【アンパーンチィ】●アンパンマン●【バイバイキーン】

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1aaa
アンパンマンでハァハァできますか?
擬人化もOK!!
食パン×ドキンたん希ボンヌ。
2名無しさん@ピンキー:04/02/11 13:03 ID:pYGkLgif
うっさいやなせたかし
3名無しさん@ピンキー:04/02/11 13:04 ID:+9QpOAzg
2ゲット
4RIN:04/02/11 14:10 ID:Mo6jre9w
ドキンちゃんがしょくぱんまんを逆レイプ。
5名無しさん@ピンキー:04/02/11 23:09 ID:p5Zt8so5
ロールパンナとメロンパンナの百合キボン
6名無しさん@ピンキー:04/02/12 02:09 ID:GnT95Nrv
ここは唯一の人間二人を、、、
7RIN:04/02/12 02:15 ID:O2HCc6kn
ジャムがバターをレイープとか?
ジャムとバターの甘い日々とか?
ジャムがバターを調教とか?
8名無しさん@ピンキー:04/02/12 12:54 ID:IMFofJwu
ただ、ここなら禁断のカニバリズムネタが使えるからな。
9Un-stoppable Jam:04/02/12 17:39 ID:mbKIPgD8
「それじゃ、行ってきま〜す!」
まだ肌寒い早朝、アンパンマンは日課であるパトロールへ颯爽と飛び立って行った。
「いってらっしゃ〜い!」 「アン!ア〜ン!」
バタコとチーズが見送る。
快晴の空にイエローのマントが閃き、一日が始まりを告げた。



「さて、アンパンマンは出かけたかな」
自室、カーテンの隙間からアンパンマンが飛び立った事を確認する人物がいた。
ジャムおじさんである。歳のわりに肌の艶が良い、初老のパン職人。
アンパンマンも、この人が居ればこその存在である。

バタコは慣れた手つきでパン製作の下ごしらえを始めていた。
「ジャムおじさん今日は遅いね…いつも一緒に見送るのにね」
「アン!ア〜ン!」
「チーズ、ちょっと起こしてきてあげて」
「ア〜ン!」
チーズがジャムおじさんの部屋へと向かう。
普段、部屋に鍵は掛けていない。何のことはなくチーズは前足でドアを開け、入室した。
「?」

ドキャッ!

チーズの後ろ首に鋭い手刀がめり込む。彼の眼前、ベッドにジャムの姿は無い―――
しかしそれ以上の事態を把握する前に、チーズの意識は途切れてしまった。

「すまないね…チーズよ」
言葉とは裏腹に、その眼は何かに取り付かれたかのように冷たく光る。
倒れたチーズをかかえ、口のみをガムテープで塞ぐ。四肢をビニールテープで縛る。
恐るべき手際のよさであった。
熟年のパン職人、ジャム。妻子、無し。男としての最後の欲望に、火が点る。
10Un-stoppable Jam:04/02/12 17:40 ID:mbKIPgD8


『わたし、ちからになりたいです。てつだわせていただけませんか。』

もう何年前になるだろうか。
まだ幼かったバタコが、お手伝いをしたいと訪ねてきたのは―――――

バイキンマンは当時、その科学技術力にものを言わせて強力な二足歩行ロボットを造り上げ、
自らが操り、町でやりたい放題の悪事を働いていた。
そんな中、この辺境で数少ない”奇妙な”能力を持った私の元に役所から注文が来た。
なんとかしてくれ。あんたの力で。と。…都合のいい話だ。気味悪がってこんな山奥に
移住を迫ったくせに。
それでも当時の私には純粋な正義感があったのだろう。注文には全力で応えた。
そしてあの日、魂の宿ったパン…アンパンマンを作りあげた。正義のヒーローだ。

バイキンマンは主に略奪・汚染等、食物に被害を与えていた。食べ盛りの子供が多い
町ではお腹が空いた子供達が泣いている。ただ敵を懲らしめるだけでなく、そういった
子供達の助けにもなるヒーローを創った。
11Un-stoppable Jam:04/02/12 17:41 ID:mbKIPgD8


彼は強かった。飛行能力は無かったが、それでもバイキンマンを圧倒し続けた。
子供たちは魅了され、彼に憧れた。
その中の一人であっただろう少女…バタコ。
突然こんな辺鄙な地の工場に訪れ、懇願してきた。手伝わせてください、と。
声の小さい、華奢な輪郭の女の子だった。
私と同じく、”奇妙な”能力を持っていることを話してくれた。
私と同じく、身寄りがいないことを話してくれた。
何度かアンパンマンに空腹を満たしてもらっていた事も話してくれた。
アンパンマンの代えの顔を創るのに私一人では正直きつかった。
それより何より、孤独だった。彼女も、孤独だった。
私は彼女を、お手伝いとして雇った。アンパンマンの飛行マントは彼女が編んだものだ。

彼女は私に光を与えてくれた。私は町の正義のためより、彼女のために日々精を出し働いた。
食パンマン、カレーパンマン…次から次へとヒーローを生みだした。自分の意思でだ。
賑やかになった。彼女はよく笑うようになった。その笑顔のために頑張ってきた。幸せだった。
いい年をこいて、…恋を、していたかもしれない。

だがそれも、幻想に過ぎなかった。
12Un-stoppable Jam:04/02/12 17:43 ID:mbKIPgD8


バタコもうるさいほどの元気少女に成長したある日の夜、私は現実を知ることとなる。
皆寝静まった深夜、ふと尿意を催し手洗いへ向かった私の耳に、信じ難い声が聞こえた。

「や…だめ…アンパン…マン……はぁっ、はぁ、ぁっ、んっ……あぅぅっ…!」
「バタコさん、声、大きいです…んっ……聞こえちゃいますよ…はぁっ、ハァっ」

バタコの部屋からだ。まさか。そんな。信じられない。嘘だ。バタコが…。

(チュッ…チュッ…クチュッ…クチュッ)(ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…)
「んっ、んっ、んっ、ぁあっ!アン…パンマン…ッ!ぅ、胸も、さ、わってっ…指で…っんぅ!」
「こう…ですか?…はぁ、あぅっ、はぁっ」
「ぁぁあっ、やぁっ…んんっ…気持ち…いひぃ…よぅ…ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、あ、あ、ん、んうっ!」
「凄い、キツイです…バタコ、さん……ほら、見てください、こん、なに…溢れて…」

(ちゅぷ、ちゅくっ、チュクッ、ヂュプッ…)

「うああぁぅっ…!だめ…!言わ…ないでぇ…ぁ、あ、ぅあっ、もう、だめ、アンパン…マン…!」
13Un-stoppable Jam:04/02/12 17:43 ID:mbKIPgD8


痛い現実だった。私などに彼女が振り向くはずもない。彼女にとってのヒーローは彼。
アンパンマンだった。私の作り出した「モノ」に過ぎないアンパンマンであった。

そして残酷にもその時知ったのだった。私は本当に彼女に恋をしていたのだと。
親の、保護者のそれではなく、男としての感情を彼女に抱いていたのだと。

嫉妬した。自分の作り出したモノに嫉妬した。

「バタコさんっ!もう、ぼく、ぅっ、バタ…コさん…!!っ、ぁぁっ!」
「ぃぃ…よ、来て、いいよっ!んっ、私も、わたしもぉ、いきそ…ぅ、ぁ、ぁ、ん、あぁ、んんんっ!」
(ドプッ!!ジュプッ…!チュッ…ちゅぷぅっ…!…)

ジャムは、知らずのうちに自分を慰めていた。はち切れんばかりのそれを寝巻きの上から
擦り扱いていた。いい年をして、まるで中学生のように、耽っていた。
そうしていなければ、快楽に身を委ねていなければ…切なくて押しつぶされそうだったからだ。

続く
14Un-stoppable Jam:04/02/12 17:47 ID:mbKIPgD8
※参考 アンパンマン公式HP
ttp://www.ntv.co.jp/anpanman/profile/index.html
15名無しさん@ピンキー:04/02/13 04:06 ID:bYLqUQSH
ジャムバタ、予想外に切ないな・・・。

しかしアソパソマソってちんこついてんのか?
ちんこもやはり食えるんだろうか。
あんは入っているんだろうか。
16名無しさん@ピンキー:04/02/13 16:59 ID:xwNp8t2s
>>14
公式にカレーのコレがいなかった・・・・
(たしか、いたよね?秋のつかいが)
17名無しさん@ピンキー:04/02/13 17:02 ID:gzE9zwW2
Σ待ち望んでいたアンパンスレが!
メロンパンナが敵キャラに犯されるのが良いな。
18名無しさん@ピンキー:04/02/14 08:00 ID:OI9TKtvF
(・∀・)イイ!
19名無しさん@ピンキー:04/02/14 17:29 ID:aSdNUIoF
おこちゃまにはみせれないな
20名無しさん@ピンキー:04/02/15 04:48 ID:yKeBzs8+
PTAにも見せられないな
21名無しさん@ピンキー:04/02/15 07:48 ID:haHybGja
>>9−14
(・∀・)イイ!! 前半はギャグ調かと思って笑いながら読んだけど
後半はジャムおやじに感情移入して引き込まれた。
22amakawa:04/02/15 23:20 ID:yKeBzs8+
今、メロンパンナ×ロールパンナ作ってますが、資料が自分の思ひ出と貼ってあった
公式ホームページしかないのでかなりキャラがおかしいです。これでも需要はありますかね?
23名無しさん@ピンキー:04/02/16 23:30 ID:kOV+9Vgk
ふっふっふ。
24amakawa:04/02/16 23:40 ID:I3bA3L5w
初心者が出すぎたマネをしました。ちょっくら逝って来ます。
25名無しさん@ピンキー:04/02/17 16:36 ID:nhbs7NJt
26名無しさん@ピンキー:04/02/17 16:52 ID:Fa6noI9k
>>24
Σ(д゜)どした?スレ序盤で需要なんか気にスンナ!うpうp!
27amakawa:04/02/17 22:41 ID:nDQobpVH
そりでは、でき次第にうpしていきたいと思います。稚拙な文章には目をつぶってください。
(-__-)
28amakawa:04/02/17 22:45 ID:nDQobpVH
早速ですが前にちょこっと作ったプロローグ?みたいなのうpしときます。
なんか気になったらバシバシ突っ込んでください。何でも参考にしていきたいので・・。


ここは、どこ?とても暗くて何も見えない。とても怖い、、、。

ジメジメしていて冷たい地面。重く淀んだ空気。
何もかもが嫌でならない。この場から今すぐ逃げ出したい。
立ち上がろうとするが何かに繋がれているようでうまく動けない。

パチッ。急に明るくなった。けれど眩しくて何も見えない。
影が近づいてくる。「誰?誰なの?」
と問いかけようとするが声が出ない。
影は何かガチャガチャと何かの用意をしている様だった。

やっと目が光に慣れて見えるようになるとその影の正体も徐々に分かってきた。
(バイキンマン!!)バイキンマンはこちらに気づくとニヤニヤといやらしい笑いを浮かべながら
「やっと、気がついたか。残念だが助けは来ないぞ。何せここは俺様のひみつきちだからな。」
と自慢げに笑った。(そういえば、あたし・・・)
29amakawa:04/02/17 23:52 ID:nDQobpVH
「メロンパンナや。気分が優れないようだが大丈夫かい?」
ジャムおじさんが心配そうに言う。
「全然大丈夫だよ。それじゃあパトロール行ってきま〜す!」

ホントはあんまりダイジョブじゃなかった。朝から具合が悪かった。頭は痛いし、体も重くだるい。
けれど無理にでも気丈に振舞わないと・・

ジャムおじさんはとっても優しい。あたしが少しでも疲れたような顔をすると
すぐに気づいて色々してくれる。そんなジャムおじさんがあたしは大好きだ。
だからこそ心配だけはかけたくない。少しくらい無理しても元気に見せないと・・。

今日もいつも通りのルートを飛んでパトロールを続けた。
しかし、調子は悪くなる一方だ。あたしは少し木陰で休むことにした。

ちょっとのつもりが眠ってしまったようだ。あたしは突然、耳を刺すような悲鳴で目を覚ました。
「急がないと!!」  あたしは少し楽になった体を起こし声のした方に飛んだ。
30amakawa:04/02/18 00:36 ID:ATfx7A+S
「ハ〜ヒフ〜ヘホ〜。」
木々の奥からバイキンマンの声が聞こえる。また悪さをしてるんだわ。

「バイキンマーン!!悪さはやめなさーい!!」
バイキンマンはウサコちゃんを追いかけ回していた。ウサコちゃんは泣きべそをかきながら逃げている。
「まーた、おまえか!メロンパンナめ!今日という今日はケッチョンケチョンにしてやる!!」
いつもの台詞だ。いつもなら相手にしているが今日は余計な事をしてる時間はない。
(すぐに決めなくちゃ!)  

「これでもくらえ〜!!」
UFOの下から無数のマジックハンドが出てくる。それぞれがそれぞれの獲物を手に襲い掛かってくる。
普段なら簡単にかわせる攻撃も今回ばかりは勝手が違う。かろうじて全ての攻撃を避けきると
UFOの前で止まり、いつもの必殺技を出した。
「メロンパンナのメロメロパーンチ!!」
「うわあああああああああああああああああああ!!」  ぺち。
31amakawa:04/02/18 20:28 ID:ATfx7A+S
いつもならバイキンマンはメロンパンナにメロメロになり全てが終わるはずだった。
だが今日は違っていた。

「あれ?あれれ?全然効かないぞ?」
(なんで?!あたしのパンチが効かないなんて!なら、もう一度!!)

「メロンパンナのメロメロパーンチ!!」  ぺち。
結果は同じだった。バイキンマンは変わらずピンピンしている。
「なんで?どうして?メロメロパーンチ!!・・・パンチパンチパンチ、パーンチ!!」 
ぺち ぺちぺちぺち ぺち。 何度やってもバイキンマンは馬鹿笑いをしている。

「ナハハハハハハ!ずぇ〜んずぇん効かないよぉ〜だ。もしかして俺様って無敵?ハ〜ヒフ〜ヘホ〜!!」
バイキンマンはひとしきり笑うと。ウサコの方に振り向いた。木の陰から様子を伺っていたウサコは
恐怖に動けずにいる。バイキンマンはジリジリと近づくと無数のアームでウサコの洋服を一枚づつ
剥いでいった。ウサコが泣き叫ぶたびバイキンマンは大声で笑った。最後の一枚に手をかけようとしたとき
「メロメロ・・・パーンチ!!」
最後の力を振り絞ったパンチだった。 が、やはり効いていない。こちらには見向きもせずアームを操っている。

(く、悔しい。けどもう力が・・・)メロンパンナは徐々に意識が途切れていった。
最後にメロンパンナが見たのは自分が守ることのできなかった者のあられもない痴態だった。
(ごめ・・ん・・ね。ウサコ・・ちゃん。)
32amakawa:04/02/18 22:05 ID:ATfx7A+S
バイト探さなきゃなので、ちょっと、ってゆうか、かなり貼るペースが落ちます。
バイト決定しだい、頑張りますのでそれまで何かしゃべって待っててください。
33名無しさん@ピンキー:04/02/18 22:37 ID:WUFu0TgZ
乙!待ってます。
34amakawa:04/02/18 22:49 ID:ATfx7A+S
ここまでの感想(主に分のかき方)をいただけると今後の参考になります。もしよければ一言でもいいので
助言してください。
35名無しさん@ピンキー:04/02/19 00:36 ID:3M5wq+/n
失礼、マジでふきだして笑っちゃったw
3628を添削。参考までに:04/02/19 01:21 ID:E0U2t7wW
床の冷たさで目が覚めた。
暗い…光の無い空間に私は寝ていた。

纏わりつく湿気、重く淀んだ空気。埃の臭い。
怖い…怖い!今すぐこの場から逃げ出したい!
起き上がろうとした、が、手足が何かに繋がれているらしく自由に動けない。
不意に激しい恐怖が襲った。叫び出したい衝動に駆られたその時。

パチッ…

乾音と共に空間がまばゆい光に照らされ、同時に他者の存在を映し出した。
しかし凝らした目は突然の明るさに慣れず、黒い影程度にしか認識できない。
近づいてくる…その影は、ゆっくりと、近づいてくる。
(誰?誰なの?)問おうとするが恐怖で声が出せない。
影は私の前で止まった。そしておもむろに、何かの準備を始めた。
ガチャガチャと金属の音だけが耳に入る。震えが、止まらなかった。

永遠にも感じられた数秒ののち…慣れてきた目が、影の正体を明らめる。
(バイキンマン!!)
バイキンマンは私に気付くと、ニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべながら言った。
「やっと、気がついたか。残念だが助けは来ないぞ。何せここは俺様のひみつきちだからな」
(・・・そうだ・・・そういえば、あたし・・・)
37名無しさん@ピンキー:04/02/19 02:27 ID:RchOHWti
amakawaさん乙〜。
キャラがキャラだけに萌えにくいのは仕方ないと思います。
36を参考にしつつがんがれ。
続き待ってます!
38amakawa:04/02/19 21:30 ID:HN6I29ps
36の方、すごいですね!!なんか全然違う物に見えてしまいました!!
私も何とかその境地にたどりつけるよう頑張ります。
39Un-Stoppable Jam:04/02/20 02:50 ID:zad6fg6P


「チーズ?何してるの〜?ジャムおじさんは起きた?」

はっ、とジャムは我に返った。…昔の事を…思い出していた。
しかしもう関係ない。何もかも。

ジャムはチーズをかかえ、布団の中へ放り込んだ。
数秒見届け、視線を外した。
工房へ向かう。

「あ、おはようございます!チーズは?」
「ん、裏から出かけて行ったよ。レアチーズちゃんに会いたいのだろうね」
「まあ!ふふ。隅に置けないわねチーズも。…さ、今日もお仕事!頑張りましょ」

腕を捲くった白いシャツに、青い作業用オーバーオール。
いつも通りの格好だが、今日のそれはいつもに増してジャムの欲望を煽っていた。

「えっと…ボウルは、と」
テーブル下の戸棚から道具を出すたび、前屈するバタコ。
ちいさなお尻に下着のラインが浮かび上がる。つい横目で視てしまう、ジャム。
材料をこね回す細い指の動きすら、今日はエロティックにしか見えなかった。
「よっ…と」
肩まで捲くった袖から、柔らかそうな二の腕が伸び細かに揺れる。
生地を伸ばすたびに、シャツの襟元からブラの紐が見え隠れする。
(成長したね…まだ膨らみかけだが、いい形をしている…)
思う娘の柔肌が、目の前にある。それだけで妄想が止まらない。
一緒に作業をしながら、頭の中ではバタコを舐めまわしていた。
40Un-StoppableJam:04/02/20 02:57 ID:zad6fg6P


「今日から餡の仕入れ先が変わってね。味見をしてくれないかい?
 ほとんど変わりないはずだけど、私一人の舌では心もと無くてね」
「あ、そうなんですか。はい」
餡をひとさじ取り、渡す。
「ん〜〜。」舐めとる舌の動きさえ、ジャムの情欲を煽る。股間に血が集まってゆく。
「大丈夫ですよ。変わりないです!」
「そうかい。良かった」
変わりなくて当然だ。仕入れ先など変わっていない。いつもと同じ餡である。
ただ少し…別のものを入れてあるが…。

日が陰ってきた。
湿気の変動はパン作りに影響するため、ジャムには日々まめに天候をチェックする
癖がついていたが、今日に限りそんなことは、意識の外に置かれていた。

(…口数が少なくなったな…)
心なしかバタコの息が荒い。薬が効き始めたか。
唇の発色が艶やかになってきている。頬も…
今、バタコの下着の中がどうなっているかを妄想して昂ぶった。
濡れているはずだ。即効性の強力な媚薬だ。下着はいやらしい液で湿っているだろう。
若くとも、もう男を知った体だ。私は知ってる。思い出したくもないが、知っている。
たまに君が一人ですることも知っている。こっそり下着を洗っていることもね…

(私だけのものにしてやる。バタコを。誰にも渡さない)
ジャムは理性の飛ぶ一歩手前まで来ていた。覚悟は、とうに決めていた。

太陽が、暗い雲に隠れた。あおい空が、くろく覆われてゆく。
41Un-StoppableJam:04/02/20 03:02 ID:zad6fg6P


強力粉が切れた。
「バタコ、すまないが新しい強力粉を出してくれないか」
「あ…は、はい…」
顔が火照っているのが見て取れる。目も潤んでいる。
(バタコのこんなHな表情を見るのは初めてだ…やっぱり本当はいやらしい子なんだね)
椅子に乗り、食器棚の上にある強力粉を取ろうとするバタコ。しかしその足はおぼつかない。
「だいじょうぶかい?危ないよ」「だ、だいじょう……」とたんバランスを崩すバタコ。
「危ないっ!!」ジャムは受け止めようととっさに飛び込んだ!

ドターーーーン!!!

「痛ぁ・・・・」「う…ん…大丈夫かい?」 「はい…なんとか…ありがとうございま…ひゃぅっ!?」
ジャムの手が、バタコの右胸を掴んでいた。「・・・・っ!」
殺人的に柔らかい感触が脳に直撃する。柔らかい。これがバタコの、胸。
そして手の平の中心に、突起を感じ取った。それが起立した乳首だと悟った時、理性は飛んだ。

「ふぅうっ…!いやっ!ジャムおじさん…何っ…するのぅ…!」
両手を使って両胸を揉みしだく。タガが外れた。もう戻れない。
「バタコ…バタコ!私が気持ちよくしてあげよう。我慢しているんだろう?ほら!」
オーバーオールの上からバタコの股間を弄る。
「んぁっ!!やだ…や…ううぅっ!変だよっ…ジャムおじさん…どうしっ…ちゃったのぉ」

(おかしくない。これが本性なんだよバタコ。いつも抑えていたんだ。演じていたんだ。
 優しいジャムおじさんをね。それももう終わりだ。私無しではいられない体にしてあげるよ)
42Un-StoppableJam:04/02/20 03:20 ID:zad6fg6P
続きます。

にしてもムズイ…
字数のわりに展開が遅いっていうのも自覚してるんですが直んないなぁ…
驚愕のラストまで構想できてるんですが辿り着くまでかなり長くなりそうです。

>amakawaさん
ガンガレー!物語はムズイですよね。最初はいろんなSSサイト見て廻って
それとなくテクを盗むのも吉です。
43名無しさん@ピンキー:04/02/20 03:37 ID:1+BqdVZD
二人の職人様、楽しみにしております。
しかしアンパンスレがこんなに盛り上がるとは・・・。
即死すると思ってたよ。
44amakawa:04/02/20 18:41 ID:KUCMA5ff
何度読み返してもすごいですね!!なんかキャラも無理なく動いてて、
頭の中でアニメ化されてます(笑)
45amakawa:04/02/20 18:43 ID:KUCMA5ff
(あたし・・気絶して・・)
「早く、この縄を解いてよ!!」
メロンパンナは強気でバイキンマンに食って掛かった。
「自分の立場が分かってないみたいだな?メロンパンナ。」
バイキンマンは不適に笑った。

冷静に考えてみれば、ここはバイキンマンのテリトリー。おそらくは誰も知らないところにあるのだろう
もし、さっきのバイキンマンの言葉がホントならメロンパンナは無事には帰れないかもしれない。

(弱気になっちゃだめだわ!!)
「こんなところすぐにアンパンマンが助けに来てくれるわ!!」
不安な気持ちを隠すように努めて強く言った。
そんな、メロンパンナを見てバイキンマンは今、思い出したように言った。
「いやぁ〜。ウサコの奴あの後、凄かったぞぉ。あんまりいい声で啼くもんだから俺様ちょっと
本気になっちゃった。」

(辛い。そんなこと言われたら・・。あたしのせいで助けられなかった。あたしのせいで・・)
急にメロンパンナは沈み込んだ。ウサコを救えなかったことに対しての罪悪感が彼女を包む。
「やめて・・言わないで・・・。」
消え入りそうな声でつぶやいた。

それに対しバイキンマンは人の心をえぐるすべを心得ているようだった。
的確にメロンパンナの心の傷をかき回していく。
「そーいえばっと、お前の名前も呼んでたぞ。 助けて!!助けて、メロンパンナちゃん ってな。」

この一言がメロンパンナの正義の心に重く鋭く突き刺さった。
もうメロンパンナの目に力は無い。あるのは絶望と後悔の念だけだった。
46名無しさん@ピンキー:04/02/21 00:41 ID:BrsvjrGQ
「アンパンマン、きょうこそ思い知らせてやるぞ。ドキンちゃん、しっかり押さえてな。」
「ああっ!なにをするんだバイキンマン!人を呼ぶぞ!そ・・そんな・・あっ!服を返してくれ!」
「はーん、なかなかいい体してるじゃねーか、あそこはチョココロネかい。うまそうだぜ。」
「ぱくっ!くちュくちュ・・ふふふ、いい味だ。」
「ああああっ・・やめ・うあっ・・あふ・・んん」
「なかなか感度もいいじゃねーか。おれさまのここもびんびんだぜ。そらっ、しゃぶってみろよ。」
「わあっ、バイキンがいっぱい・・や・やめてえっ!」
「ほら、おれさまのしるでトッピングしてやるぜ。へへへ。」
「ああっっ、顔が汚れて力が出ない・・・」

           いきなり終了。ばいばいきーん!
47名無しさん@ピンキー:04/02/21 02:42 ID:K8aW6+aU
>>46
ワロタ
48名無しさん@ピンキー:04/02/21 02:48 ID:76Y2yiOV
ジャム×バタコすごい。すごい。凄まじいですハァハァ
エロ以外の描写も優れてるし、ジャムの気持ちがビシビシ伝わってきて
とても切ない。エロで感動したのは久しぶりです。
何気ない台詞もすげぇ違和感無くて素敵だ。
続き楽しみにしてます。
49Un-StoppableJam:04/02/22 03:14 ID:pryeJ5MY


オーバーオールの肩掛けを下ろした。Yシャツから白いブラが透けている。
(ハァ…ハァ……ハァ…)
ジャムはバタコに馬乗りする形で見下ろす。勃起した股間が脈打っている。熱い。
バクバクと動悸が耳にうるさい。ジャムはためらいなくバタコのYシャツをはだけた。
「いやっ!」
両胸を覆う純白。控えめなレースが可愛らしいそのブラを、上にずらす。

ぷるん…

形の良い二つのふくらみが顕わになった。膨らみの頂に小さな乳首がぷく、と起っていた。
(――――――これが・・・バタコの・・・・・・・・・・・・綺麗だ・・・)
大き過ぎず小さくもなく、程よい…そう、ぴったりの言葉で表現するなら「健康的な」胸であった。

引き寄せられるように顔をうずめる。甘ったるい香りと汗腺から発せられる柑橘系の匂いが混じり、
ジャムの鼻腔を刺激する。洋菓子の様なピンクの突起が、目の前数十センチにある。
(・・・ああ・・・・・・バタコ・・・)
50Un-StoppableJam:04/02/22 03:15 ID:pryeJ5MY


食べてしまいたい。崇高な存在。命を懸けて守ってやりたい存在。
そしてあの笑顔を独り占めしたかった。君のヒーローでありたかった。出来ることなら。

でも君にはもう、ヒーローがいる。…私も正直、彼は君にふさわしいと思うんだ。
私はただのおじさんでいい。…スケベな、変態のおじさんでいい。嫌われていい。
心は、諦めるから。体だけでも私のものに。歪んだ形でもいいから私のものになってくれ…

「んはぅっ…!!」
ジャムは乳房に吸い付いた。飢えた舌で突起を弄び、唇でつまみ、吸い上げた。
「あぁぅぅぅっ……やぁ………こんな…ことぉ…っ…!」
潤んだ目で身をよじらせるバタコ。
ちゅくっ、ちゅぶっ、と唾液の粘音が工房に響く。ジャムの吐息とバタコの悶えが重なる。
「ハァ、ハァ、んっ、はぁ、バタ…、コ、はぁ、はぁっ…」
太い鍛えられた指で、2つの胸を、パン生地をこねるように優しく、強く撫で、弄ぶ。
左手がオーバーオールの腰部分に掛けられた。一呼吸の後、一気にそれをずり下げる。
51Un-StoppableJam:04/02/22 03:16 ID:pryeJ5MY
十一

「あぁっ!」
オーバーオールはバタコの太腿まで下げられ、へそも、下着も露わになってしまった。
「いやぁっ!…ジャムおじさん…見ないで…」
むわっ、と蒸れた、汗ばんだ下半身のにおい。
いつもの元気少女に似合わない、たまらなくいやらしい匂いは脳を貫き、電流のように全身を
駆け巡る。下着の大事な部分は粘液で湿りきって、色が濃くなっていた。
濡れている。感じている。欲している。…ジャムの体中の毛穴が沸き立つ。

「はぁ…っ…バタコ…バタコ……!はぁ…はぁ…はぁっ!」
もう何も考えられない。ジャムは胸を弄っていた右手を腹に這わせ、そして下着へ運ぶ。
下着の上から、濡れている部分に二本の指を押し当てた。
「ひぅっっ!!あっ、ぅ、やだっ…触ら、なっ、……そんな…ぁ……とこ…!」
涙目でいやいやをするバタコ。
だが声で拒否するものの、体はほとんど抵抗しなかった。薬の力だろうか。
予想に反してされるがままのバタコに、ジャムは一瞬懸念を抱いたが本当に一瞬で消えた。
目の前のいやらしい体に意識のすべてを支配されていた。
指の動きを速める。
「バタコ…はぁっ…下着をこんなにして…はぁっ…Hな子だね…こんなに可愛いのに…!」
「ぅぅうぅっ・・・ハァっ…んっ、…うそ……違いますっ…違う、…もん……うっ…」

ジャムは欲望に任せ、白い下着に手を掛けた。バタコの諦めたような表情を見とめたのち、
手をゆっくりと下ろしてゆく。…透明な糸を引き、薄く生え揃った茂みが晒された。
割れ目の部分がしっとりと濡れそぼっている。ツンと濃密なにおいが鼻腔に届いた。
(これが…バタコの…一番大事なところの…匂い…。)

下着を膝まで下ろし、バタコの濡れた敏感な部分を、指で直接擦りあげる。
「っはぁぁうっ……!!」
ビクン、と肩で反応するバタコ。
顔も体も完全に火照っている。二人の息が、悶えが、交じり合う。
疼きの限界を感じたジャムは、おもむろにズボンのジッパーを下ろし始めた。
52Un-StoppableJam:04/02/22 03:21 ID:pryeJ5MY
十二

「バタコ…はぁ、はぁっ、私のを、…入れるよ。…はぁ、君の、中に…!」
ジャムのそれは、年齢の割には巨きく、若々しい色だった。反り返り、先端が既に濡れている。
バタコは一瞬それを凝視したが、顔を赤らめながら目をそむけ、あとは何も言わなかった。
下着もオーバーオールも脚からすべて脱がした。はだけたYシャツとソックスのみの格好。

もうためらわなかった。ジャムは欲望に身を任せて、濡れたそこにモノを突き立てた。
先端にバタコの秘部の肉感を感じながら、ゆっくりと腰を沈めてゆく。
「ううぅっ…はぁっ……ああぁっ…」
内壁が締まり、ジャムのそれをきつく包む。じゅぷっ…とさらに奥へ…侵入する。
バタコの動脈を中で感じる。ジャムは彼女を抱き上げた。背中が、床で冷えていた。
「ぁぁあぅぅっ…じゃうおい…さぁ…ん……んぅうっ…」ろれつが廻らないバタコ。
侵入に対して、さほど痛がってはいない。
(初めてでは、ないから…)
心のどこかで思った。すぐに、消した。

バタコのそこは、ジャムを全て、奥まで呑み込んだ。
同時にジャムは彼女の口腔に舌を入れた。
「んん…んぅっ!!」
バタコの体が脈打つ。手を擦って冷えた背中を温めてやる。
舌を舌に絡ませるたび、膣内の肉がキュ、と締めつける。
(ああ…やっと、一つに、なれた…。バタコと、…一つに…)
「はぁ、はぁ、ハァっ、はぁっ、バタ…コ・・・っ!んっ、ふうぅっ!はぁっ!」
「んっ、んっ、んっ、あぅっ、ううっ、ひぅっ、んあぁぅっ!」

(じゅっ、ちゅぷっ、ちゅっ、ジュプッ、じゅっ、ちゃくっ、チュクッ…)
ふたつの部分で絡まるふたりの粘液。弾む体。いいようのない、快感。
バタコはもう身を委ねていた。しかし、涙だけは止まらなかった。
ジャムは自分も泣いていることに、今気付いた。
(涙など、いつから…)その疑問も快感に霞み、消えた。
53Un-StoppableJam:04/02/22 03:27 ID:pryeJ5MY
十三

「はぁっ、あぁっ、ん、やああっ…」
突き上げるリズムが速まる。工房に響く、粘液を介して接触する肉の音。
「じゃ…、おじ…、さぁん…、っ……わたしぃ…もうっ…!」
昇りつめてゆくバタコ。腿が自然と持ち上がってゆく。
ジャムも限界を感じた。痺れる快感が下腹部を襲う。両腕でバタコをきつく抱き寄せた。
「あぁっ、バタコ、出すよ…っ!ハァッ、はぁっ!…バタコ、バタコ……ッ!!」

ジュプッ!!。。。どくっ…どくんっ!……ちゅぷぅっ……。。。。。

…激しい痙攣と共に、ジャムはバタコの中へ、全てを出し切った。
ゆっくりと…引き抜く。お互いに快感の余韻で震えた。
精液が数本の糸を引き、床に落ちた。

激しかった息が、落ちついてゆく。
きつく抱いていた腕を、弛めた。
彼女の頬に涙が伝っている。
私もいつからか泣いていた。
バタコは、知ってたんだ。
私の想いを知っていた。
だから、受け入れた。
体で慰めてくれた。
優しい子だね。
ごめんね。

バタコ…
54Un-StoppableJam:04/02/22 03:28 ID:pryeJ5MY
十四

お互い無言で、汚れた部分を拭き、服を着た。

「…ジャムおじさん…」
先に、バタコが口を開いた。

「例え…ああいう薬を使っていても、…他の人だったら…死ぬ気で抵抗すると思います」

ジャムは下を見たまま動かなかった。

「ジャムおじさんだったから…」

ジャムは、下を見たまま動かなかった。

「それに…ジャムおじさん、泣いてた……」

……………。

「椅子から落ちた私を受け止めてくれて……そのあとから……ずっと。」

………。

「何かに追い詰められた、…どうしようもなく思い詰めた顔してた…」

……。

「でも…ごめんなさい。私は……私は、アンパンマ・・・」

「バタコ。」

「!」
55Un-StoppableJam:04/02/22 03:29 ID:pryeJ5MY
十五


「……私は君に恋をしていた。好きだった。どうしようもなく好きだった。」

バタコは下を向いたまま動かなかった。

「そして君の想う、アンパンマンに嫉妬した。いい年をして、子供のように。」

バタコは、下を向いたまま動かなかった。

「その末路がこれなんだ。欲望に勝てなかった。…もう、一緒に仕事はできない」

……………。

「すまない。勝手で最低、最悪なじじいだと自分でも解かってる。でも、」

………。

「・・・出て行くよ。でも君の体に何かあったら、責任は死んでも取る」

……。

「大変になるけど、みんなと一緒に頑張って、アンパンマンの顔を作ってあげて。
 君と過ごした毎日、楽しかった。君そのものが私の幸せだったよ。」

「雨。」

「え?」
56Un-StoppableJam:04/02/22 03:35 ID:pryeJ5MY
十六

「どしゃぶり!気付かなかったわ!ジャムおじさん!大変!アンパンマンが!」

「バタ…コ…?」

「急いでアンパンマン号出さなきゃ!さあ早く!代えの顔を届けなきゃ!!」

「…………」

「あ、体の事ですけど、今日私、大丈夫な日ですよ!えへへ!」
いそいそと出動の準備を始めるバタコ。
「何ボっとしてるんですか!!今頃バイキンマンと戦ってたりしたら大変ですよ!!」
ジャムの背を押して車庫へ誘導するバタコ。

(バタコ……君は……なんて……………)
涙が再び溢れた。とめどなく溢れた。視界が霞んで、よろける。それをバタコが支えた。
そして耳元でささやく。

『私もジャムおじさん好きです。大好きです。たまになら、浮気してあげてもいいですよ?』
フフ、と不敵に微笑んで見せるバタコ。
(何て子だ、全く………)ジャムも微笑みで返した。

車庫のシャッターが開く。アンパンマン号のエンジン音が鳴り響く。
どしゃぶりの雨の闇を、二つのまばゆいライトが、眩しく照らし出した。

       
Un-Stoppable Jam  第一部 完
57Un-StoppableJam:04/02/22 03:42 ID:pryeJ5MY
(;´Д`)ラストにドカッとうpしてすいません
長過ぎ…
途中で飽きずに読んでいただけたら幸いです。

実はまだ第一部な罠…
というわけで続きます。あの赤い全身エロタイツ書きたいので…。
58名無しさん@ピンキー:04/02/22 03:51 ID:CTxvfHpv
キタワァ・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!

乙・・・いや、お疲れ様です!
SSでこんなに感動したのは久しぶりです。
迂闊にも涙目になってしまいました。
しかも第一部!!また書いて下さるんですね!
待ってます!GJでした!!
59名無しさん@ピンキー:04/02/22 19:14 ID:9/BrpIvy
・゚・(つД`)・゚・ GJでした。
60名無しさん@ピンキー:04/02/22 20:59 ID:6j+PCXlv
お疲れ様です。予想を超えた内容の濃さに驚きました。
暗いだけでは終わらないんですね。やはり凄いです。
エロパロスレでこんなに真面目にSSを読んだの初めてだ(ノД`)
目が熱くなりました。
そして第一部という事は二部が・・・やべぇ続き楽しみにしてます!
アンパンマンウマー赤タイツハァハァw
61Un-StoppableJam:04/02/22 22:43 ID:pryeJ5MY
感想・お褒めの言葉有り難うございます。書いて良かったと思えます。
自分もこんなに真面目にSS書いたの初めてかも。

Σ( ゚ Д゚) ハッ…

チーズ、手足縛ったまま布団の中だ…(;´Д`)ごめんよチーズ。
というわけでジャムは出動する前に縄をほどいて、
アンパンマン号にいっしょに乗せた事にしといてください…。
62名無しさん@ピンキー:04/02/23 04:38 ID:DXAOGRGI
保守
63名無しさん@ピンキー:04/02/26 17:45 ID:JPySXZGl
保守
64名無しさん@ピンキー:04/02/29 00:37 ID:jyOYGvU6
保守
65名無しさん@ピンキー:04/02/29 01:03 ID:giQFNulZ
バイキンマンは、なんでパン工場並びにアソパソマソ号を破壊しないのですか?
あんな色々とデカイ兵器や空飛ぶUFO作れるだけの技術があるなら、簡単だろ
66名無しさん@ピンキー:04/02/29 13:36 ID:55NhGR1T
おまえら、女体化はダメですか。

ぼくっ娘アンパンマン(;´Д`)ハアハア
67名無しさん@ピンキー:04/02/29 20:33 ID:TVGQvcZw
食パンマンは「私」だっけ?違ってたらスマソ。

食パンマンとアンパンマンの百合ハァハァ(;´Д`)
68名無しさん@ピンキー:04/02/29 20:37 ID:vTaarwx8
作中、食パンマンとドキンちゃんが変装したカレーパンマンが食パンマンの車の
中で怪しい雰囲気になって笑ったことがあったなぁ。
69名無しさん@ピンキー:04/02/29 23:50 ID:jyOYGvU6
だれか書いて!スレ落ちちゃうよー
俺はむり
70名無しさん@ピンキー:04/03/01 15:41 ID:MGeEfckY
>>69
そこで、職人さんに書きたい!これやりたい!と思うようにネタを提案していかないか。
まず、書き易い、投下しやすい状況を作った方がいいと思う。

ドキンちゃん萌え。つり目とか、高慢な性格とか好きだ。
普段顎で使ってるばいきんまんにレイープされるとか(;´Д`)ハアハア
71名無しさん@ピンキー:04/03/01 18:34 ID:U1HjnToi
ドキンがバイキンに犯されて孕むのキボン
バタ子がチーズt(ry
カレーパソマンの下の口からのカレーを浴びる幼稚園の先生きb(ry
72名無しさん@ピンキー:04/03/02 22:47 ID:MA3cYSlf
age
73Viking for docking:04/03/03 18:16 ID:QOWQObHk
[Viking](バイキング)
(1)八世紀から一一世紀にかけて、スカンディナビアやデンマークから、海路ヨーロッパ各地に進出したノルマン人の別名。略奪行為・征服だけでなく、植民・交易・建国など活動は多方面に及んだ。
(2)「バイキング料理」の略。

[docking](ドッキング)
(名)スル
〔入渠(にゆうきよ)・ドック入りの意〕特に宇宙空間で、宇宙船どうしが結合すること。転じて、離れていた二つのものがくっついて一つになること。

参考:アンパンマン公式HP "ばいきんまん"頁
ttp://www.ntv.co.jp/anpanman/profile/baikin.html
74Vikingfordocking:04/03/03 18:19 ID:QOWQObHk
ジャムがバタコを襲うその前日夕刻、バイキンマン秘密基地にて――――――

「ド…ドキンちゃん…そろそろほどいてくれないかなぁ…?俺様、反省してるからぁ…」
正座の状態で手足を縛られているバイキンマン。
「うるさいわね!いったい何度アンパンマンにやられたら気が済むのよ!」
ドキンは容赦なくみぞおちに蹴りをかました。
「げっふぅッ!!……ド…ドキンちゃん…勘弁…」
「ダメよ。今日という今日は一晩中そのままでそこに座ってなさい!」
「ハヒィ…」

最近はアンパンマン打倒に失敗するたびこの調子だ。
(わかってるさ。でもアンパンマンは強い。俺様だって必死なんだ…)

1

―――俺様たちの故郷はバイキン星。
ある日ドキンちゃんと俺様はこの辺鄙な星の制圧を任された。
バイキン政府はよほど簡単な任務と認識して俺様たちに任せたらしく、
与えられたのは小型の準攻撃型UFOを各一機づつ。
俺様とドキンちゃんはそれこそさっさと終わらせてさっさと帰るつもりだった。
なのになんだあのアンパン男は。
計算違いだった。任務を全うしない限り星へは帰れない。そういう国なのだ。
どんな処分が下されるかわかったものじゃない。
なんとか期限内に制圧を完了させようと躍起になったが…無理だった。

しかし期限を過ぎても惑星から連絡はこなかった。助援も使者も来なかった。
そのとき知ったんだ。俺様達はこの星に捨てられたんだと。
辺境の星に捨てられた奴なら何度も見た。その都度「俺様とはデキが違うんだよ」
と心の中で哀れんでいたが…まさか自分がそうだったなんて。
75Viking for docking:04/03/03 19:03 ID:QOWQObHk
2

基本的に星の「征服」とは、星の「制圧」後に殖民星として統治するべく、
バイキン星からの統治者達と多数の移民が移住することで完遂される。
期限が過ぎるまでに遂行出来なかったなら、こちらから「制圧不能」の連絡を送る。
それを受けて向こうからの連絡が無い事は即ち、俺様達が見捨てられたうえ、母星に
この星を占領する気が無い事を意味する。

・・・結局この星の住人からは悪として嫌われ、故郷の星からは見放され。
俺様とドキンちゃんの居場所は、険しい山岳地帯に急造した秘密基地のみ。

ドキンちゃんは俺様のお手伝い程度の任務命令を受けて来たため、期限の事を知らない。
ゆえに未だ「この星の制圧」という任務遂行を前提に生活している。
彼女の中での必須条件は、障害であるアンパンマンの打倒。しかし俺様には
本気で戦う気力など無かった。倒したところで帰る場所など無いのだ…

失敗続きの俺様に、次第に立場が逆転するドキンちゃんと俺様。
(もともと気の強い性格であったらしい。)

今や俺様はドキンちゃんのオモチャに成り下がっていた。
たまに性的な仕打ちもある。
それは俺様が常に下手に出ているからであって、そしてそれは期限の事、つまり
もうどこにも帰る場所がないという事実を言い出す事ができないからである。

事実を知った時の彼女の事を思うと・・・・とても言えない。
だからできるだけ現状を維持したい。先のことを考えたくない。
ひたすらアンパンマン打倒に専念する「フリ」をしていればいい。
76Viking for docking:04/03/03 19:29 ID:QOWQObHk
3

「ちょっとバイキンマン」
「!」
ドキンちゃんが起きてきた。
俺様は一晩中縛られたままでいる覚悟だったが。・・・許してもらえるのだろうか。
「食パンマン様の事を考えてたら濡れてきちゃったわ。舐めなさい」

(・・・・・・またこれだよ・・・・・・)

赤いタイツに身を包むドキンは、バイキンの顔の前に股間を持ってきた。
丁度正座で座っているバイキンの目の前に、湿って赤が濃くなった部分がくる。

たまにドキンの欲求不満でこういった事をさせられる。
この星に来た当初は考えられなかったことだ。任務の執行者と、そのお手伝い。
普通は俺様が犯す側になるところだが。
(まあこれも俺様が原因なんだけど。俺様がいろんな意味で弱かったから…)

バイキンは正直、この構図が嫌ではなかった。
奉仕する側のほうが性に合っているのかもしれない。

「あ…ん……んんっ……そうよ……そこ…」

既にバイキンはドキンの股間に顔をうずめ、舐めていた。
温かい甘酸っぱい匂いが直接鼻腔を刺激する。既に染みていた粘液と唾液が混ざり、
舌の動きに合わせて徐々に音を出しつつあった。

ちゅっ…ぷちゅっ…ちゅくっ…

この状況で勃たないわけがなく・・・バイキンも正座のまま股間に血液を集めてゆく。
77Viking_for_docking:04/03/03 20:26 ID:QOWQObHk
4

「あぁ…はぁ…食パンマン様ぁ……」

(完璧に妄想に浸ってる…他の奴の名前呼ばれるのも…あんまりいい気しないな…)
それでも舌の動きを巧妙に変え、ドキンがより気持ちよく感じられるよう努力するバイキン。
(俺様も…勃ってきた……触りたいけど手が縛られて……くそ…)

「ちょっ…と!バイ…キンマン…!あんっ…何…勃たせてんのよ……!」
「ふぇ?あ、いは、ほへは…」
「生意気に硬くしてんじゃ…ないわよっ!この…んっ…粗チンがッ!」

バイキンの寄りかかっている壁に両手を突いて、片足でバイキンの股間をまさぐった。

「ふぅぅぅっ!?」
先端にドキンの温かい足裏の感触。
しかもごそごそ動くので摩擦が快感に変わる。
「ふぉ、ふぉきんふぁん?」
股間で口を塞がれたまま、ビクンビクンと反応するバイキン。
「なに感じ…てんの…よっ!…んっ!こんなに…硬く…っ…してっ!」
自分も感じていることは棚に上げて、足でバイキンのそこを弄び続ける。

「ふぅぅっ…ッ!…んッ…」
気持ちよかった。やはりこのほうが俺様の性にあっているらしい。
汚い言葉を浴びせられ、足で股間を弄ばれ、縛られたままあそこを舐めさせられ…

ぐりぐりと布ごしに、足裏の硬い肉感が感じられる。ときおり親指でぐにゅ、と押される。
頭の上でドキンの息が荒くなっているのが聞こえる。興奮した。舌の動きをさらに速める。
78名無しさん@ピンキー:04/03/03 21:46 ID:f7vNjteG
(´Д`*)アハァハァ土金タソ。。。
79名無しさん@ピンキー:04/03/03 22:03 ID:IxoeiBEd
バイキンにすっげ感情移入させられる。足コキいいな
80名無しさん@ピンキー:04/03/04 00:58 ID:/fAPCl1U
ジャムバタの中の人キテターーー!!
素敵な度金ちゃん優位の話にハァハァ
不快にならないヘタレバイキン話にハァハァ
ハァハァハァハァハァ
原作と微妙なオリジナルの組み合わせ方が
やはり絶妙で凄いです。切なくなる。
大好きです(・∀・)ウマスギ
81名無しさん@ピンキー:04/03/04 07:12 ID:lCooewFt
バイキンマンの事情が切ない・・
アンパンマンに勝つことが無いのは、元々勝ちたいという精神が無いせいだったのか。納得。
それはそうと、ドキンちゃん責め(;´Д`) ハァハァ
82名無しさん@ピンキー:04/03/05 17:08 ID:oFvgPOOX
age
83Viking_for_docking:04/03/06 00:11 ID:jEtO1Quc
5

「ひぅぅぅっっ!!」
ドキンちゃんが素っ頓狂な声をあげた。ツボにきたらしい。
「ちょっ…と!あっ…!急に…激しくっ…なんて……!」
俺様は構わずさらに舌を早めた。
「やっ!やあぁっ!だ…っ…めっ…!そ…んな…に」
ドキンちゃんの腰がガクガク震える。
「…もうっ!いい加減…にっ…しなさいよっ…!」

ズルンッ
「ふぉふうっ!?」

ドキンちゃんは突然、足で器用に俺様のズボンを下ろした。
つっかえていた硬いモノがぶるん、と反り返り顔を出す。

「ふぉ、ふぉきん…ふぁん…」
「あたしが先にイクもんですか!惨めに股間を汚すのはあんたよっ!」
足を小刻みに振動させ始めるドキン。
タイツ生地一枚しか隔てていない足の裏の感触が、先端部分に擦り付けられる。

ごしごしごしごしごし…こしゅこしゅこしゅこしゅこしゅ…
「んっ…ふぅぅぅっっっ!!」

既に滲み出ていた薄い粘液が潤滑油になっており、ぬるぬると尿道の出口が擦れて、
感じる僅かな痛さの数倍・数十倍の快感が背筋を何度も走った。

(ぐっ…気持ち…いいっ……俺様…だって…まけてられるかっ…!)
84Viking_for_docking:04/03/06 00:41 ID:jEtO1Quc
6

バイキンは意を決して、舐めていた部分に鋭い歯を立てた。
「っ!?…ちょっと!バイ…キンッ!?」

ビリビリビリッ!!

タイツの股間部分が破られる。
ドキンは下着を履いていないため、ナマの局部が丸見えになってしまった。
糸を引いてポタリと落ちる、一筋の粘液。唾液なのか別の液体なのか。
考えるが早いか、バイキンマンは再びその蜜だらけの割れ目に、鼻をうずめた。
「いやぁぁっ」
微かなアンモニアの香りと、肉々しい温かな匂いがバイキンの呼吸器に充満する。
鼻で色素の薄い茂みをかき分ける。その奥、ピンク色のスリットを攻撃した。

チュクチュクチュクチュクチュクチュクチュク…

一番敏感な部分を、唾液を纏った舌が容赦なく刺激する。
「やぁぁぁぁっ…んっんっ…んぁぅっ……!!ふぅぅっ…!」
体を支えている左足がガクガク震える。バランスを取ろうと、バイキンの股間に
ある右足に重心が掛かった。

「ふぉぅうぅぅぅっっ!?」

ぎゅうううううっ、と足裏全体で圧力をかけられるバイキンの局部。
そのイレギュラーな刺激に、容赦なく射精感が襲う。
(やばい…もう出るっ……!!)

真っ白になってゆく意識に身を任せ、バイキンは緊張を解いた。
そしてほぼ同時に、ドキンの体からも緊張が解かれた。
「ぁ、あ、あぅっ、あぁぁっ…!イ・・・クぅ・・・っ!…ッ!」
ガクン、とドキンの体が崩れてくる。
85Viking_for_docking:04/03/06 01:38 ID:jEtO1Quc
7

「っ!!?」
濡れそぼった股間から糸を引いて離れるバイキンの口。
ドキンの全体重がのしかかり、寄りかかっていた壁から床へと背が落ちる。
縛られた手足が軋んだ。しかし快感はもう最後の瞬間に向けて昇り詰めている。

その時。

(くちゅっ…)

偶然か、快楽の中のただの無意識か。ふたりの口と口が重なった。
そしてどちらからともなく舌が絡まった。二人の意識が飛ぶ。

「「っっっんんんんんぅぅぅーーーーーッ!!!!」」

全身が性器になったような快感。
真白い、あたたかい世界の中で二人はビクン、ビクン、と激しく体を震わせた。

ゆっくり舌を絡ませながら、密着したドキンの腹部に射精し続けるバイキン。
挿入されていないのに、ひとつに繋がっているような充実した快感だった。
険しい山岳地帯の秘密基地の一室に、今この瞬間だけ、二人だけの白い宇宙があった。

(気持ちいい…………)
86Viking_for_docking:04/03/06 02:06 ID:jEtO1Quc
8

(ちゅぷ…)
ようやく離れる二人の口と口。
今日のような間接的な性のやりとりは何度となくあったが、
性器と性器の交わりは一度として無く、ましてやキスはこれが初めてだった。

(キス…嫌がらなかったのは、何故…?)
性格からして、食パンマンとのキスの妄想を俺様とのそれで出来るとは思えなかった。
ゆっくり目を開く。
…俺様の顔の数センチ前に、余韻にいまだ震え続けるドキンちゃんの火照った顔があった。
さっきまで目を吊り上げた女王様の顔だったのに。
緩みきったその表情はまるで、母親に抱かれ気持ち良さそうに眠る少女みたいだった。

『愛しい』、という感情が産まれた。ずっと前から心の中にあったはずのそれは、
今日この時まで育ち続けていたんだ。そして今、その名前を得て生きたものになった。
『愛しい・・・』
俺様は眼前の少女を抱きしめたい衝動に駆られ、それを実行に移そうとしたが。

縛られた手がそれを許さなかった。

まるで、お前にその権利など無いと、神様か誰かに言われているようだった。

…それでもこの腕で、彼女を抱きしめたい。そう素直に思った。そして決心した。
必ず伝える。ずっと言えなかった期限の事。そしてやっと名を授かり生まれたこの想いを。

――宿敵…アンパンマン。恋敵、食パンマン。そしてカレーパンマン。
とうとう、お前らと本気で闘う事になりそうだ。俺様の、けじめのために…な。

雷鳴が鳴り響く。聞き慣れたその音が、今は心を奮い立たせる太鼓の轟音に聞こえた。

              第2部 完
87名無しさん@ピンキー:04/03/06 02:12 ID:+cRF3N+X
すばらしい!!!
勃起と感動が同時に来ますた!
バイキンマンが切なくて、かっこいい。
第3部に激しく期待してます。
88Viking_for_docking:04/03/06 02:42 ID:jEtO1Quc
書きたかったドキンの足コキをバイキン視点で書いてみました。
話の各所に引っ掛かる部分がありますが個人的に満足。

当初バイキンが逆上して犯し返す予定だったのに何故か恋心抱いちゃいました。
まぁいいや。がんがれバイキンマン。

というわけでまだ続きます。毎部、主キャラが変わっても話の本筋は
一本です。

ラスト書くまでにスレが落ちないことを祈る…(;´Д`)
89Viking_for_docking:04/03/06 02:49 ID:jEtO1Quc
うぉ、風呂入ってたら入れ違い。

>>87
レス有り難うございます!
読んで下さる方が居る限りがんばって書き続けます。
90名無しさん@ピンキー:04/03/06 04:14 ID:LP60ZQ6B
乙です!
今回も感動しました・・・。
ジャムといいバイキンマンといい一気に引き込まれますね。
エロもすばらしいんですが、思わず感情移入してしまう心理描写が秀逸です。
次回も期待しています。
スレは落ちないよう保守させていただきます。
91名無しさん@ピンキー:04/03/06 19:23 ID:wgUwsw+z
しらたまさんキボンヌ、ふたなりで。
92名無しさん@ピンキー:04/03/08 18:15 ID:qLsSGANH
93名無しさん@ピンキー:04/03/09 22:50 ID:cV/QnvOF
やっぱあれかな。
元がアンパンマンだから書く気にならないのかな。
需要も元がアンパンマンだから別にエロいの読みたくもないのだろうか。
94名無しさん@ピンキー:04/03/09 22:50 ID:cV/QnvOF
少しでも人が増えるようageます。
95名無しさん@ピンキー:04/03/10 13:56 ID:Kt25j/qs
バイキンマン×ドキンちゃん素晴らしいです。
支援です。
ttp://akm.cx/2d/img/2666.jpg
96名無しさん@ピンキー:04/03/10 21:10 ID:3w6QlnVd
感動しますた。 (つД`)゜。 カレーパソマソ女体化キボン アソパソや食パソとのゆりハァハァ!
97名無しさん@ピンキー:04/03/12 17:12 ID:esa3uj5K
神の降臨待ちつつ保守!
98名無しさん@ピンキー:04/03/13 21:17 ID:LMswHsy1
皆さん頑張れ
99名無しさん@ピンキー:04/03/14 12:14 ID:McWhh4iJ
てっかのまきちゃん萌え〜。
100名無しさん@ピンキー:04/03/14 12:16 ID:McWhh4iJ
ついでに100げと!

    ∧_∧ 
   ( ・∀・)  。
    ノ つつc( ̄)ク 職人さん紅茶ドゾー
  ⊂、 ノ   
    し'
101名無しさん@ピンキー:04/03/17 16:36 ID:rlh6rrzl

サザエさん次週予告

<その三>

 フネです。
きょう洗濯ものを干していたら夫のワイシャツのポケットから「スナック・悦子」と書かれたマッチと片方だけのイヤリングを見つけました。
どうやら夫は浮気しているみたいです。
腹が立ったのでマッチに「ズナッグ・悦子」と落書きをしてやりました。

さて次回は

   「タラちゃん 後ろ向きに全力疾走」
   「三河屋のツケを踏み倒せ!」
   「サザエさんのご飯にアサリが」
の3本です。

--------------------------------------------------------------------------------
102名無しさん@ピンキー:04/03/17 16:37 ID:rlh6rrzl
スマソ…禿しく誤爆(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
103名無しさん@ピンキー:04/03/18 00:42 ID:E2xNnGph
   ∧∧
      (*゚ー゚) ∬ 102タン、カフェオレどぞー
      ノ つc[ ̄]
    〜  ノ.   ̄
  ((  (/ J
104名無しさん@ピンキー:04/03/18 00:43 ID:E2xNnGph
ズレタ・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
105名無しさん@ピンキー:04/03/18 06:44 ID:ykmfHOv6
>>101-104
ワラタ
106名無しさん@ピンキー:04/03/21 15:33 ID:NdxWpXuh
107名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:22 ID:JvkA4tMx
108名無しさん@ピンキー:04/03/28 13:19 ID:TZyCie6N
109Bread and blood:04/03/28 23:51 ID:dmbPZMi/
苦戦していた。

今日のバイキンマンは何か違う。

一撃一撃に重く鋭い意思が感じられる。

「ぐはッッッッ!!!!!!」
腹部に強烈な鈍痛が走る。
バイキンマンの操縦する銀色の二足歩行ロボ。
高速で繰り出されるパンチやエルボーがアンパンマンの回避速度を上回り、
全身至るところにヒットする。

「ハァァヒフゥゥゥヘホォォォォッッ!!!!まだまだぁぁッッ!!」
いつもの数倍ハイになっているバイキンマンをよそに、別の心配に意識を奪われ始めていた。

(――――――――――――やばい…)

鉛色の空から雨が降り始めている。
既に顔や頭に数滴受けていた。その箇所がチリチリと痛む。
顔全体が濡れてあの死にたくなるほどの激痛に苛まれるのも時間の問題か。

水滴の心配をする数瞬のうちにもロボの攻撃が炸裂する。
バイキンの援護をするかのように雨足が早まる。

(…助けて………ジャムおじさん……!)
110名無しさん@ピンキー:04/03/29 00:25 ID:+aRqwPIJ
(・∀・)!!
111Bread_and_blood:04/03/29 00:47 ID:LmW+BIM3
彼に血は流れていない。
彼はアンパンだからだ。

ジャムやバタコには血が流れている。
人間だからだ。

彼は人間ではない。
では「物」だろうか?
考え、思い、想い、痛みも感じるのに…?

この世界には「人間」が少ない。
パン。SL。丼物。
彼のように、モノみたいな生き物もいる。
ウサギ。カバ。ネコ。
しゃべる動物もいる。
皆、人間と同等の体を持ち、思考能力を持ち、倫理道徳を備えている。

もはやこうして人間を中心に見立て話を進めるのもナンセンスなくらい、
人間もその生き物たちの中の一つに埋もれている世界だ。

しかしあえて人間以外の生き物に焦点を当てる。
その多くが、本来なら人間の生み出したモノや、人間より知能が下回っている筈のものだ。
それらに肉体と魂が与えられている。

「本来人間の意識の支配下にあるモノに人間と同等の能力、尊厳が与えられている」
これを、
「かつて人間の意識の支配下にあったモノに人間と同等の能力、尊厳が与えられている」
こう表現する事が自然であるならば、
この世界は「人間」の世界の延長として考える事が可能である。

この世界が「人間」の世界の延長であるならば。
過去に、何があったのか――――――
112訂正:04/03/29 00:57 ID:LmW+BIM3
本来人間の意識の

本来人間の

別にどうでもいいけど…気になった
もっと変なとこあるけどいいや。マンドクサ
113Bread_and_blood:04/03/29 02:32 ID:LmW+BIM3
まだ「人間」が文明の中心に居た頃。
とある国の細菌学会に一人の男が居た。

男は黴菌(カビ菌とも読むが、広義のウイルス全般を指す)の研究に日々没頭しており、
とりわけクラドスポリウム…いわゆるクロカビ菌に固執していた。
研究の中で、一般に悪のイメージが持たれる黴菌に、男は次第に愛着を持ってゆく。
研究者には珍しい事ではないのだが、この男の場合は極端であった。
菌を自宅で飼うところから始まり、気の遠くなるような数の生菌一固体一固体に名前を付けたり、
黴の天敵である納豆キナーゼに敵意を抱いたり、菌をキャラクタ化して妄想に耽ったり…
黴は厳密には生物であるが、一般人から見れば菌は「モノ」レベルであろう。
一般的視点から見れば狂人の域に踏み入れつつあった。
彼は菌を愛していた。人間に抱くそれと同じ愛を抱いていた。
愛した。
愛した。
愛した。
愛した。
するとどうだ。命が宿ったではないか。
カビ菌たちは男が描いたキャラクタそのままに実体を持ち、声を出し、個性を持ち、
自由に踊り出したではないか。
幻想か。そうではない。現実だ。

この男に限らず、各地で同様に新たな魂が生まれていた。食品、道具、生物も…
その全てが、深く鋭く曇りない、狂気にすら思える強い愛情によるものだった。

「卵子」に注ぐ「精子」と「その遺伝情報」により魂の宿った肉体が産まれ出でるように、
「モノ」に注ぐ「愛情」と「揺るぎないイメージ」によって魂の宿った肉体が産まれ出でた。
おそらく数億の精子からたった一つの精子が選ばれ受精するように、
彼らの溢れんばかりの力強い愛情の中には人間同士のそれを凌ぐ一筋の本当の愛があったのだろう。
常識を超えた、愛による魂の誕生である。
114Bread_and_blood:04/03/29 03:01 ID:LmW+BIM3
世界は壊れ始めていた。

当然ながら非科学的な現象は世界に受け入れられず、気味悪がられ、排斥された。

しかしこの能力は特別なものでは無かったのだ。
世界の理のバランスを保つため有史以来自動的に抑制されてきた、人間の本来持ちえていた
特殊能力の一つに過ぎない。
それがふとした拍子に覚醒し、連鎖し、蔓延したのだ。

覚醒するものは増え続けた。イメージを生命に変える者はもとより、
空を飛べる衣服を縫える人間なども少数だが出現した。

産まれる生命は次第に強い自己を持つものが多くなった。
力を持ち、自分を守り、性欲を持つ個体すら出てきた。
生殖する固体が出現する。支配欲が発生する。もはや、人間と同等だった。

戦争が起こる。

人間と、人間の生み出した生きたモノの戦い。

たくさんの人と生きたモノが「死」んだ。

永い、永い戦いだった。

勝敗ははっきりとはつかなかったが、モノが勝ったと言っていいだろう。
人間は殆ど全滅であった。

人間の理の通用しないモノたち。彼らは宇宙まで進出し、それぞれ各惑星を持った。
一番最初にモノとして生まれた「かびるんるん」。バイキン星に多数生息している。

地球には、今も、少数の人間がモノたちに囲まれ仲良く暮らしている―――――――
115Bread_and_blood:04/03/29 03:02 ID:LmW+BIM3
つづくよー

眠いよー
116名無しさん@ピンキー:04/03/29 03:30 ID:VNNrOC9I
エロ まだ〜?
117名無しさん@ピンキー:04/03/29 06:56 ID:GpCMwIFR
ここまでアンパンマンの世界を詳細に描くなんて正直すごいと思う。
自分が考えることはせいぜいキャラの萌え擬人化・エロ妄想までだし。
続き楽しみにしてるよ>>115
118名無しさん@ピンキー:04/03/29 17:35 ID:ofrAH3SA
>>115
イイ!
119Bread_and_blood:04/03/29 21:40 ID:LmW+BIM3
>>116
そうだ…エロパロ板だって事を忘れてました。
エロか…ここからどうすんべ…
120名無しさん@ピンキー:04/03/30 01:40 ID:7BWEd0t1
いやいや、このままでも充分続きが楽しみです。
エロまでの前置きも必要さ!
と、いうわけで続ききぼん。
121ジャマおじさん:04/03/30 20:51 ID:q+Dg9GE+
同じ星
同じ太陽の日
同じとき

おれたちは、生まれた。

ひとりは、光を身にまとい、
周囲からの愛情をその一身に受け、
世の中の素晴らしい部分だけを、
その目に焼き付け、健やかに育った。

ひとりは闇を身にまとい、
皆から忌み嫌われ、
世の中の陰惨な部分だけを
見据えさせられ、
孤独の中で育った。

122ジャマおじさん:04/03/30 20:55 ID:q+Dg9GE+
光の少年はやがて、
勧善懲悪の正義の使者となり、
闇の少年は、それに呼応するかのように
暗黒の王子となった。

それは運命だったのだろうか

おれは闇を望んでいたのか?

