職人名鑑テンプレ(サンプルは保管庫の職人名鑑にあり)
【XXX(コテor数字ハンor通称等】XXX(ふりがな)
属性:(紅、新聞部等)
得意技:(特徴的な挙動、言動があれば)
決め台詞:「(作品内で使われた台詞より)」
以下、職人さんの特徴を10行前後で解説。客観的に、それでいて
ユーモアが交えてあるといいかも。煽るようなコメントはダメ。
類義語:(その他の呼び名があれば)
えーと……
祥子さまネタテンプレは、べつにいいよね……?
では、本スレもよろしくお願いします。
ごきげんよう、お姉さま。
期待保守
>>1 乙か令。
融小父様×優さん
を目撃して自暴自棄になって祐巳を求める祥子様SSキボンヌ!
>>1
乙かレイジングストーム
アニメみて、祥子×祐巳の良さを再確認した今日この頃
ここって即死判定あるの?
あと、聖さまだけはガチ
>>1 乙か令ちゃんがアニメで男前すぎるのはどうしたことですか?
ここも即死判定があるとかって聞いた気がするんだけど・・・。
助けてピンチクラッシャー!
13 :
名無しさん@ピンキー:04/01/27 12:39 ID:fpMiVhxt
,..-──- 、
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,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',----‐=========´,. , ==
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{:: : : : | ェェ ェェ |: : : : :} ,.r'.::1 i l|
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ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′ ,.-'´::::::::::::::::;r'゙ ,' |l
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ム-.、 /;;;;;;;;;;;;;l !;;;;;;;ヽ,.-'´:::::::::::::::::::::::::::::;:- ' , ' l
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>>1 乙可南子が世界の法律。
だからこの世は女だけの世界にするのが正しいのです。
女は女と愛し合うのが唯一絶対の真理なのです。
即死防止の為、数レス。
予告。
裏黄薔薇革命〜黒祐巳の陰謀〜
黄薔薇姉妹破局の報をいち早くキャッチし、善意を装い二人の亀裂を広げにかかかる祐巳。
由乃の親友としての顔、先輩思いの後輩の顔を使い分け、今、ミスター・リリアンをその毒牙に!
「由乃…ごめん…」
「令さま、ここはスゴク女の子らしいですよ?」
「私…祐巳ちゃんと…祥子に合わせる顔、無いよ」
冒頭、1レス分しか出来てませんが、即死防止の為のレス稼ぎに、投下してしまいますね。
祐×令は…自分にとってちょっと書き難いので、続編は遅れるかもしれません。
「―と、いうわけで、由乃さんからの伝言は『もう関わらないで下さい。姉でも妹でもありません』。以上です」
メッセージを聞き終わった令さまは、一瞬信じられないというように目を見開き、膝から崩れていった。
「由乃が入院していて…わ、私のことを……嘘…でしょ」
はい、もちろん嘘です。由乃さんがそんなこと言うわけ無いじゃないですか。
でも、ロザリオを返されてしまって、入院のことすら知らされなかった。
この事実の前に、由乃さんに対して自信の持てなくなった令さまには
……祐巳は心の中でクスリと笑う。
「…令さま…」
同情にたえない、心の底から心配しています…そんな表情で座り込んでしまった令さまの手を握る。
由乃さんに感謝、かな。こんな機会が無ければ、令さまにつけ入る隙は無かったから。
すみませんー。まだこれだけです。
裏祐巳の相関図に合わせると、令さまは祥子さまと、由乃さんに「とても後ろめたい」気持ちを持ってる筈なので、
きちんと同意の上で襲わないと…と考えたら、黄薔薇革命時の不安定な令さまに付け込むのが良いかな、と思い、
こんな話になりました。
黒祐巳キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!
期待して待ってます!
>>19 >裏祐巳の相関図に合わせると
あの絵にちゃんと合わせてあるんだ。ナイス!
22 :
名無しさん@ピンキー:04/01/27 16:20 ID:uI71gtdA
宣伝なのに、何でわざわざ頭のhを削ってるんだろう?w
手違いなんだろうけど頭のhが最後に回ってるな…
それはともかく、黒祐巳期待してます
最近暗すぎるんじゃないカナ?
最近暗すぎるんじゃないカナ?
1スレぶり黒祐巳さまキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
再び黒祐巳さまの時代到来ですか(・∀・)?
到来ですね(・∀・)?
到来しましょう(・∀・)!
実家の妹が暇だから面白い本を送れとメールを寄越した。
マリみて送るかどうか……!生きるか死ぬか……!
まあオタってことはバレバレだから別にいいんだけど……。
リアルに女子校出身の妹にこれを何と言われるか。迷う。
送れ送れ。
最 初 の 1 0 冊 だ け
>>27さん、もう答えは出ていてよ。
文庫本一式とその胸のロザリオを一緒に送るべきだわ。
即レスにびびった。
取りあえずウァレンチヌスまでを……。
>>29 奇しくもカトリックの女子校出身なので、ロザリオはデフォルトで持っています。
あげる必要なし。
聖×蓉子投下します。
ギシギシと、階段がきしむ音が聞こえてくる。
続けてバタンとビスケット扉が開かれると、蓉子は書類を整理していた手を止め
ゆっくりと顔を上げた。
「あー、いたいた」
「聖じゃない。どうしたの?」
今日はもう誰も来ないと思っていたのに。意外な人物の登場に、蓉子は少し驚いた。
早足に部屋の中へと入ってきた聖は、少し息を切らしている。
「蓉子が薔薇の館で私物の整理をしてるって聞いたからさ。ちょっと覗きに来た」
歩きながらコートを脱ぎ始めた聖を、横目で眺める。肩をすくめ背中が丸まって
いるところを見ると、外は結構寒いらしい。二時間ほど前に蓉子が薔薇の館にやって
来た時も、確かに少し寒かった。
寒さが増す前に帰るべきだったかもしれない。
冷気に晒されていたせいか心なし頬が赤くなっている聖の顔を見ながら、蓉子は
外の寒さを思った。
日も暮れ始めた今の時間なら、さっきよりももっと寒くなっているのだろう。
でも、もしあと数分でも早く薔薇の館を後にしていたなら、こうして聖と一緒になる
ことはできなかったわけだ。
一人だけの時間が思いがけなく聖と二人だけの時間になったことに、蓉子の心は
早くも弾みはじめていた。
しかし蓉子はそんな可愛らしい心の動きを、素直に表に出しはしなかった。
――特に聖に対する時は、いつもそうだったような気がする。
「ちょうどいいわ、あなたも少しずつ片付け始めた方がいいわよ」
「まあまあ。みんなの受験もやっと終わったんだし。心配しなくても卒業式までには
何とかするわよ」
「あなたの心配をしているんじゃないわ。あとで誰かさんの変な忘れ物を発見して
困り果てるであろう、可愛い妹たちの心配をしているの」
会って早々釘を刺しにかかる自分に、蓉子は心の中で苦笑する。聖はといえば、やっと
コートを脱ぎ終わったばかりだというのに。これも照れ隠しの一種なのかしらと自分の
心を分析してみたが、どうにも答えは出せそうにない。
「蓉子もとことん心配性だねぇ」
聖は蓉子の説教じみた物言いに気を悪くした風もなく、あははと笑っている。耳に
届くその笑い声に、昔の彼女の姿が脳裏をよぎった。他人の言葉に過敏に反応していた
一年前の聖だったなら、絶対に聞けないであろう、それは気軽な笑い声だった。
今の聖は、蓉子の物言いを軽く受け流せるだけの心の余裕を持っていた。
「外、寒かったんでしょう。お茶入れるわね」
不意に目の前に浮かんできた思い出を心の片隅にまとわりつかせたまま、椅子から
腰を浮かす。ちょうど一杯飲み終わったところだからと流しに向かおうとすると、聖が
軽く片手を挙げた。脱いだコートを椅子の背もたれにかけると、蓉子の前に置かれて
いた空のティーカップをさっと手に取る。そして聖はそのまま、軽く鼻歌を歌いながら
流しの方へと歩いていった。
「これ、紅茶でしょう? もうお湯冷めてるみたいだから、沸くまで少し待って」
「悪いわね」
「たまには紅薔薇さまをいたわって差し上げようかと思いましてね」
「あら。それはご丁寧に、どうも」
流しに立つ聖の後ろ姿を視界の隅に映しながら、整理していた書類を脇へどける。
聖の唇からは、楽しそうな鼻歌が漏れ続けていた。
聖は先日受けた大学の入試問題について、残ってレポートを書いていたのだそうだ。
大学って言ったって、同じリリアンなのに。今さら何を聞きたいってのよねぇ。
自分のカップを用意しながら、聖は半ば呆れたように肩をすくめてそう言った。
受験態勢の整っていないリリアンでは、現役受験生の生の情報は喉から手が
出るほど欲しいのかもしれない。事実、蓉子も同じように進路指導の先生から
受験レポートを書くように頼まれていた。家で書いてきてくれてもいいと言われ
受け取ったその記入用紙は、今も鞄の中に入っている。
試験内容から始まって、受験生の人数、その大学の雰囲気、面接を受けた場合は
何を質問されたか、等々。
強制ではないが、来年度以降受験する後輩のため。そう言われては、蓉子としては
断るわけにはいかなかった。
それにしても。優等生で通っている蓉子ならともかく、いかにも面倒くさがりそうな
聖が、そんなレポートを書くために律儀にこんな時間まで残っていたなんて。
(これもきっと、祐巳ちゃんのおかげね)
蓉子の顔に、自然と微笑みが浮かぶ。暗くなり始めた窓の外を何気なく眺めて
いると、両手にティーカップを一つずつ持った聖がゆっくりとやってきた。
ふんふんふん、と、何やらよく分からないメロディーを口ずさんでいる聖は、
妙に楽しげだった。何かいいことでもあったのかもしれない。
「はい、どうぞ」
カップが一つ、蓉子の前にそっと置かれる。
聖はその場に立ったままで、手に持っていた自分のカップに口をつけた。
「ありがとう」
「もうすぐ卒業ですからね。ま、これくらいは」
三年生がそれぞれの道へと巣立つ卒業式まで、あと僅かとなっていた。
新しい世界へと歩き出すことは素直に楽しみであったが、大切な仲間たちと毎日
会えなくなるのは、やはり寂しい。
卒業してももちろん、ここの仲間たちとの絆は今と同じく強く残るだろう。
そして聖との仲だって決して疎遠になったりはしないと、蓉子は何故か確信していた。
しかし、疎遠にならないからといって、二人の仲が進展するわけでもないのだ。
……進展?
今さら何を期待しているのか。卒業ももう間近という時期になっても、未だに
未練がましい気持ちを引きずっている自分のことが、蓉子はもどかしかった。
「最後くらいは親切にしとかないと、っていうのもあるし」
ざわめきはじめた蓉子の心に、何も知らない聖の言葉が追い討ちをかける。
「最後」――その言葉をさらりと口にする聖に、蓉子は複雑な気分になった。
それは寂しさと、そして何故だか苛立ちとが入り混じった、奇妙な感情だった。
聖は、何も感じていないのだろうか。
その聖はといえば、椅子にも座らず、まだ蓉子の隣に立ったままでいる。
「ねえ、蓉子」
「何?」
聖の声のトーンが、ほんの少しだけ低くなった気がした。
紅茶のカップに口をつけながら、短く返事をする。嫌な予感がして、聖の方は見なかった。
いつまでもそんな所に突っ立っていないで、早く座ればいいのに。
「蓉子ってさ、私のこと好きでしょ?」
「……何よ、急に」
嫌な予感自体は的中したが、その内容はかなり予想外のことだった。自信ありげに
断定するような聖の口ぶりに、蓉子は密かに動揺した。
迂闊なことを口走ってしまわないように、口元の紅茶をじっと見つめる。
「嫌いじゃないわよね。だって、何かというと私の世話を焼こうとするんだもん」
「…………」
鼻で笑って否定するなり、済ました顔で軽く受け流すなり、返事のしようは
いくらでもあるはずなのに。何と答えればいいのか分からずに、蓉子は言葉を
詰まらせた。
紅茶のカップから唇を離し机の上にそっと置くと、微かに揺れた表面に紅い波紋が
広がった。
そう、確かに聖のことは好きだった。
いつ頃からこんな気持ちになっていたのかは、もう自分でもよく思い出せない。
気が付いた時には、彼女の存在は蓉子の中でとても大きなものになっていたのだ。
思いが余ったというわけでもないが、聖が自分のことを疎ましく思っているのは
承知で世話を焼き、色々なことにあれこれと口出しをしたりもした。
嫌われるのは仕方がないと諦めてもいたが、聖に自分の気持ちを知られるのだけは
怖かった。
そしていつしか聖との付き合いが穏やかなものへと変わっていくと、山百合会の
仕事のことなどもあって、一緒に過ごせる時間は急速に増えていった。
そしてその代償というべきなのか。忙しくはあるが平和な日常の中で、二人の関係は
それ以上のものへは進展しないだろうという予測が、蓉子の心に悲しく浮かび上がって
きた。
「否定しないところをみると、図星ですかね」
蓉子の物思いを、聖の言葉が遮る。
どうして否定できないのだろう……。
自分の心とは裏腹な言葉を、相手にそうと悟られずに口にするのは、蓉子にとっては
造作もないことだった。しかし今この状況でそういう「芝居」をすることは、何故か
強くためらわれた。
相手が聖だからなのか、それとも聖に対する自分の気持ちに嘘をつくのが嫌だから
なのか。
(たぶん、その両方ね……)
蓉子は心の奥で、自分の気持ちを正しく自覚していた。
結局否定することも適当な返事をして誤魔化すこともできずに、蓉子は聖に切り返した。
「あなたはどうなのよ」
「私?」
触れられたくないことに触れられたからといって、そのまま相手に返すなんて。
幼稚な反応だとも思ったが、この際仕方がない。
言いながら聖に視線を移すと、待ち構えていたかのような聖の視線とぶつかった。
どうせまた、にやついた笑いでも浮かべているのだろう。蓉子はそう思っていた。
しかし見上げた聖の顔は、確かに少し笑っている感じはあったが、その表情は
思いのほか真面目なものだった。蓉子の心のざわめきが、一段と大きくなる。
「聖は、私のこと嫌いなのよね」
どうしてそんなことを言ってしまったのか。
居心地の悪さをかき消そうとするかのように咄嗟に口をついて出た言葉は、蓉子の
心にちくりと刺さった。
聖に切り返したつもりが、自分で自分のことを切りつけていては世話がない。
聖の前では、たまにこんな風に自虐的なことを口にしてしまう。それは自分でも
不思議なことだった。
「嫌いって、なんで?」
「私のこと嫌いだって、言ってたじゃない」
「いつの話してるのよ。大体あれは、蓉子の強いところが嫌いだって言ったんじゃ
なかったっけ?」
言われなくても、それは覚えていた。聖と交わした言葉は、それが楽しいことでも
悲しいことでも、大抵は覚えているのだ。
「まあ確かに、蓉子のこと苦手だなって思ったこともあったけど。でも、それは
もうずっと前のこと。今は好き」
「そう」
あっさり言われ、蓉子は短く答えるのが精一杯だった。
あまりのことに目をそらせずにいると、聖の顔に何かを思い出したような表情が
浮かんだ。そしてそれはすぐに、悪戯の種を見つけた子供のような、楽しそうな
笑みへと変わっていく。
「そういえば、あの時蓉子は私のこと好きだって言ったわよね」
「……いつの話してるのよ」
「昔話を始めたのは、蓉子の方でしょ。あー、だんだん思い出してきた。確か私の
弱いところも好きとか何とか」
どうしてそんなところを思い出すのよ。
会話の主導権を聖に握られたことを、今さらながら蓉子は悟った。
聖はひとしきりにやにやしたあと、ふう、とひとつ息を吐いた。
「そう言われて、あの時は腹が立ったけど。でも、今では何となく分かる気がする」
聖の顔から、ゆっくりと笑みが消えていく。
ティーカップを持った聖の手が、テーブルの上へと動く。
無造作に置かれた聖のカップが、蓉子のそれの隣に並んだ。
「もう嫌ってないことくらい、蓉子だって分かっているんでしょう?」
聖の言うとおりだった。もしかしたら聖にはっきりと否定してもらいたくて、
さっきはあんな言葉を口にしてしまったのかもしれない。
そして、その願いは叶ったのだ。それどころか、彼女は確かに「好き」だと
言った……。
聖の片手が、蓉子の肩にそっと置かれる。
「まったく、意地悪だなぁ」
意地悪なのは、どっちなのよ。
憎らしいほどに自分を戸惑わせる彼女のことが、どうしようもなく愛しかった。
聖が身体を屈めると、二人の距離が縮まった。
肩に置かれた聖の手のひらから、微かな震えが感じられるのは気のせいだろうか。
「聖は……」
「え、何? 聞こえない」
思わずこぼれた小さな呟きを、聖が耳ざとく聞きとがめる。
「あなたは……ずるいわ……」
「うん……知ってる」
蓉子につられたのでもないだろうが、聖の声もほとんど聞き取れないほどに
小さくなっていた。
本当、ずるい……。
まぶたを伏せ、視線をそらす。
しかし近付いてくる聖の唇から、顔をそらすことはできなかった――
41 :
31:04/01/27 21:39 ID:Kj1/ZRSG
続きます。
少し遅くなるかもしれませんが。
リアルタイムグッジョブ!
す、素晴らしい!
上手い!
本編読んでる気分になってきた。
これならエロ無しでも満足できる。
というか寧ろキスくらいまでにしといて欲しいかも(笑)
最近多いな〜「キスだけで天国に連れていってくれるのは、
あなた(お姉さま)だけ」的な展開が。
…でもそれがイイ!。
安易な直接描写よりも断然エロいのは、人間の心の内面なのです。
だからエロが描かれなくても精緻な心理描写があれば十分ハァハァできるのです。
という、いちエロリストの主張。
聖蓉キタ――――!!
ありがとう>31。最高です
容子が悶々とする間もなく
聖から直球モーションかけられるのは
はじめて読んだかもしれない
萌えすぬ…(*´Д`)ハァハァ
>>31 GJ!!!
キスの寸前までなのにこのどきどき感・・・・。
なんて完成度でしょう。
聖蓉万歳!
柏木×聖から聖×祐巳、執筆中ですワ(。。
全体的に鬼畜風味に。
蓉×聖(・∀・)!! 蓉×聖(・∀・)!! 蓉×聖(・∀・)!! 蓉×聖(・∀・)!!
聖×祐巳(・∀・)!!聖×祐巳(・∀・)!!聖×祐巳(・∀・)!!聖×祐巳(・∀・)!!
江利子×蓉子(・∀・)!! 江利子×蓉子(・∀・)!! 江利子×蓉子(・∀・)!! 江利子×蓉子(・∀・)!!
聖×志摩子(・∀・)!!聖×志摩子(・∀・)!!聖×志摩子(・∀・)!!聖×志摩子(・∀・)!!
聖×蓉子(・∀・)!!聖×蓉子(・∀・)!!聖×蓉子(・∀・)!!聖×蓉子(・∀・)!!聖×蓉子(・∀・)!!聖×蓉子(・∀・)!!
乃梨子×祐巳(・∀・)!!乃梨子×祐巳(・∀・)!乃梨子×祐巳(・∀・)!
聖さまは流石だな…
江利子×聖(・∀・)!! 江利子×聖(・∀・)!! 江利子×聖(・∀・)!! 江利子×聖(・∀・)!!
ドリル×ツインテール(・∀・)!! ドリル×ツインテール(・∀・)!!
祐巳×ユキチ(・∀・)!!祐巳×ユキチ(・∀・)!!祐巳×ユキチ(・∀・)!!祐巳×ユキチ(・∀・)!!
おまいらもちつけw
祐巳(・∀・)総受け!!祐巳(・∀・)総受け!!志摩子(・∀・)総受け!!
瞳子×ドリル(・∀・)!! 瞳子×ドリル(・∀・)!!
このはやさなら言える
優×聖(・∀・)!! 優×聖(・∀・)!! 優×聖(・∀・)!!
聖×祐麒(女装)(・∀・)!!聖×祐麒(女装)(・∀・)!!聖×祐麒(女装)(・∀・)!!
却下。
可愛い顔してモマエラ・・・
(・∀・)ノ全面賛成!!
祐巳×乃梨子×瞳子……(・∀・)
54〜70>>
かなりワロタvv
乃梨子×志摩子
75 :
その壱拾:04/01/29 04:17 ID:QI8dQmZl
令は素早く江利子の額からヘアバンドを抜き取り、江利子の両手首を縛った。
そのまま片手で制服のタイをほどき、ファスナーを腰まで下げると、
淡い水色のレースのブラジャーとへそが一気に露出する。
スカートの中を弄っていたもう一方の手は水色のショーツを剥ぎ取り、投げ捨てる。
ほとんど強姦といっていいその令の激しさに、克美はすっかり度肝を抜かれてしまった。
鎖骨をなぞっていた令の口がブラジャーをずらすと、形の良い丸い乳房がこぼれた。
そのまま舐め上げると、江利子がこらえ切れないように甘い声を漏らす。
口に含んだ江利子の乳首に歯を立てたり舌で転がしたりする一方で、
令の左手は乱暴にもう片方の乳房を鷲掴み、円を描くように捏ね繰り回した。
「ダメ・・・あっ・・・ん・・・令・・・・んん。」
江利子の悩ましい声が室内に響き渡る中、令は不気味なほど無口だった。
克美からは令の表情は全く伺えない。
半裸の江利子の上に覆い被さっている、胴着の背中が見えるだけだ。
令をこのような激しい行為に掻き立てている物が何なのだろう。
それは怒りだろうか。それとも恋情なのか。あるいは只の欲望なのか。
一方の江利子の表情は克美の方から実に良く見えた。
乱暴な扱いに痛みを感じるのか、それとも妹である令にいい様にされているのが屈辱なのか、
江利子の美しい顔立ちは苦痛に歪んでいる。
広い額には汗が浮かび、ヘアバンドをとられたせいか髪は乱れ、閉じた瞼は痙攣している。
その震える長い睫毛を見ている内に克美の中に、何とも奇妙な興奮がこみ上げてきた。
いつもの取り澄ました顔からは考えられない、江利子のこの苦しげな表情はどうだろう。
この甘い喘ぎと、高慢とすら感じられるあの冷たく響く声は本当に同じ人物の物なのか?
こんなにもみじめで無残な「黄薔薇の蕾」の姿を、克美はいまだかつて見た事がなかった。
「ああっ!!いや・・・あっ・・・・・やぁ・・・。」
令は乱暴に乳房を弄びながら、剥き出しになった江利子の白い腹の上に舌を這わせる。
その舌の動きに、江利子はビクリと体をそらせた。
ほっそりとした江利子の白い喉がのけぞる様に、克美は思わず唾を飲み込む。
その瞬間、克美は先程から自分が感じていたモヤモヤが何かをはっきりと自覚した。
もしかして・・・・私・・・・欲情している・・・・?
76 :
その壱拾壱:04/01/29 04:19 ID:QI8dQmZl
克美は江利子が嫌いだった。
江利子の何がそんなに気に食わないのか、正直自分でもよくわからない。
初対面の時から、何故か江利子を見ると、奇妙な焦りや苛立ちを感じて不安になるのだ。
優秀な成績、美しい容姿、優れた運動神経・・と全て兼ね揃えた人間への嫉妬だろうか?
しかし、例えば江利子と同じ薔薇の蕾であり、その条件にほぼ当てはまる水野蓉子や佐藤聖には特に反発を感じない。
恵まれた才能の上に努力もせずに胡座をかいている様や常に退屈そうな醒めた表情等が鼻につくのかもしれない。
だが結局それは後付の理由である事を克美は知っていた。
あえて言うのなら、癇に障るとか虫が好かないというのが近い。
好きだという感情が理屈ではないように、嫌いだという感情にもきっと理屈は無いのだ。
一目会ったその日から恋の花が咲く事があるのなら、その逆もまたあるのだろう。
あの女が嫌いだから・・・・だから、小気味がいいのよ、きっと・・・・。
先程の江利子と令の睦み合いに何も感じなかったのに、何故今は欲情するのか――と考えて、克美はそう結論を出した。
江利子のこんなあられもない姿なんて、滅多にお目にかかれるものではない。
だから、きっと江利子のいたぶられる様に意地の悪い興奮を覚えるのだろう。
それに、勉強ばかりしているガリ勉の自分にはきっと刺激が強すぎて、ちょっと感覚が麻痺しているのかもしれない。
それにしてもあの女に欲情するとは・・・・欲求不満かね、私も・・・・。
自嘲めいた言い訳を心の中で呟いていると、江利子が再び短く声をあげて身をくねらせた。
「やめなっさい、令・・・・あっ・・・っあっ!!」
江利子の震える声を無視して、令の手が容赦なくスカートの中をまさぐる。
スカートの中の様子は克美には見えないが、次第にクチュクチュという卑猥な音があたりに響きはじめた。江利子の脚がガクガクと震える。
令は無言で江利子の片脚を持ち上げ、自分の肩に乗せる。
「いやっ・・・・・・やめて、令・・・お願い・・・・。」
痛みの為か恐怖の為か、閉じた瞼から涙が一筋流れる様に、克美は思わず見惚れた。
ごちゃとちゃと読みにくくてすみません。
コメントを下さっている方にはいつも感謝しています。
克美さまキター
徹夜は三文の徳
覗き見克美さまキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
と思ったらこんなところで寸止め(;´Д`)
上手い!エロイ!すっかり克美さまに感情移入ですよ。
ときめくぜ・・・(*´∀`)
うおおおお肩に脚乗せキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
エロい!(・∀・)イイ!
前スレ1000ゲッターのIDがBoAだ
克美さまが見てるダケーー!
攻められる江利子さま( ・∀・)イイ!
続きがすげー楽しみでつ。しかしいつもいい所で切りますなw
令さまもっとヤレ!(*´∀`)
>>前スレ997
おまいにも同じ事を聞きたいw
インフルエンザで休んでたら、良作がいち早く見れたよ!病気になった甲斐があったー(ぇ
…触発されて
>>18の黒祐巳×令さまの続き、少し書いてしまいました。
エロに入る前まで、投下いきまーす。
放課後、令さまは部活があるにも関わらず、祐巳が呼び出した保健室に来てくれた。
由乃さんからの伝言がある…と言えば当然だけれど。
保健室は手を回して無人。先生には後で「ご褒美」あげないといけないなぁ。
「…祐巳ちゃん…ごめん。一人に…して」
辛そうに顔を伏せる令さま。泣き顔をみられたく無いんですね。
傷ついた令さま…なんて可哀想。だから、傷口に甘い蜜を垂らしてあげます。
「こんな状態の令さまを放って行けません。きっと、すぐに仲直り出来ます、だから…」
さりげなく体を触れ合わせ、体温を感じる距離まで…泣いているからかな?令さま体が熱い。
くすっ、すぐにもっと熱くしてさしあげますからね?
「仲直り……ダメだよ、祐巳ちゃん。今まで由乃と何回も喧嘩したけど…
関わらないで、なんて言われたことなんて無かった。嫌われたんだ…とうとう…もう、私達…」
ぽろぽろ、令さまの凛々しく整った顔が歪み、瞳から涙が落ちてくる。
令さま、その表情とてもそそります…でも、まだ、我慢。
「そ、そんなこと…令さまを嫌うなんて」
『ミスター・リリアン』であり、下級生の憧れの令さまなのだから…と、表情だけで伝える。
でも、それがコンプレックスなんですよね?本当の自分は弱いって。
解っていますよ。由乃さんが惚気混じりに教えてくれましたから。
「ううん、私は祐巳ちゃんが思ってるような人間じゃない…だから、由乃にも…」
「令さま…」
思惑通り、自分を否定してきた令さま。本当にわかり易い。
これから優しく慰めてさしあげます。
ぎゅ…。感極まったように、泣いている令さまを抱きしめる。
丁度、座り込んだ令さまの頭が、祐巳の胸に来るように。
「祐巳…ちゃん?」
戸惑ったように、令さま。でも、寂しい時は人の体温が心地よいもの。だから、突き放せませんよね?
それが、とても心配してくれて、優しい言葉をかけてくれる後輩なら、尚更。
「令さま…私、令さまのこと好きですから…だ、だから、あの、そのっ」
わざと、しどろもどろになって、赤くなる。
上手く言えずに、それでいて、令さまを想う気持ちはある…と誤解するように。
「ありがとう…祐巳ちゃん」
令さまが顔をあげ、潤んだ瞳で、無理して笑おうとする。
さすが、ミスターリリアンそんな時でも後輩に心配かけまいとするんですね。
でも、それだけじゃない気持ちも、瞳に見えますよ。捨てられた子犬が縋るような光。
だから、ロザリオを返されて、由乃さんから「いらない」と言われたと思い込んでる令さまが
一番欲してる言葉。甘く蜜のように染みる言葉を、傷口に注いで上げる。
「私は、令さまが弱くても…大好きですから」
令さま、この甘い蜜の囁き、耐えられますか?
いつもながら細切れ投稿ですみませんー。
次回からエロ突入&一括投入します。
読んでません
ベネ
自力で赤くなれる黒祐巳タン萌え
久しぶりの黒祐巳キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
もうソソリまくり
>「私は、令さまが弱くても…大好きですから」
巧いな。なるほどな。
続きもがんがってくれ。
関係ないけどここ出身の某4人は微妙にサイトでも繋がってて見てて面白いな。
インフルエンザでもSS書くなんてすごい(w
克美様は江利子様受けって事で。
あれ、倉庫のうpろだが消えてる?
消えてますな。
確か初代保管庫のうpろだにリンクしてたんだよな。
初代保管庫が消えたようだから、うpろだも一緒にアボーンかな。
前スレ991
HeU氏:男性(プロフィールより)
shino氏:男性(日記より)
すまちこん氏:女性(スレ住人の情報より?)
現白氏:不明
へたれ氏:不明
書き手は分からないけど、読み手は女性も多いんでないかね。
>>92 三人が示し合わせたようなタイミングで長めの新作を次々発表したからワロタ
なんだろね。なんかあるんかね。SS書きのバイオリズムみたいなもんが。
すまちこん氏は女性なのか。あーまあ確かに女性の書きそうなエロだった。
てか、共通点として全員理系出身?
令×由乃のほうの黄薔薇SSの続きも読みたいのですが。
…現白氏は実は女性なのではないかと思ってみるテスト
志摩子さんには実は生えているのではないかと思ってみる中間テスト
実は女なのはへたれさんだったと提案してみるテスト
祐麒の球の下には実は穴が開いているのではないかと思ってみるテスト
由乃さんは、令と祐麒だけが友達さ、だと言ってみるテスト。
そりゃ801穴だが激しくスレ違いだと思ってみるテスト
現白氏の日記を読み返してみたら女性説が急に信憑性を増してきたように思えてきたテスト
実は祥子さまは祐巳とHしたい気満々だ、と思ってみるテスト
祐巳「志摩子さん可愛いなあ。泣かせたいなあ。襲っちゃおうかなあ」
乃梨子「志摩子さん可愛いなあ。泣かせたいなあ。襲っちゃおうかなあ」
江利子「令可愛いなぁ。泣かせたいなぁ。襲わせちゃおうかなぁ」
由乃「志摩子さん可愛いなあ。泣かせたいなあ。襲っちゃおうかなあ」
>襲わせちゃおうかなぁ
誰を…って決まってるかw
可南子「祐巳さま可愛いなあ。泣かせたいなあ。襲っちゃおうかなあ」
お前ら、いい加減にしなさいw
職人性別妄想
根拠はなし。俺のカン。
・食人族氏 男
・森一氏 男
・烏賊先生 男
・黄薔薇先生 女
・現白氏 男
・へたれ氏 男
・覗き先生 女
あと、未完の聖×江利子は女性っぽい気もするなあ。
でも俺の想像よりも女性の書き手がもっと実は多いのかも。
マリみてスレってあまり女性の人格を無視したような鬼畜モノや、
とにかく前振りの無いエロって比較的少ないので、
女性読者は多そうだな。(願望かな。)
ラブホ氏は男性以外ありえないだろうなw
甘茶タンも女性だ。
甘茶タン=すまちこん氏だからな。
ところで未完の甘茶SS書いてた人とあの電波甘茶文書いてた人は同一人物なのかなあ。
そして北枕氏が外されてるなあ俺は男だと思ってるんだけどなあ
甘茶タン=すまちこん氏じゃなかったっけ?
122 :
121:04/01/30 00:19 ID:URlo7bo1
俺は男だ。
>120
外したつもりは無いんだが忘れていた。
北枕氏と紅茶氏は男性だと俺も思う。
125 :
120:04/01/30 00:28 ID:bDo+mY0h
>>121 タイが曲がっていてよ
つーかさ、初期と今を比べると今のほうが女の人多そうな気がしないでもない
過去スレを見ても、書き手の方のサイトが見つからないよママン・゚・(ノД`)ノ・゚・。
教えてくんでスマソ、ヒントがどこにあるのか教えてくだちぃ…
SSリンクへお行きなさい。
こことは違う名前の方もいらっしゃるけど、
一つサイトを見つけられればリンクを辿って芋づる式よ。
ちなみにサイト持ちは
>>97ね。
スマソ。あなたは、って意味。
「俺は男だ」って聞くと、「くにおくん」ってのが思い浮かぶ・・・。
それはそうと、新着40件くらいあったのにSSがなかったー_| ̄|●
何故だー。昨夜のアニメでかなりネタ振りされてたと思ったのにー。
やっぱ妹攻めだな、新聞部姉妹とか。
温室でヘタれてる令さまを叱責する祥子さま、同級生(・∀・)イイ!!な令祥とか。
悪の幹部みたいだったなin薔薇の館の聖蓉子とか。
教室で2人っきりですよ、芋焼酎な由乃祐巳とか。
職人さん降臨キボーンヽ(`Д´)ノキボーン
昨日のアニメに触発されたとしても、そんなにすぐ投下は出来ないんじゃ。
そうだそうだ。きっと今書いてる最中なんだよ。
令祥子ヽ(`Д´)ノキボーン
そういやすまちこん氏は最近すっかり令祥子の人と化しているな。
>>127 ありがとう、無事発見できました(*´∀`)
わかりやすい職人さんから芋を抜いていきますた。
SS投下します。 他の職人さんと比べれば駄菓子みたいなものですが読んでみてください。
タイトルは謎の甘みで
135 :
謎の甘み:04/01/30 02:13 ID:uRlxWMfM
「え、江利子さま・・・・・・そんなところ吸わないで・・・ください。」
「ふふふっ。こんなにおいしいものを吸うなって言うのは、無理ってものよ。祐巳ちゃん。」
何でこんな事になってしまったんだろう。
・・・・・・・そう、たしか事の始まりは今から一週間前。
私が、いつものように由乃さんのお見舞いに行った後のことだった。
由乃さんの手術が無事成功し数日たったある土曜日だった。
時間がちょうど3時になったころ、由乃さんにさよならを言って病室を出ると、
令さまと鉢合わせをした。
「こんにちは、令さま。」
「やあ、祐巳ちゃん。 また、由乃に付き合ってくれたの?」
「ええ。 やっぱり手術が成功したといっても、心配なんですよね。」
「うん、そうだね・・・・・・・・。」
少しの間、沈黙した後口を開いたのは令さまだった。
「ところでさ、祐巳ちゃんにちょっと頼みごとあるんだけど、いいかな?」
「ええ、いいですけどなんですか?」
令さまは少し照れ笑いをした後、
「うん、実は”元気が出るプリン”っていうプリンがあるらしいんだよ。」
「元気が出るプリンですか?」
「そう。お姉さまから聞いたんだけど、何かリリアンの言い伝えか伝説でそうゆう話が
あるらしいんだよ。」
136 :
謎の甘み:04/01/30 02:13 ID:uRlxWMfM
「へ〜え、それで私は何をすればいいんですか?」
「うん、簡単な事なんだけどお使いをしてもらえないかな?」
「はい、いいですよ。それで、まず何をすればいいですか?」
「え〜と、まずは私のお姉さまから聞いてもらえないかな。」
「ロサ・フェティダにですか?」
「そう。そのプリンの材料とか作り方とかお姉さまだけしか知っていないし、それに何か祐巳ちゃんに
お礼したいって言ってたから。」
(ロサ・フェティダが私にお礼って何をする気なんだろう。)
その後、令さまとの話し合いで明日ロサ・フェティダのお家に行く事に決まった。
「じゃあお姉さまには後で電話で話しておくから。」
「はい、分かりました。」
「それと、由乃のこと本当にありがとね。」
そう言って、令さまは由乃さんの病室へ入っていった。
日曜日
今私は、ロサ・フェティダ鳥居江利子さまのお家の前にいる。
いかにもお金持ちといったかんじの家に、圧倒されながらもチャイムを鳴らした。
取次ぎの方が出て少し経った後、玄関からロサ・フェティダが出てきた。
「こんにちは、祐巳ちゃん。」
「こんにちは、ロサ・フェティダ。」
137 :
謎の甘み:04/01/30 02:15 ID:uRlxWMfM
「あら?今日は江利子でいいわよ。」
「え?」
「学校じゃないんだから。それに、家の中でロサ・フェティダなんて言われてたら堅苦しいじゃない。」
「そうですか・・・・・。」
私に背を見せ移動するロサ・フェ・・・・じゃなかった江利子さまの後をついて行く。
玄関の広さに驚きながら、階段を上り江利子さまの部屋に入った。
「ちょっとお茶用意するから、ここで待っててね。」
そう言って江利子さまは部屋を出て行った。
見知らぬ部屋で一人きり。部屋の広さは八畳くらい。(私の部屋の倍の広さ)
日当たりが良く、全体的に小奇麗にしている。
部屋にある物はシンプルで、部屋の半分にカーペットが敷いてあり、
カーペットの敷いていない方に机、本棚、クローゼットと物置などがあり、
カーペットが敷いてある方にはベット、小さいテーブル、テレビとビデオ、コンポなどがあった。
「ふぅ〜っ」
「うわぁっぁぁぁあ!!」
「ふふっ、なんでそんなに驚いているの?」
「そりゃあ、いきなり後ろから耳に息吹き掛けられたら誰でも驚きますよ。江利子さま。」
「だからってそんなへんてこりんな声は出さないわよ。」
「う〜〜〜〜。」
138 :
謎の甘み:04/01/30 02:16 ID:uRlxWMfM
「あはははは。聖の言ったとおり、祐巳ちゃんって弄くりがいのある子ね。」
江利子さまは一頻り笑った後、テーブルの上にお盆を置いた。
お盆の上にはティーセットとクッキーらしきものと、
紫色の透明の液体が入ったカメラのフィルムケース大の小壜が載せてあった。
「さあ、立ち話もなんだしお茶でも飲みながら話しましょう。」
私の方を見ながらも、カチャカチャ音を鳴らさずにお茶の用意をしていく。
「あ、私も手伝います。」
「いいのよ、祐巳ちゃんはお客さんなんだから。」
そんなことを言っている間に、あらかたの用意はできてしまったらしい。
江利子さまは早速茶葉をポットに入れ、お湯を注ぎ始めた。
「あ、そういえば祐巳ちゃんは紅茶に何か入れる?」
「え〜と、できればお砂糖入れてもらえませんか?。」
「ふふっ、そう言うと思っていたわ。」
江利子さまはそう言って、お盆の上にあった小瓶を取り出してきた。
「あの〜、それってなんでしょうか?」
「これ? これはね、紅茶に入れる砂糖代わりみたいなものよ。」
そう言って江利子さまは、いま紅茶を注いだばかりのティーカップに小壜の中身を入れた。
「はい、どうぞ。」
「い、いだだきます。」
139 :
謎の甘み:04/01/30 02:17 ID:uRlxWMfM
私は、恐る恐るカップに口を近づけ、少し冷ましてから口に入れた。
「どう? 口に合わなかったかしら?」
「いえ、すごくおいしいです。なんか喉や鼻がスーッとした後、身体が芯からポカポカなるような
かんじで・・・。」
「気に入ってもらえたみたいね。それは、蜂蜜にミントやスパイスを配合ものなのよ。
風邪とか病気とかに効くから私も時々飲んだりするのよ。」
「へ〜え、そうなんですか〜。でも、何で江利子さまのには入れないんですか?」
「ああ、今ちょっと切らしてて祐巳ちゃんの分しか無いのよ。それに私はまた飲めるから。」
「はあ、そうですか。」
そうして私は特製蜂蜜入り紅茶を、江利子さまはストレートの紅茶を飲みながらクッキーを食べた。
途中、例の由乃さんに食べさせるプリンの材料についても話した。
「え〜と、○○高地のジャージー牛のミルクと生クリーム、△△農場の烏骨鶏の卵、■■養蜂の
蜂蜜でいいですよね。」
「ええ、それは貴方から祥子にでも頼んでおいて。令の為って言ったら大丈夫でしょう。」
「あの〜、これで全部ですか?」
「違うわよ。その材料で作っても只の高級プリンになるだけ。秘密の材料とかは、来週の土曜日にでも
祐巳ちゃんに持ってきてもらうから、さっきの材料を祥子から受け取ったらたここにに来なさい。」
「はい、分かりました。」
ふと時計を見ると、針がちょうど4時を刺していた。
「あ、もうそろそろ帰らないといけないので。」
「あら、そう。じゃあ、気をつけて帰りなさい。」
「それじゃあ、江利子さまごきげんよう。」
「ごきげんよう。」
140 :
謎の甘み:04/01/30 02:19 ID:uRlxWMfM
次の週の木曜日
「あら祐巳さん、ごきげんよう。」
「あ、蔦子さん、ごきげんよう。」
「あれ?祐巳さんこの頃何か香水でも付けてる?」
「え!!ん、ん〜ん香水なんて付けてないよ。」
「でも祐巳さんからこの頃甘い匂いするんだけどな。」
「き、気のせいだって。」
「しかも顔も真っ赤だし。」
「本当になんでもないから。ね?」
「そう?じゃあ私の見当違いかもね。」
「そうそう。じゃあ私は薔薇の館に行くから。」
そう言って祐巳さんはさっさと行ってしまった。
祐巳さんには言わなかったけど、あの匂いはなんか妖しい気分になるカンジだ。
一体何の匂いなんだろうか?
141 :
134:04/01/30 02:20 ID:uRlxWMfM
次回でエロに入ります。
たぶん皆さんどんなプレイになるか分かると思いますけど・・・・・・・
柏木×祐巳キボンヌ
この二人萌えなのって漏れだけ?
――私を好きって好きって・・・そんな・・じゃあ江利子様を好きって言うのは????
混乱のあまり固まっている由乃におかまいなしに、令は由乃の唇を貪り続ける
・令ちゃんにキスされている。
・令ちゃんに押し倒されている。
・令ちゃんがずっと由乃を好きだったと言っている。
急な展開に、どこにポイントを絞って驚けば良いのか由乃にはまるでわからない。
というよりも考えようと思っても、目の前に令の閉じた瞼があまりにも間近にあるので、
思考が停止されてしまうのだ。
「くっ・・・・!!」
令の濃厚で長い口付けに耐え切れず、由乃は思わず咳き込んだ。
自分でも気がつかないうちにどうやら息を止めていたようだ。
ゴホゴホとその場で蹲る由乃を、令は慌てて介抱した。
「だ、大丈夫?由乃。」
「だ、だってれ、令ちゃんがあんまり長い事・・・口を塞ぐから・・・・。」
「・・・・角度をかえて少しづつ息を吸い込むんだよ。ずっと息を止めていたら死ぬって。」
涙目の由乃の背中をさすりながら、令が驚いたように説明する。
夢にまで見た令とのファーストキスだというのに、自分ときたらなんと無様な事か。
令は心配そうにまだ苦しい?と聞くと、由乃の額にそっとキスをした。
この令の余裕はどうだろう。キスの仕方もわからない由乃とえらい差ではないか。
そもそも由乃の心の準備が出来ていない内からこんな事をしてくる令が悪いのだ。
悔しさと恥ずかしさのあまり、思わず由乃は令を睨みつけた。
「・・・・どこで覚えたの?」
「・・・へ?」
「こんな大人のキス、どこで覚えたの?」
「・・・・何でこういう時にそんな事聞くの?」
「こういう時だから聞くんじゃないっ!!」
「・・・・どこだっていいじゃない。これからは由乃にしかキスしないんだから。」
あまりに臆面の無いその告白に、由乃は一瞬詰まった。思わず頬が紅潮する。
その隙を逃さず、令は再び由乃の唇を塞いだ。
――令ちゃんてば・・・そんな殺し文句じゃ・・私はごまかされないんだから・・・・・。
そう思いながらも、由乃は令の背中に手を回し、瞳を閉じて令の口付けに大人しく応えた。
これからは、という事はやはりこれまでは誰かとキスをしたのだろうか?
と思わなくも無かったが、これ以上野暮なツッコミをして、せっかくの雰囲気を壊すのも憚られる。
その辺の追及は一旦置いておいて、今はこのままこうして浸っていたい。
今まで何度も夢見てはその度に諦めていた、令との口付けの余韻に。
「由乃・・・・。」
令が熱に浮かされた様に名前を何度も呼ぶのが、由乃には何とも恥ずかしい。
令の唇が由乃の首筋を這い、令の手が由乃のブラウスのボタンを外してゆく。
令の汗の匂いが鼻腔を擽り、令の吐息が肌に触れる。
キスもセックスも、何度も想像していたが現実は想像を遥かに凌駕していた。
匂いが、重みが、声が由乃の五感に与える圧倒的な存在感。
令の一挙一動に、由乃の中の細胞が一斉にざわめき始める様な感覚に、思わず眩暈がする。
由乃が一人パニック状態に陥っている間に、令は手早く由乃をひんむいていた。
大きな右手でブラジャーをぐいっとたくし上げ、スカートのファスナーを下ろす。
ああらわになった可憐な胸のふくらみに、令は優しく丁寧に唇でなぞった。
――ひぃぃ〜れれれれ令ちゃんのスケベ・・・・。そ、そんな所に・・・。
由乃が赤面して身を仰け反らせると、令が驚いた様に由乃の顔を覗き込んできた。
「ごめん、嫌?」
「い、嫌じゃないけど・・・恥ずかしい・・・。ち、ちっちゃいし・・・・。」
「うん、ちっちゃくて可愛い。」
令はそう言うと、片手で胸を優しく包み、その蕾に接吻した。
「あん・・・。」
思わず短く声を漏らした由乃は、その声の甘さに自分でも驚いた。
――あ、あんって・・・嫌だ、私ったら・・・なんちゅー甘ったるい声を・・・。
恥ずかしさに思わず由乃は顔を両手で覆っていると、令は唇を胸から腹に移した。
そのまま優しく舌と唇でゆっくりと由乃の白い腹の上をなそる。
その令の舌使いに由乃は何ともいえない生々しさとこそばゆさを感じ、身を強張らせた。
すると、それまで愛撫を続けていた令の唇がある一点で急に動きを止めた。
令が顔をあげる気配を感じて、由乃もつられて思わず手をどけて自分の下腹部を見下ろした。
あっ・・・・。
由乃の白く薄い腹の上に、雄雄しくも痛々しい手術の跡がくっきりと浮かびあがっていた。
「由乃の名誉の傷跡だね。」
令はそう呟くと、手で愛しげになぞる。
肌寒い部屋の中、熱をもった令の手の感触が何とも心地よかった。
しかし、令の言葉にどこか戸惑いが含まれているのを感じて、由乃は溜息をついた。
大方傷を見た途端、由乃は体が弱いのになんて事を、と罪悪感でも感じているのだろう。
全く、ここまできておいて・・・・しょうがない令ちゃん・・・。
「令ちゃん、遠慮しないでいいよ。由乃はもう健康なんだから。」
「・・・由乃・・・・。」
「もっと由乃に印をつけて。由乃は令ちゃんの物だから、体中に印をつけて。」
由乃はそう言うと怒った様に令を見据えた。
令の驚いた表情が何やら恥ずかしくて、頬が赤くなる。
その表情を見られたくなくて、由乃はそのまま上半身を起こすと、令に体を押し付ける様にして抱きついた。
「もっと由乃を触って、キスして、抱きしめて。・・・・由乃を令ちゃんのモノにして。」
「由乃・・・・。」
令は由乃を力強く抱きしめた。どちらからともなく、二人は口付けを交わした。
それは由乃が一方的に受けていた先程のキスとは違う。
二人がお互いに求め合い貪りあう、激しい口付けだった。
由乃は難しいですね・・・・・。
さっそく職人さん降臨ですね。
朝起きてssチェックできたので電車でゆっくりと読もう。
PDAを使って満員電車に揺られながら。
自分の作品は・・・忙しくなりそうなので次スレに行く前に
投下できるのだろうか。
>>134 タイトルでオチをばらして読者の興味を萎えさせるのは今野せんせのじいさんネタと同じミス。
もっと精進しる。
>>147 近況報告イラネ
SSイル
>>これからは由乃にしかキスしないんだから
漏れがコロされました(*´д`)
キタキタキタキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
ここまで手慣れてる令ちゃんはRAMってるスレ建立以来初じゃないか?w
相手はやっぱ江利子さまなのか?
