1 :
名無しさん@ピンキー:
スレタイの通りです。
レッツ・ビギンでございます!
2GET!
このスレ待っていました!!
激しく興味は無いがカキコするか。
で、
>>1よ。
元ネタ知らない俺はどうしたらいいのだ?
普通なら
>>1にアニメなのか漫画なのかそれともゲーム?
とか出典を書くべきではないのか?
それとも自分で調べろってか?
クローズドなスレを目指しているのならば、いらんカキコだったな。
5 :
1:04/02/12 00:24 ID:qoSZvF6z
6 :
1:04/02/12 00:25 ID:qoSZvF6z
7 :
1:04/02/12 00:26 ID:qoSZvF6z
8 :
1:04/02/12 00:29 ID:qoSZvF6z
9 :
1:04/02/12 00:32 ID:qoSZvF6z
尚、PS2「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」は2/26発売予定。
10 :
名無しさん@ピンキー:04/02/12 00:36 ID:3Z3i+gyN
10Get
11 :
1:04/02/12 00:37 ID:qoSZvF6z
こんな感じだろうか・・。なにぶんこうしたスレ立ては初めてだから
緊張する。他に何か補足or意見等あったらおながいしますm(_ _)m
12 :
3:04/02/12 00:43 ID:8MT9ZZvQ
>>11 スレ立て乙。
色々貼り付けたなw
敬意を表して関連ページ巡ってくるよ
13 :
1:04/02/12 00:48 ID:qoSZvF6z
僭越ながら簡単なルールらしきをば。
SSないしは妄想中心。基本はsage推奨で。
宣伝、荒らし煽りはスルーでおながいです。
>>2 どうもです。
>>3 遅くなってすまそです。
因みにハートキャッチいずみちゃんと間違えたのは内緒だw
なかなか・・・小麦ちゃん(・∀・)イイ!!かも。
取り敢えずこのスレの行く末に期待する。
やっぱ欲情して本性を表した京介くんかな。
ああいうキャラでは作りやすそうだし。
あと考えたのは大の小麦ちゃんファンのオタがこよりの魔法かウィルスで
京介に変身させられて襲わせるとか。で、ハァハァ度が高まったところで変身がとけ
同意のプレイのはずがレイープになってしまい
「はにゃ!や、やめてっ!なんであんたなんかとぉ!」
「だって小麦ちゃんがいいっていったんじゃないか・・・(*´Д`)ハァハァ」
「イヤーーーーーーーーー!!!!!」
みたいなのとか・・
|´-`)コソ-リ
|´-`)ノ.。oO(ここは魂狩のほうは駄目だのだろうか・・・・・)
17 :
1:04/02/12 22:24 ID:qoSZvF6z
魂狩りですか。俺はどっちも好きなんで両方OKと思ってますが中には
マジカルてとは別にしたいって人もいるようなのでどうしましょう。
意見お待ちしております。
>>14 2ちゃん的にはカルテ1がオススメですよーっと逝ってみる。
八頭身モナー出るしw
このスレ的にはこよりたんの触手プレイが拝めるカルテ2も
良かです。
18 :
名無しさん@ピンキー:04/02/13 03:03 ID:Wz5wXqIy
kitai age
期待してます
コミック版が好きだなあ
「今日で休みも終わりか・・・」
3は独り部屋でPCを立ち上げ、2chBBSを閲覧する。
此処の所の収穫は「ナースウィッチ小麦ちゃんスレ」だ。
当初は1にレッツ・ビギンなどとしか書いてなく、また糞スレか・・・程度しか思っていなかったのだが、1の頑張りで漸くまともなスレに変貌し、取り敢えずはブックマークに入れておいたスレだ。
「なんとか1の努力に報いる為になにか俺に出来ることは無いだろうか・・・」
3で煽りの様な文を書き込み、申し訳ない気持ちと同時にスレを盛り上げたいという気持ちが錯綜する。
一応、色々関連ページを巡ってなんとなく作品の全体像はわかってきた。
が、SSを書く上で肝心の台詞回しがわからない。
「くっ・・・買わなくては・・・駄目なのか?」
3はポケットから財布を取り出し、中身を確認する・・・残金5124円。
「ふぅ・・・」
3は溜め息をつき、少しキーボードを叩く仕草をした。
「仕方ない・・・駄文でも書いて保守だけでもしておくか」
3は駄文を書きながら思う。
(関連ページのカウンター・・・20万ヒットしていたな。潜在需要はかなりあるスレだ・・・このスレは伸びる!)
3は書き込みボタンを押した・・・。今度覗いたときにはSSが投下されてるといいなと期待して。
うーん、イイネタ思い浮かばん。
だが私に出来ることといえば即死帽子のカキコしかない。
というわけで私なりの応援の仕方です。
保守に来たわ。
ある冬の更けきった夜。
「うーん………」
伊達京介は風邪で寝込んでいた。一年ぶりの、かなりな大風邪だ。まだまだ寒いこの季節、連日早朝からの仕事が遂に祟ったらしい。
ーー?。
誰かの視線を感じて目を覚ますと、闇の中朧気な視界の中で誰かがこちらを見下ろしていたのが見て取れた。
「………き、君、はーーーー?」
「ふふーー♪」
そいつはーーメイド衣装に身を包んだ少女は質問には答えず小さく嗤うと布団を退かし、いきなりこちらにのし掛かってきた。
つんと、飛び込んでくる果実に似た甘い匂い。柔らかな温もり。
少女は勝ち気に微笑みながら豊満な身体を押しつけ彼の逞しい肉体のそこかしこをまさぐっていく。
「……ーーッ!」
「ん。熱……いですわね。あなたの身体、それもこんなに汗で濡れてーーー熱でもおありなのかしら?」
そう言うとおもむろに顔を寄せて来て、京介は思わず目を閉じるが額に暖かな感触が上乗せされ再び目を開くと、それは熱を測っていたのだと解る。
髪の色と同じ、蒼の円らな瞳がこちらを見つめていた。初対面なのに何処かで見たことある、或いは会ったことがあるような、不思議な印象を受けたが風邪ならではの浮遊感が、それ以上の追求をさせないようにしていた。
「ーーーあらあら、大変! こんなに熱いなんて!」
そのままの姿勢で何か、妙な含みのある驚き方をするが次には顔を退かし、
「で・も♪ 心配無用、悩み無用! でございます。この私、まじかるメイドこよりが来たからにはたちどころに癒してあげちゃいますですわ♪」
こちらに何のことわりなく勝手に話を進めるメイド魔法少女は
「でも、“癒す”って言っちゃうとあのくそったれ貧乳ナースと被っちまいますから独占看護でお世話しちゃいますわ♪ でどうでございます?」と付け加える。「看護」でやっぱり被ってる気がしないでもない。
「いや、どうっていわれてもーー」
困惑する京介を余所に。
「くすッ♪ 決まりですわね。では、手っ取り早く」
ごそごそと、こよりの左手が彼の股間をまさぐる。
「んなっ!? ち、ちょっと何をーー」
風邪で終始頭がぼうっとしていた京介も流石にこれには愕いた。反射的に手を退かそうとするも身体が付いていかない。
「ナニって……こーんな風邪なんて、熱なんて直ぐどっかに飛んでっちゃう素敵なウ・ラ・ワ・ザでございますわ♪」
熱っぽい視線でそう言うのと、股間のモノが飛び出したのはほぼ同時だった。
「なッッ!?」
「あンッ♪ おっきいー……それに、こんなに腫れて……」
ズボンから飛び出した反動で朝立ちで膨張したままの肉棒は大きく揺れ、やがて直立安定する。その様子を見、熱視線は、うっとりとした、融けるような眼差しへ姿を変える。そして、我知らず、こよりはその白く美しい指を勃起へ這わせ、
「うっぐ……ーー!」
「ココも、こんなに熱があって……ふふ、でも大丈夫、治す方法なら、私が知ってますわ。私に、お任せになってーー」
京介の股間に跪き、悪戯っぽく微笑むと、熱を帯びた肉棒を握り、ごしごしと擦ってみる。
「あはっ♪ あっつ〜い♪ ねえ、すっごく熱いですわよ? 京介くんの。こーんなに滾って……一体、何度位あるのかしら? 冷ますついでに、わたくしのおくちで直接、測って上げますわね」
と、亀頭にふぅっと息を吹きかけると、そのままくわえ込んだ。
「ンなッ!? ーーくっーー」
暖かく、ぬめっとした感触が怒張を包んだ。続いて美しく濡れそぼった、艶めかしい朱唇が根本から亀頭まで唾液をまぶしながらストロークしていく。
「じゅっ、じゅぷっ、じゅぽっ、にゅぢゅ、はぁっむ、じゅにゅぅ、はむぁ、んんっ、んーー! あはぁ……♪ はぷっ、んぁ、はっんーー」
唇が竿を往復するたびに漏れる、卑猥な摩擦音。その音に、勃起全体を形の良い唇と紅く滑り、うねり回る舌で嬲られる快美感が彼の脳をぼうっと焙り、焦げ融かしていくかのような錯覚に囚われ、熱の重く気怠いモノとは全くちがう、心地良いモノに取って代わっていく。
「くっ…ふっーーーー!?」
「んふふー……♪ きょう…すけくん……のっ、はぁぷぁっ、わたくしの、おくちのなかでっ、わたくしにいっぱい舐められてますますカタくして、はぷっ♪ ぬぢゅう……おいしッ♪ んんッ、れりゅれりゅ、ぢゅにゅぅ、はぁふ、」
濡れた唇で肉幹を擦り立て、舌で亀頭の裏を中心に責め立て、更に口内で、吸う。一心不乱に口唇奉仕に没頭しながらも目つきはとろんとした上目遣いで、何かを求めるように京介に執心する。
名状しがたい妖艶さなのにあどけなさの残る造形から大人の色気を持った幼女という、矛盾した思考が頭を駆けめぐる。尤も、幼女というには体つきが豊満すぎるが。考えがこうもまとまらないのは果たして風邪によるモノか。怒張を弄ぶぬらぬらした唇か。
「あむぁっ、きもちいい? はあっ、もっと…もっと…ーー! ちうぅ、吸ってあげますわ、ちゅくっ、ちゅぷ、ちゅぷぅ、んはっ♪ このお○んちんから、せーえき吸い尽くして、あげ、るーー!
あ、はぁッ、あなたの、何もかもーー! ぢゅうぅぅぅっ!」
「ぐぅっっーー!」
す、吸われーーーーー!
文字通り、股間から自分の水分が、肉が、臓腑が、何もかもが吸い上げられてしまう錯覚。こよりは更に頬をへこます程口をすぼませ、ひたすらに吸引する。
「じゅぷ! ぢゅにぅ、ぢゅちゅうぅ! ぢゅうぅ、だ、だして!はぷぅっ、ちゅうぅうぅ、あなたのッ、はぁっん、ぜ、ぜんぶッ! んぢゅッ! はァッ、しろくて濃くって、どろどろしたのっ!
くちゅくちゅう、にゅちゅむ、ストローみたいに、ちゅーちゅー吸って、あぁっん! の、飲み干して、あむン! あげちゃうんだからッ! んん! ちゆぅうぅぅうぅ!!」
肉のストローでその先にあるモノを吸い出すようにバキューム。
「は、吐き出してぇッ! あむっんーーあ、あなたの、京介くんの溜まりに溜まった熱を、全部! そうすれば楽になれるからーーこよりのおくちにどぴゅどぴゅって!! 我慢しなくていいのよ、ほぅらぁーーーぢゅうぅぅぅうぅうッッ!!!」
引き金は、弾かれた。
「ぐッッッーー!!?」
京介の目は一瞬、大きく見開かれ。
どくんっっーーーどびゅるるるうぅぅううぅッッッ!!!
「ん、んん…ンーーーー!!」
勃起が一つ、口の中で大きく脈動したかと思うと堰を切ったかのように大量の白濁が炸裂する。
すぐに口内は白い液で満たされるが喉に向かって打ち出される勢いを買ってごくごくと喉を鳴らして飲みくだしていく。
途中、飲みきれなかったモノが涎のように口の端から漏れていくが今は気にとめない。一滴残らず、白濁を吸い上げる。
「ーーぷはぁっっ♪ んぁ……けほっ、けほっ!」
ようやく噴出から解放されたまじかるメイドは肉棒から唇を離すとその場に手を付き咳き込みながら息を喘がせる。
「ぜェッ、ぜェッーー!」
暫く、その部屋は二人の吐息だけが静かに支配していた。
「けほっ、けほっ……! ふふふ♪ ぜーんぶ、飲んじゃいましたわ♪ くすっ…溜まってたのね、あんなにたくさんーーー」
人差し指で口元に残っていた精液を拭い、口に運ぶとまるで生クリームを味わうかのように無邪気に舐め取る。
「はぁぷーーちゅぷ、あむっんん、あんーーおいし♪ すごく濃くって、
噛むとまるで、ゼリーみたいにぷちぷちって弾けて…ぁむ、んっ」
「くッーーーだから、君は、いったいーーーー」
ココまでされて、こんなことしか言えない理由は何なのか。
あまりに事態が自分を置いてけぼりにしているために、体だけじゃなく心も追いついていないのだろうか。
「熱くって、濃いモノをいっぱいわたくしのおくちに飲ませてーーーで、も、病気で寝込んでくれて丁度良かったですわ。これで、ますますあなたを私の虜にしやすくなりますわ、でございます」
えーーーーー?
京介の顔に疑念が張り付く。どんよりとした意思の中にあっても目の前のメイド魔法少女の言葉は、だからこそなのか彼を鈍く捕らえて放さない。
「そーれーにぃ……くすくすっ♪」
艶やかな眼差しはそのままに、こよりは無邪気に笑う。その手は、変わらず、京介の肉棒にある。それは、射精の余韻に震えながらも、まだまだ堅さを喪わないままだった。
「おやおや? おっかしいですわねェ、ウラワザ使ってもココはまだこんなに熱く、固くなったままーー京介くんも、苦しそう……ご免なさい、どうも失敗しちゃったみたい、ですわね。この私としたことが」
あまりに白々しい謝罪。だが、股間を弄くるもどかしい指の感触で京介にはそれどころではない。
「だけど、ね」
こよりは上体を落とし、身を乗り出してくる。ただそれだけのことなのに、可愛らしい八重歯が覗く口元を『にま〜っ』とした笑みに歪め。コレは今までのような、単なる余裕ではない。悪いことを企んだ貌だ。悪い貌だ。
「ちょっと、やめ」
嫌な予感が、まだ何もされてないのに京介の口からそう言わせる。 だが、動けない。その愉しげな視線に射止められたように。熱の所為の筈なのにそう錯覚させる。
「大丈夫大丈夫♪ 今度こそ、ばっちりでございますから」
「だ、から、そーいう意味じゃなくって」
京介の声を聞き流し、こよりは更に身を乗り出す。重力に引かれた大きな乳房がメイド服の中で円錐状に伸ばされ、谷間が勃起に接触する。そしてそのままの姿勢で空いた手が谷間の布地に手を掛け、
「そのまま、じっとしてて。あなたのココ、まだまだこんなに熱くなってるから、この私の」
布を、少しズリ下げる。そうすることによってより開いた深い谷間を、
「おっぱいのナカで測ってあげますわ♪ ほら、こぉやって……さながら体温計のように、ね」
腰を倒すことで亀頭から根本まで、一気に呑み込んでしまった。
ーーずにゅうぅッ!
みっちり閉じられた谷間に赤黒い異物が射しこまれる。
「あんっ♪」
「くッッ!」
今まで、味わったことのない刺激に思わず声が漏れる。俗に言う縦パイズリの応用だろうか。直立した怒張を深い谷間が被さるようにすっぽりと包み込んでいた。
壬生シローをして「反則」と言わしめる肉丘は平均以上の長さを持つ勃起をあっさりと覆い尽くし、京介の腰にまで押しつけられる。
「あはぁっ♪ あなたのあっついのが私のおっぱいの谷間に刺さってきますわっ♪ ふふっ、よい、しょっとーー!」
更に、両手で乳肉をぎゅっと押さえ込みナカの屹立ごとしっかりと固定させる。そうすることでたわわな乳肉は中央に押し込まれ、肉棒を柔らかい肉塊がダイレクトに圧迫する。
「……っ!」
「くすくすくす……っ! ねぇ、京介くん。これから、どうなるのか、そして、私が何をしちゃうのか、解ります?」
熱っぽく問いかけるこより。だが京介は馬鹿正直にぶんぶかぶんぶか首を横に振るばかり。それはそうだ。生まれてこの方、こんなコトされた経験はないのだから。
「くすっ♪ 教えて差し上げますわ…このおっぱいで、京介くんのお○んちん、キモチよくしてあげるの。ぐうの音も出ない位にメッチャクチャに、ねーーーあはっ♪」
ーーずりゅッッ!
唐突に、行為は開始された。乳房の先端から抱え込むようにして支える手の動きはまるでピストン運動のように肉茎の根本から亀頭まで、ずりゅずりゅと往復する。
「んふふふ……どぉでございます? ん、お○んちんのぜんぶを包み込んでしごきまくっちゃうから、あハ、タダのパイズリより、
ずぅっと気持ちいいでしょおっ? 風邪なんて、あっという間に、はぅん!
吹っ飛んじゃうんですからーーんぁ、はぁっ、ほらぁ、もっと、もっとおっぱいでぐちゃぐちゃってしてあげますわーー♪」
ずりゅっ! ずしゅずしゅずしゅうぅッ! ぐしゅっ、ずぐしゅ、ずちゅんッ!
「うぉ……あ……ぐーーーーー!?」
長大で柔らかいうしちちを引き絞れば妖しくたわみ、根本まで戻せば潰さんばかりに押し込められた柔乳が肉棒を覆い圧し、更に竿全体をなで回す感触は絶品だ。
「あっん、こ、この服、とても、えっちなデザインでしょおーー? はぁっ、こ、こんなに胸元開いて、はぁっ、はぁっ、だから、ちょっと布をずらせば、
あっ! こんな風に、すぐに、んぁ♪ わざわざ脱がなくてもムネで、ふぁあ、お○んちん挟んで、擦りまくって、あげられる、のーーですわッ!
ね? こんな風に、あッ! ああんッ!」
「ちーーちょっと、まって、ぐぁ、そ、そんなに強く、擦らなーー!」
京介の制止も空しく、自分の砲弾のような爆乳で包み扱く感覚に愉悦を覚えたのか、
頬に紅が差し込み、切なく吐息を漏らしながら更に激しく自分の手で自在に動く、
掌では到底納まりきらない肉乳を玩具のように乱暴に掴み、ぐしゃぐしゃと動かす。
ずぐしゅ! ずちゃずちゅずちゅんッ! ずっちゅ!
「き、きょうすけくん…の、わたくしのおっぱいのなかで、おっぱいでずちゃずちゃピストンするたびに、
どんどんどんどん固くなって、おっきくなって、ふぁんっ♪ あぁ、くはっ!
おっぱい、灼けるように熱い、のーー! も、もう! そんなに、苦しい、の?」
京介には、ただ歯を食いしばってしっとりとした乳肌が怒張全体を締め付け、擦る感触に堪え忍ぶしか、ない。
汗ばんだ谷間の圧迫と、彼自身の先走りの所為でまるで膣を突き上げるような快感だ。
「い、イイでしょ!? もぉ溶けちゃいそぉでしょ? し、心配しないで、わた、くしのおっぱいであなたの、その滾った熱を、冷まして上げますわ!
あん、し、搾り出してあげますわ、白いの、たっくさんーーはぁっ! んーームネの谷間で、こんなにお○んちん呑み込んで、まるで、んあぁっ」
美巨乳の直角突き刺しピストンの速度が段々と増していく。その度に、ずちゃずちゅとした卑猥な水音も鼓膜を叩く頻度が上がる。
「ーーまるで、おっぱいでフェラチオしてるみたいっっ♪ くは、はぅん、お、お○んちんも、こんなにピクピクって震えて、も、もぉ射精ちゃいそうなのね、そ、そぉなんでしょ?」
そう言いながらも乳奉仕を辞める気配はない。寧ろ、加速していく。重たい乳房の先端が下腹を叩く度に、既に固くなった服の上からでも解る乳首の感触が何故か気になって仕方ない。
「わ、私には、ぅん、解ってるんですから! い、いいですわよ、こ、このまま、吐き出して、もーー! このままわたくしのおっぱいのナカでイッてもーーく、苦しいんでしょッ!?
だったら、思いっきり、あぁっん! お○んちんでおっぱい、抉って、谷間にぶちまけてッ! 一滴残らず、どろどろしたのを搾ってあげますか、らぁーー!!
あは♪ もぉ、いっぱいシゴいてぐっちゃぐちゃにしてあげるんだからぁッッ!!」
最早、埋められた勃起を押しつぶさんばかりに乳肉を押し込み、激しくピストンすることに腐心するしか頭になかった。今一度乳房を押し込み、先端が腰を叩いた刹那、
ずぢゅーーーーずちゅぐちゅぐしゅぐしゅっんーー!!!
「うあっあぁッッーーーー!!!」
今度こそ、総てを吸い尽くされそうな気がしたーーーと思った途端、意識が、真っ白く、爆ぜた。
ドビュッッ、ドビュルルルウゥゥウウゥゥウゥッッッ!!!
「ーーーーいやあぁんッ♪ おっぱいの谷間で、弾けてーー!」
みっちりと包み込まれた乳肉の中で爆発する、京介の怒張。男を狂わす肉凶器に限界まで扱き立てられ、
溜まらず乳内で跳ね回り大量の白濁を吐き出し、瞬く間に谷間を埋め尽くす。
「はあ……♪ おっぱいのナカにせーえきが、びゅーっ、びゅーっ、てたっくさん注ぎ込まれてーーーどろどろして、あったかいの……あん、もっと、もっとおっぱいで搾ってあげますわ、よッ♪」
ずちゅんっ、ずちゅずちゅ! ぐっちゅ! ぐしゅ、ぐちゅぐちゅ
言ってこよりは谷間で暴れ回るペニスを双乳で押さえ込み、根本から引き絞るようにピストンさせ、亀頭から根本にかけて押し込む度にびゅるびゅる白濁が搾り出され、谷間を叩き最奥の胸板に撃ち込まれる。
「あっぐッーーーーー!!」
「もっと、いっぱい、うぁあッん! ムネの谷間をにゅるにゅるに、ぐちゅぐちゅにせーえきまみれにしてくださいませーーあなたの膿を、全部ぜんぶこのムネに吐き出してーー!!」
行き場を無くした精液は、ぴったりと閉じられた谷間を突き破りぴゅっ、ぴゅっ、と上から下から飛び出す。上の分は京介の腹筋あたりに着地し、下の分はメイド服を内側から濡らしていく。
「ーーあっんーー♪ やっとーー」
谷間に射しこまれたままのペニスの震えが止まったのを感じたこよりはふぅっと一息。乳の峡谷はすっかり白濁に染められ、彩られ、谷間の溝が見えない位に白の水たまりに覆われていた。
そうして、大量の精液は一滴残らず双乳の間に吸い込まれてしまった。
「んっーー」
つぷ…とおもむろにこよりは己の谷間に指を差し入れ、軽くかき混ぜてみる。凶悪な峡谷は人差し指の第二関節までも呑み込み同時にぬるぬるした液体に濡れる。谷間のかなり深いところまで精液が流し込まれた証拠。
「ーーふふふ。も…もぅ。おっぱいのナカ、こぉんなにどろどろぉーーはぁっ、はぁっ、そんなに、気持ちよかったの? わたくしのパイズリ」
ちゅぷ…っと小さな水音を立てて白濁まみれの乳谷間を勃起から引き抜く。思いの丈を出し切ったペニスは、白くコーティングされ力無く萎れる。深い谷間の精液溜まりは激しく撹拌されたことによって泡立っている。
「はぁっ、ぅんーー」
身を乗り出し、京介の胸板にしなだれかかる。たわわなうしちちは互いの胴体に押し込まれたわみ、乳間を埋める白濁が押し出されいくらかは京介の身体にこびりつく。
こよりの吐息が京介の喉元に掛かる。応えようにも、気怠さが邪魔をして口が回らない。
「はぁっ、はぁっ、す、凄かったですわよーーあなたの、おっぱいの谷間でビクビク跳ね回ってーー掻き回してーーふふっ、わたくし、軽く、イッちゃった……でも、これで」
甘い吐息の中謳うように紡がれ、言葉は絡みつく。蛇のようにのたくり、蜘蛛の巣に掛かったように藻掻けば藻掻くほどに逃げられないような気がした。
事実。
「ふふーーもう、大丈夫よ。だって、あなたは、これからずっと」
何が。一体、何が大丈夫だというのだろう。未だ、こんなにも身体が気怠い。言うことを聞かないと言うのに。
谷底のような。もしくは井戸の底のような意識の中で京介は考えた。貌を動かすのすら億劫だ。だから、彼は眼だけを動かし、眼だけを頼りにした。
ーーー傍らの。両枠を遮光カーテンに囲まれた窓。深夜だというのにやけに明るいそれは、まるで別世界への入り口のようにも見えた。
「ーーわたくしが、護ってあげますわ。この世界、総てのしがらみから。絡みつく糸から。これから、総て、わたくしに身を任せていいの。
好きなときに、好きなだけこの身体を犯していいの。あなたを苛むモノがあるなら、全部この私にぶつけて。それで気が済むなら歓んで受け取ってあげる。
不安なら、一日中おそばにいてお世話しちゃいますわーーーだけど、残念ながらあなたのメイドではないの。
だって、わたくしはあんぐらー様の忠実な僕ですからーーだから」
耳元で囁かれる魔性。誘いの言葉。それは、伊達京介が伊達京介たるすべからくを捨てさせるステップを踏ませる。
階段を下る。ふと、そんなイメージが僕の脳裏を浸食した。
十三段を、子供が歩を確かめるようにしてゆっくり足を踏みしめて降りる。誰かに、腕を引かれ。
「あーーーあーーーあ」
「だから、ね? こういうのは、どうです? わたくしがあなたの主として、
ずっと、ずっと」
耳元から、音もなく顔が移動し、僕のよく知る誰かにーーーーーーあれ? 誰だっけ?
ーーーーーーよく似た顔が視界に映し出される。夜闇の中にあって、その美しさは殊更際だっていた。
世の男を歓ばせ、前後不覚させる肢体におよそ不釣り合いな童顔。
更に不似合いなことに浮かべる表情は、何処までも蠱惑的だった。
ーーー彼女に、ゆっくりと手を引かれ。
彼女の濡れそぼった唇が、僕の乾いた唇にゆっくりと接近してくる。
「愛してあげる」
ーーー触れた。階段を、降りきった。
37 :
1:04/02/14 03:59 ID:LQ9FgnbR
('A`)ノコソーリ投下完了ー。
どうも、1です。この前僕が病床にあった時に浮かんだ妄想を
形にしてみたんですが、途中から何かワケワカラン方向に逝ってしまいました。
何でだ。とゆーかえろSSはあまり描いたこと無いんでこんなんでいいのか
どうか。趣味出し過ぎた。おまけにこんな深夜に初投下。
この板のレスに合わせて描いたつもりなのにコピペが上手く反映されない・・。
よってかなり読みづらいと思います。すいません。
なにぶん最近はじめて尽くしなのでちょい混乱気味です。カオスです。
でもとにかく、こよりたんだけはガチです。
それと、保守してくれた方々、thxです。
>>20 漫画版は素晴らしいですね。1話とか二話とかそのままえろに
転用できそうなお話だと思います。
>>1さんグッジョブ!
こよりたん好きにはたまらん一品ですた。(;´Д`)ハァハァ
乙です。
GJ!
>25の最後が感感俺俺っぽい。
40 :
名無しさん@ピンキー:04/02/16 12:54 ID:CartuBsw
保守あげ
これで初めてですか、エロイヨー(;´Д`)ハァハァ。超良スレ。
43 :
1:04/02/17 23:15 ID:LqJxUT8e
おお初投稿で結構イイ評価が・・おまいら、オレを嬉し泣きさせるつもりですかw
さて、漫画版見てて思ったんですけど1話は漫画家に小麦ちゃんレイープさせて
小麦ちゃんの痴態見てハァハァしたこよりたんが参加して3Pとか出来そうですねぇ。
二話だとそのままこよりたんのリンカーンで。
最近のだとこよりたんが食材のタコに襲われるシーンは触手レイープにって感じでしょうか。゚
どれも個人的に少し苦手なキチクリョジョーク要素があるのが逝かんともしがたいですが
やっぱり見てみたい。
あとゲーム版の十八歳以上推奨ってなんでしょうね? 凄い気になる。
>>39-41 オレなりのトリビュートです。
コレに限らず、もっと色々ネタを仕込みたかったところですねぇ。
>>42 2ちゃん投下は初めてって事でw マジで手が震えますた。
コレの前に描いた香具師はいかんせん、投下するには長すぎたんで・・。
だってレス数にすると軽く50レスくらいに(;´Д`)
44 :
名無しさん@ピンキー:04/02/18 04:41 ID:Jeehl9ER
age
ほっしゅ
さて、ゲーム発売直前なわけなのだが。
何かいいネタないかな。
47 :
名無しさん@ピンキー:04/03/01 16:16 ID:g8fh1037
ゲームやった。小麦ファンはむろんのことこよりファンも買いだ。
ただ、たった四話ってのはボリューム的にちと苦しいものがあるぞい。
四話の小麦たん別バージョンが新デザインだったらなぁ。惜しい。
48 :
名無しさん@ピンキー:04/03/11 18:31 ID:3tLQVo9D
カルテ5放送間近あげ
…
50 :
名無しさん@ピンキー:04/03/21 08:31 ID:fmG51grg
ほっしゅ
おいでませ職人サマ
だ、誰か小麦たん単独で何か描いてくだせえ・・・漏れには無理ぽ_| ̄|○
KARTE5見られなかった。そんな駄目なのか??
ほす
54 :
名無しさん@ピンキー:04/03/26 14:16 ID:+2Aa81G9
捕手
ほしゅー
57 :
1:04/03/30 16:53 ID:+YFUfPck
いますよー。ノーパソが新旧二台ともぶっ壊れて虫の息ですが(;´Д`)
とりあえず復帰できたんでそろそろ新しいネタなんそ゛書こうかと思ってます。
カルテ5見ました。コレで最終回ってのはイマイチ納得できん・・。
私的に見所はラディッツ編に於けるピッコロみたいなやられぶりだったこよりたんと
マヤさんぐらいでしょうか。
ついでに保守age 職人様щ(゚д゚щ)カモーン
あとこれまで保守してくれた方々thxでした。
ぶっちゃけこよりちゃんの方が(;´Д`)ハァハァ
59 :
名無しさん@ピンキー:04/03/30 18:48 ID:KsdcEF1H
>>58 激しく同意!!
こよりタン(´Д`)ハァハァ
おれはだんじて小麦ちゃん
圧縮を生き延びたか、おめ
おめ。漏れも小麦ちゃん
64 :
名無しさん@ピンキー:04/03/31 17:59 ID:sqkrhWa+
小麦ちゃん キボンヌ
二人同時に輪姦ワショーイ
66 :
1:04/04/03 01:04 ID:WEh2Lv+0
おまいら続編ケテーイでワショーイですよ。
このスレ的にはもう少しだけえろくしてくれるとモアベターですがねぇ。
漫画もおもしろかったな。
>>58 スレタイに「小麦ちゃん」と冠しながらも正直同意だったりします。
でも貧乳系キャラではぶっちぎり一位ですね。
みんなーっ
耕してるーっ?
保守age
69 :
SS保管人:04/04/13 03:00 ID:QzssgoQi
70 :
1:04/04/14 02:23 ID:of2QtQLN
移転したんですね。ついでにほっしゅ。しかし執筆が進まん。
>>保管人さん
今のところ僕の拙作のみですがこんなんでよろしければどうぞです。
71 :
SS保管人:04/04/15 02:21 ID:sn64ZIGL
>>70 許可ありがとうございます。
新作もマイペースで頑張って下さい。
おい待て、明日香派はこのスレにはいないのか!?
73 :
名無しさん@ピンキー:04/04/28 16:07 ID:LrEHQqnS
そこで保守ですよ
ラジオ終わってもーた。なんてこったい。
アスカ、見ていてくれ!お前の開発したこの車とスーツで!必ず真犯人を探し出してみせる・・・!
77 :
名無しさん@ピンキー:04/05/11 09:10 ID:OBpKvXqL
ヽ(´ー`)ノ
Z小麦が発売されるまで落とさせはしない!
今月のラズベリーは(;´Д`)スバラスィ
なぁ。なんてえろいんだこよりたん。
保守。
たった一つの命を捨てて
生まれ変わった不死身のからだ
鉄の悪魔を叩いて砕く
小麦がやらねば誰がや
る
84 :
1:04/05/26 04:12 ID:vhdXL5D/
誰もいない・・・投下するならイマノウチ。
って規制されてて遅れてただけなんですけどね('A`)
以前描いてたのはアイデアまとまらないのでちょっと保留。
最近、小麦分が大飢饉な感じなので何をトチ狂ったのか小麦ちゃんもの
描いてしもうた・・なので完成度は保証しません。ええ、しませんとも。
けど構わず投下。レッツビギンでございます。
ばふっ。ごろんっ。
「はにゃー……」
勢いよく寝っ転がると、あたしの身体を受け止めたベッドのスプリングが少しきしむ。ふかふか弾んでいく温もりがとってもいい感じ。あたしの口元も思わずゆるんじゃうっ! にんまり。
「はー、そっれにしても今日は疲れたにゃー」
ぐったり。あたしはぼ〜っと、天井の電気を見つめる。
今日の仕事はグラビア撮影。それ自体はあたしも慣れたものなんだけど、今回は別。もうすっごいえろえろ〜な衣装で、すっごいセクシィ〜な感じだったんだから〜っ!
うん、我ながら新境地ってヤツぅ?
言うなれば、最初の二作はダークなノベルゲーだったのに三作目で王道学園モノ出してがっぽり新規ユーザー獲得でウマーってな感じ? ちょと違うか…。
いつもと違う雰囲気のグラビアだったから、もぅやる方も見る方もだいっこーふん! ……してくれるといいにゃあ♪ 今回はすっごくがんばったんだから!
アニメやゲームのコスプレならともかく、今回のははじめての撮影の時みたいに緊張しちゃったしぃ。
「……」
ちらっと見るとムギ丸も寝ちゃったみたい。ベッドの近くの寝床が閉まったまま。
まぁ撮影のあとお約束のようにあのでかちちメイドが邪魔してきたしねー。もちろん追い払ったけど今回は結構動き回ったり走り回ったりお互いくたくただったから、無理もないか。おやすみ。ムギ丸。
あたしの場合身体より心の方が疲れてるけど……。
撮影の緊張はともかく、マネージャーのシローちゃんの嫌みがもーうるさいのなんの! 言うに事欠いて人を「児童ポル○法」だの、「幼児体型」だの全くも〜!! あれ? それは言ってなかったっけ? まぁいーか。
それでもあー思い出したら腹立つ! 今回の仕事自体は新鮮で楽しかったけど……すっごくどきどきしたし。や、だ、まだちょっとだけ身体が熱いかもーー。
はあー、もぅ寝よっと……明日も早いし、ね。
ぱちっと電気を消し、おきにのびっくり巨大ニンジンさん抱き枕をぎゅっと抱きしめる。これで準備万端なのだ!
点けっぱなしはだめだめ。みんなも電気は大切にね。
よーし、明日もがんばるぞいッ!
おやすみ〜!
……………………………。
「うぅ……んっ……」
むにゃむにゃ。ごろん。
「んにゃあ……ふぅ……ぅん……」
…………う〜。………いらいら。
ごろん。
「あづ」
ッだぁーっ!! 眠れん!
なんどめかの寝返りを打った後、あたしは叫ぶーー気力もないので心の中でカンベンして。おながい。
しっかし熱い……まだ五月だってのになんなのよこの暑さは〜!
朝の天気予報で「最高気温は三十度」って言ってたけどこのままじゃあ地球はあんぐらーに占領される前に駄目になっちゃうんじゃと思う。はあ〜あ……だるーぅ。
でも、さっき部屋の中こんなに暑かったかにゃ…? う〜ん。
おきにのびっくりニンジンさんもとっくに放り投げてベッドの下。仰向けになったあたしはまたぼ〜っと天井とにらめっこ。
ーーーーはぁ……はぁ……かちかち……はぁっ……はぁっーー
深夜の、草木も静まりかえる狭い部屋に響くのは時計の針と、漏れる吐息ーーえ、あ、あたしの……なの?
なんだか暑さのあまり、自分のだともわからないくらい意識がぼぉ〜っとなってたみたい。ムギ丸は寝床の中だから聞こえるわけ無いし……。
「……?」
それになんだか、視界もぼやけているような……ちょっと目をこすっても、二つに見える電灯は元に戻らない。
「ーーはぁっ!」
ひときわ、あたしの声が高く漏れる。何かが、とっても熱い何かが吹き出るような、よくわからない感覚。ちょうど、ヤカンの中のお湯が沸騰したような、だろうか。なんか考えがバラバラで、寝る前よりもまとまらない。
そんなあたしをよそに、あたしの中の、グツグツと煮えたぎる何かが渦を巻く。
「ふにゃ…あぁ! あ、熱い、よぉ……っ!」
荒い息づかいが舞う中で、あたしはイチゴ柄のパジャマをひっつかんで思いっきりばふばふとさせるけど、そこから入ってくるのはぬめっとしたなま暖かい風だけ。
「ど、どうして、どうし、てぇ……っ!?」
あう……気持ち悪いよぉ。
気のせいか、部屋がもっと熱くなっているような……って違う、こ、これは、あたしの、あたしの身体が……!!
「はっ……はっ……ーー!!」
ぱ、パジャマがべとべとだよぉ……それになんか重たいし、やっぱりこれってあたしの汗いっぱい吸い込んじゃったからなんだよね……?
早鐘のように心臓が脈打つたびにあたしの呼吸も加速していく。、 どきどきなんてしてられない。もぅ、そんなレベルじゃない。
それに、それに、このどうしようもない感覚、このざわつきはどこかで!?
ーーそうだっ!!
「そ、そう……だ……ッ!」
脳裏とは裏腹に、乾く舌と呼吸で声にならない。我ながらちょっとまぬけかも……でも、この体勢は今日の、あの撮影
ーーカメラの磨き抜かれたおっきなおっきなレンズが、ずっっとあたしだけを見つめてて……ううん、カメラマンさんだけじゃあない、
そこにいたみんなが、みんなに見つめられて……そ、それだけで、あたし、あたしぃッ!! 「あーー熱ッーーふあっ、にゃぁあぁッッ!?」
ビクンッーー!!
と身体に電撃が走る。気がつかないうちにあたしの右手は、その……あ、あたしの、大事なところに居たみたい。パ、パンツの上か、らぁーー!?
「にゃあッッ!! ぅあん、んンーーッ!!」
また勝手にあたしの指が、意志に反して動くーーって、そんな大げさなモノじゃないけど、ちょこっと撫でさすっただけで、こ、こんなに……! きっと、最初のもそうだったんだろう。でも、左手はまだあたしのパジャマにあるまま。話のわかるヤツだ。でもーー
「ひぁ、あぁ……ーー!」
くりゅ。
「みゃーーふっ……ぅ!!」
胸にあった指が、そのままちくびを時計回りにつまみ、更に捻る。
「はぁんっ、んぅッ!! くぅっっーー!!」
あたしはきゅっと唇を固く結び、歯を食いしばる。
「だ、めェ……駄目だよ……ぉ、とまんない、よぉーーど、どうして、ぇ…? こ、このままじゃ、ムギ丸が、起きちゃう…よぉ……」 押し殺す声だけじゃない。さっきから加速する荒っぽい息づかいとか、いろいろ問題山積みだったりする。なのに。
「だから、止めないと、駄目なのに、声出しちゃ……駄目なの、にーーき、聞こえちゃうよぉ……ふにゃあ、こ、こんなのあ、あいつに、聞かれちゃった、らぁあーー!」
それだけは避けないといけない。ただでさえいつもいつも何食わぬ顔してお風呂に入ってくるよーなヤツなのだ。覗くならまだしも(って、これも駄目駄目だけど)、こんなのを見られちゃったら……!!
コレはある意味最後の砦だ。あたしはその絶対防衛線を死守すべく、パジャマの布を噛みしめる。
「はむッーー! ぅ……」
だけど、そんなあたしの努力も虚しくーー。
つつー…と、右手の人差し指があそこの割れ目を下からなぞり、左手が鬱陶しいくらいに立った乳首を更に強くねじる。それもほぼ同時だったからたまらない。上から下からやってくる甘い痺れ。
「んあっっ! みゃッ、っは…!! ぅあぁんんンッッ!!」
自分でも信じられないくらいの高いトーン。こ、こんな危なっかしい情況で……! で、でも……ぉ、だからこそ、鋭く突き刺すようなしびれはそれだけでいままで経験したお、おな、オナニーのそれを軽く上回っててーー!
「んあ、ぁあッ! ーーにゃッッ!! あぁん!! ふぅッ、ゥ……こ、こんな……ッッ!! こんなのってぇーー!!」
あ、あいつに、ムギ丸に、見られそうって、思うたびに、あ、あたし、どんどんへンなッ、気分にーーどんどん、身体が熱くなって、 「止まらない、よぉーーッッ!!」
パジャマの端なんてとっくに離してた。こんなに出る声や息をかみ殺すなんて、あたしには……む、ムギ丸じゃなくていいのーー誰かに、あたしのこんなところ見られちゃうって、考えただけで……ッ!!
「こ、こむぎ、もーーもぉッ!! 我慢できないよぉ…ッッ!!」
そ、そういえばーー。
カオスな意識の中であたしはちょっとしたことを思い出してた。
こ、こーいうのって、確か、今寝てるはずのムギ丸によれば、「羞恥心」ってゆーんだよね……? み、見られちゃうって思いがこーふんさせるっていうーーあ、あの変態エロウサギの言うとおりになるってのは悔しい、けど……!
ぢゅくーー
いやな水音が、そんな雑念をも吹き飛ばす。
「ーーん!! ふ、んンゥーーーーッッ!!!」
だ、め……ェ、小麦のここ、すっごい、濡れちゃってるよぉ……ああん、洗濯したばっかなのにぃ。3枚980円のくせに吸水性凄すぎだよぉっ、
で…でも、いくら恥ずかしいからって、こ、こんなにコーフンして、火照っちゃうなんて、これじゃあたし、ただのヘンタイ、だよぉ……!!
そ、そんなのはッーー……だけど。
熱いーーパンツの上からなのに、あたしのここ、フットーしたみたいに、い、いやぁ、後から、後からじゅぷじゅぷって溢れてるよぉ!!
じゅくッ! じゅぷ、じゅく、じゅくッ!!
あ、あたしの指が、勝手にィ、動いちゃ……っ!!
「にゅふぅ!! うぅっん!! はあっ!! あぁあんんッッーー!!
はーっ、はーっ……! らめ……駄目、だよぅ、こ、ンなとこ、き、ひゃあッ! ぁぅーー京介くんに見られちゃったらぁーー!!」
きっといま、あたしすっごくえっちな顔してる…こ、これでもアイドルなのにぃ……あ、あたし、あたしぃ、嫌われちゃうよぉ……!
きょうすけくんにえっちな娘だと思われちゃうよぉっ、そ、そんなのーーって、
だめだめ、ただでさえグラビア撮影の時のがぶり返してきてるってゆーのに、その上っ…京介くんのこと考えちゃったら……ーー!
「き、きょおすけくん、ったら……だ、メだよぉ、そんなトコみちゃ…はあっ…! は、恥ずかしい、よぉ……!」
か、考えるだけで、脳天までゆだっちゃいそう……! でも、どうしてかわからないけど、止まらない。
思わずあたしは目を伏せ、むき出しの足をすりあわせうずくまる。そして、つー、と太ももを伝い流れ落ちる、あたしの……。
「ーーーーーーー!」
カァーっと頭に血が上ってーーーー!
「い……いやだ…、いやだァ!! よぉーーひゃうぅっ!」
あう〜〜…恥ずかしいよお…ホントに、ダメぇ、なのにぃ……!!
そう思えば思うほど、ほんのちょっとでも京介君のこと意識するほど、あたしの中の熱が、押さえられなくなって、ふあ、あっつーー!
太ももを擦り合わせる。でも、そんなことしたってあたしの名前の通り、小麦色に灼けそうな素肌の熱は冷めるわけない。
ーーちゅく、にゅちゅッ
「ーーにゃっ!? はぅ、にゃはあぁあぁんッッ!! ふあーーだ、だめッ!! 駄目だよぉ!! きょぉすけくんっ、そ、んな、ごういん、すぎーー! あぁっ、ぅ!! はぁッ、ひゃうぅッッ!! ーー」
あそこにやったままの指が別の生き物のように、狂ったように踊る。太ももに挟まれたままーー気がついたら左手もーー
だから、抜け出せない。あたしは陸に打ち上げられたお魚っぽく身をのたうたせるばかりだ。
くりゅーーぐちゅ、にゅちゅ、ぐちゅぅ、ちゅぐっーー!
「はぁッッん!! にゃ、ハァあっ! んぁーーあふぅ! んんッ、 はっ、んく、ひぃっ、あぐ!! ぅぁーーくぁあッッ!?」
下着の上から指を何本といわずつきたて、スジをなぞり、その上のクリトリスを弄る。優しさもかけらもない、
今は、ただこの火照りを、どうにかしたいと、それだけーーじゃないとあたし、おかしくなっちゃうッ! や、やだ、
パンツ越しなのに、凄く勃ってーーき、京介君のこと思っただけで、もっと固くーー!!
「き、きょお……す、け……ーー!!」
あたし、もーーぉ、たまらなーーーーッッ!!
ヒューズがぶっとびCPUな頭は、ただただ京介くんだけを求める。どうせ壊れちゃいそうなら、大好きな、あなたにならーー……
それが、あたしに残された本能。
あたしを、中原小麦を形作る、いろんな難解なゲイジュツ論ぜんぶを取り払った、残りもの。でも、この世で一番なくせないもの。
もっと美しいもの。
ーーがばっっ!
と足をMの字に拓きながら、一度あなたに見てもらう、必要があった。ありのままを。そんなことだけをひたすらに願ったら、何となくほっとしたような気分になる。
気持ちいい。体だけじゃなく、あたしの心もほんわか〜ってなるんだ……だって、さっきからきょおすけくんがこむぎのことを見てくれてる。そんな気がしてるんだもん。
ーーだから。もう。
「ーーはぁーっ……はぁーっ……にゃ、はあ……♪ い、いいよ……お、きょおすけくんなら……、も、もぅ、ほ、ほんとぉに、京介くんったら、えっちぃなんだにゃーーーー♪」
ーーどぉなってもいいやー……。
あたしの声以外で、部屋に響く音があったとしたら、それは、このいやらしい水音。ね、そぉでしょ?
ちゅく……っ。
「ほらーーみてぇ、ああん、あたしのここ、もぉ、こんなになってる、んだからぁーーね? 脱がしてみたら、もっと、わかるよーー」 しゅる…っと淡い衣擦れの音を立て、
べとべとで下着の意味をなさなくなったパンツが脱がされる。京……あたしの、指で。
「ーーむふ〜♪」
居ないはずの人の、ちょっとあっけにとられた顔を想いながら、ほくそ笑むあたし。
ほらぁ……ちゃんとみてあたしの最高のステージ。何も隠さないから、この通り、京介くんのためだったら、なんだって、できるんだからぁ。
あたし、ホントは、いつだって京介くんだけのアイドルに……なりたいんだよ? 百万人のファンの歓声よりもあなたの喜ぶ顔だけを見たくって。
「くすっーーそいえばこの前のイベントで京介くんあたしのココ見てびっくりしてたよね? 鼻血まで出して、かぁわいいーー♪ で、も、今日は、もっと、激しくびっくりさせてあげるね……ーー♪」
ぐぢゅっーー。
「あっっはッ!! ひゃ……うぅ、くは、ああんッッ!! あふッ! も、もっとーーお!」
溢れる汁を汲み出すみたいに両手で掻き出すたびにビリビリとした痺れが上に下に体中を駆けめぐって、そのたびにぶるるッッ!! と際限なく震えて、止まらない。
「ーーはっ、はっーー! もっと、もっとォ、近くでみていいよ……あぁあっっ!! お、おねが、い、にゃああ!! ふぁあぁんんッッ!! こむぎの、こむぎのどうしようもなくっーー!
くぁッ! あん! は、恥ずかしいとこ、ぁっ、みて……ーーくあ!! にゃあーーん、あぁ、はあっっ! ふにゅうッ! はぁあぁ、んあッ、はんッッ!!」
剥き出しのあそこを右手でかき乱し、左手は肩の裾から服の中に入り込んで固いままの乳首をくりくり挟み、出もしないミルクをひねり出すみたいに苛める。
「ぅん、くゥッ! ーーあ、はぁっーー!」
時に優しく、また激しくと、バリエーションをつけて。
「はぁっんんッッ!! ゥーーあん、にゃ……ふぁ、ひゃ、はっ!!」
そうして、掌で押しつけ潰したり、ふにふに揉みしだいたり。ムネの大きさはこよりちゃんはおろか恵にも全然かなわないけど、感度なら……それに最近ちょっとおっきくなったとひょーばんなんだからっ。
勿論、その間もせわしない右手を休ませはしない。ってゆーか、できない。だって、せっかくきょうすけくんがこむぎのえっちなところみててくれてるのに、どうして?
「にゅーーふッ!! あ゛ア゛ッあ!! くふッ! んゥ……みゃあ、んんんっっ!!」
ぴくん、ぴくんってのが突き抜けるたびに、ちくびを捻り、小麦の大事なところをかき回すたびに、目の前が霞んだり、ジェットコースターみたいに激しく体が揺さぶられる。
ーーーーあは、まだみててくれてる……。
じりじりと、足の先っぽから頭のてっぺんまでを舐るかのような、鋭い感覚。それが、あたしを更に解らなくする。
そ、そんなに、みつめられた、らーー!
体の芯から、じんじんってして、緩やかに痺れてく、あは、気持ちいいー……♪ にゃは、そっか〜……。
「んァっ、はっ!! あ、ああっっ!! も、もっとぉ、もっと顔を近づけて、こむぎをよくみてーーあ、アイドル……なのに、みられちゃうと、すっごいキモちいーのぉ、あ、んぁっ、はぁ、そンな風にみつめられると、あ! か、からだがあつくって、
たまんな……くぁーー! んあ゛ぁあぁああッッ!!」
……そーだったんだー。あたしってやっぱ見られて感じちゃうヘンタイだったんだーーーーってあたし自身がぶっちゃけてどうする。なのに、不思議と自然に受け止められる。胸がすーっとする。それはこの暑さの所為なのかにゃ? それともーー。
ともかくこれでムギ丸のことを変態呼ばわりは出来なくなっちゃった、のかな? しょぼ〜ん……。
だけど実際の所、このときのあたしはその視線が“誰が”、“そうしてる”のかは見事にアウトオブ眼中で、まるで虫眼鏡を陽の光にかざして紙を熱すかのようにずっとあたしを炙ったまま。だけど今はそれだけが全て。他にはなにも。
にゅぐ、ぐちゅッ! にゅぢゅ、ぐじゅーーーー!!
「あ゛っーーはっっ!! よ、四本ーーも…!! あ゛ぁ゛ッッ!! ひゃ、ーーあぁあぁあぁァァッッッ!!? い、イィッッ!! よぉーーき、キモち、いーーーー!! あはッ!! あぁ、あァんッッ!! そ、そんなにされちゃったら、
はぁうっ! ふにゃあ、こむぎ、こむぎこむぎこむぎいぃぃッ!!」
だめ押しとばかりに、これ以上ないくらいにカタくなったクリトリスを左手で握りつぶすように摘み人差し指から小指までを飲み込んでしまったお○んこの中を、イソギンチャクのように泳ぐ。
ぐちゅぐちゅに、にちゃにちゃに指に絡みつく愛液をものともせず、むしろもっとまとわりとかせるように激しい水音を立て、あたしはーーあたしを、メッチャクチャにする!!
それが最優先事項とばかりに、あたしは加速する。
ーーそしたら、なんだかあたしの中がふわ〜ってなってーーーー。
「あっ!! あぁんッッ!! ふぁ、んあぁぁんんッッ!! き、きょお…けくーー! あ、あたしィ、もう、ダメえぇッッ!! イーーイクぅぅッッ!! き、きょうすけくんにみられてっっ、イッちゃあッッ!! にゃあっああぁあぁぁぁんんンンッッッ!!!」
意識が、視界が、なんかもうあたしの中も外も、真っ白に。
ーーーービクンッッッ!!! ビュク!! ビュクッッーー!!
止めどなく溢れる絶頂の脈動がびくん、びくんってなるたびに、あたしの腰はあらぬ方向にはね、ぶるぶるとした壮絶な痺れとせめぎ合う。ぷしゃー、と世にも恥ずかしい音を立てて、あたしの中の蜜が噴き出されてく。
「にゃはぁ……はッ……あ、ああ……ひっ……あ………ッッ!!」 涙と絶頂感で目の前はどろりと濁り、あたしは荒い息をつくばかり。口元のだらしないよだれも拭く気力なんか無い。
ーー……イッちゃったぁ………にゃ、はは……ーー。
こういうルーズな感じって、オナニーならではのヤツだよね……心に体に重くのしかかるむなしさ。そりゃ自嘲気味に笑ってしまうわ。 だけどそれも形にならず、口元がわずかに歪むだけ。なんかなぁ、もう。はあ…………でも、やっっと治まったみたい……うぅ〜。
あたしは改めて、くて、と仰向けになる。部屋は依然としてがらんと静まりかえったままで、じっと夜明けを待っている。
ーー参ったなあ、今日は朝から早いのに。
それにこんな汗だくじゃ、またお風呂入り直さないと。はぁーあ。でも、この時間ならいつもみたいにあのエロウサギが覗いてくる危険はなさそうだし、今ならまだーーー………目が、合ったーー?
「ーーーー…………ほえ?」
「……………………………」
思わず、そんな声が。
慌てて涙で曇った目元を擦ってみる。あ、今回は二つに見えた電灯が元に戻ったぞーい♪ ってそうじゃなあぁぁぁぁぁいッッ!!
あたしは震える指先でそいつを指さす。
「あ、あわわわわわ…………………………!」
「……………………………………む、ムギーーーーーー?」
あたしは叫んだね。ええ、そらもう。近所メーワク? ッなことカンケーあるかぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!
「な、なぜ…………ナヅェミデルンディスッッッ!!?」
「む、ムギイィィッッッ!!?」
電灯の隣に位置する、いつ開けたのか知らないけどぽっかり空いた穴から覗くそいつは、間違いない! ムギ丸は飛び上がる。
ちらっと横を見ると、開け放たれもぬけの殻となったムギ丸専用寝床が。お、おにょれ〜……いつのまに。
「ウェイッ!」
あたしは腰の反動を活かして一息でベッドに上に立ち、身構える。 「わ、わわわわわわわわわ」
「いつから!!? いつから見とったんだワレェッッ!!? 三秒以内に答えろぁァァ!! 三、二、一、ハイッッ!!」
「こ、こここここ………!! こむぎちゃんがさ、さささ三十分前に目を覚ました辺りからだと思うムギたぶん」
「へぇ〜、ほぉ〜………ってそれ一部始終全部やんけゴルァアアァァァッッ!!!」
「そームギ……だが私は謝らないムギ! いや〜、ええもん見してもらったムギよー……
このボクとしたことがいまにもマヤ様の言いつけ破って飛びかかりそうな衝動を抑えるのにえっらい苦労したムギ。それほどまでにさっきの小麦ちゃんは美しい、
否! エロカワイイムギというべきか、やっぱりこの前言ったとおり、羞恥心は小麦ちゃんの秘めたる色気を最大限に引き出すムギ! まさに小麦120%とーー」
「ってやっっぱりかああぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!」
べ、ベラベラくっちゃべりおって〜、あのとき時計なんて気にしてらんなくてカマかけてみたけどどよーは全部、あたしのを全部!!!
う、ウゾダ……ウゾダドンドコドーン!!!
こ、この前のパンツ騒ぎに続いて二度までも! つーかあのときより全然酷いし!!
「ひ、ヒイィィィィィィムギッッ!!! し、しまっった、ついムギイィィィィィッッ!!!」
と、踵を返す変態エロウサギ!! ええい、逃がすか! 封印しちゃる!! ーーえ、なに? ヘンタイは人のこといえないじゃんかって? 前・言・撤・回ッッ!!
「まぁてェェェ!! ムギ丸うぅッッ!! オンドゥルルラギッタンディスカー!!!」 「へ、ヘルプミームギイィィィィィ!!!」
あたしは任天堂の看板キャラよろしく拳で天井を崩し、突入する。 屋根裏独特のきな臭い匂いがつんと鼻をつく。そのほぼ中央で、エロウサギはガクガクブルブルとしていた。
「あんたのせいで、あんたのせいであたしの純潔はボロボロダァ!! あたしゃクサムヲムッコロスうぅぅぅぅぅぅッッッ!!!」
「ま゛! ままままつムギよッッ!! は、はな、話せば! 話せば分かり合えるムギ!!」
「ーーん゛あ゛!!?」
「ほっ、ホラ!! ボクが見てたおかげ小麦ちゃんも気持ちよくなれたムギ?」
「ほっっほぉう?」
「ぼ、ボクは! 小麦ちゃんが気持ちよくなってくれるためにそりゃもーじっっと凝視してたムギ!! マリア様もロザリオ捨てて逃げ出すほどの勢いで、穴が空くくらい見てたムギよッッ!!
こ、小麦ちゃんだって『きょおすけくんがこむぎのことをみてくれてる』って言ってたムギ? ーーーーこ、小麦ちゃん?」
「……………………………………」
こ、こやつは〜、ひ、人のモノローグまで勝手にーーそれに見てて笑っちゃうくらいに泥沼状態。もう見てらんない。
ーーーーなら、はやいところ楽にしてあげなきゃ、ねーーーー?
「小麦ちゃん、だ、ダバッテナイデナンドガイエウヘェァ!!」
ーーどばきッッ!!
怒りの鉄拳がムギ丸の鼻っ柱をへし折る。
「ーーな、ナニするムギッッ!!? あ、アンダドボクァアガマジャナガッダンデェ……ウェッッ!!」
さらにサッカーボールよろしくシュート!
「ァゥアッ!!」
「どやかましいィィッッ!! なに逆ギレしてんだオノレァアァァァッッ!!! あだしゃウシロニハラガタッテイル!! アンダニラギラレタキブンダァッッ!!」
「ヒ、ヒイイィィェェムギィィッッ!!!」
「今日という今日こそ二度と悪さできないように、うぅん、その種族間を無視して見境無くおっ勃つチ○ポぶっった斬って
一片の性的衝動すら湧かないようにしたるわぁぁァァァァァッッッ!!!
ーーウエェェェェェェェェェェイッッッ!!!!」
「ご、ごぶッッ!! ごぶぎぢゃん、か゛、がりにも魔法少女モノのヒロインにあるまじき下品な発言ムギィィィィィィィ!!!」
「うっっさい、問答無用ォォォォォォォッッッ!!!!」
ーーみんなもプライバシーには十分気を付けてね! いつ、どこであなたの秘密が覗かれてるかも……まさに現代社会の歪みの縮図。
小麦ちゃんからのありがたいちゅーこくなのだ!
あぅ〜…………ってゆーか、あ、あたしの……あたしの純潔を、
返せえぇぇぇぇェェェェッッ!!!
102 :
1:04/05/26 04:46 ID:vhdXL5D/
みっしょんこんぷり〜と('A`)ノ
ええと、これは某ビズアルコレクションの小説ネタです。だってオフィシャルからして
いかにも描いてくれといわんばかりで……うたヒット2からして僕のよーな
腐れ妄想野郎を釣ろうとしてるしか思えません。こより好きなのに。
初めて女の子の一人称にトライしてみたんですが、難し杉・・・もう小麦たんの
変なしゃべり方を研究するのでいっぱいいっぱいでございますよ。
玉井豪さんはすげぇなぁ・・プロだから当たり前ですけど_| ̄|○
保留になったネタよりもずっと時間が掛かってしまったですよ。しかも
また後半が・・。次こそはまたこよりたんに戻ろうかと思ってます。
あーそれにしてもブレイド蝶サイコー(死)
>>79 正直、ネタがない今こそがんばり時ですね。
>>80 激しく同意(*´д`*)ハァハァ
>>102 氏
ヤルッツェブラッキンであります!
やたら過疎化していますが、Zが販売されたら流れもこっちに向くでしょう、
いわば、「ナース(以下略)」は萌えアニメ界の「キル・ビル」みたいなもんですから。
(´-`).。oO(小麦ちゃんがオンドゥル語……小麦ちゃんが・・・・・)
>104はプロデューサー様。だからZ小麦2巻あたりで小麦が
オンドゥル語を喋る可能性120%と予言してみるテスト。ゥェイ。
ageとくか。
108 :
1:04/05/31 23:06 ID:FGvT409v
ネットとブラウザの調子がアレで繋がりにくかったよ・・(;´Д`)
最近ちょっとアニメ見直して思ったんですが小麦ちゃん段々と
こち亀の両さんっぽくなってるような気がするのは私の邪推でしょうか?
特にカルテ4。
あと、近いうちにある程度の手直しと編集が済み次第、
デビュー作(藁)を投下しようかと思います。
こより×小麦オタという非常に微妙なシチュですが・・。
ついでに下がってるのでageさせてもらいますね。
>>103 さしずめ季節の風物詩といったところでしょうか?
そういえば漫画版の二巻もまだかよと。そろそろ出せそうな
気がするんですけどねぇ。とりあえずZ発売までは
何とか保たせませう。
>>104 スンマセンこよりたんの小麦に対する愛情並みに
歪んだ実験心みたいなのが押さえ切れませんでしたー(;´Д`)
でも最初から「ナズェ(ry」と「オンドゥルル(ry」は使う(ry
>>105 寧ろラズベリーの小麦コーナーを思い出しますた。
でも実際どこかで使いそうな感じはしますねぇ。邪道だし。
そしたら個人的に割と嬉しかったりしますウェイ。
>>107 指摘ありがとうございます。
一応ムギまるがちょこちょこ動き回れるほどの広さという感じ
なんですが確かにこれは伝わりにくいですなぁ(´・ω・`)
これに限らず読み返して('A`)
と思った部分を修正した香具師を>69の保管庫に
収蔵させてもらいましたので参照して頂ければ幸いです。
なら自分は ムギ丸×ポソ吉のガチンコでも…
ポソ吉って♀なんだっけ??
ロックちんの漫画ではこよりたんに(*´д`*)ハァハァ
してたがそうか、ズーレーですか。お耽美だなぁ。
>>110 いや、両方とも野郎伝説なんで。
男闘乎と男闘乎の…になる予定です、構想ならぬ妄想中ですが。
漫画版終わってしまったなぁ。゚(゚´Д`゚)゚。
ただ、途中の
「そんなシュミございませんわよ」つってるとこは
僕らに突っ込んで欲しいとしか思えん・・。
またまたぁ〜♪ ってね。
ガーーーーーーーーーーーーン
エロパロ板で知ってしまうなんて……
当然のように続くものとばかり……orz
いやきっと次号になったら平然と「新連載!『ナースウィッチ小麦ちゃんマジかるて乙』」なんて
やってるに違いない。そーに決まってる…
今の俺らには零たんを信じるしか出来ないんじゃないのか?
バイトの帰りにセブンイレブンに寄ったら、YA嵐があった、読んだ。
ファ――ク、ナンテコッタ。
最終回とだけあってやたらエロかったが、しかし何故このよーな時期に最終回?
そして、Z小麦の発売日が九月十日。アスホール。ソノジキハナツトハヨバネーヨ。
YAあいらんどの連載がどうなるかはわからんが、今のオレにとって、九月まで小麦分が絶たれるのは、オタク生命に関わる問題だ。
穴埋めにテープが擦り切れるほどソウルテイカーでも見ようか…どうでもいいが、
Z小麦では、月面戦隊フリッカーズ(ソウルテイカー11か12話参照)やって欲しいな、
霞とか、本編での扱いが不憫すぎるし。
ここにソウルテイカーのエロはオーケーなんでしょうか?
118 :
1:04/06/06 22:51 ID:p1cSPl0o
重要な質問が来てるようなので緊急レス。それにしても
「ははは……なぁに逝ってんだ漫画版が終わるだと? ぶっちゃけ
ありえなーい(゚∀゚)」
と思ってたら本当に終わっちまったよオイッッ!!
お、俺はこれから何を糧として生きていけばいいんだ……orz
個人的には最近ジャンプで打ち切られたスピン以来のショックです。
>>112 「嘘つけw」と突っ込みまくりましたねー僕は。
>>114 実際プロモ活動の関係を考えたらどう考えても終わらすのは
得策ではないと思うんですが・・うぅむ。
>>116 マヤ様をもっと出して欲しいですなぁ。こよりと何か関係あるらしいし。
あと明日香や流奈の話とか。
>>117 魂狩りとマジカルては別にして欲しいという人も居るようなので
保留してたんですがやっぱり魂狩りOK!! ということで。
僕もマヤさん好きだし。というわけでどんどん描いちゃってくださいまし。
>>117 がんがれ。応援するよ。
しかし、ソウルテイカーもスピンアウト企画に売り上げも知名度も負けていると言うのは悲しい話ですな。
あまつさえそのスピンアウト内での扱いが「劇中にでてこない劇中劇」だったり、「現役女子高生が趣味で書きためていた小説」だったり…
OPから「The SoulTaker 制作委員会」のクレジットが削られる日も近いかも知れぬ。面白いのにな〜
そいや、小麦の続編が決まったな。
しかも地上波かよ・・・・ oz
もうあの一話目みたいな悪夢は見れないのか・・・
つかやるならサンテレビとかの地方局臭いな
ヤングアニマル編集部に
「オンドゥルルヂギッタンディスカー!?(本当に打ち切ったんですか!?)」
と小一時間問いつめたい。
しかし…最近我ながら重度の小麦中毒に陥ったな。
こよりのイラストを見てるだけでニヤケてくる
諸刃の剣。素人どころか、この地球に生まれた
すべての人にお勧めできない。
小麦中毒かこより中毒かはっきりしる。
>>122 両方。と言ったらどうします?
