「もう、エッチ!」って…
いつの時代の亜美ちゃんですか
亜美ちゃんなら「あのアベックが怪しいわ」とかいいそう
>>949 おいおい、古風ならいいってもんでもないだろ…てか、亜美ちゃんから若さを取ったら、ただの説教オバさ(ry
時代の最先端を見つめる目がなければ医学なんて学べないぞ
>>948 突っ込むなら良いセリフを入れてみろや。
月野うざぎ
座布団姦る(´・ω・`)つ◇
ヴィーナス痴態良いなぁ。 いつか時が果てる前に、プルートも書いてくださいませ。
自分はウラヌスをお願いしたい。
シリーズを書いてくれてる神は内部戦士がお好みですか?
gj!マジスゲーヨ。
妖魔萌えとしてはビスチェを対象にしてくれたのが最高でした。
できればカラベラスも犯っていただきたい。
ベルチェだった……何を血迷っていたんだ俺は…。
ありそーな名前だけどね
ビスチェと言ったらAikaだな
>>652 超遅レスですが。w
クラークの『2010年』によると、
あと4年でまこちゃんは惑星から恒星に昇格するかもな。
>>961 小松左京氏によると2125年ですなぁ。
あと某ロボットアニメによると2111年ですな。
狂信的組織と格闘の末に爆弾を叩き込まれたり
廃棄宇宙船や得体の知れない石板を引きずり込んだり
エライ扱いだぁねw
近寄った連中がニュータイプとして覚醒したり、
変なジイさんが得体の知れないパワーを得て帰ってきたり、
無限力みたいな「滅びの力」が秘められていたり……
災難ですわなぁw
亜美ちゃんの巻と同じく「セーラー戦士、罠に落ちてヤラれる→色々あって、今度は四姉妹の一人がヤラれる」
って黄金パターンでお願いします!
>>966 アニメのセーラーヴィーナスはいい。オレンジのスカート+赤いリボン+青い瞳の配色が見事だよな
思いついたのは原作者かアニメスタッフか?
ヴィーナスに萌えるのはこの色遣いのセンスのせいもあると思う
冬コミ新刊じゃないか
漏れ的にはダメだ、この絵は。腕が細すぎてキモい。
あらいずみにビーナスも描いてもらいたいな。
腕とかぷにぷにしてそう。
美茄子をつっこんでみる
特撮エースでセラムンのアナざーストーリー連載してくれないかなぁ?
>>971 モルテンクラブの頃に亜美本買ったような・・・
折れもヴィーナス本キボン
>>973 確かにあらいずみで連載イイネ!(゚ ∀ ゚)
あらいずみの絵が好きじゃない俺は少数派?
目が大きすぎる(顔の半分以上)
左右に揺れる、ぷっくりとした尻のふくらみに、妖魔は興奮してボタボタと涎を垂らした。
「ウヒヒ、旨そう……ちょいと味見」
ヴィーナスの正面に回りこむと、背中越しにベロンと舌を伸ばして、尻を舐めた。
「ひっ!」
冷ややかな感触に、ヴィーナスは身を固くする。舐められた部分から腐っていきそうな、おぞましい感触だった。
ペロペロ…チロチロ…
先を尖らせて、尻の割れ目にまで舌を這わせる。窪みの部分をツンツンと刺激した。
「い、いやああ…お、お尻なめないでえええっ」
唾液で光っていく尻たぼを、妖魔がガッチリと掴んだ。そのまま、更に舌を這わせる。
ピチャピチャ……ベロベロ……
汚れを知らない白い尻が、唾液で汚れていった。
「う、うう……気持ち悪い……っ」
少女の尻を舐め回しながらも、妖魔は言葉による陵辱も忘れていなかった。
「ヒヒヒ、蜜が出てきたぞ」
外気に晒されたヴィーナスの秘唇からは、粘膜を保護するための液が滲んできていた。
それを愛液と悟った妖魔は、「感じてるんだろう?」と嫌らしく囁く。
「ち、ちがう……」
悔しさに押しつぶされそうになりながら、ヴィーナスはかすれた声で反抗の意を示す。
(はやく、反撃しなきゃ……このままじゃ、あたし……)
彼女の意に反して、その身体からは力が抜けていく。
傍らではカラベラスが愉しげにその光景を見つめていた。手には鞭がある。
目の前にいるこの妖魔を蹴り倒したとしても、すぐにあの凶器がヴィーナスに襲い掛かるだろう。
(考えるのよ…何か…逃れる手段を……)
「うっ」
ステージに押し付けられた頭が、更にめりこむような感触があった。
ググッと、両足首に力がかかる。複数ある足のうちの二本を使って、妖魔が足を左右に開こうとしている。
ヴィーナスは反射的に、膝に力を入れて必死に閉じようとした。
バレーで鍛えていた脚力には自身があったが、それでも、妖魔の力には敵わない。
「そぉら、御開帳だ」
(え!?)
