【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【照子タン】
(んっ?なんか反応し始めたぞ。押さえつけている奴らも必死だし、
気持ち悪いのかな?・・・案外、気持ち良かったりして・・・)
そのとき、なんとなく濡れているようにしか感じられなかった股間の
感触が、指に絡みつくほど濃いモノへと変わっていく。
(・・・おやおや?なんか粘っこくなってきたなぁ・・・
それに股間全体が、スゴク熱を帯びてきたような・・・
げっ、ちょっとコレ、なんかヤバイかも・・・!!)
「・・・ト」
そこまで言って、あわてて口をつぐむ。
溢れ出る濃厚な少女の蜜に、どうしていいのか判らなくなり、
親友の鈴原に声をかけようとしたものの、またよけいなことを言って
一触即発な雰囲気になるかもしれない、と相田は思ったのだ。
(あわわ・・・ヤバかった。なんかあいつキレかかってるみたいだし、
とても相談できる状況じゃないよなあ。
となるとここは、ボクひとりで解決しなければいけないようだ)
相田は妙な使命感を持ち、頭の中をフル稼働させる。
(濡れるということは、たぶん皮膚を守るために必要な機能
なんだろうな。セックスって、チンコをアソコに入れること
だから、それをスムーズに処理するための潤滑油みたいなもんか。
ふむふむ、なるほど。つまりボクの指が、擬似感覚を呼び起こし
ているわけか。
・・・てことは、南空さんの本心はともかく、少なくとも彼女の
カラダは、ボクをパートナーとして認識してることになるなぁ・・・)
相田はちょっと悲しそうな顔をする。
(ボクは格好良くないから、女の子に全然モテない。
綺麗で気立てがいい彼女なんて、この先絶対できないだろうな。
それにくらべ、南空さんみたいなお金持ちで頭のいい美人は、
付き合う彼氏だって、お金持ちで頭がよくてハンサムな男に
決まっているんだろうさ。
それでけっこう、幸せな生活とか送っちゃうんだよね。
・・・はっきり言って、それは悔しいけど仕方がないことだ。
しょせんボクみたいな凡人なんて、南空さんを想い浮かべて
オナニーするしかないからね。
人は平等じゃないし、人生にはアタリとハズレがある。
でもね、南空さん・・・
将来はともかく、いまのキミのアソコは、このボクに委ねられて
いることは忘れないで欲しいね)
(そしてキミがボクのことを彼氏と想っていなくても、キミの
アソコはボクのことを恋人だと認めてくれたんだよ・・・)
そう思うと、このグロテスクな肉襞が愛しくなってくる。
(よーし、こうなったら徹底的に気持ちよくさせてあげよう!
・・・たしか親父がこっそり買ってきたエロ雑誌に、なんか書いて
あったな。えーと・・・
『クリスマスを制すれば、オールナイトに至る道が開かれる』
だっけ?
・・・クリスマスのデートがうまく行けば、朝までラブラブって
意味か?・・・いやいや、そんなバカな。
あの記事には、もっと実践的なことが書いてあったぞ。
となると、なにかの隠語か?
う〜ん、暗号の解読をしている気分になってきたな・・・)
そのとき相田の頭の中で、なにかが閃く。
(あっ!思い出した!マメだ!お豆がどうとか、書いてあった!)
あらためてナオミの股間を舐めるように見つめる。
(マメはどこだ?割れ目の中に隠れてるのか?・・・よいしょっと。
・・・ん?さっきとちがって、ナニかが飛び出てるぞ?)
平均的なクリトリスよりも大きい肉の芽が、包皮を自ら押しのけ
ヒクヒクと誘うように蠢いている。
(うおおおっ、これはキモい!なにコレ?これがクリスマスか?
さっきはなかったのに。女の子でも、勃起とかするのかな?
豆というより、角みたいだな。・・・なんだ、こりゃあ?
ちょっと触ってみるか・・・うわっ、南空さんのカラダが跳ねた!?
なんだ、いまの反応は?・・・痛かったのかな?
じゃあ、このヌルヌルを指につけて、触ってみるか)
愛液を指に絡めとり、力を込めずクニュクニュとこねてみる。
(・・・・・・)
熱心にクリトリスを擦り上げている相田の行為は、愛撫というより
なにかの実験をしているかのような印象を与える。
上から撫でる。下から撫でる。そっと摘んでみる。押してみる。
そして大陰茎をなぞり、小陰茎をなぞる。
クチュクチュクチュクチュ・・・
愛液が大量に滲み出してきたためか、淫靡な音が指を打つ。
相田は片手では飽き足らなくなり、ビデオカメラを足の裏で器用に
挟むと、左手を柔らかい太ももに這わせた。
(うわあ〜、南空さんのカラダってスベスベしてるなあ。
こうして触ったり、撫でたりすると気持ちいいや。
・・・南空さんの彼氏って、こういうことを毎日できるんだよなあ。
ちぇっ、うらやましいぜ)
そんなことを思いながら、ナオミのお尻を、そっと手で撫で回す。
(うほっ、これは柔らかい!お餅みたいだよ、コレ!