片方だけにせよ、両方にせよ、
処方箋の出しようがない
(ある意味)重病ですが
恋の処方箋ください〜♪
たぶん小麦はアプリコンバスターを打てば
バインバインになる要素がない
ろっくの漫画も終わっちまったよ・・・_| ̄|○
ああ、俺の掌から全てが消えていく・・・。
やべぇ、夢の中にまで小麦が出てきた。
128 :
1:04/06/13 04:57 ID:fnvkDaCU
はあ。まだショックが治まらねぇよママン。しかもネットの調子も悪いよ。
しかし本格的にネタ不足ですなぁ。こんな時こそ自家発電してSS生産
したいもんですが今回は昔の投下してお茶を濁しますか。
その前に注意点を箇条書きにします。
・こより×小麦オタというシチュですが、こういったちょと特殊(?)なシチュ
が受け入れられない方はスルー推奨おながいします。
・現実世界の小麦オタの所にこよりたんがやってくるって感じですが
あまり深くは考えないでくださいマジで。時期的にはカルテ3直後
ではなかろーかと。
・前置き長くてスマソ。
・結構長いんで分けて投下します。で、今回は一回目。
ーー頬を撫でる夜風。見渡す限りの美しい夜景。瞬きに色づく、微睡みを知らない東京。キラキラと、
見下ろす世界一面人々の光で敷き詰められている様は、まるで天地逆転した星屑のプラネタリウム。
地上の明るさで本来、空にあるべき星々がほとんど見受けられないことからも余計そう思う。
淡い輝きを纏った東京タワーを遠くに一望でき、俗に百万ドルの夜景と勝手に鑑定されてるのも頷けるものだ。
だが、空駆ける少女は其れを意に介さない。
「ーーくっくっく………今日こそ、素晴らしいカオスフィールドを見つけてレッツビギンでございますわ!」
その夜景すらかすむほどの美貌の持ち主は不敵に嗤う。身体を包むメイド服を押し上げる豊満な胸に似つかわしくない
、幼い顔。口元から覗くいたずらな八重歯を以てしてもにじみ出る性悪さは隠せない。穏やかなタレ目だがその瞳には邪悪な光が充ち満ちている。
美しきメイド魔法少女が座すクリームパフェを載せたお盆型UFOは主の意思のもと、風を切り裂き疾駆する。
ーーそう、今日も今日とてまじかるメイドこよりちゃんは『地球総ウイルス化計画』遂行に余念はないのだった。その割に全然進んでないけどね。
「うっ、五月蠅いですわね! それもこれも、あの小癪なおポンチ魔法少女がいつもいっつもいいところで邪魔しやがるからですわーーって、ん?」
眼下に広がる住宅街。それに目をとめた彼女は飛行端末に制動を掛けた。彼女が向かった先は、表面上は何の変哲もない一軒家だが、
彼女は有象無象の混乱(カオス)の気配を赦しはしない。
「ほほぅ。一見、ごくごく普通の一軒家に見えますがーーなるほどどうして、なかなかのカオス・エネルギー。
くすッ♪ 決めましたわ。今宵の獲物ーー」
ーーメイドウィッチは愉しげに目を細めると、次の瞬間には夜空に融けるように闇に消えた。
まじかるまじかるナースッ♪ こっどぉ〜はドキドキ♪
ちょおしんきがなくってぇむぉお、きこへェるでぇッしょお〜♪
調子っぱずれで舌っ足らずな歌声がTVから響く。
「いやぁ。やっは゜小麦ちゃんっていいなァ。ムギムギ」
木造の床にあぐらをかく男は魔法少女が乱舞する画面を見つめてだらしなくにへらぁ〜ってしてる。
一般的に言われてるアニオタ平均からするとかなりのーーというか普通に美形に入る造形だが、
今の彼はやっぱりその辺のオタと大差ない。親とか見たらきっと泣く。
尤も今の所一人暮らしだからその辺は無問題なんだが、それをいいことに彼の部屋はある意味“極まって”いる。
部屋中、所狭しと置かれた小麦グッズ。棚に大事に飾られた小麦フィギュア。壁という壁を覆いつくさんばかりにぺたぺた貼られた小麦ポスター、
雑誌の切り抜きもお構いなくだ。おまけにスタンバイしているPCに映し出されてるのは某巨大掲示板の『ナースウィッチ(以下略)』スレッドという徹底ぶりだ。
携帯の着信メロディはむろんのこと『愛のメディスン』。今度はシングル『くちびるイノセンス』に換える予定だ。
唯一目を引く、というか違和感を醸し出してるのは黒いギタースタンドに立てかけられたフェンダージャパンの黄色いストラトキャスターとマーシャルアンプその他機材一式だが、
コレも専ら最近小麦ソングにおけるギター・パートをコピーすることにしか使ってなかったりする。
「ーーでも、やっぱりこの曲、リニューアル前の方がいいなぁ。ギターはこっちの方がいいけど。無駄にリズム隊を強調しすぎというかスピード感が無いというか」
何回も見直しているがやっぱり感想は同じだ。
小麦ソングを担当しているギタリストはストラトではなく明らかにレスポールタイプを使っているが同モデルがどうしても手に入らなかったんだそうだ。
ギタリスト自体に拘りはないから別にこのままでもイイらしい。
「でもまぁ、小麦ちゃんの声があるなら別にいいやー」
そんな、もはやどうしようもない部屋の主の名前は渡部秋雄。どこぞの超人気アニメーター兼ゲーム原画家と非常によく似た名前だが、マァ気にするな。
ちなみに好きなアーティストは筋肉少女帯で一番好きな曲は『ボヨヨンロック』だがコレも気にするな。するなよたのむから。
このこいーっを♪ おだいじにっ♪
さぁOPは終わった。これから本編に雪崩れ込むぞー。と、思わずKARTE2.5の特典フィギュアを握る。まさに手に汗握る瞬間。
「はぅあ!! いけないいけない俺の小麦タンになんてことを!! ごめんよ小麦たん痛かったかい? ーーーーーーあんれ?」
画面が消えている。停止ボタンを押してないのにもかかわらずだ。
「んんー? どしたんだろ?」
コントローラーを操作しても全く反応がないので仕方なしにPS2の接続部を点検してみたりするが
、何の異常もない。
「むぅ。おかしいな、今までこんなコトは一度たりとも」
流石に焦りの色が隠せなくなってきたーーそのとき。
「ーーーー気に入りませんわね」
「ーーはへ?」
ふとした声に振り向いてみれば。
どーん!!
ってな擬音が聞こえてきそうな勢いで紫の布地に包まれた二つの巨大な物体が視界いっぱいに広がる。
「ーーむ、胸ッッッ!!? ーーじゃあなかった誰!?」
「ふぅんーー貴方が今回のターゲットでございますか」
この服装、そしてこのしゃべり方この声ーーーー秋雄はイヤな予感がしつつも顔を上げる。
見覚えのあるセミロングのロリーフェイス(モニターの中で)に見覚えのあるタヌキ耳と見せかけて実はモモンガ耳(モニターの中で)
、そして見覚えのある左肩のだっこちゃん人形みたいなタヌキ(モニターの中で)。
「……ま、さか。嘘だろ………ーーーーま、ままままま、まじかる、メイドーー?」
「ーーーーーーーーーーふん」
対するまじかるメイドこよりは不機嫌そうに彼を見下ろし鼻を鳴らしただけだった。いや、実際そうなんだけど。
ごしごし。と彼は取りあえず眼を擦った。
「は、はは。まさか、ね。昨日からぶっ続けで二十四時間ラジオの再放送聴いてて一睡もしてないからな……」
それならちょっとした幻覚見ても可笑しくはないーー?
が、幻像は薄れていくどころかますますその輪郭を際だたせていく。
あれーー可笑しいなーーーーー?
「全く、素晴らしい混沌のうねりを感知してきてみればーーーーコレは一体全体どー言うことでございますのッッ!? ええ!! ーーーーあ、あら?」
仁王立ちし、わざわざ手を広げまじかるメイドは聞いてませんわ!! っと一気にまくし立てるが、彼はおもむろに立ち上がると傍らのベッドへと腰掛け、
「寝よっと」
寝っ転がって睡眠体勢万全だ。
「むぐぐ…………こ、こらぁ! ちょっと! わたくしを無視するなんて赦しませんコトよ! 放置プレイ、ダメ、ゼッタイでございますですわよッ!」
「ふうー。幻覚の次は幻聴か、なんかやたらはっきりと見えたり聞こえるしだいぶ身体が参ってるなこりゃあ。でも、どーせなら小麦タンを拝みたかったよ
……お休み、小麦たん」
と、隣の小麦ちゃん等身大抱き枕をぎゅっと抱きしめ、布団にくるまると彼の意識は本格的に夢現へーーーーー入らなかった。
ーーーーーーーーバッ!
「くぉのぉッッ! 起きなさいよ!!」
勢いよく布団が、まるでエロゲー主人公を起こしにやってきた幼なじみよろしく引っぱがされる。
「んん……? な、なーーーんだ、もぅ朝か……? オレには毎朝起こしてくれる幼なじみなんて居なかったはずだけど」
「ぼ、ホ゛ケ倒すのもいい加減になさいませッッ!! それにだーれーが幻覚ですか誰が!! ったく失礼しちゃいますわっとにっ!
にしても、よくもまぁ、此処までアレもコレも……!」
布団を放り投げ腕を組み、呆れたように改めて辺りを見回すまじかるメイド。
あらゆる棚に飾られた、華のコスプレアイドル・中原小麦のフィギュアにブロマイド。 とにかく、四方八方、小麦づくし。
「むむむッ!? 出ましたわねおぽんちナースッ! どうしてここに!? ーーってコレ等身大ポップだし!!」
『いまだぁ! 主役ゲットー!! ずざー』
な、何なんだ、この人は………?
確かに幻覚にしてははっきり見えすぎたり、色々と不審な点がある。それ以前にこよりのことなんぞさっぱり眼中にない自分が彼女の幻覚など見るだろうか?
でないならどっかのコスプレねーちゃんが何故か自分の部屋にやってきたということになるが、そっちの方がどう考えても不自然だ。第一、コスプレというには余りにもーーー。
「あ、あの、あなた、一体……」
「あぁッ! やっぱり!」
「ど、どどどどーしたんです!?」
こよりはマジカルてのDVD手にして向き直る。右はKARTE1、左はKARTE2だ。
「なんでKARTE1の初回版だけ買ってわたくしの超らぶりぃ初回限定こよりちゃんフィギュア付きのKARTE2を買わないんですの!?」
1の方は例のまじかるナース姿の小麦ちゃんがプリントされたでっかい箱入りで2は通常版だ。棚にはちゃんと下着姿の小麦たんフィギュアが飾られている。ちなみに次のKARTE2.5も初回版手に入れたのは言うまでもない。ついでにKARTE3も。
『小一時間問いつめたい……』
「小一時間問いつめたいですわ!」
憤懣やるかたないって感じだ。
「そんなこと言われても。オレが買いに行った時はもう売り切れてたし」
「ならば! どぉしてかけずり回ってでも初回版を買いに行かないんですの!? 秋葉とかに逝けばまだ売ってるところは結構ありましてよ?
あなた、それでもファンですの!?」
『アキハバラ標準仕様ー』
「いや。つーかね。こよりフィギュアなんて別にいらねぇし」
頭をぽりぽりかきながら視線を逸らして言う。
「ぬ、ぬわぁぁぁぁんですってぇッッ!? きぃ〜〜ッ!!
あの貧乳魔法少女のグッズだけ集めてどうして私のは一個たりともございませんのよ!?
不公平ですわ不公平!! 差別反対断固抗議いたしますですわッ!! レッツ・ボイコットでございます!!」
新しい口癖誕生の瞬間だ。
「いや、『一個たりとも』ってっ、だいたいアンタのグッズなんてほとんど無いじゃないっすか。それこそあのできの悪いフィギャーぐらいしか」
「ーーーー!!」
ぴたっと硬直するこより。核心をつかれたようだ。
「そうですわ、そうですわ、嗚呼……何故、どうしてーー?」
と膝を着き天を仰ぎ現実に打ちひしがれる少女を華麗にスルーして青年は更に続ける。
「それにオレ小麦ファンだし。つーか大きな少年むぎむぎ団の」
『小麦ちゃんですが、何か?』
ーーくっ! ど、どうしていつも貴女ばっかり………!!
こよりはキッ! と涙目でそれを睨み据え、
「ーーええい! さっきからやかましいですわ!! 黙らっしゃいませ!!」
「へッ!? な、何するだァーッ!! か、買ったばっかの新型パソが!! つーか角二(むろん半角小麦スレ)で拾ったエロ画像がッ!!!
ま、まだバックアップ取ってなかったのにッ!!」
小麦ボイスで我に返ったこよりの一喝で彼のWinXPは火花を立て沈黙した。
マジカルて鑑賞の際少しでも気分を盛り上げるために起動しておいた小麦ちゃんデスクトップマスコットのランダムトークが癪に障ったようだ。
思わず拳固めて怒りを露わにする。
他の貴重なデータはあらかた予備のノート型に移していたが今日拾ったコラおよび様々なエロ画像は未だデスクトップのHDDの中だった。
「そんなの、萌○.jpやらどっか適当なとこで後で勝手に拾えばいいじゃないですか!?
だいたいですね、この私の前で小麦ファンを名乗ることなんて言語道断、横断歩道でございますですわよ!! ったく
、わたくしのマスコットは一言たりともしゃべりませんのにどうして小麦のばっかり、しかもメイドの私じゃなくて国分寺の方の……ぶつぶつ」
「“そんなの”? エロ画像のことか……エロ画像のことかあぁぁぁぁァァァッッ!!」
我を忘れた秋雄は、思わず目の前のメイド魔法少女に掴みかかる。彼にとっては新型デスクトップよりもエロ画像の方が大事だったらしい。
「シャラァップ!! でございますわッッ!!」
胸を反らした瞬間、目が妖しく光ったかと思うと、蒼白い雷光が彼を捕らえた。
「ぐわわぁッッ!?」
「ふんーーーかよわい女の子に掴みかかるなんて、殿方のやることじゃあなくってよ?」
「こ……コレの何処がか弱い女の子なのかと小一時間………」
ぷすぷすと、その場で焦げ倒れた秋雄は呟く。
「あら、何かお言いになりまして?」
因みにお台場の時のようにウイルスは仕込んでない。当初はそれで十分だったが、少し、気が変わった。
その前に……このわたくしのミリョクでーーーー。
「い、いやぁ何でもございませんですはい」
聞こえないように呟いたつもりだったが、流石はタヌキ耳。地獄耳でやんの。モモンガだっけ?
どっちでもいいやーーとつれづれ思いながら秋雄は何とか立ち上がる。
「ーーはッ! ち、ちょっと待てオレ、何をこの人がホンモノみたいなこと思い始めてるんだ?
コレは、そう、夢だ、夢に違いないそうにきまってるーーーー」
そうだ。現実的に、その前にこんなことはあり得ない。あの電撃だって
、そう、トリックだ、トリック。ベストを尽くせ、オレ。何故、ベストを尽くさない?
そのベストの尽くし方が決まる決まらないで葛藤してる間も、彼女はむふ〜♪ と意味深な笑いを浮かべ。
「そうですわねー♪ 今からこの私、まじかるメイドこよりに乗り換えるなら赦してやらんでもないですわよ〜っ」
「WHY!? な、何でそうなりますか!? それにナニを赦すのか意味不明だし」
ホンモノなら思った通りの性格だったがコレはコレで問題だ。
なまじ自分の知るとおりの彼女だったことがことさらに問題なのだ。
「ほら、どうですのよ? 早く返事なさいませ」
言ってこよりはしなを作る。勿論自慢の胸を強調してだ。
「いや、だからですね」
「ねぇ、悪い話ではないでしょう?」
上半身をかがめ、右手を太股に、左手を腰にやり、さらに谷間を強調するポーズ。
コレはグラビアなんかでもお馴染みのアレだ。
「その、あのですね」
「ほらほらぁ♪ どうですのーこの胸、この腰ーーこの太股
……あんなちんちくりん貧乳コスプレ娘とは大違いでしょー? ねぇ? 解ったら、早く私の僕にーーーー」
秋雄を置いてけぼりに様々などきどき挑発ポーズを取りまくるこより。
なるほど、噂以上の美貌だ。大きさも形も申し分ない、ロリーな童顔と不釣り合いな見事なまでの巨乳、
そしてそれを支える美しいくびれを魅せる腰、時折スカートから覗くライト・パープルのショーツに包まれた丸い尻に白い太股
、そしてふさふさ獣耳と尻尾に胸元の大きく開いたメイド服という、ある種のフェチズムを満たしまくった出で立ちは見る人が見れば確かに夢中にならざるを得ないが、
彼の返答は筋金入りだった。
「いや。どーでもいいし」
「んな゛ッッ!! そ、それはどーいう意味ですのよ!!?」
全く以て想定外な答えにさしものこよりも取り乱す。
「意味もなにも、そのままだし。第一ですねぇ、小麦ちゃんの場合、あの度を超した貧乳っぷりがいいんじゃあないですか〜ッ!
素人はすっこんでろって感じですよええ。ったく、解ってないなぁ。もう十七なのにあんなんだから激萌えなんですよ
貧乳じゃない小麦ちゃんなんてよけいなパワーをつけてダメになったスーパーサ○ヤ人2のト○ンクスと一緒ですよ
あのまな板バディだからこそあんなにスク水が似合うんじゃあないですかっっ!
余談ですけど小麦ちゃんほどスクール水着が似合うキャラもそうそういないですよねーホントもう最高のロリえろっぷりで
(以下延々と小麦絶賛が続くため省略)
ーーーーーーつーかこよりさん元々あんまり好きじゃないっつーかむしろアウトオブ眼中って感じーー」
ーーーーがッ!!
秋雄の肩口をつかむこよりの形相は、それはもう凄いことになっていたので
半ばトランス状態になった秋雄の意識が現実に引き戻された
「……それはさすがに聞き捨てなりませんわね、この美少女メイドたる私のどこがいたらないと言うんですの!?
一体全体どこがあのつるぺたぼんくらナースに劣ると言うんでございますの!?」
彼女の迫力は先ほど以上だったが小麦への思いによるモノか
、今度は呑まれずに済んだようだった。しばらく思案した後、彼はぽつりと
「だってほら、えろタヌキだし」
「だから、エロって何なのよエロって!? そーれーに私はモモンガでございますッッ!!
この耳も! この尻尾も! 見てお解りになりませんの!? ほらほら!」
言ってどうやら自前らしい耳をぴくぴくさせたり尻尾をふりふりしたりするが、
「それにですねー、」
ーーって無視かよ!! とこよりはそのまま硬直する。
「あの小麦ちゃんのライバルって言うからどんな奇抜なキャラかと思ったら至ってフツーだしメイドのクセに全然メイドっぽくないし
、声なんて某チ○ッパーや○ッシュと同じだし、レッツビギンって口癖パクリだし、二重人格って設定全然活かされてないし
無意味にエロいしフツー主人公のライバルといったらだいたいそのときの主人公より一段階強いはずなのにべらぼーに弱いし
、カルテ3の自爆なんてどー考えてもあり得ない(以下略)ーーーーーー」
ーーーグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサグサッッッ!!!
「……あ………ぐ………ッ!!」
質の悪いオタ特有の、自分にとって興味を引かないキャラはとことん怜悧に貶めるモード全開だ。
普段の彼はとても温厚、というか気弱で消極的な、見た目以外は殆どその辺のオタと変わらない人物といえるが
、徹底した貧乳好きである彼にとってマジカルメイドは全くどーでもイイ存在だった。
こうした極端な性質を持っていたからこそ、彼女に見いだされるほどのカオスを内包しているのだとも言える。
竜○乱舞や鳳○脚を遙かに上回る毒舌乱舞が容赦なくこよりに炸裂し、鋭利な刃物のような一言一言が彼女を抉る
ーーーーが、真に彼女を震撼させたのは次の一言。
「ーーーオレ巨乳嫌いだし。だいたい貧乳の小麦ちゃんの敵が巨乳なんて安直にも程がーー」
ーーーーーーーーーブチン。
まじかるメイドの中で何かが切れた。決定的な何かが。
「ふっ。うふふふふふふふふふふふふふ………」
目を伏せ、肩を戦慄かせる。その急な変化に秋雄は我に返るが、其れは寧ろこれからだと言うことを思い知る。
「乳がでかいこと以外はまるっきり某プリサミのピ○シィ・ミサの丸パクリーーーこ、こよりさん?」
「ーーーおーっほっほっほ!!!」
「おわぁッ!」
こよりはなんかイッちゃった高笑いと共に秋雄をベッドに押し倒し、
「ち、ちょッッ!! ちょっとナニをーーーうぐぅッ!?」
ーーーーーズッキュウゥゥゥゥゥン!!
抗議の声を上げようとする唇をこよりの形の良い唇が塞ぐ。
んっ…ぐッ! や、柔らかいッッ!! ってそうじゃなくて! わ、な何だこッー口の中にーーーーー
続いて、口内にこよりの舌が飛び込んでくる。
「ーーんん、ふぅっん……! はァッ、くっ! ふぁ、んむ……んンーー!」
唾液をたっぷりまぶした舌が口内を縦横無尽に駆けめぐる。そのたびにこよりの顔が揺り動かされ
、濡れそぼった朱唇は秋雄のそれを濡らしていくように這い回る。
直接快楽に結びつくような行為ではないのに、とろけるような気怠さが、次第に彼の身体をとらえていく。
鈍い痺れが唇と淫靡に動き回る舌から、波紋のように身体全体へ広がる。
「はぅ……ん、ふくっ! んっ、むぁ、く、ぁうーーはぅん、くちゅ、くちゅーーんう、ン…! んん……んーっ」
な…なんだろコレーーな、何だってこんなにーーうぁあ!?
こよりの舌が彼の舌をとらえ、絡みつくようにうねり、這う。
慌てて離そうとするも彼の舌の動く方に合わせて蛇のように執拗にまとわりついてくる。暫くは其れの繰り返しだったがいつしか
、互いの粘膜をこすりつけるように絡み合い、もつれていく。
ならばと顔を離そうとするが、両頬をがっちりと捕まれているためそれも適わないのだった。
そうでなくとももはや満足に、
ダメ……だ、ち、力がーーーーーーー!
出ない。
「うぅん! ふぅ、ぁあ、れろれろ……くぁ、ぅぅん、ぅあふーーんむっはァ……ふふふ♪ あんっんんーーっ!」
……嗤、った……?
半ば朦朧とする意識の中、秋雄はそれだけを何故か確信できた。それよりもーー。
先ほどからのむしゃぶりつくようなディープキス、そのたびに執拗に、ねっとりと絡みつく舌をうねらせる繰り返しの中で
、彼は着実に何かを吸い取られていくのが感じられたーーーが、其れと反比例して下腹部の滾りが異常になっていくのもまた、確かだった。
…んな、俺ーーは、小麦ちゃん、一筋………ーー。
「ーーくすくす♪ はんっんん♪ ぅん、んちゅ……ンん、んはッ、れりゅ、ぁん、あむ、んあ……ッ」
そんな彼の葛藤を知って知らずか、僅かに口元が離れ糸引く合間に彼女は不敵に、妖しく、嗤う。
そしてまた、溺れるような熱い接吻を交わす。時に吸い付くように、小鳥が餌をついばむように、互いの粘膜が接触していく。
ーー彼がそうなってしまったのは未だに彼が童貞ーーーーどころか女性と満足に付き合ったことすらないのと
、鼻孔を甘くくすぐる香水と女の匂い、そして胸に押しつけられているやったらむにゅむにゅした感触と無関係ではないだろう。
ちょっと目線を下にやれば、互いの身体に挟まれぐしゃりと潰れる、はち切れそうな乳房が見て取れる。
真っ白な谷間の深い溝までばっちりだ。その切れ込みが、顔の動きにつられる上体の揺れでむぎゅっと押しつけられ形を歪ませていく。
何故だか、それから目を離せないでいるとーーーー。
「んふふぅ♪ ……んむ、んっ、はむぅ、んむぁっ、ちゅむ、ふぁう、あぁ、はくっ、ぅちゅ、はむ、ぁう、はっ、くちゅ、くちぅ、んはぁ……あぅんーーー!」
ーーちゅぽんっっ!
「ーーぷはぁっっ♪ はぁッ、はぁッーー! も…もぉ、貴方ってば、結構お上手ですのねっ♪ もしかしてこーいうの、結構手慣れてらっしゃるのかしら? ふふふーー」
吸盤が取れたような音を立ててこよりは唇を離し、人差し指で軽く拭った。その仕草も何か意図的なモノを感じさせて止まない。
「くすっ。まぁ、んなこたぁどっちでもいいですわーーーーそれより、もね」
「ーーぜェ…ぜェ……な、なンでこんなコト、をーーーーー」
上体を起こし、荒い息の中で秋雄は問うが彼女はさらに質問で応えた。
「あなた。さっき私の胸をバカにしましたわよねぇ?」
「い、いや、別にこよりさん、のがどーこーってよりは俺は大きな胸そのものがーー」
「でもーーその割にいま私の胸をずっと凝視なさってましたわよねぇ?
ふふふ、キスの最中に目を逸らすなんて、失礼なんじゃあなくって?」
再び彼に顔を近づけ、こよりは勝ち誇ったように言う。
「そ、其れとは話が別ってゆーか、」
「あ〜ら、まーだそゆこと言うんですのォ? もぉ無理しちゃって♪ 本当は私の胸、好きなんじゃないの?
あーんな貧乳ぱーぷー娘なんかのよりよーっぽとハァハァしてるんじゃあなくって?」
「だーかーら〜! 頼むから人の話を聴いてくださいよっ、そういう問題じゃあないんですってば!
それに俺は小麦ちゃんの貧乳が一番だって一体何度言えば」
この反応も予想済みだ。くすっ♪ とこよりは笑い、
「じゃあ、何だって貴方のココ、こーんなに固くしちゃってるのかしらぁ♪」
べろん、といつのまに脱がされたのか、開いたチャックの隙間から熱く勃起したペニスがこよりの手で解放される。
「!! ーーい、いつのまに!?」
「あ……あら、結構大きいんですのね……?」
流石にコレは予想外だったのか、手にしたモノに思わずこよりは目をまん丸くする。
ーーーー今し方『注入』したウイルスのせいというわけでは無さそうですわね
……この私としたことが思わず、
「ウホッ!」
って叫んじゃいそうでしたわ。
まぁ確かにその巨根は某A氏を想起させずには居られないモノだったのだが。
「でもーーまぁ」
直ぐに元の余裕が引き戻される。そしてその場で跪き。
ーーちゅッ♪
おもむろに亀頭にキスをし、ふふ♪ と笑いくわえ込む。
「ーー!?」
いきなり行われた衝撃的な行為に秋雄は声を詰まらせるが、こよりはお構いなしにそのまま顔を上下させる。
ーーーーじゅっぽじゅっぽと露骨に卑猥な音を立てさせ、こよりの唇は何度も何度も肉棒を往復する。
その間も竿を撫でる人差し指と親指の微妙な動きを休ませることはない。
「ーーんふ……ぅむっ、ん、はふ、ちゅむ、れろ、ぁむん、はぁッ、れりゅれりゅぅ、む、んッ、はぅあーーお、おおきい、ですわよ……コレ、はぁっ!
口の中いっぱいに広がって、そ、それ、にィ、すごく、んちゅ、うぅんーー! かたくて、あぁ、あつ、い、のーーーー! はぁむ、ぅんンーー!」
こよりの口元からは声とも吐息とも衝かないモノが断続的に漏れ、淫靡な言葉が飛び出す。
口内で良く唾液がまぶされたからか、ストロークの合間に覗く竿は赤黒くてらてらしている。
「うぁ……うーーくぁ…………ッ!?」
コレまでにない直接的な刺激がやせ我慢という名のダムを決壊させようと必死だ。
怒張を嬲る張り付くような唇と、唾液を乗せた舌の暖かさは、口づけ合ったときのあの柔らかさは錯覚じゃなかったことをイヤでも思い知らされる。
「くッ……! そ……ーー」
勿論このまま好き勝手させるわけにはいかない。腰を引いてえろメイドのフェラチオから逃れようとするーーも。
な………!? か、身体が、動か、な………ーー!?
股間からもたらされる快感の調べによるものかーーと一瞬過ぎったがどうもそうではないらしい。
“動け”と念じてもその命令が身体に行き渡ってない感じだ。操り糸が途中でプッツンと切られたような、そんな感覚。
「ーーんちゅっ、んんっ…むぅ、ぅあ、ん、ふぁ、はむぅーーーぷはぁッ、貴方のココ、びくびくって震えて……キモちいいのね。あン、もっと、もっと舐めてあげますわーー」
肉帽からおもむろに唇を離し、こよりは意味深にウインクしたかと思うと、再びフェラに没頭していく。
より唇をすぼませつつ口に含んだ肉茎を舌で転がしたかと思うと次の瞬間にはアイスキャンデーのように舐め回しゆったりと出したり頬張ったりを繰り返す。
「はぁむ、うちゅっ、ぅぁん、ふぅ、にちゅ、んぁんっ、あむぁーーこれ
、くちのなかでっ、どんどんおっきくなって、どくどく脈打って、はぁっ、ぅん、素敵ーーぁむぁ、わた、しの唾液で、ぬらぬらってしてますわ、よ
ーーあぁむ、んぁ、ちゅぷ、はぷっ」
「ちょ……ちょっ待っ……も、やめ…」
身体が動かない以上、出来ることと言えば悲痛な声を上げることだけ。
そうこうしている間も、少しずつ、また着実に追いつめられていく。
「んふふーーふぉんはひひやふぁら、ふぉーひひぇはははふぉふぉはへはへんへふ?」
肉帽を頬がへこむほど頬張らせたまま喋るモンだから、こよりがナニ言ってるか解らない。
「な、何ーー? よく、聞こえな……うっ、く……!」
「あむぅっ、んちゅ…んんっ……んはっ、はぁふ、ちゅ、ん、んん!
ーーんじゅっ!じゅむっ、はむぅっ、くち、くちゅくちゅぅ、ぅん、あはぁ♪ お○んちんおいし…い…ぅぁ、ああ、んく、んむ、ふぁっんーー!」
ーーーぢゅっ、ぢゅむ、ぢゅっぽ、んじゅッ! ぢゅにゅーーーーー
またピストン運動。しかし今度はさらにスピードが増しており、いつにもまして容赦がない。
いつになく熱烈な口戯に秋雄は思わず腰を浮かし目を白黒させる。
「ーーこ、こより、さん……!? も、も、やめ……!!そ、そんな吸っちゃ、だ、駄目ーーだッーー!?」
「んじゅっ! はむっんん! ちう、はぅ、ん、ちゅむ、んはッ、はふ、んくっーーぷはっっ!
ーーはぁっ、はぁっ、はぁっーー!」
薄桃色の唇で吸い立てられ、舌で亀頭から竿まで余さず舐め立てられるというダブルコンボで急激に追いつめられ、境地に達する直前ーーまさに一歩手前で怒張は唇から解放され、こよりは荒い息をつく。
「えッッ!? あッ………」
今の秋雄の表情は呆気にとられたという表現がよく似合う。
「はぁッ、はぁッ、はぁッ……ふふ♪ そんなにいやだったら、どうして身体を退かさないんです?」
一連の行為で口調にこそ乱れはあるものの、彼を見つめる眼差しは未だ妖しく陶然しており、衰えるどころかその彩(いろ)を増している。
「そッーー! それ、は……ーー!」
「ひょっとしてーーちゃんと、最後までシて欲しかった、からーーーーとか?」
「ーーーー!!」
彼の目が大きく見開かれた。
ち、違うーーそれは断じて違うーーーーはずなのに。それなのに。いやーー。
「そのままわたくしのおくちにぜ〜んぶ射精して、飲んで欲しかったとか?
このわたくしのおくちにたっくさんの真っ白なせーえきどっぴゅどぴゅ流し込みたかったとか?
まーさかそんなんじゃあありませんよね〜♪ 小麦のファンがわたしなんかに、そんなこと、ねぇ?」
ご丁寧に自分の口元を指さし、ニヤニヤした上目遣いでこよりは問いかける。実際、もう問いかけですらないようだが。
うっすら濡れた朱唇が言葉を紡ぐ様を見て鼓動が高まるのが押さえきれない。内容が内容だけに、どうしても意識してしまう。
眼前のメイドはウイルスによる人心掌握だけでなく、こうした誘導尋問にも長けているようだった。
「ーーまぁ正解は、さっきのキスの時ーー貴方があんまりにも情熱的に舌を絡めて求めてきてくださるモノですから
、わたくし思わずウイルス伝染しちゃったからなんですけどねー♪ もぉ、わたくしってばホントうっかりさんですわっ!」
てへっ♪ っ照れ笑い。
わざとだ!! 絶対わざとだ!!
と秋雄は直感するが今更遅い。
「いや、これはむしろ好都合かもしれませんわね……だぁって貴方、さっきこの私がホンモノなのかって疑ってたでしょ〜?
だから、あなたはまだ大好きな大好きな小麦たんを裏切ったことにはなりませんでございますわよぉ♪ 良かったですわね♪ くすくす」
やっぱり地獄耳だ。疑いを晴らすには直接、思い知らせるのが一番ってコトか。モモンガ耳は伊達じゃない。
「…………………」
秋雄は答えられない。ああ、どうせそんなところだとは思いましたよ、とでも逝っておけば一応の面目は保てただろうに。
その勝ち気な笑みはコレを見通していたからなのだろうか。どうもさっきから自分の心が見透かされっぱなしではある。
だいたい、ウイルスの所為なのかどうかは判らないがホンモノだとしても、何でもアリの邪道アニメだしこんなこともあるか
、と楽観的に済ませてしまってるのも困りものだ。
ああ、そういえば次のネタはアニメの世界に入ったりするんだっけなー、ってことはマジカルてはアニメじゃないのか?
その昔、アニメじゃない、アニメじゃない現実なのさ、と歌った曲があったが大人は誰も笑いながら
、テレビの見過ぎというけど僕は絶対に、絶対に嘘なんか言ってないっつーか嘘だと思いたい気分だ。
「これがホントの粘膜感染、な〜んちゃって♪ でございますわーーあらあら、どうしたんですの? その顔。ぽかーんとしちゃって♪
ふふーーどちらにせよもはや、貴方の身体はこの私の思うがまま、操られるがまま。あんぐらー様の『地球総ウイルス化計画』の礎となるのですわ
………ーーーーと、いいたいところですが、」
言葉を切り、まじかるメイドはそのまま彼の股の間に身を乗り出す。
重力に従いぶら下がったようになる乳房の深い谷間に丁度屹立が押しつけられる体勢だ。
「貴方の場合、これだけではすましませんわよ〜、くすっ♪」
続いて上半身を上げ、胸元に手を掛ける。空いた手は依然肉棒を握ったまま、瞳に昏い光を湛え熱っぽく言うこより。
「後悔させてあげますわ。私よりまじかるナースを選んだことを、ね。くっくっくーーこれからこの私の魅力をじぃっくりと教えこんで
、其れこそウイルス無しでも従うように、萌え萌え〜の虜にしてあげますコトよ」
「あ、あの……こよりさん目が怖いんですが、すんごく」
「ふふふふふ♪ と、ゆーわけで次はぁ、“ココ”で萌えさせてあげるーー!」
151 :
1:04/06/13 05:56 ID:fnvkDaCU
('A`)ノ今日はここまで・・・つーか、疲れたー。
未だこの投下作業には慣れない・・いや、寄る年波には勝てんか。
全く、今俺は何を信じてこの胸に何を抱きしめて走るんだよ・・。
漫画版終わっちゃったら読むものは個人的に殺し屋しかなくなっちゃ
ったよ・・ああ、なんて卑しいんだYA編集部。ついでにage。
>>119 本放送時の作画の乱れと序盤の解りづらさで損をした気がして
残念ですなぁ。四話や親父倒す所なんか最高ですよ。
小説版もイイですよね。
>>121 オンドゥル小説描いた身としてはここは是非とも
「ナヅェウヂギルンディス!!」と('A`)
こよりイラスト見るだけで最近、死ねます。呼吸困難で。
京介×真夜の助かったバージョンでのエッチなんてどうだろう?
>>151 氏
良かったです。続きを期待してお待ちしております。やはりメイドには巨乳が似合う。
打って変わって与太話ですが、
最近、小麦漫画版最終回のショックを紛らわすのと、
ただの暇つぶしで、ソウルテイカーのビデオを見直してるんですが、ソウルテイカーはいわば、
噛めば噛む程味が出てくるスルメのような作品なので、二週目は初回ほどのサプライズは無いものの、
シーン各所に張られた伏線や、ナースウィッチに出てくる小ネタの元ネタが思わぬ所で見えてきたりして、
興味深いです。特に、四話で小麦に沙也香の場所を尋ねられた二人組が、後のPS2小麦に小麦のクラスメイト
として出演してた二人だったのには思わず唸りました。
やるではないか、KIDよ。と。
鳴神ソングと小麦唯一の活躍と、沙也香の呆けっぷりが印象に残る四話もオツですが、やはり個人的な一押しは第六話ですね。あそこまで主題歌と戦闘シーンの
盛り上がりがマッチするのは見事ですよ、恵もやたらサービスカットを披露していますし。さすがMEGU。
伊達にナースウィッチのレギュラーをやっているわけではないですな。
リチャードは五話での、嬉喜としながら京介を殺害しようとするハッスル親父振りが最高点でしょう。
その後、酒の飲み過ぎと、激しい運動で肝臓を悪くし、その結果吐血しているのも好印象です。
小説版は、シローのヘタレ具合と、罵倒台詞の数々が最高です。小麦も中々のワルですし。
…とまあここまでに長々とソウルテイカーに対する思いの丈をぶつけたんですが、
このままじゃあ単なるスレ汚しに終わりかねない、
つーかスレ汚し
なので、アヌビス真夜(と見せかけて中身は琉奈)×京介
や、悪魔京介に蹂躙される小麦
なんかがシチュとして面白いかと、と書いてみるテスト。
―――まあ、長くなりましたんで、そろそろ魂狩オタは退かせていただきます、お休みなさいませ。
そして乱文すいませぬ。
保守ついでに
中島零たんの短編集購入したんだが、
零たん、シャイなんだな…(著者近影)
>>150の続き。
大きく開いた胸元を一気にズリ下げると、布地から解放された白く見事な、
小麦をしてうしちちと呼ばせる巨乳が姿を現す。まろびだされた反動で柔乳はたゆっと揺れ弾み、やがて安定する。
とても若干十七歳とは思えないほどの、『爆乳』と言っても何ら差し支えない双乳、なのに決して垂れることはなく美しい半円を描き、
一呼吸ごとに微かに揺れその度に服の上からも確認できた大きさの割に控えめな薄桃色の突起がさりげなく自己主張する。
「ちょ……ちょちょ! こ、ここ、今度は、何を」
まさに『混乱』(カオス)に陥りながら、秋雄はおそるおそる声をスクラッチさせ尋ねる。
露出した胸以外はいつもの格好であるため、それが奇妙なコントラストを生み巨乳趣味を持たぬ彼をもドギマギさせているのだ。
というか仮にも『生』の女性にこんな形で迫られたらこうならない方がどうかしている。それも、タイプじゃないとはいえ明らかに規格外の美少女に。
アニメキャラなのに『生』というのも面妖だが、何せ普段の彼女は小麦などかすむ圧倒的人気ぶりを見せつける新人グラビアアイドルなのだから。
が、同時に世の男どもが熱狂して止まない“モノ”をその例外であるところの自分が間近にしているという複雑な思いもあった。
「くすくすくす……あんなまな板ナースなんかじゃあ絶対ぜったいぜーったいにできないようなコトをシテ上げますわ。ほら……ココを、こぉしてねーー♪」
思いが混濁している彼を余所に上半身をやや倒し、乳房を両手で押さえ固定させ、ペニスを谷間へと導き挟みつけた。左右から押し込められた生乳はその中心の勃起を圧迫せんばかりにひしゃげ、その形を変える。
「ぐっーーーーー!?」
両乳が竿に亀頭に押し寄せる刺激が脳髄に奔った。
「あなたのお○ンポ、こんなにおっきいクセにわたくしの胸の谷間に隠れちゃいましたわよ♪ ねぇーー」
それを確認したようにこよりは悪戯っぽく微笑み、軽く両手を動かしてみる。
ずにゅずにゅと、挟み込んだ勃起を擦る柔乳。肉棒を包む暖かな弾力による摩擦の刺激は、
未だ本格的に行為を開始してないのにもかかわらず先ほどの激しい口淫に迫ろうとしている。
「んッ……ぐーー!?」
「あらあら♪ これしきのことで音を上げて貰っては私としても困っちゃいますわ。
本当に気持ちよくなるのはこれからーーあなたの忌み嫌うこのムネの良さをゆっくりたっぷりのーんびりと教えてあげますのに♪
ふふ、さぁ…このおっぱいでしごいてあげる……お○んちんから真っ白なせーえき、一滴残らず絞り出してあ・げ・るでございますわ♪」
こよりはそのむっちりとした乳を指の間から肉がはみ出すほどに押し込めると上体ごと両腕を上下させた
ーーーずりゅ、ずりゅ、ずにゅ、ずにゅんッ!
腰を支点とし、肉乳を介して怒張を擦り上げる両手との二重奏。
フェラチオで怒張にたっぷりにデコレートされた唾液と乳谷の汗の滑りでパイズリは思いの外スムーズに進む。
「ほぅらほらほらぁ♪ どうなのー? わたくしの胸、すごく柔らかくって、あったかくって、気持ちいいでしょ〜? 貴方、今まで、オナニーしてたときは、
ずっとあのへっぽこ貧乳ナースのコトばかり考えてたんでしょう? でもね、んッーー直ぐに、頭の中私のことでいっぱいにーーんぁあ、してあげますわ……ッ♪」
掌で覆いきれないほどの巨乳の肌の弾力と圧力、そして上下の摩擦でペニスをあらゆる方向から挟み込み、覆い隠し、扱き上げていく。
柔らかいだけじゃあない、メロンのようだがゴム鞠のような肉球の奉仕は、普通の男ならあっという間に果てているほどに絶品だ。
だが、彼はといえば未だ喪わぬ小麦への強烈な想いが肉体の訴える快楽をどうにか押さえ込んでいた。
「そ…んなこと、ない……! ぜ、全然………ーー」
だめ、だ……! 動けないーーーー!
乳肉が上下するごとに訪れる、とろけそうに甘美なる痺れを必死に気にしまいと、秋雄の口からそれだけが上擦って漏れ出る。
「またご冗談を。っこ、んなにお○ンポ固くして……! はあっ、何を言ってるのかしらねっ、ふぁ、私のパイズリであなたのお○んちん、
胸の中で、あはっん♪ どんどんおっきくなって、どんどん熱くなってーー! わた、くしのおっぱいも、扱くたびにあ、熱くてーーあ、あん!」
ペニスを通じて、乳房から直に伝わるこよりの鼓動と体温が、擦り上げていくたびに高まっていくことから、この行為はこより自身をも感じさせてしまっているのが解る。
情欲にとろんとした双眸、上気した頬。漏れる甘い吐息。なのに彼女はともすれば主導権を握られかねないこの情況すら愉しんでいるようにも思える。
切ない息をはきっぱなしの口元から漏れ出る唾液がシェイクされる谷間に流れ落ち、更に更にパイズリを潤滑させる。
しゅっ、しゅっと皮膚が擦れる摩擦音が次第にずちゅずちゅとしたいやらしい水音へと生まれ変わっていく。
「わっ、わたくしも、わたくしもキモチいいですわ、よ……! あッ! あはッ! お、お○んちん、わたくしのおっぱい、抉ってるみたいっ! ほ、ほらぁ、もっと、もっといっぱい擦ってあ、げますわーーー♪」
ーーずにゅ、ずちゅっ、ずりゅッ、ぐにゅ、ぐにゅぐにゅんーー!
乳を中央に寄せて上下にたゆんたゆん揺さぶるごとに赤黒い亀頭が見えくれする。彼女をうならせるほどの怒張も、
あのメイド服をぱっつんぱっつんに押し上げるうしちちにかかれば見る影もない位に埋もれ、包み込まれてしまう。
乳肉に嬲られる摩擦音と、重い下乳が下腹部にぴた、ぴたんと叩きつけられる音が奇妙な調和を奏でる。
「うぅ……ぐッ……ーー!」
肉棒から伝わる肉体的な悦楽と、乳の打音で自分がパイズリされてるという、本能的な被虐感が少しずつ、だが着実に彼を昇らせる。
「あ! んッ! 貴方の嫌い…なおっきな胸で、お○んちん、ここまでシゴかれて、るのに、ふぅ、んっ♪ こ、こんなに、ふぁ……!
あ、なたのが、ビクビクッ! てぇ震えて、おっぱいで擦られてこんなに、いっぱいおっきくして歓んでーーんあッ♪ はぁっ♪
や、やっぱりほんとぉはッ、好きなんじゃあないのっ? ほ、ほんとぉは、ずっとわたくしに、こぉしてほしかったんでしょお……ね、ねぇーー!」
「……………ッッ!」
彼は、答えない。下手に答えてしまうとそこをねちねちとつけ込まれてしまうのがオチだ。だから、こうすることこそが唯一の抗議と言えたーーのだが。
「まぁ、強情ですこと♪ いい加減、素直になればいいのに、私には全部解ってますわよー。それとも、緊張してるの?
ふふっ、大丈夫よ、あなたは黙って私に任せてればいいの。いっぱい、キモチよくしてあげるからーーくすくすくす……さて、それじゃあ、」
ーーー答えまい。答えるもんか。それにこのリズミカルな刺激も少しずつだが慣れてきた。規則的に擦られているが故に単調に感じられてしまう。
これ、ならーー。
「もっと強く、キツくしてあげますわねーー!」
ーーむぎゅうッッ!
「うあッッ!? くっ!」
途端に、コレまでとは比較にならないほどの快美感が全身に奔り、思わず閉じていた目を見開いてしまう。
乳に埋もれた勃起を押しつぶさんばかりに力を込め、乳肉で強烈に圧せられる。
肌の密度は更に増し、弾力の心地よさがより顕著となる。一見するとそのアピール度が桁外れな乳房の間に隠され寧ろ自分のが埋まってるなんて思えないが
、紛れもない肌の暖かさと、ペニスが全方向から圧迫されてる感覚は偽りようがないモノだ。
「こ、こよりさ……! く! や、やめ………」
とうとう情けない悲鳴が口を衝いて出るが、勿論こよりは取り合わない。
「あらあらあらさっきまでの威勢はどうしたんですのぉ♪ くすっ、ねぇ、こぉすると、もっと、ずっとキモチいいですわ、よ♪」
ずしゅッ! にゅっぐ、にゅむん! ずっちゅ! ぐちゅ、ずりゅ、ずちゅーーーー!
今度は根本から亀頭に掛けて、搾るように乳をぐにゅぐにゅさせる。
容赦ない揺さぶりに従って肉茎の中のモノが尿道を昇ろうとしているのが今まで以上に感じられる。
「あはッ♪ さ、さっきよりお○んちんの震えが伝わってきて、す、すご、いのッッ♪
ふあッ♪ あん! んん、こ、これは、どぉでございますかッ?」、
手を別々に動かし、左右の乳房を交互に揺らし、
それだけでなく更に腰を捻らせ縦方向だけでなく横方向の刺激を勃起に送り込む。
「〜〜ッッ!!」
二重、三重にも及ぶ快楽はとてもじゃないがたった二つの乳房で刷り込まれているとは思えない。
見た目には軽くGカップ以上だろう圧倒的な美巨乳はこよりの容赦なく踊る両の手に従い、秋雄に見せつけるように淫靡に歪み
、乳肌に浮かんだ汗と蛍光灯の光でいやらしく艶光りする。激しいパイズリは谷間の切れ込みをぐちゃぐちゃに乱れさせ、その奥に溺れ戯れる怒張をずりゅずりゅと弄ぶ。
「ど、どぉ!? わたくしのムネ、凄いでしょっ! 気持ちいいでしょ萌えるでしょ!? あ、あんなおポンチ魔法少女なんてねッ、比べモノにならない位ッ、サイコーでしょお!? ね、ねぇーー」
最初は確かに、自分の魅力を認めようとしないことに腹を立て、力ずくで認めさせようとしていたこよりだが、
いつしか目の前の獲物を弄ぶ嗜虐心と隙間がないほどに閉じられたムネの谷間を抉る肉棒からもたらされる快感によって陶酔しきっていた。それは固く尖らせた乳首からも明白だ。豊乳が上下に動くたびに、薄桃色の突起がはっきりとした残像となって秋雄の目に映る。
心ならずの快楽に喘ぐ口元からはだらしなくよだれが漏れ、谷間に流れ込み乳奉仕を更に円滑にさせ、秋雄にも凄まじいまでの悦楽をもたらしていた。
ーーずりゅ、りゅむッ! りゅむん! ずしゅ、ずりッ、ぐにゅ、ぐりゅ! ぐりゅんッ!
「ーーんあ! あ、あなたのお○んぽ、こ、こんなにィ、はしたなくって、む、胸の中で、ビキビキッ!って張って、くはッ♪
い、いまにも爆発しそうでッ! あん♪ す、すごいですわッ!!」
ここに至ってはもはや打算や何のしがらみもない。遮二無二腰を揺らし、キツく乳を締め付け、激しく揺さぶる。
「だ、だめ……だーー!! す、すごすぎーー! こ、こより、さ……!! も、もぅ!!」
小麦オタとしての強靱な精神力も人間の三大欲求の一つである性欲の前にはもろいモノだ。
それにしても、あんぐらーの配下として日夜働いているはずの少女はどうしてこんなコトに手慣れているのか。うしちちえろメイドの異名は伊達じゃないってコトなのか。
大きすぎる乳房は何処までもみっちりと勃起を締め上げ、もはや何処にも逃げられない。上体の激しい動きと根本から、雑巾を絞るように扱きまくる双乳の揺さぶりで急激に上り詰めていく。
「で、そう!? ーー射精しちゃいそうなの!? あ、あふ! そ、それじゃ、あッ!
あなたの嫌っていた、わたくしのおっぱい、でイクッて叫びなさいッ! んあ! ほらーー早くなさいませ! そ、して、小麦じゃなくて、まっすぐ私を見るのですわッ!
は、早くッ! 我慢しないで、もぅ、気持ちよすぎてとろけそうなクセに!」
最後の台詞は実はこよりにも言えたことだったが、それは口に出すわけにはいかない。
「みーー! 認めますの!? わーー私のムネ、サイコーだって…ッ!!
こ、小麦なんーーかよりこよりの方が断然イイッてーー! 萌えるって! ほッ、ほらぁ! どうなの!?」
「ーー認めますッ! 認めますから! こ、小麦ちゃんよりッ、こ、こよりさーーの方がーー!!」
ウイルスの僕である彼は、なんとしても自分に征服されなければならないからだ。
「い、イイですわ、よ! それで! そ、それじゃあ、このまま、胸でイかせてさしあげますわーー」
ふふっ、こんなに早く陥落するなんて、ねーー! チョロいもんですわーー。
勝利をこよりは認めると、今度は亀頭を中心にして乳肉を這わせ、たゆんたゆんと揺らし、弄ばせる。乳肌に伝わる亀頭の震えが
、もう本当に終焉が近いことを予感させる。
「う、うあぁーー! すーー凄すぎるぅ、こ、よりさんのおっぱいで、こよりさんのおっぱいで、イクーーで、射精、るーーーー!!
こ、こよりさんのおっぱいで、とろけーー!!!」
最後はとうとう、自分からも腰を動かす秋雄。何を口走ったのか、もはやどうでもイイ。判別さえできない。
ただ今は、この打ち寄せる快絶の波にたゆたい、身を任せることに支配されたいと
、固く張った怒張がこよりの谷間を抉り込むように突き上げ、犯す。
ーーぐにゅっちゅ! ずりゅずにゅずにゅッ! ぐにゅぐちゅぐにゅん! ずりゅ……!!
「あッ!! ん!! あふッ! そ、んなに激しく……! 突き上げ、て、おっぱい、ふぅッん! お、犯されッーー!?
くはぁ♪ ん! い、いいですわよッ! 射精して!! ふあぁ、わたくしのっ、こよりのえっちなおっぱいの中で!
せーえき、思いっきり射精してくださいませぇッ!!」
ラストスパートとばかりに、こよりは満身の力を込めて胸を締め付け、無茶苦茶に揺さぶる。
それは汗と唾液とペニスの先走りと相まってずちゃずちゃと卑猥な水音を立てた。
「さ、さぁ、イッて!! 射精してーー!! わたくしのムネ、ぜんぶ白いのでいっぱいになさいなーー!!」
「ぐぁッッ!! ぐぅッッッーーーーー!!?」
ーーずちゅずちゅずちゅ! ぐにゅん! ずちゃッ、ずりゅずりゅッ……ドクッッ!!!
ズリ上げられていた乳房を下腹へ叩きつけようとした瞬間、四方八方乳肉の海の中で亀頭は暴発した。
秋雄の腰ががくがく震え、こみ上げてきたモノを一気に解放する。
「うあぁぁッッ!! あッあーーー!!!」
ぴったりと固く閉じられていた谷間の奥で弾け、激しく噴き出す白濁液が乳の肉壁を叩くのがこよりには心地よく感じられた。
「あはぁッッ♪ すっ、ごいよ、胸の中熱く、てーー! あは、あんっ♪ お○んちんおっぱいの中で爆発して、たっくさんビュルビュルって出てます、わよ、くはッ、こんなに弾けてーー♪」
谷間で跳ねて暴れるペニスをこよりは力ずくで押さえ込み、そのまま思い切り、精液吹き出す亀頭を中心にして揺さぶる。
ーーーぐちゅぐちゅッ! ずりゅ、ずりゅん………!
「こ、よりさ……!! ちーーちょっと待っ……ぐあぁ!!」
満身の力で押さえ込まれ、押し込められた二つの肉球は一つの房となって肉棒をまるで乳牛の乳首を搾る搾乳機のように
、根本から亀頭まで一滴残らず精を搾り取ろうと絞られる。その様は、チューブから残った中身を捻り出すようであり万力のごとき乳肉の締め付けが尿道に乗った白濁を吐き出させる。
上下運動の合間に、谷間から覗いた亀頭からびゅッ、びゅッと断続的に精液が噴き出され、次の瞬間には柔乳に付着し撹拌される。
「くすくすくすーー♪ あなたのミルク、こぉやっておっぱいでしごくたびにびゅーびゅーって搾り出されてますわーーふふ♪
……せーえきせーえき、白いせーえき、もっともっとこよりにくださいな………♪」
少女はうっとりと吐き出されるザーメンを絡め取る乳房を見つめる。
いつしか双乳は白く濃厚なクリームでべとべとにされ、ねとねとにされ、あるいはぬとぬとにされ、文字通り一滴残らず乳房だけで精を絞り尽くす。
「あっぐ………!」
「ふふ、もう、終わりですの……?」
先ずは、こんなモノかしらねーー。
ようやく噴出が終わったのを確認したこよりは乳を持つ両手を止めた。
とはいえ、一連の怒濤のパイズリはボールのような美巨乳を白いクリームでデコレーションさせ
、特に放出の中心である谷間なんかは切れ込みが見えないほどに白濁で埋め尽くされ汚れきっていた。
「ハァッ……ハァッ……ゼェッ、ゼェッーー」
グルグル回る世界の中で。絶頂感がもたらした意識の白光は何とか納まったがしばらく声は発せそうにない。
「もぉーーあれだけ厭がってたのに……よっぽど溜まってたのかしら? 私のムネ、こーんなにべっとべとにして……♪」
汚濁まみれの谷間で絶頂の名残に震える肉棒を見つめ、くすっ♪ と目を細めるこより。
「それともーーーーーよっぽどキモチよかったから、とか?」
妖艶に微笑み、軽く乳に添えた手を動かしてみる。
「…………!」
「で・もーーーーー」
勃起を撫でるにゅるにゅるした白濁に汚された爆乳の感触に抗う術はない。動けないといった方が正しいか。
今度はウイルス効果ではなく、ずっしりとした気怠さによるモノだったが。
喩えるなら泥沼が、手足にまとわりついてくるようなものか。
「まだまだーーーー続けてできますわよね?」
「んな………!?」
肉幹を包み込む乳が再び圧迫され、何が起こったのか自覚するまもなくパイズリが再開された。
「ふふーーー今度はぁ、精液の滑りがさっきより凄くイイ感じでございましょ?」
ずちゅッ! ずにゅ、ずにゅずにゅんっ、にゅちゅッ!
「うぁッ! ぐッ、あ! こ、こよりーーさん!? な、なんッでーーー」
「言ったでしょう? あッ! あはッ、わた、くしのムネの良さを、教えてあげるってーー! あん! んあぁッ!、ふふ♪」
高速で双乳が動かされ、最奥に拘束された肉棒がぐちゅぐちゅとシェイクされる。
谷間を埋め尽くした白濁は両乳の摩擦で撹拌され、泡立っていく。
「だ! だって、さっき、認めーーたじゃあ、なーーーー!」
「なに、言ってるの、こんなもんじゃ全然たりませんわ、よーーっ! も、もう!
これから、は、わたくしのカラダ無しではいられないよぉにしてあげるんですからッ! ふあぁッ! ま、またあなたのがカタくなって、
あ、あん♪ ムネが、ムネがぁにゅるにゅるってしてッ!」
激しく巨乳が上下するごとに絡め取られた精子が、谷間の涎と白濁と汗とが混ざったモノが淫靡な音を立てて飛び散る。
滑りが格段に良くなってもペニスに伝わる密着感は先ほど以上だ。
スムーズに勃起を滑るからこそ逆に谷間で暴れるペニスを強く押さえつけなければならないのか、乳肉は痛いほど握りつぶされ、中央に押し込められ妖しくたわむ。
166 :
1:04/06/20 04:34 ID:r/98P5s+
ヽ('A`)ノ時間がもう無いので今日はここまで。ここまで晒し続けて何だが、
いいサブタイ思いうかばなんだ(;´Д`) まぁいいか原題で。
あとお気づきの方もおられましょうが設定漫画版ともごっちゃにしてあります。
もぅヤケです。それにしてもZ特典のPCゲームが激しく気になる
今日この頃。
>>152 マジカルて版のマヤ×京介くんなら描く予定はあるんですがそれもすっごく
見てみたい(*´д`*)ハァハァ 激しくきぼんです。
>>153 ありがとうございますです。今回の投下分はあらゆる意味で趣味が
出過ぎですがどぅでしょぅ。小説版はTV版で描ききれなかった
真夜と京介の絆が良い感じで描写されてて良かったですね。
夕映の死に様とかも。
>悪魔京介に蹂躙される小麦
陵辱されながらも大好きな京介くんを慰めるために受け入れる
小麦っつーのを妄想しますた。では、また。
まァ、確かに設定は漫画小説ゲームとそれぞれ
細やかに違いますな。こよりに関しても、
超豪邸に住んでいたり、白米も食べられないほど
ビンボーだったり。
豪邸かビンボーかの違いはこよりがまじかるメイドの時に
国分寺の時の記憶があるかどうかにも依るんですが
それもごっちゃですから。
個人的にはまじかるメイドはビンボーな方が
面白いとは思いますけどね。なんか、あんぐらー営業所
の給料だけでは生活できず、他の悪の組織の
従業員の面接とか受けてる姿とかが想像できる
じゃないですか。「巨大ロボットの免許なら持ってます」
とか言ってたりして。
ほっしゅ
>>1さん崇拝ほっしゅ
好きなネタなんで、SSとかで応援したいんですが
この世界観を壊さずに書くのって本当に難しいですね(´・ω・`)
170 :
1:04/06/23 02:10 ID:lfOtR2cq
また緊急レス。す、すいません(;´Д`)
タイトル間違ってますた・・。
×こよりTemotation!!
○こよりTemptation!!
です。ナヅェ今まで気付かなかったのだ俺様よ・・。
うっかりし過ぎだろ、テモテーションって何だよどこの言葉だよ・・・orz。
それとネット関係がちょっとのっぴきならない事態となってるので
次の投下は遅れるかもしれませんです。とこの場を借りて一応。
でも期待してくれた方、本当にサンクスですっ。
しっかりせな、俺。
>>169 元々が何でもありのインチキ魔法アニメなので
多少は壊してしまってもグリーンライト。
もしくはノープロブレムでしょう。
172 :
169:04/06/24 08:09 ID:8hL/lDoQ
>>171 アドバイスどもです
脳内設定で何か書いてみます(`・ω・′)
モモーイ入院・・・やれやれやっと規制解除されたと思いきや
これかよ。ってんなことどうでもいい。
モモーイよ元気になってくれ・・。
モモーイ元気になっておくれ (´・ω・`)働きすぎだ
175 :
1:04/06/26 23:53 ID:QjFUfcCT
思ったより早く復帰できたのでキリの良いトコまで投下しますですー。
しかしモモーイ入院ですか(;´Д`)
まぁここ最近誰が見ても働き過ぎだったから内心ヒヤヒヤしてたけど・・。
関係者さんはここ多分見てないだろうけど元気になれるよう、
辺境の地から祈ってます。モモーイに届け、この思い(AA略)
それでは続きドゾー
>>165からの続き。
「ーーそ、それにッ! アナタも、もっとこうして欲しいんでしょ? もっとおっぱいでずりゅずりゅって擦りまくって欲しいんでしょ?
だ、だってーーあなたの、さっきよりおっきくってーー!」
「くっーー胸が、こよりさんの、おっぱいが……か、絡みついて、吸いつくよう、で…ーー!?」
射精した直後であるため最初よりも敏感な痺れが勃起を弄び、彼を追いつめていく。
腰が上下され、弾力感溢れる乳肉が波打つ度に肉棒は堅さを取り戻し、張りつめ、ぴったりに閉じられた谷間を割ってかき分ける。
ぐにゅちゅッ、ぐにゅん、ずりゅッ、ずちゅ! ずちゅんッ!
「くすくすっ♪ ンーー! そンなにおっぱいで擦られるの、気持ちイイの?
もぉっ、ボウヤなんだから♪ でも、そこがまた可愛くってっ♪ 好・き・よーーあ、んーー!」
なんて冗談めかしながらも彼女自身、先ほどの乳奉仕より感じてしまっているようだ。
こうして乳を揺らしている間も秘部の疼きを押さえつけるようにスカートの裡の太股を擦り合わせている。
「こよりさ……! そ、そんなに激しく、されたら、まーーまたーー! す、スッゲ……!!」
「ま…またわたくしのパイズリでイッちゃいそうなのですわね? お○んちん、胸の間でこぉんなに震わせて、
今にもいっぱい白くってどろどろしたの噴き出しそうでッーー! んぁッ! い、イイわ、よーー!
このまま、も一回、ムネでせーえき搾り取ってあげますわ……!!」
谷間で暴れるペニスは一回め以上に張りつめ、まさに暴発寸前まで追いやられている。
その震えから再び絶頂が近いことを感じ取ったこよりは左右別々に美巨乳を動かしたり腰を早め肉幹の根本から巻き込むように擦り上げ、
埋められた勃起を蹂躙せんばかりに乳肉を揉み潰し、ぐちゃぐちゃ水音を立てて手でもみくちゃにする。
「さ、さぁーーは、はやく射精しちゃいなさいな! もぉよすぎてたまんないでしょ? ねぇ?
こ、このままあなたのお○んちんメッチャクチャにしてあげるんだからぁーーほらッ!! イッて!!
ーーあたしのおっぱいでレッツ・ビギンでございますわッッ!!」
ーーずりゅッ、ずにゅん、ずしゅずしゅぐにゅんッ! どびゅるるぅッッ!!
コレまでとは比較にならない凄まじい乳攻めと、白濁でつやつやと妖しい光沢を放つ淫乳のいやらしさで秋雄は急速に上り詰め、
「うッ! うあぁーー!! き、気持ちよすぎーーーで、射精ーーーッッッ!!!」
「あんッ!? ーーお○んちん、ビクッて!!」
ーーーー暴発。
今回は腰を動かす間もなく激しく揺れる乳間の中であえなく精を解き放ってしまった。
膣内ならぬ、乳内射精。今回もまた、肉壁に埋もれたまま吐き出されるが勢いは前回とは比較にならない。
「あ、あつい、熱いですわ♪ あなたのせーえき、またこよりのおっぱいの中にどぷどぷ流れ込んできて、さっきよりもたっくさん………ーーきゃあんッッ!?」
ーー程なくして肉乳の締め付けをロケットで突き抜けた白濁の塊がこよりの童顔を断続的に叩き、そしてトレードマークたるモモンガ耳まで飛び散る。
「だーーめだーー!! と、とまら、ない!?」
とても一回出したとは思えないほどの量が半ば自分の意思とは無関係に噴出する。
「あふぁ! す、すごいッ! ぷぁっ、い、息がッ、できな……!? こ、このッ!」
おびただしい量の噴射を顔に浴びつつも、谷間で跳ね回る肉棒を離す気配は微塵もない。
目に入らないよう気をつけながら乳肉を揺さぶり、更に精液を噴き出させようとする。
「す……吸い取られるーー!? うあっぐッーー!!」
また根本から絞り出されるようなパイズリ。巨乳で牡のミルクを絞られるとはなんたる皮肉だろうか
、亀頭から根本までズリ下げられるごとにびゅーっ、びゅーっと白液が搾り出されていく。
「こ…今度こそ、一滴残らず搾りまくってあげますわ♪ もっと、もっと、思う存分、私に射精しちゃっていいんですのよ?
あはっ♪ まだまだ、こんなにいっぱい!」
もはや自分の乳で男を攻め落とすのが愉しくて愉しくて仕方がない様子。
所詮、胸部モンゴル大平原ナースの信者なんてちょっとユーワクしちゃえばこ〜んなモノですわ。と間接的な勝利宣言だ。
ーーーふっふっふ。去年のクリスマスイブの時の恨み、晴らさせて貰いましたわよ、まじかるナース。
どうやら以前、とは逝ってもかなり前の話だがーーイベント中の小麦に『ドキドキ対抗撮影大会』を挑んでボロ負けしたときのことを未だ根に持ってたらしい。
つくづくこの場に中原小麦が居ないことが残念なこよりである。
「もーーもぉ止め……! 擦り切れ……!!」
「クスッ、なぁに言ってますのォ? あなたがぜ〜んぶ射精しきるまで、やめませんですわよ?
