スレが無い作品のエロSSを書くスレ 2

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1名無しさん@ピンキー
〜前スレ>1のお言葉〜
スレタイの通り、この板に該当スレが無い作品のエロSSを書けやゴルァ!(゚Д゚)
単独でスレ立てても続かない作品、即死喰らうような作品
誰も知らないようなマイナーな作品、色々あんだろ。
書き手のおまいらだって、時には誰も知らんような作品のSS書きたくなることがあるだろう?
需要が無い、誰も知らない、上等!!
基本的に書き手のオナーニスレだぞ。

        〜漏れと喪前等のお約束〜

    1.自分の知らない作品だからという理由でSSに文句つけんな!
    2.いちいち「載せてもいいですか?」なんて聞くんじゃねぇぞ!
      オナーニするのに、他人の許可なんか求めんな!
      そんなに自信が無いなら、推敲し直してこいやゴルァ!(゚Д゚)
      もし需要があるかどうか気にしてんなら論外だ!
      ここは需要の無いもの上等だし
      それに需要なんてのは「そこにある」ものではなく「作り出す」ものなんだよ!
    3.書き手同士でマンセーしあうんじゃねぇぞ! ウザイからな。
      マンセーするなら名無しでしろ。
    4.この板に既にスレがある作品に関しては、スレ違いだから書くんじゃねーぞ!
    5.ここは基本的に「SSを書くスレ」だからな。
      個別作品に関する雑談等は程々にしろよ!
      (この作品のSS読みたい、これキボンなどはOK。※但し空気読まないキボンはNG)
    6.もし、自分の知らない作品でこのスレ見て興味が出て、その作品を
      知りたくなったらテメーで検索して調べろや!ttp://www.google.co.jp/
    7.漏れが立て逃げしても文句言うんじゃねーぞ!

2名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:18 ID:Ufq5PR9k
2げっと。
スレ立て乙〜。
3名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:18 ID:mLk8SO6H
前スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1052910677/

ここから派生したスレ
クロノクルセルドのエロパロ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1070715018/

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://adult.csx.jp/~database/index.html



4名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:27 ID:mLk8SO6H
ちなみにまだ続き書いておりません。
他職人さんがSS投下を躊躇しているのならば、
お気軽に投下してください。
5名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:48 ID:ijapY7ff
           L -‐ '´  ̄ `ヽ- 、   〉
          /           ヽ\ /
        //  /  /      ヽヽ ヽ〈
        ヽ、レ! {  ム-t ハ li 、 i i  }ト、
         ハN | lヽ八l ヽjハVヽ、i j/ l !
         /ハ. l ヽk== , r= 、ノルl lL」
        ヽN、ハ l   ┌‐┐   ゙l ノl l
           ヽトjヽ、 ヽ_ノ   ノ//レ′
    r777777777tノ` ー r ´フ/′
   j´ニゝ   即    l|ヽ  _/`\
   〈 ‐>   死    ト、 /   〃ゝ、
   〈、ネ .   回    lF V=="/ イl.
   ト |    避   とニヽ二/  l
   ヽ.|l    保   〈ー-   ! `ヽ.  
      |l.    守    lトニ、_ノ    ヾ、
      |l__________l|   \    ソ
6名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:48 ID:or52ICor
>>1
7のーぶら二章中編:04/02/08 15:59 ID:mLk8SO6H
お目汚しとは思いますが即死回避の為、前スレのSSを張っておきます。
ご了承ください。 

 シャワーから流れ落ちる熱い勢いを身体の隅々まで当てる。気持ちがいい。色んな雑念も私の頭の中から滴り落ちるよう……。
 私はこの場所が好き。誰も来ないし、本当の自分に戻れる唯一の場所だから。
 水谷先生に触られた胸のあたりを揉んでみる。自分でも判っている、自分は胸が小さいと。だけど、その代わり今まで彼にも学校の友達にも、そして大空さんにも私が”ユウキ”じゃないことを気付かれずにきた。
(乳首……勃っちゃったの気付かれたかしら)
 さっきの先生の愛撫の名残で、私の乳首はまだ少しツンと上を向いている。色は風呂場の蒸気にあてられ、すこし桜色。
「ふう、夜這いか……」
 頭から強く浴びても今日のシャワーは雑念を流し落としてはくれなかった。それどころか、さっきから一つの事だけを私は考えている。
 秘密――彼にも言えない秘密。それは私が”ユウキ”ではない事。だけどこれは”ユウキ”との約束。彼には絶対にばれてはいけない。
 ユウキと私が約束した時のことが脳裏にハッキリと浮かんだ……。

――ねえ……私の代わりにまーくんの傍にいてくれないかなあ?
――わかった。ユウキの代わりに私が彼を……。だから元気になってよ。ユウキ!

 最初はユウキを元気づけるためだった。見舞いに行くたびに弱気なるユウキをどうにかしたいと言う気持ちからついた嘘だった。
 元々、私はユウキが彼の所に行くと言い出した時には猛反対した。十年前の初恋とかそんな事、一時の気の迷いだとユウキに説明した。だけど、ユウキはガンとして聞き入れなかった。

――だけどね。彼の事、思い出しちゃったから……。彼ならありのままの私を受け入れてくれるかもしれないって。
                          ――  ――  ――
8のーぶら二章中編:04/02/08 16:03 ID:mLk8SO6H
 ユウキは彼の父親に偶然出会い、彼の事を古い記憶から蘇らせてしまった。そして、彼が独りこの町に残ったことを聞いて彼を追いかけた。
 私は顔を上げ、ユウキと同じようにしたショートカットの髪型にシャワーの勢いすべてを当て、両手で髪を掻き分ける。
(私が嘘をついた時のユウキの顔、本当に嬉しそうだったな)
 病室にいるユウキの事を考えながらシャワーを止め、洗面台に取り付けてある鏡に目をやる。
「本当はユウキがしたかっただろうな」
 湯気でぼやけた鏡を指で拭い、映し出されたのはユウキと瓜二つな顔。無理をして微笑んでみる。
(ぎこちない……よく今までばれなかったものだわ)
外見は似てるけど中身は違う。外見もユウキが彼のことを話している時の笑顔だけはどうしても真似が出来なかった。
 髪から滴り落ちるお湯の名残りが心なしか少し辛い。気がつけば私は涙を流していた。
 この涙の意味……もう自分でもわからないわけじゃない。意識の底で止めていたけど、気がつけば私も彼を好きになっていた。
 ただの一時的な替え玉。ユウキが戻ってきたら交代するだけ。それだけの役割……。
「最初はそう思っていたけどね……ごめんねユウキ。だけど今は……」
 私は精一杯の笑顔を鏡の中の”ユウキ”に向ける。
「ユウキ……。大空さんもそうだけど、私はあなただけには負けたくないと今は思ってる。あなたのいない時にズルいとわかっているけど」
 涙を拭い、浴槽横に置いてあるボディーシャンプーをいきよい良く押して液体を出し、全身に万遍なく塗りこんでゆく。掛けてあるタオルを持ち、首、胸、そして下半身を軽くこすりながら、ゆっくりと身体を洗い流す。
(でも……ユウキ。あなたと私じゃ決定的な違いがあるの。男と女というね……)
 ユウキにはない下半身の繁みを見ながら、私は更に身体を強くこすっていった。
                          ――  ――  ――
9のーぶら二章中編:04/02/08 16:04 ID:mLk8SO6H
――カシュッ! 手に持ったビール缶のプルトップを上に跳ね上げ、軽く口をつける。眼鏡も外してやっと一息ついた。
(シャワーの音……やっとその気になったみたいね)
 風呂場のほうに視線を送り、一気に半分までビールを飲み干す。リビングは私以外誰もいない。まだ少しテーブルに残っているつまみを口の中に放り込みながら考える。
(野村さんと大空さん。何故、彼女達が片岡君を好きになったのかわからなかったけど、今ならわかるよ)
 きっかけは彼の入院。それまではごく普通なエッチな男子生徒の一人、只の家主、それだけ。だけど、いなくなって始めて気付いてしまった。彼の存在がいつの間にか私の心に場所を作っていたことを。
「わたしがねぇ〜? いくら男日照りが続いているからって……好きになるなんて、ね」
 そっと口から溜め息とともに言葉が漏れる。気がつけば手に持っていたビールが空になっている。
(ふふっ。意識しないでも同じ屋根の下で暮らしてたら、こうなっちゃうのか……)
 軽く頭を振り、次のビールを持ってこようと少し椅子から立ち上がるが、視界に和室部屋のふすまが目に入る。
(彼が……ふすま一枚隔てたあの先で寝ている)
 私は立ち上がるのを止め、もう一度座りなおす。自然と目の前にあるビールの空き缶を振っては残りがあるかと確認する。5,6本振った所で既に入っていないことがわかった。
 ふと空き缶の一つに手を伸ばし、彼女を愛撫した手で握る。強く、強く、潰れる位まで。
(痛い……だけどしょうがないわよね。ペンダントの話を聞いちゃったらねぇ)
 潰れた空き缶から指を離し、そっと指を舐めて、さっきの愛撫を思い出してみる。
(乳首が立っていたわね……彼女)
 両の手が自然と胸を弄っていた。彼女の胸とは違い大きめな胸。さすがに少し張りがなくなってきたけど、まだそこら辺の女子生徒には負けない自信はある。
 彼女にしたように動かし触ってみる。横から中心へ、ゆっくりじらすように。一番敏感な所はガラス細工を触るように優しく。
――好きな男にされるともっと気持ちいい……
 自分が彼女に言った言葉を思い出す。触りながらふすまの向こうで寝ている彼のことを思い浮かべ、そして想った。
(本当は私が触って欲しい! いじって欲しい! 強く打ちつけるかのように……挿れて欲しい……)
10のーぶら二章中編:04/02/08 16:06 ID:mLk8SO6H
 いつの間にか私は荒々しく胸を揉んでいた。しかも片手はパンストを潜り抜け、もっとも身体の中で敏感な場所を弄り始めている。大きい尻もその動きを歓迎するかのように上下していた。
(濡れている……いっぱい濡れている。私……)
 これから彼女が彼の所に行き、するであろう行為のことを考えると更に指が動き、奥からは快感が止め処なく溢れてきた。
 好きになった男が他の女に取られる。酔いもいつしか醒めて嫉妬心が湧き上がるが、それを指の動きで忘れるかのように強く弄る。
(んんんっ……はぅ)
 この部屋に誰かがいればすぐわかるような匂いが漂いはじめた。
 クチュ……グチュ……
 椅子も軋み始め音が聞こえ始めるが、私はお構い無しに自慰行為に没頭する。快感が頭の中を突き抜ける。久しぶりの自慰行為だからか、すぐに真っ白になるその瞬間がやってきた。
(も、もう少し……すこし……んはぁ……い、いきそう……あああぁ――!!!)
 体全体が軽い痙攣を起こす。特に下半身辺りはまるでバイブレーターが壊れた携帯電話のように大きく震えた。
(はぁはぁ……いっちゃった……)

 しばらくすると引き潮のように快感が去り、その代わりゆっくりと自我が戻ってくる。私は連続で”いく”タイプではないので急激に身体も醒め始める。
(後に残るは罪悪感とむなしさだけ……か)
 彼がいる和室部屋を見ながら少しだけ涙ぐんだ。
                          ――  ――  ――
11のーぶら二章中編:04/02/08 16:08 ID:mLk8SO6H
 風呂場の方から微かに音が聞こえた。
(まずっ! 出てきちゃったかな? 寝たふりをしないと……)
 咄嗟に椅子からソファーに移動して落ちているタオルケットを頭からかぶり、狸寝入りをする。
 しばらくするとリビングに人の気配がした。彼女だろうか。少し動いているようだったがリビングの電気が消えると同時に隣の和室部屋へと気配も消えたようだった。
(いっちゃったか……頑張んなよ? とりあえずは応援する)
 タオルケットから顔を出し、暗闇の先、和室部屋の方へと視線を向ける。下半身に少しだけ残った疼きが、別の感情を湧き出たさせると同時に口からも言葉が発せられた。
「一回は応援するわ……だけど二回はないかもよ? 野村さん」
(???)
 口から出た無意識の言葉に一瞬戸惑ったが、これが私の本音とわかって軽く笑みを浮かべた。
(あ〜あ……この年になって若い教え子二人と張り合わなけりゃならないのか……茨の道を行くねぇ私は)
 私は彼女との約束通り瞼を閉じて眠りにつこうとタオルケットをまた頭までかぶった。彼女達の声が聞こえないようにと思いながら。

中編 了

お目汚し失礼しました。 
12名無しさん@ピンキー:04/02/08 20:34 ID:C/2GhovB
>>3
クロノクルセイドスレって、ここから派生したんじゃないんだけどなw
アニメ化を契機に立てられて、それを見て職人さんが移っていっただけで
13名無しさん@ピンキー:04/02/09 01:49 ID:HdqGTFLo
保守。
14名無しさん@ピンキー:04/02/09 02:12 ID:AI4k0bGv
週刊少年ジャンプのデス・ノート
ライトのデスノート悪用したエロSSキボン
15名無しさん@ピンキー:04/02/09 07:36 ID:VREMRZm3
それはつまり
○○は×時×分に腹上死する、とか書くわけか?
16即死回避SS:04/02/09 15:03 ID:AI4k0bGv
「おい、ライト。今度は何を書いているんだ?」
 俺に話しかけて来たのはリューク、死神だ。
 俺の名前は夜神月(ライト)。ひょんな事から
死神リュークの落とした、デス・ノートという物を拾い、
まぁ簡単に言えば取り憑かれているといった状況だ。
だが、死神が傍にいるなんてぞくぞくする状況じゃないか?
ふっ、俺だけかも知れないが。
「ふふっ。リューク?世界中の女が一斉にオナーニしたら
それはそれは壮観ですごい事じゃないか?」
 俺が拾ったデスノート…何かをノートに書けば、
書いた出来事が現実にも起こりえると言う夢の様なノートだ。
 誰でも一度は夢想したことがあるだろう?あんな事や、こんな事。
…それが全て叶う!
 死神が傍にいる事よりこっちの方が更にぞくぞくする。
俺が神になれるチャンスだ!死神に取り憑かれてもかまやしない。
だが、リュークは俺を哀れむかのような目をして話しかけてくる。
「ライト…デスノートは万能じゃない。ライトがその人物とかを
確認した後じゃないと効力は発揮されないんだ。世界中の女、全てを
見ることは不可能だよ」
「えっ?そ、そうなの?だって俺が昔読んだ本にはそんな事、問題にしてなかったぞ?」
 俺は本棚から一冊の本をリュークに手渡す。
「ラ、ライト。こ、この本わ――!!」
 死神すら知っているこの本。なぜか俺は感動したが、そんな事はどうでもいい。
リュークはぺらぺらと流し読みを始め、やがてお目当ての所が見つかったんだろう、
ぴたっ…と、動きが止まった。
17即死回避SS:04/02/09 15:04 ID:AI4k0bGv
「あらかじめ日記…」
 リュークは呟いた。そう、俺がデスノートを拾って使用方法をリュークから
聞いた時、真っ先に思い浮かんだのはその日記の名前。
「どうだ?リューク。デスノートとは実はあらかじめ日記の別名ではないのか?」
 リュークは黙っている。俺はもう一つ疑問があった事をこの際リュークに
告げてみようと思った。
「リューク…実はお前は…未来から来た猫型ロボットの…その、進化系じゃないのか?」
 突然リュークは、俺の机の引き出しを開け頭から入ろうとした。
…そのでかい図体じゃあ入る訳無いだろうに。
 だが、予想を裏切りリュークの大きな身体は引き出しの中へと消えていった。
「う、嘘?マジでリュークは猫型ロボットだったのか?」
 引き出しの中を急いで確認するが、当たり前の静寂があっただけだった。
「ゆ、夢…だったのか?」
 だが俺は一つの不安にいきなりかき立てられた。
「そういえば、あの本で何故、猫型ロボットが来たのか…主人公の未来を変えるため
…だったか?」
 たしか…ジャ○子と結婚する羽目になるのではなかったか?ガタガタと体が震え始める。
 更に不安になり俺はリュークを呼び戻すため大声を出した。

「たすけて〜〜!ドラ○もん〜〜〜!!!」

END

ちょっと自分で書いてみた…でもこんなんじゃなく
すごい職人さんのエロSSキボン。
18名無しさん@ピンキー:04/02/09 16:08 ID:WKSTdH/u
>>17
hagewara
19名無しさん@ピンキー:04/02/09 21:11 ID:Hyg7ocp+
ほっしゅ

っていうか、のーぶらって男×女だったんだ…
男×男だと思ってスルーしてたよ。
20名無しさん@ピンキー:04/02/09 21:43 ID:AI4k0bGv
hoshu
>>19
原作を満喫で読んだけどユウキは男?だよ。
だけど、それじゃあスレ違いになるから、
氏は強引にオリキャラ(双子?)出してスレ違いを回避してるんだと思う。
前スレの批評厨じゃないけど原作より面白いw

氏の続きも楽しみですが「デス・ノート」も引き続きキボンヌ!
21名無しさん@ピンキー:04/02/09 23:03 ID:AI4k0bGv
今日最後の保守

自己レス
×原作より面白い
○原作より面白い展開
22名無しさん@ピンキー:04/02/10 01:29 ID:NMjOWFqU
今更ながら
>>1
23名無しさん@ピンキー:04/02/10 02:29 ID:2Tt2jO15
ほっしゅう
24名無しさん@ピンキー:04/02/10 11:01 ID:iEhqSEt6
即死って30レスつかないor丸一日書き込み無かった場合だっけか?
age保守しとくわ
25名無しさん@ピンキー:04/02/10 16:56 ID:r9XgsDAD
>>20
満喫→マソキツ→マソコキツキツ→(*´Д`)ハァハァ

今日も妄想絶好調な漏れ。
スレ住民じゃないけど保守手伝うよん。
26名無しさん@ピンキー:04/02/11 01:00 ID:I4Nu8Wru
もうちょっとかな?

ここが即死回避できたら前スレは倉庫格納依頼をださないとね。
27名無しさん@ピンキー:04/02/11 23:32 ID:inCVubor
予想以上に此処は人がいないな。
特定の作品のスレではなくオナーニスレだから仕方ないとは思うが。

このスレに投下する職人は本当にその作品が好きなんだろうな。
興味でなかったら読み手は殆どスルーだろうし・・・
ま、このスレに投下する職人さん、頑張ってくれ。

通りすがりだが保守しとくよ。
28名無しさん@ピンキー:04/02/12 11:48 ID:msMAxYDu
>>24
もう大丈夫だよ。内緒だけど、www2鯖は25レス以上つけば即死回避。
vipは45レス。wow、pink、okazuはシラネ。

ストラトス・フォーのSSってないっすか?きぼんぬしてみるテスト。
29名無しさん@ピンキー:04/02/12 11:50 ID:NSAsLSkb
書いちゃったら内緒じゃないじゃんw
30名無しさん@ピンキー:04/02/12 14:25 ID:1mhDYHMe
30レスくらいだと思ってたけど。

31名無しさん@ピンキー:04/02/12 23:44 ID:/YOWUes3
おとぎ奉りきぼん
32名無しさん@ピンキー:04/02/14 00:51 ID:peijtcr7
おっとり捜査きぼん
33名無しさん@ピンキー:04/02/14 01:28 ID:fnr1qFH2
 よかったー。戻ってきてくれたか?リューク。
うんうん。もう何も言わなくてもいいって。
…でだ。あらかじめ日記改め、このデス・ノートの使用方法だが
面倒くさいから、端折って考えてもいいよな?
…そうそう、書いた通りになるってことで。
…え? 死神世界の掟だって?そんなもんどうでもいいだろこの際。

じゃ、ちょっと今から…書き込んで…っと。できた!
…なんだ?何を書き込んだのかって?ふふふ…
どうだ?リューク。なんか体がおかしくないか?ふにふにと…
おいおい、あんまり取り乱すなよ。そうだよ。デス・ノートに
死神リュークが女体化してダイナマイトバディな可愛い女の子に
なりますようにって書いたわけ。

…いたた!殴るなよ。あ…泣き出しちゃったよ…オイ。
いやいや…悪かったよ。消しゴムで消すよって…あれ?
リューク!消えないぞこれ…え?精子じゃないと消せない?
何だそりゃ?
34名無しさん@ピンキー:04/02/14 01:28 ID:fnr1qFH2
…なるほどね〜?男の精子が消しゴム代わりって訳か?
すんごい意味不明な感じがイイね。
で?この部屋には俺と女体化したリュークしかいない状況っと。
…やっぱり…俺が出さないといけないわけ…だよな?
可愛い顔して冷静に頷くな!ったくしょうがないけど…リュークの為だ。
…っておい!そんなにまじまじと見るなって!
え?女体化したらなんだか股間がジンジンするって?
…ははん。外見だけじゃなく中身も女の子になっちゃったわけか?
可愛い女の子が誰でもこんな風になるのかって?
そりゃそうだろ?ちいさく「淫乱」って言葉も入れておいたから。

…いたい、いたい!股間を蹴るな!俺の男性機能を即死させるつもりか?
だから泣くなって…はいはい、オナーニはじめますよ。こっち見ないでね。
ってなんで回り込んでくるわけ?うわ?いきなりなにをする!
ううっ…そ、その舌使い。いったいどこで覚えたんだ?
って元はリュークなんだよな…ちょっと複雑。
が…気持ち良すぎだよ〜!そうそう…先っぽの方もチロチロ舐めてね。
あ〜っ!!も、もう出、出そうだ!手。手も使ってしごいて!
あ・あ・あ・あ…いく〜〜!!

…でだ。勢いあまって口の中に出してしまったが…それどうするの?
…え?かなり飲んじゃったって?おいおい!連続二回はつらいよ。
少しならあるって?ああ、口ん中見せなくていいから。いいって!
はい、ノート。ああ…見てらんない。口から…たれてる。
だから!笑いながらこっち見なくていいから。
35名無しさん@ピンキー:04/02/14 01:30 ID:fnr1qFH2
…なおったか?リューク。いやいや軽はずみに書くと恐ろしいなあ
デス・ノートって。あれ?なんか怒ってるリューク。
って、なにを書いているのかな?デス・ノートに。
…な、なんだか。すごく体がムズムズするんですけど…ってこのボイン!
あ、あはは…リューク君。な、なぜズボンを下ろしているのかな?
しかも君のイチモツは激しくそそり立っているね?…
うわっ!く、来るな。お、俺が悪かった!勘弁してくれ!
あ〜〜〜っ!!そ、そこは…。

ちょっと某スレで一人称のSS見つけて感銘を受けた。
で、書き方を真似してみた。
引き続き「デス・ノート」キボン!
36名無しさん@ピンキー:04/02/15 16:49 ID:USzg2FJ5
悔しいが少しワロタ
37名無しさん@ピンキー:04/02/16 00:08 ID:e0pUIdGx
怒りでもちんぽたつたつのか
38今日の5の2のHな3時間目:04/02/18 11:37 ID:lXYXrfVt
 その日は朝からの雨模様で、午後になってもその雨脚が衰える気配はなかった。
 普段なら休み時間ともなればまっすぐに校庭へ飛び出していく5の2の男子たちも、
さすがにこの天気ではそういうわけにもいかない。

 仕方なく体育館でバスケットボールでもという流れになったのだが、そのメンツにナ
ツミが入っていたのが事の発端だった。
 男子を圧倒する運動能力を誇るナツミであるが、普段は当然女子と遊ぶことの方
が多い。バスケットボールに限らず、サッカー、ドッジボール、ありとあらゆる勝負で
負けっぱなしの男子としては、この機会にせひとも借りを返しておきたいところである。
 ……のだが。
「佐藤、すまないがリベンジを頼む……」
 夜更かしで休み時間中爆睡していたリョータのもとに、半泣きの表情で男子たちが
やってきたのは午後の授業が始まる直前のことだった。
39今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 11:44 ID:lXYXrfVt
 カコーンという小気味良い音と共に、小さな白球がリョータの脇を通り過ぎていく。
「……え?」
 リョータは呆然とした顔で、ゆっくりと首を後ろに回した。さっきまで必死になって
目で追いかけていたはずのボールが、床の上をコロコロと転がっている。
「あっはっはー」
「11対4、勝者平川ー」
 そんなリョータにあっけらかんとしたナツミの笑い声と、それとは対照的などこか
うんざりしたコウジの声が飛んでくる。リョータが視線を向ければ、そこには実際に
あっけらかんとした笑顔を浮かべるナツミと、うんざりした顔のコウジが立っていた。
「これでボクの4連勝だね、佐藤くん」
 ラケットを団扇代わりにしながら、ナツミが悪びれた様子もなく言う。
「ぐっ……も、もう一回だー!」
 リョータは気合を入れるためか腕まくりをすると、雨に備えて持ってきていたタオ
ルをハチマキよろしく頭に巻いた。
「ダサッ!?」
「うるさいっ!」
 率直な意見を述べたコウジに蹴りを入れ、リョータはラケットをかまえる。
 卓球。
 放課後、ナツミと勝負するにあたってリョータが選んだスポーツがそれだった。男
子一同に担ぎ出されるまでもなく、以前のサッカー勝負以来リョータ自身ナツミとの
再戦を希望していたわけだが、悲しいかなリョータは本能で相手との基本性能差を
見抜いていた。
 そういうこともあり。
 恐らく普通に勝負しても、勝ち目は薄いだろう。いやいや、勝てないわけじゃない。
決して勝てないわけじゃないぞ。ただ男子一同の目があるのだ、ここは一つ慎重に
だな……おお、そうだ! それなら平川があまりやったことがないようなスポーツだっ
たらどうか?
 とまあ、大体このような考えの上で卓球が選択されたわけである。
 実際、それはあながち的外れな選択というわけでもなかった。ナツミは卓球のルー
ル自体、よく知らなかったのだから。
 ただ一つ問題があったとするならば……。
40今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 11:46 ID:lXYXrfVt
 スコーン。
「ぬわっ!」
 ココーン。
「うおっ!?」
 カコーン。
「なぁっ……!」
 リョータ自身が、ナツミ以上に卓球の経験がなかったことであろうか。
「11対3、勝者平川……」
「あっはっはっ、5連勝ー」
 がっくりと膝をついたリョータに、二つの声が降り注ぐ。
 試合開始当初は大勢いた5の2男子のギャラリーたちも、ほとんどがその一方的な展
開に諦めて帰ってしまっている。今では残っている

のは審判役のコウジと、付き合いの良いツバサだけになっていた。
「リョータ……お前はよくやった。だから、もうあきらめろ」
 リョータの肩を叩きながら、コウジがささやく。しかし、その声に含まれた憐れみが逆に
リョータの心を焚きつけた。
「ここでやめられるかー! もう一回だ、もう一回!」
 がばっと立ち上がり、ラケットをナツミに突きつける。
「えー、オレもう帰りたいんだけど……」
 コウジの本音を無視して、リョータは白球を握り締めた。
41今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 11:49 ID:lXYXrfVt
「……も、もう一回ぃ……!」
 リョータ、11連敗目。もはや意地だけでラケットを握っているようなもので、すで
に身体の方はナツミのボールに全くついていけていない。
 一方ナツミはわずかに汗をかいている程度で、少なくても表面上はほとんど疲
れていないように見える。
「えー……」
 しかし、ナツミは時計を見上げると眉を寄せた。
「な、なんだよ、勝ち逃げか?」
「そうじゃなくて……もう時間が遅いでしょ?」
「時間?」
 その言葉に、リョータも壁についた時計を見上げる。もうすぐ4時になるところだ。
確かにもうそろそろ切り上げないと、下校時間になってしまう。
「また明日勝負してあげるから、今日はもう終わりにしようよ」
「ぬう……仕方ない。その約束忘れるなよ」
 リョータはそう言うと、不承不承卓球台を片付け始めた。
 コウジとツバサでさえもとっくに帰ってしまったため、体育館には二人の姿しか
ない。ネットを外し、二つ折りにした卓球台を用具室まで二人で押していく。
「で、明日は何で勝負する?」
「何でもいーよ。何だって佐藤に負けるはずないしねー」 
「ぐっ……!」
 笑顔のままさらりと言ってのけるナツミに腹の底から怒りが湧きあがってきたもの
の、ここまでコテンパンにされていてはさすがにリョータも言い返すことはできない。
仕方なく唇を尖らせながら、用具室の扉を開ける。
42今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 11:53 ID:lXYXrfVt
「えーと、どこに置いておけばいいのかな?」
「そっちの奥に置いてけばいいだろ」
 リョータはふて腐れた顔のまま、ゆっくりと用具室を見渡した。跳び箱やマット、
ボール籠などが所狭しと詰め込まれていて、窓から差し込む弱い光がそれらを
奇妙なオブジェのように照らしている。おまけに外の雨音がなんとも言えない陰
鬱な雰囲気を付け加えていて、不気味なことこの上ない。
「うー……」
 ナツミも心なしかどこか不安そうな表情を浮かべている。
 そういえばこいつ、暗いところが苦手なんだっけ……。
 リョータは良いことを思いついたとばかりにニヤリと笑った。そっとナツミの横を
離れ、静かに入り口まで後退る。
「あれ、佐藤くん……?」
 そしてナツミがそれに気がつき、振り返った瞬間を狙って勢い良く扉を閉めた。
「えっ!? ちょ、佐藤くん!」
 中から驚いたような声と、ドンドンと扉を強く叩く音が聞こえてくるが、リョータは
それを当然のように無視してしっかりと扉を押さえる。
「じょ、冗談だよね……? 開けてよ佐藤くん! 佐藤くんっ!」
 鍵がないので手で押さえるしかないのだが、いくらナツミ相手とはいえリョータ
も男である。さすがに純粋な力勝負でなら負けようはずもない。
「やだやだ、怖いっ! 開けてっ! 開けてよぉ!」
 切羽詰った調子のその声に、リョータは満足そうにほくそえんだ。この前の倉庫
と違ってこっちには窓もあるし、完全に真っ暗というわけでもない。まあ、このまま
少し怖い思いでもしてもらおう。
 リョータとしてはそのくらいの軽い考えであり、「暗いところへ閉じ込めてやった」
という認識しかなかった。実際は「暗いところへ一人で閉じ込められる」であったわ
けだが。
43今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 11:56 ID:lXYXrfVt
 そしてリョータが思っていたよりもずっと早く、ナツミの声と扉を叩く音は聞こえなく
なった。
 なんだ、結構すぐに落ち着いちゃったのか?
 そんなことを思いつつ、少し拍子抜けしたリョータがドアを開けると。
「え?」
 そこには床に座り込んで身体を震わせ、ボロボロと大粒の涙を流してしゃくりあげ
ているナツミの姿があった。
 しかも良く見れば、ズボンの股間のあたりが濡れていて、床には小さな水溜りが
できている。
「うぇっ……うっ……うう……ひっく……」
「お、おい平川!」
 驚いたリョータが肩に手をかけて話し掛けると、ナツミは涙をこぼしながら怯えたよ
うな表情でリョータを見上げ、震える手でそのシャツをぎゅっと握り締めた。
「わ、わ悪い! まさかそんな怖がるなんて……」
 リョータはあたふたと焦りながらもどうにかナツミを泣き止ませようとしてみたが、そ
もそもなにをどうしたらいいのかわからない。何を話し掛けてもナツミは小さく首を振
るばかりで、その口からは嗚咽が漏れるばかりだ。
「あー……えーと、その……」
 結局リョータはどうすることもできないで、ただ泣いているナツミの側に立ち尽くすし
かなかった。
「……ひっ……ひっく……うぅ……」 
 が、しばらくすると小さくしゃくりあげながらもナツミがふらふらと立ち上がる。
「だ、大丈夫か平か……わー!?」
 それを見てほっとしたリョータが声を掛けようとした途端、ナツミは片手でいきなり自
分のジーンズを下ろし始めた。
「な、なななな何してんだ平川っ!?」
 リョータはとっさに身を退くが、ナツミの片手はしっかりとシャツをつかんだままだっ
たため、バランスを崩して座り込んでしまう。
44今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 11:59 ID:lXYXrfVt
「……うう……だって……ひっ……気持ち悪いのぉ……」
 慌てふためくリョータを尻目に、ナツミは緩慢な動作でジーンズを脱ぎ捨てた。どう
やら濡れているジーンズが気持ち悪いらしい。いや、それはわかる。わかるが、だか
らといって今ここで脱いでしまうのいかがなものか。そう思いつつも、リョータは両目
を押さえた手の隙間からチラチラとナツミの方を見てしまうのを止めることができなか
った。
 しなやかな足の付け根の、真っ白なパンツ。いけないとはわかっていながら、つい
ついそこへ目が吸い寄せられてしまう。
「……佐藤くん」
「うわあああ!? ご、ごめん! 見てない見てない見てない!」
 唐突に声を掛けられ、思わず謝るリョータ。しかしナツミはそんなリョータの頭に巻
かれたタオルを外すと、呟くような小さな声で言った。
「……ひっく……ふ、拭いて……」
「………………え?」


「ん……」
 リョータがタオルで足に触れると、ナツミの口から小さな声が漏れる。
 正直言ってリョータとしてはこんな恥ずかしいことはごめんだったが、原因が自分に
ある以上仕方がない。それにナツミの様子もおかしいし、このまま放って置くわけにも
いかなかった。
 ナツミは跪くように腰を落としたリョータの肩に体重を預け、静かに瞳を閉じて立って
いる。とはいえ肩に置かれた手はシャツを握り締めたままで、あまりにも力を要れて引
っ張られたせいかその部分は伸びてきてしまっているようだ。
 リョータは太ももの雫を丁寧に拭き取ると、しばらく迷ってからナツミの顔を見上げた。
「あー……その、ここも……か?」
 おずおずと尋ねるリョータに、わずかに首を動かしてナツミが応える。リョータは小さく
喉を鳴らすと、ぐしょぐしょに濡れているパンツにタオルを当てた。
45今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 12:02 ID:lXYXrfVt
「あ……っ」
 ビクンとナツミが身体を震わせる。リョータは驚いてすぐにその手を止めたものの、
やがて再びゆっくりとタオルを動かし始めた。タオルを通してナツミ自身の温もりと、
染み出してくる湿り気を感じる。リョータはできるだけ優しく拭いているつもりだったが、
しばらくするとむせ返るようなアンモニア臭にだんだんと頭がクラクラしてくる。心臓
が爆発しそうになくらいに、強く大きく脈を打っているのが自分でもわかった。
「ん……ふぅ……んんん……」
 リョータがタオルを動かす度に、何かを堪えるようにナツミが小さく左右に頭を振る。
リョータは少し強くタオルを押し付けてみた。
「んんっ」
 じゅわりとパンツから、まだ暖かい液体が染み出てくる。濡れたパンツの上から拭
いているのだから、それを全部拭き取るのは無理というものだ。
「あのさ、平川。あ、あとは自分で……」
「……ひっく……まだ……気持ち悪いよぉ……」
 リョータの言葉を遮るように、ナツミが呟いた。
「いや、でもこれ以上は……」
 するとナツミは片手をリョータの肩から離すと、おもむろにパンツへ手を掛け、それ
をゆっくりと下ろしていく。
「なっ……!?」
 固まるリョータの横に、ぺしゃりという音とともにパンツが落ちた。目の前には、つる
りとした膨らみに通る一本すじ。しばらくリョータは呆然とした表情でそれを眺めてい
たが、ふと我に返ると尻餅を付き、しっかりとつかんでいたナツミの手を強引に振り
切ってそのまま物凄い勢いで壁際まで後退った。
46今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 12:06 ID:lXYXrfVt
「ちょ、ちょちょちょっと待て平川っ! さすがにそそそそそれはまず…・・!」
「や、やだっ! 逃げないで!」 
 突き出した両手と頭を左右に激しく振りながらリョータが上ずった声でそこまで言っ
たところで、ナツミがこれ以上ないくらいに怯えた表情でリョータに飛び込んできた。
「おわっ!?」
 リョータに覆い被さるような形で抱きついたまま、ナツミがボロボロと涙をこぼす。
「……やだ……やだよぉ……うぅ……ひっ……もう、ひと、ひとりにしないでぇ……」
「平川……」
 ナツミの身体から臭う汗とアンモニアの香りと、全身に押し付けられる柔らかな肉感
に、リョータの心臓が再び早鐘のように高鳴っていく。その時リョータはナツミの身体
が凍えたように震えていることに気付いた。それが恐怖によるものなのか、それとも実
際に身体を冷やしてしまったせいなのかはわからないが、いずれにせよ濡れたまま放
って置くのが身体に良かろうはずもない。
 リョータはそう自分に言い聞かせるとナツミの身体の下へ腕を通し、そっとその股間
にタオルを当てた。
「んんっ……!?」
 ナツミの身体が小さく跳ね、腰が浮き上がる。
「う、動くなよ」
 言いながら、ゆっくりと腕を動かす。
「ふぅん……ん……んん……」
 その部分はリョータが思っていたよりもずっと熱かった。その周囲を丁寧に拭いてい
るうちに、タオル越しに伝わってくるその熱が移ったかのようにリョータの身体も熱く昂
ぶっていく。
「ん……ふぅ……ふぅん……ん……ぁうっ」
 ナツミはリョータにまたがり、上半身にのしかかるような形になっているので、二人の
顔はぶつかりそうなくらい近くにある。すぐ横から聞こえる、普段とはまったく違うナツミ
のその声と、なにかを堪えるような表情に思わずリョータの腕に力がこもる。
47今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 12:10 ID:lXYXrfVt
「あっ……痛……ぅ……」
「わ、悪い! 痛かったか?」
 慌ててリョータが腕を引いた。しかしナツミは小さく首を振り、リョータのシャツを
握りなおしただけだった。それでもリョータは今まで握るように持っていたタオルを、
手のひらに載せるような持ち方に変えてみる。
「ん……っ」
「うわ……」
 まるでその部分を手のひらで覆うような形になり、 割れ目とや小さな突起など
がよりはっきり形として伝わってくる。タオル越しにリョータの指が突起にぶつかる
度、ナツミの身体は電気が走ったように跳ね上がった。
「ふぅ、う……ふぅん……ふぁ、あ、ああっ……んんんっ」
「はぁ……はぁ……」
 お互いの荒く熱い吐息が交差する。すでにタオルはそれまでとは違った、もっと粘
り気のある液体で濡れ始めていたが、リョータはその違いにも気づかずに手を動か
し続けていた。
「ひぅっ、んんんっ、ああっ……いや……んっ、ふぅんっ……」
 やがて小さい、しかし次第に大きくなっていく水音が用具室に響き始める。
 ナツミは上半身を支えられなくなったのか、顔をリョータの胸に押し付け、しがみつ
くような体勢になっていた。口の端からは一筋よだれが垂れ、リョータのシャツに染
みを作っている。
「あぁぁっ、んぅっ……はぁ、はぁんっ……さ、佐藤くんっ……ボ、ボク……ひぁあっ!」
「ひ、平川……っ」
 リョータの手が秘裂をなぞり、突起を撫で上げていくと、ナツミの腰だけがいやらし
く動く。
48今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 12:13 ID:lXYXrfVt
「あっ! んっ、んんっ……な、なんか、へ、変だよぉ……ふわあっ、こ、こんなっ……」
 もはやぐしょぐしょに濡れたタオル越しでは、直接リョータの手が触っているのと同じ
ようなものだった。リョータは自分でもわからないまま、その割れ目を何度も何度もな
ぞり上げていく。
「あああっ! や、だめっ! ん、ん、んんん! ボ、ボクっ……ボク……もうっ!」
 かろうじて腰を支えていたナツミの膝がガクガクと震える。
「あぁっ! ふぁっ! んあっ! やっ、んんんんんんんっ! んんっ! んっ! んっ!
んくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんっ!」
 そしてリョータの爪がタオル越しに突起を引っ掛けたと同時に、ナツミは両手を突っ
張り、リョータの上で大きく仰け反った。


「はぁ……」
 リョータは用具室の中、しばらく呆然と天井を見上げていた。一方のナツミは気を失
ってしまったのか、リョータの横で穏やかな寝息をたてているものの目を覚ましそうな
気配は全くない。
 なんでこんなことになってしまったのだろう、などとリョータが一人漠然とした後悔の
念に苛まれていると、ふと雨音を遮って聞こえてくるやけに物悲しい音楽に気が付いた。
「ん? これって確か……」
 いまだにぼんやりとした頭で記憶を探る。すぐにわかった。
 下校放送だ。
 途端に、もやが吹っ飛んだ。
「や、やばいっ! おい、平川! 平川っ!」
 横で寝ているナツミを揺さぶり、声を掛ける。このままでは見回りの先生がきてしまう。
それはまずい。非常にまずい。
49今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 12:16 ID:lXYXrfVt
「平川! 頼む、起きてくれ平川っ!」
「ん〜……」
 が、ナツミは揺さぶるリョウタの腕を払いのけ、寝返りをうっただけだった。 
「どうすりゃいいんだ……」 
 絶望感が足元からじわじわとリョータを覆っていく。
「と、とりあえずこいつをどうにかしないと……」
 リョータは現状を打破するべく必死で考えを巡らせつつも、いまだに下半身素っ裸な
ままのナツミに四苦八苦しながらパンツとジーパンをはかせる。途中濡れているのを
嫌がるように抵抗らしきものを見せたが、この状況下では我慢してもらうしかない。
 もっともここから先が問題だった。いくらなんでもナツミを背負って家まで送っていく
ような体力はリョータにはないし、そもそもナツミの家族になんて説明すればいいとい
うのか。第一遠目でならともかく、近くで見たならナツミのジーパンが濡れているのは
一目瞭然だ。

 そうこうしているうちにも時間はどんどん過ぎていく。
 しかし。
「いや、待てよ……?」


「ふぅ……うん、まあ外傷もないし大丈夫でしょ」
 ベッドに寝かせられたナツミの様子を見ていた保健医は、小さく息を吐くと傍らの椅
子に座っていたリョータにそう言った。
「よかった……」
 その言葉に、リョータもほっとしたような笑顔で応える。
50今日の5の2のHな3時間目 :04/02/18 12:19 ID:lXYXrfVt
 見回りの教師がくる前にナツミを背負って飛び出したリョータが駆け込んだ先は保健室
だった。保健医はまさに帰る直前だったが、それでも鍵を閉めている最中に突如飛び込
んだ急患に慌てることなくきっちりと対応してくれた。
「それじゃ平川さんの両親には連絡しておくから、佐藤くんはもう帰っていいわよ。なんか
あったら連絡するから」
「あ、うん……」
 実際、リョータがいたところでどうにかなるわけではないだろう。ナツミが目を覚ましたな
らあれこれ口止めしておきたいこともあったが、考えてみればナツミにだってわざわざ声
を出して言いふらしたいことでは決してあるまい。
 そう考えたリョータはランドセルを持って立ち上がる。
 そんなリョータに、保健医はにやにやした笑顔を向けて言った。
「しかし、あの平川さんが水溜りで転ぶなんてねえ」
「な、なんですか?」
 ぎくり。
 リョータの足が、ぴたりと止まった。
「うんにゃ、別になんでもないわよ。さー、もう遅いんだから帰った帰ったー」
「……」
 半ば押し出されるように、保健室を追い出される。リョータはしばらく扉の前で思いを巡
らせていたが、やがて大きなため息をついて昇降口へと足を向けた。
 翌日。
 昨日とはうってかわって、カラリと晴れわたった空が広がっている。
 リョータは内心ビクビクしながら登校したのだが、教室で見たナツミはいつもと変わ
らない様子だった。
「あ、佐藤くんおはよーっ」
 そしてリョータを見つけると、あっけらかんとした笑顔で駆け寄ってくる。
「あ、ああ……おはよう」
「昨日のことだけど、どうするの?」
「……え?」
 思わず声が裏返った。
「き、きききき昨日?」
 まさかいきなりその話題を、こんな場所で!?
 思わずリョータの全身から汗が吹き出る。
 が。
「ほら、もう一回勝負するって約束したでしょ?」
「へ?」
「サッカーとかにしておく? ボクはなんでもいーけど」
「あー……あーあーあー! うん、そうだな。それでいいぞ」
「OK〜。お手柔らかに頼むね、佐藤くん」
 ナツミは悪意の欠片もないような笑顔で言った。
で、昼休み。

 ズバンッ!!!

「げふっ!?」
「リョ、リョータ!」
「大丈夫か、おい!」
「おーい、誰か保健室ー」
 顔面にボール直撃で保健室直行なリョータ。
53前スレ498:04/02/18 12:31 ID:lXYXrfVt
ども。遅れましたが、「今日の5の2」の新作です。
予告通りナツミですが、なんか無意味に長くなってしまいました。すいません。
ちなみにうちの学校には卓球台があったんですが、知人に聞く限りあまり一般
的ではないそうで……ま、まあそのあたりは勘弁して下さい。

順番で言えば次はメグミです。
個人的にメガネっこマンセーなのでがんばりたいところですが、またちょっと先
になってしまいそう……。気長にお待ち下さるとありがたいです。

ああ、あとコハル先生の新作が春らしいですね。
楽しみです。

>>1
今更ですが、乙&GJ。
54名無しさん@ピンキー:04/02/18 13:28 ID:AdxWe3s4
5の2の3時間目キタァアッ!
怯えるボクっ子マンセー! 相変わらずぐっじょぶです。
メグミの4時間目も期待しています。
55名無しさん@ピンキー:04/02/18 16:01 ID:9bAghVqz
上手ぇなぁ……
原作のテイストを保ちつつエロを上乗せする力量が凄いです。

56名無しさん@ピンキー:04/02/22 02:00 ID:bnBo0H6s
上手すぎ……
あの雰囲気を壊さずに、しかもエロエロを追加できるなんて。
次の作品も待ってます。すげえ楽しみに。
57舞人×サリー:04/03/02 19:36 ID:l2BkeK9Q
勇者特急マイトガイン

舞人×サリー



ここは日本の中心、ヌーベルトキオシティ。
その平和を守り支える大企業、旋風寺コンツェルンの総帥、旋風寺舞人は新妻のサリーと共に幸せに暮らしていた。

「サリー様、困ります!そんなことは私共にお任せください!」
広大な屋敷の通路、バケツに入った冷たい水に手を入れ雑巾を絞るサリーに使用人達が慌てて制止する。
「気になさらないで下さい。私、働いていないと落ち着かなくて」
そう言いながら大理石の壁を丁寧に拭ってゆくサリーの冷えきった手に温もりが包む。
58舞人×サリー:04/03/02 19:38 ID:n/1YFakH
「あまり皆を困らせては駄目だよ、サリーちゃん」
「…ぁ…舞人さん」
藍色の瞳を細め微笑む舞人にサリーはポッと頬を染る。
「サリーちゃんには別に仕事があるから、そっちを手伝ってくれるかい?」
「はい、舞人さん」
仕事を与えられ嬉しそうに返事をすると使用人達にペコリと頭を下げて去って行った。

病床の父親と弟を支え、自らアルバイトをして生計を立てていた少女が一躍大企業の総帥婦人になった旧姓、吉永サリー。
彼女は手に入れた地位に溺れず何ら変わり無く純粋に周りの人々を気遣う優しい少女のまま。
59舞人×サリー:04/03/02 19:40 ID:Edheefsp
「あの、舞人さん…私は何をすれば…」
夫婦の寝室に通され、サリーはソワソワと恥ずかしそうに目を泳がせる。
「夜のお勤め、そろそろサリーちゃんとの子供が欲しいんだ」
ほぼ毎日のように身体を重ねてはいたが、舞人の口から出た子供という言葉にサリーは顔を紅潮させた。
「…私と…舞人さんの子供?」
そして新たな家庭を築く、サリーはその幸せな光景を想像し微笑んだ。
「俺の子供、産んでくれるかい?」
「はい、私、頑張ります!」
真っ赤になりながら意気込むサリーに舞人はクスッと笑うと着ていた服を脱ぎ始める。
60舞人×サリー:04/03/02 19:43 ID:18JOl+bO
「…きゃっ…あ、あの」
なぜ彼女はいつまでも初々しいままなのだろう、舞人は服を脱ぎ終えベッドに腰掛けると両手で顔を覆うサリーを呼び寄せた。
「おいで、サリーちゃん」
その呼び掛けに、ゆっくり目を開けて舞人の下半身を見ないように彼の前に立つ。
「…今日は優しく出来ないかも」
「…え…きゃあっ」
サリーの腕を引き、膝の上に座らせて向かい合う。
「…ぁ…舞人さ…んぅ」
栗色の柔らかい髪に指を絡めて唇に触れと、サリーの身体からは甘い香りが漂い舞人の欲を刺激する。
61舞人×サリー:04/03/02 19:44 ID:VT4NmiaR
そしてセーラー服の赤いリボンを引き抜き器用に肌を隠す布を剥いでゆく。
サリーの身体を反転させベッドに沈ませて青のスカートを外すと下着がピッタリ張り付く裸体が浮き上がる。
「今日はピンクなんだね」
そう言いながらショーツの上から割れ目をなぞり擦るとジワジワと湿り出す。
「…ふぅ…ぁ…ん」
小さな喘ぎを洩らしながら従順に身体を委ねる姿に舞人は堪らずショーツを脱がして腿を押し上げた。
サリーが舞人を見ると、彼の下腹部の熱が限界に張り詰め勃ち上がっている。
62舞人×サリー:04/03/02 19:46 ID:wmvv1KZZ
「…ぁ…舞人さん」
いつもあの大きなモノを自分の体内に収めているのだと思うとサリーはブルッと身震いし蜜を滴らせた。
「…ハァ…いくよ…サリーちゃん」
その合図と共に愛撫無しでもグチョグチョに濡れる膣口に先端を押し付け一気に最奥を突き上げた。
「あぁッ…んぁあんッ!」
舞人の熱が子宮が押し上げる衝撃にサリーは一瞬意識を失い欠け人形のように揺らされ乳房を震わせる。
「…サリーちゃん」
耳元に響く甘い声音に虚ろに天井を見つめていたサリーの瞳が舞人を映す。
63舞人×サリー:04/03/02 19:48 ID:JWJ7wxim
「あぁん…舞人さん」
「…君を愛してるよ…俺を感じて…サリーちゃん」
唇の先を触れさせての愛の囁きにサリーは彼の背中に腕を廻しそれに応える。
「私も…愛してます…舞人さん」
その言葉と共に小さくピストンさせていた腰を大きく引き、恥部に叩きつけるようにして激しく内部を擦り上げる。
「やぁッ…ひぃあ…ッ」
舞人の先端、膨らんだ部分がサリーの膣壁に引っ掛かり甘美な刺激を与える。
「…クッ…ハァハァ…サリーちゃん」
ギシギシとベットが軋む音は次第に早まり悲鳴を上げる。
64舞人×マリー:04/03/02 19:51 ID:Snbs4sER
「ぁん、あっあっ、あぁん!…もう…ッ」
互いに限界に近付き喘ぎを響かせるとグンと子宮の入り口を叩き、舞人は精を吐き出した。
「…ぅあ…ぁ…」
「舞人さぁん…ぁあん」
ビクビクと身体を痙攣させて射精を続ける舞人にしがみつき、サリーはそれを逃すまいと締め付ける。
「…ふぅ…授かるといいね…赤ちゃん」
「…はい…舞人さん」
そして2人は互いの愛を深めていった。



end
65名無しさん@ピンキー:04/03/03 00:36 ID:EuOxvF+b
>>57
マイトガイン投下、乙です。ホノボノしたなあ〜いいお話どうも。

えー引き続き「デス・ノート」をキボンします。
66名無しさん@ピンキー:04/03/03 00:57 ID:aPPX36iI
懐かしいですねえマイトガイン。
勇者シリーズの中では、主人公とヒロインの年齢がちょうど好みにはまってたのはこれだけだったから余計に印象に残ってます。

アニメはラストがアレで衝撃でしたが、このSSもまた、とある同人作家が描いた漫画というオチだったりw
ダガーンの蛍も書いて欲しかったりするのは無理でしょうか?
67名無しさん@ピンキー:04/03/14 21:10 ID:QKEpxO6G
>>57さん乙でした〜
68住民度も見ろ!:04/03/23 00:01 ID:fTssz/2K
【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【照子タン】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078254095/
69名無しさん@ピンキー:04/03/30 01:15 ID:w9fapCVr
最強伝説黒沢のSSの前半をこれから投下します。
元の投下先の福本次スレがニ連続で即死したので、多分次スレが立つこと
がないと思いましたので、ここに投下します。
70最強伝説黒沢(前半):04/03/30 01:17 ID:w9fapCVr
 「あなた…あなた…」
自分を呼ぶ声が遠くからする。肩が軽く揺さぶられているのを感じる。
 「もう…ここじゃだめったら…」
聞き馴染んだちょっと鼻にかかった甘い声。その声は…おぼろげだった
赤松の意識をはっきりとさせていく。
 「ん?ああ…」
 ようやく気がついた。赤松は寝室の机のテキストに突っ伏してまどろんで
いたのだった。よっぽど寝込んでいたらしく、テキストによだれが細い線を引いている。
 それをみて、妻がいたずらっぽく吹き出した。
 「あいかわらずのがり勉さんね。もう十二時半過ぎているわよ。早く寝たら?」
 「まだ…十二時半だよ…それよりコーヒーのお代わりいただけない?」
 妻のからかいに赤松は微苦笑を浮かべた。
 「もう、十二時半よ。あの子も坊やももうおねむよ。あなたも今までおねむじゃなくて?」
 唇がキュッと持ち上がる。その表情にようやく頬を伝わったよだれに気付いて、赤松は
頬をぬぐった。
 「明日はまた仕事でしょ?もうよい子はおねむの時間です。赤松さん?」
 赤松さん…この呼び方には特別の含みがあるのを赤松はもう知っていた。
 昔のように恋人に戻らない?そんな誘いかけだ。
 「赤松さん、湯冷めしちゃっているわよ…」
 妻はそういって赤松の頭を抱え込んだ。椅子に腰掛けたままの赤松の頭が妻の胸に埋もれる
状態になる。そのまま赤松は手を伸ばし、妻の乳房を服越しに包み、そっと揉み解す。手にすっぽり
と収まる形の良い乳房が張りつめているのを感じる。そのやわらかな弾力はいつでも快いものだ。
そのまま赤松は胸を揉み解していた。
 「やだ…まだ坊やが乳離れしたばかりなのよ…」
 身をよじって赤松の腕から逃れようとする妻。しかし、腰を赤松の片手に支えられた上に、そもそも
はじめから抵抗する力はなく、恥じらいだけがそこにあるだけだ。
71最強伝説黒沢(前半):04/03/30 01:17 ID:w9fapCVr
 「あ…赤松さん…そんなの…ちょっと…いや…」
 その恥じらいを楽しみながら、赤松はなおも妻の乳房を揉み解す。包み込んでは、ゆっくりと
手を回してそのまま揉み解す。ゆるやかに揉みまわしたら、次は不意に強くつかむ。
 「あ…ちょっとお乳が漏れちゃうから…」
 不意に妻が赤松の手を払った。ごく軽い。拒絶の意志などそこにはない。なら、やるべきことは決まって
いる。
 「なら、きれいにしてあげるよ…いいかい?」
 赤松はそのまま妻のブラウスのボタンを外す。むっとする乳独特の匂いが軽く広がっていく。
しかし、その匂いさえ、今の赤松にとってはひどく甘く感じる。
 マタニティ、とはいえこざっぱりとしたブラジャーがずれ、母乳パットがはみ出して覗く。
そしてブラジャーいっぱいにはちきれそうな豊かな乳房。せりあがっていてもたるみは無く、
もともとの形のよさとあいまって、いかにも貪りたくなるような代物だ。ならば、やることはもう
決まっている。
 赤松はブラジャーのフロントホックを片手で器用に外し、胸をあらわにした。
 ブラジャーの枷がなくなった乳房は、それでも垂れおちることなく、ぴんと上向きのままだ。
肌はほのかに薄桃色に紅潮し、乳首は硬く尖っては赤松に嬲られることを待ち受けているようだ。
 赤松は微笑を浮かべたまま、妻の乳首を口に含む。母乳独特の味が口に広がるが、それさえ甘い。
そのまま乳首を軽く歯で転がし、かたや空いている片手でもう片方の乳房をもみしだく。
「ううっ…ちょっと…」
軽く妻はもがくが、しっかりと赤松の頭を抱えたままだ。
 ぷりぷりとした乳房の感触を楽しみながら、歯で転がしていた乳首を不意に強く吸う。さらに一層
乳の匂いが口腔に広がるが、今の赤松にとっては扇情的な味だ。そのまま、ずずっと吸っては、舌で
ちろちろと弄ぶ。その一方で揉み解していた手で、乳首を軽くつねりこね回す。そして、右から左へと
代わっては、また繰り返す。
「ん…ううん…ああ…」
72最強伝説黒沢(前半):04/03/30 01:18 ID:w9fapCVr
 あの人はいつも私の弱いところを知っているんだから。妻の体から力が抜け、抱え込んだ赤松の
頭に突っ伏すような形になった。硬い赤松の髪が、頬にざりざりと当たる。そのざりざりとした感触
さえ愛しい。頭に突っ伏したまま、赤松の髪にわずかに残るヘアトニックの匂いを無我夢中で貪って
いた。軽く噛まれては転がされ、そして強く吸い上げられる乳首と、乳房をすっぽりと覆って弄ぶ分厚い
掌から伝わる快感がゆるやかな渦となって、体を駆け巡る。そして、腰を支えていた手はいつしか下へと
伸び、彼女の柔らかな尻肉を楽しむように撫で回す。そして、尻べたの割れ目を撫で下げ、そしてスカート
越しに軽く奥ーアナルを指でこね回してきた。子供たちは夫のそんな戯れを知らない。私だけがあの人の
そんな顔を知っている…
 「あ…赤松さん…」
うっとりとその名を呼ぶ。二人だけの暗号を。時々目を開けても、そこにはとろけた快感しか写ってない。
 赤松はそんな妻のはかなげにとろけた声を知っている。その声は子供たちは決して聞くことはない。この声
は自分だけのものなのだ。このまま一気に責め立ててもいい。しかしもう少し楽しみたいのだ。こうして
いられるのも久しぶりならば、もっとじっくりと楽しみたいのだ。
 ふっと赤松は妻を解き放った。半裸の妻の乳房からへそのほうまで、半透明の筋がてらてら光っている。
赤松の唾液と彼女の母乳が混ざり合った筋だ。しかし、快感の半ばで放り出された妻はそんな自分のしどけ
ない姿など眼中にないようだ。そのまま赤松を軽くにらむ。
73最強伝説黒沢(前半):04/03/30 01:20 ID:w9fapCVr
 「こんなこと…やっぱり…嫌よ…もう遅いし…」
 しかし、その目にはもっと快感を貪ろうと言う淫蕩さが浮かんでいる。もう赤松にはわかりきったこと
 だが、あくまでもそ知らぬふりで答えてやる。
 「ああ…もう一時近いな…もう寝るかい?」
赤松のこのいなし方はもうわかっている。でも、それでも軽く駄々をこねてみたい気持ちにもなる。
 「もう寝るって…ちょっと待って、汚れちゃったから風呂入って来るわ…」
 とりつくろうとあわててブラウスを合わせた妻の手をそっと赤松がつかんだ。
 「なら、僕も入ろうか…?湯冷めしたらしい…でも君が先でいいから…」
 あくまでもおだやかに笑みを浮かべているが、妻には分かっていた。
 「ええ…じゃあお先に…」
 そのままそっと赤松から離れ、浴室へと向かう。振り返る必要はない。だって五分もしないうちに
 あの人が入ってくるから。

(後半へ続く)
74福本スレ574:04/03/30 22:07 ID:ElgDARw5
>>73
頑張ってるな。
褒美だ。

>>87=147=253=384=402=454=508=521=574
75名無しさん@ピンキー:04/04/04 10:23 ID:s8RBGBvd
がらまんのまん太×花子などをきぼんしてみる
76名無しさん@ピンキー:04/04/05 20:46 ID:nZh1j8Bp
死刑囚O42の田嶋良平×ゆめをキボン

目が見えない者の心情描写が難しそうだけど
77だんでらいおん:04/04/05 22:18 ID:WNwRJX24
銀魂こみっくす第一巻収録記念に。
正直二人のノリが再現できてるか自信がないです。
けどこの読み切りを呼んだ瞬間この二人にほれた。ものすごく好きだ。
続編よみてえ。
78だんでらいおん(前半):04/04/05 22:19 ID:WNwRJX24
 あ〜ったく、何でこうなっちまったんだ。
ゴミ箱につっこんだ泥まみれの背広を見て鉄男は舌打ちした。一昨日買ったば
かりだというのにその背広はもう着れない。
 自転車にて死霊追跡の際の思わぬ横転。班長とともに田んぼに体をつっこんだ。
死霊こそ魂禁で打ち抜いた物の、たかが死霊一匹。大した金にはならない。
普段は一着四千円の安物しか買わないのに、奮発して一万五千円の物を買った
のが、今更ながら痛かった。
「あ〜畜生。あのくそ幽霊!背広代返せ!」
ガン!
苛立ち紛れに鉄男が目の前のゴミ箱をけ飛ばすと、後ろから声が掛かった。
79だんでらいおん(前半):04/04/05 22:23 ID:WNwRJX24
「着れなくなった物はしゃ〜ないけ〜。慣れない買い物はいかんっちゅ〜事やな
ぁ」
「だああああ班長!あんたがそれを言うなあ!大体あんたのせいなんだぞわかっ
てんのか!?」
「ぴゅう〜」
「口笛吹いてごまかすな!」
鉄男に後ろから声をかけたのは、班長こと日本天使連盟送迎部第二十一班タン
ポポ組隊長黒鉄美咲。大胆にも美咲は浴衣のまま足を組んでベッドに腰掛けてい
るので、露わになった太股が眩しい。
 何故かその体は、鉄男と違い泥にまみれていない。年期の差だろうか?
 鉄男の言ったとおり、今日背広が駄目になってしまったのは元を辿ればそんな
美咲のせいなのだった。
 タンポポ組の移動は自転車。もはやこの世の物でない執念を追いかける物とし
ては、数ある組の中でももっともショボいだろう。
80だんでらいおん(前半):04/04/05 22:26 ID:WNwRJX24
本来鉄男は其れを走らせ、其れで死霊に追いつき、其れに乗ったまま死霊を撃
ちぬく。そして美咲は本来、其れの荷台に乗ってその様子を眺め風を感じている
だけなのである。
だが時と気まぐれにより其れは変化する。
今日がまさに其れだった。
見つかったターゲットがサラサラパツ金長髪の男だったことを知り、美咲が自
分だけで始末をつけたいと駄々をこねたのである。
自転車の運転にはまあ問題はなかったのだが(車ならおそらくスピード違反で
逮捕だったろう)、問題は魂禁だった。
『ちょっ……!隊長ぉぉぉ!何でこんな至近距離で外すんですか!?三メートル
ないっすよ!?』
81名無しさん@ピンキー:04/04/05 22:29 ID:79u5QeLl
>>74
ありがとうございます。後半は来週までに仕上げます。

しかし、福本前スレの黒沢SS、今号の話で無期凍結を決めました。
自分の考えていたしづかのイメージと今号のしづかの実像がまったく
逆になったので、このまま書くことは原作を無視したことになるからです。
実際のしづかのキャラがああいう以上、自分のキャラのつかみ方や
展開などの構想がすべてご破算になってしまいました。
もう少し先の展開次第で変るかもしれませんが、今の時点
ではすべて凍結します。書き直すにしろ、しづかのキャラがどんなもの
かまだ見極めないと出来ないので、当分無理です。
今のしづかのままでは、もう書くことが出来ません。
未完のままになってしまいました。すみません。
82名無しさん@ピンキー:04/04/05 22:30 ID:79u5QeLl
割り込みすみません。
83だんでらいおん(前半):04/04/05 22:33 ID:WNwRJX24
『う〜む。撃つのは難しいのう、おや、この玉で最後じゃけん』
『っだああああ!貸せええええ!……って、うわああああ!!?』
『!』
何度撃っても外す美咲に痺れを切らし、鉄男が魂禁を奪おうとした。だがその
瞬間、自転車は大きくバランスを崩し、田んぼに落ちたのだった。
鉄男は、田んぼに落ちながらも逃げる死霊に魂禁を打ち込むことにはどうにか
成功。だが泥まみれになって背広は駄目になり、体の汚れを落とすため即座に適
当なホテルに入る羽目になったというわけなのだった。
 シャワーからあがり捨てる羽目になった背広を眺め……まあ、機嫌が悪くなる
のは当然といえるだろう。
 攻める鉄男の目を見ず美咲は言う。
「あのサラサラパツ金プリンスをうちのものにしたかったけ〜」
84だんでらいおん(前半):04/04/05 22:34 ID:WNwRJX24
「あんた、反省してねえだろ……」
がっくりと肩を落として鉄男はベッドに座り込んだ。
 その瞬間視界をふわりと何かが覆った。
「!」
「反省してないわけじゃなかー。頭は拭くけえ」
 どうやら美咲が鉄男の頭をタオルで覆ったようだ。言いながら美咲はシャワー
で濡れた鉄男の頭を拭く。
 着る物のなかった鉄男はトランクス一丁でシャワーからあがっていたが、美咲
のその態度に何でもいいから着ておけば良かったと後悔した。
 タオル越しとはいえ無遠慮に自分の体を探る小さな手。
 ……しかも想い人の。
 落ち着ける物では、ない。
「……いいっすよ」「悪かったのーテツ。背広代は払えんがここの料金ははらうけえ」
会話が噛み合わない。
「いいっすって……」
「良くないけ〜、まだ濡れてるけ〜これじゃ風邪ひくけんのう」
(そーゆー意味じゃねっつの!)
噛み合わない答えを返す美咲に鉄男の中で何かがはじけた。
鉄男は自分の体を拭く美咲の手を掴んだ。
85だんでらいおん(前半):04/04/05 22:35 ID:WNwRJX24
「!」
 ――ギシッ
 そのまま美咲の体を押し倒す。お世辞にも質が高いとは言えない安物のベッド
が軋んだ。
「……テツ」
「誘ってるんすか?班長?」
美咲が僅かに目を見開くのを見て鉄男の口の端が僅かにひくついた。
(やべえよ……勢いでごまかせねえぞ、これ……)
 鉄男の背中を冷たい汗が流れる。
 広がる沈黙。
幾ばくかして美咲のため息がそれを打ち消した。
「はぁ〜……」
 ご丁寧にも鉄男を見据えた上での深いため息である。
 自分のとった行動に逆に動けなくなっていた鉄男は、美咲のその態度に声を荒
げた。
「なっ……ちょ、おい!班長!」
「……美咲でよか」
「!?」
だが困惑する鉄男とは逆に、落ち着いた視線で鉄男を見据え美咲は語りだす。
 軽いため息を交えながら。
「ふぅ……自分から押し倒しといて敬語つかーいうのは、どうかのう?テツ」
86だんでらいおん(前半):04/04/05 22:38 ID:WNwRJX24
「えっ?それって班ちょ……じゃなくて……み、ミサキ?」「何でなまっとるかー」
「……あんたに言われたかねえよ」
部下である鉄男に突然押し倒される。この状況下に置いて美咲は実に落ち着い
ていた。
美咲の虚を突いていたはずの鉄男は、逆に攻められていた。
「これが初めていう訳じゃなかろ?」
「そ、そりゃまあ……」
「初めてはいつじゃ」
「え〜と……確か、十四の時です」
「うちよりはようじゃなか!何をまごついとる〜!」
「え!?あ、いや、それは〜……」
「……それは?」
「それは……」
鉄男は僅かに黙って美咲をみた。
美咲はやや気分を害した様子で不機嫌に眉を寄せ鉄男を見ている。
位置的には自分が有利の筈なのだが、端から見ても分かるほどに今の鉄男は美
咲に呑まれていた。痺れを切らしたのか美咲がせかす。
「そ・れ・は・っ!? テツ!早く言わんか!」
87だんでらいおん(前半):04/04/05 22:39 ID:WNwRJX24
「はっはい!はっ、班長!」
「何じゃ!」
「班長は!俺のこと好きなんすか!?」
「――!」
美咲の声が止まる。
心なしかその瞳孔が開いているように鉄男には見えた。
(やべえ……!なんだよ今の台詞!小学生か?少女漫画か?りぼんかおれはあぁ
ぁぁ!?)
ダラダラと背中から汗を流し顔を青くする鉄男。
美咲は瞳孔を開いたままその動きを止めていた。
(〜〜〜っっ!……ええいっ!こうなりゃやけだ!)
鉄男は気合いを入れると美咲の体を抱きしめた。
「班長!お、俺は本気です!」
「……!」
「は……班長が、ずっと、好きでしたぁっ!」
「……!!」
 決死の告白。
美咲の体が僅かに震えた――と、鉄男が思った瞬間だった。
「……美咲と呼べっちゅーとろうがあぁ!!」
「ぶべらっっ」
美咲の必殺・アッパーカット!が鉄男の顎にヒットした。
88福本スレ574:04/04/09 12:45 ID:AVzzsNZe
>>81
褒美の意味がわかっていなかったか。
下のレス番の……ってアンタまだ厨みたいだし、
よくわかんないかもね。
とりあえず乙。
89名無しさん@ピンキー:04/04/10 10:54 ID:w08gjA6U
言いたい事があるんなら言ってやらんか
女々しい男だな
90名無しさん@ピンキー:04/04/10 17:27 ID:gqeW8kIn
 福本スレ574様
あなたは私のことをまだ厨だからわからないとおっしゃいますが、
私のどこが厨といえるほど至らないのか具体的に教えていただきたい
のです。 
 私はあなたのような見識をもちあわせていない人間です。そして、
指摘されるまで何が問題なのか分からないほど聡くありません。
私はそういう愚かしい人間でございます。
しかし、指摘していただければ、これからはそこを改善することは
可能です。
 あなたのような見識ならば、私のどこが厨であるか看破なされる
でしょう。
 あなたのご指摘をお待ちしております。

91名無しさん@ピンキー:04/04/17 16:03 ID:WO1MgsJV
影技きぼん
エレ姐とか獣女とか
その気になれば数作れそうな希ガス
92名無しさん@ピンキー:04/04/18 10:16 ID:LwIWkXFs
つーかDEATHノートが面白すぎる。
作者さんもっとがんばれちょうがんばれ。
93名無しさん@ピンキー:04/04/19 09:11 ID:cgQ4jsHQ
>>91
武技言語を駆使してガチンコ勝負?
某バキ並にすごい事になりそうだ。
94名無しさん@ピンキー:04/04/20 02:32 ID:8QPTKe4k
>>93
いや、件の獣女がエレ姐にじゃれついてたとこあったじゃん
アレまんま発展させたらとか
飲み比べしてて潰れた相手をエレ姐がとか