由乃が初々しくて良い良い。
傷の位置は胸の下だよなんて野暮なことは言わない、さあ続きがんがってくれ!
>>142 漏れのなかでも子羊あたりから
柏木×祐巳フラグが勃ってます
>>146 読んでて、たしかに由乃は難しいだろうな、って思いました。
あの子の場合、令を相手に受けにまわるとしおらしくなるのかはっちゃけてしまうのかまるでわからない。
「・・・恥ずかしい」って顔真っ赤にするのか
「令ちゃん、もっとぉ〜」なんて言い出すのか・・・このキャラはよくわからない。
作者さまはたいへんだな、と思った。
・黄薔薇先生=江利子
・現白氏 =志摩子
と言ってみるテスト。
>>152 >「・・・恥ずかしい」って顔真っ赤にするのか
普段強気だからこそ、この反応にはハァハァした。
>142
ありかなぁと思う。
祐巳を巡って柏木と祥子が争う(別にどろどろじゃない)三角関係とか。
自分の中では柏木は聖の対になるような感じに捉えてるし。
つまり何が言いたいかというと祐巳×聖キボンヌということですw
実は柏木にも聖と同じような悲恋のエピソードがあったに違いない。
いやだなあ。
>「・・・恥ずかしい」って顔真っ赤にするのか
そここそが令由乃の萌えどころだと俺は思うんだが
ごきげんうんこおおおおおおおおおおおおおおおお
まずおちつけ
柏木は、恋愛抜きで祐巳ちゃんが好きで
マイペースで、ヤリ手で、困った時には良くしてくれる
という聖と同じようなヒーロー。
そしてどんなに祐巳ちゃんに見直されても、自分が好きなのは祐麒というのがポイント。
柏木の話は本スレで・・・・。
悲恋がガキのときで、女の子相手。
そのせいで女性から男性に興味がうつった、と。
聖より弱。
いばらの森の完全対にしたら、相手の男は今頃坊さんだ(;´Д`)
しかし福沢姉弟や祐アリスは妄想できるのに、柏木タンとの絡みは想像つかない罠。
いい人でおわる。
そりゃホモですから柏木は
それより百合の話をしようぜ紅とか黄とか白とか同学年でもいいぞ!
なら俺は祐巳と聖さまの絡みがいいなぁ。
でもって祥子さまは令さまと。あー、由乃は瞳子と、かな。
>いばらの森の完全対にしたら、相手の男は今頃坊さんだ(;´Д`)
絶望的なまでに萌えられないな。
>>87の続き、投下します。
…でも実はやはり細切れです(汗
非エロ部分が少し長くなったので、完全にエロに入る寸前まで。すみません。
濡れた瞳が驚きに見開かれる。
「……うそ…だって…祥…んっ」
皆まで言わせず、祐巳は令さまに顔を近づける。
ぴと。
涙に濡れた令さまの頬に、祐巳の頬をくっつけ、甘く続ける。
「ほんとうですよ。大好きです」
これは真実の言葉。令さまの全てが欲しい。一緒に堕ちて欲しい程。
お姉さまも由乃さんも、志摩子さんも、聖さまも…みーんな大好き。
「だめ…だよ、今そんなこと言われたら…」
令さまの声…少し絡むように掠れている。
至近距離まで近づいた顔、触れ合う頬。唇の位置も…近い。
もう一押し。
「令さまが弱くても…何をしても、何をされても、ずっと好き、ですよ」
甘い蜜の言葉をポタリ…ポタリ…傷口に。
「…何をしても……」
触れ合った頬を擦り、ゆっくり離す。令さまの視線の先には祐巳の唇。
令さま、この言葉が本当か、『試して』みたいのでしょう?いいですよ?
「はい…嘘じゃありません」
今にも唇が触れそうな程に近いお互いの顔。秘密めいて、それでいて甘い空気。
遠くから微かに聞こえてくる部活動に勤しむ少女達の声が、遠くの世界のように感じられる空間。
「祐巳ちゃん…私…」
力強い手で抱きしめられる。…そして…
「ん…ぁ…ちゅ…ぅん」
乱暴に奪われる唇。
令さまの舌が貪るように祐巳の口腔に侵入し暴れ、舌が強引に絡め取られて、吸われる。
祐巳は驚いた表情を作ったまま、抵抗を装う。
もちろん、その際に令さまのタイを外すことを忘れず。
キスはされるがまま…少しだけ、口付けが激しくなるように誘導。
祐巳のふっくらとした唇と、令さまの薄くそれでいて整った唇が深く重なり合う。
柔らかい舌を舐め合い、甘い唾液を交換して……やがて離れた。
そして、互いの瞳が合う。
「ぁ…ぁ…ごめ…ん…私、そんなつもりじゃ…」
唇を奪った方なのにも関わらず、呆然となる令さま。
瞳に顕れる罪悪感と自己嫌悪。…侮蔑の言葉を投げつけられることを覚悟しているのか、体が震え出している。
くすくす。林檎…食べちゃいましたね?
にこっと笑う。いつもの『祐巳ちゃん』の笑顔で。
「…大丈夫、です。令さまが元気になるんだったら…もっといっぱいしても良いくらいですから」
そう言って、慌てて口を塞ぐゼスチャー。頬を染めることも忘れず。
「い、いっぱいって言っても、そのキスをして欲しいとかじゃなくて、あのっ…ぁ」
再度抱きしめられる。
感極まったように、泣き笑いしてる令さまの嬉しそうな顔。
ほんと令さまって、お人よしですね。でも、従順な犬みたいで、可愛いですよ。
「ありがとう…祐巳ちゃん。私も、大好き…だよ。…だから」
自然と重なる唇。今度は優しく愛しむように。
祐巳も舌を差し入れ、さっきは強引過ぎて楽しめなかった令さまの甘い唇、柔らかく動く舌をくすぐり、味わう。
遠慮なく、それでいてさり気無く技巧を凝らした蕩けるような口付け。
「ひぁ…ん…ちゅ…ぁぁ…ふぁっ。やだ…キスってこんなすごい…んっ」
「令さま…キス、じょうず、です。私、初めてなのに…ずるい…」
激しく吸い合い、離れてはまた唇を重ねる。
舌先をお互い出してチロチロと舐めあうイヤラシイ接吻まで…恋人のように。
もちろん、エッチな行為になってしまうことは令さまのせいにする。
初心者の令さまに本当のコトなんて解る無いから。要所要所で、祐巳が誘導しただなんてことは。
そして…軽く添えられている令さまの手に向け、祐巳は少しづつ体をずらす。
掌が、自分の控えめな膨らみに触れるように。
「あむ…ちゅぅ…ふぁっ…やぁ」
「…?」
ぐにゅ。動いた拍子に、祐巳の膨らみを令さまの掌が歪ませる。
「ぁ…ご、ごめん!」
慌てて謝る令さま…あはは、予定通り。でも…もちろん、そんな素振りは見せない。
少しいじけた様に睨んでから、小さな声で。
「…ぃぃ…ですよ」
「え?」
「…もっと、触っても…その、いいです」
かぁぁぁ。二人して赤くなる。
もう最初の気まずい雰囲気など何処にも無い。恋人同士のような親密な空気。令さまって本当に単純。
ごめんね、由乃さん。でも、『食べ終わったら』ちゃんと返してあげるから。
次こそは、完全無欠のえちしーんに入ります。
祐巳め、黒い・・・黒すぎるぞ!!
でもそれが(;´Д`)ハァハァ
前スレでそそのかされたので、ちと書いてみました。
静×志です。
周りの銀杏は青々とした新芽が吹いているのに、この桜はまだ、蕾のまま。
これは、私だ。
いつまでも心を開く事の出来ない、私だ。
志摩子の視線は、桜の枝の隙間に見える、高く青い空に向けられていた。
佐藤聖さまの卒業後、志摩子はこの場所で時を過ごす事が多くなっていた。
終業式が終わったのは昨日。今日から春休みだ。
それでも志摩子は、この桜の下に来ていた。守衛さんには、忘れ物を取りに来たと言って。
こうやって休日に学校へやってきたのは、蟹名静さまとのバレンタインデート以来だ。
嘘をついた訳じゃない。志摩子は確かに、この場所に何かを忘れている。
そんな気がしていた。
こうして桜を見上げて、隙間に見える空を見上げて、どれくらい経ったのだろう。
首を下ろし、桜の木に寄りかかった。そして志摩子は、大きなため息をついた。
「大きなため息。何か忘れ物かしら?」
放置しっぱなしでスマン。
うpろだ作りますた。不具合あったら報告ヨロシコ。
不意の声に、志摩子は吃驚した。そして声のした方に顔を向けると、
果たしてその場にいたのは、微笑とも苦笑いとも取れる笑みを浮かべた、
蟹名静さまだった。
「静さま……」
「どうして、って言いたげね。でもそれは、私の台詞でもあるわ。
部活もしていない在校生が、春休みに学校にいるなんて」
「私は……静さまの仰る通りです」
「忘れ物?」
「はい」
そう言いながら静さまは、志摩子が佇む桜の木へと近づいてきた。
そして、志摩子と同じ様に、桜の隣にある銀杏に寄りかかる。
静さまは不思議な方だ。志摩子はそう思った。静さまはこうも容易く、
志摩子の心へと踏み込んでくる。
それは自然で、そして心地よくて。
「今日、この桜に呼ばれた気がしたんです。忘れ物を取りに来いって。
お姉さま……佐藤聖さまとの思いが詰まった、この桜に」
「それで、忘れ物は見つかった?」
「いえ……」
そう言って志摩子は、また桜の枝を見上げた。
枝の茶色と空の青が織り成すコントラストは、美しいけれどとても寂しい。
ふと隣を見ると、静さまも同じ様に、上を向いていた。
一頻り続く沈黙。心地よい風が通り抜ける。やがて、志摩子が声を掛けた。
「静さまは、どうして?」
「私も、呼ばれたのかな。この学校に」
そして静さまは銀杏から身を離し、志摩子の方へ顔を向けた。
「明日、日本を離れるの。このリリアンには、沢山の素敵な思い出がある。
その思い出を摘み取り、リリアンにしばしのお別れを告げる為に、ここへ来たの。
沢山の忘れ物がある、学校の思い出。友人たちとの思い出。
佐藤聖さまとの思い出。そして……」
志摩子は寄りかかった桜から身を離し、まっすぐ志摩子を見つめていた静さまへと向き直った。
「そして?」
「あなたとの思い出」
「私との、思い出ですか?」
「そう。最初は同じ様に佐藤聖さまに惹かれた者として、私はあなたに興味があった。
やがて、あなた自身に興味を覚えた。志摩子さん、あなたは素敵な人。だけどとても儚い。
聖さまがあなたを選び、あなたが聖さまを選んだ理由が、今は良く判る」
「静さまこそ素敵です。とても強く、優しい方。覚えてらっしゃいますか、バレンタインデートのとき。
アヴェ・マリアを歌うあなたは、マリア様の様に思えました」
「ありがとう。あなたにそう言ってもらえると、本当に嬉しい」
志摩子は、静さまから視線を離すことが出来なくなっていた。
そして静さまも、志摩子をじっと見つめていた。視線が交差する。
静さまが、一歩近づいてきた。
「今日ここで、あなたに逢える気がしていたの。佐藤聖さまの思いが詰まった、この桜の下で。
……いえ、もしかしたら私が、桜にお願いしてあなたを呼んでもらったのかも知れない」
「静さまが、私を?」
一歩、また一歩。やがて志摩子との距離は、桜の幹が一本入るくらいとなっていた。
「そう。私は志摩子さんに、伝えたい事があった。私の気持ちを。あなたを好きだと言う、この気持ちを」
「私を、好き?」
「嫌?」
「そんな、嫌だなんて……嬉しいです。私も、静さまが好きです」
「なら何故、そんな哀しそうな顔をするの?」
「……あなたは去ってしまうから。佐藤聖さまと、同じ様に」
そう言って俯く志摩子。知らず知らずのうち、涙が零れていた。
と、ふわりと志摩子の身体を包むものがあった。静さまは志摩子との距離を縮め、優しく抱きしめていた。
志摩子が顔を上げると、目の前には優しく微笑む静さまの口元があった。
どちらともなく、二人は自然に吸い寄せられ、そして口付けを交わす。
志摩子の腕が、静さまの腰を抱えた。そして、互いを抱きしめながら、長く、長く、そのままでいた。
やがて、静さまが言った。
「私はリリアンを、日本を離れる。あなたを置いて。
いつかは帰ってくるけれど、リリアンで過ごした時間はもう戻ってこない。
だから私は、リリアンでの最後の思い出を作りたい。大切な、あなたと」
「……はい」
志摩子は、両手に静さまの頭を抱き、静さまの唇を自分の唇へと押し付けた。
静さまを受け止めたい。心の奥底にある恐怖を空虚さを、静さまで埋めたい。
そして、今を心に刻み付けたい。
志摩子はそう思いながら、時に激しく時に軽く唇を重ねる。そして、離れる。
透明な線が、二人の唇から糸を引く。
至近に、静さまの顔が見える。ほんのりと紅が入った頬が、艶かしい。
「志摩子さん……」
「静さま……志摩子と呼んでください」
「志摩子」
「はい」
その返事を言うや否や、いきなり静さまが、志摩子の唇を奪う。
そのまま舌を伸ばし、志摩子の唇の裏を舐める。
お返しとばかりに志摩子は、静さまの下唇を吸い舌で転がす。
そして、二人の舌が絡み合う。互いの気持ちを、探り合うように。
二人の液が混ざり合う。互いの気持ちを、確かめ合うように。
唇が離れ、静さまの舌が志摩子の頬を這う。舌はそのまま、志摩子の左耳へ達する。
耳たぶを甘く噛み、熱い吐息を吹き付ける。舌が耳の穴を、強く優しく撫で回す。
「はぅん……やだ、静さま」
「志摩子は耳が弱いのね、可愛い子」
「喋らないでく……ださい。吐息……が」
「志摩子の事を、もっと知りたいわ。いいかしら?」
そう言いながら静さまは、志摩子の後ろへ回り込み、タイを解き、右手を襟元から差し込む。
胸元に感じたひんやりとした静さまの手の感触と、左耳から首筋を襲う感覚は、
志摩子から否定と言う概念を奪い去っていた。
ただ頷くだけの志摩子に、静さまは満足した様に首筋にキスをした。
そして制服の上から左手で、志摩子のブラのホックを外す。
同時に静さまの右手は、志摩子の豊かな丘に触れ、優しく揉みしだいた。
「ふぅっ……はぁっ……」
「志摩子……色っぽいわ。とても素敵」
静さまの右手が、志摩子の胸を揉む。リズミカルに緩急をつけ、志摩子の鼓動に合わせて。
そして、静さまの指先が志摩子の乳頭へ至ったとき、熱い刺激が志摩子を襲った。
時に爪で抓りあげ、時に指の平で押し付けるように、そして優しく擦る静さまの指技に、
志摩子の漏れ続ける吐息は、激しさを増す。
「私も……あぅん、静さまの事が、知りたいです。もっと……」
そう言うと志摩子は、桜の木を背にしていた静さまに寄り掛かかった。
丁度、快感で力が抜けてしまったかの様に。
そして静さまのスカートをたくし上げ、太ももの内側をそっと触れた。
手の冷たさに瞬間、強張った静さまの隙をつき、ショーツの中へ手を入れる。
しっとりと溢れ出る静さまの泉に、志摩子は飛び込んだ。
「あああっっ……いきなり、駄目よ……んんっ」
「嬉しい……静さま、こんなにも……。もっと、もっと……静さまを見せてください。
静さまで私を、満たさせて……」
「はぅぅっ……ん、ふくぅっ」
志摩子は、親指と人差し指で静さまの陰核を摘み、転がすように玩ぶかのようになぞる。
そして中指で陰裂の外側を這わせ、溢れ出る蜜を掬い取っては、
静さまのきめ細やかな太ももへと擦りつける。
「ふぅっ、ふぅっ、うぅぁあっ……」
「静さま……もっと歌ってください、私の為に……」
静さまの艶っぽい声が、志摩子の心を満たしていく。
明日には居なくなってしまう静さまだが、今この瞬間が永遠に、
思い出として二人の中に残る事が実感できる。もっと声を聞かせて欲しい。
もっと私だけの歌を歌って欲しい。そう思いながら志摩子は、静さまの陰核を攻めつづける。
すると、今まで動きを止めていた静さまの右手が、志摩子の胸を強く揉みだした。
そして静さまの左手は、志摩子のショーツを太ももの位置まで下ろした。
火照った志摩子の尻に左手を這わせながら、静さまは言った。
「ふぅっ、私にももっと、志摩子の事を教えて……一緒に、知り合いましょう」
そう言うと静さまは、攻めたくる志摩子の指から逃れ、志摩子と向き直った。
自然に重なる唇。それは、バードキスからディープキスへと変わる。絡み合う舌、溶け落ちる唾液。
それぞれの左腕で、互いの身を寄せ合わせた。そして互いの右手を、互いの秘所へと滑り込ませた。
静さまに触れられた志摩子の陰核は、その都度熱い電流を志摩子の全身へと送り出す。
静さまは電流をコントロールするように、摘む強さ転がすスピードを変えた。
五本の指全てを使い、激しく、優しく。
それは静さまの歌そのものだった。志摩子は静さまの右手に、マリア様を感じた。
声をあげることすら出来ない。熱く蕩ける蜜が、ただ志摩子から滴り落ちる。
志摩子に攻められ続けている静さまの秘所は、熱い濁流と化していた。
寂しさをぶつけて来る志摩子の右手には、志摩子の本心が宿っていた。
人差し指と中指を陰裂の奥へと推し進め、熱く蕩けた静さまの中を掻き乱す。
それを受け止めた静さまは、歓喜の歌を叫ぶ。
やがて、二人の右手には同時に力が篭った。そして。
「志摩子……!!」
「静さまっっ……!」
肩で息をして、志摩子は桜の木を背にして座り込んでいた。
隣には同じ格好をした、静さまがいる。静さまの見せた柔らかい微笑みに、志摩子は一筋涙を流した。
その涙を見た静さまは、そっと指で拭うとこう言った。
「志摩子、今は辛いかもしれない。そして私には、あなたを支える時間がない。
だけど、この桜の蕾が花開く様に、あなたもきっと、心を委ねられる人に逢える筈」
「でも……私は……」
「あなたの周りには、素晴らしい仲間たちがいる。彼女たちは必ず、あなたの支えになってくれる。
そして、この桜が咲き誇る頃、きっとあなたにも、新しい出会いがあるのだから……」
「出会えるのでしょうか……」
「ええ、きっと。私たちも、出会えたのだから」
その言葉に志摩子は、精一杯微笑んだ。静さまの言葉を信じきる事は出来ない。望む事も失う事も怖い。
でも、静さまが志摩子を一時でも満たしてくれたことは、確かな事実だったから。
そして、こう続けた。
「私、忘れ物見つけました」
「何?」
「静さまとの、思い出です」
そう言って、上を見た。静さまも同じ様に、上を見ていた。
二人が向けた視線の先には、開きかけた薄紅の蕾があった。
以上です。
SS初体験なので、稚拙さはご容赦を。
それでは、お目汚しでした。
193 :
182:04/01/31 00:16 ID:lV9Rdp5/
GJ!
そして割り込みスマンカッタ_| ̄|○
ほんとね。初書きの人のを見るたびに自分の無才ぶりがわかるよ……_| ̄|○
良かったです!おつ!またなんか書いてください!
うっ、仕事で家をあけてたら、前スレが終わってる_no
誰か、DATでいいんであげてくださらないかしら。。。
うpろだにうpしますた。
一体どうしたら初書きでここまで綺麗な文章描けるのか
静さまに関するネタって
いなくなってしまうことから生まれる儚さというのか
そういうのが好き
で、その雰囲気をきちっと書かれた日には、もう・・・(*´д`)
聖x志 静x志 黒祐x志 イカx志があって
なんで乃x志がないんですか?
現白さんがおるがな!
>>200 それはイカ以下という事なんですよ。
…いや、皆まで言うな。
203 :
180:04/01/31 09:34 ID:iLntw813
いやはや。そー言ってもらえたら、書いた甲斐がありました。
ちょうど、静の旅立ち話はどんなんだったんだろうかと思ったのと一緒に、
Willでの聖さまの教室との別れシーンが思い浮かんだのが、きっかけでした。
その内また、書かせていただきます。
>>200 その中ではむしろ乃x志が一番多いだろう。
過去スレさかのぼれば現白さんのだけでなく色々ある。
生えちゃってるのとか、もう色々。
>>195 すみません、便乗になるんですが
#8 マリア様がROMってる〜いとしき蜜月(後編)〜
を、どなたか、お願いできませんか
ここにきだしたのが前スレからなもので、
一応、以前のは全部読んだのですがこれをHTML化するのを待つのがお預け状態で。。。
DATで大丈夫ですので。よろしくお願いします。
ほのぼの刑はどこに投下すればいいんだ?
ほのぼの系はハァハァスレでしょうかね
そうだなハァハァスレだな。
…方舟は俺この前ブックマから外したからやめて欲しいw
エロ抜きダーク刑は?
>208
あーあ、また過疎化が進んでしまう。まあ、俺も巡回ROMだけど。
乃梨子と志摩子のカップリングは多いが、乃梨子攻めが少ないという意味であろう。
大抵お互い対等か、乃梨子が一線踏み込んじゃダメとモジモジしていると
志摩子さんが結局リードしてしまったり。
…拒絶する志摩子さんも見てみたい。
>>215 >モジモジしていると
モジモジノリタン・・・・・カワ(・∀・)イイ!
>>216 モジモジノリタンってなんか語呂がいいなw
つまり乃梨子が全身タイツで(ry
相方はダレヨ
縦ドリルとのっぽさんにキマッテンダロ
とりあえず、ここらで汚物を投下させていただきますです。
稚拙文ですが、前編が銀杏王子×聖、後編が聖×祐巳、と。
銀杏王子を嫌っている人も居るでしょうから、
前後編でNGワードのほうは分けさせていただきますです。
前編(柏木×聖)のNGワードは「BlackCoffee」
「たとえ、どんなに薔薇が好きだとしても――――」
既に帰路についていてもいい時間…といっても、雑務やら、何やら。
生徒会とは忙しいもので、その時間は夕陽が沈む頃。
そんな時間、荷物を纏めながら、同じく下校しようとしている祐麒に、
いや、誰に言ったわけでもない、そんな風にぼんやりと、椅子に座っていた柏木は切り出した。
先ほどまで何も会話がなかっただけに、その言葉にふいに祐麒は耳を傾ける。
一度、途切れた言葉は、続きを催促するまでもなく続けられた。
「時折、百合に夢中になる。薔薇が全く眼中に入らなくなるほどにね」
その折角の言葉も意味不明だったため、祐麒は怪訝に眉を顰めた。
「何の話ですか」
とんとん、と、鞄の中身の参考書やらを整えながら、祐麒は問う。
そう聞かれると、再び柏木は黙り込んだ。
目を閉じ、俯きがちになる。端正な顔は絵になりはするが、
祐麒はそんなものには興味を示さず、ただ言葉を待つ。
「…例え話だ。ただの、ね」
ふぅ、と自嘲気味なため息の意味も、恐らく本人しかわからないものだろう。
そう解釈したのだろう。そうですか、と頷いて、祐麒はお辞儀をしてから静かに教室を出ていった。
一人きりになった夕刻の教室は何の音もない。遠ざかっていく祐麒の足音くらいだ。
「たとえ、か。」
例え話。としては稚拙だ。
成績がいくら高くても、何が出来ても、このへんはどうにもならないものか。
百合と、薔薇。そのままではないか。
「まあ、事実なのだから仕方が無い…と割り切るべきかな。」
その花はたくさんの花の中にまぎれている、
だが確かに、自分に他には無い鮮やかな輝きを見せる花。
自分と似ている筈なのにどこか儚く、そして、"違う"。
興味のなかったはずのその一輪。それが自分の心を捉えて離さない。
「僕もまだ、一筋にはなりきれていないのかな…」
薔薇だけを見るようにしていたはずなのに、と。
その百合は水を欲しがっていた。
選り好みをして、ただひとつの水だけを欲しがっている。
甘美な水の味を知らず、身近にある美しい水を。…あの少女を。
百合は渇きかけているというのに気丈な輝きを見せている。
自分が枯れかけていることに気づいていないから、だ。
そして、枯れかけた自分も、また、その百合による潤しを欲しがっている。
「…そう、だから…まずは、摘まなきゃならないな」
渇きを満たすがために。
「全く…本当に、見ていられない。」
その輝きを失うには惜しい。
自分がはじめてそう思えた薔薇以外の花だからこそ。
「そうだろう…?ロサ・ギガンティア」
誰に言うわけでもない、そうまさしく"独り言"はそこで途切れた。
立ち上がり、椅子を静かに机の下に滑り込ませる。
ふと、窓に映った自分の顔を見て、柏木は僅かに驚いたような顔をした。
だが、再びまた、その映った顔を取り戻す。
暗闇に染まった邪悪な笑み。…ただ黒一色に何もかも染め上げるような深い笑みを。
唇が描く弧は、まさしく、それであった。
その百合が――――このままでは、どうなるか。目に見えているようなものだ。
…1月下旬。
受験勉強に身が入らない。
いや、それでは語弊があるか。
日本史は普段どおり、きちっと頭の中に入ってはいるし、
数学の面倒な公式も、さらさらっと書き起こせるほどだ。
だが、何か、ひっかかるものを感じる。集中が持続しない。
18歳。佐藤聖、現在大学受験生は、そんな雑念を払う為、という名の気分転換のもと、
静かに雪が降り注ぐ銀世界、休日の昼の町を歩いていた。
「…なんだかなー」
吐く息ははっきりと白い。ふわっと目の前に自分の息が現れては消える。
ぼんやりと、だがきちんと前を見て足を進める。
地面が凍っていないため、足元はあまり注意しなくても大丈夫だ。
某黄薔薇様よろしくのどこか退屈そうな目は、彼女らしくないとも言えた。
「…微妙。」
現在の気分を表すとしたらそれしかない。
もやついた何かが思考の歩行を遮っている。
視界は、見えるのか、見えないのか、はっきりしない。
その原因は…はっきりしているが。
「全く、私ってば。…何でこう、こんなにも恋しくなるかね」
はは、と自嘲気味に笑って、少し大きめの白い吐息が現れては消える。
人通りが多いからこそ、独り言に気づくものは居ない。
「………」
誰かの名前を、無意識に口に出そうとして、再び聖は苦笑した。
カシミヤのコートの裾が僅かにゆれ、振り払うように、軽く首を横に振ると、
聖は先ほどより歩くスピードを少しだけ早めた。
…そう、恋というものは、いつだって身を焦がし、閉じ込めるような錯覚を与える。
様々なものに過敏になり、様々なものに鈍感になる。
自分のペースが緩やかに、確実に崩れていくのがはっきりとわかる。
「わからなきゃ楽だったかもね…」
冬の、雪の日の公園のベンチ。
少し遠くに見える砂場で、まだつもっても居ない雪にはしゃぎまわる子供の声が小さく聞こえる。
独り言のほうが、はっきりと鮮明に世界に響いてる気がして、少しヘンな気分だった。
ギリシア彫刻のように整った端正な顔が、切なげな表情を描く。
灰色の空から舞い降りてくる冬の天使なるソレが一粒、聖の頬に冷たい感触を残し、体温で溶けた。
黒いふかふかの手袋に包まれた手でそこをゆっくりとなぞる。
「…ここに居たらどんなことを言って、はしゃぎまわるんだろうね…?」
雪だ雪だと、珍しいとか、綺麗だとか、そこに突っ込んだらあわあわと顔を赤くして弁明を計る姿とか。
元気に揺れるツインテールの頭。可愛らしい、思わず抱きしめたくなるような顔が。
いつの間にか、心の中で愛しい存在になっていた少女の顔が、ありありと浮かぶ。
「一緒に来たかったな」
デート。
などと、口の中で冗談を呟く。残念ながら、焦りながらも突っ込みを入れてくる少女は傍らに居ない。
次会う日に、雪が降っているとは限らない。一緒に来れる日になら、なおさらだ。
普段なら、いつでもいい、会えればいいといった感情が芽生えるのに。
「………」
あの時のように、晴天の霹靂が如く体を駆け巡ったような、突然のものとは違ったのだ。
じわじわ、じわじわと。本当に短い期間だと言うのに、気づけば完全にはまりこんでいた。
でも、今度は違う。大きい、大きい障壁がある。
「今頃、"お姉さま"のこと。考えてるんだろーね、祐巳ちゃんは」
ため息が真っ白だよ。
そんなことも、頭の中に浮かぶ少女は言いそうだ。
ふと、何かに気づいた。
自分に近づいて、そしてすぐ旋回して逆方向に行く足音。
特に興味は沸かず、ただ、頭の中に浮かんでくる新しい気持ちを払い始めた。
嫉妬心。 醜きかな醜きかな。だが、必然であるその気持ちを。
「………祥子、か…」
嫌いではない。むしろ好きな子だ。結構世話を焼かなければならないことも多々、ある。
それは殆ど苦にならないことばかりだった。
だが、だからこそ障壁になってしまうのだ。
越えてはならない線がそこにはある。
自慢のポーカーフェイスを二人の前で貫き通す自信は余裕のよっちゃんが如くある。
だが、ポーカーフェイスは自分の心には使うことが出来ない。あくまで、外面だけ。
どちらにでも、会うたび胸が締め付けられる。
天を仰いだまま、目を閉じる。再びぽと、と頬に冷たい感触が当たった。
今度は拭うことはしない、何故か熱くなった頬に、それは心地よかった。
ざく、とさっきと似たような足音が近くで止まったのはそう確か、数秒前。
「さっちゃんがどうかしたのかい?ロサ・ギガンティア」
聞きたくない声が耳に飛び込んできた。聞きなれた声、とかあまり言いたくない存在だった。
うっすら目を開ければ、その華奢に見える外見のせいでより強調された身長やら、
描写するのも面倒くさい、まぁ容姿端麗とでも言っておく、花寺の生徒会長、柏木優の姿があった。
妙なセンスを持ってるくせに、まるで喪服のような、漆黒のシンプルなロングコートを着こなしている。
まさかカシミヤじゃないだろうなとか思いたかったが、相手にするのも億劫だった。
「何の用だ」
空を見ていた視線をゆっくりと前に戻して、またゆっくりと左を見る。柏木の居る方向を。
「俗に言う"シケたツラ"を見ていたら、なんとなくね」
自分の事か。と、やけにシンプルな言い回しが鼻につく。
いつもの余裕な笑みにいつもより腹が立たないのは、鈍感になる様々なものに入っているからだろうか。
…それとも、誰でもいいから、もやつきの発散対象を見つけたかったのだろうか。
「貴様の俗に言う"スカしたツラ"を見てると確実に腹が立ってくるんだが」
目を細めて睨むと、柏木は目を閉じ、やれやれ、と言うかのようにゆっくり首を振った。
「生まれつきだよ。…それより、隣、いいかい?」
返事を聞く前に、柏木は自分の右手を見せた。やはり男性だからこその大きい手に、
背の低いブラックコーヒーの缶が二つ握られていた。
「僕の好みで申し訳ないが」
どう?と、それを差し出したまま首をかしげる柏木に、聖は小さくため息をついた。
示し合わせたかのように似ている部分に、いつもより腹が立たないことに奇妙な違和感を感じながら。
本日はここまででつ。
お目汚し申し訳ないですよ。
おつー。文章はすっごいうまいと思います。今まで何か書いてた経験あるのかな。
柏木と聖さまをどういう風に持っていくか気になるところです。
si.ne.yo
わーい! 柏木と聖だ。
この二人のからみは楽しみでつ。
ヽ(`Д´)ノプンプン
後生だからエロは削ってくだされんか…。
>233
煤i。。;
うい…出来るかどうかはわかりませんが、
選択肢にいれてみまつ。
もっちこっちが無理でしたら、申し訳ありません…アボン願います。
>>234 作者かな?
読者の要望にも答えようという気持ちがあるのはアッパレだが、
無理に路線変更すると、きっと面白くなくなると思うぞ。
もしかしたら面白さを損なわないで路線変更できるかもしれんけど、
あまり気にせず「選択肢に入れる。エロなしの方が良くなりそうだったら
そっちを投下」くらいでよかろう。
ここで(どこでも?)柏木×聖が嫌がられるのは当然だよ。
祐巳×柏木ならいいけどね
自分は柏木と聖の組み合わせ好きだし、
今後どういう展開でエロくなるのか非常に気になるから、
続きとっても楽しみにしていまつ。
こういう読者もいるんだよ…アボンすりゃいいだけのことだし、
そんな邪険にしないでほしい…(´・ω・`)
両方とも同性愛者という原作での味付けが強いから
違和感を覚える人が多いんだろうか?
マリみてはエロパロでもフレームは
原作の設定を使って欲しいって人が多いし、難しいな・・・
因みに俺は柏木が出てくるカップリングだと
祐麒×柏木 が好きなんだがカナーリ異端派だなw
原作の柏木×祐麒じゃ無い方がイイ!!
せっかくNGワードを入れてくれてるんだから、苦手だと思ったらスールすればいいじゃない。
しかも>222で前後編ではNGわーどを変えるとまで言ってくれてるんだから。
エロパロ板なので
絡んでいればどのカプでもいいのか…
マリみて世界観の延長にそうような百合っぽさが必須なのか…
テロられたり
イカられたり
覚醒して喰いまくったり
あるので制限はないと思うけども…
>>222 グッジョブ!(・∀・)
前スレから心待ちにしてたのでワクワクしながら読みますた。
続きが楽しみ。
マリみて世界においては
百合>>>>801>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ノーマル
>>234 そうだそうだ!
日本語もまともに読めないヤツに遠慮する必要などない!
思う存分妄想のままに突っ走れ!!
………聖さま(´・ω・`)
246 :
233:04/02/01 03:18 ID:m8F0ZcpT
>>234 わがまま言ってスマソ。
綺麗な描写だから、アボソするの勿体無くて。
気にせず書いてくだちい(;´Д⊂
→みんなで楽しくハアハア→空気が読めない香具師が変なの投下→やや荒れる→メル欄議論→
過疎時代を思い出して職人を大事にしよう→そんなに職人が偉いのか→偉いよ→うやむやのうちに沈静化
→まとも職人参上→みんなで楽しくハアハア
おもしろければ、いいじゃないか。
私は柏木×聖は好きだぁ
生やさない
持たない
持ち込ませない
>247
そんなに読み手は偉いのか も加えた方が公平だわな
>>249 でも志摩子さんだけは特例ってことで許可してくれませんかね?
柏木×聖いいじゃんねえ。
まあ、結局聖さまにやりこめられちゃうとかのほうが好きだがw
俺は好きだ
最近、やたら柏木絡めたがる香具師が増えだしたのは
やっぱアニメ化で、アニヲタが流入しだしたのが原因なんだろうな・・・
このマリみて特有の女の園のお話を楽しみたい私としては
わざわざこの作品において男を絡める意図はわからないな
普通の少年向け作品のスレでやおい物を投下するようなもんか
いいと思うけどなあ。色々な楽しみ方があってさあ。
メル欄をちゃんと活用したり、前もってちゃんと予告している人に文句言うのはどうかと思う。
でも、2ちゃんなんだから、ある程度は書き手も覚悟しておかねばね。
マンセー意見以外も来る事については・・・・・。
エロ無しで短く、かなり文章が幼いですが・・・。
由乃と祐巳の話を投下します。エロ無しで本当にごめんなさい
259 :
教室で:04/02/01 19:14 ID:AMwn/Xvj
「由乃さんの事、好きだよ。 」
違う。そんな言葉が欲しかった訳じゃない。
「由乃さん、早く薔薇の館に行こうよ。 」
教室にいる生徒達も少なくなってきた放課後、由乃は一人机に座り窓の外を眺めていた。
掃除を終えた祐巳さんがやって来た事に気が付いてはいたけれど、そちらに顔を向ける事もしなかった。
「先に行ってて。 」
「由乃さん? 」
素っ気無くそれだけ言い放った由乃を訝しんだ祐巳さんが、心配そうに由乃の顔を覗き込んだ。
ちらりと視界の端に映った祐巳さんは、大きな目をぱちくりさせている。
「・・・後から行くから、祐巳さんは先に行っててってば! 」
叫ぶようにして言葉を吐いてから彼女の視線から逃げるようにして、由乃は顔を伏せた。
口から出る言葉は何処か台詞のようで、どこまでも冷たく感じられた。
理不尽に由乃から突き放された祐巳さんは、少しだけ傷ついた顔になった、ような気がした。
こんな筈じゃなかった。
由乃はいつだって令ちゃんの事を想っていたし、これからもきっと心は令ちゃんの傍にあると信じていたのに。
目まぐるしく過ぎて行く日々と共に、素敵に変わっていく親友から気付けば目を離せなくなっていた。
そう、今この瞬間だって。
自分の気持ちに戸惑って、罪のない親友を傷つけてしまった。そんなつもりじゃなかったのに。
「具合でも悪いの? 」
それでも祐巳さんは。こんなに自分勝手に振舞う由乃をいつも心配してくれるのだ。
「・・・熱はないみたいだけど。 」
ゆっくりと額に触れられた祐巳さんの手の平は意外にも冷たくて、思わず弾けた様に由乃は立ち上がった。
「よ、由乃さん? 」
驚く祐巳さんを無視して、祐巳さんの腕を軽く掴んだ。
260 :
教室で:04/02/01 19:15 ID:AMwn/Xvj
「祐巳さんは、私の事好き? 」
「へ? 」
文字通り目を丸くした祐巳さんがまじまじと由乃の顔を見つめる。
「・・・私って、自分勝手じゃない。熱くなると周りが見えなくなるし。
自分でも時々自分が止められない事があるもの。これからも祐巳さんに迷惑かける事、多分いっぱいある。」
それでも。祐巳さんの事を好きになってもいい?祐巳さんは、私を受け止めてくれる?
本当に言いたかった言葉は、何故か喉から出ることはなかった。
「やだ、由乃さんってば。そんな事で悩んでいたの?」
一瞬きょとんとした祐巳さんは、明るく微笑んで由乃の手を取った。
「親友だもん、当たり前でしょ。どんな事があっても由乃さんの事、好きだよ。」
違う、と由乃は思った。そんな言葉が欲しかった訳じゃない。
胸の奥で鈍い痛みが走っている。きっとこの鈍痛は、収まる事は、もうないのだ。祐巳さんが傍にいる限り。
気付かれないように、由乃は小さく下唇を噛んでから笑んだ。
「・・・ありがとう、祐巳さん。私も祐巳さんの事好きよ。 」
――こんな筈じゃなかった。
ここまでです。短いですね。お目汚しごめんなさい。
ちょこちょこっと書いてエロなしで感想貰おうっていうのはあまりにも不遜な気がする。
誰かに見せるんだからもうちょっとまとまった形で……と最近とみに思います。
連載でも2レスごととかはどうなのかなぁ。まあ忙しいんなら仕方ないけどさ。
流れが早いとはいえ3スレくらいにまたがってしまう連載は読む人にとっても書く人にとっても
マイナス面が多いと思うんだけど……。
まあ長いものを補給なしで完結させるのはしんどいのもわかるけど、
もう少し気力奮ってまとまってから書き込んで欲しいっす。
長文すまそ
>>262 言いたいことは理解できるけどさ、書き手にも都合ってのがあるのよ? まーその辺は大目に見てやれよ。
大体だな、物足りないんならここでピーピー口開けてエサ投げ込まれるのを待ってないで、自分の足で他のエサ探しにいけよ。
一応21歳以上なんだしさ(プ
……まあ、半年ほど待っていても、何も音沙汰が無い様なら、遠慮なくロザリオを投げ返してやれw
>>261 乙です。俺はこういう寸止め系は好きですよ。
最後まで逝っちゃうのは、好きなカプ以外は拒否反応あるので
スレ住人構成率 予想
一般ROM :■■■■■■■■ (80%)
SS書(軽) :■(10%)
SS職人 :□(5%)
DeepROM :‖(3%)
薔薇十字(仮) :|(2%)
一般ROM 一般的な読み手、ダメだと思うのはスルー。
レスは[藁タ][乙][神]等簡潔な肯定系が多い。
正直、荒れはじめると早く終わってほしいのでレスしなくなる。
SS書(軽) 時々小ネタを書いて反応の良し悪しで次のネタを書くか消えるかする。
入れ替わり多し。
SS職人 定期的に長編を書き、投入するが、叩かれて消えることも多い。
改名してそうな例も。
DeepROM SSを読むために生まれた。
すべてのSSを読んで、一言でもレスを付けないと気がすまない。
薔薇十字(仮) 高潔な魂の持ち主
このスレを清浄に保つために(自分だけの基準で)不適切なSSを断罪し
(自分だけの意見だと気付かずに)スレの住人の総意を代弁する。
(粘着と言われようが)何事にもくじけない強い意志をもつ。
柏木×祐巳 書き終えたら投下してもいい?
258は、そこまで低姿勢にならんでもよいかと思うのだが。
>>265 薔薇十字ワロタ。
名前だけ聞くとカコイイけど。
>>266 是非ドゾー
俺は何でも来い派だな。百合は当然としてノーマルでも触手でも獣kでも。
ただ薔薇だけはまぁ、板違いだし許容範囲外なので遠慮しとく。
>266
完結してるならかまわないだしょ。念のため予告&メル欄入れて
それでも文句いう奴は無視してよし。
>266
お待ちしてます。苦手な方のために、予防策は忘れずに。
わかりました。レポート書き終えたら推敲して投下します。
予告&メル欄はそのときに。
正直、柏木x女の子のガチなんて見たくないが
投下してはならない理由はないよな?
マリみてのキャラだしエロパロでもあるし。
投下前に予告してNGワードつけて、FA。
>272
>1を読んで出直せ、あと空気嫁
推奨 ある事物または人をほめて、他人にすすめること。
限定 物事の量・範囲などを定めて、それを超えるものを認めないこと
goo国語辞典 三省堂提供「大辞林 第二版」より
だから空気読もうよ。
マナーをルール化しないと気がすまないの?
>277
\∩/
⊂※⊃
/| |\
∪
#267-270
>>279 百合以外、鬼畜ネタはこっちでていれて関連スレで送ろう。
鬼畜好きも凌辱好きも不快な思いをしなくてすむのでは?
住み分けです。
>>280 っていうか、そのスレってSSスレ?
なんか違うような気がするんだが。
板も違わないか?
おもいっきりエロゲ板やね
今後のスレの流れ予想
分裂すると死亡判定にかかる→すみわけよりも住人の心の問題→
自作自演「百合以外禁止」→うざいのでスレが止まる→勝利宣言
何か、百合推奨、なる場所を、軽く見ていたせいか
優×聖で要らぬ問題を起こしてしまったようですね…。
未完のままだと、流石に歯切れも悪いので。
前編はエロとか、そういう要素は排除することにしました。
空気を読まずに、作品を投下してしまい、申し訳ありませんでした。
前編のほうのNGは引き続き「BlackCoffee」。近いうちに投下します。
見たく無い方は、どうか削除してください。
>>280 んっとね、、、それは貴方個人の身勝手な判断でしょ?
確かに鬼畜や陵辱系なSSが嫌い人も居るかも知れんが、逆に好きな人も居る。
なんでそれで住み分けが居る?
嫌いならNGワードであぼーんしろよ。
今は専用ブラウザでしか見れないんだし。
嫌いだから鬼畜系は出てけって言うのは余りにも横暴。
両方あってこそのエロパロ板じゃないのかなぁ?
つーか、この議論はもう散々既出過ぎて(ry
>>265 改名してそうな職人って誰?(藁
でも、去ったと思った好きな職人さんが実は違う名前で復活していたら嬉しいな、確かに。
改名してそうなのって今んとこいねえんじゃねえかなぁ
RAMってるから見てるけど……。
289 :
280:04/02/02 00:16 ID:PGXfThpg
>>285 身勝手な意見なんですが、百合好きではないんです。
鬼畜スキーなんで、純愛読むのだりぃし、こういう議論もうぜぇし、
住み分けしたらいいんでないのって話です。
けっして鬼畜が嫌いなわけではなく、職人様たちのやる気を疎外するつもりは一切ありません。
むしろ鬼畜系の人はガンガレーです。
両方あってのエロパロなんてのもテメェの身勝手な意見だろうゴルァ
オレは鬼畜好きだし、中には純愛オンリーってのもいるんだよ!
一つの意見を出しただけにすぎなのに身勝手とかホザクなぼけぇ!
職人様のやる気を疎外するだけなのでいい逃げ終わり。
おめぇの意見が大多数で絶対不変の真理でオレは荒らしだって認めるからもう反論するなよ。
板違いで叩かれて「これだからマリみて厨は」とか言われてここに荒らしが来るような予感。
ごきげんちんこおおおおおおおおおおおおおおおお
『すべてのものの90%はクズである』セオドア・スタージョン(SF作家)
「とりあえず書け!話はそれからだ。」
もし、何か情熱を焦がすものがあり、表現したいと思ったら、迷う必要はない。
誰でも、紙とペンが(あるいはもっといいものが)あるなら、可能なはずだ。
そして、心血を(たとえわずかでも)注いでできたそれは、公開した方がよい。
もしそれが、素敵な10%に含まれるものであれば、賞賛されるだろう。すばらしい。
しかし、仮に、90%に含まれたとしても嘆くことはない。
「俺ならもっとうまくかける」と奮起する者が出るからである。
彼の作品がもし、10%に含まれるものであれば、すばらしい。
それは、あなたの心にナニカ素敵ナモノとして刻まれる。賞賛の言葉をかけてあげよう。
それがもし、90%に含まれるものであれば、きっと、それを見て別の誰かが奮起するだろう。
(もちろん、それがあなたであってもかまわない。読み手として、それを見なかったことにすることも自由だが。)
もう一度言おう。
「とりあえず書け!話はそれからだ。」
p.s. それでも、もし、どうしても評判が気になって仕方がないあなたへ
『たとえあなたに90の罵声しか届かなくても、10の賞賛が、必ず存在する』
なにが言いたいかというと、『瞳子ハァハァ』ってこと
#いや、読み手に変な意識をもって鬱屈したSSかくよりも、書きたいと思ったことを書いたほうが
#おもしろいSSになると思うけどなぁ
#面白いかどうかは実際読んで見なきゃわからないわけだし。
>287 ネタで作っただけなのであまり突っ込まないで(w
「名無しに戻った」だったらいそう。北枕氏とか。確固たる理由があるんじゃなくて、なんとなくだけど。
文章は絵と違ってわかり難いからなあ〜。
元々コテハンじゃない職人さんもいたしね。
伝説の烏賊SSの人とか(藁
そう言えば、北枕氏はいつになったら静さまが祐巳たんを
無理矢理押し倒すSSを書くんだ?
別にギャグでなくてもいいんだが。
>>289 はっはっはっは
言いたいことだけ言って逃げようなんて虫が良すぎるよチミ
これだから新規参入のアニヲタはなんて言われるんだ
まあ二つあるスレなら、棲み分けというか
黙って手も自然に住人層は別れるんでないの。うん。
>295
日本語が正しく使われていないとか
言ってることが矛盾しているとか
自分のことを棚に上げて他人様に指図しちゃいけないとか、
漏れも書きたいことは色々あるが>1をみなさい
はしたないですわよ
それと、>280は相手方のスレの趣旨を良く理解するべきだと思う
読み手を選ぶ事が容易に予想できるもの(鬼畜・すかとーろなど)はうpろだに上げてここに報告だけ張れば?
他のスレまで飛び火すると必ず揉め事の原因になるし。
つーか、そもそもネギ板てSSはOKだっけ?
NGワードに指定すれば済む事をどうしてわざわざ・・・・と思うのは俺だけですか?