タプンタプンと揺れる感触が病みつきになりそうだな)
相田は右手の親指を肥大化したクリトリスに当て、捏ね繰り回し、
人差し指と中指の第二関節で作った角で肉襞を擦る。
そして左手で、あいかわらず柔らかいお尻を優しく撫でてあげる。
「ふーーーっ、ふーーーっ、ふーーーっ」
ナオミの小さな鼻の穴から、安定したリズムで空気が流れる。
その音はかなり大きかった。
(あれ?なんかさっきより南空さんの抵抗感がなくなってきた
ような気がするな。それにカラダ全体のチカラが抜けてきた
みたい。コレはひょっとして、気持ちが良いってことか?
・・・マジ?・・・マジでか?・・・やった!・・・ついにやったぞ!
ボクはいま、南空さんの身も心も支配しているんだ!
ばんざーい!ばんざーい!)
喜びのあまり、ヌルついた肉襞から指が滑り落ちる。
するとナオミのカラダが、またビクンッと跳ね上がった。
(おっと、いけねぇ。気を抜いちゃ、ダメだな。
そういえばさっきも、同じような反応をしてたっけ。
・・・クリスマス攻めしてたときだ。
ひょっとして・・・ここも気持ちが良いポイントなのだろうか・・・)
性器とお尻の間にできた溝を、じっと見つめる。
相田は右手でまだ使っていない指、小指をそこの間に当てた。
彼には自覚がないものの、これでクリトリス、陰唇、会陰部の三点
攻めをしていることになり、さらには左手で太ももやお尻も同時に
撫で回しているわけだ。
「んふぅーーーっ、んふぅーーーっ、んふぅーーーっ」
今度は鼻息ではなく、封印された口の奥から、悩ましげな音色を
周囲に奏で始めるナオミであった。
そして肉襞の周辺から、甘臭い腐敗臭が立ち上っていく。
(スゴイ!なんか粘っこい液体が大量に出てきた!
それにこの匂い!スゴイ匂いを出しながら、汁を出してきたぞ!
・・・気持ち良いんだねぇ、南空さん!ボクにはよく判るよ!
キミはまるで人形のような感じの、大人しそうな女の子だった
のに、実はこんな厭らしい動物だったんだねぇ!)
(いままでみんなをずっと、騙し続けてきたんだね、キミは。
南空さんは、女の子というより動物のメスそのものだ。
こんな臭い匂いも出すし、雌豚という言葉がピッタリだな。
優等生のクセに、豚と同じじゃあ、ご両親の立場がないじゃないか!
こいつめ!こいつめ!)
まるでゲームを楽しむかのように、指を細かく動かす。
強引に子供の殻を脱がされ、大人への階段を登らされるナオミである。
「んふぅーーーっ、んっんんんっ、んふぅーーーっ」
その痴態を見つめる男子たちの目には、欲情の光が宿り始めていた。
(・・・こんな状況でも感じてくれるなんて、ちょっと嬉しいや。
でも南空さん、中学生のうちからここまで激しいことされちゃって
大丈夫かな?ボクなんかは、わりとオナニーネタができてありがたい
気分だけど、彼女には精神的な傷として残るかもしれないなぁ・・・
大人になってから、まともなセックスなんてできなくなるかもね)
そう思うと、急に怖くなってきた。
ナオミは腰をわずかに浮かせ、上下に動かしている。
(あっあわわ・・・ボッボク、しーらないっと!)
いつものようになにも気づかないフリをして、相田は性器を
弄り続けた。
(4〜5日後に続く)
>>434さん
Lのキャラ、面白すぎ。
>>456Lサユさん
こういう切ない話を読むと、
いかに自分が人間のクズなのかを
思い知らされたりする今日この頃です。
>>460さん
チンポ編も頼みますよ。
>>463-464さん
性的嗜好が似てる気がする・・・
続きを読みたいです。
って、感想書いてる場合じゃないよな。
ヤバイ、ヤバイ。
ところでナオミ様職人はいないの?
私は路上の石コロみたいなもんなので
放置して、好き勝手に書いてください。
488 :
3:04/05/28 01:36 ID:Vu/UX4xV
帰宅後、誰もいない居間のソファに粧裕はドサリと身を投げ出した。
いくら格好良くても、お兄ちゃんじゃ意味無いじゃん・・・か・・・・。
粧裕は昼食時の友人達の言葉を思い返し、思わず粧裕は目を伏せた。
少女から女へと変わりつつある彼女達の基準は、実に明快だ。
彼女達にとって、「自分と付き合えるかどうか」が第一のポイントであり、どんなに素敵でどんなに完璧でも、その「対象外」である身内など、異性として問題外なのだ。
一番身近な――そして好ましい――異性、として兄を見ていた粧裕にとって、友人たちのその意見は新鮮かつ衝撃的だった。
粧裕は別に、兄と結婚したいとか、つきあいたいと思っていた訳ではない。
だが、兄がそばにいるから、異性へ興味がいかなかった所はあるように思う。
粧裕は別にBFや好きな異性がいない事になんの不満も無かった。
兄がそばにいる、それだけで粧裕は満足だったのだ。
粧裕にとって兄の月は王子だった。
月は幼い頃から、常に美しく、賢く、強く、そして誰よりも粧裕に優しかった。
素敵な兄がいる事は自慢だったし、そんな完璧な兄に愛される我が身の幸運を粧裕は素直に喜んでいた。
たぶん妹でもなければ、月は自分に目もくれなかった事を、粧裕は知っている。
粧裕は月のように「特別な子」ではなく、どちらかというと平凡な少女だ。
人当たりこそいいものの、基本的に他人に興味のない性格である月が、粧裕を気にかけるのは唯一の血を分けた兄妹だからに他ならない。
その事に自覚があったぶん、だからこそ月から「特別扱い」される「妹」というポジションに自分がいる事が素直に嬉しかった。
けれど、先程の、少女達の言葉が、粧裕の胸にしこりを残す。
どんなに素敵でも、それが「兄」であるだけで無意味だという彼女達の意見は、確かに粧裕の痛いところを突いた。
粧裕は、兄にとって「特別な人間」ではあっても、「最愛の人間」ではない。
兄にとって粧裕はあくまで妹――何があっても異性としてみる事の無い、世界で唯一の存在――でしかなく、それ以上でも以下でもないのだ。
素敵な兄がいる事は粧裕の自慢だった。
だが今は、自分が月の妹である事が、月が自分の兄である事が、粧裕には何故か無性に悲しかった。
キタキタキタキタキター!