つか微妙にレズ限定になりそうな予感
95名無しさん@ピンキー:04/04/22 23:23 ID:VluZuDgW
>>92
デスノートスレが出来て、既にROMになっております。
9692:04/04/23 05:30 ID:rPA2A2hO
>95
おおっ左様でしたかこれは失礼。情報多謝。
97名無しさん@ピンキー:04/04/24 17:30 ID:5TKKK9tz
エリア88でキボンヌ。
98名無しさん@ピンキー:04/04/26 03:25 ID:5mZ3wCe2
LIVE A LIVEで何か書きたいな
 海賊を廃業し、北海の覇者ホドラム・ベルグストンの艦隊に加わってから、初めての陸をアズィーザは複雑な気持ちで踏みしめた。
 燃えるような赤毛が潮風になびき、サルワールと呼ばれるゆったりとしたズボンがばたばたと音をたてた。
 風が収まると、長い髪に隠されていた顔が露わになった。美しいといって良いだろう。しかし、それ以上に見るものをひきつけるのは、強い意思の光を宿した隻眼である。
 もし、両目が揃っていたならば、気の強そうな美人、という印象で終わっているだろう。欠けているからこそ、それが強烈な個性となってアズィーザの美貌を惹きたてていた。 
 一つしかない瞳で辺りを見まわす。港は未知なる世界へ期待に満ちた冒険者や、一攫千金をもくろむ商人達の活気でにぎわっている。まさに大航海時代と言われる時代にふさわしい熱気だった。
「さて……これからどうしようか」
 荷物のほとんどを船に置いてきているため身軽な身ではあったが、乗船して間もないため、休日を共に過ごすような仲の良い仲間がいない。そのためこれからの数日をどう過ごして良いか見当もつかない。
 女だてらに海賊の頭をしていたときには、船が港につけば補給や、戦利品の売買等息をつく暇もないほど仕事があった。しかし、それらの仕事から解放されてみると今度はその忙しさが懐かしくなる。
 仲間の裏切りにあい、殺されるところをホドラム達に救われ仲間になったものの、生まれたときからの海賊稼業から突然解放されてアズィーザは、気持ちの整理もつけきれずに途方にくれていた。
「宿に向かおうか」
 とりあえず寝れば時間は潰れる。そう考えて船に背を向けたそのとき。
「アズィーザ」
 自分を呼ぶ声に振り向いてみると無愛想な表情の青年が立っていた。アル・フェリド・シン、元傭兵の船乗りである。
 アズィーザを助けるときには、真っ先に船に乗り込んで大立ち回りを演じた男だ。
「なんの用だい?」
 アズィーザは複雑な表情で目つきの悪い仲間を見つめた。自分が殺されかけたところを助けてもらった相手ではあるが、この男のせいで殺されそうになったとも言えるのだから命の恩人という気がしない。
 目の前に座っている男の考えがわからず、ニ、三度アルと剣を見比べる。
「コイツをどうしようってんだい?」
「お前に返す」
「え!?」
 降って湧いた幸運にアズィーザは戸惑った。
「いったいどうしてだい?」
「お前のオヤジの形見らしいからな。お前が持っているのが筋だろう」
「でもいいのかい? あんたの愛刀だったんだろう?」
「艦長から新しい剣を貰ったからな。困りはしない」
 アルは腰にぶら下がっている剣を軽く叩いてみせた。
「そうかい、だったら遠慮なく受け取らせてもらうよ」
 なにかを恐れるように、ゆっくりとアズィーザはシャムシールに手を伸ばした。
 柄を丁寧に握る。ひんやりと冷たい感触が伝わってくる。
「これが……」
 どこかうつろな表情で剣を鞘から抜き放ち、掲げた。
 妖しく光る赤い刀身をしばらく見つめていたが、やがて満足したのか、アズィーザは剣を鞘に収めた。
「あんたには世話になりっぱなしだね。命を助けられ、次は形見まで。あたしにできることがあればなんでも言っておくれ。できる限りのことをさせてもらうよ」
 アズィーザが心からの感謝の言葉を伝えた。
「いや、俺が勝手にやったことだ。それに仲間が困っていたら助けるのは当然だからな」
 怒ったように口早に言うと、アルはジョッキを一息に飲み干した。
 もし、他のクルーがその場にいたらさぞかし驚いたことだろう。アルがそんな殊勝な言葉を口にするとは夢にも思っていないからだ。普段のアルはとてもじゃないがそんな気を使う人間ではない。
 実を言うと、アルはアズィーザに一目惚れしていたのだ。
 初めて出会ったとき、海の上で敵同士では会ったが、女の身でありながら気の荒い海賊を統率している彼女が褐色の戦女神に見えた。
 海賊稼業のせいで傷ついたのであろう片目を眼帯で覆い、肌も露わな格好で剣を振りまわすアズィーザに、アルは戦闘中であることも忘れて見とれた。
 その後とある港の酒場で、再び敵同士として出会ったとき、その美貌とそれに相応しい矜持溢れる態度に心を奪われた。
 その時はしょせん敵同士と諦めたものの、不思議な因縁から仲間となることができた。
 だから、自分にできる彼女の喜ぶことならなんでもしてやりたかったのだ。
「そうかい……。それじゃあ、せめてここはあたしが奢らせてもらうよ」
 アズィーザは大声で店員を呼ぶと、酒と料理の追加を頼んだ。

 アズィーザとアルは酒が入ったこともあってか、しばらくするとかなり打ち解けていた。
「ここの料理はなかなか美味しいじゃないか」
 アズィーザが空になった皿を眺めながらもう何杯目になるかわからない酒で喉を潤した。
「ああ、ここはこの街に寄ったときには必ず来るんだ。と言っても、俺が見つけたわけじゃない。艦長に教えてもらったんだ」
 骨付き肉にかぶりつきながら、アルが応える。
「へぇ。……しかし艦長と言えばアレはイイ男だね」
 アズィーザの言葉にアルの眉がピクリと跳ね上がる。惚れた女が他の男を褒めたのだ、しかもどこかうっとりしたような目で。いくら相手が尊敬する上司とはいえ、こればかりは譲れない。
「確かにな、だが俺も艦長に負けてないと思うぜ」
 負けん気を発揮したアルをアズィーザが笑った。
「そんなことを言ってるようじゃ、あの艦長には勝てないよボウヤ」
 その口調に大人の色気を感じながら、アルが反論する。
「ボウヤはないだろう。三歳しか違わないんだ」
 会話の中でわかったのだが、アルは十九歳、アズィーザは二十二歳。アルにとっては悔しいことだがアズィーザのほうが年上だった。
「歳のことを言ってるんじゃないよ。精神的なものを言ってるのさ。それがわからないようじゃまだまだ子供だね」
 アルは憮然とした顔で黙っている。アズィーザの言うことがわからないわけではないからだ。
 ぶすっとした顔でやけになったように料理を口に詰めこんでいるアルを見て、再びアズィーザが笑った。
「ま、せいぜい頑張るんだね」
「……艦長のことが好きなのか」
 ポツリと呟いたアルを目を丸くしてアズィーザが見ている。
「……ははははは! おもしろいことを言うね。確かにイイ男だけど艦長にはもう相手がいるみたいだしね」
「そうなのか」
「そうだよ。わからないかい? あれは誰かを想ってる目だよ。だから私はあんたぐらいで我慢しとこうかな。イイ男になりそうだしね」
 ぴたりとアルの動きが止まった。
「俺?」
「素質はあると思うからね。頑張ってイイ男になりな」
 アズィーザは明るく笑い、酒を流し込んだ。赤く塗られた唇の端から、零れた酒が流れ落ち首筋を濡らす。酒は大きく広がった胸元へ向かい、豊かな谷間へと消えた。じわじわと胸を覆っている布に染みが広がっていく。
「いけない、だいぶ酔ったみたいだね」
 陽気に笑いながら、乱暴な仕草で口元を拭う。
「じゃあイイ男になるにはどうすればいいんだ」
 こちらはとても笑顔とは言えない。暗く沈んだ表情である。
「そうだねぇ……。とりあえず女の扱いが上手くないとダメなんじゃないかい? そこばかりは艦長も初心な感じだからね」
「女の……」
 呟いたまま、アルはぼんやりと宙を見ている。
「ちょっと、大丈夫かい?」
 心配したアズィーザが声をかけるが返事がない。
「仕方ないね、ちょっと! しっかりしなよ」
 むりやりアルを立たせると、アズィーザは勘定をすませ、店の外に出た。
 ふらついているアルの背中を叩き、
「あんたじゃないとホドラム隊の常宿がわかんないんだからしっかりしなよ」
 おぼつかないアルの案内を頼りに宿へ向かった。
 結局、酒場のすぐ近くに宿はあったのだが、ああ。とか、うん。といったはっきりしないアルの案内のせいで倍以上の距離を歩かされてしまった。
 その間中、ずっとアルに肩を貸し、支えていたアズィーザは疲れ切っていた。
 部屋のベッドにアルを乱暴に投げ出すと、アズィーザも傍らの椅子に腰掛けて一息つく。
「まったく。イイ男には程遠いね」
 呆れかえっていると、アルがぼそぼそと小さな声で自分の名前を呼んでいるのが聞こえた。
「ん? なにかようかい?」
 もっとはっきり聞き取ろうとアルの顔を覗きこむと、突然、腕を引っ張られベッドに引き擦り込まれた。先に寝ていたアルの上にアズィーザが転がり込む。
「うわっ! なにを!?」
「アズィーザ」
 間近で顔を覗きこまれて、思わずアズィーザは黙り込んでしまう。
「お前を抱きたい」
 そうはっきり口にすると、アルは真剣な表情で年上のクルーを見つめた。
「……」
「だめか?」
「まったく……。イイ男には程遠い口説き方だけど、私がイイ女だったことに感謝するんだね」
 いまだアルコールのせいではっきりしないせいか、アルにはアズィーザの言葉の意味がわからない。
 きょとんとした顔のアルを見て、アズィーザは笑った。
「抱かれてやるって言ってるんだよ」
 アズィーザが言い終えないうちに、アルが抱きしめてくる。
「初めて会ったときから、惚れてた」
「ありがたいね」
 お礼代わりと言わんばかりにアズィーザがアルに唇を押し付けた。
「ん……」
 そのまま唇をわり、舌を潜り込ませる。
 それに応えるように、ぎこちなくアルも相手の舌に自らのものを絡める。
 女であるアズィーザがのしかかるような格好で男の唇を奪っている姿は、倒錯したいやらしさで溢れていた。
 ちゅうちゅうと互いの唇を吸う音と、ときおりベッドが軋む音がだけが部屋に響く。
「っ……あぁ」
 アズィーザが大きく顔を上げ息をした。濡れた瞳は酒のせいばかりではなさそうだ。
 わずかに荒い息のもと、アズィーザは男を見下ろしながら問いかけた。
「もしかしてあんたまだ女を知らないんじゃ……」
「いままで抱きたいと思う女がいなかったんだから仕方ないだろう」
 ぶっきらぼうにそれだけ言うと、今度はアルのほうから顔を近づけて奪うようにキスをした。
「だったらあたしが教えてやろうか?」
「……たった三歳で年上ぶるな」
 言うやいなや、アルは巧みに体を動かしアズィーザと位置を入れ替える。今度は男が女を組み敷いた。
 もともと胸を覆っているだけのラフなアズィーザの上着を乱暴に剥ぎ取ると、アルがそのまま胸を揉みしだく。
「ん……っ、もう少し力を抜いて」
 普段の態度からは考えられないほど優しく自分の背に回された手を感じながら、アルは言われたとおり、できるだけ丁寧に指に力を入れる。
「あ、はぁ……んっ」
 アルは固くなり始めた胸の先を摘むようにして刺激する。
「っつ!」
 唇を噛み締め、甘い悲鳴をあげるのがわかると、アルはそこに重点的をおいて責めることにした。
 アズィーザの反応をうかがいながら、胸を蹂躙し、乳首をくにくにと刺激する。
 頭に回された腕に力が入るのを感じると、アルは満足したのか、唇の端を軽く吊り上げた。
 そのまま、今度は顔をアズィーザの胸元に近づける。舌を突き出して、ペロリと一舐めしてみた。
「少ししょっぱいな」
 素直な感想を洩らしたアルにアズィーザは溜息をついた。
「バカだね。そういうときは嘘でも甘くてとろけるようだって言うもんだよ。ずっと海に居たんだ、潮風と波を浴びて塩辛くなるのは当たり前じゃないか。水浴びもさせなかったのはあんただろ」
「でも、蕩けるようにうまいのは本当だ」
 相変わらずのぶすっとした顔のまま、赤ん坊のように、胸に吸いついた。いきなり強く乳首を吸われ、アズィーザが顎を仰け反らせる。
「はっ、んんっ」
 アルは舌先に感じる固くしこった乳首を、転がすようにして弄んだ。わずかに海の味がするが、それよりも、アズィーザが言ったように、甘く感じる。
 初めて味わう女の胸にアルは夢中になった。
 ふくらみは二つあるのに、自分の口が一つしかないのがもどかしい。
 アルは、吸うことのできない反対の胸を優しく、しかし不器用に揉みしだいていく。余った手をアズィーザのお腹を撫でていたが、しだいに降りていき、するするとアズィーザの下半身を包むサルワールの中に滑りこんでいった。
 ふとももの付け根にある、アズィーザ自身をに触れる。
 そこは既に潤みをおびだしていた。濡れた陰毛をいじってみる。
「……焦らすんじゃないよ」
 アズィーザがアルの耳を軽くかじった。
「怖い女だな」
「知ってただろう?」
 艶やかな声で囁かれ、アルは恥毛を撫でていた指を、ぬめりを帯びた柔らかな肉に沈めた。
「んっ!」
 そこは熱く、きゅうきゅうとアルの指を締めつけた。
「すごいな。温かい」
「いちいちそんなこと言わなくていいから」
 恥ずかしかったのだろう、珍しくアズィーザが頬を染めた。
「わかった」
 律儀に返事を返し、アルが指を動かし、アズィーザの秘部を愛撫する。
 アルはしばらく感触を楽しむように指を動かしていたが、亀裂の上に、小さな芽があるのに気付いた。試しにそこを軽くなでてみると、アズィーザの背が反りかえった。
 そこがクリトリスと呼ばれる敏感な部分であることを知らないあるだったが、快感を与えるらしいと言うことはわかった。
 指で挟みこみ、摘むようにしごいてみるとアズィーザの喘ぎ声に、悲鳴が混じった。
 巧みにクリトリスを刺激しながら、一方の指では体の内側を撫で回されて、アズィーザが身をよじった。
「あ、そこっ……ふあぁ。ぃっあ……ああっ」
 指が出入りするたびにとろりとした蜜が溢れる。
 初めてと侮っていたアルにいいようにされて、アズィーザはうろたえて為されるままになっていたが、我慢の限界にきた。
 自分を貫くものを求める心が膨れあがっていく。
 淫らな水音が激しくなってきた頃、アズィーザが訴えた。
「も、もう挿れて……!」
 アズィーザがアルの股間に手を伸ばし、揉みしだく。最初からずっと固かったそれはアズィーザに触れられてさらに固く、大きく膨れあがった。
 もどかしげに腰帯をほどき、ズボンを下ろすと、アズィーザはアル自信を掴み出した。
「凄い……」
 その大きさと固さに感嘆の溜息を洩らしながらも、指は血管を浮かせた肉棒に纏わりつき、しごきたてる。
「うおっ」
 初めてアズィーザの愛撫を受けて、アルがくぐもった声をだす。
「早く、それをちょうだい。ここに……」
 アズィーザがゆっくりと足を開き、指を自分の淫唇に添えた。とろとろと中から愛液が流れ落ちてベッドを濡らした。
 アルはアズィーザの足首に絡みついていたサルワールを引き剥がすと、怒張したものを濡れた部分に押しつけ、一気に腰を落とした。
「あぁっ! アルのが……入ってる。んっ、大きいから、お腹いっぱいになってるよ」
「アズィーザ……」
 うねうねと絡みつき、間断なく締めつけられてアルはいきなりイキそうになってしまうのを、力を入れて堪えた。
 自分の背中にそっと手が回されるのを感じると、アルは腰を動かし始めた。
 初めてということもあって、最初はぎこちなかった動きも、次第にこなれてきたのか、徐々ににスムーズになっていく。それにつれてアズィーザの喘ぎ声も大きくなっていく。
「ひぅっ、あぁっ、初めてとはっ、んぁっ、思えない、ねっ……ああぁっ」
 腰を動かすのに慣れてきて余裕ができたのか、アルは胸を揉みしだき、アズィーザの首筋に舌を這わせ出した。
「そこはっ! あっ、くぅっ、あはぁ……アル!」
 快感の波にさらわれてしまわないように、アズィーザの指に力が入る。爪を立て、アルの背中を引っ掻いた。
 背中の痛みに一瞬、眉をしかめたアルだったが、自分がアズィーザをそこまで喜ばせているかと思うと、その痛みは快感に変わった。
「くっ、ああっ! い、いいっ! んんっ、あっっ……凄くぅっ、いい」
 初めこそ余裕が感じられたアズィーザだったが、目を閉じ、だらしなく口を開いて、喘いでいる今の姿からは、そんなものは微塵も感じられない。
 アズィーザが我を失うほど、その蜜壷はペニスを締めつけ、与える快感を強くしていった。
 ベッドの軋む音と、荒い二人の吐息がさらに、快感を高める。
 アルの腰の動きが、次第に早くなっていく。
「アズィーザ……そろそろイキそうだ」
 柔らかい肉に腰をねじ込むようにしながら、アルが言った。
「あぁ、わ、私もっ、もうダメだっ! くぅっ……ぁん、っつ! ひあぁぁっ!」
 ひときわ大きい声をあげると、アズィーザは腕だけでなく、足を腰に絡ませるようにしてアルにしがみついた。
 アル自身を包み込んでいたアズィーザの秘所がひときわ大きく蠕動したかと思うと、今までにない動きでペニスを刺激する。
 すでに限界にきていたアルはアズィーザの痙攣を感じながら、ペニスを今まで出一番深く突き刺した。
「アズィーザっ!」
 女の名を呼び、唇を奪うように激しいキスをしながら、アルのものが膨れあがり、びくびくと震えながら、精液をアズィーザの中にぶちまけた。
 しばらく余韻に浸っていた二人だが、ようやくアルが体を起こし、力を失ったものをアズィーザから引き抜いた。
 どろりと白く濁った粘液がアズィーザから流れ落ちた。
「どうだった? ボウヤ」
 まだ荒い息をしながら、アズィーザが笑った。
「いや、アレだけのことができるんだからもう坊やじゃないね」
「……下の毛も赤いんだな」
 アルがアズィーザの下半身をじっと見ている。
 それに気付いたアズィーザが慌て足を閉じ、手で隠す。
「ほんとにこのボウヤは……」
「もうボウヤじゃないんだろう、アズィーザ。……お前を抱けて良かった」
 ぼそりと呟いた一言に、アズィーザの頬が緩む。
「あはははは。素直じゃないんだから、次の出港までまだ長いんだ。その間に私があんたをイイ男にしてあげるのもおもしろいかもね」
 アズィーザは、むっとした顔をしているアルに笑いながら飛びついた。
すいません。文章飛ばしてしまいました。
これが本当の2番目の文章です。
1/11 の次には下の文章が続きます。
それ以降は、番号が一つづつずれていきます
書きこみ間違え申し訳ありません


 アルに連れて来られた場所は酒場だった。
 これから海へ向かう水夫と、ようやく海から帰ってきた水夫とが共に陸を満喫している。アルコールのせいだろう、独特の澱んだ空気の中で港よりも激しい嬌声があがっている。
 二人のいるテーブルにも他と同じように酒と料理が並べられている。しかし漂っている空気がまったく違う。周囲の馬鹿騒ぎをよそに二人は妙な沈黙に包まれていた。
「で、なんのようだい。助けてもらった礼ならもうしたはずだけど、まだ足りないかい?」
 アズィーザがジョッキを呷った。潮風と太陽に焼かれた喉を鳴らしながら酒が落ちていく。
「これを」
 足元のズタ袋を取り上げると、中からシャムシールを取り出し、机の上に置いた。
「これは……」
 アズィーザの目が吸い寄せられるようにその剣に惹きつけられる。
 鞘に収められたそれをアルがゆっくり引き抜くと、まるで今人を斬ってきたばかりのような赤い刀身が露わになった。その姿から血塗られたシャムシールという名で呼ばれることもある名刀である。
 しかし、アズィーザにとってそんな評判は二の次、まわりの戯言に過ぎない。
「そうだ。お前の父の形見であるシャムシールだ」
 そう、アズィーザにとってはずっと捜し求めていた父の形見なのだ。喉から出るほど欲しく、部下に裏切られてまで手に入れようとした剣である。
初めてこのスレを利用するのにいきなりの大失態、
重ねてすいませんでした。

しかし、自分の欲求を晴らすことができて良かった
111名無しさん@ピンキー:04/04/27 01:07 ID:NZ8eYHiP
うん。リアルタイムに読んでアレ?と思ったけど良かったです。

正直、元ネタは知りませんが、MSXでやった大航海時代(1。かなり古いw)の
パラリララ〜♪というしょぼい音楽を思い出しました。SSに関係ない感想ですいません。

投下お疲れ様でした。
112名無しさん@ピンキー:04/04/29 03:04 ID:JlPctS3I
「プラネテス」で何か読みたい。カップリングは…普通がいい
113名無しさん@ピンキー:04/04/30 21:48 ID:gkkV1bfW
>>112
普通じゃわからん。
タナベ×ハチマキか?
それでいいなら気長に待ってておくれ。
114名無しさん@ピンキー:04/05/01 01:21 ID:/g0vrvc8
「相棒 〜警視庁ふたりだけの特命係」のSS、書いてみたいです。
UPするのには時間がかかりそうですが。
115名無しさん@ピンキー:04/05/01 01:27 ID:2LImkjq+
>>114
刑事ドラマ総合エロ小説
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083339851/

こっちに書いてくれ!
116名無しさん@ピンキー:04/05/01 01:28 ID:2LImkjq+
まあ書き上がるまで生き延びてたらの話だけどw
117名無しさん@ピンキー:04/05/01 18:50 ID:Gyp/37kc
>>113
わーい
待ってます
118114:04/05/01 20:24 ID:rZY44CyZ
>115
早速書いてきました。情報どうも有り難うございます。
119名無しさん@ピンキー:04/05/04 09:45 ID:HwabVMco
age
120名無しさん@ピンキー:04/05/04 13:32 ID:8b3RLsRn
今日の5の2のHな四時間目マダー?
121名無しさん@ピンキー:04/05/04 16:22 ID:g2oeZCWF
子犬のワルツで何か書きたい!
122名無しさん@ピンキー:04/05/17 18:13 ID:H13q+InB
ドラマ・シネマのエロ台本
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084783497/

ドラマ用のスレが立った
123名無しさん@ピンキー:04/05/22 10:28 ID:M6hwUJqw
前はあったけど今はもう無い作品もここでいいのかなぁ?
ぬーべーなんだけど。因みに美樹×克也でつ。
124名無しさん@ピンキー:04/05/22 16:18 ID:5mQJekP3
>>123
かもんべいべー
125名無しさん@ピンキー:04/05/22 17:35 ID:M6hwUJqw
さんきゅーマイフレンド。さっそく投下〜
126「赤い煙草」:04/05/22 17:36 ID:M6hwUJqw
 あかい煙草、あおい煙草、きいろい煙草。お前にどの煙草やろかね?
 あかい煙草は不幸の煙草、血にまみれて生を失う。
 あおい煙草は悲しみの煙草、涙に溺れて呼吸を失う。
 きいろい煙草は狂気の煙草、煙に巻かれて正気を失う。

 「……ばかくさ。それって便所の妖怪のパクリじゃねぇか。赤い紙いるかー青い紙いるかー黄色い紙いるかー、だろ?」
 ぷかりぷかりと煙草を吹かしながら克也はもともと三白眼気味の目をさらに半目にして美樹に返した。
 「パクリたぁなによパクリたぁ!
 百万個に一個、煙草の中にはそれぞれ三本の色がついた煙草があってね、人にはその色は見えないんだけどそれを吸ったらそれぞれ大切なものを失うのよ!」
 だから小学生の癖に煙草なんて吸うんじゃないの!ほらおやめったら!美樹が克也の手からふたば、と書かれたクラシカルな紙煙草の箱を毟り取った。
 「ったく、ぬーべーにあんだけ怒られてもちぃっとも反省しないんだからたいした不良よね!」
 「郷子みたいな真似したってお前にゃ似合わないよん」
 吸ってる煙草を上下にぴょこぴょこ動かしながら克也がニコニコ顔で美樹のカッカした顔を見ている。
 「けっ、あんたみたく構われたくって不良の真似ごとしてるボクちゃんに言われたかないー」
 イーっと美樹が顔を歪ませてランドセルを揺らした。
 「あ、バレバレ?」
 「自分ひとりが苦労背負ってるみたいな顔してんなよ!」
 あたしあんたのそうゆうとこ、腰抜けとかバカとかえっちとかそんなのより嫌い。美樹がきつい顔で叱るように克也に言うので、彼は怖い女、と思った。
 「……じゃあ、一緒に帰ってくれる?」
 おれって構われたくてそうゆう顔する癖があるから、と克也が座っていたロッカーの上から飛び降りた。
 夕焼けがそこら中を赤く染めてて、空に浮かんでいる雲まで鮮やかに染まっている。
 堤防の道を二人が横に並んでてくてく歩いているので、二人の影が濃くて長くてまるで影を引っ張って歩いているみたいに見えた。
 「ぬーべー、元気にしてるかな……卒業式に来るって言ってたけど、ビンボで来れないんじゃない?」
 「さぁどうだろーでも何だかんだ言って来るんじゃね?そーゆー奴だし」
 「……そうかな。だと嬉しいね」
 力なく美樹が笑うので、克也の心臓の端っこがしくりと痛んだ。最近こういうのが多くてなんか居心地が悪いったらありゃしない。
 「そういえば郷子って――――――ぬーべーのこと、好きだったの知ってる?」
 へっ?しゃっくりするみたいに変な声が美樹の口から漏れる。表情は固まってて滑稽だ。でも克也の心臓の端っこの痛みは酷くなる。
 「広が言ってた。いっつもあいつ郷子のこと見てたじゃん。だから――――――分かるんだって」
 できるだけ平気な声を出しているつもりなのに、言葉が揺れててみっともねぇなと彼は内心穏やかではなかった。
 「だからおれも分かる。ずっと見てたから、お前の……」
 「――――――胸?」
 じと目で美樹が克也を睨むので、おれは本当に信用がないのだなーとげっそりする。日ごろの行いのせいかな、いやでも最近は結構真面目なつもりなんだけど。
 「ちっがーう!真剣なときはそういう外し方をするな!
 お前のこと、ずっと見てたから分かるの!お前も、すきだっただろ、あの0能力教師!」
 「そうよ」
 あっけらかんと美樹が言い切った。克也といえば拍子抜けより先に意外で意外でリアクションが出来ないまま固まっている。
 「あたしこういう性格じゃない。最初あんたもあたしのこと嫌いだったでしょ。
 5年の時っていろんな人が……弱いのもバカなのも、嫌なのも怖いのも、悪い奴も卑怯な奴もぬーべーは誰も差別しなくって、みんなおれのクラスの生徒だって……仲間に入れてくれたから」
 やっぱ嬉しかったのよ。誰にも分け隔てなかったから。
 えへへ、美樹が照れ笑いを挟んで頭を掻くと、11月の少し涼しさの多い夕暮れの風が二人の間を駆け抜けていった。
 「それに比べてあんたと来たら単細胞でー、間抜けでー、臆病者でー、かっこ良くないシスコンー」
 指折り数えながら美樹が何重苦だろ、とずけずけ短所を上げ連ねる。
 克也がなにおう、と怒鳴り声を上げようとしたときに彼女がにやーっと笑って彼に言った。
 そんなあんたが好きよ。
 「女王様には奴隷って付き物じゃない」
 けらけらけら、少女が笑う。赤いランドセルに入っている筆箱が揺れるたびにカタカタ音を立てる。克也はそれを不思議そうに見ていた。
 「……ダメなおれでいいの?」
 辺りが真っ赤に染まっている。美樹の足も、髪も、胸も……顔も。
 「いいよ。あんたは?意地悪なあたしでいいの?」
 道端の草も石も真っ赤に染まっている。克也のランドセルも、ウインドブレーカーも、首も、頬も。
 「い…いいよ、いい!お前がいいんだ!」
 赤い色、目の前が一色で塗りつぶされている。
 カラスの鳴く声と川の流れる音、それから自分のうるさい鼓動。耳がそればかりに埋め尽くされて頭がガンガンする。
 「……あんた夕日って好き?
 あたしは好きじゃないなー。どっかに引きずっていかれそうな気がしない?真っ赤でさ、夜を連れてくるんだよ」
 大きくてとびきり赤い色をした揺らぐ“火の玉”は、遠い街に飲み込まれていく。美樹がそれをじっと見ている。そして克也はそんな美樹をぼんやり眺めていた。
 赤く輝く美樹の顔にゆっくり深い影が落ちてゆく。
 “夜を連れて来るんだよ”
 頭の中で反芻される美樹のセリフが歪んで形を変えていく。禍々しくて不安な居心地の悪い空気を纏って。
 “夜”にさらわれる!
 何故彼がそんな事を思ったのかは分からない。だが、克也は自分のカラダの中を稲妻のように貫いた恐怖に駆られたのだ。
 震えるよりも先にここに居てはいけないような気がした。
 “美樹を夕日に連れて行かれてしまう”
 克也は慌てふためいて夕日の沈む反対側、つまりもと来た学校への道を美樹の腕を掴んで走り出した。
 「ちょ、ちょ、ちょっとぉ!?なに、何事ー!!?」
 「いいから走れ!早く!」
 引きずるようにして美樹を走らせて少年は走る。夕日に背を向け、全速力で。
 早く、早く逃げなければ。彼女を少しでも遠くに連れて行かなければ……さらわれてしまう!
 「どーこーいーくーのーよーッ!!」
 耳の後ろでガタガタ鳴るランドセル。引っ張る長袖の美樹の腕。頬を這う風が背中を抜けて沈む夕日に持っていかれるような錯覚を覚えた。
 長い影踏み。影がどんどん逃げていって一向に捕まらない。克也はもう必死で赤色から逃げ出す。
 どこだ、どこに逃げればいい?夕日に捕まらないように、どこへ、どこへ!
 半分閉まりかけた校門を抜けて校内を走り回る。もう誰も居ない、静かな校舎を二人が走る。
 ふと身体が何者かに引っ張られるようにある一角を目指していることに気が付いた。宿直室。そうだ、おれ達がたくさん先生と過ごした場所。あそこならきっと安心だ。
 飛び込んだ宿直室の鍵を慌てて閉めて、窓にカーテン、押入れから中身を引きずり出し、中へ隠れる。
 「ちょ、ちょっとぉ…はぁ、はぁ……もう、なんなのよー」
 「はぁ、はぁ、はぁ…黙って……夕日が沈むまで…隠れてないと」
 「はぁ?何いってんの?」
 ドックドックと血が駆け巡る音が全身に響いている。まるではたもん場の時みたいだ、と克也は思った。彼が一番恐怖した記憶。
 蘇る震え。
 「怖い、怖いんだよ……もう助けに来てくれる人居ないだろ……」
 血の色は嫌いなんだ、怖いことを思い出すから。自分の腕をまだ掴んで離さない克也が少し震えているのを、美樹は見逃さない。
 「……バカじゃないの、あんた」
 びくりと大きく克也の身体が軋んだ。それに付け込むように美樹が畳み掛ける。
 「まだぬーべーから卒業できてないわけ?ハッみっともない!弱虫!臆病もん!腰抜け!
 あんた一体先生に何を習ってたのよ!?頼ること?守ってもらうこと?助けてもらうこと?
 自分で考えて戦うことをぬーベーは教えてくれたのよ!逃げたり隠れたりせずに弱くてダメでも自分の力で生きてくことを!」
 掴まれている腕の力が緩んだ所を引き剥がして、美樹ががっしり彼と手を繋ぐ。
 「あんた一人じゃないでしょ。あたしだって戦えるわよ、美樹ちゃんを甘く見ないで」
 押入れの暗闇でも不思議に彼女の力強い笑い顔が見えた。つよいつよい女の子。
 「……うん」
 「夕日が何よ、赤色が何よ!二人で居ればちっとも怖くなんかないわ!でしょ!?」
 「うん」
 分かればいいのよ。満足げに美樹が胸を張ってふふんと笑う。
 「あははは、でもあんた意外に繊細なのね」
 けらけら身体を揺らしている美樹の肩が克也にぶつかる。湿っぽい押入れの匂いに混じって、煙草とシャンプーと汗の匂いがする。
 「こんなとこに急に閉じ込めるから、あたしゃてっきりエッチなことでもされるのかと思ったわ」
 胸元の開いた服、短いスカートから伸びる肉付きのいい足、さらさら流れるショートカットの髪。
 美樹の声も聞こえていない風に克也の目がぼんやりしている。
 ガタンガタンガタン!!
 急に襖の向こうでドアの揺すられる音が鳴り響く。
 『ったくここはたて付けが悪いったらありゃしない。今日は職員室にいるしかないかァ』
 ドキンドキンドキン!二人の心臓が早鐘のように打たれて、お互いに手を叫びそうになる相手の口に当てて声を殺した。
 「……行った?」
 「――――――みたい」
 はぁーっと細く長く大きな深い溜息をついて二人がようやく肩の力を抜いた。
 「びっくりしたぁ……急に来るんだもん先生……」
 「け、けど別に出てっても良かったんじゃないか?」
 「他の先生はぬーべーみたいに甘くないの!親でも呼び出されたらどーすんのよッ」
 「そんなに悪いことしてねーじゃん」
 「バカっ!こんなとこで女子と男子が絡まってたら不純異性交遊って立派な不良行為になんの!」
 カリカリする美樹の言葉に、はっと克也が自分たちの格好を認識した。
 座布団の隙間に倒れている自分の身体の上に、美樹が圧し掛かるみたいに乗っている。足の間に彼女の太ももが絡んでて、右手には少女の二の腕、左手にはやわらかいボール。……ボール?
 「なんで押入れにボールが?」
 「いたぁい!」
 ボールをきゅっと掴む仕草をすると、美樹が信じられないくらい色っぽい声を出して頬を染めた。
 「バカァ!!どこ触ってんのよ変態!えっち!この豊満で可憐なおっぱいをよくも無断で――――――」
 えっえっえっ?ワケが分からずうろたえている克也の耳に、ようやくおっぱいという単語が引っかかる。
 「ごっごめん!!」
 「いーから手をどけて!気持ち悪い!」
 言われて返事よりも先に両手を離すと、美樹がそさくさと両腕で胸を庇う仕草をした。
 「……ごめん、その、そーゆーつもりでは」
 「…………そーゆうつもり、って何よ」
 「いやだから、わざとじゃないんだって」
 「………………ヘェ……わざとじゃないの。……じゃあ、あたしのお腹の下でおっきくなってるこれは何?」
 びしい!とまるで背景に効果音でも付きそうなほど美樹は克也の“その部分”を指差す。
 「そーゆー見え透いた言い逃れをするって事はまぁったく反省してないみたいねぇ!」
 お仕置きだわ。
 禍々しい笑い顔を顔全部に貼り付けて美樹が引きつった顔の克也に襲い掛かった。
 「そら大人しくなさい!暴れたって無駄よ!証拠は挙がってんだ!」
 「や、や、やめろー!!女がそんなとこ触るなァー!!」
 「へっへっへ、イイじゃねぇか減るもんじゃなし」
 「だー!お前ちょっとおかしいぞーなんでそんなベルト早く外せるんだよー」
 「ふっ女の子の嗜みよ!」
 「嘘付け!変態!いやー犯されるー!」
 「ええい人聞きの悪い!おだまり!」
 しばらくじたばたやってると、先に体力の切れた克也が怯んだすきに美樹がぱんつを掴んで引き下ろした。11、2才程度では背格好が変わらなければ女の子の方が強いのだ。
 「わあー!!」
 「けっけっけっけ、しかとこの目に焼き付けたわよー。これでオアイコね」
 「…おかーさん、克也はお婿に行けない身体にされてしまいました」
 しくしく言いながらぱんつを戻してぐったりなった克也の身体の上からまだ退かない美樹が、ニヤニヤしながら彼の顔を覗き込んでいる。
 「責任とってあたしが貰ってあげるわよ」
 「……ほんと?」
 「美樹ちゃんうそつかなーい」
 「…………これほど説得力の無い誓いもねぇな……」
 「――――――じゃあ、約束、する?」
 襟が開く。
 美樹の指がボタンを外す。
 「いまここで……あたしのものになる?」
 どきん、どきん、どきん、どきん
 心臓が痛いほど大きく鳴っている。耳の後ろとか首筋のとことか、そんなところが心臓と同じようにずきずき言ってる。……まるで、全力疾走したマラソンの後みたい。
133名無しさん@ピンキー:04/05/22 19:12 ID:WWCL8jl0
ぬべかいな
こりゃ珍しい
134名無しさん@ピンキー:04/05/22 20:21 ID:5mQJekP3
おーけー、マイでぃあー!
小学生Hはいいぞ!
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ 主人公とミリアの初えっちです。

任務が終わって部屋に戻る途中、訓練場の前を通ったところで「すぅ〜すぅ〜」という声に気づいた。
訓練場を覗いてみると隅のほうで女の子が体育座りで居眠りをしていた。
その娘のことは良く知っている。一年後輩の騎士、ミリア=レイナスだ。
「ミリア起きろ、風邪ひくぞ」
声をかけ体を揺するがまだ眠っている。しょうがない……
「よっと、ちと重いか」
彼女をおぶって部屋まで運ぶことにした。

「やっぱり……無理があったか……!」
重い。なにせ鎧一式に剣を身に着けているのだ。いかに女の子でもこれは結構な重量だ。
ガチャガチャと鎧の金具が鳴る。その音のに混じって「んん……っ」と背中から声がした。
「ミリア、目が覚めたかい?」
「えっ……ここどこ。ボク訓練場にいたのに」
「君が訓練場で居眠りしてから部屋に運んでるところだよ」
「せ……先輩!?先輩がボクをおぶってる……!?はぁ〜〜……夢みたい」
「おいおい、また眠るなよ」
それからしばらく二人とも無言でいたがやがてミリアが口を開いた。
「あの……先輩、重いでしょ?降ろしてくれてもいいですよ」
「なぁに、好きな女の子一人支えなれなくて何の男か!!」
ちょっと格好をつけて言ってみた。きざっぽかったか?と思ったが、
「嬉しいな、先輩がボクの事を好きなんて。ボクも先輩のこと……」
そうか、ミリアの気持ちはよく解る。でも、この格好……キス出来ないのが悔やまれる……。だから言葉で答えた、
「僕もミリアのことが大好きだよ。いつも慕ってくれる後輩……でも、それ以上の仲になりたいといつも思ってた!!」
「!……先輩、ボクすごく幸せです!!」
ようやくミリアの部屋に到着した。彼女をベッドに降ろし部屋から出ようとするとミリアが、
「あの……先輩!! 今夜は、ボクと一緒の時間を……その、過ごして欲しいんです!!」
顔を真っ赤にし体を震わせながらそう言う、僕はきびすを返しミリアに近づき抱きしめる。
「あぁ、ずっと一緒さ」
「先輩……」
ミリアも僕の背に腕を回した。そのまましばらく二人は抱き合っていた。
その心地よさも捨てがたいが、いつまでもとどまってはいられない。
「シャワー浴びなよ。訓練で汗かいてるだろ?」
「それじゃ、お先に失礼します」
ミリアが浴室に入りシャワーを浴び始めた。手持ち無沙汰な僕は彼女の裸体を思い浮かべて一人己の物をしごき始めた
「はぁ〜っ!!ミリアぁ…」
シュシュシュ――次第に手を動かす速度が速まる。
「くぅう――ッ!!もう……出るッ!!」
僕は部屋を見回した。ミリアの鉢巻が目に付く。咄嗟にそれを僕の物の先端にかぶせる。次の瞬間……
びゅ!!びゅびゅっ!!びゅびゅびゅ〜〜っ!!
「ふあぁあ――っ!!」
性のほとばしりをミリアの真っ白な鉢巻にぶちまけた……。

精液まみれになった鉢巻をおそらく洗濯物を貯めているであろう籠に放り込み、僕は浴場に向かった。
扉の開く音がするが構うことはない。
「えっ!?先輩……っ!!」
ミリアは腕で胸とあそこを隠す。蒼い髪とは対照的に顔が真っ赤だがそれは湯気の熱さだけが原因ではない。
「一緒に風呂に入ろうと思って。僕も郊外の見回りで埃だらけなんだ。」
「そ、そうなんですか? そ、それなら……」
どうやらOKしてくれたようだ。だから僕は、こうも言った、
「洗いっこしようよ」
まず、ミリアが僕を洗うことになった。背中を流し腕、足と続き、今は正面に移っている。自然と彼女の目には僕の逸物が映る。
「あ……あの、これって。先輩のおち○ちん? こんなに大きいの!?」
「あぁ、これがミリアのここに入るのさ」
そういってミリアの秘所に手をやる。まだ僕が洗う番ではないがまあいいだろう。
「ああぁ……ッ!! そうなんですか……本当に入るのかな?」
どうやらミリアは性知識がからっきしというわけではないようだ。
シュシュ――泡まみれのタオルが僕の胸をはう。やがてそれは下腹部に移動し逸物にいたる。
女の子に洗われている――その事実が僕の物を普段より敏感にさせた。
タオルを持つミリアの手が触れるたびビクン、ビクンと逸物が脈打つ。
「あぁ…動いてる、先輩のおち○ちん。」
恥ずかしそうにミリアが呟く。その様子を見ていると僕も興奮を抑えられない。
そうしているうちに僕がミリアを洗う順が回ってきた。
ザバァー。まずは豪快に桶にためた湯を頭の上からかける。
お次は石鹸を手に持ち泡立てる。ごしごししゅわしゅわ――
十分泡立ったところでおもむろにミリアの乳房を揉みほぐすように洗い始めた。
ミリアのおっぱいは小さいながらも日頃の鍛錬で良く絞まり張りがいい。モミモミ―― う〜ん、いい気分だ。
「んんぁあぁぁ…っ!! せ、先輩、さっきから胸ばっかり…。他の所も洗って下さいっ!!」
…怒られてしまった。しょうがないので胴体から離れたところから順に外堀を埋めていくことにした。
「あぁ〜気持ちいいなぁ〜。」
そのセリフはベッドの上で聞きたい。でもミリアは油断しているようだ。不意撃ちをかけるなら今のうち……
さっと、手をミリアの秘所にやり愛撫する。
「ふあぁぁん、や、止めて先輩そんなとこ……っ!!」
だが抵抗はない。体に力を込め耐えているようだ。空いている手で再び胸を揉む。
「あぁ……あぁぁ……ッ!! せ、先輩ぃ〜。なんだか変、先輩のいじってる所が熱くなって、すごく気持ちよくて……」
秘所に当てた手にぬるりと液体が絡みつく……。ミリアの愛液だ。すべりがよくなったので責めを激しくしよう。
「ひゃっん!! あぁん…ハァハァ、だめボクもうなんだか体中が熱くて、お腹の下のほうがジンジンして……あぁっ!!」
ミリアが倒れこむ。僕はすぐに腕を伸ばし彼女を受け止める。ぐったりと僕の腕の中で荒い息をついていた。
その後、僕はミリアを抱っこして寝室へ向かった。落とさないよう細心の注意を払いやさしくベッドに寝かせる。
明るい照明の下で見る彼女の裸体は一層に美しかった。
「綺麗だ……」
「えっ? 本当ですか? ボク、ずっと前から先輩に綺麗って言われたかったんです。……今日は嬉しいことだらけでとても幸せです……」
ミリアは腕を胸の前であわせて身をよじる。その仕草を見るに彼女の嬉しさが良く伝わる。
「ミリア、その幸せを僕にも分けてよ……」
言いつつ唇を近づけ――ちゅっ―― キスをした。
「ん……ぅんん…ちゅぷっ……ぷはぁ……」
「それじゃあ、行くよ。足を広げて……」
ミリアの一番大事な部分が僕の目に映る。恥ずかしそうな表情をしながらもミリアは懸命に足を広げた格好を保持している。
浴室で一度絶頂を迎えているその秘所は、よく濡れている。これなら初めてでも苦痛は少ないだろう…――多分。
僕の方はというと、ミリアを手でイかせたりしているうちに怒張がむくむく大きくなりその先端には先走りが光る。
「せ…先輩のそれが、ボクの中に……?」
「あぁ、そうすれば二人でもっともっと幸せな気持ちになれるさ」
いい終えて逸物で秘所をなぞる。
(うぅ…これだけでも……すごくいい)
「はぁぁんっ!!……先輩……早く、来てください……っ」
ジュブッ――先端をいれると、
「ひぃっ……くぅっ!」ミリアが呻く。
その声に、さらなる進入がためらわれたがミリアが目尻にうっすらを涙を溜めながらだが
「もっと来て下さい……思ってたほど痛くないですから…」
「本当か?」
「練習用の剣が体にぶつかるのと比べたら、へっちゃらです!!」
ならばと、ズンッ―― 一気に腰を進める。
「くっ……痛い、痛いよぅ」
流石に最奥への到達には耐えらなかったようで、体にぎゅっと力を込め苦痛を堪えている。
「ゆっくり力を抜いて…僕の動きに合わせてミリアも動くんだ……」
「はい……」
緊張をほぐすため、乳房を撫でたり乳首を甘噛みしたしする。その度ミリアの口から
「きゃうっ!!」とか「ひぃやぁ」とか可愛らしい声で喘いでくれる。
「先輩、もう平気です……続けてください」
その声にはっとする。しばらく先の喘ぎに聞き入ってしまっていたようだ。
腰の律動再開する。
「はぁ……ん……」
「ミリア、どうだ? つらくないか?」
「あぁ…もう…平気…です……あぁんっ!!」
どうやらもう、躊躇いはいらないか。
ズン!ズン!ズン!!
「ああ……っ!あん……っ!あぁぁあんっ!!」
ミリアの乱れた姿、喘ぎ声、その他もろもろがない交ぜとなって僕の気持ちを昂ぶらせる。
「ふぅはぁ……くぅう……もう、出でる……っ!!」
「は、はいっ!! 先輩、どうぞ……ボクの中に……来てぇぇぇっ!!!」
次の瞬間――ぶしゅん!ぶしゅん!びゅるびゅるびゅるびゅる!!びゅるん!!!
僕の真っ白い精液がミリアの中に関を切ったように注ぎ込まれた。
「な…何かが流れ込んできてる、ボクのお腹に……これが先輩の精液なの? ……あぁ、もう一杯に……っ!! 溢れちゃうよ……」
その言葉どおり、ボクの精液はミリアの中では収まりきらず外に溢れベッドのシーツに大きなシミを作った。
「ははっ、まるでミリアがお漏らししたみたいだね」
「うぅ……先輩の……ばかっ……」

事が済んだ後で二人はまた浴室へ移動した。今度はゆっくり湯船に使って情事の後始末をすることにしたのだ。
「これでもう二人も男女の仲ですね。でも、そうすると名前で呼び合うべきかも……う〜ん」
そう言って湯につかりながら考えだすミリア。その仕草が可笑しくも思いまたとても愛しく感じられた。
僕は「考え事はまたいずれ」とミリアを振り向かせた。見詰め合ううちに自然とどちらからとも無く唇が近づき……。



141ヨシュア:04/05/23 05:17 ID:KZynoF5y
クロノクルセイドのエロSSキボーン(´Д`;)
142「赤い煙草」の中の人:04/05/23 09:23 ID:UxKSt0KE
あーえーなんか長いんだけど分割して落としていいのかなーここ。
神降臨に邪魔じゃないか漏れ。
143名無しさん@ピンキー:04/05/23 18:06 ID:k5bB9NCz
>>142
あなたも神の一人です
遠慮するな!
 「そ、そ、それ、どういう、こと?」
 「知らないわけないじゃん。あんたいっぱいエッチなビデオ見てるくせにぃ」
 「だ、だ、だって、そんなの、見ただけで、したことない」
 声が引きつって曲がって掠れて途切れて上擦ってて、上手く出てこない。とろんとした美樹の声と自分の呼吸の音でいっぱいの押入れはとても息苦しい。
 「あたしだってしたことないよ。――――――あたしの初めて、あげようか?」
 声が、歪む。
 「ブラジャー、外し方分かる?……背中のホック、上下に捻るみたいにして外すの」
 彼の手を開いた襟から背中に導いて、白い清潔なブラジャーを外させようとする彼女は、ふわっと少年の首筋に顔を埋める。
 「高いのよ、そっとやって。壊したら…承知しないんだから」
 肌と服の間をごそごそ蠢く克也の冷たい手が美樹の背中に爪を立てないように慎重な仕草でブラのホックを捻っている。だが慣れない少年はなかなかコツが分からない。
 どうするんだこれ?捻る?右と左どっちを捻るんだ?上に捻るのか?それとも手前に?どうすんだどうすんだ、取れないぞ!
 目玉をぐるぐる回しながら冷や汗たらたらで少年がおろおろおろおろ背中を弄る。少女はわきの下のこそこそ這い回る少年の腕がくすぐったくてたまらない。
 「あっあっあっ…んんっ……もっと、そっと……ゆっくりしてぇ……!」
 「だって、わかんない、どどどどーすんだよコレ」
 「右と左を摘んで引っ張るのよ!上下に!……それから、ん…左右に捻って…ぇ」
 はぁはぁはぁはぁ。二人の息がどんどん上がっていく。触れ合う肌がビリビリ痛い。まるで電気を触ってるみたいだと彼らはぼんやり思っている。
 ぱちん。
 ようやく軽い音がして美樹のずっしりした胸がたゆん、と揺れて克也の胸の上にこぼれる。
 わあ…重い!……けど……ぬくい……
 「あはぁ…ン…と、取れた?」
 「うん…取れた。……………………脱がす?」
 美樹がくすくす笑いながらいいよ脱がしてみて、と克也の耳元で囁くので、彼は一層ゾクゾクした。
 「どうしたの?顔赤いよぉ〜」
 ずっくんずっくん猛る下半身が言う事をきかなくって苦しい。息も途切れ途切れになってて目が回る。でも目の前で揺れてる彼女の白く豊満な胸から目が放せない。
 「ばっばかやろ!おれがお前のおっぱい好きなの知ってるくせに!」
 怒ってるのか照れているのか彼の顔がますます赤くなってそんな事を喚くので、美樹の顔がぼんやり赤くなってきた。
 「はっはずかしーこと言わないでよね!しかもおっぱいだけ?失礼しちゃうわ!」
 襟からこぼれている胸のドキドキが止まらない。お腹に当たってる克也のあそこが熱くてあたしを押し上げてる。やだどうしよう、平気でいられない!美樹が何とか主導権の握ろうと四苦八苦しながら吐息をかみ殺す。
 克也にはそれが愛しくて可愛くてたまらなかった。強気で悪戯ばっかしてて、性格だってキツいけど、なんつうか……隣にずっと居たい感じ。困らされるのも嬉しい。
 おれってやっぱりマゾなのかなぁ?少年が少し悩んでいると、少女が無理に微笑みながら真っ赤な顔を近付ける。
 「そ、そんなにおっぱい好きなら、触ってみる?……痛くしたら、わかってるわね?」
 挑戦するみたいに美樹がいつもの声を必死で出しているのが、切羽詰った少年にも理解できた。……ここは男なら乗ってやらねば。一丁前にそんな気持ちになったのだろうか、無言で頷いて指を伸ばす。
 最初に触れた中指の先端が熱を持つ。焼けてるみたいに熱い肌が指を焦がしてる。薬指と人差し指が遅れて肌に到達した時、彼女が我慢するみたいにんんっとかすれた声を出した。
 「痛い?」
 「つ、冷たい!ぞくぞくするぅ」
 「やめる?」
 「平気だから続けなさいよ!」
 はいはい女王様ってな気持ちで苦笑いしながら克也は手のひらで胸を包むように触れた。熱い熱いピンと張った乳房の柔らかさときたら楽園のような感触で、性的満足よりも感動が起こる。
 「ど、どう?立派でしょ?これほど……あぁっあっあっ…やっはぁっいや、いやぁ、そんな、いっぱい触ったら…ぁあー」
 ふにゅふにゅする堂々とした胸は、少し力を入れるだけで簡単に凹む。強い弾力で指が押し返されるのが面白くて仕方が無い。克也はすっかり胸の虜となって一心に両手で揉みほぐしていた。
 どのくらい胸をいじっていただろうか。はっと克也が我に返ると、目の前の美樹は見たこと無いほど顔を真っ赤にして涙でボロボロになっていた。
 「どっどうした!?おい美樹!」
 彼女から返事は無い。ただはぁはぁ息を切らせて熱に浮かされた濡れた瞳で彼を見つめているだけだ。
 「息できないのか?……そと、外でよう!」 
 襖を開けるとひんやりした空気が二人のほてった身体を舐める。克也は慌ててさっきひっぱりだした冷たい布団の上に美樹を横たえ、慌ててその場を離れようとした。
 くっとウインドブレーカーが引っ張られてその勢いで彼のトレードマークである帽子がその場にぱさっと落ちた。
 「どこいくのよぉ、美樹ちゃんこんなにしといて」
 ウインドブレーカーが手繰り寄せられ、フラフラ克也が美樹の身体に覆いかぶさる。
 「だって、熱、タオル、水で、冷やして、頭に」
 焦ってばらばらになる単語が美樹に降る。少年の言葉に宿る熱より強い心配が心地いい。
 「あんたってほんと……世話焼きよねぇ……愛美ちゃんがうらやましーわ」
 笑って美樹が克也の顔に触れる。顔を持ち上げてキスをする。
 「っ!?なっなに!!?」
 慌てて離れる克也の慌てぶりをきょとんとしていた美樹が一笑に伏した。
 「あ…そーかそーか、チューすんの初めてだーあはははーごめん歯でも当てた?」
 「あっ当たって…ねーよ……ビックリしただけだ」
 ぶっきらぼうに言い捨てた克也が唇を手の甲で何度も拭っている。
 「ごめん……嫌だった?」
 その様子を薄く闇の蔓延る布団の上から見上げている美樹は、自分でも笑うほど沈んだ声になってきいた。
 「ちげぇよ。……最初はおれからしようと思ってたのに先越されたから……」
 むっとした声で克也が再び美樹の身体にのしかかるようにした。
 「もっかい、今度は、おれからしてもいい?」
 美樹の了解を得るより早く、彼が彼女の唇に目を閉じて唇を重ねた。それに応える様に彼女も目を閉じる。
 もうじきに彼女の顔も分からなくなるほどの闇がやってくる。夜が部屋に入ってくる。
 こわい、こわい、こわい。こんなに近くに居るのに、美樹の身体がふっと消えそうな気がして恐ろしくてたまらない。だから少しでも近づかなければ。もっと近くに、もっと側に。
 窓の外はもう赤色じゃない。恐ろしい成仏の紫色。カーテンが染まっている。
 「あたしばっか裸で恥ずかしいよ。克也もぬいで」
 ウインドブレーカーが畳に落ちる。チェックのシャツ、肌着、ズボンと靴下……ぱんつ。彼女の手によってゆっくりゆっくり剥がされていく。
 彼も捲り上げられたベスト、Yシャツに下着、スカート、ストッキング……こそこそ脱がせながら触れる肌にどぎまぎする。
 「上手いじゃない……服を脱がすの」
 「女の服は愛美で慣れてっから。お前こそボタン逆なのに脱がすのはええのなんで?」
 「さぁて…何故でしょう?」
 「…秘密…か」
 「そゆこと。女の子には謎が多いって相場が決まってんの」
 お互いの服を丸めて一緒に滑らすように遠くへやって、ぱんつだけになった美樹の最後の着衣に手を掛ける。
 「ぬ、ぬがす、ぞ」
 「……どうぞ」
 ぱんつなんて野暮ったい言い方に相応しくないようなアンサンブルの薄い水色の下着はするする太ももを通過して足首をつるんと抜けた。
 闇色が迫ってきてて、せっかく取り払った封印なのによく見えない。
 「ちょっと克也なに凝視してんのよ!えっち!」
 そんな怒声もそのままに、おそるおそるといった風に克也はその部分に指で触れた。神聖で禁断の、女の子の謎に。
 「やあぁん!」
 慌てたみたいに美樹が両手で克也の腕を掴んだ。
 「きゅ、急になにすんのよぉ!!ちょっと!聞いてる!?克也ったら!」
 当然みたいに美樹の声は無視された。
 爆発しちゃう!彼女は自分の心臓の異常な動悸にパニックになりかけていた。息も出来ない、視界が歪む。
 指が自分のぬかるみの中で動いている。克也の、指が。
 「やっやっやだぁ…こんなの、やだよぉ……!痛い、痛い……」
 引きつる声はかすれて引っかかって克也の耳には届いていないみたいだということを理解できない。必死で身体をくねらせて指から逃げようとするのに指は動きを止めようとなんかしない。
 少年は必死だった。
 ビデオでは最初にこうしていたし、実際ここに指を沿わして埋める事がどういう感覚なのかを知りたかった。熱くて柔らかでぬるぬる……している。
 「克也!やめて!痛いってのが分からないの!!こらぁ!!」
 その声にやっと我に返ると、目の前にありえないはずの怒った美樹の顔があった。
 「わっわあああ!!」
 「わあああじゃない、ったく。痛いっつってんの!わかる?」
 ぐにょんと伸びた美樹の首。それがするする元に戻ってしゅぽんと消える。
 「簡単にあたしの肉体に溺れてんじゃないわよ。まぁ仕方ないけどね?」
 ほほほほ、なんて馬鹿にするみたいに半目になる彼女が笑う。でもその顔はまだ真っ赤で平気じゃなかった。
 「痛いけど、これからもっと太いのがここに入るんだぞろくろっ首少女」
 だから柔らかくしとかないと。大真面目な顔した克也がまだ埋まったままの中指の第一間接をくっと折り曲げる。
 「きゃあ!……も、もう!ゆっくりしてって言ってるでしょ!!
 それに、だぁれが最後までやっていいって言ったのよ?避妊具もないくせに」
 美樹の言葉に彼ははっとした。そうだ。そんなもの小学生のおれたちが持っているわけが無い。
 「習ったでしょー。コンドームがないとセックスしちゃダメなのよーだ」
 セックス。
 いった本人も聞いた人間もその単語を改めて認識した。
 そうか、これは、そういうことなんだ。
 保健の時間に習った、あの訳の分からない図面はこれに続いていたのだ。
 だったら。
 すっくり立ち上がって、克也が部屋の隅っこの畳を剥がし始めた。美樹はぽかんとその様子を見ている。
 しばらくして克也は薄い緑色の箱を持って戻ってきた。ビニールをびりびり破って箱を開け、何個も連なった銀色のパックを引っ張り出す。
 「はい。これ。」
 「……な、な、な……なんでそんなもんが宿直室にあるわけ!?」
 「いやぁ。昔さ、コンビニで広たちと面白半分に買って隠しといたの。ほんとはぬーべーにあげるつもりだったんだけど忘れてた」
 にこにこして一つパックをちぎる克也に、脱力してぐったりする美樹。
 「アンタ本気でやる気なんだ……」
 「なんだよ最初に誘ったのはそっちだろー。おれは途中で投げ出すのヤな人なの。ほら、責任感強いから」
 保険の時間に習ったとおりに装着をする。あの時はたしかにんじんだったけど。
 「……ひええぇ……こりゃ、いよいよ腹を据えないとダメかなぁ……」
 美樹が震える声でそんな事を言うので、克也はくるりと振り返って美樹の方を両手で掴んだ。
 「い、い、嫌だったら、やめるから……その、あの……おれのこと嫌いにならないで」
 彼の必死の顔が面白くて美樹は思わず噴き出した。
 「あはははははは!!なんでよ?なんでそんなこと言うの?
 別に嫌なんで言ってないじゃない。痛いのが嫌ってだけよぉ。……バカね」
 頬に口付け、額にでこぴん。クスクス笑う顔が闇に紛れて顔をくっつけないとよく見えない。
 「…あたしだって持ってるのよ、それ。郷子といっしょにキーホルダー型のを買ってね」
 カバンにつけてるんだから。言って元気で笑ってる女の子のかばんについてる可愛いキーホルダーにそんなものが隠れてたなんて。克也は複雑な気分になる。
 「今日はやっと日の目を見るかなぁって思ってたのに……開けるのまだ先ね」
 連なる銀のパックがはみ出している箱を視界の端に止めながら美樹が体の力を抜いた。
 「ゆっくりしてよ……美樹ちゃんの初めてをあげるんだから……」
 少女が呟いて後はしんと静かになった。
 「……どう……痛い?」
 囁き声、ひとつ。
 顔が真っ赤な少女が声も出せずに首だけをこくこく頷かせる。
 「ごめん、あんま、ちいさくなんない。動かないから…じっとしてるから」
 ぽろぽろ美樹の目から涙がこぼれてて、克也は心のどっかが不安でたまらなかった。なんで美樹がこんなに泣いてるのにおれは気持ちいいんだろ。何で一緒に苦しくないんだろう。
 心臓が痛い。ぎゅうっと掴まれてるみたいに切なくて悲しい気持ちだ。彼は快感に溺れるよりも先にそんな事を思った。何度も何度も涙を拭ってやろうとするが、身動きしたらその分彼女が痛がるような気がして動けない。
 「ごめん、ごめん……痛い?やめようか?」
 ふるふるふる。涙が散るくらい美樹が首を左右に振る。
 「やめたらまた痛くなるじゃない。もうちょっと待って、ちょっとだけ」
 はぁはぁ息を途切らせて美樹が声を搾り出すみたいにして言った。切なくて震える声で。
 「……うん、うん…待ってる、待ってるから」
 じくじく痛む心臓。突き刺さった棘が痛痒い。それに夢中になる暇もなくゆっくりゆっくり美樹の髪を撫でる。頬にキスをして首筋に舌を這わせる。どうにか気を逸らして痛みを分散させようという作戦らしい。
 美樹はそれをじっと受けていた。痛みと圧迫で息が出来ないのに、少し楽しい。
 「ね、あたし、気持ちいい?」
 「……いいよ、いい。すんげぇ…ぎゅってなってて…たまんない」
 「――――――そう。じゃあ、いいよ……動いてみて……でも、ゆっくりね」
 少女の手が彼の腰をぎゅっと掴んで一度だけ揺すった。電撃が走る。彼女には痛みの、彼には快感の。
 「ひぐっ」
 「うぅくぁ…ッ!」
 後は止まらなかった。そんな気配が微塵もなかったし、お互いにそんな事を考えている暇がなかったのだ。
 身体が自分の言う事を聞かない。脳の中にスパークするビジョンは今まで存在さえ知らなかった極彩色の世界。闇の黒でも血の赤でもない、色とりどりのショック。
151名無しさん@ピンキー:04/05/24 03:03 ID:Bxj9dLWs
お二人ともGJ!
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ 今回は主人公×ソフィア。

僧侶のソフィア=ラディスを連れてアンディーヌ湖へやって来た。
普段は首都ファウトの水がめとして機能し、夏場はボート遊びや水遊びなど行楽地としても賑わう地である。
「……水が冷たくて、気持ちよさそうですね」
湖を一望して、ソフィアさんが呟く。
「そうですね、これだけ暑いと泳ぎたくなります。でも今日は……」
といって僕は手に持っているものを見せる。
「あら……それは?」
「釣竿ですよ……ソフィアさんは釣りをした事ってありますか?」
ソフィアさんは頭を横に振って、”したことない”の返事をした。
「それなら、どうでしょう……やってみませんか? 釣竿は二人分ありますから……どうぞ」
差し出した手にソフィアさんの手が触れる。……少しザラついてる。教会での奉仕で掃除をすることが多いからか?
「あの……騎士様?」
おおっと、手を握ったままでぼうっとしてしまった。
「そ、それじゃ、始めましょう!!」
だから照れくさくなって、いやに大声を出してしまった。

しばらく無言の時間が過ぎたがソフィアさんの方から話をしてきた。
「釣りって……こうやってのんびりしながら出来るんですね。なんだか私に向いています」
「ははは、それじゃあのんびり行きましょう」
「はい……」
二人はまた無言になった。何の変化もない釣り糸と水面を眺めているとなんだか、ぼうっとしてくる。
「ふぁぁぁ……」
「まぁ、大きなあくび」
言われてぎょっとした。恥ずかしいところを見られたな。
「あわわ……み、見てたんですか」
「……はい、しっかりと」
僕は黙りこくってしまう。別にどうということもないのだが。
「し、しかしぃ〜っ! 釣れませんねぇーっ!!」
また大声が出てしまう。すぐに声の調子を普段どおりに戻して、
「すみません……誘っておきながら、こんな調子で……」
と詫びた。
「いいえ……こうやっているだけでも、楽しいですよ」
「そ、そうですか……?」
「ええ……」
そこで、会話が止まる。竿を握ったまま目と目があったままの二人……
その長い長い三度目の沈黙は、湖からの音で唐突に破られた。

バシャンッ!
「あら……なんだか、急に竿が……重くなって……」
といいながらソフィアさんの竿は握られたまま水面に引っ張られる。
「それって、つまり……引いているんですよ!」
「えっ……」
僕の説明にも良く分からないという顔をする。
「魚が針に、かかったんですよ……竿を、引いて下さい」
「はっ、はい……」
グンッ……とソフィアさんの腕に力が篭る。だが、なんとも頼りない引きだ。
「いいですか……慌てずに、ゆっくり持ち上げて下さい」
「う、うーんっ……も、持ち上がりません」
「あらら……それじゃ、手伝います!」
堪らず僕はソフィアさんの背に回り包み込むように彼女の竿を握る。
「おおおっ……こいつは大きいぞ!」
さっきまでののんびりした空気はどこへやら。僕は俄然燃えてきた。
「あ、あの……」
腕の中のソフィアさんが言う……って腕の中? これって抱いてるような物じゃないか…!! と釣りの事など消し飛びそうになったが、
「お……くっ、引っ張られるっ!」
強い引きが来たので再び釣りに気持ちを向けた。気合一閃――
「そーれっ!」
と天を突かんばかりに竿を振り上げる。
「つ、釣れたぁ!! ……と、あわわわ」
勢いあまって僕はソフィアさんを抱いたような格好のまま倒れてしまった。
倒れたままで視線は糸を伝って先端へ動く。本来、針があるべきところには、
「けっこう、大物だな……やりましたね、ソフィアさん」
「いいえ……私一人では、釣り上げられませんでしたもの……手伝っていただけたから、釣れたんです」
喜びを露に言うソフィアさんだったが、やがて身をよじりながら言った。
「あの……そろそろ離していただけませんか?」
あっ、そうか、さっきからずっと抱きしめてるだっけ…でも僕は、
「……いえ、もっとこのままでいさせて貰えませんか!」
真顔で言い、強引に唇を奪ってしまう。
「あん……騎士様……むんん……ちゅぱっ」
ソフィアさんは抵抗しない。そのまま息が切れるまでキスをした。

湖に近い茂みにソフィアさんを横たえる。ふと、視線を回すと夕日が暮れようとしていた。
「ソフィアさん……あの、抱いていいですか?」
「……もう、ここまでしておいて……そんなこと言わないで下さい……」
服の上がから胸を愛撫する。薄着なためか、程よい弾力を持って答えてくれる。
「はあん……騎士様……私も騎士様を……」
と言って手を出して僕の体を触ってくる。そのままお互いにあちこち触りあった。
「くぅ……ソフィアさん……もっと激しく動かして……」
「あ……あのぉ……こうですか?」
「ああ! ……いいっ!!」
ソフィアさんは僕の物を握りしごいている。
りゅりゅりゅりゅっ!!
りゅりゅりゅりゅっ!!
「はうっ!! ……そう……もっと早く、くぅうっ!! おおお!!!」
ソフィアさんの手を動かす速度が上がるり、段々僕の頭の中が真っ白になっていくような気がした。
びゅびゅーっ!!
「ああ!? 騎士様の先っぽから真っ白い液体が沢山……っ!!」
僕の精液を浴びながらソフィアさんが言う。精液まみれになった彼女の服を脱がせる。それから僕自身も脱ぎ、二人は全裸となった。

「まあ……逞しいお体……!」
「ソフィアさんはまるで教会の聖母像の如くです」
「お上手ですね」
軽く冗談を言い合ったところで敷布に寝かせ、張り詰めた物をソフィアさんの中を目指して入れた。
「うっ! ……締まるっ」
「はう!! ……くぅっ……痛ぁ」
ソフィアさんをいたわり、ゆっくりのんびりと事を進める。全身満遍なく愛撫を施し痛みを散らせる。
それが効いたかじょじょに腰が動かしやすくなってきた。
「……少し激しくしますよ」
「はい、どうぞ……遠慮なさらず……」
僕の腰の撃ちつけを全身で受け止めるソフィアさん。体を丸め必死に耐えている。
「くぅ……うう……また出そうだ、ソフィアさん!? 出しますよ!!」
「えっ!? ……出す? 何を? あの白いのを……!?」
僕は寸前で物を抜き出し、ソフィアさんの顔をあたりに持ってくる。そこで、放った。
ぶしゃーっ!
「……おおお!!」
「はう……かぁ……けほっ!!」
今度は顔が精液だらけになってしまったソフィアさん。
「私の体中に、騎士さまの精液が……」
僕は自らのにおいにうんざりしつつもソフィアさんをぎゅっと抱きしめた。
その後、日が暮れて真っ暗になった湖で身を清めたころには、釣り上げた魚はもう生ぬるくなっていた。
「これじゃ、晩飯には使えないな……」
だから帰る道すがらで二人分の食事代がとんだのだった。

157名無しさん@ピンキー:04/05/24 21:07 ID:LHWsKyVj
おお、新作が来たっ!
次はお姉さんタイプのステラを!
158名無しさん@ピンキー:04/05/24 21:14 ID:XUalZVlL
>>157
このゲーム知っている人がいたということに、感動しております。
その上、リクエストがあるとは。
有難い事です。
159名無しさん@ピンキー:04/05/25 00:56 ID:elaEKX7L
たしかにクロノは欲しいな。
しかしぬべ、m

…例のツッコミは原作中でさんざされつくしたのでやめておこう。

ぶれいぶないとは元ネタがわからんのでなんとも…
160名無しさん@ピンキー:04/05/25 01:21 ID:9dB9PzBX
>>159
クルセイドは結局需要が足りなくなったから落ちたわけで…
161名無しさん@ピンキー:04/05/25 01:51 ID:WOrTzfhM
>>160
足切りじゃないの?
162名無しさん@ピンキー:04/05/25 02:31 ID:WjTkOhEA
>>161
圧縮死
つまりは書き込みが無くなってたということで
163「赤い煙草」の中の人:04/05/25 06:08 ID:o/3fQFrM
>>159
何か問題ですかな?ツッコンでください気になるっす。
164赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/25 21:41 ID:aMpWJ3Q1
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ三作目です。
今回は>157さんのリクエストに答えまして 主人公×ステラ です。
それと今回、主人公の名前が出てきますがこれは原作ゲームの初期設定に基づいております。
最後に、今回からハンドルネームとトリップを付けさせていただきます。それでは本編をお楽しみください。


城内の廊下を歩いているとよく人にぶつかる。
戦の際の防衛を考え城の通路は狭く曲がりくねっている。殆どの人はすぐ端によって歩くという事を学ぶのだが……。
今日もぶつかった。相手はステラ=ノース。姫付きの侍女だ。跳ねた髪と……その……大きな胸が魅力的な人だ。
歳は僕より一つ上で世話焼きなところがある。
そういう人なんで、どうも憎みきれない。いや、はっきり言おう、好きだ。もっとお近づきになりたい!!
そのためには、ちょっと意地悪な計略を巡らすことに戸惑いはなかった。