123ジャマおじさん:04/03/30 21:00 ID:q+Dg9GE+
おれは光の少年が憎かった。
憎くてしょうがなかった。

何故、自分は光になれなかったのか。
何故、彼だけが光なのか。

やり場の無い憎悪は全て、
光の少年と世の中に向けられた。

思い通りにならないことを
思い通りにしようと
理にかなわないことをしたとき、
彼は必ず現れた。
124ジャマおじさん:04/03/30 21:16 ID:q+Dg9GE+
かつての光の少年は

精悍な青年に変化を遂げていた。

全てがおれとは正反対に

不安を感じていた。
胸のしこり。
膨らんでいる気がする。
少し、触れるだけで痛い。

自分が彼とは違うことに気づいたとき、
本能で、彼に知られてはいけないとわかった。
ばれないように。
気づかれないように。

知られたら………。
125名無しさん@ピンキー:04/04/02 00:31 ID:+exTO9OB
>>121-124
なに…これ?アンパンマンなの?
エロくもないし、なにより意味がサッパリわからない。
126名無しさん@ピンキー:04/04/04 19:04 ID:twJSQxLy
127名無しさん@ピンキー:04/04/09 22:16 ID:7Nno7fFX
>>125空気嫁。とりあえず氏ね。
128名無しさん@ピンキー:04/04/10 01:07 ID:BBH619Fr
いや正直なところ>>125に同意だ。
何が言いたいのかワケわからんし。途中でぶっちぎれてるし。

空気読めてるなら>>127はなにか感想書いてやれよ。
129名無しさん@ピンキー:04/04/10 01:50 ID:zAqtqosa
>>127ではないが、読みたくないならスルーすれば良いかと。
130125:04/04/11 12:46 ID:/pYRy/Rt
ここはマンセーしか受け付けないの?
読みたくないとか言った覚えは無いし。感想書いただけじゃんか。
文章から何が言いたいかわからないからサッパリわからないと書いた。

もしかして>>121-124はコピペとか荒らしとでそれにレスしたのがまずかったの?
131無名者:04/04/11 14:10 ID:3DHrPjm9
保守&画像投下
http://yumi.akm.cx/2d/img/3680.jpg
132名無しさん@ピンキー:04/04/11 22:02 ID:4yQP2J7s
転載だろ
133名無しさん@ピンキー:04/04/12 04:39 ID:Vlgq9cUc
     ___
    /     \     ________
   /   ∧ ∧ \  /
  |     ・ ・   | <  華麗に氏ねよおめーら
  |     )●(  |  \________
  \     ー   ノ
    \____/    
    /    \  
   ⊂ /)  ノ\つ  
     (_⌒ヽ    
      ヽ ヘ }    
 ε≡Ξ ノノ `J
134名無しさん@ピンキー:04/04/16 04:25 ID:1pOmHWHy
                     ___
                    /     \
                   /  ∧ ∧  \    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 |    ・  ・     |  <  日比谷公園で氏ねよおめーら
                 |   )●(     |   \________
                  \   ー    ノ  
                   \_   _/
           .__/ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄)__
         〃  .// ̄ ̄ ̄/    / ̄ ̄ ̄/ /    〃⌒i
         |  ./ /     /    ./     / /    .i::::::::::i
   ____|  .しU /⌒\./    /     / | ____|;;;;;;;;;;;i
  [__]___|    / /-、 .\_.  /      Uし'[_]     |
   | ||     |    / /i  i    /           .| ||      |
   | ||____|____/ / .| .|\_ノ ______. | ||      |
   |(_____ノ /_.| | _________ | ||      |
   | LLLLLL/ __)LL | |LLLLLLLLLLLLLLLLL| ||_____|
   | ||    (_/    ./ i      .      .  | ||    | ||
   |_||         / .ノ.                |_||    |_||
             (_/
135名無しさん@ピンキー:04/04/23 04:16 ID:sNSa8l0o
             ___
            /     \     ________
           /   ∧ ∧ \  /
          |     ・ ・   | < 車に突っ込んで氏ねよおめーら
          |     )●(  |  \________
          \     ー   ノ _「「「h
     ,-_ニニニl  \____/!(^v   !ー、
    //     ,' ̄/ |`X'" / / \  ノ\`、
    | |     /l  l  l/ ! / \  `ヾソ `ヽ、
    | |     / |  |  |:#:| /  /    \   )  ___
   「~~i   /  曰|  |:#:|/  /      i〜'曰 /議長/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
136名無しさん@ピンキー:04/04/24 23:37 ID:kkRbeQo2
ここはエロパロ板では?
137名無しさん@ピンキー:04/04/25 06:52 ID:cWl2TjM6
えろじゃん
138名無しさん@ピンキー:04/04/27 22:26 ID:bkvLkckd
ジャムバタの中の人の食パン×ドキン
が読みたい。
139名無しさん@ピンキー:04/04/27 23:20 ID:btLknmlL
書き込めない
140名無しさん@ピンキー:04/04/27 23:22 ID:btLknmlL
うお!!書き込めた!!!
141名無しさん@ピンキー:04/05/04 00:51 ID:iuE9XhoF
142名無しさん@ピンキー:04/05/04 13:55 ID:MSYDOgkn
age
143名無しさん@ピンキー:04/05/06 21:21 ID:R+ogo7Ra
ジャムバタの中の人まだ〜?
144名無しさん@ピンキー:04/05/14 23:37 ID:a2GNWwDZ
バタコ×ジャム最高
145名無しさん@ピンキー:04/05/16 13:50 ID:GBc3nFxY
やっぱバイキン×ドキン
146名無しさん@ピンキー:04/05/24 20:17 ID:li+h4rJ0
しょくぱんまんの過去
ttp://www.engeki.org/essay24.html
147ご都合主義:04/05/29 19:32 ID:fHWgs4pz
それはいつもの暇つぶし。
今日も彼は僕に立ち向かってくる。
でも、今日はいつもと違った。
「アンパンマン!今日こそコテンパンにしてやるのだ!」
そしていつものように、じゃれ合う。
彼は全力かつ本気で立ち向かってきてるのだろう。
でもあまりにも力の差ははっきりしている。
何度やられても彼はそれを理解できてないみたいだ。
僕はわざとやられるふりをする。
そうすると、彼がすっごく嬉しそうな顔をするから。
何時からかは覚えていないが、僕は彼の笑顔に魅せられるようになっていた。
おかしな話だ。僕が男に魅せられるなんて…

けれど、なぜ僕がバイキンマンに魅せられていたのかようやくわかったよ…
148ご都合主義:04/05/29 19:39 ID:fHWgs4pz
「チ…チクショー!」
バイキンマンは胸元を両の手で必死に隠そうとする。
先ほどの戦いで服は破けていた。
そして、彼の胸に巻かれている白い布。
その布は必死で胸を押さえ込んでる。
僕はこの布を胸に巻く理由を知っている。
動くときに胸が邪魔にならないようにだ。
鉄火の巻きちゃんやロールパンナちゃんなどが愛用している。
そう、バイキンマンは女…
僕も先ほど知って正直驚いた。
だが、これは美味しい発見とも言える。
「見るんじゃない!バカアンパン!」
可愛らしい顔に不釣合いな言葉が彼女の唇から漏れる。
……女の子はそういう言葉遣いをしちゃいけないんだよ。
これはちゃんと躾てあげなくちゃね。
149ご都合主義:04/05/29 19:49 ID:fHWgs4pz
「ふ〜ん、君って女の子だったんだ…」
バイキンマンは顔を真っ赤にする。
きっと隠していた性別がばれた事に対する羞恥であろう。
それも、彼女にとって一番知られたくなかった相手だろうし。

でもよく考えれば思い当たるふしはたくさんある。
男にしては細すぎる肢体。
そのうえいくら身体を鍛えても発達しない筋肉。
可愛らしい顔立ちもどちらかと言えば少年というより少女の可愛さであった。
それに、僕の力の差や身長の差も男女の違いと考えれば不思議でもなんでもない。
同い年にしては成長が悪いと思っていたが、そういうことだったのか。

「俺様だってこの間知ったんだよ!」

バイキンマンが涙目で睨み付けてくる。
でも、彼女はわかっていないだろう。
涙目の上目遣いなんて迫力なんてないし、その顔に僕が非常にそそられているなんて。

……まだまだ聞きたいことはたくさんあるけど、今はとりあえずツバをつけておくのが優先かな?
僕はまだ誰も手をつけたことのない果実を味見するために、果実に手を伸ばして触れてみることにした。
150ご都合主義:04/05/29 20:03 ID:fHWgs4pz
バイキンマンは自分の身体のことを知ったのは半年ほど前であった。

最近身体が丸くなったんじゃないかとドキンちゃんに指摘された。
たしかに腕や腰や胸にまで脂肪がついてきたとは自分でも思っていた。
最初のうちは運動不足で太った程度にしか考えていなかったが、さすがに自分でも丸すぎると思った。
ただでさえアンパンマンと違い、逞しいに程遠い貧弱な身体だった。
以前の骨と皮しかなかったような身体に好感を持っていたわけではない。
けれど、肥満よりはまだマシだった。
胸に脂肪がつきはじめた時にこれはマズイと思い、ダイエットをすることにした。
だが一向に脂肪は減らず、むしろ増えていく一方であった。
そしてある日、体調が悪くなった。
過度のダイエットのせいかとも思ったが、数日後には腹部に痛みが襲ってきた。
そのままベッドに入って休養を取ることにした。
ドキンちゃんもいつもと様子の違うバイキンマンを心配し、ワガママは言わなかった。
バイキンマンも大好きな彼女に心配をかけたくなかったので、できるだけ元気を装ってたが、さすがに限界だった。
あまりにも痛くてうんうんとベッドの中で唸っていると、シーツが血で汚れているのに気がついた。
それは足の付け根から出血をしており、そのときは悪い病気にかかったのかと思った。
怖かった。もしかするともう死んじゃうのかもしれないと。
翌日、心配して様子を見にきたドキンちゃんはバイキンマンを見て驚いた。
そして怯えているバイキンマンに優しく教えてくれた。

「あなたは女の子なのよ。」
151ご都合主義:04/05/29 20:13 ID:fHWgs4pz
バイキンマンはその一言を聞いたときに目の前が真っ暗になった。

自分はずっと男だと思っていた。
なのに…実は女だったなんて…

バイキンマンは親というものを知らない。
まだこの世の何も知らない、卵にいたころ。
バイキン星からこの星まで送られて、そしてこの星で産まれた。
だから、故郷であるはずのバイキン星がどんなものかも知らなかった。
ただ、自分は『アンパンマン』という正義のヒーローを倒すために生まれたとバイキン仙人に教えられた。

バイキンマンは急いでバイキン仙人の元へ行った。
のんびりとお茶を飲んでいたバイキン仙人は突然やってきたバイキンマンをいつものようにからかわなかった。
代わりに、いつもドキンちゃんやメロンパンナを接するときのように優しく接してきた。
「ようやくお主も自分の性別を把握したようじゃな。」
その言葉を聞き、バイキンマンはヘナヘナと床に手をついた。
バイキン仙人は知っていたのだ。自分の性別を…
しかも更に恐ろしいことを聞かされた。
「お主はバイキン星のバイキン王の娘、いわゆるお姫様なんじゃよ。」
その言葉を聞いたとき、思わず悲鳴をあげそうになった。
152ご都合主義:04/05/29 21:01 ID:PVpjqXRn
また後日近いうちに続き書きます。
今日は急用ができましたので…すみません。
153名無しさん@ピンキー :04/05/30 13:00 ID:9ut9IGqZ
アンパン×女バイキンにハァハァ・・・

なわけでage。職人さん、乙!
154名無しさん@ピンキー:04/05/30 13:24 ID:xpFq8XLf
職人さん乙〜。
女バイキソハァハァ
155ご都合主義:04/05/30 16:52 ID:9ut9IGqZ
>>153-154
こんな反則技のようなSSですが応援してくださってありがとうございます。
餡菌を昨今よく見かけるのでヤオイじゃない餡菌を書いてみようかと思ったのですが…

ジャム×バターの人に文才ねえよ、私…・゚・(つД`)・゚・ウワ〜ン!!
そういうわけで続きを投下します。

ジャム×バターの人へ
みなさんと同じく私も続き楽しみにしてます。 (・∀・)
156ご都合主義:04/05/30 16:53 ID:9ut9IGqZ
なんでも今から十数年前…
まだ自分が卵にいたころのバイキン星でのこと。
当時のバイキン星とこの星では民族同士の激しい対立があったそうだ。
だがこのままではいけないと思った両星は和平を結ぶことにした。
その証としてバイキン王は実の娘をこの星に送ることにしたのだと。
そしてこの星の一番偉い人物の元に嫁がせるつもりであったと。
それがバイキンマンであった。
しかしバイキンマンはまだ何も知らない。
それにまだ見ぬ娘とは言え、大事な娘を一人で見知らぬ土地に送るのは不安である。
そのため教育係としてバイキン仙人も一緒にこの星に来た。
「ワシだって最初は美しい姫に育て上げようと思っていたもんじゃよ。しかしのぅ…」
生まれたばかりのヤンチャでワンパクなバイキンマンを見て、仙人は頭を抱えた。
しかも生まれてすぐのバイキンマンはいきなりアンパンマンと戦ってきた。
「ワシは近い将来この星でもっとも偉くなる人物を占っていた。そしてその人物こそアンパンマンだった…」
それからの話はバイキンマンの予想もしてなかったことばかり。
157ご都合主義:04/05/30 16:53 ID:9ut9IGqZ
このエロ仙人はあろうことかバイキンマンを自分は男だと思わせるようにしたらしい。
そしてアンパンマンを倒すと教えたのもバイキンマンがアンパンマンの絶対に勝てないことを知っていたからだ。
「自分の嫁ぐ男の強さを身を持って知れば、お主も安心すると思ったんじゃよ。それにお主がこの星で最初に戦った相手もアンパンマンであれば今のお前がもっとも心を奪われている相手もアンパンマンであろう?これは運命の出会いとは思えぬか?」
バイキンマンは仙人の尋常じゃない考えに頭がクラクラしてきた。
もとから変なジイさんとは思っていたが、ここまで変だったとは…
「それに、姫君は異性について関心を持たせないのはどこの国でも同じ。考えてみろ。もしお主のことを女だと最初からこの星の者たちが知っていればそれこそお前の立場はないぞ。この星では女は男に守られるという考え方が強いしな。」
たしかにそれは一理ある。
この星ではアンパンマンを始め、正義の味方は男のほうが圧倒的に多い。
気の強い女の子は数人いるが、男勝りな女の子は本当に片手で数えられる程度だ。
『男が女を守るのは当然』という考え方が根強く残ってるこの星の文化を考えれば普通のことである。
「まぁ、結局のところはお主が自分を男だと信じて疑わずにいたから今まで好きにやってこれたことも多々あるのは間違えない。それにお主が毛嫌いしている食ぱんまんだって、女だとわかってたら乱暴なことをしなかっただろう。」
バイキンマンは食ぱんまんがアンパンマンと同じくらい嫌いだった。
自分の大切な家族であるドキンちゃんの想い人ということも関係あるだろうが、何よりもあのキザったるいところが嫌いであった。
フェミニストな彼が自分を女だとわかってれば何をするかは大体予想つく。
食ぱんまんが自分に花や賛辞を送る姿を想像し、バイキンマンは吐き気がしてきた。
158ご都合主義:04/05/30 16:54 ID:9ut9IGqZ
「それに、男装の姫君というのも意外と良いものだと思うぞ。特にあのアンパンマンのタイプは絶対に気の強い女だからな。」
「なんでそんなことわかるんだよ…」
「見ればわかるんだよ。それに、大切な姫君の婿となる相手のことを調べるのはワシの義務だからの。」
仙人はニヤニヤしながらバイキンマンを見る。

アンパンマンが普通のか弱い女性がタイプでないのは見ればわかる。
彼は絶対に一筋縄ではいかない女が好きなのだ。
この星には沢山の女がいる。
それこそ姫君から田舎くさい少女まで幅広い女たちが。
年齢だって様々だが、そんな彼女たちには共通点がある。
……一部例外はおれど、みんなアンパンマンを慕っている。
だが彼はそういう少女たちには関心を示さない。
それは彼がその気になればすぐに手に入れることができるから。
彼が本当に手に入れたいものは手に入れにくいものだ。
その分アンパンマンがバイキンマンの性別を知ったとき、彼は絶対に彼女に夢中になるだろう。
自分にはなびくどころか毛嫌いまでしているバイキンマンを振り向かせるために必死になる。
仮に振り向いたとしても、バイキンマンの性格からしておとなしくなることは考えにくい。
手に入れてもいつまた失うかわからないスリル感…
それこそアンパンマンの理想の女性であろう。
そしてバイキンマンを見事にその理想どおりに育て上げられたことにバイキン仙人は満足していた。
159ご都合主義:04/05/30 16:57 ID:9ut9IGqZ
結局、バイキンマンはバイキン仙人に知りたくもなかった事実を知らされ、フラフラとバイキン城に戻った。
たしかによく考えればおかしな部分も沢山あった。
なぜ自分の支援に来たのがドキンちゃんだったのだろうかと…
幼いうちは良いかもしれないが、二人が思春期になったらどうするつもりであったのだろうか?
支援者を派遣するなら、そのあたりのことを考えるであろう。
自分自身は考えたこともないが、冷静になって考えるとすぐにその疑問に行き着く。
そして星からときどき送られる救援物資。
衣類が常に女物であったこと。
バイキンマンとドキンちゃんは体格差がそんなになかったので、全てドキンちゃんのものだと思っていた。
だが明らかに外にきて歩くのには不釣合いなドレスの数々。
自分はそういうのに興味がなかったのでドキンちゃんに全てあげてたが、今思えば自分のためのドレスだったのかと。
外出程度に着れそうな女性ものの服も、自分は変装程度にしか着なかったがやたらと肌触りが良かった。
だからこそ変装のとき着心地の悪いそこら辺りに売っている男物でなく救援物資の服を着ることのほうが多かった。
肌触りがよかったのは王族のためにあつらえた衣装だったからだろう。

だが今はそんなことを思い出してる場合ではない。
これからのことを考えなくてはいけない。
自分はこれからどうすればいいのか?
160ご都合主義:04/05/30 17:01 ID:9ut9IGqZ

「自分は女だとアイツ等に告げてみるか…?」
バイキンマンは口に出して呟いてみる。
だがその発想はすぐに却下した。
もし俺様が女だと知ったら、この星のやつらはどう反応するだろうか?
町のやつらは驚くだろうな。しばらくそのことをネタに噂されるだろう。
だとするとこれから町に行くたびに居心地の悪い思いをしなくてはいけない。
ロールパンナは対して変わらないだろうな。
あいつはそういうことに興味なさそうだし…
メロンパンナやバタコは面白がってやたら女らしいことを教えようとするだろうな。
例えば俺様が大嫌いな花冠の作り方を教え、頭に飾ってみたり…
考えただけでも悪寒が走る。
カレーの野郎はゲラゲラ大爆笑してちょっかいをかけてくるだろう。
食パンのキザったらしはバイキン仙人のときに考えたとおりのこと。
……アイツはどういう反応をするだろうか?
アイツは女の子には攻撃をしない。
だとすると、どういう態度で接してくるのだろうか?
「……考えるのはやめるのだ。」
バイキンマンは自室のベッドに身を沈め、とりあえず結論を出した。
今まで通り……
今まで通りの日常を過ごせばいい。
そう、これからも誤魔化していけばいい。
どこまで誤魔化せるかはよくわからないけれど、誤魔化せるところまで…
161ご都合主義:04/05/30 17:06 ID:9ut9IGqZ
だが身体はドンドン成長していく。
最初はちょっと膨らんでいた程度の胸は今や片手に余る程度の大きさとなっていた。
ドキンちゃんのような見事なプロポーションではないにしろ、彼女のスタイルは美しい曲線を描いてる。
バイキンマンはなんとかしてスタイルを誤魔化そうと日夜努力した。
胸はサラシを巻けばいい。
以前から細い身体だったので詰め物はしなくてもいいものの、身体のラインを強調するような服は着れない。
そしてできるだけ肌を露出しない服を着るように心がける。
そのため、今日の今日までばれることはなかった。
バイキンマンは自分の性別がばれることを何よりも恐れていた。

そしてその恐れていた日がついにやってきてしまった。
アンパンマンとの戦いで、自分の服は破けた。
自分は性別がばれることを恐れ、急いで愛機であるバイキンUFOに乗った。
そしてそのまま急いでバイキン城に戻ろうとしたが、アンパンマンのアンパンチによって飛ばされてしまったのだ。
しかもいつもならバイキン城の方角に飛ばすのに、今日は森の奥深くに飛ばされた。
162ご都合主義:04/05/30 17:19 ID:9ut9IGqZ
僕がバイキンマンに触れようとすると、彼女は後に逃げようとする。
「触るな!バカアンパン!」
「ダメだよバイキンマン。女の子がバカなんて言っちゃ。」
僕は子供に問い掛けるように言い、優しく微笑む。
だが彼女の瞳から怯えの色は消えない。
そしてついにバイキンマンを追い詰めた。
バイキンマンの背後には大きな木があり、彼女は逃げることができなくなった。
「ヤメロ…来るな!来るんじゃない!」
その言葉を合図にするかのように、僕は彼女に襲い掛かった。
「ヤダー!放せ!」
両腕を彼女の頭の上に固定する。
当然のごとく、彼女はジタバタと暴れるが、僕にとっては無に等しき抵抗。
「バイキンマン、君は自分が女だってことをわかってるのかな?」
「ウルサイ!俺様は女なんかではない!放しやがれ!」
彼女は最後の無駄足掻きとでも言わんばかりに反抗する。
…可愛い顔して可愛くない行動だ。そのアンバランスさも魅力の一つなんだが。
「しょうがないな。それじゃ僕がたっぷりと教えてあげるよ。」
「な、なにをだ!?」
「なにをって、決まってるじゃないか。」
そう…君の体にたっぷりと
「君の体で女の子だということを僕が教えてあげるよ。」
163ご都合主義:04/05/30 17:21 ID:9ut9IGqZ
今日はここまで。
それにしても難しいね、文章を書くのって…

ここはこうしたほうがいいなどのアドバイスがあったらよろしくお願いします。
164ご都合主義:04/05/30 17:24 ID:9ut9IGqZ
>>155
×ジャム×バターの人に文才ねえよ
○ジャム×バターの人のように文才ねえよ

回線切って逝ってきます…
165名無しさん@ピンキー:04/05/30 21:55 ID:KMEZS6xN
バイキンマンのあの顔に女性の体をくっつけたらちょっと頭が痛くなったの
これは擬人化と考えていいですか?
166名無しさん@ピンキー:04/05/30 22:34 ID:pBm9Y/UY
うわっ・・・それはそれですごい妄想力だな。
俺は全て擬人化して読んでたが・・・
167名無しさん@ピンキー:04/05/30 22:48 ID:lYnB9KbL
全身タイツ及びマスクで素顔は晒してないんだよ。きっとな。
168名無しさん@ピンキー:04/05/31 22:51 ID:vA/825JD
ttp://sakots.pekori.jp/cgi/sn/src/up2836.jpg

>148にて、漏れはこんなの想像してしまいますた。
続き楽しみに待って待つ
169名無しさん@ピンキー:04/06/01 00:48 ID:L50eRHOl
(*^ー゚)b グッジョブ!! _r ̄|○
170名無しさん@ピンキー:04/06/01 16:05 ID:fcldTmo3
バイキンマンの傷心をアンパンマンに癒してもらってほしい。 バイキンマンに感情移入してしまいました。
171名無しさん@ピンキー:04/06/07 01:39 ID:gjbnSwQw
     ___
    /     \     ________
   /   ∧ ∧ \  /
  |     ・ ・   | <  保守、そして氏ねよおめーら
  |     )●(  |  \________
  \     ー   ノ
    \____/    
    /    \  
   ⊂ /)  ノ\つ  
     (_⌒ヽ    
      ヽ ヘ }    
 ε≡Ξ ノノ `J
172名無しさん@ピンキー:04/06/08 21:11 ID:uHsIn7+e
このスレ見てたらアンパンマン見たくなって
子供も居ないのにビデオ借りてきてしまった・・・_| ̄|○
ドキンちゃん萌え〜
173名無しさん@ピンキー:04/06/17 04:03 ID:mmHAopvf
うおお!こんな良スレがあったのか!
ドキンちゃん萌えの俺を直撃!
あ、それとバイキンマンが実は女っつーのも萌えますな。

個人的な妄想では、あの二人はラバーやPVC素材の服を着ている、
恥知らずなフェティシストっつー設定です。
174適当に・・・:04/06/18 01:58 ID:SqAxxETS
1「ゴメン。君の気持ちには応えられない。」
食パンマンは目の前の少女ドキンちゃんに告げた。
「そんな・・・どうして!!」
勇気を出して告白したのに・・・そんな気持ちがドキンちゃんを襲った。
「ホラ、ボクって皆のヒーローだし。誰かに縛られたくないし。」
老若男女問わず最低と言いたくなる様な理由を言い腐る食パンマン。
          「それに・・・・」

「汚いバイキンに触られたら、後でいちいち身体を洗わなくちゃいけないだろ。
 まったく・・・無駄な時間だった。今日はミミ先生に伽でもしてもらうかな。」
そう言って飛び去る食パンマン。
ドキンちゃんはただそこで泣き崩れるだけだった。
175適当に・・・:04/06/18 01:58 ID:SqAxxETS
2 バイキン城の自室でドキンちゃんはベットに篭りまだ泣いていた。
バイキンだから、それだけで自分の全てを否定されどうしようもない絶望が
彼女を包んだ。

・・・その時。

「ハヒフヘホ〜!!ドキンちゃん、ケーキ作ったんだけど食べ・・・!!・・」
エプロン姿のバイキンマンはドキンちゃんの泣き顔を見て蒼白となった。
「ド・ドキンちゃん!?どうしたの?何で泣いてるの?」
ドキンちゃんに駆け寄り問い詰めるバイキンマン。
「うるさいわね!!アンタには関係ないでしょ!!」
赤く腫れ上がった目で睨みつけるドキンちゃん。
「アタシは汚いバイキンの女なんだから、どうなってもいいの!!ほっといて!!」
「ナニ言って・・る・・・!!」
バイキンマンはハッとした。気に入らない事があると周りに当り散らすドキンちゃん。
そんな彼女がただ泣き伏せ、自分をさげずむ。彼女をそんな風にさせる事は一つだけ、
そして彼女にそんな事を言うのは・・・・・・・・


       「アイツが言ったのか・・・・?」

176適当に・・・:04/06/18 02:23 ID:SqAxxETS
3 「アイツが・・・食パンマンが言ったのか?そんなひどい事!?」
  静かに、だが明らかに怒りを潜ませドキンちゃんに問い詰めるバイキンマン。
 「あんたには関係ないって言ってるでしょ!!」
 「・・・否定しなかったね・・・・」
 反抗はしても”違う”とは言わなかった事にバイキンマンは確信した。
 そして踵を返し部屋を出て行こうとするバイキンマン。
 「ちょっと?何する気?」
 「6時間以内に帰る。待っててね。」
 「勝手な事しないで!!これはアタシの問だ・・・」
 いきなりドアが閉められロックされた。
 「バイキンマン!!開けなさいよ!!」
 「時間になったら解除されるから、それまでドキンちゃんはお留守番vv」
 「オバカーーーーー!!」
 ドキンちゃんの罵声を背にバイキンマンは格納庫へと向かって行った。
177適当に・・・:04/06/18 02:24 ID:SqAxxETS
4 バイキンマンにとってドキンちゃんは家族であり、仲間であり、大切な存在である。
 一人で戦い続けるバイキンマンは何度彼女の笑顔に癒されたか・・・。
 彼女の笑顔をが見れるなら、それだけの為にバイキンマンは戦っていたのかもしれない。
 例え振り向いてもらえなくとも、どんなにコキ使われようとも、一緒に入れるなら。そう思っていた。
 だがそんな彼女を食パンマンは傷つけた。しかもその傷に塩まで塗りこんだ。

       許せない・・・許せない・・・許せない!!

 自分のUFOに乗り込みバイキンマンは飛び立った。裁きを下す為に。

178適当に・・・:04/06/18 02:28 ID:SqAxxETS
スイマセン。本当に適当です。
ちなみにこれは発端編です。
この後
・激闘編
・看病編
・エロ編
・その後・・・
と考えてます。
スレ汚しですが、どうぞお付合いください。
179名無しさん@ピンキー:04/06/18 03:53 ID:XERmlAQ2
>>178
期待して松。
サンサンサーンとかいうエンディングの
食パンと嬉しそうに踊ってるドキンちゃんに禿萌え。
180名無しさん@ピンキー:04/06/18 04:21 ID:47w6NxMz
おお、かっこいいぜバイキンマン
181名無しさん@ピンキー:04/06/18 13:37 ID:dVz37eDG
こんなバイキンマンは惚れるな。
続き待ってます!
182名無しさん@ピンキー:04/06/18 16:23 ID:/BMtszDz
バイキンマンて病気もち?
183名無しさん@ピンキー:04/06/18 21:51 ID:Fi2srS0v
こういうやりとりがほんとにアニメのほうでもありそうだよな
キャラと口調がマッチングしてる
184適当に・・・:04/06/18 22:23 ID:SqAxxETS
続きを書いていますが、とりあえず私的なアンパン・食パン・カレーパンの
性格を一つ。

アンパンマン
言わずと知れた正義のヒーロー。しかし、裏は歪んだ思想に満ちている。
ジャム・バター・チーズは顔を作る利用価値があるから優しく接し、
食・カレーは捨て駒と考えている。
正義にはそれなりに優しいが、悪にはゴミを捨てるような視線と扱いをしている。
まさに”正義だけ”のヒーロー。

カレーパンマン
おっちょこちょいだけど憎めない表の顔と卑屈で執念深い裏の顔を合わせ持つ。
カレーの吹きかけ攻撃を見ても分かるように素手の相手に武器を持って
痛めつける事に極上の快感を得るサディストである。

食パンマン
今回の諸悪の根源。女は全て自分の性処理の道具と思っている。
ミミ先生、メロンパンナ、バタ子は既に手の内に入れていて
”あの気の強いロールパンナをどうやって貶めるか”という作戦を
練っている最中である。
菌と名の付くものが大嫌いであり、善玉菌ですらその存在を認めていない。
そのせいで体内バランスは崩れ情緒不安定になる事がある。
185名無しさん@ピンキー:04/06/18 22:28 ID:ivMq+PNM
新しい分野だな。
186適当に・・・:04/06/19 00:36 ID:hDCjgln5
5 光もほとんど射さない森の中、バイキンマンは食パンマンを待った。
飛び出した後、食パンマンに挑戦状を送りこの森で勝負する事となったのだ。
 「(作戦も完璧、負け癖が付いてるとはいえ引くわけには・・・。)」
 普段の敗北経験から勝利する事に100%の自身をもてないバイキンマン。
 「(それにしても遅い・・・食パンマンのことだ、おそらくは・・・。)」
 と、そこへ食パンマンが現われた。    

            二人の仲間をつれて。

 「(ヤッパリな・・・。)オマエだけを呼んだはずだ。ナゼ余計な奴らがいる?」
 余計な奴ら、アンパンマンとカレーパンマンを指差し
 訴えるバイキンマン。
 「バイキンのような汚らしい奴の決闘なんか真面目に受ける気は無いんだ。
  だから、正々堂々集団リンチの刑で潰す事にしたんだよ。フフフ。」
 最低な事を平然と言ってのける食パンマン。
 「お前みたいなゴミを消すだけで持てはやされる。だからヒーローはやめられない。」
 独善的なヒーロー論を語るアンパンマン。
 「新しく作った”硫酸カレー”・・・お前で試してやるぜ!!」
 気に吐いたカレーが溶け、むき出しになった幹を見てグヘヘと
 下卑た笑いをこぼすカレーパンマン。

 「最低だ・・・でも、負けられないんだよ!!」
 叫ぶと同時にバイキンマンはUFOのレバーを引いた。

187適当に・・・:04/06/19 00:37 ID:hDCjgln5
6 「バイキン風情がこのボクに勝てるとでも?愚かしい、醜い女並みに
  愚かしいよ。ハハハハハハハ。」
 「ヒーローに勝とうだなんて・・まったくふざけた悪役だ!!」
 「溶かさせろぉぉぉ!!グヒャヒャヒャヒャ」
 そう言ってバイキンマンに対抗する3人。
 敵に対しUFOから出した2本のノズルアームで応戦するバイキンマン。
 「負けられない!!負けられない!!負けられない!!」
 バイキンマンにとって振り且つ危険な戦いが始まった。

 
 かれこれ3時間は経っただろうか、戦いはまだ続いていた。 
 「バカな・・・いつもならもう圧勝してるはずなのに・・・!?」
 「カレーが残り少ない・・・変だ・・変だぞぉぉ!!」
 「こんな事が!!こんな事がぁぁぁぁ!!!美しいボクに有るまじき自体なんて!!」
 予想外の事態にうろたえる3人。

 「そろそろ効いてきたみたいだな。」

188適当に・・・:04/06/19 00:38 ID:hDCjgln5
7 「「「何!?」」」
 バイキンマンの呟きに一斉に叫ぶ3人。
 「この森の至る所に加湿器を仕掛けた。パンをカビさせるエキスを混ぜた
  水入りでな。」
 「なんだと!!」
 怒りを露わにするアンパンマン。
 「それは徐々にお前らのパワーを削っていく。3対1なんだ。
  そのくらいのハンデがあっても文句は言えんだろ。」
 「ふざけやがって!!溶かしてやるぜぇぇ!!」
 完全に頭に血の昇ったカレーパンマンが叫ぶ。
 「ここからは作戦通りに行かせてもらう。」
 言うと同時にUFOからトリモチガン打ち出され食パンマンを木に貼り付けた。
 「ぐっ・・・とれない!!」
 必死でもがく食パンマン。
 「なめるな!!」
 「殺してやるぅぅぅ!!」
 アンパンマンとカレーパンマンが狂ったように向かってきた。
 ノズルアームを伸ばし対抗するバイキンマン。
 「「甘い!!」」
 しかし、二人の力によってアームは引き千切られてしまった。
 「「終わりだ!!死ねぇぇぇ・・・!!!」」
 しかしバイキンマンの目はまだ諦めてはいなかった。
  
       「作戦その1・・・開始!!」
189適当に・・・:04/06/19 00:39 ID:hDCjgln5
8 次の瞬間、引きちぎられたアームからジェットエンジンが現われ
 アンパンマンとカレーパンマンを握り捕らえた。
 「ぐっ・・・」
 「離せゴルァァァァ!!」
 何とかアームを引き離そうと必死になる二人。
 「追尾装置つきジェットアーム。まんまの名前だけど効果は大だったな。」
 
 「こんな物!!」
 「引きちぎってや・・・」(ポチ)

 ドオォォォォォォォン!!!!!!!!!!

 操縦席のボタンを押すと同時に2人を掴んだアームは爆発した。
 「複数で来る事は予想してた・・・恨むなよ。」
 地面に撃ち付けられ動かなくなった2人を見てバイキンマンは呟く。
 そこに・・・・・


         「あり得ない!!!」

190適当に・・・:04/06/19 00:40 ID:hDCjgln5
9 「あり得ない!!あり得ない!!アリエナイィィィィ!!!!!!」
 声の方を見るとトリモチから抜け出した食パンマンがいた。
 「こっちは3人もいたのに・・・なんでお前なんかに!!」
 「カビてるからじゃない?クス」
 「バイキンマン!!オマエナンカァァァァ!!!!!!!!!!!」
 精神が完全に崩壊した食パンマンが突っ込んできた。
 「俺だってお前なんかぁぁ!!」
 新たに出したアームで対抗するバイキンマン。
 しかし、それを巧みに避け食パンチの構えに入る食パンマン。
 「・・・使いたくなかったが・・・作戦その2だ!!」
 なんとUFOごと体当たりをかけたバイキンマン。
 「ナンダナンダナンダァァァァ!!!???」
 食パンマンを抱えたまま上空へとあがって行くバイキンUFO。
 「ソレガドウシタ!!コノタイセイデモパンチハ・・・」
 「(ドキンちゃん・・・・)」
 バイキンマンの頭の中にドキンちゃんの顔が浮かんでいく。

 (バイキンマン。肩揉んで。)
 (バイキンマン!!さっさとご飯作りなさいよ!!)
 (オバカーーーーー!!)

 「フッ・・・・」
 微笑を浮かべるとバイキンマンはカバーに守られた赤いスイッチを叩いた。
 「ナニスルキダ!?」
 「・・・自爆。」
 「ヤ・・・ヤメロ!!」

 次の瞬間、森の上空で大きな光が空を照らした。

191適当に・・・:04/06/19 00:47 ID:hDCjgln5
どうも適当に書いてる者です。
激闘編、一気に書き上げました。

辛い・・・本当に辛いですわ。
初作品なんですが、こうして自分で書いてみるとあらためて職人さん達の
凄さが分かるってもんです。もう職人さんを批評しようなんて気が失せちゃいます。

次は看病編の予定です。がんばります。
スレ汚しスミマセンでした。
192名無しさん@ピンキー:04/06/19 01:03 ID:lPva6ILQ
>>191
いやいやいや・・・
バイキンマンがステキで (;´Д`)ハァハァ

さっき、見つけてきた擬人化アンパンマンとバイキンバン
ttp://go.fc2.com/ne/
193191:04/06/19 01:05 ID:lPva6ILQ
>>192
あれ?TOPに逝っちゃうな・・・
ENTER→PICT→O T H E R  G E N R E ってところに
ひとつだけありますた。
194名無しさん@ピンキー:04/06/19 01:30 ID:lPva6ILQ

   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、              へ_へ__   (´⌒`´⌒`´⌒`)
  /   ⌒   ⌒  ヽ            / (・) (・)   \  |        |
  |      l _ l    | (´⌒`´⌒`´⌒`)ノ   ○       ヽ |_____|
  |   ::::::::)(_)(::::::: | |        |(__ ●〜〜〜 ●  _)く| ^  ^  ヽフ
  |     ___   | |        |  \______/  く| l  l   |フ
  \    \_/   ノ  |_______|  /⌒ - -   ⌒\  く| ○  :::: |フ
    \____/ (⌒ヽ  ⊂⊃ ⊂⊃\| 人 。   。   人 |   \▽   /
   /⌒        ⌒\   )  l _ l   |)\| 亠   |/ノ  /|::| ̄ ̄|::|\⊂ヽ⊂ヽ
  / 人  人    ノ゙\ \ノ::::::::)(_)(::::::::|ノ\⊇ 干   ⊆/./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/ // //
  \ \|  l    // /´   ___  |   |      )ヽ  ^   ^   ノ / ⌒ ヽ
   \⊇ ノ    ⊆/ \  )\_/ (/_/⌒v⌒\  / |  l    l   | |(0)(0) |
    (   Y     )  (⌒\____∪⌒ヽ  ノ     )∩_ | ::: l」  ::::  |( ●   |
    | _人_,  | ノ           |  |     ( ̄´ | ̄|   ▽     |ヽ\▽  ノヽ
195名無しさん@ピンキー:04/06/19 01:31 ID:lPva6ILQ
これも見つけた。バタコのエロ
ttp://home.att.ne.jp/aqua/cyucyu/metta/anpan/batako.html
196名無しさん@ピンキー:04/06/19 01:50 ID:lPva6ILQ
もういっちょ。
ttp://www.kurikoya.com/kurikoya/comic/index.html

どうして擬人化アンパンマソは腐女子向けが多いのか・・・orz
197名無しさん@ピンキー:04/06/19 02:29 ID:k86SpPQ1
女バイキンマンの職人様〜。続きお待ちしています(;´д`)
198ご都合主義:04/06/19 12:03 ID:3hGBEqkQ
皆様へ、しばらく顔を出せない状況にいました。
今、仕事が忙しいもので…・゚・(ノД`)・゚・。
とりあえず少しだけでもうp。ようやくエロくなってきた。

>>162の続き
アンパンマンはいきなりバイキンマンの服を引き裂いた。
もっとも、ほとんど破れていたその服はすでに服としての機能を果たしてはいなかったのだが。
だがバイキンマンにとって身に何かをつけているのとつけていないのでは羞恥の度合いが違う。
アンパンマンはすでに歯切れと化した服でバイキンマンの腕を縛り上げるとサラシを解きだした。
「ヤメロ!何をする気だ!」
「バイキンマン、こんなに締め付けちゃだめでしょう。せっかくの可愛らしい胸がつぶれちゃうじゃないか。」
バイキンマンは必死で抵抗するが、もともと自由の身でも力の差ではアンパンマンのほうが優れている。
腕の自由が利かない今は、その抵抗すら意味をなさない。
だが何かをしないといられないバイキンマンは足だけでもばたつかせてみる。
「…綺麗なピンク色だね。バイキンマン。」
アンパンマンは露となった乳頭を見て素直に感想を述べる。
バイキンマンは羞恥と怒りが頂点に達し、足のばたつきを更に大きくした。
と、そのとき。たまたまであろうが、アンパンマンの顔にバイキンマンの足があたった。
アンパンマンにとってバイキンマンの蹴りなぞ些細なこと。
だがそのことはアンパンマンの気分を害するのに十分なことだった。
「…せっかく初めてだろうから優しくしようと思ったのに。」
先ほどよりトーンが低い声でアンパンマンが言う。
明らかにその声には怒りが含まれている。
199ご都合主義:04/06/19 12:07 ID:3hGBEqkQ
だがバイキンマンはその声を聞いても抵抗を止めない。
当然といえば当然だ。今から自分の嫌いな相手に犯されるとわかってるのだから。
自分は今までコイツに殴られたり蹴られたりすることは日常茶飯事だった。
「何を言ってるかよくわからないが、殴りたければ殴ればいいだろう!!」
「…いや、殴らない。僕は君を殴らないよ。」
アンパンマンは静かに告げる。
だがそのことはバイキンマンを脅すには十分な迫力を持っていた。
「まぁ、でも正義の味方を蹴ったことについての報いは返すけどね。」
アンパンマンはふんわり膨らんでる丸みをおびたバイキンマンの胸を軽く揉む。
「!?うわっ…」
色気のない声。だが敏感なようだ。
「あれっ?もしかすると気持ちよかったりするの?」
アンパンマンは薄ら笑いしながらバイキンマンの耳元で囁く。
「な、貴様〜!あとで覚えてろよ!」
「君こそちゃんと後で覚えていてね。僕に犯されたことを。」
少しずつ激しく揉んでいく。
バイキンマンの息が少しずつ荒くなってきた。
200ご都合主義:04/06/19 12:09 ID:3hGBEqkQ
「感じてたりする?初めてなのに?」
「ふ…ふざけるな!!」
「そんな嫌そうな顔しないでよ。それに、僕にそんな口をきける立場じゃないでしょ?」
アンパンマンは彼女の乳首を思い切り摘んだ。
「あっ…う!!…ヤメ…痛い!!」
「まぁ、最初のうちだけだから。痛いのは。」
そう言いながら乳首にクリクリと刺激を与えてみる。
「ヤダ…やぁ…そんなの…」
「気持ち良いでしょ?それにしてもバイキンマンはエッチな身体をしてるね。感度良すぎ♥」
「そ、そんなこと…ああっ…!!」
「そんなこと?あるよね、こんだけ感じてるのだから。普段からこういうことしてるんじゃないの?」
「やっ…!してな…い…あっ…」
バイキンマンの首筋に唇をアンパンマンは軽く吸ってみる。
もちろん、手の動きはそのままだ。
ポロポロとバイキンマンの双眸から涙が溢れる。
「泣いても止めないよ、バイキンマン。」
「もう…いやだ…」
「止めないよ。君がなんと言ってもね。それに僕だって君にいつも言ってるだろう。」
アンパンマンはニヤリと笑う。その顔はすでに正義のヒーローの顔ではない。
この表情を見たのはきっとバイキンマンが初めてだろう。
「『止めるんだ、バイキンマン!』てね…。でも君は止めたことないだろう?だから僕も止めない。」


本当に少しだけですみません。>>174さんも頑張ってください。
バイキンマンがカッコイイ…(;´Д`)ハァハァ
201名無しさん@ピンキー:04/06/19 19:00 ID:/cJBxKDR
女バイキンマンの人キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!!
202適当に・・・:04/06/20 00:02 ID:741KeZuY
10 いつの間にか雨が降っていた。その雨に打たれバイキンマンは意識を取り戻した。
  だが爆発の衝撃と上空からの落下による全身打撲。決して”軽いケガ”と言える物ではない。
  「うっ・・・くっ・・・」
  もはやバイキンマンも声を上げるだけで精一杯だった。
  「(死ぬかな・・・?もう痛みも感じないや。)」
  しかしバイキンマンには確認しなくてはならない事があった。
  「ど・・こだ・・・どこだ。」
  辺りを見回すバイキンマン。と、そこに黒焦げになった”トースト”が
  雨に打たれ、なんとも言えない姿となっていた。
  「(やったぜ・・・)俺様の・・か・ちだ。」
  安堵と共にやりきった爽快感がバイキンマンを包む。
  「ドキンちゃん・・落とし前つけたぜ・・ハ〜ヒフ〜ヘホ〜・・・」
  バイキンマンが傷ついた体から意識を離そうとしたそのとき・・・

       ドドドドドドドドドド 
  
  地面が盛り上がると共に自分の開発したマシンが現われた。
  「(もぐりん!!・・・でもナゼ?)」
  ハッチが開く。そして中から・・・


       「オヤビ〜ン。オタスケニマイリマシタ〜。」
203適当に・・・:04/06/20 00:03 ID:741KeZuY
11 「かびるんるん。お前ら!!」
  もぐりんから出てきたのは自分の部下、かびるんるんだった。
  「オムカエニアガリマシタ。ミンナ、オヤビンヲツレコメ〜〜」
  「「オオ〜〜〜!!」」
  かびるんるん総出でバイキンマンをもぐりんに連れ込む。  
  「お前たち・・・」
  「ドキンネエサンガオマチデス。ハヤクカエリマショー」
  「・・・そうだな。帰るか・・・。」
  消えかけていたバイキンマンの命の灯がまた燃え出した。
  「・・・そうだ・・あれ・・持って来てくれ・・・。」
204適当に・・・:04/06/20 00:04 ID:741KeZuY
12 一方こちらはバイキン城。ドアのロックが解除されドキンちゃんが出てきた。
  「あのオバカ・・・タダじゃおかないから!!」
  いきりたつドキンちゃん。バイキンマンをとっちめる為に自分のUFOがある格納庫に向かった。
  「あら?もぐりんも無い・・・どうして?」
  UFOだけならともかくもぐりんも無い事に疑問を覚えるドキンちゃん。
  「一体どういう・・・キャア!!」
  突然、地下のハッチが開きもぐりんが帰ってきた。
  「UFOは?バイキンマンは!?」
  もぐりんだけが帰ってきたことに不安が増すドキンちゃん。そしてハッチが開く。 
  「「ドキンネエサン。キュウカン。キュウカン。」」
  「!!!!バ・・バイキンマン!!」
  かびるんるん達に担がれて出てきたバイキンマンを見て血の気が引くドキンちゃん。
  「ドキンちゃん・・・ゴメン・・遅刻したね。」
  「アンタ何やってるの!?一体何してきたの!?」
  「落とし前つけて来た。・・・ホラ・・・これ・・・。」
  バイキンマンは”赤いマントの止め具”を差し出した。 
  「バイキンマン・・・。」
  「ドキンちゃんは汚くなんか無い。誰よりもキレイだよ・・・
   だからお願い・・・も・・う・・泣か・・な・・い・で・・・。」
  そう言ってバイキンマンは倒れた。
  「バイキンマン!!」
  バイキンマンに駆け寄るドキンちゃん。    息はまだある。
  「寝ただけ?・・・オバカ・・・アタシを一番泣かせてるの・・・アンタじゃない。」
  ドキンちゃんの膝の上で眠るバイキンマン。その顔にドキンちゃんの涙が零れた。

205適当に・・・:04/06/20 00:09 ID:741KeZuY
看病編書くつもりがその前振りだけでこんなになってしまった。
スミマセン、とりあえず帰還編と言うことにして下さい。

看病編、次回こそ書き上げます。
エロも無いまま長々と・・・ホントに申し訳ないです。
206名無しさん@ピンキー:04/06/20 00:47 ID:ra48bu40
GJ!!すごく面白いですよ
看病編もエロも楽しみにしてます
207名無しさん@ピンキー:04/06/20 00:58 ID:QpqGvFfg
乙です!ここ良いスレですなぁ〜アゲ
208適当に・・・:04/06/20 01:42 ID:741KeZuY
看病編、出来れば日曜深夜頃に投下出来そうな感じです。
読み辛いでしょうがカンベンしてください。

>ご都合主義さま
そう言っていただけて感激です。
女バイキンマンの続きを私も楽しみにしてます。
209名無しさん@ピンキー:04/06/20 03:49 ID:KY0sW3MT
バイ×ドキ、女バイキンマンの両職人様最高GJです!
210名無しさん@ピンキー:04/06/20 21:32 ID:WTrT4IlF
アンパンマンで萌えるのは楽しいんだが、
なんか罪悪感とか背徳感みたいなのがある…
こう、自分の子供のころの思い出を自分で踏みにじってるような


萌えれば良いか!(・∀・)
211名無しさん@ピンキー:04/06/21 00:18 ID:GuwcoYfE
女バイキンいいっす(・∀・) 態度がコロリと変わった食×バイキンとかも見てみたいもんですな。
212適当に・・・:04/06/21 01:49 ID:tNDoGMqM
13 「・・・ん?」
  気が付くとバイキンマンはベッドで寝ていた。どうやら生きているらしい。
  「しぶといな・・・俺様も・・・イテッ!!」
  改めて自分の姿を見なおす。まるで半ミイラ男だ。
  「凄いケガだなぁ・・・にしても何だコリャ?」
  よく見ると包帯は所々たごまさっていたり、だまになっていたり
  結びが緩くなっていたりする。
  「・・・・・。」
  恐らくはドキンちゃんだろう。彼女はこういった事はしない。
  でも、今回は自分のために手当てをしてくれた。それだけでバイキンマンは満足だった。
  と、そこに・・・
  「起きた?」
  ドキンちゃんが小さな土鍋を持って部屋に入ってきた。
  「ドキンちゃん・・・ケガ診てくれてアリガトウ。」
  「//////!!・・・いいわよ。あのままにしておけなかっただけ。」
  顔を少し赤らめてこたえるドキンちゃん。
  「ところでそれ何?」
  バイキンマンは土鍋を指差した。
  「ああこれ・・・お粥作ったんだけど、食べる?」
  「お粥?」
  「こういった時に何作ればいいか分からなかったのよ。」
  確かにお粥は病人食のイメージがある。怪我人に食べさせる物なんて
  お粥ぐらいしか思いつかない。
  「食欲無い?だったら片付けるけど・・・」
  「いや!!いただきます。」
  バイキンマンは即答した。
213適当に・・・:04/06/21 01:50 ID:tNDoGMqM
4 ドキンちゃんの作ったお粥を食べるバイキンマン。
  「どう?おいしい?」
  感想を聞いてくるドキンちゃん。
  「・・・・・芯が残ってる・・・」
  「えっ!!」
  「(ヤバッ!!やっちゃたな〜)」
  バイキンマンは内心舌打ちをした。
  よく考えてみればドキンちゃんはお菓子を作る以外、家事に関しては
  病的にヘタだった。そんなドキンちゃんが自分のためにわざわざ作ってくれたというのに。
  「///!!せっかく作ったのに何よ!!もういい、捨てるから。」
  ドキンちゃんはお粥を持って出て行こうとした。だが、
  「全部食べます!!」
  バイキンマンはお粥を食べ続けた。
  「変な気使わないでよ!!マズイんだから無理して食べなくったって・・・」
  「不味いなんて一言も言って無いデショ。それにドキンちゃんが作ってくれた物
   を食べてればケガだってすぐに良くなると思う。」
  「/////////////。」
  「/////(我ながらクサイ。言ってる方がかゆいぜ。)」
  互いに顔を赤くしながら俯いてしまう。
  「/////だったら別にいいけど、そのせいでお腹壊しても知らないからね・・・。」
  「は〜い。」
  そういって出て行こうとするドキンちゃんを見送るバイキンマン。
  「あぁ、そうだ。」
  「どうしたの?」
  「アンタが作ったケーキ。美味しかったわよ。一緒食べれなくてゴメンね。」
  そう言ってドキンちゃんは出て行った。バイキンマンからは見えなかったが、
  ドキンちゃんの顔はこれでもかと言う位に真っ赤になっていた。
214適当に・・・:04/06/21 02:03 ID:tNDoGMqM
どーもです。看病編、とりあえずここまでです。
次回、やっとエロ編に入れます。
前振りだけでここまで引き伸ばして真に申し訳なかったです。
ぶっちゃけ長文を読書感想文(原稿用紙2枚半)ぐらいしか
書いたことが無いのでエロは大した事無いと思います。

「ここまで来てそれかよ!!」とお怒りになられるかもしれませんが
そこの所、どうかご勘弁ください。
加えて慣れないエロに四苦八苦すると思いますので
次回の投下は時間がかかると思います。お許しください。
215名無しさん@ピンキー:04/06/21 02:22 ID:ofBawsr+
乙。
次回も期待してます
216ご都合主義:04/06/23 21:41 ID:uuWU/+f4
気がつけばなんかシリーズと化しそうな勢い…
とりあえずこれでアンパン×女バイキンは終わりです。
次はどういうストーリーにしようかな…

>>200の続き
アンパンマンは彼女の乳頭を口に含んでみる。
尖った部分を舌先で転がしてみると彼女の口から甘い声が漏れた。
「もしかしてもう上だけじゃ物足りなかったりする?」
「…いい加減にしろ!!正義の…みんなのヒーローがこんなことして良いと思ってるのか!?」
「………」
まだ抵抗する気力があったとは。正直驚いた。
涙を流しつつも、彼女は僕を睨み付け、拒否している。
自尊心が傷つけられ、軽い屈辱感を味わった。
そう、自分は正義のヒーロー。
町中のヒーローであり、誰もが僕を崇拝するこの世界。
だから、屈辱など味わったこともなかった。
でもこうでないとおもしろくない。普通の女では決して込み上げてこない興奮。
自分は今、バイキンマンに拒絶されたことによって興奮を感じている。
「…普通の女だったらよくないね。でも、しょせんバイキンマンだし。」
アンパンマンは下腹部の方へ手を伸ばし、パンツ越しから敏感な部分を触る。
「ひゃぁっ…!!」
「…濡れている。本当にバイキンマンって淫乱。」
筋にそって指を動かす。クリトリスの部分に触れるたびにバイキンマンの体はビクビクとおもしろいほどに反応する。
217ご都合主義:04/06/23 21:43 ID:uuWU/+f4
「っぁ…ん、んっ…」
「気持ち良さそうな顔するね。そんなにシテほしいの?」
「違うっ…あっ…」
「ふ〜ん。信じられないな。まぁ、いいや。何も知らないおバカな君に僕が君の体のことを教えてあげる。」
「な、なにをする気だ!?」
「最初に言ったでしょう。君の体で女の子だということを僕が教えてあげるて。いくらおバカだからって、それくらいは覚えててよ。」
そう言うとアンパンマンはバイキンマンのパンツを脱がせた。
バイキンマンが羞恥のあまり、悲鳴をあげる。
「君のココ、すごい淫ら。で、まずは小陰唇…」
そう言いながらバイキンマンのピラピラを掴む。
それだけでは飽きたらず、繊細な花びらをクイクイと引っ張る。
「うう…んっ…」
「頭で覚えられないようなら、ちゃんと体で覚えるんだよ。で、ここが膣口。あとでちゃんと僕を受け入れるんだよ。」
アンパンマンの太い指が、聖域に侵入する。
それはごく浅くまでしか潜りこんではこなかったが、彼女を慌てさせるには十分だった。
痛い。今まで経験したことのない痛みがバイキンマンの身体に走る。
激しく腰を振って、憎き敵の淫らな指から逃れようともがいた。
「そんなに暴れると処女膜が弾みで破れちゃうでしょ。」
アンパンマンは、彼女の入り口に浅く差し込んだ指先を回転させた。
そうかと思うと、第一関節だけで抜き差しする。
性交と、それにともなう破瓜を連想させる動き。
バイキンマンは恐怖と痛み、そして快楽に身を支配されていた。
218ご都合主義:04/06/23 21:46 ID:uuWU/+f4
「膣口の少し上には、尿道口。ここからおしっこが出るんだよ。」
アンパンマンは尿道をぐりぐりとこする。
彼の説明はまだ終わらない。
「その上が一番肝心な所。女の子の身体の中で最も感じやすい場所。クリトリス。」
バイキンマンのそれは快楽によって膨らんでいた。
包皮を押しのけ、恥ずかしそうに顔を出している。
そこをねっとりと愛撫されれば女の身体はどうなってしまうか、アンパンマンはもちろん知っている。
今から自分がバイキンマンにそれをする。
「君がすきな科学の話をしてあげる。発生学から見ると、男の方の亀頭と女のクリトリスは同じなんだって。
つまり、受精卵が人間の赤ちゃんに成長してゆく過程で同じ場所から発達した、ということらしい。
男の方のペニスに埋まっているのと同じ数の神経細胞がこんな小さな蕾に集まっている。感じやすいのも頷けるよね。」
アンパンマンはそれだけ言うとバイキンマンのクリトリスにふっと息を吹きかける。
「んう…!!」
今までに感じたことのない快楽が身体を駆けめぐる。
執拗に焦らされたそこはぷっくらと膨れ、どんな些細な刺激をも逃すまいと身構えていたのだから。
219ご都合主義:04/06/23 21:48 ID:uuWU/+f4
後から後から湧き出てくる分泌液は、まるで下半身の口が垂らした涎のようだった。
「うわ〜、バイキンマンのココ。さっきよりもすごいことになってる。」
アンパンマンは彼女の花びらをそっと押し開き、マジマジと眺める。
「ひぁ……そんなとこ、見ないで……」
「うん、わかった。それじゃ見ないでおくよ。」
いきなりアンパンマンはバイキンマンから身体を離した。
「…えっ……?」
「見てほしくないんでしょう?だから止めてあげたの。」
先ほどまでと違い、いつもの正義の味方の表情に戻った彼。
しかし、今のバイキンマンにとってその笑顔は残酷なものでしかなかった。
すでに火をつけられてしまった身体をどうすればいいか彼女はわからない。
しかも両手は拘束されているので動かせず、意識はどうしても下半身に集中してしまう。
「ん……はう…んん……」
脚と脚を擦り合わせ、なんとかこの感覚から抜け出そうと試しみる。
だが身体の火照りは収まるどころか一向に激しくなっていく。
「あ…アンパンマン…」
「なに?どうしたの?」
アンパンマンは平然と答える。
「……タスケ…テ…」
「ん?何が?何に困ってるのかハッキリ教えてくれないとどうすることもできないよ。」
バイキンマンはもはや抵抗する気力もないらしい。
アンパンマンは自分の思いついた陰湿な仕打ちに対し、クスクスと忍び笑った。
220ご都合主義:04/06/23 21:50 ID:uuWU/+f4
常に正義の味方である自分。傷つくことはあっても、誰かを傷つけたりはしない。
みんな自分のことをそう思ってるであろう。
だが実際は違う。この世の悪はきっと自分であろう。
何も知らない少女の苦しむ顔と声。それを見て悦に入る自分。
今は自分が悪役だ。いつもと違い、自分が悪なのだ。
けれど自分は誰にも倒せない。自分を悪だと気がつくやつがいるまで。
「ねぇ、何に対して助けを求めてるの?すごく苦しそうな顔をしてるけど。」
バイキンマンは縋るような目でアンパンマンを見つめる。
良い気分だ。ビデオとかではありがちなシュチエーションかもしれない。
だがそのありがちな悪を自分が演じているのだ。
「ねぇ、どこなの?どこが苦しいの?言ってごらん。」
「……いや…」
「嫌じゃないでしょ。ねぇ、どこなの?さっき名前を教えてあげたでしょ。」
バイキンマンの顔はすでに涙でグシャグシャだ。
何ゆえ自分がこのような目にあわなくてはならないのだ?
それすらもわからない。
だが今はそんなことよりもこの苦痛から逃れることしか彼女の頭にはなかった。
221ご都合主義:04/06/23 21:53 ID:uuWU/+f4
「……っ…」
「んっ、何?もっと大きな声で言わなきゃ聞こえないよ。」
「…クリトリス…とかのところ。身体が熱い…」
「そうなんだ。で、クリトリスをどうしてほしいの?」
「……さ…さわってほしい…」
「うん♥よく言えました。それじゃ、助けてあげる。」
アンパンマンは蜜を吸うように愛液を吸い、小鳥のようにクリトリスをついばむ。
もはやバイキンマンは意味のない言葉を発することしかできなかった。
「んふ……んあ……んん……」
「っは……ん……」
下からピチャピチャとくぐもったような音が聞こえる。
バイキンマンは水からあげられた魚のように激しく身をくねらせ、アンパンマンの目を楽しませた。
アンパンマンは絶妙なテクニックでバイキンマンを昇天させる。
達しそうになったら愛撫をやめ、苦痛と快感を長引かせる。
だがもうそろそろアンパンマンも限界が近かった。
222ご都合主義:04/06/23 21:56 ID:uuWU/+f4
アンパンマンはベルトに手をかけ、ズボンとパンツを一気に下ろした。
バイキンマンの目が大きく見開かれる。
そんな彼女を無視して、アンパンマンはバイキンマンの脚を高く掲げると先端を筋に押し当て、強引に押し込む。
「うあっ!ちょっと待っ…!痛っ!痛いっ!うっ…うわぁぁああ!!」
彼女の中は予想してたとおりに狭く、そして温かかった。
挿入したとき、何かを貫いた。自分の分身を伝って赤い液体が垂れる。
「クッ…!キツ…!」
「痛いよ…抜いて…」
バイキンマンの今まで以上に苦しそうな表情を見ると征服感があった。
「バイキンマン、動くよ。」
「えっ、ちょ、ちょっと…!ああぁーーーー!!」
バイキンマンの細い腰を両手で掴み、引き寄せる。
激しく腰を動かし、何度も彼女の中を往復する。
バイキンマンのほうも最初は苦痛しかなかった感覚に、今は甘い何か違う感覚が入り混じっている。
「きゃぅ…んん…」
「気持ちいい?バイキンマン。」
アンパンマンは薄ら笑いしながら耳元で囁く。
「ああ…な、なに…ああん…」
頭の中は真っ白になり何も考えられない。
アンパンマンが何を言っているのか、彼女はすでに理解できなかった。
223ご都合主義:04/06/23 21:57 ID:uuWU/+f4
バイキンマンの喘ぎ声が一段と激しくなり、息が出来ない苦しそうな声に変わった。
「バイキンマン、中に出すよ。」
「あああ…あっ、ぁ、…」
アンパンマンは欲望を彼女の中に放った。
「うぅ、ああっく!あ、あつい!!ああぁーーーーー!!」
同時に彼女も達したようだった。
白く……真っ白になるような快感。
全身の力が抜ける。
バイキンマンも力が抜けたようだ。
グッタリとしている。
音を立ててアンパンマンのモノがバイキンマンの中から引き抜かれる。
精液と血液の混じった桃色の液体も一緒に溢れてきた。
「バイキンマン、大丈夫?」
彼女に声をかけて見る。反応がない。
快楽の渦へ落ち意識を失ったようだ。だが不規則な呼吸はしている。
「……さすがに激しすぎたかな?」
ポリポリと己の頭をかく。
……けれど、これで自分たちは一線を超えたのだ。
もはやバイキンマンは自分の物。
決して離すものか…
決して…
224ご都合主義:04/06/23 22:02 ID:uuWU/+f4
アンパンマンは気を失ったバイキンマンの腕を開放し、彼女を抱えて上空へと浮上する。
人目につかないよう、いつもよりもずっとずっと高く。
さすがに半裸のバイキンマンを置き去りにするわけにはいかない。
それに、彼女の肌を他の者たちに見せたくないという独占欲もあった。
…一度抱いただけでここまではまるとは思わなかった。
こんなに愛しいと思える存在があるなんて。
「…まぁ、身体からの恋愛っていうのもアリかな?アルファベッドだって、Hのあとにアイがあるのだし。」
わけのわからないことを呟く。そんなこんなでアンパンマンはバイキン城にたどり着いた。
ドアをノックする。ドキンちゃんが出てくるだろうと彼は思っていた。
だが、バイキン城から出てきたのは思いがけない人物であった。
「……おや、アンパンマン。お楽しみだったのですか?」
「……食パンマン、なぜ君がここに!?」
バイキン城から現れたのは、気の強い少女ではなく。色白の貴公子であった。


……続きを書くと思います。いや、投下するなと言われたらしませんが。

>>適当に・・・さん
ドキンちゃんが可愛い〜!エロがまだ無いのに燃え萌えですv
私もエロを書いたことがないので(むしろSS書いたのが初めて)大したもの書けませんでした…ヘコヌ
エロ編もお待ちしてます!
225名無しさん@ピンキー:04/06/23 22:07 ID:c6YAy6In
食パン×ドキンですか兄者!?
226名無しさん@ピンキー:04/06/23 22:08 ID:c6YAy6In
てかこのスレの盛り上がりを見てたら私もSSを落としたい気分になってきました。
227名無しさん@ピンキー:04/06/24 07:07 ID:fE+RzYte
ハァハァ
続ききぼん
228ご都合主義:04/06/24 14:27 ID:8LHkmFev
とりあえず第一部を書き終えたところでアテクシの中の今回のアンパンたちの性格。
ちなみに全て擬人化のつもりでアテクシは書いております。

・アンパンマン
(自己とバイキンへの)愛と(勇気ではなく)瘴気だけが友達のヒーロー。
バイキンの喜ぶ顔が見たくて毎回途中で負けるふりをする。腹黒だがバイキンへの愛はモノホン。
でも表面はいいので老若男女問わず、人気はある。特に女性からの人気は凄まじい。
けれど簡単に手に入るものには興味がない。バイキンに惚れた理由はその辺りにある。
腹黒の二重人格に対する同族嫌悪のせいか、食パンのことを好ましく思っていない。

・バイキンマン
バイキン星からやってきた悪の科学者。しかし実は女でバイキン星のお姫さまでもある。
バイキン仙人に自分の性別を歪められて育てられた。そして刷り込み的教育でアンパンを宿敵と思っていた。
感情がすぐに顔に出る性格であり、その表情をアンパンを魅了したことが彼女の最初の不幸であろう。

・食パンマン
フェミニストでナルシスト。キザったらしい性格だが、貴公子なので不思議と違和感がない。
だが色白で甘いルックスとは裏腹に、アンパンに対抗できるくらいの腹黒でもある。
次回の中心人物。彼の興味は自分と女にしかないので、バイキンのことを気にかけるようになる。

・カレーパンマン
大きな瞳と褐色系の肌がエキゾチックな少年。何事に対しても一生懸命で熱血的な少年。
唯一のまともなヒーローである。アンパンと食パンの本来の性格(腹黒)を知らない、ある意味幸せな人。
女の子大好きで、後にバイキンを意識することとなるが、そのことがバイキンの逆鱗に触れることとなる。

・ドキン
情熱的な少女。バイキンの補佐をするために彼を追いかけてこの星まで来たのだが、職務放棄している。
食パンが大好きで、ほぼストーカーである。ワガママで高飛車なイメージがあるが実際は心優しい一面もある。

…てな感じです。次の話は食パン×ドキンと食パン×バイキンのどちらにしようか思案中。
>>226さんも是非SSを落としてくださいv楽しみにしてます。
229226の中の人:04/06/24 19:39 ID:tD8+QehZ
私も皆様に倣い、先に設定を(倣ってない

・アンパンマン
心は真っ直ぐな正義のヒーロー。
のはずだったのだがバイキンマンの攻撃によりいつの間にかヒロインになってた。
ヒロインだと仮面をつけないと力が出ない。そりゃあもう。
ちなみにいつもの顔( )●( )は「食べれる仮面」とのこと。
身体も縮み値段はお手ごろ、お買い得。

・バイキンマン
バイキン星の悪のヒーロー。
征服のためこの星にきたものの、食糧は簡単に調達できるし結構快適だな〜、
すくなくともバイキン星よりはな〜、という理由でまじめに征服活動をしてない。
だから毎回適当にやられる。が、アンパンマンが女ということを知ってから
(別の意味で)頑張ることに。

・食パンマン
キザっていうかお人よし。物凄く。そして騙されやすい。
さらに、その外見から歩いてるだけで女の人が寄ってきましたということになり
ナルシー+キザのレッテルをつけられた不幸な人。

・カレーパンマン
他の二人のヒーローと比べ明らかに黒いヒーロー。もとい脇役。ウソ。
楽観的な性格で食パンマンとは別の意味で騙されやすい。っていうか鈍感。
多分、彼が女になってもなんら気にしないでしょう。
230名無しさん@ピンキー:04/06/24 23:02 ID:VlZHbLDl
>>228
>>229

設定読んでるだけで(;´Д`)ハァハァ
頑張ってください。期待してます。
231名無しさん@ピンキー:04/06/25 02:35 ID:H4p3VGXf
職人の皆様、期待しております。頑張ってください!
232226の中の人:04/06/28 22:52 ID:Tz37OFYZ
オクレテシマテモーシワケアリマセヌデス ヨースルニ女アンパン話デステ
カレーノ性格がカワッテルヨウナキガシマスガキノセイデス
--------------------------------------------
バイキンマンがこなかったことで呆れるほど平和なある日。
アンパンマン・カレーパンマン・食パンマンの三人はさり気無く大きい銭湯で
一っ風呂浴びてるところだった。

「ほらアンパン!なんだヨその縦長な布は!さっさと取らんかいヴォケ!」
「アンパンって呼ぶな!それにこの布はとらないからね!絶対に!」
「まぁまぁ二人ともその辺で…」
真剣に戦ってる時とは一転、ギャーギャー騒ぐ二人となだめる一人。
「それにしても、今は私達しかいないんですし…何もそこまで拒否することじゃ」
「わかんねーのか食パン?こいつ短小なんだよ(プ」
「殴るよ!?」
「かかってこいやぁ!」
「アンパーンチ!」
「カレー分身!」
「アンハイブリットボンバー!」
「カレーグレートダイナミックブラストー!」
「二人とも!いくらなんでもこんなとこでわけわかんない技の応酬はやめなさい!
 あとで借金になっても知りませんよー!」
その時。

シュルリ♪
音をたててアンパンマンの布がとれた。

「あ」
「あ」
「い」
233226の中の人:04/06/28 22:56 ID:Tz37OFYZ
そこには、その道まっしぐらな人もプライドも何もかも投げ捨てて逃げるようなモノでもなく、
ソーセージって言うよりはソラマメなモノがあるわけでもなく。

変わりに、なんていいますかまぁ要するに女にしかないアレがあったわけで。

アンパンマンは真っ青なような真っ赤なような顔をしているわけで。
カレーパンマンは顎を外し、それでもさり気無くフランクフルトはちょっと元気になってるわけで。
食パンマンは髪も手も足も顔も固まってるわけで。

「@*〜!?&%Y=#”−〜!!!!」(カレー
「わああああああああああああああああ!!!!」(食
「うわあああああああああああああああん!!!!」(アン


 三人が落ち着くまでしばらくそのままお茶でも飲んでお待ち下さい

234226の中の人:04/06/28 23:04 ID:Tz37OFYZ
数十分後のパン工場(深夜)。

「とりあえず、事情を説明して下さい」
「まさかなくなってるとは」
「…」

「一週間前になるんだけど…」

一週間前、アンパンマンがいつものように一人で風呂に入ってる時。
あ、ここで顔がぬれて力が出ないんじゃねーのかァァァ!
ってツッコミが入りそうなので説明しておくと、
普段ガキんちょに大人気なあの顔は食べれる仮面なのだ。(1600円)
で、話を戻す。
ふと、彼がちんこを見るとなんだか半分の長さになってるような気がした。
でも、ちょっとばかだからあんまり気にしなかった。
二日後、ちんこは親指の短さと小指の細さをかねそえたありがたくないマグナムになっていたわけで。
いやな予感がしたが、やっぱりちょっとばかなんでほっといた。
すると、次の日トイレにいってふとちんこをみると…
なかった。
そしてあれがあった。
以上、終わり。


「原因はなんでしょうか…」
「知らない。でも前、バイキンマンがかけた泥をジャムおじさんが調べたら
 未知の物質が含まれていたっていうからそれかもしんない」
「じゃそれお前バイキンに狙われてるんだよ」
「まさか… まぁでもあんまり日常生活に支障はないと思いますよ、
 ジャムおじさんがヘンタイにならなければ」
「それが思いっきり支障をきたすんだよ」
235226の中の人:04/06/28 23:07 ID:Tz37OFYZ
「何が?」
「この…身体だと…仮面ないと弱いんだよ…
 何かの拍子に仮面がはずれたら…」
「襲われるな。」
アンパンマンの右ストレート!きゅうしょにあたった!
「お前には女らしさというものがない!」
股間をおさえて叫ぶカレーパンマン。
「当たり前だろ!僕はつい最近まで男だったんだから!」
「まぁとりあえずこの辺にして…もう寝ましょうよ。
 元に戻る方法も、明日僕が調べます」


---
糸売
236適当に・・・:04/06/28 23:25 ID:KMSiW9Su
15 食パンマン達との戦いから3週間がたった。
  バイキンマンの体も、もうすっかり回復し日常生活を送るのになんら支障が無いまでになった。
  その裏にはホラーマンがドキンちゃんにモーションかけたり。 
  バイキン仙人がドキンちゃんをデートに誘ったりする事に怒ったバイキンマンが
  驚異的な回復力を発揮し二人を追い払ったと言う感動的(?)なドラマがあった。
  
  だがドキンちゃんには一つだけ気に入らない事があった。
  それは、バイキンマンが両腕が回復すると同時に自室に篭もりがちになったからである。
  しかも、自分以外は入れないようにロックまで掛けて。
  さらには、廊下で会う度に自分を避けるような仕草を見せるのだ。
  これにはドキンちゃんもお怒りだった。 
  「なによ・・・看病した恩をあだで返しちゃって・・・。」
  とは言うものの今回の件でバイキンマンに愛想を尽かされたのでは、と
  内心気が気でないドキンちゃん。
  いつもバイキンマンを都合良く足蹴にし、好き放題してきたドキンちゃん。
  だが、もう今の自分には彼しかいない。もしバイキンマンに嫌われたら・・・
  起こりうるであろう最悪の結末にドキンちゃんは身を震わせた。
  
  「確かめなきゃ・・・。」
  せめて何をしているのか知りたい。
  そう決心しドキンちゃんはバイキンマンの部屋に向かった。

237適当に・・・:04/06/28 23:26 ID:KMSiW9Su
16 バイキンマンは新しいUFOを作るために格納庫にいる。 
  忍び込むなら今しかない。以前、自室に閉じ込められた経験から
  ドキンちゃんはキーロック解除の方法を隠れて習得していた。
  「(いい泥棒になれるわね・・・)よし開いた。」
  ドキンちゃんはバイキンマンの部屋に入った。
  「特に変わったところは・・・あら?」
  ドキンちゃんはふと散らかっている机に目を向けた。
  「何か作ってたのかしら・・・・?」
  散らかった専門的な工具と小さな箱がある。
  ドキンちゃんがその箱に手をむけたその時。

  「・・・・!?ドキンちゃん、何してんの!?」
  運悪くバイキンマンが帰ってきたのだ。
  「何で俺様の部屋にいるの?」
  とてつもなく動揺した様子でドキンちゃんに詰め寄るバイキンマン。
  「な・・何よ!!そんなに怒らなくったって!!」
  ついカッとなって言い返すドキンちゃん。
  「いや・・別に怒っては・・」
  「そんなにアタシが近くにいるのが嫌?そんなにあたしが嫌い?」
  バイキンマンの態度を自分への拒絶と受け取ったドキンちゃん。

238適当に・・・:04/06/28 23:27 ID:KMSiW9Su
17 「わかったわよ。出て行くから!!どうせアタシみたいな
   汚い女なんか・・入なく・・な・・ても。」
  言い終えないうちに涙が溢れその場に崩れ落ちたドキンちゃん。
  
  「違う!!」 

  そう叫ぶとバイキンマンはドキンちゃんを抱きしめていた。 
  「!?・・・バイキンマン・・・」
  「ゴメン。俺が煮え切らないせいで君を傷つけて・・・」
  少し間をおいてバイキンマンはドキンちゃんに言った。