俺は興味ないのやつまんない(と個人的に感じた)SSはスルーしておくけどな。
>>297 OK。葱板SSのまとめサイトもあるはずだし。
ただ、マリみてはエロゲじゃなくてラノベorアニメだから激しく板違いですな。
やるなら、ここぐらいしか無いと思う。
スルーするのはもちろんだけど
投下前の警告文や他の人の感想文を読んでしまって
「ああ、そんなものが存在してしまうのか…」
と気分を害する人がいるのも確か。
>300
そんなこと言ってたらキリがないと思うんだが。
こういう場所に来ている以上、覚悟汁。
それが嫌なら個人サイトでも巡るべし。
>>300 >「ああ、そんなものが存在してしまうのか…」
と気分を害する
いやそれはさすがに不可抗力で許容すべきでしょうw
ところで、前にあった聖×江利子のタイトルって「体育倉庫」で合ってる?
そうそう。そういうものが存在するってだけでショボーンなやつもいるからな。
どうなるのかわからんがうpろだに上げてっていうのが一番いいかもしれない。
それだと一気に読めるという利点もあるし。
どんな変わり者の書き手でも「自分が読みたいと思わないような作品」を
投下するほど悪趣味ではないと思う。
自分の審美眼にどれだけ自信があるのか知らないが、「スルー以前に存在
自体が嫌」って・・・。
そう「考える」のは自由だが、スレ住人の総意と勘違いして「魔女狩り」を
始めるのは勘弁していただきたいな。薔薇十字(仮)とは言い得て妙だ。
つーかそろそろやめようよ…
男絡みのものなんてほかの作品で腐るほど見られるのに
あえて、マリみてのような作品でやる意味がわからない。正直勘弁して欲しい。
こういう言い方したくないけど、もうちょっと考えてほしい
アニヲタは節操ないからな
まあ、アニメが始まったらこういうことは起こりうるとある程度予想はしていたが・・
排他的な考え方だけど、今まで仲間内で楽しんでいたものを汚されるような感じで
やはり気分のいいものではないな。
マリみてには、たとえエロパロでも抜き目的のエロ以上の何かを求めている自分の考え
が甘かったのか。
311 :
名無しさん@ピンキー:04/02/02 03:59 ID:dvaEKfM6
A・ここはエロパロスレだ
マリみての世界でエロが描けていれば
それ以上の制限はない
NGワード、スルーの心があれば問題なし
B・元はソフト百合原作
センチで甘々なエロ百合SSに対して
鬼畜や暴力、烏賊は如何に?
スルーすればいいが荒れる原因となる
マイノリティーな存在は確か
C・そもそもココはごった煮
キモイのもあるが、もちろん需要もある
テンプレに注意事項書いとけばいいじゃない
理屈の上では何投稿しても良いと思うけど
世の中理屈だけで成り立つわけでもないからねぇ…
取り敢えずどんなものが投下されても趣味に合わなければスール
これが出来れば心静かに過ごせるのだ。
制限ついてバラエティがなくなるのも嫌だが
皆がスルーできるほど天国でもなくて…
というか叩き始めたり、荒れ始めても
それすらスルーしちゃえば?…なんて
何事も節度をもつことは大切なのよ
3年前からのファンで男女カプキボンヌしてる
漏れには複雑な流れだな・・・。
男女カプ萌え=新規=アニヲタと決め付けないでホスイ
つーかマリみては百合だけの作品じゃないと思うんだが。
>315
めちゃくちゃ同意。
百合が好きなのは読み手の嗜好であって、マリみての
すべてじゃない。
自分は今野さんのデビュー時からのファンなわけだが、
マリみてには百合の要素ももちろんあるけど、他の要素も
いろいろ混ざってる。それが面白いんじゃねーか。
趣味に合わないのを読まないのは自由だ。嫌うのも自由だ。
だが、SSの内容を改変させようとしたり、スレから追い出そうとしたり
するのは厨。てめえの嗜好を押しつけるなヴォケ。
百合が全てではないのはよーくわかる。
だからといって男と絡ませるのとはまったく話は別だと思うのだが。
>男絡みのものなんてほかの作品で腐るほど見られるのに
>あえて、マリみてのような作品でやる意味がわからない
こういう意見は逆にマリみてを貶めてるのがわからないのかな。
こいつにとっては、マリみて>貴重な百合小説>百合カプ萌 程度の認識しかないのだろう。
まあ、やたら男と絡ませたがるのは
マリみてを理解して無いと思われてもしょうがないとは思う。
そういう作品ではないのだから。百合だからという理由ではなくても。
何にせよ、荒れるもとになりかねない作品は次スレ立った後の埋め立て変わり
に投下するという暗黙のルールあったから、そういうことでいいんじゃないの
>>318の意見は逆にマリみてを貶めてるのがわからないのかな。
こいつにとっては、マリみて>萌え小説>男×女でハァハァ 程度の認識しかないのだろう。
実際漏れも含めたSSだけROMってるだけの香具師は、荒れたり議論してても
どうせすっ飛ばしてるだろうからどうでもいいんだが…
嫌な雰囲気なると、職人さんが投下しづらくなってんじゃないかって
そこだけはいつもヤキモキ(´A`)
つーか一部の薔薇十字のために職人さんに制限とか頭湧き杉
>だからといって男と絡ませるのとはまったく話は別だと思うのだが。
>まあ、やたら男と絡ませたがるのは
マリみてを理解して無いと思われてもしょうがないとは思う。
なんかなー。男絡み=抜き目的ってか?
ハァハァするのは百合も男絡みも同じだろうが。
マリみてを理解してないって・・・凸ちんは熊とくっついたわけだが。
>>318 なんか叩くために都合のいいように解釈されてるのが嫌なので
一応、マジレスしておくけど
マリみてが本当に好きだからこそ、その世界観を大切にしたくて、汚すようなマネして欲しくないだけ。
>>319にもあるけど、百合がどうこう以前に、女の園の物語である以上そうした世界観を守りたいと思うのは当然。
むしろエロパロだからといって安易に男を絡ませる方がマリみてを貶めてるような気がするけどね、私は。
>324
>「安易に」男を絡ませる
あ、この固定観念が分かり合えない理由だな。
漏れはマリみてに出てくる男性と女性の組み合わせが
「真剣に」好きだからSS読みたいだけ。
326 :
318:04/02/02 06:30 ID:+AdkH8rB
凸以外、明らかに男関係の描写は意識的に排除されてるのに
無理に男と絡めようとすれば、ある程度キャラクター設定等改変せざるを得ない。
それは原作を理解して無いと言われてもしょうがないでしょう。
>>326 随分と挑発的だな。
釣りと思われてもしょうがないぞ
じゃ自分は最後にこれだけ言わせてくれ。
>327
じゃあ花寺関連はなんなんだ。
がちんこ百合は聖・栞・静だけで、
他のキャラは男嫌いでも何でもないだろ。(祥子・可南子除く)
設定改変とか言い出したら、みんながみんな
女同士でセクースしてる方がよっぽど変。
原作の彼女らはそんなことしませんよ。
ありえないのは百合も男絡みもお互いさま。
>>330 では、最後にひとつ。
自分の言いたいことだけ散々言って、反論は受け付けないとは、また随分都合いいですね。
もしかして、ちょっと前に本スレに現れた理論派キチ○イさんですか?
>>327の言うことももっともだと思う。
とにかく、今まで通り、荒れるもとになりかねない作品は次スレ立った後の埋め立て変わり
に投下するということでいいじゃない
>>331 言い掛かりにしてもちょっと無理があるぞ、それは
乙女の園に男
>>332 反論は受け付けないってのは、書いてあるとおりの意味。別にどう取ってもらってもいいよ
誰か、祥子×祐巳の甘甘SS投下してくれないかなぁ…
ネットで見れるSSほとんど読んじゃったんで、禁断症状起こる寸前なんだよ
337 :
316:04/02/02 07:12 ID:IA1J1DH+
>334
どこが?
マリみてには百合っぽい雰囲気はあるがそれはあくまで
雰囲気だけのこと。
原作じゃどう考えても肉体関係まで行くわけがない。
つまり、
エ ロ 妄 想 す る の 時 点 で 原 作 破 壊 し て る の
それは百合もノーマルも同じことじゃ。ノーマルだと世界観が
穢れるとか貶めるとか戯言ほざいてんしゃねえ。
原作のイメージだの世界観なんて言い出したら「エロパロ」って時点で
既にぶち壊しなんだが・・・。自家撞着もいいとこだな。
過去に祐麒モノの良作もあるし、下手すると原作でだってそのうち男女
の恋愛が書かれるかもしれないし、それは至極まともなことなんだが。
書き手自身は「自分なら読みたいと思う作品」を他にも愉しんでくれる
人がいるかもしれないと思って投下してるんだから。嫌ならスルーする
なりボロクソに酷評するなりしてやりゃいいだけのこと。
339 :
316:04/02/02 07:22 ID:IA1J1DH+
ノーマルは書くなとか埋め立てにしろとか駄々こねてるヤシらに
聞きたいんだがな、お前ら本当に21歳以上か?
マリみてでは百合以外見たくないってヤツがいるのは仕方ないと思うよ。
個人の好みだしな。
だが、今回の場合のようにわざわざ事前告知までしてNGワード設定
までしてるSSまで置いたそうとするのは、あまりに狭量なんじゃないか?
スルーができないんなら2chに来るな。
前スレ見れるようになったね。気づいてなかったのは俺だけか?
難しいね。他作品のスレでもノーマルとダークを分割してるのがあるけど、
ここは原作の百合百合な雰囲気を壊さないように一本で行った方がいいかとも思う。
実用上、ここで百合と鬼畜を同居させたらこの程度の荒れ様じゃ済まなくなりそうだし。
別スレで過去の実例があるからね。男が陵辱する鬼畜SSを投下するなら、
向こうのスレに落とすのが良くないか?
ごめん。前々スレの間違いだった。
>>341 このスレでも、2〜3スレあたり異様に荒れたよね…
でもなぁ…向こうのスレは基本的に板違いな上、百合厨に遠慮して別スレたてたあげくに
両方落ちるってな事態は避けたい罠
むしろ百合"限定"スレを立てて、薔薇十字軍にはそちらを"清浄に保って"もらったらどうかなぁ。
こっちは何でも落としてOK(でも百合"推奨")
嫌なら読み飛ばせばいいだけなのに、何をいつまでもグダグダやってるんだか…。
俺も男絡みは読みたくない派だからうpされても読み飛ばすつもりだし、
興味ないカップリングも読み飛ばしてきた。
というか、普通そうするもんだろ?
>>1にも「マリア様」のエロSS(百合推奨)を書くスレッドです。って書いてある。
あくまで「推奨」であって、「百合以外禁止」ではない。
そんなに百合以外認めたくないのであれば、
自分で新スレ立てて、
>>1に「男絡み絶対不可!!」とでも書いとけば?( ´,_ゝ`)
>>284 柏木×聖を書いた職人さん、えらく気にしているようですが
あんまり低姿勢にならず、読み飛ばせない厨はほっとけばいいかと。
どちらかというと空気が読めてないのは、「男はいらない」「男を絡ませてもいい」
なんてくだらな争いをし続け、SSを投下しづらいふいんき(←何故か変換できない)を
作っている方ではないかと。
でも、世界はふたなりだけで構成されているわけじゃないよ
そうだね、ふたなりよりちゃんと
指と口でじっくり可愛がってあげるべきだよね
柏木×聖の作者様、絡みバージョンがあるんだったら気にせず投下してほしい。
俺が読みたいだけともいえるがw
読みたくない人もいれば俺みたいに是非読みたい人もいるわけで。
まぁ、結局は職人さんたちに意思に任せるよりほかはないんだけどさ。
TSUTAYAのTSUTAが蔦子さんの蔦と知っただけでもハァハァしてしまう・・・・。
蔦屋…
居酒屋みたいだね
NANAの巻末に出てくる淳子の店のようにってスレ違い
盗撮もののAVだけがズラリと……>蔦屋
>352
“筋を通す”ために出演者に見せつけるわけですな。
ココはSSあってのスレだから、SSが無く議論だけやってるのは悲すぃ
SS職人さんщ(゚д゚щ)カモーン
ごきげんちんこ
■鉄の掟
1.つまらん煽りあいでこのスレが無駄に消費されるのを、山百合会は許さない
2.職人さんには礼を尽くせ
そうそう、議論だけでスレ消費して
スレのタイトル追いついちゃったらどうすんだ?w
つーことで
SS職人のお姉さま方щ(゚д゚щ)カモーン
原作はソフト百合だけが魅力じゃないし、でも百合を省くとただの学園コメディ。
エロ百合カプは原作延長上の妄想だけど、ガチの柏木が何故か女子と絡んだりするのはちょっと違う
熊男や祐麒、告白前の柏木と中学生の祥子さまの話とは別。
「スルーすればいい」というのは理想で
現実は薔薇十字もちょっとイけない物を見たくなった新参者もいる。
何が言いたいかというと、男カプ自体はいくらでも構いやしないが
スルーできる人がいると同時に、スルーもできなければ
出てくわけでもない人が存在するという…
・気に入らないヤツはスルーしろよ
俺は読みたいからな!
・マリみてで男絡みはやめろ
どっか他でやれ!
どっちもどっち…
スルーでいいじゃんかよ〜なんでこんな議論で盛り上がってるんだよ〜不毛じゃねえかよ〜
数スレ前に未完のまま放置して今更投下なんてできねえやハハハとか思ってたSS投下しちゃうぞ〜
>359
書き手に注文つけない前者のがぜんぜんマシ
つーかもういいよ
>360
是非に!もう議論やらお腹イッパイ…
>スルーすればいい
スールだけに。
それギャグですか?
あら、貴方にツッコミが出来るなんて、素晴らしいわね、祐巳。
カモーンだけで1000迄行くスレはここですか?
っていうか、熱いギロンに振り絞る知恵でSSを書いてみてくれ>ALL
受動的に読むだけじゃなくてさ。
#オレモナー
#っていうか、おいらはハァハァスレに小ネタ振るのが性にあってるので
#こっちには書かないが……
#今後の展開予想 800くらいまで行ったときに薔薇十字がテンプレ改変して
#百合限定で次スレを建てる。
原作のように雰囲気が鬱になってないか?
次スレまでに元通りになればいいんだが
次スレまで逝かなくても誰かが1つSS投下すればすぐに収まると思うよ。
てなわけで投下キボーン
だって暇なんだもん
うぷろだにまた変な香具師がいるな。
ふたばのゆり板に使われてる模様
祐麒×令はどうなったんだろう
ずっと続きを待っているのに
ハァハァすれってどこにあるの?
>>373 ありがとうございますお姉さま
SSのネタにします
ROMスレを最初から読み返して過ごす日々も限界。いい加減追いついちゃったよ。
新しいSSキボンヌ。
嵐の夜の後には エロを伝えるため SSがまた生まれるー♪(召喚の歌)
職人さんщ(゚д゚щ)カモーン
浅香>寧子x真純
щ(゚д゚щ)
>377
具体的に、それはどういうシチュをあらわす記号でつか?
寧子X真純を浅香タンが覗いているということ?
ここはあんまオーソドックスな聖×祐巳とかないよね
聖さまは受け
と頑なに主張していたヤツいたなぁ。
聖祐巳ってオーソドックスだったのか
とが言わないから取り敢えずSSカモン
もう眠いよ……。
>聖祐巳ってオーソドックスだったのか
Σ(゜Д゜)オーソドックスじゃなかったのか!
そんな…orz
>>383 気にするな、おまいの信じる百合のど真ん中を突き進めばいいだけさ
祥祐カム。荒れるのも職人さんがこないのも寂しい気分で一杯です。
とりあえずさざ波の続きがまだかなと待ち続けている。
今までの文字レスの犯人は柏木との絡みにぶち切れた聖様。
聖様のお怒りを鎮めるにはゲロ甘の聖祐巳SSを書くしかない。
でも、柏木×聖の職人は続き書いてね。
>犯人
柏木も混ざってる
マリみてに野郎はイラネ
祥子×祐巳キボン
「何で私が柏木と絡まなきゃならないのか分からないなあ〜
男の固い肉なんかより祐巳ちゃんの柔らかい肌触ってた方がいいにきまってるよ
ね、祐巳ちゃん?」
「私に聞かないで下さいっ!」
「だってさ祥子、どう思う?」
「…いい加減にしていただけませんこと?」
浅香が卒業式にロザリオ突き返してしまった後に
一悶着の末、救われる話キボンヌ…
マ
>391
どういう風に救われたい?
ロザリオ返しは浅香2年の三学期だから、その直後に入ってきた新入生に救われる(聖さま的パターン)の?
それともその当時に既にいた妹に救われる?
そ れ と も ラ ブ ホ ?
>>393 いや、そこはやはり 保 健 室 だ ろ
私のも「読み手を選ぶ」らしいのですが、嗜好の適わない方には
「スルーして下さい」としか申し上げられないですね。
つーか、流れを無視して駄作投下。(受難の日)
396 :
受難の日:04/02/03 17:52 ID:SAutPjhq
「ああっ、クッキーがなくなってるう!」
放課後の薔薇の館に、お嬢さまらしからぬ大声が響き渡った。
「由乃、騒々しいよ」
黄薔薇さまが妹をたしなめる場面て、ずいぶん久しぶりに見る気がする。
「だって、今日の花寺との打合せで出す予定だったのよ」
「つまり、お客様にお出しするお茶請けがないと?」
いち早く事態を把握した乃梨子さんがつぶやく。
「そんな。祐麒になんか、お茶だけ出しとけば・・・」
祐巳さまのフォローは、この場合、完全に逆効果だった。
「これは山百合会の名誉にかかわる問題です!」
紅薔薇さまが、ハンカチをギリギリと握り締めて周囲を見回した。
「まずは大至急、代わりのお茶菓子を調達」
「わ、私、行ってきます!」
可南子さんが慌てて立ち上がった。何をあせってるのかしら?
逃げるように出て行く可南子さんを見送った紅薔薇さまが声を低めた。
「で、誰が食べたの?」
397 :
受難の日:04/02/03 17:53 ID:SAutPjhq
「朝、この紙を貼ったときは、ちゃんとあったのよね」
由乃さまが、お菓子のギフト缶の蓋を裏返して、掲げて見せた。
『花寺接待用、喰うべからず!』と大書されている。
「お昼に、ここ掃除したの誰?」
瞳子の脳裏に、いまさらながら昼休みの情景がまざまざとよみがえった。
(あら、まだ“これ”残ってたのね)
(賞味期限内に処分しちゃいましょうか)
天敵同士、珍しく意見が一致して・・・。
「うぉのれ細川可南子、自分だけ逃げるとは卑怯な!」
いや、彼女なりに責任を感じて、埋め合わせに奔走しているのだろうか?
・・・などと、冷静に分析している場合ではなかった。
「そう、そうだったの」
紅薔薇さま以下全員が、どこかうつろな表情で瞳子を取り囲んでいた。
「悪い子には、おしおきが必要よね」
「そうね、何がいいと思う?」
黄薔薇さま紅薔薇さまの言葉に、白薔薇さまがにっこりと微笑んだ。
398 :
受難の日:04/02/03 17:54 ID:SAutPjhq
「やっぱり、お尻ぺんぺんかしら」
「ああ、“けつは熱いうちに打て”って言うしね」
由乃さま、それ違う。って、みなさん目がイッちゃってるんですけど・・・。
「嫌っ、ゆるしてぇ!」
ビスケット扉へ駆け出した瞳子の前に、紅薔薇さまが立ちふさがった。
「あまり失望させないでね、瞳子ちゃん」
「往生際が悪いよ、瞳子」
乃梨子さんと黄薔薇さま、ふたりがかりでテーブルに押さえつけられる。
「祐巳ちゃん、かまわないから剥いちゃって」
「そんな!祐巳さま、助けてください」
肩越しに、頬を上気させた祐巳さまが、ゆっくりと近づいてくるのが見えた。
「泣かないで瞳子ちゃん。後で、慰めてあげるから」
白薔薇さまと由乃さまが足をつかみ、紅薔薇さまがプリーツに手をかける。
「瞳子ちゃん、可愛いイチゴのぱんつ」
「!」
あっという間に引き下ろされてしまった。
399 :
受難の日:04/02/03 17:55 ID:SAutPjhq
「ごー、ろっく、しっち・・・」
「次、わたし。次、わたし」
真っ白な肌に次々と手形がプリントされ、鮮やかな朱色に染まっていく。
嬉々として打ちゃくに興じる少女たち。それは美しくも凄惨な光景だった。
「・・・やめて、もうやめて」
弱々しい声に憐れを催したか、ようやく狼藉が止んだ。
「痛かった?瞳子ちゃん」
熱くなった肌に、祐巳さまのひんやりとした掌の感触が心地いい。
「あれ?」
優しく愛撫していた手が、ふいにある場所で止まる。ダメ、言わないで!
「・・・濡れてる」
再び空気が、弾けた。
「ほんと、びしょびしょじゃない」
「瞳子ちゃん・・・感じちゃったんだ」
「な、なんてお約束な・・・」
「こんなはしたない子には、お尻ぺんぺんじゃ足りないわ」
400 :
受難の日:04/02/03 17:56 ID:SAutPjhq
大きく上下する桃色の小山を取り囲んで、喧々諤々の議論が始まった。
曰く、悦ばせては意味がない。別のおしおきを実施すべきである。
曰く、お尻ぺんぺんが終了した以上、大義なきおしおきは許されない。
曰く、反省の色なく、はしたない思いに囚われた罪はおしおきに値する。
(わたしはこの状態で放置されるほどの罪を犯したのでしょうか?)
マリアさまに祈る瞳子を尻目に、祐巳さまが潤んだ瞳でささやいた。
「お姉さま、はしたない思いなら、私も・・・」
「・・・おしおきしてほしいのね?」
かすれた声でささやき返す紅薔薇さまに、コクンとうなずく祐巳さま。
「いいわ、いらっしゃい」
紅薔薇姉妹は、なんかふたりだけで盛り上がって出て行ってしまった。
「よ、由乃お」
「わかってる。みなまで言うな」
切羽詰った表情の姉の肩を男前な妹が抱えて黄薔薇さんチームも退場。
「乃梨子、わたし」「お姉さま・・・」
あああ、もう勝手にして下さい。
401 :
受難の日:04/02/03 17:57 ID:SAutPjhq
「ぱんつ、何処いったのかしら・・・」
瞳子は、みじめな思いで、すーすーする下半身を抱きしめた。
「祐巳さま、後で慰めてくれるって言ったくせに」
我知らず、右手がスカートの中にもぐり込む。
「今ごろ、温室かどこかで祥子お姉さまと・・・」
くちゅくちゅ。
「黄薔薇さまたちは、お家帰ったのかしら・・・」
くちゅくちゅ。
「乃梨子さんたちは、保健室あたりかなあ・・・」
くちゅくちゅ。
「ああっ!クッキー食べたの、わたしだけじゃないのにぃ」
自虐的な行為に耽る瞳子には、階段を上る足音は聞こえなかった。
「わざわざ案内してもらっちゃって、すみません細川さん」
「いえ、福沢さまのお噂は、祐巳さまからいつもうかがってますから」
ビスケット扉が開く。
―おしまい
>393
一番良いのは三人で決着つけること。
背中を押したり、きっかけつくるのが妹達というのはあり。
ロザリオ突き返した時点では
寧子と浅香は絶交だし
真純も寧子と付き合うのも後ろめたいまま…。
投下するまえに誰の話か書いてもらったほうがいいと思われ
>395
ワラタ 哀れだ。
これが縁で祐巳とsoeur legalementになれば救われるかな
#soeur legalement(sister in lawをwebの英仏翻訳にかけただけなので違ってたらごめん)
>>395 ξ*´∀`)b グヂョーヴ
お仕置きされるドリル萌え。ビジュアルを想像して激しく悶絶。
ほんとに瞳子は多人数から虐められるのが似合うなあ(バラギフ参照)
ところで、「いちごぱんちゅは祐巳が着服した」に一票。
アニメ板の729は、無事にここに辿り着いたかね?
前編、終わりまで投下いたします。何やら焦りやらで散漫になってしまいましたが。
絡み云々は排除いたしました。Aまでです。それも一瞬。
そういうのすら嫌な方はNGワード:BlackCoffeeで排除してください。
愛はありません。…全く。
柏木×聖というよりかは、柏木と聖、と表記したほうが正しいかもしれませんね。
手袋に包まれた手で缶コーヒーの温かさはよくわからないが、
頬に当ててみると、冷えた肌に心地よい、少し過ぎた熱さが伝わる。
"要らない"とつっぱねる事はしない。自分のために買ってくれたんだから、という気持ちではなく、
単純に相手が金持ちなため、自分で買うよりはるかにお得だという思考から。
少し手袋では開け難かったが、なんとか開いた。カチッ、という音とともに立ち上る、
ふわふわとしたコーヒーの湯気は不思議と心が和んだ。
「………」
ふぅ、と一度冷ますように吹くと、吐息と混ざって前方に飛ぶ。
二人分の沈黙は一人のものより軽いのか重いのかわからないが、
さして気にしないようにして、聖は缶に口をつけ、珈琲を口に含んだ。
緩い苦味、とでも言うのだろうか。聖がいつも好む味が慣れた感覚で喉を流れ暖める。
「……ふぅ」
寒さがいい感じに癒えていくのがわかり、思わず心地よさげにため息を吐く。
それを見て、隣に座った柏木が嬉しそうに微笑む。暖まった脳内が一気に冷めるのがわかる。
聖は基本的にこの男が嫌いだ。
同族嫌悪、とでも言うのか。あらゆる部分で似通っている。
同性愛者、なる思考。そして、その処世術すらも似ている―――――
ポーカーフェイスが上手過ぎるほど上手で、人から何を考えているかわからないような、
底の見えない瞳を持っている。
だからこそ、この男が、自分の大事な人たちを傷つけていくのが余計に許せない。
当たり前のように笑むこの柏木という男。
マイナスの感情など、今彼は考えていないのだろうが、
一度考えれば、聖の頭の中にはどんどんと、重い思考が立ち込めていった。
そこは、「違う」。
決定的に、「違う」。
傷つけることも知らずに生きている男と、自分は「違う」のだ。
一通りの言葉を並べて、最後に珈琲と一緒に喉に流し込む。
すると、先ほどまで沈黙を守っていた二人のうち、片方が口を開く。
男の声。…柏木だ。
「…何か。どうも人の考えていることがわかるというのも、あまり気持ちが良くないものだね」
やれやれ、と自嘲の笑いを浮かべる柏木に、聖は不快気に細めた瞳を見せた。
「どういう意味?」
少しばかり低いのは、先ほど考えていた言葉も相成ってのものではない。
そこまで聖も子供ではない。誰も居ないここで、バカな張り合いをするほど。それは柏木もだ。
「君が何を考えているのかなんとなくわかった」
先ほどまで、ずっと真っ黒な手袋に包まれた手で未開封の缶を弄んでいた柏木は、
ことん、とそれを自分の傍らに置くと、聖のほうを振り向いた。
いつもの笑みにどこか違和感を湛えている。…これが何個目の違和感かわかったものではない。
いつもと違うのだ。…何かが。
「気持ち悪いな。…散々なことをしておきながら、今更何を言うつもりだか」
どんな見当違いな事を述べるつもりだ。
「君と僕とでは間違いなく相違している部分がある」
―――。一瞬の沈黙だった。ずばり言い当てられた。
予想していなかった答えは的の真ん中に突き刺さっていて、場慣れしている聖の思考を一瞬遮る。
「確かに、君と違って…僕は無意識に人を傷つけているね」
再び前を向いて、柏木は今度は哀しげにため息をつきながら、自分の顔から、前髪へとその手を当てる。
くしゃり、と黒い手袋に、同色の髪が混ざる。
驚きに染まった頭の中を、すぐに冷静の色にしていく。変に取り乱すほど、弱くもなかった。
言いたいことはとりあえず述べられたので、その次の段階へ聖は進む。
「全く違う。…そして、あんたはそれをわかろうともしない」
「そうだね。…馬鹿だよ。大事なものも傷つけている。僕は」
祥子のことだろう。
彼は彼なりに、祥子を大事にしていることはわかる。
だが、それが彼女と望むものとすれ違って、また彼女を傷つけた。
完全に、彼の非というわけでもない、といえばないのだけれど。
「無意識だから、ということが言い訳に出来るとも思わないよ」
だから努力はしている、と続けると、柏木は目を閉じて、しばし黙る。
「努力したとしてもその結果がどうなるかとは別問題――――」
「論点はそこじゃないんだ。…ロサ・ギガンティア?」
いつもより、数段も低く聞こえるほどの威圧を孕んだ声で、聖の声は再び、遮られた。
コートの襟に隠れた柏木の顔、その目は温和な光はあまり、残っていない。
睨むように、強く鋭く、見る者が竦んでしまうほどの何かを孕んだ目線。
驚いた。…一体何度目だ、と聖は頭の中のもやを思い切り拭き去る。
恐怖というよりかは、この男がこういう顔をする、ということだろう。
これすらポーカーフェイスのひとつかもしれないが…一瞬たりとも、怯えてしまったのも事実。
受験勉強で疲れた思考を、残りのまだ暖かいコーヒーでしゃっきりと覚ます。
「君は確かに…無意識に人を傷つける、ということはしないだろうね。
君への信頼ゆえ、勝手に傷つく人間は居るようだが」
頭の中にどこぞの誰かを思い浮かべ、目を閉じてふぅ、とわざとらしくため息をついた。
誰のことを言いたいのかはわかる。すぐさまおさらばしたかったが、
席を立つ理由もない。そして、次に放たれる言葉は、ベンチに定住する理由の鍵にもなった。
「君は。わかっていても大事な人を傷つけることはするだろう?」
――――僕のように――――。
――――得るために――――。
「…どういう」
「聞いてばかりなのも、君らしくないな」
ひらりと手を振って、目を閉じ首を軽く横に振る。
気障ったらしい仕草も、特に気にならなかった。
明らかに意識的に、言葉にも何にも凄みをきかせているからだ。
ふぅ、と一度息を吐くと、柏木に気圧されもせず、目を開くときっと横目で柏木を見た。
「少なくとも私はあんたの言うようなことはしていないつもり。
わかっていないならまだしも、わかっていて傷つけることはしない。
大事な人なら、なおさらね」
一人の少女が、一瞬閉じた聖のまぶたに浮かぶ。
たった1年前の自分を"幼い"という言葉でくくるのはどうかとは思うが、
幼さ、身勝手さによって、傷つけてしまった…大事な人。
語調は荒げずとも、その言葉は人を黙らせる気迫が、ある。
花寺の生徒会長とリリアンの白薔薇。…誰にも見せない腹のうちに、物凄いものを飼っている二人。
仲介できる者はそうは居ないだろう、というより、口論ですら、ない。
腹の探り合い、とでも言うのか。内へ内へ、と掘っていくような。
きっぱりと放たれた聖の言葉に対しての、柏木の反応は、
クッと、口許を歪め…笑った。
「…まぁ、普通はそう思うものだろう。
僕もそう思っていたから」
つい、この間まではね。と、続く言葉を敢えて口には出さない。
心底楽しそうに笑う柏木に、聖は不快げに目を細める。睨むように。
失礼、と柏木はハンズアップして、肩を落とした。
追及も馬鹿馬鹿しい。…はっきりと、聖は「違う」と言い切ることが出来るのだから。
でも何故か、何故か…。聖は違和感を感じた。自分が、いつものように喧嘩腰にならないことに。
度重なった勉強で、そして、届かない思いの辛さで、色々とだるくなっているのだろう。
堪忍袋の反応も、鈍くなっているのかもしれない…と、考えた。
「失言だったようだ…不快な思いをさせたのなら、悪かったね」
その失言の訂正はしない。…その事に、聖は気づくこともないのだろうが。
ん、と少し大きめの態度で頷く聖に、柏木は苦笑した。
「…もういい?そろそろ行きたいんだけど」
「ああ、構わないよ」
頑張って勉強に励んでくれたまえ、と、既に進学が決まった男の、
余裕に漬かった声に、再び不快げに眉を顰めた。
長く座っていたために少しだるくなった体を、多少強く起こすと、身を翻し、
柏木に背を向けた…瞬間だった。
「…近いうちにわかるよ。…聖」
ピク、と手袋に包まれた指が反応して、動きが止まる。
有り得ない筈の馴れ馴れしい呼び捨てに嫌悪を示したのか、
それとも、その前の言葉の意味を理解するのに、神経を要したのか。
どちらにせよ立ち止まるのは一瞬でよかった。
ただ一言…馴れ馴れしく名前を呼ぶな、とでも言ってやれば。
振り向くと、その勢いが更に強まった。強く、自分の肩が引き寄せられていたのだ。
不意打ちだった。
身も心も、竦みあがってしまうほどの、鋭利な輝きを一瞬見た気がする。
視界が柏木の瞳で埋まり、そして、唇に柔らかい何かが押し付けられた。
―――――唇、だ。
音は無かった。
手袋に包まれていたせいで、幾分か衝撃は弱まったかもしれないが、
撃ち慣れてはいない平手がものの見事に柏木の頬を捉える。唇が離れた。
だが、まるで予測していたかのように。祥子に平手を貰ったときとは違い、
驚きというよりか、何か無機質な表情で、平手の動きに準じて向いた横の方向を眺めていた。
…来るのがわかっていたのだろう。ふん、と柏木は重い笑みを口許にだけ浮かべ、ゆっくり向き直った。
「…何を血迷ったのかは知らないが…」
焦りがちらついた。
平手を撃つ。その行為は、とても冷静に頭が働いたから一瞬で出来た行為であった。
だけれど、その言葉を出すのに、ためらいがあった。
羞恥心か、何か、汚されたような不快感なのか…それとも何か別のものなのか。
次の言葉を出す前に、そんな感情ごと強く自分の唇をぐしぐしと拭う。
「…呼び捨てに、キス、か。…ふざけるのもいい加減にしろ」
ぎっ、と強くにらみつける。…今までで一番強く。
自分の唇に、誰かからくちづけるという事がなかった。
貞操観念なのか…この人間そのものに対する嫌悪感なのか。様々なものが混じった視線で。
「血迷った…?違うね、似たようなものだろう?
君が祐巳ちゃんにしていることと、ね」
「何…?」
唐突に話に割り込んでくる、…愛しい者の、名前。
馴れ馴れしく呼ぶこの男も許せなかったが、ここで心のうちを露呈してしまえるほど、
冷静さを欠くことも、聖には出来なかった。
フン、と柏木は嘲笑を浮かべた。
何もわからないか。そう言いたげに、その目を細めて。
「…まぁ、いいよ。…さっきも言ったね」
「"近いうちにわかる"?…わかりたくもない。
…のうのうと人を傷つけるようなあんたと、一緒にしないで欲しいわね!」
最後だけ、荒くなった語調。柏木はそれにすら、表情の変化を見せず、
普段の彼からは想像もつかない、鋭い表情で聖を見つめていた。
疲れた、とも言いたげに息をつくと、聖は少しだけ早歩きで、その場をあとにした。
その後姿が完全に消えるのを見てから、柏木は再びベンチに腰掛けた。
まだ開けられていない背の低い缶コーヒーに手をかけて。
「…そう、それでいいんだ」
怖いくらい、順調だ。
柏木はくつくつと肩を震わせた。先ほどまで、ずっと隠しぬいていた、
じわりじわりと、獲物に牙を食い込ませていく、飢えた獣のような邪悪な笑み。
再び立ち上がる頃には、彼の表情はいつもの温和なものへ変わる。
少し遠くに見える、恐らくは平手を見た二人の子供が、
ひそひそとこちらを見ながら話しているのを見つけて、苦笑を浮かべて見せた。
顔を隠すように少しだけ乱れたコートを整えると、少し冷めてしまった缶コーヒーをポケットに滑り込ませて。
柏木もまた、公園の出口へと足を進めた。
強く咲いた百合の花に、今は水を与えよう。
愛しき者という名の水を。手を出してはならない、甘い禁断の水を。
前編おしまい、です。
当初の予定では、こっちが痛く思えるほど
キチークなエロにしてしまう予定だったので、絡み排除は適切だったのやら、ですね。
後編に続きます。聖×祐巳ですが、
決してハッピーエンドにはなりません。ご容赦くだされ。
416 :
sage:04/02/03 21:18 ID:TEmweoul
率直に良かったです。展開変えてもこれだけの読み応えは、ほんと面白かった。
ガチンコ百合な自分としては、ですけども。
文章上手いな。
>>416 お待ちなさい、スレがagaっていてよ。sageはメール欄にお入れなさい。
>416
あれ?あがっちゃってる・・。すいません。
>384タンが励ましてくれたおかげで風邪を引きながらも一本かけました。
あまあま聖X祐巳。えろーす要素は微。
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ
「祐巳、何度?」
「38.7℃です」
「んー、じゃ、貸して」
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ
「聖さま、何度でした?」
「あー、38.1℃。じゃあ、夕ご飯は私がやるわ」
「いいですよ、お昼ごはんも買出しも聖さまにやってもらったんだし、私やります」
「だって、体温が低いほうがやるって約束じゃない。私のほうが具合がいいんだから」
「具合いいって言うか…聖さまのほうがマシって程度ですけどね」
2月上旬の土曜日。
私たちは一人暮らししてる聖さまのアパートのベッドで一緒に寝転がっている。
いい若い者が、なんて言わないでほしい。ちゃんと理由はあるんだから。
「まさかねー、あまりに激しすぎて二人とも布団被らずに寝ちゃって風邪引いたとはねぇ…」
「言わないでくださいっ!」
熱に浮かされとろんとした目をこっちに向けて、聖さまがにやっと笑ってる。
夕べの様子を思い出してしまい、慌てて聖さまの口を塞ぐ。が、すぐに手を外されてしまった。
「だってさぁ、祐巳がいつになく激しいんだもん。ストレス溜まってた?」
「わぁ!」
またも口を塞ぐ。
聖さまはまた手を外そうとするが、双方体力がなくすぐにぐったりとしてしまった。
「…よそう。ただでさえ二人とも風邪ひいてんのに。このまま衰弱死でもしたらたまらない」
「そうですねぇ。助けを呼ぼうにも誰も呼べませんしね…」
乱れたパジャマを着て汗だくでダブルベッドに仲良く寝込む二人。
くずかごにはたくさんのティッシュ。部屋には換気しても抜けきれない女の子のにおい。
一体誰だったら呼べる?
山百合会の仲間だろうと加東さんだろうと、絶対に呼べっこないじゃないか。
「とにかく、夕ご飯は私が作ります」
「いいよ、祐巳。約束じゃない」
「…じゃあ、一緒に作りましょうか」
ただでさえ頭が痛いのに、こんな問答してても埒が明かない。
おなかもすいてきたし、折衷案を出す事にした。
おそろいのスリッパを履いて、聖さまの半纏(なぜか可愛らしいオオカミ柄だった)に
二人でくるまってキッチンへ向かう。
いくら大きな半纏とはいえ、二人でくるまるともうぎゅうぎゅうだ。
抱き合ったまま冷蔵庫から食材を取り出す。
「聖さま、包丁使う時はキスとかしないでくださいね」
「へいへい。祐巳に抱きついてじっとしてりゃいいんでしょ」
垂れたハナをずずっとすすりながら聖さまがいう。
一緒に作るとは言ったものの、聖さまは私に抱きついたまま何もしてくれない。
はっきりいって、邪魔でしょうがない。
切った野菜とかまぼこを土鍋に入れ、だし汁で煮込む。
適当なところで生うどんも投入。仕上げに卵と海苔も忘れずに。
「はーい、もういいでしょう」
「わーい」
聖さまが両手にミトンをはめて土鍋を運んでくれる。熱いものを運ぶのは、いつも聖さまの仕事。
こたつに向かいあって座るのではなく、一つの隅に頭を寄せ合って座る。
「七味、要る?」
聖さまが私の取り皿に七味を入れようとするのを、慌ててブロックした。
「結構です!」
「KEKKOU-DESU is Yes means」
さすが英文学科。流暢な発音でわけの分からない事を言う。
聖さまが七味の入った小瓶を振ったため、私の手にかかってしまった。
「あーーっ!」
「あ、ごめん、かかっちゃった?」
瓶を引っ込め、慌てて私の手を拭いてくれる聖さま。
「もう! 喉が痛いんだから七味なんていらないんですったら!」
「うん、…ごめん」
怒りに任せてうどんをすする。うん、風邪で鈍った味覚だけど、けっこうおいしい。。
私が取り皿のうどんを食べ切ってお代わりをよそおうとすると、箸先でうどんをつついている聖さまに気がついた。
「どうしたんですか? お口に合いませんか」
しょぼくれて肩を丸める聖さま。剥がれかけたおでこの冷えピタが哀愁を誘う。
「ごめんね、祐巳。ホントは昨日の夕方から少し風邪気味だったの。
でも祐巳が泊まりに来てくれるからって、内緒にしてたんだ。だから、祐巳に風邪移しちゃったの、多分私のせい。ごめんなさい」
そういってかまぼこの周りの赤いところだけを食む聖さま。
上目遣いに私を見上げるその頭を、私は優しく撫でる。
隠し味には鼻水を
「そんなことないです。私が昨日、その…たくさん、させちゃったから」
風邪で紅潮した頬がもっと赤くなるのが分かる。聖さまも、七味みたいにまっかっか。
「キスで風邪はうつるって言うけど、えっちしたからいっぱい移っちゃったのかな」
「もう!」
撫でてた手で聖さまの頭をぺしっと叩いて、またうどんに取り掛かる。
「聖さまも、早く食べちゃいなさい。冷めますよ」
「はーい」
「あ、明日の朝おじやにするから、汁はあんまり飲まないでくださいね」
「はいはい」
部屋の片隅で頭を寄せ合ってうどんをすする私たち。
熱で頭はふらふらで、私は咳を繰り返し、聖さまはときどきハナをかんだりしてロマンティックには程遠かったけど。
それでも私たちは、幸せだったのだ。
おまけ
「何度ですか?」
「36.4℃。平熱だ。はい体温計」
「…」
「祐巳は?」
「36.8℃。私いつも体温高めだから、平熱」
「そう」
「ええ」
「する?」
「…はい」
「じゃあ、シャワー浴びておいで」
「あのぅ。…っしょに」
「え?」
「一緒に。ゆうべからずっと一緒だったから、シャワーも、一緒に」
「…」
「…」
「よしきた! 風邪も治ったし、今日はフルコースでお相手するよ!」
「きゃあ!」
その後、日曜の夕方に私たちはまた裸で寝こけてしまい、月曜日に学校を休む事になってしまったけれど。
それはまた、別の話。
ここまでです。
>415さんの後だとなんか馬鹿みたいだよね…orz
>>419 いや、良かったですたい!
楽しませて頂きました。ごちそうさまです。
あまあま聖祐巳いいなー。こういうの大好きですー
聖×祐イイ!…自分も流れに乗って少しだけ投下。
「長き夜の(聖さま編)」の続き、というか、エピローグです。
♯新しい話のプロローグでもあるかも?
キーワードは「ちょっとだけなら」です。
それと、黒祐巳×令さまに関しては、ダークものなので、
埋めの時に投下しようかな、と考え直しました。
「ゆーみちゃん!」
小春日和にも関わらず、木枯らしが寒くて震えていた背中に、暖かい感触。
こんな陽気な声で、祐巳にいきなり抱きつく人は、一人しかいない。
どうしてだろう?ぎゅっと抱きしめられると、以前とは違って、少しドキドキする…
「…聖さま、ごきげんよう」
でも、わざと冷たい声で、抗議の意を込める。この人にはぜーったいに通用しないだろうけど。
「およ?祐巳ちゃん、機嫌悪いのかな〜?」
「悪いですよ、白薔薇さまの脅迫でここに来たんですから」
ぷいっと横を向く。白薔薇さまには、これくらい言ったほうが薬になるし、
これくらいで、めげる人でも……。あれ?頬も暖かい?!
「ぎゃぅ!」
「あはは、それでこそ祐巳ちゃん。…にしても、脅迫とは人聞きの悪いなー」
あーん、頬すりしながら言わないで下さい、横を通っていった人が笑ってますよー。
「白薔薇さまが、無理矢理約束させたんですから、そう言われて当然です」
言うべきことは、ちゃんと言っておかないと。
頬をくっつけられたままだと、ちょっと説得力が無いなって自分でも思うけど、
なんだかイヤじゃないから、そのまま文句を言ってみる。
「えー、祐巳ちゃんの機嫌が良い時、あ、気持ちの良い時かな?…頼んだらイイっていったじゃん」
「…あぅぅぅ、それを言うなぁ」
白薔薇さまの腕を振り解いて、ぐーにした手を振り上げる。
それを公衆の面前で言いますかっ。…道行く人も、女子高生二人の会話までは、気にしてないだろうけど。
そう、祐巳は、お正月の薔薇ファミリーが全員集合した合宿で、
深夜露天風呂に入っていた時、白薔薇さまにイタズラされ、それをネタに呼び出されたのだ。
こういうと、一方的に白薔薇さまが悪人みたいだけど…そりゃ、祐巳も少しは気持ち良くて、許してしまって、
最後、焦らされて色々な約束をさせられた記憶が、ちらほら。
…ぅぅ、思い出すと恥ずかしいから心の底にしまっておこうと思ったのに。
「また、百面相。ホント可愛いね」
ちゅ。
「…え?…い、いま…キ、キ、キ」
「うん、キリンの首は長いね。でもここは動物園じゃないよ」
とぼけた事を真顔で言ってくる白薔薇さま。目が思いっきり笑っていますよ。
ここは、合宿した時に待ち合わせたコンビニ前。キリンなんていないに決まってる。
「―と、まあセクハラはこれくらいにしておいて」
白薔薇さまったら、さんざん触り回して、その上、唇まで奪っておいて、
満足したのか飽きたのか、時間で線を引いてあったみたいに、あっさりと離れて、にやーって笑った。
「そろそろ行きますか」
あれ?ディジャブ?
その台詞、最近聞いた覚えが…
「どうしたの?行くよ」
白薔薇さまが先に階段を下りてゆく。
「あーーー!」
合宿の待ち合わせの時!
あの時から今までの間を、また切り取ってくっつけちゃう気なんだ。
「白薔薇さま、ずるーい」
祐巳は、白薔薇さまに追いついて、軽く腕を叩く。ここまで前と一緒。
でも…前と違ったのは。
白薔薇さまが笑いながら祐巳の手を握って…祐巳も照れながら握り返したこと。
少しくらいならいいかな、って。
白薔薇さま相手だと、それが怖いんだけど。
即興で書いたので短く。
続きも書く予定です(黒祐巳は埋め用にとっておくので)。
聖さまが祐巳を連れて行く場所の指定等あれば、「長き夜の」の時のように挑戦してみようかな?と思っています。
SSがぎょうさん投下されてる〜
職人さん、GJ。
聖ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ 祐巳
薔薇の館・自室・祥子さまのお部屋・高級ホテル・温泉・小寓寺
行ってない所と言えば
…車の中(場所じゃない
教会の懺悔室とか。>場所
車、というかバス車内とか。あれ?聖さま痴漢プレイあったか?
440 :
名無しさん@ピンキー:04/02/04 11:34 ID:VAYvCOsG
「どうぞ」
湯気の立ち上る白い液体が赤いカップに七分目ほど注がれ、目の前に置かれた。
これは、精液という飲み物だ。
そういや。
サイト持ちの人たちは皆白か黄なのな。紅もがんがれ!(1人かすってるけど)
紅スキーの折れとしてはもっと紅サイトが増えて欲しいものだ(´・ω・`)
紅はねえ……原作で十分すぎるほど補充されるからね。SSで補完する必要ナシ。
思ったんだけど、保管庫にこのスレ派生の4(5)人のHPへリンク貼ってもいいんじゃないの。
さすがにテンプレに含むのはなんか違うと思うけど、たまに質問もあるし
保管庫からのリンクならありかなぁと。
貼るにしても、すまちこんタンのところはどうすべよ。
ここの職人だってこと、サイトでは特に言及してなかったよな?
他の人たちのところは、保管庫の中の人の判断でいいんでないの?
>すまちこん氏
サイトの日記を見るに、2月下旬にここに投下したものを
載っけるような事を書いてあったから多分問題ないとオモ
リンクフリーってことは、どこに貼られても
基本的にOKって意味なんだからいいんじゃね…??多分。
Webサイト公開>リンクフリー というのが常識。
まあ、2chは普通じゃないからみんな迷うわけだが。これじゃ答えになってないな
初出(#nスレ-nnn)、著作者(○○氏)、『著作権者から削除要求があったら削除します』と併記で良いのでは?
礼儀としては、許諾を取った方がいいかも知れんが……
#リンクフリーと転載フリーは若干違うが、コピーレフトとか持ち出さずにスマートに
#解決できればそれにこしたことないし、すまちこん氏はそんなカタイこといわないと
#思うが……
ごめん 勘違いしていました。
ごきげんまんこおおおおおおおおおおおおおお
>>444 Webサイト公開する時点でリンクフリーは当然。何を遠慮してるんだい?