あくる日。城内の廊下を歩いていると背後から、バタバタと足音がするそして、
「ど、どいて〜っ!!」
とステラさんの声が聞こえる。僕は「来た!!」と思ったが今日は、避けることすらせずにそのままでいた。
当然、衝突する。
「あ、痛ぁ…たたっ」
僕は技とらしくその場で転がってうめく。当然怪我などしていない。
「あぁ、ゴメン。大丈夫? カーライル君」
「う〜ん……こりゃ折れたかも……」
「えええ!! そんなどうしよう」
「と とりあえず、どこか休めるところぇ……」
「う うん!」
こうして、ステラさんにもたれかかりながら、すぐ近くの部屋の扉を空けて入った。
165赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/25 21:43 ID:aMpWJ3Q1
そこは食料品倉庫だった。どうやらステラさん、ここに食材を運ぶために走っていたようだ。
いつも僕とぶつかったときは食材をぶちまけているからなぁ……。
内側から鍵がかけられるし、これは好都合。扉を閉じた時にステラさんに気づかれぬよう、そっと鍵をかける。
「ねぇ……大丈夫?」
「ええ、ちょっと落ち着いてきました……ふぅふぅ」
そう言って、足をさすってみたりする。
「そお、それならこれから軍医さんを呼んでくるから」
そういって背中を見せたところで、僕はステラさんに跳び掛る。
「きゃっ! な、なに!? ……カーライル君っ?」
「一人に……しないで欲しいんだ……ステラさんそばにいてよ……っ!」
倒れこみつつ言う。はっきりいって殴られたって文句は言えない。だって跳び掛かれるんだ。骨なんて折れてない。
でも、ステサさんは優しく、
「いいわよ、甘えん坊の騎士さん。骨がくっつくまで、そばで看病したげるわ」
といいつつ、胸をはだけた。
「どこが痛いの? 私のおっぱいでさすってあげる……」
まさか、骨折が嘘ってわかってるのか……。それはそれでも構わない。ステラさんは僕に体を開いてくれているのだから。
「こ、ここが…痛いっ!」
ズボンのジッパーを開けてびんびんに張り詰めた物を取り出す。
166赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/25 21:43 ID:aMpWJ3Q1
「あらあら、こんなに腫れちゃって……今、鎮めてあがるから」
ステラさんは僕の物をその大きな胸で挟んでさすり始める。
ずるり、ずるり、と肉同士が擦れあう音が室内に響く。
この場の二人以外、誰に聞かれているわけでもないというのに、えらく恥ずかしく感じる。
「どう? ……痛み、取れそう?」
「うん。ステラさん、なんだか患部にたまっている悪い物が出てきそうだよ……!!」
「そう……それなら、膿は全部吸い取らないとね……」
そこでステラさんはパイズリを止めて、口での手当て(?)に移った。
「はむぅ……むぅん、れろぉ……ちゃぱっ……んん〜」
僕の物は一気に根元までくわえ込まれる。
「はう……!! うおぅ、舌が絡み付いて……」
ねっとりと肉棒に唾液が絡み頬をすぼめて出したり入れたりを繰り返す。
たまにステラさんの歯が当たってそれがまた、僕の物を激しく刺激した。
「どう? ひょろひょろ…膿、出りょう?」
咥えたままでステラさんが言う。舌は棒の先っぽを重点的に攻めている。どんどん、先張りが舐め取られる!!
くぅ…巧いよステレさん。もう、我慢できやしない。
「膿を出しますよ、全部吸い取って下さい……おお、イクぅ!!」
腰を振り、喉元まで棒を突き入れる。ドクン!!びゅくびゅく……っ。
「ほぉむ……んくんく……んんん……ぢゅるっ」
ステラさん、本当に全部飲んでる……。ここまでしてくれるなんて。謀でもって彼女とえっちしようとしたことを思い胸が痛くなる。
167赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/25 21:44 ID:aMpWJ3Q1
「どう、痛みは引いた……な〜んて、嘘なんでしょ、骨が折れたなんて」
口をぬぐいながら言う。別に起こっている感じはしないが、僕は平謝りをする。
「……ゴメンなさい……。ステラさんの事を思っていたら、つい……っ!!」
「いいのよ……私だって貴方のこと悪くは思っていないもん。ね、もっとしない?」
そう言って胸を押し付けてくる。いけない、僕の物がまた元気になってきた……。
「もう、さっき出したばっかりなのに、こんなに大きくなったの? しょうがない……」
ステラさんは、スカートを巻くり上げてパンツをずり下ろす。女の部分をがまる見えだ。
「今度はこっちでしてあげる……」
「……」
僕は無言で、ステラさんを四つんばいにさせ尻を向けさせた。
「この格好で行くよ、ステラさん」
「うん、いよいよカーライル君が私の中に来るのね……」
首をひねり、僕の方を見るステラさんはとても愛らしい。僕の胸はステラさんの事でいっぱいになる。早く抱きしめたい。
指で触れると、ぬちゃり……と鳴る。ステラさんのそこはよく濡れている。フェラチオをしながらこんなになったのかな?
「もう……焦らさないで……」
「うん、それじゃ……入れるから」
ずぶり……。
「ああぁうん……入ってる、奥まで来てる。カーライルくぅんっ!! 動いて、私を……私を君ので一杯にして……っ」
最奥に達したところで腰を引きピストン運動に移る。服の上から体を掴んでいるせいか、体位が安定しない。苦戦しながら突きまくる。
後ろから突いてる格好だと、胸の揺れが良く見えない。しかし、そのステラさんのおっぱいの堪能したい。
むにゅ――。腕を前に回しステラさんの胸を揉む。
……なんと形容していいのか……ステラさんの胸は僕が揉むのにあわせ、右へ左へとよく動く。
だが、程よい弾力を以ってもとあるべき位置へと戻る。
168赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/25 21:45 ID:aMpWJ3Q1
「ステラさんのおっぱい……吸いたいなぁ……」
何の気無しに呟いたのだったがステラさんは顔を向け「いいわよ」と行った。
体位を変え互いに向き合う形で座る。下から腰を打ち付けるとステラさんのおっぱいは今度は上下に揺れる。
それを両手で掴み、片方に吸い付く。そしてもう片方を円を描く様にこねる。
「ふぅん……ちゅっちゅう…じゅる」
「い、いぁっ!! ……んんぁっ……」
服を着たままで、上着から肌けた胸の動きを見ていると、何ともいえぬ興奮を覚える。
「どう、カーライル君、イきそう? イっていいよ、私の中に君のを……っ!!!」
きゅうっ! とステラさんの中の絞まりがきつくなる。
「はぅん……イっちゃうっ!!」
僕の背中に回せれたステラさんの爪が立つ。だがその痛みも心地よい。
「痛ぅぅ…ス ステラさん 僕の方ももう……中に出すからね……!!」
びゅっ……! びゅるるーっ! ぶしゃあぁぁっ!!
ステラさんを抱きしめその大きな胸に顔を埋めながら僕はイッた。
薄れ行く意識の中でステラさんの振るえが伝わる。そして僕の精液が彼女の中に満たされるもの……。

「ねぇ? 服、乱れてない?」
「えっ……、うんばっちり。全然おかしくないですよ」
「そう、よかった。君のほうも見るからに品行法制な騎士様って格好だよ」
事が済んで体を清めてから、二人は互いの服装の乱れをチェックしあった。まだ、仕事のある時間だからだ。
おかしいところがないとわかったので、この食糧品倉庫を出ようとしたところでステラさんが言う。
「ねえ、今度家にこない?」
「えっ、それって……」
「君のこと、家族に紹介したいから……」
「えぇ……っ!!」
嬉しいやらなにやら、この先を思うと気が重くなってきた。

後日ステラさんの家庭が、両親不在で妹と弟をその身で養っていることを知るのだが、それはまた別の話だ。

 指を差し込まれる痛みよりひどい押し広げられる感じ。突き上げてくる衝撃が頭の芯まで一気に駆け抜けて行く。息が出来ない、声も出ない。痛みに身体の節々がシンクロしてズキズキする。
 畳にはみ出した肘が擦れて痛い。耳元でザラザラ布団と畳が引きずられる音が彼女を現実に引き止めていた。まるで拷問だと思う半面、真っ直ぐ正面を向く彼の快感に打ち震える表情が面白かった。
 赤く紅潮した耳と、玉の汗がぼんやり消えかけた夕日に反射していて綺麗。少年の長い髪が自分の胸や首筋をくすぐるって痛みを押さえてくれるような気がした。
 腕を伸ばして克也の頭を抱きしめてみたい。そう思ったとたんに行動に移した。彼女は欲望を我慢したりはしないのだ。
 「あ、な……なに?なに?」
 「んん…なんとなく」
 大きな胸に顔がうずまって息が苦しい彼はしばらくもぞもぞやっていたがじきに大人しくなった。ズキドキする心臓と心臓が共鳴するかのように同じリズムを刻んでいる。
 「――――――まだ痛いか?」
 「……ん、まぁ、ちょっとはね」
 「だいぶ気持ちよくなった?」
 「まだわかんない」
 「最初よりはマシ?」
 「うーんどうだろ、今もまだ痛いけど」
 あんたがそうやって心配してくれてるなら痛くなくなるかもね。頬にキスをしてウインク一つ。
 「どういう意味だよ?」
 「あたしのこと気にしてくれてるなら多少痛くても我慢してあげるってこと」
 目を閉じて、大人のキスをしてあげる。美樹が目を閉じて克也に言うので彼は素直に目を閉じた。
 唇が触れる。彼の唇を割って美樹の舌が口の中に侵入する。ぶるぶる震えてしまいそうな怒涛の快感が襲う。ついさっきまでファーストキスもまだだった少年を。
 悲しいような、苦しいような、満たされているのに、情けないみたいな。嬉しくて気持ちいいのに、心のどっかがドロドロ溶かされてしまうんじゃないかという心配が止まらない。
 熱が暴走してる、と少年は思った。
 もう窓の外も真っ暗だ。とっくにみんな夕食だって食べ終わったに決まっている。なのに自分たちは学校の、大好きな先生が眠っていた布団の上でこんなことをしている。
 何度目だろう、数えるのも飽きるくらいに一生懸命何度も何度もこうしている。
 「おねがっあっあっも、も、ゆるしっ…あっ」
 高く持ち上げられた腰に彼の両手ががっしり食い込んでいて身体を捩っても逃げられない。
 「腰、抜けちゃうよーっもういい!もういいからぁ」
 言うんじゃなかった、言うんじゃなかった、少女が心の底から後悔している後ろで、少年は懸命に男の責務を果たそうとしている。
 『克也ばっかりいっててずるいじゃないのよー』
 『……じゃあいくまでやるぞ。泣き喚いても知らんからな』
 『ほっほっほ。あんたごときにこのあたしがいかせられるかしら』
 煽るんじゃなかった煽るんじゃなかった。だってまさか後ろからされるなんて思っても無かったから。
 「あっあっはぁ…っ」
 「あっあっあっあーっあーっ!」
 ばさっと顔を埋める布団は、確かに微かな彼の匂いがした。何度も抱きしめられ、頭を撫でてもらった先生の腕の中と同じ匂い。
 「……いった…?」
 「……………いったぁ…」
 ヒクヒク蠢くまだ差し込まれている克也の身体ごとがぐったり自分の背中に圧し掛かってくる。
 「そりゃ……よかった……」
 後ろからしてもダメだったらどーしよーかと思ったァ、と少年が息せき切らして身体を離した。ごろりと畳の上に大の字になり、大きく上下する薄い胸板を開放する。
 女をいかせるのって大変なんだなぁ、ビデオで簡単にやってるからもっと楽なものかと思ってたけど……も、5個くらい使ったよなぁ……疲れた。
 克也は呟いてふっと気を失うみたいに眠ってしまう。
 規則正しく聞こえる克也の寝息は心地いい半面、ひどく憂鬱になる。美樹は幸せそうに眠る克也の顔を静かに眺めていた。
 あんたあたしがぬーべーのことを好きだって言ってたわね。でもそれじゃ半分当たりなだけよ。あたしがもう半分好きだったのは……広。
 その名前が頭に巡った途端に彼女は顔を伏せた。罪悪感が身体中を満たす。
 ほんとちょっとだけだ、冗談みたいな小さな想い。きっと郷子になんて比べ物にならないくらい軽くて浅いものだと思う。……だけど、そんなにくだらなくても、好きだった。
 湧き出す涙を食いしばって顔を上げると、克也から取り上げた煙草の箱が目に止まる。美樹は一本だけ取り出して口にくわえ、火をつけた。
 けれど何度ライターの火をかざしても煙は上がらない。
 あっという間に飽きて美樹は咥え煙草のままトイレに行った。しゃがんで用を足すと、便器に鮮血とは言い難いミルクチョコレート色の血溜りがブルーレットの水の中を揺らいでいる。
 「処女喪失に乾杯」
 咥えていた煙草を投げ捨てると血だまりの側へぽたりと落ちた。真っ白の煙草の巻紙が血と汚水を吸って膨れ上がり、チョコレート色に染まる。
 美樹はそれを見て諳んじた。
 あかい煙草、あおい煙草、きいろい煙草。お前にどの煙草やろかね?
 あかい煙草は不幸の煙草、血にまみれて生を失う。
 あおい煙草は悲しみの煙草、涙に溺れて呼吸を失う。
 きいろい煙草は狂気の煙草、煙に巻かれて正気を失う。
 葉っぱの部分はチョコレート色の赤、フィルターの部分はブルーレットの青、砕けた巻き紙の部分はおしっこの黄。
 あははははは、三色の煙草だ。美樹が笑って洗浄レバーを回した。煙草がくるくる回りながら真っ黒の穴に吸い込まれていく。ざざぁと音がして平静を取り戻した便器が青色の水を湛えている。
 「そんな汚い煙草なんか誰が吸うか」
 電気を消して彼女はドアを閉める。
 トイレはじっと黙って何も音を立てない。
 部屋と校庭を抜け出して銀色に煙っている堤防を二人で歩いている。
 「あはははははもう3時だー不良けってーい」
 「元はと言えばあんたがぐーぐー寝てるのが悪いんでしょうが」
 「起こさないお前も悪いー」
 片手にカバン、片手に手。
 「お前変な歩き方だな」
 足を極限まで内股にしてちょこちょこ足を進める彼女に克也が気付いて声をかけたらパンチが飛んできた。
 「なっ何で殴るんだよ!」
 「あんたが何度もするのが悪いんだから!腰とか痛いのよ!」
 カリカリしている彼女の足がふっと地面から離れた。
 「ちょ、ちょっとぉ!!」
 「うわ重!無理!お姫様抱っこ無理!」
 そんなことを言いながらも彼女の身体を下ろさない。少年は少年なりに意地を張りたかったのかそのまま歩こうとまでするので、美樹は呆れて無理に地面に降りた。
 「何で降りるんだよ!」
 「あたし抱っこしてその上ランドセル二つなんか持てるわけないじゃない」
 「持てる!持てるったら持てるんだ!!」
 熱弁を振るう克也に美樹は溜息をついて手に持っていたランドセルを背負う。
 「ランドセル、前に背負って。」
 ワケも分からず言われたとおりにランドセルを『前に背負っ』たら、空いた背中にどさっと美樹が負ぶさった。
 「これなら文句ないでしょ」
 ない。短く少年が言って歩き出した。ずっと前に落ちた夕日の方向に向かって。
 美樹は本当に歩き出した克也に驚いたが、諦めて背中に力を抜いて負ぶさった。首筋の匂いが心地いい。
 「……なあ、今度一緒に釣りに行かない?でっかいの釣ってやっから。……もう煙草も吸わないし」
 そんな言葉を聞きながら少女はうつらうつらと目を閉じた。
 少年ときたら、彼女の大きな胸が自分の背中で潰れている感触に呼び起こされる快感のリプレイを楽しんでいる。

終了。
173名無しさん@ピンキー:04/05/26 00:45 ID:zOr8wU4m
>>163
いや、頻繁に出てくるアレ。
「美樹、おまえはほんとに小学生か(汗」
174名無しさん@ピンキー:04/05/26 01:00 ID:jQGIdAxR
>>168
GJ!
罠に嵌めたつもりで嵌められてしまいましたなw
175赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 05:09 ID:vYysLLHD
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ四作目です。内容は主人公×シフォンです。

「ねえ、またモデルになってよ」
僕を見据えてシフォンさんが言う。過去、彼女の描く絵のモデルを務めたことがある。
だから今回も軽い気持ちで快諾した。その後に待ち受ける事も知らずに……。

シフォン=ライネスト。貴族の娘である点を除けば、ごく普通の女の子だ。
騎士に成り立てで下っ端だった頃の僕にも、よく話しかけてくれるなど気さくなところがある。
僕はそのシフォンさんの住むライネスト伯爵邸へとやって来たわけだ。
「来たのね、待ってたのよ。ほら、上がって上がって!」
そういってシフォンさんは僕を案内する。屋敷には下働きの人たちが大勢いるのに主人の娘が客人の案内をする。
そこからも彼女の性格がうかがえる。
「はい、到着。まぁ、貴方は前に来たことあるけどね」
通されたのはシフォンさんの自室だ。彼女の言う通り過去に何度かお邪魔している。
「それで? 僕はどうすれば……」
と、腰を引き気味に室内に入る。
「ん……? じゃ、脱いで」
あっけらかんと言うシフォンさん。僕は耳を疑い、「はぁ?」と顔に出した。
「……? 何、変な顔してるのよ。今回、貴方にお願いしたいのはヌードモデルよ」
この人はいったい何てことを言うのだ。僕は眩暈を押さえながらドアノブに手をかけたが、
「辞退するつもり? だったら街中に貴方の悪い噂、無いこと有ること吹いてまわるわよ!!」
などと脅迫され、やむ終えず彼女の創作活動のため文字通り一肌脱ぐこととなった。
「平気だって。扉には鍵をかけるしカーテンは全部閉めるから。誰にも見られないわよ」
シフォンさんは僕に「大丈夫よ」と念を押す。
僕としては、そんなこと言う本人に見られるのが堪らなく恥ずかしいのだが。
幸いにして、大事な部分を隠すことは許された。彼女の視線から僕を守るのは、たった一枚の薄い布切れ。甚だ心もとない。
素っ裸同然で立ちんぼするのというのは、手持ち無沙汰だ。モデル自体には慣れているのに、どうも格好が固定できない。
「こら! 動くなっ!!」
「す、すみません……っ」
こんな調子では、大して進んでいないだろうな。そう思い声をかけてみた。
176赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 05:10 ID:vYysLLHD
「どうです、筆は進んでますか?」
「……ふ〜む……」
聞こえてないのか、シフォンさんは低いうなりを上げ、しゃっしゃと作業を続けている。
それから小一時間がたった頃、シフォンさんが立ち上がる。
「出来たわ」
「そ、それじゃ、これで身柄釈放!?」
「出来たのは下書き。まだ陽も高いし、休憩してから色塗りまでやっちゃおうかなぁ…
 …。その間は外套くらい羽織っていいから」
なんだ、喜んで損した。言われた通り外套を掴みながら椅子に腰掛ける。
「落ち込まない、男の子でしょ。ほらほら、私の淹れたお茶をご馳走するから」
と、シフォンさんは茶の入ったカップを差し出す。受け取ったときに茶の香りが僕の鼻を心地よく刺激する。
「うん、いい香り。気分が落ち着きます。ではいただきます」
ずっ――。一口すする。美味しい。ふと、シフォンさんに目を向ける。なんだか顔が赤いような?
それに彼女も僕を見ているぞ。ずずぅっ――。照れくさくなって一気に飲み干した。
別にやましい事はないと言うのに。火傷した口内を下で舐める度、自分の落ち着きの無さが嫌にった。

休憩が終わり、再び僕は肌を出す。シフォンさんは色を塗りを始める。
時刻は午後。閉めきった室内の温度は高い。僕でさえ暑いのだ、シフォンさんは堪らないだろう。
「……」
シフォンさんは、額に汗を浮かせながら賢明に作業続ける。倒れやしないかと心配になった僕は、
「ちょっと、開けませんか? 窓を」と言った。
「駄目よ……。貴方、他の人に見られちゃうわよ」
そのままで色塗りは続いた。
「はぁ……。巧くいかな〜い……」
やけにぶっきらぼうな物言いをシフォンさんは、した。
「何がです?」と、僕が問う。
「色が……思い通りの色が出ないのよ……っ!!」
そう叫び、席を立つ。部屋をずかずか歩き出し、染料をぶちまけキャンバス布を引きちぎり、のたうちまわる。
「お 落ち着いてシフォンさん。貴方は熱にやられているんだ。横になったほうがいい」
僕は言い聞かせて、彼女をベッドに横たえる。熱を逃がすために袖をめくり胸元のボタンを一つ二つ外す。
177赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 05:12 ID:vYysLLHD
「ほら、水です」
水を一杯飲んでようやく落ち着いたようだ。ぽつりぽつりと話だした。
「ごめん、私変だ。思い通りに描けないといつもこう」
「まあ、落ち込まずに」
「うん……」
普段はこっちが振り回されるのに、やっぱり年下だな。随分しおらしくなったぞ。
「ところで、カーライルさぁ……」
「うん?」
「いつまで、それを見せてるの」
と、言って僕の腰の方を指差す。んん?……あぁっ!!
「腰布落としてる……」
シフォンさんのやけに冷静な声。慌てて僕は手をやるが絶対にみられたぞ、これは。
「ふふっ……あぁ、止め止め、今日は調子が悪い。続きはまた今度だぁ〜!!」
空元気か?と思える声でシフォンさんは言う。
「それにしても、暑いわねぇ……。この服、邪魔だわ」
と、言いながら、背を向けて立ち上がり服を脱ぎ始める。
閉めきった薄暗い部屋で、突如始まった貴族令嬢のストリップに僕は呆然と見入ってしまった。
一枚、一枚、床に落ちていき、今、シフォンさんの肌を覆っているのはブラとパンツのみ。そこで体の向きをこちらに変える。
「ねぇ、カーライル。脱がして……」
(何を考えているんだ?)と、そんなことを考えることすら僕の頭からは消し飛んで、言いなりになるしかなかった。
「そ、それじゃ……ブラから……」
シフォンさんの正面に立ったまま腕だけ背中に回しフォックを手繰る。目の前には彼女の胸が薄い布腰に存在する。
そう思うと興奮で指先の感覚がおかしくなる。
「ひゃぁっ! こら! 顔が当たってるぞ」
そう言われたとき丁度、フォックが取れた。名残惜しいがここは一旦離れよう。
次はパンツだった。室内の暑さに反して、やけに身が震える。
「ねぇ……早く……」
急かされてやったと思われたくない。
何故だかそんな気になって僕は、パンツの上からシフォンさんのあそこをじぃ〜っと見つめた。
178赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 05:14 ID:vYysLLHD
「ちょ…ちょっと! 見ないでよ、カーライル!」
「シフォンさんだって、僕のを布越しに、じっくり見てたじゃないですか。」
と、言いつつ下着越しに愛撫をする。
「はあぁん……いゃっ……あんっ!!」
シフォンさんの膝ががくがくと笑い出す。彼女は僕の頭を抱えるように持ち体を密着させる。
「い……意地悪しないでよ。お願いだから、優しく……続けて……っ」
意地悪はしない。でも焦らしているのも可哀想だ。
意を決して、パンツの端の方を持ちゆっくりとずり落とす。シフォンさんのあそこが見える。
「これで、おあいこかな……」と、僕が言うと、
「貴方のが見えたのは自己責任でしょ」と、シフォンさんが返す。
はははっ――。二人は同時に笑った。

ベッドにちょこんとシフォンさんが座る。そこで、僕に手招きする。
「ほら、来て、カーライル」
「は はい。それじゃあ失礼して……」
僕は、シフォンさんのすぐ隣に座った。
手が重なる……。
「あ……、大きいね。カーライルの手」
「シフォンさんの手は、絵の具の汚れが」
雰囲気も読まずそんなことを言ってしまう。
「……落ちにくいのよ、こういうの。気になるわよね」
「いや……。だってこれから僕の色でシフォンさんを彩るから……」
「ぶぁ〜かぁ……でも嬉しいぞ!このこの!!」
そういうわけで、事を始めるのはしばらくじゃれてからになった。
まずはキス。ふっ……と、唇同士を合わせる。
「ん? これだけ?」
「物足りない?」
こくんと、頷くので僕は今度はより深いキスをした。
「うぅん……んん……ふぅっ……むちゅ……んちゅっ」
唇を離す。シフォンさんは何も言わない。これは、先に進んでいいかな?
「シフォンさん、ベッドの端の方に座って下さい」
と、頼むと言われた通りに動く。僕はベッドを下りて膝立ちでシフォンさんの前に座る。
179赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 05:15 ID:vYysLLHD
「な 何を……するの?」
それには答えず、僕はシフォンさんの秘所に下を這わす。
「はあぁん……っ!!」
シフォンさんの背が反り返る。その様子を上目で見つつ僕は舌を上下に忙しく動かす。
「んくぅ……あっ……くっ……うぅんっ!!」
じわりじわりと秘所からは体液が溢れてくる。
なんだかアゴが痛くなってきた……ちょっと休もう。
「ね、ねぇ……今度は……私が貴方の物を……」
シフォンさんがそう言ってきた。それはいい、しばらく攻守交替と行こう。
「ちゅぱっ……ちゅぷりちゅぷり……ちゅぱ……」
部屋の中に水音が響く。僕はベッドに寝転がりシフォンさんの懸命な奉仕を受けている。
貴族令嬢ともてはやされた彼女が僕の物を加えている。
いつまでもその令嬢に奉仕されているのも悪いなと思い、僕は体の位置を変える。
「ん? ……何? ……ひゃっ! ふあ……あぁんっ!」
シフォンさんは一瞬”?”顔になったが、思わぬ不意打ちに更なる喘ぎを奏でた。
今の体位は云わば69の形だ。僕とシフォンさんはお互いの性器を口で攻めることができた。
「くぅ……いいですよシフォンさん」
「んっ! ……あん!! カーライルぅ!カーライルぅっ!!」
お互いの攻めが激しくなる。与えた快楽を倍にして返され更に倍して与える。
さながら無限機関だった。だがその活動もやがて破綻を迎える。
二人同時に果てた。お互いの体液が口に注がれる。
「んん…こくん…ん…こく」
「ぺちゃ……じゅる……うんっ」
シフォンさんは僕のを飲んで、僕はシフォンさんのを飲んだ。
「なんだか……喉が渇いたわ……」
「ぼ、僕も……」
二人揃って水を飲んだ。やけに美味しかった。
180赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 05:15 ID:vYysLLHD
「それじゃ……今度は本番ね」
臆面も無く、シフォンさんは言ってのける。
僕は今更何も言うまいと彼女の肩を押さえながらベッドに倒す。
「ねえ……本当に私とするの?」
急に真剣な目になってシフォンさんが言う。今になって何を、と思った。
「貴方……レミリアのことはいいの?」
そうか…シフォンさん。そのことを気にして……。
そりゃ、姫様に対する憧れはあるがそれと恋の対象は別だ。
「シフォンさんこそ……自分に聞いてみたら」
「わ、私は……。貴方と……」
そこからは声にならない。だからか、シフォンさんは顔を近づけてくる。
それが答えか……と思い、何度目かのキスをする。深く、より深く……。
「それじゃ、いくよシフォンさん……!!」
「まって、さん付けを……シフォンさんて呼ぶの止めて……せめて今だけは」
別に、期間限定にしなくても構わない。そう思いながらシフォンを抱いた。
「あっ……くうっ! か、カーライルぅっ!」
「はぁあ……はっ!! シフォンっ! シフォンっ!!」
僕の打ちつけにシフォンもあわせて腰を動かす。さながらパズルのようにぴったりと合
わさり二人は動く。
動きが円滑になるたび”本当に二人パズルなのでは”と思った。
「はぅっ! シフォン……僕はもう……シフォンはどうっ?……くぅぅっ!」
「わ 私も、あっ……ふぅんっ……げ 限界ぃ…っ」
その声で余計に射精感が煽られる。僕は急いで物をシフォンの中から抜き取り
彼女の割れ目に這わす。
ずぅり……ずぅり……。ニ、三回往復したところでイッた。
白濁の精液がシフォンの腹や胸……果ては鼻の頭にまで飛び散った。
「す すごい……っ。カーライルの白絵の具が……私を真っ白に……っ!?」
そこまで言ってシフォンははっとした表情になる。
「こ、これよ! この色が足りなかったのよ!!」
そういって体に付いた精液を余さず拭い取って裸のまま、それをキャンバスに塗りたくり始めた。
「あぁ……もう、足りない!! カーライルぅっ!!」
シフォンがこっちを向いて怒鳴る……。なんだったんだろう……さっきまでの態度は。
181赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 05:16 ID:vYysLLHD
数ヶ月後、芸術の奨励と啓蒙のために開かれるリーヴェラント国展において、
シフォン=ライネスト作の裸夫像が出展され絵画部門の大賞をとった。
尚、その作品からは妙に香ばしい臭いが漂っていたと、審査員や一般観衆の間で物議をかもした。
モデルは匿名となっていたが、僕はほとぼりが冷めるまで内勤に専念した。

182名無しさん@ピンキー:04/05/27 13:28 ID:NNWcp0cz
目指せ全キャラコンプリート!
183赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 13:34 ID:vYysLLHD
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ五作目です。主人公×ローラ。

お腹がすいた。外回りのときは決まっていく店がある。酒場銀鷹亭。だから今日もそこにした。
「いらっしゃい」
と、声をかけて僕に近づいてくるのはローラ=モートン。この店の、まぁ看板娘というやつだ。
テーブルにつくとローラが、
「何にします?」
と、聞いてくる。
「じゃあ、かくかくしかじかで」
僕はためしにそういってみる。これで通じれば傑作だ。
「はーい! 解りましたぁ、オーダー入りまぁ〜す」
と、言ってローラは厨房へ向かった。そこでは彼女の父が料理の腕を振るっている。
父と娘。その二人でこの店は動いている。
しばらく待つ。店内は空いている。どうやら繁忙期は過ぎているようだ。
そこにローラがやってきて、
「はーい、パンサーセットハムレット&加奈ドリンクの青い涙仕立てでございまぁ〜す」
と、元気よく言って皿をテーブルに並べていく。
適当に注文したのにな……。それにしても食い合わせ悪るそうだな……。でも、食べちゃお。
ふと気づくと、そばでローラが僕を見ている。腰を曲げ上半身を僕の方に傾けている。
顔は満面の笑み。営業スマイルだろうけど、かわいい。そして重力に逆ってまるで形を変えない立派なおっぱい。
ああ、あのおっぱいで僕のをしごいもらって、その後で思いっきり顔射したい……っ!!
そんなことを考えると胸が高鳴る……。
「ねえ……、食べないの?」
「えぇっ!? あ、うん…食べるよ。頂きますっ!」
「どうぞ、召し上がれ。」
ローラは僕の向かいの椅子にすわりじっとこっちを見ている。
僕が声をかけてもはぐらかす。結局、食べ終わるまで見られっぱなしだった。
「……ねえ、気分はどう?」
食べ終わってから、彼女のほうが話しかけてきた。
184赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 13:36 ID:vYysLLHD
「どうって別に何とも」
「疲れてると、頭が重いとか」
「うん? そ、そういえば……急に眠気が……ふぅあああ〜っ!!」
「あら、大きなあくび」
「う〜んっ」
ばたんっ!
世界が45度回った。かすれた視界にローラが錠剤の入った瓶を持って、いたづらっぽい顔をしているのが映った。
そして僕は意識を失った。

ここはどこだろう。柔らかなベッドに寝かされているようだ。
「んん…ん、ふん……うんぅっ!!」
なんだか足の方から声がする。いやもうちょっと上……そう丁度、僕の大事な部分から……えぇっ!?
身を起こしてそこを見る。すると、ローラが胸をはだけて、その豊満なおっぱいで僕の物をせっせとしごいているではないか。
「あっ、起きちゃった? 危険でも、もっと薬入れればよかったかしら」
「な、なんだよ薬って。それになんでこんなこと」
「眠り薬よ。さっきの料理に仕込んだの! で、嫌なのこういうこと?」
何故、僕が質問されなきゃらないんだと思いつつも、
「嫌いなわけないよ、その……気持ちいいしさ……」
と、答えた。
「それなら、続けましょう」
その言葉でローラのパイズリが再開された。
ずっ、ずっ、ずっ。ずっ、ずっ、ずっ。
ローラの丹念な攻めが続く。始めは疑いが勝っていた僕もじょじょに、そんなことはどうでも良くなってきた。
(はぁ…、なんていい眺めなんだぁ…。)
でも、攻められっぱなしじゃどうにも僕の気が治まらない。そこで僕は攻めに転じることにした。
体に力を込めて起き上がり、逆にローラの体を組み敷く。そして、ぷるんと揺れるおっぱいを両手で固定し、そこに僕の物を挟む。
「あっ、ちょっとカーライルっ!?」
その声に答えず、猛烈な勢いで腰を打ち出す。
「……っ! ……んぁっ……そ、そんなに……激しくされたら……わたしの胸、千切れるぅっ!!」
185赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 13:36 ID:vYysLLHD
「くぅっ……はぅ……出すよ、ローラ。顔にかけるよぉっ!!」
びくんっ! と、僕の物が脈打ちぴゅるるっと、精液がローラの顔に降りかかる。
「あぁ……熱い……ホワイトソース……ね」
と、ローラは呟いて精液を顔中に塗り広げた……。その仕草に何とも言えぬ劣情を感じて僕は絶句した。

その後、僕は濡れタオルでローラの顔を丹念に吹いてあげた。
「ねぇ、全部取れた?」
「ああ……綺麗さっぱりだよ」
「それじゃ……今度はこっちにかけてね……ホワイトソース」
そういって、秘所を指し示す。僕は頷きローラのスカートを捲り上げる。
そこは、名水の源流の如く愛液が溢れ出て来る。
「ローラ……入れるよ」
「……」
ローラは黙ってこくんと頷く。
じゅぷ――。
「き、きゅぁっ……くぅっ……あぁっ……んはぁっ!!」
ローラは自らの胸を揉み、必死に進行に耐えている。
「くぁっ……可愛いよ、ローラ……ふぅんっ! くっ……」
「お、お願い。もっと……動いて……それで、全部……全部だしてぇぇぇっ!!」
その言葉に、僕は何か引っかかる物を感じて自分の物を抜き出して外にだした。
びゅる〜〜っ!びちゃっ!べちゃっ!!べっちゃりぃぃっ……!
「あぁっ!!……あんん?……えっ? 外に出てるの……っ!?」
ローラの悲しいような、それでいて快楽に震えるような声が聞こえる。
僕は、なんでそんなに中にこだわるんだと思いつつも、今は心地よい射精後の感覚に酔っていた。
186赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/27 13:40 ID:vYysLLHD
事が済んで……添い寝しながら問い詰めた。
「何で薬なんて使ったの?」
「それは、カーライルと……その、えっちがしたかったの」
「だからなんで!?」
「……え〜……あの、子供が欲しかったからっ」
恥ずかしさを隠すように顔を手で覆うローラ。
「だから中出しして欲しかったんだな? で、その理由は?」
ローラは、話すのは嫌そうな顔をしたが、僕が強く問うたのでついに答えた。
「だって……家は父さんと二人だけで……いつも忙しいから……誰か男手が欲しかったの」
それで既成事実はないだろうと思ったが、そんなつまらない策を講じるローラを可愛らしくも思った。
だから、
「また、しようか?」
と言ってあげた。
ローラは嬉しそうに僕に抱きつく。あぁ……胸が押し付けれていい気持ちだ。
「でも、赤ん坊はもっと後でね」
と、最後に付け加えておいた。






お詫びと訂正。>184と>185の間に入る行が抜けておりました。一行下にその行内容を書いておきますので、脳内保管よろしくお願いします。
ずりゅっ!ずりゅっ!ずりゅっ!
187名無しさん@ピンキー:04/05/28 03:14 ID:fwliQ8m9
香ばしい精液絵の具ワラタ

でも黴生えそう…
188名無しさん@ピンキー:04/05/28 08:08 ID:o0dj+VbA
>>187
確かにw

あ、でも油絵って卵の白身を使うんだし…
189名無しさん@ピンキー:04/05/28 09:54 ID:W2hwuhp8
>>188
今は使わないんじゃないかな。
深く学んだわけじゃないから使ってる人もいるのか知らんけど
少なくとも自分は使ったことがない。
190名無しさん@ピンキー:04/05/28 10:32 ID:coymC9tr
卵白使うのはテンペラでは……
しかも主流は卵黄だったり……
191赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:42 ID:0cFKcULL
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ六作目。主人公×リィーナ。

フォレン王の次女たるリィーナ=アーフォルグ様は、まだ遊びたい盛りのご年齢。
その姫様が、僕のところへやってきてこういったのだ。
「お兄ちゃん、リィーを大人にしてっ!!」
突然の発言に、僕は吹いた。この姫様は、意味をわかっているのか。
まず、それを問いただした。
「うん! お兄ちゃんの張り詰めたおち○ちんをリィーの中に入れて、せっくすして、せいえきってのを出すんでしょ?」
覚えたての知識を喋って回りたい、子供特有の好奇心をむんむんとさせて言う。
「まだ、早いですよ。リィーナ様には」
ささ、お帰り、と手で促すが姫様は、
「またリィーを子供扱いするぅ。今日は絶対大人になるんだもん!!」
と、言って僕をぼこぼこ殴る。
扱いに困って、ついに僕は姫様を自室に迎え入れてしまった。

「むさ苦しいところですが」
僕は、主家の娘に対しての礼を取るが
「本当、狭いし……すごく汚い」
姫様は、そんなこと気にもせず思ったことを口にする。
「それはさておき……」
僕は姫様を見る。この娘を抱くのはなかなかに酷だな、と思った。
「ねぇ……お兄ちゃん……せっくすしようよ」
「それじゃ、まず準備段階から行きますから。ベッドに腰掛けてください」
姫様は言われたとおりにする。僕は彼女の肩に手をやり目を見つめる。
そのまま、ふわっ――と、唇を重ねるだけのキスをする。
姫様はしばらく目をぱちぱちされていたが、なんと彼女の方から僕の口内に舌をねじ込んできた。
「んん!? ……ちゅぅ……ちゅるり……んんっ〜!?」
僕は驚いて一方的に攻められた。
「あむぅっ……じゅる……じゅじゅっ……はむぅっ〜」
姫様のキスは僕の興奮を煽るのに十分だった。
192赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:44 ID:0cFKcULL
だんだんと、僕の物が張り詰めてくる。
スボンを降ろして、物を取り出す。
(ふぅ〜涼しい)
姫様が驚いた声を上げる。
「な なに……お兄ちゃんのおち○んちん……こんなに大きいなんて……」
「これが、姫様の中に入るんです。でも、このままじゃ難しいですから……」
ずい――と、僕は物を姫様の鼻先に突き出す。
「これを、しゃぶって下さい」
「えっ……、これを口で!?」
姫様は鼻を押さえ顔をしかめる。臭うのだろうな。
「でも、それじゃあ大人になれませんよ」
と、僕が言うと、姫様は舌を伸ばし恐る恐る僕の物を舐め始めた。
ちゅるーりぃ、ちゅるーりぃ。
「竿の部分を舐めるだけじゃなくて、さきっぽの割れてるところや、くびれてるところを舐めてください」
「んん〜っ? むちゅぽっ……れろれろっ……うんんっ……じゅるっ!! こ、こう?」
姫様は僕の指導に対してすぐに実践して答えてくれた。なんだか胸が温かい気分になって姫様の頭を撫でた。
「あっ……」
と、一瞬姫様が呟くがすぐにフェラチオを再開した。なんだかさっきよりもまた巧くなってる。
「はぅっ! ……姫様……お上手ですよ……僕は、もう我慢が……っ!!」
「ひぇ? にゃ にゃにがっ……」
咥えたまま暇様が喋ると、その口の動きが丁度、僕の物を絞るように作用した。
びゅるるる〜〜っ!!
制御を失った僕の物は、姫様の口から離れて白濁液を噴出した。
「な、なにこれ! お兄ちゃんのおち○ちんから白いのが、ぴゅーっ! ぴゅーっ! て跳んでるよぉ…?
射精が止まってから僕は、
「それが精液ですよ」
と、言った。
「それじゃあ、これを飲めば大人になれるんだ……っ!」
そう言って僕の物に吸い付く姫様。
(くぅ……っ、まだ内側に残っていた分が……吸われるっ!)
姫様の勘違いを訂正する気にはならず、僕はそのままじっとして、吸引が終わるのを待った。
193赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:44 ID:0cFKcULL
「うぅ…不味いよぉ」
口の周りに跳ねた液をつけたままで、姫様がそう言った。
目尻に薄っすらと涙が浮かんでいる。
僕はそれを拭って、
「よく出来ました」
と、褒めた。

「これで、リィーもお・と・な になったんだー! うわーい」
姫様は元気よく言い部屋を出て行く。足音が遠ざかっていく。
正直、本番をしないですんだことにほっとした。
足音が聞こえなくなったころ、僕は妄想を働かせ姫様の成人した姿を想った。
そして、自らの物を握り、しごく。
しゅっしゅっ! しゅる〜しゅる〜。しゅっしゅっ! しゅる〜しゅる〜。
「はぁあ……リィーナぁ……」
妄想の中では呼び捨てだ。そしてリィーナも僕を「カーライル」と名前で呼んだ。
二人はお互いを対等に扱い愛し合った。
心地よかった。
だがそれも終わりが近い。
しゅしゅしゅしゅっ! しゅるっ!!
「くっ……くぅはぁ!!」
自分の手の中で射精した。その瞬間、妄想は掻き消え、虚しさだけが残った。
疲れているのにその夜は、寝苦しかった。

194赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:47 ID:0cFKcULL
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ7作目。主人公×ヒルダ。原作ゲームで最高の巨乳キャラキター!!

郵便配達ご苦労さんと、毛むくじゃらの生物に声をかけてから、受け取った封筒を見る。
差出人は、ヒルダ=ライオール。
文面は、誕生日のお祝いをするので来るようにとの事。
その場で返信をしたためる。もちろん出席の旨を記したものだ。
「はい、これ返信。しっかり届けろよ」
と、毛むくじゃらに手紙を渡す。
毛むくじゃらは「ミュウ、ミュウ」言いながら窓から飛び出し、去っていく。
今度から、窓際に郵便受けでも付けとくかと、思いながその後ろ姿を見送った。

足取り軽くライオール邸へ向かう。女の子からのお誘いに、浮かれないわけがない。
受付を済ませて、会場へ入る。
人が多い。国中のえらいさん方ばかりで、僕のような下っ端ははっきり言って浮いている。
そんなわけで、端の方をじりじり進んでヒルダさんに近づいた。
見るとヒルダさんは、なんだかつまらなそうな顔をしている。
きちっと背筋を伸ばして椅子にすわり、胸を張っている。
胸と言えば、ついその立派はおっぱいに目が行ってしまう。
大きい。国中で一ニを争うほどと思う。これより立派な物を僕は他に知らない。
「このたびは、誠におめでとうございます」
と、大げさに祝辞を述べた。
「あら貴方は……。来てらっしゃったのね」
少し、表情が緩んだんで頬が朱になる。
僕が来ているのに気づいたからかな? だとしたら嬉しい。
「他の招待客とは、話さないんですか?」
と、僕が質問をする。
「ああいう方々は、私のお祝いに来ているのではありませんから……」
「それってつまり」
「そう、我が家に取り入ろうという魂胆」
そう言われると、この場にいる人たちが出世欲に駆られた謀者の集団に思えてくる。
なら僕はどう思われているのだろう。
195赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:48 ID:0cFKcULL
「一杯……いかが」
とヒルダさんは飲み物の入った瓶を傾ける。僕はグラスを取って、液体を受ける。
その時、間を詰めたヒルダさんが僕に顔を近づけ、
「お開きになっても……しばらくお残りになって」
と、囁いた。
僕はグラスをあおり一気に飲み干した後、招待客の群れに戻っていった。

言われた通り、居残りをしている。一人ぽつんとホールに立っていると、えらく寂しい。
「お待たせしましたわ。さぁ、着いていらっしゃい」
現れるなりヒルダさんはそう言う。
「どちら?」
「私の部屋へ」
随分と奥まったところへやってきた。
ヒルダさん曰く、ヴァイオリンを弾くので音が響かぬよう他の部屋と離れているのだとか。
「こちらですわ。さあ、お入りになって」
と、室内に招かれる。
見ると、小さな円卓に飲み物の瓶がニ本。それに軽い食べ物が数皿あった。椅子は二つ。
「改めて誕生日のお祝いをしたくて……貴方と二人で」
そう言ってヒルダさんは椅子に座りながら瓶の栓を抜く。
向かい合うように僕も椅子に座る。お互いのグラスに液体をそそぎ、乾杯――。
「それでは改めまして、おめでとうヒルダさん」
僕、先ほどよりはくだけた言い方で祝った。
「嬉しいわ、カーライルさん」
ヒルダさんもやわらかい言い方で僕に返事をする。
歳が同じなのに、どうも対等な物言いということが今まで出来ずにいた。
せめてこの席の間だけは普通の友達のように接したい。
その後、二人はたらふく飲んで、食った。世間のしがらみを忘れるように。
196赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:49 ID:0cFKcULL
「うーんうーん」
はっ! 急に目が開き体が短く震える。まぶたが重い。
「む……むぅん……うるさい、ですわねぇ……」
と、言いつつ身を起こすヒルダさん。どうやら二人して寝ていたようだ。
軽く、水を飲む。意識がはっきりとしてくる。
「ところで、カーライルさん。貴方、今日贈り物は持ってらしたの?」
「えっ! そ、それは」
持ってこなかった。とは言えずにあたふたしているとヒルダさんは、
「私、これから汗を流しますので、上がってくるまでに渡す準備をなさっておいてくださいませ」
と、言って浴室へと消えていった。
「それって……まさかな……」
落ち着こうと思うのだが、浴室から響く湯の音を聞くと、いやらしい事ばかり考えてしまう。
「あのドアの向こうで、全裸のヒルダさんが……」
そう口に出すことで僕の物が起き上がる。
ゆっくりとズボンのジッパーを下ろして自らの物を取り出す。
浴室にいる女の裸を想像しながら、僕は自分でしごき始めた。
しゅっしゅっと、肉の擦れ合う音が部屋に響く。
この先にはさらにいいことが待っていると思うと、自然としごく速度は速まる。
「イきそうだ……紙は? ちり紙は?」
部屋を見渡すがそれらしい物は見つらない。
「仕方ない……これでっ!」
僕は書きかけの楽譜を掴む。
びゅっ……びゅるっ……びゅるるる〜〜!!
筒状に折り曲げた楽譜に注ぐ。
「ふぅ〜、間一髪。でも、後で怒られるかもな……」
僕は、書きかけから使用済みとなった楽譜をゴミ箱に投げた。
197赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:50 ID:0cFKcULL
ヒルダさんはまだ上がってこない。
「なら、贈り物はこっちから届けに行くか」
あらかじめ全裸になってから脱衣所を通り、そして浴室へ。
「なっ! か、カーライルさん、なんでっ!!」
慌ててヒルダさんは胸と大事な部分を手で覆うが、その立派はおっぱいはどうにも隠しようがない。
ぷるん、ぷるんと震えて存在を誇示する。
「待ちくたびれて、こちらから届けにきました」
「そ、そう……それは関心ですわね……」
「これが僕からの、お誕生日プレゼントです」
と、言ってキスをした。
「ん……んんぅ〜っ……くちゅっ」
ヒルダさんは目を閉じ、僕の舌を受け入れる。
「はぅ……むちゅ……じゅるっ……んちゅ」
僕の背中にヒルダさんの手が回る。強く抱きしめるので彼女のおっぱいが、ぷにぷにと形を変えて僕を興奮させる。
そのおっぱいを掴み、一つ揉む。力を抜くと指に吸い付くように元の形に戻る。
「あふん……!」
と、ヒルダさんは一声喘ぐ。
「どうです、ヒルダさん。気分は」
「んっ! 何だか苦しいの……胸が……熱くなって」
そういって、僕にもたれかかる。
「じきに楽になれます。そのために、その胸で……」
「私の胸をどうしますの?」
「僕のこれをしごいて欲しいんです」
僕はヒルダさんの手をとり、僕の物を触らせる。
「っ!」
ヒルダさんは驚いた顔をし、手を引っ込める。
「だめ? でしょうか……」
「い、いえ。やって差し上げますわ」
ヒルダさんは気丈にそう言った。
198赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:52 ID:0cFKcULL
タイル張りの床に寝転がる。
「うぅ…冷たい」
「それで、どのようにすれば……」
「じゃあ、僕の上に重なるようにうつ伏せに」
「……」
むにゅ、とヒルダさんのおっぱいが当たる。体重も加わり、はじけそうな程だ。
「そ、そのまま、おっぱいを僕の股間の辺りまでずらして」
「……」
ずりゅりゅ〜。
「で、そのおち○ちんをおっぱいで挟んで、上下にしごいてください」
「わ、わかりましたわ……」
ずりゅ、ずりゅ。
今まで体験したことが無い、圧倒的な質量のおっぱいから発せられる刺激で、僕の物はどんどん膨張していく。
「はぁ……んっ……これが……気持ちいいんですのね……」
「は、はい。堪らなく……くぅっ……はぁ……はぁっ!」
僕はヒルダさんに、パイズリ以外特に何も教えなかった。今は、この他に類のない刺激を堪能したかった。
「くっ!! はぁ……あはっ……くぅっ。出るっ!!」
ぶしゅ……びゅる〜っ!
ヒルダさんの胸に挟まれ180°の角度になっていた僕の物から出た精液は、僕の胸の辺りに飛び散った。
「な、なんだか……妙な気分」
「まぁ、こんな汚して。ほら、私が洗ってあげますわ。」
その後、二人で体の洗いっこをしてから湯船につかった。

「それじゃ、湯船の縁を持って。そうお尻はこっちに」
「う、後ろ向きで? 不安になりますわ……」
湯につかったままで後ろからヒルダさんとすることにした。
秘所はよく濡れている。もっとも彼女の愛液かお湯か、定かではないが。
(でも入るだろう)と、思い僕は、自分の物を入れ始めた。
ちゅぷり。水気たっぷりの音が浴室にこだまする。
199赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/05/28 23:53 ID:0cFKcULL
「いっ…ん!!」
「痛くはない? ヒルダさん」
「んっ……少しつらいですけど……我慢できないことは……」
「それじゃ……奥へ行きますから」
ずぶ……ずぶ……。
僕の物がゆっくりヒルダさんの中へと入っていく。
ヒルダさんの体が揺れるたび、おっぱいがお湯をかき、たぷん!たぷん! と、いやらしい音が鳴った。
「ヒルダさんの体は、本当にえっちだなぁ」
「バカ言ってないで、続けなさいっ……」
「それじゃ……本格的に、行きますよ」
腰を引いて突く。また引いて突く。
それを繰り返すたび、たぷん!たぷん!と、音が鳴り、そのうち、たぷん!たぷん!と、聞こえれば
女がいなくても腰を振るのではないかと思えてくる。
こういうのを何と言うんだっけ? たしか、パブロフの……。
いや、そんなことより今はこの感じを味わおう。
ずちゅずちゅずちゅ。
「あん……はぁっ……あん……あぁっ……な、なにかが、来る……はぁぁっ!!」
「僕も、もうちょっとで……少し……待ってっ」
じゅぼっ!!
と、僕は自分の物を抜いてヒルダさんのお尻の割れ目にそれを挟み、しごいた。
ぴゅるぴゅるぴゅるー。
三回目ともなると精液の量は随分少ない。
僕は、ヒルダさんの背中に飛び散ったわずかの精液を指で広げ、”愛している”と書いた。
ヒルダさんが首をひねり、顔をこちらに向ける。
声は無い。ただ、嬉しそうに微笑んだ。
なんだかその顔を見ていると、僕は四回目をしたくなってきた。


200名無しさん@ピンキー:04/05/31 14:22 ID:eoD5gAOu
乙。
ついでに200
201赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/01 00:21 ID:1RHUOtQX
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ8作目。主人公xアリアナ。

騎士には地方領主の面がある。
本城使えのカーライルも、いずれは土地持ちとなったときのことを考え勉強に打ち込ん
でいる。彼の勉強法は図書室で指南書の類を借り読むことである。図書室でよく会う女
性は二人いる。そのうちの一人はアリアナ=メイクリル。今日はそのアリアナの話をし
ようと思い、筆を取った。

読み終えたのを元の位置に戻して帰るときに、何本か離れた通路から音がする。
書架が邪魔になるので、その発信源は当然見えない。
「これより怪音波の発信源を調査する」
独り言で冗談を言いつつ、通路を一本ずつ見て回る。やがて見つかったのは女の子が
一人、爪先立ちをして本を収めようとしているところだった。
「あれはアリアナさん」
片方の手で数冊の本を持ち、もう片方の手を伸ばした格好だ。
ふらふらとしていて、非常に危なっかしい。
そのうちバランスを崩して本を落としてしまう。さっきからの音はこれだったのだろう。
僕は近づいて本を拾い「ここですね。入れておきますよ」と言い棚に収めた。
「助かりました、カーライルさん……」
僕に気づいてアリアナさんはお礼を言う。その顔は、ほんのり赤い。
恥ずかしいのかまだ残っている本で、顔を隠してしまった。
「それも、僕が戻しますよ」
たちまち、アリアナさんの顔を遮る物は無くなり、ますます彼女の顔は赤くなる。
ちょっと意地悪しちゃったな。
202赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/01 00:22 ID:1RHUOtQX
その後、二人で図書室を出て中庭へ移動した。木のそばに座り、軽く雑談に興じた。
アリアナさんは、最近読んだ物語の内容を熱く語ってくれた。彼女は物語への憧れが強い。
病弱なためあまり外に出ない人だから、活字を通して情報を得ることが多いからだろう。
僕のほうは、兵法、法律、計算、道徳、などなど、将来を見据えた勉強をしていること
を話した。
「貴方は勉強熱心なんですね」
「と言っても嫌々ですよ。騎士に成り立ての頃は剣さえ振るえれば、それでいいと思っ
 ていたんですから。こんなに勉強が必要だとは思わなかった」
「でしたら勉強に楽しさを見出せばいいのでは? 好きこそ物の上手なれ、と言いますから」
「楽しさかぁ……だったら、一緒にやりません?」
突然の僕の提案にアリアナさんは「えっ!?」と驚いた。やがてうつむき「いいですよ」
と言ってくれた。よく見えなかったが、図書室のとき以上に顔が赤く見えた。

約束の日曜日となった。普段、勉強となると億劫なのだが今日はぱっちり目が覚めた。
城門前で待ち合わせ。門番の視線が痛い。まぁ、城内から出てきた奴が門前で立ちんぼ
してたら、そりゃ怪しいよな。あぁ、早く来てくれアリアナさん。
「ごめんなさい、遅れてしまって」
到着するなり、アリアナさんは息を切らせながら言う。
「構いませんよ。それより、はい深呼吸。吸って、はいて〜」
「すーはー……すーはー……お、落ち着きました。ありがとうございます」
遅れまいと走ってくれたのかな。でもそれでアリアナさんが倒れでもしたら大変だ。
「これからは遅れそうだからといって、走らなくてもいいですよ。貴方が参ってしまう」
「本当にごめんなさい。でも嬉しいです、貴方のその優しさが……」
アリアナさんが、真っ直ぐに僕を見て言った。
そのころには、門番の視線が我慢できないほど痛くなってきたので、二人は急いで門を
くぐった。
203赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/01 00:24 ID:1RHUOtQX
「あら……貴方?」
図書室に入ってすぐ、司書の子と目があう。(この司書については別項に詳細を譲る)
僕を見る表情は柔らかかったが、後ろに続くアリアナさんを見ると怒ったように、
「私、研究室に行くから。終わったら呼んでよ。鍵かけなきゃならないから」
と言って、出て行った。
「どうしたのでしょう、あの人?」
「さあ? まあ、人目を気にせず勉強出来るし、いいんじゃないですか」
そして二人は、奥のほうの席について勉強を始めた。
「問。貴方は一軍の将です。敵将が2、3回打ち合っただけで逃げました。この敵将の
 思惑を答えなさい」
「狭地に誘い込み伏兵で勝負を決しようとしている」
「正解です」
アリアナさんが問題を出して僕が答える。普段は難しく思えるのに、今日はよく頭がさ
えるようで、すいすい答えが出る。
ぐぅ〜 と、お腹が鳴る。もう昼過ぎだ。集中していて気づかなかった。
「アリアナさん、休憩にしましょう」
「私、お弁当を持ってきています。一緒に召し上がりませんか?」
僕は当然、その招待を受ける。中庭に移り、そこで食べることにした。場所はいつもの
木のそば。敷物を敷いてそこに座る。アリアナさんが弁当包みを開く。
「それでは、召し上がれ」
「はい、いただきます」
まず、一口食べる。美味かった。だから、なんの躊躇いもなく感想が言えた。
「うん、美味しい。アリアナさんはいいお嫁さんになれますよ」
「まあ……お嫁さんだなんて……そんな……」
アリアナさんの声がもじもじと小さくなっていく。
「これが……私の勉強なんです」
あぁ、なるほど花嫁修業か。貴族の息女だもんな。
「厳しいんでしょ、やっぱり?」
「はい、でも褒めてもらえるから頑張れるんです。……そう特に……」
と、そこまで言って詰まる。でも顔は僕のほうをしっかりと見ている。
204赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/01 00:26 ID:1RHUOtQX
「特にさっき貴方に褒められて、とても嬉しかった……」
二人で、顔が真っ赤になった。やがて、アリアナさんが目を閉じ顔を斜め上に傾ける。
自然と僕は彼女にキスをした。それで午後の勉強はおあずけになった。

図書室の奥まったところでもう一度、キス。
「はぁん……胸が苦しい……」
言われて、アリアナさんの胸に手を添える。服越しなのに動悸がはっきりと伝わる。
「苦しいなら服、脱がそうか?」
「いえ……それは、自分で……」
日焼け避けのため暗幕がかかっているから、室内は暗い。アリアナさんは真っ直ぐ立ち
上がり服を脱いで行く。暗さのために見えにくいのに、僕はえらく興奮した。
「あ、あの脱ぎました……」
そういわれても見えないので解らない。だから僕は手を伸ばしアリアナさんに触れた。
「きゃっ!」
高く、でも小さい悲鳴が上がる。
「うん、確かに全部脱げてる。じゃあ……しますよ」
そう言ってからアリアナさんを抱き上げて、机の上に寝かす。
「ああ……冷たい」
気持ちよさそうに言う。ほてりやすいアリアナさんには丁度いいのかもしれない。
それから、僕も全裸になって机に上る。その頃には目もなれて、うっすらだがアリアナ
さんが見えるようになった。
「……行きます」
と宣言してアリアナさんのあちこちを攻めた。その度に体をビクンと硬直させ忙しいく
らいだ。やがて全身にうっすらと汗を帯びてきた。息が荒い。彼女は本番に耐えられる
だろうか。
「これから、本番をしますけど、苦しかったらすぐに言ってください」
「は、はい……でも耐えてみせますから」
アリアナさんの足を広げさせる。薄暗い中で狙いをつけて、先っぽを当てる。
「あっ……カーライルさんの物? 熱い……」
「そうです。それがアリアナさんの中に行くんです」
「こ、これが……」
205赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/01 00:27 ID:1RHUOtQX
話をしている間、秘所からはぬるぬると液が漏れてきて僕の物に絡んでくる。これなら
行ける、と僕は決心して腰を押し付けた。
「ぃっ……いああぁぁっ!!」
甲高い声が室内に響く。
「アリアナさん、意識は?」
「は、はっきりと……だから、続けて……」
僕は、いつアリアナさんの意識が飛ぶかと心配でいたわりながら事を進めた。
「あぁっ……もっと、早く」
アリアナさんが僕を急かす。イきそうなんだろうか?
「はうぅっ……何だか……体中が熱くなって……特に貴方と繋がっているところがっ」
猛烈に射精したい気持ちが高ぶってくる。でも、中は躊躇われた。そこで僕は自分の物
を引き抜く。
「えっ? どうしたんですか……きゃっ!!」
アリアナさんの疑問には答えず、僕は彼女の上に跨る様に座り手で自分の物をしごきだ
した。僕の意を察したのかアリアナさんはぎゅっと目を閉じ時が来るのを待った。
ぶしゅっ! ぶしゅっ! びゅるる〜〜
僕の先端から出された精液がアリアナさんの顔を白く染めていく。
「あぁ〜っ、白くて熱いのが……沢山私に掛かって……」
アリアナさんはうっとりとしながらそう言って気を失った。
「あ、アリアナさん! ……生きているよねっ!?」
僕は慌ててぺちぺちとアリアナさんの頬を叩いた。すぐに彼女の口から「す〜す〜」と、
可愛らしい寝息がして安堵した。
「寝るのはまだ早いよ。お嬢さん」
僕は、笑いながらアリアナさんの顔を拭いてから一緒に眠った。
206赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/01 00:28 ID:1RHUOtQX
それからというもの、勉強も苦ではなくなった。アリアナさんに成果を見てもらいたい
という思いがあるからだ。彼女のほうも、僕にあれこれ指摘してもらいたいらしく、暇
を見つけてはよく会った。
「貴方がもっと、えらくなったら……」
「何?」
「えっ……その、あのぉ……」
アリアナさんは、言葉を濁し黙ってしまう。言いたいことはわかっているので僕は、
「僕がえらくなったら、そのときは……」
アリアナさんはびっくりしながら聞いている。
「結婚しよう」
僕が言い終わると彼女から抱きついてきた。そして涙を流しながら言う。
「はい……約束です」
「うん……迎えに行くよ」
二人の間に暖かい空気が満ちる。
「子供は、三人……つくりましょうね」
そういわれて、僕はまだ見ぬ子らの顔を想像してみた。それだけで、気分がうきうきし
て来て、アリアナさんと笑いあった。

――その後の二人に関しては詳しいことは筆者も知らない。
ただ噂では、アリアナの望みとおり三人の子を儲けカーライルはメイクリル家に婿入り
してその跡を継いだという話や、結婚を認められずに二人で国を出た、などと言われて
いる。だが真っ向から反発するような説があるところから、甚だ信憑性に乏しい噂であ
り、更なる史料の発見が望まれているのが現状である。

207赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/01 00:44 ID:1RHUOtQX
アリアナ編はちょっと趣向を変えた文章でお送りしました。
初めて、主人公とその回の女の子以外の人物を登場させたり、
筆者の視点が混じるなど実験的な要素を持つ作品となりました。

>182
応援ありがとう。原作での攻略対象キャラ15人のSSを書くつもりでいます。
>187
受けたようで、この展開を書いてよかった。
下品な表現のため、シフォンという人物にあうかどうかと最後まで
載せるか削るか悩みました。
>188>189>190
まとめてお返事します。
私の作品がきっかけで話が弾んだようで、嬉しいです。
>200
キリ番ゲットおめでとう。
208赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 08:46 ID:LeFaZb60
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ9作目。主人公×フェリル

兵舎内の一室に二人の騎士の声が響く。
「ここはこうして、かくかくしかじか」
「えぇっ? それよりも、ここでぐるっと回って効率よく……」
僕とフェリルで街の見回り経路についての打ち合わせをしているところだ。
しかし、どうにも意見が合わない。
自然、口調に熱がこもりお互いに顔をつき合わせる議論となった。
そのときに僕は、もう少し顔を寄せればキスできるな、と思った。
フェリルも同じことに気づいたようで、顔が赤くなる。
お互い声が出なかったがやがてフェリルから口を開いた。
「ねえ、キスしちゃおうか?」
「えっ!」
フェリルの言葉に僕はぎょっとした。
でも、彼女が目を瞑って更に顔を近づけてきたので、僕も同じようにした。
その瞬間。
「もう、冗談。解らないの!?」
そう言いながら、フェリルは僕を軽く叩いた。
その後、見回り経路に関しての意見がまとまったのでその場は解散となった。
209赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 08:47 ID:LeFaZb60
あくる日、僕とフェリルは打ち合わせ通り、見回りを行っていた。
順調に予定の経路を回り、道半ばと言った所。
「わあっ!」
フェリルが、小石に躓いて倒れ掛かった。僕はすぐに回り込んで彼女を支える。
がちゃんっ! 鎧の板金のぶつかる音が耳を打つ。女の子とは言え鎧一式身に着けてい
る人が倒れ掛かっている所を支えるのは難儀だった。
「くくぅっ!」
重さに耐えるように僕は唸る。
「あっ、ごめん!」
フェリルはそう言って、すぐに体勢を整えた。
「本当、ごめんね」
「別にいいよ。気にするな」
僕は地面に座りながら言った。
「うん! じゃあ気にしないよ。ほら、立って」
フェリルが手を差し伸べてくる。僕も手を出し、二人の手が触れる。
「うーん!」
「よっと!」
フェリルに引っ張られながら僕は立ち上がった。
見回りがもう終わりと言う頃になってフェリルが、
「今日のお詫びという訳じゃないけどさ、今度の休みデートしようよ」
と、誘ってきた。
「うん、それはいい」
次の日曜日、フェリルとデートすることが決まった。
見回りが終わってフェリルと分かれてから、僕は嬉しくて小躍りした。
210赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 08:48 ID:LeFaZb60
そしてその日曜日、待ち合わせの場所は噴水のある広場だ。
ここは幾筋もの道が交差する場所のため、人通りが多い。
「フェリル何処だ?」
きょろきょろと見回しても、それらしい人は見えない。
「こりゃ、遅れてくるかな」
僕は噴水の縁に腰掛けて長居の構えを取った。
「誰か、お探しですか?」
「えっ?」
一人、女性が近づいてきて僕に話しかける。
随分と綺麗なドレスを着ているぞ、どこぞの令嬢だろうか?
「あ……はい、仕事仲間を」
「その人ってこんなの?」
彼女はそういって、ストレートの髪を掴んで束ねる。
なんだかどこかで見たような……あぁっ!
「フェリルか!?」
「あたり!」
なんてこった、全然気づかなかったぞ。
「私、君より早く来てたのに全然声掛けられなくて、がっかりしたな……」
「おいおい……フェリルがそんなに着飾って来るなんて思わなかったんだよ。髪もいつ
 もと違ってストレートだし」
「ふうん、ねえ、似合ってる」
フェリルはそう言って片足で立って、くるりと回る。ドレスの袖がひらひらと舞う。
「う、うん、ばっちりだ。でも、まるでパーティ用のドレスみたいだな」
「だって、そうだもん」
「そんなの外に着てきたのか! お前って奴は……」
「まぁまぁ、掴みはばっちり見たいだし。さあ、行こうよ」
そう言ってフェリルが手を出し、僕の手に添える。
僕は立ち上がり、そして二人で手を繋いで広場を離れた。
211赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 08:49 ID:LeFaZb60
「今日は一日楽しかったよ!」
「そりゃ何よりで。でも僕はへとへとだ」
夕焼けの中、デート中の思い出話に花を咲かせて二人は歩く。
広場を離れてから僕らは方々を遊び歩いた、その中でもフェリルが射撃
(と言っても弓だが)場で大はしゃぎしたことがよく語られた。
フェリルの弓の腕は天下一品で、射撃場の賞品を根こそぎ持って帰ることになった。
その殆どを僕が運んでいる。
僕がせいぜい一つ二つ当てる所を彼女は十や二十は軽々と当てた。
「ふーい、やっと城門だ」
「運ぶのは兵舎の私の部屋までだよ」
フェリルの言葉に気合を入れなおして歩いた。
「よし、今度こそ到着だ。ああ、疲れた」
僕はそのまま床に突っ伏してしまう。
「もう、みっともないなぁ。ねえ、そんなに疲れてるなら休んでいきなよ」
デート帰りに部屋へのお誘い……それって期待していいのか?
「うん、じゃあお邪魔するよ」
それから、フェリルの部屋で茶をすすりながら雑談をした。
「それにしてもフェリルは弓の名人だな。かなわないよ」
「でも剣なら君の方が上じゃない」
「まあ、そうなんだが近接の打ち合いだけじゃ戦は勝てないでしょ」
やがて、喉も潤い疲れも取れたので
「さて、そろそろ帰るよ」
と、席を立った。
だがフェリルは僕を引き止めた。
「だめだよ、今夜は帰さないから」
「何言ってるんだよ。変だぞ」
そのままドアまで歩いてノブに手を掛ける。
「このまえ、キスしかけたけど、今日は……全部していいよ……」
ノブは回せない。
フェリルの言葉は弓矢となって僕の心臓を射止めたのかもしれない。
そのまま振り返り、フェリルを抱きしめた。
212赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 08:50 ID:LeFaZb60
ドレスの上から胸に触れる。
「あっ…」
僕の手の動きに合わせ、フェリルが可愛く喘ぐ。
興奮が高まり、自然と手は激しく動きフェリルの胸を強く揉んだ。
「あん……はぁ……ねえ、胸だけじゃなくてさあ……こっちもしてよ……」
フェリルは言いながら、ドレスのスカートをたくし上げる。小奇麗な装飾の施された下
着が、僕の目に移る。
「普段はもっと地味なの履くけど……今日は特別だよ」
そうなのか? でも、こういう女の子した物も似合うな、と僕は思った。
「脱がしても、いいよ……」
「う、うん……」
言われるままに、恐る恐る腕を伸ばしてフェリルのパンツに手の指を掛けてずり下ろし
た。
「なんだか……涼しい……」
そう言うフェリルの声も、僕の耳には入らなかった。
今の僕の興味は、目の前に生い茂る若草に隠されたフェリルの秘所だけだった。
舐めてみたい。一旦、そう思ったら止めようが無かった。
フェリルの足を掴み固定し逃げられないようにした上で、彼女の秘所に顔を近づけ舌を
伸ばす。
ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅぅちゅぅ。
「ひゃうんっ! な、なに? 舌? 君の舌が私のそこを舐めてるの……っ!? ああ
 ぁっ!」
僕は黙ったまま舌を使い続けた。その間、フェリルは休みなく喘いでいる、このまま舌
で彼女をイかせるのも、悪くない。僕は一層、舌を激しく使った。
「あぁっ! だ、だめだよカーライルぅっ。私、このまま君の舌で、舌でっ……きゃあ
 あっ!!」
フェリルが甲高い声を上げた瞬間、その身体がビクンと硬直し仰け反り倒れそうになる。
僕は慌てて立ち上がり、彼女の背に腕を回し支えた。
この前、鎧を着ていた時と違い、軽かった。
今、僕は丁度フェリルを抱きかかえるような格好だ。
そのまま地面に寝るようにゆっくりと身体を倒す。
213赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 08:51 ID:LeFaZb60
「あはは……私、イっちゃった、君の舌で……。自分でやるより全然気持ちよかった
 ……」
「これから、もっと気持ちよくするから。君だけじゃ出来ないことをね」
「う、うん……」
フェリルを裸にするため、彼女のドレスを脱がすことにした。
普段、着飾らないフェリルが僕とのデートのために選んだドレスを僕が脱がすのだ。
そのお膳立てをぶち壊す感覚が僕を激しく興奮させた。
肩口が露となり、胸がこぼれ、おへそや腰、それに女の子の場所が見えるようになり、
やがて全裸になった。
「ねえ、君も脱がないと」
「わかってる。しばらく向こう向いててくれ」
「いやだよ。私が見られてたんだから君のも見るよ」
女の子に見られながらの脱衣はとても恥ずかしかった。
「恥ずかしいな」
素直に言うと。
「それはそうだよ。私だって恥ずかしいもの」
なるほど、とお互い裸で見詰め合ったまま合点がいった。
「あっ、大きくなってるよ、カーライルのそれ」
フェリルが僕の物を指差す。
指摘どおりにそそり立つそれは、すぐにでも女の中に入りたいと、武者震いしている。
「ねっ、さわってもいい?」
僕が黙って頷くとすぐにフェリルの指が絡みついてきた。
「うわあっ、熱い。……ちょっと手、動かすから……」
フェリルの指が優しく僕の物を包んで上下に揺り動かす。
激しさは無いが、懸命な仕草が堪らない。
「くぅ……はあ……」
「息、荒くなってきたよ? 苦しい?」
「いや、いい、続けて」
「うん」
やがてフェリルは顔を近づけて僕の物に舌での刺激を与えてきた。
手で上下にこすり、舌は先っぽのくびれを撫でるように嘗め回す。
214赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 08:52 ID:LeFaZb60
同期の女の子。近しい存在だったけど、なかなか関係が進まずやきもきしていた。
そのフェリルが今、僕に一生懸命奉仕している。
「あん……ちゅぱっ……んちゅっ……ちゅちゅ……ちゅるっ」
「うあっ……フェリル、僕、そろそろっ……!!」
びゅるるるーっ!
そそり立つの物の先端から、真っ白い液が噴水のように噴出した。
その液は弧を描きフェリルの顔や髪に降り注いだ。
「あ〜っ! ……白いのが、君の白いのが沢山掛かったよぉ……」
「うん、まるでフェリルが白人になったみたいだ」
ぷっ、とフェリルは精液に汚れた顔のままで噴出した。

その後は二人で横になって、軽くいちゃついた。
それにも飽きた頃。
「ねえ……続き、するんでしょ?」
「ああ……このままで……やるか?」
フェリルは、にこりと笑って「うん」、と返事した後、横に寝たままで片足を上げた。
もう片方の足に乗るようにして、僕は自分の物をフェリルの中に入れた。
ずっ、ずっ、ずずっ、ずずずっ。
ゆっくりと腰を進めて最奥を目指す。
フェリルの持ち上げられている足をしっかりと抱えて固定する。
「痛ぁ…っ!」とか「やぁっ!」とか悲鳴が上がるが、直ぐに収まるところから彼女の
負担は軽いのだろう。
ずん。
どうやら、もう進めない所まで来たようだ。
「フェリル? ここからまた戻るよ。頑張れる?」
「うん……貴方だから耐えられるの……だから、して……」
僕は、そう言って目を閉じるフェリルにキスをして「安心していいよ」と、囁いた。
ずりゅ、ずん! ずりゅ、ずん! ずりゅ、ずん!
「あっ……ははっ! ……かはっ……いぁっ……」
「うぅんっ! ……ふん……ふん……」
腰を打ち付けるたび、フェリルは身をよじりながら可愛らしい声で喘ぐ。
215赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 08:53 ID:LeFaZb60
「嬉しいよ私、君と一つになれてるんだ。入団の時に初めて見てから私、君のことを」
「ああっ! 僕も、そうだよ! フェリルぅっ!!」
大きく名前を呼んだ瞬間、
ぶしゅああ〜〜っ!!
フェリルの中に僕の精液が放たれた。
「きゃあっううっ! か、カーライルっ!!」
「くおおっ! 好きだ、フェリルっ!!」
僕は叫びながら、持ち上げられた方のフェリルの足を、力いっぱい掴んで射精の余韻に
浸った。
その後、僕はフェリルの中から自分の物を抜き出して二人は抱きしめあいながら休んだ。

「だぁかぁらぁ、こうしてああしてやったほうがいいんだってばっ!!」
「いや、それよりもだな……」
あのデートから数日後。
仕事上の意見が会わず、フェリルと口論となった。
これなら、今までと変わらない光景だったが、ふん、とフェリルが顔を背けた隙に
ちゅっ――、とキスをしてやった。
「あっ……?」
「僕の考えでいいだろ?」
「う〜ん……じゃあ、デート一回全額おごりで手を打つから」
「とほほ……」
僕は大げさに肩を垂らした。
まあ、こういう関係も悪くないんじゃないかな。

216水戸っち:04/06/05 10:51 ID:zPY66sJd
藤原忍さん、786さん

ご意見ありがとうございます。エロパロに書くことにします。
相変わらずアクセスが不自由なのでゆっくりやります。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076217352/

向こうにも挨拶しとかないと。
217水戸っち:04/06/05 10:52 ID:zPY66sJd
あちゃ、誤爆すみません
218赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/05 23:49 ID:LeFaZb60
感想かと思ったら誤爆だなんて……。
誰か読者来て。
219名無しさん@ピンキー:04/06/06 00:10 ID:04vee6lG
読ませて貰ってますよ!

