復活祝いに、途中ですが『なんて素敵にジャパネスク』落として
いきます。高彬と瑠璃です。
平安知識にちょっと怪しいところもあるのですが、ご容赦を。
作品データ
なんて素敵にジャパネスク/コバルト文庫/氷室冴子
行動力バツグンの型破りなお姫様、内大臣の娘・瑠璃姫が
繰り広げる平安ラブコメディ。
本編8巻、番外編2巻で完結。
山内直実さんの手で2巻+番外編2巻分が漫画化されていて、
この5月になんと十数年ぶりに復活。花とゆめで続きが漫画化
されることになっています。
肩にまわった高彬の腕に、少しずつ力が入っていくのが仲よしになる合図。
あたしは近づいてくる高彬の顔を見ながら、ゆっくりと瞳を閉じた。
結婚してから一年。最近は言わず語らずというか、雑談からそういう雰囲気になるのも
スムーズになってきた。
夫婦になってきたなーって感じで、なんだか嬉しい。
新婚なりたてのぎこちなさも初々しくていいけどね。お互いに何もいわなくてもわかる、
この感じが気持ちいい。
まあ、実を言うとワンパターンだからわかるってのもあるんだけどさ。
コトに入っても、あきれるぐらい手順は同じ。
接吻をして、夜具の上に横たえられて、小桂(こうちぎ)に手がかかって、腰ひもをほど
いて……。
でもね、だから安心ってところもあるのよね。あたしもビギナーだし。
きっちり手順が決まっているのも、律儀な高彬といえば高彬らしくて、かわゆく思えち
ゃったりするし。
世の中には仲よくするにもイロイロ方法があると耳にしないでもないけど、あたしたち
はこれで充分って……。
あ、あれ?
いつもなら仰向けにされるところを、高彬に横抱きにされてしまって、あたしはつむっ
ていた目を開けた。
「ひゃっ」
耳たぶなんかを舐められてしまって、頓狂な声があがってしまう。
「なななななにをするのよ、高彬」
「瑠璃さん……」
耳を噛まれるようにして高彬に囁かれて、背筋がぞくりと震えた。高彬の吐息が、熱い。
カーッと自分の顔も熱くなる。
気がつくと、高彬の手はあたしの胸元に入りこんでいた。
「…………」
「瑠璃さん……、…………えっ」
ハラハラと涙をこぼすあたしに気づいて、高彬があわてて身を引いた。
「どうしたのさ、瑠璃さん」
「……高彬」
涙の溜まった目で、せいいっぱい恨みがましく、あたしはヤツを睨みつけた。
「あんた、浮気したわね!」
「何だよ、突然」
「しらばっくれないで。いつもと手順が違うのが動かぬ証拠よ!」
「手順……」
何だか違うところで高彬はショックを受けてるようだけど、そんなことはどうでもいい。
乱れた胸元を掻きあわせて、あたしは高彬から距離をとる。
「あたしひとりだけだって約束したくせにっ、結婚わずか一年で裏切るってどういうこと
よ! やっぱりあんたもとうさまと同じ、浮気者の男どものひとりだったのね。嘘つき!
女たらし! 離婚してやる。尼さんになって鴨川に飛びこんでやるっっ」
「瑠璃さん落ち着いて」
ショックから抜け出したらしい高彬があたしをなだめにかかる。ふんっ、浮気を見抜か
れたってのに、落ち着き払っているのが気にくわない。
そりゃ、現代は夫が何人も妻を持つのは当たり前よ。妻だけじゃあきたらず、あっちこ
っちに愛人を持つあたしのとうさまのような浮気者も珍しくないわ。
だけど、そんなのはあたしは嫌。
何人かのうちのひとりなんてまっぴらよ。
とうさまや弟の融にも、子供っぽい我が儘だって笑われたけど、高彬は、高彬だけはわ
かってくれてると思ったのに……!
わあわあ泣き伏すあたしの頭に、困ったように高彬が手を置く。
「僕は浮気なんかしてないよ」
信じられるもんですか。声には出さずに、あたしは首を振る。
「本当だよ」
そのまま髪を梳くように頭を撫でる。なによ、子供扱いして。年下のくせに。
「じゃ、じゃあ、どうして今日はいつもと違ったのよ」
顔を上げて問いつめると、高彬の頬がぽっと赤くなった。
「そんなに、いつも同じだったんだ」
「そう……いえ、いつもいつも同じというわけでも……」
あたしは口の中でむにゃむにゃとごまかした。ワンパターンだってハッキリ言っちゃう
のも……ねえ?
「いいよ。気をつかってくれなくても。同僚にもさんざん言われちゃったし」
同僚?
「いったいどういうことよ」
涙を拭って、あたしは身を起こした。
高彬が照れくさそうにポツリポツリと話したところによると、先日の宿直(とのい)の夜、
一緒に詰めていた何人かの同僚がそういう話を始めたのだそうだ。
そういう話、つまりいわゆる……その……猥談ってやつよ。
宮中警護というお役目の最中だってのにあきれたもんだわ。
もちろん堅物の高彬は最初はそんな話には乗らなかった。それどころか止めるよう注意
していたのだけど、なんの弾みか話はあたしとのことに転がってしまった。
高彬があたしひとりだとお約束してくれていることは、宮中ではそこそこ有名になって
しまっている。
それをタネにからかわれるのはしょっちゅうだし、あたしが内大臣の娘だってことで妬
まれて厭味を言われることもあるらしい。
あたしって高彬と結婚する前は、じゃじゃ馬だの暴れん坊だの、はては物の怪憑きの姫
とかいわれて悪評高かったからさ。そんな姫と契ったのは、出世のためだろうなんて言い
たてる公達もいるのよね。
恋や結婚も、仕事や出世と結びつけてしか考えられない。宮廷に生きる公達には、そう
いう人が多いのだ。嫌なことだけど。
だから今回も、あたしとの結婚のことでまた厭味のひとつでも言われたのかと思ったの
だけど。
どうも、そうではないらしい。
ま、よくよく考えてみれば結婚して1年も経ってるんだもの、いまさら厭味を言う人も
いないわよね。
高彬は口を濁してハッキリとは言わなかったけれど、言葉のはしばしから察するにもっ
とあけすけにからかわれたみたい。
御ややはまだかとか、ちゃんとすることをしているのかとか、月に何回通っているんだ
とか。
そういうことは夫婦の秘め事で、外で話したりするようなことではないと思うんだけど、
その前に猥談なんかしていたから、きっと煩悩がたぎってたのね。まったく男なんてすけ
べなヤツばっかりなんだから。
「そ、それで高彬。まさかバカ正直に答えちゃったんじゃないでしょうね」
「しないよ、そんなこと」
ほんのりと上気しつつ、でもきっぱりと高彬は否定した。
ああよかった。宿直の暇つぶしに話の肴にされるなんて、とんでもないもの。
まあね、高彬はこれでも社交術には長けている。曲がりなりにも宮廷人、それも将来を
嘱望される右近少将だもの。きっと「ご想像にお任せします」とか何とかいって、適当に
あしらったに違いない。
「ただ……」
ただ!? まだなにかあるの?
両掌を頬にあて、熱を冷ましながら、あたしは高彬の話の続きを待った。
「その、妻ひとりだから、ぼくの経験が浅いんじゃないかと言われて。それは確かにそう
だから、ぼくもとっさにうまく反論できなかったんだ。そうしたら……」
後日、これで勉強しろといって大量の絵巻物が贈られてきたのだという。それは、男女
の秘め事を描いた……はっきり言ってしまえば閨中秘画だったわけだ。
「で、あんたは律儀にそれで勉強したのね……」
あたしは力が抜けてしまって、へなへなとその場に突っ伏してしまった。
「律儀にも程があるわよ。そんなもの見ないでつっ返しゃいいじゃないの」
「うん……でも、興味がなかったわけじゃないから、さ」
小さな声で呟いて、高彬は顔を近づけてきた。その頬はさっきより赤みを増している。
「瑠璃さんは、嫌だった? ――いつもと違うことされて」
「…………っ」
あたしは池の鯉みたいに口をパクパク動かした。きっと顔も緋鯉なみに赤くなっているに違いない。
そんな風に聞くなんて卑怯よ。そんな風に聞かれたら――。
「い、や……じゃ、ない…………」
あたしは羞恥で身体まで火照ってくるのを感じながら、何とか声を絞り出した。
高彬の顔がますます接近してくる。
「じゃあ、続きをしてもいい?」
だから聞かないでよ、そんなこと――っ!
あたしはもう声も出なくなって、ただ小さくこくんと頷いたのだった。
(続)
以上です。続きは近いうちに。
結婚して1年も経てば、官位も進んでいるだろうと思ったのですが
どのぐらい進むのが妥当か、呼び方はどうなるのか謎のため
据え置き……ごめんよ、高彬。
ジャパネスク、キテタ ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!
原作の雰囲気そのままで、凄く嬉しいです。
同僚にからかわれちゃうところや、律儀に勉強するところが、
いかにも高彬って感じで大笑いしました。
瑠璃の直情型のところも、相変わらずですねw
尼さんになって鴨川に、のセリフも懐かしかったです。
続きを激しく期待していますので、是非ぜひ読ませてください。
頑張れよー>高彬w
ヤッター!!ジャパネスク、誰か書かないかなぁ・・・と思っていた所にキター!!
>>613さん乙です!
>>614さんの言うように原作の雰囲気そのままでとっても(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イーイ!!
続き楽しみにしてます!!
乙!続き楽しみにしてます。いきなり浮気か? と
嬉しいカウンターっすw
はじめてゾヌから書き込んでるんだけど、
ノートンに結構どまどっていけませんわ
ジャパネスク、キタ、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!
>613さん乙〜。ディモールトGJ!
>614さん>615さんの言う通り、原作に近い雰囲気でむっちゃウマイ。
ついこないだ漫画の方読み返してたモンで、いい具合にトリップできますた。
神キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!キララァ*・゜゚・*:.。..。.
本当に原作っぽくてウマイです。続き楽しみにしてます。
読んでたら、また原作を読みたくなってしまったよ…
コミック版と原作、再購入してくるかなあ。
続き楽しみです〜!
読んでくださった皆様、ありがとうございます。
前回でミスハケーン_| ̄|○
>609の下から6行目
×「じゃ、じゃあ、どうして今日はいつもと違ったのよ」
○「じゃ、じゃあ、あんなことどこで覚えてきたのよ。いつもと全然違ったじゃない」
直したはずのものが直ってませんでした、すみません。
上記のように脳内変換していただけると嬉しいです。
>607-612の続きです。
今度は、高彬は正面からあたしに接吻した。夜具の上に座りこんだ形で、あたしは首を
わずかに傾げてそれを受ける。
ついばむように何度かくり返していたのが、次第に深いものになっていく。互いに舌を
絡め合って、その感触を追い求める。
「ん……」
接吻にうっとりしている間に、小桂は肩から落とされて、あたしは小袖姿になっていた。
高彬の手が襟元からそっと忍び入ってきて、あたしはつむっていた目にぎゅっと力を入れた。
この時代、ブラジャーなんてものはない。小袖の下はすぐに肌だ。
「緊張してるね、瑠璃さん」
高彬が含み笑う。
「…ばかっ」
見抜かれて、あたしは高彬から顔をそらした。
ええ、そうよ。緊張してるわよ。まるで初めての夜の時のように、不自然に自分の身体
に力が入っているのがわかる。
1年も前に結婚して、それなりに(小萩や他の女房が言うことには、高彬の訪いはかな
りまめ……らしい)仲よくもしてきたってのに、おかしいと自分でも思うわ。
でも、でも、それもこれも高彬のせいなんだからねーっ!
すけべな同僚が贈ってきた変な絵巻物で勉強したというし、次になにされるか不安でし
かたない。あんまりすごいことをされないといいんだけど。
高彬の骨張った手があたしの乳房をおおう。もうすっかり男の手だね、高彬。
年下だ年下だと普段は子ども扱いしてるけど、ここのところ高彬の身体が急速に変わっ
ていってるのには、あたしも気づいてた。
武人として腕も立つ高彬は、その辺のひょろっとした貴族のぼんぼんどもとは違って、
鍛えられてはいたけれど、やっぱり首の細さや胸回りの薄さに年の若さが現れていた。
だけど、最近はたくましさが加わってきた……ように思う。いや、細っこいのは相変わ
らずなので、身びいきといわれればそれまでなんだけどさ。細身は細身でも骨太になって
きたというか。
もう18歳だもんね。
きっとこれからどんどん変わっていくんだよね。
でもきっと、どんな風に変わっても、あたしはあんたが好きよ。ずっと好きよ。
「……、っ……ん……」
やだな。やっぱり緊張しているせいかしら。
いつもより息があがるのが早くて、あたしは唇を食いしばる。
高彬の手のあるところから、じんじんじんじん痺れが広がっていく。それに、その……
小袖は着たままだし、横になってもいないので……身動きすると、胸の先端に布がこすれ
て……それも、痺れを生みだすもとになっていたり……。
「!」
高彬が首筋に吸いついて、あたしは自分でもビックリするぐらい身を震わせてしまった。
高彬も驚いたみたいだけど、すぐに耳の下から喉元をくすぐるように舌先を転がし出す。
や、やめて。やめてよー!
