フロド女体化SS投下。
映画の、オークに捕まっても上半身しか脱がされてなくて無傷だった方じゃなく
鞭でピシピシ打たれてた方で。
とりあえず12レス消費するので読みたくない人はスルーの方向でよろしく。
オークどもはすっかりフロドの身につけていたものを脱がせてしまうといちように驚き、
またいやらしい笑いを浮かべました。なぜなら男だとばかり思っていたフロドの体が透き
通るように白く、可憐ながらも成熟した乙女のそれだったからでした。
フロドの身に帯びていたミスリルの鎖かたびらは勿論オークたちにとって貴重な宝物
でしたが、目の前に転がっている捕虜の美しさはミスリルにもまさったのです。
「こりゃあ、大昔に話に聞いたエルフの奥方のお愉しみってやつが転がり込んできたぞ」
暗黒の国では今でも光輝く館から略奪され辱めを受けたエルフの奥方の話が語られて
いました。
「なんでもエルフのあそこときたら、吸い付くように締まりが良くて一度や二度じゃあ
やめられねぇくらいだとよ。形こそ小せぇが、こいつもきっとエルフだろうよ。さだめし
結構な塩梅の名器をお持ちなんだろうなぁ」
中でも飛びぬけて体の大きなオークが舌なめずりせんばかりにフロドの体を眺め回します。
「だがよ、おれならまずこいつの生っ白い肌に鞭をピシリとやって真っ赤な痕を何本も
こさえてからにするな」
「おい! 捕虜には損傷を与えずとのご命令だぞ! さっきおれが復誦してやったのをお前、
もう忘れちまったってのかよ!」
「けどよ、おい、シャグラト。考えてもみろ、おれたちがこの先エルフの奥方なり姫君なりを
こうして手元でご賞味できる機会なんてものがあると思うか?」
「戦に勝ちゃあいくらだってあるだろう」
「ヘッ。そのときお楽しみになられるのはおれたちじゃねえ、おえら方だけさ。だからよ、
ちょっとくらいの傷は『捕虜の抵抗を抑えるため』で説明がつく。ここはひとまず――」
異なる二種類の制服を着たオークたちはそれぞれ目を見交わし、にやりと笑いました。
喉を焼く熱にむせながらフロドは目を覚ましました。
何者かがかの女の頭の後ろに手を掛け、唇の間に水筒を押し込んでその中身を飲ませたのです。
急速に頭がはっきりとしたフロドは自分の目の当たりにした光景に声を失いました。
何人ものオークが汚らわしい、こわい毛に覆われた蟹股の足と醜い怒張とをむき出しにして
かの女を取り囲んでいたからです。
「お姫様のお目覚めだ!」
耳障りな声とともにオークどもが笑い声を上げました。小さな体に残る勇気を振り絞って
フロドはかれらをきつく睨みつけましたが、次の瞬間かの女は絶望に打ちひしがれて小さな
叫び声を上げました。
かの女は黒い縄で縛られている以外はまったくの裸でした。首から提げていた鎖の先の、
あの指輪までもが今は失われていました。
一瞬見せた気丈さがたちまちのうちに崩れ去り、蒼褪めて身を震わせるフロドの様子をオークたちは
違った風に捕らえました。
「そうよ、お姫様。お前の着けてたきれいなもんは全部こっちのもんよ。ここまでくるのに
いっぱしに剣を振るってきたのか何なのか知らねえが、何もかもがルグブルズ行きと決まっているのよ」
別の大柄なオークがそれを聞いて低くチッチッと舌を鳴らしましたが、不満を口にする代わりに
かれもまたフロドの前にしゃがみこんで大きなナイフの刃を見せ付けました。
「だがよ、まずはお姫様、てめえの尋問が先だ。なあに、大したことはねえ。さっきの火酒が回って
くればすぐに気持ちよくなって、何でも喋りたくなっちまうかもしれねえな」
そのオークはやにわにフロドの縛られた両踝を掴んで持ち上げました。そのとき初めてフロドは
かの女が内側からの熱によってじっとりと全身に汗をかき始めていることを知りました。そして
オークに足を持ち上げられたためにあらわになった秘裂のほころびもまた潤い始めていることを。
「そんな――」
茫然とつぶやくフロドの様子がオークたちを更に喜ばせたようでした。
「見ろよ、お姫様は早速おれたちの立派なお宝を咥えさせて欲しいとご所望だぜ!」
「とんだ好きものだよなあ!」