というのは極論だが、本人もいいって言ってるんだから別にいいのでは。
それより、祥祐の甘甘なのキボン。最近変化球ばかり受けてるんで、たまには王道読みたいよ。
職人さんщ(゚д゚щ)カモーン
あ、そうなの?>本人もいいって言ってる
ならば遠慮することは多分あるまい。うん。
てゆうかどうやら氏は倉庫の人と交流があるようだから
直接聞いて貰えばいいんでないかなw
ところで作品の投下はまだかなー…皆アニメに備えてテレビの前ですか今は。
そりゃ今日は幻の「私を妻にしてください」の日だからねぇ。
フィル・ニークロかよ
未だ「エロ水着の蓉子さま」を書き上げていないくせにこんなネタが浮かんだわけで……。
小ネタですので気が向いた方だけどうぞ。
『島津由乃は改造人間である、秘密結社”山百合会“の名のもとに日夜戦い続けているのだ。いけいけよしのん、ガンバレよしのん』
「………………却下!」
「ぎゃっ」
妖しいナレーションを語る祐巳の顔に由乃が湯船から揉み手をするようにしてお湯を飛ばしてくる。
「え〜、幼年部にはこのくらいの方が受けると思うんだけどなぁ……」
「よりによってなんで私なのよ、それに“よしのん”って何?」
「ん〜……なんとなく似合うなぁって……ごめんなさい」
再び攻撃態勢に入る由乃に慌てて謝る祐巳。
二人がいる場所は“黄薔薇さま”である支倉令の実家の浴室だ。
道場をやっているだけあって一度に何人もの人間が入れるように大きく造られた浴室は、同世代の中でも小柄な部類に入る由乃と祐巳にとってはずいぶんと余裕があった。
開けた窓から心地いい夜風の吹き込む浴室に二人でいるのは、幼年部に慰問する時の出し物の案を練るための合宿と称したお泊り会として由乃が企画したからだ。
夕食後も三人で話し合い、色々と企画をまとめ終ってから風呂に入ろうとした時、令の提案でこちらの浴室を使わせてもらうことになった。
書類を片付けて行くと言っていた令を湯船につかって待っている所だったのだ。
「黄薔薇さまの家のお風呂って広かったんだね」
「それはそうよ、令ちゃんのうちが道場でしょ、たまにだけど何人かお弟子さんが使うらしいわ」
我が事の用に由乃が胸を張る、幼少期には病気のためにあまり遊ばなかったのだろう、儚げな身体の線は女性のラインを構成する物すべてが“控えめ“だった。
そんな由乃の裸を見せ付けられた祐巳が湯船の中で後ろを向く。
(由乃さん……隠さないんだもんなぁ……)
後ろから見ても耳まで真っ赤になっている様子は由乃から丸見えなのだろうが、ばれない事を祈るしか祐巳に出来なかった。
「祐巳さんどうしたの?」
笑みを含んだ由乃の声は祐巳の耳元に息を吹きかけるほど近くまで寄り添っており、脇から伸びた手は乳房と股間へと伸びていく。
「ひぎゃぁ! よよよよよ由乃さん何を!?」
祐巳ちゃんの身体って柔らかくって気持ちいいんだね……私はこんなだし、令ちゃんは鍛えてるからちょっと硬いんだ」
そのまま手触りを楽しんでいる由乃の手の動きに翻弄されても一瞬の隙を突いて身体ごと向き直って反撃に転じる。
勢いよくあふれたお湯も気にせず、正面から祐巳の手にすらすっぽりと包めてしまう由乃の胸に手を当て、お返しの意味もこめて優しく揉みほぐしていく。
「由乃さんだってこうすれば大きくなるよ〜♪ ……ってこれ……」
「あ…そこは」
右手が伝える違和感に、愛撫を止めて覗き込むとうっすらと蚯蚓腫れのようになった痕が残っている、それは由乃が心臓の手術をした時についた傷痕だった……。
「由乃さん……ごめん」
しゅんとしてしまった祐巳を見つめていた由乃は小さく口の端をゆがめて祐巳に襲い掛かる。
「………………私の胸の傷を見た者は生かして帰さないわ」
座った目つきで両手をワキワキと動かす由乃に、祐巳が何とか身を守ろうと両腕で胸と股間を隠して無駄な努力をしている。
「由乃さんそれ悪役のセリフ〜っ」
「問答無用〜っ!」
祐巳は悲鳴をあげる事も出来ないまま由乃に押し倒されていった。
「由乃、祐巳ちゃんお待たせ……ってどうしたの二人とも?」
鍛えられて均整の取れたプロポーションを小さなタオル一枚で隠した令が浴室に入ってきた時に目の前に広がっていた光景は、洗い場で荒い息を吐いてのぼせている二人の姿だった。
汗にまみれ、手足を投げ出したその裸体を隠すことも無いままぐったりとしている由乃と祐巳を慌てて抱き起こす。
「由乃大丈夫? まさか発作? 治ったはずなのに!」
混乱して体調をチェックする令に気づいた由乃が火照った顔を微笑ませて抱きついてくる。
「令ちゃん……祐巳さんったら酷いの……私にこんな事をしてくるだから」
そう言って自分よりもはるかに女らしく発達した令の胸の膨らみに顔をうずめ、剥き出しになっている乳房に吸い付き、嬉々として由乃が緊張して硬くなってきた乳首を転がしていく。
「由乃やめて……祐巳ちゃんだって倒れて……きゃぁ!」
突然の由乃の愛撫に、何とかその身体を引き剥がそうとした令の下半身に強烈な挿入感が襲い掛かり、力が抜けていく。
「黄薔薇さま……由乃さんの方が酷いんです……こんな風に私の大切な所だけじゃなくてお尻の穴にまで指を入れてくるんですよ」
左右の人差し指をそれぞれの穴に付け根まで突き刺し、思うままに肉の内壁をかき回していく祐巳。
「わかった……わかったから二人ともやめてぇ……」
浴室に響く令の声を無視したまま由乃と祐巳は今まで自分がうけた愛撫を教えるために一生懸命に再現していく。
その後、令が「のぼせる」まで30分もかからなかった……。
END
以上です。
初めて黄薔薇姉妹書いたけど……ファンの方々に受けるかどうか……。
さて、紅薔薇三姉妹に戻るか。
おお!知らない間に神が光臨していたとは!お疲れ様です
祥祐の甘甘なのもよろしくお願いします〜(リクエストしてもいいよね?)
祐巳と由乃ちゃんエスカレートしすぎですよ……ハァハァ
保管庫の職人名鑑のページから飛べるようにするのはどう?>>中の人
すまちこん氏は既に登録されてるし、他の4人の分作ってみた。
まあよかったら使ってくれ
職人データvol.5
【現白】 げんしろ
属性:白
得意技:湯煙旅情
決め台詞:
「志摩子さんは、私の一番だよ……」
「乃梨子だって、私の一番だわ」
柔らかく繊細な描写で甘くも切ない話を書く
無名での投稿だったがあまりの人気と完成度の高さで現白薔薇姉妹といえばあのSS
といった具合に徐々にスレ内で現白という名前が定着していく
コメディ物での乃梨子の妄想は男性諸氏には一度は覚えがあるのではないだろうか
本人は乃×志を目指しているが出来上がったもな志×乃であると嘆いている
が、恐らく本人以外はほぼ気にしていない
現白物は一応完結したが、その後も優良作品を地味に発表しつづけているありがたい職人である
職人データvol.6
【へたれ】 へたれ
属性:白・黄
得意技:特になし
決め台詞:特になし
実は現存する職人のなかで最も古株であると思われる
ずっと名無しであったが知らないうちに氏の作品にお世話になった香具師も多いだろう
白でシリアス・切なさを押し出した作品を
黄で軽快なコメディタッチのもの書く
白関係はこけることも多いが黄では「ネクタイ」などで住人の幅広い支持を受ける
これといった特徴のない読みやすい文が特徴といえば特徴である
現在は考えるところあってスレへの投稿は停止している模様
職人データvol.7
【HeU】 へう
属性:黒
得意技:堕落地獄
決め台詞:「――私より聖さまって人のことをとるの……っ!?」
黒祐巳祭のおりに突如頭角を表したダーク系職人
メール欄に初投稿時のIDを入れていたためこの名前がつく
遅筆だと言いつつも内容も描写も濃い黒祐巳×現白姉妹ものの月シリーズを毎日連載し続けた
少数の叩きを吹き飛ばすほどの人気を獲得、後にエロパロスレ初のHP開設者となったパイオニア
しかし自分のHPではなぜかギャグを発表しつづける
そろそろスレに戻って「エロパロ」を書いてほしい頃合
鬼畜ともいえるエロを違和感なく書き切ることができるのも書いてくれそうなのも今のところ氏だけである
日記のガキ臭さは仕様であると思われる
類義語:IDの人 黒薔薇さま
職人データvol.8
【shino】 しの
属性:黄 聖×祐巳
得意技:イベントもの
決め台詞:「ハッピー・ヴァレンタイン」
こちらも黒祐巳祭から参加の職人
2004年1月現在、スレにおいて最も活発な職人である
私小説臭を強く感じさせる聖×祐巳ものでは激しい賛否があったが、
その他の黄関係や寧子・真純ものでは一定の支持を得る
エロ描写についてはさほど印象はなく、暗いながらも繊細な情景描写が特徴でそこが人気でもある
類義語:meshino
まあこんなところかな。
保管庫の中の人の意向を全く聞かずに書いてしまったけど、
職人名鑑自体はなんかの役にたつかもしれないしまあいいか。
>しかし自分のHPではなぜかギャグを発表しつづける
>そろそろスレに戻って「エロパロ」を書いてほしい頃合
ぉぃぉぃw
乃×志や聖×裕はもうお腹いっぱい…
ここらで蔦子さんと笙子でも―
ってやっぱり無理?
初投稿なんでど下手ですが
文化祭後の話です…
ガチャ
「なんで、山百合会のメンバーはなにかあると温室に引きこもるのかしら?」
遠慮も無く由乃は瞳子の隣に腰を降ろした。
「…何の御用ですか、由乃さま?」
瞳子がさっと涙を拭ったのを見逃す由乃ではなかった。
(まぁ、そこが祐巳さんとの違いかしら。)
「…。」
「…あなたを薔薇の館に連れ戻しに来たの。」
「私を…ですか?山百合会のメンバーでもなく、ましてや祐巳さまと賭けをしたわけでもないのに?まぁ、賭けに負けて手伝わされてた当人は山百合会のメンバーになってしまいましたけどね。」
「山百合会じゃないと薔薇の館に居てはいけないなんてことはないんだけどね。」
「今までは二人いたから目立たなかっただけです。一人にになったらそちらがよくても私が気にすることもわからないんですか。」
瞳子は立ち上がって温室の出口に向かって歩き始めた。
(きっと、この温室を出たら山百合会との繋がりは完全に絶たれてしまう。)
そんな思いが瞳子の足を出口の一歩手前で止めた。自然と涙が溢れてきた。
「…うっ…っく。」
瞳子の肩に後ろからそっと手が添えられた。
「瞳子ちゃん。…あなたは気が付いていないと思うけど、まだ山百合会に残るチャンスがあるのよ。」
「…。なんでそういうことを言うんですか。志摩子さまには乃梨子がいる、祐巳さまには今さっき可南子が妹になったばかり。そして由乃さまは私のことを妹にする気はない。どこにチャンスがあるっていうんですか?」
「意外と鈍感なんだね、瞳子ちゃんは…。」
「失礼です、祐巳さまじゃあるまいし。」
瞳子は由乃の手を軽く払った。
(ふふ、私とやっぱり似てる。)
「ずっと私があなたのことを見ていたことに気が付かないなんて、鈍感以外の何者でもないじゃない。」
「…。ずっと祐巳さまのことを気にしていましたから。」
「じゃあ、これからは私のことをずっと見ていて。あなたに黄薔薇のつぼみの妹になって欲しいの。」
「…そんなこと、いきなり無理です。」
「『いきなり』は…無理か。じゃあ、『いきなり』じゃ無いならいいってことだよね。」
「言葉の揚げ足を取るなんて、あんまり感心できることじゃ…。」
「一週間、この期間だけ私のことだけを見ていて。そして、また同じことをあなたに聞く。」
瞳子の言葉を途中で遮って由乃は言った。
「そして、あなたのことを妹にしてみせる。」
「まるっきり祥子さまと祐巳さま真似ですね。」
「でも、あの二人はうまくいった。」
「…いいですよ。由乃さまのことを一週間、ずっと見ています。どっちにしろ、ロザリオを受け取ることなんてありえませんから。」
「わかったわ。じゃあ、薔薇の館に戻りましょうか。」
「なっ、それとこれとは話が別では。」
「私は放課後は大半、薔薇の館にいるの。私のことを見つづけるんだったら、あなたも居る必要があるんじゃない?」
保守乙
>465
由×瞳ってまだあんまり見ないね
祐瞳派だが普通におもしろかったんで、是非エロな続きを!
>>465 ふむ・・・可南子が勝つ未来IF物ですね。
まぁ、可南子か瞳子かは正直五分五分だとおもいますがw
可南子が勝った場合、ありそうな展開ではあるので続き読んでみたいなと。
由「答えよ、瞳子ぉぉ!流派黄薔薇はっ!」
瞳「尚武の風よぉ!」
由「革命!」
瞳「行け行け!」
由「先手必勝!」
由瞳「見よ!薔薇の館は、赤く燃えているぅ!!」
由「わっはっは!良くやった瞳子!ロザリオを受けとれぇい」
瞳「師匠!?」
やっぱ薔薇の「館」は燃えるのか!w
>>472 したらばに行きなさい、ここはエロパロ板ですから。
車内プレイ、ちょっと書いてみました。聖×祐巳です。
初書きなので拙い文章ではありますが。
「さ、ここら辺なら大丈夫かな。 」
いつもと同じ週末の夜。
聖さまに誘われて夜の街をドライブしていたら、しばらくして突然聖さまが車を道路の端に止めた。
「大丈夫って、何がです? 」
祐巳は辺りを見渡す。そこは小さな住宅街らしく、夜なので通る車も出歩く人たちも見当たらない。
静かで薄暗く、とてもわざわざ車を止めるような場所ではない。
「何って、決まってるでしょ? 」
聖さまは悪戯っぽく笑って祐巳の頬に触れた。
その甘い感触には覚えがある。祐巳は自分の顔色が青くなっていくのが分かった。
「ま、まさか・・・。 」
「そう、そのまさか。 」
ご名答、と聖さまは楽しそうに微笑んだ。
「どどどどど 」
「どうしてって、今まで車の中でそういうことした事なかったじゃない? 」
「当たり前じゃないですか! 」
だって、普通はベッドでするでしょう。
百歩譲ってお風呂の中や玄関くらいは今まで許して来たけれど・・・。
「ごちゃごちゃ言わない。ほら、早く後部座席に移る! 」
「いやぁぁ! 」
抵抗はした。こんなに抵抗したの初めて、っていうくらい。
でも、助手席から引きずり降ろされて口を塞がれて。
「大きな声出さないで。人が来ちゃうよ? 」
と言われてしまったら、大人しくするしかないじゃない。
それでも私は構わないけど、なんて可笑しそうしている聖さまをこれ程憎らしく思った事はない。
これじゃ一歩間違えたら犯罪者だよ、聖さま・・・。
そんなこんなで、気付けば祐巳は後部座席に仰向けになって寝転んでいた。
嬉々として後から乗り込んできた聖さまが、ドアにロックをかけて祐巳に覆いかぶさる。
「聖さま、やっぱりやめませんか?私、やっぱりこんな所じゃ落ち着かない・・・。 」
真上にある聖さまの顔は、新しい玩具を買ってもらった子供のようだった。
「やだ、やめない。 」
すかさず口を塞がれる。間を置かず生暖かい舌が祐巳の中まで滑り込んできた。
「んん・・・。 」
乱暴に口膣を舌が這いずり回り、熱いくらいの唾液が流し込まれる。
いつもより激しい口付けに気が遠くなり始めた時、窓の外に人影が見えた。
「んーっ!んん!んが・・・! 」
口を塞がれている事も忘れて、祐巳は聖さまに外に人がいる事を伝えようと躍起になった。
こんな痴態を人に見られてしまったら、もう生きてはいけない。
聖さまの背中を叩いて、聖さまの口へ直接言葉を吐き出す。
「なんなの、もう。雰囲気ぶち壊しだよ。 」
雰囲気も何もあったものか。
聖さまが離れてやっと自由になった口をパクパクさせながらなんとか言葉を紡ぐ。
「い、い、今人が・・・!人が通ったんですってば! 」
「えー。どこぉ? 」
のんびりと、聖さまは体を起こして窓の外を見渡した。
祐巳も上半身を起こしてみるけれど、そこには薄暗い闇が辺りを包んでいるだけだった。
「誰もいないじゃない。 」
「さっきは居たんです!絶対見られましたよ! 」
「通っただけでしょー?エンジンも切ってるし、暗いんだから気付かないよ。 」
「そんなのわかんないじゃないですか、やっぱりもうやめた方が・・・。 」
落ち着かないったらない。またいつ人が通るとも分からないんだから。
すると聖さまは、いつになく真面目な顔をして言った。
「私はね、もっと色んな祐巳ちゃんが見たいの。私だけに見せてくれる祐巳ちゃんが見たい。
だからこういう場所で愛し合って、祐巳ちゃんがどんな顔をしてくれるのか凄く見てみたい。 」
言っている事が滅茶苦茶だ、と思わないわけでもないけれど、聖さまがそんな風に想ってくれているのは
やっぱり嬉しいから、祐巳は聖さまに自分から軽くキスをして微笑んだ。
「・・・一回だけですからね。 」
「んぁ・・・。 」
服の上から柔らかく胸を揉まれると、祐巳から甘い吐息が洩れた。
祐巳の反応を確かめると、聖さまは左手で服の下着の中に手を入れて直に胸に触れた。
聖さまの手はいつも冷たくて、肌に触れる度にぞくぞくする。
全体をゆっくりと揉まれて指の腹で突起を撫でられるともう此処が車の中なんて事は頭から吹っ飛びそうになっていた。
「捲らない方がいい? 」
片方の手で服の裾を摘んで、聖さまが首を傾げる。もしもの事を考えた場合、そっちの方がいいだろう。
「・・・ん、ぁ、はい・・・。 」
「そうよね。祐巳ちゃんの可愛いこれが他人に見られるのも嫌だし。 」
そう言って、聖さまは突起を爪で軽く弾いた。思わず体がびくりと跳ね上がる。
「ひゃぁ! 」
そんな祐巳を無視して、そのまま聖さまの顔がお腹の方へ移動する。
何をするのかと思えば、おヘソの中に突然小指を浅く突っ込んだ。
「な、なに・・・や・・・くすぐったい・・・。 」
控えめに伸びた小指の爪が奥のほうに当たって奇妙な感覚が沸く。
「臍は皮膚が薄いらしいから、傷つけちゃいけないね。 」
微笑みかけられて何をするのかと思えば、今度は舌で臍の穴を舐め始めた。
「あぅ・・・せ、せいさま・・・。 」
昨日のお風呂で臍の手入れをしていて良かったかも、とぼんやり思う。
聖さまはくちくちと音を立てながら、執拗に祐巳の臍を愛撫したまま、祐巳のスカートの中に手を滑り込ませた。
ショーツの上から、指を往復させて撫でられる。
撫でられた部分が肌に張り付いて、そこはもう充分に濡れている事が自分でも分かった。
中指で強く何度も擦りつけられると、ショーツの一部分は既にびしょびしょになってしまっていた。
「祐巳ちゃん、気持ち良い? 」
いつの間にか聖さまは、体を起こして座ったまま祐巳を見下ろしていた。
腕から下はスカートの中へ伸びていて、愛しそうに祐巳の顔を見つめている。
その視線が恥ずかしくて、祐巳は強く目を瞑って頷いた。
やがて人差し指と中指が、ショーツの中へ進入して、そのまま陰唇を揉むようにして弄くられる。
くちゅくちゅと、淫らな音と祐巳の細くて高い声だけが車内に響く。
「あっ、ぁっ・・・あ、ぅん・・・! 」
もう長くは持たないと思ったのか、聖さまは親指で蕾を探り当てると、強く押し込んだ。
「ぁぁっ!聖、さま・・・!も、だめ・・・っ! 」
たったそれだけのことだったけれど、祐巳はすぐに達してしまったのだった。
祐巳は後部座席のシーツに体を完全に預けながら、窓からぼんやりと流れる景色を眺めていた。
終わった後は、いつもこう。頭がぼーっとして、何も考えられない。
「いやぁ。結構興奮したわね。もしかしたら誰かに見られたかもしれないよ。 」
運転席からちらりと覗く聖さまの頭が、さも愉快そうに揺れた。
「もういいです、あの場所には二度と行きませんから。 」
嫌だと言いつつ結局最後までさせてしまった気恥ずかしさで、祐巳はぶっきらぼうに言い放つ。
聖さまに頼まれたら嫌とは言えない性格は、変えていかなければいけないかもしれない。
「・・・。 」
それきり聖さまは黙って運転をしていた。
もしかしていじけたのかな。少しだけ不安になって後ろから運転席に身を乗り出して聖さまを覗き込む。
「何笑っているんですか。 」
思わず拍子抜けする。聖さまは、黙ったままいつもみたいにニヤニヤした笑みを浮かべていたから。
「ん?今度は何処がいいかなぁって考えてたのよ。 」
「・・・・聖さま・・・・。 」
だめだ。この人は全然反省なんてしてない。
祐巳はこの先に待っている悲劇を想像して、泣きたい気持ちになったのだった。
終わりです。
エロくなくてごめんなさい、では。
>480
>エロくなくてごめんなさい、では。
(*´д`) ハァハァ どこがエロくないっちゅーんじゃ! GJ!
しかし、玄関まではOKしたのか祐巳…
>468 薔薇十字 キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!!
#474が理解できないのだが…… 別に蔦子×笙子でもエロが書けないわけじゃあるまいに……
ついでだがこんなの考えてみた。 <テンプレ案内文(素案)>
山百合会からのおしらせ
ここはみんなの利用するスレですわ。SSを読む方も書く方も、節度をもってね。
感想を書くときの注意
ここは百合推奨だけれど、それ以外のSSを排除しているわけじゃないの。
それに、SSを書く方もプロではないから、あなたにとって、とても退屈だったり、
怒りさえ感じることもあるかもしれない。
でも、SSを書いている方も、あなたを怒らせたり、不快にさせるつもりじゃなくて、
むしろ楽しませようとしてくれているの。
だから、「出て行け」だとか「ゴミ以下」だとか、はしたない言葉は、
思っても書き込まないこと。いいわね?
SSの多くは予告+NG-WORD付で書き込まれるから、自分には合いそうじゃないなと思ったら
まよわず回避して。それには2ch専用ブラウザを使うと便利よ。
SSを書くときの注意
このスレにいる妹たちは百合SSが大好きなの。できれば百合で書いてくださいね。
もちろん、そのSSには殿方が必要と言うことであれば、無理強いはいたしませんわ。
でも内容によっては読み手を選ぶことがあるのは、ご存知よね。
とても傷つきやすい妹たちが苦しまないよう、ちょっとだけ配慮をしてね。
それと、中にはまだお姉さまからの指導が行き届いてない妹たちもいます。
時々リリアンにあるまじきはしたない声が届いてしまうかもしれないけれど、やさしく導いてあげてね。
・投稿予告
カップリングや、明かせる範囲でのシチュエーションの予告をお願いね。
傷つきやすい妹たちが自分では受け止められないと思ったら、回避してくれるわ。
回避しやすくする為の[NG-Word]も投稿予告に書いてね。
・SS本文
名前欄[タイトル/通り名/番号]を、mail欄[sage + NG-WORD]をお願いね。
Mail欄に[NG-Word]があれば、傷つきやすい妹たちがよけやすくなるわ。
それと、じつはこのスレには投稿されたSSを保管してくれるお姉さまがいらっしゃるの。
保管庫ではタイトルがあるととても見やすくなるわ。
そして、もし名無しさんじゃない素敵な名前がアナタにあれば、それもお願いね。
>>465 瞳子キテタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!
ぶっちゃけ、祐巳の妹になってもらうのが一番いいが、こういう展開もいいかもしれんw
つか、それ以外でよしのんは妹見つけられないような・・・
初出のときは嫌いなキャラだったのが今ではこんなに瞳子萌えになるとは自分でも驚きだ・・・
今まで第一印象嫌いで好きになったキャラいないんだよな。
ってわけで続き激しくキボンヌ!!!!!!!!!!!
>>415 GJ!!何つーかじらしっつーかそういうのが堪らん。
でも本来あるはずだった絡みが気になって仕方ないので続きだけでも
うpろだとかにうpして下さらんか(´・ω・`)
>>483 初心者にも解り易い丁寧な説明でイイ!
>>483 モツカレー。
ただちょっと長いような気もするんだけども。
もしテンプレとして採用するなら、「感想を書くときの注意」と「SSを書くときの注意」を
2つのレスに分けて載せた方がいいんじゃないかな。1つのレスにぎっしり詰まってると、
スルーされちゃいそう。
>>483 長げぇ(;´゚Д゚`) って思って読んでたら・・・・
なんかすげぇよかった。ほのぼのしたよ・・・・・・。
聖×祐巳、書き終わりました。…舞台は車内で…って、前の人と完全に被ってる_| ̄|○
と、とりあえず、展開は少し違うので、申し訳ないものの、投下させて頂きます。
NGワードはキモノ、で。
白薔薇さまに手を繋がれて連れて来られた場所は…やっぱりあの暴走車の前。
「うぅ、やっぱり、乗るんですか?」
「祐巳ちゃん…みなまで言わなくても、すぐ解る表情って便利だね。
もちろん。今日はぶーぶーでデート」
祐巳の頬を軽く指で撫でてから、楽しげに笑う白薔薇さま。
デート相手の思惑なんて、全然気にせず車に乗り込んで、助手席を開けてくれる。どうぞ、って言うように。
「安全運転で、お願いしますね?」
恐る恐る乗り込みながら、釘をさす。
あの時はマリア様のご加護で事故に合わなかったけど、今度はどうか解らないのだから。
「もちろん、私はいつも安全運転だよ。前も事故起こさなかったでしょ?」
しゃあしゃあと言ってのける。事故起こさなければ安全運転なんですかって突っ込みたいけど…
「白薔薇さま?何をなさっているんです?」
助手席に乗り込んだ祐巳の太ももに、なぜか白薔薇さまの手。
「…いや、助手席に乗る時の祐巳ちゃんのスカートから出てる足が、結構そそったから」
「それと、この手とどう関係あるんですか…ひゃんっ」
すすっと白薔薇さまの掌が、祐巳の肌をなぞってから、離れる。
「ははは、隠居の年寄りだし、若い子の肌に触れて元気をもらおかなーって」
指を目の前でヤラシクわきわき。あーもう、やっぱりヘンタイ親父だよ、この人。
「白薔薇さま、エッチなことしたら、すぐ帰りますからね」
こっちの方にも、ちゃんと釘さして置かないと。
お風呂の時は許してしまったけど、元々祐巳は祥子さま一筋。お姉さまを裏切るわけにはいかない。
…白薔薇さまとデートしてる時点で裏切ってるかもしれないけれど、これは不可抗力とか、
やもえない事情というものであって…。
「ふふふ、車に乗ってしまった以上、簡単には帰れないよー」
妖しく唇を歪めて、なんだか、悪役っぽい口調で笑う白薔薇さま。
確かに車で連れて行かれたら帰るのは難しい。失敗したかも。
「あの、やっぱり私、帰りま…ぎゃっ」
「しゅっぱーつ」
白薔薇さまの運転する黄色い車は急発進して、祐巳に怪獣の鳴き声を披露させた。
とりあえず、祐巳は、貞操の心配より命の心配で頭をいっぱいにすることになったのだった。
「…マリア様、ありがとうございます…」
今回も、どこをどう走ってきたのか見当もつかないけれど、無事、どこかしらに到着できたらしい。
祐巳は深く深く、マリア様に感謝した。まだ、ドキドキが止まらない。
「ははは、祐巳ちゃんはやっぱり面白い。あと、可愛い」
ちゅ…ちろっ。
「…ぁ…」
唇に軽く。
そして、離れる瞬間に少しだけ、舌で唇を掠められた感触。白薔薇さま…そのキス、えっちです。
「今度は嫌がらないんだ?」
「へ?…あれ?」
何でだろう?最初のキスも嫌じゃなかったけど、ここでのキスは、嫌じゃないどころか…
「もっと、して欲しい?」
「はい…!ち、違います」
慌ててぶんぶんと頭を振る。白薔薇さまの術中に嵌っちゃダメ。
でも、思わず本音が出てしまった気もする。なんでだろう?ヘン。
白薔薇さまは声にださず笑って、祐巳の肩を引き寄せ、また、ちゅって唇に触れる。
この位なら全然…お風呂ではもっとすごいことしちゃったし…ちょっとだけなら、いいかな?
「祐巳ちゃん、見てごらんここ。結構いい景色でしょう?」
肩を抱かれたまま囁かれ、祐巳は初めて窓の外を窺う。
車から覗く景色は、車一台が通れる舗装されていない小道を上がりきった丘の上。
冬の海が広がって…絶景の一言。
「綺麗。こんな場所…あったんですね」
「そう、穴場。私の秘密の場所…なーんてね、ホントは来たの2回目なんだけど」
そんな事を言ってる間にも、白薔薇さまの肩に廻した手が祐巳の胸の辺りを服の上から撫で始めてる。
「…んっ…。白薔薇さまぁ、また」
抗議の声を上げる。でも少し甘えたような声になってしまうのは何故だろう。イヤじゃない。
「ね?祐巳ちゃん。吊り橋効果って知ってる?」
「へ?」
突然、妙な質問をしてくる白薔薇さま。ええと聞いたことあるような無いような。
「吊り橋を渡る時ドキドキするでしょ?
そんな時に異性と会うと、そのドキドキを恋と勘違いしてしまうって現象」
くにゅ…ふにゅ…。祐巳の小さな胸をコートの上から弄びながら解説する白薔薇さま。
何が言いたいんだろう?…胸を揉まれる度に思考がぼやけてゆく中、必死で考える。
「つまりね、祐巳ちゃんが今、ちょっとガードが緩くなったのは、
車に乗っていた時のドキドキや、景色を見た時の感動を、
そのまま私への感情に摩り替えちゃってるからかもしれない」
きゅっ。尖ってきた胸の先端と思しき辺りを突付かれる。
「ひぅっ。そ、そんな、それってズルじゃない…ですかぁ」
ああ、そんな心理的な罠にかかっていたのか。それじゃ、抵抗しなきゃ…と思うのに、
なぜか、白薔薇さまの悪戯っ子のような笑顔を見てると、体が動かない。
「そう、ズル。だから…今、ここで、祐巳ちゃんがエッチな気分になっても…祐巳ちゃんのせいじゃない」
「…ぁ」
いつもは頭の回転の鈍い祐巳なのに、この時だけは、解った。
つまり「今からエッチなことをするけど、私と吊り橋効果に責任を押し付けちゃっていいよ」ってこと。
白薔薇さまは、ヘンな処で優しい。でもズルイ。そんなこと言われたら、抵抗できなくなっちゃうじゃないですか。
白薔薇さまの手が、胸からスカートの裾へ。
助手席へ乗り込んだ時のように太ももをさする。
「くぅん・・・」
「足、開いて」
低く囁かれる声に、ぞくっとする。お風呂の時を思い出して、体から熱い何かが染み出してくる。
これは吊り橋効果。そう言い聞かせても、熱さは収まるどころか、じわじわ広がって祐巳を侵食する。
言われた通り足を開くと、白薔薇さまの手は祐巳のスカートを捲くり上げながら、
太ももをなぞって、ショーツに包まれた最奥で行き止まった。
「祐巳ちゃんの、柔らかいね。それと、暖かい」
「い、言わないで下さいよぉ」
ぱたん。恥ずかしさのあまり、開いてた足を閉じて、ぎゅっと白薔薇さまの手を挟む。
これで悪戯出来ないでしょう?
「あー、こら、祐巳ちゃん」
「えへへ、お返し、です…ふゃぁぁ」
太ももで挟み込んでいた白薔薇さまの手が、無理矢理ぐにぐにと動き、祐巳の太ももを掌と甲で、
指先でショーツごと割れ目を擦り始めた。
そこから電撃のように発生する刺激に、祐巳は最後まで言葉を言えず、白薔薇さまにしがみつく。
「ふふふ、祐巳ちゃんの可愛い太ももの感触をたっぷり味あわせてくれるなんて、サービスいいねぇ」
「ち、違いま…ぁぁっ。やぁん、そこ触ったら…ふぁ」
太ももを堪能していた掌の動きが、指先に祐巳のお豆を見つけた途端止まり、
指だけがショーツごしに、くりくりと、そのお豆を撫で回し始めたのだ。
ぐちゅ…じゅぶ、ぷちゅ。
祐巳の最奥を覆っていた小さな布に染みが広がって行く。
悔しいけど、白薔薇さまの指…きもち、いい。
「祐巳ちゃんは、ここがお気に入りなんだよね?…直接いじめてあげる。さぁ脱ぎ脱ぎしよ」
布越しとは言え、散々弱い場所を弄くられてトロトロになった祐巳に、否応も無い。
スカートを外され、えっちな糸を引きながらショーツが脱がされる。
…やだ、上は全部着てるのに、下だけ何も履いてない。
「大丈夫。ちゃんと靴下だけは履いてるでしょ?」
祐巳の顔色を読み取って、白薔薇さまが、なぐさめるように指摘してくれる。
「…って、そんなの、もっと恥ずかしいじゃないですかぁ」
祐巳の抗議の声は、白薔薇さまの楽しげな笑顔を誘っただけ。
当然、祐巳を辱める手の動きは止まらない。
「はい、ご開帳〜」
膝を押さえられて、ぐいっと広げられる祐巳の足。
下にショーツすら履いていない状態で足なんて広げさせられたら…
「やぁ、見えちゃいます。だめ」
「見たいから広げるの。ん、あの時と変わらず綺麗…会いたかったよー、ちゅ」
白薔薇さまったら、足を広げさせるだけでなく、顔を埋めて…祐巳の女の子の部分に口付けてる。
「ひっ…やぁ…汚いです」
「祐巳ちゃんのだから、全部綺麗だよ、その証拠に…んっ」
くちゅくちゅ、割れ目を舐め上げてから、祐巳の控えめな草叢にキス。
そして、舌を出して後ろの蕾にも…。
「っ!!…そこ、ちが・・・っぅ」
じゅぷ…ゆっくりと舌が蕾に沈んで行く。
白薔薇さまが、あの綺麗なお顔で…あんな汚い処に舌を…やだ。
感じたのは嫌悪感より、ぞくぞくするような背徳感。
「ひんっ…ふぁ…やぁん」
「んぷ…れろ…ん?ねぇ?祐巳ちゃん。なーんで、こんなにトロトロのおつゆ流してるのかな?」
後ろを舌で舐り始めて、すぐ。祐巳の泉から湧き出す愛液が溢れお尻まで伝ったのだろう。
からかうように、舌でつついてから尋ねてくる白薔薇さま。
「知りません」
恥ずかしさと、快感のあまり、震える声を必死で抑えて、祐巳はそっぽを向く。
意地悪な白薔薇さまを喜ばせてなんてあげません。
「そーお?じゃあ、体に聞こうかな。ほーら、体は正直だね。ぐふふふ」
わざとオヤジっぽく、イヤラシク笑って、白薔薇さまは祐巳の唾液と愛液に濡れた後ろに舌を…
そして、指はピンっと自己主張しているお豆を包皮ごと摘んでぐにゅぐにゅと扱き始める。
「・・・やっ…やぁぁ!!だ…めぇ。白薔薇さま、それ、だめっ。やっやぁっぁ」
足をじたばたさせて抵抗しても、体を足の間に入れられて上手くいかない。
何より、肉芽と後ろの大切な場所からの刺激で力が入らない。
「じゅ…んく…れろ…美味しいよ。祐巳ちゃんの味」
そんなイヤラシイ言葉が、更に祐巳の快感を高めて行く。
バックミラーに写る、下半身だけ裸にされて足をいっぱい広げさせられた祐巳の姿。
そこに白薔薇さまが顔を埋めている。舐め上げられる度に動く、そこだけ靴下に包まれた足首が…
なんだか、車の中で無理矢理犯されているような感覚を引き出して、祐巳をおかしくする。
「んくっ…い…く…白薔薇さま、もう私、い…いっちゃい…ます」
お風呂で何度も教え込まれた言葉が自然と唇から漏れる。
「…ぴちゅ…いいよ、イッテ。祐巳ちゃんの全部舐めてあげる」
舌が蕾から、女の子の泉へ深く差し込まれ、かき混ぜられる。
それが止め、だった。祐巳は体を仰け反らせ、足をぴんっと伸ばした後…盛大に潮を吹いた。
…やだ…いっぱい…でてる。。車、汚しちゃう…。
そんなことを思いながら、祐巳の意識は霞んで行った。
おまけ。
「白薔薇さま!どーするんですか、この染み。私、弁償なんて出来ませんよ」
「ん?弁償なんてとんでもない。祐巳ちゃんと私の愛の証だし、このまま消えなければいいなぁ」
「っ!な、な、な」
「『なんて嬉しい。また車でエッチしましょう』っかな?」
「違います!なんで、そんなにエッチなんですか、白薔薇さまはー」
「もちろん、祐巳ちゃんが可愛いからに決まってるじゃない」
「ぎゃぅっ」
「ほらほら、怪獣の子供のぬいぐるみみたい」
「ぅぅ、白薔薇さまは、ぬいぐるみ相手にあーいうことをなされるんですか?」
「…んー、まあ、世の中にはそーいう、ぬいぐるみもあるし」
「へっ?…そ、そうなんですか?…世の中って不思議です」
「…こほん。まあ、女の子には関係ないけどね。私には祐巳ちゃんがいるし」
「だから、抱きつかないでくださいよー」
これで終了です。…今回の拘りは、靴下ということで(笑
リアルタイムキタ━━━━━━(ΦДΦ)━━━━━━!!!
キモノタンのSSはいつもエロくて最高!
今日は聖X祐祭りでつか?
キモノセンセSSの聖X祐はサイコーっすね(*´д`*)ハァハァ
個人的にあまあまより、後ろに祥子様の影があってフリンめいた方がスキー
聖X祐ラッシュなんでリクしにくいけど、海シュチもほしーなー
shinoさんが書かれたすばらしいチョコレートコートのssがあるのに
自分も少し書いてしまった。
題名は「チョコレートの塊」、
とりあえずヴァレンタインデー翌日編を投下します。
メール欄はhimo sageでお願いします。
人は正しくないと知りながらも現状を維持してしまうことがある
変化を求めることは同時に何かを失うことに繋がっているのだから
決断すべきだと頭で理解していても心は安定を求めてしまう
それが・・・さらなる悲劇を呼ぶことになろうとも・・・・。
−ヴァレンタインデー翌日−
<寧子>
「お姉さまー。」
「・・・・浅香。」
少し口ごもってしまう。
昨日のことは誰も見ていないはずなのに・・・。
「ごきげんよう、昨日はチョコレートありがとう。」
チョコレートと言ったとたん、昨夜のことを連想していたたまれない気持ちになる。
「いいえ、私がお姉さまにお渡ししたかったんです。
甘いのが苦手ということでいろいろ考えたんですよ。」
浅香は私の腕をとり甘えるようにしがみつく。
「そういえば・・・、お姉さま。昨日温室で何をしていたのですか。
何でもないって仰っていたけど私が無理を言ってしまったのではないかと。」
私の返事を待つことなく、浅香は続けた。
「私、お姉さまを探して温室のすぐ近くを歩いていたら真純さんにお会いしたの。
何か急いでいるご様子だったけど・・・。ごめんなさい、関係ない話ですよね。
そうそう、それで日曜日のことですが・・・・」
気が付いているの浅香、昨日の待ち合わせのこと。
それとも単なる雑談。
浅香の言葉はどちらにもとれてしまう。
今朝の私には浅香との会話を楽しむ余裕など微塵も無かった。
マリア様に手を合わせ、何とか教室にすべり込んだ。
<真純>
「ごきげんよう」
「ごきげんよう、寧子さま」
「お願いね」
「はい」
いつもと同じ挨拶と動作、週6日の逢瀬、いつもより顔が紅いのは気のせいだろうか。
他愛のない会話が続く。
M駅の1つ手前に電車が停車する。
出発の合図であるベルが鳴り響き、電車は走り出した。
あと1駅で到着する。
この時間が永遠に続けばいいのに・・・。
そんな淡い望みは叶うことなくM駅に到着する。
電車を降りる瞬間、寧子さまは私の耳元で囁いた。
「昨日のことは2人だけの秘密よ」
私は返事を返すことも出来なくて、うなずくだけで精一杯だった。
別々の席に座りバスに揺られる。
視線は寧子さまの口元にそそがれたまま。
マリア様の前で浅香さんが寧子さまに・・・・。
無邪気に甘える彼女を見ているだけで昨日のことが思いだされる。
浅香さんよりも寧子さまに想われているという
優越感と同時に湧き上がる罪の意識に息がつまりそうだった。
今日はここまでです。
短い上に中途半端ですね。
>505
うほっ、イイ三角関係の予感!
少しずつでも、連載してくれるんなら嬉しいさ。
丁度ヴァレンタインの時期だしね。
それはそうと、最初タイトルが「チョコレートの鬼」に読めた。←台無し
507 :
蓮華:04/02/05 23:26 ID:iJA/GHH6
どうもですー。すばらしいSSがたくさん投下されていて、萌え分がどしどし補給されていっております。
ああ、私、蓮華は、Labyrinthを書いているものです。
マリみては色々、様々なカップリングでネタが固まっているので、
定住しそうな予感が…なので、HNを名乗らせていただくことに。まことに勝手ながら。
さて、Labyrinth後半。まだエロには届いていないですが。
今度は聖×祐巳です。暗め鬼畜になりそうなので、NGワードは『WhiteKiss』で
嫌な方は削除したってください。それでは。
唇にあの感触が残っている。それだけで、やりようのない苛立ちがこみ上げてくる。
"あれ"から一週間。名前をつけるには、いささか短すぎる時間の中の出来事から、一週間。
栞の時と同じようにほんの一瞬だったと言うのに、どうして。
あの時は感覚がなかったというのに。
でもそれは恋とかそういうのではない。まさしくそれは「有り得ない」ことだ。
不気味な…何か、どこか不安になる。汚されたとかそういうショックもあれど、
縋りたくなった。…届くはずのない想いが向いている先のそのぬくもりに。
ポーカーフェイスはたとえショックを受けていても健在で。
一週間という時間はそつなく過ぎていった。雪はもう溶けていた。
(だるいな…)
昨日まではすいすいと、普通に勉強が進んでいたというのに。
感触が急に鮮明になったような錯覚。覚えていないけど、とても嫌な夢。
休日と平日という違い以外に、それらの効果で、
聖の体はどこかしゃっきりとしないだるさを覚えていた。
用は無いけれど、勉強は中断して。休日はあまり着ることのない制服の袖に腕を通した。
(…何やってるんだろうね、私は)
自嘲した。
こういうのは自分らしくない、今なら誰かにあっさり弱みを晒してしまいそうだった。
誰か居るかもわからない薔薇の館へ、足をすすめているのもそのせいだろう。
いつものようにマリア様へお祈りをして…といっても休日にすることは久しぶりか。
走ることはなくゆっくりゆっくり。…どこか心ここにあらず、といった感じで。
部活動のエイ・オーや、イチニーなどと、元気のいい掛け声が聞こえてくる。
決して校舎内で行う部活も少なくはないというのに、通りかかった校舎は何かとても
閑散としている。…錯覚か、実際に人が居ないのかもわからないが。
銀杏をなるべく踏まないように歩く。すぐに薔薇の館が見えてきた。
途端に、安心した。…それでまた、聖は苦笑した。
鍵は開いていて、キィ…と軋みを含んだ音を立ててドアを押し開く。
誰も居ないはずなのに。…何か物音が聞こえた。ような気がした。
警戒はしない。鍵を持っているんだ、恐らくは山百合会の誰か。
会ってお茶でも飲めば気分も安らぐだろう。受験生の身分で今の状況はいささかピンチである。
またゆっくり、ゆっくりと―――軋む階段を上っていった。
ビスケット扉を発見する。やはり中から物音がした。
(こんな休日に、熱心だねぇ)
自分もだろう、と心の中で突っ込みを入れて肩を竦めると、なるべく足音を殺して、
コツコツと掌でノックを打った。
「誰か居るのー?」
扉の向こうにいつもの調子で声をかけてみた。中のかすかな音がやむ。
気づいたのだろう、よかったよかった、と聖はひとりで頷く。
「あ、はいっ」
―――――どくん。
一度だけ、ただ一度だけ。心臓が大きく跳ねた。そんな気がした。
決して可能性が低いわけじゃない。誰か居るとしたら彼女も候補にあがるから。
部活動に参加している令の確立が高いといえば高いのだけれど、
雑務を残して誰かが来た、そんな可能性も無いわけがない。
ただ、何故か、驚いた。…福沢祐巳が、居るということに。
…ふ、と息を軽く吸い込んでから吐いて。
「いやあ、祐巳ちゃん。日曜日なのに奇遇だねぇー。ごきげんよう」
ゆっくり扉を開いて、にっと笑ってみせる。
部屋の中には祐巳ひとりだけだった。まあ、そうじゃなかったらそれはそれで疑わしいのだけれど。
彼女はいつもの制服で、いつものツインテールで、いつもの表情だ。
こころなしか嬉しそうに思える。山百合会にそう出席できなくなっているから、
久しぶり、にもなるのだろう。
「ごきげんよう、白薔薇さま。どうかされたんですか?」
ぺこっと頭を下げる仕草も可愛らしく、その次に小首をかしげる姿も、また。
「いやあ、何だかこう、気分転換っていうか?そんなところよ。
誰かに会えるっていう保障はなかったけど…」
いつものにやーっとしたオヤジっぽい笑みを浮かべると、すすーっと祐巳に近寄っていく。
反射的に身構えたようにも見えたが、聖はかまわずにむぎゅっと抱きついた。
「ぎゃうっ!?」
「かわいーい祐巳ちゃんに会えたしねえ。早起きは三文の得ってやつかも?」
「それ意味微妙に違いますッ…は、離してください白薔薇さまっ!」
「祥子もいないしーいつもより多く抱きしめておりますー」
むぎゅー。
ハタから見ればじゃれあってるとしか見えない。祐巳がじたばたと暴れるのすら。
顔を赤くして、腕の中にすっぽりおさまる小柄な、ぬくもり。
表面上はふざけていても、その奥は、じんわりと暖かいものに癒されていくような感覚を味わっていた。
「そーいや、祐巳ちゃんはどうしてここに?」
ハグしていた手をぱっと離すと、ぷはーっと呼吸を我慢していたかのように祐巳は息をはいて、
僅かに間合いを取る。楽しそうに聖は笑った。
「あ、私は忘れ物を」
「ふーん…それで。少しお腹がすいたからお茶とお菓子をちょっと拝借ってワケだ?」
祐巳が言い終わる前に、肩眉を吊り上げて笑ってみせて、
ひょこっと祐巳の横から部屋の奥へ視線を巡らせると、
円形のテーブルには見慣れたカップに注がれた紅茶、
そして中央にはティッシュの上にのっている数枚のクッキー。
椅子の一つに手提げ袋が座っていた。恐らくそれが「忘れ物」なのだろう。
びくっ、と肩を跳ねさせた祐巳は、うぅ…と唸ると、俯いて少し赤くなった。
決して備え付けというわけでなく、みんなで持ち寄ったものだ。
微妙に一人で食べるには…という申し訳ない気持ちがあるのだろう。
それでも、彼女は空腹に勝てなかったわけだが。
「かーわいいなあ」
にやにや。その笑いに再び祐巳は警戒するも、聖は大丈夫だよ、と手で合図してみせる。
「んじゃ」
祐巳の横をすり抜けて、聖は音を立てずに歩き、テーブルに近寄っていく。
すっと細い指がテーブルの中心に伸び、一枚のクッキーを指で挟んだ。
それが口に運ばれていくのを祐巳は目で追い、そして。
「あっ」
口の中に放り込まれた瞬間、祐巳は僅かに声を上げてしまう。
むぐむぐと噛み、聖は甘い味をしばし堪能してから飲み込む。
ふむ、と息をついてから、祐巳にウインクして「かっこいい笑み」を浮かべた。
「共犯」
ね?と首をかしげると、祐巳は少しだけ嬉しそうに
「はい」
穏やかに笑う。
胸の奥がまた少し暖かくなった。
ティータイムと、軽いおしゃべりで、緩やかに、優しく、暖かく時間は流れた。
「勉強のほうはどうですか?」
「あーもう。何か妙に集中できなくてね。だから気分転換ーってわけ」
ひらひらと手を振ってから、
「でも、白薔薇さまはいっつも成績トップ10に入ってるじゃないですか」
そこまで集中する必要もあるものだろうか?