くすぐったいだけのはずの行為に意外なほど煽られてしまって、あたしは身悶えした。
「瑠璃さんは、首筋が弱かったんだね。知らなかったよ」
きっとまだまだ、知らないことがいっばいあるよね、と高彬が呟く。あたしの首のあた
りに顔を伏せているから表情はわからないけど、なんだか声は嬉しそうだった。
一方のあたしは泣きそうよ。
嫌だというわけじゃないわよ。でも、どこが弱いとか、あからさまこと言わないでよ。
なんだか自分の秘密が暴かれているような気がして、恥ずかしくて恥ずかしくてどうし
ようもなくなってしまう。
「んんっ」
高彬の指が先端に触れた。軽く摘むようにしてもてあそぶ。
こういうのは今までにもあったけど、いつもよりずっと刺激が強く感じられて、あたし
は喘いだ。身体が、とても敏感になっている。
うまく力が入らなくて、座っていることさえつらい。つんつんと高彬の小袖を引っぱっ
て合図してみたけれど、高彬は左手であたしの背を支えて、横たえようとはしなかった。
いつの間にか小袖の腰ひももほどかれて、前がはだけてしまっていた。首筋をたどって
いた高彬の唇が、胸へと降りている。
ぬめりのある舌が、すっかり立ち上がっている先端を包むと、ビリビリと痺れが背筋を
はい昇っていった。
「ひゃ、あ、……あ、たか、たかあき……っ」
まともに言葉を紡ぐこともできない。のけぞるあたしを、高彬は左腕一本で支えている。
右手は――。
「い、いやぁ……っ」
いまさら崩れた膝を閉じてみても、もう遅い。
奥へと入りこんだ高彬の指が、あたしの中を探る。あたしはもう、頭に血が昇りきって
しまって、くらくら眩暈すら感じていた。
「すごい。初めてだ、こんな……」
高彬が呟く。独り言みたいで、思わず言っちゃったという感じだった。
何がすごいのよと突っ込みたかったが、とても恥ずかしいことを言われそうな予感がし
て口を閉ざす。
そのうち、あたしの耳に今まで聞いたことのないような音が聞こえだした。
その音は、あたしの身体からしている。
湿った水音のような……でも、それより粘りつく感じの……。
やっぱり、これって――!
心の中で悲鳴を上げて、あたしはふたたび固く固く目をつむった。
そそそりゃ、あたしも人妻になって1年。女の身体のそういう現象を知らないとはいわ
ないわ。だけど、こ、こんな、音がするぐらい……ちゃうなんて初めてよ。
「あ、ああっ……、たか、あきら……高彬……っ」
固く閉じた瞼の裏で、閃光が弾ける。
昔読んだ絵巻物には、こういう時は瞼の裏が緋色に変わると書いてあったけど、どちら
かというと天雷だと思うわ。
それも、今日はとびきりの雷よ。さっきから間断なく痺れが全身を走り抜けて、震えが
止まらない。吐く息は火のように熱いわ。
「高彬……たかあきらぁ……」
ぶるぶる震えながら、あたしは高彬にしがみつく。
ふと、あたしの胸元から顔を上げた高彬が、優しく接吻してくれた。それでちょっとだ
け安心して、手の力がわずかに緩む。
背中にまわっていた高彬の左手がさがって、あたしをそっと夜具に横たえた。それもま
た、あたしをほっとさせた。
座ったままでは安定しなくて、身体が頼りなく揺れてしまうから心細かったのよね。
たけど、安心したのもつかの間、高彬があたしの脚を持ち上げた。ぎょっとして目を開
くと、ありうべからざる場所に高彬の、しっ、舌が……!
「たたたたたた高彬! なにすんのよっ」
腰を捻って逃れようとしたのだけど、がっしりと捕まえられていてかなわない。高彬の
頭に手をつっぱって、退けようとしても駄目だった。
そもそも全身が痺れきってしまって、力なんかろくに入らないのよ。
「……あああっ」
さっきまで高彬の指のあった場所に、ぬるりとした感触を感じて、あたしは身体を強ば
らせる。なに? 指とはぜんぜん違う、息も止まりそうなほどの強い刺激。
「っあ、ああ、やぁっ、んんっ」
制止の言葉は意味のない喘ぎに変わってしまう。
はしたないと思う気持ちは意識の隅に残っていて、あたしをどうしようもなく恥ずかし
くさせるのだけど、声をこらえることはできなかった。
身体が勝手に仰け反り、脚が空を蹴る。痺れは全身を駆けめぐり、骨の髄までとろけき
ってしまいそう。心の蔵はうるさいぐらいに早鐘を打っているし、頬は燃えるみたいに熱
いし、頭は完全にのぼせきって、も、もう、あたしは気絶寸前よ。
た、高彬のバカーっ! あんたなんてこと覚えてくるのよ。いや、それよりも高彬の同
僚よっ、いったいどんな絵巻物をこいつに見せたのよ!
「ひゃあああああっ!」
ひときわ大きな雷に全身をうたれて、あたしの身体が跳ねる。高彬の舌が、いちばん敏
感な場所をとらえたのだ。
そこに尖りがあることには、ずっと前から気がついていた。触れられると自分がひどく
乱れてしまうことも。
「た、たかあき、そこ、そこは、ああああっ」
止めようとしたけれど、またもや言葉にはならなかった。なまあたたかくてざらりとし
た感触が、尖りを包んで震わせる。
「や、あ、あ、あ、ああああああああ――っ!」
あっという間に、あたしは極みへと追いつめられてしまった。
(続)
また続いてすみません。次で終わります。
GJ!(;゚∀゚)=3ムッハー
エロさと原作の雰囲気とが絶妙で素晴らしい!
ホント、素晴らしいです。
文体は原作に忠実なのに、原作とは違うエロが溢れていて堪りません。
高彬は相当真剣に、「お勉強」したみたいですねw
瑠璃だったらきっとこうだろうな、高彬もまんまだよ、と頷きながら読みました。
続きがとっても楽しみです。
文がこなれて読みやすいし、文体、原作にほんと忠実!
続き楽しみにしています!!
GJ
やっていることはエロいのですが、雰囲気に品があるというか、
下品なエロさではないところがなんとも(*´д`*)ハァハァ
次で終わってしまうのが惜しいですね。
いや上手いなー。
「女の子」のエロだ。
だからすんなり読めるんだなあ。
えーと「ちょっと大人のコバ○ト文庫」って感じでしょうか。
(今のコ○ルトは、もっと凄いことやってそうだが・・・・・)
そういう甘酸っぱいのイイナア・・・・。
最後まで楽しみにしております。
GJ!!
ほんと、すばらしいです〜!!
原作で、ちょっと「仲良く」する場面を挿入するとしたらこんな感じ。
瑠璃の照れ隠しがとてもかわいい。
高彬が、説明した後、「続きをしてもいい?」なんて瑠璃に確認するところなんか
彼そのままです〜
あ〜もう少し楽しませてくださいませ〜∠( ̄ヘ ̄)
>607-612、>621-626の続きです。
「瑠璃さん、大丈夫?」
息も絶え絶えなあたしの頬に、高彬が手を添える。それだけでも肌が粟立つような感覚
を覚えてしまう。あまりにも過敏で、苦しいぐらいよ。
「たかあきらぁ……」
自分でも思いがけず甘えるような声音で呼びかけてしまった。
高彬の目が大きく見開かれて、それから噛みつくように接吻された。
た、高彬。息ができないよ。
高彬の身体が、膝を割って入ってくる。つい、あたしは身体をずりあげてしまった。
高彬が再度身体を進めてくる。でも、あたしはまた上に移動する。
い、いや、わざとやっているわけじゃないのよ。逃げようとしてるつもりもないんだけ
ど、そのう……だって、高彬、ちょっと乱暴なんだもん。ううん、乱暴というのは言い過
ぎかもしれない。ただ突然、急いた感じになった。
それに、今でさえこんな状態なのに、高彬を受け入れてしまったら、どうなってしまう
のか……。べ、別に怖がっているわけじゃないんだけどさ。
何度か無言の攻防をくり返した後、焦れたのか高彬はあたしの身体をひっくり返した。
うつぶせにされたあたしは、はじめは高彬が何をする気かわからなくて、背中から抱き
しめられるまで呆然としていた。
ち、ちょっと待って。まさかこの格好で!?
あたしは泡を食って、高彬の下から逃れようとした。それがかえってまずかった。浮か
せた腰に、固い熱を感じて硬直する。
「やぁっ、高――……」
背後から一気に貫かれて、あたしは大きくのけぞった。夜具をきつくきつく握りしめる。
高彬がゆるゆると動きだす。顔が見えないせいか、あたしの中の高彬の存在をいつもよ
り強く感じてしまう。それがさらにあたしの羞恥心を煽った。
高彬、こんなこと本当に絵巻物にあったんでしょうね!?
う、嘘だったら承知しないんだからね――っ!
「あ、んんっ、んぁっ、あ、く……っ」
控えめだった高彬の動きが、徐々に激しさを増していく。
もう、あたしの口からはとめどもなく嬌声があふれ出していて、それがまた身悶えする
ほど恥ずかしい。けど、止められない。
腕の力も抜けきって、上体が支えられなくて突っ伏してしまう。腰は高彬に支えられて
いて、よくよく考えると、いや考えなくてもすごい格好していて泣きたくなってしまうの
だけど、もうそんなことどうでもいいという気もしたりして、我ながらおそろしい。
「瑠璃、さん……っ」
せっぱつまったような声がした。
こういう時しか聞けない、高彬の声。わずかにかすれているんだけど、それがまた艶っ
ぽくてゾクゾクしてしまう。
ああ、でも、待って。待って。
あたしはともすれば飛びそうになる意識を必死に引き戻して、声を紡いだ。
「たか、高彬。お、おねが、い……お願い、このままは、いや。…顔、見た、い……」
少しだけ間があって、高彬が身を引いた。離れていく感覚に、ぶるりとあたしは身震い
する。
脱力して夜具に倒れこんだあたしを、高彬が抱きかかえて仰向けにしてくれた。
「……どうしたの?」
ようやく見られた高彬の顔は、困ってるようでもあり、憮然としているようでもあった。
「なんでもない」
「だって、変な顔してるわ。……怒ってるの?」
「違うよ。まあ、えーと、男の都合というか、身体の問題というか……瑠璃さんには関係
ないことだから」
大きく息を吐きだしてから、高彬は微笑んだ。
途中がごにょごにょした小声でよく聞こえなかったんだけど、ちょっと苦笑っぽかった
にしろ、笑ってくれたからあたしは安心する。
「高彬、好きよ」
おおい被さってくる高彬の首にしがみつき、あたしは心をこめてささやいた。
「ぼくも好きだよ、瑠璃さん」
高彬の返事にも、同じぐらい心情がこもっていると感じたのは、あたしの自惚れじゃな
いはず。
「ふ……」
わけいってくる高彬を、今度は逃げずに迎えることができた。
腰が触れるほど奥まで入りこみ、高彬は一瞬身体を止めたけど、すぐに動きを速めた。
やっぱり普段より少し性急な気がする。もしかしたら、高彬もいつになく昂ぶっている
のかしら。
「ぅあ、ああっ、や…あ……ああっ、んんっ、あああっ」
眩暈がするほど激しく揺すぶられ、あたしは急速に高められていった。はしたないとか、
恥ずかしいとか、そんなことももう考えられなくなって、ただただ高彬を受けとめる。
熱に浮かされた視界に、高彬の顔が映る。何かを堪えているようにひそめた眉。ぎゅっ
と食いしばられた口元。熱に潤んで、でも痛いぐらい真剣な瞳。上気した顔にほつれ髪が
幾筋かかかっていて、それがたとえようもなく色っぽい。
――こんな高彬の顔を見られるのは、生涯、あたしひとりね。
ふいに痛いほどの幸福感が胸いっぱいに広がって、あたしは高彬の首にかじりついた。
「る、瑠璃さん……っ」
高彬がなぜか焦った声を出したけど、構わずぎゅーっと抱きしめる。体の奥から、心の
奥底から、幸せな気持ちが満ちあふれていく。
高彬がため息をついた。顔は見えないんだけど、困っている気配。なんだか、さっきか
ら困らせてばかりね。そんなつもりはないんだけど。
そうか、あたしがかじりついているから、高彬の動きを邪魔していたのかと気がついた
のは、高彬が身を起こした時だった。当然、首にかじりついていたあたしも持ち上がる。
「あぁ……!」
身体がずるりと下にさがった。より奥に高彬を感じてあたしの背がしなる。高彬はあた
しを抱えこみ、いっそ荒々しいほどの動きで突きあげる。あたしはもう、息もできない。
閉じた瞼の裏で閃光が何度も何度も散り、身体が小刻みに震え出す。
「ひぁ、あああっ、高彬……たかあきらぁ」
全身が燃えあがる。
熱い。熱くて苦しくて辛くて切なくてとけてしまいそうよ。
気がつくと、勝手に涙まで流れだしていて、なにがなんだかもうわからない。
とてもとても幸せな気持ちと灼けつく痺れが渦を巻いて、頭の天辺からつま先まで駆け
抜け、遙か高みにあたしを連れて行く。
下腹に感じた灼熱に真っ白に意識が染め抜かれ、あたしはそのまま気を失った。
精も根も尽き果てて、翌朝になってもあたしは動く気力もなかった。
高彬が心配そうにあたしを覗きこむ。
「ごめん、無理をさせてしまったね。その……途中から、ぼくもおさえがきかなくなってしまって」
小桂を頭からかぶって突っ伏したまま、あたしは首を横に振った。昨夜のことを思い返
すと、恥ずかしくて顔もあげられない。
最後の方は切れ切れにしか覚えてないけど、ものすごく、み、乱れてしまった気がする。
いつの間にか小袖を身につけてるし……。小萩を呼んだとも思えないから、たぶん高彬が
着せてくれたのよね。あたしったら昨夜は素裸で―――……。
かーっと顔が火がついたように熱くなって、あたしは小桂の中で身を縮めた。
慎みのない姫だ、少しはおとなしくしなさいと、さんざん言われてきたあたしだけれど、
自慢じゃないがその手のことに関しては奥手だったのだ。まあ、頭に血がのぼって、人前
で「姫ややを生みわける」なんて叫んでしまったこともあるけれども、それは置いといて。
こと、夫婦の契りに関しては、慎みぶかい方だった、と、思う。
それが昨日は――。
で、でも、いつもいつも慎みを持てと言っている(うちのひとりの)高彬本人が、嬉しそ
うにしてるのだから構わないかしら。
「瑠璃さん、怒っているの? 顔を見せてよ」
あたしは小桂をはがされないよう、しっかり握りしめ、ぶんぶんと首を振って否定した。
相変わらず女心のわからないやつめ。怒っちゃいないわよ。あんたが嬉しいのなら、あ
たしも、まあ、いいかって思えるし。
ただ……。
「高彬。もう宿直ですけべな同僚たちにからかわれても、のせられちゃ駄目よ。絵巻物と
か贈ってきても、無視すんのよ」
これだけは、と思って、あたしは小桂の中から高彬にクギを刺した。これ以上おかしな
知恵つけられちゃ身が持たないわ。
「大丈夫だよ。もう何を言われてもかわせると思う。心配いらないよ」
照れくさそうに笑っていた高彬の声が、ふいにイタズラっぽいものに変わった。
「だけど、ぼくとしては感謝したい気分だな。あんなに可愛い瑠璃さんが見られたんだか
ら」
「な……っ」
あたしは絶句した。臆面もなくなんてこというのよ、こいつは!
