1 :
エロソル:
2 :
エロソル:04/02/25 11:12 ID:B0heQrzY
3 :
エロソル:04/02/25 11:14 ID:B0heQrzY
職人名鑑テンプレ(サンプルは保管庫の職人名鑑にあり)
【XXX(コテor数字ハンor通称等】XXX(ふりがな)
属性:(紅、新聞部等)
得意技:(特徴的な挙動、言動があれば)
決め台詞:「(作品内で使われた台詞より)」
以下、職人さんの特徴を10行前後で解説。客観的に、それでいて
ユーモアが交えてあるといいかも。煽るようなコメントはダメ。
類義語:(その他の呼び名があれば)
4 :
エロソル:04/02/25 11:15 ID:B0heQrzY
山百合会からのおしらせ〜その1
ここはみんなの利用するスレです。SSを読む方も書く方も、節度をもっておねがいね。
【感想を書くときの注意】
百合推奨だけれど、それ以外のSSを排除しているわけではありませんことよ。
それに、SSを書く方もプロではないですし、あなたにとって、とても退屈だったり、
怒りさえ感じることがあるかもしれませんわ。
でも、SSを書いている方も、あなたを怒らせたり、不快にさせるつもりじゃなくて、
むしろ楽しませようとしてくれているんですの。
だから、「出て行け」だとか「ゴミ以下」だとか、はしたない言葉は、
思っても書き込まないこと。よろしくて?
SSの多くは予告+NG-WORD付で書き込まれるから、自分には合いそうじゃないなと
思ったら まよわず回避なさってちょうだい。それには2ch専用ブラウザを使うと便利よ。
5 :
エロソル:04/02/25 11:16 ID:B0heQrzY
山百合会からのおしらせ〜その2〜
SSを書くときの注意
このスレにいる妹たちは百合SSが大好きなの。できれば百合で書いてくださいね。
もちろん、そのSSには殿方が必要と言うことであれば、無理強いはいたしませんわ。
でも内容によっては読み手を選ぶことがあるのは、ご存知よね。
とても傷つきやすい妹たちが苦しまないよう、ちょっとだけ配慮をしてね。
それと、中にはまだお姉さまからの指導が行き届いてない妹たちもいます。
時々リリアンにあるまじきはしたない声が届いてしまうかもしれないけれど、やさしく導いてあげてね。
・投稿予告
カップリングや、明かせる範囲でのシチュエーションの予告をお願いね。
傷つきやすい妹たちが自分では受け止められないと思ったら、回避してくれるわ。
回避しやすくする為の[NG-Word]も投稿予告に書いてね。
・SS本文
名前欄[タイトル/通り名/番号]を、mail欄[sage + NG-WORD]をお願いね。
Mail欄に[NG-Word]があれば、傷つきやすい妹たちがよけやすくなるわ。
それと、じつはこのスレには投稿されたSSを保管してくれるお姉さまがいらっしゃるの。
保管庫ではタイトルがあるととても見やすくなるわ。
そして、もし名無しさんじゃない素敵な名前がアナタにあれば、それもお願いね。
6 :
エロソル:04/02/25 11:23 ID:B0heQrzY
人大杉はまだ続いてるみたいですね・・・。
職人さんが戻ってこられる事を祈ってます。
それではお姉さま方ごきげんよう
もうパラソルまで来たのね
スレタイはパラソルを挿してになるのかと思ってたけど
そんなことしたら氏にますよ?
ごきげんよう お姉さま方
題名が無くなったらどうしましょうお姉様?
新スレ乙ー
子羊たちの休暇
真夏の一ページ
涼風さつさつ
レディ、GO!
バラエティギフト
チャオ ソレッラ!
あと6スレ分はあるわよ。せっかちねえ。
>>11
>>1 乙か令さま〜。
>>11 チャオソレッラのころにはまた新刊が何冊かでてるだろうから
心配ご無用よ。
14 :
名無しさん@ピンキー:04/02/25 21:14 ID:YVIBZhV2
投下します。祥×聖です。
エロいかどうかはちと微妙ですが。
メル欄は『無い』です。
日差しの厳しさは日毎に薄れ、汗ばむ様な陽気もまた、
優しく過ごし易いものへと変わり行く季節。
九月の終わりと共に夏の残滓が駆逐され、空気も徐々に秋の装いへと衣替えを始めていた。
中庭を吹き抜ける風は、初秋の陽気に温められた身体を優しく包んでくれる。
薔薇の館の扉を開けた聖は、土埃を伴って吹く風に顔を顰めた。
ぎしぎしと階段を上り、ビスケット扉をあけるとそこには、
紅薔薇のつぼみである祥子が一人、文庫本を読み耽っていた。
聖の存在に気付いた祥子は視線を上げると、微笑までは至らない程度に柔らかい表情を作った。
「ごきげんよう白薔薇さま。何かお飲みになりますか?」
「ん、そだね。コーヒーをブラックで貰おうかな。インスタントでいいよ」
文庫本にしおりを挟み立ち上がった祥子は、ポットへと向かった。
かばんを置き、祥子のいた席の向かい側に座った聖は、
コーヒーの用意をしている祥子の背中に向かって、言葉を投げかけた。
「他の連中は?」
「令は部活へ。由乃ちゃんは早退したそうです。
体調が良くないって、令が心配そうに言ってました。
三年生のお姉さま方は確か……」
「うん。多分紅薔薇さまも黄薔薇さまも、学園祭のクラス毎の出し物について打ち合わせがあるから、
結構遅くなるだろうね。
うちのクラスは、もう用意始めてるから早く終わったけれど」
祥子は聖の言葉に答えつつ、ソーサーに乗ったカップを聖の前へと置いた。
そして祥子自身は、ダージリンティをカップに入れ、テーブルの上にある文庫本の隣に置いた。
椅子に着いた祥子は、ティーカップを傾けながら言った。
「……志摩子の予定は、ご存知ですか?」
「ああ、彼女は委員会。環境整備委員会の、打ち合わせだってさ」
「そうですか」
祥子の言葉が尽き、聖はコーヒーの入ったカップを傾けた。
祥子は文庫本を開き、目を落とす。互いの発する物音だけが、空間を満たしていた。
開け放たれた窓からは時折、風が優しく吹き込み、空気をかき混ぜた。
コーヒーカップを置いた聖は、テーブルに肘を突き手に顎を乗せた。
そして、文庫本に目を落としたままの祥子を欠伸混じりで眺めていた。
視線に気付いた祥子は、文庫本にしおりを挟み、手元に置いた。
そしてつまらなそうにしている聖の、間延びした様な表情を見つめ、言葉を紡いだ。
「白薔薇さま。今日のお昼、志摩子から言われました。私の申し出を断ると」
「ふーん」
「昨日、白薔薇さまのロザリオを受け取ったとも、伺いました」
「そっか」
「……それだけですか?」
「それ以上の感想なんかないよ。事実が事実を超える事が無い様に」
「……コーヒーのお代わりは、いかがですか?」
「うん、貰おうかな。ありがとう」
立ち上がった祥子は、聖の前にあるカップを手に取った。
ポットの前へと向かい、コーヒーを淹れ直す。
そして無言のまま前を向いている聖の後ろから、テーブルにあるソーサーの上にカップを置いた。
振り向こうとする聖。
しかし祥子は聖の両肩に手を置き、その動きを制した。
無言のまま肩に手を置く祥子に、正面を向いたまま聖は、声をかけた。
「志摩子の姉に、なりたかった?」
「……いいえ。なるつもりはありませんでした。なれるとも、思っていませんでしたし」
「なら、何故」
そう問いかけた聖は、祥子の手が自分の両肩から少しずつ動いている事に気がついていた。
腕の付け根に近いところにあった祥子の両手は、聖の首元で止まった。そして聖の背後から、声が聞こえた。
「お分かりになりませんか?」
「いや、何となく分かる気がする」
おどけた声で返事を返す聖。祥子の両手に、微かに力が加わった。
祥子の両腕から聖の両肩へ、微かな振動が伝わる。
祥子の感情を押し殺したような声が、聞こえた。
「でしたら、志摩子にあなたを取られた私が、今どうしたいのか。白薔薇さま、お分かりになりますか?」
「ニパターン想像できる。どちらかだろうね」
「どちらが、宜しいですか?」
「どちらでも。好きにしていいよ。でも……」
そう言った聖は、後ろを振り返った。
強張っている祥子の表情。その瞳には、大粒の涙が溜まっていた。
両手から発せられる振動が、聖の身体を揺らし、祥子の涙を揺らした。
聖はそんな祥子の瞳をまっすぐに見つめた。
表情を消したままの聖は、言葉を続けた。
「でも、済まないけれど祥子。あなたに私の心は、あげられない」
瞬間、祥子の両手に力が加わった。
振り向いたままの聖の表情に、赤みが差す。聖の首に、食い込む祥子の細い指。
その指は聖の頚動脈を僅かに外しており、ただ呼吸の自由のみを聖から奪っていた。
しかし、抵抗するでもなく静かに祥子の瞳を見つめ続ける聖。
微かに酸素を取り込む呼吸音が、聖の口元から聞こえてくる。
聖の首を絞めたまま祥子は、大粒の涙を床に零していた。
やがて、祥子の両手から、力が抜け落ちた。
そして祥子は、振り向いたままの聖に、口付けをした。
祥子の唐突な行動にも動じることなく、ただ聖はその身に祥子を受け止めていた。
祥子は、狂おしく聖を求めた。聖の唇を噛み、舌を聖の中へと送り込んだ。
聖の口内を掻き混ぜ、分泌された唾液を啜った。
聖の唾液と共に感じたコーヒーの香りが、祥子の鼻腔を擽る。
口付けをしたまま祥子は、聖のタイを解いた。
そして襟元から胸元へと、右手を差し込んだ。
ふくよかな弾力と共に、レースの感触が祥子の右手に伝わる。
祥子は右手に力を加え、豊かな丘を揉んだ。
先ほど聖の首を絞めていた祥子の右手は、今は聖の胸を優しく強く揉んでいた。
口付けを交わしたままの聖の口元から、淡く艶やかな吐息が零れ落ちる。
しかし聖は、その表情を変えずにいる。
ブラの上から聖の胸を攻めていた祥子の右手は、
一旦その場から離れると合間を縫って分け入り、直接聖の肌に触れた。
直接伝わる体温と鼓動。掌に感じる硬い突起。
祥子の右手はは、一心不乱に聖の敏感な突起を攻め立てた。
摘み上げ、転がす。
豊かで柔らかい胸に押し込み、爪で抓る。
その都度、聖の唇からは熱い吐息が漏れだす。
やがて祥子が、そっと唇を解放した。祥子と聖の間を、熱い糸が零れる。
祥子も聖も、互いを見つめていた。
祥子の目に写った聖は、上気した頬と意図的に消されたままの表情が対照的だった。
真っ直ぐに祥子を見つめる視線と、荒く色っぽい吐息が同居していた。
そして聖の眼差しを向けられた祥子は、大粒の涙をその瞳に湛えたまま、苦悶の表情を向けていた。
祥子は、聖の胸元から右手を抜き出した。
そして、テーブルの下へと潜り込み、聖のスカートを捲り上げた。
ほんの少し広げられた聖の奥を隠す布は、微かに染みを作っていた。
祥子は聖の奥を覆い隠す布を、丁寧に下ろした。
そしてあふれ出る聖の蜜を、そっと舐め取った。
「うぅっ……くぅ」
聖の大切な突起と襞を舐める祥子。
あふれ出る蜜を掬い取るたび、聖は熱い吐息を漏らす。
ぴちゃぴちゃと、いやらしい音が微かに聞こえる。
その音と共にまた、聖の蜜が奥からあふれ出る。
「んん、ふぅ……くぅぅ……はぁ」
「白薔薇さま……聖……さま……」
祥子の吐息が、聖の蜜を促す。
祥子は、大切な宝物を愛でる様に襞を舐め、聖の奥へ舌を突き入れた。
微かに鉄の味が口に広がる。それを一身に味わうように、祥子は聖へと喰らいついていた。
上唇は大切な突起を刺激し、下唇は聖の襞を包み込んでいた。
そして祥子の熱い吐息が聖を包み込み、聖の口から一層の吐息と、聖の奥から一層の蜜を促した。
奥へと差し込んだ舌を、小刻みに動かす祥子。
その動きと共に溢れる蜜と吐息。その全てを飲み込み、取り込み、そして舌を動かす原動力とする。
時に激しく、時に優しく。
先端を硬くした舌で祥子は、襞と奥を交互に攻め立てた。
やがて祥子は、舌の動きをこの上ない程に早めた。
襞と奥と突起とを、祥子の舌先が満遍なく刺激する。
嵐のような動きの末、聖の奥から湧き上がるものを祥子は感じた。
「んんんっっっ……ふぅぅぅぅっっ……あああ」
「聖さま……聖さま……っっ!」
聖の溢れ出た蜜で口元を塗らした祥子は、優しく聖の突起にキスをした。
そして祥子は、顔を上げた。
聖の上気したままの頬と口元から洩れる吐息は、受け取った快感を表しているように見えた。
しかし、聖のその表情には、悲しそうな微笑が浮かんでいた。
聖は、吐息の微かに洩れる口を、開いた。
「祥子、祥子の気持ちはうれしいよ……。
でも私じゃ、あなたの心の隙間を埋める事は出来ない。
蓉子が持っていないものを、どうして私が持っていると思う?」
祥子はうつむいた。微かにその肩が、震えた。
「心をあげられないと言うより、私の心じゃ駄目なんだ。祥子には」
その聖の言葉に、もう一度祥子は顔を上げた。
祥子の顔は、涙でぐしゃぐしゃだった。聖は両手で祥子の涙を掬い取り、頬を撫でた。
「祥子。あなたはいずれきっと、素敵な出会いをする。
蓉子が与え切れなかったものを与えてくれる妹と。
私には持ち得ない何かを持った妹と。
あなたの全てを受け止めてくれる妹と」
そう言って聖は、椅子から降りた。
膝を突き、祥子と同じ視線の高さになる。
止め処なく溢れる祥子の涙をもう一度両手で拭い、
そして祥子の濡れた頬に手を当てて祥子の瞳を見つめた。
「だから、私が祥子にあげられる物と言ったら、これくらいしかない」
そう言って聖は、祥子の首筋を両手で圧迫した。
そしてそのまま、そっと祥子の唇に、キスをした。
軽いキス。
すぐに唇を離し、手を離した。
聖は祥子を見た。祥子も、聖を見ていた。涙は、止まっていた。
ニヤリと笑う聖。そんな聖を見つめて、クスリと笑った祥子は言った。
「白薔薇さま。今度は私の妹を、取らないでくださいましね」
26 :
15:04/02/25 22:19 ID:H6XqJ452
以上です。
お目汚しでした。
>>15 新スレ初投下御疲れ様でした。
エロ云々よりもなんだか、ほろりとしてしまいますた。(ノД`)
エロ無しだけど
ミスった。ごめん。
エロ無しだけど投下していい?
前スレの埋め立てに投下したらいいんじゃない?
あんな過疎地に好きこのんで投下する奴ぁいない。
だからと言ってこんな所にエロなしで投下するのはよろしくない。
>32
だね。やっぱやめとく。
>30も>31もあんがと
今夜の予告編はイマイチだったような。
どひゃーー!!アニメ見るの忘れてたーっ!!
鬱だ氏のう・・・
あえてアニメをスールしてる俺は勝ち組
内容さえよければエロなしでも全然OKだと思うけど
このスレにはエロそのものよりも過程重視の作品多いし
えろ専用にわざわざサーバーたててますからな。
そこへ非えろを投下するのはどうかと。他に投下できる場所もあるわけですし。
39 :
名無しさん@ピンキー:04/02/26 10:44 ID:Z1xDKHFy
二日酔いで、大学さぼってマリみて読んでたら、ふと、
近くにあった稲中卓球部の単行本が目に入り、読んでしまった
・・・・・・・・・・・・・・・・心が汚れた気がした
マリみてのスレはここしか見ていない俺はダメですかマリア様?
アニメ版は死ぬほどエロいと思ってる俺はダメですかマリア様?
>>40、
>>41 えーと、ここは本来、ラノベ板からの隔離スレだったかと。
アニメ板からの隔離はハァハァスレがちゃんとある。
したがってこのスレとアニメのマリみてとは直接関係ありませんのであしからず。
>>42 そんのわかってる、だから一応って言ったのに・・・・。
悪かったよ・・・もう貼らないよ。
SS投下できるふんいき(←なぜか変換できない)のスレは実質ここだけだし、別にいいのでは?>>非エロ
マリみてに限っては、直接的な描写が無くても充分エロイ場合も多いし。。。しょっちゅうは困るけど
148 名前:イラストに騙された名無しさん :04/02/26 13:30 ID:43hXU2K9
実はパラソルの告白しあった後、2時間の空白があった・・・
150 名前:イラストに騙された名無しさん :04/02/26 14:41 ID:GRdbiakt
横にベッドもあったしなぁ。
151 名前:イラストに騙された名無しさん :04/02/26 14:47 ID:yr/YEZzD
ということはつまり、蓉子さまは初めからそういう事態を想定して買い物に行っていた事になるが…
============================
∧_∧
( ;´∀`)
人 Y / う、美しい友情に邪推を持ち込むなんて許せない!
( ヽ し
(_)_)
そういっている割には百合棒がたっていますわよ。
殿方が介入する事が少ない分、同人誌を見ていても
他ジャンルに比べて百合棒憑きの率が高いですわね。
>>15 早速投下乙っす。
それはそうとNGはもう少しユニークなものにしたほうがよさげだと思う。
「無い」じゃNG登録してるだけで普通のなんてことのないものまであぼーんしちゃうし。
>>45 騙された。今原書読んだが、そんな記述どこにもない。ちくしょー
美冬×祥子さま(ようじょ)
というウルトラCはダメですか、そうですか
53 :
名無しさん@ピンキー:04/02/26 23:03 ID:iBAdUrNX
来週の動くょぅι゙ょ祥子様が楽しみでしょうがない
保全
祐巳たんの誘い受けによって、江利子さまが獣と化すSSキボン(レア度高)
レア度でいったら祐巳×ゴロンタがあったけどな。
あれこそ獣だ。
一年椿組三人(とりあえず乃梨子×可南子)書いてたら、えらい長くなっちまった。
纏めたらうpしますが、需要ある?
もちろん。
うpおながいするですよ
>57
是非御願いします。
それでは、乃×可です。
長いのでとりあえず、エロ手前まで。
NGワードは、『無い無いばっかでキリが無い』で。
秋風がかたかたと窓を打っている。
失礼とは思いつつもきょろきょろとしてしまうのは、ここが自分のテリトリーではないからだろう。
目に付くパソコンデスク、そして書棚。
書棚にはみっしりと、仏像に関する本や写真集が詰まっている。
少し圧倒されている自分に気付く。聞きしに勝るとは、こう言う事を言うのだろう。
部屋の主が戻ってきた。スウェットとTシャツを両手に抱えながら彼女は、言った。
「それじゃ着替えたら、食事しつつ始めましょうか」
きっかけは、呆れた様な響きの乃梨子の一言だった。
「瞳子。それに可南子さん。二人とももうちょっと仲良く出来ないかな?」
薔薇の館の二階。学園祭を間近に控え、最近は窓の外が暗くなるまで仕事が行われている。
暗がりにそびえる薔薇の館で、煌煌と照らされた電灯の下一年椿組の三人は、
薔薇さま達や二年生のつぼみ達をビスケット扉から送り出し、帰宅前の後片付けをしていた。
カップを洗いながら肘を突き合わせ押し合いをしている瞳子と可南子を見た、
テーブルを拭いている乃梨子からの言葉に、二人は猛然と振り向き互いを一瞥し、主張を始めた。
「可南子さんが大きな身体で幅を取っていて邪魔なんですもの」
「瞳子さんがちょこまかと身体を押し込んで来て邪魔なんですもの」
『むぅぅぅぅ!』
「だからそれを止めろって言っているのに……」
足を踏みしめ睨み合う二人にがっくりと肩を落とした乃梨子は、キッと顔を上げ、二人を見据えた。
そして声を張った。
「こうなったら、合宿しかないわ!」
『合宿?』
睨み合っていた互いの視線を乃梨子に向け、いぶかしげな表情を見せる瞳子と可南子。
そんな二人の顔を交互に眺め、一つ頷いた乃梨子は、言葉を続けた。
「そう!一度じっくり話し合った方がいい。
今のままだと二人とも、手伝いをしているのか邪魔をしているのかが分からないもの。
今日だって二人で祐巳さまの取り合いしていたでしょう?」
「あれは瞳子さんが……」
「あれは可南子さんが……」
「だからそれを止めろって言ってるの!
学園祭も近いんだし、そんな事じゃ皆さんの邪魔になるだけよ。
今日はこれから私の家で合宿して、話し合いをして団結力を高めましょう。
幸い今日は、ウチの宿主もいないし」
「今日合宿って急に言われても」
「ええ」
「こんな調子だとずるずると学園祭当日迎えちゃうでしょ。
由乃さまではないけれど、思い立ったが吉日なの。
さぁ早く終わらせて行くよ。ちゃんと家に電話しておいて」
「可南子さん。これは一体……どう言うことなのかしら」
「さ、さぁ?」
スウェットとTシャツに着替えリビングへと出てきた瞳子と可南子は、
リビングテーブルを見て思わず顔を見合わせた。
いや、片方が見上げ片方が見下ろしたと言った方が正確か。
呆然としたまま呟きを交わした後、そのまま立ち竦んでいた。
キッチンから大皿を持った乃梨子が顔を出す。突っ立った二人を見て、乃梨子は言った。
「何突っ立ってるの?二人とも。早く座りなさいよ。
あ、やっぱり可南子さんにはちっちゃかったね、私のスウェットだと」
「ええ……でも平気。それより乃梨子さん……」
「何、どうかした?ほらそこに座って」
「え、ええ……」
戸惑いながらもソファに腰を下ろす二人を見て、乃梨子は缶のプルトップを上げた。
プシュッと言う音と共に泡が吹き出る。缶からグラスへと中身を注ぎ込む。
泡立つ黄金色の飲み物が、三人の前に置かれた。固まってしまった可南子の隣で、瞳子が呟く。
「乃梨子さん……これって、もしかして」
「ええ。合宿と言えばこれでしょ」
「初耳だわ……」
「リリアンだと違うのかな?でも物は試しよ。
それに、多少ビールでも飲んでおいた方が、気持ち良く話せる筈だから」
「それにしても、この量は……」
そう言った可南子の目の前には、500mlのビール缶が半ダース林立している。
可南子は半ば惚けて、それを見つめる。
その言葉に乃梨子が、微かに笑みを浮かべながらグラスを持ちつつ答える。
「あ、ビールが厭なら梅酒やウィスキーもあるから。日本酒もあったかな」
「いえ、そうではなくて……」
「ほら、二人ともグラスを持って。さ、さ。はい、カンパーイ」
『か、かんぱーい』
まだ飲んでいないにも関わらず心なしか陽気な乃梨子と、
半ば諦めの表情を見せる瞳子と可南子が、リビングテーブルの真中でグラスを打ち合わせた。
泡が弾け、テーブルの上に並ぶ料理に掛かる。
美味しそうにくいくいと飲む乃梨子を見て、一瞬瞳子と可南子は顔を見合わせた。
そして互いに負けん気を顔に浮かべてそっぽを向くようにぷいと前を見ると、一気にグラスを傾けた。
――40分後。
リビングテーブルの上には大皿の上に乗る僅かに残った料理と、
プルトップが空けられたビール缶が半ダース並んでいた。
ソファの上では顔が真っ赤に口は半開きになった瞳子がすでに寝息を立てており、
その隣には目が据わった可南子が、ビールの入ったグラスを両手に抱えながら前のめりになり、
ぶつぶつと何かを呟いている。
そしてその向かいでは、頬が上気した市松人形の様な乃梨子が、
ケタケタクスクスと笑いながらそれを聞いていた。
「……だから、祐巳さまは。可愛いんですってば」
「でもそう言う気持ちを隠してるんでしょ?今は」
「それは、だから、……祐巳さまが天使じゃなくなったから」
「でも、写真は欲しいんだ」
「う……」
その後も「でも」や「だって」を繰り返す可南子。
そしてちらちらと眠ってしまっている瞳子を見つつ、溜息をついていた。
そんな可南子をニヤニヤと眺めていた乃梨子が、唐突に言った。
「可南子さん。私思うんだけどさ、今可南子さんの中には、もやもやが溜まっているんだと思うんだ」
「もやもや……?」
「そう。例えば瞳子に対する感情なんかは、単なる反抗心なんだよ。
でも、その引き金になっているのが、祐巳さまへの思いなんだ。
祐巳さま自身への思いは、当然そうだしね」
「それが、もやもや?」
「そう。それが解消出来たり抑える事が出来れば、きっといいんだと思うのよ」
「そんな事……」
可南子はそう呟いて、また俯いた。
乃梨子は立ち上がり、可南子の隣にあるソファの肘掛に腰掛けた。
そして俯いた可南子の左頬ににこやかな赤ら顔を近づけ、呟いた。
悪魔が人を、唆すように。
「一つ方法があるけれど……やってみる?」
「え?」
隣にある乃梨子の顔をまじまじと見つめる可南子は、多くの期待と少しの不安をその瞳に湛えていた。
その光を見て取った乃梨子は、すぐさま言葉を繋げた。
可南子の視線を逃さないように見つめ返しつつ、にやにやと微笑みながら。
「気持ち良くなればいいの。もやもやの元を、思い浮かべながら」
「気持ち……えっ?……」
「あれ?可南子さんした事無いの?」
「……そんなはしたないこと、したことなんか」
「でも、興味あるんでしょ?興味持ったでしょ?」
アルコールとはまた違う理由で顔を赤らめて俯き呟く可南子の言葉尻を、
ニヤニヤ笑みを浮かべながら誘惑の言葉で乃梨子は繋いでいった。
恥ずかしさから来る逡巡に表情をくるくる回していた可南子だったが、やがて小さく頷いた。
乃梨子は恥ずかしさで耳まで真っ赤にした可南子の頬を手に取り、対面する。
そしてにこーっと微笑むと、可南子の唇にいきなりキスをした。
可南子は、余りにも唐突な乃梨子の行為に、びっくりして目を見開いた。
するとすぐに唇を離し、乃梨子は微笑んだ。
「それじゃ最初は私が、手取り足取り、教えてあげるね」
とりあえず以上です。
残りは、夜中にでも。
>にこやかな赤ら顔
乃梨子が親父臭い。・゜・(ノ∀`)・゜・。
レアCP乙。可南子絡みならレアCP量産できそうだな。
興味深い展開。このさい乃梨子のキャラが変わってるように見えるのは無視の方向で。
続き、待ってる。
>>66の酔っ払い会話が(・∀・)イイ!!
エロ親父因子が隔世遺伝してる乃梨子と、珍しい可南子に期待!
ホー(・∀・)
じゃあ横で寝てる瞳子タソは俺が頂きますので。
ブラック乃梨子は稀少ですな。国宝級
次は黒乃梨シリーズでつか?
よせよ
79 :
60:04/02/28 00:46 ID:UwlfMQVu
>>73 に言われましたが、サブタイトルが、
『酒呑んで 親父な白薔薇 隔世遺伝(字余り)』だったりしますw
と云う訳で、続き最後まで行きます。ちと長いですが。
NGワードは同じく。
こくん。可南子は照れくさそうに一つ、頷いた。
乃梨子は、可南子の着ているTシャツから右手を入れる。
冷えた右手が可南子の腹部を這い、コットンのブラに包まれた二つの膨らみを捉える。
その動き一つ一つに、ぴくん、ぴくんと反応する可南子。
乃梨子は、可南子の胸を徐に、思い切り握った。
「ひぃっ!」
「ごめんね。余りにも可南子さんの感度がいいから、悪戯しちゃった」
「もう」
真っ赤な顔にほんの少し恨みを込めて、可南子は乃梨子を睨んだ。
しかしそれを笑顔で受け流した乃梨子は、Tシャツから右手を抜くと、可南子の右手の甲を握った。
そして左手でTシャツの上から可南子のブラのホックを外すと、
可南子の右手を伴いつつTシャツの裾から右手を差し入れ、
肩にかけられただけの状態となったブラを取り除け、可南子の左胸に右手を直に宛がわせた。
乃梨子は右手を握るように動かす。
それに応じて、可南子の右手に力が加わる。
激しく、優しく。強弱をつけて乃梨子は、可南子の手を促す。
「ただ揉むだけじゃ駄目だよ。強弱をつけて、自分の一番気持ちのいい所を探すように」
「……ええ」
「掌で転がすように、乳首を刺激するのもいいね。
後、脇に近い外側の部分に気持ちいいところがあるから、
そう言った所を重点的に攻めてみるのもいいよ」
そう言いながら、可南子の手を使い次々と実践する乃梨子。
その動きに、可南子の呼吸が乱れる。
一頻りその動作を繰り返した後、乃梨子は可南子の耳元で囁いた。
「それじゃ、左手でTシャツを捲って」
「え……」
「それとも、私がしようか?」
乃梨子の言葉に、ふるふると首を動かすと可南子はTシャツを捲りあげた。
肩口まで捲りあがったTシャツと、ずれたコットンのブラが晒される。
柔らかそうな乳房と、ピンク色の乳頭が顔を出す。
耳まで赤くして俯いたままの可南子の吐息が、ほんの少し荒くなったように感じた。
乃梨子は可南子の右手を肌蹴た右胸に添え、動きを促すと自身の手を放した。
そして乃梨子は、自身の右手の親指と人差し指で、可南子の突起に優しく触れた。
「……!!」
「レッスン2、行こうか」
耳元で囁く乃梨子の顔に、一瞬振り向く可南子。
可南子の見た乃梨子は、上気した顔に緩んだ笑顔が伴っていた。
可南子は乃梨子の目を見て、軽く頷く。乃梨子が見た可南子の瞳は、少し潤んでいた。
乃梨子は、右手の指で摘み上げたままの乳頭を、感触を楽しむように力を加えている。
乃梨子の指の刺激で可南子の乳頭の固さを増すと、人差し指で乳房の中に乳頭を押し込んだ。
乳輪を指でなぞり、指で乳頭を弾く。そして爪を立てて軽く抓り、優しく揉み解す。
掌で潰しては転がし、爪で擦る。
一連の動きを乃梨子が披露している間、可南子は歯を食いしばっている。
しかし、唇から漏れる堪えきれない吐息が、快感を如実に表していた。
「可南子さん、気持ちよかったら声は出していいんだよ。
声を出すことで、もっと気持ちよくなれるんだから」
「で、でも……」
「恥ずかしがらないで。今やっているのはもやもやを解消する為の事なんだから。
ほら、右手がお留守になってるよ」
乃梨子の指摘に、右手を動かし始める可南子。乃梨子も右手を動かす。
ぎこちなかった可南子の動きは、段段とリズミカルになってくる。
それに合わせたように可南子の口からは、吐息が音を伴って溢れ出てくる。
可南子の手の動きを確認した乃梨子は、悪戯小僧のようにひょいと右手を離した。
そしてすぐに可南子の左手を持ち上げ、左胸へと宛がう。
一瞬動きを止めた可南子だが、すぐに両手を使って自分の胸を刺激し始める。
「可南子さん、いい。凄くいいよ」
「は、恥ずかしい……」
「さぁ、可南子さん。あなたにもやもやを齎す人のことを思い浮かべて……
そう、そのまま気持ち良くなればいいの」
「ん……ゆみさま……はぁぁぁ」
自ら快感を生み出している可南子を、乃梨子はニヤニヤと見つめていた。
そして徐に、可南子が穿いているスウェットに手を掛け、少しずつずり下ろす。
唐突な乃梨子の行動に、可南子は息を飲み動きを止めた。
そんな可南子をじっと見つめ、乃梨子は囁いた。
またしても悪魔の様な笑みを湛えて。
「まだレッスンの途中だよ。続けて……」
こくんと頷く可南子に、満足げな表情の乃梨子。
可南子の動きを邪魔しないように、そっとスウェットを下ろし、脱がせる。
乃梨子がほんの少し可南子の膝を開くと、可南子の秘所を守るコットンに、薄い染みが出来ていた。
にんまりと笑みを浮かべる乃梨子。可南子はそんな乃梨子を無視し、胸を刺激し吐息を紡いでいた。
しかし乃梨子は、そんな可南子の右手をとった。
「さぁ、レッスン3だよ」
にんまりと笑ったままの乃梨子は、先程と同じ様に可南子の右手甲に乃梨子自身の右手を当て、
可南子の股間へとそれを持っていく。
抵抗するように可南子の腕に力が加わる。乃梨子はそんな可南子の右耳に、そっと息を吹きかけた。
「ひっ……ん」
「そう、いい子だね。可南子さん」
そう言って、力の抜けた可南子の手を、染みの出来たショーツの上に宛がう。
裂け目にそって乃梨子は、可南子の右手を上下させる。
可南子の左手は、胸で動かさせたまま。漏れる吐息。
徐々に広がる染み。俯いたままの可南子の耳元で、乃梨子は囁いた。
「ショーツの事なら心配しなくていいよ、私の新しいのがあるから。……さぁ、最後のレッスン行こうか?」
そう言うと乃梨子は、可南子の右手を促し、ショーツを剥ぎ取らせた。
少しずつ腿を這うショーツ。可南子の狭間とショーツの染みの間に、一本の透明な線が見えた。
膝を立て、完全にショーツを剥ぎ取る。
乃梨子は可南子の右手に手を添えたまま、可南子の正面へと回った。
咄嗟に可南子は、左手で秘所を隠そうとする。
すると可南子の左中指が、ちょうど自身の陰核に触れた。
くちゅ、と言う音と、溜息ほどの吐息が可南子の口から漏れる。
可南子の顔が、快感に歪む。
そんな可南子を見つめた乃梨子は、クスクスと笑みを漏らした。
「さすが可南子さん、ちゃんと応用が出来るんだね。
でも焦っちゃ駄目だよ。しっかり、教えるから」
そう言って秘所を覆った左手を、優しく剥ぎ取る乃梨子。
そして乃梨子は、うっすら湿った可南子の左手を、そっと舐めとった。
吐息と喘ぎ声を隠す事の出来ない可南子を悪戯っぽい目で眺め、
そのまま可南子の左手中指を咥え、舐め取り続ける。
そして右手は、可南子の右手中指を摘む。そのまま可南子の秘所へと持ってきた。
可南子の左手中指を咥えながら蜜溢れる秘所を眺め、ニヤニヤ笑みを浮かべる乃梨子。
そして可南子の右手中指を、可南子の勃起した陰核へと宛がった。
「ひんっ!」
と声を上げる可南子に笑みを返し、摘んだ指で陰核を擦り、押し付ける。
「あっ……あう……」
「いい声だよ、可南子さん。声は大事、もやもやを消す為には」
乃梨子は咥えていた可南子の左手を、可南子自身の胸へと押しやった。
そして陰核を刺激した中指を、次は可南子の蜜溢れる襞へと誘った。
陰裂に沿って中指を動かす。
くちゅくちゅと鳴るいやらしい音が、可南子の快感と乃梨子の悪戯心を刺激する。
そして可南子の中指を、穴の中心へと持っていった。
穴に入るか入らないかの所で、指を交差させる。溢れ出る蜜が、可南子の中指の滑りを良くする。
「可南子さんは初めてだから、奥を指を入れると痛いかもしれないね。
だからクリトリスとヴァギナの周りを、刺激してあげるといいよ」
「乃梨子さん、はしたない……。そんなフルネームで……」
「さぁ、レッスンは終わり。後は自分で試してみて。大好きなあの人のことを思いながら」
こくんと頷く可南子。
そして乃梨子が可南子から離れると、水を得た魚のように可南子は、両の手を動かし始める。
左手がリズミカルに乳房と乳頭を刺激し、右手は陰核と陰裂を交互に刺激する。
弓形に仰け反りつつ、吐息と喘ぎ声、そしてかすれたような響きの、
「祐巳さま……」
と言う声が、艶っぽく色っぽく響く。
やがて可南子は、びくんと仰け反った。
秘所に絡み取られている右手をぴくぴくと痙攣させ、左手は乳房を握り締めたまま、
赤らめた顔を天井へ向け、声にならない声を叫んでいた。
「……はぁっ……祐巳さま……っっっっ!!……」
そして、ぐったりと前のめりにへたり込む可南子。
肩で息をした可南子の吐息は、悦楽と満足に満ちた艶っぽい物だった。
そんな可南子を見つめ満足げに頷いた乃梨子は、
テーブルにあったグラスを傾けビールを飲み干すと、つつとソファを回り込んだ。
そして、寝息を立てている瞳子の耳元に顔を近づけ、そっと吐息を吹きかけた。
「ひっ……!何をするんですの、乃梨子さん!」
瞬間、がばっと飛び起きる瞳子。
瞳子の声にびっくりした可南子は顔を上げ、はたと自分の姿に気付く。
そしてすぐさまTシャツを下ろし股間を隠した。
しかし乃梨子は慌てず騒がず、ニヤニヤ顔のまま瞳子の顔を見つめ、そっと呟いた。
「やっぱり起きてたね、瞳子」
「……何のことですの?」
「可南子さんにレッスンしてる時、隣から吐息の音が聞こえてきたんだ。
寝息っぽく誤魔化していたけれど、まだまだ女優として失格だよ、瞳子」
相変わらずニヤニヤ顔の乃梨子の指摘に、さっと顔を赤らめる瞳子。
隣では可南子が、瞳子を睨んでいる。
瞳子も俯きがちに、二人を眺め、睨んでいる。
ほんの少し剣呑な雰囲気の中でも、我冠せずとばかりににやけている乃梨子が口を開いた。
「せっかくさっきまで、お酒を呑んで親睦を深めたと言うのに……
瞳子の中途半端な好奇心の所為で、また険悪になりそう」
そう言うと中身の入っているビール缶から直接、一口ビールを口に含んだ。
そして徐に、瞳子の鼻を塞ぎ、口付けをした。
生暖かくなったビールが瞳子の中へ流れ込む。
入りきらないビールが、口元から垂れ落ちる。
それを乃梨子はキスで掬い取ると、横目で悪戯っぽく可南子を見つめ、言った。
「可南子さん、瞳子ももやもやしてるの。だからいつも、素直になれない。……どう?」
わろた。
原子炉はまだか。
乃梨子の言葉に可南子の目にも、悪戯っぽい光が宿る。
言い様のない怯えと溢れそうな好奇心、そして盗み見て盗み聞いていた行為に対する羞恥心を、
全て被い隠そうとする表情の瞳子を横目に見つつ、
可南子はビール缶を取り上げ、一口喉へと流し込んだ。
そして微笑みを浮かべつつ瞳子を見て、言った。
「乃梨子さん、瞳子さんへも教えて差し上げたいですわ。もやもやの取り方」
「そう?」
そして乃梨子を見た可南子と目を合わせニヤリと笑う乃梨子。
乃梨子に答え、にっこりと微笑む可南子。
そして、下半身裸のままと言う可南子の姿を見ている瞳子。
先程流し込まれたビールによって再度酔いが訪れ、それが瞳子からまたも判断力を奪っていた。
可南子はそんな瞳子を見て、呟いた。
「だって、同じく祐巳さまを想う、ライバルですから」
「細川、可南子……」
瞳子は呟くように、フルネームで目の前の少女の名を呼んだ。
呼ばれた少女の顔には、微笑みが浮かんでいた。悪戯な微笑み。
墜ちた聖母のような、微笑み。
そして瞳子の隣では、悪戯好きの小悪魔の様にニヤニヤ笑う乃梨子が、
そっと瞳子の肩に、手を掛けた。
そして可南子が、一歩近づいた。
羞恥とアルコールで頬を染めた瞳子は、何も考えられなくなっていた――。
――アルコール塗れの『話し合い』と『レッスン』に明け暮れた合宿は、そのまま夜中まで続いた。
そしてそのまま眠りに就いた彼女たち三人が、明朝薔薇の館のビスケット扉を開けたのは、
朝会議が開始するギリギリの時刻だった。
「ごきげんよう」と言って慌てて席につく三人。
そんな三人を訝しげに見つめる、薔薇さまとつぼみ達。
進行する会議の中、瞳子と可南子は、紅薔薇さまの隣にいる祐巳を見つめていた。
そして、隣り合って座る互いの視線の向け先に気付いた瞳子と可南子は、互いの顔を見合わせた。
そして二人は、顔を赤らめて俯いた。
>乃梨子さん、はしたない……。そんなフルネームで……
これはどうかと思ったw
と云う訳で、以上です。
この後の瞳子編も考えてますが、まだ書いてませんのでそれはまた宜しければその内。
乃梨子の性格は、酒癖と言う事でご容赦をば。変わりすぎの嫌いはありますが。
それでは、お目汚しでした。
ヨカッタヨー(・∀・)
いずれ瞳子のも読みたいもんじゃ。
>>93 GJ! 始終乃梨子の表情描写のたびに
(・∀・)ニヤニヤ←コイツが思い浮かんできたw
ガバッと跳ね起きる瞳子がなんか可愛かった
96 :
名無しさん@ピンキー:04/02/28 09:49 ID:RHM8dXLU
>>93 good job。
いままでにないCP。既存のCPに飽き飽きしてただけに神認定!