浅学なヴィーナスにはその古めかしい言葉の真意は判らなかった。ただ、今以上にひどいことをされそうな事だけは悟った。
「な、なに…いやぁああっ」
濡れた内股が、粘ついた糸をひいて離れていく。ハの字型に開いていた彼女の足が、徐々に広げられようとしているのだ。
それだけではない。周囲を取り囲んでいたカメラが、まるでヴィーナスの股間を凝視するように、その頭部を傾けてピントを合わせ始めた。
一台、二台、三台。前から、後ろから、様々な角度からその痴態を捉えている。
「……う、映さないで…」
光るレンズが、恐怖におののく女神の恥部を曝け出そうとしている。
自分に向けられるカメラを、これほど恐ろしいものだと思ったのは初めてだった。
レンズもスクリーンも、彼女の美しさを判りやすく伝えるための道具に過ぎなかったのに、今はまるで陵辱する連中の一味のように、悪意に満ちた視線を向けているように見えた。
ウィーン、カシャカシャ……
機械的な音が、ヴィーナスの聴覚を刺激された。撮られている。観られている。
「み、見ないで……!」
太股に汗が滲んでくる。今の彼女には、目に映る全てのものが敵に見える。
這って前に逃げようとしても、腰ががっちりと掴まれ、足の間に胴体が割り込んでくる。
「さあヴィーナス、あなたの一番大事なところを、お客様によぉっっく見てもらいなさい」
パカッ…
とうとう、長い脚が極限まで開かれた。観客達がごくっと生唾を飲む。その付け根には、花びらがぱっくりと口を開けていた。
「いやぁあああああっーーーー」
ひときわ高い悲鳴を上げるヴィーナス。それを見計らったかのように、妖魔が足を高々と持ち上げた。
途端に、カメラが集中攻撃をかける。ステージ上の巨大なスクリーンいっぱいに、少女の全てが曝け出された。
月野うさぎは、もちろん普段からニュースなど見ない。
今日は学校が休みで、家族もいないのでリビングで「わかっていいとも」を観ていた。
『番組の途中ですが緊急ニュースです』
突然、テレビ画面が切り替わり、若い女性キャスターが映し出された。
「ほえ?」
うさぎはフォークを口に咥えたまま首を傾げた。
『本日の午前11時頃、浅目テレビ第4スタジオで行われていた『第34回新人アイドルオーディション』の会場に…』
(あっ、これ、美奈ちゃんが出るって言ってた…)
友人を思い出して笑顔になったうさぎだったが、すぐにその表情は凍りついた。
『妖魔が現れ、セーラーヴィーナスを襲っているという情報が手に入りました』
次の瞬間、画像が乱れる。
観てはいけないものがアップで映った。
「ああっ……!!」
うさぎは思わず口からフォークを吐き出した。それは食べかけのパスタの上に落ち、硬い金属音を立てる。
『お、お見苦しい点がございました!大変失礼致しました!』
慌てたようなキャスターの声とともに、『しばらくお待ち下さい』の文字が現れる。
足元にはいつの間にかルナがいた。黒猫だから顔色がよく判らないが、たぶん青ざめているのだろう。
『セーラー戦士ども、聞こえているかしら』
再び映像が切り替わった。
カメラの前で、カラベラスは不敵な笑みを浮かべる。
『今、画面に映ったのは、なんだかわかる?セーラーヴィーナスの、お……』
「い、言わないでええっ!!」
喉が張り裂けんばかりの声で、ヴィーナスが絶叫する。
下半身に何も身に着けていない。映されたものが何であるか、自ら証明しているようなものだった。
「ふふふ…」
羞恥に悶える少女を優越感たっぷりに見下ろしながら、カラベラスは言葉を続ける。
『今から、ヴィーナスの公開処刑を行うわ。お前たちが姿を現さなければ、もっと凄い映像を流してもいいのよ』
「う、うう……ああ…」
ヴィーナスは、全身にびっしょりと汗をかき、萎れた花のようにうなだれていた。
その間に、蜘蛛型の妖魔はステージ上から姿を消していた。
止める間もなく、スタッフを一掃して放送局を乗っ取り、全国のお茶の間にこの光景を流してしまった。
(テ、テレビに……あたしの、映像が…)
金色の髪が、裸にされた下半身に纏わりついている。高々と突き上げられた尻を、カメラは食い入るように見つめている。
あれから、何度も抵抗を試みたが、その度に鞭が身体に喰い込んでいく。天井から下がった鞭がヴィーナスの胸と脚の間に割って入り、ぎゅっと締め上げた。
強引に折り曲げられた両脚は、ステージの床からとうに離れ、手首と一緒に縛り付けられている。
カラベラスは、ぐっと少女の頭を掴んだ。強引に、スクリーンの方に顔を向けさせる。
「ほら、正面を見なさい!!」
「いやっ……」
ヴィーナスの美しい顔が、恐怖で歪んだ。見つめる先には、正視できない現実が待っていた。
目をそらそうとしても、相手はそれを許さない。閉じようとする瞼を、指で押し広げてきた。
大きく広げられた脚の付け根には、金色のうっすらとした繁みが群生し、桜色の秘唇の周りを覆っている。
中心は、妖魔の垂らした唾液とヴィーナス自身の愛液で、ぐちゃぐちゃに濡れていた。
「まだよ。妹が受けた屈辱は、こんなものではないのだから」
鞭を使ってヴィーナスを宙吊りにしたカラベラスは、相変わらず憎悪に満ちた視線を送ってくる。
「女に産まれた事を後悔させてやる。二度とセーラー戦士など名乗れなくしてやる!」
「いやぁああああ!や、やめてぇええ!」
悲鳴を上げた瞬間、尻に激痛が走った。
鞭を手にしたカラベラスが、ヴィーナスの尻を打ったのだ。真っ白な肌に、痛々しい赤い跡がついた。
「あうううっ、い、痛いっ……」
二度、三度と鞭が振るわれる。背中までまくり上げられていたオレンジ色のミニスカートが、ビリビリに破れ、跡形もなくなった。
胸にも打撃が加えられ、窮屈なセーラースーツに包まれていた、弾けるような胸があらわになる。
「うぁあああっ」
白い乳房がぷるんと揺れて、桃色の乳首の先端から、透明な汗が飛んだ。
胸の谷間には、辛うじて紺色のリボンが残されていた。セーラー戦士の能力の核となる部分を、カラベラスは知っていて、あえて残したのだ。
(あたしを……殺すつもりはない、ということ?)