最後まで私のおっぱい、味あわせてあげるんだからーーーー!」
息切れしてきた彼に比べて、こよりは俄然張り切って乳奉仕に没頭する。
通常から言うともはや何ヶ月溜め込んだか解らないほどの白濁液に彩られ、
双乳の肌が占める面積はほとんど無くまさにクリームのパック状態だ。青を基調とした服装にあってそれは否が応でも目立つ。
「おねがい……しまーーーもう、ほ、ホントに、駄目…………!!」
「もぅ……しょうがないですわね、もう打ち止めでございますのー?」
つまらなそうな一声と共に乳の動きがやっと止まる。
ようやくパイズリから解放された秋雄は惚けたように息をつく。
もう何にも出ない。少なくとも向こう一ヶ月分位は乳で吸い取られたって気分だ。
「ふぅ……それにしてもーーーーくすくす」
ウインクしつつ、こよりはペニスから谷間を離し、上体を起こす。乳肉という支えを喪った肉柱は糸を引いて力無く萎れる。
抜かずの2連続パイズリの破壊力は、巨乳メイドのうしちち並みに規格外のペニスをも喰らい尽くしたのだった。
「もう、萌え萌えですわね………♪ 私の胸、こーんなに白いモノでいっぱいにして、肌が見えないくらいせーえきまみれにして、
おっぱい、すっごくどろどろのにちゃにちゃーーーーふふっ、やっぱり本当は私のことが好きなクセに、最初からこうして欲しいがために侮辱したんじゃなくって?」
口元にこびりつく精液を軽く舐めとり、こよりは悪戯っぽく言いながら美しい指が乳房にぶちまけられた白濁を塗り広げると
、どろりと絡みつきにちゃにちゃ…といやらしい音を立てる。両手で広げられた釣り鐘のような双乳の間には粘度の高い白液が糸を引き、その幾らかはシーツに滴り落ちる。
「あむっ、ん………はァっ……はぷぁーーーー」
続いて髪や顔のを右手の指に絡ませ口に運ぶ。そうして艶めかしい唇をすぼませ舐め取る様も溜まらなく淫猥だ。そして左手は自覚しているのか否か、股間の濡れそぼった紫のショーツを這っている。
「ハァッ、ハァッ、はぁっ………ーーーー!」
「あふぁーーはむっ、はぁっ♪ ちゅむ、んぁ、んんっ、んちゅ、ちゅむむ……アナタの、とっても濃くって、ネバネバして、くちゅ……あむぁ、おいし、ですわーー♪
くすっ。なーんにも言えませんの? そんなに惚けた顔しちゃって♪ そんなにおっぱいで挟まれるの良かったの? 萌えましたのォ?」
と陥落させた自信からか、モモンガ耳をぴくつかせ、しっぽをご機嫌に振らしこよりは嫌に無邪気な上目遣いで訊いてくる。
「は…………い…………すご、くーーー」
焦点が合わない瞳で、心ここにあらずといった趣で答えた。
「おほほほほほほほほ♪ そうでしょうそうでしょうっ!
解ったらこれからは小麦なんて目もくれずナイスバディーな私の言うことを良く聞いてーーーーーーーーーーは、はれ?」
ーーーー空気が、変わった。気がつけば、肌に感じる大気の流れが幾分冷たく冴え、澱み、鋭くなっている。
「あ、あの〜? もしもし?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!
なぁんて擬音が聞こえてきても可笑しくない。
いつしか辺りはただならぬ緊張に包まれてしまっていた。青年はおもむろに起きあがり、上体が跳ねた勢いを買ってこよりに覆い被さった。
「うきゃあぁぁッ! な、なにをするーーあぁっ、はぁッんッ!?」
完全に不意を衝かれたタヌキメイドはそのままばふっと押し倒され、モモンガ耳を甘噛みされる。
悪寒にも似た痺れが耳から首筋、背中へと奔りこよりは身を震わせ、耳をぴくぴく痙攣させる。
「はぅっ……うぅ……そんーーなーーー………あぁ!?」
敏感過ぎる自分の反応に驚く暇もあればこそ、どさくさ紛れに青年はスカートに手を入れ秘部をまさぐる。
「こ!! こらぁ、やめなさ、へ、変なトコ触らないでーーふあぁッ! ああ!! んッーー! ひぅんッ、あふッ!?」
程なくして下着に包まれたソコへと辿り着き、やや乱暴に指を這わせ、かき分ける。コレまでの行為だけでかなり感じていたのだろう、ソコは既に潤い、
ショーツを濡らしきっていたのが文字通り手に取るように解る。だから、多少強引な攻めでもこの通り、彼女は問題なく嬌声を謳い上げ彼の耳朶を打つ。
「そういう割りには満更でもなさそうじゃあないか? オレのを扱いて下着までビショビショになる位濡らしてさぁ!?
ほら、おまえだって、本当はこうして欲しかったんだろッ!? すけべ体型のえろメイドが!」
「ーーんなッ! な、なななな……!! 何を言ってーー」
「それとも? するのはともかく、されるのはてんで駄目だとか?」
不自然な位に頬を紅くして否定するまじかるメイドの表情が「ギクッ!」としたのを彼は見逃さない。
「くっくっくーーーー今のアンタの姿、小麦ちゃんに見せたらなーんていうかね? 案外『お主もスキ者よのぅ?』とか言ったりして」
「こ、この! ふざけるのもいい加減にーー! んあっ! ああ、ぅぁああっんん!!?」
小麦の名を出されて逆上したこよりは先ほどのように眼光を放とうとするが、それを予期していた秋雄の指が秘処を責める。
「あっあは! くあぁ、ぅん、あふぁッ! あん! あ、ああぁ、だ、だめ、えぇーー!! そっ、そンな、そんなに、くふぅ、ッん!
か、かきまぜちゃーー! ひぅ、ああッ!! あはぁっ! ああぁあんッ!!」
魔力の集中を断たれたこよりは彼の巧みな指の動きに隷従させられるばかり。
それが愉しくて愉しくて、青年の口元が思わず、歪む。これまでにはおよそ見られなかった禍々しさがソコにあることを、果たして彼女は気づいていたのだろうか。
「や、やめなさーーいよ、ーーんあぁ! このままじゃ、承知しま、せんわよッ、くはッ、こんなことしてタダでッ!
はあぁ、ひぁ、わたくしの言うことが、ふぁあ! き、聞けないのーーッッ!? んんっ、くぁう!」
大事なところをぐちゃぐちゃにかき回されながらも反抗できるのは流石は悪の魔法少女、
あのマジカルナースに毎回毎回酷い目に遭わされながらも果敢に挑み続けるバイタリティは並じゃあないってコトか。
「聞けませんねぇ、その命令ーーオレは“ノー”としか言わない男さ」
「“イエス”と、言いなさーーはぁあんっ!? あぁ、ひぁう! いやぁ、や、やめてくださいましっ、そ、んな! そんな、はぁうっ、確かにウイルスをーー!?」
こんなコトはあり得ない。クレイジーだ。フェラの時もウイルスに働きかけ身動きとれなくしたのだーー浄化された気配はない。間違いなく感染させたはず。
それに間近に感じる強力なカオス・エナジー。目先の欲望にとち狂った眼差し。
彼女がよく識る、暗黒面に取り込まれたソレ。彼女に魅入られ、ウイルスに取り込まれた人間の末路。
こんな風に命令に叛逆などするわけがない。
「ええーーーその通りですが、何か?」
ーーぐちゅぐちゅちゅむ、ぐちゅぐちゅ!!
「ひあッ!? ぅあ、あ! あ゛あ゛!! い……イッくーーーーーう!? ぅあ! あァああああァァぁぁぁぁんッッ!!!」
足の付け根のショーツの端に手を入れ、直に秘部をコークスクリュー気味に掻き回すと、
さっきの彼のように腰をがくがくと痙攣させ、跳ね上げ、蜜を迸らせ彼の指をしとどに濡らした。
激しく蠢動し、止めどなく汁が噴き出す秘洞を、指を強く締め付ける膣肉をモノともせず暴れさせるとさながら湧き水のように後から
、後から蜜が溢れだし、滴り落ちていく。
「ふあぁぁぁぁッ!! あひぁッああッ!? あぁぁあっ、ふぅっんんッ!! だめ、それだめ、だ、め、だめだめだめェぇぇ!!
はぅあぁ、ああぅんぁあぁぁッーーー!!」
イッている最中も否応なく責め立てられ、激しい電流とも苦痛ともつかない、甘く壮絶な痺れが彼女を貫き続ける。
「あァッはあぁぁぁっっ! くぅ、んぁあぁーーーはぁっ、はぁーっ、はーっ、はぁッ……………ーーーーー」
絶頂が収まったのを見計らって、彼はようやっと指を止める。
「くっくっくっく。やけに早いじゃあないか、まぁオレのを扱いてだいぶ濡らしてたようだからなぁ。無理ないか」
涙も、半開きの口から漏れる涎も拭うことすらせずに余韻に浸る彼女を嘲笑いながら見下ろす秋雄。
さっきまでの彼とはまるで別人だ。
「はぁっ、はぁーっ、はぁう……ど、どうしてーーーー? うあんッ!?」
答える代わりに彼はこよりの脚を持ち上げ、割り開かせ濡れそぼった股間を露わにすると、
もはや下着の体を為さなくなったライト・パープルのショーツに覆われた秘処の茂みが透けて見て取れる。
濡れた肌に張りつき、くっきりとした割れ目まで浮き出、その形をいやがおうにも露わにする。
「い、やぁ……!」
ここで初めて快感ではなく、純然たる羞恥で顔を赤らめるこより。
以前、秋葉原を萌えオタの力でカオスフィールド化させたときウイルスが暴走してコレに近いことをされたがあの時とは比較にならない情況だ。
あの時はだめ押しに使った「奥の手」が効き過ぎてしまったからという反省もあるが、今回の原因はーー。
「どうした? さっさと抵抗してみろ。反抗してみろよ。悪の魔法少女の力を魅せてみろよ?
こんな風に軽く手玉に取られて小麦ちゃんのライバル気取りかよ? 嗤わせンなだから負けるんだよ。いつもいつも無様にさぁ!」
「くっ! ウラギリ者が、よくも言って……ーー!」
怒りで白みがかってた意識がクリアとなり、こよりは左手を閃かせ魔杖を呼び出す。だが、今や叛逆者(トリーズナー)となった彼にとっては玩具も同然。
「だから無理だって!!」
「きゃッーー!」
先端を彼に向けるより早く秋雄に組み敷かれる。ベッドに叩きつけた反動であえなくこよりスティックは手から転がり落ちる。
「アンタは非力だが魔力だけは一人前だからなぁ。ソレさえ気をつければあとはどうという程のモノではないさ。尤も?
自慢の魔法でも小麦ちゃんに勝てた試しないよなぁ?だいたい毎回毎回爪が甘過ぎなんだよ、せっかくのウイルスという、人の欲望につけ込んで混乱を起こす能力もあんた自身、
どうしようもない脳タリンの所為で使い切れてないしさ! 全く、オレなら一週間もあれば世界征服ぐらいーーーああ、『地球総ウイルス化計画』だっけ? 訳もないね!」
作中のお馬鹿な雰囲気とこより自身の間抜けぶりでだいぶ誤魔化されている感は否めないが、
不安と混乱を溜め込んだ人の心にウイルスを感染させカオスフィールドを展開
、被害を拡大させるという能力は相当に恐ろしいモノだ。冷静に考えれば、例えば色々と難癖をつけては他国に介入しあからさまな大義名分を掲げ戦争を拭きかける、
某大国の大統領辺りでも感染させれば瞬く間に地上を混乱の焦土に変えることが出来るはずだが、
目の前のメイド魔法少女はどうしてこんなに無能なのか(乳以外)? それが彼には理解できない。
それが、とにかく無性に……彼を苛立たせて止まない。
「ほら、いまだってこうだ。今だってな! こんな風に手も足も出ないじゃないか!
ったく、小麦ちゃんに勝ってるのはその馬鹿でかいうしちちだけかよ!? ああ!?」
腹立たしげに言い放ち、未だ露わになったままの乳房を乱暴に鷲掴み、こね回す。
これだけ精液まみれだというのに、決してふやけず弾力を失わない肌は流石と言わざるを得ない。すべすべといい具合に肉が指に張り付き、掌に従い形を変えていく。
「いーー! 痛ぁ…あ…ですわ…! うぁっ…くーー離、せ、離しなさい、よッ! 無礼者ぉ!」
とまじかるメイドは残った手足をばたつかせてどうにか逃れようとするが
「フンーーー!」
別段意に介することもなく秋雄は空いた手を素早く秘処に差し入れ踊らせる。
「ふあッあぁ!? やっーーやめなさーー! ひあぁッ、くはぅ! ひぐっ、あぁっああぁぁぁんッ!!?」
イッたばかりの敏感な箇所をピンポイントで攻められ、こよりは別の意味で手足をばたつかせてしまう。
「や、やぁ……ち、力が、抜けーー!」
なん、でーーなんで……こんなに、上手ーーーなの……!?
自分が感じるポイントを少しも外すことない愛撫はこよりの肉体から徐々に力を奪っていく。
まさか本当に「手慣れて」いたのだろうか? それともウイルスの所為なのか。
太い指が卑猥な水音を立てるごとに手足は弛緩し、腰がぶるるッ! と震え、ぴくん、ぴくん、と鋭い痙攣が差し込まれる。
「馬鹿が、魔法がない以上、オマエはもうどうしようもないんだよ! 腕力でも小麦ちゃんに勝てないオマエが男に敵うとでも思ったかよ!?
しかもこんだけ悶えさせて感じまくってよ、それでよくもまぁ『エロって何よ!?』 とかほざけるもんだ、アンタははさっきのコトを差し引いても十分にうしちちえろメイドだよ、こよりさん」
「ぁう、ううぅぅ〜〜……!」
ひ、酷い……!
いろんな意味で返す言葉がない。それが余計に腹立たしいこよりは涙目でにらみつけるが当の彼は涼しい顔だ。
「でっーーでも! でもあなた、さっきは私のこと認めていうこと聞くってーー!!」
「認めたよ! ああ認めたよ!? アンタのファンになるって言ったよそれが何か? だけどいうこと聞くなんて唯の一言も言ってませんが何か!?
ったくあんまり手間ァ掛けさせンな、ファンってのはなぁーーーーーー」
ショーツを掴み引きちぎる。
「えーーーうきゃああぁぁぁぁぁっっ!? ちょっと、何するのよぉ!!」
「ファンってのはだなぁ、『偶像』を汚したいモンなんだよ!! わかってねぇなッッ!!」
そしてそのままこよりにのしかかり、いつしか天を衝くほどに回復した怒張を剥き出しになった入り口へ突き立てる。
187 :
1:04/06/27 00:38 ID:SZHkUK4F
ヽ('A`)ノヨーシコンドハマチガエナカッタゾー。
さて、今更なんですがラズベリー休刊するそうで。ろっくさんの
漫画が終わったのはコレが原因かorz
と、とにかくモモーイがんがれ超がんがれ。いやがんがるな、
今はおとなしく休んでくださいおながいします。
>>167 漫画版のこよりたんも大金持ちだとは思いますよ。
売れっ子アイドルなんだから。なんで貧乏かというと
なんでだろう・・おバカなマジカルメイドのことだからそれに気付かないとか・・
漫画版もアニメ版もあまり区別してない僕が言うのも何ですが。
>>169 ありがとうございます!
執筆がんがってください(゚∀゚)
なぁに案ずること無いですよだって本編の設定自体
ゆでたまごも逃げ出すぐらい超あやふやなんですから。
偉い人にはry
思う様にリビドー叩きつけてくださいな。
188 :
1:04/06/27 00:38 ID:SZHkUK4F
連投スマソ。下がってるのでageさせて貰いますね。
1さんキテル―wwヘ√レvv〜(゚∀゚)―wwヘ√レvv〜―!!!!
しっかり読ませてもらいました。
乳奉仕で終わると思ってたらまだ続きそう!!orzすごいです。
これからも期待してます(`∀´*)
190 :
名無しさん@ピンキー:04/06/27 06:13 ID:9sn+rHvU
sage
>>187 GJです。
秋雄のキレっぷりとビッグマウスがたまりませんな。
連投すいません。
二つ前のレスの「sage」ってのは本文欄に
sageと書いて投稿してしまい、慌てて取り消そうと
しましたが間に合わずに投稿されてしまったやつです。
しかも、本文にsageと書いている割にはageてる
という意味不明なまねをしてしまいました。すみません。
どんまい。落ち着いて1さん讃えようぜ。
1さんGJ!!
194 :
名無しさん@ピンキー:04/06/29 19:00 ID:eoPlwHqc
あげとこ。
こ〜い
待ちさげ
age
198 :
169:04/06/30 23:44 ID:yOI8aoom
季節ネタで書きたかったのですがまだ全部できていません・・・
あんまり季節外れになってもイヤなので前フリだけ投下させてください(´・ω・`)
雨。それはどんよりとした雲が空を覆い、丸く実った雨粒を降らせる。
おかげで街はいつでもびしょ濡れになり、じめじめとした重く嫌な空気に変えてしまう。
じめじめとした所で育つもの…雨季の名物と言っては少々イヤな感じだが"カビ"や"菌"だろう。
長く続いた雨のせいかはわからないが、そのせいで妙な事になっている人物が一人いた。
「あぁー・・・もう・・・誰か・・・誰かいい人いないの・・・?」
少々苛立ったように独り言を呟いているのは、既に変身したこよりであった。
こんな事を言いながら何をしているのかと言うといつもの仕事である
『地球総ウイルス化計画』の為の獲物探し・・・ではなく
かな〜り特別な私情を挟んだ事態になってしまっているらしい。
事の始めは六月の中ごろ、変身した状態で今日のように獲物探しに精を出していた時、
ふいにいつもは寡黙なぽそ吉が喋ったことが始まりだった。
「・・・ちょっと・・・きいて・・・」
「ひゃぁっ!!??!」
突然耳元で聞こえた蚊の鳴くような声に、反射的に大声を出してしまった。
「な、なんですのぽそ吉?あ、あなたが自分から喋るだなんて珍しいじゃないですの・・・」
いつも腕にくっついているだけのぽそ吉が伝えたい事があると言うので、
こよりは慌ててぽそ吉を腕から離し、目の高さでそっと抱いた。
「ちょっと・・・ながくなる・・・かもしれないけど・・・きいて・・・?」
特訓で鍛えたせいだろうか、最近のぽそ吉はよく喋る。
「うんうん。で、なんですの?聞いて欲しい事って?」
ぽそ吉がどんな事を話してくれるのだろうと、こよりはなんだか楽しみになってしまった。
「・・あのね・・・このままだと・・・・・・」
なんだか妙なタメが気になったので急かすように聞いてみる。
「・・・このままだと?」
「死んじゃう・・・かも・・・」
「へ・・・・?」
予想もしていなかったぽそ吉のセリフに耳を疑ってしまう。
「死んじゃうって・・・誰が・・・ですの?」
なんだか答えがわかっているような気もするが、なんとなく聞いてしまう。
するとぽそ吉はいつもとかわらぬ無表情かつ、かわいい顔のままでスッとこよりを指した。
「えっぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇええぇえぇえ!!??!??」
とんでもない事実を突きつけられ、半ばパニックで絶叫してしまった。
この後ぽそ吉の一時間半に渡る長い説明があったのだが
(正確には長いのではなく時間がかかっただけ)こよりの中で要約をすると
『ここ数日の雨でじめじめとした空気が原因でこよりの体内のウイルスが異常繁殖してしまった。』
『人間の体ではとどめておけないのでなんらかの方法で発散しなくてはならない』
という事だった。
「あぁぁ・・・こんな事になるなんて…こんな事になるならあのおバカ小娘なんか相手にしてないで
さっさと使命を果たすべきだったんだわ。ああでもあのとき(ry」
まだパニクって今何をするべきかが解らなくなったこよりは頭を抱えて唸り始めた。
見目麗しい美少女が可憐なメイド服に身を包んだまま地面を転がり、お経を唱えるようにぶつくさ喋る光景は
いまここでしか拝めないことだろう。
しばらくして、その奇行が止まった。
待て、落ち着け。落ち着くんだ。今成すべきことは命の危機からの脱出!!
やっと情報処理を終えたこよりはすっくと立ち上がり声高らかにいつもの笑いを発した。
「そう!こんなのはただの季節の変わり目に引く風邪と同じで他愛もない事です!!」
「なんのこれしきですわ!!自分の源であるウイルスに負けてどうするのです!!」
「それこそまじかるメイドの名折れですわ!!逆にこの増えたウイルスを利用して差し上げましょう!!」
こよりの内にメラメラと燃え上がる炎の様に気合が満ちてきた。
「ヤろうと思った時には既に・・・行動は終わっているのでございます!!」
「風邪なんて誰かに伝染してしまえばいいんですわ!!」
「レッツ・ビギンでございます!!」
そう結論付け、こよりはぽそ吉をいつもの腕の位置に戻すと
音も無く街の中へと消えていった。
202 :
169:04/06/30 23:52 ID:yOI8aoom
ネタのために雨季を使っただけなんですが(´・ω・`)
こんな感じで終りまで書いて見ます。どうかよろしくです。
GJ!!
期待してますYo!!
1さん期待ほっしゅ(*`∀´*)
>>169氏
GJです!これでこのスレは後三ヶ月は戦えます。
まあもっとも、このスレの住人は、九月十日まで
死ねない体ですが。
>>201 今回ばかりは本来の目的からははずれ、自らの命のために獲物を探しているこより。
ぽそ吉の余命宣告から数日・・・余命とは言ったが明確な日数もわからない。
もちろんまじかるメイドでいられる時間は限られている。そうでない時には、国分寺こよりとして
日常生活を送らなければならない。変身している時でなければこの問題を解決することはできないし、
機会を逃し続ければ自分が大変な事になるかもしれない・・・(死ぬという言葉は忘れようと努力している)
なによりこうしてこの姿でいるだけであのまじかるナースが邪魔に来るかもしれないのだ。
いろんな不安要素がこよりの脳裏を通過し、イヤでも焦燥を掻き立てる。
血眼になって覗き込む双眼鏡に、一人の男が映りこむ。
背は高くないが、細身でがしっかりとした体躯の青年。顔立ちは若く、着ているスーツが
似合わないほどに体育会系のような爽やかさを持っていた。
「風邪を伝染すには持ってこーい!な検体です!!」
「ふふ・・・あのお方なら私を助けるのにきっと役に立ってくれますわ…」
獲物を決めたこよりは普通、人が見ることもない建物の屋上を飛び石のように移動し
その青年を見失わないようこっそりと後を尾けていった。
青年はスーツを着ている事から勝手に会社員とかかしら?と勝手に予想していたのだが
どうやらあながち間違いでもないらしく一通り取引先を回った後、通勤先から帰路についた。
自宅と思わしきアパートに入っていくところを確認するとアパートの向かいの建物に潜み
窓から青年の行動を監視しつつ、夜を待つ事にした。
折角見つけた獲物が逃げてしまわぬように…静かに機会を待った。
しならくして、辺りは一寸先も見えない闇に包まれ、住宅街は灯る明かりはごく少数になっていた。
時を同じくして獲物の彼の部屋の電気も消えた。今日、彼を見つけてからというもの
慎重に慎重に行動してきた。ついにこよりの行動が報われる時がやってきたようだ。
「…さあ…検診の時間ですわよ…私のですけど…ふふ…」
影を這うように彼の部屋の前に移動すると、ノブに手をかける。回してみるが、やはり鍵がかかっている。
「あら…お疲れのようでしたから…うっかり!とか期待したのですけど残念ですわ・・・」
残念という言葉を口にしても獲物を前にしたこよりの笑みは変わらない。自前のステッキを取り出し
ノブに向けてかざすと、カチリと鍵が外れた。次いで風に煽られたかのようにドアが開いていく。
部屋の中は外よりも暗く、閉塞感のある重い闇が立ち込めていた。ドアの隙間から身を滑り込ませた
こよりは静かな足取りで彼を探す―――もう焦ることはないのだ。ゆっくりとあたりを見回す。
部屋の奥まった所にあるベッドに彼が寝ている。狭い部屋だからしょうがないのだが、
あっけなく見つかったのがなんだかつまらなく感じてしまった。
足元に気をつけ、こよりは彼の眠るベッドの真横まで辿り着いた。
昼間見たとおりの、まだ学生のような幼さの残る顔立ち。この彼をこれからどうするか…。
「んー…とりあえず確保できてしまうと本当にホッとしますわね・・・」
ベッドの隅の空いた空間に腰掛け、軽く伸びをしながら呟く。
身をひねり、覗き込むようにして改めて間近で彼の顔を見る。
「うぅーん…男の人でも・・・寝顔のかわいい人ってちょっといいですわね…」
そんな事を考えつつ、そっと手を彼の顔に伸ばそうとした刹那、ガクッと視界が揺れた。
猛烈な違和感。息の詰るような嫌悪感。
ウイルス―――!?
脳裏をよぎったのはそれだった。いや、それしかなかった。
普段は共存し、操るはずのウイルスが宿主であるこよりの精神と体に奇妙な変化をもたらした。
元来このウイルスの持つ力とは、人の心のカオスな部分を助長し行動させるという効果である。
それがこよりの深い部分にあった嗜虐心を肥大化させたのか。
「くぅ・・・なん・・ですの??はぁっ・・・はぁぁっ・・・」
目の前に眠る彼が本当に「獲物」にしか見えない。
熱に浮かされたように顔が火照り、眩暈がする。頭にあるのは彼への征服欲だけになりつつあった。
知らず知らずのうちに荒くなった自分の息が、すごく大きな風音のようなな気がする。
「私・・・この人を・・はぁっ・・・めちゃめちゃに…してしまいたい・・・!!」
その音に気付いたのか、辺りのただ事ではない雰囲気に気付いたのか。
異常を来たしたこよりの横で寝ていた彼が、寝息とも寝言ともつかぬ声をだしながら一瞬、目を開けた。
今回はあんまり騒ぎを起こしたくなかった。できれば何事もなく終わればいい。
そう思っていたこよりの正気は彼の眼を見た瞬間に、ブチリと寸断された。
209 :
169:04/07/05 00:31 ID:6VNTOUO2
やっと前振り終わりかな(´・ω・`)
これから気合入れて書きます
モモーイ生きてたね。
212 :
名無しさん@ピンキー:04/07/07 22:20 ID:Ohh5JJYg
>>210 まあ、あの手の声をやらせたら右に出る者がいないし、
そらオファーも沢山かかりますわな。
あっヤベェ上げちゃった
すいませんメル欄入れるんわすれてました
キエーェイッ!
215 :
1:04/07/11 01:11 ID:s1hhF+kL
どもお久しぶりです。こより(以下略)も今回の投下分で終了だ( ゚Д゚)ゴルァ!!
って感じです。さて、レッツ・ビギンでございます。
>>186より続き
「う、嘘ッ!? あ、あんなに射精したのにちょっと、そんな、そ、ソコはダメ、いやぁーーあはッ!? あああああぁぁぁッッ!!!」
散々嬲られたお陰か、こよりの花弁はだいぶ押し広げられつつも何の抵抗無く彼の巨根を奧まで受け入れ、くわえ込んだ。
「あぁ……!! ぅあ……ぐーーー!」
はーッ、はーッという荒い息と、声にならない声。。
ーーなッ…なんてーー大きい……の……ーーー!?
極太の焼き鏝を直接突っ込まれたような、とてつもない手応えが彼女のカラダに、
脳裏に、そして魂に重い枷を掛け、鈍い震動を響かせる。
「ふ……ふふ。ど、うだーー入ったぞーー」
こよりの上に覆い被さり、彼女の耳元に囁くと速やかに行為を開始する。
ーーずちゅッ!! ずっ! ずにゅちゅ、ずちゅッ! …………
「ーーはッ! ぅあ、やーーやめーーーあっあッあはぁッあ!! だめッ……へぇーー!! ひぁっ、あぁ!! ふぁあ、ひっぐ! あぁッん!」
ずっずっ、と腰が叩き込まれるごとに地響きのような重みの衝撃が彼女の総てを駆け抜け、迸る。
こよりの中を泳ぎ、貫きその華奢な身体がバネのように跳ねるに従ってそのたわわな胸も水風船のようにたゆんたゆん弾む。
「くはぅっ! ああッ、んん! そ、んなーー!! は、激しく、くぁッーーあ、ああぁッ!! ひあっう! はあッん! ひぅ、お、奧までーーー!! くはッ! はあぁぁ!!」
「ふ、んーー! なかなかどうして、厭がってた割りには締め付けるじゃあないかッーー!」
「だっ、だってーー!! だってあ、あなたのッ! あはっ! うぁッ! あなたのお○んちんっ、すごく、カタくてーー!
おっきくて太くてーーーあはぁ、ふぁあッ!! ひぃぁ、あぁあぁぁっっん!! うあぁ、き、気持ちいい、気持ちいいよぉッッ!!」
「このーー駄メイドがーーーー!」
自分の時とは比べモノにならない速さだ。こんなにも脆く、早く堕してしまうとは。
無能なだけでは飽き足らない、取るに足らないほどの脆弱で浅薄な精神力。
メイド衣装を身に纏いながらもやたら強気で、高慢に笑い傍若無人ぶっても、結局は、否ーー所詮、やはりメイドなのだと。
そうでしかないのだ。自分より強い相手には、ただただ伏して許しを請い、少しも抗いもせず流され従うしかないのだ。
こんな気質だから、勝てない。こんな有様だから、負ける。流石は自称ライバル。
悪の魔法少女という割りにはろくな悪事も引き起こせず終いには自爆してインドで修行だ。彼にとって、そんな彼女は所詮マジカルナースの引き立て役でしかなかったが、今はーーーー。
「あはぁッ! ああぁっ、ひぅう! んあっあぁぁぁ!! す、すごいよッ、お、奧までーー届いてッ!! ああッ、ふあぁぁ!! イイッ、イイの!! ひあっ!
あん、お○んこすごいよぉッ!! わ、たくしのお○んこ、あなたのお○んちんでいっぱいなのぉ! ぎ、ぎちぎちに埋め尽くされてるっあ、んあ、ああぁぁあぁッ!!」
「はっ。ははーーハハ、ハハハーーー」
大きく見開き、秋雄はーーー彼だったモノがこよりの痴態を見つめる。
こんなにも無防備に喘ぎ、こんなにも淫らに腰を振り、こんなにも欲情に顔を歪め、こんなにも乱れ息を吐き散らし、こんなにも快楽に酔いしれる様を、彼は眼に焼き付ける。
ホンの一寸前まで勝ち気に微笑みながら弄び、嬲り、精を貪っていた対象(モノ)に奧まで貫かれ、彼女は今は別なモノーーーー快感を貪っている。
「ーーひあぁぁッ!! あ! あぁぁああぁ溢れちゃーー! こよりのお○んこ汁、溢れちゃうよぉォォッ!!
あふぁ、おっきなお○んちんでいっぱいお○んこ栓されてるのに、いっぱい漏れちゃーーぅあ、ああッ、ああぁん!!」
ーーじゅぶッ! ぢゅッぢゅッ、ず、ず、ずちゅ、ずちゅッ! ぢゅにゅ……!!
「くあっーーは、激し……!! あっはっ!! はくっ、そ、ンな激しくしちゃ…あ……!! こより、こより、壊れちゃうよおォぉぉっっ!!」
もうあの独特な高飛車口調など影も形もない。何もかもをかなぐり捨て、さながら御主に祈る修道者のように涙を流し、歓喜を謳い、
ベッドをギシギシ揺らす震動にたゆたい、じりじり熱を上げる心、もはや互いによく知ったカラダを汗で繋いでいる。しかし、
普段はモニター越しで小麦相手にしょうもない戦いばかり挑んでいるところしか見たことがなかった彼女にこんな一面があるとは。ウイルス化し暗黒面が引き出された彼もコレには素直に驚かされた。
なるほど、現実は小説よりも奇なりとは誰の言だったか。よく言ったものだ。
怒張が激しく膣口を行き交いするごとに果てしなく愛液が分泌され、絡みつき、潤滑剤となってストロークをスムーズにする。
「あふっ! あ、あはあぁぁッッ!! はぅ、んんあ! ぅぁ、やぁですわぁ、くはっ、お、お○んぽ、お○んぽイイ!
いっぱいお○んこ抉って、ぐちゃぐちゃってしてあぁ、あああああっんん!! す、凄すぎてあたし、こ、このままじゃあたし、も、もぉ!! ふぁあ、イッーーイキそ、イッちゃーー!!
はあッ! あああぁぁぁーーーーー!! …………ッ!?」
急激に上り詰め、頂へとたどり着こうとした刹那、彼は腰を止めると、
「はぁっ、はぁっーーーーど、どうして? どうして止めるんですの……ーー?」
こよりは潤んだ目で彼を見上げる。その眼差しは先ほどの屈辱にまみれ、敵意を剥き出しにしたモノではなかった。ただただ崖から転げ落ち救いの手を掴み、引き上げてくれるのを待つ目。ただただ救いを求め、訴える者の目。もはや当初の目的など忘却の彼方だ。
「ね…ねえ……ーーー」
心ならずも身体を蝕む快楽に逆らう術も持たず、うずうずと蠢く性衝動に抗いもせず与えられる甘美な電流に流されるがままだ。
まじかるメイドは荒い息をつきながら、力無くも彷徨うように左手で彼の頬を撫で、少し、逡巡するかのように口を動かし、
「お願い……止めないでください、ましーーーこのままじゃ、わたくし、嫌……ぁ……!」
此奴は、このうしちちメイドは今自分が何を言って、何をやっているのか理解して居るんだろうか? が、畜生なことにそれもまたーーー。
「本当、オマエは、どうしようもないーーー!」
「きゃッーー? あっ、んーーーーっ!」
こよりの細腰に手を回しぐっと引き寄せると、梃子の原理で彼の背中は仰向けになり、彼女を起きあがらせた。
少女の心地よい重みが直に下腹部に伝わり、ずんッッ! と音を立てそうなほどに秋雄の屹立はより深々と、ダイレクトにこよりを貫いた。
「ぅんっ……! ああ……はにゃあ…♪」
体位移行の余韻か、彼女の朱唇から声と切なげな吐息が微かに漏れ出る。
「さぁ! レッツ・ビギンってかーー!?」
「んあーーあはぁッ!? ひっ…あっっ……!! す、すご…! さっきより、奧までーーぇ、響いてッ! うああっ、あぁぁっあんッーー!」
自分の口癖の茶化しが耳朶を、膣口には灼いた楔が打ち込まれる。その衝撃に耐えきれず、こよりは思わず秋雄の胸板に手を押しつけてしまう。
ーーーぐぢゅッ、ぢゅっぢゅっぢゅむ、ずちゅ、ずちゃ、ずっちゅ! ぐちゅるっ!
「ああッひぁっああぁぁッッあ!! あ、あん! ふぅっ、んあはあぁぁっ! い、イイ!!
イイよぉ、さ、さっきより太くなって、お○んぽ、お○んこの中でおっきくなって、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ突かれてッッ!! こ、こより、おかしくなっちゃうよォォ!! ひはッ!
ぁああっあぁぁあああぁ!!!」
直下より突き抜ける、地響きのような抽送にこよりのやや小柄な身体は揺さぶられ、
美しいくびれを描く腰は空を舞う羽根のように振り乱され、荒々しい呼吸に従って揺れ弾む乳房はそれ自体が別個の生き物のように四方八方へと彼の視界いっぱいに踊る。
痛い位に固く尖った乳首は残像を描き、乳肌を汚した白濁は飛び散らされ、時折彼の顔を叩くとそれについ先ほどまで肉棒を蹂躙され、
好き勝手に扱かれ精を絞り尽くされたことを否が応にも思い出させる。さながら挟み扱く快楽にて男を惑い狂わせる魔性の肉球。
魔法やウイルスに続く彼女の第三の武器にして、最上の驚異。なまじ眼前で暴れ回る様がド迫力なだけに尚更だ。
「うぜぇなーー」
重力に惹かれより重みを増して風もないのに揺れる胸を鷲掴み、引っ張ることでこよりの身体を引き寄せる。
掌では到底納まりきらず乳肉に押しつぶされた様になるがそのままぐにぐにとパン生地をこねるように揉みしだき、指の間の乳首も挟み扱く。
「ーーひあッ!! いやあぁぁッんッ! あ痛ぁッ、ですわッ、そんなにキツくっ、揉みくちゃにしないでくださいましッ、あ、あぁん!! ふぁあっ!」
「ふんーー! 流石、こんなムダにえろい格好してるだけあって、とんだ淫乱メイドだな、おいッ! もう、どうしようもないじゃあないか、なァッ!!」
暖かなマシュマロみたいな肉乳を支点に、秋雄は軽く腰を浮かせ連結したこよりの腰を押し上げそのまま抉り込むように突きまくる。
「くあぁぁあッッ! あはぁっ!? ああぁぁっは!! そ、そンなーー! ら、らめぇ、お、おっぱいと、お○んこがッ! あぁ、す、すごいィィッッ!! はぁっくぁあぁっ!! ああ!
あんん! ぅああ、イイッ、イイの! おーーお○んちんすごいよおぉぉぉッッ!!! じゅぷじゅぷとお○んこエグるぶっといカリ首がいいのォッ!!
ーーーちょうだぁぁいッ!! もっと、もっとお○んちん欲しい、欲しいのォぉッッ!! あ、ソコがああッ、こ、擦れて、ジンジンしちゃう、んは、あぁッぅああんあぁぁッッーー!!!」
もはや自分を辱めるありとあらゆる行為が快感に繋がってしまうのか、こよりは自らの痴態すら何の躊躇もなく喘ぎの中に実況してみせる。
何を口走ってるのか混濁しきった意識の中では甚だ不明瞭であるが彼の方も十重二十重に絡みつく、膣壁の締め付けと勃起を根本から搾り取るようなうねりが生み出す痺れに囚われ、
これが女というものかーーと初めてのSEXに浸る暇も見出せないでいた。
上体を起こし、奥歯をギシギシ言わせながらもっとこの快感を、深々と、奧の奧まで味わおうと彼はこよりの腰を抱き締め、より深く深くメイド魔法少女を刺し貫く。
少女の乱れ踊る吐息を間近に感じ、鼻腔に広がる女の匂いの中で、彼は一心不乱に突き上げひたすらまじかるメイドをよがり狂わせていく。
気のせいか、窓から漏れる月明かりが、彼らの狂気を煽っていくかのように感じられた。
「つ、突いてぇッッ!! あはッーーーもっと、もっと激しく、ぐちゃぐちゃにしてあぁぁあぁ!! あたしをめっちゃくちゃにしてぇ!!
ーーも、もっとお○んちんでお○んこ突き上げてくださいませぇぇッ!!! あ! あふッ! んあぁっはあぁぁあぁ!! だ、めーー駄目駄目駄目えェェェ!!!
腰がッ、き、気持ちよすぎてあたしの腰勝手にうごいちゃうよぉぉッッーー!! ああッ!! あぁぁぁああァーーーー!!!」
彼女も同じ考えなのか彼の背中に積極的に手を回し、それを支えに遮二無二腰を振る。
もはや互いに考え無しで快絶を貪るしか頭になかったため、二人は急激に上り詰めていった。
「くッーーーや、やべーーーー!!?」
凄まじいまでの極太の突き上げと、それを呑み込むどころか捻り切ろうとばかりに締め付ける膣口が相乗し、快楽を何倍にも高めていく。
「ーーーあぁぁぁあぁッッぁあ!! ひあっああぁッんん!! いあ!! す、すごいぃぃぃ!!! 凄すぎてっっ!! あっ、はぁッ!
だめぇ、こんなに激しくされたら、あたし、あたしすぐまたイッちゃうよぉぉ!!! こーーこんなの、こんなのって初めてで、あはあぁぁぁ!! ああ、あ、あたし駄目、もぉ駄目!!
いィッ、イク! またイく、イぃっくーー!! ひぃあッ!! あぁ! イキそ、い、イッちゃーー!! ふぁああぁぁイッちゃーーーくあぁぁッあぁぁああああッッ!!!」
「駄目だーーーも、もぅ射精ーーッッ!!」
互いが互いのデッドヒート、ラストスパートは同時に、そしてーーーーー。
「い、いいよ、だ、射精してッッ!! い、いっぱい!! このまま、し、白いの! 真っ白で、濃厚などろどろのせーえき、ぜ、ぜんぶあたしのーーこよりの膣内(ナカ)にぶちまけて!!
ーーな、流し込んでくださいませッ!! あたしの子宮をあなたの熱くって濃いせーえきミルクでいっぱいにしてくださいませえェェッッ!!!」
そのときは、唐突に訪れた。
「ーーーーーッッッ!!!」
「ーーーイッちゃーーうぅっっーーーー!!! ぅあ! あぁ!! あはぁッンあああぁっッあぁぁあッ!!? ふあぁあ、あああぁあぁぁんんんッッーーー!!!」
ビュクッーーーーードビュッルゥゥゥゥッッ!!!
膣内に埋まった怒張は暴発し、それに伴って激しく秘洞が蠢動する。
「ぅあッーーーぐあぁッッーーーー!!?」
三度目にして、最大の衝撃が迸り、秋雄の脳天へと突き抜けるーーー瞬間、彼はこよりの乳に顔を埋め、快感に打ち震える。
途端に視界は閉ざされ、押し寄せる柔肉の弾力に埋もれ息が出来ないほどに密着しきっていた。
「はあぁぁぁぅいいィッッあぁ!! ぅあっあぁぁあ!!! い、イクのがと、とまんないーーーいよォォッ!!? んあ、はぁぁぁ!!
あ、あつい、熱いのぉ!! あ、あなたのせーえきがいっぱい、どぴゅどぴゅ注ぎ込まれてすごいよぉッッ!! ああぁーーはあぁっぁあぁああ!!!」
互いの腰と腰とが張り付き、満身の力で抱き合い、
押し付け合い秋雄は本日三回目とは思えないほどの大量の白濁を、凄まじい膣の収縮に煽られ導かれ吐き出し続ける。
ごぽごぽと際限ない白液と愛液は混ざり合い秘唇と肉棒の隙間から溢れてはシーツを濡らす。
「ーーあぁ……あ……ッ! ふにゃぁ、ぅぁ……あッ……ああ、ふぁあ、あはぁ………ーーー!」
ーーーーわ、わた、し、わたし、こんなの気持ちよすぎて……!!! 駄ーー目ーー……!!
頭がーー真っ白に、もうなんにも考えられなくってーー……わたくしーーーー!!
白い濁流が膣内を、その最奥の子宮を叩き続ける様も恐ろしいまでに心地よい。
白濁が子宮に注ぎ込まれていくごとに、彼女の意識もまた、白く淀み掛かっていく。
正直、もはや彼女の頭には当初のことはおろか、宿命のライバルであるはずのまじかるナース小麦や生みの親であるあんぐらーのこと、
果ては「人類総ウイルス化計画」のことなんかどうでも良くなりつつあったーーーそんな、何もかもが情欲の波濤に押し流されてしまいそうな、
その片隅で。
「ーーーッッ!?」
何の前触れ無く激しい震動が快楽の部屋を襲う。
「なッ! なんですの、コレーー!?」
彼らを取り巻く空気中の分子が急加速し、ぶつかり合いプラズマを発生させる。
いつのまにやらこの部屋に展開されたカオスフィールドが崩壊を始めていたのだ。
「そうですわ、これはーー!」
ココにいたってようやくこよりにも理解できたようだ。ウイルスはより上位のウイルスに逆らうことは赦されない。その矛盾。
アイドルやタレント、果ては二次元アニメキャラでもいい。ある強烈に崇拝する対象を持つ者に、多かれ少なかれ持ち合わせている歪んだ願望ーーー愛するが故に、萌えるが故に汚したい。
殺したいほど愛している。愛と憎しみの始まりーーーそういった強烈な負の感情がウイルスによって増幅され、外へ吹き出た。
小麦萌えなんて絶対に認めてたまるか。だから無理矢理にでも自分に萌えさせる。
当初の目的はとうに完遂されていたのだ。だから本来は小麦に向けられるべき感じる感情、精神的疾患の一種はこよりに矛先が変わった。
だが、前述の矛盾はウイルスを狂わせ、カオスフィールドの時空に亀裂が生じ、崩壊を引き起こしてしまったのだった。
かつて暴走したオタ群衆に襲われたときはかろうじて未遂で済んだが、今回はもう取り返しがつかない。しずめる方法はもう誰も知らない。
私に任せられても、その、なんだ、困る。導火線は既に点火し、破滅へのカウントダウンが始まる。
このままでは拙い。拙い。つくづく思うが自分の流されやすい性分が恨めしい。おそらくウイルスの催淫効果もあったろうとはいえ乱れすぎた。
「い、いけませんわ! ばッーー爆発ーー!? ちょっと離しなさい、離しなさいませ! こ、こら、惚けてる場合ではございませんわよ、
いつまでも呑気に浸ってないでーー!! ああ、もぉっ!!」
この体位は拙かった。きつく抱きすくめられ非力な彼女には身動きが取りにくく、もがいて身をよじるばかりだ。
「や、やあぁんーーちょっと…!! この、いい加減にッ! って、あ、あらーー?」
自分の胸にめり込んだ顔を引き剥がそうとするこより。だが、
「う〜ん」
「ーーし、死んでいる……で御座いますですわ」
圧死していた。しかもこのまま硬直して。
「Oh,Noォッ! ですわッ!」
絶望だった。まさか自慢の胸が最後の希望を断ってしまったとは。
このままではそれこそ首を乗っ取って鋼鉄製の棺にでも隠れて海底で百年間過ごすぐらいの勢いじゃないと助かりそうもないが、
魔法少女でも出来ることと出来ないことがあるわけで。
「こんなッ! こんな終わり方ってーー!! このまじかるメイドがッ! そ、そんなのアリでございますかあぁぁッッーーーー!!?」
どうせ邪道だし。腹上死って言葉をたまに聞くけどこんな感じだろうか。
「イヤあぁぁぁぁですわあぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」
ーーーー爆発。
かつて某漫画誌で連載されていた某スナッチャー漫画の最終回よろしく、渡部宅はテトリスのブロックのように粉砕し、
爆煙を噴き上げる。
そして。
「ーーーげほっ! げほっ! な、何だか知らないけど、と、とにかく! 覚えてなさいませぇでございますですわあぁぁぁッッ!!!」
お馴染みの捨てぜりふは忘れず、今宵もどこかに吹っ飛んでくれるこよりちゃんだった。
胸を両手でしっかりと隠してるあたりさっきまでの淫乱さは嘘のようだ。
いつも小麦に挑んで負け越しだったがよもや今回は不戦敗という結果になろうとは。
「もぉ本当にインドで修行してくるでございますわよおぉぉ〜〜ッ!!」
good job
229 :
1:04/07/11 01:49 ID:s1hhF+kL
('A`)ノお、終わった・・。
まずは、期待してくれた方々、ありがとうございますです。
結構大幅に修正した甲斐がございました。読み返してみてこよりに
関しては当時の俺の飢え具合から言ってちょっとやりすぎたか・・と思いましたが
一方、もっと逝けるだろっつー処も。まぁこれはこれからの精進次第。
でも次はちょっとあっさり風味になるかも。
>>189 ありがとうございます。
乳奉仕に関しては今にして思えば「もう一回」描けば良かったですね・・。
オパーイ好きとして。
>>191 とゆーかスク○イドやらジョ○ョネタやら色々混ぜたら
自分でも良くわかんなくなりました・・。
>>169 職人さま
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
ぐっじょーぶっ!! です。何やらすげーわくわくする展開ですね(*´д`*)ハァハァ
僕も期待してますです。がんがってください。
>>210 良かった・・(つД`)
230 :
1:04/07/11 01:51 ID:s1hhF+kL
ブラウザの調子がおかしいな・・今度こそageときます。
>>1 流石だ…やっぱりいい仕事しますね。
ちょっとセリフがみさくらかと思いましたがw
こゆり(*'Д`)ハァハァ
orz こよりハァハァ…
こんなところまで窃ねたとは(つ∀`)
>>229 グッジョブ!!
腹の底からグッジョォォブッ!!
さらば秋雄よ、君のことは忘れない――…‥
保守。
思えば、Z小麦を待っている今が一番俺らにとって
幸せな時期なのかもな
237 :
名無しさん@ピンキー:04/07/16 17:53 ID:gXfT+TDv
ほっしゅあげ。
俺は漫画版二巻を今か今かと待ってるぜ。
漫画二巻は八月二十七日ですぜ?
待つ暇があるんならソウルテイカーとマジカルての
持ち寄り実況でもやって暇を潰さないか?
今日やっと一巻見つけた。
まあ、結構マイナー気味な漫画だからなー
連載は終わったが、中島零はZもやってくれると
俺は信じている。
242 :
1:04/07/23 22:35 ID:d1lOqtuV
保守あげついでに少しレスを。最近ネタ出しついでにまたPS版やってるんですが、
四話は素晴らしくネタの宝庫ですねぇ。メイド小麦にえっちなお仕置きする
こより様とかもう色んなの浮かびまくりですよ(*´д`*)ハァハァ
あ、それと感想くれた皆様ありがとうございましたですー。
>>231 み、みさくらとはなんと畏れ多い(;´Д`)
確かに好きなサークルさんを意識しましたけどどうしても
手に入らなくて結局サンプルしか見たこと無い・・。
>>233 解る人いましたかw
さすが2ちゃんは凄いなぁ・・
>>238 終了時期と比べるとちと発行が遅すぎのような気が・・
なんかあるのかも。
PS版?ああ、あの手抜きゲーね。
思えば中島の漫画があったればこそ、小麦こよりのキャラがより掘り下げられたと
でも言ってよかろう。この手のタイアップ漫画では良くできた方だよね。
>>243 某メルブラ並の高スペックを要求するくせにあっという間に終わるPC版
よりなんぼかマシさ・・・ハハハ。
今回のメガミマガジンはエロいな。俺は買った。
だからおまいらも買え。買うのだ。
まああのテレカの絵柄はエロいが。
でももはや赤ん坊ですら携帯を持っているご時世で
テレカ、てのはどうかと思う。
バカヤロー!! あれはコレクターズアイテムってゆーんだ。テレカ云々は
この際アリクイの一生並にどーでもいいことなのだよ。
Zの情報見たんだがようやく明日香たんに日の目が当たった様だな。
このスレの上の方にいた明日香ファンの人は元気だろうか。
なにかな?
折角だから、俺は初回版のDVDを買うぜ
個人的には恵の落ちぶれ感が堪らない。
嵐見たんだがこよりも出してやってくれ・・。まあこんな仕打ちには慣れてるけどさ。
でもピンナップが楽しみ。
>>253 落ちぶれっぷりなら夕映社長も相当なもんだと思うぞい。
夕映社長は落ちぶれてるつーかハジケてるからなー。
まあキリプロの閑散振りもキリハラ副社長時代の
経営力の無さ(副社長の座を追われた)から十分に想像できるし。
あとはバドアイザックがいれば完璧なんだが。
256 :
保守:04/08/10 07:47 ID:AqOcW8LP
乳の悪魔を叩いて砕く、
小麦がやらねば、誰がやる。
Zの絵柄って初期に戻った気がするな。原点回帰って香具師か。
何か、起爆剤が必要だ
そこで
>>169さん続きマダー? チンチン(AA略)ですよ。
さて、限定DVD買えなかったわけだが。ったく、昨日はコレだけのために
わざわざビッグサイトくんだりまで足を運んだってのによ畜生ガ。
限定DVDか…
まあ、数が少なすぎだわな。しかも、一人二枚買えるって、転売して下さいよ〜
と言ってるようなものだな。
京介×真夜の話は?
世界観はナースウィッチ小麦ちゃんで、女神マヤが気まぐれに人間界に来て京介に惚れる話というのは?
262 :
1:04/08/16 00:41 ID:DvDjHijA
コミケ逝った方乙でした。私も初日逝きましたが、
ええ無論買えませんでしたともヽ('A`)ノ
ってそんなときに限ってこのIDかよ・・・
偽○さんマジでもう何とかしてけれ・・・。
>>261 微妙に違うプロットですが描く予定ありますよー。
カルテ5でキスかましてたのでその辺に焦点当てたヤツとか。
マヤたんだけ魂狩りの記憶を持ち合わせてるという感じにしたら結構面白く
・・・なったらいいなぁ。でも小麦×こよりも捨てがたい。
期待してます、気長にネ・・・
マジカルジョイスティック
265 :
名無しさん@ピンキー:04/08/19 00:35 ID:IXryadtG
保守ageだぞい
>>1氏に対抗するにはビジュアルコレクションの京介×シローネタ
しか無いのかも知れぬ。
新作はどんなだ?
ああ、いよいよ来月の十日発売か。Z。月日が経つのは早いもんだ
漫画二巻買ったのでage
これはいいものだ。
保守。
今ひとつZは評判良くないようですな。
おぺ1購入者が偽○を輪姦とか書けそうだ。
俺未だ買ってないんだけどそんなにダメなのか・・・・
駄目だったよ…
(;´Д`)
おぺ2で完結とか有り得そうでブルガクもんだな
まぁ最終巻でありえない位ブレーキ踏んだから、エンジンに支障きたしたんだろ。
>>276 ノーブレーキか、むしろ加速くらいの勢いがほしかったな…
何事も守りに入ったらお仕舞いだよなぁ。次こそがんがれ。
ていうかぱんつの面積でかいよね・・・>漫画
だれか電撃アニマガのピンナップにも触れてやれよ。
えろグラビアで傷痕癒そうじゃないか。
まったく何故だ……何故俺のノーパソは半年おきに問題起こすんだ。
って今回は完全に自業自得、まさかウイルスなんぞに引っかかろうとはorz
リアルウイルス感染ですよ。
まぁ一応復帰できたんで新作落とします。予定狂って途中までですが。
結局マヤたんにしますた。いろいろ自己解釈入り交じってますが
そこは何とかご了承いただければ、と。
つーかまた前置き長いよママン。時期的にはカルテ5の後辺りなんじゃないかと。
光。ただ一文字。
ーーーーまぶたの裏に、強烈な光が差し込む。が、強引に照らし出すのではない、
暖かく、浄も不浄も分け隔て無く、世に遍く森羅万象を暖かく包み込んでくれる、母なるーー光。
覚醒した伊達京介が最初に感じ取ったのはそれだった。
続いて春のような暖かさ、肌に語りかける滑らかな風といった皮膚感覚、
鼻腔を微かにくすぐる花と緑の匂い、耳に届く歓喜を謳うカプセル小鳥達の囀りと、徐々に諸々の感覚が蘇ってくるのが解る。
その中でも一等鮮やかなのが肩から後頭部に掛けての柔らかな、温もりーー遠い昔、幼い頃に母にして貰ったのと同じーー人の、温もり。
ーーーーここ、は……ーーーー?
残念ながら未だ口の感覚は戻ってないようだった。動いたもののかすれ声すら出ていないだろう。
果たして、そんな疑問を解き明かす糸口が耳朶を捕らえる。
「ーー気が付きました?」
声。それも女性のだ。降りてくるような。見下ろされているような。これ以上目を閉じるのも億劫と京介は目を開く。
「………………?」
ーー綺麗だ。
目に飛び込んできた第一印象はそれだった。口を動かす暇もないほどの鮮烈な。
「どう? 気分は? よく、眠れました?」
蒼く長い、艶やかな光沢を放つ髪、見下ろす透き通った蒼穹の瞳。
柔和な表情。それらが背にした太陽の後光と相まってより映える。
…………んーーーー?
覗き込んでくるその貌が、誰かと重なったーー気がした。
以前に逢ったことがーー否、今はそれすらも判然としないのがもどかしい。
「あ、あなたはーーーー?」
やっと声が出た。声帯の震えは微かだが、ちゃんと彼女に届いたようだった。
「いやですわ♪ 『まるで聖母のようだ』なんて♪ きゃー♪」
「……………………………………………………」
何かが音を立てて崩れたーーーーーような気がしないでもないような感じだった。
「もうっ! 本当に京介くんってばお上手なんですからぁ♪ この、女殺しめっ! このこのぉ♪
でも、ココだけの話、それほどでもあるっていうか、なんて言うかーー」
「いえ、言ってませんが……」
いやんいやんと勝手に身もだえる彼女をまるで他人事のように見ながら取りあえず応答する。
ふと頭を動かすとやはり柔らかい感触がそこにある。掌から伝わる、地面の固い感触とは明らかに違うものだ。これはーー。
「あら、もう動けますの? もう少しこうしていても宜しいのに。私としてももっとこうして、京介くんの貌を眺めていたいのになぁって…ふふ♪」
と、にっこり笑う。満面の笑みだ。一瞬、どきっと心奪われるも束の間彼女は優しく京介の両頬を掴むと頭を元の位置まで戻す。
そうか、これは膝枕だーー。
柔らかな太股の感触が今まで京介を支えていたのかと思うと急に気恥ずかしいやら何か申し訳ないやらという気持ちになってしまったがすぐに思い直し、
慌てて立ち上がるやいなや、さっきから浮かんでいた疑問を口にした。
「あ、だから遠慮しなくたっていいのに……しょぼん。できればずっとこうしてたかったのになーーーー」
「な、なんで僕の名前を……? それに、あなたとは何処かでお逢いしたことがーー?」
ーーやっぱり、ね。
一瞬だけ、フッと寂しい貌を覗かせるがそれはもう解っていたことと割り切り、埃を払いながら立ち上がると一端お辞儀し、
「マヤ。私は、女神ーーーー」
風が吹きつけ、花弁が舞い散る。
シルクの織物を広げるように髪をふぁさぁっとそよがせた、
一陣の風。空に舞う髪の艶やかさと陽光とが溶け合い絡み合い、煌めく様子に京介は一瞬目が奪われてしまう。
ーーKISSからはじまるMAGICAL?ーー
「ーー岬真夜、よ。マヤたん♪ って呼んで下さいな。宜しくね」
と、旧い名を使ってしまった自分をごまかすようにウインクするわくちん界を守護する女神。
「い、いや、それはちょっと」
そりゃそうだ。
「じゃあお好きなように呼んでもらって結構です。ちょっと残念ですけどーーほら、覚えてます?
あの事件。宇宙人襲来事件のこと」
「宇宙人襲来事件? 岬さん、それってーー岬さん?」
目を伏せ記憶の糸をたぐり寄せるーーが、マヤは何故か目つきがとろけていた。ぽ〜〜っとした面持ちで宙を見上げる。
「み、岬さん……『岬さん』って……ふ、ふふふふ……ね、ねぇ京介くん、もう一度、呼んで! 岬さんって、おねがい、わんすもあぷりーずっっ」
もしもしっぽがあったなら、もの凄い勢いでぶんぶか振っているだろう、そんな勢いでマヤは京介に身を乗り出し上目遣いで岬さんコールを要求する。
その代わりといっては何だが背中の衣装の羽根がまるで意志あるもののようにぱたぱたはしゃいでいた。
「早く、早くっ!」
「は、はあ。岬さん? あのー」
「ああ………! 京介くんに、京介くんにまたその名で呼んで貰えた………またこうして逢えただけでも嬉しいのに、
そんな風に呼んでもらったら私……だ、ダメよ! マヤ! コトは穏便に済ませなきゃーー! わくちん界の鉄の掟はどうしたの私!
ち、地上の人と交わっちゃーーこ、この間のキスの件だって本当はいけないのに、女神が其れを破っちゃったら他の者に示しがつきませんわ!
でも、でも、ああッ、ときめくな私の心、揺れるな私の心、恋は覚悟を鈍らせますわ……ーー!」
今度は両手を口元にやって顔をふるふるさせる。
「み、岬さんーーーー?」
また一人でいやんいやんし始めたマヤに京介はただただ戸惑うばかりだ。
「あ、えーーああッッ! ご、ごめんなさい京介君、私としたことが……あ、あははー………で、何でしたっけ?」
「え、ええ。その事件って、二ヶ月前の……そうか、思い出した!」
「思い出したッーー!?」
思いがけないキーワードに思わずマヤが身を乗り出す。もしかしたらーー! と希望に燃える蒼い瞳が彼を見上げる。
「た…確か宇宙人に洗脳された僕たちを助けてくれた人、ですよね? いやぁあの時は助かりました。
でも、実を言うとあの時のことは良く覚えていなかったりするんですけどねーーははははははははっ」
「うふふふふふふふふふ♪ …………はあーあ、やっぱし」
がっくしと肩を落とすマヤ。よく考えればあくまでも二ヶ月前の、
まじかるティーチャーコマチの来襲について言及してるのであって仕方ないんだがどうもこの手の言葉についつい期待してしまう。
「それより岬さん、ここはいったい何処なんです? それに、どうして僕は此処に……」
ーーかちゃ、かちゃ……ーーー
テーブルの食器が些かけたたましい音を立てる。
いかにもな模様細工のいかにもな高級食器に乗るはいかにもなサンドイッチ。付け合わせのポテトフライ。
青菜のサラダ、そして熱々のコーンポタージュスープ。これまたいかにもな洋食スタンダードランチといえよう。無論、全部彼女のお手製だ。
それを真ん中に、京介と女神マヤ、二人は向かい合って座る。支度から何まで、もてなしは総てマヤ自身によるもので京介はたびたびお気遣い無く、
と断るが半ば強引に済ませてしまったのだった。
京介の枕としてずっと座ったままの姿勢だったろうにつかれた様子もなく、終始にこにこと曇りのない笑みを向け続けてくれる。
直感的に。だが間違いなく心からのものと解るから始末に負えない。
断っても、
「遠慮なんかこれっぽっちもしなくていいんですよっ」
とにこやかーに言ってくれるもんだから、結局悪い気はしない。京介も真っ当な男だ。美女の心からの笑顔の前には、やっぱり流されるしかないのだ。
心なしか、「あなたに尽くせて嬉しい」というような達成感すら窺えるーーだからこそ、心の何処かで申し訳ない気持ちになってしまうんだが。
以前一度会っていたとはいえ殆ど面識もない自分に何故ここまでしてくれるのか、という当然の疑問もまた、この時点では流されてしまったのだが。
「ど、どうです? お味の方は。美味しい?」
内心のどきどきを隠して伏し目がちに京介に尋ねる。
「んーーごほっ、ごほっ、凄く……美味しいです」
「良かったぁ〜、私、サンドイッチが一番得意なんですよ! だから、喜んで貰って、嬉しい……くすっ」
と、また破顔する。今度は頬が朱に染まるオプション付きで0円。
某有名ハンバーガーチェーン店もなんのそのな極上スマイルだ。思わず租借するのをそっちのけに見とれてしまう。
しかしーー膝枕の時は気付かなかったがその服装。薄紫を基調とした、豪奢なドレス、宝石をあしらった金の王冠。
身に纏う高貴なオーラがコスプレでは無いと言うことを嫌でも誇示させる。それに身体の線を隠す衣装で解りにくいがプロポーションも相当なものだ。
芸能界にそれなりの期間この身をおいているがこれほどの器量の持ち主は同業者でもなかなか見あたらない。
唯一、国分寺こよりが彼女のイメージに近いが、やはり何処か違う。今彼らの居る場所ーー本来彼女のみ立ち入りを赦されたプライヴェート仕様の宮らしい
ーーも相まってどこかの貴族の出かとも思われたが相応の近寄りがたさもなく、趣味の手料理が庶民的な雰囲気を際だたせている。
ーー不思議な、女(ひと)だ。
この一言に集約される。
「? ーーーーどうかしました? 京介くん、私の顔に何かついてます?」
「あ! いや」
慌ててサンドイッチに没頭する。それを頬杖をついて穏やかに眺めるマヤだが
「ぐふっ! ごほっ、ごほっ!」
またしても京介は喉に詰まらせてしまう。もともとパン食は詰まりやすい上に誤魔化しのために一気に詰め込んだものだから尚更、
あわてて手を動かすがテーブル上にはそこにあるべき飲み物は見あたらない。
「あ、ご、ごめんなさいっ! 直ぐにお茶ご用意しますね」
うっかりしてたとばかりマヤは棚から茶道具を取り出す。そして
「今はあいにくこれしかなくって」
と、メニューから考えて紅茶ではなく何故か日本茶のセット一式がそこにあった。緊急とばかりに超高速でお茶を点て、出来上がった湯気をほかほか立てるお茶碗を京介くんに差し出し、
「本当はもっとちゃんとした形でこうしたかったんだけど、まぁ、いいか、な……」
それでも満足そうなマヤだ。再び頬杖を付いて茶をすする京介を楽しそうに見つめる。
「ふう。すいません、へ、変なところ見せちゃいまして…」
茶碗をテーブルに戻し、ナプキンで口元をぬぐいやっとこ一息つく。
ーーアリガトウ。
「えっ、岬さんーーーー?」
微かに、マヤから発せられた言葉。いや、礼を言うのは自分の方だろう。しかし、彼女は始めから言わなかったように進める。
「いえいえ、お粗末様でした♪ ふふ、気にしてませんよ。むしろ、もっと京介くんの変なとこ、
見てみたいなぁーー私だけに見せて欲しいなって……」
「………………」
「もっと、もーっと、色んな京介君がみたい、な……私の知らない京介くんも、何もかも、見たこと無いのも、
見せないものも、忘れちゃったものも、なくしちゃったものもひっくるめて、いっそのことみんな、独り占めにしちゃいたいな
ーーーくすっ。あぁっ、まだここに食べかすが残ってる、ほら」
そして細い人差し指をちょいっと、京介の口元にやりパン粉のカスを掬い、自分の口に運ぶ。
「はむっ♪ ーーうん。キレイになった♪」
私のお墨付きとばかりに一つ頷く。
「……………………………………………………」
「あぅ………………………………………………」
既にゆでだこのように顔が茹だっていた京介に釣られるようにマヤの温度も急上昇していく。途端、彼を直視できなくなってしまう。
京介からは見えないが彼女の頬も負けず劣らず、紅一色である。
どきどき。
どきどきどきどき。
どきどきどきどきどきどきーーー………。
二人だけの空間で繰り広げられる、熾烈な鼓動のバイシクル・レース。
8ビートから16ビートへ。16ビートから32ビートまで。熱を伴い加速していく。それが最優先事項というように。
カーブもゴールも何もない、ただただ果てのないストレートのコースが続く、惹かれ合う魂と魂のリズム・セッション。
軽快なロックン・ロールも、激情のヘヴィ・メタルも、気怠いブルースも、格調高きクラシックも、スウィングするジャズも、
彼らを彩りはしない。ただただ原初の本能に基づく甘さと切なさと、ほんの少しの苦みによって飾り立てられてしまう。
それでもちらちらと、マヤは器用に瞳だけ動かして京介を盗み見る。でも、目が合いそうになるとまた俯いてしまう、というループだった。
ーーや、だ、ど、どうしよう………だ、黙っちゃっーーた……嫌……せっかく、意識すまい意識すまいとしたのに、
意識…しちゃうじゃない……! わ、わた、わたし、じっとしてたら、自分から京介くんに何かしてあげてないとーーそのっ…どうにも止まらなくなりそうで
……ともすればいまにも心に秘めてたモノが破裂しちゃいそう、で………っ、あ、あなたがそんな風に固まっちゃったら、わ、私は………!!
