【絶対的エロの】ワンピース5【名のもとに!!!!】
1 :
名無しさん@ピンキー:
週刊少年ジャンプ連載『ONE PIECE』(尾田栄一郎)のエロパロスレです。
■推奨■
・投稿時には名前欄に「カプ名@作者名」 (名無し作家さんは作者名不要)
・最初(or名前欄)にSSの傾向提示。鬼畜、陵辱、SM等は苦手な人もいるので特に。
・sage進行(メール欄に半角小文字でsageと入力)
・475KB以降のSS投下禁止。480KB付近で新スレを立て移動。
■ワンピースエロパロお絵描き掲示板■
http://www9.oekakibbs.com/bbs/nanamaruni/oekakibbs.cgi 逃げたい奴は今すぐ逃げ出せ!!!
ここは一切の弱み許さぬエロパロ時代の『萌え』の砦っ!!!
民衆がエロいことは罪ではない!!!
エロSSはここにある!!!
2 :
名無しさん@ピンキー:04/01/19 22:02 ID:seTAQzlu
名前欄が名無しになってる……ま、いいか。
とりあえず保守。
新スレ乙です!
保守に即興で書いてみました。
少しエロティックな詩みたいな感じで。
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『クールでホットでハードでミステリアスな彼女』
その黒い瞳は何とも言えない色を湛えていた。
どこまでも澄んだ瞳なのに、クールでホットでハードでミステリアス。
俺をからかっているの?と問いかければ「さあ?」とはぐらかす。
彫りの深い顔立ち、陶磁のような白い肌。
優しげな微笑の下に、どこか鋭利な刃物のようなところを感じさせ、俺を惹き付けてやまない。
その魅力に押し流されて手を伸ばせば、すいと離れる。
拗ねて口を尖らせると、優しく頬を撫でる。
何もかも知っているようで、でも何も知らない少女のように微笑んで。
その唇はどれ程苦いのかと重ねてみたら──
天にも昇るような甘さ。
「好きだよ」
「ふふっ」
どんなに甘い言葉を囁いても、大人の余裕で微笑むだけ。
悔しくてその首筋に唇を這わせてみても「はぁ」とあえかな吐息がひとつ。
──きみは今までどんな人生を送ってきたの?
──男って生き物をどれだけ知っているんだい?
返ってくるのは謎、謎、謎。
クールでホットでハードでミステリアス。
瞳の奥の謎を解き明かしたくて、服を剥ぐ。
雪のように白い肌に黒い茂み、赤い花──
赤い唇が謎を掛ける。
「私をどうしたいの?」
愛して、愛して、メチャメチャにしたい。
愛して、愛して、メロメロにして欲しい。
でもこの気持ちをどう伝えたらいい?
しなやかな肌が俺を幻惑する。
なよやかな肢体が俺を包む。
優しく抱いて愛を紡ぐつもりが、気づいてみたら抱かれていた。
クールでホットでハードでミステリアスな彼女に。
いつになったら俺の本当の気持ちを伝えられるんだろう?
それも含めて、彼女は謎だ。
以上です。でも短い……
サンロビキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
ロビン姉さん(*´д`*)ハァハァハァアハァ
新スレきたーーーーーーーー!!!!
よっしゃーーーーー!!!!
がんばらねば・・・
ついでに保守に、昔のエロなしSSを発掘。現在のサイト未収録もの。
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『カヤからの手紙』
『ウソップさんお元気ですか?』
いつも書き出しはこの文句。
怪我をしたりしていないかな?風邪をひいたりしないかしら?
そんな気持ちを込めて、必ずこの言葉が初めの言葉。
『ウソップさんお元気ですか?』
ウソップが旅立ってから1年が過ぎた。
かつてウソップの日課となっていた「海賊が来たぞ」という嘘は、たまねぎ、ピーマン、にんじんに
受け継がれ、さらに賑やかに行われている。
子供達の声を聞きながら、カヤはウソップへの手紙を続ける。
旧ウソップ海賊団の面々も、村のみんなも、メリーもみんな元気です。
私も最近とても体調がよく、周りから驚かれます。
ウソップさんがいないから元気がないなんて言われないためにも、ウソップさんが帰ってくる故郷を
守るためにも……
ここまで書いて、ペンを置き便せんをしゃくしゃに丸める。
何度書いても、彼がいない恨み言みたいな文章になってしまう。
彼を心配させないためにも、元気で明るい手紙を書きたいのだけれど。
カヤは一杯になったゴミ箱を見てため息をつき、朝食を取るため一時中断した。
朝食を取り、朝の日課の勉強を始めながら、気づくとウソップへの手紙の文面を推敲してしまう。
村のサボテンさんのお宅に赤ちゃんが産まれたことを書こう。
ウソップさん喜ぶだろうな。
くすっと笑って我に返って、勉強を再開する。
勉強を終え、便せんを前に机に向かうが、なかなかペンが進まない。
カヤはまたため息をつくと、引き出しから賞金首の手配写真をとりだした。
「ウソップさん……」
そこにはウソップの乗る海賊船の船長が載っているのだが、背後に小さく後ろ向きの男が写っている。
それこそが彼女が手紙を送る相手、ウソップだった。
毎日のようにその手配写真のウソップに話しかける。
「ウソップさん。今日こそお手紙送りますね」
何度同じことを報告しただろう?
そう言い続けてからもう1週間が立とうとしている。
だが何度書いても彼がいなくなった寂しさや恨み言のような文章になってしまうのだ。
「ウソップさん、あなたが帰ってくる日をずっと待っていますね」
カヤの大きな瞳から、一筋光るものが流れ落ちる。
数週間後。
航海中のゴーイングメリー号に1通の手紙が届けられた。
「誰からかしら?」
受け取ったナミは手紙の差出人を見て、にっこり微笑んだ。
「ウソップ〜!手紙よ!」
「俺にか?誰からだよ」
またルフィが壊した船を修理している手を止めて、ぶつぶつ言いながらナミの元に来た。
「はい、お嬢さまから手紙」
ウインクするナミから受け取って差出人を見た瞬間、ウソップの頬が紅潮する。
「お嬢さまって、例の故郷の麗しき彼女、か?」
女と聞いてすかさず側に寄ってきたサンジの視線から隠すようにして、ウソップはそそくさと船室へと
行ってしまった。
「なんだ、ありゃ?」
呆れるサンジにナミは微笑みながら肩を竦めてみせる。
ウソップさんお元気ですか?
村のみんな、とても元気です。
サボテンさんのお家に赤ちゃんが産まれました。
男の子。
とっても難産だったのだけど、でもようやく産まれた赤ちゃんにサボテンさんも奥さんもとても嬉しそうです。
私も助手として参加したのですが、生命の誕生の素晴らしさに感動しました。
そこまで読みウソップは頷いた。
「カヤ、頑張ってるじゃねえか」
あとはゴボウさんの牛に赤ちゃんが。
だいこんさんのお宅の猫には10匹も赤ちゃんが産まれましたよ。
「そうかみんな、おめでとう」
ウソップ海賊団、全員元気です。
メリーも元気ですよ。
ウソップの脳裏には元気そうな笑顔のにんじん、ピーマン、たまねぎが浮かび、メリーと微笑んでいるカヤが浮かぶ。
村は今、春祭りの準備で賑やかです。
今年のチューリップはとても綺麗。
ウソップさん、グランドラインは季候が変わりやすいと聞きました。
どうかお体に気をつけて。
カヤ
ウソップは笑顔で手紙を抱き締めたが、あれ?と言う顔で首を傾げた。
「カヤ、お前の近況が何にも書いてないじゃんか」
ふと手紙を陽に透かしてみると、なにやら書いてある痕がある。
鉛筆で塗りつぶすと、もうひとつの手紙が現れた。
ウソップさんお元気ですか?
ウソップさんが旅に出て1年が立ちました。
とても長くて早かった1年。私は医師の免許を取り、正式な医者となりました。
あなたの笑顔がない村は火が消えたよう。
でもにんじんもピーマンもたまねぎもそしてメリーも私も、あなたがいつ帰ってきても大丈夫なように、
あなたが帰ってこれる故郷を守るために、一生懸命笑っています。
でも私は、時々笑うのが辛くなる。
あなたのワクワクする冒険のお話を聞けなくて、胸が切なくなります。
あなたとの約束、嘘よりももっと嘘のような冒険の日々を聞ける日をとても楽しみに待っています。
私はいつまでもあなたを待っています。
あなたがさらに大きくなって帰ってくる日を。
最後の方はかすれて読めなくなっている文を読み終え、ウソップの両目からは涙が溢れた。
ああ、カヤ。いっぱいお前に話してやる話があるよ。
涙が季節の便りを滲ませる。
一生懸命明るい話題を届けようとしてくれたカヤの優しさに涙が止まらない。
「おーい、ウソップ!!これどうすんだよ?」
船の修理を手伝わせていたルフィが呼んでいる。
ウソップは涙を拭って笑顔で船室から飛び出していった。
- FIN -
以上です。
後はBさんのSSで即死回避が可能ではないかと思われます。
>1
乙〜
ウソカヤは癒されますな…(´∀`)
だぁ!すげぇ・・・
もぅ!素敵!あぁ・・・カヤーーーーーー!!!!!!!!(咆哮)
ロビンーーーーーーーー!!!!!!(絶叫)
はぁはぁはぁはぁはぁ・・・
はぁ・・・こわれたぁ・・・素敵です!あぁ・・・もう・・・
どろんぱ様好きだあぁぁぁぁぁあぁぁああぁぁーーー!!!!(どうにもならないらしい)
どろんぱさんのサンロビ、ドキッとした!
抱いているようで抱かれてしまっている感じは、サンロビの王道なのかも!?
実は似たシチュで書いてたもので…。
ごめんなさい。リハビリに付き合ってください。
エロなしのルナミです。即死防止もかねて。
あぁ・・・ごめんなさい。
『寒さの感じ方』
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冬・・・雪・・・
一人で航海しているときは冬と雪が大嫌いだった。
凍えるような寒さの中。寂しさが募って。
ベルメールさんやノジコに会いたくなった。
あって泣き言を言いたくなった。
だから・・・冬と雪は。私にとって苦痛だった。
偉大なる航路に入って以来、はっきりいって季節の感覚は無くなった。
色んな気候。昨日はうだるような暑さだと思えば今日は氷の塊が降る。
だから。冬と雪に対しての感情を私はすっかり忘れていた。
昨日、見張りに付いていたチョッパーが嬉しそうに「島だー!雪だー!」って叫んだ。
その声に一番最初に反応したのは。予想通りのバカ。
「ほんとかー!うぉおぉ!ほんとだー!ゆきだー!」もうおおはしゃぎ。
ったく・・・雪ぐらいで大騒ぎするんじゃないわよ。
「俺、雪好きだぁ・・・白いしな♪」・・・意味わかんない。ほんとガキ・・・バカ・・・でも・・・
私は自分で言うのもなんだけど、素直じゃない。
気持ちを伝えることなんて・・・とてもじゃないけどできない。
私は・・・この雪ぐらいで大騒ぎするガキで。バカな。この人を。
とりあえず、食糧なんかも心もとないってサンジ君が言うから、その雪の積もる島に船を寄せた。
「ルフィ!いきなり飛び出すんじゃないわよ!」
「うん!わかった!」言ってるそばから船室を飛び出していった。バカ・・・
「こらー!ルフィ!」どうしていっつもあいつはこうなのよ!
雪降ってるんだから寒いに決まってるのに、いつもの格好で出て行ってしまった。
「だーもー・・・あたしちょっと行ってくるから。船番と食料お願いね!」
返事も聞かず、あいつの分のコートを引っつかんで後を追った。
船を出て。雪に残ったあいつの足跡を追いかける。
少し歩くと。空を見上げてるあいつを見つけた。
しんしんと降る雪。すべてを白く染め上げて。
その中に。あいつがたってた。
「ルフィ・・・あんた・・・寒くないの?」
「ナミ・・・見てみろよ。すげぇ綺麗だ・・・」
「・・・」見上げる。見渡す。真っ白な世界。
「・・・綺麗。」
「だろぉ!」無邪気に笑う。。
「うん・・・」見渡しているとあいつがすたすたと先を行ってしまう。
「ルフィ!まちなさいよ!」
「はやくこいよー!」ふりかえて笑う。・・・やっぱり・・・
「ほら!これ着なさい」持ってきたコートを渡す。
「おぉ!ありがとう。」もそもそと不器用そうに着込んで。
「さむかったでしょー。あんたほんとバカ」
「なんだお前!失敬だな!失敬だぞ!」
「うっさいばか!・・・手だって・・・ほら!こんなに冷たいじゃない!」
しもやけ気味に赤くなったルフィの手を握る。
「・・・たく・・・こうすればちょっとはましでしょ?」
手握ったまま自分のコートの右ポケットに招き入れる。
「あったけぇな」無邪気な笑顔。
「感謝しなさいよねー。こーんな可愛い女の子と手握って歩けるなんてそうそうないわよ?」
「そうだな。」・・・否定しないんだ。まぁ否定したらぶん殴るけど。
「でもよ!こうしたらもっとあったけーんじゃね?」
「え?こうしたらぁぁぁ!」突然だった。気が付いたら抱きしめられてた。
「な?あったけぇ♪」
ルフィの鼓動が聞こえる。胸に抱かれて身動きすることもできなくて。
「ば!ばか!放しなさいよ!」ほんとは・・・
「なんでだよ。暖かいじゃんか。」
「そーゆー問題じゃ・・・」抗うことはできない。口では嫌がっても本当は。
「ナミ・・・あのな。いっときたいことあんだ。」いつになく真剣な口調。
抱きしめられて。私は気が気じゃなかった。あふれ出しそう。後は・・・ほんの少しの切欠だけ。
「な・・・何よ・・・」
「好きだぞ。」・・・もうだめ。。。
「ルフィ?」
「なんだ?」
「好きよ?」
「知ってる。」
「どうして?」
「俺がお前を好きだから。」
「勝手なやつ。」
「知ってるだろ?」
「うん。」
「んじゃいいじゃんか。」
「そうね。」
「好きだぞ。」
「あたしも。」
どちらからとも無い。初めての口付けは。降り積もる雪が見ていた。
その後。私達は何も言わず真っ白な雪の絨毯を歩いていった。
どこまでも続く足跡の平行線。
ところどころにある踏みしめたような跡は。気持ちを伝え合う為の口付けの印。
・・・流石に雪の上じゃ・・・できないもん。
・・・ほんとは・・・私のコートの右ポケットの。
以外に大きい掌から感じる温もりを。全身で感じたかったけれど。
それは。船に戻って。ほかの乗組員が眠ってから。
・・・今日の見張りは確か・・・ロビン。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あたし・・・エッチだなぁ・・・・・・・・・・・・・・・
冬が寒くって本当によかった。
この人と自然に手をつなぐことができるから。
この人の温もりをもっと感じることができるから。
冬の寒さは。愛しい温もりを感じるための最高のスパイス。
あたしは素直じゃないから。あんまり言いたくないけれど。
めったに口になんて出さないけど。
ルフィ?