元ネタを知らないから感想が書きにくいだけで
220名無しさん@ピンキー:04/06/06 00:35 ID:FnvcPKE1
同じく元ネタを知らないもので。
このスレは範囲が広すぎるんで感想は書きにくいんだよね。
まぁ読んでいる人は居るので頑張れ。
221ときメモ3/主人公×御田:04/06/06 04:37 ID:JkaJXqu3
ときメモ系スレはなりきりHしか見当たらないので
こっちに投下させてください。あんまエロくない気がするけど。

やたらふかふかしたベッドに、身分の差と言うやつを思い知らされる。
ここは御田邸。
散策の度に「こんな所に住むのはどんな人だろう」と思ってしまう大豪邸だ。
「もう、大丈夫ですの?」
ベッド脇の椅子から心配そうに万里が覗き込んでくる。
「大丈夫だよ、今は真夏だし。ちょっと湖に落ちたくらい……っくしゅ」
そうなのだ。
毎月恒例のデート、ちなみに今回は山で自然と触れあうのが目的だったのだが
少々触れあい過ぎたのだ。
湖でボートに乗っている最中、
バランスを崩して落ちそうになった万里を支えようとしたはずが
なぜか自分の方が落ちてしまったのだ。
夏とは言え、今日は肌寒い一日だった。
すぐに助けてもらったから命に別状はないが、風邪を引いてしまったようだ。
少し熱っぽい感じがする。
「御迷惑でなければ、もう少し休んでらして」
こんな高級なベッドで寝るなんて、
一生に一度あるかないかだろうから、好意に甘える事にした。
「それにしても、わたしのせいで……ごめんなさい。
本当に大丈夫なんですの? お医者様を呼ぼうかしら?」
不安そうな万里の顔を見ていたら、なんだかおかしくなってきた。
できるだけぐったりとした表情を作る。
222ときメモ3/主人公×御田:04/06/06 04:38 ID:JkaJXqu3
「もう死にそう……」
「し、死んじゃうんですの!?」
ちょっとした冗談だったのだが、万里は本気にしたようだ。
彼女はとても聡明なわりに、なぜかとてもだまされやすい。
「わ、私のせいかしら。どうすればいいの……?」
おずおずと尋ねてくる。
大人っぽい顔だちの彼女だが、こういう時は幼い子供のように見える。
そこがまたいいんだよなあ、とベッドの中で苦笑した。
「御田さんが体であっためてくれれば治るよ」
「…………」
さすがにこれは本気にしないだろうと思ったのだが、
まだまだ彼女の事を掴みきれていなかったようだ。
「……わかりましたわ」
「えっ?」
するりと万里がワンピースを脱ぎ捨てる。
赤いワンピースの下は、やはり真っ赤な下着。眼に焼き付く。
そしてこわごわとベッドの中に入って来た。
「少しは暖かいかしら」
「う、うん」
戸惑いながら万里の体を抱きしめた。暖かい。
しかもすべすべしてて柔らかくて、妙な気持ちになってしまう。
「あっ……」
顔が見れなくなって、万里の頭を自分の胸に押し付けるように抱きしめた。
ふと、彼女の友達に聞いた万里のスリーサイズを思い出す。
……やっぱり胸、大きいな。
数値や見た目でもわかっていたが、こうやって感触で確かめるのが一番分かりやすい。
しかしこんなことばかり考えていたらまずいことになりそうだ。
なにしろ向こうにだって感触は伝わるのだ。
223ときメモ3/主人公×御田:04/06/06 04:38 ID:JkaJXqu3
そんな事を思って逡巡していると、万里がおずおずと口を開いた。
「あの……なんだか……変な気持ちになってきません?」
びくりと体が大きく震えた。
確かに図星ではあるが、それをこの状況で指摘されるととてもまずい。
「こ、このままじゃまずいと思うからベッドから出た方が良いよ」
そう言って腕の力を緩める。しかし万里は動かない。
「……御田さん?」
「…………」
「まずい事になっちゃってもいいの?」
覚悟を決めるように万里が息を吐く。妙に色っぽい。
「望む所ですわ」

「んっ……」
ブラジャーのレース越しにやわやわと胸を揉む。
声は出すが特に拒否するような態度も見せないので次第に手の動きが大胆になってゆく。
「きゃぁっ」
ブラジャーの中に手を入れて固くなった乳首をきゅっとつまむと、
面白いほどに万里の体が震えた。
もう片方の手でホックを外し、ワイヤーで押さえ付けられていた手を自由にする。
ブラジャーの布地で押さえられていた万里の乳房の重みが手のひらにかかった。
柔らかい乳房をもみしだきながら、時折思い出したように乳首にも刺激を与える。
「あん、だ、だめぇっ……」
屋敷内にあまり人がいなくてよかったと思う。
こんな声、聞かれてたらどんな目にあう事やら。
「下着汚れちゃうから、こっちも脱がすよ」
万里に足を閉じてもらって、下のほうも外して床に放る。
224ときメモ3/主人公×御田:04/06/06 04:40 ID:JkaJXqu3
「あっ」
足の間に手を伸ばすと、ちゅく、と水っぽい音がした。
少し力をこめて指を前後に動かすと、もともと水っぽかったそこは更に潤いを増した。
逃げるように万里の腰が動くのでそれを追い掛けるように指を押し付ける。
「やっ、だ、駄目ですわっ、そんな所……あぁんっ」
円を描くようにしてじんわりと熱いそこを刺激していると、
ひときわ大きな反応を見せる箇所がある事に気がついた。
「御田さん、ここ気持ちいいの?」
「ち、ちがっ……」
それでも、その箇所を少し力を入れて擦ると予想通り万里は反応を示した。
「んっ、んんっ」
ちゅくちゅくと部屋の中に水音が響く。
そしてそのうち、指を入れられそうな場所がある事に気がついた。
「あっ!?」
少し力を入れるとつぷつぷと指先が埋まる。
万里は苦しそうに眉間に皺を寄せているが、もう興奮でそれどころではない。
はやる気持ちを抑え、カチャカチャとベルトを外す。
「な、なにをするの?」
不安そうな声をあげるが、わかっていないはずがない。
「いい?」
それだけ聞いた。
「…………」
恐る恐るといった感じで、こくりと頷く。
少し罪悪感を感じながら、大きくなった自分のものを入り口にあてがった。
「……っ!」
指なんかより、遥かに入れづらい。万里の表情も先ほど以上に苦しそうだ。
それでもできるだけ苦しみが和らぐようにと思いながら、強く抱き締める。
225ときメモ3/主人公×御田:04/06/06 04:41 ID:JkaJXqu3
「はあっ、はあっ……」
荒く息を吐きながら、腰をゆっくり前後に動かす。
言い様のない快感が襲いかかる。
自分1人でしている時とは、比べ物にならないような快感。
「も、もう出そう……っ」
最後の理性で慌てて中から引き抜く。
すると、間髪を入れず白い液体が万里の体の上に勢い良くかかった。

万里の上にかかった液体を拭き終えたあとも、
しばらく二人でベッドに寝転んでぼうっとしていた。
「……なんだか、密度の濃い一日だったなあ」
「同感ですわ」
ずっとこのままでいたい気もするが、もう薄暗くなってきた。
ゆっくりと体を起こし、床に脱ぎ捨てられていた服を身につける。
「そろそろ帰るよ。体調ももう平気だし」
「あんな事しておいて、体調が悪いなんて思えませんわ」
そう言われてしまい、思わず苦笑する。
「……まあ、それでも道に迷ったら大変だから玄関まで送ってあげますわ」
「ありがとう」
そうして、二人で部屋を出た。

/終/
226赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/07 00:30 ID:YQgYX1vE
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ10作目。主人公×シャル

シャルに頼まれ図書室の整理を手伝った。
無造作にちらばった本を正しい場所に納める作業は、地味に辛い。
終わったときには立つのもいやになったほどだ。
「お疲れ様。これで今日整理する分はおしまいよ」
「そっか。ふう、やれやれ……」
シャルの本業は魔術師(の弟子)なのだがお師匠から図書室の司書の仕事も与えられて
いる。女の子一人で大量の本を運ぶのは難儀なので、僕はその手伝いに駆りだされてい
る、というわけだ。
「暇でしょ。少し寄っていきなさいよ」
廊下に出て実験室の前でシャルが言う。ここが彼女の本来の仕事場だ。
「うん、それじゃお邪魔するよ」
「別に邪魔なんて……」
「え、なんか言った?」
「何も! それじゃごちゃごちゃした所だけど入って」
言われた通りに室内は乱雑としている。机の上には使いかけの実験器具。床にはゴミだ
か貴重品だか分からないような物がごろごろとしている。
そんなわけで自然と立ちっ放しとなる。
僕はシャルを見る。魔術師特有のローブを着ているので身体の線は分かりにくい。
でも胸は程よく膨らんでいるし、悪くないと思う。
シャルも僕の方を見ている。時々視線が合っては、慌てて明後日の方を向く。
同じように僕を観察しているのだろうか?
227赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/07 00:31 ID:YQgYX1vE
実験室の中には僕とシャルの二人だけ。窓は締め切られ空気が重い。
そんな中、歩を進めると埃が舞い、咳き込みたくなる。
僕が近づくとシャルは身を引いた。
ガチャン――。
シャルの背が机にぶつかり机上の実験器具が落下して壊れた。
「あ、片付けなきゃ……」
「今は……いいさ」
慌てて逃げようとするシャルを引きとめ唇を奪う。
「うう……んんぅ……」
目を閉じてキス。お互いに舌を絡めて唾液を貪った。
「ん……ん、ちゅる……はぁー。なんだか顔が熱いわ……こんな感じ初めてよ」
顔を真っ赤にしながらシャルが言う。二人の唇を伝う唾液が弧を描き、それが彼女を魅
力的に見せた。
僕は正直に気持ちを話す。
「かわいいなぁ……シャル、かわいい」
「え…私が? 嘘でしょ、また冗談を言って……」
でもシャルは否定して、自分は地味で女の子らしくないし、などと言う。
この性格にも困ったもんだ。僕は魅力を自覚してもらいたくて彼女に抱きつき、二つに
別れたお下げ髪の匂いを嗅ぎながら言った。
「そういう謙虚なところも好きだよ……でも、自身を持てよ。本当、いいこだよお前」
「そう……なの? でも……私、いつも部屋に篭って本を読んだり実験したり……」
「だから、そう卑下するなって」
シャルの自虐の言葉を封じるためにもう一度キスをした。彼女の閉じられた目の端から
涙が零れる。
「嬉し泣き?」
「聞かなくたって分かるでしょ。ふん!」
僕の問いにシャルは嬉しそうに怒った。その様に僕も嬉しくなった。
228赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/07 00:33 ID:YQgYX1vE
シャルがゆるゆるローブを脱いでいく。貫頭衣ってこういうとき便利だよな。
僕も脱ぐのだが、鎧に皮服、長ズボンとかなり面倒くさい。
「騎士は大変ね」
「まあ、これで命を守ってるからね。しょうがない」
愚痴りながらも全てを外し終えた。
「ねえ、初めてなんでしょ……?」
「……うん、まぁそうだけど」
今度はシャルが問うので答える。どうも、こういう質問されるのは恥ずかしいな。
「じゃあさぁ、まず私にやらせて」
うん?シャルだって初めてだろうに、と思ったがそのときには既に彼女の行為は始まっ
ていた。
シャルは地面に膝をつき、僕の物にしゃぶりついて来たのだ。
「はぁん、むちゅ、ちゅる、んん……」
「おぉ……くはぁ、シャル!」
巧くはない。ただ、咥えて前後に動いているだけだ。
「……ん? 気持ちよくないの? 本にはこうすればいいって、書いてあったのに」
口を放したシャルが僕を見上げ心配げに言う。
「本で知識を得ることも大事だけど、実践が伴わないとな」
「そ、それじゃ、教えて。私、頑張るわ」
必死に訴えるシャルを見て、僕は胸が熱くなる。
二人で机の上にあがりお互いの物を舐めることが出来る体勢を取る。僕が下でシャルが
上だ。目の前には彼女の茂みがかぐわしい香りを漂わせている
「それじゃ、しゃぶって」
「ええ……はぅん……!」
「うん……いいよ。そう、たくさん唾を垂らして満遍なく塗るように……」
シャルの舌技は拙いながらも上達していった。その間、僕の目の前で揺れる彼女の秘所
からは、愛液がじわじわと漏れ出していた。
僕は堪らずに液を舌ですくった。
ぺちゃり――。
「ひゃううん〜っ! んん、んちゅぅ……ひゃん!」
シャルは悲鳴を上げながらそれでもフェラを続ける。その頑張りに、僕の物はどんどん
高まり、その気持ちはシャルの秘所の攻めに反映される。
229赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/07 00:34 ID:YQgYX1vE
「ぺちゃ、ちゅぱちゅぱ、ちゅる……シャル、僕、もう限界が……来てる。イくから」
「えっ? そう、んちゅる……なの? ……私も、ちゅぱっ……んくぅ〜っ!」
シャルが絶叫した瞬間、僕の物は彼女の口から離れ激しく揺れる。
びゅる! びゅるるー!!
放たれた精液は大きく長い弧となりやがて、べた、べた、と床を打ちつけた。

一度出して敏感になっている僕の物にシャルが触れる。
「今度は、これが私の中に来るんでしょ? だったら、先にいい物あげるわ」
「いい物? 何だ?」
シャルは裸のままで机を下りて室内を歩く。
薬品棚の戸を開けてそこから液体の入った丸底フラスコを取り出し戻ってきた。
「これよ、飲んで。前に作ってた薬の回良品」
「あの3日間一睡もせずに働けるようになる、だけど副作用でその後3日動けなくなる
 というあれか!」
「だから回良品って言ってるでしょ。すごく元気になるから、飲んで!!」
「う……うん。まぁ、いいか」
フラスコを口に近づける。別に異臭はしない。精力剤とでも思って飲むか。
でもすぐに効くもんかねぇ?
「ぐびぐび、ごっくん」
「どう?」
「別になんとも……ん!? おおおっ!!」
びーん! と音がしそうなほどの勢いで僕の物がそそり立つ。なんで、急に?
「シャル、何なんだ、この薬の効能はっ!?」
「男の物が3日間立ちっぱなしになるだけよ。命に別状はないから」
「な、なんだってーっ!!」
僕の叫びに併せるように物が揺れる。それすらも刺激となり、更に大きくなる。
「ほら、早くしないと。苦しいでしょ……」
シャルが机に腰掛けて誘うように言う。その仕草の僕の中で何かが切れた。
前戯も無しに一気に入れた。
「くぁああ……はぁぁん……はっはぁ!!」
シャルが苦しそうに呻くが、それを省みず僕は動いた。
230赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/07 00:40 ID:YQgYX1vE
僕の方は声の出すのも煩わしく、一瞬でも早く精液を吐き出し楽になりたかった。
ずんずんずん。
「くうっ……いつぅっ…ああぁんっ!!」
びゅるるるるるる〜〜〜〜っ! びゅくん……びゅくん。
射精した。抜くこともせずシャルの中に漏らさず出した。
「あ……熱い……貴方の熱いので……お腹が一杯に……」
ふと視線を下にやると、シャルの中から零れてきた二色の液体が目に移った。
一つは白、そしてもう一つは赤。その赤色を見るうち僕は冷静になる。
「ごめん、自分勝手に酷いことした……」
「かまわないわ……薬を薦めたのは私だもの……でも痛かったのは確かね」
それでも僕は、もう一度「ごめん」と呟いてシャルを優しく撫でた。

シャルを抱いてから数日間は、僕のものが元気いっぱいに立ち続け非常に気まずい日々
となった。彼女は、僕がこういう目にあうことを考えた上で、激しい攻めを受け入れた
のかもしれない。でも自然と腹は立たなかった。




>219>220
どうも、励みになります。
ドマイナー作品が原作の宿命ですかねぇ。
元ネタ知らずでも軽い気持ちで感想書いて戴ければ嬉しいです。
それにしても原作知っていそうな感じの>157はどうしたのかなぁ……。
231157:04/06/07 22:30 ID:keNRxjQ/
筆無精でレスしないけど読んでますよ。
ちょいと主人公とヒロインの関係に絞りすぎな気がしますね。
もっと他のヒロインとの接点も持たせてみてはどうでしょう?

あと、オールコンプが終了したら、一人のヒロインで長編を書いて貰えませんか?
せっかく元ネタがロングスパンの作品なのですから、出逢いから、少しずつ気持ちが変化していく過程をゆっくりと。
個人的にはエルディアで戦闘シーンも挟みつつってのが良いですけど。
(ステラも好きだけど、一緒にいられる時間が少ないのは長編には不向きそうで)

ちょっと贅沢な要求ですがw
232風の汁フィード:04/06/09 07:51 ID:NcUr660r
こんにちは。
昨年末頃に「天才料理少年味の助」のエロパロを書いていた汁フィードです。
ご無沙汰しています。

事情があって2ちゃんにアクセスできなくなっていました。その間、以前お世話に
なったすれの管理人さんにお願いして続きの保管をしてもらってました。最近
ようやく2ちゃんにアクセスできるようになったので、心機一転書こうと思います。
お眼汚しになりますが、よろしくお願いします。

ネットから遠ざかっていたときに保管してくれた、「小説書いてみたい奴と
読みたい奴のスレ」の保管担当様、ありがとうございました。
これまでの分は保管サイトに「水戸っち」名義で掲載されています。
http://novels2ch.s6.x-beat.com/

また、こちらで保管していただいていることを知らずに別のスレの方に
頼んでしまったわけですが、知らぬこととはいえ失礼しました。保管して
いただいていた方、お許しください。
233風の汁フィード:04/06/09 08:14 ID:WJYywC5o
「天才料理少年味の助 エロパロ」
----
少女はぐいと反り返った少年のモノを見て一瞬たじろいだ。それは
幼馴染であるやさしい少年のものとは思えないほど露骨だった。
もう少し経験をつめば、そのグロテスクさが内臓的なものであると
わかっただろうし、あと15年もして女として熟れれば彼女も見ただけ
で腰のあたりが熱くなるかもしれない。しかし、今はただ目の前の
異物に圧倒された。少しだけ生臭い匂いがするのだが、それが気に
ならないほど少女はどきどきしている。
決意が壊れそうになる前にもう一度口を結ぶと、それに手をのばす。
熱いたぎりが手のひらに感じられ、少年がぴくりと体を動かした。
「萌乃香…」
少しだけ不安そうに少年が彼女の名前を呼ぶ。
「こんなことするの、味の助君だけなんだからね」
それだけ言うと、目をつぶって口を開いた。可憐な唇が大きく開き、
舌が覗く。まだピンク色だが大きく膨らんだ亀頭が粘膜に飲み込
まれた。
234風の汁フィード:04/06/09 08:15 ID:WJYywC5o
「あっ」
と少年が声を立てた。未経験の怪しい感覚に体をよじる。なんとなく
何が行われるのか予想はしていたが、自分の体から与えられる快感の
波は想像していなかった。年頃の男の子なりにセックスには興味が
あったし、かおりと経験してからそっち関係の本もこっそり読むように
なっていた。だからフェラチオは頭では知っていた。
だが、実際に萌乃香にしてもらうそれは想像を絶していた。かおりとの
セックスで得た股間を締め上げられるような快感とは別の、ねっとりと
絡みつくような快感だった。そして、それはセックスの快感の数倍上
だった。
少女は亀頭部をいったん含むと、唇を使って数回しごいた。そして顔を
傾けると今度は唇で亀頭部をしゃぶりながら舌を絡めつけた。二度、
三度と吸っては絡め、吸っては絡めを繰返す。そのたびに少年が声を
漏らして体を震わせる。
(味の助君、感じてくれてるのね)
うれしさに胸を満たされた少女は、今度は片手で袋をやさしく包み、顔を
傾けたまま亀頭の裏のあたりを舌でちろちろとくすぐる。
235風の汁フィード:04/06/09 08:16 ID:WJYywC5o
「はっ…あぁ」
いまや少年は少女に舌に翻弄されるばかりになっている。その唇が
茎の付け根から頭までを怪しく吸いたてるたびに身もだえして快感を
こらえる。たまらずに少年は眼を開けて股間を凝視した。ふと、気配を
感じて顔を上げた少女と眼があう。全裸で男の脚の間に横たわり、
力のみなぎったものを握ったままだ。
「やだ、見ないでって言ったのに」
「ごめん…あんまりすごかったから」
「すごい…?」
「気持ちよくて…」
「ほんと…?」
「ほんとだよ…融けそうだった」
そういわれて顔をそむけていた少女がようやく幼馴染と顔を合わせる。
恥ずかしいような嬉しいような顔で心情を吐露した。
「よかった…味の助君を気持ちよくしてあげたくて、恥ずかしかったけど
本で勉強したの」
「ありがとう…天国みたいだったよ」
そういわれてくすぐったそうに笑うと、小さな声でささやく。
「もっとしてあげるね」
236風の汁フィード:04/06/09 08:17 ID:WJYywC5o
今度は少年の方を見ながら先ほどよりもゆっくりと口を開いて
亀頭を含み、柔らかく吸い上げだした。ただでさえ未知の快感
に包まれておかしくなりそうだった少年は、あどけなさすらのこ
る全裸の少女に見つめられながら口唇奉仕を受けて、一気に
快楽の波に飲み込まれた。
「あ、…う…、ああ、萌乃香…だめだ、出ちゃう」
「…いいの…ん…出して」
「でも…ああっ」
抵抗は無意味だった。ここぞとばかりにねっとりと舌を亀頭に
絡めて吸い上げてきた少女の前に、あっさりと理性は陥落した。
少年の腰がびくっと動くと濃い精液が少女の口内めがけて放た
れる。
「ん…んん!」
一回目の射精は何とか心の準備ができていたものの、思った
よりも濃い液体に口の中を満たされたところに予期せぬ二回
目の噴出を受けてしまった。たまらず顔を離したところに三回
目の射精がびゅっと襲う。
「!」
顔に白いものを受けて思わず少女が顔をそむける。少年の方は
ようやく快楽の痙攣がおわるとベッドの中に力尽きたように沈んだ。
しばらく無言の時間が続いた後、こくりと少女が精液を飲みくだした。
237風の汁フィード:04/06/09 08:17 ID:WJYywC5o
「ごめん、汚しちゃったね」
「ううん。いいの。私こそごめんね。全部飲んであげるつもり
だったのに。」
「そんな…」
と、言いかけて少年は言葉を飲む。股間では恥ずかしげな
笑みを浮かべて少女が顔についた精液を指でぬぐい、それを
舐めとっていた。やがて優しげなまなざしがこちらにむけられる。
「ね、味の助君気持ちよかった?」
「うん…すごく気持ちよかった。こんなの初めてだよ。」
何気なく発した言葉だったが、それはこの上も無く少女を
幸せにした。
(かおりにも、してもらってなかったのね)
「よかった…」
そうつぶやくと、まだ力を失いきっていない少年の男根を手に
取る。
「あ、汚いよ」
「きれいにしてあげるね」
そうささやいて肉茎を流れる精液の残滓を舐めとる。舌先で
ちろちろと肉茎をくすぐり、亀頭をくわえ込んで吸い上げた。
尿道の精液を手でしごき、最後の一滴まで逃さぬよう吸い上
げる。舌に精を促されるたびに少年の体は成すすべも無く
振るえた。
238風の汁フィード:04/06/09 08:18 ID:WJYywC5o
(味の助君、かわいい)
それは何年ぶりかの感覚だった。以前は同格だと思っていた
少年は、いつのまにか何歩も前を行って、店を切り盛りする
までになっている。たまに厨房を覗くと、そこにはまるで大人
のような表情の少年が居た。それが頼もしくもあったが、すこし
悲しくもあった。
いま、目の前の少年は未熟ながらも懸命に勉強した少女の
手管の前に成すすべも無い。肉茎を握られ、袋をさすられ、
亀頭を唇で愛されるままになっている。少女に全てをゆだ
ねるしかない少年の姿が、いとしいと思った。
そう思うと、胸の中に今まで知らなかったような思いが満ち
てきた。好き、というのも違う、嫉妬でもない、きっと所有欲
でもない。
(優しくしてあげたい)
大人になればそれを母性愛と呼ぶ日がくるかもしれない。
まだ処女であるにもかかわらず、少女は幼馴染を手のひらで
包むように優しくしてあげたかった。
239風の汁フィード:04/06/09 08:19 ID:WJYywC5o
精液をきれいにし終わるころには、男根は射精前同様に力を
回復していた。白い裸身をずらして少しずつ這い上がりなが
ら、少年のわき腹、乳首へと舌を這わす。そのたびに少年が
声を漏らす。
若いだけに男を狂わせそうな柔らかい体を絡み付けて少年に
抱きつくと、耳元にそっとささやく。
「味の助君、お願いしていい?」
「え?」
「あのね、私の好きにさせてほしいんだ」
二人とも舞い上がってしまっている。少年のほうは恋人が居る
にもかかわらず幼馴染と一度だけの約束でその白い肌に触れ
てしまった。そして初めて与えられた愛撫のために理性の一部
が弾け飛んでしまって事のよしあしの判断がつかない。少女の
方は思い切って踏み出した怪しい世界の中で飛ぶうちに、思い
がけず好きだった少年のかわいらしい姿を見てしまった。これ
が最後だと思うだけに秘めるべき生の欲望が表に出てしまって
いる。
「好きにって…」
「恥ずかしいけど。初めてだから…味の助君とはこれで最後だ
から…。」
寂しそうに殺し文句を吐かれて少年は断ることもできない。あい
まいに返事をすると少女が嬉しげに微笑んで唇を寄せてきた。
柔らかい体にじかに密着されて少年の頭がまた白くなる。二つの
ふくらみが胸のあたりに押し付けられる。
「じゃぁ、恥ずかしいけど、するね」
そう間近でささやくと少女は少年の上になったまま上体を起こした。
240名無しさん@ピンキー:04/06/09 20:57 ID:QgElroZL
おかえりなさい汁フィード様!

エロエロでありながらキャラの心情が見事に表現されていますね。
この後は修羅場になるのか、それともハーレム展開か!
続きが期待です。
241赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/11 00:38 ID:qxrFe5I9
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ11作目。主人公×テス。
お兄ちゃん娘兼ボクっ娘の武器屋の娘です。

テスとの出会いのは彼女の父親の経営する武器屋へ行ったときだ。
「鎧の金具が合わなくてきつい。直してもらいたいんです」
用はそれだけ。大したこともないのだが、カウンターに腰掛けた少女が気になってしょ
うがない。少女は勢いよく飛び降りて僕に言う。
「お客さん、初めてでしょ? ここは腕がいいよ。父さん、お客だよーっ!」
「おう」
と、奥から声を上げて出てきたのは上半身半裸の男。手には槌を持っている。
どうやら卸だけでなく、自作までしているらしい。
「鎧がきつい? んじゃ預かりだ。おーい、テス。この兄ちゃんの鎧、脱がしてやれ」
「うん!」
少女がてきぱきと僕の鎧を脱がして
「じゃあ、明日にでも来てね。お兄ちゃん」
といって、消えていった。
お兄ちゃん? 僕のことを言ったのか?
僕は残った男の方に聞いた。
「え〜と……あの子は?」
「あぁ……娘だ」
それからというもの僕はこの店の常連になった。
この店の品揃えと鍛冶の腕の素晴らしさもあったが、テスに会いたいという気持ちも大
きかった。
242赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/11 00:38 ID:qxrFe5I9
年に一度の剣術大会。それで優勝することはこの国の騎士の誉れだ。
当然僕も優勝を狙っている。その最大の壁とも言えたエルディアさんも何回か個人的な
付き合いをしたら途端に弱くなってしまったので、僕の優勝は確実と言えた。
それまでは、どうあがいても敵わなかったというのに。
だから、実力は確かなはずなのに僕は過去3度優勝を逃してきた。
テスには才があった。それは武器の目利き。剣術大会での優勝をさらに確実な物とする
ために、僕は彼女に武器選びの意見を求めた。
「それじゃあ、どれか適当に選んでよ」
「うん? ならこれだ」
僕は自分の背丈はあろうかという刀身の剣を抜く。一撃必殺は兵法の極意。
「それはお兄ちゃんには無理なんじゃない?」
何を! と、思い僕は振りかぶって振り下ろす。
ぶーん!
「……」
「うん? お兄ちゃんどうした?」
「……肩が……壊れた」
その後、僕は小一時間地面をのたうちまわった。
「よし、なら今度はこっちだ。細身の刺殺剣。手数で押すぞ」
「考えはいいけど、フルプレート着てるわけじゃないから、大して効果的じゃないと思うよ」
「むむむ……」
言われてみればその通りで、騎士と言うわりには上半身鎧を着るのがこの国の騎士の慣
わしだった。
結局は極普通の長剣に落ち着いた。
でも、よく馴染むのだ。自分の身体を動かすのと変わらぬほどに容易く扱える。
「うん! これはいいよ。ありがとうテス」
「お礼は優勝してからだよ。頑張ってねお兄ちゃん」
243赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/11 00:39 ID:qxrFe5I9
そして剣術大会当日。
ミリア、アレフ、フェリル、アーネストと順調に打ち負かし、次は今では紙の壁と呼ぶ
に相応しいエルディアさんが相手だ。
「お前……失礼なことを考えたろう……その鼻を明かしてやるからなっ!!」
「不敬は承知でいいますよ。もう貴方では僕には勝てない。優勝は貰ったーっ!!」

訂正する。紙は紙でも何枚も重ねられた紙だった。やっぱりこの人は強い。守りなんて
気にせず打って来る。この前勝てたのは練習だからって手を抜いてたのかぁ?
もうだめだ……と、思ったそのとき、僕の視界の端にテスが映る。窓から顔を覗かせ手を
振っている。あいつの顔を立てるためにも負けられない。
だっ―― と、一気に間合いを詰めて、二人の影が交差して一つになる
そして、がきん―― と、金属のぶつかる音が部屋一杯に響き、影は再び二つになる。
ずしん……
立っているのは僕……背後からエルディアさんが倒れたであろう音がした。
「勝った……」
これで優勝だ。
正確には騎士団長のバウアー殿が残っているのだが、それこそ障害にすらならなかった。
244赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/11 00:41 ID:qxrFe5I9
その後、同僚達の誘いも断ってテスの家に言った。
みんなには悪いが祝勝会は、極親しい人たちと上げたかったからだ。
「よくやった。これで俺も鼻が高いわ、わはは」
テスの親父さんが、酒の入ったジョッキを一気にあおり豪快に笑い言う。
彼の作った武器で僕が活躍することは、彼の店の宣伝になるし、僕の方も彼の店で優遇
措置を受けられる。つまり、スポンサーと広告塔の関係なのだ、僕らは。
「もう、父さん。そんなに絡んじゃお兄ちゃんが迷惑だよ。そうだよね?」
僕らが盛り上がってるのを見て、テスが割り込んでくる。
「いやぁ……別に。親父さんには感謝してるし」
「……迷惑だよね?」
僕は否定するがテスがしつこく聞いてくる。
何だか言葉では表せぬ迫力を感じ、僕と親父さんは震え上がった。
「そ、それじゃ、俺はちょっと外すから、後はお前ら二人で楽しめや……」
親父さんは、背を丸めおびえながら姿を消した。
それを見届けると、テスは急に明るく笑顔を振りまいて僕に寄り添う。
「おめでとう、お兄ちゃん。やったじゃない!」
「うん、ああ、有難う。テスの見立てのおかげさ」
そう言われてテスは朱に染めた顔を僕の胸に埋める。
「あのとき……」
「何?」
「もうだめだ……と思ったときだよ。お前が応援してるのを見て、それで諦めないって
 思えて……勝てた」
僕の心境など自分にしか分からないはずだが、そんな言い方をした。
「本当に有難う……。武器の見立てだけじゃなく、大事な人としても……そう言わせて
 くれ」
言い終えてから、気恥ずかしくなって視線が定まらない。テスも同様で、お互い真っ赤
になって、きょろきょろしていた。
その状況に耐えられなくなって、
「ええい!」
と、僕は一声上げて、テスの顔を正面向かせ、口付けした。
テスは驚いたように目を見開いたが、そのうちゆっくりとまぶたと閉じて、僕を受け入
れた。
245赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/11 00:41 ID:qxrFe5I9
キスが終わってからテスの部屋に移った。その間、彼女を抱き上げて歩いた。
それで気づいたことがある。三年前、初めて会った頃はまだ幼さの残る女の子だったの
に、そのとき腕の中に納まっていた彼女は、もう大人の色気が漂う女となっていた。
「今からそんなんじゃ、脱いだの見たらもっと驚くぞ」
「ほう、それは楽しみだ」
部屋の窓から射す僅かな光がテスの身体を照らす。その中で、服を脱いでいく。
一枚一枚と減っていく毎に、身体の線が良く分かるようになり、その度に、初めて会っ
た頃との違いにため息が漏れた。
「どう……? ボク、いい女かな?」
「ああ……すぐにでも飛びつきたい」
でも、僕はテスを優しく抱き寄せまた、キスをした。さらに今度は手でテスの胸を揉み
尻をさすった。
「あん!お兄ちゃん……ボクもお兄ちゃんの身体、色々触りたいよ」
「そうか、ならちょっと身体を放してくれ」
テスの訴えにボクはシャツのボタンを外し、胸をはだけた。
「ああぁ……お兄ちゃんの胸、逞しい……」
眼前に広がる僕の体を見てテスはあちこち触ったり舐めたり頬ずりした。
「テス……いいよ……うぅ」
だんだん、興奮してきて下の方が元気になってきたぞ。
「あれ……何だかお兄ちゃんのここ、固くなってる」
テスも気づいたようで、ズボンの上から何度もそこをさすった。
「あっ……ひぃ、止めっ。今、ズボン脱ぐから……」
ズボンつけたままイッたら大変だ。僕は脱ぎかけのシャツとまとめてズボンも脱いだ。
「うわあ、大きいねお兄ちゃんの。やっぱり身体使ってるからかな?」
「知るかっ」
テスの率直過ぎる感想に毒づきながらも、彼女の身体を引き寄せた。
テスは後ろ向きで、僕の腿の上に座った。
「あっ! お兄ちゃんの当たってる、ボクのお尻に……」
今も、僕の物は激しくうずいて苦しいが、テスの身体の準備を整えてあげないと。
テスに足を開かせて僕の足の外側に引っ掛けさせる。これで、簡単には閉じないだろう。
その体勢で、僕はテスの秘所に手を添えた。
246赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/11 00:42 ID:qxrFe5I9
「んはぁ……お兄ちゃん……ボク、なんだか苦しくなってきたよ……」
「どんな風に?」
「お兄ちゃんの触ってるところが、痺れたみたいになって……はぁん」
一声、高く鳴いたテスの秘所からはぬるりとした液体が流れ出し、僕の手に絡まる。
「もういいかな……テス、ちょっと腰を浮かせて」
「う、うん……怖いことしないでね……」
ずずず、と肉が擦れて僕の物がテスの中に飲み込まれていく。
ああ、本当にこの子は大きくなったな、と感慨に耽りながら腰を振った。
僕の手に包まれ揺れる胸も、男を魅了するような腰のくびれも、初めて会った時とはま
るで違った。それだけに、彼女の成長が嬉しかった。
「んん……お兄ちゃん……ボク、腰が打ち付けられて砕けちゃいそうっ!!」
その瞬間、テスの中がきゅうと絞まり僕の物がきついと悲鳴を上げる
「おっ……くぅぅっ!! 出るぅ!!」
僕は、テスの激しい絞りの前に抗うこともせず、中出して果てた。

出した後も繋がったままで、余韻に浸った。
背中を向けているテスが僕を振り返って言う。
「ねえ、お兄ちゃん……よかった?」
「ああ? うん、すごい締め付けだった……」
「だったら、これからもっともっとしてあげるからさあ……」
そこで、テスが身体の向きを変えて正面を向き合う格好を取り言った。
「毎年、優勝してね!! 騎士様」
「……そのためにも、これからも武器の見立てよろしくな」
こうして、二人で変わらぬ仲を誓ってから、もう一度愛し合った。

247赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/11 00:49 ID:qxrFe5I9
>231
>ちょいと主人公とヒロインの関係に絞りすぎな気がしますね。
>もっと他のヒロインとの接点も持たせてみてはどうでしょう?
うぅ……身に沁みます。最初の頃は単にえっちする舞台を考えてただけなんで
主人公と女の子二人だけで問題なかったんですけど、作品が数を重ねるごとに
物語を見せたいという欲求も出てきて、ちょっとずつ他の人も出し始めました。

短編15作が終わってからは全員エンドを基にしたハーレム物を考えています。
ですが一人に絞った長編というのも、検討します。
248今日の5の2のHな4時間目:04/06/13 01:42 ID:A1R2EgVp
「この前テレビでヨーグルトばっかり食べるってやつをやってたけど、あれってどうなのか
なあ」
「ああ、それ見た見た。九時からやってたやつでしょ? でもさあ、やっぱ運動するのが
一番なんじゃない?」
「毎朝ジョギングとか? それができれば苦労しないって」
「あはは、そりゃそうだよね」
「うちのお母さんはダンベルがどうとか言ってたけど……」
 女三人寄れば姦しい。
 いつも通りの昼休み、5の2の女子達は机を囲んで話に花を咲かせていた。
「んー、運動は苦手だし……やっぱり甘いもの控えるとかが現実的なのかなあ」
 その中の一人、日高メグミがため息をつきながらガクリとうなだれる。
 今の話題は「ダイエット」。年頃の女の子には避けては通れない極めて重要な問題では
あるが、そうはいってもやはりそれに対する考え方に個人差はあるわけで。基本的には笑
顔で話を続けている他の女子達に比べ、なぜかメグミ一人が余裕のない表情を浮かべて
いるのはそういったところもあるのだろう。
「でもさ、メグちゃん別に太ってないと思うけど?」
「そうそう、気にしすぎだって」
 深刻そうな顔でうつむくメグミに、ユウキとチカが苦笑しつつフォローを入れる。どこ
かその言葉に憐憫の色が見えるのは、彼女達もその苦労をわかっているからか。
「そうだよー。気にしすぎ気にしすぎー」
 一方何のてらいもなく笑っているナツミには、どうやらその手の悩みは縁遠いもののよ
うだ。
「ありがとう。でも、そうは言ってもね……」
 メグミの脳裏に体重計の目盛りが浮かび、再びため息。数字はいつだって動かしようの
ないリアルだ。
249今日の5の2のHな4時間目:04/06/13 01:43 ID:A1R2EgVp
 落ち込むメグミを慰めるかのように、女子達が自然と顔を寄せたところに。
「すぐに体重を落としたいというのなら『アレ』が良い」
 どこからともなくカズミがぬうっと顔を現し、そう言った。
「うわっ!」
 一瞬皆驚いて顔を引くが、その言葉の意図するところ察すると先ほど以上に顔を近づけ、
声を落とす。
「ちょっ、相原さん。あ、アレって……」
 ユウキがごにょごにょと語尾を濁しながら、カズミの肩を押した。
「アレはアレよ。みんな一度くらいしたことあるでしょう?」
「え? えーと……」
「いや、それは……」
「ま、まあ……なんてゆーか、その……」
 メグミ、チカ、ユウキは皆顔を真っ赤にして視線をそらす。
「え? なになに? なんのこと?」
 ただ一人ナツミだけがきょとんとした顔で聞き返していたが、もちろんそれに答える声は
ない。
「まあ……恥ずかしいかもしれないけれど、試してみるのもいいんじゃない?」
 カズミはそう言うと、またふらりと去っていった。
 残された女子達はナツミ以外皆恥ずかしそうな、それでいて探るような視線でお互いの
顔色を伺っている。
 そしてそうこうしているうちに、昼休み終了を告げるチャイムが響いた。
「ねーねー。だから、アレってなんなのー?」
 もちろん、答える声はなかった。
250今日の5の2のHな4時間目:04/06/13 01:44 ID:A1R2EgVp


 放課後、図書室。
 夕日が本棚を照らし、赤と黒のコントラストを作り出す中、メグミは一人本棚に囲まれ
るような場所に置かれた机で静かに本をめくっていた。それは児童文学の有名なファンタ
ジー小説だったが、今日はその内容になかなか集中することができない。
 それもそのはず。
(アレっていったらやっぱり……アレのことよね……)
 メグミの頭の中は昼休みのカズミのセリフで一杯だったのだ。
 アレ……つまるところ自慰行為の経験は実のところ何回かある。女子達の話題になった
ことも何度かはあるが、しかしそれがダイエットに効果があるとは聞いたことがない。
「本当……なのかな」
 メグミは本はそのままに席を立つと、そっと本棚の向こうを覗いてみた。時間が遅いせ
いか、図書室の利用者はメグミ以外いないようだ。奥の司書室に戻っているのか、貸し出
しの受付にも先生らしき姿はない。
 メグミはどこかそわそわしながら机に戻ると、開いたままの本を閉じた。
 その顔が赤いのは、夕日のせいばかりではないようだった。
251今日の5の2のHな4時間目:04/06/13 01:45 ID:A1R2EgVp

 一方。
「ったく、コウジ達どこにいったんだよ」
 リョータは口を尖らせつつ、友人達を探して校内をさまよっていた。 
「まさか先に帰っちゃったんじゃないだろうな……」
 先ほどまでは校庭で一緒に遊んでいたはずだったのだが、リョータがトイレから戻って
きてみると、すでにそこには友人達の姿はなかったのだ。それからしばらく待った後、し
びれを切らして思いつくままに校内をあちこち見て回ることにしたものの、もちろんそん
な当てずっぽうな探し方でどうにかできるはずもない。
 結局、リョータにとっては無駄に足を疲れさせただけの結果に終わっていた。
「ん?」
 そんなリョータの足が、「図書室」と小さく書かれた扉の前でピタリと止まる。
「まあ……ツバサが一緒だからありえなくもない、か」
 普段縁遠い場所ということもあってか、リョータはおずおずと扉を開けた。
 扉から顔だけ出して、中をぐるりと見渡してみる。夕日が差し込む図書室は、蛍光灯の
明りと相まってどこか物寂しい雰囲気をかもし出していた。
「なんだ、誰もいないじゃんか」
 ここも無駄足だったかと扉を閉めようとしたその時、リョータはどこからか小さな声が
聞こえてくることに気が付いた。
 しかし改めて図書室を見回してみるが、やはり人影らしきものはない。
「奥……かな?」
 自分でも良くわからないうちに息を潜めながら、静かに本棚の向こうを除き込む。
 そこには見慣れた女の子が一人、机に身体を預けるようにして立っていた。
(メグミ?)
 声を掛けようかと思ったが、どこか様子がおかしい。
252今日の5の2のHな4時間目:04/06/13 01:46 ID:A1R2EgVp
「ん……ん……ふぅ……んっ」
 よくよく見ればメグミは机に寄りかかっているのではなく、スカートの上からその股間
を机の角に押し当てるようにして、ゆっくりと腰を上下に動かしいた。
 その行為の意味するところは理解できなくても、なんとなく見てはまずいものを見てし
まったのではないかということだけは、さすがのリョータにもわかる。
 しかしまずいまずいとは思いつつも、その視線をメグミから外すことはできなかった。
「……んんっ、や……こんな……くぅん……」
 メグミの方もリョータの視線に気が付いてはいないのだろう、小さく首を振りながらも、
次第に股間を擦り付ける動きが大きくなっていく。
「ダメだよ……ん、んんっ! あ、ああっ、こ、こんな……ダメなのに……んん……!」
 そう言いながらも、メグミの腰は止まろうとはしない。
 しばらくすると口元に当てていた手が戸惑いながらも下りて行き、おずおずとスカート
を捲り上げた。
 夕日に照らされたその真っ白な布地を目の当たりにして、リョータが思わず喉を鳴らす。
自分の中に響いたその音に一瞬驚き、慌てて身を縮み込ませる。
「ああ……んあっ……んっ! んっ! ああっ! いやあ……声が、んんっ、んんんっ!」
 漏れ出した声を押さえようとしてなのか、メグミは捲り上げたスカートの端を口に咥え
た。
 いつのまにかその手は胸に当てられ、顔は真っ赤に上気している。
253今日の5の2のHな4時間目:04/06/13 01:46 ID:A1R2EgVp
 腰の動きもただ押し付けるようなものから大きくグラインドするような動きに変わり、
夕日を跳ねるそのメガネは浅くズレ込んで、鼻の上に辛うじて引っかかっているだけに
なっている。
「ふぅ、んんっ……ふぅうう! んんんっ! んっ、んんっ、ふぅんっ!」
 潤んだ瞳からこぼれた涙が、頬に一筋跡を作っている。
 やがてメグミは片足を持ち上げると、膝を曲げながら机の上に乗せた。ちょうど机の角
に跨るような形だ。
 差し込む西日に、スラリとした太ももが赤く染まっている。
 そしてそのまま再びゆっくりと腰を前後に動かし始める。
「んっ! んんっ! ふぅあんっ! やっ、ダメっ! んんんっ……んっ! ふあぁぁっ!」
 何度も漏れ出しそうになる声を必死に押さえながらも、だんだんとその身体が前のめり
になっていく。
 メグミの荒い息と、微かな粘着質な水音だけが静まり返った図書室に響き渡り、リョー
タは身動き一つせずにメグミの痴態を見つめていた。一刻も早くここを離れなければなら
ないとは思っているのだが、まるで床に足が張り付いてしまったかのように動かない。
「ああっ! やだ……んんっ! き、気持ちいいよう……こんな……ああっ、だ、ダメな
のに……ふぅんっ、んんっ、こんなところで……こんな……ああぁっ! でも……んんっ!
んんんんんー!」
 すでに声を押さえることができなくなったのか、メグミの口からうわ言のような喘ぎ声が
こぼれ出ていた。
254今日の5の2のHな4時間目:04/06/13 01:47 ID:A1R2EgVp
 上半身は完全に机に預け、下半身だけが別の生き物のように大きく蠢いている。
「あー! んあ、んんっ……ああああっ! あっ、あっああっ、ん、ダメっ、な、にか……
んっんっ! く、くるのぉ……!」
 身体をぶるぶると振るわせ、口の端からは涎が一筋こぼれている。
 すると。
 思わず身を乗り出したリョータのランドセルが本棚の一冊に引っかかり、床に落ちた。
「っ!?」
(やばっ!)
 そう思った時にはすでに時遅し。
 メグミとリョータの視線が絡み合う。
 メグミは一瞬だけ驚いたような表情をその瞳に浮かべたが、しかしそれはすぐに再び快
楽の色に取って代わられる。
「いやっ! あああっ……ダメっ、そんな……んんっ、み、見られてるのにっ! や、や
だっ! んんんんっ、み、見ないでっ! あっ、んっ、あぁぁっ! と、止まらない……!」
 そして。
 メグミは一際強く腰を押し付けると、手足を震わせながら大きく仰け反った。
「んっ、んんっ、ああっ! もうっ、ふぁあああっ、んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
255今日の5の2のHな4時間目:04/06/13 01:48 ID:A1R2EgVp
 リョータは未だに小さく身体を震わせているメグミから、目を離すことが出来なかった。
 今すぐにでもこの場から逃げ出したいのに、身体を動かすことができない。
 そして荒い息をついていたメグミが、気だるそうに顔を上げる。
 その目はリョータを非難するようで、それでいて熱く潤んでいて、どこか虚ろだった。
 そのまま二人は無言のまま見詰め合う。
 どれくらいの時間そうしていたのか、メグミが身体を起こし、その口がゆっくりと開い
たその時。
「えー? まさかここにはいないだろー?」
 唐突に図書室の扉が開き、コウジとツバサが顔を出した。
「なっ!」
「お、いるじゃん」 
 思わず固まったリョータに構わず、コウジとツバサが中へ入ってくる。
「いやー、悪い悪い。急に先生に手伝い頼まれてさー」
 苦笑いしながらズカズカと近づいてくるコウジを見て、リョータはようやく我に帰る。
「あ、あー! いや! いいんだいいんだ! 全然おっけー! そ、それより早く帰ろう!
 すぐ帰ろう!」
 慌ててその行く手を遮り、いぶかしがる二人を無理やり押し出すように図書室から追い
出す。
 そしてちらりと奥を確認し、自分も図書室を出てぴしゃりと扉を閉めた。

 一方奥の机ではメグミが今更ながらの羞恥心と後悔に顔を覆いつつも、安堵のため息
を吐き出したところだった。
256今日の5の2のHな4時間目・蛇足:04/06/13 01:49 ID:A1R2EgVp

 翌日。
「あ……相原さん。お、おはよう」
「おはよう。アレ……試してみたの?」
「えっ!? い、いや、あの、そ、それは……」
「なんだ……してないの。やっぱり浣腸は恥ずかしい?」
「……え?」
「ん?」
「……今、なんて……?」
「浣腸」
「……はい?」
「体重、減るでしょう。すぐに」
「……それは……そうだけど……」
「どうかした?」
「ううん……ただの自己嫌悪……」
257前スレ498:04/06/13 01:57 ID:A1R2EgVp
ども。だいぶ遅れましたが「今日の5の2」の4時間目です。
メガネっ娘が図書室で角オナという、個人的趣味を追求しまくってみました。
メガネっ娘マンセー。

ここ最近ちょっと余裕がないので、次回作の予告はなしとさせていただきますが
余裕ができたなら残ったメインヒロインの話も書きたいなあと思います。
まあ、もし書けたとしても、今までとはちょっと変わった雰囲気になるかもですが。

でわでわ、こんな遅筆にお付き合い頂きありがとうございました。
258名無しさん@ピンキー:04/06/13 02:06 ID:gHssSAcM
ああ恥ずかしい勘違い…って、浣腸の方が恥ずかしいわっ!

浣腸されるカズミを想像してハァハァ、誰か補完お願い
259風の汁フィード:04/06/13 10:58 ID:r5VjIS1U
>>240

>エロエロでありながらキャラの心情が見事に表現されていますね。

くどいかな、と思いながら書いていましたのでそういっていただけると
嬉しいです。ペースが遅いと思いますが、よろしくお付き合いください。

>>257
めがねがずれるシーン、エロかったです。
ロリッ気はないのですが固くなりました。
260名無しさん@ピンキー:04/06/14 00:52 ID:vIqnvnoV
おおう、5の2の4時間目キテター!
リョータに見られながら止まらないメグミたん激エロです。オチも5の2らしくて良いですな。
メガネっ娘マンセーには大いに同意。チカ編もマターリとお待ちしています。
261名無しさん@ピンキー:04/06/14 08:34 ID:4DfYTERb
漸く、スレに活気が戻ってきた…。書き手の皆様、お疲れ様で御座います。
アンカー付き感想を皆様に書いてしまうと、とんでもなく長文になってしまいますので、最小限で…。


                 「抜いた」
262ときメモ3/主人公×相沢:04/06/16 00:50 ID:CjTrsjRv
>>221です。
今度は相沢さん相手の話を書いたので投下しに来ました。

テスト前で、今日から向こう2週間は部活動が休みだ。
一応図書室は解放されているが、
静かにしてなきゃいけないあの空間はどうにもうちには肌が合わない。
とりあえず置きっぱなしの荷物を取りに行くために放送室へと向かう。
誰もいないだろうと思って職員室へ行ったのだが、
予想に反して鍵はなかった。誰かが先に行っているらしい。
早く帰れと言う先生方を適当にあしらってから、
放送室の扉をあけた。
『あっ、あぁっ』
目に飛び込んできたのは、女の子の矯正と艶かしい肢体。
放送室備え付けのテレビの画面に映し出されている。
「あ、相沢さん……」
焦りまくっている彼の顔は結構間抜けだ。
とりあえず、うちは彼に平手打ちをするべくつかつかと歩み寄った。

「……で、その友達が家に置いてたらばれるから預かってくれって言い出して?」
「それで学校で見つかったらまずいから
ここならビデオテープもいっぱいあるからばれないかなぁと思って置いてたんだよ……」
それでどうしてここで見ようって発想になるのだろうか。理解できない。
テレビ画面では、相変わらず女の子が嬌声をあげている。
消してしまいたかったが、妙に意識しているようで悔しいのだ。
そのビデオに出ている女の子は、
おとなしく内気そうな顔をしているもののなかなかグラマーでそれも悔しかった。
「やっぱり……男の子ってこーいう子が好きなもんなん?」
263ときメモ3/主人公×相沢:04/06/16 00:51 ID:CjTrsjRv
「そ、それは、人それぞれだと思うけど」
人それぞれなら、目の前にいるこの彼はどうなのだろうか。
『やんっ、あっ、あん』
なんだか、むかついてきた。
うちみたいな女の子じゃダメなん? 胸が大きくないと気に入らんの?
頭の中でそんな問いがぐるぐる回って爆発しそうだ。
それに……女のうちでもこんな映像見てたら変な気持ちになってくるのだ。
うちは制服のリボンに手をかけた。
「あっ、相沢さん!?」
驚いて硬直している彼にかまわず、下着だけの姿になる。
上下の色が違うのが気になったが、さすがにこれ以上は脱ぎづらい。
そして、呆然と立ち尽くしている彼に抱きついた。
「あ、あの、校内でこれはまずいんじゃないかと……」
「校内であんなビデオ見てるのはどうなん?」
言い返すと言葉につまったようだ。
「それとも、うちの事好きじゃないからなんもしたくないとか」
「そんなこと……ないよ」
その言葉に内心ほっとする。
「だったら、あのビデオと同じような事、できるはずやな?」
ぎょっとして彼が再び体を硬直させる。
「できないんか? いっくじなしやなあ。
普通、女の子から誘ってきたら大喜びで飛びつくもんやで」
本当は良く知らないけど。
耳もとで息を吐く音が聞こえた。
「後で後悔しないでよ」
本当はちょっとだけ後悔しそうだったが、頷いておいた。
女の子の喘ぎ声をBGMに彼が背中に手を回す。
暖かい手がホックを外そうと四苦八苦しているのがくすぐったくて身をよじった。
264ときメモ3/主人公×相沢:04/06/16 00:52 ID:CjTrsjRv
「う、動かないでよ」
それでもどうにかホックが外れ、床にブラジャーが落ちた。
手近な椅子に座った彼に引き寄せられ、肩に手をつく。
「あっ、あん」
重力によって下を向いていた乳房を揉まれてびくんとした。
彼の手のひらで自分の胸が揉まれている光景に更に興奮してしまう。
だんだんと乳首も固くなっていくようだった。
「あっ、うんっ、やぁっ」
そしてその固くなった乳首を手のひらの中で転がし、摘まれる。
自分で触ったってこんな快感は起こらないのに、どうしてだかとても感じる。
「相沢さん、一応防音とは言え学校なんだから……」
たしなめられて赤面する。
そうだ。仮にもここは学校なのだ。見つかったら停学、いや退学モノだろう。
そこまで考えて更に興奮している自分に気付く。
……いやや、うち、こんな事考えて興奮してしまうなんて……
変態になってしもたんやろか?
「んっ、あうっ」
そんなことを考えているうちに片方の乳房を口に含まれる。
柔らかい舌で先端をいじられ、もう立っていられない。
足がふらついてしまい、つい彼の膝の上にまたがるような形になる。
「…………?」
なにか固い感触。
ほどなくしてその正体に思い至った。
おもむろにズボンのチャックをおろす。
「あ、相沢さん!?」
「うちばかりされてんのは不公平やろ? 男女平等や」
ズボンから彼の大きくなったものを取り出し口に含む。
265ときメモ3/主人公×相沢:04/06/16 00:53 ID:CjTrsjRv
「うわ、ちょっ……」
少しだけ彼は抵抗していたがすぐにおとなしくなった。
気持ちよくなってきたようで、だんだん息が荒くなってくる。
見上げると、少しだけ苦しそうな顔をしていて
なんだか脚の間がむずむずしてくる。
「はぁっ、はぁっ……」
もうどちらの吐息なのだかわからない。
大体、放課後の学校で大きくなった男の人のものを舐めると言う
シチュエーションからしていやらしいのだ。
さっきのビデオの女の子にでもなった気分で、丹念に舌を這わせる。
ちゅぱちゅぱ言う音が響き渡り、彼の息を吐く間隔は更に早くなってきた。
「あっ、も、もう出……っ!」
切羽詰まった彼の声と、何かが勢いよく口の中に飛び込んでくる感覚。
「ん、んん……」
出すわけにもいかないので飲み込んだ。
しかし、飲み込んだ後も喉に絡み付くようで変な感じなので
口直しに飲もうと思って鞄の中からジュースを出す。
「……あぁっ!」
「ど、どうしたん?」
「もう下校時刻過ぎてるよ、早く帰らないと先生に見つかる!」
むしろ今まで先生が入ってこなかったのが奇跡的なくらいだ。
慌てて身支度をして放送室の鍵を手にした。
「…………」
しかし、向こうはすっきりしただろうがうちは途中でやめられて中途半端な気分だ。
彼の手や舌の感触がまだ残っていて、それを思い出すだけで感じてしまいそうだ。
「ねえ、相沢さん」
「な、なんや?」
ぼんやりしていた所に声をかけられて、声が裏返る。
「今日、俺の家誰もいなくいんだけど……来る?」
その問いかけに即座に頷いたのは言うまでもない。
今夜は長い夜になりそうだ。
266名無しさん@ピンキー:04/06/16 05:57 ID:82HX7NYX
月姫のスレってあるのかな?
267赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/16 23:16 ID:gMW0TClM
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ12作目。主人公×リュア。
姫様付きのメイドその2。そんなリュアが主人公の一日お手伝いさんを買って出て……

その日はどんどんどん、と激しくドアがノックされる音で目が覚めた。
「まったく、こんなに早くから誰だ。せっかくの休日の睡眠をっ!!」
デートの約束も無い、買い物するにも金が無い、
だからこうして部屋でぐっすり寝ていたのに。
しぶしぶドアを開けると、そこには緑髪の女の子が一人。
「おはようございます。今日一日お世話させていただきます」
そう言って、女の子は深々とお辞儀した。
僕は、まだ寝起きで頭がはっきりしなかった。
体を起こして、顔が見えるとやっと誰か分かった。
リュア=ローウェル。姫様付きのメイドだ。
そうか、家事好きな上世話好きな彼女が、僕の自堕落な生活を知って、
一日お手伝いさんをしてくれると、約束していたんだっけ。
「うわあ……ものすごい……散らかりようですね」
リュアは部屋を一望するなりそう言った。
「まぁ、一人暮らしだし、必要な物は殆ど支給されるし、不精になるんだ」
床には下着が転がってるし、角の辺りには何だかよくわからない物がごちゃごちゃと
山積みになっている。我ながら、把握できていないのが怖い。
「それなら、まず片付けからやりますね」
てきぱき、とリズムよく動いてあっという間に部屋は整理整頓された。
大したもんだ。メイドってすごいね。
「いやぁ、お見事」
「ええ……そうですか」
「うん、なんだか生き生きしてた」
「私、こういう家事が好きなんですよ」
そういえば普段からリュアが洗濯や城内の掃除をしているところを良く見る。
随分と家庭的な娘だな。このとき僕の中での彼女に対する好意が上がった。
268赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/16 23:16 ID:gMW0TClM
「おなかが空いたな……」
昼過ぎになって、自然と出るその言葉。
「でしたら、私が、ごはん作りますね」
「しかし、うちの台所じゃ大した物はできないぞ?」
「それなら大丈夫です。食堂の厨房を使う許可をもらってますから……」
なんと、手回しのいい。先の掃除の時といい、彼女はとても気の利く女性のようだ。
269赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/16 23:17 ID:gMW0TClM
食後、軽く雑談に興じた。
「つくづく思うんだけどリュアって家庭的だなぁ」
「そう……ですか?」
「うん! 家事全般が得意だし、さっきの料理もおいしかった」
僕が手放しに褒めるとリュアは何故か俯く。
「そんなぁ……でも料理なんかは、ステラさんのほうが上手ですし」
「謙遜謙遜。はははっ。でも、リュアをお嫁さんにもらう奴はうらやましいな……」
「そっ……そんなお嫁なんて……」
リュアは顔を赤らめ慌てる。ばたばと、手足を振って、もう可愛らしいこと。
ところが、がちゃん――、と何かくだけるような音がして、彼女の動きが止まる。
あらら、飾っておいた箱が床に落ちて壊れちゃったぞ。
別に、大事にしてるものでもないが、リュアは、おどおどしながら僕を見ている。
これは、いい状況かも。ちょっと、意地悪を思いついたぞ。
「あぁーっ! 僕の大事なターンXBOXがっー!!」
かなり、大げさに悲鳴を上げながら僕は、壊れた箱に飛びついた。
「あ……あのぉ、それはいったい?」
「裏の山から掘り起こした古代の箱なんだ! どうしてくれるんだよぉ、リュアっ!!」
「そ……そんな貴重な品物を……私ったら、どうしましょう」
「そうだな、お仕置きが必要だな」
「えっ?」
リュアは何を言っているの、という表情で僕を見る。
「粗相をする悪いメイドには、お仕置きが必要だと言っているんだ」
「い、いやぁっ!!」
「だったら、この箱修理してディスクに傷がつかないようにしてくれよっ!!」
僕のわけの分からない激昂に、リュアは観念したように黙り込む。
「さあ、脱ぐんだ」
270赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/16 23:18 ID:gMW0TClM
多少、罪悪感を感じながらも、静かにリュアに命じた。
普段はぶかっとしたメイド服だからわからなかったけど今は、
肌の線が良く分かる白色の服を着ている。
ゆっくり一つ一つボタンを外していくリュアの指の動きを見ていると、
僕はこれからのことを想像して、つい息が荒くなる。
上着を脱ぎ終わったところで、
「待って! 今はそれだけでいいから」
と、止めた。
上はブラだけだが下はスカート。なんともバランスの悪い格好をしている。
僕はそのスカートの内側に潜りこんでパンツの上からリュアのあそこを触った。
「はぅんっ……はぁ……ふぅぅんっ!」
スカートの布地越しにリュアの喘ぎが聞こえる。相手の顔の見えない状態での愛撫に
リュアは不安なのか振るえが止まらない。
そのうち秘所から液体が溢れてきてパンツに染みを作っていく。
「なんだぁ……お仕置きの最中なのにお漏らしなんて。本当、悪いメイドだなぁ……」
僕は笑顔になりながらそういった。でもリュアは僕の顔が見えないので随分おびえながら
「ご、ごめんなさい……もう、止めてください、お願いします……」
と、許しを請うた。
「そこまで言うなら、止めるよ」
僕がスカートから這い出でるのを確認して、リュアは安堵した。
まあ、すぐに元通りになるんだけどね。
「次はこっちだ!」
僕は今度はリュアの胸に触れた。
「ひゃあっ! いやぁ……」
リュアの乳首はブラの上からでもはっきりと分かるほどに立っていた。
さっきからの攻めで感じまくっているんだな。
「どうしたんだい? こんなに胸の先っぽを硬くして」
「はうぅ……ですから、もう……堪忍してくださいぃ……」
リュアの訴えを無視してブラを取り、今度は生の胸の感触を味わう。
乳首を摘むと「きゅうん!」乳房を揉むと「あふぁあ」と絶え間なく喘ぐ。
271赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/16 23:19 ID:gMW0TClM
そしてついに
「ひぃやあぁぁーっ!!」
と、一際甲高い喘ぎを発して、リュアはぐったりと僕にもたれかかった。

「まだお仕置きは終わってないよ……」
僕はリュアはベッドに寝かせながら言う。
リュアが気を失っている間に、彼女の身を覆う、残りの衣服を取り去ってしまおう。
すぐにリュアの裸が僕の目に飛び込んでくる。
部屋は薄暗いが、それが余計に彼女の裸を魅力的に見せた。
「う……うぅん、私……何があったの……?」
「目が覚めたかい? 胸を弄られ過ぎてイっちゃったみたいだね」
「もう、お仕置きは済みましたか?」
「いや、まだ最後のが残っているよ。これさ」
自分の物をリュアに触らせる。
びくんびくん、と脈打ちながらそれはどんどん大きくなる。
「あぁ……カーライルさんの熱い……」
そういうリュアの顔は真っ赤で、僕の物に負けないほど熱そうだった。
「これを、リュアの中に打ち付けて終わりだから。じゃあ、行くよ」
一度イッて潤ったリュアのそこに、僕の物を突き入れる。
ずりゅっ――
「きゃっ、ひぃやぁぁ……ぁあっ」
「どうだい、反省したかい?」
僕は性欲に流されつつ腰を振りながら聞くとリュアは
「もっと、もっと私め叱りつけてください」
と、積極的に僕を求めてくる。
「そうか、じゃあ、もっときつい攻めをするから受け取るんだ!」
体位変えて、後ろからリュアを突く。その上彼女の体を窓ガラスに押し付けながらだ。
がたがた、とガラスが鳴る。
「ひぃっ! 許してぇ……っ。こんな……恥ずかしい」
人が外を通れば見られる。そんな状況がリュアの羞恥心をかきたてて、
早くこの攻めを終わらせようと自ら腰を振るう。
272赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/16 23:20 ID:gMW0TClM
そのうち僕の方が
「おぅっ! はあぁぁ……くぅっ!」
と、喘ぎをこぼす事になった。
「よく耐えたねリュア。もう終わりだだから。 ……イくよっ!!」
宣言してから、最後にしリュアの中に射精した。
びゅるびゅるる〜ぶりゅるる〜〜っ!
「はぁん……はあぁぁんっ! カーライルさんの熱いのが一杯来るぅぅっ!!」
リュアもイったようで、体重を預けていた窓枠が激しく揺れ音を立てる。
がたがたがた――がちゃっ――
「!? あっ、窓が開いちゃった……」
二人は一緒にどきりとして、顔だけ出して外を見回す。
「誰も……いませんね……ほっ」
リュアが安心してため息をついた。

「じゃあ、これでお仕置きはお仕舞い。十分反省したようだし、それに……」
それにとても気持ちよかった、とは言わず言葉を濁した。
「もう、独身男の一日お手伝いなんてするなよ」
自分でも白々しく、僕は忠告する。
でもリュアは
「貴方のお世話なら、よろしいでしょう? 
 今日はもっと、失敗した方がよかったかもしれません」
と、けろりとして言った。
その後お互い、顔を真っ赤にして笑った。
僕の笑いは、苦笑い。
そしてリュアの笑いは……怖いから考えるのは止めとこう。
でも、もし彼女をお嫁さんにしたら、その男は苦労するだろうな。