むぅ、と少しうらやましそうに祐巳は聖を見ると、へへっと聖は笑った。
「まぁ一応学生という身分ですので」
「はぁ…そういうもんですか」
「うん、そういうもん。なんなら祐巳ちゃんには…私が色々教えてあげようか?」
手を合わせて指を折り、その拳で口許を隠して、怪しげに目を細める。
端正な顔は、十分に「そっち」を連想させる笑みを、らくらくと作ることができて。
「い、いえっ!結構ですからっ!」
一体何を教える気ですかあんたはっ!
祐巳はリリアンの生徒にあるまじき、がたっという音を立てて椅子ごと軽く後ずさり、
気づいたのか、うぅ…と再び唸りながら、椅子を引き摺らないように引いた。
「ノリが悪いなあ。…ん」
ふと、窓の外を眺めてみると、空は気持ちがいいくらいの青さだ。
太陽の光の具合から見ると、恐らくは。
「そろそろお昼かなー?祐巳ちゃん、何か用事ある?なきゃ何か食べに行こうよ」
よっ、と椅子から立ち上がって伸びをすると、聖は問いかけた。
「えっと…はい。2時ごろまでなら空いてますよ」
「んーっ?何かな何かな?健全な女子高生の祐巳ちゃんは…」
ずずいっ、と立ち上がったばかりの祐巳に聖は顔を近づける。
びくっと震えて、体をそらして逃げようとするも、体はそう柔らかくもない。
結局詰められた距離の1割だって離れることはできなかった。
「なんですかっ」
「もしかして…デートかなっ?」
そう、それはふざけて言った筈。どんな答えが来ても、こんな感情が芽生えるとは思っていなかった。
顔を赤らめて、少しだけムキになって否定してみせた。けれど、それはありがちな反応で。
YES――――そう言っているようなものだった。
そこから、いくらでもからかいやら、そういうものに発展したはずだ。
指先がピクリと震えた。一週間前にも同じような反応をした気がする。
―――――祥子、か。
「…ふぅん」
さっきまで、楽しかった筈だ。愛しい存在は、ただ友達として。親友として。
ただ普通に、会話をしていた筈。
堰を切ったように、何かが溢れてきた。
嫉妬心。
…独占欲。
その他、諸々。
「な、なんですかっ…違いますったら!もう…」
俯いていたためか、聖の表情を見ることが出来なかったのだろう、
顔を上げて、聖の顔を見た。祐巳は、そこで言葉を途切れさせる。
哀しげに、下を向いた瞳。自分は何か、この人を傷つけるようなことを言ってしまったのだろうか。
何か発言に、いつものごとく、至らない部分があったとか?
切羽詰ると、あれやこれやと失言をしてしまう自分の悪い癖が出てしまったのかと、
祐巳は不安げに、そして、さっきまでいつもの調子を見せていた聖への心配を浮かべて、
「…白薔薇さま…?」
覗き込むように、顔を近づける。
恐れ多い、とは思う。でも、とても近い存在だったから、こういう時には、
さして抵抗が生まれないのかもしれない…。
新しいことに気づいた、次の瞬間だった。
視界が90度傾いた。
背中に感じるのは硬いものを覆ったテーブルクロス。
肩に僅かな体重がかかっているのを認識して、驚きと少しの痛みに伏せていた目をゆっくり開くと、
先ほどまで見ていた、ギリシア彫刻のように整った美しい顔がそこにあった。
…組み敷かれている。現在の自分の姿勢に気がつくにはいささか遅すぎたかもしれない。
お尻のすぐした、ふとももの裏あたりが、テーブルの端にあたるのだろう。
カップがなくてよかった。いやそういう場合じゃない。
抗議の声を上げようとしても、無理だった。…目の前の、美しい瞳を見て。
その瞳は今までに見たことのない…何か、暗い場所に燃え滾る炎のような、
異様な、だが人が魅入ってしまうような輝きを湛えていた。
「…ロ、ロサ…」
「祐巳ちゃん」
逃がさない、とでも言うようにか。何かタチの悪い冗談だと認識していた祐巳が身を捩った瞬間に、
体重を少し重めにかけて、動きを封じた。
「頼むから、大声は出さないで」
搾り出すように声を潜めて言う、だが、すぐにハイと頷くわけにもいかなかった。
「な、なんでこんなことッ…なんのつもりですかっ」
何の冗談ですか、どいてください…!と、まぁ言われたとおりそこまで大声ではないけれど、少しだけ強い語調で、
先ほどは無理だった抗議の声を、祐巳はようやく言うことが出来た、が。
どくどころか、少しだけ面食らったような顔をしてから、聖は、
――――笑った。
「冗談?」
ふふ、と楽しそうに微笑みを浮かべる。それがいつもの優しい笑みでは無いことは、
多少鈍である祐巳でも理解できた。
背筋が凍ってしまうほどの、妙な威圧感。祐巳は暴れることもできず、それにすら動きを封じられる。
腹のうちに何を飼っているかわからない、曲者。
その片鱗が見えた…いや、違う。それすら、既に飼いならされていたのだ。
「…冗談なんかじゃないよ、祐巳ちゃん」
艶を帯びた声が、ゆっくり、ゆっくり、静かに、静かに…紡がれていく。
妖しげな魅力が漂う、聖は祐巳に顔を近づけると、両手で祐巳の頬をはさむようにして、軽く撫でた。
怯えたのだろう。怖いのだろう。祐巳は震えた。だが、解放などはしない。
心の奥底で叫んでいる。――――欲しいのだろう。繋ぎ止めたいのだろう。
獣が叫んでいる。―――欲に、突き動かされるがまま。劈く如く叫んでいる。
「…私は、本気。…私は…」
悪魔のささやきに、飼いならされた獣が、叫んでいる。
『――――――近いうちにわかるよ、聖』
頭の奥底で、柏木のあの時の声が響いた。唇がふさがれた時の、あの時の声が。
…獣をあっさりと飼いならした者の声が。
こういうことか、などと頷くこともしない。ただ、聞こえた。
…そして、今きちんと認識しているのは、目の前の愛しきものの、呼吸音。
不安げに、怖がって、自分を見つめる瞳が見える。
白く美しい肌も…見慣れた髪も見える。…そして、今互いに互いだけを見つめている。
祥子は、ここには居ない。
情欲に突き動かされるがまま、獣は叫んだ。
「…祐巳ちゃんが、好きだよ」
吸い寄せられるように、可憐な唇を、聖の艶やかな唇が優しく塞いだ。
516 :
蓮華:04/02/05 23:36 ID:iJA/GHH6
今日はここまででつ。祐巳を動かせていないなあ…。
それと、前編を褒めてくださった方々、ありがとうございます。
至らないこともしてしまいましたが、勇気がわきました。
>485氏
絡み…は少し方向性を変えた故、難しいかもしれません。
でもそこにつなげられることもあるので、うpろだに、いずれうpるかもしれませぬ。
聖と柏木の絡みは、書いてみたいと思っているもののひとつですので。
…でも次の予定は蔦子さんなのですがw
この展開から察すると、祐麟も柏木に凌辱されてんだろね(w
祥子と祐巳の話を投下させて頂きます。卒業を匂わせた話です。
勝手に祥子さまの進路を決めちゃってますが、見逃してください。
NGワードは『satiyumi』でお願いします。
519 :
卒業間近:04/02/06 01:26 ID:ZTmN7jZ+
どんなに願っても、時間は止められない。
あっという間に過ぎる月日を感じたくないと目を瞑っても、耳を塞いでも。時は無情に過ぎていくのだ。
だけど、それでも今この瞬間の空間に永遠に身を置いていたいと思うのは、やっぱり馬鹿げた考えなのだろうか。
こんな事を口に出したら、お姉さまは一体どういう顔をするんだろう。
「祐巳、どうかしたの? 」
「え・・・あ、うわっ! 」
名前を呼ばれて、ハッと顔を上げる。
すぐ近くにお姉さまのお美しい顔があって、思わず椅子から転げ落ちそうになった。
そんな祐巳の様子を見て、お姉さまは整った眉を怪訝そうに顰めた。
「そんなに驚かなくてもいいじゃない。 」
「い、いえ、ちょっと考え事をしてて・・・。あれ?由乃さん達は?? 」
慌てて辺りを見渡す。だけど、薔薇の館の会議室には祥子さまと祐巳以外誰一人としていなかった。
今日は早めに仕事が終わって、確か皆で雑談をしていた筈・・・なんだけれど。
いつの間にか令さまや由乃さん達もいなくなっている。
「今さっき皆帰ったでしょう。祐巳だって挨拶していたじゃない。最近気温が暖かくなってきたからと言って貴女の頭まで暖かくなってしまったの? 」
呆れ顔のお姉さま。いつもならすぐに謝る所だけれど、今日はなんとなくそんな気になれなかった。
冬の足音が遠ざかっていく。それはつまり、お姉さまの卒業が段々と近づいている事を意味しているのだから。
「・・・そうかもしれませんね。 」
ひんやりとした感覚が欲しくて飲みかけの紅茶が入ったカップに触れる。紅茶を入れてからは大分時間が経っていた筈だったから。
それなのに、期待に反してカップはまだ心なしか暖かさを保っていたものだから、祐巳は大きくため息をついた。
520 :
卒業間近:04/02/06 01:27 ID:ZTmN7jZ+
きっとまだ、それ程重要視する事ではないのかもしれない。
学園祭が終わって、これから生徒会選挙や三年生を送る会など大きな行事が待ち構えている。
特に生徒会選挙なんて、自分にとっては今後の人生に関わってくるくらいの重要度を占めていた。
だから、その先にあるお姉さまの卒業に今から心を囚われている訳にはいかないのだ。
・・・ところが祐巳がそんな理屈についていけるほどの気質を持った人間ではない事が、また問題なのだけど。
「祐巳。 」
パタン、と小さく音がする。祐巳はお姉さまに再び目を向けた。
すぐ隣にいたものだから、否応無しに至近距離で見詰め合う形になる。
「・・・。 」
お姉さまは、驚く程に穏やかな目をしていた。祐巳の心を、すべて見透かしているかのような真っ直ぐな視線。
そんな目を見ていられなくて、あやふやに視線を机の上にずらす。そこにはティーカップと文庫本が一冊置いてあるだけだった。
どうやら先ほど聞こえたのは、お姉さまの読んでいた文庫本が閉じられた音だったらしい。
「どうしたの。何か言いたい事でもあるの? 」
それはとても優しい声で。何でもないだなんて、口に出す余地さえくれなかった。
「お姉さまは、リリアンの大学部には進学されないんですよね。 」
「・・・えぇ、そうよ。 」
初めてその事を聞いた時は、そんなにショックを感じはしなかった。お姉さまが外部の大学を受験される事は前から予想していた事。
それなのに時間が経つにつれて、お姉さまがこの学園からいなくなる事の恐怖が怒涛のように押し寄せてくるのだった。
「お姉さまがいなくなってしまうなんて、とても考えられなくて。こうやって一緒に過ごせるのもあと少しなんだって思ったらなんだか凄く悲しくなって・・・。
このまま時が止まればいいのにって・・・。」
祐巳は小さく俯いた。お姉さまがいなくなる。言葉にするだけでこんなにも辛いなんて。
お姉さまの暖かい手が、祐巳の頬を滑った。
細長く綺麗な人差し指が、冷たい何かを拭う。そこで初めて、祐巳は自分が泣いてるんだって事に気が付いた。
521 :
卒業間近:04/02/06 01:28 ID:ZTmN7jZ+
馬鹿みたい、って思った。
まだ先のことだというのに。
子供をあやすように頭を優しく撫でてくれるお姉さまの手は、今確かにここにあるというのに。
お姉さまが傍からいなくなってしまう事を一人で先走り勝手に想像して、一人で勝手に泣いて。
「私が卒業したら、祐巳と私は他人になってしまうのかしら。 」
小さく呟いたお姉さまの声に、祐巳は驚いて顔を上げた。
「私が卒業したら。祐巳との思い出が全て消え去って、温室に咲いていた薔薇は枯れてしまうのかしら。 」
微笑みながら言葉を紡ぐお姉さまが、ひどく悲しそうに見えたから。堪らなくなって、祐巳は叫ぶようにして言った。
「違います!そんな事は、有り得ません・・・! 」
「そうね。 」
お姉さまの手が、祐巳の頭から離れる。
「私が祐巳の中からいなくなるなんて、それと同じくらいに有り得ない事だわ。 」
「お姉さま・・・。 」
「祐巳と私を繋いでいたのは、姉妹の関係やこの学園だけではないでしょう?例えこの場所から私が去ったとしても
貴女と過ごした時間や思い出は決して消える事はないのよ。時間は過ぎるだけじゃなくて、積み重なっていくものだわ。 」
その通りだった。
お姉さまと一緒に過ごした時間が、今の私達を構成する役割を果たしてくれた。多分、これからもきっとそう。
「私は、時間が止まればいいなんて思った事は一度だってないわ。過去があって今があるからこそ
この先も祐巳と一緒に居る事が出来るのだもの。卒業したら、私が祐巳の中からいなくなるなんて思わないで。 」
お願いだから。小さく呟いたお姉さまの声は、少しだけ震えていた。
「・・・ごめんなさい、お姉さま。 」
椅子から立ち上がって、お姉さまの細い身体を抱き寄せる。
背中に腕が回るのを感じながら、祐巳は何度も何度も謝った。
とりあえず、ここまでです。次でエロを入れようか思ってます。
あんまり甘くならないなぁ・・・。
>>522 も〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜と甘甘なのキボン。お疲れ様です
カギ括弧の直前に入っている全角スペースには、一体どんな秘密が潜んでいるのでしょうか。
>>522 祥×祐(・∀・)イイ!!
エロもお待ちしております(*´Д`)
526 :
キショー:04/02/06 09:30 ID:2zhAzFZI
>>466の続きです。
まだエロには行ってないですけど…
ビスケット型の扉を由乃が開けた。
「あっ…。」
(まだ、心の準備が出来ていないのに。)
「ただいま。」
「…。」
瞳子は俯いたまま黙っていた。恐かったのだ薔薇の館の面々の反応が、そして特に祐巳が。
「ほら、瞳子ちゃん。しっかり挨拶する。」
由乃が瞳子の手を皆に気付かれないように握った。
(小さい手…、でもとても温かい…。この手に握られている間は何も恐くない。大丈夫だ。)
「……ただいま戻りました。」
「…おかえり、瞳子ちゃん。」
「おかえり。」
祐巳を始め薔薇の館の面々はまるでマリア様のような笑顔で瞳子たちを迎えた。
そして、山百合会の仕事に追われながら一週間が過ぎた。この間、由乃と瞳子は一度も欠席することは無かった。
「瞳子ちゃん。あとで話があるから残ってもらえる?」
「…はい。答えは出ましたから。」
「では、今日の仕事はここまでにしましょう。」
「そうだね、祥子。」
いつもよりだいぶ早い時間だったが誰もそのことには触れなかった。
西日が差し込む薔薇の館に由乃と瞳子だけが残された。
くだらない短編(?)ですが…。それとNG−WARDの使い方がいまいちわからないのですが、どなたか教えていただけませんか?
由「貴様ぁ!!私の三つ編みに触ったなぁ!!くらえっ!!」
ギュイン!
由乃の三つ編みがまるで意思を持ったかのごとく瞳子に襲い掛かった。
志「きゃあ!」
祐「瞳子ちゃん!!」
乃(両方とも死なないかな…)
キンッ!!
瞳「大丈夫、すべて跳ねかえましたわ。」
由「な、なにぃ!!ドリルを高速回転させて真空を生み出しただと!?」
令「由乃、驚きすぎ。」
祥「はいはい、馬鹿な事やってないでさっさと仕事とするわよ。」
1・2年生『は〜い』
これが山百合会の休憩時間…
過去ログって携帯でみれないの?
NG−WARD
そういえば、「さざ波」の続きってまだかな。
>>40の続き、投下します。
メール欄は、「聖×蓉子sage」です。
身体を屈めていた聖が腰を伸ばすと、二人の距離が再び開いた。蓉子の肩に
置かれていた聖の手が、ゆっくりと離れていく。初めての口接けは、ほんの
数秒で終わった。
聖とキスをしたことが信じられない。
身体は軽く痺れ、胸は切ないほどに高鳴っているのだが、それでも何故か現実感は
薄かった。
「ねえ。もしかして、ファーストキス?」
「そうよ」
余韻も何もありはしない。真顔でそんなことを無遠慮に問う聖に呆れつつ、
憮然とした表情で答える。
(ファーストキス、ね)
でも、きっと聖は……。
蓉子は聖を直視することができずに、僅かに視線をそらした。嫌なことを考えて
しまったと自分でも思ったが、後悔しても遅かった。
そういえば、もしかしたらあの頃にはもう既に、聖のことが好きだったのかも
しれない。そしてあの頃の聖の中には、ただひとりの少女しか住んでいなかった――
そこまで考え、蓉子は思考の進行を意識的に停止させた。
今日は何故だか、ことあるたびに昔のことを思い出してしまう。しかし楽しい思い出
ならともかく、今ここで彼女のことについて考えるのは聖に対して失礼だろう。第一
そのことについて自分の中で上手く整理できる自信も、今日の蓉子には何故だか無かった。
過去の聖よりも、今ここにいる聖の方に目を向けるべきだ。
そう自分に言い聞かせ、聖へと視線を戻す。するとついさっきまでは真剣だったはずの
聖の表情が、いつの間にか微妙に緩んでいた。
どうやら今のやり取りで、聖に餌を与えてしまっていたらしい。
「何よ。初めてで悪かったわね」
「ううん、悪くない。むしろ歓迎」
思わず強がるように口から出てしまった蓉子の言葉は、聖を更に喜ばせただけだった。
「歓迎」って何よ。まったく、もう少しロマンティックにしてくれないかしら。
聖の過去を思い出し暗くなりかけていた蓉子は、自分が少し馬鹿らしくなってきた。
でも……今日はどうも聖のペースに乗せられがちだ。からかっているのか本気
なのか、聖の口調と表情からはよく分からない。しかし聖が本気だったとして、
このままいい雰囲気になってしまったら――そうしたら、どこまでいってしまうか
分かったものではない。
(どこまでって……私ったら、ほんと馬鹿みたい)
蓉子の心がそれを拒否していないのは明らかだったし、そのことをきちんと自覚しても
いる。しかし「いい雰囲気」とは正反対のオヤジモードに戻り始めた聖の言動に、
それでも蓉子は感謝した。心でどう思っていたとしても、実際にこれ以上先へと進む
心の準備は、まだ少しもできてはいないのだ。
「蓉子?」
ふと気付くと、蓉子の顔色を探るようにして、聖が不思議そうな表情を浮かべている。
どうやら気付かぬうちに、黙り込んだまま聖のことを見つめていたようだ。
今自分の心の中は聖のことで一杯なのだということを改めて思い知り、その自覚が
蓉子の焦りに拍車をかけていく。
「なんでもないわ。もうすぐ暗くなるでしょうし、そろそろ帰りましょうか」
自分では落ち着きを装って立ち上がったつもりだった。
しかし内心の動揺を全て押さえ込むことはできなかったのか、立ち上がった蓉子の
手はテーブルの上の自分のカップをかすめていた。
「ちょっと蓉子、紅茶がこぼれ――」
聖の声が耳に入るのと同時に、手に触れたカップがカチャリと音を立てる。
慌てて身体ごと一歩下がると、今度は引いた足に椅子がぶつかった。
「――!」
はっとした時には、もう遅かった。ぐらりと傾いだ視界の隅で、驚いている聖の
顔が見える。
次の瞬間、倒れる椅子につられてバランスを崩した蓉子とそれを支えようと
半端な態勢で身を乗り出した聖は、共に絡み合って床に倒れこんだ。
「いったたた……」
「…………」
聖の呻き声が耳のすぐ側で聞こえる。一瞬何が起こったのか、理解できなかった。
蓉子の身体の上で、聖は苦々しげに顔をしかめている。
「聖、大丈夫?」
「うーん……大丈夫。蓉子は?」
聖は何か痛がっているようだが、下になっている蓉子の方は何故か何の痛みも
感じなかった。ただ折り重なるようにして自分の身体にかかっている聖の重みだけが、
妙に生々しく心に迫ってくる。
……まずはこの態勢をなんとかしなければ。
「私は平気よ……ごめんなさい」
聖の様子を伺おうと身じろぎをする。蓉子はその時初めて、聖の片腕が自分の頭の
後ろに回されていることに気がついた。どうやらこの腕のおかげで、後頭部を
床にぶつけずに済んだらしい。
もしかして、咄嗟に私のことをかばってくれたのかしら。それとも……偶然?
この甘い期待は果たして現実のものなのか。蓉子はその疑問を口に出して聖に
確かめてみたかったが、きっと聖は真実に関わりなく、ふざけた答えを返すに
違いない。
「あれー? なんか困った態勢になっちゃったなぁ」
早速これだ。わざとらしい聖の口ぶりに、蓉子は呆れたような溜め息を吐いた。
「その口調のどこが困ってるっていうのよ」
聖のことだ。どうせ蓉子がどう反応するのかを楽しみにしているのだろう。
しかしさすがに自分の体重で蓉子のことを押しつぶすのは悪いと思ったのか、
聖は口元に微笑を浮かべながらも上体を浮かせ、蓉子から少し身体を離した。
二人の距離が少し開き、聖の顔が見やすくなる。とたんに蓉子の心臓が、どくんと
大きく跳ね上がった。
そして聖はといえば、組み敷いた態勢のままで蓉子のことをじろじろと眺め回している。
無遠慮なその視線に、蓉子は胸の鼓動に戸惑いつつも眉を寄せた。
「蓉子、目つきがなんか怖いよ?」
「人のことをじろじろ見るの、やめてもらえないかしら」
聖の片腕は今も蓉子の頭の後ろに回されたままになっている。しかしそれは既に、
倒れた衝撃から蓉子を守ってくれた優しい腕から、にやつきながら腕枕をしている
不謹慎な腕に変わっていた。
「でもさ、ほら。続きはどうしようかなー、なんて」
いつの間にか、聖のもう片方の手が蓉子の胸元へと延びている。その指先はまるで
蓉子のことを挑発するかのように、ひらひらとタイをもてあそんでいた。自分の胸の
近くで動いている聖のその手に、意識が収束していく。
しかし甘い誘惑にさらわれそうになる自分の心を、蓉子は意志の力でねじ伏せた。
「ふざけてないで、いいから早くどきなさいよ」
「別にふざけてなんかいないけど? 大体、蓉子が慌てるからじゃないのよ」
「……私のせいなのね」
「キスの後なのに蓉子ったら落ち着いてるみたいだったから、少し残念だったん
だけど。やっぱり少しは動揺してたんだ。蓉子も結構可愛いとこあるじゃない」
言いながら、聖は指先に絡めた蓉子のタイを楽しそうに見つめている。このまま
放っておくと、本当にタイを解かれかねない。しかしこれ以上、聖の言うところの
「可愛い蓉子」を披露するのは御免だった。
「いい加減にしないと、怒るわよ」
「ちぇっ」
睨みつけた蓉子におどけたような反応を返しながらも、ゆっくりと聖が起き上がる。
案外あっさり引き下がってくれたので、蓉子は心の底から安心した。これ以上先に
進んだとしても本気で嫌がったりはしないだろう自分のことが、少し不安だったの
かもしれない。
ふう、と安堵の息を吐き、立ち上がりかける。するとそこに、聖の片手が差し伸べ
られた。蓉子がその手を取ろうとするより早く、聖の素早い手が蓉子の腕を強く掴む。
「よっこらしょっと」
少し大袈裟な身振りで蓉子を引っ張り上げた聖の口からは、いささか聞き捨てならない
言葉が漏れた。
「ちょっと。何よその掛け声は」
「これは失敬」
別に本当にむっとしたわけではない。ただもう立ち上がったのだからと、聖の手を
離そうと思っただけだ。しかし次の瞬間、離れようとする蓉子を繋ぎとめようと
するかのように聖に強く手を引かれ、バランスを失った蓉子の身体は見事に聖の胸に
もたれかかる形になっていた。
「あっ」
どうやら聖の策略にまんまとはまってしまったようだった。慌てて身体を離そうと
したが、いつの間にか蓉子の腰に回っていた聖の腕はそれを許してはくれなかった。
「ちょっと、聖……」
お互いの息遣いが聞こえるほどに、再び二人が接近する。今の今までふざけていたと
思っていた聖は、真剣そのものだった。
少し目を離しただけなのに、聖の纏う雰囲気はこんなにも様々に変化する。そう、
きっとそれが聖の魅力のひとつなのだ。
聖を間近に感じ、鼓動の音が直接聞こえてしまうのではないかと心配になるくらいに
胸が高鳴っている。まったく、今日は聖に振り回されっぱなしだ。
(今日だけじゃないわ。大抵いつも、そうだったわね……)
そして聖に振り回される自分のことが、蓉子は嫌いではなかった。
自分の物思いと聖の腕に縛られて、身じろぎひとつできない。
困惑した蓉子は俯き、聖の腕の中で目を伏せた。
「ほら、もっと力抜いて……」
囁く聖の声音は、どこまでも優しい。
しかし耳に届いたその声に微かな緊張も感じたような気がして、蓉子はそっと顔を上げた。
すると間近で見た聖の睫毛は、不安を押し隠そうとしているかのように微かに震えていた。
(何よ、自分だって硬くなってるんじゃない……)
そうと分かったとたんに、蓉子の心と身体から緊張が緩やかに解けていった。強張っていた
両腕を、そっと聖の背中に回す。蓉子の腕を受けて、聖の身体は少し驚いたように一瞬はっと
緊張したが、蓉子はそれに気がつかなかった振りをした。
ゆっくりと瞳を閉じる。そうして二度目の口接けは、蓉子が思っていたよりも早くやってきた。
唇を離すと、二つの甘い吐息が二人を包んだ。聖は優しく蓉子の瞳を覗き込んで
いる。
「ねえ、まだ聞いてないよ」
「え?」
「蓉子の口から。私のこと、好きだって」
聖の唇の端が、にやりと上がる。
「……まだ何も言っていないのに、どうしてそんなに嬉しそうな顔をしてるのよ」
「別に?」
答えをはぐらかすのも不自然だし、かといって拗ねたように黙り込んでも聖を
喜ばせるだけなのは明らかだった。……それはかなり癪に障る。第一、今更隠しても
仕方がないのだ。
「好きよ」
「やっぱりね」
蓉子の答えを待ち構えていたかのように、聖が柔らかく微笑む。しかし笑みを
浮かべているはずのその顔は、何故だか少し寂しげにも見えた。
もっと嬉しそうな顔をしてくれてもいいのに。そうも思ったが、しかし今実際
目の前にある寂しげな表情も確かに聖に似合っていて、蓉子は切なかった。
「そろそろ帰ろっか」
蓉子から身体を離した聖の顔は、沈みきる寸前の赤い夕日に薄く照らされていた。
あの後二人で片付けをし、薔薇の館を後にした。夕日は沈み、既に暗くなって
いる道を聖と歩く。
寒い外気に晒され、二人の吐く息が夜道に白く浮かんでは消えていった。後ろを
歩く蓉子からは、聖の顔は見えない。ただ、二度目の口接けの後の聖の寂しげな
顔が、いつまでも蓉子の心を捉えて離さなかった。
自分ももっと、聖の中へと踏み込むべきだったのだろうか。
照れ臭さや恥ずかしさももちろんあったのだが、それだけではない何かを蓉子は
自分の心の中に確かに感じていた。
聖に想いを寄せていたはずだったのに、二人の距離は今日確かに縮まったのに、
それでも手放しで喜んではいない自分がここにいる。
喜ぶどころか――そう、不安さえ感じているのだ。
この恋は、ただ自分の中にだけ在り続けるのだと思っていた。始まることもなく、
そして始まらないからこそ終わることもない、ただそこに存在するだけの恋。
しかし高校生活もあと少しで終わりを迎える今になって、聖が一歩を踏み出した。
今日のこのひと時は、これからの始まりになるのだろうか。
それとも……最後の思い出になってしまうのだろうか。
蓉子は心を定められないまま、静かに前を歩く聖の後ろ姿を眺め続けた。
543 :
534:04/02/06 22:21 ID:MuMivW3P
完結です。ありがとうございました。
>>543 オツカレ
切ない聖×蓉すげー良かったです
ふぉおおおー。GJ!
なんかこう、せつない余韻がイイ!
蓉子さまー( ´Д⊂ヽ
祥子と祐巳。
どっちが攻めがいいんだろ・・・
>546 その方の心に問え
>>546 自分的には祥子攻めが萌えるが自分の書きたい方にするのが一番では?
>543
せつない…。でもすごくどきどきしました。よかったです。
おつかれさまでした!
>>543 し、幸せをありがとう・゚・(ノД`)・゚・
>>543 あんた神や。
切なくて幸せな気分にさせて頂きました。
素晴らしいSSを有り難う!
>504の続き
「チョコレートの塊−3・4−」4月編です。
ゴールデンウィークと夏休み、2学期編までは
手書きメモがあるので入力しながら細々と投下します。
メール欄はhimoでお願いします。
―4月―
<真純>
春休みも寧子さまに会えない日が続く、
去年の夏も冬も、身を切られるように寂しかった。
姉妹はまだいない。
三奈子さんに姉妹を作らないのと聞かれたが
寧子さま以外の人をお姉さまにすることなんて出来なかった。
寧子さまと罪を共有する仲、
浅香さんのお姉さまに想いを寄せ奪い取ることも出来ないまま月日が流れてしまった。
こんな私が妹をつくって良いわけがない。
「どうして?」
三奈子さんの質問に答えるべき言葉は真純の心にあった。
寧子さまが好きだから。
寧子さまがいるからリリアンに入学したのだと。
寧子さま以外のお姉さまを持つくらいなら1人身のほうがいい。
けれど口にだしてはいけない。
浅香さんがいるから・・・・。
答えは持っている、絶対唯一の答え。
私がリリアンに存在する本当の理由。
寧子さまが運命の人だと感じていた。
心の奥深くに根付いた感情は真純が真純であるために必要な本質となって真純自身を形成しているのだ。
この想いを否定すること・・・・それは自分自身のすべてを否定することと同じだった。
悔しかった、答えは見つかっているのに答えられない現実。
悲しかった、嘘で本音を隠してしまうことに。
罪悪感に押しつぶされそうだった。
「お姉さまにしたい人にまだ出会えていない、それだけなのよ。
それに・・・・なんでもないわ」
少し感情が昂っているらしい、握りしめた手のひらが震えていた。
三奈子さんの視界に入らないように隠しながら雑談を続けた。
リリアンの高等部は姉妹の話が日々溢れている。
まるで天気の話をするのと同じくらい自然な会話、そのたびに身を切られる想いをしてきた。
あと1年、こんな想いを抱えて過ごすのだろうか。
<三奈子>
新聞部に1年生が入ってきてかわいい妹も出来た。
私も1年前はこんなん感じだったのかしら。
去年の今頃は足の怪我が治るまで部活に参加出来なくて真純さんの手をお借りしたのよね。
それとなく真純さんにお姉さまを作らないのかと聞いてみた。
「まだ出会えていない」
そう言っていたけど・・・・。
私の勘が伝える違和感は拭えなかった。
「私のせいで運命のお姉さまと巡り会えなかったら・・・」
と語った冗談が現実となっては目覚めが悪い。
だからこの時は深く考えないことにした。
<寧子>
私も3年生になってしまった。
浅香とは仲の良い姉妹を続けながら真純との逢瀬も重ねていた。
月とマリア様がみつめていたあの日、2人は本物の姉妹以上の絆で結ばれた。
授受するロザリオはなかった。
だからこそ踏み込める関係がある。
メール欄を書いたのに予告にhimoだけとしか書かなかった・・・。
皆書くの早いし上手だしそれなりに分量もあるし、
タイピングも苦手で遅筆な私とは大違いだなぁ〜。
祥子×祐巳の続きを投下します。
カギ括弧のスペースは癖でやってただけなので特に意味はないです。
NGワードは『satiyumi』です。
人と人との繋がりは、どうしたら確かめられるんだろう。
言葉や思い出だけじゃなくて、たとえ抽象的でももっと深い何か。
それは触れられる物では決してないし、自分の目で確認する事だって出来はしない。
―大切なものは目に見えない。
何処かで聞いたフレーズ。
でも、もしも触れられる事が出来たなら、ちゃんと目で見る事が出来たなら。
それ以上幸せな事って、きっとないんじゃないかなと思う。
祐巳はお姉さまを抱きしめたまま、そんなような事を話した。一つ一つの言葉にありったけの気持ちを詰め込んで。
未来が今の積み重ねだというならば、今だけしかお姉さまと交わす事が出来ない言葉は一つだって逃したくはないから。
お姉さまは、黙ったまま祐巳の話を聞いてくれていた。
頷きすらしなかったけれど、ちゃんと耳を傾けてくれているって祐巳には分かっていた。
祐巳が話し終わって、再び沈黙が戻ってきた頃にようやくお姉さまは顔を上げる。
その表情は先程のような悲しいものではなかったけれど、いつもみたいな余裕のある顔でもなかった。
「・・・お姉さま?あの・・・」
「ねぇ、祐巳。」
何を考えているのか全く想像がつかなかったので声をかけようとしたら逆に遮られる。
「私は、なくはないと思うの。私と祐巳の繋がりを、確認できる方法。」
「はぁ・・・。例えば、どんな。」
そんな便利な方法があるのなら、是非ともお聞きしたい。
けれど本当にそんなものがあるとは思えなくて、半信半疑で祐巳は尋ねた。
するとお姉さまは小さく笑って、こう言った。
「確かめて、みる?」
って、まさかお姉さま。
次の瞬間、お姉さまが祐巳の後頭部に手を持っていったかと思うと、ぐいっと引き寄せられる。
「わ。」
そして驚く暇もないくらい、素早く唇を塞がれた。お姉さまの、整った薄い唇で。
「ん・・・。」
下唇、上唇を交互に何度か啄ばまれる。こうすると、祐巳が何も言えなくなる事をお姉さまは知っていた。
最後に唇全体を含むように吸われると、すでに抵抗なんて文字は頭から吹き飛んでいた。
ようやく祐巳の口が解放されたので、頭がボーっとしたまま抗議してみる。
「・・・ちょっとずるいんじゃないですか、お姉さま。」
「どうして?最初に私をいじめたのは祐巳の方でしょう。」
長い睫毛を伏せて、浮かべた笑みを消さないままお姉さまは祐巳のタイを手馴れた様子でほどく。
・・・いじめた?いつ、誰がそんな事を。
「な、なんのことですか。」
「さぁ。自分で考えたらどうかしら。」
くるり。
突然お姉さまが立ち上がったと思うと体を反転され肩を押さえ込まれて、あっという間に置かれている状況が逆転した。
お姉さまが今まで座っていた椅子に祐巳が座らされて、お姉さまは今まで祐巳が立っていた位置に。
「思い知らせてあげる。」
冷たい指先で首筋を撫でられて、ぞくりとする。
「・・・え?」
お姉さまは腰を屈めて、祐巳の頬にお姉さまの睫毛が触れるほど顔を近づけた。
シャンプーの甘い香りが鼻腔をついて、妙にドキドキする。
「祐巳から私がいなくなるなんて有り得ないってこと、思い知らせてあげるわ。」
耳元で囁かれ、お姉さまの声は吐息と共に祐巳をくすぐった。
タイが解かれて大きく開いた襟元から、ゆっくりとお姉さまの手が差し込まれる。
普通に椅子に座っているだけだから、自分の制服に手を突っ込まれているのがばっちり見えて、恥ずかしくなって顔を背ける。
祐巳がそんな風に思っている間に、お姉さまの手は下着に到達していた。
いつもなら、いきなり直接胸に触れられる事はない・・・んだけれど。
今日のお姉さまの気分はいつもとは違うらしく、ブラは邪魔だと言わんばかりにずらされた。
小ぶりな祐巳の乳房を、下の方からすくうようにして揉まれる。
自分で触ってみても何とも思わないのに、どうしてお姉さまにされるとこんなにも体がうずくのだろう。
「ぁ・・・ん・・・おねえさま・・・。」
縋るようにお姉さまの顔を見上げても、お姉さまは黙って薄い笑いを浮かべているだけ。
段々固くなってきた小さな胸の突起の周りを円を描くように撫でて、そのまま突起を擦られると、思わず大きな声が漏れた。
「や、あぁっ・・・!」
「片方だけしかしてあげられないけれど、祐巳はこれで充分みたいね。」
顔は見れなかったけど、きっとお姉さまは苦笑しているに違いない。
確かに襟元から入るのは、腕一本くらいだろう。
不意に制服から腕が抜き取られて、お姉さまは祐巳から離れた。
「お姉さま・・?」
「馬鹿ね、そんな顔しないの。椅子を持ってくるだけだから。」
祐巳が腰掛けている椅子のすぐ横に別の椅子をくっつけて、お姉さまはそこに座った。
目線が同じ高さになると、すぐに祐巳の肩に腕が回って今度は深く口付けられる。
「んん・・・む・・・。」
舌を絡めとられ、祐巳の舌の上をお姉さまの生暖かい舌が滑る。口の中で唾液が波を打って、時折離れる唇と唇の間からぴちゃぴちゃと水音が漏れた。
それを聞くのが恥ずかしくて、祐巳は自分からお姉さまの唇を貪った。離れることがないように。
「・・・んんっ!!」
太股の内側を揉むようにして優しく摩られて、促されるままに足を開く。
スカートをたくし上げられ、既に濡れて染みを作っているショーツの中に、長い指が侵入してくるのが分かった。
それと同時に、お姉さまの唇が離れた。
くちゅ。
「・・・・っ!」
少しそこに触れられただけで、声にならないくらいの快感が駆け巡る。
「もうこんなになっているの?」
「やぁ・・・っ!」
可笑しそうに、お姉さまが言う。やっぱり、今日はいつもより意地悪だ。
何度か割れ目を往復した後、人差し指と中指が、並んで膣の中へと伸びる。
充分過ぎるくらいに濡れていたから、そこはすんなりとお姉さまを受け入れた。
「あぁ・・・んぁ・・・。」
「ねぇ、祐巳。謝ってもらうだけじゃ分からない。もっとちゃんと言って頂戴。」
「あっあっ・・・ゃ・・・ぁあ!」
指が、規則正しい動きで祐巳の膣を出たり入ったりする。
引き抜かれる度に、深く挿し込まれる度に甘い声が口から飛び出す。
聞きたくなくても、ぐちゅぐちゅと厭らしい音が耳にまとわりついて離れない。
同時に親指の爪で蕾を引っ掛かいてくるものだから、気持ち良すぎて頭がおかしくなりそう。
それなのに、そんな祐巳の事はお構いなしにお姉さまは問い掛けを辞めない。祐巳が喋れなくなっている事くらい、分かっているくせに。
「私の卒業が、私達の終着点なの?時が過ぎれば、祐巳は私がいらなくなってしまうの?」
「ち、ふぁ・・・ぁん!ちがっ、ああ!」
「ちゃんと言って。」
きつめの声。いつだって祐巳を奮い立たせてきた、大好きなお姉さまの声。
「・・・一緒にいたいんです!お姉さまが卒業してもずっと一緒にいたいんです!」
怒鳴っているのと同じくらい大声で祐巳は一気に喋った。
だってそうでもしないと、ちゃんと話せる状態ではなかったから。
その言葉に、お姉さまは本当に嬉しそうに微笑んで祐巳の頬に口付けた。
「・・・祐巳、大好きよ。愛しているわ。」
指の動きが加速して、蕾を責める指の力も強くなる。
「いっ・・・ぁ!ぁん!ぁぁっ!ああああっ!!」
祐巳の体がびくりと震える。
全身の力が抜けて、祐巳はぐったりとお姉さまに体を預けた。
「これで分かったかしら。」
自信たっぷりなお姉さまの言葉に、祐巳は椅子を雑巾で拭いていた手を止めて顔を上げた。
「はぁ・・・。」
お姉さまは優雅に椅子に腰を掛け文庫本に目を落としたまま、形の良い口の端を持ち上げる。
あんな事をした直後なのに、人間というのはこうも平然としていられるものなのか。
・・・いや、お姉さまはちょっと普通の人とは違う所があるからそれでいいのかも。
「私が祐巳を。祐巳が私を必要とする限り、私達が離れることはないのよ。」
文庫本から目を外し、祐巳を見やってお姉さまがマリア様のように微笑む。
お姉さまの言葉が嬉しくて、自然と祐巳の頬も緩んだ。
「そうですね。・・・その通りです、お姉さま。」
お姉さまの卒業は、確かに淋しいし悲しい。
だけど未来には未来のお姉さまが、両手を広げて祐巳を待ってくれている。
それは、今のお姉さまが教えてくれた確かな真実。
だから祐巳は、過ぎ去る時間なんてもう怖くはないのだ。
以上です。前に書いた聖祐の車内プレイとはまた勝手が違うなぁ・・・。
王道なのに難しかったです。
レスを下さった皆さんありがとうございます。
お目汚し失礼しました。
王道ウマー!
ごちそうさまでした。
お目汚し云々の発言は必要ないです(一部の人を除く)。
祥祐グッドジョブ
ハアハア
めっさ良かったです!
女王様ちっくな祥子さまハァハァ(;´Д`)
GJ!激しく(;´Д`)ハァハァでした…
王道物好きなので、久しぶりの王道分補給ということで、楽しませていただきました!
祐巳に「後始末」させて、優雅に文庫本読む祥子さまがたまらん。
>565
()内みたいなのを余計な一言という。
王道キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
悶え苦しみますた…GJ!!!
女王様さっちん(・∀・)イイ!!
素薔薇しい!
>555の続き
「チョコレートの塊−5・6−」ゴールデンウィーク編です。
メール欄は himo sageでお願いします。
―ゴールデンウィーク―
<三奈子>
連休も中盤にさしかかった夕方、
買い物帰りの公園で真純さんの姿を目撃する。
ブランコに座り、公園の時計台をみつめては入り口付近に視線を送る。
そして、また時計台に・・・・。
三奈子が立ち止まった2〜3分の間に何回も繰り返していた。
まるで恋する乙女が恋人を待っているかのよう。
お姉さまを作らないのはお付き合いしている人がいるからかも・・・。
そんな邪推とちょっとした好奇心が三奈子の足を止めたのだ。
何かが起こりそうな現実を放りだして帰るなんて
新聞部員としての情熱と義務感が許さなかった。
「これは、のぞきじゃないのよ。偶然目撃しただけ。
そう、偶然なのよ・・・。」
"結果的には単なるのぞき魔でお邪魔虫にすぎないのだが
彼女の思考にそのような単語を自分に当てはめる図式はなかった。"
5分・・・10分以上の時間が過ぎ夕日が公園を紅く染め上げる。
入口付近に人影があらわれたころには薄暗くなっていた。
「真純・・・」
「来て下さったのですね、・・・さま。」
待ち人来たり。
変装もしていない普段着のまま、
見付かってしまうことが気になって会話の聞こえる所まで移動できない。
しかも・・・街灯の真下にいるわけでもないため相手の顔は見えない。
でも・・・、〜さまって言ったわ。
待ち合わせの相手は3年生かOBに違いない。
謎の人物が背後からブランコに座る真純さんの肩に手を置く。
そのまま幾つか囁き、後ろから抱きしめた。
そっと、壊れ物を扱うように丁寧に・・・・。
それ以上何も起こらない。
時間だけがムダに過ぎて行く。
同じ姿勢で覗いていた為にバランスを崩し、
そのひょうしに音をたててしまう。
真純さんとその先輩?の2人は遠目でもわかるぐらい驚いていた。
そして2人は公園の入口へ歩き出す。
街灯の近くを通り過ぎた時に相手の顔が見えた。
それは・・・、浅香さんのお姉さまだった。
>543
神!!!!また聖×蓉きぼん!!!
スレの流れ早いなぁー
でも今日は寂しいね…
ここ数日大量に素晴らしいSSが投下されたもんね。
今日は皆休んでるのかな
ほら今日イベントあったし
おいおい。スレ違いだとしても、誰かレスしてやれよ。可哀想だろ。
>>573 乙
ヒトイネナァ
平和だなぁ。
昨日のイベント行った人、なんかハァハァちっくな本、ゲットできた?
イベントかぁ、行きたかったなぁー。
人いなさすぎだね・・・淋しいよう
ところでもまえさん方らは今野先生の本来の性質をどう捉える?
漏れ的には乃梨子や志摩子、あるいは笙子なんかの
「この場所と自分はどこか相容れない、場違いな気がする」
っていうあたりを今野先生が青春期に感じてたことなのかなぁと思ったりする。
祐巳や祥子なんかとは全然逆のベクトル、聖さまほどガキでも忠実でもないみたいな・・・
作者にハァハァする趣味はないが…
いや、ハァハァしてるわけじゃないんだけどね……
>>585 エロパロ板で話す事でも無い気がするが。
せっかくだから本スレでふってみれば?
きっとすごい議論派な方々が色々考察とかしてくれるんじゃない。
久々に見てみたら大量のSSが!
職人さんありがとうございます(;´Д`)'`ァ'`ァ
最近は白姉妹が盛んだなあ(というか聖さまか)。
祥×祐激しく乙です。
エロに入る前の緊張感がたまらん。
>>587 確かに作者の経験からかもね。
祥子さま便秘、祐巳艦長サポート羞恥攻めという、嫌なデンパが……。
オレにどうしろっていうんだ_| ̄|○
祥子さま=でっかいメルフェンをお出しになられる
っていうのは何が元ネタなんだ
>「この場所と自分はどこか相容れない、場違いな気がする」
皆とは言わないけど、大抵の人が一度は通る道だと。
乃梨子志摩子笙子に限らずね。
実際自分が思っているほど自分が周囲と違うわけでも、
周囲の人々が屈託なく溶け込んでいるわけでもないんだけどね。
実は皆が少しづつ感じている類の感情。
(志摩子はまあちょっと理由が違うけど。)
さざ波は現白の方の作品だったのか!
