【ARMS】皆川亮二作品総合スレッド2【D-LIVE!!】
3 :
保守SS1:04/02/10 20:48 ID:5vKa/qCa
ついでに保守SS失礼します。最初の方、前スレで既出なのはご勘弁を(;´Д`)。
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「聖餐 〜サクリファイス〜」
高槻涼が、精神に微妙な変調をきたしたのは、アメリカに渡航して間もなくの事だった。
同行者の誰も…本人すらも気付かなかったそれに、ただ一人ユーゴー・ギルバートだけが気付いたのは、
単に彼女が強い精神感応力を持つテレパシストだから、という理由だけではなかった。
『赤木カツミは生きている』
その事実を知った涼は、表面上は本来の明朗さと落ち着きを取り戻したかのように見えた。
だが、一度は最愛の者を喪ったと思い、今も彼女の命が敵の手の内にあるという状況は、
度重なる戦闘と共に彼の心を着実に蝕んでいた。
むしろ、カツミが生きていると教えられた今の方が、彼の精神は不安定に見える。
しかしそれは、誰よりも涼をつぶさに見つめていたユーゴーにしか、
気付き得ない事であった。
4 :
保守SS2:04/02/10 20:49 ID:5vKa/qCa
その夜、一行が宿泊したのは、アリゾナ/ツーソンのとある安ホテルだった。
明日は早朝から陸路、ブルーメンの指示した合流地へ向かう予定である。
「じゃ、私はそろそろ寝るわね。明日は早いし、私もうクタクタ」
ミーティングの後、そう言って自室に戻ろうとした恵に
「そうそう、オコサマはもう寝る時間だしな」
と余計な茶々を入れて、強烈なラリアットを食らったのは案の定、隼人だった。
「何よ! あんたこそ興奮して寝られないなんて、遠足前の小学生みたいじゃない」
「イテテ……なんでお前がそんなこと知ってるんだよ!?」
「アルが言ってたわよ。あんたが遅くまで隣のベッドでジタバタして、煩いから寝付けないって」
「アル、てめぇ!」
「なんで僕に矛先が行くんだ!?」
ぎゃいぎゃいと騒がしい仲間達を尻目に、涼は右手に目線を落としたまま、
何かを考え込むように黙りこくっていた。
「高槻君……どうしたの?」
周囲の喧騒も耳に入っていない様子の彼に、ユーゴーがそう声をかける。
「え? あ……すまない。ちょっとボーっとしちまってた」
ハッと我に返って答えると、涼は心配ないと言うように、彼女に笑ってみせた。
部屋ではまだ恵と隼人が何か言い争っている。
武士が慌てて仲裁に入ろうとして、隼人の巻き添えを食らっていた。
「ちょっと俺、外の風に当たって来るよ。環境が変わったせいか、最近寝付けなくてさ」
そう言って部屋を後にした涼を、ユーゴーは不安の色が混じった瞳で見送った。
5 :
保守SS3:04/02/10 20:50 ID:5vKa/qCa
《壊せ!!》
《喰らえ!!》
カツミを喪った、そう思ったあの時から涼の意識の底に巣食っている、ドス黒い感情。
魔獣[ジャバウォック]とは、藍空市でレッドキャップスと戦ったあの時、盟約を結んだはずだった。
ならこのわけのわからない衝動は、己自身のものなのか。漠然とした不安が、自覚のないままに彼の精神を苛む。
「ずっと、外に居たんですか?」
ホテルのフロントで、背中からかかった声に涼はビクッと振り返った。
すぐ後ろに見えたのは、夜目にも鮮やかなプラチナブロンドの長い髪と、
タイトなワンピースを纏った、長身のすんなりとした肢体。ユーゴーだった。
「なんだ、ユーゴーか。君こそどうしたんだよ? こんな夜中に」
相手が仲間だと知ると、涼はホッとした表情でそう返した。
父親から受けた訓練と実戦で鍛えられた彼の鋭敏な感覚も、今は全く役に立っていないようだった。
受付に人はおらず、気付けば時刻は深夜を回っている。
「私も、なんだか寝られなくて……でもここは冷えます。そろそろ部屋に戻りましょう」
「ああ……」
答えたものの、涼の声はまだ物思いに囚われている響きだった。
「気がかりな事があるんでしょう? エグリゴリやカツミさんの事とは別に」
前触れも無く核心を突いたユーゴーの台詞に、彼は一瞬言葉を呑み、観念したように苦笑した。
「……そうだな。ユーゴー、君に隠し事はできないか、やっぱり」
「その事で、少し話があります。部屋に行っても構いませんか?」
彼女の言葉に、涼は数秒ためらった後、頷いた。
もし自分が……魔獣が暴走したとしても、すぐ近くに仲間もいる。
彼女の身に危害が及ぶ前に、止められるだろう。その時の彼はそう思っていた。
精神に蓄積した疲労は、彼の判断力をも鈍らせていた。
6 :
保守SS4:04/02/10 20:51 ID:5vKa/qCa
《犯せ!!》
《喰らえ!!》
「キャァァッ!!」
悲鳴と共に、ビリビリと音を立ててワンピースが引き裂かれてゆく。
異変はユーゴーが涼の部屋に入り、二、三会話を交わした直後に起こった。
鋭い爪とARMSのパワーに押さえつけられたユーゴーは、
成すすべも無くパイプベッドに引き倒され、着衣を破り取られた。
一方の涼は、ARMSの暴走に支配されているのが明白だった。
その顔にはナノマシンによる幾筋もの亀裂が浮かび、
目は正気をなくしている…というより自我自体を失っているようだった。
それが魔獣の意思によるものではないことも、テレパシストであるユーゴーにはすぐに判った。
今の彼は、彼自身の悪夢に支配されているのだ。
「やめてください! 高槻君、正気に返って!」
そう懇願しながらユーゴーは必死に抵抗するが、
彼女の華奢な体格では、それは兎がライオンに抗うようなものだった。
破れた黒い布地から覗く、清楚な下着と同じほど白い肌の色が、扇情的なコントラストで獣欲を煽る。
雄としての本能のみに操作された涼の手は、彼女のショーツを引きちぎると、
強引にその脚を開かせ、その間に腰を割り込ませた。
「イヤぁッ!! やめて、高槻君! 高槻君ッ!!」
ユーゴーの叫びは相手の意識には届かず、
彼は引きむしるようにジーンズの前をくつろげ、
猛り狂った自身をユーゴーの下肢の中心に押し当てた。
「カツミ……カツミィ……」
「い……や……」
恐怖と混乱に震えるユーゴーの声は次の瞬間、その内部に突き立てられたもので、悲鳴に変わった。
7 :
保守SS5:04/02/10 20:52 ID:5vKa/qCa
「あああァッ!!」
肉の引き攣れる痛みが、貫かれた胎奥からユーゴーの全身を突き抜ける。
「く、はっ!」
男性経験が無かったわけではないユーゴーだが、何の準備もされずに無理やり押し開かれた躰は、
侵入してくる異物に擦れて傷を作り、彼女に苦痛をもたらしていた。
「やぁっ! 痛……い。高槻君……お願い、です」
苦悶に端正な顔を歪めながら、ユーゴーはそれでも必死に、涼の精神に呼びかけていた。
「正気に、戻って……あうっ!!」
ずるりと、内部を犯すものが引き抜かれ、また押し入れられる。
「あ……あ……」
抽送が繰り返されるたびに、苦痛から肉体を守ろうとする本能が、
ユーゴーの内奥から意思と無関係の反応を引きずり出す。
涼のものを銜え込んだ部分が、ぬるりと湿った音を上げ始める頃には、引き攣れる傷の痛みは和らぎ、
その中に別の感覚が混ざり始めていた。
(高槻君……)
過去の経験で嫌というほど味わってきた屈辱も嫌悪も、何故か今のユーゴーには無かった。
ただ、正気を失わせるほどに涼の心を苛む暗黒だけが、彼女には哀しかった。そして、
「カ……ツ……ミ……」
掠れた声が呻いた名を理解するまでもなく、何が彼を狂わせたのかも、彼女は理解していた。
「カツミィィ……」
生きているのなら側に居たい。貪り尽くしてその存在を確かめたい。
焦燥、不安、そして愛しい存在への渇望と飢餓。その全てが、悲鳴となってユーゴーの心に突き刺さる。
「高槻君、大丈夫」
ズブズブと胎内を押し開きかき回す痛みと快感に耐えながら、
ユーゴーは相手の苦しみごと抱きしめるように、涼の背に腕を回した。
「ウ……グ……」
「大丈夫よ、涼」
囁かれた声に救いを得たように、涼は相手を捕らえた腕に力を込める。
「ガアアァッ!!」
咆哮と共に、彼は自身を苛む狂気もろとも、その精をユーゴーの胎奥にぶちまけた。
8 :
保守SS6:04/02/10 20:54 ID:5vKa/qCa
「ユーゴー、俺は……一体?」
正気に戻った涼の意識が最初に感じたのは、驚愕と、重く圧し掛かる自責の念だった。
ゆっくりと体を引き剥がし、己が負わせたユーゴーの傷に表情を歪める。
力ずくで犯された秘所から零れた白濁には、薄っすらと赤いものが混じっていた。
「ごめん……じゃ、済まないよな……畜生! 俺は、何で!?」
「高槻君……」
罪悪感が、暗く涼の心を塗りつぶして行くのが彼女には視[み]えた。
犯されたことよりも、彼が今夜の事を己の責として背負い込んでしまうことの方が、
今のユーゴーにとっては辛い。
彼女は半ば衝動的に涼の体を抱き締め、努めて平気な口調で言った。
「気にしないで。私は、初めてというわけじゃありませんし、
研究所で酷い目には何度も遭っていますから」
エグリゴリの研究所で彼女は、まだ幼い時からその肉体を、
研究所員の性欲とストレスのはけ口にされていた。
兄のクリフがその能力に目覚め、当事者だった所員の数名を惨殺してからは、
表立って彼女に手出しする者は居なくなったが、それでもクリフが実験や作戦で不在の時に、
守る者のいないユーゴーにちょっかいをかける輩は、後を絶たなかった。
「ユーゴー」
その言葉から、却って表情を曇らせた涼を、逆に気遣う声でユーゴーは続けた。
「それに高槻君、あなたになら、私が傷つけられる事はありません。少なくとも精神的には」
「『ありません』って、なんでだよ?」
「さあ、何故でしょうね?」
悪戯っぽい笑顔ではぐらかすと、彼女はそのまま身体をずらし、涼の脚の間に顔を寄せた。
「お、おい!? ユーゴー!?」
唐突な彼女の行動に、混乱した涼の声には構わず、半ば萎えかけた彼のものに指を絡める。
「それでも、気になるというなら、抱いてください。今度は、ちゃんと……」
何気ない口調で続けようとした言葉は、しかし語尾の方で掠れた。
俯いた顔が羞恥に熱くなっているのを、涼に見られずに済んだのが、彼女には唯一の救いだった。
9 :
保守SS7:04/02/10 20:56 ID:5vKa/qCa
「ユーゴー、いいんだ。君がそんな事までしなくても」
困惑の表情を浮かべているだろう涼の顔から目を伏せると、
「私が、したいんです。お願い、させて……」
そう言って、そのままユーゴーは涼のものを口腔に含んだ。
血と愛液と涼自身の精が入り混じった複雑な味に、細い眉を寄せながらも、
少しずつ硬度を増すそれに懸命に舌を這わせる。
「ん……ぁふ……」
行為自体には慣れていたが、強制ではなく自分の意志で行うのは、彼女にとって初めてだった。
「う……ユーゴーっ!」
苦痛とも快感ともつかない呻きが、涼の喉をつく。
再び勢いを取り戻した喉奥のものが、呼吸を妨げるようになって、ユーゴーはやっと口腔からそれを開放した。
代わりに唾液にまみれた幹の部分に、いとおしむように唇を伝わせる。
今までは嫌悪無しで行い得なかった行為を、いつしかユーゴーは夢中になって続けていた。
「ク……もういい。もう大丈夫だ、ユーゴー」
乱暴ではないが切羽詰った様子で、涼は彼女の顔をそこから押しのけた。
「これ以上されたら、出ちまいそうだよ」
クシャ、と柔らかな長い髪をかき回して、彼はちょっと困った顔で笑った。
「あ……」
思わずこぼれた名残惜しげな自分の声に、ユーゴーの頬がいっそう紅く染まった。
10 :
保守SS8:04/02/10 21:04 ID:5vKa/qCa
涼はもう一度、今度は優しく相手の身体をベッドの上に横たえた。
「ユーゴー、本当にこんな事でいいのか?」
まだ不安と悔恨を滲ませた問いかけに、ユーゴは微笑して頷いた。
ほとんど襤褸となった衣類をその手で剥ぎ取られると、
乱れたブロンドの他に、ユーゴーの肌を隠すものは何一つ無い。
「あまり、見ないでください……恥かしい……」
均整の取れた裸身を蛍光灯の下に晒されながら、彼女はそれを見つめる涼の視線から
逃れたいように身をよじった。
「なんでさ? 綺麗だよ、ユーゴー」
喉声で囁かれた台詞が、言葉通りの賛嘆に加えて、
彼女の羞恥心を煽る意図を含んでいることも、ユーゴーには理解できてしまう。
それが余計に彼女の羞恥を誘った。
11 :
保守SS9:04/02/10 21:05 ID:5vKa/qCa
「『天使[エンジェル]』ってのは、あながち能力だけで付けられた名前じゃないかもな」
「そんな……」
恥かしさのあまり顔を覆っても、全身が薄く上気するのまでは隠せなかった。
汚辱と欲望にまみれ、玩具として姦される事は幾度となくあったが、
こういう風に抱かれることに、彼女は慣れていない。
衣服を脱いで覆い被さった涼の手が、細身の体躯には不釣合いなほどたわわな乳房へと触れた。
「んっ」
甘く喘ぐユーゴーの反応を確認しながら、慰撫するように指を這わせ、柔らかく揉みしだく。
桜色に色づいた先端を唇に含むと、ピリピリとした刺激にユーゴーの背が跳ねた。
「は、あっ!」
敏感な乳房の先端を舌先で転がされ、乳肉に押し込まれるように強く舐め上げられる。
恋人を…カツミを愛するときにも、彼はこんなふうにするのだろうか。
嫉妬にも似た思いが一瞬ユーゴーの中をよぎったが、それはすぐにこみ上げる快感に流されて消えた。
「くぅんっ!」
続けられる指と舌での刺激に、下腹部の奥から疼痛とは違うズキズキとした疼きが湧き上がってくる。
無意識に腰をよじらせ始めたユーゴーに気付くと、涼は顔をずらし、彼女の下肢に顔をうずめた。
「や!? そこは!」
羞恥で、失いかけていた正気を取り戻し、ユーゴーは慌てて涼の頭をそこから引き離そうとした。
今しがたの蹂躙の痕跡を残しているだけでない、数知れぬ男達の欲望に汚れきったそこを見られたくなかった。
だが、
「ダメだよ。さっきのお返しだ」
わざと意地悪く笑い、涼は躊躇いなくそこに唇を寄せた。
サーバー負荷が酷いので今日はここまでorz
「んんっ! あっ……く……」
涼の舌が赤く濡れた粘膜を割り広げ、硬く充血した肉芽をこそぐように舐め転がす。
その度にユーゴーの喉から甘えた声が抑えきれずにこぼれた。
蹂躙の跡も痛々しいそこは溢れた蜜が汚濁を押し流し、今は透明な粘液を滴らせている。
舌と唇がピチャピチャとわざとらしい音を立て、ユーゴーの意識を羞恥に焼いた。
「ああ……高槻君、お願い……」
甘く嬲られる都度、ユーゴーの内奥から突き上げる疼きは次第にこらえられないものになってくる。
間断なく与えられる強い快感に耐えかねたように、彼女は腰をくねらせて哀願した。
「これ以上は、ダメ……お願い、もう……下さい」
ユーゴーの訴えを受けて相手は愛撫の手を止め、顔を上げた。
「このまま、大丈夫か?」
涼の言葉に、ユーゴーは小さく頷いた。
狭いベッドの上で身体を重ね、互いに腕を絡める。自然に唇を重ねようとして、涼はハッと顔を離した。
「あ、済まない。つい」
いくらなんでもキスはまずいよな……と、バツが悪そうに続けた彼にユーゴーはクスッと喉を鳴らした。
「いいんですよ。こういう時は、キスするのが礼儀です」
唇を合わせる瞬間ふっと涼の意識をよぎった面影を、ユーゴーは心から振り払った。
たとえ彼が愛している者が誰であろうと、今は自分だけを見ていてくれる。
それが罪悪感だろうと、涼の不安と飢餓が求めた一時の安らぎに過ぎなくとも。
今だけは……そう自身に言い聞かせ、胸を刺す微かな痛みとカツミへの罪悪感から目を閉ざす。
「ふ……」
始めは軽く。二度目は息もつけないほど深く口付け、舌を絡ませ合う。
長い口付けからゆっくりと顔を離すと、ユーゴーは掠れた声で言った。
「来て……」
それは最初の時と違い、じれったいほどの緩やかさでユーゴーの中に入ってきた。
「く……ああぁ!!」
押し開かれた刹那、初めに受けた傷がしみるような痛みを彼女に与える。
「ユーゴー、大丈夫か?」
涼の労わる声をユーゴーは痛みの中、何故かひどく幸福な思いで聞いていた。
「大丈夫、です。動いて……」
「ああ。辛かったら言ってくれよ」
言い置くと、彼はゆるりと抽送を開始した。
「んっ! ああっ!!」
突き上げられる度、苦痛を上回る充足感と相手の温もりが、ユーゴーの心を満たし始めていた。
涼の動きに合わせて、異物を拒み押し出そうとしていた彼女の内部が、段々と相手を求めるように蠢きだす。
「ああぁ! 高槻君……高槻君……」
喘ぐ声が苦痛ではない色を帯びている事に気付いて、涼のストロークが少しずつ激しさを増してゆく。
「くっ! ユーゴーっ!」
涼のものは、一度放出したとは思えない熱さと存在感で、ユーゴーの胎内を貪っていた。
抱き合った肌を通じて、相手が感じている快楽が彼女の能力に伝わってくる。
「やぁ! ああ、高槻君!」
流れ込む二人分の快感がユーゴーの脳を灼き、幾度も遠のく意識の中、彼女は必死で涼の肩にしがみついた。
残されたギリギリの理性が、想いを口にすることを彼女にとどまらせる。
それでも構わないとユーゴーは思った。
「あ……くぅッ!!」
微かに伝わる相手の震えと流れ込む感覚が、涼の限界が近いことをユーゴーに伝える。
(あ……来る!)
そう感じた瞬間、引き抜かれ浴びせ掛けられた涼の熱が、彼女の意識をも真っ白に焼き切った。
「あああっ……」
高みからゆっくりとまどろみに落ちてゆく中で、ユーゴーは一言だけ小さな声で呟いた。
「涼くん……」
涼が眠りに就いたのを確認してから、ユーゴーは備え付けのバスローブを羽織って彼の部屋を出た。
フロントへ鍵を取りに行こうと自室の前を通りかかると、ドアの中から声がかかった。
「カギなら開いてるわよ」
「恵さん……」
部屋に入ると相手はベッドの中だったが、起きて待っていたことは明白だった。
「まったく、高槻もそうだけど、あんたもバッカじゃないの?」
内心は心配していたのだろう。ぶっきらぼうに言い捨てた台詞には似つかわしくない響きがある。
「ええ。ありがとう」
「何言ってるのよ。明日は早いんだから、さっさと寝なさいよね」
微笑んだユーゴーに照れ隠しのように返すと、恵は毛布を頭から引っ被った。
「はい、お休みなさい恵さん」
「ホント……バカよ、あんた……」
ベッドに潜り込んだユーゴーの背後から、小さく呟く声が聞こえた。
不器用な友人の心を背中で受けつつ、それでも構わないと彼女は思う。
たとえそれが己を犠牲にするだけの想いでも、どれほど愚かなものだとしても
生まれて初めて自分で選択した運命に後悔はない。そうユーゴーは思った。
その未来に待ち受けているものが、如何なるものであろうと。
(終わり)
上手い落ちが思いつかなかったのでムリヤリ…
お目汚しですが即死回避にてお許し下さい。
頑張ったつもりが回避ラインまでまだあと14…_| ̄|○
頑張って保守してるあなたに敬意を表して。
保守
感動したぜ。保守
乙〜and捕手
20 :
16:04/02/12 22:17 ID:4D4SBa2E
保守支援ありがとうございます。乗り切れると良いな。
21 :
エイジ:04/02/13 00:16 ID:ZXmsskTh
「ユーゴー=健気な薄幸の美少女」とゆーレッテルを引き剥がしたいワタクシ・・・
行動をともにする中、毎晩”ある計画”を実行するユーゴー。
それは・・・
涼は毎晩ユーゴーの夢を見るようになっていた。しかもかなりエロい夢を・・・
自分にはカツミを救う使命があるのになんたることかと自分を恥じていた。
パンツをこっそり洗いながら(笑)とゆーのがアレだが。
しかし、恥じることはなかった。”ホテルにありがちなコインで見られるビデオ”を自分に置き換えて
毎晩涼の脳内に画像を送り込んでいるのは他ならぬユーゴーなのだ。
はたから見てると怖い光景だ。清楚な金髪美少女がエロビデオを熱心に見ているのだ。
ユーゴー:「うふ、うふふ、これで涼君はアタシのもの・・・」
恵:「(こ、こわひ・・・)」
同部屋の恵はたまったものではない。
そして、Xデー・・・
またもエロい夢の中の涼に精神攻撃で意識を朦朧とさせ、
「これは夢なのよ、夢の中だから私にどんなエッチなことしてもいいのよ?」
と繰り返し、ユーゴーと恵の部屋まで歩かせる。
朝までヤりまくり、恵が目を覚ます。
恵:「あ、あんたたち、ナニやってンのよ!」
ユーゴー:「恵さん、涼クンが我慢できない、キミが欲しいって♪」
言い逃れできない涼はユーゴーとそれなりに幸せにくらしたといいます。
ワロタ。そんなユーゴーはイヤだw
送り込んだ映像見てみたい気もするw
なかなか萌えるユーゴーだなw
25 :
エイジ:04/02/14 00:58 ID:m1X5AG7C
ユーゴーアンチ薄幸派
エグリゴリとの戦いの数年後、涼とカツミは結婚していた。
だが、涼の戦いは終わってなかった、特にベッドの中の戦いは
毎晩のカツミとの性生活は充実していた。しかしカツミが満足するとなんともうひとつの人格
「ユーゴー」が現れるのだ(ばばーん)
そう、エグリゴリとの決戦で命尽きたかに見えたユーゴーはカツミに乗り移った。涼とともに生きる唯一の手段として。
しかも変身して金髪にまでなるのだ。
ユーゴー:「こんばんわは、涼クン、今日もカツミさんと激しくシちゃってたわね?」
涼:「キ、キミはもう死んだんだよ。おとなしく成仏してくれよう。」
ユーゴー:「あら?カツミさんはもちろん、あなたがこうして生きてるのは私のおかげよ?ちょっとくらいサービスしてよ。」
涼:「今日は1回戦でいいかな?明日仕事で早いンだ・・・」
ユーゴー:「ダメ!朝までじっくり♪」
そして、明け方・・・
ユーゴー:「あ〜、気持ちよかったサイコー。涼クンありがと!」
涼:「どういたしまして、とにかく寝かせて・・・」
ユーゴー:「おやすみ、涼クン♪」
黒髪のカツミに戻る・・・そしてカツミが目覚める。
カツミ:「おはよう、涼。起きぬけなんだけど、エッチな夢みちゃったの。出勤前に一回シちゃおう!」
涼:「は、はは・・・」
涼の戦いは続く(笑)
26 :
エイジ:04/02/14 10:38 ID:m1X5AG7C
ユーゴーはイタイ女だと思うワタクシ・・・、でも愛してる
シチュエーション:仲間とはぐれ涼を看病する、そんなハナシ。ほかにいるのはアルだけ
涼:「君が助けてくれたのかい?ありがとう。ところで君は誰かな?」
ユーゴー:「えぇ!憶えてないの!?」
だが、ユーゴーは立ち直りが早い、ポジティブシンキンッだ。
【ユーゴーの心の声】
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そうよ、ユーゴー。これはむしろチャンスといえるわ。
だってカツミって女のことだって憶えてないンですもの。
それに自分を献身的に看病してくれるパツキン美少女に好意をよせないハズがないわ・・・
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ユーゴー:「ちょっと、アル君。こっちへ・・・涼君は休んでいてね。」
そして、ユーゴーしばし悪だくみ中、涼はふたたび眠りに就く。
そして再び、目覚める涼
ユーゴー:「目覚めた?涼君?あなたの名前は高槻涼君よ。」
涼:「そうか、ありがとう。」
ユーゴー:「そして、私はユーゴー・ギルバート。あなたの恋人なの。」(注:まだ悪だくみ序の口です)
涼:「君みたいにやさしくて綺麗なコが恋人だったのか。うれしいよ」
ユーゴー:「ま!(ポッ)そして、この子はアル。私たちの子供なの!」
アル:「パ、パパァ・・・(年齢的にムリありすぎだぞ!ユーゴー)」(←テレパシストの力で弱みを握られているらしい)
ユーゴー:「(押し切るのよ、アル!恥ずかしい秘密バラすわよ!)」
ユーゴー:「涼君たら、もう私にメロメロなのよ。なんといってもオチ○チ○に”ユーゴー命”なんてイレズミまで・・・」
涼:「ちょ、ちょっとトイレに・・・(トイレで確認中)あぁ!」
イチモツに無断でイレズミまでやってしまうイタイ女がいましたとさ。
【後日談】
アル:「なぁ、ユーゴー。高槻の記憶が戻ったら取り返しつかないぞ。」
ユーゴー:「いいのよ、イッパツやっちゃえばあとは既成事実をネタに食い下がるから・・・」
ユーゴー…恐ろしい子!(AA略
28 :
エイジ:04/02/14 23:58 ID:m1X5AG7C
ARMSヒロインたちの浮気対応考察(相手が浮気してるとわかったとき)
・ユーゴーの場合
「あ、あなたを殺して私も死ぬー!!」といって拳銃を突きつける
・カツミの場合
いずれ、自分に戻ってくるとちょっぴり余裕気味。相手の女に牽制をかける程度か?
・恵の場合
男をボコボコにして反省文を書かせてSEX。
暴力の後激しいSEX・・・、DV(どめすてぃっくばいおれんす)な恵
できれば続けて〜
・バイオレットの場合
にっこり笑って男を威圧しながら諭し、二度と浮気できないように調教する。
・ビィの場合
男を殺してさっさと次を探す。
30 :
エイジ:04/02/15 11:45 ID:XViCtd6l
・李の場合
相手の首を青龍刀で切り取り、男に突き出す。「かわいそうなコ・・・」と一言
(ガクガクブルブル)
・美沙ママの場合
執行猶予として片玉だけ切り取る、次はないゾと
(ガクガクブルブル)
31 :
エイジ:04/02/16 00:07 ID:yxRkZA60
>21の続き?
イタイ女ユーゴーシリーズ
ユーゴー:「お母様、お料理のお手伝いいたしましょうか?」
美沙:「あーら、カツミちゃんと違ってよくできたお嬢さんね。お嫁さんにもらいたいわ。」
ユーゴー:「いやですわ、お母様。う・・・ちょっと失礼お手洗いをお借りします。」
もどってくるユーゴー。
美沙:「どーしたの具合悪いの?」
ユーゴー:「い、いえ大したことは・・・。お母様、レモンティーいただいていいでしょうか?」
美沙:「(う、もしや・・・)ちょっと、涼、来なさい・・・」
耳を引っ張られ連行される涼。
美沙:「ちょっと、涼。ユーゴーちゃんにナニしたの?」
ユーゴー:「(クスクス、針で穴あけてたのよアレ・・・)」
そろそろ他の女性キャラも誰か壊して欲しい気もするw
美紗ママと巌氏のSMな夫婦生活なんて如何か?
そういう漏れは黒スト履いたバイオレットに言葉攻めで罵られながら足コキされたい…
バイオレットはマゾっぽいから
後ろ手に縛ってボールギャグを
かませてやりたいですね(´∀`)
35 :
エイジ:04/02/18 22:58 ID:EGS9zDuL
初対面のカツミとユーゴー
ユーゴー:「はじめましてカツミさん、涼クンからよく話をきいてますわ。幼馴染なんですってね?」
カツミ:「こちらこそ、はじめまして。涼がお世話になっています。」
ユーゴーの心の声:(何が”涼がお世話に”よ!アンタ母親?”ただの”幼馴染ってだけで私の涼クンをモノにできると思ってンのかしら?)
カツミの心の声:(何が”涼クン”よ!金髪グラマーだからってチョーシこくンじゃないわよ!子供のときから狙ってた涼は渡さないわよ!)
ユーゴー&カツミ:「よろしくね(ニッコリ)」
ユーゴー&カツミの心の声(F××× OFF!)
>>エイジ氏
貴方のSSは凄いですね。
いろんな意味で。
それからここはsage進行ですので…
37 :
エイジ:04/02/19 22:45 ID:I2FsE4si
>36殿
あぁ、失礼
どーも「sage」という感覚がイマイチつかめていなかったンで
(知らなかったンでもないが)
38 :
エイジ:04/02/20 23:35 ID:gBgBNjPC
最終話、とつぜんビジネスウーマンになった恵ちゃん
だが隼人とは進展してない模様、もしや未経験!?
そんな2人の初体験はどんなだ
恵(花も恥らう27歳・笑):「な、なにこれ!?こんなエグいもの入るワケないじゃない!」
隼人:「い、いやエグいって言われても。こんなもんだろ、フツー」
恵:「何よ、誰かと比べたことあんの?」
隼人:「あるわけねーだろ!」
恵:「じゃあ、わかんないじゃん!すっごい凶器みたいなモノだったらどーすんのよ!」
隼人:「いいからアソコむけろよ。やさしく挿れてやっから」
恵:「隼人、経験あるの・・・?」
隼人:「(う、あると言ってもないと言ってもヤバイ雰囲気)」
ARMSで膜は再生してしまうのだろうか・・・?
40 :
エイジ:04/02/21 00:23 ID:bTWnRyyr
ARMSでの回復力でレーザメス切った余り皮も・・・
ARMSの回復力で何回戦でも・・・
41 :
名無しさん@ピンキー:04/02/25 18:48 ID:WlJnL+C0
hosyu
h
保守。
前スレの隼人×バイオレットの神様はもう戻ってこないんだろうか…
保守
膜再生は前スレの序盤でも話題になってたなー。
不死身だったり超再生能力を持つ女性キャラだと必ず一度は議論される気が。
皮再生はカンベンw
●スカトロの場合●
青、赤=興味なし
紫、緑=気持ち悪い、……でも好きな人にしろって言われたら…
白、黒=日本四畳半劇場系
銀=欧州変態ビデオ系
ラスト2行ワラタw
48 :
名無しさん@ピンキー:04/03/22 01:02 ID:lD/0b19L
隼人×紫の続きが読みたいとほざきつつage
49 :
名無しさん@ピンキー:04/03/26 18:02 ID:1zJWigoY
agetemohitogakurunokadoukatoomoukyoukonogoro.
iruyo-
hagesiku kami kourin wo matsu konogoro
P.S
まだ人大杉だからね。過疎化も現時点では仕方ないかも。
hosyu
あげ
hosyu
55 :
名無しさん@ピンキー:04/04/15 01:33 ID:qJiOv+wc
若かりし日の美紗ママ輪姦モノとかは需要あるかな?
情報収集の為にわざと敵兵に捕まって…とか。
│_・) ドキドキ、待ってみる。
クレクレ
「うっ……く、んぁっ……ひう!」
くぐもった喘ぎと濡れた肉のぶつかり合う卑猥な音、そして入り混じった牡と牝の性臭が熱帯の淀んだ大気を満たす。
「ああっ! あ、ふぁ……もう、許……んああああァッ!!」
獲物の悶え放つ甘い悲鳴に、男達は一様に泥じみた顔を欲情でギラつかせていた。その数十数名。
内戦が続くこの国で、ゲリラ活動に身を置いている兵士達である。
対する犠牲者はたった一人の女だった。
東洋人らしき小柄な肢体は、引き締まっていながら要所にねっとりと脂の乗った極上のものだ。
長期に渡り密林地帯での戦闘を続けていた男達は、捕らえた敵兵が女…それもかなりの上玉であると知ると
躊躇無く自分らの獣欲に供する事に決めた。殺すのは飽きるか壊れてからでも遅くない。
「あ、ひぃッ! イイっ! チンポ……チンポが、こすれて……あはあぁぁっ」
女は後ろ手に縛められたままゲリラ兵の一人に跨り、後ろから別の兵士に後腔をも抉られながら、自ら腰を振りたてていた。
「奥にぃ……オマンコの奥、来てるのぉ!!」
女の細い目は嬲られ続ける快楽で虚ろに蕩け、もう何人目かわからない雄肉を銜え込んだ二穴は
精液と女自身の淫液が入り混じったぬめりを抽送の都度に溢れさせている。
そのウェーブがかった黒髪にも、汗でぬめる肌にも、おびただしい精液がこびりつき滴っていた。
「しかし、俺たちもツイてるぜ。こんな奥地でこんな上物にお目にかかれるなんてな」
「違いねえ。しかも相当の好きものときてやがる。こりゃ長いこと楽しめそうだ」
順番待ちの兵士達が野卑な品評を交わす中、女の喘ぎと彼女を犯す男達の動きは、次第に切羽詰ったものとなっていた。
59 :
もづき:04/04/16 21:03 ID:ynycjE7W
男達が交互に突き上げるたび、女の内部は煮え滾り、銜え込んだ雄を締め上げてむさぼる。
「ぐう……すげぇ……締まるっ!」
「こっちも……クゥ! だめだ、出ちまう!」
「ああっ! 来て! オマンコと、お尻ッ! ザーメン来てぇッ!」
狂ったような女の嬌声に、二人は次々と限界を迎える。
「んはあァっ! 熱いぃ! また、イッちゃう……イクぅぅッ!!」
二穴に流し込まれる射精の感触に、がくがくと全身を震わせ汗と精液をしぶかせながら、女も絶頂に達した。
ガクリと糸の切れた人形の如くくずおれる女の体を、次の兵士が引きずり起こした。
「まだお寝んねには早いぜ、牝犬」
「おい、こっちにも回してくれよ。待ちきれねえ!」
順番を待ちかねた者、一度では飽き足らない者、何人もの兵士がわらわらと女の身体に群がる。
「手、ほどいちまおうぜ。もう要らねえだろ」
「オラ! 乳が空いてるだろ。しごけよ!」
新たな肉柱が雌肉を押し開き、乳房の合間に、自由になった両の手に、あぶれた男達が垢じみた男性器を押し付ける。
「あはっ……凄い。チンポ、いっぱい……来てぇ……」
狂乱のさなか、女の細い目が一瞬冷たく笑った。
ドサ……と重たい何かが地面に倒れる音。
その音に兵士達が気付いた時には、既にその場にいた半数が死体となっていた。
誰も悲鳴一つ上げぬ早業だった。大柄な影が、密林の闇に浮かび上がる。
「何!?」
にわかに恐慌状態に陥ったゲリラ兵は、自身を取り戻す前に己のサバイバルナイフで喉笛を貫かれた。
刃を手にゆらりと立ち上がったのは、今の今まで狂悦に悶えていたはずの女だった。
他の兵士が体勢を整える間も与えず、次の一瞬で背後の敵を屠る。
「な……馬鹿な!?」
正気に戻りその場を逃げ出した一人を、女が獣の如く追う。
「は、早く本部に応援を……うわぁっ!!」
仲間の屍骸につまずいて転び、慌ててトランシーバーを拾い上げようとした彼の手を、血塗れの素足が踏みつける。
「ヒ……ヒイッ……」
慄いて彼が見上げたのは、返り血を浴びて月に浮かび上がる女の裸身だった。
「東洋人……そうか、お前……『笑う雌豹』……」
掠れた声に応えるように女が月明かりの中、にっこりと微笑む。それが彼の最期に目にしたものだった。
ゲリラ前線基地の一つは、たった二人の傭兵の手により、ものの数分で壊滅した。
「ああもう! 早く戻ってシャワーを浴びたいわ」
死体から奪った服で身体の汚れを拭いながら、『笑う雌豹』…美紗は不服そうな声で言った。
それに応えて野戦服の男が苦笑する。美紗よりやや年かさの、こちらも東洋人だ。
「それにしても、相変わらずムチャをするな君は……」
「あら? でもこうでもしないと、この基地の場所が特定できないって、あなたも作戦には同意したでしょ?」
ゲリラ軍が旧ソ連から流された戦術核を前線に持ち出しているとの情報があったのは、二週間前の事だった。
61 :
ラスト:04/04/17 00:54 ID:GHxYa2ya
彼らに依頼されていたのは、それに関する情報の収集。
「ところで目的の情報は手に入った?」
うなじに貼り付けていた発信機を剥がしながら美紗が尋ねる。
「ああ。無線記録と文書の一部を回収した。これで例のモノがどこに隠されているか、ほぼ特定できる」
彼女は相手の言葉に頷いてから、もう一つ問うた。
「それにしても、来るのが早すぎるわよ? 応援が到着するまで待てなかったの?」
「お楽しみを邪魔されて怒ってるのかね?」
涼しい声で返した相手に、美紗はくすりと喉を鳴らした。
「もしかして、妬いてるの?」
「かなわんな、君には」
微苦笑と共に肯定とも否定ともつかぬ答えを男が返すと
「とりあえず、早く帰ってシャワーを浴びたいわ……それから」
「何かね」
「正直、あんな男達じゃ満足できないの。邪魔された分は、最後まで楽しませてもらうわよ」
そう言って、雌豹は己の恋人…未来の夫に艶然と微笑んで見せた。
(終わり)
どきどきどきどき・・・・・・。
乙でした。
>>58-61 乙!
しかしここはある意味で凄いな…
2ヶ月前にスレが立ったのにレス数が未だ2桁…
64 :
名無しさん@ピンキー:04/04/23 21:55 ID:4hLv5lNV
age
65 :
名無しさん@ピンキー:04/04/28 18:57 ID:uL3TLFuM
age
ura2ch
age
age
age
70 :
_:04/05/18 14:18 ID:n4D/hwgy
( `Д)<だーれもイナイから女の子思い出しちゃうぞ
71 :
スプリガン:04/05/18 14:38 ID:n4D/hwgy
【 染井 芳野 】
ボー・ブランシェを撥ね、源・双烈を蹴り、地球を爆破(未遂)に追い込んだ猫かぶり
【 山菱 理恵 】
眼鏡っ娘ヒロインのはずだったが1話で消息不明に 考古学及び言語学の博士
【 アーカム 】
年齢不詳の魔女っ子 マーリンの弟子
【 双子 】
姉は仮面をかぶって空を飛ぶ大和撫子 妹はパンチラ係の御転婆娘・・・
【 その他 】
米軍美女 MIT卒でO・パーツマシーンを起動させ基地を破壊
考古学美?女 リッパーのときの人
秘所 御見苗の義理姉だったっけ?
そばかす 修学旅行の困ったチャン
etc・・・
72 :
アームズ:04/05/18 14:56 ID:n4D/hwgy
【 バンダースナッチ 】
きわめて白い 超危険 またの名を赤木カツミ
【 恵 】
クイーンのアームズを持つカツミのそっくりサン 眼の人
【 ユーゴー 】
スレを読むうちに薄幸に見えなくなったテレパシスト 腹黒くなんてない
【 バイオレット 】
マーチヘアの美女っていうかキース ぐれなかったのが奇跡
【 美沙まま 】
人妻で傭兵
【 キャロル 】
螺旋のキャロル ロリ 同僚にキン・ニクコ(生物学的には男)がいる
【 李 】
切れ者のチャイナ美人 としか言いようがない
【 ビィ 】
この人でエロを書く猛者は果たしているんだろうか?
【 烏丸さん 】
お菓子をくれます
【 初音 】
メカヲタ ホンダ至上主義者(世界のホンダ発言アリ)
【 春日さん 】
クラスで1番美人で頭が良くて近づきがたい美少女(同級生談)
【 海賊さん 】
ナイフが得意で唇がチャーミングな海賊さん
【 スパイさん 】
飛行機が欲しくてピストルをぶっ放した御転婆さん
【 ゲリラさん 】
オウルと踊りたいがためにコマンチで迎えに来るラテン系情熱美女サン
オマケ
【 クレーバー “Good Job” オウル 】
通称(勝手に呼んでるだけだけど) GJ!!
『女を呼ぶ』という波戸さんにも出来ない特技を持つ(作風的に)奇跡の人
とりあえず
烏丸さんキボンヌ
本スレはベン祭りの真っ最中なんだが。
━┓“ ━┓“ ━┓“ ━┓“ ━┓“ ━┓“ ━┓“
━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛
、,ノl,、{ , _
}Vノ;:;:;:;:;:`'´{,
、{;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:レ
ミ,;:;:;:;:。...。:;:;:;ヒヾ
)、-┌┐;:;:.゙,..,゙:;:;:nゝ ,
ノ、/;:;:;:;:l・ ,,l;:;:;:´;:;`:;:;l ̄l`';:'-ノ_,.
}ヽソ;:;:;:;:;:;ノt-n';:;:;:;:;:;:;:;ノ,::,_l;:;:;:;:;:;;:;7
/;:;:;:;;:;:,、;:;,:l LLLlヽ;、;:;:ノEEEl;:;:;:;:;:;:;:}_
「;:::: ;:;::::´、 `''-fココ ll::l;:;:ll .nnn l;:;:;:;;:;:;:;:;:{
ヽ;:; : : ゙ `''''´ミ´r'ヽ;l;:;:ll ';';ニ' l,;:;:;:;:;:;:;:(
´`'''─-..._::::.:.:ヾヽ_ `ヽ'、l__l ll }:;:;:;:;:;:)
`゙-'゙,-,_ツ、゙ヾf´ヽ,っll_{゙:;゙: ゙ソ
,、ノ'´;:;:;:;:;:;:;:`ヽl, ,、`ヾ\:ミ、゙
};:;::;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:'lmn_'ヾ\
ノ!ノl´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;;:;:;:;;`^!''´ヽ 'ヾ\
f´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;;ヽ、fヽ\
、ノ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;--;;::;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;y ¨ヽヽ\、
r';:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;-''´ ' ' '' `-、;:;:;:;:;:;::;:;;{
これか、「べんがぶちきれた、死人が出るぞ!!」ってやつだな
サンデーも無茶するよな
干す
78 :
名無しさん@ピンキー:04/05/30 10:55 ID:zA5diEQM
age
79 :
保守:04/05/31 21:13 ID:WQwJBJqR
_____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/:\.____\ / 対ガッ用超高性能ぬるボックスのテスト開始!
|: ̄\(∩( ;゚∀゚) < 重いので持ち上げたり投げ飛ばしたりするのは不可能
|: |: ̄ ̄ ̄∪:| \ 耐熱耐寒耐水仕様、太陽に突っ込んでも大丈夫
|: |: :| | 防音なので外からの誘惑に負けない
|: |: :| | 反中間子ビーム信者にも圧力にも屈しない。外部からの衝撃で中の人間が死ぬ事もない。
|: |: :| | 宇宙空間でも大丈夫。酸素も食料も一生分ある。排泄物も秘密システムで処理できる。
|: |: :| | マイナスイオン型空気清浄機式で完全循環型だから毒ガスアタックなんか効かない。
|: |: :| | 日産のタイヤだから外れない。
|: |: :| | 箱は内側から鍵をかけられるし中からしか開かない。tanasinnだってへっちゃら。
|: |: :| | 物理的に無理と言われようが、製作者はドラえもんなので22世紀の力で全て解決。
|: |: :| | 通り抜けフープや毒針など全然効かない。
|: |: :| | ボックスのみ透明化することが可能で、会話ぐらいしか方法がないが
|: |: :| | 外部のものとも接触がとれるためメンタル面も大丈夫。
|: |: :| | もちろん自由自在に動き回ることが可能!ふはははは、完璧すぎる。ぬるぽぬるぽぬるぽ!
|: |: :| | ぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽーーーーーーーー!
|: |: :| | ぬるぽっぽぬるぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
|: |: :| | ヌルポヌルポー!!さぁどっからでもかかって来い!
|: |: :| | ぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽ!!!
|: |: :| \____________________________________
↑脅威の性能だな・・・過疎なだけか
81 :
名無しさん@ピンキー:04/06/01 13:30 ID:XmJZuQrP
_____
|: ̄\ \
|: |: ̄ ̄ ̄ ̄:|
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|: |: :|
|: |: :|
|: |: :|
|: |: :|
|: |: :|
|: |: :| < ガッ…
82 :
名無しさん@ピンキー:04/06/02 13:46 ID:KueEog2r
ハマタはどうなんだい?