汗が目に入ってくる。おぼろげな視界の中で、ヴィーナスは懸命に打開策を考えていた。
リボンの中央にあるものをむしり取ってしまえば、ヴィーナスは戦士ではなくなる。それをしないという事は、このまま生け捕りにして仲間を呼び寄せるつもりに違いなかった。
「小娘のくせに、いやらしい身体をしているじゃないの」
カラベラスは、ヴィーナスの汗にまみれた胸の膨らみを、ぎゅっと掴んだ。涙と汗の混じったものが、ポタポタとステージに滴り落ちる。
「い、痛い…っ」
まだまだ成長中の乳房を、遠慮なく揉みしだかれる。
柔らかな胸は、妖魔の女の手の中で、粘土細工のように形を変えていった。同じ女だけに、嫌がる部分を知り尽くしている。
両手で包み込むようにして、くにゅくにゅと捏ね回した。乳首の先端を指で潰すように弄る。
「ぁあああっ、やっ、おっぱい、いじらないでぇ」
暴れると、鞭が身体に食い込んで、赤い跡を残した。
「ふふ……なんていやらしい形なのかしらね」
カラベラスのしなやかな指が、中心部に伸びた。
「いやっ、触らないでっ!!」
抵抗するヴィーナスを嘲笑うように、その指が秘唇にめり込む。
ヌチャアアア……
左右の肉がめくり開かれるのが、感触でわかった。
「ひいいいっ、ぅあああ……」
粘ついた音を立てて、花びらが開いていく。カメラは、その一部始終を、余すところなく捉えていた。
金色の陰毛がカラベラスの指を阻むように起き上がってきたが、彼女は鼻で笑い、指の腹でその茂みを掻き分けていった。
「さあ、映すのよ!奥の奥までね!」
バシャッ。バシャッ。
立て続けに、まばゆい閃光がヴィーナスを襲う。
聖なる月の光などではない、人工的に炊かれたフラッシュが、女神の痴態を余さずフィルムに焼き付ける。
「見ていなさい、この写真を大きく引き伸ばして、世間にばら撒いてやるわ!!」
「や、やめ……それだけは……」
絶望に涙が溢れた。
そんな事をされたら、もう人前に『セーラーヴィーナス』として姿を現す事は出来なくなる。
お洒落も出来ない。ミニスカートも履けない。それはヴィーナスにとって、死んでいるのと同じ事だった。
「この画像が、ネットとやらに流出するのも時間の問題。そうなったらお前は終わりね」
カラベラスは、親指と人差し指を使って、秘唇を押し開いた。
「ひっ、ひいいぃっ……」
「ほらっ、もっとよ!だらしなく脚をおっ広げて、大事なところを曝け出しているお前の姿を、ファンに見せてやりなさい!」
観客達の間に、動揺が広がっていった。
「お、おい……いくらなんでも、やり過ぎだよな。これ、余興だろ?」
「知らねえよ」
スクリーンに大きく映し出されているのは、確かに美少女の痴態だった。
しかしそれ以上に、生身の人間が裸にされ、息も絶え絶えに苦しむ姿でもあった。
空想の出来事と割り切ってしまうには、ヴィーナスの姿はあまりにも生々しく、現実味を帯びていた。
オタクである彼らにとっては、女性が苦しむ姿を三次元で見せられるのは、気の毒でしかなかった。
「俺、痛いの駄目なんだよな。女同士にしても犯罪だろ」
「そうだよ……」
「携帯、通じるか?」
ざわめきが、波紋のようにスタジオ内に広がっていく。
カラベラスが小さく舌打ちした。
「偽善者どもが………」
彼女の目的は、ヴィーナスを徹底的に辱める事だった。それも、守るべき対象である人間たちの前で。
だが、肝心の人間が及び腰では話にならない。いくら陵辱しても、彼らがカラベラスの味方をしてくれなければ、面白味は半減である。
「全く、人間の心理というものは厄介ね。さきほどまでは歓声を上げていたくせに、今頃になって良心の呵責が芽生え始めたか」
ヴィーナスの耳にもその声は届いた。
(だ、だめよ……カラベラスを怒らせちゃ、だめ)
観客席では警察を呼ぼうとしている動きや、ヴィーナスを案じて、ステージに上がってこようとする様子さえあった。
(気持ちは嬉しいけど……で、でも)
下手に動いたら、犠牲が増えるだけだった。妖魔は人間の命など、虫けらくらいにしか思っていない。だったら、自分が耐える方がよほどいい。
「せっかく面白いものを見せてやろうというのに……この鞭の犠牲になりたいようね」
客席に向かって、その身体が動く。
「や、やめて!彼らには手を出さないで!!」
持てる力を振り絞って、必死で叫ぶヴィーナスを、カラベラスは怪訝な目で見た。
「お前、何を言っているの?」
心から疑問に思っている表情だった。彼らを庇おうとするヴィーナスの心情が、妖魔には理解できないのだ。
「だから……そ、その人たちは関係ないわ!傷つけたりしないでって言ってるのよ!」
もがけばもがくほど、鞭が食い込んで痛かった。それでも、カラベラスの注意を自分にひきつけておくために、ヴィーナスは叫んだ。
「お前は、本物の馬鹿なの?」
呆れたような顔で、妖魔の女は告げた。
「あの男たちの目をご覧なさい。お前を肉欲の対象としてしか見ていない。お前が陵辱されるのを見て、興奮していた連中を庇う必要が、どこにあるの?」
異性を愛した事がない女の目には、ヴィーナスの愛が不可解なものに映る。
誰かに喜んでもらいたい、元気を出してもらいたい、人の喜ぶ顔が、自分の喜び……そんな感情が、妖魔にはない。それが、愛の女神とカラベラスとの、圧倒的な差だった。
