【アンパーンチィ】●アンパンマン●【バイバイキーン】
めっさ萌えた……。
ばいきんまん男前〜。ドキンちゃんミステリアスでいいね!
872 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 17:03:47 ID:4ouhV76P
↑のバイ×ドキ書いた者です。
皆さん読んでいただいて本当にありがとうございます。
何ていうか…勉強や受験で2年くらい文書いてなかったのですが
今回久しぶりにこんな風なモノを書いてみました。
最近はやっと落ち着き、これから色々書いていきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
873 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 22:15:33 ID:xYHW8S2w
874 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 20:51:39 ID:2SzVZ6VL
アンパンマンの小説最高〜!初めて読んだけど、めっさ萌えた。
バイXドキめっさ素敵!感動しちゃいました・・・。
872の方、是非また書いて下さいね!
875 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 15:46:05 ID:QcsiEM2e
あがるぜ
ほしゅ
保守ですよ
hosyu
879 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 23:52:44 ID:I2GMIo69
保守
881 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 00:02:41 ID:hGUetHl4
ホス
882 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:38:28 ID:UX753f/F
あげ
ho
職人さん帰還祈願
保守的短編・前編
ぼろぼろになったしょくぱんまんが、森の中に燃え落ちていくのを、
ばいきんまんは冷たい目でながめていました。
彼が身を預けているのは、自らの科学力を結集して作り上げた最新兵器でした。
毒々しい赤に染まったその胴からは、グロテスクな両腕が突き出し、
鋭い切れ味で、敵を塵のようになぎ倒すことができるのです。
そしてその威力は、たった今証明されたのでした。
これならきっと、アンパンマンだって瞬殺することができるだろう。
ばいきんまんは思いました。
なのに、なぜ心が重く沈んでいくのでしょう。
最後まで命乞いをすることもなく、立ち向かってきたしょくぱんまんの姿が、
どうしても頭から消えないのです。
悲鳴を上げて、醜く泣き叫んでくれればよかったのに。
そうすれば、きっと幻滅すると思ったのに。
(ドキンちゃん……)
でも、本当は分かっていました。
そんなことはありえない。
ドキンちゃんの笑顔が歪んで、哀しみが顔に広がっていくのを想像すると、
ばいきんまんは胸がつぶれそうに痛むのでした。
「…………」
ばいきんまんは、のろのろとレバーを操作して、進行方向をばいきん城に向けました。
どんよりとくもった空から、大粒の雨が落ちてきていました。
「ハーヒフーヘホー! 今帰ったよ、ドキンちゃん!」
城に降り立ったばいきんまんを、かびるんるんたちが出迎えます。
奥の方でソファに寝ころんでいたドキンちゃんは、雑誌に目を落としたまま、
そっけない調子で聞いてきました。
「で…どうだったの、新しい機械は?」
「さーいこうだよ! オレサマ天才!」
ばいきんまんは絶好調の鼻歌を歌いながら、楽しげにスキップを踏んでみせました。
「ホント?」
「本当さ! これならアンパンマンだって一撃だね!」
「スゴイじゃない!」
ドキンちゃんの顔がぱっと輝くのを見て、ばいきんまんは、いたたまれなくなりました。
本当なら、今すぐにでも逃げ出してしまいたいくらいでした。
ばいきんまんは、無理矢理笑いました。
「ハーヒフーヘホー! アンパンマンを倒したら、オレサマが王様だ!」
「あたしは女王様よね! みーんな、あたしにかしづかせて……」
ドキンちゃんは、キラキラと緑の目を輝かせて、うっとり両手を組みました。
いつも無邪気なドキンちゃん。