大好き。
ぐはぁ!・・・
次は・・・次こそは・・・
エロ書くので。保守に・・・保守に。
だめ?
>>どろんぱ氏
自分、昔ウソカヤにどっぷりハマっていた頃に、
この話読んだことあります。
プリントアウトしたものが手元に…。
最初の一文だけですぐわかりました。すごーく好きだったので。
今度はウソカヤエロ有を期待……ごほん
>33
乙!
読み返してこよ。
>ABCさん
甘くて恋する気持ちの一杯詰まった、心のこもった物語。素敵です。
>ご感想を下さった方たち
ありがとうございます。次は通常のどろんぱモードで参ります。
>32さん
数年前のものなのに…よく覚えていてくださいましたね?
大事にしていただいて嬉しいです。ありがとう。
ウソカヤ書きたい気持ちは強いんですが、エロは難しいです。
──機会がありましたら。
うあああーーー新スレおめです。
昨日投下するとか言ってて寝てしまったおいらを許してたも!!
そしてSS投下乙です!!
遅ればせながらBも投下します。
サンナミで。エロ微々
恋占い<サンナミ>
月に一度、郵便で雑誌を取り寄せている。
私だって年頃の女の子だもの。
最新ファッションやお洒落なお店、話題の映画には勿論興味がある。
……尤も、海の上の生活で、行けるお店も見られる映画も限られてはいるけれど。
今月号は朝一番に、新聞と一緒に届いた。
新しい映画と、流行の音楽が巻頭特集。
朝食の後、女部屋に篭ってベッドの上に寝転がって(ちょっとお行儀悪いんだけどね)、
せわしくページを繰っていく。
話題の映画は恋愛モノ。あ、この俳優好きなのよね私。
これは今度上陸する島で見ることにして……。
贔屓のバンドの新譜は、余りパッとしなかったみたい。これは中古で買うことにしよう。
ん、この洋服可愛い。でもブラウス一枚3万ベリーは一寸高いわよね……。
ああでもない、こうでもないと独り言をぶつぶつ言いながら、次々と読み進めていく。
そうして辿り着いたのは恋占いのページ。
この占い師、よく当たるって評判なのよね。
「えっと、……7月生まれの女の子……相手は、1月、2月、……3月……」
占うのは、勿論私とサンジ君のこと。
別にサンジ君を信用できてないとか、今の恋愛に不安があるだなんてわけじゃないの。
ただ、こういう雑誌にこういうのが載ってて、その上よく当たるんだって言われれば、
誰だって自分と相手を占ってみたくなるもんじゃない?
いいことが書いてあれば信じればいいし。
悪いことならスルーか、……我が身を振り返ってちょっと気をつけてみるか。
占いなんて、私にとってはそのくらいの軽いエッセンス。
何何。
あなたの何気ない一言が、彼を傷つけることになるかも。
しかし、『雨降って地固まる』となるでしょう。
ラッキーアイテムは、ブルーのインナー。
「……ふぅん……」
雨降って地固まる?? 喧嘩でもするっていうの?? ブルー……ブルーって一言に言っても
意味は広いのよね。ブルーのインナー? キャミならあったかしらと、クロゼットの中を覗こうと
ベッドから降りたとき。
「ナミさん、お茶如何?」
跳ね板が開き、トレイを持ったサンジ君が顔を覗かせた。
「あら、有難う。頂くわ」
どうぞ、と言うと、サンジ君はトレイを落とさないように気をつけながら、
ゆっくりと階段を下りてきた。
「本読んでたの?」
テーブルにティーセットを置いたサンジ君が、ベッドをちらりと見て言った。
「そうよ、ホラ、毎月取ってる奴……気分転換も必要でしょ?」
「確かに……ん、どんなの? ちょっと見せて」
サンジ君はベッドに腰掛けて、私が見ていた雑誌を覗き込む。
「……ナミさん、占いなんて信じてるの?」
「え?」
あ、そうだ。そのページ開いたままだったんだわ。
サンジ君たらちゃっかりカップ二つ持ってきてるんだから……。
ブルー探しを後にして、私は二つのカップに甘い匂いのするお茶をゆっくりと注いでいく。
「別に信じてるわけじゃないけど、結構当たるらしいのよ、その占い師。今月の私とサンジ君ね、
何か私の何気ない一言が……」
「下らない」
「え?」
サンジ君が、私の言葉を遮った。
「恋占いなんて、すっげえ下らない……!!」
吐き捨てるように言って、開いていた雑誌を乱暴にバサッと閉じてしまった。
「ナミさん、信じてないんなら読まないでよ」
そういって私を見たサンジ君の顔……やだ、何か……怒ってる? もしかして……。
「サンジ君……?」
「世の中に3月生まれの野郎と、7月生まれのレディーが一体何万組いると思う?
こんな風に十把一絡げにできるわけねえだろ?」
サンジ君の態度は明らかに不機嫌そうで、私思わず……。
「ご、ごめんなさい……」
――――謝っちゃった……。ああ、声上ずってる……。
「あ、……べ、別に、怒ってるわけじゃないんだけど、俺」
私が謝った途端、サンジ君たら急に慌てだしちゃって。
「ごめん、ナミさんに怒ってるんじゃないんだよ、ただちょっとカチンと来ただけ……」
慌てて私のそばに来て、あたふたして。
「……それって、私に?」
上目遣いで、恐る恐る尋ねてみる。
「じゃなくて、占い師!! そう、こんな占いをする、占い師に!!」
あくまでも占い師だと、強調したりなんかして。
「……本当に? サンジ君」
「ん、誓って本当」
サンジ君は左胸に手を当てて頭を下げた。
「わかったわ、じゃぁもう恋占いのページは読まない……これでいい?」
「……本当に読まない?」
「ええ、本当。だってサンジ君の言う通りだし」
言われてみればそうよね。この広い世の中に、3月生まれの男と7月生まれの女が
一体何万組いることやら。
私とサンジ君を他の皆と十把一絡げになんか、できっこないもの。
「……約束。恋占いのページは、もう読みません」
ちゅ、とサンジ君の頬にキスをした。
ん?
"あなたの何気ない一言が、彼を傷つけることになるかも。
しかし、『雨降って地固まる』となるでしょう。"
やだ……当たってる……?
ううん、きっと偶然よ……。
その後、エッチの時。
スラックスを脱いだサンジ君を見て、私思わず噴出しちゃった。
「どうしたの? ナミさん」
「ううん、なんでもない……」
だって、サンジ君のトランクス。ブルー!! ブルーだったんだもの!!
"ラッキーアイテムは、ブルーのインナー。"
「なんでもないの、ちょっと思い出しただけ」
「ふぅん?」
私は何でもないを繰り返しながら、クエスチョンマーク顔に貼り付けた
サンジ君に抱きついた。
ねえ、サンジ君。
あの占い、しっかり当たってるみたいだけど……??
(END)
******
以上です。少なくてごめんなさい。
占い嫌いなサンジ君。
何だかとっても親近感です。
相変わらず素敵だぁ・・・(メーロリンメーロリン)
ゴチでつ!
アルバム聴いたら、湧いて出た。曲古いけど…。
『しょうちのすけべぇ』
2ちゃんはやけに広くて どこかに萌えがあっても 天文学的確率
検索に頼っていたって 始まらない だから
頭で考えたって 生身の身体が邪魔する ベッドの上の勝算
空想でハァハァするなんて 愚の骨頂 だけど
誰に止められたって 陰で笑われたって 指は前に進むよ
Bon Voyage! ほっといてよ
☆エロはしょうちのすけべだよ イかにゃ萎えんでぇ 無理な体位ほどカッチョイイ 野望
ヤるだけヤれば どんなエクスタシーも ちょっと近づく
それなりタッチしてみて 簡単にソコ入るよりも 絶頂の先の快感
喘ぎだけ信じていたって 肩すかしさ だから
誰にあきれられても マジで忠告されても ズボンのジッパー下ろしちゃうよ
Bon Voyage! 今に見ておれ
ガッテンしょうちのすけべだよ 戻れないキツィ 硬いイチモツ気持ちイイ イボ
避けられないなら どんな相手だって 超えてイクだけ
ほっといてよ
☆Repeat
エロはしょうちのすけべだよ ヤッちゃうぞう 遠い萌えほどキットイイ 天国
ヤるだけヤれば どんなエクスタシーも ちょっと近づく
エロソン乙です!!
いやぁ……イボにワロタw
感想はまた夜にじっくり!!
エロ無しですがペルビビ投下。
**************
「王子様(ペル×ビビ)」
ペルが帰ってきた。
死んだと思っていた、ペルが。
それは私の立志式の次の日の朝。
城門付近がやけに騒がしいと思っていたら、死んだと思っていたペルが生きてそこに立っていて、
沢山の兵士達に囲まれていたのだった。
あのクロコダイルとの最後の戦いのとき、爆弾を抱えアラバスタの空に散ったと思っていたペルは
生きていた。
生きて、帰ってきた。
『ペル!!』
『ペル!! 生きていたのか!!』
『国王様、ビビ様、……不肖ペル、恥ずかしながら帰ってまいりました……』
ペルを囲む兵士達は驚きと興奮の言葉を口々に、けれど皆彼の帰還を喜んでいた。
囲まれたペルは、傷だらけの身体とボロボロの服。それでも凛とした、まっすぐな眼差し。
『ああ、ペル、よく生きていてくれた……!!』
父はペルの手を握り、ペルは押し頂くように頭を垂れた。
わっ、と兵士達が沸きかえった。
その瞬間、私の目からは涙が溢れていた。
そして同時に、幼い頃から心の底で燻っていたものが一気に燃え上がった。
「ねえ、ペル」
「なんでしょう、ビビ様」
「私の立志式の演説、聞いた?」
「ええ、……病院で、聞きました」
二人で歩く、城の庭園。
復帰したとはいえペルの傷は深く、イガラムの判断で仕事は一日おき、簡単なデスクワークと、
外出時の私の護衛程度だった。
戦禍で護衛の兵は多くが失われ、庭園に兵の姿はほとんどない。
枯れた噴水。壊れた石像。
この国が元通りになるには、戦火にあった時間の何倍もの時間がかかるだろう。
「立派なお言葉でした……本当に」
「そう、有難う……」
「ビビ様ももう、大人になられたのですね……」
「…………」
並んで歩く、寂れた庭。
静かな、静かな庭。
ペルの身体のあちこちを覆っていた包帯は少しずつではあるけれど確実に取れていき、
この間からは錬兵場にも姿を見せるようになったとチャカから聞いた。
「ねえ、ペル」
「はい」
私が立ち止まると、ペルも立ち止まった。
「一つだけ、私のお願いを聞いて欲しいの」
「……ビビ様を背中に乗せて空を飛ぶことはもう出来ませんよ、」
「そうじゃないわ、……もう、意地悪ね」
「ハハ……すいません。幼い頃のビビ様がお願いを聞いて、と言うときは大抵それでしたから」
―――ああ、そうだった。私は小さい頃、父達に内緒でよくペルの背中に乗せてもらった。
「そうじゃないわ、あのね、ペル」
ペルの背中に乗って、空を飛んでいたあの頃から、私の心の中では小さな炎が燻っていた。
「ねえ、ペル」
「……はい」
私は大きく息を吸い込み、ペルを見上げた。
優しい顔。強い眼差し。大きな身体。小さい頃からペルを見るたびに、私の心はじんじん痺れた。
その頃はその思いが一体なんであるのかなんて、考えもしなかった。
けれどずっとずっと、思いは燻っていた。
それが、一気に一つの形となり、燃え上がって私にそれが何であるかを知らしめたのはあの日。
ペルの、帰ってきた朝。
「私の王子様に、なって欲しいの」
「……仰る意味が、私にはよく分かりません」
ペルは困ったような顔をした。そしてその声は、少しだけ震えていた。
「ビビ様、あの、」
「ペル、……言った通りよ。私の王子様に、なって欲しいの」
「ビビ様、私はネフェルタリ家に仕える家臣ですが……」
「分かっているわ……そんなこと」
何処までも無骨で、不器用で、まっすぐな人。
そこに惹かれたのだろう。きっと……私。
「分かってる……そんなこと。」
私はペルに歩み寄った。
そしてその、広く厚い胸に頬を当てた。
ドク、ドク、ドク、
ペルの鼓動は早くなっていた。
「でもね、ペル。私にはあなたしか考えられないの……」
「……ビビ様」
「貴方と言う、王子様しか」
見上げたペルの顔は困惑と驚きの色を隠せなかった。
朴訥で不器用なペル。恋の噂の一つすら聞いた事がなかった。
「ペル」
「……はい、」
「女の子に全部、言わせるものじゃないのよ……?」
背伸びをして、ペルの唇にキスをした。
この暑さにもかかわらず、唇は冷たく、そして小さく震えていた。
「分かる? ペル……」
「……はい、ビビ様……」
私のキスと言葉に答えるように、細く長いペルの腕は、ためらいながらも私を抱きしめた。
(END)
***************
以上です。キスどまりです。
初のペルビビでした。ああーーー寒くて手がかじかむ……かじかむって方言???