騒ぐ部下達を制し、最初にフロドに飲み物を飲ませた長い腕のオークがフロドに訊ねます。
「まずは質問だ。お前は一体何者で、どこからどうやってここに侵入した。シェロブの奥方の巣を
切り抜けるまでは、お前は一人じゃなかったんだろう?」
蒼褪め、震えながらもフロドの身の内にはまた別の力が微かな火となって燃え上がりました。
確かにかの女は一人ではありませんでした。かの女の忠実なサム、愛しい庭師のサムが常に
かの女とともにあったのです。
指輪の秘密と同じくらいサムのことも秘密にしなければならないとフロドは強く思いました。
例え彼があの恐ろしい蜘蛛の毒牙に掛かっていたにせよ、あるいは更に恐ろしい恐怖の前に
逃げ出してさえいたとしても、決してサムの存在を敵の前には明かすまいと心に決めたのです。
黙って歯を食いしばり、強い目で見返すかの女の態度はシャグラトの癇に障ったようでした。
「そうかい、お姫様。それならこっちも別のお楽しみを遂行したってどこからも文句は
出ねえってこった」
シャグラトが身を引くのと同時に、別の小柄なオークが進み出ました。その手には鞭が
握られていました。足を掴んでいた大柄なオークもにやにや笑いとともに身を引きます。
鋭い音とともに空気が切り裂かれました。
肌を裂く痛みに悲鳴をあげ、縛り上げられたままのフロドが身を引きつらせます。
ランプの光に照らし出された白い肌の上には赤いすじが走り、更に赤い血が薄く滲み出ました。
足を掴んでいたオークが軽く口笛を吹きました。この今までに見たこともない、美しい捕虜の
苦悶の表情に自分の予想以上の愉しみを嗅ぎ取ったからでした。
周りに並び立つ他のオークたちも息を荒くし、中には我慢しきれないとみえて自らの手で
汚らしい肉棒を擦り始めたものも少なくはありませんでした。
シャグラトとゴルバグはそれぞれフロドに質問を浴びせ、それに対して答えがないことを
むしろ楽しみながらスナガの手で鞭打たせました。
実のところ、捕虜がどこから侵入したどういった素性の者かを取り調べるところまでを
彼らが行う必要はなかったのです。例えエルフの高貴な姫君にせよ、あるいは恐れを知らぬ
西方王国の王だったにせよ、かの偉大なる御目の前にどのような秘密が保たれ得たでしょう。
彼らの仕事はただ捕虜の着衣を剥がし、全てを彼らの主の許へ速やかに送り届けることでした。
幾度も鞭打たれ、痛みのあまりにフロドが気を失った頃にはオークたちの中で息を荒げ、
目を血走らせて怒張を滾らせていないものは一人としていませんでした。
「ゴルバグよう、もうお前の楽しみは充分だろうが。もう辛抱できねえ」
シャグラトは再び左手に水筒を引っ掴み、右手にナイフを握ったままフロドの上に屈みこんで
中身をかの女の喉へ注ぎ込みました。
あえかに声をあげてフロドは再び目を覚ましましたが、シャグラトが間近くかの女の顔を
覗き込み、その頬をナイフでぴたぴたと叩くので身動きすらできず息を詰めました。
「さあてお姫様。お待ちのものをぶち込んでさしあげますぜ」
シャグラトはフロドの両足を縛る黒い縄をナイフで断ち切りました。両踝を掴んで左右に
開くと、白い柔肌の小さな割れ目からは泉のように透明な蜜が溢れ出て、小さな水溜まりを
作ってすらいました。
「おれが酒を飲ませてやったことにせいぜい感謝するがいいさ。なにしろこんなにちっちゃな
穴じゃあ、このシャグラト様のお宝は中に入れもしなかっただろうからな」
汚らしい色の牙を剥き出しにしてオークは笑い、フロドの両足を掴んだままいきり立つ肉棒を
濡れた秘裂に押し当てました。
恐ろしく忌まわしい予感にフロドが息を呑みました。けれど次の瞬間、かの女の秘唇は
汚らわしいオークの肉を否応なしに飲み込まされたのです。
長い悲鳴がオークたちの耳を喜ばせました。暴力と陵辱は何よりも彼らの好むところでした。
「お? 思ったより中に挿入るぜ、この姫君は」
見た目の若々しさのためにオークたちにとっては少女とも思えたフロドの女体は、意外なことに
シャグラトの太く長大な肉茎をただの一突きで半ば近くも受け入れていました。まだフロドの正体