月サユ…ハァハァハァハァ!!
神、続き待ってますぞ(;´Д`)
サユタンにとって月が王子様…ハァハァ
神キタァァァァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ( ゚)ァァ( )ァァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
続きお待ちしております
「や・・・だ・・・何するの・・・」
「気持ち良かったろう?サユ。今度は僕を気持ち良くさせてくれよ。
お前の中でね・・・」
「やっ・・・!いやぁ、やめてよお兄ちゃん!」
「もっと足を広げないとね。ほら、力抜いて・・・」
「やだぁ!そんなの・・・はっ、入らないよぉ!」
「こんなに濡れてるんだから大丈夫だよ。・・・そんなに暴れちゃダメだ。
怖がらないで・・・サユ、いくよ・・・」
「ふあっ!・・・っああっ!い、痛い・・・やめ・・・っ」
「くっ・・・もっと力を抜いて・・・もう・・・少し・・・」
「うっ・・・ぁあああっ!」
「・・・ふぅ・・・やっと・・・奥まで入った。すごい締め付けだ・・・
ああサユ・・・お前の中は温かくて・・・とても気持ち良いよ」
状況描写や心理描写も入れた方が良いのかな・・・(´Д`;)
>>486 真仙誠サマ
お声かけてくださって有り難うございます
>>488サマ
途中邪魔しちゃって申し訳ありません・・・
492 :
4:04/05/29 20:37 ID:VBrRM5Yh
あれ?
粧裕はいつのまにか暗くなった室内を見渡した。
寝転がって鬱々と考えている間に、どうやら居眠りしてしまったらしい。
日の落ちた窓の外の景色をみるに、結構な時間眠っていたようだ。
制服・・・皺になっちゃうなあこれじゃ・・・。
溜息をつき、ソファから起き上がると、ドサリと粧裕の体の上に乗っていた何かが音を立てて床に落ちた。
怪訝に思って拾ってみると、それはベージュのジャケットだった。
自分のではない、でも非常に見覚えのあるジャケットだ。
それが誰のものか、そしてその意味する所に思い至り、粧裕は息を呑んだ。
これ、お兄ちゃんの上着だ・・・・。
どうやら月は既に帰ってきているようだ。
居間で眠る粧裕に気がつき、風邪を引かないように、と自分の上着をかけてやったのだろう。
そんな月の心遣いを嬉しく思う反面、寝姿を月に見られたという恥ずかしさに、思わず粧裕は頬を染めた。
居間でスヤスヤと寝こける自分を、月はどうおもっただろう?
子供っぽいと笑っただろうか。それとも行儀が悪いと呆れただろうか。
粧裕は自分の迂闊さを呪いながら、ジャケットを手にしたまま立ち尽くす。
ジャケットは思ったよりも大きく、微かに月の匂いがした。
思えば、月の物は何であれ、粧裕はろくに触った事がない。
潔癖症の気がある月は、自分の物も、他人に触れられる事を好まないからだ。
自分の物は自室以外に決しておかないし、自室の掃除も常に自分で行っている。
その事を思い出し、粧裕はしげしげと手元にあるジャケットを眺めた。
・・・なんだかんだ言ってもこれって貴重な体験かも・・・・。
粧裕は月のジャケットをそっと羽織ってみる。
ジャケットは思ったよりも大きく、粧裕が着ると、まるでコートのようだった。
その温もりと微かに香る月の匂いに、粧裕がドキドキしていると、ふいにポケットから何かが落ちた。
493 :
5:04/05/29 20:39 ID:VBrRM5Yh
ん・・・?・・何?
慌てて拾うと、それは月の通学定期だった。
自宅からの最寄り駅名と、東応大への最寄り駅名を結ぶ線、そして夜神月 18歳、の文字を、粧裕は眩しくみつめた。
誇らしさと愛しさに、思わずそっと月の名前を指でなぞってみる。
・・・あれ?