今後もがんばってください。
執筆ペース早いなぁ・・・。羨ましい。
寧子×真純キボン
チョコレートコートみたヤツいる?
>>93 (・∀・)イイヨイイヨーヨカッタヨー
瞳子編もキボン、ボン、ボン!
こうして椿組三人娘のチカラ関係が決定されたワケですね。
蓉子さまと聖さまを掛け合わせたような乃梨子がいるなら山百合会も安泰だ。
>>96 前スレにあったような。エロくないけど。
>>96 そう言う書き方は他の職人さんに失礼よ。
何よりスレが上がっているわ。
職人っていうかただのオナニー猿でしょ
じゃあここ来るなよ…
分かる人だけ分かってくれ。
乃梨子ってさ、リリアンに入るまで一方通行の人生だったろうし
おそらくそれ以降の将来も、一方通行だった気がする。一方通行ってのは、
本人が決めた進路であってさ、、「おそらく、こういう風になって、こういう風に
進んで、こういう風な人生を送るだろうな」っていうそういう、本人の意思と関係
なくう計算高く見積もってしまう、乃梨子の思想。あるいは生まれ。
中学を卒業するかしないかって時期、回りの友達は皆、来たる高校生活について
思いを馳せていた時、乃梨子は何を考えていたのだろう。なりゆきで受検して
しまったリリアン、受かってしまっ合格。そんな中、乃梨子は何を考えていたのだろう。
何かの間違い? 自業自得? 三年間を勉学に費やし? ゆくゆくは安定した大学に。
そんな中、突如として志摩子さんが現れた。それは彼女の人生に烈風を巻き起こすように。
言い換えるなら、まどろみを与えるように。乃梨子という存在に、なくてはならない大切な、そして
おだやかな風を吹き込んだ彼女。乃梨子はおそらく、疑いもしなかったろう。彼女と出会うために、
自分はリリアンに導かれた事を。彼女との出会いが、自分にやくそくされたいたことを。
厨な上にスレ違いとは・・・春来たる
だから白厨って言われr(ry
オナニー猿ねぇ・・・
>>100 禿げ上がるほど胴衣。 最近よく○○カプはお腹イパーイ
だの何だのいうヤシがいるが、そのカプ好きなヤシがコレ見たら
嫌だろう。職人さんも投下しずらくなるだろうし。
とりあえずだ。そういう時はだ。愚痴じゃないんだ。別の言い方だ。
>>98みたいに自分でカプ提案してみたりするんだ。一時期の
黒祐巳のように。
というかとりあえずここんとこココも寂しいんで
何でも良いからバンバン投下して欲しいんだよ!!
カンガってくだちぃ職人さん。
>>101 そしてそれでオナニー猿になるのは俺とお前だけどな。
>>101 自分のチンコ勃てるのは誰でもできてよ。
だけど、他人のチンコを勃たせるのは難しいということ、あなたは解っているのかしら?
>>101 お前さんみたいなヤシがいるから職人が減っていくんだ
チンコチンコばっかだ…
チンコ以外のモノ起ててるやつもいるのだよ?
心のチンコ言ってくれ
百合棒
>>心のチンコ言ってくれ
とりさん?
>98
前スレのよりも前々スレの作品の方がいいと思うよ。
>99
エロが書けなくてね。ヴァレンタイン前に落としたかったし・・・。
<前スレ861続き>
黒祐巳に挑戦しようとしたけど無理でした。
以前、直接描写のエロを書いて失敗したことが・・・。
これでも板違いなら筆を折るよ。
志摩子さん、心配しなくてもいいよ。
さっきキスしたでしょう。
押し倒して、お姉さまの身代わりにしようとしたでしょう。
逃げないの。
平気なふりしているけどいつもと違うよ志摩子さん。
また襲っちゃうよ。
安心しちゃダメだよ。
私は今までの福沢祐巳じゃないんだから。
それから先は・・・・、夢を見ているようだった。
志摩子さんを組み敷き、タイを解く。
驚きと戸惑いの表情を見せるが嫌悪しているわけではなかった。
むしろ、迷い子を導くマリア様のように慈愛に満ちた微笑を返したのだ。
涙が頬を濡らす。
私はまだ狂っていなんだ、まだ頑張れるんだ。
志摩子さんを傷つけてはいけないとブレーキがかかるのだから。
組み敷いた志摩子の胸の間に涙がこぼれ落ちた。
月明かりに照らされた水滴が白い肌の上に透明な半球を形作る。
その滴が綺麗で本当に自分の涙だったとは思えない。
そっと、白い肌に載っている水滴に口づける。
心臓の鼓動が伝わってくる。
直に感じたくなった。
祥子さまへの代償行為としてでは無く、ここに居る藤堂志摩子を欲した。
「志摩子さん・・・、いい。」
ゆっくりと1回瞬きを返す。それが承諾の合図だった。
ファスナーを下ろし、スカートを持ち上げる。
腰に手を添え浮かせさらにセーラーを脱がせる。
スリープも一緒に持っていかれたらしい。
滑らかな素肌があらわになる。
1度強く抱きしめた、もう離したくないと謂わんばかりに力を込めて・・・。
抱きしめた腕を解こうともしないで、志摩子のお腹に頬擦りした。
無垢な頃に帰りたいと願って。
そして存分に甘えた。
お母さんにだってこんなに甘えたこと無い。
志摩子の胸元に顔を埋め、心臓の鼓動を聞いた。
そして祐巳は欲望の赴くまま志摩子を求めた、何度も何度も。
再び目を覚ますと衣服が散乱していた。
セーラー服、靴下、下着まで、それも2組、2人分。
窓から入る月明かりに白い物体が浮び上がる。
マリア様かと思ったそれは、一糸まとわぬ志摩子さんだった。
おぼろげだった記憶がすべて繋がった。
失ったと思った、お姉さまも友情も全部。
すべてを忘れようとしたけど無意味だった。
そして、私は志摩子さんを手にかけてしまった。
欲望の赴くままに、救いを求めて。
志摩子さんだって同じ17歳の少女に過ぎない。
きっと志摩子さんを追い詰めてしまう。
一夜限りの過ちだとしても・・・・。
お寺の娘であることが知れたら学園を去ろう考えてた彼女のことだ。
こんな大きな秘密を持ってしまったら、罪悪感に苛まれるだろう。
明日が来なければいい、そしたら嫌なことなんか起こらないのに。
お姉さまのことは身を引き裂かれるように辛いだろう。
けれど、今は志摩子さんのことだけを考えて居たかった。
この感情が何なのかまだ解らないけど・・・。
志摩子さんが起きたら謝るんだ、許してくれなくても。
私を一時でも救ってくれたから。
「ありがとう、志摩子さん。」
期待と不安に心を揺らしながら何時までも志摩子を見つめていた。
エロが書けるか挑戦中、
完成しなければエロの途中を省いた・・・いやなんでもない。
皆様の暇つぶしになれたらありがたいなぁと思っていたけど・・・。
今回はここまでです。続きは書きあげることができたら投下します。
119 :
114:04/02/29 10:37 ID:GkZV2Rxi
>99へのレスは勘違いしたので見なかったことにして欲しい
GJ!
肉体的なエロ分は薄くても、精神的な危うさや繊細さの表現に
ぞくっと来るモノがありますよー。筆折らないでくだちぃ。
122 :
夜行性:04/02/29 15:38 ID:MUWHJNk9
やっと「レディ、GO!」まで読了。
可南子があまりにも可愛いのでこんなネタが浮かんだり……。
まだまだ残暑も厳しい中、暦の上では秋になるのは、日の落ちる時間が随分早くなった事で実感する事だ。
可南子が薔薇の館に引き返してきたのは、ちょっとした忘れ物を取りに戻っただけの事だったが、すでに明かりが消えている薔薇の館の薄暗さにそんな事実を改めて確認してしまう。
階段が奏でる軋みにもすでに慣れ、助っ人とは言え山百合会に出入りする事が自分の学園生活の一部になっている事に、ささやかな喜びが可南子の心に浮かんでいた。
可南子がビスケットの扉を前にしてドアノブを掴んだ所で、中から話し声が聞こえてくる事に気づいたのは、一体誰が導いた事なのだろう?
「お姉さま、もうすぐでご褒美を上げますから頑張ってください」
「…………祐巳」
部屋の中では制服の下半身を脱ぎ捨てて四つん這いになった祥子が、椅子に腰掛けている祐巳を見上げている。
祥子の剥き出しになった股間には、小さな音を響かせたバイブレーターがくわえ込まれ、溢れる蜜が床を汚していた。
普段の毅然とした表情からは予想さえ出来ない祥子の陶酔した視線を向けられた祐巳の表情は静かで、透き通る視線は狂気や退廃といった負の感情を見せる事無く、純粋に想いを祥子へと注いでいる。
手にしたダイヤルをいじる事で祥子の股間の唸りは時には大きく、時には小さく波を作り、その度に揺れる尻肉は雪のように白いまま薄暗い部屋の中で浮き上がっていた。
…………キィ
聞こえるはずの無い音が祐巳の耳に届き、振り返った先にはビスケットの扉の向うで目を見張ったままたたずむ可南子の姿があった。
>122
リリアンの制服はワンピース
49OGm2In
おちつけ
最近投下が少なめじゃないか?
それともたまたま前スレに職人がいっぱい居ただけ?
128 :
名無しさん@ピンキー:04/02/29 19:20 ID:EBJa8Nae
>118
これが噂の「職人の誘い受け」と言うやつか・・・イタいな。
129 :
123:04/02/29 20:29 ID:c61Yosir
2作品とも面白かったよ。
雰囲気がそのままって感じで。
しかし、チョコレートコート読んでるヤシは少ないようだね。
>>129 チョコレートコートは文庫本に収録されているし、ここに来てる人達で
読んでいない人の方が少ないんじゃないかな?
ただ話の内容が鬱だし、あれだけじゃ三人の性格が掴めないからエロを書くのは難しい。
>129
ノ
え? チ○コれーとコートってコバルト2月号のやつじゃないの?
ああれ?!そうだ収録されてなかった・・・なんか勘違いしてました。
ごめんなさい。首吊ってきます
たった一本の短編からSS作るのが難しいのでは?
うっかりするとオリキャラ状態になっちゃうだろうし。
・・・と言おうと思ったら、>130がすでに言ってくれてたわけで。
確かに内容は鬱だけど、三角関係というのも燃えるものがあるわけで。
(収録されてたのは、昨年のヴァレンタイン号の短編なわけで。w)
そういや、短編って志摩子さんの出番少なくね?
聖様受けキボンヌと空気読めないことを言ってみるテスト。
聖さまは受け
リバーシブルの続きよみてエ(;´Д`)
聖さまは精神的に受け。肉体的には攻め。
>>139 言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ。
141 :
夜行性:04/03/01 01:11 ID:p4fE8Mf5
>124-125
すまねぇ……素で忘れてた。
>>141 どんまい!
紅分が足りない。もっと読みたい。ハァハァ
道具は萎え
好まれるのは
ピュアな百合か、体と体の絡み合いのレズ。
好まれないのは
道具と男がいる絡み。
特に道具は男より嫌われる。
飽きられたカップルだと思いますが
エロソルスレってことでご勘弁を。
祐巳×祥子です。
駄文ですが楽しんでいただける方がいれば嬉しいです。
NGは honey です。
「ありがとうね」
「別に祐巳さまのためにやってるわけじゃありませんから」
「冷たいなぁ」口ではそう言いながらいつものように笑っている。
「なんですか、ニヤニヤして」
「別に」
以前と何も変わりのない祐巳
いや、以前よりも妹が出来て楽しそうだ。
ある一点をぼーっと見ていた視線はそのまま目的の視線とぶつかった
「お姉様、今日はもうこのまま帰られるだけですか?」
「ええ、そうだけれど、どうして?」
「どうしてって…一緒に帰れるじゃないですか」
何度見ても見飽きることのない笑顔。
つられるように私までもが笑顔になる。
きっとこれが祐巳に惹かれた理由なのだろう。
「そうね、一緒に帰りましょうか」
「はい!お姉様」
「そういうことだから瞳子ちゃん、あとコレもよろしくね」
「そういうことって、なんで私がこんなにしなくちゃいけないんですか!」
「お姉様命令!」
「なっ!…はぁ、もう体力の無駄です、わかりました、やりますよ…」
「ありがとう!瞳子ちゃん」
「…何でロザリオ受け取っちゃったんだろう…。」
「なにか言った?」
「仕事をすることにしたのは、祥子さまのためですから。」
相変わらずの憎まれ口は妹になっても変わらない。
しかし、今のこの関係が一番お互いに居心地がいいのだろう。
私とお姉様、私と祐巳の姉妹の形があるように、
この子たちにもこの子達の形があるのだろう。
それはわかっているつもりだ…。
なのに、この焦りは一体なに?
じゃ、瞳子ちゃんに感謝して、帰りましょうお姉さま」
「ごきげんよう、祥子さま、お姉さま」
ふくれっ面の瞳子ちゃんが、「お姉さま」のところだけ少し不機嫌そうに言う。
そこが可愛いらしい。
「ごきげんよう」
何日ぶりだろうか、二人きりになったのは。
瞳子ちゃんが祐巳の妹になってからは、
私の受験とも重なり今までのように一緒に下校することも減った。
たまに一緒に帰れても令たちと一緒に帰ったり
瞳子ちゃんが一緒だったりがほとんどだった。
「久しぶりですね、二人っきりで帰るの」
「ほんとね…」
本当はすごく嬉しいのに、
こんなことで喜んでると自覚するのが怖かった。
だから、いつものように素っ気無く答える。
少し前まで、当たり前だったことがどんどん当たり前でなくなっていく
祐巳も二人きりで帰りたいと思ってくれているの---?
今でも私のことを必要としてくれているの---?
「お姉さま、何かありましたか?」
「その…最近元気がないようなので……私には何もできませんか?」
本当に心配そうな顔をする祐巳。
祐巳にこんな顔をさせてしままった罪悪感で胸が痛んだ。
「あなたはただ、私の側にいてくれればいいわ…妹に心配をかけるなんて姉失格ね…」
そういって私は祐巳の頭を抱きしめる。罪悪感と愛しさで。
そう、他に望むものなど…
祐巳さえいれば他になにもいらない。
できることなら、自分の中に入れてしまいたい。誰にも触れさせないように…
みんなに優しい祐巳が、
そこが祐巳のいいところだってわかっているのに、時々憎くなる…
その瞳に私以外を映さないでと自分勝手に願ってしまう。
そんな醜い独占欲をいけないとわかっているのに振り払うことができない
「お姉さま…?」
なぜか涙がでていた。
自分の物にできないから?
醜い自分に気づいたから?
あなたはこれ以上なにを望むの?
と自分に問いかける。が答えはでない。
糸が切れたように次から次へと涙が溢れ、
自分ではもうどうすることもできなかった。
ただ祐巳は何も言わず私の頭をなでてくれていた。
「落ち着きましたか」
「…ええ、ごめんなさい、私…」
「いいんです、泣きたかったら泣いてください
全部、私が受け止めますから!だから、私の前では強がらないでください」
いつからこんなに強い子になったのだろう。
「クスッ」
「何がおかしいんですか!」
「おかしかったわけじゃないの、ただ、嬉しかっただけよ」
本当は嬉しさだけではなかった。
きっと親というものはこういう感情を乗り越えていくのだろう
成長してくれることを嬉しいと思う反面寂しいと思ってしまうのだ。
「…ありがとう、祐巳」
「私はもう大丈夫だからあなたはもう帰りなさい…私は少し頭を冷やして帰るわ
…この顔じゃしばらく帰れないし」
「そんな、お姉さまを残して帰れません。」
「私の家すぐそこですし、うちで休んでいってください
両親は今旅行中だし、祐麒は最近生徒会の仕事で毎晩遅いですから」
祐巳だけ帰らすのは無理なようで、しかたなく祐巳の提案を受けた。
「適当に座ってください」
「ええ、ありがとう」
「今何か飲み物入れてきまっ…」
「お姉さま…?」
私は無意識に祐巳の袖を掴んでいた。
咄嗟にその手を離し、動揺と悟られないように言葉を続けた。
「…飲み物はいいわ」
そうだけ言うと、ベッドに腰掛けた。
まだ自分でもはっきりとわかるほど情緒不安定だった。
さっきは自分で一人になるといっておきながら
独りにされるのが怖かった。
姉妹の絆だと自惚れていいのだろうか
それが祐巳に伝わったようで
祐巳は何も言わずに私の隣に腰掛けた。
そっと私の手を握って…。
「無理にとは言いません、言いたくなかったらいいんですけど
どうして、その……」
本当の自分は頼りない人間なのだと知られたくないのに
どうしてこうも祐巳という人間は人に心を開かせる力をもっているのだろう
すべてを受け止めてくれると思わせるのだろう
「私…瞳子ちゃんに嫉妬していたのかもしれないわ」
「え?瞳子ちゃんに…ですか?」
「あなたを取られてしまうような気がして…バカみたいでしょう。
いえ、バカね、自分でもそう思うわ。」
「いつかは、あなたに妹ができることも前々から覚悟していたつもりだし
私ももうすぐリリアンを去る…」
「自然なこと…私とお姉様、そしてその前のお姉さま達がそうだったように」
「そんな…そんな寂しいこと言わないでください」
「学校を卒業しても、
そんなの関係なくずっと私のお姉さまでいてくださらないんですか?」
「でも、今よりもずっと、会える時間は少なくなるわ」
「そしたらあなたはきっと、私の事を忘れっ…」
最後まで言わせないように祐巳が抱きついてきた。
いや、私がまた泣きそうな顔をしていたからだろうか…。
「祐巳…」
私もそれに答えるように祐巳を抱きしめた。
「前にもいったように、私はあなたが好きなの。愛しているの。
あの時と変わらず…いいえ、どんどん好きになっていくのよ…」
「私だって変わりません、お姉さまのこと大好きです」
いつのまにこんなにも深く愛してしまっていたのだろう。
好きで好きで、もう好きというものを超えているのだと思う。
でも言葉ではそれを伝えられない。
「不安なのよ…もうあなたに私は必要ないんじゃないかって…」
「あなたの姉というだけではもう満足できないの…」
「あなたのすべてがほしいの…私のすべてをあげるから…」
一瞬の静寂。
「……お姉さまになら私のすべてをあげます」
どちらからともなく唇を重ねていた。
触れるだけのキス。
しかし、その相手が愛する人ならば、そんなことなど関係なかった。
こんなにも脈を早めるのだから。
唇を離し、額と額をくっつけて見つめあった。
「ああ、マリア様に感謝します。祐巳に出会わせてくれたことを」
「私もです、お姉さま」
そしてまた唇を重ねた。
舌を入れ、絡める。
今までいやらしいと思っていた行為でも、
祐巳とならもっとしたいと思えた。
もっともっと祐巳を感じたいのに
それが出来なくてもどかしくて
必死に舌を絡めていた。
「んぁ…はぁ…ゆみ…」
「ん…ちゅ…さちこさまぁ…」
お互いの名前を呼ぶだけ、
でもいまはそれで十分なのだと思った。
そのまま祐巳が上になる形でベットに倒れ
その拍子に唇が離れた。
「私ね、夢を見たの。」
ぽつりと呟く
「夢?ですか」
「ええ、あなたを探している夢…街の真ん中で人はたくさんいるのに
あなたはいなくて、私は独りで、必死に探してもどこにもいないの」
「大丈夫。私はどこにもいきません。ずっとお姉さまの側にいます」
「たとえあなたがどこかにいっても、私はあなたを探し続けるわ。
どこかにいくっていっても、もう放さないけれど」
すこし、冗談ぽくいった、だけど本心だった。
「ふふ、はい、放さないでください」
本当に繋ぎ止めるかのようにきつく抱きしめた。
「お願い、おもいっきり抱きしめて、祐巳」
祐巳からもギュっと抱きしめられる。
その痛さと、上から乗られている重さが心地よくて、安心できた。
何よりも自分が必要とされていると思えることが嬉しかった。
祐巳の手が私の胸に触れる。
それだけで電気が走ったように震えがきた。
「…ふっン…」
「あ、ごめんなさい、痛かったですか?」
「違うの、気にしないで続けて」
優しく揉んでくる祐巳の指。
揉まれていることに気持ちよくなっているのか
祐巳に触れられているから気持ちよくなっているのかわからなくなっていた。
「ん…あぁ…ゆみ…んぁ…いい…ゆっ…み…」
「気持ちよくなってください…私で」
こちらを見ている視線に気づいた。
祐巳が顔を赤く染め、私の顔色を伺い
なにかを戸惑っているようだった。
「お姉さま、…その…脱がせてもいいですか?」
顔を真っ赤にする祐巳
こちらのほうが恥ずかしくなってしまう。
「ええ、あなたの好きなようにしてくれるのが一番いいわ」
布越しに、祐巳の唇が触れた
「え…祐巳?…あっ…」
触られるとは思っていたけれど、唇だとは予想していなく
不意をつかれて変な声がでてしまった。
祐巳は私の秘所につばむようにキスをする。
「んっ…ちゅ…お姉さまの匂いがする…」
「んはぁ…そんなこと言わないで…んあ」
太ももに添えられていた片手がゆっくりと伸ばされ
下着の端に引っかかる
「お姉さまのすべてを…みたいです。」
ただ私はだまって頷いた
指に引っかかった下着は、少しずつおろされてゆく
少し湿ったそこが外気に触れぶるっと身震いした。
誰にも見せたことのないところを
誰よりも大切な祐巳にみられている。
「お姉さま……綺麗です」
「あぁ……」
なんともいえない感情が沸きあがって
更に濡れていくのがわかった。
祐巳の指が濡れそぼったそこにそっと触れる
「んふぅ…」
クチュという音が羞恥心をさらに増幅させる。
「お姉さま…私で感じてくれたんですね」
「…んぅ…あなた…だからよ…」
指でひだをつまんだり、膣口を擦ったりして刺激を与えながらも
祐巳は冷静に言葉を発する
「前から思っていたのですけど…お姉さまって愛され慣れていないですよね」
少し笑いながらいう祐巳
愛撫されているのでうまく頭がまわらない
理解するのにしばらくの時間を要した
「…あぅ…どう…いうこと…」
「お姉さまの話を聞いていると、どれだけ私がお姉さまのことを好きか
わかってらっしゃらないようだから…」
「私はお姉さまが私のことを知る前から、お姉さまのことが好きだったんですよ?」
「それも片思いだったんですから…」
といった瞬間、ぬるっと指が膣に入ってきた
「…いあっ…」
「ごめんなさい。でもこれは、
どうして気づいてくれないのっていうその時の私の抗議です」
「祐巳…ごめんね…んぅ…」
「…そんな顔しないでください、そんな顔されたら、
……もっと苛めたくなっちゃうじゃないですか…」
中にはいった指が膣壁を擦りあげる
「んあぁぁっ…」
いままで感じたことのないほどの快楽が身体を駆け巡った。
二本に増えた指は交互に折り曲げられ連続した刺激が与えられる
「あっあっあっ…はぅ…あっん…」
「もっと…おねがい…んっ…いい…の…あっ」
理性等もう吹き飛んでしまっていて、恥ずかしい言葉を口走る。
「ん…あぁ…あ……えっ…?」
気持ちよくてもっともっとしてほしいと思っているのに
突然抜かれた指。
「お姉さまみてください」
言われたとおり祐巳の方を向くと
祐巳の指が濡れていやらしく光っているのがみえた。
それが目に入った瞬間に目をそらすが
「お姉さま、見てください」
ともう一度言われしかたなく視線を戻す。
「はぁむ…んちゅ…」
わざと音をたて、その指を舐める祐巳。
「祐巳、汚いわ、止めなさい」
「お姉さま前に
私の顔も、髪も、声も、指先も、すべて好きだっていってくれましたよね」
「私だって、お姉さまのすべてが好きなんです、汚いところなんてないです」
「それとこれとは…」
「同じですよ」
「本当に汚いなんて思ってないって証拠を見せましょうか?」
そういって祐巳はさっきまで指で弄っていたところへ顔を近づけ
なんの躊躇いもなく舌を突き出す。
「あっ…んっっ…」
既に先ほどの刺激で敏感になっていたから
少しの刺激でさえ何倍もの快感になった。
祐巳の舌が私のあそこに触れているんだ
そう思うだけでどんどんと熱いものがあふれ出してくるのがわかった。
「ね?こんな綺麗なのに汚いなんて思うはずないじゃないですか…」
「んっ…はぁ…ちゅ…気持ちいいですか…お姉さま」
敏感になったクリトリスを舌先で愛撫され
その小さな痛みさえも快感に呑み込まれていった
「あぁ…んっ…いい、いいの…ゆみ…」
「気持ちよくなっても…んっ…いい…の?」
「んぅ…いいです…気持ちよく…んぁ…なってください」
舌が膣に進入してくる
「んあぁ…はぁ…はぁ…」
それが壁と擦れあう度に下腹部がむず痒くなって
耐えるために必死にシーツを掴んでいた。
もうなにも考えられなくなりそうだったけれど、
祐巳のことだけを考えていた
「祐巳、祐巳、祐巳!」
「ん…ん…ん…おねえさま!」
その声が引き金となった。
「いや、なんかく……あぁあああああああああああああああっ!」
そこで私の意識は途絶えたのだった。
「………さま」
「おねえさま、大丈夫ですか?」
薄っすらと開いた視界には祐巳がいた
「…祐巳…?」
「大丈夫ですか?」
「………」
今おかれている状況を理解するのにしばらくかかった。
「ええっと・・・ここは祐巳の部屋よね?」
「はい、お姉さま気を失っちゃったから、もう心配しましたよ」
だんだんと記憶が回復し、さっきのことを思い出す。
が、下着はちゃんとはいているし服も着ていた。
「……夢?」
「お姉さま、何寝ぼけてるんですか」と
まゆを八の字にして笑う祐巳。
「すみません、さっき祐麒が帰ってきたので
勝手服着せちゃいました。」
「私だけ気持ちよくなって、一人で気を失ってしまうなんて…」
「気にしないでください、今度は一緒に気持ちよくなりましょうね。」
そういって私の額に軽いキス。
「許してくれるの?」
「許すもなにも、怒ってないですってば。
私で気持ちよくなってくれたなら、うれしいです」
人をひきつけてやまない笑顔。
姉バカだと言われてもいい。
なんて可愛い子なのだと改めて思った。
「祐巳…」
「…んぅっ!?」
わけもわからないまま、唇が塞がれる。
「ぷはっ、どうしたの!?祐巳」
「ごめんなさい、お姉さま見てたら……やっぱり今度まで待てそうにないです。」
そういってまた唇が塞がれた。
終わりです。
レスすごい消費してしまって申し訳ないな・・・
ちょっと長すぎた。
では。|彡サッ
163 :
名無しさん@ピンキー:04/03/01 02:41 ID:vNPUAjcS
GJ!!
GJです!!!
うわ〜祐祥だ〜。それもラブラブだし。
この時間まで起きててよかったです・・・・。
乙です。さっちんと祐巳の話は何度見ても飽きない!
166 :
名無しさん@ピンキー:04/03/01 08:07 ID:Sz2frbFD
祥子様のオナニーきぼーん!
だってボクには想像できないから。
______
/ )))
/ /// /―――-ミ
/ 彡彡 // / ヽ))
/ 彡彡 iiiiiiiiiiiiiii iiiiiiiiii|
/ 彡彡 < ・ > 、<・ >l
/ | ヽ 〉
/ ( | | __) | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ | ≡ /, ――― |ゝ < 祐祥こそ究極にして至高!!
/ | | L ___」 l ヾ \_________
_ミ l ______ノ ゞ_
| l ヾ ー / | l
| | \ー ‐/ | |
ここは新たな職人さんが次々と誕生するインターネッツですね。
…その分、去っていく人も少なくないんだよなー。カムバーック!ムカシノヒト。
最近、新聞部分が足りなくなってきてるしナ。
>162
グッジョーブ!
今後の本編におけるさっちんの課題を示唆してるような風情を感じたり感じなかったりしつつ、
>「ええ、あなたの好きなようにしてくれるのが一番いいわ」
に心ときめいたねときめいたよ。
170 :
名無しさん@ピンキー:04/03/01 20:38 ID:rj9d+poG
あ
道具は駄目?それならキュウリだ!
ここの職人さんがまたサイトを作ったのはガイシュツ?
今日見てきた某映画に触発されて、ひさびさに創作意欲が沸いてきましたよ。
黄薔薇物でひとつ書いて見ます。白黒つけるぜ!
ゼブラーマンかYO!
紅薔薇カプのSSって意外と少ないんでつね
(・∀・)スンスンス-ン♪
(・∀・)お待ちなさい
ハァ?(゚Д゚)y─┛~~
( ゚д゚)、 ゴキゲ・・・
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
( ゚д゚) アノ・・・ワタクシニナニカゴヨウデショウカ?
( ´∀`) オゥョ
( ´∀`)つ凸 コレモッテナ
( ゚д゚) ハ、ハィ
(;´Д`)サチコサマハァハァ
( ´∀`)つ タイガマガッテルゼョ
(゚д゚)マズー
( ´∀`)ミダシナミハキチントナ
( ´∀`)ゴキゲンヨウ
( ゚Д゚)ハッ!ゴ、ゴキゲンヨォ
(・∀・)・・・・・・・・・・
。・゚・(ノД`)・゚・。 ミットモネトコミラレタ
(´・ω・`) マリアサマノイヂワル
(´∀`) ユミサンユミサン
(・∀・) ツタコサン?
(´∀`) パシャットナ
(#゚Д゚) カッテニトンナゴルァ!!
(´∀`)〜■ ソンナコトヨリコレホシクネ?
(゚Д゚)ハァ? ・・・・ッテ
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
(σ・Д・)σ ギブミー!!
(´∀`)〜■ ナラバサチコサマノキョカトッテコィ
(゚д゚)マズー
(´∀`)〜■ シャシンハキョカトヒキカエョ
マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
ヽ(`Д´)ノ キモチノジュンビッテモンガ
( ´_ゝ`) ナンカヨウカネ?
( ゚Д゚) ナンデコンナトコニ?
(´∀`) ソリャココノニンゲンダカラデスワ
(´∀`) チョウドヨカタ、サチコサマドコョ?
( ´_ゝ`) ウエニイルダロ
(´∀`) ホナイクベ
(・∀・) ドキドキハァハァ
(#゚Д゚) ザケンナトシマドモ!イマスグツレテキタル
( ´_ゝ`) サチコイルナ
(゚Д゚;) アレガサチコサマ?
(´-`).。oO(イガイダナ)
(`・ω・´) ガチャットナ
ハゥァ( ´Д⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡ズザー
( ´,_ゝ`)プッ
Σ (゚Д゚;) イキテッカ?
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
( ^∀^)ヒガイシャダイジョーブカ?
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) ワタシガヤッチマッタノカ?
(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガ
クガクガクガクガク
(((( ;゚Д゚))) イ、イキテル?
(ノД`)シクシク ナ、ナントカ(*´Д`)ハァハァ
(((( ;゚Д゚))) ホントニ?
(・з・)キニスルナ!
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホカイヒ
( ´∀`)トキニオネェサマハイテ?
(゚Д゚)イマセンガナニカ?
(σ・∀・)σゲッツ!!
(`・ω・´)オマイラニゴホウコクシマス
( ̄ー ̄)ナニカシラ
( ´∀`)・・・・・ナマエナンダッケ?
(・∀・)ヒトニナマエヲキクトキハ・・・・
( ´Д⊂ヽ (;`Д⊂)イイカラシャベレ
。・゚・(ノД`)・゚・。イチネンモモグミサンジュウゴバンフクザ
ワユミデス
( ̄ー ̄)カンジタデドウカクンダ?
(・∀・)フクザワユキチノフク・・・・・・・ミドシノミデス
(´・∀・`)メデタソウナナマエダナ
( ̄ー ̄)デ、ソイツガドウシタト
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
(・A・)ソウイウノイクナイ!!
(゚Д゚)ダマレゴルァ!!
( ̄ー ̄)デ、ドウナノヨ?
(`・ω・´)コイツモレノイモウトニスル!!!
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
,. -─- 、._ ,. -─v─- 、._ _
,. ‐'´ `‐、 __, ‐'´ ヽ, ‐''´~ `´ ̄`‐、
/ ヽ、_/)ノ ≦ ヽ‐'´ `‐、
/ / ̄~`'''‐- 、.._ ノ ≦ ≦ ヽ
i. /  ̄l 7 1 イ/l/|ヘ ヽヘ ≦ , ,ヘ 、 i
,!ヘ. / ‐- 、._ u |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、 │
. |〃、!ミ: -─ゝ、 __ .l レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! | | ヾ ヾヘト、 l
!_ヒ; L(.:)_ `ー'"〈:)_,` / riヽ_(:)_i '_(:)_/ ! ‐;-、 、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
/`゙i u ´ ヽ ! !{ ,! ` ( } ' (:)〉 ´(.:)`i |//ニ !
_/:::::::! ,,..ゝ! ゙! ヽ ' .゙! 7  ̄ | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、 r'´~`''‐、 / !、 ‐=ニ⊃ /! `ヽ" u ;-‐i´
! \::::::::::::::ヽ `ー─ ' / ヽ ‐- / ヽ ` ̄二) /ヽト、
i、 \:::::::::::::::..、 ~" / ヽ.___,./ //ヽ、 ー
スレ汚しスマソ・・・・・逝ってきます
つまらん
>>182乙
個人的は好きだが、なぜエロパロスレに・・・
見にくくて長くてつまらん。
どうすればいいんだ
>182
情熱、思想、テンポ、勢い、気品、優雅さ、読みやすさ!
そして何よりもー!エロさが足りない!!
エロさはともかく、ネタは勢いと解り易さが大事なのでダラダラしてるのはイクナイぞ。
次回は頑張れ。
テンポをチンポって読んでしまった
190 :
名無しさん@ピンキー:04/03/02 23:26 ID:FWmYWn6m
>>182 乙、結構ワロタvv
しかしエロパロに投稿すべきではないかな?