84 :
名無しさん@ピンキー:04/06/22 23:22 ID:tmCwLW6R
黒アリスとカツミの絡みが読みたい。
85 :
名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:38 ID:fyf3tLip
ブルーウィっシュ開発age
86 :
名無しさん@ピンキー:04/07/15 19:49 ID:8AHF88f+
87 :
名無しさん@ピンキー:04/07/17 22:30 ID:MWsIv63U
ARMSと違ってD-LIVEでは女キャラが多くてよいやね。
女キャラたちにいいようにピーされる斑鳩クンとか・・・
しばらくSSS(ショート^3)書くね〜
88 :
87:04/07/17 22:30 ID:MWsIv63U
【初音】
初音:「あー、せっかく整備したこのコをキズモノに!カラダで払ってもらうわよ!」
斑鳩:「あぁ!そんあご無体な!」
初音:「へへへ、誰も助けにきやしないわよ。それに痛いのは最初だけっていうじゃないの♪」
89 :
87:04/07/17 22:36 ID:MWsIv63U
【烏丸】
烏丸:「あーもぅ、なんでわかんないのよ!。せっかく勉強教えてもこれじゃ追試で落ちるわよ。」
斑鳩:「すいません・・・」
烏丸:「そうだわ。きっと私があまりにも魅力的だからよ!気が散って勉強に身が入らないのも当然だわ!」
斑鳩:「へ?」
烏丸:「ごめんね、斑鳩クン。いまスッキリさせてあげるからね。ほらズボン脱いで!早く!」
斑鳩:「いや・・・あの・・・烏丸サン?」
烏丸:「黙って脱ぐ!」
斑鳩:「はい・・・」
足腰立たなくなるまでヌカれて追試は欠席するハメになった・・・
→フリダシに戻る
90 :
87:04/07/17 22:46 ID:MWsIv63U
【香川和美二等海曹】
和美:「斑鳩クン抵抗しないでね・・・?ここは潜水艦、逃げ場も助けもなし。腕力も私の方が上・・・バカなことしないわよね?」
斑鳩:「や、やっぱりこーゆー展開かぁ。シクシク、やさしくしてくださぁい。」
和美:「海自のイカツイ連中よか、細い男の子よねぇ・・・いただきまーす!」
筋肉質な膣でマヂでちぎれそうだったと後の日記に書かれておりました。
91 :
87:04/07/17 23:01 ID:MWsIv63U
【春日イインチョウ】
春日:「フフフ、例のシゴトばらされたくなければアタシのいうことを聞くことね。」
斑鳩:ガクガクブルブル
春日:「今度の休みにツーリングしてよ」
斑鳩:「なんだ、そーゆーことか。お安い御用だよ。」
春日:「なんだと思ったのよ?」
斑鳩:「カラダで払えとか、アナタは下になって寝てるだけでいいから、とか・・・」
春日:「やーねー、斑鳩クンたら!(つ、使える!そんな手があるとは!ま、現地で青姦要求して帰り道疲れたっていってホテルに寄るといますか)」
がんばりすぎたな!!
だがGJ!
だがsageろ!
93 :
87:04/07/18 00:16 ID:rV/8RhRL
そか、sage進行か
94 :
87:04/07/18 00:32 ID:rV/8RhRL
イカン、そーいいながらageてた
斑鳩君が風邪をひいて学校を休んだ……みたい。
みたい、というのは彼の欠席があまりに多いから、本当に風邪かどうかわからないのだ。
今や彼はわずかにいる時代遅れの不良達と並び、最も進級の危うい生徒の一人なのだ。
でも、本当に風邪をひいたというのならこれは見過ごすわけにはいかない。
何しろ私は学級委員長なのだ。
同級生が困っていたら手を貸すのが責務というもの。
ましてや彼は早くに両親を亡くし、今ではわずかばかりのバイト代を糧に一人暮らしをしている
とってもかわいそうな生徒だと聞く。
きっと誰からも看病さえしてもらえず、一人寂しく風邪と格闘しているに違いない。
ああなんてこと。一学級委員長として絶対に見過ごすわけにはいかない!
そうだ、このプリントを届けてあげるついでに私があいつを看病してあげよう。
濡れタオルを取り替えてあげて、飲み物を汲んであげて、料理を作ってあげて、
この際だからそれを食べさせてあげて、掃除や洗濯をやってあげて、
風邪が治るまで、仕方がないから、私が付きっきりでいてあげよう。
だって仕方がないじゃない。私は学級委員長なんだから。
でももしそのお礼だよとか言われて、デートなんかに誘われちゃったりなんか
しちゃったら、ああ仕方がないかな。うん仕方がない。それはそれ。
別にそういうのが目当てで行くんじゃないんだから、堂々としてればいいんだ。へへへ。
一度決めたら行動が早いのが私の長所だ。
早速先生に斑鳩君の住所を聞いてプリントを預かった。
そして途中の商店街でリンゴとミネラルウォーターと風邪薬を買って足を進める。
それにしても私、これじゃ恋人みたいだな。
……って、違う。違うわ。断じて違う。
そんなことを考えているうちに斑鳩君のアパートに到着した。
なるほどこれはボロい。誰も招待されたことがないわけだ。
頭が熱くなってきた。心臓は加速を増していくばかり。
時々自分がわからなくなることがある。
なぜ私はこんなにもドキドキしているんだろう?
ただ同級生の部屋の前に立っているだけじゃないか。
そう、これからインターホンを押して……と言うところで気が付いた。
ドアノブが壊されている。それも小型の爆弾か何かで吹き飛ばされたみたいに。
そういえば映画なんかでは特殊部隊が屋内に突入する時こんな感じでドアノブを壊す。
……でもなぜ斑鳩君ちのドアが?
疑問を振り払ってインターホンを押す。反応がない。
もう一度押してみるが結果は同じ。ひょっとして誰もいないのだろうか?
いや違う。確かに物音がする。人の気配がある。
私は意を決して中に踏み込んだ。
壊れたドアノブ、反応のないインターホン、何かの物音。まさか泥棒?
ひょっとして私はとんでもない場面に出くわしてしまったのではないだろうか?
ええいなんでもいい、お願いよとにかく無事でいて斑鳩君!
そこにあったのは奇妙な光景だった。
部屋の中央、布団の上に斑鳩君は仰向けに寝転がっている。
問題はその上、別の「何か」が斑鳩君の上に乗っかっている。
それはどうやら人のようで、しかもどうやら女の子らしかった。
斑鳩君の上にまたがり、両肩を手で押さえつけていて、それはまるで……
そうまるで斑鳩君を押し倒したところのように見えた。
その子の表情はとても楽しそうで、逆に斑鳩君はとても慌てていて、
風邪のせいなのか他に原因があるのか顔が真っ赤になっていて、
だけど抵抗するそぶりも見せずなにやら小声で抗議?をしているだけで――
「あら?」
そこまで認識したところでその子に気付かれた。
彼女はすっと立ち上がり私に向かって歩いて来る。
「ひょっとしてあんた斑鳩の学校の子? へえ、こいつのために? 結構やるじゃない斑鳩も」
「かかかか春日さん!? ちちちち違うんだ初音! かか彼女は単に学級委員長で……!」
初音と呼ばれたその少女は興味津々といった面持ちで私を観察してきた。
見ると背は私より低めで、髪は肩の上辺りでラフな感じに切ってある。
大きな瞳が印象的な中々可愛らしい少女だ。
それにしても斑鳩君のうろたえっぷりときたら!
それはまさしく「知り合いに彼女との情事を見られてしまい慌てる男」そのものだった。
ああそうか、そういう関係なんだ。
私は自分の冷静さに驚くほどだった。
そしていまさら後悔した。全部私の思い上がりだ。
斑鳩君に彼女がいないなんてどうして言い切れた?
斑鳩君を看病してあげられるのは自分だけとでも?
大体斑鳩君がいつ自分に好意を示した? 迷惑がられるとは考えなかったの?
私は馬鹿だ。本当に馬鹿だ。大馬鹿だ。
そんなことばかり考えていたので、次に起こった出来事を認識するには時間がかかった。
……!! 唇を、ふさがれている。
誰に? 初音という少女に。
なぜ? そんなこと私が知るか!
あろうことか彼女は舌まで入れてきた。腕は私の首に回っている。
これが私のファーストキス。
なんて唐突な、なんて意味不明なファーストキス!
頭の中が真っ白になって、でもなんだか気持ち良くて、必死で抵抗しようとしたけれど、
彼女は見た目よりずっと力が強くて、何より私の体が全然思うように動かない。
どうしたらいいのかわからないまま彼女は唐突に唇を離し、斑鳩君の方を振り向いた。
斑鳩君は口をぽかんと開けたまま大きく目を見開いて固まっていた。
初音は斑鳩君に何かのサインを送ってまた私に振り返る。
とても楽しそうに、とても意地悪そうに、そしてとても余裕たっぷりに、
「ねえ、あんた斑鳩のことが好きなんでしょ?」
まさにトドメと言うにふさわしい一撃を放った。
もういい。もうどうにでもしてくれ。
それなのにこの少女ときたらなおも追撃の手を緩めようとしなかった。
「私もね、好きよ、斑鳩のこと。けどさあ、最近どうもマンネリで……
刺激が欲しいって思ってたところなんだ。だからどう? 私たちと一緒に」
ちょっと待て。何を考えているんだこいつは? 正気? 本気と書いてマジ?
「大丈夫よ大したことないって。あ、ひょっとして初めて?
大丈夫大丈夫。あいつ結構ウマイ割に見た目通りに短小だから痛くないって!」
無茶苦茶言っている。斑鳩君の自由意志はどこに?
見れば斑鳩君は口をパクパクさせながら必死で何かを訴えようとしている。
多分私も似たような表情だろう。
逃げないと。ああでも斑鳩君をこのままにしておいていいのか?
もしも、もし仮にだ。斑鳩君が私の初めてを……私の……に……を……
って、何を妄想してるんだ私は。
斑鳩君ならいいか、なんて考えてない! 絶対に考えてない!
その隙に初音はまた私にキスをしてきた。
さっきよりさらに濃厚なキス。おまけに私の体のあちこちを優しく撫でてくる。
理性とは裏腹に、体は確かに快感を感じ取り始めていた。
だけど認めるわけにはいかない。何とか、何とか脱出しないと。
そんな私をあざ笑うかのように、初音は唇を離しささやいた。
「ほら、そんなに意地張らないで……。斑鳩が見てるよ?」
それは私にとって魔法の呪文だった。
斑鳩君が見てる。ただそれだけで抵抗する気はすっかり失せてしまった。
どうせ私の好意はこれでバレバレになってしまったのだ。
だったらここで、なし崩し的に関係を持ってしまってもいいじゃないか。
どうせこういうきっかけでもなければ彼の方から迫ってくれるなんてありえないし。
私は目を閉じた。
その後の詳しい経過はもう覚えていない。
ただ少なくとも、初めてだというのに無茶苦茶に感じてしまったことは確かだ。
なにより斑鳩君のいろんな表情は想像以上に可愛くて、可愛すぎて、
もうなんでも許せる気分になってしまった。やっぱり馬鹿だ私。
気が付いたら私は布団の中で斑鳩君と抱き合っていた。
どうやら眠ってしまっていたらしい。初音はもう帰ったそうだ。
斑鳩君はぺこぺこ頭を下げながら、ごめんなさいごめんなさいと謝ってくる。
ああだめだ。やっぱり可愛い。
私、こいつのことが好きだ。
ぎゅっと抱きしめて、キスをした。初めて私からしたキス。
きっとこれが本当のファーストキス。
「いかるが」
できうる限りの甘ったるい声でささやいた。
「こんどはふたりで、ね?」
私の買ってきたリンゴよりも、斑鳩君の顔はもっと赤かった。
多分私の顔も。
翌日、私は風邪で寝込んだ。
久しぶりに見てみれば…(´Å`)グッ、グレート!
102 :
87:04/07/18 13:34 ID:rV/8RhRL
>>100その他
むむ、やるな。自分の>87他はただの一発ギャグだからな
少女漫画モードな委員長がイイ!
105 :
名無しさん@ピンキー:04/07/27 23:30 ID:zS+CmdZp
age
保守っとこう
108 :
名無しさん@ピンキー:04/08/10 20:10 ID:RcYqtYUl
みんな迷子か?
でバイツァダストはレクレイムとしてカウントするの?
↑
お前は今までした誤爆の数を覚えているのか?
いざ誤爆してみるとスゲーはずかしいな。今度からきをつけます。
任務を無事果たした斑鳩は、帰国を明日に控えた夜、アキラに呼び出された。
場所は、彼女の部屋である。
「斑鳩です」
「入れ」
指示に従い、ドアを開ける斑鳩。アキラの私室に入るのははじめてだったが、机・背の低いタンス・ベッドの他には目ぼしい家具も無い。
ただ、質素ながらもきちんと掃除が行き届いており、良くも悪くも亜取アキラという人物をよく表していた。
アキラは椅子ごと斑鳩の方に向き直り、軽く笑顔を見せた。短パンにTシャツ一枚というラフな格好だ。
「昼間は助かったよ。まあ座ってくれ」
座れと言われても、椅子はアキラが座っている一脚しかない。戸惑っていると、アキラはベッドを指差した。
「あ、どうも」
あいまいな返事をしつつ、斑鳩はアキラと向かい合う形でベッドに腰をおろす。
アキラに近づいてみると、かすかに石鹸の香りがした。粗末な照明が放つ光を、湿り気を帯びた髪の毛が反射している。それほど光量がないのではっきりとはわからないが、アキラの素肌はほんのりと赤く染まっているようだった。
相対すると、斑鳩の視線はどうしても胸元に行ってしまう。薄着だと、その豊満な体型がよくわかる。ブラはつけていないようだった。風呂上りのせいか、シャツが体に張り付いていて、斑鳩は思わず唾を飲み込んでしまう。
女性のスタッフと仕事をすることはしばしばある斑鳩だが、たとえば初音は色気に欠けるし、烏丸はガードが固い。その点、アキラは戦闘モードに入ってさえいなければ、そうとうに魅力的な相手である。
「ところで斑鳩、呼び出したのは他でもないんだが」
「え? あ、はいっ」
自分がバストに見入っていたことを誤魔化すように、斑鳩は思わず必要以上に大きな声をあげてしまった。
アキラは、半ば困ったような、半ば苦笑するような、複雑な表情を顔に浮かべて言った。
「まったく……その調子じゃ、お前、童貞だな」
あまりに直接的な表現に、斑鳩は思わずのけぞった。
「な、な、なんの話ですか!?」
顔を真っ赤にする斑鳩に、アキラは言った。
「やれやれ、昼間の胆の据わり方はどこにいったんだか……。さっきASEに問い合わせてみたが、マシンに乗ってないときはいつもそんな感じだって?」
「ええ、まあ……」
「それで任務に支障がでないか?」
「さあ、どうでしょう?」
斑鳩はまるで他人ごとのように、小首をかしげて肩をすくめた。
アキラはふうっと大げさにため息をついた。
「そんな調子じゃ百舌鳥も安心して仕事を任せられんだろ。いい機会だから、私がお前を男にしてろう」
そう言うと、アキラはすっと立ち上がった。
「は、はい?」
今ひとつ状況を飲みこめずにいる斑鳩が、間抜けな声を出す。
アキラはニヤリと笑った。照明が立ち上がったアキラの頭で隠れ、彼女の姿が黒いシルエットに変じる。目だけが、穴が開いたように光っている。
「女を知れば自然と振る舞いも変わるものさ。ああ、礼はかまわないよ。昼間、こっちの思っていた以上に活躍してくれたからな……」
「え? え?」
斑鳩は本能的な危険を感じ、腰を浮かそうとした。
次の瞬間、彼は獣のスピードで仰向けに押さえつけられていた。
頑丈なベッドが、ギシギシと音を立てる。そこに合いの手を入れるように、二人の熱い息遣いと、あえぎ声。もっとも、あえいでいるのは主に斑鳩であったが。
「あ、あっ、亜取さん、そんなに締めたら、もうだ、うっ」
最後まで言い終わらないうちに、斑鳩はうめいた。腰の辺りに猛烈な快感が走り、自分の上で激しく動くアキラの中に、思い切り噴出してしまう。
アキラは膣の奥を叩くような射精に眉を寄せて体を震わせたが、すぐに肩を落とし、口を尖らせた。
「ん……ふう。二回目だからもうちょっと持つと思ったんだが……」
「うう、すいません。最近あんまり自分でしてなかったもので……」
普段はのんびりとした性格の斑鳩も、さすがに情けなく感じてしまい、アキラと目が合わせられない。
もっとも、斑鳩が特別早漏というわけでもないだろう。
直に押し付けられる豊満な乳房、奥に引きしまった筋肉を秘める、吸い付くように滑らかな肌、間近で嗅ぐ女の匂い、絡み付いてくる唾液に塗れた舌、なによりもちぎれそうなほどに強く締め付けてくる膣……並みの男なら5分と持つまい。
ましてや、数分前まで童貞だった高校生にとっては、抵抗などとても許されるものではない。
「やれやれ、百舌鳥は私を組み敷いたあげく、声が涸れるまでさんざん嬲った末にようやく出したものだぞ」
「いやあの人は化け物だから……」
斑鳩のぼやきに耳を貸さず、アキラは大きさと美しさを兼ね備えた胸を張って言った。
「仕方がない。今夜一晩かけて、鍛えてやろう」
その言葉を聞いて、斑鳩は果たして喜ぶべきなのかどうか、判断がつきかねた。
ただ、照明をバックに凶悪というべき笑みを浮かべるアキラを下から見上げていると、ただではすまないということだけが予感された。
「任務達成ご苦労。しかしヘリを川面に叩き落したのは、褒められた行為ではないな」
いつもの通り、机の向こうの斑鳩に厳しい言葉を百舌鳥はなげかけた。とにかくこの男、ASEの任務に関してはかけらも容赦が無い。
「はあ……すいません……」
百舌鳥は眼鏡の奥の目を細めた。彼と彼の親友の後継者は、頬がこけ、ふらついている。
「なんだ、体調でも崩したのか? 確かに砂漠・氷海・熱帯雨林と寒暖の差が激しかったが、そんなことでは世界中をとびまわるASEドライバーは務まらんぞ」
一瞬、斑鳩の頭の中に、いまや思い出すだけで身震いを起こすほどになってしまった、アキラの肢体が浮かぶ。しかしそんなことを口に出せるわけもない。
「はい、気をつけます」
と、無難な返事を返した。
「まあいい、報酬の一万だ」
百舌鳥が札を机に置くと、いつもは涙を流さんばかりの勢いで受け取る斑鳩は、のろのろとした手つきでそれを受け取る。
「ありがとうございます……」
おぼつかない足取りで、退室しようとする斑鳩。とそこに、百舌鳥が声をかけた。
「ああそうだ、断りきれなかったのは仕方ないとしても、避妊ぐらいはしておけよ。男のマナーだ」
はじかれたように斑鳩は百舌鳥の方を振り向き、首まで真っ赤にした。
「え……! なんで……っ」
意味を成さぬうめき声をあげながら、あとずさる。と、二本の足がからんで、彼はその場に思い切り倒れた。
床に激しく打ちつけた後頭部を押さえてのたうちまわる斑鳩を横目で見ながら、百舌鳥はつぶやく。
「ちっとも変わっとらん……」
短いですが、新女キャラ登場記念ということで。
仕事早っ!
大変ごちそうさまでした。漏れも搾り取られてえ…
スイマセンが誰かその新キャラがどんなキャラなのか簡単に説明してくれませんか?自分単行本でしかよんでないもんで誰かおねがいします
亜取アキラって言うアマゾンで希少種の保護・研究をしてるおねぇさん。やたら強い。宇宙ヤバイコピペ並に強い。
本気モードで襲い掛かるコマだけ見たら、読者の9割は「アームズが発動してるな」と思うはず。
サンクス
121 :
名無しさん@ピンキー:04/08/19 01:17 ID:cIxQL/dO
今週のサンデーみたら初音にムラムラしてきちまったぜい!
122 :
名無しさん@ピンキー:04/08/26 10:31 ID:rQk89lhm
h
初音は鈴鹿8耐あたりが一番好きだな。
170ページの「今年は勝ちにいくわ!」みたいな絵、大好き。
皆川センセ、女キャラうまくなったな…
124 :
名無しさん@ピンキー:04/08/31 22:49 ID:8Ez5wETm
やっべ、ユーゴーに激しくムラムラしてきた。やっべ
それは正常。
みやびつづる氏のサイトで、企画ページに美沙ママ×涼発見。絵面だけならフツーにエロかった。
127 :
名無し:04/09/02 04:34 ID:sC/Yl5nS
ARMSのバイオッレトのSS希望します!
今週のドレスアップアキラたんにハァハァしたいです!
130 :
127:04/09/04 09:21 ID:e3b9f/eS
>>名無しさん@ピンキーさん
よろしくお願いします!!
ただ今斑鳩×委員長でSS買い取りますが、初筆頭なんで駄作になるかもしれませんので、期待しないで待っててください。
ただ今斑鳩×委員長でSS書いとりますが、初筆頭なんで駄作になるかもしれませんので、期待しないで待っててください。
133 :
名無しさん@ピンキー:04/09/06 01:22 ID:jtorJD9E
× 買い取り
○ 書いとり
× 買い取り
○ 書いとり
135 :
名無しさん@ピンキー:04/09/06 08:10 ID:cNjlshAa
楽しみにしてます!
がんばって下さい!
キタキタキタァ
ようやくエロの方に入れました。ちょいと前振りが長くなっちゃいましたが、もうちょっと待ってて下さい。投下はまとめてやりますね。
138 :
135:04/09/08 14:41 ID:15GpdcMV
こんなん見つけたから取り合えず貼っとくね。
生意気な恵をシメテヤル!
エンジェル・ユーゴことユーゴ・ギルバート、自らの元で恵への制裁は行われた。
「あっ、ああ!!!!!!」
すでに巴武士は裸エプロンの美佐ママのディルドーによってアヌスを破爪されている。
「武士くん、もっと自信を持つのよ」
美佐ママは妖しく武士に微笑んでは武士を犯しつづけた。
「てっ、天才の僕に向かって……」
「イッちゃえー」
性の快感を覚えた早熟アリスもアルの処女を奪っていた。アルは強がりを言って見せるもむせび出る涙は止まらなかった。
そして無理矢理四つんばいにされた恵のアソコもすでにユーゴのディルドーがあてがわれていた。
「いくわよ、恵さん」
「いっ、いや」
口では嫌がっていても充分に濡れそぼった恵のアソコはユーゴのディルドーを難なく受け入れてしまった!
「ああああっ!!!」
一際高い嬌声をあげる恵に対してユーゴは恍惚とした表情でその恵と繋がった腰を振るった。
「いっ、イヤアア!!!!!」
恵はユーゴ、同じ女に犯されている自分に対して悲鳴を漏らした。
「じきに気持ち良くなるわ、恵」
恵に対して、貪り犯すかのように腰を振るう度、ユーゴの白い乳房が大きくブルブルと振るえた
ARMS女性キャラによる逆姦&レズビアンショー!!!!!
悦楽の夜始まったばかりである………
書いてたSSの設定をミスってしまったので新たな斑鳩×委員長のSSを書いています。
申し訳ありませんが今しばらくお待ち下さい。
今書いてるSSを投下しましたら、前作のSSも投下しますね。
140 :
135でさあ:04/09/09 11:31 ID:My6a+lcs
137
がんばれ。待ってるぞ
137です。取り合えず書けたとこまで投下します。斑鳩×春日委員長です。ふつうのSSの部分ばっかです。初投稿で長くなってしまいそうですが気が向いたらでいいので読んでくれたらうれしいです。
斑「あーひでぇ!ずぶ濡れだ!」
ヘルメットを外し、雨で濡れて体に張り付いたシャツを指で引っ張る。
キーを外し、SV400のエンジンを停止させると、キーを後ろの女性に返した。
「あ…あなたね…こんな大雨降ってるのに90km/hオーバーで飛ばすんじゃないわよ…!死ぬかと思ったわ…」
斑鳩とタンデムしていたのは清楚で美人なバイク好き、春日委員長である…が、今はその面影はなく、げっそりとした顔でバイクから降りる。
到着した場所は春日委員長の自宅。春日は自分のバイクを車庫に入れると手際よくバイクカバーを愛車にかけた。
斑「でもいきなりの大降りの雨だったからさ、濡れたらやじゃん?結局ずぶ濡れだけど。」
斑鳩がてへーっと笑いながら話をする。後ろの人の事など考えてないようだ。
斑「それにさっき教えたこと、何となくわかったでしょ?スピードアップのためより、マシンの声を聞くようなライディングをすれば雨の日だろうとなんだろうと…」
春「いくら私が愛情込めてメンテしてるバイクでもそんな簡単にわかるワケけないでしょ!いいから、さっさと上がって!」
斑鳩の言葉をムスッとした口調で切り捨て、家に招き入れる。
…なぜ斑鳩が春日のバイクに乗ってタンデムしてるかというと、理由は簡単。今月ピンチな斑鳩に夕飯を一食分もつ代わりに、バイクのテクを教えて貰おうとしたのだ。
もちろん斑鳩はバイクを所有してないので、春日のバイクでレクチャーした。
…まあ、結局はよくわからないまま終わってしまったが…。
それに、ただバイクを教えて貰うために斑鳩を誘ったわけじゃなかったり…
斑「おじゃましまーす。」
斑鳩が家に入る。同級生の女の子の家に招かれるなんて初めてのことだ。…なんだか緊張する。
しかし、奥からは誰の声も聞こえない。
…とても、静かだ。
春「取り合えずこれじゃあ気持ちわるいでしょ?シャワー使ってよ。私、ご飯の用意しておくから。」
春日に引っ張られバスルームに招かれる。次に春日も浴びるのだろう、斑鳩にバスタオルを二枚渡すと、
春「出たら一言声かけてね。あそこの部屋にいるから。食事の支度しなきゃ!」
と言い、ぱたんとドアを閉めた。
なんかあわただしような、斑鳩はちょっと戸惑いながらもシャワーを浴びることにした。
…10分後、シャワーを浴び終えた斑鳩はあることに気づく。
斑(…き、着るものねーじゃん…)
そう、雨を真っ正面から受けたせいでパンツはまだ何とかなるものの、シャツはもう着れる状態じゃなかった。
斑(うーん仕方ない…下だけ穿いて出よう…)
そして片手にシャツを持って、言われた通り春日がいるであろう部屋の前で声を掛ける。ぱたぱたとした足音が聞こえたと思うとドアが開いた。
春「出た?…って、どうしたの?…その格好…?」
やはりヤバいか?とにかく説明を…
春「…そっか、まあ体育の前なんてみんなトランクスになって着替えてるんだから今更大した事ないわよ。」
あれ?以外と大丈夫だったみたい。そう言われてみれば、学校じゃ上半身裸なんて珍しいことじゃない。
春「じゃあシャツだけ乾燥機にかけるわ。私も今着てる服洗いたいし。」
そう言うと斑鳩からシャツを受け取る。
春「あと、悪いんだけどダイニングが散らかってるから私の部屋で食べて。二階上がったら正面の部屋だから上がってて、今、ご飯持ってくから。」
…そう聞かされて斑鳩にようやく安堵の表情が伺えた。 よっぽど食事が楽しみだったのだろう。いそいそと階段を登り、春日委員長の部屋に入ると小さなテーブルの前でちょこんと座る。
数分後、春日が食事を運んできた。生野菜のサラダとハヤシライス、それとグラスには氷、ペットボトルのお茶。斑鳩にとってこの上ない贅沢メニューだ。
春日「今、親が旅行行ってて昨日の夕食に私が作ったんだけど…、悪くないはずだから…」
委員長にしては珍しく、ちょっと自信なさげな感じ。…それでも斑鳩はとてもうれしそうだ。涙まで浮かべている
斑「ありがとう…すげえ旨そうだよ!」
そう言って貰えるとやっぱり嬉しい限り。委員長がクスッと笑うと、
春「それじゃあ私もシャワー浴びてくるわ、ゆっくりくつろいでて。」
と言って、部屋を後にした。
…それから20分が経った。
斑鳩は委員長に作って貰った料理を綺麗に平らげ、委員長が出てくるのを待った。
斑(…それにしても春日さん、本当にバイク好きなんだな、)
その部屋にはぬいぐるみや少女漫画はあるものの、壁にはレーシングバイクのポスター、出窓にはミニチュアのバイクとアシモ人形が飾ってあり、本棚には参考書に混じってはmotoGPや8耐の雑誌が収まっていた。
斑鳩が立ち上がって雑誌を取ろうとした時、机の上に積み上げられたバイク雑誌の上に、小さなファイルを見つけた。
斑鳩がそれを手にとり中を見る。
それは今年度の鈴鹿8耐のスクラップファイルだった。内容は優勝チームの切り抜きより、清水レーシングチームの小さな記事の切り抜きの方が多いような…。
「…女の子の部屋の物を勝手に見るのはいかがなもの?」
突然かけられた声に驚きファイルをパタッと閉じる。ドアの方へ振り返ると、腰に手を当て春日委員長が立っていた。
…だが、先ほどまでの春日委員長の雰囲気との違和感を斑鳩は感じた。
黒のタイトスカートに、白とリーフグリーンの細身のボーダーシャツ。
そして、乾ききっていない黒髪はとても艶やかで色っぽかった。
…彼女がゆっくりと斑鳩の方へと歩み寄ってくる。そして斑鳩の前に立つと、彼の手からファイルをすっと奪った。斑鳩が少し気まずい顔をしながら頬を掻く。
斑鳩「ご、ごめん…雑誌読ませて貰おうと思ってつい…」
勝手にファイルを覗いたことを謝る。しかし、春日はクスクス笑いながら
春「冗談、別にそんなことで怒らないわ。」
と言葉を返した。
パラパラとファイルを開く春日を前に、ほっと胸を撫で下ろす。
…すると突然見ていたファイルを閉じると机の上に戻した。そして、斑鳩の顔を見つめ、もう半歩、彼の方へと近づいた。
一安心していた斑鳩の顔が再び引きつる。
斑鳩と春日では体格差はもちろんあるもの、身長差は10cmもなく、二人の顔はあと一押しされただけでぶつかってしまうほど近くにあった。
斑「あ、あの…春日さん…?」
斑鳩が彼女に声を掛ける。…しかし、その言葉は春日の耳に入り、そのまま抜けてゆく。
春日の様子の変化に斑鳩も気づいた。…いつもの、凛とした表情はそこにはなく、何処か、麗しく、何かを哀願するような表情をしていた。
斑鳩が彼女の異変にあと半歩前に気づいていたら、こうはならなかったかもしれない。
彼女の白い手が斑鳩の胸に置かれたかと思うと、その刹那、柔らかく暖かな彼女の唇が斑鳩の唇に重ねられた。
斑(!……な…!)
斑鳩は一瞬何が起こったのかわからなかったが、すぐ理解した。
長く感じたソレは、ほんの一瞬、斑鳩の体温を確認したかと思うと、ゆっくりと斑鳩の唇から自身の唇を離した。
鳩が豆鉄砲を食らったような表情の斑鳩、
時が止まったかのような沈黙、その空気を切り割いたのは春日の
「……ゴメン…。」
という言葉だった。
斑鳩の頭の中は崩壊寸前だった。
勝手にファイルを覗き、怒られるかと思ったら、許してくれて、いつの間にキスされちゃって、しかも『ゴメン』?
混乱した斑鳩が掛ける言葉を考えるうちに、委員長から思いもよらない言葉を耳にした。
春「わ、私…斑鳩君のコト、好き…。ずっと前からってワケじゃないけど…あの時あなたに助けて貰って…それからかもしれない…あなたのコト、想い始めたの…」
一言一言を振り絞るように斑鳩に言葉を募らす。
春「でも、ちゃんと想いを伝えないでこんなことしちゃって…ごめん、私、ずるいよね…ごめんなさい…」
顔を真っ赤にして、目に溜まった涙は今にもあふれてしまいそう。
それでも、ちぐはぐな順番で告白した自分が許せなかったのか、申し訳なさそうに斑鳩に謝る。
…突然のキスには驚いたものの、もちろん斑鳩はそんな事は気にもとめなかった。
委員長の正直な告白に心を揺り動かされていた。
委員長がそんな風に想ってくれてるなんて思いもしなかった……オレも同じ気持ち……泣かないで……謝ることなんてない……
言いたい台詞は山ほどあるのに言葉が出ない…。目の前で涙を浮かべ、勇気をだして想いを伝えてくれたのに、一体オレはなんなんだ…、どうしようもないほど愛おしいのに…
……愛おしいのに…
心の中でそう呟くと、そっと腕を彼女の背に回し、軽く引き寄せる。そして、今度は斑鳩の方から静かに唇を重ねた。
今度のソレも先ほどと同じ、春日にとって予測不可能な出来事だ。
ゆっくりと唇を離す。彼女が潤んだ目で見つめる。…そしてやっと、斑鳩が口を開いた。
斑「……オレも、謝らなくちゃいけなくなっちゃった。…ごめん。」
…それは彼女への答え、彼女と同じ想いを、彼女と同じ表現で伝え、彼女と同じ過ちを犯し、少し意地悪な方法で、自身の気持ちを彼女に伝えた。
斑鳩の返事を理解して、春日が微笑む、溜まっていた涙を零しながら。斑鳩も同じく、ようやく笑顔が浮かんだ。
春「えへへ、嬉しい…」
春日が指で涙を拭い、斑鳩を見て恥ずかしそうに笑う。斑鳩も笑顔で彼女に答える。春日の背に回した背中を解こうとする斑鳩、しかし、そんな彼の行動より早く春日は彼の腰に腕を回した。
斑「ん?どした?」
彼女が望むコトは理解しているのに斑鳩が意地悪に聞く。麗しい表情で見つめる春日が、回した手の力をキュウッと強める。
そんな彼女の望みを斑鳩が静かに叶える。
彼がゆっくりと唇を重ね、数秒としないうちに離す。切なく求める彼女は彼の唇を追い、次はまた彼が追う。彼女の唇からスルッと横にずらすと、次は柔らかな頬へ。そんな、端から見たら子供っぽいかもしれない、それでも二人はお互いの唇を追いかけるようなキスを楽しんだ。
…やがて、追ってきた唇に斑鳩が舌で迎えると、春日が舌の先端で迎える。
…絡める舌の面積が増えるごとにお互いの呼吸が荒くなる。どちらかというと受け身の春日、彼女の口内で混ざった二人の唾液がツーっとこぼれ、それを拭うように彼女の首にも舌を這わす。
そんな斑鳩の不意打ちに、ピクリと躰を反応させる。
ふう、今日はここまで。次からえっちいシーンに入ってきますね。大学がちょいと忙しいので2日後ぐらいになるかもしれません…。
それにしても難しい…先人達はすごいな…
_ ∩
( ゚∀゚)彡 GJ!GJ!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
サイッコー!GJGJ!長くてもしっかりした話だから飽きないよー続き楽しみに待ってるよ
最低限ってなんだ?ジーンズにポロシャツ、やっすいトレシューみたいのか?
だったら十分不快だな、一目でアニオタ臭を感じて距離とっちまうよ。
それと秋葉住人とバイクが結びつかないんだが、秋葉行くとレーサーとかよくみるしなぁ、不思議
超誤爆………お恥ずかしい
GJ!
青春してやがるなーコイツら。
続き楽しみッス。
ところで台詞の前に名前を書くのは必要ないと思うんだけど、どうかな。
みなさん途中ながら沢山の感想ありがとうございます。続き、もう少しお待ちくださいね。
>>157 とりあえずごっちゃにならないように名前を付けてましたが、読むに支障がなければ次の投下からなしにしますね。アドバイスさんくす!
…二人の湿った吐息が春日の部屋に充満する。いつの間に春日が力なく机に寄りかかるような形になっていた。
春日が自身の頬にくっついた濡れた髪を掻き上げるように整えると、クスッと笑い、
「…ハヤシライスの味がするよ、斑鳩くんの舌…」
と言った。そう聞かされ、ちょっと恥ずかしそうに笑うと再び彼女の頬に軽くキスをする。
「美味しかったよ、ホントに、旨かった。」
斑鳩らしい素直な感想だが、今言われてもさすがに彼女には余裕がない。彼女の唇にキスをしながら、腰に回していた斑鳩の手が彼女の頬を優しく包み込む。
その手が頬から首筋へ、そう動くにつれ彼の口づけも徐々に下がってくる。
…もう完全に受け身の委員長、部屋には彼女の呼吸と、小さな喘ぎ声が響き始めた。
…とうとう斑鳩の手がシャツのボタンに伸びたかと思うと、一つ一つゆっくりと外されていった。
ボタンが全て外されると、ボディーソープのいい香りが斑鳩の鼻孔を刺激した。
肩からするりとシャツがはだけ、ようやく露わになったほんのり赤みがかったきめ細かな肌、純白のブラに包まれたそれほど大きくない胸。
自分の裸に自信がないのか、春日が恥ずかしそうに下に俯く。
ようやく斑鳩と同じ格好になった春日、俯いてた顔をゆっくりと上げると、目を瞑り斑鳩の方へ顔を向ける。…緊張で堅く閉じた春日の唇に触れるようなキスをし、決心したかのように彼女の胸に手を伸ばした。
「……んっ……」
彼女が初めてキス以外で喘ぎを漏らした。斑鳩の大きな手が彼女の胸を布越しに刺激する。
手に伝わるフカフカとした感触を楽しむように強弱をつけて愛撫する。
「…ん…はんっ…」
徐々に大きくなる彼女の声。たまらなくなった斑鳩が背中に手を回し、フックに手を掛けた。
(……あれ?…くそっ…)
引っ張ったり寄せたりを繰り返すが、上手くいかない。…すると春日が斑鳩の腕をそっと握った。閉じてた瞳を開き、意地悪に笑い、
「…へたくそ…」
と言った。顔を赤らめ斑鳩の腕を解く。申し訳なさそうな顔で春日を見つめながら小鼻を掻く。
…そして春日が自身の手を後ろに回すとすぐに胸を包んでいた白い布がフワッと浮いたのが確認できた。そして肩からベルトが滑り、ぱさっと音を立てて足下にブラが落ちたかと思うと、斑鳩の目に形のよい胸が飛び込んだ。
斑鳩が再び彼女の胸に手を伸ばす。先ほどとは違った緊張感を感じつつ、彼女の両胸を優しく揉みしだいた。
「…あっ…ぅん…」
しっとりと汗ばんだ彼女の胸、斑鳩の手の形合わせ柔らかに形を変え、また元の形に戻る。彼女の首や鎖骨に舌を這わせながらそれを楽しむように繰り返す。
「あん!…あっ…」
やがてピンク色の小さめの先端を、斑鳩が指で弄ぶ。弾くように、乳房に押し込むように。…次第に堅くしこってきた春日の先端を斑鳩が舌で攻める。
「…んっ!…やぁ…」
くすぐったいような、むずがゆいような、そんな快感を感じつつ、徐々に下腹部に熱い波を感じ始め、もじもじと足をよじる。
その動作に気づいたのか、さらに舌を強く這わせる。右は舌、左は指と、快感でもう春日に余裕はない。
「…も、う…ダメ…。立ってられな…」
机にもたれていた彼女が言葉を漏らすと、力なく斑鳩の胸に躰を預けた。
「あ、春日さん!?」
斑鳩が春日の躰を支える。自身の胸に彼女の吐息が幾度となく掛かる。彼女が顔を上げると潤んだ目で
「続き、ベッドでしよ…?もう、立ってられないの…」
と訴えた。…さすがにこのまま続けるのは酷だと思い、斑鳩が頷く。
彼女を支えながらベッドに歩むと、一早く先に彼女がベッドに仰向けに倒れ込んだ。彼女の上に折り重なるよう斑鳩もベッドに乗った。…すると春日が斑鳩に
「…斑鳩くん、冷た…足…」
と言った。斑鳩は一瞬戸惑ったがすぐにはっと気づく。
…そういえば雨に打たれてパンツがまだ乾いてなかった。これじゃあ彼女の布団を汚してしまうし、せっかくシャワーを浴びた彼女にいやな思いをさせてしまう。
斑鳩が起き上がり、いそいそとパンツを脱ぐと、一人、トランクス姿になった。
「…斑鳩くんって、体育じゃダメなのに、いい体してるね…」
斑鳩をベッドから見上げると、ポツリと言葉を漏らした。斑鳩がそうかなぁという顔をしながら再びベッドに乗り、彼女の顔の横に手を付いた。そして彼女の唇にキスをし、右手は胸へ。
「…春日さんも人のこと、言えないんじゃない?」
斑鳩が小さな囁く。…もちろん自分のようにがっちりしてると言うワケじゃない。
女子の中でも高い身体、胸周りからキュッと閉まっているウェスト、タイトスカートから伸びた細すぎず、綺麗に伸びた長く白い脚。
クラス一の美人と言われるのも頷ける。
「…そんなコト……あっ…」
春日が自身を卑下するような台詞を口にしようとしても、斑鳩がそうさせない。先ほどの続きはベッドで、そう願ったのは彼女なのだから。
舌を絡ませ、互いの体温を確かめ合う。胸を弄り、彼女の反応を楽しむ。
…そして、やがて斑鳩の手が春日の内股に到達し、その刹那、ピクッと体を反応させた。
スベスベとした太股をさするように愛撫をし、徐々に手を上へともってゆく。斑鳩の手はそこだけ別世界のような温度と湿度を感じ取る。
「…んは…ふぅ……」
重なり合う唇の隙間から切なそうな喘ぎが漏れる。…だんだんと彼女の口内の温度が高くなったような、そう感じつつ、斑鳩の手はようやく彼女の下着に到達した。
…布越しから感じる熱は斑鳩の腕や足から感じる彼女の体温とはまるっきり違い、まるで別の何かを触っているのではないかと思った。
…それでもそこは確かに彼女なのだ。触れればピクンと反応するし、指を少し動かせば声も漏れる。
…すると春日が斑鳩の唇から舌を抜いた。…そして、
「…おねがい…や、優しく…、初めてだから…おねがい…」
と、真っ赤に紅潮した顔で、涙を浮かべ哀願した。斑鳩が頷くと、微かに震える彼女をなだめるよう優しく口づけする。
…その瞬間、彼女の背が跳ねる。
…斑鳩が再び手を動かしたのだ。
「…ぅ…あっ……」
長い指でパンティラインをなぞる。足の付け根の下へ下へと進むにつれ、切なく喘ぐ春日の声が大きくなる。
そして、指をずらし、布の中央へ。
ふにふにと柔らかい、なだらかな谷間に到達した斑鳩の指は微かに湿り気を感じた。
「……ッッ!…あ!…」
布越しの彼女の割れ目に指を上下させる。時折指を曲げたり、円を描くように彼女のそこを弄る。
その布の中心の湿り気の面積が徐々に大きくなる。そこから少し上、割れ目の終わり、春日の芽があるだろうそこに指を這わすと、優しく指を押し込んだ。
「…ああんっ!!」
…初めて感じたであろうその快感は、なんとか今まで保っていた彼女の理性の糸をプツンと切った。…斑鳩の頬に幾度となく掛かる吐息は急激に加速し、弄られながらも必死にそれ以上開くことに耐えた彼女の脚が、ガクンと力が抜けるのを確認した。
…意を決し、斑鳩が体を下へとずらすと、タイトスカートのジッパーを下げ、彼女の腰から取り払った。…そして、ブラと合わせたのだろう、彼女秘部を包み込む純白の小さな布をゆっくりと下げる。
書き進めた分だけ投下しますね。宜しければ最後までヨロシクおねがいします。
ちなみに
>>163をミスって『マイナーシング14』にしてしまいましたが、15の間違いです。14がふたつありますが気にしないでください。
166 :
マイナーシング:04/09/14 04:29:08 ID:OqyiXYh4
今更ですが、10の『背に回した背中を解こうと〜』とありますが、『背に回した腕を解こうと〜』の間違いです。ご了承くだせえ。
(;´Д`)ハァハァ
初物同士の緊張感とエロ具合の絶妙なブレンドがたまらんです。
文章もウマー
168 :
名無しさん@ピンキー:04/09/15 14:15:28 ID:6cwjmeGS
マイナーシング良くやった!
会社で見てキタ!