どうりで何か雰囲気が好みだと思ったよ。
この緊張感が好きなんですよー。
卒業関係のSSも秀作揃いでとってもウマー
595 :
折鶴:04/02/09 23:45 ID:qVsjEwcq
少し長めのを投下します。
メール欄は「oriduru」で。
596 :
折鶴:04/02/09 23:48 ID:qVsjEwcq
低い呟きが、玄関のタイルに小さく跳ねた。
スモークガラス越しの日差しにぼんやりと照らされる中で、エナメルの光沢を纏った
革靴が一組、上がり框のそばに踵を揃えている。久し振りの見慣れた光景に安堵の
溜息を吐くと、靴を脱いでその横に揃えた。
小気味よい音を響かせて躍り場に辿り着く。焦げ茶色のドアの向こうでは、もう
この足音に気がついているだろう。相手の階段を上るリズムなんて、自分のものと
同じくらい身体が覚えてしまっている。――もしかしたら本に夢中で気がついて
いないかも知れないが、別に珍しいことではない。目の前のドアをくぐるたびに
よく繰り返された光景だ。
軽いノックを2回。少しくぐもった返事を確認してドアノブを回すと、開いたドアの
隙間から聞きなれた声が出迎えてくれた。今日は足音が届いていたようだ。何となく
嬉しくて、玄関での呟きよりも声が弾む。
「ただいま、由乃」
午後の陽光が茶系の色彩でまとめられた室内を暖めている。背後でドアノブが再び
硬い音を立てた直後、ベッドボードに背中を預けた由乃が軽く首を傾げているのに
気がついた。
「令ちゃん、部活は?」
「え? ああ。今まで道場を優先的に使わせてもらってたし、交流試合も終わった
ばかりだからね。今日はお休み」
本棚の脇のいつもの場所が、大きめのボストンバッグに占拠されている。仕方なく、
下ろしかけた左手を横にずらして鞄を置いた。
597 :
折鶴:04/02/09 23:49 ID:qVsjEwcq
「それより、もう起きてていいんだ」
プリーツを整えて、皺ができないようベッドのそばに座る。目の高さ丁度で、色褪せた
ストールが端にわずかなほつれを見せていた。その隙間から覗く手元には、一冊の文庫が
裏表紙を上にして閉じられている。ここからでは見えないが、背表紙には令の知らない
作家の名前が印刷されているのだろう。
「少し疲れが出ただけだから」
そう言って微笑む由乃の顔色に、今朝方の熱を帯びた気だるげな様子は見られなかった。
「流石にこれだけバタバタしてるとね。そのバッグだって片付けてないし」
二対の視線がボストンバッグに注がれる。入院に必要なものを運んで島津家と病院を
何度も往復した、もう使われることの無いバッグ。昨日このバッグと共に、心臓の手術を
無事終えた由乃がかかりつけの病院から帰ってきた。術後の経過も良好で、予定どおり
退院した後、自宅で数日様子を見てから復学すると、最後の面会日に由乃の口から
聞かされていた。
598 :
折鶴:04/02/09 23:50 ID:qVsjEwcq
「叔母さんからの伝言。晩御飯は肉じゃがだって」
「あれ、お母さん家にいるの?」
「ううん、帰り道でね。叔母さん、嬉しそうだった」
「……そっか。……ね、令ちゃんは? 令ちゃんは退院祝いに何作ってくれるの?」
上半身を大きくひねった由乃が、令に向かって身体を乗り出す。その拍子に、
ストールに引っかかった何かがシーツの上を短く転がった。
令の視界の端を掠めたそれは、何気なく伸ばした自分の手ではなく、殆ど同時に
伸ばされた華奢な手が拾っていった。そのまま、行き場を無くして戻る令の手を
追いかけてから、拾った何かを見せようと目の前で開く。
「覚えてない?」
由乃が差し出したのは、見かけよりも不器用な指先が折ったいびつな形の鶴。空の
薬包紙が姿を変えて、白い掌に小さく羽を広げていた。
「え? えっと……」
頭を斜めに傾げて記憶を掘り起こすものの、なかなか思い出すことができない。
令のその様子が癪に障ったのか、由乃が顔一杯に不満を表す。
「何よそれ。私が覚えてるのに、どうして令ちゃんが覚えてないのよ」
慣れているとは言え、ひどく勝手な理屈に令は呆れる。
「ほら、小学部に上がった頃、薬飲むの嫌がってた私に作ってくれたじゃない」
そこまで言われてようやく思い出すことができた。
いつも薬の苦さに顔をしかめている由乃をかわいそうに思って、屑篭に捨てるだけ
だった薬包紙で鶴を折った。ささやかな思いつきで作ったそれは、幼い由乃の目には
魔法のように映ったらしく、その後、機会があるごとにせがまれることになった。
同じものではつまらないだろうと、令は他の物もいくつか折ったことがあるが、由乃の
お気に入りはいつも最初と同じ折鶴だった。
少し遠くに合わせられていた焦点が、目の前の紙細工に戻った。
「……そうだったね。お陰で鶴を折るのは上手くなったよ」
「同じ教室の子達に貰った千羽鶴より、ずっと嬉しかったな」
599 :
折鶴:04/02/09 23:50 ID:qVsjEwcq
令の苦笑いに、由乃の不満顔はあっさりと溶けさった。ようやく重なり合った
二つの記憶から、当時の情景が流れ出す。
「薬を飲めたごほうび、だったの?」
「どうだろう。それもあったとは思うけど」
由乃の掌から鶴を摘んで羽の形を整える。少し歪んだ嘴はそのままにしておいた。
あまり直すとまた機嫌を損ねかねない。
「でもその後、お母さんに捨てられて……」
この辺だったかな、と由乃が令の指先から鶴を取り返して枕元に置く。
「捨てられた? それであんなに怒ったんだ」
集まった鶴を枕元に並べている内に、つい眠ってしまったのがよくなかった。翌朝、
姿を消した鶴の行方を告げる母の一言で、由乃は文字通り真っ赤になって怒り、胸を
押さえてその場に蹲るまで延々喚き続けた。
「だって、捨てただけでも頭に来るのに、『ごみと間違えた』よ?」
思い浮かべた情景に由乃が憤然とする。多分由乃の記憶には、その出来事が今も
色濃く残っているのだろう。
「だから、あの後ちゃんとした千代紙で折ってあげたじゃない。それなのに『くすりの
かみでおったのじゃなきゃやだ』だもの」
「それくらい大切だったの」
空の薬包紙を手に入れる機会はいくらでもあったから、由乃の喜ぶ顔が見たくて
せがまれるままに折った。けれど、自分がこの鶴を折るということは、それだけ
由乃の身体が薬を必要としているということだと、令は幼いなりに気がついていた。
折りたくなかった。折ってあげたかった。
手の中の折鶴を喜ぶ無邪気な笑顔は、何をおいても守るべきものとなった。
600 :
折鶴:04/02/09 23:51 ID:qVsjEwcq
それなのに、そのささやかな誓いが必要以上に膨れ上がり、いつしか自重に歪み
かかっていたことに、あの革命の日が来るまで気がつかなかった。自分は何も見えて
いなかったのだと、突き返されたロザリオに教えられた。
その事がもたらした衝撃に令は悩み、苦しんだが、やがてロザリオに篭められた
由乃の想いに触れることで、その歪みを除くことができた。令の前に開ける世界は
どこまでも清澄で、そこから見える由乃の姿は以前よりもずっとはっきり見えた。
しかし、いつしか歪みに阻まれて見えずにいた、その先に佇んでいたものと令は
直面することになった。面会後の帰り道。由乃の退院が決まった晩のベッドの中。
それはあらゆる所で令の前に立ちはだかった。
――違う。見えない振りをしていただけだ。
音の無い呟きが口に苦い。後味の悪さを誤魔化すように、暗く沈みかかった意識を
強引に引き上げる。
「学校は来週からだったよね?」
壁にかかった濃緑のワンピース。自分のものより一回り小さなそれに身を包んで、
来週由乃は再び高等部の門をくぐる。
「うん。火曜日までは大人しくしてる」
由乃が復学すれば、自分はロザリオを渡す。そうして姉妹の契りを結びなおせば、
二人の絆はより強固なものになるだろう。
自分達を規定する関係がまた元に戻る。それは、心の奥に秘めていた想いをあの
歪んだ誓いの分まで封じ続けてくれるだろう。
由乃のことが好きだ、という想いを。
何度振り返ってみても、この想いが生じた時のことなど思い出せない。気がつけば、
目の前の従姉妹へ送る眼差しに、それまでとは違った色を含めていた。
けれど令は、二人の間にあるもの全てを使って、その視線を由乃に届かないよう
塞ぎ止めていた。仮に想いが通じ合っても、その心臓のせいで令の枷になっている
という自責に由乃が苦しむ日が遠からず来る。由乃を守る自分が、由乃を苦しませる
なんて許されない。間違っているとは言えないその考えを呪文のように繰り返しては、
自分の想いを隠してきた。
無意識の内に生じたはずの歪みさえ、無意識の内に利用して。
601 :
折鶴:04/02/09 23:52 ID:qVsjEwcq
――だって、怖かった。
自分の「好き」と由乃の「好き」が同じだなんて、誰が保証してくれるのか。もし
自分の想いを打ち明けて拒絶されたら? その時は一度他の色が混ざった絵の具の
ように、どれだけ取り繕っても関係を元に戻すことはできないだろう。
幼馴染であることも、従姉妹同士であることも、自分達にとっては生まれる前から
用意された、死ぬまで続いていく関係だ。気まずくなったからといって無かった
ことにはできないし、そうなってしまうことも怖かった。過ぎ行く日々の中で、懊悩と
恋慕が次第に大きくなる事に怯えていた。
結局、自分は『姉妹』に逃げた。不確かな可能性に踏み出すより、ロザリオが
保証してくれる関係を選んだ。姉妹だって二人の間にしかない唯一の絆だと自分に
言い聞かせ、契りを交わす入学式の日を由乃以上に待ち望んだ。
首に下がるロザリオを、早く渡してしまいたかった。
だから、由乃が体調を崩して式を欠席したと聞いて、その日の夕方眠っている由乃を
起こさないように黙ってロザリオを握らせた。自分達の距離を近づけ、遠ざけると
知っていてもそれが最善と信じて。だからこそ、それさえも拒絶されたあの革命の日、
目の前の何もかもが色を失ったのだ。
姉妹に戻ることは自分の望みだ。その言葉に一片の偽りも無い。今度は歪ませたり、
寄りかかったりしない。そうすれば再び幸せな日々がやって来る。
――そうだ、
――このまま黙っていれば、
「……その内、薔薇の館にも顔を出そう」
――また、姉妹に戻ることができる。
「みんなにも心配かけたし」
――また、姉妹に戻ってしまう。
「今度は、マリア像の前でロザリオを渡そうか」
あの日から片時も離さなかったロザリオが、ポケットの中で重さを増した。
602 :
折鶴:04/02/09 23:52 ID:qVsjEwcq
「令ちゃんは、それでいいの?」
頭上から注がれた由乃の声に、令は弾かれたように顔を上げた。快活な由乃の
ものとは思えないほど抑揚の無い声が、滅多に聞く事の無かった彼女の泣き声の
ように感じられた。
「由……乃……?」
「今度姉妹になったら、私達、きっともうそれ以外になれないよ?」
ベッドの上の瞳が悲しげに令を射抜く。その静かな光に耐え切れなくて、たじろぐ
ように視線を逸らした。
「令ちゃんの気持ちはわかってる。わかってたけど、黙ってた。だって、『姉妹』の
まま私から気持ちを伝えちゃったら、令ちゃんきっと駄目になっちゃう」
平坦な口調に浮かぶ自分の名が、やけに遠く聞こえた。止まっているのかと
錯覚するほど浅い呼吸が、令の口の中をカラカラに乾かしていく。
「だから、今まで言わないできた。でも今だから、まだロザリオを受け取ってない
今だから言うね」
由乃の両手が令に向かって伸ばされる。瞳にあった光がわずかに揺らめいた。
「好きよ、令ちゃん」
肉の薄い掌が令の頬を押さえ、逃げ場を絶つように由乃の目の前に引き寄せる。
体力差を考えれば簡単に振り払えるはずの力に、令の身体は完全に押さえ込まれていた。
「私だって怖かった。だってずっと一緒で、仲良しで……、せっかくまた姉妹に
戻れるんだよ? もしそういうのが全部壊れちゃったらって……」
掌のこわばりが令の頬に伝わる。
「……それでも、手術が無事終わったら言おうって決めてた。だって、このまま
ロザリオを受け取ったら、自分の気持ちに蓋がされちゃいそうだった」
「由乃……」
「そんなの、嫌だよ」
搾り出された声が細く響く。その中に佇む由乃の想いが、逃げ疲れて蹲っていた
令の心をそっと抱きしめた。
603 :
折鶴:04/02/09 23:53 ID:qVsjEwcq
――馬鹿だ、私は。
自責の念に泣いて謝りたくなる。
後悔と情けなさで押し潰されそうになる。
けれど由乃はそんなことを望んではいない。それに暗い考えに目を奪われている
暇だって無い。だって、自分の前にはこんなにも大きな喜びがある。
令の心を覆いかけていた何かが、ぽろぽろと剥がれ落ちた。
呆然と見開かれていた令の目がようやく由乃を捉えた。重なる視線。それを瞼の裏に
隠して由乃が唇を寄せる。その訪れを黙って待ち受けるだけの自分に、だが令は諭す
ように語り掛けた。
姉妹に逃げた自分を、由乃は追いかけてくれた。二人の関係を見直すのも、告白も、
全てこの子にさせてしまった。怖かったのは由乃も同じなのに。
なら、せめてこれくらいはしたい。由乃のしてくれたことを考えると釣り合いなんて
取れないけれど、臆病な自分でもそれくらいはできるはず。
近づく頬に指先で触れて、何も言わずに押し留めた。膝立ちしてベッドの上の由乃と
高さを合わせる。手も膝も唇も、みっともないほど震えている。
再び開かれた由乃の目はまっすぐ令に向けられ、令の視線も由乃から一瞬たりとも
逸らされない。お互いの頬に手を添えて儀式のように捧げ持つと、その距離を同じ
速度で中心に向かって詰めていく。
唇が重なる直前、瞼を落とした。
微動だにせず、ただ唇を重ね合わせるだけのキス。繋がった個所から伝わるぬくもりが
自分の奥に流れ込んでいくのを、暗闇の中ではっきりと感じた。
――由乃も、同じだろうか。
――由乃にも、このぬくもりが届いているだろうか。
――私たちは、お互いを暖めあうことができているだろうか。
604 :
折鶴:04/02/09 23:54 ID:qVsjEwcq
不意にぬくもりが途切れる。再び開けた視界に、離れていく由乃の唇が映った。
「しちゃったね、キス」
「……うん」
「どうして、たったこれだけの距離を埋められないでいたんだろうね」
間近で咲く由乃の微笑み。陽光に頬の産毛がきらめいて、穏やかな彩りを添える。
「心臓の手術よりも簡単なのに」
あてがわれていた両手が、令の頭を抱え込んで胸元へ引き寄せる。パジャマ越しに
届くのは由乃の匂い、由乃の体温、そして何より安心できる規則的な鼓動。
「あの時、言ったよね?」
昔、いつかこの音が途切れるのではないかと、怖くて仕方が無かった。
「この出来損ないの心臓を直して、令ちゃんと同じ速さで歩きたかった」
気がつけば、嘘と言い訳を塗り重ねて動けなくなった自分がいた。
「当たり前だけど、いきなり同じ速さで歩くことにこの心臓はまだ耐えられない。
それでも――」
令の短い髪の毛が掻き乱される。あやすように、慈しむように緩い円を描く由乃の手。
「――頑張って、動いてるんだよ?」
そうだ。動いている。この力強い確かな鼓動は、由乃に前へ踏み出す勇気を与え、
それを怖がっていた臆病な自分にこうして手を差し伸べてくれる。
由乃の背中にそっと腕を回す。守るのでもなく、縋るのでもなく。
ただ、この鼓動を聴いていたかった。
「……令ちゃんのばか」
「うん」
「ホント、ばか」
「うん」
「うん、ばっかり」
「……うん」
涙が、止まらない。
陽だまりの中で繰り返し自分を責める優しい声に、令は限りなく幸福な嗚咽を漏らした。
605 :
折鶴:04/02/09 23:55 ID:qVsjEwcq
「落ち着いた?」
背中を撫でる掌の感触が、高ぶった気持ちを心地よく宥めてくれる。ただ、
心地よいのと同じくらい気恥ずかしくて、由乃の顔をまともに見ることができない。
「こうしてると子供みたい。令ちゃんがホントは甘えんぼさんなのは知ってるけど、
ここまでとはね」
目尻に残った雫を由乃の指先が払う。くすぐったさについ出してしまった声の
甘さに、これが自分のものかと驚く。表に出た複雑な表情を隠そうとさらに由乃の
胸元に頬を押し付けてから、これでは本当に甘えているみたいだと令は気がついた。
隠すどころか逆効果だ。
「いいよ、それも令ちゃんだもん。甘えんぼで、繊細で、乙女チックなとこも好きよ」
「よ、由乃……」
今の自分の姿を頭に思い描くと、肯定も否定もできなかった。
「そんな令ちゃんのことだから、『ファーストキスはレモンの味』とか思ってても、
まあ不思議じゃないよね」
試すようなその言葉に、知らぬ振りを決め込もうとして失敗した。由乃が全てを
言い終わらない内に、わずかとはいえ肩が動いてしまっては誤魔化しようも無い。
それに、レモンとは言わないまでも、甘酸っぱいイメージを抱いていたのは否めない。
「……やっぱりね」
わざとなのか本心からか、由乃が令にも聞こえるような溜息をついた。それから
令の頭を二、三度撫でまわすと、その手をベッドボードの方に向かって伸ばす。胸に
埋めた顔をずらしてその後を追うと、熱で壊れやすいビタミンCを補給するための
タブレットがあった。その包みを由乃が片手で解いて、中身を唇に挟む。
「令ちゃん、顔上げて」
桜色と黄色のコントラストが、上を向いた視界の中で次第に大きくなる。由乃の
意図が飲み込めずぼんやりとしている令に、目の前の唇が器用に言葉を紡いだ。
「セカンドキスになっちゃうけど、令ちゃんの夢、叶えてあげる」
606 :
折鶴:04/02/09 23:55 ID:qVsjEwcq
声を上げる暇もなく、硬いものが令の唇の間に潜り込んだ。遅れて生じた驚きに
口元が緩むと、隙を突いて一緒に入ってきた由乃の舌が、前歯を優しくノックする。
二つ目の扉は、自分でもあっけなく思うほど簡単に侵入者を迎え入れた。
「んっ……」
由乃が運んできたタブレットが舌の上に落とされた。レモンの酸味で焼かれた
その表面を、唾液を絡めた由乃の舌先が癒していく。
「ふっ、はあっ……」
息苦しさに頭がぼうっとする。口の中はむせ返るような果実の香り。時折口の端から
漏れる吐息さえ同じ香りを纏って、令の嗅覚を外側からも刺激する。
膝から崩れ落ちそうになる身体を、ベッドの端についた手で懸命に支えた。そうする
ことで、何かに溺れそうになることに抗った――つもりだった。
酸味の強さに頬の筋肉がきつく締まり、唾液が止めどなく分泌される。時間を
経るごとにボリュームを増す水音。それに比例して令の頬は紅潮し、篭めた力は逆に
四肢から失われていく。
「っ、ふ……」
休み無く責められている間に交じり合った二人の唾液。そこにレモンを加えて
由乃の舌先がステアする。唇を塞いだままおとがいを軽く持ち上げられて、
混ぜ合わされた液体が令の喉を滑り落ちる。
「んく……っん」
喉の奥からも香気が立ち昇る。咳き込む寸前の苦しさは、至福となって令の表情を
歪ませる。呼吸器系全てがレモンの香りで犯された。
痺れた舌の表面がタブレットの喪失を告げると同時に、由乃の舌が令の口中から
姿を消す。名残惜しそうに寄り添っていた唇も離れると、塞がれていた令の口元を
久し振りの外気が冷ます。
「はっ、はあっ、ふ……あっ」
目の前にある上気した由乃の顔。二人の口元から漏れる荒い息と同じ匂い。五感に
残る口づけの痕跡に何も考えることができず、令は床にへたり込んで焦点の合わない
眼差しを泳がせた。
607 :
折鶴:04/02/09 23:57 ID:qVsjEwcq
「あーっ!」
夢心地の空気の中に由乃の声が響く。そこに含まれる濃厚な非難の色に、令の
幸福感は真っ青に塗りつぶされた。
「え、な、何?」
一気に現実に引き戻された令の前で、全身から不機嫌さを滲ませた由乃が一点を
見つめている。
「私の折った鶴、令ちゃんに潰された」
見ると、ベッドの端に無残にひしゃげた折鶴が転がっている。二人の位置からすると
どう考えても令が潰したことになるのだが、困ったことにまるで記憶に無い。
「私が何を考えながら折ったと思っ……、て――」
「何って、な、何考えてたの?」
それこそ何も考えず反射的に尋ねた令は、急に勢いを無くして黙り込んだ由乃を
見て、すぐに自分の言葉を後悔した。多幸感にぼやけていた頭が今更のように動き
出したが、多分もう遅い。
「……令ちゃんのばか!」
令の言葉に臍を曲げた由乃は、そう言い放つと枕を抱えて背中を向けてしまった。
ところが、その様子に長期戦を覚悟していた令にとって予想外なことに、異例の
スピードで和解の条件が提示される。
「……薬の紙で折ったやつじゃなきゃ嫌」
拗ねた声に隠しきれない含羞みは、きっと由乃も自分で気づいている。遠回りをして
ようやく元に戻った今だから、いつも以上に素直に言えるのだろう。
「……わかった。包み紙持っておいで」
「もうさっきの分は使っちゃったもん」
「じゃ、じゃあ、今晩……」
「私を薬漬けにする気!? あれは一日一回でいいの!」
せっかく和解の方向に傾いた雰囲気が、不用意な一言で元に戻りそうになる。まるで
シーソーだ。
「……もう。どうせ機会はまだあるわよ」
608 :
折鶴:04/02/09 23:58 ID:qVsjEwcq
「……でもね、令ちゃん」
向こうを向いたままの由乃が、少し間を空けてから再び口を開く。こちらに向けた
背中が心なしか丸くなった気がした。
「いつか、ね。いつか、もうこれ以上、令ちゃんが折鶴を折らなくてもいいように
なるから――」
由乃の腕の中で枕の詰め物が小さく軋む。その音が決意の裏側にある不安の声に
聞こえて令は思わず途中で遮ろうとしたが、それよりも先に由乃の言葉が続く。
「――もう少しだけ、待ってて」
「由乃……」
「だから、その間に強くなってね、令ちゃん」
背筋を伸ばして最後まで言い切ると、ようやく由乃がこちらを振向いた。その眼差しに
乗せられた信頼が眩しくて、令は気圧されるように返事をした。
「う、うん」
「何か頼りないなぁ」
「……頑張る」
「……ま、その一言が聞けただけでもよしとしますか」
令なりの決意表明は今ひとつ不評だったが、とりあえず由乃はそれで満足したようだ。
けれど、無条件で及第点をつけてくれる程甘くも無かったようで、満面の笑顔と共に
頼もしすぎる一言を付け加えてくれた。
「心配しなくても大丈夫。もしいつまでたってもグズグズしてるようだったら、きつい
一発で令ちゃんの背中を張り飛ばしてあげるから」
ロザリオを姉に突っ返すという、前代未聞の離れ業をやってのけた由乃の「きつい一発」
とはなんなのか、令にはまったく想像がつかない。それなのに由乃を前にして慌てふためく
その時の自分の姿は、容易に思い浮かべることができた。
多分、自分達はこうやって歩いていくのだろう。由乃が疲れたら自分が支えて。
自分が尻込みしたら由乃が手を引いて。
由乃はあっという間に自分の歩く速さに追いつくはず。だからそれまでに少しでも
強くなろう。だって、由乃はもうとっくに歩き出している。自信の少なさに溜息を
吐いている暇なんてどこにも無いのだ。
「うん、頑張るよ」
609 :
折鶴:04/02/10 00:00 ID:cOAlTVkt
以上です。
予想以上に令さまのヘタレ総受け度が上がってしまった。
>折鶴
良い仕事だった!
が、エロがない…!畜生期待して読んだ自分が馬鹿みたいだ(´・ω・`)次は是非。
わーおなんて綺麗な文章なんだ。
エロパロなんかにしとくのがもったいない。
でもこの文章でエロをもっと描写したらどうなるのか見てみたい気がします。
だから610さんと同じく、次回があれば是非。
>>609 キスまででも面白かった!GJ!
すごく綺麗な文章を書くなぁと感心しながら読ませてもらいました。
口移しにもハァハァさせてもらいましたよ(;´Д`)
>609
良い話だったー。
てか、雰囲気がもう。エロいね!
しかし「ヘタレ」に異存はないのだが、「総受け度」ってことはつまりそういうことだと思っていいのかい?
口移しへの自然な流れウマー!
無理の無い進行で非常に(;´Д`)'`ァ'`ァ しました。
このスレ17になったらスレタイ何になるんだろう・
刊行スピードも結構速いし、まだまだ大丈夫なんではないかとも
思うけど。
・短編の名前(「羊が一匹さく越えて」とか)
・原作小説の中の章ごとの名前(「will」とか)
・アニメのサブタイ(13話分?)
他なんかある?
まだ大丈夫だと思うけど、最近スレの流れ速いからなぁ
アニメのサブタイって原作の章に付いてたの取ってるよね?
とゆう訳でアニメのサブタイに一票
618 :
名無しさん@ピンキー:04/02/10 20:06 ID:rjkvWmOD
麒令はまだか・・・orz
麒由も読みたいな・・・
何言うてんの?
いちいち燃料を投下しないように。
>>609 ( ゚д゚)ウ・ウマー
雰囲気よすぎです! もしかして前回「初めて投下した」って
言ってた方(確か乃梨子と志摩子のだったかな)じゃないでつよね?
文体がそうなような・・・
てかそうだったらこのレベルはメチャすげぇ!
・・・・って違ったら失礼しますた。
祐令はまだかな……
枯れ尾花のようにハカないお話が良いな。
#お後がよろしいようで……
623 :
609:04/02/11 00:54 ID:P3RQuO/e
>>621 Oh! バレテーラ!!
……何で判ったんですか?
丁度いい機会なので訊いてみたいのですが、このスレ的には
どっちかと言うと、Hシーンがあったほうがいいんでしょうか。
祐巳0歳の時のおはなし。
祐巳母「ほら、ゆーみ、ミルクの時間ですよ〜」
胸をはだける祐巳母に、1年ぶりに父欲情。
祐巳母「ああっ、だめっ、あなた....祐巳が見てます..あぁ」
こうして祐麒ができた。
>>623 そんなこと言うとは見損なったぞ君。
ここがどこの板か知っての発言か?
いや、俺もずっと令×祐麒を待ってる一人なのだが
628 :
609:04/02/11 02:05 ID:mf4P2RKR
>>624 >>626 確かに。
考えるまでも無い愚問でした。忘れてください。
次までに精進することにします。
(次作着手には結構時間がかかりそうですが)
祐巳×瞳子を投下します。苦手な方は回避して下さい。
メール欄は「縦ロール」でお願いします
630 :
戸惑い:04/02/11 05:43 ID:LDTTK/YU
瞳子は、目の前にいる人物を見て足を止めた。その人は、確かに瞳子の知っている人物だったから。
二つに分けた髪。瞳子とそれほど変わらない体型。全体から感じるのほほんとした雰囲気。
間違いなくあれは紅薔薇のつぼみ、福沢祐巳さまだ。
その足取りは非常にゆっくりだったので、どうせすぐに見つかってしまうのだからと思い仕方なく瞳子は声をかけた。
「・・・祐巳さま、ごきげんよう。」
「あれ、瞳子ちゃん。ごきげんよう。」
祐巳さまは人懐っこい笑みを浮かべて振り返る。子犬の尻尾のような軽い髪の房を揺らして。
「今日も手伝いに来てくれたの?演劇部の方は大丈夫?」
足を止めて、祐巳さまは瞳子が追いつくのを待った。
このまま廊下を真っ直ぐ行って中庭に出れば、やがては薔薇の館に着く。放課後のこの時間、祐巳さまと瞳子の目指している場所はきっと同じだろう。
だからそれに気が付いた祐巳さまは、いかにも心配そうに尋ねてきたのだ。
その様子がなんとなく気に入らなくて、瞳子は無愛想に言い放った。
「部活の方もしっかり活動しています。だからこうして薔薇の館へ向かっているんです。つまらない事聞かないで下さい。」
「・・・うん、そっか、それもそうだよね。」
安心したように、祐巳さまは笑う。
・・・言わなければ良かったかもしれない、と瞳子は小さくため息をついた。
悪態をついた瞳子にでさえこんな風にして笑いかける祐巳さま程、不快だと感じるものはないのだから。
祐巳さまに言葉を返すことはせず、瞳子は歩き出した。
後から慌ててついて来る祐巳さまに追いつかれないように、少しだけ早足で。
631 :
戸惑い:04/02/11 05:44 ID:LDTTK/YU
祐巳さまの事は嫌いじゃない。少なくとも以前よりは。
けれどその替わりに、あの顔を見る度にモヤモヤとした嫌なものが胸に生まれるようになった。
それが何なのかは分からない。ただ、心地良いものではない事だけは確かだ。
でも。それじゃあ、どうしてあの時瞳子は『生徒会の学園祭準備を手伝う』なんて言ったのだろう。
――薔薇さま方のお役に立ちたいから。
――祥子お姉さまの傍に居たいから。
なんとなく頭に浮かんだいくつかの自分への言い訳は、細川可南子や祐巳さまの近くへ自分からわざわざ出向くような
真似をしなければならない面倒なデメリットを吹き飛ばす程の威力を持っているとは、残念ながら到底思えなかった。
・・・それじゃあ、どうして。
思考はいつも堂々巡りで、すぐに答えが出る事は当分ないだろうと瞳子は思っている。
それでも瞳子は、今日も薔薇の館へと足を運ぶのだ。
祐巳さまが細川可南子との賭けに勝ったあの日、何故か焦燥感にかられた思いを忘れる事は出来なかったから。
「そういえば、今日は可南子ちゃん用事があるとかで帰ったみたいだね。掃除の時間に偶然乃梨子ちゃんに会って聞いたんだけど。」
中庭に出て数歩歩いた時、思い出したように祐巳さまが弾んだ声を出した。
「・・・そうなんですか。」
さして興味も湧かない話題だったから、瞳子は顎を引いて小さく相槌を返す。
「うん、だから瞳子ちゃんが来てくれたのは凄く助かるよ。」
「別に祐巳さまの為に来ている訳じゃありませんから。」
ほら、また。後悔するって分かっているのに、どうしてこうも憎まれ口をたたいてしまうのか。
「それでも助かるのは本当だから。来てくれてありがとう。」
いつの間にか横に並んでいた祐巳さまは、柔らかく笑って瞳子の顔を見つめる。
「・・・。」
複雑な気分のまま何も言えないでいる瞳子を気にも止めないで、祐巳さまがふと空を仰いで口を開いた。
「ちょっと風が冷たくなってきたなぁ・・・もう秋だね。」
なんとなく祐巳さまに倣って、瞳子も空を見上げてみる。
「あぁ・・・えぇ、本当ですね。」
そこで頬に当たる空気が確かに冷たいと、今年になって初めて瞳子は感じたのだった。
632 :
戸惑い:04/02/11 05:46 ID:LDTTK/YU
瞳子は、目の前に持ち上げた書類に目を通す振りをして横目で隣を見た。
すると横に座っていた祐巳さまもこちらを見ていたらしく、不運にも目が合ってしまう。
慌てて視線を逸らした瞳子を気にする風でもなく、祐巳さまは口を開いた。
「ごめんね、瞳子ちゃん。私の担当が残ってるからって瞳子ちゃんまで付き合わせちゃって。」
「いえ、私はこの後用事もありませんでしたから。」
そう、今日一番の不運はこの状況にある。
何故ならば、薔薇の館の会議室には祐巳さまと瞳子の二人しか存在しないからだ。気まずいったらない。
今日は細川可南子だけじゃなく、祥子お姉さまも家の用事で少し顔を出しただけですぐに帰ってしまい黄薔薇姉妹も今日は部活で休み。
残る白薔薇姉妹は普段から真面目に仕事をこなしていたから、今日の分の仕事は一時間足らずで終えて仲良く帰宅した。
『瞳子は祐巳さまの仕事手伝ってあげなよ。』
数十分前の乃梨子さんの言葉を思い出す。
余計な事を、と思わないでもなかったけれど。確かに祐巳さまが担当している仕事の内容を把握しているのは細川可南子と瞳子しかいなかった。
だからきっと乃梨子さんの配慮は当然のものであり、他意はないのだ。多分。
「・・・?」
ふと、瞳子は自分の髪の毛に何かが触れている事に気が付く。
「・・・な、なにするんですっ!?」
それが祐巳さまの手だったから、心臓が縮まったんじゃないかと思う程驚いた。
慌ててその手を振り払うと、祐巳さまはキョトンとして言った。
「何って、髪の毛にゴミがついてたから取ってあげようと思ったんだけど。」
「そんなもの自分で取りますから、結構です!」
躍起になって自分の頭をパタパタはたいていると、祐巳さまは小さく息を漏らして笑った。
「そこじゃないって。」
再び祐巳さまの腕が、瞳子に伸ばされる。だけど瞳子は、どうしても触って欲しくなくて顔を背けた。
「じっとしてて。」
それを祐巳さまが、彼女にしては珍しく有無を言わさぬような力強い口調で咎める。
仕方なく、瞳子は目を閉じて俯いた。
嫌だったのは、認めたくなかったからだ。
祐巳さまの顔が、すぐ近くにある。瞳子の髪に、祐巳さまの手が触れている。
それだけで、こんなにも胸が苦しくなるということを。
ここまでです。エロは次回で。
とりあえず・・・マンセーヽ(`Д´)ノ
自分は可南子より瞳子派なんだな、と再確認。
祐瞳(・∀・)イイ!!
エロも期待してます。
由乃x祐巳 志摩子x祐巳 分が不足してきた
同・級・生!同・級・生!
裕巳×志摩子×由乃でええやん!!
麒令スキはいちいち煩い。
書き手にとってだってプレッシャーだろうし、
大人しく待っておけよ。
自演かと思うほど麒令スキはやたらに主張が激しいな。
>>623 あなたが書いたのはキスまででも十分エロい!
できればHもいれてほしいけど、エロってHばかりじゃないから
無理をして入れる事も無いかと思う。
百合だったらキスまででもかなりエロいし。
ただ「Hなし」のうえ「雰囲気にもエロさなし」は・・・・。
要するに
Hあり:○
キス止まり:○
寸止め:○
Hを匂わせる発言or雰囲気:○
ってこと?
極論:面白ければ何でも○
極論:面白ければイカでも○
イカはエロかっただろw
さあ、荒れてまいりました。
そんな事より、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、マリROMスレ行ったんです。マリROMスレ。
そしたらなんか薔薇十字がめちゃくちゃレスしててSS少ないんです。
で、よく見たらなんか百合以外禁止、エロSS以外禁止、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、自分の好みじゃないSSの一つや二つでわけわかんないレス付けてんじゃねーよ、ボケが。
2chだよ、2ch。
なんか自作自演とかもいるし。自作自演でスレの総意のつもりか。おめでてーな。
そんなSSは存在自体がいや、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、SSリンク教えてやるからクソレスやめろと。
マリROMスレってのはな、もっと雑然としてるべきなんだよ。
百合SSやソドムSSの間でいつイカSSが始まってもおかしくない、
甘々かと思いきや謎の軟体生物出現か、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと収まったかと思ったら、隣の奴が、でもみたくないものはみたくない、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、罵倒レスなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、「ここに描くな」、だ。
お前は本当にSSを読みたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、「ここに描くな」って言いたいだけちゃうんかと。
マリRAMスレから見てる俺から言わせてもらえば今、マリROMスレ通の間での最新流行はやっぱり、
SS書き、これだね。
コテハンつけてSS書き。これが通の楽しみ方。
SS書きってのは時間のかけ方が半端じゃなくいる。そん代わり受けたときはうれしい。
で、それにコテハンをつける。これ最強。
しかしこれをやると次から薔薇十字にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、スルー出来ない薔薇十字は、SSリンクでも追ってなさいってこった。
#っていうか、みんなギロン好きだね。その情熱でSSとかネタとか描いてみたらどうよ。
#オレもなー
Hシーンの有無ったって過去の作品でも
・キスまで
・エロを書く予定だったけどやっぱり途中のキリがいいところでやめた
・30レス分ぐらい書いておいてそのうちエロは3,4レス分程度
・会話でエロを匂わせる程度
と様々な例があるんだからそんなに目くじら立てなくてもいいような。
とくにコテハンの某氏なんか「エロ描写についてはさほど印象はなく」と書かれるほどだし。
>>644 艶かしく同意。
エロでも非エロでもドント来い。
時期的に、そろそろヴァレンタインSSなんぞいかがですか?>職人のお姉さま方
>ヴァレンタインSS
えーつまりアレですかチョコをくっつけて溶かs(ry
>>648 身体のどのあたりでチョコをくっつけてるんd(ry
柏木の先っちょに祐麟のチョコが(ry
>祐麟
「御前を離れず、詔命に背かず・・・」てか、雌?
652 :
621:04/02/11 21:34 ID:a5wx9aVH
>>623 Oh!アタッテーラ!!
他の名無しさんに勝手な推測スンナやゴルァとかって叩かれ
るの覚悟で言ってみたんだが・・・
てかなんてかマジですげぇです。 これからも楽しみ待たせて
貰いまつんでカンガッテくだちぃ(*´Д`)
自作自演っすか
いいってそういうのは。
それよりチョコを溶かす以下略とかのが気になる
裕麟がバツゲームでリリアンに女装して登校、
即効ばれて乙女達にひん剥かれる、
「わぁ、男の子のここってこうなってるのね」
「何これ、、さわったらおっきくなってきたよ」
「ふぁ、う、、あぁぁあ」
「キャッ、なんか出てきた」
「ねぇねぇ、これか美術室でシャセイ大会ってどうかしら」
「ほらほら、早く行きましょ」
「こ、この服は?」
「ほら裕麟君胸無いから、これつければ胸があるみたいに見えるわ」(ラバースーツを見せながら
「あはは、もうタテナクなるまでいぢめてあげるから、、」(ニッコリ
(さようなら父さん、母さん、裕美、ボクはもう昨日までのボクじゃいられないでしょう)
そのまま涙目の裕麟は美術室へと引きずられて行った、合掌
スイマセン、製作時間十分、思い付きにてですので、、タタカナイデ
辿りついた美術室では姉が聖さまと絡み合ってモデルをやっていた、とか
シチュは別にいいけど誤字はわざとなのか?
そっちのが気になった
>>658 言われて気付いた、普通に鬱
>>659 スマン、もう書かん、、、、とりあえず半月くらいな
「また振られたー!」「キャハハ!」「キモーイ!」
「『ごめんなさい』が許されるのは1回までだよね!」
なんか瞳子ものはあきてきたな〜。本命すぎて・・・・。
祐巳×笙子、ロボ子とかないもんな〜。
>>664 今のとこほとんど接点無いんだから、無茶言うなw
>>664 接点のないキャラ同士をくっつけるのが
どんなに難しいか知ってて言ってるのかしらお姉さま?w
でも、祐巳さまってリリアンの子羊の群れに巣くう狼じゃないですか。
>664
名前すらないキャラとどうからませろと言うのだ
竿子なら姉妹レズとか蔦子さんと絡ませるとかして、
ロボ子ならロボ子の一人称で書けばいい。
手っ取り早くしたいなら闇祐巳。これ最強。
>なんか瞳子ものはあきてきたな〜。本命すぎて・・・・。
こういう感想は、覚醒、もとい隔世の感があるなあ。
>575の続き
「チョコレートの塊」最後まで投下します。
エロはないので嫌いな人はスルーして下さい。
メール欄は himo sageでお願いします。
−夏休み−
<浅香>
受験勉強で忙しいお姉さま、部活動も実質上引退ということもあり最近仲々会えない。
1日でも会えない日は彼女の元に行っているのでは
無いかという不安に押しつぶされそうになる。
まだ、何も言ってくれない。
お姉さまはやさしい。
少し会えないことぐらい我慢しよう。
まだ好きでいたいから・・・捨てられたくないから。
余計な考えを忘れてしまいたかった。
しかし時は戻せない、お姉さまと私の関係は変わらなかった。
<寧子>
この休みは一緒に過ごそうと決めた。
夏期講習初日、朝の電車で待ち合わせる。
いつもの時間と車両、違いがあるとすれば服装くらい。
そんなことが1週間続いたある日、真純の家に来ないかと誘われた。
浅香に悪いと思いながらも真純の誘いに期待してしまう優柔不断な私がいた。
<三奈子>
夏休みも部活で忙しい日々を過ごしていた。
妹の真美と山百合会の取材について打ち合わせをするため学校へ急いでいた。
あれは浅香さんのお姉さま、どうしてこんな場所に。
偶然とは真に恐ろしい。
寧子さまは真純さんに迎えられて家の中に入ってしまったのだ。
庭に回りこんで覗くとリビングが見えた。
そこで何が起こったのか私の口からはとても言えない。
妹にはけしてしないようなことであったのは確かだ。
何が起こっているのだろう。
あの3人の間に・・・・。
しかし、こじれる原因が自分にあったとすれば忘れたほうがいいのだろう。
「山百合会の取材に行かなきゃ。」
少しおぼつかない足取りで妹の待つ学校へ向かった。
―二学期―
<寧子>
黄薔薇のつぼみ姉妹の破局の記事を目にしたときは心が大きく揺れた。
浅香がロザリオを返してくるかもしれない。
この不安定な均衡を壊されることが怖いような、
それでいて胸のもやもやが消えるのだろうという安堵感が脳裏を掠める。
でも、浅香はそんなに軽薄な娘ではない。
ロザリオを付き返すとすれば私の裏切りに傷つき失望した時だろう。
そのときは、どんな言葉もあまんじて受けよう。
私は、それだけの罪を犯しているのだから。
<浅香>
疑念は確信へと変わる。
時折私の目を盗んで真純さんを目で追いかけていた。
2学期は学校行事のオンパレード、その分だけお姉さまとの時間も増える。
増えた分だけ変化にも敏感になる。
2人の持つ雰囲気が変わった。
この夏を境に一線を越えたに違いない、私の目を盗んで。
みっともないと解っていたけどお姉さまを浅香さんに渡さない、リリアンの中では絶対。
文化祭も終ったある日、黄薔薇のつぼみの妹が令さんにロザリオをつき返したらしい。
それを三奈子さんがリリアンかわら版で発表したものだから後追いロザリオ返しが流行するのだ。
私も流れに乗って返してしまおうか?
手のひらに載せたロザリオをじっと見つめ睨んだ。
ここまで我慢してきたのに今更返せるはずもない。
それに・・・。
別れた後、真純さんと姉妹になったお姉さまを見たくない。
自分がこの学園にいる間は。
真純さんに会うたびに同情されるのも嫌だった。
直接言葉を交わさなくても分かってしまうのだろう。
いつも監視しているのだから。
瞳に光る涙を人差し指の腹で拭い、セーラー服の下にロザリオを戻した。
―卒業式―
<三奈子>
私としたことが涙が止まらなくなるなんて、なんたる不覚。
他の生徒にしれたらなんて思われることか。
人目を避けるように移動すると古い温室が見えた。
「お姉さま、やっぱりその人を選ぶんですね。
今まで言えなかったけど知っていました。
私を妹にしたのは間違えたのでしょう。真純さんと。
よく似ているもの、イスに座って本を読んでいるときなんか先生も間違えたくらい。
真純さんも言えばよかったじゃない。
お姉さ・・・いえ、寧子さまがみそめたのは私だったって。
わたしから奪い取ればよかったじゃない、リリアンでも。
そしたら・・・こんな損な役割、演じなくてすんだのに。」
浅香さん以外の2人は何もいえずに立ち尽くしていた。
「ごきげんよう!!さようなら」
涙声で叫ぶとロザリオを地面に投げつけ、
2人の間を裂くように走り抜け私の所に向かって来た。
逃げようと視線を動かしたけど間に合わなくて浅香さんに捕ってしまった。
そこから先は・・・。
詳しいことは思い出したくない。
けれど2人で泣いた。
堪えきれない嗚咽を漏らし、ただ彼女の言葉を聴きながら。
<真純>
寧子さまが卒業してしまう。
寧子さまがいたからリリアンに入ったのに・・・。
今日が最後だという気の緩みもあったのだろう。
卒業式が終わった後、古い温室で寧子さまを待っていた。
浅香さんがいるのに欲張りな私は寧子さまとリリアン最後の時を過ごしたかったから。
今度こそ寧子さまとここで時を刻むのだ2人だけの時間を・・・・。
<浅香>
古い温室に2人がいる。
私を裏切り、欺き、何も言わない卑怯者が。
何度壊そうと思ったことか。
でも私は悪くない。
お姉さまの卒業式なのに悲しくない。
祥子さんが泣いていた、お姉さまのために・・・。
私は高校生活の半分以上を苦い思い出にしてしまった。
許せない、こんな物(ロザリオ)いらない。
この2年心の中に溜め込んだ黒い塊。
甘いチョコレートに包まれたコーヒー豆みたい。
そのままでは食べることも使うことも出来ない塊。
今年も同じチョコレートを贈った。
お姉さまはやさしく微笑み受け取ってくれた。
マリア様の前で・・・。
私は知っている。真純さんがチョコレートを渡せたこと。
意思を強く持たなければ今にも泣き出しそう。
唇を少し噛んで温室を睨む。
大きく息を吐き、温室の扉を開けた。
時が解決してくれることもある
しかし、悪化してしまうこともある
相手の出方を待ち続けることにも限界がある
残された心の傷口は深く、紅く染まっていた
リリアンに残される真純と浅香
平穏な日々は望めない
温室にロザリオが落ちている
土にまみれたそれはチョコレートの塊
2人の罪の証
寧子は裏切りという鎖で真純を捕らえた
エロもなく長々と駄文失礼しました。
いえいえよかったですよ〜
ところでまとめサイト更新してませんね;;
うぷろだには2個新しいのありましたけど・・・。
>679
図書委員のお姉さまもきっとお忙しいのでしょう。
気長に待ちましょう。
>>679 >ところでまとめサイト更新してませんね
スマン
>>681 ご苦労様ですお姉さま。
図書委員とは言い得て妙。
職人様ヴァレンタイン前で投下控えなのでしょうか・・
わたくしエロルギー不足でつわ・・
エロ供給お願いしまつ・・・
図書委員ということは、保管庫の中の人=蟹さま!?
アニメの蟹さまは「悪女」っぽいキャラデザだと思った。
あと、なんかエロい。雰囲気が。
そのせいか、アニメ雑誌の「ベンチでお弁当を食べる1年生三人組+蟹さまの画」の
蟹さまは、獲物を狙う狼(あるいは女豹)のように見えた。
たおやかに同感。
ここはひとつ激しい蟹×聖を希望。
江利子が泣いている。
自分が泣かせた訳でもないというのに、その泣き顔に、克美はまるで、自分が江利子本人に勝利したかの様な満足感を味わった。
いくら嫌いな相手とはいえ、江利子が力ずくで征服される姿に、興奮こそすれ、まるで同情の念が沸いてこない事に、克美は自分でも苦笑する。
それは克美自身の性的嗜好の問題なのか、劣等感が生み出す屈折なのか、それとも異様な状態に感覚が麻痺しているだけなのか、克美自身わからなかったし、わかる必要もないように思えた。
克美の覗く衝立の向こうでは、ぐったりと力無く壁に上半身を預けていた江利子の体を、令がぐいっと乱暴に抱き寄せ、そのまま床に押し倒していた。
こうなってしまうと、克美から見えるのは、令の広い背中と、その肩に乗せられた江利子の片足だけだ。
くっ・・・これじゃここからは見えん・・・・。支倉令め。なんと気の利かない・・・。
克美は内心舌打ちした。スカートの中が見えなくとも構わないが、江利子の表情だけは何としても見逃したくない。
「私が怖いですか?江利子さま。」
江利子を見下ろしながら、令がポツリと呟く。
それは、令が江利子を力ずくで押さえつけてから、初めて発した言葉だった。
お姉さま、から江利子さま、に呼び方が変わっている事を、克美は聞き逃さなかった。
「・・・・どういうつもりなの・・・・。」
江利子は令の質問には答えず、別の質問で返した。
しかし、はっきりと明言はしなくても、彼女が怯えている事は声に如実に現れていた。
「貴女は考えた事もないのかもしれませんが、私にだって、感情はあるのです。」
「令、何を――。」
「貴女にとって私は、毛色の違う変わったおもちゃに過ぎない事は知っている。
今までの事も、退屈しのぎのつかの間の遊びでしかない事もわかっている・・・。
それでもいいと思っていた。でも・・・・。」
「・・・何を言っているの・・・・。」
「私は遊びで、こんな事はできないのです。・・・貴女と違って。」
へぇ・・・支倉令は・・・・本気であの女を好きだったんだ・・・・。
正直言って、その告白は克美にとっても意外な物だった。
「猛烈なアタックで口説き落とした」という逸話からも、積極的なのは江利子の方で、令はむしろ受け身というか、振り回されている感が強いと思っていたのだ。
興味本位で自分に近づいてきた強引な上級生に対する不満が爆発したのかと思っていたが、どうやらもっと事はデリケートかつ複雑な物であるようだ。
江利子という、何とも(克美的には)いけすかない女に惚れる感覚(趣味?)というのは、
正直克美には理解できないが、惚れてしまったらなんとも厄介な相手である、という事は容易に想像がついた。
「・・・・それじゃあ・・・まるで貴女が本気で私を好きみたいに聞こえるわ・・・・。」
短い沈黙の後、子供のように稚い口調で江利子が不思議そうに呟いた。
その言葉の残酷なまでの無神経さに、克美は思わず眩暈がした。
まるで、じゃないわよ、はっきりそう言っているんじゃないのよっ!!このアホ!!