  「俺は・・・ドキンちゃんが好きだ。」

239適当に・・・:04/06/28 23:27 ID:KMSiW9Su
18 「ウソ・・・」
  突然のバイキンマンの告白に耳を疑うドキンちゃん。
  「ウソじゃない。俺はドキンちゃんが好きだ。」
  キッパリと言い放つバイキンマン。 
  「ずっと好きだった。でも食パンマンの事を好きだと言ってるドキンちゃんに
   それを言う勇気が無くて・・・・・。」
  自分の思いをぶつけるバイキンマン。
  「正直、今回はチャンスだと思った。でも、傷ついた君を見てたらそんな事
   言え無くて・・・そんな弱みに付け込みたくなかったし、逆に嫌われたら
   どうしよう、って思ってそんな事言えなかったんだ。」
  「バイキンマン・・・・」
  「見損なったろ。こんな根性無し、何言われても仕方が・・」
  「自己完結しないで!!」
  バイキンマンに言い放つドキンちゃん。
  「ドキンちゃん。」
  「アタシもバイキンマンが好き。」
  「えっ!?」
  「急に乗り換えて、尻の軽い女って思われたくなかったのよ。
   それなのにアンタがあんな態度とるから・・・・・・・。」
  「ドキンちゃん・・・ゴメンね。」
240適当に・・・:04/06/28 23:29 ID:KMSiW9Su
19 ドキンちゃんを抱きしめる力が緩くなる。
  「?」
  バイキンマンは机の上にあった箱を手に取った。  
  「これ・・・あげる。」 
  「何コレ・・・・!!」
  そこには手作りの指輪が入っていた。
  「返事は今じゃなくてもいい。でも・・・受け取ってほしい。」
  ドキンちゃんを真っ直ぐに見据えるバイキンマン。
  「ありがとう・・・バイキンマン。」
  
  「愛してるよ・・・ドキン。」
241適当に・・・:04/06/28 23:29 ID:KMSiW9Su
20 ドキンちゃんをそのまま抱き上げるとバイキンマンはベッドに倒れこんだ。
  「バイキンマン・・・」
  「嫌だったらこのまま帰って。・・・いい?」
  「ウン・・・」
  ドキンちゃんは赤く顔を染めて頷いた。
  服を脱がせ、バイキンマンはドキンちゃんに口づけた。
  「ん・・・」
  そしてそのまま体中に赤い印を残していく。
  バイキンマンは片手でドキンちゃんの乳房に触れ、すくい上げるように揉んでみた。
  「ンッ・・・あっ」
  ドキンちゃんは小さく肩を振るわせた。  
  そんなドキンちゃんの姿に興奮したバイキンマンはそのまま胸にむしゃぶりついた。
  「バ・・バイキン・マン。・・・あウッ・・・」
  控えめだが感じているドキンちゃんに満足するとバイキンマンはドキンちゃんの股間へと
  手を伸ばしていった。

242適当に・・・:04/06/28 23:30 ID:KMSiW9Su
21 「ヒアッ!?ウゥ・・・」
  突然の刺激に体を硬くするドキンちゃん。
  「・・・・濡れてる。」
  「ウゥン・・オ・・オバカ。」
  充分に濡れたソコからは透明な愛液を流し、ヒクついていた。
  「あ、アァン・・ウゥン・・・アッ!!」
  胸と股間。両方の刺激に身悶えるドキンちゃん。
  「ドキン・・・そろそろいい?」
  ドキンちゃんに尋ねるバイキンマン。
  「・・・・・」
  何も言わないが代わりにコクリと頷いたドキンちゃん。
  ドキンちゃんに体を重ねていくバイキンマン。そして、自分の分身を
  ソコに挿入した。
  「ふァ・・・ウンンン・・・」
  挿入された痛みに苦痛の表情を浮かべるドキンちゃん。
  「ゴ・・ゴメン。・・・大丈夫?」
  「へ・・平気・・・大丈夫だから・・・」
  「動くよ・・いい?」
  「・・・う、うん。」
  ドキンちゃんが言い切らないうちにバイキンマンはゆっくり腰を動かし始めた。

243適当に・・・:04/06/28 23:31 ID:KMSiW9Su
22 「うぅ・・・アンッ・・・ヒッ・・・ハァァ」
  徐々に痛みが引け、うっとりとした表情をするドキンちゃん。
  それを読み取ったバイキンマンは中をかき回すように突きいれた。
  「ヤッ・・・うぁ・・そんなに・・・アァン!!」
  強力なピストン運動にドキンちゃんは翻弄された。
  「ドキン・・・中に出していいか?」
  バイキンマンはつぶやいた。 
  「・あぅ・・・・・・・うん。・・・い・・いいよ。」
  多少の戸惑いはあったがドキンちゃんはその申し出を受けいれた。
  バイキンマンの腰の動きが一段と早くなる。
  「あぁ・・バイキンマン!!」
  ドキンちゃんのソコが絡みつき、バイキンマンの肉棒を締め付ける。
  「ドキン!!」
  バイキンマンはそのまま自分の白い欲望を放出した。
  

  少しして、二人はベッドの上で抱き合ったまま眠っていた。

244適当に・・・:04/06/28 23:31 ID:KMSiW9Su
23 それから、また時は流れ。 
  「・・・ちゃん・・・父ちゃん!!」
  「うん・・・・う〜ん・・・」
  誰かが自分を揺さぶり起こそうとしている。 
  「父ちゃん!!いい加減に起きろ!!」
  「ん〜〜〜〜・・・・おはようMYサン。」
  「おはようじゃ無いよ。もう昼になるとこだっての。」
  目の前の少年。つまりはバイキンマンの息子になるわけだが
  彼は、父親に向かい皮肉をたれた。
  「どっこいしょ・・・いいだろ今日は何も無いんだから。」
  ようやく起き上がったバイキンマンは安眠を妨害された不平を言う。
  「何言ってるんだよ。今日は俺のUFOを作ってくれるって言ってたジャン。」
  「ハイ?・・・・ウ〜〜〜ン・・・・!!ヤバッ、忘れてた。」
  「やっぱし・・・今更無しは駄目だかんね。」
  「ワリィワリィ・・・約束は守るよ。」
  自分の非を認め謝るバイキンマン。
  「まぁ、先に飯を食おう。腹減った。」
  「ウン。」
  二人は連れ立ってダイニングへと向かった。

245適当に・・・:04/06/28 23:32 ID:KMSiW9Su
24 「ママの料理はおいしいよね。」
  「そうだな。でもホントの所ママは昔、料理が下手だったんだぞ。」
  「マジで。信じられん。」
  「だろうな。結婚して練習して今みたいに上手くなったんだぞ。」
  「わ〜、ノロケだ。」
  「そうさ、ノロケけんのさ。」
 
  息子と二人並んでダイニングに入る。そこには始めてあった時から
  愛してやまなかった大切な存在が、そしてもう一つの大切な存在である
  わが子を守り、ともに人生を歩んでいく妻の姿があった。
 



       「おはよう・・・ドキン。」
       「おはよう、アナタ。」 

                               〜終〜
246適当に・・・:04/06/28 23:40 ID:KMSiW9Su
どうも適当に書いてる者です。エロ編&その後を一気に
書き上げました。
引っ張ったわりに大した事無くて本当にすみませんでした。
これから精進してより良い物を作っていきますです。 

>>ご都合主義さん
アンパン×女バイキン サイコーでした。
続きがとても楽しみです。

>>226さん
たまりませんな。GJでございます。
247226の中の人:04/06/29 16:38 ID:jBm0ZJVL
>適当に…さん
うわぁ、凄くいいです。
ってか食パンらのその後が気になるなぁ
248226の中の人:04/06/29 19:12 ID:9Qwf9SGt
糸売き
----
んで数日後。
「アンパンマン、顔はつけたかい」
「つけました」
「マントは破れてない?」
「大丈夫です」
「じゃ、気をつけていくんだよ」
「はい!行ってきます!」

とまぁこんな調子でパトロールに逝くアンパンマン。
お決まりのごとくバイキンマンがいたづらっつーか襲撃してるのを目撃。
「ハヒフヘホー!給食パンは頂いた!」
「やめて〜!それがなくちゃセルフサンドが具だけサンドに〜!」
なんだがしょっぺぇ襲撃なような気がしますが我らがアンパンマンは気にしない。
「やめるんだ!バイキンマン!」
「へ、現れたなアンパンマン!」
「給食の時間がないから早めに終わらせるよ!アーンパーンチ!」
「何をー!くらえ!ロケットパンチー!」
いつもならここでアンパンマンの拳がロケットパソチを粉砕しUFOをボガってして
バイバイキーン。

な、はずなのだが。
249226の中の人:04/06/29 19:16 ID:9Qwf9SGt
「こんな攻撃、壊して…」
「かかったな!」
ロケットパンチは突然下降しアンパンチを避けた。
「な、なんだって!?」
「ハヒフヘホー!ただのロケットパンチじゃなくてラジコンパンチなのさ!」
そして一旦はとまったロケットパンチがアンパンマンに強烈なアッパーカットをくらわせた。
ドガスッ!
だがこれきしの攻撃で我らがアンパンマンは倒れるはずがない。
ないのだが。

カポリ♪
音をたてて仮面がはずれた。
ちなみに仮面のことはバイキンマンはしらねーし、
バイキンマン自身も仮面を被っているがアンパンマン達は知らない。

「な、お前…」
「う、うわぁっ!」
ちなみにアンパンマンの顔はちょっと女らしくなっていた。
その女な雰囲気がバイキンマンの何かをくすぐった。
バイキンマンはニヤーっと笑った。
「なるほど、なるほど…」
勝手に一人で納得するバイキンマン。
「アレの出番が来たか…」
「くそっ…なにをするつもりだ…っ」
250226の中の人:04/06/29 19:20 ID:9Qwf9SGt
その時、UFOの下から謎の光線銃もどきが出てきた。
「そんな攻撃で僕を…」
「基本的にパン戦士達の中でも女性達は普通では攻撃力が低い。
 だからプライベート以外では絶対に仮面を外さない。ゆえ、女性戦士の素顔を
 見れるのは同士ぐらいなものである。
 女性戦士は仮面がないと男性戦士の仮面なしと同等の力が出せない。うんうん。」
「なっ…」
「どっかおかしいとは思ってたよ。動き遅いしな」
そして光線銃もどきから謎の光線が発せられた。
普段のアンパンマンなら避けられるが、女になってしまった上仮面もなくした
彼女の体力では避けることができなかった。
光線が直撃し、気絶した彼女は落ちてゆく…
そこをUFOから出てきたマジックハンドが拾った。
「楽しませてもらうぜ」
仮面を外してバイキンマンがつぶやいた。
-----
糸売け!
251226の中の人:04/06/29 19:22 ID:9Qwf9SGt
おまけ

バタ子「あの、ジャムおじさん」
ジャム「なんだね?」
バタ子「アンパンマンに間違えてちょっと大きく作りすぎた顔、わたしちゃった…」
ジャム「なぁに、バイキンマンぐらい仮面なしでもいけるだろう」
バタ子「そうですよね」

何もしらない二人だった。


チーズ「クゥ〜ン…」


知ってるけど何もできないチーズだった。(三日徹夜で眠いから)
252名無しさん@ピンキー:04/06/29 19:34 ID:xWopoWmw
>>251
チーズは三日間何してたんだ?
253名無しさん@ピンキー:04/06/29 21:59 ID:0ssnsnyU
ぐををっ!
「アンパンマンなら多少稚拙なの書いたって、どうせ人居ないし叩かれねーだろ」とか思ってこのスレタイクリックした俺が禿しくバカでした。
まさかこんなにハイクオリティなのばかりとは・・・
トリプルパンチ食らって逝ってきまつ・・・。


職人さん、禿しく乙です。どうか頑張って下さい。
254名無しさん@ピンキー:04/06/30 00:28 ID:vQ7XAtLa
>>ご都合主義さん、適当に・・・さん、226の中の人さん。
激しくグッジョブです。
土曜日から面白半分で覗いていたら、名作ばかり。
>>253の人じゃありませんが、アンパンマンと思って軽く見ていた無礼を
お許しください。俺もトリプルパンチ食らい松。

次回も楽しみにしてます。
255253:04/06/30 00:46 ID:Z0zXDCaS
なんか誤解されそうな文面なので253を補足。
カギカッコ内の心境は私自身のものです。
いやー、私も一品書いてみようかと思いまして、でも叩かれるのは嫌なヘタレなので
「お、ここなら変なの書いてもいいや」とか思って(それでも十分失礼だが)来ただけで、
職人どのを否定する気は毛頭ございません。
私のssですが、もし上手くまとまったら、ここに載せるかもしれません。上記のようなヘタレなので、クオリティは尋常でなく低いと思いますが・・・。
256名無しさん@ピンキー:04/06/30 04:17 ID:QBj2v3o3
     ___
    /     \     ________
   /   ∧ ∧ \  /
  |     ・ ・   | <  華麗に氏ねよおめーら
  |     )●(  |  \________
  \     ー   ノ
    \____/    
    /    \  
   ⊂ /)  ノ\つ  
     (_⌒ヽ    
      ヽ ヘ }    
 ε≡Ξ ノノ `J
257名無しさん@ピンキー:04/06/30 13:54 ID:odS2CKFi
>>256
ごめんなさい
258名無しさん@ピンキー:04/07/02 15:12 ID:5B7QLSf7
良スレですな。 ご都合主義様、食パン×女バイキンお待ちしています。
259226の中の人:04/07/02 17:07 ID:xU57p/J4
目が覚めると、アンパンマンは部屋にいた。
自分の部屋ではなく、見かけない部屋である。
起き上がろうとしたが手足が拘束されていて無理だった。

扉が開き、男が入ってきた。
「おはよう」
「…ッ…バイキンマン…これは何のつもりだ!?」
バイキンマンはアンパンマンの呼びかけを無視し、アンパンマンに寄ってきた。
「いい身体してんなぁ、ホントに」
「…うるさい…何をするつもりなんだ…」
しかし、バイキンマンは笑顔のままアンパンマンを見つめた。
「可愛がってあげるのさ」
そういうと、バイキンマンはアンパンマンの服に何やら銃みたいなものを向け、光線を発した。
「うわっ!?」
たちまちに戦闘服だけがボロボロになる。
「なんで…」
「俺の科学力をあまり甘くみない方がいいぜ」
アンパンマンの戦闘服はまるでドラ○ン○ールのように頑丈に出来ている。
大抵の攻撃には耐えるはずだった。
そのままボロボロになった服をバイキンマンが引き裂き、胸が露となった。
アンパンマンは、バイキンマンがやろうとしていることに薄々感付いてきているのか、
少し怯えた表情になっている。
「まぁそう緊張すんな」
そういいながらバイキンマンはアンパンマンの胸を優しく揉み始めた。
「…っ!?…っ…」
「だーから緊張すんなって。声出してもいいぞ、今基地には誰もいない」
「っ…やめ…ろ…っ」
だが、彼はおかまいなしに胸を揉み続ける。
次第にアンパンマンの息が荒くなり、顔も紅潮し始めた。
260226の中の人:04/07/02 17:17 ID:xU57p/J4
「さて、こっちはどうかな」
バイキンマンは胸を揉む手を離したかと思うと、
乳首の方に手を動かせ、摘んだり突付いたりしてみた。
「…っ…やだ…っ…やめ…っ」
「んー、可愛い」
「いう…あっ…な……こ…んっ…!」
もっと声が聞きたくて、彼はちょっと乳首を吸ったり舌で弄ってみる。
「ぁ…あ…っ…こんな…やめ…あっ……!」
「ホント可愛いなぁ、お前」
「やめ…っ…こんなこと……ああっ…」
「身体は正直じゃねぇか、ほら」
下に手を伸ばし、すっかりグショグショになっているパンツを脱がして
秘部を突付いたり、筋にそって撫でたりしてみる。
「やぁっ!…ぁ…」
自分にとって初めての、未知の刺激に彼女は思わず大きな声をあげてしまい、
さらに怯えた顔をする。だが、その声と紅潮した顔、そして涙が余計にバイキンマンの心をくすぐった。

------
糸売いた!
261名無しさん@ピンキー:04/07/03 20:38 ID:Rl9gVxQo
最近めっきり見ないですが、バイキンマンの手下の、かびるんるんじゃない方(手の形した、舌で何でもなめ回す奴)
名前、なんて言いましたかね?ナメナメプレイには最高だと思うのですが。
262名無しさん@ピンキー:04/07/03 22:45 ID:oRmebA4o
ベロベロマンのことか?
263名無しさん@ピンキー:04/07/03 23:58 ID:Rl9gVxQo
うわ、ストレートな名前。
公式見たら居なかったが、卑猥過ぎて無かったことにされたのかも。
264適当に・・・:04/07/05 17:41 ID:304N17KR
新作作ってるんですけど、完成したら投下してもいいですか?
ちなみに
・純愛系(ウサオ×ウサコ←カバオ)
・調教系(アンパン×ロール)
を同時進行で作ってるんですが、どっちがいいかもお願いします。
中身は大した事無いので期待しないでね。
265名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:12 ID:x68bOZzE
アンパン×ロールでお願いします・・・。
266名無しさん@ピンキー:04/07/06 00:56 ID:YIpeiPEp
俺もロールパン調教に一票。
267名無しさん@ピンキー:04/07/06 01:34 ID:qUw6RQic
俺もアンパン×ロールを見てみたい…。
268名無しさん@ピンキー:04/07/06 07:31 ID:DvWSbDFy
そろそろロールパンナかあざみちゃん系の気の強い女の子話が読みたかった頃だから
断然>>265-267と同意。
269253のヘタレ:04/07/06 11:25 ID:1xzEIWUz
私も鬼畜パンマンを書きたいと思っていたので、大変参考になります。
是非ロールをメチャクチャにしてやってください。
270適当に・・・:04/07/07 20:46 ID:rtPrVNcw
キャラ紹介(擬人化でお願いします。)
ロールパンナ 本作のヒロイン。戦闘能力は高く、頭も良く正に理想の
       ヒロイン。だが、一度キレると手の付けようが無いのが
       玉にキズと言える。妹のメロンパンナを誰よりも大切にし
       正直、アンパンマンは信用するに足りてないと思っている。 
       それがアンパンマンに気づかれ今回の話となる。

アンパンマン 知る人ぞ知る正義のヒーロー。だが、その心の中は
       かなりの腹黒で「良い振りこき」の「真人間」の仮面で
       人の目を欺いている。 
       一応やさしくしているロールパンナが自分のことを
       快く思っていない事に憤慨し、貶めてやろうとするのが
       今回のお話。

バイキンマン アンパンマンのライバル。そんなに悪人ではないが
       ドキンちゃんの温泉入浴写真(盗撮)に買収され、
       今回、拘束具などの小道具担当になった。
       人格的にはある意味一番まともと言える。
271適当に・・・:04/07/07 20:47 ID:rtPrVNcw
1 「うっ・・うぅん・・・」
  薄暗い部屋の中でロールパンナは目を覚ました。
  「(ここはどこ?何でこんなところに?)」
  まだぼやけている頭を回転させ、ロールパンナはここに至るまでの
  経緯を思い出していた。
  「(そうだ、トレーニングをいていたら誰かに襲われて。)」
  徐々に思い出してきた。自分は悪癖であるプッツン克服のために精神を鍛えるべく
  修行をしに山に篭もっていたのだ。だが突然、何者かに襲われてあえなく敗北してしまったのだ。
  「不覚だったわ・・・えっ!!」
  そこでロールパンナはいま自分がどのような格好になっているのかを知った。
  天井から吊り下げられた鎖に手足首・肘膝を固定され、大の字で仰向けのまま
  吊り下げられていたのである。
  「なによ・・・なんなのよこの格好・・・。」
  あまりにも屈辱的な自分の姿に目を背けようとしたそのとき
  部屋の扉が開き聞き覚えのある声が聞こえた。 

       「おはよう。フフフよく眠ってたみたいだね。」

272適当に・・・:04/07/07 20:48 ID:rtPrVNcw
2 なんとアンパンマンが皮肉げな笑みを浮かべて、部屋に入ってきたのだ。
  「ア・・アンパンマン!?あなたが私を?」
  まさかアンパンマンに拉致されるとは・・・。思ってもみなかった
  状況にロールパンナはうろたえた。
  「いい格好だね。そそるなぁ。」
  ロールパンナの痴態をじっとりと見回しアンパンマンは呟いた。
  「ふっ、ふざけるな!!何でこんなことを!?」
  怒りのこもった目でアンパンマンを睨み付けるロールパンナ。
  「アララ。またキレちゃって・・・。修行の成果ゼロじゃないか。」
  「くっ・・・。」
  「そうだなぁ〜。ぶっちゃけ君って俺のこと良く思ってないだろ。」
  「えっ!!」
  「やっぱり。加えて言えば俺って馬鹿にされるのがキライなんだよねぇ〜。
   だから、君ともっとお互いを理解しあおうって思ったのさ。
   まぁ本音を言えば気の強い娘をヒィヒィ言わせて屈服させて奴隷にしたいと
   思ってたし。いや〜ナイスタイミング!!」
  そう言うとアンパンマンは懐から小さなスイッチを取り出した。

273適当に・・・:04/07/07 20:49 ID:rtPrVNcw
3 アンパンマンがスイッチを押すとメロンパンナの体を支えていた鎖が
  長さや向きを変え始めた。 よく見ると天井には滑車とレールが
  付いており、好きなように体制を変えれる仕組みになっていた。
  鎖が動き終わる。ロールパンナは上半身を起こし大股開きに
  つまりは分娩スタイルにされ固定された。
  「あぁぁぁぁ!!!」
  「さて・・・。」
  そう言うとアンパンマンはメロンパンナの服に手をかけ一気に引き裂いた。
  「あっ!!いやぁぁああああ!!・・・・」
  「フフフ。いい声で泣くじゃないか。」
  そう言いながらアンパンマンはメロンパンナの服を引き裂き続ける。
  そして、ロールパンナの裸身が薄暗い部屋に浮かび上がった。
  さらに足を固定する鎖が動き、股を広げた。
  「い、いや!!・・・やめてぇぇ!!」
  しかし、アンパンマンはその声を無視し、ロールパンナの裸体に値踏みを始めた。
  「いい身体だ。スタイルは良いし、胸も尻もいい感触。
   嬲りがい、貶めがいがあるってもんだ。」

274適当に・・・:04/07/07 20:50 ID:rtPrVNcw
4 アンパンマンは手を伸ばし、白く張りのある膨らみを乱暴に鷲づかみにした。
  「あぅん!!・・やめてっ、触らないで!!」
  ロールパンナは羞恥と屈辱、そして恐怖に襲われた。裸に剥かれ辱めを
  受けていること、それに対して何も抵抗できないこと、そしていつもと違う
  アンパンマンの当てられロールパンナは涙を流した。しかし・・・。
  「ついでだから、コレも取っちゃえ。」
  そう言うとアンパンマンはロールパンナのターバンとマスクを剥ぎ取った。
  「あぁ・・・。」
  そこから現れたのは美しい顔立ちに異性を魅了しそうな亜麻色の髪、
  ロールパンナはその素顔をアンパンマンの前にさらけ出された。
  「・・・・いやぁ〜素顔初めて見たけど、なかなかどうして・・・美人じゃないか」
  ロールパンナの素顔に少し呆然としていたアンパンマン。だが、
  「身体が良くても顔がブサイクじゃマイナスだからね。
   改めて貶めがいが沸いてきたよ。」
  再びアンパンマンに冷酷な笑みが戻った。
275適当に・・・:04/07/07 20:51 ID:rtPrVNcw
5 「さて、ここで今回のゲストを紹介しよう。」
  アンパンマンはそう言って指をパチンと鳴らすと扉が開き、両人が良く見知った
  人物が出てきた。
  「バ、バイキンマン!!」
  ロールパンナは思わず叫んだ。それもそのはずバイキンマンはその悪事に
  自分の暴走癖を利用する奴で、そのたびにアンパンマンとメロンパンナに
  たしなめられているのだ。そんな奴がなぜアンパンマンと一緒に?
  「思い人の写真と交換でこの部屋の仕掛けを作ってくれたDr.バイキンマンです。」
  「そのあたりは言うな・・・」
  バイキンマンはバツが悪そうに呟いた。
  「そ、そんなもので手を組んだって言うの?最低ね。」
  ロールパンナは悪態をつく。
  「ドキンちゃんの写真じゃ何も言えんさ。まっ悪く思うなよ。」
  「くっ。」
  こんな二人に自分の痴態を見せるわけにはいかない。ロールパンナは
  唇を噛み、抵抗の姿勢を見せた。
  「フフフ。そうじゃないと面白くない。せいぜい抵抗するんだね。」
  アンパンマンはそう耳元で呟いた。

276適当に・・・:04/07/07 20:52 ID:rtPrVNcw
6 アンパンマンはイヤらしい手つきでロールパンナの両胸を揉みしだく。
  大振で絞り出すように揉み続けた。
  「ひっ!!・・・くぅぅぅ」
  ロールパンナの唇から苦悶の声があがった。
  その声に気を良くしたのかアンパンマンは片方の乳房を口に咥え吸い始めた。
  「うっ・・・うぅぅぅんんん。」
  突然の快感に全身を振るわせるロールパンナ。
  しかし、次の瞬間アンパンマンは物凄い勢いで乳首を吸いだした。
  「ひっいぃぃ・・・やめてぇ・・・ちぎれちゃう。」
  飴と鞭を使い分けるアンパンマンに一瞬降伏してしまうロールパンナ。
  すでにその肌は汗ばみ、内股からは恥丘からは輝く愛液が流れ出ていた。
  「さて・・コッチはどうかな・・・?」
  アンパンマンはその恥丘に手を這わせる。
  「うぅん!!・・・いやっ!!・・・お願いだからそこは触らないで!!」
  「イヤだね。そんな事言われてやめれないよ。」
  アンパンマンは無慈悲にもその願いを無視する。
  「あっ!!うぅ・・ひいっ!!ウゥゥゥ・・・」
  喘ぎながらもすすり泣く・・・。
  気高く誇り高いロールパンナのプライドはズタズタにされていった。

277適当に・・・:04/07/07 20:55 ID:rtPrVNcw
どうも。こりあえずここまでです。続きは近いうちに必ず投下します。

なんか設定もキャラも適当&手抜き満載でどうもすいません。
もう少し腕を上げるよう努力いたします。
お目汚しすいませんでした。
278名無しさん@ピンキー:04/07/07 22:43 ID:omKTM1CI
お目汚しなんかじゃないです。
ロールパンナ…(´Д`*)
279名無しさん@ピンキー:04/07/08 00:21 ID:mOBv9zWd
神キタ−!汚されるロールパンナ萌え(;´Д`)ハァハァ
続き待ってます。

つまんない事かもしんないけど、
みんなは餡パンを脳内擬人化した時、音声も戸田○子まんま?
なんとなく気になったので。
280名無しさん@ピンキー:04/07/08 07:36 ID:7A25rqnS
GJ!続き楽しみにしてるよ。

>>279
アソパソは一人称が本編と違うから、知的な悪人風の男らしい声を想像してる。
一人称が本編と同じならそのまんまで。
281適当に・・・:04/07/08 23:39 ID:4539ukor
7 そんなロールパンナの姿にアンパンマンの苛虐的な心は至上の快感を覚えた。
  「ハハハハハ。かわいい娘はいい声で泣くなぁ〜。」
  戦う力も誇りも失ったロールパンナをさらに責め立てるアンパンマン。
  秘裂を割り、愛液を絡ませた手で秘唇をこねまわす。クリトリスを摘み容赦なく
  弄りまくる。
  「ひぃぃいん・・・あぁ!!」
  ロールパンナは身体を大きくのけぞらせた。ビクビクッと下半身を震わせ
  秘裂から大量の蜜を滴らせる。
  「いい濡れっぷりだ。感度がいいとやる方も楽でイイ。」
  「お・・おね・・・が・・い・・もうやめて・・・。」
  ロールパンナは必死に哀願した。アンパンマンの責めには抗えない。 
  次々に襲ってくる官能の波がロールパンナの理性を削いでいく。
  しかし、アンパンマンはまたもその訴えを無視し、秘裂に差し込んだ指を激しく出し入れする。
  「ふぁぁぁああん!!・・・あひぃぃぃ!!!」
  「嫌がる割に気持ち良さそうだけど?よ〜し、いいものをプレゼントしよう。」

282適当に・・・:04/07/08 23:40 ID:4539ukor
8 アンパンマンはそう言うとポケットから何やら小さい物体を取り出した。
  「あぁぁ・・・そ・・それは・・・」
  『いいもの』、それが自分を助けれくれる物であるはずも無く、ロールパンナは不安げに
  尋ねた。
  「責め具。」
  アンパンマンはあっさりと答えた。
  「どういった効果があるのかは自分で試してみなよ。」
  そう言うとその物体、三つの小さなリングを一つずつ摘み、ロールパンナに近づいた。
  「イヤ・・・来ないで・・・イヤァァァ!!」
  必死に抵抗するロールパンナ。しかし・・・・
  「ふぁ!!・・・・・ひぃ!!」
  三つのリングのうち二つはロールパンナの両の乳首にはめられた。
  「くぅぅぅん・・・んんんんん」
  「二つでそのザマか・・・。ちなみに最後の1個はどこだと思う?」
  意地の悪い質問をするアンパンマン。

283適当に・・・:04/07/08 23:41 ID:4539ukor
9 「まあいいや。答えはココさ!!」
  そういってアンパンマンはロールパンナ秘所をまさぐりむき出しになったクリトリスに
  最後のリングをはめた。
  「ひぃいいいいいいいーーーーー!!!!」
  ロールパンナは全身を痙攣させ、身体を大きくそり返らせた。
  痛みがあるわけではない、だがリングの内側はまるで生き物のように動き
  絡み付きながらロールパンナを責め立てた。
  「くぅぅ・・・おねがい・・・外してぇぇ・・・」
  外すよう訴えるも、身体はいつしか快感を求めるようにクネクネと揺さぶられていた。
  「まだまだ。本番はココからさ。」
  アンパンマンがそう言うと同時に三つのリングに変化が起きた。ただ絡み付くだけでなく
  強烈な振動と責められている箇所を強く揉みしだく動作が追加された。
  「あぁーー!!いやぁぁ!!」
  新たな刺激とともにロールパンナの秘裂からは大量の愛液が流れ出た。
  
284適当に・・・:04/07/08 23:41 ID:4539ukor
10 しかしリングの責めは終わるはずも無く、さらにロールパンナを責め立てた。
  「締め付ける、絡みつく、振動する、この手の責め具ってどれか一つなんだけど
   天才バイキンマンはなんとすべての機能を持たせることに成功しました。拍手ーー!!」
  アンパンマンは部屋の隅で壁に寄りかかりながら見物しているバイキンマンに
  拍手を送った。
  「――――――――。」
  バイキンマンは少しあきれたようでかぶりを振りながら手を上げた。
  「さらにはこんなオプションも付いてるんだよ。」
  そういってアンパンマンが取り出したのはネックレスに使うのと同じ細さのチェーン。
  「コレを・・・」
  「はぅぅぅ!!うんんんぁぁぁぁーーーー」
  ロールパンナは思わず悶絶した。リングに付いていた輪っかにチェーンを取り付け
  それを一つにまとめた。

285適当に・・・:04/07/08 23:42 ID:4539ukor
1 アンパンマンはそのチェーンを指で弾く。
  「ひぃぃ!!」
  甲高い声を上げるロールパンナ。すでに両の乳首とクリトリスは限界まで
  膨らみ、絶頂を欲している。
  「なんかの本で読んだけど、乳首とクリトリスって淫乱になる秘功なんだって」
  チェーンを弾きながら淡々と説明するアンパンマン。
  「んっ!!・・・あんあぁぁぁ!!」
  そんな説明を聞く余裕があるはずも無いロールパンナ。
  「いいねぇ。もっと善がって楽しんでよ。ホォ〜ラ。」
  「あぁぁぁぁぁん!!・・・お願い、もう勘弁してぇぇ・・・変になっちゃう。」
  「変にするためにやってんじゃん。ガマンガマン。」
  ロールパンナを休ませることなくチェーンを弾き続けるアンパンマン。
  「あぁぁ・・・だめぇ・・・もうイッちゃう!!」
  全身を大きく震わせガックリとうなだれるロールパンナ。
  絶頂に達し意識をその身体から離そうとした  その時。
            ザバァァァン
  「あっ、ヒィィィ!!!」
  いきなり氷水をかけられたロールパンナ。
  「さっさと起きろ!!」

286適当に・・・:04/07/08 23:43 ID:4539ukor
12 人が変わったかのように冷酷な声で叫ぶアンパンマン。  
  ロールパンナの髪をつかみ、顔を上げさせる。
  「ぁぁぁぁぁ・・・・くぅっ・・・」
  絶頂、水による刺激、そして強制的な覚醒、ロールパンナの口からは
  息も絶え絶えのうめき声が漏れた。
  終わることの無い責めにロールパンナの顔からは涙が流れていた。
  「もう死にたいって顔してるね。どう?そろそろ僕の奴隷になるって言っちゃわない? 
   そうすれば、休ませてあげるよ?」
  悪魔の囁きを投げ掛けるアンパンマン。
  「さあ・・・どうする?」
  その手が優しくロールパンナの頬を撫でる。
  「・・・・いや・・・それだけは絶対にお断りよ!!」
  朦朧とした意識にもかかわらず強い瞳でロールパンナはその誘いを拒んだ。
           パァァァン
  ロールパンナを撫でていた手がそのまま彼女を叩く。
  「ひぃ!!」
  「馬鹿な女・・・。」
  バイキンマンが呟く。
  「まだ調教したりない様だな。OK!!こうなったら徹底的に堕としてやるよ。」
  アンパンマンの目が黒い鉛のような光を放った。

287適当に・・・:04/07/08 23:48 ID:4539ukor
とりあえず今日はここまでです。次回は薬を使って理性を消し飛ばした後
ロールパンナにトドメとダメ押しをして完結にしたいと思っております。

何かトンでもない事言ってるなぁ・・・。
こんな馬鹿な私ですがどうかまた最後までお付き合いください。
次回は早くて土曜〜日曜に投下予定です。それでは失礼します。
お目汚しすいませんでした。
288名無しさん@ピンキー:04/07/09 07:28 ID:ScqC82xA
いやいやいやいや!!最高です!
ギリギリまで抵抗するロールパンナタソ(*゚∀゚)=3ハァハァ
なにげにアンパン&バイキンもいい感じ。
289名無しさん@ピンキー:04/07/09 18:33 ID:Ar0ZVN9v
グハッ・・・・たまらんな〜。
次回もガンガレ。GJ!!!
290名無しさん@ピンキー:04/07/09 22:50 ID:VG52jiY0
堕ちて行くロルパンたんムッハー
291適当に・・・:04/07/12 17:27 ID:/zT/AtV5
13 チェーンを片手で弄りながら、もう片方の手で秘唇を嬲った。
  「あぅ!!ひっ!!あっ!!あぁぁぁぁ!!!」
  リング責め、チェーン責めで敏感になっている股間を責められ、
  ロールパンナは悲鳴をあげた。責めを受けるたびに腰は別の生き物のように
  痙攣し、秘唇からは大量の愛液がほとばしった。
  「もういいだろ。バイキンマン、”アレ”を・・・。」
  「ほらよ。」
  アンパンマンはバイキンマンから何やら薬のようなものを受け取った。
  「・・・・そ・・れ・・・は?・・・・・」
  息も絶え絶えにロールパンナは伺う。
  「簡単に言えば媚薬。超強力な催淫剤と暗示をかける幻覚剤が入ってます」
  薬を医療用の麻酔銃にセットしながら説明するアンパンマン。
  「つまり・・・イッちゃって呆けてるトコに屈服するように教え込ませれば
   簡単に奴隷の出来上がりってワケ。」
  「そ・・そんな・・・お願いだから・・・やめて・・・」
  ロールパンナは完全に怯えきっていた。 
  「そうしたいのはやまやまだけど、奴隷にならんと言われちゃ
   薬を使うほか無いでしょ。」
292適当に・・・:04/07/12 17:27 ID:/zT/AtV5
14 冷酷な笑いを浮かべながら麻酔銃を首にあてるアンパンマン。そして、引き金を引いた。
  「アゥ!!」
  苦悶の声を上げるロールパンナ。
  「即効性だから、すぐに効果が出てくるよ。」
  アンパンマンの言う通りだった。薬を打たれた瞬間、ロールパンナの身体に
  異変が起きた。身体の力が抜け、脳は思考能力を失い、快感を欲する衝動が
  全身に行き届いた。
  「ぁぁぁ・・・うぅんん。」
  もはや何も考えられず、快楽に身を任せたいと言う考えだけが、
  ロールパンナを支配していた。
  「いい感じだねぇ〜。さて、それじゃやりますか。」
  そう言いながらロールパンナの身体を揉みしだくアンパンマン。
  「アッ!!んーー・・・ひぁっ!!」
  アンパンマンに与えられる快感を受け入れるロールパンナ。
  「ほーら、もっとシてやるよ。」
  「あぁっ!!・・・い・・いいの!!・・・お願い!!もっとしてぇぇ!!」
  普段のロールパンナからは想像もつかなかった言葉が遂にでた。
 
293適当に・・・:04/07/12 17:28 ID:/zT/AtV5
15 「そうか、いいか?どうだい、もっとシてやろうか?」
  ロールパンナの口から出た哀願に気を良くしたアンパンマン。
  「お・・お願い・・もっと・・・もっとしてぇ」
  「『お願いです。もっとしてください』だろ。間違えないようにもう一度。」
  「お・・お願いです。もっと・・・して・・・」
  なかなかハッキリ言わないロールパンナにアンパンマンは叫んだ。
  「ちゃんと言わないと、止めちまうぞ!!ホラ!!言うんだ!!」
  その言葉に怯えたロールパンナは口を開いた。
  「・・・お願いです。もっと・・・してください。」
  「いいだろう。」
  アンパンマンはロールパンナの身体を弄ぶのを再開した。
  「あぁぁ!!・・・うぅん・・・いい!!気持ちいいのぉぉ!!」
  快感に震え、のたうち回るロールパンナ。
  「あっ・・来る・・・また・・・来ちゃうぅぅぅ!!」
  二度目の絶頂の予感に泣き叫ぶロールパンナ。
  しかし、
  「や〜め〜た。」
294適当に・・・:04/07/12 17:29 ID:/zT/AtV5
16 アンパンマンは突然、ロールパンナを弄ぶのをやめた。
  「な・・なんでぇ!?・・・イカせて・・・お願い・・イカせてぇぇ!!」
  絶頂に達することが出来ず、半狂乱になって叫ぶロールパンナ。
  「僕は君を奴隷にしたくてこんな事してるのに、君、ぜんぜん奴隷になる気
   無いじゃん。だったらこれ以上は無意味かなって。」
  「そっそんな、イヤァァァ!!」
  「じゃあ奴隷になる?」
  先ほどなら断っていたその質問にロールパンナは答えた。
  「なる!!なるから、イカせて!!早くイカせてぇぇ!!」
  その瞬間、アンパンマンの平手が飛んだ。
  「ヒィッ!!」
  「奴隷がご主人様にタメ口ってなんだ?奴隷ならそれなりの口の利き方があるだろ?」
  顎をつかみ突き出させるアンパンマン。
  「ホラ、言えよ?」
  「ご・・・ご主人様、私はアナタの・・・奴隷になります。ですから
   お願いです。私をイカせて下さい。・・・・お・・・お願いします。」
  それはロールパンナの敗北宣言だった。

295適当に・・・:04/07/12 17:30 ID:/zT/AtV5
17 「ハハハハハ。聞いたかバイキンマン?ついに降参したぞ!!」
  「はいはい聞いてますよ。よござんしたね・・・。」
  ロールパンナの哀願にアンパンマンはこれ以上になく気を良くした。
  「じゃあ、トドメといきますか。」
  おもむろにズボンを脱ぐアンパンマン。
  「ひっ!!・・・・」
  アンパンマンの巨大な肉棒にたじろぐロールパンナ。
  「・・・・舐めろ。」
  「えっ?・・い・・イカせてくれるんじゃ?」
          パシィィィ!!
  またもアンパンマンの強烈な平手が飛んだ。
  「アヒィィィィ!!」
  「奴隷がご主人様に意見するのか?いい身分だな。気ぃ悪くした、
   今日はもうお終いな。」
  さっさと着替えを始めるアンパンマン。
  「ご、ごめんなさい!!お許しくださいご主人様!!もう二度と
   意見などいたしませんから・・・続けてください!!」
  必死に訴えるロールパンナ。
  「・・・今回だけだ。次は無いからな。」
  「ハイ・・・申し訳ありませんでした。」

296適当に・・・:04/07/12 17:31 ID:/zT/AtV5
18 差し出されたアンパンマンの肉棒を咥え、しゃぶるロールパンナ。
  「ふぅむ・・・ん・・・あむ」
  「ほら、早くしないと萎えちゃうぞ。そうしたらお前もイカせてやらないからな。」 
  「ふぁい・・・。」
  そういわれ必死になってアンパンマンのモノをしゃぶり続けた。
  「ふむ・・・ふぁぅ・・・・んく」
  徐々にアンパンマンのモノは硬く大きくなる。
  「よし、いいぞ、もうすこしだ。」
  「ふぁ・・・ふぁい。」
  ラストスパートをかけるロールパンナ。
  「ん・・・んん・・・・ふんんんん!!」
  「イクぞ!!全部飲めよ!!」
  「ん!!んぐぅぅぅ!!」
  アンパンマンは自分の欲望を一気に吐き出した。
  「ん・・・んぐ・・んぐ・・・ぷはぁ・・はぁ」
  すべて飲み干し、全身で息をするロールパンナ。
  「はぁ・・・おねがいします・・・ご主人様・・もう・・・わたし・・・」
  「ん〜〜〜。いいだろ。イカせてやる。よく頑張ったな。」
  そう言って優しくロールパンナの頬を撫でる。
  「あぁ〜〜・・・あ、ありがとうございます・・・ご主人様」
  ロールパンナは恍惚の表情で答えた。
297適当に・・・:04/07/12 17:31 ID:/zT/AtV5
19 「(予想以上の結果だな。まぁ、アンパンマンのテクによるものが大きいが・・・。)」
  バイキンマンは内心そう感じた。
  道具、薬、それらをふんだんに使い徹底的にいたぶる中で僅かな優しさを与える。
  そうすることにより、その優しさを求め従順になっていく。という方法である。
  「(ロールパンナはプライドの塊みたいな女だしな。プライドをぶっ壊せば
    なお堕としやすいって事か。)」 
  
  バイキンマンがそのように分析している間に、アンパンマンはその肉棒を
  ロールパンナの秘唇に押し当てていた。
  「行くぞ。」
  「はい・・・。」
  前戯をしなくとも、これまでの責めにより濡れ切っているソコへ
  アンパンマンは肉棒を差し込んだ。
  「はぁぁぁ!!!」
  硬い肉棒に貫かれ、ロールパンナは声を荒げた。
  「こりゃあ、最高だ。」
  予想以上の膣内の気持ちよさにアンパンマンの心は弾んだ。
  「動かすぞ。」
  
298適当に・・・:04/07/12 17:32 ID:/zT/AtV5
20 そう言うとアンパンマンはゆっくりと引き抜き、すぐさま強力にねじ込んだ。
  それを何回も繰り返し、ロールパンナを責めた。
  「あ・・ひっ・・・いい・・気持ちいぃ・・・」
  ロールパンナは自分から入れ込むように激しく腰を揺さぶる。
  「オラ、どうだ気持ちいいか?」
  「は・・・・はい!!・・・気持ちいいです・・はぅ!!」
  「ひぁぁん!!もっと・・・もっとして下さいぃぃ!!」
  「イヤらしいアソコだ。俺のを咥えて放さない。なんて淫乱なんだ。」
  「申し訳・・・ございません・・・ひぁ!!・・・私は淫乱です。
   ですから・・・罰をお与え下さい・・・あひぃ!!」
  プライドも誇りも無く、ただ快楽を貪る為、腰を振るロールパンナ。
  「よ〜し。いいだろう。罰を与えてやる。」
  そう言うとアンパンマンはフィニッシュをかけるべく、腰の動きを早めた。

299適当に・・・:04/07/12 17:33 ID:/zT/AtV5
21 「ひぃ!!くるっ、くるのぉ・・・イッちゃうのぉぉ!!!」
  腰が痺れて震えだすロールパンナ。そんなロールパンナにアンパンマンは
  唇を合わせ、口内に舌をねじ込んだ。
  「んっ!!んぅぅぅ・・・。」
  口を離したアンパンマンはロールパンナの耳元で呟く。
  「いいよ。・・・好きな時にイキな。」
  「あ・・ありがとうございます・・・ご主人様・・・」
  言うと同時にその白い裸身が大きくのけぞった。
  「おれも、いくぞ。」
  「はぃ・・・ご主人様・・私の中に出してください。」
  その時、秘膣が大きく収縮し、さらに奥へと吸い込もうと動く。
  それに呼応しアンパンマンも肉槍を突き刺し子宮を貫く。
  「あぁぁぁぁ!!!!ご主人様!!・・・ご主人様ァァァァ!!!!!」
  「くっ・・・出すぞ!!」
  強力な締め付けに耐えかねアンパンマンの肉棒から勢いよく精液が放たれた。
  「あぁぁん!!いい・・・気持ちいいのぉぉ!!」
  そう叫ぶと、宙吊りの身体が大きく痙攣しロールパンナは崩れ落ちた。

300適当に・・・:04/07/12 17:33 ID:/zT/AtV5
22 扉が開き、二つの影が部屋から出てきた。アンパンマンとバイキンマンである。
  「いや〜最高だったよ。ついに彼女を自分の所有物にできた。サンキュー、バイキンマン。」
  「いいさ。貰う物は貰ったし。いいもの見せてもらったし。」
  「ドキンちゃんに試す?」
  「しねえよ。俺は純愛派なの。」
  「さいですか。じゃあ、後始末は俺がしとくから。お疲れさん。」
  「はいよ。あんましムリすんなよ。」
  「OK。」
  そう言ってバイキンマンは出て行った。

  一風呂浴びて、着替えたアンパンマンが部屋に戻る。そこには、
  まだ気絶したまま宙吊りにされたロールパンナがいた。
  「さ〜て・・・これからどうしようかねぇ〜。」


        ロールパンナの苦難は終わらない。

                         ひとまずお終い。
301適当に・・・:04/07/12 17:38 ID:/zT/AtV5
どうも、適当に書いてる者です。
とりあえず最後まで書き上げました。すいません、日曜までに投下
するつもりだったんですけど、最近の異常な暑さや、冷え込みに
体調を崩して機能までうなされてました。

1日遅れ+中途半端な終わり方で本当にすいませんでした。
ご希望があれば続編考えてます。とりあえずご賞味ください。
302名無しさん@ピンキー:04/07/13 02:54 ID:WxsTNMOX
長編乙!段々と堕ちていくロールパンナがイイ!!
仲の良いアンパンマンとバイキンマンに何故かほのぼのしたw
303名無しさん@ピンキー:04/07/13 07:21 ID:JFn6IFzj
激しく萌え。ものすごく乙!
次は「純愛派」のバイキンマンの手法が見てみたい。
ここまで本編と差があると面白くて目が離せないね。
304名無しさん@ピンキー:04/07/14 19:31 ID:yKJwHS4a
     ___
    /     \     ________
   /   ∧ ∧ \  /
  |     ・ ・   | <  優雅に氏ねよおめーら
  |     )●(  |  \________
  \     ー   ノ
    \____/    
    /    \  
   ⊂ /)  ノ\つ  
     (_⌒ヽ    
      ヽ ヘ }    
 ε≡Ξ ノノ `J
305名無しさん@ピンキー:04/07/14 21:29 ID:oUI2WxIy
適当に…さんGJ!!
応援してまつ(`・ω・´)
306名無しさん@ピンキー:04/07/15 19:10 ID:SrPokRqT
適当に・・・さん 乙です!!
次回作期待してます。
307253のヘタレ:04/07/18 01:08 ID:43On8/xe
適当に・・・さん、どこが適当ですか!すごく力とエロと萌えのこもったSS、思いきりハアハアさせていただきました。
応援してますんで、頑張って下さい。

ところで・・・この前お話したSS、ほんの少しできあがりました。
エロ書き初挑戦、エロより多い導入部,ちょっと破綻気味の設定など、かなり変orz
タイトルは「Ampan’s Counter Attack 逆襲のアンパン」パクリですorz
ジャムに利用されていたことを知ったアンパンがぶち切れてヤリまくり・・・の予定。
需要があれば出しますが、投稿したい方がいれば先にどうぞ。
私のヘボSSのために待たせるなど、とてもとてもできませんので。
308名無しさん@ピンキー:04/07/18 01:24 ID:tWQpovNf
いや、投下したいならすれば良いよ。
ROMは萌える小説が読めればどこまでも付いて行くんだから。
待たせるのが本当に嫌なら、全部書き終わってから投稿するのも手だし。
なんにせよ、自分の作品を「ヘボ」と言ったりとか、謙虚過ぎるのも良くないぞ。
309ご都合主義:04/07/18 10:59 ID:Vfb61pBZ
>>224の続き
仕事で来れず、久々に来てみるとたくさん作品が…!
あとでゆっくり読ませていただきます。そういうわけで食×菌編を投下。

食パンマンはアンパンマンの腕の中で意識を失ってるバイキンマンを見る。
ボロボロの布切れ、かつては服であったものと思われる物を身に纏ってるバイキンマン。
いや、纏ってると言うよりもかけられているという表現が正しいであろう。
アンパンマンは彼女を食パンマンから隠すように腕に力を込め、抱きしめた。
「そんな嫌そうな顔をしなくてもよろしいではないですか。それに、そんなに強く抱きしめるとバイキンマンが起きてしまいますよ。」
アンパンマンはその言葉に不快感を持った。
食パンマンはバイキンマンが女であることに気づいてる。
気づいていなければ、バイキンマンが起きてしまうなど気遣ったりしない。
このフェミニストで腹黒の男はバイキンマンが男だと気づかぬままならば菌が移るなどと言って冷たくするところだ。
「早く中に入ったらどうですか?」
食パンマンが何事もなかったかのように、かつここが自分の家であるかのように言う。
その言い方が癪ではあるが、今はバイキンマンを休めさせたかったのでバイキン城に入った。
310ご都合主義:04/07/18 11:02 ID:Vfb61pBZ
バイキン城は自分が思っていたよりは綺麗なところであった。
たしかにバイキン城周辺はジメジメして居心地が良いとは到底言えないが、城の内部は普通だ。
しかも研究室などは機械を考慮してか除湿機までついている。
「思ったより不衛生ではないんだな…」
だが菌族にこの環境はあまり居心地の良いものではない。
バイキンマンがドキンちゃんと比べ、成長が悪いのは研究室にこもってばかりだからだろう。
除湿機のかかった部屋は彼らにとってあまり良いところではないだろうから。
「バイキンマン、あまり研究に熱中しないでよ。機械があるからって僕に敵うわけではないのだから。」
アンパンマンは彼女に語りかけるように言う。
もっとも、意識のない彼女にはアンパンマンの声など聞こえてはいないのだが。
アンパンマンは研究室の奥にある、バイキンマンの部屋にむかった。
311ご都合主義:04/07/18 11:05 ID:Vfb61pBZ
バイキンマンの部屋を見てアンパンマンは更に驚いた。
薄い水色の壁紙に恐竜などの人形やサッカーボールなどのおもちゃ。
そしてそれ以上に多い可愛らしいぬいぐるみ。
男っぽい、女っぽいを抜きにして子供っぽい部屋なのである。
アンパンマンはクスリと純粋な笑みをもらす。
機械を作ったり、かびるんるんの世話をしたりしてるところから、もっと大人びた部屋を想像していた。
けれど実際は自分よりもメルヘンな部屋。
これを笑わずに何を笑えばいいのだろうか。
正義のヒーローの部屋はシンプルなのに、悪の科学者の部屋はメルヘンチック。
誰もそんなこと思わないであろう。
アンパンマンは微笑みを顔に浮かべ、バイキンマンを白いシーツのベッドの上に降ろした。
箪笥から着せやすそうな大きめの白いTシャツを見つけ、それを着せる。
「バイキンマンってこういうのが趣味なの?なら、今度のクリスマスはメルヘンなプレゼントをあげるよ。」
アンパンマンはしばらくバイキンマンの顔を眺めていたが、生憎早く戻らねばいけない。
多分ジャムおじさんたちは僕がまだバイキンマンと戦っていると思っているのだから。
「また今度会おうね。そのときは、いろいろ試してあげるから。」
バイキンマンの額にキスを落とし、アンパンマンは来た道を戻った。
だがこのときアンパンマンは何か胸騒ぎを覚えた。
312ご都合主義:04/07/18 11:08 ID:Vfb61pBZ
バイキンマンが意識を取り戻したのはそれからしばらくしてからだった。
「…ココドコ?」
ベッドから体を起こした瞬間、腹部に激痛が走った。
その痛みによって、先ほどまでの忌まわしき出来事が蘇る。
「あのクサレ外道……!!」
バイキンマンはわなわなと震え出す。
正義のヒーローが強姦をした。
強姦した相手がみんなの敵であったにせよ、彼は強姦という道徳に反することをした。
「…チクショー!チクショー!チクショーーー!!!」
バイキンマンは顔はいつもより青くなっていた。
いや、真っ青と言ったほうが適切であろう。
だが、叫んでも起こってしまったことは取り返しがつかない。
バイキンマンは少しでも体を清めたく、風呂場にむかった。
313ご都合主義:04/07/18 11:10 ID:Vfb61pBZ
バイキンマンは湯船に湯を張る。その間に体を洗うことにした。
彼女はは石鹸を手にするとスポンジで泡立てる。
そしていつもよりも強く体を洗う。
ゴシゴシと、ゴシゴシと…
だが体に染み付いた忌まわしき感覚は消えない。
それどころか手首にのこる縛られた痕を見るたびに、あの時の感覚を明確に思い出してくる。
泣きながら彼女は洗った。ひたすら洗い続けた。
だから、背後に誰かがいるなんて気づきもしなかった。
「バイキンマン。」
「キャァァァーーー!!」
突然名前を呼ばれ、心臓が止まるかと思うほどに驚いた。
後ろを振り返るとそこにいたのは食パンマン。
バイキンマンは顔を再び真っ青にした。
―――また見られてしまった……―――
バイキンマンはアンパンマンに引き続き、自分の性を知られたくない相手に知られてしまったのだった。
314ご都合主義:04/07/18 11:29 ID:Vfb61pBZ
とりあえず今まで感想を下さった方々、本当にありがとうございます。
いつも感想を有難く思ってます。ありがたや〜、ありがたや〜。
本当に文章を書くのは読書感想文や作文いらいなので稚拙な部分、誤字脱字もあると思います。
そのときは鋭く指摘&突っ込みをしてくださると嬉しいです。

>>226の中の人様
ボクっ娘アンパンにハァハァ…。でも何よりワロタ。様々な場面にワロタ。
具だけサンドで爆笑。アテクシを殺す気ですかー!アンタはw
続きも気になります。バイキンは仮面を外すとどうなるかも気になる…CJ!

>>適当に・・・様
バイドキ萌え〜。ドキン可愛え〜。バイキン良い。
料理を練習するドキンを想像するとかなり萌えれます。飯が3杯妄想でいけます。
アン×ロールの鬼畜もイイ!ロールがこんなことになってメロンはアンをどういう目でみるのだろうか…
そして本当に適当ではないよ。それで適当ならアテクシに文才クレ。良いもの見させていただきありがとうございます。

>>253のヘタレ様。
アンパンに一体何があったのかが激しく気になる。楽しみにしてます!
315適当に・・・:04/07/19 00:29 ID:UAoqUtqs
>>ご都合主義様
女バイキン待ってました!!!!次はしょくぱんまんですか。GJ!!!
これまた、楽しみな展開になってきましたな。次回楽しみにしてます。

>>253のヘタレ様
そう言って頂いて感謝感激です。投下予定のSSがこれまた
面白そうで、そそります。何が何でも待たせていただきます。


次回は>>303の方のレスから考えた「純愛派」のバイ×ドキを
製作中です。仕事で製作が全然進みませんが、何とか完成させますので、
その際にはご賞味ください。
316Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/19 22:38 ID:awb91L9t
空には、コンパスで書いたかのような太陽がさんさんと輝き、小学校低学年の持つ「雲」のイメージをそのまま具現化したような白い雲が浮かんでいる。
いつもと同じ、変わりのない日。そして、これまたいつもと変わらずに、バイキンマンは町を―正確には、町の外にある森を―襲撃してきたのだった。
本日の作戦目的。ウサ子ちゃんのペロペロキャンディーの奪取。
何ともはや、「襲撃」という言葉からは想像もつかない、情けない目的である。

そして、いつもと変わりなく彼の乗るUFOはアンパンマンによって破壊され、自身は鉄くずとともにバイキン城へと弾道飛行していった。
これは、アンパンマンの人情によるものだ。
UFOに乗っているくせに一回の戦闘で疲労困ぱいになってしまう、情けないバイキンマンをその辺の森に落とせばどうなるか。
常に悪天候が続いている高山地帯のバイキン城になど到底辿り着けず、野垂れ死にすることは間違い無い。
町の平和を守るには、むしろその方がいいのだろうが、アンパンマンは彼がいつの日か更生することを信じていた。
だから、UFOのやや下方から、重心を貫く直線にベクトルを与えて、バイキン城に返してやるようにしていた。
百回近くも戦闘を重ねれば、だいたい感覚は掴めるようになった。
317Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/19 22:41 ID:awb91L9t
アンパンマンはゆっくりと降下し、ウサ子に声をかけた。
「大丈夫?ケガは無いかい?」
「うん、だいじょうぶ!アンパンマンありがとう!」

ウサ子を見送ると、彼はパン工場へ進路を取った。
さっきの戦闘で、バイキンマンがウサ子を盾にしたために思うような反撃ができず、顔を多少汚されてしまっていた。かなり痛む。
バイキンマンは強敵である。正確には、バイキンメカが強敵なのだが、この際同じことだ。
あいつの水鉄砲は強烈で、かすっただけでも鋭い痛みが刺し、直撃すれば、気が狂うような痛みとともに
体中の筋肉が弛緩してしまい、のた打ち回ることさえもできない。
もし人であれば、心筋や横隔膜の筋肉までが弛緩して死に至ることは間違いない。
せめて遠距離から攻撃できる武器が有れば。アンパンマンはジャムに依頼してみる事にした。

「ただいま、ジャムおじさん。」
「おお、お帰り、アンパンマン。少し顔をやられた様だね・・・バタコ、新しい顔を頼む。」
バタコが新しい顔をセットする。痛みが消え、やっと一息つくと、こう切り出した。
「ジャムおじさん、バイキンマン『のUFO』は強敵です。僕にも何か武器を作ってくださいよ。」
ジャムは素晴らしい科学者である。
内燃機関や顔カタパルト兼マジックパンチを搭載した戦闘車を作り、時にはロケット推進器を積んで宇宙飛行機能さえ持たせたこともある。
武器を作ることくらい、朝飯前だ。
318Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/19 22:43 ID:awb91L9t
「それはできんよ、アンパンマン。」
「なぜです?!おじさんの科学力なら、簡単でしょう?」
「武器とは、人を傷つけるための物だ。おまえがそんなもの持つべきじゃない。それにおまえは、今のままでも十分強いじゃないか、アンパンマン。」
文字どおり生死に関わる問題であり、ちょっと納得がいかない部分も残ったが、自分の産みの親、ジャムおじさんにこう言われてはアンパンマンも引き下がるしかない。
「おお、そうだ。明日の分のパンの仕込みを手伝ってくれるかな。」
ここがアンパンマン達の悲しい性である。
自分達にとって造物主であるジャムおじさんに頼りにされるというのは、大変大きな名誉であり、頼まれれば嫌と言えなくなってしまう。
もちろんアンパンマンも快く引き受けた。
そして、その内にカレーパンマンたちも帰ってきて、今日もわいわいと話をしているうちに空は赤く染まり、やがて夜がふけていった。


何時間ほど寝ただろう。アンパンマンは、寝苦しさを感じ、目を覚ました。
蒸し暑い。窓を薄く開けておくのを忘れていただろうか?
基本的に、パンは湿気を嫌う。
かまどの中で焼かれて誕生したパン達には、夏の暑さなど何とも無いが、この湿気には勝てない。
もっとも、たっぷりの油で揚げられたカレーパンマンは、多少の湿気は物ともしないが。

窓を大きく開け放つ。夜風は生ぬるかったが、湿度は低い。
ポールにかけておいた飛行マントを着ると、窓辺から飛び立った。
せっかくだから、しばらく夜空の散歩を楽しもうというわけだ。意外に風流が好きなのである。

空気まで静まり返った空を、滑るように飛ぶ。もうだいぶ工場から離れた。
ふと気になってパン工場を振りかえると、アンパンマンの目に意外な光景が飛び込んできた。
「調理室の電気が、ついてる・・・?」
ジャムおじさんもバタコさんも、夜更かしをするような人ではない。
パンの仕込みはみんな終ったし、トイレに立つにしても、調理室とは方向が違う。
すぐに方向を変え、工場に向かって飛んでいくと、一つの影が工場に近づいていくのが見えた。
319Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/19 22:47 ID:awb91L9t
近くの高い木に隠れ、息を殺して様子を見る。僅かにカンテラが揺れ、それを持つ人物の顔がぼうっと照らされた。
「カバ雄君の・・・お父さん?どうしてこんな所に?」

それはまさしく、カバ雄の父親だった。町議会の議員を務めている。
カバ雄の父は木の下を通りすぎ、そのままパン工場の中へと消えた。
アンパンマンも、素早く煙突からかまどの中に滑りこむ。
しばらくすると、二人が椅子に腰掛ける音や、話し声が僅かに漏れてきた。
「おや、こんばんは。こんな遅くに何の用件ですかな?」
「あなたが日を決めたのでしょうに・・・。指定の材料は例の倉庫に隠してあります。いつでも取りに来ていただければ積みこみます。」
「ふっふっふ、ありがとうございます。あのアンパンは、強いのはいいのですが材料を食いましてな・・・。さて、他にも渡す物があるのではありませんかな?」
アンパンマンは震え上がってしまった。冷ややかな、ぎらぎらと光る瞳が見えるかのような冷たい声。
この声の主が、あのジャムおじさんだとは思えない。だが、それ以外に考えられる人物もいなかった。
「は、はい、こちらに・・・。」
カバ雄の父が、ジャムに何を手渡したのか、かまどの中からはもちろん見えない。だが、チャリン、チャリンという金属音がその正体を教えてくれた。
「議員の友達がいるというのは良いものですな。・・・ん?ちょっと軽くありませんか、今回の『代金』は。」
「そ、そんな事ありません!ちゃんと全議員から徴収したんです!」
「まあ、信じましょうか。しかし、金というものは不思議ですな。持っていなければ欲しくなるが、持てばさらに欲しくなる。ねぇ?」
「また『値上げ』をするつもりですか。もういい!この事を告発します。私も終りだが、あんたも終りですぞ!」
「私の手駒はアンパンだけではないんですよ?こちとら、単独でもバイキン程度ならなんとかなるんだ。
 ・・・そういえばお宅のお坊ちゃんはいい子ですなあ。あの子がバイキンに襲われても良いんですか?
 まあ、あまり焦るのも得策ではない。今日のところはお値段据え置きです。その代わり、よく覚えておいて下さい。
 私を敵に回そうとは考えないことだ。」
320ヘタレ:04/07/19 22:54 ID:awb91L9t
ども、ヘタレです。
アンパンが暴走に至る過程が強引過ぎたので、少しシーンを追加。
・・・エロより、導入部の方がかなーリ長くなりましたorz

カレーと食の扱いが微妙だったので、逆襲に参加させてやる事にしました。
・・・初挑戦で三人一気って・・・無理かも、いや、無理!orz

ホントはまだ書いてあるんだけど、なんだかシーン追加による矛盾が出てそうなので、次回見送り。
今回は、エロ全くねーじゃんorz

誤字脱字、改行過多等,ご指摘も暴言も大募集しますorz
321名無しさん@ピンキー:04/07/20 07:04 ID:4jU7c6cL
>>320
エロまで先は長そうだけど話自体は深くて面白いよ。
がんがれ。続き楽しみにしてる。
322ACA楽屋:04/07/20 17:46 ID:z/bhFepX
カ「おい、ヘタレ。早速レスがきてるぞ。面白いってさ。」
へ「マジ?よかったー(安堵)」
食「だが、エロがないのはまずいんじゃないか?」
へ「実は、これエロの直前で切ってるんだよ。だから次回はいきなりエロ。ついにあの人とあの人が!」
カ「二人しかいないんだから、十分判るがナー。」
へ「今日推敲して、明日あたり出せるか。あんまり小出しにしても見苦しいしな。」
食「これでアンパンが決定打を食らってむがもごもご・・・」
へ「言うなって!一応表向きはジャムへの復讐心から暴走することにしてんだから。」
へ(あいつにも手伝ってもらうがな)
カ「でさ、オレ達なんでこんな事してんの?アンパンマンは?」
へ「文章が拙いから、こういう形で少しでも皆様に楽しんでもらえれば・・・と思って。」
食「本当は?」
へ「俺の趣味・・・て何言わせんねん!・・・アンパンマンは出演中だから欠席してるぞ。」

カへ食「それではともかく、ご期待しないで待ってて下さい。(ぺこり)」
323名無しさん@ピンキー:04/07/20 22:35 ID:Eu3Khnb2
>>322
自分語りが多めの職人がいて、結果潰されたスレを知ってるだけに何ともかんとも…
無理をされずに、自分のペースで投稿してくださいな
324名無しさん@ピンキー:04/07/21 13:00 ID:C7EOLuZT
非擬人化アンパンキタ━(゚∀゚)━!!
なかなか面白そうだ。も少し改行の位置に気を付けると、なお臨場感が出ると思うぞ。
あと、楽屋の風景は、本編の雰囲気を壊さない程度ならいいと思う。
325Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/21 23:58 ID:0FAPIuem
「私の手駒はアンパンだけではないんですよ?こちとら、単独でもバイキン程度ならなんとかなるんだ。
 ・・・そういえばお宅のお坊ちゃんはいい子ですなあ。あの子がバイキンに襲われても良いんですか?
 まあ、あまり焦るのも得策ではない。今日のところはお値段据え置きです。その代わり、よく覚えておいて下さい。
 私を敵に回そうとは考えないことだ。」
ぐう、と言葉にならない唸りを残して、カバ雄の父は帰っていった。
体が震えてかまどから出られないアンパンマン。すると今度は、ジャムがバタコを呼ぶ声が聞こえた。

「何ですか、ジャムおじさん・・・。」
「見なさい、今月の「収入」だ。何か欲しい物があればこれで買ってあげよう。」
既にあの冷たい声は、いつものジャムの声に戻っていた。しかし、バタコの方はいつもと打って変わって沈痛だった。
「ううん、私何も要りません。だからもうやめて、こんなこと・・・。」
「何を言うんだい、バタコ。私達はバイキンの脅威から、日々町を救っているんだ。報酬を求めるのは当然だろう。
 それに、アンパンの事なら気にしなくていい。どうせあれは、本来私達の胃袋に入るべき存在だったんだからね。
 私は、本当におまえの事を愛してるんだよ。だからこそ、こうやって・・・。」
「ふむぅ?!うん・・・ううん・・・。」
僅かにバタコの息が漏れ、かまどの戸の向こうで何が起こっているか、アンパンマンにも理解できた。
くちゅくちゅという、二人の舌が絡み合う音までは、戸を貫通するだけのエネルギーを持っていなかったが。
「・・・こうやって、おまえの為に尽くしているんじゃないか。
 町の者だって、私がアンパンを出すおかげで助かっているんだ。多少の金で済むなら安いものさ。」
「ぁあん・・・そんなとこ、・・・あっ!はあ、ぁ・・・あんまり、揉まないで・・・。」
「もっとも彼らは、アンパンが早くバイキンを殺せばいいと考えているようだ。そこは可哀相かも知れないね。
 アンパンには、産まれたばかりの頃からバイキンを殺さないよう教育してきたから・・・ほら、ここはどうだい?」
「やだ・・・止めて、止めてください・・・。ひゃあっ?!」
バイキンUFOのハッチを開け、見なれた顔が下劣な笑いを撒き散らしている。
「やだ・・・止めて、止めてください・・・。ひゃあっ?!」
「ウソは良くないよ、バタコ。おまえの下の口はもっとやって欲しいとお願いしているじゃないか。もうこんなにねっとりしているよ。
 フフ、アンパンがこの光景を見たら、なんと言うだろうね。」
その張本人が、見てこそいないが一句たりとも漏らさず聞いている事には、もちろん二人とも気づいていない。 

「永遠のヒーロー、アンパンマン。勇気に溢れ、信頼も厚く、町の人気者・・・。
 誰一人、あれが私の手駒だとは思うまい・・・そう言えば、あいつめ、今日「武器が欲しい」などと言い出した。
 もちろん断ったがね。私に反抗されてはたまらない。まあ、あいつが、顔無しで生きられる日が来るまでは
 無用の心配かも知れないがね。それに、丸腰で戦う方が子供にウケるしな。」
「アンパンマンを・・・そんな風に言うのはやめて・・・あ、あん・・・そこ、そんなに・・・」
「ああ、バタコ、あれはただのパンだよ。私無しでは生きられん、パンの塊・・・忘れるんだ、いや、忘れさせてやる・・・
 力を抜いて・・・・・・入れるよ。」
「いっ!あふぅ・・・すごい、いぃ・・・ジャム、おじ、さ、ああっ!はっ、はあっ・・・。」
「ふぅ、ふぅ・・・歳はとっても・・・まだまだ若い者には負けないよ・・・。
 バタコ、愛している・・・この町で、ある程度金を稼いだら・・・どこかに引っ越して二人で住もう・・・。
 ・・・それ、最後の焼き上げだ。・・・火加減は・・・最大限の強火っ!」
「す、すごいですっ!ああっ、私のパン焼き釜・・・! と、熔けちゃうぅ!!」
「ふっ、ふっ、どうだい・・・っ、気持ちいいだろう・・・。いつ入れても凄いな・・良く、締ま、わたしも、そろそろ・・・ぅうっ!!
「熱いっ!熱いよっ!ダメっ、駄目ーっ!イクっ!イ、いいいいぃぃぃっっ!!!」



バタコの絶叫の後、調理室には一切の音が無くなった。
アンパンマンは、呆然として、冷え切ったかまどの中で腰を下ろしていた。
327Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/22 00:06 ID:A776LGFO
何がなんだか分らなかったが、ともかく、どうしようもない悲しみと怒りと悔しさと、
それら色々がぐちゃぐちゃに混ざり合って手が付けられなくなったモノが心を満たしていた。
しかし,数十分たって、バタコとジャムが起きだし、自分の部屋に戻って行ったことが分ると、
ともかく部屋に戻らなくてはと考え、フラフラと煙突から出て開いたままの窓から中に入り、布団をかぶって寝たふりをした。