小桂が燃えてしまうんじゃないと思うぐらい、羞恥に火照っているあたしの耳に、身を
かがめた高彬がそっと囁く。
「絵巻物にかかれていたことは、ほかにもあるんだ。……そのうち、また、ね?」
まだあるの!? かかか勘弁してよ。そんなことにまで勉強熱心にならなくていいのよ。
高彬のすけべ! ばかーっ!
そう、心の中で、さんざん叫び声をあげつつも。
あたしは、なぜか、こくんと頷いてしまったのだった。
(終)
以上です。読んでくださった皆様、ありがとうございました。
感想がとても嬉しく、励みになりました。感謝感謝です。
リアルでキタですよ!
GJです!!
GJ!&乙でした〜
いや〜堪能しました。これからも高彬のがんばりに期待したいと思いますw
萌えマスタ
まもなく始まる人妻編の漫画が
違う眼で読めそうです。
GJですた!続編もキボンヌ。
乙華麗GJ
ほのぼのとしたオチが「らしくて」とってもよかったです。
激萌えました。
乙です。GJ!
萌えますた。
ジャパネスク、堪能させていただきました。
凄くかわいく、凄く色っぽく、おまけにキャラも本当に立って
いてすばらしい。
生真面目な高彬だから、まじで四十八手勉強しそうだ。
(平安期にはないか???藁)
どうもお疲れ様でした。大変楽しゅうございました。
神の後で恐縮ですが投下します。
「不思議のたたりちゃん」の乃呂井×多々里です。
マイナーですが、前の書き込みで自分の他にも好きな人がいて嬉しかったんで、勢いで書いてみました。
原作はいろんな意味でエロから縁遠いんですけど…なんとかやってみました。
《作品データ》
【タイトル】不思議のたたりちゃん 【作者】犬木加奈子
【出版社】講談社 【掲載誌】月刊少女フレンド他 (91〜98年)
【コミックス】KCサスペンス&ホラー 全7巻
【内容】
いつも皆から容赦なくイジメられる主人公・多々里ちゃんが、
たたりを使ってイジメっ子たちをこらしめる、ちょっとギャグ風味な一話完結方式のホラー漫画。
【キャラクター】
神野多々里(カミノタタリ)…主人公。心優しきイジメられっ子。
ひどいイジメっ子には毎回たたりでお仕置きする。日記を書くのが日課。
乃呂井翔(ノロイカケル)…多々里のライバル。呪術が使える。多々里を目の敵にして
何かと嫌がらせをするが、本当は多々里が好き。
(ちなみにまともに登場するのは5巻のみ)
【備考】中学3年生になったと想定して書いています。(原作は中2までの話)
「くっそ〜、多々里の奴……今に俺様の力を思い知らせてやるからな……!」
深夜。ここはとある民家の一室。一人の少年が何事かぶつぶつと呟きながら分厚い本を熱心に読みふけっている。
彼の後ろの書棚には呪術や魔術などに関する不気味な本ばかりが所狭しと並べられ、部屋の所々にはロウソクが灯されている。
およそ中学3年生の男子とは思えない異様な雰囲気の部屋の主の名は、乃呂井翔。
その名の通り、呪いを操ることができる少々変わった少年である。
彼には目下、最大のライバルがいた。その名は神野多々里。乃呂井とは同じ中学校の同級生である。
乃呂井の呪いに対して、彼女はたたりという、神がかりの力を使うことができた。
一緒に学校の支配者になろうという申し出を断られて以来、乃呂井は何とかして自分の力を認めさせようと、何度も多々里に挑戦しているのだが、今のところ連敗中だ。
それなのに多々里自身は、クラスメイトから一致団結してイジメられるような、幸薄いイジメられっ子だったりするのである。
そもそもライバル視しているのは乃呂井の側だけで、多々里にとっては、乃呂井の呪いは他のイジメっ子達の嫌がらせと同レベルでしかない。
それが悔しくて、乃呂井は今夜も、呪いの研究に励んでいるのである。
(――――――『相手の能力を奪い取る方法』……?)
ある呪術の紹介が乃呂井の目に止まった。この呪いをかけると、その者のどんな能力でも、自分のものにできるというのである。
「そうか……そもそもあいつの力を奪ってしまえば、
俺様があいつに負けるという事もなくなるな……。こいつは使えそうだ……」
読み進めると、断り書きがある。この呪いは異性にしか効かないらしい。多々里は女だから問題はない。
そして肝心の呪いのかけ方はというと――――まず、日光の入らない小部屋を用意する。
そして部屋中にこの呪いのための特別な呪符を張りめぐらせ、部屋全体に呪いをかけた状態にする。
あとはその部屋の中で――――呪う相手と、体を交える。
「っ………なっ…な、何ぃ!?」
乃呂井は椅子から転げ落ちそうになった。どうやらこの呪いは、精を媒介にすることが必要となるらしい。
「俺様が……た、多々里と……!?」
普段は血色の悪い顔がしだいに赤らんでくる。呪術という変わった趣味を持っているとはいえ、
乃呂井も思春期の健康な男子である。性に対してもそれなりの興味をもっていたが、ろくに恋愛経験もないのに、
いきなり女と交われと言われては、戸惑うのも無理はない。しかも相手は、あの多々里である。
しかし、しばらく逡巡した後、乃呂井は決心した。
「ふ、ふん、そうだ、これ位でうろたえていてどうする……。俺様は将来最凶の呪術者になるんだ。
この程度の事をこなすくらい、どうって事ないはずだぜ……」
顔は引きつっているが、ともかくも実行することにしたようだ。
最凶の呪術者よりも先に犯罪者になりそうである。
そんな事には思い至らないのか、乃呂井はもう勝った気になっていた。
「ふっふっふ……待ってろよ多々里……お前の力を奪って、
お前をただのイジメられっ子にしてやるからな〜〜〜!!」
深夜の住宅街に、乃呂井の高笑いが響いた……。近所迷惑な男である。
数日後、乃呂井は放課後の音楽準備室で多々里を待ち伏せていた。もちろん呪いの準備は完璧だ。多々里は近頃初めてできた唯一の友人、よし子のいる教室に出向くため、いつもここの前を通るのだ。
「ここなら人も滅多に通らないし、声も響かないからな……おあつらえ向きだぜ」
この日のために、乃呂井は男女の営みを日夜研究していた。
未経験だからといって、いざという時にあせってみっともない所を見せるのは御免だったからだ。今では知識だけは一人前である。
もっとも、一方的に襲われる多々里にしてみれば、相手が何を知っていようが関係のない事なのであるが。
「来たな……」
顔半分が前髪で隠れた少々暗い顔立ちの少女が、廊下の向こうからこちらにやって来ている。
乃呂井はリコーダーを取り出した。別にこれから一人で演奏会を始める訳ではない。
リコーダーは乃呂井の闇の力を引き出す道具なのだ。乃呂井はゆっくりと、リコーダーを奏で始めた。
「うわっ!?」
多々里は音楽準備室を通り過ぎようとした矢先、何かが自分の体を引っ張るのを感じた。
見えない力が、多々里を音楽準備室の中に引き込んでいく。その力があまりに強すぎて、多々里は中に入った拍子に転んでしまった。
「あいたたた……」
ふと顔を上げると、そこには自分を見下ろす乃呂井がいた。
「ふん、相変わらずトロくさい奴だな」
こんな奴に敵わないでいるのだから、余計腹立たしい。だが、それも今日で終わりだ。
「乃呂井!?なんだぁ、またヤナ夫達かと思ったよ……」
ヤナ夫達とは以前から多々里をイジメている男子グループである。
まるで以前にもここに連れ込まれたかのような多々里の口ぶりが、乃呂井には引っかかった。
「おい多々里、なんでヤナ夫達がお前をこんな所に連れてくるんだ!?」
「その……ここなら人も来ないし、声も聞こえないから安心だ、って…こないだ強引に……」
男というものは得てして考えることが同じなのだろうか。乃呂井は嫌な予感がした。
「それで奴ら、お前に何をしたんだ!?」
「え?えっと、あの…体を触られたり、スカートの中に手を入れられそうになったり……」
「な、何ぃ!あいつらお前にそんな事をしたのか!?」
乃呂井は一瞬血の気が引き、その後すぐに頭に血が上っていくのを感じた。
「う、うん…。あっ、で、でも、その、ヘンな事される前にたたりを使って追い払ったから平気だったよ」
「それでもお前が奴らにあちこち触られたのは事実だろうが!!」
(くそっ、あいつら呪い殺してやる……!!)
言いようのない怒りが乃呂井の中に湧き起こった。
「なんてハレンチな奴らだ!普通学校でそんなことするか!?」
自分がやろうとしていることは忘れてしまったらしい。
「多々里、お前もお前だ!たたりという力を使えながらいっつも生ぬるい仕返ししかしないから、
あいつらも懲りずにお前にそんな真似するんだよ!少しはあいつらを支配しようとかいう考えはないのか!?」
「そ、そんな、支配なんて……」
乃呂井のやけに激しい剣幕に多々里は面食らった。懲りずに多々里をイジメているのは乃呂井も同じなのだが。
多々里には彼が怒っている理由がよく分からない。
「あたしはただ、みんなと友達になりたいだけだよ……」
またこの返事だ。乃呂井はイライラした。普段からイジメで吊るされたり、土に埋められたりしても、
次の日には平然と学校に来ている女である。その上、いつかそんなイジメっ子達とも友達になれると信じている。
こいつはつくづく、お人好しというよりただのバカだ。
こんな調子では、今度狙われた時は触られるなんてものだけではすまないかもしれない。
「バカッ!だからお前はイジメられっ子なんだよ!
友達なんかいなくてもどうにでもなるだろうが!