「あるわよ」
きっと顔を上げて、ヴィーナスは告げた。
「あたしが出て来た時、声援を送ってくれたんだから」
痴態を見守っていた彼らを責める気はない。男性が女性の身体に興味を持つのは、ごく当たり前の事なのだから。
アルテミスと暮らし始めて、時々風呂や着替えを覗かれていることも気付いていたが、彼女は何も言わなかった。
むしろ、嬉しかったのだ。自分という存在が、誰かを喜ばせる事が。アイドルを目指したのも、そのためだった。
「……あたしは、天才でもなく、霊力もなく、怪力もない。ましてや、お姫様でもないわ」
汗で湿った唇を懸命に動かしながら、ヴィーナスは言葉を紡ぐ。
「けれど、可愛いと言ってくれる誰かのためなら、どんなに辛い事があっても笑っている事が出来る。確かな愛を感じる事が出来れば、それがあたしの力になるの」
「そのせいでお前はこんな目に遭ったのよ」
ヴィーナスは目を伏せた。
「それはあたしの責任であって、彼らのせいではないわ」
ざわついていた観客席が、しんと静まり返る。マイクも使っていないのに、何故かヴィーナスの声だけは、はっきりとスタジオ内に響いた。
「ヴィーナスちゃん……」
ステージに足をかけていた客の一人が、感極まったように呟いた。
観客席の気持ちは、いまや完全に一つになっていた。恥辱を受けながらも、あくまでも人間の愛を信じる女神の姿に、彼らは感動で打ち震えた。
罪悪感に押しつぶされそうになっていた感情が、やがて悪意の塊となってカラベラスに押し寄せるのを感じる。
うおぉおお、と咆哮があがった。
「この化け物めっ!ヴィーナスちゃんを放せっ!」
「待ってろ、今助けるぞ!!」
集団心理というものは恐ろしい。
一人が動けば、それに続けとばかりに皆が同じ行動をとる。客の一人が投げたペットボトルが、カラベラスの足に当たった。
「くっ……奇麗事を!反吐がでるわっ!!」
次々と投げつけられるゴミを鞭で払い落としながら、カラベラスが怒鳴った。
彼女の心に焦りが生まれているのを、ヴィーナスははっきりと感じた。
闇の住人である彼女たちにも、妹を愛する心はある。大切なものを傷つけられた怒りが、カラベラスを動かしている。
ヴィーナスを大切に思っていてくれるオタクたちにも、同じような愛がある。形は違っても、誰もが心の中に宝石を抱いているのだ。
「もう……やめましょう、カラベラス」
苦しい息の下、ヴィーナスは相手を見た。
衆人に裸体を晒し、汗にまみれながらも、その姿は慈愛に溢れ、どこまでも神々しかった。
「憎しみは何も生まないわ。あたしが屈しても、すぐに他のセーラー戦士があなたを倒しにやってくる。そうすれば、あなたの姉妹も…」
「うるさい!」
秘唇に、くちゃりと指が埋まる。
「あうっ……」
びくん、と身体を反らせるヴィーナスの花弁が、いびつな形に歪んだ。
「そんなに人間の良心にしがみ付きたいか。ならば、その身体をもって証明するがいい!」
言うや否や、全身を縛っている戒めが解けた。
ヴィーナスの疲労が激しく、意識を失いそうな状態であることを察したのだろう。それではつまらないから、一時解放したのだ。
身体に巻きついていた鞭が、巻尺のように回転してカラベラスの手の中に戻っていく。
(う、動ける……今だわ!)
床に叩きつけられたヴィーナスは、痛みの中で必死で意識を保った。
指先で光を紡ぎ、鎖を生成する。だがそれまでに受けたダメージが大きすぎるせいか、なかなか思う形にならない。
その間に、カラベラスは観客達の洗脳に入る。
「人間どもよ、よく考えなさい!女神の裸体を拝める機会など滅多にないのよ!私の言う事を聞けば、もっとすごいものを───」
だが、ヴィーナスの言葉に感動した客達は、誘惑に負ける事などなかった。
「うるさい!おれたちのヴィーナスちゃんを返せ!」
客の一人がカラベラスの足にしがみついた。
「この下種どもが!」
怒りに駆られた彼女が、その人を足蹴にする。他の客が背中から飛びつこうとしたが、軽々と避けられる。
「身の程を知るがいい!ダルク・ビュート!!」
プロペラさながらに回転した鞭が、カラベラスの身体をステージから浮遊させた。
彼女に近づこうとする人間を、瞬く間に切り裂いていく。
「やめてーーーーっ!」
ヴィーナスの身体から黄金のクリスタルパワーが発せられた。
巨大な閃光がカラベラスを包み込み、ステージの隅まで吹き飛ばした。
(う、うう……)
出せるだけの力を振り絞ったヴィーナスは、がっくりと床に顔を伏せた。
下半身がスースーして気持ちが悪い。脱がされたパンティは伸びきっていて、履いてもずり落ちてしまう。仕方なく、胸の谷間にねじ込んだ。
「ヴ、ヴィーナスちゃん、大丈夫?」
心配そうに客達が集まってくる。
裸同然の姿になった彼女の身体に触れ、紛れもなく本物であることを確かめる。
「いい匂いがする…ほ、ほんとうにヴィーナスちゃんだよな?」
「信じられねえ……こうして触れるなんて」
何本もの手が伸びてきて、身体を労るように優しく触れる。
「あ、ありがとう…」
愛想笑いを振りまきながらも、ヴィーナスの目はせわしく辺りを見回していた。
(カラベラスは……?)