運命の歯車というのは、まったくどこで狂うか分ったものではない。
ジャムとバタコが、カバ雄の父をパン工場に迎え入れる2,30分前のこと。
バイキン城では、ドキンがバイキンマンに散々な罵声を浴びせ掛けていた。
内容はここでいちいち記すまでの事ではない。まあ、大方は食欲が満たされない事への不満だった。
そこへまったく状況が読めていないまま入ってきたホラーマン。とばっちりを受けてばらばらになりつつも
「ドキンちゃ〜ん、今日は月がとってもきれいですよホラー。」
思い人へ間接的なデートの申しこみは忘れない。
おかげでバイキンマンはこの暴言責めから開放され、ドキンUFOの後方をエスコートする事になった。
(ホラーマンは骨が一本見つからずお留守番)
ここで、同じく月を愛でに飛行中のバイキン仙人を加え、一向は町の方に降りてきた。
そして、バイキンUFOのレーダーが、にっくき敵の反応を捕らえるわけである。
この状況をバイキンマンが黙って見過ごすわけがなく、波乱好きのバイキン仙人が先行して様子をみる事にしたわけだが
そこでとんでもない物を目撃してしまった。
バイキン仙人は、お調子者ではあるがその実力はお墨付き。
かつてバイキンマンは、この仙人の力を(やや強引な形で)借り、アンパンマンを後一歩のところまで追い詰めた。
無論、透視、地獄耳、読心法などお茶の子さいさいで使える。
彼は、事の一部始終を見届けると、取って返してバイキンマンにそれを事細かに話して聞かせた。
328Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/22 00:10 ID:A776LGFO
「今のアンパンマンの心はズタボロじゃぞ。例の物が効くかも知れん。
 おまえはすぐにバイキン城へ戻り、「あれ」をとって来い。これは面白くなりそうじゃわい、ほっほっほ。」

例の物、その正体はすぐに明かされる事となる。




ちゅん、ちゅんと雀が鳴き出した。もう朝か。パトロールに行く時間だ。
が、あんな状況に置かれたアンパンマンに、パトロールに行く元気など残っていなかった。
そう、このパトロールも無償の、好意によるものだと思っていたのに。実はイメージ戦略の一環だったのだ。
それでも、平静を装わなくては自分があの会話を聞いてしまった事がばれてしまう。
最後の力を振り絞り、自分は何も見ていない、何も聞いていない、と言い聞かせ
「おはようございます、バタコさん。」
できる限りいつもと同じように挨拶をした。
「あら、おはようアンパンマン。今日も早いわねえ。」
バタコの挨拶は、いたって普通だった。あまりにも普通だった。
慣れている。ボクを欺く事に、慣れ切っている。アンパンマンにはそう見えた。
バタコに背を向け、悔しさに打ち震えていると、
すぐにジャムも起きてきた。
「おはようアンパンマン。ほら、新しい顔だよ。」
ジャムが自分の顔を持って近づいてくる。いつもと全く、一片も変わらない笑顔だ。この笑顔の奥に何があるか、見抜ける人はそう居まい。
本当ならば、今すぐに殴り倒してやりたい。こんな奴に触れられるだけでもごめんだ。
だが、所詮自分はアンパン。毎日ジャムが作った顔を乗せてもらわなくては、生きることさえままならない。
心の中に、再び湧き上がるどうしようもない感情を押し殺し、満面の笑みを浮かべるのは彼にとって最大の苦痛だった。
329Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/22 00:12 ID:A776LGFO
行ってきます、も言わず、逃げるようにパン工場から飛び立ったアンパンマン。
後ろからカレーパンマンと食パンマンが追いついたが、それぞれの担当区域に向かうため、すぐに別れた。


アンパンマンは担当区域に向かうと見せかけ、一気に高度を下げて、森に着陸した。
自分は、ただのコマに過ぎなかった。ジャムの金儲けのため、使うだけ使われて捨てられる定めの、パンの塊。
今まで必死に敵と戦ってきたが、それは全て使命のため、みんなの為にと思ってやってきたのだ。
もちろん自分はタダでやっているものだと思っていたし、そのために自分の顔に使われる材料の質が下がって、
思うような力が出なくなったときも、ジャムおじさんも苦しいのだと思ってひたすら耐えた。それが・・・
「はぁひぃふっへほ〜〜!!やいやいやいやいアンパンマン!今日こそおまえを倒してやるぞ、覚ぁく悟しろ〜〜!!」
彼の思考を遮った者は、よりによって一番悪い相手だった。
バイキンUFOのハッチを開け、見なれた顔が下劣な笑いを撒き散らしている。
いわゆる八つ当たりというものであったが、この能天気な笑い声がアンパンマンの神経を逆撫でした。
こいつとの戦いは全て、ジャムのシナリオ道理だったというのか。アンパンマンは半狂乱になって突っ込んできた。
「お前が、おまえが、オマエガアアァァァ!!うああああああああああああ!!!」
一気にアンパンチの体勢に入る。動力炉狙い。下手に殴れば、自分も巻きこんで大爆発を起こしかねないところだ。
しかし、そのパンチはあっけなく空を切った。
よく見れば、バイキンUFOには太いワイヤーが繋がっており、もう一端はドキンUFOに繋がっている。
330ヘタレ:04/07/22 00:20 ID:A776LGFO
>>321様、>>323様、>>324様,どうもありがとうございます。
いよいよエロ突入!!・・・orz
これでエロと言っていいのか?ぜんぜんバタコじゃないし。思いきりドアホな誤爆してるし。なんか本気で吊ってきたい気分でつ。
一応、アンパン視点からということで、擬音・情景描写入れなかったんだけど、そしたらなんかボリュームが落ちてますね・・・。
これはオードブルの予定なんで、メインディッシュに入ったら、わずーかに長くなります。
でも、今回ので書き貯めがほとんど無くなったんで、少し遅れるかも・・・。
331名無しさん@ピンキー:04/07/22 12:09 ID:l4i9aA5P
>>330
ガンガレ
これくらいの展開がちょうどいいと思うよ
332適当に・・・:04/07/23 00:18 ID:MpXsqg8N
全職人さん降臨希望age

つ〜かこのスレに職人さんって何人いたっけ?
初めの方見てもワカラン。
333適当に・・・:04/07/23 00:21 ID:MpXsqg8N
自分のがスランプ気味だと他の職人さんのが
良い薬になる。
一応、私は土曜日辺りに投下します。でわでわ〜。
(二重カキコ申し訳ない。)
334適当に・・・:04/07/23 23:14 ID:MpXsqg8N
キャラ紹介(アンパン×ロールの続き 擬人化でお願いします。)

バイキンマン:今回の主人公。実はいつものアンパンマンとの戦いは
       両者との自作自演で、アンパンマンからジャムおじさん
       の研究資料やドキンちゃん関連のアイテムを貰う条件で
       やられ役をしている。性格は極めて冷静で、前回の調教にも 
       あまり動じて無い事から分かるように良識が少しズレている。
       しかし、ドキンちゃんに関しては、かなりオクテなシャイボーイになる。

ドキンちゃん:ヒロイン。食パンマンに恋していたが、ミミ先生との逢引を目撃してしまい
       引きこもりがちになる。しかし、バイキンマンの慰めと(必死な)アプローチに
       ついに折れ、付き合うことになる。
       ワガママは多少無くなったが勝気な性格はそのまま。
       バイキンマンとイチャつきたいが、バイキンマンがオクテなせいで
       それが出来ないでいるのが最近の悩み。

335適当に・・・:04/07/23 23:15 ID:MpXsqg8N
1 「ただいま〜。」
  UFOに乗ったバイキンマンがバイキン城に帰ってきた。
  「お帰りなさいvv」
  するとそこにドキンちゃんが現れ、出迎えてくれた。
  「//////!!ドキンちゃん。た・・ただいま。」
  「何テレてるのよ?」
  「いや・・・まさか、出迎えてくれるなんて。」
  「以外だった?フフ。それより何処に行ってたの?」
  「!!!・・・・いや・・・ちょっと発明の実験を・・・。」
  まさかアンパンマンとロールパンナの調教をしてたとは口が裂けても言えないバイキンマン。
  「なんかアヤしい・・・。」
  「べ・・べつに、やましい事は・・・ゴニョゴニョ」
  「まぁ、いいわ。それより、ご飯出来てるわよ。」
  「えっ!!ドキンちゃん作ったの?」
  「・・・たまにはね///////」
  心なしか顔が赤いドキンちゃん。
  「早く食べてみてよ。」
  「分かった。今行くよ。」
  「そうだ!!忘れてた。お帰りの・・・・」
  そういってバイキンマンの頬にキスするドキンちゃん。
  「///////////////!!!!!!!!!!!!!!!」
  バイキンマンはその場に倒れこんだ。

336適当に・・・:04/07/23 23:16 ID:MpXsqg8N
2 「もう・・・いつもこうなんだから。」
  ため息をつくドキンちゃん。

  コトの起こりは2ヶ月前にさかのぼる。今日こそ食パンマンに告白を
  しようとパン工場に向かったドキンちゃん。
  しかし、その途中の森で食パンマンとミミ先生の濃厚なキスシーン
  を目撃してしまう。無残にも砕かれた初恋の傷跡は深く、何日も
  部屋に篭りきりになる日々が続いた。
  初めのうちは2〜3日で立ち直るとたかをくくっていたバイキンマンも
  1週間も変化無しとなって、さすがに慌てた。バイキンマンはドキンちゃんを
  愛していたからである。
  「ドキンちゃ〜ん。どっかに遊びに行かない?」
  「アップルパイ作ったんだけど、食べない?」
  連日のように励まし、アプローチをかけるバイキンマン。
             そして、
  「バイキンマン・・・・・。ありがとう。」

         初めて二人は一つになった。

337適当に・・・:04/07/23 23:17 ID:MpXsqg8N
3 「(まぁ、あそこまでいけたのが不思議っていったら不思議よね。)」
  バイキンマンの優しさに触れ、惹かれるようになって分かったことがある。
  それは、バイキンマンがオクテであるということである。 
  普段、自身と知的な面しか見なかったが、手をつなぐ、笑いかける、
  そんな動作だけで彼は赤面し、最悪今のようにぶっ倒れてしまうのだ。
  「せめて・・・もう少しぐらい進展があっても・・・・。」
  自分を大切に思っていることは分かるが、コレではかえって不安になってしまう。
  もっと触れ合いたいし、お互いを感じあいたい。ドキンちゃんは悩んでいた。
  「・・・・やっぱアタシじゃ・・・。」
  かびるんるん達に運ばれ自分のベッドで寝ているバイキンマンを見て
  ドキンちゃんはつぶやいた。
338適当に・・・:04/07/23 23:18 ID:MpXsqg8N
4 「・・・・はっ!!」
  バイキンマンが目を覚ました。
  「クソ〜。またやったか。」
  毎度の事らしく怒りと不甲斐なさでいっぱいになるバイキンマン。
  「チクショー!!我ながら自分の性格を恨むぜ。」
  やっとの事でドキンちゃんと両思いになれたのに、ドキンちゃんを
  前にするとどうも感覚が鈍ってしまう。
  ”あの時”みたいにイクとこまでいってしまうなんてことが出来たのが
  奇跡だと思う。でも・・・恋人なんだからもう少し先に進まなくては。
  その思いが性格とぶつかり、全てオシャカにしてしまうのだった。
  「ダメだな〜俺って。」
  バイキンマンがつぶやいた その時。
           「ホントね。」 
339適当に・・・:04/07/23 23:19 ID:MpXsqg8N
5 バイキンマンの横にはまだドキンちゃんが付き添っていた。
  「う・・え・・あ・の・・・いつからそこに?」
  「寝てる時から。っていうか気づいてなかったの?」
  「う・・・・ゴメン。」
  バイキンマンが自分の不甲斐なさを責めまくっていたその時。

  「アタシってそんなに魅力無い?」
  ドキンちゃんが問いかけた。
  「えっ!!何言ってるんだよ。そんなわけ無いじゃん。」
  「でも、アタシが話しかけるといつも、逃げたり倒れたりするじゃない。」
  「うっ・・・・・・・」
  当たっているだけに言い返せないバイキンマン。
  「そうだよね。今まで散々コキ使って、バカにして
   こんな女やっぱり嫌だよね。」
  半泣きになりながら言うドキンちゃん。
  「あの時も、アタシが迷惑かけてたから仕方なく・・・
   バイキンマン優しいもんね。振りでも恋人になってれば
   大人しくなるって・・思ったから・・・・えっ!!・・」
  次の瞬間、ドキンちゃんはバイキンマンの腕の中にいた。
340適当に・・・:04/07/23 23:19 ID:MpXsqg8N
6 「ゴメンねドキンちゃん。君をこんなに不安にさせて。」
  力いっぱいドキンちゃんを抱きしめるバイキンマン。
  「自分ばっか不安に駆られて・・・ドキンちゃんだって
   不安だってこと考えてなかった!!」
  自分の浅はかさを痛感するバイキンマン。
  「バイキンマン・・・ウッ・・・ワアァァァァァァァン!!」
  糸が切れたように大声で泣き出すドキンちゃん。
  「でも、もう迷わない。ドキンちゃんを泣かせるくらいなら
   自分の不甲斐ないところだって、克服してやるよ。」
  新しい決心をドキンちゃんの耳元で呟く。
  「・・・ウン・・・絶対だからね。」
  「ああ。絶対だ。」 
  いまだ泣き続けるドキンちゃんをバイキンマンは優しく抱きしめた。
341適当に・・・:04/07/23 23:20 ID:MpXsqg8N
7 もう日も暮れ、夜の闇が空を支配していた。
  やっとバイキンマンの腕から離れたドキンちゃん。
  「・・・・いいよ。」
  「えっ?」
  「まだ不安なの・・・。だからバイキンマンをもっと感じたいの。」
  「ドキンちゃん。」
  「こんなエッチなコ嫌い?」
  恐る恐るバイキンマンを見上げるドキンちゃん。
  「そんなことない。・・・俺もドキンちゃんを感じたい。」
  「バイキンマン・・・。」
  「絶対に不安になんかさせない。」
  自分の肩に触れるバイキンマンの手の暖かさにドキンちゃんは
  自分の心が癒されていくのを感じた。

342適当に・・・:04/07/23 23:26 ID:MpXsqg8N
どうも、適当に書いてる者です。なんか>>332−333で調子こいてますが
「なんだこいつ?バカじゃねーの?氏ね!!」って感じで
スルーしてください。最近錯乱気味なもので・・・。

とりあえず、前振りです。エロ編は来週末に投下します。
なんか土曜日って言ったのにまた変なことやってる錯乱気味の
変態をお許しください。
それでは失礼します。スレ汚しすいませんでした。
343名無しさん@ピンキー:04/07/26 05:45 ID:3i2V1B2h
344名無しさん@ピンキー:04/07/28 00:58 ID:CPiTMJkN
期待上げー
345名無しさん@ピンキー:04/07/29 17:48 ID:Xvb+vHlM
age-
346Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/30 02:42 ID:N5FbrvGe
よく見れば、バイキンUFOには太いワイヤーが繋がっており、もう一端はドキンUFOに繋がっている。回避の瞬間にエンジン2基分の推力を得る方法だった。
こんな方法では、機動戦闘には全く役立たないが、突撃戦法しかしてこない今のアンパンマンには十分有効。
それがバイキン仙人の出した結論であった。そして、雲に乗り、ゆっくりと本人が下降してきた。
「ふぉっふぉっふぉ。情けないのぉアンパンマン。子供達のヒーローから一転、爺一人に良いように扱われる金のガチョウか?」
「黙れっ!黙れだまれだまれえええぇぇえぇええぇーーー--!!!」
猛スピードで突撃するが、仙人は苦も無くひらりと身をかわす。
「見ておったぞ・・・全てな。あのジャムとか言う爺、なかなか逞しい男じゃったな。」
「!!・・・うるさいぃっ!!死ねええええぇーーーーー!!」
「何度やっても結果は同じじゃよ。その程度でわしの動きを捕らえることはできん。それよりも、じゃ。わしらと組まんか?
 お主ほどの力がある奴、顔さえ何とかなれば恐るる者無しじゃろう?」
アンパンマンの動きが止まる。
「このままパン工場に残るか?そうすればお主はただのコマのままじゃ。わしらと組めば、こんな小さな町、一挙に制圧できる。全てが思いのまま、全てがお主の物になる。
 欲望の限りを尽くし、そこら中の女をお前の物としたところで、だーれも文句を言う奴は居らん。
 素晴らしいとは思わんかね?」
アンパンマンは、じっとバイキン仙人の話に聞き入っていた。出来すぎた話だとは思わなかった。自暴自棄になっていたせいだろう。

そのため、気配を感じて振り返ったときには、ワイヤーを切り離したバイキンUFOからのびたフレキシブルハンド、
その先端に握られた水鉄砲の銃口はすぐ真後ろまできていた。
必死に身をよじり、射線から外れようとしたが、僅かに早くバイキンマンはスイッチを叩いていた。
どす黒い水流がアンパンマンの顔を真っ黒に染め、彼は、下で待ち構えるドキンUFOの、巨大虫取り網の中へまっ逆さまに落ちていった。
347Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/30 02:45 ID:N5FbrvGe

どす黒い水、その正体は「バイキンジュース」だった。
その名の通り、バイキン草の抽出液で、ロールパンナ誕生の際に悪の心を植え付けた物だ。
かつてバイキンマンは、これを対アンパンマン用に使おうとした事があった。
しかしバイキンジュースは量産が難しい。どうせ大部分は避けられてしまうし、万一当たっても、アンパンマンに効くかどうかは未知数。
何といっても、アンパンマンには「生命の星」と「勇気の花の抽出液」の力がついているからだ。
結局、計画は実行に移されることなく終っていた。それを今回決行したのだ。

結論から言えば、バイキン仙人の読みは当たっていた。ずたずたになったアンパンマンの心に、バイキンジュースの毒素はたやすく侵入した。
(ちなみに顔の色は香ばしいキツネ色に戻っている)
が、ここに大きな誤算があった。
バイキン城で目覚めたアンパンマンの第一声はこうだった。

「やあ、おはよう、バイキンマン。首をねじ切られるのと、ボクの奴隷になるのと、どっちがいい?」
バイキンマンは、もちろん後者を選んだ。先の戦闘で気が緩んでいたバイキン仙人にもあっさりと勝ち、
仙術によって、顔そのものに防水、防汚処理を施してもらった。
野獣と化したアンパンマンの、最後の枷が今取り払われた。
復讐に燃えるアンパンマンは、その足でバイキンジュースの残りを持って、パン工場へ戻ってきた。ジャムもバタコも、心底心配していたふりをして出迎える。

「まったく、アンパンマンらしくもないぜ、バイキンマンに捕まっちまうなんて。心配させるなよ。」
とはカレーパンマン。
「まあまあ、無事に帰ってきたんですからいいじゃないですか。今はゆっくり休んでください、アンパンマン。」
と食パンマン。
348Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/30 02:48 ID:N5FbrvGe
次の日、寝込みを襲われた二人が、バイキンカレーパンマン、バイキン食パンマンとなっていたことは言うまでもない。


「ケタケタケタ・・・アンパンマン、こいつらどうするんだい?」
猿ぐつわを噛ませ、荒縄で縛り上げたジャムをつま先でつつきながら、カレーパンマンが聞く。
「どういう殺し方がいいでしょうねえ?足に重りをつけて、肥溜めに投げこみますか?」
同じ姿になったバタコを嬉しそうに眺めながら、食パンマン。
アンパンチで破壊した金庫の中から、どっさりと出てきた硬貨の山を見せ、事実をありのままに話して聞かせたところ、
バイキンジュース無しでも八割方は洗脳できたのではないかと思うくらい効果があった。
「とりあえずバイキン城へ連れて行くんだ。これからは、あそこに住むことにするよ。」
「よし、空のお散歩だ。落っこちるなよ。」
食パンマンがジャムを、カレーパンマンがバタコをぶら下げて、先頭をアンパンマンが飛んでいく。
事情を知らない人が見たら、なんとも異様な光景であっただろう。
だが、早朝だということもあり、起きている人はほとんど居なかったうえ、深くたち込めた朝もやがその姿を隠していた。

バイキン城へ入ると、バイキン、ドキン、かびるんるんにベロベロマンが一列に並び、お辞儀をして出迎えた。
「ふふふ、これは面白い眺めだ。ちょっと、そこのカビ、こっちに来なさい。」
食パンマンに呼ばれ、一番手前のかびるんるんが近くにやって来る。次の瞬間、
「はい、塩素入りカビ取り剤〜。」
食パンマンの手に握られたボトルから、白い液がスプレーで噴射される。
「カビー?!!ギ,ギャアワワワワガビャーー!!!」
「わかったかい?君たちはボクの下僕だからね、逆らうとこういうことになるよ。覚えておいてね、ふふ。」
血反吐を吐き、体を痙攣させて息絶えたかびるんるんを列の方に蹴り飛ばし、アンパンマンが微笑んだ。
349Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/30 02:50 ID:N5FbrvGe


「さあてと。」
ごろりと床に転がされたバタコを見て、アンパンマンは舌なめずりをした。
隣には、猿ぐつわを外したジャムが同じように転がっている。
「おじさん達にはどうやってお礼したらいいでしょうね?」
嫌味な笑顔で問いかける。
「わ、わしが悪かった!謝る、あの金も全部やる!だからどうか許してくれ!
 一生アンパンマンの顔も作りつづけるから!」
「もう、顔なんか要らないんですよ。バイキンマンのおかげでね。・・・バタコさんへのお礼は何がいいかな?
 このおいしいジュースを飲ませてあげようかな。・・・すっごく欲張りな下のお口に。」
その手に握られているのは毒々しい色をした、バイキンジュースのアンプル。
直感的にその正体を理解して、声にならない叫びを上げ床をのた打ち回るバタコ。大きく見開かれた目からは、涙も溢れていた。
「やめてくれ!!ど、どうせやるならば私が身代わりになる。だからそれだけは許してくれ!お願いだ、お願いしますアンパンマン様!!」
「ボクはただの『パンの塊』だからよく分らないなあ。はい、ジュースですよー。」
服を力任せに破り、女性の部分を露出させる。バタコは芋虫のように身をくねらせて逃げようとするが、無駄な抵抗であった。
アンパンマンは、アンプルの頭を叩き割り、バイキンジュースをぽたぽたと垂らしながら迫ってくる。
そのうちの一滴が、荒縄の端に落ちると、藁の繊維はたちまち腐り汚臭を放つガスとなって消えた。
ジャム、バタコの背筋から、気持ちの悪い汗がどっと噴き出した。
350Ampan's Counter Attack 逆襲のアンパン:04/07/30 02:51 ID:N5FbrvGe
「むーーーー!ふむーーー、ふうーー!!」
「た、頼むぅ!!なんでもするから!!だからバタコだけはやめてくれえぇぇえ!!」
半泣きになりながら懇願する。それに対し、アンパンマンは再び嫌味な笑顔で返した。
「しょうがないなあ。じゃあ、バイキンマン、これを持っていって。」
バイキンマンにアンプルを渡すと、ジャムの方に振りかえり、
「それじゃあせっかくですから、おじさんもここで見ていってください。「パンの塊」とやらにバタコさんがぐちゃぐちゃに犯されるところ・・・。」
「お、おい!やめてくれ!!そんな酷い事を・・・・」
「うるさいジジイですね・・・そこで黙って寝てなさ・・・?!」
食パンマンの鋭い蹴りは、アンパンマンの足に阻まれて、ジャムに届くことはなかった。
「ダメだよ、食パンマン。こいつにはバタコさんがイキ狂うところを見せつけてやらなきゃならないんだから。」
「そうですね・・・しかたない。
 カビども!こいつにもう一度猿ぐつわををつけておきなさい。ほら、早く。
 ジャム、あんたはタダでは殺しませんよ・・・。しばらくここで寝てなさい・・・。己の所業を思い出しながらね。」
351名無しさん@ピンキー:04/07/30 08:30 ID:MqgIqYN5
コワイ。マヂコワイ。
352名無しさん@ピンキー:04/07/30 15:44 ID:HUjuAumn
かなり面白い。続ききぼん!
353フェチでSF:04/07/31 06:15 ID:x3md1XHM
【ドキン:1】

森の中で、あたしはアンパンマンの頭を切り落とした。
意識と運動能力を戦闘モードに移せば、奴のセンサーを攪乱しなくても簡単に倒せる。
――あたしはそういうふうに造られているから。
「ドキンちゃん。こんな事をしたら駄目じゃないか」
切断された頭部は電子的に増幅された声であたしを非難した。
「僕を食べたければ、そう言えばいいんだよ」
黙れ、アンドロイド。
あたしはアンパンマンの耳孔に制御ニードルを刺して知覚入出力ユニットを遮断した。
あたし達にはワクチンが必要なんだ。特にバイキンマンは、即座に、大量にワクチンを
接種しないと確実に死ぬ。

あたしはアンパンマンの止血処置をしながら、意識を集中して血の匂いを嗅いだ。
甘味料が大量に混入された生臭い鉄の匂いが濃厚に立ちのぼる。その底に埋もれる
ようにシトラスとライムの香りが漂っていた。
間違いない。微量のジヒドロミルセノールが血液にブレンドされている。
一週間前にはなかった化合物――つまり、こいつには最新のワクチンが組み込まれている。

『たとえワクチンのアップグレードであっても、優雅でなければね』
<ベーカリー>を率いるアンクル・ジャムは、嬉々としてあたしに語ったものだ。
『優雅さを喪失した文化は衰退し、文明は退行する。世界が終焉の縁にある今だから
こそ、私は美意識を堅持しなければならないんだ。血と香料のブレンドでワクチンの
更新を知らしめる――それが優雅というものだよ』
アンクル・ジャム。どんな時代でもそれは悪趣味だ。
354フェチでSF:04/07/31 06:15 ID:x3md1XHM
アンパンマンの頭部をフライヤーの後部シートに固定していると、キャットスーツが
収縮して左股を締めつけた。頭部センサーが戦闘可能範囲に何者かの侵入を感知している。
後方7時方向、スーツの圧力から判断すると対象との距離10メートル。
振り返ると、猫の顔をした子供がアンパンマンの胴体を見下ろしていた。
「アンパンマン、死んじゃったの?」
「生きてるよ」近接戦闘に備えて分泌されたアドレナリンの濃度を下げて、応えた。
「こいつは死んだりしない。ジャムおじさんに知らせて頭をつけてもらいな」
あたしは子供をしげしげと眺める。グロテスクに陥る直前で踏みとどまった、先鋭化
された美意識がもたらす優美さ。DNA 操作を皮切りに、生体工学と肉体改造技術の
粋を結集して造られたデザイナー・チャイルド。――この子もあたしと同じだ。

「ねえドキンちゃん、地球侵略なんかあきらめて、みんなと一緒に暮らさない?」
猫ぼうやは純真な目で言う。地球侵略か。そんなこと考えたこともない。
あたしは苦笑を浮かべてフライヤーに乗り、エンジンを始動した。
「悪いことしなければ、みんな仲良くしてくれるよ」
彼はあけすけな善意で言い募った。この子とあたしの唯一の違いは、現実認識だ。
いや、この子だけじゃない。村人は無防備でシンプルな価値観を持ち、牧歌的で変化
のない世界に生きている。善は報われ、悪は正義によって退けられる世界。
「それは――できない」
「村の人が、ドキンちゃんがたくさん悪いことしたのを知ってるから?……じゃあ、他の村で暮らしたらいいよ」
そうじゃない。あたしはマインドコントロールされたくないだけなんだ。ベーカリーに
虚構を刷り込まれ、その物語の登場人物として生きるなんて耐えられない。

あたしはキャノピーをロックして呟く。ぼうや、あんたに教えてあげたい。
「……人類は150年前に滅んだんだよ。だから他の村なんて存在しないんだ」
教えたところで翌日にはその記憶も消されるだろうけど。
ベーカリーは容赦しない。ベーカリーは完璧だ。ベーカリーは制御可能な現実を愛する。
言い換えれば、意識操作された人間を愛するのがベーカリーだ。
355フェチでSF:04/07/31 06:16 ID:x3md1XHM
フライヤーが上昇する。森の木立を越えて視界が開けると、牧歌的な世界に相応しく
デザインされた納屋や家屋が見えた。禁欲的なまでに直線を排した、アールヌーボーと
自然混淆主義が融合した建築様式。
高度をあげるにつれて村の全貌が視界に入る。村は、なだらかな盆地にある。
住民数500――猫ぼうやのように徹底改造された人間が200人、人間の形態を保った
改造者やサイボーグが200人、そしてアンドロイドが100体。
つまり、A.P.暦148年の地球総人口は400人だ。

『A.P.とはアフター・パンデミック。致死性ウィルスが世界中に蔓延した後の世界
という意味だよ』アンクル・ジャムは悲しげに説明してくれた。
『生存者の人口は慎重にコントロールしなければならない。もしも暴動が起きたときに
手持ちのアンドロイドで鎮圧できる数で、充分な量の生体パーツと食料を配分でき、
マインドコントロールが破綻しない統計的上限値が、現在の総人口なんだ』
アンクル・ジャムは人間を信頼しない。そういうジジイだ。

フライヤーのコンソールが、制限高度に達したと警告音を鳴らす。
この高度なら、たとえ墜落しても80パーセント以上の生残率が保証されている。
「地形追随飛行で城まで。急いで」あたしの命令でオートパイロットに切り替わる。
空は雲に覆われている。灰色の風景の中、フライヤーは湖を目指して飛行した。
湖の中央にあたしとバイキンマンが暮らす城がある。人類滅亡前には<ラボ>と呼ばれた
施設。村が広がるエリアには<ベーカリー>と<ファクトリー>があり、この地域一帯は
世界でも有数の生体改造企業の蝟集地だったという。
どの企業にも隔離・封じ込め施設があって、検疫体制やウィルス解析に必要な人材と
設備が整っていた。――だから生き残ることができたのだとアンクル・ジャムは言う。
356フェチでSF:04/07/31 06:16 ID:x3md1XHM
繁栄を謳歌した旧世界はバイオハザードで崩壊した。事故なのかテロなのか、今と
なっては知る者もいないけど。
ウィルスが1種類だけなら滅亡は阻止できたはず。だけど、実際は数千種もの致死性
ウィルスが人類社会に撒き散らされた。潜伏期間も症状も異なるウィルスによって
防疫体制と検疫処置は無力化された。特定種の感染者を隔離するその横を、別種の
致死性ウィルスに感染した者がすり抜けた。公共施設や病院はウィルスの温床となって
二次、三次の感染者を生み――幾何級数的な感染拡大の結果、人類は2カ月で死滅した。

人類滅亡後、アンクル・ジャムはウィルスの確保を最優先した。人類が再興する際に
立ちはだかる最大の敵は、未知のウィルスに他ならないからだ。
だから可能な限り致死性ウィルスを収集し、ワクチンを生成しなければならない。
何十体ものアンドロイドが村の外へ放たれた。彼らは生体パーツに未知のウィルスを
感染させると、帰途につく。アンドロイドに組み込まれたナノプラントが解析と
ワクチン生成を行う。ワクチン生成が完了するまで、彼らが村に入ることはない。
ワクチンを生成したアンドロイドは、食料にワクチンを混入して村にやって来る。
村人は“訪問者”がふるまう食料からワクチンを経口接種し、ベーカリーはアンパン
マンにワクチンを組み込んで、接種できなかった村人に供給する。
『理に適ったシステムだと自負しているよ。村人は訪問者に接することで外部にも世界
があるのだと錯覚し、マインドコントロールが補強されるのだからね』

理に適ったシステムに則って、ワクチンは村人が敬愛する“城主様”と“レディ”にも
届けられていた。……3年前までは。
アンクル・ジャムがボケ始めてから、システムはゆっくりと崩壊していった。城主たち
にワクチンは届かない。城主たちは生き残るためにワクチンを奪取するしかなかった。
やがて訪問者から食料を奪う存在は、村人が信じる牧歌的な物語に組み込まれた。
城主はバイキンマンに、レディはドキンと呼ばれる宇宙からの侵略者になった。
357フェチでSF:04/07/31 06:17 ID:x3md1XHM
あたしは村の周囲に設置したセンサーの情報をチェックした。この数時間で村を訪問
した者はいないし、新しく設置したセンサーは正常に機能している。
『センサーのメンテナンスをやらなかった?』神経質なバイキンマンは、情けない声で
あたしを責めた。『もし故障してたら訪問者を捕捉できない!』
あたしはバイキンマンの不安を嗤い、臆病者と罵った。――うかつだった。
監視装置そのものが老朽化し、機能停止したセンサーがあるにも関わらず警告を発し
なかったからだ。訪問者は、偶然にも機能停止したエリアから村に入った。
それが一週間前。二日前に村へ行ったバイキンマンはウィルスに感染して、今朝に
なって発症した。あたしも今夜には発症するだろう。
解析結果はP4レベル致死率のウィルス。……なにもしなけりゃ死ぬって意味だ。

フライヤーが完全静止する前に、アンパンマンの頭を掴んで走った。バイキンマンを
メディックに放り込んで数時間経っている。容体が急変していなければいいけど。
「メディック。城主のバイタル・データを」
キャットスーツのウエストが急激に締まる。乳房の下を右から左へと走るスパイク状の
刺激は脈拍だ。細かい数値を提示されても判らないけど、体感刺激なら理解できる。
まずい。悪化している。
消毒・除染処理に要する時間がもどかしかった。キャットスーツを廃棄して新しい
スーツを身に纏う。ハイパーラバーの薄い被膜が全身を軽く拘束し、ウエストがきつく
締まる。メディックからの送信は続いている。皮膚を刺激する脈拍のパルスが――ない。
スパイク状の刺激が消え、線形の穏やかな圧力が乳房の下をよぎるだけ。
心停止。……バイキンマンが死んだ。
358フェチでSF:04/07/31 06:17 ID:x3md1XHM
メディカルルームに走り込んだ瞬間に、すべて理解できた。バイキンマンはメディック
から這い出していた。黒いガスマスクを揺らしながら、視界の中心にあたしの姿を
捉えようとしている。スーツに接続されたケーブルの何本かが外れていた。
「このバカ!」絶望は瞬時に怒りに変わった。
「……メディックは……嫌だ……ここは母の棺だから。腐って……死ぬ。感染して。
死体が言うんだ。あの子が助けてくれるって。……助けにきてくれたんだ!」
「メディック。死なない程度の沈静剤をぶち込め」
熱に浮かされたバカに怒りをぶつけても仕方がない。あたしはケーブルを繋いでから
アンパンマンの解体に取りかかった。

電磁カッターで顔の生体組織を削ぎ落としていく。旧世界のヒーローを模して造られた
ベビーフェイス。口元に笑みをたたえたその顔が、グロテスクなオブジェへと変貌する。
チタン合金の頭蓋骨を割り、眼球とチップを選り分ける。――眼球は視覚センサーに
流用できるし、メモリーを解析すればベーカリーの動向が入手できる。
アンドロイドの血液は静脈注射をした方がいい。表皮と人間の脳に該当する部分に
納められた生体組織は、ミキサーにかけて経口接種か。

準備は整った。あたしはバイキンマンの前に腰を降ろし、マスクに触れて語りかけた。
「今からワクチンを接種するの。判るね?マスクを外すから、スーツの制御権を渡して」
ゴーグルの奥で不安そうに目が泳ぎ、しばらくしてあたしのチョーカーに制御権が
移行する感覚があった。
マスクのロックを解除し、ゆっくりとはずす。融合していた皮膜が分離するとき、
微かな呻きが漏れた。――この子は感染恐怖症なんだ。
熱にうなされ、恐怖と苦痛に耐える少女の顔が露わになった。
彼女がバイキンマン。この少女が人類を善導する城主。……そして、あたしの夫だ。
359フェチでSF:04/07/31 06:18 ID:x3md1XHM
バイキンマンに静脈注射をし、ペースト状にした肉片をスプーンで流し込んでやる。
『其は我が血なり。我が肉なり』――初代城主はワクチンを混入した自分の腕を切断
して生存者たちに差し出したのだという。彼が企図したカニバリズムは、人々に旧世界
の倫理観と価値観を放棄させる踏み絵だった。
生存者たちは自らの意志で城主の肉を口にし、慣れ親しんだ世界に別れを告げた。
過酷な状況下では民主的な統治形態はそぐわない。人類の存続を第一義と考えるなら、
独裁と洗脳によって生存者を制御するのが最善の方法だと城主は結論した。
――最初のハードルさえ乗り越えれば、人々のマインドコントロールは容易になる。
初代城主はカリスマ的な指導力を発揮して人心を掌握した。化学的、心理的マインド
コントロールを導入し、宗教カルトじみた儀式と戒律で人々の日常を律していった。
儀式的なカニバリズムは、アンドロイドの生体パーツを食べることで継承された。

半ば開いた彼女の口にスプーンを運ぶ。汗に濡れた紅い唇を押しのけてスプーンを
差し入れると、軽く口を閉じてペーストを嚥下した。黒いラバーの被膜に包まれた
喉が動き、微かに開いた唇から熱っぽい吐息が漏れる。
アンパンマンの肉は甘い。当代城主は無意識に舌を動かし、唇に付着したペーストを
舐め取ると、鎮静剤の霞がかかった瞳であたしを見た。「あの子が助けに来てくれたの」
彼女は嬉しそうに呟くと眠りに落ちた。
スプーンを持つ手が震えた。このバカが。赤ん坊みたいに非力で潔癖性の臆病者めが。
……偉大な救世主の末裔がこのザマかよ。

あたしが臣従する筈だった城主様は気高く崇高で、意志の力で人類を導く救世主だった。
あたしは城主様の楯となり、剣となるべく造られた。城主様の夜伽を勤めるべく
セックスの技巧を叩き込まれ、お世継ぎを産む子宮としての自覚を刷り込まれた。
あたしは、あんたみたいに情けない女を介護するために造られたんじゃない。
360フェチでSF:04/07/31 06:18 ID:x3md1XHM
あたしの腹部を走るバイタル・データが疎ましかった。とりわけ、乳房の下で生存を
主張する心拍が疎ましかった。この刺激があたしをバイキンマンに縛り付ける。
メディックと彼女を繋ぐケーブルを掴み、引き抜く。チョーカーのスーツ制御に干渉
して、拘束解除のコマンドを送る。
彼女の頭部を覆うフードの拘束が弛み、長い黒髪がこぼれ落ちた。身体に密着している
被膜が腹部を中心に上下に割れて白い肌を覗かせると、粘性の液体がハイパーラバーの
表面を流れた。彼女の汗だ。雑菌を駆除し、老廃物を分解して皮膚のコンディションを
保つために、ナノマシンが混入された汗。

あたしは黒い皮膜の裂け目に両手を入れ、胸から肩へと掌を走らせながらラバーの亀裂
を広げた。粘液に覆われた乳房がこぼれ落ち、照明を反射してぬらりとした光沢を放つ。
片手で肩を抱き、腹部から股間へと手を走らせて亀裂を広げる。ぴくり、と彼女が震えた。
性的な反応ではない。外気に晒された皮膚を通じて、恐怖心が刺激されたらしい。
腕と脚の拘束を解除すると、キャットスーツは湿った音をたてて床にこぼれ落ちた。
全裸の城主を抱きあげると彼女の体臭が鼻腔をくすぐった。ナノマシンで分解しきれ
なかった脂質が放つ、思春期の少女の匂い。柔らかな肉を連想させるその匂いに、
レモングラスの香りがブレンドされている。汗腺に仕込まれた悪趣味な改造だ。
……嫌いじゃないけど。この子の匂い。

彼女をメディックに横たえて洗浄と再結線を命じ、しばらく考えてからキャットスーツ
を着せるように命じた。感染恐怖のバカが目覚めたときに、取り乱されたくないから。
「バイタル・データは送らなくていい」
これで少しだけ彼女から解放される。……ほんの少しだけ。
361フェチでSF:04/07/31 06:18 ID:x3md1XHM
アンパンマンの残りを食べながら考える。あたしは情報収集と感染恐怖症克服のために、
バイキンマンのマスクをはずして村へ送り出した。
――物語に不穏な兆候が現れていないか、定期的に確認しなければならないから。
ベーカリーが捏造した物語が事実をどう改変し、村人が物語をどう評価するのか。
そして物語に登場するあたし達は、どの程度の“悪”と見なされているのか。
今のところバイキンマンとドキンは、牧歌的な物語の枠組みから逸脱していない。
彼らはトリックスターだ。愛すべき道化であり、程良く秩序を破壊して村人のガス抜き
をする役割を担っている。……だけど、いつまでもそれが続くとは考えられない。
ベーカリーは意識操作された人間だけを愛するからだ。
排除しなければならない危険な存在としてバイキンマンが描写されれば、生存戦略を
根底から考え直さなければならなくなる。

右腕のラバーが収縮してあたしの注意を促した。ベーカリーからの通信を報せる反応だ。
通信コンソールのディスプレイに『O・B=T=K』とイニシャルが表示される。
オリガ・バーンズワース=タキタ=コルサコヴァ。
遺伝子操作された人間は、操作に使われた複数の遺伝子タイプを並記してファミリー
ネームにする。こいつは3種の遺伝子をブレンドしたハイブリッド。
B=T=K――通称BaTaKo。ベーカリーのナンバー2で、トップがボケた今となっては
実質的に権力の頂点に位置する女狐だ。

「2回に渡って城主様の一時的心停止が確認されましたが――ご無事のようですね」
スラブ系の端正な顔がディスプレイに浮かぶ。
「レディ、城主様の健康に問題が生じた場合、逐一ベーカリー報告して頂きませんと」
反射的に応えようとして違和感を覚えた。メディックの報告を確認したからこそ、
バタコは状況を把握している。なぜあたしの口頭報告を必要とするのだろうか。
「状況報告の義務をお忘れですか、レディ?」
ざわり、と皮膚が騒いだ。この女は、あたしに義務を怠った事実を語らせてログに
残したがっている。――何のために?
362フェチでSF:04/07/31 06:23 ID:x3md1XHM
「城主はP4レベルのウィルスに感染後、発症した。あたしは規約に従って城主の救命
措置を最優先した。緊急時には必然的に状況報告の優先度は下がる」
「ウィルスに?あなたは城主様にワクチンを接種しなかったのですか?」
「3年前からワクチンは配送されていない。あたしたちは生存するためにアンドロイド
からワクチンを確保しなければならなかった。ベーカリーがワクチンを配送していたら、
今回のトラブルは回避できただろう」
「最新ワクチンは配送しています」
「この3年間の記録を見るか?配送は行われていない」
「到着が確認されていない、と訂正して頂けませんか?城主様に仕え、臣従を誓う我々
としてはいささか心外です」
「訂正する。ワクチンは城に到着していない。では、この問題を最優先で解決しろ」
「ご指摘の問題は、すでに最優先で処理いたしました。常に、最優先です」

今までベーカリーは、あらゆる問題をシステムの老朽化によるものだと主張してきた。
“対処”ではなく“処理”をした結果、同様の問題が発生したとしても、それも老朽化
のせいだと。――問題を看過することで、意図的にあたし達を危険に晒しているのだ。
「それでも状況が改善されないということは、ベーカリーの運営能力に問題があると
見なさざるを得ないな。調査ならびに修理の権限をあたしに委譲するよう命ずる」

「……分をわきまえろ、ドーキンス」
バタコの表情が変わった。唇が薄く冷笑を形作り、灰色の瞳に酷薄な色が浮かぶ。
慇懃さの中に隠された悪意が、初めて露わになった。
「ドーキンス、おまえにはベーカリーの業務を遂行する能力はない」
「あるさ。問題解決のノウハウはディシプリン・スペースで叩き込まれた」
「城主様を城外へ連れ出し、わざわざ感染させる愚行を“問題解決”と言うのか?」
バタコは全てを承知した上で問題をすり替えている。あたし達が生き抜くために採択
したリスクを愚行と定義して嬲っている。
これは嘲弄というレベルではない。――宣戦布告だ。
363フェチでSF:04/07/31 06:24 ID:x3md1XHM
「レディは御自らの過ちに気づかれたご様子」歌うようにバタコは言った。
「城主様の安全を第一義と考えるベーカリーは、おまえの愚行を看過する訳にはいかない。
今後は私たちベーカリーの指示に従うよう忠告する」
“忠告”は命令でも勧告でもなく、実効はない。つまり、バタコはまだ実権を握っていない。
「――ああ、もうひとつ報告しないとね。アンクル・ジャムは延命措置を拒否された」
「嘘だ!!」あたしは思わず叫んでいた。
220歳の生体改造マエストロは初代城主に心からの忠誠を誓い、彼の遺志を継いで人類
の存続と復興だけを考えてきた。延命措置を繰り返さなければ遺志は完遂できない。

「……バタコ。延命措置の時期すら忘れたボケ老人の手を取ってサインさせるのは
どんな気分だった?おまえの前世は悪徳高利貸しかよ」
「前世なんて無いのよ。天国も、バーチャル・ヘブンもね」
バタコは言質を避けて稚拙な挑発を放つ。姉妹たちを愚弄する事であたしが感情的に
なるよう仕向けている。――乗ってたまるか、この女狐め。
「生き延びたければ、膝を屈してベーカリーに従うのが最善の選択肢だと理解しなさい。
『屈従を受容する者にのみ慈悲がもたらされる』という言葉を覚えておくといい」
「どこの独裁者がほざいたセリフだ」
「私の言葉よ。ではドーキンス。城主様に久遠の平安あらんことを」

あたしは絶対に屈従を受容しない。受容できない。バタコはそれを知った上で挑発した。
『屈従は生存に不可欠な要素かね?ドーキンス』いいえ、アンクル・ジャム。
『では屈従しか生存の途がない場合は受容するかね?』戦います、アンクル・ジャム。
あたしは城主様の楯となり、剣となって戦います。
それはディシプリン・スペースで叩き込まれた信念だ。
――あたしの全身が震えていた。細胞が歓喜していた。シナプスが狂喜していた。
笑っている。あたしは今、笑っている。
やっとだ。やっと敵の姿が見えた。敵が宣戦布告した以上、殲滅しなければならない。
――あたしは、そのために造られたのだから。
364フェチでSF:04/07/31 06:25 ID:x3md1XHM
1カ月前にこのスレの存在を知り、皆さんのSSにツボを直撃されました。
その日以来、暇になるとアンパンマン・ワールドの事を考えるようになりました。
なぜバイキンマン達はその科学力で地球を制圧しないんだろう?
なぜ訪問者の食料を奪うんだろう?擬似的なカニバリズムは何のために?
――考えているうちに、SFになってしまいました。
世界観と状況、対立関係の描写中心で、エロ成分が微量で申し訳ありません。
これから先はフェティッシュとディシプリン、レズと粘液成分が多めになるかと。

次回はドキンの過去のお話です。彼女はジャムにどんなディシプリンを施されたのか。
どうやってセックスのテクニックを体得し、自身の快楽を深めたのか。
用済みと見なされれば抹消される状況下で、どうやって生き延びたのか。
そういうお話になります。
365名無しさん@ピンキー:04/07/31 08:50 ID:c4yiV4Oo
イイ!!
すごくよく考えてお話を作ってるね。読みごたえがあるYO
次回を楽しみにしてまつ!
366名無しさん@ピンキー:04/07/31 13:32 ID:OgHQJMiZ
イイヨイイヨー!
読みごたえがあって面白かった。
367ヘタレ:04/07/31 17:31 ID:LgyvSiJC
>364
ぐはあっ!(吐血)
な、なんてクオリティなんだ・・・。
長文でありながら読みにくくなってないし。
なんだかわたしの駄文をSSと読んでいいのか不安になってきました。
続き、ものすごく楽しみにしております。

あと、色々な人のSSが混ざってしまっては読みにくくなるので、私は一度身を引きます。
その間に、もう一度構成を練り直したりしてみることもできますんで。
・・・マヂで皆さん凄いです。逃げ出していいですか・・・?
368名無しさん@ピンキー:04/07/31 23:18 ID:MoJ0krrV
>>367
別に報酬をもらってるわけでもないし、書きたいときに書いて、
投下したいときに投下するのが一番ですよ


…キツイこと書くと、「自分の小説を書く心得」とか「自分の小説の読みどころ」とか
「書けてもいない予告」とか「みなさんすごすぎて私なんか〜」とか自分語りされて、
某スレみたいに荒らしにおもしろがられて、スレを潰されるほうが迷惑
369名無しさん@ピンキー:04/08/01 15:10 ID:JFSY5uKU
「P4レベルのウィルス」とは何ですか?
現行の保安基準では、バイオ・セーフティ・レベル:BSLなる基準が使われていたように思うのですが。
以上、別スレで微生物災害ものを書く気でいる一書き手よりの質問です。
370名無しさん@ピンキー:04/08/02 07:46 ID:Pd0OeAdi
ベーカリーってもしかしてやなせたかしのことか!?と思ってしまったり。

>>367
その人によって書き方に違いはあるわけで、肝心なのは内容。
ヘタレさんの話は個人的には面白いし、続きも気になるので
卑屈にならんで自分のペースでがんがってほしい。
371名無しさん@ピンキー:04/08/09 00:03 ID:KfG4JB5E
保守。
372名無しさん@ピンキー:04/08/09 12:13 ID:M01U+w0m
このスレはまとめサイトありましたっけ?
373名無しさん@ピンキー:04/08/09 23:10 ID:fcKKDmQM
無かったと思うが・・・。
有って困るものでもないし、作ってみる?
374名無しさん@ピンキー:04/08/11 20:53 ID:qwoP4wOw
とりあえずほしゅ
375名無しさん@ピンキー:04/08/18 23:09 ID:Hh8l9fTn
ほしゅあげ

職人様カモン!
376名無しさん@ピンキー:04/08/19 16:15 ID:oB1d3Rp4
食ドキきぼ
377名無しさん@ピンキー:04/08/25 23:09 ID:nqMmz9b6
ほす
378名無しさん@ピンキー:04/08/26 23:38 ID:iHCRv3nM
このスレは落とすわけにはイカナイ
なぜなら俺がSSを書きはじめたから

なのでageます
(完成日は未定だけど…)
379名無しさん@ピンキー:04/08/27 00:03 ID:pZk7HPx6
>>378
uoooooooooo!

待ってます!!
380名無しさん@ピンキー:04/08/27 16:46 ID:EEt8TFJ8
>>378
キ(・∀・)タァーー
381名無しさん@ピンキー:04/08/29 20:55 ID:8lM5SAKo
ほす
382名無しさん@ピンキー:04/09/01 10:44 ID:qnfq5Rs6
こんなレス発見。

Q「しょくぱんまんが顔を食べさせないのはなぜですか」
A「彼は顔がかけるのがいやなのです。だから代わりに食パンを作って配っています」
byやなせたかし
383名無しさん@ピンキー:04/09/01 17:18 ID:42uPg3he
まぁ、自分の顔をちぎるって行為はぶっちゃけどうかと思うし
食パンマンのやっていることは妥当だと思うが、それだとアンパンマンの
世界じゃないな。
384名無しさん@ピンキー:04/09/06 22:21 ID:2ksYeqj9
たしか、食パンマン様だけジャムおじさんに作られたんじゃないんだよね?
カレーと餡とメロン、ロールがジャムおじさん印で。
385名無しさん@ピンキー:04/09/07 01:53 ID:n7GNlg5p
だけどなんでロールとメロンだけが姉妹っていうくくりなんだ?
386名無しさん@ピンキー:04/09/07 04:01 ID:3Q5h8MAr
同じパン生地で作ったんじゃないか?
とか言ってみるテスト
387名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:14 ID:mS69Rt1o
マジレスすると
あたしお姉ちゃんがほしいの。って
おねだりされたから。
388名無しさん@ピンキー:04/09/07 19:41 ID:3eiuw4GT
後に造られたほうが姉なんて・・・
389名無しさん@ピンキー:04/09/07 20:45 ID:n7GNlg5p
>>387
気になったので誕生話みてみた・・・どういう理屈だ。
しかも、ばい菌草エキス+まごころ草+メロンジュースのロールパンって・・・
390名無しさん@ピンキー:04/09/07 21:42 ID:3eiuw4GT
ばい菌草エキスが発動して淫乱ロールパンにうわなにするやめr
391名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:54:13 ID:PEJ+1Kkm

「……?」
食パンマンが目を覚ますと、そこは暗闇だった。
足元も覚束ない暗闇の中で手を広げてみれば、左手が壁にぶつかる。
どうやら室内であるらしい事は確かだ。
ずきずきする頭を軽く振ってどうしてこんな所に居るのか思い出す。
(……確か……)
いつもの如く戦うアンパンマンとバイキンマン。
彼はそこに助っ人として行った筈だった。
バイキンマンの放つ泥水が顔にかかり、空中から落下していくアンパンマン。
食パンマンはその後を追った。
(……いつもなら、すぐジャムおじさんがきてくれるはずだった)
そう、いつもならば。
その日は何故かいつまで待っても到着しなかった。
降りてきたバイキンマンからアンパンマンを庇いながら戦うのは容易ではなかった。
そして。
そこから記憶が定かではない。
もしジャムおじさんがきてくれて、アンパンマンが復活し、バイキンマンを撃退していたならば、
おそらくこのようなところにいる事にはなっていないだろう。
(ということは、ここはバイキンマンの……)
392名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:54:53 ID:PEJ+1Kkm

チャッ。
暗闇に馴染み始めた目に一筋の光が飛び込んできてまぶしい。
食パンマンは目を細めてドアから入ってきたらしい相手を見詰めた。
「……食パンマン、様。」
「その声はドキンちゃん?」
いつも自分に良くしてくれるドキンちゃんの声を聞いて食パンマンは少し安心した。
ここから脱出する方法が全て断たれていると言うわけではないのだ。
「どうやらバイキンマンに捕まってしまったらしくて。ここは…どこかな?」
食パンマンは出来るだけいつもの調子を意識しながらドキンちゃんに語りかけた。
「ここは…ここは…、あたしの、部屋です」
柔らかな逆行でドキンちゃんの顔は食パンマンからは見えなかったが、その声は震えていた。
「…ごめんなさい、食パンマン様」
もしかしたら彼女は自分を助けてくれるつもりなのかもしれない、食パンマンにはそう思えた。
それはいつもの2人の関係から考えて確信に近い物だったかもしれない。
食パンマンが穏やかな気持ちを取り戻して微笑むと、ドキンちゃんもそれに呼応するように近寄ってきた。
393名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:55:21 ID:PEJ+1Kkm

「………が……頼んだの」
食パンマンの前にひざまずいたドキンちゃんは下を凝視して小声で囁いた。
「え?」
「あたしが、バイキンマンに頼んだの」
思い切ったようにドキンちゃんははっきりとそういった。
一瞬、食パンマンにはそれがどういうことであるのか判別がつかなかった。
しかし、その隙を突くようにしてドキンちゃんは手を食パンマンの服の中に差し入れ、性器を軽く握った。
「…ッ…えっ?」
食パンマンはドキンちゃんを引き離す事も忘れて思わずドキンちゃんを見詰めた。
彼女は顔をあげない。
あげないまま食パンマンのモノをやわやわと摩擦していく。
「食パンマン様…」
食パンマンとの視線を合わせないままにドキンちゃんは食パンマンの耳や首筋にキスを落としてゆく。
「ふっ…ぁ…」
食パンマンの意識が明確にされないまま、体の方は俊敏に状況に適応した。
「ぁ…大きぃ…」
ドキンちゃんは反応した其れをそのまま口に含んだ。
…ちゅッ…くちゃ…
頭の方も体に引きずられてその状況に適応してゆく食パンマン。
ドキンちゃんの舌が硬度を増すものを柔らかく絡めていく。
「んっ…食パンマン様…気持ち、いい…?」
「いい、ですっ…」
「はぁん…熱い…」
いきなりの愛撫であったためだろうか、彼は我慢できず、ドキンちゃんの口の中に放出した。
「嬉しい…」
ドキンちゃんは薄暗闇の中でも分かるほど頬を上気させて、食パンマンの衣服を脱がしにかかった。
食パンマンもドキンちゃんの衣服を脱がせていく。
394名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:56:36 ID:PEJ+1Kkm

「好きだったの。好きだったの。食パンマン様…」
ドキンちゃんが熱っぽく囁く。
どちらから口付けたとも知れない唇が話す度に糸を引く。
食パンマンが指を忍ばせたそこはもう濡れそぼっていた。
…ぬる…
「ぅ…ふぃゃぁっ」
食パンマンの指が中に入ったドキンちゃんは思わず声をあげた。
「触ってなかったのに…濡れたんですね…」
異常な状況であるはずにもかかわらず、食パンマンの気持ちは静かに落ち着いていた。
意識は目の前の女に集中していた。
「やぁっ…あぁん!やめてぇ!」
指を2本、3本と増やしていく度に耳元で甘い声が食パンマンを煽る。
食パンマン自身も既に痛いくらいに膨張していた。
395名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:57:17 ID:PEJ+1Kkm

「ね、ドキンちゃん…僕は座っているから…自分で入れてご覧?」
空いた手でドキンちゃんの体をまさぐりながら食パンマンは囁いた。
「あぅ…んん…ぁ」
しかし食パンマンの指でぐちゃぐちゃにされている彼女の耳には届かなかったようで、
食パンマンは軽く口元を緩めてもう一度囁いた。
「自分で入れるんだよ」
指を一層激しく中で動かして一気に出した後に。
ドキンちゃんはいきなりの刺激に涙をためて首をがくがくと頷かせた。
そして食パンマンのひざの上に乗り、身を沈めた。
「…ひぁ…あぁ…駄目ぇ…」
ゆっくり沈める体を食パンマンは見詰めた。
「あぁ…熱ぃ…」
全てを収めてつぶやくドキンちゃんをいきなり押し倒すと、食パンマンはそのまま突いた。
「きゃぁん…ダメぇ…あぁん、はぁ…」
「ドキンちゃん、僕のことが好きだったんですね…」
「あぁん、好きぃ、好きだったのぉ。ずっとぉ…あぁん」
「……僕を逃がしてくれたらっ…、いつでもお相手しますよ……」
「熱いっ…気持ち、いっ……」
ドキンちゃんの体が反り、絶頂を迎えた。
「ん…キツ……」
食パンマンもその中で果てた。
396名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:57:39 ID:PEJ+1Kkm

「ドキンちゃん、どうだった?」
放心するドキンちゃんにバイキンマンは聞いた。
本来なら食パンマンなどあのまま逃がす事無しに閉じ込めておいてしまいたかったのだが。
「……」
ドキンちゃんは無言で食パンマンの人形を抱きしめた。
幸せそうに見えるその姿を見てバイキンマンは詰まらなさそうに鼻を鳴らした。
が、気を取り直してドキンちゃんを振り向いた。
「次は、俺様の番だぜ?」
そう、そういう約束で彼を捕まえてきたのだから。
一度彼を捕まえてくる約束のために、彼女は一生捕まっていなくてはならない。



ずっと好きだったんです。

                           おわり
397名無しさん@ピンキー:04/09/14 21:59:03 ID:PEJ+1Kkm
いきなり書いて、正直申しわけありませんでした。
ムカつかれたお詫び申し上げます。
ドキンちゃん見たかったんです(´д⊂)・゚・
398名無しさん@ピンキー:04/09/14 22:12:49 ID:vCeWLVck
GJ!
ばい菌→ドキ食イイ!
399名無しさん@ピンキー:04/09/15 12:51:21 ID:nPBLC/MD
GJ!
前にss書き始めたって宣言した人とは別人なのかな?
400397:04/09/15 18:55:48 ID:M2py8gx5
>399
別人です。
本当、いきなりだったのに温かい言葉有難うございます(´ー`)
401名無しさん@ピンキー:04/09/15 21:21:54 ID:3Pti30Fh
通りすがっただけなのに>>400さんの食ドキにハァハァさせられました。
はぁ〜…GJですわ〜
402名無しさん@ピンキー:04/09/15 22:48:49 ID:Pdw0BWGd
GJGJGJ!!
食パソエロすぎw (*´д`*)ハァハァ
403397:04/09/17 22:20:43 ID:SQThzA+x

ガッ…ガガ…ッ
ガチャガチャ…
キーーーーン
今日も徹夜で対アンパンマンの機械を作っているバイキンマン。
「あああああああああああっっっっ」
そんな彼の後ろからドアを蹴飛ばして入ってきたのはドキンちゃん。
「毎日毎日毎日毎日毎日毎日(以下略)うるっさいのよー!
寝不足は美容の敵なんだからっ!
そんなモノ作ってる暇あったらこの部屋防音にしなさいよー!!」
怒りのままに叫んだものの、バイキンマンは一向に気付かず。
どうやら騒音に掻き消されてバイキンマンの耳に届かなかったようです。
404397:04/09/17 22:21:20 ID:SQThzA+x

そんなバイキンマンにドキンちゃんは理不尽な怒りが大爆発。
「ちょっとちゃんと聞きなさいよぉ!」
大股でバイキンマンに近づいていくと、
床に転がっていた工具でバイキンマンの後頭部を思いっきり殴りつけました。
何も知らずに作業をしていたバイキンマンは眼前のロボットに頭を強打。
「うぎゃっっ!!」
どうやら死ななかったようです。良かったですね。
「な、何するんだよ!ドキンちゃん!」
「うーるーさーーーーーーいっ!!」
バイキンマンがドキンちゃんに目を向けて、一瞬の静寂に響くドキンちゃんの大声。
「うるさいうるさーいっ!寝れないじゃないのっ!」
「そんなこといったって…」
アンパンマンには強気でもどうしてもドキンちゃんには弱いバイキンマンです。
「今日は食パンマン様の夢を見られるおまじないをしたのにコレじゃあ夢どころじゃ…ぁっ!?」
「うわっ、ドキンちゃん!!」
怒鳴り散らすドキンちゃんに背後から何かが巻きつきました。
405397:04/09/17 22:21:46 ID:SQThzA+x

いきなりのことに尻餅をつくドキンちゃん。
背後から巻きついたものはバイキンUFOから伸び、うねりながらなおドキンちゃんに絡みつきます。
先ほどバイキンマンが頭を強打した機会がリモコンだったようです。
「ちょっ、なによこれぇ!?」
「それはさっきこのバイキンマン様が作ってたアンパンマン捕獲用の紐形の機械でで…」
ごにょごにょと説明するバイキンマン。
「あーもーなんでもいいから早くどうにかしてよ!」
アンパンマンの力にも耐えられるように作られたそれは、
ドキンちゃんがいくらもがこうとびくともしません。
「あ、ごめんごめん!今やるからっ」
バイキンマンはドキンちゃんに背を向けてリモコンをポチポチ押してみました。
が、変化はありません。
「あ〜…解体して作り直すしかないか…時間がかかるかも…」
「早く、しなさい、よぉ…」
怒声が飛んでくると思い、そろそろと振り返ったバイキンマンの目に飛び込んだのは、
うねうねとうねる紐形の機械に巻きつかれ、涙目のドキンちゃんでした。
406397:04/09/17 22:23:37 ID:SQThzA+x

「なんか、これっ、おかしいわよぉ…」
心なしか頬が上気しています。
よく見ればそれはドキンちゃんの敏感な部分や胸にも容赦なく巻きついているようです。
服の下に入った紐がビリビリと布を裂いてゆきます。
「はぁっ、ぁ、早く何とか、ぁ、してよっ…」
見る見るうちに体から滑り落ちてゆく布と化した服。
羞恥と興奮で桃色に染まった体がバイキンマンの目を刺します。
「見ないでぇ、なおしな、さい、よっ」
強気の言葉とは裏腹に目を伏せた様子が可愛らしくバイキンマンは身動きが取れません。
そんな間にもあたかも触手のような動きを見せる紐はドキンちゃんの丸い胸をいやらしく滑り、
秘所を擦って行きます。
「はぁ、ん、やっ…」
太ももをすべるそれはドキンちゃんの足をぐっと開き、濡れたそこを先端がかすります。
「ひゃぁん」
ぬるぬると滑りやすく、入りやすくなったそこは行く先を探していた紐にとって、
絶好の場所だったのでしょう、まず一本がするりと入ってゆきました。
滑り込んだ一本がドキンちゃんの中でぐねぐねと更にうねります。
「やぁぁん!!だめぇっ!だめなのぉっ…!」
ドキンちゃんは喘ぐように言いますが、ドキンちゃんのそこからはぽとぽとと愛液が流れ落ちます。
天才科学者バイキンマンの作った機械はどうやらそこはドキンちゃんの弱点だと学んだようです。
たちまちのうちにぬめるそこに潜り込んでゆきます。
「きゃぅっ!?やっあ!あぁん…だめぇ…」
407397:04/09/17 22:24:23 ID:SQThzA+x

バイキンマンに向かって足をMの字に開いたまま羞恥心もどこへやら、
ドキンちゃんは身を捩り、喘ぎ続けます。
機械はどんどんドキンちゃんの「弱点と思われる所」を探し出しては攻め続けます。
「あぁん…あぁっ、ん…」
バイキンマンは知らず知らずのうちに熱く怒張した自分自身に気付きました。
早く機械を止めなくてはならない事に自分自身も気付いていたとはいえ、
この状況でどんな男が緻密な作業を遂行できるというのでしょうか。
これがドキンちゃん以外だったら出来たかもしれません。
しかし目の前でいやらしく声をあげて痴態を晒しているのは、バイキンマンのお姫様のドキンちゃんなのです。
「ドキンちゃん、俺様、このままじゃ続けられない…」
ごくり、と喉を鳴らしてドキンちゃんに近づきます。
「はぁん、ぁん、ばい…きんまぁ…ん…」
それに気付いた悩ましげな目がバイキンマンの中の留め金を外します。
バイキンマンは自分のそれをドキンちゃんの目の前に晒しました。
視線が定まらないままドキンちゃんが顔をあげました。
そのとき、幾重にも絡みつき、太く変形した機械がドキンちゃんを突きました。
408397:04/09/17 22:24:56 ID:SQThzA+x

「きゃぁぁぁぁんっ!!」
紐にとらわれながら白い体をのけぞらせるドキンちゃん。
バイキンマンは限界でした。
半覚醒でしかないドキンちゃんの頭をつかむと、自分のそれをドキンちゃんの口に含ませました。
「うぁ…」
軽くうめくドキンちゃんが加虐の喜びを掻き立てます。
苦しそうな彼女の頭をつかんで、バイキンマンは腰を振り、欲望を彼女の口に思う存分注ぎました。
「ごめんね、ドキンちゃん。助けてあげたいけど、君が悪いんだよ。
俺様が満足するまで…がんばって」
イッてもイッても新しい弱点を模索して責めさいなみ続ける機械にぐちょぐちょに濡れ、
飲み込みきれなかった精を口から胸にぽたぽたとたらし、
体液という体液でぐちゃぐちゃになってしまったドキンちゃんのあしたはどっちだ!