273風の汁フィード:04/06/17 12:39 ID:cR79MTMW
「天才料理少年 味の助」エロパロ続き
----
起き上がると少年の顔を見下ろす形になった。少し不安そうな表情をしている。
それが愛らしくて少しおかしかった。体をずらして少しずらすと、ちょっとため
らってから左脚を上げて少年の脚をまたいだ。恥ずかしさに顔が火照る。
少しだけ、後悔が胸を刺す。ほのかにあこがれていた初体験はこんな大胆な
ものではなかった。大好きな彼の腕にに優しく抱かれ、胸の下で優しい言葉を
ささやかれながら処女を奪われる。そんなことをぼんやりと想像していた。だが、
今自分の下で少し不安げな少年を見ると、狂おしいような別の気持ちが胸を
いっぱいにする。
(ああ、味の助君。食べちゃいたい)
かなわぬこととはいえ、自分のものにしたかった。誰にも渡したくなかった。甘い
感情にこうして包まれたまま、できれば本当に彼を食べてしまいたい。
自分のまだ頼りない叢の前に、少年のものがぐいとそそり立っている。腰を浮か
して前に進んで、その真上にきた。片手を前について少年と向き合う。
274風の汁フィード:04/06/17 12:40 ID:cR79MTMW
「味の助君、いくよ」
「うん」
少年がかすれた声で返事をする。彼の顔を見ながら右手を伸ばして
それをつまむ。ゆっくりと体を下ろすと自分の部分に触れてきた。位置を
直しながらさらに体を進める。とんでもないことが起きている気がする。
固いものがゆっくりと入ってきた。そしてきつい抵抗を感じる。
(がんばらなきゃ)
目を瞑って息を吸い込むと、体を起こしてぐっと腰を落とした。
「あっ」
引き裂かれるような痛みがその部分に走って、太いものが一気に体を
貫いた。のけぞって天井を仰ぐ。
「ああ…」
声が漏れる。
(一つになれた)
その部分に少しひりひりした痛みがあるが、そんなことより自分の中を
満たす彼のものの存在感に圧倒される。
(味の助君…)
間違いなく、自分はいま幼馴染と一つになっている。そう思うと涙があふれ
てきた。
275風の汁フィード:04/06/17 12:41 ID:cR79MTMW
自分の上に少女が体を落とすと同時に、突き破るような感触があった。
そして自分のものが柔らかい肉に包まれた。かおりのきゅっと締め
付ける感触とは違う、新鮮なりに絡みつくような包まれ方だった。
少女はぴんと体をそらして天井を仰いでいる。むっちりとした体が張って、
量感のある形のよい白い乳房が突き出される。ほんのわずかに色づいた
乳首がぴんと立っていた。
「萌乃香」
声をかけるとようやく少女がこちらを向く。まぶたの端に涙が浮かんでいる。
「痛い?」
「うん、ちょっと。でも大丈夫。これは嬉し涙だから」
「…」
「好きな人と…味の助君と…一つになれて嬉しいの」
「萌乃香」
「バージンは、味の助君にあげたよ」
そういって頬を赤らめて微笑む。
「うん。萌乃香…きれいだよ」
一瞬きょとんとした顔をしたあと、今度は顔を真っ赤にして少女があわてる。
276風の汁フィード:04/06/17 12:42 ID:cR79MTMW
「やだ…味の助君のエッチ」
そういって少年に貫かれたまま乳房とその部分を隠そうとする。
「ほんとだよ、きれいだよ、萌乃香」
「…ほんと?」
伺うように、それでいて少し恥ずかしいような嬉しいような上目遣い。
「うん。とってもきれいだ」
「うれしい…味の助君だったら…恥ずかしいけど我慢しちゃう」
そういって体を覆っていた腕を解く。まだ幼さを少し残すふっくらとした体を
見てあらためてその美しさにため息が漏れる。少女ははじめ、恥ずかしげ
に視線をそらしていた。やがて火照った体をゆっくりと少年にあずけてくる。
今まで見たことの無い切なげな目で見つめられながら、両の手のひらで
顔がはさまれた。
「キスしよ」
そのままふっくらとした唇が重ねられた。唇を重ね、ついばむ。やがてだん
だん熱を帯びてきて互いに吸いあうようになると、幼馴染がその舌を入れて
きた。少年も舌を伸ばして互いに絡めあう。股間のモノを包み込まれ、舌を
絡ませあう。少年に押し付けられた少女の胸が、狂おしい気持ちをあおる。
少女の柔らかい体に腕を回すと、背中を上下にさすってやる。
「ん…んふん」
舌を絡めながら少女が甘い声を漏らした。重ねた唇から唾液が流れ込んでくる。
こくこくと飲み干す。お尻をなでてやると、ぴくぴくとその部分が食い締めてきた
「ん…はぁ」
ようやく少女が顔を離す。上気した表情で少年を見ると、もう一度体を起こす。
ぴんと体をのばすと、少年の体に手を添える。顔を見つめながらゆっくりと、
体を前後に動かしだした。
ものすごい快感にその部分が包まれた。
277風の汁フィード:04/06/17 12:43 ID:cR79MTMW
「あふぅ…」
思わず声が漏れた。本に書いてあったとおり体を伸ばし、心持ち支える
ように手を少年の体に置く。腰を浮かせて前後に動かすと、ぴりりと痛み
がはしった。だが、それよりも体を突き抜けた波のほうが大きかった。
(ああ…私感じてる…はじめてなのに)
腰を前後に動かすたびに、少年のものが出入りして少女の幼い体に性の
衝撃を送り込む。恥ずかしい声が漏れるのをとめられない。
「味の助君…ああ…私感じてる…あああん」
「萌乃香、僕もきもちいいよ」
少年が答える。
「んん…ん…ん…ん…ああ、…そんなとこ…ああ…だめになっちゃうよ…」
腕を伸ばしてきた少年に白い乳房をもまれて少女が声をあげる。
「くん…あふん…ううん」
先ほどの感触を懐かしむかのように少年が手を動かす。乳首をつままれ、
乳房をなで上げられ、こねたてられて少女が声をあげた。
「んんん、ううん…だめだめ…あ、あ、ああん…おかしくなっちゃう…だめに
なっちゃう…あ、あ、あ、あふぅ…」
もはや痛みも忘れた少女は一心に腰を動かす。少年にわき腹をなでられて
電気が走った。
「きゃぅ…あぅぅ…あ、あ、あ、あ、あ、もうだめ…味の助くぅん…あ、あ、あ、
ああああああああだめぇぇぇ!」
最後に声をあげてのけぞると、股間からぴゅっぴゅっと潮を吹いて少女が
絶頂に達した。
278風の汁フィード:04/06/17 12:44 ID:cR79MTMW
ふっと、力が抜けて崩れる少女を受け止めると、少年はしっかりと抱きしめた。
「…あじのすけくん…」
「萌乃香」
「…ごめんなさい…わたしだけいっちゃって…」
「いいんだよ」
実際のところ、少女による口唇奉仕を受けていなかったら、性に未熟な少年は
あっさり射精していたろう。少女の中はそれほど気持ちよかった。新鮮さを感じ
させながらもねっとりと絡みつく膣肉は、少年のモノを迎え入れるときにはぬめ
ぬめと絡みつき、引くときには名残惜しそうに吸い付いてきた。熱を持つ生き物
のようにひくつくそれは少年を脊髄ごととろけさせてしまいそうだった。
「萌乃香、こんどは僕がしてあげるからね」
そういうと少年は少女を貫いたまま体勢を変えて正常位になり、腰を動かし始めた。
「あふ…あん…味の助君…嬉しい…ああ…好き…」
好きな人の体の下に敷かれる幸せに涙を流しながら、少女が腕を少年の首に回す。
「嬉しいの…ああん…嬉しいの…ああ…ああ…味の助君…好き…好き…」
絶頂の余韻が冷めないうちに攻められた少女は直ぐに悦びの高みに向けて上っていく。
「あ、あ、あ、だめぇ、私またいっちゃう…ああ、味の助君、味の助君、わたし、
ああ、あじんのすけくん…あ、ああああ、ああ、ああああ、ああ、あ!!」
三度目の絶頂のとともに少女が体をそらせた。同時にくいくいと締め上げられた
少年があわてて腰を引くと精を噴出させた。
「萌乃香」
「あああ!」
ぴゅっぴゅっと噴出した精液が少女の体に筋を残し、顔にまでかかった。
279風の汁フィード:04/06/17 12:45 ID:cR79MTMW
ようやく二人が言葉を交わしたのは15分以上経ってからだった。キスを交わし、
甘い言葉をささやきあった。シャワーを浴びに行ったのはさらに30分ほどしてか
らだ。
少女の白いからだを見ているだけで、我慢できずに泡だらけの乳房に手を伸ば
してしまった。
「あん…」
「ごめん」
「いいの…ん…」
「…」
「は…ん…ん…味の助君の…ううん…好きなようにしていいんだよ…」
「…」
「あううん…今日だけじゃないよ…いつだって…あん…」
「…」
「私…一番じゃなくてもいい…ふん…味の助君が…ああん…あ…かおりの事
一番好きでもいい…」
「…」
「あくう…恋人にしてくれなくても…いいの…後ろから…ん…見守っているから…」
「…」
泡だらけの体をまさぐられながらとろりとした眼で少年を見つめていた少女が、
視線を下に移す。少年のものが再び復活している。ゆっくりと泡にまみれた手を
伸ばしてそれを包む。少年が声を立てずに息を飲む。
「あん…でもね…ああ…味の助君は…いつでも私のこと…好きにしていいんだよ…」
「…」
「味の助君、したい?」
「…うん…」
少女に下半身をもてあそばれながら、少年はかろうじて返事をした。

280風の汁フィード:04/06/17 12:52 ID:cR79MTMW
「キスして」
泡だらけの体が二つ、絡み合う。
「ん…どんな風にしたい?」
「後ろから…」
少女が少し戸惑ったような表情のあと、くすりと笑う。
「恥ずかしいけど、いいよ」
そういって少年から離れると壁のタイルに両手をついた。少年が自分の股間と
少女のお尻の泡をシャワーで洗い流す。少女の腰に手を当てて白いお尻を引き
寄せる。股間のモノをあててゆっくりと挿入する。
「ああ…味の助君…好きよ…」
281名無しさん@ピンキー:04/06/17 15:06 ID:sLrD+JMo
なんだか切ないな・・・萌乃香たん。
続き待ってます。
282名無しさん@ピンキー:04/06/17 21:38 ID:+k0Qdojx
>>269
D・V・D!を思い出す展開だな(w
283名無しさん@ピンキー:04/06/22 11:28 ID:xM1gwZO7
コバルト文庫の『流血女神伝』とかキボンしてみる。
バルアン×カリエとかさ…無理だろうな…。
284名無しさん@ピンキー:04/06/22 11:35 ID:hmQPJucw
スレどころか需要がこの地上に無いと思うが
サイボーグクロちゃんの話をここに落としていいかね。ボンボンに載ってたアレなんだが。
因みにクロ×ナナ。えろえろ予定。分量はまだ書き終わってないのでわかりません。
285名無しさん@ピンキー:04/06/22 13:25 ID:G0EzVWii
>>284
コロコロ・ボンボン系総合
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085572753/

こんなスレがありまっせ!
SS書きを熱望してるから先陣を切ってみては?
286名無しさん@ピンキー:04/06/22 20:51 ID:gHkOXhPA
おおっ!天の助けか!
誘導ありがとうございます早速行ってくるYO!
287赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/22 23:01 ID:GfTC3j4/
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ13作目。主人公×エルディア。

春。緑ヶ原でエルディアさんとのデート。
このときばかりは、と童心に還り花畑で遊んだ。
僕は花の首飾りを造って、エルディアさんは花の冠を造り、お互いに送りあった。
エルディアさんは、嬉しそうに頬を赤らめ僕を見上げている。
普段はつんつんしているのに、なんだこういうときはこんなにかわいいんだろう。
「お前に気を許しているから……だから、普段見せない顔も見せてしまうんだ」
エルディアさんは、そう言う。
すると彼女の素顔は僕だけが見れるのか。なんだかいいなぁ。

たっぷり遊んで日も傾いた頃。
「じゃあ、そろそろ帰りますか?」
僕は立ち上がり尻を払いながら言う。でも、エルディアさんは座って僕を見上げたまま。
その目が、まだ帰りたくないと訴えている。
「もう少し残ってくれ……こっちに……」
そう言ってエルディアさんは、僕を導いて一目につかぬ所へ移動した。
「抱いてくれ……」
エルディアさんは、簡潔に言って僕を求めた。僕はキスをしてそれに答えた。
恐らく初めてであろう大人の口付けにエルディアさんは目を丸くしたが、僕が背中に手
を回して抱きしめると体の力を抜いて、僕の舌を完全に受け入れた。
「はぅん……ちゅっ……こんなキスは……初めてだ」
「それなら、慣れるまでもっとしてあげます」
エルディアさんの上着のボタンを外しつつ、またキスをする。
ボタンが一つ外れるごとに彼女の引き締まり尚且つ豊満な胸が揺れた。
「脱がすのが巧いな、お前……」
「これくらいでいいでしょう。エルディアさんの素敵なおっぱいがまる見えですよ」
胸が出る程度の半脱ぎ状態で止めると、次はその胸を愛撫した。
「あん! あんっ! はぁぁっ……」
エルディアさんは、漏れ出す喘ぎを抑えようと口元に手をやるが、次々に与えられる
快楽には効果なく、身を振るわせはじめた。
288赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/22 23:02 ID:GfTC3j4/
「ここ、舐めますよ」
「えっ? 何を……ふあぁぁぁっ!!」
僕がエルディアさんの乳首を舐めると彼女は更に高い喘ぎを発して、僕の頭に腕を回し
胸に押さえつけた。
「もっと……もっと……してくれっ!」
「はい……でも、腕は緩めてください」
乳首への攻めを続けるうちに、エルディアさんは両足をすり合わせて、もじもじとしは
じめた。
「どうしたんです?」
「そ、それが……あそこが……なんだか濡れてしまって……」
言って恥ずかしげに顔を赤く染める。
どれどれ、実際に触って確かめてみるか。
「うわ! 本当だ……エルディアさんたら、こんなになっちゃって」
「そんなこと……言わないでくれ……恥ずかしい」
「でも、もう準備は万端ですから……抱きますよ!」
お互いにズボンを脱いでから、エルディアさんを木にしがみつかせお尻をこちらに向け
させた。そして先ほどから、愛液が溢れる彼女の秘所をじっと見た。その間も尽きる事
なく液が漏れ出し、足を伝い落ちていく。
「見られて、感じているんですか?」
「だから……見るな……恥ずかしいといっているだろ」
僕は舌でエルディアさんの愛液を一すくいして飲んだ。
「ひゃうん! 舌で……そんな所をっ! はぁうっ!!」
あんまりじらしても可愛そうだし、後で何を言われるか分かったものじゃないから前戯
はこれくらいにするか。
「じゃあ、入れますよ」
「うん? あぁ、わかった……」
改めて宣言されたせいかエルディアさんは、軽く身を固くした。
「緊張しないで……ほらっ」
やわやわとエルディアさんの胸を揉みながら僕は自分の物を彼女の中に入れた。
「くぅっ……あはぁぁん……ぁぁっ」
「エルディアさんの中……絞まって……気持ちいいっ!」
「わ、私もだ……お前のが、中で擦れて……うはぁぁっ!」
289赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/22 23:03 ID:GfTC3j4/
繰り返される挿入の振動に耐えるように、エルディアさんは木を持つ腕に力を込める。
それで更に彼女の中の絞まりがよくなり、つられて僕の腰の動きも早くなる。
その振動は木を伝って枝の先の葉っぱを、かさかさと揺らした。
男を寄せ付けないところのあったエルディアさんと、今こうして外で繋がりあっている。
あぁ、好きだエルディアさん……このまま一気に中で出したい。
「エルディアさん……僕もう限界だ。中でイくよ」
「イく? それって……どういう?」
知らないのか? でも、もう止めようも無く僕の物は小刻みに痙攣しながら射精した。
「何だ!? 熱い……あぁぁんっ!」
どくんどくんと、脈打つたび精液がエルディアさんの中に満ちていき、やがて彼女はぐ
ったりと地面に膝を着いた。繋がったままの僕も同じく地面に座り、優しく彼女を抱き
しめていた。

「じゃあ、改めて……帰りましょうか」
「そうだな」
帰り道でふとエルディアさんを見る。さっきまで僕の腕の中で可愛らしく顔を見せてい
たのに、今はすっかりいつもどおりの、つんとした表情だ。
いや、今軽く微笑んだぞ? うん、確かに。
「どうしたんです、何か嬉しいことでも?」
「聞くことも無いだろ。お前に抱かれたこと、思い出してな」
そう言われて、僕は顔が熱くなるのを感じる。赤くなってるのか? 
あわわ、どうしよう。
と、僕が慌てているとエルディアさんの方から口付けしてきて
「よかったら……また……抱いてくれ」
と、言った。
その後、お互い真っ赤になって帰り道を歩いた。
この直後、エルディアさんの父上と鉢合わせするのだが、それはここで言うことじゃない。

290名無しさん@ピンキー:04/06/23 04:58 ID:vwQaEkAF
エルディアさん可愛いぞ、と。
萌えますた。

>283
こちらで言った方が食いつきいいかも。
少女漫画・少女小説全般スレ 3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1086527822/
291名無しさん@ピンキー:04/06/23 07:40 ID:wYyg2iWJ
>>290
dクス
行ってみまつ
292風の汁フィード:04/06/24 11:51 ID:Hck9xCT8
天才料理少年味の助 エロパロ
----
「On your mark!」
呼吸を合わせる。
「Get set!」
体がばねになる。
「Go!」
ばねの力を解き放ってやる。飛び込み台に掛けた指がフックになり、体が
はじかれるように前に飛び出す。瞬時に迫ってきた水面が破れ、手から頭、
胸から腰、脚からつま先へと水に包まれていく様子が目に見えるようにわかる。
(いける)
水面に出てひとかきしたときには、予感が確信に変わっていた。ここ数日、
それまでゆっくりと戻っていた調子が急角度でよくなってきていた。さっき
の4本目もよかったが今度はずば抜けている。スランプの時には邪魔ば
かりしていた水が、今は自分を先へ先へと送り出してくれる。
あっという間にプールの端まで到達する。ターンも決まった。自分でも切れ
のよいターンだとわかる。
(今日はいけるわ)
スパートまで失速することなくあっという間にゴールがきた。水面から顔を
出してコーチを見る。
「かおりちゃんすごいわ!自己ベストまで0.1秒じゃない」
そう聞いて思わずガッツポーズが出た。
293風の汁フィード:04/06/24 11:51 ID:Hck9xCT8
(味の助君やったよ)
このことを今すぐにでも知らせてあげたい。一番つらいときに、横に居て
くれた初めて好きになった少年を思い出して、少女は少し顔を赤らめた。
練習中に彼のことを考えてはいけないと思っても、時折少年の笑顔が頭に
浮かんで困ることが何度もあった。(練習中だけは)と直ぐに彼のことを
頭の中からおいはらうが、メンタル面に影響がでているのかそういうとき
にはいい結果が出ることが多かった。一度だけ着替えているときに彼と
ベッドの中で愛を交わしたことを思い出してうろたえたことがある。恥ず
かしい部分が熱く潤むのが自分でもわかった。
プール脇のはしごを上ると、鍛え上げられたしなやかな体を包む水着を
ざっと水が流れ落ちる。屋内プールの中にいる男子が彼女の体に視線を
送った。
「そこの君、練習中に勝手に入らないで!」
コーチの声が響く。ふと顔を向けると入り口に向かって何か言っている。
入り口から男子が一人はいってきたところだった。
(味の助君!)
せっかく彼のイメージを追い払ったと思ったら今度は本人である。
(やだ、応援に来てくれたの?どうしよう、困るわ)
と頭では考えていても頬が勝手に緩んで胸がどきどきしてしまう。愛しい
人登場ですっかりメロメロになりかけたときに、入り口から入ってきたもう
一人を見て体が凍りついた。
294風の汁フィード:04/06/24 11:52 ID:Hck9xCT8
(萌乃香)
困ったような、自信なげな様子で入り口付近に立っていた夏服の少女が
屋内プールに眼を泳がす。そしてかおりの方に気づくと。つと眼を伏せた。
やがて味の助のほうを見ると、おずおずと歩いて彼の後を追う。
かおりは胸騒ぎがした。萌乃香には申し訳ないと思っている。彼女の気
持ちにうすうす感づいていながら、幼馴染を横から泥棒猫のようにさらって
しまったのだ。だが、その申し訳なさとは別に嫌な胸騒ぎがするのは、
萌乃香のすまなさそうな表情だ。萌乃香にはすまなさそうな顔をする必要は
ないはずだ。
「かおりちゃん」
声をかけられてはっとした。直ぐ横に少年が来ている。
「味の助君…練習見に来てくれたの?」
練習は見に来ない約束だった。彼の仕事の脚を引っ張る真似はしたくな
かったし、周りの人の目を気にする気持ちもある。いつのまにか少年の
ろに萌乃香が来ていた。かおりのことをよわよわしく見つめている。
(萌乃香、どうしてそんな眼をするの)
胸をかき乱されるかおりの気持ちを察することもせず、少年が真顔で手に
持っていたものを差し出した。
「かおりちゃん、これ、かおりちゃんのために作ったんだ。元気が出るよ。」
それはホットドッグだった。大ぶりのウインナーソーセージをパンではさん
でいる。
「あ、ありがとね」
どぎまぎしながら受け取った。
「平山さん、練習中よ。なにしているの!」
コーチが叱責する声が聞こえた。あたりまえだ、運動中に食事などして
いいはずが無い。だが、かおりはそのホットドッグの匂いに抗え切れなかった。
「今、食べていい?」
「うん」
295風の汁フィード:04/06/24 11:52 ID:Hck9xCT8
おずおずと、ホットドッグを口に運ぶ。太目のソーセージだ。歯ごたえの
ある皮を噛み切ると、ぴゅっと肉汁が飛び散って顔にかる。ぷりっとした
感触といっしょに口の中においしさが広がった。
「ああ、おいしい」
陶然とした表情で少女が言葉を漏らす。もう一口食べると、今度も肉汁が
飛び散った。
「ああ」
その場にぺたんと座り込んでしまった少女のもとに、萌乃香がやってきた。
「味の助君と二人で作ったの」
「…二人で?」
「うん。かおりのために作ったの」
「わたしのために…」
「元気になってほしかったの」
「萌乃香、わたし…わたし…」
いつのまにか、二人はささやくような声で言葉を交わしている。水着の
少女のほうは目に涙を溜めてで座り込んでおり、夏服の少女も悲しげな
目で相手を見つめている。奇妙な光景に注意のために歩いてきた
コーチを含めてプール中が黙ったまま注目していた。
「ね、おいしい?」
「うん、すごく」
聞かれたかおりが答える。
「いいな…わたしも…食べたいな」
そう萌乃香が漏らすが、かおりは黙って三口目を口にする。
「ね、わたしにも少しいい?」
もういちどそうたずねると、
「えと、だめ。味の助君にもらったんだもん」
とかおりが答える。
296風の汁フィード:04/06/24 11:53 ID:Hck9xCT8
「わたしにも、味の助君のちょうだい」
ささやくように哀願する萌乃香。
「だ、だめ。わわたしのだもん」
「だって、お汁こぼしてるじゃない」
そういうと、おどおどするかおりの手を取って萌乃香がホットドッグに
顔をよせる。ウィンナーに舌を伸ばしてたれた肉汁をつつと舐めあげる。
「だめぇ」
そういってホットドッグを引き寄せるかおり。
「あん、ごめんなさい。でも、こんなにしちゃだめよ。お汁がおいしいん
だから」
そういうと、今度は萌乃香がかおりの顔をぺろりと舐めた。
「きゃ、何するの」
思わず目を瞑る水着の少女。
「おいしい…お汁…おいしい」
「ああ、だめ、味の助君のお汁返して」
萌乃香のたくらみに気づいたかおりが舌を伸ばしてかおりの舌から肉汁を
奪い返そうとする。
297風の汁フィード:04/06/24 11:54 ID:Hck9xCT8
「あん、かおり、意地悪しないでわたしに頂戴」
「だめよ、萌乃香にだってあげない」
そういうと舌を追いかける。二人の舌が中でちろちろと絡み合う。いまや
プールサイドではホットドッグをはさんで美少女二人がレズビアンまがい
のキスを演じている。
「ん、ん…あん、意地悪。」
そうささやいて萌乃香がホットドッグをくわえると、かおりが負けじと横から
ハーモニカのようにくわえる。プール中が無言でこのシーンを見つめてい
た。ほとんどの男子は固くなった股間を隠すことすら思い及ばず、中には
びくっと体を震わせて射精してしまうものまで居た。少女たちも息を飲んで
見つめていたが、大多数の少女は競泳水着を固くなった乳首が押し上げ
ていた。無意識にもじもじと脚をすり合わせる子もいる。コーチすら、股間を
きゅいきゅいと繰り返し締めながら二人に見入っていた。
ただ一人、天才料理人と呼ばれる少年だけがその場に場違いな明るい
笑顔で笑っていた。
天才料理少年味の助 エロパロ(完)
298名無しさん@ピンキー:04/06/24 21:04 ID:IrvX1V1n
長編連載ご苦労様です。
かおり編、萌乃香編どちらも萌え萌えでしたよ。
まさかこれで筆を置くわけではないですよね?
今週辺りからの展開で萌乃香熱が燃え上がってきたので新作を期待したいのですが。

個人的には、勢いで突っ走る初Hよりも、慣れと恥ずかしさが微妙に交差する2回目が好きなので、
これまでの話の続きが読みたいです。
でも真っ新の状態から、幼馴染み分フルチャージの萌乃香SSも読みたいかも。
299風の汁フィード:04/06/25 08:47 ID:bItcLFn3
>>298
ありがとうございます。
エンディングのアイデアありきではじめたエロパロですが、ここまで
長くなるとは正直思いませんでした。元ネタの漫画が漫画なので
くだらないお約束やきめ台詞ははずせないとおもっていたのですが、
最初の方の純情水泳少女描写が暴走してしまってこまりました。
でもあまあまのセリフを書くのは楽しかったですね。

> 慣れと恥ずかしさが微妙に交差する2回目が好きなので、
くー、これ萌えますね。どうしよう。この話はこれで終わりにして
エロ漫画小説板に戻ろうと思っていたのですが。うーん。
300名無しさん@ピンキー:04/06/26 02:37 ID:ltIgyDSm
2げっと
301名無しさん@ピンキー:04/06/26 10:46 ID:eSbW2gub
誤爆?
302赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/28 21:10 ID:mkam3g6j
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ14作目。主人公×レミリア。
レミリアは、自国の王女姉妹の姉の方。原作におけるボスキャラです。

新王として即位の式を終えて、僕はこれから住むことになる自室へと案内された。
隣には妻のレミリアが控え共に中に入る。僕は椅子に腰を下ろしぐったりとしてしまう。
「正直、まだ実感がわかない……」
「王に成られた事ですか?」
僕の呟きにレミリアが尋ねてくる。騎士になってから四年。その間に、僕の名声は同僚
達の中では比べ物にならないほどに飛びぬけた物になっていた。そしてフォレン国王に
は息子がいなかったので、自然と家来の中の優れた者に娘を嫁がせて跡継ぎとすること
になった。そこで、僕にお声が掛かった。レミリア姫への憧れもあったし個人的な付き
合いも深かった。そして男としての野心……。断る理由がなかった。
「これから、ゆっくり慣れていけばいいんですよ」
「そうですね……姫様」
「もう……夫婦なんですから、そんな呼び方は止めてください。カーライル……」
「ああ……レミリア……」
今はぎこちないが、呼び捨てにも慣れるのだろうか?
ふと、これからのことを考える。レミリアとの初夜……。その言葉を頭に浮かべただけ
で手足が震えた。今まで十指に余る女の子を抱いてきているのに、何故こんなに緊張す
るのだろうか?
緊張はレミリアの方も同じで、触れた手が震えている。彼女の場合は、初体験に対する
期待と恐怖だろう。
それにしても、暑い。体中から汗が吹き出るのを感じる。
「一緒に、お風呂に入ろうか?」
「えっ? お風呂……ですか……はい、ご一緒します……」
僕の提案に、レミリアは頬を赤らめ顔を伏せてから、答えた。
303赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/28 21:11 ID:mkam3g6j
手を繋いで脱衣所に入る。
「恥ずかしいので……向こうを向いていて」
レミリアにそう言われたので、僕ら背中合わせに服を脱ぎ始めた。姿は見えないが、衣
擦れの音が否が応にも興奮を高める。つい、後ろを見てしまう。背中とはいえ、レミリ
アの美しい体が視界に飛び込み、僕は服を脱ぐのも忘れたちつくしてしまう。服を脱ぎ
ながら、レミリアのお尻が軽く揺れる。うう……立っちゃいそう……。
その後、半立ち状態の物に苦労しながら僕は全裸になった。
「私の方も……終わりました」
レミリアがそう言うので、やっと僕らは振り返りお互いの体を見合った。
栗色のふわりとした髪、程よく膨らんだ乳房、均整の取れた体のライン。
「綺麗だ……綺麗だよレミリア……」
「貴方の体、逞しい……。やっぱり騎士なのですね」
「もう、元だよ」
「あら……ごめんなさい」
レミリアは謝るが、軽口だと分かっていたのでその後お互いくすくすと笑いあった。
そして、また二人で手を繋ぎ浴室へ移動する。
浴室では、まずその大きさに圧倒された。ちょっとした庭程度の大きさはあるかもしれ
ない。兵舎の個室に備えてある風呂など比較にもならない。
「二人で入るには、広すぎるねぇ……」
僕が、冷や汗交じりに言うがレミリアは
「そうですか? 普通ですよ」
と、行った。つくづく育ちの違いを感じるな……。
湯船から汲んだお湯を、レミリアにかける。
「はあぁぁ……いい気持ち……」
次はレミリアが僕にお湯をかける。
「ふぃ〜……疲れが溶けて落ちていくようだ……」
手で石鹸をあわ立て、そのまま手でレミリアの体を洗い始める。
「あはぁん……貴方……ちゃんと全身を洗ってください」
その声も聞かず、僕は胸や秘所など、レミリアの弱そうな部分を重点的に洗った。
304赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/28 21:12 ID:mkam3g6j
「はぁぁん……あぁぁぁ……もう、そんなことばかりするなら……」
喘ぎに体を震わせながらもレミリアは石鹸を手に持ち泡立てる。それが終わると突如レ
ミリアは、僕の物を握り上下に手洗いを始めた。
「……こうです!! どうです貴方、綺麗にされる気持ちは?」
「はうっ! おおお……レミリア、ちょ……やめっ!」
僕は手を止め、一方的にレミリアに洗われた。楽しんでやってるんだろうけど、僕の弱
い所を、絶え間なくレミリアの指が刺激する。お姫様が何でこんなに巧いんだ? 天与
の才か、それとも王族ならではの性教育でも存在するのだろうか?
考え事の最中もレミリアの手の動きは止まらない。
「どうしたんです貴方? さっきから苦しそうに呻いてますよ」
レミリアは軽く笑みを浮かべながら聞いてくる。この顔は分かってる顔だよ。
「苦しくなんて……ないさ。気持ちいい、レミリアの手気持ちいいんだ、このままイか
 せてくれっ!!」
僕の求めにレミリアの攻めはどんどん早くなる。よく見ると彼女は空いている手で自分
の秘所をいじくって、くちゃくちゃと音を立てている。
「レミリアもイきたいの? だったら、僕に体を寄せて」
そして僕も彼女の秘所に指を這わせて、こうしてお互いを攻めあう格好になった。
「あぁん! ……いやぁっ! はぁぁっ……もう何も、考えられないっ!」
「くぅ……ふぅっ、レミリア。君は僕のことだけ考えていれば……いいさっ!」
広い浴室にじゅくじゅく、じゅぽじゅぽ、じゅるじゅる、と肉と汁の擦れある音が響く。
「くあぁっ!! レミリアっ、イくぞ!!」
「は、はいっ! 私も……あ、貴方ぁぁーっ!!」
びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるーっ!!
お互いの液がお互いの体を濡らしていく。とくにレミリアの方は僕の精液があちこち飛
び散って、白い斑点のようだ。
「はぁはぁ……気持ち……よかった。でもまだ……本当のえっちは……」
「うん……まだだよ……。でもそれは、ちょっと休んでからね。はぁはぁ……」

つづく
305名無しさん@ピンキー:04/06/28 22:10 ID:DglvxTnY
さて、どうするか?
DC(ドリームキャスト)用を発掘するか、
箱(XBOX)で、久しぶりにソフトを買うか・・・パンサーソフトか・・・ちと思案中。

>赤い垢すり氏
続き待ってますよ
306赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/28 22:13 ID:mkam3g6j
>>305
ブレイブナイトのこと?それだったらDC版は開発中止になって箱でしか出てませんから。
本当、微妙なところだと思う。買うかどうかってのは。
307名無しさん@ピンキー:04/06/28 22:21 ID:DglvxTnY
>>306
おっと、お返事ありがとう。
そか、DCは昔に開発中と雑誌で読んだだけだったからもう発売中だと思ったよ。

パンサーソフトだからかね?
微妙な所というそのニュアンスはw

おっと雑談不可でしたなこのスレは
では
308名無しさん@ピンキー:04/06/29 01:53 ID:Au12dtR3
保守age
309名無しさん@ピンキー:04/06/29 17:16 ID:JE0bNBhZ
探偵儀式の図流子タソのSSキボン




知ってる奴いるかな。
310赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/29 22:02 ID:P47zuai0
僕らはようやく湯船に身を浸す。これは先ほどの情事とは、また違う気持ちよさだ。
疲れも取れて、僕は段々元気を取り戻す。これなら本番も頑張れるぞ!
ふと気になってレミリアの方を見る。彼女は目を瞑ったままで軽く微笑んでいる。その
顔は赤い。湯の熱さか、それともこれからの事を考えてか。
このまま彼女に抱き着きたい衝動を抑え僕は聞いた。
「体、もう温まった?」
「え? ええ……十分です」
「それじゃあ、揚がろうか」
僕は先に立ち上がってから、レミリアと手を繋いで彼女の腕を引いて立たせた。
その後、脱衣所に向かって体に残った湯を拭き取る。それが終わると僕は文字通り、レ
ミリアをお姫様抱っこした。
「きゃあ……」
レミリアは短く悲鳴を上げたが、それからは黙って僕に身を委ねた。
「では、姫様。寝台までお運びいたしますよ」
足を滑らせないよう、注意を払いながら歩く。歩を進める度、振動がレミリアにも伝わ
って彼女の胸がぷるぷる揺れる。激しい揺れの際は僕の体に触れて、形を歪める。
レミリアを、二人が寝ることになるベッドに下ろす。王の寝台。随分と遠い所に来たな、
とそんな事を思う。
「どうしました? 貴方……」
僕が黙ったままなので、レミリアが聞いてきた。心配になったのだろう。
「考えこんでしまった……僕にやっていけるのか……ってね」
つい、弱気な口をきいてしまう。そんな僕をレミリアは抱き寄せ彼女の胸に僕は顔を埋
める格好になる。
「出来ますよ……貴方なら……私も王妃として精一杯尽くします」
根拠は無いのに、その声を聞くと自身が沸く。
「ありがとう。僕を支えてくれ、レミリア……」
今は、彼女を愛することだけ考えよう。
「キスしよう」
「今日、二度目になりますね」
一度目は婚礼の際の誓いのキス。今度は、
「人前で出来ないキスだよ……」
311赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/29 22:03 ID:P47zuai0
そういって僕はレミリアに大人のキスをする。互いの舌を絡む。レミリアは動じた様子
もなく、それを受け入れる。
「あ……はぁん! ちゅっ……ちゅぱ……はぁぁっ」
僕は手を伸ばし、レミリアの秘所に触れる。ちゅくちゅく、と音が立つ。
「はぁぁっ! ……貴方……私っ! もう……早くくださいぃっ!!」
レミリアが瞳を潤ませ僕に訴えてきた。
「うん、分かったよ。愛し合おう……そして国を栄えさせよう……」
レミリアの足を掴み固定させてから、僕は自分の物を彼女の秘所にあてがう。レミリア
はびくんと、身を震わせた。
「入れるよ」
と一声発して、僕は中へと進んだ。
「くぅあっ! ……つぅぅ!!」
レミリアの悲鳴が耳を打つ。彼女の中はきつい。当然初めてなのだろう。処女であった
ことを示す破瓜の血が二人の繋がっている所を赤く染め、痛々しい。
「レミリア……苦しいかい?」
「はい……でも、貴方に抱かれているから……だからいいんです……」
312赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/29 22:05 ID:P47zuai0
僕の問いにもレミリアは健気に答える。その言葉が心に痛む。でも、彼女の気持ちを考
えればここで止めることも出来ない。
レミリアの気を紛らわせようと、大人のキスや胸への愛撫などを繰り返す。次第にレミ
リアの苦痛もやわらいだようで、中の絞まりが緩まる。挿入を再開する。
「あっ! はぁっ!! あっあぁっ! 貴方、貴方っ!!」
「くうっ……はぁ。レミリア……。好きだ……レミリアっ!」
余裕が出来てきたのか、レミリアは自分から腰を振り出す。僕も、それにあわせるよう
に腰を振る。ぱん、ぱん、と肉のぶつかり合う音が響く。
そろそろ限界が近い。
「レミリア、中に出すよ。いいね!?」
「は、はい……貴方。どうぞ出して……そして私達の子供を……」
僕はまだ見ぬ子を想いながら、レミリアの奥深くに自分の物を打ちつけて果てた。
「おおっ! イくぞ、レミリアーっ!!」
「お腹が熱い……あ、貴方ーっ……カーライルぅ……」
絶頂に達した後、二人は気を失ったようにぐったりと、ベッドに横たわった。
目が覚めて、僕はレミリアを抱き寄せる。
「お前も……国も……守って見せるよ」
「はい……嬉しい……」
突然の重責に押しつぶされそうな気持ちになったが、レミリアとなら……愛する妻とな
ら越えていける。今ははっきりとそう思えた。

313赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/30 23:16 ID:9fNHBmzK
ブレイブナイト〜リーヴェラント英雄伝〜のエロパロ15作目。主人公×ルフィーナ。
隣国のお姫様。つまり裏のボスキャラという奴だ。

即位の後も、新王の誕生を祝う宴は続いた。およそ一月に渡って国中が沸いた。
連日、城を訪れる来賓への挨拶や国民への顔見世など、僕には気が休まる暇がなかった。
いや、一つだけ。一日の予定が終わり自室に戻ってからレミリアとの愛のひと時。
それはとても、充実した時間だった。
もっとも事が終わると更に疲れが溜まるのだが……。
だから、たまには一人だけに成りたくて今晩は庭園を一人で散歩していた。
すると声を掛けられた。
「こんばんわ陛下……お一人でどうされたのですか?」
声の方を見る。隣国、ローフェニアの王女、ルフィーナだった。友好国ということも
あって、今回の即位式に使者として彼女が来ていた。
「ルフィーナ姫こそ、共も連れず一人歩きなど……」
「久しぶりに貴方と二人っきりになりたくて……」
そのまま二人、近くの芝生に座る。じっとりと夜露が尻の辺りに染みる。
ルフィーナとは先王の時代、彼女が外交の使者としてわが国を訪れた時に始めてあった。
その頃既に僕の名声は周辺諸国に轟いており、噂話だけで僕に対する憧れを深めた彼女
から僕に告白してきて、二人は遠距離恋愛の仲となった。
しかし、今では僕はレミリアを妻としてリーヴェラントの王となっている。ルフィーナ
の気持ちには応えられない。
「貴方を忘れたいから……だから、一度だけの契りを……」
ルフィーナはそう言って僕に寄り添い顔を近づけてくる。ふわりと風が過ぎ去るように
唇を重ねる二人。
「いいのか? 貴方だっていずれ別の男と結ばれるだろうに。そのとき純潔で無いと知
 れれば……」
「構いません……一生を独身で通す覚悟もあります……」
ここで彼女を放り出して立ち去ることだって出来るのに、それは覚悟を決めた彼女に失
礼と思えた。だからこう言う。
「本当に……一度だけだから」
ルフィーナの手を取り、人目につかないように庭園の中でも高い木々のそびえる辺りへ
移動する。そして外套を外して地面に敷いて、ルフィーナにそこに座るよう促す。
314赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/30 23:17 ID:9fNHBmzK
「優しいんですね……他の人にも?」
ルフィーナは聞いてくる。野暮な事を、と思い僕は彼女の口を塞いだ。
「ん! うぅぅっん! ちゅ……はぁ……」
息が持たなくなって、唇を離す。
「今は、君だけに優しい男だよ……」
僕はそう言ってからルフィーナを抱き寄せ、彼女の体に手を這わせた。服の上から触る
胸は、たっぷりとした質感を以って僕に応えた。ルフィーナの息が荒くなる。
「はぁ……はぁぁっ! カーライル様ぁ……」
「ルフィーナ……愛しているよ」
互いの名前を呼んでから、またキス。唇を合わせたまま激しい愛撫を続ける。
ルフィーナの手が、僕の大きくなった物に触れる。ズボン越しにすりすりと手を動かし
て、刺激を送られた。堪らず声が出る。
「ああぁ……っ! そ、そこは……」
「ここが……殿方の……大事な所なのでしょう?」
言い終えてからルフィーナは僕のズボンを脱がせ始める。彼女の意図を理解して、僕は
腰を浮かせズボンを取りやすくする。するりと膝下までズボンと下着が落ちて、僕の物
が外気に晒される。涼しい。
「これが、カーライル様の……。大きい……」
目の前にそそり立つ肉棒を見てルフィーナは言う。それから、彼女は舌を突き出して顔
を近づけ、ぺろりと舐めた。
「うっ! くぅっ!」
思わぬ攻めに僕は呻く。ルフィーナはびっくりして聞いてくる。
「あ、あの……私、いけない事をしましたか?」
「い、いや……そんな事はないけど。君がこんな事をするなんて……驚いたんだ……」
僕の答えにルフィーナは不服そうに、
「私だって、愛する人のためなら……なんだって出来ますのに……」
といった。それを聞いて僕はルフィーナを抱きしめて言った。
「悪かった……。よかったら続けてくれ」
315赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/30 23:18 ID:9fNHBmzK
「悪かった……。よかったら続けてくれ」
ルフィーナは黙って頷いてから、口での攻めを再開した。ちゅぱちゅぱと、口淫の音が
庭園に響く。肉棒に舌を絡ませ引き戻したり、くびれた所を丹念に舐め取ったりとルフ
ィーナの口技は、とても初めてとは思えない巧さだった。やっぱり王族ってこういう事
の勉強もするのかな、とそう思う。それは、まあ置いといて、ルフィーナの攻めによっ
て、僕は限界が近かった。
「る、ルフィーナ……そろそろ出そう! 中にする? 外にする? ルフィーナが選ん
 でいいから……」
僕の問いかけにルフィーナは一瞬動きを止めたが、すぐに咥えたままで動きを再開した。
「あっ! はぁっ! ……口の中でいいんだね? 出すよ……!」
そう言う間もルフィーナの動きは止まらない。僕は限界に達して「ルフィーナっ!」と
一声叫んでから、腰を震わせながら彼女の口の中に射精した。
ルフィーナは、僕の物を咥えたまま喉を鳴らしながら精液を飲み続けた。
「ごほっ! ……かはっ!」
飲み終わったのか、ルフィーナは僕の物から口を放してから軽く咳き込んで体を起こす。
口の端にはみ出した精液の残りを拭い取ってそれを舐める。それから、
「大変美味しゅうございました。リーヴェラント国王陛下」
と言って、深々とお辞儀をした。えらくよそよそしい言い方なのは、僕を忘れたいとい
う彼女の意志の表れなのだろうか?
316赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/30 23:19 ID:9fNHBmzK
二人とも服を抱えながら全裸のままで城の裏手の水場へ移った。周りに敷き詰められた
石畳のごつごつした感じが裸足を気持ちよく刺激する。
「どうしてこのような所へ?」
「それはね……ここでしようと思ってさ。」
水に足をつける。始めは外気との温度の違いに身が震えるが肩まで浸かると、水温の方
が心地よく感じられる。
「おいで……しばらく泳ごう」
「で、でも……」
ルフィーナは生活用水でもあるこの水場に入ることに躊躇いがあるのだろうか。
「飲み水に使うのは、別のところから沸いているから。こっちは洗い場だよ」
それを聞いてルフィーナは、体の先端から水をかけ体を慣らしそれが終わると、急に水
場に飛び込んだ。ざぶん、と音が鳴り水が高く跳ねる。
「結構、お転婆さんなんだね。ルフィーナは」
僕は彼女の意外な一面に驚いてそう言った。
「だって見ているのは貴方だけですもの……」
嬉しそうに微笑んでからルフィーナは急に姿を消す。潜水したのか?
「おーい! ルフィーナ、どこに行ったの? ……あわわっ!!」
なんとルフィーナは潜ったままで僕の物を掴んで扱いていた。
このままやられっ放しでは王の威厳が廃るというもの。僕は意を決して潜水し、ルフィ
ーナの体を抱きしめる。そして、全身を水に包まれ浮力に身を任せながらキスを交わす。
やがて二人同時に目を見開き、慌てて体を起こす。
「ぷはっ!」
二人の呼吸音がハモる。
「ふぅふぅ……」
しばらくは黙って息を整えた。
「そろそろ、しようか……ルフィーナ」
「あっ! ……はい、陛下」
「それじゃあ、縁に腰掛けて……そう、足は水に浸けたままだよ」
ルフィーナの足を開かせ、秘所を見る。手でそこを触ると粘り気のある液が絡みついた。
この場の水ではない。
317赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/30 23:21 ID:9fNHBmzK
「あっ……ああ、恥ずかしい……」
既に、順次万端整った自分の物でルフィーナの体をなぞる。暗くてよく見えないから、
こういうやり方になるのもしょうがない。でも、性器で体を触られる感じが彼女の興奮
を煽るようで
「はぁん! ……はあっああっ……やあっ!」
と切なげな声を上げる。
「おっ! ここかな?」
ようやく、進入口を探り当て、腰を揺らしそこを突っついてみる。
「あああっ! はぁあん……や、やめて……早く……くださいぃ」
泣きそうな顔での訴えに、僕はルフィーナの腰を掴み、自らの腰を打ち付ける。
「いっ! ……ああんっ! ……は、入ったんですか?」
「うん……僕のが君に入って一つになってる」
僕は水場に立っている。膝辺りまでが水に浸かり、そこから上は外気に触れる。温度差
で実が震える。ぶるぶると小刻みに体を揺らしながら、ルフィーナとの行為を続ける。
「あ、あの? 寒いのですか?」
「うん! ちょっとね。でも君を抱いてると暖まる」
それを聞いて、ルフィーナは頬を赤らめ黙り込む。その仕草を見て、寒さとは違うが震
える。こんな娘に想われ、結ばれていることから来る身震いだった。
「愛してる」
素直な気持ちで僕は言う。
「分かっています。……でも貴方は……」
もう別の女の夫。だからこそ、今このときだけはと二人は燃え上がった。
「ルフィーナ……どう? 気持ちいい? イきそう?」
「は、はいっ! ……私ぃ、気持ちいい……貴方のを出してください、全部中にっ!!」
ざぶん、と腰が水をかく音がして、自分の物がルフィーナの最奥まで達したのを感じて
そのまま中にだした。
「あ! 来る……熱いのが……流れて……来る」
ルフィーナは途切れ途切れに呟いて身を硬くする。それが僕の物を絞って更に精液が中
に流れていく。
「……はっ! はあぁぁ……ふぅ、ふぅぅ……」
318赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/30 23:22 ID:9fNHBmzK
精液を搾り終えてから、ルフィーナはゆっくりと体から力を抜く。すると、彼女の中も
緩んで白濁の液がこぼれ出し、彼女の尻を伝って水場に流れ落ちていく。
ぽちゃん、と水音がしてルフィーナもそれに気づいたようだ。
「い……いけない。私、大事な洗い場を汚してしまって……」
「気にしないで……。ルフィーナのなら汚くないよ。それどころか、みんな有り難がるさ」
「もう……冗談ばっかり」

水場で泳ぎがてら、身を清める。それが終わってから、二人は身だしなみを整えてから
時間をずらして個別に、城に戻った。未練を振り切るように、互いに姿を見ることなし
なかった。
「こんな遅くまで、どうしたんです」
部屋に入るなりレミリアに言われる。
「散歩だよ」
新婚なのに、もう別の女を抱いたなんて知れたら、どうなるか。自然と口調はぶっきら
ぼうなものになる。
「ルフィーナ姫ですか?」
えっ! ばれてる?
「あ……あの、これはだねぇ……」
全身総毛立ち、がくがくと足が震える。
レミリアは余裕を持って、僕を見回した後、
「今日はこれで特別に許してあげます」
といって、僕の頬に平手打ちし、ぱしーん、と乾いた音が部屋に響いた。
「私だって、あの人の気持ちは知っていますから……」
「ありがとう……それから、ごめん」
その日は、それ以上追求はされる事は無かった。妻の配慮が嬉しかった。

宴の日々も過ぎ去り、リーヴェラント王国カーライル朝最初の国政に関する議事が行わ
れようとしていた。その席で、僕は一つの議題を掲げるつもりだ。
内容は、国王の一夫多妻制を認めるという物。
これが、僕の国王としての最初の政治となった。

319赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/06/30 23:28 ID:9fNHBmzK
今回の発表作を以って、ブレイブナイトの短編シリーズも一区切りとします。
長い間、スレをお借りし拙い作品を発表することが出来て、どうもありがとうございました。

>307>微妙云々について
はっきりいうと、ホームベース顔が受け入れられるかどうかで、全てが決まります。

>314>315に一行重複する所がありました。
>「悪かった……。よかったら続けてくれ」
ここは一つでいいです。不手際をお詫びします。

320307:04/07/01 00:27 ID:dCtlbyRy
>>319
お疲れ様でした。
月並だけど、面白かった。

>ホームベース顔
warota
とりあえず脳内補完する為に今度ブレイブナイトを探してみますよ。2000円以内だったら買います。

でわ

321名無しさん@ピンキー:04/07/01 00:29 ID:dCtlbyRy
×月並だけど、面白かった。
○月並な感想で申し訳ないけど、面白かった
322名無しさん@ピンキー:04/07/08 22:43 ID:A4XISysG
保守。
323名無しさん@ピンキー:04/07/10 22:45 ID:9OvPdNFQ
知る人ぞ知るマイナーRPG・ONIシリーズより、常葉丸×静那。
文章は拙いですが。
324常葉丸×静那:04/07/10 22:45 ID:9OvPdNFQ
 ある日の夕暮れ、九州は鹿護村。
 門下生の子供達も帰り、静かになった道場で静那が素振りをしていると、ドンドンと玄関の戸を叩く音が聞こえてきた。
 たまに近所の人が余った夕飯などを差し入れてくれることがある。 料理が決して上手いとはいえない静那は、少しばかり期待しながら戸口に向かった。
 それでも木刀を手の届く場所に置いておくことは決して忘れない。 さり気無さの中に微かな慎重さを含ませた声で、「どなたですか」と問いかけた。
 戸の向こうから返ってきたのは、明るい青年の声だった。
「静那、俺だよ、俺俺!」
「常葉丸?」
 驚いて戸を開いてみると、そこには大きな荷物を背負った青年が立っていた。
 静那のよく知る相手だった。
「や、久しぶり」
 ぽかんとしている静那を前に、常葉丸は気安く声をかける。
 少しの間を置いて我に返った静那は狼狽しながらも、頭に浮かんだ疑問をそのまま口にした。
「久しぶりって、どうしたの、急に来るなんて」
「品物集めであちこち周っててさ。 九州に来たんだし、折角だから顔出していこうと思って」
「そ、そうなの」
「上がっていいかな?」
「あ、そうね、ごめんなさい。 どうぞ」
 静那は珍客をあたふたと居間に通した。 部屋の片隅に荷物を下ろした常葉丸は、ふう、と息を吐きながら首を捻っている。
 茶を淹れながら、静那は動悸が激しくなっているのをハッキリと自覚した。
 九州と東北という遠距離恋愛、会いたくても簡単には会えない恋人が、来てくれた──
325常葉丸×静那:04/07/10 22:47 ID:9OvPdNFQ
「でも、どうして来たの?」
 囲炉裏の前で茶を啜る常葉丸に、静那はそう尋ねた。
「商品の仕入れだよ。 この頃売り上げが良くてさ、じっちゃんが集めた骨董品も少なくなってきたんだ」
「それで冒険がてら、品集めってこと?」
「ああ。 刀とか掛け軸とか、それなりに集まった」
 常葉丸は自分が持ってきた荷物の方へ目を向ける。 大小様々な箱を大きな布で一纏めに包んだそれは、現代を生きる者ならサンタクロースのプレゼントを連想するかも知れない。
「商売繁盛、結構ね。 それでわざわざ九州まで?」
「いや、それは、まあ、なあ」
 常葉丸は言葉を濁した。 静那はどうしたのかと首を傾げる。
「…やっぱり、久しぶりに会いたいだろ?」
 ボン。
 …と音が鳴りそうな勢いで、静那の顔がみるみる赤くなっていった。
「そ、それで」
 まだ暑い茶をぐっと飲み込み、咳き込んだフリをしてから静那は話題を変えた。
「こんな時刻だけど、ご飯は食べたの?」
「あ? あぁー、今日はまだだな。 そういや腹減ったな」
「何か作ろうか?」
「待った!」
「なに?」
「わざわざ作ってもらうのも悪いし、どこかで食おうぜ。 この村って飯屋とかあったっけ?」
「あるけど。 でも小さい所だし、大したものは食えないわよ」
「いいよ、行こうぜ」
326常葉丸×静那:04/07/10 22:48 ID:9OvPdNFQ
 そうして夕飯を食べ、静那の家に戻り、久しぶりの会話を弾ませていると、外はたちまち暗くなっていた。
「って、もう真っ暗じゃないの」
 湯呑みを置き、静那は慌てて腰を浮かした。
「どうしたんだ? せっかく会ったんだし、もっとゆっくりしようぜ」
「そうはいかないわよ」
 静那は何か急いだ様子で押し入れの襖を開け、布団と枕を取り出した。
 常葉丸がぽかんと驚いた後、妙に嬉しそうな顔になっていることに気付いた静那は、誤解を正す必要性があると感じた。
「ごめんなさい、常葉丸。 先に寝といて」
「へ?」
 間抜けな顔の常葉丸を無視し、静那はてきぱきと布団を床に敷く。
「これから稽古しないといけないの」
「稽古? こんな遅くに?」
「一日の最低量を決めてるのよ。 あなたが来たからつい話し込んじゃったけど、稽古するところだったのよ」
 ごめんね、と苦笑しながらもう一回謝る。
「長旅で疲れてるでしょ? 静かにやるから、ゆっくり寝といて」
 そう言って、静那は道場へ向かうべく外へ出ようとする。
 一人残されようとしている常葉丸は溜め息をつき、ポリポリと頭を掻くと、静那の背中に手を伸ばした。
327常葉丸×静那:04/07/10 22:49 ID:9OvPdNFQ
 ポン、とその右肩を叩く。
 「え?」と振り返ろうとした静那の目に、先程までとはうって変わって、妙に色気を放つ真顔になった常葉丸が写った。
 驚いて一瞬固まった静那に、常葉丸の顔がどんどん近付いてくる。
「や、やだ、常葉丸」
 相手の企みを察した静那は、慌ててその体を引き離した。
「ん?」
「何よ、この、いきなり」
「なんだ、嫌か? 久しぶりだってのに」
 常葉丸はニヤニヤと楽しげに口を歪ませる。
「い、嫌っていうんじゃ… ちが、そうじゃなくて、稽古って言ったでしょ。 毎日やってるんだから」
「静那くらい強かったら、稽古なんてちょっとぐらいしなくても大丈夫さ」
「そ、そういう問題じゃなくて、剣士としての心構え…」
「まあまあ、いいじゃんか」
 抗議には耳を貸さず、常葉丸は静那の身体を両手で引き寄せた。
「ち、ちょっ! あ、ふっ…」
 静那がさらに何か言おうとしたが、その口を常葉丸は自分の唇で塞いだ。
「ん、んん…!」
 逃げようとする静那の体をしっかりと抱えて離さず、常葉丸は柔らかな唇の感触を楽しんだ。 静那の体が徐々に脱力してくるのを待ち、ゆっくりと舌を侵入させる。
 静那は口の中に力を入れてまだ小さな抵抗を示したが、それも常葉丸の巧みな舌使いにすぐに解きほぐされた。
 蹂躙される静那の口が、ぴちゃぴちゃと、湿った音をたてる。
 静那の唇の端から唾液が溢れ、ツゥ、と一筋の痕を残した。
「あ、ん… んっ…」
 静那が常葉丸の服をぎゅっと強く掴む。
「ぷは… ぁ…」
 二人の口がようやく離れた。 その間で、名残惜しそうに涎が糸を引いていた。
328常葉丸×静那:04/07/10 22:50 ID:9OvPdNFQ
 顔を真っ赤にして俯く静那に、常葉丸は変わらぬニヤニヤ顔で言った。
「いやぁ、なんだかんだ言って、静那もけっこうその気なんじゃないか?」
「な、何を…」
「本気で嫌だったんなら、俺なんかすぐに引き剥がせるじゃないか。 強いからなあ、静那は」
「うっ…」
 静那は言葉に詰まった。
 常葉丸の言う通り、例え口を付けられている様な状況でも、静那なら相手を投げ飛ばすことができる。 剣士とはいっても、その程度の体術は基本として父から教え込まれていた。
 それをしなかったのは、口では嫌と言っても、実際はそんなに嫌でもなかったワケで。
「もうっ… もう、いいわよ、好きにしなさいよ」
 もはや返す言葉も無く、静那は目を逸らして言い捨てた。
 常葉丸はその様子を見て、やたらと嬉しそうに「くぅーっ」と歯を噛み締めた。
「な、なによ」
「静那、お前のそういうところって、本当に可愛いよな」
「なっ…」
 常葉丸の軽い言葉に、静那の顔がさらに赤く染まっていく。
 半開きになっているその口に今一度、常葉丸の口が重ねられた。
「ん…」
 驚いたらしく静那の身体が少し震えたが、もう抵抗する気配は全く無くなっていた。
「ん、んふぅ…」
 常葉丸の耳に静那の可愛らしい声が届く。
 柔らかな女の唇を味わいながら、常葉丸は静那の着物の内側にゆっくりと手を入れた。
 さらしが巻かれている胸を、人差し指でちょんと押してみる。
「ん…」
 不意打ちのような刺激に、静那は微かな声を出す。
 口を離し、困ったような甘えるような、子供のような視線を常葉丸に向けた。
329常葉丸×静那:04/07/10 22:51 ID:9OvPdNFQ
「さらし、取ってくれよ」
「わ、わかったわよ…」
 僅かばかりの反抗心を滲ませた声で、静那は渋々頷く。
 上着に手をかけながら目で「見ないでよ」と訴えるが、常葉丸はそんなことを構わずに、恋人の肌が露わになっていく様子を観察した。
 袴を下ろし、上着を脱ぐ。 さらしを取ると、拘束から解き放たれた二つの膨らみが微かに揺れた。
 朝から晩まで剣に身を費やし、固く引き締まりながらも女性らしい細やかな雰囲気を残した静那の肉体が、常葉丸の前に曝け出された。
 あとに残るのは股間を覆う…
「…ふんどし?」
 常葉丸はぽかんと口を開けた。
 真っ白な幅広の布が静那の女性器を覆っている。
「わ、悪い?」
「褌って、男が付ける物じゃなかったのか? そう思ってたけど」
「べ、別にいいでしょ、そう決まってるワケじゃないし。 腰巻だけだったらなんかスースーして心元無いのよ」
 胸元を手で隠しながら目を逸らし、ブツブツと文句ありげに呟く。
「…似合わない?」
 チラ、と心配げな横目が常葉丸に向けられた。
「いや、これはこれで」
 常葉丸はズンズンと静那に歩み寄った。
「あ、ときっ」
 静那が何か言う前にその胸に手を伸ばし、片方の乳首を摘んだ。
「あんっ!」
 いきなりの刺激に、静那の体がビクンと震える。
 常葉丸はそのまま乳房全体に指を伸ばし、その弾力ある塊をゆっくりと揉み始めた。
330常葉丸×静那:04/07/10 22:53 ID:9OvPdNFQ
「や、は… ん…」
 時には強く、時には優しく、微妙な間隔を置いて手を動かす常葉丸。 静那もその調子に合わせる様に甘い声をあげ始めた。
「んっ… んふ…」
 上を向いて喘ぐ静那に、常葉丸は自分の顔を近付けた。
 胸を揉む手を止めないまま、先刻までは静那の口内を犯していた舌を伸ばし、頬や首筋にゆっくりと這わせる。
「んっ やっ はっ… や、あん…!」
 常葉丸の舌は静那の体を舐め回しながら下方に向かい、乳房、そして乳首に達した。
 もうすっかり固くなっている桜色の突起を、左右交互に口を含む。 手はまだ乳房から離さない。
「あ……う、んくっ… はあ…!」
 乳首からじんじんと伝わる快感に、静那は身悶える。
 その様子に常葉丸は少しだけ口を離し、下から静那の顔を仰ぎ見て言った。
「静那、相変わらず胸が感じやすいんだな」
「ふあ、は…! えっ… む、ね…? きゃ、ん…!」
 静那の反応は少し鈍い。 常葉丸は口の代わりに指で静那の乳首を転がし始めた。
「ああ。 まだ胸と口しか弄ってないのに、もうこんなになってる」
 常葉丸の攻めに嬌声をあげていた静那は、その時になって初めて、自分の股間を覆う布が濡れていることに気付いた。
 快感に身悶えるままに太腿をすり合わせていると、そこからクチュクチュと卑猥な音が聞こえる。 羞恥の余り、静那は泣きそうになった。
 常葉丸は必死に涙を堪える静那の顔を見て、優しげな笑顔を浮かべた。
「静那って、何回やっても初めての時みたいな反応するよな」
「わ、悪い…? …んぁっ!」
「そういうところがイイんだよな。 本当に可愛いぜ、静那」
 既に茹蛸のようになっている静那の顔が、さらに爆発しそうなほど赤くなる。
 常葉丸は静那の反応を楽しみながら、片手をその下半身の方へと伸ばす。 水を吸い過ぎてグショグショになっている布の上から、そこにある丘をゆっくりと撫でてやった。
331常葉丸×静那:04/07/10 22:57 ID:9OvPdNFQ
「あっ!?」
 静那の体が大きく震える。
 新たに下半身に加わった刺激に、足腰がガクガクと揺れた。
「ふあっ! や、は、あぅん! は、あ、やあっ…!」
 静那はだらしなく口から涎を垂らしながら、甘い声をあげ続ける。 我慢していた涙は、とっくに目から零れ落ちていた。
 乳房を揉まれ、乳首を座れ、秘部を撫でられ、獣のように声をあげながら乱れるその姿は、剣道場の主としてしか彼女を知らない者には信じられない光景だろう。
「そろそろ立ってられないか?」
 常葉丸はそう言うと手を止め、ふらふらになっている静那をゆっくりと布団の上に座らせた。
 ぺたりと崩れ落ちるように腰を下ろした静那は、荒い息を吐きながら、焦点の遭わない目で常葉丸を見詰める。
「褌取って。 脚、開いて」
「はぁ、はぁ… え、あ… うん…」
 静那はもう何の抵抗もすることなく、常葉丸の言葉に素直に従った。 座ったままで、褌の紐を解いていく。
 尻をつき、膝を開き、己の大事な部分を曝け出している静那の姿は、男を誘っているものとしか見えなかった。
 常葉丸の視線は静那のそこに吸い寄せられた。
 繁みの中にある裂け目。 当然そこにある突起はぷっくらと膨らみ、さらなる快感を求めているようだ。
 常葉丸は陰核に手を伸ばし、かるく押してやった。
「ひやっ!」
 今までのものより一段階上の快感に、静那の体が跳ね上がった。
 常葉丸は指先で小豆ほどの突起をころころと転がしてやる。
「あっ、ひっ、ああっ! んあ、や、ああーっ!」
 静那は過敏に反応し、淫らに喚いた。 割れ目からはどんどん蜜が溢れ出してくる。
 常葉丸は指を裂け目の中にも入れてやった。 そのねっとりと濡れた肉の内側を、優しく撫で回す。
「あ、ふぁ、ひああん! は、ひ、い、いい…!」
 静那は脚を閉じそうになったが、常葉丸は空いている手で片方の脚を押さえ、そうはさせなかった。
332常葉丸×静那:04/07/10 22:57 ID:9OvPdNFQ
「静那、気持ちいいか?」
 しばらくそこを弄った後、常葉丸は返事が出来るように手の動きを止め、聞いてやった。
「はぁ、は、あ… うん、いい、気持ち、いい…」
 静那は潤み、とろんとした目で常葉丸を見詰めながら、なんとか言葉を紡ぐ。
「それは良かった」
「と、ときわ、まる…」
「ん?」
「はぁ、も、もう、いいから… きて、きて、ときわまる…」
 掠れた声で名を呼ばれ、ゾクリと常葉丸の中の何かが刺激された。
 常葉丸のムスコも既に痛いぐらいいきり立っており、今か今かとその時を待っている。
「わかった。 ちょっと待ってくれ」
 さっさと履いている物を脱ぎ捨て、常葉丸は一物を露わにした。
 静那は何を思っているのか、既に何回も目にしている男のソレを、じぃーっと見詰めている。 その下の入り口はぱっくりと開き、久しぶりに入って来る常葉丸を待ちかねているようだ。
 常葉丸が腰を下ろすと、静那は入れ易いように仰向けに寝転がった。
「いくぞ」
 常葉丸が静那の腰に手を添え、宣言する。
「ん… …んああっ!」
 静那が小さく頷いたのと同時に、常葉丸は一物を突き出した。 先端が入口に触れただけで、静那は大声をあげた。
「くっ…」
 肉の壁に絞め付けられる感覚に、常葉丸も呻き声を洩らす。 静那のそこは相変わらず絞まりが良く、誘い込むかの様に歪に動いた。
 常葉丸はさらに奥へ奥へと押し進める。
「ん、ああ、んーっ! んー!」
 押し殺そうとして、それが出来ない静那の声を聞きながら、常葉丸は完全に根本まで刺し込んだ。
 そこから、加速する。
333常葉丸×静那:04/07/10 22:58 ID:9OvPdNFQ
 グチュグチュと、二人の交わっている部分が卑猥な音をたてた。
「ああーっ! ふあ、やっ、あーっ!」
「あ、相変わらず、凄いな、静那…!」
「んーっ! あ、ああーっ! あ、は、はあっ!」
「こんな、絞め付けて、すげ、いいぞ、静那…!」
「あ、はぁ、んっ! や、んあ、は、あーっ!」
 常葉丸は前方に倒れ込んだ。 静那の脚が限界まで開き切り、彼の体全体を受け入れるような形になる。
「んーっ! あ、はあっ! あーっ! あーっ!!」
 静那の胸に、常葉丸の手が触れる。 激しく腰を動かしている状況で、優しく揉んでやることは出来ない。 常葉丸は柔らかな乳房をこねるように強く掴んだ。
「あ、ひぃっ! んあ、と、ときわ、まるっ!」
 静那も必死に常葉丸に手を伸ばした。 しっかりと愛しい男の体を抱き寄せようとする。
「んーっ! ああっ! は、あ、あぁーっ!」
 静那はもうまともな思考も出来ず、ただ常葉丸を求めて動き続けていた。
「う、そろそろ、いくぞ、静那っ…!」
「あー、ああーっ! と、ときわ、まる、ときわまる! ああーっ!」
 常葉丸と静那は、共に達した。
「ああーっ! あ、あ、はあ…」
 迸る精子が静那の中に注ぎ込まれてゆく。
「あ、あ… 奥まで… いっぱい…」
 静那はうわ言のように呟いている。 常葉丸が自分の一物を引き抜くと、静那の裂け目からは女の蜜と男の精子が混じったものが溢れ出た。
 全てを終えた二人は、力無く布団の上に転がった。
334常葉丸×静那:04/07/10 22:59 ID:9OvPdNFQ
「……常葉丸!」
「ん……」
 常葉丸は夢の中で、静那の声を聞いたような気がした。
「常葉丸、起きなさいよ、常葉丸!」
 それが夢なのではなく、現実に自分を呼ぶ声なのだと気付くまで、暫くかかった。
「ん、あー… 静那、おはよう」
 布団から上体を起こし、寝惚け眼で挨拶する。
 あやふやな視界の中に、腰に手を当てた静那の姿があった。
「おはよう、じゃないわよ。 こんな遅くまで寝て…」
「ああ、悪い… 今、どれくらい?」
「もう昼よ! もうすぐみんな来るんだから、早く出てって!」
 がばっと布団を引っくり返される。 常葉丸は畳の上をゴロゴロと転がって壁にぶつかった。
「なんだ、せわしないな… みんなって誰だよ」
 起き上がらないままで聞く。
「門下生よ! 最初に年少組が来るの!」
「ああー… それなら、稽古の様子ぐらい見物させてくれよ。 別に出て行かないでいいだろ…」
「何言ってんの! 私に恋人がいるって噂、琥金丸から広まってるのよ! 男と一緒にいるところなんて見られたら…!」
 静那が必死に喚いている、その時だった。
 外からドタドタと複数の足音が聞こえ、
「しずなせんせー、おはようございまーす!」
 元気な声と共に数人の子供達が居間に飛び込んで来た。
「……あ」
 場が沈黙した。
 口を開けて固まる静那。 子供達は先生と一緒にいる見知らぬ男に目を向ける。
 そして未だ半裸の常葉丸は、片手をあげて「よう」と挨拶していた。
「せんせー、このひと、せんせいのこいびと?」
「違いますっ!」
335名無しさん@ピンキー:04/07/10 23:00 ID:9OvPdNFQ
以上です。 長々と失礼しました。
336名無しさん@ピンキー:04/07/17 17:10 ID:3i+WwIZf
保守。
337名無しさん@ピンキー:04/07/17 20:47 ID:X/YoWBdx
おお…神だ…ONI参は現在自分の手元にある唯一のGBのONIだからすげえうれしい…
338伊角×奈瀬 ◆ZAFT/143WU :04/07/24 11:37 ID:n/e16PpT
【ヒカルの碁】伊角×奈瀬
339伊角×奈瀬 ◆ZAFT/143WU :04/07/24 11:39 ID:n/e16PpT
生温く湿り気を帯た空気が肌を包む。開いた窓からは微かに風が入り込み、暑さで汗ばむ身体を僅ながら心地良くさせた。
「……んぅ…もうこんな時間?」
セミロングの黒髪を枕に散らし、キャミソールと短パン姿の奈瀬明日美は真夏の暑さに項垂れる。
愛しい人からの連絡を逃すまいと肌身離さず持っている携帯を開いてまた閉じる。
夏休みに入った今、高校生の自分は空いた時間を持て余し、恋人は仕事に駆け回る日々。
もう数週間会っていない。彼の声、笑顔、温もりが欲しくて堪らない。
「…会いたい…伊角くん」
寂しさに1人呟き寝返りを打つとベットが軋み音を立て、瞬間、彼が自分の身体を貫き愛してくれた時の記憶が鮮明に蘇る。
左右に開かれた脚、乳房、身体全てが彼の熱によって揺らされ掻き回された。
─ー奈瀬…君が好きだ
熱く乱れた吐息と共に掛けられる愛の言葉に彼への愛しさが増す。
340伊角×奈瀬 ◆ZAFT/143WU :04/07/24 11:40 ID:n/e16PpT
自分に覆い被さり優しく、時には荒々しく唇を塞ぐ彼。
「………んッ」
繊細な指先が乳房と秘部を愛撫し動く感触が奈瀬の身体に甘い痺を与え濡らしてゆく。
彼に抱かれたい、込み上げる欲情を抑えきれず、ジンとうずく秘部に手を添えて人指し指でクリトリスを刺激する。
「ぁ…はぁ…ん」
脚は彼を受け入れている時と同じく左右に開き、空いた手でキャミソールの裾を捲り上げ乳房を愛撫する。
柔らかく汗の滲む膨らみを掌で包み、薄く色付いた実を優しくコネる。
「んぁ…伊角…くん」
カーテン越しの日差しが奈瀬の痴態を晒し、無意識に揺らす腰と下着の中に滑らせた手が淫らに水音を洩らす。
341伊角×奈瀬 ◆ZAFT/143WU :04/07/24 11:43 ID:n/e16PpT
「…伊角くん…あっぁあッ…もう」
汗と愛液で濡れた指で、膣口とクリトリスを擦り伊角が達した瞬間の呻きと身体の震え、そして色のある彼の顔を想像し、愛撫する指先に力を込める。
「ぁ…ッあぁあん!」
その刺激で絶頂を迎えた全身を退け反らせ、奈瀬はその快感に肢体を震わせた。
そして余韻に浸り、また携帯を開くと同時、待ち侘びた人からの着信が届き、奈瀬は気怠い身体を起こす。
「ぁ…伊角くん」
先程の行為のせいか、熱を持つ声音に羞恥しながら彼の声を待つ。
『奈瀬、今日の夜時間空いてるか?』
「うん!伊角くんの為の時間ならいつでも空いてるよ」
そう言うと伊角は「ありがとう」と嬉しそうに笑う。
『もうすぐ帰れそうだから一緒に食事したいんだけど、何処がいい?』
「何処でもいいけど…食事だけ?…その後は?」
久しぶりに会うのだから…奈瀬は期待しながら答えを待つと
『…え…あ…明日休みだから…その…ゆっくりできる』
戸惑い照れた様子が携帯越しに伝わってくる。とても彼らしく愛おしい。
「…大好き、伊角くん」
『………オレも…だ』
きっと顔を真っ赤にしているに違いない彼。今日はいっぱい愛して、そして愛されたい。






END
342名無しさん@ピンキー:04/07/24 21:28 ID:IIP+Vgze
碁はスレあったような

と思って調べたら女体化となりきりなんてゲテモノしか残って無かったのか…。
343名無しさん@ピンキー:04/07/24 22:55 ID:NGyGTsGM
新作があるならこっちにも来て欲しい!