妖魔の女は、ステージ脇の大道具の下敷きになっていた。
すっかり埋まってしまったらしく、辛うじて足の先だけが見えている。当分目覚める気配はなかった。
(良かった……あとは、セーラームーンたちが来てくれれば…)
「お、お願い…誰か、起こしてくれる?」
不自然な体勢を長時間強いられたせいで、脚がズキズキ痛む。捻挫しているのかも知れなかった。
「い、いいけど。脚、広げちまっていいのかな」
客の一人がおどおどしたように言った。
ヴィーナスは少し頬を染めたが、背に腹はかえられないので、頷いた。
「い、いいわ……引っ張って」
客はヴィーナスの左足を上に持ち上げた。ぐぐっと脚が開き、隠れていた秘唇が見える。
先ほどまでカラベラスに弄られていたその部分は、まだ芳しい女の匂いを放っていた。
匂いに興奮したのか、客達が一斉にズボンのチャックを下ろし始める。
「きゃっ!」
ヴィーナスは両手で顔を覆いつつも、指の間からしっかりと見てしまった。
「な、何をしているのよ!そんな場合じゃ──」
「だって、も、もう我慢できねえよ……」
切なげに言うと、若いオタク達は肉棒をしごきだした。
目の前にいるのは、汗まみれになった半裸の美少女なのだ。衝動を抑えろという方が無理だった。
「さ、触るだけなら、いいだろ?ヴィーナスちゃあん」
「あっ、てめえだけいい思いすんな!きたねえぞっ!」
髪や胸や尻に、手が伸びてきた。
「ちょっと……」
避けようとしたヴィーナスだったが、ふと自分の裸体を見下ろした。
客席に飛び込んだ際の、打撲や打ち身は全くなかった。彼らが身体を張って受け止めてくれたからだ。
「そ、それくらいなら……いいわよ」
考え直し、ヴィーナスは近くにいた客の手を取って、自分の胸に導いた。
正義の味方として、助けてくれた人たちに、恩返しくらいはしなくてはいけない。
「なあヴィーナスちゃん……俺たちのも触ってくれよ」
「あの女みたいに酷い事はしないから……し、しごいてくれるだけでいいからさ」
長短さまざまな肉棒が、まるでジャングルのように、裸の少女を見下ろしている。
先端からは、先走り汁がポタポタと垂れていた。
「は……」
ヴィーナスはごくりと喉を鳴らした。
身体の芯が熱くなり、うずくような感覚があった。
男たちは、切なくてたまらないと言った表情で彼女を見ていた。
(あたしを必要としてくれている……)
本能でそれを感じた。
例え刹那の感情であっても、誰がそれを責められるだろう。
「い、いいわ……」
そろそろと指を伸ばし、目の前にある屹立を掴んだ。
(この人たちはあたしを助けてくれた。だから……)
言い訳しつつも、次第に火照っていく身体を、止める事は出来なかった。
白く柔らかい両手で、相手の肉棒をそっと包み込む。
「うっ!」
相手が背中を仰け反らせる。
本で得た知識を披露する時が来たらしい。ヴィーナスは肉棒を丁寧に指で挟むと、キュッキュッとしごき始めた。
擦るたびにそれは大きく膨らんでいき、ドクドクと脈打つ。
「ふぉおお……ヴィーナスちゃんが、お、おれのをぉおお…」
女性に触れられた事もないのか、相手は鼻孔を膨らませて感激している。
(そんなに、嬉しいの?)
ヴィーナスは男性でないので判らなかったが、顔を真っ赤にして悶える様子を見ていると、何やら誇らしいような気分になった。
多分、こうされると気持ちがいいのだろう。だからこそ、自分の快楽だけを優先する輩も現れる。マーキュリーを陵辱した男たちのように。
(マーキュリーは……こんなあたしを、軽蔑するかしら)
次々と差し出される肉棒をしごきながら、ヴィーナスは思った。頭の固いあの少女には、はしたない、と罵倒されるかも知れない。
(でも、喜んでくれているわ。男の人に、喜んでもらおうとするのは、いけないことなの?)