「はぁっっっーーーー!」
心を冷却するように、小さく、だが強く息を吐き出してしまう。
幸い聞かれなかったようだ。それは困る。悟られたくない。この魂のざわめきを。この心の焦燥を。
逆巻く焼心(しょうしん)に炙られるこの身を。安堵してまた一つ息を漏らしてしまうのだった。
ーー? あのペンダントはーー。
ふと、京介の首に下げられた十字架のペンダントに目がいく。
ふふふ、まだ、持っててくれてたんだーーーー。
ーーちらっ。
『ッーーーー!』
目が、合ってしまった。今は一瞬たりとも二人の瞳に互いが映ってしまうのが怖くて仕方ない。目線はやはり、床へ落としてしまう。
こんな…に、近くにいるのに……どう、してーー。
それでも、やっぱり京介を、「王子様」を、見つめていたい。ずっと、ずっと。だって、また、こうして目の前にいるのだから。
少しでも目に焼き付けて、離れぬ様、流されえぬよう、刻みつけておきたい。消えない傷痕を付けるように、深く深く、
闇夜を切り裂く深紅のナイフでエグるように、痛みさえも欲すようにーーーーこう考えてしまうこと自体が『掟』に背くことになると、
彼女はこのとき判っていただろうか。いや、そんなものは最初からーーーー。
きょう……すけ、くんーーどうして、私を見てくれないの……? さっきまでは見てくれてたのにーー目を、反らさない、で……ーー。
何か言ってーーたった一言でイイから、どんな言葉でもーー不安にさせないで……やっぱり、お茶じゃなくて紅茶の方が良かった、かな
……さいしょ用意し忘れてたから怒ってるのかな……それとももっと別のことなのかな……言ってくれたら、治すか…ら…
き、嫌いになっちゃ、イ……ヤ……ーー!
と、視界の床が滲む。
様々な感情がごちゃまぜになって自分のことだけで精一杯だ。女神としての定めと、極力心に留めようとした本心。
両者の均衡を保とうとすればするほどに崩壊寸前まで追いやられ、京介の心情を計るのが完全におろそかになっていた。
壊れてしまいそうな自分に、わくちん界の守護者といえど振り回されるしかないのだ。
ーーカチ……カチ……ーー。
音を無くした二人の間に、壁掛け時計だけが虚しく音と時を刻む。
不意の風に鞄掛けに立てかけられていたショルダーバッグが軽く揺れる。其れを合図に京介は部屋を見回してみる。そうでもしないと落ち着かないのだ。
とてもじゃあないが白亜に映える瀟洒(しょうしゃ)な外観からはおよそ想像付かない、シックな内装。だがしかし、クローゼット備え付けの収納棚にこれでもか!
と詰め込められた様々な種類のぬいぐるみ達、ノートPCが置かれた貝のような曲線を多用したお洒落なソファを照らす三つ並びのスタンドが親しみやすさを連想させ、
ああ、女の人の部屋なんだということが京介をどうにも緊張させて止まない。
ぬいぐるみか……大人っぽい、少なくとも僕よりはどう見たって年上の人なのに、意外だな。
ベッドにあるケ○ロ軍曹もどきぬいぐるみを横目に少し、笑みが漏れる。
やっぱり、不思議な女(ひと)なんだなーー。
それに、その物腰に似合わぬ少女らしささえ感じられる言動、兄を慕う妹のような。なのに姉のような、
母親のような包み込んでくれる母性を漂わせてるアンバランスさがいつしか京介を惹きつけて止まらないのに目を合わせるのが、辛い。
こんなに気になってるのに、こんなに綺麗な人が、しかも色々良くしてくれてるのに、どうして。
「ーーね、ねぇ岬さん」
「……っあ!」
今まで見たこと無い、強張った顔。警戒しているような、怖れているような険しささえ。心なしか、目が潤んでいるようなーー。
「は、いーー?」
わくちん界といえど夜は更ける。今日の光を出し切った太陽はしばしの眠りにつきまた明日に備える間、
月とその眷属たる星々が全天に等しく散りばめられ、夜空の静謐(せいひつ)に彩りを添える。
とはいえ此処が何処かも知らされてない京介にとってはいつもどおり、といえばそうなるか。
「………」
布団を首まで被り無理矢理に身体を眠らせようとするも無駄なこと。却って目がギンギンに醒めてしまう。
宛われたベッドは、引き続きマヤの私室。京介には、男にとってはのっぴきならない状況だ。
心なしか、彼女の匂いさえ漂ってくるようなーーと一寸したきっかけで泉のように湧く在らぬ想像を払おうとするだけで、
弓を引く三日月に映されたように光に冴えていく視界。
岬、さん………。
あの後、再び自分の置かれた情況について説明を求めたが体調でも崩したか、マヤは額に冷や汗を滲ませて退出してしまった。
コレまで見たこと無かった貌、其れまでの余裕など欠片もない、何かを必至に押さえつけていたようなーーーー反転しようとする衝動でも堪えるような
ーーーー考えても詮無いことは流石に判ってる。でも、駆け寄ろうとしてあんなに強く拒絶されては。
僕、なんか嫌われること、したのかなーー。
堂々巡りとなる思考。ごろんと仰向けになって京介は何をするでもなく天井を見つめる。それにしても、
「ここはいったい、何処なんだろうな
仕事、どうしよう。と明日もぎっちり詰め込まれた秒刻みスケジュールのことが思いやられる。
中原さんやキリプロのみんな、いまごろ心配してるかな。でも一番迷惑が掛かってるのはリチャード社長かな。
もし帰ったらどんな風に釈明しようか。そもそも今現在どんな状態に置かれてるか判然としない今、何もしようがない。
結論は何処までも振り出しだ。また一つ、ため息をつく。
「ふう。………うつし世は夢、か」
不意に口をついて出た言葉。確かとある作家のーー誰だったかーー好んで使った言葉だったという。
確か、この後にもう一節続くはず、だがーーー。
「ーー夜の夢こそまこと、ね」
「ーーー!?」
開け放たれたドアから滑るように姿を現したのは、
「人が生きている限り、日常と夢は表裏一体、紛れもない『現実』だということを端的に言い表した、良い言葉よね。
あたしも、結構好き、かな」
「岬、さん………」
本当、人間界の歴史に名を記した文豪だけあって思いがけない、そしてこれ以上ないことを言う。
何がそうなのか?
あたしと、京介くんの今を体現した、この上なく相応しい言葉………。
自嘲混じりにマヤの口元がつり上がる。
ーーバチィッ!
部屋に迸った目映いスパークに照らされ京介が目にしたその姿はもう先ほどまでの彼女ではなかった。
そのきめ細やかな肌に負けない、純白のYシャツで半裸を包み、下はストライプの見た目からすると意外と少女趣味な薄紫色のショーツ。
すらりと伸びた手足。薄い生地を押し上げて今にも全貌を露わそうとする豊満な胸。
高貴な衣装の下に秘匿されていた抜群のプロポーションを惜しげもなく晒し、ただ静かに、
しかし確実に京介のベッドへと寄ってくる。 問題は、彩(いろ)のない表情。透き通りすぎて、
虚空のような瞳。なのに唇だけは雄弁と感情を物語っている。
ーー魔力が漏れたか。
心を鎮められないということは魂の力である魔力も御せないということ。その影響か、
それまでオブジェのようだったノートPCが自動的に起動してしまった。アイコンは迷い無く「Finder」と書かれたフォルダを開き、
「日記2」という名のビデオファイルを開く。
瞬時に立ち上がったMedia Playerがある映像を紡ぎ、昏い部屋を僅かに照らす。
「これーーは」
「……………」
『あたし、解ってた。解ってたのーー』
鮮明に映し出されたそれは、紛れもなく。
「岬さ、ん……?」
気怠そうに椅子の背もたれに寄りかかる女性。
『あたしが本当のあたしじゃないって。あたしが誰かの欠片だってコト。心の揺らぎだってコト』
「岬さん、一体何を」
目の前に、いる女性は言った。
「そう。何を言っているのかしらね、あれは今の『私』じゃあないのに」
「……?」
左手をゆらり、と動かし人差し指がモニターを指さすとプツッと画面が途切れ、沈黙を取り戻す。
その間も虚ろな双眸は彼を見つめたまま、まるで映像の後を受けるように言葉を続ける。
「ーー!」
「ーーでもね、きっと何時か誰かが私を救い出してくれると思ってた。この退屈な毎日から。憂鬱な時間から」
ーーどくん。どくん。
誰の鼓動だろうか。京介? それとも、
「ずっとーーーー待ち続けていた日々から。いつしか、仮面を被って、さもそれが当然という風になって」
「仮面」ーーーー?
取りあえず、ここまで('A`)ノ
言い忘れましたがトリップ付けますた。
あとスンマセン、次こそえろシーンですきっと(;´Д`)
しかしこの手の微妙な描写ってホント難しい・・力不足。
さて、おぺ1買いましたがこれは・・・。
お、俺のこよりたんが・・どうしてこんなに(ry
一個のアニメとしてみるには決して悪くない作画だと思われますがOVAと
考えるとちょっと辛い……かも。
でもラジオを聞くと次こそは何とかなってそうなので期待、してます。
今回のために魂狩り見直したんですが『王子様』ってすげぇなぁ・・。
真夜たんの裸Yシャツは素晴らしい。
>>266 ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
>>280 本当なら今頃完成してた筈なんですけどねぇ……。
お疲れ様、続きが気になる&この二人には幸せになってほしいです。
原作だとむくわれませんでしたからね。
300
301 :
266:04/09/21 11:16:21 ID:r+x7m57J
お久しぶり&第二陣投下しまっす。
言い忘れましたがこれ、魂狩り見てないと判りにくい・・・つーか
さっぱり判らんと思いますです・・(汗)
こういうベタなテーマって消化がたいへん難しく、至らない部分が殆どかと
思われますがそこは各々好きなように補完して頂ければ、と。
前回
>>297から。
「誰の前でも笑っていなくちゃならなくって、ずっとそれが何年も、何十年も、何百年も、
何千、何万年も、何時までも何時までもーーーーー永劫とも言える、数えるのも面倒なくらい、
気の遠くなる時間……そのうちいい加減慣れて、あたしもやっと、これでいいかな、
と思うようになってたのーーー」
瞬きもせずに饒舌に唇だけが語る。それだけが躍動する生命というように。
だけどその笑みは何処までも冷たく、冴え冴えとしていた。
ーーこの夜闇のような冷たい空気を纏いながら。
「最初は、良かった。ああ、忘れていなかったんだ。京介君のこと。
あたしの夢を叶えてくれた人のことを、まだずっと覚えてる。それだけで感激だった。
それだけで、良かった。心は耐えられたの。いつか、運命の輪の中で再会できる日が来る。そう信じてた」
運命の輪は回る。廻る。周る。幾度と無く。何度と無く。『刻』という名の無限に、無間に噛み合った巨大な歯車によって。
「でも貴方は来なかった!!」
大きく目が見開かれる。怒りという生気を取り戻した眼。
しかしそれは、酷く歪なものに見えた。キュービズムじみた、不条理さ。
「あ、あたしは、ずっと、待っていたのに……何時だって良いように準備してたのに、
この部屋だってーーーー創ったのは覚えていないくらいに遠い昔なんだよ……?
仮面が皮膚に、心に魂に癒着して離れなくなって、『また今日も逢えなかった。
昨日に続いて今日も京介くんは来てくれなかった』と、泣いて泣いて、泣きやんだら、
『今日が駄目なら明日がある。明日が駄目なら明後日がある』と、そう自分に言い聞かせてた日々も、みんな無理矢理隅に追いやって、
凄く苦しいのを我慢して、やっと、やっと諦められる……もう私にとって『痛み』でしかなくなった記憶から解放されると、思ったのに……」
「…………………」
「あなたに解る!? あたしとの、いや、あの頃の記憶を何もかもなくして、
のうのうとアイドルなんかやって気ままに楽しく暮らしてるあなたなんかに!
この苦しみが!」
湧き出た感情は涙の証。血のような紅いーーーー涙。
「岬さーーー」
「呼ばないでッッ! 覚えて……ないクセに、気安くーーくっ、ふっーーや、やっぱりーーーーー」
心の重みに耐えきれなくなったか、ベッドの端に手を突き、肩を震わせ白い布団を紅く濡らしてく。
「こんな憎しみも、忘れてしまおうと思った、のに………だけど、」
コマチ先生事件の時のキスが頭を過ぎる。
「あの時から、確かにーーーー私……私……!」
想いを心の牢獄に閉じこめるための、わくちん界の掟という大義名分など、最初からあって無かった。
そうでなかったら、ここに彼がやってきた時点で帰している。地上へ。
ーーそして、今更のように旧い名を使うこともなかった。
何よりも、またこうして京介の側にいられる。それだけで。
「嬉しかった………きょう、すけくんーーあなたが、やっと還ってきてくれたってーーわたしの下に……また、白馬に乗って……」
涙でぐしゃぐしゃになりながらも、笑顔を形作る。ああ、これは、サンドイッチの時の、心からの笑み。
「また、逢いに来てくれた……私を救いに来てくれたーーーーー私の、『王子様』………!!」
おうーーじさまーー?
耳慣れない単語に京介は眼を白黒させる。
「喩えここが、あなたの夢の中でも、構わないーー! もう何処にも行かせないーー」
「夢ーー! 夢ってーー」
流石に京介は身を乗り出す。
だか女神はーーーー今や単なる『岬真夜』に立ち戻った女はその動揺をせせら笑う。
「『夜の夢こそまこと』って言ったでしょ? くすくすっ♪『夢』として彷徨い出た京介くんの魂
このわくちん界に迷い込んだという答えがあったとして、それが何になるの?
あなたにとっても、私にとっても、今このときこそが紛れもない『現実』……それ以上でもそれ以下でもない。
どう、おかしい?」
手はいつの間にか京介の肩に。まさに目と鼻の先に真夜の貌が京介を覗き込んでいる。
「おかしいですよッ! 岬さん」
「そう……ね。わたしは、もうとっくに可笑しくなってるのかも、ねーー自分でも笑えてくるもの。
くすっ、まだ、忘れられないのかって。自分だけの勝手な都合であなたをこんな状況に追い込んで、
満足している私が居る。なのに、なのにね…? この期に及んでもーーわた、しはーー貴方に嫌われたくない……!」
京介から目を伏せ、肩を掴む両手の力が強まる。真夜の震えが厭が応にも伝わってくる。
「さ、さっき、貴方が急に黙ってしまったの見ただけで、胸が張り裂けそうになってーー苦しくてーーそう思ったら、
止まらなくて……もう自分でもどうすればいいのか……解らない、からーー」
「み、岬さんッ! あ、あれは」
「解ってる! けど、不安なの! また…! こうして逢えたのにーー少しでも離れたくなくって………だから、だからっ!
こうするしかーーね、ねえ……」
震えが、止まった。代わりに、それまで見たこともないような、淫靡な笑みが張りついてーー。
「京介くんは、私の『王子様』…………今度こそ…もう二度と、離さないんだから……!」
「なッーーなん、う、むッッーー!?」
弾かれたように抱きつかれ、京介の唇は真夜の薄く濡れた朱唇に塞がれる。
「うぁむっ、はむっ、んん! ちゅ、ふぅっん、はむぁっうぁ、ふぁっうっ、にゅふぁーー!」
貌を揺り動かし、両唇で京介の上唇とした唇を交互に挟み込み、はむはむと貪る。間髪入れず唾液を良くまぶした舌を突き込み、
口内を縦横無尽に駆けめぐり、やがて目的のものに辿り着く。
「ぁんっんンーー! はむぁ、んぅーーちゅぷっ、にゅちゅぅ、れりゅれりゅ……」
ーーみ、岬さ……ん、く………!?
声を発そうにも唇を塞がれ吸い付かれ、この上舌まで絡め取られては為す術がない。
とろとろした甘い唾液が口内に溶け込み、媚薬のように頭をぼ〜〜っとさせる。
「ちゅうぅ、んん、はぁっふーー! れろれろ……ちゅむ、んぁん、はぁっ、ん…んん! はぁっ! ぷぁっぁん♪」
一端唇を離し、互いの間に糸引く粘液を見せつけるように笑み、
「ふぁっ…! はぁっ♪ はあっ、や、やめられない、のーーだって、京介君の唇、美味しすぎてーーたまんない、の♪
ねぇねぇ、もっと、キスさせて…京介君の唇、真夜にはむはむって食べさせて……ちゅぷ、んんっっ♪」
と、また深い深いキスの底へと落ち込んでゆく。舌を侵入させ。上下の歯列まで丹念に愛撫し、仕上げとばかりに絡みつくように、
張りつくように、巻き付くように舌で舌をしゃぶる。何とか避けようとしてもまるでその先が読めるように真夜の舌が追いかけ引き込んでしまうのだ。
そして。
「はぁぷーー逃がさないんだからっ……♪ ちゅふ、にゅぷぁ♪ ちゅくっーーんぁむぁ、はぁっ、ぁあ、し、んは、舌も、吸わせて…!
お○んちんみたく、しゃぶってあげるからーーんんッ! はぁぷ、。ンーー! ちうぅ、んふ、ちぷちぷ、んぅ、ぁふ、んぷぁっ」
宣言通り、京介の舌はあえなく引き出され、柔らかい唇に引っ張られちゅーちゅー吸われる。フェラチオのように唇で擦り舌で愛撫するのも欠かさない。
「んぅ、ふぁあーー! 京介くん、好き……好き……ちゅっ、はん! りゅぷりゅぷ、ンはっ! ふぁっ♪ ンちゅっ、くぅ、んーー」
更にそのまま押し倒し、舌を吸って引き出しての他に乾いた唇を濡らしていくかのように濡れそぼった唇をこすりつけ、逃がさないように、
離さないようにと京介の頬を両手で包み込み、とろんと陶然とした瞳が呆然とした顔を映す。涙で曇ってはいるが、
彼女の凄絶なまでの情愛は水晶よりもなお澄み切っていた。そして自らの艶光りにてらてらする唇を指さし、
「はぁーっ、はぁーっ……あふぁあ、だめ、だめなの唇だけじゃあ足りない、の……こんなんじゃああたしの京介くんへの想いは、伝わらないーー!
ぜんぶ、このくちびるで吸い尽くしたいくらいーー食べちゃいたいくらい、好きーーーー!」
美貌が押しつけられる。今度は唇だけじゃあない。
「好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き」
右頬へ、左頬へ、鼻へ。
「好き好き好き好き好き好きすきスキスきすキSukiすkiSSき」
顎へ、右瞼へ、左瞼へ、額へ、前髪へ。思うがままの所に思う様にキスの雨を降らす。
まるで唇の洗礼を浴びてない処は絶対に赦せないというように、貌全体をしゃぶり尽くすように。
「ふふふっーー! だって、京介くんは、んんっ! あたしのモノなんだからーー! ずっと……過去も、現在も、未来もーー!
ちゅぷ、世界中の時を止めて閉じこめたいくらいーー愛してる……アイすることが、できる! はぷぁ、あたしならーーそれができる! んっーー!」
そしてまたとめどない接吻へと回帰する。
「くっーー!」
間断のないキスの嵐の前に彼が出来ることと言えば息苦しさを紛らわせるように貌を動かして逃げること。だが構わず真夜はそこに唇を落とす。
むしろまだ口付けてない箇所があったのかと歓喜を剥き出しに乾く間もないぬらぬらとした朱唇をピストンさせる。
目を開けると上体の動きでふるふる揺れる何の拘束のない乳房が彼の肌を擦っているのが見て取れる。
今にも薄布一枚に隠された乳首が乳肉が、衣擦れしまろび出そうになる。引き締まった肌に押しつけられ、
潰れたようにたわみYシャツは外へ外へと擦れじっとり汗ばんだ乳がその全容をーー。
「ーー!」
また眼を反らそうとするも
「だめよ、あなたはあたしを見るの! あなたの視界はあたしをいっぱい映すためだけにあるの
ーーん、ちうぅうぅぅうぅぅっっ!」
ま、また……!
強引に貌を引っ張られ、重なり合う唇。
臓腑までも、因果までをも吸い取られそうなキス。
「ぷはあぁっっ♪ ん〜さいっこー……やみつきになりそう……ホント京介くんの唇って麻薬みたい…やっぱり悪いけど小麦ちゃんや他のみんななんかに絶対、
渡せないーーーー『王子様のKiss』は、未来永劫愛してあげられるあたしにこそ相応しいんだから……!」
「い、いい加減にーーくあッ!」
「『いい加減に?』ーーーーーなに? なんなの? いい加減に黙ってお○んちんしゃぶってくれ、とか?
このくちびるでくちゅくちゅに擦ってもらっておくちの奥にいっぱい、射精させろとか?
仮にもわくちん界を守護する女神にそんな無茶な要求、するの? ふぁぷっ♪」
唇の魔の手は首筋へと伸びていた。吸血鬼がそうするように犬歯を立て甘噛みする。可憐な八重歯が肌へと埋まる。
「ち、違う! う゛ぁッーー!?」
「あらあらぁ京介君ったら、ここが弱いんだっ? くす、また新しい京介君見つけちゃった…♪
うれしいーーちゅぷ、んんっこうしちゃいられないわーーはむっ、ちゅ、ぷぅ、ふあぁっ、にゅむぅ」
そして、唇ではむはむし、赤い舌が踊る。そしてそのまま柔らかな唇を首全体にまで這わせ、汗まで音を立てて吸引する。
「くびにも、こんなにぃ、きょぅすけくんの汗が、んちゅっーーぷぁ、んふ、おいし……はぁっ、すごいたまってる……ぁむ、
ぜんぶ吸ってあげるの……じゅぷ、はふ、はむはむ……れりゅ」
そうして頭が動くごとに髪から漂う、甘い女ならではの匂いとシャンプーしたての柑橘系の香りが鼻腔に染みつけ、
更に京介の意識をとろかしていくのを振り切るように頭を振りながら、
「だからっ! やめーー! さ、さっきからっ、岬さ、がなに言ってるのかわからない…!
覚えてないって、忘れてるってーー僕が、そのっ、『王子様』って………!?」
「ふふふっ♪」
ーージャラッ!
京介を遮るように真夜の細い指に絡め取られたペンダントのチェーンが鳴きを上げる。
「肌身離さず掛けてるのね…これーーもしかして、何かの思い出の品? とっても、大切なモノだったりするのかしら」
「な、んで今、痛ッッ!?」
「教えて。お願い」
「ーーーーーーー」
真夜の手により思いっきり引っ張られたチェーンが首を締め付ける。
抗議の目を京介は向けるも真夜のそれまでと違った切羽詰まった表情に固まってしまう。
何処までも透き通った瞳に吸い寄せられそうになる衝動を堪えながら、右手でヘッドの十字架を握る。
「これっーーーこれだけは、手放せない……」
「…………」
神妙な顔つきとなる真夜。
「ずっと、小さい頃から僕のそばにあったんです……物心付いたときから身につけてて、いつから手元にあったのか母さんや、
家族に訊いても判らず終いでーー」
「母さん……」
家族、か。家族っていいよねーー今の京介くんには、それがあるんだね。良かった、ねーー。
「ーー? 岬さん?」
「あ、何でもないのっ……続けて?」
「……だけど、それでも『絶対に無くしちゃいけない』って事だけは頭にこびりついたようにあって、
ひょっとしたら僕が言葉も判らない赤ん坊の時からーーだから、いつも自分の手元にないと駄目なんです。その日は何も手に付かなくて。
僕にとってこれのない時間なんか考えられない。そんなのあり得ないって……自分でも思ってるんですけどーー!?」
「ううんっ。そんなこと無いーー!」
言って真夜は京介の首に腕を絡め、抱きしめた。
「みーー岬さ……!」
強く、強く。
「そんなこと無いーー無いよ、京介くん……」
抱きしめるごとに、腕を強く引き寄せるごとに彼女の震えがダイレクトに伝わってくる。しきりにそんなこと無い、
そんなこと無いと繰り返し、京介の右肩に顔を埋める。何かを堪えるように、何かを見せたくないように。
寝間着に生じた、濡れた感触にとまどいを覚える。汗なんかではない、これは、
ーー涙……?
「うぅ……く……そんなこと……無い……よ……ふっ……ぅう……!!」
肩口から漏れる嗚咽。
京介くん……きょうすけく、んーーーー!!!
遠い風の中、夢中で追いかけたものに、微かであっても触れあえた……無上の感激が、
彼女の胸を衝き動かす。
「そんなッ、泣いてーー!? わ、わわッッ! な、何してるんですか!?」
慌てて声を掛ける暇もあらばこそ、京介のYシャツを止めるボタンが次々と真夜の手によって外されていく。
そうすることによって肩口に出来た赤い浸みから注意を逸らさせ、露わになった素肌に唇を這わせつつ、
「ちゅぷーーんふ、嬉しいこと言ってくれるから、あたしーーんん、ぷちゅ、んにゅ、にゅちゅちゅ、はぅ、う、ん……♪」
そのまま、下へ下へ。目指すところ一点に向かって、泣きを奏でるスライド・ギターのようにねっとりと滑る濡れた唇は、
まるで所有物にマーキングするかの如く照り光る唾液の痕を塗り込めていく。
「うぅッ! つーー」
くすぐったさと背筋のぞくぞくする感覚に京介は思わずもがいて身をよじってしまう。
「くすっ」
構わずに口元を這わせ、小鳥が餌をついばむように股間の裾をくわえ込み、トランクスのゴム入りの裾と一緒に一気に下ろす。
「んふふ〜♪ えいっっ!」
「あッ!?」
京介が間抜けな声を上げるのと真夜が唇だけでズボンを引き下ろしたのは同時だった。程なくして既に限界まで反り返っていた怒張が姿を現す。
「あらら……未だ触ってもないのにこんな、にーーすてき……♪ やっぱりキスされてたときとか、色々不埒なこと考えてたりしたんだ?
京介くんってば♪ くすくす」
催眠状態に陥ったかのような、とろんとした目つきでぽ〜〜っと京介のものを眺める。
心ならずとはいえ、女神の熱烈な接吻奉仕の前にもはや意識では制御しきれないほどに充血しきっていた。
肉体的な快楽には結びつかないが、雄の本能をこの上なく喚起させる行為によって彼の肉棒は真夜の望む進化を遂げていたのだった。
「〜〜〜〜〜〜ッッ」
何かもう情けないやら恥ずかしいやら色々図星やらで頭の中がぐちゃぐちゃだ。
「女神におくちでしてもらうって、大それた事考えてこんなにはち切れそうになるなんて
ーーそんな綺麗な顔してこんなにえっちなコト妄想してーーあたしは嬉しいけど、ちょっと不健康すぎなんじゃあないかしら?
これは直ちに検査の必要がありますね〜っ♪」
ーーそんな京介を余所に、真夜は愉しそうに身を乗り出し、竿を握りしめる。
「ーーけッ? 検査ってーー!? うあッ!」
「心配しないで、あたしが、看護婦みたいに完全看護して癒してあげるーーあたしが、今すぐその妄想、叶えてあげるから、ねーー?
だけどこんなスゴいの、真夜のお口の中に入るかなーー? でも、京介くんが歓んでくれるならあたし、頑張れるから……」
だって、やっと初めて逢ったときに貴方にしてあげられなかったことが出来るんだもん……! そうよ、これからもいっぱいーー!
文字通りもう一人の京介に語りかけるように分身を前に固唾を呑み、真夜は決意を固める。
王子様ーーあたし、一生懸命尽くすから、絶対、絶対満足させてあげるから……!
うん、と一つ頷いた彼女は一瞬前の意を決した表情ではなかった。
マニアが精巧なフィギュアを愛でるようにうっとりとそびえ立つ男根を凝視し、
繊細な指が根本から亀頭にかけて撫でる。
「うっ……くッ……!」
ーーそして融けそうな視線だけを京介に向け、身を乗り出すと
「まったくもう、指だけでこんなに感じて……ふふ、もう限界で破裂しそうなのね……さあ『王子様』、夜の集中看護の時間ですよぉ♪
ほら、リラックスして…真夜、精一杯ご奉仕させて頂きますねっっ♪」
わくちん界の女王なのにまるでメイドのような科白とともに真夜は目の前の勃起に頭からかぶりついた。
「ーーはぷっっ♪」
唾液をたっぷりに含んだ口腔が肉幹を包み込むとぢゅにゅッ!
とした水音が弾け、それが目眩く口淫奉仕の狼煙となる。
続きキターーーーー!!!
真夜の想いが痛いほど伝わってくるよ・・・・・・・・・
もう原作じゃ報われなかった二人なんだからこの話では絶対に幸せになってくれーーー!
('A`)ノ(ry
今回の投下分は今までで一番の難産だったなぁ・・ってまだ本格的な
えろシーン逝ってないしorz
次回投下分のフェラシーンとか描いてるんですけどやっぱこっちの方が気が楽
だったりします・・。
おぺ2ってどんな内容になるんでしょうかねぇ。
個人的にヘヴィ・メタル辺りをネタにしてほしいもんですが。
「マジカル集団感染」みたいな曲もあるんだしマニアックな領域に踏み込む
のが小麦の良いところだからそれなりに逝けるような・・・
それにしても小池さんギター上手いなぁ。
>>299 いちおう僕としては、このスレに最初に投下した香具師を除いて
「本編にもねじ込めるようなえろSS」というスタンスを取ってるんですが、
それでも納得できるような結末にはするつもりです・・鬱展開には絶対に
しませんですよー。
>>301 そう来ましたか・・なら、
ところで俺の書いたSSを見てくれ。
こいつをどう(ry
ヘナップすいませんもうしません(;´Д`)
上のは1です・・。
いいよ・・・いいよ・・・待ってたんだよう・・・
>>316 マジでエロ過ぎですよ藻前様
キスだけなのに
321 :
名無しさん@ピンキー:04/09/27 19:33:36 ID:eHK/wJld
ほっしゅあげだぞい
322 :
266:04/09/30 10:23:48 ID:cqtAQC77
>>316 すごく…真夜さんがオーバーヒートしてますな。
多分真夜さんは魂狩1話を見るにとても嬉しいことがあると
マッドが言動が増える人なのかもしれない。
何はともあれGJです。
続きはまだ?
どうもおまいら二週間ぶりです。三度目の正直、キリの良いところまで
逝ってみようかと思いますです。しかし、無駄にえろくし過ぎたような
気がしないでもない・・。友人に貸した魂狩り小説が凄い大好評だったは
いいけど、今回の書く前にあの小説のエピをなんとか盛り込みたかったと思う
秋の夜長です。パラレル話だからやっぱ無理か・・。
前回
>>314から。
「んっ、んふぁっ! んっン、じゅぴ、じゅぷ! ーーはぷぁッ、はふっ、んぁむ、ちゅうぅ、
あン、やっぱりおぉきいの……カタくて、熱くてーーんじゅぷ、ぷちゅ、んっ、ぷぁっ♪ 太くてーーーー」
濡れそぼった唇が、舌が、竿を、亀頭を擦り上げ、喉の奥で熱い白濁の噴射が待ちきれないというように吸い上げる。
「ぢっぷ、んぁ、はっう、ちぷちぷ……んンー♪ じゅぽッ、じゅぽッ! んふ……♪
ちうぅ〜、はぁん、きょうすけくんのーー」
唇をすぼませ、頬がへこむまで頬張ったかと思いきや唾液にぬらぬらする
肉棒を半ば戻しアイスキャンデーのように横から舐めたり濡れそぼつ唇で挟み込んだりと忙しい。
「あ……ぐ……み、さきさッッーー!! つ……」
淫唇がもたらす変幻自在の悦楽に早くも京介は翻弄されかける。
「ちゅぷぅ♪ ぁむ、んふふ……んん〜、ぴちゃ、はむ、ぷちゅぷちゅーーはぁっん、ぢゅぷっ!
ふ、ふふ、あふーーふぷぅっ」
横笛のように竿に吹き付けるような愛撫からーー。
「はぁぢゅッーー! ぢゅっ、ぢゅっ、んぢゅぷ! お○んちん、しゃぶってるとびくっ、びくって脈打って
、くちいっぱいに跳ね回ってるのがわかるよ……ぁむ、んーーすっごく元気っ……はぷッ♪
きもちいい? 女神にフェラされて、お○んちんきもちいいのーー? んちゅっ、あはぁっ
、どんどん大きくなってる……はぁっ、はぁっ、本当におくちに入りきらなくなりそう……
でも、あたし大丈夫だから、もっと、ぷぁあ、もっと、くちゅ、真夜のお口の中犯していいよ……?
ちゅぷ、んじゅっ! にゅちゅうっっ、じゅちゅうぅうぅ!」
縦笛のように鈴口に唇を押しつけ、そしてまた口内いっぱいに頬張り
、左手はビンカンすぎる場所の疼きを堪えるように股間のショーツをなぞり、
右手で汗で額に張りついた前髪を掻き上げて、激しいピストンを繰り返す。
ーーじゅぽッ! じゅぷっ! ぢゅにゅっ、ぢゅちゅーー
一端根本まで呑み込み、また先端までスライドするとてらてらと唾液を滴らせ赤黒くぬめる肉竿が姿を見せる。
「ふあぁッッ! んぁっふ、はむんッーーが、ガマンなんかしなくったっていいのよ、きょう、すけくんもすっきりしたいんでしょ?
ぢゅうぅ、ほらぁ、何してるの、京介くんも腰動かしてっ! もっと喉の奥にまでち○ぽ突っ込んでいいからッ!
もっと乱暴に口の中ズポズポお○んこみたいに犯して! ねーーんじゅぷ! ぁむぁ、はっ、ぢゅくじゅぷぅ、はむぅ、あはぁッ!」
大量の唾液をだくだく滴らせながら真夜の唇はひたすら、ひたすらへばり付き肉幹を往復する。
生まれ落ちたときからからまるで根本と繋がっていたかのようにちゅぷちゅぷとした摩擦音を漏らしながら。
「う……あぁッ……ぐ……!!」
一往復ごとに神経は張りつめ、脳髄が灼き切れそうになる。
自分の堪えきれない醜さの証である極太勃起は何処に行ってしまったのか?
あろう事かこんな神々しい美女の口にずっぽり埋まってしまっているではないか。
挙げ句の果てに精まで搾ろうというのか。その唇で。
「あん、いま、先走りの汁がだくだくって出てる…♪ んぢゅぷっ、じゅしゅぅッ!
ぷちゅ、んくっ、んくっ…ほれ、おいひい……もっと、キツくくちびるで搾れば出てくる、かなーー? ちゅぷぁ、にゅぢゅうッ!
吸い取ったげる…ぬじゅぶ! ん、んんっっーー!」
「ぐあぁッッ!!」
すごい事実だ。自制など効かない。普段押し込めていた雄の獣性が鎌首をもたげ、意識は白く霞んでいく。
「ふあっん♪ き、きょうすけくんのお、お○んちんもッ、お、美味しすぎて、ぬちゃ、涎が、じゅぷ、
にゅぷぁ、止まらないの……♪あ、あなたのぜんぶがおいしいのっ、あふ! ぁん、ずしゅ、ぷぁあぁ、
ぺちゅ…舐めるといっぱいおぉきくなって、ぬぢゅッ、もっと、味がーーちゅぷ、濃くなって、ぢゅりゅッ!
ますます、はあっ♪ 舌がとまら、ないーー!」
止めどなく溢れる唾液は極太の肉茎を透明コーティングし陰毛にまで流れ落ち絡まっていく。
「やめ……てーーこ、これ以上……は……ーー!?」
ヒューズが焼き切れそうな精神状態の中で、京介はようやくそれだけを口にする。
ーー僕、は……なに……を……?
統制できるのはもはや朦朧とした意識と口だけというのを、彼は思い知る。
気味が悪いくらいクリアな視界の中おもむろに、両手が伸ばされてゆくーー女神の髪へと。
肉棒を愛撫し上下する頭を掴むと、それが合図とばかりに京介の腰が跳ね上がり、喉奥を直撃する。
「んぶッッ!? んふーーんんッッ! くはぁっ♪ い、いいよ!! ぷぁあ、もっと激しく腰動かしてぇッ!
真夜のお口好きなようにしていいのーー! して欲しい、あふぁっ!
そうやってお○んちんで口の中ぐちゃぐちゃにしたらっ、最後は思いっきり弾けて…!
どくんっっ! って跳ねてたっくさん白いのを、あたしに呑ませてーー! じゅぷぁッ!」
ーーじゅちゅぅ、ぢゅぷ、にゅっちゅ、じゅぷぅッ!
いきなり口腔を突き込まれた驚きは次第に被虐的な歓喜と快楽に取って代わられ、より唇をすぼませ
、勃起専用の穴という風に口をめいっぱい広げ根本から喉奥へと呑み込んで、ねっとりと舌を蛇のように絡ませる。
ーーあはっ♪ きょうすけくんの真夜の口のなかいっぱい♪
うれしいーー!
「あ、あたしっ、ノドが、乾いてるの、すぢゅっ、唾でいっぱい、お○んちん濡らしちゃったから、はぁむぁ、きょーすけくんの精液でっ、潤したいのっ!
だ、からおねがい、ちゅぷ、しゅぷ、飲ませて、わたしのくちのなかで、いっぱい、吐き出してーーくちぅ、溜まりに貯まったしろいミルク、喉の奥に、どぷどぷって流し込んで、
ふぁっ、いいのよーーちゅぷ、しゅじゅ、じゅぽッーー!」
甘ったるい吐息と、卑猥な水音の中で京介は急激に上り詰め、下腹部に滾った白いマグマは頂点へと追いやられ、あるべき噴火を待ちわびていた。
激しく唇で竿を扱かれ、舌で舐め立てられ、ノド奥で吸い立てられという3ピースで一滴残らず白濁を搾り尽くすつもりだ。
「ぐッッーーみ……岬さ……頼むからやめ……!! こ、こんなっ、激しくしたら、も、もぅ射精……そうだか、らーー……!?」
もはや怒張だけじゃなく、激しく上下する腰も制御できない。北斗神拳奥義で秘孔でも衝かれたか、下肢への神経の束が分断されたようなぶっちゃけありえない事態だ。
何とか正気を保とうとして真夜に警告を促すものの、それがもっと彼女を昂らせ、食道を通り越して胃袋まで到達せん勢いで勃起の総てを呑み込んでいくことに気づけない。
「ーーほひいのッッ!! 射精そうじゃなくて射精すのっ! せーえき、んん、ふゥッ♪ ぜんぶっ、ぜんぶ! ぢゅぽッ、んぢゅ、ぢゅうぅうぅッ! も、もうあたしがまんできないのッ!
き、きょうすけくんのせーし、しゅぷ、はぷぅうぅ♪ お腹いっぱい、ふぁう! 一気にゴクゴクッて飲み干したいの! だ、からぁ…………ーー!」
一際大きな亀頭を口に含んでの、何かをねだるような上目遣い。嫣然たる眼差しが胸を離れない。その間も容赦なく張りつめた男根はかっぽり開いた口穴をずぽずぽ突き上げるが、
苦痛に喘ぐどころか微動だにせず、痺れるような甘い感覚が真夜の脳髄まで突き抜け、今一番してほしくてたまらないコトを口にさせる。
ーー果たして、真夜はぞくっっとするような笑みを浮かべた刹那
「射精して……ーー♪ はあ、んッ! んぢゅっ!! じゅぷぢゅぷッーーぢゅくぢゅぷんちゅじゅぷぢゅぷうぅうぅぅッッ!!!」
「ーーーーーーーッッッ!!!」
激しく頭を前後させ、、烈しく唇で絞り上げると、ギリギリまで上がってきた白き溶岩をせき止めていたタガが、勢いよく外れた。
どくっっ……どびゅるぅうぅううぅッッッ!!!
「あっぐぁッッ!! あっくあぁッッッーーーーーーー!!!」
悲鳴と共にありったけの白熱が弾けた。
深遠なる夜空が、白夜へと変わったかのようなーーそんな有り得ない錯覚を伴いながら。
「んぶッーー!!? んっんんンッッーーーーーーーー!!!」
大地を穿つような脈動が女神の口腔で弾けた瞬間、ダムが決壊したように、ポンプのようにどぷっ!どぷっ! と白濁の塊が断続的に撃ち込まれ、
あっという間に真夜の口内は白く満たされる。
それが魂の叫びというように、気高く吠えるように白濁の海の中でのたうち回る肉勃起をきゅうぅうぅ
、と唇で締め付け押さえ、びゅくびゅく噴き出す精液流を喉を鳴らして受け止める。
「うふーーんっ……こくっ、こくっ……んくっ、ぢゅうぅ、ふぷぅっ、ちゅぶ、んふぅ♪ ふあっ、お、いひい、おいひいの……!」
目を細め、今か今かと待ちわびたモノを頬をへこませて吸い上げ、嚥下する。
途切れのないラピッド・ファイアのような濁流を細い喉仏を震わせ飲み下していく。
「はむぁあーーもっと、もっと!! このいけないお○んちんから、ミルク搾ってあげる……♪ 一滴残らず、びゅるびゅるってーー!」
右手で竿をずりゅずりゅ擦り上げ、左手は……
「そっ……そこ……はーー!? や、やめッッ!」
「こっ、ココなんでしょおッ? ココに! まだまだいっぱい京介のせーし詰まってるんでしょ!?
はぁ、はぁ……こ、ココもシてあげるから、もっと射精しなさいーー! あはっ♪ ほらほらっ、
またいっぱい射精てきたよ♪ そ、うよーーこの調子、この調子ッ」
京介のだらしなくぶら下がった、激しい射精で膨張する両の睾丸に伸ばしたかと思いきや、
そのまま牛乳を搾るように指を押し込み、こねくり回すと面白いように更に更に噴出する。
「じゅむぅっ! ちゅぷちゅぷぅ……あんむぁ……っ、へーえき、喉にほどよく絡まって、ーーぷぁっはっ、んぢゅ、んぢゅッ、あぁん
、まだお○んちんの中に残ってる……駄目よぉ、出し惜しみなんかしちゃーーあたしが、ちゅにゅう、ぜんぶ飲んじゃうんだからっ…!
こ、コレ、こんなおいしいのが真夜だけのモノだなんて、しあわせ……♪ ぷぢゅっ! じゅぢゅぷっ、くちくちゅ、ちぅうぅうぅぅ」
勿体ないとばかりに尿道に残ってる残滓をも一気に吸飲しようとするーーーーーも。
「んくっ、んくっ、んくっーーーーんンッッ!? ーーーーけほっ、けほっ、けほっ、こほっ!!」
一時たりとも離さなかった勃起から貌を離し、激しく咳き込む。
「な……っっ!?」
突然の変化にあわてふためく京介。
「そっ、んなーー! ごほっ、ま、まだぜんぜん、足りないのに、もっと真夜、京介くんのどくどく溢れるせいえき、
ごふっ! ぜんぶ、呑みたい、のに……げほっ、こほっ、げほげほッッ!」
溢れ出る白濁は口内、食道に飽きたらず気官にまで侵食する。それでも真夜は肉棒から手を離すことなく咽せるのも厭わず唇を亀頭へ寄せる。
口を押さえるなんてコトはしない。少しでも多く、
ーーーーせっかく、あ、あたしの口でイッてくれたのに……!
飲んで、あげなきゃっーー!
愛する者の精を口腔いっぱい味わいたい一心で喘ぐ口元を拘束を解かれ電動バイブの如く暴れ回る屹立へーー。
ーーびゅぷっ! びゅるるッッ!
まともに顔面に白濁の一弾を浴びてしまう。
「ーーんぅッ! ぷあぅッッ!?」
未だ鎮火の兆し見えぬ白い噴火に目をしかめ、眉根を寄せ、飛沫が喉に飛び込み咳を加速させる。
その間も白い濁流は真夜の美貌を汚し続け京介の色に染めようとすらしていた。
「み、みさ……きさ……ッ!! ごめ……ッ! ぐッッーーー!!」
「きゃっっーー!?」
その痛々しい光景に耐えられなくなった京介は彼女を押し退けるが半ばで全身を貫き続ける絶頂に身を折ってしまう。
しかし、白濁のシャワーからどうにか逃せたものの。
「ごめん……なさい……僕の所為で、こんなに、汚して……!」
京介は俯いたまま無様に謝ることしかできない。
「ぷあ……………あ……すご……い………は……あぁ…………」
上肢を後ろに倒し、両腕で支えた姿勢で真夜はぽ〜〜っと惚けたように京介を見つめる。
心ここに在らずの風情で、頬は上気し、白い汚濁に散々汚され、鮮やかな髪にまで飛び散り滴らせながらもなおその表情はたまらなく美しかった。
さながらそれは、退廃的な、背徳的な何かを呼び起こす白化粧。清廉にして絶対不可侵たる女神の神性を跡形もなく覆い尽くそうとする、堕落のケープ。
「ーーきょう、すけくん…………」
だめ押しとばかりに、吹き出た白濁が今にもはだけそうなYシャツから露わになった豊かな乳肌へ、ぽたっ、ぽたっと音を立てて着地する。
ーーあは、あったかい………。
こうして浴びせられるのも、喩えようのない充足感。
今にも薄桃色の突起が見え隠れしそうな双丘がゆったりとした呼吸に合わせて静に上下する。
薄い生地は汗で張りつき、柔肌は艶々といやらしい彩を放っていた。
「はむ……んっ、ちゅぷ、ちゅぱッ……んーーなんて、勿体ない………ちゅむ、あむ、ん……くちゅ」
口元の残滓を舐めとり続いて髪の毛や貌にこびりついたモノを指で掬い、舐め取る。やっぱり、どうしようもなく美味だ。
咽せて吐きだしてしまった分が悔やまれる。
「ねえーー京介君」
謝罪し続ける京介の顔を覗き込む。
「……!」
その視線に殴られたように、目が反らされていく。
白く汚してしまったことへの申し訳なさからだろうが、どんな理由だろうとその行為は真夜を傷つけることがどうして判らないんだろう?
一瞬、彼女の瞳に映った京介の眼は、思った通り悔恨の光。
あたしは……! 何とも思ってないのに、ううん、寧ろ……でも。
曇りのない蒼穹の瞳が、じっと京介を映す。
「ーーありがとう、京介くん」
「ーーえ?」
やっと貌を上げてくれた。嬉しい。
「これ以上汚さないように、口に入らないようにって、してくれたんでしょ? やっぱり京介くんって、やさしいね
ーー思い出を忘れてはいても、やっぱりあなたは私の大好きな京介くんのままだ。ほんのひとときしか一緒にいられなかったのに
、あたしが死んじゃった時、声を上げて泣いてくれたあの頃のままだ……」
どんなにさりげない優しさでも、彼女にはどんな宝石よりも価値あるものだ。やっぱり、何も変わってないーーーそれだけで、総てを赦せる。
逆らえなくなる。そして、何でもしてあげたくなる。
「だけど、ね」
思い、出………? 死んだ、って……………
『ーーーーああ、忘れていなかったんだ。京介君のこと。あたしの夢を叶えてくれた人のことを、まだずっと覚えてる。それだけで感激だった。
それだけで、良かったーーーー』
『ーーーーあたしとの、いや、あの頃の記憶を何もかも喪(な)くして、
のうのうとアイドルなんかやって気ままに楽しく暮らしてるあなたなんかに! この苦しみがーーーー』
『ーーーー……そんなこと……無い……よーーーー』
ーーこれは…………。
瞬時に脳裏を駆けめぐる、決して千切れない鎖のように胸を締め付けるキーワードが彼を呼び起こす。
何を示して、何を指しているのかもまだ解らないというのに、砕けたパズルのピースが、誰かに食べられて消えて、すっぽり抜け落ちている不確かさ。
そんな、左右非対称なカタチがぐるぐる廻る。万華鏡のように事細かに分裂し、形而上世界を埋め尽くすかのように。
好奇心、知的探求心といった俗的感情など歯牙にも掛けぬ、奥底に沈殿した何かが、蜘蛛の糸の如く粘ついて、引っ張り上げる。それは。
ーー僕は……何かを……とても大事な、何かを…………?
「ーー!」
はっと、京介は真夜を見据えるが、吐息のかかる距離に真夜の整った顔を感じ、一瞬言葉を喪う。
「あ……ーー」
ーーこつん。
軽く、互いの額をくっつけ合う真夜。其処に誰かが居る。逢いたかった誰かが居る。
闇に閉ざされた、この広い部屋の中に最も安心できるあなたが居るーーそう思えるだけで。
そして、皮膚に伝わる命の熱にそれは夢や幻ではないと。
「うん。あったかい……! 本物の京介くんだーーーー」
「えっーーーー?」
確かめるように、囁きが漏れる。細い腕を今一度背中に回し、その体温を直に感じる。後の囁きは、微かな吐息に流され、届かない。
「……間違いじゃないんだね……今夜の私たち……」
悠久の時間に凍り付いた心が融けていくのを、改めて真夜は感じる。
この部屋で、このベッドで、京介の幻影を追い求めたのも一度や二度ではない。そうする度にことごとく裏切られ、
虚しく手はすり抜け、凍てつく世界に慟哭が鳴り響き、一人分の体重だけ支えるシーツを涙で濡らすーーーー妄執が生み出した幻視に囚われ
、孤独に怯えた昨日を、振り切れる。今度こそ、本当にーー少なくとも今だけは。
それでもいい。それだけで、あたしは、本当に…………。
喩えこれから、襲い来る時代の渦の中へ飲み込まれようとも。
抱きしめた腕に、力がこもる。
「あの……僕、はーー痛ッーーうーー!? 」
その華奢な外見とは裏腹に、ぎりぎりと軋む力で腕は京介を締め付ける。絶対に離すものか、離すものかと。身体に刻み込まれる消えない、刻印。
癒しを司るはずの女神は、疲弊しきった我が身の癒し手に見苦しく縋りつきたい一心だった。だから、ようやっと手繰り寄せられつつある記憶の糸にも
、まだ、気付いてやれなかった。
「ーー京介くんは何も気に病む必要はないのよ。ためらうことなど何もないのよ。今さら。だってあたしは」
京介の肩に手を掛け、ゆったりと押し倒す。母が子を寝かしつける仕草が、妙な懐かしさを駆り立てる。安らかな、暖かさ。
そしてそのまま下がり、射精の余韻に震える屹立を手にし、
「京介くんに汚してもらいたいんだもん。京介くんがそう望むなら、全身だって歓んで精液まみれになってあげる……ちゅぷ♪」
その瞳は、再び蒼き劣情の炎に灯され燃え盛ると、唐突に。
ーーぢゅにっ!
「はっぐぁ!? み、みさきさ……んーーー!?」
精子と唾液でとろとろの唇が、肉の塔に覆い被さり螺旋を描く。
ほんの一寸前まで半ば日常化していた、意識がちりちりするあの特異な感覚が鮮明に蘇ってくる。
「ーーちゅぽッ! んじゅぷぅ、あむっん、ンーーぷぁぅ、はふーー♪ すじゅぷ! ぢゅぽ、じゅっぽ、はぷっっ♪ ちゅっーー」
力尽きるまで踊る、紅い陽炎のような舌が赤黒いモノに絡み、もつれる。
「ーーううん、して欲しいのッ! ぢゅぷぅ、あ、あなたなら構わないーーちゅくちゅく、れりゅ……信じられない、かなーー?
あむ、じぷ、くちゅ。くちゅ…はあっん、ちゅぽっ、じゅぢゅ、りゅぷ、にゅぷちゅ! あむ、んーーとろとろしたの、まだ、こんなに……」
喉奥からのバキュームと、亀頭から竿まで、己の白濁のまみれた場所を重点的に唇と舌を這わせ、烈しく舐め立てられる。
「な、何を……してる……ん、クーー!?」
ーーじゅっぽ、じゅッ! ぬじゅっ! ちゅぶーー!
真夜の十指は縦笛の音階を奏でるように、ギターの速弾きのように複雑に撫で回り、朱唇は先端に吸い付けられる。ピックのように
、亀頭をかき鳴らす。
「くすっ♪ 何ってお○んちんキレイに、してあげてるのよーー? んぢゅぷぁッ♪ ちゅくちゅく……解るでしょっ?
はぁむ、ん! 全くもぉ、はむはむ、んぁっ、はぁっ、こんなにいっぱい射精してーー! こ、ンなに、ぁん♪
細い穴から、あんなにどぴゅどぴゅってーーあん、こんなえっちなお○んちん、すごいーーちゅぷぅ」 「んぁ……ぐ……!?」
舌が鈴口を直接突き、京介は突飛な声を上げるばかり。歯を食いしばり、鋭い苦悶に耐える他はない。
「じゅぷ、んはっ! いままで後始末とか、ふふふ…♪ どぉしてたのかしらね、にゅぷっ、ちゅぱっ、ちゅぷぷ、んぁっ
、タイヘンだったでしょ、ちゅぴ、あんなに、いっぱい射精すから、はぷちゅっ」
「あ、後始末って、なん、のーーー?」
「じゅぷぅ、にちゅにちゅ……決まってるでしょーーオナニーの時よ、んふ、ふあぁ、あふぁ、ぷちゅ、ぺちゅ
……もっとも、誰を思い浮かべてシてたのか、あたしとしては、すっごく気になるところだけど、ねーーふふ、ちゅにゅ、じっぷ! じゅじゅぅっっ」
むくむくと、舌と戯れるペニスが次第に次第に彼女の在るべき堅さを取り戻していくのが解る。どろどろに潤った口内をまた極太で埋め尽くしてくれる
ーーーーそう考えただけで、真夜の秘処が疼き、ストライプのショーツをじんわり濡らしていく。
ーーだめ……! はあ……また、こんなにーーこれじゃあ、あたし、また止まらなくなっちゃうじゃない……もぅ、京介くんったらっ!
だけど、だって……こんなにも、愛おしくて……美しくて。
性臭漂う肉幹にあてられたように、行為に熱がこもっていく。
際限なく漏れ出る、甘く切ない吐息が男性器を撫でさすり、なま暖かさが霧となって、さも下腹部に眼があるかのように京介の視界をかき乱していく。
「ーーんぶぅ! んふっ、ぅう、はぁっ、でもこれからは、ぢぷ、ちゅぷぷーー真夜が、いつでもーーシてあげるからね…♪
いつだって、すっきりさせてあげるの、すじゅ! 京介くんのお気に召すまま、あたしを使っていいの、あむっ、何でも、してあげるから
、はぅ、お○んちん勃起したら、ずちゅぅ、はぷ、直ぐあたしを呼んでーーんぅッ! んはっ! ちゅぶ、ぷはぁっっ♪ はぁっ、はぁっ………」
「うぐ………ーーーーー?」
ぬめぬめとした唇の感触が、急に遠ざかったのと同時に霧は晴れ、京介の視界は拓かれる。見ると、顎の疲れかそれともフェラの余韻か
、顔を上気させ、息を喘がせた真夜がるろぉ、と唾液を糸引かせながら猛々しさを取り戻した勃起を前に微笑んで魅せた。
勃起を右手で握り、上体を上げる。そんな姿勢でも透明の粘液はキラキラとした夜の明かりを反射し、真夜の唇との絆を繋いでいた。
「あは。綺麗……になったね……ふふふ。それ、に」
はあっーーと一際大きく息が吐き出される、左手は、湿った股間をまさぐりちゅくちゅくした音が厳かなる静寂に泥を塗る。
際限なくあふれ出す蜜汁は、京介からは窺えないがもはや薄布一枚では隠しきれないほどに染み込み、どろどろの秘部に張りつく。
「んふっ……うぅ、んーーひぅっ! あふぁ、あっ、あん!」
ぴくん、ぴくん、と甘やかな刺激が下着越しのソコから迸り、華奢な身体を震わせる。快楽に顔を俯かせるがそれでも右手の勃起は離さない。
それこそが命綱というように。
「岬さんッッ!?」
「くすっーー!」
膝を立て、声を上げる青年へ這い寄り、
「あらまあ♪ お○んちん……また、こんなに……王子様ったら、真夜のおくちにあんなに流し込んだばかりなのに
、まだ足りないの? もぉっ、折角貴方の妄想通りのことシテあげたのにね、ふふ♪」
若干拗ねたように上目遣いで見つめる真夜だが、唇の端にはやはり、笑みが。
「でも、それ…は、岬さ……がーーーー」
射精したばっかりだというのに、お掃除フェラの域を超えた、先ほどにも優る口戯の所為だ
ーーーーみたいなことは口が裂けても言い出せない京介であった。
超人気アイドルの貌とは裏腹に、中原小麦の大事なところを目の当たりにしただけで鼻血吹いて失神してしまうウブさの持ち主にそれはあまりに酷というモノだ。
何もかもが初めての体験で、快楽以前に千ノナイフガ胸ヲ刺スような羞恥がどうしても先に立ち、言葉を無くしてしまう。
「ほんとぉに、贅沢な京介くん♪ こんなにまた、さっきより固くて、太くて……くふふ、ビクン、ビクンって言ってるーーーだけどコレって
、やっぱりあたしの所為なのよね……くす、もう、しょうがないわねぇ。それじゃあ……」
重力の法則に従い振り子のように揺れる乳を、腰を落とすことで肉棒に寄せ、両手は汗で肌に張りついたシャツの端を掴み、妖しく嗤う。
「セキニン、取ってあげないと、ね♪」
一瞬、衣擦れの音がしたかと思うと大きく左右の乳が揺らめき、シャツがはだけまろび出る。
「ぶっっーーー!?」
既に汗にてらてら光り、頼りない拘束からリフトオフした93cmのバストはふるふる揺れる。暗闇でも見て取れる尖った乳首は
、今にも下腹を擦りそうな程近く、明らかに着痩せするとしか思えない、
同僚の現役グラビアアイドル秋葉恵や国分寺こよりにも比肩しうる果肉の詰まったメロンのような巨乳が肉の筒となって、
しっとりぷにぷにした感触が亀頭に触れただけで京介は小さなうめき声を上げる。
「知ってるかな? おっぱいにはね、こんな使い道があるんだよ」
「はッ…………ぐ………!」
「あん、まだ早いよっ、これから、唇で擦るよりもっと、ずっと気持ちいいことシてあげるんだから
ーーお○んちん、あたしのおっぱいで挟んであげるのーーこうして、包み込むように、ね?」
ーーずちゅッッ!
「はぅっ、先っぽが、あたしの胸の中に入ってーー!」
('A`)ノ<これにて一件コンプリート。
しかし何ですな。リアル連載というのを初めて経験してみたんですがなかなかペースが
掴めない・・。それにしても公式のネタが無い・・ラジオ以外音沙汰無いのは
いくら何でも寂しいですねぇ。せめて漫画が続いて(ry
何か新しいドラマCDが出るとかでないとか言われてますが。
>>315 がんがります!
>>319 えろ文描くと何か自分が制御できなくなりますねぇ。良いのか悪いのか。
>>320 な、何だって(ry
それにしても急ですね・・一ギター弾きとして無駄に(褒め言葉)
自己主張するあのプレイが大好きだった身としてはショックですよorz
>>322 嬉しいこと言ってくれるじゃない。それじゃあとことん(ry
あの一話見る限り、マジカルてでのあの弾けっぷりは実は案外素なのかも
しれませんね(笑)
341 :
名無しさん@ピンキー:04/10/12 23:41:52 ID:WwYwO2rs
ageとこう
「あぁ私魔法少女になってしまいましたわ」
「違うよまじかるメイドだよ」
「まじかるメイド?」
「見た目はメイドはだけど心は悪者だ。ハッピーバースデー、まじかるメイド!」
誰もいない……('A`)
でも保守がてら続き投下するのもイマノウチ。いざ、参ります。
前回
>>339より。
真夜の両手が生乳に添えられ、間で所在なげに勃ち尽くす亀頭が柔肉にめり込むように包まれる。
程なくして真ん中に寄せられ、谷間の裡でぎゅうぎゅうに圧迫される。
「んぁ……!? なんッ……これ…………!?」
指とも口とも違う、未体験の感触に眉を寄せ、唇をかみしめる京介。
「くすっ♪ 今度は、ココで精液搾ってあげるねーー! あたしのおっぱいでぐちぐちゅに擦っていっぱい……こんな風にね! メッチャクチャにしてーー♪」
ーーーにゅちゅ! ぐっ! ぐちゅッ! ちゅぐ、ちゅぐッーー!
「ンッーーコレ…人間界(そっち)では“パイズリ”って言うんだよね……ッ? どう、かなーー?
おっぱいで挟んでズリズリ擦るからっていうのが、ちょっっと安易すぎる、けどねーーちょうど、こんな感じでーー」
指を乳肉がはみ出るほどにめり込ませ、まるでオモチャのように乱暴に押し込み、上下させる。
谷間に溜まった汗と、先ほどの精子の残滓、そしてたっぷり勃起にデコレートされた唾液が絡み合い、乳奉仕を潤滑させる。
亀頭をぎゅうぎゅう押し潰し、ずりゅずりゅ擦り上げる、クセになりそうな快楽に早くも京介は音を上げる寸前だ。
「ぐッ……はぁ……潰され……! み、岬さーーこれ……駄目ーー!?」
予想外の悦楽に恐怖すら滲む。救いを求めるように真夜に手を伸ばす。がーー、
「そう? ほんとぉに、ダメなのかなっーー?」
ーーずちゅっっ!
勃起を力一杯締め付け、歪んだ乳肉を根本まで押し込めば、フェラにも匹敵するいやらしい水音が弾ける。
93センチの美巨乳は京介の男根を丸ごとすっぽり包み込み、薄桃色の先端が睾丸と陰毛にまで接する。
「あはっ……♪ 京介のお○んちん、こんどはぜんぶおっぱいのナカに入っちゃったよ♪ ふふっーー♪」
内心の昂奮を押し隠すように真夜は一つウインクすると、そのまま乳をにゅむにゅむと軽く動かしてみる。
「んっーーふっーー」
包んだ肉幹越しから捻るように、円を描くように両手でソーセージドッグのパンのような乳肉を左右にぐにゅぐにゅ動かしたかと思えば、
普通のパイズリのように上下に動かし乳間に埋まる肉勃起を撫で回す。
ーーにゅむぅ……ぐっ……ぐちゅ……りゅっちゅ……ぐにゅーー
「あ……ん……♪ ちくび……擦れて……はぁっ、くふっ、京介くんの先っぽ、あたしの鎖骨に当たってるよ……ふふーーんぁ、ああっ! ぁふ、な、なんかコレッて、ヘンな感じだね……?」
「はぅう……ぐ……ぁ……」
柔らかな肉乳の感触とは明らかに違う、固くこりこりした肌触りが京介に伝わる。そして真夜にも谷間の奥の胸板に勃起の鈴口がキスをする。
そのぬめぬめした感触が肌を撫でるたび、彼女の背筋をぞくっとさせ、高ぶらせる。
「おち○んちん、ふぁっ! あ、熱いの……はぁ、はぁ…! あたしの胸、くっ、ヤケド、しそ……んぁあ! はっ、ん……くぁっ……!ひっ……あぁっ!」
睾丸を、下腹を擦るたびに、切なく尖りきった乳首から甘い電流が断続的に、ぴくっ、ぴくっと身体を駆けめぐる。
暫くはこのまま、呻く京介を焦らしたいのかゆっくりと、どんよりとした調子で、挟み込んだペニスの感触を愉しむように爆乳を押し込み動かすが、
「はぁっーー! んはっ……んーー! ひあっ? んくっ…ふっ、あ、あぁ……あ、たし、もう、もう駄目…えぇ…ッ! はぅう、ガマン、できないーー!!」
吐息のリズムが乱れ、荒々しいモノとなり、乳房を弄ぶ両手が突如として加速する。
ーーじゅちゅ、ちゅっぐっ! ぐちゅぐちゅっ、ずちゅッ! ーー
「ーー!? そんなッ!み、岬ーさーー!! い、いきなりッーー」
焦らされていたのは他ならぬ真夜自身だった。乳首と、肉の谷間を刺し貫くペニスからもたらされる熱にアてられたか、乳で快楽を貪るように烈しく勃起を責め立てる。
「んッ! あッ! き、京介くんッ! ごめんね、ごめんねッ!? こ、このまま!! このままおっぱいで射精させてッ! 一滴残らず、この胸にぶちまけさせてッ!
じゃないと、あ、あたしもぅ止まらないのーー!! き、京介くんがっ、いけないのよ!? お、おち、お○んちんが、えっち過ぎるからぁっーー!!
ね、ねぇ、 遠慮なんかしないで、胸、汚していいのよ、ほらほらぁッッ!!」
烈しい水音を立てて、根本から亀頭の間を行き交いする美巨乳。
ゴム鞠のような、張りつめた弾力の肉塊を根本まで押し込めば肉竿総てを覆い隠し、僅かに亀頭が見え隠れする。
そして、一気に亀頭まで戻せば先刻のフェラチオのようにぬらぬらした幹が露わとなる。
「だから、あたしの身体、汚していいって言ったでしょ!? な、何度も言わせないでッ! いますぐ…いますぐ証明してあげるーーこ、このままあたしの胸でイカせちゃうんだからッ!
そうよーーこんどは、あたしのおっぱいを、白くて、ネバネバしたので汚しちゃうのよ京介くんは……!
お○んちん、胸の間で、どくどく跳ねて、亀頭から噴き出す熱いのを、ぜ、ぜんぶ、あん、ぜんぶ谷間で受け止めて、ずりずり擦って、びゅるびゅる搾ってあげ、ちゃうわよーー?
ふ、ふふっーーどう? 楽しみでしょ……!」
「あ……ぅあ……がッ……!!」
またしても言葉が不自由になる。剥けた先端にえらの張った部分、くびれまで余すことなくずっぽり包み込まれ締め付け擦られる感触は何処までも思考を狂わせていく。
めいっぱい押し込まれた二つの乳房は雄のミルクを搾る一つの房となって竿から直ぐ上と繋がる。
「ふふふっーー! 京介のお○んぽ、こうやって包み込んで思いっきりシゴくとずちゅずちゅって音立てて、いやらしい……♪
おっぱいの間でまたどんどん大きくなってるわよーーくすくすッ……♪」
押しつぶし、擦り立て磨り潰さんばかりの圧迫と、若さ溢れる弾力感の相乗効果に、今にも雄汁を溢れさせるのを押さえるのに必死だ。
そうだ、これ以上汚すわけにはいけない。彼女はそう望んでいるが先ほどの白液に咳き込む様子が痛々しく目に浮かぶ。これ以上、劣情に煽られ吐き出すのを抑えるべく、
下腹に力を入れるのが精一杯の抵抗だった。
「クス、ま〜だ、ガマンできるんだぁ……♪ さっき一回射精しただけあって、なかなか頑張るわね……だけどね、そんなのは、無駄無駄ァッ! ってコト、教えてあげるーー!!」
ずぢゅッ!! ずぐちゅ、じぢゅッ! ぢゅぷっ、ぢゅぷんっーー!
支点を肘から腰に、今度は身体全体を上下させ、更に更に加速し、勃起を圧迫する。
「はっぐ、あ。あぁッッ!! うぅ……ぐぅ……! む、胸が、っくーー駄目……だーー!!? 烈しーー」
「はぁーっ! はぁっっ! 胸が、ムネが、なんなの!? ねえ!? ほ、ホラぁっ、京介! 早く教えてッッ!