                                  終わり…
409397:04/09/17 22:26:30 ID:SQThzA+x
温かいお言葉を頂戴したので、
調子こいてまた書かせて頂いてしまいました。
良かったでしょうか?
それにしてもアホ話ですみません。。。(´д`|||)
410名無しさん@ピンキー:04/09/17 23:35:32 ID:WJpEchOP
>>397(・∀・)イイ!!
411名無しさん@ピンキー:04/09/18 10:08:30 ID:zKhYH9PR
GJ!(*´д`*)触手プレイハァハァ
412名無しさん@ピンキー:04/09/18 22:38:29 ID:8z6DtLa0
GJ!
触手プレイ始めてみたけどいい!
413397:04/09/19 00:12:16 ID:qS6WKRG+
どもです。
ほっとしました(゚ー゚)ノ
414名無しさん@ピンキー:04/09/19 10:32:16 ID:3AzR8lA2
イイヨイイヨー。もっと書いて!!
415名無しさん@ピンキー:04/09/20 01:06:41 ID:s7KoP2rm
禿禿しく遅レスだが、>>121-124はアンパン×女バイキン(の兆し)だよな?
誰も言ってやってないのが哀しくて…なんか。

2人の誕生の瞬間とかを知ってる人とかなら分かるネタでは
と思ってみるテスト
416名無しさん@ピンキー:04/09/22 19:21:05 ID:s2ebgVtE
女バイキンマンがめっさ萌え。
食パンにヤラレたのを知って、嫉妬するアンパンがみたい。
417名無しさん@ピンキー:04/09/22 22:47:25 ID:1jGqICFJ
今日はじめてこのスレ覗いたけど、ものっそいレベルの高さだな…
夢中になって最初から最後まで読んでしまった。
まともに上から全部読んだなんて初めてだよ。
職人さんたち全員グッジョブ!!
ジャムバタも女バイキソも女アンパンもエロイドキンちゃんも食パンもロールもえーともう全部ハァハァ
418397:04/09/23 00:07:58 ID:PJ4s3D6+
あの・・・、ドキンちゃん好きなもので書くものといえばドキンちゃんくらいなのですが、
主になるのがドキンちゃんの話ばっかりうpしても大丈夫ですか?
女バイキンが好きな方が多いと申し訳ないんですけど・・・(´・ω・`)
419名無しさん@ピンキー:04/09/23 00:45:41 ID:qFolSzV+
>>418 全然オーケーですとも(*´Д`)ハァハァ
むしろ漏れはドキン大好きだ。
むかし持ってたセフレなカレドキの同人誌を今も大切にしている…!
420名無しさん@ピンキー:04/09/24 01:51:39 ID:EAWO8gKC
ドキンちゃんの話いいねぇ。ドキンラヴ自分も。
バイキンとかアンパン他はむしろこのスレで初めて開発された感じ。職人皆すごい。
421397:04/09/24 03:50:38 ID:DsgnXar2
その日は暑い日だった。
後にあたしを待ち受けていたことを考えれば、まずはその日の暑さが悪かった、
とも言えなくは無い気がする。
空調の整った部屋から一歩外へ出ればそこはまるで蒸し風呂のようで、
うんざりしながら冷蔵庫を開ける。
「ジュースジュースっと」
残念ながら目当てのジュースは見つからず、溜息をついてテーブルに腰掛ける。
ふとテーブルの上を見れば、オレンジ色の液体の入ったコップが置かれていることに気がついた。
「あ、ジュースあるじゃない」
ぬるい水を飲むよりは全然ましだ、とあたしはその液体を飲み干した。
オレンジジュースかな、と見た目で思ったけれど、特に味はしなかった。
「うわぁ、ぬるい…水飲んだ方が冷たかったかも」
あたしはコップを乱暴にテーブルに置くとダラダラ部屋に戻った。
422名無しさん@ピンキー:04/09/24 03:51:29 ID:DsgnXar2
部屋に戻ったあたしは作りかけの食パンマン様のぬいぐるみを取り出し、完成させることに決めた。
特にやることもなかったし、丁度いい暇つぶしになると考えたからだ。
「はぁ…食パンマン様は今ごろ何をしてらっしゃるのかしら」
甘い溜息をつきながら食パンマン様のぬいぐるみを一針一針丁寧に縫っていく。
どのくらい時がたったのかは集中していたからよくは分からないけれど、
ぬいぐるみが完成した直後だったから大分時間は断っていたのかもしれない。
背筋を伸ばしながら立ち上がると、タイミングを見計らったようにバイキンマンが飛び込んできた。
「ドキンちゃん!もしかして…!!」
あたしは間髪居れずノックもせずに入ってきたバイキンマンを蹴飛ばした。
「乙女の部屋に入るときはちゃんとノックをしてよね!」
バイキンマンは蹴飛ばされても全然めげずにあたしの側に寄ってきた。
「コレ飲んだの、ドキンちゃんだよね!?」
目の前に差し出されたコップは確かに見覚えがあって、
ソレはあたしが飲んだジュースが入っていたコップに間違いはないように思えた。
「そぉよ。悪い?
飲むなとも書いてなかったし、テーブルに放置してあったんだから、あたしが悪いんじゃないわよ」
あたしが強く出るとバイキンマンは勢いを失って私から目をそらしてしまった。
そんな風に下手に出られてしまうと、流石に悪いことをしたような気持ちにもなってきて、
あたしはバイキンマンに優しく声をかけた。
「そんなに大事なものだったの?知らなかったのよ。ごめんなさい」
「い、いや!いいんだ!それより、コレ飲んで、体は何ともない?」
バイキンマンは今度は焦ったようにあたしの心配をし始めた。
423名無しさん@ピンキー:04/09/24 03:52:00 ID:DsgnXar2
「え?別に何ともないわよ…。
そんな体に害のあるようなものをテーブルにおいて置いたわけ?」
変に焦るバイキンマンを目の前にすると、なんだかあたしの方まで焦ってきてしまう。
バイキンマンに詰め寄ると、バイキンマンは逃げるようなそぶりを見せた。
「ちょっとぉ!」
もちろん逃がすわけもなく、あたしはバイキンマンの手をつかむと睨みつけた。
「あれはなんだったわけ!?」
「そ、そのぅ…」
バイキンマンの重い口を無理やりこじ開けると、どうやらソレは「惚れ薬」であったらしい。
飲めば女の子が自分にメロメロになってしまうとか何とか。
特に害はなさそうだったので後は真面目に聞いてなかったけど。
「まったく、変なもの作るのも大概にしなさいよ?
どうせまたくだらない事たくらんでたんでしょうけど、女の子全員が対象になるんだったら、
あたしだって危ないじゃない!勘弁してよね」
「って言うか、ドキンちゃんが…対象で…」
何かバイキンマンは小声で反論していたけれど、あたしの知ったことじゃない。
あたしはバイキンマンの所為でイライラしてしまった気持ちを鎮めるべく、ドキンUFOに乗って外にでた。
424397:04/09/24 03:52:44 ID:DsgnXar2
しばらく上から森を眺めていると、メロンパンナがパトロールしているところに会ってしまった。
「げっ…面倒なのにあっちゃった〜」
あたしはそのままメロンパンナから遠ざかろうと進路を変えた。
「あっ、ドキンちゃん!何で逃げるの!?また悪いことするつもりなんでしょう!?」
メロンパンナは何を勘違いしたのかあたしを追ってきた。
「あたしは戦う気なんてちっともないわよ〜っ」
勝てない戦いをするのもアホらしくて、あたしは追いついてきたメロンパンナに向かってそう叫んだ。
「へ?逃げるからてっきり…」
メロンパンナはきょとんとしてドキンUFOに近づいてきた。
「ごめんね!お詫びに綺麗な花の咲いているところを教えてあげるよ!」
「別にいいわよ…そんなこと」
とっさに否定してしまったものの、綺麗な花とあたし、食パンマン様を並べて妄想を繰り広げた結果、
やっぱり教えてもらう事にした。
「…やっぱり、教えてもらわない事もないわ」
「あはは、じゃあ下に一回下りてきて!」
メロンパンナは自身が下降しながらそう言った。
あたしもそれに習って着陸できそうなところにドキンUFOを着陸させた。
ドキンUFOから出ると、先に待っていたメロンパンナの所に向かった。
「来た来た、遅いよ〜、ドキンちゃん……」
「うるさいわねぇ」
女の子同士で話す事も少なくて、こんな感じなのもいいなぁ、なんて思っていると、
メロンパンナがあたしをじっと見ていることに気がついた。
「ドキンちゃん…なんか、いい匂いする…」
「はぁ?しないわよ、そんなもの」
心なしかメロンパンナの目が潤んでいる。
バイキンマンの作った惚れ薬に思考は飛んだけれど、考えているうちに恐ろしい事になりそうで否定した。



あげちゃった・・・・・・orz
425397:04/09/24 03:53:19 ID:DsgnXar2
「花の匂いじゃないの?」
近づいてくるメロンパンナから距離をとりながらあたしは気をそらせることに努める。
「違うよ…ドキンちゃんの…」
いきなり腕を捕まれてあたしはビクッとしてメロンパンナを見詰める。
「なにすんのよ…」
「ドキンちゃん、そんな風に見詰めないでよ、ドキドキしちゃうよ…」
メロンパンナは背筋が凍るような事を真顔で言い始める。
「私、今まで気付かなかったけど、ドキンちゃんって本当に可愛いんだね」
捕まれた腕を振り払おうともがけばもう片方の腕もつかまれる。
「いい匂いもするし、女の子同士なのに凄く、変な気分になっちゃうくらい…」
メロンパンナの力はあたしより強くて、あたしはメロンパンナにぐっと引き寄せられて、抱きしめられた。
「ちょ、は、放しなさいよっ」
そんなあたしの口をメロンパンナはキスで塞いで、抱きしめていた片腕を放すと胸を触り始める。
「ん…んぅー!」
抗議の声を出そうとすれば、その隙に歯列からメロンパンナの舌が割って入り、余計に声が出せない。
胸を柔らかく揉む手もあたしの気を漫ろにさせる。
乳首をくりくりと指先で回され、思わず体がぴくんと跳ねる。
「ん…ふぁ…ぁ」
声ももれてしまう。
こんなんじゃいけない、こんなんじゃいけない、散漫になっていく思考の中で必至にその台詞をリピートする。
白昼の森の中で非日常の出来事が現実感から逃避させる。
心臓がドキドキして、自分が濡れている事にもうっすら気付く。
あたしの抵抗が緩んでメロンパンナは唇をはなそうとする。
あたし自身、何を考えたのかよく分からないけれど、あたしはとっさに抜けようとする舌に歯を立てた。
426397:04/09/24 03:53:56 ID:DsgnXar2
メロンパンナはあたしを突き飛ばすと冷たい目であたしを見た。
「……なにするの、ドキンちゃん」
あたしはその場から逃げようとした。
「……私は正義の見方として、悪いことをする人を懲らしめなくちゃ」
恐怖感はあるのに、体の置くがじんじん熱くて思うように走れない。
「逃げても無駄だから」
案の定メロンパンナにすぐに捕まってしまう。
ドキンUFOから離れてしまっていた事が悔やまれる。
メロンパンナはあたしを押し倒すとそのままあたしの上に乗り、マントで手首を縛った。
「暴れるから、縛っておくね」
楽しそうに微笑むと、メロンパンナは自分の秘所に手を伸ばした。
…くちゅ…
肌を接している所為か、メロンパンナが濡れている事が分かる。
「ん…はぁ…ドキンちゃん…」
メロンパンナはあたしの上からどけると、あたしの髪の毛をつかんで四つ這いにさせた。
自分はあたしに向かって足を開き、あたしの頭を上から押して自分の秘所を見せる。
「ドキンちゃんの事、考えたり触ってたりしたら濡れちゃったんだよ…責任取って…」
それはあたしに舐めろということか。
「ふざけんじゃな…」
頭を上げようとすると、メロンパンナの手が容赦なくあたしの頬を張る。
「っ…」
痛い、という気持ちよりも先に、怖い、と思った。
427397:04/09/24 03:54:31 ID:DsgnXar2
「言う事聞いて、さっさと舐めてりゃいいのよ」
あたしを見下ろすメロンパンナの目が冷たい。
「……………」
あたしは目の前の濡れたソコに舌を這わせた。
「はぁ…」
頭上から降るメロンパンナの陶酔した声。
あたしは屈辱と怒り、恐怖で涙が出る。
この時が早く終わって欲しくて、必至にメロンパンナを舌で攻める。
クリトリスを舐め、そっと歯をたて、愛液がとめどなく溢れるところに舌を忍ばせる。
「んはぁ…っ……イイよぉ…ドキンちゃんっ…!」
メロンパンナの太ももが絡みつき、手があたしをぐいぐい押す。
苦しくて終わらせたくて、でも倒錯した気持ちがかすかな快感を誘う。
「あぁ…ドキンちゃんっ……!!!」
メロンパンナがあたしの名前を叫びながら絶頂を迎える。
恍惚で意識を手放しているメロンパンナを押しのけ、この隙に逃げようとあたしはそっと顔をあげる。
メロンパンナの愛液と涙でぐちゃぐちゃの顔を拭きたいと思うが、後ろ手に縛られている所為で思うように行かない。
拭くことは諦めて、音を立てないようにそっと立ち上がる。
そのまま駆け出そうとするが、いきなり足を払われる。
「ダメだよ、ドキンちゃん」
メロンパンナが既に目を覚ましていたらしい。
手をつくことも出来ずに肩から地面に転んで、肩に激痛が走る。
「何で逃げようとするの?」
痛みに顔をしかめるあたしの姿を見て、メロンパンナは慌ててごめんね、と謝る。
「謝らなくていいから…っ、帰らせてよぉ…」
また新しい涙が頬を伝う。
428397:04/09/24 03:55:15 ID:DsgnXar2
「それはダメだよ…だって私ばっかり気持ちよくしてもらって悪いもん」
メロンパンナの訳の分からない理屈を聞いて、もうあたしは諦めた。
足掻いたってどうにもならないのならなるようになれ。
力を抜いたあたしにメロンパンナは嬉しそうに微笑んだ。
「分かってくれたんだね♪」
メロンパンナはあたしを仰向けに寝かせるとまたあたしに口付けをした。
そしてあたしの体をじっと見詰めると、
「綺麗だね…」
とうっとりと呟いた。
さっきと同じように胸を揉み、乳首を摘み、舌で転がす。
息の上がっていく自分が憎くてたまらない。
あたしの置かれた状況を考えると鳥肌が立ってくる。
メロンパンナはそんなあたしに気付いたらしく、今度は強く乳首を摘んだ。
「ひゃ!?」
突然の痛みに見ないようにしていたメロンパンナの目を見詰める。
「なんで?私がこんなに好きなのに」
左手でグリグリと乳首を押しながら、右手を秘所に滑らせる。
そして楽しそうに口をゆがめた。
「………なんだ、ドキンちゃん、濡れてるんじゃない」
メロンパンナはあたしの足を肩にかけるようにすると、じっとソコを覗き込んだ。
「うわぁ、ぐちゃぐちゃに濡れてる…ぬらぬら光ってて、凄くエッチ」
かっ、と顔に血が上る。違う、と否定したい。
メロンパンナの指が秘所に触れるか触れないかの所を往復する。
「………んんっ」
声を抑えようとするあたしをにやにやしながら見詰め、クリトリスを親指でぐっと押す。
「……ぁ…ぅ……」
充血したそこをグリグリ押していく。頭の中で光がスパークしていく。
「さわってぇ……」
自分の口から甘い声が漏れる。
429397:04/09/24 03:56:12 ID:DsgnXar2
「もっとっ、ぐちゃぐちゃにしてぇ」
悩ましげにメロンパンナを見詰める自分に気付く。ぞっとするが体には鳥肌はもう出ない。
メロンパンナは嬉しそうに指を奥に忍ばせていく。
「ふはぁ…ん…」
「気持ちいい?ドキンちゃん?」
「……ぃぃ…」
あたしは淫乱なんだ、誰かが呟く。いんらん。ドキドキする。
「気持…ち、いいよぉ…」
メロンパンナの指の本数が増え、中をかき回してゆく。
バラバラに動く指が絶頂感を誘う。
「ぅぁ……」
体がピクン、と跳ねるのを感じる。
「ふぁ…ぁん……」
「イってもいいよ」
そう言うと、メロンパンナが乳首を甘噛みする。
「ひゃ…ぁぁあん!」
430397:04/09/24 03:56:51 ID:DsgnXar2
気がつくと、メロンパンナがあたしの前にちょこんと正座していた。
マントもきちんとつけている。
「ご、ごめんね〜!ドキンちゃん。私、つい…」
どうやら自分のしたことに照れているようだ。
「……もぉ、いいわよ…」
あたしはそう言うと熱っぽくだるい体を起こしてドキンUFOに戻った。
バイキン城に帰り着くと、バイキンマンがいそいそと出迎えて来た。
「お帰り〜遅かったね」
ちらちらと上目遣いであたしを見詰める。
「あんたの所為で…」
何故怒っているかはわからないものの、とにかくあたしが機嫌が悪いことは察したようだ。
回れ右をするバイキンマンをつかむとあたしは叫んだ。
「こんのぉ、おばかーーーーーーーー!!!!」


                              終わり
431397:04/09/24 03:57:58 ID:DsgnXar2
無駄に長いような・・・・。
百合嫌いな人はすみません(´д`)
432名無しさん@ピンキー:04/09/24 08:27:54 ID:W4GL0y66
(;´Д`)ハァハァ
433名無しさん@ピンキー:04/09/26 16:01:52 ID:jF+0TB1W
ぐ、ぐぐぐグっジョブ!!
メロンエロいなぁ(;´Д`)




バイキンverも見てみたいなぁとか思ったり....>>397さんがバイキン嫌いだったらゴメンナサイ
434397:04/09/27 20:45:02 ID:0QQ/GjZU
>>433
有難うございます(^∇^)
バイキンver・・・・・バイキンマンが薬飲んだ場合ですか?
バイキン嫌いじゃないですよ。書けそうだったら書かせて頂きますね(*^ー^)
(´ー`).。oO(でも結局相手はドキンになる悪寒)  
435名無しさん@ピンキー:04/09/30 21:12:56 ID:l90T9BsV
>>434
乙ですー
ドキンが薬飲んでバイキンがメロメロなのも見たいです...

436397:04/10/05 23:10:44 ID:PAXsRKRr
「……作るまでは上手くいくんだよなぁ、俺様は」
先日ドキンちゃんに飲まれたのと同じ、オレンジ色の液体の入ったフラスコを目の高さに持ち上げ、バイキンマンは溜息をつくように呟いた。
日の光の射さない研究室の中で人工燈の光を歪める透明な液体はとても綺麗に見える。
「しかも失敗しても同じことを繰り返そうとする俺様って……」
いまいち薬を飲むことに踏ん切りのつきかねるらしいバイキンマンはあの日、ドキンちゃんが帰ってきてからのことに思いを馳せる。
何がなんだかわからないままにドキンちゃんのご機嫌を取ったが、その全てがドキンちゃんの不興を買ってしまい、
てんてこ舞いな1日だった。
自己中心的なはずの自分がどうしても彼女には頭が上がらないことを思えば、自然と口元に苦笑が生まれる。
続けざまにドキンちゃんのしたこと、言ったことを思い出していけば、その苦笑も微笑みに変わってしまう。
そんな自分に気付いてまた苦笑を浮かべ、バイキンマンは頬杖をついて結局またドキンちゃんの事を考えてしまう。
437397:04/10/05 23:11:24 ID:PAXsRKRr
今何をしているのか、とか。
何を考えているのか、とか。
今日の夕食は何を食べたいんだろう、とか。
まるで恋する乙女のようなバイキンマンだが、当のドキンちゃんは食パンマンに対して恋する乙女なのだから始末に終えない。
もちろん自分を見て欲しいし……。
「薬でどうこうしようって言うのもなんだかなぁ…」
以前作ったときは薬でどうこうして既成事実を作ってしまおうと張り切っていたことは棚に上げて呟く。
「まぁ、ドキンちゃんが飲んでも何にも変化はなかったみたいだし、一応飲んでおくか」
そのまま薬を一気に呷るとバイキンマンはフラスコをテーブルにおいて台所に向かう。
もうすぐ2時30分だし、ドキンちゃんにおやつでも作ってあげよう、などと考えながら。
台所で材料を物色して、おやつをチーズケーキにする事にする。
過去にドキンちゃんにチーズケーキを作ってあげたときの彼女の反応を思い起こし、だらしなく頬を緩めながら材料を手早く混ぜる。
型に混ぜた材料を流しいれ、オーブンで焼き始めた頃、ドキンちゃんが台所に顔を出した。
「何かイイ匂いじゃない?」
くんくん、と目を閉じて匂いを嗅ぐ。
「ああ、ドキンちゃん、今チーズケーキを焼いてるから、ちょっと待っててね」
焼き色を確認しながらドキンちゃんを振り返れば、ドキンちゃんは思ったよりも近くにいて、とっさにバイキンマンは身を引く。
438397:04/10/05 23:11:59 ID:PAXsRKRr
「そ、そんなに近づかなくても匂いくらいかげるでしょ…」
バイキンマンが皆まで言う前にドキンちゃんが口を開く。
「バイキンマンから、いい匂いがする……」
「え……」
そこでようやく自分が惚れ薬を飲んだ事を思い出した。
お菓子作りのほうに専念してしまい投げやりな気分で飲んだ薬の方は念頭から消えていたのだ。
返答に困りながらバイキンマンはドキンちゃんを見やる。
ドキンちゃんは何故か少し困ったような顔をしてバイキンマンを見上げている。
「バイキンマン……って」
「え……」
録に返事も出来ない自分に自己嫌悪を感じつつ、バイキンマンはドキンちゃんを見詰める。
「今日は、なんだか……」
そこまで言ってドキンちゃんはつ、と目をそらした。
「バイキンマンの癖になんか変よ!バカ!!」
「…へっ?」
いきなり叫んで台所から出ていってしまったドキンちゃんをバイキンマンは呆然として見送った。
「………な、何でいきなり……」
薬が失敗でもしたのか、いやまさかこの俺様の作った薬が……。
バイキンマンはドキンちゃんの行動に悩みつつ、焼けたチーズケーキを持ってドキンちゃんの部屋のドアをノックした。
「ドキンちゃん、おやつにチーズケーキ焼いたんだけど…」
そのままノブに手をかける。
439397:04/10/05 23:12:38 ID:PAXsRKRr
「入ってこないでよ!」
鍵が掛かっているのかノブは動かない。
「え、でもドキンちゃん、チーズケーキ好きでしょ」
「嫌いっ嫌いだからあっち行ってよ!あたしが好きなのは食パンマン様だけなんだから!」
「でも、おやつは…」
「いらないからあっち行ってよ、バカ!」
バイキンマンは溜息をついてチーズケーキを戸口に置くと台所に戻る。
どうやら自分はドキンちゃんの逆鱗に触れてしまったらしい。
自分の行動を振り返って問題点をあげていこうと試みる。
冷静に考えていこう、そう思っているはずが、耳の奥ではドキンちゃんの言葉がエコーする。
「食パンマンが……好き……か」
そんなこと、痛いくらい知っている自分に何故ドキンちゃんはあえてそんな言葉を投げつけるのか。
じくじくと胸が痛む。
薬はちっとも効いていないようだし、ドキンちゃんからは訳もわからないまま拒絶されてしまうし、
バイキンマンの思考はぐるぐると同じところを回転し続ける。
「俺様の気持ちを全然ドキンちゃんは分かってない…食パンマンなんか…」
何がしかの決着が自分の中でついたのか、バイキンマンはおもむろに台所を出た。
そのままドキンちゃんの部屋の前に立つと、いきなりドアを開けた。
開かなければそのままぶち破ってもいいと思っていたが、ドキンちゃんがケーキを取りに一度でたために、ドアは開いていた。
突如入ってきたバイキンマンにドキンちゃんは驚いて枕を投げつけた。
「なによ!どうして勝手に入ってくるのよ!」
無言で近づいてくるバイキンマンにドキンちゃんが後退りながら牽制する。
440397:04/10/05 23:13:17 ID:PAXsRKRr
「あたしは、あたしは…」
「食パンマン様が好き、なんだろ?」
バイキンマンはドキンちゃんの手首を掴むと自分の方にひっぱり、ドキンちゃんを抱き込んだ。
感情のないバイキンマンの声。
「………そうよ……好きだったはずなのに…」
バイキンマンの腕の中でドキンちゃんがすすり泣く。
「なんで?なんで?あたしは…バイキンマンが好きなの?」
涙で目を曇らせながら、自らの腕をバイキンマンの背中に回してしがみつく。
「……好きって……俺様を?」
バイキンマンは驚いたようにドキンちゃんを見下ろした。
「好き。好きなのよ。バイキンマンのことを考えるとドキドキするのよ。どうして…」
ドキンちゃんは誰に話すともなく呟く。
薬の所為なのか、それとも自分の気持ちが叶ったのか。
バイキンマンは後者を信じる事にした。
「お、俺様もずっとドキンちゃんの事が好きだったよ」
「本当!?」
ドキンちゃんは顔を勢いよく上げると背中に回した腕を改めて首に絡ませ、ぎゅ、と抱きついた。
「本当…夢みたいだ」
バイキンマンはドキンちゃんの唇にキスを落とす。
「バイキンマン…ねぇ、もっと…」
頬を朱に染めてドキンちゃんがバイキンマンの瞳を覗き込む。
441397:04/10/05 23:14:19 ID:PAXsRKRr
バイキンマンはドキンちゃんに誘われるがままに舌で歯列をなぞり、ドキンちゃんの口内を犯し始める。
ドキンちゃんもバイキンマンの舌に自らのそれを絡めて行く。
この状況に酔っているバイキンマンの服をドキンちゃんが脱がせていく。
「っぁ、バイキンマン、もっとぉ…」
熱に浮かされてにキスの合間に喘ぐようにドキンちゃんがバイキンマンを誘っていく。
するすると脱がされて床に落ちたバイキンマンの服の上にかぶさるようにドキンちゃんの服も滑り落ちていく。
ドキンちゃんを抱き上げてベッドに下ろすと、初めてみるドキンちゃんの裸体に目を細める。
「うわ…ドキンちゃんって、真っ白なんだ…俺様と大違い…」
ドキンちゃんの腹部に浅黒い自分の手を滑らせてバイキンマンは呟く。
「まじまじと見ないでよ…恥ずかしいじゃない」
自分の下で顔を赤くして睨むドキンちゃんが愛しくて仕方が無い。
バイキンマンはドキンちゃんをもう一度きつく抱きしめて、キスを再開する。
キスの合間に下唇を甘噛みすると、ドキンちゃんがクスクス笑ってバイキンマンを押しのける。
押しのけられてもなお求めようとするバイキンマンの耳にドキンちゃんはふっと息を吹きかける。
「ひゃっ」
「やだぁ、バイキンマン」
ドキンちゃんは楽しそうに耳に舌を忍ばせる。
442397:04/10/05 23:14:54 ID:PAXsRKRr
ぬるっとした生暖かい舌の感触にバイキンマンはぞわぞわと鳥肌を立てる。
そんなバイキンマンの反応に満足したのか、ドキンちゃんはバイキンマンの耳から舌を抜くと首筋を滑らせていく。
「……っ」
「声、出していいのよ?……あたし、聞きたいな?」
耳元でまた呟くとわき腹を指でするするとなぞり、バイキンマンのものに手を絡める。
親指で若干強めに裏を擦り上げられて、バイキンマンは思わず喘ぐ。
「ぁ、ドキンちゃ…ん…はぁ…」
いつのまにかバイキンマンと体を入れ替え、上に乗ったドキンちゃんは嬉しそうにバイキンマンの胸に自分の胸を押し付けて笑う。
「可愛いわよ、バイキンマン…」
そのままずるずると上体をバイキンマンの下腹部に移動させ、バイキンマンの足を割って体を進入させる。
「わぁ、結構大きいじゃないの」
「……そんなこと…言わないでよ…っ」
ドキンちゃんの声に思わず体を起こそうとするが、ドキンちゃんの手に押し戻されてしまい、
バイキンマンは頭頂部しか見えないドキンちゃんを見詰めるしかない。
ドキンちゃんはぬるぬると先走りを指に擦りつけて扱いていく。
びくびくと脈動するモノを観察でもするかのようにまじまじと見詰めて
「気持ちいい?」
と聞いてくる彼女がバイキンマンには少し子憎たらしい。
443397:04/10/05 23:16:33 ID:PAXsRKRr
中途半端でごめんなさい。
続きます(゚∀゚;)
よろしければ見てやってください。
444名無しさん@ピンキー:04/10/06 00:49:28 ID:3AfqlNEb
>>397 またまたGJ!
強気なドキンちゃんに(;´Д`)ハァハァ
445名無しさん@ピンキー:04/10/06 06:55:33 ID:UuBo+1eu
ラブコメっぽくてイイね〜
頭ん中で無理矢理擬人化させると
バイキンマンがやけに美形になってしまうよ
彼は三枚目だよな〜
446名無しさん@ピンキー:04/10/06 09:26:18 ID:5/0YDf4j
(;*´Д`)ド、ドキンちゃんかわえーバイキンマンもかわえー…
447397:04/10/06 11:06:54 ID:t8rAcpEv
「もぉっ、気持ちよくないわけ?」
黙っているバイキンマンに不満げなドキンちゃんはそこに舌を這わせる。
「!ひゃっ……ドキンちゃんっ!?」
バイキンマンが止める間もなく、ドキンちゃんはそれを今度は口に含む。
「ぅあ…っ…」
尿道口に舌を割り入れ、密着度の高いフェラをして行く。
「ドキンちゃ…ん…っ」
そのままドキンちゃんの口の中へ出してしまうとバイキンマンは荒い息をする。
「気持ちよかった?」
はしゃぎながらバイキンマンに抱きついてくるドキンちゃん。
バイキンマンは赤くなって顔をそむける。
「あたしは、バイキンマンのこと見てるだけで…凄くえっちな気分になっちゃったよ…」
そう言うと自分の秘所に指を宛がってくちゅくちゅと音をたてるそこを擦る。
「本当に…?」
熱っぽくバイキンマンが聞くと、ドキンちゃんは自らのそこへバイキンマンの手を導く。
「ほら、ねぇ、触って欲しいの…」
言われるままにドキンちゃんのそこに不器用に指を擦りつける。
ドキンちゃんはバイキンマンの胸に頭を摺り寄せて息をもらす。
448397:04/10/06 11:07:25 ID:t8rAcpEv
「凄い…熱いね…中」
真っ白な頭で言葉をつむぐ。
「ん…バイキンマンのこと見てたらこうなっちゃったの…」
バイキンマンの指の間をぬるぬると滑る液にバイキンマンは赤面しながら指を潜らせる。
「んんっ……ぁ」
ピクン、と震えるドキンちゃんにバイキンマンは思わず手を離す。
「わ、ごめんドキンちゃん!」
首をねじってドキンちゃんを覗き込むとドキンちゃんは潤んだ瞳でバイキンマンを軽く睨んだ。
「気持ちよかったの!……変な事、言わせないでよ…」
さっと頬を赤らめるとちゅ、とバイキンマンにキスをした。
そういうものか、と納得しまた手を伸ばそうとするバイキンマンを制して、ドキンちゃんは体を起こす。
温かい感触がいきなり無くなってバイキンマンは慌てて起き上がろうとするがまたもやドキンちゃんに押し戻される。
「嫌になっちゃった…?」
これが冷静な状況だったらまず間違いなく両思いになっても腰の低い自分に苦笑してしまう所だが、
今の彼にはドキンちゃんがいなくなってしまうことが目下の不安である。
ドキンちゃんは苦笑しながらバイキンマンを見下ろすと
「だから、あたしはあんたが好きだって言ってるでしょ?」
と小声で呟いた。
自分の指を濡れたそこにあてがいバイキンマンを受け入れやすいように軽く開き、
不安そうな表情の持ち主を無視して屹立したままのそれを自分に埋めていく。
「ふぁっ、きつぅ…ぁ…ぅ…」
449397:04/10/06 11:08:28 ID:t8rAcpEv
主導権をドキンちゃんに取られたままのバイキンマンはその行動の意図する所を知り、一瞬複雑な表情になるが、
少しずつ腰を下げるドキンちゃんの様子から目を離せないで見詰めた。
「…ぁ……ん、…ぉっき…ぃ…」
バイキンマンのものを受け入れる事に思わず涙目になるドキンちゃん。
「ドキンちゃん!?」
ドキンちゃんの涙を見て慌てたバイキンマンはとっさに上体を起こしてしまった。
繋がる事に意識を集中していたドキンちゃんはバイキンマンを押し返すことも出来ず、重心を崩して一気にバイキンマンのものに貫かれた。
「ひゃぁぁぁぁんっ……きゃぅぅ……っ……ぁ」
予期した角度と違う角度で内壁を擦って入ってきた凶暴なそれにドキンちゃんは体を反らせて鳴く。
「ふぁ……っ…!」
ドキンちゃんの中がきつくバイキンマンを締める。
いきなりの刺激にバイキンマンは自分の状況を把握できないまま快感に耐える。
自分に体を預けるドキンちゃんを抱きしめてひとまずドキンちゃんから抜こうと試みる。
「……ぇぁ!?……」
手惑いながらドキンちゃんの体を持ち上げると放心していたドキンちゃんがうめくように喘いだ。
ぬるぬると少しずつバイキンマンのそれが抜けていく感覚に身を震わせる。
「はぁん…ぃゃぁ…」
450397:04/10/06 11:09:03 ID:t8rAcpEv
いやいやするように首を振り、自らの体を上下させて腰を振る。
「ドキンちゃ…ん…っ…」
一度イった後のドキンちゃんの緩慢な動きにバイキンマンは自分の動作に迷いながらもそれを制してドキンちゃんを横にする。
「あぁんっ、バイキンマン…」
とろりとしたまなざしで見上げてくる眼差しが扇情的で体が熱くなる。
「動いて…大丈夫?」
限界が近い彼は返答が来る前にピストン運動を開始させる。
結合したそこからじゅぷじゅぷといやらしい音がする。
頭では気持ちがいいのかどうなのか既に判別がつかないまま、バイキンマンのそれは止めようも無く怒張していく。
「あ…ぁ…ん!いいよぉ!バイキンマンっ…」
ドキンちゃんに二度目の絶頂感が襲う。
「うぁ……っ」
ドキンちゃんがバイキンマンに絡みつき、バイキンマンもドキンちゃんの中に全てを吐き出して果てる。
満たされた幸福感をかみ締めながらバイキンマンはドキンちゃんを掻き抱いて眠りに落ちた。
451397:04/10/06 11:09:41 ID:t8rAcpEv
「ドキンちゃーん♪朝ごはんだよっ」
あれから三日。
二人は恙無く新婚のような日々を送っていた。
いつものようにバイキンマンはうきうきしながらドキンちゃんの部屋に入る。
「あ、バイキンマン」
振り返る彼女は満面の笑み……のはずだったが、今日は少し違った。
今まで見慣れ過ぎたといっても過言は無いほどの、甘さのない表情。
「……へ?」
ドキンちゃんは悪びれも無く微笑むとさらっと言い放った。
「なんかねー、冷めちゃったみたい。恋ははしかみたいな物って本当ねっ☆」
その後の「でも愛は不滅だわ!だって食パンマン様の事はまだ愛してるんですもの」等の台詞が、
白くなってしまったバイキンマンの耳にきちんと届いていたかどうかは疑問である。
452397:04/10/06 11:11:53 ID:t8rAcpEv
終わりです。
読んでくださった方、有難うございます(`ー´)
昼間っからエロSSを投下してる自分・・・orz
453397:04/10/06 11:29:53 ID:t8rAcpEv
>>435
ドキンちゃんにバイキンマンがメロメロなのがデフォだったりします・・・(;^−^)ノ
脳内設定でごめんなさい。
454名無しさん@ピンキー:04/10/07 03:17:54 ID:Tp2egfqQ
うぉう、こんなに続きが早いとは。
バイキンはぞっこんなのにつれないドキンちゃんに萌え。
455名無しさん@ピンキー:04/10/08 23:30:06 ID:v0QaO8l6
ここ過疎すぎじゃない?
ちょっとageてみる。
456名無しさん@ピンキー:04/10/09 06:39:20 ID:obkzR077
更にage
女バイキンの続きが読みたいです…職人様お願いします。
457名無しさん@ピンキー:04/10/10 02:41:46 ID:dvuI5MhS
ほのぼのアンパンマン×女バイキンマンは要素ありますか?
458名無しさん@ピンキー:04/10/10 03:17:57 ID:yNq4lU7P
397さんGJ!
459名無しさん@ピンキー:04/10/15 22:46:04 ID:0m7jzYVD
ドキン×ホラーが読みたい…
460名無しさん@ピンキー:04/10/17 16:24:23 ID:g9+3QMUc
やった!397さん乙&GJ!
ドキンもバイキンもよかったです!
461名無しさん@ピンキー:04/10/22 02:28:02 ID:ZQjBDNLK
保守あげ(゚∀゚)
462名無しさん@ピンキー:04/10/23 04:16:31 ID:UsjcsjLe
<恋とはどんなものかしら?>

メロンパンナはその日、初めてペディキュアを塗った。
「ふふふっふんーふんふんふー」
なんてハミングしながら、ジャムおじさんのパン工場の片すみにあてがわれた自室で、
パトロールの割り当てちょっと前の時間を利用して、オトナになった気分を満喫したのである。
ベッドに腰かけて、片足を目の前へと浮かせながら。
選んだのはラメの入った濃いグリーン。
この世に生まれて以来のお気に入り、淡いグリーンとクリームが基調のレオタード地の衣装に、合わせてみたのだった。
そのシンプルな服から飛び出している両腕や両足は、
妙に白くて柔らかそうな質感に満ちている。
ふんわりとして産毛の光る頬や軽く舌なめずりしつつ爪を塗りこめていく子どもっぽい表情と、
その所どころむっちりとした肢体とはかなりアンバランスだ。
が、それがかえってなまめかしさを誘う。

表は晴天、たいへん結構な秋晴れの昼下がりである。
463名無しさん@ピンキー:04/10/23 04:19:08 ID:UsjcsjLe
同じ頃。
「でーすーかーらー」
アンパンマンが、ジャムおじさんの事務用机に両手を突いて
険悪な表情で何やら訴えかけていたと思いねえ。
相手のジャム氏は片手に耳かきを持ったまま、
耳そうじ7割アンパンの話3割、といった悠然たる構えで腰かけている。
「なんだね、アンパンマン。日課のパトロールから帰ってくるなり『ですから』では、おまえの産みの親であるわたしでも、なんのことだか判らんよ」
「ですからね! 前にも、お話したとおりです!」
ヒステリックな正義の味方代表は、早くも声を荒げるのだった。
「メロンパンナの衣装を新しく作ってやってください!! 彼女の身体は成長しているんです! あんな、薄い生地をじかに着ていては……」
「ふっ」
と、ジャム氏は笑ったように見せかけて、耳垢を脇に吹き飛ばした。
「どのように成長しているのか、わたしに説明してくれるかね、アンパンマン。」
「……」
言われて、さっきまでの元気がアンパンマンから失せていった。
464名無しさん@ピンキー:04/10/23 04:20:47 ID:UsjcsjLe
ジャム氏は畳みかけるように言う。
「ん? どうしたね? 女の子のカラダが時期とともに育つのは当然だし、私はメロンパンナをそのように作ったつもりだよ。」
「そんな……」
「そんな、では判らんなー。メロンパンナのカラダのどこが、どうなっているんだ? 腰か? 胸か?」
「……」
「んん? はっきりと言ってごらん。ほら。」 
「ジャムおじさん……」
アンパンマンは向きなおり、次いで真っ赤になり涙ぐみ、
「ジャムおじさんの、ばかぁっ!!」
叫ぶと、工場を走り出ていってしまった。

で、その頃。
初めてにしては上出来に塗れたつま先を、
メロンパンナはご機嫌で眺めていたと思いねえ。
「んふふふっ」
こげ茶色の長いまつ毛を細めて、あとはぺディキュアが乾くのを待つだけだ。
乾いたら、ソックスとブーツを履いて、
いつもどおりのパトロールに出かけよう。
メロンパンナはわくわくとそう考えるのだった。
(誰も、あたしがちょっとだけオトナになってるのを、知らないんだ!)

果たしてそうだろうか。
465名無しさん@ピンキー:04/10/23 04:23:29 ID:UsjcsjLe
「もう。ジャムおじさんったら」
アンパンマンに取り残されて苦く笑っているジャム氏の背後から声がした。
窓の片側に寄せたカーテンにくるまったような形でずっと隠れていたバタ子だ。
「ほんとうに、意地悪ね。ひどいわ。アンパンマンがかわいそう」
そう言いながらカーテンをくるくるとほどいて現れたバタ子は、
白のキャミソール一枚きりを身に付けたあらわな姿のまま笑っていた。
首筋までの黒髪がくしゃくしゃになっている。
「そうかね? じゃあどうすればよかっただろうね」
ジャム氏は助手兼愛人の方を振り向きもせずに、片手だけ後ろの方へ差し伸べた。
素早い動作でカーテンを閉めきり、ジャム氏の腕の中にもぐり込んでゆくバタ子。
「そうねえ、あのアンパンには、何て言えばよかったかしら」
「おまえが話したほうが早いかもしれないね、バタ子さんや。」
「……きゃ!」
不意に、年齢のわりに男らしい腕がバタ子のほっそりした身体を抱き上げた。
椅子にかけたまま、なんの苦もなさそうに。
「『女の子のカラダが時期とともに育つのは当然だ』、なあ?」
ジャム氏は言いながら、今やその膝に座らせたバタ子の肩と顎とを掴んで、
ぐいとばかりに自分の方を向かせるのだった。まるで人形を扱うような動作で。
466名無しさん@ピンキー:04/10/23 04:25:40 ID:UsjcsjLe
振り向いたバタ子は頬を軽く紅潮させていた。
「は、あ、ジャムおじさん……」
「なんだ、バタ子や、もう目がうるんでいるな。どうしたんだ? 
『カラダのどこが、どうなっているんだ?』 さっきの、アンパンマンが来る前の続きをしたくなったのか?」
「いやぁ……」
「いやじゃないだろう……『胸か?』」
「ひゃっ! あ!」
「『腰か?』 ああ? それとも」
「やんっ、今日はもう……」

ジャムおじさんの事務用机と椅子とが異様にきしんで揺れだした頃。
「よっし、ペディキュア乾いた! たぶん乾いた! 行こうっと。」
正義のヒロイン・メロンパンナの、パトロール出動の時間が迫っていた。
「いってきまーす! って……」
出がけにアンパンマンの部屋を覗く。誰もいない。
「アンパンマンは戻ってないのかな?」
何かあったのだろうか、とメロンパンナは思案した。
そして、
「ジャムおじさんかバタ子さんは、と……」

ジャム氏の部屋へと廊下を進んでゆくメロンパンナ。

表は晴天。
まったく結構なお天気の、とある秋の日の出来事である。

(つづく)
(たぶん)


467名無しさん@ピンキー:04/10/23 09:21:07 ID:4uIfW3Su
続きキボン!!
468名無しさん@ピンキー:04/10/23 22:39:40 ID:qjLflxA5
神が!!!!

これはジャム×バタ×メロンなのかな?続き楽しみにしてます!!!
469名無しさん@ピンキー:04/10/24 12:56:42 ID:e49C6Pf/
メ、メロンかわええ… 萌えた( ;´Д`)
470名無しさん@ピンキー:04/10/24 21:34:29 ID:4QzFuTew
バイキンマンとドキンちゃん、兄妹だって知ってました?
471名無しさん@ピンキー:04/10/25 16:56:01 ID:MCCwVbbF
>>470
マジ?かなり萌えるんだけど
472462:04/10/28 03:07:18 ID:mugHxV7O
<目撃者>

メロンパンナはジャムおじさんのパン工場から飛び出して、パトロールへと出かけた。
一見すると普段どおりの行動のようだが、よく見るとその頬は少し赤く、
何かに動揺している様子である。
「見ちゃった、見ちゃったよ〜!!」
マントをひるがえして逃げるがごとくまっすぐに飛んでゆくメロンパンナ。
脳裏にあるのは、いつもやさしいジャムおじさんとバタ子さんが、
激しく、極めて激しく睦んでいる光景だった。
一つの椅子の上で。
古典的にもメロンパンナは、
廊下からジャム氏の部屋の鍵穴を覗きこんでその様子を目撃したのだ。
「でも。」
と、考えこむ。
「何だったんだろう、あたしが見たのは……」
自分が見たものの意味が、よく理解できない彼女であった。

部屋のドアに近づく前から、妙な音が聞こえていた。
ぎしぎしと、椅子が揺れている音だった。
バタ子さんは、苦しそうな表情に見えた。
ケガをしてるのか、いじめられてるのかと思ったんだ。
訳もわからずジャムおじさんの部屋に飛び込もうとした。その時。
「あんっ! あぁ……!! はぁ……っ」
当のバタ子さんの口から、絞るように出てきた声を聞いたんだ。
それは、うれしそうな声だった。そう聞こえた……。
あたしは部屋に入るのをためらった。
じっと、そこから見続けるほかにないように思えた。

473462:04/10/28 03:09:28 ID:mugHxV7O
「はんっ! ん! もう、だめぇ……」
「どうした、バタ子? もう限界かな?」
「ぁ……もう、だめですっ。ジャムおじさんん……」
「ん? 今、なんて?」
「え……」

ジャムおじさんの、形相が変わった。
「二人きりのときは、『ご主人様』と呼ぶように教えただろう!?」
「あ……っ? んぅっ!!」
ぎっし、ぎし。ぎっし。椅子の揺れる音に、妙なリズムが加わってゆく。
ジャムおじさんは、バタ子さんの首に両手をかけた。
「ご……ご主人さまっ! 許して」
ぎっ……ぎしっ!! 
椅子の揺れ方に応じるようにバタ子さんの細い声が波打つ。
 
(二人とも何してるの? もうやめて!!)
そう言って、部屋に飛び込んでいこうと思ったのに。
あたしの身体は、言う事をきかなかった。
ただひたすら、顔が熱くて、心臓がバクバク鳴って。
それと、脚に力が入らないようなヘンな感じがしたんだ。それで動けなかった……。

それからジャムおじさんの手は意外にやさしくバタ子さんの体重を支えて、
彼女の上半身を事務用机の上に仰向けに倒した。
自分は立ち上がって、今度は片手でバタ子さんの腰を押さえつける。
今度は机が小刻みに揺れだした。
そしてジャムおじさんのもう一方の手は、
「ほら、バタ子さんや、気持ちいいだろう」
首筋からお腹にかけて、仰向けになったバタ子さんの白い肌を撫で回している。
まるで何かの舌みたいに、ねっとりと。
474462:04/10/28 03:11:29 ID:mugHxV7O
(なんで……? なんでこんなことしてるの?)
あたしの頭の中は、判らないことだらけだったけど。
(どうして……)
どうして、身体はこの光景に釘付けになっているんだろう。
力が入らないようなヘンな感触はあたしの脚全体を伝わって、
お腹のほうまで届きそうだった。

「ぁ、ぁ、あぁっ……」
撫で回され揺り動かされながら、
バタ子さんの声は高く、強くなっていった。
「もう、だめぇ、いっちゃう、いっちゃいますっ!」
それを聞いてジャムおじさんはうれしそうに微笑むのだった。
「ほらほら。『いかせてください、ご主人さま』だろう? 言ってごらん」
バタ子さんは苦悶の表情のまま……言われたとおりに、
「いっ……いかせてください……ご主人さまぁ! ふ、あぁ!!」
そう、いっそう高らかに叫ぶと、
何故か生き生きとその身体をジャムおじさんへとすりよせてゆく。

「あ、あ、いく、いきますぅ……っ!」
「ああ……私もいきそうだよ……」
「は……んっ!! いくうぅぅっ……!」

そう、歌うように言いながら、バタ子さんの身体がのけぞった。
そしてその頭が、机の上でさかさまになって……

こちらを、ヒタと見た。

あたしは夢中でその場を逃げだした。
(覗いてるのを、気づかれた……?)

475462:04/10/28 03:14:58 ID:mugHxV7O
そういうわけでパトロールとは言い条、
当てどもなく飛んでゆくメロンパンナなのだった。
「どうすればいいのよ〜!」
たまにヒステリックな独り言をつぶやきながら。
「でもあれはなんだったの〜っ?」
見てはいけない場面を見てしまったことは、なんとなく判っているが……
「『いく』って、バタ子さんどこに行くのよ〜!!」
肝心なことはさっぱりなのだった。
「……とりあえず、すぐには帰れないよお!」
とうに街を通りすぎて、目の下には森が広がってきた。

「ああ〜、でもただ飛んでてもしょうがないよね」
自分に言い聞かせるように独りごちて、
「ちょっと休もうっと」
メロンパンナは森の中へと下りてゆく。

さてさて。
これを読んでくれている諸兄には、
その森の中で誰かが彼女を待ち伏せていることだけ、知らせておこう。
ヒントは、木々に隠すように止められた乗り物……
UFOっぽいというか胡散くさいデザイン、個人乗り用の飛行物体だ。

メロンパンナには、長いパトロールになりそうである。

(つづく)
(といいなあ)
476名無しさん@ピンキー:04/10/28 17:30:40 ID:t4h+SSKP
バイキンマン登場!?ワクワクワクワク
477名無しさん@ピンキー:04/10/30 12:54:27 ID:rR0E1dBy
めろんかわいいー
恥ずかしがるアンパンマンにも少し萌えた・・・・・ハァハァ

478名無しさん@ピンキー:04/11/02 09:41:04 ID:BZPS2zGW
ほしゅ
479名無しさん@ピンキー:04/11/03 15:42:13 ID:oyKSlTzV
1から読んでたらアンパンマンエロパロはまったので、ちょっと作風がスレ全体の雰囲気とは違うかもですが、うpします。
擬人化でお楽しみ下さい。
480柔らかな月 1:04/11/03 15:44:38 ID:oyKSlTzV
「ジャムおじさんには秘密ですよ」
バタコは紙袋を取り出し、アンパンマンに差し出した。
「ありがとう、バタコさん…」
神妙な面持ちで紙袋を受け取るとぺこりと頭を下げる。
「…でも、あの、どうしてそんなもの…」
聞いて良いものかと様子を伺いながら、バタコは恥ずかしそうに問いかけた。
「…バタコさんには解らないよ、きっと…」どこか寂しそうな、優しい笑みを浮かべアンパンマンは答えた。
「アンパンマン…」
バタコも小さく笑った。まるで『聞いてごめんなさい』と心で言っているように。

4812:04/11/03 15:46:00 ID:oyKSlTzV
紙袋を見つめ、アンパンマンは複雑な気持ちに浸っていた。
パンという『物』として生まれた自分がこの紙袋の中の物によって少し違う自分になれるのだ。
すべてはあの人のため。
敵であった、あの人を自分にはかけがえのない存在だと知った時、どうすれば良いか考えた。
その答えがこれだ。
アンパンマンは自室のカーテンを閉め、服を脱いだ。
カーテンを通した月明かりが綺麗な作りの顔と紅潮した頬、しなやかな肉体を照らす。
深呼吸を一つして、紙袋の封を開けた。
4823:04/11/03 15:48:10 ID:oyKSlTzV
月明かりのせいでいつもより明るい森の中。一人の少女が誰かを待っていた。
漆黒の髪を二つに結って浅黒い艶のある肌に気の強そうな瞳。
結った髪を揺らし、バイキンマンは小さなため息をつく。
アンパンマンは一体何のつもりなのか。
こんな時間に出かけるとドキンちゃんに言ったとき猛反対された。
「バイキンマン、あたな一応女の子なのよ!?夜中にフラフラするなんてどうかしてるわ!」
アンパンマンに呼び出されてるなんて付け加えたら縛り付けてでも外に出してもらえなかっただろう。

4834:04/11/03 15:50:05 ID:oyKSlTzV
アンパンマンは敵だ。でも優しい。
戦いはするが、致命的な攻撃は絶対にしてこない。可能なのにとどめを指すなんて事絶対にしない。
それに気づいてしまった時、バイキンマンの何かが壊れた。
一日の間アンパンマンの事を考える割合が日に日に増えていった。
どうしたら勝てるのか。どうしたら本気で戦ってもらえるか。
どうしたら…もう少し一緒にいられるか。
ここ最近は何とか発明を駆使して戦闘時間を引き延ばすという作戦を試みたが、今日もバイキン城に飛ばされた。
4845:04/11/03 15:51:47 ID:oyKSlTzV
でも今日の戦闘は何か違った。
表現はおかしいが、アンパンマンと息が合っていた。
そしてその合間にここに来るよう告げられたのだ。
動揺した途端吹っ飛ばされたのは言うまでもないが。
なかなか姿を現さない事にイライラを募らせる。
「なんだよ…呼び出したくせに…」
「ごめん、ちょっと微調整に思ったより時間がかかって…」
小さくつぶやいた独り言に帰ってきた返事にビクついてバイキンマンはもの凄い勢いで振り向いた。
「…なっ…いるならいるって言えよ!」
「ごめん、丁度聞こえたからつい。」
4856:04/11/03 15:53:18 ID:oyKSlTzV
アンパンマンはにっこり笑うとバイキンマンに歩み寄った。
「…なんの用だよ…こんなとこ呼び出して。」
なぜかまっすぐ顔を見られない。歩み寄るアンパンマンの距離は今までに無いくらい近かった。
「うん。あのねバイキンマン…君は女の子でしょう?」
優しく問いかけるアンパンマンの声が耳をくすぐる。バイキンマンの動悸が少し高なった。
「…それが何か?」
「僕はね、男になったんだ。」
「…は?」
何を言ってるんだ。そんなの誰でも知ってることだ。
「凄い顔。」
アンパンマンはバイキンマンの顔を見て笑った。
4867:04/11/03 15:54:46 ID:oyKSlTzV
「僕はね性別が無かったんだよ。」
アンパンマンはバイキンマンの隣にあぐらで座り込んだ。
「パンだからね。性別なんていらない。でも僕は今日性別を手に入れて、男になった。解る?」
バイキンマンを見上げてアンパンマンは笑った。
その表情にまた動悸が激しくなる気がして、バイキンマンもしゃがみこんだ。
「…性別なんて必要なのか?」
「必要だよ。」
下を向いて笑うと、アンパンマンはまっすぐバイキンマンを見つめた。
「君が女の子だから僕は男じゃないと恋愛ができない。」
動悸がマックスまで跳ね上がった。
4878:04/11/03 15:57:15 ID:oyKSlTzV
「バタコさんに頼んだんだ。ある物を作ってほしいって。」
バイキンマンは自分の心臓の音の合間からかろうじてアンパンマンの言葉を聞いていた。
「僕の体は7つのパンでできててね、頭、胴体、両腕、両足それに腰って具合に取り外しや交換、調整が可能なんだ。…バタコさんに頼んだのは腰部分。性別をつけた、ね。」
アンパンマンは腰のあたりをさすりながらバイキンマンに笑顔を向けた。
「…僕が嫌い?…って愚問か、君にとって僕は敵なんだしね」
『敵』という言葉がバイキンマンの胸にのしかかった。
4889:04/11/03 15:59:28 ID:oyKSlTzV
すきだらけの敵とこうして近くにいるのに、戦う気になれない。
自分が何をすれば良いのか解らなくて涙が出た。
「何で泣くの?」
「…だって…敵なのに嫌じゃないんだもん…わかんないよぅ…何なの?何でこんな風に思うの?何で…あんたなんかと一緒にいたいと思うの?」
ポロポロと涙をこぼしながら訴えるバイキンマンは小さい子供のようにしゃくりあげて泣いていた。
「…」
アンパンマンは無言でバイキンマンを抱き寄せ、背中をさする。
48910:04/11/03 16:05:23 ID:oyKSlTzV
「好きだよ、バイキンマン。戦ってる時の君は必死で一生懸命で、綺麗なんだ。」
「…う…そだ…」
「嘘じゃないよ。何度も目を奪われて危なかったこともある。」
「…アンパンマン…」
バイキンマンはアンパンマンの背中に手を添えるとぎゅっと服をつかんだ。
「あたしも…好き…なんだと思う」
小さくつぶやくとアンパンマンの腕の力が強くなった。
「っ!」
一瞬何が起きたのか解らないままバイキンマンの唇はアンパンマンにふさがれていた。
優しいキス。こんな日が来るなんて思ってもみなかった。
490名無しさん@ピンキー:04/11/03 16:07:34 ID:oyKSlTzV
途中ですが今のとこここまでです。
…てかエロないじゃん自分…orz
携帯からなんで見にくかったりしたらすみません。
続きはこつこつ書きためてからうpします。
491名無しさん@ピンキー:04/11/04 01:57:57 ID:8eMx1Vpn
キタ━━(゚∀゚)━━!!
ほのぼのしててGJ!!続き楽しみです。エロがないのも爽やかでイイ!!
492名無しさん@ピンキー:04/11/06 20:07:10 ID:7jWNj5uk
おおお( ;´Д`)
ほのぼのにモエモエ。。
493柔らかな月 11:04/11/07 18:00:52 ID:tL11mLMr
「…ふっ…んむ……」お互いの唇の隙間から小さな吐息が漏れる。
(…キスって…こんな気持ち良いんだ…)
バイキンマンは唇に伝わる感覚と激しい動悸の間で初めてのキスを味わっていた。
(…ど…すれば…良いんだろ…)
アンパンマンがバイキンマンの舌を捕らえようと口内で蠢く。しかしバイキンマンはどう答えて良いのか解らずにビクビクと逃げ回っていた。
ふいにアンパンマンの唇が離れるとバイキンマンの顔をじっと見つめた。
「あ…あの…あたし…」
何か気に障っただろうか。
49412:04/11/07 18:02:54 ID:tL11mLMr
不安になったバイキンマンはアンパンマンの視線から逃げるように俯いた。
「…困るな…」
アンパンマンのつぶやきにバイキンマンは慌てて顔をあげる。
「…あの…その…」
「いきなりでびっくりしてるんだろうけど、ちょっとその顔は…」
「顔?え、変だった?ごめ…」
言い終わる前にまた唇を塞がれた。
少したつとまた唇を離しアンパンマンは困ったような顔をした。
「……変じゃない。やばい…バイキンマン、可愛い」
アンパンマンてこんな声だったっけ?
49513:04/11/07 18:04:54 ID:tL11mLMr
バイキンマンは目の前で放たれた言葉にゾクゾクしながら、今度は自分からキスを求めた。
「ち、ちょっと待ってバイキンマン」
アンパンマンは自分に口付けようとしたバイキンマンの肩を押さえる。
「なによぅ!…あたしからキスするのは…だめなの?」
おあずけをくらったバイキンマンは拗ねたように唇をとがらせた。
「そうじゃなくて…確認しとかなきゃマズいし。」
アンパンマンは困った顔で笑うと周りを見渡して人がいないことを確認した。
「さすがにみんなの正義の味方がこんなことしてちゃマズいでしょ。」
「きゃっ!」
49614:04/11/07 18:06:16 ID:tL11mLMr
「…ちょっと何のつもり?」
アンパンマンに体重をかけられて仰向けに寝かされたバイキンマンは小さな恐怖心から両腕を胸の前でちぢこませていた。
「ごめんね、ちょっと我慢効かない…でも嫌ならやめる」
アンパンマンの唇が耳から首筋へと渡る。
「…んっ…ちょっ…と…」
ビクビクと体をはじかせてバイキンマンの体は強ばる。
「嫌…かな?」
「…や…どうしたら…良いのか…」
恥ずかしさに顔が熱くなる。
「嫌じゃないなら力を抜いて、僕のことだけ考えて」
497名無しさん@ピンキー:04/11/07 18:09:50 ID:tL11mLMr
>>491
>>492
ありがとうございます。頑張ります。
まだ途中ですが続きをドゾー。
498名無しさん@ピンキー:04/11/08 07:49:45 ID:c12CYo2F
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!
いくか!?いっちゃうかアンパンマン!!
バイキンマンが可愛いでつ。萌えぇ(*´Д`)ハァハァ
499名無しさん@ピンキー:04/11/12 00:27:56 ID:itMDKGiM
DAT落ちしちゃうよー。
このスレ、人減ったのかな。SS職人さん頑張ってくださいね!
500名無しさん@ピンキー:04/11/13 15:30:27 ID:1NKXMQIc
500げと
職人さんがんばれー
501名無しさん@ピンキー:04/11/14 00:31:55 ID:Lng12llc
職人さん待ちage

502名無しさん@ピンキー:04/11/14 01:17:48 ID:2e5ot1A9
初期の職人さん達の再降臨をまって松。
あの頃の女バイキンとかバイ×ドキで
飯が食えたよ。
503名無しさん@ピンキー:04/11/14 14:12:21 ID:AG7g3THK
自分も初期の職人さんキボン。
「Viking Of〜」だっけ?完結してなかったよねあれ。
他にもSFっぽいのとか未完で続き気になるのがいくつか…職人さんカンバック!
504名無しさん@ピンキー:04/11/14 16:14:15 ID:DnL3po0n
自分もです。
女バイキンの職人様再び来てはくれないだろうか…
食パンにどうされちゃうのかが気になってしょうがないよ…

人が増えることを願って上げておく。
505名無しさん@ピンキー:04/11/15 01:28:32 ID:4c+yP9jx
ほしゅほしゅ。そして上げ。

漏れもここのスレ読むだけでメシ食えるよw
ほんとに良作が多くて何度読み返してもうっはーとなるもんね。
新作も待ち遠しいけど、未完も・・・お預けプレイですかハアハア。
506名無しさん@ピンキー:04/11/18 00:11:02 ID:VH+p1qaM
女バイキンの話とロールパンナを調教する話が
ヨカッタ。あの頃の職人さんはみんな
隔週ペースで新作投下してた気がする。

復活を願いながらAGEておくです。
507名無しさん@ピンキー:04/11/29 19:31:33 ID:PWCQCkDC
ほしゅ
508名無しさん@ピンキー:04/12/03 17:24:23 ID:6M55FzAg
あげ
509名無しさん@ピンキー:04/12/03 23:32:58 ID:FZsGSEI5
なにこのスレw
510名無しさん@ピンキー:04/12/09 00:28:06 ID:qZ6xALOG
とりあえずageとく。
511名無しさん@ピンキー:04/12/10 05:11:36 ID:5/oQPHtn
今全部読み終わった!すっごくおもしろかった!スッゴクオモシロカッタ!!
512名無しさん@ピンキー:04/12/13 01:01:17 ID:iSKYlTeD
すみません。
ホラーマン×女バイキンマンという
胃薔薇道を爆走してきます。
513名無しさん@ピンキー:04/12/13 13:00:29 ID:cIcdeLms
期待あげ
514名無しさん@ピンキー:04/12/14 17:49:48 ID:D6T78nv2
あげっあげっ
515Dr・ヒヤリン:04/12/14 22:31:03 ID:KuRPX2DT
アンパンマンに散々弄ばれて性奴隷になるてっかのマキちゃんや
食パンマンの性処理用ペットにされてしまうサニー姫などを希望
516ロナルド・ローフォード卿:04/12/18 21:25:33 ID:9mDxSKrA
僕としてはばいきんまん×マキちゃんなんだが。
それとやきそばパンマン×ロールパンナ。やきそばパンマンがロールを強姦し、次第に2人が惹かれていくを希望。
517名無しさん@ピンキー:04/12/19 08:38:03 ID:av8STRVn
ベベンベンベン 

ちょほいとまちなは 
518名無しさん@ピンキー:04/12/20 18:49:54 ID:AOUWzLx1
擬人化が出来ない…
素のアンパン達しか出てこない
519名無しさん@ピンキー:04/12/23 20:43:40 ID:sM4gFIuC
親戚の子どもに付き合って見た「魔法の国」が出で来る劇場版(?)
タイトル忘れたが、知ってる人がいれば教えてプリーズ。
鼻眼鏡を取ると若くて美人な魔女っ子先生萌え!
途中までしか見てないので彼女がバイキンマンに変な事されてないか心配で、ハアハア。
アンパンマソで萌える日がこようとは思わんかった。
520名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:00:48 ID:KAQa9EGX
>>519「リリカルマジカル魔法の学校」だったと思う

ちなみに変な事はされてない。
ピアノに化かされただけ。
521ロナルド・ローフォード卿:04/12/24 00:34:57 ID:XWVQOB2o
僕も。あの先生はアンパンマンの中で結構色っぽいキャラだと思う。
声が峯不二子だけに。
522名無しさん@ビンキー:04/12/25 12:30:33 ID:QxGc78/z
よく考えてみれば、アンパンマンのキャラクターってゴッドファーザーに似てなくない?
ドン・ヴィトー・コルレオーネ→ジャムおじさん
マイケル・コルレオーネ→アンパンマン
ソニー・コルレオーネ→カレーパンマン
トム・ヘイゲン→しょくぱんまん
分からなければゴッドファーザーを見るべし。
523名無しさん@ピンキー:04/12/26 00:21:35 ID:7Gpk/AzY
>>520ありがとう
チッ!変な事されてないのか、残念。
524sage:04/12/26 19:32:22 ID:ZxlVnpG4
昨日のクリスマスSP萌ゑた
525名無しさん@ピンキー:05/01/05 02:56:03 ID:KQWEWjaL
マキちゃんの事が好きなキャラって誰だっけ?
忘れちゃったよ
526名無しさん@ピンキー:05/01/05 21:07:59 ID:bXsxPiV6
かつおぶしのなんとかっていうキャラじゃなかったか?

名前は忘れちゃったけど
527名無しさん@ピンキー:05/01/06 05:40:06 ID:fN7LiIaE
かっかっかっかっ かつおぶしぃ!と笑う「かつぶしまん」ですよ
蕎麦屋のね…
528名無しさん@ピンキー:05/01/06 15:25:16 ID:b9i7TnOo
うなどんまんもマキちゃんの事好きなんじゃなかったっけ。
529名無しさん@ピンキー:05/01/06 23:08:15 ID:XzLuAQ+3
マキちゃんモテモテだね。
530ロナルド・ローフォード卿:05/01/07 14:36:59 ID:nnhUd3SB
僕的には、ばいきんまんもマキちゃんに好意を抱いていると思いますが・・・。
そりゃマキちゃんは容姿端麗で色白でナイスバディで気風の良い性格だしね。
モテない方が不思議だ。
531名無しさん@ピンキー:05/01/12 01:28:56 ID:YZcUKV9O
好きなスレなので
ヨイショ(っ´Д`)っヨイショ
532名無しさん@ピンキー:05/01/14 19:15:10 ID:2EE+vGzk
ほしゅ
533名無しさん@ピンキー:05/01/16 20:57:53 ID:wuP8YorS
ある日の午後。
パン工場の庭でパトロールを終えた三人の正義の味方がトレーニングをしていました。
トレーニングと言っても実戦さながらの組み手。
今はアンパンマンとカレーパンマンが組んでいて、食パンマンは二人を見ています。
「アンキーック!!」
「うわぁっ!」
アンパンマンの蹴りを避けきれずにカレーパンマンが吹っ飛びました。
しかし二人を見ていた食パンマンが難無くカレーパンマンを受け止めました。
「大丈夫ですか?」
「ありがと。助かったよ。」
ちょうどその時、バタコさんがおやつを持って出て来ました。
534名無しさん@ピンキー:05/01/16 20:59:13 ID:wuP8YorS
「クッキーが焼けたわよ。ちょっと休憩しない?」
カレーパンマンを吹っ飛ばしたことなどすっかり忘れたアンパンマンは
バタコさんの隣へとすっ飛んで行きました。
「します!超します!バタコさんと休憩したいです!」
「アンパンマン、暑苦しいからあんまり近付かないで。」
「…はい。」

庭に紅茶の香りと香ばしいクッキーの匂いが広がり、その匂いを嗅ぎ付けたチーズが走ってきました。
「アン!!」
「大丈夫、チーズの分もあるわよ。」
「アンアーン!!」
尻尾を振りながらクッキーを食べるチーズ。
そんなチーズを見て微笑むバタコさん。
更にそんなバタコさんをニヤけながら見つめるアンパンマン。
「バタコさんは可愛いなぁ。その笑顔を一人占めした」
「キモいしうざい。黙って食え。」
「…はい。」
535名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:00:24 ID:wuP8YorS
バタコさんに告白してはフラれるアンパンマン。
ちなみにフラれた回数は数え切れませんが、それでもアンパンマンは諦めません。
(ちょっと羨ましいよな〜。)
「カレーパンマン?どうしたの?」
「え?」
「だってぼーっとしちゃって全然食べてないし。美味しくなかった?」
「ううん。さっきアンキックをくらっちゃって…」
「大丈夫なの?」
バタコさんの真剣味を帯びた瞳が、カレーパンマンに向けられました。
「大丈夫だけど、一応診てもらえるかな?」
「うん。片付けお願いね、アンパンマン。」
「はいっ!」
536名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:01:30 ID:wuP8YorS
救急箱を持ったバタコさんとカレーパンマンが部屋へと入り
バタコさんはドアに鍵をかけて部屋のカーテンもすべて閉じました。
「これでよし。服脱いでも大丈夫よ。」
「うん。」
カレーパンマンはベルトの裏に隠されたスイッチを押しました。
カレーパンマンの体が淡い黄色の光に包まれます。
その光が消えると、カレーパンマンは一回り小柄になりました。
さっきまで着ていたスーツはぶかぶかです。

突然ですが実はカレーパンマンは女の子なのです。

カレーパンマンのスーツにだけに付いているこの特別機能は
女の子の体を隠すためにバタコさんが開発したものです。
ベルトの裏にあるスイッチを入れることにより男の子になれるのです。
※細かい事は気にしないで下さい。不思議な力です。
537名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:03:12 ID:wuP8YorS
「スーツの調子はどう??」
「調子いいよ。バタコさんが小まめにメンテナンスしてくれるし。」
カレーパンマンはマントを外してぶかぶかになった上着を脱ぎました。
健康的な色気のある肌。丸い肩から伸びた細い両腕。
小さく膨らんだ胸。無駄な脂肪がついていない引き締まったお腹。
そして、あちこちにあるキズやアザ。
男の子として戦いの中に身を置くカレーパンマンは体中に傷痕があるのです。

バタコさんは医学の心得もあって怪我の治療もしてくれます。
カレーパンマンが女の子だと知っているのはバタコさんだけなので
カレーパンマンはいつもバタコさんに治療してもらっています。
「くらったのはこのあたりかな。腕でガードしたから直撃はしてない。」
「骨に異常はなさそうだし大丈夫そうね。でも青アザくらいはできるかも。湿布貼っておこうか。」
「うん。ありがとう、バタコさん。」
「私ができることはこれくらいしかないから。」

治療が終わり、カレーパンマンはスーツを着て再びベルトの裏のスイッチを入れました。
淡い黄色の光がカレーパンマンの体を包み、ぶかぶかだったスーツがピッタリになりました。
「午後のパトロールも頑張ってね!」
「うん!」
538名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:04:26 ID:wuP8YorS
「パトロールに行ってきます。」
「皆気をつけてね。」
「アンアーン!」
バタコさんとチーズに見送られ、三人は飛び立ちました。

「俺が蹴ったとこ大丈夫だった?」
「うん。湿布貼ってもらったし平気。」
「それでも無茶はしないでくださいよ。」
三人は話をしながらゆっくり飛んでいました。
しかし三人の耳に、キャー!と言う叫び声が聞こえました。
「行くぞ!」
一気にスピードを上げて声が聞こえた方へと行くと
バイキンマンがばいきんUFOに乗って街を襲っていました。
539名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:05:47 ID:wuP8YorS
「はっひふっへほー!!うまそうな夕飯を全部俺様によこすのだー!!」
「バイキンマンやめろー!カレー…」
「おーっと!これを見な。」
カレーパンマンがパンチを繰り出そうとすると
ばいきんUFOから伸びているアームに捕まっているジャムおじさんが楯にされました。

「ジャムおじさん!」
「じじい!工場にいないと思ったらバイキンマンに捕まってやがったのか!」
「パンの材料を買いに来ていたんだよ。助けておくれ〜。」
「どうだ!手も足も出な…っておい!!」
アンパンマンはアンパンチを繰り出すために右腕をぐるぐる回しています。
食パンマンがそれを止めました。
「アンパンマン!何してるんですか!ジャムおじさんが捕まってるんですよ!!」
「じじいの死は無駄にしないさ。バタコさんの事は俺に任せな!」
「無茶するな!待てって!!」
540名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:06:57 ID:wuP8YorS
アンパンマンを止めようとするのにカレーパンマンも加わり
バイキンマンはチャンスとばかりに攻撃をしました。

「三人まとめて吹っ飛べー!!」
三人は一瞬反応が遅れましたが、バイキンマンの攻撃を避けました。
「あっぶな〜。」
「アンパンマンが馬鹿なことしようとするからだろ!」
「そうです。人質を助けるのが最優先ですよ。」
「はいはい。じゃチャッチャとやりますか。」

「ちくしょー!次は…」
「アンキーック!!」
「あー!!」
アンパンマンのキックがジャムおじさんを捕まえているばいきんUFOのアームをぶった切りました。
カレーパンマンと食パンマンがそれを受け止め、ジャムおじさんを無事に地上へと下ろしました。
「ありがとう。」
「ここは危ないから早く避難して下さい。」
「あぁ。みんな、後は頼んだよ!」
541名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:08:15 ID:wuP8YorS
人質がいなくなった上にばいきんUFOの回りを三人に囲まれてしまいバイキンマンは慌てています。
「毎回毎回やることがセコいんだよ。」
「逃げられないぞ!」
「観念して下さい。」
「ちちちちくしょー!こうなったらこれだ!!」

バイキンマンは見るからに怪しい赤いスイッチを押しました。
するとばいきんUFOからアームが何本も出て来て激しく暴れ始めました。
街の建物を次々と壊していきます。
「やめるんだバイキンマン!!」
「こうなったらもう俺様にもコントロールできないのだ!」
542名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:09:18 ID:wuP8YorS
「それじゃお前も危ないじゃないかよ!」
「カレーパンマン危ない!!」
食パンマンの声がした瞬間、カレーパンマンに鈍い衝撃が走り森の方へと飛ばされてしまいました。
「うわぁぁぁ!!」
「やったー!カレーパンマンをやっつけたのだー!!」
「許さないぞバイキンマン!食パーンチ!!」
「アンパーンチ!!」
ダブルパンチが炸裂し、バイキンマンはばいきんUFOごと山の向こうまで飛んで行きました。

「私はカレーパンマンを探しに行きます!」
「わかった!俺はバタコさん達に知らせてくる!」
543名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:11:12 ID:wuP8YorS
ダンッ!!

鈍い音を立ててカレーパンマンは地面に打ち付けられました。
(いって〜…。あーこりゃヤバイなぁ………)
森まで飛ばされてしまったカレーパンマンは地面に打ち付けられた痛みで気を失ってしまいました。
しかしアンパンマンやバタコさんにチーズ、そして食パンマンが助けにきてくてると信じていました。

「カレーパンマーン!返事して下さーい!」
食パンマンが森の上を飛んでいると不自然にぽっかりと穴が開いている所を見つけました。
そこに向かって降りて行くとカレーパンマンが倒れていました。
焦りながらも胸に耳をつけると心臓はしっかりと脈打っています。
(気を失っているだけですね。よかった…。)
食パンマンはカレーパンマンを木陰へと移動させました。

そして手袋とブーツを脱がせてマントを外し、襟元を緩めようとしました。
(あれ?ボタンがありませんね。私のスーツとは構造が違うんでしょうか?)
544名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:13:25 ID:wuP8YorS
カレーパンマンのスーツは他の二人とは違い、ベルトの裏のスイッチで着脱されるのです。
しかしそんなことを食パンマンは知りません。
(とにかく服を緩めないと…)
ベルトに手をかけた時、裏にあるスイッチに気付きました。
(もしかしてこれですかね?)