その時、定期の中央部分がわずかに盛り上がっている事に気がつき、粧裕は指を止めた。
何か、メモのような物が入っているようだ。
定期の口から、微かにノートの切れ端めいた物がのぞいている。
・・なんだろう。
思わず反射的に、粧裕は定期入れからそれを取り出した。
中から出てきたのは、綺麗に四つ折にされたノートの切れ端だ。
開いてみると、何人かの人の名前とその後に時刻が、几帳面な文字で丁寧に書かれている。
お兄ちゃんの字だよね・・。でも、誰だろう、これ。
これが女性の名前なら、デートの約束かも、と勘ぐる所だが、書かれている名前は全て男性名だった。
その事実にどこかほっとしつつも、書かれている人名に聞き覚えがあるような気がして、粧裕は首をかしげる。
あ、でも・・・もしかして、これ見ちゃいけないのかも。
急にその事に思い至り、今までその事に全く思い至らなかった自身の鈍さ、迂闊さを呪いながら、粧裕は慌ててメモと元通りたたんだ。
そのまま定期をそっとポケットに滑り込ませ、ジャケットを脱いだ。
そして、月がいるであろう二階の方を見上げ、粧裕は微かに頬を染めた。
お兄ちゃんに返さなきゃ。・・・・そして、お礼、言わなきゃ。
なんか危ないヨカーン
神キター!
どうなってしまうんだ粧裕タン…
神乙!
497 :
名無しさん@ピンキー:04/05/30 01:14 ID:jLoD047L
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
粧裕タンピーンチ
神が沢山だ!!
しあわせ…(*´Д`*)
メモはもしかしなくてもデスノート!?うわぁぁどうなるんだ?
ハラハラ・・・
長編エロ尻小説
「秘密特命捜査官 NAOMI 〜DEATH NOTE事件〜」
(ファイル25)
ナオミの舌は、パンティーの切れ端と嘔吐物の感触を電気信号に
変え、ひっきりなしに脳神経へ伝達している。
そのたびに脳みそが壊れていくような気持ちになる。
(壊れていく・・・壊れていく・・・壊れていく・・・)
なぜこのようなことになってしまったのだろうか?
(わたしはただ・・・ただマックに友達と行きたかっただけなのに・・・)
彼女はふと、自分の父親のことを思い出した。
『学校を出たらすぐに結婚して、可愛いお嫁さんになるんだよ』
一流大学に行けとも、一流企業に行けとも言われなかった。
早く結婚して、子供を産め。
いつもそう言われてきた。
それは父親としてのエゴなのかもしれないし、自分やナオミに
流れる忌まわしい血を恐れ、狂気の連鎖を薄めたがっているせい
なのかもしれない。
どちらにせよ、ナオミはなんの疑問も持たなかった。
結婚して子供を産み、幸せな家庭を作る。
それが父親との約束であった。
純白のウエディングドレスを着て、まだ見ぬ愛すべき夫との
結婚式に胸を高鳴らせる少女。
だがナオミのささやかな夢は、唐突に終わりを告げた。
(わたしって・・・汚い・・・口から吐いちゃったし・・・それに・・・
・・・ううっ・・・アソコも・・・見られちゃった・・・)
ビデオカメラのことを思い出した。
(まっ、まさか・・・ひょっとして・・・そっ、そんな・・・)
顔を上げようとするが、ガムテープ男に阻止される。
眼を動かして周囲を見るが、どうやら男子たちは下半身に目が
釘付けのようだった。
(ウッ、ウソよ・・・やめてよ・・・みんな、見ないで・・・やめて・・・
あっあっ・・・撮らないで・・・写さないで・・・こんなの・・・イヤだ・・・)
カラダをよじって逃げようとするが、無駄な抵抗だった。
ナオミのアソコを執拗に弄繰り回している男の子。
(・・・誰?・・・あなたは誰?・・・やめて・・・ください・・・お願い・・・)
ビデオカメラをバックから出していた男の子の姿。
さっき酷いことを言っていた男の子の声。
(・・・あのヒトは、たしか・・・2年生のとき、一緒だった・・・
相田・・・剣介くん?・・・あなたなの?・・・それとも、ちがう誰か・・・
・・・誰?・・・あなたは誰なの?)
顔が見えない相手のせいか、弄る指の刺激が直接的に脳に響く。
(・・・ううっ、なんかアソコが・・・熱い・・・なに?・・・コレはなに?)
股間の奥から、熱い塊が出てくるような感触。
(うっううっ・・・なんか・・・熱いよぉ・・・なに、コレェェェ・・・)
自分ではない、別のなにかに変わっていく恐怖。
(もっ、もうマックとか、いっ、行かなくても、いいから・・・
渚くんに逆らった・・・ことも、謝るから・・・だから・・・これ以上・・・
さっ、触らないでぇぇぇ・・・)
封印された扉が開き、ドプッという音とともに迸る感覚が来た。
(あああっ・・・なんか出てきたぁぁ・・・出てきてるよぉぉ〜〜〜)
股間から止め処なく溢れ出る熱い流れが、ゾクゾクと身を震わせる。
恍惚の表情で、ぼんやりと視線を宙に彷徨わせる少女がひとり。
なにかが終わり、なにかが始まった気分に犯されていた。
ムクムクとこみ上げてくる欲望のマグマ。
それは以前の自分とはちがう、新しい感覚を呼び起こす。
(はああぁぁぁ・・・なんだか・・・わたし・・・わたし・・・)
隠された秘密の小部屋を、再びこじ開けられる感触がある。
それが、ナオミの下半身にジ〜〜〜ンと響き渡っていった。
(・・・ちょっ・・・なに・・・するつもりぃ・・・なぁのぉよぉ〜〜〜)
聡明な頭脳が桃色に染まり、思考力がどんどん低下していく。
それに比例して、心の奥底ではなにかを期待するドキドキ感が
次第に大きく膨らんでいくのだった。
と、そのとき鋭い痛みが全身を貫く!