この熱くてガチガチに固いお○んちん、おっぱいでキツく挟まれてどんな感じなの!?」
隙間なくみっちり閉じられた乳肉を赤黒いモノによってかき分けられる、独特の感覚が女神の僅かに残っていた清廉性を跡形もなく霧散させていく。
両手に掴んだ巨乳で『運命の王子様』の最も大事なところを抱擁しぐねぐね弄ぶ行為が奉仕の心を黒く塗りつぶし、鼓膜に響く汗が飛び散る卑猥な水音が波紋のビートを刻む。
「スゴ……いです……ッ! む、胸が、こんなっ、柔らかいのに、それなのに、ぎちぎちにキツく、挟み付けられて……!!」
一瞬前の誓いは何処に行ったのか、京介もまた、パイズリを逸脱した快感に黒く塗りつぶされていた。人としての、最も根幹たる欲求の一つに支配されあらぬことを口走る。
密かに憧れていた人にここまでされているという被虐感も一役買っていた。
「そっ、そうなんだッ♪ き、京介も、凄くきもちいいんだ……! それ、なら、もっと、京介のお○んちんにめちゃめちゃに擦ってあげるーー!」
こんなのはどぉかしらッ? とばかりに真夜は汗にまみれた淫乳を左右別々に動かしたり、根本から引き絞るように、チューブから中身をひねり出すように双乳を押し上げ、
膨れあがった亀頭を肉まんの中身を包むように覆い隠すと、やおら乳の動きを止め、何事か思案した後、ご馳走を前にしたように舌なめずりする。
「ーーーッッ!」
「んふふ、くふふふふっ……♪ そんな気持ちよさそうな顔しちゃって可愛い……やっぱり、京介くんはココが一番……ほら、ほら! ほらほらほらぁッッ!!」
深い谷間の溝をぐっちゅぐちゅに乱れ歪ませ、桃色乳首の残像が生じるほどに無茶苦茶に揺さぶる。
ぐちゅッ! ちゅぐッ! ちゅぐちゅぐ、にゅぢゅぅッ!! ーー
「うあッッ!? ぁぐッッ! ああッ、ぅあぁあッーーー!!」
腰が軋む震えが奔り、谷間のナカで跳ね上がった怒張から先走りのカウパーが溢れ出る。絶頂を思わせる痺れと、常人の射精と見まごう大量の汁がいびつな溝を透明な液体で滲ませる。
「くすくす……よく、耐えたね♪ それでも、はぁっ、先走りだけでこんなに……これでイッちゃったら、どぉなっちゃうのかな……?
ムネで受け止めきれなくてーー真夜の身体、本当に精液まみれにされちゃうかもーーんはっ……ああ……素敵……」
そして再び寝室にて開催される、乳肉といやらしい水音のセッション。ぬちゅっーーぬちゅっと谷間の奥で戯れる極太の亀頭は来るべき射精の瞬間に備えて爆乳の奥深くで膨れる。
「あん! さ、さっきは、口の中で弾けちゃってせーしが出るところ見れなかったから、こ、んどこそ、あたしに見せてッッ!
この、太くてスゴいのが、おっぱいに挟まれてイクところ、見せてーー!! 白いミルクが、震えながらどぷどぷ噴き出すところーー!!」
痛いくらいに両の手に力を込め、硬化したペニスを圧し、小刻みに、しかし激しくシゴき上げる。
「ぐは…あ……ぁ、や、やめてくだ……!! ぼ、僕、も、もう、で、射精、る、射精る、射精るッ!! ーーうあぁあぁッッッーーー!!!」
「うん、このまま! おっぱいで京介のミルク搾り出してあげるーーーーそら、思いっきりイッてッッ!!!」
にゅじゅっ、ずちゃずちゃずちゅッ!! ちゅぐちゅぐッーードクッッ!! どびゅっるゥゥッッッ!!!
「ーーあァ……ぐあっあぁッッーーあぁ……あッ……ーー!!」
勃起が痛むくらいに堅くキツく閉じられた乳肉の真ん中で亀頭はビクンッ!
と大きく脈打ち、鈴口の切れ込みから大量の白濁が噴き上げ、乳の肉壁を叩く。
腰はガクガク震え、ブリッジのように乳谷を突き上げ、吐き出す欲望のはけ口とする。勢いよく放出された白濁流は真夜の真っ白な胸の谷間をあっというまに更に白く染める。
「ふあっあ……♪ 精液、真夜のおっぱいの中に、こんなに、たくさん……ごぷごぷ注ぎ込んで……胸が熱いよ……♪ ンッ! あっ、い、いくっ、はぁッ、んふ! ひあっ、くあぁ……はあ……♪」
ぶるぶるっ! と細腰が震え、真夜は軽い絶頂に上り詰める。待ち望んでいた熱いモノを待ち望んでいた場所に浴びせられ、彼女の意識が火花散る。
「ひ……ぐッ……う……うぅ……!!!」
持続する絶頂感に苦悶すら感じ、京介は歯を食いしばり、歯をガチガチ鳴らす。まるで臓腑ごと持って行かれそうな、信じられないほどの快絶。
だけど彼女はまだ飽き足らないのか、尿道に残っているモノまで絞り出そうと、乳に添えた手を動かす。
「ふ、ふふッーー! はっ……くっ……ま、まだ……まだ……! きょうすけのーー谷間で捻りだしてあげるーー!! 一滴たりとも、残してあげないんだから……ッ!」
ずりゅっ! ずちゅっ、ちゅっぐーーぶしゅッッ!
何処にまだコレだけ残っていたのか、再び撃ち込まれた白濁の塊が乳肉の壁を突き破り、谷間の切れ込みから炸裂し、飛び散るーー。
「きゃっっ!? ぷあッッ! あーー! む、ムネの、た、谷間から、はぁーっ、はぁーっ………噴水みたいに噴き出して……ビクビクッ! て跳ね回ってて……!」
深い溝から間欠泉よろしく白い飛沫が吹き上がり、谷間の上と言わず下と言わず弾け、
勃起を圧迫しすぎて元の美しい半円の面影を無くした、淫らに歪んだ乳房はおろか真夜の貌や瑞々しい蒼い髪までも汚し、残りは京介の腹筋や胸にまで飛び散る。
「あんッッ!? だぁめ、逃がさないわよッ! まだ、先っぽから白くてえっちな汁噴き出してるとこ、見てないでしょーー!? ね、ねぇ、今すぐ見せてーーー♪」
陸に揚げられた魚のように暴れ、のたうち回る肉棒を乳で締め付け押さえ込み、根本までズリ下げる。
「ぷあぁッッ! はあぅっ、す、すごいーー顔、あつ、いーー! んふふ…あたしのおっぱいで、ほんとうに気持ちよくなってくれたんだね……こんなに、たくさん精子打ち上げて……♪
はふぁ、また呑んであげるね……じゅむ、こくっ、こくっ、」
谷間を貫いて、赤黒い亀頭が顔を出した瞬間、白い奔流が真夜の美貌を撃ち、勿体ないとばかりに飲み干す。
「ーーんん♪ 美味しい……それに、さっきより、い、いっぱいーーもっと、もっとたっぷりと、あたしに射精して、浴びせて………!!
待っててね、いま、お○ちんの中に残ってる分も、みんな搾り出すから……!!」
背を折り、勃起を独り占めするように腕で抱え込み、乳房越しに激しくシェイクする。
「すごいよ……また! またお○んちん固くなってきたわよ……♪ もしかして、また、射精しちゃう……の?」
みちみちと音がしそうな程にひしゃげた乳肉のクッションとクッションの裡からだくだくと白い雄汁が溢れ出て、乳肌をコーティングする汗と混じり合う。
潰され包み込む面積が増した爆乳の中に埋め込まれ、見えなくなった肉勃起は尚も射精し、柔肉の間を白く満たし、行き場を無くした精液を歪んだ谷間溝からびゅーびゅー噴き出させる。
「ひっ……! ぐ……も、う……や、止めて……ぐぁッ……あぁ……そんなッ、ま、また、で、射精……るッッ!!」
圧倒的な肉弾力でぎゅうぎゅう締め付けられた刹那、まるで腰が砕けそうな振動が迸り、乳房の蠢動だけで己の魂までも吸い出されそうな錯覚に陥って。
「ん……いいよ……このまま……胸のナカに流し込んでーー!!」
にゅぐっ……ぎゅむ……じゅぐーーごぷっっ!! どくっ……ごぽっ……ごぽっ……!!!
柔肉は勃起のあらゆる場所を絶妙に刺激し中に、そしてまだ奥に残っている精汁をも吐き出させる。
谷間の切れ込みからごぽごぽと泡立ち溢れ、真夜の手で潰れた淫靡な肉球を白く覆い伝い京介の腰まで流れ込む。肉溝を跳びだした汁は弧を描き、京介の腹に着地する。
「はッ………が………ぐァ……あぁ………ッ!!」
途切れない連続射精に、だらしなく涎を漏らし、半ば白目を剥き、意識が混濁する。もはやフェラチオなどとは比べモノにならない乳奉仕の前に快楽よりも恐怖が先に立ってしまう。
「ふふふ……すごいね……京介くんの、まだまだ…こんなに……♪ 信じられないーー本当に底なしなのね……あたしのおっぱい、もぅ、どろどろですごいことになってるよ……?」
にゅぐにゅぐと膣のように締め付ける乳房の中で最後の一弾を吐き出すと、そこでペニスの震えは収まり、堅さを喪っていくのが感じられる。
「ハァ……ハァ……ハァッ……………ーーー!」
「あらーー? ふふ、やっと止まった……うん、いっぱい、射精したねぇーー♪ もう大丈夫よーーはぁ……はぁ……これで、スッキリできたでしょ?
胸のナカでお○んちん、だんだん柔らかくなってきてるよ……くすっ、ついさっきまではあんなに固くしてたのにね」
瞳を潤ませ、頬を上気させた上目遣いで微笑みかけると、ようやっと放出を終え谷間で萎れるペニスを白濁まみれの乳房ごと上体を離す。
右手で身体を支え、シャツからこぼれ落ちた爆乳からポタポタと白い雫をを滴らせ、吐息混じりに言う。
「ーーど、どうです、王子様……真夜のご奉仕、満足していただけましたか?」
左手は、谷間を白濁で埋め尽くし、生クリームよろしくザーメンにデコレートされた淫乳を撫で回し、ロケット型バストの突起が手に従って方向を変える。
「あ…………う…………」
ーー何やってるんだ、僕は。
自傷気味に唇を噛み締める。後悔してるのに、また繰り返す。
どうしようもなくーーーー駄目だ。
「あたしは嬉しいよ……? だって、京介のあったかい精液が、ムネいっぱいに感じられるんだもん……♪
あは、こんなにどろどろに汚されちゃった……白い精液でいっぱい……それにしても京介くんってば、あたしが言うのも何だけど、」
ねちょねちょと双乳に絡みつく精子を塗り広げる。腰の微妙な動きに従い揺れ弾む二つの肉房の間の白汁は互いに糸を引き、やや黄ばんだネバネバしたのをシーツに滴らせる。
ーーーどうしてだ。どうしてそんなことが、言える? そんなにまで、悦べる? そして何なんだ、その笑顔は……。
やめてくれ。恐怖を伴わせ、京介は訴えかける。だが口はまるで金魚のように空廻る。今にもベッドに沈みそうな重圧感が四肢の自由を奪う。
何が恐ろしいかって、慢心じゃなく、ソレが心からだと解ってしまうからだ。それが、たまらなく恐ろしい。
「おっぱい、好きなんだね……お口でした時よりも、すごくたくさん射精してくれたから……ぅん、ちゅむ、ぷちゅ、ぁむ、ん……」
言って、真夜は見せつけるように片方の乳房を持ち上げ口に含み、こびりついた粘液を、舌で乳首を転がしながら拭う。
「僕、は……そんな……」
ーーやめてくれ。僕は、そんな器じゃない。僕は、あなたに……
「は…ん……おいし……ん、いいのよ、そういうのも。健康的な男の子らしくて可愛いよ。
おっぱい好きだからって別にーーんっン!? はっ、く! ンッ、あぁ!!」
左中指が、汗と蜜で張りつき、くっきりとした形が浮き上がった、ショーツの真ん中の落ち窪んだ割れ目をなぞり、かき回していく。
「はあっう! あっ、あん! ひあぁッ! き、京介くんっ、京介くん京介くンッッ!! んぁっ、はっあぁ! あ、あたし、もぅ……! ね、ねえ、京介…………えぇッ!!」
じゅぷじゅぷ秘処から飛沫が迸る毎にぶるるっ! と全身を弛緩させ物欲しげに京介を見上げる。だけど。
「京介……くん…………ーー」
苦しそうに目を閉じながら俯く。額に手をやり、顔を見られまいとするように。真夜からも、この場にある何ものからも背くように。
ずきん。と心が痛む。これで三度目だ。カッと頭に血が上る。
ーーどうして、解らないのーー!?
「目を反らさないでーーーーーー“京介”」
「うーーーーーーー!?」
自分の名を呼ぶ言葉が、言霊のように身体を締め付ける。 そして。
か、身体、が…………!?
自分の意志とは無関係に真夜の方を向いてしまう。不自然なぐらいに眼を見開き、上体を起きあがらせる。
「がッ………ぐあ…………!!」
腰に力を入れても、ビクともしない。今までの奉仕とは根本から違う不自由さだ。
「そうよ。そのまま、あたしを見るのよ、“京介”くん」
ーー残念だけど、今のあなたにはソレしかできないの。
言葉に乗せられた強大な魔力は、石のように京介を硬直させる。さながらギリシャ神話のメドーサの様に、魅入られし者は石化するのみ。
「み……さき……さ……僕に、何を……ーー!?」
「ねぇ、見て」
膝で立ち、裸足の女神はショーツの端からふくよかな太股まで汁を伝う様を見せつけるように、京介ににじり寄る。
「凄いでしょ……あたしのーー真夜のココ、もうこんなに……」
「あっ……あっ……あ……!!」
「駄目よ。“女神からは逃げられない”」
さがろうとするも身体が動かないのではどだい無理な話だ。腕が、足が、まるで棒にでもなったかのようにその場に固定される。
「京介くんに、いっぱい奉仕してるうちにあたしも……ね。ほら、ガマン出来なくなっちゃったーーだから、今度は京介くんにセキニン、とって欲しいなぁって」
「せ、セキニンって………」
せめてもの情けか、悪寒に凍え震えることは赦してくれたようだ。そんな冷たい自由でやさしく飼い慣らすような生々しさに歯が歪に重なり、
無機質に鳴る不協和音ーー否、違う。
「その前に、京介くんの方はどうなの? 真夜のお○んこに入れたい? 入れたいよねーーーーー」
ーーしゅるるるっっ
微かな衣擦れの音が立ち、蜜汁の糸を引いてストライプのショーツが真夜の手で脱がされる。
ーー肉食獣に追いつめられた小動物のような心境ならまだ良かった。京介は、そう、この期に及んでも彼の認識は。
「くすっ。入れちゃうの?」
軽く笑み、指先で摘んだそれをぱさっと投げ捨てる。
「ぼ……僕……僕………はッ…………!!」
ーー卑しくも、賎(いや)しくも、真夜の熟れきった身体へ注がれる。
眼だけが器用に動き煌びやかに夜光を弾かせなびく髪の一本一本から、乱れたYシャツから剥き出しの己が白濁に染まった双乳に時折見え隠れするへそ、
淫らに濡れそぼつ秘唇から伸びる太股に至るまでを舐め回すように視姦する。これも彼女に仕掛けられたものか!?
ーー違う。逆だ。恐ろしいことに、この身体が求めている。挙動を堰き止められているのに尚も抗い、求め訴えようとしている。
「きっと、とっても気持ちいいよ………お口よりも、おっぱいよりも………ずっと。それに、ほら、京介くんのも真夜を欲しがってる」
思わず、目を向けた先にそそり立つ情欲の証。それは既に三度も抜かれたことを苦にもせず血管を浮きだたせ、天を衝く威容を誇る。
まだ、その部分だけは残してあったのに。
ーー嬉しい……魔法掛けなくても、まだ、こんな……! 本当にあたしのことがーーあ、あぁ………!
それが単なる劣情であろうとも。欲しがってくれるなら。必要としてくれるのなら。
彼女の双眸もそこ一点に注がれる。熱に浮かされたような視線と
戦慄く視線が交差し温度差を生む。
ーーーーー互いに越えるべき一線は、その間にある。
「んふふ。もう覚悟完了じゃない」
跨ぐように。天使禁漁区に足を踏み入れるように、秘裂からだらだらと愛液を滴らせ京介に身体を寄せ、淡く輝く右人差し指を、
「ね、」
ーー鼻に。
「そ、そんな……な、何で……!! あっ」
感情が、沈んでいく。波打つ大海が陽の沈む茜色を映し込む澄んだ湖面に変わる。指は鼻の頭から、
「京介くん、おねがい」
唇へとなぞり、真夜は一滴の呪文を紡ぐ。
「“入れて”」
ふうー。やっと折り返し地点までは逝けたかと。
今の時点で思ったより長くなっちまったですよ。
かつてのこより(以下略)より長いのは正直初めてです。
それにしても某最萌トーナメント、こよりたんまた予選落ちですか……(;´Д`)
何かしら支援したかったんですが間に合わなかった……では、また。
GJ!
続き、チンコ固くして待ってます。
おへ2まだかYO!
ホシュ ホシュ グチャグチャ
卑猥な音を立てて保守
先生、まだ折り返し地点のはマジなんですか!?
保守ついでレスってみる。ちょっと今週、投下は無理そうなのでorz
改めて魂狩りラスト見ましたが俺、とんでもねぇの題材にしてしまったかも。
む、難しい(;´Д`) でも諦めない。あのキバヤシさんだって諦めなかったんだ。
あと保守ってくれたみなさま、thxです。
>>362 自分で逝っておいてなんですが
ちょっと大げさ過ぎました(汗) つまり、某仙人風に言うとですね
「もうち〜っとだけ続くのじゃよ」と……いやいや、それでも
まだもう少し続くと思われます。取りあえず本番まではよ煮詰めないと。
` .,,,,.,.,,
(( ミ・д・ミ )) ホシュ
` "''''''"
終了?
1です。終わりじゃないぞゴルァヽ(`Д´)ノ
……すんません。また規制されましたー('A`)
よってこのレスも代行させて頂いてます。
もう二週間近いですよorz
続きは解除され次第、直ちに投下しますので今暫くお待ちを。
それまで何とか保守してくれますと嬉しいです。
368 :
365:04/11/12 22:21:50 ID:Ln5IoMyh
中島たん帰ってきたと思ったらTO HEART2かよ・・・。
ゴバーク?
>>689まではまだ遠いですねぇ。つーかそれまでにこのスレが保ってるのかと。
保たせて見せますが。
……結構前に解除されてたみたいですがリアルで忙しくて気付かなんだorz
取りあえず一区切り付くまで投下致します。
前回、
>>357より。
滴り落ちた雫は、精妙な水面に波紋を巡らせ、生じた僅かなざわめきが残ったなけなしの理性を覆すーーそれさえも、魔力によって揺さぶられた偽りの発露。
だが、今度は容易く流されてしまう。
ーーーーガバッッッ!!!
「ーーーーっ!!」
包むように柔らかな温もりを胸に感じ、強靱なベッドのバネを軋ませ、次の瞬間には美しき女神は京介の下に。
微かに身を震わせ、静かな昂奮と緊張、そして淡い期待が入り交じった視線をじっと京介に向ける。
「…………………………………………………………………………」
「…………………………………………………………………………」
ーーはぁーっ、はぁーっ、はぁーっ、はぁーっーー
ーーはぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……ーー
上から荒い吐息が降りかかり、下から対照的に妙に穏やかな息遣いが吹き付ける。
相反する息が乱れ飛ぶ中、ただシンクロするは互いのツイン・ベース・ドラムの様な心拍音。無明無音に閉じこめられた牢獄となった寝室にて、二人だけに轟く烈しいリズム、
互いの顔だけを鮮明に映す視界。息だけでなく触れれば総てを焦がし尽くすような体温までも感じる零距離。
「いいよーーーそのままあたしの……!」
と、導くように真夜の指が京介のペニスに伸ばされるが。
…………ぐッーーーーー!
やめてくれ。そんな眼でーーそんな目で僕を見ないでくれ。
俗情を捨て去り、唯速やかに、澄みやかに、何かを欲しがる眼。それさえあれば、もう何も要らない、壊れて萎んで消えてしまってもいい。
それに比べて、僕はーー!
その名の通り、真なる夜の深きを識る眼が揺れる。潤んだ瞳が彼の面を写す。その純粋さに真っ向から対立する、己の貌。
あぁ……なんて卑しいんだろう。
顔を反らさずには居られないーー同時に、真夜の指も引っ込められる。
京介の身体が軋む。気を抜けば、直ぐに抱いてしまう。際限なき欲望をぶつけてしまう。それが彼女の望みなら…いや、もはやなにも言うまい。
とうに解っているじゃあないか。自分がそうしたいのだから。一刻も早く、この灼けた楔を打ち込みたいのだ。導きのままに雄の情欲を解放したいのだ。
彼女はきっかけをもたらそうとしているに過ぎない。
岬さん、僕は…………。
「きょう……すけ…くんーーー」
「ーー!」
真夜の声音に意識が引き戻される。見ると、目尻に溜まった涙。
「そんなに……厭? あたしを、抱く、のーーー」
「う……ぅ………!」
ーー違うって、言ってくれないんだ。そっか。そんなのーー。
頭が、冷える。唇だけが自嘲に笑む。何となく気付いていたこと。淫靡な奉仕に何とか紛れさせていた感情が遂に口を衝いて出る。
「やっぱり、ね………やり過ぎちゃったね、あたし。あなたの気持ちを確かめもしないで、酷いことばっかり」
「み、岬さんっ、あッーーー?」
がくん、と腰が震える。身体に掛かっていたミエナイチカラが消える。試しに右手を動かしてみる。軽い。
「もう魔法は解けたよ。ごめんね、辛かったでしょ。本当は、今まで苦しいのをじっと我慢して、くれてたんだよね……なのに、
あたしってば勝手に勘違いして、『京介君が気持ちよくなってくれた』って一人で舞い上がっちゃって。滑稽だったでしょ?」
「ーーち、違う」
ーー本当に辛かったのは、本当に苦しかったのは。
「……ごめんね……迷惑だよね……今のあなたには関係ないことだってのは最初から解ってたのに……もう戻ってこない、戻れないモノを探して、
とうとう狂ってしまった莫迦な女の戯れ言に付き合わせてーーだけどそれでも京介くんにあたしのこと見て欲しくて……も、もう二度と別れたくなくて、
一人は厭……待つのはもう厭なの!」
一度溢れてしまえばなんのことはない。出し切るまでだ。嫌われたくないから? 違う、詭弁だ。喩え傷つけようとも拒絶されようとも、私は一向に構わない。
心のどこかで紛れもなくそう思ったはずだ。それが、本音。待つ? それも、自分だけの勝手。
ーーもう、限界だ。心が、折れそうだ。
「ーーそうなるくらいなら、いっそのことあなたを、滅茶苦茶にしてしまいたいーーただ単純に京介くんを、思いのままに蹂躙してしまいたい!!
そうでもしないと、今にも体と心がバラバラに引き裂かれそうに痛くて、苦しくて、この重い病気は治らない。そのために京介くんを! 利用していっぱい傷つけて……な、なのに一方で、
京介くんを悦んで貰いたくって、いっぱい気持ちよくしたげれば京介くんはきっとあたしを好きになってくれるって、い、一緒にいてくれるって……! そんな、わけないのに……あ、あたしあたし、
こんな……ご、ごめんね、あたし、本当に、ごめん、ごめん……なさい………ーー!!!」
最後の方はもう言葉にならない涙声であった。再び涙が頬を濡らし、謝罪の言葉が嗚咽混じりに繰り返される。彼のシャツの端を掴み引っ張り、京介を見れないというように顔を俯かせるーーが。
「違うッッ!!」
強引に正面向かせ、震える唇を塞ぐ。
「んむっーーーーー!!?」
濡れた唇を吸い立てるだけの、不器用なキス。
「んっ……! ふ…………!」
だけど、それだけで真夜の咽ぶ心が融かされてしまうーーふりほどこうとした指先が弛緩し、だらりと下がってしまう。細腰が震え、爪先が伸びてしまう。
形だけでも最愛の人にしてもらうだけで跡形もなく骨抜きにーーそう、京介がしてくれることはみんな魔法のよう。真夜をたちまち玩具のようにしてしまうのだ。
だ、駄、目ぇ…か、身体が、ふにゃふにゃに……だって京介くんの唇、いつだって陽のように熱くてーー! あ……はっ……あぁ……!
「あ………ふぁっ…………あぅあ…………どう、して………」
キスの余韻に震えながらも、京介に問いただす。全身を巡るとろける痺れに抗するように。
「ぼ、僕は……」
「同情してくれるの……? それでも、あたしうれーー」
「同情なんかじゃあない!! 悪いのは僕だッ! 僕は、僕は……!!君をーーき、ききき君が欲しくて仕方ないんだ!!」
不意の告白に、女神の顔が更に更に朱に染まる。
「はーーーーえ………えっ………!?」
「少しでも、力を抜いてしまったら今にも君の肩を抱きしめ、自分でも、
その後は何をして゛かしてしまうか……判らない……み、岬さんが何もしなくても、僕は、もうーー」
「違うーーーーーーあたし、そんな資格、ない………だって、」
ーー治癒を司る女神とは名ばかり。あたしは、あなたを傷つけてばかり。あなたに、恍惚とすることなんてーー。
京介の下で、静かに首を横に振る。嬉しい、けど。
「それは僕だッ!! 聞いてくれ岬さん、僕は……どうやら、あなたに酷いことをしている。とてつもなく、酷いことを…してしまっている、らしいーー」
「らしい、って」
さっぱり要領を得ない科白に小首をかしげてしまう。
「そのッ…僕にも解らないんだ……だけど、こう考えないと説明が付かない。岬さんは、
どうしてそんなにまで僕なんかのことを、その、想ってくれてるのか、どうして逢って間もない僕に、そんなにまで…………してくれる、のか」
「…………」のところで顔を俯かせながら京介は続ける。そんな様子に苦笑する真夜。
「だって、それはーーーー真夜、京介くんのことが、好きだから」
ーーそう。大好き。これだけはどうしても譲れない!
その屈託のない笑みが更に彼を傷つける。
「だからッ……! 僕は、そんな……ッ!」
真夜に貌を寄せる。それに一瞬、彼女の胸が高鳴る。
「教えて欲しい。岬さん、あなたは何かを識っている。忘れてしまった『何か』を、憶えてない記憶(こと)を識っている!
こんな事訊くのは間違いだって解ってるけど、教えて欲しいーー君だって、『あの頃の記憶を何もかも喪(な)くして』って僕を罵ったじゃないか
……じゃあないとさっきみたいに無様に……何も識らないで悦んでしまっている僕が赦せない……あなたの苦しみを理解できない僕にそんな資格など無い……それなのに、
僕は、浅ましくもあなたを抱きたいと想ってしまっている……! この身体が、心が奥底から欲しがってーー!!」
ーー確かに、彼女はこの上なく魅力的だ。その美しさ、ひとたび柔らかな唇と乳房の感触を知ってしまったら誰しもが虜となるだろうーーだが、それだけじゃない。
ありったけの理性を総動員させて、やっと抑えている状態。また今度真夜の“仕掛け”が襲ったらもう耐えられそうもない。
もはや京介という存在自身が勝手に制御を離れ、更に度々“魔法に追い打ちされるのだ。”
「岬さんがそんなに苦しんでるのに、僕のことでッ……! それなのに何もしてあげられない自分がどうしても厭なんだッ……!!
僕に、僕なんかのために、そんなになってまで……笑って……!! ど、うして」
ーードン! と京介の拳がベッドを叩く。だが耳元で起こったはずの打音は真夜を捉えない。
「どうして無理にじゃないんだ!!? どうして、苦しくて、苦しんで、本当は僕を罵倒したいはずなのに、どうして笑うにしたって無理矢理にじゃないんだよ!?
どうしてそんな風に、心から笑っていられるんだよ!! そう、してくれた方が…僕がどんなに……楽か……! そうだよ楽なんだよ! 僕は未だこんな事考えてるんだ…!
そんな人間だから……っ! その笑顔が見れない! 僕を責め苛むんだ、痛いんだよ……!」
ーー血に染まった真紅のナイフが、抉る。抉る。胸を切り裂く。心臓を突き抜ける。溢れ出す真っ赤な血は、真紅と思う間もなく。
「きょうすけ、くんーー」
「笑うな!!」
ビクッ! と女神の肩が強張る。はっとして我に返り、頭を垂れ、
「ごめん……だけどーー」
苦い貌で唇を噛み止める。
「だからもう…もう、止めてくれ……お願いだ……笑わないでくれ……どうしてもというなら、嘲ってくれ!!」
こみ上げてきた鮮血を吐くように搾り出される言葉。
「もう見ていられないんだ……! 貴女が傷つくなんて耐えられないんだ……!
終いには、自分で、何としてでも思い出すべきことなのにその罪を改めて口にさせることで未だ、貴女を苦しめようとしている…………!!
最低だ、本当ーーだけど……だけどッ!」
露わになった素肌に感じる、暖かな水滴。
「それでも……教えて、くれーー! 見下げ果ててもいい、頼む……僕を断罪してくれ……!! もぅ、自分が解らないんだ……僕は一体、貴女との何を……ッ!!」
穏やかな呼吸に揺れる乳房に滴る涙。
抱きしめる腕など無い。あるものか。だから、いつまで経とうが
重い罪過を引きずる腕はベッドから微動だに出来ない。
真夜はーーーー。
「もういいのよ」
暖かな右掌がそっと頬に触れる。淡い、水色にグラデーションする光を宿しながら。
ぼうっと揺らめく輝きは手を伝い粒子を周囲に散らせ、京介の全身を覆い込むーー頭から肩、続いて腕、胴体から爪先へと速やかにコーティングし、広がっていく。
「他愛もないことだから」
あ…あァ……! 岬さん……な…これは……ッ!?
言葉は形にならない。不可思議な光はもやもやと彼を包むばかりか裡にまで浸透し、その彩に塗り込められる。鮮やかなグラデーションは次第に薄れゆき空間に溶け込んで色彩を喪くしていく。
その光に同化したように、無色の水に絵の具が溶け染まるように伊達京介という名の存在が失せ、透明にーー矛盾するようだが、魔法は如何なるあやかしだろうと自然の理(ことわり)とする。
「そう。それは本当にちっぽけで、他愛もないことーーーー」
「くッ……! やめーー!?」
手をどかそうとするも、真夜を掴む手が、無い。手首が消失し、薄れゆくみずいろに呑まれるように腕が身体が透け、右手もまた、その向こうのシーツを透過する。
「なに……がーー?」
今度はかすれながらも発せた。まだ、どうにか声帯は消えてないようで内心安堵する。それも時間の問題だが。
「京介くんはやっぱり何も解ってない。愛する人を傷つけたくないのはあたしも一緒。ううん、誰だってそう。いったい誰が、京介君が苦しんでるのを見たいっていうのーー?」
「それじゃ……みさ……さ……は」
「あたしはいいの! あたしが、全て招いたことだから……寧ろあたしは幸せだった。ずっとこうしてしてみたいことまで出来て……!
嬉しかった。貴方が隣にいてくれるだけであたしは十分。いいえ、一分でも一秒でも、0.001秒だっていいの! 貴方の側にいるだけで心があったかくなって、
待ち続けてすっかり冷え切ってたのにあっという間に融けちゃったんだから……やっぱり京介くんって凄いよ……やっぱり、あたしの『王子様』だね……! でも、それは」
左掌も添えられ。
「あたしの我が儘をぶつけてるだけ……ただ乱暴に、乱暴に。貴方はもうあの頃の貴方じゃあないのに勝手に投影して、思い通りにならないから勝手に怒りをぶつけて……京介くんは何も悪くないのに、
それでも受け止めてくれて……これ以上望んだら贅沢よ。あたしがどうして心から笑えるのかって? 一度言っても解らないなら、何度でも答えてあげる。好きだからよ。あなたが。もうどうしようもないの。
あなただけがあたしを満たしてくれる。完全にしてくれる。だから自然に笑えるのよ。嘲る? どうして? どうしてそんなことしなければならないの? あたしがほんの少しでもそんなことすると思った? 断罪? 莫迦なこと言わないで」
「………!! ………!!」
何事かまくし立てる京介の口。しかし、それは叶わない。既に声帯と肺が欠けていたのだ。
「ーーあたしが、あたしを裁くのよ……貴方の罪ーー? そんなものあるわけ無いじゃない……! ただ、あたしの“個人的な”ずっと昔の、小さな想い出に縋り続けてるだけ。
あなたにはなんの関係もないことだからーー気にしないでいいの…………でも、」
ーーこれだけは、信じて。
と言った気がした。もはや聴覚までも。残る五感は掠れていくこの視角のみ。汚濁まみれにして清浄さを喪わぬ女神の姿が多重にぶれ、ぼやけていく。
初めて花と緑の庭園にて目覚めた感覚が逆行していく。この世界から還ろうとしているのだ。
「あたしは、あなたをそんなふうに苦しめるつもりなんてなかった。そんなに思い詰めさせるなんて……あたしは、あたしはね!? ただ、今度こそいっしょにーーー!」
ーー言い訳がましい。そんなことは、判ってーー……。
『判って』…………?
ーーダカラ、サヨナラ。
ーーえ?
頬を伝う透明の涙は、いつしか再び薔薇の花弁のような赤色に。
「だから、もうお還り。あたしと出逢わなければあなたが傷つくことはなかった……もう、泣かなくていいのーー苦悩しなくて良いのーー全ては一夜の夢の中の、
浮かんでは消える泡沫のような出来事……朝、目が醒めてしまえばそれっきりよ……もう、眠いでしょ? いいのよ、このままーーーー悪夢はもうじき終わる。
そしてあたしも貴方のことを永久に忘れるの。それが、それだけが、あたしに出来る償い……あなたへの贖罪……ーーーー!」
頬の感触が無くなっていく。輪郭が失せ、空気を掴んでいるような不確かさへと変わる。そう。これでいい。在るべき処へと帰す魔法、
特定の記憶だけを綺麗に消し去る魔法ーーこれは、互いに。これだけの力を込めればまず仕損じることはない。
ーーキイィィイィイィィン……………!
喪った耳に響く、奇妙な耳鳴り。汚泥のように重たくのしかかる眠気が僅かに残った器官の一つである脳まで冒していく。
「不完全な心の揺らぎとして生きた記憶、鬱々とした日々から救い出してくれた、かけがえのない人との、ちっぽけでもかけがえのない夢のような時間。
最期の瞬間、もう一度逢えたなら、もう二度と離ればなれにならないようにと願い、生まれ変わったこと、待ち焦がれたことーーーー!」
待つことに挫けて、何度も何度も使おうと思ったこの魔法。でも結局できなかった。今ならその理由も分かる。だけど今は。
眼下の女神もまた淡い光に飲み込まれーーーーいけない!
「これで赦してくれるとは想わない。でもーーせめて、あなたと同じ苦しみをーーーー!」
万分の一でも。
そんな…………ッ!
「そんなーー身勝手な…………!!」
「ーーーーーー!?」
まだ喋れるなんてッーー!
「さ…よならだって……!? ま、まだだ……まだ……!! 君を、抱きしめていないーーのにーーーー!!」
怒りが彼を突き動かし、女神の奇蹟を新たなる奇蹟で覆す。消失していたはずの四肢が蘇り、光から出でる。
スパークが弾け、光は元の蒼さを濃くしていく。
「ま、さか、あたしの魔法を!? む、無理よ京介君!、やめなさい、無理に逆らったりしたら、京介君、あなたがーー!」
「まだ何も、あなたに何も、できてないのにーー! 勝手に、終わらせるなんて……ッ!! 忘れるだなんて、言うなーー!!」
水色から透明へと明滅する光は段々と肥大し、内側から破られようとしていた。風が舞い、部屋全体が鳴動していく。空気は震え、数々の備品が不穏に揺れる。
「やっーーやめなさい!! やめてッ……!?」
わだかまり、大きな卵のようになった光の中で、京介から浮かび上がるように、翼が広がりーーー。真なる夜を象徴するかのような、闇色の翼が。京介の痩身から、
いや強靱さすら漂わせる京介を覆う影から伸びていた。天に唾するように身を起きあがらせ。
ーー果たしてそれは。神か悪魔か。
「き、京介くんあなたーーーー」
「僕は、貴女が好きなんだ!! 誰よりも愛しているんだ!! ーーだからッ! なんとしても僕は貴方をッ! 救わなくてはならない!」
空虚になりかけていた、欠けていた肉体が顕現し、刹那、光の膜に亀裂が奔り、羽化するようにーー漆黒の翼が突き破る。
「救いたいんだ!! さよならなんかはいわせない、だって、僕は……僕は貴女の………ーーー!!」
今一度見開かれる京介の眼が呆然とする真夜と合わさり、紅く滲んでいく。そして、自然とそれは頬を伝う。
取り戻しかけていた視覚が歪み、痛烈な頭痛が京介を襲う。弾けそうなほど高鳴る心臓。
だが、それ以上に体内から湧き上がる力が重い枷となった魔法光を突き破ろうと膨れあがる。
「……こ、この力……ま、さか、そんなーーーー!?」
総ての迷える魂を無に帰す圧倒的な力が、迷える女神の力を圧し、吼える。
……そうだ、そうだったんだ……“俺”は………!!
ーー散乱し、幾何学的ロジックの様相を呈するピース達が急速に合わさっていく。月が翳った夜を思い起こさせる世界の中、乾いた音を立てて、巨大なパズルが完成していく。
平行線上にあった二つの魂は、今初めて交わり、そして今一度共振し、呼応し、見えざる額縁に納まる。写真のように切り取られた瞬秒の刻が、懐かしい桜並木の風を運ぶ。
かつて吹いた別離れの風が、今度は刻を越えた再会を乗せて。
「ーー『王子様』なんだ……………………!!!」
ーーパリイィイィイィイィイイィィイィイィィィィィンッッ!
共鳴する魂は、彼を妨げる余計なモノを弾けさせる。小気味よい澄んだ音を立て、水色の卵は割れる。
巻き起こった風に煽られ真夜を包んでいた膜も取り払われる。霧が晴れるように。静けさが戻り、光る微粒子が、雨のように降りしきる中で。
「だから…………お願いだ……」
腕の力はなくなり、ゆっくりと真夜に倒れこみ覆い被さる。
「『忘れる』なんて、そんな哀しいことは言わないで…くれ……もう二度と……貴女を救えなかった、後悔するのは、もう沢山なんだ…………!」
「あ……あぁ………! う……そ、きょうすけ……………京介……く、ん………ーーーーー!!」
肩が際限なく震え、彼の頭の隣で天井を仰ぐ目が滲む。烈しくこみ上げ、今にも弾けそうな何かを、どうしても抑えられない。
ーー言わなくても、解る。確認せずとも、解る。
「でもーーーー間に合って良かった……僕だって誓ったんだ、『今度こそは』ってーーーーーそれでも、……遅れて、ごめん」
かつては彼女と同じ誰かの欠片の存在を護りきり、そしてまた、岬真夜を今度こそ、護れた。
其処にいることを確認するように再び京介は彼女を下に向かい合う。ゆっくりと、瞳に涙を湛え首を横に振る真夜。
「ありがとうーーーーーもう一言だけ、いいかな?」
また無言で頷く。否、溢れそうなものを必死で飲み込んでいるのだ。ともすれば、感情が今にも爆発しそうだから。
「…………ただいま、岬さん」
「お帰りなさい…………きょう…すけ、くっーーーー」
言葉は最後まで形にならない。もう京介の顔は見えない。胸板に飛び込み倒し、二人の位置が入れ替わる。
「うあぁあぁあぁああぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ………!!! 京介くん、京介くん、きょうすけぇえぇーーーー………………ッッ!!!」
胸に流れる紅いものは真夜の涙。永遠とも思える悲しみを押し流すように止めどなく、泣いた。
連投すみません。遅れたお詫びといっては何ですがSS保管庫の方に
どうしても納得いかない部分の修正と入れるべきシーンを追加した
これまでの修正版を補完させて頂きましたのでそちらも併せて読んで頂ければ、
と。カルテ5のアレのマヤさん視点とか。
かつてない超大作になりつつありますな、
とにかくGJ!!
これまで色々な話を読んだがこれほどの作品は読んだ事がない。
どんなに時間がかかってもいいから完結を願う。
391 :
368:04/11/22 01:05:08 ID:+1n5VA2G
えちシーンなくてちょと残念、
でも面白くなってきたから次に期待シマス
兎に角GJでした
392 :
名無しさん@ピンキー:04/11/23 22:52:10 ID:UD07b2Jt
AGE
まずい…ガマン汁が噴き出してきた…
ホシュorz
ちっ・・・精子が噴出してきた
396 :
名無しさん@ピンキー:04/12/03 16:27:18 ID:U4U/+D8d
期待age
agemoge
保守
ネタがない今だからこそソウルテイカーやって欲しいなぁ。
漫画とかでもいいから。
400 :
名無しさん@ピンキー:04/12/10 14:21:50 ID:X+unHpJi
その頃・・・
ムル・パシャ「もしもし?ああ任務遂行装甲車2台は無事爆破とな・・・
よくやったアフメッド将軍おまえんとこの部下は最高だぜ!
装甲・・・なにぃ!?
もう一度アフメッド将軍をたのむ!
あっお前か!さ・・・さっきのは聞き間違いような装甲車2台をどうとか・・・。」
アフメッド「ああ爆破したともドッカーンドッカーンとね。
おまえさんのほめ言葉はパイロットに伝えといた・・・ん?なんだって?」
ムル・パシャ「バッカモン!いつそんな命令を出した
俺は馬に乗った連中をやっつけろといったんだぞ!
軍法会議にかけてやる!軍籍剥奪!営倉行きだ!」
「コンビニでルパンごっこ」と同じ流れだな。
終わった?
まあまあ。マターリ待とうじゃないのヽ(´ー`)ノ
またーり(´∀`)つ旦
保守
まだだ! まだ終わらんよ!
とはいえ、確かに投下率がジャンプの某ハンター漫画並に落ち込んできた
昨今、このままじゃちょとアレですので後編、何とか仕上がったところまで
徒然なるままに掲載します。さて、真夜さんと京介くんはどうなっちまうんでしょうか。
>>386より続き。
ーーそれからどれくらい経ったのだろうか。ようやく泣きはらし、目を紅く腫らしてもなお彼女は京介から離れなかった。しっかりと彼を抱きしめ、
胸を枕としていた。京介の心地良い心音をバックに。
ーー忙しくも賑やかな、日常。やり甲斐のある仕事に優しい人々。変わらず仲良くして貰っている中原小麦、秋葉恵、時逆流奈といった桐原プロダクションの面々
、よく仕事で一緒になる国分寺こより、巷で噂になっている二人の魔法少女のこと、世話になっているリチャード・ヴィンセント社長、そんな、いろいろと大変だけれど平和な人間界
ーー口下手ながらも、彼にしては饒舌に語って聴かせてくれた。穏やかな深夜ラジオのお喋りのように、岬真夜は目を瞑って静かに耳を傾ける。
安らかな表情は、果たして何に思いを馳せているのだろう。
「ーーーーというわけで、中原さん生き返ってくれて良かった。まったく一時はどうなることかと」
「あ、あははは……そ、そうね……」
と、時折非常にコメントに窮する話も交わりつつ。
ーーそれは、本来彼らが歩んできた、苛酷にして過酷な歴史とは違う、お伽噺のように華やかな、そして安らかな世界、千夢一夜。
僅かな歯車が狂いさえしなければ二人もそんな風に生きられたのかも知れないと儚い感傷を過ぎらせつつもまた、あの日あの時あの場所 で、何となく。
ーー「何となく」か。
口元が、僅かに緩む。何を考えているの、真夜。
それじゃあそもそもあたしは生まれなかったはずじゃないか。自分こそ、歯車の狂いによって生じた存在の象徴たるものじゃないか。
忌まわしき時代の生き残りーー違う。見苦しくも現世に蘇った死人じゃあないか。今や彼は彼が望んでいただろう、彼の生きたかっただろう輝ける世界に、
完全なる白の側に居るというのに。本当は笑い合いたかった人たちと、そうでない人たちとも手を取り合って、本当は誰しも享受できただろう平和の中生きている。
そう生きるべきだったのだ、彼は。それが叶っているというのに、なのに今さら私は何をやっているのか? 水を差してどうするというのか。こんな自分は、本当に彼に。彼と。そして彼を……ーー。
「岬さん?」
ーー陽のあたる場所にいる彼を。あるべき居場所にいる人を。
「ううん。なんでもない。あっ……」
「嘘。岬さんの心臓の音が、不自然に速くなってる。何か不安なことでも、あるの?」
労るように、真夜の背中に手を回す。
ーー京介くんの住んでいる世界が、あまりに眩しくて。
「あ……あたし……あたし……!」
「話して、岬さん。大丈夫だから。僕が……ついてるから」
流石に一寸恥ずかしかったので、それを紛らわすように腕をぎゅっと抱きしめさせる。その力強い温もりに、彼女も腕の中で紅潮しつつも小さく笑み、
少しだけ悪戯っぽく言う。
「ふふ、やっぱり適わないな、京介くんには。あたしの心の中、ぜんぶお見通しって感じなのかな?」
「い、いや僕はーーその…これ以上、あなたがーー」
「うん、解ってるよーーごめんなさい、心配掛けて。あ、あたしね……ねえ、京介君」
「?」
「ーー今の世界、好き?」
「今の……せかい……」
漠然とした物言いだが、その意味する処は判る。笑顔が、違うのだ。
つい今までの心から誰かに微笑み思わず肩を引き寄せたくなる、風に消されることのない歓びを湛えた貌ではない。
「ーーええ、好きですよ」
京介は答える。それこそ「躊躇」って漢字が辞書無く書けるぐらい淀みなく。
「みんな、凄くいい人達なんだ…………父さんーーリチャード社長ーーーー流奈。血は繋がってないけど、僕らはやっていけてる。
たぶん解り合えてる。背負った業や、宿命なんて無くなったからみんな本当はきっと今みたいに生きていたかったんじゃないかな…、って。
恵さんや、明日香さんも……あの桐原夕映ーーさんだって。その、上手くは言えないけど、みんな本当は、誰とも争いたくなかったんだ、ちょっとだけボタンを掛け違っただけなんだ。
特別なモノなんて何も望んでなんかなかったんだ。欲しかったのはほんの些細な……ただ、いろいろと“仕方なかった”んだってーー」
真夜は、何も言わない。ただ、聞き入る。彼の気持ちが流れ込んでくるのを感じたいから。
「だけど、それでも人間って見えない何か、消えない絆とか、『運命』みたいなもので誰もが強く繋がっているんじゃないかって。
だってまた、中原さん達や、流奈や、色んな人たちと逢えた、出逢えてしまった……そして、岬さん」
「あ、んっーーーー!」
背中を支え、ゆっくりと起きあがる。月の光満ちるベッドの上で二人は向かい合い、感触を確かめるように手を彼女の頬にやる。
「僕も、また同じ『伊達京介』として生まれて来て、こうして僕らは再会できたのにーーそんな顔、しないで欲しい、僕は、」
真夜の愁いを帯びた貌に目鼻を近づけーー。
「岬さんには、ずっと、笑ってて欲しい」
「京介くん……」
「住んでいる世界なんか関係ない。岬さんは、何も気にしなくていい。ただ僕は、こうして二人きりで居られる、この時間が何よりも、
嬉しくてーー僕はずっと……あなたが一度死んだ僕を助け出してくれたときからーーー!」
ーー本当に、判ってしまうのね、京介くん。
「でも……あたしは死人よ。忘れた頃に墓場から這いだしたーー違う! 死人ですらない、朧気な無念を晴らしたくて彷徨ってる、
いうなれば亡霊みたいなものよーー京介くんだって、死んだ人間は決して生き返ってはいけない。限りある命だからこそ人間は美しい。そう言ってた」
「ーーーーーーー」
「あたし、見てた。あたしが死んだ後もずっと京介くんのこと見てた。感じてた」
「識ってるよ」
「辛かった、でしょ…………? 総てを終わらせて、“答え”を見出すまで、あなたは傷つき過ぎた。誰よりも強かったからこそ、優しすぎたからこそ、悩んで、
もがき苦しんで……今あなたの住む場所は光に満ちあふれてる。あの世界で生きる今の京介くんは、とても幸せそう。
遠くから眺めるあなたはいつも眩しかったーーあたしは目を細めるしかなかった。本当はこのまずっと見届けるだけにするべきだったかもしれないのに……あ、あたしは……」
と、言葉を詰まらせる。そうであるべきだ。この状況はとても正しいことであるはずがない。
「あたしはーーあなたが幸せなら、それで良かったのに」
またしても悔恨の念に囚われる。鉄格子が降りようとする。
だけど。
「それなら、岬さんも」
「え?」
「識っているはず。僕は、後悔なんかしてない。僕は満足だった。あの時、あの場合、あの頃はいろんな哀しみの中で誰も彼もがそれが自分にとって一番正しいことと信じて
、生きていたから誰も責められはしない。僕だって……」
と一端区切る。
「ーー僕は、強くなんか無い、もし強かったら もっと………!」
唇を固く結び、黙想する。それがどうにもいたたまれなくて、真夜は京介に手を伸ばそうとするが、躊躇われる。京介が、笑ったのだ。
「だけど……総てが終わって、今と同じくらい僕は幸せだった。僕に出来るだけのことは、したつもりだから」
真夜の目が、一瞬大きく見開かれ。
ーー『岬さん、全てが終わったよ』ーー
ーーそうだ、帰ってきたんだね、京介くん……。
思い出した。遙か彼方に置き忘れてしまった、記憶と呼ぶにはあまりに儚い、柔らかな風の中で見届けた一欠片。
だが、それは決して忘れてはならないものだった。本当に、本当に大切なことを忘れてたのは…………。
ーーだから、もう一度だけ逢いたかった。そう願ったのに。
「……あたし、あたし、京介くーーーーあ…………?」
おもむろに真夜の首筋に手が回されーー。
「貴女が、僕を導いてくれた。あの時も。今この時もーーーーいつだってこれが、『岬さん』が僕と共にあったから。だから、いつかあなたとまた逢えた時、返したかった」
そのもう一人のーーもう一つの『岬真夜』もようやく、本当の持ち主へと帰る。それを見届けた京介は一つ頷き、
「やっぱりあなたには、これがよく似合ってる。岬さん何も変わってない。本当に……本当に、綺麗だ、岬さん」
「………………京介くん」
月光を弾いて胸の間で光り輝く十字架を見て京介は満足げに微笑む。それにつられるように真夜も微笑み返し、ロザリオのヘッドを両手で包むように握る。
愛おしげに、そっと。心の中にて、あたしの代わりに京介君を護ってくれてありがとう、と。
「感謝、したかった。あなたのことを忘れたようでも、やっぱり心の底ではずっとあなたが居てくれた。
そうなんだ、『岬さんに再会するまでは絶対外しちゃいけなかったんだ』って………でもそれは、僕が、あなたを護ることが出来なかったことの、証…!」
「そんなッ……きゃっ!?」
二人、ベッドの上で緩やかに戯れていた時も奥底でくすぶっていた衝動をぶつけるように真夜のスレンダーな腰を抱き、押し倒しそうになる。が、勢いよすぎたか背後の壁に頭を打ち付けてしまう。
彼は彼で必死なのかそれを取り繕う余裕などない。震えているのだ。
「けど、それがあったからこそ僕は、僕で居られたんだーー! ずっと、貴女を……岬さん、僕は、あなたが赦してくれるなら、あなたと、ーー岬さんと、ずっと一緒にいたい……!」
三度目の告白。しかし一度目は、錯乱する真夜を立ち直らせるため、二度目は京介が京介でいるために、自己への確信という意味合いが強くいずれも咄嗟に漏らしてしまったものでしかない。
本当の本当に思いをぶつけるという意味での『告白』は、今が。
「僕は、いつもあなたに迷惑掛けてばかりだ。何もしてあげるどころか、いつも空回りで……生まれ変わっても苦しい想いばかりさせて泣かせて……けど……僕はッ!
何が何でも、真夜さんが……大好きなんだ……!!」
それっきり、黙り込んでしまう。やっと、言えた。取り戻せる時があるのなら、取り戻せるものがあるのなら、やりなおしたい、ここをこうすれば良かったーーーーそういった諸々の想いが流れ星のように頭を駆け抜ける。
けど、それは少し違った。未来へ伝える熱いこの想い。未来へのささやかな希望だった。夢だった。
ーー軽く押し退けられる。見れば真夜の手が肩に。そして、見つめられる。見つめてくれる。僕を見てくれる。
眼に映るのは、僕だけの顔。母が泣く子供をあやすように、妹が落ち込む兄を励ますように、そしてーー。
少しの沈黙の後二人は、やがてどちらかともなく、笑い合った。
ーーそうだ。そうだったんだ。僕たちは、心が惹き合うんだから。ただ、ただちょっと…怖かったんだ。
どうしても君が好きだってこと、分かってるから。
「ふふっ、京介くんったら、いまわたしのこと『真夜さん』って」
「あっ………」
京介の頬に赤みが差す。
ああ、そうだった。ついうっかりと。
「いいのよ、いつかそんな風に呼んでくれたらって思ってた。もっと早く、もっとずっと前から、いつも」
「す、すみませんみさきさ…てっ!」
「こ〜ら。『真夜さん』、でしょ。今度間違えたら赦さないんだからっ」
と、額を弾かれる。でこぴんだ。
ああ、そうだった。ついうっかりと。
「分かったよ、真夜さん」
「うん、良くできましたっ」
間髪入れずに背伸びするように身を乗り出してくる。そして、自ら彼の胸へと身を埋めるように、寄せ。
また、目を瞑る。心地良い心音だけが彼女の確かな支柱となり、うっとりとする。母の中にいた頃を思い出すような、絶対的な安心感に目を細める。
「京介くんーーもっと、呼んで」
「…うん。真夜さん」
「もっと」
「真夜さん」
「もういっかい」
「真夜さん」
「幸せ……ねえ、京介くんーーあたしだって……」
「え?」
「……いっぱい、迷惑掛けちゃうよ、これからも……それでも、いい?」
一瞬、頭が真っ白になる。何よりも純粋になる。長いトンネルを抜ける。闇から光へ。ゼロよりゼロから。
「それに、ふふ……お互い様……だね。赦して欲しいのは……あたしだってまだ……ーー」
「真夜さん」
抱きしめる腕を更に強くする。
「怖がらなくていい」
また、埋まる。
真夜の身体が。京介の胸に。すっぽりと。隙間を、埋める。パズルの空白を埋め、額縁に填(はま)る。さあこれで完成だ。
「僕は、真夜さんの総てを赦せるよ。赦せるからッーー! 僕は、あなたが欲しい! また、いきなり迷惑…かけるけど…………!」
………トクン、トクントクン………。
儚げな心音が、京介の耳に届いて。ああ、僕の腕の中で、真夜さんが。それから何秒だろうか。それとも数刻だろうか。
己の胸の裡(なか)から、その一言だけが。京介には見えないが、彼女は微かに、こくん、と。
「ーーいい、よーーーーー」
一つだけ、頷いてくれた。
('A`)ノえー此処で軽く予告なんぞを。
次こそえちシーンです。マジです信じてください。いやもうホント。
だって今描いてるし。今頬つねってみましたが超痛いです。だから嘘じゃありません。
前半の暴走具合とどう折り合い付けるか……でこそこそ悩み中ですが、
次はなるべき近いうちに投下できれば、と。関係ないですが
今月のメガプラスの中島センセの漫画にロマンティックが止まりません。
>>389 エピローグとかはもう頭にあるんですが其処までが勝負ですね……。
>>390 ま、まだまだ駆け出しの僕なんぞにそんなお言葉を。゚(゚´Д`゚)゚。
とにかく、有難うございます! 正直、いろいろ脳内補完に
苦心しましたがそう言って貰えると安心します。魂狩りファンは
熱心な方が多く、どれだけ期待に添えられるかガクブルしてますが、
やれるだけ、少なくとも自身の納得いくものにできればと、そう思います。
>>391 スンマセンスンマセン次こそは(;´Д`)
おおーーーーーーー!!!!!!!
待ちに待ってついに続きが来ましたーーーーーーーーーーー!!!!!
ハァハァしてーorz
NEXTに期待
419 :
名無しさん@ピンキー:04/12/20 10:27:49 ID:0MlJvqeg
ひとまず保守age
ageる必要無いから…
421 :
名無しさん@ピンキー:04/12/21 18:16:48 ID:G969tvAs
ここは森の奥・・・ふたりのギャングは馬車をまちぶせていた!
「来たぞぬかねな!手を上げろ!騒ぐんじゃない!
外人の若造はどこだ?クロウにいくはずだろ。」
「が・・・が・・・が・・・」
「いっしょだってことはわかってんだ。馬車を調べろスロブ!」
「わ・・・わ・・・わ・・・」
「ク・・・ク・・・ク・・・」
「フン、こいつ怖くて喋れねえのか。」
「ち・・・ち・・・ちがう・・・わ・・・わ・・・わたし・・・」
「おい誰もいないぞ。シロフ!」
「!」
「何処へ行った?いわねえかよ!」
「い・・・い・・・言おうと・・・し・・・しているのに・・・あ・・・あ・・・あんたが
・・・い・・・い・・・言わせない・・・から・・・も・・・も・・・もし・・・も・・・し・・・。」
「こいつ、何がもしもしだ電話掛けてんじゃねえぞ!」
「ク・・・クロ・・・ンヌのや・・・や・・・宿に・・・。」
「さっさとしゃべりやがれ!」
「車の音だ!隠れろ!」
「い・・・い・・・いたら・・・。」
「声出したり、ちょっとでもおかしなまねしてみやがれズドンとおみまいするぞ。」
「は・・・は・・・は・・・話を・・・き・・・き・・・。」
車が通り、百姓が車を指す。
「いった・・・戻ろう。」
ふたりは車が去るのを待ち、彼(百姓)のほうに戻ってきた。
「が・・・が・・・が・・・外・・・人の・・・わ・・・わ・・・わ・・・若・・・者は・・・。」
「えーいなんだってんだよこのヤロー!」
「い・・・今・・・と・・・と・・・通り・・・すぎ・・・過ぎた・・・く・・・車に・・・。」
「!!」
誤爆?
保守る。
小麦本コミケで先行販売しないんかな。まあ俺は逝けないけんど
425 :
名無しさん@ピンキー:04/12/31 01:08:14 ID:yc5j5QQj
上昇
ムギゲーム通販しないかなぁ。
神は何処に…保守
遅れましたがおまいら様明けましておめでとう御座います。
いやね、まさか新年早々規制の憂き目をみるとは……(;´Д`)
保守を兼ねて続きいきます。待たせてしまってスマソです。
ーーとさっっ。
その華奢な躯に相応しい音が弾ける。一寸した軋みを立て、ベッドは岬真夜を受け止める。
京介はそんな音まで、愛おしかった。音までも生きているから。
「真夜さんーーーーーーーー綺麗だ」
「………………………………」
真夜は、焦れたように俯く。そこからでも頬を差す紅潮の彩(いろ)は隠しきれない。
そんな真夜を、全身をーーーーシーツにはらりとなる髪の毛を、端整な貌を、緩やかな呼吸に上下する豊かな双丘を、折れそうな腰を、
すらりとした手足をーーーー見つめる。眼に焼き付けるように、刻み込むように。いつでも投影できるように。
目ざとい京介はこの空間を取り巻く空気の差異に気付いていた。さっきまでとは、京介が京介を呼び起こす前までとは決定的に違うのだ。
『仮面』を脱ぎ捨て、代わりに纏った張りつめた糸が断ち切られた果ての爆発。そういった類が一切合切無くなっていることに。
これは、とても大事なことだ。
「もう一度、言うよ。真夜さん、綺麗だ」
「もう、莫迦……………!」
真夜の今はきっと真っ白なのだ。彼と同じくらいに。何の縛りも澱みも霞みもないのだ。
曇り一つ無い青天のように、何もかもが剥き出しなのだ。魂の在りようまで見透かすことが出来るような。
まるで、憑き物が落ちたような。
「いいよ、莫迦で。じゃあずっと言い続けてあげるよ。何とかの一つ覚えってよく言うじゃない」
と、いつのまにシャツに隠れてしまった柔らかな胸に手を伸ばす。こんなもの邪魔だと、薄皮を剥ぐようにめくりあげ、白い生乳を。
「ーー特にこの大きな胸なんか、僕をどうにかしたいとしか思えない」
ーー実際、一度はどうにかされかかったわけなんだけれどもーーと京介は内心苦笑しながら考える。
……だから、それまでの二人の立場と入れ替わってしまっているのだろうか。主導権はぶら下がり、一転、僕の手元へ。
それは、これから直ぐにでも証されるだろう。
「そ、そんなの知らなっ………ひゃうぅッーー!?」
「真夜さんっ?」
掌が右の胸に触れた瞬間、羞恥に軽く身をよじらせてしまう。京介の手の感触がどうこうではなく、ただシンプルに、そうされるのが。
「な、何でもッ! 何でもないのッ! 何でもないか、ら……京介くんの好きなように、して」
果たしてちっとも何でもなくはなかった。
…なに、今の……? いまさら。
「ん、んンーー!? はっ、うっ……」
ま、また……っ? なんで……!
我に返り、真夜は拒もうとする自分を御する。
躯だけではない、心そのものも逃れようとしていることに気付き、慄然とする。
「真夜さんの胸も、やっぱり綺麗だ、それに、信じられないくらいに柔らかくて、これがーー」
ふにふにした手つきで乳房を揉み込み、徐々に力を強めていく。
「んあッ! はぁっ、い、いきなり……あーーや、んッーー!」
下方から鷲づかむように握り込み、互い違いに揺り動かしてみる。
その左右につきたての餅のような乳肉が蠢き、踊る様をより堪能するために京介は乳の間に顔を埋める。
「いきなりじゃ、駄目……?」
「だっーー駄目……駄目じゃないッ! はっ……う、ん……っ」
そうだ。嬉しいに決まってる。現に京介の手にゆだねれば、ほらこんなに気持ちいい。
不器用な手つきで揉みし抱かれているだけなのに、二つの房からビリビリとした痺れが血流のように躯全体を循環していくのだ。
「ふぁあっ! んぁッはーー! き、きょうすけくん……ぅ、んーー! ん、あっ! はくっ」
「真夜さんは死人なんかじゃないッ…! この胸の暖かさは、手触りは、紛れもなく、生きている人の温もりだ。
手から真夜さんの鼓動が沢山伝わってきて、だから、僕は……ーー」
握力を強め、乳房の感触をいっぱいに感じる。指の間から余った肉がはみ出し、柔肉を味わうようにゆっくりと動かしたかと思えば欲望のままに引っ張り、
自分の顔を挟むように両手で擦りつけ、ぷにぷにと柔らかくて暖かな女の感触を味わう。そしてその間も、
ーーぴくんっ!
「ン……ふぅっ……はぅ、うっーー!」
執拗な柔肉遊戯を止めることはない。今までと比べると明らかに乱暴なものとなり、胸から伝わる痛みにも似た刺激が真夜を断続的に貫く。
ぐにゅぐにゅと音ならぬ音を立てそうなほどに、京介は恋人のこれ見よがしなバストが自分の手に指に従順なのをいいことに好き勝手に弄くる。
未だ汗と己の残滓が拭い切れてないがそんなこと、構うものか。路傍の石ころのように些末なこと。
「あ…はぁっ…! あぁっ、んぅっ、くぁっーーは……っ!」
ど、どうして……どうして胸だけで、こんな……! か、身体が、びくびくってーー!
人差し指が乳肉から離れ、その頂にある突起をさすると、それだけで。
「ひあっっ!」
視界が白くなる。それを合図に。
「凄いな。真夜さんの乳首……こんな固くなってて。ちょっと、びっくりだ」
ギュッと、両乳首をドアノブを捻るようにつまみ上げ、引っ張り上げてみる。
「ひっ、は…あっあっ!!」
無論痛みもあるがそれ以上の甘く心地良い痺れが駆けめぐり、ぞくぞくさせる。
「だ、だめ……そんな、ひ、引っ張ったら……! ひぅんッーーくっ!」
京介の貌が谷間に押し入り、そのまま握りつぶし、滅茶苦茶に両乳をこね回す。こんな魅力的な塊が、自分の手でグニャグニャに何処までも淫らに歪んで、
握り潰せて、そんなことで心にゾクッと来るぐらいにあの独特の、鼻にかかる小悪魔的なハスキーボイスで艶めいてくれるのが狂おしく、たまらないのだ。
神経という神経が、総毛立って、昂(たか)ぶる。
ーーにゅむ、ぐにゅッ! にゅむっ……。
「ーーこ、んなーーむ、胸ばっかり……あっ! ん、ぅくうっっ!おねがい、もっと、もっと優しくっーーうぁ! あ……ふ……っ!」
あまりに烈しく揉みしだくものだから、胸の間にあるロザリオのチェーンがバブルスライムのように不定型に歪めく乳肉に弾かれ、流され、メタリックにざわめく。
ぬるぬるとするがそれ以上にゴムのような弾力感と人肌ならではの暖かさ、なのに固く張った指の間の乳首の感触に思わず夢中だ。
「……真夜さんのムネ、最高だ……僕の手に、ぴったりと吸い付いて、張りついて、……こんなので挟まれたら、そりゃ……」
京介の吐息も不安定となる。余剰した昂奮が、外に放熱されているのを真夜は見逃さなかった。
は、恥ずかしい……! ーー『恥ずかしい』? 恥ずかしいなんて思ったの、私……ッ!
違う! そんなわけ、あるものかーー!
あたしは!
京介の両手を強引に押しとどめ、見つめ返す。そして、焦りと羞恥から、目つきはとろんと妖しく色めいて。けど。
「ーー! 真夜さん……?」
ふふっーーそっか、京介くんもーーーー!
「くすっ……やっぱり京介くんって…おっぱい、好きだったんだね……もう、そんなに赤ちゃんみたいにがっついてーー!