答えは出なかった。
彼らへの感謝の気持ちを胸に抱いて、ヴィーナスは奉仕を続けた。
「つ、次…はやく…」
差し出される肉棒を、順番にこすっていく。
そのうちに片手だけでは追いつかなくなり、もう片方の手も使う。
触ってみると硬さがそれぞれ違い、温度も大きさも人によってまちまちで、不思議な気分だった。思っていたより嫌悪感はない。
一方男子トイレでは、カラベラスが数人の客に取り囲まれていた。
「よくもヴィーナスちゃんを苛めてくれたな!」
「あんないい子を痛めつけるなんて、可哀想じゃないか!!」
彼らは、ヴィーナスの目に入らないよう、カラベラスの身体を担ぎ上げて、ここまで運んできたのだ。
制裁のためと言うより、ヴィーナスの裸体を見て滾った欲望を、この女を使って解消したいという気持ちが大きい。
憧れと尊敬の対象であるセーラーヴィーナスに、酷い事は出来ない。
だがこの女なら話は別だった。愛しい人を傷つけた罪に加えて、彼らの身体に無数の傷をつけた罪もある。
「さっきヴィーナスちゃんにしていたのと、同じことをしてやるよ」
そう言いつつも、怒り以上に欲情が湧いてくるのを、彼らは抑え切れなかった。
セーラー戦士ほどの美貌とはいかないまでも、この女もなかなかの美人だった。
化粧は濃く、年上ではあったが、初体験の相手としては申し分なかった。十代の処女など、気の毒で陵辱には値しない。
「一度、エロゲと同じ事をしてみたかったんだよな」
オタクの一人がにやにやと笑った。スナック菓子の食べ過ぎで脂ぎった手が、便器にもたれかかっている女の肩を掴む。
二次元から飛び出してきた妖魔を陵辱できる喜びに、いまや興奮を抑えきれないようだ。
「わ、私に触れるなっ!!」
叫びつつも、カラベラスの身体からは抵抗する力が全て失われていた。
鞭は奪われ、ヴィーナスの光を浴びたことによって、闇の力が悉く浄化されている。
セーラームーンと違って、肉体そのものを消失させるほどのパワーではなかったが、彼女の誇りを打ち砕くには充分だった。
「うるさい!おれたちのアイドルを泣かせたお仕置きだ!」
「まずは、邪魔なもんを取っちまうか…」
「ひいいっ」
男が黄色の髪留めを引っ張ると、豊かな茶色の髪がふわりと肩で踊った。
吊りあがっていた眉も下がり、恐怖に満ちた、気弱な表情になる。
「へー、髪の毛おろせば結構美人じゃねえか」
「おばさんのくせに、ヴィーナスちゃんと同じような格好しやがって…これから剥いてやるよ」
ゲームから抜き出したような台詞を口々に浴びせつつ、彼らはカラベラスの身体に蟻のように群がった。
剥き出しの肩を撫で回し、黄色のボンテージを脱がしにかかった。横から、えんじ色のミニスカートをまくり上げる。
「お……おのれ、白豚どもがっ、んぐっ!」
イヤリングを外して口の中に詰め込み、その上から、黄色のリボンで猿轡をする。
「その白豚にお前はいまから犯されるんだよ!」
「むぐうううぅううーーっ!!」
怒りに白目を剥くカラベラスを嘲笑しつつ、男は彼女の脚を広げた。
髪と同じ色の茶色の陰毛と、その中心に待ち望んでいた陰唇がある。
「へー、やっぱ実物はグロいなぁ」
「こんなになってるのか……俺なんかネットでもモザイク付きでしか見たことねえよ」
「やっぱ二次元の方がいいな」
勝手な感想を漏らしながら、男たちは秘唇を弄り始める。
「おい、デジカメ持ってるか?」
「おう」
大きく広げられた陰部に、カメラが近づく。
「ひいいいぃっ、む、ぐううぅううっ」
顔を引きつらせて暴れるカラベラスだったが、身を守る術は何もない。
男の脂ぎった指が、秘密の場所を大きく押し広げた。
「ーーーーーーっぅ!!」
「ここが大陰唇だろ?で、ここが小陰唇」
声にならない叫びを上げる彼女など無視して、男は解説を始める。
その場にいたオタクの中で、彼だけが非童貞だった。先輩気取りで、女の身体を弄ぶ。
カラベラスの陰部はやや黒ずんでおり、少し弄っただけでも汚水のようなものが迸った。
「で、ここがクリトリス。一番感じる場所なんだぜ」
ぬちゃっと音を立てて、男が豆を摘み上げる。
「ひぃいいいい。ぐうううっ」
千切れるような強さで摩擦するたびに、女の身体が跳ね上がった。
「へへへ、さっきまでの威勢はどうしたんだよ、おばさん?」
「あんたにやられた傷の落とし前、つけてもらうからな」
見張り役として入り口に立っていた男が、「しいっ」と声を上げた。
「もうじき警察がヴィーナスちゃんを助けに来るんだから、早く済ませろ」
「わかってるって。俺が広げておいてやるから、お前ら早く入れろよ」
「よっしゃ」
カチャカチャという金属音とともに、男たちはファスナーを下ろした。
「い、いくぜ、おばさん。豚のいちもつぶちこんでやるぜ!」
「ひいいいいいいいっっーーーー!!」
大きく押し広げられた秘唇に、男根が深々と突き刺さった。
まだ余裕があることに気付くと、もう一本くわえ込まされる。
「ぎぃいいいいいいいいいいっ!!」
硬いタイルの床の上で、白い両足がバタバタと跳ねた。
結合部分から膨大な量の愛液が溢れ出し、排水溝に流れていく。
「あーあ、口にも入れたかったなー」
別のオタクが残念そうに呟く。
猿轡をされているカラベラスは、フェラチオが出来ない。大勢を相手にするには不便だった。
「少し隙間があるだろ。そこから入れちまえよ」
「あ、そっかー」
誰かの提案に、カラベラスは青ざめる。
男根をしごきたてた彼らは、精液を猿轡の隙間から容赦なく流し込んだ。
口を閉じる事が出来ないカラベラスは、だらしなく顎を反らしたまま飲み込むほかはなかった。
「げふっ、げふううっ、かはあああっ」
精液が流し込まれるたびに、口の中のイヤリングがちゃぷちゃぷと泳いで、柔らかい口壁を傷つける。
すると、その傷口に精液がしみて、想像を絶する痛みをともなうのだった。
「ぐ、あぁああああ!」
裂けた傷口が精液で押し広げられる。
喉にイヤリングが詰まり、呼吸が出来なくなる。咳き込むと鼻の穴から、ビュビュッと液体が飛び出してくる。
「きたねえな、おい」
「どんどん出すからな、全部飲めよ」
彼らは、入れ替り立ち代り、カラベラスを犯した。
射精が近くなると、陰唇に突っ込んでいた男が呻き声を上げた。
「くうううっ、そろそろ出すぞ!」
「ひいぃいい」
ぐったりとしていたカラベラスが急に暴れだすのを見て、男は確信したような笑みを浮かべる。
やはり、妖魔でも妊娠するのだ。この女にさらなる屈辱を与える事が出来る。
「ヴィーナスちゃん、見てろよ!この女滅茶苦茶にしてやるからな!」
この場にいない少女に愛の言葉を、そしてこの場にいる女に絶望の言葉を。
男のわがままとも言える情熱を全身に浴びながら、カラベラスは最後の抵抗を見せる。
「ひぁあああぅあ、やべえええううぅううい!」
プライドもかなぐり捨てて、無様に暴れる妖魔の女を、人間の男が押さえつける。
愛情ではなく憎しみのために、彼らは欲望を迸らせた。
「オラ、豚の精液で孕めよ!」
ドピュルルル、ビュルル!!