うわぁ、モツカレー!
ペルビビキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
アラバスタ好きなので嬉しいです。
ごちそうさまでした。
次回はキス以上も期待したいです。ポッ
キタキタキターーー!!!!!
ペルビビ投下!嬉しすぎます。
何度読んでもツボです。あぁー萌え死にしそう…
もうヤバイから!ほんと勘弁してください…
ここまでくるカプだとは思ってなかった。
素敵すぎです、B様。
ありがとうございました!
ペルビビえがった〜!
シリーズ化希望でございますよ。
焦れったくエロ化していってホスイ。
遅くなりましたがレスをば。
>どろんぱサマ
乙ですた!!
投下といいつつ出来なかった漏れを許して下さい(つД`)
そしてサンロビーーーーーーーーーッ!!
うはぁ、漂うエロ……抱くつもりが抱かれていたって言うのが
まさにロビン姐さんだ……カコイイです!!
ウソカヤは癒されます、本当に。
いいなぁ……ウソップ頑張って一日も早くカヤを奪いに来るんだ!!!
とエールをおくります。
お互い純粋で一途なところがいいんですよね……。
>ABC様
ルナミ乙ですーーーー!!
エロなしでも匂うエロの芳しさ……。
嗚呼、この年くらいの女の子の純でえっちで可愛いのが凄く現れてていいです。
エロありも期待してます。
ナミかわええ……。
>42様
メーロリンですか!?有難うございます……。
とっても心配性のサンジ君、近親姦……じゃない、親近感! ヨカター
>エロソンのお方
ワロタです!!
無理な体位ほどカッチョイイ 野望
に大きく頷いていいですか???
さぁみんな、カラオケ逝ったらこれで歌うんだーーーー!!(w
サンナミとペルビビに感想有難うございます!!
>49様
早速レスありがdでございますーーーー!!
>50様
キス以上、ですか……ええと、服を脱ぐまでとか……(あたふた)
アラバスタ、Bも好きです。ってか後から萌えました。
>51様
生きてください!!(W
ペルビビ、考えるほどに嵌りますな……。
うはぁ、嬉しい感想ごちです!!
>52様
じれったくエロ化ですか!? キャッ///(何歳だよ自分)
前提として童貞処女同士のつもりなんでじっくりじれったくいきたいですね(w
てかペルっていくつだろう……??
あのーー……続けて灯火宜しいでしょうか……。
ロビン×ナミの百合ものです。
真昼間からエロかいてるおいらって(つд`)
*******************
「ヒミツノハナゾノ GM号の場合」
私とロビンはいつも一緒。
部屋は勿論、ラウンジでお茶を飲むときも隣同士。お風呂に入るときも一緒。
私がみかんを千切る側で、ロビンが本を読むのが日常。
ロビンが調べ物をする側で、私が航海日誌を書くのが日常。
『ロビンとナミって仲良いよな』
そんな私達を見て、この船のクルーは皆私たちのことをそういう。
その度に私達はこう答える。
『だって、この船に女は私達二人だけだもの』
そう、この船に女はたった二人だもの。
今までは男だけの中に女は私一人。結構心細かったの。
ビビは仲間ではあったけれど、どこかゲスト的なところがあったし、第一短い付き合いだったし。
それがロビンが来て、やっと本当に女の子二人になったんだもの。
仲良くして、悪いかしら?
女同士って便利よね。
どんなに仲良くしても、決して疑われないんだもの。
だってこの船の中、女は私達二人だけなのだから。
夜の海はとても静か。
二人っきりの女部屋。二つ並んだベッド。でも片方は暫く使っていない。
何でかって?
そんなの、愚問じゃない――――……??
衣擦れの音がする、薄暗い女部屋。
冷たい指が、私の肌を滑っていく。
「あ、ん……ロビンのエッチ……」
「あら、エッチなのは航海士さんの方じゃない……?」
狭いベッドの中、二人の女は生まれたままの姿になって絡まりあう。
毎晩、毎晩。
それが私達の習慣であり、日常であり、スキンシップであった。
「昨日の夜、私に悪戯をしたのは誰だったかしら……?」
「あれは……、ん、だって……」
ロビンの指は私の足の間に滑り込み、秘裂をなぞる。
「ッ……、あ……!」
軽く電気が背中を走り、仰け反ってしまう。
「だって、何?」
「あ、ッ……だってロビンが、可愛かったんだもの……」
昨日の夜、ロビンの寝顔が可愛くて……つい悪戯をしてしまった。
寝ているロビンの腕を後ろ手にハンカチで縛って、……小さな海楼石を結び目に差し込んだから、
ロビンは抵抗できなくて……。
『ああ……!! 航海士さん、駄目……!!』
『ロビン、可愛いわ……素敵よ』
抵抗できないロビンに悪戯を沢山した。下着の上からバイブを当てて何度もイカせ、
恥ずかしい格好をさせ、戒めを解いて欲しい彼女に、卑猥な言葉を口にさせた。
『こんな格好……恥ずかしいわ……』
手は後ろ手に縛られ、バイブを下の口にくわえ込み、私の大事なところを舐めながら。
恥ずかしさに目じりに涙さえ浮かべながらロビンは乱れに乱れた。
ロビンと共に何度絶頂を味わっただろう。シーツには洗っても取れないくらい、
二人分のの淫らなジュースが染み込んで……。
「乱れるロビン……可愛かったんだもの……ぅあ……ッ」
言い訳をする私に、ロビンがベッドに生やした沢山の腕が伸びてきて自由を奪う。
今夜、悪戯されるのは私の番。
女同士って便利。
だって身体は汚れないし、仲良くしていても疑われないんだもの。
性欲を抑えきれなくなる退屈な船の上、お互いに溜まったそれをぶつけ合うには格好の相手。
「こんな……恥ずかしい……いやぁ……!!」
ロビンの無数の手によって、私の身体は絡め取られた。
両足を広げさせられ、その間に何本もの手が伸びてくる。
クリトリスを、ヴァギナを、アナルまでもを弄られ、嬲られる。
穴という穴に入り込んでくる沢山の指、指、指。
勿論胸も……尖った先端を捏ね回す手。
「あら、航海士さんの乱れた姿も可愛いわ……ふふ、素敵よ……」
「あ、あああ……ッ、ふ、あ……、ん、あ……」
弾く様にクリトリスを虐め、入り口付近を徹底的に焦らしながら攻めてくる。
同時に胸を痛いくらい揉む。私の身体を一番知っている、ロビンならではの方法……。
「ロビン、……許して……」
言葉では許しを請いながら、本当はもっともっといじめて欲しいと思っているイヤラシイ私。
嗚呼、なんて恥ずかしい私の格好。
万が一あの跳ね板が開いて誰かがそこから覗いたら……。
隠すところなんて今は何もない。
恥ずかしいところを全て晒しているんだもの……!!
そう思うと、恥ずかしさに私は更に乱れ、快楽の深淵へとゆっくりと堕ちて行くのだった……。
「ああ、シーツをこんなに汚して……」
とろとろと身体の奥から流れ出る体液に、シーツはじっとりと湿っていた。
「航海士さん、可愛い……可愛いわ」
ロビンは嬉しそうに私を覗き込んでくる。
「可愛いあなたには、これをあげる……これでイキなさい……」
ベッドの下からロビンが出してきたのは、小さなローター。それも、3つも。
「航海士さんはエッチだもの……3つくらい入るわよね……?」
「!!……ロビン……!!」」
ロビンはスイッチを入れたローターを一つ一つ……広げた私のそこへと……。
「あ、ああーーーーッ!!!」
「ほら、入るじゃない……」
3つのローターは難なく私の中に入り、振動音をくぐもらせながら私の中で暴れだす。
「ひぃ……ッ……ロビン……あ、ああ、ッ……いい……!!」
恥ずかしい格好。恥ずかしいコト。
声を裏返らせ、私は乱れた。昨夜のロビンよりもまだいやらしく。
「さぁ、……仕上げよ」
ロビンが私の足の間に、顔を寄せてくる。
「ロビン……も、私……ッ」
「ええ、何度でも……イって頂戴……」
熱い、熱いロビンの舌先が、私のクリトリスにつん、と触れ、ちゅ、っと吸い取る。
「あ・あああ……ロビン……ロビン……!!」
「私の可愛い航海士さん……好きよ」
「私も……私もよ、ロビン……!!」
胎内で蠢く淫らな玩具。
女同士の禁断の関係。
すぐそこまで来ている、快楽の頂。
全てが重なり合い、……意識が、――――蕩けていく……。
今日も私とロビンは一緒。
私が海図を書く側で、ロビンが難しい本をノートに写している。
『仲いいよな、ロビンとナミ』
『ああ、女は二人だけだからな。女同士仲がいい、良いことじゃないか』
『いつも一緒だもんな』
クルー達のつぶやきはいつものこと。
そう、仲がいいのよ、私達。いつも一緒よ、私達。だってこの船に女は二人だけだもの。
とっても素敵なことよ……”女同士”って……。
(END)
**************************
以上です。お目汚しスマソです。
>よむこさん
上手く纏まってる!!縦読みとはまた違った才能が?
第二段もキボンヌ
>Bさん
連続投下、乙です!!
そして、サンナミにペルビビにロビンナミがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!
やっぱり凄い!どれも萌えーーー!!
ペルビビのロマン萌えました。ロビンナミはエロだな〜〜
でもエロなしでもエロありでも、Bさんのお話は品があるのと、キャラに色気が
あるところに萌えます。
忙しくてネット出来なかった間に
新スレあーんど素敵なSSが山の様に!!
涙あり、笑いあり、エロあり
1つ1つに乾燥は書けませんけれども
皆様ごちになりました!!
考えてるサンナミとルナミねたが
いまだまとまらず…_| ̄|○
62 :
よむこ:04/01/24 07:05 ID:JnJFZitD
>Bさま
ロビンナミ、ごちそうさまです。
淫靡な関係をかわいく語るナミが、なんとも言えず…。
指攻め炸裂のロビンちゃんが前夜は受けで、というのもそそられました。
凄かったです。
>53 Bさま
ワロてくださり、ありがとうございました。
>どろんぱさま
恐れ入ります。小さな事からコツコツと、とおもったのですが
照れを無くして語彙を増やさないと…と反省しております。ほんと。
>B様
ロビンナミ乙です!
うはあー、B様の百合ものっていつもエロいですよね……
毎晩これじゃあ、そりゃサンジのラブコールに目もくれないわけだ。
おいしくいただきました!ありがとうございました!
はぁ・・・モェ・・・
読みました。ペルビビ。ロビナミ・・・
萌え・・・モェモェモェモェモェモェモェモェモェモェモェ(フェードアウト)
前スレで、ワイラキとパラレルを落としたアルファと申します。
コテ・トリ付けました。どうぞお見知りおきください。
早速ですが投下します。
シリアスでエロはあっさりめ、かつ破瓜ものです。
ビビがBWに入る前なので、13・4才くらい、
コーザは17・8才くらいのつもりで書いてます。
よろしければ次からどうぞ。
『守りたいもの』
西日が射す王宮。窓の外には夕日に照らされた美しい庭。
アラバスタ王国が、何者かによって脅かされていることを知り、内情を探り始めて数週間。
ビビは、戻ってきたばかりのイガラムを部屋に呼び、内偵の成果を聞く。
もうじっとしていられない、としつこく食い下がる王女に、イガラムは厳しい表情で言葉を続けた。
――死なない覚悟はおありですか?
ビビは自室の窓辺で、暮れ行く太陽を見ていた。
数日前とまったく変わらない穏やかな茜色の空。
それでも、世界は日々めまぐるしく変化している。
イガラムの働きで、来週には国を離れ、組織へ潜入することになっていた。
内容が内容だけに、誰にも何も言わず国を発つ、そうイガラムに言われていたはずだった。
しかし、ビビにはどうしても会っておきたい人がいた。
幼馴染でもあり、今や反乱軍のリーダーとなっている、コーザ。
しかし、いくら幼馴染とはいえ、ビビは敵対する王の娘。
呼び出したところですんなり応じるとは思えない。
だからといって、王女が反乱軍の本拠地に赴くのは、あまり賢い選択ではないだろう。
―どうすればリーダーに会えるかしら……?