食パンマンはそのスイッチを押してしまいました。
するとカレーパンマンの体が淡い黄色の光に包まれました。
「なっ…」
食パンマンは驚いて固まってしまいました。
光が消えるとカレーパンマンは一回り小さくなっていました。
さっきまでピッタリだったスーツはぶかぶかになっています。
(この体格はまるで女性じゃないですか。まさか…。)
545名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:15:13 ID:wuP8YorS
スーツの圧迫感がなくなり楽になったのか、カレーパンマンは目を覚ましました。
「…ん…。食パン、マン…?あ!」
自分のスーツがぶかぶかになっていることに気付いたカレーパンマンは慌てました。
「だ、誰にも言わないでくれ!」
「落ち着いて下さい。誰にも言いません。…あなたが苦しそうだったのでベルトを外そうとして
裏にあったスイッチを押してしまったんです。すみません。そのスーツ…いや、体は一体…?」

カレーパンマンは肩からずり落ちそうになる服を支えながら話し始めました。
「俺が正義の味方になった頃はまだ女の子の正義の味方がいなくて
バタコさんに特製スーツを作ってもらったんだ。だからバタコさんだけは知ってる。
男として戦ってるけど皆を騙すつもりはないんだ。これからもずっと男として戦っていくつもりだし。」
「…大変ですよ?」
「ううん。食パンマンがいるから頑張れる。」
「え?」
「俺ずっと食パンマンの側にいたいから正義の味方やってんだ。」
カレーパンマンは食パンマンの手をぎゅっと握りました。
546名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:16:17 ID:wuP8YorS
上着がずり落ち、カレーパンマンの丸みを帯びた肩と鎖骨が食パンマンの目に飛び込んできました。
もう少しでその下まで見えてしまいそうです。
食パンマンは慌ててマントを羽織らせました。
「ス、スーツを着て下さい。すぐにアンパンマンも来るでしょうし。」
食パンマンは真っ赤になっていました。
「何?俺のこと意識してくれてんの?」
「女性がそんな恰好でいたら当然でしょう。」
「ふーん。」
カレーパンマンは食パンマンの手から手袋を外し、そのまま自分の胸へと押し付けました。

「なっ…」
「こんなにちっちゃいよ?」
確かに大きいとは言えない胸。
しかし柔らかく、確かに女の子の体であると主張しています。
食パンマンは無意識のうちにその柔らかさを確かめるかのように手を動かしていました。
「…んっ」
「す、すみません!!」
カレーパンマンの口から女の子の声が出て、食パンマンは思わず手を離してしまいました。
547名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:17:17 ID:wuP8YorS
「何で謝るんだ?もっと触っていいのに。」
「…できません。」
食パンマンはカレーパンマンのベルトの裏のスイッチを押しました。
淡い黄色の光に包まれていつものカレーパンマンへと戻りました。
「いいのに…。」
「聞こえませんか?」

「……カレーパンマーン!!」
二人の耳にアンパンマンの声が届きました。
更に遠くからはアンパンマン号のエンジン音も聞こえてきます。
「ね?皆、あなたのことを心配してます。早く元気な姿を見せてあげて下さい。」
「…うん。」
「あなたのことは誰にもいいませんから安心して下さい。」
「うん。ありがとな。」
カレーパンマンはにっこりと笑ってアンパンマンの元へと飛び立ちました。

食パンマンは自分の手を見つめて再び真っ赤になっていました。


つづく。
548名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:18:25 ID:wuP8YorS
お粗末様でした。
全然エロくなくてごめんなさい。しかも続きます。
かつぶしまんは確か猫が苦手です。
549名無しさん@ピンキー:05/01/17 01:32:35 ID:utl6kgq4
ほのぼの〜GJ!
カレーが女の子とはいい意味で予想を裏切られて楽しいです。
続きお待ちしております。
550名無しさん@ピンキー:05/01/17 21:16:13 ID:pVN8flZ5
やきそばパンマン×鉄火のマキちゃんをキボンヌ!
551名無しさん@ピンキー:05/01/21 11:45:36 ID:hfMTP0Ab
このスレ始めて来ました。
職人のみなさまの、あまりのレベルの高さに感動。スゲー
みなさまお疲れさまです。

初期の職人さんの>>114の続きを禿しくキボンしてみる。
あのもの凄い世界観はなかなか書けない。
ジャムおじさん、バイキンマンの切なさに涙しました。
552名無しさん@ピンキー:05/01/30 19:35:56 ID:hdKS/KCG
僕の設定ではロールパンナは股間が弱点。(摩ると性的に興奮する。)
553名無しさん@ピンキー:05/01/31 00:33:26 ID:ZP6eiFXG
「ロールパンナの恋」
ご鑑賞の際は擬人化をご想像下さい。


ロールパンナは久し振りにくらやみ谷から出た。
「う〜ん、外の空気は美味しい。」誰もが言う言葉をロールは口にした。
それもその筈、今日の夜明けは一段と空気が一段と澄みきっていた。
そしてロールは飛んで行った。
554名無しさん@ピンキー:05/01/31 20:01:06 ID:AjUajd8r
しばらく飛んで行くと、アンパンマンに出くわした。
「アンパンマン!」ロールは何時もの通り叫んだ。
「ロールパンナちゃん。」一方のアンパンマンは落ち着いていた。
ロール「一体何しに来た?」
アン「丁度良かった。」
ロール「は?」
アン「今日みんなでカレーパーティーを開くんだよ。そこで君もにも。」
ロール「私もか?」
アン「うん、そうだよ。」
ロール「悪いが断らしてもらう。」
アン「そんなぁ、メロンパンナちゃんやクリームパンダちゃんも君が来る事を望んでいるんだよ。」
ロール「何だと!?」
アン「だから、ね。」
ロール「・・・分かった、行こう。」
555名無しさん@ピンキー:05/02/02 15:51:18 ID:CBR3eVy1
あげます。
556名無しさん@ピンキー:05/02/07 21:47:04 ID:Ll95b8TB
一方、ここはカレーヶ丘に程近い丘にあるペンション。
ジャムおじさん達も到着し、カレーパーティーの準備が全て整いました。
クリーム「遅いなぁ、アンパンマンとロールパンナお姉ちゃん・・・。」
メロン「ホントどうしちゃったんだろう。」
カバオ「あ!あれひょっとして・・・。」
バタコ「アンパンマンとロールパンナちゃんよ!」
カレー「やっと来たぜあの2人。」
ショク「良かったですね、メロンパンナちゃん、クリームパンダちゃん。」
メロン・クリーム「うん!」
2人が降りてきました。
アン「遅くなってすいませーん。」
ジャム「いやぁ、大丈夫だよ。丁度良かった。」
アン「行こう、ロールパンナちゃん。」
アンがロールの手を握りました。
その時、2人の体の中を電流の様なものが流れました。しかしそれは、電流とは違う何かでした。
途端に2人は顔を赤らめました。
アン「・・・は、早く行こう・・。」
ロール「・・・うん。」
557名無しさん@ピンキー:05/02/08 01:57:08 ID:VH0Iy3vZ
ロールパンキター!!
オイラはパンのままでもイイ!! 職人さんつづきまってまつ
558名無しさん@ピンキー:05/02/08 16:48:44 ID:hUkL9ouk
「ふふふ…出来た!!!出来たぞー!!!」
高らかな笑い声がバイキン城に響きわたる…
自分のあまりの天才さにうっとり…してる場合ではない。
ないにせ、今回の秘密兵器の出来は今までにない位素晴らしいのだ。
「な〜によ…うるさいわねぇ。」
声のする方に眼をやるとドキンちゃんが怪訝そうな眼でこちらを見ている。
「聞いてよ!!!ドキンちゃん!!!」
嬉しくって彼女に抱きつく、
こんな時でもなきゃ彼女は、こんな事させてくれないから…
「何よ…暑苦しいわねぇ…で、何が出来たの?」
「ふふふ…痺れ飴!!!」
自信満々に、胸を張って言ってみる。
きっと、これならドキンちゃんも褒めてくれるわ!!!
559名無しさん@ピンキー:05/02/10 13:15:58 ID:nXHRKIGO
>>556
>>558
続き!続き!
560名無しさん@ピンキー:05/02/16 00:45:18 ID:G9HN8xGF
どんな展開になるのかな、禿しく気になる!
561558:05/02/16 03:00:26 ID:niQjrZFC
「ふーん…あんたにしたら上出来なんじゃない?」
感心した様にドキンちゃんに頭を撫でられる
ああ!!やったあ!やったわ!バイキンマン!!!
やっと、ドキンちゃんに誉められたわ!!!
苦労したかいがあった…
「でもねぇ…足りない所があるのよねぇ」
そう言い部屋に連れて行かれる。

20分後

「かっわぁいい〜!!!良く似合ってるわよぉ」
満足そうな笑みを浮かべてドキンちゃんに頭をポンポンされる
「………………」
いつもの黒いスーツを脱がされ、ヘアメイクもされて可愛らしい服を
着させられた。
562558:05/02/16 03:33:18 ID:niQjrZFC
「ドキンちゃん…俺様、こんなのやだよ…」
サラサラノの長い黒髪、黒目がちの眼、押さえてもはちきれんばかりの胸…
「やっぱ、あんたは、そういう方が似合うわよぉ」
たぶん、ドキンちゃんに悪気はない…
女の子なんだからお洒落ぐらいしなさいよ!
そういつも口酸っぱく言われてきた
俺様だって、興味がない訳じゃない…
「ほらぁ、早くその痺れ飴を使って、アンパンマンを倒しに行きなさい!」
「分った…」
憂鬱な気持ちでバイキン号に乗り、バイキン城を後にする
いつもなら、楽しい空の旅も今日ばかりは、気分が重い。
「そりゃ、俺様だって…」
女の子なんだから嬉しくない訳は、ないけれども…
だけど、そんな事してたらアンパンマンなんか一生倒せない
「なんで、俺様って女なんだよ…」
ぽつりと、呟いた所で男になれる訳もないけど
そんなの分ってる。
「俺様って…駄目な奴かも…」
563558:05/02/16 03:49:42 ID:niQjrZFC
遅筆、エロ無しですいません。もう少ししたらエロの方にいけると思います
一応
バイキンマン♀擬人化
長い黒髪の似合う眼が大きい胸のでかい女の子
勝気な性格だか本当は、素直。女の子である事にコンプレックスを感じてる
打倒アンパンマンに全力を注いでいる
ドキンちゃんが好き。
ドキン擬人化
金髪の巻き毛が良く似合う女の子
スレンダーで小悪魔な性格
バイキンマンをからかったり苛めるのが日課
バイキンマンにもっと女の子らしくしてもらいたいと思っている

こんな感じです。かなり主観入ってます。苦手な方スルーして下さい。
564名無しさん@ピンキー:05/02/16 03:54:42 ID:QKgmtNrx
>>558
うあー、やばい、(;´д`) ハァハァ
デカ胸バイキン可愛いな今畜生。
565548:05/02/17 17:09:47 ID:6ywlbOVM
>>533‐547の食×カレ(女の子)の続きです。
エロ手前で終わるのでエロ希望の方はスルーしてください。
566548:05/02/17 17:10:35 ID:6ywlbOVM
「俺ずっと食パンマンが好きだったんだ…。」
ぎゅっと抱き着いてくるカレーパンマンはただの女の子。
小さくてやわらかくて強く抱きしめたら折れてしまいそう。
「好き。」
じっと見つめてきた瞳は潤んでいて今にも涙が零れ落ちそう。
頬に触れ、そっと唇を重ね合わせ…

ジリリリリリリリ

「………夢か。」
食パンマンは目覚まし時計を止めてゆっくりと起き上がりました。
そして時計を止めた自分の右手を見つめながらあの感触を思い出しました。
カレーパンマンの小さくて可愛らしい胸の膨らみを。
(やわらかかったなぁ…。って何を考えてるんですか!)
食パンマンは頭を思いっきり振って邪な考えを吹き飛ばしました。

昨日の午後。
ひょんな事からカレーパンマンが女の子だと知ってしまった食パンマン。
そしてカレーパンマンの胸を触ってしまった(と言うか触らされた)のです。
その後バイキンマンに破壊された街の建物の修理を手伝い、パン工場で晩ご飯をごちそうになりました。
しかし建物の修理を手伝っている間も晩ご飯をごちそうになっている間も
食パンマンはずっとカレーパンマンのことが頭から離れませんでした。
567548:05/02/17 17:11:58 ID:6ywlbOVM
しょくぱんまん号に乗ってパン工場へ向かう途中、食ぱんまんは空を飛んでいるアンパンマンを見つけました。
しょくぱんまん号を止めて声をかけるとアンパンマンは地上へと降りてきました。
「おはよー。」
「おはようございます、アンパンマン。乗っていきますか?」
「ありがとう。助かるよ〜。」
アンパンマンは助手席へと乗り込みました。
「早起きですね。何か用事でもあったんですか?」
「実は朝帰りなんだ。超眠い。」
「朝帰りなんて、バタコさんに見つかったらどうするんですか?」
「大丈夫。女の所じゃなくてカレーパンマンの家で…」

キキーッ!!

しょくぱんまん号は急停止しました。
「うわっ!どっどうしたんだよ食パンマン!」
「カレーパンマンの家ですか!?」
「え?うん。」
「何を!?」
「何って、酒飲み。」
「…。」
食パンマンは黙ってしょくぱんまん号を発進させました。
568548:05/02/17 17:12:59 ID:6ywlbOVM
「怒るなよ。食パンマン、昨日の晩飯の後すぐ帰っちゃったから誘えなかったんだよ。」
「怒ってなんかいませんよ。それより、何人で飲んだんですか?」
「俺とカレーパンマンとじじいの三人。まぁほとんどカレーパンマンと二人で…」

キキーッ!!

またしてもしょくぱんまん号は急停止しました。
「うわっ!一体どうしたんだよ食パンマン!」
「二人だけで飲んでたんですか!?」
「え?うん。じじいは結構早く帰ったから。つーか食パンマン変だぞ?いつも超安全運転なのに。」
「…。」

食パンマンは黙ってしょくぱんまん号を発進させました。
「やっぱ怒ってんの?正義の味方が朝まで酒飲んでるなんて!って。
でもさ、街の人がお礼にって持ってきてくれた酒なんだし、大目に見てくれよ。」
「怒ってないですよ。むしろ呆れました。自覚が足りないんじゃないですか?」
「反省してるって。」
「大体あなたは…」
説教部屋と化したしょくぱんまん号は少しして、パン工場へと到着しました。
569548:05/02/17 17:13:55 ID:6ywlbOVM
しかしパン工場に着いたのに、食パンマンはしょくぱんまん号から降りてきません。
先にしょくぱんまん号から降りたアンパンマンは、運転席に座ったままの食パンマンへと話し掛けました。
「どうした?」
「すみません。このままカレーパンマンの家に行ってきます。」
「了解。じじい達に伝えとくよ。」
「お願いします。」

しょくぱんまん号はすぐに見えなくなってしまいました。
(食パンマンの説教長いんだよな〜。今日の朝のパトロール俺一人かも。)
570548:05/02/17 17:14:40 ID:6ywlbOVM
「ふわぁ〜。」
あくびをしながらもカレーパンマンは部屋を片付けていました。
ビールやチューハイの缶に混じってワインや日本酒の瓶まであります。
(こんなの飲んだっけ?ま、いっか。早く片付けて朝のパトロールまでに一眠りしなくちゃな。)
半分程片付けが終わって一息付いた時、家のチャイムが鳴らされました。
「はーい。」
(アンパンマン、忘れ物でもしたのかな?)
ドアを空けるとそこには食パンマンがいました。

「おはようございます、カレーパンマン。」
「あ、おはよう。どうした?こんな早くに。」
「突然すみません。お邪魔してもよろしいですか?」
「うん。散らかってるけど勘弁な。昨日…ってかついさっきまで飲んでたんだ。」
「先程アンパンマンから聞きました。」
「そっか。俺もアンパンマンもめちゃくちゃ飲んじゃってさ〜。途中から記憶が…」
食パンマンはいきなりカレーパンマンを抱きしめました。
571548:05/02/17 17:15:32 ID:6ywlbOVM
「食パンマン…?」
「もっと自覚をして下さい。」
「え?…あ、正義の味方が記憶とぶまで酒飲むなって?」
「違います。」
食パンマンはカレーパンマンのベルトの裏のスイッチを押しました。
淡い黄色い光に包まれたカレーパンマンは一回り小柄になりました。
「いきなり何すんだよ!!」
「あなたは女性なんですよ?それをもっと自覚して下さい。
いくらアンパンマンでも相手は男性です。何かあってからでは遅いんです。」
「ある訳ないだろ。男同士なんだから。離せよ。」
「離しません。」

カレーパンマンは食パンマンの腕の中から逃れようとしましたが、食パンマンはびくともしません。
スーツのスイッチが入っていなければカレーパンマンの腕力は女の子のままなのです。
「今更女扱いするなっつーの。」
「今までは女性だと知りませんでした。しかしもう知ってしまったんです。
知らんぷりできる程、私は器用ではありません。
あなたはこれ以上強く抱きしめたら壊れてしまいそうな…女性なんです。」
「違う!俺は男だ!!今までも、これからも。」
572548:05/02/17 17:16:20 ID:6ywlbOVM
カレーパンマンは食パンマンを両手でぐっと押し返しました。
「食パンマンと肩を並べて戦える。俺にとってこれ以上の幸せはないんだ。
だから俺が女ってのは忘れて今まで通り男として…」
「できません。」
カレーパンマンの怒りと悲しみが入り交じったような目が食パンマンを睨みつけました。
「できないんじゃなくて、しろ!忘れろ!」
「あなたが好きなんです!」
突然の告白に、食パンマンを押し返していたカレーパンマンの動きが止まりました。

「昨日からずっとあなたのことが頭から離れないんです。私のこと嫌いですか?」
「嫌いじゃ…ない…けど…。」
じっと見つめてきた瞳は不安げに潤んでいました。
食パンマンはカレーパンマンの頬を優しく撫でると顔を近付け、そっと唇を重ねました。
触れるだけの、優しいキス。
「…。」
カレーパンマンは頬を紅潮させて、さっきより更に瞳を潤ませていました。
「そんな顔をされては…困ります…。」
「こ…」
573548:05/02/17 17:17:05 ID:6ywlbOVM
食パンマンは何か言おうとしたカレーパンマンの口を再び塞ぎました。
隙間から舌を侵入させ、逃げようとするカレーパンマンの舌を捕らえます。
「…んっ…んんっ…」
頭の後ろと腰に手を回されてカレーパンマンは逃げることができません。
唯一の抵抗は食パンマンを押し返すくらい。
しかしそれも力が入らなくなっていて、ほとんど抵抗にはなっていません。
カレーパンマンの瞳から涙が零れ落ちました。

やっと解放された唇にはどちらのものかわからない唾液が光っています。
「泣かないで下さい。」
食パンマンは唇でカレーパンマンの涙を掬い取り優しく抱きしめました。
「泣かないで。」
「…だってこんなの…やだ…。」
「嫌、ですか?それは流石にキツイですね。」
「だって男なら友達でもずっとそばにいられる。女じゃ…駄目だ。」
「そんなことは…」
「俺は食パンマンの特別じゃなきゃ…一緒に戦っていけるような特別な仲間じゃなきゃ嫌なんだ。
何人もいる女の一人じゃ嫌なんだよ!」
「私を…そんな風に見ていたんですか?」
食パンマンの声は怒っていました。
574548:05/02/17 17:17:53 ID:6ywlbOVM
今までに数回しか聞いたことのない、食パンマンの怒りに満ちた声。
カレーパンマンは恐る恐る顔を上げて食パンマンの顔を見ようとしました。
「んっ!!」
しかし食パンマンの顔を見る前に再び唇が塞がれました。
さっきとは全然違う、自分勝手で乱暴なキス。
(怖い!やだ!!)
カレーパンマンは力を振り絞って食パンマンを押し返しました。
何とか食パンマンの腕の中から出られたものの、カレーパンマンはその場に崩れ落ちて座り込んでしまいました。

「…もうやだ!帰れ!今すぐ帰れ!!」
カレーパンマンは転がったままだったビールの空き缶を手に取り思いっきり投げ付けました。
しかし食パンマンは自分に向かって真っ直ぐ飛んできた空き缶を避けずに受け止めました。
「危ないですよ。」
「とっとと帰れ!」
「帰りません。」
575548:05/02/17 17:19:19 ID:6ywlbOVM
食パンマンは受け止めた空き缶を置くと、カレーパンマンの隣に腰を下ろしました。
「先程はつい、かっとなってしまいました。すみません。」
「帰れ。」
「帰りません。」
「アンパンマンよかお前のが百倍危険だってのがよーくわかった。とっとと帰れ。」
カレーパンマンは食パンマンに背を向けて玄関を指差しました。
しかし服がぶかぶかなので人差し指の先しか見えません。
それが何だか可愛くて食パンマンはくすりと笑いました。

「何笑ってんだ。早く帰れよ!」
「どうしてスーツのスイッチを入れないんですか?服が大きくて動きにくいでしょう?」
「お前が切ったんだろうが。」
「そうでした。」
食パンマンは手袋をはずすと、後ろからカレーパンマンの脇腹を撫で上げました。
「ひゃっ!?」
「アンパンマンより百倍危険な男がいるのに、不用意に背を向けるものではありませんよ。」
「なっ…。」
「そういえば昨日、もっと触っていいと言ってましたね。」
「え?」
576548:05/02/17 17:20:45 ID:6ywlbOVM
食パンマンの手がそのままするりと前側に回ってきてカレーパンマンの胸の膨らみに触れました。
「遠慮なく。」
食パンマンはやわやわとカレーパンマンの胸を揉み始めました。
「やっやだっ…離せ!触るなっ…んんっ!!」
服の上から胸の形をなぞりながらゆっくりと優しく包み込むように揉まれ
カレーパンマンは体が熱くなっていくのを感じていました。
カレーパンマンの抵抗する力が徐々に弱くなっていきます。

(や、やばい…気持ちいい…。)
胸への刺激に気を取られているといつの間にかベルトが外されていて、
食パンマンの手が上着の裾から侵入し、今度は直接胸に触れました。
食パンマンの手は親指と人差し指で乳首を摘まんで刺激を与えてきました。
「んんっ!!」
電流が走ったような感覚がカレーパンマンを襲いました。
そしてその感覚はカレーパンマンの体を更に熱くさせ下半身に疼きをもたらしました。
乳首をくりくりとこねるようにされたり、指の腹で押されたりする度に
カレーパンマンの疼きは大きなものになっていきます。

「し、食パンマン…。ちょっ…待って……服脱ぐ…。」
カレーパンマンは自分で上着を脱ぎ捨てました。
577548:05/02/17 17:21:38 ID:6ywlbOVM
カレーパンマンの小さな背中は、傷だらけでした。
「…こんな傷だらけで女の体とは思えないだろ?背中だけじゃない、腕も足もこうだ。」

食パンマンはこの傷だらけの体によく似た体を知っていました。
他の誰でもない、自分自身の体です。
正義の味方として人々や街を守るための戦いで負った傷。

「私と同じ痛みをあなたはこの小さな体で耐えているんですね。」
「…見られたくなかった。」
「どうしてですか?」
「だって女の子ってのは大切に育てられて傷一つないもんだ。こんな傷だらけの体見たら萎えるだろ?」
食パンマンはそっとカレーパンマンの背中に触れました。
「そんなことはありません。この傷はあなたが自分以外の誰かを守るために負ったもの。
あなたの優しさや勇気の証でもあるんです。あなたを好きな気持ちに変わりはありません。」
カレーパンマンは突然振り返ったかと思うと、食パンマンに抱き着きました。
578548:05/02/17 17:22:30 ID:6ywlbOVM
「カレーパンマン?」
「この体を見て拒否られるかと思って怖かった。だからずっと言えなかった…。」
「何を?」
「…好きなんだ。俺も食パンマンが好き。ずっと好きだったんだ。」
食パンマンはカレーパンマンの頭を優しく撫でました。
カレーパンマンが顔をあげるとその手を頬へと動かしました。

しかしキスをしようと顔を近付けるとカレーパンマンが顔を反らしました。
「あ、あの…あれ?」
「食パンマンのこと好きだからいいんだけど、その前に何人女いるのか知っておきたい。」
「…誰に何を吹き込まれたんですか?」
「アンパンマンがドキンちゃんもロールパンナちゃんも食パンマンの女だって言ってたんだ。あとミミ先生も。」
カレーパンマンの口から次々と出てくる名前。
熱烈なアプローチをしてくるドキンちゃんはともかく、ロールパンナちゃんとミミ先生の名前まであります。
579548:05/02/17 17:23:27 ID:6ywlbOVM
食パンマンの体から力が抜けていきました。
「そんな話を信じないで下さい。みんなお友達です。」
食パンマンは背けられたカレーパンマンの顔を両手で包み込み、自分の方へと向けさせました。
「私は、正義の味方は恋愛感情を持つべきではないと教わりました。
誰か一人を特別にしてはいけない。世界の全てを平等に愛せと。
そして私はこの教えを守って生きてきました。
でも、あなただけは私の心に入ってきて特別な人になったんです。」
食パンマンはカレーパンマンのおでこにキスをしました。
「あなたが始めてです。あなただけが、私の特別な人です。」
「食パンマン…」
カレーパンマンの瞳が閉じられました。
食パンマンはそっと唇を重ね合わせました。
580548:05/02/17 17:27:38 ID:6ywlbOVM
ひとまずここまで。またしても続きます。ごめんなさい。
次でやっとこエロに突入しますのでご容赦下さい。
581名無しさん@ピンキー:05/02/18 00:26:07 ID:rsc0x8RJ
あああああ神すぎる・・・!!!!ハゲ萌えです!!GJ!!!!
582名無しさん@ピンキー:05/02/18 20:42:14 ID:XyTzep4M
女の子多いのに、何で女体化がこんなに…?
583名無しさん@ピンキー:05/02/19 02:13:06 ID:TUhBOZjd
>>582
分りません
584名無しさん@ピンキー:05/02/20 08:41:53 ID:r9DvfIMC
「ロールパンナの恋」続き

ロールに最初に寄ってきたのはメロンパンナとクリームパンダでした。
メ・ク「お姉ちゃーん!」
2人は同時にロールに抱き付きました。
メ・ク「ようこそ!」
ロールは微笑みました。

さて、時は流れて夕方。今日はメロンとクリームはパン工場に泊まる事になりました。
メ・ク「じゃあね、お姉ちゃん!」
ロール「じゃあ!」
メロンとクリームは遠くへ飛んで行き、次第に見えなくなりました。
ロール「さてアンパンマン、私も帰るよ。」
ロールが飛び立とうとした時、アンはロールの手を握りました。
ロール「どうした?」
アン「今日は僕の家に泊まってくれないかい?」
ロール「お前、自分の家があるのか?」
585名無しさん@ピンキー:05/02/20 09:13:13 ID:r9DvfIMC
アン「家と言えるかな、ペンションみたいなものなんだ。」
ロール「家じゃないか。」
アン「ま、付いて来てよ。」
アンはロールを案内しました。
アン「さあて、着いたよ。」
アンとロールはパン工場の東にある森の奥の開けた所にあるペンションに着きました。
ロール「ここがお前の家か?」
アン「そうだよ、さあ中へどうぞ。」
アンはロールを家の中へ案内しました。
アン「ここが居間だよ。しばらく待っていて、お茶を持ってくるから。」
ロール「分かった。」
ロールは側にあったソファーに座りました。そとはもう日が沈み、夜の闇が深まっていました。
586名無しさん@ピンキー:05/02/20 09:39:29 ID:r9DvfIMC
アン「お待たせ。」アンがお茶を持って来ました。
ロール「ありがとう。所でちょっと聞いて良いか?」
アン「なんだい?」
ロール「このペンション、何時造ったんだい?」
アン「6年前だよ。ほら、ばいきんまんが皆を鉄球に変えた年だよ。」
ロール「ああ、あの年か。あの時はあんまり役に立てなくてすまなかったな・・・。」
アン「良いんだよ、別に。君や皆、そしてキララちゃんのお陰で僕は復活出来たんだから。」
急にロールが顔を顰めました。
ロール「・・・キララの事、今でも好きか・・・?」
アン「ん?うん好きだよ。友達としてね。」
ロール「そうか・・・。」ロールはほっとしました。
アン「それにしても君はとても成長したよ。」
ロール「自分で言うのも難だが、自分でも成長したって気がするよ。」
最初の頃、私はばいきんまんに唆されてはお前やカレーパンマンやしょくぱんまんを攻撃していたな。」
アン「そうだったね。」
ロール「で、10年前の夏、ドクターヒヤリの研究所で私はブラックロールに改造された・・・。」
アン「あれからもう10年か・・・。」
ロール「あの時もお前達に救われたよ、マリンも。」
アン「いや、君のお陰でもあるんだよ。」
ロール「最近、マリンに会っているか?」
アン「いいや、7年前にブラック魔王と戦った時以来、会っていないんだ。」
ロール「私は度々会っているぞ。」
アン「どう?元気にしている?」
ロール「うん、元気にしているさ。心配無いよ。」
アン「そうか、良かった。」
587名無しさん@ピンキー:05/02/23 02:27:34 ID:gJ6oNVss
>>584
ロール…ロール…が可愛ええね。
萌えます
588名無しさん@ピンキー:05/02/26 16:59:18 ID:+vBUZT4x
アン「思えば君が生まれて11年になるんだね。」
ロール「そうなるのかな・・・?」
アン「色々あったねぇ。鉄火のマキちゃんと決闘した時とか。」
ロール「あの時何でお前が止めたのか分からなかったけど、今なら分かる気がする。」
アン「で、君が岩にRの字を刻んで、マキちゃんが「あいつ、格好付けやがって。」って言っていたよ。」
ロール「あいつとは友達だよ、今でも。」
アン「オカリナ姫の時も記憶に残っている。」
ロール「あの時はオカリナ姫に悪い事してしまったな・・・。」
アン「君、オカリナを知らなかったってね。」
ロール「悪いか、知らなくて。」
アン「いいや、別に。」
ロール「・・・・・。」
アン「ごめんごめん、ちょっとからかっただけだよ。」
ロール「ったく、まあ良い。」
アン「(ふふふ。)」
589名無しさん@ピンキー:05/02/28 01:02:14 ID:Vld4Wo7I
日はもう沈み、夜が深まってきました。
アン「ええと、今は8時半か・・・。」
ロール「もうそんな時間か。」
アン「あ、そうそうピーターからも話は聞いたよ。」
ロール「あのバイオリン弾きの小人か?」
アン「そうだよ。優しい目をしているって言ってたよ、ピーターが。」
ロール「本当にそうだろうか・・・。」ロールは立ち上がり、窓辺に立ち、空を見上げました。
ロール「私だって解っているんだよ、自分が悪い心に支配されているのを。」
アン「ロールパンナちゃん・・・。」
ロール「ピーターは幸せ者さ、ブラック化した私を知らないのだから。そういう意味ではアンパンマン、お前は不幸者だ。」
アン「!そんな事は無いよ、ロールパンナちゃん!」
ロール「嘘を吐け、私を傷付けたくないんだろう。お前は昔からお人好しだ。」
アン「・・・。」
ロール「そんな性格だから何時もばいきんまんにやられるんだ。」
アン「でも・・僕は今の僕が好き・・・だよ。」
ロール「ふん、所詮お人好しはお人好しか。」
アン「ロールパンナちゃん・・・。」
ロールはアンの方に歩いてきました。
ロール「良いかアンパンマン、これだけは言って置くぞ。愛なんて下らない。」
アン「!!!」
ロール「憶えておけ、生きる原動力は愛ではなく憎しみだ!憎しみはとてつもない力をくれる。」
アンパンマンは愕然となりました。
590名無しさん@ピンキー:05/03/04 10:06:41 ID:D/4DbGqO
ドキドキドキドキ……
591名無しさん@ピンキー:05/03/07 20:33:14 ID:qzgbeEoE
ロール「明日、私は朝一番で暗闇谷に帰る。」
アン「え!?もっとゆっくりしていけば?」
ロール「嫌だね。」
アン「そんな・・・。」
ロール「じゃあな、私はもう寝る。」
アン「・・・待って!」
アンはロールの手を引きました。が、アンは力を入れてしまった為、ロールはアンにもたれ掛かりました。
アンはロールを受け止めましたが、その際アンの右手がロールの左の乳房に当たってしまいました。
ロール「!触るな、このスケベ!」ロールを顔を赤らめ、両手で胸を押さえながら言いました。
アン「あ・・ごめん。」アンは申し訳無さそうに言いました。
ロール「アン、お前もやっぱり男だな。今も私と性交りたくて堪らないんだろう!」
アン「そんな事無いよ!」
ロール「嘘を吐け!現に、ほら!」ロールはアンの股間を指差しました。
アンの倅は勃っていました。
アン「ああ・・・。」
ロール「ほらな、やっぱり。分かったらさっさと私の前から消えろ!このスケベ野郎!」
ロールは荒い足音を立てながら2階に上がって行きました。
592名無しさん@ピンキー:05/03/12 03:20:21 ID:Slj6+XWH
アン「待って!待ってよ!」アンは階段を登りました。
ロール「しつこいぞ、アン!」ロールは激昂しました。
アン「さっきはごめん。僕、つい手に力を入れ過ぎちゃって・・・。」
ロール「つい・・・笑わせるな、この馬鹿!」
ロールはさらに階段を上がり、2階の部屋に入ろうとしました。その時・・・。
アン「ロール。」アンはそういうとロールに深いキスをしました。
ロールは今まで以上に激怒し、アンを殴り付けました。
ロール「!!!何をするんだ、このドスケベ!!!」
アン「解らないのか!これは愛している証だよ!」
ロール「愛している・・・証・・・。さっき言った筈だ、愛なんて下らない。」
アン「違う!愛は素晴らしいものだ!決して下らないものなんかじゃない!!!」
その時、アンは何時もと違い、厳しい顔をしていました。
そして、何時もの顔に戻り、ロールに言いました。それはアンとロールの生涯に於いて、
忘れる事の出来ぬ言葉となりました。
593名無しさん@ピンキー:05/03/14 01:20:51 ID:AXS5ufIF
(´д`;)ハァハァGJ
続きますか?できれば一時にまとめてうpしてホスィ…
594名無しさん@ピンキー:05/03/17 00:52:50 ID:3gBZT3+b
hosyu
595名無しさん@ピンキー:05/03/17 08:22:27 ID:z/t/57Qq
ほしゅ
596夢の名無しさん:05/03/17 21:48:55 ID:O/fruXl6
>>580さん続き早く!!
597名無しさん@ピンキー:05/03/18 15:47:15 ID:IhMBW48X
age
598Bread_and_blood:2005/03/21(月) 15:25:06 ID:06aZybV3
>>114 の続き

ズドン、と強烈な一撃を腹に受け、頭の中が真っ白になった一瞬後、
顔を刺す雨粒の激痛で再び目を覚ます。
乾いていた道を強まる雨が徐々に濃く塗りつぶしてゆく。雨粒の檻の中、
アンパンマンは気絶寸前の状態でロボットの拳に踊らされていた。

「ハァアアーーーーーヒフーーーーヘホーーーーー!!!」

操縦するバイキンの高揚ぶりは鎮まる気配は無く、普段と違う、「本気」を
感じるその闘気にアンパンマンは戦慄した。

しかし希望はある。アンパンマン号のエンジン音が聴こえれば希望はある。
それまで持ちこたえれば。新しい顔さえ受け取る事ができれば。
再び雨に濡れる前にバイキンマンを倒す事ができる。
(バタコさんの焼いた、温かい、新しい僕の顔が…) 鋼の拳が腹に直撃する。
(ジャムおじ、さんの、運転する、アンパンマン号、に乗って…) 三発。
(チーズも、一緒に…) 背中に二発。
(あの、聞き、慣れ、た、エン、ジン音、が…) 腰、顔、腹、腹、腹…

(き、―――――――――――――――――…


最後の一撃はロボットの頭部、つまりバイキンの乗るコクピット・ドームによって炸裂した。
あらゆる物理攻撃に絶えうる特殊硬化ガラスが駆動最高速でアンパンマンを直撃し、
湿りきったその柔らかな頭部を粉砕した。
それまでの日々の活躍が、バタ子との日々の恋が、まるで冗談だったかのように、粉砕された。
599Bread_and_blood:2005/03/21(月) 15:27:39 ID:06aZybV3
降りしきる雨の中、鳴り響いていたエンジン音が止まった。

おそらく戦闘が行われていた場所。
枝が折れた木が数本。すっかり濡れた地面。だが一部、泥がぐしょぐしょに荒れている。
ロボットの巨大な足跡は、西へ向かって数歩続き、途絶えていた。
飛行モードに切り替え、飛んで行ったか―――――

足跡のぬかるみ具合から見て、戦闘が終わってまだそれほど経っていないはずだが、
戦っていたであろうバイキンマンとアンパンマンはそこには居なかった。

「まさか、バイキンマンに捕まって・・・連れて行かれた・・・?」
震えた声でバタ子が案ずる。

遅かったか、と言おうとしてその原因が自分である事に気付き、ジャムは奥歯を噛み締めた。
熱くなる頭を鎮め、バタ子を不安にさせまいと必死に言葉を捜す。

「わからないが、戦う場所を移したかもしれないね。雨は不利と踏んで、森の中を飛んで
どこか有利に戦える場所へ移動したのかもしれない」

とりあえず雨の心配がなさそうな所を考えたが、巨大ロボットと戦える屋根付きのフィールド
などあるはずもなく、その言葉はただの気休めになってしまった。

「アンパンマン…」

バタ子は、その足元に少しだけ残っていた、匂いを雨に消され、色を泥に隠された
アンパンマンの血液とも言うべきものに、気付く事ができなかった。
600Bread_and_blood:2005/03/21(月) 15:39:46 ID:06aZybV3
バイキン基地へ向かうグレーのUFO。

基地のある山岳が見え、バイキンを迎えたのは青空だった。
普段、雷鳴が轟き暗黒が支配するその空は、雲ひとつ無い、高く広い青空だった。

(・・・・これは・・・・)

バイキンは感嘆した。いままでこんな事は無かったのだ。居もしない神が祝福のつもりか、
と苦笑した。レーダーの端に映る僅かな光点に気付く事ができなかったのは、その何倍も
美しく輝く青空に見とれていたからだろうか。

基地に着いたバイキンは、いつもの手順でUFOの格納作業をこなした。秘密基地なりに結構厄介なものだ。
一通り終えると、続いてUFO内部からでろん、と何かを引きずり出す。
原型を留めていない顔が付いた、動かない躯。よいせと背に乗せて鉄の出入扉をくぐる。

ようやく生活の匂いが漂う居住部に入り、息を切らしてバイキンは叫んだ。
「ドキンちゃん!ただいま!今日はいい知らせがあるよ!」

(………………………?)
返事が無い。この時間、外を飛ぶ事は無いはずだが…

しかし数秒ののち、ドキンの声は無事その耳に届いた。
「…おかえり!いい知らせはとりあえず置いといて、こっち来てみなさい!
 またヘマしたわね!!バカバイキン!!」

(ヘマ?何の話だ…?せっかく、長年苦労し続けてきたアンパンマン打倒を成したというのに…)
心の中で軽くガッカリしつつも、いつもとは何か違う雰囲気を纏うそのドキンの声に不安を覚え、
バイキンマンはアンパンの躯を背負ったまま、しぶしぶメインルームへと足を運んだ。
601Bread_and_blood:2005/03/21(月) 15:47:56 ID:06aZybV3
「!!…メロンパンナ!!」バイキンはぐるぐるに縛られたその小柄な体を目に入れ、驚いた。
「!!…アンパンマン!!嘘…!!」メロンパンナは、バイキンマンに背負われた動かないその
体を目に入れ、驚愕した。ドキンも同じだった。

「あんた…ようやく倒したのね!」
「イヤァァ!!アンパンマン!!アンパンマンが…!!!」
何やら状況が掴めず、バイキンマンもまた混乱したが、とりあえずドキンに訊く。
「なんでコイツが…メロンパンナがいるんだ!?」
歓喜の表情からスッと表情が険しくなり、ドキンは一気にまくしたてた。
「アンタがヘマしたんでしょ!!ずっと尾行してきたのよコイツ!!レーダーギリギリの距離を
 飛んできたんでしょうね。たった今基地のトラップに罹ってたのを見つけて捕まえたのよ!!
 ったくあんた気付かなかったの!?そもそも何故か今日は晴れだし…」

そうだ。ここいら一体は雷雲が活動しているのが常で、雨が降らない時も湿気が異常に多いから
アンパンマン達のパトロールで見つけられる事はまずないのだ。今日のように快晴にでもならなければ…
…全く。祝福どころか、とんだ厄災だ。丸い窓から見える青空を見上げ、バイキンは舌打ちした。

「アンパンマン…ううっ…」メロンパンナが涙を落とした。
顔が濡れることを嫌うくせに涙は流すのか?と、見ていたバイキンは思った。

「この通り、アンパンマンは"死んだ"。この調子で全部のパン戦士達を倒してゆくつもりだったが、
お前に関しては手間が省けたみたいだな…」
「?…死んだ?」メロンパンナの表情が止まる。
(…なんだ?これでも生きてるように見えたのか?
 さすがに女の子には仲間の死を受け入れるのが辛いだろうが…)
そこまで考えて、バイキンはギョっとした。メロンパンナの口は…笑っていたのだ。

「何だ…なにがそんな可笑しいんだ?」バイキンはメロンパンナに詰め寄った。
「…いいえ。別に・・・。」 しかしメロンパンナは何か余裕を持った表情のまま、回答を避けた。

(なんだよ…こいつ…) わずかな苛立ちが、バイキンの腹の底から湧き上がってきた。
602Bread_and_blood:2005/03/21(月) 15:52:21 ID:06aZybV3
一年ぶりです…続きキボンして下さってた方、すいませんでした。
(´д`;)もうすぐエロですので何卒…
603名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 16:49:15 ID:ZLCiFkAs
おおお俺の神ーーーー!!!!
いいんだマイペースでやってくれ…また来てくれるなんて嬉しすぎだよ…。・゚・(ノ∀`)・゚・。
604名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 17:46:18 ID:aQ3pYbvM
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!?
萌え!っていうより燃え!!
君の書く文章が、渋い空気が大好きだー!!
ゆっくりでいいんだ、少しずつでも良いから、最後まで書き上げてくれると嬉しい。
605名無しさん@ピンキー:2005/03/22(火) 14:58:10 ID:WkUI6njE
面白い。雰囲気がイイ感じ。
606名無しさん@ピンキー:2005/03/23(水) 02:48:15 ID:UzYqfYpN
558氏も早く続き書いてくれ〜
>>602
待ってました。ゆっくりで良いんで待ってます
607名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 00:43:11 ID:Fn/OvlDB
>>602
久々にきてみたらMY神…!
待ってました!!あなたの書く文章で泣きました!
608名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 07:19:14 ID:93ipqW6J
しばらく見てなかったうちに
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!
待ってたよネ申!!

他の未完の作品もつづき待ってます(つд`)
609ドキンちゃんのディープキス byアンパン:2005/03/30(水) 15:44:21 ID:UtWd4HzA
頭が変わると、いつも以前の記憶が曖昧になる。
ここはどこだろう? 薄暗い部屋。
息を吸い込むと強い花の匂いがした。空気は重く、淀んで濁っていた。
たぶんこの部屋のどこかに花瓶があるのだろう。暗闇のどこかでそれらの花は呼吸をし、身をくねらせているのだ。
その激しい匂いのする闇の中で、僕は自分の肉体を失いかけていた。
――いつもと逆だ、と僕は思った。
頭だけを残し、からだがどんどんちぎれていく感覚。ジャムおじさんは僕のためにからだを焼いてくれるだろうか?

610ドキンちゃんのディープキス:2005/03/30(水) 15:44:55 ID:UtWd4HzA
僕のからだは小さく砕け、花に誘われる虫になった。僕は虫で、いま巨大な花弁の中に入ろうとしていた。
そこではねっとりとした蜜と、花粉と、柔らかな毛が僕を待っていた。彼女たちは僕の侵入と介在を必要としているのだ。
ブンブン、と花は言った。
甲高く、ひやりと冷たい声。しかしそれは脆さを守るため故意に冷却された声だった。
「ドキンちゃん………」僕は花の名前を覚えていた。

611ドキンちゃんのディープキス:2005/03/30(水) 15:46:15 ID:UtWd4HzA
僕は彼女に惹かれるままに暗闇の中を進んだ。ゆっくりとドアノブの回る音が聞こえた。
その音はわけもなく僕の背筋をぞっとさせた。
………こっちよ。
ドキンちゃんは僕の手をとり、言った。部屋の暗闇の中に廊下の光がさっと差し込むのとほとんど同時に、僕らは窓の外に滑り込んだ。
窓ガラスはまるで巨大な餡子のように生温かく、どろりとしていた。
僕はそれが口の中に入ってこないように、じっと口をつぐんでいなくてはならなかった。その行為は僕を嘲笑させた。
でもこの餡子は僕の餡子とはまったく性質の違うものだった。もし取り入れてしまえば僕の頭部はいまの形状を維持できなくなるだろう。
僕は唇をホッチキスで留めたみたいにかたく閉じた。
パチリ。
612ドキンちゃんのディープキス:2005/03/30(水) 15:47:41 ID:UtWd4HzA
ドキンちゃんの舌が僕の口の中に入ってくるのが感じられた。
舌はなんの抵抗もなく侵入してきた。世界中のすべての意志あるものが、それを望んでいたとでもいうように。
それは温かく柔らかな舌だった。僕の口の中をなめまわし、舌にからみついた。重苦しい花弁の匂いが僕の肺の壁を撫でた。
腰の奥に射精のだるい欲望を感じた。
でも僕はしっかりと目を閉じてそれに耐えた。暗闇の中でも見分けられるくらい、黒い波が僕を襲った。
僕の顔のパーツが次々とはずれ、ただの小麦粉の塊になった気がした。
脊髄に絶望的な恐怖を感じ、僕は目を開けた。そしてすべては去っていった。
花弁の匂いも、射精の欲望も、黒い波も。ただドキンちゃんの舌だけがいつまでも僕を捉えていた。
613おしまい:2005/03/30(水) 15:48:41 ID:UtWd4HzA
感想よろ
614名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 06:42:56 ID:0yvGFalq
>>613
独特の世界観が個人的にイイ感じ。想像力を駆使しないと何が何やらわからんが
完全なオリジナル創作だとしたら表現法としては嫌いな部類ではない。
だけど詳細なエロシーンが加わると多分混乱する。
嫌じゃないけど抽象的表現が多くなると、だんだんといい加減な読み方になってくる。
が、それはあくまで私個人の我侭。
615名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 21:58:24 ID:ax5j/lc3
果実的な雰囲気が(・∀・)イイ!
蜷川実花の撮る写真みたいだ。女性的な文章だと思った。

やなせたかしに見せたいなこのスレ…
616名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 11:09:49 ID:BVY1MFyE
「ロールパンナの恋」続き

アン「君を愛している。」
ロールの心臓が止まり掛けた。ロールは神を見た様に固まった。
アンが続ける。
アン「11年前、生まれたばかりの君を初めて見た時から、世界中の誰よりも君を愛している。」
アンの言葉にロールは応答の言葉を話せなかった。
一方、アンは初めて見るロールの驚愕の表情を静かに見ていた。
彼の決意は鋼よりも固かった。この世の何物よりも、固かった。
アンは静かに言った。
「君の気持ちは、ロール?」暖かい、愛に満ち溢れた言葉だった。
ロールは言葉を発するのにかなり時間が掛かった。これ程までに、言葉を発するのに時間が掛かった事は
彼女の生涯、この時だけである。
ロール「私も、あなたを、世界中の誰よりも、愛しているわ。」
ロールは泣きそうだった。両の瞳は涙で潤んでいた。
アンはロールの言葉を聴くと、静かに近寄り、優しく抱いた。
そして、慈愛に満ちた言葉を発した。
「ありがとう、ロール。」
その言葉を聞いた途端、ロールの眼から大粒の涙が流れた。滝の如く、流れ出た。
アンとロールは強く抱きしめた、お互いを。
そして、しばらく経つと、2人はお互いの唇を重ね、キスを交わした。
617名無しさん@ピンキー:2005/04/10(日) 05:19:04 ID:tBwnE04N
ほしゅ

>>616
続きキボン!
気になったんですが、文がですます口調じゃなくなってませんか?
618名無しさん@ピンキー:2005/04/12(火) 00:10:58 ID:z6PahaB7
hosyu
619http:// YahooBB220010048074.bbtec.net/~ss.jpg:2005/04/12(火) 00:12:52 ID:beOlWTuF
ええけつしとるのぉ(*´Д`)ハァハァ



うはっwwwおkwww??
620名無しさん@ピンキー:2005/04/13(水) 23:46:36 ID:j1ILURfs
保守
621Bread_and_blood:2005/04/14(木) 02:51:14 ID:BMRJ3O89
日が沈む。
赤く染まった稜線の中心で、橙色に輝く太陽。こんなものをここから眺めるのは初めてではなかろうか。
バイキンとドキンは、基地で最も大きな窓のある寝室で、無言のまま同じ景色を瞳に写していた。
「バイキンマン…」
ベッドに腰掛けていたドキンが、口を開いた。
「ん?」
木製の椅子に前後逆に座っているバイキンが応える。

「ありがと…」

ありがとう?何が?と、心の中で聞き返した。口で再度聞き返す前に、ドキンが続けた。
「それと…ごめんね…」

何が?と聞き返すのが野暮なような気がした。
緋に染まった部屋が、そんな野暮な事聞くなよ?と背中にささやいていた。

ありがとうは、アンパンマンを倒した事に対してかな…。
ごめんねは…まぁ…これまでいろいろされてきたからかな…。
思い当たる事象を適当に当てはめ、バイキンは、一つの目標を達成した男の声で、

「うん・・・」

とだけ返した。

ドキンの顔が赤く見えるのは夕日のせいだろう。
ふと、その綺麗な横顔を眺める資格が自分には無いような気がして、バイキンは
今日の夕飯の献立、基地隠匿の為の天候への対処、メロンパンナの今後の処遇などへ
機械的に思考を移した。その行為に、デジャヴを感じた。
622Bread_and_blood:2005/04/14(木) 03:03:57 ID:BMRJ3O89
夕飯には驚いた。ドキンちゃんが作ってくれた事がまず驚きだったし、その味も
また格別だった。普段まず飲むことなどないワインも嗜め、最高のひと時を過ごした。

基地隠匿は、周囲の岩石と全く同じ色・質感の布で覆う事で応急処置とした。
今後も晴れが続くようなら本格的なカモフラージュを考えねばならない。

あとは…こいつだ。

「腹は減ってるか?」
薄暗いメインフロアに未だほったらかしのメロンパンナと、離れた位置にアンパンの躯。
「・・・・・・」
メロンパンナは何も応えず。
両腕を前で揃えた状態で胴ごと、壁のパイプにぐるぐる巻きにされている。
両足首もしっかり縛られており、まず逃げる事は出来ないだろう。

「減ってないならいい。まあ、自分の顔が食えるのかもしれないがな」
バイキンはヘラと笑った。
メロンパンナもニヤと笑う。それは昼間も見た表情だった。
こめかみをピクリと動かしたバイキンは、またむらりと苛立ちが湧き上がるのを感じていた。
「いちいち何なんだ?俺様が何か可笑しい事でも言ったか?」
ワインのアルコールが胸の熱を強めているのか、メロンパンナの首の辺りを引っ掴み、
バイキンは強い口調で問い詰めた。
「あなた、何も知らないんだもの」
見下す態度で言い放つメロンパンナ。こいつこんな性格だったか?とバイキンは記憶に問うた。
「…知らないって何をだ」
「教えるわけ無いじゃない。あなたなんかに」
623Bread_and_blood:2005/04/14(木) 03:04:59 ID:BMRJ3O89
ああ。そうか。とバイキンは半ば納得した。ロールパンナの妹だという事を思い出した。
ロールパンナは、ジャムのパン戦士作製過程で俺様がこっそり細工をして作られた、
スパイ的存在。半分は俺様の意のまま動く。姉をあんな体で生まれさせた俺様への憎悪は、
他のパン共より強いというわけか。

「ああ、教えてくれなくて結構。むしろ閉じてろ。うるさい口はな」
メロンパンナの言葉を深く考えず、バイキンはガムテープを取り出した。
「ちょっと!何す・・・うぅぐ・・・む〜」
ガムテープ二枚で腹の立つ口を塞いだバイキンは、やれやれと寝室へ戻り、扉を閉めた。

(…あいつ、私たちの事、やっぱり何も知らないんだ…命の事、歴史の事、人間の事…)
メロンパンナは足の腿を、微かに擦り合わせた。
(この顔や、体の事…………例えば…私たちも、物を食べ、栄養を摂り、外に出すという事とか…)
肩をぷるっと震わせ、口を開けるうちに懇願しなかった事を後悔し始めていた。

(おしっこ…したい…)
624Bread_and_blood:2005/04/14(木) 03:09:46 ID:BMRJ3O89
寝室。
かすかに響く息づかい。

ドキンとバイキンは、舌と舌を合わせていた。
バイキンの思考は、まだ互いに残るワインの味と、とろけるような熱さと、疑問。
(いいのかな…俺様で…食パンマン…なんだろ?…ドキンちゃんの想う相手は…)
これは望む事なのに、心の中に引っかかった針が、取れない。
「いいよ…バイキンマン…」
心の問いに答えるようなドキンの一言。呼んだ名前は、間違いなく…俺様のもの。
体の興奮に背を押され、バイキンはふたつのふくらみに手を添えた。

「ん…」
ちゃんと触るのは、これが初めてだと気付いた。
だって、丸く、硬くなった先端の感触など、俺様は知らない。

「あっ…」
駄目、とは言われなかった。右手はドキンちゃんの一番大切な部分を触っている。
ちゃんと触るのは、やはり初めてだと気付く。
だって、熱く、可愛く湿ったそこの感触など、俺様は知らない。

「ん…ぅ…あっ…やぁ…はぁっ…はぁ……んぅ…」
知らないのは、今までのが、俺様じゃなかったから。
今、初めて俺様は、ドキンちゃんを抱いてる。俺様が、感じさせてる…
「バイキンマン…」 それは間違いなく、俺様の名。
「ん?」     
「あの…………」
「何?」       

「………入れて…下さい…」 

思わず、は。と息が止まってしまった。
目の前にいるのはいつもの女王様でなく。あの時見た、少女の顔だった。
625Bread_and_blood:2005/04/14(木) 03:14:03 ID:BMRJ3O89
あのドキンちゃんが敬語で懇願するなんて…。
驚きもあったが、体中の毛穴が沸き立ち、背中から股間の硬くなったモノへ走る
電流のような感覚のほうが強かった。それほどのエネルギーを持つ言葉だった。
何もしていないのにビクンと波打った俺の一物は、布一枚を邪魔そうに押し上げている。

脱ごうとするが早いか、ドキンちゃんの手がその部分へ下りてきた。
そこに触れた瞬間にはなにも感じなかった。
何分の一秒かが経過するごとに、顔を真っ赤にしたドキンちゃんの小さな両手が、
自分のものをぎゅっと包んでいる事を自覚してゆく。
ようやく一秒が経った頃、柔らかい手からドキンちゃんと自分の脈が同時に感じられ…
そこから痙攣が体じゅうに伝播した。
ビクン。 ビクン―――――――――――

射精してしまうのかと頭の隅で体に問う。歯を食いしばった。
しない。していないが、今にも全てが漏れてしまいそうな快感が背中の中を駆け上っていた。

ちらっと潤んだ瞳がこちらを見、とたん、手が離れる。ふっ、と安堵したような、残念なような。
離れた両手は俺様の腰を…履いているものの腰の部分を掴んだ。
ずるりと脱がされる過程で、引っかかったモノが擦れ、また歯を食いしばるはめになった。

俺様のモノが、外気に触れた。
ドキンちゃんにまじまじと見られる。微かに鼻息がかかってる。


恥ずかしい事に、ドキンちゃんの舌が三度、先端を割って舐めただけで…
俺様は射精してしまった。
これほど可愛いドキンちゃんを見たのは初めてだったのだから…仕方ないだろ。
俺様は激しい痙攣の中、その赤く可愛い顔に、何度も何度も、浴びせかけてしまった。

無論それで興奮がおさまるはずも無く。
最初に懇願された事を叶えるべく、今度は俺様がドキンちゃんの大事な部分に、準備を施し始めた。
すでに準備万端だったというのは、考えない事に。
626Bread_and_blood:2005/04/14(木) 03:17:57 ID:BMRJ3O89
…寝室から微かに声が漏れている。ときおり強く聞こえるその声は、明らかに…
エッチな事をしている声…。

メロンパンナは、薄暗いメインルームの、壁際のパイプに縛られている。
すぐ後ろの部屋から聞こえるいかがわしい声を聴きながら、もじもじと腿を擦り合わせていた。
尿意のほかに、もうひとつ疼きがある。
興奮していた。そういう事に興味が無いわけじゃないし、体のあの部分だってもう、子供じゃない…。

ぴちゃぴちゃと、本当に微かだが、何かを舐める音が聞こえる。
押し殺した甘い声は、ドキンのものか。

(今、どんな事してるんだろう…もう…脱いでるのかな…)
(お互い、どんな顔でしてるんだろう…)
(大きいのかな…バイキンマンのって…)

憎い。本当は憎いのに、なんで想像すると胸が鳴ってしまうのか。

『腹は減ってるか?』

さっきの、彼の低い声が脳裏に響く。
本当に…ひどい奴なのだろうか。本当は、優しいのでは…
そこまで考えて、幻想の間に冷ややかな現実が入り込む。
目の前の、頭部が原型を留めていないアンパンマンが目に映ったからだ。
その冷ややかな現実を、ドキンのひときわ大きな喘ぎと、ベッドの軋むリアルな音が再び幻想で覆う。

心臓の音が早くなった。原因は二つ。
先程のドキンの喘ぎからベッドの軋みが定期的になり、何をし始めたのか察してしまった事。
もう一つ。もう一方の疼きの原因が、だいぶ切迫してきたからだ。

どうしようかと必死に考えた。どうする事もできず、なんだか泣きたくなった。

揺すっていた腰の動きが、大きくなった。
627Bread_and_blood:2005/04/14(木) 03:29:01 ID:BMRJ3O89
続く…

628名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 06:07:37 ID:6HC1bhG5
すげーイイ。美形バイキンと美女ドキン悲観系悪役風味って感じで想像しちまうよ。
メロンパンナはロリエロ系だな。続き楽しみに待ってる。
629名無しさん@ピンキー:2005/04/14(木) 18:38:34 ID:+Fy5uK/I
キタキタキタキターーーーーーーーーー!!!!!!!
最高だ!!俺の神!!!
こんなに早く続きを拝めるとは。
バイキンがイイ!!感じ。メロンにも期待期待!!
630名無しさん@ピンキー:2005/04/20(水) 23:57:52 ID:vNvh/0lx
ほっしゅ
631名無しさん@ピンキー:2005/04/21(木) 12:27:26 ID:TaoDQ6a1
嗚呼、待ち続けてよかった。
神よーーーーーーー!!続きを楽しみにしてます!!
632558の続き:2005/04/21(木) 14:08:20 ID:0RTD0Ey0
「なんか、憂鬱な気分………」
こんな日は、いつもなら楽しいはずの空の旅も暗く見える。
いつもと変わらないはずなのにな…
「とりあえず…適当な所に降りよう…」
悩んだところで、アンパンマンが倒せる訳でもないし
それに、本当に効くかどうか分からないし…
「あ、あそこの湖の辺でいいや」
今日は、天気が良いからガキ共が遊びに来るかもしれないからな。
ここで、待ち伏せして現れたガキ共に飲ませれば…
とりあえず、湖のほとりに到着しバイキン号から降りる。
「アンパンマン達に…食わせる前に、実験しないとな…」
「何を、実験するんですか?」
そう…よくぞ聞いてくれました…って!!!
「お前、誰だ!!!」
びっくりして後ろを、振り返る。
そこには、会いたくない奴が立っていた。
「僕ですよ、バイキンマン」
親しげに、話しかけてくる男の名前は…食パンマン…
はっきり言って俺様は、こいつが嫌いだ………
633558の続き:2005/04/21(木) 14:31:26 ID:0RTD0Ey0
「何で…お前がここにいるんだ…」
ただでさえ、気分が悪いのに…嫌な奴に会って最悪だ。
「パトロール中に見かけたんで…後をついて来たんですよ」
白い歯を見せ、爽やかな笑顔を作り手を握ってくる。
それじゃぁ、しかたがないか…って、ちょっと待て!!!
それは、ストーカっていうやつなんじゃぁ…
正義の味方が、ストーカして良いのか…
「今日のあなたは、とびっきり美しいですね…」
これだ…こいつのこういう所が…嫌いだ…
いつも、歯の浮くような台詞ばかり吐きやがる。
ドキンちゃんは…こいつのどこが良いんだろうか?
「普段のあなたも…好きですけどね…風になびく黒髪…黒目がちの眼…」
手が、髪から頬を優しく撫でる。
くすぐったいような感覚に、身震いする。
「愛らしい…くちびる…」
「ふざけるな…」
俺様は、バイキンマンだぞ…
この星を…支配するべき悪の使者だぞ…
女扱いなんか、ゴメンだ!!!

634名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 19:50:34 ID:0ofI682L
続きよみたい。

>>627
最高!
635名無しさん@ピンキー:2005/04/22(金) 20:05:37 ID:cH+0ukCP
どうなっちゃうんだろう。メロンたんは…
アンパンも本当に死んじゃったのー?
636名無しさん@ピンキー:2005/04/23(土) 01:22:51 ID:tLeB0jH0
「ロールパンナの恋」続き

長くてあっという間の時が過ぎ、気が付くと2人は全裸でベッドの上にいた。
次の瞬間、2人は強く抱き締めた。
互いに唇を重ね、両手を相手の背中に回し、そして触れ合った。
アンもロールも自分の舌を相手の舌に絡ませた。その絡み方はまるで遺伝子DNAの様であった。
しばらくするとアンは左手をロールの尻に、右手をロールの胸に当て撫でた。
ロール「やっぱりあなたも男ね。」
アン「何故だか、触りたくなってね・・・ごめん。」
ロール「良いのよ、別に。」
そしていよいよセックスの峠が訪れた。
ロール「そろそろ行く?」
アン「ああ。」
ロール「じゃあ。」
アンは自らの倅をロールの膣にセットした。
そして、アンは自らの精子を放った。
637シュークリーム姫×カレー:2005/04/24(日) 00:25:07 ID:hhBIr+b9
シュークリーム姫×カレーパンマン

ある日、カレーパンマンの元へ一通の招待状が届いた。
送り主はシュークリーム姫。年に数回会うかどうかの間
柄である。何か祭りでもあるんだろうと、カレーパンマ
ンは指定された期日に姫の城に出向いた。

姫自らが出迎え、歓迎の意を示す。淡い金髪が太陽の光を
受けて輝いている。整った顔立ちはその品性の高さを表し
ているようだ。シュークリーム姫は年頃の男だったら思わ
ず顔が赤くなってしまうほどの美貌の持ち主である。しか
し、カレーパンマンの精神は単純で幼く、それゆえ、姫の
自室にたった一人で招かれても平然としていた。また、カ
レーパンマンを見つめる姫のじっとりと濡れたような瞳に
も全く気付いていなかった。

「あれ、アンパンマンたちは?」
「今日お招きしたのはあなたお一人なのです」
「んー、なんか抜け駆けしたみたいで悪いなぁ」
638シュークリーム姫×カレー:2005/04/24(日) 00:27:26 ID:hhBIr+b9
カレーパンマンは手を頭の後ろに組み、部屋をきょろきょろと
見渡している。花が置かれた出窓に天蓋付きのベッド。そこに
はおとぎ話の本で見たお姫様の部屋と同じ光景が広がっていた。
「おかけくださいませ」
カレーパンマンの前に紅茶とシュークリームの皿がおかれた。
美人に勧められては断ることも出来ず、甘いものが苦手なカレ
ーパンマンもしぶしぶとシュークリームを齧り、すぐに紅茶を
すすった。

「覚えていらっしゃいますか。この城が崩壊したとき、城と運命を
ともにしようとしたこのわたくしをお救いくださったことを…」
唐突に、そしてうっとりと姫は言葉を紡いだ。当時のことを思い出
しているのだ。
「そういや、そんなこともあったなぁ」
それに対するカレーパンマンの返事はあまりにもそっけなかった。

彼は甘いものが大嫌いである。城の中に流れる甘ったるい匂いには
辟易していた。そして、その匂いが彼の判断力を著しく奪っていた。
紅茶に入れられていた何かに気付かぬほど。
639シュークリーム姫×カレー:2005/04/24(日) 00:30:04 ID:hhBIr+b9
「あれっ、なんかオレ…。帰るわ」
頬を真っ赤に蒸気させたカレーパンマンはしかし、二、三歩いくと
よろめいて膝をついてしまった。
「ご気分が悪いのですか?」
駆け寄る姫の心配そうな声とは裏腹に、その顔には勝ち誇ったよう
な微笑が浮かんでいた。
「熱があるようです。わたくしのベッドでお休みくださいませ」
「そんなことは…でき…な…い」
姫はカレーパンマンの腕を自らの肩にまわし、意識が朦朧としてい
る彼をベッドまで支えて歩いた。
「すまねえ。…ふかふかだ…な」
そういうとカレーパンマンは意識を失った。

「ごめんなさい、カレーパンマン。でもわたくし、どうしてもあな
たが忘れられませんでした。ずっとあなたをお引留めするには、こ
れしか、これしか方法がなかったのです」
気を失っているカレーパンマンに向かい、姫は思い詰めたように吐
き出した。細い両肩がふるえている。

今ならまだ、引き返せる。しかし、そのような考えは片鱗も、姫の頭の中になかった。
640名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 00:37:10 ID:yqaNKtQR
神様到来―――――――――→
やべ。まぢやべ。俺枯れる
641シュークリーム姫×カレー:2005/04/24(日) 19:29:49 ID:hhBIr+b9
次に目を覚ましたとき、カレーパンマンは全裸だった。そして、その横に同じく
一糸纏わぬシュークリーム姫の姿があった。寝起き特有の霞がかった頭で
カレーパンマンは姫の裸体を眺めた。細い、白い、そしてしなやかな四肢。
うつぶせになっているので胸こそ見えないものの、官能的な太ももと尻は
余すことなく見ることが出来た。んんーっと姫がうめき、顔をこちらに向けた。
カレーパンマンとばっちり目が合う。青い海のような深みを湛えた瞳をはどこか
哀しげであった。

姫と目が合った瞬間、カレーパンマンは自身がおかれている状況の異常さを理解した。

「ごめんっ」
彼らしい潔さで後ろを向く。彼には服を脱いだ記憶など全くない。
心臓が早鐘のようになっている。
そんな彼の肩に腕を回し、剥き出しの胸を男の裸の背中にぴたっとくっつけたのは
シュークリーム姫である。
生まれて初めての柔らかい感触に凍りついたように動けない。彼は混乱の渦に陥って
いた。その間にも姫は、女の魔性でカレーパンマンにせまっていた。首筋に息をふきかけ、
耳たぶを噛む。自分と同じくらいの歳なのに、自分よりずいぶんと広い背中、
姫はその背にいとおしそうに頬擦りをした。
「あーっ、シュークリーム姫、何をやって…」
最後まで言えなかった。後ろを向かされ接吻されたのだ。
姫の瞳は熱を帯びていた。
「カレーパンマン、わたくしと結婚してください」
642シュークリーム姫×カレー:2005/04/24(日) 19:33:08 ID:hhBIr+b9

不思議にも、そのセリフが彼を正気へと引き戻した。
「今日の君はどっかおかしい。このことは誰にも言わない。だから君も忘れろ」
いつになく真剣な表情であった。いつものおどけた雰囲気はかけらもない。
今の彼こそが、シュークリーム姫を骨抜きにした男なのだろう。

カレーパンマンの言葉を聞き、姫の瞳は大きく開かれた。
そして美しい顔は苦悶に歪んだ。
なぜ、どうして? その思いが姫の胸中を駆け巡る。
そしてはらはらと涙がこぼれ落ちた。
「わたくしをこんな風にしたのはあなたです。あなたがほしくてたまらなくって、
薬を使って、あなたを誘惑しようとしました」

泣きじゃくりながら姫はカレーパンマンに告げた。
そんなにも想われて、悪い気がする奴などいるはずもない。
特にカレーパンマンは女の涙に弱かった。
姫の企みは思い通りにはいかなかった。だがその告白は、
鈍いこの男の心をようやく動かしたのである。


「姫、悪いけどオレ、結婚はできない。オレは正義の味方、みんなの平和を守るもの。
誰かを特別扱いすることはできないんだ」
カレーパンマンは下を向いて言った。姫の泣き顔を見るのが辛かった。

「じゃあ、抱いて下さい」
「えっ!?」

643シュークリーム姫×カレー:2005/04/24(日) 19:35:05 ID:hhBIr+b9

シュークリーム姫は咄嗟に出た一言に自分で驚いていた。
貞淑な姫君が口にするセリフではない。
「女のわたくしにここまでさせて、更に恥を重ねさせるおつもりですか。
結婚はあきらめます。だから…」
姫の声が徐々に小さくなっていった。自分でも馬鹿なことをいっていると思ったのだ。
企みが失敗に終わり、カレーパンマンへの執念を手放した今、彼女は元の生真面目な
姫君に戻っていた。

カレーパンマンは姫の体をそっと抱き寄せた。
さっきまでの勢いはどこへやら、姫の体は小刻みに震えている。
「後悔するなよ」
カレーパンマンはそう囁くと、優しく姫を押し倒した。
ベッドの上に裸の男女二人、考えてみれば何もない方がおかしいシチュエーションだ。
押し倒してはみたものの、カレーパンマンにとって、ここから先は未知の領域であった。
ふと脳裏にショクパンマンの顔がよぎる。
昔、彼にヒーローならば身につけておかなければならない技術の一つだと騙され、
AVとその手の本でみっちり知識を叩き込まれたことがあった。
今まで実践する機会がなかったから忘れていたが。
まさか本当に役に立つとは…カレーパンマンは苦笑しながら姫の体に手を伸ばした。


そっと胸のふくらみに触れる。そんなに大きくはないが、手の中で面白いように弾む。
形の良い乳房の真ん中には、ピンク色の乳頭が存在を主張している。おそるおそる舌を這わすと、
姫の体が一瞬強張る。強く吸う。ぴくんと姫の体がはねる。
もう片方の乳首を指でつまむ。
「あぁっ」
男の本能を呼びさます切なげな、掠れた声。覚悟を決め、太ももの間へと手を這わせる。

644シュークリーム姫×カレー:2005/04/24(日) 19:39:14 ID:hhBIr+b9
「そこは…」
困惑した姫の声。しかしその声色には甘い期待も込められていた。
髪の毛と同じ金色の茂みをかきわけ、秘所と呼ばれる部分にたどり着く。
今まで誰にも触れさせたことのない場所。禁断の場所。
入り口は小さい。指でゆっくりと探っていく。
そこは姫自身も触れたことのない場所だった。自分より先に他人の手で秘所を蹂躙される。
その行為は少なからず姫を興奮させていた。ゆっくりと屹立したものが中に入っていく。
本来ならば人目を忍ぶような背徳的な行いだが、二人のそれはどこか神聖なものが漂っていた。
恐らくそれは、姫の処女性からくるものであろう。

ひきつるような痛みに耐え、姫の秘部は愛する男のそれを飲み込んだ。
だが膣は侵入者に悲鳴をあげている。
「くうっ、ううっ」
狂ったように潤滑液が姫の内部から出される。その液は甘い香りがついており、
その香りに包まれ、二人の行為は怪しいまでの妖艶さをかもしだしていた。
姫の細い腰を掴み、奥深くまで挿入する。内壁がざわめき、奥へと誘導する。
姫は恍惚とした表情を浮かべていた。
「わたくしの初めてが、あなたでよかった」
姫は涙を浮かべていた。一番に愛するものと一つになった幸せはどれほどのものであるか。
子宮に向かって精が勢いよく放たれる。内壁が歓喜に震えた。