先端から噴出する液体を、女は子宮の奥深くで受け止める。
「ぶひいいいいいいーーーーーーーっ!」
自分こそが豚のような悲鳴を上げながら、カラベラスは絶頂に達し、そして果てた。
「ん…じゅるるるっ、ん…ぷは、レロレロ…」
ヴィーナスの桃色の舌が妖しく蠢き、先端を弄る。舌を使って、裏筋まで舐めた。
頬がボコッとへこみ、真空状態にして吸い上げる。
ジュルルルルッ!
「う、うぉおおおっ」
男は感激のあまり涙を流している。
憧れのセーラーヴィーナスが、彼らに奉仕してくれている。
敵を倒すのに協力してくれた彼らの勇気を称え、その褒美に、自らの身体を捧げてくれている。
その事実がオタクたちを高ぶらせた。
ヴィーナスの心も、熱く火照りついていた。
カラベラスに陵辱されていた時の不安は、今はない。
まるでぶ厚い盾に囲まれているような安心感が、彼女の全身を包んでいた。
(いけないことだって……わかってるのに)
アルテミスや仲間たちの顔が浮かんでくる。それでも、ヴィーナスの奉仕は止まらなかった。
ビュルルルッ!
肉棒の先端から、白い液が噴出する。
閉じていた唇にも、容赦なく精液が叩きつけられた。
「んん、んーーーーーーーーーっ!」
ドクッ!
ドクッ、ドクッ!ビュルルルッ!
「ぷ、は…」
唇を開くと、どろりと粘ついた糸を引いた。
舌先に感じる味は、苦く、胃薬のような匂いがした。
「ん、思ったより…お、おいしくないのね、けほっ…」
涙目で咳き込むヴィーナスの背中を慌てて摩りながら、男が声をかける。
「ご、ごめん、ヴィーナスちゃん」
精を吐き出して冷静になったのか、相手はハンカチを取り出してヴィーナスの口を拭った。
「もう……」
ヴィーナスは怒って、客の頭をこつんと叩いた。
「天罰よ」
本気で怒っていたわけではなかった。
カラベラスの陵辱に比べたら、彼らの方がよほど遠慮がちである。
「お、おれも!!おれにも、天罰!」
オタクたちが、こぞって頭を差し出した。
いつしか、女神の美しい裸体は、男たちの欲望で白く汚されていった。
(これで、本当に良かったの?)
新たに差し出される肉棒を握りながら、彼女は思った。
───欲望の対象になるのが、あなたの夢だったのでしょう!?