スマソ、上げちまった(汗)
ヘウ先生の日記を読むとどうやら
ヘウ現白へたれshinoの4人でいと歳に逝ってきたらしい。
そのうち彼らも同人誌作りそうだなw
激しくホスィ。
サイトやってるここの職人さんたちのことだよ。
その人たちの同人誌だったら何が何でも買うなw
ヘウ SS マリみて でぐぐったのだがHITしない。誰か助けて
欲しいなそれは。
現白先生のとこに書いてあった「欠席のお二方」って誰なんだろなw
>>195 おまい初心者だなw
マリみてSSリンクか倉庫に行ってみろ。
HeU=22LR か。普通はわからん
スレ違いつつある
最近ほんと投下されるSS少ないねー。
祥祐と見せかけた由乃×祐巳を途中まで投下します。
最初から最後まで暗い感じで続くっぽいので、苦手な方は逃げて下さい。
NGは『yoshiyumi』で。
「少しの間、距離を置きましょう。」
お姉さまの疲れきった声と共に吐かれた溜息は、祐巳の心に重い影を落とした。
「姉妹の関係を解消するとか、そういうのではなくて・・・。」
「分かっています。暫くは・・・その、こういう事はしないようにするって事ですよね。」
乱れた服を整えながら、祐巳は低い声で呟く。
「・・・ええ。祐巳も私も、少し考える事があると思うの。」
何かに耐えるように目を瞑って、お姉さまは小さく頭を振った。
―どうしてこんな事になったのだろう。一体、なぜ。
背中にじっとりとした嫌な汗が伝っていく。
祐巳はその不快な感触だけが、今の自分を現実に引き留めておいてくれているのだ、と思った。
梅雨が明けてから、お姉さまはまるで別人のようになってしまった。
普段はそうでもないけれど、祐巳と二人きりになると子供みたいに祐巳に甘えて、欲望のままに祐巳を求める。
最初の内はすれ違っていた間の隙間を埋める為に、躍起になっているだけだと思っていた。
でも、そうじゃなかった。
体育祭や学園祭が終わっても、お姉さまは元に戻るどころか益々酷くなるばかりで。
いつも目に見えない何かに怯えているように、祐巳を必死に縛りつけていた。
今日だって。いつものように祐巳は週末の休みにお姉さまの部屋に呼ばれて、いつものようにすぐベッドに押し倒されたのだ。
見上げたお姉さまの顔はどこまでも暗くて、その瞳には祐巳なんか写っていなかった。
それを見た瞬間に、今まで心の中で抱えていた何かが爆発してしまったのかもしれない。
『もうやめて下さい。』
耐えられなかった。
このままお姉さまと一緒に戻れない所まで落ちて行ってしまうように感じて、気が付けば祐巳はそう叫んでいた。
祐巳の言葉を受けた次の瞬間、お姉さまが眠るようにゆっくりと瞳を閉じた様子が、はっきりと脳裏に焼きついている。
そう、最初にお姉さまを拒んだのは。
怖くなってお姉さまとの関係から逃げ出したのは、他でもない祐巳自身だった。
体が石のように重い。腕や足を動かす事すら面倒臭い。
あの梅雨に体験した感覚と似ている。
お姉さまとはもう終わりなのだろうと思えば思うほど、祐巳の体は重量を増していく。
お互いを求め過ぎていたのかもしれない。
――離れて欲しくない。触れ合っていなければ不安で堪らない。
相手への重すぎる想いが絡み合って、祐巳とお姉さまは身動きが取れなくなっていた。
どちらかがもうそれに耐えられないと思ってしまえば、それで二人の関係は終わり。
このままでは駄目だと最初に口に出したのは祐巳。だけど、きっとお姉さまも苦しんでいた筈だ。
その証拠に距離を置きましょうと告げたお姉さまは、何処までも落ち着いていた様子だった。
まるで祐巳が拒絶する事を待っていたかのように。
だからこそ、祐巳には手に取るように分かってしまった。
あれはきっと、お姉さまなりの『別れ』の言葉だったのだ。
「今日はこのまま帰る?」
由乃さんは大きな目をパチクリさせながら祐巳の言葉をそっくりそのまま反芻した。
放課後の教室。最後のHRが終わってもう大分経っていたから、祐巳以外でクラスメイト達はもう一人として残っていなかった。
中々薔薇の館に来ない祐巳を不思議に思って、由乃さんはわざわざ迎えに来てくれたらしい。
「・・・うん。」
とても薔薇の館へ行ける気分ではなかった。
あの場所にはお姉さまが居るから。
昨日のお姉さまとの出来事を認めたくない訳ではないけれど、一人でこれからの事を考える時間が欲しかった。
お姉さまが紡いだ精一杯の別れの言葉を、祐巳は受け止めなければならない。
「どうして?・・・何かあった?」
「・・・ううん。別に何も。」
祐巳は笑ったつもりだったけれど、祐巳の顔は目を細めるくらいにしか動いてはくれなかった。
もちろん昨日の事も今の祐巳の心境も知らない由乃さんは、そんな祐巳の様子を見て訝しげに首を傾げる。
それと同時に丁寧に編み込んである三つ編みが、風に靡くように揺れた。
暫く黙って睨むように祐巳を見つめていた由乃さんが、やがて溜息をついて目の前の椅子を引き、そこに腰を掛けた。
「由乃さん・・・。仕事は?」
由乃さんは部活と生徒会の仕事を両立させなければいけない立場だから、こんな所で祐巳に付き合っている場合ではないはずだ。
もしも元気のない祐巳を心配してくれているのなら、それは嬉しく思うけれど。でも―。
「そんなのいつでも出来るわ。」
祐巳がもう戻った方がいいんじゃないかと口を開こうとした時、由乃さんは有無を言わさない強い口調でそう言った。
長くなりそうだったので、とりあえず今日はここまでです。エロは次回に
シットリ(・∀・)イイヨーイイヨー
続き楽しみにしとります
祥子と祐巳が別れる設定は新鮮ですな。(・∀・)イイヨーイイヨー
悲しいのはヤダな…読むけどさ
ウマイ!!(´∀`)b グッジョブ!!
さっちんが不幸だと俺まで悲しくなってくるよ。(´Д⊂グスン
悲しいからもう続き投下しなくてもいいよ
最近は212みたいのがいるから投下する気が失せるんだよな
>212
厨学生ってもう春休み入ったの?羨ましいね。
>206
続き楽しみにしてます
切ない・・・・切ないですよ〜。
続きを読めば悲しい事になるのはわかってるのに続きを期待してしまう。
切ないですけど、続きを楽しみに待ってます・・・。(´Д⊂
>>213 スルーいたしましょう。(´Д⊂
祥子さまダメじゃん。
さて、今夜の予告編はどんなんかな〜?
今夜の予告はワラタ
・・・あぁ!先週に引き続き今回もアニメ見るの忘れてたーーっ!
42 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:04/02/26 12:26 ID:KfiddauQ
>>40、
>>41 えーと、ここは本来、ラノベ板からの隔離スレだったかと。
アニメ板からの隔離はハァハァスレがちゃんとある。
したがってこのスレとアニメのマリみてとは直接関係ありませんのであしからず。
あんまりアニメの話はするなよ。スレ違いだし↑みたいなこと言われるぞ。
アニメも『マリア様がみてる』の一部だと思っていたんだが。
違いがよくわからん。
でもそういうことなら従いましょう。
じゃあ、イタリアで蟹さまとのアバンチュール話キボン。
アニメは観れない人がいるのですよ。俺とか。
アニメ観れるけど、原作マンセーなんで観てない。声優オタがウザイし。
鵜沢美冬……………
最近定期的に投下してくれる職人さんも増えてきたね。
・・・誰もいないの?
だって、人大杉状態ですもの。
だから専用ブラウザを(ry
今、見れてる人に言っても(ry
見れても規制で書けないとかもあるらしいしね・・・
・・・なんか寂しいね・・・・。
みんな寂しいみたいだな…。
まだ「動かない」のか
エロニー止め続行中ですか。
週末だし、そろそろ盛り上がり始めるよ!たぶん
凸ちんは鬼のような攻め
熊親父は可哀想だな。とか言っちゃだめ?
熊氏ね
なんか、アニメの放送開始と前後してスレの伸びが鈍ったような…。
つまんないしな。あれ。
クマー!!(AA略
>ID:zjxqyUdu氏
たしかに、祥子さまの祐巳依存症は一歩間違えるとこうなる危険がありますね。
原作者は脳天気っぽいので、この展開はなさそうだけど。
白き花びらの聖さまも、これに近かったのかしら。
続きを楽しみにしています。
つーか人大杉状態いつになったら直るんだろう?もう結構経つのに。
おかげでせっかくの週末なのに、閑散としてますな…
専用ブラウザのガイドラインみたいなの、たまに貼っとくか
ぬおおおおお俺はSSが読みたい!!読みたいんだよおおおお!
だれか助けてくれ
247 :
173:04/03/07 03:31 ID:QSPlDNWD
うかうかしてたらゼブラーマンの公開終わっちゃったし…時期外してしまった…_| ̄|○
DVD発売時期まで寝かせておくかw
そんなに待てませんわお姉さま意地悪しないで
「祐巳さんて、ホントかわいいわねぇ」
「もう、由乃さんたら」
由乃は、きゅっと祐巳の手を握ってきた。
「……、ねえ、キスしていい?」
そっと頬を寄せて囁く。
「や、な、なにを……」
祐巳がもがいた時には、すでに由乃の唇が重ねられていた。
「ん……、ぁ……」
――ちゅ、くちゅ
やわらかい由乃の唇と甘い香り。
祐巳は、金縛りのように動けない。
軽いキスだったが、由乃の端正な顔を思い浮かべると、緊張で鼓動が早まった。
「ん、っぅうん……、あん」
いつのまにか、由乃の左手が、祐巳の胸に当てられていた。
「や、やぁん!」
だが、叫ぶと逆に、由乃は手に力を入れてきた。
もみっ、もみっ
「ふぁ……、あああぁ!」
たまらず祐巳は、声を上げた。
うれしそうに笑みを浮かべて、由乃は、さらに唇を重ねてきた。
――くちゅ、ちゅぱ、ちゅるる
「ん、ん、んふぅ、はぁん……」
祐巳は、荒い息つかいで、されるがままである。股間がじんじんと熱くなって行くのが
はっきりと感じられた。
コピペ乙
「蓉子て、ホントかわいいわねぇ」
「もう、聖たら」
聖は、きゅっと蓉子の手を握ってきた。
「……、ねえ、キスしていい?」
そっと頬を寄せて囁く。
「や、な、なにを……」
祥子がもがいた時には、すでに聖の唇が重ねられていた。
「ん……、ぁ……」
――ちゅ、くちゅ
やわらかい乃梨子の唇と甘い香り。
令は、金縛りのように動けない。
軽いキスだったが、由乃の端正な顔を思い浮かべると、緊張で鼓動が早まった。
「ん、っぅうん……、あん」
いつのまにか、江利子の左手が、由乃の胸に当てられていた。
「や、やぁん!」
だが、叫ぶと逆に、聖は手に力を入れてきた。
もみっ、もみっ
「ふぁ……、あああぁ!」
たまらず祐巳は、声を上げた。
うれしそうに笑みを浮かべて、優は、さらに唇を重ねてきた。
――くちゅ、ちゅぱ、ちゅるる
「ん、ん、んふぅ、はぁん……」
祐麒は、荒い息つかいで、されるがままである。股間がじんじんと熱くなって行くのが
はっきりと感じられた。
乱交グッジョブ
>251
ちょいウケタw
バラギフで、聖が景に渡したチケットの行き先を勝手に想像してみました。
める欄は”spaspaspa”
「いや〜、お肌つるつる。やっぱ温泉はいいねぇ」
歩きながらわしわしと頭をタオルでこする友人。無造作なそのしぐさに浴衣から覗く二の腕が艶めかしい。
日本人離れした肌の白さと顔立ちに、すれ違った中年の団体が一斉に振り返る。
私はなぜだか腹立たしくなって、一歩さがって中年男たちと友人との間に入った。
退いたことで彼女の色素の薄い髪とそれを透かして見える桜色のうなじが目に入る。
ごくり、つばを飲み込んだ。
もっと良く見ようと首を乗り出す。と、彼女のタオルがすとんと首にかかって私の視線を遮った。
はっと、気がつく。私は何をしているんだろう。
「卓球でもしようかと思ったけど、もうすぐ夕飯だよね。何が出るのかなぁ。
山の幸だったらいいけど。エビフライとか出たらげんなり」
私の変化に気づかない友人が屈託なく笑う。
私に向けられた笑顔は風呂上りの気だるさを漂わせていて、同じく風呂上りの私の顔をいっそう紅潮させた。
「お酒イケるっしょ? あとで飲もうね」
くいっと杯を傾けるまねをしてにやりと笑う彼女。
唇の間から覗く並びの良い白い歯が、私の内心の動揺を見透かすようにきらりと光った。
「わ、私、ちょっと買い物があるからっ!」
慌てて目をそらした先にあるのは売店の看板。とっさに叫んだ私は友人を置いて、ぱたぱたと駆け出す。
「え、何買うの?」
「後で! 先に戻ってて!」
いぶかしげに問いかけてきた友人に答えにならない答えを言い捨てる。
ちらりと振り向くと、特に気にした風でもない友人が、ぽりぽりと頭を掻きながら階段のほうに向かって歩いていくのが見えた。
売店に駆け込んだ私は、アイスクリームの保冷機をあけて内壁に手を当てた。
すぐに襲い掛かってくる冷気。それでも私の混乱を静めるには至らない。
いったい何なんだろう。この旅行は。
思えば、友人に誘われたときからわけのわからないことばかりだった。
「…草津ぅ?」
「そ、カトーさんそういうの好きでしょ?」
大学の前期試験の勉強に明け暮れる私の目の前にひょっこり現れた友人こと佐藤聖は、
どこぞの旅行会社から貰ってきたらしきパンフレットを私に差し出していった。
大学の図書館内だから何とか押さえたものの、あまりの唐突さに顎が落ちそうだった。
「私が温泉好きだって…そんな事言ったかしら」
覚えが無い。そもそも温泉なんか別に好きでも嫌いでもないのだ、そんな話するわけない。
「あれぇ? 言わなかったっけ? まあいいや、行こうよ」
パンフレットをめくりながら、あーだこうだ言う彼女。
見れば、部屋風呂がお洒落なホテルでもなく、ひなびた日本風の宿でもなく…
どちらかというと安っぽい、どこにでもあるような普通の温泉旅館だった。
「で、こんなところわざわざ行くの? 温泉入りに?」
「うん、この時期はきっと紅葉も綺麗だし、試験後の秋休みを使えば平日だからきっと空いてるよ」
「温泉ねぇ」
どうもぱっとしない。
私は決してミーハーなほうではないが、うら若き女子大学生二人が連れ立っていくには渋すぎる気がする。
「いいじゃん。…ほら!」
いまいち乗り気でない私を見て、聖さんが私の後に素早く回りこんで両肩を後から揉み始めた。
「ひゃあ!」
「ほらほら、景さん肩凝ってるぅ。べんきょーのし過ぎだよ。テスト終わったら温泉行・こ・う・よ」
私の肩を揉む手が気持ちよくてくすぐったくて思わず声を上げてしまう。
その女性にしては大きな手から繰り出される刺激は的確で、私の肩と笑いのツボを交互に突いてくのだった。
「ちょっと、やめてよ。やめってたらあははははは! 行く、行く、行きますから!」
「よし! 約束よ。試験期間終わった次の日に行くから。予約入れておくわね。んじゃ」
私から言質を取った聖さんはぴたりと肩揉みをやめると、パンフレットを残して風のように去っていった。
しばし呆然とその後ろ姿を見送る。
いつものことながら、一方的に言いたい事だけ言ってやりたいことだけして去っていくその背中に呆れてしまう。
「…」
気がつくと、周りの人たちが私をじっと見ていた。
元白薔薇さまとして、そしてあの外見で学内で目立つ存在の佐藤聖。
そんな彼女と、図書館で大声を出して戯れていた私。
好奇の視線に居づらくなった私は、大急ぎでノート類をまとめて帰り支度を始めた。
と、そのとき、パンフレットに張られた小さい付箋紙に目が留まる。
『教育学概論のノート借りてくよん 佐藤』
「…」
みれば、先ほどまで開いていたノートが一冊足りない。
やられた。私は歯軋りして、パンフレットを握りつぶした。
「お嬢さん、アイス溶けちゃうよ」
レジにいた売店の小母さんの声に我に帰る。
慌てて手を引っ込め保冷機を閉めると、小母さんに謝ってとりあえずお愛想程度に紙パックのジュースを買った。
飲みたくもないジュースのパックをもてあそびながら、階段を上る。
廊下の角を曲がる。ドアに掲げられた部屋番号をひとつひとつ確かめながら歩く。
進むごとに増えていく部屋の番号が、逆に私の心の中で何かのカウントダウンのように思えた。
212号室。ドアを開けると、食卓を前に仏頂面をしている聖さんがいた。
「遅いよ景さん、ご飯冷めちゃうじゃない」
見れば小さな土鍋にかけられた火の固形燃料がだいぶ小さくなっていて、彼女が長い間食べもせずに私を待っていてくれたのがわかった。
私はそんなに物思いにふけっていたのだろうか。いまさらながら自分が良くわからない。
「ビールもぬるくなっちゃう。ほら早く」
急かされて、私は彼女のお向かいにあった座椅子に座る。
すぐにコップにビールが注がれた。液体と泡の割合が7対3の黄金率。
自分の分にも注ぐと、彼女は満足げに笑って言った。
「さあ、食べよう、飲もう。乾杯!」
「…乾杯」
何がそんなに楽しいのか、高らかに杯を鳴り合わせると嬉しげにビールを飲み干す彼女。
「んー、おいしい」
空のコップを机に置き、指で唇についた泡をふき取った。
一瞬だけ見えたピンク色の舌がその泡をぺろりと舐め取る。
「? どうしたの、飲まないの?」
ぼうっと見とれていた私に、彼女が2杯目のビールを注ぎながら聞いてくる。
私は慌てて目をそらし、ビールのコップに顔を埋めた。
テレビからはNHKの地方ニュースが流れている。
私達のささやかな宴が始まった。
「聖さん、平気?」
「…うん。多分…」
料理にいろいろ文句をたれながら(想像通りエビフライが出たのだ。しかもまずい)それでも上機嫌に飲み食いしていた彼女だったが、
時と共にその頬はどんどん紅くなり、2時間もしたら座椅子にもたれてふらふらするようになってしまった。
仲居さんに食卓の片づけを任せ、私は彼女を寝室に引きずると敷いてあった布団に転がした。
うつぶせに寝かせた彼女だったが、すぐにころんと転がって仰向けになる。
その拍子に浴衣がはだけ、彼女の形の良い脚がすらっと目に飛び込んできた。
「!」
アルコールで痺れた脳に、その脚の白さが刻まれる。
先ほどの動悸がまたもぶり返す。
違う違う、これは聖さんを運ぶときに彼女が重かったから息が切れているだけで、それ以外の意味があるはずもない。
自分に懸命に言い聞かせる。
が、そのことが今しがた触れた彼女の重い温かみや柔らかさ、酒臭い吐息までもリアルに思い出させてしまった。
「…」
「うーん」
私がつばを飲み込む音が、8畳の寝室に大きく響いた気がした。
気分は悪くなさそうだが、聖さんが枕を抱きしめて小さくうめいた。
薄暗い座敷で、私は友人の寝姿を見つめいつまでも立ち尽くした。
とりあえすこんな感じですがいかがでしょうか。
次からはきっとエロも入る予定です
リアルタイム来たー!(・∀・)イイヨイイヨー
いい。
素晴らしくいい。
安っぽい旅館と聞いて、聖さまの女体盛りを想像してしまった。
景さんがガチとは驚きですよヽ(´ι _` )ノイインデネーノ
264 :
263:04/03/07 20:40 ID:Xk0xwZY3
このAAだとけなしてるようにしかみえんな。スマソ。
俺の本心はこっち
↓
___ ___
. ( ) ( )
 ̄| | | | ̄
| | | |
| |. | |
\ \__/ /
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/|. |ヽ
/ ⊃ ⊂.\
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( < | |. > )
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|| \|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
. || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| ||
びっくりぎょうてんだよママン
人大杉でこのスレが読めないもんだから禁断症状が出ました。
とうとうギコナビをいれてしまったよ。
ほほーう。
聖さま誘い受けですか、景さん攻めですか!←クレッシェンドで
続きが楽しみっス。
>262
アンタとは気が合いそうだw
聖さまの回りでは福沢時空ならぬ「ガチ時空」が発生いたします
>>267 ( _,, -''" ', __.__ ____
ハ ( l ',____,、 (:::} l l l ,} / \
ハ ( .', ト───‐' l::l ̄ ̄l l │
ハ ( .', | l::|二二l | ハ こ .|
( /ィ h , '´ ̄ ̄ ̄`ヽ | ハ や │
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ/ ', l.l ,' r──―‐tl. | ハ つ │
 ̄ ', fllJ. { r' ー-、ノ ,r‐l | ! め │
ヾ ル'ノ |ll ,-l l ´~~ ‐ l~`ト,. l |
〉vw'レハノ l.lll ヽl l ', ,_ ! ,'ノ ヽ ____/
l_,,, =====、_ !'lll .ハ. l r'"__゙,,`l| )ノ
_,,ノ※※※※※`ー,,, / lヽノ ´'ー'´ハ
-‐'"´ ヽ※※※※※_,, -''"`''ー-、 _,へ,_', ヽ,,二,,/ .l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `''ー-、 l ト、へ
待ちに待った聖さま受けついにキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!
期待してます
(*´Д`) ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
聖さまキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
続きが楽しみだー
というか漏れには>264のAAがUOのロゴに見えてちょっと笑った。
ああ、マリア様どうか人大杉
を解消してください
>>271 「人大杉を嘆くなら、(あなたから)すすんでこの場を去りましょう」
とするのが、よろしくってよ
2ちゃんブラウザを使うのが、ここでのたしなみ。
もちろん、念力で書き込むなどといった
超能力持ちのネラーなど存在してようはずもない
携帯なら書き込みもできるけど、流石に一気にSSをUPとなると…
早く人大杉が解除されないものか。ネカフェで一気にUPしたい。
…SSが書ければ(涙)。
携帯からでもよければ、じわじわUPしますが?
そうだなぁ…蓉子×祥子とか…
よろすぃくおながいしまつ
なんとメモ帳を使えることが判明。凄いなぁ、昨今の携帯は(笑)。
書き上げたら、なにやら黒い蓉子になってしまった…。そしてあんまりエロくない。
それでもいいならどうぞ。
メル欄は『mobilenolife』です。
278 :
1/7:04/03/08 14:58 ID:kINdMlMH
『消え行く月に素敵なワルツを』
「お姉さまのいじわる!!」
祥子はそう叫ぶと、キッと蓉子を見た。睨まれた蓉子はいつもの表情で、そして冷ややかな声で、祥子に言い放つ。
「貴女が、早く妹を作らないから悪いんじゃない」
「ですから、私はまだ妹を作る気は…」
「早く私に孫の顔を見せて。祥子」
「…お姉さまは…私をお嫌いになられたのですか…?会う度にこの事ばかり…私は、もっと別の話も…」
うつむいて話す祥子のタイが引っ張られ、祥子は前のめりにバランスを崩す。そのまま祥子は蓉子の胸元に顔を埋める体勢になってしまった。
「私の目を見なさい」
祥子は顔を上げて、蓉子の目を見た。
「ひっ」
目からビーム
280 :
2/7:04/03/08 15:05 ID:kINdMlMH
冷徹な眼差し。その視線が祥子を貫く。普段どんなに虚勢を張ろうとも、祥子は姉に勝てなかった。
「祥子、私は貴女を愛しているわ」
「だったら、どうして」
「貴女が選ぶ妹がどんな子なのか、卒業前に見たいだけなのよ。そして」
口元に笑みを浮かべ、蓉子は言った。
「将来の紅薔薇さまに相応しくすべく、しっかりと剪定するのよ」
「剪定…」
「そう。あるいは、躾」
蓉子は、祥子の尻をスカート越しに撫で回した。
「いやっ!!」
「ふふ…貴女みたいに、ね」
スカートを器用に片手でめくり上げ、双丘の谷間に指を這わせる。
「嫌なら、抵抗しなさい。それとも、感じているのかしら?」
祥子の顔が赤く染まる。
281 :
3/7:04/03/08 15:12 ID:kINdMlMH
蓉子の指が祥子の後ろの口に当たった。ショーツ越しだが、そこに固い何かがある事はわかる。
「あら、こんなの入れて学校に来たのね?」
「…いや…もぅ、やめてください…」
「これを入れたままで、マリア様に手を合わせたのね?」
指先で数回、コツコツと叩く。それに連動して、祥子が小さく声を上げる。
「お姉さま…やめて…やめてください…」
「我慢しなくたっていいのよ。貴女はもう、快感の虜なんだから…」
「ひあっ!!」
ショーツをずらし、蓉子の指はそれに直接触れる。必死に首を振って蓉子に許しを乞う祥子だが、蓉子は笑顔のまま、言い放つ。
「逝ってよし!!」
283 :
4/7:04/03/08 15:20 ID:kINdMlMH
「両手で止めればいいじゃない。それをしないのは、貴女の身体は快感を欲しているのよ」
祥子の食いしばる口元にから、唾液が流れる。蓉子は聖母の笑顔のままで、祥子の尻に挿入されたものを一気に引き抜いた。
「ひぎいっ!!あ、ああぁあぁぁあっ!!」
祥子は床に崩れ落ち、涙を流してうずくまる。蓉子は祥子の尻から引き抜いた専用のバイブを舌先で弄びつつしゃがむと、祥子の髪を掴んで頭を持ち上げた。
「あら、はしたなくってよ、祥子」
かすかに口元に笑みを浮かべた状態で、祥子は失神していた。半開きの口からは、舌が突き出されている。涙なのか唾液なのかわからない液体を、蓉子は舌で舐め取った。
284 :
5/7:04/03/08 15:27 ID:kINdMlMH
…祥子は夢を見ていた。それは、蓉子の妹になったばかりの頃の夢だった。
初めて薔薇の館に招かれた日の帰り道。祥子は蓉子に襲われた。
笑顔のまま祥子を校舎裏で犯す蓉子。そして乱暴にされているのに快感を覚えた祥子。姉妹の契りは、調教開始の合図だった。
ほぼ毎日犯されては、新たな快感を覚え、それに溺れ、抜け出せなくなる。
あぁ、まだ見ぬ未来の妹よ。貴女もこうなってしまうのね…。
祥子は、いつか出来る自分の妹を自分みたいにしたくなかったから、だから、妹を作らなかったと言うのに。
それをネタにして犯される…祥子はひょっとすると、それを望んでいたのかも知れない。
285 :
6/7:04/03/08 15:35 ID:kINdMlMH
目覚めたそこには、蓉子がいた。満足そうな笑顔を浮かべて。
「おはよう、祥子」
蓉子の家だった。そう、祥子は学校の帰りに蓉子の部屋に呼び出され、そして失神したのだった。
「お姉さま…」
祥子はパジャマを着ていた。きちんと下着も付けている。
飴と鞭、と言うことだ。祥子はすっかり安心している、そこを破壊するのが、蓉子の楽しみだというのを忘れて。
…いや、それを望んでいるのかも知れない。
「お姉さま」
「なに?」
「私…妹を作ります」
蓉子は祥子を優しく抱きしめた。
「無理しなくってもいいのよ…」
…そうね、祥子。早く妹を作って頂戴。
「いえ、無理じゃありません…」
286 :
7/7:04/03/08 15:44 ID:kINdMlMH
…純真無垢な子がいいわ…。汚れを知らない、昔の貴女みたいな…。
「そうね…じゃあ、学園祭までには。一緒に孫と舞台に立ちたいわ…」
…それを、私がぶち壊してあげる。絶望の快楽を、教えてあげる…。
「はい、お姉さま…」
胸元に顔を埋めていた祥子にはわからなかった。
蓉子が悪魔の笑顔を浮かべていたことを…。
貴女と一緒にね、祥子。
『消え行く月に素敵なワルツを』END
>>286 なんか知らんが乙。
もうageるなよ。
>>286 携帯からわざわざ乙でした。
蓉子さまはやっぱり怖い人なんですね。
>288
乙ー。そしてドンマイ。
ひぎいっ!!萎え
蓉子怖すぎ…(;゚Д゚)ガクガクブルブル
蓉子やっぱり恐いか…
普段からサイコものやミステリものばかり書いてるからかな…どうしてもこんな話になってしまう。
>ひぎいっ萎え
ごめんなさい。
おとなしく本業に戻ります。さいなら。
あどぅー
295 :
名無しさん@ピンキー:04/03/08 21:39 ID:CLcEb4Fv
捕鯨
黒蓉子はよい
受祥子もよい
両方だとなおさらよい
あとは祐巳が加われば言うことはありませんな
キィィィイイイチクチクチクチクチクチク
キィィィイイイチクチクチクチクチクチク
>297
緑茶吹いた
>255-259の続きです。
書いているうちに暗くなったのはご容赦。
「景さーん。お水〜」
友人の呻き声が聞こえる。
目をやると、ひじを突いて上体を起こそうとする聖さんの姿があった。
彼女の浴衣はもうだいぶ着崩れていて、それをかったるそうに合わせる手すらおぼつかない。
再度飲み物を要求されて、私は先ほど買ったジュースのことを思い出した。
食卓のあった部屋に行くと既に仲居さんは去った後で、テーブルの上には手付かずのジュースと
いくつかの月餅、新しい茶碗と急須などが整えられていた。
紙パックを持って寝室まで戻り、ストローを突き刺して彼女に差し出す。
「はい。グレープフルーツ。酔い覚ましにはいいでしょ」
「んぅ? ありがとー」
しまらない笑みを浮かべて、ストローを咥える聖さん。
左手で枕を小脇に抱え、右手でジュースを持っている。
私はそんな彼女の背に手を当てて、倒れないように押さえなくてはならなかった。
「ぬるい」
ずずっと啜った後、聖さんはそんなことを言ってきた。
「文句言わずに飲みなさい」
叱るような口調を作ってたしなめると彼女は意外にも神妙にうなずいてまたジュースに口をつける。
そんな素直な姿を観られるなんて珍しい。明日は雨かと思う。
大して時間をかけずに飲み干した空のパックを私に押し付けると彼女はまた布団に大の字になった。
「あ〜、満腹満腹」
「あれだけビール飲めば満足でしょ」
部屋の片隅にあったくずかごまで歩いていって、ぽんと紙パックを捨てる。
「まったく、あまり手間かけさせないでよね」
返事はない。規則正しい息の音が小さく聞こえる。
寝てしまったのかな、そう思って彼女の様子を窺う。
「…ありがとう。嬉しいよ」
が、彼女は起きていた。
仰向けに寝転んで目元を手の甲で覆って喋るその姿は、なんだか泣いているようにも見えた。
「…嬉しい?」
私と温泉に来たことが?
「うん。大学に行って、友達ができて、こうして旅行もできるんだって。
…そういうことが嬉しいの、私」
彼女の口元だけはかろうじて私からでも見える。
かすかに笑っていて、そこから発せられる声は落ち着いたものだった。
つまらない、くだらない事で喜ぶもんだ、
彼女を詳しく知る前の私だったらそんな感想も抱いたのかもしれない。
でも、今は違う。
彼女はとても傷つきやすくて、臆病で。
高等部のころに、恐らく何かとても悲しい経験をして。
それでも学校というものを憎みきれずに大学にいるのだろう。
だから、彼女にとって私とのこの旅行は、なにか特別な意味があったのだ。
「ふうん」
素っ気ない言葉の中に、最大限のいたわりを込めて返事をする。
私が彼女の気持ちを理解したよと伝える為に。
哀れみや同情じゃない、親愛の念を抱いていると伝える為に。
私の返事を聞いて、彼女の唇が嬉しそうにつり上がる。
「ありがと」
目を覆っている手が、もぞもぞと動く。
月を覆っていた雲が晴れたのだろう。
月明かりに照らされた障子がうす青い光を放ち初め、それが彼女の目尻にきらりと反射した。
「ねえ、カトーさん」
涙を拭った聖さんが手をのけて私の顔を見つめ、手招きして私を呼び寄せた。
その手も顔も青く光り、まるで彼女が水の中にいるような感覚を覚える。
ならば、一歩一歩近寄って行く私は冷たい水底に降りていくとでもいうのだろうか。
枕元に座る。
外の木の枝が風に吹かれたのか障子に映る影が揺れて、それが部屋の中に波紋となって広がる。
その波紋が彼女の顔を踊り、私を見つめる瞳が揺らめいているように見えた。
「けーさん」
加東さんでもカトーさんでも景さんでもない、初めての呼ばれ方。
「キス、して」
意外にも、彼女の言葉を聞いても私は驚かなかった。
その噂を耳にしたことが一度ならずあったし、
彼女との会話で男性の話題が上ることがなかったから、なんとなくそうなんだろうと思っていた。
『佐藤聖は同性愛者だ』
だから、彼女がそう言ったところで、ああやっぱりそうなんだなとしか思わなかった。
驚いたのはむしろ私自身について。
今までに恋人などできたことはなかった。
でも、高校の同級生の男子にあこがれていたことはあったし、いつかは分からないけれど
男性と恋に落ちるものだと思っていた。
それが、どうだ。
ただ彼女が一言言っただけで、柔らかなまなざしで見つめられてぽつりと呟かれただけで
彼女の唇に触れたいと思ってしまう自分がいる。
哀願や強要、そんな無様な要求ではない。
彼女は女性が好きで、女性とキスしたいと思っていて、そして私が好きだから、自然にその言葉が口に出たのだろう。
だから。私もその気持ちに自然に答えることができるのだ。
彼女の頭の両脇に手をついて顔を近づける。
酔いで火照っているはずなのに、月明かりのせいかその顔はひどく寒そうに見えた。
それでも、触れ合わんばかりに近づいた頬は熱をはらんでいて。
私の初めてのキスは、熱いような冷たいような不思議な感覚だった。
しばらくしてから、唇を離す。
「…ビール臭い」
ビール味のファーストキスなんて聞いたことがない。
呆れて文句の一つも言おうとしたが、目の前のにやけ顔を見ればそんな気もなくなった。
「けーさん、ファーストキスだった? ごめんね」
けーさん、そんな鼻にかかったような掠れたような声で呼ばないでほしい。
呼ばれ慣れていないせいか、なんだかくすぐったいじゃないか。
そんな私の戸惑いの隙をついて枕から彼女の頭がふっと離れ、私の唇を奪う。
二度三度軽く触れ合わせると、すぐにまた頭を沈めた。
「可愛いよ、けーさん」
「…どういたしまして」
酔っ払って体がほとんど動かないはずなのに、私のほうが上になっている体勢なのに。
それなのに余裕綽々の態度が少しだけ腹立たしい。
「ふん」
「けーさん? …ん、んんっ! ちゅ、ちゅ、んぁぁ…」
だから、彼女の頬を両手で包んでまた唇を寄せ、激しく吸った。
私の眼鏡が彼女の顔と触れ合い、ずれる。
大きく歪んだ視界の中で彼女の眉根がきゅっと寄るのが見え、それが何故だか私の興奮を煽った。
どうしたらいいかもよく分からないまま、彼女の唇に舌を差し込む。
闇雲に舌をうごめかしていると彼女の舌が私を迎え入れ、包み込んでくれた。
「ふぅ、ふ、ふ…」
導かれるままに、彼女の口内を私の舌が踊る。
私の口にも彼女の舌が入ってきて、私達はその感触に酔った。
名残惜しげに唇を離す。
散々触れた唇は青く艶やかに光っている。
その愛らしい唇が、こんな蠱惑的なことを言ってきた。
「けーさん、私、体が動かない。脱がせて」
言われるままに聖さんの浴衣を剥ぐ。
だらしなく崩れていた合わせ目を左右に押し開き、肩からするりと引き下ろした。
彼女の鎖骨、肩、そして胸からおへその辺りまで一気にあらわになる。
青くつめたい光の中でその日本人離れした肌は抜けるように白く、
ああ、彼女はまさしく白薔薇さまだったんだと納得した。
胸を触る。
服の上から見たときはもっと大きいのかと思っていたけれど、実際に触れてみると意外とそうでもなかった。
きっと骨格がいいから全体的にからだが大きく見えるのだろう。
私のほうが大きいだろうな、そんなことを思いながら触っていると、急に自分の胸に何かが這う気配。
「ちょっ…」
「あ、けーさん私よりおっぱいおっきい。嬉しいなー」
このにやけ顔め。寝転んで体を起こす気力なんかないくせに、手だけ伸ばして私の胸を思うさま触ってくる。
「こら」
「いいじゃん、けーさんだって私の胸触ってるんだし」
胸を触りながら、首筋から胸まで何度もキスを降らせる。
聖さんは、照れたような笑いを浮かべてその様子を見ていた。
「そろそろ、他のところを触ってほしいな」
胸ばかり吸っていた私の髪を梳きながら、聖さんが言った。
私ははっとして唾液でべとべとになった胸から顔を上げる。
と、聖さんが少しだけ体を起こしてキスしてくれた。
「…最後までしてくれる?」
聞きながら、浴衣の帯を解き始める彼女。私もうなづくと、彼女が帯を解くのを手伝った。
お互いに生まれたままの姿になって肌を重ねる。
私達の肌が青白く光っていて、服を脱いだだけで部屋がわずかに明るくなった気がした。
彼女の脚の間に手を伸ばす。密やかな水音が聞こえる。
「聖さん、気持ちいい?」
「うん、あ、やだ。…けーさん上手じゃない」
「そう? えーと、まぁ女同士だし…」
いつも自分でしているようにしてよ、そう言われてやっているのだが。
気持ちよさそうに肩をすくめる彼女が腕を伸ばして私に抱きついてくる。
褒められた気恥ずかしさを隠す為に彼女の唇を塞ぎ、指の動きを加速させた。
「あ、気持ちいい、いいよけーさん。んむ、ちゅ、ふぁ…」
「ん、聖さん、こら…」
喘ぎながらも聖さんがお返しとばかりに触り返してくる。
その手を払いのけて私が愛撫を繰り返す。私の意識が集中したところでまたも彼女が触り返してくる。
いつまでも続くかと思ったそんな繰り返しも、やがて終わりを告げる。
「あ、けーさん駄目、私イク、イきそう…」
「ちゅっ、んむ…。いいよ聖さん、イッて、イッていいよ」
「ふあ、んぁ、ん、けーさん、けーさん、けーさぁん」
甘く掠れた声で私の名前を連呼し、聖さんは私の腕の中で果てた。
「ほらほら、あそこあそこ。蒸かしたての温泉まんじゅうを食べさせてくれるんだって!」
「ちょっと、そんなに走らないでよ!」
温泉街を大声を出しながら駆けて行く聖さん。
老人の団体客がその様子に目を細める。みやげ物売りの小母さんが不思議そうな目で見つめている。
周りの視線などものともせず、目を輝かせ進む彼女。
その表情には昨夜の寂しげな影は微塵もない。
行為の後、私たちは一つの布団で眠ることにした。
服を着せてやると、酔いと疲れからか彼女はすぐに寝息をたて始める。
その隣に横になって、頭の下に両手を敷いて天井を見上げる。
友達だと思っていた聖さんと結ばれたことに対する感慨とか、感動。そういった類のものは不思議と湧いてこなかった。
この部屋を満たしている薄く青い光、例えるならそういったものが私の心を占めている。
どうしてなんだろう、私は人間らしい感情を持っていないのだろうか。
不安に思って身を起こす。
私に背を向けて眠っている聖さんを覗いてみると、寝顔には少し寂しげな微笑が浮かんでいた。
胸に一瞬だけ痛みが走る。
思えば行為の間中、彼女はずっとこんな笑みを浮かべていたのではなかったか。
「好き」という言葉を、お互いに一回も口にしなかったのではなかったか。
なんとなく、自分がからっぽな気持ちを抱えている理由が分かった気がした。
坂道の遥か下、温泉から流れる湯気の向こうで彼女が手を振っている。
これから私はあの寂しげな寝顔を幾度となく見るだろう。
遠くないうちに、彼女は高等部で何があったのか、なぜ寂しさに囚われているのかを話してくれるだろう。
それでも、いつかきっと別れる日が来る。
でも、たとえば大学生でいる間ぐらい私がその寂しげな寝顔の傍にいてもいいではないか。
硫黄のにおいが目にしみる。
一回だけ目をこすって、私は手を振りながら坂道を下っていった。
以上でお終いです。どうもありがとうございました。
いえこちらこそ、ごちそうさまでした(・∀・)
おつかれさまでした
(・∀・)ゴチ
313 :
名無しさん@ピンキー:04/03/09 05:57 ID:TX8ffW/c
「けーさん」よかったよー
「聖さまは酔わせると受け」φ(..)メモメモ
>>310 (・∀・)イイ!! スゴク(・∀・)イイ!!