窓枠にもたれかかりながら、自由の少ないその身を、今更ながら憂う。
その時、幼い頃の思い出がふと頭をよぎった。
「そうだ…!あそこならきっと……」
ビビはすぐさま人払いをし、電伝虫を手に取った。
皆が寝静まった頃、昔使っていた抜け道から、ひとりこっそりと城を抜け出す。
街に下りる王女の姿を隠すように、月も、ただ一つの星さえ無い闇夜。
夜半の風が、目深に被ったフードの隙間から入り込み、頬に突き刺さる。
―深夜とはいえ、誰に見られているかわからないわ。できるだけ人目に触れないようにしないと……
民家や商店の間を足早に通り過ぎ、着いたのは、かつて砂砂団の秘密基地だった場所。
宮前広場の時計台。目的地はその最上階だ。
フードを取ると、ビビは一階の奥にある階段を、祈るような気持ちでゆっくり上っていった。
コーザに連絡を取ったのは数日前になる。
『…もしもし』
「リーダー?」
『!ビビ…?!』
受話器から聞こえてくる声は、思い描いていた少年のそれではなく、ビビを少し怯ませた。
しかし、彼が少女の名前を呼んだとき、ほっとしたのと同時に、ビビの胸に切ない想いが去来する。
だが、それに浸っている時間はない。簡潔に用件を伝える。
会いたい、会って話がしたいと。
しかし。
『おれが反乱軍で、おまえが王女である限り、無理だ』
コーザは、当然だが、頑として首を縦に振ろうとしなかった。
「私は一人で行くわ、必ず。約束する。それに、言い出したら聞かないのは、リーダーもよく知ってるでしょ?」
『…………』
「3日後の深夜、“秘密基地”で待ってるから――」
ビビがそれだけ言うと、電伝虫は静かに目を閉じた。
最上階のドアの前に立ち、大きく息を吸い込む。
―ドアを開けたら、その瞬間から私は王女ではなく、ただひとりの少女になる……
約束の時間。
金属製の扉が、ぎぃ、と小さく音を立てた。
そこは既に明かりが灯され、目に入るのはコートを羽織った男の後ろ姿。
「リーダー……?」
振り向いた男の顔には、左目の脇を斜めに走る大きな傷があった。
「久し振りだな、ビビ」
8年前、街を拓くんだ、と意気込んでアルバーナを去っていったコーザ。
その面影は、目の前に立つ長身の青年にはっきり残されていた。
少し困ったように微笑みながら、コーザがビビに歩み寄る。
「無茶するな。カルーも連れて来なかったのか」
「一人で行くって約束したじゃない。だからリーダーも来てくれたんでしょう」
まあな、と苦笑する。
ビビとコーザを包む、暖かく懐かしい空気。
それは、二人の時間を争いとは無縁だった頃に戻していた。
ビビが腰を下ろした右側、冷たい石壁にもたれるようにして、コーザが胡坐をかいて座る。
「来てくれて嬉しい。会いたかったから、本当に」
コーザは目を瞑って俯き、首を振った。
「すごく迷った……おまえには悪いが、正直来たくはなかった。
今の…この国の状況で、ビビがおれに言いたいことは一つしかない」
「…暴動のことなら、今は何も言わないわ」
ビビが、コーザに寄り添うようにもたれかかりながら、しかしはっきりそう言うと、コーザは弾かれたように顔を上げた。
「じゃあ何のために……」
「リーダーに…コーザにお願いがあるの」
「お願い?」
ビビは訝しがるコーザの目を真っ直ぐ見つめて言った。
「私を…抱いて欲しいの」
「…おれをからかってるのか?ふざけるのもいい加減にしろ」
一瞬の間の後、静かな怒りを湛えて、コーザは言い放った。
しかしビビは、何も言わずその瞳をただ見つめ続ける。
「本気、なのか?」
艶やかな髪の毛が小さく揺れ、こくり、と頷く。
「しかし、お前は王女で―」
「私はあなたの幼馴染、ビビよ」
「おれは…お前の父親の敵なんだぞ。なのに―」
困惑するコーザに向かって座りなおすと、ビビは優しい微笑みを向ける。
「あなたの性格はよくわかってるつもりよ。困ってる人を黙って見過ごせないのよね、リーダーは」
顔の傷にそっと手を伸ばす。
「自分の命も顧みず、私を助けてくれたあの時から、コーザのことが好きだった。
わがままなのはわかってるわ。でもこの先…戦況がどうなるかわからないもの。
だから、今は何も言わないで。コーザを、感じさせて……」
乾いたコーザの唇に、微かに触れるだけの口付けが落ちる。
頬に添えられた細い指は小刻みに震えていた。
「ビビ」
少女の体の震えが、寒さのせいだけではないことに気付いたのだろうか。
その傷一つ無い手を握ると、コーザは暖かく広い胸の中へ包み込むようにして、ビビを抱き締める。
「…おまえの気持ちはわかった。でも、ひとつだけ言ってもいいか?」
「うん」
「おれは…困ってる人を見過ごせないんじゃなくて、ただ大切なものを守りたいだけだ。
それはガキの頃からずっと変わってない」
「リーダー…」
「この国も。もちろん…お前も」
大きな手の平がビビの頬に添えられて、二人はじっと見つめ合う。
目を閉じると、お互いが引き合うように深く甘い口付けを交わした。
コーザがコートをばさりと落とし、上着を脱いでいく。
男の厚い胸板や、肩から腕にかけて盛り上がった筋肉。
少女は、初めて見るその逞しい身体に目を奪われた。
これから目の前の男に抱かれる自分を想像し、喜びと不安、そして僅かな恐怖を抱く。
コーザはコートと上着を足元に敷くと、ビビをしっかり抱き寄せた。
「辛くなったらちゃんと言えよ。我慢するな」
「うん……」
浅く深く口付けを交わしながら、コーザはビビの体を覆い隠していた衣を一枚ずつ取り去っていく。
一糸纏わぬ姿で重なり合うと、恥ずかしさに顔を隠すビビの手を取り、絹のように滑らかなその肌にキスをした。
自分の首に細い腕をまわさせると、ビビの首筋に舌を這わせ、手の平は胸元へと降りていく。
いまだ成長過程にある二つのふくらみは、コーザの手の中で自由に形を変え、穏やかな刺激となる。
「……っ…ぁっ…ん」
先端の突起は痛いくらい固くとがっていた。
軽く摘んだだけで、少女は「くっ」と顔を歪ませる。
――指だと刺激が強すぎるか。
コーザは舌でべろりと舐めあげると、乳首を咥え、口の中で軽く転がす。
「ひゃっ、あん!」
口内の柔らかい粘膜に包まれると、少女は腰を浮かせ、体を仰け反らせる。
休むことなく与えられる愛撫。
ぞくぞくと背中を走る震えは、ビビに押さえていた声を出させた。
「ふぁ…んっ……あっ…あぁ……っ!」
コーザの柔らかな唇が降り注ぎ、少女の白い肌にはいくつもの欲情の痕が印されていく。
それはまるで砂に染み込む雨のように、徐々に少女を潤していった。
コーザの舌が、ゆっくり下の方へと移っていき、骨ばった手が下腹部をそっと撫でる。
窪みの周りや腰骨の辺りにも薄紅色の痕が散る。
「ビビ」
不意に呼びかけられた低い声に、ビビは怯えたようにびくっと体を縮み込ませる。
その様子にコーザは眉をしかめた。
「やっぱり、止めたほうがいいんじゃないか?」
コーザは静かな口調でビビを諭そうとした。しかし。
「いや!コーザと一つになりたいの!お願い…このまま続けて……!」
少女の心は決まっていた。
今ここで結ばれなければ、必ず後悔することになる、と。
「でも…」
「何も言わないで…お願い……」
コーザは不安げにビビの顔を覗き込むが、涙で潤んだ、けれど強い意思を持った瞳を見て口をつぐむ。
「わかった…できるだけやさしくする。でも…我慢しなくていいからな。嫌になったらいつでも言えよ」
脚の付け根に差し込まれた指が、少女の潤みを掻き出すように動く。
しかし、体の奥から溢れ出るものは止まりそうにない。
あれからコーザは、注げる限りの優しさをもって、じっくり時間をかけて愛撫した。
初めはくぐもっていた声が、緊張が解れるにつれ切ない溜息へと変わる。
それでも、少女の体を開花させようとするコーザの、丁寧でそこはかとなく甘い行為は続く。
「ぅ…あっ、ああっ!……んんっ…あぁ…」
熱い躯。全身に滲む汗。
まだ少し幼さの残る顔に張り付く、数本の青い髪の毛は、そうとは知らず、コーザの視覚を刺激する。
「ビビ…綺麗だ……」
低く囁くような言葉は、コーザの高まりを伝え、ビビの切なげな表情を一瞬微笑みへと変える。
少女の体内で蠢く異物がもたらすのは、不安でも恐怖でもなく、ひたすら快感のみ。
カラダも声も、まるで自分のものではない気がして、しかし、それが更なる悦を呼ぶ。
「…あっ、なんか…へん、なのっ、……ああぁ!」
ビビが途切れ途切れに言葉を繋いで訴えると、胸の先端を舐めていた舌が離れる。
そして、胎内で動いていた指も引き抜かれ、一番敏感な花芽へと唇が寄せられた。
芽を剥き、唇と舌とでちゅっと吸い上げると、どっと流れ出る愛液。
分散されていた刺激が一点に集中し、ビビは一際高い声を上げた。
「はぁっ!んっ…やぁっ、はっ…あんっ、やっ、ああぁぁぁーー!」
初めての絶頂感から未だ覚めやらぬビビの顔を、心配そうにコーザが覗き込む。
「ビビ、大丈夫か?」
「う、ん……びっくりしたけど…はぁ、平気……」
荒い呼吸に胸を上下させながらも微笑を浮かべた。
そして、微かに潤んだ瞳でコーザを見つめる。
「リーダー…来て」
コーザは頷くと、ぬるぬるした愛液を屹立した自分自身の先端で掬うようにして、濡れた秘所に宛がった。
徐々に秘唇を割り、少しでも痛みが和らぐようにと、ゆっくり埋めていく。
溢れる愛液が潤滑油となってその侵入を手助けするが、初めての行為に、ビビの体はコーザを拒絶しようとする。
苦痛に歪むビビの顔を見て、意を決してコーザは言った。
「一気にいくから、力抜け。おれの体に掴まっていいから」
気遣うコーザに、ビビはなんとか笑顔を向けると、再び首に腕をまわす。
「いくぞ」
鋭い痛みが体を駆け抜け、少女の唇から切なくか細い声が漏れる。
最奥へ到達したコーザは、そのままビビの頭に手をまわし、零れた涙に口付ける。
抱き合うふたりに言葉は無く、あるのは相手を大切に思う気持ちと、全てを包み込む優しいぬくもりだけ。
8年という歳月は、記憶の中の少年をいつのまにか男に変えていた。
そしてその手によって、ビビは少女から女へと美しく変貌を遂げる。
ゆっくり動き始めたコーザの手は、ビビの小さな手の平に重ねられ、しっかり繋がれていた。
東から白々と明け始めた美しい藍色の空が、恋人たちの別れを彩る。
時計台の下、隠れるように抱き合うと、ビビの心にコーザへの想いが湧き上がる。
―いつからか、こうなる日を待ち焦がれていたわ。
私の大好きな人。自分の正義にどこまでも真っ直ぐな人。
それを歪めるような、余計な心配はかけたくない……
一週間後に国を出るというのに、ビビはコーザにすら何も告げようとはしなかった。
思いを遂げられた今、サヨナラも言わず、このまま行こうと決めたのだ。
―好きだから、守りたい。この国も、あなたも……
コーザと、見上げるビビの視線が絡まり、どちらからとも無く唇を合わせる。
深く口付けると、言葉にできない本当の気持ちがお互いに伝わるような気がした。
―リーダーとずっと一緒にいたい……
―このまま離れたくない……
しかしそれは叶わぬ願い。
二人がそれぞれ選んだ道を歩むなら、次に会えるのはいつになるか見当もつかない。
しかし、道は違っても国を思う心は同じ。
今は分かれる二つの道も、いつか一つに繋がる日が来るだろう。
―きっと、必ずまた会える……
それから2年以上の歳月が過ぎ―
幾多の困難を乗り越えて王国を救った王女と、自分の信念において戦った指導者は、傷だらけで再会する。
「治るまで無茶はしないでね。お願いだから…」
「…ああ、わかってる」
いくつもの銃弾を受けたコーザは担架に乗せられ、その耳元でビビが囁く。
「ねえ、リーダー?」
「なんだ?」
「大好き」
コーザはサングラスの奥の瞳を丸くすると、それからふっと口許を緩ませ…
「おれもだ」
いつか見た、あの日と同じ少年の笑顔を浮かべた。
終わりです。
このときアニメ観てなかったので、矛盾するところとかあるかもしれません。
冒頭のシーンも、たぶん夕方ではないと思うんですが。
そこらへんは目をつぶっていただけるとありがたいです。
読んでくださったみなさん、ありがとうございました。
お疲れ様です。コテ&トリップ付け記念に十分な素敵なお話でした。
あぁ・・・切ない感情が溢れる・・・
素敵。最後の笑顔にズギャァァァァァァァァンと心に効果音が・・・
あぁ・・・(悦)
アルファさまー!イイ!すごくいい!