【新連載】ジャンプ総合エロパロスレ【過去の名作】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087321322/
344名無しさん@ピンキー:04/07/25 20:29 ID:TOCHZzWf
>>339-341
奈瀬発情中w
夏休みネタいいですね。
前回はバレンタインの少し後で止まってましたか。
もう既に伊角の表現が奈瀬の「恋人」になってる(;´Д`)ハァハァゴチですた。
345名無しさん@ピンキー:04/07/30 07:56 ID:Q4nPORTX
落ちる落ちる!
346名無しさん@ピンキー:04/07/30 13:54 ID:2lyvfaYl
味の助まだかな〜
347名無しさん@ピンキー :04/08/03 09:53 ID:3WS60jG+
ファミ通文庫のゆうきりん「いろんな地球の救いかた」をキボン。
本編がエロい要素満点なのに中途半端だったため突きぬけられなかったので。
あのコスチュームであれだけなのも不満。
348名無しさん@ピンキー:04/08/07 20:56 ID:TgajbLk/
>>347 同意、ただ純愛のほうがいいなぁと思う
349名無しさん@ピンキー:04/08/07 23:14 ID:TgajbLk/
日本キタ━ヾ(   )ノ゛ヾ( ゚д)ノ゛ヾ(゚д゚)ノ゛ヾ(д゚ )ノ゛ヾ(  )ノ゛━━!! 
350名無しさん@ピンキー:04/08/07 23:15 ID:TgajbLk/
ごめんなさい、誤爆しましたorz
351名無しさん@ピンキー:04/08/08 01:38 ID:8BN/CJnX
サポーター、もう出れたのかな。
352名無しさん@ピンキー:04/08/08 14:43 ID:fzj9hpdf
>>351 サポーター帰ってきたね。ってスレ違いスマソ
353名無しさん@ピンキー:04/08/09 11:09 ID:A53f/XmA
hosyu
354名無しさん@ピンキー:04/08/09 11:43 ID:ZX3dmT2p
パチスロネタキヴォンヌ
355名無しさん@ピンキー:04/08/09 13:50 ID:viTi6LQd
何それ?
356名無しさん@ピンキー:04/08/09 23:38 ID:QMubNmIx
連日公務で忙しいけれど、日曜日になれば教会へ礼拝をしに行く。
ただ、今日はシャルが供についている。信仰など、縁遠い魔術師の彼女が何故?
でも僕としても信仰心だけで通っているわけではないので、理由は聞かずにいた。
教会が見えてきた。まず目に付くのが、建物をぐるっと囲む花壇。色とりどり花が咲き
誇り、この風景が荘厳な宗教画かと見まごう程だ。
「来るたびに、新種が増えてる……」
シャルが呟く。来るたびってことは、よく来ているのだろうか? 
紫の二又お下げ髪を揺らし、ローブをなびかせを走り寄る。そして花を一輪手繰り寄せ、
じっと観察を始める。
「おい、シャル! その花がどうしたんだよ?」
「ふむふむ……これは珍しい色。青いバラなんて……周辺の……レベルは正常値?」
難しい言葉が出たが良く聞こえなかったなぁ。まぁそれは置いといて、僕の問いかけも
聞かず、シャルはメモを取り始める。どうやら観察内容を記しているようだ。
もう一度、今度は大きめの声をかけようとしたとき、
「あら、来ていたんですね。おはようございます、陛下、それにシャルさん」
この教会のシスター、ソフィアさんが僕等を見つけ挨拶をしてきた。
「お、おはようソフィアさん! ……いつ見ても立派な花壇ね……」
慌てて居住まいを正したシャルが挨拶を返す。
「二人は知り合いなのか?」
気になって訪ねる。
「ええ、昔シャルさんがこの花壇をまじまじと見つめていて……それで私から声をかけ
 たんです」
「珍しい色の花があって……見とれていたら……近づかれてるのにも気づかなくて……
 その」
ソフィアさんは嬉しそうに言うが、シャルはなんだか恥ずかしそうにそっぽを向いて、
声も小さなっていく。
この話、続けるのはシャルに悪いな。そう思って僕はソフィアさんをしっかりと見てか
ら言った。
「今日は礼拝に来ました。こちらの供も、一緒に案内をお願いします。シスター」
「えっ! ああ、はい、こちらです。ど、どうぞ……!」
357赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/09 23:38 ID:QMubNmIx
急に真面目な雰囲気になったので、対応が巧くいかないのかソフィアさんは少し慌てて
来賓用の扉を開けた。

礼拝が終わった後でも、まだそこに残った。ソフィアさんは、この広い礼拝堂を一人で
掃除していた。二人きりになるいい機会だな……。でも、横にはお邪魔虫が。
「ねえ、まだ帰らないの?」
シャルが言う。礼拝中彼女も格好だけは取っていた。場の雰囲気がそうさせたのだろう。
そういえば彼女、眠りの魔法が使えたよな。それでソフィアさんを……。
「なあ、シャル。ちょっと耳を……ごにょごにょ」
耳たぶに口を寄せ考えを伝える。
「ええっ! なんで私がそんな事? 疲れるじゃない」
「いいから、やれって。なんなら、国王としても命じてもいいんだぞ!」
つい興奮して言葉が大きくなる。それを聞きつけたソフィアさんが近寄ってきた。
「お二人とも、どうしたんですか? 随分と大きな声ですけど」
「い、いやぁ、なんでもないから。 なあシャル?」
「え……えぇ。ソフィアさんはお勤めを続けてて」
「そうですか……。それなら私、戻りますね。高いところの掃除が残っていますから」
言い終えてからソフィアさんは離れた。一旦、別の場所へ行ってから脚立を持って戻っ
てきた。そしてそれに登り、高い窓や鴨居などを拭き始める。
「今だ! シャル、術をっ!!」
「わ、わかったわよ……もう、何考えてるんだか……」
シャルは目を閉じ、念を込める。手をソフィアさんの方へ向けて、ぽつりぽつりを呪文
を唱える。体が淡く光り始め、やがてその光も消える。
その直後、がたがたと何か揺れる音がする。
「わっわわ……なんだか頭がぼうっとして……足元が」
ソフィアさんは脚立の上でバランスを崩す。このままじゃ落ちる。
急いで距離を詰める。その時、頭からソフィアさんは落下する。
「きゃあ」
広げた両腕にずっしりと重さが掛かる。
「きゃあーっ! 落ちるーっ!」
腕の中のソフィアさんは、ばたばたと暴れる。
358赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/09 23:39 ID:QMubNmIx
「落ち着いて。助かってるから」
「お、落ちるーっ! 助けてー……えっ!? 助かってるんですか?」
「う、うん……この通り」
抱いたままソフィアさんを少し持ち上げ、状況を教える。
「ま、まぁ……陛下。私なんて事を……」
頬を赤らめ、俯きながらソフィアさんは謝る。
「どうしたの? いきなり」
分かっているのだが聞く。まあ、これも男女の駆け引きだ。
「そ、それが、急に頭がぼうっとして……眠くなって……それで」
「こうなったっと?」
ソフィアさんは頷いて、「そうです」の返事をする。
その時、背後から足音が近づき止まる。そして頭に軽い衝撃。
「痛てっ! なんだ?」
振り向くと、そこにいたのはシャル。呆れ顔をしている。
「ちょっと、いつまでやってるのよ……それは私が……むぐぐっ!」
慌ててシャルの口をつぐみ、黙らせる。顔を近づけソフィアさんに聞こえぬよう小声で
言う。
(これがお前の魔法だってことは言うなっ!)
(はぁ? 本当、何考えてるのかわかんない人ね)
それでもシャルは黙って、距離をとる。言う気はないようだな。
「あのう……ご相談はお済みですか? 私、まだ眠いので……部屋で一休みしようと思
 うのですが」
「それなら、私がお送りしましょう」
ちょっと、真面目に一人称も変えてみる。
「そんな、陛下の手を煩わせるなんて」
「もう煩ってるよ。気にしなくていいよ。あぁ……シャル、お前は先に帰っていいから。
 お供ご苦労。それから、他の連中に遅れて帰るって伝えといて」
「わ、わかったわ……ソフィアさん送ったら、すぐ戻りなさいよね」
シャルの冷たい視線と声を背に受けたて僕は悠々とソフィアさんを抱えた状態で歩き始
めた。
359名無しさん@ピンキー:04/08/10 09:07 ID:o9r9K6MR
 (私が……やるしかない!)
 宝条ララは決意を固めた。
 (ソラト君はガレリオ星人にてこずっているし……彼がここまでくるのを待って
いたらもっと被害が拡大しちゃう……試作品の戦闘スーツ……)
 ララの目の前では今も数人の少女が、しかも見た目は自分と変わらぬ年端も行か
ぬ少女達がインモラール星人の触手で陵辱されているのだ。
 ヴァギナとアヌス、それに口と三孔を同時に太い触手に貫かれている少女もいる。
 細い触手に乳房を絡め取られて、いびつに縊りだされている少女もいる。
 もっと細い、繊毛の如き触手が尿道孔や乳首の先端に侵されている少女もいる。
 (大丈夫……活動限界は地球時間で10分……それまでに片をつければいいのよ
……)
 ララの眼差しに強い光が宿った。
 「行くわよッ!!変身(トランス)!!」
 その声と同時にララの体の内側から強烈なパワーが噴き出して、聖エルナ学院の制
服のブレザーとブラウスのボタンを弾き飛ばした。
 (お、遅い……まだなのっ?)
 試作品では瞬時に戦闘スーツを形成するのはまだ無理だったのだ。
 ビリッ、ビリビリビリッ、ズバッ!!
 スーツの空間転移現象でララのまとっていた制服がボロキレと化して宙に舞った。
 だが、チェックのミニスカートとスリップ、それにブラジャーとパンティはまだ
ララの肢体を覆っていた。
 (早く……早く!!)
 
360トランスボーイ:04/08/10 11:58 ID:o9r9K6MR
 ララの周囲で風が渦を巻いた。これもスーツの空間転移が引き起こす現象の一つだ
。膝上20cmのスカートが真上に捲くれ上がり、レースをあしらった眩しいばかり
の純白のパンティが完全に露出した。小さな三角布はララのヴィーナスの丘にピッタ
リと張りついてその奥の秘密の部分をガードしている。
 触手の根元にある大きな単眼がギラリと輝いた。
 (ど、どうしたの?……幾らなんでも時間がかかり過ぎてるっ……)
 ララは脳波で操作可能な自分の宇宙船のコンピューターを使ってトラブルの原因を
探る。検索の結果はやはりコンピューターからララの脳内に直接送り込まれてくるの
だ。
 (転送座標内に有害な障害物あり?……し、下着だわ……)
 これも試作品ゆえのトラブルか。ララの肢体にフィットしたブラとショーツが邪魔
になって戦闘スーツが形成出来ないのだ。
 (じ、自分で脱ぐしか……は、恥ずかしい……)
 その一瞬の躊躇が命取りとなった。
 「あっ!!」
 インモラール星人の触手が矢のような疾さでララの四肢を絡め取ったのだ。
 「はっ、放しなさいッ!!」
 だが、戦闘スーツを身にまとっていないララの細腕などインモラール星人には物の
数ではないようだ。それどころか、逆にララの足が地面から離れた。触手は恐るべき
膂力も併せ持っていたのだ。
 「あっ、こ、こらッ!放して!放してェッ!!」
361名無しさん@ピンキー:04/08/10 22:14 ID:dc4n5E0p
元ネタは知らないけど面白いなぁ・・・頑張れぇ(=´Д`=)ノ
362名無しさん@ピンキー:04/08/11 19:36 ID:ZUx3SMXe
あげ
363名無しさん@ピンキー:04/08/12 00:13 ID:Wn1expsB
垢すりさんもトランスボーイの人も頑張れ!
364赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/13 19:31 ID:hK44b7Q2
>358から続き

なんだか腹が立つ。これじゃあ私がいいように使われただけじゃない!
どうせ、この後二人でいちゃいちゃするに決まってる。もういいや……帰ろ帰ろ。
……でも、気になる。
もしかして……いやきっとだ、二人はこのまま……その、えっちするんだ……。
あいつの考えなんて良く分かる。私にだって、嫉妬する事くらい……あるんだから!
そう考えると、居ても立ってもいられなくなる。
後をつけてやる。幸いにして建物の中、身を隠し場所に苦労はしないだろうし、空気を
操る魔法を使えば足音を消すことだって出来る。追跡は難しくない。
だから私は、来賓出入り口に掛けた手を離し、回れ右をした。

カーライルさんの腕に抱かれている。今まで、何度か経験したことだが決まって胸が高
鳴る。
「あの重くないですか?」
「全然。……女の子からそんな事聞かれても、うんとはいえないでしょ」
彼はふふん、と鼻を鳴らすように笑って平気な事を示す。
その仕草で、私の体が熱くなる。あぁ……私、本当にこの人が好きなんだな。
今更ながら自分の気持ちを知って、ゆっくり目を閉じてから彼の胸に身を預ける。
「おぉっと! うん? 寝たかな」
確かに眠い。このまま眠ってしまおうか……。よく揺れるが、なんだか心は落ち着いて
いた。
365赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/13 19:32 ID:hK44b7Q2
「あれ? もっと上に行くの? ここ二階建てだと思ったけど」
前を行く二人を伺いながら、シャルが呟く。
カーライルはソフィアから渡された鍵を天井に据えられた鍵穴に通した。
「あぁ……そういうこと」
合点がいった。屋根裏部屋だ。
「苦労してるのね、あの娘も」
二人が、屋根裏に姿を消すをの見てから、シャルは音無しの歩みで階段を上りきり天井
の扉に耳を当てる。
「く、苦しいわね、この格好……」
聴覚を研ぎ澄ませ、部屋の様子を伺う。
「ソフィアさん、ここでいいんだよね?」
実に質素な作りに、まず驚く。
窓が締め切られているから埃っぽい。また、壁や天井に断熱材が無いのだろう、廊下
と比べてかなり熱い。
「天井が傾いて……いや、屋根か。真っ直ぐたってられないな……」
「はい。気をつけてくださいね」
「よし、ベッドに下ろすよ」
はやる気持ちを抑え、ゆっくりと、優しさを忘れずソフィアをベッドに寝かせる。
「ありがとうございます、陛下」
「かしこまらなくていいよ。二人きりだし、今くらいは久しぶりに名前で呼び合おうよ」
「でしたら、カーライルさん。ありがとう助かりました」
ソフィアは、ぺこりと頭を下げた。長いストレートの髪が顔にかかる。
それからカーライルは備え付けの椅子に腰掛ける。当然、ソフィアの物なのだがまるで
遠慮する感じがない。
「ところで具合はどう? まだ眠い?」
ゆっくりと息を吸い、吐いて、目をしばたたせてからソフィアは応えた。
「そういえば、もう頭のほうはハッキリしています」
「そうか……。よかった」
言ってから、ふいにカーライルはソフィアの手に自分の手を重ねた。
366赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/13 19:32 ID:hK44b7Q2
「えっ!?」
驚いて、ソフィアは手を載せた男を踏むいた。そこを狙ったようにカーライルは彼女と
唇を重ねた。
「こっちの方も久しいんでしょ。 ……する?」
確かに、彼を好いているし抱かれたいとも思っている。けれどこの人には他に女が何人
もいる。ソフィアは、自問する。素直になろうか、と。
傍から見るとしどろもどろのソフィアだったが、やがて目を瞑り口をわずかに突き出し、
再度のキスを促す。
カーライルがそれに答えようとした時、突如床板(つまりこの部屋の入り口)が開いて
シャルが飛び込んで来た。
「ま、待ちなさーいっ!!」
怒髪、天を突かんと言わんばかりの迫力で叫んだ。
ソフィアもカーライルも、心臓が止まるのではと思った。
367名無しさん@ピンキー:04/08/16 00:12 ID:T9Euxy59
>>赤い垢すり氏

おかえりなさい。
前回言った通り、ちょっと前に買わせて貰いましたよ>ブレイブナイト


・・・あっはっはw
まさに微妙!久しぶりに●ゲー掴まされたっ!って感じでしたw
妙に味のあるゲームだとは思いますがね。(特に絵柄)
しかし、980円(税込み)で買ったので、問題なしっ!
ちょっと苦手なジャンルなので、まだクリアはしていませんがね。

んで、大体ですが数々のストーリーは、ほぼ理解できました。
キャラ達の思考、ほのかな思い、胸に秘めた恋心、などなど。
で、至った結論は・・・GJです。氏のSSのお陰で、元は取らせて頂きました。
ご馳走さま。

でわ
368赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/16 17:12 ID:Ztn8PhNi
>363
がんがってます。
現在進行中の作品が、自作の中で、最大の容量になっているので今までの
ように短編を書く感じとは違い、細切れでの投稿となっています。
>367
全員エンド(ハーレムエンド)後を想定した物を、今やってるのでそれを見てないと
分かりにくいかな、と思います。ソフィアとシャルの関係は公式のサイドストーリー
に影響を受けていますし、今後公式SSを基にしたキャラ設定を入れていく
かもしれません。
ゲームだけではヒロイン同士の横のつながりの描写が弱いので。
369赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/16 17:13 ID:Ztn8PhNi
「シャ、シャル……後をつけていたのか。しようのない家来だなぁ……」
カーライルはそう言いつつ、腰掛けていた椅子から立ち上がってシャルの腕を掴み引き
寄せる。先ほどまでソフィアの体に重ねていた手でだ。
「ちょ……ちょっと。なにを? んっ! う……んんっ!?」
疑問を挟み掛けたシャルの口を、カーライルは自分の口を使い塞いだ。
「ああっ! ……そんな」
さっき、自分にキスしたその口で他の女とキスをしている。ソフィアの気持ちは、言葉
で巧く言い表せないものだった。
「さあ、君も座って。ほら、ベッドの上だよ」
口付けを短めに終えてから、シャルをベッドに座らせる。女二人、丁度ベッドの上で向かい
あわせの状態になった。
「あ、あの……これはどういうことでしょうか? カーライルさん」
「女の子二人の、絡み合いが見たくなってさ」
「!?」
「僕は、ここで見学してるから二人で楽しみなよ」
再び着席しつつ、ベッドの上の二人を見据える。静かだが、反論を挟ませない眼力が
ある。さすがは一代で権力を極めた男というべきか。
「そ、それじゃあ……シャルさん……」
「えっ! ……うん、ソフィア……さん」
名前を呼び合ってから指を絡ませ手を重ね、目を瞑っておっかなびっくりキスをする。
女同士なのに嫌な感じがしない。共通の話題を持って出会いを重ねた彼女達には、次第
にお互いに対する思慕の念が募っていたのであろうか。
唾液が混ざりいやらしい音を立てる。先に、そばに居る男にされたキスの物を含め、都合
三人分の唾液が二人の口内でかき混ぜられていた。
急に二人の行為の速度が上がる。服の上から乳房を揉んだりと秘所をさすったり。
二人の様子を見ていたカーライル、息が荒くなり「むむむ」と唸る。
(相性いいのかな、この二人)
「むぅ! ……むぐ……ううん!」
「うっ! うくぅ……はぁっ!!!」
手で攻めあっている間も合わさった口から、呼気とも喘ぎとも着かぬ音が漏れる。
やがて二人は、高く鳴いた。
370赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/16 17:13 ID:Ztn8PhNi
そして、重なりあうようにベッドに倒れた。
「あらっ! おーい……起きろ。王様を無視して勝手に寝るな」
声は掛けるはカーライル。いつの間にか取り出した自分の物を片手に所在無げな感じで
ある。
「ふん! それならこのままぶっかけてやろうか?」
股間のそれを両手持ちにし、「行くぞ」と吼えて扱き始めようとしたその時、
「わわわ……それは、堪忍して下さい」
「す、少しは休ませなさいよ……。それが人を使う立場の人かしら……」
慌てて起き上がる二人。
「それじゃあ、シャル。場所を交代だ。ここに座って僕とソフィアさんのえっちを見て
 ろ。なんでって? 元はといえばお前が乱入してきたからだ。抱くとしても当然後回
 しだ」
「う……うん。はふぅ……」
言われたとおり、入れ分かりに椅子に座る。疲れがため息となって外に出る。
ベッドの上ではというと、そっちの二人は服を脱ぐところだ。どちらかというとカーラ
イルが一方的にソフィアの僧衣を剥ぎ取ろうと頑張っている様子だが。
「さぁさぁ、脱げ。そのだぶだぶの僧衣の下の、女神像を見せてくれーっ!!」
「ちょっ! ……そんなに慌てないで……恥ずかしい。シャルさんが見てるんですよ」
「私だって、他の人がするところを見るなんて初めてなんだから……。気にしないで、
 早くしなさいよ、もう……」
多少、怒ったように乱暴な口調で言うシャルをカーライルは(こういう所が可愛い奴だな)
と、思った。
「シャルの方も、後でたっぷり可愛がってあげるよ。……と、隙ありだ、そーれっ!!」
フェイント気味にソフィアの僧衣を剥いだ。
371赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/16 17:14 ID:Ztn8PhNi
(うわーっ! 綺麗な体……僧衣で体の線が分からなかったけど……胸だって大きい)
(どきどき……シャルさん……ずっと、私を見てる……。なんだか、切ない)
「ほら、ソフィアさん。こっちおいで」
カーライルは両腕でソフィアを包み抱き寄せ、体を密着させる。
まだつけたままの下着の上から秘所を触る。素肌の部分と下着の部分とで、感触の違い
が気分を高める。
(……すぐに下着も取って、入れてぇ……)
勢いよくソフィアのブラとパンツに手をかけたところで、カーライルは自分とソフィア
以外の声に気づく。
「くぅぅ……はぅ……はぁん!」
シャルが自分のローブの内側に手を突っ込んで、自らの体を慰めていた。
(どうして……二人を見てたら、体が止まらない……。あぁぁ、濡れてるっ!)
その様子を一瞥しつつカーライルはソフィアの下着を脱がせた。下着越しの愛撫で既に
彼女の秘所が濡れているのは分かっていたので、直ぐに自分も全裸になって挿入の準備
を整えた。
(ソフィアさんには悪いけど、この後のシャルとの事を考えると、つい急ぎがちになっ
 ちゃう)
「少し、早めでいくよっ!」
「ふぅ……はぁあ……えっ? ……はいっ。ひぃいんっ!!」
ずっずっ、と引っかかりを感じつつもカーライルの物はソフィアを突き上げる。
「あぁぁーっ! か、カーライルさん、……急ぎすぎです」
ソフィアが悲鳴に近い声を上げる。カーライルに抱きつく腕に自然と力が篭る。二人の
体が密着し繰り返される出し入れのため、汗とも体液とも分からぬ液が二人の体に広がる。
それが、蒸発するときに芳しい臭いを発し鼻なを突く。
「ううん……なんとも言えぬ、趣のある香りだ。」
「は、はい……もっと、もっと突いて。たくさん、この香り嗅ぎたい」
カーライルもソフィアも、お互い同じものを求めて腰の振りを早くした。その様子をじ
っと観戦しているシャルも自分を慰める手の動きを、早く激しいものにした。
ねちゃり、ぐちゃり、じゅく、などといった粘りのある液がかき混ぜられる音が、暑苦
しい屋根裏部屋に響く。
はじめに限界が訪れたのはこの部屋の主、ソフィアだった。
372赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/16 17:14 ID:Ztn8PhNi
「くぅぅぅっ! ……わ、私……もう、駄目ですっ!! あぁぁぁっ!!」
密着した体を更にきつくカーライルに押し付け、彼の体に舌を這わせながら、イッた。
カーライルもソフィアの舌が、自分の乳首を擦ったとき気持ちが緩み、熱く濃い精液を
ソフィアの中に解き放った。
「そ、ソフィアっ! 動かないで……このまま全部、中で……」
すーはー、と荒くなった息を整えながら、精液が尽きる時を待つ。カーライルが、びくん
と身震いして彼の物から精液が飛び出す度、ソフィアも同じように身震いしてカーライル
の精液を受け止めた。

「あ、あれ? もう、終わっちゃったの?」
シャルは少し戸惑った。手慰みもまだ半ばという所で、おかずにしていた二人がイッて
しまったから、このやりきれない中途半端な昂ぶりをどうしよう、と思ったがよく考え
ればすぐに本番ができるんだから、と落ち着いた。
カーライルが身を起こし、シャルの方を向いて言う。
「シャル、今度は君の番だ」
「でも、ソフィアさんはどうするの?」
「ぐったりしてる彼女を椅子に座らせるわけにもいかない。狭いけど、端の方で休ませ
 てあげよう」
胎児のように丸まった格好を取らせ、寝息をつくをソフィアを落とさないようベッドの
端に動かす。
「ちょっと効き過ぎたみたいね。眠り、が」
「いや、僕が急かしすぎたからかも……」
「えっ! 急かしたって、それってどういう……」
疑問を挟み掛けたシャルだが、すぐにその疑問は吹き飛ぶ。カーライルが彼女に愛撫を
始めたからだ。広いおでこにキスしたり、お下げ髪をもてあそんだり、当然胸を揉んだ
り濡れた秘所をかき混ぜて、更なる潤いをもたらしたりもした。
「なんだ、こんなに濡らしちゃってまぁ……えっちだな、シャルぅ」
「そ……それはぁ……」
「手慰みしてたんだろ」
「ど、どうして……」
知ってるのよ、とは言葉にはせず、口をつぐむ。
373赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/16 17:15 ID:Ztn8PhNi
「わかるさ、凄い音だったから」
そう言われて、シャルは顔が真っ赤になる。
「……そんな時に悪いけど、そろそろ服、脱がないか? 僕はもう脱いでるけど、お前
 の方がさ」
顔と言わず前進が茹で蛸になるのかと思うくらい熱くなりながらもシャルは
「わかったわ……」
と、頷いて、そろりそろりとローブを脱ぎだした。
肩が覗く。
「やっぱり白いなぁ……」
「あまり外に出ないもの……」
どうということもないのに、恥ずかしさを感じそっぽを向きながら言う。
腰の辺りまで下げてから、一気にローブを床に落とす。背中を見せながら立つシャルを
上下に視線を動かし見る。二又のお下げが、ふと気になる。
「なあ……そのお下げ」
「なにかしら?」
「解かないか?」
「えっ? うん、いいけど……」
374赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/16 17:16 ID:Ztn8PhNi
ちょっとした変化が欲しい。そういう気持ちはお互いにあったのだろう。初めとまどっ
たようなシャルも、カーライルの言わんことを察したか髪止めのわっかに手をかけ、一つ
一つ外して至った。お下げ一つにわっかが三つ。左右で六つ。六つのわっかをローブの
上に、放り投げてからカーライルに振り向く。
「どう?」
ふわりと、押さえられていた髪が広がる。多少くせが有り波を打っている。
「……」
言葉が無い。男の反応に不安を感じた女は問い詰める。
「何よ! 変なら、そう言いなさいよ!!」
「いや、綺麗だ。見とれてた……」
「そう……ありがとう」
嬉しくなったのか、シャルの方からキスをした。そしてベッドに座ってから、カーライル
の体に腕を回して、彼を誘った。
「それじゃあ、しましょうか。……ソフィアさんを起こさないようにね」
「あ……あぁ」
主導権が移行するのを感じながら、カーライルはシャルと供にベッドに倒れこんだ。
375名無しさん@ピンキー:04/08/16 19:11 ID:T9Euxy59
>>368
お疲れ様。
全員エンドの件については、ゲームを買った後(放置とも言うw)に
WEB巡りをして(邪道ですかね?)脳内補完の足しにしました。

でわ、己の萌えをSSで昇華させて下さい。
376名無しさん@ピンキー:04/08/16 19:13 ID:T9Euxy59
×己の萌えをSSで昇華させて下さい。
○己の萌えをSSで昇華して下さい。読んでますよ。
377赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/17 22:54 ID:18MjaU/+
横向きに寝そべって、シャルの乳房を手で包む。瑞々しい弾力があり、様々な形を取っ
てはまた球体に戻る。やがて、可愛らしく乳首が盛り上がる。目ざとくそれを見つけて
赤ん坊のように吸い付く。
「はぁぁっ! そ、そんな吸わないで……あ! あああっ!」
それでも、止まらぬ吸い付きに少々シャルは切れたようで
「止めないんだったら、私だって」
と、勢いつけて体を離してからカーライルの物を掴み手こぎを試みた。舌でくびれた所
を舐め上げると、先端から透明な液が大量に溢れてくる。竿を舐め続けるうち、男以外
の味がすることに気づく。
(これって、ソフィアさんの味かしら……?)
普段味わうことのない味覚がシャルの気持ちを高ぶらせ、更に激しい技を駆使して竿を
攻め立てる。
「シャルぅ〜、なんだか今日は……ノリがいいな……う! くぅぅっ!!」
「ぐぅ……ごくぅ……ぐちゅ……じゅるじゅる」
竿を咥え、剣呑み手品のごとく喉深く差し込む。彼女は魔術師だが、これにはタネはな
い。たっぷりと唾を出し竿に塗りたくるよう、口をすぼめて上下に顔を振る。
「あっ! わわわ……いいよ、シャル。随分と張り切ってるなぁ……あぁぁっ!」
一生懸命さが胸を打つ。激しい攻めによがりながらも、カーライルはシャルの珍しいロ
ングヘアを撫でた。それでかどうか、シャルは嬉しそうに微笑む。
(あぁ……顔にかけたいな。そう、おでこにぶっかけるなんて、最高だな……よし!)
決心がつくと行動は早い。発射寸前までもう間もない。すぐさま口淫を止めさせシャル
のおでこに竿を擦り付ける。
「へぇっ!? 袋が鼻に当たるよ。……臭い」
「ぶっかける!! しばらく我慢しろ」
「そ、そう……。それなら……はむぅ」
なにやらシャルが妙な声を出した。次の瞬間、カーライルは「おおおっ!」と驚きの声
を上げる。
「た、たたた、玉舐めてるのかっ!? あ……あひぃ! こりゃだめだ、我慢出来ない」
「じゃあ……ぱくぅ……ぺろ、うろん! 出しちゃえば?」
器用に舌を使いながらもシャルは射精を促す。
「ああっ! いくっ!!」
378赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/17 22:54 ID:18MjaU/+
びゅくっ! びゅくっ!! びゅるるる〜っ!!
狙い通りおでこに発射した。しばらくは粘着力で位置を保っていた精液も、やがて重力
に引かれシャルの顔の形に沿って流れ落ちていく。口の周りに近づいてきた物は舌を伸
ばして残らず舐め取った。
「やっぱり、変な味ね」
「舌の届かないところはどうする?」
なにか拭く物は無いだろうかと辺りを探っているとベッドの端で起き上がる女が一人。
「でしたら、私が……」
ソフィアだった。
「シャルさん、じっとしていてください。……ああ、カーライルさんの精液……」
貴重品を扱うように、シャルの顔に飛び散った白濁の液を丹念に舐め取っていく。
「く、くすぐったい! きゃっ! ……ひゃっん!」
身じろぎしつつもシャルは抵抗しない。それどころか嬉しそうな感じすらする。
(い、いろっぽいなぁ……。まだやり足りないぞ。なら、今度は二人まとめてだな)
女の二人のえっちなお掃除を見物しながら、カーライルは第三回戦を決意した。

シャルが仰向けに転がって、ソフィアはその上にうつ伏せた。この組み合わせが二人の
普段の関係を暗示しているようで、カーライルには可笑しかった。
3Pしようという要望(命令とも言うが)は、あっさりと受け入れられた。この女性二人
は、やはりそういう気があったようで、すぐに体位の相談をして前述の状態となった。
「シャル! 続けざまだけど、お前の方から入れるぞ」
「うん……ちゃんと中でイッよね……あっ! ……はぁぁん!!」
カーライルが物を挿入するとシャルは直ぐにも喘ぎ始めた。
「お前が張り切って、口を使ったからだろっ!」
先ほどの外だしの事を言いながら、すばやく腰を振る。二人分の体重が掛かり、かなり
苦しい。ぱん! ぱん! と弾けた音がする。
「あっ! あっ! あぁん!! いいよ、もっと、カーライルぅ……」
「ふぅん! うぅうん うはぁああんっ! 跳ねるぅ〜、シャルさんの胸が揺れて、
 私の胸とぶつかって……」
直接、肉の竿で体を突かれているシャルはもとより、ソフィアも激しい振動に感じたか
高い喘ぎを発した。
379赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/17 22:55 ID:18MjaU/+
(ソフィアさんも、えらく乱れてるな。だったら……)
空いている手の指をソフィアの、尻に這わせる。すぐに溢れ出る液が指に絡みついた。
そして、それを彼女の秘所に埋めていく。
ちゅぷっ……。
「!? ひゃうっ! な、なにがぁ……!?」
直ぐに、自分の中に入った異物に気づく。男の性器の大きさには到底及ばない物なのに、
珍しさがソフィアをうろたえさせた。
「な、なに! なになにがっ!? う、動かさないでぇぇっ!」
「あっ! はっ! そ、ソフィアさん……」
突然のソフィアの変化に、繰り返される挿入に酔っていたシャルも、そちらに意識を向
ける。目の前で揺れるソフィアの胸。シャルは思う。
(あぁ……吸い付きたい……)
ちゅぱ……。
「はぁぁ!! こ、今度は胸がぁっ! シャルさんっ? 吸わないでぇぇ〜っ!」
いやいやと、体を揺らす。だけどそれが余計に快感に繋がっていく。まるで無限機関の
ように。
この様子を見ていたカーライルの興奮は、既に爆発寸前と成っていた。彼自身も無限機関
の一部ではあったが、そろそろ炉心融解が起きるのは時間の問題だった。
すぐさま、手の指と腰の竿を凄まじい勢いで動かし、二人の女への攻めを絶え間なく続
けた。ソフィアは体全体で性感の喜びを表し、カーライルの視覚を刺激し、ソフィアは
その肉壺でもってカーライルの竿を搾る。
「あっ! はぁぁっ! あはぁん!! わ、わた……わたしぃ、もう、駄目ですっ」
「ひぃっ!! かっ! カーライルぅ! 出して、中に出して、あああっ!!!」
二人の女が同時に叫んだ。それを聞き終えてから、カーライルは腕を伸ばし二人を抱き
かかえてから、激しい身震いをした。射精したのだ。
シャルの中に全ては収まらなかった。三度目だというのに、カーライルの精液の量は衰
える事を知らぬように、大量吐き出された。だからソフィアの尻から背中に掛けても飛
び散った。
射精は長い時間のように感じられたが、実際そんなに長い物ではなかった。
しばらくして、ぐったりしていた女二人が気だるそうに呟く。
380赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/17 22:55 ID:18MjaU/+
「せ、背中が……あ、熱い……です」
「それに……臭いわね」
うっとりしているソフィアと違って、事が済んだらすぐに冷静になったシャルをカーラ
イルは苦虫噛み潰したような顔で見ていた。そんなこと言うなよ、と言いたげに。

「それでは、今日はお疲れ様でした。陛下、シャルさん」
「ええ、お疲れ様」
「今日は、気持ちよかった! また来る」
教会の前でお別れの挨拶。時は夕暮れ。でも三人の顔は不自然なほどに赤い。
カーライルとシャル、来る時と同じ二人で帰途に着く。
「ああ、もう! 人に見られちゃ、何があったかわかりそうな物!」
「別にいいだろ、ゆくゆくはハーレム作って、お前にも入って貰うんだから」
「勝手に決めないでよ!」
シャルが、顔を真っ赤っかにし髪を逆立て怒るのをカーライルは、かんらかんらと笑っ
て受け流す。
「あのさ……提案があるんだけど」
言ったのはシャルだ。
「うん? なんだよ」
「これからも礼拝のときは、私がお供したいの。毎週でもいいからさ、いいでしょ?」
「お前、本当に好きなんだな……ソフィアさんのこと」
「ちーがーうっ!!」
「あははは、あはははは、じゃお先」
急いで逃げるカーライルを、シャルはぶんぶん腕を振り回しながら追いかけた。
もう、日は沈んでいた。それでもシャルの顔は赤かった。

おわり
381赤い垢すり ◆ojEY7H1URU :04/08/17 23:07 ID:18MjaU/+
訂正と、後書き”のようなもの”です
>379
>けた。ソフィアは体全体で性感の喜びを表し、カーライルの視覚を刺激し、ソフィアは
>その肉壺でもってカーライルの竿を搾る。

竿絞ったのはシャルです。

多人数プレイを書くのは、名前を間違えないようにするのが難しい。
かなりキャラを俺設定で好き勝手に書きました。
随分と軽いノリの作品になりました。
普段は、かちかちに案をまとめてから書くのですが、今回はかなり早い段階で見切り発車して
少し案を出しては清書していきました。

382トランスボーイ:04/08/19 21:09 ID:22NQyx9d
 ララは触手に大の字に縛められ、地上から数メートルも上に掲げられた。相変わら
ずララの周囲には風が渦巻いてはいるが、一向にスーツを形成する気配はない。空気
を孕んだスカートは逆さまに捲れ、ララのなだらかな腹に鎮座するカタチの良い臍ま
でもが完全に露出している。
 「くうっ……」
 必死にもがくララだったが、やはりインモラール星人の触手は微動だにしなかった

 (おそらく……インモラール星人の目的はこの私の身体……)
 (このままでは……地球人の女の子と同じように……陵辱……されてしまうッ!)
 (駄目よ!……駄目よ……だって……)
 ララの母星・リリア星では王族は婚姻が成立するまでは貞操の純潔は絶対なのだ。
万が一にもその掟を破るような事があれば王位継承権の剥奪のみならず、リリア星か
らも追放されてしまうのだ。ララにとっては命の次に大事なバージンなのだ。
 インモラール星人の触手がララの下着を剥ぎ取るのが先か、あるいは戦闘スーツの
空間転移現象がブラジャーとパンティを小さな布切れに寸断するのが先か。ララにと
っては永遠とも思える程の時間がゆっくりと過ぎて行く。

 ますます勢いを増した風がララのブラジャーをじりじりとたくし上げてゆく。乳房
の下半球が描く柔らかな曲線がプルプルと震えている。やがてブラの裾からはパール
ピンクに輝く小さな乳輪が顔を出してしまった。だがブラの内側で何かが引っかかっ
ているのか、そこより上には擦り上がらなかった。
 (も、もうすぐよ、もうすぐ……でも………やっぱり恥ずかしいっ……)
 そんなララの迷いなど知ったことではないと云わんばかりに、暴風は遂にララの乳
房を健気に覆い隠してきたブラジャーを弾き飛ばした。
383名無しさん@ピンキー:04/08/19 21:13 ID:mj+N0mKp
>>381
お疲れ様。

堪能させていただきました。
ゲームもまとまった休みの時にクリアしたいと思います。
384名無しさん@ピンキー:04/08/19 21:55 ID:mj+N0mKp
>>382
申し訳ありません!

割り込みのような形になってしまいました!他意はありません!
読んでますよ。
385トランスボーイ:04/08/20 05:29 ID:d56Q9KE+
 「ああっ!!」
 天高く舞い上がるブラジャー。その薄布の内側に隠されていた両の膨らみは
風を受けてプルンプルンと揺れる。
 同じ年頃の地球人の少女と何ら変わるところの無い、やや小さめの乳房。肌の
白いララの身体のどの部分よりも抜きん出て白く輝く乳肉は暴風に揺さぶられて
上下左右に踊り狂う。まるで見えない何者かがララの背後からその手で乳房を
鷲掴みにして滅茶苦茶に揉みほぐしているかのようであった。
 羞恥のためか、或いは風に嬲られた所為なのか。乳肌はほんのりと朱に染まり、
その表面にはうっすらと汗が滲み出してきている。小粒の乳首がポッチリと尖り
勃ち、淡い桜色だった筈のニップルはその色合いを濃くしつつあった。
 その機を逃すことなく、インモラール星人の触手がいまだ誰も触れた事のない
ララの乳房に絡みついた。
 「ひっ……ひぃッ!!……や、止めて……触らないでッ!!」
386名無しさん@ピンキー:04/08/27 08:15 ID:/umiPW/5
保守
387名無しさん@ピンキー:04/09/03 18:22 ID:dzisqkIE
ゾイドのSSスレがいつの間にか滅亡してるので行きます。
なお、ただの萌えSSなので、公式設定とはかなりかけ離れてますが悪しからず

首都東京のちょっと入り組んだところにある男の家、
この家主、伏 一貴その家に数日前から転がり込んできた少女、カノン。
今回はその二人のあまあまでピリ辛なお話

伏とカノンの出会いは数日前にさかのぼる

ここは東京郊外の田舎町、小さな朝露が雑草の葉の上に乗っかっている。
今は朝の6時、小さな砂利の敷いてあるスペースに数台の車が、主にRV車が停まっている。
その駐車場(?)のすぐ横からは青々とした雑草がしげり、その先はうっそうとした雑木林になっていた。
「ぐああああ、疲れた疲れた、夜通しだもんな、眠いよ」
そう言って機関銃を背負った迷彩姿の15人ぐらいの男たちが、雑木林の道から出てきた
「面白かったー、やっぱり夜戦だと緊張感が違うね、今日はこれからどうするの?」
「俺、帰る、早く帰らないとカァちゃんに怒られちゃうよ」
男たちは格好に合わないのんびりとした話題で盛り上がる
今は戦時中ではない、この男たちはただ夜通し戦争ごっこをしていただけなのである。
それが証拠に犬を連れた少女がそいつらの前を歩いて行った。
「春日さんはだめかぁ、じゃあ若松、ゲーセン寄ってこうよ、今日暇だよ」
「・・・ごめん、俺今日予定あるから」
「え〜、なになに」
「おい、いっちゃん、これだよ」
春日と呼ばれた男がすかさず小指を立てる、
「ホントですか河田さん、おい、この裏切り者、貴様何時から」
「頼むよ、今日誕生日なんだ、一緒にいなきゃ」
「聞いてないよ、って事はこないだは女いるのに全日夏コミ行ったの!?」
「いいじゃん、人付き合いだよ」
若松は苦笑いしながら答える、そこに横から口を突っ込む奴
388めぐりあい編:04/09/03 18:24 ID:dzisqkIE
「え〜、どうやって言い訳したの三日間も!俺初日しか行けなかったよ、三日目行きたかったのに〜」
「仕事って言った、プレゼント買う約束してたからさ、バイト増やしたって言っちゃった」
「ええい秋原もか、悪人共め、チョンガーの聖地を汚すつもりか!!」
と、かなり落ち込んだ顔でふざける伏
「え〜、いっちゃん知らなかったの?それよりさ、今日俺も暇だよ、どっか行こうぜ。」
さっき若松に夏コミについて愚痴った秋原だ
「うん、秋葉出てエロゲ見てパーツ見てペッパーライス食って帰ろうぜ」
「そうだ、それいいねいっちゃん!ねぇちょっとぐらい暇あるだろ、若松も行こうよ」
「だめだよ、朝一で合う約束してんの」
「ほらみろ、奴は病気なんだよ、奴は完全に三次元になっちゃったんだ、早くセル画に逃げ込もうぜ」
「・・・。」
辺りの他の男たちは挨拶も懇ろに車に乗り込んだりスーツに着替え始めたり・・・。
二児の父だったり、休日出勤を控えているものがいたり、それぞれはそれぞれの生活に戻る。
「みんな大変なんだね、やっぱ学生っていいね。」
「そうだね、乗れよ」
そういうと伏は車のドアを開けて乗り込む、秋原もそれに続く。
伏は帰り支度をする面々に挨拶をし、朝の田舎道を秋葉原に向けて走り出した。

スパパパン!

スバル360の小うるさいエンジンが朝の秋葉原の喧騒をさらに引っ掻き回す
「いっちゃんものもちいいよね〜これ親父さんの車なんでしょ」
「うん、親父から買ってそのまんまだよ、いい車だし新しいのなんか必要ないよ、この大きさなら保険も楽だし」
「へぇ、僕も車ほしいなぁ、お金が飛んでくよ、同人誌にモデルガン、おしゃれもしなきゃいけないし・・・」
「なんか我慢してためりゃいいじゃん、ついたよ」
「ありがと〜、まずはツクOで水冷キットみて〜」
「虎とK−BOOKSは外せないね。」
およそオタクでしか理解し得ない話題で盛り上がりつつ歩行者天国を歩いてゆく二人・・・。
こんな事ばかりしてるからお前には女ができないのよ、あなた。
389めぐりあい編:04/09/03 18:32 ID:dzisqkIE
〜〜〜〜三時間後〜〜〜〜

「お前買いすぎだぞ、360につめないよこんなに」
「ごめんごめん、どうにかなんないかな」
「大体ハコ13個も何に使うのさ」
「本気で自作パソコン販売始めるの、今回安かったからね、かなり値段落とせるよ」
「まったく、お前、屋根に乗れ」
それからチンタラ走って秋原を家まで送ると、スタンドで彼から貰った燃料代で給油し、家路を急いだ。
ここから10分で家だ、早く帰らないと居眠り運転をしそうだ・・・。
家に着くなり伏は片付けも早々にシャワーを浴びまくり牛乳を飲みまくり本日の秋葉での戦利品を読みまくり
まくり地獄に陥って床に付いた、むにゃむにゃ。
そして夕方の5時、本日のその時です。by松平 定知

コンコンコン!

「誰だ!俺の安息の時を邪魔するサイヤ人は!」
伏は眼を血走らせておまわりさんに叫べば確実にパトカーより救急車の来そうな台詞を吐くと
バタバタと玄関に走った
「どちらさんの降臨でしか?」
どうせ来るのは気心の知れた友人だけなのでふざけた応対をする。
「・・・」
「あんた誰だ、もしやこれは俺の積年の願いがかなって美少女が俺を訪問しに来たのか?」
愚痴り好きの近所の同人お姉さんが来たんだろうとふざけた対応を続ける伏
「・・・」
「なんだ、いたずらか」
「・・・・あけ・・て、おねがい・・」
「は?」
「おね・・が・・・・。」

ガラガラガラ!
390めぐりあい編:04/09/03 18:37 ID:dzisqkIE
「うわわわわわわわわぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!押しかけだぁ!コスプレ厨が押しかけに来た!」
肉感的な脚、艶のある髪、巫女装束の少女が地に膝をついて肩で息をしていた。
「ま!・・まって!おねがい・・・・・。」
「うちは合宿所じゃねーやヴォケ!」
「・・・う」
ふらりと立ち上がり一言うめくと、少女はそのまま地面に倒れた。
それを見てあわてないはずがない。
「まずい、倒れた・・・おまわりさん、ぼくじゃない、撃ったのは奴だ!!」
「う・・ん」
それきり少女は動かなくなってしまった。
「・・大変だ、死んじゃったのかな。ほっといたらスレの人たちがうるさそうだし・・」
そういうと伏は少女をお姫様抱っこして部屋に持ち帰った。
スッと微かに香る『おんなのこ』香り
伏はなんだか落ち着かなくって何度もつまずきそうになりながら少女を床へ寝かせる。
「面白い服を着ている・・・・でもちょっと汚れてるな、何があったんだろう」
とりあえず布団を敷いて少女を寝かせたものの、これからどうすればいいかよくわからない伏は
布団の前で座っていることしかできなかった。
「・・・ふ・・・うん」
鼻にかかった声で少女がうめく、うなされているのだ。
「かわいいなぁ、あれ?おでこになんかついてる・・・取れない、インド人か。」
「・・ううん」
「どうしたんだろう、なんかやな夢見てるのかな、うずず、眠くなってきたよ・・・・ぐう」
少女のお腹のところに顔をうずめて、伏は眠ってしまった。

数時間後

・・・・伏は目を覚まして、寝ぼけて布団に頭を突っ込んだままいろいろと考え事をしていた。
「よく寝た、夕飯食べなきゃ、・・・。」
伏はジロジロと時計を見る、もう8時だ。
「 ! そうだ・・・夕飯作る前に起きてもらわなきゃ」
391めぐりあい編:04/09/03 18:38 ID:dzisqkIE
「ねえ、おきてよ」
「・・・・・・」
伏は不安になってゆさゆさと少女をゆすってみた。
「ううう、うううう」
「あ!ねぇねぇ」
「・・・何よ」
「日本語通じるんだ」
「・・? わかるわ」
少女は寝ぼけて赤くなった目を擦ると、少し辺りを見回した
そして急に正気に戻り目を見開くと、わなわなと壁まで後ずさりして叫んだ
「あなた・・・誰!?」
「君は?」
「・・・・・。」
少女は大きな目で伏をにらんでいる、気まずい静寂が辺りを支配しないうちに伏は自分から名を名乗った
「僕は伏、君が玄関先で倒れたから寝かしてた、お腹すいてない?」
「・・あたし・・・あたしは、カノン、ここはどこなの?」
「どこって、古宿の八ヶ谷って所だよ。」
「・・・そう、ここは、ニカイドス島じゃないの?」
「え?・・いや・・うん・・・・地球」
それを聴いてカノンはへたっと俯いた
「・・・地球!?」
「ニカイドス島って何処?」
「・・・嘘!知ってるはずよ、こっちに沢山地球から人が来てゾイドを・・」
「・・・さて、合宿所スレに報告するか、本当の住所を教えなさい、警察行こう」
カノンはぽかーんと半分口をあけたまま伏を見ている
「ねえ、じゃああたしのここを見て。」
おでこを指差してカノンは言う。
「外れないわよ、これ、風呂に入ってきてもいいわ。」
「・・・・そうだよね、さっき触ったけど取れなかった・・・君は・・」
「別の世界に飛ばされちゃったのかもね、あたし・・・本当に知らないの?ニカイドス島の事も、ゾイド星の事も。」
392めぐりあい編:04/09/03 18:47 ID:dzisqkIE
「うん、絶対に誰も知らない」
いつの間にか立ち上がっていたカノンは、ぺたんとしりもちをついて座ってしまった。
「嘘・・・そんなのないよ、うそだよ、知ってるはずよ!!フセさん!」
カノンは近寄ってきた伏の襟首を捕まえて、鼻と鼻が触れるほどに伏に食い入る
「やめてよ、痛い!本当にゾイド星なんてないんだってば!!」
「・・・やだよ。ゾイドが・・ゾイドが痛めつけられてるのに、あたしがいなくなったらあの子達・・」
「いやあの・・何というか、それが本当なら君は少なくとも日本には誰も知り合いはいないんだね?」
「・・・・どうしようフセさん、あたし・・あた・・・ひっぐ・・うぅ」
そういうとカノンは布団に突っ伏して泣き始めた
「ううん・・・ねえ、お腹すいてない・・?とにかく何か食べようよ、これからの話はそれから・・ね?」
「うっぐ、っは・・え? おいださない・・・・の?」
「うん、君の話を信じてみようと思う、だってゾイドっていうゲームも漫画も聞いたことないし
     それにおでこにある印だって作り物じゃないしね、君さえよければ、僕の家にいていいよ。」
「・・・・。ありが・・とお」
そう言うとカノンは伏に抱きついた。
「えへへ、まぁ、伏じゃなくって一貴でいいよ、僕は伏一貴、よろしくね、カノンちゃん」
「ひっく・・・?それ、あなたのミドルネーム?」
「うん、そう、いっちゃんってみんないうよ。」
「・・・ぐすっ、いっちゃん・・へん・・な・・の・・ぐすっ・そうやって呼んで・・・いい?」
「もちろん、いいよ」
だれもいないところに一人でほっぽり出されたんだ、親身にしてやらなきゃあまりにもカノンが惨めだ。
「・・・ああ・・・ありがと、いっちゃ・・ん・・あり・・ぐすっ・・・ああ〜ん」
伏は苦笑いしながら、優しくカノンの頭をなでる。
「さあ、食事の用意してないからなんか食べに行こう、近所に揚げナス素麺がおいしい蕎麦屋があるんだ。」
「・・・・うん!」

393めぐりあい編:04/09/03 19:00 ID:dzisqkIE
涙と洟でぐしゃぐしゃになった顔を恥ずかしそうに伏に向けて、カノンは返事をした。
・・・よかった、出会って早々意思疎通ができないほど変なところから飛んできたんじゃないらしい
でも、やっぱり何にも知らないところに来ちゃったんだ、元気なように見えてもやっぱり優しくしてあげなきゃな・・
いきなりの事態にいろいろ頭を悩ませながら、伏はそう思った。
二人で外へ出た、よく晴れている夜で、近くのマンションを大きな月が飲み込んでいるみたいに見えた
普段はそんな事考えない伏も、今日のような不思議なことが起こるといろんなことを考えてしまう。
ゆっくりと歩くと、カノンはそのすぐ横を歩いて辺りをきょろきょろと見回して、そして時おり珍しいものを見つけては色々と聞いてくる、そのたび色々なことを教えたが。
どうも上の空でよく覚えていない。

「都市部なのに自然が多いのね」
そこらじゅうに植わる街路樹や鉢植えを見て、カノンは言った。
「もっと田舎に行けば沢山自然があるよ」
「平和ね・・それでいて自然がある・・・・いい所ね」
そう言いつつ、カノンは手で前髪をすいた
伏は、カノンに少女らしくもない色香を感じて、なんだか恥ずかしくなって俯いた。
それからは、なんだかドキドキしたのでボーっと雪駄を突っかけた足元を眺めながら、ボーっと歩き続けた。

道は少し太い通りに出て、交通量が増えてきた。
「気をつけて、ここは死亡事故が多いからね」
自分たちがいきなり死ぬとは努々思わないが、一応注意しなきゃいけない。
みんなそう思っているんだろうけど、日常の終焉は突然来る、それはここで車に轢かれて息絶えた人もそうだし
地球という星に飛ばされてきたカノンだって、急に少女と同棲することになった伏だってそうだ。
「・・こんなに飛ばして、みんなせっかちなのね。」
カノンは流れるヘッドライトとテールライトの河を眺めながら呟いた
「そうだよね、日本なんて狭いのにね」
「・・・そんなに急いでどこへ行く、島でもよくそう言ってる人がいたわ、考えることってみんな同じなのかもね」
「そうだね・・。」
「・・・・くすくす」
カノンが笑う顔を初めて見たが、とても可愛い、いつも笑っていればいいのに、そう思うとまた胸がもどかしくなって俯いてしまった。
「どうしたの?」
394めぐりあい編:04/09/03 19:03 ID:dzisqkIE
顔を赤くして俯く伏に、カノンは聞いた。
「・・いや・・。」
正気に戻った伏は、そう一言だけ言うと、視線を前へ戻して歩き始めた、カノンもそうした。
無言になった二人は、頻繁に通る車のライトを浴びながらてくてくと夜道を歩き続けた
車はまるで時の流れを引っ掻き回すように喧しく、それでいて快適そうに二人の横を通り抜けて行く
「でも、なんでここへ来っちゃったのかしら・・・いい所だけど・・・。」
「うん・・・。」
上の空で返事をする伏
・・・・車の流れを見ていると急に、ふと昔のことを思い出すことがある、そんな伏の頭の中では、子供のころの記憶が駆け巡っていた。
一人で田舎のおばあちゃんの家へ行く途中、乗るバスを間違え、終点の駅に一人降ろされ呆然としている自分
辺りはどんどん暗くなってゆく、山からはヒグラシの物悲しげな鳴き声が聞こえ、むせ返るような草の香りが辺りに充満していた
それらがありありと思い出された。

結局そのときは、おばあちゃんの通報で辺りを捜索していた消防団の若い衆に発見されて無事だったが
親からはこっぴどく叱られ、それは散々の旅行だった。
でも、カノンを探す消防団員はいない、伏はその幼い自分とカノンとを重ね合わせて考えた。
そうだ、もしもあそこで発見されなければ自分はどうなっていたんだろう・・・。
最終のバスを乗り過ごし、何もできずただ呆然とバス停のベンチに座って泣いていたはずだ・・・そんなに悲しいことはない。
そんな悲しい思いだけは、このか弱い少女にさせたくなかった。
伏は、意を決すると、隣を歩くカノンの手を強く、しかし優しく握り締めた
カノンは少し驚いたような顔をしたが、すぐにその手を握り返す
「心配しなくていいよ、僕がいる限り君には寂しい思いはさせない。」
「・・うん。」

・・・そういうと二人は、手をつないだままてくてくと、車のヘッドライトで明るい夜道を歩いていった。


すんません、今日はここまで、まだエロが無いのは勘弁してください。
かなり筆者のオナーヌな感じが漂ってますが、どうぞ今のうちはご辛抱を・・・。
395名無しさん@ピンキー:04/09/03 19:05 ID:3tGo0E9G
乙。
396名無しさん@ピンキー:04/09/04 17:27 ID:GpSDjc+J
sageるけど期待age。
397名無しさん@ピンキー:04/09/04 23:11 ID:qJOgRrSv
もしかして人狼とのクロスなのか?
ゾイドはよく知らないんだけど
398名無しさん@ピンキー:04/09/05 00:48 ID:KJSTBOJF
「パラダイス学園」「修羅の門・刻」「海皇紀」の作者
少年漫画家、川原正敏氏のスレが(アニメ化までされたのに‥)エロパロ板に無かったので
有りそうで無かった川原正敏作品をよりエロくするスレが出来ました。

【修羅】川原正敏漫画でエロ( ̄ー ̄)ニッ【海皇紀】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093983167/

前スレは即死し、現在もSS職人さん不在で何時落ちてもおかしくない状況。
どなたか、川原作品を書いて下さい!
399名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:16 ID:5eYwOyd+
>>398
”刻”関連なら時代小説スレの方が
400名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:04 ID:uy8Y5BZI
ゾイドのSSGJ!
カノンは
アーケードゲームのゾイドインフィニティに出てくるキャラだよ
401めぐりあい編男:04/09/05 08:49 ID:pHLNp+eT
クロスじゃないんですけど、地味にやり手な伏がダメ男になったら面白いなぁ
…と思って書きましたんで、まあアホになった伏だと思ってください。

故に次回からはカノンにいじめられます。
402名無しさん@ピンキー:04/09/05 19:30 ID:w0VBMDhb
カノンたんにいじめられたいハァハァ(´д`;)
403めぐりあい編男:04/09/05 20:54 ID:fkl4Oqj8
みなさん、お詫びがあります。

>401にて
「故に次回からはカノンにいじめられます。」と宣言しましたが。
己の欲の赴くまま執筆を続けた結果、かってに純愛になっていることに気づきました。
しかし某スレでの宣言を反故にするのは流石にマズいと思い、カノンたん痴女設定だけは残してあります。

どうか皆さん、許してくださいな。
404名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:47 ID:9tkUKE2v
鬼畜鬼畜言ってても、心では純愛を求めている>>403萌え。
405名無しさん@ピンキー:04/09/05 22:21 ID:KJSTBOJF
>>399
>>398ですが、助言ありがとう。そっちの方にも逝ってみます。

スレの流れ止めてすみません‥
406名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:43 ID:35aGHW/y
俺も流れを切るが、誰か、ゆめりあ物キボン即死しちまったんだよぉ(´゜ω゜)`
407名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:47 ID:35aGHW/y
AAずれた・・・・
408名無しさん@ピンキー:04/09/08 20:27 ID:HuDf6kBs
保守
409純愛でごめんなさい編:04/09/08 21:30 ID:tm6dctw5
一晩空けて日曜日がやってきた。
いきなりカレー曜日が来るわけではないが、一応日曜日が来た。

日当たりのよい部屋に布団がひとつ、そこには男が寝ている
・・・言うまでもなく平成のもてないボーイ代表の伏だ。
「・・・うずず、朝だ」
布団の山が起きた、前衛芸術のような髪形をして伏は便所に急ぐ
ふすまを開けて右へ、そのまま直進すれば便所、洋式、臭くない。
ドアを開ける。
「・・・さあ、朝立ちして政権演・・・・ああああああっ!」
「きゃあああああああああ!!!!!」
「ああああああああっ!」
何で少女がいるんだ、伏は悩んだ、隠し子はいない、ということはこれは祭りの合図だろうか
外に出たら軒並み美少女たちが僕の妹というシチュエーションで甘えてくれる祭りの合図だろうか?

かわいい女の子がわなわな震えながら大きすぎる男物のパジャマを着て便器に座っている。

「背徳の美術!いやらしいって素晴らしい!」

「いっちゃんの馬鹿!!」
バタン!
「ぐっ!」
扉が伏の鼻を強打する、同時に、伏の心に風穴が開いた
最悪だ、政治演説の朝立ちと朝勃ちをかけたセルフネタをカノンに聞かれ
その上起動中の股間のマニフェストまで見られた。
『だめぽ』ポーズで食堂まで戻ると冷房をかけた。
そして冷蔵庫を開けてコーラを出すと、コップに二人分注いだ
そのうちひとつを一気に飲む
410純愛でごめんなさい編:04/09/08 21:31 ID:tm6dctw5
「ぱああああ!」
「・・なにしてるの?」
手洗いから戻ってきたカノンは、奇声を発しているので声をかけてみたのだが、答えはかえってまともな物だ。
「コーラ飲んでる」
しわがれた声で答えた
飲めば奇声を発する黒い水、しかもシュワシュワ泡だっている
じっと見つめてみたけど変なにおいしかしない、カノンは伏からコップをもらうとまじまじとそれを眺めてみる。
「うわあ、泡!」
「初めてならあんまり無理しないほうがいいよ、一気に飲むと」
もう遅かった。
「げっ!!げほげほげほ!いたたた!いたたたたた!」
机にコップを置くのもそこそこにめちゃくちゃカノンはむせる。
涙目になって伏に次のリクエストをする。
「・・牛乳、牛乳ある?」
「豆乳しかないよ」
おもむろに冷蔵庫をあけて伏は豆乳を別のコップに注いだ。
「豆乳って飲んだことある?」
「あるわ、おねがい、早く頂戴、喉が・・・」
そこに、お約束、穴もないのにチーズもないのに足元にネズミが現れた。
「ひゃあ!」
伏は台所の端までスッ飛んだ、と同時に豆乳は無重力の桃色空間を経由しカノンの顔へ
「きゃ! つめたっ!!・・・もぉ〜!」
「あ、ごめん」
「冷たい・・・」
「うわぁ・・・」
もう・・・といいながら顔を拭くのかと思いきや、カノンは顔についた豆乳を指でこそげ取るとぺろりとなめた
「・・! うわぁ・・・」
「何よ」
「いや何でも」
頭から湯気を出して見とれている自分に気づくのは少し後になった。
他意はないんだろうがえっちすぎる、ニヤニヤして眺めているとカノンはさっさと顔を洗いに行ってしまった。
ムラムラしながら、床を拭く
411純愛でごめんなさい編:04/09/08 21:32 ID:tm6dctw5
あらかた拭き終わるころにカノンが戻ってきた
「ねえ、服、どうするの?」
「あ、そうだ、今日買いに行く約束だよね・・。」
そういうと伏はカノンのほうを見た・・・何?肌色面積が大きいじゃないの。
「・・・今は俺の着てて、細いジーパン腰履きでどうにかなるナリ。」
ブラとたぶん下はパンツ、何で下はわからないのかというと、下半身にはバスタオルを巻いているので下が見えない。

「・・・! な、じろじろ見ないでよ!」
急に顔を真っ赤にして胸元を手で隠すカノン
「ごめんごめん」
朝からドタバタしている、ラブコメ的な朝のドタバタ劇、言い知れない幸福感を覚えた。
そういえばカノンのいなかった先週の日曜日の朝は何してたっけ・・・?
伏は唐突に思い出してみたくなった、少し残っていた豆乳をみんな拭き終えるとスタスタと自室まで歩いてゆく。
「どうしたの?」
その後ろにくっついてきたカノンが聞く
「いやね、先週は何してたか思い出したくなって日記を読むことにしたのだ。」
「読ませて!」
「駄目だ」
「読ませて」
「駄目」
「読むわ」
言い争っているうちにかってにカノンは日記を手に入れ、ひらりと顔の横で振った。
「・・・畜生」
「皇紀2664年8月26日 新宿のタイガーの穴で星姫のアンソロを購入、890円也
最高の内容だ、白金さんがドジっ子になっていた作品はエロなしでもご飯三杯いける、マジお勧め・・・。」
「やめて・・。」
「皇紀2664年8月27日 ゾンビに追われる夢を見て本気で泣いていた、午後まで立ち直れなかった
現視研OB会では川島さんがパソコンをいじって感電、その後サバイバルゲーム愛好会に出席するも
不発弾の信管を持ちこんだ馬鹿のせいでプレハブが煤だらけになる、きっと素直に『アニメ同好会』にしなかった祟りだと思う。」
「勉強になるだろ」
ならない、箪笥から引きずり出したぶかぶかの服を着終えると、さらりと流して自分が転がり込んだ日付をさがす。
412純愛でごめんなさい編:04/09/08 21:33 ID:tm6dctw5
「あたしの来た日はどうなんだろ・・・9月1日 カノンちゃんが来る、ビックリした」
「それ読まないで」
「とても可愛い子だ・・・・」
「ああ・・・」
「・・・・、ねえ」
「はい」
「ありがとう。」
「はぁ」
それから声を出さずにその日記を読んだ
伏にとっては自分の書いたラブレターをその場で読まれているようでとても恥ずかしいこともこの上ないのだ。
パタンと日記を閉じ、カノンはすっと伏に寄ると、不自然な笑みをたたえてきゅうと彼の手を握る。
「いっちゃん・・。」
「はい。」
「・・・・なによこれ」
先ほどのとろけた顔からは想像できないような般若の形相になるとぐりぐりと握った手に力を込めた、苦悶の表情を浮かべる伏。
「申し訳ありません。」
『・・・これはきっと萌えの神からの贈り物だ、これからはカノンたんを妹にして『お兄ちゃん』って言わせなさいっていうお告げなんだろう』
『素直で貧乳もいいじゃないか、何せ妹だ、足りない胸や知識でもあんなことやこんなうひひひひひひ』
あきれた、後々読むかもしれないものによくもこんな恥ずかしいことをつらつらと書けるものだ、カノンは伏の売れない理由を見た気がした。
胸の内の悪戯心と加虐欲が首をもたげるのがわかった・・・ちょっとからかってやるか。
「・・毎日こんなこと考えて疲れないの?」
「とても疲れています」
目をそらして考えたそぶりをしてみる、伏の頬がにやけるのがわかった・・・馬鹿だ。
「・・・・してもらいたいの?」
「Sir ofcourse yes Sir!」
「そう・・・じゃあ、こっちきて」
「ははははは、はぃ、はぁい」
カノンにリードしてもらうなんて情けないわアタシ・・・しかし、据え膳食わぬは男の恥!
そうフッ切ると伏は、ルパン声をだしてカノンに近づくとじっくりその顔を見つめた、カノンはおもむろに目を閉じる
「目、閉じて・・・早く・・・あたしだって我慢、できないんだから・・。」
「はい!ただいま!!」
413純愛でごめんなさい編:04/09/08 21:33 ID:tm6dctw5
タコのように唇をとんがらせてカノンに迫る、傍から見ればかなりお間抜けであることは自覚しているがしかし!
チャンスを逃すわけには行かない!そう、己の中の遺伝子が拡声器で怒鳴っていた。

・・・・ばちーん!

「はかば!」
「最ッ低!」
「ほっぺが!」
「なに考えてるのよ!見損なったわ!!」
かなり悲しそうな顔をつくってそっぽを向く・・・これでもまだ食い下がってくるなら認めてやってもいいかな。
ふふん、と心の中で笑うと、それとは裏腹に泣きそうな表情を作り伏をにらんだ。
「・・・大っ嫌い!」
小走りに二階に駆け上がって部屋に閉じこもった・・・一方伏は。
ひっぱたかれた頬をさすりながら放心状態に陥っていた
何でこんなことになるんだ、カノンがこんなもの読むからいけないんだ・・・と思いつつもさっきの色情攻撃を見切れなかった己の愚かさに頭を抱える。
ううう、カノンちゃんになんて謝ろう・・。

だが当のカノンはというと、実際そんなにショックを受けているわけではなかった、むしろすぐに後を追いかけてこない伏を心配していた。
「・・・ちょっとやりすぎかな」
一抹の罪悪感を感じ、そっと下の様子をうかがってみた
ああいうのが男だ、そんなことはわかっているが、実際目にしてみると異様だ、しかも二次元用語やらを使われるのは正直嫌だった。
それに、何よりもあの男は自分を誤解している、いや、今まで知り合った男全員がだ
とてもじゃないが自分は素直な娘ではない、その上知識が無いなどまったくの正反対だ、それを表に出すようなことはしなかっただけの話だ。
「・・・」
じっと、階段の下をながめてみたが、一向に伏があがって来る気配は無い、なんだか逆にこっちが出て行きにくい雰囲気になっている
「・・・。」
冗談の一つも出てこない、本格的にまずくなって来た、お腹も減った
「ああ、だから駄目なんだよ・・・。」
414純愛でエロなしでごめんなさい編:04/09/08 21:40 ID:tm6dctw5
独白、本気で鬱になってしまったのかもしれない、急速に重みが胸に広がって来る、いくらなんでも調子に乗りすぎた
今までこんなことは考えもしなかった、なんせもう一生女性とは縁が無いと決め付けて生きてきたんだ
カノンが押入れに広がる同人誌と積みゲーの山を見て見ぬふりをしてくれたのに気づいていながら、何をやっていたんだろう。
僕は・・・カノンちゃんが来て浮かれていたんだ、少しでも僕を理解してほしかったのかな・・・?
もう僕に僕自身の気持ち知る術は無かった、今一度うつむくと、もう考えるのはやめた。
「仕方ないか、僕はもう、現実では生きられない」
そう、昨日の朝、親友に女がいることが解ったときも、秋原が夏コミに来た話も、本気で独り者の聖地を汚されたなんて毛頭思わない。
むしろそんなことを本気で言う奴がどうかしている。
すべては自分が情けなくてたまらなかった、だから悔し紛れにいろいろ言ってみただけで、ただ馬鹿なことを叫んでいれば
少しはこの胸のうちに影を落す孤独を紛らわすことができるように思った
でもそんなことをした所でいつももっと心が重くなる事は自分が一番よく知っていた
・・・いつの間にか思考を再会している自分に気づいて、深くため息をつくと、目の前にあったタバコを取り出した、かれこれ二日ぶりだ。
惰性で火をつけると、煙を吸い込んだ。
「・・・不味い、しけってる」
もう一度吸い込んだ、肺にためる
「・・・あわわわわわ」
しまった!これは両切りタバコだったんだ!
心拍数が早くなる、フラフラして座ることすらままならなくなってきた、トテトテと大急ぎで階段を下りてくる足音を聞いて振り向いてみようとしたが
バランス感覚を失っているので派手な音を立ててそのまま床に頭をぶつけてしまった、血が流れてくるのがわかった・・・・。

階段を下りると、火事とは違うが物の焼ける嫌なにおいがした・・・・
大急ぎで台所に行ってみると、伏が白目をむいて倒れているではないか。

415めぐりあい編男:04/09/08 21:42 ID:tm6dctw5
・・・タバコでラリって流血する伏、それを見つけて大慌てのカノン、伏の運命は!?
そしてなにより二人の関係は!?

To be continue.....


まだエロが無い、みんなごめんなさい、エロへの道は険しいのです。
この辺からちょっと方向性が変わったので、矛盾などあったらモニターの前で笑ってやってください
また、次回は作者が『機動戦士ガンダム劇場版』を見たので戦争の話が絡んできます。
『戦争』と聞くとジンマシンができる方は購読をお控えください。

それでは、いつもいつも読んでくださってありがとうございます、次回をお楽しみに。
416名無しさん@ピンキー:04/09/08 22:04 ID:mZTU4nzT
gj!
417名無しさん@ピンキー:04/09/09 00:53 ID:WS5lAyjY
・・・・・ハァハァ
418名無しさん@ピンキー:04/09/09 01:07 ID:+9eT0n4L
…ナンだかなぁ
次回からちょっと伏を格好よくします、いくら何でもダメ男すぎるからなぁ。

寝よ
419純愛でごめんなさい編:04/09/10 00:24 ID:3fLtr3n+
・・・何これ、いっちゃん!ねえ!いっちゃんしっかりして!