あいつらは一度こてんぱんに叩きのめしてやらないと、また同じ事するぞ!」
多々里は一瞬考え込んだように見えた。が、やはり首を縦には振らない。
「……乃呂井が心配してくれるのは嬉しいんだけど、やっぱりあたしは……」
「し……っ、心配なんかするか!!」
怒りで紅潮していた乃呂井の顔が、ますます赤くなる。
「たたりでさんざんこの俺様をひどい目にあわせたお前が、
その辺の奴らにいいようにイジメられていたんじゃ、俺様の立場がないだろうが!」
「あっ、そうかぁ……。だから、さっきからあんなに怒ってたんだね」
(相変わらず勝手だなぁ……)
多々里は呆れつつも、ようやく納得したようだ。
「……ふん、分かればいいんだよ……」
乃呂井は少々複雑な気持ちになった。確かに今の言葉も本音ではある。
しかし、それだけの理由でこんなに腹を立てている訳ではないという事は、彼自身もよく分かっていた。
多々里が他の男に触れられたことが、欲望の対象として扱われたことが、何よりも乃呂井には我慢できなかったのだ。
手酷い目に遭ってきた恨みと、同じような力を操る者としてのライバル意識。
そして、それ以上に深い、多々里への想いを、こんな時はいやでも思い知らされてしまう。
「えっと……それで、乃呂井はあたしに何の用なの?」
そんな乃呂井の複雑な心境など知る由もない多々里の呑気な声に、乃呂井はふと我に返った。
そうだ、自分の目的は、多々里の力を奪い取ること。そうすれば、イジメられてもたたりを使えず、
追い詰められた多々里は、自分を頼らざるを得なくなるだろう。自分のそばに置いておける。
……他の奴らに触れさせることもなくなる。
「俺様がお前を呼んだのはな……」
意を決してじりじりと多々里に近づいていく。
「お前を使って、俺様の力を、より強いものにするためだよ、多々里!」
「えっ……?……っ!?」
多々里が何か聞き返そうとするより早く、乃呂井は多々里を引き寄せ、強引に唇を押し付けた。
(なっ、なんで……!?)
身をよじって乃呂井から逃れようとするが、力強い腕が多々里の体を抱きすくめ、身動きが取れない。
初めてのキス。初めての抱擁。羞恥とあせりで、無垢な多々里の顔は真っ赤になった。
しばらくして唇を離した乃呂井は、防音用に床に敷かれたカーペットの上に多々里の体を押し倒した。
「のっ、乃呂井……!?」
「ヤナ夫達の時みたいに、たたりを使おうったって無駄だぜ。
この部屋には俺様の呪いがかけられているからな……。せいぜい大人しくしているんだな」
気持ちとは裏腹の強気な言葉を吐いてみせて、乃呂井は再び多々里の唇をふさいだ。
今度は舌が多々里の唇を這い、強引に中に侵入してくる。
「ん、んん……っ!」
乃呂井の舌が、逃げようとする多々里の舌を絡めとる。
くぐもった音が口の端から漏れ、それが多々里の羞恥心をますます刺激した。
乃呂井は口付けを続けたまま、制服の上から多々里の体を撫で回し始めた。
胸から腰へ、腰から太腿へ、ゆっくりと手の平を移動させていく。
その手つきは先程からの傲慢な口調とは裏腹に、
不器用ながらもまるで壊れ物を触るかのように優しく、丹念なものだった。
(あれ……な、なんでだろ……ヘンな感じ……)
強引にされているはずなのに、不思議と嫌悪感も不快感もわいてこない。
深い口付けと、自分の体を撫で回す乃呂井の手に対して多々里が感じているのは、激しい羞恥心と、
その奥でわずかながらも確実に敏感になっていく甘やかな感覚だけだった。
ヤナ夫達の時は、ひたすら不快だったのに。その事実は多々里を戸惑わせた。
(……あたし、あたし、おかしいよ……)
自分が分からず煩悶している多々里の唇を、ようやく乃呂井は離した。
やっと自由になった口で、多々里は精一杯懇願する。これ以上変な気持ちになりたくなかった。
「の、乃呂井……もうやめてよぉ……」
「……怖いか?」
乃呂井が聞いた。長く口付けていたせいだろう。少し息が荒い。頬もわずかに紅潮している。
そして、気のせいだろうか、その眼差しは、まるで自分をいとおしんでいるかのように見えた。
クラスの男子からの侮蔑と嘲笑の視線にはもはや慣れきっている多々里であったが、
今までこんな風に誰かから見つめられた事はなかった。多々里は妙に気恥ずかしくなって顔をそむけた。
顔をそむけたことで、多々里の細い首筋があらわになる。
乃呂井はその首筋を伝うように下から上へ舌を這わせ、耳たぶを軽く咬み、息を吹きかけた。
「ひゃ、ひゃあ……っ」
体に電流が走ったような生まれて初めての感覚に、多々里は思わず声を出してしまい、ますます恥ずかしくなる。
「……まだこれからだぜ」
耳元で囁く声にも敏感に反応してしまう。その声がわずかに上ずっている事に気付かない。
乃呂井が精一杯強がった上での言葉であることなど知る由もない。
ただ、おかしな感覚に飲み込まれないようにするのに一生懸命だった。
乃呂井は多々里のリボンタイを解き、制服を脱がしにかかった。
わずかに震える手で一つ一つボタンをはずしていく。ブラウスをはだけ、飾り気のないブラジャーのホックをどうにかはずすと、
中学三年生にしては未発達ながら女の子らしいふくらみが露わになる。
乃呂井は、細くて頼りなげな、初めて見る女の子の体にしばらく見入っていた。
それが多々里には恥ずかしくてたまらない。
(抵抗しなくちゃ……しなきゃいけないのに……)
心のどこかで受け入れている。今まで人の悪意しかぶつけられてこなかった自分にとって、
こんな風に優しく、誰かに扱ってもらうのは、生まれて初めてだったから。
(……なんであたしは、こんな事されてイヤがってないんだろう……
乃呂井だって、あたしをいつもイジメてるはずなのに……)
なされるがままになっている自分が、乃呂井以上に恨めしい。
多々里が思い悩んでいる間に、乃呂井は自分の制服を脱ぎ、少年から大人になりかけたその上半身を晒した。
そして多々里と密着するようにきつく抱きしめた。自分よりずっと広い肩幅や胸板を直に肌で感じ、
多々里の鼓動はより速まる。肌を通して伝わってくる乃呂井の心音も、自分と同様に、速く高鳴っていた。
(ホントに何考えてるんだろう……。乃呂井も、あたしも……)
「あっ……!」
急に体がビクンと反応した。多々里の胸の先端に、乃呂井が口付けたのだ。
右手はもう一方の胸を優しく揉みしだいている。
「ん……、ふ……っ」
自分の敏感な部分をなぞり、はじく乃呂井の舌。小ぶりな胸を優しく包み刺激する乃呂井の指。
服の上から触られるものとは比べ物にならない快感が、多々里を襲った。
胸への愛撫はそのままに、乃呂井は左手で多々里の太腿をゆっくり撫でながら、
スカートの中の下着に手を掛けた。
「あっ……!ダ、ダメだよそんなとこ……っ!」
多々里は快楽に溺れそうになりながらも、必死で足を閉じて侵入を阻もうとしたが、
乃呂井の指は強引に下着の中へ入り込んでいく。
「やだやだ……っ、やめてよぉ……っ!」
指は更に奥へと進み、いつの間にか濡れていた多々里の秘部に行き着いた。
恥ずかしさでカアッと体が熱くなってくる。乃呂井がかすかに笑ったような気がした。
(やっぱり乃呂井は、あたしをイジメて楽しんでるんだ……)
恥ずかしくて消えてしまいたい。それなのに、乃呂井の巧みな指に、唇に抗えない。
「ああ……っ!」
不意に乃呂井の人差し指が、多々里の中に入ってきた。
指は内部で円を描くようにうごめき、抜き取られる。それが何度も繰り返された。
官能を直接刺激されるような感覚が多々里をかき乱す。
「……はぁっ、あ……っ、ああっ……、や……っ!」
行き場のない快感を逃がすように、自然と口から上ずった声が漏れる。
悦びの証が奥からますます溢れ出し、乃呂井の指をよりなめらかに、より深くすべらせる。
これだけでもおかしくなりそうなのに、乃呂井の親指が多々里の小さな芯を攻めたててきた。
「やっ、やだっ、あぁっ、ああぁっ!」
全身を貫かれるような甘い痺れ。抗いようのない快感が、多々里の体を支配していった。
怖い。自分の体が自分のものではないみたいで。自分がどうにかなってしまいそうで。
「のっ、乃呂井ぃ……っ、おねが……っ、も、もうやめ……てぇ……!」
哀願が通じたのか、乃呂井は多々里への愛撫を続けるのをやめた。
快感の波からようやく開放され、荒く息をつくしかできないでいる多々里は、
ぼやけた意識の中で、自分の下着が抜き取られていくのを感じた。
これから乃呂井が何をするのか、なんとなく分かる。自分はたぶん、それを待っているんだ……。
乃呂井が覆いかぶさってきた。落ち着いてきた脈拍が、また速くなっていく。
「力……抜いてろよ」
耳元で囁かれる少しかすれた低い声。多々里は小さくうなずいた。
乃呂井はゆっくりと、多々里の中に入っていった。
「っ……!」
鈍い痛みが多々里の体を走ったが、声には出さないで耐える。
乃呂井は自分より一回り小さな多々里の手を包み込むように握りしめた。
そしてどうにか最後まで腰を沈ませた。
「っ……、はあ……っ、はあっ……」
互いに詰めていた息が吐き出され、緊張が解ける。乃呂井は多々里の背中に手を回し、強く抱きしめた。
多々里は痛みの中で、指によるものとはまた違う、甘いうずきを確かに感じていた。
「多々里……」
乃呂井が自分の名を耳元で囁く。唇を重ね、軽く舌を絡めてくる。
多々里はそれを受け止めながら、なんとなく分かってきた。
(乃呂井は……違うんだ……)
普段は自分をしつこくイジメていても、同じように自分をイジメている他のクラスメイト達とは、
多分、きっと、違う。ただ、何が違うのかまでは、鈍い多々里にはよく分からなかった。
「……動かすぞ」
だいぶ痛みも落ち着いてきた。多々里は小さくうなずく。
乃呂井はゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっ……、んん……っ、うん……っ、あ……!」
繰り返し貫かれる度に、甘い感覚が体の中で増幅していく。
そんな体の変化に合わせるように、乃呂井の動きも少しづつ速く、激しくなっていった。
「あ……っ、はあ……っ!ああ……っ!!」
何も考えられなくなってくる。快感だけが体を、心までも支配する。
気の遠くなっていく自分を恐れて、多々里は必死で乃呂井の体にすがりついた。
「……っ!多々里……っ!」
乃呂井の方も限界に近づいてきている。
「っあ………!!ああっっ…………っ!!」
多々里が絶頂に達したのと、乃呂井が果てたのは、ほとんど同時だった。
安堵と気だるさが二人を包み、しばらくの間、何も考えず、乃呂井は多々里に体を預けていた。
その温かい体の重みが、多々里を安心させた。荒い息をつく音だけが、狭い音楽準備室に響いていた。
時間がたって、気持ちが落ち着いてくると、先程の行為の重大性に気付き始めて、
二人はどちらからともなく体を離した。
互いに背を向けて服を着直し始める。気まずい空気が流れた。
乃呂井はちらりと多々里のほうを振り返った。多々里は黙々と制服のブレザーのボタンを留めている。
強引にあんなことをされて、傷ついただろうか。乃呂井は不安になった。
計画的にやっておいて何を今さらである。しかし、男心は複雑なのだ。
乃呂井としては、できるだけ優しくしたつもりだった。無理やりに抱いておいて勝手な言い分だが、
それでも他の男達とは違うということだけは分かって欲しかった。でもそれはやはり、勝手な言い分でしかない。
沈黙に耐えきれなくなったのは、乃呂井の方だった。
「……何か言えよ……多々里」
「えっ……?」
多々里がこちらを振り返る。
「……ああいう事、されたんだから、何か言いたいことあるだろ……?」
「…………」
多々里はすぐにまた目をそらした。しばらく沈黙が続く。
乃呂井がいたたまれなくなった頃に、ようやく口が開かれた。
「そ、そりゃあ、すごく恥ずかしかったけど……」
多々里は乃呂井と目を合わせないまま続ける。
「でも……乃呂井にされたこと、……イヤじゃなかったよ」
思ってもみなかった多々里の言葉を聞いて、乃呂井は驚いたと同時に少し安堵した。
「……………変な奴だな、お前って」
制服の上着をマント代わりに羽織り、所かまわずリコーダーを吹いている男にだけは
言われたくない台詞だ。と多々里が思ったかどうかは定かではない。
「あ、あは……」
妙な決まりの悪さと気恥ずかしさが二人を包んだ。今なら、素直になれるかもしれない。
「多々里……お…俺様は……」
乃呂井が何かを言いかけた矢先、ガラリと音楽準備室のドアが開いた。
「やだ、多々里、こんな所にいたの?あんたがあんまり遅いから、あたし探してたのよ」
「ヨッちゃん!!」
それは多々里の友人、よし子だった。よし子は多々里と一緒にいるのが乃呂井だと分かると、
あからさまに嫌な顔をした。彼女は乃呂井のことが気に入らないのだ。
「ちょっと、なんであんたが一緒にいるのよ!?また多々里に妙なちょっかい出すつもりだったのね!