赤らめた顔を両手で隠し、早く布を取り払われるのを待つ春日。…そんな彼女の願いを裏切るように徐々にそれを脱がす。
…少なめのヘアが目に飛び込み、数秒もしないうちに全体を覗かせる。布の中心部からキラキラとした糸を引く。…やがてそれも途切れると、長い脚からようやく取り除かれた。静かにそれを床に落とすと、彼女のふくらはぎを掴み、ゆっくりと脚を広げた。
その間に斑鳩が入り込むと、ゆっくりと脚の付け根へ顔を近づける。…汚れを知らないシンメトリーなソコは、信じられないほどの熱気と、粘度の高い愛液でキラキラと輝いていた。
「…そんなに…見ないでよぉ……」
両手で顔を覆っているせいで表情は解らないものの、小さく掠れた声で斑鳩に訴える。
斑鳩はというと、ふくらはぎから手を移動し、露わになった彼女のそこへと持っていった。
「…きれい…すごくきれいだよ…」
斑鳩が言葉を漏らす。目に飛び込んだ情景を、ただ言葉にし、春日に伝える。…手で顔を覆いながらふるふると頭を左右に振る。余りの恥ずかしさで声もでない…。
斑鳩が体を上にずらし、顔を近づける。内股から付け根、そして露わになったそこへ優しく舌を這わす。…ねっとりと舌に絡みつく暖かな液体。指でソコを左右に開くと、グジュグジュと小さな隙間から流れ出て、ユルユルと肉壁を伝いシーツへと落ちた。
「…はぁん!…あぁ!」
体をビクビク反応させて喘ぐ彼女。首筋をそらせ、背を浮かせる。…舌が触れるたび、微かに脚を閉じる仕草をする。
濡れた粘膜同士の愛撫。…舌の表全体で愛液をすくい取るように、裏の柔らかな面を使い押しつぶすように、そして唇全体で濡れたヒダを吸い込むように刺激する。
「…ぃやぁ…あっ…!」
顔を覆っていた両手は、いつの間にシーツを掴んでいた。自身の喘ぎに呼応するかのようにこぶしを握る。
…その反応と同時に、開かれた両脚が徐々に閉じてきた。…彼女の太股が斑鳩の耳を圧迫する。
(…う…動けん……)
やがて自由に愛撫を出来なくなった斑鳩が、春日の液泉を開いていた両手を離し、再び脚を開かせる。
「ほら、脚開いて。閉じちゃ出来ないよ?」
斑鳩がそう頼むと、手を離し、再度、液泉を開く。…それでも、ソコに手を触れただけで脚をビクンと反応させ、徐々に脚を閉じ始めてきた。
「…ばかぁ…そんな…無理よ……あっ!…」
真っ赤な瞳に涙を浮かべ、今にも泣きそうな声で反論する。そんな彼女を休めることなく快感の渦に引き戻した。
「…くぅ…ぁあん…!」
…湿った喘ぎ声に合わせピクピクと脚を反応させる。
(…ぁ…だめ、…閉じちゃ…う…)
彼女が懸命に力を入れるが…それでも自身の快感に嘘はつけない。
…そしてついに、掴んでいたシーツを離し、両手をいやらしく反応する自身の両脚に添え、閉じないように強く握り、ちょっとずつ開いていった。
…自身のソコを自身の手でさらけ出すなんて、生まれて初めての辱めだ。…それでも愛する人が望むのだから、消えてしまいたいほどの恥ずかしくても、ただただ耐える。
先ほどより愛撫をしやすくなった斑鳩は、ヌルヌルと溢れ出てくる愛液の発生地に舌を埋め込んだ。
「…あっく!…ぅん…!」
斑鳩の舌に四方から圧力が掛かる。愛液と自分の舌の唾液ですんなり入るかと思いきや、舌の先を尖らせ、回し込むようにしてようやく入る。
そして舌の先を緩め、内側の肉壁から抜き出し、また舌を尖らせては掻き分けるように奥へ進む。
斑鳩が舌を引き抜くと共にできる春日の隙間からは大量の愛液が流れ、穴に唇を付けるとジュルジュルと音を立てて吸い取った。
…丁度そのとき、春日に変化が見られた。…小刻みな喘ぎは急に加速し、躰をよじらせ、ガクガクと全身を震わせた。
「ぁっ…あぁっ…、ごめ……私も…ぅ」
震えた声で斑鳩に自身の異常を伝える。…初めて感じる不安感に混じり、一線を越える快感へのいやらしいほどの飢え。
(…ぃやぁ…もうだめ…)
…もう限界…あと一押し、そしたら彼女は…
すると斑鳩が舌を抜き取り、そこから僅か上…、割れ目の始まりに位置する赤く熟した春日のつぼみを口に含み、窄めるように吸いこんだかと思うと、腫れたそのつぼみを舌の先端でベロベロと転がした。
「っぁぁあああっ!!」
悲鳴に近い声が室内に響きわたる。躰を仰け反らせ、押さえていた脚をガクガクと震わせる。
…彼女が初めての絶頂を迎えた。
脚の付け根を押さえていた斑鳩の手が愛液にまみれる。…先ほどより幾分粘度が落ち、サラサラと流れるそれは、呼吸をするかのようにヒクつく肉壁の隙間から止めどなく溢れ出た。
斑鳩が彼女の芽から口を離すと、ゆっくりとそこから顔を離し、身を起こした。…それと同時に、快感へといざなっていた彼の舌が離れたかと思うと、緊張が途切れたかのように腕を脚から離し、力なく脚をベッドに投げ出した…。
またまた書き進めた分だけ投下します。みなさん途中感想サンクスです!斑鳩と春日委員長の初体験はまだまだ続きます…
(´Å`)グッジョブ!
GJ!
自分で脚を広げる春日たんにハァハァしました
…躰を震わせ横向きに寝そべる彼女の顔が真っ赤に染まっている。深い呼吸を繰り返し、瞳に溜まった涙はいつの間に流れ落ちていた。
立ち膝で座る斑鳩が、自身の口の周りに付いた、ねっとりとした愛液を指で拭う。春日も同じように、震える手を顔に運び、鼻をすすりながら鼻骨と目の窪みの溜まった涙を指で拭い取る。
彼女が震える両手で上手く支え、ゆっくり躰を起こす。とろんとした瞳を斑鳩に向け、するりと彼の首に腕を回し、身を任せるように抱きついた。
…火照った彼女の顔が斑鳩の肩にピタッと付けられ、春日がふぅっと溜め息をはく。暖かな吐息が肩に掛かり、そして、
「…もう……やらしい…」
と掠れた声で囁いた。
斑鳩が顔を真っ赤にし、すぐ横にある彼女の顔を見る。…髪で隠れて表情は確認出来ない。
そして彼女の耳元でこう囁いた。
「…春日さんだって…」
…肩に感じていた体温がちょっぴり上がっただろうか、…でもそれを確認出来ないうちに春日が顔をバッと離した。…顔が真っ赤だ…。彼女は斑鳩の顔を見つめると、ちょっぴりふてくされたような顔でこう言った。
「そ、そんなの…あ、あんなにされたら誰だって…」
…どうやら自身の躰には正直らしい。
途中までは斑鳩の目をしっかり見つめながら言葉を発していたが、だんだんと下に俯き、声も小さくなってしまった。
しかし、突然顔を上げ、こう言い放った。
「だ…大体なんで私だけ全裸なのよ!」
ずいっと身を乗り出し、彼の顔を見つめる。
「…ズルいじゃない、私だけ恥ずかしい思いして…」
一つ前の台詞より、少しだけ声のトーンが下がっただろうか。斑鳩は躰を後ろに反らし、彼女の威圧から逃れるような体勢で座る。
「い…いや、ほら!流れのまま脱がしてったらこうなっちゃったワケで…」
…斑鳩がなだめるように彼女に声をかける。言ってることはその通りだが、彼女の顔を見ると納得してないのが一目瞭然。
…彼女の顔がコクッと下へ向く。
…納得してくれたのか?
斑鳩がそう思い、勘違いだと気づくまでの間に、彼女の手は思いもよらない方向へと動いていた。
普段の体育の授業前、彼が着替える際に見た記憶があるその下着に手を掛ける。
「ちょ、ちょっ…!!」
座っている状態でぐいぐいと引っ張られ、斑鳩の腰に当たるゴムが伸びる。
「い、斑鳩くんも脱いでよ!私だけ、恥ずかしいじゃない!」
彼女が斑鳩に言い放つと、掴んだそれを一気に引っ張った。
…それと同時にズルッと斑鳩のトランクスが引き抜かれると、露わになるのを抑えられてた斑鳩のソレが、弾かれるように彼女の前に現れた。
『……あっ………』
…声を上げたのは二人同時。
さすがに顔を赤く染める斑鳩だが、自分から強気な行動をとった春日なのに、彼女の頭の中は尋常じゃなかった。
(…おっ…き……)
…乙女な彼女がこんなものを見るのは初めてだった。…想像していたサイズとはほど遠い。
「…あ、あの…?」
…そそり立つ自身を一点に見つめ、硬直した彼女に声を掛ける。…はっとした顔で斑鳩の顔を見つめる。
「…む…無理…、ぜったいムリ…」
…さっきの威勢はどこへやら…、急にしおらしくなってしまった。
「…いやいや、無理じゃなくて…!」
斑鳩が彼女にツッコむ。…自分から脱げって言ったのに、それじゃせっかく現れた自身が可哀想だ。
「…だって…そんな…」
かぁっと顔を赤く染め、斑鳩のソレを見ながら言葉を漏らす。オドオドとした彼女の表情を見ると、一つ、ため息をつき、こう言葉を漏らした。
「…ごめ、春日さん…、このままじゃすげぇ苦しいんだ…」
…斑鳩のコトバを真剣に聞き取る。
…普段の会話じゃ到底聞けないような、真剣な口調だ。
斑鳩がそう言うと、ゆっくりと春日の秘部に指を運ぶ。…くちっという音を立て、まるで斑鳩の指と同化するかのように愛液を絡める。
…ビクッと躰を反応させ、はあぁと吐息を漏らした。とろんとした彼女の目を見つめ、
「…ちょっとずつ、ゆっくりでいいから…。俺も…痛くさせないようにがんばるから…」
と言った。
…不安げな表情を見せていた彼女は覚悟を決め、ゆっくりと掌で斑鳩自身を包み込んだ。手から余ったソコヘ華奢な指を添え、指先で静かに撫でるように刺激を与えた。
…気持ちいいように、痛くないように、彼女は精一杯初めての行為を斑鳩のために施した。
(…っても、…やっぱ…恥ずかしいもんだな…)
斑鳩が初めて感じる感覚に羞恥の感を覚える。
その間にも彼女の手がぎこちなく手を動かす。
(…えっと…どうしよ…?)
掌の柔らかい部分でちょっとずつ刺激を与えるも、これだけじゃ、彼にはまだ足りないみたい。
(…やっぱり、私も…)
目の前に立ち上がるものを見つめ、赤く染めた顔を徐々に近づける。…恐る恐る唇をほんの少し付け、舌の先端を斑鳩に付けると、ゆっくりと撫でるように舌を這わせた。
…その刹那、握っていたソレがピクンと反応したかと思うと、彼が小さく息を漏らし、背を丸めた。
その反応を確認すると、更に舌をあて、上下に動かす。先端から根元まで、強弱を付けて、ゆっくり、ゆっくりと舌を這わす。背を丸めたまま俯く彼の顔が赤い…。
「…気持ひ…いい?」
…自身のソレに舌を這わせ、上目遣いで抜けるような声で彼女が聞いた。
「……やらしぃ…」
彼がへへっと笑いながら彼女に言葉を返した。彼女はちょっぴり不機嫌なカオをし、
「…バカ……」
と呟く。二人が恥ずかしそうに笑った。上下だけだった春日の舌の動きが、円を描くように周りを舐め回し、軽くキスをするように唇を付ける。彼女の唾液で滑りがよくなったのか、添えていた手を優しく上下に動かす。
「…っは……く…」
徐々に大きくなる快感の波に声を漏らす。彼女のその行為にはテクニックこそないもの、懸命に、彼への愛を伝えた。
その時、這わせていた彼女の舌が一瞬離れた。春日の秘部へと延びていた手がまた動き出したのだ。…しかし先ほどとは攻める場所が違った。
「…あぃっ……!」
眉を寄せ、じりっと感じた痛みに声を漏らした。
…春日のソコは確かに濡れしたたっているのに、迎える準備は出来ているのに、斑鳩の指に過敏に反応した。
(…なん…舌でしてくれたときはそんな…)
予想以上の粘膜の痛みに初めて不安を感じた。
…それでも彼の少し長めの人差し指がゆっくりと粘膜へ埋め込まれてゆく、途切れ途切れに彼女の熱い吐息が斑鳩自身に吹き掛かる。それでも止まらないように、震える舌をソコへと這わす。
…しかし、指が動き始めるとそうはいかなかった。
「…ぁくぅっ…あぅ…」
詰まりそうな喘ぎを上げ、痛みを伴った快感を感じる。
「…はぁぅ…いっぁ…」斑鳩は出来るだけ指をゆっくりと、優しく、春日の反応を見て痛みを感じるところと、そうでないところとで強弱を付けて動かした。
…やがてその指が抜かれ、斑鳩がぱたっと後ろに倒れた。
(……?)
彼女が四つん這いになって斑鳩の顔を不思議そうにのぞき込む。
「顔…、こっちじゃなくてアッチ。」
斑鳩が自身のモノを指差し、こう言った。彼女がよく解らなそうな顔をしている。
「今の続き…して、俺は指でするから…」
…春日がその言葉でやっと理解した。
「あ、いっ…イヤよ!そんな恥ずかしいカッコ…」
彼女が真っ赤な顔で拒む。しかし、斑鳩は『何を今更…』という顔をしている。
(な…なによ…その顔はぁ…)
彼が言わんとした事はすぐに理解できたが、やはり恥ずかしい。…斑鳩は相変わらず無頓着な顔で春日を見つめる。
(…でも、ちょっとだけでも痛いの慣れとかなくちゃ…やっぱ本番は…)
そう自分に言い聞かすと、無言で後ろ向きになり、斑鳩の上に跨った。
…互いの目の前には先ほどから弄っていたモノが飛び込んできた。二人とも、いや、特に上側の春日の顔が真っ赤に染まっている。
…それでも春日は彼の望みを叶えるように、再び舌を這わせた。舌の裏側の粘膜で転がすように、唾液を絡めていった。
斑鳩はというと、引き抜いた人差し指を口に含め唾液を絡ませ、再び彼女の中へ埋めていった。 彼女は先ほどと同じく、一瞬舌の動きを止め、小刻みに呼吸をする。
(…ぁ…やっぱまだ少し……)
ちりちりと痛みを感じつつも止まらないようにと舌を動かす。…やがて先端に唇を付けると、息を吸い込み、半分ほどのところまでくわえ込んだ。彼女の粘膜と唾液の温度を斑鳩のソレが感じ取る。
そして、歯がぶつからないように、ゆっくりと顔を上下に動かした。
(…ぅわ…気持ちい…)
ヌリュヌリュと不規則に刺激を与える彼女の口内の粘膜に快感を感じつつ、彼の指は痛みを感じさせないように彼女の中を探った。
「…んむぅ…ぁむ…」
懸命にくわえるものの、唇の隙間から切ない声を漏らす。
それでも彼女はジュルジュルと息を吸い込むように刺激を与え、彼が気持ちよくなるように、ぎこちなくとも懸命に愛撫をした。
…先ほどの痛み混じりの喘ぎより、幾分落ち着いたか、徐々に指の出し入れを早くしてみる。
「…ぁっむっ…ぁん…」
そのたび彼女の舌の動きは疎かになり、甘ったるい喘ぎを含んだ呼吸を繰り返す。暫く指を休まず動かし、彼女の反応に余裕が出てきたのを見計らい、
「…まだ痛い?」
と、むこうに顔を向ける彼女に尋ねた。斑鳩が下半身に感じていた彼女の熱が離されたかと思うと、
「…ううん、さっきよりは全然…」
という返事が返ってきた。…斑鳩がようやく一安心し、また指を埋めていった。彼女の呼吸が一つ漏れ、再び斑鳩のソレをくわえ込む。
「…痛くない?」
再び舌を動かそうとした時、もう一度彼に聞かれた。春日が口を離すとゆっくりと起き上がり彼の方へ振り返った。
「…もう大丈夫、どうしたの?」
不思議そうな顔をし、彼女が尋ねる。
「…いや、指、二本だから…」
斑鳩が指を動かしながらこう言った。
「…………。」
彼女の台詞が止まった。すぐにかぁっと耳まで赤くなるのが確認出来た。。
(…き、気づかなかっ…)
…不覚だった…。恥ずかしそうに彼から目を逸らす。斑鳩はキョトンとした表情を浮かべている。
…二本に増えた指が自身の中に入ってるのに気づかなかったコトで顔を赤らめているのだが、彼にそんなコトまでは解らないようだ。
…すると春日が斑鳩の上から降り、前に向き直した。
「…も、もう平気!た、たぶん…」
斑鳩の胸に手を乗せ、ちょっともごついた口調で言葉を漏らす。キスをしたかったけど、先ほどまでの行為を考え、止めた。
彼女が躰を下にずらし、斑鳩のモノへ手を添える。仰向けの状態から躰を起こし、彼女の顔へ視線を向ける。自身のそれに指を絡めながら彼女がこっちを向いた。
「…ゴム…ないよね…?」
彼女が囁いた…耳を澄まし、ようやく聞き取れるような声で。
…斑鳩の表情を見る限り彼女の言う通りみたい。ここまでの行為が彼にとっては予想外の出来事、もちろん彼を責めるコトなんて出来ない。そして、彼女もソレを使わないコトに覚悟を決めていた。
『…なんや、シケたツラして』
…斑鳩の脳裏をよぎった彼の言葉…。
『金があらへんて…相変わらず貧乏学生やってんなぁ…。…貸せって?アホ!お前に貸したら次の仕事まで返ってこないやないけ!』
『ほれ、これでも財布に入れとけ、…は?いやいや、俺は使わへん、むこうの仕事仲間から貰ったんや。アメリカ製で御利益あらへんけど、いざん時頼りになるで…』
斑鳩がばっと身体を起こし、ベッドの下に脱ぎ捨てたパンツのバックポケットから財布を取り出した。…その札入れの中、二つ繋がったビニールのパックを取り出す。
(……波戸さん…)
心の中でガッツポーズをする斑鳩、ビニールを切り離し、彼女に見せた。
「…え?あっ…」
驚いた表情を浮かべて彼の手元を見る。
「…なによ、準備いいじゃない…?」
彼女の言葉にあははっと笑みを浮かべた。斑鳩自身、結構驚いてた様子。でもこれでようやく…
斑鳩がビニールを摘み、中身を出そうとしたその時だった。…彼の手に春日の手が添えられ、ビニールを手に取った。
「…付けて…いい?」
目の前で座る彼女が恥ずかしそうに笑いこう聞いた。
…どうしてかよく解らなかったけどそんなことはどうでもいい、斑鳩も顔を赤くし、そして頷いた。
30いっちゃった…でも次回の投下でクライマックスです(たぶん)。長くなって申し訳ないです…
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!GJGJGJッ!!
鳩さんナイスフォローだw
GJ!
長くても文章が上手いんで気になりません。むしろもっと読みたいくらい。
どんどん書いてください。
>>189 こっちもソッコー感想サンクス!うれしい感想は書く気が起こるんでありがたいです!
まあクライマックスゆうてもいろいろと長くなるかもしれないんでまたの投下までお待ちくだせえ〜
(´Å`)ウヒョーキターー!!
オウル×アキラが読みたくなってきた
もっともオウルがアキラを口説き落とせるかというと、可能性低そうなんだけど
…なんだかちょっぴり嬉しそう、彼女がピリッとビニールを破り、中身を取り出した。
斑鳩のソコへ手を添え、もう一度口に含み手を上下に動かした。
「…うっ…く…」
春日の温度に包まれ、彼が小さく声を漏らす。…彼女の手が数回動き、やがて口が離されると、彼のてっぺんにゴムを置いた。
…そして、親指と人差し指で輪を作り、徐々に円形のゴムを被せていく。
「…こ、これであってるよね…?」
ゆっくりとした仕草でソレを包み込んでゆく。
「うん、全部…根元までね…。」
彼女の作業を恥ずかしそうに見守る。半透明のゴムがピッタリと装着され、彼女がゆっくりと手を離した。
…それが合図だったのだろう…。
斑鳩が春日を見つめ、彼女の背に腕を回し、ゆっくりと寝かせた。枕に頭を埋め、顔を見上げた。…不安そうに、彼を見つめた。
彼の躰が彼女の脚の間に入り込む。
…あぁ…いよいよだ…
デートとは呼べなかったけど、初めて彼と時間を共有した。キスを…そうだ、ファーストキスだった…。そして想いを伝え、体温を感じあった…。
「…斑鳩…く…」
掠れた声で囁いた。目の前に確かにいる、彼を、確認するかのように。
…すると、斑鳩が顔を近づけ、触れるようなキスをした。彼の手が額から頬へと包み込むように触れる。
「…さっきまで春日さんの、舐めてたのに…ごめ…」
目の前で謝る彼の顔を見つめ、少しだけ安心したのだろうか、ふるふると顔を左右に振り、微笑む。
「…おねがい…優しく……」
目尻に涙を浮かべ、彼に伝えた。
「……うん…」
彼が頷く。
…これが春日が女になるまでに交わした最後の言葉だった。
斑鳩が躰を起こし、彼女ソコへ、彼の分身をあてがった。…手でそれを掴み、上下に動かす。
そして、彼女のくぼみを感じ取ると手をピタリと止め、彼女の両膝を掴み、ゆっくりと開いた。
…その瞬間は無音だった。
彼女の両脚を折り畳むように彼が躰を傾け、ゆっくり、ゆっくりと自身を彼女に埋めていった。
「あくっ!!ぃあっ…ぃぁあああぁ!!!」
…彼女の悲鳴が部屋に響きわたり、吸い込まれるように消えていった。その声、そして自身を拒むように締め付ける彼女の中は、生々しく彼に届いた。
(…春日…さん……)
目を瞑りたくなったが、止めた。…彼女を見つめなきゃ、一つになることを望んでいた彼女のためにも、自分のためにも。
…そして、ゆっくり、ゆっくり時間を掛けて全てを埋めていった。
「…ぃっぁ…!ぅあああ…!!…ぁっくぅ!」
彼女の声は止まることはなかった。…息が詰まるような声を上げ、次の声を上げる間には『ぁっ…ぁっ…』と、小刻みに呼吸をした。
(…いたぁ…いたいよぉ……!)
彼女の心の中は押し寄せる痛みでいっぱいだった。…それでも彼の前では『痛い』とは発さなかった。そんな言葉、伝えたくなかった。
ぴったりと触れ合う斑鳩の根元と、彼女の入り口が、徐々に離れていった。斑鳩の根元まで絡み付いた彼女の愛液に、確かに赤色の液体が不完全に混ざっていた。
引き戻された斑鳩のそれが再び埋まってゆく。…真っ赤な顔で涙を零す彼女が再度、苦鳴を上げる。斑鳩自身が全て埋まり、そこで一回動きを止めた。彼女は安堵の表情を浮かべることなく、震える声で深く呼吸を整えた。
最奥まで達している圧迫感と粘膜全体で感じる彼の温度が春日に伝わる。…多分、それが彼女が感じた痛み以外の初めての感覚だっただろう。
斑鳩が背を丸め、彼女の顔へ近づける。…啜り泣くような声で呼吸を繰り返す彼女に、静かに唇を重ねた。
…すると彼女が舌の先端を出し、苦しそうに吐息を漏らしたかと思うと、彼の唇に舌を這わせた。そして、震える声でこう言った。
「…私は平…気、ぁぃ…だから、動い…て、…おねがい…」
眉を寄せ、必死に哀願する。…動きを止めてしまったら彼を気持ちよくさせられない、自身の痛みを快感に変えてもらえない。そう感じたのか、彼女の手が斑鳩の肩を押し、起きて…、動いて…という意志を伝えた。
…それを静かに受け止めた。そして、二度目の往復が始まった。
「ぁっい…!…ぁうん…あっ…!」
…やはり苦鳴を上げ、躰を仰け反らせる。
…しかし、先ほどまでのトーンに比べ、幾分落ち着いたような気がした。ぎりぎりまでソレを引き抜き、またゆっくりと埋め込む。…それを数回繰り返すと、痛みを伝えていた声が、詰まるような喘ぎに変わり、だんだんと斑鳩の動きに合うような反応になってきた。
「…あっん……あっ……ぁい…っ…」
…時折痛みを伴った喘ぎを上げるが、先ほどまでは考えられないような、甘ったるい反応を見せ始めた。
「…春日さん、まだ…痛む…?」
彼女の顔を見下ろし、腰の動きを止めず、声を掛けた。
…苦悶の表情が少し和らいだだろうか、頬の赤らみが先ほどより落ち着き、彼の動きに合わせ首筋をピクピクと反応させた。
「…ん…、だい…、ぁっ…じょ…」
彼女の台詞に余裕を感じられなかったが、『大丈夫』という言葉の合間の喘ぎには、先ほどまでの苦鳴はなかった。
斑鳩は両手で掴んだ膝を少し広げ、何度目かの往復を繰り返した時点で
「…少し、早くするよ。」
と言った。
「…え…?ぁっ…!」
春日が返事を返す前に再び動きが始まった。
(…っ、きっつ…)
斑鳩のソレをぎゅうっと締め付ける。それでも、二人のスキマには彼女の液体が溢れ、彼の動きを可能にする。
先ほどの一往復に対し三、四往復の動きを繰り返す。…水で練った粘土を握りつぶしたような、ぐちゃぐちゃという音が二人の耳に届く。
「…あっ、ぃやぁ……恥ずかしっ…からぁ…、ぁあっ…」
…自身の躰から発する音に羞恥の感を覚え、目を瞑り、必死に彼に訴える。
それでも彼は動きを止めることはなく一定の早さで、時折、右側、左側の壁に押しつけるようにスライドさせた。
「…あったけ…気持ちいいよ…。」
はっ…はっ…と呼吸を重ねながら春日に囁いた。
…頬から流れ、顎に溜まった汗が彼の首筋を流れる。きらきらと光ったかと思うと何処かに落ち、消えた。
…彼の言葉が純粋に嬉しかった。紅潮した顔を微妙に振るわせ、微笑んだ。
…すると再び彼が躰を前に傾けた。キスをしてもらえると思ったのか、彼女が自身の唇を舐め、度重なる呼吸のせいで乾いた粘膜を潤わせた。
…しかし、読みは合っていたが、タイミングが外れていた。
彼が彼女の背に腕を回したかと思うと、傾けた躰に反動を付け、彼女の躰と共に身体を起こした。
二人は向き合い、あぐらをかいた斑鳩の上に、春日が座るような形になった。
下腹部で感じる斑鳩のそれが、幾分奥まで届いてるような気がした。
「…あっ…」
彼女が小さく声を漏らし、彼を見つめた。
「…対面座位…ってやつ?…うまく動けないけど、カオ、見れるじゃん…?」
斑鳩がえへへっと笑った。彼が言ったカオとは彼女の感じている顔の事だろう。ムスッとした表情で
「…ばか……」
と返した。そうはさせるかと彼女も笑い、両手で彼の頭を包み込むと、深く、唇を交わした。
…二人とも、先ほどまでの行為など気にしなかった。
深々と舌を挿入し、絡め、互いの味を確認する。内頬、唇の裏、舌の付け根、そこに溜まった唾液をすくい取るように舌を這わせる。
「…んく…ぁふ…」
開いた唇の隙間からは互いの喘ぎが漏れ、混ざり合ったものが流れ、二人の間に落ちた。
…荒くなる二人の呼吸の中、ようやくキス以外での喘ぎを漏らしたのは春日だった。
「…ゃん……」
斑鳩が両手を後ろに付き、腰を突き上げた。…その反動で春日の躰は上に弾け、絡み合っていた舌が糸を引きながら離れた。
重力に逆らい弾き上がった躰が、その作用が働き、自身の全体重を掛けて再び斑鳩のモノを埋め込んでゆく。
…それは、先ほどとは全く異なった快感を、躰の芯に駆け巡らせた。
「…ぁんっ…!ぃやぁ…あっ!……ぁぅ…!」
突き抜けるような刺激を感じ、斑鳩の頭を包む両手がビクビクと震えた。
…しかし、いくら痩せている彼女でも斑鳩にとってこの動きはキツく、十回もしないうちにバテてしまった。…動きを止めると、呼吸を整えながら呟いた。
「…キッツい、続けられねえ…。」
…そんな彼に彼女がしがみ付くと、乱れた呼吸を彼の肩に掛け、震える声で、
「…これ…だめ…、…だめぇ…」
と漏らした。先ほどよりも遥かに突いた回数は少ないのに、斑鳩の脚の付け根に流れる彼女の愛液の量は先ほどの比じゃなかった。
「…だめ…ちょっとだけ…、動かないで…」
彼女の訴えに余裕はなかったが、斑鳩は最後にふぅっと呼吸をすると、疲れる前の表情に戻ってしまった。
…肩に掛かる吐息が落ち着いただろうか、『もう一度…』と思い、斑鳩が腰を引いた。しかし、それに気付き、春日が顔を離し、真っ赤な顔で
「…それ…だめなの…」
と囁いた。ピタッと腰を止め、動かそうとしたのを止めた。
(……うーん…。)
斑鳩が困った顔をして春日を見つめる。…しかし、確かに辛そうな彼女の表情を見ると、むやみに動けない。
…すると、斑鳩が春日にこう提案した。
「じゃあ、俺は動かないからさ、春日さん動いて…!」
…これを聞いた春日がすかさず
「…な、…ムリよぉ…!今だって精一杯なのに…」
と、言葉を返した。…うーん、もっともな返答だ。…それでも斑鳩がちょっと意地悪に、
「…でも、このままじゃ切ないよ…、…本当にゆっくりでいいからさ、」
と、言葉を返す。…かぁっと顔を赤らめ彼女が俯く。
(…だめなのに…どうしてそんな顔するのよぉ…)
心の中では駄目だと思っているのに、彼の言葉の前では………
「…わかったわよ…、でも…ムリになったら止めるからね…!」
…と言ってしまう。
(…あぁ…何言ってるのよ、私…)
…そんな風に後悔しても、もう遅かった。彼の肩から手を離し腰の上にしゃがみ込む。両手を斑鳩の胸に乗せ、ゆっくりと膝を伸ばし、躰を上に運んだ。
「…ぅっ…あぁ…」
…春日が切ない声を漏らすと、斑鳩のソレがヌルヌルと彼女から抜き出され、再びくわえ込まれていった。
「…ぁふ…、あっ…ぃやぁ……」
彼女の動きはとてもゆっくりで、連結部からはなんの音も奏でられなかった。…それでも彼女の喘ぎに合わせ、彼女の中はキュウキュウと斑鳩のソレを締め付けた。
(…あ…気持ち、い…)
彼女の膣中の微妙な変化に快感を覚え、更にそれに対する欲を彼女に望む。
「…気持ちい…よ、もっと…早く動いて……!」…彼が気持ちよくなってくれるのは嬉しかったが、そんな簡単に動けなかった。
「…ム…リ…、…ぁん…そんな……」
…口ではこう言っているが、彼女が気持ち、動きを早めようとした。
五回、六回を過ぎたぐらいだろう。…さすがにもう限界、ガクガクと膝が笑い、躰を支えきれずそのまま下にを落とした。
…そして、それにより、再度、斑鳩のソレが彼女を突き抜けた。
「…ぃぁぁ…!…ダメぇ、も…ぅ…っちゃうからぁ…」
…躰を振るわせ、荒く呼吸を整えながら彼に限界を伝える。『駄目』と言っていたのはこのせいだろうか、ぁっ…ぁっ…と言葉を漏らしながら必死に快感の波を耐える。
…斑鳩が約束を破った。いや、そんな物は一切交わしてなかったが、少なくとも春日は信じきっていたかもしれない。
…斑鳩の両手が彼女の腰を掴み、自身から少し浮かすと、突き上げるように腰を動かした。
「っぁあ!…ぃやあ!」
…彼女のソコへ押さえていた波が再び押し寄せてきた。跳ね上がった腰は、重力によって地に落ちる前に、掴んでいた斑鳩の手によって力任せに押し戻された。
斑鳩のソレが埋め込まれると、また突き上げ、その行為を彼女が一線を越えるまで繰り返した。
「…ぃやぁあ…!だめ…!だめぇ…!!」
彼女の半身が強く跳ね上がる。形のよい胸が慣性によって上下に揺れ動き、それが徐々に加速する。
「…ぁぅ……!だめ…、…っぃ……ちゃうから……!」
…掠れる声で彼に訴える。…結合部からはぐじゅぐじゅと湿った音が響きわたり、二人の興奮を一層掻き立てた。
…春日の中がキュウゥッと狭まるのが伝わった。あと一押しで限界に達するであろう彼女のソコに、容赦なく腰を打ち突ける。
…そして、最後、彼が腰を十分に引き抜き、力強く最奥に打ち突けた時、先ほどまでの掠れた声からは想像出来ないくらい、透き通った声を、彼女が上げた。
「……ぃッ…!!ぁっ……いああぁぁっぁ…!!」
…一足先に彼女が絶頂を迎えた。斑鳩を包み込む彼女の内側が絞り込むように収縮し、小刻みに痙攣を繰り返す。…力なく斑鳩の胸に倒れ、全身をビクビクと振るわせると、不規則な呼吸を幾度となく繰り返した。
「…ぁっ…、はっ…」
…涙を溜め、全身を震わせ余韻に浸る。
(…やだ…私だけ…)
彼が大きく脈を打つことなく、先に限界に達してしまい、恥ずかしそうに彼から視線を逸らす。
「…すげえ…、カオ、可愛いいよ…?」
…視線を逸らす前に斑鳩に見られていたようだ。顔を真っ赤に染め、彼の肩に擦り付けるように顔を左右に振った。
…乱れた彼女の髪を掻き上げるように撫で、頬に滑らせゆっくりと顔をこっちに向ける。
「…ヘバっちゃ駄目だよ、…もっかい、ね?」
…春日の耳元で彼が囁いた。今の快感の余韻で精一杯の彼女には悪い冗談に聞こえた。
「…まっ…ダメ…!…今動かしちゃ…っあ…」
斑鳩が春日と共に躰を起こすと、そのまま後ろに寝かし、最初の体位に戻した。
「…ぁ…だめぇ……」
…斑鳩に甘ったるい声で哀願するも、彼の限界もあと一息、…今更止める事なんて出来なかった。
…春日の両股を掴み、彼が腰を引く。…彼の『かさ』が、彼女の痙攣している粘膜を引っかけ、刺激を与える。
「…ぁ!…いぁ……!」
…一度、絶頂を迎えたせいか、斑鳩が腰を引いただけで躰を震わせ、切なく喘ぐ彼女…。
再び動きが始まるのかと思うと、彼女の反応は想像出来なかった。
…入り口まで引き抜くと、彼が躰を傾け両肘を彼女の顔の横に置き、彼女の肩に顔を埋めた。…すぐ横から彼女の呼吸音が耳に届いた。
そして、はぁっと息を吸い込んだのを確認すると、ゆっくりと自身を埋めていった。
「…ぁ、ぁっ…!ぁん…!」
…小さな喘ぎが混ざった吐息を耳元で感じ取る。…それだけで斑鳩の興奮は一気に高まったが、それだけでは収まらない。
この早さの動きはほんの数回、…前かがみでの状態での往復に慣れると、一気に擦るスピードを上げた。
「…っあん!…ぁくう…!…い…やぁ!」
彼女が背中をよじらせ、途切れ途切れの喘ぎを繰り返す。涙を浮かべ、快感の波に耐えるように必死にシーツを握り締める。
「…う…わ、…熱い…、すっげえ……!」
斑鳩が短い呼吸を繰り返しながら彼女の中を言葉にする。
…室内にはタンタンタンと、こぎみよい音が響いた。
…二人の粘膜はなじみ合い、ぬくぬくと往復を繰り返す。先ほどは聞こえていた愛液が泡立つような音は、もうしなかった。
斑鳩の耳に変則的に届く春日の吐息に変化を感じ取り、肩から顔を離すと
「…また、いく…?」
と、声を掛けた。…彼女は詰まるような喘ぎを繰り返しながら、頭を左右に振った。
…どうやら斑鳩が絶頂を迎えるまで、必死に堪えていたいようだ。
斑鳩が躰を起こし、春日の胸に手を伸ばした。…徐々に早くなる腰の動きのせいで、触れるだけの愛撫しか出来ないが、彼女には満足のよう…。
「…俺も…あ…と、少しだから…、我慢して…」
…斑鳩がようやく自身の限界を伝えた。…長い長いマラソンをしてきたような、短いな呼吸を繰り返しながら、彼女の胸から腰に手を移動させ、しっかりと掴んだ。
…それはさっき、春日を絶頂に導いた動きに似ていた。速度は幾分落ちるものの、入り口から最奥まで、力を込めてスライドさせた。
「ぁあん!…だっめ…!…ぁ、…それぇ!」
…春日が再び「駄目」という喘ぎを上げてきた。斑鳩には大丈夫のように首を振っていたが、彼女も限界のよう。
「…まって…、もうちょっと…頑張って…!」
…ゴンッゴンッと、彼女の内側を押しつぶすように腰をぶつける。
「だっ…めぇぇ…!…それ…ぃやあ…!」
春日の腰から全身に、大きな振動が伝わる。シーツは二人を中心にシワができ、木製のベッドをギシギシと軋ませ、今にも壊れてしまいそう。
(…ぁあ…、もうだめ……!…もう…!)
…春日が喘ぎに阻まれ、声には出せなかったものの、彼女の限界を伝えるかのごとく、彼のソレをギュウゥッと締め付け始めた。
「…ぅっあ…、俺も……もう……!」
斑鳩がこう言葉を発し、力強く、何度も、何度も、春日の肉壁を貫いた。
「…っっぃっくぅ…!!…ぃぁああぁっっ…!」
…先に絶頂を迎えたのは春日だった。膣内に脈が走り、ガクンと躰を跳ね上げ、彼女が加え込む斑鳩のソレをギュウゥと絞り込んだ。
…春日の絶頂に伴い、斑鳩の分身に流れる血液の量が一瞬上がり、挿入されてから一番の硬さと熱を帯びた。
「…ぅっあ…!出……る!!」
…痙攣する春日の粘膜に、数回擦りつけ、…ドクン…という脈音と共に自身を解き放った。…締め付ける彼女に合わせ、腰をスライドさせると、一波より落ち着いた脈音を発し、彼女の中に生を放った。
…春日の上に倒れ込み、互いの肩で湿った呼吸を感じ取る。彼女の両腕が斑鳩の背に回り、彼をぎゅっと抱きしめた。
「…斑鳩くんの…あったかい…」
吐息混じりの声で斑鳩に発する。その言葉を聞いて、
「…春日さんも…熱い…」
と、言葉を返す。
…二人が無邪気に笑った。ようやく、余裕を持って会話ができる。
「……ぁっん……」
…そう思った矢先、甘い声を発したのは春日だった。…まあ、斑鳩が自身のソレを引き抜いただけだったり…。
そのまま春日の横に斑鳩が仰向けに寝っ転がり、自身からコンドームを外し手早く結ぶと、ベッドの下、彼のパンツや財布がある所にぽとっと落とした。
斑鳩が足下で丸まった掛け布団を広げ、二人に掛ける。…今何時なのかは気にならなかった。外は真っ暗だし、確認するほどの事でもない。
二人は裸のまま布団の中で丸まり、静かに抱き合った。
「…しちゃったね…私たち……。」
先ほどより、幾分呼吸が落ち着いた彼女がにこっと笑い、こう言った。…一時間、いや、二時間だろうか。彼女からのキスから徐々に加速し、時間も気にせず、ただ互いの体温を確かめ合った。
「…そうだね、…最初はハヤシライス食わしてもらえるだけかと思ってた!」
斑鳩がてへーっとした顔で、言葉を返す。…彼女がむすっとした表情で
「もうっ!」
と、言った。
二人が顔を寄せ、話を続ける。
「…それにしても、明日日曜で助かったね。これじゃぁ学校行く気、起きないよ。」
と、斑鳩がしみじみ呟いた。
「…斑鳩くん、休めないからね。進級掛かってるし…私はもし明日学校あったら行くけど!」
斑鳩とは違い、意志の強さがしっかりしている。…それでも、やはり明日が日曜日なのは嬉しかった。ヒリヒリと痛む下腹部では、まともな姿勢で歩けないだろう。
(…明後日までには治るかな…?)
そんなことを心配しながら布団の中をのぞき込む。
「…どうしたの?」
彼に言葉を掛けられ、ばっと布団から顔を出す。「…な、なんでもない…!」
…よく考えたら布団の下は二人とも裸。そう考えると、なんだか恥ずかしくなった。
…それを紛らわすように、彼に躰を密着させる。体温を、彼の鼓動を感じ取る。
…やがて、春日が自身の頬や唇に掛かった髪をすくい上げると、斑鳩の唇に彼女の唇を重ね、ゆっくりと離した。
「………好き……。」
…彼女が再度、想いを告げ、えへへっと笑う。
…今度は驚かない。斑鳩も、彼女を見つめ
「…俺も…。」
と、言葉を返した。…しかし、彼女がのぞき込むように顔を近づけ、彼に
「…俺も……?」
と、聞き返した。…斑鳩が恥ずかしそうに頬を掻き、
「…好き…、すげえ好き…!」
と、本心を伝えた。
…子供同士のような言葉を交わし、二人で笑う。互いの首に腕を絡ませ、幾度となく口付けを交わした。…深くもなく、一瞬のようなものでもない…。
……二人の記憶はここまでだった……。
…窓から射し込む光が眩しく、斑鳩がゆっくりと目を開く。
「…あれ…?」
昨日、止むことなく降り続いていた雨が上がり、雲一つない青空が出窓から覗く。
(…あれから、寝ちゃったのか…。)
斑鳩が身体を起こすと、はだけた掛け布団から何も身に纏わない二人の躰を確認した。
…すると、隣で眠る彼女が静かに瞳を開いた。
「…あ…、……るがくん…」
まだ眠そうな顔を浮かべ、目を擦りながらゆっくりと起き上がった。
「…おはよ、よく寝れた?」
斑鳩が躰を横に向け、春日に言葉を掛ける。…彼女が「ぅん…」と呟くと、彼女も斑鳩の方へ躰を向けた。
…斑鳩の格好が目に飛び込み、昨日までの行為を思い出した。…恥ずかしそうに掛け布団を掴むと、そそくさと胸まで持ち上げ、上半身を隠した。
「…あ、ずりぃ…!」
斑鳩が彼女に言葉を漏らす。…しかし彼女は知らん顔。そして彼の方に躰を移動させ、肩に手を掛けると触れるように、彼の頬にキスをした。
…今度は彼から彼女へ、頬から移動し、上唇、下唇へ。…唇だけで、くすぐるようなキスを交わす。
「……ん…っぁ…」
…乾いた粘膜同士だけのキスはどこかいやらしく、だけど物足りない。
…そんな快感に耐えかね、斑鳩が舌を這わせようとしたとき、『きゅーぅぅ……』という音が二人の間に響いた。
「……ごめん…」
…どうやら斑鳩の腹の虫の音のよう。申し訳なさそうに謝る彼に、春日が小さく笑うと、
「……なんかご飯作ってあげる…。大したの作れないかもしれないけど…お腹すいたでしょ?」
と、言葉を返した。
…斑鳩がとてつもなく嬉しそうな表情を浮かべる。朝食なんて、滅多に食べられる物ではない。
斑鳩の表情に、彼女がははっと困った顔で笑うと、ベッドの周りに散乱した着替えを広い集めた。
「…とりあえず出来たらここに運ぶから、待っててね。」
春日が脚に下着を通しながら斑鳩に言った。…そんな彼女を恥ずかしそうに見つめながらこう言った。
「嬉しいよ…、もう、この際白米に納豆のみでも……」
感激の表情を浮かべていたとき、脱ぎ捨てた彼のパンツのポケットからバイブの音が響いた。
…斑鳩の表情が一気に青ざめる。
…彼がケータイを取り出し、受信メールを開いた。
『今すぐASEビルに来い!百舌鳥』
…泣きそうな斑鳩を見つめる。
「……仕事…?」
彼女の問いに、力無い声で、「…うん」と答えた。…ゆっくりとトランクスとパンツを拾い上げ、のそのそと穿いてゆく。
「…悪いけど、行くね…。ごはん、俺の分まで味わってくれ…」
…春日にこう言い残し、ベッドから立ち上がった。
「…あ、…下のバスルームにある乾燥機にシャツ、入ってるから…。」
春日がそう伝えると。斑鳩がカクンと頷いた。
…そんな彼の表情に耐えかね彼女が立ち上がり、彼の首に手を回すと、深々と、一度だけ唇を重ねた。…乾いた彼の唇が、気持ち、潤った。
「…ほら、しっかり!…仕事、頑張ってね…。」
彼女が斑鳩に渇を入れる。…斑鳩に触れた彼女の温度を確かめるように唇に指を触れた。…何か、吹っ切れたのだろうか。にこっと笑顔を浮かべると、
「…うん、行ってくる…!」
と言い残し、彼女の部屋を後にした。
「おー悟!元気してたか!」
いつもの応接室に到着すると、最初に波戸から声を掛けられ、続いて百舌鳥に
「遅いぞ!」
と、どやされた。
「…スミマセン、遅れちゃって…。」
斑鳩がぺこぺこと謝り、部屋に入ってゆく。
その場には初音もいて、新しいマシンのファイルだろうか、ソファーに囲まれたテーブルの上に大量の資料が広げられていた。
「どないした?かったるそーな顔して。」
ソファーに座る波戸に声を掛けられ、彼の隣に腰を掛けると、斑鳩がはぁーっとため息をつき、
「いや別に、何でもないです…」
と声を漏らす。
「どうせ斑鳩のコトだし、お金なくて朝食抜いてきたんでしょ?」
…そう口を挟んだのは、手前に座る初音だった。それを聞いて、波戸が『確かに!』と言う表情を浮かべ、けらけらと笑った。
「ちっが…!朝飯食おうとしたら百舌鳥さんに呼び出し喰らったんだよ…。メールがあと三十分遅かったら食えてたのに…」
…斑鳩がぼそぼそと愚痴るように言葉をもらし、空腹でくるくる鳴っている腹を押さえる。
「なんや、それじゃあ貧乏しとるわけじゃあないんやな。俺があげたお守りのおかげかな?」
相変わらず笑いながら、斑鳩に冗談混じりに話しかける。
…すると疲れた表情をしていた斑鳩が思い出したように笑った。
「…アレ、マジで助かりましたよ…。」
…波戸の膝にそっと手を置くとしみじみとした口調で感謝の念を伝える。…波戸が不思議そうな顔をして、
(…何や俺、めちゃめちゃ感謝されてるやんけ…冗談なのに…)
と思っていると、急にはっとした表情を浮かべ、笑っている斑鳩の方へ顔を向けた。
「…ま、まさかお前!」
…珍しいモノを見るような顔をして見つめる波戸に、斑鳩がにへへっと笑顔を浮かべる。二人の会話に、初音だけが理解できてない様子。
「…はっはっは!マジで?悟がなぁ〜!こいつぁ後で豚丼で祝杯だ!」
波戸が笑いながら斑鳩の肩をバシバシ叩きながらこう言った。
…腕を組み、含み笑いをしている百舌鳥は二人の会話から察したようだ。
「へへ、じゃあ波戸さん、オゴってくださいよ?」
頬を赤らめ、斑鳩も笑いながら言葉を返した。
…初音だけが話を理解出来ず、二人に
「な、なによ二人とも?気になるじゃない、教えてよ?」
と、不満げな顔で聞いてきた。もちろん斑鳩が話すわけもなく、波戸はというと、
「あかんあかん!これは初音ちゃんには教えられん!」
と、笑いながら返事をした。初音が『ちょっとー』という顔を浮かべ、ソファーから身を乗り出し諦めずに聞いてきた。…しばらくすると、百舌鳥が
「三人とも、そろそろ今回の任務を説明するぞ。話の続きは仕事が終わってからだ!」
と言い放った。初音を残し二人がそっちに耳を傾ける。…真面目な表情に戻った斑鳩に百舌鳥が、
「これで運転で気を抜いたら報酬やらんからな!」
と、脅した。
…斑鳩がたはは…っと笑う。それでも、すぐに集中した表情に戻り説明を聞いた。
214 :
名無しさん@ピンキー:04/09/24 06:08:20 ID:QOiAkLch
おお!リアルタイムだ!