そんな彼女を悲しませることができるでしょうか。
「……あ、でも、しょくぱんまんさまは倒さないでよねっ」
振り返った彼女のまぶしい笑顔。
もちろん。わかってるよ、ドキンちゃん。
その日は、歌ったり踊ったり、パーティみたいに、おもしろおかしく過ごしました。
最新兵器なんて、見向きもしませんでした。
ドキンちゃんがふと言いました。
「ねぇ、ばいきんまん。なにかあったの?」
「……え?」
心臓が、わしづかみにされたようでした。
「なんだか、元気がないみたいだから。ねぇ、どっか悪いんじゃないの?」
ドキンちゃんは、心なしか心配そうな目で、ばいきんまんを見つめていました。
背中を冷たい汗が、つたい落ちていきます。
「何もないよ。心配性だなぁ、ドキンちゃんは」
歯をむきだして笑うと、くるりと一回転。
「でもドキンちゃんに心配してもらうなんて、オレサマってば幸せモノ!」
「…………」
けれど、ドキンちゃんの顔は晴れません。
逆に、不機嫌そうに黙りこんでしまいました。
「どうしたの、ドキンちゃん?」
「……うそつき」
「えっ!?」
「アンタのつくウソは、バレバレなのよ! このおバカ!」
ドキンちゃんの怒りをあらわすように、緑色の瞳が燃えています。
普段わがままを言う時とは違う、おそろしい剣幕に、ばいきんまんはたじろいでいました。
「ド…ドキンちゃん……」
「なんで、あたしに隠すのよ! そんなにあたしが、信用できない?」
「ドキンちゃん、ちがう、ちがうよ……」
「あたし、アンタだけは――」
ばいきんまんにも、やっと分かりました。
ドキンちゃんは、ばいきんまんの演技なんて、とっくに見抜いていたのです。
そのわけをいつ話してくれるのか、ずっと待っていたのでした。
「ドキンちゃん……ごめん……」
後ろを向いてしまった彼女に、触れることもできなくて、
ばいきんまんはうつむいたまま、白くなるほどかたく両手をにぎりしめました。
言わなければ。言わなければ。
(言ったら、終わりだ)
でも。
でも、ドキンちゃんに軽蔑されるのだけは、耐えられない。
「俺様は――」
振りかえったドキンちゃんの顔が、徐々に凍りついていくのを、
ばいきんまんは、絶望的な気持ちでながめるしかありませんでした。
ドキンちゃんのくちびるが、わななくように動きましたが、かすれた息は声になりません。
外は暗く、雨はいっそう激しくなっているようでした。
「落ちたのは崖のそばだ。岩かげにいれば、まだ……」
ばいきんまんのことばが終わらないうちに、走り去っていく足音が聞こえました。
それからすぐに真っ赤なUFOが、暗い雲を裂いて、稲妻のように飛んでいきました。
(……さよなら、ドキンちゃん)
しばらくの間、ばいきんまんは空を見上げたまま、立ちつくしていました。
ばいきん城をおおう雷が、この体を引き裂いてくれないかと思いながら。
続きは明日くらいに。
エロって難スィー
890 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 08:19:01 ID:M2yAhrpv
良作キタコレ!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
待ってた甲斐がありました!!
やったー!
続きが超楽しみ!
悪い、パソ繋がんねー
なんだこのタイミング…仕方ないから推敲でもしてるわ
明日繋がったら必ず
うわっ、久々に職人様来とる!!
これはドキドキするなあ・・・
続き楽しみにしております
プロバイダ復活!
というわけで続き。
職人さん帰還祈願
超☆保守的中編「ねぇそれなんのエロゲ?」・後編
「アンタはダメよ」
ばいきんまんは、月に何度か、ドキンちゃんが自分をなぐさめているのを知っていました。
それを時折、ホラーマンが手伝っていることも。
「ど、どうして……?」
「どうしてもよ!」
壁ごしにひびいてくる、艶やかなあえぎ声と、あの男の名前。
なぜあの男が。なぜあの下僕が。
なぜ自分ではダメなのか。
気が狂いそうになりながら、ばいきんまんは研究室にこもって、発明に没頭しました。
アンパンマンを倒す……
憎いのはアンパンマンだ。倒すべきなのは……
しょくぱんまんは敵でムカつくヤツだ。
でもドキンちゃんの思い人だし、殺したいほど憎いわけじゃない。
(そうだろうか)
ボルトやフレームとにらめっこをしながら、つねに考えていたのは、何だっただろう?