思わず立場も忘れて怒鳴りつけたい衝動にかられたが、克美は思い直して心中で罵るだけに何とか留めた。
それでも怒りは収まらない。ぶつけるべき対象にぶつけなかった感情は、消化する事も出来ずに克美の中で荒れ狂うだけだ。
なんて女なんて女なんて女なんて女なんて女なんて女・・・・。
自分が怒る筋合いでもないのだが、江利子という人間の自分の嫌っている所を、まさにまざまと見せ付けられたような気がして、克美は不愉快になった。
「・・・・貴女は本当に私に興味がないんですね。」
当の令の方は、江利子の言葉に怒りを通り越して苦笑している。
その言葉の自嘲的な響きから、令がいかに江利子の言葉に傷ついているのかが伝わってきて、痛々しさに克美は思わず目を伏せた。
ホントウニアナタハワタシニキョウミガナインデスネ
克美は令の言葉を心の中で反芻した。妙に聞き覚えのある言葉だった。
・・・・ホントウニアナタハワタシニキョウミガナイノネ
それは、稀に江利子と向かい合った時、克美が心中投げかけていた言葉ではなかったか?
怒りと屈辱と・・・・そして微かな絶望と共に。
>なんて女なんて女なんて女なんて女なんて女なんて女・・・・。
おお、さすが。毎回こういう表現にひきつけられるよ
お疲れ、続きもがんがれー!
ホントにスマンのだが
克己って誰だっけ?(;´Д`)
>>690 バラエティギフト内ショコラとポートレートをを再読すべし。
>>691 ああ。笙子の姉か・・・
笙子は印象に残っていたが姉まで頭に残ってなかった。
ありがd。
ショコラとポートレートの作中一番の(;´Д`)ハァハァキャラなのに
祐己が大好きだけど、姉がいるので悶々としていた志摩子・由乃。
ついに想いが爆発して祥子さまがいないのを見計らい
薔薇の館に一人っきりの祐己に
結託した二人がイケナイいたずらをし始めるという
…………同級生ネタキボンヌ
克己じゃうちのおじいちゃんだよ。
くぁぁ・・・ひさしぶりの続きだったが、令かわいそうだな。
>>695 BEBEってサークルの同人誌嫁。
あんたの望みどおりのSSがのってる。
>696
ワラタw
今一番不足しているのは同級生分?
>同級生分
聖蓉子はそれでも結構あるけどな
ふた志摩子とふた由乃が祐巳をサンドイッチするSSまだー?(チソチソ)
>>671 >嫌いな人はスルーして
そもそも板違いでございます。
>703
それはウァレン(後)の表紙のようなじょうたいでつか。
ダーク行きます。
本気でどろどろぐちょぐちょねちゃねちゃと陰湿ですので、
そういうのがダメな人は回避してください。NGワードは『HeUHMWWB』で。
――彼女の目の前には濁った水槽。
藻が大量に繁殖して、壁面のガラスは緑一色に染まっている。
既に何週間も取り替えていないだろう水は茶色く汚く濁り、ガラスを透かし
て見る光景は蒼のようにも、黄のようにも感じられた。
エアーポンプが、溺れたニンゲンみたいにごぼごぼと吐き出し続ける空気の
音だけが、部屋内に歪つに響いている。
そんな酷く澱んだ空間の中で、少女がじっと見つめる先には、小さく寄り添
うようにして二匹の魚が泳いでいた。
徐々に静かに朽ち果てていくこの檻は、同時にこの二匹にとっては誰にも邪
魔されない砦であり楽園なのだろう。
彼女の知る限り、この二匹が離れたのを見たことはない。
水槽の上に置かれた切れかけたライトが、時おり点滅して、蟲の羽音のよう
なジジジジと不快な音を立てている。
少女は――ポンプの電源を落とすと、そのまま静かに水槽を眺めていた。
「……つまらないな」
私は目の前で繰り広げられる淫靡な光景を眺めながら、ぼーっと少女たちの
上げる嬌声を聞いていた。
くちゅくちゅとした水音にも、鼻につく生々しい匂いも、既に慣れている。
幾人もの少女たちが絡み合う光景を見ても、私の脳は麻痺してしまったかの
ように何も感じないままだ。
短髪の長身の女性が目をぎゅっと閉じて、何かに耐えるように唇をかみ締め
たまま、秘所で震わされる機械の振動に身悶えしている。
髪の長い少女と髪をくるくると縦に巻いた少女が、髪を乱して嬌声を上げな
がら、私が命じたままにお互いを責め合っている。
……本当に――ツマラナイ。
自分が二股を掛けられているとでも知らされれば、少しは面白い反応でもす
るのかとも思ったのだけど、そんなのは全くの期待はずれだった。
今の彼女たちは隷属することに慣れきっていて、その現実を知っても拒否す
るどころかすんなり受け入れてしまっている。
それは私にとって好都合なはずなのに……同時に不快でしょうがない。
お人好しなのか、バカなのか、あんな行為までされているというのに、自分
だけが“福沢祐巳に愛されている”と都合良く思い込んでいた彼女たち。
勝手な思い込みもいいところだと思う。
ちょっと優しくキスをされただけで、愛を囁かれただけで、舞い上がってし
まい、どんなに酷い行為をされても全て許せてしまう彼女たちが、私には不思
議でしょうがなかった。
そんな純粋なモノすら持てぬまま、堕ちていってしまった私には。
――だから、次々に壊していった。
そこにあるものが、愛なんてモノではないことをたっぷり教えてあげた。
まずは令さまを。
令さまの次は、こうして瞳子たちを。
全員に無限の快楽を与え、私に対して隷属させてあげたのだ。
それはとても簡単だった。
なのに――。
堕ちたら堕ちたで、少女たちを蔑んだ目で見ている私はお笑いだろう。悦楽
と一緒にすぐに自分を売り渡してしまった彼女たちと、私はどう違うのだ?
……私は何をしたかったのだろう?
最初は単に、彼女のそばに居たかっただけだったのに。
あの時、悪魔に魂を売り渡してしまったのも、ここで自分を失くしてしまっ
たのも、全部その目的のためだったはず。
それは、彼女の中にある輝きに憧れたはずだった。
なのに――私はそれを壊すことでしか手に入れられず、そして、わずかに残
った残滓にすら耐え切れずに、今も自ら彼女を壊している。
彼女の全てを手に入れるということは、彼女の抜け殻を得るに過ぎないとい
うことは私自身が分かりきっているというのに……。
……吐き気がする。
胸の中でどろどろとしたものが、突き破って外に出てきそうだ。
自分が望んで、自分で作り上げたはずの目の前の光景が、気持ち悪くて悪く
てしょうがなかった。
けれど……私は既に決断してしまったのだ――。
「……志摩子さん」
すぐ横の椅子に座ってる彼女にちらっと視線を動かす。
見て分かるほどに体をびくっと振るわせてくれる志摩子さんの反応は、私と
彼女の痛みと引き換えに、私の孤独を癒してくれる。
すーっと透き通るまでに白い肌。
気品に満ちた貌に、絹のような光沢、さらさらとした柔らかな髪、その整っ
た顔立ちは何度見ても飽きることはないと思う。
「……」
無言で下を向く志摩子さんのふとももを、スカートの下から手を入れて撫で
回すとその感触を楽しんだ。
志摩子さんの無表情を装った顔が僅かに歪む。
弱みを見せまいと気丈に肩を張って、ぎゅっと手を握り締めるのだけど、そ
れがさらに私を喜ばせているとはまだ気づいていないようだった。
さらに志摩子さんは体を縮こまらせる。
私はそんな志摩子さんの視線が、さっきからちらちらと令さまたちへと向け
られていることに気づいてほくそえむ。
わざと目の前で繰り広げられる光景には参加させずに、少女たちの痴態を眺
めさせるだけという倒錯的な行為。
私はそうやって志摩子さんの心を責めることで、せめてもの心の飢えと渇き
を癒そうとする。
――手も直接アソコに触ってはあげない。
足の付け根辺りまでじわじわと迫ると、さっと膝の方まで離してしまう。
ほのかに汗ばんで手にしっとり吸い付くような肌の感触と、蜜壷に近づくた
びに興奮と緊張で志摩子さんの足が微かに震える様子を楽しんだ。
志摩子さんの頬は紅潮して、下を向く長い睫毛もふるふると揺れている。
「……あっ」
時折、志摩子さんが息をつくように漏らす声。
その喘ぎ声に自分でさらに頬を染め、羞恥心で目を伏せる様子は、もの凄く
はしたなくて、汚くて、なのに綺麗でいて、私を壊していくのだ。
抜け殻に成りきれずに、輝きを失わないままの――志摩子さん。
だからこそ、私は彼女を壊したくてしょうがない。
壊してしまえば輝きを失ってしまって、さらに自分の心が乾いていくのを知
っているのに、志摩子さんを壊したくて壊したくて仕方がないのだ。
だから――あの少女はいらない。
志摩子さんは私だけのものだ。
最初は自分のモノになるのなら少しぐらい分けてあげてもいいと思っていた
けれど、今はそんなこと考える気にすらならない。
志摩子さんを壊していいのは私だけなのだ。
唐突に私の手が止まったことで、志摩子さんは不安そうにこちらを窺うよう
に見てくるのを、私は安心させるように静かに囁きかける。
「心配しないで……もうすぐ志摩子さんを縛る人はいなくなるからね」
「……え、乃梨……子?」
私はあの人そっくりな笑みを浮かべ、志摩子さんの髪をそっと撫でる。
――もう、前の主人には退場してもらっていい頃合だよ、ね……祐巳さま?
革命!
……というわけで大富豪は都落ちです。
今回のコンセプトはとにかくエロで。
次回から早速エロの嵐を行く予定です。
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
>今回のコンセプトはとにかくエロで。
期待してまつ。
あと、この話に関しては物語の行く末も気になるので、そっちのほうも楽しみにしてます。
これって、最後のレスだけ乃梨子視点?
スマン、そこだけ分からなかったんだが
全部乃梨子視点だと思った
下克上ー!先が気になるー。エロ、期待してます。
埋めの時に黒祐巳を投下すると言っていた者ですが…完成してセーブした直後、ワードパットが強制終了して
再び開いた処、全部消えてました_| ̄|○ 気力が尽きて…公約、果たせそうに無いです。すみません
戻す手は、無いですよね。0バイトになってたし。。
>>720 オートセーブや自動バックアップ機能のあるエディタをお使いなさい。
>720
。・゚・(ノД`)・゚・。
エディタに限らず、Ctrl+Sでちょくちょく上書き保存すると良いかも。
オートセーブ機能がないのなら特に。
>>720 秀○だと金がかかるから、漏れのような貧乏人はサクラエディタを使ってる。
ごめん普通にワードで書いて整形して投下してる…
そういうのテキストエディタっていうのか。便利なんだね。
>>726 せめてメモ帳使ってください。マイクロソフトの最高傑作です。
オートセーブ出来ないけどね
>>632の続きを投下します。祐巳×瞳子です。
エロにはまだ突入してないです・・・。メール欄は『縦ロール』で。
胸の奥で隠れるようにして渦巻いていた感情に、気が付かない振りをしていた。
あんな人を好きになるわけがないと、認められない想いを封じ込めていた。
瞳子が嫌味な態度を取って、祐巳さまが少しだけ傷ついた顔をして去って行く。
二人の関係は、それ以上でも以下でもない。それで良かった筈なのに。
――髪に付いているゴミを取るだけじゃなかったんですか?瞳子は心の中で文句を垂れた。
あれから祐巳さまは、ずっと瞳子の髪を丁寧に撫でている。どうしてそんな行動を取るのかまったく理解出来なかった。
分からないと言えば。黙って祐巳さまの好きにさせている自分自身も。
けれど祐巳さまの指が髪の毛一本一本に触れるだけで、体の中で轟いている何かがどんどん大きくなっていくものだから耐え切れず瞳子は口を開く。
「・・・いつまでそうしているおつもりですか。」
低い声だった。怒っている訳でもないのに、不自然なくらいに低い声だった。
髪に触れる手はそのままに、不意に祐巳さまは瞳子の顔を覗き込む。さっきよりも距離が近づいて、祐巳さまの吐く息が頬にかかった。
お願い、やめて。
痛いくらいにギュッと目を瞑ると、耳に心臓の音が鈍く響く。
「うーん・・・瞳子ちゃんが笑ってくれるまで、かな。」
「!」
弾かれたように顔を上げる。祐巳さまは、陰りのない微笑みを浮かべ瞳子を見つめていた。
「だって瞳子ちゃん、さっきからずっと泣きそうな顔してるから。」
「・・・っ。」
心臓の音が聞こえなくなって、目の前が真っ暗になる。
瞳子は、自分のプライドの壁が崩れ落ちていく音をその瞬間に聞いたような気がした。
一番初めに持った祐巳さまの印象は最悪で、瞳子にとっては憎むべき存在でしかなかった。
祥子お姉さまの事を抜きにしても、あんな風にへらへら笑えば何でも済むと思っているような人間は、絶対に自分とは合わないと思っていた。
祐巳さまがそういうタイプの人でない事が時間が経つにつれて分かってきても。むしろそれに吸い寄せられている自分が居たとしても。
自覚するくらいプライドの高い瞳子は、その事実を認めてしまう訳にはいかなかったのだ。
祐巳さまが大嫌いでした。でも段々彼女の人間性が見えてきて、いつの間にか好きになっていました。そんなもの、瞳子自身が許せる訳がない。
だから祐巳さまに対する想いに蓋を閉めて、気付くまいと、あんな人を好きになるわけがないと、封印の呪文までかけたのだ。
それなのに。
いとも簡単にその蓋を開けてしまったのは、紛れもない祐巳さまだった。
後はもう、溢れ出るような思いが瞳子の中を駆け巡るだけで、瞳子はただそれを傍観するしかない。
こんな風な激情を感じるのは初めてで、恐怖すら覚える。出来る事ならば逃げてしまいたい。でも、もう引き返すことは出来ない。
だから、瞳子が祐巳さまを好きだと言うならば、言い逃れが出来ないくらいの確証が欲しいと思った。
それさえあれば、瞳子は自分の気持ちに素直になれる筈だから。
「・・・瞳子ちゃん?」
祐巳さまの不思議そうな声に、瞳子はふと我に返る。
「どうしたの、大丈夫?」
顔がすぐ近くにあったので、考えるより先に瞳子は勢いに任せて乱暴に祐巳さまの唇に自分のそれを押し付けた。
とても雰囲気があるとは思えなかったけれど、それでもキスはキスだ。
瞳子にそんな事をされるとは夢にも思ってなかったであろう祐巳さまは絶対派手に驚くだろうと思っていた。
だけど祐巳さまは、唇を合わせている間も、唇を離した後も、まるでそうされる事が分かっていたかのように静かに瞳子を見つめているだけ。
「・・・祐巳さま。」
「・・・うん。」
苦々しい表情で呟く瞳子に、祐巳さまは曖昧に頷いて答えた。
「確かめたいことがあるんです。協力してもらえませんか?」
「確かめたいこと・・・?」
他にも方法はあったかもしれない。
けれど手放しに祐巳さまを好きだと言えるようになるには、今の瞳子にはこれしか思いつかなかった。
瞳子は立ち上がって自分のタイを手早く解いた。その様子を見て、初めて祐巳さまが狼狽し始める。
「と、瞳子ちゃん!?何してるの?!」
目を丸くして。口を馬鹿みたいに開けて。良い気味だ、と瞳子はせせら笑った。祐巳さまはもっと困ればいい。
必死に抑えてきた気持ちを無責任に解き放ったのは、祐巳さまの方なんだから。
「何だっていいんです。祐巳さまが私に触れてくれればそれで。」
随分と大胆になったものだと自分でも思う。
でも、瞳子は楽になってしまいたかっただけだ。目を逸らしてしまいたいと思っている自分を、祐巳さまに引き寄せて欲しかっただけだ。
「瞳子ちゃん・・・。」
立ち上がってから躊躇いがちに乱れた瞳子のタイを直そうと伸ばされる祐巳さまの手を両手で握って頬に寄せた。
「・・・お願いですから。」
懇願するように見つめると、祐巳さまの大きな瞳が少しだけ揺れた。
頬を撫でられて、祐巳さまが目を細めて顔を近づけてくる。反射的に目を瞑ると、すぐに唇に暖かい感触が広がった。
優しいキス。さっき瞳子がした乱暴なものとは、全然違う。
「ん・・・。」
下唇を弱く噛まれて、瞳子は小さく声を漏らした。瞳子の反応を窺ってから、祐巳さまは露わになった瞳子の首筋に唇を落とす。
「・・・瞳子ちゃんは、肌が白いんだね。」
「・・・あ・・・。」
鎖骨をなぞる祐巳さまの舌がくすぐったくて、瞳子は小さく身を捩った。
「瞳子ちゃん、机に座って。」
この先は立ったままじゃやりにくいと思ったのか、祐巳さまは瞳子から身を離して机を指差した。
「・・・はい。」
促されるままに机の上に座る。その様子を見届けてから、祐巳さまは困ったように笑った。
「・・・瞳子ちゃん、なんかいつもと別人みたい。」
「・・・無駄口叩いてないで、さっさとして下さい。」
瞳子はそっぽを向いて不機嫌そうに呟いた。普段瞳子が素直じゃないなんて、そんなの自分でよく分かっている。
一瞬首を傾げていた祐巳さまが、瞳子の強い視線に負けて諦めたように瞳子の足の間に身を入れた。
「瞳子ちゃん。本当にいいの?」
瞳子は首を縦に振った。確認なんていらない。祐巳さまが瞳子をもっと強く繋ぎ止めてくれたのならば、もう迷わなくて済むんだから。
「・・・。」
祐巳さまは黙ったまま瞳子をゆっくりと机に押し倒した。
今回はここまでです。次こそエロを入れます!
ただ瞳子の誘い受けが書きたかっただけなので話がちょっと無理矢理かも
50円玉
良作だした。
瞳子タンかわいいー
>733
ころしてでもうばいとる
ハァハァ・・・(*´Д`)素薔薇すぃ!
瞳子に萌えてきますた
祐巳さまカコイイ、さすがだ
新保管庫、昨日から繋がらないんだけど、落ちてる?
瞳子いいなぁ〜いいよぉ〜(*´Д`)ハァハァ
>>720 失礼だけど、「宿題はやったんですけど、ノートを持ってくるのを忘れました」
というフレーズが頭をよぎったw
>742
昔、課題の作文を家に忘れて、居残りで書かされそうになったことがある。
家近かったんで、ご学友が取りに行ってくれて事なきを得たが・・・。
走れメロスのセリヌンティウスの気持ちが少しわかった気がした小6の夏。
744 :
720:04/02/14 18:26 ID:vnm0Ofrn
…頑張って書き直しました。31日に必死で終わらせた気分です_| ̄|○
消えたとしても、一度書いた事は、きっと無駄じゃないよねママン。
>>744 そりゃもちろん。
事情はどうあれ、消えてしまったからそれで終わりってのは寂しいぜ。
そこで発起して完成させることができればGJだよ。
……エレクトできれば、なおイイけどなーw
…黒祐巳じゃなくて、白祐巳ってないかな
そうしたら誰を黒くしたら良いんだ?
――微妙に歯車が狂ってしまったような感覚。
「ごきげんよう、紅薔薇のつぼみ」
「あ、ごきげんよう」
……なんだろう、この感じは。
「ごきげんよう、祐巳さん」
「ごきげんよう、今日もいい天気だよね」
普段の風景、普段の生活。
いつも通りに笑みを浮かべて、通る人たちに挨拶をしながら登校する。
そこには――何も変化はないはずだった。
だというのに、この苛立ちはなんなのだろう……?
何か秘密がバレたとは思えない。
それだったらもっと騒ぎになっているはずだし、それぐらい大きな変化だっ
たらこんな些細な違和感では終わらないはずだ。
――なのにこの胸騒ぎは、どうしてだろう……?
気のせいなのだろうか……?
そう自問自答する。
朝からちょっと熱っぽい気がしたし、もしかして少しナーバスになっている
のかもしれない。
私はさっと額に手のひらを当てて確認してみると、やっぱりなんだか熱を持
っているような気がして、小さく息をついた。
挨拶してくる彼女たちの笑顔は何も変わらない。
善良な子羊たちの群れらしく、曇りのない笑顔を向けられていると思う。
その顔には憧れや尊敬、好意は感じられても、別に嫌悪や忌避の念は感じら
れない。
もちろん、一部にはやっかみや嫉み、妬みの視線もあることは自覚していた
けれど、それはいまさらといえばいまさらだった。
別に、昨日今日始まったことではないので気にしてはいない。
……ちょっと私自身が不安定になっているだけなのかもね。
私は違和感の原因をそう理由付けると、小刻みに頭をぶるぶると左右に振っ
て、頭にこびり付いた不安を振るい落とそうとした。
「……あれ?」
ふと向けた視線の先、マリア様の像の前には見慣れた姿があるのを見つける。
自分よりもちょっと身長の低い彼女だが、特徴的な縦ロールの髪型もあって
人がたくさんいる中でも結構目立つ。
制服を綺麗に着こなして、ぴしっと背筋を伸ばしてお祈りする姿は、お姉さ
まに少し似ていて、ちょっと不思議な気分になった。
私はそーっと後ろから近づくと、もやもやした気分を晴らそうと、ことさら
明るい声を上げて一気に覆いかぶさる。
「瞳子ちゃん、ごきげんよう♪」
「っ……やっ――!」
――次の瞬間。
私は呆然としりもちを着いていた。
……え?
口を馬鹿みたいに開けて、起き上がることすら忘れて、スカートが汚れるこ
とすら気にせずに目の前の瞳子ちゃんの姿を見上げていた。
「え……あ、すみません! 祐巳さま」
私を振り払ったことに自分自身で驚いたようで、そのままの姿勢で固まって
いた瞳子ちゃんは、はっと慌てたように謝ると手を差し伸べてくる。
その瞳は動揺と疑念で揺れているのが簡単に見て取れた。
だが、私はその差し伸ばした手を取ることを忘れて、思わず瞳子ちゃんの姿
をまじまじと注視する。
『っ……やっ――!』
あの瞬間――。
瞳子ちゃんの声にあったのは、明確なまでの“拒否”だった。
恥ずかしがっているとかそういう意味での嫌がりようではなくて、抱きつく
という行為自体に対して示した――否定。
それは、私自身への反抗というものと全く同じ類だった。
無言で唇を噛む。
胸の奥で暗い炎がゆらゆらと灯るのを感じた。
「ゆ、祐巳さま……」
怯えたように身を縮こまらせる瞳子ちゃん。
何か弁解でもしようとしたのか口を開きかけるが、結局何も言えないまま目
だけ虚ろにさまよわせている。顔も真っ青だった。
私はそれを見て、ますます嗜虐心がそそられるのを感じる。
――私を拒否しようとした理由なんてどうでもいい。
言い訳なんて聞いてはあげない。
ワガママな瞳子ちゃんにはおしおきが必要だと思う。
私はいつも通りの笑みをさっと顔に浮かべると、瞳子ちゃんの手をぎゅっと
逃さぬように強く握り締めて立ち上がる。
「ゴメンね、驚かせちゃって」
「……い、いえ、申し訳ありませんでした、祐巳さま」
周囲の目を意識して、ことさらよい先輩らしい鷹揚さを見せて笑顔を浮かべ
る私に対して、瞳子ちゃんは顔色は見る見る悪くなっていく。
これから自分が受ける行為を予想してしまったのだろう。
でも、それはNGだろう。
おしおきは絶対にするけれど、ここでそんな態度を取られては周囲に怪しま
れて、後々にも影響が出てしまうではないか。
周りもこちらの動向を注意して見守っているのが見て取れた。
――笑いなさい。
私は声には出さずに、口だけ動かして瞳子ちゃんにそう告げる。
瞳子ちゃんは一瞬びくっとするが、落ち着きを取り戻そうとはぁっと息をつ
きながらかろうじて口元に小さく笑みを浮かべた。
まあ、顔色はさすがに蒼白なままだったけどそれはしょうがないだろう。
「ううん、もう気にしないで。それより、ごきげんよう瞳子ちゃん」
「ごきげんよう、祐巳さま。でも、いきなり抱きつくのは――」
二人で普段通りの会話を仲良くはじめたのを見て、周囲は急に興味をなくし
たかのように自分自分の行動に戻っていく。
私はそれを確認しながら、そっと瞳子ちゃんの耳元で囁いた。
「――昼休み、校舎裏に来てね」
瞳子ちゃんの表情が崩れるのを見るのは、とっても楽しかった。
お前ら、表へ出ろ(ヌケドナノレドネ右巳)
ゴメンナサイ、えろシーンまで行きませんでした。
次回こそは……。
うーん、アンシャンレジウム(?)。怖いもの見たさが危険水域だわ。
白とか黒とかいうと某アニメを連想するようになってしまった・・・。
759 :
白祐巳:04/02/15 02:23 ID:WmYh51tq
【由乃の場合】
あの梅雨の時
祐巳さんが同級生として山百合会の仲間として親友として…
それ以上の意味で大切であることを知った
手を握られたときのドキドキは今まで感じたことのない種類のものだった
私は令ちゃんが大好きだ、世界で誰よりも好きだ
それが自分への言い訳に聞こえ始めた時から何がおかしくなっていた
【志摩子の場合】
お姉さまがいくら抱きつこうとも
ましてやキスしようとも
少しも嫉妬と呼ばれるような感情はなかった
だからお姉さまが卒業する時に
私の心を覆っていたモヤモヤは違うのだろう
祐巳さんとお姉さまがどんな選別をしたかのか知らない
祐巳さんではなくお姉さまに嫉妬していたのか知らない
祐巳さんが自分の何なのか知らない
【蔦子の場合】
姉妹はいらない
私が求めてるいるモノは、輝く彼女達であり
私はその渦中にいてはならない
…それが理由
彼女が親友であり同級生であるなどは関係ない
760 :
白祐巳:04/02/15 02:41 ID:WmYh51tq
【祥子】
・祐巳は後の紅薔薇
・立派な紅薔薇として育てなくてはならない
・だから自分のこの邪な感情は必要ない
傘を投げ捨て先輩の胸で泣いていた妹見て、変化していく
【聖】
自分は空っぽなのだろう
ずっと前から佐藤聖は抜け殻となり
台本通りのモノマネをしているようだ
ただ夢で栞を思い出しては、涙で錆びていく
いつしかその夢の結末は変わっていた
降りしきる雪の中で跪いている自分に
笑顔で傘を指してくれた彼女は現実で会うことができる
抱きしめその体温を感じることができる
・どんなに近くで触れたとしても彼女は祥子の妹である
・だからなにも怖くない、なにもかわらない
・彼女がいる限り佐藤聖でいられる
761 :
白祐巳:04/02/15 02:48 ID:WmYh51tq
令
・由乃態度が変だ
・ものすごく甘えてきたり、心在らずになったりする
・普段は言わないような冗談を言うようになった
江利子
・祐巳と由乃が仲良いのを遠くで「由乃ぉ」と泣いてる令がおもしろ可愛い
蓉子
・妹も親友も救ってくれるのは祐巳ちゃんだった
・それは良いことのはず…はずなんだ
乃梨子
・志摩子さん一筋
・志摩子さんが自分だけを見るように、祐巳さまを…
可南子
・(ry
瞳子
・可南子と祐巳が絡む時だけ全力ででしゃばる
祐麒
・いけない
・いけない
・いけない
もっとライトな祐巳争奪戦を提案しようとしたのだけど_| ̄|○
天然の百合愛原子核、福沢時空の使い手祐巳によって
山百合会を中心にスリルとサスペンスが………違う
手を握られてリミッターが外れそうになる由乃さん
居眠りしている祐巳にキス未遂な志摩子さん
お風呂でイケナイいたづらを仕掛ける聖さま
微妙に理解してなく、あんな事を覚えて祐巳に実践しようとする祥子さま
お上の命令で撮っていたという祐巳写真の真意を真美さんに気づかれ、あわてる蔦子さん
妹達がよろしくしていてその不満が重なり、令x祥子が…
争奪戦はリレー形式でやるとなかなか面白かった記憶がある。
それぞれのキャラのオタが自分の愛するキャラを頑張らす感じで。
まぁエロなしでの話だが。
>妹達がよろしくしていてその不満が重なり、令x祥子が…
由乃が妙に甘えてくるのでそこで以下略なことになってしまう
令×由乃も加えてくれ。もうドロドロだ。
由乃が甘えてくるのが代償行為だと気付いた令
姉妹だからこそ近く、そして清くなくてはならない祥子
その事を口に出さずして
互いにロザリオを外し
相手の向こうを見つめ唇を重ねて
白とか黒とか極端な奴はあんまり好きじゃない。
時々白かったり意外に黒い所があったり、っていうのの方が好き。
つまりは灰色ということか。
聖 「志摩子は気付かなかったんだね。私がどんなに志摩子をねたんでいたか」
志摩子「嘘・・・」
聖 「同じように孤独なのに志摩子だけが救われる。
志摩子に妹が出来たときだって、私は私の支えなしに立ち直っていく志摩子をねたみ、
その新しい妹を憎み、そして・・・そんな私を心底軽蔑していた。」
志摩子「嘘です。お姉さまは選挙の時だって私を励ましてくれた。
バレンタインの時だって学校に来て私を慰めてくれた。
お姉さまは私が苦しい時はいつだってそばに居てくれました」
聖 「そうだよ。どうしてだと思う!? 私は救いが欲しかったんだ。
誰かの役に立っている時だけ私は自分の醜さを忘れることができた。
そしていつか神様が来て、赦しを与えてくれるんじゃないかって、
・・・そればかり考えてた」
志摩子「やめて・・・やめてください・・・」
聖 「志摩子、私にとって志摩子は志摩子じゃなくても良かったんだ」
志摩子「やめてぇ────っ!!」
聖 「あの日、桜の木の下で志摩子と出会った時、私は賭けをしたんだ。
この子が私を信じてくれたら私は許されるって、無理やり自分に言い聞かせた。
だから私は優しく振舞った。志摩子の本当の苦しみなんて関係なかった。
全部、嘘だったんだ。志摩子が私を信じたのが間違いだったんだ。
わかったら出て行って。出て行け!」
新保管庫、転送量オーバーのエラー出てるけど。
まだ半日しか経ってないのに、そんなにアクセスあるのか?
祐巳=広橋涼
みたいな議論を思い出した。
聖と志摩子ってお互いに感情をぶつけ合った事ってあったんだろうか
志摩子と乃梨子も一度喧嘩してみたらいいのに
>>765 昔のすまちこん氏のSSぽいなw
あの人もう書かないんだろか
争奪戦はエロありで。
最初は寸止め程度で邪魔が入り
少しづつガチンコに、そして祐巳が目覚め始めて…ウボァー
白を書くなら白なんだから祐巳は清く清純であるべきだ。
だから想いをおさえきれず押し倒すのは周りのメンバーであるべきだ。
白祐巳は白なんだから大いなる慈愛と包容力でもってそれを拒否できなくてやられるべきだ。
そしてだれかが薔薇の館で祐巳を押し倒している時に他のメンバーがやってきてその誰かにブチキレしてバトロワになるべきだ。
最後に祐巳が争いをおさめておわるべきだ。
白祐巳もののSSのガイドライン?
文章の語尾が全部「べきだ」で統一されてるのはネタ書いてるときに韻でも踏むかと思っただけでおしつけ等、他意はありません。
でも、これ祐巳じゃないよねw
やっぱり黒でも白でもないのが一番・・・だよね?
"黒"山百合会×"白"祐巳、怒涛の8Pファック、…ヤったら死ぬな、確実に。
白いのは志摩子さんだけで十分ですよ
>775
乃梨子?
777 :
名無しさん@ピンキー:04/02/15 19:55 ID:K3tw8aYC
リクエストしても良いですか?
旧山百合会好きな私のリクエストは
祐巳×蓉子(蓉子受け)
蓉子×聖(聖受け)
江利子×令(令受け)
希望です。
蓉子結構好きなので。
お姉さま、過去ログにたくさんありますよ
マチガエター_| ̄|・:'.,.
>777
スリーセブンでラッキーなお姉さま、
X記号の前後で攻め受けをあわらすので、
祐巳×蓉子
蓉子×聖
江利子×令
とだけ書いてくださればわかりますわ
むしろ聖×蓉子がいいーー………。
聖さまは受け。
令さまは総受け
祥子も総受け
むしろ祐巳が総受け
そして>762に話は戻る。無限ループ?
>>786 他のルートもある
ユキチは(花寺で)受け
そういえば人大杉になってるね。
ブラウザ使っていない職人さんはいないとは思うけど・・・
ありゃりゃ、人大杉なのか。
じゃあマターリと次スレタイトル案でもぽつぽつ出しとくか。
(元:パラソルをさして)
「マリア様がROMってる〜エロソルをさして〜」
とりあえずオーソドックスなのを。
じゃあ、逆を行って
「パラエロをさして」
「エロパロをさして」
だめだ・・・
マリア様がROMってる〜パラソルを挿して〜
792がシンプルで良いとおもう
>>792 痛々しいからそれは止めよう(´・ω・`)
とりあえずエロソルに1票
>>792 拡張スレの住人としてはアリだと思うが、一般ウケはしないだろうから止めよう。
同じく、エロソルに一票
「マリア様がROMってる〜エロパロソルをさして〜」
字余り_| ̄|○
パラソルを挿して
パラソルを挿してぇ!!
>>731の続きを投下します。祐巳×瞳子です。祐巳がへたれになってます。
このスレが終わるまでに完結したかったので急いで書きました。
メール欄は『縦ロール』で。
気付いてしまったからには逃げることも出来ない。だけど、今の瞳子には自分の気持ちに正直になる事も出来ない。
それならばいっその事、身も心も全て祐巳さまに捧げて、祐巳さまの事が好きなんだと認めざるを得なくして。
この深い闇のようなジレンマから、解放されればそれでいいと思った。
祐巳さまは瞳子の胸を、まるで壊れ物を扱うかのように優しく包み込んだ。
服の上からでも充分に分かる手の平の暖かさが、悲しいくらいに愛しかった。
「・・・そんなのじゃ駄目なんですっ・・・。」
瞳子の上に覆い被さっている祐巳さまの背中に手を回して、急かすように制服をギュッと掴む。
それだけでは足りない。もっと、もっと強く祐巳さまを刻み付けて欲しい。
「・・・。」
その言葉に応えるように、少しずつ瞳子の胸を包む五本の指が動き出す。
胸の形が変わるまで手の動きが強くなってくるのと比例して、瞳子の息遣いも荒くなっていく。
「んぁ・・・あぁ・・・っ。」
「そんなに強く制服掴んだら皺になっちゃうよ。」
耳元で祐巳さまが囁いた。慌てて気付かない間に入っていた手の力を抜く。
「・・・別にいいんだけどね。なんだか何かに耐えてるみたい。」
「別に耐えてなんか・・・。」
至近距離で祐巳さまと目が合う。何かを探っているように思えて、瞳子は軽く祐巳さまを睨んだ。
祐巳さまは苦笑しつつ、瞳子の額に張り付いていた前髪を指で梳く。いつの間に汗なんか掻いていたのだろうと、ぼんやり思った。
「・・・やっ!」
瞳子がボーっとしていると、不意に耳に妙な感触が走る。耳朶を噛まれたのだと分かるまで、そう時間はかからなかった。
だけど人に耳を齧られるのも初めてだったので、思わず一際大きな声が口を飛び出してしまったのだ。
「嫌?やっぱりやめる?」
それを拒絶を意味してるのだと思った祐巳さまが、不安そうに瞳子を覗き込んだ。
「少し驚いただけです。・・・続けて下さい。」
「・・・うん。」
瞳子のスカートを捲くり上げながら、祐巳さまは浮かない面持ちで頷いた。
祐巳さまが乗り気じゃない事くらい、分かっていた。
いつも自分を冷たくあしらっていた下級生が突然こんな事を頼んできたら、誰だって不思議に思うだろう。
それでもこうして瞳子の頼みを聞いてくれているのは、単なる祐巳さまの優しさか。それとも、瞳子の必死な様子に負けたのか。
・・・そんな事はどっちでもいいのかもしれない。
別に祐巳さまに好きになって欲しいわけじゃなかった。今瞳子が欲しているのは、祐巳さまが好きだと素直に認められる自分なのだから。
「ん・・・。」
祐巳さまの舌が再び首筋を滑り、左手で瞳子の太股を撫でる。
「・・・ん・・・ぁ・・・ゆみさっ・・・!」
瞳子の首筋に祐巳さまの睫毛が触れて、唇が触れて、舌が瞳子の肌をなぞる度に震え上がるような快感が体の奥から上ってくる。
足の間に祐巳さまの体が入るくらいに大きく足を広げて。スカートを捲り上げられて、太股を執拗に撫でられる。
「ぁあ・・・!」
快感と背徳感に包まれて、自分が自分じゃなくなっていくような感覚さえして、これで良いんだと瞳子は内心で安堵した。
ついに太股を撫でていた祐巳さまの手が、瞳子のショーツに到達する。
ショーツに手をかけたまま祐巳さまが首筋から顔を離し、瞳子の頬に軽く口付けてから口を開いた。
「・・・怖くない?」
「・・・平気です・・・。」
それは嘘だった。
相手が例え祐巳さまでも、誰にも触らせた事のない部分に触れられるのは、凄く怖かった。
いつも得意な演技も出来なくて、それを悟られないようにする為に祐巳さまを抱き寄せて顔を見られないようにする。
「・・・瞳子ちゃん。」
祐巳さまが瞳子の頭を撫でて呟いた。もしかすると、気付かれてしまったのかもしれない。
瞳子が微かに震えてしまっていた事に。
「瞳子ちゃん、やっぱりもうやめよう。」
祐巳さまの重く強い口調に、瞳子は祐巳さまの肩に押し付けていた顔を上げた。
スカートから祐巳さまの腕が抜き取られる。ついでに腰まで捲くられていたスカートも下ろされた。
見上げると祐巳さまが、至極真面目な表情で瞳子を見つめていた。
「・・・どうして。」
呆然と呟いた瞳子の顔に、祐巳さまが唇を寄せる。舌先で目元を舐められたと思ったら祐巳さまが顔を離して、いつもみたいに困ったように微笑んだ。
「瞳子ちゃんが泣いてるから。」
その言葉があまりにも暖かくて、瞳子は下唇を噛んで静かに目を閉じた。睫毛が涙で少しだけ濡れた。
――祐巳さまに拒まれた。
その事実がそれ程ショックでもなくて、むしろ安心している自分を瞳子は不思議に思った。
「少しは落ち着いた?」
「・・・はい。」
祐巳さまが淹れてくれた紅茶を一口飲んで、瞳子は頷く。あれから数十分くらい時間が経って、荒れていた瞳子の心も随分と落ち着いた。
「そっか、良かった。」
不快だと思っていた祐巳さまの笑顔が、今はすんなりと好ましく思える。
きっと瞳子の言う事を聞いてくれたのも、最後の最後で瞳子を拒んだのも、祐巳さまの優しさだったのだろう。そして自分はその優しさに救われたのだ。
その証拠に、『素直にならなければいけない』という強い思いは先刻よりも大分薄れていた。
「瞳子ちゃんに何があったのか分からないけど・・・無理するのは良くないよ。」
祐巳さまの心配そうな表情に、瞳子は思わず苦笑する。
鈍過ぎる。瞳子があれ程の事をしたにも関わらず、やっぱり祐巳さまはまったく瞳子の気持ちに気付いていない。
瞳子が何かに悩んでいて、自暴自棄になって手近な先輩にあんな事頼んだのだとでも思っているのかもしれない。
「もういいんです。もう悩みは解決しましたから。」
瞳子はなんだか馬鹿馬鹿しくなって、クスクスと笑った。
「本当?もう無茶したら駄目だよ。」
「・・・やめて下さい。」
祐巳さまはニコリと微笑んで瞳子の頭を撫でた。頬が熱くなったけれど、瞳子は悔しくなってその手を振り払う。
もしかしなくとも、こんなにも鈍い人の為に瞳子が素直になってあげる必要なんて、まったくないのではないか。
突然態度が豹変した瞳子に祐巳さまは一瞬キョトンとしたけれど、すぐにまた笑顔に戻った。
「うん、そっちの方が瞳子ちゃんらしい。」
「・・・祐巳さまには適わないですね。」
祐巳さまの真似をして、瞳子も困ったように笑った。
・・・本当に、馬鹿馬鹿しい。
蓋はもう閉める事は出来ないけれど、好きだと気付いてしまった自分を取り消す事は出来ないけれど。
このまま認めてしまうなんて悔しすぎる。
絶対祐巳さまになんか素直になんてなってあげるものか。これからが女優松平瞳子の見せ場なのだ。
込み上げてくる暖かい想いを噛み締めながら、瞳子はマリア様に誓った。
終わりです。うわぁ・・エロも話も中途半端だ!ごめん、許して。
レス下さった方ありがとうございました。いつも励みになってます。
それでは。
>>804 , '⌒i´`ヽ
l》 ミ/iilillハ)《l
. ξヽ(l゚ ー゚ノξ
⊂)λiつ
く/_|j〉
. し'ノ
good job。祐巳らしいヘタレさがいい。
ぐっじょぶ!! もう瞳子がプティ・スールになってほしい。 つまりやっぱり自分は瞳子派なんだと再確認したよ。
パロソルをさして
…だとエロが入らないな。
パラソルで挿して
パラソルも挿して
#だめだ、後ろにタバスコ挿して逝ってくる
あら?それを挿して!
エロパロをさせて
最早原文が分からんな。
スカートをさして で
エロパロをさらして
以前、志×静書いたモンです。
蓉×聖書いてみました。メル欄は『無い』です。
卒業式を終え、長く愛した校舎に別れを告げた蓉子は、駅へと向かう循環バスに揺られていた。
隣には、同じく卒業を迎えた親友、佐藤聖がいる。二人は何か言葉を言うでもなく、ただ二人、窓の外を眺めていた。
西の空が赤みを帯びてきた頃、バスは終点の駅へと到着した。
ここからはそれぞれ、帰る方角が違う。手を挙げて別れを告げようとする聖に、蓉子は待ったをかけた。
蓉子は、鞄の中から一通の封筒を取り出し、それを聖に差し出した。
白い封筒。聖は訝しげに、蓉子の差し出す封筒を受け取った。聖は口の端を上げた。
「何、蓉子。卒業と同時にラブレター?中々ロマンチックじゃない」
「……そうね、確かにラブレターかも知れないわ。見て御覧なさい」
少しおどけた蓉子の答えに苦笑を返した聖は、封筒の裏面を見た。しっかりと施された封。
そして下の方に、目立たない様に名前が書かれていた。
懐かしいその文字。懐かしい、その名前。
「栞……」
「開けて御覧なさいな」
優しく見つめる蓉子の言葉に聖は頷き、少し震える手つきで、しかし丁寧に封を開けた。
白薔薇模様が施された綺麗な便箋。そこには懐かしい栞の字で、短く、こう書かれていた。
『聖、卒業おめでとう。
そして、大学入学おめでとう。
遠く離れたこの場所で私は、いつまでもあなたの幸せを祈っています。
久保 栞』
じっと便箋を見つめる聖を見て、蓉子は俯いて微笑んだ。
そして、聖が気づかない様こっそりと背を向けた。
しかし振り向いた蓉子の背中に、呆れた様な友の声が投げつけられた。
「蓉子、あんた最後までお節介だね。ほんと、筋金入りだよ」
蓉子は親友のその言葉に振り向き、苦笑いを浮かべる聖に微笑を返した。
「手のかかる友人ばかり周りにいるからね、しょうがないのよ」
「確かにね。……蓉子には本当に、世話になりっぱなしだった。感謝してる」
「そうね……でも私は、手のかかるそんなあなたが好きよ、聖」
「私も、お節介の過ぎる蓉子、好きだよ」
「……聖からそんな言葉聞けるなんて、思わなかった」
「高校最後だからね、少し素直になってみたくなった」
立ちすくむ二人の周りを、人の波が過ぎていく。
微笑む蓉子はしかし、聖の肩の震えを見て取る。
蓉子は音を立てず聖の前へと歩いた。そして優しく、聖を抱きしめた。
蓉子の耳にだけ響く、聖のすすりあげる音。そして聖が言った。
「蓉子……今は一人にしないで」
聖の言葉に蓉子は、ゆっくりと頷きを返した。
そして聖の頬に流れ落ちる涙を、口付けで拭った。爪先立ちで、背伸びをする蓉子。
キスで涙を掬い取っても、聖の雫は止め処なく溢れてくる。
蓉子は悪戯っ子のように舌を出し、聖の瞼から溢れる涙を、直接掬い取った。
ぬらりと透明な糸を引く蓉子の舌が、聖の眼前に迫る。
蓉子の舌は、聖の両瞼を優しく舐め、吐息を注いだ。そして一旦離れた蓉子は、いつもと同じ微笑みを聖に投げかけた。
聖は蓉子の顎を軽く摘み上げ、キスをしようとした。しかし蓉子は、一歩引いて逃げる。
瞳に怯えた仔犬のような光を湛えた聖に蓉子は、優しく囁いた。
「あなたと二人きりになりたいの」
蓉子は聖の手を取り、指を絡ませた。そしてゆっくり、歩みを進めた。
二人の向かう先には、リリアン行きの巡回バスが止まっていた。
薄闇の先に見えるリリアンの正門は、まだ開いていた。
しかしその奥から、人の気配を感じ取る事は出来なかった。
手を取り合った蓉子と聖が向かった先は、古い温室。栞と聖の思い出が篭ったこの場所。
蓉子と聖の思い出が作られるこの場所。
温室には明かりもなく、互いの顔も見辛い程だった。
しかし初春の肌寒さは、日中に蓄えられた日差しの暖かさで、幾分緩和された。
二人は鞄を置くと、どちらともなく互いを抱きしめ、キスを交わした。
絡む唇が、互いの唾液を運びあう。くちゅくちゅと響く音が、互いの動きを一層促す。
蓉子が差し入れた舌は、聖の唇の裏を優しくマッサージする。
その的確な動きに聖は、熱い吐息を吐き出す。
蓉子の舌は聖の吐息に呼応して、聖の前歯の裏で動かした。
負けじと動かす聖の舌が蓉子の舌と絡み、透明な糸が二人の口から垂れ落ちる。
蓉子が聖の下唇を軽く噛む。噛んだ唇を吸い上げ、そして舌で転がす。
そして蓉子の舌は、深く聖の中へと進入する。聖は身体をくねらせた。
「ふぁぁっ、……うんんっ」
「聖……可愛い」
「言ったわね、蓉子……あっ」
「もっと……私だけをもっと、感じてなさい……」
「んん……んんんっっ!」
蓉子は聖の口内を玩びながら、その手をスカートのプリーツに沿って這わせる。
制服越しに触れたショーツの感触を掌に感じると蓉子は、スカートの上から聖のショーツを下ろす。
蓉子の動きに聖は身を固くするが、唇越しにそれを感じた蓉子は、優しくキスをする。
蓉子の右手は、スカート越しに聖の尻を撫で続ける。
左手は聖の髪に指を絡ませ、優しくくしゃくしゃと触れている。
時折その左手は、聖の頬や耳たぶを撫で、そして刺激する。
聖は立ち竦み、蓉子にされるがままだ。しかし腕は優しく蓉子を抱き締めつづけている。
二人の唇は一体となったかの様に、吸い付いて離れない。
やがて蓉子は、両手の動きを止めた。
そして絡めていた舌を、吸い付く唇を、ゆっくりと離した。
湿った唇から、唾液がしとしとと垂れ落ちる。
聖の表情が緩む。寂しそうなその顔に蓉子は、艶やかな唇を動かし、優しく言葉を紡ぐ。
「聖……後ろの花壇に腰掛けて」
「うん……」
「そう。ふふ、今日の聖は素直だわ、本当に」
「蓉子……」
広めに取られた鉢植えの隙間に、聖は腰を下ろした。
顔を少し俯かせた聖の頬に両手をやった蓉子は、軽い口付けをする。
そしてするするとしゃがみながら聖のボディラインに沿って、蓉子は両手の位置を動かして行く。
完全にしゃがんだ蓉子は、腰にやった両手をプリーツに沿って、聖の膝まで持って行く。
途中、先ほど蓉子がずらしたショーツも伴って。
そして膝に達した手を、また腰まで戻す。プリーツに沿って、スカートの中へ。
蓉子の両手はスカートの中へ消え、聖のショーツが膝の間から顔を出している。
大切なところが、しっとりと湿っている。
蓉子の行動を制す事の無くなった聖だが、顔を赤らめている事だけはこの暗がりでも良く分かる。
蓉子は、聖の太ももを優しく撫でつけた。
「聖、膝を抱える様に持ち上げて」
「ううんっ。よ……蓉子……」
「大丈夫よ、聖。あなたに気持ちよくなって欲しいの。
だから私を信じて……そして、私の事だけを考えて、聖」
「蓉子……」
片膝を持ち上げ、棚の上に足をついた聖。
その間も手を這わせていた蓉子は、聖のスカートを広げた。
うっすらと湿った聖の秘所は、暗がりの中でも蓉子の目には一目瞭然だった。
恥ずかしそうに顔を背ける聖を見て、蓉子は聖の肉襞にキスをした。
「あぁっ……蓉子、そんなところ」
「ふふ、色っぽい声よ、聖。でも少し、声のトーンを落として。
まだ校内に誰か、残っているかもしれないから」
「蓉子……しゃべるとくすぐったいよ」
「ふふふっ。聖、可愛いわ」
蓉子の口先舌先の動きとあわせて、すっかり泉と化した聖の陰裂がくちゅくちゅと鳴る。
蓉子が喋る都度、その吐息が聖の陰核を刺激する。
舌先を固くした蓉子は、陰核の円周を転がすように舐め、包皮を捲る。
顔を出した薄紅色の聖の陰核を、蓉子は優しく人差し指で撫でる。
その度に聖は声を上げ様とするが、蓉子の言い付けを守ってかそのトーンは低い。
響く荒い吐息は、聖の快感を表す指針となっている。
蓉子は聖の陰核を舐めていた舌を陰裂の周囲に這わせた後、太ももの付け根から膝の方へと這わせる。
ちらりと上を見ると、上気した聖の顔が曇って行く。
悪戯っぽい笑みを浮かべた蓉子は、顔を上げて聖を見た。
「どうしたの、聖。何か言いたそう」
「……やめないで、蓉子」
「何を、止めないで欲しいの?」
「もっと、気持ちよくさせて欲しいの……」
「そう……いやらしいのね、聖ったら」
「蓉子が……ああぁんっ」
恨みがましそうな聖の言葉に楽しくなった蓉子は、少し悪戯がしたくなった。
太ももを撫でまわしていた右手中指を、潤った聖の陰裂へと差し込んだ。
聖の驚きと歓喜の声に呼応して、肉襞は蓉子の指を優しく圧迫し、痙攣する。
ほんの少しそれを聖の中でかき回した蓉子は、急にその動きを止める。
そして指を抜きながら、上目遣いに聖の顔を見る。
「こっちがいい?」
「え……?」
「それとも……」
そう呟くと、右手の親指で聖の陰核を転がし始めた。
時折聖から溢れる蜜を潤滑油にして、強く優しく刺激を加えた。
聖は、左手で口を抑えながら、蓉子の指に合わせてうめき声をあげている。
さっきと同じく急に親指の動きを止めると、蓉子は聖に語りかけた。
「こっちがいい?」
微笑みながらの蓉子の問いに、恥ずかしそうにもじもじとする聖。
もう一度蓉子が答えを促すと、聖はか細い声を発した。
「……両方、良かった」
「……本当に聖は、我侭ね。ずっと……」
蓉子は悪戯っ子の微笑みを聖に向けると、聖の陰裂へと右手の中指を差し入れた。
そして左手を聖の太ももへと這わせながら、聖の陰核へと吐息を吹きかけた。
舌先で、聖の陰核を転がし始めた。
強弱を付けつつ陰核を舐め、中指は聖の奥を攻め続ける。
優しく往復させて膣口の感度を上げたかと思うと、奥の一点を強く攻めつづけた。
その間も蓉子の口は聖の陰核へ刺激を加えつづける。
もはや声を抑える事の出来なくなっていた聖の吐息が、その雰囲気を変えた。
それを察した蓉子は、舌の動きと指の動きを非連続的にしかし激しく動かした。
間隔の短くなり続ける聖の吐息と、その都度溢れ出る聖の蜜。
やがて聖は上を仰ぎ、絶頂の声を上げた。
蓉子は、脱力する聖の隣に腰掛けた。
聖は蓉子の肩に頭を乗せた。蓉子は聖の肩に右腕を廻し、右手を聖の頭にポンと置いた。
ひとときの沈黙が、温室を優しく包んだ。
周囲から人気は感じることは無く、ただ互いの体温だけが強く互いを知らしめていた。
やがて、蓉子の肩にもたれかかったままの聖が、気だるそうに口を開いた。
「蓉子……」
「何?」
「あんたって本当に、お節介焼きだよ」
「そう?」
「筋金入りだ。何でいつも、私に構うのかな?」
「ふふふ……。さぁ、何故かしらね」
「このっ……」
そう言って蓉子の肩に乗せた頭を、聖は笑いながらぐりぐりと押し付けた。
そんな子供っぽい仕草を見せる聖に、蓉子は一頻り笑った。聖もつられて笑う。笑い声が温室を包む。
そして笑い声が止むと、あとは沈黙が場を支配した。
蓉子は寄り掛かったままの聖の頭に首を向け、互いに寄り掛かった。
そうして二人は一頻り、沈黙の場に身を置いた。
幾ばくかの時が過ぎ去った後、二人はどちらともなく、立ち上がった。
辺りはすっかりと薄闇を張り巡らせていた。互い以外の人の気配は、全く感じなかった。
二人の足は、マリア像の前へと向かった。
しかし手を合わせる事無く、二人はその前を通り過ぎた。
バスに乗り、先程と同じルートで駅へと向かった。二人は一言も言葉を交わさず、ただバスに揺られていた。
駅へとたどり着き、栞からの手紙を渡した場所に立った。
そして二人は互いの右手を差し出すと、軽くぱちんと打ち合わせる。
そして聖は、駅へと足を向け、歩いていった。
聖の後姿を眺めながら蓉子は、呟いた。
「一度だけ、一瞬でもあなたと、両手をつないでみたかったの。……それだけよ」
以上です。
お目汚しでした。
GJ!