顔を真っ青にしてテーブルの上を見てみるとふわふわと煙が漂っている、火事か?
果たして灰皿には吸いかけのしんせいがもくもくと煙を吐いていた。
「いっちゃん!いっちゃん!起きてよぉ!・・・あぁ、血!血が・・・うっ・・・うわああ」
「・・・」
パニックに陥っている暇は無い、そう思ってカノンは必死に包帯や消毒薬を探す
だけどもどこの押入れや戸棚を探したところで絆創膏の一つも出てこなかった、どこを空けても布団か服しか入っていないのである
途方にくれて座り込んでしまった
「・・いっちゃん・・いっちゃん、あぁ〜ん!」
そのころ台所では・・・
「いたた、頭切ったのか、畜生」
意識を戻した伏は自力で立ち上がると、傷口を押さえながら洗面所に向かった、タオルを頭に巻いてカノンを探す。
「・・カノンちゃん」

泣きながら一番奥の部屋のふすまを開けた、もうここしか望みは無い・・あんなに血が出ていたんだ、もし何も見つからなければ伏は本当に死んでしまうかもしれない。
ガシャン!
中から何かが倒れてきた、ひっ!と声を上げてカノンは泣きながら後ずさりしてしまった。
「なに・・・これ」
軍刀だった、伏の名前が書いてある
『八ヶ谷壱連隊第参特務中隊 伏一貴』
「・・・何か刻んであるわ」
「ああ、恩賜の軍刀だ」
「きゃあ!」
「八ヶ谷1師1連3特2小隊、特務伍長、伏一貴、戻りました。」
照れくさそうにカノンに敬礼する
「・・・馬鹿ぁ!心配したんだから!」
にわかに背の高い伏を仰ぎ見ると、そのままその広い胸板に突っ込む。
「えへへ、ごめんよ。」
420純愛でごめんなさい編:04/09/10 00:25 ID:3fLtr3n+
「・・・・そんな顔したら、何にも言えないじゃない・・馬鹿」
ぷりぷり怒りながらも、ちょっと安心したように上目遣いで伏を見上げる
「なんか、色々ごめんね、カノンちゃん」
素直に謝る、嫌な思いをさせたり心配させたり、謝らなければなんだか自分の気が収まらなかった。
「・・いいよ、だっていっちゃんだって・・男の人だもん・・・・でも、あたし、言わなきゃいけないことがあるの」
「?」
伏は意外にもすんなり許してくれたカノンを不思議に思いながらもカノンの告白に耳を傾ける。
もじもじと目をそらして、カノンはちょっと困った顔をしながら言葉をつむぎ始める
「・・・いっちゃんは、いつもエッチなことばっかり考えてるの?」
思い切って言ってみた、顔に火がついてしまったように熱い、それでも上目遣いで伏を見てみると、案の定突然の質問にかなり困惑しているようだ。
「いやぁ、その、まあたしなみ程度に・・・でへへ」
しっかりと軽い応対で流した伏に、少し安心した、なんだかんだいってこの伏の性格には結構助けられる。
つま先で畳をごしごしやりながら、カノンは次のことばを拾う。
「・・・あたし、あたしは!いつも・・・・さっきだって。」
自分でどうしようもできない感情のやり場に困っている・・・、その言葉が出ない。
やっぱり恥ずかしいんだ、だってさっき自分が伏を張り倒した理由が理由だし、やっぱりそんな自分を伏に知られるのは嫌だ。
「カノンちゃんぐらいの子なんて、みんなそうじゃないのかな・・・?言ってごらん。」
・・・この男は、いつも馬鹿みたいなことを言っている割にはこういうときに大きく見えるのが嫌なところだ、またそれになんとなく甘えたくなる自分も。
そんな嫌悪とも愛情ともつかない感情に踏ん切りがつかないカノンのつま先はさらにごしごしと足元の畳をこすり続ける。
「・・・さっき、トイレだって、いっちゃんが。」
「うん」
「その、ね・・あの」
そんな事言えるわけ無いじゃないか、トイレの中でそれを肴に自らを慰めていたなんて。
「つまり、自分だって僕みたいなことばかり考えてる、って言いたいのかな?」
目の前の思春期の少女に僕はいったい何を言ってるんだろうか、僕は無意識に柱に寄りかかり、畳をごしごしこする。

421純愛でごめんなさい編:04/09/10 00:25 ID:3fLtr3n+
「うん・・・」
上気した顔、なみだ目でこちらを見据えるカノン、窓から差し込む日に照らされ、まるで天使のように見える彼女のその姿は
背徳的かつ、扇情的に感じた。
「こんな娘、嫌い?」
「・・ううん、僕はどんなだってカノンちゃんが好きだ。」
まさか、そんな筈は無い、キッと優しい面を睨む
「冗談ばっかり・・・。」
「一目ぼれをしちゃったんだ、カノンちゃんに初めて会ったときから、もちろん・・・。」
そう言われると弱い、実際自分だってそうだ、突然知らない星の知らないところで目を覚まし
ひもじくて扉をたたいた家の中から出てきたこの男と、短いながら時を共に過ごすうちに、確固として感謝とは違う感情を抱いたのも確かだ。
いつかは自分の胸の内を明かしたい、出会って直ぐなのにこの男には人をその気にさせる魅力を感じたのは確かだ。
でもずっと言い出せなかった
昨日一緒に夕ご飯を食べた時だって、床につくときだって、このまま襲ってほしいほどの狂おしさに胸が支配されていたことを
・・・ずっと隠し通すなんて考えられなかった、この男に身を任せたい、ある意味素直で、だがはしたないその欲望・・・・。
「いっちゃん・・・」
「・・・まぁまぁ、ちょっと待ってよ、頭に包帯巻いてくるからさ。」
ほら、こうやってまたはぐらかして・・・。
ぽつねんと部屋に一人で取り残されて、カノンはぺたんと畳に座った、上を見上げると写真や賞状が飾ってある
『昇進讃頌証 国防省長官 東宮 文孝
皇紀2658年 7月26日 八ヶ谷一連隊付 第三特務中隊 中隊長伏一貴特務伍長殿
本書は58年6月の新鮮民主主義人民共和国軍特殊部隊による皇居占拠事件に対応し、多大の損害を被りながらも天皇・皇后両陛下を無事救出し
最小限の損害にて状況を終了させた八ヶ谷一連隊付第三特務中隊に賞与するものである
特に最先陣を斬り突入した伏曹長、若松一曹率いる第二小隊は上記状況に際し、敵軍に殲滅された第一小隊に成り代り突入を敢行し
その臨機応変の対応より両陛下を無事救出した手柄を称え、現代天皇勅命により特赦、及び伏曹長を特務伍長、若松一曹を特務伍長勤務に・・・・』
「これって・・いっちゃん!」
ごそごそとゴキブリのような音を立てて伏が返事をする
422純愛でごめんなさい編:04/09/10 00:26 ID:3fLtr3n+
「はあい」
「この賞状!」
「ああ、うん、その軍刀とセットだよ」
駄目駄目のこの男はこんな過去を背負っていたのか。
「・・・・」
言葉を失う、こんな温厚な顔をしてこの男は敵を散々懲らしていたのだ
カノンは言い知れない嫌悪とも畏怖ともつかない感情が胸の内を駆け巡るのを感じた・・・戦争の気配を感じて。
「・・・誇れることじゃないけどね、人殺しには変わりない。」
ミイラ男のようになった伏がぼそぼそと呟く、それを聞いてカノンは胸を撫で下ろした、この男は人殺しを自慢しない
・・・奴らのように
「・・でも、殺さなきゃ、いけない時だって・・・。」
「ふん、みんなおセンチになってどんな事だって言うさ、実際ぼくが軍を辞めたのはこの事件のつながりでなんだ・・・聞きたい?」
「うん。」
伏はノタノタと居間に行くとテレビをつけて、いすに座った、それにくっついてカノンはその向かい側のいすに座る。
「どこから話そう、じゃあ、改めて自己紹介を含めて、僕が何でこんな家に一人で住んでるかから話そうか」
テレビはどこかの国で起きた大地震のニュースをその二つのスピーカーから垂れ流している
「あの事件が終わったあと、軍法会議にかけられたんだ、形式上だけどね。」
「なんで?」
「あの突入は命令違反だったんだ、だから僕と若松の昇進は謹慎三週間の判決が下りた後すぐ行われた。」
「・・なら別に問題ないじゃない。」
「うん、ただ、メディアや世論の、僕以下二小隊への風当たりは凄まじかった、小さなことから大きなことまで、簡単に言えば嫌がらせだ」
馬鹿な、どう考えてもいっちゃんは悪い事なんてしていない、いらいらして来た。
カノンは注いであった麦茶を飲み干す
「それだけじゃない、人権団体が騒いでね、また学生闘争が起こったかと思ったよ、防衛省前は連日ゲバ棒の林だった」
「・・・なんで、なんでよ!おかしいわそんな・・・。」
「新鮮半島にはヘコヘコするのが、この国が敗戦してからの流儀なんだよ、みんながみんなスローガンに『旧日本軍の再来』『平和をよこせ』『人殺し』
人殺しはくたばれ、そんなシュプレヒコールの嵐だ・・・あれだけのことをされて、何もいえなかったもんな。」
話にならない
「そんな、だって、殺さなかったら王様だって・・なによりいっちゃんだって・・・」
423純愛でごめんなさい編:04/09/10 00:27 ID:3fLtr3n+
「『奴ら』にとっちゃ天皇陛下や僕たちの命よりも、テロリストの命のほうが重いんだろうね、平等を唱えるやつらがこれだ・・・当然省だって黙っちゃいなかった
・・・だけど偏向報道には勝てない、正直なところ、この国の政治はマスコミがやってるといってもいい。」
「・・・難しいしわかんないよ、なんでそんな」
「しかたない、それで僕以下小隊の連中は話し合った結果、ある者は転属を申し出、僕や若松みたいに褒章を貰った奴はその保障で住処は確保できてるから
軍から抜けることにした、高卒で三等陸士の秋原は防衛医大に編入したな、もちろん全員希望は例外なく受理されてすべて丸く収まった・・・かに見えた。」
「・・・まだ何かあるの?」
「うん、大有り、その数週間後、僕の住んでた前の家にデモ隊が押し寄せたり、仲間の転属先ではテロ未遂があったり・・・自殺者が出ないのが不思議だった。」
なによそれ
そんな話とは裏腹に、伏は遠くを見るような顔をしてタバコをくゆらせている
「・・・・だから僕はここに引っ越して、で、ここに君が来て・・・デモ隊に感謝だな、ははは」
「いっちゃん・・・。」
哀れだ、あまりに哀れだ、すっと立って伏の隣に腰を降ろす
「・・・・いっちゃん」
「何?」
「可愛そう?」
「・・・別にそんな」
「嘘ばっかり」
「・・・ふっ・・ふふ」
鼻で笑われた
「・・う・・・く」
いや、少し違った、ぎりぎりと奥歯をかみ締める音が聞こえ、見る間に伏の表情は般若のごとく変貌する。
424純愛でごめんなさい編:04/09/10 00:28 ID:3fLtr3n+
「いっちゃん?」
バン!と、机がたたかれる、踊る机の上のコップたち、険しい表情で伏は叫ぶ
「・・・・畜生!何が!何が平和だ!人の命を食い物にしてのうのうと暮らしやがって!!誰が貴様らのデモを北のテロから守ってると思ってるんだ!畜生ぉッ!」
「いっちゃん!!」
「・・・・畜生ぉっ!!」
そっと両の腕で包む、そして確かに、ぎゅっと抱くと、その肩口に顔をうずめた。
「いっちゃん・・・いいから、もういいよ、お願い!正気に戻って!・・・いっ・・・ひっぐ・・いっちゃ・・・」
「・・・・・・ああ・・・」
肩で嗚咽をあげる少女に、かっと血の上っていた頭が冷える
自分の鬼のような形相が、普段気の抜けた男の変貌が、彼女の心を引っ掻き回していた、それが、この涙。
「・・・けほ・・ごめ、また・・・また泣いちゃ・・・えっく」
「・・・カノン・・・ちゃん。」
「・・・いっちゃん・・・・いいから・・・・」
「・・・・・・ごめんよ・・ごめん」

「いいから、いっちゃん・・・寂しかったのね、いっちゃん・・・。」
「・・・うん。」

カノンは素早く手を解くと、伏をじっと見つめる、自分でも何をしてるかわからないほど、平生に戻った伏が愛しかった。
「いっちゃん」
「・・・な、何?」
「・・・あたしも、どうなるかと思ってた、この星に来て、あなたがドアを開けてくれなかったら・・・あたしだって・・ひとりぼっち・・・・・」
自分で言っていることに感情が昂ぶって声がかすれてしまった、最後のほうは自分でもなんと言ってるかほとんどわからない有様だ
「・・・でも、いっちゃん、いっちゃんが・・・いたから」
「・・うん、カノンちゃん、変だったよ、僕がおかしかった、ごめん。」
「うん・・・うん・・・・・・いっちゃん?」
「なあに?」
「・・・・・・・大・・・・大好き・・だから。」
425純愛でごめんなさい編:04/09/10 00:29 ID:3fLtr3n+

はみゅ。

唐突で、そして他意の無い初めての口付けを、大好きな相手に捧げる。
いかがわしい興奮も、性の意識も無く、ただ相手を慈しみたくて唇を合わせた。
当然、お互い息継ぎも知らない、未熟な口付け、でもそれは二人には十分な起爆剤だった・・・。

「・・・は・・ぁ・・・あら・・・?」
カノンは時計を眺めた、午前9:30、時計が一回錆びた音を吐いて鳴く
「・・・こんな時間だ」
雰囲気の無い伏がのんきにつぶやく
「・・あの」
「何?」
「・・・出かけるの、もうちょっと後に、しよう・・・か」
もじもじ、と視線をそらすとちらちらこちらを見ながらカノンが聞く。
真っ赤な顔をしたカノンのその姿に、伏は硬い決意を固めた。
「・・君の予定が合えば。」
最高の殺し文句を言ったつもりだった。
「・・・うん!」
カノンをお姫様抱っこすると、すっ と、畳の上に寝かせる
------一貴、もう後戻りはできない、これはゲームじゃないぞ。
潤んだ目でこちらを見つめるカノンを前に、そう、伏は自分に言い聞かせた。




426めぐりあい編男:04/09/10 00:32 ID:3fLtr3n+
・・・とうとうここまで持ってこれた

ストックが切れましたので、また一週間ほどお待たせいたしますが、必ず、必ずやよい品を・・・・。

〜〜ちなみに〜〜
キスの擬音は某大御所作家氏のステキ擬音を参考(むしろ使用)にさせていただきました。
いいオリジナルが思い浮かばなくてごめんなさい・・。

それではまた
427めぐりあい編男:04/09/10 00:49 ID:J0miW/aU
…しまった、台詞のかなり重要なところにミスで?マークが入ってる。



…orz
428名無しさん@ピンキー:04/09/10 02:42 ID:c6OnTkNE
な・・・焦らされたよウワーーンヽ(`Д´)ノ
429名無しさん@ピンキー:04/09/10 02:46 ID:6womOCJ+
>>426
>この男は敵を散々懲らしていたのだ

って
ここはお国を何百里。離れて遠き満州の、赤い夕日に照らされて
友は野末の石の下。思えば悲し昨日まで、真先駈けて突進し
敵を散々懲らしたる勇士はここに眠れるか

が元ネタだとしたら、『機動戦士ガンダム劇場版』どころか
日露戦争・奉天会戦までイッちゃってますがな。

>それではまた

Sir! Yes! Sir!
次こそエロですな…たぶん…
430良平:04/09/10 04:34 ID:Mj47WuJb
西岸良平の鎌倉ものがたりで、一色先生X亜紀子の新婚初夜なんか書いてみていいすか?
431名無しさん@ピンキー:04/09/10 18:25:46 ID:jzpcHTZO
>>430
お願いします
432名無しさん@ピンキー:04/09/10 18:41:46 ID:3fLtr3n+
>430
やれ!逝け!うpしてしまえ!
433名無しさん@ピンキー:04/09/14 04:32:01 ID:FJeMNX00
>>427
そろそろかな?期待age。
434名無しさん@ピンキー:04/09/16 20:35:58 ID:mNY2vvDl
>>430
あの夫婦、身長差あるよね。30センチくらい?萌えぇ(;´Д`)ハァハァ

ところで最近、諸星大二郎「妖怪ハンター」にはまっていて
稗田先生の寡黙な色気に(;´Д`)ハァハァ。
相手をどうするかが問題だが・・・。
435めぐりあい編男:04/09/18 20:36:50 ID:AqbCgCQF
ごめんなさいよ、ちょっと待ってくださいね、忙しいのよ。
436めぐりあい編男:04/09/22 20:31:47 ID:p1M+tIZH
エベントで忙しいので暇を見つけては携帯でシコシコ書いてます
みんな書いとかなかった俺が馬鹿だった…許してくれミチコ!


ついでに、保守
437名無しさん@ピンキー:04/09/22 22:13:43 ID:pE3E4i/5
>>436
意味解らん>許してくれミチコ! が、
ガンガレ
438名無しさん@ピンキー:04/09/23 00:10:17 ID:1S4xX3E0
>>436
いつまでも待ってるわ・・・
だから無理しないでね。
439名無しさん@ピンキー:04/09/23 00:12:18 ID:1S4xX3E0
ageちゃった。ゴメンナサイ。
440名無しさん@ピンキー:04/09/23 15:43:01 ID:yVR1T/j7
サンデーのこわしや我聞てスレないですよね?
ここに投下していいでしょうか。
もし他に相応しいところがあったら誘導していただきたいのですが。
441440:04/09/23 15:53:27 ID:yVR1T/j7
もう一度スレ探してたぶんないと思うので行きます。
我聞×陽菜です。



ある日家に帰ったら、居間に國生さんが縛られて転がっていた。
―――なんで?
「國生さん! どうしたの一体?」
慌てて猿轡、といっても、形だけ口を覆っていた布をはずす。強盗が押し入るにしたって、
うちに盗るものがないことぐらい一目で分かりそうなものだ。國生さんが盗られてなくて
よかったけれど。
「それが良くわからないんですけれど、果歩さんたちにお願いがあると頼まれまして、
気が付いたらこんなことになっていたんです」
あまり表情は変わってないけれど、微かに眉が寄せられて途方にくれていることが見て取れた。
かわいい。
あいつら何やってんだ、と思う反面ちょっと喜んでみたりもする。
後ろ手に縛られて途方にくれた表情で畳に転がっている國生さんはなんだか無性にかわいらしい。
卓球部のやつらに見せたら狂喜乱舞するだろうけれど、そんなことは勿体ないのでもちろんしない。
「お手を煩わせてすみませんが、はずしていただけますか」
不自由そうに身を捩じらせてお願いされて、いたずら心がわく。
よく見れば縛り方はずいぶん甘い。
何を参考にしたのか、上半身はいわゆる亀甲縛りのモドキだろう、首から回された縄が胸の前で
交差して、制服姿の胸のふくらみを強調している。厭きたのか分からなかったのか縛った人が違うのか、
足首と膝、手首はそれぞれ別の縄で普通に括られている。少し動くと太ももが見えたりして、ちょっと
なんだかその気になっちゃいそうな光景だ。
―――なっちゃたんだけど。
442440:04/09/23 15:55:34 ID:yVR1T/j7
立ち上がって隣室を覗く。家の中に果歩たちの気配は無さそうだ。
「社長?」
不安げに聞かれて、少し後ろめたい。
「ちょっと待って、あいつらがどこかに潜んで何か企んでないか確かめないと」
國生さんが期待しいるのとはたぶん目的は違うけど。
室内を見渡せば、今まで気が付かなかったちゃぶ台の上に小さなメモがあった。
『3人で遊びに行ってきます。帰りは遅くなります』
どこまであいつらは分かってやってるんだろう、なんて思ったけれどこのシチュエーションを
逃す手は無い。
「ちょっと待ってね。あいつら変な縛り方してるから」
もっともらしく言い訳をして後ろにまわる。本当はこれくらいの縄なら仙術を使えば簡単に壊れちゃうけど。
縄が壊れるって変な表現かな。縄の繊維を壊すのは簡単だ。うっかりしたふりで制服ごと壊してもいいけれど、
そんなことをしたらしばらく國生さんが口を利いてくれなくなりそうなのでやめておく。それは堪える。
とりあえず畳から抱き起こして、縄をたどるふりをして首筋に指を這わせる。
俯いているせいで普段は隠れていることの多い白い首筋が露になっている。
縛り方に遊びがあるせいか赤くなったりもしていない。よかった。
誘われるように音をたてて口付けた。
「しゃ、社長っ」
きゃ、と跳ねた体を左腕で背後から抱きすくめて、右手を胸元に伸ばす。
制服の上から胸の感触を楽しんで、シャツの裾をスカートから引き抜いた。
「社長っ」
シャツの裾から右腕を差し入れる。滑らかな肌。縛られた縄が邪魔でうまく
胸にたどりつけないけれど、それが刺激になるのか國生さんが身を捩じらせる。
「こういうときは社長って呼ばないって決めたよね」
耳元でささやくと真っ赤になった。
443440:04/09/23 15:58:18 ID:yVR1T/j7
かわいい。
そのまま耳朶を舌でなめ上げて口に含む。
「名前、呼んで?」
誰にも言う必要が無いから言ってないけれど、何度か國生さんとは体を重ねてる。
家族みたいなものだけれど、ちゃんと家族になりたくて。
何度もねだってやっと名前を呼んでもらうところまでたどり着いた。
どこが気持ちいいとか、どんな台詞が好きだとか、だから少しは分かってる。
「ん…あ……」
こんな風に後ろから抱き込んで、胸元の飾りを指先で捏ねると國生さんの息があがることも知っている。
「んっ。我聞さん……」
甘い声で呼ばれて何かが背筋を走る。本当はもっと呼んでもらいたいけれど、あんまり呼ばれると
それだけでイキそう。他の誰もそうしないサン付けにちょっとそそられてる、
なんて言ったら変態扱いだろうか。
「とりあえず、一つね」
本当は結び目を解こうと思っていたんだけどもう面倒くさくて、軽く指に力を込めると
簡単に縄は壊れた。
手首が開放されて、國生さんは小さく息を吐く。
背後からその手をとって自分の眼前に持ってくる。
よかった。ここも赤くなったりしていない。安堵して同じように唇を落とした。

スカートの裾から左腕を差し入れると、途端に体がこわばった。
「しゃ、社長、これ以上はダメですっ」
目尻に浮かんだ涙を舌で舐めとりながら、指で太ももの間を探る。
「なんでダメなの?」
下着の上から裂け目に触れる。微かにだけど濡れた感触があって、
もう國生さんだってその気になっていることを教えてくれているのに。
「だ、だってまだ明るいですし、その、」
夏の日差しは強くて、時間が早いこともあり確かに随分と明るい。
エアコンなんてないから窓も開け放されていて、唯一目隠しになるかもしれない
薄いレースのカーテンも風が吹けば時々舞い上がる。
444440:04/09/23 16:00:07 ID:yVR1T/j7
だからいいと思うんだけど。
「か、果歩さんたちもそのうち帰られると思いますし……」
「いいじゃん、お膳立てしてくれたのあいつらだし」
「しゃ、社長っ」
癖で呼ぶ抗議は社長だ。ちょっと気に入らない。
それはもちろん、社長と呼ばれている回数の方が断然多いからで仕方のないことだけれど。
さすがに涙を溜めた瞳で訴えられて、少しだけ指の動きを止める。
「ごめんごめん、でも大丈夫。さっき遅くなるってメモ見つけたから」
「で、でもっ」
だって、こんな風に上気した表情と艶めいた声を聞かされて、男が途中でやめられるはずない。
そのまま体を反転させて、國生さんを畳の上に組み敷いた。
そう言えばまだ今日は口付けていないことを思い出す。
反論する言葉を封じ込める意味もあって、噛み付くように口付けた。
「ふ……」
柔らかな唇。何度か舌でそれを舐めると少しだけ唇が開く。それは許可のしるし。
そのまま舌を差し入れて歯列を割る。
逃げようとする舌を追いかけてそのまま口腔を辿る。
自由になった腕が自分の背を抱く感触があって、先に腕を開放しておいてよかったと思う。
「ん、んんっ」
角度を変えて何度も唇を貪る。その度に少しずつ國生さんの体から抵抗する力が抜けていく。
名残惜しかったけれど、次に進みたくて上半身を起こした。

足首と、ついでに膝を縛っていた縄を壊して、勢いのまま足を開いた。
「しゃ、社長!」
同じように縛られていた跡を確認する。足首は靴下を履いているからいいとして、
膝を念入りに確認して舌を這わせる。
ひゃ、と小さな声があがって、調子に乗ってそのまま太ももへ指を滑らせた。
445440:04/09/23 16:01:46 ID:yVR1T/j7
あまりラフな格好をしない、スカート丈もそれほど短くしない國生さんの内股はきれいに白い。
前に付けたキスマークは消えてしまっていたから、強く吸い上げる。
ここは他の人に見られない場所だからあんまり怒られないことを経験で知っている。
下着の上から秘所にかぷりと軽く噛み付くと、体が軽く跳ね上がった。
「きゃ」
そのまま指先を下着の中に潜り込ませるとしっとりと濡れた感触。
「あ、んっ、ふ……」
膣内は温かくて柔らかくて、指を拒まない。
触った感触に違いはないけれど、ときどき國生さんの声が高くなって、
ついつい同じところだけを執拗に辿る。
「や、も、もう……」
指だけで限界が近いのか、國生さんの声に涙が混じっていて。
本当は「入れて」とか言ってもらいたいところだけれど自分の我慢も限界。
猛った自分を濡れた裂け目にあてがうと、國生さんが上気した顔で少し笑ったような気がした。

「んっ」
声はもしかしたら自分の声だったのかもしれない。
押さえがきかないほど、気持ちいい。
突き上げると嬌声があがる。引くと名残惜しげに体内が絡み付いてくる気がする。
ねえ、國生さんも気持ちイイって思ってくれてる?
「……んっ」
開けた窓から漏れるのが嫌なんだと思うけれど、手の甲を口元にあてるようにして
声を殺されるのは少しつまらなくて、自分の手で國生さんの手を押さえつける。
「や、社長、や、ダメ」
ふるふると子供みたいに首を振る姿に、体内に埋めた自分が少し大きくなるのが分かる。
嫌がられてその気になるのは男の性だから仕方ないよね。
たぶん國生さんにも分かったと思う。上気した目元に涙が滲んだ。
「声聞かせて、ね」
なんだか自分の声が甘ったるい。
446440:04/09/23 16:03:22 ID:yVR1T/j7
ふるふるともう一度首を振られて、つい強く突き上げる。
「あ、んんっ、あ、や」
高い嬌声が耳に心地いい。
こんな声を出されたらもったいないけどすぐに果ててしまいそう。
少しインターバルをおきたくて、そういえば、と襟元のリボンを引っ張る。
さっき胸元に触りはしたけれど國生さんは制服を着たままだ。
ボタンを外すのに縄が邪魔になって、やっと最後の縄を砕いた。
ちゃんと脱がせてる余裕は無くて、乱れた下着から覗く胸の飾りに噛み付いた。
「はうっ……ん・・・」
刺激が強かったのかびくりと体が跳ね上がる。
なだめるように両方の手のひらで丸く撫でると、きゅ、と体内が締め付ける。
「気持ちいい?」
聞くと微かに頷いたので気をよくして、先端を人差し指で押し込んだり舌で舐めたり
軽く歯を立ててみたり、その度に甘い声があがる。
「ん……ん……あ…」
絶え間なくあがる声に、どうしようかな、と考える。
このまま中で出してしまおうか。でも後で國生さんに怒られると思う。
かといって下手に外へ出すと制服を汚してしまいそうだ。それも怒られそう。
ねえ、分かってる?
國生さんに怒られるのは嫌いじゃないんだけれど、嫌われるのだけは怖いよ。
視界が白濁する。こんなに気持ちイイのはきっとあなただけ。
「もう、限界……ッ」
「あ、ああっ」
ぐ、と腰を入れて達する直前で引き抜く。一際大きな嬌声があがって抱きしめていた体が弛緩する。
白濁した体液が國生さんの下肢を汚す。どこか焦点のぼやけた視線が中空を彷徨う。
やっぱりかわいいと思う。ごめん。同じ言葉しかでてこなくて。
もう一度口付けて、ぐったりと横たわった國生さんを抱きしめた。
447440:04/09/23 16:05:02 ID:yVR1T/j7
「ただーいまー」
玄関の戸を開ける前から賑やかに弟妹3人組に優さんまでもが帰ってきた。
なるほど。共犯者はアナタですか。
「あれ?」
ちゃぶ台に教科書を広げていた自分たちを、主に優さんはつまらなさそうに見た。
動けなくなった國生さんに指示してもらって、気配は完璧に消してある。
結構時間があって助かった。
「何にもなかったの?」
「帰ってきた社長に縄を壊してもらいまして、そのまま宿題をやっていましたが、
何かありましたでしょうか?」
さらりと答えた國生さんは、先ほどまでの乱れた様子は微塵も感じさせない。冷静さは筋金入りだ。
期待に添えなくてごめんね優さん。
なんて、つまらないのは自分も一緒だけど。
本当は、優さんがびっくりするくらいキスマークとかべたべたつけたかったんだけど。

でもまあ、あんな國生さんを知っているのは自分だけということに、とりあえず満足。

―終―
448名無しさん@ピンキー:04/09/23 16:25:36 ID:zgzWzFpS
通りすがりにふと拝見。
さらりとした短篇で、元ネタ知らないんだけど読みやすかったです。
「しゃ、社長っ」が妙に萌えるなあ。
この一人称主人公さん、どんな男なんだろう?と、興味がわいたりして。
いや、乙でした!
449名無しさん@ピンキー:04/09/23 17:19:11 ID:uSiyBApx
うおお國生さんだマジで嬉しい
ここで読めるとは思わんかった、ありがとうありがとう激しく乙。
俺も國生さんに社長って呼ばれてえ(*´Д`)
450名無しさん@ピンキー:04/09/23 23:29:58 ID:cQz0DqKi
こわしやキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
國生さん(;´Д`)ハァハァ
書いてくれてありがとう!
451名無しさん@ピンキー:04/09/24 17:58:17 ID:N9om7rfP
>440神乙です。
縛られてる國生さん(;´Д`)ハァハァ

>448
週刊日曜で連載中の「こわしや我聞」ですな。
452440:04/09/24 20:18:55 ID:UtGmw2yg
さっそく読んでくださってありがとうございます。
初投下だっだので感想もらえてうれしかったです。
453名無しさん@ピンキー:04/09/24 21:41:56 ID:RgBaAtjq
あああ、あの二人でてきてたのか。

国生さ〜ん (泣)
454名無しさん@ピンキー:04/09/24 21:43:48 ID:wNe8HvBs
>>452
二人のなれ初め編、初体験編、倦怠期編もキボン
455名無しさん@ピンキー:04/09/24 22:26:56 ID:UA16r/2C
禿同。
>>454の内容をきぼん。

>>449
俺は二人っきりの時に名前で呼ばれたい・・・・・・(;´Д`)。
456めぐりあい編男:04/09/26 02:55:01 ID:OnnmrVD2
>>425続き
「・・・いっ、ちゃん?」
「なんだ」
緊張して口調の変わってしまった
でもカノンは気にしていないようだ
「いっちゃん、わたしね・・」
「わかってる」
初めてなんだ・・・。
「うん・・・よろしく、ね?」
顔を真っ赤にして蚊の鳴くような声で呟くカノンに激しい劣情を感じた
ゆっくりとカノンの上体を起こし、強く抱きしめる
「・・すごい、解る、いっちゃんの心臓の音」
「・・僕もよくわかるよ、カノンちゃん」
二人は抱き合い、互いに肩口に顔をうずめながら、一言二言、短い会話を交わす
うまくリズムがつかめない、お互いに焦った、お互いがどうすれば満たされるのかも解らなかったし、何より二人ともこんなシチュエーションには慣れていない

伏は、うっすらと熱を帯びたカノンのその首筋に、短く口付けを施してみた
「あっ!」
カノンの体がゾクッと震えた、よくわからなかった、キスしただけなのに、なんで?
「大丈夫?」
つくづくムードの無い問いかけだ、でも今はそんなことを気にしている余裕も無い、ただ単純に二人は互いを快楽の高みへと導くべく愛撫を続ける
何を思ったのかカノンはさっきから伏の肩をあま噛みすることを続けている
「・・・いっちゃん、キス、して・・」
無言で自分の方を見つめる伏、切れ長の、だがしかし吸い込まれそうに大きな目、そうだ、この目が、自分を狂わせる。
そう、どうされてもいいと思ってしまうのだ、あんなに人間が嫌いだった自分が・・・。
「・・・」
目を閉じて、そして待つ、もう流れに身を任せることにした、体の力を抜く
「・・・ふ、ん・・・」
舌が絡み合い、甘美な擬音を部屋に充満させる、カノンはまるで乳飲み子のように伏の唇から口を離さない
伏も同様に。
二人は互いに愛しいその唇を味わいそして、互いの境がだんだん取り払われてゆくのを感じあった
457めぐりあい編男:04/09/26 02:55:52 ID:OnnmrVD2
「カノン・・ちゃん?」
「ぷは・・んゅ?」
「布団、引きっぱなしなんだけど」
「最初からそのつもり・・・。」
にっこり微笑んでカノンを抱きかかえると、ゆっくりと布団の上へと寝かせた
寝かせられたカノンがこちらを見てうなずく
「・・・うん」
「・・・・・」
無言のうちに伏もそれに続く

する・・と彼女のだぼだぼのジーンズをゆっくり脱がせる、傷ひとつ無い脚がその目の前に露になった
・・・彼女という存在の何もかもが、美しく、いとおしく見え、頭がくらくらとしてきた
綺麗な脚とのコントラストが目に痛い、白と黒の縞模様のパンティも、それに華を添えた。
「ゃ・・」
じろじろ眺められたのが嫌だったのだろうか、カノンは脚を閉じる仕草をした
「・・・綺麗、だね。カノンちゃん」
「・・ちゃん、つけないで」
「え?」
「名前、呼んで・・。」
耳まで赤くなった、伏がだ。
なんというか、一線を越えたような感じがする「ちゃん」ってついていないだけで少女は女になるな・・とひとりごちた
再び視線をカノンの脚へ、そしてパンティへと戻す

「・・・取るよ」
「は・・い」
するり、簡単に脱げた
伏は思わず眼をそらす、凝視するのもなんだ
「ほんとに・・・少し濡れてる・・。」
同人誌じゃないんだ・・・今更三次元の感動に酔いしれる伏
458めぐりあい編男:04/09/26 02:56:30 ID:OnnmrVD2
「・・・いっ・・ちゃん?」
「なんだい?」
「・・・よろしく、お願いします」
ぺこり、とカノンは頭を下げる
「こちらこそ」

小さな、でもやわらかい、小さなふくらみ、それを優しく口に含む
甘い・・のか?
正直そんなドラマチックな感覚は無い、そっけない無味、でも・・・甘い。
謎だ。
「・・ぅ。う・・くすぐった・・」
噛んでみた
「きゃ!」
「痛い?」
「・・・」
さっきから顔を真っ赤にして何も答えないカノン。
もっと盛大に喘ぐもんだと思っていた伏は、改めてエロゲの嘘を体感した・・・訳も無く、またカノンへの愛撫を一心に続けた。
「・・い・・ぁ・・んぅう」
「うわ・・・どんどん濡れて・・。」
つつ、と秘部に指を滑らせた
「そんな・・言わない・・あぁ!」
指をちょっと中に入れてみる
「う・・ぁ、いっちゃん・・い、い・・。」
「エッチだなぁ・・カノンは。」
「・・ひゃ・・ぁ・・いじ、わる。」
汗ばんだ肌から甘い香が漂う、まるで天女のようだ、綺麗な薄紫の髪をさらさらと撫でてやると、カノンはまるで小動物のようにふるっと震えた。
「・・う・・・あ、ん・・ぁあん、こんな、いいよぉ・・あっ」
だんだん声が上ずって来た、それに伴って自分もだんだん高まりを感じる・・
「いっ、ちゃん・・・」
「いい・・・?」
「はい・・・。」
459めぐりあい編男:04/09/26 02:56:46 ID:OnnmrVD2
するりとズボンを脱いだ
「・・・すご・・」
「・・・」
心臓がバクバク言っている、頭がふわふわだ
「・・いくよ」
カノンに自らをあてがう
「・・・来て・・。」
ゆっくりと腰を前へと進める、正直なところもう我慢でき無そうだ、おっかなびっくりだ。
「いぃ!い!・・・く・・。」
少し入ったかな・・というところでカノンが叫んだ
「大丈夫!?」
「・・はぁ・・・は・・ぁ・・平気・・・だ、よ。」
潤み声でカノンは言った、とても痛いのだろう、息が荒い上に、今にもあふれんばかりの涙が眼に湛えられている
「・・じゃ、いくね」
「・・・ふ・・うん」
またすこし腰を進める
「ぅあああっ!ひっ・・・あっ!」
このままもたもた続けてもカノンも痛いばっかりじゃないか・・・
その眼からは大粒の涙がぽろぽろと流れ落ちていた、その涙は決して愛する男と初めて結ばれる事の感動の為せる物だけではあるまい
・・・まだ血は出ていないようだ、カノンの「そこ」からは愛の雫だけがこぼれている、必死に耐えているのか、歯を食いしばっている。
そのけなげな姿に、伏の男は更にそそられるのであった・・・。
でもそんな我慢も長続きするわけも無く・・。
「いぃ、いたいよぉ!いっちゃん!ぃ・・あぁあああ!痛い!痛いよぉ!!」
泣き崩れるカノン、かなり強い力で抱きすくめられる
「・・・よそう、痛いだけだよ」
腰を浮かせる、名残惜しいけど、でもカノンが泣いてるところなんて見たくない
「・・!だめ・・ぇ!いっちゃんと・・・いっしょに、なる・・ん・・・だからぁ!」
ドンッ!
カノンが一気にこちらに体重を掛けて押し倒そうとする、ごろんと横に転がると、布団から転がり落ちて柔道のように畳に倒れこんでしまった
結果的に、騎乗位、つまり。
460名無しさん@ピンキー:04/09/26 02:57:15 ID:OnnmrVD2
「・・ぁあああああああっ!!!」
自身が何かを突き破った感触、そして・・・・血。
「・・はぁぁっ・・・はぁっ・・・!」
肩で息をしている、限界じゃないのか?腹の上にぽたぽたと涙が落ちてくる
「カノン!!」
急いで体勢を戻そうにしても、すかさずカノンが手をつかんで離さない。
「はぁ・・・いっちゃん・・・・・・はぁ・・・痛くても・・いいから・・いい・・から・・して・・・。」
「・・解った、解ったから、こんな格好じゃ痛いだけだから、体位、変えるよ?」
「うん」
ゆっくりとまた、カノンを下にした正上位へと体位を移す、ゆっくりと
「・・?痛くないの」
「はぁ・・うん・・なんだか、みんな入ったら・・うん」
「・・じゃあ、動いていいかな」
返事の前に腰を進める
「・・ふぅ・・あ」
くちゅ・・と、時折淫らな音がして、あとはカノンが小さく喘ぐ声しか聞こえない
「ふぅえ・・え・・いっちゃん・・・ん・・あ!」
マズい・・・可愛すぎる、痛がってばかりで顔を見る余裕なんて無かったが、カノンの清楚な、それでいてどこか欲に乱れた微妙なその表情は
伏の理性を吹っ飛ばす破壊力を十分に持ち合わせていた。
「い・・い・・いぃ・・よぉ・・あ・・ぁあ」
だんだん口をついて出る言葉が取り留めの無い「声」になってきた、彼女も限界が近いのだろうか
そんなことを考えるでもなく、腰の動きを早める
秘部と秘部とがこすり合わさる水を含んだ音が、カノンの体から香るコロンのような芳香が、どんどん二人を快楽の螺旋へと導いてゆく
伏は登りつめるべく、そしてカノンはその精を受けるべく、互いに貪欲に求め合う
「いっ・・あっ、あっ、あっ、あっ、あぁああっ!もぉ・・あぁ・・なにぃ・・これぇっ・・・ひぃぁ・・きゃ・・ふ」
理性が吹っ飛んだはず、だけどなんだかとても幸福感に包まれているような気がしてならなくて、伏はカノンの顔を見つめる

・・・嗚呼、いったいどれだけこの時を待ちわびたのだろうか?
愛する者と、時を共有するこの一刻一刻、電源を落しても続くコミュニケーション、それは決してこのような淫らなひと時だけではない。
いつも自分がディスプレイに感じていた孤独感、これを書いている奴のようにキーボードとマウスによってキャラへの愛をブチ込んでいる折に感じた虚無
461めぐりあい編男:04/09/26 02:57:34 ID:OnnmrVD2
A4のパルプに乗った恋人、CD−Rの中にいる女、一見華々しいそれら何もかもの裏には、寂しさが影を潜めていた。
辛かった。
所属の関係でできなかった恋愛、社会に戻ったところで、急に女といちゃいちゃするなんて、そんな器用なことは伏にはできなかった。
それに、あの日、伏は何にも変えがたい女性を一人、失っていた。
それはこの国をまともにするには軽すぎる、しかし伏には重過ぎた犠牲・・・。
一連隊一中隊所属、高嶺夏暖・・・・
タカネ・カノン、二等陸士・・・これが陸軍の最低位にして彼女の最終位になった。

『大人になってからのことを考えなかったのかしら、名前・・・ねぇ、いっちゃん?』

くすり、と笑ってそうぼやいていた彼女、秘密の逢引、ばれちゃマズい、みんな協力してくれた。
一中の奴らも、二中の奴らも、みんな。
除隊した後、みんなには、一中の奴らを除いたみんなには「気にするな」と言っておいた、だれだってのろけ話ぐらいしたいだろう
わざわざ自分の感傷でタブーを作るようなことはしたくなかったからだ
でも、寂しかった、いつも眼を閉じれば、気の強そうな彼女が笑っていた、その眼の覚めるように黒い、ボブカットの髪を風になびかせて。

『いっちゃん、いたい・・・・いたいよぉ・・・いっ・・・ちゃん・・・おなか・・・お腹・・・痛い・・・。』
死因:右側下腹部銃創による失血死
決して心地よくなどない、この眼で見ることの無かった夏暖の最期の夢、涙を流し血みどろで助けを求める夏暖
それでも伏は布団から飛び起き、愛しさに夜通し泣き続けた。

・・・回想から、現実へと戻る
決して彼女を忘れたわけではない、彼女から乗り換えたのでもない、でも・・・カノンに夏暖を重ね合わせているのではない。
ただ、カノンが愛しかった、生きている、こうして血の通ったカノンが
『夏暖、いや、夏暖ちゃん・・・頼む、今は僕の浮気を許してくれ』
夏暖はちゃん付けで呼ばないと怒ったっけ・・・よっぽどそっちのほうが子供っぽいのにね。
瞼の裏で、クスリ、と夏暖が微笑んだ、そして、見えなくなった。
「いっちゃん!あぁっ!・・いっちゃん・・・・・・あたし・・あた・・・ああああああぁっ!」
「・・・カノンっ!」
『夏暖、ごめん!』
462めぐりあい編男:04/09/26 02:58:50 ID:OnnmrVD2
「ああんっ・・いっちゃん!ひぁああっ!あああああっ!」
「・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・・・カノ・・ン・・・。」
「・・は・・ぁ・・あ・・いっちゃ・・ん。」
・・・それから、何も言葉を交わさずに、少しの間二人は、惰性の時間を楽しんだ。
まあ、疲れて寝てしまったというのが本当なのだが。

・・・錆びた音で眼が覚めた、3回
「・・・!こんな時間だ!」
「・・んぅ・・なに・・!わっ!」
午後三時、こんな時間、と言いながら、かなりいい時間に眼が覚めた。
「・・・どうする?」
「服?」
「うん」
「そりゃあ・・行くよ、こんなに汚れちゃったし」
横目でちらりと服を見るカノン、顔に火がつく
「よし・・・よいしょっと」
掛け声をかけて立ち上がる
「・・・まって」
「何?」
「ちょっと、座って」
訳もわからずそこに胡坐を書く
カノンは正座
「・・・いっちゃん・・・一貴さん・・・」
「・・うん」
「・・・・・・ふつつかものですが、よろしくお願いします。」
深々と頭をたれたカノンが、顔を上げると同時に、伏はカノンに抱きついた
「いいの?オタクで」
「・・うん」
「ほんとに」
「・・・・いっちゃんなら、いいもん!」
463めぐりあい編男:04/09/26 02:59:13 ID:OnnmrVD2
はみゅっ・・・

この日二回目の口付けを交わした。
伏の瞼の裏では、夏暖がちょっと悔しそうに、でも満面の笑みを浮かべて、伏に親指を立てていた。

〜完〜
464めぐりあい編男:04/09/26 03:01:37 ID:OnnmrVD2
終わった

無理やりシリアス話にしたので、無理が出ていたらごめんなさい
もうちょっと書きたいけど、専用スレではないのでここら辺で終わりにしときます。

それでは、ROMに戻ります、また会う日まで

Adieu!
465名無しさん@ピンキー:04/09/26 14:01:02 ID:B9HJld9Y
泣いた、Z
(;´Д`)やべぇよこれ、俺もゾイドやってみようかな…?
466名無しさん@ピンキー:04/09/26 17:14:14 ID:oabnTesz
伏たんイイ!(・∀・)
>>464乙。すごくよかった。
467名無しさん@ピンキー:04/09/26 17:36:46 ID:/kQtfUUy
うあネ申だ
送る言葉は一つだけ
お幸せに










そして…GJ!!

しまった!二つだ!!
468名無しさん@ピンキー:04/09/29 01:09:08 ID:FVjeHCtl
『戦え!アナウンサー』
久保梢子の新人アナ&藤丸千秋の女子大生時代のSSを投下します。
私、藤丸千秋。今就職活動中の大学生。
これまで色んな企業を回ったけど、どうもイマイチ好みじゃなくて…
大学院進学も考えたけどパパが「若い内に社会に出た方がいい」って。
特にマスコミ関係の仕事に入れたいみたいで最近は盛んにマルテレビを勧めている。
でも私、目立つの好きじゃない方だしな〜…
あーあ、どうしよう。

明日は大手ゼネコン会社の面接日。早く睡眠をとって明日に備えなくちゃ。
だからお風呂も早めに入って、早く部屋に戻ろうとしてたのに、
パパの部屋で偶然『アレ』を見てしまうなんて…

[うわああああっっっ!!はああぁぁっっっ!!!]
廊下の方で何か変な声が漏れている。
パパの部屋の方からだ、そう思って部屋に向かうと、うっすらとドアが開いていた。
あれ…?パパが自分の部屋でビデオを見るなんて珍しい…普段なら専用のシアタールームで見てるのに。
本当ならそこで引き返せば良かったのだ。でも、画面の映像を見て私はハッと目を見開いた。
[あっ…あぁん…やあぁっっ!]
そこには女の人が裸のまま両腕を縛られて、盛んに身体を揺さぶっている。
いや、正確には誰かがカメラを持っていて、その人が女の人を揺さぶっているのだ。
下半身は見えないけど、露わになった胸の揺れで激しく動いていることが解る。
どこかで聞いたことのある男の人の甘い声が、女の人に優しく囁いていた。
[ああ…いいよ…クボショー……もっと可愛い声で鳴いてくれ…]
『クボショー』?…って、マルテレビの新人アナウンサー・久保梢子?
パパは彼女の事をデビュー以来、出てる番組は全部チェックする位のファンで、
実際何度も会って食事もしたとか言ってたけど、まさか、そんな…
[やああぁぁぁーーーっ、イッちゃうーーーーーー!!]
そうこうしている内に、その女の人が瞳にいっぱい涙を溜めながら首を大きく振って叫んでいる。
「ううっ…出る、出るよ、クボショオォォォッッッ!!」
よく見たらソファーに座ってビデオを見ているパパも、何も着ていない。
女の人のクライマックスが近付いたと同時に立ち上がって、右手を盛んに動かしていた。
何やってるの?一体…
[あああああーーーーーーーっっっ!!!!!]
「うおおおっっっっっっ!!!!」
女の人とパパの絶叫がシンクロして、パパの右手に握っていたモノから
おしっことは違う、何か白っぽい水みたいなのが飛び出し、
それは画面の女の人の顔にかかっているように見えた。
[はぁっ…はぁっ………]
やがてカメラは拘束を解かれ、泣いている女の人の表情から下に向かって映し出され、
うっすらと生えた茂みの奥に透明な蜜を溢れさせている泉が見えた。
カメラを持ってる人の片方の手が女の人の親指ぐらいの蕾に触れ、
それはちょっと擦っただけでたちまち形状記憶合金のようにピンと張り詰めた。
[やっ…恥ずかしい……]
本当に恥ずかしがっているのか、女の人の全身がピンクに染まり、張り詰めた蕾がピクピクと震えている。
[ハハハ…相変わらず淫乱な娘だ。さっきイッたばかりなのにもう濡れぬれじゃないか]
この声…やっぱりパパだ。それじゃあ自分で撮ったビデオを今見てるって事?
[さあ、しゃぶるんだ…]
カメラは再び女の人の顔を映して、追い掛けるように画面が動く。
そしてピントが合った場所は、女の人と違うモノ…
そう、今この映像を見ているパパと瓜二つのモノだった。
女の人の可愛らしい唇がそれに触れ、アイスキャンディーのように舌を絡ませながら徐々に口の中に含んでいった。
[……んっ…んくっ…ふうぅ……]
上手く呼吸が出来ないのか、女の人は新たな涙を浮かべながら一生懸命に頬張っている。
しかも片方の手はその太いモノを握っていて、もう片方の手は自分の蕾を盛んに擦っていた。
[よし、もういいぞ…尻を高くあげてごらん…]
女の人は言われた通りにしゃぶるのをやめ、背中を向けてカメラに見えるようにお尻を高く上げた。
アソコからは勢いよく噴水する前のような泉が湧き出ていて、お尻の穴まで一面に湿り気を帯びていた。
[今日はどっちに挿れたいんだ?おま○こか?尻の穴か?]
パパがいやらしい言葉で女の人に聞いてくる。
[…、……です………]
女の人は言葉に詰まったが、ようやく掠れる声で言ったはいいものの、パパには聞こえなかったようだ。
[聞こえんな!もっと大きい声で言ってみろ!]
[…おっ…おま○こに!…梢子のエッチなおま○こに挿れてくださいっ!]
[よしよし、いい娘だ…]
半ばやけくそで叫んだ女の人が言い終わったと同時に、泉に大木を植樹するかのように太いモノが侵入してきた。
[くっ…はあああっっっ!!!]
肉のぶつかり合う音と、繋がったところから聞こえる音と、女の人の叫びから甘い喘ぎに変わる声。
大木が浅く深く、泉に飲み込まれてはまた浮上し、二人をひとつに繋げている。
そういえばカメラ…いつの間にセルフに撮ってたんだろう?
[フフフ…こっちにも入れて欲しいんじゃないのか?]
言い終わらないうちにパパは女の人のお尻の穴の入り口を優しくマッサージするように見せかけて、
節くれだった中指をひくついている穴に向かってずぶずぶと埋めていった。
[きゃうんっ!]
ひときわかん高い声を挙げて、女の人の身体がぴくん、と反り返った。
指を出し入れする度に女の人は泣きながらも嬉しそうな表情を見せている。
このひと…お尻を責められるの、好きなんだ…
[いやああっっ、またっ、またイッちゃうーーーーーっっっ!!]
再び女の人の絶叫が部屋中に響いたと同時に、繋がったところから、
さっきパパがモニターに向かって出していたような白っぽい水が
どくどくと泉の狭間から溢れ出した。
473名無しさん@ピンキー:04/09/30 01:31:31 ID:VPGX9l9d
支援
474名無しさん@ピンキー:04/09/30 14:00:00 ID:Nk3LTyGO
[  ←?
475名無しさん@ピンキー:04/10/03 22:15:03 ID:fmVlwgPQ
おいまて、やばいぞ、落ちるぞ。
476戦アナSS書き:04/10/04 00:46:22 ID:7ClbirBu
>>474
えーと、[]表記はビデオ内の声という設定です。
普通の会話と差別化を図りたかったもので…

>>475
すみません、途中で止まってます…もうちょっとしたらすぐにでも載せますので!
(※472の続きです。)

今のは一体何だったんだろう…?

映像はそこで終わり、パパがビデオを片付けてるうちに
慌てて自分の部屋に戻った私は、早く眠ろうとベッドに潜って目を閉じた。
……だけど、眠れない。どうしてもあの女の人…久保梢子…の姿が頭の中から離れない。
あの声、あの表情、あの涙…そして、あの白い肌。

やだ…私、凄くドキドキしてる。
この胸の高鳴りを早く押さえなくちゃと電気を再びつけて、
とりあえずその辺にある雑誌を手にとり、じっくりと読みふけった。
だが、それが却ってまずかった。だって今月号のタイトルが
『特集/女のコのH体験アレコレ』
……余計に眠れなくなってしまった。
何だか胸が痛くなってパジャマ越しに触れてみると、乳首が立っているのに気付いた。
よせばいいのにパジャマのボタンを外して直に触れると、だんだん固くなっていく。
「あっ……」
乳首の先に触れるだけじゃ物足りないと言わんばかりに今度は片手で代わる代わる揉んでみた。
「あ…ぁん……」
(気持ちいい……)
身体がそこら中熱くてたまらない。
パジャマを上下とも脱いで下着一枚になってもまだ治まらない。
片手で胸を揉みながらもう片方の手を股間に伸ばしたら、下着越しにじんじんと熱を感じる。
ラインに合わせて指先ですっと擦ると、ナイロンの滑らかな感触に加えてしっとりとした感触が伝わってきた。
瞳を閉じて思う光景は、あの人が下着一枚で仰向けになってこんな事をしている姿。
今同じ事をしている私、まるで合わせ鏡のように…
479名無しさん@ピンキー:04/10/07 11:37:42 ID:4kffUQH1
朝っぱらから乙
480名無しさん@ピンキー:04/10/07 18:38:28 ID:4qq2WsOS
おつ
「…ゃっ…もっと…もっとぉ……」
ショーツの感触をもう少し楽しみたかったけど、身体はそれすらも邪魔だと言うように手をかけて、
そのまま一気に白い布をずり下ろした。
「見てぇ…ほら…ぁ…」
誰に見せるわけでもないのに、両膝を立てて大きく広げながら、
たっぷりと水分を含んだ泉の近くの蕾にそっと指を触れてみる。
「………!!」
ちょっと触れただけで鳳仙花が種を弾き飛ばすような感覚が私の全身を駆け巡った。
信じられない位の衝撃。いつもだったらこんな程度ではイカないのに…

イッた瞬間はそのまま眠ってしまいそうだったが、それも治まると
新たな欲望が奥底から湧き出ている事に気付いた。
(やだ…まだ濡れてる……)
さっきと同じように蕾の先端に泉から溢れたものをまぶすと、
それは今にも開花しそうな位に大きく膨らんできた。
「はぁ…んっ……」
蕾を擦る度にクチュクチュといやらしい音が、しんとした部屋に響き渡る。
再び瞳を閉じて浮かぶ光景は、ビデオに映っていた時と同じ、
あの人が大きく身体を揺らしながら貫かれている姿。
でも…あんなグロテスクなモノを平気で受け入れるなんて…信じられない。
それは私がまだ男の人との経験がないからそう思うだけなのかもしれないけど…

「くっ…ふぅ……梢子さ……ん」
さっきまで男の人と身体を繋げていたあの人が、いつの間にか私の隣にいて、蕾に触れようとしている。
本当の事を言うと、あのビデオを見た時から、あの人を手に入れたいという欲望が芽生えていた。
ベッドの上で抱き締めて、キスをして、そして…こんな風にお互いの感じる場所に触れあって…
「…あぁ…やはぁ……っ……そ、そんな…に……!」
蕾を擦る指の動きがいっそう速く、強くなる。
これは私の指?それとも…あの人の?
もう何でもいいよ…止まらない……
「いやあぁぁっ、しょ…梢子さあああんっっっ!!!!」
さっきよりも大きく、恥ずかしい声を挙げて、私は空であの人の身体を抱き締めていた。
あの日以来、私は何度も幻想のあの人に抱かれた。
この前はお尻に悪戯をされて、アイライナーペンシルを入れられてしまった。
でも、私がイクと同時にあの人も消えてしまう。
結局は…私の自己満足に過ぎないんだ。

今日も快楽の余韻と行為の空しさに浸りながら、ぼんやりと天井を見上げてふと思った。
(あの人と同じ場所で働きたい…)
そうすれば、夢が夢じゃなくなる。

そして翌朝、私はパパに打ち明けた。
「マルテレビに行きたい」と。

その願いは叶い、今、私の隣には彼女が眠っている。
484戦アナSS書き:04/10/12 03:32:50 ID:aumBaR3j
梢子×千秋〜妄想トリビュート編、これにて終了です。
(藤丸パパ×梢子の本番と千秋のオナニーしかないですが…orz)

ちなみにこれを書く為に原作本を再び読み返したら
意外と色んなカップリングができそうな事に気付いたり。
485名無しさん@ピンキー:04/10/16 00:03:41 ID:K/55v71r
おお、お疲れ
486名無しさん@ピンキー:04/10/24 01:50:31 ID:QiwKv5SB
ついでにサボキャンもやってくれー
487名無しさん@ピンキー:04/10/24 02:07:30 ID:nc6WEx9X
hosyu
488名無しさん@ピンキー:04/10/24 14:57:58 ID:cIEi3RdT
ファミ通文庫から出ている「まじしゃんず・あかでみい」(著:榊 一郎 イラスト:BLADE)
この作品もマイナーなんでしょうか・・・?
どなたかお願いします。
489名無しさん@ピンキー:04/10/24 17:10:01 ID:EoN0T1bc
>>488
そのばあい,主人公がヤラレテいる光景しか,浮かばないやうな。



女王様なエーネウスも良いかもしんない。
490名無しさん@ピンキー:04/10/24 20:14:44 ID:yjwCfu+R
>>488
スクラップド・プリンセス わがまま王女の行進曲
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1070171801/

作者つながりでここの範疇なんだがな。
でも以前に話題を振ったことあるけど、反応は無かった(涙
まあ、アニメ化を機に立ったスレだから作者繋がりは弱いのかもしれんが。


ライトノベルキャラで抜こう! 4th
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1079917442/

こっちのスレの方が良いかな?
まあ常駐してる書き手はいなくて、書いた物を投下しに立ち寄るだけのスレだけど。
491488:04/10/24 21:34:21 ID:pj2IBmCF
>>489
>>490
レスさんくすです。やっぱりマイナーなんですね・・・。

>女王様なエーネウス
禿同です!やっぱりその場合相手は榮太郎ですかね・・?
>アニメ化
まかでみもアニメ化したら、スレ立つかな?誰か立ててくれぇ。

自分は「拓ちゃんが鈴穂に・・・。」って感じが良いです。
492名無しさん@ピンキー:04/10/29 13:38:39 ID:6J8ZY4YW
ラノベ関係はできるだけラ抜きスレのほうがよくないか?
493名無しさん@ピンキー:04/11/11 23:58:23 ID:OlLSOxMp
保守あげ
494名無しさん@ピンキー:04/11/21 19:11:34 ID:2oog53rs
保守
495名無しさん@ピンキー:04/11/22 11:33:41 ID:i03Zy1gS
元のスレはあるんだけども、投下NG食らったものとかここに投下はダメですか?
496名無しさん@ピンキー:04/11/22 11:39:12 ID:tZkVs6+f
>>495
なんでNGを?
497名無しさん@ピンキー:04/11/22 12:01:55 ID:i03Zy1gS
まだ過去が全然書かれてないキャラの過去を捏造してるんで、
それを聞いたらNGがでました。
498名無しさん@ピンキー:04/11/22 12:03:34 ID:tZkVs6+f
>>497
それくらいなら全然OKですよ
499KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:08:52 ID:i03Zy1gS
ありがとうございます。トリップつけて投下させていただきます。
Waqwaq、キクヨキ アルヨキ、アールマティーをアルが引き継ぐ設定が入ってます。
500KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:15:33 ID:i03Zy1gS
NGワードKINO ◆v3KINOoNOY でおながいします
501KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:15:56 ID:i03Zy1gS
◆車輪の歌◆





雑音交じりの路地裏は、なぜか心が安らぐ。
だから、彼は一人でここを訪れたのだ。
さび付いた車輪が糸巻きのように回るこの部屋。
「アル、久しぶりだのう」
「おやっさん、生きててくれて何よりだ」
「この間機械は一掃したからな。ここもちったぁ安全になった」
老人はからからと笑う。
「物騒になったよなぁ。昔はもっと歩きやすかったのに」
「俺がお前くらいのときはもっと歩きやすかったがな」
皺だらけの手が、アルのそれに触れる。
小さなボルトを握らせて、離れた。
「?」
「昔、俺が若かったころの記念品だ。老い先短いからな、お前にくれてやる」
護神像を従えた男は、糸巻きに絡んだそれを指で弾く。
規則的に動く糸は、まるで世情のよう。
「まぁまだまだ俺も現役で行けるだろうけどなぁ」
「おやっさんには勝てねぇよ」
深い皺は、重ねた年輪の美しさ。
この男のように老いて行きたいと、アルは感じていた。
護神像を従えてのらりと機械を追い払う姿。
誇示することも、誇張することも無く男はそこに居るのだ
502KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:16:43 ID:i03Zy1gS
人を守る存在として。
「しばらく居るのか?」
「いや、二、三日にした出発するよ。蜘蛛の糸を目指すんだ」
「難儀だな。そいつは」
「けどさ、惚れた女を守るのは男の役目だろ?あんたも良く言ってたじゃねぇか」
アルの頭に手を置いて、男は目を細めた。
「そうだな。それが男だ」
「だろ?」
糸は時間を刻みながら、ゆっくりと紡がれていく。
アルを見送って、男は傍らの護神像に笑いかけた。




「こんにちは。ご機嫌の程は?」
「失礼だが、貴方は?」
伸びた髪が、ゆらりと風を生み出す。
「私はキク。参賢者の一人。黒き血の賢者、ヨキ」
「何故、私の名前を!?」
指先が額に触れる。
「ぁ……!!あああああっっっ!!!」
体中に電流が走るかのように、痺れが広がっていく。
キクと名乗る男の指先から。
503KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:17:09 ID:i03Zy1gS
「これで、じきに思い出すよ。ヨキ」
指先が離れて、形の良い額に残された小さな封印。
「……ぅ…ぁ……」
男の唇が、掠めるように触れて。
そして、次第に深く重なっていく。
無機質の瞳は閉じることなく、苦悶の表情の女を見つめたまま。
規則正しい数字と螺旋系、そして何かの欠片。
流れ込んでくるそれは深まるごとに痛みが増していく。
「アアアああっっ!!!」
「ヨキ」
だらりと投げ出された腕。
血の気の失せた顔。
「さぁ、あなたの役目は?」
「……私…の……役目……?」
舌先が唇の線を丹念になぞり上げる。
「そう、あなたの役目」
耳の奥で何かが回り始める音。
「ヨキから離れろ」
低く響く声。
「おや、予定よりも早く来たね」
「?」
「アル」
「……なんで、俺の名前を……」
生まれた疑問符に、暇も与えずにキクの声が直接脳内に響く。
「みせてもらったよ、全部。彼女から」
504KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:17:40 ID:i03Zy1gS
キクの腕の中、ぐったりとしたままのヨキを奪い取って。
「君と、彼女がどんな間柄なのかも」
「……失せろ、変態が」
「おや?私と君はこれからも顔を会わせることになるんだよ?大地の護神像の防人」
意味深な言葉と笑みは、心をざわつかせる。
何よりもキクの声は耳ではなく、脳内に直接響いてくるのだ。
ずきずきと痛む耳を片手で押さえ、アルはキクを睨んだ。
「お前が何だろうと、関係ねぇよ。俺のヨキに酷い事したっての以外」
いまだ目覚める気配の無いヨキを抱いて。
青年は宙に浮かぶ男を目線だけで威嚇する。
「私はキク。機械の賢者。君が抱くその人は」
雑音交じりの声は、まるで壊れた蓄音機。
形の良い唇が、ゆっくりと歪む。
「黒き血の賢者、ヨキ」
「ふざけんな、ヨキはガキのころから一緒だったんだ。賢者とか言う奴じゃねぇ」
「いずれ分かるよ。君も、彼女の傍にいられるようにしておいた」
言葉の一つ一つが、神経を刺して眉を寄せさせる。
「また、会おうか。アル」
唐突な言葉を残して、キクの姿は一瞬で消えてしまった。
残されたのは行き場の無い感情。
唇を噛んで、アルは天を見上げた。


505KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:18:18 ID:i03Zy1gS
「目ぇ、覚めたか?」
最初に視界に飛び込んできたのは、見慣れた男の顔。
そして、一番安心できる恋人の心配しきった表情だった。
「ああ……酷く頭が……」
手を貸して、その身体を抱き起こす。
汗ばんだ肌と、乱れた黒髪。
どこか憔悴した表情と、力の抜けた四肢があの出会いが夢ではないことを互いに知らしめた。
「ヨキ、キクに会ったよ」
「!?」
「わけわかんねぇこと言ってさ、賢者とか防人とか」
この街を守る防人は、まだ健在だ。
先刻ものどかに近況を伝えたばかり。
その傍らには、ふわりと漂う護神像も確かにいた。
「馬鹿みてぇ。黒い血の賢者だとか」
「キクの事を悪く言うな!!」
それはとっさに出た言葉。
何かが、あの男を守るために発動したのだ。
内蔵されたプログラムが、キーワードで解除されたように。
「……そんなに、キクって奴が大事?」
掴まれた手首が、じんじんと痛む。
穏やかだった瞳は、瞬時にきつく変わった。
「だから、キスされた?」
「ち、ちが……」
「何が違うのか言ってみろよ」
ぎり、と捻り上げられた細い手首。
痛々しいまでに白く、悲鳴を上げるかのように軋む。
506KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:19:01 ID:i03Zy1gS
「ヨキ」
無機質な声が耳に響く。
それは静かに、感情を殺した声。
「しよーぜ、セックス」
抵抗できないほど、静かにベッドへと倒される。
本当の恐怖を感じるとき。
悲鳴など、上がりはしないということ。
そして、ただ、されるがままになるしかないということを。
ゆっくりと服を脱がされ、外気に晒される柔肌。
「邪魔だな、手」
鈍く光る手錠が、彼女の動きを封印した。
伸びた鎖がベッドの端に繋がれ、もがけばもがくほど痛みが走る。
「アル!!」
「すっげー、綺麗。ヨキ」
首筋に触れる唇。ぎり…と歯型が付くほど強く噛まれて。
うっすらと滲んだ血の黒。
型通りの愛撫。冷たい指先。
「やっぱ濡れねぇな……薬使うか」
細いゴム状のチューブを取って、ヨキの腕を縛り上げる。
鞄の中から取り出したのは銀色のケース。
親指で蓋を押し上げて、中身を取り出す。
「や……嫌だっ!!」
取り出された注射器に、竦む身体。
じゃらじゃらと手錠が錆びた悲鳴を上げる。
何も言わずに針先をライターで炙って、小瓶の中の液体に沈めていく。
ぎりぎりまで吸い上げて、銀の口が女の肌に触れた。
「やだ!!アル!!やめて!!」
「暴れると、針折れっぞ」
507KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:20:12 ID:i03Zy1gS
ぷつ…沈む針先。血管の中に流れ込んでくる異物の感触。
全部抽入して、同じように男は己の腕を縛り上げる。
チューブの先端を咥えて、浮き出た動脈に針先を沈めて。
湧き上がる甘い眩暈に、小さく笑った。
「んじゃ、続けっか……ヨキ」
膝に手を掛けて、脚を大きく開かせる。
ふ…と掛かる吐息だけでもどかしげに腰が揺れた。
柔らかい恥丘をなぞる指先。周辺を撫でるように指が這う。
とろとろと零れだす愛液を無視して、焦らしながら。
「…ふ…ぅ…ッ!…」
声を出すまいとして、強く唇を噛む。
口中に広がる鉄を砕いた味。
流れ出た体液は腿を伝ってシーツへと零れていく。
それを目を細めてアルは見つめていた。
「ア!!」
ぴちゃり…舌先が濡れきった秘裂に触れた。
太腿に指を掛けて、丹念に舐めあげていく。
奥から溢れてくる愛液に濡れる唇。
花弁を飲み込むように、唇全体で包み込む。
「あああっっ!!」
声一つ掛けずに、続けられる愛撫。
身体は残酷にも反応してしまう。
嫌だ、と頭を振っても意味を成さない。
それでも、一番触れて欲しい場所には触れてはくれないのだ。
508KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:22:17 ID:i03Zy1gS
「……ふ…ぁ……」
ぬらぬらと光る糸を従えて、唇が離れる。
親指で唇を拭って、それを断ち切った。
全裸のヨキと対照的に、アルは上着一枚脱いでいない。
「前だけ開けりゃ、十分だろ?淫乱娘」
見下すような視線と、吐き出される言葉。
違うと否定しようにも、身体は反応してしまう。
つぷ…先端が入り口を捉えて沈みこむ。
肉襞を押し広げながら、それはゆっくりと奥を目指す。
「あ!!あぁんっぅ!!」
腰を抱いて、ぐい!と引き寄せる。
根元までくわえ込ませて、ぐりぐりと腰を動かせば絡むように内壁が締め付けてくるのが分かった。
互いに薬の効果も相まって、普段よりも神経が鋭敏に。
それでも、男は眉一つ動かさずに腰を規則的に進めていく。
ぐちゅ、ぎゅぷ…構ってくるのは淫水の音。
「…ひ…あ!!あ!やぁ…ッ!!」
ぶるぶると揺れる二つの乳房。
尖った乳首に吹きかけられる息だけでびくびくと肩が揺れた。
「嫌!!アル…ッ!…や、やだ…っ!!」
「だったら腰なんか振らねぇこったな」
「違っ…んんんっっ!!」
もがく指先は、むなしく宙を掴むだけ。
ぽろぽろと零れる涙が頬を伝った。
それを払ってくれるはずの指先も、優しい声も。
酷く遠い場所にあると感じられた。
「あ!アルっ!!あああっっ!!」
509KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:22:54 ID:i03Zy1gS
この身体は人形なのだと思い込もうとしても。
間近にある顔が、それを許さない。
他人になりきるには、多くを知りすぎていて。
拒絶することができなかった。
何度も、何度も、解けかける意識を揺さぶられては引き摺られて。
「あ…っは…!!ああアアっ!!」
一際きつい締め付けに、ずる…と引き抜く。
「…ひゃ…ぅ…っ……」
飛び散る飛沫が、頬を、唇を、胸を、腹を。
白く汚していく。
「…は……ッ……」
荒い息と覚めていく体温。
同じように放心状態の女に視線を向けた。
体液に犯された身体。
(……別に、こんなことがしたかったわけじゃねぇ……)
「……アル……」
自分を呼ぶ、弱々しい声。
手錠を外して、赤くなったそこをなぞる。
「……何だってんだよ……急に出てきて、はい、そーですかってお前を渡せって言うのかよ!!
 賢者だか何だかしらねーけど、猫でも渡すみたいに渡せって言うのかよ!!」
生み出された感情は『嫉妬』と言う名。
「ずっと一緒に居たんだ、色んな所に行った。色んなものを見た。なのに、なのに……」
顔を覆って、アルは頭を振った。
510KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:23:26 ID:i03Zy1gS
ずっと、一緒にいられるものだと信じていた。
喧嘩をしながら、文句を言い合いながら、それでも手を繋いで。
重ねてきた時間はそれだけ大きなものだった。
けれども。
ほんの僅かな時間を過ごしただけの男を彼女は庇った。
まるで、恋人を庇うかのように。
「……ヨキ……俺、お前のためなら死んだっていい」
それは、彼が立てた誓い。
重すぎる言葉に、返す言葉が見つからない。
「……アル……」
さび付いた車輪のように、軋みながら心が悲鳴を上げる。
涙の雨に濡れているのは女ではなく紛れも無く男。
濡れた肩を抱きしめて、温めたいのに。
手を伸ばすことが、できないまま。
「……!?何だっ!?」
唐突に響く爆音と何かが崩れる音。
急いで服を着させて、アルはヨキの手を引いて外へと飛び出した。
「……なんて数だ……」
数え切れない機械が街中を侵略する光景。
その先頭で戦うのは護神像を纏った防人だった。
「ヨキ、早く逃げろ!!」
「アル!!」
駆け出す男に少し遅れて、女はその後ろに。
「おやっさん!!」
鉄パイプを持って、周辺の機械を跳ね除ける。
511KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:24:05 ID:i03Zy1gS
圧倒的な数の機械を押さえるには、彼は老い過ぎていた。
いや、それは最初から決まっていたことなのかもしれない。
誰かが敷いたレールのように。
「!!」
機械は防人を飲み込み、ばりばりと何かを砕く音が響く。
「アル!!」
「馬鹿!逃げろって言ったろ!!」
「アルがここに居るのに……私だけ逃げるなんてできないっ!!」
転がる武器を拾って、必死に応戦する。
背中合わせ、離れないように。
「ヨキ」
「何だ!?」
「俺と心中、それでもオケイ?」
飛び込んできたのは会心の笑顔。
「オケイ」
「サンキュ」
君のためなら、死ねるのは。
同じ気持ちだから。
二人でこのまま機械に飲み込まれて、噛み砕かれるのならば。
それも悪くないと思えた。
「ああっ!!」
ひゅん!と伸びた鉄の触手が女を縛り上げる。
「ヨキ!!」
「あ!…く…ぅ…!!」
細い首を締め上げるそれを、引き剥がそうとする。
後ろから襲い来る同じそれが、男を羽交い絞めにして。
それでも、指先を必死に伸ばしてどうにか呼吸だけでもできるようにとそれを掴んだ。
512KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:25:20 ID:i03Zy1gS
(…っぐしょう……!!俺がヨキ守んねーでどうすんだよ…っ!!)
『次の防人はお前か?』
頭の中に響く声。
「!?」
『我が名はアールマティー。大地の護神像』
「ご、護神像!?何でもいいからヨキを助けろ!!」
『その願い、聞き入れた』
アルの身体を光が包み込む。
脳内に流れ込んでくる記憶。
一番最後に見えたのは老いた防人の最後の姿だった。
(おやっさん……)
手を伸ばす。
指先まで流れ込む力。
「ヨキ!!」
左手が機械を引きちぎり、その核となる心臓を摘み取る。
ぐちゃり、と生暖かい液体の流れを感じながらそれを握りつぶした。
「……アル……っ」
身体から護神像が離れ、アルは大きく息を吸った。
「俺が……次の防人だってさ……」
「アル……」
細い身体を抱きしめて、男は目を閉じた。
電気仕掛けの預言者の言葉は、成就されてしまったのだ。
「蜘蛛の糸、行こうぜ……あの男、ぶちのめす」
513KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:25:42 ID:i03Zy1gS
大地の護神像、アールマティー。
防人のアル。
黒き血の賢者ヨキ。
機械の賢者キク。
絡まった糸は、きりきりと心を縛り上げる。
運命を蹴り飛ばして女の肩を抱いて。
男は曇った空を睨み付けた。



この運命は降りしきる雨のよう。
その色は――――――黒。



  
514KINO ◆v3KINOoNOY :04/11/22 12:27:16 ID:i03Zy1gS
もし、再度NG食らったらお邪魔させていただきたく思います。

捏造不可だと、ほとんどのSSが投下できねぇってのが自分の現状なので
こちらをおかりしますた〆(゚▽゚*)
515名無しさん@ピンキー:04/11/22 20:21:29 ID:1mWcA7tA

ヨキってフジリューの初期読切に出てたヨォキだかって人なんだっけ
516名無しさん@ピンキー:04/11/30 22:49:51 ID:sPQJr7kr
人いないなあ…。
517名無しさん@ピンキー:04/12/01 21:48:33 ID:9zCmT7PD
>515
新連載のwaqwaqに出てくるキャラですよ。ヨォキそっくりだけど。
518名無しさん@ピンキー:04/12/01 21:55:09 ID:CTXN/G7g
同一人物なんじゃあ?
519名無しさん@ピンキー:04/12/02 23:20:58 ID:Oi9eOU1V
そういう可能性はないとはいえないけど、とりあえず別人設定。
ヨォキは竹林の七賢、ヨキ先生は三賢者。
520名無しさん@ピンキー:04/12/04 20:09:42 ID:/2Ew49sZ
古いネタで申し訳ないですが雪代(?)VSコマシの安(伊崎兄)
 伊崎兄(サタン)がコマシの安をやったらおもしろいかなと思いまして
書いてみました
 
「な、なにか用ですか、急に呼び出して」
「そう怖がらなくていい、お前にとって悪い話ではない」
「どういうことですか」
「おまえ学校”耳宇高校”だったな」
「そ、そうですが、それがなにか」
ふところから2枚の写真を取り出し、写真を見せる
全身の写真と上半身の写真、写っていたのはある少女
「この女を犯せ」
「ええ、マ、マジですか」
「そうだ」
「な、なんでですか」
「お前が知る必要はない」
521名無しさん@ピンキー:04/12/04 20:11:16 ID:/2Ew49sZ
凄の王 続き

「無理、無理ですよ、そんなのできないッスよ」
「よく言う、この女の名は雪代、お前と同じ”耳宇高校”の一年だ」
安がその言葉に反応し、二枚の写真を凝視する
安の表情が変化する
「ホ、ホントにやっちまっていいんですか」
「構わん、ただし条件がある、一緒に写っている男その男にわかるように犯せ」
安の表情がまた変化し、慌てて言う
「そ、それじゃ無理ですって、それじゃできませんよ」
「お前が直接やる必要はない、単にその男にわかるようにその女を犯せばいいだけだ」
「す、すんません、やっやっぱ、それじゃできません」
「そうか、それじゃお前はもう用済みだ」
522名無しさん@ピンキー:04/12/21 02:17:28 ID:omCu6L6D
TRPGの「Ru/Li/Lu/Ra」
のクノッセのエロSSキボンヌ
523名無しさん@ピンキー:04/12/30 04:12:09 ID:p+fmpYkH
>>522
亀(なんだろうな,やっぱ)で申し訳ないが,スレ違いだ。

ルリルラも一応,コッチだぞ

卓上ゲームエロパロ総合スレ2
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093452209/
524名無しさん@ピンキー:05/01/01 17:48:05 ID:rohQb52V
保守…かな?