(・・・ひゃあっ!?)
その妖しげな電流に耐え切れず、カラダが跳ね上がる。
だが、その痛みは、どこか甘さを伴っていた。
(・・・・・・・・・なっ!?・・・なに?・・・なんなの、いまの!?・・・)
味わったことのない刺激に戸惑うナオミである。
すると今度は、優しい指使いで、なにかを擦り始めた。
熱い塊が集中しているトコロだ。
ソコを上から撫でられた。ソコを下から撫でられた。
摘まれたり、押し込まれたり、その周辺を指でなぞられた。
(・・・あっ!・・・あっ!・・・あっ!・・・あっ!・・・)
柔らかい火花が、頭の中を駆け巡っていく。
切ない悦びの、淫らな宴の予感。
頭がとろけていく、気分。
クチュクチュクチュクチュ・・・
ひっきりなしに溢れ出てくる快楽の泉。
その水面には、優しい笑顔の少年が佇んでいた。
(・・・なっ、渚くぅ〜〜〜ん・・・)
いまだに未練がましく、好きだった少年の名を口にする。
だがその舌は、汚れた下着と汚物の感触しか与えなかった。
太ももが触られた。
その愛しげな触り方に愛を感じる。
ゆえにお尻にまで手を伸ばされたとき、ナオミは至福の表情で
迎え入れていた。
火照った顔と潤んだ瞳。
ガムテープ男が、厭らしい眼つきで自分を見ていた。
ナオミを見下ろす少年たちが、興奮した眼つきで自分を見ていた。
(・・・見られてる・・・)
複雑な思考ができない少女は、それでも本能的に、悦びに震える
表情を隠そうとするが、ガムテープ男の太ももがギュウッと顔を
締め付け、それを許さなかった。
こんなトコロまで見られてしまう。
少女はすべてを、男たちに差し出さなければならなかった。
もっと見せろとでも言うかのように、形の良いアゴを撫でられる。
快楽の悦びに浸っている厭らしいメスの顔を、みんなに見せろ。
お前の正体を、みんなに晒すんだ。
そんなに気持ち良いのか、このヘンタイめ。
彼らの眼が、そう語っている。
(・・・なぎしゃひゅん・・・はじゅかしゅいぃよぉぉぉ・・・)
幻想の恋人に媚びる甘え声は、汚物にまみれて消えていく。
オンナとして最悪の仕打ちを受けているものの、しかし彼女のカラダに
快楽の波がひっきりなしに押し寄せ、そのたびに溺れてしまう。
屈辱的ではあるが、それゆえにまた悦楽も深い。
ドス黒い悦びが、純白のカラダと無垢なココロを染め上げていく。
熱を帯びた肉の芽を執拗に擦られる。
さっきよりも激しかったが、痛みによる拒絶はなかった。
肉襞から溢れ出る愛液が、それを和らげてくれる。
とても気持ちが良い、とカラダが認めているのだ。
痛痒い快感を貪欲に拾い上げ、もっと弄ってとカラダが叫ぶのだ。
(・・・あっ♥ ・・・あっ♥ ・・・あっ♥ ・・・あっ♥)
悲しそうな父親の顔と憧れの少年の笑顔が、浮かんでは消えていく。
背徳の悦びにカラダが震え、官能の渦に巻き込まれるナオミであった。
「ふーーーっ、ふーーーっ、ふーーーっ」
ナオミの小さな鼻の穴から、安定したリズムで空気が流れる。
その音はかなり大きかった。
少女の痴態に、ガムテープ男が蔑む笑いを浮かべた。
股間を膨らませながら、脂ぎった指にナオミの長い黒髪を絡め、
良い子良い子をするかのように頭を撫で回す。
まるで全部、自分が仕切っているかのように得意げな表情だ。
鳥肌が立つほどゲスな品性の持ち主は、美しい輪郭や整った鼻梁、
小ぶりの耳たぶや細い首筋を触り始め、生臭い息を吐き出し始めた。
彼はナオミの顔を陵辱しているのだ。
「・・・・・・」
しかしそれに対抗する気力はすでになく、ナオミの思考は退行
していく一方だった。
カラダ中の力が抜けていく。
いまのナオミは、快楽に支配される原始的動物に他ならなかった。
美しさも知性も教養も優しさも運動神経も家柄も、関係なかった。
気持ち良さ、ただそれだけ。
だからカラダを跳ね上げるほどの刺激があった瞬間に零した涙は、
歓喜の涙だった。
(・・・きっ、気持ち・・・いいいいい・・・・・・!!!!)