GJ!最高だ〜!!
…結局、最初から最後まで話を読めなかったのは初音だけ。波戸も百舌鳥も教えてくれずに一人、不満が残る任務になってしまった。
…斑鳩はというと、波戸に連れられ由野屋へ。テーブル席で大盛豚丼を前に、彼に頼まれ昨日の成り行きを恥ずかしそうに、少しだけ話した。
…多分、これほど長く由野屋に居座ったのは、これが初めてだっただろう。…それでも、興味津々の波戸の様子をみる限りまだまだ話は終わらなそうだ…。
……ちなみに今日、斑鳩が仕事に出かけた後、春日は一人、大忙しだった。
歩くとムズムズ痛む下腹部に耐え、一連の行為のためシミだらけになったシーツを洗い、布団を干す。
…そして何より…
「……もうこれ、どうしよう……」
春日が困っているのは、自分が斑鳩に装着してあげたコンドームの処分だったり。
「こんなの、ゴミ箱に捨てて親に見つかったら大変だし…外のゴミ箱に捨てるのも気が引けるし…。」
オロオロとした表情でよい方法を考える。トイレに流す?…詰まったら大変だ。コンビニや駅のゴミ箱?…すごく気が引ける…。いっそのこと川に投げる?…最低だ…。
(…もう、自分で処理しなさいよ〜!!)
…彼女の思いは、無論、斑鳩には届くことはなかった。
…その後、彼女がどのようにしてソレを処分したのかは謎のまま…と言うより、斑鳩が気に止めることはなかった…。
斑鳩と春日委員長の初体験の話はこれでおしまいです。52話と長くなってしまった割にはエッチシーンが短くなってしまいましたが(基本的にキスが好きなもので…)、初体験ってこんな感じじゃね?みたいなのを書けたのでよかったです。
所々、誤字があったらスミマセン…(マイナーシング42の「両膝」と、書くはずが「両股」になってたり)。
最後に、途中感想をくれた、すべて読んでくれた、エッチシーンだけ読んでくれたすべての皆様、本当にありがとうございますね!ちなみにオレは斑鳩×委員長か、委員長×初音好きなんでよかったら誰か書いてくださいm(_ _)m。
217 :
マイナーシング:04/09/24 06:44:53 ID:mv2ugtO0
↑
また間違い…。委員長×初音じゃなくて斑鳩×初音でした…。アホだオレ!
面白かったです。
エロさも満足ですが、なにより2人の初々しさが良かったです。
エピローグの波戸さんたちとの会話も原作の雰囲気あるし、GJ!
(´Å`)ハァハァとしかいいようがないな…グレイト!!
GJ!
今までなんとも思ってなかったけど、これ読んでから一気に春日たん萌えになった
皆様感想サンクスです。
委員長いいですよね〜!また暇があったら続きでも考えてみます(笑)。
すげー面白かった。
最後のエピローグが最高。
いいもん読ませてもらった。
本編でも春日さん再登場せんかな。
224 :
M.T:04/09/28 22:04:38 ID:ntp62BNH
感想Thanks!読み返すと誤字があるなぁ…。
委員長の本編での再登場、オレも心待ちにしとりますが、本スレが『最終回近いかも!』みたいな雰囲気で心配だったり。
とにかく今はひっそりと待ってみましょ…
225 :
名無しさん@ピンキー:04/10/07 21:24:38 ID:MdgdTw72
ここスプリはNGなのか?
タイトルに名前が入っていないようだが。
>225
んなこたーない
大歓迎だ
神待ち保守。スプリ自分も大歓迎ですよ。
そういや前スレで隼人×バイオレット書きかけてた神はもう来ないのだろうか。今だに待ってるんだが。
229 :
227:04/10/14 23:07:49 ID:Doxw+xhY
いやこっちこそごめんなさい。催促したつもりはないんだ。
単にもう需要がないと思ってるなら、ちゃんと待ってる椰子もまだいるよーってことで。
負担になっちゃったようならスマソ。
230 :
名無しさん@ピンキー:04/10/14 23:38:12 ID:CAo2x8lh
でも、たのしみ・・・
俺も神待ちだー。スプリは誰か書いてるのかな?マイナーシングに続く神に期待。てかマイナーシング新作キボン!
烏丸女史と斑鳩でなんとか…と思ったけど難しいね
233 :
M.T:04/10/26 01:09:03 ID:25i1Au8V
>>232 ガンバレ!オレも短めの考えてる!(斑×初)
234 :
名無しさん@ピンキー:04/10/26 20:25:31 ID:xRiQbcZR
速く投下キボンヌ
>>233 たのむ、投下してくれ!
溜めすぎで欲求不満なんだ!
初音のパンツは紺とグレーのストライプ
…と妄想。
>236
スポーティーでいいね
このぐらいの年の女の子のTシャツかタンク&
ブリーフっぽいパンツ姿は可愛い
ちゃんとハイソックスも履けよーエロPOPで行けよー
>>237 ブリーフっぽいパンツってアンタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>238 ごめんごめん、ブリーフって男女両方使うのな。
240 :
名無しさん@ピンキー:04/11/10 01:02:34 ID:E8VlelrU
>236関連?
じゃあ、
「初音タンの頭に自分のパンツかぶせて、初音タンのお口に社会の窓から普段と逆に挿入!」
ってのは?
変態仮面みたいなの想像しちまったんだが
本編でパンチラあったら祭りかな…?
243 :
名無しさん@ピンキー:04/11/11 00:47:43 ID:2Bc0p1YU
>>240 いくらなんでも変態すぎ。
萎えちまう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「おー、斑鳩ぁ。今日、これからゲーセンいかん? どうせ明日休みだしよ。朝までカラ
オケとかどうよ」
「ん? ああ、昨日バイト代入ったばっかりだから、大丈……ぶ」
斑鳩悟がクラスメート達と連れ立って校門を出ようとした時、ざわつく人の声と校門前
に集る生徒達の人ごみに足が止まった。見たところ、全員が男のようだ。いや、少しばか
りだが女子も混じっているだろうか。
「なんだぁ?」
悟が思わずそう声を上げると、その辺りにいた生徒に話を聞いていた友人が「マジ!?」
と声を上げた。
「おい、斑鳩! なんでも校門の前にすげぇ美人が居るんだってよ! 俺らも観に行こう
ぜ!」
「あ、お、おい。俺は良いって……」
「なーに言ってんだよ。ほら、滅多にお目にかかれないような美人らしいんだぜ!」
断ろうとする悟の腕をつかみ、ぐいぐいと人ごみの中に割り込んでいく友人。引っ張ら
れるように、悟の体も人ごみを掻き分けていく。
「あ痛。あ、すんません。あ、ごめん――!」
謝りながら、それでも人垣の最前列に到達する。
「おお――すげぇ美人……あれ。でもあの人、どっかで見たことが……」
友人の声に、悟も渋々と顔を上げる。
そして、硬直した。
肩口で切りそろえられた黒髪。細身のレンズにフレームの無い眼鏡をかけ、化粧をして
いる様子はあまり見られない。ブラウスの胸元を内側から盛り上げる膨らみや、きゅっと
くびれた腰。すんなりとした印象を持つスタイルの持ち主でありながら、どことなく肉感
的ですらある。
彼女の美しさは十分に理解できる――だが、彼女のその本領は、むしろあの小さな頭の
中にあるのだという事を、斑鳩悟は知っていた。
「烏丸、さん?」
思わず零した呟きに、校門の前でつまらなさそうに立っていた女性の表情が変わる。
艶然とした微笑みを口元に浮かべたまま、人垣の中から零れ出てきた男の姿を目に留めて。
「こんにちは、斑鳩君」
そう、口にした。
「ああー! そうだ、このお姉さん、前に斑鳩と一緒にどっかに行った――!」
「おい斑鳩! 今日こそ説明しろ! 誰なんだこのお姉さまは――!」
クラスメートに左右から叫ばれながら、それでも悟は呆然としたままだった。
「え、ええと。今日はまたどうして」
「どうして? 酷いわね。つい一週間前に、あんなに激しい夜を明かしたのに」
「えぅ!?」
ギョッとした声を上げる悟。左右の友人は顔を真っ赤にしてフルフルと震えている。
「お、おい、斑鳩……」
「お前、そういえば一週間前にバイトだとかなんとか言って休んでたよな……」
「あ、い、いや。その」
「ほら、斑鳩くん。ちょっと今日は用があるのよ」
左右の男には目もくれず、烏丸は斑鳩の手を掴む。
「え、あの、え、ええー!?」
ぐいぐいと引っ張られるままに歩き出す悟。それを先導した烏丸は悟を校門前に止めて
おいたタクシーに放り込むと、自分も車内へと滑り込む。
音を立ててタクシーのドアが閉まり、エンジン音高らかに走り去る。
残されたクラスメート二人が、呆然と顔を見合わせ――。
「嘘だろ」
「あいつ、バイトって、一体なんのバイトしてんだ……?」
そう、呟いた。
タクシーの中で目を白黒させたまま、悟は隣に座る美女に視線を移した。
「あ、あの、烏丸さん? 今日はまた一体どうして……」
すぐ傍から鼻をくすぐる香りに、悟は心臓の動悸が早くなるのを感じていた。
「先日のお礼よ。まだ、済んでいなかったでしょう?」
「お礼、って。いや、あの、そんなの……」
「駄目よ。命の恩人にお礼の一つもしないだなんて」
じっと見つめる烏丸の瞳に、悟はゴクリと唾を飲み込み。
「分かり、ました」
頷いた。
その途端、腹が鳴る。
「あ、いや、その。今日は午後から体育があって……」
バイト代も出た直後という事もあって、途中で豚丼でも食べようと思っていたのだが
――それを途中で烏丸に拉致されたのである。
「……しょうがないわね」
ため息を一つ。
「これでも食べて、到着まで飢えを凌いでいて」
烏丸はコアラのマーチをバッグから取り出したのだった。
「さ、どうぞ入って」
「お、お邪魔、します」
タクシーが止まったのは、都心に程近い場所にあるマンションのエントランス前だった。
烏丸は悟を連れてさっさとタクシーを降りると、そのまま彼を連れてオートロックを解除、
マンション内へと入っていく。
エレベータに乗せられた悟が立ち止まったのは、一軒のドアの前だった。
バッグから取り出した鍵で烏丸がドアを開けるのを、なんとなしに呆っと見つめていた
悟だが、烏丸に入るよう促されて初めてここが彼女――烏丸理香の家なのだと理解した。
そういえば表札にも『烏丸』と描かれている。
「あ、あの、ここ、烏丸さんのお宅なんですか?」
慌てて問いかける悟に、烏丸は軽く頷く。
「ええ。そうよ?」
不思議そうな顔をしながら、烏丸はさっさと家の中に入っていく。
「何をしてるの? 早く入ってきなさい」
「あ、は、はい!」
普段、大学で教鞭をとっているからか、人に命令するのに慣れた様子の烏丸の声に、思
わず反射的に頷いてしまう悟。考えてみれば、初めて会った時から彼女には逆らえた試し
が無い。
もしや、彼女の声には何か有無を言わせずに人を従える魔力でもあるんじゃないか、と
考えてしまう。
「ま、そんな事あるはずないよな……」
靴を脱いで、とりあえず玄関先に揃えると、室内へと入った。
都心のマンションにしては広い間取りなのだろうが――悟が最初に感じたのは圧迫感だった。
「うわぁ……」
思わず漏れた声に、烏丸が上着を脱ぎながら苦笑する。
「そんなに驚かないで欲しいわね」
「いや、でも、これは……」
散らかっているわけでは無い。むしろ整理に整理を重ねた末に到達した領域では無かろ
うか――というほどに整然としている。それでも部屋に圧迫感を感じるのは壁一面を覆う
書棚とその書棚一杯に詰め込まれた書籍類のせいだろう。縦に入れただけでは追いつかな
かったのか横にして書籍と棚の隙間に放り込まれていたり、奥と手前の二重につめられて
いたり。自分の部屋とは違い、知の領域で混沌とした部屋に、思わず感嘆の声が漏れる。
「凄いですね、烏丸さん。これ、全部?」
「まあ、そうね。次から次へと集めていったらいつの間にかこうなっちゃって」
悟の様子を見て苦笑いした烏丸が、キッチンの前に立った。
「コーヒーと紅茶、どっちが良いかしら」
「あ、えっとお構いなく」
反射的にそう答えた悟に、烏丸は振り返る。
「お礼って言ったでしょう? そんな固くならないで」
珍しい烏丸の柔らかい笑みに、悟は慌てて答えた。
「あの、じゃあ、コーヒーで」
「分かったわ。ちょっと待ってて。……どこか好きな場所に座ってて頂戴」
言われ、部屋の中を見回した。
ローソファーに腰掛けると、烏丸がカップを二つ持ってこちらに歩いてきた。
「ごめんなさい。インスタントなんだけど」
「あ、いや。俺、どうせ高いコーヒーの味は分かりませんから」
言ってカップを受け取る。
「お砂糖とかいる?」
「いや、ブラックのままで大丈夫です」
「そう」
烏丸はローテーブルの上にカップを置くと、そのまま座り込んだ。……悟の隣に。
「あ、の」
「ん?」
テーブルからカップを取ると、烏丸は口をつける。コーヒーの芳香と、烏丸から感じる
香りが、悟の体を縛り付ける。
「えと」
「どうしたのかしら?」
心なしか、体がこちらに押し付けられているような気がする。
というか。
間違いなく、寄り添われているような気がした。
「あ、あの、烏丸さん?」
「この前はありがとう」
「え?」
不意に口にされた言葉に、思わず横を向いてしまった。そして、その先にある烏丸の瞳
を直視してしまう。
「あの吹雪の中、探しに来てくれて。本当に、ありがとう」
ASEの仕事のため、烏丸は雪深い山を地質調査のために登っていた。だがその最中に起
きた雪崩のために彼女は本隊から切り離され彼女は一人、山に取り残されたのだった。し
かもタイミングの悪いことに天候が変わり、猛吹雪が山を襲った。誰もが彼女の生還を諦
めたその時に、彼女を救うためにスノーモービルで山を登ることを提言したのが彼、斑鳩
悟だったのである。
誰もが無謀だと言い、悟を止めようとした。だが彼はGPSと無線。そして初音渾身の
セッティングによるスノーモービルを駆って山を登ったのだ。
「……二日三日程度なら、あの装備でも生き延びる自信はあったけれど」
あの吹雪は、生還した今も続いている。もしも吹雪が止むのを待ってから捜索隊を出し
ていれば、間違いなく彼女は此処にはいなかっただろう。
「だから、ありがとう」
「い、いや。別に俺は、その」
悟が照れたように俯き、ゴニョゴニョと口の中で呟く。その際に、思い出したように顔
を上げた。
「あ、もしかして、お礼って」
「ええ、そうよ。山を降りる時に言ったでしょう?」
――――「腹減ったなぁ」
烏丸と斑鳩の生還を喜ぶ仲間達の声を聞きながら、悟が零した言葉に
「……今度、食事をご馳走するわ」
悟の背にしがみついていた烏丸は、そう答えたのだった――――
「じゃ、じゃあ」
「私の手料理で良ければ、ご馳走させてもらいたいと思って」
今度は烏丸が照れたようにそっぽを向く。
「その。何か予定があるんだったら、また後日で良いんだけど」
「や。あの、別になんの用事も無いですから」
あったとしても、多分断らないんだろうな、などと心の中で思う悟である。一食分の食費が浮く!という事実。そして、何よりも。
「せっかくの烏丸さんの手料理ですから」
「なっ」
真っ赤になった烏丸が、パクパクと口を開け閉めしながら、悟を見る。それを見て、キョトンとした顔のまま、悟は首を傾げたのだった。
烏丸の食事は文句なしに美味い物だった。彼女の印象からして洋食かと思っていたら、出てきたのは和食。それもこれ以上ないくらいの田舎の家庭料理だった。風呂吹き大根や、鰤の照り焼きに舌鼓を打った悟は、満足げに食後に出された日本茶を啜っていた。
「はぁ……美味かったぁ」
金があろうとなかろうと食事が外食に偏る悟の食生活では、滅多にお目にかかれないタイプの食事である。今を逃せば、次に何時こんな料理が口にできるかなんてわからない。そう考えた彼の食欲は、実に旺盛だった。
「フフ。少し食べ過ぎたんじゃないかしら?」
相変わらず隣に座ったままの烏丸に、悟は苦笑いを浮かべる。
「いやぁ。美味しかったもんで、ついつい」
たはは、と笑って誤魔化す彼に、烏丸が問いかける。
「あら。食事を作ってくれるガールフレンドはいないのかしら?」
「いや、いないっすよ。そんなの」
否定する悟に、烏丸は小首をかしげる。
「あら、そう? 清水さんは作ってくれないのかしら?」
「初音っすか!? いや、あいつはそういうのは全然。メカならともかく料理とかできんのかな……」
そう呟く悟に、烏丸は「そう」と呟いた。
「じゃあ、他人に食事を作ってもらうのは、私が初めて、なのかしら」
「あー。そうっすね。あの、ASEの仕事とかで食事の用意をしてもらう、とかはあります
けど」
ほとんど現地に強引に連れて行かれてマシンを操り、急いで朝までに家に帰って学校に
行く、という強行軍をしているのが常の悟にしてみれば、そんな経験も数少ない。
「……はぁ。相変わらずね。よく生きていけるものだわ」
頭を振って呆れる烏丸に、悟はもう一度、気弱な笑みを浮かべる。
「……ま、まあ、しょうがないですけどね。俺は――オヤジのようなASEドライバーにな
りたいっていう夢があるし」
ふっと前を向く。その視線はどこか遠くを見ていた。
今ではなく、過去か。それともこれから先の未来を視ているのか。――そこに普段の気
弱な斑鳩悟の姿は無く、マシンに命を預けあらゆる危険を乗り越えるASEドライバーの貌
があった。
「……そう」
呟き、烏丸は立ち上がった。
「あの……烏丸さん?」
「明日は休みなんだし……少しくらい羽目を外しても大丈夫よね」
「え?」
烏丸の呟きに問い返す悟。だが彼女はそれに答えず、冷蔵庫から何かを取り出そうとす
る。引き締まったタイトスカートに包まれた烏丸の尻が揺れるのを見て、思わず悟は唾を
飲み込んだ。
「……アルコールは飲めたかしら?」
「え? あ、えと、はい」
振り返った烏丸に気付かれないように、必死に呼吸を整えて答える悟。そんな彼に、烏
丸は手にした缶ビールを一本手渡した。
「え、と」
「乾杯しましょうか」
「え」
プシッと音を立ててプルタブを引いた烏丸。「ほら、斑鳩くんも早く」という烏丸の促
しに、戸惑ったまま悟もプルタブを引いた。
「乾杯」
「え、えっと、かんぱい」
缶を軽く触れ合わせ、烏丸は缶ビールに口をつける。それを見て、おずおずと悟もビー
ルに口をつけた。
「……ふはぁ」
「良いのかなぁ……俺、未成年なのに」
ブツブツと呟きながらビールを口にする悟に、烏丸が顔を上げた。
「もう。いつまでもグチグチ言わない!」
バン!と力強く悟の背が叩かれる。
「うぶっ。か、烏丸さん!?」
口にしていたビールを噴き出しそうになって、慌てて烏丸を見る悟。そして、ギョッと
した。
「え、ええと、烏丸、さん?」
真っ赤だった。烏丸の顔は首筋から綺麗に朱に染まり――ついでに言うと目が据わって
いる。普段の理知的な瞳では無い。これはどっちかというと……アキラに代表される危な
い目だった。
「あ、あの、もしかして酔ってます? つーか、すごい弱いんですか、もしかして」
「うっさい!」
慌てた悟を一喝した烏丸は、そのまま手にしていた缶ビールを一息に煽る。
「あ、ああああ……」
さらした紅く染まった喉。音を立てて、缶の中身を飲み干していく烏丸に、悟はどう手
を出したらよいのかと呆然としてしまう。
「斑鳩君。ちょっと君、そこに座りなさい」
ソファに座ったまま、烏丸が床を指差した。
「え」
「座りなさい!」
「は、はいっ!」
大人しく床に座った悟は、ギョッとしてしまった。ソファに座った烏丸の足は普段とは
違ってアルコールのせいか、少しだらしなく開いていた。それはつまり、目の前に彼女の
足の付け根が見えていたりするわけで。
急いで顔を逸らした悟だった。いくらアルコールが多少入っているとはいえ、悟にはま
だそれぐらいの理性は残っている。というか、まだ理性だらけである。
だが、それが烏丸には気に入らなかった。
「こっち見なさい!」
鋭い一喝に、思わず視線が真正面に戻る。そうすると自動的に烏丸の柔らかそうな太も
もやらその奥にある物やらが目に飛び込んでくるわけで。
悟の顔が一息に赤くなった。
「大体、なんで斑鳩君はわたしの事を『烏丸さん』と呼ぶのかしら」
「は?」
目を据わらせた烏丸が、不意にそんな事を言い出した。何のことか分からずに、悟は思
わず声を上げる。
「え、だって烏丸さんは、烏丸さんじゃないですか。呼び捨てになんかできないですし……」
「違う。違う違う違うわよ!」
誰だあんた、という感じで指先を突きつけてくる烏丸に、悟は思わず一歩あとずさる。
「え、ち、違うんですか?」
「清水さん」
「初音、ですか?」
「亜取さん」
「あ、アキラさんが何か?」
フルフルと、なぜか烏丸の体が震える。
「清水さんやアキラは名前で呼ぶのに、どうして私は苗字で呼ぶの!」
「は!?」
言われて、振り返る。
「や、あの、でも烏丸さんは年上だし……初音はその、ほとんど歳が変わらないから」
「アキラは十分に年上でしょう!」
「うぐっ」
言葉に詰まる。
「どうして私だけ、苗字で呼ぶのかしら?」
「……や、あの、その……」
視線が右往左往する。目の前では、今も烏丸の下着が見え隠れして、そこに釘付けにな
る視線をどうにか引き剥がすだけでも精一杯だというのに、そこにさらに酔っ払った烏丸
の一喝が飛ぶのである。
これならバイクで対地攻撃ヘリを相手しているほうが、よほど気が楽だった。
「……どうして、まっすぐ私を見ないの」
「は!?」
不意に、烏丸の声がトーンダウンした。見ると、烏丸は真っ赤な顔をしたまま、眉を寄
せている。
「……あ、あの。なんていうか、アキラさんは亜取さんって言ったら打ん殴られちゃって」
「じゃあ、私も貴方を打ん殴れば、名前で呼んでくれるのかしら?」
「いやいやいや。そういう事じゃないですから!」
バタバタを両手を振って否定する悟に、烏丸がにじり寄る。
酔ったせいか、烏丸の体から香る体臭が少し濃くなったように感じられた。それが、床
に座ったままの悟の上にのしかかってくるのだ。
「か、からすま、さん!?」
決して豊満とはいえない。だが、それでも十分に肉感的な肢体に馬乗りになられれば、
触るところは触ってしまう。
たとえば。
「……硬くなってるわね」
「うぐっ!」
先ほどからちらちらと見えていた下着で、ギンギンに硬くなってしまっていた悟の男性
自身だとか。
ブラウス越しにも十分に分かる、烏丸の胸の柔らかさだとか。
「……か、かかか、からすま、さん!?」
「理香と呼びなさい」
近づく顔。化粧っ気の無い彼女の唇を彩る赤が奇妙なほど鮮やかに見える。
「り、理香、さん?」
「よろしい」
本当に、心底から嬉しそうに笑った理香は、そのまま悟の体を組み敷いたまま、唇を重
ねた。
「んむ……っ」
舌が悟の口内に潜り込む。烏丸の口内からこぼれた唾液が、自分の口内へと落ちてくる。
その味と匂いに、悟の股間がさらに硬さを増した。
理香は目を開いたまま、悟の様子を観察しているようだった。時折、意地悪するように
悟の舌を自分の舌で絡みとり、良いように弄んでいる。
「う……んぐ」
「っは」
微かに唇を離し、吐息を漏らす。熱い息に悟は呆然としたままで自分に馬乗りになって
いる理香を見上げる。
「ど……して。からすまさん……」
「理香と呼べと言ったでしょう」
再び、理香が悟の唇を奪う。その感触に陶酔した悟は、一瞬の違和感に顔を上げ、気付
いた。
「か……あ、いや、り、理香さん!?」
「なに……?」
「なにって、その何をして」
気が付けば悟のスラックスのベルトを外し、ジッパーも降ろされ、ボタンも外されてい
た。露になったトランクスと、その内側から押し上げている悟のモノを下着の上から烏丸
の繊手が撫でている。
「気持ちよくない?」
「うぐ……いや、気持ち良いかと言われれれば、良いんですけど……」
「良かった」
嬉しげに微笑むと、理香が悟の唇に再び唇を重ねてくる。そうしながら、理香の指は悟
のトランクスの下に潜り込んだ。ビクンと悟の腰が跳ね上がる。
「り、りか、さん」
「熱い……」
うっとりとした声で、理香。彼女の指が絡みつくように悟のモノを握り締めているのだ。
「ちょ、やば……」
慌てた声を上げた悟を無視して、理香の指は悟のモノをしごき始める。
「ちょっと、マジでヤバイんですから! 理香さん!」
「暴れないで……ね?」
うっとりとした顔で理香。その表情に見惚れた悟は、一瞬我を忘れた。
そうして。
「う――ぁっ」
ドクン、と弾ける。トランクスの中で、熱い粘液が溢れかえる。
「は……ぁ」
ため息のような声を漏らしながら、理香が悟のトランクスを引き下げた。跳ねるように
宙を指し続ける悟のモノ。それは表面を白濁した粘液に覆われていた。それに絡みつくよ
うに理香の白い指が今もやわやわと刺激を送り続けている。
「ちょ、マジで止めて……理香さん。出たばっかだから……」
「気持ちいいのでしょう?」
指が汚液まみれになるのも構わずに、理香はむしろ悟の汁を潤滑油にしてさらに強くし
ごきたてた。
「う、ああああぁ!」
じゅぷじゅぶと音を立てる。悟が声を上げるのを見て、理香はさらに陶酔した笑みを浮
かべた。
「気持ちいい? ふふ……でも、まだこれからよ……?」
言って、悟の股間へと理香は顔を近づける。
「り、理香さん……? なにを……うわぁっ!」
のるん、とぬめった物に悟自身が包まれる。だがその感触以上に悟を呆然とさせたのは、
そのビジュアルだった。
あの理香が。理知的で冷然とした美貌を持つ烏丸理香が、その唇でよりにもよって、悟
の性器を口に含んでいるのだ。
「り……うぁっ」
じゅぷっ、と音を立てて吸い立てられる。舌と思しきものが、性器の表面を這いずり回
っていく感触に、悟はつい先ほど放ったばかりにも関わらず、せり上がっていく射精感を
覚えていた。
「ちょ、駄目、ですって。出る――」
「んぶ……出して、悟……」
「うぁ、あ、で、出るっ! 出ますよ、理香さんっ!」
「んぅっ、あ、だ、出して、私の顔に――――!」
叫んだ理香は指で悟をしごきながら、舌先で先端を刺激し続ける。
「あ、くっ………あああぁっ!」
飛び散る粘液が理香の顔を汚す。眼鏡のレンズも、整った唇も、白い粘液で覆われる。
「あ……」
荒い呼吸の中で、それを見る悟。
「す、すみませ……」
謝ろうとした刹那、理香が自分の体を抱きしめたまま、体を震わせた。
「……ぁ」
真っ赤な顔はそのままに。だが瞳にはいつもの知性の光は無く。
「理香、さん?」
「悟のをかけられただけで、イッたのよ……」
指で顔にかけられた液を集め、それを唇の中へと押し込んでいく。
「ちょ、ちょっと、理香さん……!」
「まだ、元気でしょう……?」
理香の痴態を見たせいか、悟の性器はまだ硬度を保っている。それを見て、理香の唇か
ら陶然とした吐息が漏れる。
「凄い……」
「あ」
ぐ、と理香が足を開く。タイトスカートは腰までめくり上げられ、白い下着が露になっ
た。
「次は、悟からして……」
誘うように、理香が横たわる。その媚態に、悟は唾を飲み込んだ――――。
烏丸さんはエロい人だと良いなぁ、という妄想でした。
ネ申キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
GJです。理香タン理香タン(´д`;)ハァハァ
イイ!
キャラらしいセリフとか行動とかもう、頭の中で場面が浮かぶほど臨場感があるよ〜!
文章も読みやすくてテンポいいし面白かった!乙!
ぐおおおおおおおおおおおお
つづきをーーーーーーーーー
GJ!!
原作に忠実なのは読んでて楽しいからイイ!烏丸さんに酒のませてー!
GJ!
できれば続きもキボン!
264 :
エロくないけど8巻発売記念!:04/11/20 23:50:13 ID:NH7rqFPx
スポンサーのついた室田さんはすっかりダメな大人になっていたり
室田:「悟くーん、今度の発掘で専任の運転手にしてあげよっかー?」
斑鳩:「う、登校日数が・・・でも生活が・・・」
室田:「砂漠だけどフルオプション快適キャンピングカーだから安心して。正規のギャラはもちろんチップはずむわよー?」
斑鳩:「う、心が揺れる・・・」
室田:「ご飯おなかいっぱい食べさせてあげるよ?」
斑鳩:「はい!お願いします。室田さん!」(最後は食べ物かい!)
室田:「いやん、雅お姉さまと呼んで。」
斑鳩:「は・・・はい、雅おねーたま・・・」
室田:「(砂漠で肩揉んでもらったり、サンオイル塗ってもらったり、足のツメきってもらったりしちゃる・・・グフフ)」
奥まで突き上げられるたびに、理香は切ない声を上げる。普段の理知的で冷静な美貌が
ぐしゃぐしゃになるのを見るたびに、悟は腰と頭の奥が熱くなるのを感じていた。
「ん……んっはっ」
着痩せする性質なのか、服を着ていると中々分からないが、悟の体はあらゆる乗り物を
自在に操るために鍛え上げられている。ボディビルダーのような分かりやすい見せる筋肉
ではなく、肉体の力だけでマシンをコントロールするためのしなやかな筋肉は、まるで鋭
く打ち上げた鋼のように存在感を示している。
その肉体の膂力をもって突き上げられる都度、理香の意識は白く飛び、しどけなく体が
シーツの上をくねるのだ。
「さとっ、悟っ、んんっ……!」
求めるように悟の名を呼び、首に腕を回し口付けをせがむ。それに答えるように悟も理
香の唇を捉え、互いの舌を絡めあった。
その間も悟の腰は自在に動きながら理香を突き上げる。せり上がってくる快感は、理香
の理性を打ち崩す。
「くっあ、ああっ……!」
背を伸ばし、びくびくと震える理香。
荒い息を吐きながら、ベッドの上でくたっとなった理香を、それでも悟はまだ突き上げ
続ける。元より高校生という若さと、未だ発展する途上にある肉体は限界を知らず、理香
という肉体を貪り尽くさんとしていた。
「や……ああ、まだイッたばかりなのに……はぁぁ」
休む間もなくオルガズムの極みに再び追い上げられる。溢れんばかりの蜜を零しながら、
理香の陰は悟の性器を咥えこみ、締め上げる。
「う……っく」
経験が圧倒的に不足する悟にとって、それは自慰とはまったく異なった感覚だった。目
の前で汗だくになって乱れる理香の姿。匂い、温度。そんな物が複合して脳髄を灼く。
腰の奥からせり上がってくる射精感を堪えながら、さらに腰を振り上げた。
「ああっんっくあぁっ」
とろんとした目で悟を見上げる理香は、リズムに合わせるように声をあげ、気持ちよさ
げに震える。
その表情が、切羽詰った物に変わった。
「はっ…あっ、やっ……だ、駄目……悟っイクっ、イッちゃう……っ」
「イッて、イッて下さい、理香さん……お、俺も……っ」
ラストスパートとばかりに、理香の腰を持ち上げて上から下に振り下ろす。薄桃色に染
まった白い足が、宙に舞う。
「んっあっああっんぅっ」
小刻みに震える声。理香が、ぎゅう、と悟の腕を掴む。
「っいっイクッ……んぅぅ……っイクゥ………っ!」
ズン!と奥底まで力の限り打ち込んで、悟は我慢し続けた射精感をついに解放した。
びゅるるっどくんっどくんっ
「あ、はぁぁぁ……奥でぇ……あ……出てるぅ……」
うっとりとした顔で呟く理香。その表情はとてつもなく色っぽく、そして淫靡だ。その
表情を見るだけで、さらに射精感が湧き上がった。
「は……ぁまだ…出てるぅ……?」
ビュクビュクビュクビュクっっ
勢いを増して奥で弾ける。
「なかで……んぅ……あ、いっぱぁい……」
嬉しそうに微笑む顔はいっそあどけない幼女のような顔だった。
「……っはぁ……っあっ」
崩れ落ちるように理香の上に倒れる。決して豊か過ぎるとはいえない、だが十二分に成
熟した女性を感じさせる胸が悟の頭に押し潰された。
「……凄いわ、悟」
理香の呟きに、へへ、と小さく笑って。
「……理香、さんがえっちすぎたから……ですよ」
未だ理香と繋がったままで、悟。なかなか硬度を失わない悟のものを離さぬように、理
香の中はいまだ柔らかに締め付け続けているのだ。
「……ん」
ゆっくりとキスをする。ずるり、とその拍子に抜けたとたん、理香の喉が「んっ」と声
を漏らした。
「……っはぁ」
悟に寄り添うように横になりながら、理香は静かな声で尋ねる。
「……悟」
「ええと」
二人同時に口を開いたことに気付き、キョトンとした顔でお互いに顔を見合わせる。
「……どうぞ」
理香が促すと、悟は少し照れた顔で理香を見つめた。
「終わってから言うのって、変ですけど……あの、俺、まだ全然貧乏なガキですし、仕事
は滅茶苦茶危険ですけど――」
理香の頬を撫でながら、照れた笑みを浮かべて。
「――良ければ、俺とずっといてくれませんか……?」
ASEドライバーという危険な仕事をしていること。だがそれは理香にとっては特に問題
にはならなかった。
ただ一つの問題があるとするならば。
「……喜んで」
彼が、共にあることを望まぬこと。
だから理香の答えなど、決まっていたのだった。
二人があらためてキスをしようと顔を近づけた刹那、無粋な振動音が悟の制服のジャケ
ットから響いた。
「……な、なんだぁ……?」
慌てて取り出せば、それは携帯電話の着信だった。発信者の名前も見ずに、反射的に通
話ボタンを押すと――――。
『遅いわよ、この馬鹿たれ! いつまで待たせるつもりよ!』
「は、初音……?」
傍らに横たわる理香の肩が震える。
『非常召集よ。これから私があんたを迎えに行くから、支度しといて。で、今どこにいる
のよ。家?』
「え、あ、い、いや、えっと、今は……」
『あー、もー! こっちは急いでるのよ! 良いわ、あんたの携帯のGPSで場所割り出す
から!』
ブツンと音を立てて携帯が切られる。
呆然としたままでそれを眺めた悟は、はっとした顔で振り返った。
「あ、あの、理香さん。なんかASEの仕事みたいで……」
「ええ。分かってるわ」
体を起こした理香の表情には、もう常の理性的な表情が戻っていた。
「行ってらっしゃい、悟」
「あ、えと。……いってきます」
少し照れた顔で、微笑んで。
「なんか、久しぶりです。こういうの」
「……帰ってきた時は、おかえりなさい、って言ってあげるわ」
理香の言葉に、力強く悟は頷いたのだった。
「悪い、待たせた!」
「もう! なんでこんなトコにいるのよ!」
ジープに乗った初音が苛立たしげに、運転席に乗り込んだ悟を怒鳴りつけた。
「え、いや」
「誰か友達の家? なんかワンルームのマンションみたいだけど」
「……友達っていうか……」
ちらりと見て、悟は嬉しそうに口元を緩めた。
「あら。あれって烏丸さん……?」
その視線を追って振り返った初音は、マンションのエントランスに立つ美女に気付く。
部屋着なのか、いつもよりゆったりとした服を着た美女は、愛しげに微笑んで――。
「いってらっしゃい。悟」
そう呟いた。
「え?」
初音の表情が固まる。それを無視して、悟は小さく頷いてアクセルを踏んだ。
「ちょ、ちょっと、なに!? どういうこと―――!?」
初音の声が遠くなる。それを見送って、烏丸理香は小さく口元を緩めるた―――。
とりあえず終わり
ラスト、誤字……OTZ
誤>烏丸理香は小さく口元を緩めるた―――。
正>烏丸理香は小さく口元を緩めた―――。
でした。ごめんよ理香さん。
積年の烏丸さん萌えが一気にと言った気分です。(・∀・)イイ!!
GJ!
理香さんがたまらんですよ(;´Д`)ハァハァ
理香さんに萌転がり。
ゴロゴロゴロゴロ...
.r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ.__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ ⊂(。A。)
274 :
名無しさん@ピンキー:04/11/28 00:19:03 ID:twx8vaU0
なけなしのカネをはたいてホテヘルを呼んだイカルガン
女:「こんばんは、私でいい?」
イカルガン:「ハイ、よろしくお願いします!」
女:「で、お風呂はどこ?ここじゃシャワーしかないか?」
イカルガン:「あのー、風呂は銭湯、トイレは共用です・・・。臭うときは湯沸し機でカラダ拭いてます。」
女:「えぇ!マジー。ホントに現代の日本なの!?」
イカルガン:「すいません・・・」
女:「しょうがないわねぇ、お金ないのに頑張って呼んでくれたって思うことにするわ。」
そのころ、初音、烏丸、春日がそれぞれ別の目的をもって斑鳩宅へ向かっていることなど知る由もなかった。
(つづく・・・のか?)
275 :
名無しさん@ピンキー:04/11/28 00:27:33 ID:twx8vaU0
ごめん、家に呼ぶのはデリヘルだな・・・
騎乗位で腰ふりまくりのちょっとHな初音タソと、若干ウブな斑鳩の絡みをキボンヌ
ho
278 :
名無しさん@ピンキー:04/12/13 23:56:28 ID:fzOFx8Uf
ミニスカサンタコスの恵たんを妄想しながらage
279 :
名無しさん@ピンキー:04/12/14 01:26:51 ID:NH6y6+8i
>278
tp://www.biwa.ne.jp/~rakosuke/arms/rakugaki/keixmas.html
そんなエロくないけどここの絵好きだ
>>278 フォォ!!! 一足早いクリスマスプレゼントゴチです!
恵かわいいよ恵…
そのサイト、他のイラストもいいね。お風呂ユーゴーとか屋台でオリジナルARMSとか。
282 :
名無しさん@ピンキー:04/12/23 21:04:54 ID:RxEMCBWs
保守
283 :
名無しさん@ピンキー:04/12/31 18:05:34 ID:JOrtfsHV
保守
活気が無さが目にしみる
なんつか、原作の浮いた話の無さのせいか、シチュエーションが思いついても頭ん中で情景が思いつかないよな。
イカルガンが女性キャラと一緒でも男女の話は全然ないし。パリダカの話で初音と二人きりの時も男女の話どころか、世間話もない。
過去ログ読んでてそこにあったARMSのシルバーネタでちょっと考えてたんだが
女オリキャラ&グロあり&鬱エンドで、書いてもここに投下して良いものかどうか微妙…
オレは別にかまわんさ。鬱エンドは嫌いじゃねえ
>286
kamo-n
>>285 サル退治の話でバイクを借りに行ったときの
烏丸を見る初音のシーンは妄想の余地がないか?
>>289 あー、あの一コマを見て「お、恋バナくるか?」と思ったけど特に意味はなかったよね。
あのコマは烏丸さんにちょっと嫉妬を抱いたって意味だよね?
291 :
名無しさん@ピンキー:05/01/13 00:17:28 ID:pXaD8eLY
保守
人…誰も来ませんね
見てはいるけど書き込んでない。
俺漏れもー
「…あっつぃ……」
額ににじみ出る汗を指先で拭い、暗がりの中、初音がため息混じりに声を漏らした。
「あっ…違うわよ…こうじゃないの…。」
掠れた声で話しかけている相手は斑鳩悟。ASE専属のスーパーマルチドライバーだ。
「そんなコト言ったって…暗くて…」
こちらも渇いた声で初音に訴えている。もぞもぞと躰を動かし、巧くポイントを探る。
「あっ…、違うわよ…こっちじゃない…。っん…そう、いいわ……」
斑鳩の指がようやくポイントに届いた。人差し指と中指を巧く捻り、更に深みへと差し込んでゆく…
「…どう…これで…」
斑鳩が初音に尋ねる。額に張り付いた髪をかき分け、初音が答える。
「いいわ…そのまま、そのまま……」
『ドルン!!』
「動いた…」
…車の下に入り込んだ二人からようやく安堵の表情が伺えた。斑鳩が手を伸ばし掴んだ部品を、初音が巧くドライバーを使い修理した。
「こんな砂漠の真ん中でエンジン故障なんて…死ぬかと思ったよ…。」
「私がパートナーで良かったわね。この程度の故障だったら砂漠だろうとブリザードの中だろうと楽勝よ!」
車の下から這い出し、背中に付いた砂を叩き落とすと、サウナのような車内に乗り込んだ。
「あー早くエアコン効いてくれ〜」
「あんたと一緒だとこういう場所の任務ばっかりね…」
…こうして再び車が発進した。任務完了はまだまだのようだ。
END
>295
乙!こういうのも大好きです
乙!本編でもこの程度の色気があったらなぁ。
しかし蒸れた車内に男女二人きり…って、良く考えたら結構危険なシチュですなw
蒸れた車内で初音とオウルならもう色々と…
ここで空気を読まずに御見苗優×山菱理恵といってみる
スプリガンは詳しくないから書けねえなぁ〜
>>299 一巻を読んだときその展開になるかと思いきやその後理恵の出番がないからなぁ
そんなわけで優×芳野といってみるテスツ
今週のあの女性(名前忘れた)キャラにちと土器土器したさ
例に漏れずイカルガンLOVEだしね。
みながーキャラ一のモテモテっぷりだ…。
もうギャルゲー作れそうだなw
もちろん隠しで
ベ ン
も落とせるんだろうな。
>>300よ
詳しくないと言いつつ、キャラだけで作品を判断できる
おまいに乾杯
やっぱりASEにはレイープや調教のスペシャリストもいるんだろうな…。
保守
尋問のスペシャリストならいそうだがな
まったりネ申待ちsage
巨乳のスペシャリストをおながいします(つД`)
本スレが呂子タンハァハァ状態で笑えるw
313 :
名無しさん@ピンキー:05/02/10 11:48:12 ID:h6s/34WL
ちょっと下がり杉
hosu
初音のASEメカニックの作業着ってツナギかな?