変な事される前に早く帰りましょ、多々里!」
すでに『変な事』はされてしまった後である。これ以上追及されるとまずいと感じた多々里は、
すぐさまよし子のもとへ走り寄った。
「ご、ごめんね、ヨッちゃん、探させちゃって。さっ、帰ろ!」
そして多々里はよし子と一緒にさっさと外に出て行き、乃呂井は音楽準備室に一人残された。
「ふん……あっさり出て行きやがって……。そんなに友達が大事かよ……」
少し忌々しく思いながら、乃呂井は部屋の隅々にある呪具や呪符を片付け始めた。
「まあ、今のうちにせいぜい仲良くしておけばいいさ。
今回の呪いでより強くなった俺様の力で、お前の友達なんかすぐに引き裂いてやるからな……」
と、いつもの腹黒い笑みを浮かべつつ部屋を見渡すと、一枚の呪符がドアの近くの床の上に落ちている事に気付いた。
おかしい。呪符は全て壁に貼り付けておいたはずだ。そういえば、たたりの力を手に入れた割には、
自分が特に変わった感じは受けない。嫌な予感がする。
「まさか……」
乃呂井は思い出した。多々里がこの部屋に入る際、勢いあまって転んだことを。
その拍子に貼ってあった呪符が剥がれたのだとしたら……。一枚でも抜けていると呪いの効力はないのだ。
「くっそ〜〜!多々里の奴め!どこまで俺様の邪魔をすれば気が済むんだー!!」
性質の悪い逆恨み以外の何物でもないが、そこが乃呂井の乃呂井たるゆえんである。
いつもいつも、多々里に関わる事は自分の思い通りに行かない。可愛さあまって憎さ百倍とはこの事だ。
乃呂井の多々里への恨みはますます深くなっていった。
次の日からは、またいつもの日常と変わらず、乃呂井は事あるごとに多々里に嫌がらせをして、
その度にたたりのお仕置きに遭うのだった。
(やっぱりあたしには、乃呂井が何考えてるのか、全然分かんないや……)
乃呂井が多々里に勝てる日も、素直になれる日も、まだまだ先のことになりそうである。
以上です。
犬木作品でエロって、つくづく無謀なことをやったなぁ自分・・・。
あんまりエロくないわりに長くなってしまいましたが、
読んでくれた方どうもありがとうございました。
こんな意表を突いた、思いがけない作品のSSが読めるのが総合系の面白さだよなあ。
GJでした。
!Σ(゚д゚lll)
レス番ちょうど666で終わってたよ…たたられそう…
あの強烈すぎる絵を脳内変換して読んだら…
萌えた!
やべえ、脳内変換なしの犬木絵そのまんまでも、萌えちゃった…。
>666さん
原作知らなかったけど面白かったよ、GJ!
GJ!乙!!
誰か星座でエロ書いてくれないかな、
麦倉先生×ノリミ萌え…(書こうとして挫折)
私は有閑倶楽部が読みたい。
魅×野きぼん。お嬢様と不良モエー
有閑はスレがあるじゃないか。
有閑ならセーシロー×ユーリに萌えだな
有閑は難○板に専用スレがあって、保管サイトもあるよ。
長くやってるから、どのカプのも充実してる。
まず3日は帰って来れないなw
難民行ってきた。すげえなー。ユーリでできるとは思わんかった。
>>676 会社休んで読んでる我・・・・・・・・・もうだめぽ
おしえてちゃんですまんが、難民とはどこのことかマジレスたのんます。
ハケーンしますた。スマソ (´・ω・`)
岡田あーみん作品のエロが読みたい……。
こいつら100%伝説の極丸×お姫様が読みたい〜〜っ!
ネ申様お願い……。
せめて同志、いませんか?
あーみんだったら
ルナティックの
ルイ×薫子なら
ss保管庫にあったよ
test
613さんのSSを読んだら懐かしくなって
コミクスを読み返してみたら、
昔、鷹男の帝×藤宮さまの二人が大好きだったことを
思い出した。
当時リア小だった自分には、本当にお似合いに見えたんだよなー。
鷹男と高彬と瑠璃の3P……とか考えた私は汚れきっている_| ̄|○
上でちょっとあったけど、のだめ読みたい。
ぎゃぼーっ
が、スキだ。久々に男女モノで、カップルに萌えた。
>685
…私も読みたいです…コソーリ
689 :
名無しさん@ピンキー:04/05/26 06:34 ID:++z1mhxx
ジャパ感動(≧∀≦)
小さなお茶会のSSってありまつか?
キューティーハニーFの早見青児とハニーSSきぼんつったら蹴られる?
一応少女漫画誌の連載だったしw
元のも含めてけっこう好きだったんだよ。
>>691 それならいっそ黄昏のプリンスのとかのが見てみたかも。
彼が出てくるたびタキシード仮面…と生暖かく笑っておりました。
>>691 マイナーすぎるから私の書き込みかと思った
私もきぼんと言ってみるw
ご近所の勇介×バディ子が読みたい。
プラネット・ラダーの最終巻読んで
かぐやとセーウの初夜が読みたくなってしまった。
両方とも初めてだったから、大変だったろうな…。
>692
それいいね。
引き際良すぎたことない?黄昏王子。
タキシード仮面とセレニティに萌えてたから青児とくっついたのが
少々不満だった(生暖かくてスマーソw)
そういや、セーラームーンコポーの正統派SSどこにあったかなあ。
原作クンツァイトとヴィーナスに萌えた。
原作クンツァイトとヴィーナスに萌えた。
原作クンツァイトとヴィーナスに萌えた。
あああっ。
すみませんすみません。
接続状態が不安定だったみたいです、すみませんすみません。
>>700 原作クンツァイトとヴィーナスは自分も萌え。
ついでに原作前世エンディミオン×セレニティ、原作初期まもうさも好き。
あとクインベリルも萌え。この人はむくわれないのが切なかったけど。
原作のほうってこのスレってわけにはいかないだろうか?
ほかのセラムンスレみんなアニメスレだし。
原作ってか、あれは竹内のが原作ってわけでもなかろうと思う。
>>666 遅レスだけど、大変面白うございました。
総合スレだからあんまり作品について語れないけど(語りたいけどね)
短く纏めると あ り が と う と日記には書いておいた。
704 :
名無しさん@ピンキー:04/05/28 03:59 ID:zZCBCvVQ
連&キョーコ、書いてくれないかなあ…
705 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:09 ID:zZCBCvVQ
連じゃないけど、
尚×キョーコ。めっちゃ初期のあたりで。
…はじめは誰よりもボロボロの服を着ていて不幸でも
最後は誰よりも美しくなって
誰からも愛されながら王子と幸せに暮らす「お姫さま」のお話が大好きだった…
いつか私もお姫さまのようになりたい…それが子供のころの夢だったのよ。…
ああ、今日も疲れた…
昨日からちょっと風邪気味だったみたいで、身体がだるい。
でも一日でもバイト休むと、お家賃払えないしな。
食事はだるまやの女将さんが残り物でいろいろくれるし、やはり寝込む訳にはいかない。
それに…保険もないから、どうせお医者さんにもいけないし。
尚ちゃんはもう2週間も帰ってこない。…
どんどんテレビに出るようになって、忙しいんだろな。でもちゃんとお布団で寝ないと身体大丈夫かしら?
栄養も片寄ってるんじゃないかな。家に帰ってきたら、ちゃんとバランスのいいご飯作ってあげられるのに。
それに………
溜まってるんじゃないかな…
706 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:10 ID:zZCBCvVQ
若い健康な男子だもの。
家にいる時だって毎日してたのに…私が生理中の時は、ものすごく怒って暴れたもんね。
「ふざけんな!テメエは男ってもんがわかってねえ!キョーコ!一日でも溜まるとイライラすんだよ!」
そういって口や手でしてあげたもんね。
2週間も…尚ちゃん自分で出してるのかなあ…
ううん、尚ちゃんいつも
「この俺が、そんな猿みたい真似する訳ネエだろ!俺だぞ?」
って言ってたもん。ああ、可哀想。尚ちゃん…。
13歳になった頃からずっと毎日私がしてあげてたのに。
アイドルって禁欲的なのね。
私はあんまり気持ちよくないんだけど、尚ちゃんは私がよがるのがあたりまえだって思ってるから、一生懸命感じた振りするんだ…。
「どうだ、どうだ?キョーコ、いいだろう?もっと腰振れよ。もっと欲しいだろ?」
だから尚ちゃんが望むセリフをいってあげるの。
「ああっすごいっいいっいいわっ大きいのっ尚ちゃんっ大きいっもっとっもっとちょうだいっああっいっちゃうっいくいくいくっ」
研究したわ。コンビニでレディスコミック立ち読みして。
人前で読むのはなんだかすごく恥ずかしいけど、ムダ遣いはできないんだもの。
立ち読みしながらぶつぶつ呟いて覚えていると、男の人にすごくいやらしい目で見られるのよね。
707 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:11 ID:zZCBCvVQ
…でも、レディコミの漫画は、なんであんなに気持ちよさそうに狂ったみたいになってるんだろう。
尚ちゃんがいっちゃう寸前に何となくゾクゾクしてくるんだけど、最初から気持ちいいってことはないんだ…。
どうしよう、私は不感症なんだろか。
でも、なんであんなのが気持ちいいんだろう?ただヒリヒリするだけなのに。
中に入れられるよりキスされたり胸を吸われたりする方が気持ちいいのに…
キスはめったにしてもらえないからかなぁ…胸もめったに触ってもらえないし。
知ってるんだ。尚ちゃんはグラビアに出てる女の子みたいに、胸でモノが挟めちゃうよな大きいおっぱいが好きなの。
私だから毎日牛乳飲んで腕立て伏せをやってるのに、胸が大きくなるどころか、二の腕がえらく筋肉質になっちゃった…なんで???
どうすれば尚ちゃんがいうように、尚ちゃんのモノを胸で挟めるくらい大きくなるんだろう。
やっぱりお金ためて豊胸手術しなきゃダメかなあ…
でも毎日飲むピルのお金も馬鹿にならないしなあ…
尚ちゃん、コンドーム嫌いなんだもん。
外出しも失敗したら危ないし。第一尚ちゃんは中出しするか、私の口の中に出すか、私の顔にかけるかしか絶対しないし。
私は尚ちゃんの赤ちゃん欲しいけど、尚ちゃんがトップスターになる間では子供にかまけてる暇はないもんね。
いつでもできるようにピルは欠かせないもん。
708 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:13 ID:zZCBCvVQ
ああ、それにしてもだるい…
生理が…そうかそろそろだ。だから何となくだるいのかな。胸もなんか敏感になってる。
でもたぶん、計ってないけど少し熱あるんじゃないかな。
今日は1時まで尚ちゃんを待ってから早めに寝た方がいいのかもしれない。
マンションの下まで来ると、私達の部屋に明かりが見えた。
!!!!
尚ちゃん、帰ってる!!!!
慌ててエレベーターも使わず階段を駆け上がるとドアを開け放った。
「尚ちゃああああああああん!!!!!?????」
709 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:14 ID:zZCBCvVQ
「でかい声出すな!近所に気付かれたらどーすんだっ!」
「だって…だってぇ」
嬉しい!私達の部屋に尚ちゃんがいる。
私の大好きな王子様…
街灯ポスターや、テレビでもいっぱい見かけることが多くなったけど、素顔のこんな尚ちゃんを知ってるのは私だけ。
「着替えとりに来ただけだ!まったく、ビールもおいてねえのかよ、シケてんな。」
「ご・ごめんね?あ、でもプッチンプリンは用意してあるんだよ?たべる?」
「………おう」
尚ちゃんが幸せそうにプリン食べてる間に、急いでご飯の支度に取りかかる。
お野菜もいっぱい使って、尚ちゃんの大好きなお肉はいつ帰ってきても食べられるように仕込んである。
厚さ3cmのステーキ。ちょっとマリネしてあるから柔らかくて美味しいんだ。
ご飯をセットした時、後ろから尚ちゃんが私を抱き締めた。
ああん……………しあわせぇ…………
「キョーコ、飯なんかいい。脱げよ。」
710 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:15 ID:zZCBCvVQ
え?尚ちゃんもう我慢できないの?
「え、でも…お風呂入ってないの私。汚いよ?」
イライラしたように尚ちゃんは
「ンなもんいいから早くパンツ脱げッてんだよっ!!」
そういいながらもうジーンズのベルトをはずしてる。
仕方ないなあ…エプロンをはずそうとした時、尚ちゃんが台所の調理台に私を突き倒した。
「ああっ!」
マリネしたお肉に顔を突っ込んだ私。
後ろから頭を押さえて私のジーンズをおろそうとグイグイ引っ張る。
「ま・待って、尚ちゃん…今、今ベルトはずすから…」
慌てて自分のベルトをはずし、ジッパーを下げると尚ちゃんはぐいっと私のジーンズを引き降ろしお尻から私のあそこを触った。
指を2本、グイグイ突っ込んでくる。い・痛いィ…
「ううんっ!ああん、ああん」
痛い。痛いけどここで痛いなんていったら、また尚ちゃんが怒る。
下唇を噛みながら、レディコミで覚えた嬌声をあげる。
711 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:16 ID:zZCBCvVQ
「うわっ!」っと尚ちゃんが飛び退いた。
振り返ると尚ちゃんの指に黒っぽい血が付いている。
いけないッ!!!はじまっちゃったんだ、生理!