森の上でしょくぱんまんを見つけたとき、レバーをにぎった手が震えたのは?
落ちていく彼を見て、心の中にわきあがった、どす黒い感情は?
ああ、そうだ。
これは嫉妬だ。
殺意だ。
本当はドキンちゃんに、復讐したかったのかもしれない。
どんなに思っても、自分を見てくれない彼女に。
ツンとして、人を見下して、傲慢で、わがままで、それでも。
それでも。
気がつくと、狂ったようにわめき散らしながら、機械を打ちこわしていました。
弾けとんだ破片が頬をかすめ、血がふき出しても、止めませんでした。
絶え間ない雷鳴のなかで、ばいきんまんは泣きました。
「ごめん…ごめんよ……ドキンちゃん……」
ドキンちゃんは間に合うだろうか。
バラバラになった機械を、呆然と見下ろしながら、ばいきんまんは思いました。
きっと助けられたしょくぱんまんは、ドキンちゃんに感謝するだろう。
しばらく看病のために、二人で過ごすかもしれない。
ドキンちゃんの思いは、果たしてかなうだろうか?
見つめあう二人の姿を想像して、ばいきんまんはまた叫びだしそうになりました。
しょくぱんまんの手が、ドキンちゃんのからだに触れて、
抱きしめられたドキンちゃんは、リンゴよりももっと赤くなるにちがいない。
いつも見つめている彼女のからだの、
ゆるやかな曲線にそって滑りおりていく、しょくぱんまんの手。
混ざりあったからだと、あえぎ声。
――間に合わなければいい。
そんなことを考えるのは、ドキンちゃんの思いに対する冒涜だ。
ばいきんまんは、頭をかきむしりました。
でも、どんなに消そうとしても、醜い感情が浮かんできて消えないのでした。
このまま、たった一人で、ここで一生を過ごすのか?
耐えられない。
ドキンちゃんがいれば、どんな呪われた運命だって良かった。
どんなひどい目にあっても耐えられたのに。
――間に合わなければいい。
どれくらいの間、そうしていたでしょうか。
不意に背後から、ガタン、という音がして、ばいきんまんは振り返りました。
「ド…ドキンちゃん……!?」
「…ば…い、きん…まん……」
全身ずぶぬれになったドキンちゃんが、よろめく足取りで、扉から入ってきました。
顔は真っ青で、くちびるは紫色。
倒れかかりそうになるところを、ばいきんまんは危うく抱きとめました。
「どうしたの、こんなに冷たくなって……!」
「いいの、いいの……あたし……」
宝石のような目から、とめどなく涙がこぼれおちました。
ドキンちゃんが、泣いてる。
「まさか――」
間に合わなかった?
首筋に氷を押しあてられたような恐怖が、頭の中をかけぬけました。
まさか、自分があんなことを考えたから、しょくぱんまんは――。
しかし、そんな思いに反して、ドキンちゃんは首を振りました。
「ぼろぼろで…あぶなかったけど……しょくぱんまんさまは、ちゃんと生きてた。
あたし、全速力で工場まで運んだわ。ジャムおじさんは、助かるって」
「じゃあ、どうして……」
ドキンちゃんの顔が、くしゃりと歪みました。
「UFOの中で、ずっと……しょくぱんまんさま、名前を呼んでた」
新たな涙が湧き上がって、ばいきんまんの手をぬらしました。
「あたしがそばにいるのに、あたしが助けたのに」
「ドキンちゃん……」
「そうよね。あの子はいつも、しょくぱんまんさまを支えてあげてるんだもの。
いつも邪魔ばかりしてるあたしとは、ちがうんだもの」
ドキンちゃんは笑いました。哀しそうな笑いでした。
「でも、止められないの。あたし、ばいきん星の人間だから。彼の敵だから」
うわごとのように、しゃくり上げながら、ドキンちゃんは呟き続けました。
「でもイヤよ。こんなのイヤ。どうして誰も、私を愛してくれないの」
「ドキンちゃん」
「どうしてこんなにつらいの。こんなの、死んだほうがマシ……」
「ドキンちゃん!!」
ばいきんまんは、ドキンちゃんの細いからだを抱きしめて、唇を重ねました。