ほんの少し前に少年たちを感動させた凛々しい姿は消え失せ、
切ないほどの快楽に身を焦がす、淫乱な顔が衆人環視で晒される。
なにをされているのか理解できないほど複雑な指捌きに、泣き
笑いの表情で答えるしか、この少女には術がなかった。
「んふぅーーーっ、んふぅーーーっ、んふぅーーーっ」
今度は鼻息ではなく、封印された口の奥から、悩ましげな音色を
周囲に奏で始め、肉襞の周辺から熱のこもった湯気が立ち昇る。
その熱には、濃厚なオンナの匂いが込められていた。
(・・・ヘッ・・・エヘヘヘ・・・きっ・・・気持ちいいぃぃ・・・よォォ・・・
んふっ・・・お尻・・・いいぃぃ・・・もっとぉぉ揉んでェェェ・・・
・・・そこォォォ・・・擦って揉んで摘んで押して噛んでキスして・・・
・・・エヘヘヘヘヘヘ・・・・もっとぉ・・・ああああああああ・・・・
ひひひひひひひひ・・・はっはっはっはっ・・・死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ・・・)
感じやすいカラダは悶え悦び、聡明な頭脳は動物的で反射的な
思考しか、もはやできなかった。
「んふぅーーーっ、んっんんんっ、んふぅーーーっ」
(・・・ああんっ♥ ・・・ああんっ♥ ・・・ああんっ♥ ・・・ああんっ♥)
(・・・死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ・・・)
(・・・はっ♥ ・・・はっ♥ ・・・はっ♥ ・・・はっ♥)
ナオミは自分が制服姿のまま、少女から大人のオンナへの脱皮を
強いられ、細い首筋に巻きついている首輪を引っ張られながら、
恍惚へと至る階段を登らされているビジョンを思い浮かべていた。
一歩一歩と足を進めるごとに、下着がスカートが上着が剥がれ堕ち、
上下の口から忌まわしい排出物を垂れ流しながら、歓喜の表情を
浮かべている。
人間として、けっして見せてはならない汚物を隠すことも許されず、
汗、涙、唾液、鼻水、嘔吐物、愛液、小便、大便、おりものが滴れ、
カラダとココロを汚していく。
それを見て、卑猥な笑みを浮かべたオトコたちが歓声を上げる。
もう無理をして隠す必要はなく、ただ流れるがままに、ただ感じ
るがままにその身を委ね、快楽をカラダとココロに染み渡らせて
いくだけでいい。
そこではもはや、知性など不要。
道徳や貞操など入り込む余地もない。
孤独なココロが満たされ、カラダが充足されていく至福のとき。
限りなき、自由・・・
後ろを振り返ると、母親に抱かれている自分がいた。
独りでオママゴトをしている自分がいた。
将来の旦那様に胸を高鳴らせ、ベッドで寝付けない自分がいた。
酷い苛めに、ただじっと耐え忍ぶ自分がいた。
空想のトモダチで、寂しさを紛らわす自分がいた。
もう、あのころには戻れない。
ナオミは光に満たされた場所へと導かれていく。
首輪が、早く早くと催促するように引っ張られた。
あの光の向こう側に行けば、もう孤独に悩むことはない。
哀しみから開放された世界。
光はやがて、大好きだった少年の笑顔に形作られ、ばら色に染まる
頬を緩めながら、ナオミは微笑んだ。
『・・・わたしを・・・愛して・・・ください・・・』
神の視点から見れば、これほど滑稽で残酷な話もあるまい。
しかしたとえそうであったとしても、この少女が生まれて初めて
孤独を癒された事実は、誰にも否定できないのだ。
(3〜4日後に続く)
>>491 460続きDEATHさん
自分が勃って濡れて萌えれば
どんなスタイルでも良いと思いますよ。
>>493さん
粧裕タソ、後ろー!後ろー!
逃げてー!!
むしろ前。それはともかく乙。
511 :
6:04/05/31 00:59 ID:a8iMPf2m
それにしても、最近随分と仲がいいじゃないか。
階段を上がり月の部屋の前まで粧裕が近づいた時の事だった。
明らかに月の物ではない、低くくぐもった声音が月の部屋から響いてくる。
驚きあまり、粧裕は、思わずノックしようと伸ばした手を一旦引っ込めた。
会話のように思えるが、対する月の返事は粧裕には聞こえてこないかった。
確かにあいつは中々面白い奴ではあるがな。他の奴とは明らかに違う。
月も案外気に入ったんじゃないか?傍からみていると、楽しそうだぜ、お前ら。
ククク、という不気味な笑い声に生理的嫌悪を感じ、粧裕は眉をしかめた。
TVか何かの声かと最初は思ったが、声の主ははっきり月の名を呼んでいる。
という事は当然、月と向かい合って話している誰か、という事になる。
月の声が聞こえないのは、声が小さいから――というより、相手の声が人一倍でかいのだろう。(何せ扉をしめた状態で、廊下にまで聞こえているのだ。)
どうやら月の友人のようだ、という結論にいきつき、瞬間粧裕は動揺した。
もしかして・・・・私、お兄ちゃんだけじゃなく、お客さんにまで寝ている所を見られちゃったのかしら・・・・。
自分の想像に思わず粧裕は青ざめて立ちすくむ。男の声は更に続いた。
そうは言うけど、最近のお前達はいつも一緒じゃないか。
大学にいる間中いっつもつるんでいやがる。正直気味悪いぜ。
からかっているような、それでいてどこか苛立っているような口調だった。
羞恥のあまりその場を離れて部屋に戻ろうとしていた粧裕だったが、男のその言葉に、ふと興味をひかれた。
この声の主は何者だろう。随分と遠慮が無いが、月と余程親しいのだろうか?