>>310 景×聖のエロ初めて見たけどよかったよ。GJ!
この世界もまだまだ奥が深い。
由乃と令投下します。
メル欄は こたつsage で。
「令ちゃあああああぁぁぁぁあああんッ!」
「な、なに」
「疲れた……」
由乃はおもいきり叫んだ後に薄く開けた口からふしゅうと溜息をもらし、こたつの上にこちんと頭を傾けた。
時計の針は12時を回ろうとしている。
支倉・島津両家恒例のテスト前のお勉強会。週明けから始まる試験期間に向けて本日土曜日は佳境で
正念場だった。
「あぁーもうテストとかやだやだやだやだやーだよーおー」
由乃は額を卓にぐりぐりおしつけまま駄々をこねる子供のように体を揺らす。
「ねえ令ちゃん休憩にしない?甘いもの食べたい」
「……さっきしたばっかじゃないの。それに太るよ」
令は参考書を繰りながら半ば呆れ顔で答えた。
「ううぅ……。令ちゃんのケチ……」
由乃は体を傾けてころんと寝転がり、いいもんいいもんとか呟きながら体をこたつの中に埋めていく。
「そんな姿勢だと寝ちゃうよ」
「だって令ちゃんがケチなんだもん……」
理不尽な言い訳をしながらぷくっと若干頬を膨らませてこちらを恨めしそうに上目遣いに見上げてくる。
「そ、そんな顔したってダメだからね。それにそこそこの成績とっとかないと黄薔薇さまにまた嫌味とか
言われちゃうよ」
「……それはヤダ」
上目遣いが可愛くてつい動揺してしまったのをひた隠して黄薔薇さまを引き合いにだすと、しぶしぶ
由乃は体を起こしてくれた。
「はぁー。江利子さまには負けたくないし頑張るか……」
「うん、がんばれがんばれ」
「なんかその言い方ムカツク」
むくれながらも体を起こして勉強を再開した由乃の様子にほっと一息ついて、令も自分のノートにペンを走らせた。
――15分後。
「令ちゃあああああああぁぁぁぁあああぁあぁぁんんんッッ!!」
「こ、こら近所迷惑だってば」
「拙者はもうダメです……」
由乃はおもいきり叫んだ後にばたんと後ろに大の字に倒れ、そのままこたつ布団のなかにずるずると入って
いき、首から下をすっぽりと埋めた。頭だけがにゅっと突き出しているその様子はさながらこたつと一体化した
新種の何かだ。
「由乃ー、ダメだよ、寝ちゃうよ。ちゃんとやらないと。お姉さまにからかわれたくないんでしょ?」
「もういい……。人生に疲れた。学校教育の歪みの生き証人になって切腹する」
「そんな大仰な。ていうか切腹したら生き証人にはなれないと思うよ……」
「令ちゃんのばか、あげあしとり。だいたいこの部屋微妙に寒いのよ!寒いのがいけないの!微妙に!」
「暖かすぎると頭がボーッとするからこたつだけでいいって言ったの、由乃でしょ?」
「……そんなの知らなーい」
口論だかなんだかの末、拗ねてしまったのか由乃は頭のてっぺんまで完全にこたつの中に入っていってしまった。
令はため息をつきながらまあそのうち暑くなってでてくるだろうと取りあえず放っておく。切羽詰ってくると由乃が
こうやって駄々をこねるのは毎度のことだ。あとで即席でフルーチェでも作ってあげたら機嫌なおるかな、なんて
思いながら解きかけの数学の問題に頭を切り替える。
しばらくはカリカリとペンを動かす音だけが響いていたが、こたつが急にガタガタと揺れてノートに書いている数字が
乱れでたらめな放物線を描いた。
「もう……。由乃ー、何してるのー?いい加減にでてきなよ」
呼びかけると、こたつ布団がもぞもぞと動く。
「呼ばれて飛びでて……」
「うっわっ」
「じゃじゃじゃじゃーん」
由乃は令が入っているこたつのサイドと同じところに無理矢理体を入れて、ほとんどその体に乗っかりながら
顔を出した。ちょうど令の胸のあたりに由乃の顔が収まる形になる。
「ちょ、ちょっと由乃、……狭いよ」
色んな言葉が脳裏をかけめぐったけれど、とりあえず狭いという言葉でごまかす。
「こうしたらあったかいかなーと思って」
「狭すぎるってば」
「あったかければそれでよし!ささ、勉強再開しよう」
「こ、この状態で?」
「うん。できるでしょ?」
由乃は当たり前だという風に頷いて、令の胸に頭をあずけながら自分の単語帳を開いた。
髪をおろしている由乃のつむじが間近に見えて、甘いシャンプーと石鹸の香りが伝わってくる。蛍光灯に照ら
されてきらきらと光る天使の輪。少し視線をあげると首筋とセーターの襟からのぞく白くて細い鎖骨。
……音を立てないように細心の注意を払って生唾を飲み込んだ。
その姿勢のまま、由乃は本当に単語帳をぺらぺらとめくって勉強を始める。
色んなことが頭に浮かんでは消えて、令はとてもそれどころじゃないというのに。
「……令ちゃん」
「な、なに?」
見上げてくるつぶらな瞳に頭が少しくらくらする。
「胸おっきくなった?」
「へ!?あ、いや……大してかわんないよ」
「ふーん……」
由乃は猫のように頭を少し胸にこすりつけ、はぁ、と意味深なため息をつく。セーターを通してもそこだけが
少しあたたかくなったのがわかった。
それで改めて体が密着していることを自覚して、頬が熱くなってくる。高まる緊張感に身じろぎするとお互いの
体が揺れて各所の柔らかくあたたかい接触を意識した。
「ん?令ちゃんの胸、ドキドキしてない?」
「し、してないよ……」
「嘘ついたってダメ。聞こえるもん」
由乃は耳を胸におしつけ、ほらやっぱりドキドキしてるとにんまり笑いながら呟いた。
「勉強してるだけなのにー。令ちゃんたらおっかしいんだ」
そう言って位置を変えて令と向き合う……というか抱き合う形になった由乃は体を徐々にずりあがらせる。
「なぁんでこんなにドキドキしてるのー?」
殊更に執拗に四肢を密着させこすりつけながら。
「…………」
絡みつく脚。差し込まれる太股。押し付けられる腰。
「ねえ令ちゃん、どうして……?」
令の息は少しずつ荒くなっていき、体を背の後ろで支えていた腕の力がかくっと抜けた。完全に上になった
由乃は右肘を顔の横につき、左手は投げ出された令の右手と絡める。
「よ、由乃、ダメだよ……」
絡まった手のじっとりと汗ばみ始めている感触。
「ふーん。こんなに胸ドキドキさせてるのにそんなこというんだ」
「…………」
「令ちゃんはいつも口では嘘ばっかり言うんだから」
「う、嘘なんて」
「じゃあ目合わせてみなさいよー」
由乃はぐりぐりと額を押し付けてくる。睫毛同士が触れそうなほど近くて、少し鼻にかかった熱い吐息を
意識せざるを得ない。そしてそういうことを意識すればするほど、由乃と目を合わせることができなくなっていく。
「う……」
「ほら、やっぱり嘘だ」
そのセリフを最後に由乃は令の唇に自分のそれを重ねた。
「ん……」
軽く触れ合うだけのキスを何度か繰り返し、ちろちろと舌で唇を舐める。それが終わると顔を離して目をまっすぐに見つめる。今度は令のほうもやや上目遣いに見返す。
お互いの濡れた瞳だけでお互いの視界を埋めて数秒。
「……舌、いれてよ……」
てらてらと唾液に光る唇から発せられた甘い囁き声につられるまま、令は由乃の頭を左手で拘束して勢いよく口付けた。
「んんっ……んくっ……」
「はっ……んむ、ぷぁ……」
最初はしめやかだった水音がだんだんとはしたなく部屋に響くほどの音量になってくる。
それに比例して上になった由乃の力が抜けていき、下になった彼女のお姉さまに身を預ける形になる。
「んぷっ……はっ、あ、はぁ……」
激しいキスの合間に唇を重ねながらも横にずらして懸命に息を吸うと、その拍子に令の口の端から唾液が垂れた。
「あ……」
とろんとした眼でそれを見た由乃は一旦息を継ぎながら顔を上げその軌跡を掬い上げるように舌でなぞる。
「口離しちゃダメだよ……」
「だって、垂れて」
「そんなのいいから」
令は半ば強引に再び唇を重ねた。
「んん、ん……む……」
眼を閉じて眉根をキュッと寄せた従妹の顔を観察しながら、令はぐるりと二人で寝返りをうつように体を回転さ
せる。こたつの足が腰におしあげられて一瞬浮いてがたんと音を立てた。下になった由乃はこたつの狭さと
令の口戯から逃れるようと背でずるずるとあとずさる。
「令ちゃん、ちょっとゴーイン……」
「ん……由乃が悪いんだからね……」
令は少し半身を起こすと肩を抑え、自分の胸の先端からゆっくり押しつぶすように由乃の胸に重ねた。腰に太
股を押し付けながら上半身をゆらゆらと揺らす。
「ぁ……はぁ……あっ、ぅ……ダ、メ……」
頭を下げて、丸く開いた襟から見える鎖骨に舌をはわせると押し殺した嬌声が漏れた。
「脱がすよ……」
小さいけれど、どこか激しさを押し込めた声。
「うん……」
こくりと頷く。シャツとセーターが一緒に下から捲り上げられて、細いお腹、みぞおち、下着をつけた胸という順に
露出していく。
「いつ見てもかわいいおへそだね」
令は耳のそばで囁きながらそっと手でおなかをなぞる。
「ひゃ、指、冷たいよ……」
「ごめん」
謝りながらも一向に指が止められる気配はなく、セーターも首元までまくりあげられていく。その様子を由乃は
息を震わせながら潤んだ目でじっと見つめているしかなかった。
令はセーターをまくりあげるのを首元でとめ、ブラジャーを下にずりさげた。先端が既に主張している小さな胸が露になる。
「ちゃんと、脱がしてよ……」
「やだ」
短く言って、薄く笑いながらそこに口付けた。
「ひゃん!……あ、あ……」
最初に一度だけ舌で軽く先端に触れ、後はその刺激を残したまま焦らして周りに舌をはわせる。あまりに白いそこが
水分を受けて光を照り返すさまはとても淫らだった。
由乃の腕はいつしか令の後頭部と首筋を覆うように抱き締めている。ときどきぴくんと体を震わせ、そのたびに
必死にすがりついて回された腕に力が篭められた。
「令ちゃん……」
「なに?」
「まわりばっかりじゃ、あぁ……なくて、ハァ、……さ、先っぽもして……」
返事はしなかったが令は無言で先端を唇に含む。
「んぅ……!」
左を唇で、右を手で愛撫。
「あぅ……ああ、はぁ、口のあったかいのと、指の冷たいのが……」
「きもちいい?」
「うん、うん、いいよ……」
少し強くかんだり、はたまた弱く舌でねぶってみたり。胸の愛撫を繰り返すうちに由乃のあごは逸らされ
ていき、目尻は涙で額は汗で濡れていく。
「あ、ダメ、令……ちゃ、ん……!」
脇腹がそっと撫でられると同時に一瞬キュ、キュッと高まった胸への指と唇の圧力。少し意識が真っ白に
押し流された。
「あぁ!あ……ハァ、ハァ、ハァ……んっ……ふはっ」
「……軽くイッちゃった?」
「……うん」
「由乃は胸が敏感だね。小さいからかな」
揶揄するように言って令は手のひらでくりくりと先端を押しつぶすような動きをする。
「やっ、ダメ……また……」
「硬くなってるの、戻らないね。まだいける……よね?」
額にはりついた髪の毛を丁寧に整えながら聞いてくる令。由乃はちらりと視線を合わせて一瞬迷うそぶりを
見せたが、結局首肯していた。
ぴちゃ、ぞぞぞ、という音が突然鼓膜に響く。
「きゃ!い、いきなり耳は……」
舌の不意打ちに動揺している間に部屋着のスウェットのズボンが降ろされて太股が外気に触れる。汗を
かいて熱く湿ったそこを冷たい夜気が撫ぜた。
夜気に続いて令の指もそこを撫ぜ、さらさらとした太股の感触をあじわうために何度もゆっくりと手が円を
描いて回される。
十分あじわったあとにやがて指はその根元に。
水分を含んだ音。
「すごい、濡れてる……」
「……い、いわないでよお……」
由乃は顔を両手で覆っていやいやをするように身をよじった。
「ごめんね……」
言いながらも令は左手でまた胸を少し愛撫し、耳に舌を這わせる。右手は脚の付け根から離さず下着の
うえからそこの形をなぞってゆるゆると動かしながら。
「ぅあっ、ひっ……ああぁ、いや、ハァ……」
少し硬かった由乃の体から力が抜けて弛緩してくる。それに合わせて令は下着に指をかけて膝のあたり
まで降ろした。
「いくよ……」
由乃に問う形でありながら自分に確認するためにも令は呟いて、じかにそこに指で触った。
淫靡な湿った音が二人の鼓膜を震わせ、快感に変えて脳に伝わる。
「きゃう!んあっ……!」
官能に敏感に感応して反応してくる細くて白い体。奏でられる少しかすれた高い声。
「由乃、もうちょっと声おさえて……」
「そんな、こと、ひあっ……いったって……うぅ、んっ、く!」
混ざり合うお互いの熱い吐息と絡み合う濡れた視線が口付けを誘い、どちらともなく再度激しく唇を合わせる。
舌で口のなかをねぶったり唇で舌を吸ったりするたびに、秘所に触れた指には新たに溢れ出す熱い液体の
感触があった。息をつく暇すら惜しんで、しかし響く音は惜しまずに、快楽を貪りまた与えようとする。
ひっきりなしに濡らされる指。熱い感触に自分と由乃の境界があやふやになるのを感じながら、いつもの
ように少しだけ中指を挿れた。
「ああ……!」
ごく浅い、短い抽挿。手を動かすとときどきそのすこしうえにある一番敏感なところに触れて、不意打ちの
快感を由乃にもたらし、それの所為で中指が締め付けられて令の興奮を煽る。
「ふあ、ああ、あう、んくっ、はぁ、ああ……!」
「由乃、由乃、かわいいよ……」
唇をやっと離して耳もとで囁いて、すぐ胸に顔を移動させる。
「だめ、だめ、令ちゃん……むねは、だめだよお……わたし……」
桜色に体を染めながらうわごとのように呟く由乃。全身に伝わる熱い感触に酔いながらも令は胸の先端を
交互に唇で甘噛みし、指でてのひらのなかのもう一つの先端をぐっと押した。
「あああ、んんっ、ああ、令ちゃんッッ……!!」
身体を隠すように肩をすくめ、ひくひくとお腹を波打たせながら由乃は果てた。
令の中指を懸命にしめつけていた感触が徐々に緩くなっていく……。
「はぁ、はぁ、はぁ、……」
絶頂に息が止まっていたのだろう。10秒くらいしてからようやく由乃の荒い吐息が聞こえた。それが収まるまで
令は優しく労わるように由乃の身体を抱き締めていた……。
329 :
名無しさん@ピンキー:04/03/09 18:40 ID:jfXuZimi
捕鯨
「ぁぶっ」
翌朝。
寝相のわるい由乃の頭突きをもろにあごに食らって、令は目覚めた。
あれから結局お互い2回ずつ達するくらいの長期戦に突入してしまったのだ。最後に時計を見た記憶では、
朝の4時。今は7時少し前を指している。
令の上には猫のように丸くなった由乃が四肢を重ねて乗せている。
「由乃ー、起きないとまずいよー」
あごをさすりながらどうしようかと考えつつ、とりあえず小さな声で目覚めを促す。
しかし従妹はそんなことくらいで起きる気配は全くなかった。
仕方ないのでとりあえず風邪をひくことはないように、由乃を抱きかかえたまま慎重にこたつの中に移動する。
こたつ布団を静かにかけてやっと一息。……つこうとしたが重い物体がのってるせいで詰まったようなため息になってしまった。
「令ちゃん……」
「うん?」
「……」
寝言なのか、一言だけ呟くと由乃はまた黙って寝息を立て始める。
しょうがないなぁと苦笑しながら、目覚めてくれるまでこの態勢でいることにした。
さらさらの髪の毛を少し撫でるとむずがゆいのかすこし身じろぎする由乃。
いとおしそうに目を細めた令だったが、
「ぁぶっ」
絶妙のタイミングでまたあごに頭突きが命中。
「ひたはんだ……(舌かんだ)」
頭を撫でるのは危険らしい。
手のかかる妹だと改めて思った。
でもそこがまた可愛いんだ。
柔らかい笑みを浮かべながら、今度は小さい子をあやすように背中を撫でつづけた。
終わり
GJ!!!
てっきり由乃攻めかと思ったら・・・・。
攻めの令ちゃんかっこよすぎです。
ヤバイ・・・ヘタ令ちゃんなんてもう言えない。
まさに神!! (;-д- )=3ハァハァ
d(・∀・)GJでした!
令×由も良いなと感じました。
人大杉、解消されたのか?
まだ人大杉ってるみたいだね。
温泉もこたつも、どっちも描写が巧くてヨカッタヨー(゚∀゚)ノ
>310>320
堪能させてもらいました。二人とも細かい描写にまでこだわっていて、とても楽しめました。
ありがとう神様
>>331 由乃の誘い受けイイ!
前半の会話がすごい自然な感じでよかった
誘い受けよしのん (;´Д`)ハァハァ
GJどころかExcellentJobですな。
作者さん乙。
GJ!!
人大杉がうざくてギコナビいれてみたら…
いきなり(;´Д`)ハァハァ出来たよ。
受け由乃って最高ですよね
へたれさん更新
ってゆーか、
>>320-331の人=へたれさんでした。
気付かんかった‥‥
そんなことはどうでもいい
ところでやっぱり確実に何処からどう見ても間違いなく祥子さまは受けだよね。
書いた人間で判断はしない。
判断基準――それは内容がおもしろかったか、つまらなかったか。
それだけだ。(*´Д`) ハァハァ
それが健全なエロパロ読者の態度というもんだ
黒祥子さまのSS読みたいyo。
ロザリオ返しに来た祐巳たんを殺してしまう祥子さまの話を読んだことがあるが、あれは衝撃だったヽ('A`)ノ
そこまで黒くなくていいので、職人様、気が向いたらお願いします
どんどんノリが良くなってきたアニメに乾杯。
第2シリーズの噂も現実になりそうな勢いが出てきたな♪
>>349 いや、だから現実なんだってば。
そろそろドリル物が読みたい…
乃梨子と瞳子の話が読みたいです。アニメでないしなぁ。
白祥子さまなんて存在しないよ。
>>352 22LRさんのサイトのリンク一番下からいける。題名は「雨の日の…」
355 :
名無しさん@ピンキー:04/03/11 02:26 ID:k6CRYcLo
オナニーしてそうな人
福沢 祐巳
小笠原 祥子
水野 蓉子 ←この人
藤堂 志摩子
佐藤 聖
島津 由乃
支倉 令 ←この人
鳥居 江利子 ←この人
>>355 ageしてネタをふるんだったら、もっと面白いのをふれ。
そろそろ黒祐巳×乃梨子が読みたい。
基本的に祥子さまは受けだが
祐巳に対しては頑張って攻め
そんな祥子さま、素敵やん?
黒志摩子×白聖を読んでみたい。下克上萌え
360 :
名無しさん@ピンキー:04/03/11 02:42 ID:k6CRYcLo
脱肛してそうな人
福沢 祐巳
小笠原 祥子 ←この人
水野 蓉子
藤堂 志摩子
佐藤 聖
島津 由乃 ←この人
支倉 令 ←この人
鳥居 江利子
荒らしだったわけね…orz
>>354 さんくす
しかし、夏場とはいえ1ヶ月で完全白骨化は難しいと思うが。
まさか、小笠原家が処理した・・・ (((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
俺も読んできたー…自分のサイコ属性に気付いた。こういうの好きかも。
>362
きっと祥子さまの養ぶry
(黒じゃない)祐巳×志摩子が読みたい..
とあるイラストで静×蓉子の絡みを見て激しく萌えた。
オナニーしてそうな人
福沢 祐巳 ←この人
小笠原 祥子
水野 蓉子
藤堂 志摩子
佐藤 聖 ←この人
島津 由乃 ←この人
支倉 令
鳥居 江利子
あぁ!
レイニー時、聖さまのぬいぐるみになることを選んで、ラブラブになった聖×祐巳
けれど、祥子さまにロザリオを返しに行った祐巳は、嫉妬に狂った祥子様に襲われ…
という展開を考え付いてしまった。
「ここを、あの人の汚らわしい唇が……消毒しないとね、祐巳」
と、凄絶な笑みを浮かべる祥子さま。ハァハァ
>>367 宿題!その妄想をSS化にし、10レス分にまとめて投下しる!
でも、
>>354のようなストーリはやめてね。昨日は眠れなかったよ(´・ω・`)
>>354のやつ、俺は結構面白かったと思うけどな。
異常な祥子さまコワハァハァ
もうダメ。
もう、おしまいなんです。聖さま。
私、お姉さまとやっていく自信がない……。
窓を雨が単調に叩いている。
窓にはりついた滴が、やがて玉となり小さなものを巻き込んで落ちていく。
窓際に置かれたベッドに腰掛けたまま、私はずっと外を見つめている。
ずっと。
「祐巳。おはよう」
ドアが開く小さな音と共に、黒髪の美女が部屋に入ってくる。
そして、まっすぐこちらに向かってくる。
お姉さま。
私は彼女を見上げる。
視線に気づいたかのように、お姉さまは柔らかくて幸せそうな笑みを浮かべる。
右手を私の頬に伸ばし、円を書くように撫でながらつぶやく。
「お腹がすいていないのかしら?
昨日から何も食べないと、シェフから聞いたわ」
私が答えないでいると、お姉さまは困ったように首をかしげる。
「ちゃんと食べてなくてはダメよ。
昨日だって、あんなに運動したのだから……」
そして右手を首筋に下ろし、今度はそこから耳にかけて手を動かす。
そのかすかな刺激に、私は体をくねらす。
お姉さまは、満足したように笑みを浮かべた。
「私は、おばあさまのお見舞いに行ってくるわね」
雨が、また強くなったような気がする。
くすんだワインレッドのじゅうたん。
天蓋がついたベッド。
後ろで縛られた手をわずらわしく思いながら、私はベッドに体を横たえる。
下敷きになった腕が痛みを訴えるけれど、それより横になっていたかった。
私は、そろそろ諦めかけている。
小笠原家に監禁されて、何日目だろう。
375 :
名無しさん@ピンキー:04/03/11 20:36 ID:9WYTE02H
15分間レスが付かなかったら祥子ちゃんはボクの彼女
>375
こっちでやるな
わっ、ご飯食べ終わって覗いてみれば、無茶な要求されてる。
それに応えているような、SSも投下されてるし。なんだか、意味も無くドキドキですよ。
「お、ねえさ…ま。っ―やぁぁ!」
「どうして祐巳?今まではあんな可愛い笑顔を見せてくれていたのに。私を好きでいてくれたのでしょう?」
「す、好きでした、でも、今は…」
「あの人、ね。あの人が…」
「ひっ」
「祐巳、もう、あの人に唇を奪われたのかしら?…それとも、もっと?」
「い、痛い…祥子さま」
「祥子さま?私を、そう呼ぶの?…あの人がそう呼ぶように言ったのね」
「違います、聖様は関係なっ――!!」
「汚らわしい名前を口にしないで!…・・祐巳、怯えなくていいの。私が汚された祐巳を戻してあげる」
「――んっ、んんーー!」
「そう、会った時のように真っ白な祐巳に。ふふふ…ふふふふふ」
SS化は無理でした、ごめんなさい_| ̄|○
>>374から3つもレスが付いているから、続き期待してかちゅ開いたのだが…
がっくし_| ̄|○
こういう狂気をはらんだ監禁モノ(?)はあまり見ないから、ちょっと新鮮で楽しみだったりして。
「けじめは、自分でつけておいで」
わざわざ助手席のドアを開けて。
私が、自分の車から出るのを手伝った聖さまが言う。
黒い男の物の傘で、私を雨から守ってくれる。
「はい……」
ぎゅっと左手のひらの上のロザリオを握る。
跡がつきそうなぐらい、強く。
自然と体が震えてくる。
小笠原の表札の文字が、胸に突き刺さった。
聖さまが、私の頭の上に手を置く。
その温かい感触に、そのまま甘えたくなる。
でも、それはもう少し後。
祥子さまとお話してから。
「大丈夫だって。
ちゃんと、本音をぶつけておいで。できれば、それをつき返したりしないで」
「はい」
うなずきはしたけど、私は祥子さまとやり直せるだなんて思っていなかった。
瞳子ちゃんを選んだ祥子さま。
悔しくて辛いけど、でも、それでもいい。これ以上みっともない姿をさらしたくない。
「帰り、迎えに来ようか?」
私の体を数歩分前に押し出して。
助手席のドアを閉めながら、聖さまが言う。
「いいえ……。大丈夫です」
そっと、首を横に振る。
「歩いて帰れる距離じゃないよ?」
「タクシーでも何でも、使いますから。
今は……一対一で祥子さまに向かいたいんです」
「分かった」
複雑そうな顔でうなずいた聖さまは、私の手に傘の柄を握らせる。
「あの……?」
紅い折りたたみ傘が、鞄の中にある。聖さまだって知ってるはず。
「これ、お守りね」
さっきまで聖さまが握っていたプラスチックは、ふんわり温かかった。
黄色い車が見えなくなるのを待ってから、私はインターフォンに右手を伸ばした。
お姉さまは、味気ない水色のワンピース1枚で。
でも、じゅうぶんお美しかった。
「さっきの傘は……。聖さまの物ね」
黙って、うなずく。
さすがの彼女も、男物の木耳は印象に残ってたらしい。
「そう」
正月にも1度お邪魔した、お姉さまの自室。
前と何も変わっていないのに、雨のせいか少し暗く見える。
先に話を切り出したのは、お姉さまだった。
「祐巳。
この間はごめんなさいね」
いつものように、優しい声。
心がとろけそうになるのを、必死に抑える。
「いいえ。私こそ、すいませんでした」
お姉さまは、相変わらずお忙しいのか。
ちらちらと時計を確認している。
「祐巳。
必ず……。遊園地に行く時間は作るから、だから今日は―――」
最後まで聞きたくない。
お姉さまの言葉をさえぎるように、私は声をあげた。
「はい、すぐに帰ります。
祥子さま」
383 :
投下支援:04/03/11 21:13 ID:guhYOXty
この板、連投制限あった?
お姉さまの顔色が、さっと変わった。
「祐巳……?」
「はい」
まっすぐ顔を前に向けて答える。
自分で選んだことなのだから。
お姉さまの部屋の備え付けのソファーに、並んで座ったまま。
机の上のお茶だけが冷めていく。
「祐巳。いったい何の真似なの」
声が、いつになく震えている。
ヒステリーともまた違う、独特の調子で。
「祥子さま、私……」
こわばった左手を、ゆっくりと開く。
そして、そっと前に差し出した。
視線をそこにやった祥子さまは、首を上下に振りながら言う。
黒い長い髪が、振動にあわせてお姉さまの顔を縁取る。
「あの人なのね。
油断がならないと思っていたけれど……祐巳。何を吹き込まれたの」
「聖さまではなく、私が選んだことです」
そう、私が。
「どうして……?」
お姉さまは、ふらふらと立ち上がる。
「どうしてなの、祐巳」
机をのりこえて、お姉さまが私の肩を掴む。
その強い力に、目をそらしそうになる。
「どうしてなの?
答えなさい。もう、私のことを嫌いになってしまったの?」
祥子さまの体に押されて、机が揺れる。
紅茶が絨毯に染みを作っていく。
「違います。私は……」
「聖さまは、あなたに何をしたというの?」
「何も――やっ、やぁ」
急に、横向きに力をかけられる。
どんどん視界が変わる。
遠心力に振り回されて、気が付くと私は床に倒れていた。
何が起こったのかよく分からない。
ロザリオは、いつのまにか手から滑り落ちていた。
起き上がろうとするより先に、肩にお姉さまの体重を感じる。
「いた……や、やめてください」
声が甲高く、悲鳴が混じる。
「何をされたの?
やっぱりあの日、祐巳を置いて帰ったのは間違えだったのね……」
胸に、妙な圧迫感がある。
「お願いです、話を聞いっ―――」
視界いっぱいに、お姉さまの顔が広がる。
私は思わず目を見開いた。
「んっ、んぅ……」
唇にしめった感触がある。
お姉さまの舌だと理解するまで、数秒かかった。
放心状態の私の口をねじあけて、お姉さまの舌が口腔に入ってくる。
舌、歯茎、時には喉の奥の方まで。
まるで、私の口すべてを犯そうとするように。
手足をがむしゃらに振り回してみる。
けれど、体格差か体制か、お姉さまはびくともしない。
「祐巳……」
糸を引いて、お姉さまが私から離れる。
「やっ――な……」
声が上手くでない。
お姉さまの黒い瞳の中に、いつもとは違った光がある。
「安心なさい。
あの人に何かひどいことをされたのね……」
首を横に振る。
「私が、祐巳を浄化してあげるわ」
推敲がないので、描写が書けていたり説明が足りなかったりするかもしれません。
次からはもう少し考えるつもりですが、気が付いたことがあったら指摘をお願いします。
一応投下するなら宣言はした方がいいと思うよ。
そうしないと途中にレスが入っちゃうし。
あとNGワードもいれたほうがいい。
少々痛いけどそこが(・∀・)イイ!!
続き楽しみにしてるんでがんがって下さい
これから先にドキドキですよ。
聖さま×祐巳の妄想に嫉妬する祥子さま。
イロイロな処を「汚されて」無いか調べて、でも疑いは深まってゆくばかり…とかハァハァ
>>385 >うなずきはしたけど、私は祥子さまとやり直せるだなんて思っていなかった。
という部分や呼び方から、すでに祐巳の心は祥子さまから離れてるように思えるんだけど、
>385以降も「祥子さま」と「お姉さま」が混在してるのは如何?
>>388 あまり考えすぎず、勢いで書いちゃった方がいいよ。
でも、NGワードは入れるべきだろうね
ふう、アニメではまってからこっち、やっと全スレを読み終えることが出来たぜ…
職人さんたちに感謝ヽ(´д` )ノ
乃梨子が変態になってしまったのでw、作品から削除してこちらにエロだけ投下。
ストーリーなんてものはない(?)