自分は聖蓉子派なんだけど、受け聖さまってのも(・∀・)イイ!!って思ったよ。
「一度だけ」「一瞬でも」・・・
結局蓉子さまは聖さまとは結ばれえないんですな。
静さまと並んで片思いが似合うキャラなので仕方ないのですが。
無邪気に鈍感な聖さまはときどき残酷です。
軍師:江利子さまいわく、
__
, '´,r‐‐ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i ir'´ `゙i〉 < ニセテガミノケイガユウコウデショウ。
| |,(||゚ ー゚ノ| \______________
<( ]]0θ0
くノ_l_|_l_〉
し'し'
栞さんをダシに使ったっていうふうに見えちまってw
いや、グッジョブですよ。
さ、さすが軍師の鬼謀神計
激しくgood jobでした
聖受け(・∀・)イイ!!
>>834 いや、同じ文章使ってるSSがあるサイト見た事あるんだよね。そこにエロはないけど。
もし827さんが同じ人でサイト持ってる事内緒にしてたんだったらごめんなさい。
ごめん、今見つけた。
あとエロなしについてはサイト内に断り書きがあったよ。
内緒・・・なのかな?
837 :
827:04/02/17 22:34 ID:ao0Y7baR
あ、実はあります。
と言うかここで180を書いたあと、SS書くのにハマっちまって作りました。
ちなみにエロ分は、今日サイトに載せました。
マリみてを教えられたツレにここで書いたのがばれたんで、開き直って(^^;
838 :
827:04/02/17 22:35 ID:ao0Y7baR
バレバレかも知れないですが、一応内緒で。
839 :
名無しさん@ピンキー:04/02/17 22:41 ID:kZhKTU4+
>>827 そうでしたか!なんだか申し訳ないです。
どちら側からも見守らせていただきます。
>>827 そうでしたか!なんだか申し訳ない。
どちら側からも見守らせていただきます。
最近同じ事を二回いう子が多くなった気がする。
パロエロをかいて
>841
志摩子さんのことかー
ネタ一つ思いついたが、エロまで昇華できない……。バカ方面にはいけそうだが。
次スレ移行時の埋めには投下できるように、何とか頑張ってみるよ。
エロじゃなきゃいやん
パラソルを●して
パラソルの下で ハァハァ
エロニー止めはありですか?
848は次スレ立つまで、立ち入り禁止!
>>848 それってエロに入る前の所で続きが書かれてない状態?
……そいつはやきもきするな。色んなところが。
エロがなくても愛があればラブイズオッケー
マリみて版愛エプか〜
書いてみようかな・・・・・
>>848 それは次スレをしばらく立てないということかしらお姉さま?
改めて、TV版予告編のはっちゃけぶりに茶吹きますたw
予告が一番楽しい予感・・・・
>>855 あれってアドリブ、までは言わんが声優さんたちのノリでやってるのかねw
>855
確かに面白いかも・・・。
<前スレ466の続き>
題名はありません。(いいのが浮ばない)
埋め立てSSが早く読みたいなぁ〜。
祐巳さんは寒くなって目が覚めてしまったらしい。
「・・・んっ、寒いよ〜。お母さん、お布団持ってかないでよ。」
引き上げようとした布地の手触りの無さにやっと気が付いて薄目を開ける。
「祐巳さん、大丈夫。」
「あれ、志摩子さん、どうして・・・。」
何から説明すれば良いのか。
キスされて押し倒されそうになったことか。
それとも急に意識を失って私の上に倒れ込んだ祐巳さんを膝枕していたことか。
目を覚ました祐巳さんには、先ほどの切羽詰まった表情は無い。
さて困った、表現力の豊かな祐巳さんでも心の中まで解るわけではないから。
何故この場に居たかといえば、気を失った祐巳さんを
1人で教室に放置することが自分の性格上無理だと知っていたからだ。
それが襲われそうになった相手でもだ。
祐巳さんは山百合会の仲間で親友だった。
私のことを何度も励ましてくれた。
「彼女が待っていて欲しい。」
そう言ってくれたからこの場に踏み留まり乃梨子という妹に出会えたのだ。
他にもお姉さまのこととか、いろいろ感謝している。
好きとか嫌いとかそんなこと考えなくても一緒にいるだけで良かった。
乃梨子とは別の幸福がそこにはあった。
「私で出来ることがあれば何でも言ってね。」
この言葉に嘘は無い。
祐巳さんを駆り立てたもの、それが何であろうと祐巳さんを嫌いになれない。
「祐巳さんったら急に気を失ってしまったものだから動かさないようにして様子をみていたのよ。でも・・・。」
「でも?」
「・・・・・」
「あっ、ゴメン。すぐ起きるね。」
「そんなにあせらなくてもいいのよ。今日はこの後なにもないから。」
「うん、でも重かったでしょう。志摩子さんありがとう。」
起き上がった祐巳さんはリボンを結び直している。
「祐巳さん、鞄は。よかったら途中まで一緒に帰りましょう。」
このまま1人で帰すのはどうかと思い当たりたずねてみる。
「う〜ん、この時間だとお姉さま帰ったかもしれないしどうしようかな。」
やっぱりおかしい。
なにがおかしいかと言えば気を失う前のことを覚えていないような感じを受ける。
「なら薔薇の館に寄って祥子さまがいらっしゃるか覗いてから帰りましょう」
「うん、そうしようか志摩子さん。」
薔薇の館に祥子さまは居なかった。
祥子さまだけでなく誰も居なくて
見慣れた部屋なのにいつもと違う空気が漂っていた。
バタン
ビスケットの扉が閉められる音が背後からする。
「祐巳さん」
後ろを振り向く。
居ない、いったい何処に・・・。
カチャ、カチャ・・・。
なんだ流し台に行ったのね。
灯りを付けていなかったから目に入らなかっただけね。
必要以上に怯えているのは気のせいだろうか。
「志摩子さん、折角だから何か飲んで暖まってから帰ろう。紅茶でいい。」
「ええ、お願いするわ。」
今、気付いた。
のどがとても渇いていたことに・・・。
テーブルの上にカップが置かれる。
隣のイスに祐巳さんが座った。
セーラー服が触れるか触れないかの微妙な距離で・・・。
志摩子さん、また何か考え事している。
祐巳はさっきまでのことを思い出そうとするがもやが掛かったようにはっきりしない。
すごく悲しいことがあったような。
すぐ隣にいる志摩子さんにも何かイケナイことをしたような。
「志摩子さん、私のこと好き。」
口をついて出た言葉は唐突で意味不明。
普通、友達同士でお茶をしながらする会話では無い。
・・・何でだろう。
自分の発した言葉の意味に悩んでしまう。
おかしい、何か引っ掛かる。
心の奥の深い深い所から考えるなという声らしきものが伝わってくる。
「ええ、私が祐巳さんのこと嫌いになるわけないじゃない。」
好きって聞いたら返事はイエスかノー、もしくは嫌いじゃないって答えるのに。
やっぱり何かあったの。
胸が痛い、心臓のすぐ近くをギュッと握り締める。
気持ちが不安定になったからなのかそれとも普段使わない頭をフル回転させたせいなのか。
急に目の前が暗くなった。
貧血?それとも他に何か起こっているの?
どんどん視界がぼやけていく。
目を開けていられなくなって目を閉じた。
そして・・・、頭のどこかでカチリとスイッチの入る音がした。
今回はここまでです。
残りは2〜3レスぐらいです。
ひょっとして裕×志?久々ですな
誰か18禁ゲーム作ってくれよ!
紅・白・黄薔薇のスール総勢8人を肉奴隷にするゲーム!
放課後マニア倶楽部とか学園ソドムみたいな変態げーむでもいいからさ!
GJ!スイッチが入ると白祐巳から黒祐巳へ変身か?!
>864
やめれ
今日はスレがかつて無いほど伸びないんだけど。
まさかみんなエロニー止め?
いや、人大杉。
ボクは夕方から祥子様でオナニーしまくってるよ
いま6回目を吐き出したところ
朝までにあと2回は出すつもり
これで新記録更新だ!
佐藤聖・・・・・レズ/猫/フェラチオ
藤堂志摩子・・・レズ/太刀/フェラチオ
水野蓉子・・・・サド/女王様/鞭
小笠原祥子・・・マゾ/オナニー/緊縛蝋燭
福沢祐巳・・・・両属性/スカ/蓉子に対してマゾ/祥子に対してサド
鳥居江利子・・・二重人格/両属性/乱交
支倉令・・・・・マゾ/雌奴隷/アナル
島津由乃・・・・サド/バイブ使い/令を責める
ギコナビで人大杉が回避出来るとは思わなかったぜ
人大杉で作品投下も少ないみたいだし、今のうちに。
結局次スレは「エロソルをさして」でいいんかな?
「パラソル刺殺事件」がいい
レイニー止めってことで次スレがたつのは4月。
「マリア様がROMってる〜エロパロ書きをめざして〜」
>878
ついにマリア様がROM専からSS職人に転身か。
女神降臨に期待。
なんだかサブタイが跡形もないような気がするんだが >878
なんとなく伏字にしてみるテスト
〜○○○○をさして〜
いつもどおり、「エロソルを〜」でいいんじゃない?
それにしても、よもや人大杉でレイニー止めを食らうとは。
本当にマリア様がROMってるのか?
ちょっとした構想があってSSを書いてみようかと思うのですが、
時間設定とかはみなさんは気にしない方ですか?
祐巳さんが1年生の方が良いとか、2年生じゃないとダメだとか・・・。
>>882 SS書いてくれるのは嬉しいが
そういう今までの作品なんて一回も目を通してませんなんていう発言すると
あまりいいようにとられない気がするぞ。
ヘタレ降臨の予感
エロソルをさしてに一票。
>>882 とりあえず、ガンガレ。外野など気にせず書きたいものをかけ!
趣味の合うやつはそのうちよってくるよ。
暇があったら瞳子×可南子(実は瞳子が狙っていたのは黒髪長髪の背の高いタイプだった。とか)
瞳子×笙子(モデルをしていた笙子に嫉妬、それが・・・)なんかを書いてくれるとうれしい。
マリア様がROMってる〜エロそるを挿して〜
どうしてもレイニーブルーで引きずっていて、瞳子が好きになれない…。
人大杉で文字通りレイニー止め
>>889 レディGOを読めば、好きになると思うよ
パロエロを刺して。
>>890 人大杉で、人が少なくて
投下もする気も起きないしね。
ちょっとまえから書いてたのが完成したんだけど、
エロニー止めのようだし
自分はエロソルスレた立ったら投下しようかとおもっている。
今投下しても寂しいし。
みんなギコナビ使えばみれるのになぁ。
人大杉はいつになったら解消されるんかね。
皆専用ブラウザつかってないのか?
人大杉って言われなきゃわかんなかったよ。
次スレまで何して過ごせばいいの?
自分はレイニーとパラソル一緒に読んだから、レイニー止めの過ごし方がわからない。
>>896 過去ログ読むとか、SSリンク漁るとか。
職人さん早く帰ってこないかな(;´д⊂)
900になったら次スレか。
あと2つ。
>>898 いや900からテンプレとか用意で次スレは950でいいと思うんだけど。
次スレのテンプレには
>>483のを修正して入れたほうがいいと思うがどうだろう?
900 :
テンプレ:04/02/22 11:57 ID:UmSz+jKv
職人名鑑テンプレ(サンプルは保管庫の職人名鑑にあり)
【XXX(コテor数字ハンor通称等】XXX(ふりがな)
属性:(紅、新聞部等)
得意技:(特徴的な挙動、言動があれば)
決め台詞:「(作品内で使われた台詞より)」
以下、職人さんの特徴を10行前後で解説。客観的に、それでいて
ユーモアが交えてあるといいかも。煽るようなコメントはダメ。
類義語:(その他の呼び名があれば)
初めてテンプレ貼ったんだけど、
もし間違ってるところあったら修正ヨロシク。
職人名鑑も増やしたいなぁ。
キモノ先生とか日傘の人とかがまだなのかな。
山百合会からのおしらせ〜その1
ここはみんなの利用するスレですわ。SSを読む方も書く方も、節度をもっておねがいね。
感想を書くときの注意
ここは百合推奨だけれど、それ以外のSSを排除しているわけじゃないの。
それに、SSを書く方もプロではないから、あなたにとって、とても退屈だったり、
怒りさえ感じることもあるかもしれない。
でも、SSを書いている方も、あなたを怒らせたり、不快にさせるつもりじゃなくて、
むしろ楽しませようとしてくれているの。
だから、「出て行け」だとか「ゴミ以下」だとか、はしたない言葉は、
思っても書き込まないこと。いいわね?
SSの多くは予告+NG-WORD付で書き込まれるから、自分には合いそうじゃないなと思ったら
まよわず回避して。それには2ch専用ブラウザを使うと便利よ。
山百合会からのおしらせ〜その2〜
SSを書くときの注意
このスレにいる妹たちは百合SSが大好きなの。できれば百合で書いてくださいね。
もちろん、そのSSには殿方が必要と言うことであれば、無理強いはいたしませんわ。
でも内容によっては読み手を選ぶことがあるのは、ご存知よね。
とても傷つきやすい妹たちが苦しまないよう、ちょっとだけ配慮をしてね。
それと、中にはまだお姉さまからの指導が行き届いてない妹たちもいます。
時々リリアンにあるまじきはしたない声が届いてしまうかもしれないけれど、やさしく導いてあげてね。
・投稿予告
カップリングや、明かせる範囲でのシチュエーションの予告をお願いね。
傷つきやすい妹たちが自分では受け止められないと思ったら、回避してくれるわ。
回避しやすくする為の[NG-Word]も投稿予告に書いてね。
・SS本文
名前欄[タイトル/通り名/番号]を、mail欄[sage + NG-WORD]をお願いね。
Mail欄に[NG-Word]があれば、傷つきやすい妹たちがよけやすくなるわ。
それと、じつはこのスレには投稿されたSSを保管してくれるお姉さまがいらっしゃるの。
保管庫ではタイトルがあるととても見やすくなるわ。
そして、もし名無しさんじゃない素敵な名前がアナタにあれば、それもお願いね。
#とりあえず分割してみた。
#これ、最優先事項ね!とか入れると(ry
人大杉が直らないまま次スレ立てになったら、即死回避のためにも
山百合会のお知らせも貼った方がいいだろうな。
山百合会からのおしらせ〜その1
ここはみんなの利用するスレです。SSを読む方も書く方も、節度をもっておねがいね。
【感想を書くときの注意】
百合推奨だけれど、それ以外のSSを排除しているわけではありませんことよ。
それに、SSを書く方もプロではないですし、あなたにとって、とても退屈だったり、
怒りさえ感じることがあるかもしれませんわ。
でも、SSを書いている方も、あなたを怒らせたり、不快にさせるつもりじゃなくて、
むしろ楽しませようとしてくれているんですの。
だから、「出て行け」だとか「ゴミ以下」だとか、はしたない言葉は、
思っても書き込まないこと。よろしくて?
SSの多くは予告+NG-WORD付で書き込まれるから、自分には合いそうじゃないなと
思ったら まよわず回避なさってちょうだい。それには2ch専用ブラウザを使うと便利よ。
__
, '´ ヽ
l ,'ノノノ'l 〉
| !、゚ ー゚ノ|
ノ,<,f_、><ノリ
くノl[__]_〉
し'し'
私、小笠原>3ち子が>3ゲットさせていただきますわ。
支倉>0 いつまでも妹の尻に敷かれてんじゃねーよ(藁
>2条乃梨子 仏像見たきゃ花寺にでもいってろ(プ
>3藤聖 私の祐巳に手だすなよ。この真性レズ(ゲラ
藤堂>4摩子 出番確実に減ってるな(w
島津>44乃 あんまナマ言ってるとシメるぞ(ププ
水野>405様 何でもないです・・・(ガクガク
鳥居江利>5 誰だっけ?
ふ>9沢祐巳 タイが曲がっていてよ。直してあげる。
松平>10子 祐巳いじめてんじゃねーよ。この糞ドリル(笑
細川可>75 電波が。私の祐巳に近づくな(呆
その他の男供 ゲイとオカマは花寺にでも帰りなさいってこった
マリみてみたいに穢れのない物語を読んだあとってスカトロとか輪姦とか汚いことに異常に興奮してしまう
>909
つまり、スイカを食べるときに塩をかけるようなもんだね?
それにしても新しいSSが読めなくてさみしい・・・(´・ω・`)ショボーン
みんなの顔が見えないから言える話。
温泉行って慌て過ぎて、女湯と男湯間違って入っちゃったよ。(爆)
しかも私女なので男湯。(核爆)
・・・・・・・・・・。
マリア様、私は祐巳ちゃん以上にマヌケのようです。(_ _;)
もう、マヌケ祐巳ちゃん笑えない。(大汗)
いきなり入られてビックリした方々、ごめんなさい。m(_ _)m
レス違いでスマソ。
誰にも言えないのもキツイが、こんな事ここしか書けないし。(泣)
レス違いじゃなくてスレ違いだろ、と揚げ足をとってみる
>909
それは大変深刻な病です。治癒できる見込みは非常に少ないと言わざるをえません。
ええ、心の病です。同じ病に苦しむ私が言うんだから間違いありません。
#苦しんでないかも(w
>912
ありがとう、強く生きます。(´д`)
>913
あ、ホントだ。ハズッ!!(///)
うぁ〜言わないで〜(逃)
この頃ほんとにミスばっか・・・。(汗)
>914
ナイス!かなりウケタですvv
つまり男湯で誰かに見られちまうわけだな。
待っているのは見ず知らずの人か、それとも祐麒か柏木…?
>916
えぇ?!
これをマリみてで書くのは少々無理があるのでは・・・・・(^ ^;)
>917
・・・・・・・あ!それなら書けるかもしれないv
しかし、SS書いたことない〜。
やっぱ無理だー。ゴメンよ。
919 :
夜行性:04/02/24 04:55 ID:OV/33+xH
>>919 うひょ〜〜!落とさせていただきました!!(´∀` )
>>918 君は雑談目的でこのスレに来たのかい?SS書かないのなら去ね
921 :
夜行性:04/02/24 05:42 ID:OV/33+xH
うぁ……見直したらメチャメチャ読み辛くなってる。
お手数ですが各自お手もとのワードなりにコピペして読みやすいようにしてください。
核爆って…
(;´Д`)・・・・・・・
旅行中に一篇書いたけれど、今ってエロニー止め中?
やっぱり次スレ立つまで投下は見合わせたほうがいいかな。
>>923 そうでつね。
次スレの即死防止に是非役立ててください。
チャオ ソッレラ!
>925
これこれ、「ッ」の位置が違うってばw
×チャオ ソッレラ!
○チャオ ソレッラ!
長編になってしまう予感ですがプロローグ的なものを先行して投稿します。
今回の登場人物は祐巳さん、由乃さん、令さまです。
祥子さまは名前だけ。
NGワードは[break]です。
マリア様がみてる ヴァージンブレイク
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような
無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは
翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。
私立リリアン女学園。
明治三十四年創立のこの学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、
伝統あるカトリック系お嬢さま学校である。
東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、
神に見守られ、幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられる乙女の園。
時代は移り変わり、元号が明治から三回も改まった平成の今日でさえ、
十八年通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される、
という仕組みが未だ残っている貴重な学園である。
季節は春。
とはいうものの、まだ少し肌寒く感じられるのは三年生の薔薇様たちが卒業なさった直後だから。
卒業式が終わったと言っても、在校生の終業式まではまだ少し日数がある。
四月から祐巳のお姉様である祥子さまは、正式に紅薔薇さま《ロサ・キネンシス》となり、
その妹である祐巳は紅薔薇のつぼみ《ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン》になるわけだけど、
今はまだ三月だからか、その実感も全然沸いてはこない。
それよりも心配なのは、祥子さまが自分だけのお姉さまから、
リリアン女学園高等部のみんなのお姉さまになってしまうということ。
今のうちに、できれば二人だけの思い出を作っておきたいのだけれど…。
子羊たちの発情期
「はぁ…」
お昼休み、薔薇の館で向かい合って一緒にお弁当を食べていた由乃さんが深い溜め息をついた。
「悩み事?」なんて聞くまでもなく、どうせ原因は令さまのことなんだろうけど、
親友としては聞かずにはいられないわけで…。
「由乃さん、何かあったの?」
そしたら。
「その反対。何もないのよ」
悩むからには何か原因があるはずなのに、何もないとはこれ如何に!?
もしかして親友の私にも相談できないことなんじゃ…。
「祐巳さん、また勝手に誤解してない?」
「え…えぇっ!?」
また顔に出てたみたい…。
ということは少なくとも絶対に話せないって内容じゃないんだ?
「ま、祐巳さんになら言っても構わないかなぁ」
「何をっ…て聞いてもいい…?」
「最近ね、令ちゃんと御無沙汰なの…」
由乃さんの台詞には、どうも主語が抜けていて困ってしまう。
特に令さまを「令ちゃん」って言うときは、配慮に欠けるというか…。
それって令さま同様に、私にも心を開いているってことなんだろうけど、
プライベートでもずっと一緒の令さまと違って、まだまだ読めないことがあるわけで…。
「御無沙汰って、一体何のこと?」
由乃さんは令さまと家も隣同士なんだし、会ってないなんて事はないはずだけど。
「ひょっとして最近、令さまとデートをしてないとか?」
「デートねぇ…。それもだけれど、もっと大切なこと…」
私の指摘は剣道で言う所の一本には届かなかったらしい。
「祐巳さんは祥子さまと最近、エッチしてる?」
「へっ…?」
由乃さんの口から今、とんでもない発言が飛び出た…気がするけど…。
いやぁ、さすがに…まさかねぇ、きっと気のせい気のせい…。
「まさか祥子さまとまだエッチしてないの!?」
身を乗り出してそう叫ぶ由乃さんに、百面相の私もさすがに表情が固まってしまった。
お姉さまとエッチ、お姉さまとエッチ、お姉さまとエッチ…。
頭の中で想像することも恐れ多い言葉が反芻されて、何だか少し目眩がしてきた…。
「ふーん。祥子さまって、あぁ見えて案外奥手なのかな?」
もしもし、由乃さん?
奥手だとか奥手でないとか、問題はそんなところじゃなくて…。
「お姉様とエッチって…。いくらスールでもそんなこと…」
「じゃあ祐巳さんは、祥子さまが男の人とエッチしても良いっていうの?」
「だっ、ダメダメダメ、絶対に駄目!!」
極論で問い詰められてしまって、思いっきり否定してしまった。
そもそも男嫌いの祥子さまが男の人とそんなことするなんて想像できない!!
柏木さんや、祐麒が相手でも絶対に許せない!!
って、婚約者の柏木さんはともかく何で祐麒が出てくるんだ?
「でも、だからって女の子同士でというのも健全とは言えないんじゃ…」
「祐巳さんは経験無いからそう言えるのよ。一度でもエッチしたらその意見は変わるわね、きっと」
私の反論に然も当然とばかりに胸を張って答える由乃さん。
それにしてもリリアンの生徒としてあるまじき会話を神聖な薔薇の館でしているなんて…。
でもこれは悩める由乃さんのためなんです、マリアさま。
どうかこの猥談を、お許し下さい…。
「…じゃあ、令さまと…その、エッチが…御無沙汰ってこと?」
「そうなのよ…。令ちゃん、最近は忙しかったのは分かるけど、週に一回のエッチくらいはして欲しい…」
「週に一回も!?」
一般的なエッチの頻度がどのくらいかは知らないけど、
経験のない身にとっては、週に一回なんて未知の世界!!
「好きな人は毎日でもするものよ。私たちは次の日に影響がないように週末だけ」
ま、毎日って由乃さん、そんな知識を一体どこから仕入れてるの?
などとは言わないものの、リリアン以外の生徒ならみんな知ってるんだろうな、最近は。
由乃さんは幼稚舎からリリアンのわりには世間ずれが少なそうだし…。
「祐巳さん、エッチに興味持った?」
「ふぇっ!? や、やだ、由乃さん…。そんなことあるわけ…」
そしたら由乃さん、不敵な笑みを浮かべて…。
「私と令ちゃんのエッチを教えてあげよっか?」
よ、由乃さんと令さまのエッチ…。
…聞きたい…でも…。
「どっちが責めで、どっちが受けだと思う?」
私の返答を待たずして、勝手に話を始める由乃さん。
あのぁ、責めとか受けとかって一体何のことやら…。
「えっと…」
「エッチの主導権をどっちが握ってるかってこと」
口に出す前に私の疑問を解消してくれるのは良いけど、
それって由乃さんが話したくてヤキモキしてるわけなのかな?
「うーん」
エッチの主導権を握るのは由乃さんか令さまか…。
令さまはその容姿からミスターリリアンと呼ばれたりするけど、
本当は誰よりも、とっても女の子なわけで、逆に一見すると可憐な由乃さんは、
内弁慶で時代小説やスポーツ観戦が好きときたもんだ。
令さまは甲斐甲斐しく由乃さんの世話を焼き、由乃さんは令さまを振り回す。
するとやっぱり…。
「由乃さんがリードするの…?」
「あたり。令ちゃんの気持ち良いときの声が、私のお気に入りなのよね」
「気持ち良いときの声…!?」
「もしかして祐巳さん、一人エッチもしたことないの?」
「そ、そんなこと、私は…!!」
一度も無いとは言い切れないけど、部屋では祐麒がいつ覗くかわからないから、
お風呂でちょっとだけしたことある程度で、声が出たりするほどまでは…。
と、その時…。
「由乃! あぁ、祐巳ちゃんも一緒だったんだ? ごきげんよう」
「れ、令さま!? ごきげんよう!!」
突然、後ろのビスケットの扉が開いて、振り向くと令さまが立っていた。
私は椅子を引くのも忘れ、起立してしまって挨拶していた。
どうやら話に熱中しすぎて足音に全然気付かなかったのは由乃さんも同じみたい。
「どうしたの、令ちゃん?」
さすが由乃さん。
令さまの登場に驚いたという感じの表情は、すぐに元の普段通りになってる。
私なんてまだ心臓がドキドキしていて、声を出せば吃っちゃいそうなのに。
「いや、三年生の卒業式も終わって、部活もしばらくは試合もないし…」
令さまと由乃さん、何だかんだ言ってやっぱりいつも一緒だ。
それに比べてたら私とお姉さまって御無沙汰どころの話じゃないし…。
せめて今度の春休みに、もう一回くらい二人きりでデートがしたいなぁ…。
「…巳さん、祐巳さん、聞いてる?」
「えっ!?」
由乃さんの声で我に返ると、すでに令さまの姿はそこにはなかった。
「あれ、令さまは…?」
「もう行っちゃったわよ。どうせ祐巳さん、祥子さまのこと考えてたんでしょ?」
もうすっかり私の思考なんて由乃さんにバレてしまっているようだ。
「そ、それより…令さまは何の用事だったの?」
「今日は早くに一緒に帰れるって。だから今日は令ちゃんにエッチ誘ってみようかな…」
「由乃さんたら…」
羨ましい…。
何もエッチが羨ましいのではなくて、いつも一緒ということがなわけで…。
でも、お姉さまとエッチなんて考えたこともなかった。
お姉さまは私とそんなことするとか、考えたことあるのかな?
いくら男嫌いでも、まさかね…。
でも、もし祥子さまに迫られたりしたら!!
「もうこんな時間だ!」
再び由乃さんの声で、私は妄想の世界から引き戻された。
私ったら、何という妄想をしてしまったのだろう…。
ちょっぴり自己嫌悪…、だけど段々と…。
「次の授業、移動教室だから先に行くね。じゃあまた…」
「あ、由乃さん…」
「何?」
「う、ううん…。何でもない、ごきげんよう…」
思わず由乃さんを呼び止めてしまったけど、言葉が続かなかった。
由乃さんも「ごきげんよう」と返事をして下に降りて行った。
やっぱ言えないよなぁ、「祥子さまとエッチしたくなってきた」なんて…。
〜続く〜
ぶれいく〜ぶれいく〜
としか言えないな
乙〜。続きは新スレ投下ですか?もちろん、次回は祥子さま大活躍ですよね。楽しみに待ちます。
一点だけ気になったところ。
>由乃さんは幼稚舎からリリアンのわりには世間ずれが少なそうだし…。
この記述は、リリアンがお嬢様学校であることに矛盾してませんか?
確かにおかしい。世間ずれ(擦れ)=世間に慣れている だからね。
世間と位相が違うという意味の「ズレている」じゃない。
でも気付かずに読み飛ばしちゃったよ。
気にせず続きがんばって!
職人様の手間を省くために貼っておきます。
せけん-ずれ 【世間擦れ】
(名)スル
世の中でもまれたため、世知にたけていること。
「―していない若者」
許してやれ。
お姉さま方、ご指摘ありがとう。
次回は祥子さま登場は言うまでもありません。
それでは次スレでお会いできることを・・・。
ごきげんよう。
ひぃぃぃ〜、新たなるレイニー止めかー。
(;´Д`) ふぉぉぉぉぉぉ!
頼む、早く次スレになってくれー!
あぁ…
レイニー止めはアニメだけで十分ですよ、お姉さま
っても、もう少しで次スレか!
おまいらが今一番読みたいカップリングは何だ!
このスレはエロ直前で止めたSSを投下するスレになりますた。
新スレが立ったら、埋めにSS投下します。寸止めじゃないやつをー。
>>944 祐可。ネットで漁っても、このCP全然無いんだもん。逆に祐瞳は有りすぎて食傷気味
>944
今まで一度もお目にかかったことのない
蟹さま×笙子ちゃん話をキボンヌ!!
>>948 まじな話、どうしてそのCPが頭に浮かんだの?
カニーナと笙子って、そりゃあ一度もお目にかからないでしょうよ・・・
>949
登場人物で一番大人な蟹さまがミーハー笙子ちゃんを
優しく導いていく、というのを想像したら美しかったから。
個人的には絵的な美しさも一番な組み合わせだと思うし。
ちなみに950でもホストで次スレ立てられないので↓の方お願いしまつ
>>944 (黒じゃない)祐巳×志摩子だよ。マジで無いんだよ〜(-_-)ウツダ
>>951 白祐巳攻めって、あんまないよね。
新スレは立てました?
じゃ、立てちゃっていいかな
白祐巳攻めなら、「お姉さま〜」がデフォになるから仕方ない罠。
白祐巳受けはイパーイあるけどね
956 :
954:04/02/25 11:19 ID:B0heQrzY
では、黒祐巳×令、投下します。
>>176の続きで、ダークなので、苦手な人はご注意を。
メル欄は「キモノ」、題名は「裏黄薔薇革命」です。
夕日に照らされた保健室に衣擦れの音。
畳まれた制服が二着重ねられる。
…令さまって、一つのことに夢中になると他のことが目に入らなくなるんですね。
こんな所で脱いでしまったら、誰か入って来た時、言い訳出来ませんよ?
先生に手を廻して、鍵も閉めてあるから、そんなコトありえないんですけどね。
「祐巳…ちゃん」
掠れた声。
紅い光を背景に、令さまが生まれたままの姿で佇んでいる。
「…令さま綺麗」
本当に…綺麗。無駄な肉なんて一切無くて、引き締まった体、伸びやかな手足。
それでいて、二つの膨らみだけは、女の子であることを主張するかのように豊かに実っている。
蔦子さんが見ていたら、撮らせて欲しいって、泣かんばかりに頼むだろうなぁ。
「祐巳ちゃんも、可愛いよ…」
照れたように笑う令さま。あーあ、もう由乃さんのコト忘れちゃいました?
あはっ、そんなこと無いですよね。ただ、今は優しくしてくれる人に甘えたいだけ。
甘えさせてあげますよ?今は、ね。
新刊はやっぱり修学旅行なのか!
…しかしイタリアって…なにげに凄いなリリアン女学園。
「令さま、もっと側に、いいですか?」
上目遣いで。もちろん、由乃さんの可愛さに敵う筈は無いけれど、
それでも傷ついた令さまには、傷を癒してくれる天使に見えるであろうコトは、態度を見れば解る。
嬉しそうに顔を綻ばせて側に来る様子なんて、ホント、犬のように従順な反応。
「あ…大きいん、ですね」
そっと柔らかそうに震える,令さまの膨らみに手を伸ばす。
下から小さく持ち上げるように撫で…軽く形を歪ませる。
「…ぁん。だめ…祐巳、ちゃん」
「さっきの、お返しです」
にこっ。邪気が無い…って皆に言われる笑顔で、応える。
また、幸せそうな笑顔を返してくれる令さま。
でもね、知ってます?悪魔って天使のフリをするものなんですよ?
ぐにゅぐにゅ。掌で徐々に激しく揉みしだき始めると、面白いように形を変える乳房。
本当に思ったより大きい…そして、美味しそう。
「ぁっ…。祐巳ちゃん、だめだよ。ムネ、弱い…から」
「じゃぁ、食べちゃいます」
ちゅぅ。右手で弄んでいた乳房の先端に吸い付く。
舌で桜色の乳輪をなぞってから、乳首の周り…そして最後は小さな切れ目に舌を…。
「――っ!だめ、って…ば」
「んちゅ…れろ…んっ」
ちゅぽ…祐巳の唇が離れると、片一方の乳首だけがツンと固く立ち、自己主張している。
その先端を指でそっと撫でる。
「ぁ…私の胸、こんな…やだ…」
「すごい、エッチに立ってます…ちゅ」
軽い接吻。
「っ…ぁ」
これだけで、可愛く鳴いてくれる令さま…なんて敏感なんだろう。
もしかして、胸だけでも?
双乳を下から持ち上げて、谷間を作る。いいなぁ、こんなに深い。
ぎゅっと絞るようにすると、痛いほど勃った乳首と、まだ固くなり始めのもう一方の先端の距離が小さくなる。
「え?祐巳ちゃん、何を…ひんっ、きゃぅ!!」
二つのサクランボを一緒に唇で摘むと、甘い悲鳴が令さまの唇から零れ出る。
喘ぎ声は、女の子そのものですね。令さま。
こんな声、由乃さんも聞いたこと無いんだろうなぁ。
小さく笑って祐巳は、固い弾力をもつ二つの突起を歯で甘く挟んだ。
っぷちゅ。
「やっぁ!祐巳ちゃん、…だめ!噛んだら…んくぅ!!」
令さまの哀願は無視。そのまま歯で挟んだ二粒のサクランボを、噛み扱く。
優しく優しく、引っ張って、潰すようにゆっくり。
「うそ…ぁ…やっ、やぁぁぁぁぁ!!」
双乳の根元を掌で絞って、乳首を強く噛みしだいた瞬間、令さまの体が痙攣して・・・……脱力。
あーあ、胸だけで、イっちゃいましたね?
脱力したまま、令さまは体を傾けて保健室のベッドに倒れこんだ。
ベッドに触れたときに揺れる胸が、少年然した顔つきと手足のギャップと相俟って、色っぽい。
もっともっと、気持ち良くしてさしあげますからね?
「令さまのここ、すごい…トロトロですね」
呆然としている令さまの足を持ち上げる。
…剣道で鍛えているだけあって重いけれど、なんとか広げて、からかうように指摘。
もう体は中に入れてるから、足、閉じられませんよ?
「え?…みないで!祐巳ちゃん」
令さまは、我に返ったように慌てて、ぐしょぐしょに濡れた割れ目を隠そうとするけれど・・・もう遅いです。
いくら令さまの足の力が強くても。ううん、強いからこそ、愛しい後輩を挟んで締め上げることなんて出来ませんよね?
祐巳の指は、力なく隠そうとする令さまの手を潜り、綺麗な直毛の茂みの感触を楽しんだ後、
既に剥けてしまっている肉芽を、愛液の絡んだ指で擦りつけて、弄ぶ。
「ぁっぁっ…ヤダ、祐巳ちゃん、イッたばかりだから、…敏感に…んんっ!」
言葉とは裏腹に、足は開いたまま、もう抵抗は無し。
もっとシテ欲しいんですよね?
「令さま、いっぱい気持ち良くなってください。私、お口でも指でも、シテあげますから」
令さまが弱くても、エッチでも嫌いになりませんよ?
そう聞こえるように、優しく囁く。
「…祐巳、ちゃ・・・ん」
令さまの瞳が祐巳の唇を見つめたまま、とろんと曇る。
お口でされてる想像、してしまいました?エッチな顔になってますよ?
祐巳はそんな令さまに微笑みかけると、静かに、濡れて光る秘裂に唇を近づけた。
ちゅ…最初は柔らかく。舌でちろちろと膣孔を浅く舐めて刺激。
「ぁっ…だめぇ」
令さまの喘ぎ声が、二人だけの保健室に響く。
祐巳の舌がずぶずぶと音を立てて膣に入って、掻き混ぜられる度に
令さまがの体が痙攣して、大量の愛液を染み出させるのが楽しい。
ちゅぶちゅぷ…
「ひっ、やぁ!だめ!もう――!!」
膣内をかき回していた祐巳の舌がぎゅぅぅっと絞られる。
ちゅぽ…その絞りに合わせるように引き抜き、飛沫を飛ばし泡立った愛液を噴いている場所へ…深い接吻。
こく…こくこく。
令さまがはしたなく足を広げ、お漏らしのように噴いている快楽の証を舐めとり、嚥下する。
美味しい。由乃さん、お先に。クスクス。
淫液で唇を濡らしたまま。祐巳は、令さまに笑いかける。
「令さま。今日は、夜まで一緒にいましょう?」
「―え?」
快楽の余韻で呆然としている令に、また祐巳が覆い被さった。
夜の帳が覆い、光も無く暗い保健室。
ギシギシ。ベッドのスプリングが軋む音と、蠢く二つの影。
「ぁ…イイ…やぁ…祐巳ちゃん、そこぉ」
「ココですね?・・・令さま。あ、もうこんなに立ってますよ?」
「ひっ!あんっ…そう、きもちいい…」
令さま、もう何回イッただろう?7回?8回?…ううん、もっと。
既に祐巳の指を前と後ろで受け入れて、嬉しそうに腰を振って求めるようになっている。
ミスターリリアンの面影なんて、全く無い。思ったより簡単だったなぁ。
頃合。
「令さま。由乃さんのコト、まだ、好きなんですよね?」
無造作に傷口へナイフ。
でも、指は止めない。快楽と罪悪感、一緒に味わってください。
「え…?祐巳…ちゃっ…ん!」
「解っていますよ?令さまは由乃さんを忘れられない。そうですよね?」
「それは…ぁぁ!」
あーあ、由乃さんのコト話してるのに、令さまの腰は、エッチな処をかき混ぜてる指に夢中。
「由乃さんと仲直りする為に、協力しますよ?…いいんです。私は、時々令さまの側にいられれば」
傷口を抉りながら、とろりと蜜を垂らす。
クスクス、指でぐちゃぐちゃに蕩けている令さまのアソコみたい。
「祐巳…ちゃん…でも」
真面目な令さま。こんな不真面目な状況下でも、懸命に由乃さんと祐巳のコトを思いやって悩んでる。偉いなぁ。
でもね、忠犬みたいな令さまに懐かれると迷惑なんです。
由乃さんと祥子さまが警戒してしまうじゃないですか。
だから、令さまは、由乃さんとヨリを戻してくれないと困るんです。
そんな想いはおくびも出さない。健気な『祐巳ちゃん』の笑顔で。少しおどけて。
「令さまとの関係は…二人だけの秘密っていうのはどうでしょう?」
この表情はとっておき。
令さまにはどう見えますか?人は信じたいことを信じる生き物。
だから、こう見えてませんか?
「優しい祐巳ちゃんは、私と由乃のことを思いやって身を引いてくれている、無理して笑ってくれている」
冷静に考えれば、これって浮気の提案そのもの。
でも、二人だけの秘密って言うと甘美でしょう?
少女小説が趣味の乙女チックな令さまにとっては、特に。
最愛の人の目を盗んで、甘い一時を過ごす背徳感。
知ってしまった快楽の味。ずっとずっと由乃さんしか目に入っていなかった令さまにとって初めての誘惑。
さあ…林檎、もっと食べて下さい。美味しいですよ?
「二人だけの…」
ちゅ…。止めの接吻。
「いいですよ、ね?」
令さまは、数瞬躊躇い……震えながら、小さく頷いた。
裏祐巳の令様落とし。これで終了です。
968 :
名無しさん@ピンキー:04/02/25 15:51 ID:yx7mXPes
そうですか。
#浮笞yが、エロエロ エロ×4と脳内変換されるおいらはダメ人間ですか、そうですか。
>960
>>967 GJ!スレの終わりに良いものが見せてくれてサンクスでした。
令さま可愛い・・・ハァハァ
次回作も期待してます。
>>969 中学生のとき吉本さんという可愛いクラスメイトの女の子をエロもとさんと呼び続けて泣かせました。
ここで懺悔しとく。
>>947 おまかせあれ。
・・・・・・でも次の埋め立てまで待ってね。
>>967 GJ!!
何故そんなにもエロく書けますか!
職場じゃ読めませんハァハァ。
>>971 祐可は埋め立て要員扱いかよ…! ヽ(`Д´)ノウワーン
>>973 乃瞳は何要員になりますかヽ(`Д´)ノウオー
特攻要員?
「乙!」
「乙!」
さわやかな新スレの挨拶が、澄みきったスレにこだまする。
マリア様のお庭に集う香具師たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、新スレへ移住していく。
汚れを知らないw心身を包むのは、深いエロのSS。
職人のSSは皆で楽しむように、荒らしや煽りはスルーするように、
ゆっくりと楽しむのがここでのたしなみ。
もちろん、旧スレを放置して板の荷物にするなどといった、はしたない住民など存在していようはずもない。
「マリア様がROMってる」スレ
平成十四年創立のこのスレは、もとは華族の令嬢にハァハァするのためにつくられたという、
伝統あるカトリック系お嬢さま百合SSスレである。
BBSPINK下。エロパロの面影を未だに残しているスレの多いこの板で、神に見守られ、
幼稚舎から大学までの一貫百合SSが読める乙女ハァハァの園。
時代は移り変わり、スレタイがRAMから八回も改まった今日でさえ、
1001まで読み通せば温室育ちの純粋培養お嬢さまSSが箱入りで出荷される、
という仕組みが未だ残っている貴重なスレである。
彼女―――、福沢祐巳もそんな名無しの住人の一人だった。
亀レスだけど、ずっと待ってましたあぁぁ、キモノさん。
黒祐巳…ィィ!乙です。
よし、誰もいないうちにキボンヌ
長き夜の…if聖で
実は祐巳と聖がヨロシクやっているところを
祐巳萌えの由乃が
脱衣所ですべてが終わるまで待ってたり聞き耳立ててたり…
> 祐巳萌えの由乃が
箱根から出張るんですか。
志摩子さんがエロ可愛くて仕方がないんでつが、この煩悩を払ってもらうにはどこへ行けばいいんでしょう。
お寺? 教会?
モスクワ
この流れに乗じて
ラヴラヴ三奈子×真美キボン
三奈子と真美は、ドラエモンとのび太の関係に似ている。
埋め立ての儀
埋葬の段
梅
産め
出産はタブーw
埋まる
埋まる
千取った
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。