そして、その男のいう、「月といつもつるんでいる相手」というのも何者だろう。
月が誰かと常に行動をともにする、など粧裕には想像がつかなかった。
月は人当たりはいいが、人と慣れあうのを好まない。
その月が大学にいる間中、最近常に一緒に行動している相手がいるという。
その人はどんな男性なのだろうか。――それとも女性なのだろうか。
512 :
7:04/05/31 01:02 ID:a8iMPf2m
「なんだ、妬いているのか?」
扉に耳を押し当てると、月の愉快そうな声が聞こえてきた。
そのくだけた口調に、粧裕は再び驚く。
どうやら月と話している相手は、相当月と仲が良いようだ。
身内以外の人物にそこまで月が打ち解けて話す様を、粧裕はかつて聞いた事がなかった。
そんなわけないだろ。気持ち悪い事をいうな。
「ははは、冗談だよ。」
月の冗談はわかりにく―――。
月と話している男の声がふいに途切れる。
その急な沈黙と、どうした、とい訝しげな月の声に、粧裕は慌てて身を引いた。
これではまるで盗み聞きだ、と自分の行為に粧裕は思わず赤面する。
一瞬の沈黙の後、低い男の声が、扉越しに廊下に冷たく響き渡った。
月、扉の前に誰かいるぞ。
その声のあまりの禍々しさに、粧裕は思わず鳥肌が立った。
瞬間逃げ出したい衝動に駆られたが、足が動かない。
粧裕が固まっていると、ガチャリと鍵を開ける音がし、目の前の扉がゆっくりと開いた。
扉の隙間から、月が顔をみせる。
月は粧裕の顔をみると、なんだ、というようにほっとした顔をした。
そんな月の様子に、粧裕も止めていた息をようやく吐いた。
「どうした?」
「あ・・・・あの、これ、ありがとう・・・・。」
粧裕がおずおずと持っているジャケットを差し出すと、月は目を細めた。
「どういたしまして。昼寝は制服を脱いでから、部屋でしろよ。風邪引くぞ。」
「ね、寝るつもりはなかったんだもん・・・。」
513 :
8:04/05/31 01:10 ID:a8iMPf2m
唇を尖らせて言い訳する粧裕の様子に、月は薄く笑った。
その笑顔があまりにも優しそうだったので、粧裕は先程、言いようのない恐怖を感じた事が、なんだか馬鹿らしく思えてきた。
この優しい兄がそばにいるというのに、一体何を不安がる事があるだろう?
「お兄ちゃん、お友達来ているの?」
「友達?いや、一人だよ。」
「え?・・・でも声がしたけど・・・・。」
粧裕が驚くと、月は一瞬奇妙な表情を見せたが、すぐにニッコリと笑った。
「・・・・僕の声だよ。さっきまで携帯で友人と話していたから。」
「でも、お兄ちゃんの声じゃなか――。」
粧裕は最後までいう事ができなかった。
月のすぐ後ろに、黒い靄がうごめいている。
それは不気味にしばらく蠢いていたが、次第にはっきりとした形を取り出し始めた。
何・・・あれ・・・・。
その様子を、粧裕は食い入るように凝視する。目を背けたくても、逸らすことは出来なかった。
一方、いきなり無言になった粧裕の顔を、月はどうした、と言って怪訝そうに覗き込む。
先程まで黒い靄だったモノは、今、月のすぐ後ろに、真っ黒な異形のモノとして佇んでいる。。
落ち窪んだ丸い眼球、潰れた鼻梁、避けた口。身なりは黒いが、肌は青かった。
明らかに人間の容貌とはかけ離れたソレは、月の真似をするように、興味深そうに粧裕の顔を覗き込んできた。
ん?もしかして、お前は俺が見えるのか?
粧裕の視線を感じたか、ギョロリと大きな眼球を動かし、粧裕を見下ろしてソレが不思議そうに呟く。
口を開くと、鮫のように恐ろしいまでに尖った歯が裂けた口から覗いた。
粧裕はその瞬間、意識を手放した。
化け物の声は、先程廊下で聞いた声とそっくりだった。
神キター!!!乙です!!
さ、粧裕タン…
ネ申キタキタキタキタキタキタキタ――――――――(゚∀゚*)―――――――――――――!!
サユタソ…遂に見てしまった…
続き気になりまつ…w
キタキタキタキタキタキタキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!!!!!!
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
すっげー面白い!続き楽しみにしてます
キタ━━━つ´∀`)つつ´∀`)つつ´∀`)つつ´∀`)つ━━━!!!!
幸せです。
520 :
L京子:04/05/31 03:36 ID:xUFsX03K
京子は恋をしていた。それは久しぶりの恋だった。
はぼ一目惚れとも言えるそれ。大学の入学式、壇上に上がった彼に抱いた一方的な恋心。
隣に座る親友は「アンタの趣味はおかしい」と笑ったけれど、
そんな言葉など気にならない程に、もう京子は遠く見える奇人とも言える人間に夢中だった。
「あんたさー、なんで流河君に話しかけないの?」
学食の喧噪に紛れる友人の不満げな声。京子は困ったように返す。
「だって…見てるだけで満たされるっていうか」
「なにそれ。もっと近づきたいとかないの?