エロエロよ〜。
NGワードは omakeです。
*1/8
唇と唇の銀色の糸で引く――
私たちはゆっくり顔を離すと、再度、目を閉じて繋がった。
息をすることなんて……忘れていた。
微妙に顔を傾けて、その黒髪を擁きながら強く口付け合う。
……体が蕩けそうだった。
身も心も、奇妙な浮揚感に包まれている。
ふわふわとした心持ちで、全身の感覚は唇に集まったよう。
この瞬間に世界が滅びるのなら。
それはそれで構わないとすら、私には思える。
頭の中では何も考えられなくて。
目の前の乃梨子だけで、全ての世界は構成されてるような錯覚。
全身が幸福感に満たされる。
唇に感じる熱い吐息も、ぬくもりも、全てが私を満たしていく。
うなじのあたりに廻された手も、腰を強く抱く手も、乃梨子の全てが私を溶かす。
私の体からは、どんどん力が抜けていった。
*2/8
「……ん、っんう!」
次の瞬間、私は閉じていた目を驚愕で見開く。
熱い滑りが。
私の口を割って、中に入り込んできていた。
とっさに体をもがかせるものの、腰を抱く手がそれをさせてくれない。
胸を押しつぶすようにさらに体が押し付けられる。
「……ん!?」
それどころか――
うなじの後ろに廻された手で、私は強引に上を向かされてしまう。
足が砕けて膝で立つことすら出来ないまま。
「ん、んんー……っ」
熱い唾液を舌越しに流し込まれた。
ぷはっ、と。
口が離れた瞬間に荒く息をつく。
思わず非難がましい瞳で、涙目になって睨んでしまう。
けれど――
*3/8
「ちょ、ちょ……っ……んんっ」
荒々しいぐらいの勢いで、私はまた乃梨子に口を塞がれていた。
舌が再度侵入してくる。
熱く濡れたそれに、歯の表面をこそぎ落とすようになぞられる。
思わず息を吐いてしまい。
口がだらしなく開くと、舌を絡め取られていた。
溶ける。
融ける――
舌が蛇のように絡み合い、吸われる。
唾液を流し込まれて。
甘くて熱いソレを、私は咽をごくりと鳴らして飲み込んだ。
口の中が蹂躙される。
うなじを指先で撫でられながら、もう片方の手がスカートのプリーツに廻された。
体中が乃梨子に好き勝手に弄ばれている。
目は2人して浮かされたように、潤んで焦点も合ってない。
唇が離れては、すぐに繋がる。
舌の熱く熟れたその感触に、私は酔いしれていた。
*4/8
手がスカートの上から、お尻の上を這い回る。
撫でるようでいて。
ねっとりとしつこく表面をなぞっていく。
それに身を震わせた隙に。
足の間には、乃梨子の太ももが差し込まれるのを感じた。
――くちゅ、と。
「あ……」
自らの下半身から聴こえてきたその音に、耳まで真っ赤になる。
思わずそれ以上の足の侵入を防ごうとするが、既に差し込まれている太ももを、優しく挟み込むような結果になってしまう。
スカートが下着越しに押し付けられて、その冷たさと熱さに体を震わせる。
気持ちが悪いはずのそれが。
どうして……こんなに火傷しそうなほど熱く感じられるのだろう……。
私は完全に乃梨子にもたれかかったまま、完全に意識が溶けていくのを感じていた。
*5/8
「あっ……ん、あん」
中途半端に正座をするような形になっている乃梨子に、その膝に座り込むような形で私は身を預けている。
もう、乃梨子の手や指に遠慮はない。
スカートは既に捲り上げられ、下着の横から、後ろから廻された手で弄られる。
「……ん、あっ、ああっ……」
なんて……浅ましい姿だろう。
私は窓に斜めに映った自分の姿を見ながら、さらに嬌声を上げる。
――乃梨子も乃梨子だ。
下着が汚れるといって私が脱ごうとしたのを、そんな必要ないよといって、よく分からない理屈をつけて邪魔をしてきた。
それでも無理やり脱ごうとすると、固く抱き寄せ妨げてきた。
そして、そのままショーツの上から私の秘裂を舐るようになぞりあげるのだ。
下着はもう完全に濡れているのを感じられる。
水音が耳に突いて堪らない。
太ももに垂れた粘液がつたって床に落ちていくのを見て、私は下唇を噛んで、必死で湧き上がる羞恥心に耐えていた。
*6/8
乃梨子の指がいやらしく蠢く。
下着を横にずらし、くちくちとこれ見よがしに音を立てて撫ぜてきた。
……変態ね、と。
思わず非難するような目で見ても、乃梨子に堪えた様子は全くない。
私のモノでてかてかと濡れた指先をまじまじと眺め、それを私に見せ付けるかのように突き出してくる。
顔を背ける私の頬に塗りたくると。
「――舐めてよ、志摩子さん」
意地の悪い顔をして、そんなことを要求してきた。
「ば、バカ、言わないでちょうだい」
顔を真っ赤にして拒否する。
「ふーん……」
顔をにやにやさせると、乃梨子はあっさり指を引っ込めた。
拍子抜けしながらも安心した、次の瞬間――
*7/8
「……っ! ああん!」
指がいきなり秘所の中に差し込まれていた。
荒々しい指使い。
濡れて柔らかくなった私のソコは、乃梨子の指を容易く受け入れる。
たった中指の先。
それだけしか入っていないというのに、脳天まで何かが伝わって痺れた。
「あっ、あっ……ぁん!」
乃梨子の指が好き勝手に動く。
浅く全体をなぞるようにしたかと思うと、深くぐいっと押し込んできたりもする。
私の体が跳ね回るのを見て楽しんでいるみたいだ。
残った指先で、小さな突起を転がされるたびに背中がぴんと反った。
「ぃやぁ……、んん、ああん!」
……呼吸が出来ない。
息は吸えずに、肺を押しつぶさんばかりに出て行くばかりだ。
いつの間にか胸はむき出しにされている。
上にずらされた白の下着が目に入り、肌を冷たい空気が突き刺す。
胸の先には、乃梨子が無我夢中でしゃぶりついていて。
……まるで赤ちゃんみたいね。
そんな感慨にすら囚われる。
舌がねろりと動くのを感じるたびに、神経に快感が奔り亘った。
本気でぞくぞくとした。
*8/8
もう――
「ああんっ……ぃ、ぃい」
完全に限界だった。
体中の神経が繋がっている。
快感は体中を駆け抜けて、全部一箇所に集中していた。
脳は八割以上ショートしていて。
電気でも奔っているように、視界の隅々で何かが破裂していく。
もうアソコと脳が直接繋がっているかのような錯覚。
――何も聴こえない。
何も見えない、何も感じられない。
もう分かるのは。
目の前の人が、どんなに愛しい存在かということだけ――
「…………、あっ」
そう思った次の瞬間には。
「あ、あ、あぁーーーーーーーーーっ」
体はひときわ跳ねて。
乃梨子の姿を見えぬまま、一番強く抱きしめ。
その状態で、目の前が真っ白に塗りつぶされていた――
END
改めて思った。
エロいだけじゃダメなんだと。
つかなんかどっかで読んだような感じ 次がんばってください
GJ!エロかった!けど、シチュが欲しい…
NGワードは「kankin」。
祥子さま狂気編です。
笑顔のままでお姉さまが、私の胴体を足ではさむ。
柔らかい太ももの感触が、妙に生々しい。
体を揺らせなくなった私の、制服のタイに祥子さまが手をかける。
その冷たい指が首筋に触れたとき、恐怖があふれ出す。
「やぁっ、誰かぁ!」
私は、叫びながら手を振り回す。
お姉さまにもダメージを与えているはず。
だが、答えた様子はなくワンピースの横のファスナーに手をかけている。そして、そのままひきさげられる。
妙な力がかかったためか、制服は音をたてて破れる。
上半身が中途半端に空気にさらされた。
こらえていた涙が、目じりからあふれ出す。
その間、お姉さまはずっと笑顔。
「祐巳。落ち着きなさい。
あなたが汚されていないか、確かめるだけだわ……」
おかしい。
いくら小笠原家の壁が頑丈に作られているにしてもだ。
これだけ声をあげて誰も気づかないなんてことがあるのだろうか。
気づいてて、放置されている。
その予感に、さっきまでとはまた違った恐怖が背中を突き抜ける。
「怖がらないで……」
私の涙に唇を寄せながら、お姉さまがつぶやく。
そのまま首すじを舐めあげられる。
振り回した両手が、お姉さまの左手で脇に固定されてしまう。
「あの人に、何をされたの?」
お姉さまの右手が、私の左胸を掴む。
痛みで体がこわばった。
「―――っ、何も。本当に、わたしはなに……」
下着が邪魔だったのだろう。
乱暴に、お姉さまは下着を押し上げる。
敏感な部分が、空気にさらされた。
敏感な部分が、空気にさらされる。
「祐巳……とても綺麗」
お姉さまの唇が右の胸をさぐる。
舐められ、探られ、痛いぐらいに一部に感覚が集まる。
お姉さまの指の下でその部分が突起しているのが分かった。
お姉さまの体重と床の固さで、体がぎしぎし音をたてている。
涙が絶え間なくあふれた。
私は息をはいて、体の力を抜く。
抵抗につかれきった、そのときだった。
右胸に鋭い痛みを感じる。
「んっ」
お姉さまが、うっとりとした表情で私の胸に爪をたてている。
「な……を……」
「綺麗だわ、祐巳」
今度は左胸。
血がにじみ出る。
今度は腹。
紅い筋が、私の体をなぞっていく。
「すてき……」
――お姉さま。
雨の音だけが響いている。
不思議なぐらい、人の気配がなかった。
遅筆ですいません。
そして意見を下さった方、本当にありがとうございます。
>>410 GJ!!痛くてもやっぱり自分は祥×祐が好きなんだなぁと再認識。
まだ続くよね?てか続けて下さいハァハァ(;´Д`)
60の続き瞳子編、瞳子視点です。
とりあえず、60で著した所までを。瞳子エロ直前まで。
NGは『無い無いばっかでキリが無い』です。
413 :
もやもや:04/03/12 00:36 ID:6Ge+DaGl
淡い覚醒と共に、アルコールの重みが脳を押さえつける感覚を覚えた。
それによって感じるこの鈍磨した感覚、初めてのその感覚は、でもほんの少しだけ心地良かった。
瞳子は、ぼんやりとした頭を抱えながら、目を閉じたまま現状を把握しようとしていた。
少しずつ頭がクリアになってくる。退化していた感覚が、戻ってくる。
そして瞳子の聴覚は、認識した。
「……ああンッ、ゆみさま。ゆみさまぁ……」
(……え!?何?今の声は)
ぼんやりした頭で瞳子は、今の状況を考えてみた。
今日は乃梨子さんの家で、乃梨子さんと細川可南子と三人で、何故か合宿している。
そして何故か夕食の膳に、お酒がたくさん。
テンションがハイになった乃梨子さんが余りにもビールを勧めるものだから、
ついつい杯を重ねてしまい、ソファに突っ伏してしまった瞳子。
そこまでは何とか覚えているのだけれど。
目が覚めて、どうして祐巳さまの名前が聞こえてくるのかは、皆目検討がつかなかった。
しかも、少し色っぽい声で。
瞳子は恐る恐る、目を開けた。
何が起きているのかが分からないので、ほんの少しだけ頭を上げ、軽く薄目を開ける程度に。
そしてそのまま、硬直した。
414 :
もやもや:04/03/12 00:36 ID:6Ge+DaGl
「可南子さん、凄く綺麗だよ」
「恥ずかしい……ああっん、ゆみさま……」
アルコールの残りの所為か薄目の所為か、少し視界に靄が掛かっているようにも感じたけれど、
しかしその様子ははっきりと見えた。
ソファに深く腰掛ける細川可南子。それは瞳子が眠る前と同じだった。
違うのは、彼女がTシャツを捲り上げて胸を晒し、
履いていた筈のスウェットが、身に付けられていなかった事。
そしてその傍らには、好色と言う文字を絵に描き極彩色で色付けしたような表情の乃梨子さんが、
そんな細川可南子を眺めながらニヤニヤと笑みを浮かべながらチロチロと舌を動かしていた。
そして細川可南子は、左手で自分の胸を揉み、右手は彼女自身の股間へと潜り込ませていた。
そして艶っぽい声を吐息と共に吐き出していた。
瞳子はまず、自分自身を疑った。
瞳子はまだ起きていないと。これは夢なのだと。
しかし、目をぎゅっと閉じたとしても、細川可南子の艶っぽい吐息は耳から離れない。
薄目を開けるとそこには、先程と変わらない光景が浮かんでくる。
細川可南子は俯きがちになりながら、両手を使い祐巳様を汚している。
乃梨子さんはそんな細川可南子を、とても楽しそうに眺めている。
二人とも瞳子の知っている彼女たちではなかった。
クールな乃梨子さんに無愛想な細川可南子。
それが二人とも、今は完全に酔っ払っている。
瞳子は思った。お酒なんか飲むのが間違いの始まりだったんだと。
415 :
もやもや:04/03/12 00:37 ID:6Ge+DaGl
瞳子はきつく目を閉じ、再度眠ろうとした。
しかし、目を閉じて光をシャットアウトする事は出来ても、耳を閉じる事は出来ない。
空気は否応無く、瞳子の鼓膜を震わせた。
震えた鼓膜は、アルコールの靄が掛かったままの瞳子の脳に音を形成した。
「あぁ……ううん、はぁ、はぁ……」
「ふぅ……ああっ……」
「んっっっ……くぅ、ふぅ」
「ゆ……祐巳さまぁ」
時折聞こえる祐巳さまの名前に、瞳子は怒りを覚えていた。
反面、細川可南子の吐息を聞くたびに、火照る身体を知覚した。
細川可南子の吐息に合わせて身体が仄かに疼く。
目を閉じているのに、細川可南子の姿が目の前に見える。
瞳子はそれを、酔いの所為だと思い込んだ。
ビールなんて物を飲んだから。だから身体が熱くなっているのだと。
瞳子の思いとは裏腹に、瞳子の身体は熱くなる。首筋やわき腹にうっすら汗をかいた事に気付く。
ぴくり、ぴくりと下半身が痙攣する事は、気付かないフリをした。
やがて、細川可南子のあげる悦楽の声が、瞳子の耳に届いた。
「……はぁっ……祐巳さま……っっっっ!!……」
416 :
もやもや:04/03/12 00:38 ID:6Ge+DaGl
その後細川可南子の艶っぽい吐息が聞こえなくなっていたので、瞳子は安心しきっていた。
何とか誤魔化せたと。酔っ払い二人は、瞳子には関係なかった。そう思っていた。
と突然、瞳子の耳に突然風が吹き付けられた。
身体が火照り敏感になっている耳に受けた突然の不意打ちに、
瞳子は誤魔化す事も出来ずに飛び起き、叫んだ。
「ひっ……!何をするんですの、乃梨子さん!」
飛び起きた瞳子の隣には、乃梨子さんがお見通しと言わんばかりにニヤニヤ笑いを浮かべている。
そんな瞳子に吃驚した様子の細川可南子は、慌ててはだけたTシャツを下ろし、股間を隠している。
乃梨子さんは瞳子の耳元で囁いた、わざと息が敏感な所を擽るように。
「やっぱり起きてたね、瞳子」
瞳子は乃梨子さんから顔を背けて、どうにか平静を保とうとする。
そして耳元に吐息が掛からないように体勢を変えて、答えた。
「……何のことですの?」
「可南子さんにレッスンしてる時、隣から吐息の音が聞こえてきたんだ。
寝息っぽく誤魔化していたけれど、まだまだ女優として失格だよ、瞳子」
>>410 (・∀・)イイヨー、イイヨー
この手のダーク系の話、けっこう好きなんだよなぁ。
ところで、このときの祐巳の心情はどうなんだろう?
お姉さまに嫌われた、(お姉さまは好きだけど)妹でいるのがつらい で、ロザリオ返し?
それとも、こんなお姉さまにはついていけない、もう冷めました、さようなら?
祥子に対する愛が残っているかで、この後の展開が違ってきますよね。
あ、
>>367の人じゃないですよね?
418 :
もやもや:04/03/12 00:39 ID:6Ge+DaGl
顔が熱い。乃梨子さんの言葉に瞳子は、瞬間的に顔が火照るのを感じた。
ちらりと乃梨子さんを見ると、相変わらずのニヤニヤ顔。
正面を向くと、細川可南子が瞳子を伏し目がちに睨んでいた。
睨みたいのはこっちの方だ、そう思い瞳子は、睨みを利かせながら二人を見比べた。
すると乃梨子さんが、普段は絶対見ることの出来ないような軽薄そうな足取りでテーブルの前まで至ると、
プルトップが開いているビールの缶を取り上げた。そして、口を開く。
「せっかくさっきまで、お酒を呑んで親睦を深めたと言うのに……
瞳子の中途半端な好奇心の所為で、また険悪になりそう」
そして乃梨子さんは瞳子の前まで顔を近づけ、瞬間瞳子の唇を奪った。
あっけに取られた瞳子の口内に乃梨子さんの舌が割り込み、一緒に液体が流れ込んできた。
苦いビールの味が、口一杯に広がる。
乃梨子さんの中にあったビールがすべて瞳子に流し込まれると、
彼女は自身の舌で丁寧に瞳子の口の中を舐め取り、ゆっくりと舌を抜いた。
ちゅぽん、と言う音が、瞳子と乃梨子さんの口元から聞こえる。
瞳子が視線を下ろすと、透明な唾液が、線を作っていた。
瞳子の口元に零れたビールを、乃梨子さんは丁寧に舐め取っていた。
瞳子は、身体がじんじんと疼くのを感じた。
注ぎ込まれた生暖かいアルコールが、酒に慣れていない瞳子の意識に靄をかけた。
419 :
もやもや:04/03/12 00:40 ID:6Ge+DaGl
目の前にいる乃梨子さんは、横目で細川可南子の方を見た。
そして、艶っぽく湿らせた唇を動かした。
「可南子さん、瞳子ももやもやしてるの。だからいつも、素直になれない。……どう?」
乃梨子さんの言葉に細川可南子の瞳がキラリと輝くのを、瞳子は視覚以上のもので感じ取った。
そして乃梨子さんの言葉に瞳子は、羞恥と恐怖と言い様も無い好奇心と、熱い身体の疼きを感じた。
細川可南子は立ち上がり、ビール缶に口をつけ、くいとそれを傾けた。
そして剥き出しになった下半身を誇示するように瞳子の前に立つと、微笑みを浮かべながら言った。
「乃梨子さん、瞳子さんへも教えて差し上げたいですわ。もやもやの取り方」
そんな細川可南子の言葉に、会心のいやらしい笑みを浮かべる乃梨子さんが、
妖しげな微笑みを浮かべたままの細川可南子と目をあわせ、ニヤリと笑いあった。
一言嬉しそうに言う。
「そう?」
「だって、同じく祐巳さまを想う、ライバルですから」
小悪魔の様な細川可南子の微笑みと共に紡ぎだされた言葉が、
ビールのアルコールと共にぐるぐると瞳子の中を駆け巡った。
表情の筋肉を保つ事も出来そうにない、瞳子はそう思いながら辛うじて、言葉を紡ぎだした。
「細川、可南子……」
420 :
もやもや:04/03/12 00:42 ID:6Ge+DaGl
力の無い、弱々しい言葉。
それが事実上の敗北宣言である事は、他ならぬ瞳子自身が気付いていた。
二人は瞳子のその言葉に目を輝かせた。
瞳子には二人が、獲物を狩る肉食獣のように見えた。
乃梨子さんが、瞳子の肩へと手を置いた。細川可南子が、瞳子の足元に跪く。
かがんだ瞬間瞳子の目には、うっすらと茂る細川可南子の下半身に見える、
てらてらと瑞々しく光る陰裂が見えた。
421 :
もやもや:04/03/12 00:43 ID:6Ge+DaGl
とりあえずここまでです。
残りはまた、近いうち。明けて朝か昼にでも。
割り込みレス、すまんm(_ _)m
>>410>>421お疲れ様でした。
豊作続きで、エロパロスレもついにレイニー明けだね!
まさにエロソル状態。(・∀・)イイヨイイヨー
>>410 乙。黒祥子さまの壊れ加減が素晴らしいですな!
>>421 瞳子たんハァハァ。続きを楽しみに待ってます。
ついにエロソルの時代がやってきたんだね。
この黒祥子さまは、聖に志摩子を取られたというトラウマが有るのかも
見てて某所の祥子×志摩子が思い浮かんだ
>>425 そのSS、どこで読めますか?黒祥子さま(*´д`*)ハァハァ
427 :
名無しさん@ピンキー:04/03/12 03:03 ID:g0SWF6mQ
どれどれ聖お嬢様の肉壷はわたくしめがご賞味させていただきましょう
聖「いや…いや…もうやめて…………いいぃいやあーーーーーっ!!」
/ 、< / ,il'\\/:::::::::::::::. :. \
,|l `' l,|!' /::. ,: ..::,i::::,i:::|\、.::::\ 、:\
|,l,|i,|,i'!'' /:::::::::::://:::/:/://|' |_ヽ:;::、:ヽ\ヽ
/:::::::::::/イ:::::::/:/__` ' ,-、ト、::|: | |
__|'i:::::::::::|::|:::::/、/ト:'|` ト'j |:i:ノ:::| !
〈〈  ̄ ̄ ̄r|:/ヽ ー 丶 ノ:::: i:|
ヾ──----、_ノノ ヽフ /|::/|:ノ' マルチうぜー!!
|/|'ヽ:|ヽiV:`i ` ┬,v'Vi;/ |'
`_〈::/⌒ヽ、 !、\ "
_,〈:/:_;_;_;_;:.: \=\\_
ゞ/:.//T―、ヽ:.:.:\,|_/ ,-,\
429 :
名無しさん@ピンキー:04/03/12 06:53 ID:EBLXmXJe
蓉子って真性レズだよな?
ってことは聖のみならず祥子もすでに蓉子の毒牙にかかってるってこと?
すでに漏れが毒牙にかかってますがなにか?
432 :
もやもや:04/03/12 09:31 ID:Gh/dLQHC
421続きです。
NGは同じく。
433 :
もやもや:04/03/12 09:33 ID:Gh/dLQHC
乃梨子さんの右手が、Tシャツ越しに瞳子の胸の上を円を描くようになぞっている。
過敏になっている瞳子の身体は、そんな僅かな刺激にもぴくん、ぴくんと反応してしまう。
そんな瞳子の反応を右手から感じ取っている乃梨子さんは、
クスリと笑って楽しそうに右手を動かしている。
細川可南子の顔が、瞳子の目の前まで迫った。
一瞬身構えた瞳子だったが、乃梨子さんの手の動きに吐息を吐き出す。
その瞬間を見計らったかのように、細川可南子が、瞳子の唇を奪う。
不意を討たれた形の瞳子は、うめき声も上げられないまま、
為す術なく細川可南子の進入を許してしまう。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃと響く唾液の音と共に、
細川可南子の舌が瞳子の口の中でまるで一個の生き物のように蠢く。
上唇を刺激し、歯の裏側を舐める。一本一本の歯を舌でなぞり、瞳子の唇を甘く噛む。
瞳子の口の中から、唾液が溢れ出す。
それを細川可南子は器用に啜り、また細川可南子自身の唾液を瞳子の中へと送り入れる。
434 :
もやもや:04/03/12 09:34 ID:Gh/dLQHC
細川可南子の隣にいる乃梨子さんは、瞳子のTシャツの中へと手を滑り込ませていた。
ブラジャーの隙間に指を滑り込ませ、瞳子の淡い丘を優しくマッサージする。
乃梨子さんの手が瞳子の突端へと至る。
その瞬間瞳子の身体に、びくびくんっ、と電流が走る。
塞がれた口元から、うめきとも喘ぎともつかない声が漏れた。
「あああぅん……」
「瞳子ったら、もう乳首をこんなにさせちゃって。いやらしい娘ね」
横目で見えた乃梨子さんの顔は、嗜虐的な光を織り交ぜた微笑みで彩られていた。
彼女は、羞恥で顔を火照らせる瞳子の唇を攻め続ける細川可南子に向けて言った。
「ねぇ可南子さん、瞳子ったらこんなにも敏感。まるでレッスンを待ち侘びていたみたい。
だからこうしない?私が上半身を中心に教えることにするから、可南子さん。
あなたには瞳子の大事な所に、優しく教えてあげてくれない?」
小悪魔を具現化したような乃梨子さんの提案に、
細川可南子はちゅぽん、と言う音を鳴らして瞳子の唇から離れた。
口元に垂れる唾液を淫靡な微笑みを浮かべたまま自らの舌で舐め取った細川可南子は、
潤む瞳を乃梨子さんへ向けて、言った。
「乃梨子さんったら、何て優しいんでしょう。是非そうしてあげましょうよ」
435 :
もやもや:04/03/12 09:35 ID:Gh/dLQHC
細川可南子は缶ビールを取り、くいと飲む。
そしてその缶の飲み口を瞳子の唇へと近づけ、そのまま傾けた。
瞳子の中に注がれるビール。
流れるビールと共に、瞳子の理性も徐々に流れていく。
頬に刺激を感じた瞳子が視線を向けると、乃梨子さんが零れそうになるビールを啜っている。
ビールの最後の一滴まで流し込まれた瞳子は、とろんとした視線を二人に向けた。
瞳子は、熱い身体と痛いほどに敏感な局所に神経が集中する中、
目が覚めた時の細川可南子の声を思い出していた。祐巳さまと呟く、艶っぽい声を。
(……ゆみさま、ゆみさま。……ああ、ゆみさま……)
「……みさま、ゆみさま……祐巳さまぁぁ」
そんな瞳子の声にならない声を耳にした乃梨子さんと細川可南子。
瞳子の目には、乃梨子さんはとても嬉しそうに。
細川可南子はとても複雑な表情をしていた。
空になった缶を適当に放った細川可南子は、瞳子の履いていたスパッツを一気にずり下ろした。
一瞬の動きだった事と、くらくらと巡る酔いが瞳子の抵抗力を奪っていた。
瞳子に出来た事は、一言声をもらす事だけだった。
「あぁ……」
436 :
もやもや:04/03/12 09:36 ID:Gh/dLQHC
「乃梨子さん、瞳子さんたらはしたない。もうこんなにも濡れてしまってますわ」
スパッツを下ろした細川可南子は、ついと瞳子の膝を開き、その中心にあるショーツを示して言った。
中心部がクショクショに湿った瞳子のショーツは、うっすらと黒く茂る物が透けていた。
瞳子は羞恥に身体をくねらせようとするが、細川可南子がそれを押し留める。
細川可南子が指し示したそこを、乃梨子さんがまじまじと覗き込んだ。
ニヤニヤと笑みを浮かべる乃梨子さんは、そんな瞳子の秘部を眺め、言った。
「いやらしいね瞳子……。こんなにももやもやしていたなんて。可南子さん、どう思う?」
「ええ……でもまだこれから、もっと瞳子さんのもやもやが解消されるはずですわ」
「そうだね。すぐに瞳子のことだから、自分のもやもやを晴らす事が出来るよ」
そう言って二人は、顔を見合わせた。
瞳子の目に映る小悪魔二人は、ニヤリと微笑むと頷いた。
そして乃梨子さんはすぐさま、左手でTシャツを捲り、右手は瞳子の背中へと手を滑り込ませた。
素早い手つきでブラジャーのホックを外すと、また左手で瞳子のブラを持ち上げた。
ピンク色の突端がすっかりと固くなり、うっすらと汗をかいた乳房が、目の前に晒された。
437 :
もやもや:04/03/12 09:38 ID:Gh/dLQHC
瞳子は大きな溜息を漏らす。
乃梨子さんの右手が、瞳子の胸を優しく撫でまわす。
乳首を掌で押さえつけつつ指先に力をこめる。
緩急を付けて一本一本の指に力の入れ具合を変えながら。
そして乃梨子さんはもう一方の乳首へと吸い付いた。
チロチロと舌を動かし、固く主張する突起を苛める。
素早く縦に舌を動かしたかと思うと、先を固くさせて乳首を乳房の中へと押し返そうともする。
瞳子の吐息に合わせて動く指と舌が、瞳子の身体をびくびくと震わせる。
乃梨子さんが舌で嬲っていた乳首を、思い切り噛んだ。瞳子は思わず、声を漏らした。
「あっっ……くぅぅっ」
痛みと羞恥、それに快感を乳先に感じた瞳子は、それを玩んでいる乃梨子さんへと目をやった。
一瞬口を離した乃梨子さんは、瞳子の顔を見るとニコーッと笑った。
438 :
もやもや:04/03/12 09:39 ID:Gh/dLQHC
その瞬間、瞳子の身体を電流が走った。
びくびくんっ、と身体を仰け反らせる瞳子は、電流の発信元を見た。
「ほそか……あうんっっ、かなこ」
瞳子のショーツを横にずらした細川可南子が、瞳子の陰芽を舐っていた。
勃起した陰芽を、舌先で転がしている。
その動きと共に、じゅくじゅくに蕩けている瞳子の陰裂からは、
どくんどくんと流れ出る愛液が止まらない。
「瞳子さ……ん、祐巳さまの事を想って口に出して御覧なさい、もやもやが……無くなるわ」
瞳子の陰裂に口を当てたまま喋った細川可南子の吐息が、陰芽と膣口を生暖かく刺激する。
アルコールと快感に酔う瞳子は、素直に思いの丈を口にした。
「祐巳さま……ああ祐巳さま、もっと……はぁっぁぅ」
「ふふっ、瞳子さんたら……はしたない」
439 :
もやもや:04/03/12 09:40 ID:Gh/dLQHC
そう言った細川可南子は、瞳子の太腿に指を這わせた。
とろとろと流れる瞳子の愛液をたどり、やがて指は瞳子の陰裂へと辿り着いた。
膣口の外壁に指が触れ、瞳子は「あぁぁっ」と声を上げる。
細川可南子はそんな瞳子を眺め、ニタリと微笑むと、指を膣の中へとそろそろと入れた。
蜜溢れる瞳子の中は、指をするすると受け入れる。
指が膣壁に触れる度、瞳子は過敏に身体を震わせる。
細川可南子は、奥まで突き入れた指を、上下させた。
「ああああっっ……ゆみさ、ゆみさま……ふぅっはああっああ」
もやもやを吹き飛ばそうとする悦楽の声と共に、瞳子の膣壁がぴくぴくと痙攣する。
そのリズミカルな振動に瞳子の絶頂が近い事を感じ取った細川可南子は、
乃梨子さんへと目配せをした。
乃梨子さんの舌先が瞳子の乳首を激しく刺激し、
乃梨子さんの手は瞳子の乳房をわき腹を優しくリズミカルに撫でる。
細川可南子は瞳子の膣内の急所を、鉤状に曲げた中指で激しく攻め立てる。
溢れ出る愛液と襲い来る快感の波が、瞳子の意識を飛ばす。
アルコールに惑った瞳子の中には、祐巳さまへの気持ちで溢れていた。
ぴくん、ぴくんと言う膣壁の刺激が、細川可南子の指先に瞳子の絶頂の訪れを伝える。
乳首を攻め立てる乃梨子さんの目には、瞳子の瞳に浮かんだ涙が映っただろう。
やがて瞳子は、背中を仰け反らせ、絶頂の叫びを上げた。
「祐巳さまぁぁぁっっっ……あぁぁぁっっっっ」
440 :
もやもや:04/03/12 09:41 ID:Gh/dLQHC
――明朝、目覚めた瞳子と可南子を驚かせたのは、顔色の青い乃梨子の一言だった。
「……もしかして昨日私、とんでもないことした?」
瞳子と可南子はぽかんと口を開いたまま、互いに目を合わせて硬直した。
そんな二人を見た乃梨子は、普段通りのクールな表情の中に、
申し訳なさそうな因子を漂わせつつ、言った。
「昨日のこと、何も覚えていなくて……」
そう言って二人を見る乃梨子。
硬直して口を開く事の出来ない二人に、何をやらかしたのだろうかと不安になる。
乃梨子は、恐る恐る言葉を続けた。
「昨日、リリアンの友達招いたのが初めてだったから……実は緊張してて。
二人が着替えている間にビール一本飲んで……」
それを聞いていた二人の顔がぴくりぴくりと引き攣っている事に、
必死で弁解をしている乃梨子は気付いていなかった。
そんな乃梨子は、可愛らしく頭に手をやり、首をかしげながら言った。
「で、それから何も覚えてないんだ」
キリキリキリと首を向け合う瞳子と可南子。
ぴくぴくと米神の血管が蠢いている事を、お互いに知っていた。
そしてまた二人は、キリキリキリと首を、乃梨子の方へと向けた。
真っ赤になった二人の顔を見た乃梨子は、一歩、一歩と後ずさりした。
瞳子と可南子は、そんな乃梨子に向けて仁王の様な顔を向けた。そして。
『二条乃梨子ッッッ!!!』
朝っぱらから近所迷惑な叫びが、乃梨子の身体に叩きつけられた。
441 :
もやもや:04/03/12 09:47 ID:Gh/dLQHC
と言う訳で以上です。
>>441 乙です。
可南子のみ、フルネームなのはなぜ?
読んでいてちょっと違和感があった。
しかし、こんな時間に投下されるとは。
まあ、スレを見ている俺も俺だが。(w
443 :
441:04/03/12 09:58 ID:Gh/dLQHC
>>442 瞳子視点で瞳子が警戒態勢にあったってのを表したかったのですが……。
と、ネタ晴らししなきゃいけない時点で明らかに力量不足ですね。
ちと潜ります。
444 :
名無しさん@ピンキー:04/03/12 10:30 ID:kjt+nb5B
浮上
そして、が多いのは好きです。
446 :
マリ見て源氏:04/03/12 13:23 ID:OyhmV5vP
福沢 祐巳 花散里
小笠原 祥子 六条御息所
水野 蓉子 朧月夜(朝顔)
藤堂 志摩子 玉鬘(夕顔)
佐藤 聖 光源氏
島津 由乃 雲居の雁
支倉 令 柏木
鳥居 江利子 藤壷
令ちゃんが柏木・・・。
そうなると桐壺の更衣が栞かな。
でも後を継ぐのが江利子…?
>441
続きキテタ━(゚∀゚)━!
って、そーゆうオチかいw
瞳子視点で云々ってのは予想できたので大丈夫。問題ない。
それより名詞が連続してる部分をうまいことすれば、もっとスマートな文章になると思いました。
ので、修正版に期待。
最近、コバルトの原作の一巻読みました。面白かったです。
でも、スールとかなんとかの制度って、ヤクザ者の「盃」みたいですね。
もやもや先生GJ!
453 :
425:04/03/13 02:18 ID:D2voQ6KD
454 :
426:04/03/13 03:22 ID:cMa9N2VN
>>453 さんきゅー。祥子さままでガチだったとは……Σ(゚д゚lll)
長い睫毛に隠れている瞳は何処までも深い色をしていて。
そこには感情なんて、存在していないように思えた。
時を刻む時計の音だけが教室を支配している。
あれから由乃さんは、閉じたり開いたりさせている自分の手の平を見つめているだけで、何も喋ろうとはしない。
こんな風にじっと何かを考えているような由乃さんを見るのは、かなり珍しいのではないかと思う。
「あの・・・由乃さん?」
もしかしていつも騒がしい親友にこんなにも真剣な表情をさせてしまう程、自分が落ち込んでいるように見えたのだろうか。
何となく申し訳なくなって祐巳が控えめに呼びかけると、由乃さんは弱々しく顔を上げた。
覇気がないように見える由乃さんのその様子に、祐巳はふと違和感を感じて首を傾げる。
けれどもそんな些細な違和感は、次に由乃さんから発せられた言葉で何処かに吹き飛んでしまうのだった。
「祥子さまと、また喧嘩したの?」
「・・・え?」
いきなり悩みの核心に触れられて、心の準備をしていなかった祐巳は思わずぎくりとした。
その反動で机に置いていた手を逃げるようにして引くと、由乃さんは素早くその手を取った。
ひんやりとした小さなその手は、祐巳の硬く握った手を解すように優しく包み込む。
「祐巳さんがそんな風に悩むの、祥子さまが関係してるとしか思えないから。ね、何があったの?」
―なんだ、やっぱり分かっちゃってたんだ。
心配そうに上目遣いで顔を覗き込んでくる由乃さんを見て、祐巳は小さく笑みを漏らした。
祐巳の世界はお姉さまを中心に回っている。情けないけれど、それは二人を知る人なら誰もが知っている事だったんだっけ。
でも、それでも祐巳は、由乃さんにお姉さまとの事を話す気にはどうしてもなれなかった。
祐巳とお姉さまが個々に生きていけるようになる為には、この機会に距離を置かなくてはいけない。
恋人としての小笠原祥子さまには、さよならを言わなくてはいけない。
誰も居ない教室で祐巳が出した結論は、口にするにはまだ悲しすぎたから。
「やだな、由乃さん。お姉さまと喧嘩なんてしてないよ。」
不自然なくらいに明るい祐巳の声は、静かだった教室に虚しく響いた。
乾いた笑顔を貼り付けた祐巳の顔を由乃さんは目を細めて見つめる。
「・・・嘘。だって祐巳さん、さっきまで今にも死にそうな顔してたもの。」
「・・・そんな事。」
「お願い、私にだけは話して。二人の事に口を出したりなんてしないから。」
重なった手の暖かさと、優しく諭すような由乃さんの口調に、途端に祐巳の胸は火を灯したかのように熱くなる。
由乃さんの気持ちはとても嬉しかった。
こんなにもお姉さまと自分の事を心配してくれる人が居るんだって、祐巳は泣きたくなった。
でも、だからこそ余計に今のめそめそしている情けない自分を、心から心配してくれている由乃さんに晒してしまう訳にはいかない。
この先納得のいく形でお姉さまと別れたとしても、以前と変わらず二人が笑い合える事が出来ていたのなら。
その時初めて、由乃さんにちゃんと全部報告したい。
頑張ったんだねって、その時に言って貰いたいと祐巳は思った。
「ありがとう由乃さん。でも、平気だから・・・ごめんね。」
由乃さんの手を、そっと外してから立ち上がる。
「祐巳さん・・・どうして。」
「今日はもう帰るね。由乃さんも早く薔薇の館に戻った方がいいよ、皆心配してると思うし。」
祐巳は曖昧に笑って、机の傍に置いてある鞄を取ろうと手を伸ばした。
身を屈めたその瞬間、何かに強く腕を引っ張られてバランスを崩す。
「え・・・!?うわっ!!」
スローモーションのように、視界がぐらりと傾く。
そのまま肩を押されて、祐巳の身体はあっという間に床へ倒れ込んだ。
「い、いたた・・・。」
運良く周りの机には当たらなかったけれど、それでも床に打ちつけた腰にはじんじんと鈍い痛みが走る。
何が起きたのか分からないまま祐巳が腰をさすりながらゆっくり上半身を起き上がらせようとすると、再び肩を押されてそれを阻まれた。
「よ、由乃さん!?」
視界いっぱいに広がった由乃さんの顔を見て、初めて祐巳は自分の体に覆い被さるように乗っかっている由乃さんに気が付いた。
この状況があまりにも衝撃的だったから、祐巳はすっかり『誰に倒されたか』という事を失念していたのだ。
「いい加減にしてよ・・・。」
驚きに目を瞬かせる祐巳を苦々しい表情で見下ろしていた由乃さんの口から出たのは、押し殺したような低い声。
祐巳の肩を抑え込んでいる由乃さんの手が、声に合わせて微かに震えた。
「由乃さん・・・?」
「私には関係ないって言うなら、私の前でそんな顔しないで!」
堰を切ったように由乃さんが怒鳴る。思わず身を強張らせた祐巳に構わず、由乃さんは感情的に話し続けた。
「あの時だって!祐巳さんの事で私がどれだけ悩んだか分かってる?」
あの時。そう言われて、祐巳はすぐにピンと来た。
由乃さんはきっと、祐巳とお姉さまがすれ違った、あの梅雨の出来事を言っているんだ。
祐巳を心配してくれた由乃さんを突き放し傷つけてしまった、苦い思い出。
「勝手に悩んで、落ち込んで。どうして私の事まで拒絶するような態度するのよ・・・。」
「・・・由乃さん。」
・・・そんなつもりじゃなかったのに。
由乃さんの大きな瞳からポロポロと流れる涙を見て、祐巳の心はずぶずぶと沈んでいった。
またやってしまったのだ。言葉が足りなくて気付かぬ内に人を傷つけてしまう事があるんだって、祐巳は知っていた筈だったのに。
「ごめん、ごめんね由乃さん・・・。そんなつもりじゃなかったの。だからお願い、泣かないで・・・。」
どうしたら良いのか分からなくなって、祐巳は小刻みに震えていた由乃さんの背中に手を回す。
「もう嫌なの!知らない間に祐巳さんが遠くに行っちゃうって一人で悩むのは、もう嫌なのっ・・・!」
由乃さんの顔が近づいてきて、三つ編みのお下げが、祐巳の頬にかかった。
「・・・!」
反射的に目を瞑ると次の瞬間には、乱暴に落ちてきた由乃さんの柔らかい唇が、祐巳のそれに押し付けられていた。
続きます。
相変わらず切ないですね・・・。
でも、続きを期待しまつ・・・。
良作期待age保守
461 :
名無しさん@ピンキー:04/03/13 15:00 ID:LQUy/3Ht
sageてしまった
>>461 ageなくても、書き込むだけで保守になるんだよ。sage進行でマッタリと
保守
そんなに落ちそうなのかw
>>463 人間少ない板だから、心配しなくても落ちないよ。無駄な保守カキコはやめようね
マリア様の心に切なさ炸裂
467 :
夜行性:04/03/14 14:41 ID:NGdLi0kK
可南子ネタ書いてるけど難しい。
他の職人さんの凄さを再確認して落ち込んでいる今日この頃……。
今書いてる物が形になったら、また「うぷろだ」に置いときます。
何故うぷろだに?
保健室は?
子羊たちの発情期は?
ああっ
471 :
名無しさん@ピンキー:04/03/14 16:36 ID:CaDwOsZM
予告は要らない。
>>471 励ましレスが欲しいんでしょ。
気に入らなくてもスルーしる。
__
,.'´ ヽ ⌒*___*⌒
! ノメノハ)〉 ((〜l∀・ l
l (!l ゚ ‐゚ノ| |__|〜))
l.(つ旦と) < \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__
,.'´ ヽ ⌒*___*⌒
! ノメノハ)〉. l ・∀l〜))
l (!l ゚ ‐゚ノ|. ((〜|__|
l.(つ旦と) ノ >
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
|とても素敵に踊れていてよ、祐巳
_└―y―――――――――――――
,.'´ ヽ ⌒*___*⌒
! ノメノハ)〉. ヽl∀・ lノ
l (!l ゚ヮ゚ノ| |_へ|
l.(つ旦と) <
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
友情ハァハァ
志摩子→祐巳←由乃 を書いてみたいけど携帯からなので改行すらわからない様orz はたしてこれもうまく改行できているかどうか… 教えて携帯からのエロイ人
その様ですね…やり方わかるまでROMってます…スレ汚しスマソorz
>>477 、とか。を打つときのボタンを何度か押すと改行の記号が出てくる
こんな感じの奴。 |
←
機種によっては改行を入れてもされないのもあるよ。
その改行記号を打ち込むと↑の様なスペースが空くだけになるんです… どうやら僕の使っている機種がその改行されないタイプみたいですね…
エロソルは死んだ
ところで携帯で投稿する人ってどういう事情なのかしら
パソを持ってない、もしくはパソが家族と共用だからなかなか使うチャンスがないとか?
それにしてもここ数日ヒトイネなぁ・・・
保管庫も更新無いけど、中の人もここ見れてないのかな?
1ヶ月近く更新無いからな…忙しいんじゃないか?
盛り上がれー盛り上がってくれー
>>482 ♯のところに曲がった矢印無い?
俺はFOMAなので、そこ押せば改行されるけど。
メールとかどうやって改行してるん?
お姉さま、ここに空気読めてない人がいます!
491 :
名無しさん@ピンキー:04/03/16 00:48 ID:dO956FcQ
エロではないが、蓉子×祐巳も捨てがたいものがある
492 :
482:04/03/16 00:59 ID:fjICdo5h
>>489 そこを押すと記号が出てきて改行キーもそこに含まれているんですが、それもアカンみたいです…WINにこんな落とし穴があるなんて…orz
491>
蓉子×祐巳は嫌いではないが、聖×祥子は苦手だ。
あと上がっていますわよ
蓉子×祐巳は原作で絡みがあったから置いといてvv
いったいドコから聖×祥子が生まれたのか不思議なんだが。
誰か分かる人教えて〜?
>>492
ふぁいとー
応援してます(⊃д`)
495 :
482:04/03/16 01:03 ID:fjICdo5h
うわぁ!!なんで改行できてるんだ?