「てめえ、どういう了見なんだよ!なんで生理中なんだっ!」
…どうしようっ…尚ちゃんすごく怒ってる…
「俺はいいとこのひとり息子だぞ?血なんて触らせんな汚らわしいぜ!」
「ご・ごめんなさいっ!あの、し・尚ちゃん!口でしたげるよっ!」
「うるせえ!俺は今日突っ込みたかったんだよっ!キョーコ!お前は俺の御機嫌とりが仕事だろっ!生理なんて俺に合わせてずらせよな!」
そんなの無理だよぉ…
でも尚ちゃんは王子様だから、無理なんていっても聞かない。どうしよう…
712 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:17 ID:zZCBCvVQ
「そうだ。」
尚ちゃんはティッシュをひとつかみつかむと私のあそこに突っ込んだ。
「ああん!なに?」
「キョーコ、お前には罰をやんなきゃな。俺様の手を血で汚した罰だ。」
そういうと台所のオリーブオイルをつかんで手にとった。
「ひいいいいいっ!!」
尚ちゃんが指でオリーブオイルをお尻の穴にずぶっと入れた。
「いやあああああっ!尚ちゃん!!そこはダメッ!汚いよっ!お願いっ許してぇぇぇぇぇ!!!!」
グイグイ指を押し込んでくる。
「汚ねえ?ンなのはあとでお前がキレイに俺様を清めればいいんだよっ!
こっちに入れるんだ。つべこべいうな!」
そういうと尚ちゃんのモノがいきなりずぶっと突き入れられた。
713 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:18 ID:zZCBCvVQ
「ぎゃあああああああああっっっっ!!!!」
受け入れるのに力を抜いていた訳じゃないのにズルっと奥まで突き上げられた。オイルで抵抗をなくされたらしい。
でもすんなり入ったとはいえ、ものすごい激痛!!身体がまっぷたつになるかと思うくらい。
あそこに入れられるのもヒリヒリして痛いけど、
こんなに鳥肌がたつくらい痛い訳じゃない。
レディコミのまねをすることなんてまるっきり吹っ飛んで、ただ痛さに見悶えた。
「痛いィィィィ!!尚ちゃん!痛いよォおお!!やめてぇぇぇぇ!!」
「うるせえキョーコ!お前が悪いんだろぉ?
俺がせっかくやってやるってのに生理になんてなりやがって。罰だぜこれは。
へへへ、そのうち気持ちよくなるからまってろっ!」
尚ちゃんは大きくグラインドをしてからズンズン私のお尻を突き上げだした。痛い!痛いよお!!こんなのちっともよくない。
歯を食いしばるけど、尚ちゃんのモノが引き出されるたびに鳥肌が立ち、突き上げられるたびに「ぐううっ」っと声がもれるほど痛い。
714 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:19 ID:zZCBCvVQ
「ふっ…ふっ…ふっふっ…」
尚ちゃんの息が気持ちよさそうにもれる。ああ、尚ちゃん、気持ちいいんだ…
私は突き上げられる痛みに涙を流しながら、引き出されるたびになんだかゾクゾクと鳥肌がたつくらいに変になるのがわかった。
ああ…なんだか…尚ちゃんのモノが出ていく時が。すごく…ああ、…あああ…
「ああ…ん…ひいっ!!ふわ…ん…ぎいいっ!」
気持ちよさと痛さが交互にやってくる。
「うううっ…キョーコ、いいだろう?こっちの穴も…うう…締まるぜえ…
ほらほら…もっと鳴いてみろや…いいだろう…??」
いけない!レディコミしなきゃ。
「ああんっああんっいいっいいよっ」
………ああ、でもなんか、本当になんか…せつなくなってくるぅ…
715 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:20 ID:zZCBCvVQ
「お・お前、尻の穴の方が好きなんじゃないのか?すっげえ、中熱いぞ。
うううう…お前、前よりこっちの方がいいぞ、尻の中がびくびくしてるぜ」
尚ちゃんの突き上げが、だんだん早く激しくなってくる。
ああ…ああ…なんか変……
「しょう…ちゃあん……あああんん…ふううっ…あああんっ…」
ああ、なんか、なんかおかしいィ…
これがセックスの気持ちよさなのかしら…
お尻の穴の中の気持ちよさもそうだけど、なんだかあそこの方も熱くなってくるのぉ…
「ふんっふんっふんんっ!!」
尚ちゃんがラストスパートに入った。
ああ、ああ、ああ、ああ、ああ、ああ、なんか変…ッ
このまま突かれたら、もしかすると、あのレディコミみたいに狂ったような快感を味わえるんだろうか…?
716 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:24 ID:zZCBCvVQ
「うううっ…」
突然尚ちゃんの動きが止まってお尻の中でビクビクっと尚ちゃんのモノが脈打つ。
いっちゃったんだ…。
ああ、なんだか、なんだか私は変。
もの足らないような…むずがゆいみたいな…思わず太ももを摺り合わせる。
なんだかもっと…もっとしたいような…
「ふうっ」
尚ちゃんはお尻から自分のモノを抜いて、くるりと背中をむけていた。
「げえっお前、血がティッシュから溢れてるじゃん!俺に付いてるぞ、何とかしろよ!」
え?ああ、あそこに突っ込まれたティッシュからもれちゃったのか…
慌ててだるくなった身体に鞭打ちトイレに駆け込むとズルリとティッシュをとった。
ドロっと血が………?…ううん、血もそうだけど、透明なドロリとした液体が混じる。
セックスすると最後の方に出てくるのと同じだ。
717 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:31 ID:zZCBCvVQ
「おい!まだかよ!」
いけない。
ささっと自分の後始末をしてタオルを濡らし、尚ちゃんの後始末をする。
ピロリロリ〜
尚ちゃんの携帯がなった。
「はい。ああ、祥子さん?」
マネージャーさんだ。
尚ちゃんのモノをキレイに拭き取り、私の血が付いたところもキレイに清めた。
…それにしても…あの感覚…
もしかすると、私の身体も、ちゃんと尚ちゃんに答えられるように開発されてきたのかもしれない。
だとすると、嬉しい。私の身体が尚ちゃんに合ってきたってことだもの。
「え?なんだそうなの?戻れそうなの?こっち。うんうん。わかった。じゃあ、事務所でまってるわ。」
電話を切ってから尚ちゃんのモノがぴくんっと跳ねた。?
「なんだよ、それならわざわざこっちに戻らなくても…」尚ちゃんはとても楽しそうに笑った。
「?尚ちゃん?」
楽しそうに笑う尚ちゃんの顔を覗き込んだら、すうっと尚ちゃんの目が冷たく光った。
「行くわ。」
「え?もう??今すぐご飯にするよ?食べていって?」
「お前のビンボくさい飯なんか食えるかよ。仕事だ、事務所に戻る。」
「そんな…じゃあ、今度はいつ帰って来れる?」
「さあな。」
冷たく突き放されたようで、さっきまで近くにいたのに、今はものすごく遠いような感じがする。
尚ちゃんは何かをぶつぶつ呟いていたけど、私にはよく聞こえなかった。
718 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:32 ID:zZCBCvVQ
「尚ちゃああん…」
目の前で冷たくドアを閉められて、涙が出た。
だんだん遠くなっていく気がする…尚ちゃん…
でもでも、尚ちゃんは私の王子様だよね?
いつか、いつか、迎えに来てくれるんだよね。
エレベーターに乗りながら尚はさっきの独り言をまた一人ごちた。
「…ったく、祥子さんが戻って来れるんだったら、キョーコなんかで吐き出す必要はなかったんじゃンかよ。
まあ、いっか、アナルは俺も初めてだったしな。祥子さんのアナルの練習と思えばそんなもんだ。
へへっ、祥子さんの身体はたまんないからなあ。
今日は何発しようかな…」
サングラスをかけて顔を見られないようにした尚は、頭の中で祥子の裸体を思い描きながらタクシーをひらった。
尚ちゃんのために用意しておいたお肉を焼きながら、
私一人のご飯じゃ豪勢だよね…と苦笑した。
ぐらっと少しふらついた。
ああ、ちょっと熱があるんだっけ…
ふいに私のお尻の中から、尚ちゃんの液が流れてきてびくんっと身体が震えた。
帰ってくるもん。
また、この部屋に帰ってくるんだもん。
分厚いお肉を頬張りながら、テレビで歌う尚ちゃんを見てた。
END
719 :
すきっぷびいと:04/05/28 09:35 ID:zZCBCvVQ
個人的には連×キョーコが書きたいんだけど、まあ、前哨戦ってことで。
原作では尚とキョーコの間には肉体関係ないんだけど、
ちょっと不自然な気もするので…
ちとマニアックに流れてみました。
おあとがよろしいよーで………
720 :
名無しさん@ピンキー:04/05/28 16:30 ID:XCJptmbr
ジャパネスク 瑠璃×高彬
初めての夜編キボン
マニアックっつーより最低すぎて
読まなきゃよかった…OTZ
>719
お疲れ様。
原作で「肉体関係がない」のは漏れも不自然だと思う。
少女漫画=ファンタジーだと言われてしまえばそれまでだが。
まあ、あれだ。苦手な人もいるかもしれないし、特殊シチュの場合は
「鬼畜」とか「ア○ル」とかNGワードを最初にいれとくってのはどうでしょ?
書き手様方。
723 :
すきっぷびいと:04/05/28 17:17 ID:zZCBCvVQ
そっか…そーですねえ。失礼しやした。気をつけます。反省…
で、鷹男、瑠璃、高彬の3Pマダー?
誤字脱字はかんべんしてね。
スキビ好きだから期待して読んだのに、キョーコが馬鹿過ぎて話にならん。
いつでもヤレる相手を便器代わりにしたいっつー童貞男のファンタジーか?
誰に心情移入すればいいんだ?
ageまくってまで投下する話じゃないだろ。
頼むから、連×キョーコで、こんなキモイ話を書かないでくれ。
正直、登場人物に殺意を覚えた。
気持ちはわかるし自分もヘコんだ口だけど、
書くものを制限するのはさすがにどうかと…。
>722の言うとおり先にキーワードを入れるか、
問題がありすぎるような内容であれば
【レイプ】鬼畜陵辱投下専用スレ【スカトロ】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083240192/ など特殊シチュ専用スレにSSを投下して
アドレスと説明だけこのスレに書いて案内する、
とかすればいいんじゃない?
>705-は鬼畜スレに投下するにはぬるい気がするけどね…、
各スレの空気を読んで判断していただけるとありがたいです。>特殊シチュ書かれる方
あの〜、わかつきめぐみセンセのなんて需要あります?
So What?とかグレイテストとかって…古すぎるか orz
アナルは特殊なのか…
ごく普通のプレイだと思ってたよ…
僕はもう汚れてしまったんだね
731 :
727:04/05/28 22:37 ID:HQPoRkoX
>>728 すんません、そんなつもりはなかったんです。
本当にムカつく奴として書いたんならそれでもいいんではないかと。
>730
ヽ(・∀・)人(・∀・)ノナカーマ
ちょっと人を選ぶかもだが、断り書き入れるほどだとは
思っておらなんだ。
朝読んで、自分のツボには入らなかったのでスルーしてたんだが、今来て驚いた。
自分の趣味趣向にあわんからって書いてくれた神に文句言うなよ。
だからこのスレ神居なくなるんだよ。
とりあえずスキビの神はもうこのスレに書いてくれないだろうよ。
文句言った奴他スレロムって礼儀教わって来い。
少なくとも大量に書いてくれた神に乙位言え。
つー訳でスキビ神>乙。趣向は最初に書いた方が良かったかもしれないけど、私は蓮]キョーコのラブ編読みたかったよ。
キャラの名前間違っている時点でスルー対象。
>少なくとも大量に書いてくれた神に乙位言え。
最初に読んだ時に、スルーしたあなたが偉そうに言えることでは
ないと思うけど。
人のレスに対して文句を言うなら、自分が進んで灯をともしましょうね。
>729
需要ありあり。
個人的には月は東に日は西にキボンw
SoWhat?も大好きだが、スパイの人たちぐらいしか
できそうなのが思い浮かばない……
>736
馨くん好きだったよw
マイナーどころで主さまシリーズと言ってみる。
シニカルなSSで面白かった。
オチに救いがあれば、もう少し受け入れられたと思うけど
最低を貫いたのも御立派。乙でした。
>>705 アナル使ったからNGって問題じゃないんだよな。少なくとも私にとっては。
原作の方で、「あれ?もしかして松ってキョーコのこと好き?酷い香具師だと
思ってきたけど、違うの?」っていう流れになってるじゃん。
仲村さんの、そういう微妙でうまい描き方に萌えてる人間も多い。
なのに、松→キョーコっぽい雰囲気が一切無くて、キョーコの身体使って
マスかいてるだけの松には萌えられないってこと。
キャラや原作への愛情が感じられれば、アナルだろうが鬼畜だろうがOK。
でもそうじゃないから腹が立った。
名前を平気で間違えられるってことは、どのキャラでも良かったんでしょ?