幾分日が傾き、半分だけ開いた倉庫のシャッターに光が差し込んだ。それが眩しいのか、寝返りをうち、重たく閉じた瞼をゆっくりと開いた。
…すると彼女が一人の青年の姿を見つけた。明け方まで組み直していたマシンの調整をしているのか…
「初音、お疲れ。目、覚めた?」
声を掛けたのはASEが誇るスーパーマルチドライバーの斑鳩悟。どうやら向こうも気づいたみたい、彼女の方へ近づいてくる。
「おはよう…って言う時間じゃないわね…みんなは?」
初音が起きあがる。そしてサンダースと、今回のもう一人のドライバーを捜す。…しかし、倉庫の中には見あたらなかった。
「サンダースさんもロコも先に戻ったよ。残ってるのはオレと初音だけ。」
斑鳩が答えた。…まだ疲れが取れないのか、瞳を擦りながら彼の答えを聞き取る。
「そう…それじゃマシンをしまって、ここ片づけたら私たちも戻りましょ……」
そう言って立ち上がろうとした初音だが、なかなかそれが出来なかった。
「どうした?」
斑鳩が不思議そうな顔で尋ねる。
「…こんなところで寝てたから寝違えたみたい…いたたた…」
座り込んだまま初音が答えた。…すると斑鳩が周りに散乱したスパナやドライバーをどかすと、彼女の隣に腰を落とした。
「なんか珍しいな、大丈夫か?」
「珍しいってアンタ…ひょっとしていつも私がアスファルトの上で寝てるモノだと思ってる?」
少し怒った口調で彼に言った。
「なんかそんなイメージ強いからなぁ、高校ん時は制服着て学校行ってたからそんなこと無かったけど、正式に採用されてからはイヤにその服似合ってるし。」
笑いながら言葉を返す。もちろん彼女の機嫌は悪くなる一方だ。
「うるさいわねー言っておきますけど正社員になっての仕事はこれが初めてなんだから!」
先ほどと同じ口調で言葉を返す。…がオイルで汚れた上着の袖を見ると、幾分弱々しい口調で
「…まあ、確かに女の子らしからぬ生活を送ってるけどね…」
と言葉を漏らした。
「徹夜は続くしオイルにまみれるし…ごめんね私の十代の肌〜」
気落ちした初音がそんな言葉を漏らす。幾分背中の痛みが和らいだのか、体を伸ばすと、隣に座る斑鳩に身を寄せた。
「まあまあ。おまえの頑張りあってこそオレが頑張れるわけだからさ。ASEの仕事は誇れるんだろ?」
そう初音をフォローすると、斑鳩が体を揺らし、彼の肩に寄せた彼女の頭を揺らした。
「そうね…あんたの言う通り。」
初音がそう声を漏らすと斑鳩の肩から顔を上げた。
彼の眼を見つめる…
「…あんたの任務の成功が私の仕事の成功…あんたが頑張ってくれるから私も頑張れるわ…」
…初音の声が斑鳩の耳に近づいてくる…
…そして二人の唇が重なる。短いそれはゆっくりと離された。
「…だから明日のレース、頑張って…。」
…斑鳩が頷いた。そして再び唇を重ねる。初音の顔を両手で包み込み、二人にしか聞こえない濡れた粘膜の音を楽しんだ。
「…なんだか潤うなぁ…こうしてると…。」唇が離されると初音が声を漏らした。
「…何言ってんだよ、十代でまだまだ若いんだろ?」
斑鳩が少しだけ笑うとこう返した。…そしてしばらく二人の時間を楽しんだ。
…すると斑鳩の手が初音の上着の中に滑り込んだ。
「…あっ…ちょっ…ちょっと…!」
背中に回り込み、Tシャツの上から指を沿わす。
「だっ…だめよ!二日徹夜してるのあんただって知ってるでしょ!?」
躰をよじらせ斑鳩に訴える。それでも彼は指を動かすのをやめない。
「何を今更、初音からのくせに…」
Tシャツ越しだった愛撫が更にその奥へ、肌に浮かぶ汗が斑鳩の掌に広がる。それは純粋なものではなかったけれど、彼には気にならなかった。
「…ぁっ…」
斑鳩の手が彼女の膨らみにたどり着いた…………が、
「だめ!」
初音が斑鳩の肩を掴むと、ぐいっと押し、躰を離した。
「…続きはまた今度、ちゃんとお風呂に入ったらね。今はだめ!」
高まっていた鼓動はようやく落ち着いた。初音が立ち上がり、Tシャツを整える。
「さ、早く片付けて私たちも戻りましょう!」
まるで何事も無かったかのように振る舞う初音。せっせと工具棚に散乱した工具を片付ける。
「…じゃあ戻って風呂入ったら続きする?」
斑鳩が冗談混じりに初音に問いかける。勿論戻れば風呂もベッドもあるけれど、なんせ明日はレース本番…
「……明日のレースで優勝したら続きしましょ。それまではおあずけよ!」
初音が意地悪に笑い、こう言った。
…どうやら今日はこれでオシマイのよう。シャッターに入り込む光は澄んだ赤に変わり、時間の経過を二人に知らせる。二人の耳に届くのは工具の金属音のみだった。
…翌日、マン島本選が始まる。一周目は斑鳩とロコのコンビネーションで見事な走りを見せる。…しかしブレーキのトラブルでレースの展開はまだまだ分からない…。
短いですが、せっかくの初音登場と、ロコ萌えで本スレが活気づいてるので書いてみました。
今週のサンデーの426ページと427ページの間にピッタリ入るような話にしました。(バキのS○GAみないな)
取りあえずこれで終わりですが、本編が優勝したら続きを書くかもしれません。
もし本編がダメだったら…誰か書いてください。w
誤字脱字あったらスミマセン…
マイナーシング神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
初投下からいきなりエロシーンが!(;´д`)ハァハァ
今後の展開が楽しみです。がんばって!
324 :
マイナーシング:05/02/20 01:41:22 ID:SblCidfs
>>323 感想さんくす!
来週のD-LIVE!!は是非二人に勝ってほしいですね〜。んで是非本編でも浮いた話を入れてほしいものですね〜w
すみませんsage忘れです!
「初音、お前にACEのエージェントとしての頼みがある。」
「あ、どうも。亜取さん…でしたっけ」
「うむ、いつぞやのパーティー以来だな。早速本題だが、これを修理してもらいたい。」
「こ、これは…!」
「うむ、なにしろアマゾンでは、自分のことは自分ですまさなければならないのだ。むこうで買った物なのだが、どうも最近動きがよくなくてな。」
「へぇえ〜、それでこんなに大きいんだ…。向こうの標準サイズかな?…でも日本のヤツの方が少し固いかも」
「なんだ、お前も使っているのか。そうだな、年頃の女なら…」
「ちっ、違っ、私は…その、たまにだけで…」
「なに、恥ずかしがることはない。なんならそれを直したら自分で試してみるがいい。むこうのは……キクぞ。」
「……いいんですか?」
「ああ、いいさ。」
「ではできるだけ早く直してお渡しします。」
「ああ、頼む。」
・
・
・
「ぁぁああっ……、ぃイイっ…!!」
「どうだ初音、むこうのはキクだろう。」
「は、はいっ…。スゴくて…立って、立ってられない……!」
「お、そうだ、ここのスイッチをこうすると…」
「ひぁっ!ぁ、ゃああああぁぁぁんん……!!」
「うむ、イイ反応だ。」
・
・
・
「ありがとう初音、すっかり直ったようだ。」
「ええ、身をもって感じました。それにしても、スゴいですねそれ…。」
「うむ、アマゾンでは肩がこったからと言って、人にもませるようなヤワなことではいかんのだ」
「私も仕事柄、肩こりもちなんですけど、すごいスッキリしましたよ。」
「そうか、それはよかった。このマッサージ機、結構高かったんだ。直ってよかったよ。」
「いえ、こちらこそ使わせていただいて…」
「報酬はのちほど振り込んでおく。じゃあな、斑鳩にもよろしく言っといてくれ」
「はーい、ありがとうございました〜♪」
こんなネタは1レスで終わらせれ自分…orzそして水曜日アゲ
('A`)アガッテナカッタ
イタリアの英雄か
期待age保守
333 :
名無しさん@ピンキー:05/03/03 13:08:53 ID:tnDa5SSp
ロコタソのドゥカティかっこええ
それはともかく、期待age
>>333 一瞬「ロコたんのドウテイ」に見えたorz
ロッコはドゥカティ買う金あるならレース資金貯めろよ!
領収書をキマイラに渡せば必要経費で落ちるのです。
ロコのドゥカティの代金を払う金蔓キマイラ萌え
>>マイナーシング神
↑の続きをキボンヌ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実は続きを書いてるんですが、最近ちょって忙しいんで少しお待ちくださいm(_ _)m
投下する前にまた書き込みます。
神キターーーーーーーーーーー
期待して待ってます♪
斑鳩はどう考えてもやられキャラだよなと思いつつ、
>316〜>321みたいのはいいなー。マイナーシングさん期待してます。
342 :
名無しさん@ピンキー:05/03/16 00:41:07 ID:w4/6CJ0y
大期待&保守age
かなり待っていただいてるみたいなんで、とりあえず書き進めた分だけ投下します。
まだえっちシーンはありません、全体的に微エロになると思います…
四時間目の授業の終了を知らせるチャイムが鳴り響き、シャーペンをしまう音、教科書を閉じる音が辺りに響いた。…それと同時に斑鳩が机からのそりと起きあがった。
「おー、お目覚めか?」
後ろに座る斑鳩のクラスメートに声を掛けられる。
「…あ〜ぁ…もう昼飯か…」
あくび混じりに声を漏らすと、カバンからコンビニのパンを取り出した。斑鳩と後ろのクラスメートの周りに、弁当を持った彼の友人が集まってきた。
「お前は進級しても変わんねーなー、二週間学校休んでは授業は聞いてねえし。お前は学校をナメてるな?」
弁当を広げながら、特に心配してなさそうな口調で斑鳩に言った。
「さすがに今日は学校に来るのは恐かったよ…最近ますます生活に刺激が増してきて…」
斑鳩の言葉を聞き、思い出したかのように
「そういやお前が蒸発する前に現れたコ、だれ?」
と聞いてきた。
斑鳩の生活態度の心配より興味がありそうな表情だ。
「…ああ、初音のこと?」
斑鳩も思い出したかのように返事をした。
(…初音ちゃんっていうのか…)
相変わらず興味深々な食い付き方だ。…すると斑鳩が立ち上がった。
「別にただのバイト仲間だよ、バイト仲間!ちょっ
と飲み物買ってくるわ〜」
斑鳩がそう言い残し、その場を去ろうとした。
「あ、わりぃ、オレの分も頼む!コーヒー牛乳で!」
一人の友人が斑鳩にそう言うと、百円玉を渡した。斑鳩が『分かった。』と返事をしようとした時、彼のポケットの中、ケータイのバイブが響いた。
「スマン、ちょっと待ってて…もしもし?」
斑鳩が電話に出ると、聞き馴れた声が聞こえてきた。
「ああ、初音か、どうした?」
斑鳩がそう受け答えると、彼の友人達が反応した。身を乗り出し、斑鳩のケータイから微かに聞こえる声を聞き取ろうとする。
『学校なのに悪いわね、あんた今夜暇?』
珍しく、初音からの誘い。仕事の事だろうか…
「今夜は空いてるよ。別に仕事も入ってないし。」
斑鳩がそう答えると、
『よかった!それじゃ7時前には家にいて、仕事終わったら行くから。』
と、返してきた。
「わかった。またこっち来る時メールしてくれ。」
斑鳩がそう言うと、ケータイを切った。そして友人達に
「悪い悪い、今買ってくるわ。」
と言い残し、教室を後にした。
「…今の電話、初音ちゃんからだよな?」
斑鳩の友人の一人が呟くと、みんな頷いた。
「…『今夜は〜』とか、言ってたよな?」
…その言葉にも、頷いた。
なんかキタ〜
キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタァァァァァァァァァァァァァ
神さまщ( ゚д゚)ш カマーン!!
そろそろ書き終わるんで、明日か明後日には投下します。
遅くなって申し訳ないっす……
キタキタキタァ!!!
溜めて待ってます・・・。
…7時、学校も終わり、緊急の仕事の呼び出しもなくいつも通り食卓には豚丼が並べられていた。とりあえず初音がここに来る理由も分からないので、先に食事をとろうとした。
…ちょうどその時である。
外からバイクのエンジン音が近づき、止まった。そして、しばらくするとドアをノックする音が聞こえた。
…今まさに割ろうとしていた割り箸をテーブルの上に置くと、斑鳩が
「開いてるよー。」
と、声を掛けた。…それと同時にドアが開き、
「おじゃましまーす。」
という声が届き、初音が入ってきた。
「お疲れさん。仕事帰り?」
斑鳩が彼女に尋ねると、首を横に振り、
「ううん、今日は早く終わったから一回家に帰った。買うものもあったしね。」
と答えた。よく見ると、彼女の手にはコンビニ袋が。斑鳩が何を買ってきたのか聞こうとするより先に、豚丼が置かれているテーブルに、次々と袋の中身が並べられていった。
…その中身は殆どお酒とお菓子。その種類は多種多様で、その量はとても二人では食べきれないほどのものだった。
「こ…これは一体……」
とても夕食の代わりにならなそうなお土産を眺めながら、斑鳩が呟いた。
「一体も何も、見て分かるでしょ?」
初音が彼と向き合うようにテーブルの前に座ると、着ていたジャケットを脱ぎ、缶酎ハイを二つ残し、残りをテーブルの横に置いた。
「……飲みっすか…?」
斑鳩がハハッっと笑いながら答えると、ニコニコと笑いながら彼女が頷いた。
「オレ、明日学校…」
斑鳩がぽつりと声を漏らすと、相変わらずニコニコしながら初音が
「私は休みよ?」
と返してきた。…なんとも会話が成り立ってないように思えて仕方がない。
「まあまあ、それに今回も色々お世話になったことだし!別に長居する訳じゃないからさ!」
初音が缶を斑鳩に勧めながら、こう言った。
「……そうだな、遅くなったけど、初音の正式採用の祝いも兼ねて、乾杯といきますか!」
…斑鳩がニコッと笑うと、缶を受け取り、蓋を開けた。初音も『うんうん』と頷きながら蓋を開けた。
…そして、それをコップに注ぐこともなく、缶同士をコツンと合わせると、
『乾杯!』
と、二人で声を合わせた。一口、二口と、アルコールを感じさせない飲み易いそれが未成年の二人の体へと染み渡ってゆく。そして、斑鳩が缶を置くと
「…で、豚丼食べてもいい?」
と初音に尋ねた。割り箸を取って笑顔を浮かべながら返事を待つ。…だが、
「…ちょっと、いきなり米物…?せっかく買ってきたんだからこっち食べようよ!」
と、あっさりと言い返され、テーブルの横からチップスを取り出し、開けた。…ちょっぴり淋しそうな表情を浮かべつつ、斑鳩もそれをつまんだ。
…やがて一本目のお酒も終わり、二本目へ。会話も弾み、斑鳩の部屋には二人の笑い声が響いた。
…そして、初音がやってきてから二時間が過ぎた。
初音が買ってきたお酒も殆ど空けたようだが、飲んだ割合は…
「…だからスタート前に私がもう一度チェックしとけばぜぇーっったい勝てたのよ!!」
…初音が本日何本目になるか分からない酎ハイをきゅーっと喉に流すと、マン島レースでの不満を口にした。
…そんな彼女の様子を見て斑鳩が、
「…おまえ、今日は帰れねーな…」
…と、呆れ顔で初音に言った。彼女はというと、虚ろな目をなんとかこっちに向け、
「…どーして…?」
と、聞いてきた?
「どうしても何も…おまえ帰りはバイクだろ?…っていうか、飲むつもりだったならバイクで来るなよ…」
今更ながら斑鳩がこう言うと、初音はテーブルにうなだれながら、
「…別に、酔いがさめたら帰れるわよ…まだ九時でしょ?」
と、返事をした。…しかし、耳まで紅く染め、今にも閉じてしまいそうな瞳を見る限り…
「…何言ってんだ、いくらなんでもこんな状態で帰させられる訳ないだろ…」
と、斑鳩が説得した。そんな彼の言葉を聞くと、テーブルの上に両腕を組み、顔を上げ、
「…心配してくれてるの?」
と、呟いた。それを聞くと斑鳩が迷いもせず、こう返した。
「…当たり前だろ。これで何か起きたら…」
「…でも、私の心配には耳を傾けてくれた…?」
…斑鳩の返事の途中、突然初音が言葉を挟んだ。
…とろんとした瞳で彼を見つめ、ゆっくりと言葉を漏らした。
「…私だって…心配したのよ…。壊れたマシンであんな無茶して…ちょっと運転を誤れば死んじゃったかもしれないのに…」
…どうやらマン島でのレースの話のよう。…普段の彼女のはっきりとした口調からは想像できないほど、静かに言葉を並べる。…しかし、不思議なことに普段の口調よりも強い説得力があるように感じた。
「…そしたら…チェックをしなかった私が…」
「…でもブレーキトラブルは初音のセッティングのせいじゃない。」
…今度は斑鳩が初音の言葉を遮る。
「おまえはオレやロコの力を最大限に発揮できるようなマシンを仕上げたんだ。…だからあの状態でもあそこまで上り詰めれたんだぜ?」
…手に持った缶をテーブルに置くと、斑鳩が言葉を掛けた。躰を前に乗り出し、彼女の目を見つめ笑顔を浮かべる。
そんな彼の言葉を聞くと、初音もゆっくりと躰を乗り出し、
「…じゃあ、もしマシンが万全な状態だったら…?」
と、尋ねた。
「…だったらって?」
初音の言葉の意味がよく分からず、斑鳩が聞き返した。
「…だから、レース中にトラブルがなかったら…優勝、できた…?」
…小首を傾げ、斑鳩の答えを待つ。…すると、斑鳩が頷き、
「…できただろうな。勿論オレだけじゃない、ロコだってそう思ったはずだよ。」
と、答えた。今まで脅威だった好敵手の力が、あの日は最高のパートナーとして斑鳩の力に加わった。…それを思えば斑鳩の答えも間違いではない。
…それでも初音は、
「…本当……?」
と、再び尋ねた。
「ああ、誰が仕上げたマシンだよ?今まで一度もおまえのマシンに裏切られてないぜ?ホバークラフトが飛んだのには驚いたが…」
斑鳩が相変わらず笑顔を浮かべ、彼女に答えた…その言葉を聞くと、初音もようやく笑顔を浮かべた。
…しかし、次に初音が見せた行動は、
「……何してるの?」
斑鳩が不思議そうな表情で尋ねる。…彼女は彼の質問に答えることなく、テーブル脚を掴むと、ズルズルと横に動かした。
そして、二人の間にあったテーブルがなくなると、今度は彼女自身が座ったままゆっくりと彼の方へ躰を移動させた。
「………初音?」
…もう一度、斑鳩が彼女に声を掛ける。だが、初音はというと、再び口を開く前に、斑鳩の膝の上に手を付き、躰を前に傾けた。
。
…そして、ようやく漏らした言葉は…
「……じゃあ続き、しようよ…」
…だった。…斑鳩が目の前にある彼女の顔を見つめ、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「……は…?…続きって…?」
大体答えは解っていたが、斑鳩が彼女に尋ねた。
「『…続きって…?』って、…言わなくたって分かるでしょ…?」
…二時間前に、飲みに誘われた時と同じような答えが帰ってきた。…確かに言われなくとも解っていたが…。
「…ちょ、ちょっと待て、今までの真剣な雰囲気は一体?」
斑鳩が頬に汗を流し、尋ねた。
…しかし、今度の彼の問いには…
「……ん…」
…塞がれて、行き場のなくなった声が喉で鳴った。近くにあった二人の顔、二人の唇がとうとう重なった。いや、初音が重ねたと言うべきか…
そして、点で触れ合う程に唇を離し、再び重ねる。少しずつ、少しずつ二人の潤いが増し、濡れた粘膜が二人の体温で同化してゆく…そんな感じがした。
…やがて、斑鳩の唇から彼女の温度が離れた。
「……今だって…真剣よ?」
初音が小さく呟いた。先ほどの彼の問いに、口づけではなく、言葉で返した。
暇な時間にちょこちょこ書いてたんですが終わりませんでした…。
とりあえずまた書き進めた分だけ投下します。二週間近く時間を置いてこの程度しか進まなくて申し訳ないっす…。
続きを楽しみにしています。
>>マイナーシング
GJ!!!!!!!!!!!!!!!
やっぱ初音ちゃんはいいね・・・・たまらん。続き楽しみに待ってます〜。
お待ちしております。
…そう聞くと、彼女の唇に指をくすぐるように沿わし、今度は斑鳩が、
「…言わなくたって、最初の返事で分かったよ…。」
と、答えた。…それを聞き、初音がクスッと笑った。そして再び、ゆっくりと唇を重ねた。
斑鳩はというと、両手を真っ赤に染めた彼女の頬へ、熱を帯びたそこから髪を掻き上げるように包み込み、二人の唇の隙間をさらに埋める。
…苦しくなり、初音が唇を少しずらすと、小さく呼吸をする。そこにできた隙間へ斑鳩が舌を這わすと、彼女もそれに気づき、舌を絡めた。
「…熱いね、初音の舌…」
…呼吸の合間に斑鳩がこう漏らした。体内に染み渡ったアルコールの影響だろうか、斑鳩は自身の体温との明らかな差を感じた。…斑鳩の言葉を聞くと、絡めた舌を離し、
「…せっかく買ってきたのに全然飲まないんだもん…」
と、初音が返した。斑鳩も飲んでないわけではないが、その量は彼女に比べたら全然少なかった。
…すると、初音が彼から躰を離し、テーブルの上の飲みかけの缶酎ハイを手に取った。
「…ばっ…おまえ、まだ飲むつもり…」
初音の行動を目にして、斑鳩がこう言った。
…だが、彼女は再び斑鳩の方を向き、自身の指を彼の唇に当て、
「…私が飲ませてあげる…」
と、呟いた。斑鳩が『…えっ?』っという表情を浮かべると同時に、初音が一口だけ酎ハイを口に含み、ゆっくりと唇を重ねた。
「…ちょっ…、…ん…」
斑鳩が息を漏らすと、二人の隙間から液体がツーッと流れた。お互いに零れないように唇同士で栓をし、舌を絡めた。
…それと同時に彼女の温度の液体が斑鳩の口内に流れ込んできた。行き場を失ったそれをどうすればいいのか分からず、ゴクリと斑鳩が飲み込んだ。
「あっ…!すぐに飲んじゃダメだよ…」
初音がもの寂しそうに斑鳩に呟いた。…それを聞いて初めて彼女がしたかったコトが理解できた。
「…ごめんごめん、じゃあもう一回、お願い。」
斑鳩がこう言うと、彼女がニコッと笑い、もう一度酎ハイを口に含んだ。
…一回目と同じように唇で栓をし、互いの舌で液体を転がす。時には初音の、時には斑鳩の口内にそれを流し込むようにキスを楽しんだ。
「……んっ…!!」
…突然初音が声を漏らし、それでできた隙間から温まった液体が零れた。斑鳩の手が彼女のシャツの中に滑り込み、小さな布越しに、彼女の膨らみを愛撫した。
「……ぅ…んっ…」
…喉の奥を鳴らすような喘ぎを漏らし、それでも唇を離せない息苦しさに必死に耐えた。
…そんな彼女のガマンも考えることなく、斑鳩が愛撫を続ける。小さな布の上から斑鳩の手に収まりきれない膨らみを強弱を付けて揉みしだく。
「…っく……んんっ!」
…徐々に大きくなる苦しそうな喘ぎを斑鳩が確認すると、布越しに彼女の先端を指で押しつぶす。
…すると、初音が躰をよじらせ、斑鳩の背中に回した両腕に力をぎゅっと加えた。…しかし、彼女が受け身のまま終わる事はなかった。躰を斑鳩に傾け、グイッと押すと、そのまま前に倒れ込んだ。
「…うわっ……!?」
突然の初音の行動に驚き、斑鳩が声を上げる。…それと同時に口内の液体が斑鳩の中へ流れ込み、溢れた分は斑鳩の口から耳元へ流れた。
…斑鳩の上に初音が覆い被さると、斑鳩の背中から腕を引き抜き、彼の胸に手を置いた。そして力を込めるとゆっくりと起き上がった。
…互いの表情を確認するのは久しぶりに感じた。赤く染まった二人の顔、それを見合わすと、二人とも笑顔を浮かべた。
「…すげえ真っ赤だよ?…顔…」
斑鳩が初音に声を掛ける。先ほどまで口に含んでいたアルコールのせいか、更に顔を赤らめ、今にも閉じてしまいそうな瞳で彼を見つめる。
「…あっついもん…だって…。」
掠れた声で答えると、斑鳩の胸から手を離し、着ているシャツに手を掛けた。
「おっ、おいおい…!」
斑鳩が彼女の行動に驚き、声を掛ける。…しかし、特に気にすることもなく初音がシャツを脱ぎ捨て、半身だけ下着姿になった。
「…今さら驚かないの…、今の今まで触ってたくせに…」
初音がクスッと笑うと、再び斑鳩に覆い被さり、触れるようなキスをした。
それに答えるように斑鳩もキスをし、徐々に絡め合う粘膜の面積を広げていった。
それと同時に、初音の背中に手を回し、ブラジャーのフックを外した。…ようやく開放された彼女の胸が斑鳩の目に飛び込んだ。…まだほぐしきれてない彼女の膨らみ…汗ばんだそれは再び斑鳩の手に包まれ、重みを楽しむように上下に揉みしだかれた。
「…んっ……ぁっ……!」
…斑鳩の手の動きに合わせ、初音が小刻みに声を漏らす。
…すると、快感の波でおろそかになっていた初音の舌が再び動き始めた。…先ほど倒れ込んだ際に斑鳩の口元から零れた液体を、拭うように初音が舌を這わせた。
「………っ…!」
…突然、斑鳩がピクリと躰を反応させた。…初音の唇が斑鳩の耳を包み込み、ヌルヌルとした暖かな粘膜と、途切れ途切れに届く彼女の吐息が彼を刺激した。
「…っ…!ちょっ……まて…!!」
斑鳩が躰を捻って彼女の舌から逃れようとするも初音がそうさせない。柔らかな舌の裏で耳を撫で、尖らせた先端で奥を擽る。
…逃れる事ができないなら、斑鳩も攻め続けた。両手を彼女の胸から躰のラインに合わせて滑らせ、そのまま彼女のパンツの上から指をなぞった。
…ところが、先ほどまで敏感に反応を見せていた初音からは声が漏れなかった。彼女の舌の動きも止まり、唇も斑鳩の耳から離れた。
…斑鳩の手の動きにも反応することもなく、斑鳩にくたっと躰を預けた。
「………初音…?」
斑鳩の耳元に顔を埋める彼女に声を掛けた。しかし、耳に届いたのは…
「…スー…スー…」
…静かに届いたのは彼女の寝息。この状況で寝てしまう初音に驚いたが、なんだか少し可笑しく、斑鳩が静かに笑った。…そして愛撫をしていた手を止め、腕を彼女の背に回し、暫くの間抱きしめた。
(……布団…敷いてやらなきゃ…)
…そして、起こさないように彼女を畳の上に寝かせ、斑鳩が立ち上がった。…流石にクラクラと立ち眩みがしたが、いそいそと彼女の横に布団を敷き、その上に彼女を寝かせ、掛け布団を掛けた。
…時刻は十時半を過ぎたところ、長く感じた一連の行為は意外と短いものだったが…
「…あ〜ぁ…ねむ…」
…斑鳩があくび混じりにこう呟いた。普段なら寝るには早すぎる時間だが、酔いのせいで彼にも睡魔が襲った。…着替える気にもならず、そのままの格好で、一枚だけ余った毛布を掛けて寝ようとした。
…丁度その時だった。斑鳩のポケットの中、ケータイのバイブが響いた。
…嫌な予感がした…。このタイミングで入る着信は大抵…
…斑鳩が恐る恐るケータイを取り出し、着信者の名前を確認した。…だが、液晶に表示されたのは斑鳩のクラスメートの名前。ほっと胸を撫で下ろし…
「…もしもし?どーした?」
と、電話に出た。…しかし斑鳩の耳に届いたのはうるさい程の笑い声と、聞き慣れた声同士の会話。きっと誰かの家で溜まっているのだろう。
「…もしもーし?おーい!」
一向に返答がないので、もう一度斑鳩が声を掛ける。…すると、
『おい静かにしろ!出たぞっ!斑鳩だ!』
という声が届いた。…そして立て続けに、
『今初音ちゃん来てるのか!?』
『今度紹介しろ!』
『お前んち風呂ねーだろ!』
と、色々な声が混じった、あからさまに興味津々な質問が斑鳩の耳に届いた。
…更に、
『お前抜け駆けなんて許さ』
…会話の途中、斑鳩が終話ボタンを押し、電源を切った。…本当に何もなかったように電気を消し、斑鳩も眠りについた。
……夢を見た。昨晩の、途中で終わってしまった行為の続きのような甘い夢。…まるで本当にしているような甘いキス。ニュルニュルとうごめく彼女の舌が、斑鳩の神経を溶かしてゆく。
…いや、そうはいかない。起きなくちゃ…学校に行かなくちゃ…。そんなことを自身に訴えると、ゆっくりと瞼を開いた。
(…………?)
…しかし、どこか頭が醒めきれてない。微かに開いた目に光は届いているのに、感覚が残っている……いや、続いている。
一度、目を閉じ、もう一度開く。…ぼんやりとした視界に徐々に映し出されたのは…
「…っ!…はっ、初音!」
…斑鳩の顔に掛からないよう前髪を押さえ、瞳を閉じている彼女の顔が飛び込んだ。彼女が斑鳩の声を聞くと、唇を離し、
「…ごめん…起こしちゃったね…」
と、声を漏らした。…いきなりの出来事に驚いたものの、彼女の言葉に『…いや、』と答え、ゆっくりと起き上がった。…そして時計を見ると…
「……起こして…」
と、泣きそうな顔で言った。時刻は十時ちょい過ぎ。二時間目の授業の真っ最中だ。
「ごめん、私もついさっき起きたばっかだから…」
初音が謝る中、いそいそと制服に着替えると、初音が昨日買ってきたお菓子をカバンに入れた。
「…学校、行くんだ…?」
…初音がちょっぴり寂しそうな口調で斑鳩に声を掛ける。斑鳩が頬を掻くと、
「…うん、行く。進級して二週間休んでるからもう流石にサボれないよ。」
と言った。初音も仕方なく思い、彼の言葉に頷く。
「…えっと、鍵はここにあるから帰るときは掛けてって。俺はスペア持ってるから、暫く預かっててよ。」
…この言葉にも頷いた。もう支度の出来た斑鳩をじぃっと見つめる…
…すると寂しそうな初音の頬に斑鳩が軽くキスをし、
「…帰り、バイクなんだから気を付けて帰れよ?」
と、言った。…その言葉に、ようやく笑顔を浮かべ、頷いた。そして、互いに手を振り合うと、斑鳩がアパートをあとにした。
「……おはよーございます…」
…なんとか三時間目の授業前に学校に着くと、休み時間の教室に全然響き渡らない声で挨拶をした。コソコソと後ろの席を通り、自分の席に向かう途中…
「…こらぁ!遅刻魔!!」
という声が響いた。突然の声に驚き、背中が跳ねる。…そして声がした方へ振り返る。
「……かっ、春日さん…」
…なんとも厄介な人に見つかってしまった。
「アナタねぇ、先週殆ど休んでたくせにまた遅刻?せっかく進級できたの…」
「おー斑鳩!!てめー昨日ケータイの電源切りやがったな!」
…委員長の説教を受けてる最中、今度はトイレから帰ってきた斑鳩の友人たちに見つかった。
…嫌な予感がした…。
「結局、昨日は初音ちゃんは来てたの?」
「来てただろ!そうじゃなきゃ電話切らねーって!朝まで一緒だったんだろ?」
「あれか!益々生活に刺激が増してきて…って、こーゆーコトか!えっちぃ奴め!」
…昨日の電話のごとく、大量の質問を斑鳩に投げかける。普段ならなんとかごまかせるものの、今回ばかりは…
「…ちょっ、ちょっと?何よ…その朝まで一緒〜とか、刺激的な生活〜とか、えっ、えっちぃ奴〜って…?」
…一人理解していない春日が斑鳩に聞いてきた。…斑鳩がどうにかして話題をずらそうとするも、突然友人の一人に肩を叩かれ、
「…まあ、この年で彼女と一晩共にしたって別にやましいこたぁない。返って健全だぜ?」
と、言ってきた。…それを聞いた春日がようやく理解し、一人頬を赤らめ、いそいそと自分の席に戻っていった…。
(………来なきゃあよかった…マジで…)
…斑鳩がそう思うと、教室に三時間目の授業の開始を知らせるチャイムが鳴り響いた。
…そして、気まずい雰囲気のまま、退屈な授業が始まった…。
END
370 :
マイナーシング後書き:2005/04/02(土) 07:04:32 ID:BuhIqPIY
斑鳩と初音のお話はこれでおしまいです。最初に、投下が超遅くなってしまったことと、無駄に前置きが長くなってしまったことを謝りたいと思います…申し訳ない…。
途中でも書いたとおり、微エロってことでB止まりです。多分最後まで行ったら初音が吐いてると思うので…。なので、溜めて待っていてくださった方、重ねがさね申し訳ないっす…。
今回のSSはマン島レース本編の連載時に書いた前編SSが元になってます。なので、えっちシーンに入る理由は前編SSが元になってます。…でも、雰囲気が前に書いた委員長SSと似てしまうのは文才がないからです…。
やっぱり前編SSや前に書いた初音のネタ話(砂漠でエンジン故障のやつ)のほうが得意みたいです。w
またいつか機会があったら書き落とします。(今度はARMSで書こうかな…)
皆さんのSSにも期待してます!最後までつき合ってくれた方、えっちシーンだけ読んでくれた方、本当にありがとう!
あと、感想お待ちしてます〜。
371 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 09:50:06 ID:kvMO6b7p
しゃぶり、ハメ、だし、のみ、そうじがなきゃやだ〜!!
とみんなの心の声を代弁
乙。
俺は微エロSSも好きだよ。斑鳩と初音に萌えたからおk。
最後に春日さんの逆襲があるかと期待してしまったw
感想どうもです。
しゃぶり、ハメ〜と、春日さんの逆襲はまた次の機会に。(w
次回は
劇場版 自動二輪D-LIVE 逆襲の春日
といったところですか?と言ってみる。自分でも何言ってるか理解不能だが
予定は未定ですが、次回は今回の続きか、前の委員長ネタの続きか、ARMSネタの予定です。
波戸さんとかで書くのも面白いかもしれません。(w
乙!初音モエス(;´Д`)ハァハァ
鳩もキボン
理香タンかアキラおねーさまでw
てかもう一人くらいASEのレギュラーメンバーに女の子が欲しい…
と思ったけど男もそんなにいねぇかw
感想ども。
自分は亜鳥ねーさんは書けなそうにないんで書くとしたら烏丸さんかも…。
でも波戸さんと烏丸さんって原作で会話してるの見たことない。(w
それにどっちが年上なんでしょ…あとお互いなんて呼び合うんでしょね?
ここここここここ今回の続きキボンヌ!
今ARMSの、制服姿の恵や、ミニスカ私服姿のユーゴーが痛めつけられた
後陵辱される作品を制作中で、完成したらこのスレに投下してみようかと
考えてるんだけど、もし「恵はお気に入りのキャラなので汚さないで
欲しい」とか「鬼畜系っぽいのはカンベン」って人がいたら今のうちに
遠慮なくいって欲しい。
その場合は鬼畜系とかSM系スレとかに投下するようにするんで
オレはかまわんがね。
できれば最初に警告だしてください・・・
「鬼畜系」とか。
その中に紫姐さんも入れてください。
その中に青兄さんも入れてください
自分は歓迎です!恵ものなぞ特に少ないし。ユーゴーも個人的に読みたい。
警告には同意。
386 :
379:2005/04/13(水) 15:28:03 ID:WcUahMPj
お、思ったより「読みたい」って声が多くてプレッシャーが・・・
では頑張って仕上げますけど、今まで小説は投下した経験があまり
ない素人同然なんで、書いてくうちに感情が先走って文体が狂ったり
肝心の「犯る」描写が少なかったりと問題が多いとも限らないのでその点は
ご容赦を。
完成した暁には「警告 『微』鬼畜」と題をつけて投下しますので。
もうしばらくかかるんで、他の人も引き続きどんどん投稿してほしいっす
ちなみに恵の話は、制服が「原作・CM劇場カラー版(紺のセーター)」
「TVアニメカラー版(白っぽいセーターに茶色のスカート)」の2種類
考えてるけど(前者は量産ARMS、後者はサイボーグ部隊が相手)どっちが
いいとか希望ありますかい?
がんばれーい!
とりあえず制服がいいなぁ。相手は貴公の好きな方でいいと思います。
>>386 どちらかと言うなら原作の方希望
楽しみにしてます
長い間待たせて申し訳ない。言い訳させてもらうと先週、水曜から
日曜辺りにかけてしつこい風邪をひいてしまいまして。学校や会社を
休んだりする程のものじゃなかったんですが、大事をとってパソコンに向かわず
早めに寝てたりしてたんです
それはともかく、
>>389さんの希望にお答えして量産型ARMS部隊相手の
恵の話を投稿してみようかと思います。次レスから「女王の受難」という
タイトルで連投しますので
391 :
女王の受難1:2005/04/22(金) 16:59:18 ID:8BuDtRNU
学校を出た久留間恵は、肩掛けタイプの鞄を右肩から下げて、既に日の落ちて薄暗くなった、人気のない路地へと入っていった。
「…さっさと出てきたらどう?」
後ろをチラッと振り返って恵が呟くと、物陰から次々とモデュレイテッド量産型ARMS部隊の兵士達が現れた。
夕闇の中の路地裏とはいえ、街中だというのに、エグリゴリの正式な軍服に身を包んでいる。よく見れば全員、
まだ恵達と同い年か、せいぜい1,2歳年上といった年齢ばかりだ。
「へえ、尾行に気付いていたのか。戦いから離れて腑抜けた上に女の子だとはいえ、一応はオリジナルの
リーダーを気取ってただけはあるって事かな?」
リーダー格の一際若い男が嘲るように言った。
恵は無言で男を睨みつけた。敵の立場に立てば予想のつく事ではあったが、ARMSの力も失ったオリジナルたちの中でも、
ただ一人の女である恵に標的を絞ってくるとは…。
(やばいわよね…10人もいないとはいえ、全員体にARMSを持っている。引き換えこっちは…)
恵が考えを巡らせていると、突然一人の兵士が恵の眼前に立ちはだかった。不意を突かれて、一瞬反応が遅れた彼女の
左脇腹に、兵士が爪先で蹴りを見舞う。
「うっ…」
と恵が低く呻き、苦しそうに表情を歪ませる。それを合図に他の兵士が背後から襲いかかってきたが、恵は素早く振り返って肩から外した鞄をたたき付けると、その兵士が怯んだ隙に、痛みを堪え、街外れにある倉庫街を目指して、路地裏を縫うように全速力で走っていった。
あの場所一帯とそこにある倉庫は全て、ブルーメンの管理にあるものだ。最近は無人の時が多く滅多にブルーメンの人間も立ち寄らない。あそこにコイツらを誘き寄せて何とか一人一人片付けてやる―。
392 :
女王の受難2:2005/04/22(金) 17:04:00 ID:8BuDtRNU
倉庫の一つに逃げ込んだ恵は、それだけでもう息が切れていた。
蹴られた脇腹がしつこく痛んで、あまり良いコンディションとはいえない。
突然、分厚い鉄製のシャッターをARMSの爪が紙のように突き破り、切り裂いた。閉め切ってあったシャッターを力ずくでぶち破り、量産ARMS部隊が進入してくる。
「ARMSの力を失ってすっかり一般人の考え方が染み付いちゃったのかな?ARMS相手にこんな所で籠城したって意味無いだろう?」
ニヤニヤ笑いのまま嘲るリーダー格の男を、恵は気丈にも再び睨みつける。
彼女に近づいてきた兵士の一人が、制服姿の恵の全身に舐め回すような視線を送りながら、何やら好色そうな下卑た笑みを浮かべた。
恵は不意を付いて、突然自分からその男に向かって猛ダッシュした。
途中で踏み込んだ足を支点に身体を一回転させ、紺色のミニスカートを翻しながら、その兵士の顔面目がけて後ろ回し蹴りを放つ。
「うおっ!!」
奇襲された兵士が大仰な叫び声を上げた。しかし結局蹴りはギリギリでかわされ、恵のローファーが敵のこめかみをかすめた。
さらにその兵士は、攻撃をかわしながら素早く恵のスカートの中に左手を差し入れた。『魔獣』『騎士』タイプにARMS化された片手が下着越しに彼女の秘所をつつく。
「あっ、や…」
思わず羞恥に顔を赤らめた恵が、男の手を払いのけようとした。次の瞬間、素早く走り寄ってきたリーダー格の男が恵の鳩尾へ膝蹴りを放った。男の膝頭が、濃紺のセーター越しに恵の柔らかな腹部へ食い込み、臓器へ重々しいダメージを与える。
「うっ!」
呻き声をあげて、恵は体をくの字に折り曲げ、地面に崩れ落ちそうになった。
393 :
女王の受難3:2005/04/22(金) 17:05:22 ID:8BuDtRNU
「あーあ、一撃で早くもノックアウトかい…」
倒れ込んでいく恵を見下しながら、リーダー格の男が小馬鹿にしたように笑う。しかし、恵はその隙を衝いた。倒れ込むように見せて、素早く両手のひらを地面に突くと、その手を支点として体を横回転させ男達の足元を蹴りで打ち払おうとした。
「おおっと!」
しかし、男達は軽く地を蹴って恵の攻撃をかわす。と、両脚を変形させた『白兎』タイプのARMSを持つ兵士が、そこへ素早く駆け込んできたかと思うとサッカーボールを蹴るようにして思い切り恵の腹部を蹴り飛ばした。
「う、ッ!」
体躯をくの字に折り曲げ、恵が後方へ吹っ飛ぶ。体の奥底に重く沈み込むような苦痛で恵の体はバラバラになりそうだった。
しかし、このまま倒れているわけにはいかない。恵は痛みを堪えて立ち上がりながら、襲ってくる敵に対して、幼少の頃からブルーメンの訓練で叩き込まれたマーシャルアーツの防御姿勢をとった。そこへ、常に無表情を保っている大柄な体格の兵士が猛然と突進してきた。
今まで受けたダメージのためか、恵の防御は隙だらけだった。襲いかかってきた兵士が放った前蹴りは、ガードをとっている恵の両手の間を縫うようにすり抜け、彼女の鳩尾に直撃した。
制服のセーター越しにも胸の膨らみがはっきりわかるほど豊かな乳房の陰に、軍用ブーツを履いた男の爪先が突き刺さる。立て続けにその兵士が、やはり恵の腹部に重いパンチを見舞った。
「うっ!」
呻き声をあげた恵の喉元まで、胃から未消化物の残りや胃液がこみ上げてきた。
394 :
女王の受難4:2005/04/22(金) 17:08:30 ID:8BuDtRNU
後ろに倒れ込みそうになった恵の体を、突然二人の兵士が受け止め、そのまま彼女の両手をそれぞれ掴んで羽交い絞めにした。
「ささやかな抵抗はもう終わりかな?」
リーダー格の男がそう嘲りながら恵に近づくと、彼女の右頬をARMS化させた手の甲で殴りつけた。
「ぐうっ…!」
恵の唇の端が切れ、そこから血の赤い滴が飛ぶ。間髪をおかず、男が全体重を預けた脚で恵の腹部に思い切りキックを叩き込んだ。
余りの苦痛に一瞬息が詰まった恵は、肺から空気が押し出され、一瞬遅れて
「ぐはぁっ!」
と、咳き込むような声を漏らす。
男達が手を離すと、恵は気を失うようにしてその場に倒れ込んだ。男達はコンクリートの床に横たわり、
倉庫内の小さな電球で照らし出された恵の体の隅々に好色な視線をおくった。
苦痛の表情を浮かべながらゼエゼエと荒く息をつく恵の美しく整った顔立ち、
セーター越しにもはっきりと大きさの見て取れるほど日本人の女子高生としては非常に発育の良い豊かな乳房、
制服のミニスカートから伸びる肉付きの良い長く美しい脚…。
395 :
女王の受難5:2005/04/22(金) 17:11:41 ID:8BuDtRNU
「さてと、まだやる事といえば…」
兵士達の何人かがARMSの変形を解くと、横たわっている恵にかがみ込み、
おもむろに軍服のズボンを脱ぎ始め、足の付け根辺りまでずり下ろした。
「おいおい、下衆なサイボーグどもじゃあるまいし作戦行動中に何をするつもりだ?」
リーダー格の男の問いに、兵士達が息を荒げながら答えた。
「確かにコイツはガキさ。おまけに日本の女は発育が遅い。でもコイツは日本人の高校生にしちゃ
かなりの上玉だぜ」
「しかし話に聞いていた通りだ。本当に日本の高校生は、私服ならともかく
制服でこんな短いスカート履くんだな…へへ」
「ふん…下らない」
リーダー格の男と、無表情の大柄な男はそっぽを向いた。かがみ込んだ兵士達は、
ある者は第1,第2ボタンが外れて大きく開いている恵のブラウスの胸元に手を突っ込んでまさぐり始め、
ある者達は恵の肉付きの良い太ももにしがみついて撫で回しチラチラとミニスカートの中を覗いた。
ともすれば彼らの股間から屹立したモノが熱い先端で恵の顔や足に触れる。
やがて胸元に手を突っ込んでいた者は、ふくよかに発育した乳房をブラ越しに両手で鷲掴みにし、
ゆっくりと揉みほぐした。
「ああっ、う…ううー!」
一方、太ももを撫で回しその匂いを嗅ぎながら頬擦りをしていた者達は、先程から
中を覗いていたスカートの中にゆっくりと手を突っ込んでいき、ショーツ越しに恵の秘所へ指を押し当てた。
「ふあっ、ふっ…ん、うっ…う、ん!」
屈辱と苦痛、そして快感に顔を真っ赤にして恵が大声で喘ぐ。
396 :
女王の受難6:2005/04/22(金) 17:12:48 ID:8BuDtRNU
「おお、やっぱり胸が大きいぜ、この年頃の日本人にしちゃ」
「なかなかいい脚してるじゃないか…日本の女子高生は足の短い女に限って短いのを履くってイメージがあったが、お前みたいなのなら男としちゃ大歓迎だな」
口々に勝手な批評を述べながら、若い兵士達は恵の優美な肢体を弄ぶ。
残る他の兵士達は、固唾を飲んでその光景を見守っている。さっきは下らないと言っておきながら、リーダー格の男も、隣の無表情な副官の脇で盗み見ている。
「あっ…あん、た、達…」
顔を真っ赤にして喘ぎながら、恵が必死で声を振り絞った。
「調子に乗らないでね…ARMSの力も無い女の子一人に、大勢でしか襲ってこれないくせに、止めも刺さないでこんな…あっ…あんた達必ず…ぶっとばしてやる…」
この罵声を聞いた途端、急にリーダー格の男が振り返り、
「ほぉー、この状態でまだそんな口をきけるのか…そういった根性だけは仮にもオリジナルの移植者だけあって大したものだよ。でも自分の状況や立場が全く分かっちゃいないようだね!」
そう言いながら足早に恵に歩み寄り、自分もズボンを下ろし始めた。その股間からゆっくりと硬直した男根がそそり立ってゆく。
「おいおい乗り気じゃないような事言っといて、一番乗りする気かよ」
「勘違いするな、『下の方』はお前たちにやらせるさ。ただちょっとお仕置きをね」
男は、恵の少し茶色のかった長い黒髪を掴んで無理に上体を起こさせると、彼女の口中に無理矢理、一物を突っ込んだ。すかさず腰を激しく動かしはじめ、彼女に咥えさせたモノをしごきだす。
397 :
女王の受難7:2005/04/22(金) 17:14:06 ID:8BuDtRNU
「ぐうううっ!」
黒目勝ちの瞳にうっすらと涙を浮かべ、恵がもがく。次第にボルテージが高まり、もう少しで男が射精しようとしたその時、恵が思い切り一物に歯を立てた。
一瞬苦痛に顔を歪めた男が、すぐに、歯を剥き出し凄まじい形相で笑みを浮かべた。
「無駄だよ、例え食い千切ったって僕らのはまたくっ付いて再生するんだ。力を失った誰かさん達とは違ってね!」
そのまま強引に恵の口中へ射精してしまうと、恵の腹を膝で蹴り飛ばしながら彼女の口から自分の男根を引っこ抜いた。
「ぶはぁっ!!」
恵が咳き込むと、その口からドロリとした白い粘液が溢れ出す。その光景に若い兵士達は拍手喝采した。無表情な副官も、よく見れば後ろから興味深そうに覗き込み、股間のものを屹立させている。
「よし、次は俺だぜ!」
先程、恵の胸を弄んでいた男が恵のブラウスの胸元へ一物を突き入れた。セーターの上から彼女の両乳房を掴むとそれで自分の一物を強く挟み込み、腰を上下に動かし始めた。涙で滲んだ恵の視界に、上下にピストン運動を行う男の剥き出しになった臀部が映る。恵は目をそらした。
やがて恵の胸元にドロリとした生暖かい液体が溢れた。
398 :
女王の受難8:2005/04/22(金) 17:15:11 ID:8BuDtRNU
「さあて…いよいよ本番だな。一発目は俺でいいよな?…おい、手足を押さえといてくれ」
恵の脚やスカートの中を弄繰り回していた兵士の一人が、恵の太ももを掴み、しっかりと床に押し付けてゆっくりと股を開かせはじめた。同じように仲間達が彼女の足先や手を押さえつける。
(やっ、ヤバい…!)