改行二回続けるとできるのか…スンマセン少しテストさせてもらいます
由祐マンセー
聖蓉マンセー
496 :
482:04/03/16 01:11 ID:fjICdo5h
とりあえずテストがてら聖蓉短編を
NGワードはWINで
携帯からなので少々お待ちを…
「ねぇ江利子、聖見なかった?」
放課後の薔薇の館。
蓉子は自分以外に部屋にいる唯一の人物、鳥居江利子に問いかける
「聖?見てないけど…あの毛唐がどうかしたの?」
「い、いいのよ。大した用事じゃないから」
慌てて話を切り上げようとする蓉子、江利子は楽しそうにぼそりと呟く
「…交際記念日」
カァッ!途端に蓉子の顔が赤くなる
「な…なんでそれを…」
キラリと光る、おでこ
「あら、当たり?蓉子ってホントに聖が絡むとわかりやすいわね」
軽く涙目で睨む蓉子に江利子は更に追い討ちをかける
「な〜んてね、ホントは聞いたのよ。聖から」
「聖から?」
怪訝な顔で聞き返す蓉子
(あー楽しい、コレ楽しいわ)江利子はノリノリで話し出す
「ええ、かなり楽しそうにノロケられたわー…ベッドの上の事まで」
「聖ーー!!」
思わず紅薔薇の威厳も忘れ叫ぶ蓉子
続きキボンヌ!!
そんな叫びが変に通じたのかビスケット扉を開け聖が現れる
「ごっきげんよ〜ってアレ?蓉子、どしたの?」
意外にも蓉子は笑顔だった、それも、凄まじい笑顔
「あら聖、ちょうどよかった。ちょっと下の倉庫まで付き合ってくれないかしら?」
聖は蓉子のそんな威圧感に全く気付かない
「え?やだなぁ〜今晩はちゃんとホテルも予約…痛たたたたた!」
「いいから、ついてきなさい」
「は、はい…」
耳を引っ張られながら連行し、される二人を見送った江利子は
「あー…楽しかった」
とホントに、ホントに楽しそうに呟いた
「聖…私、誰にも秘密だって言ったわよね?」
聖は蓉子の怒りを一身にうけながら「あの」鳥居江利子にノロケた自らの愚行を心底呪っていた
(仕方ない…あまり使い過ぎるとマズいんだけど)
「大体、その…肉体関係の事を他人に話す事自体んっ…」
説教を始めようとしていた蓉子の口を、聖は自らの唇で塞いだ
「んっーんぅ…んぁ」
少し抵抗したがそこは勝手知ったる相手、あっという間に陥落した
「ゴメン…蓉子と恋人同士になれた事が嬉しくてさ…つい話しちゃったんだ」
本当は江利子に酒を飲まされたのだが、堅物蓉子にそんな事を言えば余計こじれるだけだ
(恋愛を長く続ける秘訣は綺麗な嘘を混ぜる事…ってね)
もう助言必要ないと思うけど、WINだったら「書き込み確認」の時に
「ページ更新」つかえばちゃんと改行されますよ。
イイ!!
前薔薇キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・* !!!!!
長いキスを経て、聖が解放する頃には蓉子は既に腰砕けになっていた
「さて、今日はもう仕事切り上げて帰ろうか」
笑顔で抱きしめ囁く聖
「で、でも急ぎの仕事が…」
本当はすぐにでも出かけたいクセに…聖はそんな蓉子の真面目さと不器用さがとても愛しく思えた
「ん?蓉子は私と出かけたくない?」
「……………」
長い沈黙、そして蓉子は消え入りそうな、しかし聖にはっきりと聞こえる声で
「……行く」
と呟いた。
終わり
どうも、お目汚しホントスンマセン…
書き込みを確認せず打っていたので改行できていなかったらホントに首吊ってきます…
( ・3・)エェー!ここで終わりー?もっと読みたいYO!!
>503
GJ!遅くまで起きてた甲斐があったよ!
つか毛唐ワラタw
改行出来てますよ〜
>>500 はい、どうにか改行できるようになれてホントよかったです…
>>504 スンマセン…何分特攻で書いたもので…長く続けるのは危険だと思いまして
改行はGJ!!文句なし。
しかし散々期待させておいて、肝心の内容が……。
どうすればいいんだ。
ほのぼのしてて(・∀・)イイ!!
あと毛唐ワラタw
大好きなお姉さま。
ずっと一緒に居たかった。
大好きだった。
けど…。
けど、私は聖さまと生きていくって決めたんです。
だから、ロザリオを返しに来たのに。
私はあれから離して貰えない。
視点が祥子さまに変わります。
壊れ気味なので、ファンの方は遠慮した方がいいかと……。
NGワードは、変わらず「kankin」です。
相変わらずの雨。
家の中は、まだ早い時間だというのに薄暗い。しとしとと、窓を水が打ちつける音がする。
でも、私の心は晴れ上がっていた。
おばあさまの調子は思いのほかよかった。
若い頃の話をたくさん聞かせてもらったし、私の話も聞きたがっていた。
そう、祐巳の話を。
祐巳は誰にでも好かれるから。
私の妹。
愛らしく笑う姿も、一生懸命な姿も、涙する健気な姿もすべてが可愛らしい。
だから、勘違いする人間が出てくるんだろう……。
佐藤聖みたいに。
祐巳は私だけの物なのに。
そう、不愉快だ。
今日だってあの人は、病院の外で私が出てくるのをじっと待っていた。
そして、せっぱつまった顔で祐巳の行方を聞き出そうとするのだ。
「祐巳」
名前を呼びながらそっと、祐巳が居る部屋のドアをあける。
白いネクリジュを着てベッドに横たわった可愛い妹が、私の気配に顔をあげた。
「今、帰ったわ。おみやげもあるのよ」
丸い瞳が、ぼんやりと開かれている。
ベッドに腰掛けると、ポケットの中で祐巳へのみやげが音をたててゆれる。
不審そうな顔の祐巳の、その華奢な背中に手をのばして体を起こす。
「今日、あの人に会ったの。ずいぶん不愉快なことを言われたわ」
祐巳ちゃんは私と生きることを誓ったの、なんの。
私の肩を揺すりながら、いつかのようにうつろな目で叫んでいたあの人の顔。
信じているわけじゃないけれど、確認をしておかなければ。
姉妹の間に、隠し事なんてあってはいけない。
「……聖さまのことですか?」
案の定、聞き返してくる祐巳。
「そうよ」
その、祐巳の目を見てゆっくりと言う。
反応を確認するために。
「聖さまが、私を探していらっしゃるんですか?」
力を込めて、聞き返す祐巳。
言葉の中に安堵がこもっているのを感じて、私は唇をかむ。
そっと、支えていた背中を離す。
「っ……」
後ろに結ばれた手は、この姿勢では痛むのだろう。
祐巳が顔をしかめた。
「祐巳、私は信じていなかったのよ」
その頬に手をのばしながら、つぶやく。
私の祐巳。
「お姉さま?」
「でも、仕方ないわ。
私だって構ってあげられなかったし、過ちぐらいあるわ」
なるべく、優しく見えるように微笑む。そう、祐巳は幼いのだから。
「お姉さま何をおっしゃっているんです?
聖さまは、何て……」
「汚らわしい名前を口に出さないでちょうだい!」
びくっと、言葉を止める祐巳。
従順で可愛らしい。
「それで?
どこまでいったの、あの人とは」
「どこまでって、そんな関係では……」
恐る恐るといった感じで、否定する。
私は、倒れたままの祐巳の肩の脇に手をついてのしかかる。
「そうでなければ、どうしてあなたがロザリオを持ってきたりするの。
祐巳、正直おっしゃい。私が守ってあげるから」
そう。
私は、祐巳の姉なのだから。
「お姉さま……」
なぜか、絶望したように瞳を伏せる祐巳。
「どうして目をそらすの?祐巳!」
徐々に、嫉妬がわきあがる。
祐巳が黙っているのは、あの人をかばっているんじゃないかという予感を消せない。
「やっぱり、私が間違っていたのね。
もっと祐巳と交流を持つべきだったのに」
そっと、胸元に手をかける。
祐巳が何かを悟ったように上半身を浮かせようとするけれど、その姿勢では無駄。
私が体重をかけると、すぐに撃沈する。
「いつもより少し手荒になるけど、許して頂戴」
右手で、ポケットから取り出してたものを見せる。
「今日、買ってきてもらったの。
そんな紐ではなく、あなたを縛りつけるために……」
きらきらと輝く手錠。
そう。
恐怖に見開かれた目にうつっているのは、あの人ではなく私。
「あまり抵抗しないで」
絶対に、離したりしない。
次から、エロ。
……入るまでが長いですね。
>>515 静かに壊れる祥子さまが大好きだ。
がんばれーヾ(´ー`)ゞ
この話、好き。聖さま視点の話もいつか間にはさんでもらえるとうれしい。
なんか最近暗いのばっかだなー。さっちんと祐巳が別れたり監禁したり
そういうの好きだから全然問題ないけど!
>>515 今のところなら痛くなんかありません。むしろすごくイイ!です。
このままのクオリティで続きを書いてください、作者様。
早く続きが読みたいです。
>>515 監禁先生キタ━━━━━(・∀・)━━━━━!!!!
自分が歪んでるせいか、歪んだ愛は大好きですw
続き楽しみにしてまする
祐巳「オネエたま〜」
祥子「ゆ〜み」
祐巳「オネエたま〜」
祥子「ゆ〜み」
チュッ☆
祐巳「えへへへへ」
祥子「うふふふふ」
先日、短すぎる聖蓉を投下した者です。
今回はしっかり長めの聖蓉話を書いて来ましたので投下します
まずは冒頭のみ。NGワードはWINで
私、水野蓉子は、自慢じゃないが生徒会長なんかをやっていたりする
だから、常識と言うものにかけてはリリアンで1、2を争うと自負している
そんなだからこそ、いざ常識で【ありえない】と考えていても【ありえかねない】現実がそこにあると
そんな自負は軽く崩れてしまうのだ…
(生理が…来ない…)
私は今日もトイレで呆然とする
(なんで…体調管理は完璧の筈よ…いつもは痛みは酷いけどちゃんと周期は規則正しかったのに…)
生理が来ないということは、イコール体調が何処か悪いと言う場合が多い。
けれど、私の頭の中ではある一つの事が駆け巡っていた
(聖と…初めての…から来ないなんて…)
わかってはいるのだ、私は女、聖も女。よって子供ができる筈は無い。
(でも…でも…)
漠然とした不安が押し寄せて来る…
そして、私はそんな不安に耐えられる程強い女ではなかった。
「ねぇ、江利子」
放課後の薔薇の館
私達以外誰も居ないのを確認した上で私は江利子に相談を持ちかけた
「何?」
相変わらず江利子は気だるい雰囲気を漂わせている
「その…生理が…来ないんだけど…どうしたらいいのかしら?」
多分私は真っ赤になっているだろう、江利子はそんな私の発言に目を見開いて驚き、やがて嬉しそうな顔をした
「おめでとう、で?相手は?聖?」
……この親友は何を言っているのだろうか?
「ちょっ!ちょっと待ってよ!女同士で妊娠できるわけ無いでしょう?」
そうなのだ、できる筈無いのだ。
しかし目の前の親友は小首を傾げて私の常識を打ち砕く
「あら、わからないわよ?だって教科書にはそんな事書いて無いじゃない」
「当たり前じゃない!そんな事…」
少し興奮気味の私の声を江利子は冷静に遮る
「無い?アナタ生物学者?ちなみに私は生物学者じゃないから言い切る事なんてできないわ」
江利子の理論は至極真っ当だ、何か、何かとてつもない物が引っ掛かる感じがするが今はそれどころではない
「じ…じゃあホントに…」
蒼白になる私に江利子は
「アナタと聖の子供でしょ?どんな面白い子供なのかしらね」
なんて楽しそうに話し掛けてくる
「そんな事より!妊娠なんて事がみんなに知れたら…」
そう、私はこの愛すべきリリアンで生活しては行けないだろう
しかし江利子は私の不安に怪訝な顔で応える
「アナタにとって一番心配なのはソレ?」
何を…もうこの親友が何を言っているのかわからない
「私…帰る」
私は呆然としながら荷物をまとめて部屋を出ようとする
「蓉子」
江利子が呼び止めた
「頭冷やしなさい。今のアナタ、身ごもった人間として最低な事考えてるわ」
そんな言葉も、気が動転している私には耳には入っても、頭には入らなかった
部屋に独り残った江利子。
「まさか…こんな見事にハマるなんて…」
やたらと光るおでこが、暫く小刻みに震えていた
続く
とりあえずここまでです。
蓉子さまがアホ過ぎな気もしますが凸の話術が凄い、と言う事で納得していただきたい(死)
>>528 携帯からわざわざ乙です。
江利子さまの話術って一体どれほど凄いんだ・・・。
あと、NGワードはメル欄にいれようね。
前回はされてたみたいだけど、今回は忘れちゃったのかな。
530 :
528:04/03/17 09:26 ID:HE5efyUS
うわホントだ…素で忘れてましたorz
以後気を付けます…
話術が凄いって言われても、この程度の会話じゃ、あまり説得力がないよなあ。
ギャグとして読むのが吉。
こんなの蓉子さまじゃないやい
>>532 聖蓉好きな漏れとしては好きな部類だけどな…
ただ、生理とかのけっこう生々しいものは好きな人と嫌いな人を
大きく分けるから、次からはNG忘れないように気をつけたほうがいいよ。
続きが楽しみです。がんがれ!
何か蓉子さま可愛いね(w
>>522…
…き
…嫌いじゃない…(*´Д`)ハァハァ
>>522 次があれば、そのノリでいきたいです……。
ベッドの柵に手錠の鎖を通し、祐巳の手を頭の上に固定する。
抵抗するように祐巳が身をよじるのがかわいらしい。
祐巳の目は、大きくて澄んでいて、穢れを知らない。
本人はよく「狸」だと言っているけれど、こういう場面では小動物を連想させる。
私は笑みを浮かべながら、祐巳のネクリジュに手をかける。
そして力をこめて引っ張る。
絹は、耳障りな音を立てながら引きちぎられた。
「やっ……」
両手も動かせない、乗りかかられているから足をばたつかせても無駄だというのに……。
祐巳はなお体をよじって抵抗する。
構うことなく、腰まで布を引きちぎる。
下着をつけていない、柔らかそうな胸があらわになった。
右手を背中の下にいれ、色づいた先端を、左手の親指と人差し指で擦ったりこねたりする。
祐巳が小さく声をあげて体をよじった。
「んっ……」
それだけでは物足りなくて、今度は強く力をこめてつまむ。
「やぁっ……」
今度は、満足のいく反応を返してくれた。悲鳴じみた声をあげながら、祐巳は背中を反らす。
「もっと声をあげてもいいのよ」
首筋をなめ上げ、鎖骨、胸元へとゆっくりおろしていく。
そして、右の突起を口にふくみできるだけ嘗め回す。
だんだんとがっていくそれを強く押す。
「お姉さま、いやですっ……」
「私には嬉しそうに見えるけれど?」
口を離して、わざわざ耳元でどこかで聞いたようなセリフをつぶやく。
実際、祐巳のそこは紅く染まり、薄暗い部屋の中でも濡れて光っているのが明らかだ。
「そんな……こと……」
たまりかねたように、祐巳の目の端に涙が浮かび上がる。
「もっと声を出してもいいのよ?
どうせ、誰にも聞こえないのだから」
今度は、両方の胸を掌で強くもみあげる。
「ただ、おとなしくしていてちょうだい。
私だって好きで祐巳を傷つけているわけじゃないのよ。分かってくれるでしょう?」
ネクリジュって何?
ネグリジェでしょ、揚げ足とらない!
>>539 乙。続き楽しみにしてます
>>540 素で気づかなかったです、すいません。
恥ずかしいです。
「お姉さま、いやですっ……」
目をつぶったまま、祐巳が頭を左右に振る。
シーツがかさかさと音をたてた。
「強情ね……」
今度は、半端に破れた服を下から押し上げる。
「やめてくださいっ」
もがく腰をしっかりおさえ、あたたかくしめったそこにゆっくりと指を中に入れる。
体をびくりと震わせ、閉じたまつげを塗らすように祐巳が涙を流す。
絹を体にからませたまま、何かを耐えるように目を閉じている祐巳は姉のひいきを差し置いても美しかった。
ゆっくり祐巳の中をかき回す。くちゅくちゅという小さな音が、私の耳に届く。
祐巳にも聞こえているだろうけれど、固く目を閉じたままで反応がない。
ここ数日で、私は角度や強弱をつけることも覚えた。
1番反応がある部分を見つけ出し、強くこすりあげる。
「やぁっ……」
動物のような声をあげ、祐巳が大きく体を反らす。
「お、おねえさま……」
私の名前を呼びながら、白く細い首をのけぞらせる。
手錠の鎖が音をたてて揺れた。
「きれいだわ、祐巳」
思わずため息をつく。
けれど私の嫉妬はおさまったわけではない。
この表情を、この声を……あの人も聞いたのだろうか。
胸が重くくすぶる。
私は、指を2本に増やしかきまわす。
「んぅ……」
静かな部屋の中に、祐巳の鳴き声と手錠がこすれあう音がひびく。
鉄に手をからませるのは痛いだろうに、今の祐巳はそれどころではないらしい。
指を動かすたびに、体を反らす。
「あの人と私、どちらがいいかしら」
「ちが……」
今度は左手で胸をこすり上げる。
切なげな声が鳴り響く。
もう限界が近いのだろう。
私はもう今度は薬指を祐巳の中に差込、極限まで広げる。
焦らすのは可哀相だから。閉じていた目を見開き、祐巳が体を震わせた。
そして、高い声をだす。
………達してしまったらしい。
私は祐巳の上から体を起こし、ベッドのふちに腰掛ける。
感じやすいのはいいけれどもう少し頑張ってくれたっていいのに。
「でも、最初よりはましね……」
濡れた手を口に含みながら、私はつぶやく。
乱れた姿で荒い息を繰り返す妹。
今、彼女に触れられるのは私だけ。
自然に笑みがこぼれだす。あの人に嫉妬していたのが馬鹿みたいだ。
立ち上がり、部屋のドアに手をかけたところで思い出して振り向く。
「使用人に、体を洗わせるよう頼んでおくわ。
新しい服も用意しなければね」
体をゆすった拍子に、服の下でロザリオが音をたてる。
これをまた祐巳の首に戻す日も遠くないだろう。
大丈夫。私たちはきっと、幸せになれる。
………………。
「お姉さま……。祥子さま」
閉じられた扉に、そっとつぶやく。
頭の上で固定された手は、今まで以上に行動を規制する。
あれからどれだけの時間がたったのか、もう分からない。
感覚を失うにはじゅうぶんなぐらい、ここに居るのだから。
お父さんやお母さん、祐麒……山百合会の皆は心配しているだろう。
―――聖さまも。
胸がきゅっとなる。
彼女は優しくて温かいけれど……けして強くはない。
『祐巳ちゃんってあったかい』
冗談みたいなことをつぶやきながら、何かを恐れるようにきつく自分をしめつける手。
今、どうしているのだろう。
「聖さま……」
会いたい。
離れていても、愛しくてたまらない。
「聖さまぁ……」
涙が止まらないのに、それをぬぐうことさえできない。
けれど。
私は涙を流すだけで、大声をあげようとも自由な足をばたつかせようともしない。
今の祥子さまには、自分が必要だってわかっているから。
いつか、分かってくれるんじゃないかと期待しているから。
「……っ」
手錠ががしゃりとゆれる。
雨が強まったのだろう、窓が音をたてている。
ひゅうひゅうと、風もうなりをあげている。
そこから見える濁った空すら、今の私には懐かしい。
自虐的になりながら、私は嗚咽を繰り返した。
温かいご意見ありがとうございました。
中途半端な気もしますが、この話はこれで終わりです。
初めてのエロだったのですが……。
もう少し勉強した方がいい感じです。不自然な所があったら指摘をお願いします。
次はもう少し練ってきますので、そのときはよろしくお願いします。
乙!
ちなみに、生理についてっすけど、
体脂肪率が15%を切るような筋肉ムキムキの女性アスリートや、
仕事でストレスMax200%が長期に渡って続く人とか、
ダイエットで偏食バリバリで拒食症寸前のお姉さまとかは、
生理が2〜3ヶ月来ないってことがよくあります。
厚生労働省の統計だと生理不順で悩んでいる人は、
20,30代女性の3人に1人だそうです。
10代の女の子間でも、若年性更年期障害に伴う月経不順が増加し、
この状態が慢性化すると、本当にメンスが来なくなってしまいます。
薬物で治療を行っている日本人女性の数は30万人以上とも言われています。
生理って恐いですねぇ。
突然の長文レスに何事かと思ったら・・・。
正直549のが恐い
/ :/ :/ / /:l ! ', ヽ ヽ ', \
::/ .::/ , / ! ::! | | l:. ', ', ',ヽヽ\
.:/ .::/ / /:/ /!:|_/| .:! |: !:: l ! ', ', ヽヾ、ー- ..._
:::! .::::/ .:/ .:l.:/ /|! |:|:|`ト、!,l !!: |:: l | ! l ヽ ヽ ̄ ̄
ノ :|.:::| /⌒゙! .::! .:::|:l / ゞ"テー;=、|`ト|、! !:: :! /l :|: ! ', ',
.:/::::!/ ! .::| :::::|:l | `゙'丶、ーノヾン !:!:: .;イ/:/ :|::j:: !: !
.:::/ :::!{ i | ::::| ::::::!| l `゙ |:|,ィ'77イ:: .:/:/: : |:: !
::/ ::::| ヽ ヽ!:::::| ::::、lヾ! /'{、 ソ/:::/::/:::: l::: | 549
/: :::! :lヽ!:::::| :::::lヽ ヽ ヽ '/::/::::/ /;!: ! 何もわかってないね。
: :: ::::! :|::::!:::::l :::::| ヽ、 / j"/:////: / そんな簡単なものじゃないんだよw
::!: ::::| .::!::::|:::::| :::::! `丶、 ´ /:'r''フ////
::!::::::| :::|:::::',::::|〉 :::! ::..`゙゙` /::: | ´ '´
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:!::::::| :::|:::',::l ',:!| ヽ ::', _ / / |::::::! !
':::::::| :::!:::::i:::! ヾ ヽ::', `7ー-'´:::: / /;!:: ! !
::::::::! :::!:::::|',::! ヽ ヽヽ ,'::::::::::::::::/ !/|:://
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::_,..! i ::!::::::! ヾ、 ,'::::::::::::::l: |'´ //"
´ //| ::!:::::|_ ヽ !:::::::::::|::| l /'´
,:' / l :::|::::::! 丶、 !|::::::::::|!:| !
/ / ::|::::::| \ ト|:::::::::| リ
553 :
鬼作:04/03/17 23:41 ID:IILWz52O
聖お嬢様はこの鬼作めの肉壷でございます
>>553 むしろ臭作さんの自白っぽい文章でリリアン寮(ないけど)の
管理っぷりを書き綴ってください。
寮なかったっけ。
>117の続き
メール欄は himo sage でお願いします。
穢れを知らぬ乙女達が私を囲む、昨日までと同じように・・・。
昨日と違うのは私の方、昨夜の行為に後悔は無い。
しかし、友情を超えた触れ合いは誰にも告げる事ではないだろう。
たとえ姉妹だとしても・・・。
ふたたび襲いかかろうとした祐巳さんは、私を組み敷いてしまった。
動揺は隠せない、祐巳さんが私の表情を見つめていた。
これから起こるであろう現実に、恐れや不安、嫌悪感さえ湧き上がらない。
理由は解らないけど、不思議なくらい心が穏やかだった。
祐巳さんを見上げ、無言で視線を絡めあう。
祐巳さんの瞳に涙が浮かびこぼれ落ちた。
今度は大丈夫・・・よね。
何が大丈夫なのか、祐巳さんが起きていることなのか。
それとも続きを求めているのか・・・・。
−いえ、両方ね−
己の戸惑いに決着がついたとたん、少しおかしくなってきて笑みがこぼれてしまう。
私の微笑みに影響されたのか、祐巳さんの表情が和らいだ。
「志摩子さん、いい。」
答えはイエスだった。
言葉で伝えたとたんに雰囲気が壊れそうだったから、大きく瞬きをした。
ファスナーに手を掛けられる。
手が震えている、自分のではないから余計な力が入っているようだった。
スカートを上にずらし始める。
腰に手を回され、彼女の身体に引き寄せられた。
セーラーを・・・・、そして・・・・脱がされる。
日が傾いた後の気温は少し寒い、人肌が恋しくなるぐらい。
そして強く抱きしめたられた、抱きしめた腕を解こうともしないで、私のお腹に頬擦りされた。
羞恥心が湧き上がる。
意地悪をしたいわけでは無かった。
だって祐巳さんはマリア様に抱かれているイエスキリストのように無垢な微笑みを浮かべていたのだから。
しばらく私の胸に耳を付けて心臓の鼓動を聞いていた祐巳さんが上目遣いに私をみる。
いとしさと同時に胸の鼓動が早くなる。
「キスしていい。」
「好きにしていいのよ、祐巳さん」
好きにしていいと言ったがなかなかキスしてくれない。
待ちきれなくて祐巳さんの顎に手を添え上を向かせキスした。
お互いの舌を絡め溢れ出る唾液を嚥下する。
三度目のキスは自分からしたからなのか、同じ相手でも身体の奥が熱を帯びてくる。
唇が離れた後には1本の透明な糸が2人を繋いでいた。
ゆっくりと息を付く暇も無くふたたび唇を塞がれ、押し倒された。
自分以外の手の触れる感触、背中に回された手のひらが産毛をなぞるようにゆっくりと動く。
背中を這い回るくすぐったいような、それでいてゾクゾクするような感覚に背中を反らして逃げてしまう。
「志摩子さん、嫌だった。」
「ううん、ちょっとくすぐったいかも。」
「ふーん、それじゃぁここは。」
仰向けになった私に本格的な愛撫が加えられる。
堤防が決壊し流れ出した水のように、留まることは無かった。
気が付けば、祐巳さんの手の動きに合わせ肩で息をしていた。
軽く走った後の呼吸に似ているのかもしれない。
・・・、ちょっと違うかも。
息が切れ切れになることは同じだけど声は漏れたりしないと思う。
これが感じるということなのかしら・・・。
自分はこの容姿のおかげでその手の話題が苦手だと思われてしまう。
確かに得意というわけでもないけど、まったくの無知というわけでもない。
家の場合、和室しかないから。
和室は隣の部屋と自室を隔てるのは襖1枚。
年頃の娘の部屋に勝手に入る人はいないと思うけど、大声を出さなくても隣の部屋の音が聞こえてしまう。
誰が通るかわからない危険を侵してまでやってみたいと思わなかっただけだ。
祐巳さんの右手は私の胸に添えられてゆっくりと動いていた。
乳房を下から救い上げるように両手で押し上げ片方の先端を口に含む。
舌で小さくなった飴玉を転がすように舐めまわす。
身体の奥が熱く、生まれて初めての感覚が駆け巡る、
何か切ないようなそれでいて自分がどこかに放りだされそうな感覚に思わず声が出てしまう。
わき腹や下腹部、内股の辺りを入念に撫で回されるが肝心な部分には至らない。
−さわさわ−
祐巳さんの腕が触れるたびにわずかな刺激が敏感になった部分に伝わってしまう。
焦らされることに慣れていなくて、
でも、自分からして欲しいと求めるなんて恥ずかしくて仕方がなかったけど
何時までも待ち続けるけることが出来ないくらい気持ちよくて、
もっとして欲しかったから吐息にのせるように口にしてしまう。
「お願い、祐巳さん。」
「いいの、本当に、私でいいの。」
「おっ、お願い。わたっ・・し・・・」
あとは声にならなかった。
今回はここまでです。
久しぶりなので緊張するなぁ〜。
マリみての雰囲気を壊さなければいいけど。
乙。祐巳攻めが新鮮で良い。
続き楽しみにしてるよ。
最近同級生SSが豊富ですな。
マイブームだ・・志摩子ちゃん×祐巳すけ
たっ たまらん!
聖蓉続き投下します
今度こそNGワードはWINで
「聖…」
薔薇の館を出る直前、入り口で聖とばったり会ってしまった
「蓉…子?」
多分私は泣いていたのだろう、聖が驚いた顔で立ち尽くしている
「どうしたの?何かあった?」
聖は私の顔を覗き込んで優しく語りかける
「聖…私、私どうしたら…」
涙で声にならない。
「とりあえず、そこの物置で話そう、ね?」
「…そうなんだ」
私は今までの事を全て話した、聖は暫く黙った後静かに呟いた
「聖、私どうしたら…」
そして、もう何も考えられない私はただそれだけしか言う事ができなかった
「蓉子はさ、子供が出来てたらどう考えてる?」
聖は努めて優しく私に語りかける
(どう…って…)
それがわからないから、悩んでいるのではないか。
黙ったままの私を見て、聖は苦笑いをする
「ゴメン、じゃあこう言おう。蓉子は、私との子供ができて…どう思った?」
…そうだ、私はなんて事を忘れていたのだ
聖と、愛する人との子供が出来て、私は喜びすら感じなかった
「私、私…」
泣きながら聖にしがみつく、私はなんて罪深いのだ
そんな私を聖は優しく抱きしめ、キスをしてくれた
聖のキスはいつも優しくて、私はそれに溺れてしまいそうになる
いつもはそうなってはいけないと我慢するのだけれど、今日は、このキスに溺れてしまいたかった。
私は、聖がいてくれるこの瞬間を、とても幸せに感じていた−
一方、部屋の外では。
「黄薔薇さま、物置の扉に何を貼ってらっしゃるのです?」
祐巳は薔薇の館に入るなり、物置の扉に何か貼り紙をしている江利子に声をかけた
「あぁコレ?うーん…まぁ見たらわかるわ」
そう言って珍しいくらいウキウキと二階へ上がっていく江利子を見送った祐巳は、不思議に思いつつ扉に目をやった
【聖、蓉子只今子作り中。】
「どどどどどどど」
戻って物置
「蓉子、愛してる」
聖はキスから唇を這わせ首筋を舐め上げる
「んっ…ふっんぅっ」
愛を囁かれながら弱い所を攻められ、蓉子は完全に体を聖に預けていた
「聖、愛してるわ」
強く、強く聖にしがみつく
聖はそれに応える様に蓉子の体を撫でた
「蓉子…」
聖は優しく蓉子を床に寝かせて、左手を胸へと伸ばし、形の良い胸を愛撫する
「んっ…」
蓉子の反応を楽しむ様に聖は胸を撫で、やがてタイを解き直にそこに口付ける
「やっ…せいっ」
「嫌なの?」
「そうじゃないけど…恥ずかしい…」
顔を赤くして身をよじる蓉子、聖は髪を優しく撫でる
「こーゆうコトしてる時の蓉子って凄く可愛い」
笑顔でそんな事を言う聖、蓉子は顔を真っ赤にしながら愛撫に身を任せた
やがて聖の手は蓉子の秘所へと伸び、そこを撫で上げる
「んっあぁっ…あんっ」
体を震わせ快感に溺れる、この指は、紛れもなく愛する佐藤聖の指なのだ
「聖っ…せいっ」
「蓉子…っ」
お互いの名前だけを呼び合う、今、この時は二人だけの物なのだと確かめ合う様に
「んっ…あぁぁぁっ」
そして蓉子は体を硬直させながら聖の腕の中で絶頂を迎えた。
「聖、私決めたわ。産む事にする」
清々しい顔で決意する蓉子
しかし聖はそんな蓉子を困った様な笑顔で見ている
「あのさ蓉子」
「何?」
自分の決意に全く疑問を抱いていない蓉子に聖はかなり言い辛そうに
「江利子が何て言ったかわからないけど。女同士じゃ、子供はできないよ」
と、苦笑しながら言った
蓉子はその言葉をしっかり聞いた後、真っ赤になって震えだした
「江利子ー!!」
「アハハハハハハ!」
薔薇の館に、蓉子の叫び声と江利子の笑い声が響き渡った−
その後、原因は単なる生理不順とそこから来る心労が更にそれを助長していたという事だとわかり、晴れて(?)生理は訪れた。
そして、私と聖は順調に愛を育んでいる
例え子供ができなくても
私達はお互いがいれば大丈夫。
それを判らせてくれた江利子に、少しは感謝したけれど。
とりあえず一週間仕事地獄の刑にした。
終わり
凸さまグッジョブ
どうも…お目汚し失礼致しました…
半分ギャグとして読んでもらって構わないです…自分、SS書く時には何か一ボケ二ボケしないと気がすまないタイプなのでorz
あ、パソコンから見て読みやすさはどうでしょうか?
リアル遭遇記念祥子。
初リアルタイムだったよ有り難う。
蓉子様は、もっと常識人だと思うのですが。
>>573 読みやすいと思う。たまに改行忘れか?とか思うこともあるけど。
だいたい1行40文字くらいで考えるといいんじゃないっすかね。
ともかくグッジョブ。
>>457の続きを最後まで投下します。
暗いし長いから、苦手な方はご注意を。
「・・・んん・・・っ!」
無理矢理差し込まれた生暖かい舌由乃さんの舌は、祐巳の口中を自由に動き回る。
酸素を求めて顔を逸らせば、すぐさま逃すまいと由乃さんに口を塞がれて。
祐巳から漏れる声すらも飲み込むように、由乃さんは祐巳との口付けに夢中になっていた。
やがてそれに満足したのか由乃さんは、祐巳の上唇を歯で軽く挟んでから顔を離す。
胸がくすぐったくなるようなその甘い感触は、手放しかけた祐巳の思考を取り戻すには充分な役割を果たしてくれた。
「・・・よ、しのさん。」
馬鹿みたいに口を半開きにして見上げると、由乃さんは乾いた笑みを浮かべて口を開く。
「祐巳さんが祥子さまとどうなろうと、構わない。」
「・・・え?」
由乃さんは苦笑したまま、目を丸くしている祐巳の首筋を指で撫でた。
「あれは、私の本音。」
タイを解いて露になった祐巳の首筋をなぞって、由乃さんの舌が滑る。
そのまま上の方に由乃さんの顔が移動して、耳の裏までねっとりとした舌遣いで丁寧に舐められた。
「由乃さ・・・っ!」
由乃さんの荒い吐息が直接耳朶に触れ、擽ったくなって祐巳は小さく身を捩った。
「・・・動かないで。」
そんな祐巳を捕まえるように、由乃さんは耳朶を軽く噛みながら祐巳の襟元に右手を潜り込ませる。
暖かい制服に包まれていた肌に直接触れたその手の平は、氷のように冷たかった。
「つ、めたっ・・・。」
「すぐに暖かくなるから、大丈夫よ。」
由乃さんの指が、器用に胸の下まで下着をずらす。
スースーした風を感じる間もなく、祐巳の小さな胸は由乃さんの手に包まれていた。
「・・ぁあ・・・っ・・・ぁ!」
あまり大きいとは言えない祐巳の胸の形が変わる程に強く、由乃さんの手が捏ねるように動いた。
時々胸の小さな突起も一緒に揉まれて、その度に祐巳は甘い悲鳴を上げる。
由乃さんは祐巳のそんな反応を確かめるように顔を間近で覗き込んでくるものだから、鈍い快感は益々昂るばかり。
暫く祐巳の様子を観察していた由乃さんが、目を細めて悪戯っ子のように微笑んだ。
「・・・ここが気持ち良いんだ。」
「あぁっ!」
胸の突起を、爪で軽く押し潰される。
一際大きく声を漏らした祐巳を見て、由乃さんは小さく首を傾げて笑った。
「祐巳さんは分かりやすいんだから。・・・この体勢辛いから、ちょっと起きて。」
祐巳に体重が掛からないように腕を立てていた由乃さんが起き上がり、祐巳の肩に腕を回して上半身を抱き起こす。
二人とも床に座ったままの状態になってから、祐巳は抱き寄せられるままに由乃さんに体を預けた。
当たり前だけれどお互いの体は密着して、背中に由乃さんの柔らかい感触を感じて祐巳の頬は自然と熱くなってゆく。
「祐巳さん・・・。」
祐巳のうなじに口付けて、由乃さんは再び襟元へと腕を伸ばした。
今度はすぐに胸の突起だけを摘ままれて、弄られる。
「ぅぁ・・・あ・・・っ。」
祐巳の頭が白くなっている間に、もう片方の由乃さんの手は既に祐巳のスカートを捲って太股を這い回っていた。
「ん・・・ぁ・・ぅん・・・。」
内股を何度か由乃さんの手が往復すると、祐巳の両足は少しずつだけれど確実に開いていった。
吸い込まれるように、スカートの奥へと由乃さんの細い腕が侵入して行く。
「・・・やっ!!」
ショーツの上からいきなり由乃さんの親指が強く押し込まれて、祐巳は思わず身体をびくりと震わせた。
そこはもう充分に濡れている。ベトベトになったショーツの感触でそれが分かった。
「よ、しのさん・・・?」
それから中々指を動かそうとしない由乃さんを不思議に思って振り返る。
するとまた悲しそうな表情を浮かべている由乃さんがすぐに目に入って、祐巳は小さく息を飲んだ。
「・・・どうして拒まないの?」
「また由乃さんの事傷つけちゃったから・・・謝るだけじゃ、足りないと思って。」
下手な事を言ったらまた泣かせてしまうような気がして、祐巳は選びながら言葉を返した。
「・・・そっか。」
それを聞いた由乃さんは泣き出しこそしなかったけれど、何故か自嘲気味な笑みを浮かべたのだった。
「あぁんっ!ぁっ!ぁ・・・ぃっ・・・!」
ショーツの中に突っ込んだ手を、由乃さんは突然勢い良く動かした。
そこの全体を揉んだり、愛液で溢れている溝を撫でたり。
ぐちゃぐちゃと耳に届く水音が、祐巳の興奮と快感を否応無しに増長させる。
「ぁぁっ・・・!よしのっ・・・さん・・・そんなに激しくしな・・・っいで!」
激しい愛撫にお姉さまとの貪り合うような行為を思い出してしまって、祐巳は首を振って縋りつくように由乃さんの制服の袖を掴んだ。
「・・・祥子さまにいつもされてるんだから、これくらい平気でしょ。」
それなのに由乃さんは愛撫を弱めるどころか、たっぷり濡れた祐巳の中に指を二本挿入した。
「ゃ・・・あっ!」
いきなり与えられた大きな快感を、祐巳は背中を仰け反らせて呑み込んだ。
下半身から波のように湧き上がってくる何かが、そのまま全身を駆け巡って、やがては祐巳の思考を壊す。
「・・・祐巳、さん。」
由乃さんの声が遠くなって、祐巳の中を出たり入ったりする指の動きが加速する。
「あっ、あっ・・・も、ぁっ、ぁああ!!」
偶然なのか故意なのか。
人差し指が蕾に触れたと同時に体がびくりと震えて、祐巳は果てた。
まあボーイズラブだと男が出産したりするからな
窓の外から覗く赤い空は、夕日がとても綺麗に見えるほど晴れ渡っていた。
床に座ったまま窓の外をぼんやりと眺めていた祐巳の心は、それと比例するかのようにどんよりと曇ってゆく。
行為の余韻なのか、それともこのすっきりしない気持ちがそうさせるのか。
とにかく力の入らない腕と足を投げ出して、祐巳は壁に体を預けた。
「私ね、祐巳さんみたいな友達・・・今まで居たことなかったの。」
隣に座っていた由乃さんが、ふと口を開く。
体育座りで膝を抱え込む由乃さんの横顔が何処か切なげに見えて、祐巳は視線を再び窓の外へ向けた。
「だから祐巳さんが悩んでても、どうしてあげたら良いのか分からなくて凄く苛々してた。」
「・・・うん。」
「急にあんな事しちゃってごめん。話したくない事なんて・・・誰にだってあるのにね。」
「・・・ううん。」
祐巳は首を横に振ってみせた。
言葉が足りなくて、由乃さんを傷つけてしまったのは祐巳の方だったから。
「でもそれだけじゃない。祐巳さんはまた祥子さまとの事で落ち込んでるんだって思ったら・・・なんか無性に腹も立って。
どうして自分はこんなに怒ってるんだろうって・・・しながら考えてたら、私は祐巳さんが好きなんだって気が付いた。」
「・・・由乃さん・・・。」
突然の告白に、祐巳は驚いて由乃さんを見た。
だって由乃さんがあんな事をしたのは、以前と同じようにだんまりを決め込む祐巳に腹を立てたからだとばかり思っていたから。
「私達、もう元には戻れないね。」
淋しそうに由乃さんが微笑んだから、その後何か口にする事は出来なかったけれど。
おっと失礼。
573はんへのレスね
『私達、もう元には戻れないね。』
由乃さんが残した言葉を、祐巳は胸の中に押し込めながら一人帰り道を歩いた。
由乃さんが、祐巳を好きだと言った。中途半端な気持ちで、祐巳は由乃さんに抱かれた。
その時点で二人の関係は既に親友で片付けられる物ではなくなってしまったのだから、由乃さんの言葉は多分正しい。
もしかすると祐巳は、同時に恋人であるお姉さまと親友であった由乃さんを同時に失ってしまったのかもしれない。
「元には戻れない、か。」
お姉さまと純粋な気持ちで愛し合えていた関係も、由乃さんと気軽に笑い合えた関係も。
どんなに願っても、もう戻っては来ないのだ。
これからどうなって行くんだろうと、祐巳は晴れた空を仰いでぽつりと呟いた。
「・・・どうしたらいいんですか、お姉さま。」
当たり前だけれど。
今にも消え入りそうな祐巳の声はやがて辺りに解けて、お姉さまに届く事はなかった。
梅雨はもう明けたと思っていた。
お姉さまとの愛情や由乃さんとの友情はこれから育てて行けるんだって、信じていた。
一体、自分は何を勘違いしていたのだろう。
・・・雨はまだ、止んでなんかいなかったのに。
終わりです。長々と申し訳ない。
レス下さった方、どうもありがとうございました。
投下してる途中、BLだと男が出産するのか・・・と思わず笑ってしまった
暗いのう。
だがそれがいい
たそがれがいい
嫉妬に狂った令さまが、祐巳を竹刀で叩き殺す展開キボン
>>590 令さまの場合黙って身を引きそう。
そして似た境遇である祥子さまと静かに
愛を育むのである。
むしろ、祥子さまがヤバいとおもわれ
Jane使ってるんだけど、途中(>558-588)がバグってて何があったのかさっぱり・・・(泣)。
>>590 書きたいな、それ。しかしエロが無くなりそうだ。
596 :
夜行性:04/03/18 23:08 ID:M6gFWUYR
>>593 蓉子さまが妊娠して聖さまと慰めあったり
由乃さんが祐巳タンを襲っちゃう話があるだけだよ。
>>596 読ませていただきました。黒(?)祐巳久しぶりに堪能しました。お疲れ様
>>595 586の人でつか?狂令さまの展開見てみたいです。ハァハァ
>>595 エロなど飾りですよ。ノーマルな人にはそれがわからんのです
>>602 同意。必要なのは至るまでの描写とたおやかさだ。
少なくともマリみてに限っては。
それはそうと人大杉解除はマダディスカー・・・?(;´Д`)
マンコの毛(恥骨の毛の生育具合)
剛毛:蓉子、可南子
やや濃い:乃梨子、蔦子、江梨子
やや薄:祥子、聖
薄毛:祐巳、瞳子、志摩子
>>593 ログ捨てて再取得は基本中の基本
>>604 そこに名前のあがってない主要キャラは生えてないということでよろしいかしら?