コザビビに飢えていたので物凄く嬉しいです!
ああーコーザええ男や…。
コザビビぃぃいいいぃぃっ!
取り乱してしまいました ハアハア……。
いやーそれにしても、にわかにアラバスタ話を読んで(どっちもゴチでしたv)
思ったのですが、コーザもペルも「忍ぶ恋」をアッサリ選択しそうなふたり、
ですねー。身分もありますけど、ビビが動かないと話、進まねぇの。もー!
まぁそこがいいんですけどね!(どっちやねん)
アラバスタの王権制度ってどうなってんでしょ。
結婚しても血筋重視で女王様が君臨するというのがいいなぁ……。
>>79 確かそうだったハズ
コブラかイガラムか誰かが子供時代の回想シーンで
「ビビは将来この国を背負う…」とか何とか言ってた気がする
自分は9ビビ派で、今までコザビビからは目をそらし続けてきた。
・・読んじゃったよー。感動しちゃったよー。
食わず嫌いはダメだなホント。
>>79 まぁ女王制度が無かったとしても
王妃だって政治の重要な立場になり得るし
彼女なら王でなくとも政治に積極的に関わろうとするはず
遅ればせながら…
新スレおめでとですゞスレタイもテンプレも煌いておりますわ!
でもってー投下の嵐が!ハァハァ
とりあえず、ここにティッシュ置いておきますね。
_,,..i'"':,
|\`、: i'、
.\\`_',..-i
.\|_,..-┘
>どろんぱ様
スレたてと投下乙ゞで御座いました。
サンロビ、ウソカヤ、前スレのゾロたし、読みましたです。
サンロビで大人の女に憧れ、ウソカヤでキューンとなって、ゾロたしで萌えますた。。。
アン♪も1回。
サンジのプラトニックな恋に萌えて、ウソップの男涙にもらい泣きして、ゾロにやられますたわ。
どろんぱ様、素敵なSSありがとでした。
>ABCタン
ひさしぶりの投下ですね♪
ABCタンが書くナミはどこか少女のようで可愛いです。
エロなしでも十分に萌えれますた。
乙ゞで御座いました。
>B様〜
サンナミ、ペルビビ、ロビンナミ乙ゞで御座いました。
恋占い…ナミも女の子ですものね♪女の子なら気になる恋占いをベースに新鮮ですた。
ロビンナミ…もの凄くドキドキ…ドキドキすぎてコラコラッ!みたいなのが
ホワホワと浮かんできたものですからどうしましょ?コソーリメールしてみます。いいですか?
>よむこタン
アン♪待ってました!キャラソンでのデブーおめでとですゞ
早速歌ってみますた。脳内で。。。すばらすぃいですわ。
曲に合った歌詞替えされているのでニヤリ的微笑をしてしまいマスタ。
第2弾もキボン。
>アルファ様
素敵なコテ・トリデブー記念投下ですね。おめ〜。
ビビの凛としたキャラが好きだったりするアテクシですのでとってもとっても
喜び舞ってしまいそう…。
破瓜ものはキューンとなりますわ。いつでも。。。
乙で御座いましたゞ
はい。連続スマソです。
特攻野郎Aチームのワンピバージョンをハケーンしてウハウハしているきゃべで御座います。
既に知っている方には申し訳ありませんが…
作成者のナイスなセンスを称えて貼っておきますわ。( `へ´ )ゝ へそ!
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イースト・ブルーで鳴らした俺達麦わら海賊団は、知らないうちに海軍に手配された。
リヴァース・マウンテンを脱出し、グランドラインにもぐった。
しかし、青海の上でくすぶっているような俺達じゃあない。
タイミングさえ合えば運次第で空島にだって飛んでいく命知らず、
不可能を可能にし巨大な悪を粉砕する、俺達、麦わら海賊団!
俺は、モンキー・D・ルフィ。通称麦わら。
ゴムゴム戦法と早食い大食いの名人。
俺のような超人体質でなければ百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん。
俺はウソップ。通称鼻。
自慢のウソ〜ップ輪ゴ〜ムに、敵はみんなイチコロさ。
ハッタリかまして、卵からダイアルまで、何でもそろえてみせるぜ。
よおお待ちどう。俺様こそサンジ。通称ラブコック。
料理人としての腕は天下一品!
ぐる眉?ヘタレ?だから何。
ロロノア・ゾロ。通称マリモ。
三刀流の剣士だ。神様でもブッた斬ってみせらぁ。
でも親友似のメガネ女だけはかんべんな。
俺達は、道理の通らぬ世の中にあえて挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、麦わら海賊団!
助けを借りたいときは、いつでも言ってくれ。
遅くなりましたがBのSSに感想有難うございます。
たまにエロエロ書きたくなるッす。百合は素敵だ……と思う今日この頃です。
某百合雑誌のようなほのかな精神的百合も良いですよな。
嘔吐下痢症で苦しんでいる間に素敵なSSが!!
アルファ様、コテトリオメです。そしてコザビビ乙でした!!
破瓜モノ、ということでしたが素敵です。
幼馴染の恋っていいなぁ……一途で直向なビビが素敵です。
ただ一人の少女になったビビ、そして思いを遂げたビビ。うう、ええなぁ……。
そしてエッチシーンにどきどきしてしまいました。
コーザの優しさ、良い男だ!! 週末じっくりアラバスタ読み返して
みようかなと思ったりしました。
最後の『大好き』に、ビビの笑顔がぱっと浮かんできました。あああああーーーーごちでした!!
アラバスタの王制か……やっぱり血統を重んじるんでは?
女王君臨で近隣の王族もしくは国内の貴族から入婿、かと。
>きゃべタン
特攻野郎Aチームは知らないんですがワロタですw
あ、メールお返事遅くなってスワンスワンです……。
ちょっとふらふらっと書いてみましたゾロナミです。
週の真ん中水曜日(もっこり)←古いネタでごめんなさい
お疲れの皆様へちょとしたデザートになれば。キスのみです。寧ろそれがメイン。
*****************
『キス(ゾロ×ナミ)』
キスが嫌いな女の子っているのかしら?
あたしは大好き。
ゾロとのそれは、一番好き。
「ねえ、ゾロ。……キスして」
二人っきりのとき、誘うのは決まってあたし。
「―――あァ……? めんどくせえな……」
言葉通り面倒くさそうに頭を掻きながら、それでもちゃんとキスをしてくれるゾロ。
普段は不器用で無骨でぶっきらぼうで、その上筋肉馬鹿で。
場の空気なんて全然読めない駄目男。
あたしといる時だって、勿論それは大して変わりないんだけど……でも。
頭を掻きながら近づいてきて、あたしの肩に手を置く。
「ホラ、目ぇ瞑れ……」
「ん。」
身長差10センチ。目を瞑って、ほんのちょっと上を向く。身体は自然とこの角度を覚えている。
キスするには身長差15センチがベストだなんて、言ってたのは誰だったかしら。
ノジコだったかしら。
「…………ん。」
「…………」
そして触れる、熱い唇。荒れた唇。少し厚ぼったい唇。ゾロの、唇。
エッチなことは沢山沢山、それこそレディースコミックスも
真っ青なことを毎回してる癖に、どうしてだかキスはこんなにもドキドキするんだろう。
ゾロとのキスは、こんなに。
嗚呼。すっごい、ドキドキしてる。
「……………ナミ、いつまで目ぇ瞑ってんだ」
「……ん、」
熱い唇が離れ、続くゾロの言葉であたしはようやく目を開く。
オレンジ色のリップが少し付いたゾロの唇。ゾロはさも気持ち悪そうに
ごしごしと服の裾でそれを拭う。
「……誰もお前の唇なんか見やしねえんだから、口紅塗るのやめろっつってんだろ……
べたべたして気持ち悪ぃ」
なんて失礼なことを言いながら。
「……あら、お年頃の女の子がスッピンでいられるわけないじゃない?」
この口紅、気に入ってるし結構高かったのよ……って言おうと思ったら。
「お前の唇の感触、分かんねえだろ……」
「――――………」
普段は不器用で無骨でぶっきらぼうで、その上筋肉馬鹿で。
場の空気なんて全然読めない駄目男。
だけど時々、思いがけなく素敵な言葉をあたしにくれる。
ゾロは目を逸らして、あらやだ顔真っ赤にしちゃって……可愛い。
「……分かった。これからゾロとキスするときは、口紅落とすわね」
「……あぁ……好きにしろ」
好きにしろ、だなんて。素直にそれでいいって言えばいいにね。口下手なんだから。
ま、そこがいいんだけど。
キスが嫌いな女の子っているのかしら?
こんなにも、こんなにも素敵なこと。
(END)
**********************
以上です。エロ無しでごめんなさい。
ゾロってこんなんかなぁ……と思ってふっと書きました。
そんなこんなで何とか復活です。
最高です!
キス…
なんか切ないようななんというか…
復活オメです(´∀`)
92 :
名無しさん@ピンキー:04/01/28 23:44 ID:ShUfrD9g
age
B様…ああ…萌えました…
いいなぁいいなぁ!あーーーーー
レス遅くなってすいません。
>ABC様
感想ありがとうございます。
最後のシーンは結構早いうちから決まってたので、とても嬉しいです。
それにしても、あちらで近況を目にする度に涙が出そうになります。
コーザの笑顔で少しだけでも癒されてください。
>78様
どうもありがとうございます。
つい最近アラバスタに嵌ったので、今頃コザビビです。
コーザいい男に書けてますか!うれしいです!
>79様
どうもありがとうございます。
忍ぶ恋……いいですね。
ビビは、王女という自覚はあるけど、
相手の身分とかにはさほどこだわらなさそうだなと思います。
>アラバスタの王権制度ってどうなってんでしょ
自分としては、第一子が王位継承するのかなーと漠然と思ってました。
>81様
感動していただけましたかー。良かったです。
自分もここの神のSSで開眼したカプが多数…
うれしいお言葉どうもありがとうございます!
>きゃべ様
どうもありがとうございます。
うれしいです!どんどん喜び舞ってください!
>特攻野郎Aチーム
よく知らなかったので検索してみたら…これうまくできてますねー。
自分はサンジのとこがツボでした(w
>B様
復活おめでとうございます!そして感想ありがとうございます。
エッチシーンどきどきしました?わーうれしいです!
痛い・辛いだけじゃない破瓜ものが書きたかったんです。
ある意味リベンジです(w
>ゾロナミ
口紅が嫌いな理由がゾロらしくてイイ!です。
甘酸っぱい感じがドキドキです。どきどき。
シリアスの三人称はとても難しかったです。でも勉強になりました。
読んでくださったみなさん、どうもありがとうございました
わさわさとSSやら小ネタやら…。なんて幸せなんでしょう。
>アルファさま
お疲れさまでした。
ビビの決意、せつなさ、そして光明を感じさせられたラストにじーんとしました。
この先何があっても彼女らしく乗り切っていくのでしょうね。
次回作も楽しみにしています。
>きゃべさま
特攻野郎Aチーム! 知ってます!
(うろ覚えですが)おもしろかったので、結構好きでした。
読みながら、テーマ曲が脳内で…♪ ええもん紹介頂き、ありがd
>見習Bさま
「キス」自分からでなく、してもらうのもポイントですか?
身体が角度を…って、わかりますぅー♪
化粧しても無駄じゃんなどと失言する輩が多い世の中
ゾロのセリフはキュキュキューンです。言ったあと、照れてるとこも。
みなさま、ほんとにごちそうさまでした♪
わ。
身体の心配もしてくださって皆様有難うございます。
おかげで普通に戻りまして……。仕事も普通に行っております。はい。
ゾロナミ初(カプとしては)だったのですが感想有難うございました!!
今度はゾロナミでバカップルでエロもやります。はい。
急げ、2月は目の前だーーーっ。
ゾロはオンナノコが着飾るの嫌いっぽいな、とか思ったんです。ある意味嫉妬w
アルファ様>
毎回、切ないストーリーをありがとうございます。
人を想う心の大切さが見えてくるストーリーで
自分の中の優しい気持ちを呼び起こされる気がします。
きゃべ様>
笑いました。
おかしすぎ!!
B様>
うわーん、大丈夫ですか?
そんな中素敵なお話ごちっす!
初々しい気持ち、思い出させて頂きました
99 :
名無しさん@ピンキー:04/01/30 21:04 ID:oH2CKcX4
>>ABCさん
それってバンプのスノスマですよね?
そうですよ。
知ってる人がいて嬉しい。
バンプ大好き。
自分はダンデ好きですね(笑
涙の理由を知ってるか?
俺にはわからないが、この心の暖かさがそのまま答えでよさそうだ。
季節は巡り春が訪れ、谷底まで金色の化粧。
一面に咲くタンポポの花。
ライオンによく似た姿だった。
スノースマイルは最後が切なすぎw
それより、神がBUMP OF CHICKEN好きだったとはw
密かに着うた登録してる漏れって(笑
>101様
アナタとはゆっくりお話がしたいですな!w
雑談の方で合えることを祈っておりますw
私も祈っておりますw
sailing dayでハマッタ方も多いのかな?