何をされるかを悟った恵が、必死で抵抗しようと手足をバタつかせる。そのたびに男達は恵の頬を張り、腹などを殴りつけて彼女を黙らせた。
恵の脚を開かせた男がスカートを捲り上げ、恵の下着を横へずらすと、ついに肉棒をそこへ直接挿し込んでいった。
「やっ…やめて、お願い…」
勝気な彼女には似つかわしくない、か細い涙声で恵が訴えかける。
男がやや緊張しているかのような面持ちで、ゆっくりと腰を振りはじめた。
「ううっ、うう、ううー!」
恵が喘ぎと呻き声を上げ、そして…
閃光が閃くと同時に、その男は恵の股から男根を引き抜きながら血飛沫とともに倒れ込んだ。
(なっ、なに…?)
恵と兵士達が困惑していると、怒りに満ちた若い女性の声が、倉庫内に響き渡った。
399 :
女王の受難9:2005/04/22(金) 17:17:34 ID:8BuDtRNU
「貴様ら…あれほど警告しておいてやったのに、よりによってこんな…!」
(あれは…キース?キース・バイオレット…?)
その白人女性が手を振ると、倉庫中にレーザー光線が所狭しと飛び回った。兵士達の悲鳴が倉庫のあちこちであがる。
「いかん、撤退しろ!」
リーダーの命令で兵士達が慌てて倉庫から飛び出していく。自らも倉庫の外へ足を運びながらリーダー格の男は、チラッとキース・バイオレットを振り返り、余裕を見せた態度をとりながら、バイオレットへ話しかけてきた。
「ふん!ミス・バイオレット…その少女を救うためだけに、あくまで誇り高きキースシリーズであった貴女が…」
最後まで言い終わらないうちに、男の股下でレーザーが閃いた。
「いぎゃああっ、ぐ…!」
「情けない声を出すな。どうせお前らのは焼き切られたって、すぐにくっつくんだろう?いいから、さっさと部下の後を追うんだな」
「きっ…貴様ぁ…」
バイオレットを睨みながらも、男は股間をかばうようにしてそそくさと姿を消した。
しばらく倉庫の中に沈黙が訪れた。
ややあって、バイオレットが口を開く。
「…大丈夫か?」
「あ…ありがとう。…バイオレット」
恵が全身の痛みに耐えながら体を起こそうとする。
「無理に動こうとするな。…すまなかった、遅れて」
床や、恵の皺くちゃになった制服に残る生々しい暴行の痕跡にチラッと目をやり、恵に気遣いながらバイオレットが重々しく口を開いた。
「こんな目にあっても、まだ…鐙沢村に行くつもりか?」
床に目を落としていた恵が、しばらくして強い意思を込めた口調で言った。
「…行くわ。今夜起きたことは、その事とは関係ない。あそこには、私の姉妹がいるから…。もっと酷い目にあわされているかもしれないもの…」
(了)
以上で終わりです。
なにせ初投稿で書き込み慣れてないもんで
素人臭かったり改行おかしかったりするのはご容赦を(;´Д`)。
しかし、案の定エロパロなのに肝心の描写に至るまでのリンチ(?)が
無駄に長かったり、文体変だったり色々問題が多かったかもしれません
今後、精進して文才を磨きますのでご勘弁を
GJ!!よくよく考えたら恵ネタは初めてかな?だから新鮮な内容だった気がする。次回作も楽しみにしてるよ〜!!
>>390 それ見てバイオ×恵を想像してしまった俺って・・・・ともかくGJ!
403 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/24(日) 10:33:46 ID:kusGbRDW
敵兵士に犯られるのもいいけど和姦ものが欲しい〜
カツミ救出旅行中、野郎3人+おギャル様2人・・・
TVもラジオも言葉がわからん、夜の街に繰り出してもカネもないし、やっぱり言葉がわからん
で夜ヒマだとどーすんの?
ってずーっと思ってた。
次はバイオレットな
力尽きてアームズを解いた姿が嗜虐新を煽る展開でよろしく
わはははははははははは
ネタ妄想温泉にて
「おい武士、ちょっとこっち来てみろよ」
「なんだい?隼人君…」
「ほら、ここの隙間見てみろよ」
「?…………!!」
「は、隼人君!こ、これは女湯じゃないかっ!」
「ふふふ、どうだ?なかなかいい眺めだろ」
「隼人君、まずいよ!」
「なぁに、気にすんなよ。見ろ、恵も脱いだらなかなかいい体してるぜ…」
「は、隼人君…」
「お、アレはユーゴーだ。くぅ〜、金髪はええのぅ」
「…」
(こっそり逃げる武士)
「あ、お前はロリの方がいいのか。えーっとキャロルは…ん?武士?どこ行った?」
「曲がれっ!!」
「ぐわぁあぁぁrftgyふじk」
『隼人君…あっちにはテレパシストと透視能力者がいるんだよ。
覗きなんてすぐばれるって…』
ということは
女性陣からしてみれば男湯のぞきほうだいですな
409 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/01(日) 00:02:31 ID:Ic5l93Y/
>407
ユーゴー:「恵さん、あのね。隼人君がね・・・」
恵:「なんですって!?あのイカレチ●ポ!!」
ユーゴー:「そ、それはイカレポ●チのまちがいでしょう?」
恵:「いいのよ、あんな生殖細胞!クサレチ●コ!ホーケ●!で?あたし達の内どっちが目当てだったの!?」
ユーゴー:「うーん、隼人君の頭の中では・・・多分アタシとキャロルがいたかな?・・・視界の隅に恵さんもいたかも・・・でもすごい湯煙でかき消されてたから安心して」
恵:「こ、殺す・・・隼人死刑!」
いや、以外と女湯の方で盛り上がってたりして。
411 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 20:51:02 ID:j9CI0GWj
こんなカンジ?
ユーゴー:「どうです?恵さん、見えます?ヨダレ^2」
恵:「ジュルッ。おうケツのケバまでバッチリよ!テレパシーで画像共有よ!」
ユーゴー:「イエッサー、軍曹殿!最初涼君見て!涼君!」(ユーゴー、ヘンなコになってるよ・・・)
恵:「コホン、では高槻はっと・・・なかなか立派なもんじゃないの。で隼人のバカは・・・ありゃー勇ましいのは口ばっかでやんのツボミちゃんて呼ぼう。で巴は・・・うっなんかグロテスクなブツが・・・鈍器?」
ユーゴー:「たしかに武士君のはすごいですね。本国でもあんなエグイのはなかなか・・・口直しに高槻君をもう一度♪」
ミサ:「3人ともウチのヒトに比べればまだまだね・・・」
バイオレット:「キャロル、みちゃダメよ。それかたあーゆーお姉ちゃんになっちゃダメよ」
キャロル:「だってテレパシーで送信されてるンだもん・・・」
常識を持っているバイオレットにハァハァ
413 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/09(月) 01:12:06 ID:qSou6uY4
でもバイオレットも己の欲望には勝てなかったり・・・
恵:「ねぇ、バイオレットのダンナぁ。自慢の人間ホログラム投影機やってもらえないかなぁ」
バイオレット:「断る!そんな下品なことに私の力は使わん!」
恵:「あら残念。アルのすんごいチャイルドポルノあるんだけど・・・」
バイオレット:「な、なぜそれを・・・」
ユーゴー:「ニヤリ」
バイオレット:「く、仕方ない・・・」
恵:「そうこなくっちゃダンナ!」
3D映像投影・・・
ユーゴー:「ひゅーひゅー、ニイチャンもっとマタひらけー」(ユーゴーが壊れていく・・・)
キャロル:「バ、バイオレットお姉ちゃんまで・・・」
414 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/10(火) 01:19:50 ID:uKCmSLh8
バイオレット:「なんで温泉まできて、チ●ゲぼーぼーのヤロウなんかみなきゃ・・・」
恵:「ンなこといっても、姐御だってマ●ゲぼーぼーじゃないっすか」
バイオレット:「悪い!?マ●ゲぼーぼーで!?それに私チ●ゲぼーぼーが悪いとはいってないわ、興味ないっていっただけ!」
くちゅくちゅくちゅ・・・
ユーゴー:「あぁ涼君・・・」
恵:「隼人、この包茎・・・」
ミサ:「武士君、高校生にしては立派・・・」
バイオレット:「っていってるそばからホログラムみてマ●ズリかい!」
キャロル:「なんかカブトムシの幼虫みたいな臭いする・・・」
正直そのバイオレットは萌えるw
というかこのスレのせいで、脳内ユーゴーがすっかり愉快な痴女に…
バイオレットはアル狙いなのかw
417 :
前スレ677:2005/05/11(水) 18:47:14 ID:ydo9VvaI
418 :
前スレ677:2005/05/11(水) 18:48:13 ID:ydo9VvaI
一方のバイオレットも、定期的にかけられる鼻息で、彼がそこを嗅いでいるのが分かった。
何とも言えずこそばゆい感覚があそこを震わす。
それを見た隼人は味見でもするかのようにバイオレットの裂け目にそっと舌を這わせた。
「あぁっ・・」
口の中にとろりとした粘液が流れ込み、微妙な塩味と醗酵したバイオレットの香りを残していく。
「うめぇ・・・」
ぼそりと呟いて、さらに舌を差し込んでゆく。
顔全体をバイオレットの股間に埋め込み、隼人は貪るように舐めまわした。
気持ち良さそうな彼女の声が自分のペニスにびんびんと伝わる。
脈が分かりそうな程に膨らんだ幹に、そっと隼人は手を回す。
自分の指でしっかりと握り込むだけで、快感で背筋が震えるのが分かった。
バイオレットの媚肉は、熱く柔らかく初めての感触に、隼人の一物は再び爆発寸前になる。
無我夢中で、只ひたすらに垂れてくる蜜を舐め続ける。
朦朧とする意識の中で、左手は己の肉棒を扱き立て、右手はバイオレットの蜜壷を掻きまわす。
彼女の高まる息使いにシンクロするように左手の動きが序々に早くなる。
固くなった真珠を舌で押しつぶしながら、入り口付近で指を暴れ回らす。
切れ切れなバイオレットの声が一段と高い嬌声を発すると、
奇妙な一体感と共に、分厚い絨毯の上に隼人の欲望が散らばった。
419 :
前スレ677:2005/05/11(水) 18:48:59 ID:ydo9VvaI
互いの荒い息使いと、どろっとした体液の臭いが部屋の中に充満する。
もう何も考えられないほど頭と身体は麻痺しているのに、隼人は自分の分身がまだ萎えて居ない事に気が付いた。
充血して硬くなったバイオレットの膣壁から指を抜き取ると、のろのろと立ち上がる。
力なく机に横たわる彼女を見ていると、カリヨンタワーでの決戦を思いだした。
ナイトに敗れARMSを解いたマーチヘアが、ゆっくりと生身の人間に変わっていく瞬間。
不謹慎にもその美しさに目を奪われた。
「いいか?」
肯く彼女の髪が揺れて光りを反射する。
隼人は滑る自分の分身をバイオレットの割れ目に押し当てる。
彼女の助けを借りて射程位置を定めると、下唇をかみしめながら一息にペニスを押し込んだ。
「ああっ!」
弾力がある分厚い壁に、締めつけられるように飲み込まれて行く。
隼人は初めての女の味に腰が抜けそうになった。
彼女にしがみつく付くように上半身を押しつけ、栓が抜けないように奥までしっかり差し込む。
「だ・・・駄目だ。あんたが気持ち良すぎて俺何も出来ねぇ・・・」
震えるような声で耳元に本音を囁く。情けないと思われようがもうどうでも良い。
バイオレットには有りの侭の自分を曝けていたかった。
病室に横たわる恵のイメージが一瞬頭を掠め、砕けるように散っていく。
「やっぱり・・・あんたが良い・・・バイオレット」
白い腕が背中に絡まり、優しく隼人を抱きしめる。
420 :
前スレ677:2005/05/11(水) 18:49:45 ID:ydo9VvaI
隼人の熱いくらいの体温が染み渡るようにバイオレットの心を溶かし、
理由も分からないままに、タイの隙間から涙がこぼれ落ちた。
「どう・・・したんだ?」
彼女の涙に当てられて、隼人の中の昂った感情が少し落ち着いてくる。
腕で少し体を浮かせてバイオレットの目を覆うタイをそっと外してやった。
薄く閉じられた瞼に青い瞳は見つからない。濡れた金色の睫毛が微かに震え、ゆっくりと隼人の双眸を見返した。
「済まない・・・」
悲しそうな瞳に魅入られ恐る恐る口を開く。
「・・・もしかして、嫌だったのか?」
「いや、そうじゃない・・・そうじゃないんだ・・・」
唇を少し吊り上げ微笑を作ろうとしても、やはりその瞳は悲しそうに見える。
「俺、あんたが仲間になって本当に良かったと思ってる
あん時だって戦いたくなかったし、傷つけたくなかった。あんたが・・・好きだったから」
二人の身体は一つに繋がったまま、隼人は尚も言葉を探す。
「あんたが仲間だったらいいなって、ずっと思ってて、それを実現することが出来た。
どうして泣いてるのか解んねぇけど、あんたに涙を流させないようにするのも、頑張れば出来るさ。
俺はまだまだ餓鬼かもしんねぇけど、今のいろんな状況諦めたりしないから」
「・・・そうだな。
まだお前のように私を求める者が残っていたのが嬉しかったのよ。
兄弟は皆死に、私には誰も居なくなってしまったから。
この世に残ったのは、世界を地獄に変えようと躍起になっている父母のみ・・・
私はもう独りなのだと思っていた」
「あんたには俺がいる。言っとくけど俺本気だからな」
「あぁ」
バイオレットは確かに頷き返し、隼人の唇に自分のそれを重ねた。
421 :
前スレ677:2005/05/11(水) 18:50:54 ID:ydo9VvaI
「んぅ」
温かい唇が平静に戻りつつあった身体を急激に温めなおしてゆく。
隼人はバイオレットをきつく抱きしめてから、思い出したように腰をスライドさせた。
互いのもっとも敏感な部分が擦れあい、痺れるような感覚が下半身を包む。
彼女の口から熱い鳴き声が漏れ、それを聞いてるだけで隼人は幸せだった。
「は・・やと・・・好きだ」
折れそうなまでに腕に力を込めバイオレットを抱きしめる。
二人の間に隙間は無く、夢中でぶつけ合う腰から湿った音が響いていた。
隼人の快感が亀頭の先に集まり、充血して固まった子宮口にぶつかる度、それが漏れそうになる。
「あぁ・・・駄目かも・・っ」
もう微塵も我慢出来そうになかった。
自分の体すらセーブ出来ずに、隼人は激しい痙攣と共に、数珠のような精液を尿道から弾き出す。
熱い泥濘が気持ちよく、何時までも腰の動きを止める事が出来なかった。
「はぁはぁ・・・ゴメン・・・出ちまった」
ようやくズルリと力なく彼女の胸にもたれ、隼人は荒い息を吐く。
「別にいいさ、女はいかなくても満足する時もある」
バイオレットは、そう言いながら細い指を彼の茶色い髪に絡ませた。
外は完全に日が沈み、真っ暗な闇が窓の向こうに口を開けている。
身体には、つかの間の休憩に疲労が溜まったが、心はとても充足している。
まだ休む事は許されない。
諦めたくない未来の為に、二人は出来る限りの事を約束してキスで幕を閉じた。
終
も、萌え殺す気か!!
素直になれないオイラからグッジョブ!
久々に来たら続きキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
信じて待ってて良かったです。バイオレットの涙に萌え死にそうになりました。GJ!
>次回があれば全て書き上げてから投稿します。
切にお待ち申し上げとります。
424 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/20(金) 17:37:31 ID:ONDlIlr0
神のまたのお越しを祈りつつage
火浦はエロに使えるか否か
火浦が初音を陵辱とか?
俺はそういうのはあんまり好きくないが
427 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/21(土) 00:35:42 ID:ZIZfL0Vs
アキラが火浦をレイプする、泣いて謝るまで
火浦が初音をオカズにオナニーしてて「うっ・・・」とか言ってるのはどう?
火浦が、セックルでASEの女たちを落としていくが最終的にアキラねーさんにセックルで
もちろん負けるんだろうな?(火浦が)
火浦大人気だな
百舌鳥さんがキマイラ側に行きましたよ?多分、キマイラの尻尾をつかむためだろうけど
ていうか本来の報酬−1万って斑鳩の口座に入金してあったのか。
433 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/16(木) 23:51:05 ID:wMG9oi5+
>432
いや、多分わざわざ1万ひかないだろ?
1万はポケットマネーだろ?
百舌鳥さんはそのへんきっちりしてそうなんで
ポケットマネーなんか出さないと思
ったが、それじゃ預金通帳の数字がゼロが延々続いたりはせんよな
やっぱりポケットマネーか
>>434 お前の明らかにおかしい改行のしかたに
どこを縦に読んだものかと小1時間ほど悩んでいるんだが
教えてくれないか?
436 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 13:14:39 ID:nwwLJdmL
で、ASEの底力を見せ付けて
「さぁ、キミもASEに入りセッサタクマしよう♪」
といってヘッドハンティングしてたり
437 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 21:00:57 ID:9PKt/F5+
クロスオーバーでコウ・カルナギに打ちのめされてレイープされるアキラ。
438 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/26(日) 21:06:19 ID:nwwLJdmL
いや、カルナギだろうが烈(だっけ?スプリガンの朧にぼこられた)だろうが
余裕で性的暴行を加えるだろ?アキラ姐御なら
>>438 アキラ姐御には、何か特殊能力があるの?
440 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/27(月) 00:10:10 ID:3E29o0+J
腕力と腕力と腕力
あとちょっとだけチャクラ
今日コンビニ版のスプリガン読んでたんだが、
「ゴールドラッシュ」に出てくる近藤たんにテラモエス
あの辺の皆川絵が好きだなぁ…
442 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 00:08:40 ID:HUmAsYbN
所詮高槻のママ>>越えられない壁>>アキラ
443 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 00:14:13 ID:ddEmTPq5
>442
それはケンカ?乳のでかさ?アソコの締め付け?
444 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/28(火) 23:59:07 ID:yB4Q7c8z
異常な程巨大なバイブ、先端は枝別れし、別々の意思を持つ生き物のようにうごめく。
全身をびっしりと覆い尽くすイボイボは、一つ一つが様々な速度とタイミングで回転している。
(凄いバイブだな、果たして俺に使いこなせるのか?)
(今お前に生命を吹き込んでやる!)
初音「凄っ、何コレ!・・・ふぁっ、イクゥゥゥッ!?」
445 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/29(水) 00:20:31 ID:QvU7saSt
悟:「そんじゃ、アソコもあったまったようだし。お邪魔しまぁす。」
初音:「はぁ?そんなの聞いてないわよ!アンタのって皮剥けてないし、細いわ小さいわ、すぐ終わるわ、子種は漏れるわでいいことひとつもないじゃない!」
悟:「そ、そんなぁ」
初音「ま、アタシが満足したあと、寝てる間にするのはいいわよ。バイブのテストドライバーのバイト代替わりね。でも一滴でも漏らしたら殺すかんね」
悟:「トホホ」
446 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:22:14 ID:CmlOdumm
サンデー29号を読んで思いついた話です。
本誌のネタバレがありますので、単行本派の方はお手数ですが
スルーして下さい。
カップリングは「斑鳩×初音」です。
447 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:22:35 ID:CmlOdumm
「なんだ…またあんたカップ麺食べてんの?」
日曜の昼下がり───
アパートの扉を開けるなり、独特のスープ臭に気付いた初音があきれたような顔で言った。
「仕方ないだろう、こう言うもんはクセなんだ」
先日、ASE日本支部において絶対的なリーダーシップを持つ男───百舌鳥創が
退職届一つ置いたきりで、忽然と姿を消してしまった。
その百舌鳥の愛弟子であったこの少年、斑鳩悟にすら何も告げないで。
悟に残されたものは一通の通帳。
普段貧乏生活に慣らされている悟にとっては、まさに天文学的数字と言っていいほどの
金額がそこに刻まれていた。
もちろんそれは悟が今までASEドライバーとして働いてきた報酬に見合うものであったのが…
「いきなりこんな額面の通帳渡されたって…ピンとこねーよな」
「あんたらしいけど…ほんと、百舌鳥さんどこ行っちゃったんだろうね」
思い当たる事などなにもない。
───が、もしかすると自分では気付かない大ポカをやらかして、百舌鳥に愛想をつかされたかも
なんて事を思ったりもする。
ついこの前までの生死をかけるような任務の日々から一転、仕事も無く平和と呼べる日々の中で
考えるのはそんな事ばかりだ。
「しんきくさい顔…分からなくはないけどね」
「ふん…それよりお前、いきなり何しに来たんだよ。オレ金持ってるんだぞ?日曜なんだから
遊びに行ってるとか思わなかったのか?」
「───あんたがそんなタイプじゃないって事わかってるもの。今だってカップ麺食べてたくせに」
初音はそう言って笑うと、今思い出したように手に持っていたスーパーの袋をあさりだした。
中からは色々な食材が出てくる。
448 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:23:00 ID:CmlOdumm
「お昼がまだだったら、なんか作ってあげようかなぁと思って。でも食べちゃったみたいね
夕ご飯に回しましょ」
そういい終わると、初音は冷蔵庫に向かった。
悟はそんな初音の後姿を見ながら「もしかして、心配して来てくれたのかな…」と、思い当たり
じんわりと、胸が熱くなった───。
百舌鳥と言うカリスマ性を持ったリーダーが突然消えて、不安なのは初音も一緒だろうに。
彼女だって百舌鳥にスカウトされてASEに入ったのだ。
「初音は…強いな」
「そんなことないわよ」
「オレって甘ちゃんだよな…」
なんとなくバツが悪い気分に、悟は顔を下に向けふぅとため息を吐いた。
そのうなだれた顔が、ふわりと温かいものに包まれる───初音の両手だ。
初音は悟の頬を両手で包み込むと、そっと顔をあげさせた。
至近距離で目が合った瞬間、悟の唇に柔らかなものが押し当てられる。
それがゆっくり離される時になって、悟はようやく唇である事に気付いた。
「私も、本当は、どうしていいかわかんないの」
まるで泣きながら笑っているような顔───。
悟はたまらず初音を引き寄せ、今度は自分から唇を重ねた。
初音の腕がしがみつくように悟の体に回される。
角度を変えて、深く唇を合わせて。
悟の口腔に、初音の舌がぬるりと侵入してくる。
初めて味わうその感覚に戸惑いながらも舌をからめると、初音も舌をからめて来た。
「ふっ…あっ…」
息苦しさに何度も角度を変え、むさぼるように舌を絡め合ううち、口端からつっと唾液が滴る。
その淫靡なやり取りに頭の中が真っ白になって行くように思えた。
449 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:23:22 ID:CmlOdumm
唇がこんなにも気持ちのいいものだとは思わなかった。
普段エンジンオイルの匂いをさせている初音から、シャンプーのいい香りがする。
抱きしめて初めて分かった華奢な体。
強くしがみつかれたせいで、自分の胸板に押し付けられている柔らかな二つのかたまりを
否応なく意識してしまう。
「さわっても…いい?」
「───うん」
ほんの少し体を離して空間を作ると、悟はブラウス越しにそっと膨らみに手をあてた。
ふかふかとした柔らかさに驚く。
もう、それだけで自分の中心に血液が集まっていく感覚に、悟は慌てて手を離した。
「斑鳩?」
「あの…ごめん」
急変した悟の態度に、初音は首をかしげる。
視線を動かそうとすると、悟はあたふたと背中を向けてしまった。
何が起こったのか分からず覗き込もうとする初音を手でさえぎり、背中を丸めたまま
小さく「ゴメン…」と呟くと悟は───
「…勃っちゃった───」
と、いかにも申し訳なさそうな顔をした。
その言葉にあっけに取られながらも初音は悟の正面に回りこむ。
この無垢な可愛らしさはどうだ。
初音はたまらなく嬉しかった。
「しょうがないわねぇ」
そのまま初音は悟の前に座り、かがみ込むと部屋着のスエットに手をかけた。
伸縮性のある生地は悟の膨らみをありのままに形作っている。
450 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:23:45 ID:CmlOdumm
「なっ…何すん───うわっ!」
スエットのズボンと下着を一気に引きおろすと、誇張した悟のモノがさらけ出される。
軽くパニック状態になっている悟は何が起きたのかを理解できず、ただ口をぱくぱくと
動かすだけであった。
初音は血管の浮き出た悟自身をためらいなく口に含む。
手でやわやわとしごきながら、舌をくびれにそって動かすと早々に先走りがにじんだ。
その先走りを舐め取るように鈴口に舌を割り込ませると、悟の口から喘ぎが漏れる。
頬をすぼめ、吸い上げるように何度も頭を動かすと、悟の息遣いはいっそう荒くなり
「…くっ…そんなに…したらっ───もう…」
言葉を言い終わる前に、あっさり果ててしまった。
初音は口内に受け止めたモノを飲み干すと、丁寧に竿や尖端を舐め上げた後、軽く口を拭う。
「な、なんてことすんだよぅ…」
「───気持ちよかった?」
「………ウン…」
素直にうなずく悟に、初音は花がほころぶように微笑むと「良かった」───そう言って
悟の胸に顔をうずめた。
応えるように悟も初音の体に腕を回す。
小さく「初音…」と呟き、手を顎にかけ唇を寄せる。
「だ、だめよっ…今あんたの飲んだとこなんだから」
「キスしたい」
「だめだって───なら、うがいして来るから…」
「今したい」
悟は腕からすり抜けて立ち上がろうとする初音を、くるりと万年床の布団に横たわらせ
両腕首を押し付けるように組み敷いた。
451 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:24:08 ID:CmlOdumm
悟はそのまま初音に口付けると、抵抗を無視し激しく口腔をむさぼる。
途切れ途切れに初音が「だめ…」と言いたげな声を出すが、それはいつしか甘い吐息に変わった。
銀の糸を引きながらゆっくり唇が離れていく。
悟はもう一度初音に顔を寄せると、口端、顎───と唇を落としながら、耳や首筋に唇を
這わせ始めた。
熱い息と軽く皮膚が吸い上げられる感覚に初音の口から甘い声が上がる。
いつしか悟の手は初音の胸の上に置かれ、何度か揉みしだいた後、次の段階に進む為にブラウスの
ボタンへと伸びていった。
数はさほど多くないものの、小さめのボタンを少し苦労しながらはずす。
全部ボタンをはずし終えブラウスをはだけると、日に晒されていない白い肌が悟の目に飛び込んで来た。
二つの双丘はレースで縁取られた下着の中に、零れ落ちそうになりながら納まっている。
(どうやってはずすんだろう)
ブラジャーをはずした経験のない悟は少し戸惑った。
───が、思い切ってカップを捲り上げるように上にずらすと、窮屈な空間から解き放たれた
乳房がたゆんとこぼれた。
ホックをはずしてないせいで、乳房の上辺りが少しワイヤーに潰されているものの女らしい柔らかな
ふくらみ。桃色の尖端が初音の呼吸に合わせて上下する。
恐る恐る触れると、初音が「んっ…」と小さく喘いだ。
思い切って強く握ってみる。
ふくらみは悟の手のひらにすっぽりと収まり、力を入れるたびにふにふにと形を変えていく。
「や…わらけー」
世の中にこれ以上ないと思えるくらいの心地よさ。
それに加え、きめの細やかな肌にうっすら汗がにじみ、しっとりと吸い付いてくる。
「んっ、いた…痛い」
「ごめん!…オレ夢中で…」
452 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:24:30 ID:CmlOdumm
あわてて手を離すと、初音の乳房に赤く悟の指型がついていた。
「優しくして…」
初音が怒っている風でもなく微笑んでいる事に安堵し、悟はもう一度乳房に触れる。
ゆっくりと指を滑らせ、その指先で尖端をすりあげる───と、初音が一段と高い声で喘いだ。
指先を使って転がせば、みるみる硬くしこりはじめる。
悟は誘われるように口に含み、舌先でちろちろと舐め回した。
「ひゃんっ」
身をよじるように初音が喘ぐ。
自分の指先───舌先一つでこんなにも相手を悦ばせる事が出来るなんて、考えても見なかった。
友人が女の子の話をしている時も、特に興味がなかったし、それよりなにより
生きていく事に精一杯だった。
なのに今、目の前の女子をこんなにも愛しく思える。
初音をもっと悦ばせたい。
悟は乳房を絞り込むように掴むと、突き立った尖端を何度も舐めまわし、強く吸い上げた。
途切れがちな喘ぎと初音の潤んだ瞳。
悟はもうためらう事もなく、初音のジーンズに手をかけた。
自分もよくはいているリーバイス。
ボタンのはずし方は心得ている。
初音の腰に腕を回し、ボタンが外れたジーンズを下着ごと引き抜いた。
後は足を使えばいい。
「あ…やだ」
下半身があらわになり恥ずかしさに初音が体をよじる。
悟は閉じられたひざを両手で開くと、体をぐっと割り込ませた。
453 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:25:10 ID:CmlOdumm
「や…何すんの」
「さっきのお返し」
悟は体をかがめ、初音の敏感な部分に顔を近づける。
───と、とたんに初音がみじろいだ。
「だめっ…だめだって───汚いよ…」
「自分も同じことしたくせに」
「でもっ…んっ…や…」
初音の抵抗はそれなりのものだったが、悟の舌が何度もクレバスを上下するにつれ
その力は抜けていった。
初めて見る、初めて触れる女性器。
しっとりと濡れそぼったソコは、何度舌で掬い取っても見る間に溢れてくる。
初音の感じるポイントを探りながら舌を這わせるうちに、悟は固くしこった肉芽にたどりついた。
しつこく舌で押しつぶし、チュッと吸い上げたとたん、初音の腰が跳ねた。
「ふっ…やぁぁああん!」
初音の体がビクビクと痙攣する。
どうやら軽く達したらしいが、悟にはそれがなんであるか分からなかった。
「は、初音?───大丈夫?」
足りない。
「斑鳩っ…もう………て」
「え?」
「挿れて…」
454 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:26:18 ID:CmlOdumm
切なげに搾り出すような声。
「そこ───アレ買ってきてるから…」
初音が指差した方向にはスーパーの袋がある。
悟が手を伸ばし袋の中を覗き込むと、薬局名が入った小さな紙袋が見えた。
「…あ、そうか───」
夢中で避妊の事にまで頭が回っていなかった。
初音は───。
初音は最初からこうなる事を見越していたのだろうか。
「考えないで、斑鳩…」
(私も、本当は、どうしていいかわかんないの)
初音の言葉が思い出される。
もしかすると、初音のほうがずっと不安を抱えていたのかもしれない。
「来て…」
今にも泣き出しそうな顔。
誰かを愛おしく思う、その感情を、悟は初めて理解できたような気がした。
おぼつかない手つきで封を切り、起立した自身にくるくると下ろしてゆく。
スエットのズボンには先走りでシミが出来てしまっていた。
そう言えばTシャツも着たままだと言う事に気付いて、悟はどちらも脱ぎ捨てた。
455 :
斑鳩×初音:2005/06/29(水) 21:27:08 ID:CmlOdumm
硬く起立した自身に片手を添えて、初音の入り口にあてがう。
熱くほころびたそこは、待ち焦がれた圧迫感を喜ぶように受け入れていく。
深く…もっと深く───。
互いの足の付け根がぴったりと合わさり、同時に「はぁっ…」と甘いため息が出た。
悟はそのまま体を倒し、初音の体を抱きしめる。
素肌で感じる柔らかな体、繋がった部分に感じる熱い締め付け。
何もかもが想像以上で、思わず「たまんねぇ…」と、吐息ともつかない声が漏れた。
悟は体を起こすと、初音の腰を両手で押さえ腰を動かし始めた。
(あっ…すご…しごかれる───)
初音の中が悟自身を強く締め付け、絞り込むようにからみつくのだ。
一方初音も今まで味わった事のないような快感に溺れそうになっていた。
斑鳩の張り出した部分が、自分の一番感じる場所を何度もこすって行く。
止めどなく溢れる蜜がくちゅくちゅと音を立て、羞恥を煽った。
体の相性が良いとはこう言う事なのだと。
抽送を繰り返すたび、体の芯が追い立てられるように高まっていく───
「あっ…も、もう…」
初音の敷物を掴む指に力が入る。
互いにハッハッと浅い呼吸を繰り返しながら、白く上り詰めていく。
駆け上がる射精感に悟が欲を吐き出すと同時に、初音がガクガクと体を痙攣させた。
「は…つね…」
「…うん」
まだ呼吸も整わないまましっかりと抱き合う。
どちらからともなく求めて、唇を合わせ、微笑みあった───。
まだ夕飯には間があると、冷蔵庫に冷やしてあった麦茶を飲みながらスナック菓子をつまむ。
気恥ずかしさに黙ったままの静かな部屋で氷が解ける音が響いた。
先に口を開いたのは初音だ。
「あの…あ、ありがと」
「えっ、いや…こちらこそ───」
ようやくきっかけが出来た二人は、取り留めない話をいくつかした後に
ほんの少しだけ、百舌鳥の事に触れた。
「きっと帰ってくるよね…」
「うん…百舌鳥さんの事だから帰ってくるときも突然だな」
いきなりドアを開けて「悟!貧乏してるか!」といつもの顔で。
暮れかけた空、百舌鳥も同じ空を見ている───そうだったらいいなと悟は笑った。
<おわり>
グッジョブ!!!
あんた、すげえよ!!!!
GJ! GJ!!!
GJ!
460 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/30(木) 10:59:31 ID:4XS9fd9F
アンタのせいで初音に萌えてきたじゃねーか・・・
GJをありがとうございます。
次にD-LIVE!!を書くことがあれば、10巻までをネタにしようと思います。
ロリコンに堕ちたオウル(二代目)を……
ノシ 漏れも漏れも!
464 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/06(水) 22:56:03 ID:l5tjBfh5
上げ
さて、俺が最近気になって仕方ないのは真の奥さんなワケだが
悟があれだけ父親似ということは
真の奥さんは真そっくりだ
悟のあのへタレ具合は母親似に違いない。
つまり悟の母親はドジっ娘なんだな
469 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/08(金) 23:25:12 ID:j+yz/Csk
案外、モズの姉貴・・・
妹だと年齢あわん
最近10巻で止まってたアームズを再び買いだしたんで来たんだけど
兜と李のSSは無いか〜。前々から気が付いていたが、読み直してこの二人がちょっと気になった。
真は頭でっかち、百舌鳥はとにかく馬鹿ということは。
真 「セックスというものは愛情の交感だから、まずシャワーを浴び、ボディタッチして気分を高めると
女性の顔が紅潮し、しきりに唾を飲み込むなどの兆候が…」
創「めんどくせーなぁ、このデカイのを突っ込んで気持ちよくしてやればいいんだよ!」
こんな感じか。
百舌鳥×アキラ投下します。構想より微エロになっちまいました。すみません。
---------
L.A.から幕を開けた、ナチスの遺産を巡る苛烈な戦いは、先日、一応の終結をみた。
最後にキマイラに出し抜かれたという後味の悪さを残しながらも、ASEの面々は
それぞれの任務のため、再び世界各地に散っていく。
亜取アキラも明日、ブラジルへ発つ予定だ。
ASEがリザーブしてくれたホテルの部屋を見渡し、荷造りに抜かりはないか、確かめる。
「…ないな、別に…。それにしても退屈だ……」
元々少ない荷物なのである。
本当なら今頃、アマゾンに戻っているはずだったが、海底130mでの遭難、「キマイラ」との
白兵戦を経たオウルともども、病院での精密検査を命じられ、数日間の滞在延長となったのだ。
それを命じた男は顔を見せない。
別に何の約束を交わしたわけでもないから、来なくても当然だったが。
「ふん、今さら東京見物でもあるまいし……部屋から出ればオウルがうるさいからな」
……まだ日は高いが、部屋にこもっている理由はそれだけだ。
独りごちて、むっつりと安楽椅子に沈みこみ、テレビのチャンネルを変える。
コツ、コツ
誰かがドアをノックした。アキラは反射的に跳ね起きる。もう一度ノック。
(まさか……いや、オウルか? あの男、性懲りもなく…)
拳を固めつつ、ドアスコープを覗きこむ。
「!!」
驚きに息を呑み、アキラは震える手でドアを開けた。
「よう。元気そうだな」
「百舌鳥!」
ダブルのスーツにサングラスを掛け、いつもの不敵な笑みを浮かべた百舌鳥がそこにいた。
「検査結果にも異常がなかったって聞いてな。今頃退屈し…ウッ!?」
ああ、まさか、あのアマゾネスクイーンが、待ち侘びた想い人に抱きつくとは。
信じがたいが、そうとしか見えない場面だった。
――百舌鳥の苦悶の表情を別にすれば。
「ぐお…亜取…ま、待て…」
骨が軋む音がした。女の(一見)細腕が万力のごとき力を込めて、百舌鳥にサバ折りを
仕掛けているのであった。
「フフフ…ようやく自分から出向く気になったか、百舌鳥よ…」
「な、何のことだ、亜取ッ」
「ええい黙れ!」
おもむろに百舌鳥を解放すると、スーツの襟首を掴んで部屋に引き入れ、ドアを蹴り閉じ、ロックする。
恐るべきスピードと怪力で一連の動作をやってのけ、床に尻餅をついて呆気にとられている男の膝に
馬乗りになり、サングラスを奪い取った。
しばし、にらみあいになった。
アキラの火を噴きそうな眼光が、ふ、と揺れる。
言葉を紡ぐ前に百舌鳥の唇は塞がれていた。
彼女はすぐに舌を求めてきた。絡ませ、吸い、唾液を流し込み、呑み下す。
何度も顔の角度を変え、目を閉じ眉を寄せて、一心に没頭した。
情欲の発露のような激しい口づけでありながら、激情家のアキラの胸の奥底に澱となった寂しさを、
百舌鳥は感じた。
やがて、アキラは喘いで顔を離した。百舌鳥は濡れた紅い唇を、指で拭ってやる。
「……すまん。待たせたな」
男と女が交わる際の濃厚な空気が、室内に満ちている。
百舌鳥は正面から侵入していた。
アキラはしなやかな長い脚を百舌鳥に絡め、まだ緩やかな抽送に合わせて、腰を動かし始めている。
肌は薄紅色に上気し、仰臥していても崩れない乳房が、重そうに揺れた。
「……ドライバーを退くなら、なぜ教えて…くれなかった?」
思わず漏れる喘ぎをこらえ、アキラは問うた。
「私もASEのメンバーのはず、せめて…知る権利は…ア…」
深くえぐられて身悶えする。
秘肉の柔らかい抵抗に充足のため息をつき、百舌鳥は言い訳を試みた。
「悟は俺が鍛えた…。未熟な面もあるが、お前も実際に会って…」
パン、と横面を張られた。さしもの百舌鳥も面食らう。
アキラは瞳に怒りをみなぎらせて叫んだ。
「そうじゃない! お前が来ないとわかっていたら、余計な期待はしなかったものを!」
訴えは悲痛だった。
百舌鳥は愕然と失敗を悟った。つい先刻までの昂ぶりが、嘘のように醒めていく。
「もう、いい。……離れろ」
乾いた声でつぶやいて、アキラは身をよじらせ、自ら男のものを抜き取った。
アキラはベッドの端で百舌鳥に背を向け、枕を抱いて横臥する。美しい裸身をシーツで隠そうともしないが、
その後ろ姿は百舌鳥を拒んでいた。
百舌鳥は片手をついて体重を預け、ぐったりとその場に座りこんだ。ただ自分にのみ、腹を立てていた。
(どこまで思い上がった馬鹿なんだ、俺は? ふん、悟を未熟だなんぞと言えたザマか……)
アキラという女のことも、わかったつもりになっていた。男に依存するより、自身に課せられた使命を
全うすることに生き甲斐を感じる女。
いわば百舌鳥とは似た者どうしだから、将来の約束をすることもなく、逢えば体を重ねる――
互いに、そんな関係で満足していたはずだったのに。
いや、女というものは男には到底、理解できない存在なのかも知れない。
「……帰ってもいいのだぞ」
沈黙が重くなったのか、アキラが呟く。
帰れ、とは言わないのが彼女の未練を示している気がして、百舌鳥は微笑した。
今、出て行ったら、彼女は百舌鳥を赦さないだろう。百舌鳥もまた、アキラに未練があるのだった。
「いや、もう少しここに居よう。明日の朝まで、俺も休暇だ」
アキラが振り向いた。百舌鳥と目が合うと、かすかに苦笑を浮かべた。
体を起こし、乱れた髪をはねのける。
「すまない、百舌鳥。少しわがままを言いたかっただけだ」
低くなった午後の陽光が、レースのカーテンから射しこんでいる。それを見つめて、
アキラは思いの丈を吐露する……。
「斑鳩の才能と勇気は確かに認めよう。あいつは立派なASEドライバーだ。だが、Uボートに
閉じこめられた時は、さすがにあいつにも無理だろうと思った。
オウルは斑鳩を信じていたようだったがな」
「……」
「私も救出を信じていたさ。……斑鳩には無理でも、お前が救ってくれるかもしれないと……」
アキラは小さく自嘲の笑い声をたてた。その時、百舌鳥は横須賀にいたのだから。
百舌鳥は胸を締め付けられて、アキラを後ろから強く抱きしめた。本当に長いこと、待たせたものだ……。
「俺はまた、お前を失望させてしまったな」
「……」
アキラは黙ってかぶりを振った。
百舌鳥には、アキラにも理解してほしいと願うことがあった。
「俺や悟の親父を知る人間はたいてい、俺が現場に立たないことを残念がり、若い悟に不安を抱く。
だが、そうやって時代は移っていくもんだ……。
これからはお前たち若い奴らがASEを背負うんだ。だからお前も、悟を信じてやってくれ。
あいつは今にきっと、俺達を超えるだろうからな……」
アキラは安心させるように、百舌鳥の力強い腕をさすった。
「……わかっている。ただ、自分が愛した男はいつまでも、誰よりも最高でいて欲しい……
女のわがままさ……」
ふたりは顔を見合わせ、どちらからともなく、柔らかに笑った。
冷たい肌が、触れ合う場所からまた熱くなってくる。
長い長い夜になりそうだった。
END
しまった。
(3)のアキラのセリフはこうでした。
「そうじゃない! PS-1導入試験にお前が来ないとわかっていたら、余計な期待はしなかったものを!」
…馬鹿だ。orz
アキラさんの切ない乙女心GJ!
>>477 いいなぁ、大人の女の可愛さっていうか。
アキラ姐さんを可愛いと思ったのは初めてだ。GJ!
今週号で、斑鳩に( ゚Д゚)ウホッっとしたのは、漏れだけじゃない筈…だよな(・∀・)
>477
百舌鳥さんも、アキラもこのスレじゃ初出かぁ〜
GJ!
483 :
477:2005/07/14(木) 16:52:11 ID:5bMnCVQ0
読んでくれた人、GJくれた人、ありがとうございました。
なんか百舌鳥さんがヒドイ男になってしまい、反省している。
語りスマン
>>471 「あいつらは2人でようやく一人前だった」
‥‥3Pがデフォ?!(*゚∀゚)=3ハァハァ
9巻ネタ投下しますよ。
実は知り合いだった烏丸さんとアキラ姐さん、ふたりで何の話をしているのか!?
エロなしです。
原作に倣ってタイトルは映画から。「ナイト・オン・ザ・プラネット」
読みたくない方はNGワードにしてください。
三浦半島、剱崎灯台沖。
サルベージ船内の女性用寝室として割り当てられた船室で、烏丸理香は独り、ノートパソコンに向かっていた。
明日、予定を早めて、オウルとアキラがU−ボートからナチスの遺産を引き上げることになった。
何者かが遺産を狙っているせい――それは気がかりだが、ここまで来ては理香にできることはほとんどない。
そうしたわけで彼女は、大学の講義資料をまとめるなどして過ごそうと考えたのだった。
ここはミーティングルームよりも静かだし……
「さ わ る なと言っている!!」
バシッ、ドゴッ、あうっ、ガンッ!