凍りついた唇を溶かすように、何度も、何度も。
腕の中から、じんわりと冷たさが伝わってきます。
「ドキンちゃん……死ぬなんて、そんなこと言わないでよ。
ドキンちゃんに死なれたら、俺様はどうやって生きていったらいいんだよ」
すがりつくような声で、ばいきんまんは叫んでいました。
「俺様は、ドキンちゃんが好きだ。好きになってくれなくてもいい。側にいるだけでもいいんだ」
「…………」
「でも、ドキンちゃんが悲しんでる時に、何もできないなんてイヤなんだ」
ひやりとした手が、頬に触れました。
「ばいきんまんってば、目が真っ赤」
ドキンちゃんの指が、涙をぬぐってくれたと気付いた時には、
ばいきんまんは逆に、細い腕に抱きしめられていました。
「なにも言わないで。私も目をあけないから」
ドキンちゃんの身体をベッドに横たえると、ばいきんまんはその側に膝をつきました。
できるだけやさしく頬をなで、ゆっくりとキスをしました。
ドキンちゃんの瞳は、かたく閉ざされたままです。
ばいきんまんも、一言も口をききませんでした。
本物のように甘い匂いがしなくても、醜い姿、濁った声をしていても、
今の自分は、しょくぱんまんなのですから。
「ぅ……」
深く唇を重ねて、何度も舌で歯をなぞり、舌をからめあい。
お互いの息が混ざりあっていきます。
左手をやわらかな胸にそって動かし、徐々に力を加えていくと、
ドキンちゃんの頬に赤みがさして、息が熱を帯びてくるのが分かりました。
硬くなった先に指が触れるたびに、びくりとドキンちゃんの身体が震えるのです。
「ぅんっ、ん……」
身じろぎする身体に追い打ちをかけるように、形の良い乳房をすっぽりと手に包み込んだまま、
ばいきんまんは、もう片方の手で、太股をさすりあげました。
「ふ、あっ……」
切なそうなその表情に、ばいきんまんは身体が熱くなるのをおさえられませんでした。
思わずかけそうになった声を、ドキンちゃんの固く閉じた目を見て、何とか飲み込みました。
(もっと、ドキンちゃんの声が聞きたい……)
代わりに、尻尾の奥に滑りこませた指を、じわじわ動かしていきます。
やがて指の先が、あたたかい場所にふれると、ドキンちゃんの身体がぴくん、と跳ねました。
「あっ、やぁっ…!?」
そこにはもう、透きとおった蜜があふれていました。
ばいきんまんの指は、巧みにその中を泳いで、感じやすい部分をかき回しました。
くるくると指を動かすと、ドキンちゃんは身をよじり、頭をのけぞらせました。
「あぅ、ん…っ」
だんだんと息が早くなって、混じりはじめる甲高い声。
やがて身体を大きく震わせると、ドキンちゃんは、ぐったりとベッドに倒れ伏しました。
(ドキンちゃん……)
閉じた目尻に涙がにじんでいるのを見て、ばいきんまんはそっとそれをぬぐってあげました。
いつの間にかドキンちゃんの手が、腕をぎゅっと握りしめていました。
たよられている。そんな思いが、ばいきんまんの心に、あたたかい灯をともしました。
ばいきんまんは、ごくりと喉をならしました。
もういちど、軽く触れるように口づけ。
(いくよ、ドキンちゃん)
そして自分自身を取り出すと、ドキンちゃんの足を押し広げ、ゆっくりと身を沈めていきました。
ドキンちゃんは、かすかに身じろぎしただけで、抵抗しようとはしませんでしたが、
「っう……」
やはり痛みに耐えるように、顔をしかめました。
それでいて、驚いたばいきんまんが身を引こうとすると、涙を浮かべながらも、首を振るのでした。
ああ――ドキンちゃんも、ひとつになりたいんだ。
(しょくぱんまんと……いや、もう…忘れよう)
ドキンちゃんは、ばいきんまんをすっぽりと包みこみました。
(ドキンちゃんの中……あたたかい)
壁が、ねっとりとまとわりついて、あらゆる方向から刺激をあたえてくるのです。