を知らぬオークたちは、フロドがホビットとしてなら既に成人し、それどころか年齢だけ数えれば
充分に熟れきった女であることに気付かなかったのです。
「そりゃあお前のご自慢の逸物が自分で思っている程じゃなかったってことだろうよ」
ゴルバグがペッと床に唾を吐きながら言いました。彼は自分の獲物をいたぶる楽しみが終了
させられたことに不満を覚えていたのです。
「ならお前の息子にゃあ余計に手頃かもしれねえなあ、ゴルバグよ」
横目でゴルバグを見遣りながらシャグラトは笑い、腰を前後に動かしました。フロドの小さな
体はその都度痙攣し、悲鳴を上げましたがシャグラトはお構いなしでした。
「いいぞいいぞ、このきつさがたまらねえや。それに何より中で絡み付いてくる感じがしやがる。
先っぽまで舌をチロチロ絡み付けて扱きたててくるみてえだ」
そう言いながらも「根元まで全部咥えやがれ」とシャグラトは更にフロドの両足を引いて
自分に引き付け、快楽を得ようと貪欲に責め苛むのでした。
「も、もうたまらねえ」
別のオークがフロドの顔の上に跨ろうとしましたが、それを蹴り飛ばしたのはゴルバグでした。
「このゴルバグ様をさしおいてうすぎたねえお前ら豚野郎が何をしようってんだ? ええ?
そもそも最初にこのお姫様を見つけたのがこっちだってことをお前ら忘れちゃいねえか?」
「だがそのゴルバグ様は鞭とナイフでキイキイ言わせる方がお好みなんじゃなかったのかよ」
蹴られたオークが毒づきます。
「おうよ。鞭とナイフで柔らかくて旨そうな肉にたっぷり筋目をつけてやって、そこを犯して
右に左にみみず腫れがのた打ち回るのを真上から見るのがいいんじゃねえか。これじゃあ折角の
眼福が台無しよ。だが、おれもちいと見物に飽きた」
吐き捨てたゴルバグが代わりにフロドの顔の上に乗り、ナイフを相手の目の前にちらちら
させながら口の中に肉棒を突き入れました。
ゴルバグのものもシャグラトに負けず劣らず長かったのですが、太さの点ではこちらの方が
幾分かましでした。とはいえフロドは喉の奥にまで臭いものを咥えさせられてむせてしまった
のですが。
二人の大柄なウルクの隊長に肉棒を突き込まれ、揺さぶられて赤くみみず腫れがのたうつ
フロドの二つの白く小ぶりな乳房は弾むように揺れていました。白い丘に生えた柔らかな
暗い色の茂みは剛毛に幾度も擦られ、そこをうす赤くさせていました。もはや悲鳴さえも
阻まれて、ただいいように慰み者になっているフロドの様子は我慢し続けた二つの隊の精鋭
たちに限界をもたらしました。
わっと叫んでかれらは捕虜の体に取り付きました。ある者はフロドの足(知る者が見れば
ホビット以外の何者でもありえない足です)をシャグラトの手から受け取って五本の足指を
口の中で舐りまわし、別の者は残されたフロドの足を自分の股間に擦り付け始めました。
また別の者は黒縄で縛られたままだったフロドの両手を掴んで無理矢理自分のものを握らせ
扱き立て、他のあまり度胸のないオークはせめてフロドを囲んでその体の上を精液で汚して
やろうと自慰を始めました。
「尻をくれえ! おれに尻を掘らせてくれよう!」
スナガがキイキイと喚きましたが、シャグラトは「黙って待ちやがれ」と一喝しました。
「おれは突っ込んでる最中に他の奴にコッツンコッツン下から当たられることがでえっ嫌え
なのよ。だがな、スナガ。望み通りにこのやわけえ尻の穴様はお前に一番をくれてやらあ。
てめえのちっぽけなお宝ぐれえでないと、この尻の穴様は裂けちまって二度と使い物に
ならなくなりそうだからな」
言いながらもシャグラトは顔をしかめ、「おう、おう!」と叫びながらフロドの膣に臭くて
どろっとした精液を吐き出しました。
自分の隊長が捕虜から離れるやいなやスナガは喜びの声とともに捕虜に駆け寄ろうとしました
が、横合いから薬瓶を投げつけられたことでまたも隊長に邪魔をされました。
「いくらお前の息子が短小でも、そっちのお姫様が尻を使い慣れてるんでなきゃあちとまずい。
先にその薬をよく中へ塗り込んでおきな」