突然、廊下から響いた怒号と殴打の音に、理香はビクッと肩をすくめた。
「貴様のようなたらし男、今回の仕事が済んだら、マリアナ海溝の底に沈めてくれる!!」
ひときわ鋭い打撃音。その3秒後、壁に重いものがぶつかる鈍い音と振動が、空気を震わせた。
「まったくあの男ときた日には……」
ブツブツ言いながら部屋に入ってきたのは、亜取アキラだ。
こらえきれずにくすくす笑う理香を見て、アキラはしかめっつらを作ってみせる。
「なんだ理香、いたのか。そう笑うな……奴は本当に苦手だ」
「そのようね。それにしても、オウルさんも執念よね。あ、アキラ、お菓子食べる?」
理香はノートパソコンを片づけて、鞄からかわりにスナック菓子の袋を引っ張り出した。
アキラが来たからには、もはや静かな環境は望めない。経験則である。
「いや、菓子はいらん」
二段ベッドの上段にあがったアキラは、脱いだブーツを放り投げる。理香は文句も言わずにそれを拾い、はしごの下に揃えて置いた。
アキラは転落防止用の柵からわずかに身を乗り出して、理香がパイプ椅子に座り直すのを待った。
「……なあ、理香」
「ん?」
「そういえばオウルの奴は、どうしておまえを口説かないんだ? おかしいだろう、理香ほどの美人で才媛をほっとくなんて」
「あら、美人だなんて」
口元に手を当ててホホホと笑う理香に、アキラは珍しく哀れっぽい声を出した。
「理香、本当に困っているんだ私は……。頼む、オウルの弱みでも握っているなら教えてくれ!」
「な、なに言ってるのよ。そんなんじゃありません」
「じゃあなんだ! 奴が諦めるには何かあるはずだ!」
「あう……」
理香は迷った。オウルが自分を口説かない理由に、確かに心当たりがあった。でもそれを言うのは……。
しかしアキラの全身から立ちのぼる不穏なオーラが、怖い。理香は折れた。
「……あまりしつこいから、私も業を煮やして……私の好みの男性は斑鳩くんですから、って言っちゃったのよ……」
いつも涼しげで落ち着いた風情の理香が、耳まで真っ赤になるのを見て、アキラはベッドから落ちそうになった。
彼女とは何度か仕事をし、寝食を共にした仲だが、ああいうボウヤが好みだったとは気が付かなかった。
「斑鳩か……まあ、普段はあれだが、乗り物を運転すれば頼りになるな……」
「そ、そうでしょ!? アキラもそう思うでしょう!? 精悍な顔つきになるし怖じ気づかないし先日も私の故郷で」
「わ、わかったわかった、急に饒舌になるな!」
理香は咳払いして、普段の自分を取り戻す。眼鏡を直してアキラを見上げた。
「……そういうわけで、オウルさんはぱったりと私に声を掛けなくなったの」
アキラはため息をついた。理香の勇気に感心すればいいのか、オウルの単純さを笑えばいいのか、よくわからなかった。
「ふうん……しかし理香、斑鳩はおまえの気持ち、知っているのか」
「え!? いえ、それは……オウルさんはプライドが高いから、わざわざ斑鳩くんに教えたりはしないと思うし……」
確かにオウルなら、自分の敗北は墓まで抱えていくに違いない。
理香は照れ隠しのためもあって、必死に話題の軌道修正に努めた。
「と、とにかく! アキラもオウルさんに言えばいいのよ、百舌鳥さんとつき合ってるんだからしつこくするなって!」
今度はアキラが赤面する番だった。入りたくても穴はないから、毛布をかぶった。
「い…いつ誰がそんなことを言った!?」
理香の眼鏡がきらりと光った。してやったり、と唇に笑みがのぼる。
「ふふふ…かまをかけてみるものね。今までは推測にすぎなかったけど、これで確信に変わったわ」
「な…」
アキラは毛布から、まだ真っ赤な顔を突きだす。理香は余裕の笑みで彼女を迎えた。
「アキラ、あなたの百舌鳥さんに対する態度は妙に素直だし、言葉遣いからして違うわね。これは他の男性相手にはみられない現象だわ。
私が見たところ、百舌鳥さんとあなたは恋人というよりも、戦友然とした雰囲気があるわ……でもそれは、愛と信頼が深い証でもある。
私の推測だと、ふたりにはそれだけ、お互いを理解しあう時間が存在するはずだわ!」
ズバッと指をさされて、アキラは二の句が継げなくなった。アマゾネスクイーンと恐れられる彼女でも、舌戦では勝ち目がない。
「でも安心して、アキラ。これは私の観察眼あってのこと。ほかの人たちは気づいていないと思うから」
それを聞いて、アキラはようよう立ち直る。顔色が元に戻るまで、深呼吸を何度か繰り返した。
「ふ……理香、おまえには負けた。そう、確かに私と百舌鳥は肉体関係にある!」
毛布をはねのけ、豊かなバストを誇示するように胸を張った。その豹変に理香は怯む。
「なんで急に開き直るのよ……というか肉体関係!?」
「そうとも、少なくともその点では、おまえと斑鳩の仲よりは進んでいる」
「はうっ!」
痛いところを突かれて、理香はのけぞった。アキラは勝ち誇るでもなく、真面目な顔で腕を組む。
「言っておくが、欲しい男がいたら、さっさと手をつけておくに越したことはないぞ。
先日ロスで斑鳩に会ったとき、ASEのメカニックだという可愛らしい少女と、仲良さそうにしていたからな」
メカニックの少女。猿退治のとき、モンキーを貸してくれた――清水初音といったか。
理香の心臓がドキリと跳ねた。
そういえば彼女は斑鳩とも年が近いし、斑鳩は自分よりも彼女と、より打ち解けている気がする。
「……そこでだ、理香」
アキラが猫のように身軽に、二段ベッドから飛び降りた。手に小さな紙包みを握っている。
「斑鳩をベッドに誘うならこれを使うといい。この緑の粉末が催淫剤、こっちの茶色いのが排卵抑制剤だ。
西洋医学の調合薬よりは格段に効くし、体にも優しいぞ。アマゾンの奥地で私が見つけた薬草だからな」
「あなた、なんの研究してるのよ……」
思わず眩暈をおぼえた理香だったが、その手に強引に粉末を握らされてしまった。
「普段は理知的な女性が、自分だけには可愛く甘える……男はそういうのが好きみたいだぞ?」
アキラはそうだめ押しして、喉の奥でククッと笑う。
アキラったら他人事だと思って。
しかしなんだか怒る気にもなれない。その代わりに理香は、ベッドを指し示した。
「……もう! 明日は大事な任務があるでしょう。あなたは寝なさい」
「ああ、了解」
柵を使い、逆上がりの要領で、アキラは狭い空間に器用に体を滑り込ませる。
理香はしばらく迷ってから、手の中の包みをそっと鞄にしまいこんだ。
「……ねえアキラ、そもそもオウルさんの対策を話し合っていたような気がするけれど」
アキラはやはり、猫そっくりの伸びをした。
「ああ……。理香は勇気があるな。私には真似できそうもない」
「なによそれは。冷静に検討してみたら、効果的な方法だったと思うわ」
「知らん! 言えない! 私は寝る!」
彼女は子供のように頭まで毛布を被った。理香はそんなアキラが可笑しくて、また忍び笑いを漏らす。
夜は静かに地球を包む。
この数時間後、大事件に巻き込まれることを、彼女たちはまだ知らない。
The End
490 :
あとがき:2005/07/23(土) 08:26:46 ID:Ig18lQ+s
うわっ、レスをもう少し分けるべきだったか。
内容といい、お目汚し、正直スマンカッタorz
エロエロエージェントの皆さんの派遣を、心の底から待っています。
>490
すごい面白かったよ───!!GJ!
こう言うの好きだ〜。
ぜひあのお薬を使った理香さんのお話が読みたいです。
492 :
490:2005/07/25(月) 21:24:18 ID:rY/37q11
>>491 Oh! レスありがとうございます!
Σ(´-`;)理香さん怪しいお薬編ですか… Hになるようにがんばってみます。
ちょと妄想垂れてみるかな。
9巻の伊郷島でカザロフに見つかったときの、アキラのあきらめの早さが
気になるわけですよ。
任務達成が絶対条件のASEエージェントなら、もう少し生存の可能性を
模索しないのかと。
あれかな、「投降する」「いずれ殺される」の間に起こることを想定して
そんなことされるくらいだったら死んでやる! と思ったのかな、女性だし。
なんかアキラ姐さんに関する妄想が止まらない自分キモスw
493 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/02(火) 01:52:09 ID:wLO3vWUg
落ちすぎw
>怪しいお薬
理香さんもいいけど「可愛く甘える」アキラも見てみたい!
保守でもしとこう
途中までですが保守投下します。
しつこくて申し訳ないですが、百舌鳥さん×アキラ姐さんです。
492の妄想をSSにしてみました。
甘ったるいふたり……そんなん読ますなヴォケとおっしゃる方は、
トリップをNGワード指定してくださいな。
目の前に置かれた白磁の華奢なカップから、コーヒーの香りが立ちのぼる。
「どうぞ。――百舌鳥さんから、もうすぐこちらに到着すると連絡がありましたから」
愛らしい顔立ちの女性秘書は、にっこり微笑んで会釈した。
「どうも……」
アキラは革張りのソファにかしこまって座り、ぎごちなく会釈を返す。
一礼して女性秘書が出ていってしまうと、アキラは室内にひとり取り残された。
所在無げにコーヒーをひとすすりし、あたりを見渡す。
だだっ広くて、なんだかガランとした印象の執務室。
「……ここが百舌鳥の職場、か」
ASE日本支社内の百舌鳥の執務室を、アキラは初めて訪ねた。
U−ボートの仕事の後、まっすぐ成田へ向かう手筈になっていたのだが気が乗らず、
勝手をしていると承知しながらも、来てしまったのだ。
室内は暖房が効いている。ふかふかしたソファに座っていたら、眠くなってしまいそうだ。
アキラはカーキ色のジャケットをソファに放り、広い室内をぶらぶらと探検する。
壁際には書物や資料が詰まった、重厚な本棚が数棹。絵画が数点飾ってあるものの、
彼女には価値がわからない。
それよりも一鉢の観葉植物に興味を惹かれるのが、ラストプラントハンター、亜取アキラ
なのである。――もっとも、別のあだ名のほうが有名だが。
――ふむ、ドラセナ・デレメンシスだな。よく手入れされている。
斑入りの瑞々しい葉を念入りにチェックし、その育ち具合に満足の笑みを浮かべる。
アキラは窓のほうへと足を向けた。
天井近くから床まである巨大な窓の前に、ツヤ光りする木製のデスクが鎮座している。
卓上には電話機のみという簡素さが、百舌鳥らしかった。
悪戯心を起こし、ゆったりしたプレジデントチェアに腰掛けてみる。
――いつもここに座っているんだな……。
アキラの知らない、百舌鳥の姿。ここで誰かに指示を与え、電話を取り、時には窓の
外を眺めたりもするのだろう。
そんな想像をしていると、自然に顔がほころんだ。
「どうした、亜取。飛行機に乗り遅れでもしたか?」
「ひっ!」
ドアを開けしな、百舌鳥が声を掛けてきた。空想に浸っていたアキラは不意を打たれ、
チェアを蹴倒す勢いで立ち上がる。
なぜそんなところに座っているんだと訊かれたら何と言い訳しようかとどぎまぎしたが、
百舌鳥は気にも留めない様子だった。背広を脱いで、アキラのジャケットの隣に放る。
「百舌鳥、あー……カ、カラマーゾフ氏はもう、帰ったのか?」
なにか話の接ぎ穂を見つけようと、アキラは訊いた。
百舌鳥はサルベージの結果報告のために、今まで、若き大富豪と面会していたはずだからだ。
「うん? ああ、まあな……」
アキラは、百舌鳥が一瞬、奇妙な動揺を見せたと思った。しかし彼はすぐに口元にいつもの
笑みを浮かべ、アキラに問い返す。
「おまえこそどうしたんだ? ここで待ってると聞いて、驚いたぞ」
「う、その……」
アキラは言い淀んだ。思い立って行動したものの、理由はあまりにも個人的に過ぎた。
ちらと百舌鳥を窺う。彼はソファの背もたれに浅く尻を預け、腕組みをしてこっちを見ている。
その目に自分への咎めがないことに少し勇気を得て、アキラは言った。
「すまん、百舌鳥。おまえの都合も考えずに、勝手な真似をしているのはわかっている。
しかしあのまま帰りたくはなかったんだ。特に今日は……いろいろあっただろう?」
U−ボート内での溺死の危機。武装集団との戦闘。いつも間一髪で命拾いをした。
「だから、どうしても……」
百舌鳥が欲しい。そう言いたかったが、語尾はかすれて静寂に溶けた。
アキラは祈るような思いで、百舌鳥を見つめる。
頼むから、帰れとは言わないでくれ……
「……わかった」
百舌鳥はうなずいてソファを離れ、歩み寄ってきた。デスクの前で、手を差し伸べる。
アキラはほっとして、素直に彼の胸にしがみついた。
百舌鳥は片腕でその体を抱きとめ、空いた手で卓上の受話器を取った。
ボタンを一つ押し、耳に当てる。
「百舌鳥だ。しばらく誰も入らないようにしてくれ。取り次ぎは緊急事のみだ。……ああ、頼む」
電話の相手は、あの女性秘書だろうとアキラは思う。
賢そうな女性だったから、上司の命令の理由を、あるいは察しているかもしれない。
そう考えると、頬が赤くなった。
百舌鳥は受話器を置く。
「さあ、お待ちかねの時間だぞ、亜取」
アキラの耳元で、笑みを含んだ低い声が囁いた。
アキラは百舌鳥の胸から体を引きはがし、彼の首に腕をまわした。
百舌鳥のからかいに対し、軽く睨みつける。
「……馬鹿者」
百舌鳥はにやっと笑って、眼鏡を外した。
その乾いた唇に、アキラは口づけた。
柔らかさを確かめるように押しつけたあと、百舌鳥の厚みのある下唇を軽く吸う。
再び触れあわせ、乾いている表面を、舌先でちろりとなぞる。
焦れた百舌鳥がぴたりとアキラの唇を塞ぎ、歯列を割ってきた。アキラはそれを従順に受け入れ、
ぬらぬらと濡れる男の舌が口腔すべてを犯そうと暴れ、掻き回すにまかせた。
「うっ、ム…」
アキラの背筋がぴくりと緊張し、呻きが漏れた。
百舌鳥の手がアキラのTシャツをまくりあげ、裾から入って直接、乳房をまさぐっている。
ぬるいふたつの舌がこすれ合う淫らな感触と、ゆったりと乳房を捏ねあげられる鈍い快感に
アキラの脳裏が白く霞む。
百舌鳥の舌は煙草の匂いがする。その舌が流し込んでくる唾液を嚥下するたびに、彼の好む
煙草の匂いが体内に染みついていく――そんな妄想すら加わって、アキラの両脚の奥は
熱く湿った。
濡れた音を残して唇が離れ、アキラは喘ぐ。
足に力が入らず、床に崩れ落ちそうになるところを、百舌鳥が抱きとめた。
「あ…、百舌鳥…」
彼女の眼は潤み、頬は上気していた。切なげに歪んだ表情だったが、それがかえって
妖しい色気を放ち、百舌鳥の心臓を締め上げた。
「しっかりしろ……そら」
百舌鳥はアキラの両脇を支え、デスクに座らせた。
まくりあげたTシャツは、くしゃくしゃに折り重なって胸の上にとどまり、乳房全体の
豊かさを想像させるふくらみが、裾からわずかに覗いている。
男の理性を引きちぎる眺めだった。
百舌鳥はアキラの承諾も得ずに、一気に布地を引き上げる。脱がせやすいように、
アキラが自ら腕をあげた。
薄い皮膚の内側にみっしり肉が詰まり、張り切った乳房がぶるんとこぼれ出た。
ブラジャーは着けない主義だとアキラは言う。
ラテンの血が混じる彼女の肌は、普段、陽に当たらない箇所も淡褐色に輝いている。
そのはち切れそうな艶やかな小麦色の乳房の先端に、ローズピンクの乳首がツンと
頭をもたげていた。
野生美というのがふさわしい。
百舌鳥の関心を引いていると見て、アキラが乳房を自分の手ですくいあげ、挑発的に
紅い唇を舐めまわした。
「…くっ…」
百舌鳥は目を細め、喉の奥で呻いた。股間を突き抜ける激しい欲情に、思わず声が
漏れたのだった。
「フフフ……」
百舌鳥の反応に、アキラは満足げに笑う。平常は性を武器にすることのない女だが、
愛しい男の前では奔放になれるものだ。
「来い、百舌鳥」
低い声に、粘っこいまでの甘さを込めて誘った。
百舌鳥はネクタイを襟から乱暴に抜き取り、シャツのボタンをひとつふたつ開けてから、
アキラを机上に横たえた。
「んっ」
背中が冷たい天板に触れて、アキラは一瞬体を固くする。
その体の上に覆い被さるようにして、百舌鳥が乳房を求めてきた。
ふくらみのふもとから頂点までを余さず舐め上げ、途中、肌を強く吸った。今日の逢瀬を
思い出させる紅い跡が、何日も残るに違いない。
女の体を知り尽くした百舌鳥の両手は、あくまでも優しく、柔らかな肉塊を捏ねまわす。
指の腹で、固く尖る乳首をこすり、揉みつぶした。
「はあっ……」
か弱くも甘い痺れに、アキラは吐息を漏らす。まだワークパンツとショーツに守られている
秘部がじんと疼いた。
アキラは百舌鳥の手に乳房をゆだねたまま、自分でワークパンツのベルトを外す。
脱ごうとするが、膝から下がデスクから垂れているせいで、尻を浮かせられない。
腰をよじってみたが、うまく脱げてはくれなかった。
百舌鳥の含み笑いが聞こえ、アキラはムッと彼を睨む。
「手伝ってほしいならそう言え。気持ち良くて、手を離してほしくなかったのか?」
「……うるさい」
アキラは目元を赤らめてそっぽを向いた。
その様子に苦笑して、百舌鳥は愛撫の手を止める。
百舌鳥はアキラの脚を持ち上げて、ブーツの紐をほどき始めた。
ブーツが床に落ち、アキラは膝を曲げてかかとをデスクの端に引っかけ、腰を浮かせた。
百舌鳥が、彼女のワークパンツとスポーツタイプのショーツを引き下ろす。
すらりと引き締まった小麦色の裸身が蛍光灯の下に晒され、下腹の黒い茂みが目を惹いた。
百舌鳥の指が、アキラのかすかに浮いた腹筋を辿り、愛撫を再開しようとする。
「……待て」
それを押しとどめて、アキラはデスクを降りた。
怪訝そうな顔の百舌鳥に、悪戯っぽく眉をあげてみせ、逆に彼をデスクに寄りかからせた。
「私ばかり愉しんではいけないだろ?」
アキラは百舌鳥の耳元で囁き、その耳たぶをそっと噛んだ。
百舌鳥のシャツのボタンをゆっくり外し、裾をスラックスから引っ張り出す。
アキラは開いた布地の胸元から手を入れた。両手の下に、厚い大胸筋を感じる。
手を胸から肩へとすべらせ、Yシャツを百舌鳥の体から追い落とした。
「ああ、凄いな……百舌鳥」
彼の強靱な体躯は、エージェントを退いた現在も衰えてはいないようだった。
アキラは、彼の肉体が直接、自分を屈服させるさまを脳裏に描く。それだけでも腿の奥から
涌き出るものがあった。
彼女は百舌鳥の首筋に吸い付き、手のひらで胸から腹を撫で下ろす。
彼が自分にしたように素肌に口づけをし、乳首を弄びながら、スラックスの股間をそろりと
その手に包み込んだ。
「む……」
百舌鳥が唇を歪めて小さく唸る。
アキラは口の端をきゅっと吊り上げて笑み、ベルトを外した。スラックスはホックと
ファスナーを緩めるだけで、すとんと足首まで落ちる。後には陰茎の形を浮き上がらせた
下着が残った。
百舌鳥の腰の前に、アキラは膝を付いた。
上目遣いにちらりと百舌鳥の顔を窺うと、彼は軽くあごをしゃくって次の行動を促す。
「してくれ」
アキラはぐっと唾を飲み込み、下着を下ろした。いざとなるとやや気後れしないではないが、
百舌鳥に喜んでほしいのは本心だった。
目の前に、黒々とした茂みからそそり立つ陰茎が突きつけられた。
根元をそっと握り、アキラは先端にキスをする。百舌鳥の腰の両側で、彼の手がデスクの
縁を握りしめるのが見えた。
先から根元へ吸いながら唇を移動させ、戻るときには舌先で舐め上げた。
先端を口内に含み、舌を使った。一日、下着に収められていたものは独特の匂いがする。
しかしその匂いも、頭上から降ってくる百舌鳥の呻きとともに、アキラには淫靡な刺激となった。
「うム……う、んう……」
あふれる唾液に肉茎を浸しながら吸いあげる。できるだけくわえこもうと顔を被せ、
入らない部分は指でしごいた。元から大きいそれが、口の中でさらに膨張する。
「んあっ」
アキラは苦しさに思わず頭を引き、突端が唇から抜けた。
その側頭部を力強い手が押さえた。アキラはぎくりと男の顔を見上げる。
「もう少し、我慢してほしいんだがな」
いつも自信に満ちている百舌鳥の表情からは、いまや余裕がなくなっていた。
こめかみから汗が滴り、神経質に唇を舐める。細めた目が、凶暴な光をたたえてアキラを
見下ろしている。
職場で全裸の女にくわえさせる興奮が、彼を煽っているに違いなかった。
汁のにじみ出る突端が、アキラの紅い唇にこすりつけられる。
百舌鳥の手は彼女の頭を押さえたままだ。彼がどうしたいかは想像がついたが、不思議と
嫌悪感はなかった。
アキラは再度、口を許す。
百舌鳥が自ら動いてきた。
「うぐ…」
喉まで突かれそうになり、アキラは反射的に根元を握った。
「ああ…、すまんな……く……」
彼女の無言の抗議に、百舌鳥は多少自制してくれた。それでも並々ならぬ努力を払って
いるようではあった。
熱く張り詰めたものがぬるぬると唇を出入りする感覚に、不思議な恍惚感をアキラは
感じ始めた。
アキラはまた、出入りする陰茎に舌を使い出す。
「ふう、んぐ……う」
揺すられる百舌鳥の固い尻を、両手で掴んだ。
「……亜取」
荒い呼吸の合間に、百舌鳥が絞り出すように名前を呼んだ。
腰の動きが早まった。咽頭に先端が当たったが、アキラは呼吸を止めてえづきに耐えた。
彼の絶頂はもうすぐだ……
百舌鳥が、鋭く叫んだ。
アキラの手の下で尻が震え、彼女の喉の奥に粘液が叩きつけられた。
じっと動きを止めて出し切ってしまうと、百舌鳥はアキラを解放し、陰茎を抜き取った。
アキラは目を閉じ、手で口元を押さえている。その喉がぐっと動いて、口の中のものを
呑み込んだ。
「ん……はあ……」
アキラは虚脱して床に横座りになり、荒い息をつく。体中が火照って汗ばむのに、ようやく
気が付いた。
額に張りつく前髪を、かきわける指があった。
頭上を仰ぐと、百舌鳥がドキリとするほど優しい顔で、彼女を見つめていた。
「……よかったぞ。立てるか」
百舌鳥はすでに呼吸を整えていた。あきれにも似た驚嘆を覚えながら、アキラは
返事のかわりに両腕を差し伸べた。
百舌鳥はその腕を引いて、彼女を立たせる。
アキラは百舌鳥の首にかじりつくようにして抱きついた。乳房が、厚い胸板に押しつけられて
つぶれる。男の太い腕が、背中と腰を包んでくれた。
「少し、このままでいたい」
ぽつりと呟くアキラの耳元で、ああ、と声が答えた。
===
とりあえず、ここまで。
おおっ。百舌鳥さんはお気に入りキャラなんでうれしいです。
アダルトカップル万歳。ごちそうさまです。
506 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 01:58:59 ID:+miiEid3
増尾さんアゲ
507 :
505:2005/08/13(土) 16:47:58 ID:itwMrfm2
うはww 舞い上がって痛いことをしてしまった。
昨日は飲んでました。馬鹿でしたすみません。アゲラレテルシ
ハインドDに吊られてくる。
というか切に、他の職人さん来てください…
>>505 他のキャラもきぼんぬとか言ってみる。
そういえば、半角二次板に皆川作品スレってないんだね。寂。
しっかし、こんな良作が投稿されたというのに人居なさすぎw
日が悪いのかねぇ…。
帰省シーズンだし、このスレ年齢層高そうだしね。
あ、夏のアレもあったかw
かくいう自分は昨日帰宅。遅くなったが
>>495-503GJ!
>>505女性キャラも見たいですハイ。できればエ(r
御見苗がティアに筆おろしされるのキボン
(9)-(12)まで
===
抱き合い、息づかいと心臓の鼓動だけを聞いていた時間は短かった。
程なく、しっとりと汗で張りつく肌の熱さを意識しながら、彼らの指は互いを探りだす。
百舌鳥の手がアキラの背中をすべって、尻に辿りついた。
「あ…」
アキラは、同様に百舌鳥の背を撫でていた手を止める。
「さて……さっきの続きといくか。泣くまでやめてやらんぞ」
百舌鳥はそう言って、まろやかな肉を掴んだ。
アキラは上体を反らして、正面から視線を合わせた。黒い瞳が期待にきらめく。
「まったく、そのタフさには呆れる」
「ふん、アマゾネスクイーンが相手だからな」
軽口を叩き合うと、百舌鳥はアキラの体を抱き上げて卓上に寝かせた。
アキラは彼を引き寄せ、キスをせがんで――ふと、躊躇した。
「かまわん、気にするな」
百舌鳥は不快に思う様子もなく、己の精を飲んだ女の舌を吸った。
少し驚いたものの、アキラはすぐに目を閉じて口づけの官能に酔う。
百舌鳥が拒絶しないでくれたことが、嬉しかった。
長年、乗り物のハンドルを握り続け、皮膚の硬い手のひらが、太腿を撫ではじめる。
その手が膝から腿の内側に割り込んで上へと這い登ってくると、アキラはかすかな
ため息を漏らして脚を開いた。
指がヒダをなぞり、入り口を探り当てて膣に潜りこんでくる。
「ふ…」
アキラは腰を浮かせた。節くれ立つ指が、粘膜を押し分けて蠢いている。
百舌鳥の声が、アキラの鎖骨に落ちた。
「熱いな、お前の中は。それにきつい」
「そういうことを、言うな……」
アキラは百舌鳥を睨んだが、その眼光にいつもの迫力はない。
異物の侵入に彼女の性器はとくとくと脈打ち、潤みを増していく。
膣の内壁をこすられ、アキラは喘いで指を締め付けた。百舌鳥はそこから逃れ、
豊かな茂みを掻き分けて、陰核を求めた。
探し当てた小さな突起に、ぬめる愛液を塗りつける。
「ふあっ!」
電流が走るような刺激にアキラは思わず叫び、腰を跳ねさせた。
百舌鳥は何度か、ヒダまであふれ出た体液をすくい、陰核に塗りつける作業をくり返す。
そのたびに、秘裂をなぞられる滑らかな心地よさと、腰をよじらずにはいられない強い
快感に交互に襲われ、アキラは身悶えた。
「あ、う……」
押し寄せる快感に、ベッドであったならシーツを掴んでいただろうが、デスクの上では
空しく爪を立てるしかない。アキラは自分の指を噛んだ。声を抑えるためでもあった。
頑強な手が、アキラの唇からその指を外した。
「外に漏れはしないさ。声を聞かせてくれ」
百舌鳥の目は、まぎれもない欲情をたたえている。
彼はアキラの内部に指を埋め、親指でその上の突起を愛撫し始めた。
「百舌鳥……ああっ!」
「ふ…凄いぞ、どんどん濡れてくる……尻の穴まで垂れそうだ」
「あうっ……言うなっ……」
陰核に触れられ、くちゅくちゅと指が出入りするたび膣は疼き、愛液がにじみ出てくる。
本当はうっとりと身を任せたくなるほど、気持ちが良かった。
しかしアキラは、百舌鳥の言葉にかたくなに首を振る。
アキラの身じろぎに合わせ、上向いて揺れる乳房に、厚い唇が吸い付く。
百舌鳥は、埋没しかけている乳首を舌で呼び起こし、強く吸い、歯を立てた。
「ああ、やめて、くれ……」
あらたな責めに、アキラは顔を歪めた。そこから生まれる快感は微弱でありながら、
確実に彼女の性器を刺激する。
たまったものではなかった。
乳首への責めに加え、女のもっとも鋭敏な器官――陰核を嬲られ続けて、アキラの思考も
羞恥も、なにもかもが消し飛んだ。
「あああっ……」
下腹部から爪先までを、炎のような痺れがくりかえし貫く。
体の感覚、意識のすべてが嬲られる一点に収束していき、アキラは叫んだ。
「だめだ……だめッ、……イクっ……」
腰をぐっと突き上げ、全身を硬直させる。
百舌鳥の指を、熱い粘膜がきつく、幾度も締め付けた。
アキラの腰が落ち、四肢から力が抜けた。
大きく胸を波打たせて喘ぐ。
だらしなく両脚を広げていることに気付き、けだるく腿を引き寄せて秘裂を隠した。
アキラは潤んだ眼を、百舌鳥に据えた。
「……すまん、イッてしまった……あんまり、気持ちよくて……」
百舌鳥は苦笑を浮かべる。
「そうさせようとしているのに、謝ることはないだろうが」
つられて、アキラも微笑した。
アキラは、百舌鳥の顔から下半身へと、視線を泳がせた。
彼の陰茎は、再び昂揚している。
アキラは手を伸ばし、百舌鳥の頬に触れた。
「百舌鳥……来てくれ」
「平気か?」
その問いにアキラは少し考え、デスクの上で体を起こした。照れ笑いに唇を歪める。
「実を言うと、ここは背中が痛くていけないな」
無邪気な返事に、百舌鳥の目が笑ったようだった。彼は応接用の二人掛けソファを顎で指す。
「ではあそこだ。狭いのは我慢しろ」
アキラは、今度はデスクを降りずに、百舌鳥の首に手をまわした。
彼と目が合うと、小首を傾げてみせる。
百舌鳥はやれやれといわんばかりに眉をしかめ、それでもすぐ表情をやわらげて、アキラを
抱き上げた。
わずかな距離を、アキラはこの上ない幸福感を噛みしめながら、運ばれていった。
座面の上質のクッションが、アキラの体を受け止めた。
仰向けに寝たアキラが、折った膝を胸に引き寄せないと、百舌鳥が乗れない。それほど
ソファは狭かったが、そのぶん密着できるというものだ。
百舌鳥が促す前に、アキラは両脚を開いて、誘った。
指による愛撫で絶頂を迎えても、やはり男の昂りを受け入れる以上の充足は得られない。
百舌鳥も焦らさずに、彼女の脚の間に入った。
ゆるく垂れ落ちる愛液にいざなわれて、脈打つ肉塊が、その頭をぬるりと入り口に沈めてくる。
「はう…」
指とは比べものにならない圧迫感。アキラはのどを反らせて呻く。
だが、一度絶頂に達したヴァギナは柔らかくほぐれ、陰茎を深く呑み込んだ。
「ああ……凄いな。本当に、いい……」
侵入してきたものの固さと太さに、アキラは陶然とため息をついた。
「おまえもだ……全部入ってしまったぞ」
百舌鳥はアキラに深く覆い被さり、感に堪えないといった声音で囁いた。
>>516 ウホッ!イイ女。保管庫に入れちゃってよかですか?
つか保管庫放置しっぱなだったよorz
あとお手間じゃない&保管おkだったら、百舌鳥さんの再UPもお願いします(汗
拾いそびれた…
GJ!
大人の恋…素敵ですよ〜!
おお、保管庫管理人まだ生きていたんだ!
本スレの流れがエロ談義に。
モマイラ!そういう話こそこっちでやってくれ。
じゃないとこのスレサミシスwww
522 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/18(木) 23:28:39 ID:pmHxshMG
age
523 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 19:53:32 ID:tl0GW8wi
保守
524 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 00:31:52 ID:nmtjHq9A
ロコ×初音て案外いけそうだね
あの容姿であの惚れっぽさ
初音…罪なオンナ
百舌鳥はなめらかな肩に顔を埋めるように、アキラを抱きすくめた。
アキラは百舌鳥の首に腕をまわし、しなやかな両脚を彼の胴に巻き付ける。腰が上向き、
百舌鳥の昂りを奥深く迎え入れた。
柔らかな粘膜がねっとりと陰茎を包む感触に、百舌鳥は奥歯を噛みしめて唸る。
絡みついてくるそれを振りきるように、ゆっくり腰を送り始めた。
粘り気のある濡れた音が、つながった場所から漏れだした。
「うッ…、うッ…」
ゆるやかな律動に合わせて、アキラの喉からかすかな声が押し出された。
ヴァギナをいっぱいに満たす太さのものが、熟し切った粘膜をこすりあげ、甘い快感を
えぐり出す。
下腹部はすぐに熱っぽい痺れに包まれた。体内からまた蜜が湧き出すのを感じて、アキラは
切なげな吐息を漏らした。
腰が勝手に動き出してしまう。
「ああ、百舌鳥……」
百舌鳥の首にまわされた腕が、罠のように締まる。胸の下でアキラの豊満な乳房がひしげるのを、
彼は気にした。
「痛くないか、亜取」
「いい……離れるな。このまま……」
きつく抱き締められて顔を見ることはできないが、耳元に聞こえる声には、甘えた響きがあった。
アキラがそう望むのなら仕方ない。
実を言えば百舌鳥は、腰を使うたびに胸に伝わるやわやわとした感触を、かなり愉しんでいるのだった。
彼はひそかに笑みを浮かべ、打ち付ける腰に今少しの速力と、捏ねる動きを加えた。
奥を掻き回し、引き、また押し入ってくる……絶え間なく続く刺激に、アキラは百舌鳥の
腕のなかで身悶える。
アキラは手の届くかぎり、百舌鳥の躰のいたるところを撫でさすっていた。
「百舌鳥……とても、アッ……素敵だ……」
貫かれて言葉がとぎれたが、素直な気持ちが口をついて出た。
百舌鳥の唇が、首筋や頬、耳に、狂ったように押し当てられた。
「……俺もだ。お前の中が絡みついて、最高だ……これだから離したくなくなる……」
興奮を含んだ声で囁かれ、アキラの胸に歓喜があふれる。
「ああ……」
嬉しさに深い息をつく唇を、百舌鳥が塞いだ。
アキラはすぐに口づけに応えた。呼吸が早まってきているせいで、長く塞がれているのは
苦しかったが、それでも止めてしまうのは惜しいほどの至福の瞬間だった。
愛撫するようだった口づけはやがて激しさを増し、責めにも等しく感じられ、アキラは
こらえきれずに百舌鳥の肩を押し戻した。
「……すまんな、我慢できなくなりそうだ」
百舌鳥が苦しそうに呟いて唇を歪める。しかしアキラもまた、同様に昂っていた。
「私も欲しいから……奥まで、突いてくれ……」
そんな言葉すら、照れずに言えた。
「少し、無理をさせるぞ」
言い置いて、百舌鳥は躰を離す。
膝立ちになり、アキラの腰を引き寄せて持ち上げる形をとった。
「うっ……」
下肢が高く上がったことで体重がぐっと肩と首にかかり、アキラは思わず呻く。
百舌鳥は、アキラの尻を掴むように支えて、言った。
「後ろからのほうが楽だとは思うが、感じてる顔や胸が揺れるのを見たいからな……
それに、けっこう刺激的な格好だ」
アキラはいやでも自分の姿を意識しないではいられなかった。
百舌鳥に向かって両脚を無防備に広げ、腰を差し出す。背中が反って、乳房が突き出される。
おまけに不安定な姿勢を支えるために、両腕は座面につっぱったまま、容易には動かせないのだった。
アキラの目元が朱に染まる。
「するなら早くしろ。長いことこんな格好でいたら疲れてしまう」
アキラの強がりに苦笑しながら、百舌鳥は突き入れた。
さきの体勢よりも、陰茎が深く入る感覚があった。先端が子宮を叩く。
柔らかく強靱な膣壁が絡みつき、締め付けて百舌鳥の律動を妨げた。
「ム……」
快感に呻きつつ、百舌鳥は容赦なく腰を引き、叩きつけた。膣壁をえぐり取らんばかりの
激しさで、欲望を彼女の中で放出するために。
「ああーッ!」
アキラが絶叫する。
百舌鳥の突き上げが、アキラの躰をがくがくと揺さぶった。豊かな盛り上がりを見せる乳房が
重そうに揺れ動く。
その向こうに、アキラが泣き顔にも似た表情を浮かべて喘いでいた。百舌鳥にしか見せない、女の貌だ。
そんなアキラの姿すべてが、百舌鳥を駆り立てるのだった。
528 :
百舌鳥×アキラ(15) ◆YOuvtzwDUs :2005/09/01(木) 06:50:11 ID:4KhMLY0l
「うああっ……はあうっ!」
ヴァギナを深く突かれ、激しくこすりあげられて、アキラは悲鳴をあげ続けた。
ただ、男のものがどんなに荒れ狂っても、熟れたヴァギナは快感へとすり替えてしまう。
絶頂への甘美な責め苦だった。
躰の奥で波があふれ出し、今にも砕け散りそうにふくれあがる。
「百舌鳥、百舌鳥っ……」
アキラは片手を差し伸べていた。
抱き締められながらその瞬間を迎えたかったというのが本音だ。しかしそれが許されないなら、
せめて、手を取っていてほしかった。
百舌鳥がその手を捕まえた。
「――――ッ!」
唐突に、波が砕けた。
アキラの背筋が震え、腿は百舌鳥の腰を挟みつけてこわばった。ヴァギナが百舌鳥のものを
きつく締め上げる。百舌鳥の手首を潰してしまいそうなほど、握りしめていた。
「……あふっ……」
アキラは肺から呼気を追い出す。彼女のまわりに、すべてが戻ってきた。
こわばりの解けた腿がどうしようもなく震えてしまい、百舌鳥の手を離したくなかったが、
尻を支えてもらわなければならなかった。
百舌鳥はアキラの尻を両手に抱え直した。
「俺も、すぐにいく」
アキラは荒い息をつきながら、うなずいた。
百舌鳥はふたたび狂おしく腰を叩き付けてくる。
「あ…う」
ヴァギナが飽きずに快感を訴えたが、もう嬌声を放つ気力もなく、アキラは唸ってぐらりと首を
めぐらせただけだった。
百舌鳥の動きが早くなり、ぎり、と奥歯を噛みしめる音が聞こえた。
荒々しい息遣いに、アキラの心臓までもが高鳴った。
百舌鳥は指をアキラの尻に食い込ませ、激しく呻く。深く打ち込んだところで動きをとめ、
躰を震わせた。
アキラも目を閉じ、愛する男の精液が体内を満たすイメージに、酔った。
とても幸せな気分で、アキラは瞼を開く。
雨水が染みたコンクリートの天井と、自分を見下ろす男たちの姿が視界に入り、ぎょっとした。
口ひげをたくわえ、冷たい目をした男に見覚えがあった。彼らはみな、揃いのコンバットスーツに
身を包んでいるが、あとの数人はフェイスマスクを被っている。
「……お楽しみいただけたようで何よりだ」
口ひげの男が嘲り混じりの声を発した。
……カザロフ。そう、誰かがこの男をそう呼んでいた。
しかし、誰だったか。アキラは思いを巡らす。……わからない。
「どうだ、あのまま全身に銃弾を浴びて死ぬより、投降したほうがよかっただろう。
こちらとしても、いい女がよがりまくるのを見ていたほうが、愉しいしな……」
男の言葉は意味がわからなかったが、記憶がある場面まで巻き戻り、アキラは息を呑んだ。
武装集団に奪われたナチスの遺産を追って、オウルと小さな無人島に上陸したのだった。
隠密行動をしていたつもりだったが、このカザロフらに見つかり、射殺か投降かを迫られた。
――そうすると、私は投降したのだったか。オウルは……?
さだかでない記憶に戸惑いながら、アキラは何気なく自らの体に目を走らせた。
冷たい床に転がされ、服はズタズタに裂かれて、肌がむきだしになっていた。
手を動かせないことにも気付く。頭上で、縄かなにかで固縛されている……。
冷水を浴びせられた気になり、全身が恥辱に震え始めた。
――陵辱された? だが、私は覚えていない……。
アキラ自身に、まったく陵辱の記憶がないのだけが、救いだった。
カザロフはナイフを抜いた。愛おしそうに指で刃を撫でる。
「しかしな、女……俺はもっと気持ち良くなれる方法を知っているぞ。きっとおまえも
気に入る……」
いやな目。いやな笑い。さわるな。
猿轡をかませられ、ののしることも、舌を噛むこともできない。
アキラの鼓動が早まり、冷や汗が吹き出す。あの時と同じように。
投降か死か、選択を迫られたあの時、自決を覚悟したはずだった。こうなることを予測したからだ。
失血死にも至らない傷を全身に刻まれ、痛みと恐怖に苛まれながら、嬲り殺される。
救い出され、命は助かったとしても、もう女とは呼べない躰にされているかも知れない。
生きて、恋い焦がれていながら、二度と百舌鳥に抱いてもらえない。
それは死よりもなお恐ろしかった。
そんな彼女の思考を読んだように、カザロフの手が乳房を掴み、ナイフの切っ先が乳首を――
「やめろッ!」
アキラは叫び、自分の声に驚いた。
「亜取!」
誰かが肩をつかみ、乱れた黒髪を顔から払った。アキラは目を見張る。
「百舌鳥……」
目の前に彼の顔があった。気遣わしげにアキラの瞳を覗き込んでいる。
アキラは視線を周囲に泳がせた。ここは百舌鳥の執務室であり、愛を交わしたソファの上だった。
胸の中で心臓が痛かった。
「夢か……」
安堵の息をつき、アキラは百舌鳥の首に腕をまわし、裸の肩に頬を預けた。
ふたりともまだ裸だった。ただ、アキラの肩には彼女のジャケットが掛けられている。
百舌鳥が羽織らせてくれたのだろう。
ソファに腰掛け、百舌鳥に寄りかかってうとうとしていたらしかった。
「すまん……私はどのくらい眠っていた?」
「まあ、五分かそこらだ。……大丈夫か?」
百舌鳥はジャケットの上からアキラの背中を撫でる。感情が高ぶっていて、その優しさに
アキラの目から涙があふれそうになった。
見られたくなくて膝を抱き寄せ、その上に顔を伏せる。
「……百舌鳥、ありがとう……」
アキラは袖でごしごしと目をこすった。
きまりが悪く、横目で百舌鳥を窺いながら、問わず語りに口を開いていた。
「……波戸から聞いたか? カザロフという男のこと」
「……ああ」
百舌鳥の顔からは笑みが消えていた。
百舌鳥が米軍基地に出向いている間に、武装集団がサルベージ船を急襲し、引き上げた
ばかりのナチスの遺産を奪っていった。
その際、賊のリーダーらしき男が喜々として、波戸の最期を斑鳩に語ってきかせた。
話の内容や口振りから、男が真性のサディストであることはうかがい知れた。
のちに無人島に上陸して彼らに見つかり、投降か死かの選択を迫られることとなったが、
口ひげを生やし、額に傷のある男の声が、あのリーダーのものと同じだった。
それに気付いたとき、アキラの背筋に戦慄が走ったのだった。
「……奴は明らかに、我々を生け捕りたいと考えていた。生死をちらつかせ、わざと
迷う時間をあたえる。普通の人間は最後の瞬間、はかない希望にすがるだろう。
そうでもなければ、我々が奴らに気付かないうちに撃ち殺してしまえば済む話だ」
アキラはため息を挟んだ。
「私は、投降するくらいならいっそ死んでやると思ったのだ。ああいう手合いには、
捕虜など慰みものに過ぎないからな……」
暖かい室内で、アキラは寒気を感じ、ジャケットをかき寄せた。
隣に座る百舌鳥の渋面を横目で見やって、皮肉っぽく眉をあげる。
「ASEメンバーたる者、いかなる時も諦めるべからず……そう言いたいのか?」
「まあ、一言で言えばそうだ。塞がって見える道も、あがいてみれば開けるものだ。
その先には……見ればわかるだろうが」
百舌鳥は手を泳がせ、互いの姿を指し示した。
肉体ばかりか、精神までも屈強な男を、アキラは羨望とあこがれをもって見つめた。
百舌鳥の信念は、本人だけでなく弟子にも受け継がれ、アキラの生命を一度ならず救ってくれた。
その心の強靱さは、素直に羨ましい。
誰もが彼らのように強くなれるわけではないと一蹴するのは簡単だが、それは怠惰だろう。
「……そうだな。心がけてみよう」
だから、アキラはそう答えた。
百舌鳥は笑顔を見せ、アキラのあごを指で持ち上げた。
「しかし、貞操を守るために死を選ぶ心根をいじらしく思うのも、男という生き物でな」
「勝手なことを……馬鹿者」
アキラは唇を塞がれる前に、それだけは言えた。
冬の陽が落ちるのは、あまりにも早い。真っ暗になった窓の外を見て、アキラもさすがに
気が急いた。
「もう、行かないと」
「……そうだな」
百舌鳥も時計を見た。暗いといってもまだ宵の口ではあったが、彼も仕事を放り出して
いるのである。部下たちがやきもきして待っているだろう。
アキラがいさぎよくソファを離れ、脱ぎ散らかした衣類を探しに行った。
デスクの周りにそれらがあった。
百舌鳥は、アキラの引き締まった尻が動いて、ショーツに脚を通すのを眺めていた。
好きなときにあの躰を抱けたならと、かすかな苦悩が胸をよぎる。
視線を感じたのか、アキラが振り返って百舌鳥を睨んだ。
「何を見ている。ニヤニヤするのはよせ」
彼女は男物の衣類を拾い集め、まとめて放ってよこした。磨いた上等な靴も、頓着せずに
投げるのだ。
そんな仕草が、百舌鳥の感傷のような思いをうち払ってくれた。
「まったく……」
アキラの行動と、自分に対して苦笑いして、彼も身支度をした。
ボストンバッグひとつを肩に掛け、後はドアを開けて出ていくだけという状態で、アキラは
もう一度口づけをねだった。
ふたりだけの時間から、ドアの向こうの繁雑な世界に戻る勇気が、アキラも欲しいのであった。
やがて名残惜しげに唇が離れ、アキラは百舌鳥から一、二歩、後じさった。
愛してると言ってしまえば離れがたい気がして、またな、とだけ言った。
百舌鳥はうなずいただけだったが、眼差しが優しかったから、アキラは満足した。
彼女は部屋から出ていく。
百舌鳥はドアが閉まるまで見送り、デスクに戻った。
手を伸ばし、受話器を取る。
「……ああ、増尾君か。何か伝言は入っているか」
彼もいま、繁雑な毎日の暮らしに戻ったのである。
終
エロイな。乙
大人の恋!ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
百舌鳥×アキラ続き来てたー。
上手いなぁ。エロイなぁ。百舌鳥さん荒いなぁ。
アダルトカップルいいですな。ごちそうさまでした。
|д゚)
|*゚д゚) ミナサン アリガトウ…
|彡 サッ
うわあ乗り遅れた。
>>536 またの降臨をお待ちしておりますよ。神(*゚д゚)ノシ
↑えろい
541 :
538:2005/09/13(火) 19:53:23 ID:6ZWOTorv
うわー、時間をおいて見たらでぶってるよ…アアン orz
修正させてください。ゴミレス増やしてほんと、ごめんなさい。538は消しますね。
ttp://akm.cx/2d/img/23260.jpg でも本来は板違い・スレ違いですよね。
半角二次板か、お絵描き板に皆川スレを立てたほうがいいのかな。
立てたら描き手さんは現れるだろうか…
542 :
538:2005/09/14(水) 05:32:11 ID:3NkGNCnK
>>539-540 ありがとうございますです
本誌におっかない女神様キタワァァ(゚∀゚)ァァアア!! 巨乳健在ィィィ!!