>>733 SS書いた=神じゃないでしょ。
多くの人間が誉めるような名作SSを書いた=神。
>>739 鬼畜な言動にあなたは萌えない、しかし萌える人もいる。
鬼畜萌えの人がSSにして投下するのは自由。
別にここはファンサイトじゃないのでね、
作品への愛が感じられなくても構わない。
極論すれば抜ければいいんだよ。
ここは純愛専用ではないのだから。
鬼畜萌えの人がSSにして投下するのは自由。
それを読んだ人が感想言うのも自由。
たださ、お互いに相手の自由を尊重しあいましょうや。
SS書くなとか、文句言うなとか、匿名掲示板でそんなの
言い合ったって アホくさいでしょ。
とはいえ、その度に摩擦が起こりスレが荒れて
雰囲気が悪くなるのは歓迎できない。
後味が悪いかも、救いがないかも、というシチュであれば
先に宣言してほしいというのが正直なところ。
強制はできないけどね。
デーモン聖典のケツモナ読みたい〜
とおねだりしてみます。
デーモソもいいけど、花鹿やフィリシアのSSもイイナァと便乗してみます。
前略・ミルクハウスの涼音×芹香投下します
涼音さんに「一緒にいたい」といって、ぼろぼろ泣いて、
そうして二人でミルクハウスに帰ってきた。
ちゃんと男の人の格好をして、おまけに花束なんて持っている涼音さんと、
泣きながら、でも顔を赤くして照れたようにその隣にいるわたしを見て、
玄関先に出た水城さんは、全部ちゃあーんとわかってるわよという顔をしていた。
涼音さんもそうだけど、水城さんもわたしのことをなんでもお見通しなんだ。
そんなにわたしってわかりやすいのかしら? なんだか落ち込んでしまう。
わたしはわたし自身のことも、涼音さんのこともよくわからないのにな。
でも、涼音さんやさやかさんが言うには、わたしはそのままでいいんですって。
それがわたしの強みなんですって。
そんなわたしを涼音さんは必要としているんですって。
よくわからないけど、でも、わたしでいいって涼音さんが言ってくれるから。
好きな人が、同じように自分を思ってくれることは、素敵なことだと思う。
そうよね。一番大事なのは、わたしが涼音さんを好きだってことなんだもの。
……そう、思っていたの。
涼音さんは相変わらず、ちょっと気障で、
だけど勇くんと喧嘩するときは口が悪くなったり、
ときどきはやっぱり可愛い格好をしたり、
藤くんをからかって遊んでいたり、
水城さんとじゃれあったり、
そしてわたしには「信じてね」とか「愛してるよ」なんて言葉をいっぱいくれる。
……相変わらず。相変わらずなのよ。
わたしが出て行く前と何も変わっていない気がするのは、気のせいなのかな。
いつもどおりのひびは、居心地がいいのも確かなの。
でも、いままでどおりじゃいや、って思うのもほんとう。
恋人同士になれたはずなのに、不安に感じちゃうのはなんでなんだろう。
もっと違う涼音さんを見たいって言うのは、わがまま……?
「なあにあんたたち、じゃあまったく進展してないわけえ?」
水城さんがグラス片手にそう言った。
おつまみの乗ったトレーを運んでいたわたしは、
それを置くと同じようにグラスを手に取った。
「プロポーズまでしといて。まだキスもなしなんて、ねえ……」
水城さんは飲み干したグラスにもう一杯お酒をついでいた。
そうなの。よく考えたら、わたしたちの間にはまだなんにもないのだ。
や、やっぱりおかしいのかな?
女子高育ちで男の人とつきあったことなんてほとんどなかったわたしは、
どうもその辺の感覚がひとより――――水城さんに言わせれば「ねんねちゃん」らしい。
そういえば、生まれて初めてつきあった田代さんとも、
せいぜいが肩に触れられたぐらいだったっけ。
水城さんにそのことを言ったら、
「そりゃあ涼音ちゃんがあのボーヤのこと睨んでたからよお。
芹香ちゃんに手でもだそうもんなら、包丁が空を飛んで血の海で泥沼になってたわよ」
きゃらきゃらと笑う水城さんはとても楽しそうだわ……。
泥沼好きだもんね、水城さん。
でも。
「涼音さんは……いつからわたしのこと、好きになってくれたのかな」
わたしがミルクハウスに来たのは、1年半くらい前。
運良く東京の美大に受かって、北海道からこっちに出てきたときだった。
すごく素敵な洋館を見つけて、そして――その洋館の前で、涼音さんに会ったのよ。
初めて会ったときの涼音さんは、着物を着ていて、
まるで日本人形みたいにキレイだったっけ。
そりゃあ口は悪いし背も高かったけど、あんまりキレイだったから、
てっきり女の人だと思ってたのよね……。
いとこの藤くんの言葉で実は男の人だったってわかって、一緒に住むことになって、
それからは抱きついてきたりかわいいって言ってくれたり、
「好き」も「愛してる」もたくさん言われたけど。
あれはあいさつみたいなもので、でもいつから本気でそう言ってくれてたのか、
わたしにはわからなかった。
お酒をなめて、わたしはうつむいた。
「芹香ちゃんは……あの辺からよね、涼音ちゃんをはっきり意識するようになったのって。ほら、浪人が浪人決定した後らへん」
藤くんに好きだって言われて、どうしていいかわからなくて、藤くんが風邪引いて大学落ちちゃって、
わたしのせいだって自己嫌悪に陥ってたとき。
涼音さんが気を使って外に連れ出してくれて、山下公園でデートして。
一緒にホテルに泊まったけど、わたしが酔いつぶれちゃっただけで、なんにもなかったのよね。
「……うん、そう、かな?」
「涼音ちゃんは少なくとも田代のボーヤのときには本気になってたと思うけどね。はたから見てて嫉妬心が丸わかりだったもの」
「…………そ、そう、なの?」
わたしって本当に鈍い。
藤くんのときもそうだったけど、人からの自分への気持ちに全然気づかないんだ。
「でもねえ、恋に時間って関係ないわよ。水城おねーさまが言うんだから間違いない」
水城さんはいままでいくつも恋をしてきて、ついにこの間、勇くんのおとうさまである教授とめでたくゴールインをした。
「一目見て落ちちゃう恋もあれば、じっくり時間をかけてはぐくむ恋もあるのよ」
そういう水城さんは幸せそうで、ほんとうにキレイ。
「でもね……でも、じゃあ、1年以上涼音さんはわたしのこと好きでいてくれたのに、両思いになってもなんでなにもしないのかしら」
わたしがそう言うと、水城さんはははぁん、という顔つきになった。
「してほしいんだ、芹香ちゃんとしては」
わっ……なんか、そう言われると……。わたし、きっと真っ赤になってる。
だって、ねえ。き……キス、とか。言葉だけじゃやっぱり、たまに不安になっちゃう。
お夕飯作ってるときに後ろから抱きつかれたりすると、すっごくどきどきするんだけど、
でも涼音さんにとっては女子高ノリの延長みたいなスキンシップでしかないみたいで、
彼はぜんぜんよゆーなのだ。
そんなとき、ひょっとして意識してるのってわたしだけなのかな……とか思ったりしちゃって、
「ちゃんと」なにかして欲しい……っていうのは、やっぱりおかしい?
はしたなかったりするのかな。
「んーん、好きなひとに対してならすごく自然なことよ。相手に触れたい、自分に触れて欲しい……恋をしてれば当たり前の欲求なの。ちっともはしたなくなんかないわよ」
水城さんが優しく頭をなでてくれる。気持ちよかった。
ちょっとお酒が回ってきて、ふわふわしてる。
ふいに、なでてくれてた手が止まった。
顔を上げれば、こっちに向かってびしりと人差し指が突きつけられている。
「よし。芹香ちゃん、今から涼音ちゃんのお部屋に行きなさい」
み、水城さん?
「そうだ、迫ってみ! んでそのまま最後までいっちゃうのもありよ!!」
さ、最後って最後って、やっぱり最後?
水城さん、だいぶ酔ってるわね!?
でも、そうか。それもいいかもしれない。なんて、わたしも酔っちゃってるみたい。
どうしよう。行っちゃおうか、それでもし拒まれたら?
……えーい、こうなったら覚悟を決めるのよ!
「そうよ、頑張れ芹香ちゃん! いざとなったら押し倒せばなんとかなるって!!」
「はい、松本芹香、頑張ります!」
決戦への落し蓋……じゃなかった、ええと、火蓋。
火蓋は、今切って落とされたのだ。
樹木モノキテキテ−−−−!!!!
個人的には、立人×花鹿とかくらき×あつみ?(今、本が手元にないから正確な名前と漢字がわからん…)とかK2×もな
樹木モノキテキテ−−−−!!!!
個人的には、立人×花鹿とかくらき×あつみ?(今、本が手元にないから正確な名前と漢字がわからん…)とかK2×もな
そしてわたしは彼の部屋の前に立っていた。
涼音さん、もう寝てるかな。
お夜食差し入れたりしたことはあるけど、あんまり遅くに訪ねたことは一度もなかった。
よーし、勇気を出すの芹香!
こんこん、と軽くノック。返事がなかったらあきらめて、今日はこのまま寝よう。
そう思ったけど、ドアの向こうからはしっかりお返事がかえってきた。
「はーい」
涼音さん、起きてたみたい。ここまできたらもう後には引けないわ。女は度胸よ。
ノックの姿勢のまま固まってるわたしの目の前でドアが開けられた。
ちょっと驚いた様子の涼音さんの顔がひょいっとのぞいて、わたしはお部屋の中に招かれた。
「どうしたのー?」
水城ちゃんとお酒飲んでたんじゃなかったっけ? 女どうしとかいっちゃって、涼音をのけ者にしたくせにー。
涼音さんはそう言ってちょっとむくれてみせた。
本当に怒ってるわけじゃないことぐらい、酔ったわたしでもわかる。
「ひょっとして、いっしょに寝てくれる気になった?」
いつもの笑顔の涼音さん。
これは本当に本気で言ってるのか、冗談なのか、きっと酔ってなくてもわかんない。
でも今日は本気でとってみちゃう。もう決めたもの。
わたしはこくんとうなづいた。
とたんに恥ずかしくなって下を向いちゃったので見えなかったけど、涼音さんはきっとびっくりしてるだろう。
「……芹香ちゃん、酔ってるでしょ」
そりゃあちょっとは酔ってるけど、この気持ちは嘘じゃないよ、涼音さん。
わたしはうつむいていた顔を上げて、まっすぐ涼音さんの目を見た。わかってほしかったから。
目が合って、涼音さんの目の中にわたしが映ってるのが見えた。
わたしの目の中にも、きっと涼音さんが映ってる。
「芹香ちゃんの目に映る自分が、自分じゃ一番好きだよ」って言ってくれたことを思い出す。
あれはきっと涼音さんの本心だったんだな、って思った。
ねえ、わたしも、涼音さんの目に映るわたしが好き。
涼音さんはふっ、て笑った。そしたら涼音さんは。
「……?」
なにがおこったのか、一瞬わからなかった。
肩をそっとつかまれて、目の前には涼音さんの長いまつげ、そして唇には涼音さんの唇がくっついてた。
わたしはもうただびっくりして、息をするのもわすれて目を見開いてた。
しばらくして涼音さんは離れて、放心気味のわたしににっこりと笑いかけた。
時間にすれば数秒だったのに、すっごく長かった。
「おいでよ」
ベッドに手招きされたから、一気に緊張が襲ってきた。うわーうわー、どうしよー。
勇気を振り絞って近づくと、いよいよだと思って身体がかちかちに強張っちゃって、もうほんとうにどうしよう。
涼音さんはよいしょ、とベッドにもぐりこんで、わたしにスペースを空けてくれた。
「おひめさまは腕まくらをご所望されます? それとも普通の枕でいい?」
……あれ?
えーっと。
「なんにも、しないの?」
涼音さんはただ寝るだけみたいで、わたしはなんだかひょうしぬけした。
だって、え? それでいいのかなぁ。
わたし、なんのために今夜ここに来たんだっけ?