ワンピスレだけにw
バンプの曲は、素晴らしい詞が多いので、それを元にSS作ると更に味が出ますねw
ABCさんの力があってこそですが(;゚Д゚)
ロビンには、ハルジオン合いそうですねw
104 :
99:04/02/01 21:57 ID:e+AAyqMP
>>103 それいいかもしれないですねw
バイバイサンキューとか、ある意味コビーっぽい気が(笑
えっと・・・静かなので落とします。
エロは・・・0です。ごめんなさい。
サンナミです。バンプのラフメイカーという曲を元にしました。
よかったら聞いてみてください。いい曲です。とても。
オイラが嫌い。エロなしなんか見る気しない。オリジナリティのないもの嫌い。
そういった方はスルーしてください。長いです。容量食いスマソ。
つなぎで。つなぎで。ね?(なんだこいつ)
あたしにはどうにもならない癖?がある。
どうしてか解らないんだけど。
定期的に寂しくて、涙が止まらなくなる時がある。
ロビンが見張りの時に、一人女部屋で大声で泣く時がある。
理由はよくわからない。
・・・ベルメールさん・・・
俺は多分この船で一番の働きもんだ。
別に見張りでもないのに。
誰に言われたわけでもないのに。
なんとなく船の掃除とか深夜にやってたりするわけよ。
でな?ある夜。聞いちまったんだ。
大声でなにかを叫びながら。泣いてるあの人の声を。
あたしはいつでも笑顔でいようと島を出たときに決めた。
人の前で泣くなんて絶対にしない。そう誓って。
でもその癖はどうしようもなかった。
だから誰かにみられたり。聞かれたりすることの無いように。
深夜に泣くことに決めていた。
でも。その日はなんだか様子が違っていた。
・・・突然跳ね板をノックする音が聞こえたの・・・
「だ・・・だれ?」
「おれで〜す。なみすわぁ〜ん」
「な・・・何のようよ!」
「何のようって・・・いや大きな声が聞こえたから・・・」
「な・・・なんでもないわよ!あっちいってよ!」
「いや・・・でも・・・」
「うるさい!バカコック!あっちいけぇ!」
まさかと思った。いるはずのない人がいたから。
一番聞かれたくない人に聞かれたから。
弱い自分を。
だから。思わず私は大声で。彼を否定する言葉をたたきつけた。
船の掃除をしていると、俺の愛しいお姫様の苦しげな声が聞こえた。
なんだろう?誰かの名前だろうか。
彼女はそれを何度も繰り返し叫びながら。泣いているようだった。
多分。そんなところを誰にも聞かれたり。見られたりしたくなかったんだろう。
だから・・・ロビンちゃんが見張りで。ほかのクルーもみんな寝静まったであろうこんな時間に。
泣いているんだろう。
ほっといてやるべきかとも思ったけど・・・
俺には耐えられなかった。
大好きなあの人が。あんなに悲痛な叫びを上げていることが。
だから。跳ね板をノックした。彼女にあの、俺の大好きな太陽みたいな明るい笑顔を届けるために。
で。あの言葉をぶつけられたわけだ。
「ナ・・・ナミさん・・・そんな事いわれると・・・泣きそうなんでけど・・・」
「うるさい!早く向こういってよ!」
叫びは完全に涙声。
ばればれなのは解ってる。
でも、涙止まらないんだもん。そこにいられちゃ思いっきり泣けないもん。
だから・・・早くどこかにいってもらいたかった。
「イイから寝なさい!バカコック!そこにいられたら・・・迷惑なのよ!」
「ぅ・・・グスッ」
跳ね板の向こうから鼻をすする音が聞こえた。泣いてるの?
・・・泣きたいのはこっちなのよ!あー!バカコック!!!
まさか涙が出るとはおもわなかった。
かなり悲痛な声であんな事いわれると、結構傷つくらしいよ。マジで。
気が付いたら鼻啜ってた。
でもよ。ほっとけって言われたってほっとけるわけない。
だから。このままここにいたらもっときついこと言われるかも知れないけど。
ここから離れるわけにはいかなかったんだ。
だから。俺も泣きながら。ナミさんに話しかけ続けたんだ。
ほとんど答えなんか帰ってこなかったけど。
「ナミさん。今夜のおかずどうだった?」涙声で語りかける。
「・・・」
「ナミさん。クソゴムがまた冷蔵庫荒らすんだよ。鍵付きの買ってくれよ。」聞いてくれているのは間違いない。
「・・・」
「ナミさん。チョッパーが医療関係の本が欲しいっていってたんだ。お小遣いやってくんない?」
「・・・なんなのよ。」彼女の声が跳ね板の向こうから聞こえる
「なに?」
「そんなくだらないこと。今じゃなくてもいいじゃない。明日にでも話は聞くから。だから早くどこかにいってよ。」
「ん〜・・・それは・・・無理・・・かな?」
「どうして?」
「・・・」
「答えられないなら早くここから離れてよ。」
「・・・好きだから。」
「は?」
「ナミさんの笑顔が好きだから」
「・・・」
「ナミさんが泣いてるのは。俺には耐えられないよ。」
「・・・」
「君にはいつでも笑っていて欲しい。もし。どうしようもないなら。俺の胸で泣いて欲しい。」
「・・・」
それから少しの間。静かに時間が流れた。
聞こえるのは跳ね板をはさんで定期的に聞こえる鼻を啜る音。
俺のとナミさんの。跳ね板をはさんで、お互いに疲れたように涙を流し続けた。
言葉すくなに涙声で話しながら。くだらないなんでもない話をしたように思う。
・・・俺に。彼女のためにできること・・・
涙は今でも止まらない。
でも・・・跳ね板の向こうにいる人の優しさが嬉しかった。
一人で泣かなくてもいい。そういってくれるあの人を。私は好きでいてよかった。
だから。跳ね板をあげようとした。抱きしめて欲しくて。
なぜか止まらない涙を受け止めて欲しくて。
でも・・・何かが引っかかったのかしら。跳ね板があがらない。
「サンジくん。ここ空けて。鍵開けた。こっちからじゃなんか引っかかってるのかあかないのよ。」
「・・・」
「サンジ君?」
「・・・」
「サンジ君?」
「・・・」
「サンジ君!」返事がない。
まさか・・・まさか!アレだけかっこいいこといっといてどっかいっちゃったわけ?
ナンなのよ!あたしを放ってどっかいったって?なによ!今までの会話はなんだったの?
いい加減こんな泣きべそ女放って寝ちゃったってわけ?
なによ・・・なによぉ・・・バカコック!
あたしは怒りに任せて跳ね板を思いっきり叩いた。
俺にできる事っていったら。
おいしい料理を届けることだけ。
少しの間彼女を一人にするのは心苦しかったけど。
俺はキッチンに向かって。
彼女のために造り置いてるデザートをとりに。
それをもって部屋の前に戻ると。跳ね板を中からガンガン叩く音が聞こえる。
ナミさんが何か叫んでる声も同時に。
「バカコック!バカコック!なによ!なによぉ!!!」
・・・最悪かも・・・
スマートにって訳にはいかないらしい。
どうやら。跳ね板が調子悪いみたいだ。
・・・ナミサンはアレをあけるつもりでいるんだろう。
俺を受け入れてくれる気でいるんだろう。
・・・修理は明日。ナガッパナにやらせればいい。
俺は跳ね板を外側に向かって蹴破った。
叩いていた手が空をきる。
大きな音を立てて跳ね板が弾けた。
少し埃の立った先を見ると。
いつものスーツで。いつものぐるぐる眉毛で。
いつものように片手にトレイを乗せて。
「涙の後の冷たいデザートです。レディ?」
いつものように笑顔をくれる。少し目の腫れている。私の愛しい人が立っていた。
「どうぞ?レディ?」
冷たい。優しい甘みの。
いつもの。私の大好きな。蜜柑のシャーベット。
「あ・・・ありがと。」思わずトレイごと受け取り。
「いえいえ」優しく頭を撫でてくれる。
「サンジ君。」
「なんですか?」
「あのね・・・」
「はい」
「んっとね」
「えぇ」 優しい笑顔。
「胸・・・貸してくれないかな。」精一杯笑顔で伝える。
「もちろん♪」両手を広げて待ってくれる。
「ありが・・・とぉ・・・」 さっきまで止まっていた涙が堰を切ったように溢れた。
「泣けるだけ。ね。」優しく抱きしめてくれながら。背中を叩いてくれる。
彼の鼓動が聞こえる。早鐘を打ったように響いてくる。
余裕のある顔して。ドキドキしてる。優しい人。だから・・・好き。
その後。少し・・・いやかなりかな。彼の胸で泣き続けた。
彼は私が泣き止むまでずっと背中を撫でたり叩いたり。
髪を撫でたりしてくれた。その手の温もりがすごく優しくて。
私は・・・この人をもっと好きになった。
本当は・・・そのままその・・・そーゆー事してもよかったんだけど。
よかったって言うより・・・その・・・したかったんだけど・・・
跳ね板・・・なくなっちゃったから・・・できなかったの・・・
だから・・・たくさんたくさん。キスした。
何度も何度も。お互いの名前を呼び合いながら。
優しくて。甘くて。熱くて。そんなキス。
サンジ君にはかわいそうな事したかもだけど。
それは今度・・・ゆっくりね♪
次の島に着いたら・・・二人で抜け出そう。
ね。私の大好きな優しい甘み。
蜜柑のシャーベット。
私がみんなの前で笑顔でいる為の活力をくれる。
私の笑顔を作ってくれる。
私の愛しいラブコック。
私の大事な。私の大好きな。私の愛しい。
私の。
ラフメイカー。
お疲れ様でした。
エロなしを読んでくれたかた。ありがとうございます。
読んでくれなかった方。今度はエロあり頑張ります。容量食べてすみません。
ラフメイカーを知らない方。雑談に詳細が解るようなものをなんかなんとかしてみます。はい。
つなぎで。お願い。怒らないで。叩かないで・・・(血涙)
118 :
119:04/02/02 02:33 ID:1hwje43V
ラフメイカー冗談じゃない!
最高だよ!ABC様ーw
119 :
119:04/02/02 02:37 ID:1hwje43V
120 :
名無しさん@ピンキー:04/02/02 02:38 ID:1hwje43V
書く場所間違えた_| ̄|○
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!
難民板で今後このスレにおいてのエロなしSSの投下について話合っています。
ぜひ話し合い、投票に参加をお願いします。
どこですか〜誘導キボンヌ。
難民版でワンで検索でひっかからない〜
もしかして、全然外れ?
もうすぐロビン姉様のお誕生日ですね。
て言うかビビちゃんのお誕生日過ぎてましたな。
ねえさまーーー(*´д`*)ハァハァハァアハァ
ロビン姉さんハッピーバースデイ!
皆さん話し合いもいいけど、小説投下してくれよー。
エロが読みたいぞ!
って読み専が偉そうにスマソ
初めまして。
本日2/6はロビンの誕生日。
ということでエース×ロビンを一本投下させていただきます。
前半はエース視点。
ロビンのひとりエッチを覗きながらのエースひとりエッチ。
後半はロビン視点。
微糖かどうだろうか、ふたりエッチ。
本編で接点のないふたりなので、捏造してます。お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「ヒカリの明滅」
これは、少し前の話。
ある港町で女に出会った。
黒ひげを追って、いろいろな島で情報を集めていた時に立ち寄っただけの島。
その島でニコ・ロビンを遠目にみつけたのは、ほんの偶然。
昨日黒ひげの手がかりは何かないかと図書館で古新聞をあさっていたら、何の間違いかえらい古い手配書の束が出てきた。
すべて18年以上前のもので、その中にニコの名前があった。
20年前の手配書。俺が生まれたときのもの。
8歳だという子供の写真は、古びていたがとても興味をひかれた。
黒髪と黒い瞳。猫のようなその瞳は強い意志を持っているようだった。
海軍の船を6隻沈めたらしい。こんな少女が。
7,900万ベリーの懸賞金。少女にしては破格の値段。
調べてみたら未だ捕まっておらず、消息も不明とのことだった。
どこぞの海でのたれ死んだのだろうと、その出来事を忘れることにした。
一日もたたないうちに、少女が成長した姿に出会えるなんて、海の女神様も粋な計らいをするもんだ。
間違えようもない、あの眼。
消息が不明な賞金首が生きている理由なんてただひとつ。
この女は闇に生きていたんだ。とすれば、裏事情に詳しいかもしれない。
黒ひげについて知っているかもしれない。
調べたところによると、こいつも悪魔の実の能力者らしい。
やっかいな能力だと、ちと困る。念のため、眠ったところでも見計らって問いつめようと考えた。
後を尾けて女がとった宿と部屋を確認した。
これくらいの宿になら忍び込む方法などいくらでもある。
酒場に入ったニコを追ったら、主人に相席を勧められた。しかもニコと同じテーブル。
ちょうど腹も減っていて、素直に聞いて応えてくれるならと、席に着いた。
ニコはちらりとこちらを見て、興味ないように食事を続けていた。
しかし参った。隙がねえ。
タイマン張って負ける気はしねえが、能力がわからない以上、下手に飛びかかると危険だ。
そういう雰囲気の女だ。
顔は綺麗なのにもったいねえ。
猫のような眼は手配書よりも智を湛えて、引き込まれそうになる。
筋の通った鼻と、蠱惑的な紅い唇は、整っていてこれぞ美人の見本という様子。
短いシャツの上に革のジャケットを羽織り、ローライズのクロップドパンツ。
シャツから覗く鎖骨や細い足首は白く、柔らかな曲線を描いた身体は挑発的だ。
くびれたウェストなんて折れそうなくらいに細い。なのに胸は大きいとは、これ反則。
「なぁ、あんた。その顔、ニコ・ロビンだろ?」
口に食べ物を詰め込みながら、何気なさを装って聞いてみた。
「…人違いではないかしら?」
「昨日、手配書見たんだ、間違いねえよ。その顔、その眼、20年前と変わらねえな」
様子見で話しかけたら冷たく返され、眉をひそめて少し睨んできた。氷みてえな女。
「子供が軍艦沈めたってのが珍しくてな、覚えてたんだ」
「それで?」
「あんたさ、黒ひげって海賊の居場所を知らないか? 俺は今そいつを追ってんだ」
「知ってるわ。あなたに教える理由もないけれど? ポートガス・D・エース」
「そこを教えてくれって頼んでんだよ。冷たい女だな、ニコ・ロビン」
しばし、机をはさんで睨み合う。
俺の名前を知っていたことにも驚いたが、黒ひげの居場所を知っていると言った。
嘘か本当かはわからねえが、今はどんな手がかりでもいいからほしかった。
「白ひげ海賊団二番隊隊長“火拳のエース”」
「何だ?」
「力づくで聞き出そうとはしないのかしら?」
「…さてね」
「私の知っている海賊はすべてを奪う。平気で人の大切なものを奪って無にするわ」
「海賊にもいろんな奴がいるもんさ」
そういう奴の傍にでもいるのかね。
「黒ひげの場所、教えてくれよ。それとも…勝負したいのならしてもいいんだぜ」
「私は馬鹿じゃないわ。勝てない勝負はしない主義よ」
脅しのために威嚇してみたら軽くかわされた。やっぱり宿で狙ってみるか。
あまり騒ぎを起こしたくもないしな。
ニコは俺にかまわず席を立ち、会計をするため店主に近づいていった。
チャンスだ! 俺は音を立てないように、店の外へと走り出した。
店主が呼び止めようとしたが、俺は手振りでニコに払ってもらうよう、指さした。
食事代を払う金なんざねえ!