これはまったくスナガにとってご馳走の前の演説にも似た余計なお世話でしたが、シャグラト
にはあくまでも隊長として捕虜をルグブルズへ送るという使命がありました。
「おえら方がお楽しみになる可能性がねえわけじゃねえ」
ナズグルたちが生身の肉体を持っていないことは誰もが承知していましたが、だからといって
肉への欲がないわけではないことも一部のウルクは知っていたのです。
もしフロドが指輪所持者としてかの御目の前に引き出されていたならば、たちまち幽鬼たちは
生ける肉体が朽ち果てるまでかの女を犯しつくし、また暗黒に満ちた幽冥の世界においては冥王と
指輪の力続く限りとこしえに、かの女の精神も犯され使われるだけの婢女となっていたことでしょう。
スナガはシャグラトの呟きに肝を潰したようでした。おえら方がお楽しみになるのだとしたら
彼らのような守備隊のオーク如きが先に味見をしてしまったのではご不興を買いはしないかと
恐れたのです。
すっかり自分の欲棒が萎えてしまったことに動揺しながらも、スナガは懸命に自ら扱いて
再び渇望を呼び覚まそうとしました。
一方ではゴルバグがフロドの口の中に勢い良く射精し、他の者もそれぞれにねっとりした
黄色っぽい精液を放ちます。
苦く厭な味の精液に涙を浮かべて咳き込みながらもフロドに抵抗の術はありませんでした。
続けざまに他のオークに四肢を引かれ、体を返されて今度は別の角度から、別の肉棒を深く
突き入れられます。
悲鳴に混じる拒絶も哀願もオークを喜ばせる楽の音でしかなく、フロドは幾度となく気を
失いかけては火酒の熱に覚醒を強要され、また涙とオークの精にむせながら悲痛な叫びを
上げ続けるのでした。
何人ものオークがフロドの口といわず膣といわず汚らわしい精を繰り返し浴びせかけ、鞭の
傷跡はオークの硬い皮膚と体毛に擦られて更に傷口を広げました。休む間もなく立て続けに
太い肉茎を受け入れることを強要された秘所はもちろん、激しく鞭打たれたり、いかつい手に
鷲掴みにされ、揉みしだかれた体中のあちこちが痛み、熱を持っていました。
どれだけ時間が経ったのかフロドには判りませんでした。もはや虚ろに目を開けていても
かの女の意識は定かではなかったのです。
節くれだった荒々しい手がかの女を持ち上げ、直立した欲棒の上に座らせてもかの女は小さく
うめいただけでした。
けれど小振りな白い尻肉が割り開かれ、その奥の濃い桃色をした小さな蕾に精液とは違った
何かが塗られたとき、フロドの体が僅かにおののきました。
泣き濡れた、それ以上に大量の精液で汚されたフロドの傷だらけの裸身の魅力はこの場に
いない幽鬼の恐怖を上回ったのです。
スナガがハァハァと息を荒くしてかの女の蕾を弄くっていました。股間にはその体に見合う
だけの肉棒がそびえ立ち、既に先走りを溢れかえらせていました。
「いや……」
再び脅えた声がフロドの唇からこぼれました。このオークが何をするつもりか察したのです。
後ろからスナガは太い指で蕾を無理矢理にこじ開け、まだオークの精に汚されていない秘肉へと
丹念に薬を塗り込んでいきました。
「シャグラト隊長は趣味じゃねえらしいが、おれはサンドイッチも大好きだからな。スナガの
長さが足りねえ分はおれ様が補ってやるよ」
牙をむき出してゴルバグが笑います。
「あ、ああ、いや……」
弱々しく首を振るフロドの尻肉を掴み、スナガが狙いを定めます。
「やっちまえ、スナガ!」
「いやあーっ!」
ズブリと肉棒が蕾を裂いて貫きます。
「エルフの尻だあー!」
歓喜の叫びがオークの塔の最上階に響きました。
「ヒャハハ! おい、このちびののろまなメスねずみ! でっかいおちんぼ様でヒイヒイ言うのに飽きたら、
今度は尻の穴で感じることにしたか!」
「いや、いやだあ、やめて!」
懸命にフロドは逃れようとしましたが下から掴むゴルバグの手がそれを許しはしません。
「おいスナガ。もっと奥まで挿入れちまいな。ねずみのお姫様は尻が特別いいんだとよ」
「あああ、いいっ、止められねえー!」
シャグラトの命令を聞くまでもありませんでした。スナガはさかった獣そのままに腰を打ちつけ、根元