カラベラスの、嘲笑に近い叫びが、頭の中に残っていた。
(あたしは……いやらしい娘なのかしら)
「ヴィーナス!」
よく知った声に、セーラーヴィーナスは我に返った。
振り向くと、ステージの上に、セーラームーンたちの姿が見えた。
「待ってて、今行くわ!」
マーズが走り出した。
「放送は止めたから安心して!蜘蛛の妖魔も、あたしたちが倒したよ!」
ジュピターが叫ぶ。
(レ、レイちゃん…まこちゃん……)
ほっとするとともに、自分の今の状態に気付いたヴィーナスは、慌てて客を押しのけ、舞台袖にあったカーテンを身体に巻きつけた。
セーラームーンの幼い顔は、怒りに真っ赤に染まっていた。
ロッドを取り出し、ステージに向かって毒のハレーションを放つ体勢に入っている。
(ああ、やばいわこれは)
青ざめながらも、ヴィーナスは立ち上がった。
(これじゃ、マーキュリーの時の獅子舞……じゃなかった、二の舞だわ)
今度こそ、間違えない。プリンセスに手を汚させたりしない。
「よくもヴィーナスを!ムーンプリンセス…」
「あーーーっ、待って、待ってっ!!」
オタクたちを攻撃しようとするセーラームーンに、ヴィーナスは全速力で走って飛びついた。全裸で。
セーラー戦士たちは当然のことながら、唖然とした表情で見ている。
よろけたセーラームーンは、毒を抜かれたのか、いつもの間抜けな表情に戻っていた。
「Vちゃん?」と言いながら、心配そうにヴィーナスを見返してくる。
そう、この顔であってこそのセーラームーンだ。怒りや恨みに満ちた表情など、彼女には似合わない。
(守らなきゃ……いけないのに)
ぎゅっと少女に抱きつき、ヴィーナスは誓いを新たにした。
「あのね、セーラームーンこの人たちは、あたしを助けてくれたのよ」
「え、でも、裸でアンアンって……」
状況がつかめていないらしいムーンを見て、ヴィーナスはこほんと咳払いをした。
「い、いいのよ。細かい事は」
ヴィーナスを信じきっている少女に詳しい説明をするのは、あまりにも辛い。この場にマーキュリーがいれば、さすがにごまかしはきかないだろうが。
「とりあえず、カラベラスは倒したわ。まだ生きているから、早く浄化を」
ヴィーナスの説明に、仲間たちは納得してくれたようでもあった。
オタクたちは既にズボンを履き直し、またもやカメラを構えて、彼女達の勇姿を激写している。
「うおおお、マーズだ!ジュピターもいるぞ!」
「セーラームーンちゃーーーん」
(あたしだけじゃなかったのね……)
ヴィーナスはがっくりと頭を垂れる。
「……まあ、アホは放っておきましょう。カラベラスはどこにいるの?」
マーズにうながされるままに、ヴィーナスはステージの袖を指差した。
「ほら、あそこに…って、あら?」
指差した方向には、大道具があるだけだった。
セーラームーンたちは、カラベラスを探してスタジオ内を走り回った。
「待って!」
ハイヒールの音を響かせながら、先頭を走っていたマーズが顔を険しくする。
「なにか聞こえるわ」
ピーーーポーーー……
サイレンのような音が、確かに耳に届いた。
さらに走ると、男子トイレの前に、警察官が数人集まっていた。何かあったようだ。
一人だけ変身を解き、もともと着ていた服に着替えた美奈子が、様子を探るために近づいていく。
「あの…あたし、このオーデションに出演した者なんですが」
「ん、まだいたのか。早く帰りなさい」
「何かあったんですか」
警官は、わけがわからないといったように首を振り、溜め息をついた。
「セーラーヴィーナスが襲われているというので助けに来てみれば、仲間が解決してしまったらしい」
「あの、そうじゃなくて…・・・」
「助けようとした勇敢な男性たちが瀕死の重傷だそうだ。今、救急車で運ばれたよ」
「え!?」
美奈子は目を剥いた。
そんなはずはない。あのオタクたちは確かにカラベラスの攻撃を受けたが、死ぬほどの怪我ではなかった。
それに、今までずっとヴィーナスが相手をしていたのだ。勿論そんな事を、警官の前で言えるはずがなかったが。
(どういうこと……?)
「どうだった?」
壁に隠れて待機していた仲間たちが、口々に尋ねる。
「ごめん……みんな。やっぱり逃げたみたい。それに、また被害者を出してしまったわ」
まだ痛む全身を庇うように抱きしめながら、美奈子は告げる。
戦士としての勘が告げていた。カラベラスは恐らく、自分に危害を加えようとした男たちを殺して逃げた。
詳しい状況はわからない……悪戯心を起こした彼らがカラベラスを犯そうとしたのかも知れないし、スタジオにいなかった何も知らない男子を襲ったのかも知れない。
どっちにしろ、普通の人間にカラベラスを殺す事は出来ない。彼女は、まんまと逃げおおせたのだ。
「美奈ちゃんが謝ることないよ」
何も知らないセーラームーンが、無事でよかった、と囁く。
「あのあやかしの四姉妹を、一人で撃退できただけでもすごいよ」
「ううん……あたしのミスだわ。ごめんなさい」
気をつけていれば防げた事態だと思うと、胸が痛くてやりきれなかった。
(今度会った時は、絶対に止めを刺すわ!)
暗い地下牢に、女が繋がれている。
「失敗したようだな」
向かい合う男は、戯れに炎の玉を投げつけて遊んでいた。女の身体に。
「う、う…」
男によって陵辱から解放されたカラベラスは、任務失敗の罰として、さらなる苦痛を受ける羽目になった。
コーアンもペッツも、この男には逆らえず、遠巻きに見ているだけだ。
「人間ごときに辱めを受けるとは、鞭使いのカラベラスも堕ちたものだ。俺が助けなければ、どうなっていたか…」
言葉とは裏腹に、紅のルベウスの表情は愉しげだった。彼女が失敗した事を、喜んでいるようにさえ見える。
「次は、俺が行くしかないか……」
燃えるように赤い髪が愉悦に逆立ち、闇に溶け込んでいった。
GJ!!
途中からどうなるかと思ったけど、ヴィーナス&ヲタどもの和姦(?)と
カラベラスのレイープの対比が見事。
しかしさすがにヴィーナスを助けたことで「スタジオ男」になる漢は現れ
なかったかw
989 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 18:06:51 ID:Vbedqpzh
変身シーンの時抜いたな〜
>>976 セラムンだって十分目がデカイと思うが?
gjです。上手いなぁ。
ワンパターンにならずマーキュリー編と展開が異なるのもイイ!
このシリーズ、是非次スレでも続けてください。
新スレ立てられなかった orz
誰かタノム。
>>992 テンプレを貼ってくれないか?
>>1の頃からだいぶ経って、落ちてるスレも結構あるし
gj!!!
それぞれの女の子の性格をとらえてるよね。
続きそうな感じで楽しみだ。
最近GJを小文字で書くのがはやってるのか?