俺はいつもの通り、食い逃げを決行した。
酒場を抜け出した俺は、昼間あの女がとった宿へと向かった。
宿に着いた俺は、ベランダからニコの部屋に侵入する。
簡易的な窓は格子を外すだけでたやすく俺を受け入れた。
あとは、ニコが寝つくまでどこかで様子でも見ていたいが…。
大きな2段の収納棚があったので、その上の段に隠れることにする。
ちょうど外を窺いやすい隙間があり、そこから部屋全体を見回す。
みつかったらみつかったでその時だ、と考えていた。
しばらくすると、ニコが部屋に戻ってきた。
ジャケットを近くの椅子に投げ、紅茶を淹れてベッドへと座り込む。
そのまま読書を始めたニコは、俺の存在を知らないまま、紅茶を喉へと流し込んでいる。
俺が居る場所はベッドの向かい、斜め上。
いくら眼のいい俺でも本の内容まではわからない。
30分ほどそのままでいると、ニコはカップをサイドテーブルに置いてベッドにごろりと横になった。
眠るのか…と思ったらそのまま寝返りをうって、俯せたり仰向けになったりを繰り返していた。
何をしているのかわからなかったが、しばらく様子を見ることにした。
ニコは仰向けになると眼を閉じた。
そろそろと右手と左手が胸元へと運ばれた。
シャツの上から、あろうことか、大きな胸をゆっくりと揉み始めた。
…え?
俺は驚いて思考が止まりかけた。まさかオナニーか。そりゃやばい。
しかし今出て行って何になる。滅多に見られないものだ、せっかくだから見てやろうと心の中で呟いた。
「あ…はぁ…んっ…」
思わず漏れたらしい押し殺した声。感じているのか。
掌には収まりきらない大きな乳房が、ニコの手の中で柔らかく形を変える。
小さく開いた唇から、艶かしい舌がかすかに見えた。
ぺろりと唇を舐める様子に、俺の腰の中心がうねるように疼いた。
ゆっくりと、こねるようにニコは自分の胸を愛撫している。
内股を擦り合わせるようにもぞもぞと脚を動かしている。
すると驚いたことにシーツから手が生えた。
その手はパンツを下ろして、脚を小さく開かせた。
別の手がショーツの上から指を当てて、割れ目に沿って滑らせている。
これがニコの能力か。聞いたことがある。ハナハナの実。
身体のどの部分でもいろいろな場所に咲かすことができるとか。
「は…ぁぁ…あぁっ」
甘い声と共に、びくっと身体を震わせた。敏感な部分に触れたようだ。
その間にもシーツから伸びた腕が、胸や太腿をまさぐっていた。
既に何本あるかもわからない手は、ニコの身体をとりまいていた。
無数の手の動きは少しずつ速く、そして大きくなっていく。
「んふ…ぅ…んぁっ…ん」
前後に滑らせていた指を、円を描くように動かし始める。
ニコは切なげな吐息をもらしながら、その行為に没頭している。
「はぁぁっ…あぁっ…んんっ…あっ」
指の動きに合わせて、腰も動かし始めた。声のトーンが一段上がった。
そうするごとに、徐々に下肢が開いていく。
俺はごくりと生唾を飲み込んだ。
ニコはシャツのボタンをひとつずつ外した。
シャツとブラを脱いで、大きく形のいい乳房を露わにする。
真白くて弾力のありそうなふたつの膨らみの頂上にはベージュピンクの突起が座している。
ニコは咲かせた手でそれをつまんだ。
小さな突起を指に挟んで、捻るように引っ張る。
下半身に目を移すと濡れたショーツが肌について、うっすらとその奥にあるものを形づくる。
すげえ濡れてる、透けて見えてるじゃねえか。
伏目がちの眼が、泣いているように潤んでいる。
眼を見た瞬間に鼓動が跳ね上がってしまった。色っぽすぎてぞくぞくする。
無数の生えた手は、ニコの腰を浮かせて濡れているショーツをさらに濡らしていく。
次第に手はショーツの中に指を差し入れて動かしだした。
小さく薄い布地の奥から、くちゃくちゃと濡れた音が聞こえてくる。
ぬめるような音が響く。
俺は当然のごとく勃起していた。
健康な男なら誰でも、この刺激が強い光景に勃たずにはおれないだろう。
ニコが新たに手を咲かせ、ショーツを脱がせた。隠されていた場所が、曝け出される。
脚を大きく開いたので、そのすべてが見えた。
黒くて薄いヘアがぺたりと張りついていて、指の合間から見える赤い部分。
そこは信じられないほど濡れて、部屋の灯りを反射している。
俺の目はその箇所に釘づけになってしまった。
初めて見たわけではないが、今まで見たどの女のものよりもそそる卑らしさだった。
俺は我慢できずに、ズボンの中から自分のモノを取り出して、しごきだす。
「…あぁ…」
手が割れ目を開いた。開かれた穴から、透明な液体が滴っている。
出て行って襲いかかりたいという強烈な衝動を引き起こされる。
脚のほうから生えたニコの手の中指が、するりと中に入っていく。
つぷりと濡れた音をたてて、指は付け根まで易々ともぐった。
「はぁ…あぁ…ん」
上体を反らしながら手を動かし腰を艶かしくくねらせ、嬌声を上げている。
他の指もニコの中に続けて入り込んでいった。
指を出る直前まで引き抜いて、また奥まで入れる。その動きを繰り返している。
ぐっしょりと濡れていて、手首のほうまで液体が流れる勢いだ。
指を出し入れするたびに、その液体は溢れ出て周囲に広がっていく。
「あぁん…あぁ…あぁぁっ」
ニコの内側を擦る指は、丁寧に中を広げていく。
俺の手は動きを速めていく。抑えられるわけがなかった。
溢れ出した液体は尻まで流れ、シーツにもいやらしく染みを作っている。
「あぁぁっ! いいのぉ! もぅ…もぅっ!」
湿った音と、吐息と喘ぎが耳の中から快感を導き出す。
指を入れたまま、ニコはくるりと俯せになった。
尻だけを突き上げるような格好になったので、さっきよりも中がよく見える。
数え切れないほどの手がひとつの身体に絡みつく異様な光景があまりに卑猥で、あまりに綺麗だった。
中に入っている指すら何本なのか、もうわからない。
「ああぁっ! いいっ!」
一段と声が大きく高くなり、動きも激しさを増していく。
もうイキそうなんだろうか。
俺は、はち切れんばかりのペニスを、両手で力いっぱいしごく。
呻きそうになるのを必死に堪えて、ベッドの上から目を逸らさないようにする。
ニコは今まさに、果てようとしていた。
ベッドの上で身体を弾ませ、ぶるぶると全身を震わせている。
「あぁぁっ! いぃっ! イクッ、イッちゃ…あぁぁっ!」
最後は絶叫。全身がびくびくと痙攣している。
女の中心が開いたり閉じたりと収縮する様にくらくらとくる。
激しかった動きはゆっくりと止まっていく。
ニコの身体から力が抜けていき、何度も深呼吸を繰り返して、肩が上下している。
するすると生えた手は消えていって、ひとつの白い肢体だけがそこに残される。
俺もとうに限界だった。ベッド上の妖艶な女の姿に、あっという間に達してしまった。
勢いよく噴き出した精液は、木製の棚の扉にべっとりとこびりつく。
俺のペニスはどくどくと脈打って、白濁した粘液をこれでもかと吐き出し続ける。
こんなに出したのは初めてで、虚脱感が全身を襲った。
「誰?」
ニコがこちらを見て、問いかけた。
精が扉にぶつかった音か、俺の荒い呼吸が聞こえたのかもしれない。間抜けな話だ。
前兆もなく、扉が左右に開かれた。
腕を生やして開けたのだろう。ニコは俺の顔を見て驚いたように眼を丸くした。
俺の格好といったら、ズボンから未だ半勃ちのペニスを覗かせながら呆けた表情。
扉からは白い液体が床に滴り落ちているし、何をしていたかなんて一目瞭然だ。
あまりにも間抜けだったので、逆に何事もなかったように片手をあげて話しかけた。
「よう、そこのティッシュとってくれよ」
ニコは黙って2、3枚のティッシュを俺のほうへよこした。
この女も動じねえな。俺をみつけても身体を隠そうともしない。
桜色に上気した肌とぬらぬらと光る股間を見て、また元気になりそうになった。
しかし今は白い残滓を拭き取って、見苦しいものをしまう。
ニコも自分の下半身を拭いていた。
俺は棚から飛び降り、ニコの目の前に立つ。
「先ほどは奢っていただき、ありがとうございます」
テンガロンを外してぺこりと礼をすると、ニコは不機嫌そうに眉をひそめた。
「奢るなんて言ってないわ。あなた、食い逃げといい、覗きといい、やることがせこいわ。本当に海賊なの?」
ニコは手を咲かせて、俺が濡らした扉や床やらを拭いている。
「そのつもりだ。それに覗きはたまたまだ。黒ひげのことを聞きにきた」
ざわりと周りの空気が冷たくなる。
「三輪咲き(トレスフルール)」
いきなりかよ。俺の両腕と首に細い腕が絡まる。
ちりっ、と皮膚の焼ける音がした。
「ハナハナの実の能力者じゃ、俺には勝てねえよ。俺はメラメラだ、技決められる前に焼くぞ」
「…そうね。“火拳のエース”だったわね」
軽い火傷でも負ったのか、ニコは掌をちろりと舐めた。
「あんたに危害を加える気はない。知ってることを教えてくれないか」
「こんな姿を見られて、殴られるより酷いことをされたと思うのだけど」
全然ひどくないことのように微笑みさえ浮かべて言う。
「悪かったよ。途中で襲いかかったりしなかっただけでも褒めてもらいたいんだけどね」
「そんなに私は魅力がないのかしら」
「は?」
「あんな痴態を見ても襲う気にもなれないほど、私は醜いのかしらね」
「何言ってんだ、あんた? すげえやらしかったぞ。じゃなきゃ、あんなに出ねえ。いや、まったくいいモノ見させてもらったよ」
俺が何言ってんだ。
しかし、本当にいいモノを見た。当分夜のネタには困らないだろう。
「あなたのことを考えながらしていたのよ」
んあ? 何言った? この女。
「酒場で見たその逞しい身体と強いオーラ。思い出して興奮したのよ」
ほんのりと赤みのさす顔を潤ませて、うっとりとした表情でとんでもないことを言う。
「誘ってんのか?」
「どうかしら」
喰えねえ女だ。
手を伸ばせば届く距離にあるふたつの膨らみと、黒い柔らかな恥毛に目をすべらす。
先ほど露わになった濡れた割れ目が頭をよぎる。突っ込んだらどれだけ気持ちいいのだろうか。
やばいだろ、そりゃやばいだろ。考えるなと思うほどに鮮やかに蘇る。
畜生、どこまで本気だ?