……でもなんか筋肉と股間が……(ナキワラ
>>541 GJ!! 修正前のむっちり感も良かったけどね。
半角二次板かお絵描き板に皆川スレ立てても、ここ以上の過疎スレになりそうだ…
自分も一応絵描きだから貢献してみたいけど、ショタロリ専門な絵柄だからムリポ
544 :
541:2005/09/15(木) 08:19:45 ID:YC+NuA7C
>>543 >ショタロリ専門な絵柄だからムリポ
絵師殿! そんなことおっしゃらずに萌え絵を見せてください(;´Д`)
絵スレ立てようか迷い中です。絵師さんがたのサポートが到着するまで、
煽りに耐えながら孤独に戦えるのか… コ、コワイ
「うpした絵を修正するとは、あいつはやっぱり2流だな」
パパルガンの言葉が聞こえてくるし orz
…もしもいつか皆川絵スレを見かけたら、一筆ふるってやってください。
最後にスレ住人のみなさん、SSもあげずにこんな相談して、ごめんなさい。
>542
気にするなキンヌクナオンは締りがいいのだ。
ついでにパイズリしつつフェラで胸筋ピクピクも一度でいいから体験したいな
>>545 漢だぜあんた…固そうなパイズリだなしかしw
「力が欲しければ・・・くれてやるっ」を台詞の中に入れて誰か作ってくれ
548 :
545:2005/09/21(水) 22:32:43 ID:hYi+w+gK
>546
うむ、俺のチムコより硬い乳かもしれん
ドゥルガはエロいな…(*´Д`)ハァハァ
>547
おまいが新しいエロssエージェントになってみないか?
551 :
545:2005/09/23(金) 09:31:14 ID:/Thv+67Q
あの筋肉で超パワフルなセンズリも贅沢だな、トルク世界一
後始末はカラスマ先生になめて貰いたいが
>>551 ローション使わないと擦り切れそうやんけ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
553 :
545:2005/09/24(土) 08:14:25 ID:jsUx28mr
>552
アマゾンでも石鹸くらいあるだろうからそれで代用。
「石鹸でも結構気持ちいいだろう?」
「は、はぃ〜」
――――保守
555 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 07:57:31 ID:ZREGd0vi
圧縮くるかも知れんので上げとくよ。
今週も色々と妄想できるシチュがあったわけだが
ママン…
斑鳩タン(;´Д`)ハァハァ
母親の話をする斑鳩に母性本能くすぐられまくって押し倒しちゃうアキラ&烏丸さんで鉄板だな。
559 :
545:2005/10/05(水) 00:20:22 ID:z9q81s+a
押し倒すよりむしろ
アキラにうしろから抱えられて
”しーこいこい”
のポーズのままD-LIVE女子らに辱められるほうが良いな
今週の妄想アイテム
つ【筋弛緩剤】
…括約筋までゆるんで、12ページ目のアキラたんが
お漏らししてないかすっごく心配。ハァハァ
561 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 23:45:25 ID:jBxC04Eg
保守汁
おお!管理人やっと追いついたか。
GJGJと。
563 :
名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:09:03 ID:NYhECnij
保守age
565 :
545:2005/11/06(日) 10:17:24 ID:xMdIt4WO
でどこで犯されてんの?
ツリ?
566 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 21:22:38 ID:TCzAq1bB
あげ
保管庫…繋がらなくないか?
>>567 今は見えるよ。最近あだぺーじが落ちてたことあったから、そのせいじゃないか?
昔、ARMSのSSを考えたことがある。
うじうじと煮え切らないユーゴーに痺れを切らした恵がでっち上げた、ユーゴーと涼に
よる遊園地監視演習:「オペレーション・ワンダーランド」。
前半のクライマックスはタワーハッカーでのジャヴァウォック暴走未遂とユーゴー暴走。
後半のクライマックスは記念写真館スタッフによる二人の「GS美神」コスプレ。その他、
なぜか高槻夫妻がデートしていたり、巴兄妹が近親デートしていたり、ヴァイオレットが
隼人をめろめろにしたり、アルがキャロルにかっこつけてみたり。
ストーリーを練っている間に本編が終了してしまった。
チラシの裏でした。
素晴しいじゃないか。
>>568 落ちてただけみたい。ありがとね。
そんな俺は委員長×斑鳩に萌えておる。
保
>>570 斑鳩が受けかよw
と言いつつ、自分もキボン。
573 :
名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 12:34:34 ID:wqM/kCXK
職人さん復活祈願age
ところでいまだにARMSネタも欲しい奴、自分の他にいるかね?
バイオレット姐さんハァハァ
今も昔もこれしかないだろう。
まだまだスプリガンだってバッチコーイ!
>>573 ノシ 自分では書けないからひたすらよだれを垂らして待ってる・・・
578 :
545:2005/12/04(日) 10:36:20 ID:BoaAkSof
>577
あぁオレが昔かいたのもあるぅ
580 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 20:40:52 ID:pFZGCJyo
保守しておく
581 :
名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 23:21:49 ID:kjZ6QifX
あげとこ
あけおめ保守
583 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 15:20:46 ID:PUbIR//W
保守age
584 :
名無しさん@ピンキー:2006/01/25(水) 02:48:21 ID:QzXmuNKj
保守
585 :
◆YOuvtzwDUs :2006/01/27(金) 19:13:28 ID:rHp5Z7iI
圧縮コワイage&ホシュ ((((;゚Д゚))))
オウル×レイチェル投下しますが、エロはありません。
無理です。オウル犯罪者になっちゃいますというわけで、ぬるくてごめんなさい。
さわやかな潮風が、金髪を揺らす。
オウルはそぞろ歩きの足をとめ、通り沿いに広がるビーチを見はるかした。
どこまでも青い海とまばゆい日差しを、老若男女が思い思いに楽しんでいる。小麦色に
焼けた肌もセクシーな美女たちが、なにごとかを語り合っては笑っている。
その様子をぼんやりと眺めるオウルの背後を、サイクリングで、または徒歩で人々が通りすぎていった。
みな、楽しそうであり幸福そうだ。
それもそのはず、ここは南仏のリゾート地、季節は真夏。雲ひとつない晴天は、訪れた観光客みなを
おおらかな気分にさせてしまうほど心地がよかった。
「……最悪だ」
オウルはしかし、どことなく青ざめた顔でつぶやいた。
「ビーチにも街にもこんなに僕好みの美女がいるというのに、声をかけることすらままならないとは……
全部すべてみんな斑鳩のせいだ!」
オウルが斑鳩悟とともに仕事をしたのは、つい昨日のことである。この若きASEドライバーと
組む任務にいやな予感はしていたが、案の定オウルは地獄を見た。
任務を終えてこの街のホテルに戻ったものの、激しい車酔いに一晩中苦しめられ、いまだに吐き気が
こみあげる。気分転換に散歩にでて女の子に声をかけてはみたのだが、「お嬢さん、僕と忘れられない
バカンスを……おぅえっ!」などとやってしまっては台無しだ。
斑鳩はといえば、学校の出席日数を気にして、昨夜のうちにさっさと帰ってしまったのだから
憎らしい。
そんなわけでオウルは、リゾート地での休日を孤独に過ごしているのであった。
「……むなしい。帰って寝よう」
大きなため息をつき、とぼとぼと歩き出す。
隣の車道を一台の高級車が通りすぎ、ハデなブレーキ音を響かせて急停車した。同時に発せられた
少女のかん高い叫び声が、オウルを振り向かせた。
「オウル!? オウルでしょ!?」
聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、オウルはぎょっとして振り返る。
自動車の後部座席の窓から少女が身をのりだし、目をまるくして彼を見ていた。
「レイチェル!」
思わぬ邂逅に、オウルも目をみはった。レイチェルの顔がぱっと輝き、窓から顔を
ひっこめるが早いか、ドアから飛び出してきた。
転がるようにオウルに走りより、嬉しさをおさえきれないといった様子でまくしたてる。
「こんなところで逢えるなんて信じられない! どうしてここにいるの!? オウルも休暇を
過ごしに来たの!?」
「あ、いや……任務で……」
「そっか、忙しいのね! 私は夏休みのあいだ、パパの別荘ですごしてるの。ねえオウル、
お仕事はこれからなの?」
「いや、もう……」
レイチェルの勢いに押されて口をすべらせ、しまったと思ったがもう遅い。
少女は満面に笑みと期待を浮かべてオウルを見上げた。
「別荘はすぐ近くなの。来てくれるでしょ? パパとママも会いたがるわ」
子供のこういう強引なところが苦手なんだよな、とオウルは指先で頬をかく。
「……だめ?」
レイチェルは悲しそうな表情をつくり、うつむいた。子供といえど女の子を失望させることを
よしとしないオウルに断れるはずもなく、彼はこの日何度目かのため息をつく。
「わかった、少しだけだぞ」
「うん!」
泣いたカラスがなんとやら、レイチェルはふたたび明るい笑顔でうなずいた。
海辺から少し離れた高台に、ヒューズ家の豪奢な別荘はあった。
ヒューズ夫妻は愛娘の命の恩人に丁重に謝礼をのべ、あの誘拐事件の後日談などを語ってくれた。
やがて話題も尽きて、大人達が気づまりをおぼえ始めたころ、レイチェルがオウルを自室に誘った。
夫妻も優秀なASEエージェントを信用しているらしく、娘もそう言っていますからぜひにとオウルに
頭を下げる。
すっかり退出する機会を逃したオウルは、しぶしぶレイチェルにつきあうこととなった。
「なんだ、この液晶テレビは……」
オウルは室内に入るなりつぶやいた。
11歳の少女に似つかわしく花柄のファブリックがあふれた部屋に、大型の液晶テレビだけが
異質だった。
「オウルが言ってたジェームズ・ボンドっていうヒトに興味がわいたから、パパに頼んで買って
もらったの。DVD、一緒に見よう? ……どうしたのオウル?」
娘の家出がよほどこたえたのか、夫妻がレイチェルを甘やかしているらしい様子に、思わず床に
崩れてしまうオウルである。
「そんなところにいないで、こっちに来て座って! ほら、始まっちゃう!」
レイチェルがベッドに腰かけ、自分のかたわらをてのひらで軽く叩いた。大画面を見るには
そこが特等席にはちがいないが、オウルはわずかに緊張し、そしてそんな自分を呪った。
――相手は子供だ! 子供のベッドに子供と腰かけたからって、後ろ暗くなんかあるものか!
それでも彼女から少し離れてベッドに座ると、画面には映画のタイトルが映し出されている
ところだった。
「トゥモロー・ネバー・ダイか……」
「うん! ピアース・ブロズナンってかっこいいわよね!」
「……ハハ……」
たしかにブロズナンの甘いマスクは次々と女性を魅了するにはうってつけだが、オウルにとっての
ボンド像とは違っている。
子供のころ、しょっちゅう映画館に忍びこんで観たリバイバル映画。そこにいたボンドには
一少年のヒーローへの憧れを差し引いても、男が男にほれてしまう深みというものがあった。
――まあ、レイチェルに言ってみても始まるまい。
オウルは胸の内で不平を漏らすにとどめ、しばし映画を鑑賞することにした。
「トゥモロー・ネバー・ダイ」は、世紀のスクープを狙わんがために世界を戦争に巻き込もうとする
メディア王・カーバーの陰謀を、ボンドと美貌の中国人諜報員が阻止しようと活躍するストーリーだ。
カーバー主催のパーティに潜入したボンドは、情報を手にいれるためカーバー夫人・パリスに近づく。
しかし彼女はボンドのかつての恋人だった。ふたりにとっては苦い再会である――。
劇中ではパーティ会場を混乱させ、脱出したボンドのもとにパリスが訪ねてくるシーンになっていた。
『どうして私から逃げたの? 私が近づきすぎたから?』
髪と同じ漆黒のドレスをまとったパリスが、ボンドを静かに詰問する。ある日突然彼に去られ、
苦悩した日々。彼を待ち疲れ、いよいよあきらめようという頃にカーバーに求婚された。幸せでいた
つもりだったのに、なぜまた姿を現したのかと彼女は訴える。昔の恋が再燃する愁嘆場であった。
「もったいない。正体を知られそうになったからといって、こんな美人を捨てるとは」
女優たちの美貌に見入るオウルは、ついそんなことを言ってしまった。
「パリスもパリスよ。私だったらずっと待ってるわ。絶対ほかの人と結婚なんてしない」
レイチェルから返された少女らしいコメントにオウルは苦笑を浮かべたが、画面を見つめ続ける
彼女の横顔の真剣さにハッとさせられた。
子供に恋愛のどれほどがわかるのかとからかう言葉も引っ込んで、オウルは内心動揺したまま
テレビに視線を戻す。
女優の裸の背中が、目にとびこんだ。
互いに心を残しながらも別れた男女の気持ちが燃え上がり、激しく口づけを交わしながら
ボンドの手がパリスのドレスをすべり落としている。
「うわあああっ!!」
オウルはあわててリモコンを奪い取り、画面をオフにした。
「な…何するのよ、オウル!」
「何って、子供が観るべきシーンじゃないだろう」
「子供扱いしないで! 赤ちゃんがどうやってできるのか、もう学校で教わったんだから!」
「え……」
想定外の反駁に一瞬動きがとまった青年の手から、レイチェルはやすやすとリモコンを奪い返す。
「ああすると赤ちゃんができるの。私もお兄ちゃんもお姉ちゃんもそうやって生まれたの。
いやらしいって目で見るほうがいやらしいんだから!」
「う……」
そうまできっぱりと言い切られては反論できないオウルだったが、さらなるレイチェルの発言には
目をむいた。
「それにキスだって、私たちくらいの子ならしてて当たり前なのよ」
「キスしてて当たり前?」
オウルは自分がレイチェルと同じ年頃だった昔を思い返す。故郷を追われて難民キャンプで暮らし、
年下の子供たちの面倒をみ、いつも空腹でいた。大事なのは今日を生き抜くことのみ。恋愛など
考えもしない生活だった。
しかし、だからレイチェルたちがどうだというのではない。安全な環境で育って多少おませに
なったとて、それは子供達のせいではない。
「そうよ。クラスでもキスしたことあるって子がほとんどなの。――本当かどうかはわかんないけど」
レイチェルは最後にそうつけくわえ、悪戯っぽく肩をすくめた。
なんとも言えない、いらだちともいうべき気分がオウルの胸に広がる。
「……君もしたことあるのか?」
少女は目を丸くして、さっとオウルを振り仰いだ。
「誓ってもいいけど私はしたことないわ! ファーストキスは一番好きになった人とだって決めてるもの!」
「そ、そうか」
オウルはほっと肩の力を抜いた。その様子をめざとく見つけて、レイチェルは小首を傾げる。
「なあに? もしかして安心した?」
「ば、ばかな。君が誰とキスしようがデートしようが、僕が気にするいわれはない!」
「ふーん……」
額に冷や汗を浮かべつつ全力で否定するオウルに、つまらなそうに唇をとがらせるレイチェルだった。
数分後、オウルはふかふかのベッドに突っ伏していた。
自称ジェームズ・ボンドを凌駕する世界最高の諜報員は、奇妙にぐるぐる回る頭を抱え
こみあげる嘔吐感と闘っているのであった。
あの後、映画鑑賞を再開したふたりだったが、ストーリー展開がいけなかった。
ボンドがギミック満載の自動車をリモコンで操り、カーバーの追撃をかわすカーアクションで
オウルはばっちり酔ってしまったのだ。
「本当にごめんなさい、オウル。まさか映画でも酔っちゃうなんて……」
「……ハハ……」
もはや乾いた笑いを漏らすことしかできない。彼は少しだけ身を起こして、レイチェルが差し出す
冷たいミネラルウォーターをすすった。
オウルは白目をむいてぐったりとベッドに沈み込み、つぶされそうなカエルさながらの声を
絞り出す。
「……すぐ失礼するつもりだったが、動けない……もうしばらく休ませてくれ……」
「うん、そうして。ごめんなさい、私のせいで」
レイチェルはすっかりしょげかえってしまった。オウルの頭の下に枕をあてがい、顔に吹き出す
あぶら汗をハンカチで拭うなどして、かいがいしく看病してくれる。
オウルが手で制してそっとしておいてほしい旨を告げると、しょんぼりと離れていき、
窓辺のイスに腰をおろした。
少しかわいそうな気もしたが、正直言って彼自身、それどころではない状態だった。
ずいぶん長いこと沈黙が続いてから、レイチェルが近寄ってくる気配がした。
薄目を開けると、彼女が思いつめた顔をしてオウルを見下ろしている。
「オウル……私、さっき言ったよね。ファーストキスは一番好きになった人と、って」
あまたの女性を口説き、また甘い恋の囁きを聞き慣れているはずのオウルの心臓が、
どきっと跳ねた。
「ちょ、ちょ……レイチェル……」
レイチェルがゆっくり身をかがめ――自分の髪がオウルの顔を覆いそうになって、あわてて
かきあげてから――彼の唇に、そっと自分の唇を押し当てた。
それはオウルの記憶にあるどの唇よりも小さく、はかない感触だった。
「どうもお邪魔しました」
あれから2時間ほどしてやっと人心地がついたオウルは、夫妻からの夕餉の招待を辞退して
ヒューズ家を去ろうとしていた。
ホテルまで自家用車で送るというすすめは、さらに固辞した。
「じゃあ、さらばだ、レイチェル」
寂しそうな表情の少女に声をかけ、オウルはきびすを返す。
玄関から門までの長いアプローチを進み、もうすぐ敷地内から出ようというとき、背後から
軽い足音が追いかけてきた。
「オウル、待って!」
彼は振り向かず、だが歩みをゆるめる。
「ねえ、私のこと嫌いにならないでね、オウル……10年後にきっと迎えに来てね?
私、待ってるから……10年過ぎたって待ってるから」
少女の切羽詰まった哀願を背中に受けたが、青年の返事ははそっけない。
「どうかな……約束はできないな」
「……そう……」
きっと今、レイチェルはうなだれて地面を見つめているのだろう。いつかの別れ際と同じく
オウルは片手をあげた。
「迎えに来るのは9年後かもしれないし、8年後になるかもしれないからな。ただし、
君が素敵なレディになっていたら、だ」
「……! うん!」
今日の空のような晴ればれとした返事に送られて、オウルは歩き出した。
「忘れられないバカンスを、か」
彼は得意の口説き文句をつぶやいて少し笑い、海辺への坂道を下っていった。
(了)
GJ!
原作のこの話も微笑ましくて好きなので、
その雰囲気を保っていてくれて嬉しいです。
10年後のレイチェルもちょっと見てみたい。
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
GuuuuuuJooooooobuuuuuu!!!!
GOOOOOOOOOODJOB!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
よかった、みなさんありがとう!
5代目ボンドのファンの方、すみませんでした
D-LIVE!!最終章orz
もっと続いて欲しかったなあ。さすがにネタ切れなのだろうか。
委員長と初音が鉢合わせするエピソードがあるかと思ったんだが・・・。
つか、A-LIVE!!はコミックスに収録されるんだよな?
そのまま放置とかありえませんよ、小学館さん。
>>595 久々の投下乙です!
5代目ボンドはファンじゃないけどTNDは好き〜。
ミシェル・ヨー万歳!
保管庫管理人さん、いつも乙です。
お手数ですが、文章の修正をお願いしたいのであります。
>>589 下から6行目
「お兄ちゃんもお姉ちゃんも」→「兄さんも姉さんも」
>>590 上から2行目〜6行目すべて削除
くどい…要りません。
>>591 下から12行目
「青年の返事ははそっけない」→「は」を一つ削除
以上です、よろしくお願いします。自分アホス
A-LIVE!!未読の方にも、ごめんなさい。
りょーかいです。週末中に修正しておくので、週明けにでも暇な時確認よろです。
こちらこそ、いつも萌えをありがとうです。
600 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/06(月) 19:55:16 ID:kglaG5/R
更新乙〜
601 :
598:2006/02/06(月) 20:36:38 ID:V//7AeTa
>>599 確認しました、ありがとうございました。
602 :
名無しさん@ピンキー:2006/02/09(木) 15:21:52 ID:8ZpxOu8P
斑鳩が宇宙にいく伏線はなかったことになるのかよう。
それは後日談みたいな形で締めに持ってくるんじゃね?
そして宇宙でフェイスレス指令と遭遇
斑鳩、宇宙でジャバウォックと逢う
死にたいと思っても死ねないので
ジャバウォックは考えるのをやめた
URYYYYYYYYYYY!!
15年後…
斑鳩 悟は自宅で、妻と5歳の息子とともに、火星へと旅立つスペースシャトル打ち上げの
生中継を観ていた。
新たな家族を得てASEドライバーを引退しなかったなら、悟自身があのシャトルの
乗員になっていたはずだが、もともとそんな計画も思惑も、彼のあずかり知らぬ
ところである。
と、ミもフタもない未来予想図を書いてホシュ
a)新型スペースシャトルの乗員になった悟といつものメンバー、予想外の事故で救出不可能に。が、それぞれの子供たちが助けに来る。
b)救難活動中に二次災害。が、息子が助けに来る。
きみならどうする
どっちも熱いな。まあこの板で子供の話が出ると、俺の頭は「じゃあ母親は誰だ」って方向に動いちまうが。
突然だがスプリガンの優×芳乃で書いて欲しい。
芳乃が優におしおきされるんでしょうか?
仮面編のあの二人もええのう。
芳乃×優とか。
遺跡で怪しい気配を感じてガクブルな芳乃を見つけた優。
介抱している時に不安定になっている芳乃が優にすがり付き、そして……とか。
他はラヴなのとか。
危険な遺跡のオーバーテクノロジーが悪人の手に渡る前に回収し、
建機やレースマシン、VTOL機などのいろいろなメカを操って大活躍。
轟轟戦隊ボウケンジャー。
>>616 う…うーん 誰だあ、日曜日の朝っぱらから!?
眠いからシカトぶっこいとけ。
今更ながら、>591のオウル、かっこいいなぁ。
>>618 ヤッター!! アリガトー!!
サンデー14号
も、も、百舌鳥さんが「亜取」じゃなくて「アキラ」って!
アキラさんが涙を!!
なんか体中の穴から変な汁垂れ出そう。もう死んでもいい。
この際だから言わせていただきます
>>114氏の
>「やれやれ、百舌鳥は私を組み敷いたあげく、声が涸れるまでさんざん嬲った末にようやく出したものだぞ」
この一行を越えるハァハァな文章は、自分には書けそうもありません。
遅レスながら
>>615に禿同。ラヴなの読みたいねえ。
あの二人は最終回後しばらくしてくっついてそう。
ARMSの隼人と恵に近いかも。
隼人と恵ってまとまりそうでまとまらないまま一生を終えそうだ。
隼人は菫姐さんのモノですが何か?
御神苗は吉乃のモノだな。
優を手に入れた芳乃がアーカムに高額で売る。
626 :
名無しさん@ピンキー:2006/03/20(月) 19:27:36 ID:sAMiWG7f
ちょと下がりすぎだからage
スプリガン最終巻の「愛しているわスティーヴ」「バ…バカ よせ!」
に禿しく萌えたなぁ
ああ、アレか。最後の最後まで驚きの展開だったなあ、スプリガンは。(w
保守
629 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/07(金) 16:38:41 ID:i9PkwbEs
どーでもEけど人気あるの? このマンガ。
630 :
545:2006/04/09(日) 23:17:51 ID:g1dZ9Ra9
不動のオオトリですがな
保守
632 :
名無しさん@ピンキー:2006/04/19(水) 16:12:23 ID:R7/1OfRp
やめんかこの馬鹿ペニス!
ごめ…誤爆…
どんなだ!
まだ生きてたのかこのスレ。
もう需要はないのかな…寂しい。
需要はあるが供給がないようだ。
そのようだ・・・。
需要はあるよ!バイオレット姐さんキボン。
俺は御神苗と芳乃キボン
639 :
545:2006/05/04(木) 22:56:45 ID:Kl7L+8uw
じゃ、武士と妹w
むしろここでプラスとマイナス
保守〜
642 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/12(金) 09:02:55 ID:8Lg4Xfw5
>>639 麻耶だっけ?妹の名前。
前スレにちょっとだけあったな。リライトしてみるか?
青年百舌鳥と小娘アキラはそのうち出てくるかなぁ?
644 :
545:2006/05/12(金) 23:50:14 ID:j0dwHPyw
つーかアキラさん若いだろ
モズはであったころ既におっちゃんだろ
645 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 08:17:05 ID:Aavqq8Ts
646 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/13(土) 23:50:29 ID:zEq1fGl2
ほす
unn
648 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/14(日) 21:48:42 ID:fd4udWfj
だが…
今この瞬間は…
保守こそがすべてだ!
私を越えてみろ!!
649 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/16(火) 18:43:09 ID:hVPPEqn9
保守
651 :
名無しさん@ピンキー:2006/05/29(月) 22:17:21 ID:D6+T+3if
保守
なんかジノーヴィーが紛れ込んだようだな
保守
新作まだかなー
既出かもしれんが大阪に高槻市ってあるんだな
大阪在住なので特に気にもとめんかった
十三(じゅうそう)という駅もあるよ
隼人がヴォルフに捕まるシーンの詳細きぼんぬ
>>656 「そろそろおじいさんの相手も飽きてきた頃だったし…次はあなたとお相手したかったところよ…」
「ふざけんな、この野郎!!よくもじーさんを!!」
さてここで問題です。ヴォルフの言う「相手」とは何の相手でしょう?
掘らせる、事だろう。
……掘る事じゃないんだぜ?
アッームズ
アッーカム
イッージス
662 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 03:31:29 ID:56r8qsWe
保守
664 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 15:51:59 ID:MNLqgRaK
一ヶ月も書き込みがないなんてorz
みんなの無言の総意で落とすことにでもなったのかと思って
怖くて保守できずにいました
連載も終わったしなぁ。
次に作品が出るのはいつになるのやら
新作出れば、またここももう少し賑わうかな?
板違いになるが、いっそ細々と新作予想でもしていくか
>>668 雑談の範疇ならOKじゃないかな?
新作も欲しいけど、ARMSやスプリの番外編読みきりとかでもいいな。
670 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 13:40:20 ID:WdmxeYQo
新作はいっそのこと女性主人公で!
いやごめん。それもいいかもだけど個人的には巌パパンみたいなオサーン主役の話が読みたい。
青年誌に場を移すのもありかな。
自分が知らないだけかもしれないが、
ミナガーセンセ作画の娘っ子主人公は見てみたいね。
女の子が主人公…中国拳法娘とか。
しかし露出度はまったくないカンフー服、みたいなw
露出はないけど全身薄タイツなら許してやる
薄くはなかったけどボーは全身タイツだったな
連載が青年誌だったら、未遂に終わった秋葉さんや芳乃、アキラさんやイインチョの
林間がきっちり描かれていたのだろうか!?
アキラさんの場合、行為そのものでチムコ圧死できるのでかなりグロいことになるぜ?
676 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 03:20:59 ID:EkzSFtpZ
長女 アキラ
長男 カルナギ
次男 スプリガンのあの人
ママルガン霞タンも混ぜてよ、と思ったけど、上の3人はそもそも病気にかからないもんね
カルナギは伝染病にかかったぞ
679 :
677:2006/08/27(日) 18:19:37 ID:pBSnLWA3
な、なんやてー! 忘れてる…スマンカッタorz
それなら 長女霞、次女アキラで
いや待てよ。朧と霞でくくったほうが別の恐ろしさがあるのか。
早くサンデーに戻ってきて欲しい
>>681 うわーwこれをネタに誰か一本書いてくれないかなw
683 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 21:13:44 ID:HDcq14Ud
くっさいセリフだなwww
スプリガンとD-LIVEのコラボ作品とか読みたいなぁ。
危険な秘宝を奪還した御神苗、そしてその脱出をサポートするイカルガン。
激闘、死闘の果てに二人の間に芽生える友情って感じで。
このスレでそんなこと言ったらその後のアッーな展開を考えてしまう
>>682 |д゚)つ 真×霞で書いてみた
「あ、あっ……真、さん」
霞の、泣くような声を真は聞いた。
ベッドの上で獣の姿勢をとった霞は、シーツを握りしめた両手の間に顔を伏せている。
くぐもった声を、呼びかけともつぶやきとも判断しかねた真は返事をせず、また彼女へと侵入する
単調な動きもやめずにいた。
はァ、ン――かすれた吐息を漏らして、霞が顔の向きを変えた。黒髪がさらりと動いて、固くまぶたを
閉じた横顔が現れる。
真はその横顔から、少しねじった背中、自分の両手につかまれているくびれたウエスト、淡い室内灯を
なまめかしく弾く尻までを、目で追った。
「……きれいだ」
感歎のつぶやきが耳に届いたか、霞はふたたび流れる黒髪に、顔を隠した。
黒絹の髪をひるがえらせ、四方から迫る男たちを流麗にうち倒す霞。真が幾度となく目にした光景である。
要人の身辺警護と護衛車の運転、そうした任務で真と霞がペアを組む機会は多かった。
危機を互いにおぎないあい、職業人として信頼と尊敬を深めるかたわら、男と女として惹かれあっていった。
「霞……俺と結婚してくれ」
つい先日、真はついにその言葉を口にした。冷静沈着な男と誰もが口をそろえる斑鳩真が、このとき
心臓が爆発しそうな気分でいたことを、目の前の霞でさえ気づいてはいなかった。
霞は、その場での返事を避けた。
「真さん、あなたのことは本当に好き。プロポーズしてくれて、とても嬉しいのよ。だけど……少し考えたいの……」
真は肩すかしをくった格好だが、希望を捨ててはいない。霞が強い覚悟と使命感を抱いてASEエージェントを
務めていることは、彼もよく知っている。
彼女が胸中に大事に抱えていたものを、捨てろと言われて迷うのもわかる。いつまででも返事を待つつもりだった。
あの日から、霞の態度に変わったところは見られない。今日もデートの誘いに乗ってきて、こうして
真に抱かれている。
白い背中は紅潮しており、尻がもどかしげに蠢く。
真は、霞の背中に上体を重ねた。汗ばむ肌に唇を這わせると、細い肩が震えてかすかな呻きが漏れた。
たまらず乳房と腰を抱えこみ、強く深く突きはじめる。
「はアッ、あん……待っ、て、真さん……」
「どうした」
快楽のうわごととは違う明らかな制止の声に、真は霞を抱きすくめたまま動きをとめた。
シーツから顔をあげずに、霞はつぶやいた。
「スキンを……はずしてほしいの」
「!? な……」
一瞬、何を告げられたのか理解できない真であった。
ハッと息を呑んで、あわてて霞から体を離す。
霞がゆっくり起きあがり、ベッドの上で恋人と向かいあった。頬が桜色に染まっている。
真の心臓がまた、胸郭から飛び出しそうに拍ちはじめていた。
口を開いたのは霞だった。
「私もときどき空想することがあったのよ……おかあさんになるってどんな感じかしら、私にもちゃんと
赤ちゃんを育てられるのかしら、って」
佇立した熱い陰茎をそっとてのひらに包み、霞は慎重にコンドームをはずしていった。
「赤ちゃんにお乳をあげるのって、とても気持ちよくて幸せなんですって。そうしてるところも何度も想像したわ。
私が抱いてる赤ちゃんは……あなたによく似てるの」
そう言って浮かべた霞の微笑みは、真の胸を強く衝いた。
とっさに霞の両肩をつかみ、彼女の瞳をのぞきこむ。真の声は興奮にかすれていた。
「じゃあ、いいのか。俺と」
「ええ。……ふつつか者ですが」
会釈した霞を引きよせ、真は口づけした。優しく、熱く、深く、ゆっくりと。
ふたりはまたひとつになった。
真はあおむけに押し倒した霞に覆いかぶさり、霞はたくましく広い背中を抱き締めた。
熱い衝動に支配され、真はあえぎながら腰を打ち付ける。彼の下で、霞もあられもなく快感を訴え、
ピンと伸ばした脚が何度も空を切った。
絶頂が近いのを、真は感じた。しかし今度の放出には、単なる肉欲の吐き出しとは異なる目的がある。
真は霞をかき抱き、その耳元にささやいた。
「お前に生命を吹きこんでやる……!」
…オソマツ。
>>686 GJ!!久々の投下ktkr!!
愛のある孕ませ大好きなんで美味しくいただきました。
しかしあちこちで孕ませてそーだなイカルガンw
ああ紛らわしかったかな。
>>688のあちこちで孕ませてそうってのは息子の方です。スマソ…
>>686 ◆YOuvtzwDUsさん待ってました!
ARMSの高槻夫婦といい、ミナガー漫画に出てくる夫婦っていいよなあ…
初音にエンジンが付いているか否かだが、
お布団に入ればエンジンが掛かるから大丈夫ですよとオチつけてみる
>691
ベッドにターボがついてるンだよ
高速回転ベッドターボカスタム(今は回転ベッド禁止にされてるけどな)
>>692 昔から、何のためにベッドが回転するのかがさっぱりわからなかった。
今でもわからない。そうか…禁止になったのか…
>>692 振り落とされそうでワロスwww
しかしそのベッドの気持ちがわかる斑鳩はイヤだな。
そのベッドに魂を吹き込む斑鳩はイヤじゃないのか
|д゚)つ よせばいいのに真×霞のつづき 母乳プレイにつき注意
斑鳩真が自宅に戻ったのは、もう日付も変わろうかという刻限であった。
マンションの地下ガレージにバイクを乗り入れる前に、真は4階の一室を見上げた。
同じ部屋に独り住まいをしている頃には、なかった習慣である。カーテンの隙間から漏れる明かりを認めて、
彼は微笑んだ。
「真さん、お帰りなさい」
玄関で靴を脱ぐ背中に、優しい声が掛けられる。パジャマにカーディガンを羽織った妻、霞が出迎えてくれていた。
「ただいま。寝ていていいのに……悟は?」
「大丈夫、よく眠ってるわ」
真はいそいそとジャケットを脱ぎながら、寝室に向かった。
生後3ヶ月の悟は、ベビーベッドの中ですやすやと寝入っている。思わず指先でつつきたくなるような、
ふくよかな頬をしていた。さらりと柔らかく明るい色の髪は父親ゆずりだ。
ほんのりと周りを照らす程度に絞った明かりの下で、真は飽きることなく赤ん坊を見つめていた。
霞が無言でかたわらに寄り添う。真も黙ったまま彼女の肩を抱いた。
少年時代に父親を亡くしてから、孤独という、心にひたりと貼り付く陰に苦しめられてきた真だった。
彼が渇望した幸せ――家庭、家族がいまここに、思い描きつづけた形そのままにある。
シャンプーの香りのする霞の髪に、真は満足のためいきを落とした。
「ありがとう、霞」
「真さん……」
真は妻を抱き寄せ、唇を重ねた。霞は、真にすがりついて熱烈に応えてきた。思い返せば多忙にかまけて、
軽いスキンシップもままならない日々が続いていたのだった。
長いキスのあと、霞が肩を落として言った。
「真さんはもう休まないと……。朝になったら香港へ行くのじゃなかった?」
「いや、先方が依頼をキャンセルしてきたんだ。明日はひさしぶりの休暇さ」
霞の大きな瞳が期待をこめて真を見上げた。
「それなら……いい?」
「ああ」
たおやかな白い手が、真のジーンズの股間を優しく包んだ。
素裸のふたりは、夫婦のベッドの上に向き合って座った。真は、霞の背中から腰をてのひらで撫でさすり、
耳から首筋、鎖骨への薄い皮膚を、唇でたどった。
両手と唇は、白い乳房で合流した。
子を産み育てるために女の躰は変わりゆくものだが、乳房にもそれは現れている。
「昔よりもずいぶん大きくなってる……揉んだりしても平気か?」
「いやね、大丈夫よ」
興味と戸惑いの混ざった真の表情に、霞は吹き出した。彼の後頭部に手を添えて、愛撫の続きを促す。
「……吸ってもいいわ」
甘い囁きが引き金となって、真は乳房にむしゃぶりついた。両手でさすり、捏ね、左右の乳首を交互に
舐めては吸い付いた。
「あ、出て…きた」
乳首の先に盛り上がるしずくはすぐに崩れて、つと乳房を伝い落ちていく。
赤ん坊にふくませるべき液体を、真は舌先で受けた。
「どう?」
「少しだけ甘い、かな。あまりおいしいものじゃないんだな」
「ふふふ、そうね……あ、真さん!」
味を見たところで興味を失うだろうと高をくくっていた霞は、ふたたび吸い付かれて驚きの声をあげた。
乳輪ごと唇にふくまれ、きつく吸いあげられるたびに両脚の奥がキュンと疼く。
「ンッ……あン……」
霞は後ろに両手をついて体を反らせ、真に乳房をゆだねて、熱い息を漏らした。
彼女の反応に真も驚き、顔を離す。
「もしかして悟に飲ませるたびに感じてるのか?」
「ち、違うわ。あなたがしてると思うからよ! 赤ちゃんにお乳をあげてるときに濡れたりなんか……」
露骨な表現を口走ってしまい、あわてて片手で口をふさいだものの、頬が上気するのはとめられない。
「霞」
真の瞳にちらりと、ケモノめいた光がよぎった気がした。
霞は肩を押されてあおむけに寝ころがった。立てた膝を左右に割られ、その中心に真の顔が寄せられたとき、
彼女は歓喜の叫びをあげていた。
舌のみの愛撫であったが、その執拗さに性器がとろけてしまうのではないかと、霞は思った。
舐められ続けて、陰核はふっくらと充血し、体の奥からはぬるむ蜜がにじみ出ている。いまや内腿の柔らかい皮膚に
真の髪が触れるだけでも、びくっと体を震わせるまでに敏感になっていた。
「んん、はァ……ま、真さん……いやあ……もう、いや……」
か細い声を耳にして、真はようやく顔をあげ、指先で無造作に唇をぬぐう。
彼女の言葉が額面通りの拒否を示すものではないことは、わかっていた。
霞が差しのべる両腕の中に入って、正常位でつながった。
「うっ……」
ぬめるヒダに包まれる快感に、思わずうめいていた。肩にかかる霞の吐息が熱い。
「ゆっくり、して」
囁きかけにうなずいて、真は緩慢に動きはじめる。霞が背中をさすってきた。
やわらかな手が前にまわり、胸をなであげて、真の頬を包む。
うるんだ瞳が真を見つめている。心地良さそうにためいきをつき、まぶたを閉じた。唇がかすかに動く。
「真さん……大好き……」
真は下腹部の熱い疼きに歯をくいしばり、激しく突き立ててしまいそうな衝動を、なんとかこらえた。
霞を抱え起こして対面座位のかたちをとった。これなら真の動きは制限される。
「……」
ふたりは顔を見合わせて、小さく笑った。
霞は真の肩に軽く手をかけ、ゆったりと尻をくねらせる。彼女のペースに合わせて腰を揺らしながら、真は
目の前の乳房に手をかぶせた。
さきほどの母乳の味が思い出された。彼はまた、妻の乳首を口にふくんだ。
「ああ……」
霞の恍惚としたためいきとともに、口内に生暖かい液体が拡がる。真は赤子のように妻の腕に抱かれて
乳をむさぼった。女の膣に侵入していながらその乳を飲む、どこか倒錯的な行為だと頭のすみで笑いながらも
やめられないのだった。
やがて霞の息づかいが荒くなり、尻の動きも大胆さを増してきた。真は柔らかい尻をつかんで、抜けて
しまいそうになるのを防ぐ。
「ああ、真さんお願い、上になってもいい?」
霞は切ない表情でそう懇願する。真はそのまま後ろに倒れ、下腹に霞をまたがらせた。
彼女は唇を舐め、上下に、または前後に腰をくねらせはじめた。ペースは速い。
「うっ、霞……」
「真さん、私……すごくいいの……ああ、あ……」
悩ましげに顔をしかめ、黒髪を振り乱し、白い尻を揺する姿が、真の脳髄を灼いた。
真は両手でその尻をつかみ、下から突き上げた。霞が鋭い嬌声をあげる。もっとして、と夫を促した。
下腹部から生まれ、下肢を包む快感の疼きに目を閉じて耐えながら、真は突き上げていた。
霞のあえぐ声が室内に満ちている。
腹に突然、生暖かいものが滴るのを感じ、真は驚いて目を見開いた。
「見ないで、真さん……」
両の乳房を手で覆う霞の姿があった。その指の隙間から、白い液体が滴り落ちている。
「いやだ……さわられてもいないのに、こんな……」
「霞、大丈夫だから」
真はなだめるように声をかけ、乳房から手をはずさせた。重そうに張った乳房、その先端から乳がにじみ出し
パタパタと真の腹を濡らしている。
妖しく、扇情的な光景であった。
「霞……」
真は霞の手首を握って自由を奪い、ふたたび彼女の躰を突き上げはじめた。
「真さん、だめ! あ、あッ……恥ずかしい、こんなの……」
貫かれる快感の強さに呼応するかのように、滴りはとまらなかった。女体の不可思議さに戸惑いつつも
霞の意識はしだいに、股間を埋める熱い肉塊に集中していった。
真は細い手首を引いて、霞の上体を前かがみにさせた。目の前の乳房を揉み、舌を這わせ、ふっくらと頭を
もたげる先端を口にふくんだ。
乳をすすり、まるい尻に指を食い込ませて、彼女の体内にたかぶりを打ち込む。
霞がこらえきれずに声を放った。自分も彼女もケモノじみている――そんな自嘲が真の頭のすみに浮かんだが
それも、陰茎をつらぬく放出の快感の前に、霧散していった。
目をさましたとき、ベッドの中には彼ひとりだった。
リビングから、悟をあやす妻の声が聞こえている。
「おはよう、真さん」
きちんと着替えをすませた霞が、もそもそと起き出してきた真に微笑みかけた。胸に悟を抱いている。
「おはよう……悟、元気か」
小さな握りこぶしをつまんで、真は息子にあいさつする。悟は返事をするように笑った。
ささやかだが幸せな朝だった。
朝食のあと、夫婦はソファに肩をよせあって座っていた。テレビもつけず、新聞や雑誌に目をとおすわけでもなく
ただ、一緒にいるのだった。
真は黙ったまま、霞の乳房にそっと手を添えた。
「……また、したい?」
笑うのでもいやがるのでもない、霞の静かな問いかけに、真は首を振った。
「いや……なんとなくこうしていたい気がするんだ……母親か、女性はすごいよ」
真にとっては、その部分が母性の象徴のように思えるのだった。
「俺は、母親のことはほとんど覚えていないけど」
「……じゃあ、私が真さんのおかあさんになってあげましょうか」
そう言って真の髪をなでる霞のまなざしは、穏やかで優しい。
真は指先で頬をかいた。
「いい年した男が、なんか恥ずかしいんだが」
「あら、強い男(ひと)も好きだけど、ぜんぜん甘えてくれないのもつまらないものだわ」
だから、いいの。――そう促されて、真はソファに横になり、霞の温かいひざに頭を乗せた。
ふたたび乳房にかぶせた手に、霞の鼓動が伝わってくる。
昔、羊水の中で間違いなく聴いていたはずの音。彼にはもう思い出すすべもないが、幼い悟はまだ記憶して
いるのかもしれない。
他愛のない夢想にたゆたい、真はやがて、心地のよいまどろみに引きこまれていった。
―了―
……キャラ破壊もはなはだしく、大変申し訳ありませんでした orz
以降、何事もなくスレ再開、よろしくどぞ
↓
おっといけねえ書き忘れです
保管人さんいつもありがとう
696-700は保管しないでやってください、おねがいします
>>702 ブラクラの人の同人誌だなw
その後
委員長「そっかー、出させちゃえば和姦なのかー
まだ斑鳩くんといたしてないの私だけみたいだし…
よーし」
とくるわけか
705 :
名無しさん@ピンキー:
どういう理屈だw