すっかり上がってしまった心拍数に合わせて、ばいきんまんのそれもドクドクと脈打っています。
心臓がひとつ打つたび、つきぬけるような衝動が、背骨をかけぬけました。
あまりの心地よさに、脳の奥がちりちりと焼けるようでした。
(ドキンちゃんが欲しい、もっと、もっと――)
くらくらする頭の中で、そのとき、かぼそい声が聞こえました。
「はぁ、っ……はぁ……」
ドキンちゃんが、涙をこぼしながら、必死で息をととのえようとしているのでした。
(ドキンちゃん――)
ばいきんまんは、胸をきゅっとしめつけられるように感じました。
突然、ドキンちゃんが、どうしようもなく愛しくてたまらなくなったのです。
ばいきんまんは、動き出したい衝動をこらえて、
そっとドキンちゃんの頬を包み込み、しっとりと汗ばんだ額に口づけました。
そして安心させるように何度も、やさしく頭をなでました。
「は…ぁ……」
そうするうち、しだいにドキンちゃんのからだから、緊張が抜けていきました。
そして、遠くから雨の音が聞こえ始めたころ、
ばいきんまんの腕にかけられた手に、くっと力が入りました。
かたく閉ざされた、ドキンちゃんの震えるまぶた。
その奥にある緑が、たしかにこちらを見たと、ばいきんまんは思いました。
しょくぱんまんではなく、自分を。
ぬれて光る唇が、何かを言おうとするかのように、わずかに開きました。
――きて。
動き出せば、もう止まりませんでした。
初めはゆっくりと、そして短くなっていく間隔。
とろとろに溶けたドキンちゃんの中を、ばいきんまんはせわしなく、なんども往復しました。
「あ、やぁ…あ…!」
お互いがこすれあうたび、じわじわと締めつけられる感覚も強くなり、
かきだされた蜜が、泡のようにあふれ、ぐちゅぐちゅと音を立てました。
シーツの上に大きく染みが広がっていきます。
「はっ…あぅ、う…んっ、んぅ…」
あえぐようなドキンちゃんの声。
動きは規則ただしく、ますます激しいものになっていきました。
「いっあ、だめっ…あ、あたし、っう…らめぇっ…お…おかしく……っ」
ばいきんまんの舌が、くりかえしドキンちゃんの口の中をかき回します。
荒い息をはき出す口からは、よだれが糸を引き、
ろれつの回らない言葉は、なにを言っているのかもあやしいほどでした。
いつもとは違うドキンちゃんの姿。
赤く火照った白い肌。なんてきれいなんだろう。
(ドキンちゃん……もう……)
「ひぁっ…!?」
突然、ばいきんまんの腕が足を大きく割りひらき、ドキンちゃんの奥を大きく突き上げました。
思いもよらない感覚に、悲鳴を上げるドキンちゃん。
それでも、ばいきんまんは止まりませんでした。
「ふぁ…あ、あっ、はぁっ…あ…あぁ!」
ドキンちゃんの声が、ひときわ高くなりました。
それに合わせたように、ふたりの動きも早くなっていきます。
ばいきんまんは、われを忘れて、何度も、何度も、からだを叩きつけました。
(ドキンちゃん――ドキンちゃん――)
「あ、あっ、ああ、あああああっっ……!!」
続けて何度も、目の前が白くなりました。
きっと口を固く引きむすんでいなければ、声を上げてしまっていたにちがいありません。
待ちつづけた瞬間。
つかれたように、ばいきんまんはドキンちゃんの中へと、くりかえし熱いものをそそぎこみました。
テーブルの上におかれたままのシャンパンの、最後の泡が、ぱきんと弾けました。
まるで、ふたりのからだが崩れおちるのを、待っていたかのように。
すきだよ、ドキンちゃん……
…………。
はぁはぁと、荒い息をととのえているうちに、眠ってしまっていたようでした。
気が付いたときには、もう朝がこようとしていました。
部屋をつつみこむ、ひんやりとした空気。
ばいきんまんは、あわてて身を起こしました。
(まずい、はやく出て行かないと……)
昨夜のことを、きっとドキンちゃんは、夢だと考えようとするでしょう。