いつもの京介君らしく、ないよ……?」
あたしが、京介くんを気持ちよくするんだから……あたしが……! あたしが、いつだって『王子様』を……。
挑発の言葉も震えて、もはや虚勢ですらないことは明らかだったけど、彼は容易く肯定する。
「うん、そうかも」
京介の貌が再び沈み込み、歯が乳首を軽く噛んでみる。こりっとした歯触りが心地良い。
「えっーーーーはあぁっっ!!」
途端にコレまでとは比較にならないほどの電流が迸り、四肢をのたうたせてしまう。
立場は、依然として逆転したまま回復の兆しは見えないまま。
「さっきの、僕のが真夜さんの胸に挟まれた時のあの柔らかさが忘れなくてーーそれで……あんなに、
頭の中が真っ白になるくらい気持ちいいなんて思わなかったから、真夜さんに言われて、
ああ、そうなんだってーーその、正直新しい自分にめざめたっていうか」
砂時計はひっくり返されたまま、砂は静かに流れ落ちるのみ。
……そのまま、口に含ませ、吸う。
「んんッッ! あ……あたしの、せい、なの……?」
「うん、真夜さんのせい。真夜さんのおかげ」
更に強く吸引する。口をすぼませ、音を立てるくらいにきつく。
「ふうっっんーー!! ひっ、ん……く…す、吸っちゃ……あ、あぁッ!! だ、ダメっ、舌で、転がしたりしちゃ、あぁッ……!!」
「だけどこれって真夜さんの胸限定なのかもーーだって、こんなに大きいし、形も綺麗だし……なにより、」
もう片方の乳を寄せ、くびりあげ、文字通り二つの筒が天を向くようにし、指でしっかりと支えられ平行にツンと上向いた両乳首を交互に今度は舌で転がす。
歯で軽く摘み、引っ張るのも織り交ぜ、時には真ん中に引っ張って両方一気に口に含み、吸い上げる。
「ひぅうっ! あ、あんッ! んぁ……はッ……! うあぁ、き、きょうすけくん、も、もう、あ、あたし、だめ、赦しーー!! ん、んんッ! ひぁッ! はぁ、くは、んあぁあぁ!!」
こ、このままじゃ、あたしーーまたむ、胸だけで、い、いぃ、イッーーーー!!
「なによりも、大好きな真夜さんの一部というだけで、僕はーー」 しかし舌の舞台は真夜を絶頂寸前まで導いた偏執的な乳愛撫から、
「ーーんぁ……あぁ、はー、はーっ……き、京介くん……ーー?」
おもむろにYシャツをどうにか止めていた一つだけのボタンが外され、乱れた呼吸に上下する真っ白なお腹が、真夜のへそが露わになり、すかさず舌が這う。
「ひゃーー!? はぅっ、んっっ!? そ、そんな、とこ……!」
「お返しだよ、真夜さん」
つ〜ッと舌がきめ細やかな肌を伝い滑り、ぬめり舞い、独特のぞくぞくする感覚が背中から腰にかけて迸り、手足が引きつってしまう。
ぶるぶるとした腰の痙攣までも舌に伝わってくる。
「お、お返しって……ぅんっんッーー!? く、くすぐったーー! くぅ、う、ん、んん〜〜……っっ!」
ささやかなへその穴までも舌が侵入し、なだらかな、細身ながら適度な脂ののったお腹から、そのまま、下へ下へ。
目指すところ真夜の一点に向かって。その意味を、彼女はとてもよく識っていた。
「ーーあ! だ、だめ、そ、そこはぁっ……!?」
先走って脚を閉じるけども。
「却下」
「きゃっーー」
すべすべしっとり太股に手がかかり、こじ開け、付け根の其処へと到着する。
この立派な脚線美の張りの溢れる手触りを愉しむのも悪くはないが。そんな今や、いわば『真夜さんフェチ』と化してしまった京介のお目当ては。
「あ……あ……あぁ……!」
視線と、唾と空気を嚥下する微かな音が響き、厭でも見られていると自覚させられ、背筋は震えるは、
声にならない声が肺腔の空気と一緒にだだ漏れだわで大変だ。それは、少し前までは一刻も早く待ち遠しかったのに、
大変なことなど無かったのに。
「初めてまともに見たけどーーここも綺麗。うん、思った通りだーー真夜さんのココ、もうこんなにとろとろになってて、僕を欲しがってる」
「や、やあ……そんな風に言わない、で……!」
も、もう駄目……は、恥ずかしすぎるよ……! あ、あたし、本当にどうしてしまったのーー?
思わず、顔を両手で覆ってしまう。ピンクに煌めく濡れた秘唇を隠すかのように。そんなことをしても見られっぱなしなのに。
「いやあ……あぁっ!」
それに耐えられなくて、身体が後じさってしまう。だけど、京介は蛇のように執拗で、ねちっこくどこまでも。
「大丈夫だよ、此処も、可愛がってあげるから」
ーーぬちゅっ!
直後の水音も、よもや自分から発せられたなんて気づけないほど。そして、かき回されて、初めて。
「んぁっ! ん、はっ……! あ……!! あ! ぁん、き、京介く、ぅんんんンっっ!!」
人差し指が、まるで違う生き物のように膣内で暴れ回る。ちゅくちゅくとした水音を立て、そのたびに、
「……いっぱい、掻きだされてるね、真夜さんのが。僕を、その唇や胸で気持ちよくしてくれてた時から、これだけいっぱい濡らして、
なのにきゅうきゅうに指に吸い付いてきて、囓られてるみたいだ。イヤなんて拒んでおきながら、ココはちっとも僕の指を離そうともしないね」
「い、いやぁ……! 京介くんのっ、い、意地悪っ……!」
そんな言葉も今はそよ風のようにすがすがしく。思わず、本当に意地悪なんかしたくなってくるものだ。そんなわけで、京介は膣奥への指を増やしてみる。
理科の実験のようにどんな反応示すか興味深いから。
ーーにちゅ、くちゅくちゅ、ちゅくっ………。
「ふ、あ! ひ、んんッうっ! んぁあ、あひっ! あぁあぁ!! そ、そんな、いっぱい、あ、はぁ、んぁう、ゆび、ふ、増やさないでっっーーー!
ふやさなぁあぁッ! あ、あぁぁぁあぁぁっっ!?」
中指、薬指……と、探求心のままに増やしていく。一本一本突っ込む毎に腰や背筋がぶるるるッッ!
と電動バイブのスイッチ切り替えのように振動を強くし、嬌声が高まっていく。
「ぁんっ! んんんッッ……ひっぐーー! き、京介く、ん、や、やめっ! おねがい、も、もぉやめーー!? あ、あたし、いぃーー!!」
「真夜さん、もしかして、怖いのーー? さっきはあんなに、僕のことを、烈しく求めていたのに」
言葉は冷静ながらも、指が休まる気配はない。寧ろ指だけが不気味に躍動し、真夜の中を踊る。
「だ、だって……だってだってーー!! んあっ、き、京介くんから、……なんて! くふぅっ! 京介くんに求められてるってーー!!
お、思っただけで、ふぁあ!? あ、あたし、あたしぃッッーー!!」
ーーやっぱり、そうだ。
京介は唇の端だけで笑む。同時に、右手の指にスパートを掛ける。
「あッ…!! ひあっあぁ、ああぁぁ!? あふ、きょ、京介くん、京介くんッッ!! きょうすけぇッーーーーだ、ダメぇッッッ!!」
恐怖に耐えきれなくて京介を退かしてしまう。
「あっ、えっ……えーー?」
自分の手を見返す。今、何をしてしまったのかと。
うって変わって沈黙のさざ波が寄せては返す。
「真夜さんーー」
「や、やだ……あたし………」
「ーーー!!」
京介の身体が、自分から離れようとした。真夜には、そう見えた。
「京介くんっっっ!!」
「わッッ!?」
「い、厭ぁっっ! 京介くん、きょうすけくん、あたしから離れちゃイヤぁ!!
だめ、離れないで、何処にも行かないであたしをまた一人にしないでおねがいッッ!!!」
蜘蛛の糸に縋りつく亡者のように、烈しく京介にしがみつく。
………震えてる。
『可愛い』。恥ずべき事だが、こんな不安定気味な真夜でさえも可愛いと感じてしまった。でも…。
「……ご、ごめんなさい……だけど、ねえ、だけどあたし、もう解らないのーーこんなに京介くんのこと大好きなのに、
かーー身体がちっとも言うこと聞かなくって……うぅっーーくっ……ね、ねぇ、京介くん、あ、あたしどうしたら……!」
「真夜さんは真夜さんのままでいいんだよ」
真夜を力強く抱きしめ、今の言葉を反芻する。
そうだ。これが、これが本当の。
「僕の方から真夜さんを求めるのは、初めてだったね」
「……………………」
ーー『岬真夜』なんだ。
混じりっけのない、身も心も生まれたまま。この部屋でーー違う。庭園でーー違う。
あの岩山での時かーーいや、それも。
「そうだ。初めて出逢った時からーーーー」
彼女は彼を求めてばかりで、彼を満たそうとばかり考えていた。愛そう、愛そうとするばかりで、逆にそれが彼女を曇らせていたと言える。
けど今はそんな殻は木っ端微塵で、鎧(よろ)うものなど何もない。何も。
「ーーいままでは、ずっと真夜さんの方からだったからーー僕にずっと、縋りついてくるしかなかったから………ねぇ、真夜さん。
今度は僕に、今だけでもいいから、任せてくれないかな? もう、僕を求めなくていい。
僕が求めるから。安心して欲しいんだーー僕の、『お姫様』」
真夜は一瞬だけ目を大きく見開く。
「それとも、こんな僕じゃあ不安かな、やっぱり」
「ううん……! ううん……ッ」
腕の中で、真夜は京介を見上げ、首を横に振り。
と、真夜は黙って目を瞑る。
そうよ。だって京介くんは私の『王子様』。いつだって、あたしを護ってくれるーー。
思えば、自分が一番安心できる場所は、いつでも此処だった。この腕の中だった。
あの時ーー二人の魔法少女によって地球が救われ、気がついた京介に抱きしめて貰った時から、
何万年も生きてきてこれほど満ち足りた瞬間もなかった。そうか。そんな、自分も。
京介くんにとって『お姫様』なんだーーー。
「京介くん」
「なに?」
「此処が、あたしの居場所なんだね……ねえ、あたし、もっと、もっと京介くんに相応しいお姫様になれるよう、頑張るから、
これからも、あたしの隣に、ずっと、ずっと……!」
再び、真夜の身体はベッドに沈んだと思う間もなく、京介はただ、キスで答えるしか術はなかった。
「んッーー!? むっ……!」
久しぶりに味わう唇の感触。たった数時間前のことなのに、何年も空いたように感じられて、不意のキスでも彼女は積極的に舌を絡ませる。
心が通じあってするキスは、何と美味なことか。およそこの世に存在するどんなものよりも甘美で、甘露だ。
「ぁんーーくちっ、ちゅく、ちゅぷ……あふっ、うん、ンーー♪ にゅふ、あ、ふぁぅ、あむぁっ、京介くんっ、京介くんっ!
ーーちぷ、ふぅっ、くちゅくちゅ、ぁむ、ちゅぷ、はぷぁっーーー」
円舞のように互いの舌が舞い踊り、コンチェルトのように重なり合い、唾液が混ざり合う。程なくして、二つの唇は硝子の橋を繋ぐ。
「あ……ふぁ……きょうすけくんーーはぁ、はぁあ……もっと、もっと……ぉ、京介くんの唇の感触、すき………♪」
「真夜さんーー……」
名残惜しむように絶え絶えな吐息が飛び交う。
「そろそろ……いくよーーーーぼくのお姫様」
真夜にのしかかり、すっかり滾った自身を秘唇へとあてがう。はやる気持ちを何とか抑え、彼女に確認を求める。
「あ………うんーーいいよ……」
ーーもっと、いっぱいキスしてたかったけど。
それ以上に。夢を。二人だけの夜を叶えたかった。それからでも遅くはない。
寧ろ、その方が。
「……来てーーー私の、王子様……!」
京介を迎え入れようと、両手を広げた直後、
「んンッーーひぃっ、あ!? あ、ぁあぁぁあ゛ぁあ゛ッッ!!!」
遂に京介の腰は落とされ、真夜と連結する。ぷちゅぷちゅ……と湿り気を帯びた音を立て、広げられつつどうにか京介の男根は彼女の中に埋まる。
巨大な異物が無理矢理に押し入って、其処を中心に体が真っ二つに裂かれそうな感覚に顔を歪ませるも、その細腕は京介の首を引き込み、命綱よろしく決して離そうとしない。
腕から伝わってくる震えと、真夜の歯を食いしばるさまに京介は二の足を踏むが、
「〜〜〜〜ッッ!!」、
「い、いいかな……? 動くよ……」
「……!! ……!!」
今度は返事もなく頷くばかりだけど、京介もペニスぜんぶをキツく締め付ける感触に我慢は難しく、気がつけば腰を打ち付けていた。
「ーーんんぁあ゛ッッ!!」
「ま、真夜さんっ?」
嬌声とはおよそ対極にあろう苦悶に京介は我に返る。
「ーーだッ! 大丈夫よ、大丈夫……ッ! さ、さぁ、京介くんの思うままに、動い、てっーー! いっしょに、気持ちよくなろ……?」
と、首を引き寄せる。
「う、うん」
何処か釈然としないものを感じながらも、京介は行為に没頭する。 さすが事前にあれだけ濡らしていただけあって、良く音を立てる。
京介の平均以上の巨根をスムーズに呑み込み、滑りを豊かにしてくれる。
なのに。
「ぅんッ! く……ぅあ、ンッーーつ、うぅッッ!! あっ……んくっーーひっ、ぐッ……!」
「……!? ま、真夜さ……ッ!」
「止めないでッ! はぁーーはぁーーつ、続けて……き、京介くんは、気持ちよくない、の……?」
むう。描いてる俺自身、
「おまいらいい加減合体しる!」って感じなんですがどうしても、
どうしても趣味の方が先走ってしまうorz
構成上、乳弄りのシーンはもう少し減らした方が良いと頭では解ってるんですが……。
ええと、次回はクライマックスになるかと思われます。けど、最近仕事がどうにも忙しいので
投下はまたやや遅れるかと。もう少ししたら落ち着くと思いますので。
しかし本番ってやっぱ難しい……特に今回のような感じは。
あとまじかるカナン見て思ったんですが小麦のTV版も見てみたかったなぁ。
近所にレンタルが無くて、コミック版と小説版とゲーム版しか
持ってないんですが、そんな私はダメ人間でしょうか?
445 :
名無しさん@ピンキー:05/01/14 21:37:21 ID:EYnXYLEl
GJ!!
もう乳描写がエロくてエロくてたまらんよ(´∀`)ノ
保守
447 :
名無しさん@ピンキー:05/01/18 01:07:58 ID:xnh5qSyO
GJ
一つアドバイス。
ダッシュって入れて変換してみ。
「だっしゅ」より「よこ」の方が簡単な罠。
ちなみに自分の先代のPCは「だっしゅ」でも「よこ」でも─が変換できなかったけどね
-(マイナス)でも可
期待ほっしゅ
>>444 1と2はマスト。それ以降はお好みで(特におぺ1)。
俺は4は見て欲しいな。5は途中までは良かったんだけど。
完結まであとどれくらいですか?
.まだイイ感じに仕上がらないのでここで一寸レスを。
麻雀ゲーム通販決定したらしいですねぇ。コミケ忙しくて逝けなかった分
有り難い……。
>>447 所謂“─”がでないのでーで代用してたんですが
(先代機種はでましたが)、ダッシュで出たんですね……
アドバイスthxです。。
因みにうちのは「よこ」だと変換できない罠。
>>445 ありがとう御座います!
正直「おまいらダンクーガの初合体か!」と思ってしまいましたが(;´Д`)
それでも乳の魔力には抗えません。
>>452 あと二十レス前後ではないか、と。エピローグとはまた別の
番外編的な部分(予定)も合わせると丁度そんな感じです。それまで
お付き合い頂ければ、これ幸いです。
ホシュ
さらにホッシュ
小麦大全集買った。小麦のエロ同人出してる人もイラ描いててワロタ。
なにげに公認なのかしら。ぶるまほげろー漫画なんてもう・・。
補習
そして誰もいなくなった ホシュ
まだ俺がいるぜ! (・∀・)ホシュ
オペ2まだかなorz
まあ作品投下もネタも無い時はどこもかしこもこんなもんさぁ。
しかしSSスレの場合、スレ主が職人やる方が長持ちするもんだね。
自分は別の所で書いてるが、もうちょつと動いてるがなぁ…
>>462 そんなもんかねー。
気が向いたら、ここでもなんか書いてくれ。
何とかして小麦分を補給せねば・・。
捕手
ホシュるぜ
いくらなんでも保守しすぎじゃないか?
保守するのは週1位でいんじゃないか?
保守だらけになっちまうょ
467 :
名無しさん@ピンキー:05/02/08 08:57:50 ID:ngbqtrnn
期待age
469 :
名無しさん@ピンキー:05/02/09 08:48:57 ID:FqMFHrVh
からあげ
期待して待ってますよ
とりあえず1季くらいは
人居るかな(´・ω・`)
例によって例の如く、またしても予定P数超過してしまったので、
二回に分けて投下しますですよ。つってもまだ結末の部分が出来上がってませんが
(;´Д`)
>>442より続き
「そうじゃないけど……」
「な、なら、続け、なさいよ……っ! いまさら何遠慮なんか、してるのよ
……京介くんがイヤだって言うなら、あたしが――!
くぅ、ぅぁッ、ん、い、い、痛ぁッ! つ、ぅう、んん〜〜ッ!」
――こ、これは。
「いま、痛いって」
「い、痛くない! 痛くないよっ! 無いってば! なに言ってんのよ、だ、誰が一体、そんなこと……」
一瞬だけ我に返ったようだが直ぐに取り繕い、
「だから痛くなんか、無いって言ってるでしょ………! ほら、よく見て、ね、こ、この通り…っ!
く――う、んッ――」
またも自分から動こうとする。冷静になって初めて解ったが腰使い一つにしたってぎこちない。
正直言って、その異性を誘わずにはいられない肢体にYシャツ一枚という壮絶な出で立ちからはほど遠い拙さだ。
そのミスマッチぶりが益々もって疑念を際だたせていく。
「ぅあッ――んんッッ!!」
「ま、真夜さん、もういいからッ――!」
唇噛み締め、目を閉じて苦悶する姿はみてて辛い。
慌てて腰を上げるが、
「あ――! ちょ、ちょっと、まっ――抜いちゃダメェッッ!!」
「のわッッ!?」
あろうことか真夜はその長い生足で京介の腰を挟み込み、引き込んでしまった。
が、その反動で屹立は真夜の中により深々と突き刺さってしまう。
「んんうッッ!!」
閉じた瞼から涙がにじむ。
「う――く……! ま、真夜さ……!」
対照的な悦楽に眉根を思わず寄せる。
「だ、ダメよ、ダメ! ダメ、ぜったいダメなんだから……! なにがあっても京介くんを離さないんだからッ!
――う……く…うぅッーー! こ、こんなッーーあぁ!」
対する京介はいきなり腰にかかってきた加重と挿入を深めてしまったことに戸惑うばかり。
しかも、ほんの一寸でも引き離そうとすればがっちり組まれた両脚が腰を締め付け、ぐいぐい引っ張られるのだ。
その所為で、二人を繋ぐ場所からは止めどなく紅いモノが後から後から蜜汁混じりに溢れ伝い純白のシーツを淡く染めていく。
「――なに……やってるの?」
足に手を掛け、身じろぎする京介を彼女は見逃しはしない。更に下肢に力を込め、京介の腰を挟み込む。
「駄目よ、どう足掻いたって無駄よ、京介くんが動いてくれない限りあたしの脚は何があっても外れない――!
どうせ抜くんでしょ? せっかくあたしの膣内(なか)京介くんのでいっぱいになってるのに、そんな勿体ないことさせると思うの……!」
「だ、だけど――これじゃあ真夜さんが……くッ――!?」
「ぐ……んンッ――こらっ、ダメ、て言ってるでしょ……! うぁ、はっ――!」
きゅうぅうぅ、と膣に締め付けられる。痛いだろうに、更に隙間を無くそうとしているのだ。互いの距離を少しでも縮めたいのだ。ほんの一ミリの空間たりとも赦せないのだ。
そんな京介にあるのはペニスを捻り切らんばかりの、今にも呻いてしまうのを堪えるのがやっとの、腰を引きずり込む誘惑だが、
真夜には銀光発する刃物が肉に滑り込んできたような、熱く灼ける鋭い痛みーーだけど、それでも。
それでも、真夜は首を振って懇願するしかなかった。
「いや――京介くん抜いちゃ、いやぁ……! お願いだから、止めないで――せっかく、せっかく、あたしたち、こうして………」
途中から、涙声に。それは痛みからではない。そんなものよりもっと根深いものだ。
「あたし、決めたんだから……京介くんのコトもう二度と離したりしない、もう離さないって決めたんだからぁ――! だ、だからね?
あたしの躯で、何時までも深く京介くんを繋ぎ止めるの。あたしので京介くんのを奥までくわえ込んで離さないの――だってそうしないと、
あたしは、あなたのものになれない、でしょ……!」
「そ、そんなことは――!」
「あたしね。気付いたことがあるの」
真夜は止まらない。一方的に京介を制し、
「……あたし、『あたしを一人にした』って貴方を責めた――あなたを待ってる時から、
ずっと責め続けたけど本当は…本当はね……それはあたしの方。心の奥でそれに気付くのが怖くて、
あたし、長い間逃げてた――あたしの方から手放したのに――あんなにたくさん、悲しませてしまったのに……ひぅ! あ、ぐッ、んっ、くぁあ!! あ゛あ゛ッ!」
のたうつように上体が跳ね、苦悶を上げる。裂けて、広がっていく。何かが真夜の中から生まれ出てきそうな痛みが、
生々しい紅さを伴い秘裂は京介の男根を丸ごと呑み込んでいく。その間も、上肢と分離したかのように下肢は京介を固く抱き込んで
、結ばれた両脚をさほどもほどく気配を見せない。そうすれば彼と結ばれるものと信じて。
「こんなっ……こんな痛みなんかっ……はっ、う、くぁーー!」
最後の、障害……! あたしと京介くんの今を邪魔する、最後の……!!
これは、最後の通過儀礼なのだ。これが終われば、自分は、自分はこれで――――いわば、
破瓜はその為の血の儀式なのだ。
――血は魂の通貨。命の銀貨。
この瞬間、真夜はこの上ないほど神聖な想いに浸っていた。目の前の伊達京介への、
信仰にも似た思慕に駆り立てられて。
――あたしが居なくならなければ京介くんは……。
総ての痛みを背負うことなんてなかったのに。
――あたしがもっと強く繋ぎ止めていたら京介くんは……。
総ての悲劇を背負うことなんてなかったのに。
「違うッ! 違うそうじゃない、真夜さん、それは僕が、どうしようもないからあなたを助けられッ――!」
「違わないッ!! こ、こればかりは、あたし……! ――――からッ、だから今度はなにが何でも! 京介くんを離しはしない――!!
もう離れない! あたし、もう何処にも行かない! 絶対、絶対絶対約束なんだから……!! やっと、あたしやっと……“あたし”になれたのに……!」
涙目で笑む。けれど痛みを堪えているためか、それはとても弱々しく、切ない。
「“あたしに”……なれた……?」
真夜は首肯する。今一度貌を上げると、止めどなく紅いものが頬を伝う。
「あたし、わかってた。わかってたの――いつかあたし達、こうなれるって――このあたしを……真夜を、完全な存在にしてくれるって!
だ、から、あたしはね、今からあたしの全てを京介くんに捧げるのよ。あたしの血と、肉も、霊魂までもなにもかも――あなただけがあたしを傷つけて、
消せない印を刻むの……そうよ、これで、本当の意味であたしは、ぜんぶあなただけのものになれたのよ……今も、そしてこれからも、何処までだって、一緒よ…………!」
――まただ。この微笑み。あまりにも透き通っているが故に時に京介の心に強烈に突き刺さる、心からの笑顔。
「好きよ、京介くん。好き。そして、ありがとう……」
「あ……う――――あ……ッ!」
彼がいつだって欲して止まなかったものそれが、皮肉にも最後の均衡を突き崩していく。
「あたし、嬉しくて仕方ないの。本当に、色々あったけど……やっと京介くんだけの、“岬真夜”に、なれたんだから……!!」
――もう、駄目だ。駄目駄目だ。
「そんなの、そんなの――――僕だって!!」
「―――ひあうぅッッ!!?」
京介の腰がおもむろに突き出される。
ーーじゅぷ! ずッ! ずじゅッ! にゅぢゅッーーーー
「んあ゛っ! ひィッ、あッッ!! き、きょうーーんあぁ! ひあ! きょうすけッ……! あッ、ああぁあ!!
くはぁあっ! い、痛ぁッ! いたいよっ、ひぁ、んっ、ぐ……! んくぁッ! いぁ、す、すご――!?」
――僕だって…………!!
「夢が、叶ったんだ……っ!」
火蓋が切られた腰は、膣を想う様にかき分ける京介自身は、真夜の中を直走る。奔る。疾る。心の鍵を壊して、真の夜を駆け抜ける。
組まれた足はとうに解けていたがそんなこと京介は気付きもしない。だとしても、この行為は止まりはしない。
彼女によって灯された紫の炎は、ろうそくが燃え尽きるまで消えはしない。何しろ京介も初めてな故に女神の魅惑的な肢体に溺れるのを抑えきれないのだ。
だけど、言葉で伝わるならば、憎悪も戦いもありえない。
ましてや、この胸に篝火として灯された、熱い思いは。だから今は、この身体を不器用にぶつけるしか術はないのだ。
「僕は――! 僕はずっと……真夜さんと、一度こうしてみたかった! 一つになりたかった!」
「んあぁッッ!! あ、あぁ!! あ! んふあぁっ、あ…あたしも、あ、ぁあたしもぉっっ!! はあっうぅ! す、すご――い、い、いィ、いっぱいひぅあッ!? あ、んはぁ、あぁあ!!」
このやりとりは――いつかの既視感(デジャ・ヴ)。いや、もっと確かなものだ。輪郭までも見て取れるそれは二人の中の共通項。だけど今は、そんなことどうでもいい。
どうだって構わないのだ。
「――いっぱい! あ!! ぁあぁ、あたしの膣内(ナカ)、ぃい――いっぱい京介くんのッ! ひあっあ!! お、お○んちんで満たされてる――ひっぐ……! だっ! うあぁ、ダメ…ッ、太……すぎ――!
んゥ! ぅう、も! もっと、くはぁっ! ゆ、ゆっくりーー!?」
あーーれ……? あ、あたし、なんだか……ーー。
ズグズグと容赦なく突かれた秘部を中心とする苦痛に覆われていた脳裏に、ぼやけた心地よいモヤが生じる。
「だッ……駄目――だ…! 真夜さ、んの膣内、すごく――!!」
京介の下半身もまた、別個の意志が宿ったようにくわえ込む膣穴の中を烈しく上下する。腰を軋ませ、淡い紅を飛沫かせ、
火花散りそうなほどに、激しく小爆発めいた水音を立てて行き交う。
「ーーあ、あぁ!! んぁッあぁあ!! 、だ、だめェ、こ、壊れちゃ、ま、真夜のッーーんはあぁぁあぁッッ!? あっ、あァっっあ!! くぁッ、はっ!
ひあぁあぁッ! き、京介くんの、んあぁ! お、大きッ、大きすぎるよ、あ、あたしのお○んこ、も、もぅ裂けちゃうよぉォ!!」
――始めは小さな波紋のようにのように微かで脆弱だったが、次第にそれははっきりと知覚できるまでに、躯全体が別の感覚に染められるように、
「だって、止まらないんだッーー! 熱くて、烈しくうねって……なのに僕を、強く締め付けて…!! い、今にも――――!?」
「う、そ――んあッ!? ぁあぁあ! あふ、んくっ――ひぅあ、くぁあぁ、そンなぁ、あたし初めてなの――に、あたし、うぁ! はじめ――てだったのに、き、きょ!!
きょうすけのっで! あはぁあぁきもちいぃッッ!! ひッ――んぁ、ぁあぁ!! 京介の熱いのがいっぱいぃい入ってきて、真夜の膣内(ナカ)無理矢理広がっちゃ、ひろが…ひあうぅ!
んんッ!! そんな、そんな乱暴につつかないでぁあぁ!! あたし、あふ! 変になっちゃぁ、あぁああぁ!!?」
女神の神性が、処女性が跡形もなく犯され、引きちぎられ、裏返っていく。破壊し尽くされ、喪われたそれは、在るカタチに新生する。
「……やっ――ぱり……! べつに…隠さなくたって――」
「んあ!! あっあっふあぁっはぁッ!! しかたないじゃない、だッ――て、だって、あたし、んくぁっ! ああッッ! ひぅ、…さ、――さっきまで、あたし、あふぁあぁ!
京介くんを、食べちゃおうとしてたから――んくっ! あっんあ、お○んちん、滅茶苦茶にしたくて――!! はぁーっ、はぁーっ、と、とてもっ、ふゥ、ッん!
とても手慣れた、ものだった、でしょ――ひあっ!? ぁは、んうぁ!」
……確かに。だがそれでも尚、京介には理解(わか)っていた。
寧ろ、やはりそういうことか! と。
何もかも理解っていたからこそ、識りたいものがある。まだ、辿り着けていない深みがあるはずだ。深みが。その境地へ少しでも足を踏み入れようとして、
「――ま、真夜さ、んは――――!」
「んあ……? ひゃ――あ、んっ……!」
――真夜の左脚を両手で抱き抱えるように肩に乗せ、腰を倒す。そうすることでより屹立は深く埋め込まれ、根元と花弁が接し、
腰を叩き込むごとに真夜の重みが、反動まで京介自身から伝わってくる。
「ひっ! あぁっ! あん! くぅ、ふ、深ぁ……あはッ!?」
「真夜さんは、真夜さんはッ――! ただずっと…僕を待ち続けて、想像の中で……僕にしてみたかったことを、してくれただけ、
だから――雨みたいなキスしてくれたり、その、唇や胸で……――!」
――ぐぢゅッ! ずち、ずちゅ、ずっ、ずっ、にゅじゅッ……!
「んふぁッッ! あっ…んあっ!! ひぃっ、あ! そ、そぅなのォォ!! ぁあぁあ、あたし! あたし京介くんのコト想って、このベッドでいつもいやらしい妄想してぇ――くは、んぁあぁ!! お、オナニーして、ゆ、ゆび! ――指でぇっ!!
ぁん! ぁあぁあ! あは♪ 真夜のアソコお、奥までぇぐちゃぐちゅにかき回しながら、も――もし再会できたらッ! はーっ、はーっ、ずっと京介くんに、京介のお○んちんに色んなコトしてみたくて、
きょおすけのえっちな貌みたくて、す、すごくしてみたいことをんぁあはぁあっっ―――!!!」
二人の鼓動だけが夜明け前の部屋に響く懺悔室。雄と雌の快感の中で、真夜はただひたすらに、告白する。
女神は彼女にとって神にも等しい存在を前にして、蒼い髪を艶やかに振り乱して背徳にまみれ、ただひたすらに懺悔する。
奥の奥まで蹂躙する怒張というブラシに、膣内から遠く脳内の隅々まで淫らに洗われ治癒の淑女たる女神の仮面は愚か、物心ついた時から白馬の王子様を夢見た素性までもがかき乱され、
嬌声の中に吐露された言葉は普段の彼女からは考えられないほど猥雑に歪みきっていた。生まれて初めて味わう行為の快感が心を燃やし、彼女の秘密という秘密を余さず詳細にさらけ出していく。
「――き、気持ちよくてはぁはぁ喘ぐ声が、その太い喉元から漏れちゃうのが聴きたくって、くあ! 京介く、んのあったかぁい舌に舌を絡ませて、音を立てて吸って、んふぁ♪
たっぷりの唾液でくるんで、ふゥ! んんん――! その綺麗な貌には跡がつくぐらい、の、のーこーなキスをして、頬を掴んで、ひうあ! 愛してるから…溢れるぐらいたくさん――んふ゜ぅッ!?
あっは――ぁむぁ、んちゅぅ……ぁふ、ぅう、んゥ、くち、ちぷちゅぷ……かっ…はぁッ――♪ はぁ、はぁ……んはぁ、ねぇもっとキスして、い、いいよ……?
いっぱい……――、こ、この濡れたくちびるをぶつけるの――そうしてお○んちんがっ、あ――熱くて、あ、ぁん! どくどくって血管が脈打って、ふあぁ、ガチガチに固くなったらぁあッッ!!」
脈絡無いキスでも彼女の告白は止まらない。京介の唇に浸りながら淫靡な懺悔はテープ再生宜しく、吐息混じりに流れるまま。絶え間ない抽送がもたらす振動に天に座す三日月すら色褪せる細く
、たおやかな腰が弓なりにしなり、狭い膣口はさながら閉門しようかというように収縮し、限界まで硬化した肉の幹ですら食いちぎられそうだ。
気を抜けば、ともすれば奥に滾っている白いものを、欲望のままにぶちまけそうになりながらも、京介は尚問う。
「真夜さん、か……固くなったら――?」
とりわけ顔色を繕うのも忘れてはいない。何故なら未だ砂時計の砂は流れ続けているから。まだひっくり返すには早すぎる。
「――んは! んんぁあ、固くなったらしゃぶって! んあふっ――くちいっぱいに頬張って……ぴくぴく震えるのを喉で感じながら先っぽから根本まで舐め回して
、たくさん、えっちなことを言って京介くんを困らせながら、ぁあ! ひぅ、ぅうぁ゛! くちびるではむはむ擦って、ぁぅ、ン、あ! おっぱいで……おっぱいできつく挟んであげて締め付けたらぁ! あんん!
――し、白くって、どろどろしたのがどぷどぷ弾けて、精液でまみれたのまで指に絡め取ってから! くは! んぅッ! ふ、一滴残らず飲み干すの…くちのなかでっ! 胸の谷間でッ!
激しい射精にびくんびくんって痙攣するのを思い浮かべたところで、んぁっ! はあぁ♪ ぁ、あぁ、決まって、ソコで頭の中真っ白になって、いつも!! あはぁあッ! あたしいつもイッちゃうのぉォォッッ!!
んくゥっ! はぁあ! そ、そンなことばかり、んぁあ!! あたし、あ、たしはあぁあ!! いつも、か――考えて、たっ……!! あっ、んぁ! ぁん、ぅあぁぁあぁァッッッ!!!」
「は、ははは―――全く、女神様はいやらしいな……」
「ふぁ、あぁ、はぁあッ! んくぁあァッ!! ――き、嫌い? 京介くんはっ、こんないやらしい女のコ嫌い!? そ、れに……! 『女神』は、嫌――! き、京介くんだけはっ!
は、あ、あたしのコト『女神様』なんて呼ばないでっ! あ、あたしぃ、おねがぁ、い……お、『お姫様』って――!!」
悪さをして叱られた子供の目で、まっすぐ京介を見つめる。そんな眼で、見つめられては。
「ぁあ、はっ――あたし、こ…ンな――からッ!! や、やっとほんとぉの京介クンのっ、お、お○んちん目にした時――くはあぁ! あたしぃ、も、もぉ止まらなくて、
頭の中で思い描いたとおりに、い、いぃ、いっぱい尽くしたくて――!!! ゆ、赦して――んぁ…! あたし、京介くんの…お姫様……! どうか、よ、呼んで――は、んくっ――はぁんあぁぁっ!!」
「嫌いなわけ、無いじゃないかッ! 赦すもなにも――あ、あの真夜さんにそんな一面があったなんて…! それも、僕のために、僕なんかのことをこんなに……!
それで、あんなに気持ちよく……大好きだ、 僕の『お姫様』……――!!」
「う、嬉しい―――んふぁあぁっっ!! あ、あたしぃ、あなたが悦んでくれるなら、何処までも――き、きょうすけぇえェ!!」
「――僕もだ……それ、に――それにもう今は――僕が、真夜さんに、食べられてる……僕のが 千切られそうな、ぐらい――!!
包み込まれ――うっ、く……! で、でも僕は、ま、まだまだ、真夜さんのことが識りたいッ! もっと、真夜さんの全てを、僕に教えて――……!!」
「た、食べさせてぇッッ!! くぁう! もっと、真夜の、真夜の京介に餓えたお○んこの奥まで! はぁんンッ! ――し、子宮に届くぐらい深く!
た、食べちゃいたい――ねぇ京介、食べさせてぇェ!! ま、真夜をぜ、んぶあげるから……!! あたしのこと識りたいなら、隅から隅まで教えてあげるからッあぁ!!」
――ずじゅ!! ちゅぐ、ちゅぐちゅぐッ! じゅぶ、にゅぷ……!!
いつしか、真夜自ら悦んで腰を振っていた。止め処なく突き出される京介の腰とがシンクロし、100%から400%へ、お互い融け合って、境界線など見えないくらい混じり合って液体になるように、
京介は力一杯真夜の左脚抱え、歯を食いしばって真夜の中を踊る。同じ時を見つめて、二人を支えるベッドを破壊せんばかりにギシギシと揺らす。二人を繋ぐ、暖かくぬめる蜜汁に湿らされた肉棒は、
もう鮮血を絡めてはいない。あくまでも快楽だけで分泌されたモノが溢れ掻きだされているのだ。
「んは! ぁあ、こ、こんなッ――ひ、ぅあぁああぁあッッ! あたし、あたしヤケドしちゃ…!! んくっ! ぅ、あぅう! ふあ!! ――ぅあッ、熱いのがぁあ、あたしの膣内(なか)、くぅっんんンッ!
お、奥まで届いてェッ! ――うあぁあッ! ひぅあぁ当たるッ!! 当たるのぉッ!! 京介のが当たって――!! 先っぽが引っかかってんあぁはぁ!! た――耐えきれなくなッ、くひっ、あぁあ!!?」
いまや、女神から完全なる京介の性奴隷に堕した真夜はうわごとのような、独り言のような描写めいた嬌声を謳い上げ、スポットライトの中のヒロインたる自分の嬌態に酔いしれ一気に上り詰める。
破瓜の痛みと心のすれ違いはとうに消え、二人の中にあるのは完全な瞬間の一つ一つを堪能し、共に上り詰めること。それだけ。
吐息が、じゅぷじゅぷと往復するストロークが、ベッドの軋みが三位一体となって加速する。真夜に覆い被されとばかりに上半身が倒され
、体位は振り出しに戻る。断続的な振動に脚は振り乱され、突き上げられ左右の乳房が別個に踊る。両手をベッドにめり込ませる京介を、真夜は腕を背中に回し支える。
自分だってもう右も左も分からないのに、『彼が其処にいる』ことを確かめずにはいられないのだ。
「真夜さ……っ!? ご、ごめ――も、もう僕ッ――!!」
このままでは――と想い、腰を引き抜こうと足掻くが、
「うッ――あ……!?」
ぐい、と引っ張られ、ありったけの腕力を支えにただ、本能のままに腰を上下させる。
膣内に射精されるとかそう言う意識はもはや微塵もなく、ただ夢にまで見たモノに性器を激しく掻き回され、滅茶苦茶に掻き乱されるM的な快美感で
、一刻も早く達したいのだ。
もう少し、あと少し……と。
「き、京介ぇえェッッ!! んはぁあ!! ぁぅ、はッ――! ひああぁぅあぁ!! い…いイッッ!! いいィいぃッッ!!」
ビデオ・ダイアリーに自分の存在の希薄さと、京介と出逢えた歓びを綴るなど生まれつき自己演出に余念が無く、時にナルシストと取られさえする真夜だが
、今にして思えば京介をベッドに連れ込み奉仕した時も、狂ったふりをしたまま正気を保てたと言えるほど、たった一本の肉棒にこうまで洗脳される自分に陶酔しきっていた。
京介と言えばそんな情況も知る由なく、
まず――い……これじゃ……!
でも。
「――と、止められ、ない……――!!」
それどころか、絡みつきずりゅずりゅと締め付け蠢く蠱惑な膣壁に導かれるまま、放出の前触れとなる大量の先走りに潤滑され、意識が白みがかっていく。
下腹に疼く濁流が次第に尿道を駆け上って、鈍く甘い痺れが殺人的な鋭さを帯びていく。
「だ……め――だ……も、もう本当にッッ――!!」
「ひあっ――は、疾くしないでぇっ!! ま、また!! また、お、お○んちん大きくなってあはぁあぁ!!、さ、先っぽでつつくの疾くしたらぁダメ、ダメェ!!
ひぅあぁ、め、めくれちゃ――アソコのナカ、京介のカタいので、削られちゃあッ!! だめ、ダ、メなの――んぁ、ああッあたし、あたしぃい!!
も――う、いぃィッぁあ、ぁはぁあッッ!!!」
熱く滾った楔が最奥に打ち込まれたのと、真夜が絶頂に京介の背中をかきむしったのはほぼ同時だった。
「――ぐ……あ―――!!!」
「イくッ――!!? イッ……ク―――うぅ!!!」
――ドクンッッ!! ドプッ………!!!
それが引き金となって京介の躯が真夜に折り重なったかと思うと、膣深く埋められた怒張が一際大きく弾け、白濁が吐き出される。
「ま、真夜さ――!! ぅあ、あッッ――!!」
「――あ、熱ぅ――!! んくぁ!! き、きょうすけッ――ぁああぁァ………ぁあ!!! んぁっはっ……んんんンんゥ……ッッ!!!」
二人激しく達し、腰がビクン、ビクンと反り、のたうつも京介の背中の腕に掴まれ腰には脚が巻き付いて、離れない。ぶるぶると甘く痺れる電流に身を震わせ
、涙と涎に貌を滲ませ、淫らに歪ませながらも強くしがみついて女神は絶頂に悶え狂う。
……ドビュ……ビュクッ! ドブ……ドブ、ドク………ッ!!
「あ…ぐ……は――――離れ………て………!?」
「いあ゛……ぁあぁァあァはっ、あ゛あ゛ッッ……!! うァ、あァんンンッッッ!!!」
――しまった、膣内(ナカ)に…………! と思う間もなく既に大量の精汁が秘洞の向こうに吸い込まれ、狭い膣壁内を白く満たし、遠く子宮まで達する。
退こうにも長く続く絶頂の白熱と真夜の密着する四肢で、傍目にはベッドの中で密着した二つの塊がもぞもぞと動いているようにしか見えない。
「ひあ……あっあっ――!! ぅあ!! か、感じる……ぁあ! ぁぁあ京介くんのどろどろした熱いのが――ま、真夜のお腹に、
すご……注がれてる……のが……あふ! ま、また! お○んちんが真夜の中でビクン、ビクンって跳ねてる、の――――ねえ……、もっと、京介くんの、ちょうだい……♪
あ、あたしが搾り出して、あげる……から――」
「ぅくあ……――!! ま、真夜……さ……!」
「ぎゅうぅぅぅぅっっ………ってね―――♪ ン――くッ……!」 その宣言通りに膣口を狭め、うねらせチューブから捻り出すように勃起を丸ごと締め付け、ゴプッ! とした脈動と共に今一度白濁の一弾が弾き出される。
「あ……はぁ……――♪ か、空のコップが満たされるみたいに……どぷどぷって、流れ込んでくるよ……ふふ、膣内に、染み込んでくるのが……あ、ぁあハ……きもちいい――♪
どうぞこのまま、射精して……好きなだけ射精して……ありったけの、ミルク……♪」
もはや、数度の射精でも衰えることのなく放出される白濁流に脳内まで侵食され、陶然とする真夜。
極太によって拡張された秘唇からは蜜と愛液が混じり合った涎が漏れだし、ごぽごぽと泡立つ。それが暫く続いたかと思うと、真夜は。
「うふふ……一滴残らず、射精してくれたのね…………はぁ――はぁ……膣内で、いっぱいイッてくれたんだね……嬉しいな……それもいっしょに、
イッちゃったんだもんね……あたしも、すご……気持ちよくて途中から訳が解らなくなって……京介くんも、そうなのかな……?」
互い違いの吐息がさながらバロックの対位旋律のように折り重なり合う中、
「……ご、ごめん……僕……膣内、に……――?」
どっと重くのしかかる倦怠感にたゆたい、唇だけをどうにか動かす。駄目だ、暫く動けない。
指一本すら能わず、脳裏に焼き付いたこの部屋の残像がグルグル周り廻るのを振り払うのが精一杯な京介を、彼女は何も言わずぎゅっ、と抱きしめる。
その拍子に膣奥まで埋まった焼き鏝が押し込まれ、ぶるるっ…! と一際大きな痙攣が射し込む。
「んく――ぁはっ……♪ ふふ……京介くんの、まだ固い……」 心地よさそうに笑み、櫛で髪を梳くように京介の頭を慈(やさ)しく撫でてくれる。
「あたし…の膣内をこんなに、満たしてくれたのに――まだ、こんな……お○んちんの中に残ってたのまで、射精しきったのに……はーっ、はーっ……も、もうね、
あたしの膣内……溢れちゃいそうよ……? くすくす……一体、どれだけ、流し込んでくれたのかしら――? そんな、に――ー」
そのままの姿勢で、何度何度抱きしめても足りないくらい、逞しい感触をとくと堪能しながら真夜は京介を反時計回りに押して寝かせる。
自分の下にいることを確認し、左手で前髪を艶っぽく掻き上げ微笑すると、たちまちの内に立場と二人の位置は入れ替わる。
「そんなに、あたしを孕ませてみたいのかな……? くす、いいよ、それじゃあもっといろいろ試してみよっか――?
京介くんの気のすむまで……何度でも―――はぁ……っ」
下腹にまたがり、直ちに右手は――変わらずそそり立ち続けるペニスへ、荒い息を弾ませ膣内射精の残滓が溢れるまま任せた秘部へ押し当てる。
その屈み込ませた上半身は京介に影を落とし、鼻先で揺れる、夜光に煌めくロザリオとぬらぬらと照り光る両乳房にしばし彼は釘付けとなる。
「こ――今度はぁ……! あたしが、たくさん愛してあげるね……♪ あ、あたしも――まだ京介くんを味わいたいし……ね…もっと……もっとあなたを食べさせて
、京介くんねぇ、いいでしょ――食べちゃっても、いいよね……――――!?」
まさに再び、余韻に震える亀頭が膣に収まろうかというその時だ。
――ドクンッッ!
スイッチが切り替わるように視界が黄昏れる。月明かりが射し込む狭い寝室ではなく、
辺り一面は朝を識らぬ闇色へ。
「え―――?」
意識が、映像が此処ではない何処かへと迷い込んでいく。そこへ、
『――京介くん、大好き!』
ボロボロの、桃色のナース服に身を包んだ少女が霧から現れるように浮かぶ。
ナースキャップにはくたびれたウサ耳が特徴な彼女の趣味は、何とコスプレ。
「小麦ちゃ、ん……?」
――そんな目の前の少女は、だけどこの時は本物の魔法少女であった。
それは真夜が――マヤ自身が誰よりも良く識っていることだ。
『信じてる。あたしの識ってる京介くんは、誰にでも優しくて、かっこよくて――』
想いが、流れ込んでくる。小麦の口にした言葉に秘められたものがダイレクトに耳よりも脳裏に干渉してくるのだ。
短い物言いに凝縮された、深い、気持ち。
……京介を、必要とする気持ち。
「――真夜さん?」
はっ、と意識が引き戻される。二人の立ち位置からして此処がもはや現実なのか虚構なのか曖昧だったが、吐息が、漏れる。
濡れそぼつ大事な処に触れるモノの感触に、真夜は識る。此処は京介と居られる世界。二人のために世界はあるの、と。少なくとも、そうなのだと。
「――――居てくれた」
「え……?」
衣擦れの音立てて、真夜は京介の上で四つんばいとなる。
皺だらけのYシャツが汗でヒップのラインまで貼りつき、薄紅色に艶光る唇が目と鼻の先で鈴の音のように幽(かす)かな言葉を紡ぐ。
「京介くんが、まだ此処にいてくれた」
夢じゃない――この表現が本当に的確なのか……だけど。
一瞬だけ、気取られないように目を丸くする京介。おもむろに、両手が頬に触れられる。汗でじっとりとしてるのに、何処か冷たさも感じられて。
「京介くん、京介くんはあたしと、これからも一緒にいてくれるんだよね? ずっと……ずっと――」
もう何度目かも、分からない問い。その険の篭もった表情とは裏腹に、その何処までもディープ・ブルーの眸(ひとみ)は不安定に揺れ、声は小さく震える。
果たして京介は、静かに頷く。シンプルにしてこの上なく明快な答えだ。
「当たり前じゃないか――んっ――」
――ちゅっ。
小鳥がついばむようなキス。
「真夜さん……?」
反射的に、あくまでも反射的に口元を拭おうとする手までも、真夜は、す…っと押さえる。あたしが触れた痕ですら、
消さないで……と強固な意志が其処に込められていた。
「あたしと、此処で――ずっと一緒に暮らすんだもんね……あたしはもう何処へも行かないよ。約束だもんね……」
唇が遠ざかったかと重うと、ねっとりとした感触は今度は下腹から迫ってくる。
「真夜さん、その――さっきから一体……うぁ!?」
「ねぇ……んン――!! け、結婚式はいつにする?」
――結婚式……?
京介が訝しがる間もなく。
――ぬぢゅ…ッ!
下の方の唇に空に切っ先を向けたままの怒張が包み込まれてしまう。息を乱し、
ぱくりとくわえさせたままで真夜の独白めいた問いは、半ば機械的に漏れ出る。
「明日? それとも明後日――? あ、あたし……あっ、はっ、できるだけ、近いうちがいいな――って。
京介くんがいいのなら、その、き、今日にでも、んはぁあぁッああ――っ!!」
ぷじゅ――じゅぶぶッッ!!
腰は落とされ下腹と接し、再び真夜の狭苦しい膣内は赤黒いモノで占められる。たったそれだけで、
真夜は身も心もぶるぶるっっ!! と歓喜に身を焦がす。
('A`)ノ駄目だ、俺には無理だよママン。俺には処女らしい、初々しいえちシーン
なんてどだい無理な話なんだ……。とはいえ、二回目の本番は
真夜たんが京介くんの○○を○○ちゃうんであまりエロに比重が割けない
と思うので、これはこれでいいか、と。
小麦大全僕も買いましたが、マヤの設定に「お姫様っぽい」云々とあって
作中で京介に「お姫様」とか言わせた甲斐があったりなかったりと(・∀・)ニヤニヤ
してしまいました。
さて、次週あたりにエピローグまで出せれば……。
>>456 自分的にはFullmetal Madnessの旭さんにも描いて欲しかったんですが
あの人今腱鞘炎らしいからやっぱ無理だろうな、と。
Bell`sさんもなかなかいい本描かれてますねぇ。
>>462 (´・ω・`)
リアルタイムキター
超GJ
次で完結ですか?
どんなハッピーエンドになるか楽しみです。
個人的に恭介と真野が結婚すると聞いて『聞いてねえぞゴルァ!』とムギまると一緒に結婚式に乱入なんてあとがきがあるといいな・・・。
『聞いてねえぞゴルァ!』は小麦ちゃんのことですので。
期待ホシュ
保守
さてさて。忘れもしないKarte5の例の「ごっつあんです」シーンを見て、良かったなぁ、良かったなぁ岬さん。゚(゚´Д`゚)゚。
な状態に陥った僕は、やっと京介くんとキスできたなぁ。魂狩りの八話EDや最終話、小説版も感動したし
、さてこの不条理なまでの萌えをどうしてくれよう。
調べてみたらろくに同人誌すら出ていない。SSも無い。
と小一時間悩んだ挙げ句、
そうだ、俺 が 描 け ば い い じゃ ん
という訳の分からない結論に達し、描いて見たはいいですがこのキャラ、
よくよく考えてみれば原作でもどう見ても掘り下げ切れてないし描くのは難しいのでは……? とか魂狩りで凄まじくエロかったし
処女か? いや違うよなぁ……でもでも、とこれだけで一週間悩んだりといろいろ前途多難だったわけですが、期待してくれました方々のおかげで何とか此処までこれますた。
魂狩りとマジカルてのファン層は必ずしも一致しないし寧ろターゲットとしては酷くピンポイントだと自覚していますが
、自分でも溢れるものを抑えきれなかったので。 でもリアル連載は初めてだったのと
、今まではとにかくエロければいい感じで描いていたけど今回はそうもいかなかったり
、最初はこより(以下略)程度の長さと決めていたのに自分なりに色々実験的な手法や表現をぶち込んだり
、シリアスなシーンなのに無意識に歌詞ネタやら仕込んだり描きたいことがどんどん膨らんでいったりで長くなって、
それでもついて来てくれた皆様、ありがとう御座います。この場を借りてお礼をば。それでは、二人の結末を、どうぞ。
「はー……はー……また、ぜーんぶ入っちゃったわよ――? 分かる? き、京介くんのが、真夜に、んく♪
――た、食べられちゃってるのよ? さっきよりお腹いっぱい……お、くまで届いて――ひあぅ! すご……、い、
入れただけで、イッちゃいそ………こ、こんどは京介くんからでもよく見えるでしょ、お○んちんがお○んこの中に根本までねじ込まれてんくぁっ!
ほ、ほらァ、動いてあげるね、もう痛くないか、ら、思いっきりしてあげられる、のよ…んぁは! あ、ぁあッ! あ! あぁんんッッ!!」
――ずっ! ズッ! じゅぶ! じゅく゛……ッ!
初めての時よりも淫らな水音を弾かせ。真夜が動く。
「――ちょ……!? ま、真夜さん、ちょっとまって……い、今は――!!」
「んくぁ! ふゥ、ぁあァ、くはぁ、ッはんん!! さ、サービス期間は、終わったのよ――?
あん♪ くぅっ! 京介くんの番は、ふあ、ぁあ! いまはお・あ・ず・けよ――♪ 踊り子さんには手を触れちゃあダメですよー、
こ、ここからは、あたしがいっぱい可愛がってあげるぅ♪ あはぁっ! んうっン!」
「ち、違ッッ……! あぅ――!?」
違うのだ。さっきからの真夜の異変について尋ねたかった。それなのに……。
わくちん界の女王様ときたらお構いなしで腰を振るうのだ。
「そっ――それにィ、はぁーっ、はぁーっ! それに、あたし、こう見えても京介くんより、おねーさんなのよ……だから素直に年上にリード、
されなさい……! あっ、ひあ! おねーさん、頑張っちゃうから、あっぁあぁッ! はぁうぅ、ひっんあぁ――!!」
勘違いはもはや600マイル彼方の出来事というように加速し、腰が自在に上下する快楽に融かされ、
正そうという気力も地平線の向こうに通り過ぎていくのだった。
「くすくす……京介くんの感じてる貌、いつ見ても可愛い……♪ 大好き! はぁっ、くはぁあッ! ほ――ほらぁ、よく見て、
き、京介クンの、お○んちん、こ、ンなに大きいのに、ふぁあぁ真夜のッ! 真夜のお○んこに出たり入ったり、はく! してるのが、分かるでしょ――?
ぃあ!! はぁ、ぁはあっは、あ、あ、あっ!!」
そそり立つペニスを貪ろうとするピストンは次第に真夜のテンションが高まるまま速さを増していくが、
「ひゃうッ! ンふぁ! お、おいしい、京介くんのお○んち、ぁく、ふぅっぅうぅ――あ、はあぁあッ!! あッ――!?」
あまりに大きく腰をグラインドさせるものだから、勃起はすっぽ抜ける。
「はぁ……はぁ……! ぅう、く――」
「はーっ、はーっ…………ご、ごめんね? あたしまだ、慣れてなくって……気持ちよくてつい止まらなくって……あたし
、おねーさんなのにごめんね……そ、そうよね、もっと、ゆっくりなほうが、いいよね……?」
華奢な腰をブリッジよろしく両手を後ろにして支え、息遣いにFカップはあろうかという双乳はゆったり上下する。
ハートは震え、燃え尽きるほどヒートしていた頭が、冷えていく。だけどまだまだ、火種は燻(くすぶ)って。
――あ、そうだ……忘れちゃあ、ダメ、だよね……肝心なコト。
「だけどその前に、京介くん………それよりも――」
「? ――」
「さっきの話の続き……あ、あたしやっぱり今日がいいなー……その、結婚式」
「……き、今日……?
「そう。今日……はぁ――はぁ、というよりも、“今”がいいんだけど――駄目……?」
駄目? ダメ? だめ……――――?
その言葉が脳内自動再生される。
「でも――真夜さん、衣装とか……場所――その、教会とか……色々な準備とか、どうしよう」
駄目な筈、無いじゃないか。
京介は、真夜を全肯定するのだ。
「………………」
岬真夜は、そんな京介を、ぽけ〜、としたようなはたまた夢見心地の刻の中な貌で聞く。
「――僕がいつも世話になっている人たちを呼んだりして……そうだ、リチャード父さんや、中原さんや、恵さんや、琉――」
「そんなのっ……駄目――!」
弾かれたように、真夜は腰を前屈させる。
「あたし達の――ンッ――結婚式には誰も要らないの……っ!
あたし達を祝えるのは――あたしたち…だ、け…くはぁあッッ!?」
今度は、乱暴に一気に挿入する。
「ま、真夜さ……!」
「……こ、こういうのって、二人の昔をよく識っている人が呼ばれるんでしょ……? だったら――! お互い、生まれ変わる前ぐらい昔まで
、くぁ――! 二人のことを分かってるのって、後にも先にも他の誰でもない、あたし達しかいないじゃない……っ!
ね、ねえそうでしょ……?」
――はぁ……はぁ……――。
切ない吐息の雨の下(もと)、京介は膣肉のぐいぐい挟み込むような締め付けに、どうにか歯を食いしばり耐える。
「あ、ああ……そ、そうだ、ね……う……く――!」
「だいたい――――!」
ああそうだ。その通りだ、でも、何か引っかかるものがある。
喉奥に刺さった魚の小骨のような違和感は、水や食べ物が流れた瞬間消えるように熱い白濁がいいように注がれ煮えたぎる秘唇に包まれ
、霧散せしめていく。
「あの頃の京介くんのコトを憶えてないのに、なのにあたしよりずぅっと近くで京介くんの近くにいられた人たちなんかに祝って貰うなんて
、絶対、嫌。嫌なの…っ」
「え……?」
――だから、その一瞬の彼女の独白は、1/3も伝わらなかった。
「んぅん、はぁっ! ――い、衣装はね……っ!? 衣装はね、もう着てるじゃない……!
教会は……こ、此処…で! この部屋で、どう? くっ――?」
――邪魔よ、小麦ちゃん。
今度は、よく見るいつものMugiロゴ刺繍が入った普段着で真夜の脳裏に訪れる。
物欲しそうな眼で、こちらを見上げる。何事か呟いているようだが、聞こえない。何も。幸いにも。
聞こえて、たまるか。誰にも邪魔はさせない。
――あたしと京介クンは、今から、今から……!
真夜は腕を交差し、自身を強く抱きしめるように左右の白亜の袖を掴んで、
悶えを噛み締めながら――、
「き、京介クンと初めて逢った時に着てたこのシャツこそ、あたしにとってのウェディングドレス……! あたしに相応しいの……!
この部屋のある場所は……あたしと、京介くんしか立ち入りを赦されない、二人だけのい、いわば聖域――!! あっ、んぁあ……! だ、から――教会は……んん!
此処でいいよね――? いいでしょ、み、緑がいっぱいで、見渡しはいいしいつも暖かくて、一年中春みたいなとこなのよ……ちょっとだけ薬くさいけど、
こ、此処だって京介くんの住んでるところと同じくらい、陽のあたる場所、なのよ…………」
だんだんと狂わされていく平衡感覚を、京介に身を倒し、首筋に腕を巻き付け、押しつけることで耐える。
胸板でひしゃげる乳房と、肩口にある彼女の髪の毛の匂いや感触も心地よいと思う前に腰だけがグラインドされる。
「し、識ってるよ……初めて、目覚めた時も――花がいっぱい咲き乱れてて、奇麗、で……その中に真夜さ、んが――!」
嬉しい。今だって、今だって未だ、心も体も京介と繋がったままだと言うことを実感し、行為にも熱が篭もる。また爆発しそうになる。
「んくっ、あっ、あは、あっ、んッ! ――き、京介、京介くん、愛してる……愛してる――! あぁう、はぅ、あッ! ううあぁ!」
「ま、やさん――……だ、けど……! もっ、もっと大事な……僕はまだ、『指輪』を……!」
「いいのォ!! そ、そんなの要らないッ! あ、あたし、あなたさえ、京介くんさえ居てくれれば、それで――あぁっっ!! 他には何も――あたし、あたしね、
今から京介くんの……あふぁあ!! ち、誓いのキス――しよ? ん、ん――ふ、ちゅっ、はぷ……」
下と上の唇で京介全部を味わう真夜、だけど今度は今までのように激しく、嬲り貪るようなことはしない。
京介の唇を包むように押しつけ、ただ、ただじっくりと彼の甘さを確かめる。こうしている今も――いや、こうしている時が一番
、心が引き合う。何もかものきっかけは、この唇だったのだ。王子様の目を覚ますには、いつの時代もキス、なのだ。それだけじゃない。
「――んふっ……ちぅうぅ……んん……っは……ん……」
時の風にさらわれ、夜にあやされ、凍り付いた心を融かしてくれたのも、この唇。総てはそこから魔法のように運ばれて
、真夜を幸せにしてくれた。何回も、何回しても飽きることはないキス。それもまた、魔法のようで。
あの岩山でのキスが総ての始まりだとしたら、今は、きっと、新しい二人の始まりなのだ。
――キスからはじまる――。
また……!
場面は暗転し、上映直前の映画館館内のような様相へ。
幕は閉じたまま。
『京介くん!』
『京介さん!』
『お兄ちゃん……!』
中原小麦のみならず、顕(あらわ)れた秋葉恵、時逆琉奈、彼に想いを寄せる者達の幻視は、
宇宙を駈ける流星となって岬真夜という中心点をすり抜け、彼女ら三人……四人の中にある一つの強く、
深い想いが一気に女神の中へ流れ来る。
――何よ……あたしだって……! あたしだって……!!
――じゅぷっ! ずっ! ぢゅ! ぐぷぅッ! ずっ、ずっ……!
二人のつなぎ目からする淫らな水音で、意識は愛しい人の前へ還ってくる。
「き――京介くんが、あたし京介君が居なくちゃあ……!!
あたし、ふっ――う、もう、一人で歩けない、よ――あはあッッ!? あぁ、あなたがここにいてほしい……んはぁ、ひゃうぅ!!」
もしも時が止まり、色褪せない写真のように、全てがこのままだったとしたら。愛の速度なんか気にせずにあなたの、胸に抱かれていられるのに。
抱きしめていられるのに。何ものをも、気にせずに。
――ギシ……ギシ……ッ!
ベッドがもたらす音も、先ほどとは比較にさえならない。発火しそうなほどの摩擦熱を伴いながら、真夜は激しく、切なく京介の上で舞い踊る。
そんな、憂いのジプシーは強くしなやかな指先まで宙に躍らせ、今の映像を振り払うべく没頭するのだ。違う、映像じゃない。
その奥に潜んだもの。太陽を克服した不死生物のように完全なる存在になった自分が、まだ――――。
「あっ! あぅ、はっ……ふ…あ、き…きもちいいよぉ……! き、きもち、い――あっ!! 京介すごいよぉおぉ!!
お○んちんが、真夜の中で暴れ、て――!! も、う、ぅぁ、あたしおかしくなっちゃ、おかしくなっちゃあぁあ!!」
「ま、真夜――さ――!」
もう、喉もカラカラだ。ろくに声も出せず、意識ももうろくしてきたのに、なのに下腹の活力だけはいつまで経っても衰える気配はない。
目の前で腰のばねによって、たゆんたゆんと左右それぞれに揺れ弾む美巨乳にまで見とれる始末。
固く尖った突起が残像を残す様に何もかも後回しに、真夜に見とれる自分が居る。そしてそれに目敏く気付いたか、女神は、
「き、京介くん、お、おっぱい、揉んで……っ! さっきみたく、強く、くう、あぅう――!」
わざわざ京介の腕を強引にひっつかみ、艶光りする双乳へと導き、掴ませる。ぷにゅぷにゅ柔らかく弾力溢れるあの感触が掌全体から伝わる。
「――!」
「あっは……ん、くっ――! そ、そうよ…! 潰しても、いいから――! す、好きにしてもいいよ……このムネだってみんな京介くんのモノなの、オモチャみたいにして、
あっ、吸ったりしてもいいの……き、キスだってしたり……!」
と京介の背中を抱き寄せて、乳を押しつける。いつしか、その熱心すぎるアプローチにあてられたか、真夜の求めるままに応じるまま。
「……くっ! ふぁうぅ!! んっぁぅ……ち、ちくびも! もっと、烈しく吸って……其処だけじゃなくて、あたしの躯にキスして、京介の唇でいっぱいにしてぁあ!!
あぁっ、くは、はんんッッ!!」
強く強く抱きしめ、京介の舌が、唇が真夜の乳首に、乳肌に、腰に這い寄せるがままに任せ、血管が浮き出る怒張に貫かれる歓びを味わう。
「はぁ――はぁ――あ、あたし……! あたし、は今から京介くんの、年上のお嫁さん……妹じゃなくて……はぁ、はぁ、お嫁さんになるの――」
――もう、すべてが、どうでもいい。このわくちん界や地球、二つの世界のことも何も、かも。二人だけで遠く、静かな場所へ。
「あたし京介くんの、子供が欲しいの……!! ね、最初の子は男のコがいい? それとも女のコがいいか、な――あふっ!、はぁぅ
、そ、そして、この世界で一緒に暮らすの……沢山の子供たちに囲まれて、ぬいぐるみ抱いて、美味しいお料理をあたしがいっぱい作って
、暮らしはささやかだけどいつまでも、いつまでも笑いが絶えなくて、みんなが笑顔で暮らせる……そんな、暖かい家庭を、京介くんと、一緒にっ!
い、いィ――! いっしょにぃいぃィッッ!!」
――ずっ! にゅちゅ、にゅるぅ、ちゅぐ、ずちゅ!
「真夜さん、真夜さぁ――ん……!!」
無心に不乱に二人は頂へ登り詰めようと、快楽の奈落へ向かうべくベッドに折り重なるように抱き合い、水音を飛沫かせ互いの腰だけがぶつかり合い
、原初の真っ白さに立ち返ろうとする。そして、そこから新しい世界へ、未だ見ぬ地平へ足を踏み入れるのだ。
少なくとも、この時、この瞬間の二人はそう頑なに信じていた。いたのだ。
「き―――きょうすけェえぇぇえッッッ!!!」
「ま―――や………ッッッ!!!」
――ドクンッッッ!!!
真夜にとっては三度目の、京介にとってはあろうことか五度目にして、全霊とも言うべき衝撃が迸り、光って唸り、轟き叫ぶ。
頭の中で弾けた、宇宙開闢にも匹敵する爆熱は、
――え――!?