剛毛 聖
普通
薄い 由乃 志摩子
ない 瞳子 栞
萌えない
卒業式前日、由乃に嗾けられて
聖に今までのお礼(と称した逆襲)をする祐巳。
・・・というのを思いついたんだが、どう?
よっしゃ、今すぐ書け。
608>>
書いて書いてvv
611 :
608:04/03/19 15:14 ID:daZTdfmq
ネカフェからなんで遅くなりそうだ。
期待しないで待ってて
612 :
名無しさん@ピンキー:04/03/19 16:42 ID:gWzovBdP
改行は
で行います。
>>612 祐巳の首締めファックよろしく。聖様がおびえて泣きじゃくるくらい激しいやつ
志摩子×祐巳が最高!
いんや、聖×祐巳が最高!
聖×蓉子か江利子×蓉子が最高だと思うとか言ってみたりするスレv
>>611 気長にまっとるから、頑張れ〜
志摩子×聖もありかと…
俺はやっぱ、聖×祐巳、祥子×祐巳、由乃×祐巳かな。
乃梨子×志摩子もいいな。
蓉子×聖キボン
蓉子×乃梨子キボン
あぁ!祐巳×桂がどうしてか無性に書きたくなった
誰も見なそうなカップリングなのに・・・。
むしろ前薔薇さま方の中の一人が入っていればいればそれで良し(笑)
623>>
書こう!
あ、なんか急にタクヤくん×真美が読みたくなってきた。
そういうことすると自演かつって荒れるし荒らされたりするかもしれないしやめとけー。
>>626 それは新聞部スキーとして許すことは出来ぬ
志摩子×聖いいな、言葉攻めやってほしい
聖さまはMっぽいね、あと総受けw 独断と偏見だけど
自分も個人的に聖は総受けのMじゃないかと思ってまつw
ネコに成り下がる聖さまモエ。
そこで祥子×祐巳ですよ!
そこでタクヤくん×学園長ですよ?
(;´Д`)オエップ
花寺の?
誰か、先代白薔薇×聖書いてくれないか?
総受けの代名詞は令ちゃんのものですが何か?
令由、聖蓉は不可ですか?
俺だけじゃないよね?_| ̄|○
女(゚听)イラネ
花寺だけでいい
禿同
>>639-640 r ‐、
| ○ | r‐‐、
_,;ト - イ、 ∧l☆│∧
(⌒` ⌒ヽ /,、,,ト.-イ/,、 l 俺達は君らのような人材を捜していた!
|ヽ ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /| ようこそ!花寺学院生徒会へ!
│ 〉 |│ |`ー^ー― r' |
│ /───| | |/ | l ト、 |
| irー-、 ー ,} | / i 全身全霊をもって君達を歓迎しよう!
| / `X´ ヽ / 入 |
>561の続き
最後まで書き終えたので投下します。
メール欄は himo sage でお願いします。
祐巳さんの手がずっと触れて欲しかった場所へ指先をのばす。
―ピチャッ− ―グチュッ―
水音が耳から頭に響く。
自分の身体が発した音だと気が付くのに数秒の時が掛かった。
そのまま入口をなぞるように上下に指を這わせある一点で止まる。
少しだけ正気に戻りつつある頭で様子を伺うと
祐巳さんが私の足の間に顔を埋め敏感になった部分にキスをしようとしていた。
「そんなキタナイ、祐巳さんダメ。」
新たな刺激が加えられる。
私の声は耳に入らなかったみたい。
執拗に責めたてる舌の動きに私の意識はどんどん薄れていく。
もう、自分がどうなっているのかなんて覚えていられなかった。
大きな波が絶えることなく私を責めたてる。
膝の裏から這い上がる感覚に腰が引けてしまい、足の裏はジンジンと痺れている。
身体の芯に浅く深く蠢く何かがこの狂わんばかりの感覚を与え続けていたが、
何度目かの強い波に完全に意識が飛んでしまった。
その最後の瞬間誰かの名前を叫んだと思うけど・・・・。
−覚えていない−
祐巳さんの名前を口にしていたなら良いけど。
目を覚ますと祐巳さんが私を見つめていた。
少し悲しげに、そしていとおしそうに。
二人とも多くは語らないまま駅で別れ帰宅した。
何度も謝っていた祐巳さんに私が掛けてあげられる言葉はほとんど無い。
嘘でも好きだとか愛しているとか告げられたらいいのだけど。
私自身、戸惑っているだけで上手く言葉に出来ない。
それに、このような関係になったからと言って
軽々しく口にだして良い言葉じゃないと思う。
でも、私自身が決めてしたことだけは伝えたかった。
「私が望んだことだから。ねぇ、謝らないで祐巳さん。」
そっと彼女の背中に手を回し、やんわりと抱きしめ彼女の肩に頭を預ける。
「祐巳さん、帰りましょう。ずいぶん遅くなってしまったわ、ご両親が心配なさるわ。」
「うん」
私達は昨日、一度もお互いのことを愛しているだとか好きだとか口にしなかった。
多分、祐巳さんは乃梨子のことを、そして私は祥子さまのことが頭の片隅に残っていたにちがいない。
私という人間は罪深い、本当に愛しているかわからないのに肌を重ねることが出来たのだから。
そして・・・、手放したくないと願ってしまうのだから。
下腹部に走る鈍痛が夢ではないことを伝えている。
つい手を伸ばしていたのだろう。
「志摩子さん、お腹痛いの。顔色も少し赤いし、
具合が悪かったら保健室から痛み止め貰ってこようか。」
「病気じゃないから平気よ。でも、ありがとう。」
ちょっとした誤解が起きているけどそのまま利用させてもらう。
そうでもしないと乃梨子に気づかれてしまう。
―ギシ、ギシ―
階段を駆け上がる音がしたかと思うとビスケットの扉が開く。
「遅くなりました。えっと、ごきげんよう。」
周りを確かめないまま勢いよく挨拶する。
「ごきげんよう、祐巳さま。紅薔薇さまたちはまだなので大丈夫ですよ。」
ああ、いつもの元気な祐巳さんだ。
「ごきげんよう、祐巳さん。」
嬉しそうに微笑み返す祐巳さん。
その姿を瞳に映しながら新たな絆が生まれたことを知った。
終了です。
エロがまともに書けていたかとても不安だったりします。
でもこれが限界。
アニメのいばらが見られなかったよ。
ハァ、それでは失礼しました。
さいごのあたりまで、この「私」って誰だろうと思いながら読んでますた。
志摩子だったのね。
おつ〜
白祐巳?攻めは珍しくて面白かった。同級の組み合わせも好きだし。
志摩子が叫んだ名前が誰なのかが気になったけどw
GJ! この後の祐×志で、甘甘を読みたくなる展開だなぁ…で、祥子さま&乃梨子が嫉妬して、と。
時に、乃梨子は今でも志摩子と二人きりの時は「志摩子さん」って呼んでるんだっけ?
お姉さま、だったと思う。
白には興味ないから覚えてないけど
すっかりリリアン色に染まってしまった乃梨子( ;´Д`)ハァハァ
>651
と同じく「お姉さま」だったと思う。
まあ、呼びなれていない時期だったと仮定。
つい気が緩んで志摩子さんと呼びかけてしまったと・・・。
>649
祥子さまが絡むと
「最近、祐巳の様子がおかしい。
私を避けているのでは無いだろうか。
祐巳がいきなりキスするからビックリして逃げたあの日から・・・。
私のことが好きだったのではないの。
でも・・・、本当のことを聞くのが怖い。
私は優さんと違う。
同姓愛者じゃないもの。
泣き叫ぶ祐巳を廊下に残し階段を駆け下りる。
そのまま薔薇の館に戻り祐巳を待つことなく帰った。
翌日の放課後、何もなかったかのように振舞う祐巳。
私の妄想が生んだ幻だったのかしら。」
こんな始まり方になりそうで話が纏るか分からない。
乃梨子は書いたこと無いから無理だな多分。
>>631 ナカマ(・∀・)ノ\(・∀・)ナカーマ
でもなんで聖さま受けのSSって少ないんだろう?
>>654 相手が聖さま相応の人じゃないと攻めになれないからじゃ。
祐巳や志摩子が相手じゃちと無理がある
>>645 お疲れ。次は、志摩子と銀杏の精のガチンコファックよろ
>653
「祐巳は、いつもと変わらない。
少しドジで、けれど一生懸命で、笑顔が可愛くて…
けれど…なぜ?不安で仕方が無い。
いつもと変わらない祐巳の笑顔が、怖い。
祐巳は嘘をつける子では無いから、屈託の無い表情は本物。
あんなに、傷つけてしまった筈なのに…
なぜ、祐巳は幸せそうなのかしら?
いえ、妹が幸せそうなのは、姉としてとても嬉しいことな筈。
でも、その理由を私は知らない。それが悔しい。
祐巳を拒否した私は、その理由を聞く資格が無い気がして………嘘。聞くのが怖い。」
少し続きが気になったので、勝手に妄想してしまったり。
志摩子さんと祐巳とのエチ現場を目撃して、呆然と魅入ってしまう祥子さま。
嫉妬と羨望の念に苛まれるものの、一度拒否してしまった罪悪感で、祐巳にも志摩子さんにも怒れない。
ただ、嫉妬しながら、様子を見守るしかなかった。
…とか、妄想が広がります(笑
半端だな
>>658 じゃあ手本を見せてくれ。
半端だどうだの批判はそれからだ。
「だ、駄目よ乃梨子、私達は姉妹で、同性で、仏像とマリア像なのよ!?」
「私と志摩子さんで新しい宗教作っちゃえば良いんだ!」
わざわざ宗教作らなくても宗教心を捨てればいいんじゃないのか
でも志摩子さんの事となると馬鹿になっちゃう乃梨子ハァハァ
志摩子さん大好き!
聖さまの総受けもおもしろそうだな。
ボクが栞か蓉子か祐巳で、聖さまにバイブでいたずらしてみたい。
いやオレは気持ちいいことしたいだけだが
>なんかお前気持ち悪いぞ
絶妙のツッコミワロタw
ああ、ここマリみてスレか。ガンダムスレと勘違いしてた。
原点に戻って、聖祐巳のラブラブキボーソ。
それを見て嫉妬に狂った志摩子さんが、祐巳を銀杏で叩き殺す展開ならなお良い。
原点なら祥祐巳のラブラブでね?
保管庫更新してるな。
ここはまだ人大杉なの?見れない香具師は保管庫逝け。
>>667 確かにマリア様の中の人は蓉子様といっしょだけど、今Xガン見てなかったらきづかんかったよ。
保管庫の中の人、乙です!いつもいつもありがとん
改めて見ると、また違った良さが出てくる作品ばっかりですな。ハァハァ
>>670 バラバラで読みづらい上に、アクセス解析してるよね。
ボランティーアの方に贅沢言うべきじゃないのかも知れないけど。
>>673 解析されて困るのか?
一日何人来るか記録させるくらいいいじゃねぇか。
つーかもう解析はずしてるぞ。早いな中の人w
あと、リストがバラバラっていうより、SSごとに並べ替えてるって感じだ。
漏れはこっちがいいな。
俺もWebサイト運営してるから中の人の気持ちはわかるが、やはりビジターの立場からはアクセス解析は気持ち悪い。
はげみにしたいんだったら、普通のカウンタ入れればいいんじゃないかな。非表示にも出来るし。
>管理人さんへ
勝手なこと言っちゃいましたけど、運営感謝してます。
解析云々は僕個人の意見にすぎないので、別にはずさなくともいいと思いますよ。
>>655 あーわかる。
聖さまのキャラを責められるだけの個性を与えるのはなかなかに難儀だね。
扱ってるネタがエロパロだけに
やばいところから来てたら…っていうのもあるんじゃないか?>アクセス解析
>>676 だから聖さまを攻められるのは蓉子さまや江利子さまくらいになっちゃうんだよね。
すると必然的に聖さま受けの話も少なくなる、ということか
/i / / / / / , 〃イ'l ! i ヽ│
/| / ' ' / ', // !\ ! |
l l゙ / ,l !/_/、//_____ヽヾi ! |
,l | ! /リ'f rテ' /''~-t rァ`lヾ) |
| | ′!| ` ̄´ l ~`'''´ lレ"`|
| |i ヽ ! /'〃!| それより私と祐巳の
| |i i \ / ̄l / 〃! | 火傷しそうなラヴストーリィは
| | i lヽ ゝ-' ,イ ! 〃 | まだなの!?
l | ! l ヽ‐ ' l、 〃 ! |
, r '´´´´´´´´``丶、
/ , 、 ヽ丶 `ヽ
/ , '´ , ヽ ヽ ヽ ヽ
/ , '´ ,´ ! l 、ヽ ヽ ヽ
// / ,' / ,、 | ! i `、ヽ i `、
/ / / / i i | i ! | l i i ! l l
! l i - -、!| | __-!-l __! , | ヽ l
│i ! f'´二、  ̄ ,,二二、`i ! i ! ノ
l !l l l ´l::::j` ´ l:::::::j` ノl ! /⌒i ノ /
`丶ヾi``´´, ''''`'''´ /ノ/τ)l /
` l く ´'/ /
ヽ て ̄,! /r‐'´, イ それはレイニーブルーのことかしら?
ヽ`= ' , イ/ /´
ヽ、_ , ィ'´ i´//-、
,! /´yノ'´´ ヽ
/yヽ /γノ ` 、
/y //λノ ヽ、
/y/ノy ノ ___ヽ
/y//yノ , r',r´'二二二'_'_`ヽ
祐志×聖
1人でダメなら2人で 屈服させる
屈服などさせんでも、
強引に祐巳や志摩子に責め役をやらせて、
敢えて受けにまわって愉しむくらいのことはやりかねん>白薔薇さま
>>682 やらせ受けってことか。
そいつは盲点だった・・・!!
ところでさ、ここに触発されて最近SSを書きたいと思うようになってきたんです。
祥子×祐巳関連の話を書いてみたいんだけど。
やっぱ、祐巳にはほのぼのとかギャグの方がいいんだろうか。
シリアスは白担当って感じがするんだよなー。なんとなく。
>>685 指の向くままに書くのが良いと思われ。
書いているとその内、黄のホラーや赤のサイコや白のギャグが書きたくなるかも。
>>684 誘い受けとは違う気がするなあ。
>683の言うやらせ受けが合ってると思う。
690 :
初挑戦:04/03/22 18:44 ID:PYkTcCdz
放課後。
「あら、祐巳…今日のお昼、おむすび食べたでしょう?」
「えっ、どうしてわかったんですか…!?んっ…むっ…」
いきなり抱きすくめてきた祥子に、とつぜん唇を重ねられて、満面に朱を注ぐ祐巳。
舌がチロチロしてくすぐったい。
(やだ、うれしいけど恥ずかしい…)
こんなところ誰かに見られたら。
恥ずかしくてつい、祐美はお姉さまを押し返そうと腕に力をいれてしまう。
すると。
「…ほら、とれた」
目で笑いながら、アッカンベして舌先に貼りついた黒い一片を見せる祥子。
「あ、やだぁっ…」
祐巳は、それが自分の唇に貼りついていた海苔だとわかると、ますます赤くなる。
でも、祥子がそれをぺろりと飲み下してくれたことが何となくうれしかった。
「うふふ。これからは気をつけなさい…」
「は、はいっ…」
お姉さまが再び口づけを挑んできても、今度はおとなしく受け入れていた。
おしまい
(ヘタクソでごめんなさい)
取り敢えず誤字無くそうぜ!
692 :
690:04/03/22 19:12 ID:PYkTcCdz
ひぃ、ごめんなさい!!!
>>690 GJ
初挑戦乙。
漏れはこういう話結構好きです。
シチュエーションとかは悪くないと思うから、あとは練習あるのみ。
ガンガレ。
むしろ>692のレスを俺は褒めたい。
>690
触発されて、由×祐にて同じシチュ。
ホントにヘタだった。
期待して損した。
放課後。
「あれ?祐巳さん…今日のお昼、おむすび食べた?」
「えっ、どうしてわかったの由乃さん…!?っ…」
いきなり,、由乃さんの顔が近づいて、唇を重ねられる。
ちゅ…ん。
なぜか、由乃さんはいつものキスとは違って、
えっちに小さく上唇を吸い上げてチロチロと舌でくすぐってくる。
(ぁぁ…やぁ、ヘンな気持ちにな…ちゃうよ)
こんなところ、お姉さまに見られたら…
ゾクッ
お姉さまのことを思うと、イケナイコトをしている気持ちが更に昂ぶってしまう。
自然と唇が開く。…自分から由乃さんへ舌を絡めようとした、その時。
「…はい、とれた!」
突然、さっきの妖しい雰囲気等なかったように離れる由乃。
そして、悪戯っぽく笑う。
「祐巳さん、唇に海苔がついてたんだよ」
・・・・由乃のからかうような視線と、その言葉を受けて、
全身から火が噴出しそうな程真っ赤になってしまう祐巳。
(ああ、私のバカバカ。あのまま、自分からシテたら、すごいエッチな子じゃないかー)
「ねぇ?祐巳さん。今度は、海苔じゃなくて、祐巳さんを食べていい?」
ちろ、唇の端を舐めて上目遣いでおねだりする由乃さんは、すごく可愛くて…
これじゃ、令さまが逆らえない訳だ。心からそう思う。
もちろん…祐巳も、逆らうことなんて、出来なった。
699 :
名無しさん@ピンキー:04/03/22 21:50 ID:rZp6i71Z
>>692は祥子さま×自分のSSをかいてみた祐巳。
>>692 ・・・(*´Д`) ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
701 :
690:04/03/22 22:05 ID:PYkTcCdz
たぶん、その通りです。名前を入れ替えてみただけ
もっと原作を良く読み、あとエロパロというものを
しっかり研究してから出直します
スレ汚し、ごめんなさい
まあこんなこともあるっすよ(このスレの職人叩きとしてはまだましなほう)。
気を落とすな。
作品を落とせ。
703 :
名無しさん@ピンキー:04/03/22 22:30 ID:EVQc4q/Z
神のIDきたー!!
51 名前:大学への名無しさん [] 投稿日:04/03/22 22:11 ID:kKKKkKkk
矢野以外いねえよ!!
52 名前:大学への名無しさん [sage] 投稿日:04/03/22 22:11 ID:rUIeigmj
>>51 神IDキタ━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!
53 名前:大学への名無しさん [] 投稿日:04/03/22 22:11 ID::kKKKkKkk
うおおおおおおおおおおおおおおおお
なんじゃこtyらあれgじゃくぁwせdrftgyふじこlllllp;
代ゼミの美人講師で抜くスレ
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1079955289/
嘘くさいなw
何気に‘ふじこ’入れてあるのが憎いわw
もう、ふじこはは定番だな。
騙されたと思っていってみたら騙されたわけだが
>53 名前:大学への名無しさん [] 投稿日:04/03/22 22:11 ID::kKKKkKkk
なんで「 ID::k…」なんだよ。
手打ちしたのモロバレじゃないか。
昔職人さんが書いたマリみてソドムってどこか補完してある?
>>702が何気にうまいこと言ってるのに気付いた。
>>709 無いから保管庫の過去分更新を待つか、または自分でまとめれ。
自作自演
ぴょ
そういや昔、消えた職人へのラブコールを自演呼ばわりしたあげく、
他の職人のランク付けまでしてみせた、ある意味凄い職人がいたな。
意味不明な奴は放っておけばいい
そんな事よりのりしまが見たい
聖・蓉! 聖・蓉!
聖さまは受け。
三・真! 三・真!
そろそろ桜の季節だからね。
漏れものりしまキボン!
>>721 サン・マ!サン・マ!
と読んでしまった……。
桜の季節なら 聖志。
祐巳「お姉さま、ロザリオをお返しします」
祥子「オドリャ、逆縁切るつもりかコラァッ!」
祐巳「私は聖さまの盃をもらいます」
祥子「上等じゃワレ、イワしたるど! このコッパハゲが、絶対にイワしたるけえのぉ!」
聖×江利子(・∀・)!! 聖×江利子(・∀・)!! 聖×江利子(・∀・)!! 聖×江利子(・∀・)!! 聖×江利子(・∀・)!!
>>725 そこから始まる祐×祥も見てみたい。
……つーか一時期に比べて作品投下量が少ないのは
やっぱ人大杉のせい?
お姉さま、こんなのどおかしら?
>>727 ごくごく平凡なチンピラ、福沢祐巳はある日、ほんのちょっとしたきっかけで
山百合会の大幹部、小笠原祥子の盃を下ろされることになる。
祥子「ワレ、花寺のボンクラ イワしててこいや」
だがしかし、花寺連合の柏木優は本家の兄弟筋にあたり、祥子ともかつて五分の盃を交わした仲だった。
優に散々にマメ玉をぶち込んだ祐巳は、責任を感じてエンコを飛ばそうとするが、祥子に止められ、
なんだかんだの末に祥子の盃を受けるのだった。
次回
黄薔薇連合・支倉組の若頭・島津由乃が盃を返したことにより、
渡世人の間で逆縁を切ることが大流行する。そのとき祐巳は?
このまま投下なしでスレ終了なんて事になったら・・・ガクガクブルブル
>>730 そんな事言っちゃいけませんわ!
実現したら・・・・・ガクガクブルブル
マメ泥棒の常習犯・佐藤聖
白薔薇様「ワシゃあ、オマ○コの汁でメシ喰うちょるんじゃけえのぉ!」
祐巳「ひい〜〜」
祥子「兄貴、人の舎弟(スール)イジリまわすんは止めてくださいや」
白薔薇様「ワレ、堅いこと抜かすなや。サービスじゃ、サービス」
祥子「サービスやと、こんボケがぁ!」
聖×蓉マダァ?
ズンズンズンズン
祐巳「ひっ…酷いよ…お姉さま酷い…」
祥子「ご…ごめんなさい祐巳…こんなお姉さまで…許して…」
ニュプンニュプンニュプンニュプン
祐巳「お姉さま…いつも自分勝手で…
私が聖さまの腕に抱きしめられても…いつもほったらかしで…」
祥子「祐巳…祐巳…」
祐巳「私のことなんて……最初からおもちゃぐらいにしか思ってないんでしょう…
私は志摩子さんの身代わりなんでしょう…」
ジュップジュップジュップジュップ
祥子「そんなわけ…ない!!
わたしは祐巳と出会った時から…ずっと祐巳が好きだった…
好きで好きでどうしようもなく好きで…」
祐巳「お姉さまのバカ…」
祥子「泣き顔も可愛い…祐巳はどんな顔をしても可愛い…全部可愛い…
祐巳の仕草も…祐巳の体も…祐巳の存在そのものが!!」
ニュルプニュルプニュルプニュルプ
祥子「ああ…出ちゃう…祐巳とずっとこうしていたいのに…ああ…出ちゃうぅ…」
祐巳「お…お姉さま…さっきからいったいどうしたんですか?
お体の調子でも悪いんですか?」
祥子「…祐巳? …そう…夢…だったのね……」
祐巳「紅茶入れますね」
祥子「ええ…お願い。……ねえ…祐巳…」
祐巳「なんですかお姉さま?」
祥子「いえ…何でもないわ…。美味しい紅茶ね。
ねえ…祐巳…わたしあなたのことが大好きよ」
祐巳「はい、私もお姉さまのことが大好きです!」
初エロパロでした…。
ショートショートは一度投稿したことあるんだけど。
ん〜祥子×祐巳はむつかしい。
わらうとだめよ おっつっつ
俺を笑い殺す気か!!隣から文句言われちまうじゃねぇか!!
えっ、もしかして笑う所だったの?
>>737 >ニュルプニュルプニュルプニュルプ
薔薇の館で蓉子は一人紅茶をすすっていた。
待ち人はまだ来ない。ふと時計を見る。
約束の時間からすでに20分は経過していた。
と、木造の階段が豪快に軋む音が聞こえて来た。
「…やっと来たわね…」
ガチャッビスケット扉を開けて聖がだるそうに
入ってきた。
「何ぃ蓉子、呼び出すなんて私なんかしたぁ?」
「約束の時間から20分回ってるんだけど?」
「あれぇ…おかしいな、時間通りだと
思ったんだけどねぇ…」
聖がわざとらしくとぼける。
蓉子はこんな事には慣れっこだった。
ため息をつきながら「そこに座って」
「あれま?私のためにわざわざ
お茶いれといて下さったの?気が利くねぇ
…で、何分前のお茶?」
「あなたが時間通りに来てくれれば
良かったのにね」
蓉子が意地悪くそう言った。
「遅れて来た罰として飲みなさい、せっかく
あなたのために入れたのだから」
「ええ〜…蓉子も人が悪いなぁ」
そう言いつつ蓉子が入れてくれた
お茶が好きな聖はティーカップに口をつけた。
「…ぬる〜い…」
美しい眉が微妙に歪んだ。蓉子はクスッと笑い
「罰と言ったでしょ?いいわ、今新しいの
入れるから」
「さっすが蓉子ちゃん」
蓉子が席を立った。蓉子の計画が今、
スタートしようとしていた。
聖のためにお茶を用意しながら蓉子は聖を
呼び出した。理由を話し出した。
「あなた随分と祐巳ちゃんを可愛がってる
ようじゃない?」
「うん、祐巳ちゃん可愛いでしょ?」
のびをしながら聖が答えた。
「祥子が嫉妬するわよ?あの子祐巳ちゃんに
ゾッコンだから」
「ゾッコンなんて古風だねぇ私も祐巳ちゃんに
ゾッコンだよ。それに祥子が嫉妬してくれる
なんてなんと名誉なことじゃないですか」
「祐巳ちゃんは私にとっても可愛い孫なの」
蓉子が聖にお茶を置く。
「ん…ありがとう。蓉子までヤキモチ焼くの?
ん!おいしい!さすが蓉子!」
「どういたしまして、祐巳ちゃんを可愛いがる
事は勿論悪くないけど、祥子が気にしすぎる
からほどほどにね。聖まで祐巳ちゃんに…」
蓉子の目の色が変わった。
聖は顔をほのかに紅く染めて軽く息が上がっている。
「聖まで祐巳ちゃんに取られちゃうわ…」
「よ…蓉子?え、えっと…どういう…こと?」
聖はだんだん動揺していく。
「ちょっとあなたにお仕置き…とでも
言わせてもらおうかしら?」
蓉子が静かな目で笑みを浮かべながら聖に
近付いて行った。蓉子が聖の肩に手を置いた。
ビクッ と聖が息を呑んだ。
「少しお茶に混ぜといたわ…詳しくは…
聞かないでね…」
聖の体は緊張と動揺で堅くなっていた。
「な…何で…っ!?蓉子…?」
「私がいつもどれだけあなたを案じているか
…わかる?」
蓉子の白い指が、同じくらい白い、聖の首筋を
そっと撫でた。
「…っ!?ふっ…!!」聖の体が軽く震えた。
「こういうあなたって新鮮ね…可愛いいわよ…」
蓉子の顔が聖にそっと重なる
「んっ…ふ…ぅ…んん…!!」
長く甘く熱いキスがしばらく二人の時間を止める
「…はっ…はぁ…はぁ…」
二人の唇の間に透明な糸が橋を架けた。
皆さんの迷惑でなければそのうち続きを
アップしたいと思います
745 :
名無しさん@ピンキー:04/03/24 08:25 ID:ITnGifK1
>>742 薬物激萎え
それはそうと、何でそんなに縦に長いの?
ある日の薔薇の館です。
赤薔薇のつぼみの妹の福沢裕巳さんなんですが、皆様のお茶菓子を運んでいる最中になぜかすってんころりんちょ。
クッキーだかビスケットだかは哀れ宙に投げ出され、万歳して転んで仰向けになった福沢裕巳さんの頭上に降ってきました。
そんな福沢裕巳さんの様子をポットを持って後ろから眺めていたのは島津由乃さんです。
(ハァハァ裕巳さん、あいかわらずお馬鹿でヘッポコね。
どうしたって私はそんな転び方は出来ないわ。笑いのマリア様が降りてるのかもしれない。
あたふたして状況はさらに悪化してるし、オロオロしてるところもまたハァハァ。
裕巳さんを見てると私のほうの脳味噌が溶けちゃいそう。
ハァハァ。裕巳さんの百面相、このままずっと見てたいよぉ)
呆然として見つめているのは島津由乃さんだけではありません。
福沢裕巳さんのお姉さま、小笠原祥子さまもそんな一人でした。
(裕巳、私の裕巳。どうしてよりにもよってこんなところで無様な様を晒しているの。
そういうのは私の前だけで披露すればよろしくってよ。
ただでさえ貴方を狙っている不届き者が多いというのに。
そんなおいしい処を見せてしまっては、さらに周りをハァハァさせるだけよ。
ああでも、でも可愛いわ裕巳。そんな空気の読めないところも最高よ。
裕巳最高、今日もお説教が必要ね。ハァハァ)
……ハァハァ度を非常に高くさせる福沢裕巳さんのようです。
そしてもちろんこの人も。
(あぁ裕巳ちゃん、今すぐ抱きしめに行きたいよ。
駆け寄ってって抱き上げて私の腕の中にその身体を包んであげたい。
いつも通り柔らかくって暖かくっていい匂いがして「ロサ・ギガンティア」って全然嫌そうじゃない声で叫んでくれて。
可愛いものを愛でるのは正しいこと。正しいことなんだよね栞。
だからだから裕巳ちゃん、今すぐ今すぐにそっちに行くからね)
聖さまはガチ。三沢さんも前田兄さんも真っ青なくらいガチ。
三者一様に同じことを考え福沢裕巳さんの元に駆け寄ろうとした時、
そんな三人の間隙を突いて裕巳さんを起こしてあげたのはこの人でした。
「裕巳さん大丈夫ですか?」
「あーうー、志摩子さ〜ん」ギュギュ
生まれたての雛が最初に見た生物を親と勘違いするように、
感激した裕巳さんは一番早く駆けつけてくれた藤堂志摩子さんを抱きしめます。
藤堂志摩子さんにはやましい邪心などなく、まったくの親切心から裕巳さんを起こしてあげたのですが、
そんな彼女の態度が裕巳さんの心を打ったようです。
志摩子さんはというと思いっきりハグハグされて真っ赤になっています。
「ゆ、裕巳さん。そ、そんな抱きつかれる程の事でもありませんわ」
「うぇ〜ん、だって痛かったし嬉しかったんだよぉ」
で、そんな様子を見た島津由乃さん。
(ぬ、抜け駆けぇっ!?
ひ、酷いよぉ。酷いよ志摩子さん。裕巳さんにそんな抱きしめられて。同じ一年生同士の絆はどこに消えたの。
抱きしめるならまだしも、抱きしめられるなんてどう考えたって羨まし過ぎる。
ずるいし、ずるいし、ずるいし、ずるいし。裏切ったな、志摩子さんは私の気持ちを裏切ったんだぁっ。
令ちゃんの馬鹿ぁっ)
なんか一人違う人が混じってるような。天真爛漫たぬき娘のお姉さまはというと。
(あぁ裕巳。だから言わんこっちゃない。
貴女がそんな阿呆っぷりをやらかしてしまえば誰かが貴女の虜になるのは目に見えていていたのに。
それなのに、それなのにまたやってしまったようね。
そんな、そんな裕巳が可愛くてたまらないの。もう貴女なら何をしたって許せるわ。
今夜はお家に帰さなくってよ裕巳。ハァハァ)
相変わらずハァハァしています。そして白薔薇様は。
(三人でってのも、また。志摩子も可愛いし。
……やばっ鼻血でそう)
ガチ度も最高潮。
そんな白薔薇さまを見てハァハアしてるのが赤薔薇様なわけで。
(ああ聖、また裕巳ちゃんでいけない妄想を働かしてるのね。
そんなあなたを見てる報われない私。ハァハア)
そして抱き合って見詰め合う二人。
「志摩子さん、今日一緒に帰ろう」
「ええ、裕巳さんがよろしければ」
((((!!!!))))
時が固まり今日も妄想花開く薔薇の館なのでした。
名前で誤字があると激萎え。
テンプレに
薬自粛と
名前の辞書登録と
本編の熟読の義務k
使い方だとおもうけどな>薬
薬に耐えようとする切なさもまたよいもので。
問題は、薬だけで話を展開させちゃつまらんよなあ、ということでしょ?
地下牢の亡者を代表して志摩子が取り戻しにくるさ
先生!お酒は薬物にはいりますか?
>755
いや、問題はそこじゃないだろ
「なんかよ−わからんけど飲んだらその気になる媚薬」を小道具として
使おうとすること自体が禿萎え。
薬ネタ書く香具師は作中に明言しなくていいから、その薬の実在調べて
効能を把握してこいな。
藻前様達が思ってるような御都合な媚薬なんて実在せんから。
ドラ衣紋が出てくるのと同じくらい萎えるぞ
女子高生がヘロインなんか持って使っててもそれはそれで萎えだしなぁ。
アルコールくらいにしといてくれ
>>756 いや純粋に分類を尋ねただけで…酒でアハーンな気分にさせるのはアリなのかと
それがアリなら酒で十分なのになぁ
>>756 (´∀`)ノ
それくらい大目にみてやれ
>>755 はネタじゃなかったのか?
バナナはおやつに入りますか?ネタだと思ったんだけど。
なんだマジレスしてよかったのか・・・
>>759 いや、ネタだったんすけど…マジレスされたんで一応、と
媚薬として使えそうなのは
MDMA/エクスタシー(麻薬指定)
2-CB(麻薬指定)
このへんか?
なんかハッピーになって、身近にいるヒトに愛を振りまきたい気分になるらしい。
"行為"としての愛の発露があれば媚薬かな?
これは"ヒトメボレの秘薬"であって"嫌がっていても体は正直だぜ"的な媚薬じゃないケド
覚醒系の感覚が鋭敏になるような薬物なら、"敏感なカラダだな"系には使えるかも。
どれにしても"女子高生が持ってるには不自然だな
#メンタームだとかの刺激物とか、カプサイシン入りでぽかぽかしてくるハンドクリームだとか
#塗りつける系なら別の意味で(ry
本当は蓉子が手を出すときはとっくに効きめが
切れてるって感じにしたかったけど、なんなら
薬部分無かったことにして書きなおしましょうか?