「オレは…」
「何も言わないで下さい。わたくしは後悔なんてしてません」
別れの時。カレーパンマンの見送りは姫一人である。
「今日の記憶を糧にわたくしは一人で、この国を治めていきます」
そう言いきった姫の顔は、先ほどまでの女のそれではなく、一国の統治者としての顔であった。
「では、また」
「達者でな」
飛びたったカレーパンの顔から、迷いはもう消えていた。          <終>
645名無しさん@ピンキー:2005/04/25(月) 06:07:10 ID:adV4+jp8
乙…(*´Д`)ハァハァ
素敵すぎる
カレーもシュークリーム姫もなんだか大人でイイ
646カレドキ ほのぼの:2005/04/26(火) 22:42:16 ID:dc5FP6ZK
 カレーパンマン×ドキンちゃん ほのぼの

「おや、カレーパンマン。あなた変わりましたね。何かあったのですか」
開口一番、ショクパンマンはそう言った。
急に車の窓から降ってきた予想外の言葉に、声をかけられた方はたじろいだ。
「別に。何か用か?」
動揺を隠すためぶっきらぼうに答える。
ショクパンマンはそれに気分を害するふうでもなく、一つの包みを彼の前へ
差し出した。きれいにラッピングされ、一目でプレゼントだとわかった。

「あなたにあげます。ドキンちゃんに貰ったものですが、わたしはいらないので」
「は?」
「捨てるより誰かにあげたほうがよいでしょう。ドキンちゃんはわたしのことを
 好きなので悪いものが入っている心配はないですよ」
「そういうことじゃなくって〜」
この男のズレた言動は、ときどきカレーパンマンをおおいに疲れさせる。

「では。わたしは配達の途中なので」
無理やりカレーパンマンの手に包みを押し付けると、白面の男は去っていった。
どこまでも自己中心的な男である。
カレーパンマンがピンク色の包みを抱えてぼう然としていると、視界のすみに
赤い影が映った。一瞬思い浮かんだ嫌な想像をうち消すため大木の裏にまわる。

そこには目に涙を浮かべたドキンがいた。
647カレドキ ほのぼの:2005/04/26(火) 22:44:23 ID:dc5FP6ZK

「ドキンちゃ…」
「何よっ。そんなの、あんたにあげるわよ。もともと、あんたにあげる
 ようにって、ショクパンマン様にお願いしといたのよ」
「…うそだろ」
カレーパンマンの沈んだ声にドキンはハッとなった。留めようもない涙が
次から次へとあふれてくる。
「何であんたのよ。何で、いつもショクパンマン様の隣にいるのがあたし
 じゃなくてあんたなのっ!!」
「…っ、ドキンちゃん!」
カレーパンマンの目に唸りをあげて飛び去る赤いUFOの姿が映った。

バイキン城に戻ると、ドキンは自分の部屋に入り鍵をかけた。
UFOの中で止めたはずの涙が、またどばっと流れ出てくる。
―わかってる。アイツは何も悪くないって。ショクパンマン様は
―あたしのことなんとも思ってないんだって…。
ドキンの心の中でアイツの存在が不意に大きくなった。

―アイツ、悪くないのに申し訳なさそうな顔してたな…。ショクパンマン様は
―いつもポーカーフェイスで何考えてるかわからないけど。そういや、無人島で
―ショクパンマン様とデートしようと思って失敗して、アイツと二人きりになっ
―たときも、アイツは悪くないのに今日みたいな顔、してたなぁ…。
648カレドキ ほのぼの:2005/04/26(火) 22:46:28 ID:dc5FP6ZK

包みの中身はショクパンマンの顔型の手作りクッキーだった。
食べてしまうのはためらわれ、カレーパンマンは元通り丁寧に
ラッピングしておいた。
ショクパンマンに返して、一言いってやらねばと考えながら、
彼は日課であるパトロールに出かけた。

「カレーパンマン」
「え?」
声の主を見て思考が停止した。それを知ってか知らずか赤いUFOに
乗った少女は彼の方へ一つの包みを放ってよこした。
黄色のリボンでかわいらしくラッピングされたそれを、危なげなく
キャッチする。
「これは?」
「ショクパンマン様のお古じゃ、かわいそうでしょ」
そう言うと少女は、カレーパンマンに口を挟む間を与えずに去っていった。

休憩をとり、カレーパンマンは包み紙を開けた。
「女の子ってよくわからないなぁ」
そうつぶやいて星型のクッキーをほおばる。
「甘っ」

カレーパンマンがクッキーを全部食べるのを空の上から見届けると
ドキンは今度こそ本当に飛び去っていった。
649カレドキ ほのぼの:2005/04/26(火) 22:48:12 ID:dc5FP6ZK

「おまえ、人からもらった物をかんたんに人にやるなよ」
「おや、カレーパンマン」
「あげたやつの気持ち、ちっとは考えろよ」
そう言ってショクパンマンの前にずいっとピンクの包みを
差し出した。初めて見るカレーパンマンの真剣な顔に、
さすがのショクパンマンも気圧されたか素直に包みを受け取った。

「おバカね」
いつもどおりショクパンマンのストーカーをしていたドキンは
この一部始終を見ていた。そしてショクパンマンがいなくなった後、
カレーパンマンに声をかけた。
「ドキンちゃん!?」
「あたしは何も気にしてなかったのに」
カレーパンマンはばつが悪そうにうつむいた。ドキンは彼に近付き
キスをした。突然のことにカレーパンマンは目を白黒させる。
「これは、お礼。あたし、あんたのこと嫌いじゃないわ」

それがプライドの高い少女の精一杯の告白だと彼が気付いたかどうか…。

「ドキンちゃ…」
「勘違いしないでね。あたしの一番はショクパンマン様なんだから」
――――――あんたは二番よ。
このセリフはもちろん口には出さない。

                           <終>
650名無しさん@ピンキー:2005/04/27(水) 06:09:40 ID:TRN4EYYi
乙GJ!ドキンちゃんかわええ(*´Д`)
意外な組み合わせだけど違和感ないな。なかなかイイヨー
651娼婦なロールパンナ(1/11):2005/04/27(水) 20:48:40 ID:+nIwqX6d
ショクパンマン×ロールパンナ 鬼畜風味。


薄暗い、湿気のこもった部屋にぴちゃぴちゃという音が響いている。
窓がなく、壁と床は剥き出しのコンクリート。まるで牢屋だ。
「ほら、くわえろ」
部屋の真ん中にいる男が特徴的なだみ声で言った。
「んぐっ」
苦しげな女の声。
それからしばらく、部屋の中では荒い息遣いと布がこすれるような音だけが聞こえた。
「出すぞ」

うっとうめいたのは男か女か。
女の顔面に白濁した液がぶちまけられた。

「包帯をかえなければ」
低い声。中に人を引きつけずにはいられない何かを含んでいた。
「予備はあるか。なかったらかびるんるんに届けさせるが」
男の声は優しげであった。
「大丈夫だ。もう行け、バイキンマン」
バイキンマンは無言で部屋を出ていった。
652娼婦なロールパンナ(2/11):2005/04/27(水) 21:08:07 ID:+nIwqX6d

女の頭部は包帯でぐるぐるに巻かれていた。汚れたそれを女は一気にはぎとっていく。
中から現れたのは作り物のように整った美しい面であった。肩まである漆黒の髪、
サファイヤの輝きを思わせるダークブルーの瞳。だがその目の奥には深い虚無が
見え隠れしていた。
どこにもケガをしている様子がないところを見ると、顔に巻かれていた包帯は
女の美しさを隠すために巻かれていたのであろうか。

扉が開いた。
入ってきたのは赤い髪の少女だ。少女は部屋に残る臭気に露骨に顔をしかめた。
「お湯、持ってきてあげたわよ」
少女は持っていたバケツをどんっと下に置いた。
その勢いで数滴の湯が、少女の白い足にかかった。

「いつまでこんなことを続けるつもりよ」
去り際に冷たい声を女にぶつけた。少女の視線はあくまでも冷やかであった。

バケツのふちに乾いたタオルがかかっていた。タオルを湯に浸し、それを使って
体を清めていく。彼女――ロールパンナはこのどん底のような生活に慣れていた。
彼女の手首には創痕がある。自分の中を流れる汚らわしい血を捨てるため
手首を切ったのだ。だが、バイキン草の毒素は彼女の体を支配し続けた。
絶望の津波がひいたあと、彼女は金で体を売る娼婦へと身を落としていた。
653娼婦なロールパンナ(3/11):2005/04/27(水) 21:17:02 ID:+nIwqX6d

麗らかな昼下がり、ロールパンナが散歩をしているとバイキンマンがやってきた。
「予約が入った。今からいけるか?」
「いく」
バイキンマンの役目は客と娼婦の仲介である。その報酬はロールパンナの体。
だが、彼は一度もロールパンナを抱いたことがなかった。時々、義務を果たすか
のようにフェラチオをさせるだけだ。
「今日の相手は…」
バイキンマンはそう言って口篭もった。いつもなら客の情報を事前にしゃべりはしない。
ロールパンナがそれを望まないからだ。
「誰だ?」
「…ショクパンマンだ」
ロールパンナの歩みが止まった。ロールパンナにはたった一つだけ弱みがある。
妹のメロンパンナの存在だ。ショクパンマンはメロンパンナに近い位置にいる。
「そうか」
「何を考えているのやら。やつは危険だぞ」
ジロリとロールパンナが睨むとバイキンマンはそれきり押し黙った。
バイキンマンが彼女に強く出られないのは、彼女の体に毒を注入したという
負い目があるからだ。
そして何より、彼はロールパンナに惚れかけている。
654娼婦なロールパンナ(4/11):2005/04/27(水) 21:24:13 ID:+nIwqX6d

「こんにちは。ロールパンナちゃん、ですね?」
「そうだ」
バイキン城の地下で二人は対面した。今の彼女は鬱陶しい包帯を巻いていない。

「君の素顔を初めて見ました。それが娼婦であるときの君の姿なのですか」
「そうだ」
「考えましたね。二つの顔があれば、妹に会いに行くときも堂々と外を歩ける…」
「お喋りはいい。抱くなら抱け。抱く気がないなら帰れ」
「そんな。私はあなたと話しをするためにここへ来たのに」
「話すことなど何もない。さっさと帰れ」
ロールパンナの口ぶりには取り付く島がない。

「そうですか。ならばこうするしかありませんね」
大げさに肩をすくめると、ショクパンマンはロールパンナの腕をひねりあげ、
強引に口付けをした。
「んんーっ」
全力で抵抗するものの、男の力の前には為す術がない。
歯列を割り、ショクパンマンの舌がロールパンナの口腔を犯していく。
逃げる舌を無理やり自分の舌と絡ませ、たっぷりの唾液を相手の喉の奥に流し込む。
「むっ。んぐっ」
唾液に混じってカプセルが押し込まれたのをロールパンナは感じていた。
「きさまあああっ!!」
悲鳴に近い声だ。ロールパンナの体が自由になった時、カプセルはすでに胃に入っていた。
「ただの媚薬ですよ。感度を通常の10倍〜20倍に高めます。
 楽しんでいただけると思いますよ」
655娼婦なロールパンナ(5/11):2005/04/28(木) 03:55:23 ID:JciIyxfg
>>654 訂正 ×私はあなたと話しをするために ○私は君と話しをするために


部屋の中にはロールパンナの殺気が渦巻いていた。
「どういうつもりだ」
「それはこちらのセリフです。一体、誰に断って売春なんかしてるんです?」
ショクパンマンの体から出る恐ろしいまでの威圧感は、
ロールパンナの殺気を簡単に部屋の隅に追いやった。

「…まあそれは今は置いておきましょう。今まで君と関係した全員の名前を教えて下さい」
「……」
黙って目の前の男を睨みつけるロールパンナ。その目から闘志は消えていない。

「正直言っておもしろくないですね。この私がのけものにされたことが。
 これは、君だから言うんですよ」
そう言ってショクパンマンはロールパンナに笑いかけた。
「名前を知って、どうする気だ」
「殺します」
656娼婦なロールパンナ(6/11):2005/04/28(木) 03:57:57 ID:JciIyxfg

空気が凍った。息をするのもためらわれる空間がそこに出現していた。
「…冗談ですよ。怖い顔をしないで下さい。ただ、アンパンマンワールドの規律を
 乱した者にはそれ相応の罰を受けてもらう必要があるでしょう?」
「…きさ…ま、何者…だ?」
あえぎあえぎロールパンナが言う。立っているのも苦しそうだ。

「薬が効いてきたみたいですね。私が何者なのか…。そういえばカレーパンマンは以前
 私のことをこう言っていましたっけ。男でも女でも年寄りでも何でも食う、真性
 極サドのド変態ナルシスト野郎って。ゼロから親切に性教育を施してくれた友人に
 対して言うセリフでしょうか。そうそう、彼は私の性教育カリキュラム全十課のうち
 二課目で、もう音をあげたんですよ」
彼にしては珍しく長舌であった。ロールパンナはそれを聞きながら、彼に対する憎悪と
発火する直前のような体の中の熱さに表情を歪ませていた。
657娼婦なロールパンナ(7/11):2005/04/28(木) 04:00:25 ID:JciIyxfg

「本題に戻りましょう。君と関係した人の名前を教えてください」
「……………」

「だんまりですか、いいでしょう。どこまで持つか…勝負ですね」
ショクパンマンは、床にしゃがみこんでいるロールパンナの黒いドレスをはぎとった。
下着はつけていない。見事な女体が晒される。
だが彼は、女の肢体をじっくりと眺めることもなく、ドレスを太めに裂いて作った布で
彼女の手首を後ろ手に縛った。ロールパンナの形の良い胸がぐっと前に押し出される。
ここまでかかった時間はほんの一分。なんという手際のよさか。

強力な媚薬のせいでぐったりとしているロールパンナはされるがまま、黙って唇を
噛むしか他にない。ふいにショクパンマンが動きを止めた。

「これは…」
視線はロールパンナの手首の傷跡に注がれている。
「なんてバカなことを」
ショクパンマンはそっとその傷跡に触れた。触られた所が急激に熱を帯びる。
媚薬の所作で感度が増しているのだ。まだ何もしていないのに愛液がどろどろと
流れ落ち、床に染みを作っていた。
658名無しさん@ピンキー:2005/04/28(木) 04:02:34 ID:X4GRROdR
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
659娼婦なロールパンナ(8/11):2005/04/28(木) 05:10:40 ID:JciIyxfg

ショクパンマンはロールパンナの肌を手の平全体で味わっていた。
首から鎖骨へ。鎖骨から胸へ。胸から腹へ。腹から太ももへ。
マッサージでもするような手付きだ。薬のせいで感覚が通常の10倍も
敏感になっているロールパンナは触られているだけでイッてしまいそうだった。

「や…めろ…うんんっ」
「こんなことでは男たちを手玉に取る娼婦失格ですよ」
そう言うとショクパンマンは女の胸の突起をつまんだ。
「あーーーーーっ」
押し寄せる快感が脳天をつく。彼女の意識は半分飛んでいる。

ショクパンマンは彼女の恥部に指をあてた。
そしてロールパンナにも聞こえるように、わざとらしく音を立てて掻き回した。
彼女は懸命に押し寄せる快楽の波と戦っていた。
過ぎたる快楽はもはや拷問でしかない。
660娼婦なロールパンナ(9/11):2005/04/28(木) 05:13:19 ID:JciIyxfg

秘所の入り口がショクパンマンの指を誘っている。
「も、やめろ。やめ…ああっ。ああああっ」
指を一本、中に入れる。必死で膣はそれをもっと奥へと運び込もうとしている。
「じゃあ、教えてくれますか」
クリトリスをいじりながらショクパンマンが質問した。
「……」
その問いにロールパンナは沈黙で返した。
「強情な人ですね。これが何かわかりますか」
ショクパンマンは懐から出した物をロールパンナの鼻先へ持っていった。
それを見て彼女はけげんな表情を浮かべる。
「これはこうするものなのですよ」
ショクパンマンは取り出したそれをロールパンナの秘所に突っ込んだ。
そしてスイッチを入れる。バイブであった。
「うわぁぁぁぁ」
快楽の電流が体中を焼き尽くしていく。頭が真っ白になった。
イッたのだ。これで何度目の絶頂だろうか。ロールパンナの開けられたままの
口から、絶え間なく唾液が流れ落ちていた。
661娼婦なロールパンナ(10/11):2005/04/28(木) 05:15:10 ID:JciIyxfg
「いや…あっ…も、やあああ。あっ、あっ」
バイブのオンオフと大小を巧みに切り替えて、常にロールパンナが
最大の快楽を感じるようにしていた。
「喋りますか」
尋問のタイミングも絶妙である。見てほしい。あの毅然としていたロールパンナが、
必死の形相で首を縦に振っているではないか。
ロールパンナの清艶な黒髪は、彼女自身のよだれと涙でぐちゃぐちゃになっていた。
「もし嘘をついたら、このスイッチをもう一度入れますよ」
ショクパンマンの顔をロールパンナは心底怯えた目で見つめた。
「じゃあ、最初の人の名前から言っていってください」
「バイキンせんに…」
「聞こえませんよ」
ブーンとロールパンナの体内に埋まっていたバイブが動き出す。
「ああっ、ば、バイキン仙人! Dr.ヒヤリ! 釜飯どんっ!」
「釜飯? あの田舎ものをどうやって誘惑したのですか」
「うぅ。あいつがっ…外で、一人で、自慰をしていた…っ…から、だからっ」
「だから誘惑したのですか。どうしようもない悪女ですね君は。次の人は?」
「た、たこ焼きマン…」
「たこ焼きマン…火星人の…。触手プレイですか。彼の吸盤付きのタコ足を、
 ここにこうやって入れてもらったのですか?」

バイブを引き抜き、先ほどよりさらに深く挿入する。
662娼婦なロールパンナ(ラスト):2005/04/28(木) 05:25:57 ID:JciIyxfg
「わあああああああっ。あぐっ…っ……っ……………っ………」
「さて次の人は?」
「言うから。言うから!! それはもうやめて。お願いぃいやあああああっ」
ロールパンナの体の奥をかき乱したそれは、すぐに動きを止めた。
「余計なことはいりませんよ」
「ひっ。つ、次の人は………」

結局、彼女の口からは何十という人物の名前が上がった。最後にショクパンマンの名を
言うと、ロールパンナはガクっと首を落とした。気絶したのである。


「私は違うでしょう…それにしてもバイキンマンの名前が出なかったのは意外でした。
 しかし、これだけいると釘をさしてまわるのも大変ですね。私への恐怖も植付け
 とかねばなりませんし。カレーパンマンを早くこちらに引き入れないと」
ハンカチで手を拭きながらショクパンマンはつぶやいた。
「それはプレゼントしますよ。淫乱な君にはちょうどいいでしょう。使うたびに
 私のことを思い出してくれると嬉しいですね」

意識を取り戻しつつあるロールパンナに声をかけると男は静かにその部屋を出て行った。
部屋からは女のすすり泣く声がいつまでも聞こえていた。       <終>
                            
連投してスレ汚しすまん。内容でお目汚しすまん。本当に申し訳ない。
文章修行しに逝ってきます。
663名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 00:02:59 ID:ne0H2LwT
いやいや面白かったですよ。
今まで自分が見て来たしょくぱんまんの中で一番黒いです。
664名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 02:13:10 ID:SJBzcS1V
「ロールパンナの恋」続き

アンが精子を放った途端、ロールの体を振動が襲った。
ロール「あああ!!!あっ、あっ!」
アンにも射精の振動が及んでいた。
アン「あん!あっ、あうっ!」
ロール「はぁはぁ・・・。」
アン「あぅっ、どうだい・・気分は?」
ロール「あなたの方こそどうなの?」
アン「最高だよ。」
ロール「私もよ。」
2人はその晩、いわゆる愛の儀式を行った。そしてそれは夜が明けるまで続けられた。
665名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 17:09:29 ID:5yf4XMPC
637タソ
 すばらしい!GJ!
 それも三連投!
 初エチー→ほのぼの→鬼畜エロ という演出もニクイ。
 続編、ぜひキボンです。
666名無しさん@ピンキー:2005/05/02(月) 05:00:22 ID:ghKMFovJ
>>664
続きキボン。
667予感:2005/05/03(火) 00:13:40 ID:lM61J5F4
バイキンマン×ミントちゃん       
砂男×シュークリーム姫    
>>637−、>>651−の話と少しリンク。読んでいなくても問題なし。


 深夜、バイキンマンは一人で月を見上げて酒を飲んでいた。
ときおり通り過ぎる風がよい具合に、火照った体を冷ましてくれた。
 静かだった。
不意に草がざわめいた。バイキンマンが振り向くと、妖精のような少女が
くるくると踊っていた。
「ミントミント〜、ミントミント〜」
鈴を転がしたような声で少女が歌う。幻を見ているのか…。バイキンマンは
近付いてくるその少女を呆けたように見つめていた。
一枚の葉っぱが差し出される。思わず受け取った。それはミントの葉だった。
「俺様にくれるのか…」
にこっと笑った少女はバイキンマンの横に腰をおろした。
「お前、どっからきたんだ?」
少女はじーっとバイキンマンを見つめている。そして急に立ち上がるとその場で
くるくると回りだした。「ミントミント、ミントミントミント〜」
「こいつ、頭がおかしいのか…?」
668予感:2005/05/03(火) 00:15:47 ID:lM61J5F4

始めた時と同様、突然少女は回るのをやめた。酒瓶を興味深げに見つめている。
少女の手が届くより先に、バイキンマンは瓶を取り上げた。
「これはだめだ」
すとっと少女がバイキンマンの目の前に座った。
少女の瞳は、面白い先生の話を聞く生徒の瞳のように輝いている。
「これは酒だぞ。酒っていうのは、やなことを忘れさせてくれる飲み物だ」
バイキンマンの声のトーンが下がる。少女は不思議そうに小首をかしげた。
「……俺様は、惚れた女を守れなかったのだ……」
脳裏にロールパンナの姿がよぎる。
バイキンマンは心の中で泣いていた。

バイキンマンの感情に呼応したのか、少女が彼に寄り添った。
「…なぐさめてるつもりか?」
明るい緑色の瞳がバイキンマンを見つめている。
「月がぼやけてきた…。俺様らしくないな」
ばいきんまんはフッと笑うと少女の体を押し戻した。
「風邪を引く。早く戻れ」
立ち上がりかけた少女は、っとバランスを崩した。
ほんの一寸だが、少女の手がバイキンマンの股間に触れた。
669予感:2005/05/03(火) 00:17:57 ID:lM61J5F4
すぐにバイキンマンは少女の腕を掴んで支えた。だが彼女は立とうとせず、
また座り込んでしまった。少女はバイキンマンの股間を注視している。
そして何かを言いたそうにバイキンマンの目を覗き込んだ。
純粋そのものの少女の瞳になぜか罪悪感を感じ、思わず彼は顔を背けた。
何を思ったのか、少女の手がつーっとバイキンマンの下腹をなでる。
とっかかりを感じた手が何度も何度もその上を往復する。
「わっ!!!」
布越しに自分のモノをさすられたバイキンマンは悲鳴をあげた。
それから、彼女はバイキンマンの手を掴み自分の下腹に持っていこうとした。
「やめろっ!!」
怒鳴られた少女は一瞬体をすくませた。
「あ……………女の子がそんなことするなよ」
うつむきながら言う。少女は不思議そうにバイキンマンを見つめた。
ちらっと上を向く。視線が合った。バイキンマンには彼女の言いたいことがわかったような気がした。
「……体が違うのはあたりまえなのだ。男と女なんだし…」
それを聞いて少女はぎゅっとバイキンマンのものを握り締めた。
「きゅううううう」
緩める。
「はぁっ、はぁっ」
握る。
「きゅうううううう」
緩める。
「ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ…やめろぉ」
670予感:2005/05/03(火) 00:22:13 ID:lM61J5F4
バイキンマンの反応をおもしろそうに見ていた少女は不意に立ち上がると
自らスカートをまくった。下着はつけていない。バイキンマンの目の前に、
少女のあそこが晒される。産毛のように薄い恥毛のせいで少女の割れ目がはっきりと見えた。
未だ発達途上のそれは、綺麗なピンク色をしていた。
いきなりの展開に、バイキンマンはそれが何かを理解するのに時間がかかった。
少女はバイキンマンの股間を指さした。見せろ、と言っているのだと
瞬間に理解した。

「まじか………でも見ちゃったしな」
気弱そうに呟いた。バイキンマンは意外に律儀な男であった。
「ううっ、一瞬だけだぞ!」
一気にズボンとパンツをずり下げる。バイキンマンのそれは半立ち状態であった。
しげしげと少女がそれを眺める。純粋な好奇心からの観察。
少女の吐息がかかった。それは硬度を増し、腹の方へひとりでに反っていく。
「も、もういいだろ。さっさと帰れよ」
慌てて元通りにしまう。この状況ではいつ自分の欲望に負け押し倒してしまうかわからない。
少女はにこっと笑った。もう一度どこからかミントの葉を出すと、バイキンマンに押し付けて
森の方へ戻っていった。
「ミントミント〜ミントミントミント〜」
その声はしだいに小さく、やがて聞こえなくなった。
「はぁあああ。えらい目にあった…」
バイキンマンがその場にへたりこんだ、その直後、

「変態」
と背後から声をかけられた。
671予感:2005/05/03(火) 00:27:12 ID:lM61J5F4
座ったままでバイキンマンは三十センチほども飛び上がった。
「ミントちゃんに何をするのですか、この露出狂」
「違う。俺様は、違う!」
おたおたと振り向くと、そこにはバイキンマンが今一番憎んでいる相手の姿があった。
「本来ならショクパンチものです。しかし今は緊急事態なので見なかったことにしてあげます」
「偉そうに…」
バイキンマンはぼやいた。
「時間がありません。単刀直入に言います。バイキンマン、君の握っている情報を私に下さい」
「は?」
「昨日外惑星からここへ侵入してきた砂男の情報ですよ。あいつの危険性はもう君も知っているはずです。
 協力してください」
ショクパンマンは一息でそう言った。
「断る」
バイキンマンの言葉を聞いた途端、ショクパンマンの整った顔が歪んだ。
「…いいのですか? ドキンちゃんがどんな目にあっても」
目に見えて動揺するバイキンマン。
「私は目的達成のためなら手段は選びません。それは君もよく知っているはずですよ」
「卑怯者め…」
「砂男の習性と弱点。そして現在の居場所を」
「俺様は貴様が大ぃぃぃっ嫌いだッ」
そう叫ぶとバイキンマンはUFOに飛び乗り、キーボードを呼び出すともの凄い速さでキーを叩き始めた。
「砂男は砂を自在に操り攻撃する。…今までに十個の国が砂男によって砂漠化され機能停止した。
 弱点は…データがないが、コンピュータの予想では水! 
 ……現在の居場所は…シュークリーム国シュー皮砂漠!!」
「私は君のことが大好きですよ」
そう言うとショクパンマンは一直線に飛び立った。シュークリーム国に向かって…。
672予感:2005/05/03(火) 00:29:04 ID:lM61J5F4
その少し前、シュークリーム国では激しい戦いが繰り広げられていた。
「砂漠が、砂漠がこっちにやってきますっ」
「クリーム弾が全く効ききません!!」
「わぁ、大砲が砂で固められた」
「退くな、退くなーーっ。ぐえっ」
「班長ーーーっ!!」
警備隊の指揮をとるのはシュークリーム国の統治者、シュークリーム姫である。
敵は砂男ただ一人。
だが十メートルはあろうその巨体と、笛で砂を自由に操るという特技に警備隊は苦戦していた。

「姫、我々はもうだめです。せめて姫だけでも…どうかお逃げください」
「できません。国民の避難の進み具合はどうですか?」
「まだ目標の十パーセントほどしか…」
重臣の一人であるその老人は力なく首を横に振った。
「ジャムおじさんはまだですか?」
「使者は出しました。けれどパン工場へは往きだけで三日かかります。絶望的です」
「あきらめてはなりません」
姫は目をそらさずに警備隊員が砂にされる様子を見つめていた。他の国のか弱い姫君だったら
失神してしまうような状況である。
しかしシュークリーム姫は、今まで一国を守る重責をその肩に背負って生きてきた。
673予感:2005/05/03(火) 00:30:54 ID:lM61J5F4
警備隊の戦意をあらかた喪失してしまうと砂男はシュークリーム姫の方へぐるりと
体を向けた。
「話し合いに応じる気になりましたか?」
姫の呼びかけを無視し、砂男はあっという間に両手で姫を捕まえる。
「ひ、姫!!」
「何をする気です、離して!!」
シュークリーム姫の叫びもむなしく、砂男はそのまま砂に潜ってしまった。
姫を奪われ、残された者は完全に戦意を失った。がっくりと膝をつき、虚ろな目で
空中を見つめている。

シュー皮砂漠の中には広い空洞があった。自然の神秘。おそらく砂男しか知らないだろう場所だ。
姫は砂男の手の中で必死に意識を保っていた。
「さすがに家来たちの目の前で剥くのは可哀想だからな」
砂男の表情は色狂いそのもので、姫はすくみ上がった。
それでも気力を振り絞って声を出す。
「あなた、喋れたのね。一体目的はなんなの」
「この星が気に入ったんだよ。わしの住みやすいように全部砂漠にしてやる」
「そんなことさせない。離しなさい」
砂男は問答無用で姫のドレスに手をかけた。そのときである。
674予感:2005/05/03(火) 00:33:19 ID:lM61J5F4
「姫をはなせっ」
飛び込んできたヒーローは黄色いマントをはためかせていた。
「カレーパンマン!!」
「胸騒ぎがしたんだ。ったくぶっ飛んできて正解だったぜ」
彼はスーツに着いた砂を払いながら言った。
砂男とカレーパンマンが対峙する。
「もう一度言うぜ化け物。その汚い手を姫から離しやがれっ」
先に仕掛けたのはカレーパンマン。烈火のごとく怒っていた彼の怪力がいとも簡単に
砂男の腕を撃ち落す……はずだった。実際はボスッと鈍い音がして衝撃は全て吸収されてしまった。
「やるな」
そう言ったカレーパンマンの表情には余裕が無い。
次々と猛烈なパンチを浴びせるが、砂男はびくともしない。嫌な汗がカレーパンマンの背を伝う。
「くそっ」
「その程度か」
砂男の腕が鞭のようにしなり、カレーパンマンを直撃した。
「うぐっ」
壁に叩き付けられ血を吐いた。そのまま下にずり落ちる。手足が痙攣している。
「カレーパンマンっ!」
砂男の左手の中で姫は真っ青になっていた。
砂男は動けないカレーパンマンの襟首を掴むと、
振りかぶって思い切り岩盤に叩き付けた。
「がはっ」
ボールのようにカレーパンマンの体がはずむ。全身の骨はばらばらになっているだろう。
シュークリーム姫は涙を流しながら天を仰いだ。
「これくらい痛めつけとけば大丈夫だろう。続きをやろうか」
「いやっ。いやっ。カレーパンマンが… イヤァァァァーーーーーーーーッ」
675予感:2005/05/03(火) 00:38:34 ID:lM61J5F4
砂男は姫のドレスを紙でも破るようにびりびりと裂いていく。
ゆったりとしたドレスに隠されていたシュークリーム姫の艶めかしい体が露わになった。
抵抗する気を失ったのか、姫の四肢はだらんと伸びたままだ。
「思ったとおり、美しい」
「…メ…ロ。………ヤ……………ロ」
「ん?」
砂男が音のする方を向くとカレーパンマンが薄目を開けて唸っていた。必死で体を動かそうとしている。
「たいした根性だな。だが動けないだろう。そこで見ていろ」
「カレーパンマン、もうやめて。わたくしが捕まっている間に国民が逃げてくれれば、
 それでわたくしは幸せです」
シュークリーム姫は覚悟を決めたように目をつぶった。
「おもしろいことを言う。それ味見だ」
砂男は長い舌で姫の体をなめた。
「ほぅ、うまい、うまい。それにいい匂いだ」
舌で姫の体のおうとつを丁寧になぞっていく。胸、尻。臍の中まで丹念にねぶっている。
遠目から見た砂男は、ソフトクリームを懸命になめている子供のようだ。
ベロン、くちゅくちゅ、ベロン、ぺろぺろ。
姫はじっと耐えている。
「さてさて、ここはどうかな」
砂男の舌がシュークリーム姫の太ももの間を割ろうとしている。
姫は懸命に足を摺り寄せて耐えている。
「んんっ」
「ひ…………め……」
カレーパンマンの悲痛な声!
676予感:2005/05/03(火) 00:41:11 ID:lM61J5F4
と。砂男の様子が急に変わった。ひどく焦っている。そして何かにおびえている。
「水だ。どんどん近付いてくる。それも大量の。いけない」
砂男の手からシュークリーム姫が転がり落ちた。
「だめだーー」
砂男はそう叫ぶと姫を置いて砂の海を地表へ向かって上がっていった。


「カレーパンマン、わたくしのせいで。わたくしのせいで…」
敵が去った後、シュークリーム姫はカレーパンマンに駆け寄った。
指で口の端についた血を拭う。
「ヘ…イキ…ヘイキ。おれのマント…使って」
カレーパンマンは息も絶え絶えにそう言った。
「ありがとう…」
涙をこらえながら、姫はカレーパンマンのマントを外していく。
二人の顔が近い。
カレーパンマンの顔は色がなくなっていた。呼吸も断続的だ。
そっと姫はカレーパンマンの唇に自分の唇を重ねた。
677予感:2005/05/03(火) 00:49:13 ID:lM61J5F4
ショクパンマンが砂中の空洞にやってきたのはそれからしばらく後であった。
「カレー……パンマン……」
物音に驚いて姫は慌てて黄色のマントで裸体を隠す。
ショクパンマンは目の前の光景を見て言葉を失った。
ゆっくりと自分の鼓動を落ち着かせながら二人に近付いていく。
姫はさっと自分の居た場所をショクパンマンに譲った。
「カレーパンマン…」
「ショク……マン? …や…つ…は?」
「やっつけましたよ。ええ、やっつけましたとも」
「強いな…お前…。おれは………姫を…ぐあっ」
カレーパンマンの喀血がショクパンマンの白のスーツを汚す。
姫は地面に泣き伏している。
「もう喋らないで下さい。お願いですから、もう…」
ショクパンマンの目の縁が赤くなっている。彼も泣いているのだ。
カレーパンマンの呼吸が止まった。
678予感:2005/05/03(火) 00:51:35 ID:lM61J5F4
「カレーパンマン……………………」
自分を何よりわかってくれていた親友の死。
どれだけからかっても、次の日にはけろっと忘れたような態度で接してくれた
気のいい友人。短気でお調子者で、情にもろくて…。ショクパンマンにはよく弱音を
吐いていた。それが頼られているようでなんとなく嬉しかった。
―どうしてたった一人であんな危険な敵に立ち向かったりしたのです?
―まだ表の住人の君が、ジャムおじさんに強化手術を施してもらっていない君が、
―侵略者にかなうわけないでしょう。
「私の孤独を唯一わかってくれていた君が逝ってしまうなんて…」
ショクパンマンはがっくりとうなだれた。
その肩に誰かが手を置いた。

「あきらめてはいけないよ。まだ間に合うさ。私がこうしてここにいるんだから」
シャムおじさんだった。
ショクパンマンにはその背に後光が差して見えた。
679予感:2005/05/03(火) 00:53:53 ID:lM61J5F4
「どうして…ここに?」
「バイキンマンからカレーパンマンの生命反応が急激に弱まっているという連絡を受けたんじゃよ」
「バイキンマンが?」

聡明なシュークリーム姫は二人の会話を聞いていないフリをしている。
前からうっすらとこの世界に疑問を感じてはいた。
極秘に警備隊を作ったのもそのせいだ。そもそも他の国には警備という概念はない。
話が終わったようだ。
「お送りします」
ショクパンマンが姫の方へ向いて短くそう言った。だがその視線にはそれ以上の言葉が
込められていた。シュークリーム姫は頷くと、ショクパンマンに体を預けた。
「カレーパンマンは…?」
「ジャムおじさんに任せておけば大丈夫です」
それを聞くと姫は失神してしまった。限界を超えていた疲労と安堵のためである。
「カレーパンマンはいいですね。私もこのような女性に想われてみたいものです」
独りごちるとショクパンマンは、ずれかけていた布をまたしっかりと姫の体に巻きつけた。
姫を気遣って低速で飛んでいく。
680予感:2005/05/03(火) 00:57:16 ID:lM61J5F4
ショクパンマンがシュークリーム姫を城に送り届け戻ってくると、
すでに手術は終わっていた。傷の手当てだけでなく、
ショクパンマンと同じだけの強化も施されている。
「さすがですね、ジャムおじさん」
「だてに表の世界を支えてはおらんからね」
少し自慢気だ。
「体と一緒に性格も変えてしまったのですか?…私の時のように」
ショクパンマンがちくりと嫌味を言った。
「おやおや、君の性格は元々そんなんじゃなかったかな? まあ裏の世界には非情な性格と
 いうのは必要不可欠だけれどね」
二人の間に見えない火花が散った。

「わたしは表の世界に手一杯で、いい機械を作ってやれないですまないね」
「いえ、バイキンマンが優秀な装置を作ってくれてますので問題ありません」
「そうか。わたしには彼の考えはよくわからないよ。もう行くことにしよう。
 本来ならここに居てはいけないのだからね。あとのことは頼んだよ」
「ええ。任せてください」
ジャムおじさんは来た時と同じように、アンパンマン号に乗ってパン工場へと帰っていった。
681予感:2005/05/03(火) 01:03:50 ID:lM61J5F4
「今のはジャムか?」
いつの間にかカレーパンマンが簡易ベッドから身を起こしていた。
「ええ。瀕死の君を治してくれたのですよ」
「表の世界と裏の世界というのは何だ」
聞いていたのかという顔をしてショクパンマンが答える。
「一言で云うなら虚構と現実です。ジャムおじさんはこの星にアンパンマンワールドという
 虚構の楽園を作り上げました。しかしそれは完璧な世界でなく、ワールドに織り込まれていない
 現実世界の暴力や不条理などがたまに発生するのです。それをワールドに影響を与えないように
 修正・排除するのが私の、いえ私たちの役目です」
「なぜ従っている?」
そう言ったカレーパンマンの目つきは、手術前よりも遥かに悪くなっていた。
「ジャムおじさんに、ですか。彼は私に力とある程度の自由をくれましたし、
 体のメンテナンスは彼じゃないとできませんからね」
「砂男は殺したのか?」
「いえ。服従を誓わせて逃がしました。利用価値があると思ったからです。
 もう質問はその辺にしておきませんか?」
疲れた顔でショクパンマンが言った。

「そうやって手駒を増やしていずれジャムに反乱するつもりか?」
その問いにショクパンマンは真顔になった。カレーパンマンの顔を見ながら慎重に言葉を選ぶ。
「私がジャムおじさんに刃向かわない理由は…先ほど述べたと思うのですが…」
変わってしまったカレーパンマンを見てショクパンマンの中にある予感が芽生えた。
それはいずれこの男と死力を尽くした戦いをせねばならないだろうという予感だった。
 

        <終>

682名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 23:40:55 ID:JjKa0ByT
バイ菌カワイイ。
683名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 00:42:03 ID:MUcao10C
鉄火のマキちゃんものを希望します。
相手はばいきんまん、かつぶしまん、ナガネギマン、ダテマキマンの4人を望んでいます。
684名無しさん@ピンキー:2005/05/04(水) 02:10:52 ID:TVxghE0U
>667
これからもシリーズで続いていくのか?
何だかオリジナルな展開になってるが、読み物としてはかなりオモロイ。
しかしハードな世界観だな。主役はしょくぱんまん?
カレーの爽やかさが好印象だったので、堕ちてしまったのは少し残念だが。
全くアンパンマンが出ていないという……。ともかくも続きキボン。
685667:2005/05/04(水) 22:39:30 ID:VGPevBKc
>>684さん
レスありがとうございます。
自分は一話読み切りのつもりで書いています。
ただ、世界観が共通しているので、話の内容がリンクしている所も多少あります。
そこは、読み手に気付いてもらえなくとも構わない全くの書き手の自己満足な所だ
というのが自分の考えです。長々と書きましたが、どうぞお好きなように読んで下さい。

皆さんの好きなシチュエーションの話なども書けるとよいのですが、何分未熟者ゆえ
ご容赦下さい。
686カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:05:17 ID:2kol5KA5
あたしの名前はりんご。自他共に認めるみんなのアイドル……だった。
昔はね。今は他にもかわいい子がいっぱいいるから。
でも今一番の悩みはそれじゃないの。あたしは今、ちょっとえっちなことに
興味を持っちゃって…。事の始まりは、図書館の書庫の整理を手伝っている時。
写真がたくさん載ってるすっごーく古い本を見つけたの。気になって
こっそりと持って帰っちゃった。それには女の人と男の人の裸の写真や、その…
…せっくす? について書かれた文章が載ってたの。
こっそりとページをめくる度にあたしの中で眠ってた“何か”が目覚めちゃったみたい。
変よね。前日まではそんなの考えたこともなかったのに…。

それでね、どうしてもキンダンの世界? というのを知りたくなったあたしは、
両親のいない時を見計らってカレーパンマンに声をかけたの。それがさっき。
どうしてカレーパンマンかっていうと、態度であたしのことが好きだって
バレバレだったし、あたしもまんざらじゃなかったから。なんてったってヒーローだもんね。

声をかけたらカレーパンマンはすぐについてきた。
今、あたしたちは並んでベッドに腰をかけてる。
687カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:06:33 ID:2kol5KA5
カレーパンマンは何も言わずにぎゅっとあたしの手を握ってくれてる。
あたしが心の中では怖がってるってわかってるみたい。しばらく会わないうちに
彼、何か大人になってる。
落ち着いてきたあたしは、カレーパンマンの方へ顔を向けた。カレーパンマンもあたしを見る。
ぽんぽんって優しく頭をなでると、キスをしてくれた。そのままベッドに倒そうとする彼を
押しとどめて、あたしはベッドサイドのテーブルの引出しからキャンディーを取ってきた。
飴玉を口に放り込むと、今度はあたしの方からキスをする。ちらっと舌を出すと、応えるように
彼の舌があたしの口の中に入ってきた。一つの飴玉が二人の口を行ったり来たり。
二人で一個の飴玉を舐めあう。
刺激的なその行為にあたしは恍惚となっていた。

ふっとカレーパンマンが離れる。
あたしはもっと、飴玉が溶けてなくなるまでキスをしていたかったんだけど
「脱がしてもいい?」なんて遠慮がちに言われたら、頷くしかないじゃない。
あたしは白のブラウスに赤いフリルのスカートをはいてた。カレーパンマンは
あたしの後ろから手を伸ばしてブラウスのボタンを外していく。
彼の熱い吐息が首筋にかかって、とろけちゃいそうになった。
688カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:07:27 ID:2kol5KA5

ブラウスを脱がされて、上はピンクのブラだけになった。とっても恥ずかしい。
あたしはAカップで、ちょっぴり太ってて幼児体系なんだ。強張ったあたしの体を
カレーパンマンが抱き寄せた。「かわいいよ」耳元で囁かれて、あたしはりんごのように
真っ赤になった。彼の手がスカートのホックを探ってる。申し訳なくてそれは自分で外した。
カレーパンマンは器用にスカートを抜き取った。下もピンクのショーツだけになった。

「こ、ここからは自分でするねっ」
恥ずかしさに耐えきれなくなって、あたしはカレーパンマンの腕を飛び出した。
後ろを見ると、彼は服を脱ぎ始めていた。ヒーロースーツの下には引き締まった体が
隠れていた。カレーパンマンと目が合って、あたしは慌ててブラとショーツを外すと
さっさとベッドの中にもぐりこんだ。

カレーパンマンもベッドの中に入ってくる。あたしの体は緊張でかちかちになっていた。
そんなあたしの頭を彼はぽんぽんとなでる。
「無理するなよ」
また手をぎゅっとにぎってくれる。
その手を辿って、彼の体にひっついた。あったかい。
カレーパンマンもあたしの背中に腕をまわしてくる。密着ってこういうことなんだ。
上を向くと、すぐ目の前にカレーパンマンの顔があった。
目をつぶると、カレーパンマンの唇が降ってきた。
あたしの舌と彼の舌が絡まってる。
こういうのディープキスっていうんだっけ…。
間にさっきの飴玉のかけらがあって、甘い甘いキスになってた。
カレーパンマンの手はあたしの胸の辺りを探っている。くすぐったい。でも嫌な感じじゃない。
むしろもっと強くつかんでほしい…。
689カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:08:01 ID:2kol5KA5
お互いの口が離れた。あたしは大きく息を吸った。息をするのも忘れるくらい、キスに没頭してた。
ふと、妙な感じがした。
あたしは目の前のカレーパンマンをじっと見つめた。
「だ、だれっ!!」
そこにいたのは、さっきまでの逞しいヒーローじゃなくてあたしと同じくらいの小さな女の子だった。
よく見ると、金髪っていう所と瞳が黒い所はカレーパンマンと同じだ。
でも、目はまん丸で大きくて、長い睫にふちどられてるし、何よりあたしのお腹に当たっていた
アノ感触がなくなっている。
あたしがパニックになっていると、女の子の目にみるみる涙が盛り上がっていった。
「わたしは…甘口カレーパンマンです…」
「あ、あまくち?」
何なのよ、甘口って何なのよ!? 何でいきなり女になるわけ??
「あ、あの、糖分をとりすぎるとこうなってしまうんです…」
そんな、蚊の鳴くような声ですっごい重大なこと言われても……。
なんだか無性に腹が立ってきた。これからってときにお楽しみを邪魔されたんだ。
い ち ば ん だ い じ な と き に !!
690カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:09:02 ID:2kol5KA5
「責任、とってくれる?」
「え……あの…どうすれば……」
「舐めて」
「え…?」
「あたしの…あそこを舐めてあたしを気持ちよくしてよ」
あたしは意地悪く言った。だってこの子、なよなよしてて加虐心をそそられるんだ。
甘口カレーパンマンって名乗った女の子は、素直にふとんの中に潜っていった。
「…っ……」
女の子の舌の先があたしの…なんていうんだったけ、そう、クリトリスに触れた。
「もっとしっかり舐めるの」
あたしはふとんの上から女の子の体をばんばん叩いた。ためらいがちに、女の子の舌が
あたしの割れ目をなぞった。舌先が中に入ってくる。そこはもうあたしの蜜でいっぱいに
なっていて、あのかわいらしい女の子があたしのあそこに舌を這わしているのかと思うと
なんだかゾクゾクしてしまった。
女の子のへたくそでも一生懸命な舌遣いに、あたしはぼーっとなっていた。
あたしが止めろっていうまで続けるんだと思ってたら、その子は勝手にふとんから出てきた。
691カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:09:52 ID:2kol5KA5
「悪いな、中断して」
文句を言おうと思ったけど、ふとんから顔を出したのはカレーパンマンだった。
「どうなってるの?」
「ジャムおじさんに体いじられたんだよ。甘いもの食べたら弱くなるんだ。辛いの食べたら戻るけど」
「へ、へぇー」
確かにあの子は弱そうだったけど、それにしても性別変わっちゃうなんて。驚いた。
でも元に戻ったっていうことは、あたしのあそこはしょっぱかったのかな。
「このことは二人だけの秘密な」
「いいけど…」
「そのかわり思いっきり気持ちよくしてやるから」
無言であたしはカレーパンマンに抱きついた。期待して…いいよね?
692カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:11:49 ID:2kol5KA5
前戯もそこそこに、カレーパンマンは挿入を開始した。あたしの方は十分準備が整ってたから
問題なし。膝が割り広げられる。足がエム字型になってる。こんな格好初めて。
空気に晒されてあそこがすーすーする。奥の方まで見えてるんだろうな。
汗が出てきた。カレーパンマンのものがあたしのソコに当たってる。
「うぅっ………大っきいよ………」
「いけるか?」
「んっ……我慢…する……」
あたしのあそこを押し開いてカレーパンマンのものが入ってくる。
あたしには余裕なんて全くない。
カレーパンマンはゆっくり、ゆっくり、来てくれる。
――だけど。
「いっ…いたいぃっ………」
がりっとカレーパンマンの背中に爪を立ててしまった。
「息を吐いて。力を抜いて」
彼は冷静だった。
「う、うん」
カレーパンマンのリードで、少しずつ、でも確実にあたしの中に彼のが納まっていく。
693カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:12:24 ID:2kol5KA5
女の体って不思議。あんなに大きいの、受け入れちゃうんだもの。
どうやら根元まで入ったみたい。彼が小さく息を吐いた。
彼はあたしを気遣ってか動かずにじっとしている。
「すごい、すごいね」
思わずカレーパンマンの頭をかき抱いた。一つになったんだって、ちょっと感動した。
まだあそこはじんじんしてるけど。
「いいか」
そろそろとカレーパンマンが動き始める。
彼の限界が近いらしい。だって、
あたしの中で彼のがびくびくしてるんだもの。
カレーパンマンの動きがだんだん激しくなっていく。
あたしも合わせるように腰を動かす。
腰を動かすって、何だかとってもえっちな言葉だ。
“感じてるか”なんてそんな野暮なことを彼は聞かない。
 ベッドの軋みの間隔がだんだん短くなっていった。そして………………………。

あたしの頭の中はまっしろになった。
694カレー×りんご:2005/05/05(木) 00:13:05 ID:2kol5KA5
気がつくと、もう夜になっていた。気持ちよすぎて気絶したみたい。
「カレーパンマン?」
小さく彼の名を呼ぶ。たぶん、もういない。

「起きたか? シャワー借りたぜ」
びっくりして体を起こすと、ヒーロースーツを身に着けた彼がそこに立っていた。
「おれ、もう行くわ」
「カレーパンマン」
「ん?」
「また……相手してくれる……?」
なぜかあたしは泣いていた。
何だかその瞬間、彼がとっても儚げに見えたんだ。
「泣くなよ。またいつか、な」
カレーパンマンはぽんぽんとあたしの頭をなでた。それからふっと遠くを見る目をした。
「じゃ」
短くそう言うと、彼は窓の外へと飛び出していった。


オワリ
695名無しさん@ピンキー:2005/05/06(金) 16:05:47 ID:s0SLvHdl
乙!
甘口カレーパンマンがなかなか良かった
696667:2005/05/06(金) 21:17:37 ID:aCkxk4QU
>>662>>681で不用意に張ってしまった伏線回収のため、
もうしばらく投下を続けようと思います。
名前欄に667と入れるので嫌いな方はスルーをお願いします。
697667:2005/05/06(金) 21:24:52 ID:aCkxk4QU
ハンバーガーキッド×超甘口かれーぱんまん♀  女体化・ロリ


真上にある太陽が、鋭い日差しで地面をじりじりと焼いている。
点々と生えるサボテンが水欲しそうに揺らめいている。
切り立った岩の蔭で二人の男が話をしていた。近くに二頭の馬の姿もある。
「頼む。この通りだ」
ちぢれ毛の男が頭を下げた。
「焼きそばパンマン。悪いがその申し出を受け入れることは出来ない」
「どうしてだ?」
「お前ほどの男でも、妹のこととなると盲目になるんだな」
「おいらの、たった一人の身内だからな…。もう一度言うが、妹をもらってはくれないのか?」
「くどい」

焼きそばパンマンと呼ばれた男はがっくりと肩を落とすと馬の手綱を取った。
「時間をとらせて悪かった」
そう言って馬に飛び乗ると、あぶみを鳴らし走リ去った。残された男は苦々しい顔でその後ろ姿を見送っていた。
その、一部始終を空の上から見ていた者たちがいた。
ショクパンマンとカレーパンマンである。
いつもと違って今日の彼らはどこか物々しい感じだ。
698667:2005/05/06(金) 21:41:31 ID:aCkxk4QU

「これは良い事を聞きました。私は焼きそばパンマンを追います。
 あなたはハンバーガーキッドをお願いします」
「本当にやるのかぁ?」
カレーパンマンの口がへの字に曲がる。
「やるのです。さあ、早くしてください」
カレーパンマンはしぶしぶと懐から小瓶を取り出し、中身の小さな塊を五つほど
飲み込んだ。見たところ、普通の角砂糖のようだ。
「あーまー。げぇぇ」
すると、カレーパンマンの体がみるみる縮み、五、六歳くらいのかわいらしい女の子の姿になった。
服はだぼだぼである。
「さあ、甘口かれーぱんまん、行ってください」
こくっと潤んだ丸い瞳でうなずくと、女の子は下へ降りていった。
「ジャムおじさんは一体何を考えてあんな体にしたのでしょうねぇ」
そのうしろ姿を目で追いつつ、ショクパンマンはつぶやいた。

カレーパンマンは砂男との闘いで瀕死の重傷を負い、ジャムおじさんによって
一命を取り留めたのだが、それから後、三重人格になってしまったのだ。
その人格とは、超甘口かれーぱんまん♀、カレーパンマン♂、スーパー辛口カレーパンマン♂である。

かれーぱんまんが標的と接触したのを確認すると、ショクパンマンはその場を離れた。
もはやゴマ粒のようになった焼きそばパンマンの後を追う。
あっさりと彼に追いついたショクパンマンは、人気のない、岩壁に挟まれた細い道の途中で
彼の前に降り立った。
699667:2005/05/06(金) 22:04:23 ID:aCkxk4QU

「こんにちは。焼きそばパンマン」
「ん。ショクパンマンじゃないか。何かあったのか?」
彼はショクパンマンの雰囲気がいつもと違うことに気付いたようだ。
「ハンバーガーキッドに妹を押し付けて、あなたはどこへ行くつもりだったのですか」
「なっ」
焼きそばパンマンは絶句した。ショクパンマンの顔から笑みは消え、その目は冷たく光っている。
「それから、ロールパンナちゃんに一体何を吹き込まれたのですか?」

――なぜ、おいらとあの女のことを知っている…? 

焼きそばパンマンは自分の膝が震え出すのを感じていた。
目の前の男に恐怖している。『恐怖』、それは、今まで彼が覚えた事のない感情であった。
彼の愛馬は、先ほどから凍りついたように動かない。いや、動けないのだ。
「かわいい人ですね。私は何もしませんよ、あなたがおかしな考えを起こさない限り」
ショクパンマンが薄く笑った。
「のほほんと生きていればいいのですよ。知りすぎるとろくなことがありませんから。
 …たとえばここの疼きとかね」
急に近づいてきたショクパンマンの手がするりと焼きそばパンマンの腿の内側をなでた。
彼の体が硬直する。
「彼女より、私のほうがテクニックは上ですよ。興味がわいたら、ぜひ声をかけて下さいね」
そう言うとショクパンマンは、放心状態の焼きそばパンマンを残してふわりと空へ舞い上がった。
700667:2005/05/06(金) 22:24:59 ID:aCkxk4QU

「きみは…カレーパンマンかと思ったら女の子か。まさかあいつにも妹がいたとか……」
空から降りてきた少女に、ハンバーガーキッドの目は釘付けになった。
「あの、はじめまして。わたし、甘口かれーぱんまんです。この世界のことを
 調べてるって聞いたんですけど…」
「ああ。調査中だ。俺が思うに、この世界は何か大きな力に操られている。知らないうちに、
 俺達の行動や得られる知識が制限されていると思うんだ」
ハンバーガーキッドは、おさない子供の質問に警戒心を抱かず率直にこたえる。
それを聞くと、かれーぱんまんはとことことキッドに近づき、彼のジャケットのすそを握った。
そして、見上げた大きな瞳で、真っすぐにキッドの目を射貫いた。
「あの……調査はやめてください。……わたしの……体と交換で……」

どくりとハンバーガーキッドの心臓が鳴った。
吸いつけられたように、かれーぱんまんの瞳から目が離せなくなっていた。
体はほんの小さな女の子なのに、内に秘められた力は計り知れない。
ふと、ずれた衿口から覗いた少女の鎖骨が目に飛び込んできた。
どきっと、また心臓が鳴った。

                              

<続く>
701667:2005/05/09(月) 01:09:16 ID:SHDgleJL
<続き>

「西部の、カウボーイを誘惑するとはたいしたお嬢ちゃんだぜ」
その声は心なしか震えていた。
「…ごめんなさい。えと、しょくぱんまんは、ぼうりょくで言う事をきかせればいいって
 言ってました。でも……わたしは……ぼうりょくは、きらい、です」
「ショクパンマン?」
聞きなれた単語を耳にして、ハンバーガーキッドの意識が現実に引き戻される。
あらためて少女の顔をまじまじと見つめた。
太陽の光を思わせる明るい金髪、今にも零れそうなくらいたっぷりと涙を湛えた丸い瞳、
うっすらと赤味がかった頬…。その姿はまるで、愛されて命を持った人形のようだった。
だが。
ハンバーガーキッドは少女の頭に銃を突きつけた。
急に目の前に現れたそれに、少女は思考が追いつかない。

「辺境で生きる者をナメない方がいい」
ハンバーガーキッドの目は本気だった。
「え……そんな。えと、えと、何があったのですか」
「砂漠で旅人が化け物に引き裂かれるのを見た。白いマントを付けた奴が急に来て、化け物を倒した。
 この世界で、死んだ人間なんて初めて見た。それに、白マントは俺の目で追えないくらい素早かった」
キッドは少女を見下ろしながら淡々と語る。
「お前のおかげであの白い奴がショクパンマンだとわかった。だが、お前は誰だ?」
銃口が少女の眉間に食い込む。
「カレーパンマンじゃないのに、奴の服を着ているお前は何だ?」
「ごめ…んなさい」
少女の口から声が漏れた。
「ごめ…ひくっ……なさい。ごめん…なさい。ごめっ…ひくっ…なさい」
さすがにこれにはハンバーガーキッドも弱った様子である。
702667:2005/05/09(月) 01:20:48 ID:SHDgleJL

謝りながら泣くので、口の中に涙が次々に入っていく。
突然、かれーぱんまんの体が大きくなった。
疑問を感じる間もなく、キッドは吹き飛ばされていた。
彼は一瞬何が起こったのかわからなかった。
視界が回転し、気付いたら地面に寝転がっていた。左の頬がひどく熱い。
口の中に異物を感じ吐き出してみると折れた歯が出てきた。
「オレに銃を向けるなんざいい根性してるな、お前。変にカッコつけずに、
 据え膳食っときゃよかったんだよ。ヤバイのはオレとショクパンマンに全部任せておきゃ
 いいんだ。戦力にならねぇ奴に情報与えるほどオレらは暇じゃねえ!」

見覚えのある姿と声は、ジャムおじさんの手術直後の、目つきの悪いあのカレーパンマンであった。

「調査はやめろ。オレの用件はそれだけだ」
言い捨てると、彼は空に飛び立った。
空中ではショクパンマンが待っていた。
703667:2005/05/09(月) 01:24:21 ID:SHDgleJL
「あいかわらず乱暴ものですね、あなたは」
呆れたようなショクパンマンの言葉にカレーパンマンはふいっと顔を背ける。
「そろそろ普通のカレーパンマンに戻ってくれませんか。あなたといると疲れます」
辛口カレーパンマンはその言葉を無視している。
「カレーパンマン」
批難めいた口調で言った。
「何でオレだけいちいち力をセーブしなきゃいけないんだ?」
「その姿のままだと、物を壊しまくるからでしょう」
ショクパンマンはため息をついた。
カレーパンマンはしぶしぶと角砂糖を一個飲み込む。
少し雰囲気が穏やかになった。
「なんか、今日は疲れた…」
「お疲れ様です」
「ハンバーガーキッドに悪いことしちまったな。また謝りにいかないと」
「そうですね。だけどカレーパンマン、私の労もねぎらってほしいですよ。
 辛口カレーパンマンのお守りは重労働なのですから。甘口かれーぱんまん
 三日間でどうですか。やっぱり彼女の初めての相手は私が一番ふさわしい
 ですね……ってカレーパンマン、待ってくださいよ」
「うるさい。近寄るな、ヘンタイっ!!」

そんなこんなで今日も日が沈んでいく。
近年、二人の出番が激減した本当の理由を知っている視聴者は少ない。

<終>
704名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 06:09:09 ID:4ry5QSF1

クリームパンダとかあかちゃんマンとかが真実を知ってたらワロスだな
705名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 00:52:52 ID:ksbIx2SK
( ̄(エ) ̄)y-°°°
706名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 12:26:08 ID:DKuHsZzX
「ロールパンナの恋」続き

朝になった。明るく優しい朝の光が東向きの窓から入って来た。
ロールは窓の前に裸で立っていた。窓から入って来た朝日がロールの体に当たり、体に明暗を分け、
ロールの曲線美に満ちた体をより一層美しくさせていた。
アンパンマンもロールの横に立ち、眩しい朝日を見つめた。その直後、2人は深いキスを交わした。
2人は着替え、下に降り、朝食を取り始めた。昨日の事が嘘の様に2人は仲睦まじく食事していた。
アン「どうだい、僕が作ったアンパンは?」
ロール「おいしいわ。ジャムおじさんに負けないくらい。」
アン「ありがとう、でもジャムおじさんには適わないよ。」
ロール「そうやって謙遜する所があなたらしいわね。所で私が持って来たロールパンはどう?」
アン「ん?ああ、おいしいよ。だけど、君の方がずっとおいしいよ。」
ロール「え!?もうアンパンマンったら、このスケベ!」2人は談笑した。
そして2人っきりの朝食も終わり、別れの時が来ました。
707名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 12:54:22 ID:DKuHsZzX
「ロールパンナの恋」最終話
2人は家の玄関に立っていた。
アン「もう行ってしまうのかい?」
ロール「ああ、もう帰るよ。一晩泊めてくれて本当にありがとう。」
アン「いやいや、こちらこそ。」
ロール「アンパンマン、昨夜の事は2人だけの秘密にしてくれないかな・・・?」ロールは頬を赤らめました。
アン「勿論、2人だけの秘密にするよ。」
ロール「そう、ありがとう。じゃあ!」そう言うと、ロールは空高く飛び上がった。
アン「ロールパンナちゃん!」ロール「何だ?」
アン「僕は信じているよ!」ロール「何をだ?」
アン「何時か君の心が1つになり、皆の元に戻って来て、幸せになる事を!」
ロール「・・・私も、信じているよ。じゃあ!」ロールはくらやみ谷向けて飛び去りました。
ロール(ありがとうアンパンマン。けれど私の悪い心はまだここに存在しいる。心が1つになるのは大分先の事だろう。
それまで、長く掛かるだろうけど待っていてくれ。)
やがて、くらやみ谷が見え始めた頃。
ロール「そうだ!久しぶりにマリンに会いに行こう!」
ロールは胸を弾ませながら、反対側にある海岸に向かいました。
朝日の中、白い覆面の美少女ロールパンナはマリン・ブルーに輝く海を見渡せる海岸に降り立ちました。

           終 
708名無しさん@ピンキー:2005/05/15(日) 19:34:28 ID:DKuHsZzX
「ロールパンナの恋」キャスト
これは私的に考えたキャストです。私はこのキャストの声を意識して考え、創り、読みました。

ロールパンナ:冨永みーな アンパンマン:平田広明

クリームパンダ:長沢美樹 メロンパンナ:かないみか
バタコさん:佐久間レイ カレーパンマン:柳沢三千代 しょくぱんまん:島本須美 ジャムおじさん:増岡弘

ナレーション:津嘉山正種
709名無しさん@ピンキー:2005/05/16(月) 22:29:01 ID:Q461KkyW
GJ
長期連載おつかれさま。
710名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 01:11:14 ID:FyC6LrMr
継続は力ですね。

こういった題材はいわゆるなんとか萌え〜
とは違うベクトル(個人的にですが)
のようですが、偉そうに書くと
良くまとめたなぁと。

また、個人的には勉強にもなりましたね
とりあえず、作者、やなせたかしに思いを馳せてみます。

お疲れ様でした。ありがとうございました。
711名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 02:29:27 ID:JnVn2MQV
下がりすぎage
712名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 22:26:29 ID:ev+KinSQ
>>708
乙です
713名無しさん@ピンキー:2005/05/27(金) 21:01:50 ID:yzIW+yGs

<(・・ )(・_・)( ・・)ゞshokuninsan?
714名無しさん@ピンキー:2005/05/28(土) 23:07:09 ID:jg3bgZjb
なあに?
715名無しさん@ピンキー:2005/06/05(日) 03:26:14 ID:6dicu7QZ
保守
716名無しさん@ピンキー:2005/06/11(土) 01:09:09 ID:ofmAdLzE
Bread_and_bloodの続き待ってます。
717名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 06:24:55 ID:hnw2dtLl
つか、メロンパンナってメロンジュース噴出すのかよ!1

ttp://risayu.easter.ne.jp/amp/setsumei1.html
718名無しさん@ピンキー:2005/06/12(日) 07:50:33 ID:hr4oyRae
メロメロパンチに比べて使用頻度は低いが、汁飛ばすことはたまにあったな。
719名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 11:59:53 ID:1zD8sezd
このスレ大好き
720名無しさん@ピンキー:2005/06/17(金) 19:01:02 ID:/wKOxGwI
>>716
>>719

同じく、同様の気持ちです
721名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 21:04:23 ID:bo/Z/Yh7
保守
722名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 20:32:21 ID:U1uduF20
ほす
723名無しさん@ピンキー:2005/07/05(火) 16:55:40 ID:D339HgWk
書き手募集あげ
724名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 01:04:25 ID:YphOeazV
マジで書く時間が…
725名無しさん@ピンキー:2005/07/10(日) 12:23:55 ID:PeAOCpQk
思ったんだが、カレーとアン、バイキンの女体化までして食の女体化はしないのか?
結構イイと思うんだが・・・
726名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 23:58:32 ID:RQ57GGvM
食女体化でバタコと百合?
727名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 07:02:02 ID:ndPjuv+h
どちらかといえばドキンと百合では?
728名無しさん@ピンキー:2005/07/15(金) 09:16:44 ID:Wem1URy+
期待あげ)○(
729名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 16:46:07 ID:3yTPRDCt
>727
バイキンと二人で陵辱
730ほしゅ:2005/07/26(火) 01:18:47 ID:VVXabDaY
あたしは、悪くない。あたしは、ドキンちゃんは、絶対に絶対に悪くない。
・・・・・・。
・・・でも・・・。
ドキンはアンパンマン号が落ちていった谷底を見つめて、その場に立ちつくしていた。

「どうしたんですか?」
谷の淵にぼーっと突っ立っているドキンに声をかけたのはしょくぱんまんだった。
大好きなしょくぱんまんを見ても、ドキンは心ここにあらずといった感じで様子がおかしい。
しょくぱんまんが初めて見るドキンの姿だった。
ドキンは小さくしょくぱんまんの名前を呼ぶと、そのまま淡々としゃべりはじめた。
「蝶を追いかけて道に出たら、とってもスピードを出したアンパンマン号がきて、
 それで、アンパンマン号はあたしをよけて谷底へ落っこちちゃって。
 それから、ものすっごい、悲鳴が聞こえてきて・・・。
 もお全然、上がってくる気配がないんです」
消え入りそうな声でドキンは言った。
731ほしゅ:2005/07/26(火) 01:20:20 ID:VVXabDaY
「泣かないでください」
しょくぱんまん様は優しく言って、あたしの涙を指でそっと拭ってくれた。
「ジャムおじさんがそれくらいのことでどうにかなったりしませんよ」
大好きなしょくぱんまん様が側にいるというのに、
やっと二人っきりになれたというのに、
あたしの耳にはバタコのものすごい悲鳴とぐしゃっていう何かが潰れるような音が
残ってて、全然、幸せな気分にはなれなかった。
あたしの様子がいつもと違うのを察してか、しょくぱんまん様はぎゅっとあたしを抱きしめてくれた。

抱きしめて・・・しょくぱんまん様があたしを?
夢みたいな場面に、張りつめていた気持ちがすーっと抜けていくようだった。
「しょくぱんまん様、しょくぱんまん様」
「大丈夫ですよ、ドキンちゃん。わたしはここにいます」
「しょくぱんまん様・・・」
あたしは安心してしょくぱんまん様の胸に寄りかかった。
732ほしゅ:2005/07/26(火) 01:21:55 ID:VVXabDaY
違和感を覚えたのはそれから少し後だった。
あれ?
手でその違和感のもとを触ってみる。
・・・。うそぉ?
信じられなくて、今度は両手でそれをもっと強く押さえ込んでみた。
あたしの両手が掴んでいるものは、柔らかい胸の膨らみで、
それがあるっていうことはしょくぱんまん様は・・・。
びっくりして上を向いたら、しょくぱんまん様と間近で目があった。
あまりの衝撃に動けずにいるあたしの唇にキスを落とすと、しょくぱんまん様は
「ばれて、しまいましたね」
といたずらっぽくほほ笑んだのだ。
733ほしゅ:2005/07/26(火) 01:25:17 ID:VVXabDaY
「あなたは・・・」
「今日はめんどくさくて胸のパッドをしてこなかったのですよ。
 まさか今日に限ってこんなことになるとは思いませんでした」
あたしの頭は混乱していた。しょくぱんまん様が実は女で、女で、女で・・・。
「かわいかったですよ、ドキンちゃん」
そのほほ笑みに薄ら寒いものを覚えて、あたしはしょくぱんまん様の腕から逃げた。
「ずっと、だましてたのね」
「勝手に勘違いしていたのはそちらです」
「好きだったのに。好きなのに。好きだったのに。好き、好き・・・」
「あなたの、わたしを想っているという言葉は嘘だったのですか?」
悲しそうにしょくぱんまんが目をふせる。
「違うっ。違うわよ。あたしはしょくぱんまん様が好き。たとえ、たとえしょくぱんまん様が
 女だって、あたしの気持ちは変わったりしないわ」
734ほしゅ:2005/07/26(火) 01:32:37 ID:VVXabDaY
ゆっくりとしょくぱんまんが顔をあげた。
「嬉しいです。ドキンちゃん」
しょくぱんまんがドキンに近付き、抱きしめる。
「わたしもずっとドキンちゃんが好きでした。しかし、わたしはヒーローという仕事柄
 男装をしているので、この気持ちをあなたに伝えるのは、あきらめていました」
しょくぱんまんの声がふるえている。ドキンはしょくぱんまんの背に手を回し、
力を込めた。
「なあんだ。つれない態度をとってたのはそういうわけだったんだ。
 あたしたち、ずっと両思いだったんじゃない」
「ええ。どうもすみません」
「謝らなくていいの。しょくぱんまん様、あったかい」
「ドキンちゃん、柔らかい」