「うん。だって、芹香ちゃん、今酔ってるでしょ。僕としてはさ、こういうことはちゃんとしたいわけ。
申し出は嬉しいけど、お酒の力につけこんで抱いたりしたくないんだ。
芹香ちゃんがしらふで、それで僕とそうなってもいいって思えるようになるまで待つよ」
だから今日は添い寝だけね。涼音さんはそう言ってわたしに腕を貸してくれた。
優しいんだ、涼音さん。ちゃんとわたしの不安を見抜いてた。
うん、そうだね。今日はこのまま寝ちゃおうっと。
でもね、きっとお酒の抜けた明日のわたしも、涼音さんとそうなってもいいって思うと思う。
だから、明日の朝起きたら一番に言うわ。
本番は次で。それではお休みなさい。
>>752 樹モノみたいよね〜!!!
立人花鹿もみたい!ケツモナはもっとみたい!
>757
悶えながら待ってます。
楽しみだ。ああ楽しみだ。これで毎日が三倍くらい楽しくなる。
ミルクハウス、ご苦労様です。
芹香ちゃん、鈴音さんを押し倒せ、ごーごーって感じでしょうか。w
続きお待ちしております。
・・・・・にしても、若い頃の記憶って凄いわ〜。
文章読みながら、キャラ絵が全部思い出せた。
目を開けたら、すぐそこに涼音さんの顔があった。
えーっとえーっと。
ほけ〜っとなってるわたしのほっぺをつんってつついて、涼音さんはちょっと困ったみたいに笑った。
おきぬけの空っぽの頭が、静かにゆっくり働きだして、そしてわたしは昨日のことを全部思い出した。
……っきゃ〜〜〜っ。
恥ずかしかったけど、後悔とかは全然ない。
眠い目をこすって、わたしも涼音さんに笑いかける。
「おはようございます、涼音さん」
「おはよ、芹香ちゃん。よく眠れた?」
涼音さんのベッドはふかふかで、ふかふかのベッドが苦手であんまり眠れないわたしは、
でも昨日は平気で熟睡してしまった。
初めてこの家に来た日は、努力したけどちっとも眠れなくて、
自分の部屋のベッドをわざわざ固いのに換えてもらったぐらいなのに。
わたしは首をこっくんと縦に振った。
「はい」
それはやっぱり、涼音さんのにおいに抱きしめられてたからなんだろうな。
さあ、いつまでもこうやってベッドの上でお見合いしてるわけにもいかないの。
お酒の気配はすっかりさようならしちゃって、今のわたしはちゃんとしらふだ。
よしっ。
「すっ……涼音さん、あのねっ」
「ん?」
涼音さんは肩がこったのか、うーんと背伸びをして首を回していた。
「あっ、あのー、あの、あたしねっ、涼音さんが好きよっ」
言ったー!!
どきどきして止まらない。
涼音さんは目をぱちくりとしてわたしを見た。
そしてそれから。
「やーんうれしー、涼音も芹香ちゃん好きよっ」
思いっきり肩透かしを食らったわたしは、あやうくずっこけてベッドから落ちるところだった。
なにソレ、なにソレ、なにソレっ?
ひ、ひとが決死の思いで告白したことを、いつもの冗談でごまかさなくったっていいじゃないっ。
「……」
二の句が告げなくなって口をぱくぱくさせてるわたしを見ていた涼音さんは、突然ふきだした。
涼音さんはけっこう爆笑するタチなので、笑い転げる、といった表現がぴったりだ。
「……ご、ごめんごめん、芹香ちゃんがあんまりかわいーもんだからつい……」
「ひっどおーい、あたしはまじめに話してるのにっ!」
涼音さんてば、ずるいんだ。
そうちょっと拗ねたら、涼音さんはふいにまじめな顔になった。
「……そうだね、ずるいよ僕は。芹香ちゃんにはキレイなところしか見せたくないって思ってる」
今度はわたしが面食らう番だった。
涼音さん。
小さいころにおかあさまが亡くなって、おとうさまは浮気性で、反発してた涼音さん。
ほんとうはさみしがりで、コンプレックスのかたまりな涼音さん。
だけどわたしは、その全部を、涼音さんじゃなくて藤くんだったりさやかさんだったり、
別の人から教えてもらったんだ。
涼音さんは、過去の自分は嫌いだって言っていた。
わたしを好きな、今の自分を見て欲しいって、そう言ってた。
涼音さんは、わたしに気づいて欲しくないんだ。
それで涼音さんが安らいで笑っていてくれるなら、
わたしはいくらだって今の涼音さんだけを見つめてる。
……やっぱり、弱いなあ。こういうのを惚れた弱みって言うのかしら。
「でも、わたし、ずるい涼音さんもきっと好きなんだ。だって涼音さんだもん」
「芹香ちゃ……」
「わたし、もう酔っ払ってない。涼音さんと」
涼音さんはわたしが言うのをじっと待ってくれてる。
「ねっ……、寝たい、っていうのは、ちゃんとわたしの意思だから!」
あーんもお、顔から火が吹くかと思ったよー。
だ、大丈夫よね、退かれたりしないわよね?
ベッドの上でふたりしばらくお地蔵さんみたいになって。うう、気まずいわ。
先に口を開いたのは、涼音さん。
「僕も芹香ちゃん好きだよ」
涼音さんは、今度はふざけなかった。すごく真剣だけど優しい目をしていた。
わたしはその澄んだ目に吸いこまれそうになって、次の言葉をどきどきしながら待った。
心臓が爆発しそう。これ以上ないって速さで脈を打ってる。
「今夜、部屋で待ってて」
「部屋?」
「うん、芹香ちゃんの部屋。僕が行くから、だから待ってて」
「こぉらー、早く起きてこないと朝食片付けちゃうよー?」
朝ごはんの支度をして、テーブルを整えて、
寝起きの悪い4人(今日は涼音さんはちゃんと起きてるので、5人じゃなくて4人ね)を起こす。
食卓につく水城さんはちょっと二日酔い気味で、あれからひとりでまた飲んでたみたい。
でもゆうべ自分が言ったことはきっちりしっかり覚えてるらしく、ウィンクなんてされてしまった。
昨日はキスまでだったって言ったら、どういう反応するんだろう。
あら? よく思い返してみると、そもそもわたし、最初はキスをして欲しかっただけなのよね?
それがゆうべ、水城さんとの話で盛り上がっちゃって、最後までいっちゃうのもありかななんて思えてきて。
一回キスをしてもらったら、もっとしてもらいたくなっちゃって。
わたし、欲張りなのかなあ……。
食べ終わると勇くんは学校、藤くんは予備校、
残っているのは水城さんとおじさま、そして涼音さんとわたし。
大学は9月中旬まで夏休みだから、このあとわたしはたいてい
食器を洗ったりお洗濯をしたり掃除機をかけたり、つまりは主婦業にいそしむんだけど、
今日はそのほかに自分の部屋を掃除しなくっちゃ。
普段からなるべく身の回りはきれいにしてるけど、もっとちゃんとやっておきたかった。
なんたって、今夜、涼音さんと……だし。
そう思ったらもうあちこち気になりだして、細かいところまでやっていたら、下から呼ぶ声が聞こえた。
「せっりかちゃーん、おなかすいたー」
え、もうお昼?
慌てて時計を見ると、あらら。12時だわ。
いつのまにか時間がたっていたらしい。
しょうがない、またあとでやろうっと。
わたしは大きな声で返事をした。
「はいはーい、今行きまーす」
今日のお昼はなんにしよう、なんて考えながら階段を下りると、涼音さんしかいなかった。
「あれ? おじさまと水城さんは?」
「デートがてら外で食べてくるってさ」
水城さん……。
これってやっぱり気を使ってくれたんだろうけど、でもでも昨日の今日でふたりっきりって。
やだ、なんだか緊張する。静まれ心臓。
「……芹香ちゃんさあ、無理してない?」
「えっ!?」
せっかく静まりかけた心臓が、おもいっきり飛び跳ねた。
「僕、気は長いんだって言ったでしょ。焦らなくってもいいよ」
「むっ、無理なんかしてないもん!」
嘘じゃない。
無理をしてるんじゃなくて、恋愛初心者で若葉マークだから、
どうしたらいいのかちょっと困ってるだけなのよ。
「涼音さんこそ、あたしのこと子供だと思ってるでしょ」
思わずむきになって、そう言い返してしまった。
そりゃあわたしは19にしては子供っぽいかもしれないけど、大学2年なのに高校生に間違われたこともあるけど、
だからってほんとうに子供なわけじゃない。
だいたい、年だって涼音さんとひとつしか違わないし。
あ、なんだか泣きそうになってきた。
もーう、涼音さんのばかばかばか。女の子の気持ちちっともわかってないんだっ。
「ご、ごめん。僕が悪かったよ。だから泣き止んで、ね?」
「泣いてないもんっ!」
涼音さんはまいったな、て感じでわたしを見てる。
……呆れたかな。
ちょっと不安になって、手で顔をぬぐおうとしたら、涼音さんの黒くて長くてキレイな髪の毛がさらりと揺れた。
涼音さんってふいうちのキスが得意なんだ。
「良かった、泣き止んだ」
あんまりびっくりして、涙がひっこんだだけよっ。だ、だってまだ一回しかしたことなかったんだもの。
あーあ、勝てないなあ……。
「続きは今夜、ね」
そう言って涼音さんはいたずらっぽく笑った。
つ、続きって。うわーうわーうわー。
あーもお、わたし、今日一日じゅうどきどきしっぱなしでいなきゃいけないのかしら。
前途多難な気がするわ。
本番は次、と言っておいて申し訳ないのですが、書いていたら前ふりが伸びてしまいました。
すみません。では。
>>768 なつかしいのキテタ― !!
おまちしてます。
前半の作中にあらすじがはいってるあたり親切だなぁと思ったり。
だから投下前の紹介がタイトルだけだったのかしら。
ガンガッテ下さい( ´∀`)つ旦~
色々なところで鈴音さんがいいそうだったり、芹香たんならそう思いそうな
感じで、原作ぽくてすごく読んでてホクホクしてきます。
続き、お待ちしてます。
延々とままごとを読んでいる気がする…
うろ覚えだけど、こういう雰囲気の時代があったと思う。
だから読んでると何だか懐かしい感じする。
楽しませてもらってます。
前フリ長くてもいいけど、内容が無いのがツライ。
いわゆる「ベタ流し」な話展開だよね。
おだてるのも楽じゃないな
今のお子様は刺激ばかりに慣らされてるが
そもそもこうして載せられてるのが少女漫画の本質だ。
お子様からすれば刺激一つも無かろうが
このやりとりの間にときめいたり慌てたりするのが真の純朴さというモンだ。
現にしっかり掴んで書いてる者も「懐かしい」とレスしている者も
それなりにいるでは無いか。
ひがむなお子様。どうせSS一つ投下出来ない分際でな。
サブいから。
>>776 アー、ハイハイ
流石おばさんは人生経験が豊富だね
と釣られてみる(w
実際ジャパエロはうまいと絶賛だったんだから(別に過激でも
なんでもなくふつーのエロを原作の文体でうまく書いてる)
ダメって書かれるのはやはり文才と経験のなさのせいでは?
おばさんなのに経験薄って・・・・( ´,_ゝ`) プッ
と釣られてみる(w
いかに上手かろうが他作品と比較しても大して有益とは思えないがな。
ジャパネスクは好きだったがアレは萌えられなかった。(しかも某スレと近いカキコの内容・タイミング。
自演の臭いがするが気のせいですか?)
何処に萌えがあるのか解らないのは文章の質によるが
取り敢えずおだてる必要は何一つ無いし、内容が無いというのもエロパロ板の特性を考えれば間違いだ。
ついでに言えば萌えポインツなぞ人それぞれ、と。
リア厨・リア工立ち並んでそうなスレだな…
ID:u+Tyorqb
のレスは支離滅裂。
>>776で自分の萌え作品が批判されたら逆ギレ
>>779では萌え要素は人それぞれと説教
刺激がない内容でも才能ある人はいい物書けます。
才能だけでなく文章からでる魅力も大事でしょうね。
前レス読めば一目瞭然。
目が肥えたからこそヘタレな作品には悪評がつくんですよ。
他スレからのコピペですが。
>レスの内容でなくレスした本人をとやかく言うようなレスを
>つける人は、どんなに丁寧な言葉を使っていようと、荒らし・煽り
>体質なので要注意。
ということなので、皆さん気をつけましょうよ。
スレを荒らしたいというのなら別ですけど。
>>781 荒らしたいんでしょ
ほんの少しでも理性的になれば、
自分らのやってることがスレにとってプラスかマイナスかわかるだろうに、
あえてやってるんだから。
作者→タフになれ。
ここは「楽しんで書いたものを公開するだけの場所」だと思え。
感想は「もらえたら奇跡!」の感覚で。
「こいつは荒らしだ」と思ったら鼻で笑え。
読者→無関心になれ。
小説以外はほとんど読まずにスルー。小説も最初の数行でダメだと
思ったら即スルー。たまにレスつけても話が面倒くさげになったら即ROM専。
ていうかもう議論飽きた。
色んな人がいるんだから、互いが互いの正論吐き合ったところでどうにもならんでしょ。
無益なことは繰り返さず、もう静かにしてててください。