好き好き言ってるだけじゃ始まんないよ?」
ただでさえあんた奥手なんだから。そう言って友人はペットボトルの茶を口に流し込んだ。
奥手。その言葉に京子は思いを巡らせる。
確かに端から見れば、見ているだけで満足なんて恋のうちにも入らないのかもしれない。
しかし、本当に流河は見ていて飽きないのだ。
ちょっと挙動不審なところがまた堪らない。
「好きなんだけど、なんていうか観察しがいがあって」
「意味わかんない…それってホントに好きなの!?」
「大好き」
即答すると、ため息をついた。そして突然京子の腕を引いて立ち上がる。
「ちょっと、まだ食べ終わってない…」
トレーに残る食べかけのエビフライに気を取られる。
「どこ行くの?」
聞いても友人は応えず足を進めた。時折道行く学生に何かを聞いている。
「もうそろそろ着くわ」
その目は据わっていて、空恐ろしいものを感じた京子は、それに従うほか無かった。
「この子、流河君の事が好きなの」
講堂前の石垣に、例の座り方でしゃがみ込みクリームパンを食べている彼。
…パンを囓ったところで、動きが止まっている。
「そういうわけで京子、がんばりな」
ポン、肩をたたく友人を京子は呆然と見つめた。
「…え?」
なにか爆弾発言を落とさなかったか、我が友は。
「ちょ、ちょっと待ってよぉ、何言って…!」
去ろうとする友人の服を思いっきり引っ張り非難の声をあげた。
「はっきり言ってねぇ、アンタの流河君観察日記聞かされるの、もう限界なのよ!!
これからは流河君自身に聞いてもらいなさい!!」
「そそそそんな!!」
手を振りほどかれ、京子は遠ざかる友人の背を虚しく見つめるしかなかった。
恐る恐る振り返ると、流河は今だパンを囓ったままの姿で固まっていた。
月粧裕イイ!!!!
ハァハァハァハァ
L京子も名作な予感!
L京子キタよキタすごそうだ(;´Д`)
525 :
L京子:04/05/31 23:24 ID:xUFsX03K
「あ、あの、流河君これはその…!」
京子は真っ赤になりながら弁明をはじめる。流河は思い出したようにクリームパンを再び咀嚼しだした。
「なにいってんのかなあの子!おっおかしいよね、あはは…」
流河をまともに見ることができない。どんな形にしろ、好きな人に好きだと言ってしまった事に変わりはないのだ。
「私が流河君好きだなんて、とんだ勘違い…」
だんだん声が小さくなる。
じっと自分を見つめる流河の視線に居たたまれなくなる。
頭のどこかで、友の声がこだました。
『好き好き言ってるだけじゃ、はじまんないよ!?』
だってしょうがないじゃない。こういう性格なんだもん。見てるだけで幸せなんだもん。
今ここで、すすす好きとか言っちゃったら、その幸せもなくなっちゃうじゃない。
あ、なんか泣きたくなってきた。
「ほんとにごめん…じゃ、また講義でね」
本気で涙が出そうになって、京子はくるりと背を向けた。
そう、このまま何もなかったことにすれば、また変わらない明日がくる。
流河のちょっとした動作にドキドキして、それを友達に話して。で、はしゃぐ。
…やっぱり大学生とは思えない恋愛かも…。
ドンヨリと影を背負いながらそのままトボトボと歩き始めると、ボソリと呟きが聞こえた。
「ちょっと待って下さい」
聞き違えるはずがない。
例えパンを口の中でモグモグさせていたからと言って、京子が聞き違えるはずもなかった。
流河の声。
(え、え、何!?なんで??)
半ば頭に血を上らせながら振り向くと、流河は言った。
526 :
L京子:04/05/31 23:27 ID:xUFsX03K
今度こそ、京子は憤死するかと思った。
「セックスしてみますか?」
目の前の流河は、脇のビニール袋からチョココロネを取り出してパクリとかぶりついている。
まだ日中だというのに、頭上でカラスがアホーと鳴いていた。
*****
「なにかご不満でも。私のことが好きなんでしょう」
「だ、だって…だって…」
「セックスは相性を見るのに最高の方法です。一度試してみる価値はあると思いますが」
「流河君…もっとモラルのある人だと思ってた…ううう」
「よくそう言われます。…そんな辛気くさい顔をしないでください。
それにここまで付いてきたあなたにも責任があります」
違う違う!呆然としていた私を引っ張り込んだのは流河君じゃない!
そう言いたかったが、頭の機能がうまく働かない。
そんな京子を尻目に、テレビでもつけましょうかと言って流河はプチ、とテレビの電源を入れた。
『あぁん!あん!いいっ!!いくぅぅ!!あん!』
途端、スピーカーから流れ出すあられもない声。
「やだっやだやだ消して!いやーーー!!!!」
「いいじゃないですか、余興ですよ」
そして真っ赤になってリモコンを奪い取ろうとする京子をひらりとかわし、自分のシャツの中にストンと落とした。
「まあそう焦らず。見たくないなら、私のシャツの中に手を入れてリモコンを取って下さい」
(…鬼!)
キキキキキキキキキキキキキタ━━━(((((((゚∀゚)))))))━━━!!!!
鬼畜っぽい、鬼畜っぽいよL(;´Д`)
L京子のふいんきが(なぜか変か ry) イイ!(・∀・)
最近投下が多くなってきてうれしいよ(´д`;)ハァハァ
カミサマ方いつもお疲れさまです