瞬時にして浮遊感と、底の見えぬ闇色の世界へ落ち込む。いや、暗黒なのはコンマにも満たぬ瞬刻だけだ
、其処から、圧縮された膨大な情報がダウンロードされるように真夜に流れ込んでいく。
彼女はやっと此処で、気付く。再び魔力が制御できなくなっていることに。女神の圧倒的な魔力は、
一人の人間に過剰に入れ込みすぎた所為で、彼女の識らぬ内に留めなくなっていたのだ。その前兆は既にあった。
まずは、自分と同じ思慕を抱いた小麦、次に恵、琉奈と。
「――う…………あぁ……ッッ!!」
流れてきたそれは。
想いの丈だった。無数に織り込まれたものが脳内で解(ほつ)れ、広がっていく。
中原小麦の想い。秋葉恵の想い。時逆琉奈の想い。彼女らだけではない。
総ての想いは京介へと手繰り寄せられていく。それらは、誰よりも京介を必要とする想いの丈だった。
京介を才覚をその慧眼で見抜き、駆け出しの頃から暖かくまるで実の父のように見守ってくれた巨大芸能事務所JUNESリチャード・ヴィンセント社長
、今の実の両親、いつも良くして貰っている桐原プロダクションの面々、共に笑い合う、たまにしか会えない仲間達、共に認め合う同業者達。
そして、アイドルとして伊達京介を切望する、大勢のファン達の想い。
『伊達京介』を取り巻いている無数の人たちの、彼を強く求める気持ちが、大挙して真夜の中に押し寄せてきたのだ。
それは、これまでの彼の人生に関わってきた総ての人たちとの縁(よすが)にして、
彼とこの世界とを繋ぐ結び目がそれぞれの形をとったモノ。
――この人、たちは………。
真夜は。
思いを募らせる者達、共に笑い合い、認め会える者達、暖かく見守る者達、彼に憧れ、熱い視線を送る者達。
血よりも濃いものによってつくられたそれらは、今や完璧に結ばれた真夜の自由を押しつぶそうとしている。鎖を断ち切ろうとしている。だけど、
わくちん界の住人が人間界ではその力を発揮できないと同じように、人間界から流れ来る力も、此処では薄皮一枚にも満たない脆弱なものだ。
ましてや自分は此処を統べる者。わざわざ魔力で障壁を張るまでもない。
――この人達は、もしも京介くんがいなくなったら…………。
行為の真っ最中であろうとも、決して悟られないようにしていたこと。畏れていたこと。
少したりとも自分から京介を奪ったり、遠ざけようとする何かに、憎悪を抱く自分。
京介が必要なのは自分だって同じ――自分こそ、誰よりも必要なのに彼への気持ちを残したままで永劫とも言える時間を過ごしたこと
、かつて彼との間にどんな出逢いがあって、どんな苛烈な時間が過ぎ去ったことなど誰も気づきもしないで、波がさらっていくように自分から奪っていこうとする存在を
、頭の片隅に認めることすら度し難かった。小麦の幻視に、彼を求める者達の幻視に奪われるのではないかと危惧して
、不安を烈しいSEXの中に紛らわそうとした。見せつけてやりたかったのだ。
自分たちの結びつきを。誰にも、邪魔はさせない。だから今此処で京介に関わる縁を消し飛ばして
、復讐を遂げることも、出来た筈………――――。
――きっととても、とても悲しむだろうな…………。
だけど、真夜は。
優しすぎた。何処までも、この期に及んでさえ優しすぎたのだ。
あの頃、自分はその意志に関わらずといえど、目の前の大切な人を一人にしてしまったから。悲しませてしまった、から。
――もう、あんな想いは……させたくない……誰も……泣かせは、しない!
今一度、心を静める。波が、止んでいく。かわりに、湧き出る力を感じる。
それは、自分の心から溢れ出るもの。自分の手で、生み出したもの。
――んふふ。京介くん、可愛いなぁ、かわいいな……。
目の前に居る、汗にまみれた自分を見上げる青年を慈しむ。
「真夜、さ……」
何とも言えない表情で、あたしを見る。
――だけどもう、あたしだけの人じゃあ、無いんだね………。
その透き通った、無邪気な眸に映るあたしは、ああなんで、なんで………!
「泣いて、るの………?」
泣いてるんだろう? あたしを慰めてくれようとして、指で涙を拭ってくれる。
だけどあたしは。
掌から、ぼうっとした熱さを持った何かが立ち上るのを感じる。
嗚咽を抑えようと両手は拳を固めてしまう。だけど、拳では何も掴めないことをあたしは識ってるから。
震える指を彼の左右の頬へ。
彼が彼であることを取り戻す前を、遙かに凌駕する力が込められた水色の光に吹かれあたしの蒼い髪の毛もふぁさぁ、と舞う。
「真夜さん、どうして………」
今から起こることのその意味を、彼は糺(ただ)そうとしない。
どうして、とは裏腹に表情は和んでさえいるのだ。それに、今の京介くんならばあたしのこの渾身の力を消し飛ばすことすら容易いのだから。
かつて全ての運命に決着を付けた時よりも強大な力が未だ眠っているのが感じられるのだから。
ふっ、と笑いかけてくれる。ああ、やっぱり、彼は……! 彼は……!!
「泣かないで真夜さん。大丈夫だから……もう、準備は出来てるから――」
と、頷いてくれる。京介くん、あなたは――。
「で……でも、京介くん、あたしを……!! 解ってるの!? あたしは、あなたを……あなた、を……!!」
自分でも知らないうちに、涙声に。でも今はそんなこと、気にも出来なかった。出来るはず無かったのだ、だって。
「うん、解ってる。真夜さんの心はいつだってお見通しだよ。それに、一つだけ言えるのは――」
彼は、言ってくれたのだ。
「真夜さんのしてくれることに、間違いなんてないから」
何ものをも疑わない視線で、あたしだけを見て。そして、
だから、大丈夫――と、笑ってくれた。から……。
「あ……ぅあああ……京介、くん――!!」
視界が蒼く滲んだ……と思った時には、もう掌からのグラデーションは彼を包んでいた。息を呑む暇もなく。力を御しきれなかったと思う間もなく。
「――だ、ダメよ!! 京介くん、まだよ……まだ……!!!」
あたしももう、何にも解らなくなる。一度溢れ出した力は、押さえなど効かず、然るべき消去が始まる。思わず退かそうとする両手を、彼は消えかけた手で押さえつけ、
――これでいい、と。
あの時より速く効果が顕れているためとうに声帯は消失したはずだというのに、その声は確かに聞こえたのだ――首を横に振りたくって、まだ、まだ……!!
と半狂乱になって叫んでも、力は止め処なく溢れるままで、消えかけとは思えない力で抑えられているためあたしの手は、動かない。
どうして、動かないの………!?
――ぽた……ぽた……。
彼とは対照的に烈しく左右に首を振るあたしから流れた、真紅の涙が流れ落ちる……けど……もうそれは、彼の貌を透過して
、シーツを淡く染めただけで。
「い――いやぁあぁぁッッ!! 京介くん、行かないで、何処にも!! あたしのこと忘れないでッ!!
京介くんからあたしが居なくなっちゃう、そんなの厭あぁ――――!!?」
決意が、急激に萎んでいく。駄目、やっぱり、あたしには、あたしは、もう―――その時。
ぎし…っと幽かにベッドが軋む。それは、京介くんの音。今にも透けて消えそうなその躯と
、重さでまたあたしを抱きしめて、くれる。
「あ! ぁあぁああ………き、京介………もう、こんなに、軽く…………!」
絶望に目を見開き、反射的に包み込もうとする腕までも、震えて。
歯がカチカチと無機質に、鳴り言葉も、途切れ途切れに。
――真夜さん、大丈夫、だから……。
「え――――?」
――僕が、ついてるから。
そんなあたしを、ぎゅ、としてくれたの。それにはまだ、確固たる重さも感じられて。
そうされただけで、あたしの中に渦巻いてる不安も、不浄も魔法みたく消え失せて。
ああ、京介くんは、最後の最後まで……。
震えない腕で、抱きしめ返してあげる。
「あたしの………『王子様』……!!」
伊達京介くん。
あの頃は、あたしのお兄ちゃん。年上だけど、あたしは妹。
おかしいよね。
今は、タレントさんで、あたしはこの世界の女神様。
おかしいよね。
あたし達って、おかしいよね。
だけどあなたは白馬に乗った王子様で、あたしのことを魔法で護ってくれる。
たちどころに癒してくれる。そう、好きな人がしてくれることは、いつだって魔法。あたしの王子様は魔法使い。
また、流れ込んでくる。小麦ちゃん達の意志が。
……そうだよね、こんな誰にでもやさしくて、かっこよくて……素敵な人だもの。早く逢いたいよね……だいじょうぶ。
もうすぐ、帰してあげるから、ね――? 心配しないで、ね――?
そして。
あたしは……なれたかな。もう、なれたよね?
あなただけの――。
、――僕の、『お姫様』。
刹那にも満たない一瞬だろうと、あたしは幸せを実感できる。
綺麗。あたしは思わず見とれてしまった。あたしは、腕の中で揺らめく京介くん――蒼い陽炎のような、
ひとときでも嬉しかった。
「京介くん、もう朝は来たのよ。夢はもう醒めるの。じゃないと、仕事に遅れちゃうよ……?
ねぇ、あなた、起きて――」
――ああ、もうそんな時間か、真夜――。
「ええ。遅刻したら、大変なんだから。だけど、朝ご飯だけはちゃんと食べなきゃ駄目だよ。朝ご飯は健康に一番大事なんだから」
――ああ、それに結婚前からの約束だもんな。「死んでも残さない」って。
「なぁに、それ。それじゃああたしのご飯不味いみたいじゃない! もう、朝っぱらからあなたはイジワルなんだからっ――」
――ごめんごめん、冗談だよ冗談。そんなに叩かないでよ。さてと、悪いけどそろそろ起こしてくれないかな。まだ、だいぶ眠たくてさ……。
「いいけど、お土産、買ってきてね? 子供達にも――それと、あたしにも。欲しかったぬいぐるみ、あるでしょ?
あれお願いしたいな……」
――ああ、確か今日は、僕たちの結婚記念日だったっけ――?
「もう! あなたってば忘れちゃったの? 昨日あんなにいっといたのに、駄目だよ」
――ははは、大丈夫だよ、念のためさ。だけど真夜、
「なぁに?」
――あんなモノでいいのかい? その、ぬいぐるみのことなんだけど……折角の結婚記念日なんだし
、もうちょっとするモノでも……。
「いいの! あたし前からあれ欲しかったの知ってるでしょ? それにあんなに可愛いんだし。
たしかに男のコにはちょっと分からないかも知れないけど……だけど、本当はね。あたし――」
――ほんとうは?
「本当は、あなたがあたしの側にいてくれれば、それでいいの……だから毎年、
あなたが一緒にいてくれるだけで、あたしいつも幸せ――今年も一緒だよね? あなた……」
――ずっと、さ。来年も、再来年も…………。
「うん………!」
――ねえ真夜、そろそろ……。
「うん――――」
その時の自分は穏やかな笑顔をつくっていられたと信じて、あたしは頷く。
そこで二人だけの、あるべき日常の一コマが終わりを告げる。
名残惜しさは、不思議とない。それよりも腕の感触がすっかり無いことに気付き
、言葉を喪(な)くす。
――岬、真夜さん。
耳元で、声がする。薄れゆく蒼さは、もう形を成さない。だけどぼやけた影のようになった彼でさえも
、たまらなく愛おしくて、笑って、見送れると思ったから。
「還ろう、京介くん」
――アリガトウ。
「あ……――」
最初、なんて言ったのか、聞き取れなかった。だってその瞬間、蒼い影となった彼は
、空気と同化するように、萎んで消えたからだ。
とうとう腕はすり抜け、あたし自身の肩を掻き抱く。顎を乗せた肩もないから、あたしは俯いてしまう――。
「……………………………」
そうしてるだけで夜が終わると思ったけれど――実際は一分も経ってないと思う――ころん、とあたしの傍らに転がってくる、一個のぬいぐるみ。
これは、憶えてる。忘れもしない、あたしと京介くんが初めて言葉を交わした時の――あたしが戯れに抱いてたヤツだ。
あの日のことは昨日のことのように思い出せる。此処は何処と訊かれ、あたしの部屋よと教えてあげた時のあのきょとんとした貌さえ。
クローゼットから転がり込んだか……位置関係からして有り得ないけど、そんなことは、いい。
「もう………」
今日一日だけで何度流したか知らない涙。
識らなかった。あたしがこんなに泣き虫だったなんて。
その彩(いろ)はもう紅くはない。見慣れた透明の滴が黄色い毛皮に滴り落ちていく。きっと、もう二度と、あの彩を見ることはない。血を流した時以外は。
けど今はあたしの躯の何処を切り裂いて溢れる血の色を確かめようと、あたしは何の感慨も抱かないだろう。
だって、冷たい刃が皮膚に入り込む熱い感触を味わったところで、この心の痛みには敵わない――痛い?
どうして。
「もう………誰も淋しくないよ……」
我ながら幽鬼のような、自慰じみた科白。
「誰も、悲しい想いなんかしない……あたしみたいに恨みに思おうとすることもない。
京介くんも――あたしといたこの時間を忘れ去るだけ、だから……! 目が覚めたら忙しくても賑やかで、
眩しい一日が始まるから、誰も、悲しくなんかないよ……これで何もかも元通りになれる。癒してあげられるの、
に……あなたが我が儘なあたしの夢を沢山叶えてくれて、結婚までしてくれて、あたしも幸せになれたのに……誰も傷つかなかったのに
、へ、変だね、あたし――」
最後の最後で『岬真夜』より、『女神マヤ』であることを選んだ。 だから誰の前でも笑っていなくちゃならない。
それで、いいのに。
「なんで………泣いてるのよぉ………!!」
抱きしめる誰かが欲しかった。今すぐ背中抱いててくれる誰かが欲しかった。でも、溢れる涙に濡れ
、心の紅に染まったこのあたしを、慰める誰かはもう居ないから。
はじめから、無かったことにすれば、良かったのだから。
来なかった。地上の人間などは此処に。誰も、来なかった。今日もまた、平穏無事に一日は終わり、朝を迎えるのだ。
「駄目、なのに……あたし泣いてちゃあ駄目なのに……これはみんなが笑っていられる結末なのに――――!!」
あたしはそれを抱いて泣きじゃくるしかなかった。膝を折って背を丸めて、頬にそれを擦りつけるしか残されていなかった。
「京介……京介………えぇ――――!!!」
あたしは、あたしは…………!!!
躯も、心も哭(な)くことしか赦されはしなかった。
嗚咽する思考で、かろうじて判るのはそれは彼が本当に還ってきてくれた刻とは
、確実に違う涙。
「うあぁああぁあぁぁぁ……――!!!」
――風は揺れ、カーテンはそよぎ、光が射し込む。唐突に――じゃない、朝の足音は、確実に聞こえてきたはずなのに。
陽光にベッドの下に退かされた大きなカエルのぬいぐるみがてらされ、永い闇に閉ざされたこの部屋までも朝日が訪れる。
暖かい。今日もいい朝だ。こんな素敵な夜明けを、あたしは彼と迎え――――。
――泣かないで、真夜さん。
「……!?」
思わず、あたしは貌を上げる。聞こえてきた声に頬の涙を拭うことを忘れて。
「――京介くん!? 京介くんなの!? ねえ!」
――今日もいい朝だね。僕たちで迎える初めての。
あたしはそれにいても立ってもいられず、ベッドから窓に向かって走る。左手には、涙で湿ったあのぬいぐるみ。カーテンと窓を開けると。
「――綺麗…………!」
頬が、弛む。あたしは、笑っていた。だってそこは春のように暖かくて、肌に語りかける滑らかな風。
咲き乱れる花と緑の匂い。
あたし、好きだった。この世界が。
――やっぱり、真夜さんは笑った顔が一番だね。
「京介くん……」
――これからも、そのままのあなたでいてほしい。それから、真夜さん
、また逢えて、嬉しかった。ありがとう。
……京介くん、今度はちゃんと、聞こえたよ。
「あたしも……――あたしからも……ありがとう、京介君……」
――……。
そっか、もう……――。
朝の挨拶、しなきゃね。
「――おはよう、京介くん」
「……ん――――」
もう、朝か――眠い目を擦って、伊達京介は朝の伸びをする。
ああ、今日もいい朝だ。春の日差しはやっぱり心地よくて、目が醒める時に頭に響いた声も忘れそうだ。
「――おはよう、京介くん」
アレは一体、誰の声だったんだろう。それに、夢を……永い永い、夢を見ていた気がする。とても、懐かしく、暖かい、夢。
そんなことを想いながら、京介は傍らの目覚ましのタイマーを解除した。そういえば目覚まし無しで起きられたのも久しぶりだ。
仕事の疲れもあっていつもは目覚ましどころか、時に母に起こされることさえあるというのに。何か今日はいいことありそうだ――と案の定、母が来た。
「大丈夫、今日はちゃんと起きられたよ」と彼なりに少しだけ口を尖らせたものの、念のためよ、と言う。心配性だけど、
気だては良くてスケジュールが不規則になりがちな自分の仕事を快く応援してくれる、いい母だ。
そうだ、こんないい朝だから母さんにも見せてあげよう。空気も入れ換えなければならないし、と京介は薄いカーテンの窓へ。
その前に。これを忘れてはいけない。枕元のそれを、そっと首に掛ける。チェーンのひんやりとした感触もいいものだ。
「今日もいい天気だ――」
振り返って、彼は言った。
「窓を開けようか、母さん」
部屋の中瞬く間、空気は春の朝ならではの清浄さで溢れかえる。カーテンははためき、京介は朝の風を感じる。髪はそよぎ、頬を撫でられ、弛んでいく。
気持ちいい。
――ああ、今日もいい朝だ。
無地の生地のような朝は夜色に染まり、明日を繰り返し、矢のような日々の中刻は過ぎる。
彩(いろ)とりどりな季節は幾つも流れ、その年は去りゆき、また始まる。
――その日は、息せき切って京介は駈けていた。事務所への路を。
「うぅ―――拙いな、遅刻だ、遅刻」
久しぶりに余裕ある早起きだったからって、朝ご飯に時間掛けてたのが拙かった。しょうがない、今朝は好きな和食だったのだから。
以前――もう去年か。妙な夢を見た時のこと、目覚まし無しで起きられたように今回もまあ大丈夫だろうと高をくくったのも拙かった。
さて今日の予定といえば、『FAKE』シリーズの最新作、劇場版『FAKE ーStay Nightー』の出演にあたり、共演者各事務所での顔合わせ。
まずはいつも通りJUNESへ向かい、一路桐原プロダクションへ。普段から親交深いところだが一番共演者が多いだけに、
遅れるわけにはいかないのだ。それに今回は大々的に募った主演女優オーディションにて見事、ヒロインに抜擢された新人との初顔合わせでもある。
今、全力疾走している彼は、それ故に首から大切なものが落ちたことに気付かなかった――。
背後の角から歩いてきた影が足下に転がるそれを見とめ、拾い上げる。朝日にキラキラと反射する様に、彼女は目を細めた。
「あ、あのー! もしもし、これ……!」
――呼びかけに、振り向く京介。少し鼻にかかった、ハスキーな声、だ。
「――ん……?」
桜の花びらが、一瞬、視界を掠める。可笑しい、確かに季節はもう春だけれど、未だ桜が咲き誇るには早いはず。
思わずごしごしと目を擦る。そして、現れたのは手首からそれを下げた女性。
「今、落ちましたよ? これ――大切なものなんでしょう? とても……伊達――京介くん」
と、彼女は……風になびく蒼い髪と瞳が印象的な彼女は指に絡めた十字架のペンダントを差し出して言う。
季節の上では春だが、まだまだ冬の残滓が残るからか、ブラウンで統一された帽子に大きなジッパーの付いたジャケット。
が、下はハーフパンツと動きやすそうだ。
「ふふ――」
――あ…………。
そして、微笑んでくれる。太陽を背にした彼女はとても、綺麗だと思った。その笑顔に比べたら、何で自分の名前を知っているのだろうという疑問は、なんてちっぽけなんだろうと。そして、ロザリオのことも。だから京介は同じくらいの笑顔でこう、答えた。
「は――はい! とても、大切なものです!」
彼女は、また可愛い八重歯を見せて、笑ってくれた。
End.
このあと二人は現実でも再会できたということですね!?
できれば後日談も読んでみたいです。
京介争奪戦なんてどうですか?
長い連載、ご苦労様でした。
(´・ω・`) 終わったぜ。
まずはここまで好き勝手やってすみません。以前申しましたように「原作にぶち込めるような、
いわば裏マジカルて」という変なポリシーを掲げていた私ですが、今回そうなっているかは正直、僕にも解りません。
少なくとも近いうちに投下する後日談は完璧に逸脱しているので、多分違うと思いますですよ。
しかし読み返してみると未熟なとこばかり目に付く……納得のいかない箇所もちらほら。
これも近いうちに保管人様に修正版を送るか、いずれ立ち上げるHPにでも上げるか。
取りあえず次回の投下以降、暫く修行の旅に出ようと思っていまつ。
それでは、おぺ2にマヤたんがでることを切に祈って。
>>493 と言うわけで終わりましたですよ。やっとどーにか着地できたわけですが……
ぶっちゃけどうでしょう?(;´Д`)
いえ、いちおうケコーン式らしきものはなきにしもあらずなんですが……。
後日談の方ではより真夜たんがが幸せになってるんじゃないか、と思われます。
525 :
名無しさん@ピンキー:05/03/02 19:52:38 ID:cOmxjp61
期待あげ
期待age保守
なーんかネタ無いかなぁ。
浮上
仕事でまた遅れたorz
……それでは後日談の投下、参ります。
時々妙にエロい科白が入る場合はありますがエロはございません。
すんませんです(´・ω・`)
つーかホント今さらですがエロなんてあっても無くてもいいのです。この際ですし。
と逝ってみるテスト。
「ん――むっ……!?」
唐突に首筋に腕が廻ったかと思うと、京介の唇は甘く塞がれる。彼女の唇は、とても甘いのだ。
『あぁああ〜〜〜〜ッッ!!!』
「ムギィッッ!!?」
小麦と恵の声がハモり、琉奈はほかほかの湯気立つ湯飲みを落とす。
「うわぁ…」、
口元に手を当て惚けたような声を漏らす櫻井明日香だの、ヒュー、と口笛を吹く壬生シロー、
「あれ、今変な声が……」、とムギバッヂの声を気に掛ける国分寺こよりなど、周囲の反応も様々だ。
ついさっきまで烈火の如きブチ切れようを見せていた桐原夕映も席に座ったまま硬直する。
「ん――んん〜〜……っ♪」
――ちうぅうう〜〜!
そんな彼らを尻目にまるでハリウッド映画のスクリーンでよく見られる互いの(とはいっても一方的だが)唇をぶつけ合い
、貪る大人のキス一歩手前な烈しいキスに彼女はとろける。
「んふ……♪ んぅ、ふぁ――ぁん……!」
「……! ――!!」
円を描くように美しい貌を揺り動かし、京介の唇全体に自らの濡れそぼった朱唇をなすりつけ、
はぷっ…、と唇で唇を包み込むように押しつけて粘膜の接触に酔いしれる、傍目にはディープキスと何ら変わらない様にこういった現場にあまり免疫ない明日香なんかもうドキドキだ。
こよりもいつしかそこに熱い視線を送ってたりする。
そんな、キス魔な彼女に京介は頭が真っ白になったり目を白黒させたり思わず鼻呼吸忘れて呼吸困難になりかけ三重苦で大変だ。
「かっ、はぁ――♪ ぷはぁッ! うん、クライマックスでのキスはぁ、こんな感じでいいのかしら? ねぇ京介くん、私のくちびるどうでした? 私上手にできたかな……?」
と、接吻の余韻に頬を染め、唇に人差し指を当てて、感想を求めてみるけど
「う、う〜ん………」
「――わぁ、わっ? 京介くんっ」
たまたま近くにいたこよりに倒れかかる京介くんだった。呼吸困難で顔色はすっかりタブー中のタブーに触れた感じになっている。
「あらあら……大丈夫?」
「くぅぅッ! お、おにょれ〜〜!! 一度のみならず二度までも!! こ、今回ばかりはいくら女神といえどゆるさんぜよ〜ッ!」
拍子抜けな彼女についに小麦は反旗を翻すけど、至ってすまし顔で両手で軽く耳を塞いでわざとらしく頭を振ってみせる。
「アーアーきこえなーい、きこえなーい! んふふ、ほぉら、京介くん、起きて。今日は私の役作りに付き合ってくれるって約束でしたでしょ…?
いくら不意打ちだったからって役者たるもの、いつ如何なる時も役に入り込んでくれなくっちゃ、駄目ですよ――♪」
「女神……?」
耳慣れない単語に目を丸くするこよりからグロッキー状態の京介を抱きかかえ、
「もう、しょうがないですねぇ、それならもう一回――この姿勢からするキスシーンもあったし、ね♪」
――今一度、眠りの王子様にせまる、唇。
『むきいぃ〜〜〜〜ッッ!!』
小麦、恵のジェラシーヤキモキっぷりも、フーフー吹かれるファンファーレのようで。
「……み……みさき……さん――?」
触れる直前で、止まる。今の二人の距離のように。
――『岬真夜』と彼女は名乗った。
通りで歩く方向が同じと思ったら、なんと彼女は件のオーディションの合格者だったのだ。
同時間帯にJUNESへ挨拶しに行こうとしたところ、たまたま共演者である伊達京介と出くわしたって訳だ。
しかも住んでいる場所が京介宅と近いマンションと判って色々話も弾んだところでもう時間がないことに気付き、慌てて事務所に着いた時は既に約束の時間を過ぎていた。
初めて、と言うことでリチャード社長は大目に見てくれたものの、車を運転してくれるマネージャーに迷惑を掛けてしまい、京介はばつの悪い貌をする。
ため息をつく中で、自分と真夜の会話を見て、
「お前達、本当にさっき会ったばかりなのか?」
眉を眉間に寄せ、リチャード・ヴィンセントは訝しがる。大理石で出来た机に肘を載せ、鼻の前で両手を組み貌の支えとする。
「あ、はい。そうですけど……それが、何か?」
真夜も一つ頷く。
「いや、他意はないさ。ただ、お前達を見ているともう永いこと連れ添った恋人達のようでな。
なんとなくそんな気がしたんだ。でも、それだけ意気投合してるなら今度の映画も成功間違いなし、だな」
と破顔する。すっかり機嫌が戻ったみたいだ。京介はそれに戸惑いながらも笑顔で応えるが、彼女はただ、
はい、ありがとうございます! と何だか必要以上なほどにこやかに頭を下げた。
――恋人か…………そうか、な。
ということを思い出していた、キリプロへと向かう車上で真夜に演技の方向性や役作りについて訊かれる。台本はもうこちらの手に渡っており
、それぞれ別に監督とも会ってある程度指示は受けている。撮影は未だ少し先で今は役者が事前に演技を練り上げる期間だと言ってもいい。
そういうわけで主演同士、役作りに付き合って欲しいというのだ。無論彼は快く承諾したその矢先。キリプロ応接間の扉の前。
『――あ、あんですとォッッ!! この転落乳女!! もうその使い古された乳も垂れてきてるクセにィッ!!』
『るっさいわねェッッ!! 垂れてないわよ!! だいたいねー、生中継のテレビカメラぶっ壊したりイベントドタキャンしたりまるで
癇癪起こしたリッ○ー・ブラッ○モアやマイ○ル・シェ○カーみたいなことばかりしてるアンタがどーして京介さんと……――!!』
「また、かな……」
扉の向こうでまさに今真っ最中ないつもの“祭り”に思わず苦笑を漏らす京介。尤も、何故喧嘩してるのかまでは読み取れないが。
心中で随分とまあマニアックな悪口言うのね……この作者の趣味丸出し。と余計なお世話なこと思ったりしながら真夜は、
「いつも、こんなに賑やかなのかしら?」
と、問う。
「ええ、少なくとも僕がいるときはこんな感じですよ。けど、ここだけの話、飽きないんですよねー。みていると」
と、京介は少し悪戯な貌をする。小麦達の前では見せない表情。キャリアは京介の方が遙かに上なれど
、年下だからついつい敬語口調となる。
「そう……」
穏やかな顔を京介に向けた後、一転して扉を見つめて。
「いい、職場ですね」
と続ける。
「うん、普段から中原さん達とは仲良くさせて貰ってますからね。いろんな現場でもよく会うし、これからうまくやっていけそう? 岬さん」
「もちろん! ――京介くん、改めて、これからよろしくお願いしますね」
「――こちらこそ」
「それから……」
――ぎゅっと。
左手に伝わる、柔らかな感触。隣の人の体温が直に。彼が見ると、細くしなやかな手が繋がれている。
「さっきの、役作りのことも。今日はみっちりと付き合って貰うんですから。ふたりで、頑張りましょ」
ああ、そうだった。ついうっかりと。
「あ――うん、一緒に、いい映画にしようね、岬さん」
こくん、と真夜は満足げに頷く――。
『……あんたら、いい加減に――』
『ヤッベ! 拙い、逃げろッッ!!』
『もう撮影も近いんだからとっとと自主連でもしてきなさいッッッ!!!!』
扉の外なのにまるで耳元でされたような怒号に二人は耳を塞ぐ。
『は、は〜〜〜いッッ!』
扉は開け放たれ、飛び出した勢いで体当たりされる。
「いてて……」
「痛ぅ〜…っ! あ、アンタ、何処見て歩ッてんのよ!! ちゃんと避けなさいよッッ!」
「ははは、ごめんね、でも、今のはちょっとしかたないんじゃあないかな」
「………全く、もう」
「あいたたた………にゃはは、ごめんごめ〜ん、だいじょぶだったかにゃ?」
「相変わらず、元気そうでなによりですね。小麦ちゃん」
二人はそれぞれ受け止めてくれた主を見て、見覚えのある貌に驚く。
「――京介さん!!?」
「――マヤたん!?」
「ま、マヤ様!?」
最後のは無論のことムギまることムギバッヂである。幸いにも二人の声にかき消されて誰も気にとめない。
「や、やあ、恵さん、中原さん」
乾いた笑いをする京介に対し、真夜は。
「いやですわそんな♪ かわいいだなんて〜、もう♪」
可愛らしい八重歯を覗かせ今日も絶好調だ。
場は一転してしらけたムードに包まれるけど、取りあえず小麦はお約束とも言うべきリアクションする。
「いや、言ってないし……ってそーじゃなくて! 今日は一体何しにこっちへ!? 今度こそモノホンのあんぐらーでも現れたの!?」
勢いこんで小麦や真夜にとって色々とNGな事を口走る。
「――ね、ねえねえ。あんた、あの人と知り合い? マヤたん、とかいってたけど。何なの、あんぐらーって」
恵は小麦に耳打ちする。
「えッ――!? あー…にゃ、にゃはははは……えーと、そにょー、あにょー、って! ちょっとマヤたん!? どさくさにまぎれて何やってんの、ダメ〜!」
ちゃっかり手を繋ぎ治していたマヤの手を退かそうとするが、さながらバスケットやサッカーのドリブル見たく小麦の手が空を切る。
「よッ! くぉのッ――! ちょっと目を離すと油断も隙もないんだから ちょっとこの、離れなさい、よッ!」
下を攻めれば上に、上を捕まえようとすれば下に、小麦が必死に追いかける手をするっと通り抜け、肝心の京介はと言えば戸惑いつつも身を任すしかできなかった。
縄跳びの縄を回す側みたいな動きで真夜はにこやかに軽やかに小麦をかわしていく。
「――そ! そうよ、離しなさいよ、アンタみたいな何処の馬の骨とも知らない娘に京介さんを――!」
「――離さない」
その言葉をきっかけに、水を打ったようにまた場が静まる。
「え……」
「――聞こえませんでしたの? 離さない、っていいましたのよ」
「岬さん……?」
「マヤたん……?」
雰囲気が、変わった。未だにその貌は笑みに塗り込められているものの、空気の彩は確実に違っている。
一見、無慈悲な夜気の冷たさに包まれているようでも、何よりも、強く暖かな何かを裡に隠した双眸に射すくめられ、二人は動けない。
何ものをも超越した覚悟が、本能を凌駕する魂が其処にあったから。
「くっ――! あ、あんたねぇッッ!」
それでも気性の荒い恵はくってかかろうとするが、焼け石に水という言葉を思い知る。
「あたしはもう、二度と京介くんを離しはしない」
面会室いっぱいに声が響き渡る。
「えぇえぇ〜〜ッッ!! ま、マヤたんが主演〜〜!!? あの主演女優オーディション合格者ってマジ!!?」
聞いてないッスよ社長!! な小麦は一気にまくし立てる。折角ヒロインとは行かないまでもFAKE新作で準メインの座を射止めてた小麦は
思いっきり面食らった調子で真夜を見る。先の喧嘩の原因は此処にあったわけだが。
「マジな合格、見せてあげましたわ♪」ってな感じで彼女は某機動戦艦の女艦長ばりのVサインを送る。
小麦達に知らされた情報と言えば、二十三歳で、看護婦免許を取得しているということだった。
「あら? 言ってなかったっけ? まあなにぶんまだ一般発表は先だし、仕方ないとこもあるか――でも関係者の間ではすこぶる評判なのよ。
『一目見た瞬間、今回のヒロインは彼女しかいないと心に決めてた』とか、『ミステリアスなふいんき――じゃあなかった雰囲気がぴったりな美少女』だとか
、『いま欲しいんだよね〜、君の力が』とか、『コロモノコロカラカノジョニアコガレチタ』とか」
「――なに最後の今さらオンド○ルは」
琉奈の至極もっともな突っ込みを華麗にスルーして女だてらに
一癖もフタクセもあるタレント連中をまとめる若き敏腕社長・桐原夕映は続ける。
「これ食っていいかな?」
横からお茶請けのチーズおかきをひとつまみしたシローを横目に、琉奈が後ろを向いて、
「バカばっか」
と愚痴り、
「『美少女』って! いくらなんでもそれは無いムギよっ。だってマヤ様、ああみえて実は何万年モガガガ……」
「一言多いウサギ」
やはり小声で呟くムギバッヂを手だけ動かして笑顔のまま真夜が無言で握りつぶす一方、
「なるほど……こうしてみると確かに……」
まじまじと品定めするかのように真夜を見上げる女社長。
「……あ、あの〜……なんでしょう?」
視線に耐えきれずに冷や汗をかく真夜。
「うん、よしっ!」
と腕組みして夕映は何事か得心する。小麦達の方を向き直って、
「あなた達、気合い入れてかからないとこの娘に喰われちゃうわよ」
と、告げる。
「まあヒロイン役だからそれも当たり前か……さすがはあの伊達京介と共演と言うことで集まった
三万人の中から見事選ばれたラッキー・ガールなだけあるわね……あなた、売れるわよ? このあたしが言うんだから間違いない。
正直、うちの事務所に欲しいくらいよ」
「うちみたいな中小企業の社長が何言ったってねェ」
思わず肩を竦めるシローだ。
「シローちゃん、何か言ったかしらぁ?」
「いんや別に」
「とにかく、頑張ってね。岬真夜さん。あたしも影ながら応援してるわ。むしろうちの子達が足を引っ張らないか心配よ。特に――」
「あ、あたし? なんで?」
自分を指さして、解りきったことを小麦は言う。
「なんでじゃない! あなたはうちの子達の中でも明日香についで重要な役に選ばれたのよ! 今回だけは失敗できないの、解る!?」
「――はあ……そのぉ、前向きに善処しますですはい」
まだまださっきの喧嘩が尾を引いているようだ。ぽりぽりと額を掻きつつ、小麦は上目遣いで俯く。
「やれやれムギ。ま〜ったく期待されてないムギね〜、それもこれも普段の行いが」
小麦にしか解らない小声で愚痴るムギバッヂを拳で黙らせる。
「小麦ちゃんも前回『FAKE2』での役どころが評価された上での抜擢なんだから、しっかり頑張るようにね!」
「は、はぁ〜い。しょぼーん」
応援されてるのにそんなに嬉しくないのは何故? と小麦は自問する。
「――ということは、あなたがあたしの“恋敵”ってワケね。宜しく。櫻井明日香よ。知ってると思うけど、いちお、ね」
役柄上で指名しながら、黒髪ツインテールが印象的な、引き締まった肢体でのハード・アクションが定評の明日香は握手を求める。
FAKEシリーズでは伊達京介と並んで主役の立場にあるが、今回は“外伝”ということで準ヒロイン的な位置づけだ。
因みに今回のアクションの見所はというとベレッタM92二挺を携えてのクライマックスオール殺陣だ。
攻撃面では120%上昇、防御面では64%上昇で今までとはひと味違ったものとなるんだそうな。
「ええ。私からも宜しくお願いしますね、櫻井さん」
「明日香でいいよー。その代わり、こっちも真夜さんって呼ばせて貰うけどね」
互いの手が結ばれる。
――真夜さん、か……。
京介を横目に見る。振り向いて、笑みを返してくれる。
「ん? 真夜さん、どうかした?」
「え――ええ。お好きにどうぞ」
それから彼女は同じく顔合わせにやってきていた国分寺こよりと言葉を交わす。お互いのんびりとした性格からか、
それとも声が似ているからか直ぐにうち解けたようだ。恵はもともと今回の映画とは別口の仕事を受けていた、
つまり仲間はずれなのと第一印象が最悪だった所為もあってすっかりふてくされてしまっていた。
「さっきは騒ぎを聞きつけた社長がきたおかげで流れたけど、あたしは認めないんだから……!
ったく夕映社長は何だってあんな女の肩を持つのかしらぶつぶつ……」
とはいえ、何故か強く言い出せない恵であった。あの眼に射すくめられた時、真夜と京介の間に隙を見いだせなかったから――彼女自身は気付いてないが。
琉奈は表面上は穏やかにお茶を飲んでいる。傍観を決め込むようだ。お茶菓子の水ようかんをもそもそと口に運んではずずずい〜と啜る。
「ねぇねぇ、ムギまるは何でこっちに来たのか聞いてないのー? コマチちゃんの時みたいにさ」
小声で小麦は腰のムギまるバッヂを質す。
「そんなのこれっぽっちも聞いてないムギ。皆目見当つかんムギよ。本来なら、わくちん界の頂点に立つ女神様がそうそうみだりに人間界に来ることは掟で禁じられてるムギが
――前回京介くんにキスぶっこいた時点でとっくに破られてるし」
「じゃ、じゃあまさか……」
「? 心当たりあるムギか?」
「大ありよ! ってかムギまるって意外とにぶちんだねぇ、マヤたん、やっぱり京介くんを――」
「小麦ちゃん、何下向いてぶつぶつ言ってるの?」
「あ!? いや、な、何でもないですにゃはははは」
笑って誤魔化すしかなかった。
社長は溜め息一つして、
「――ところで、小麦ちゃん。岬真夜さんと知り合いなの? 名前、知ってたようだから」
恵とおなじことを訊いてくる。
嘘を付くのが元来得意でない小麦はまた笑って誤魔化すしかなかったけど今度は渦中の本人が助け船を出してくれる。
「――親戚ですよ! とおい親戚。ね、小麦ちゃん。小さい頃、一緒に遊んだりとかしましたよね、ね!」
横から割り込んでうかつなこと言わないように彼女の頭を押さえ付け代弁する。
「んぎぎぎぎ」
無理矢理こくこく頷かせられる小麦。
「ああ、そうなの……別にいいけど――」
「あの、夕映さん」
「うん、なにかしら?」
押さえ付けたままの姿勢で真夜は訊く。
「――ここ、素敵な事務所ですね。いつも賑やかそうで、楽しそうで――さっきそこで京介くんともお話ししてたんです。『いい職場』だって。
夕映さんも部下や所属タレントと同じ目線で接することの出来る、佳き経営者だと思いますわ」
「あらあら♪ 急に何かしら、褒めても何も出ないわよぉ、おほほほほっ」
の割に悪い気はしないみたいだ。頬に手を当ててすっかり相好を崩す。意外と単純だ。
「そっ、そーだよ。す〜ぐ怒るしさ! お説教は長いしおまけに変な地下室はあるわでまるでどくさいしゃ」
「ごむ゛ぎぢゃ゛ん゛!?」
「ひゃいぃっ」
拘束を逃れた小麦を一喝する様に真夜はくすくす笑い、
「けど、事務所をここまでにするのも大変だったでしょう? これだけのタレントさんを抱え込んで」
「あ〜ら、分かる? そ〜なのよぉ、あたしってばもともとアイドルなんてやってたもんだから世間知らずなまま社会に放り出されてねぇ。
右も左どころか、上も下もわかんなくて色々人には言えない苦労したもんよ、本当。それにほら、見ての通りうちの子達ってばその…個性的でしょ?
だからまとめるのが大変! さっきだってくだらないことで喧嘩してるし、一人しかいないうちのマネージャーもやる気無いし、胃薬が手放せなくってねぇ。
それにここまでったって、確かにJUNESなんかと比べたら悔しいけど、まだまだだしね」
「つーかシローちゃんってぱっと見本職の人みたいだもんね。あれじゃあ新しい人入れようたって人が寄りつかないよぉ」
「うっせーや。ションベン娘。何の本職だ、何の」
「でも、わたしも本当にここいいところだと思いますよ。わたしのとこより活気あるし、出来れば移籍したいくらい」
真夜の後に付いてきたこよりだ。
「あ、そお? こよりちゃんが来るんだったらうちの事務所は百人力、いや一騎当千ってとこねぇ! 助かるわ〜」
「だけどそれってこよりちゃんの事務所の人が許さないよね。あそこはもうこよりちゃん一人で持ってるようなもんだし」
「そ〜んなことないよぉ! やだなー、小麦ちゃんってば」
「それにさっ、こよりちゃんがうちに来ちゃったら恵の居場所がなくなっちゃうもんねぇ♪ ケケケ」
「へ? なんで?」
こよりは全く分かってなかった。まあそれがこよりのこよりたる所以なんだが。
「小麦ィ!!」
恵の抗議に小麦は聞こえないふりをする。
「あたしも……ここに来て良かった、かな。前いた事務所よりも面白い仕事が来るし、体を動かすには困らないわね」
特に『アクション』にやり甲斐を見出す肉体派な明日香にとって、移籍は都合が良かったらしい。力強く腕を回してみせる。
「あららら♪ もう、みんなしてなぁに? 褒め殺しなんて通用しませんよ♪ でも気分がいいから今度また温泉にでも連れて行っちゃおうかしら♪」
もう通用しまくりである。
「本当に、ここは佳(よ)いところですね……本当、平和で、誰もが笑っていられて――」
「真夜さん、どうかしたの?」
今までとは違う声のトーンに社長は気付いたよう。小麦もまた、真夜の瞳の色がさっきの騒動で見たのによく似てることに。
「マヤたん」
「……………」
「そ、それにしても岬さんと中原さんって親戚だったんだね。なんだか、運命めいたものを感じるな」
ややしんみりした空気を和まそうと京介は話題を振ってくれる。
「うんめい?」
オウム返しする小麦の脳裏には頭の中でベートーベンの曲のあの一節ではなく、
爆風ス○ンプが歌ってた某アニメのOPのサビ歌詞が間違えて再生されていた。流石アニメ好き。
「そうだよ。実を言うと岬さんとは今朝偶然出会ったんだ。そのまま一緒にこっちまで来たんだけど、びっくりしたな」
「え、えぇ〜!!」
――や、やっぱり!!
こよりなんかはやっぱり偶然ってあるんだねー、と素直に感心しているが小麦は別の意味で気が気じゃない。
「京介くん」
マヤはおもむろに、京介に身を乗りだし、貌を寄せる。
「…岬さん?」
三人娘の露骨な目線を感じるも、京介だけを視界に映し真夜は続ける。唇よりも先に、鼻が触れそうな近さで。
「京介くんにとって、『運命』とは確かなものだと思います?」
「え――」
ふって湧いたような問い。誰よりもキスまで近い距離。
胸元に押しつけられる柔らかな胸と漏れる滓(かす)かな吐息に一瞬だけ、言葉が詰まる。
「ねえ、京介くん……」
少しだけ切ない顔をする。微かに上気した頬。窓から射し込む光に照らされた彼女は、やっぱり綺麗だと素直に感じた。光を反射する水面のように、澄んだ蒼さを持つ眸が彼を捉える。
「うん。ひょっとしたら、あると思いますよ。僕らがこうして揃ったのも、
きっと『消えない絆』みたいなもので人と人って繋がってるんからじゃないか――なんて、ね。そうだったら、いいな」
――変わってない。ぜんぜん、変わってないね。京介くん。
真夜はその満足を、ただ笑うことで示した。そして、
「京介くん、映画のクライマックス・シーン――憶えてる?」
――じゃあ、それを証明して見せて。
「クライマックス・シーン……」
「そう、見せ場ですよ。私達の、一番の」
「キス、だけど……それが――――」
――あなたの唇の味も、あの刻(とき)と同じかどうか――。
「演技指導して。今、ここで……」
囁くように、唐突に。有無なんて、もう関係ないのだ。
何かを言おうとする彼女にとってはたまらないその唇を、甘く塞いだ。
そのことに気付いたのは、京介が彼女の前から消えて、程なくしてだった。
胸の十字架が、失せていた。彼に返して貰った、かつて自分が失(な)くなってから、彼が片時も手放さなかったロザリオが。
自分の形見として、そしてもはや自分の分身とさえ言えるそれが。方々を探したが、見つからず終い。今、眼下で彼の胸のそれを眼にして思う。
――これが、あたしを呼んでくれた。
もう、逢えないと思っていた。逢おうとも思わないようにもした。 だけど……無理だった。あの刻京介を自分の許へと導いたように、今回は、自分が。
この黄金(きん)色のロザリオを通じて、心が引き寄せられた。だから、京介の居場所も手に取るように分かる。
「……み……みさき……さん――?」
ぼうっとした眸が見上げる。
――ごめんね、ちょっと、はしゃぎ過ぎちゃったみたい。でも、あたしもうガマンできないの。今だけは――今だけは、赦して。
何もかも変わって無くて。キスの甘さにとろける自分がいる。だって嬉しくて。
逢えない刻は何よりの調味料。唇の感触はいつにもまして絶品だ。
結局、何故彼の傍らにあったのか。あの別離(わか)れの間際に、無意識にうちに未練から
、せめてもの餞(はなむけ)にと、彼に“返して”しまったからか――それはもういい。これが、彼と共にありたいなら。
これはもう彼のものなのだ。
そして、自分も。
どうしようもないのだ。自分もまた変わってないのだから。
――約束、したもんね。あたし、もう何処にも行かないよって。京介くんのそばから離れないって。
いつも『お姫様』は『王子様』と共にあるって、約束だもんね。
永遠に、変わること無いのだ。
――いまどきの若い子って、随分と積極的なのねぇ……というかいいのかしら、事務所的に。え、でも今、「役作り」って…?
アイドル時代、リチャード・ヴィンセントに片思いしていた当時を思い出した夕映。というか、年齢だけ考えれば彼女はちっとも若くないし、
今時でもないのだ。
「それにぃ……二度目じゃあないし」
――もう、数え切れないほど。
「今なんつったッ!?」
「いえ、何でもないですよ? 小麦ちゃん、今のはあくまで演技なんだからそんなに怒らない、怒らない」
今度は恵ちゃんが二度目ってなんなのよ!? と小麦ちゃんに詰め寄る。琉奈ちゃんは明らかに険の篭もった視線であたしを見る。
………そうね。やっぱり二度目でいいん、だよね。
あたしのことを憶えてる、あの時代を生きた京介くんしか見たくなかった。愛したくなかった。だってあたしは“その”伊達京介に逢いたかったから。
また逢いたかったから――。
あの後、あたしはそう思おうとした。だから、今の京介君はこの世界で留まるべき、どうか彼を必要としてくれる人たちのためにも生きて欲しい。
もう誰の哀しみも見たくないから。そう思ってた。
魔法で京介君に関する記憶を消そうともした。
だけど、無理だった。
何もかもがもう無理だったのだ。
“恋”という本物の魔法は、女神であるあたし自身の力を持ってしても消す事は出来なかった。もう言い出せなかった想いを秘め続けることに疲れてしまった。
それどころか、気付いてしまったのだ。
――あたしは、どの京介くんでもない。此処にいる他の誰でもない、『伊達京介』くんそのものが………! その『存在』そのものが………好き。
だから――。
だから、心が張り裂けそうだった。躯も千切れそうに痛かった。
また――退屈な毎日。憂鬱な時間。
また――あたしは欠片に戻ってしまったのだ。
そんなのはもう、耐えられない。忘れられなくて、辛い……。どうすればいいのか。どうすればいいのかだけを、ただ考えてた。痛みに耐えながら。
そうして出た結論は。
そうだ。京介くんを追いかければいい。
これがあたしなりの最終結論。簡単なこと。あたしが京介くんを追ってこの世界へ。そして。
「うぬぬぬ……! やらせはせん! やらせはせん、やらせはせんぞいッ!!」
小麦ちゃんが必死な形相であたしにつかみかかってこようとする。
――だから演技だっていってるのに小麦ちゃん。ウソだけど♪
正直、あなたがまじかるナースに選ばれた時、あたしは初めて運命の悪戯というものを感じた。皮肉よね。
あなたはあたしがいなくなったあとずっと京介くんの側にいて、見届けてこれたのに、あの頃の記憶はぜんぜん無くて、
同業なのをいい事にあたしよりもずっと近くで京介くんを観ていられた――あたしは、いつしかそのことに嫉妬していさえした。自分でも醜いほど。
秋葉恵も、時逆流奈も――確かに本来ならあんな風に生きられたのかも知れない、変わらずに京介君と知り合えたかも知れないけど、
それさえもあたしは羨ましくて仕方なかった。本当はそれで良かったのに。そうなるべきだったのに。
今は。
それだったら、同じ土俵で張り合えばいい。今のあたしならそれができるのだから。あたしは伊達京介くんそのものを、
死ぬほど――いや、死んでも愛しているのだから。この世界で、また逢えればいい。このあるべき、平和な日常の中で、また、京介君と。
それもまた、悪くはない。京介くんと此処まで来て、そして夕映さん達と話して確信した。此処は、とても暖かい処。
――岬さん、か。
京介くんの呼びかけを頭で繰り返してみる。
そんな、他人行儀な呼び方……!
心が、ズキン、と痛む。あの世界で逢えた時は、それだけでも嬉しかったのに。
知らないうちにまた随分と欲張りになったものだ。あたしは。
『真夜さん』って呼んで欲しい。いや、呼び捨てにして欲しい。
――まってて。直ぐに、また呼ばせてみせるんだから……!
今までは、京介くんがあたしのことを追いかけて、あたしの影を追い続けてくれたから。
――今度は、あたしがあなたを追いかける番よ。京介くん。
ライバルは、とても多いけど。必ず、また好きにさせてみせる。絶対、また「僕のお姫様」って言わせてみせる……!
何故なら欠片のあたしを完全にしてくれるのは、あたしを満たしてくれるのは。あたしの白馬に乗った王子様は、いつだって。
京介くんだけなんだよ。
だから、あたしは今はまだこれだけでも幸せ。違う、今はまだこれだけで赦してあげる。そうよ、あたしは欲張りなのよ。
このキスは、祈りの魔法を込めて。そしてここから始まるの。
――過去と訣別し、今と和解し、そして未来に希望を。
“過去”を受け入れることとはそういうことなのだ。きっと。
その為に、“今”を生きるのだから。だから、歩きだそう。
これから、もっと、いつまでも。
未来へ伝える、熱いこの想い。全てを賭けて。
――恋しても、いいよね? 京介くん。
役名で呼ぶのを忘れたけど、それがどうしたというのだろう。
「京介くん――好き。いつまでも、愛してる……!」
ここからはじまる魔法のキス。KissからはじまるMagical。
――ちゅっっ♪
End
ええと、後日談と銘打ってありますが、一見パクリでしかないタイトルのテーマを
説明していることからこれが実質上、エピローグでいいかと。まぁ、パクリですが(汗
つーわけでこれが本当の完結です。マジです。
今までが今までなだけにどうしてもネタで遊んでしまうのが止められませんですたorz
細かい見直しのために今一度おぺ1視聴しましたがこよりたんの京介の
呼び方が「京介さん」→「京介くん」に変わってるのはこれ如何に?
さて、今回の投下を最後に暫く休養でもしようかと……まだネタはありますが充電の
意味も込めて。これまで僕の拙いSSに付き合ってくれた皆様、ありがとう御座いました。
それと、無印の方の『Kissから〜』と『こよりTemptation!!』のより見やすくした修正版を
SS保管人様に差し替えて頂きましたのでもし読み返してくれる際にはそちらを
ご参照願いますです。おぺ2発売ぐらいに戻れるといいなぁ。
>>493 読んでの通りです。気が付いたらああいう結末でしたので後日談に関しては自分自身
、どうしても描かないと気がすまなかったりしましたので要望Thxですた。
待ってました〜☆
大満足の出来ですよ!
この調子で別のドタバタエピソードを書いてみるのもいいかもしれませんよ。
乙カレー
また書く機会があったらよろしく
555 :
名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 23:43:48 ID:1cU5Yh0N
あたいこそが555げとー
hos
保守ですわ!
558 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/19(火) 22:18:37 ID:0YtqguZt
hosyu
いやっほーぅっ!!
ガチャポン、一発目でこよりたんが出たぞーい!!
作ってみた・・け、結構難しい・・?
エプロンの止め方が。でももちろん完成後は(*´д`*)ハァハァハァアハァ
やっぱり大事なところはバンソーコなのね。
560 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 19:13:38 ID:5rtcPP+X
hoshu
オペ2はどんな感じになるんだろ。
こむぎたんのひざのうらに射精したい
そんで屈伸運動させてニチャニチャいわせたい
なかなかマニアックなプレイでよろしい。
ところで小麦の絆創膏は伊達なんだろうか?
すげー気になる。
564 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/23(月) 04:09:40 ID:tkB+t6uy
hoshu
565 :
神:2005/06/05(日) 22:18:03 ID:0Veo5NeW
なかなか香ばしいスレだな。
やっと発売日確定か・・・。
保守
保守
保守
しかし、何も起こらないスレだなぁ・・・。
ネタがなーんもないしなぁ・・。
何かないかね?
572 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 02:50:13 ID:e5dqADEn
ほ
誰かガチャポンのアレ…裸エプロンメイドこより
で書いてくれないかなぁ
リクなら俺もあるな。
魂狩りのエロとか、明日香たんのエロとか。
難しいと思うけどな。
保守
漫画版と小説版とゲーム版しか持ってなかったが、今日初めてアニメ観た。
感想は・・・・・・ねぇ・・・・・・・・・・・・・・・
どれ観たん?
おぺ1はやめとけー。くれぐれもやめとけー。
1と2・・・もう遅いよ・・・・・・地雷踏んだあとだ・・・・・・・・・・。
とか言って続きも観ちゃうけどネ。ちょっと遠くのビデオ屋なんで大変だが。
1と2ならいいほうだと思うが
まあ俺はそんなに辛口じゃないから、それほど酷いとは思わなかったけど。
とりあえず動いてるマジカルメイドが見れれば俺は満足だし♪。
保守
嗚呼
いよいよ来週か
こむぎタンvsドクロちゃんきぼんぬ
585 :
1:2005/09/23(金) 22:04:12 ID:MUuSmg4V
お久しぶりです、1です。
ウイルスにPCやられてトリ紛失してしまったとです……畜生('A`)ノ
さて、落ち着いてぼちぼち新作描いてるんですけども、
まだ住人さんいますかね…?
近い内にそろそろ投下しようか思ってるんですけども。
という訳で保守ageします。
まだいますよー。
新作、楽しみに待っています。
587 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 20:01:03 ID:q/bQNB5D
うぃっす。どうもです。それでは改めまして。今回のはおぺ2見た人なら誰もが
一度は思いつく組み合わせではないかと。
女神マヤ様×こよりたんです。もはや百合ブームも沈静化の一途を辿ってるこの時代
だからこそ反逆です。いざ、鉄風雷火のような百合を描こう! と決意したまでは
いいのですが、またもやいつものような感じに。
なお、先行のおぺ2を見て愛のままにわがままに衝動的に描いてしまったので、
DVD版のグランドEDから繋がってない可能性、大です。
そこはご了承くださいまし。
昼の熱気と喧噪は、夜の涼気と静寂にとって代わられる。
眼下に拡がる街並みは、まとわりつく夜気を祓うようにして、
煌々たる灯りをその身に点している。見上げる星々になぞらえるように。
――その狭間。中天のおぼんに座す、少女。
太陽が凍りついたあと、次の季節を仄かに運ぶ涼風にさらされ
、彼女は己が内の息吹を感じ取る。左胸に押し当てた手で、指で探る。
――……。
風もないのに、またあっても揺れるこの胸、その掌に余る暖かで弾力溢れる手触りと
、高鳴る心音のその奥に息づき根付いたもの。再びしっかりとおろされた根深き病根。
「…………くすッ」
能面がひび割れたように少女の口元が小さく、歪む。
闇に融ける色彩に統一された衣装に包まれた、白くきめ細やかな肌が世界に浮かぶ――帰還を、報せるように。
「ふ、ふふふふ……」
華奢な肩が小刻みに震え、次第にそれは激しいものとなる。
そうだ、やっと。危なかった。前回は本当に危なかったが……。
「――おーっほっほっほっ!!! まじかるメイドこより、人の迷惑も顧みずふっかぁーーーつッッ!!
で御座いますですわ!」
たまらず、口元に手をあて高笑するまじかるメイドこより。胸を思いっきり反らせばたゆんっ、と揺れるうしちちもまた健在だ。
深い谷間をぴっちりと包み込む布地の中で飛び跳ねるように揺れ弾み、その特徴的なハスキーヴォイスより強く自己主張する。
だが、あんぐらーによる支配も限界になった彼女は全世界のネットワークにウイルスを込め、力尽きたはず――そんな僕らの疑問に
、彼女は、こう答えた。
「愛のままに! わがままに!! 僕は君だけを傷つけないッ!!!」
意味不明だった。
「Don`t think! ふぃ〜るっ! ですわっ♪ ふふ、んふふふ……馴染む! 馴染むッ!
馴〜染〜むのでございますですわぁっっ♪」
指をグーパーグーパーさせたり、こめかみに人差し指をぐりんぐりん当てたりして、とびっきりの悦にはいる。そして、
「勝手しったるこのカラダ! 今更後には引けないのでございますッ! ンン〜〜ッ♪ まさに! まさに最高にハイ!
ってやつですわぁぁーーーーおーっほっほっほ!!!」
興奮の絶頂に、どうやら自前らしいモモンガ耳をぴくぴくさせ、ふさふさ愛らしいしっぽが上機嫌に揺れる。
もういっそロードローラーにでもウイルス感染させてやりたい勢いだ。
「こ、こよりん……そんな騒いだら近所迷惑……」
左肩にしがみついただっこちゃん風タヌキがそのもふもふした顔面に冷や汗を浮かべ窘(たしな)める。こよりは疎ましそうに横目で睨みを効かせ、
「お黙りなさいませポソ吉、あなた、私が戻ってきたのが嬉しくないのッ!? それに、一山いくらの余人がどーなろーがこちとら知ったこっちゃねーですわ。
再びあんぐらー様の僕(しもべ)……じゃなくてメイドとしての生を受けたこのまじかるメイドこよりの目に映るものはただ一つ――」
「ですとろーい?」
「んななッ! ぽ、ポソ吉、先読み厳禁で御座いますわよ! んんっ、こほんっ! ――と、とにかく」
顔を真っ赤にし、気勢を殺がれたこよりは咳払い一つ、
「この私がこーしてめでたく再臨を遂げた今、目にもの見せてご覧に入れますわよ――
安穏たる眠りに浸るその間抜け面を醒まさせて、思い出させてあげますわ……この私の存在を。
首――ウサ耳を長くして待っているがいいですわ、まじかるナース」
表情を昏い悦びを染め、こよりは飛行端末をある方角へと奔らせる。貌に吹き付ける夜風を心地よく感じながら
、漆黒のメイド魔法少女は早々と野望に思いを巡らせる。
「――くすくす。私には、そのための策がある。まじかるナースを出し抜くための秘策が
――それにしても、冒頭からこの辺のやりとり、どっかであったような気がしないでもありませんが……まぁいいでしょう。
さて、そろそろ……」
程なくして、その建物は見えてきた。
「みてなさいませ、おポンチナース……この私の後継者たる誉れを断ったこと
、たぁ〜ぷりと後悔させてあげますわ――」
抜き足、差し足、忍び足。我ながら実に古典的な所作だが、こういうシチュエーションにはむしろそうならざるを得ない――できればほっかむりも欲しいところだ。
「だけど、この私の美貌にそんなものは不要、でございます」
「こよりん……………………………………………もしかして、泥棒さん?」
移動を開始してからこっち、いつものことだが終始黙りこくっていたポソ吉に思わぬ突っ込みにこよりは露骨に気色ばむ。
「た゛だ、だーれーが泥棒でございますか誰がッ! このエレガントでスタイリッシュな私がそんなさもしい、乞食みたいな真似……!
人のものをよだれ垂らして欲しがるのはそれこそあの貧乳おっぺけぺーナース一人で十分で御座いますですわ!
ほら、ことあるごとに私の胸を大層羨ましそーに見てらっしゃいますし」
言葉を切り、息を潜める。よし、誰にも感づかれなかったようだ。周り真っ暗お先も真っ暗、静かすぎるくらい静かな屋内。
廊下を踏みしめる自分の足音はおろか外の微かな風のさざ波までも伝わりそうな静謐だけがじっとメイドとタヌキ
、世にも珍妙な二人を包んでいた。
「こよりん?」
意識が呼び戻され、こよりは小さくかぶりを振って、
「ん…何でもない、ですわ――それよりも……ふふふ」
これから起こるであろう事柄に、こよりは歪な笑みを零す。しかしその彩(いろ)はこれまでポソ吉が見たことの無い妖艶さを漂わせていた。
――この身体の記憶を辿って来たのだ。間違いないはず。
「んっ――!」
刺すような違和感に、また左胸を押さえる。ぐにゅり、と指で潰れた柔乳の奥からの、鈍く痛みにも似た疼きに触発されたように
、気怠い身体を壁にもたれ、支える。
「ふふ……ここにいるのは最初から解ってますのよ。伊達京介。待ってなさい――――すぐに、きっとすぐに楽にしてあげますわ。
どんな手段(て)を使ってでも私の虜にして……くっくっく」
誰に言うともなく、メイドウィッチはそう呟いた。
「…………」
あくまでも従者たるポソ吉は、身を震わせながらも主を見上げるだけだった。
「だからといって、ただ伝染してあげるだけではどうにも芸がありませんわね
……あのまじかるティーチャーの二の轍を踏まないためにも、ここは是非とも二度と絶対に私に抗えないように
、身も心もこの私で上書きして差し上げますわ……まず手始めに蕩けるような快楽で溺れさせて、骨抜きにして
――ぐうの音も出ないぐらいに、私の――」
喉の奥に最後の言葉を呑み込む代わり、熱い吐息が漏れる。
――このカラダで、たっぷりと気持ちよくしてあげてから……!
心なしか、掻き抱いた身体が熱っぽい。そうだ、これもそのついでに解消すればいいのだ。
と、こよりは期待に胸を膨らませ、その部屋へ向かった。
「――う……ん……っ」
室外の喧噪に身を捩らせ、京介は微かな呻きを漏らす。
だがそれだけではディープなこの眠りの底から這い上がるのは叶わない。
滞りなく、掛け布団の下の胸板は緩やかに上下する。
しかし、今度の音源は彼の部屋の中、それもベッドのすぐそばの机から。
突然引き出しがガタガタ揺れたかと思うと、唐突に、それは訪れた。
「ぴっかーっ! 御機嫌いかがですか京介くん! ――痛ぁッッ!」
引き出しが開いた一瞬、どこかにしたたかにぶつけた音と共におでこを抑えた女性が、まるで生えてきたように出てくる。
「あ、いたたたぁ………! う、うぅ、こ、この私としたことが……せっかく某未来の世界の、最近声が変わった青ダヌキロボットの初登場シーンよろしく
、びっくりさせてあげようと思ったのに……」
こともあろうに引き出しの縁に直撃しようとは、夢にもおもわなんだと涙目で俯く。それともドラ○もんに浮気せず
、一から十までピカ○ュウ語で挨拶した方が良かっただろうか? とまだ星がチカチカ瞬く視界の中で、痛む額をさすり
、居住まいを正しながら辺りを見回してみる。目当ての人は、いたいた。
「ふふ♪ ぐっすり寝ちゃって、まあ……」
――今日もたっくさんのお仕事で、やっぱり疲れてるのかな?
さっそく覗き込んでみると、虫も殺せなさそうな彼の寝顔に釘付けだ。それだけで、自然と口元が綻んでくる。
安らかな気持ちになれる。母が子を見守るような、妹が兄を慕うような、
だけどこのままでは決してそれ以上にはなれないだろうという焦りと、一抹のよるべなさ。
「今はまだ、それでもいい。けど、いつかきっと……!」
――そう思ったら。
「京介くん――――あなたが見ている夢は、どんな夢?」
額に落ちた京介の髪を撫でると、染み一つない貌が露わとなる。
その白さは、彼自身の無垢さをそのまま表しているかのよう。だから。
「全くもう。女の人の前でこんなに無防備な寝顔でいられるなんて……
まるで……そう」
ちょっとした悪戯心も涌いてくるというもの。片時も離さなかった杖をベッドの横に立てかけて、膝を立てて乗り入れる。
ぎしり、とスプリングは彼女の細身の躯を支え、迎え入れる。それでも彼の眠りは微動だにしない。
押し倒すような体勢で京介を下に敷くと、艶っぽく前髪を掻き上げて貌を近づける。少しのほつれもない
、垂らされた蒼く長い髪が、規則正しい寝息を立てる横顔をくすぐる。
「すぅ………すぅ…………」
うつぶせ気味だが、そこからでも見てとれる端正な面立ち。形のよい唇に整った目元。
少し前までの彼女ならこのまま見とれてしまいそうだった、が。
「む………………っ!」
苛立ちが先に立ち、くいっと両の手で正面に向かせる。
いい感じに向かい合ったところで満足げに微笑む。
後は目覚めるだけで、見つめ合える。きっと私のことを見てくれるはず。そうするにはどうすればいいか?