>762
おいらの好みでいくなら
じつは体を温める効果があるただの健康茶を、表情、せりふで聖に媚薬だと誤解させた
"これは薬のせいだから"という思い込みで心の壁がくずれ従順になる。
事が済んだあと"じつはただの健康茶なのよ"
#お酒を飲むと大胆になるってのもじつは心理障壁が取り払われるからという説もあるし
それ(・∀・)イイ!!
ていうか「クスリ」が出てきただけで拒否反応起こすのってどんなもんよ?
作品が完結してから批判なり何なりするのが
ここのSS読みのたしなみじゃねえの?
お前らマリみて辞書くらい入れろよ
>>764 禿同
いいじゃん、別に薬くらい。
最初に薬使ってますって注意書き入れるようにすれば?
薬でもなんでもいいから聖さまを喘がせて欲しい。
クスリはクスリでも手に打つ奴は萎える。
ダメ!ゼッタイ
春ですねぇ…寒いのに。
>>766 +NGワードも考えてあげてほしいな。
反対派もOK派も、思いやりや言葉遣いは大切になさい。
マリア様がご覧になってますよ。
>>764 >作品が完結してから批判なり何なりするのが
>ここのSS読みのたしなみじゃねえの?
まったくもって同意。いいこと言うなぁ。
アナタのためになら投下したいよ
すいません
NGワードて何ですか?
なにぶん、通りすがりなもんで
>>772 メール欄になんでもいいから言葉を入れるんだよ。
その言葉を投下する前に皆に教えてあげればいい。
するとブラウザ使ってる人は見たくないと思ったSSを
回避する事が出来るってわけです。
あ、あと一緒に投下するSSのシチュやカップリングなんかも教えてあげると尚良し。
頑張ってください。
>>773 えと、それはsage以外に書くということでよろしいので?
今夜はアニメの日だぞー。
たまに見忘れる方がいらっしゃるから告知。
祥祐デート編。
とりあえず投下します
NGワードは「月モノ蓉子」です
さっきまでの続きで蓉子×聖です
「はぁっ…よ、蓉子も…積極的…だなぁ…はぁ…」
聖がうつむいて肩をゆらして呼吸をする。
「中学の時から…」
「え…?」
蓉子の言葉に聖が顔を上げた。とろんとした目で
蓉子の方を見る。
「中学の時からずっと見てきたんだから…」
「…蓉子…?」
「同学年だからスールになれなかったのが
残念だわ…祥子も可愛いい妹だけど…」
「それって…告白かな…んんっ!?」
蓉子が再び唇をつける。今度は舌を絡め始めた。
熱い唾液が蓉子から聖へと伝わり、蓉子の舌が
聖の口内のあらゆる所へ滑り込む。水音が静かな
蓉子が再び唇をつける。今度は舌を絡め始めた。
熱い唾液が蓉子から聖へと伝わり、蓉子の舌が
聖の口内のあらゆる所へ滑り込む。水音が静かな
薔薇の館の一室に響きわたる。
聖はやや混乱していた。蓉子は大切な親友だ。
真面目でうるさい所もあるが、つねに自分のことを
心配してくれる。同級生とは言え姉のような面もある。
3年生の聖にとって誰よりも頼りになる存在だった。
その蓉子が自分の舌を吸っている。口内を舐めている。
こんなキスをするなんて特別な感情を持っている
ということに他ならない。聖は頭の中が真っ白になった。
その時聖の肩を優しく抱いていた蓉子の手が
聖のタイをほどいた。拡がった胸もとから、
制服の中へ滑り込んでいった。
「…っ!?」
聖の体は緊張した。そんな聖をよそに、蓉子の手は
聖の豊かな膨らみに手を這わせてしまっていた。
優しく揉みしだいた。
「…ふうっ!…んっ!!」
聖の息が一気に荒くなった。甘い吐息が漏れている。
蓉子がやっと聖から顔を離した。さっきよりも
太い透明な糸が二人の唇から垂れた。
蓉子の手は聖の胸で動いたままだった。
「…はぁ…ぁ…ぁん…」
聖が小さな甘い声を上げてうるんだ瞳で蓉子を
見上げていた。
「聖ったら嬉しい反応してくれるじゃない」
蓉子がからかうように聖に言った。
「盛っておいて、…ぁあ…何よ…んぅ…!」
「あらおかしいわね、とっくに効きめは切れてる
はずなんだけど。不思議ねぇ」
「…!?…そんな…ぁ…っ」
聖が泣きそうな顔で蓉子を見上げている。
(じゃあ…私…蓉子にこんなに反応している?)
羞恥でさっきに増して聖の顔は紅く染まる。
同性愛の気はあっても、蓉子にこんなに感じてしまう
自分が信じられなかった。口うるさいが頼りになる、
大切な親友に。
「もう、そんな顔で見ないでよ、いじめたくなっちゃう
じゃない」
蓉子の指が、聖の豊かな膨らみの頂上を捕まえた。
「ふぁんっ!!」
聖がたまらず声をあげる。いつもとは全く違う、
甘い響きの声。
「こんなに固くして…聖ったら私に感じてるの?」
うーん。いまいち
「あっ…ちょっ…やっ…あぁ…蓉子ぉっ」
「聖、私に感じてくれてるのね…嬉しいわ」
蓉子の手はまさぐるような愛撫に変わった。
聖の乳房は蓉子の手に支配された。
優しく包み込むように胸を揉みしだきながら
掌で乳首を押し込み、ときに乳首をこりこりと
指で転がし、摘み、しごいたり、聖には他人から
受ける刺激が堪らなかった。
「はんっ…あぁ…あん…あぁあ…や…あんぅっ
…はぁ…蓉子…あぁ…蓉子ぉ…」
聖の甘い声で名前を呼ばれて、蓉子も堪らなかった。
「机の上に乗ってちょうだい。いいわね?」
聖は頭がぼーっとしていた。蓉子の言葉に
素直に従って机に腰をかけた。
蓉子は聖が座っていた椅子に座った。
蓉子が聖のスカートを捲り上げた。
「やだっ…蓉子…っ!?」
聖の美しい白い脚と、ショーツが露になった。
「綺麗…スカートが長いのがもったいないわ…」
蓉子が聖の内股をそっと撫でた。
ビクッと聖の体が震えた。
「ふっ…!?」
息が漏れる。
今度は聖の内股に舌を這わせた。だんだん内側へと
蓉子の頭が聖の大切な部分に近付いて行った。
「ダメッ…!!」
脚を閉じたかったが、蓉子の体で阻止されてしまった。
「あら…聖…これって」
蓉子が聖の一部分をじっと見つめながら言いかけた。
「嫌だ…言わないで…」
聖にも蓉子が何を言わんとしていたかわかった。
蓉子に大事な部分を見つめられて聖は耳まで
白い顔を朱に染めていた。
「聖…いけない子…」
蓉子の目先に聖のショーツがある。中央の部分が
色が濃くなっている。甘い独特の匂いがたちこめる。
蓉子は聖の香りをうっとりしながらかいでいた。
もうすぐアニメなので失礼します
名前:タイトル 【弥勒様もみてる】
スール欄:NGワード カプ(漢字一文字攻受) 職人名任意 sage 【銀杏プレイ 志乃 HeV sage】
って統一されてたら、保管庫さんも楽だよね…
えーと・・・ファイナル「バトル」??
NGワード 通りすがり
最近蓉子モノばかりだけど、ブームなのかな
祥祐…!
でも祥祐は最近多いじゃん。
蟹さまキボン!
蓉子さまって 中学からリリアンだったっけ?
>>791 たしかそうだったはず。
いとしきに書いてあったとおもうよ。
793 :
名無しさん@ピンキー:04/03/25 07:16 ID:aC5rk08q
ジャップジャップジャップ
△■○「うーむ…くさい…くさい穴だ…」
江梨子「ひ…ひっどぉい」
△■○「ああ……ほのかな塩素の匂い……ボクはいま、
プールから上がったばかりのキミのアワビをしゃぶってる…」
江梨子「プールで冷え切ったアワビに…舌が熱いわぁ…」
△■○「さあ…ボクのうまい棒もあっためておくれよっ!」
江梨子「わぁ…たけり狂ってるぅ」
ガボンガボンガボン
ジュブッ「ああ…あったけぇなあ…ハラワタにジーンとしみわたるぜ…」
江梨子「あん…もうたまんないわ…ぶち込んでちょうだい…ねぇぶちこんでちょうだい…
あたしのここ…もうおつゆでふやけちゃう…」
△■○「ムキッ!」
キュウキュウキュウ
江梨子「…んぐぅわ…うばあ!」
***「どうよ…凄いだろ…バタフライで鍛えた体育会系の…この腰のうねりっ!」
江梨子「膣の中でグリグリしてるぅ」
794 :
名無しさん@ピンキー:04/03/25 07:16 ID:aC5rk08q
グリュングリュングリュン
***「ああ…キミの腰のヒネリ…日頃の鍛錬のたまものだねぇ…」
江梨子「シマリもいいでしょう」
ポンヌルポンヌルポンヌル
△■○「あーーキミ達…そこのキミ達…」
***「男子更衣室はあっちですよ」
江梨子「ぐりゅんぐりゅんぐりゅん!!」
△■○「キミ達はなぜ…そんな公共の場で…ぬかみそ漬けをしているのかい?」
江梨子「古い道徳に囚われず…ぬかみそ漬けしたいときにぬかみそ漬けをする…
それがわたし達、若者の生活態度なのれす…」
ズルポッズルポッズルポッ
△■○「そうかそうか…そういうことならばよしとしようではないか」
グチュングチュングチュン
△■○「でも…何か言いくるめられた気がする…くやしいなぁ…」
***「出るぽ出るぽ出るぽ出るぽ!!」
ドピュドピュドピュドピュ
江梨子「あっひぃ……熱いぃ……しみこんでくるぅ」
***「ところで…さっきのオジサン誰?」
江梨子「そういうあんたは誰なのさ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人大杉になってからこのスレおかしくなったな。マジでそう思う。
確かに雰囲気はちょっと変わったかも。
でもまぁ変な人が来るのは稀だしさ、明るくいこうよ
新作こないかなぁ〜ワクワク
いとしきで祐己が聖にキスしたのを
実は祥子が目撃していた話が読みたい…
そうそう春だし、気にしない気にしない。
それに通りすがりさんがいるだろ〜v
通りすがりで適当に書き散らかしていく香具師のSS、名前の変換がいいかげんすぎるよ
>>798 そこでIFにするなら、
聖さまが悪戯心を起こして、祐巳にディープキスまでしてしまい、
祐巳も少し抵抗するものの…「最後だし」ということで、乗せられて積極的に。
その場面を祥子さま目撃!位まで希望。
中途半端かもしれないけど投下します。
題名は「緩むネジ」 メール欄は himo sage です。
(注)瞳子は出てきません。
806 :
緩むネジ:04/03/25 23:07 ID:XYlpKOgy
「ゆ〜み〜ちゃん。」
―ギュッ―
「いい加減にして下さい、白薔薇様。志摩子さんが見てるでしょう。」
「なんで、別に困ること無いでしょう。ねぇ、志摩子。
こっち来て一緒に祐巳ちゃんで遊ぼう。」
流し台でかたずけをしていた志摩子さんがゆっくり振り返る。
「お姉さま、あまりおふざけにならないで下さい。祐巳さんが困っています。」
「そんなこと言わないで、祥子が来たらすぐやめるから。」
志摩子さんは仕方が無いといった感じで大きく息を吐く。
「今日、祥子さまが来ないことを知っているのでしょう。
・・・お姉さま。」
「本当ですか、白薔薇様。それじゃぁ・・・。」
我慢ても意味無いじゃないですか。
「ちぇ〜、ばれちゃったじゃない志摩子。
ついでに言っとくけど祐巳ちゃん、今日の会議は中止になったから。
だから、お姉さんといいことしよう。」
って、何処に手を突っ込んでいるんですか。
志摩子さん、御自分のお姉さまでしょう。
何とかして下さい。本当に・・・・。
このクラスメートの貞操の危機を救ってよ。お願いだから。
807 :
緩むネジ:04/03/25 23:08 ID:XYlpKOgy
少しぐらい暴れた所で抱きつき慣れしている白薔薇様から逃れられない。
志摩子さんが何も言わずに微笑んでいるため、どんどんエスカレートする。
しまいにはスカートの中に手を突っ込み太腿を直接なで廻す。
いつもより、ねちっこく、そして・・・いやらしい手付きに首から上が
―ボッ―
と朱く染まっているのが解る。
「やっ・・・めて・・・下さい・・・、白薔薇様。」
本当にヤバイです。
何かにハマりそうで・・・。
ふっと、影が差す。
白薔薇様の後ろに誰かが居る気配がする。
やっと助けてくれる気になったんだ志摩子さん。
「お姉さま、何かお手伝いすることはございませんか。」
「う〜ん、特に何も無いけど・・・。
そうだ、その扉開かないようにしてくれる。お願いね。
それが終わったら好きにしていいから。」
「わかりました。」
短く答え、ビスケットの扉をイスで塞ぐ。
あれ、帰らないんだ・・・って
2人きりになったら大変なことになるからこれでいいのか。
808 :
緩むネジ:04/03/25 23:11 ID:XYlpKOgy
祐巳の見えない所でガサガサと探し物をしている。
その間に白薔薇様のセクハラ度は増加中、もはやセクハラの域を超えている。
スカートの中に突っ込まれた右手は下着の窪んだ溝をなぞり、
薄い布地の上から先端の肥大した所を刺激している。
「ねえ、祐巳ちゃん。下着が湿っぽくなってきたよ。」
耳たぶをあま噛みしながら白薔薇様がささやく。
濡れた部分以外も布地の端から端まで丹念に指で撫で、
そのままするりと指を滑り込ませる。
直接的な刺激に身体がビクンと反応してしまう。
そこで、ふっと開放された。
いいとこだったのに・・・・、じゃなくて助かった。
後ろを振り向くとタイで目隠しされた白薔薇様を羽交い絞めにする志摩子さん。
「今のうちよ、祐巳さん。」
祐巳の頭は、すでにネジが飛んでいるらしい。
白薔薇様の両肩に手を付いて背伸びして後ろの志摩子さんの唇にキスをする。
色素の薄い白い肌を桜色に染めた志摩子さんに、脳ミソ溶けまくった祐巳は・・・。
「せっかくだから、保険体育の勉強しよう。」
と問いかける。
「いいわね。」
微笑みながら答える。
志摩子さんも頭のネジが飛んでいるみたい。
じゃあさっそく・・・・。
「祐巳ちゃん、志摩子。私するのは良いけどされるのはちょっと。」
白薔薇様は2人に美味しくいただかれてしまいました。
おしまい。
聖さま誘い受けって・・・無理だったよ。
昨日の蔦子さんに萌え〜。
私服の胸元最高!!
最近1番のキャラが無くなっていたのに・・・。
眼鏡娘・・・大好きだ。
>>809 乙。リクエストに応えてくれてありがとん。
でも後半端折り過ぎ!ワロタ。
黒由乃だけは想像もできない。誰か書いてみて
よしのんはもともと黒いっちゃー黒いからなぁ。難しそうだ。
誰かこの頓知に挑戦する猛者は居らぬか?
由乃の場合、白と黒の境界線が曖昧だからなぁ・・・。
攻めに回る=黒かというと、ちょっと違うしね。難しい。
黒由乃
→令ちゃんも好きだが祐巳も好きだ
→まず馬を射るなら将から(?)
→祥子さま、江利子さまを隷従だ
→返り討ち、総攻め
→とりあえず令ちゃんの馬鹿!!!
黒志摩子A
→神出鬼没、狡猾、鬼、祐巳は私のモノ
→薔薇の館にネタふり
→祐巳ちゃん争奪戦を引き起こす
→同士討ちさせて、祐巳を助けて高感度アップ、漁夫の利
黒志摩子B
→お姉さまも、祐巳さんも、静さまも、乃梨子も好き
→自分を偽る、偽る、偽る、偽る、偽る
→自棄
→天然誘い受け
→
黒志摩子Bハァハァ
先日蓉子さま妊娠モノなんてキワモノ投下した輩です…
なんだか前薔薇から話が逸れかけてる所スイマセンが書いちゃったんで投下します。
NGワードは「ブッシュ」で
江利子+聖×蓉子のギャグエロモノ。とりあえずエロ前までです
「ねぇブッシュ」
ここは江利子の部屋、ちなみに今は夜の2時。
三薔薇そろっての受験勉強会の真っ最中、交代制でベッドに入った蓉子が寝静まり、二人は黙々と勉強していた。
そんな中の江利子の一言であった。
「ねぇ、ってば。聞いてるの?ブッシュ」
「あのさ江利子、私、聖って名前なんだけど」
勉強に飽きたのかしつこく絡む江利子に聖は鬱陶しそうに応える。
「アメリカ人なんてみんなブッシュと同じなんだからブッシュでいいわよ」
平然と言ってのける江利子、明らかに退屈そうだ。
「私、アメリカ人じゃないんだけど」
聖も退屈はしていたが、流石にこれは余りにも鬱陶しい。
「外国はアメリカしか知らないの?」
聖は意地悪そうに昔に与えた皮肉でやり返す。
すると江利子もそれを思い出した様でムッとするとおもむろに口を開いた。
「ブラジルフランススペイン…」
10分後
「…ブータン、モントセラト。どう?とりあえずFIFAランキング並べてみたけど」
「…参りました」
ニコニコと得意げな江利子に、聖は最早降参するしかなかった。
「で?何か話でもあるの?」
渋々聖が促すと江利子はまたも思い出したのかハッとして話し出す。
「そうよ、聞きたい事があったの」
「聞きたい事?」
「蓉子って、どんな感じなの?」
…しばしの沈黙。
「どんなって?」
真意を計りかねた聖が聞くと江利子はじれったそうに話しを続ける。
「だから、蓉子って抱いた感じどうなのって聞いてるの」
ゲホッ!コーヒーを飲みかけていた聖は思わずむせる。
そして自らの不幸を呪った、こうなってしまったが最後…スッポンの江利子からは絶対に逃れられ無いのだ。
「どうって…可愛い、凄く可愛い」
大真面目に答える聖、江利子は軽く頭を掻きながらため息をつく。
「そんな主観じゃなくて、私はあの蓉子がどう乱れるのかに興味があるのよ」
寝ているとはいえ本人とその恋人の目の前、よくもここまでハッキリ言うものだ。
まぁそこが自らの興味こそ最優先の鳥居江利子なのだろう。
そう考え聖は腹をくくった、と言うか、諦めた。
「そうね…感度はいいよ、凄く。でも我慢強いの、滅多に声出さないし」
聖が思い出しながら語り出すと、江利子は納得と言った様に相槌をうつ
「あぁ、やっぱりなのね」
すると聖がブンブン手を振りながら話しを続ける。
「いや、この声を押し殺してるのがメチャクチャ可愛いのよ」
いらん事まで思い出したのか聖がノッて来た。
「こっちがホラホラ〜声出しなよ〜って責めるとさ『うるさいわよ!』って真っ赤になって涙目で睨んでくるの、もぅアリャ殺人モノだわ」
(ふ〜ん…思ったより面白そうじゃない)
それから暫く凄く楽しそうな聖の話しを聞いていた。
そして話が一段落つくと、江利子は不意に立ち上がり部屋のコンセントからプラグ式の簡易空気洗浄機を抜くと窓の外へと投げ飛ばした。
「な…何してんの?」
聖が呆気にとられていると、隣の部屋から数人の男が声を殺して騒然するのが聞こえた。
「まさか…江利子…」
聖が冗談でしょ?いった顔で声をかけると、江利子は部屋に手際よく鍵をかけてこちらを振り返った。
「聖の話を聞いていたら、実物が見たくなったわ。これから3人でシましょうよ」
聖は、またも自らの迂闊さを呪いそうになったがすぐにやめた。
明らかにこの女が規格外過ぎるのだ。
その規格外の女はウキウキと寝ている蓉子のそばに座っている…。
止めなくては、そう思ってはいるのだが、不覚にも3Pという未体験ゾーンにドキドキしてしまう聖であった…
とりあえずここまでです。
FIFAランキングはうろ覚えなんで間違ってたらスイマセンorz
何で空気試乗記を投げ捨てる必要があるのか、よくわからん
たぶんだが…
盗聴器があったんじゃないのかなぁ
兄達が仕掛けたのか。
>>827 居間でテレビを観ながら、江利子「あら…この『NIJYA GAIDEN』っておもしろそうね」
次の日、江利子の部屋にはXBOXとNINJYAGAIDENが4つずつ積まれて…
祥子「私の家では用を足したときは下女が拭いてくれるのよ。」
祐巳「ええ〜!そうなんですかぁ!!」
祥子「ウソよ。」
祐巳「ぶぅー!」
祥子「ふくれた祐巳も可愛いわ」
祐巳「お姉さまのいじわる・・・」
そろそろ次スレタイトルの話でもどうかね。
原題「子羊たちの休暇」
とりあえず、「エロつじたちの休暇」
エロつじ.....................Σ(゚Д゚)ナンヤネンソレ
もまえらもドンドン案を出したまえ。
>>831 素直に『子羊たちのご休憩』は?
あ、“エロ”が入ってないや・・・ orz
子羊たちの ご休憩6000円
同じく「エロ」が入ってないけども、「子羊たちのアバンチュール」なんぞいかが?
別に「エロ」入りが絶対ってわけでもないでしょ。
いとしき蜜月の例もあるしさ。
どう考えても無理があるとき(レディGO!でも多分問題あると思う)は
別にいいんじゃない?
無理して入れて、みっともないスレタイになるのはいやだなぁ。
子羊たちのご休憩に一票(・ω・)ノ
まだ800番台前半だというのに、次スレタイの話で盛り上げるしかない現状に、タケシは、泣いた。
投下します。志×祐、黒志摩子気味。
NGワードはメル欄で。
エロ手前までです。
黒由乃も考えたけど、ちょっと難しい……。
――逢魔が刻と言うけれど、本当の魔は心にこそ巣食う。
――私に微笑みかける貴方は、果たしてその事を知っているのだろうか。
黄昏色に染まる窓の外では、春の訪れを告げる南風が吹いていた。
窓を叩く風の音が、人気の無い一年桃組の教室に響く。
小気味よく響くその音はしかし、夕暮れの教室と言うこのシチュエーションでは、
ほんの少し不安な気持ちを巻き起こす、そんな要素になっている。
少なくとも私は、そんな風に思った。
――不安?私が何を不安に思うのだろう。
私は自然に浮かぶ笑みを噛み殺し、委員会の書類の上で鉛筆を走らせた。
隣の少女が私を見つめている。
目まぐるしく表情を変える彼女、微笑みを浮かべたり首を傾げる度に揺れるツインテールが愛らしい。
書類を仕上げた私が顔を上げると、彼女――福沢祐巳さんは晴れやかに微笑み、私を見た。
「志摩子さんお疲れ様。それじゃいこうか?」
そう言って立ち上がろうとする祐巳さん。
祐巳さんはきっと、薔薇の館の二階で待つお姉さまである祥子さまに、早く会いたいのだろう。
祐巳さんの事は、よく分かる。
祥子さまの隣で幸せそうに笑っている祐巳さんは、とても愛らしい。
とても愛らしくて、――そして憎らしい。
……憎らしい?いえ。それは違う。その思いは、とても複雑だ。
――私がこれ程まで他人の事に気をかけるなんて。やはり祐巳さんは、私にとって特別だ。
立ち上がりコートを着込もうとする祐巳さんに向かって、
机の上にある鉛筆をペンケースに仕舞いながら私は言った。
言葉に微笑みの波動を乗せつつ。
「ごめんなさい、ほんの少し待って。私、祐巳さんにお話があるの」
私の言葉に、片腕だけコートの袖に通したままきょとんとした表情を向ける祐巳さん。
しかしすぐにその表情を笑顔に変え、私へと向ける。
「志摩子さんたら、どうしたの?改まって」
そう言いつつも祐巳さんは、私の席の隣にある椅子を引き、そこへ腰を下ろした。
祐巳さんは私の方へと向き直る。祐巳さんの微笑みが、瞳に映る。
愛らしい微笑み。
――罪作りな微笑み。
私は、言った。努めて、気軽に。
「――知ってる?祐巳さん。お姉さまがいつも、祐巳さんの事を話している事を」
「わ、私の事?」
困惑。
軽い動転。
回る表情。
気軽に話し始めたつもりなのだけれど、祐巳さんにはちょっと衝撃的だったらしい。
私たち姉妹の関係が特殊な部類にある事を知ってはいても、
姉妹の会話に頻繁に現れるのはやはり心苦しい。
祐巳さんはきっと、そう思ったのだろう。
ただ、お姉さまである白薔薇さまと私と言う姉妹のあり方は、そう言う所に本質がある訳じゃない。
それは誰よりも当人たちがよく分かっている。
――分かっていた筈なのに。
「そう。祐巳さんとじゃれあうのが、とても楽しいらしいの。お姉さまったら」
そう言って微笑む私に向かって、真っ赤に顔を染めた祐巳さんが頭を下げた。
「ご、ごめん!……私、そんなつもりじゃ」
「いやだ、祐巳さんに謝ってもらう為に言った事じゃないのよ」
「でも……」
赤らめた顔のまま肩を下ろす祐巳さん。
困惑が顔にありありと浮かんでいる。
でも、そんな姿まで愛らしい。――そんな表情が、狂おしい。
私は立ち上がると、窓の傍へと足を向けた。
風に鳴る窓ガラスの外には、夕暮れが押し迫ってきている。
「最近ね、お姉さまは変わられた」
「白薔薇さまが?」
「ええ。最近と言っても……そう、去年の晩秋くらいからかしら。その兆候があったのは」
「……んー、分からない」
背後で床を引き摺る椅子の音が聞こえる。
しかし私はそちらを見ないまま、祐巳さんの気配を知覚した。
私はそのまま言葉を続けた。
「私と知り合った頃のお姉さまって、とても気難しい方だった。いえ、私を妹にした頃もそうだった」
「……お姉さまや令さまから聞いたことはある。とても信じられないけれど」
「そうね、不思議な人。あの方は」
私の後ろに祐巳さんが立っていた。窓越しに見える祐巳さんに微笑みかけ、私は続けた。
「お姉さまは変わられた。祐巳さんと知り合われて」
「ええ!?わ……私?」
「そう。……何て言えばいいのかしら。お姉さまはとても、軽くなられた。楽になられた。
そんな風に感じるの。祐巳さんと過ごしている中で」
「ん〜……」
窓越しに映る祐巳さんは、首を捻り腕を組んでいた。
往々にして人は自分の事には気付かない。祐巳さんは特に、そう言う人だけれど。
――そうして無邪気に、人を堕とす。
ガラス窓に映った私は微笑んでいた。そんな私自身を眺めながら、言葉を続けた。
「――そして、私も変わった」
そう言って振り向いた私の前には、呆けた祐巳さんの顔があった。
そんな祐巳さんに向かってニッコリ微笑んだ私は、すっと一歩近づいた。
微かに開いた祐巳さんの唇。私はそこに吸い寄せられた。
眼前には目を丸くした祐巳さんがいる。その距離は1センチと離れていない。
祐巳さんは驚愕に身体を強張らせている。
私は祐巳さんの腕に触れた。それは微かに震えている。
ほんの数秒。しかし永遠にも等しい時の流れを身に感じ、私は離れた。
祐巳さんと私との間を、透明な糸が伝い、そして切れる。
私は舌を出し、唇を舐め取った。
そして、目の前にいる呆然とした祐巳さんに向かって、微笑みかけた。
――そうして貴方は、私を堕とす。
「祐巳さん。私、貴方に憧れている。――貴方に、嫉妬している」
以上です。続きはまたその内。
乙かれ。とりあえず、羊か山羊かハッキリしてくれ
次スレのタイトルは子羊たちのエロ暇でいいよ。
エロ羊たちの休暇でもいいけれど。
エロ羊達の休暇に同意!
「いとしき蜜月」みたいにいいのはないだろうか。
小悪魔たちの休暇 ちょっとコワイか
子羊たちでサバト
もっとコワイな、。スマン
「小羊たちのエロ化」
・・・orz
小羊たちのエロ課
日課みたく・・・_| ̄|○スンマセン
エロは日課ですよ
子羊たちの平日ノータイム
子羊たちの求愛
子羊×タチの休暇
#だめだ脳が死んでる……
子羊たちの吸花
子娘たちのエロ香
もう、訳がわかりませんw
>>842 黒志摩子にしては何となく説得力あってよかったよ。
続きがんばって。
三薔薇合宿イイ!!
作者さんガンバレ〜vv
祐巳に会う前に聖は既に代わっていt
志摩子「あら……なにかいい匂いがしますわ」
祐巳「……あっ!ほんとだ。薔薇の館の方からするね」
由乃「どこかしら?………あっ!あの花壇の方……」
ガサガサ
志摩子「いま何かへんな物音がしませんでした?」
祐巳「ん〜ん」
由乃「何も聞こえなかったけど……」
シコシコ
志摩子「きゃ!」
祐巳「なっ、なに!?いまの物音……」
由乃「今度は私にも聞こえたわよ」
ハァハァ ハァハァ
志摩子「ああ……恐い」
祐巳「ねっ、猫かな?」
由乃「でも、いまのって呼吸のような……それにこの臭い……」
ガサガサガサガサ
志摩子&祐巳&由乃「!!!!!」
***「えへへ〜……ボクだみょーん!ねえ見て見て〜」
ズルズル ムキ…ピコン♪
志摩子「き゛ぃ……」
祐巳&由乃「ゃああああぁぁあーーー!!!!」
どどどど
朝っぱらから合宿さん来ないかなぁ…
なんてウソ自作自演くさいレスなんだ。
しつこいのはいかん。
だれか、黒可南子書いてくれないか?
特定の職人へラブコールを繰り返すと、痛い現役の職人が現れて
「自作自演じゃねーの」などと言い出すのでほどほどにしておけ。
>>866 それだと鬼畜になっちゃいそうで怖いんだよね。
やっぱりここは基本に戻って祥祐キボン
可南子の場合「可南子×○○(祐巳以外)」を書けば、それだけで十分黒いかと……。
子羊勃ちの休暇、がいい。
でも百合っぽくないかな。
ていうか可南子が出る時点で黒い
どれも、いまいちピッタリしないな。>次スレタイトル
子羊たちのご休憩でいいんじゃないの。
いとしき蜜月とか子羊たちのご休憩は確かに上手いと思うけど、
このスレ的にはやっぱエロをつけるのが正解だと思うのよね。
エロ羊たちの休暇 か
>三薔薇合宿
遅レスだが乙!続きが激しく気になる!
エロ羊たちの休暇に一票。
スレ名を云々言うのもなんだけど
エロを無理につけるより、子羊たちのご休憩のほうが
語感がいいんじゃないか、やっぱり。
エロエロたちの休暇
子羊エロの休暇
子エロたちの休暇
許してくれ漏れの頭なんてこの程度だ・・・・
このスレ読むようになってから、甘甘成分では満足できない体になってしまったのだよ、こんちくしょう。
黒江利子はまだか〜
乃梨子って可南子のこと何て呼んでるっけ?
>>879 「可南子さん」(バラエティギフトP119)
虎の穴でチャオ・ソレッラ早売り入手。
キャラ紹介に細川可南子嬢が追加されてる。
内容には関わりないようだけれど、ネタバレはお控えなさって。
最近、どのスレでも住人いないと思ったら……もう新刊の季節か。ネタバレこわいし、俺も去ろう
スレも終盤に来てるし、ネタバレ回避で人少ないようなら
SSの投下は次スレに新刊出た辺りでやった方が良さそう?
>>884 自分もそう思った。
1000までどうせあっという間だしね。それまで待つか
スレの雰囲気が変わったと言うか。
最近、ここに落とす気がしなくなった……。
人大杉だからか?
人大杉になったすぐ後は普通だったと思う。
ちょっと静かになっただけ。
最近になって変な奴が出てきたからおかしくなったんじゃない?
そのうち雰囲気だって元に戻るよ。
だから職人さん、そんなの気にしないでどんどん投下してくれ!
アニみてのせいか変なのが増えたから?
春だからでしょうきっと
暖かくなったからなぁ
5月くらいになると、今度は鬱が増えるんでしょうね。
さて、そろそろ次スレのスレタイを決めませんこと?
900くらいからテンプレとかも用意しないといけませんし。
私は「子羊たちのご休憩」に1票ですわ。
わたくしも「子羊たちのご休憩」に5000円
同じく、「子羊たちのご休憩」に ノ
職人と住人の質の低下
子羊たちのご休憩に一票。
次スレはラブホネタ多、間違いない
世間知らずな祥子様が祐巳とデート中に
疲れたからとラブホのご休憩をご指命…と
>>897 宇宙人の祥子さまはラブホの豪華絢爛ムード満点な外見にコロリとだまされて・・・というわけですな。
うん、素でありそう。
横でおたおたしてる祐巳たんが眼に浮かぶw
>>898 素でありそう?!
本当にあったら俺は泣くぞ。
祥「あら祐巳、ここで休めるのですって。でもちょっと高い気がするのだけど・・・」
祐「お、お姉さま。この休憩と言いますのは多分きっとお姉さまがお考えになっている休憩とはちょっと違う意味でして」
祥「そうなの。じゃあ何か催し物でも楽しませてくれるのかしら。だからこんなに料金がかかるのね。ねぇ祐巳、入ってみましょうか」
祐「え、あ、いう、あの、その、ちょ、ちょっと待ってくださいお姉さま〜!!」
確かに素でアリそうだな〜。
何てったて高校二年でようやくファーストフード店に入ったお方だ。
勘違いしても不思議じゃないな。
>>900 ナイス!
ワロタvv
昔、山に囲まれた道沿いにあったお城なラブホを見て
あそこは遊園地か何かかな?
と思ったことを思い出しました。
住人に厨房が増えすぎたんだよな。
くれくれうるさいし雰囲気ぶちこわし。
確かに最近ちょっとあれ欲しいこれ欲しいって
うるさかったかな。ちと反省。
んで、ご休憩でいいの?
エロだエロ
ご休憩でヨロ。
「子羊たちの有給」
エロもへっったくれもなですね・・・。
950に一任
食人系で
「子羊たちの沈m
クラリス>祐巳
ハンニバル>聖
後は忘れた
となるとクロフォードは祥子か。
バッファロゥ・ビルは……誰だ?
職人名鑑テンプレ(サンプルは保管庫の職人名鑑にあり)
【XXX(コテor数字ハンor通称等】XXX(ふりがな)
属性:(紅、新聞部等)
得意技:(特徴的な挙動、言動があれば)
決め台詞:「(作品内で使われた台詞より)」
以下、職人さんの特徴を10行前後で解説。客観的に、それでいて
ユーモアが交えてあるといいかも。煽るようなコメントはダメ。
類義語:(その他の呼び名があれば)
山百合会からのおしらせ〜その1
ここはみんなの利用するスレです。SSを読む方も書く方も、節度をもっておねがいね。
【感想を書くときの注意】
百合推奨だけれど、それ以外のSSを排除しているわけではありませんことよ。
それに、SSを書く方もプロではないですし、あなたにとって、とても退屈だったり、
怒りさえ感じることがあるかもしれませんわ。
でも、SSを書いている方も、あなたを怒らせたり、不快にさせるつもりじゃなくて、
むしろ楽しませようとしてくれているんですの。
だから、「出て行け」だとか「ゴミ以下」だとか、はしたない言葉は、
思っても書き込まないこと。よろしくて?
SSの多くは予告+NG-WORD付で書き込まれるから、自分には合いそうじゃないなと
思ったら まよわず回避なさってちょうだい。それには2ch専用ブラウザを使うと便利よ。
山百合会からのおしらせ〜その2〜
【SSを書くときの注意】
このスレにいる妹たちは百合SSが大好きなの。できれば百合で書いてくださいね。
もちろん、そのSSには殿方が必要と言うことであれば、無理強いはいたしませんわ。
でも内容によっては読み手を選ぶことがあるのは、ご存知よね。
とても傷つきやすい妹たちが苦しまないよう、ちょっとだけ配慮をしてね。
それと、中にはまだお姉さまからの指導が行き届いてない妹たちもいます。
時々リリアンにあるまじきはしたない声が届いてしまうかもしれないけれど、やさしく導いてあげてね。
・投稿予告
カップリングや、明かせる範囲でのシチュエーションの予告をお願いね。
傷つきやすい妹たちが自分では受け止められないと思ったら、回避してくれるわ。
回避しやすくする為の[NG-Word]も投稿予告に書いてね。
・SS本文
名前欄[タイトル/通り名/番号]を、mail欄[sage + NG-WORD]をお願いね。
Mail欄に[NG-Word]があれば、傷つきやすい妹たちがよけやすくなるわ。
それと、じつはこのスレには投稿されたSSを保管してくれるお姉さまがいらっしゃるの。
保管庫ではタイトルがあるととても見やすくなるわ。
そして、もし名無しさんじゃない素敵な名前がアナタにあれば、それもお願いね。
918 :
913:04/03/28 19:23 ID:6dK55uGy
スレ立ては950
次スレタイトル
「エロ羊たちの休暇」または「子羊たちのご休憩」
950までに決まらなかったら950に任せるということでいかがでしょうか、お姉さま方。
「雌羊」という言葉はちょっと品が無いでしょうか
雌羊たちのご休憩 とか…
雌羊同士でご休憩 とか
エロ羊たちの休暇に1票。
「子羊たちのご休憩」に一票。
じゃあ、「エロ羊たちのご休憩」でいいじゃん――と思った。
なるべく元の響きに近い方が良いな。
「子羊たちの休憩」にもうイピョーウ。
あ、「ご休憩」ね。
「エロ羊たちのご休憩」のほうがバカっぽくて好き
マリみてで「バカ」はちょっと…
「子羊たちの嬌声」で
まあ、子羊たちのご休憩の方がきれいだし、いろいろ妄想の余地があって(・∀・)イイ!! かと。
スレタイはどうせまた立てる人の好みだろ。
>>927 このスレってバカっぽくなかったのか・・・?
バカになれ!
令ちゃんのバカ!
「子羊たちのご休憩」にイピョーウいれとく
スレ立て人の判断でいいんじゃね?
漏れも子羊たちのご休憩がいいと思う。
次スレではラブホネタ満開の予感♪