そしてその相手は、ばいきんまんではなく、しょくぱんまんでなければいけないのです。
しかし、ベッドから下りようとして、ばいきんまんは途方にくれました。
(ドキンちゃんの、手が――)
ドキンちゃんの手が、ばいきんまんの腕を、しっかりとにぎっていたのです。
(どうしよう)
とにかく、気付かれないように抜け出すしかないと、四苦八苦していると、
「…オバカ」
うすく開いた緑色の瞳が、こちらを見ているのに気付いて、
ばいきんまんは心臓が止まりそうになりました。
「ドっ、ドキンちゃん!?」
「……おなかすいた。朝ごはんは?」
いつもと同じ声。
ばいきんまんは、ほっとして、そっとため息をつきました。
それには少しがっかりした気持ちも、ふくまれていたのですが。
「ちょっと待っててね、ドキンちゃん! すぐに用意するからさ!」
「――待って」
「えっ?」
いそいそと立ち上がろうとしたばいきんまんの腕を、再びドキンちゃんがつかみました。
「すこしだけ……このままでいて。すこしだけだから」
「……うん」
ふたりは、ベッドにこしかけたまま、しばらくよりそっていました。
にぎり合ったてのひらに、あたたかなお互いの体温を感じながら。
(おわり)
長くなっちゃった。お付き合いありがとう。
俺の言いたいことはただひとつ>904
では、このスレの発展を願って…
ぐぐぐぐぐGJ!!!!!!!!!!
ドキンちゃんかわええーー!ばいきんイイ男だ!
最後の「オバカ」がマジで声聞こえてくるようでびっくりした。
もう一度
G J
久しぶりに読み応えのある作品をありがとう。
ところでしょくぱんまんの想い人は誰だー!?
909 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 15:10:41 ID:dPRonj/1
乙!乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙!
910 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 21:48:08 ID:dPRonj/1
>908
俺の頭の中
┌―――――ジャム・チーズ―――――――┐
│ │〜適当のオーラ
│ ┌―→ロール(ラスボス) .│〜〜投げやりのオーラ
│ │ ↓ │
│ アン ← メロン ←カレー .│〜エロにかける情熱
│ ↓ │
│ バイキン バタコ → おむすび .│〜職人が帰ってくるかもという期待
│ ↓ ↑ │
│ ドキン → ショク .│〜次スレどうするんだろうという気持ち
│ │
└――――――――――――――――――┘
BGM〜〜〜〜→てんどん・かまめし・あとなんかもうひとり
おーズレズレ…
>911
908ですが。アリガトン。
ろーる(らすぼす)にワロタ。
バタコさんは少年体型のくせにモテモテじゃーん。
ぐーっじょーぶ!!
ひらがな多用の丁寧語文体って、ほんわかするなぁ……。
ばいきんまんとドキンちゃんは一番萌えカップルなので嬉しいです。
ありがとう職人さん!
>908
おそらくバタコさんだと思われ。
915 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 20:32:19 ID:c5xkKf7p
「バタコを解き放て!バタコは人間だぞ!!」
「黙れ小僧!!お前にパンが作れるか!!?」
916 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 21:02:12 ID:P3Ts3zeq
アンパンマンめ…首だけで動きおった…
乙華麗。。
ほしゅ。
前スレ911のアンからロールとバタコに
矢印が流れてるのが気になりまくりんぐ。
二股?
920 :
名無しさん@ピンキー:
乙華麗