まで欲棒を埋め込んだのです。
「ああっ、ギュウギュウ絡み付いてきやがるぜえ! 最高だ! この尻はおれ様のもんだあ!」
ゴルバグとスナガの間に挟まれ、前後から激しく打ち付けられてフロドが悲鳴を上げる様を見ていた
シャグラトが不意に立ち上がりました。ゴルバグとフロドの間に割り込んで、フロドの唇に太い肉棒を
咥えさせたのです。
「邪魔すんじゃねえ、シャグラト! そいつの顔をお前のクソまみれのケツで隠すんじゃねえ!」
ゴルバグがわめきましたがシャグラトは平気でした。
「ラグドゥフ、ムズガッシュ、てめえらも来やがれ。お姫様にはまだ二本手が残ってるぜ」
名を呼ばれたシャグラトの部下は喜んでフロドの両脇につき、力なく垂れ下がった手を取って自分の
肉棒をそれぞれ握らせ、扱き始めました。
ゴルバグは舌打ちしましたが、何も言わずフロドを下から突き上げ続けます。
スナガは周囲の状況などまるでお構いなしに、ただ狭隘な肉に絡めとらられ、あるいは弾かれるような
感覚に興奮の声を上げ続けていました。
下から、後ろから、前から、左右から、一斉にオークの精液を浴びせかけられた後でようやく
フロドは陵辱の宴から解放されました。さしものオークたちも疲れたのです。
もはや縄で縛られることすらなく、裸のままフロドは最上階の小部屋に放置されました。
あまりに酷い傷には多少の手当てがされましたが、ほとんどの傷が放っておかれました。
一人の見張りも立ちませんでしたが、僅かに動く力さえフロドには残っていませんでした。
下の部屋からはずっとオークの怒鳴り声が聞こえてきていました。
どうやらフロドの身柄と身につけていたものが彼らの争点のようでした。
「いーや、それはなんねえ! あくまでこれはおれたちの仕事よ! 第一お前の汚い手下どもが
本当にルグブルズにそれを届けるってのか? いいや、違うとおれは見たね。どうせお前らは
このお宝をねこばばしちまおうって魂胆なんだろう。そうはさせねえぞ」
「先にあのちびねずみを見つけたのはおれたちだぞ。いいかシャグラト、お前さんはさっきも
おれの邪魔をした。おれの楽しみを邪魔してくれたのよ。その上今度はおれたちの取り分を全部
独り占めしようってつもりなのよ。だがそんなことはさせねえ!」
怒鳴りあいは突如悲鳴と怒号に代わり、たちまちのうちに激しい戦闘の音とともに塔全体へと
広がっていきます。
ただ一人、きたないぼろの山の上に転がされていたフロドは静かに涙をこぼしました。
オークの仲間割れに巻き込まれて殺されることも怖かったのですが、それより惨めな虚しさが
今はかの女の胸を突いたのです。
「エルフだって、」かの女は胸のうちで呟きました。「ただの小さな人、ホビットのわたしが
エルフの姫君だって?」
傷付いた唇に自然と微かな笑みが浮かびました。涙も溢れました。
いつかエルロンドの館で見たエルフの夕星姫の気高く美しい姿が思い出されました。そして、
彼女と眼差しを交わすアラゴルンの姿も。
周囲が霞むほど美しいあの姫君は今頃、光溢れるエルフの奥津城深くで大勢の美しいエルフに
かしづかれて過ごしていることでしょう。遠い闇の力に心を悩ませ、彼女自身の愛の行方に胸を
騒がせていたとしても彼女の前に暴力と屈辱はないのです。
フロドの体は傷だらけでした。辺りはオークの残した精液の厭な臭いでいっぱいでした。いえ、
フロド自身の体からもその臭いは立ち上っていたことでしょう。かの女の体でオークが触れなかった
場所などどこにもなかったのですから。
低く嗚咽を洩らし、泣き震えながらもフロドは小さな拳を握り締めました。
この方が良かったのです。本当のエルフの姫君がこんなおぞましい目に遭うことを思えば、フロドが
オークに輪姦されたことくらいどうだというのでしょう。
「それにわたしはオークのやり方くらい知っていたじゃないか」
屈辱にいや増す苦痛の中でフロドの思いはかつて通り過ぎた出来事の許へとさすらい出て行くのでした。
ここでひとまず休止か終了。
できればアラフロかサムフロも書きたいけど力及ばないかもしれない。