リヴィエラは需要あるだろうか…。
GBA版をしてるんだが…クリアしたら何か書こうかと思ってるけど。
525名無しさん@ピンキー:05/01/01 17:48:55 ID:rohQb52V
保守ついでにageておきますか…。
526名無しさん@ピンキー:05/01/02 00:59:35 ID:mESQ0UE9

フィアかシエラきぼんぬ
相手は誰でもいいさ
527名無しさん@ピンキー:05/01/05 03:01:10 ID:KQWEWjaL
俺屍の女神様物が読みたいな。
528名無しさん@ピンキー:05/01/10 01:56:42 ID:pwNMSYLr
>>309
いまさらながら漏れもきぼん
529531 ◆hBCBOVKVEc :05/01/10 02:02:42 ID:Wo9bQ+23
tesuto
530名無しさん@ピンキー:05/01/11 02:58:49 ID:I/z4IN7q
ここで「みなみけ」を希望してみる
できれば三女で
531名無しさん@ピンキー:05/01/16 20:44:43 ID:bmEZ64dP
常夜見・お風の恋

「曙光、なぜこのわたしなのだ。奉納点からすれば、夕子さま。いいや、昼子さまとも
交神の儀、可能なのではないか」
 お風は曙光をみつめ、大きな手にやさしく肩を抱かれていた。
「納得いきませぬか?」
 常夜見・お風の瞳には光は届かない。それゆえに、見えないものを長々と見続けてきた。
太照天・夕子の眼となって生きた証。
 壬生川一族の死んだ者たちの証とはなんだろうと、曙光に問うてみたかった。
「いや、別にわたしは拒んでいるのではない。理由がしりたいのだ。ほんとうの」
「我が、壬生川一族の恨みにござります」
「遺恨……か」
 納得はしていたが、なぜ曙光は自分にこうまでもやさしいのだろうと思ってみた。
「それが、すべてにござりました」
 一族の存念晴らしたければ、いっその事、好きに犯せばいいのにと思う。

532名無しさん@ピンキー:05/01/16 20:51:49 ID:bmEZ64dP
「そうか……」
 お風は寂しそうに小さくポツリとつぶやいていた。
「お風さまが夕子さまの側近中の側近と聞き及んでおります」
「寝物語に話したか」
「さようにございます」
「いろいろと怨まれているからな。殺すがよい。おまえなら、それも可能だ。もはや、
あの黄川人とて……敵ではあるまい」
 曙光がお風の体を片手でぐいっと引き付けた。上体を曙光の厚い胸に預ける格好で
両の手をついて腕を畳んでいた。
「なっ、なにをする」
「わたしが、恐ろしゅうございますか?この鬼めが。鬼となりつつある、この曙光が」
「こわい、おまえが怖いわ。なにを思うているのかが、わたしにはようわからん」
「震えないでくださいまし。怨んでいたのは、子の頃だけでございます」
「ゆるせ」
「わたしたちも、数え切れぬ涙を見、そして流して来ました」
「すまぬ。この風がすべてが悪いのだ」
533名無しさん@ピンキー:05/01/16 20:57:44 ID:bmEZ64dP
「夕子さまを好いていらっしゃるのですね」

「曙光、なにを言う」
 曙光の言葉に驚嘆して胸から体を引き剥がそうとしても敵うはずがなかった。
神々と交神を重ねに重ね、ようやく欲した魔人の力を手にして、敵対するのみは
限りある儚い命だけとなっていた。
 花の命も捨てて短命を駆けて力を紡いできた鬼の一族。
「夕子さまは世情を憂い、よかれと思ってやったことだ。わかってくれとは言わないが、
事実だけでも知っておいてくれ。責めはわたしにある」
 曙光の人差し指と中指が揃えられて、そっとお風のくちびるを塞いだ。

「わたしたちは……。初代当主、琴音さまはあまりにも非力。遠き道のりでございました。
壬生川の者はだれもが等しく力を欲して生きてきたのです。それにより無くした物や
捨ててきたもの、あまりにも多く。この力、此処まで来て今更捨てることは赦されず、
良き力として行使させていただきます。夕子さまにはそうお伝え下さい」

 曙光の手首をとって、指をそっと除けると口を開いた。
「わたしの体で怨みを晴らせ、曙光」
534名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:04:59 ID:bmEZ64dP
 熱く潤む瞳から雫がこぼれ落ちる。
「そうさせていただきます」
「ぞんぶんに、曙光さま」
 曙光に体を預け、白無垢の衣を脱がされた。乳房を揉まれ……曙光の愛撫は
あまりにもやさしくせつなかった。
「お風さまの紫苑の瞳は我が壬生川の色。恋しゅうござりました」
 曙光がその想いを吐露した。

「舐めてくださりませ、曙光さま。あなたの舌でわたくしの光りのない眼を舐めてください」

 潤んだ瞳で曙光をみつめる。顔を包まれるように、曙光の両手で押さえつけられ、
舌が差し出される。お風の眼球を曙光はそっと舐めた。舌先で押されて光りが見えた。


「目に虫が入っていたいよう、母上」
「そんなことで、なくんじゃありませんよ」
「みっともないですか?」
「だれも、そんなこと言いはしません。多分、うんかが入ったのね」
 涙の向こう側で笑っている曙光の母。
535名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:14:41 ID:bmEZ64dP
「ほら、目をあけてごらん。こわくない、こわくない」
 呪文のように諭しながら曙光の頬を母のやさしさの両手で挟まれて、紅い舌を
差し出して近づいてくる。甘えた記憶は甘美過ぎる瞬間の体験だった。


 お風の頬は震えていた。
「だいじょうぶですか、お風さま」
「いじわるをしないで、はようしてっ」
 瞬きしながら、白目を剥いてみせていた。
「わがまま赦してくださりませ」
「風でよいから。わたしを風といっておくれ」
「風、瞼を閉じて」
「はい」
 もう勝ち気な、お風はいなかった。曙光の舌が閉じられた瞼をめくらないで
上をそっと撫でていた。
「ああ……」
 曙光の舌の感触に眼球の震えは治まらない。
「こ、こんどは風にさせてくださりませ」
 白蛇になって曙光の逞しい胸板を昇った。手が下から昇って指が絡みつき、
男根を扱いてから胡坐を掻いた中心に腰を落とし膣内に埋め尽くしていた。
536名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:21:20 ID:bmEZ64dP
「わたしは、ほんとうに強い男を待っていたのかもしれない」
 白い両脚を曙光の臀に掛け、お風の貌が揺れ天上を見上げてから戻ってくる。
上位にいるはずなのに、見下ろしている曙光が眩しかった。眩しすぎて、お風は
激しく横に縦にと顔を揺さぶっていた。
 曙光の首に左腕を絡ませながら、髪留めをほどいた。濃やかな黒髪が風に
なびくみたいにして白雪の地に鮮やかに散っていった。
「風、夕子さまが、妬かれます」
「ほんとうにわたしでよかったのか。よかったのか、曙光」 
「中には神格の……」
 曙光が言いよどんで、少し可笑しかった。
「どうしたのだ。いってくぬか。構わないから。だれも聞くことはないから」
「神格の低い蛍様がいいといいだした奴がいて、大揉めにもなりました」
「さっ、さようか」
「笑い事ではないのですよ」
「笑ってなどおらん」
「いいえ、笑いました。風、仕置きにございます」
537名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:24:10 ID:bmEZ64dP
 尖った乳首を口に含んでコリッと歯を立てた。
「んああっ、あっ。す、すまぬ。でも、それなら」
 少し媚態を匂わすような曇り。所作はお風が意図したものではない。自然な感情が
表にでてしまったこと。ここは、ふたりだけの場なのだからと男に縋っていたからだった。
「これぐらいのわがまま、聞いてもらわねば割りが合いませぬ」
「そうか。割りが合わぬか」
 歓ぶ女になっていた。
「はい」
「それでは、曙光さまにはたたっぷりと愉しんでもらわねば」
「好きにわたしを突いてくれて構わぬから」
 曙光の手がお風の濡れたような黒髪に触れる。
「曙光」
「なんでござりましょう」
「僅かであっても、我が子を愛しむ温もりをこの手に、しかと刻もう。
それから、壬生川は朱点を倒す道具などではない。そう思ったことは一度たりとも、
なかった。誓ってない。信じてはくれとは言わないが、伝えておきたかった……。
わたしを最初に選んでくれた男には……」
538名無しさん@ピンキー:05/01/16 21:29:27 ID:bmEZ64dP
「お風さまと心を重ねましたから、おわかりもうした」
「ぬ、ぬかしよる」
 曙光は笑う。お風も笑っていた。溢れる涙を、お風は隠そうとはしなかった。
「その笑顔、忘れない、曙光さま」
「そのお涙も、心に刻みまする」
 ふたりの律動は馴染んでいって、常夜見・お風は壬生川曙光の女になった。曙光も
お風の渦に巻き込まれていった。
 事が済んで、お風に寝間着をそっと掛け、すっと立った。お風もそっと脚を揃えて
折り畳み、衣と脚を引き寄せながら上体をゆるりと起す。
「さようならば……」
「おさらばにござります」
 深々と頭を下げる。背を向け、お風から去って行こうとする。
 下腹にそっと手を持っていって掌で撫でていた。
「待てっ、曙光。曙光!」
「なににござりましょう、お風さま」
 未練を残すだけと振り返るつもりはなかったのに。
「わたしは……曙光。わたしは風だ。おまえだけの風だ。それを覚えていてくれ。頼むから」
 しばらくふたりはみつめ合っていた。
 お風の雫が鴇色の唇に流れ伝った。もういちど、別れの言葉を口にしたけれども、震えて声にはならなかった。


 みなは、こんな想いをして送ってきたのか。こんな、想いを……くりかえして

 ――終――

539名無しさん@ピンキー:05/01/17 02:47:12 ID:SUhK3v40
地の文がわかりづらい・・・
一行内は一方向の人間の視点で書いてくれないと、描写がとっちらかって混乱してしまう
主語も欠けてるし他人が読める仕様ではないね(これたぶん屍〜とかいうゲームネタだよね)
丁寧な文運びは好感持てる。次回がんばれ
540名無しさん@ピンキー:05/01/17 03:17:09 ID:L5J5etc9
>>593
読んでくれてどうもありがとうございます。
主語は意識して省いていましたが、
戻した方がいいみたいです。
二行目の指摘もありがとうございました。
541名無しさん@ピンキー:05/01/23 20:42:08 ID:d1te35Uq
こういうのがあったから張っとく

83 :前スレ1000:05/01/22 16:21:08 ID:57vn3cKg
我輩は猫である。名前はまだない。
先夜、主人が留守にしていた折、御年参拾四になる細君の部屋の灯りが
一晩中照っていた。猫目の我輩にはよく見える。すると中からはなにやら
仲睦まじい話し声が聴こえてきた・・・
主人である苦沙弥という男は教職のかたわら文筆などもするあばた面の冴えぬ男。
ただ今宵は西への講演旅行とかいうもののために留守のはず。
一方寝室はなんともただならぬ様子。
一瞬の逡巡はあったが、あんな男でも我輩の主人であることにかわりはない。
面倒だがその留守を守ってやるのは、少ない恩を返すよい機会であろう。

にゃー、などと無い愛嬌を振りまきながら障子の前をうろうろすること数週。
中からは相変わらずのひそひそ声。当家には細君に娘が参人、それと玄関脇の三畳に
寝起きする書生(時々我輩を庭に連れ出し、冷水をぶちまけて乱暴に擦りまわす無礼な輩)のほかには誰もおらぬはず。

にゃーにゃーくるくるも廿伍回を越えた頃、ようやく中から障子が参寸ほど開かれた。
我輩のよくきく鼻は、すき間から漏れ出す生臭く熱した獣のような匂いに曲がりかけた・・・
542名無しさん@ピンキー:05/01/31 04:23:20 ID:i3LcWjPA
>>531
楽しませてもらったよ。
ありがとう
543名無しさん@ピンキー:05/02/01 04:01:35 ID:1QwmFtlk
この見てるとマイナーでも良いんだと安心する
544名無しさん@ピンキー:05/02/05 15:53:43 ID:lDL2lfqa
hoshilyu
545名無しさん@ピンキー:05/02/06 00:27:19 ID:yl8UE4cS
ジャンプマイナーはジャンプスレで
他の雑誌にもあるのかな専用スレ
546名無しさん@ピンキー:05/02/06 00:31:54 ID:ra1MXrlQ
ガンガンマイナー総合板
【寄生獣から】アフタヌーン総合【ラブやんまで】
【朝霧の巫女】OURS アワーズ総合【トライガン】
ヤングアニマル総合エロ小説
コロコロ・ボンボン系総合

雑誌総合だとこんなもん。
547名無しさん@ピンキー:05/02/09 01:17:03 ID:7RUFQkJ9
ありあとん
サンデーやチャピヨンはないのね
548名無しさん@ピンキー:05/02/10 15:18:35 ID:Bt1lDD5s
ttp://www2.odn.ne.jp/~cae31700/06_bldg_f4_22.htm
こんな感じの、女が超淫乱なのキボン
てか、スレがありそうで無いんだよな
549名無しさん@ピンキー:05/02/13 03:09:25 ID:9By6Qdyh
真・女神転生Tのカオスヒーロー×りえを唐突に希望してみる。
550名無しさん@ピンキー:05/02/14 01:54:33 ID:H1SNqpjw
>>549
【悦楽】メガテンペルソナのエロパロ3.1【快楽】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073397202/

スレがあるでよ
551名無しさん@ピンキー:05/02/14 03:23:56 ID:fabmobGc
モロにあったな。あんま濃くなかったけど。
552鮫 ◆FXxvmDXIWQ :05/02/27 04:21:25 ID:SPpRVKSh
オリジナルの作品です。
ジャンルはダメ人間が主役のハーレム物です。
ハーレム物のスレがないので、
ここに投下させていただきます。
553幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:22:18 ID:SPpRVKSh
  昔々、あるところに
  恐ろしい悪の魔法使いが住んでいました。

  魔界から召喚した異形の魔物達を率いて
  近辺の町や村から金品財産を巻き上げては、
  攫ってきた若くて美しい娘達と
  乱交な日々過ごしていました。

  その悪行の数々は
  まさに悪の魔法使いと呼ばれるに
  相応しいものでした。
554幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:22:58 ID:SPpRVKSh
幼いころに読んだ御伽話。

小柄で、
ケンカが弱く、
勉強もダメ、
スポーツもダメ、
気弱で、
いくじなしで
小心者で、
臆病者で、
言いたいこともろくに言えない俺。
しかも、ダメペニスまで付属ときたもんだ。

そんな俺にとって
強くて、
賢くて、
我侭で、
自分勝手で、
暴虐無人で、
唯我独尊で、
言いたいことは何でも言うし、
なんでもかんでも自分のやりたい放題やってしまう
悪の魔法使いというのは憧れの存在だった。
555幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:23:59 ID:SPpRVKSh
テレビでやってる正義のスーパーヒーロなんかよりもずっとずっと憧れだったのは、
秩序や規律などに縛られる正義なんかよりも
自由奔放に生きられる悪の方が魅力的だと思ったから………
なんて、幼い俺がそこまで思ってるはずもなく、
単に、マジメ君よりもちょっと悪そうなヤツの方がモテるという極単純な考え方だったと思う。

まぁ、そんなわけで、この俺、六神月は
「よーし、俺も悪の魔法使いになって世界中の女を俺のものにしてやるぞっ!」
と言いながら悪の魔法使い目指して野原をかけまわっていたものである。
そんな俺のおバカな夢にいつも付き合ってくれたのが幼馴染の七月聖で
「うん、でも月君の隣はいつも私のものだからね」
と言ってたが、
幼い俺にはよく意味がわからなかったので、
なんとなく約束してしまった。


そんなこんなで時がたち、
俺も16歳の誕生日を迎えた。
556幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:24:56 ID:SPpRVKSh
(月………)

……声がする。
俺を呼び覚まそうとする声。
耳元でささやいてくる声は
春風のように柔らかく、
優しい声をしている。
おかしい………。
いつも俺を起こしにやってくる幼馴染は
窓の外からでも鼓膜をついてくるような乱暴な声であるはずだ。
うん………こんな優しく起こしてはくれない。

それじゃあ、母さんか妹か、
………。
まあ親父は絶対ないだろう…。
………。
………確かめてみるか…。
うっすらと両目を開いていくと、
画面いっぱいに差し込んできたのは母さんの顔だった。
557幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:26:24 ID:SPpRVKSh
「!」
「おはよう」
純粋無垢。
そんな言葉がよく似合う。
俺と母さんの顔は、もうあと少しでも近づけば
キスでもできそうなほどに近かった。
「う、うあああああああああっっっ!!!」
悲鳴と絶叫。
あんまりびっくりしたので下半身まで意味もなく立ち上がってしまった。
母さんから少しでも離れようと、のけぞって、落ちて、
そしてゴチンと大きな音。
硬い、頑丈な石畳の床の上に俺の脳天が激突した。
「ぎゃあああああ!!!」
ベットで寝てると思ったら、ソファーだったようだ。
座ったままの体制で寝ていたらしい俺は、
のけぞった反動でソファーを乗り上げ、
そのまま後ろに落ちてしまったのだ。
「いたいっ!いたいーーー!し、し。し、しぬーーーーっ!!
 うううーーー!ああーーーああああーーーっっっ!
 ああああーーっぎゃああああっっ!」
頭をかかえて転げまわる俺。
頭のてっぺんから全身に駆け巡る例えようのない激痛。
防御体制など全く取れなかったため、
ダメージは計り知れないものがあった。
泣きそうだった。16歳にもなって。
558幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:27:47 ID:SPpRVKSh
「だ、大丈夫ですか王様っ!!」
悪の元凶が駆け寄ってくる。
なんだか…意識が朦朧としている…。
それもそのはず。
眼前が赤い。
ありえない量の血液が流れてる。
落下した場所はちょうど石畳と石畳の間にある隙間で、
絨毯も敷かれていなかったため、頭はパックリと割れていた。
…俺は死ぬのか………こんなところで…。
「しっかりして!」
うう、これも全て母さんのせいだ。
この母親はいつもそう。
寝ている息子の顔を覗き込むなどの
突拍子もない行動をとりやがることなど朝飯前だ。
それで大体被害を食うのがこの俺だ。
今日という今日は我慢できない。
こうなったら死ぬ前にせめて一言ぐらい言ってやる。
俺は半泣き状態で母さんに怒鳴りつけた。
「母さんっ!!
 いつも勝手に俺の部屋に入るなって言って………」
「………」
「………」
あれ………?
時が止まった感じがした…。
この時だけは頭の痛みも止まってた。
俺は、ただ唖然とするだけで…。
それは………きっと目の前の彼女も同じ。
559幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:28:56 ID:SPpRVKSh
「………か、母さん………?」
俺はうわごとのようにつぶやいた。
母さんだと思っていた女性、
………それは、似てるけど…少し違う。
俺に突然『母さん』なんて言われて彼女も驚いていたようだが…。
「も、もうっ。私、王様のお母さんになれるほど年はとってません!」
言われてみればそのとおり。
目の前の巫女さんのような格好をした少女は
せいぜい俺と同じ年ほどにしか見えない。
全くの別人だ。
「だから、王様は、おばさんだって言ってんのよ」
「やーい、おばさんだっ!おばさん」
横から知らない子供達の声がする………?
「こ、こらーっ!誰よっ!今おばさんなんて言ったの!!!」
どうやら母さんに似た人が茶化されているらしい。
たしかに俺の母さんなら『おばさん』と言われてもしょうがない。
女性の歳を間違えるのも失礼な話だが、
よりにもよって母さんなんかと間違えるなんて
とんでもない暴言だったに違いない。
後で、ちゃんと謝っておいたほうがよさそ…………って、
うっ、うががああああああっっっ!!、
ささ、っさ、さっきまで治まっていたはずの頭痛が鮮明に蘇ってきた。
俺は再び頭を抑えて転げまわる。
「お、王様、大丈夫?」
「王様ー」
「王ちゃまー。死んじゃやだー」
なんか、ずいぶんたくさん人がいるようだけど…。
と…とりあえず………救急車を呼んでくれ………早く………。
560幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:29:58 ID:SPpRVKSh
「王様!今治しますからっ」
母さんと間違えた少女。
彼女は俺を抱きかかえると俺の頭に手をあてた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」
それで痛みが倍増した。
傷口に直にふれられたのだから当然だ。
「あっ、ごめんなさいっ!」
「ッ〜〜〜〜ッ〜〜〜〜〜〜」
離せと言いたくても
もはや痛すぎて言葉にならない。
「ちょっと痛みますけど。我慢してくださいね」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
頭が痛くて死にそうだった。
必死に手足をジタバタさせて、暴れて
我ながら、聞き分けのない子供みたいだと思う。
561幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:31:18 ID:SPpRVKSh
その人が手をあててからしばらくすると、
優しくて…気持ちが感じがしてきた。
(………なんだろう…これ………すごく…心地いい…)
ただ、手をあてられているだけだというのに
不思議と痛みが治まっていくような感じがした。
「はい、もういいわよ」
「えっ…」
頭痛は嘘のように治まっていた。
(……血が止まってる………?)
傷口はすっかり塞がれ、
さわってみても頭にはコブ一つできていなかった。
救急用具の一つも使わずにいったいどうやって………?。
これは、ひょっとして噂の…………………ハンドパワーか?
驚く俺に間髪いれずに、
「王様ー」
「よかったー!死んじゃうんじゃないかと思って、心配したよーっ!」
「うわあああん」
俺に抱きついてくる大量の女子達。
中には泣いている子もいる…。
しかも、どの子もこの子も可愛い子ばかりだった。
「なななな」
何がなんだかわからないまま、
たくさんのおっぱいにうずめられる俺の顔。

―――この娘たちはいったい?
―――お、王様っていったいなんのことだよ?
562幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:32:39 ID:SPpRVKSh
しかし、そんな疑問などどうでもよくなるほどに気持ちいい。
すごくいいにおいがする。

普段の俺はモテない君で、
女の子から避けられることは数あれど、
こんな風に抱きつかれることなど
絶対に有り得ないことだった。
嬉しくてつい頬が緩んでしまう。
息ができないがそんなことは関係ないぜ。
下半身も喜んで膨張して………
わっ、だ、誰だーーっ!
どさくさに紛れて俺の膨張した下半身を握っているやつはーーーっっっ!

「こらーっ!王様が困ってるでしょ!離れなさいっ!」
一喝。
彼女達との混わいを止めたのは、母さんと間違えた少女。
「はーい」
言われて俺から離れる女子達。
残念だ。
563幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:33:59 ID:SPpRVKSh
「それじゃ、王様、戻りましょうか?」
俺に前に差し伸べられた手。
それは母さんと間違えた人の手。

神聖な巫女の衣服からは清楚な感じがする。
サラサラとした長い黒髪、
スタイルは和服でわかりにくいけど、
たぶん標準的なものだと思われる。
まだ幼さを残した顔つきに、
不思議な感じがする瞳。
そして、柔らかそうな唇。
母さんと間違えてしまったのは、声もそうだけど、
なにより雰囲気的なものが似ている感じがした。

俺の心臓は彼女を見ているだけで高鳴り続け、
これが一目惚れをしているんだな、ということはすぐにわかった。

「えっ…あっ……う、うん」
あわてて右手を寝巻きで拭くと、
俺は彼女と手を繋いだ。
564幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:34:46 ID:SPpRVKSh
流されるままに元座っていたソファーに腰かけた。
俺の隣には、母さんに似た少女が座っている。
彼女の肩は俺と触れてしまうほどに近かった。
目があうと、恥ずかしそうに微笑んでくれた。
可愛い…。
こ…こんな子が俺の彼女になってくれたらなぁ………。
あれ………?
そういえば、母さんが若いころの写真は、
いつも巫女の格好をしてたような………。
「………どうしました王様?」
「あ…いや…なんでも………」
あんまり見とれているのもなんので、他に目を移すことにした。
565幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:35:46 ID:SPpRVKSh
「………」
さて、
寝ぼけてはいないと思う…たぶん。
とりあえず状況から説明すると、
複数のソファーは円を描くような配置になっている。
真ん中には丸くて大きなテーブルがあり、
テーブルの上にはお菓子やらジュースやら食べ物類がいろいろおかれている。
そして、俺の視界には
ビキニやらチャイナドレスやら看護婦やら婦警やら体操服やら裸Yシャツやら
他にも多種多様な格好をした女の子達の姿が見える。
年齢も幼女から熟女まで様々だ。
しかも、どの子もこの子も母さんに似た少女に負けず劣らずの
可愛い子たちばかりだった。
………。

!?

………。
いや訂正する。
よく見ると、一人だけ場違いなヤツが存在していた。
566幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:38:10 ID:SPpRVKSh
………。
これがなんというか…その、
殺人的なブスとでも言うべきなのか…。
女版、子錦というか…カバが服着て歩いているというか…。
褐色肌で、むやめやらたとバカデカイそいつは、
そもそも女がどうこうというより、
地球生命体かどうかも怪しい存在だった。
しかも、よりにもよって俺のすぐ隣だった。
一人で三席ぶんは確実にとっており、
その重みでソファーからは、悲鳴が聞こえてきそうだった…。
『がぶりっ!ぞぶりっ!』
………!?
なんかスイカをまるごと皮ごとかまわず食べていやがります…。
スイカ汁か唾液かよくわからんものが俺に顔に向かって飛んでくる。
なんだったか、最近やったゲーム…、
半○ヒーロー対3Dにこんなんがいたような気がする…。
触れあう肩からは、いやに生暖かい体温が伝わってきて………嫌だ。
目があうと、まるで裂けているかのようなタラコ唇を不気味にゆがめた。
………、
背筋が凍りついたと思う。
とにかく、こいつの強烈なインパクトのせいで、他の美女の印象は全部吹き飛んだ…。
………そういえばこいつ、昔どこかでお会いしたことがあるような………。
と思ったが、その考えはすぐに心の奥底に厳重に封印した。
思い出したくない何かであることは確かだ。
そしてこれ以上見てると目が腐りそうだったので、急遽、他のところに目を移した。
567幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:40:16 ID:SPpRVKSh
さて、もう少し視界を広げてみると…、
石畳の床、その上に敷かれた豪華な絨毯。
石畳の壁、美しく飾られた窓、たくさんの肖像画。
石畳の天井。それを支える白い柱の存在。
まるでどこかの中世のお城のよう。
家で寝てたはずの俺には、到底ありえない光景だった。
ひょっとして……俺………まだ寝ぼけているのだろうか???
568幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:41:14 ID:SPpRVKSh
状況はさっぱりわからない。
どうして俺はこんなところにいるのだろうか…?
まさか………また妹達のいたずらだろうか?
いや、いたずらにしては少し手がこみすぎている…。
なんか………、
自分が置かれた状況が
思いっきり不安になってきた。

こうゆうとき、限りなくマイナスに考えるのが俺だ。
某半島に拉致されたんじゃないかとか………。
どこかの悪の組織の陰謀なんじゃないかとか……。
色々な考えが頭の中を駆け巡る。

だって…ここ…どう見てもお城だし、
俺の視界に広がる女の子達は、
どの子もこの子も愛しい人でも見るかのような視線で俺を見つめているし…。
ぶっちゃげ…ありえない…。

………。
………う〜ん、
わからん………。
俺にいったい何が起こったというのだ………???
「ハッ!」
ぞくりと背中が凍りつくようなこの感覚。
隣の異種生命体が俺のことを見て、ニタリと薄気味悪い笑いを見せていた…。
………ぶ、不気味なやつ………。
はっ!?
ま、まさかっ!?こいつまで俺の童貞を狙っているのでは!?
想像するだけで身震いしてしまった。
569幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:42:35 ID:SPpRVKSh
「王様???」
俺があんまりボーとしてるから
あどけない顔で、母さんに似た少女が聞いてきた。
「い、いい…いや…なんでも………」
なんでもないようなふりをする。

俺の性格に一つ付け加えておくと、重度の見栄っ張りなのだ。
トイレに行きたくてしょうがないときでも、
決して顔にはださずに我慢してしまうような性格なのだ。

もっとも、
平静こそ装っているものの、
このよくわからん状況の前では
小心者の俺の心拍数は不安で跳ね上がっている。
(どうしよう…どうしよう…どうしよう…
 なんで俺はこんなところで美女に囲まれているんだ…、
 誰かに聞いたほうがいいのだろうか………?)
しかし、こんな時でさえ、
誰にも聞けない小心者の心が情けないと言えば情けなかった…。
570幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:44:22 ID:SPpRVKSh
「え〜と。それじゃあ、どこまで話したっけ?」
………???
突然言い始めたのは白いスク水みたいなのを着ている女の子。
背中からはみ出しているものは…なんだありゃ?天使の羽か?
妹と同じぐらいの年齢にも見えるが…。
ん?
女の子達の視線が俺に集中していることに気づいた。
………。
これは…ひょっとして
俺に聞いているのだろうか?
無論、どこまで話したなんて聞かれても俺が知ってるはずがないのだが。

「え…えと、だこまでだったかな…?」
頬をポリポリと指でかきながら
とりあえずは、そう答えた。
「もうっ王様。ちゃんと聞いてよぉ。
 町に買い物にいったところまでだよぉ」
プンスカと頬を膨らませる白スク水着娘。
「あ、…そ、そうだったナ………うん…」
「うん、それでね、私…………」
日常話をし始めた。
とりあえず様子を探る意味を含めて聞いていたのだが、
俺には何のことかよくわからない単語ばっかりでてきた。
まるで未知の世界の会話だ。
なんとか適当に頷いたりして話をあわせていたものの、
その裏で俺は、ずっと『ここはどこなんだろうか』と考えていた。
571幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:45:47 ID:SPpRVKSh
(何がなんだかさっぱりわからん。
 何、言ってるんだっこいつっ!)
彼女の話を聞いていると、だんだんと焦りが生じてきた。
自分に置かれた状況が怖くなってきたのだ。
まずいっ!弱い考えしか思い浮かばない。

(こ…こは何処………こは我が家などに在らず………。
 ………?
 …??????
 俺は誰だ………????)

やばいっ!
根本的な部分。
ここが何処なのか依然に
自分の名前まで忘れてしまっているっっっ!。
(ああーー落ち着けーー。落ち着けよ、俺!)
気持ちをよく整理して考えるんだ。
自分のおかれた状況をよく整理しながら必死に何があったのかを考える。
俺の容量の少ない脳みそから記憶データをしぼりだすのは
そう難しいことではないはずだ。
572幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:46:55 ID:SPpRVKSh
…。
……。
………。
幼馴町………。
それが俺の生まれた町…。
俺の名前は六神月。16歳。
六神家の長男で、今日から高校生だったはずだ。

とりあえず、家族のことを思い出してみよう。

父の名前は一夜。
一家の大黒柱で会社では重役、部下からの信頼も厚い。
若いころに習っていた剣道の腕は確かなものである。
当然、俺とは気があうはずがなく
顔をあわせるたびに小言ばっかり言ってくる。
父に言わせればこのまま行けば俺の人生は負け犬以下らしい。ほっとけ。

母の名前は双葉。専業主婦。
若くて綺麗と近所で評判です。
32歳なので、計算上16歳の時に俺を産んだことになる。
突発的にわけのわからない行動をとって息子の俺を困らせる。
彼女はどうやらお寺の生まれだったらしいが、
どこでどう父さんと知り合ったのか………
その辺のところはよく知らない。
573幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:49:18 ID:SPpRVKSh
あとは妹が二人いる。
まずは長女の五月。
幼馴塚中学に通う三年生。
こいつは父の気性を継いでおり、
典型的な体育系で、乱暴者で、気性が荒く、すぐにキレる。
おまけに口まで悪く、俺のことをバカ兄貴と呼ぶ。
兄である俺をゴミクズのように扱っており、
最近はなんだかいつも怒ってるように見える。
我が妹ながら、まったく可愛げのないヤツで、
逆らうと竹刀を振り回してくるので手がつけられない。

で、末っ子に葉月がいる。
こいつの名前は俺がつけた。
月シリーズにも限界が来て、母さんが悩んでいたところに
双葉の『葉』と『月』で葉月と言うのはどうかと、提案したら通ってしまった。
幼馴塚小学に通う6年生で、
五月に比べて、こいつはわりと俺に近い。
大変落ちついて、ほのぼのとした印象をうけるが、
実はなんでもないようなところで転ぶようなドジッ子だ。
やたらと俺になついてきて、
こいつのせいでろくにエロゲもできない。
今のところ兄に対して反逆心らしきものは持っていないが、
こいつも反抗期に入ると五月みたいにならないかと内心ビクビクしている…。
なお、兄に対しての呼び方は『月兄(にぃ)』

さて、最後に家族ではないが幼馴染に七月聖がいる。
頭もよくて、真面目しっかり者で
俺と違って何一つ欠点のなさそうな完璧超人ではあるが、
唯一の欠点である幼女体型を本人はずいぶんと気になさっているようだ。
聖とは全く一緒の時間に生まれたせいで近所では
運命の幼馴染だとよく茶化されていた。
574幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:52:10 ID:SPpRVKSh
………。
うん、大丈夫。
頭も回ってるし、記憶もちゃんとしっかりしている。
俺が誰かは理解した。
しかし、今、最も重要なのは、
今日から近所の幼馴塚高校の生徒だったはずの俺が
何故こんな中世ヨーロッパのお城だか宮廷みたいな場所で
バラエティー豊かな格好と年齢を持った美少女達&謎の宇宙生命体と
同じにソファーに腰をかけてるのかだ。

俺は昨日の夜あたりから記憶を模索してみた。

昨晩、
来るべき新学期。
運命の美少女達の出会いにそなえ
俺は何度もイメトレを繰り返していた。
その内容は『どうやったら女の子に嫌われないか』という我ながら情けないものである。
それで、やれることを全てやり終えた俺は、まだ少し早いけど寝ることにした。
よしっ、高校では絶対に可愛い彼女を作ってやるぞっと意気込みながらベットに入る。
隣の部屋からの音がうるさい…
五月のヤツが、またわけのわからない音楽を聴いてるなと思い、
怒鳴りつけに行きたいのはヤマヤマだが、返り討ちにされそうなのでやめる。
しかたなく耳栓して寝る。

そこまでは問題ない。
そこまでは間違いない。

で、朝起きてみると、
………お城みたいな場所で、美しい美女達に囲まれていた………。
訳が分からないと思うが、
俺にだってわからないのだから、なんともいえない…。
575幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:53:17 ID:SPpRVKSh
「そこで私が言ってやったんですよ。
 なんたらかんたらどーのこーの………
 で、○×□△△×××△△□□□□○○○
 ○○○××××△□○×○○○○……
 それで、□△○×○○○□□□□○○
 なので……………」
それにしても、この白スク水娘、さっきからよくしゃべるな。
いつ息継ぎしてるんだろう…?
質問できるタイミングなど皆無。
そして会話の腰を折るような度胸は俺にはない…。
ああー。
もー。
此処がどこなのか聞きたい。
言い出せない…情けない…。
それでも顔はなんでもないようなフリをしてしまう。
唯単に生来の見栄っ張りなだけなのか、
それとも、兄という立場上あまり妹達に不安や心配をかけないように
こうゆう技能がついてしまったのか?、
とにかく見栄っ張りもここまで来るとあきれたものだ。
そして、こうゆう見栄っ張りモードに入った俺から、
本当は実は困っていることを見抜ける人物は少ない。
せいぜい母さんか、聖ぐらいのもので………。

「あの…王様?大丈夫ですか?
 さっきから御気分が優れないようなのですが…」
………!?
俺の心配を見抜いたのは
なんと母さんと似た少女だった。
576幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:54:50 ID:SPpRVKSh
「あの………ひょっとしてまだ頭、痛みますか?」
………。
俺はただ純粋に驚いていた。
「ご、ごめんなさい…私…治療術下手で………」
自分のせいなんじゃないかとおろおろとしている。
こんな可愛い子を心配させるなんて、
俺はなんて不幸者なんだろうと思い全力で否定した。
「あ、いや…全然大丈夫…っ!お、俺、体だけは頑丈だから」
………なんか違う気がするが、自分でも何言ってるかわからなかった。
「そうですか。それなら安心です」
でも本気で安心してくれているあたり、すごくいい子だ。

………。
………芽生える浮気心。
………いや、彼女もいないから浮気心も何もない…
………ひょっとして聖のことで躊躇っているのだろうか?
………でも聖は彼女でもなんでもないただの幼馴染でしかない…。
………それにしても
………うう、可愛いよぉ…。
………もし本当にこんな子が彼女だったらなぁ…。
………。
………。
………よく考えれば母さんに似てる人に恋をするなんて背徳的かもしれん
………まずいぞ…まさか俺はマザコンか!?
………。
577幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:57:02 ID:SPpRVKSh
ん?
気がつくと、白スク水娘の口が止まっていた。
これはなんとなく聞けるタイミングじゃないだろうか?
俺はありったけの勇気を振り絞って母さんに似た少女に聞いてみた。
「……あ、…あの…ここは幼馴町ですよね…」
「え?」
俺の突然の質問に彼女は目をニ・三度パチクリさせた。
返答に対して困っているようだった。
むぅ。それほど難しい質問をしているつもりはないのだが…。
幼馴町ではないのだろうか…?
そういえば、彼女の衣装は幼馴寺のものだ…。
俺は質問を変えた。
「幼馴寺はどこでしょうか?」
「おさ…ななじ?………さぁ」
これならどうだと思ったが、
彼女の様子は先ほど変わらなかった。
やはり幼馴町ではないのか…?
思い切って質問の範囲をおもいっきり拡大してみた。
「………ここは日本なのでしょうか?」
「………ニホン…?」
「えと。王様の言うことは難しすぎて私にはちょっと…」
「ねぇニホンってなに?」
「おいしい?」
「ねぇ、王様。ニホンってまた新しい子?」
…。
……。
………。
も、もはや日本ですらもないとは…。
578幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:58:04 ID:SPpRVKSh
これ以上質問するのは逆に非常識人と思われそうなのでやめた…。
さすがの俺も頭を抱えこまざるを得なかった。
言うまでもなく不安はさっきよりもずっと重い。

「王様どうしたんだろ?」
「なんか変?」
「でも悩める王様も素敵」
俺の様子に何がおかしいのか、彼女達はクスクスと笑っていた。
こっちはそれどころではないというのに…。
まるで、絶望の淵に立たされたようだ、
身動き一つできないまま、
ただ確実に迫り来る死を待つだけのような…そんな感じ。

しかしっ!その時、
頭の上で電球がピキーンっと光った感じだった。
(そうかっ!!ああ、そうか…!!!これは夢。夢なんだ!!!!)
大急ぎで頬をつねってみたが
「いで、いでででで」
ひたすら痛いだけ。
「お、王様?」
ヒリヒリする…。
どうやら夢でも幻でもないようだ。
今度こそあらゆる可能性が閉ざされ、行き詰った感じだった。
579幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 04:59:28 ID:SPpRVKSh
RPGで言えば、次にどこに行けばわからなくて、
永遠とさまよい続けるといった感じ。
昔のゲームではよくあった。

(あーーーどうすればいんだよー。
 ここどこだよーっ。家に帰りたいよー)
だんだんと泣きが入ってきた俺、
その時である、
ちゅ。
(えっ?)
頬にふと優しい感触がした
驚いてふりむくと、
母さんに似た少女が照れた表情をしていた。
「…………なっ…」
何を思ったのか俺の頬に、突然キスをしたのだ!
「なななな、何を…」
俺の顔は熟れた林檎のように真っ赤に染まった。
不意打ちだったうえに
女性からキスをされたのは初めてだったからそれも仕方がない。
それも一目惚れの女性から………。
「え、えとね。
 王様がまだ寝ぼけているみたいだから
 それでお目覚めのキスで目を覚ませてあげようかなって…お……思っ………」
「………!」
言葉にしたのが相当恥ずかしかったのか。
彼女は頬を真っ赤に染めて、うつむいてしまった。
頭からは湯気が立ってるように見える。
その恥らう姿だけで、またしても俺は勃起してしまった。
580幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:01:58 ID:SPpRVKSh
「ちょっと、抜け駆けはずるーい」
「王様は私のキスで起こしてあげるんだからー」
「王様ー」
「王様ー」
そして、またしても俺に飛び掛って抱きついてくる女子達、
その有様は、ちょうど蟻の巣にキャンディーを投じた時に似ている。
一気に群がってきて、俺の体はあっという間に女の子で埋もれてしまった。
きゃーきゃーと騒ぎながら俺の腕を取り合り、
次々と俺に体にキスの連続砲火を浴びせてくる。
「こらー暴れるな王様ーっ!」
「わっ…ちょっ、ちょっと、ま、まって、わっ!わっ!あっ!」
「こ、こらーっ!何してんのよっ!やめなさいっっ!」
母さんに似た人が止めようとしているが、
今度ばかりは彼女達は暴挙は止まらなかった。
俺の下半身はさらに膨張を続け………
って、またしてもどさくさに紛れて俺の下半身を握るやつがいるーーーっ!!
そんな柔らかい手でそんなところをさわられちゃあっ…あひーーっ!
思わず射精してしまいそうだった…。
581幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:03:26 ID:SPpRVKSh
………。
………しかし。
………………天国。
よくよく考えてみれば天国。

生まれてこの方、彼女なし。
近づいてくるのは、せいぜい妹か幼馴染だけ。
そんな俺がこんなにも多く美少女達に囲まれるのは生涯最高の瞬間と言えよう。

我が生涯に一片の悔いなし。

最早、此処が何処だとか、
わからないことを、いくら考えてもしょうがない。
颯爽気持ちを切り替えた。

俺は素直に下半身の欲望に従って
この運命の美少女達とのハーレムを楽しむことにした。
582幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:06:17 ID:SPpRVKSh
さて、
キスの後も、
彼女達との楽しい会話は続いていく。

例えわけのわからない内容ではあっても
その声を聞いているだけで俺の心ははずんでいく。
俺を取り囲む美少女達は
若干一名の異種生命体を除いて、
その誰もが一緒に町を歩けば
大衆から渇望の眼差しを受けること間違いなしのもの。

そんな彼女達が、俺のことを王様と呼び親しんでいる。
俺にはそれだけで十分だった。
583幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:09:26 ID:SPpRVKSh
この空間はまさにハーレムだった。
なんだ、気持ちを切り替えればこんなにも楽しいものじゃないか。
今まで悩んでいた俺がバカみたいだ。
選り取り緑の女の子達であるが、
この中でも俺が特に気になっている人が…
隣の彼女。
「………どうしたの王様?」
「あ、いや…なんでも」
「ふふ、さっきから変な王様」
俺の心は完全に彼女に奪われていた。
………ぶっちゃげると俺の初恋の人は
クラスの女の子でも、同年代の少女でも
幼馴染でも妹達でもなく、若いころの母さんのだった。
間違えないように断言しておくと俺は決してマザコンではない。
マザコンではないが、初恋の人がたまたま母さんの写真だっただけだ。
そして、その若いころの母さんの生き写しのような女性が目の前にいる。
これほど嬉しいことはなかった。

すでに俺の思考はどうやって彼女を落そうかななどと考え始めていた。
恋人にしてしまうという願望だって、今の俺には決して不可能なことではない。
こんなにも俺を親ってくれているのだから、やれないことはない。
いや、やるのだ。この俺の手でっ!!
584幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:11:37 ID:SPpRVKSh
「王様。お注ぐします」
「ああ、ありがと」
「おうさま。あーんして」
「うむ、くるしゅうない」

絶頂。
この世の頂点に立ったかのような、
そんな優越感に浸りながら文字通りの王様気分。
全ての事象が自分中心に回り、
今の俺にできないことなど、
何一つしてないような感じがしていた。

―――しかし、そんな俺の絶頂を脅かす恐るべき一言が放たれる

「あんた?本当に王様?」
地の底から響いてくるようなダメ声。
えらくドスも聞いている。
この世のなにか恐ろしいものを連想せざるを得ないその声の持ち主は
確認するまでもなく、無論、あのブスだ…。
先ほどから唯の一言も口にせず
ひたすら食べ物ばかりを貪り続けていただけのブスが
突然言い放った一言に、俺の心は凍りついた。
「ななな…なにを…」
『ガリガリガリ』
伊勢海老を皮も向かずに頭から豪快に食べるブス。
「あんたさぁ、ひょっとして偽者なんじゃないの?」
核心を突かれた俺の心臓は、
その伊勢海老のごとく噛み砕かれるようだった。
585幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:13:43 ID:SPpRVKSh
―――確かにその通りかもしれん。
てゆうか、むしろその通りだろう。
自分でもこれは何かの間違いなんじゃないかと、
………うすうす感ずいてはいたんだ。うすうす。
だって俺がこんな美女達に慕われるような人物のはずがないのだから………。
そもそも俺は王様などではない、ただの人だ。
あぁ…俺のハーレムもここまでか…。
「何言ってんのよ、本物に決まってんじゃん」
(!?)
と、誰かが口を出した。
「王様じゃなかったら、いったいなんなのよ」
そして、また別の誰かがフォローする。
うんうん。
よくぞ。言ってくれた。
俺の口からそう言えば嘘になるからな…。
俺はさっきからずっと一度も自分のことを王様とは言ってはいない。
意識してそれを避けてきた。
自分で言えば嘘になる。
他人がそう思ってるだけなら嘘にはならない。
これならもし何かあっても
この子たちの勘違いでしたと済ませることが可能だ。
「ふーん」
なんと、ブスはタバコふかし始めやがったっ!
お、俺はタバコを吸う女は大嫌いだ。
しかも、その煙をわざわざ俺の方に吹きつけてきやがった。
「ご、ごほごほっ」
こここ、このドブスがーーーーーーーっっっ!
王様に対してなんてことしやがるっっっ!!!
怒りでハラワタが煮えくりかえりつつも、
やめて下さいの一言も言えない、やっぱりヘタレな俺だった。
586幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:16:03 ID:SPpRVKSh
「でも最近ね、フー。
 変な魔術が横行しててねー。フー。
 偽造王様を使った。フー。
 なりきり詐欺が流行ってるらしいわよ。フー」
「!!!!!」
「えーーーー???」
「そうなのーーーー????」
………。
何故、この子達はそんな大げさに驚いた声を上げるのだ?
う、な、なんか、周囲から思いっきり不信な目で見つめられいる…。
確実に人の事を疑っている目だ。
ひょっとして彼女達もまた、
俺と同じく、うすうす俺が王様とは違うと気づき始めていたのかもしれない………。

 ざわざわ
  ざわざわ

辺にざわついた感じ。
殺伐とした空気。
「ねぇ?あんた?ホントに本物ー?」
ブスが俺に問いただした。
蛇がカエルを前にした時のような圧倒的な威圧感。
それは、もし俺が王様だったとしたら失礼極まりない態度なのだろうが………
残念ながら俺は王様ではない…。
「本物だよね……」
「王たまは…王たまだよね…」
「王様!」
不安そうな声。泣きそうな声。怒りが入り混じった声。
そして不気味に静まりかえる空間。
泣きそうな俺。
俺を擁護する声はない。
587幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:18:01 ID:SPpRVKSh
俺は王様ではない。
唯の一介の高校生、
六神月でしかない………。

そもそも俺は彼女達のいう王様がどんな人物なのかも知らないし、
これ以上王様のフリをするのにも普通に考えても無理がある。
細かい質問を受ければ絶対にボロがでてしまうだろうし、
それなら最早、素直に白状するしかないと思った。

それに、今ならまだキズは浅いはずだ。
………ハーレムが終わってしまうのは真に残念だが、
それも仕方のないことだろう。
588幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:19:04 ID:SPpRVKSh
「じ…実は」
ついに観念した俺は、本当のことをを語ろうとした、

―――その時である、

俺は横にいる母さんに似た少女の瞳を見た。
その目だけは、他の女子とは違う。
この場において唯一俺のことを信じて疑っていない目だった。

(………本当にこれでいいのか?)
この期に及んで、
彼女は俺のことをまだ信じている。
信じ続けている。
(………いや、だがしかし)
もし、ここで俺が王様じゃないと言ってしまえば、
結果として純粋無垢な彼女の心を裏切ってしまうことになるのではないだろうか?
それは、ずっと彼女を騙し続けたことになってしまう。
(………そんなのダメだっ!)
そんなこと、この俺にできるはずがない。
一目惚れの少女なのだ。
彼女を裏切って、つらい思いをさせるのが何よりも嫌だ。
耐えられないっ!
(そんなことさせてたまるかっ!)
俺は一つの決意を固めた。
嘘をつくのは悪いことだ。
でも、彼女のためなら俺は神の前ですらも嘘をついてみせる!!
彼女が笑ってくれるなら、俺は悪にでもなる。
ヘタレな俺が生まれて初め見せた確固たる決意だった。
589幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:20:26 ID:SPpRVKSh
「もちろん、本物の王様に決まってるんじゃないかっ!」

言いきった。
後悔はない。
むしろ清清とした感じだ。
そして、母さんに似た少女の本当に嬉しそうな顔。
これだ、この笑顔を守りたかったんだよ俺は。

「ふーーん」
それでも邪心の如き笑みを浮かべるドブス。
嘘で固めたメッキをどうやって剥がそうとばかりの表情だ。
や、やばいぞ…早くも冷や汗が…止まらない。

「それじゃあ、どうやって証明しれもらおうかなー」
お、俺は………どんな試練だって………耐えてみせる…。

「そうだ!王様ならアレができるじゃん!」
「そうだ、アレやってもらおうよ」
「うん、久しぶりに王様のアレみたい」


あ、アレってなんだっ!?

嫌 な 予 感 が す る。
590幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:21:25 ID:SPpRVKSh
…。
……。
………。
そして…。

俺の前に生ビール20杯並べられた。
彼女達からはワクワクとした視線。

カンの悪い俺ではあるが、
これが何を意味しているのかはすぐに理解できた。

………これは………その…
………そうゆうことですか…
………飲めと…
………いや、だってねぇ…
………俺…まだ未成年なんですが…
………だいたい20杯なんて…
………普通…水でも無理ですよ…
………。
………わかりました…
………飲みます…
………飲めばいんでしょう…

もうヤケクソだった。
591幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:22:39 ID:SPpRVKSh
「わかってるかもしれないけど」
背中からドブスの声がする。
「?」
「もし、できなかったら………」

ジャキンッ!ジャキンッ!

突然、どこからか取り出された巨大バサミが音を立てた!
ジャキンッ!ジャキンッ!
空を切り裂くような音が金属音が何度も何度も響き渡る。
それはまるで俺を威嚇するかのようで………。
ジャキンッ!ジャキンッ!
「ちょんぎる」
ジャキンッ!ジャキンッ!
(な、何を!?)
ジャキンッ!ジャキンッ!
何かはあえて聞かなかった。
592幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:23:48 ID:SPpRVKSh
女の子達が一斉に音頭をとり始めた。
「一気っ、一気っ、一気っ」
「………」
逃れようのない状態。
こうして罪のない新入社員が毎年何人も殺されていくのだろうということを
俺は16歳にして知った。
向かい会う俺の鼻をつく強烈なアルコール臭。
子供のころ麦茶と間違えて飲んだことがあったが、即座に俺は吐いた。
なんで大人はこんなマズイものが飲めるのかと思ったものだ。
だが、俺だって成長している。
あのころのようには行かないはずだ。

俺は、ビールに手をかけて、
もう一度、母さんに似た人の顔を見た。
きみのためなら死ねる。
「うおおおおおおーーーーーーーーーっっっ!!!」
死なばもろとも。
ゴクゴクゴクゴク!
俺は死地に飛び出す兵隊のような気持ちで。
ついにビールに手をかけた。
593幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:24:30 ID:SPpRVKSh
1杯。
味なんか関係ない。
味覚さえ閉ざせばこんなのただの水だっ!
「いい飲みっぷりね」
ニヤニヤとするドブス。
俺は思った。
そのニヤついた笑顔を消してやる。
俺が王様であることを証明した暁にはテメェは永久追放だゆ!と。
…なんか気分の発揚してる…。
小躍りしたい気分だった。

2杯。
(こんなものーっ!こんなものぉぉぉぉぉ!!)
ゴクゴクゴクゴク!
「うぷっ」
さっそく、吐きそうだ………。
喉元までこみ上げてくる吐き気。
でも我慢した。
594幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:25:52 ID:SPpRVKSh
3杯。
4杯。
「うっ…!!!」
なんか、目の前がクラクラしてきましたが…。
足元がふらついて…
世界がグルグルと回って見える。
こ、これがもしかして酔うという気分なんだろうか………?
あっ…母さんに似た少女が心配そうな顔で俺を見てる…
いけない…頑張らなきゃ…へへへ…フフ………フ。
「ペースが落ちてきたなぁ…?」
ジャキンッ!ジャキンッ!ジャキンッ!
敏感になった俺の聴覚に甲高いハサミの音が響き渡ってくる。
うおおおおおおおお!

5杯
まだまだぁーっ!

6杯
7杯
腹の中はたぷたぷだ。
全身の感覚は既にない。
目の前は真っ暗。
思考は何を考えてるのかわからない。
女の子の声もだんだん聞こえなくなってきて。
聞こえてくるのは、ハサミの風きり音だけで。

………8杯
限界だった。
三途の川の向こうで手招きしてるおじいちゃんが見えて………。

!?
595幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:28:13 ID:SPpRVKSh
…うぼぁ!
「きゃあああーーーーー!」
響き渡る女の子達の絶叫。
酸味のある臭いが広がった。

………これ以上飲んだら死ぬを思った瞬間
………吐いた。

「きゃあああーー!」
「いやーーー」
目標の半分も達成できないまま、俺はその場にひれ伏した。
顔は真っ赤。
全身は痙攣。
血液中のアルコール濃度は飛躍的に高まっている。
大量に摂取されたエタノールはある種の薬物中毒、
急性アルコール中毒を引き起こしており、
呼吸と心臓が止まりそうだった…。

朦朧とする意識の中、
女の子の悲鳴だけがずっと聞こえていた。

うぅ…彼女のために死ねなかった。
俺は…俺はなんというヘタレなんだ…。
596幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:29:26 ID:SPpRVKSh
そこからの記憶はほとんどない。
誰かに肩を担がれて、ずいぶんと歩いたような気がする。
何もかも曖昧なまま、
気がついたら…洗面所にいた。
俺は思いっきり吐いていた。
異の中のものを吐き続けていた。

母さんに似た少女が背中をさすってくれている。
どうやら彼女が付き添ってくれたらしい。
「………も…もう………大丈夫……だから………」
「………でも」
「いいから…」
彼女をムリヤリ一人で先に返したのは、
こんなゲロ臭い場所にいつまでも一緒にさせるのは
可愛そうだと思ったからだ。

そして、一人になって見つめなおす。
「………」
鏡に映っている俺の顔は、
そうは、もう、この上なくひどい顔だった。

俺は号泣した。
597幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:31:28 ID:SPpRVKSh
情けない。
最低だ…。
俺はいつもそうだ。
カッコだけつけていつも中身がスカスカなのだ…。
小さいころは女の子にいじめられてた。
授業参観のときはあまりの緊張で失禁してしまった。
スポーツ大会のサッカーでは俺の自殺点で負けた。
文化祭で劇をやったときには台詞忘れた。
運動会のリレーのときは、転んでしまって1位から一気に最下位へ…。
林間学校ではずっと熱で倒れてた。
近所のプールで足つって溺れた。
テストは、徹夜でがんばっても下痢、腹痛で実力の半分もだせず…。
満員電車に乗ったら痴漢と間違えられた。

………。
俺はダメだ………
どうしようもないダメ人間なんだ…。
これほど自分が情けないと思ったことはなかった。
もはや生きていても仕方がない。
そもそも生まれてしまったこと事態間違いだったんじゃないだろうか…
こんな俺なんか…とっとと首をちょんぎられれてしまったほうが。

俺の心を包み込んだ絶望感。失望感。
生まれてくるものは、後悔と自責の念だけだった。
598幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:33:29 ID:SPpRVKSh
フラフラとして足元がおぼつかない。
モノは二重に三重に見える。
俺は壁に肩をよせながら歩いた。
まともに真っ直ぐ歩くことすれもできない。
出よう。
彼女達に会わせる顔などあるはずがない。
誰にも見られることなくこの城から立ち去ろう。
俺は、そう思っていた。
しかし
「あ…っ」
洗面所の出口には彼女が待っていた。
母さんに似た少女…。
どうやら、俺を待っていたらしい。
そうだよな。
このまま、何事もなく立ち去るなんて
そんな都合のいい話があるはずがない。

彼女は何も言わずにじっと俺のことを見つめていた。
しかし、今の俺には彼女の瞳を見ることすらもできない。
ずっと王様だと騙し続け、
ゲロを吐くという無様な姿を見せつけ、
その上、こんな所まで付き添わせ、背中までさすってもらって…。

きっと俺のことひどく幻滅したに違いない…。
だから、彼女の視線が何よりもつらくて、見られなかった。
一目惚れの女性だった。
俺の恋は静かに終わりを迎えた。
ジ…エンド…マイ…ラブ……。
599幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:35:10 ID:SPpRVKSh
「やっぱり王様………ひょっとして………」
恐る恐る口し始める彼女。
潤んだ瞳。
まるで、これから口にすることを認めたくないないかのように…。

(ふっ…そうさ………。
 ひょっとしなくても俺は偽者さ…。
 俺は…君達みたいな美女達に敬まわれ、
 囲まれる様なすごい人物じゃないんだ………。
 ただのゲロ汚いダメ人間さ。
 へっ、今まで騙して悪かったな…
 でも、騙される君達も悪んだぜ。バーカ。
 はは………ははは………は………
 でも、バレ違ったらしょうがねぇ、
 ………さぁ…遠慮なく、絞首台でもどこでも連れて行って
 ちょんぎってくれ………)

もう何もかもが、どうでもよかった。
彼女は思いつめた表情のまま
ずっと押し黙った後、………口を開いた。

「ひょっとして…記憶喪失なんじゃ………」

…。
……。
………。
……………………はい?
600幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:36:41 ID:SPpRVKSh
………どこからどう、そういう発想がでてくるのか不思議でしょうがなかった。
「あの時なのね!私にびっくりして後頭部をうったとき」
しかし、彼女の眼差しは真剣そのもの。
彼女があんまり真剣な態度で聞いてくるから
それを否定することもできず、
「実は………自分がいったい何者かも思い出せないんだ」
あんな醜態を晒しておきながら
こんなことをさらり言える俺も俺だった。
「やっぱり!!
 ごめんなさい私のせいで………」
肩を震わせて泣き始める少女。
と、思えばすぐに元気になって、
「分かりました。
 王様の記憶は責任を取って私がなんとかしますっ!」
………うーん。切り替えの早い娘だ………。
でも、その元気に俺は圧倒されていた。
思えば、この娘には最初っから振り回されっぱなしな気がする。
「でも、他のみんなにはまだ伏せといたほうがいいわね。
 民を不安にさせるのはよくないし…
 それに、こんな事が知れ渡れば近辺の領主達がいつ攻め込んでくるか…。
 うん。王様が記憶喪失なのは私と王様だけの秘密にしといて下さいね」
「あ…ああ」
「安心してください。
 王様にわからないことは私がフォローしますから」
「!」
それは、何もわからない俺にとって、心強い一言だった。
そして何よりも彼女からそんなことを言ってもらえたことが本当に嬉しかった。
601幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:39:16 ID:SPpRVKSh
………。
いつまでも母さんに似た少女じゃ呼びにくいと思った。
「あの、その、悪いけど…キミの名前は?」
「んもうっ、私の名前まで忘れちゃったんですか?」
「ご…ごめん」
シュンとする俺。
でも彼女は笑いながら、
「幼馴双葉です。
 これでも王様との付き合いは一番長いんですよ」
まんま母さんの旧姓じゃないか………。
「…?どうかしました?ひょっとして何か思い出したとか?」
「い、いや、何でも…」
「ふふ、それじゃあ、これからもよろしくお願いしますね王様」
そう言って差し出された手。
まいった、
手が何重にも見える。
「うん。よろしく、双葉…」
そして、俺の足元も当然フラついる。
握手しようしたけど、
あっ
ドスン!!
転んでしまったが、自分では何が起きたのかわからなかった。
「きゃ!」
「ご、ごめ」
「きゃあーー。ちょっと王様っ!どこ触ってっ」
「えっ…な、な……に…??」
………しまった。
床が目の前にある。
どうやら握手しようとして
倒れてしまったことにようやく気づいた。
その際、双葉まで押し倒してしまったようだ。
602幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:41:37 ID:SPpRVKSh
酔っているせいで思考も回らないし、
まぶたもずいぶんと重い。
すごく眠い。
あんまり多くのことは考えられない。
でも、とりあえず立たなくちゃと思った。
なんとか立とうとして、とりあえず右手に力を込めた。
「いやっ!いや!…やだっ、やめてぇ」
………なんだぁ?
床にしては、なんだかずいぶん柔らかい感触がするのだが…、
手足の感覚がないので、そんなものアテにならなかった。
気にせずにさらに手を動かしていく。
今俺たちがどういう体制になっているかもわからないが、
適当に手を動かしたらそのうち立てると思った。
「あっ…やめっ…脱がしちゃあ」
「???」
さっきからなんか双葉の悲鳴が聞こえる気がするが………
自分でも何やってるかわからなかった。
俺…いったい何をしてるんだろう………?
よくわからないけど、彼女が嫌がっているようなので
なんとかしようと思い、さらに手を動かしてみるが
それがさらによくなかったらしい。
「きゃーっ!やだーっだめぇ!あっ、やあぁ」
双葉の悲鳴がだんだんと大きくなる。
しかたない。
めんどくさいけど、
目をあけて、
ちゃんと考えて行動するか………。
603幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:43:49 ID:SPpRVKSh
…。
……。
ぼんやりと見える双葉の顔は
なんか頬を染めていていつもよりさらに可愛く見えた。
いけない………また………眠くなってきた。
意識を保たなくちゃ…
意識を………
………。
………。
………。
!?
いつの間にか、
俺は双葉を四つん這いになって押し倒していた。
「!!!!」
しかも彼女の和服は乱れに乱れ、
両肩、胸の上半分までが完全に露出していた。
俺の手は双葉の胸の上に添えられている。
「あんっ…」
「ななななな?」
頬を真っ赤にそめる俺。
全身が硬直してしまった。
何がどうやってこうなったのか、さっぱり覚えていない。
俺の下半身は、勃起している。
羞恥で泣きそうな双葉の声。
「や、やだぁ!鎖骨見ちゃ…いやぁ!見ないでェ」
鎖骨かよっ!
………まぁ…普段から露出度の低い巫女にとっては
鎖骨や肩を見られるだけでも大変な羞恥なのだろう。
しかし、俺の視線が釘づけになっているのは、双葉のもっと恥ずかしい部分だった。
604幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:46:54 ID:SPpRVKSh
和服のせいでわかりにくかったが、
双葉のやつ…すごく大きな胸をしている。
和服の中に窮屈そうに閉じ込められているそいつは
…これは確実にDはあるぞ…。
「ちょっとっ!王様ー」
双葉の声は俺の心にまで届いていない。
俺はごくりと生唾を飲んだ。
俺の中の悪の心がささやいてくる。
このまま酔った勢いで…ヤっちまえと………。
!?
い、いやっ!
だ、だめだっ!!
何考えてるんだ俺はっ!
そんなことができるか………。
犯罪だーーーっっっ!
一目惚れの少女。
母さんに似た少女。
あの時だって、ずっと俺を信じてくれた。
こんな純粋無垢な可愛い子をムリヤリ犯そうなんて
どうにかしてる。鬼畜だっ!変態だっ!犬畜生以下だっ!
それに、俺は彼女の笑顔を守ると決めたはずだ!
こんなレイプまがいのことが許されるはずがない。
………ククク、しかし、こんな可愛い子で童貞捨てられたら最高だぜ
や、やめろっ!これ以上俺を惑わすなぁっ!

良心の呵責。
交差する思い。
葛藤。
ぶつかりあう理性と性欲。
勝つのはッ!?
605幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:49:14 ID:SPpRVKSh
気がつくと
俺は…双葉の胸を揉みしだいていた。
「あっ、やっ!」
俺は下半身に意見に屈服したのだ。

双葉の胸はたいへん弾力性がある。
一方は服の上から
もう一方を和服の下へ滑り込ませ直接揉んだ。
ワックスを塗るかのように滑らかに滑らかに。
「や、やめっっ!あっ…あっ…はっ…はぁはっっ」
双葉が息も絶え絶えで、いやらしい声を上げている。
ククク、どうやら俺に胸を揉まれて、感じているようだな。

大丈夫。今の俺は酔っている。
何やったって許される。
俺は無敵の未成年様だぜ!!
606幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:53:00 ID:SPpRVKSh
俺を振り払おうと、双葉の手が顔に向かって飛んできた。
必死で俺を引き離そうと…
いてててて、
これは引っかき傷ができそうだな。
だが、所詮は女、この俺の敵ではない。
俺は硬なった下半身を使って双葉の秘所を袴の上からこすりつけた。

「んっ。あはんっ」
さらに双葉の挿入口を上から何度も何度も突いてやった。
ずごんっ
 ばこんっ
次第に彼女の抵抗が弱まっていった。
「ひ……だ、誰か助け……てぇ!!」
叫び。必死に誰かに助けを求めて…。
ハハハ!叫んでも誰も来やしねーよっ!!

今度は、そのうるさい口をキスで黙らせようと思った。
唇を、彼女に向かせた。
が、よけられた。
ちっ…しかたないので首筋にキスをしてやる
「ひゃっ、あ、やん!」
敏感に感じている、
そして、ペロペロとなめてやる。
「ひゃあ…あ、や…だめぇ」
俺の舌使いに双葉のヤツもメロメロだ。
607幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:54:28 ID:SPpRVKSh
双葉の豊乳は俺の腕に合わせて何度も何度も形をかえ、
秘所部は服の上から俺の股間に突かれ続け、
首スジは俺の舌の攻撃を受け続けている。

俺の顔を掴んで引き剥がそうとする彼女の腕には
もう、ほとんど力が残されていない。

双葉の顔は完全に濡れてる女の顔だった。
そして俺のペニスも十分に準備万全。
(いれてやる!いれてやる!いれてやる!
 だしてやる!だしてやる!だしてやる!)

16歳の母さんに種を植え付け、
俺を生ませた父さんは正直鬼畜だと思っていたが、
今ならその気持ちが理解できる。
神聖な巫女を俺の手で汚していく感覚がなによりたまらなかった。
608幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 05:57:55 ID:SPpRVKSh
も、もう、我慢できない。
俺の下半身は爆発寸前。
すぐにでも双葉の処女を貫いて
子宮にあふれるほど注いでやるっ!!

あ、あれ?
袴ってどうやって脱がすんだ?
あっ?横のヒモか?
………くっ…こんなものいちいち解いてられるか
俺は乱暴にそれを引きちぎった。

「いやあ!いやぁ!やめてぇーーー」
必死に最後の抵抗をする双葉。
その行為がよけいに俺の性欲を昂ぶらせることも知らずに………。

ゆっくりと彼女の袴を上からずらして…
もう少しで、もう少しで彼女の秘部が現れるっ!

その時、

ジャキンッ!ジャキンッ!
………。
………。
………。
………。
後ろから嫌ーな音がする。
609幼恋 第ニ話 六神月:05/02/27 06:00:45 ID:SPpRVKSh
聞かなかったことにしたい音。
そして大量の殺気。
恐る恐る振り向いて見ると。

「何してるのカナーー王様」
「いーけないんだー。いーけないんだー」
「レイプ禁止。レイプ禁止」

気がつくと、背後には
先ほどのメンバーが全員集合していた。
………。
………。
俺は言葉を失った。
そしてようやく正気に戻った。
「あっ………い、いや…その…これはですね………」
しかし、俺は半裸の双葉に四つん這いのままだ。
この状態では何をいっても説得力はないだろう。
俺の腕もすぐに双葉に叩かれてしまい、
双葉は乱れた和服で胸を隠しながら俺の下から逃げてしまった。
610幼恋 第ニ話 六神月
さて…

ブスに捕まってしまった、
両手は後ろに回され、関節技をきめられてしまう。
「痛いっ!こらっ、やめっ!」
そしてそのまま
ずるりっと。
「うわああっ!」
勢いよくズボンを下ろされ
俺の最も醜い部分が衆人看視に晒された。
しかもさっきまでの行動のせいで、
俺のペニスは長く硬くなって天に向かってそそり立っていた。
女の子達の中には幼女もいるというのに…
こんな勃起した状態を見られるなんて恥ずかしすぎて顔から火がでそうだった。

「仕置きつかまつりまする。
 巫女様をかかるハメにおとしいれた
 王様を仕置きつかまつりまする」
(ぞぞぞっ!)
全身の毛穴が広がるような感じだった。