「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」


END
735名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 07:23:29 ID:qU8ZYvGM
ええはなしやなぁ〜
736名無しさん@ピンキー:2005/07/31(日) 09:39:28 ID:DAflbIEK
一人称と三人称が入り交じっていたのが気になってしまったけど、
あったかい感じで好感持った。
また読みたいな〜
737名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 21:18:56 ID:dQIbE6ni
保守
738名無しさん@ピンキー:2005/08/09(火) 02:07:36 ID:MaRWkRo2
もうちょっと…待って
739名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 00:08:49 ID:VcPpepZk
鉄火のマキちゃん物を希望。相手は誰でも良い。
740一夜の出来事:2005/08/10(水) 15:42:18 ID:OkvMCiAW
砂漠と草原の中間に位置する乾燥した平原地帯にヤキソバパンマンの家はある。
簡素な造りの木の家で、横にはホワイトソースの厩がある。
ヤキソバパンマンは放浪生活をしていると思われがちだが、実はしっかりとした定住生活を送っていたのである。
この日は朝から雨が降り続き、一向に止む気配が無い。
ヤキ「これじゃ今日は出掛けられないか・・・。」
ヤキソバが溜息を吐いた時、玄関ベルが鳴る音がした。ヤキソバはドアを開けた。
外にはずぶ濡れになったロールパンナが立っていた。
ヤキ「どうしたんだよロール!?ずぶ濡れじゃないか!」
ロール「雨宿り出来る場所が無くてな、悪いが一晩泊めて貰って良いだろうか?」
ヤキ「良いけど・・・。」ロール「ありがとう。」
ヤキはロールを家の中に招き入れた。
741名無しさん@ピンキー:2005/08/17(水) 02:42:34 ID:K1pCjZgi
このスレ見つけたのはまだ1年ぐらい前だけど、大好きですよ。
独特の世界を作っていた職人さんも他の職人さんもまた素敵なオハナシ聞かせておくれ(´)〇(`)
742ジャムバタ:2005/08/19(金) 02:40:53 ID:STTY6VDl
仕事で死にそうです
どうか何卒気長に…
743名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 00:54:54 ID:rtXO4OLy
>>742
じゃ、ジャムバタさんキテル---
お体ご自愛くださいね。ゆっくりしてくださいませ。
744名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 21:42:02 ID:dd9/6p8+
ホス
745名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 14:06:54 ID:+EL7+tl9
保守
746名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 12:35:04 ID:AmEFbyHG
あかちゃんまんが♂だと知ってショックを隠しきれない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか
747名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 02:37:28 ID:7ZzJCxQV
♂だったのか!
748名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:20:43 ID:nd0xJdQ+
そりゃ、あかちゃん「まん」だしなあ・・・
749名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:17:17 ID:u2FXFuR0
実は「レディ」って文字が隠れているんだよ
あかちゃんまんレディ
750名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:57:48 ID:MVFmqSlY
男なら男でショタ好きバタ子さんとかミミ先生に襲われる
そんなシチュもありでいいんではなかろーか?
751名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 16:53:57 ID:Pg3b5Y4K
,..-──- 、
                /. : : : : : : : : : \
           冒  /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
            l l ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
          ./〜ヽ{:: : : : :i '⌒'  '⌒' i: : : : :}     ________
           |__| {:: : : : | ェェ  ェェ |: : : : :}   /
.           .||ポサ.|| { : : : :|   ,.、  |:: : : :;! <  うわゎぁぁぁぁぁっ
         /|.l ン||_.ヾ: :: :i r‐-ニ-┐| : : :ノ   \
         |  ̄ -!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         |    −!   \` ー一'´丿 \
         ノ    ,二!\   \___/   /`丶、
        /\  /    \   /~ト、   /    l \
       / 、 `ソ!      \/l::::|ハ/     l-7 _ヽ
      /\  ,へi    ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、    |_厂 _゙:、
      ∧   ̄ ,ト|    >‐- ̄`    \.  | .r'´  ヽ、
     ,ヘ \_,. ' | |    丁二_     7\、|イ _/ ̄ \
     i   \   ハ       |::::|`''ー-、,_/  /\_  _/⌒ヽ
___________________________________
このスレを見た人は、10年以内にかならず氏にます。
でも、逃れる方法はあります、
※10日以内に20箇所のスレにこれをはるのです。
すみません、僕も氏にたくないんだす

752名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 21:51:48 ID:kUEGEnj9
hosyu
753名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 01:23:09 ID:aw5u5tQN
メロンパンナちゃんとバイキンマンの純愛エロをキボン。
754名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 12:52:32 ID:SH91+vh0
http://www.geocities.jp/kellpom/an1.htm

誰かこれを下敷きにしてエロ書いてくれ…
755名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 15:41:39 ID:nAXziYz/
@>>9>>13
 >>39>>41
 >>49>>56

(  ̄口 ̄)感動のあまりにまとめちまったよ…
756名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 15:43:15 ID:nAXziYz/
A>>73>>77
 >>83>>86
(  ̄口 ̄)続きだよ…
757名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 15:45:04 ID:nAXziYz/
B>>109
 >>111>>114
 >>598>>601
 >>621>>626
(  ̄口 ̄)大作だな…
758名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:08:45 ID:c4y4C6Dx
ハイフンが全角になってるから続いてないぞ…
759名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 06:59:46 ID:CpJEMK72
>>755-757とは別人だがまとめなおしてみた。

Un-stoppable Jam
>>9-13
>>39-41
>>49-56

Viking for docking
>>73-77
>>83-86

Bread and blood
>>109>>111-114
>>598-601
>>621-626
760名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 04:55:27 ID:LAWA2Jui
急速浮上
761名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 10:07:22 ID:3qeQSTCd
チーズがバター犬になる話キボンヌ
762名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 11:31:02 ID:1687VhZH
>>755-757
>>759
GJ!!久しぶりに泣いたーよ・゚・(ノД`)・゚・
763名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 00:15:37 ID:OJ3edU4t
職人さん結構居たのに最近来ないな…
他スレで活躍してるのだろうか…
764名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 00:42:15 ID:oQOIPz9w
個人的にはコレが一番。
この職人さんどうしているんだろう・・・。

>>353-368
765名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 00:43:37 ID:oQOIPz9w
マチガエタorz

>>353-363
766名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 19:53:09 ID:qMIyYWbX
      ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < ご都合主義さんの続編まだ〜?
            \_/⊂ ⊂_)    \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  仙台みかん |/

767名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:42:42 ID:KOc0bQKY
食×カレーの続きが気になるorz
768名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 08:33:05 ID:SuBdfSwj
769名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 22:13:13 ID:cRGP6qo9
良スレハッケーン!
ageてくれた人ありがとう
一気に読んじゃったよ(´ー`)y─┛~~
770名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 10:15:50 ID:1bRrW5I7
保守、ついでにあげ
771名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 00:09:42 ID:vf1F89rB
あげますね。
772548=580:2005/11/30(水) 23:49:06 ID:UTsfCYPm
食×カレ(女の子)の続きです。
773548:2005/11/30(水) 23:50:14 ID:UTsfCYPm
食パンマンは啄むようなキスをし、舌でカレーパンマンの唇をなぞりました。
「あ…」
声を出したために薄く開いた口に再びキスをして今度は舌を入れました。
「んっ」
上あごに舌を這わせるとカレーパンマンは気持ち良さそうな声を出しました。
逃げる舌を捕まえて絡ませるとカレーパンマンも少しずつ舌を動かし始めました。
部屋の中に響く音が二人の体を余計熱くしていきます。
食パンマンは唇を離すと同時にカレーパンマンの頬を包み込んでいた手を腰へと回しました。
「くすぐったいよ。」
「我慢して下さい。」
食パンマンはカレーパンマンの首すじへと舌を這わせました。
時折わざと音を立てて吸い付きます。
食パンマンの唇はどんどん下がっていき、今度は鎖骨に吸い付きました。
鎖骨の形をなぞって確かめるように舌が動いています。
腰に回されていた食パンマンの手が、カレーパンマンの背中の傷を確かめるように動きました。
774548:2005/11/30(水) 23:50:58 ID:UTsfCYPm
「あっ…」
「痛いですか?」
カレーパンマンは首を横に振りました。
食パンマンは優しくゆっくりとカレーパンマンの背中を撫でていきます。
食パンマンは右手で背中を撫で、左手ではカレーパンマンの胸の膨らみを撫で始めました。
「んっ……あっ…」
「気持ちいいですか?」
「き、きくな……ばかっ…」
「では体に聞きましょうか。」

食パンマンは乳首を軽く弾きました。
「あんっ!」
「気持ちいいみたいですね。」
カレーパンマンは涙目になりながらも食パンマンを睨みつけました。
食パンマンは鼻に軽くキスをするとカレーパンマンを抱き上げました。
「わっ!何!?」
「やはり体重も軽くなるんですね。」
「あ、あぁ。…って、どこ行くんだよ。」
「寝室です。」
カレーパンマンは真っ赤になって黙ってしまいました。
775548:2005/11/30(水) 23:52:25 ID:UTsfCYPm
食パンマンは抱き上げていたカレーパンマンをベットへと下ろしました。
自分も上着を脱いで上半身裸になり、カレーパンマンをゆっくりと押し倒しました。
「こうした時に下が床では痛いでしょう?」
「うん…。」

食パンマンの手はカレーパンマンの頭を撫でてから頬をかすめて滑り落ち
鎖骨をなぞって胸へとおりていきました。
両手で胸を包み込むように揉み、時折乳首を弾きます。
「んっ…んんっ……あっ!」
食パンマンが乳首に口づけました。
唾液を絡ませてわざと音を立て、何度も何度も乳首へと口づけます。
「あっ…あんっ……んっ…あっ、あっ…」

乳首への刺激と耳から聞こえてくる音の刺激に
カレーパンマンはわけがわからなくなっていました。
少しして食パンマンは乳首に吸い付きました。
「あぁっ!」
食パンマンは吸い付いたまま舌先で突いたり軽く歯を立てたりして刺激を与えました。
「あっあっ…やっ……あっ…あっ?ま、まった!」
カレーパンマンは、ズボンに手をかけた食パンマンの手を止めました。
776548:2005/11/30(水) 23:53:11 ID:UTsfCYPm
「…。」
「…。」
二人の間には気まずい雰囲気が漂っています。
「……そ、その……先に言っといた方がいいかな、なんて。」
「何ですか?」
「俺、トランクスはいてるから。」
「…くっ、あはははっ」
真顔で言うカレーパンマンがおかしくて食パンマンは笑い出しました。
「笑うなよ!しょうがないだろ。家に女物の服とか置いとけないし。」
「す、すみません。」
「笑うなってんだ。」
「すみません。でも気にしなくていいですよ。」
食パンマンは下着ごとスボンを脱がせてしまいました。
「脱げば関係ないですから。」
「…っ!」
777548:2005/11/30(水) 23:53:47 ID:UTsfCYPm
食パンマンはカレーパンマンが足を閉じられないように間に体を割り込ませました。
カレーパンマンは足にもたくさんの傷があります。
食パンマンはそのたくさんの傷を撫でるように手を這わせていきます。
つま先、かかと、ふくらはぎ、ひざ、そしてふともも。
「ちょっ…は、はずかしいんだけど…。」
「触らせて下さい。」
食パンマンの手がふとももの内側を滑り、すでに濡れているそこへと動いていきました。
「あっ!」
「もうこんなに濡らして…いやらしい体ですね。」

食パンマンはほんの少しだけ指を入れては抜き、抜いては入れ、軽く突くように刺激を与えます。
「ふぁっ…」
「気持ちいいですか?」
食パンマンが指で刺激を与えながら耳元で囁くと、カレーパンマンはこくこくと頷きました。
そしてカレーパンマンは食パンマンの首に腕を回して抱き着きました。
778548:2005/11/30(水) 23:54:35 ID:UTsfCYPm
「そっそんなに…やさしく…する、な……大丈夫…だから…」
「じれったいですか?」
「ちがっ…」
食パンマンは浅くしか入れていなかった指を深く入れました。
「ああんっ!!」
「いい声ですね。」
「あんっ!ば、ばかっ…あっ!」
食パンマンは指を増やし更に刺激を与えます。
カレーパンマンのそこからはどんどん蜜が溢れ出してきて、くちゅくちゅと卑猥な音が部屋に響いています。
「…本当にいらやしい体ですね。」
「あっ…」
「私の指をすごく締め付けてますよ。」
「そんなのっ…し、しらない…」
食パンマンは指を抜いてズボンのチャックをおろし自分のものを出しました。
「いいですか?」
カレーパンマンは食パンマンに抱き着いている腕に力を入れました。
「…いいよ。」
779548:2005/11/30(水) 23:55:18 ID:UTsfCYPm
食パンマンはゆっくりとカレーパンマンの中に入っていきました。
体を押し進める度にカレーパンマンからは痛みを訴える言葉が出てきます。
「いたっ…いたいっ!」
「もう、少し…」
「…いっ…」
「入りましたよ…。」
「はぁっ…食パンマンの…すご…あつい…」
「痛かったら爪を立てて構いませんから。」
それを聞いて、カレーパンマンの手が食パンマンの背中に回りました。

「食パンマンの背中…傷だらけだ…。」
「え?」
「みんなを守る…優しさと、強さの証…だよな。食パンマン…大好き。」
食パンマンの唇に、カレーパンマンの唇が触れました。
それは軽い触れるだけのキスでしたが、とても甘いキスでした。
「カレーパンマンッ…!!」
「あっ!」
食パンマンは腰を動かし始めました。
780548:2005/11/30(水) 23:55:58 ID:UTsfCYPm
「あっ!あっ!!あんっ!」
食パンマンに揺さ振られ、カレーパンマンからは引っ切りなしに声が出ています。
「きもち、いい…ですか?」
「いいっ……んっ…」
二人はどちらからともなく唇を重ねました。
お互いの舌を絡ませて貧り合います。
「はぁっ…食パンマン…おれ…も、もうだめ…」
食パンマンはぐっと腰を押し進めました。
「あぁんっ!」
今までで一番奥を突かれ、カレーパンマンはのけ反りました。
「ここですね?」
食パンマンは不敵に笑うと、少しだけ腰を引いてから再びぐっと奥を突きました。
それを何度も何度も繰り返します。
「あっ…やぁっ…あんっ!!」
「きつ…カレーパンマン…締め過ぎ…」
「ぁあんっ!もうだめぇっ!!」
「くっ…!!」
食パンマンはいけないと思いつつカレーパンマンの中に出してしまいました。

前日の寝不足もあったせいかカレーパンマンは疲れ果ててそのまま気持ち良さそうに寝てしまいました。
食パンマンはすっかり眠っているカレーパンマンを抱きしめて目を閉じました。
781548:2005/11/30(水) 23:56:43 ID:UTsfCYPm
「パトロールを忘れるなんて信じらんないわ!」
「ごめんなさい。」
「すみません。」
あの後すっかり眠ってしまった食パンマンとカレーパンマンは朝のパトロールをサボってしまいました。
そしてバタコさんに叱られています。

「カレーパンマン!」
「はいっ!」
「お酒は程々にって言ったのに朝まで飲んでたなんてダメじゃない!」
「ごめんなさい!」
どうやらアンパンマンの朝帰りはバレバレだったようです。
「食パンマン!」
「はいっ!」
「お説教もいいけど、パトロール忘れちゃ意味がないじゃない!」
「すみません。以後気をつけます。」
「何もなかったからよかったものの、アンパンマン一人じゃ対処できない事だってあるんだから…。」
バタコさんは腕を組み、ふぅ、とため息を落としました。
782548:2005/11/30(水) 23:57:21 ID:UTsfCYPm
「ごめんなさい。俺が…その…」
「いえ、私が少々無理をさせてしまっ…た…」
食パンマンとカレーパンマンの顔が真っ赤になりました。
「どうかしたの?」
「ななななんでもないよ!!」
「何でもありません!」

二人の態度は明らかに何かありそうです。
喧嘩している訳でもないのにお互いを避けている二人。
避けると言うよりは、意識し過ぎていつも通りに接することができない感じです。
バタコさんはそんな二人を交互に見てある結論に達しました。
「もしかして、食パンマンにばれた?」
「う、うん。それで…その…」
「お付き合いすることになりました。」
「本当?おめでとう!」
バタコさんはカレーパンマンに抱き着きました。
「よかったわね!カレーパンマン!」
「ありがとう、バタコさん。」
バタコさんはカレーパンマンに抱き着いたまま食パンマンを見上げました。
「食パンマン、カレーパンマンのこと大切にしてあげてね。」
「勿論です。」
「バタコさん…。ありがとう。」
783548:2005/11/30(水) 23:58:02 ID:UTsfCYPm
カレーパンマンはバタコさんを抱きしめました。
二人にとっては女の子同士の友情の抱擁。
しかし、見た目は明らかに恋人同士の抱擁です。
そこへアンパンマンがやってきてしまいました。

「バタコさーん、じじいが呼んでるんだけど…」
アンパンマンは抱き合っているバタコさんとカレーパンマンを見て固まりました。
しかしすぐさま二人の元に駆け寄って二人を引きはがしました。
「アンパン…」
アンパンマンがカレーパンマンの胸倉をぐっと掴みました。
「てめぇ俺のバタコさんに何してんだよ!」
「何で私があんたのなのよ。」
バタコさんはアンパンマンの後頭部を容赦なく叩き、ゴッ、と鈍い音が響きました。
「私が誰と抱き合おうが関係ないでしょ。」
「そんな…。カレーパンマンずるいぞ!!」
アンパンマンは涙目でカレーパンマンに訴えます。
784548:2005/11/30(水) 23:58:39 ID:UTsfCYPm
「ずるいって言われてもなぁ。」
「カレーパンマンには下心がないからですよ。」
笑顔のはずなのに目が笑っていない状態の食パンマンに見つめられ、アンパンマンは固まりました。
「あれ?食パンマン、怒ってる…?」
「はい。」
「え!?俺なんかしたっけ?」
「はい。」
食パンマンはアンパンマンの腕を掴むと、そのまま歩き出しました。
「ちょっと二人でお話しましょう。奥の部屋をお借りします。」
「どうぞ。さて、ジャムおじさんの所に行かなくちゃ。」
「俺帰る。家の中散らかったまんまだし片付けしないと。」
アンパンマンは二人に助けてくれと視線を送りましたが、見事に無視されました。

その後アンパンマンは、昨晩酔った勢いでカレーパンマンに適当に言った
『ドキンちゃんもロールパンナちゃんもミミ先生も食パンマンの女』
発言について、食パンマンから長時間説教されました。


おわり。
785548:2005/11/30(水) 23:59:24 ID:UTsfCYPm
お粗末様でした。
エロ少なくてごめんなさい。
786名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 00:04:07 ID:w4ZoUeU/
キタキタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
乙でした!
787名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 01:40:39 ID:c6hLA2vu
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!
待ってました!食カレ、一番楽しみにしてました!
GJ!
788名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 03:48:12 ID:ZtFqmL3J
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!
待ってました。超GJ!
(*´Д`)ハァハァ
789名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 19:55:48 ID:kYJD03O5
超GJ!
キャラが激しくイイ!
カレー萌えー(*´Д`)
790名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 06:14:37 ID:mObc85W/
保守カキコ
791名無しさん@ピンキー:2005/12/14(水) 20:50:36 ID:inKWm+Ip
期待age
792名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 01:15:47 ID:hPBY9nus
携帯から失礼。
擬人&女体化カレーたん、自己満かもですがうpしてみました。
皆様のカレーたんイメージ壊したらスマソ、へたれ絵注意。
http://i.pic.to/5zlnz
793名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 02:15:34 ID:SZOFS++h
>792
かわいい!
794名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 00:43:16 ID:O0YWW9y6
落ちちまうぞい
795名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 03:08:21 ID:RNoHfye6
あげパン
796名無しさん@ピンキー:2006/01/01(日) 00:15:17 ID:oY9xvIzu
明けましておめでとう 保守
797名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 01:40:07 ID:4TDBfqme
オメデトー
798名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 18:37:46 ID:YtRNsRtc
…神すげぇ
799名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 00:46:49 ID:mw46p+pp
もうすぐスレ建立2周年、そして800到達。
進行は他スレに比べて遅いかもしれないが、しかしクオリティは高いよな…
残り200、落ちずに往きたいものです。
800名無しさん@ピンキー:2006/01/06(金) 01:59:01 ID:bG9wtoly
そこですかさず800ゲトですよ!
職人様降臨希望age
801名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 16:50:25 ID:3i9p65Ls
赤ちゃんマンはダメでちゅか?バブー
802名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 23:10:13 ID:puFfWgDc
大人になったらまたおいでー。
803名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 22:31:00 ID:kU8E4E4y
ドキンちゃんが食パンマンを逆レイプするのはいつですか?
804名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 18:51:16 ID:hofgEHF4
地道に保守
805名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 00:33:51 ID:n5viXTjo
age
806名無しさん@ピンキー:2006/01/23(月) 06:15:08 ID:CrRw9FbE
今発見。でもって全部読んだ。
職人さんマジGJっす。
このスレに出会えて良かった。
807名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 01:45:36 ID:iI4F4QAw
>>806
全部で時間どれくらいかかりました?
808名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:57:07 ID:5mJ8KHF+
一番気になるのが台本書き。
(アン「〜〜〜」
 カレー「〜〜〜」)
やめたほうがいいだろう。
文章そのものの価値とクオリティが下がる。
ご都合主義さんとフェチでSFさんの続きが気になる。
この二方はとてもクオリティが高い。
809名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 04:43:37 ID:W+qixsX0
そういう事言うとただでさえ過疎ってるのに
職人さんが来づらくなるだろうがボケナス!
810名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 23:05:56 ID:rs/oNW1V
自分も少々気になってた
まぁ書きたいように書けばいいんだけどね
811名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 20:00:08 ID:2djrgOWg
というかSFさんは俺も気になる
812名無しさん@ピンキー:2006/02/01(水) 05:41:39 ID:tkSWTdGn
俺漏れも
813名無しさん@ピンキー:2006/02/03(金) 02:16:46 ID:s2YRbgy7
未完なのはどれも気になるよ…。
私も最近スレ見つけて一気に読んだクチなんで、
ブランクは気にならない。

続き書いたけど今更かな…
とか思ってる人がもしいたら、
気にせず投下をお願いしたいもんです。
814名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 08:40:45 ID:DI5wdj3Q
自分も>813と同じ口
どれも続き気になるよ・・orz
815名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 03:29:26 ID:jYVXRUbc
職人さん、お待ちしてます。
816名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 14:56:03 ID:fjGhL+pM
職人様降臨期待age

あとは萌えシチュなどを語って保守だ皆のもの
817名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 03:06:38 ID:Njli2p+c
自分は鉄火のマキちゃんが好きなんだけど、
彼女は性格が男前過ぎて、エロ的にはいまいち。
相手は誰がいいのやら。
818名無しさん@ピンキー:2006/02/18(土) 23:40:00 ID:V870Lmtv
やっぱ、鰹節だろ
819名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 02:53:04 ID:7CNvnt4B
かっかっかっかっかつおぶし
って笑い方、絶対無理があると思う。
820名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 22:28:06 ID:pmIXBu3o
マキちゃんはおにぎりがねちっこく責める。
または忍者ネコ。
821名無しさん@ピンキー:2006/02/26(日) 07:07:04 ID:q5wp7jhH
ageてみる
822バイキンマン×アンパンマン(女体化):2006/02/26(日) 21:46:24 ID:GCaOAvqZ
「はーひふーへほー!遂にアンパンマンを捕まえたぞー!!」

油断したアンパンマンはバイキンマンに負けてしまい、バイキン城の牢屋に入れられてしまった。

「これで俺様は今までの屈辱を充分に返すことができる!アンパンマン、覚悟しろ!!」

「ば…バイキンマンめー!」

「はーひふーへほーぅ!ざま〜みろ〜!!まぁ、どうしてもって言うなら今回は俺様の勝利ってことで逃がしてやってもいいバイキ〜ン!!ただし条件をクリアしたらの話だ!」


バイキンマンはにやりと笑ってアンパンマンに言う。


「…条件?」

「そうだ!今から俺様の言うとおりにするという条件で逃がしてやってもいいぞ!!」


アンパンマンは考えた。今は圧倒的にバイキンマンの方が優位である。ここは大人しくバイキンマンの条件とやらを飲むことにしようとアンパンマンは思った。


「わかったよバイキンマン、でもちゃんと約束は守るんだ!」

「ふっふ〜ん、俺様こう見えて自分から言う約束は守るほうだ!」


不安になりながらアンパンマンは溜め息をつく。相変わらずバイキンマンはご機嫌だ。



「さぁ、楽しい時間の始まりだバイキ〜ン!!!」
823名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 12:16:14 ID:MR6N1qKq
え・・・これで終わり?
824名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 18:30:23 ID:bAWCq/JM
続き期待
825名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 23:18:25 ID:kC8o9J+b
気体期待!
826名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 22:12:39 ID:7vwDjeae
ほしゅ
827名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 23:45:54 ID:y0DLlBuq
食ドキ調教ものが読みたい…
828名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 09:04:57 ID:CmmwABl4
>>827
ちょっと時間かかるけど書こうか?
需要ある??
829名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 13:30:19 ID:TPKE4993
>>828 ある 是非ともщ(゚Д゚щ)カモォォォン
830名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 21:59:20 ID:BeWtGlR7
ドキンちゃんテラカワイソス

http://moemoe.homeip.net/i/index.php?ac=view&aid=4011
831名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 10:31:06 ID:hI7mtnZB
age時だな
832名無しさん@ピンキー:2006/03/13(月) 22:39:05 ID:R3sNqs1c
赤ちゃんマンがバイキンマンに赤ちゃんプレイを強要
833名無しさん@ピンキー:2006/03/14(火) 16:36:55 ID:a/tOHCvZ
天丼マソ実はえびの天ぷらと見せ掛けてバイブ。
834名無しさん@ピンキー:2006/03/16(木) 23:05:45 ID:D75SbKVT
>833
バイキンマソはあれを奪って毎回ナニをしてるんだか
835名無しさん@ピンキー:2006/03/21(火) 02:08:54 ID:G6jUZNnf
定期age
836名無しさん@ピンキー:2006/03/25(土) 17:27:45 ID:APIiN+Ow
食ドキw食ドキw
837名無しさん@ピンキー:2006/03/28(火) 22:23:55 ID:2Q6QRq8V
バタコタソ(*´Д`)ハァハァ
838名無しさん@ピンキー:2006/03/32(土) 00:34:18 ID:qnMEWXhw
32日記念パピコ
839名無しさん@ピンキー:2006/04/04(火) 16:39:51 ID:Tw5vvL78
あっ、あっ、アンパンマ−ンや〜さしくしてね、
おっ、おっ、夫は来ないはコ〜ノ時間〜
アンパンマン、そこはダメよ〜だ〜いじなトコよ、
や、や、やめて〜よ、は〜げしいわ〜
840ロール×メロン:2006/04/06(木) 16:35:14 ID:c3Nx6Oem
「俺様と一緒に来い」 「断る」
薄暗い洞窟の中、今日もまた短い会話が交わされる。
男が入り口に立ち、話しかける。
「その返事は聞き飽きた。今日で最後にしてもらう」 「……」
光の届かぬ漆黒の穴の中、なびく白い軌跡。一人の少女がそこにいた。
顔には無造作に包帯が巻きつけられている。
それは他人を寄せ付けない彼女自身の心を象徴しているかのようだ。
「手荒なことはしたくなかったが仕方ない。捻じ伏せてから連れて行く」
男、バイキンマンが、握ったリモコンのスイッチを押す。
その刹那、上空から巨大な物体が降下してくる。
響く轟音。砂煙の中には鋼鉄の巨人が出現していた。
「やれ」バイキンマンが指令を下す。
大地を揺らし、少女、ロールパンナに襲い掛かる巨人。
彼女は背を向けて突っ立っている。巨人が、鈍く輝く腕を振り下ろす。
だが、ロールパンナは既にそこにはいなかった。
「ダダンダン!後ろだ!」
バイキンマンの命令が飛ぶ。だが遅かった。
ダダンダンが振り向く前に、その鋼の両腕はバターのように叩き切られていた。
さらにロールは、自身の武器、ロールリボンでダダンダンを締め上げると、
回転による遠心力を加えて地平線の彼方まで投げ飛ばした。
841ロール×メロン:2006/04/06(木) 16:36:05 ID:c3Nx6Oem
「…。流石だな。大した戦闘力だ」
自分の手駒を倒された筈のバイキンマンは、そう呟き、不適に笑う。
「…帰れ」ロールはまた背を向け、洞窟に戻ろうとする。
「メロンパンナ」
バイキンマンの発した言葉に足が止まる。
「可愛い子じゃあないか。最愛の妹という奴かな?」
ロールの瞳から冷静さが消えた。「妹に…妹に何をしたッ!」
身体が熱い。メロンパンナはロールの妹であり、彼女にとっての全てである。
最愛の妹。その通りだ。ロールはメロンパンナを誰よりも深く愛していた。
「何も。だがこれからどうなるかはお前しだいだ」 「……」

彼女に選択の余地は無かった。
842ロール×メロン:2006/04/06(木) 16:36:36 ID:c3Nx6Oem
バイキンマンのアジト内部。ロールはバイキンマンと共に来た。
「…私をどうするつもりだ…」
「善と悪の二つの心。その苦しみから解放してやる…」
ロールの両手足は頑丈な鎖によって拘束されており、
彼女の力を以ってしても、逃れるのは不可能だった。
それ以前に、妹を危機に晒すことは出来ない。
バイキンマンは右手に注射器、左手にフラスコを持ち、
フラスコ内の液体を注射器に満たしていく。
「こいつでな」
ロールに抵抗することは許されない。彼女は黙って、それを受け入れた。
体温が上がる。呼吸が乱れ、汗がふきだす。
「苦しいのは最初だけだ。…それと、妹には手を出さないから安心しろ」
そう言うと、バイキンマンは冷たく暗い部屋を出て行った。
「…はあっ…あ…はあっ…」
熱い。身体の底から何かが湧き上がってくる。
「う、ああ…ん…はああっ!」
得体の知れない感覚に、思わずのけぞる。
室内にはロールの喘ぎと鎖の揺れる音だけが響く。
頭を振って、その感覚をかき消そうとする。
はずみで包帯がほどけ、ロールの長く、艶やかな髪が流れ落ちる。
その数本は半開きになっていた口の中に入り、無意識に咥えられた。
誇りと悲哀に満ちた目は虚ろで、焦点はぼやけている。
「あっ…はあっ…はっ…う、ああああああっ!」
未知の感覚が頂点に達した時、ロールは意識を失った。
最後に彼女の目に浮かんだのは愛しい妹の姿であった。
「…メロン…パンナ…」
843名無しさん@ピンキー:2006/04/06(木) 19:14:50 ID:tPnMgEFp
職人キタ−−(゜∀゜)−−!
844名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 06:29:42 ID:1EGzWs14
期待age
845ロール×メロン:2006/04/07(金) 21:20:48 ID:qgTlx2Sm
「わあっ、綺麗なお花…。そうだ、お姉ちゃんに…」
郊外の森、咲き乱れる花の中で一人の少女の笑顔があった。
メロンパンナ。ロールパンナの最愛の妹だ。
姉であるロールパンナが彼女を愛しているように、妹のメロンパンナもまた
ロールを深く愛し、慕っている。
ふと、空を見上げるとアンパンマンが街の方角に飛んでいくのが見えた。
随分急いでいるようだ。
「あれ…どうしたんだろ。アンパンマーーン!」
大きな声でアンパンマンを呼び止める。
「あ!メロンパンナちゃん!大変なんだよ、ロールパンナちゃんが街で暴れてるんだ!」
「お姉ちゃんが!?またバイキンマンが…?」
「分からない。でも行かなくちゃ!」
「あたしも行く!あたしならお姉ちゃんを元に戻せるかも…」
二人は一路、街へと急ぐ。
846ロール×メロン:2006/04/07(金) 21:21:20 ID:qgTlx2Sm
「フ、フフフ…ハハハハハハッ!!!」
街で二人が見たものは、圧倒的な戦闘能力で破壊活動を繰り返す、
漆黒に染まったロールパンナだった。
既に街の三分の一が彼女によって壊滅状態に追い込まれている。
火の手が上がり、街全体が赤く照らされている。
「もうやめるんだ!ロールパンナちゃん!!」
「やめて、お姉ちゃん!元に戻って!!」
必死に呼びかけるが、今の彼女にその気持ちは届かない。
「…アンパンマン。お前も壊す…。壊してやる!!」
「待つんだ!ロールパンナちゃん!僕は君とは…」
彼の言葉が言い終わる前に、ロールは閃光の如く、アンパンマンに向かって突進した。
そして、その無防備な脇腹に、強烈な蹴りを浴びせかける。
「!………ッ」凄まじい衝撃。
防御もせずにまともにくらったアンパンマンは森の方まで吹っ飛ばされる。
「まだだ…。まだ壊れていない…。壊す!!」
ロールもアンパンマンを追って、森へと飛ぶ。
「アンパンマン!お姉ちゃん…。待って!!」
メロンパンナもまた二人の後を追う。
847ロール×メロン:2006/04/07(金) 21:21:53 ID:qgTlx2Sm
「…うッ。ぐ、はッ…」
アンパンマンは森の入り口近くの木に激突して止まっていた。
上空からゆっくりと飛来するロールパンナ。
「アンパンマン。何故抵抗しない。何故戦わない」
「うッ…僕は…君とは…戦えない」
息も絶え絶えに答えるアンパンマン。
「おまえが抵抗してもしなくても私がおまえを壊すことに変わりはない」
ロールの手には、ロールリボンが握られている。
次の瞬間、目にも留まらぬ速さでアンパンマンを縛り上げる。
さらに、少しずつ力を込めて、締め付けていく。
「ぐ…ああ、あ…うッ…あああ…」
身体が砕けていくような痛みに苦悶の声が上がる。
「フ…ハハハハハハ!!!」
「やめて!!お姉ちゃん!!!」
「!?」
二人の間にメロンパンナが割って入った。
「お姉ちゃん…元に戻って…。いつもの優しいお姉ちゃんに戻って!!」
「うッ…あッ…なんだ、お前は…」
メロンパンナの言葉に反応したのか、ロールパンナが苦しみだす。
「お姉ちゃん!あたしはお姉ちゃんの妹だよ!!妹のメロンパンナだよ!!!」
「メロン…パンナ?…妹?…私の…私の…」
ロールの胸のハートが明滅を始める。
「そうだよ!お姉ちゃん!!思い出して!!!」
「うッ…あああああああああッ!!!」
絶叫するロール。同時にリボンの戒めが解かれる。
「ああッ…ああああああッ!」
だが、ロールはそのリボンの先をメロンパンナに向ける。
そして、そのままメロンパンナを絡め取り、森の奥へと消えていった。
848ロール×メロン:2006/04/07(金) 21:54:49 ID:qgTlx2Sm
森の奥深くまで行くと、ロールはメロンパンナを放り出した。
「はあッ…あッ…そうか…妹…おまえは…私の…」
「…お姉ちゃん…?」
「…お前は私の妹。…お前は…私のものだ」
包帯を解くロール。黒い仮面の下からは、人形のように整った顔が現れる。
その瞳は妖しい紅の輝きを放っている。
ロールの指がメロンパンナの幼さが残る顔をなぞり、顎を掴む。
そしてそのまま口付ける。
「!!!!………」
メロンパンナは顔を真っ赤にして思わず目を見開く。
濃密な触れ合い。その時間が永遠であるかのように感じられる。
突然、ロールはメロンパンナを突き飛ばした。
「きゃッ!あッ…」
メロンパンナは体制を崩し、倒れこんでしまう。
ロールはその上に馬乗りになる。
「私のもの…私だけの…」
ロールの手がメロンパンナのまだ膨らみかけの胸元に伸びる。
「お姉ちゃ…ひゃぅッ!…」
荒っぽいが的確な胸への責め。メロンパンナの呼吸が徐々に乱れていく。
「はっ…あ…んん…やぁ…」
(お姉ちゃん…何で…?)
疑問を抱きながらも、何故か抵抗する気にはならなかった。
ロールは左手で胸を愛撫しながら、その右手はメロンパンナの秘所をなぞる。
「!!!ッ…はあッ…」
全身を駆け巡る電流。その感覚に思考能力が奪われる。
「誰にも渡さない…。お前は…」
両手を使い、同時に二箇所を責め続ける。
立ち並ぶ木々が光を遮る森の中で、メロンパンナの甘い声が響く。
「…っ…あ、ふ、あ…はああああっ!」
押し寄せる感覚は頂点に達する。
容赦ないロールの責めの中、メロンパンナの意識は遠のいていく。
(…お姉ちゃ、ん…お姉ちゃん………。大好き…)
849ロール×メロン:2006/04/07(金) 21:55:26 ID:qgTlx2Sm
「メロンパンナちゃん、一体どうしたんだ?最近なんか変だぜ?」

「さあ。乙女心は難しいですからね。カレーパンマンには分からないでしょうけど」

「何だと!この…」
カレーパンマンと食パンマンの視線の先にはメロンパンナがいた。
あの一件以来、彼女はいつも上の空で何も手に付かなくなっていた。
手の中にはロールパンナの包帯が握られている。
「……お姉ちゃん……」

薄暗い森の中に一人の少女が降り立つ。
包帯がその整った顔を隠している。
「……メロンパンナ……」
もう二度と妹に会うことは出来ない。だが、メロンパンナは彼女にとっては大きすぎる存在だった。
妹のことを忘れて生きるのはロールにとって死の宣告と同義だった。
「…………」
白い仮面をなびかせ、その場を去る。
その時。「お姉ちゃん!!」
振り向くロール。そこにはもう会わないと決めた妹の姿があった。
いたたまれなくなり、踵を返す。
「待って!!」
しがみつくメロンパンナ。
「お姉ちゃん。大好き」
850ロール×メロン:2006/04/07(金) 22:00:36 ID:qgTlx2Sm
以上です。
もっとロールに色々やらせたかったんですが、小さくまとまってしまいました。
お粗末さまでした。
851名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 22:19:54 ID:qClHRDMw
百合キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
これはいい・・・!
852名無しさん@ピンキー:2006/04/08(土) 06:44:43 ID:SlETAs2p
|д`*)ハァハァ
853名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 23:44:13 ID:UcsXfIxS
ほしゅ
854名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 00:31:14 ID:1Ut2UaU/
あげ。

えーと、なんかすげーイロモノで良ければ今ちょっと書いてるので、
その内投下できるかもしれません。
・俺設定が凄まじい
・どシリアスで戦闘メイン
・ぶっちゃけエロとか殆ど無い
・つーか最早アンパンマンじゃない気が
みたいな。
まだ1/5も書けてませんが、もし万が一書き上げられて、
かつ「やめろ屑」というご意見が無いならその内また来ます。
855名無しさん@ピンキー:2006/04/28(金) 00:38:05 ID:ImnhvRxq
856名無しさん@ピンキー:2006/04/29(土) 13:52:24 ID:KhX7pupA
>854
お待ちしてます
857名無しさん@ピンキー:2006/05/08(月) 08:03:35 ID:rqTyJ/mV
保守
858名無しさん@ピンキー:2006/05/18(木) 07:08:29 ID:ur1Ztcez
最近ドキンちゃんの可愛さに気づいた新参なんだが、
アンパンマン系の画像とか絵板とかって有名どころある?
虹裏にもスレ無いし、ここで訊いてみる。
859名無しさん@ピンキー:2006/05/19(金) 01:15:11 ID:dRRn8A9M
“朝目新聞”でぐぐるがよい。
萌えよりもギャグに特化しているが、
アンパンマン関係では最も充実したサイトといえよう。
そこの「狂アンパンマン」特集は必見だ。
860ある夏の日:2006/05/24(水) 23:07:03 ID:MFZ3rD1U
溶けてしまうのではないかと思うくらい、暑い夏の日だった。


ここバイキン城は風通しが悪く、冷房器具といったら扇風機が数台。
こう暑くては街に出て悪戯をするのさえ億劫で、しかし城の中で発明をする気にもならない。
纏わりつくような暑気に足止めされた俺は、自室で暇を持て余していた。

何も起こらない、無為の時間。

去年も、その前の年も、このような夏の日々を過ごしたものだった。
いつもならこのまま緩慢な時間が流れて、日が暮れ、闇がやって来る。
偶に、同居人の我侭に付き合ったりもする。
暑さを押し切り街に繰り出して悪ふざけをし、奴に惨敗を喫し、無駄な外出を悔やむこともある。
そして眠りに着く前に、次の日の代わり映えの無さを思うのが常だ。
毎年毎年、何も無い夏はやって来る筈だった。
だが、今日は違ったのだ。
861ある夏の日:2006/05/24(水) 23:07:36 ID:MFZ3rD1U

ベッドに寝転びドアの方を見遣ると、赤い服に身を包んだ女の姿が確認できた。
「ねぇ」
俺に呼びかけた彼女の声は、いつもと変わらず高圧的だった。
また面倒を押し付けるつもりなのだ。
花火大会に行きたいと言うのか、はたまた西瓜が食べたいと言うのか。
彼女の要求が何であれ、俺には従うという選択肢しか与えられていない。
しかし、彼女が退屈な毎日に変動を与えてくれているというのも、また事実。
「なに?ドキンちゃん」
俺は体を横たえたまま言った。動くのも億劫に思えた。
彼女は此方に歩み寄り、静かに俺の寝ているベッドに腰掛けた。
こんなに暑いのに、汗ひとつかいている様子は無い。
いつもの年ならば、暑さへの不満を俺にぶつける筈なのに。
「ドキンちゃん?暑くない?」
彼女は笑った。笑った、とは言っても、それはごく微かなものだった。
俺の投げかけた問いをはぐらかす、静かな笑み。
そして俺から目を逸らし、流れるようにこう言った。

「私が居なくなったら、どうする?」
862ある夏の日:2006/05/24(水) 23:08:25 ID:MFZ3rD1U

暑さが、急に吹き飛んだ。
今日は真夏日だ。扇風機の微々たる力では手に負えないような暑さだった。
しかし部屋を支配していた熱気は、彼女の一言で逃げていった、そんな気がした。
彼女のまわりだけが、張り詰めたような緊張で満たされている。
その雰囲気に耐え切れず、俺は上半身を起こした。

「な・・・何言い出すの急に・・・?」
「別に。もしそうなったら、ばいきんまんはどうするかなぁと思って。」

不意に頭を殴られたように感じた。暑さにやられていたからではあるまい。
彼女は俺と目を合わせようとはしない。ずっと、空中のある一点を見詰めている。

その肌は、どれだけ白く、美しかったか。

今まで彼女の色の白さに、特に気を止めたことは無かった。
故郷の星の女達の肌色と何ら変わらないと思っていた。しかし、今日は違ったのだ。
ともすれば透けてしまうんではないかと思われた。少なくとも、俺には。

そこまで思って、俺はある考えに捕らわれた。今まで考えもしなかった事だ。
彼女の意図するところに思いを巡らせば、胸が詰まりそうだった。
言葉が、出てこない。
聞くのが、怖かった。

扇風機から送られる頼りない微風が、彼女の髪を揺らす。
863ある夏の日:2006/05/24(水) 23:09:09 ID:MFZ3rD1U

どれだけの時間が経ったやら。
多分それは、俺が思うほどの長い時間ではなかったのだ。
しかしその時の俺には、この部屋の時間が凍り付いているように思えた。
うだるような夏の暑さにも溶かされることの無い彼女の周りの時間は、確実に、俺をも蝕んでいく。


「もしかしてドキンちゃん・・・死んじゃうの?」


言ってしまった。
言ってしまったら御仕舞いだと分かっていたのに。


身動き出来ない時間の中で、恐る恐る彼女に尋ねたその言葉は、季節外れの雪のように溶けていった。
彼女は笑う。
何が面白いのだろう。
的外れな俺の問いか?素っ頓狂な俺の顔か?
俺だって、笑えるものなら笑いたかった。
笑って笑って、そしてこの時間から逃げ出したかった。

「死なないよ」
「嘘だ」
「死なないってば」

彼女が自身の死を否定しているのだ、それでいいじゃないか。
何故俺は彼女の主張を否定するのだ?
訳が分からない。彼女の考えている事も、そして自分の事も。


気がつけば、俺の胸の中には彼女が居た。彼女の体は俺の思っていたよりもずっと小さく、華奢だった。
実際はどうであれ、少なくとも、その時の俺にはそう思えたのだ。

「私、汗かいてるから離してよ」
「汗なんかかいてないくせに」
「かいてるよ」
「嘘つけ。」

彼女はもう、何も言おうとしなかった。
その力を入れれば壊れてしまいそうな体は、この季節に不釣合いな程にひんやりとしていた。
あるいは、俺の錯覚か。
864ある夏の日:2006/05/24(水) 23:09:41 ID:MFZ3rD1U

いつの間にか、夜の闇が城の回りを支配していく。




彼女の裸体が、夜陰の中でぼんやりと浮かび上がっていた。
雪のように白い肌は、やはり夏の夜に似つかわしくなく冷たくて、しかしながら彼女の中は蕩ける様に
熱かった。熱に浮かされた俺の動きに合わせ、彼女の悩ましい声が部屋に響く。
こんな機会にしか主導権を握れない俺は、ここぞとばかりに最奥を探る。
何度彼女は背中を仰け反らせただろう?
何度彼女は足を引き攣らせただろう?
覚えていない。
俺は夢中で彼女を求めた。ガラスの体を、余す所無く貪る様に。

865ある夏の日:2006/05/24(水) 23:11:04 ID:MFZ3rD1U



* * * * * * * * *


よくある話なんかでは、この後彼女は居なくなる。
ああ成程、彼女は自分に迫る死を感じ取ったのだ、と。



朝起きてみると、彼女は既に隣には寝ていなかった。


放心状態で台所に行ってみると、不機嫌そうな顔で彼女が、ドキンちゃんが座っていた。
彼女曰く「早くコーヒー淹れなさいよっ」と。



ああ、つまり、俺の勘違いだったわけだ。
錯覚だった訳だ。
いつもより白く見えた肌も、冷たい肌も。
俺がそのように「思った」だけだった。
彼女は普段通り、何にも変わらなかったのだ。

「私が居なくなったら、どうする?」
この発言も、いつもの気まぐれから来るものだったのだろう。
彼女にしてみれば、俺をからかおうとしただけなのかも知れない。

その後も彼女は俺のプリンを無断で食べ、
かき氷を作れと命令し、
挙句の果てにこの暑さをどうにかしろ、と文句を垂れた。

だが、それで良かった。

「私が居なくなったら、どうする?」
何故あんなことを尋ねたのか、俺は聞かない。
ただ彼女の居る、いつもと変わらない日常を願うのみだ。



苺シロップをかけたかき氷を口に運ぶ彼女と、不意に目が合った。
ドキンちゃんは手を止め、照れ臭そうに笑う。

ああ、それでもう十分だ。


また、変わらぬ夏の日常が始まっていた。


866名無しさん@ピンキー:2006/05/24(水) 23:29:23 ID:dMt3GjnI
ドキンちゃんモエス(*´д`*)
867名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 12:07:48 ID:P6hCILaJ
ドキドキしたー!
いいね
868名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 12:52:16 ID:GuraJrNZ
素晴らしいGJ!
869名無しさん@ピンキー:2006/05/25(木) 18:23:43 ID:7rN2lGJ6
読めない女心モエス
870名無しさん@ピンキー:2006/05/26(金) 01:34:47 ID:oQOggDe4
テラモエス!!(´Д`;)GJ

またの投下お待ちしております
871名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 02:46:55 ID:7xjeqzI5
めっさ萌えた……。
ばいきんまん男前〜。ドキンちゃんミステリアスでいいね!
872名無しさん@ピンキー:2006/05/28(日) 17:03:47 ID:4ouhV76P
↑のバイ×ドキ書いた者です。
皆さん読んでいただいて本当にありがとうございます。
何ていうか…勉強や受験で2年くらい文書いてなかったのですが
今回久しぶりにこんな風なモノを書いてみました。
最近はやっと落ち着き、これから色々書いていきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします。
873名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 22:15:33 ID:xYHW8S2w
>>872
wktkwktk!
874名無しさん@ピンキー:2006/06/10(土) 20:51:39 ID:2SzVZ6VL
アンパンマンの小説最高〜!初めて読んだけど、めっさ萌えた。
バイXドキめっさ素敵!感動しちゃいました・・・。
872の方、是非また書いて下さいね!
875名無しさん@ピンキー:2006/06/16(金) 15:46:05 ID:QcsiEM2e
あがるぜ
876名無しさん@ピンキー:2006/06/19(月) 21:23:05 ID:lFD4XUjy
ほしゅ
877名無しさん@ピンキー:2006/07/04(火) 22:46:21 ID:ejGQqi9I
保守ですよ
878名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 22:30:31 ID:dxld7g3n
hosyu
879名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 23:52:44 ID:I2GMIo69
880名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 11:30:33 ID:GCCsVP52
保守
881名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 00:02:41 ID:hGUetHl4
ホス
882名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:38:28 ID:UX753f/F
あげ
883名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:06:35 ID:seFrJdLw
ho
884名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:19:31 ID:LCK2vbQ/
職人さん帰還祈願
保守的短編・前編
885名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:20:08 ID:LCK2vbQ/
ぼろぼろになったしょくぱんまんが、森の中に燃え落ちていくのを、
ばいきんまんは冷たい目でながめていました。
彼が身を預けているのは、自らの科学力を結集して作り上げた最新兵器でした。
毒々しい赤に染まったその胴からは、グロテスクな両腕が突き出し、
鋭い切れ味で、敵を塵のようになぎ倒すことができるのです。
そしてその威力は、たった今証明されたのでした。
これならきっと、アンパンマンだって瞬殺することができるだろう。
ばいきんまんは思いました。
なのに、なぜ心が重く沈んでいくのでしょう。
最後まで命乞いをすることもなく、立ち向かってきたしょくぱんまんの姿が、
どうしても頭から消えないのです。
悲鳴を上げて、醜く泣き叫んでくれればよかったのに。
そうすれば、きっと幻滅すると思ったのに。
(ドキンちゃん……)
でも、本当は分かっていました。
そんなことはありえない。
ドキンちゃんの笑顔が歪んで、哀しみが顔に広がっていくのを想像すると、
ばいきんまんは胸がつぶれそうに痛むのでした。
「…………」
ばいきんまんは、のろのろとレバーを操作して、進行方向をばいきん城に向けました。
どんよりとくもった空から、大粒の雨が落ちてきていました。
886名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:20:45 ID:LCK2vbQ/
「ハーヒフーヘホー! 今帰ったよ、ドキンちゃん!」
城に降り立ったばいきんまんを、かびるんるんたちが出迎えます。
奥の方でソファに寝ころんでいたドキンちゃんは、雑誌に目を落としたまま、
そっけない調子で聞いてきました。
「で…どうだったの、新しい機械は?」
「さーいこうだよ! オレサマ天才!」
ばいきんまんは絶好調の鼻歌を歌いながら、楽しげにスキップを踏んでみせました。
「ホント?」
「本当さ! これならアンパンマンだって一撃だね!」
「スゴイじゃない!」
ドキンちゃんの顔がぱっと輝くのを見て、ばいきんまんは、いたたまれなくなりました。
本当なら、今すぐにでも逃げ出してしまいたいくらいでした。
ばいきんまんは、無理矢理笑いました。
「ハーヒフーヘホー! アンパンマンを倒したら、オレサマが王様だ!」
「あたしは女王様よね! みーんな、あたしにかしづかせて……」
ドキンちゃんは、キラキラと緑の目を輝かせて、うっとり両手を組みました。
いつも無邪気なドキンちゃん。
そんな彼女を悲しませることができるでしょうか。
「……あ、でも、しょくぱんまんさまは倒さないでよねっ」
振り返った彼女のまぶしい笑顔。
もちろん。わかってるよ、ドキンちゃん。
887名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:22:18 ID:LCK2vbQ/
その日は、歌ったり踊ったり、パーティみたいに、おもしろおかしく過ごしました。
最新兵器なんて、見向きもしませんでした。
ドキンちゃんがふと言いました。
「ねぇ、ばいきんまん。なにかあったの?」
「……え?」
心臓が、わしづかみにされたようでした。
「なんだか、元気がないみたいだから。ねぇ、どっか悪いんじゃないの?」
ドキンちゃんは、心なしか心配そうな目で、ばいきんまんを見つめていました。
背中を冷たい汗が、つたい落ちていきます。
「何もないよ。心配性だなぁ、ドキンちゃんは」
歯をむきだして笑うと、くるりと一回転。
「でもドキンちゃんに心配してもらうなんて、オレサマってば幸せモノ!」
「…………」
けれど、ドキンちゃんの顔は晴れません。
逆に、不機嫌そうに黙りこんでしまいました。
「どうしたの、ドキンちゃん?」
「……うそつき」
「えっ!?」
「アンタのつくウソは、バレバレなのよ! このおバカ!」
ドキンちゃんの怒りをあらわすように、緑色の瞳が燃えています。
普段わがままを言う時とは違う、おそろしい剣幕に、ばいきんまんはたじろいでいました。
「ド…ドキンちゃん……」
「なんで、あたしに隠すのよ! そんなにあたしが、信用できない?」
「ドキンちゃん、ちがう、ちがうよ……」
「あたし、アンタだけは――」
888名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:23:48 ID:LCK2vbQ/
ばいきんまんにも、やっと分かりました。
ドキンちゃんは、ばいきんまんの演技なんて、とっくに見抜いていたのです。
そのわけをいつ話してくれるのか、ずっと待っていたのでした。
「ドキンちゃん……ごめん……」
後ろを向いてしまった彼女に、触れることもできなくて、
ばいきんまんはうつむいたまま、白くなるほどかたく両手をにぎりしめました。
言わなければ。言わなければ。
(言ったら、終わりだ)
でも。
でも、ドキンちゃんに軽蔑されるのだけは、耐えられない。
「俺様は――」

振りかえったドキンちゃんの顔が、徐々に凍りついていくのを、
ばいきんまんは、絶望的な気持ちでながめるしかありませんでした。
ドキンちゃんのくちびるが、わななくように動きましたが、かすれた息は声になりません。
外は暗く、雨はいっそう激しくなっているようでした。
「落ちたのは崖のそばだ。岩かげにいれば、まだ……」
ばいきんまんのことばが終わらないうちに、走り去っていく足音が聞こえました。
それからすぐに真っ赤なUFOが、暗い雲を裂いて、稲妻のように飛んでいきました。
(……さよなら、ドキンちゃん)
しばらくの間、ばいきんまんは空を見上げたまま、立ちつくしていました。
ばいきん城をおおう雷が、この体を引き裂いてくれないかと思いながら。
889名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:25:16 ID:LCK2vbQ/
続きは明日くらいに。
エロって難スィー
890名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 08:19:01 ID:M2yAhrpv
良作キタコレ!
891名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 15:48:17 ID:ndqWdTDO
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
待ってた甲斐がありました!!
892名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 16:07:08 ID:LTZdovyH
やったー!
続きが超楽しみ!
893名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 23:21:44 ID:2ueB0SOQ
悪い、パソ繋がんねー
なんだこのタイミング…仕方ないから推敲でもしてるわ
明日繋がったら必ず
894名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 23:53:42 ID:OS5OHhet
うわっ、久々に職人様来とる!!
これはドキドキするなあ・・・
続き楽しみにしております
895名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:39:48 ID:JfZSUxj4
プロバイダ復活!
というわけで続き。

職人さん帰還祈願
超☆保守的中編「ねぇそれなんのエロゲ?」・後編
896名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:40:20 ID:JfZSUxj4
「アンタはダメよ」
ばいきんまんは、月に何度か、ドキンちゃんが自分をなぐさめているのを知っていました。
それを時折、ホラーマンが手伝っていることも。
「ど、どうして……?」
「どうしてもよ!」
壁ごしにひびいてくる、艶やかなあえぎ声と、あの男の名前。
なぜあの男が。なぜあの下僕が。
なぜ自分ではダメなのか。
気が狂いそうになりながら、ばいきんまんは研究室にこもって、発明に没頭しました。
アンパンマンを倒す……
憎いのはアンパンマンだ。倒すべきなのは……
しょくぱんまんは敵でムカつくヤツだ。
でもドキンちゃんの思い人だし、殺したいほど憎いわけじゃない。
(そうだろうか)
ボルトやフレームとにらめっこをしながら、つねに考えていたのは、何だっただろう?
森の上でしょくぱんまんを見つけたとき、レバーをにぎった手が震えたのは?
落ちていく彼を見て、心の中にわきあがった、どす黒い感情は?
ああ、そうだ。
これは嫉妬だ。
殺意だ。
本当はドキンちゃんに、復讐したかったのかもしれない。
どんなに思っても、自分を見てくれない彼女に。
ツンとして、人を見下して、傲慢で、わがままで、それでも。
それでも。
気がつくと、狂ったようにわめき散らしながら、機械を打ちこわしていました。
弾けとんだ破片が頬をかすめ、血がふき出しても、止めませんでした。
絶え間ない雷鳴のなかで、ばいきんまんは泣きました。
「ごめん…ごめんよ……ドキンちゃん……」
897名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:41:48 ID:JfZSUxj4
ドキンちゃんは間に合うだろうか。
バラバラになった機械を、呆然と見下ろしながら、ばいきんまんは思いました。
きっと助けられたしょくぱんまんは、ドキンちゃんに感謝するだろう。
しばらく看病のために、二人で過ごすかもしれない。
ドキンちゃんの思いは、果たしてかなうだろうか?
見つめあう二人の姿を想像して、ばいきんまんはまた叫びだしそうになりました。
しょくぱんまんの手が、ドキンちゃんのからだに触れて、
抱きしめられたドキンちゃんは、リンゴよりももっと赤くなるにちがいない。
いつも見つめている彼女のからだの、
ゆるやかな曲線にそって滑りおりていく、しょくぱんまんの手。
混ざりあったからだと、あえぎ声。
――間に合わなければいい。
そんなことを考えるのは、ドキンちゃんの思いに対する冒涜だ。
ばいきんまんは、頭をかきむしりました。
でも、どんなに消そうとしても、醜い感情が浮かんできて消えないのでした。
このまま、たった一人で、ここで一生を過ごすのか?
耐えられない。
ドキンちゃんがいれば、どんな呪われた運命だって良かった。
どんなひどい目にあっても耐えられたのに。

――間に合わなければいい。
898名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:42:41 ID:JfZSUxj4
どれくらいの間、そうしていたでしょうか。
不意に背後から、ガタン、という音がして、ばいきんまんは振り返りました。
「ド…ドキンちゃん……!?」
「…ば…い、きん…まん……」
全身ずぶぬれになったドキンちゃんが、よろめく足取りで、扉から入ってきました。
顔は真っ青で、くちびるは紫色。
倒れかかりそうになるところを、ばいきんまんは危うく抱きとめました。
「どうしたの、こんなに冷たくなって……!」
「いいの、いいの……あたし……」
宝石のような目から、とめどなく涙がこぼれおちました。
ドキンちゃんが、泣いてる。
「まさか――」
間に合わなかった?
首筋に氷を押しあてられたような恐怖が、頭の中をかけぬけました。
まさか、自分があんなことを考えたから、しょくぱんまんは――。
しかし、そんな思いに反して、ドキンちゃんは首を振りました。
「ぼろぼろで…あぶなかったけど……しょくぱんまんさまは、ちゃんと生きてた。
あたし、全速力で工場まで運んだわ。ジャムおじさんは、助かるって」
「じゃあ、どうして……」
ドキンちゃんの顔が、くしゃりと歪みました。
「UFOの中で、ずっと……しょくぱんまんさま、名前を呼んでた」
新たな涙が湧き上がって、ばいきんまんの手をぬらしました。
「あたしがそばにいるのに、あたしが助けたのに」
899名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:43:22 ID:JfZSUxj4
「ドキンちゃん……」
「そうよね。あの子はいつも、しょくぱんまんさまを支えてあげてるんだもの。
いつも邪魔ばかりしてるあたしとは、ちがうんだもの」
ドキンちゃんは笑いました。哀しそうな笑いでした。
「でも、止められないの。あたし、ばいきん星の人間だから。彼の敵だから」
うわごとのように、しゃくり上げながら、ドキンちゃんは呟き続けました。
「でもイヤよ。こんなのイヤ。どうして誰も、私を愛してくれないの」
「ドキンちゃん」
「どうしてこんなにつらいの。こんなの、死んだほうがマシ……」
「ドキンちゃん!!」
ばいきんまんは、ドキンちゃんの細いからだを抱きしめて、唇を重ねました。
凍りついた唇を溶かすように、何度も、何度も。
腕の中から、じんわりと冷たさが伝わってきます。
「ドキンちゃん……死ぬなんて、そんなこと言わないでよ。
ドキンちゃんに死なれたら、俺様はどうやって生きていったらいいんだよ」
すがりつくような声で、ばいきんまんは叫んでいました。
「俺様は、ドキンちゃんが好きだ。好きになってくれなくてもいい。側にいるだけでもいいんだ」
「…………」
「でも、ドキンちゃんが悲しんでる時に、何もできないなんてイヤなんだ」
ひやりとした手が、頬に触れました。
「ばいきんまんってば、目が真っ赤」
ドキンちゃんの指が、涙をぬぐってくれたと気付いた時には、
ばいきんまんは逆に、細い腕に抱きしめられていました。
「なにも言わないで。私も目をあけないから」
900名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:44:51 ID:JfZSUxj4
ドキンちゃんの身体をベッドに横たえると、ばいきんまんはその側に膝をつきました。
できるだけやさしく頬をなで、ゆっくりとキスをしました。
ドキンちゃんの瞳は、かたく閉ざされたままです。
ばいきんまんも、一言も口をききませんでした。
本物のように甘い匂いがしなくても、醜い姿、濁った声をしていても、
今の自分は、しょくぱんまんなのですから。
「ぅ……」
深く唇を重ねて、何度も舌で歯をなぞり、舌をからめあい。
お互いの息が混ざりあっていきます。
左手をやわらかな胸にそって動かし、徐々に力を加えていくと、
ドキンちゃんの頬に赤みがさして、息が熱を帯びてくるのが分かりました。
硬くなった先に指が触れるたびに、びくりとドキンちゃんの身体が震えるのです。
「ぅんっ、ん……」
身じろぎする身体に追い打ちをかけるように、形の良い乳房をすっぽりと手に包み込んだまま、
ばいきんまんは、もう片方の手で、太股をさすりあげました。
「ふ、あっ……」
切なそうなその表情に、ばいきんまんは身体が熱くなるのをおさえられませんでした。
思わずかけそうになった声を、ドキンちゃんの固く閉じた目を見て、何とか飲み込みました。
(もっと、ドキンちゃんの声が聞きたい……)
代わりに、尻尾の奥に滑りこませた指を、じわじわ動かしていきます。
やがて指の先が、あたたかい場所にふれると、ドキンちゃんの身体がぴくん、と跳ねました。
「あっ、やぁっ…!?」
901名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:45:22 ID:JfZSUxj4
そこにはもう、透きとおった蜜があふれていました。
ばいきんまんの指は、巧みにその中を泳いで、感じやすい部分をかき回しました。
くるくると指を動かすと、ドキンちゃんは身をよじり、頭をのけぞらせました。
「あぅ、ん…っ」
だんだんと息が早くなって、混じりはじめる甲高い声。
やがて身体を大きく震わせると、ドキンちゃんは、ぐったりとベッドに倒れ伏しました。
(ドキンちゃん……)
閉じた目尻に涙がにじんでいるのを見て、ばいきんまんはそっとそれをぬぐってあげました。
いつの間にかドキンちゃんの手が、腕をぎゅっと握りしめていました。
たよられている。そんな思いが、ばいきんまんの心に、あたたかい灯をともしました。
ばいきんまんは、ごくりと喉をならしました。
もういちど、軽く触れるように口づけ。
(いくよ、ドキンちゃん)
そして自分自身を取り出すと、ドキンちゃんの足を押し広げ、ゆっくりと身を沈めていきました。
ドキンちゃんは、かすかに身じろぎしただけで、抵抗しようとはしませんでしたが、
「っう……」
やはり痛みに耐えるように、顔をしかめました。
それでいて、驚いたばいきんまんが身を引こうとすると、涙を浮かべながらも、首を振るのでした。

ああ――ドキンちゃんも、ひとつになりたいんだ。

(しょくぱんまんと……いや、もう…忘れよう)
902名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:46:51 ID:JfZSUxj4
ドキンちゃんは、ばいきんまんをすっぽりと包みこみました。
(ドキンちゃんの中……あたたかい)
壁が、ねっとりとまとわりついて、あらゆる方向から刺激をあたえてくるのです。
すっかり上がってしまった心拍数に合わせて、ばいきんまんのそれもドクドクと脈打っています。
心臓がひとつ打つたび、つきぬけるような衝動が、背骨をかけぬけました。
あまりの心地よさに、脳の奥がちりちりと焼けるようでした。
(ドキンちゃんが欲しい、もっと、もっと――)
くらくらする頭の中で、そのとき、かぼそい声が聞こえました。
「はぁ、っ……はぁ……」
ドキンちゃんが、涙をこぼしながら、必死で息をととのえようとしているのでした。
(ドキンちゃん――)
ばいきんまんは、胸をきゅっとしめつけられるように感じました。
突然、ドキンちゃんが、どうしようもなく愛しくてたまらなくなったのです。
ばいきんまんは、動き出したい衝動をこらえて、
そっとドキンちゃんの頬を包み込み、しっとりと汗ばんだ額に口づけました。
そして安心させるように何度も、やさしく頭をなでました。
「は…ぁ……」
そうするうち、しだいにドキンちゃんのからだから、緊張が抜けていきました。
そして、遠くから雨の音が聞こえ始めたころ、
ばいきんまんの腕にかけられた手に、くっと力が入りました。
かたく閉ざされた、ドキンちゃんの震えるまぶた。
その奥にある緑が、たしかにこちらを見たと、ばいきんまんは思いました。
しょくぱんまんではなく、自分を。
ぬれて光る唇が、何かを言おうとするかのように、わずかに開きました。
――きて。
903名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:48:39 ID:JfZSUxj4
動き出せば、もう止まりませんでした。
初めはゆっくりと、そして短くなっていく間隔。
とろとろに溶けたドキンちゃんの中を、ばいきんまんはせわしなく、なんども往復しました。
「あ、やぁ…あ…!」
お互いがこすれあうたび、じわじわと締めつけられる感覚も強くなり、
かきだされた蜜が、泡のようにあふれ、ぐちゅぐちゅと音を立てました。
シーツの上に大きく染みが広がっていきます。
「はっ…あぅ、う…んっ、んぅ…」
あえぐようなドキンちゃんの声。
動きは規則ただしく、ますます激しいものになっていきました。
「いっあ、だめっ…あ、あたし、っう…らめぇっ…お…おかしく……っ」
ばいきんまんの舌が、くりかえしドキンちゃんの口の中をかき回します。
荒い息をはき出す口からは、よだれが糸を引き、
ろれつの回らない言葉は、なにを言っているのかもあやしいほどでした。
いつもとは違うドキンちゃんの姿。
赤く火照った白い肌。なんてきれいなんだろう。
(ドキンちゃん……もう……)
「ひぁっ…!?」
突然、ばいきんまんの腕が足を大きく割りひらき、ドキンちゃんの奥を大きく突き上げました。
思いもよらない感覚に、悲鳴を上げるドキンちゃん。
それでも、ばいきんまんは止まりませんでした。
「ふぁ…あ、あっ、はぁっ…あ…あぁ!」
ドキンちゃんの声が、ひときわ高くなりました。
それに合わせたように、ふたりの動きも早くなっていきます。
ばいきんまんは、われを忘れて、何度も、何度も、からだを叩きつけました。
(ドキンちゃん――ドキンちゃん――)
「あ、あっ、ああ、あああああっっ……!!」
904名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:51:46 ID:JfZSUxj4
続けて何度も、目の前が白くなりました。
きっと口を固く引きむすんでいなければ、声を上げてしまっていたにちがいありません。
待ちつづけた瞬間。
つかれたように、ばいきんまんはドキンちゃんの中へと、くりかえし熱いものをそそぎこみました。
テーブルの上におかれたままのシャンパンの、最後の泡が、ぱきんと弾けました。
まるで、ふたりのからだが崩れおちるのを、待っていたかのように。
すきだよ、ドキンちゃん……
…………。
905名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:55:11 ID:JfZSUxj4
はぁはぁと、荒い息をととのえているうちに、眠ってしまっていたようでした。
気が付いたときには、もう朝がこようとしていました。
部屋をつつみこむ、ひんやりとした空気。
ばいきんまんは、あわてて身を起こしました。
(まずい、はやく出て行かないと……)
昨夜のことを、きっとドキンちゃんは、夢だと考えようとするでしょう。
そしてその相手は、ばいきんまんではなく、しょくぱんまんでなければいけないのです。
しかし、ベッドから下りようとして、ばいきんまんは途方にくれました。
(ドキンちゃんの、手が――)
ドキンちゃんの手が、ばいきんまんの腕を、しっかりとにぎっていたのです。
(どうしよう)
とにかく、気付かれないように抜け出すしかないと、四苦八苦していると、
「…オバカ」
うすく開いた緑色の瞳が、こちらを見ているのに気付いて、
ばいきんまんは心臓が止まりそうになりました。
「ドっ、ドキンちゃん!?」
「……おなかすいた。朝ごはんは?」
いつもと同じ声。
ばいきんまんは、ほっとして、そっとため息をつきました。
それには少しがっかりした気持ちも、ふくまれていたのですが。
「ちょっと待っててね、ドキンちゃん! すぐに用意するからさ!」
「――待って」
「えっ?」
いそいそと立ち上がろうとしたばいきんまんの腕を、再びドキンちゃんがつかみました。
「すこしだけ……このままでいて。すこしだけだから」
「……うん」
ふたりは、ベッドにこしかけたまま、しばらくよりそっていました。
にぎり合ったてのひらに、あたたかなお互いの体温を感じながら。


(おわり)
906名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:57:06 ID:JfZSUxj4
長くなっちゃった。お付き合いありがとう。
俺の言いたいことはただひとつ>904
では、このスレの発展を願って…
907名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 01:14:59 ID:nK+wMnER
ぐぐぐぐぐGJ!!!!!!!!!!
ドキンちゃんかわええーー!ばいきんイイ男だ!
最後の「オバカ」がマジで声聞こえてくるようでびっくりした。
もう一度

         G          J             
908名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 09:38:30 ID:moEFy2/Y
久しぶりに読み応えのある作品をありがとう。
ところでしょくぱんまんの想い人は誰だー!?
909名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 15:10:41 ID:dPRonj/1
乙!乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙!
910名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 21:48:08 ID:dPRonj/1
911名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 02:01:53 ID:SkStGZVm
>908
俺の頭の中

┌―――――ジャム・チーズ―――――――┐
│                           │〜適当のオーラ
│          ┌―→ロール(ラスボス) .│〜〜投げやりのオーラ
│          │     ↓         │
│         アン ← メロン ←カレー  .│〜エロにかける情熱
│          ↓                │
│ バイキン  バタコ → おむすび      .│〜職人が帰ってくるかもという期待
│   ↓     ↑                │
│  ドキン → ショク              .│〜次スレどうするんだろうという気持ち
│                           │
└――――――――――――――――――┘
    BGM〜〜〜〜→てんどん・かまめし・あとなんかもうひとり
912名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 02:03:05 ID:SkStGZVm
おーズレズレ…
913名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 10:32:14 ID:XIFI29t1
>911
908ですが。アリガトン。
ろーる(らすぼす)にワロタ。
バタコさんは少年体型のくせにモテモテじゃーん。
914名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 21:36:35 ID:hKfq3EmQ
ぐーっじょーぶ!!
ひらがな多用の丁寧語文体って、ほんわかするなぁ……。
ばいきんまんとドキンちゃんは一番萌えカップルなので嬉しいです。
ありがとう職人さん!

>908
おそらくバタコさんだと思われ。
915名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 20:32:19 ID:c5xkKf7p
「バタコを解き放て!バタコは人間だぞ!!」
「黙れ小僧!!お前にパンが作れるか!!?」
916名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 21:02:12 ID:P3Ts3zeq
アンパンマンめ…首だけで動きおった…
917名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 00:42:45 ID:nG+9Btsx
497KBで容量ヤバスだったんで次スレ立ててみた。

誘導。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155310849/
918名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 00:41:18 ID:TM1Nr2JS
乙華麗。。
919名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 03:48:00 ID:AGyjrTr5
ほしゅ。

前スレ911のアンからロールとバタコに
矢印が流れてるのが気になりまくりんぐ。
二股?
920名無しさん@ピンキー
乙華麗