それは、とても簡単なこと。この瞬間も、こうして心が惹き合うのだから、導き出されることをすればいいだけ。
「――まるで、“キスして欲しい”って言わんばかりね」
うっとりと目を細め、唇を寄せる。あの時のように。
繊細な指先が彼の頬を撫でさすり、空いた指はケープの紅い結び目をほどき、ドレスのフロントのボタンをゆっくり外し始める。
胸元から、徐々に下へ、下へ。
ここのところのあなたってば小麦ちゃんばかり気にかけて、わたしのことなんてちっとも構ってくれないから……せめて、今は。
「可愛い……京介くん……わたしの、王子様――――」
紡ぐ言葉なんてもういらない。気持ちを伝える手段なんて、いくらでもある。例えばほら、こんな風にして――。
軽い衣擦れに続いて、ケープが滑り落ちると真冬の雪のように真っ白な肩が、素肌があらわになって
、うっすら濡れそぼった唇が触れようとした刹那。
「!」
聴覚の隅にこびりつく、ドアノブを捻る音。続いて空気が流れ、そこに誰かの気配がそこに生まれる。
「ち――ちょっとあなたッ! こ、この私を差し置いてナニをやってるで御座いますかッッ!!?」
野望と策謀をはちきれそうな胸いっぱい秘め、いざやってきてみれば、これだ。
淡い月明かりの下、豪奢に仕立てたドレスを乱れさせた半裸の女性が標的にのしかかり、
今まさに唇を落とそうとしているではないか。 深窓の姫君を思わせる装束より露わになった、
乳白色の素肌が窓からの夜光に映え煌びやかとしているのが無駄に絵になってて、何だかとっても癪だ。
それまで身体の線を隠した装束で覗えなかったが、重力に従って引き伸ばされた乳房は今にも乱れた衣装からこぼれ落ちそうで、
しなやかな曲線を描くウエストは抱きしめただけで折れてしまいそうな。
彼がすでに目覚めてさえいれば、たちまちの内に誘惑の虜になっていただろう、
その女神の如き肢体の持ち主は果たして、本当の女神様なのだから世の中たまったもんじゃない。
「……? こより――ちゃん……? その、格好」
顔だけをこちらに向け、この度まじかるナースへの変身は汎用人型決戦兵器の運用の如く国家予算で賄われていたという、
凄い事実が判明したわくちん界の女王・女神マヤは呆然とメイド魔法少女を見上げる。何やら捲し立ててはいるが
、不自然に両頬を紅くし、熱っぽく息を荒げているのが見てとれた。
「ど、どうも……お……お取り込み中だったようで……すみません……」
たまたま目があったポソ吉がすまなそうな挨拶を返す。
お互いがどうして此処に!? というよりもどうしてお互いが!? ということを追求したいようだ。
因みにマヤには小麦がまじかるナースとして覚醒する前からまじかるメイドの正体は分かっていたことだ。
彼女に教えなかったのは単に、
「その方がいろいろと面白!」という、至ってノートの死神チックな理由からだった。
対してこよりは、至って憮然としながらもやおらびしぃっっ! と邪道女神を指さし、
「…女神マヤ。どうして貴女が此処にいるのかは存じ上げませんし、
敢えて問いもしませんが――わたくしはその男に用があってきたのでございます。邪魔しないでもらえますかしら!?」
「あらあら? 京介君に用――ね……くすくす。『だが断る』――といったら、わたくし、どうなっちゃいますの?」
詰問めいた物言いに臆することもなく、女神はゆったりと上半身を起きあがらせ、嫣然と問いかける。
「もちろん、私も“何の用”なのかは敢えて問いませんけど……くすくす――♪」
「――! 邪魔だてするのであれば……!」
何故だろう。今微かに、背筋が震えた。その怖気を振り払うように、手を宙に閃かせ魔杖を召喚する。
「このまじかるメイド、容赦せん! でございますですわ。わくちん界の住人は地上では魔法は使えず、
加えて頼みの綱の貧乳ナースが此処にいない以上! 聖衣の無い聖○士、ガ○ダムの無いニュー○イプよろしく女神といえどもただの人!
素人パンピー! 一般ピーポー村人A! どう? 違いまして?」
「成る程……ね、どうやら、本当にまた寄生されちゃった様、ですね……でも確かにあの時
、あんぐらーは私の中に戻したはずなのに、おかしいですねぇ、ほわーい?」
こよりのいかにも必死だな! って感じの台詞が耳に入ってるのかいないのか、
もしくは右の耳から左の耳まですっぽ抜けてしまったか(たぶん、これが正解だろう)、マヤは可愛らしく口元に指をあて小首を傾げてみせる。
「トイレはすませましたか!? 神様にお祈りは!? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK!?
ふっふっふ。あまりに私が恐ろしくって、声もないようで御座いますわねぇ♪ そういえば……あの時の借り
、まだ返してはいませんでしたわね」
こよりスティックのヘッドをマヤに向け、魔力を一点に収束させる。
「宜しい、この際伊達京介は後回しにして、まずは貴女から――」
六芒星の浮かび上がる水晶が、禍々しいオーラに囚われ鳴動する。
宿った黒々としたカオス・エネルギーは全盛時と比肩しても、いやそれ以上か。
全快の力の発露に、こよりは愉快げに口元をつり上げる。
「おほほほほほ♪ 復活早々、まーさかクソ忌々しい貴女から始末できるなんて思いもしませんでしたわ♪
だけど、殺しはしない……女神を私の下僕にできるなんて、私としても光栄の至り。
いざ、下克上! それではみーなさんお待ちかね〜、リベンジ一発目、復活の雄叫びレッツ・ビギ――!?」
勝利を確信し、ついつい饒舌となるこよりだったが。
「ちうぅうぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッ!」
やたらめったら生々しい擬音にうしちちメイドは声を失う。
「ん♪ んふ――んん……! ぁふっ、ちゅぷ、ちゅっ、ちゅくぅ、は、ん……ぁ……ん……ン、んン〜〜〜〜っっ♪」
「んなッ!? なッ! あ、え――えぇッ?」
目に飛び込んでくるのは睦み合う唇と唇。舌と舌。否、一方的に貪っているだけか。狩るものと狩られるもの。呆気にとられるタヌキメイドを余所に
、ぬらぬらと照り光る口唇が京介の唇全体を滑り、包み込み、口腔を赤い舌でこじ開け、奔放に這い回る。その内に潜まれた舌を捕まえ
、蠢く舌と上下の唇を使って器用に引き出し舐め回す。傍目にはお互いの舌が絡んで、輪舞を踊ってるようにしか見えない。
「ちゅくっ! ちぷ……ちゅぷ……ぅん、んむ、ふぅあっ、あんっ♪ はぷぁっ、ちゅ、ちゆぅうぅ、ぷちゅ、んっ!
ぁんんっ! く、ふっ――れりゅれりゅ……んうっっ! ――ぷぁあっはッ……♪」
……はーっ、はーっ、はーっ、はーっ……。
――だけど、狩られてるのは実の所マヤに他ならなかった。名残惜しそうに離れたくちびるからは堰を切ったように
、乱れた息が吐き出され接吻の余韻に背筋を巡る電流にぞくぞくっ! 身を震わせる。
京介が何もせずとも自分の魂はとうに狩られてしまっているのだ。いつだって、
心の奥にまで染み込んだことだったが改めてそう自覚するだけで躯の芯から熱くなってくる。
「――くすっ……♪」
そして、朱唇の間で淫靡に糸惹く銀糸を、刺すような、熱い視線の主に見せつけるように流し目をくれ
、小さく勝ち誇ったように笑む。
「……ッ!」
険を露わにするこよりを見ようともせずに、マヤは再び、奈落の底を覗く深い深いキスに没入する。何故か先ほどと同様
、肩をわなわな震わせ、不自然なまでに貌を赤くして抗議するこよりだが、
それ故にキスに没頭しながらも左手はあさっての方に何かを探っているのに気づかなかった。
「ですからッ、この私を無視して色事にうつつを抜かしてるんじゃねーでございますですわッ!
この色情女神! まったく女神は女神でもメ○ミマガジンの方なんじゃ――――」
「えい♪ 隙あり、です♪」
ベッドに立てかけられたそれを捕捉し、投げつける。
――ひゅんっ、と何か長いものが迫ってくるのが見えて――。
「はへ? ――ぷぎゃっっ!!」
目を丸くしたときには遅かった。女神の杖の先端がものの見事に額に突き刺さりスティックを取り落とし
、あえなく転倒する。その衝撃で転がったポソ吉の頭が壁に直撃してしまった。
「ばたんきゅ〜〜」
「……あ、いたたたッ……ですわ――……ッ!?」
女神は間髪入れず体勢を低く飛びかかり、こよりを難なく組み敷く。
「――あ、うぅ……っ! く……!」」
「んふふふ♪ 残念! 捕まえちゃいましたっ♪ 折角、もう少しだったのにねぇこよりちゃん?
私にウイルスをとりつかせて、あんなことーやこんなことー、あ、駄目、そんなことまでッ! とかさせてみたかったんでしょっ?」
「くぅっ、うぅ……ぬ、抜かりましたわ……よもや、こ、これまでのはおとり…」
「ノンノンノン、違いますよ♪」
Noォ、これはボクシングではない。とばかりににっこりやんわりと否定したマヤはおもむろにこよりの首筋に舌を這わせる。成熟した女の芳香と
、よく湿らせた生暖かい舌先が汗ばんだ敏感な肌にねっとりと張り付く。
「ひゃっ!? んんっ! な、なにを……ッ?」
「見くびってもらっては困ります。私はね、こよりちゃん……私の王子さ――京介くんとだったら、こんなこと、
いつでも何処だって……例えばそう、こんな風にね――ん、んん……っ!」
さらに湿った唇を滑らせ、上にスライドする。右手はその果肉の詰まったバストを鷲掴んで、
きつめのメイド服の上から押し込むように揉みし抱き、その頂点の突起を探り当て、親指と人差し指でくりくりと摘み捻る。
「くぁッ! んっっ!? や、やめ……っ! て……はぁっ、あッ!」 「ぷぁっ! だから――ね? 解るでしょ、こよりちゃん。
おとりでも、ましてや演技なんて……誰が見てようが関係ないの……だって自分自身の気持ちに、嘘なんてつけない……そうでしょ? ねえ?」
耳元に、吹きかけるように囁いてみせる。この場にあっても女神の表情は泰然自若としていたが、右手だけは粗暴にこよりのうしちちをぐにぐにする。
アンバランスなまでに盛り上がった双丘全体に指を這わせて、やがてはざらついた布の表面から一点、真っ白な生乳ひしめく谷間の、深い、深い合わせ目にずぶりっ!
と二本の指を差し込み、一気に付け根まで沈める。
「――あ……あッ!」
「すごいわ――本当に大きなおっぱい……わたくしの指先から全部入っちゃった……ちょっと、オドロキです……♪」
マヤの長い指を第三関節まで丸ごと呑み込んでしまった胸の谷間の違和感に、こよりは小さく声を上げてしまう。
だが本番はこれから。指を全方位から包む乳肉のむちむちとした弾力感と、汗の滑りを愉しむかのように
、ぱっつんぱっつんのメイド服にどうにか収まる、今にも弾け出そうな乳谷間を掻き回す。
――にゅぐ……っ、ぐにゅ……ぐにゅっ、ずにゅ……!
「ひあっ!? あっ、あん! ――っ」
否、『掻き乱す』といったほうが正しいのだろう。暗く深い底を探るスコップで掘り進むように指を曲げ
、張りつめた乳肌を掻き分け、汗で滑る柔肉の裡で暴れさせる。
――な、に、何ですの、これは……!? うそ、ちくびも触られてな――のに、なんで、こんなっ…!
人差し指と中指を暖かな乳肉の海で泳がせるたびに鋭い痙攣がそこを発生源にして迸る。未体験の快感だが、
それは異様なほど秘唇を掻き出されるのに似ていて、こよりの肉体から徐々に力を奪っていく。
それも時折小麦に負けた憂さ晴らしに、やがてはいつの間にか彼女を想ってしていた自慰行為のそれを上回るものだ。
利き腕で秘処やクリトリスを、右手で豊かな乳房を自ら愛撫するよりも強烈な何かが、
マヤのたった二本の指が乳の谷間を自由に泳ぐことによって生み出されているのだ。
烈しく掻き回せば掻き回すほどに軟らかな肉の切れ込みがどこまでもいやらしく、猥雑に歪んでいくのがマヤの視覚を好くさせ
、服の上からでも判る大きな乳首の突起が薄手のメイド服を突き破らんばかりに尖りきっているのが、こよりの翻弄され具合を如実に語っていた。
「はっ――! あっ! あ! んあ、そ――そんなっ! そんな強く、おっぱい、掻き回さな……ッ!
いで、くださッ! いませ――ふぁ、はッ、んんッ! ぁあぁあッッ!?」
「くすくすくす♪ 可愛いですよ――? こよりちゃん、おっぱいの谷間に指突き入れられただけで、そんなにえっちになっちゃうなんて……敏感なのね
、ほら、現に、今もこうしておっぱいがぴくん、ぴくんって震えて――小麦ちゃんが言ってたみたいに、本当に破廉恥でえっちですけべなメイドさんなんですね
……えぇと、何でしたっけ…? 確かうしちち――そうそう、うしちちえろメイドさんっ!!」
やっと思い出しましたっ♪ ととても嬉しそうに空いた手の人差し指をぴんと立たせてみせる。
「えっ!? や…あっ、ち――違っ…ちがっ……!」
涙目で、頬を緋に染め否定するも依然として汗ばんだ谷間を蹂躙されまくっては声にならない。
ふるふると顔を振るわせるので精一杯だ。
「違いません♪ そんなに牛みたいな無駄に大きな胸をして、しかもその服の下にはブラもつけていないのに、
こんなに感じやすいなんて――えろメイドさん以外の何者でもないでしょ〜、こよりちゃん? そんなフシダラ100%な有様で
、よく今まで平気で生活してこれたものですねぇ……だいじょうぶ? ほんの一寸触られただけでもこよりちゃんったらとってもとっても露出狂でえっちだから
、身体が反応しちゃってすぐ変な気分になってたんじゃないの? そのたびに、今みたいに恥ずかしげもなく服の上から乳首立たせてたりして……くすくすっ」
謳うようにねっとりと、囁きかけながらもマヤの指はいっこうに休まる気配はない。
ミキサーのような無機質ささえ感じられる勢いでぐにゅぐにゅと乳谷間を犯し、左手は浮き出た右乳の突起を摘んで引っ張るといった絶え間なく脈絡のない愛撫に
、こよりのえろえろボディは性急な反応を示すばかりだ。マヤの幽かな吐息にさえぴくぴく痙攣させるモモンガ耳に届く囁きにも返す言葉が見つからず
、ハスキーな喘ぎだけが口をついて出る。
「――いやぁっんっ! っは! ぁ、あぁ、こんなのっ、お、おっぱい、おっぱいのたに、ま、が……んっ!? くぅっ! はぁ、だめっ! あ、あ!? ちくび、ひっ、引っぱらない、で――!」
「ふぅっ……それにしても全く、詰めの甘さは相変わらずですね。何も変わってない。あんぐらーを貴女の中から回収する前と、何も、かも――これじゃあ喩えまた小麦ちゃんと対峙しても
――結果は視えているから………」
「んぁんっ! ふぁっ…! くふっ!? ぁ――――?」
汗と摩擦でぬちゅぬちゃといやらしい音さえし始めた乳間から指を引っこ抜いたマヤは、二本の指を立てて乱れた吐息で上下するバストに埋める。
そのままつつー、と下方にスライドしていき、
「はぁーっ、はぁーっ、はぁー……あっ!? ぅう、んっっ! ひっ――! な、何ですのっ……?」
繊細な指がゆっくりと躯を這い伝うと背筋がぞぞぞ、と泡立ち、全身を仰け反らせるもマヤの躯がしっかりと上乗せられて逃げられない。
「クス、この期に及んで『何?』って……こよりちゃん、あなたまだ理解(わか)ってないようですね?
自分の立場というものを。わざわざ小麦ちゃんが出向くまでもないの。
ああ見えてあの子、今まで長い間私たちのために頑張っておつとめしてくれたから、まぁその、戦士の休息とでもいいますか
、作者が登場させるのまんどくさがってるとでもいいますか、所謂一つの、うん、有給休暇みたいな? といってもボランティアですけど。従って――」
――くちゅっ!
「――あッ!? やんっ! そ、そこっ……そこは――あぁ……っっ!」
指は順調にスカート下の股間まで伝い下り、その奥の謎めいた場所へと辿り着く。スカート内に手を這わせると閉じこめられた空気が熱でむっとし
、指先で触れたショーツは既に汗とアブノーマルな乳愛撫で溢れ出した蜜汁にまみれ、ぴっちりと肌に張り付き下着としての役目を果たしていない。
「この私、わくちん界の女神マヤが直々にこよりちゃん、再び闇に囚われた貴女を――――癒してさしあげましょう。くすっ、さぁ、トイレはすませましたか?
神様にお祈りは? って私だったりしますが部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK? なーんちて♪ ………ってあ、あれれ?」
殊更に陽気に、冗談めかして言うものの目の前の獲物はすっかり戦意喪失気味で、萎縮してしまっている。もはや洒落ではなく怯えた目つきでかぶりを振るばかりだ。
「――……(ふるふるふるふるっっ)」
「も、もう、そんなに檻に入れられたてのマウスみたいな憐憫を誘う目で私を見ないの! 我がわくちん界は癒しの世界。その守護者である私はいわば
、看護婦の神様みたいなものなのです! 凄いでしょー♪ 知ってましたか、あのヘ○ン・ケラーやナイ○ンゲールだって私を拝んだからこそ
、歴史に名を残す偉人となったのですよ? 御利益は家内安全商売繁盛千客万来、ぜーんぶまとめて一括で私にお任せ! えっへん♪
だから心配しないでこよりちゃん」
看護婦の神様を名乗る割にはまるでカルト教団の教祖並の全能ぶりだ。しかも何より大事な「健康長寿」が無いのはどういうことだ。
「それに――ほらっ」
――くいっ、と指を顎にやりこよりの桃色の唇を無理矢理上向かせる。其処に触れるか触れないかの距離まで貌を寄せると
、甘く緩やかな吐息と、荒く切ない吐息とが重なり合い、交錯する。
「あの時の私のくちびる――気持ち良かったでしょ……? 今みたいに頬を紅く染めて私のキスを受け入れて感じてたの
、識ってるんだから。恥ずかしがらなくたっていいのよ、本当言うと私も――ね? こよりちゃんってほら、見た目も声も私にそっくりでしょう?
それで、ね♪ 私、自分自身とキスしてるようで何だか――とても……」
なんだか色々と雲行きが妖しくなってきた。こよりは背筋に怖気が奔るのを抑えきれない。同時にマヤの吐息も、だんだんと荒く速く、艶めいたものとなる。
「……マ……ヤ……?」
「もう一つだけ本音を言うとね、私――わたしはできるコトならもう一度あなたと
、こよりちゃんとキスしたいな、って思ってた。あなたのくちびるに憧れちゃったの……この瞬間もこうして
、突き出されたこよりちゃんの濡れたくちびるを目にするだけで――すごく胸がどきどきして……無性に欲しくなって――だってあの時のこよりちゃん
、凄く淫らで可愛かったから……いいでしょ――?」
有無を言わさず自分の怯えきった表情をしっかりと瞳に宿したまま、マヤはまるでスローモーションのように朱唇を……――。
「――熱い、あついキスを、あげる……。痺れるような、女神のキスを……――♪」
もう少しで、恐慌の拒絶も、悲鳴すら上げるのも甘い粘膜で塞がれる、そう思ったら。
「さぁ――――じっとして……」
――……もう、駄目。
とりあえず、ここまで('A`)
前作ほどではないにしろ、今回もそれなりに長くなりそうなので。
つーか忙しくてDVD買いにいけねーのですよ。なのでおぺ2の感想カキコだけで。
今回は僕のようなこより信者には天国のような出来だったのですよ。
特に、オパーイの描き方がイイ! もうそんなとこまで注目してしまいますよ。
>>573 描く予定ありますよー。小麦×ノーマルこよりたんですね。
というか小麦終了した今、ネタがある限り続けようか、と。
これが小麦ッ子の端くれとして、自分が出来ることかと。
まあ何ですか。何れ小麦×まじかるメイドで大好きな小麦ちゃんにいぢめられて
「いやーんですわっ!」とか悶えるのが描きたいだけなんですけどね?
因みにあのフィギャーは最高ですねぇ。思わず裸エプと脱着後、二体揃えますたよ。
609 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 19:21:01 ID:lEDIMvGF
ほっしゅ
そんじゃ続き行きますノシ
「あ…あぁッ……! ま、まって……。わたくしの負け……ですから、あ、あ、あやまりますから
、もうしませんから……どうかもう、赦して…………!」
あのつやつやと、妖しい光沢を宿す唇が触れれば、自分は……。
そのしぶとさたるや最凶死刑囚も裸足で逃げ出すこよりは、ここに来てようやく、己の敗北を悟ったのだった。
押しのけるように左手をマヤの頬にやるが、まるで骨が抜かれて軟体になったかのように力が入らない。
薄く開かれた目からは一筋の涙が流れ落ちる。潤んだ視界は正しい像を結ぼうとはしない。
この部屋に突入したときに覚えた予感は実に正しかった。
あの悪寒がこの苛烈で呵責ない現実を忌避しようとしていたのだ。が、蜘蛛の巣にかかった蝶のように後悔したときはもう遅く
、決して逃れ得ない糸に身も心も絡め取られてしまったのだった。
「だめ……だめ……これ以上は、もう……おねがい、だから……」
視界一杯に迫る、底なしに余裕で蕩々とした笑顔にこよりは初めて怖い、と思った。ただ極めてシンプルに純粋で
、窮めて真っ白で真っ当な恐怖。天使のような悪魔の笑顔とはこのことか。
手を動かそうにもやはり撫でることしかできない我が身を厭うしかないこよりだ。
「心配しないでっていったでしょ、こよりちゃん。怖がることなんて無いのですよ、ちっとも痛くなんてしないから
――それどころかいっぱい、いっぱい気持ちよくしてあげるのに……私にとって一番はおうじ――京介クンの唇なのは勿論だけれど
、こよりちゃんのも、また…ね――決して赦されず、天に唾をし神に弓を引き――まあ目の前にいますけど
――黒い背徳の彩(いろ)に塗り込められ、重い十字架を背負う感じがこう、何とも乙なものでして……くすくすくす♪
だから、優しくしてあげますわ……包み込んであげる。珈琲に溶けるクリープのように甘い甘い、このくちびるで……♪」
さっきまでの有頂天なこよりによれば、早々と自分を始末できるのが嬉しいそうだが
、自分としてもこの機会がこんなに早く訪れるとはまさに願ったり叶ったりでいても立ってもいられない感じだ。
最近気付いたが、自分がこうまでもキスが好きだとは。あの北関東の件で目覚めてしまったのかもしれない。
――それなら、それで。
彼女に感づかれないように、唇の端だけで笑む。全く京介ときたらどこまでも罪作りで
、女殺しだ。そんな天性の資質があればこそ、アイドルとしてやってこられたのだろう。
その彼の興味が今は小麦の方に向いているのが、何とも――……。
「――マジカル注射器、ご〜ッッ!!」
勇ましくも舌足らずな雄叫びと共に飛び立ち、
いざ最終決戦地へと赴くまじかるナース小麦の背はあっという小さくなってしまう。
風が舞った後の静寂がついさっきまでの騒ぎを押しやり、
スタジオの一室にはぼんやり座り込んだ女神マヤと開け放たれた窓の向こうを見上げる伊達京介
、二人だけが取り残される。
小麦の安否を気遣う京介に、じっと突き刺さる視線。
ふと振り向くと、きょとん、とした感じに見上げるマヤと目が合う。
「……………………………」
「……………………………」
やだ……そんなに見つめられたら――私――。
我知らず、頬に朱が射すマヤ。京介としては視線を感じて何となく、という程度なのだが彼女には二の次三の次
、振り返ればまじかるティーチャーコマチの一件以来、日々の忙しさに追われかれこれ一年近くも逢えていないのだ。
いや、女神としての執務を抜け出して、折を見て会いに行ったはいったのだがタレント業に忙殺される京介と、
とても逢い引きできるような雰囲気ではなかった。空腹は最高の調味料といわれるように、
ようやく見つけた白馬に乗った王子様――自分を満たしてくれる想い人に逢えないだけで、
どうにも相当に鬱屈した想いが溜まっていたらしい。
だいたい前回のキス一度だけなんて、生殺しだ。
「う……っ」
さて、京介といえば頬どころか全身からピンク色の何かを発散し始めた女神に本能的に後退りする。
ああ、獣の本能。蛇に睨まれた蛙、種の本能。
が、時既に遅し。
「さぁさぁさぁ京介くんっ! 後はふたりっきりでしっぽりたっぷり楽しみましょうっっ♪ ねっ! ねっ? ねっ!?」
「え――えぇ!? ちょっと……! あのっ! ひぃっ!」
がばっ! と赴く衝動のままに不埒な女神は彼に飛びかかり、ごろにゃあ〜ん♪
と猫みたく全身を擦りつける。大人の女性特有の香りと、甘く高貴な香水のブレンドされた芳香が鼻腔に飛び込んでくる。
「う〜ん♪ 相も変わらずたくましいお体! 抱き心地も蝶! サイコーです! んふふふふ、京介クンがイけないんですよっ、
そんなアブない視線で私を誘惑するからッ!」
四肢をじたばたさせながらも何とか京介は抵抗を試みる。
「ち――ちょっと待って――! 視線って、そっちが先にっ! って、うわわッ!?」
「あらららら♪ 声を出しても無駄無駄無駄ァ! ですよ? さすが、スタジオの一室だけあって防音設備もイッツ・パーフェクツ!
加えて外はどこもかしこもウイルスだらけ、何処にも逃げられませんよ? さぁ、潔く覚悟しちゃってください!
それに私、ずっと、ずっとあなたにもう一度逢いたくて――!」
――そうだ、こんなところで油売ってる場合じゃあない。今も中原さんは一人っきりで……!
残念ながらムギ丸のことは忘れていたというか眼中になかった。
「あ、そうそう、申し遅れました。私、みさ……じゃなかった女神マ――きゃっ!?」
「そうだ、中原さんッ!」
弾かれたように立ち上がり、マヤを押し退け扉へと走る。
「――きょうすけ、くん………」
残された彼女はただ呆然と、彼が去った方を見上げるだけだった。
「いやぁ……! わた、し、わたくし……やっと生き返れたのに、こんなっ……すぐに、なんてっ――――」
自分とよく似た声に引き戻されると、眼前には最初の威勢は何処へやら、ようやくしおらしくなりすぎたこよりの眼が一瞬
、ぼうっとした自分の貌を写す。その悲痛なトーンも、表情も今のマヤにとっては嗜虐心を煽る結果にしかなっていない。
乱暴に顎を摘み上げ、荒ぶる感情のままに、
「いいからっ! いい加減に観念なさい! 満たされないのは、お互い様でしょ?
これ以上の抗議はあなたのそのたっぷり苛めて欲しそうな唇で聞いてあげる――!」
「や、やめっ――! だめ、わたくし、まだ……消えたく、な――――んッ! んぶぅッッ!?」
なおも縋ろうとするその小生意気な唇に蓋をして、顎にやった手を後頭部に回し、ぐっと引き寄せる。
サラサラ流れる髪の感触がマヤの指によく馴染み、そうすることで隙間もないくらいに密着した唇をマヤは更にはぷっ…!
と上唇と下唇で包んでくるみ、唾液をこよりの唇全体にまぶして美貌を揺り動かすことによって表面に擦りつける。
――ちぅうぅぅうぅッ――!
間髪入れず蛇のようにのたうつ舌で薄く開いた潤う朱唇の門をこじ開けて、両唇と舌の三層でサンドイッチするように口唇をまるごと挟み込み一気に吸い上げる。
マヤの口腔にこよりのいやらしく突き出された、甘露なグミのような触感が癖になる口唇が飛び込んで、すっぽりと収まる感覚。それを同じくらいに弾力に富んだ
、みずみずしい桃色唇でぷにぷにっ、と慈しむように押しつぶす。
「あっ、んあ……!! ん――ふぅっ! あっあん! ん…っ! んん〜〜〜〜っっ!」
――ひあ……あ……! す、吸われちゃ…ぁあ……う――!? く、くちっ、くちびる…が――――!?
あの屋上で、胡乱な意識で感じたのと同じ甘いキスに唇全体をがんじがらめにされたこよりの困惑を余所に
、順調に口内に侵入した紅い舌はさながら別個の生き物のように歯列を這いなぞる。
一際大きく尖った八重歯の感触を味わってから、満を持して舌と舌を絡ませる。
「――ぁむ……んん――♪ くち……くちぅ、ちゅぷ――あっ、ん……んむ、ぁはっ♪ れる…れりゅれりゅれりゅ――ふぁふ、はァっ、んむっ
、――は♪ ちゅっ……ちゅ、ぁんんっっ!」
「ん……んんっ!? んぅ、ふっ――あむ、ぅう、んぁ、くふっ! むぁっ、んっ――ふ……ッ!」
――や……あっ――! し……舌が、ぐるぐる、ぐるぐるって!! あっ、ふぁん! はっ、やはっ……――!?
目眩く一方的な舌技に身も心も流されるしかないまじかるメイドは、
しかしこの場はまるきり予想の埒外にある場所までをも責められるとは露にも思わず、奔りだした電流に意識を白めかせる。
――ぐちゅっ! ぐちぐちゅぐちゅ――――!!
「――んんッッ!? ぁふぅっっん、んくッ!! ンッんんーーーーッッ!!」
すっかり口唇付近に認識を持っていかれたので、濡れそぼつショーツに張り付いたままの女神の右手を失念しきっていた。
スカートの奥で弾けるような水音を立てさせ巧みに踊る指先の前には下着越しだろうと関係ない。
「はぷっ…んっ――♪ ぁむ、ふぅうっ、ぁうん♪ っふ、ぅむ、ちぷ、ちゅぷ…ちゅくちゅく、ちぅうぅぅ――♪」
「くうっン!? ぅうっふ――! んァ、ぁあっ…♪ ふぅああっ!!くうっう! ぅんぁンッ! ぁう、はっ♪ んく――!? んぅん!! くぅっ――ぅううゥぅぅ!!」
薄紫色のショーツを突き破ろうと、蜜でぴったりと肌に張り付きはっきりくっきりと浮き出た秘部のスジをつつき
、割れ目に沿って白い指を埋め、深いシワを刻む。
めちゃくちゃに掻き乱されるたびに腰ががくがくっ! と震えセクシーな黒のガーターストッキングに包まれた長い両脚をばたつかせる
。宙に浮いた両腕はそれでもなお女神を退かすべく足掻くも背中を這い回ることしかできず、仕舞いには自ら求めるかのようにドレスを引っ掴む始末
。しかも唇が厳重に栓をされて行き場を喪った喘ぎと嬌声は、締め付けられるような呻きとしてマヤの口腔に
、咽喉(のど)の奥の奥にまで吸い込まれる。
――あっああ――――!!? そンなッ、そんなっ……! あそこぐちゃぐちゅって烈しくされたら……あ、あ♪ あっ♪ あっっ!!
「あはっ――――――♪」
触れ合い、融け合う粘膜の隙間から幽かな笑みが、ぶれた自我にすり込まれ、そして――中指がショーツの端から直接
、愛液をだだ漏れさせる秘処の奥に差し込まれた瞬間――。
つぷ――、と存外にあっけない水音がこよりの脳裏に木霊して、何か大きなものが、弾け飛んだ。
ひっっ――!! いっ――――クッ……………うぅッ――――!!?
「あンんッッ――!!? んんッく――ぁんッ!! ぅんんンンーーーーーーーーッッッ!!!」
一際甲高く、激しい呻きがこよりの散々に嬲られつくした唇から迸ったかと思うと、全身という全身がぶるぶるぶるるッッ!!
と弛緩し、女神の華奢な胴体を押し出すバネのように腰が跳ね上がり、秘唇から噴きだした熱い飛沫がマヤの指を叩いて濡らす。
「――んっ……ふっ! ぁ――ん――♪ う……むっ――ンッ――――!!」
――あぁ…………こよりちゃんの声が、私の口の中で吸い込まれて――――震えて…………♪
眼は、口ほどに物を言う。
もはやメイド魔法少女の少女たるすべてを把握している女神は
、止めどなく涙を流す少女に反して眼だけで慈(やさ)しく微笑みながら、花弁に浸した指を休ませようとはしない。
中指で膣肉をぐりゅぐりゅとほじくれば暴れる唇を、貌を、振り乱した蒼いセミロングを左腕と唇だけで支え、決して逃がしはしない。
「んふっ……ふふ……♪ ぁむっ、ちぅう、ぅんん――――♪」
「ふぅンぅッッ!! んぅん〜〜ッ! くっん、んっンッ♪ ぅぅむうぅんゥんゥんン――ぁぁんゥうぅんんっっ!!」
電流めいた甘美な痙攣は唇から、抱きすくめた全身からダイレクトに伝わり、まるでこよりのむちむちした肉体そのものがマッサージ器になったようで
、癒しの女神は眼をとろんとさせてその振動にたゆたう――。
――わたくしも……きもちいいですよ、こよりちゃん……♪
ひとしきり総身を駈けめぐる、オルガスムがもたらす灼熱に酔いしれたメイドはぷっつりと、糸の切れたある○かんのように力を喪い
、躯がふっと軽くなるのに合わせて偏執的な唇の拘束が解かれて背後の壁にへたり込む。くたっ、として、
唇から垂れる互いの唾液が混じったモノを拭おうともせずに、虚ろな視線で見知らぬ、天井を見つめる。
「――あ………? ぁあ……ぅあ――はッ……あぁ……!」
――はぁ……はぁ……はーっ、はーっ……――。
絶頂の残滓に震える唇から掠れた声が擦れて、時折歯と歯がぶつかって小さな音が漏れる。
静かだが重く上下する二つのバストに併せて開放的な吐息が緩やかに吐き出される。
臓腑までも持って行かれそうな吸引で酸欠状態に陥りかけた脳と肺腑に清涼な空気が流れ込んで
、次第に明瞭になりつつある思考が一つの疑問を浮かび上がらせる。そもそもこの情況において、もっとも基本的なモノだったはずだ。
あ……れ……わたくし……ま、だ……――?
「ふふ……っ――♪ キスをしながらびくびくびくっっ! て、体中を震わせてイッちゃったのね……こよりちゃん? どう? トんじゃいましたか?
私の指、こんなぬるぬるのびしょ濡れにして、んっ――これがこよりちゃんの味……くす、此処までくると潮吹きと言うよりまるで射精ね
、しゃ・せ・い。……もう、射精しすぎですよ? 全く何処までインランになれば気が済むんだか、そんなになっちゃうくらいよかったの……?
くすくすくす……♪」
窓の外、下弦の月を背に、ぺろり、とキラキラと輝く愛液を滴らせた指を舐めとるその光景からは、女神としての神性
、清純さは微塵も見あたらず、ただ映し出すは親玉破壊ウイルスあんぐらーの本体という、もう一つの側面のみ。
舌なめずりをし、やや切れ長の眼でこちらを見下ろす様を
、ただこよりは畏れさえ込めた涙も乾かぬ瞳で見上げる。
「ふっ……ふにゃあ…………!」
実に納得いかず認められず変な話だが、こよりはどこまでも無力だった。
この際、魔力の有無は関係ない。考えてみれば自分の術中に陥れたはずの人間に赤い彗星ばりに逆襲されたのも一度や二度ではない
、ある時はウイルスのみならず、自ら完膚無きまで小麦信者を調教してやったのにも関わらず、まさに通常の三倍返しにされてしまった。
そんな走馬燈が通常の三倍の早送りでこよりの脳内にオンエアされた。
「でもね、声を抑えながら、大粒の涙を流して健気に絶頂に悶えるこよりちゃんの貌、
凄く――それも今まで見た中でとびっきりえっちで可愛かったですよ♪ 唇もぷにぷにっと柔らかくて甘くて気持ちよかったし
……もう一度キスしたくて待ちわびた甲斐がありましたわ――ご馳走様、こよりちゃん♪」
良かった。どうやらおおむね満足してくれたようだ。此処まで果敢に責め苦に耐えた自分を褒めてやりたい。
耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、もはや精神力の勝利だ。折角拾ったこの命、
この先生きのこるためならば嘘の敗北宣言だって何のその、さしもの女神もこの緻密な計算のもと練り上げられた、
マーヴェラスな頭脳プレーには気付かなかっただろう。
――ふ……ふふふ。女神マヤめ、き、今日の処はこれで勘弁して差し上げますわ――――。
マヤに悟られないよう顔を俯かせ、口元を歪ませる。
これで――やっとこれで帰れる。よし、ここはいったん退いて、態勢を立て直して――とそう心の中で安堵した矢先
、今までのはあくまで片道切符だったことを思い知る。
「もういっそのコト、このまま食べちゃいたいくらい……」
「――――え?」
こよりを覆い尽くそうとマヤの影が落ちてきて――。
「あ……――」
「ああっ、こんなところに極上エアバッグがッッ!」
「んきゃあぁぁぁっっ!?」
そのまま勢い込んで倒れ込んできたマヤはめり込めよ、とばかりに面貌を小麦曰く、
「たわわに実った一品」にダイブし、両手でロケットのように張り出した肉房を押さえつつ真ん中にぎゅっっ
、と寄せることで顔面どころか頭部全体までも乳に埋まってしまう錯覚に陥る。
それに気をよくしたマヤは薄布越しの汗ばんだ体臭までも嗅ごうと、息を吸い込ませる。
「〜〜〜〜♪」
「っ――! やっっ!? やめ、て、やめてっ! やめなさっ――んッ! んふぅッッ!?」
「ぷぁっ、んふっ、いい匂い……こよりちゃんのおっぱいと匂いで、わたくし、チッソクしそ……♪ ううんっ――――!」
羞恥からマヤを引きはがそうとするけども、やはりという何というか、乳の左右に顔を擦りつけられ床に指を立たせることもままならない。
その巨大すぎるマシュマロの弾力でもって形を歪ませる双乳から拡がる電撃に縛られるばかりだ。
「あ――はぁっ♪ おっぱい、おっぱい――! やめっ、てぇ! じゃないと、私、また力が……ぁん! ぁうっ♪ ぅんうっっ!」
可笑しい。いくら何でも、コレは可笑しい。認めるのは実に全く癪でしかないが、確かに自分は、胸が弱い――と思う。性感帯といってもいい。
オナニーで達するときも尖りきった乳首を捻るのが引き金になったことすら何度もある。かつて「任務」で必要に迫られ、
この躯でウイルスを植え付ける「目標」を籠絡せざるを得なくなったときも、乳の谷間にペニスを挟み込み、磨り潰すみたいに擦り立てた挙げ句に生じる
、堅く漲った怒張に乳肉をぐにゅぐにゅと掻き分けられるあの独特の感覚も嫌いではない。
だけどそれにしたって此処にやってきてのこの感じ方は異常だ。それに胸、
というよりもその奥――にあるモノが遙かに疼いて、石炭をくべられたように熱に浮かされてしまう。
「んふふ、さっきは思う存分、そのくちびるを堪能させて貰いましたから――次は、ココで――ね♪ こよりちゃんの身体って、
全身コレえっちなことに使うためにあるとしか思えないから――ココも……こんな凄いおっぱいで、
今までいったい何人の男の人を堕落(お)としてきたのかしら――? もしかして、そうだ? もしかしてこれから京介くんも、このおっぱいで――?」
――ぎ、ぎくぅッッ!
真っ正直に目を大きく見開いてしまうえろメイドだ。それがマヤに見えてしまったのか否か――彼女の背後のベッドに焦点を移すと、
幸か不幸か未だすやすやぐっすりと眠りこける京介だ。
――それにしてもあの男、この騒ぎでよく今まで……信じられませんわね、あんなに、キスまでされたというのに、わたくしなんか呼吸困難にまでなりかけた、というのに……。
訂正しよう。やはり不幸中の幸い、だ。ここで彼が起きてしまったなら今好き勝手に自分の二つの乳房を溺れ貪っている癒しどころか寧ろ卑しの女神がどんな暴挙に出るか
、わかったものじゃない。
「それに……ね?」
「そっ、それに……って――?」
――ごくんっっ!
乾いた喉が、鳴る。不定型な空気を嚥下する。ああ、コレは自分のか、と気付くのに一瞬遅れると
、マヤの貌が。蒼く澄み渡った双眸が焦燥とした自分の貌をしっかりと写し、それから――
「それに、ここでやめてしまったら貴女を元に戻せないでしょ……――」
「え――――? あ」
再び夜の化身のようなマヤの貌が近づいて、額が接触したらそこでふと、意識が途切れた。
――次の瞬間、世界は移り変わりこよりの中で先ほどの走馬燈にも似た映像が再生される。
それは一度自分が浄化され、またこの身体に棲みつき「まじかるメイドこより」としての意識が発現するまで
――それらが当のこより自身にも追いつけない速度で流される。
「……そういうことね。私はてっきりそうなんじゃないかと思ってましたが――」
「あ――――――?」
マヤの声に視界は元の暗い、ありのままの現実を映し出す。
欠けた月だけが光を点す一室と、向かい合わせた自分とよく似た、美しい貌。
「あの日、貴女から取り出したウイルスは間違いなくあんぐらーそのもの。だけど私に回収される直前に秘かに分裂
、剥離して機会をうかがっていたと――どさくさに紛れてこの私の眼をも欺くとは、まんまとしてやられましたが
……そんなに居心地良かったのかしら? 性懲りもなくこよりちゃんに寄生し、
とってもえっちなまじかるメイドの人格が復活、と――どのくらいえっちなのかというと――」
――ぐにゅ! にゅむ……ぐにゅん……。
「だ、だから、わ、たくし、えっちなんかじゃあ、はあぁっ! あっ♪ んっ――」
柔乳に指を埋め込ませたままの両腕を押し込んで、上下にぐにんぐにんっ、と動かす。
細い指の間からはみ出す乳肉の感触までも堪能しようと挟み込み、その奥に息づいてやまないものを探ろうとする。
「このつくづくいやらしすぎるお乳で人のカレシを寝取ろうとしてた、と――どう、違う?」
おもむろに左乳の突起を摘んで、引っ張る。いささか力入りすぎた気もしないでもないが、関知しない。
「んっ!? い、痛いいた、いっ……!」
「あ、カレシっていっても確定された近未来の話とゆーか優先予約とゆーか
、指定席も同然とゆーか今は一時の気の迷いで他のコのこと気になっちゃってるみたいだけどまぁ京介クンも年頃の男の子だし?
寛大なおねーさんの私としては若いうちはちょっとぐらいフラフラさせても佳いかな〜っ♪ なんて――そうです
、言うなれば事実上の彼氏……って、誰が二号さんですかッッ!」
――ぎゅっっ!
「んぁあッッ!? え、なんで……っ? わたし、うぅ……な、何も言ってませんの……!」
訊いてもいないことをべらべらべらべら勝手にしゃべっておいて乳首を弄られては立つ瀬がない。
しかし、同じくあんぐらーをその身に宿す自称、癒しの女神は、過激で最高だ。
「問答無用! です――確かに、現時点では小麦ちゃんに後れをとっていますが必ず逆転してみせます……誰にも邪魔はさせない。
あの素敵な唇の感触は未来永劫、私だけのもの……もう絶対、離さない!
だから今のうちに考えられる傷害を一つでも多く取り除く――もとい、こよりちゃん」
左手で愛しむように頬を撫でさすり、乳首をくっきり浮き立たせた左胸を右の掌いっぱいに掴んで押しつぶす。
コリコリとした突起の手触りと柔肉の感触とのギャップに気をよくしたか、女神は表情を和らげて、
「まだ、あなたの中の、もう一体のあんぐらーは定着しきってはいない――何となく解っているんでしょう?
そうです、まじかるメイドとしての露出が不完全な今だからこそ、まだ間に合います…………が、その前に」
なま暖かい息が肌にまとわりつく距離。映像の拡大さながらに目、鼻、口が迫り、煌めく艶やかな長髪が貌にかかったと思うと
、マヤの指が自分の前髪に絡まって、取り払われる。再び、白い額が近づいて反射的に顔を逸らす。
「…い――や……っ!」
「どうして逃げますの? ――くすくす――不思議かしら?
“地上”(ここ)では“わくちん界の住人”(わたしたちは)は魔法は使えないはず。それはその通り。
でもね、これはね――ただ単に、魂を共有して記憶とか、“中身”を覗き見ているだけ……私とこよりちゃん、
私の分身であるあんぐらーを宿した魂を持つ本来ならそんなレアなケースだからこそできること。魔法ではないのよ――」
すべすべとした肌と、肌の接触。そこを通じて、何かがこちらに流れ込んでくる、玄妙な感覚。
こよりちゃんはもし此処に私が来なかったら、京介クンにいったい、どんなことしようとしてたのかしら――――?
そんなような声が、耳に届いたような気がしたときにはまたもぷつっ、と五感と五官が途切れてしまった。
此処はあるいは女神マヤが、京介の寝室にやってこなかった世界といえるかもしれない。
それぐらい、彼女の中に広がっていた光景は非常にクリアでリアルなものだった。
「――ねぇ京介くん。私の悩み、解消してくださいますかしら?」
「な、悩みって……こ、国分寺さん――これは……!?」
視界が一転、伊達京介はこよりの下に敷かれてしまう。誰かが指をぱちん、とさせた音で目が覚め
、身を起きあがらせると、ドアの傍にはたびたび仕事で一緒になることが多いトップ・アイドル・国分寺こよりの姿が。
ただ、様子がおかしい――というか、可笑しいことだらけだ。どうしてこんな時間に? どんな理由で?
一応、友人として家の場所は教えてあるとはいえ、どうやって玄関に入ってこれたのか?
そして、その格好はいったい? 最近、衝撃的な秘密を知ってしまい色々と気になる中原小麦のコスプレとは雰囲気が違う。
敢えて言うなら魔法少女となったときの彼女と近い。
が、やはり――。
「ふふ♪ 国分寺さん、だなんて、ちょっとばかし堅苦しいですわね。『こよりちゃん』って
、名前で呼んでくださっても結構ですわよ? 今から私たちは――そういうカンケイになるんですから……♪
京介くんの返事に関わらず……くすくすっ」
「そんなっ……おかしいよ――! まるで、人が変わったみたい、に……!?」
――胸を押さえて息を荒げながらベッドに躙り寄ってきて、しかし双瞳は爛々とぎらついた光を灯し
、有無を言わさず押し倒してきたのだ。世の男性が夢中になる十七歳現役女子高生を異次元の彼方まで超絶したプロポーションの持ち主だが
、その天然さと不思議なまでに男の気配を感じさせない純朴な人柄から、断じて夜中に忍び込んでこんなことをする娘ではない――と
これまで京介は思っていたのだが。
「『人が変わった』……? ほほほほほっ、そ〜んなことはございませんわ♪ 私はいつもと同じ――そう、再び使命を帯びてこの世に生を受け
――あんぐらー様がこの躯を褥(しとね)とされたときから、私は――それより……はぁっ♪ それよりもほら、京介くん
、私のコ・コ――♪ 触ってみたくない? ねっ、触ってみたいんでしょお――あっ♪ あ……!」
「……!」
むぎゅッ! と熱く弾力あるものが潰れる感触。掌に全く収まりきらない、柔らかなボールみたいなそれは重力に従い
、円錐状に胴体から伸ばされた筒のような房、ふるふる揺れる左の乳肉。手を掴まれ
、誘導されたそこは不可解なまでの高まりと温度を京介に伝えて病まないのだ。
今回はこの辺で。唐突に(?)こより×京介となりますた。ついカッとなって
この先、無駄におっぱいばかり拘った文章が暫く続きますので、その手の趣味が
無い方はご注意を。
さて、やっとDVD観たんですが、見事なまで繋がってませんねーわははは。
何の理屈もなく復活とは、私はまだまだこのアニメを侮っていたようです。
京介くんにシカトされるマヤたんも可愛いなぁ畜生!
しかし、これで終わりとは哀しい……。かつてZガンダム最終回の無人の百式の残骸
の如く、いつでも続けられる終わり方を目指したのでしょうが、これでは生殺しですよ。
でも今は、偽○さん、モモーイさん、そしてスタッフの皆様。
三年間もの長い間、本当にお疲れ様でしたm(_ _)m
僕はこのアニメのおかげで本格的に創作を志し、人生が変わりました。多分。
スレまで立てようとは正直、自分でも思いませんでしたよ。
後追いで観た魂狩りも面白く、隠れた名作アニメだと思います。
まだ見てない人は今大阪で再放送中ですので興味がおありでしたら是非。
最終回の余韻でついついレスが長くなってしまいましたが、
いつか、また小麦ちゃん&こよりたんに会える日を夢見て。それでは。
余談ですが伊平さん、その妄想いただきですw
いずれ、どこかで書かせて貰いますので。
こよりたんを思いっきりダークな人格で書きたいなぁ……。
629 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 02:18:24 ID:63T3hSPj
来週でラジオも終わりか〜。
630 :
1 ◆ivHEpplW8k :2005/10/09(日) 03:26:54 ID:PypeVzGR
保守がてら続き投下しようと思うのですがまだ出来上がってないのと
、ついカッとなって描写が余りといえば余りにマニアックになりすぎたので
今回は保留とさせて頂きますorz
スンマセン。
なので、代わりといっては何ですがおまけでお茶を濁させて貰いますれば。
本編に入りきらなかったおまけですので出来は推して知るべし、かと。
またもおぺ2ネタですが。
「待って――――お待ちなさいっ!」
突撃ラブハートな女神マヤのアプローチを振り切り、まじかるナースとして
、最後の戦いへと向かった小麦の下へ駆けつけるべく、京介は独り走る。奔る。直走る。
息せき切って開け放たれたスタジオの出入り口にさしかかったところでようやく追いついたマヤは
、もたれるようにその腕にすがりつく。
「――駄目です京介くん、危険すぎます!」
「は、離してくださいッ、じゃあないと」
――中原さんが……!
「さっきもいったでしょ、外はウイルスだらけだって――敵の、
もうなりふり構わない作戦でこの日本、いや世界中がウイルスに感染され尽くして、
いわばこの地球そのものが巨大なカオス・フィールドとなってしまったのですよ!
そんな、敵の真っ只中でまともに生き残っている者は、今となっては私たちだけ。
そうでなくても生身のあなたが小麦ちゃんの処に行ったって、できることは何も――!」
「だからって!」
――え?
「だからってこのまま何もしないでいろってことですか!?」
京介の剣幕に、一瞬たじろぐマヤ。普段の彼を知る者たちからすれば
、およそ見たことのない表情だ。だけど此処で媚びて、退くわけにはいかないのだ。
わくちん界の女神という前に、彼を想う一人の女として。キッと、気丈に彼を見上げ、
「そ、そうです……っ! 私たちにできることと言えば、まじかるナースの無事を祈って
、彼女が帰ってくるまで此処で待つこと……待ち続けること。あの子の帰る場所を、護るんです。
これはとても大切なことだとは思いませんか? 悪戯に追いかけて
、足手まといになられてはそれこそ元も子もない、あんぐらーの思う壺ですよっ!
小麦ちゃんにも迷惑がかかってしまいます。ですから――」
「僕には、僕には…できない――! こんな処で手をこまねいているだけなんて。
確かに僕が行ったところで、足手まといにしかならないかもしれない。何もできないかもしれない。
それどころか、僕には正直言って今何が起こっているのかさえ分からない。
でも一つだけいえるのは……」
「――?」
「中原さんは、今、この瞬間も何者かと戦っているんです。多分、きっと――――」
貌だけ振り返らせ、彼は言った。
殺し文句を。
「僕たちの未来を、護るために」
「京介――――くん…………」
再び、マヤの湖畔のように澄み渡った眼は京介に釘付けとなり、
力が緩んでしまう。腕を軽く振り切った京介は、
「とにかく、女の子の中原さんがたった一人で戦っているのに、僕だけ安全なところで避難していろだなんて、出来ませんよ……っ!
無力かもしれないけど――きっと、こんな僕にも何かできることがあるはずです」
踵を返して、今度こそ走り去ろうとするも、またもマヤに後一歩のところで腕を引っ張られる
「ま、待って!」
苛立ちげに振り返り、目が合ってしまう。それは、先ほどまでとは明らかに違う、
重く、切ないものを押し殺したような、そんな微妙な表情。哀しげに歪む口元から、
この場にそぐわない、私情ともとれる言葉が紡がれる。
「京介くん……そんなに――そんなに小麦ちゃんのことが、大事――――なんですか?」
私は、あたしは、いったい何を…………?
自分は何者で、今はどんな事態なのか、考えなくても分かるだろうに。
何のために此処まで来たのか。少なくとも彼を慮るふりをして
、こうして独占しようだなんて思いもしなかったはずだ。それこそ
、最後の手段に打って出たウイルスとの苦しい戦いを強いられている小麦に
申し訳が立たないだろう。
「……………………………」
「……………………………」
彼らを取り巻く、世界最終戦争の如き様相を呈した、怒号に怒声、灼ける空、阿鼻叫喚、鳴り響く空気。
いや実際、そうなのだ。この戦いで長きにわたるウイルス、あんぐらーとの決着がつくだろうと言うことだけは
、はっきりしているのだから。
しかし、それらの轟音は今、この瞬間の二人には甚だ無意味であった。世界を
、人類を呑み込む広大無辺なカオス・フィールドの片隅でどれくらいの時間だったか
、隔絶された静寂が流れすぎ、そして。
「ええ――――大事ですよ」
「……――!」
胸が、締め付けられる。唇を、噛んでしまう。
「そう…………」
「僕の大切な、友達ですから」
――……え?
俯かせた目を、上げる。
「だから僕が、なんとかしなきゃ。日頃、お世話になってるし……ね。それに」
「……それに?」
「中原さんと一緒に仕事するとね。楽しいんですよ。お騒がせなところもありますけど
、其所にいてくれるだけで、何だか元気になれるんです。これは僕だけじゃなく
中原さんの傍にいる人みんながきっと同じ気持ちだと、そう思いますよ。口には出しませんけどね」
ああ、そうだ。その通りだ。
こんな朗らかな顔でそう言われては、こちらとしてもやぶさかではないじゃないか。思えば脱線も多かったものの
、まじかるナースとして着実に経験を積み、そして成長してくれた。かつての北関東では
、あんぐらーに次ぐ驚異であったまじかるティーチャーにより洗脳を受けた京介を救い
、今回もまた、重いリスクを背負いつつも大好きな人たちのためにその身を奮い立たせたのだ。
コスプレアイドルという肩書きを持ち、この役目を請け負った動機もそれと延長線上ではあったものの
、今や愛と正義の魔法少女としては『本物』となったといえるだろう。それは、
これまでずっとムギ丸の目を通して彼女を見てきたマヤだからこそ、誰よりも識っていることだ。
「ええ、そう――――そう、でしたね」
一つ頷いた女神もまた、元の柔和な、らしい顔へと立ち戻る。
そして深呼吸、左手に携えた女神の杖を、高々と掲げる。
「京介くん、私にしっかりと掴まっててくださいね」
「え……」
「早く!」
請われるままに、マヤの両肩に手をやる。心なしか頬を紅くした彼女は
、京介の背後の上空から急速に迫りくる、空飛ぶ某有名製薬会社のマスコットキャラクター
、巨大サ○ちゃんを警戒しつつ、
「これから――小麦ちゃんの許(もと)へ向かいます。大丈夫。私に任せてくれるのなら、あっという間ですっ」
――本当ならこの方法は、わくちん界の人間以外、使うのは赦されないのだけど……。
どちらにせよ。あんぐらー回収には自分が必要となる。だから京介をあの部屋で待たせてから自分が
……という算段だったが逡巡などしてられない。それに決戦地へ向かうのならこの混乱で車などの交通手段はおろか
、徒歩ですら危うい。さながら丸腰で猛獣の檻へ突入するようなもの。例え掟に背こうとも最悪、京介だけは無事で帰したい。元々この騒動は自分の分身が――ひいては自分が引き起こしたものなのだ。責任は、総て自分にある。
だけど今は、それでも、今だけは。
まだ眼を白黒させてる彼に向かって。
「――ねぇ、京介くん、私を――女神を信じて……くれますか?」
「……うん。ええと……その――頼みます!」
この期に及んで疑うことは無意味だと悟ったのだろう、
京介は速やかにマヤに身をゆだねた。此処に来るまでに彼は
、いくつも信じられないものを目にしているのだ。
――ありがとう、京介君。あなたは私が、絶対に……。
その覚悟を見た彼女は、かくして京介を腕の中で護るようにして杖を目線へ、水平に構え、強く念じる。
これは、魔法ではない。わくちん界との交信能力を持つ杖を介して行う、願い。
女神はこれを繰り返して地上と行き来していた。
遠く次元を隔てつつも、この世界と表裏を為すところへ思念を送る。
――女神マヤより、わくちん界へ。私と……地上の人間一人の、転送を要請。
場所はまじかるナースの近く。なるべく安全な場所へ。承認――――願います!
果たして、杖の先端の水晶球は出入り口から噴き出す程の眩い光を放ち、二人を瞬く間に包んでしまう。
どうか、無事でいてね小麦ちゃん――けど、そんな風に思われてたなんて……やっぱり、
私、妬けちゃうな……。
「――ん? いま、何て……」
いけない。口に出してしまったようだ。反省反省。
二、三、私はかぶりを振り、殊更冷静につとめようとする。
私は女神として、彼を導かなければならないのだ。
「何でもありませんよ、京介くん。それでは、参ります。私から離れないで――」
消えない絆をその手で繋ぎ止めるように、マヤの細腕が腰に回された刹那
、光がピークに達し二人を掻き消す。コンマ数秒の差で誰もが姿を消した出入り口に巨大サ○ちゃんが殺到する。
無論狭い出入り口に収まるべくもなく、周りの壁を紙のように突き破り、その奥の各インターネットラジオ収録ブース
、スタッフルームなどの何もかもを等しく薙ぎ倒し突き抜ける。
まじかるナースとまじかるメイド、二人の魔法少女がその雌雄を決する高層ビルの傍ら
、既に騒動で廃ビル寸前となった建造物に挟まれた裏道。
何者も立ち入らないその場所へ、二人分の人間を内包した光がわだかまり、霧散した。
「ん――ここは……?」
飛び交う怒声に怒号。灼ける空。爆ぜ震える空気。そこいら中に充満する、不協和音を刻む混乱の気配。
顔を動かし、周囲に目配せをする。少なくとも、空が見える時点で元いた場所とはまるで違うことが知覚できた。
「ふぅ……どうにかこうにか成功したみたいですね。京介くん、着きましたよ? 無事――って……あ……っ!」
――こ、これって……まさかもしかしてひょっとして――。
この体勢は、と温もりの中でマヤは気がつく。お互いの肩と腰に腕が巻き付き
、抱擁を交わす格好となっている。というか、危ない気が付けば、自分の躯がすっぽり京介に埋まっているじゃないか。
途端に、溢れるようだった決意と力が、心から、芯から萎えていく。
腰に回した両腕以外は。ぎゅっ、と満身の力を込めて。
「この近くに中原さんが――……わっ?」
一歩、踏み出そうとする。が、抱き締められたお陰でもつれてしまう。
「あっ、あの? ちょっと、離して…………欲しいん――――」
語尾に向かうに従って弱気になるのが京介の京介たる所以であり
、限界だろう。手は所在なげに額を掻いてたりする。
――す〜りすりすりすりすりすりすりすりすりすりっ♪
「の゛わ゛わ゛ッッ!?」
「むふふふふふ〜っっ♪ やくとく、役得、ですっ! もう、京介くんってば火事場のどさくさにこんなコトッ……マヤ
、もうどきどきです♪ もう胸がパチパチするほど騒ぐ元気玉、っです!!」
そんなこと言われても、むしろこっちがドキドキしてしょうがない。絶叫マシーンに乗る類のだけど。
だが、こんなことにCHA-LA HEAD-CHA-LAでなかった京介にはただただ狼狽えるしかなかった。
特に胸のあたりにぐりぐり押しつけられ潰れる、大きな二つの柔らかい感触がこそばゆさすら感じさせて、緊張を殺ぐのだ。
「どっ! どっちが火事場のどさくさに紛れてんですかッッ! ま、またそんな躯を擦りつけないでっ!?
あ、あの、む、胸がっ、胸が当たって――!?」
「あててるんですよ♪ あはっ、京介くんってばもしかして、私のコト意識してくれてるんですか?
いやですわっ♪ そんな、わたくし、恥ずかしいっ! でも、嬉しいなっ――」
時と場所を選ばずまたごろにゃあ〜ん♪ 状態となってしまった女神は
、それはもう盛りのついた猫のように匂い付けにご執心だ。
「ですから、京介くんも遠慮なんかしなくったっていいのにっっ♪ ひとこと言ってくれさえすれば私、私
、何時だって……あ、もしかして今流行のツンデレさんってやつですか!? もう、京介クンのあ・ま・の・じゃ・くさんっ♪
きゃあ〜っ! やっぱり京介クンってば私のコトが忘れられないんですねっ! マヤ、感激です! ええいもう構いませんわっ
、このアニメも今回が最後、いわば千秋楽、是非ともここは一つ、私と王子、もとい京介クンが今度こそ結ばれて終わる
、真のグランドエンディングで幕を閉じるためにも、あの時私の唇を奪ったセキニン、取って貰いますね――♪ う……ン……っ」
まぁ奪ったのは一方的に一ノ谷の合戦の一騎駆けばりに不意打ち気味にマヤの方だがひとしきりラブコールを捲し立てつつ
、存分に自分の匂いを擦り付けて、マヤはメインディッシュとばかりに朱く熟した口唇を寄せる。
「――すきよ、京介くん……好き。ずっと前から、愛して……あ、あら?」
「あ、中原……さん――――!」
ふと眼を開けると、京介くんが自分を見てくれてない。
そう思うよりも早く、
「中原さんッッ!」
「あっ――!」
中空の一点を凝視していた彼は、やおらマヤを払い、その勢いで尻もちをついた彼女を労ることなく駆け出す。
一際高い、一際濁り澱んだ、障気を孕んだ空気に満たされたビルに向かい、なりふり構わず奔る。
「あいたたた………………はぁっ」
それを見届けて、大きなため息を一つしてマヤは中腰で陥没し土がむき出しになった地面に人差し指でのの字を書きながら
、いじける。
「こんな時まで中原さん、中原さんって……はぁ――。もしかして、わたし、ちっとも京介くんに相手されてなかったりする?
キスまでしたのにな……」
まあ何というか、その、何だ、気付くのが遅すぎた。
かきかき。
「うぅ……どうせ私なんて、私なんて……作中一番偉い人という設定だったのに初登場はKarte3
、1では名前とイメージイラストでしか出てないし、数あるCDドラマなんてこよりちゃんと声同じなのに結局一回も登場させてもらえなくて
、ただでさえ出番が少ない中、やっと、そう、やっと京介くんとキスが出来て、The Soultaker魂狩では散々な目にあったけど
、やっとその雪辱をはらすことが出来たと思ったのに……」
かきかき。かきかき。
「あ、そういえばキャラクターソングも作ってもらえなかったんだっけ……京介クンとデュエットしたかったのにな
。三○目の浮気みたいな曲。くすん、それにしても最後の最後で小麦ちゃんに大きく水をあけられてしまうなんて……いいもん
、いいもん。きっといつか京介くん、気付いてくれるんだから。本当にあなたを必要としているのは、いったい誰なのかって――ううん
、この私が絶対、気付かせてみせるんだから! あたしが一番、京介くんを――」」
かきかき、かきかきかきかき………。
「んふふふ……それにしても京介くんって本当に、素敵……♪ 優しいし、生身の躯でも
、大切な人のためにその身をなげうつ処なんて、ふふふ……私の識ってる頃とちっとも変わってない
――尤もそれが私じゃない誰かに向けられるなんてちょっとというかかなりというか
、激しく癪だけど……駄目ッ! もぅ一刻の猶予もないわ、
この戦いが終わったらすぐにでも京介くんを――今までちょっと悠長にしすぎたから
、まずはデートにでも誘って、ううんその前に小麦ちゃんに協力してくれたお礼が先ね。
とにかく何としても小麦ちゃんよりも先に」
かきかき、かきかきかきかきかきがり……っ!
「それは――小麦ちゃんは確かにいい娘だけどそれとこれとは話が別、
京介くんだけは……『私の王子様』だけは絶対に渡さない――! 渡さないんだから…! あたしを満たしてくれるのは
、あたしを完全にしてくれるのはいつも、京介君だけ……。
あたしの方からどんどん積極的にアプローチして、京介くんにあたしのこと覚えてもらうの……ふふ
、そしてそして今度こそ、あたしたちは――くすくすくす♪ 何時の時代も京介くんは私のもの。
あの可愛い顔も、中性的な声も、なのにたくましい胸板も、女の子のようにか細い腰も
、全部、まるごと……小麦ちゃんにはない年上のおねーさんの魅力で目一杯迫って、
女の子のファンがあれだけいるのに女の子のことなんか全然知らない純情な京介クンの可愛い
、かわいい○○○○○を○○して、若さに任せて焦る京介くんをあたしがしっかりとリードしてあげて
、あたしのために京介くんが十七年間とっておいた――――」
――何か遠くで、
「中原さんッッ!!」
と叫ぶ声がしたような気がしたけど、もう今の女神には届かない。というか
、地面に書かれた文字はもう何が何だか原形をとどめてなかった。そんな不定型な何かを
、マヤの人差し指はグリグリグリグリ……と刻み続ける。
「――をやさし〜く、奪ってあげて……先走りすぎて京介クンだけ先に私の○○○○にたっぷりと○○しても、
笑って赦してあげるの……だって初めてなんだもん、仕方ないよねって……もう
、ベッドで一晩中、朝がくるまで逃がさないの……くすくす――♪
まるごと京介クン……ふふ、フふふ、うふふふふふっ!」
他にも「これがわたしの王子様」だの、
「くすくす……っ! 京介くん、おねーさんが優しくしてあげますからね……♪
おねーさんにぜんぶ任せて、ね♪」とすっかり21世紀の精神異常者、妄想戦士な世界に入ってしまったので。
「――待っててね、京介くん……もう絶対、離さないんだから……!
フフ、うふふふ……ッ!」
ヨゴレになる寸前、オタクの不埒なパワーを得てまじかるナースが復活するまで
、女神マヤはずっとそのままなのだった。
「――ッッ!? い、今背中にアブない視線が…………」
そして、キラーン! と背後で誰かが瞳を妖しく光らせる気配。
「ふふふふふっ♪」
「へ……っ――――?」
おしまい。
さて、先ほどラジオ最終回聴きますた。モモーイさん――もとい小麦ちゃん様、偽○さん、
うpさん、改めてお疲れ様でした。最終回だからといって泣きに浸るというのではなく、
あくまでカラッとした仕上がりがなお一層、「らしさ」があって佳かったです。
思えばSS的にも色々重宝させて頂きました。ポソ吉の設定だとか。また、何時の日にか。
それでは眠いのでこの辺で。
SoulTakerの命かけてフリッカー守ってる小麦ほうが萌え
645 :
名無しさん@ピンキー:
それよく言われることだけどさぁ、そんなに違いがあるとは思えないんだよなぁ。
ソウルテイカーとマジカルての小麦って。違いがあるとすれば演技の質ぐらいだろう。
モモーイの演技がまだフニャフニャだったから健気さが出てるんジャマイカ。