「笑えねえ冗談だな、ニコ」
「どうとるかはあなた次第よ。黒ひげのことを知りたいのではなくて?」
小悪魔のように笑う女はただ、なまめかしい。
俺は既に酒場にいた時から、この女に囚われていたのかもしれない。
正直に言おう、顔が好みだ。スタイルも好みだ。ここまで我慢した自分に拍手だ。
俺は聖職者じゃねえんだぞ。
「途中で止まれるほど優しくねえぞ」
「どうぞお好きに、ポートガス」
そこまで言われて断れる男がいたら見てみたい。
据え膳喰わぬは何とやら。俺は両手を合わせて、いただきます、と礼をした。
これは、少し前の話。
ある港町で男に出会った。
ダンスパウダーの製造を依頼して、アラバスタへ戻る時に立ち寄っただけの島。
夕飯を食べようと寄った酒場で、混んでいるからと相席になった男は、よく食べる男だった。
頼んでは皿を空にし、間になぜか眠ったりしながら、どんどんとたいらげていった。
黒髪のやんちゃな風貌の男。
顔にそばかすがあり、筋肉質の上半身を惜しげもなく晒している。
スペルを間違えたのだろう左腕の文字と背中のマークのタトゥーが彼が何者であるかを表していた。
確か“火拳のエース”という通り名の男。
黒ひげのことを知りたいらしい。各地に派遣していたビリオンズから情報だけは聞いていた。
この男に殺されるのかと思ったが、男にそういう気はないようだった。
今のパートナーであるクロコダイルとは違う。
にやりと笑いながら話す男はとても悪党には見えなかった。
しかし、勝負するかと問いかけた男から突如放たれた殺気に寒気が走った。
何を考えているかわからない。こっちのペースを乱される。嫌な男だわ。
海賊は放っておこうと、早々に席を立った。
会計で財布に手をかけた私は告げられた金額に驚き、主人を怪訝そうな顔で見上げた。
「妙に高いのね」
「あの人の分が含まれてますんで…」
そう言って主人が指さした先には、店からものすごいスピードで走り去るポートガスの姿だった。
これだけ離れられては手も届かない。何てこと。
ため息をついて、お金を払った。
ひどく苛々した。別にお金なんてどうでもいいのだけれど。
ニコ・ロビンと名前を言われたこと。
海賊の分際で軽く私をあしらおうとしたこと。
苛々してどうしようもなかった。
こんなに苛々する日は、シャワーを浴びてすっきりして早く寝てしまえばいい。
もしくは苛々した時には、ひとりで自分を慰めるのが一番いい。
恋人でもいれば他人に慰めてもらうこともできるかもしれないのだけれど。
男はどうだか知らないけれど、女がオナニーをするのは満たされないからだ。
心でも身体でも。寂しい時にするものだ。
昔のセックスを思い出したり、知らない男に犯されるのを想像したりしながら。
今日、酒場で出会った苛つく男でさえ、しなやかな筋肉に覆われた姿を思い出したら興奮できた。
食い逃げ犯にも使い道はあるものね。
そんなことしか考えていなかった。だから部屋にその男が隠れているのに気づかなかったのは不覚。
しかも向こうも私を見て、覗きながらいたしていたらしい。
男は酒場で出会った時と同じように平然と話しかける。
あまりにも普通に話しかける男に腹がたった。
仮にも海賊であるのなら、覗きなんてしてないで、買うか奪うかすればいいのに。
私の全裸を見ても手を出そうとしない海賊に少し意地悪をしたくなった。
ちょっとけしかけると乗ってきた。
顔は無邪気に過ぎるけれど、身体は好み。抱かれてもいいと単純に思った。
「いただきます」
手を合わせて言う姿に、少しだけ残っていた毒気を抜かれてしまった。
オレンジのテンガロンをテーブルに置いて、ブーツを脱いで寄ってきた。
ナイフをリュックとともに床に投げ出す。
「ひとこと言っとく。俺はあんたを愛しいと思う」
「え?」
「あんた娼婦じゃないだろ。ならただ抱くだけじゃ俺の気がすまない」
「意外と純情ね」
からかうように言うと、ポートガスは私を軽々と抱き上げて、優しくベッドまで運ぶ。
ベッドに上がりいきなりぎゅっと抱きしめられる。
胸が、一瞬どきりとした。私を抱いている男は、男の理想のような身体つきだ。
背中を逞しい腕が、優しくさすって揺する。
私は見上げて、ポートガスは少し背を曲げて。唇を重ねて、舌を絡め合う。
強く抱きしめられながらの激しいキス。
蕩けるような舌触り。身体の中まで熱い男。
長くて熱く甘いキス。恋人同士のような。
こういうふうに抱かれるのも悪くはない。
ならば私も愛しく愛してあげよう。
こめかみに落とされたキスを合図に、私はするするとポートガスの腰の辺りに顔を下ろす。
「ポートガス…」
ベッドに座り込むポートガスの脚を抱きしめる。太腿から股間にかけて頬ずりをした。
「ニコ…」
声が耳に気持ちいい。ポートガスの股間は想像以上に膨らんでいた。
ズボンの上から、その部分に唇を押しつけた。
「大きくなっているわ。自覚してる?」
「知ってるよ。俺、あんたにすげえ欲情してんだ」
「あら、そ」
私は「A」と刻まれたバックルを外し、ファスナーを下ろした。
「キスだけでこんなに大きくなってるなんて、いけない人ね」
「…あんたもな」
「あっ」
ポートガスは、足を私の股間に擦りつけてきた。漏れる息を必死で抑えようとするが叶わない。
「んっ…ふぅんっ」
つま先でくちゅくちゅと濡れている場所をかき回されて、身体が小さく反応する。
「濡れてるぜ」
「ポート…ガス…」
ズボンと下着を脱がせて、ポートガスの性器を引きずり出した。
それは、強張るくらいに大きく、硬くなってそそり立っていた。とても熱かった。
私は息を呑む。大きさに驚いた。
今まで見たどの男のモノよりも、長く、太い気がする。
「あなたの、大きいわ」
私はそれを握って、先端に唇を押しあてた。口を少しだけ開いて、舌を這わせる。
「あんたの口は小さいな。ちゃんと入るのか?」
眼の奥に欲望がちらついているのに、気遣うように聞いてくれる。
「ふふ、平気よ」
「へえ、可愛いな、あんた」
くしゃっと私の頭を撫でる。子供にするみたいな行為がなぜか不快ではない。
私は舌を這わせる範囲を広げていった。
先端から根元まで、念入りに、舌を滑らせて私の唾液を塗りつける。
時折、ポートガスが小さな声を漏らした。強く擦るともっと大きな声が出た。
ぞくぞくと背に快感が走る。
「ニコ…上手いな」
気持ちよさそうに言った。
「誰に教わったんだ?」
呆れるような、愉悦が混じったような台詞。それが可愛く思えた。
「内緒よ。口でするのが上手な女は嫌いなのかしら?」
「最高だね」
ポートガスの両手が、私の頭に添えられた。優しく髪を撫で、梳いてくる。
「…ん」
髪に触れられただけで、感じてしまった。
硬くそそり立つ力強く脈打つものを相手にしながら、自分が滴るほどに濡れてしまう。
片手をそっと伸ばして自分に触れてみた。
「んっ」
ぐっしょりと濡れそぼっていた。
私は指の腹でその部分をやわやわと擦りながら、ポートガスへの愛撫も本格的に開始する。
太いものをしっかりとくわえ込む。大きくて少し苦しい。
舌を絡ませ、内頬で擦りつけ、できるだけ奥まで飲み込んだりしていたら、髪に触れる指が動きを止める。
熱が集まっているのをはぐらかすように、ポートガスは歯を噛みしめる。
自分の中に指を入れたら、そこは熱くとろけるほどに柔らかくなっていた。
ポートガスの声が呻いて、だんだんと大きくなってきた。
私の頭に添えられた手に、少しだけ力が加わる。
感じている。けれどもう少しというところでいきなり口の中から欲望を引き抜かれてしまった。
「…それ以上は、イっちまう」
「いいのよ、口で出してくれても。飲んであげるわ」
ポートガスはその言葉に苦笑した。
「いや、あんたの中に出したいんだ。いいだろ?」
「あ…そうね」
私は、もちろん口の後で、そうしてもらおうと思っていたんだけど。
私が一瞬、間を開けた理由を、ポートガスは勘違いしたようだ。
「ひょっとして、今日はマズい日か?」
「いいえ、大丈夫よ。私も中で出されるほうが好きだしね」
粘膜と粘膜が絡み合う、あのとろけるような感覚が熱くさせてくれるのだ。
ひょいと持ち上げられて、身体を反転され覆い被さられた。
肌と肌を密着させて、ポートガスの鼓動を、熱を感じる。
大きな手が、私の敏感な部分に触れた。
「すげえ濡れてるな、ニコ」
「言わないで」
「ん?」
嫌な男。ポートガスはにやりと笑って私に欲情を孕んだ視線を向ける。
「ニコ、あんたが欲しい」
気づいたら頷いていた。何度も。
私を見る眼を優しい笑みに変えたポートガスは、くちゅくちゅと音をたたせながら狂わせるように触ってくる。
身体の熱に行き場を与えるように。私にも言わせたがっているらしい。
「わかっているから。もう…ポートガス…入れて」
ポートガスが、小さな声で笑っている。
「本当に可愛いなあ、あんた。すげえ果報者だよ、俺は」
「ポートガス…来て、お願い」
ポートガスは私の脚を大きく広げて、その間に身体を入れてきた。
「あ…んっ」
ポートガスの指に濡れている場所を広げられる。
そして指ではないもっと大きな熱いものがそこに触れ、押しつけられる。
私の膣口が、ゆるやかに奥へ向かおうとするものにこじ開けられていく。
「んっ…くっぅ…ふぁあぁっ」
巨大な異物に抗うように私の身体が跳ねるが、構いもせずじりじりと侵入してきた。
やはりポートガスの太さは侵入時に少しの時間を要するようだ。
圧迫感で苦しいのだけれど、見つめられるその顔に苦痛が和らぐ気がした。
探るように、確かめるように、少し迷いのある抽挿がとても甘く感じられた。
「あぁん…はっ…あぁっ」
太い部分がずぶずぶと入ってきて、最奥まで行き着いた。
いちばん深い部分をぐぐっと突かれて、私は声にならない息を吐いた。
「すげえ、きついな」
動きたいだろうにポートガスは待ってくれている。
「こんなの初めてだ。痛くないか?」
「少しね。けど感じるのよ、動いて?」
圧迫感は少し薄れ、内側で脈打つものを感じる。
「わかった、少しずつ…な?」
「ええ」
私の胎内で、ゆっくりと前後に、抉るようにポートガスが動き出す。
少しの動きで、私は声を上げてしまう。
ポートガスの頬はふっと緩んで、玩具を与えられた子供のように調子に乗って腰を動かす速度を上げてくる。
少しずつ、気持ちよくなってくると、痛みもいくらか和らいで、もっと欲しくなってきた。
「は…あぁっ…ポートガス」
「ん…ニコ」
欲望をむき出しにした男の顔。喰らいつくしてほしくなるケダモノの顔。
「ポートガス…ぅあっ…私…どう?」
「こんなに…感じるのは初めてだ」
「それ、本当?」
「当たり前だろ」
ポートガスはそう言って、私にキスを落とした。唇を重ねたまま、奥まで腰を突き入れてくる。
「んんっ」
「最高だよ、ニコ。あんたも感じてるか?」
「ぇえっ、ポートガス…ポー…あぁっ」
だんだんとポートガスの動きが大きくなってくる。
熱く甘い痺れが走る。
私の脚を持ち上げて、より深く繋がるように上体を抱え込まれる。
大きく、そして加速していくポートガスの腰の動き。それと合わせて私は声を上げた。
「あぁんっ…あはぁっ、ポ、ポートガッ…」
ポートガスの大きな身体に必死にくらいつく。そうしなければ、どこかに自分が飛ばされてしまうような気がした。
「ポートガス! あぁんっ、ポー…トガスぅ」
「ニコ、可愛い」
ちょっぴりからかうような口調でそう言って、私の腰を引き寄せる。
ポートガスが私の身体をあやしながら、中で暴れている。
そのことに全身が熱さに包まれ、汗がぬめるほどに私は感じている。
ポートガスも、私の身体で感じてくれている。
激しくなる動きと、玉となって私の身体に落ちる汗がその証だ。
身体を走り抜ける電流のような快感。こんなに激しいなんて。
身体をのけぞらせて、私は知らず泣いていて、あまりにも甘美で強い刺激が気持ちよすぎて。
「あぁっ! ポート…あぁぁっ! やぁぁっ!」
ひと突きごとに角度を変えて遠慮なく突いてくる。足のつま先まで震える。
壊れてしまうほどに抱かれる。本当に壊れてしまうと思った。
「あぁんっ! んっ…ふっ」
ポートガスに感じさせられている。広い肩に腕を回してしがみつく。
見るとポートガスも顔を歪めるように余裕のない笑みを浮かべている。
「あぁっ! ポートガス!」
名前を呼ぶごとに激しく腰は突いてきて、更に名前を呼ぶ。
「ニコぉっ」
大きな声で名前を呼ばれた瞬間、愛しさが弾けた。
「あぁぁっ! ポートガス! ポートガスぅぅっ! んぁぁっ!」
頭が真っ白で、気が遠くなりそうだった。
私のいちばん深い中で、ポートガスが強く脈打っている。
私の中にポートガスの精を引き入れて、注ぎ込まれて。
ポートガスは痛いくらいに強く私を抱きしめたので、力の入らない腕で必死に応えた。
「ニコ」
息をついて満足そうに笑うポートガスは、私の乱れた髪を手ぐしで整えてくれた。
「ぶっちゃけると、一目惚れだ」
終わった後の余韻、ベッドでポートガスの腕を枕にして横になっている。
「手配書の写真見たときからすげえ惹かれた」
「幼女趣味が?」
くすくすと笑うと、ポートガスが渋面を作る。
「あんたの、その眼だ。その眼に惚れた」
「随分と簡単に惚れること」
「惚れたもんは仕方ねえ。あんたが綺麗すぎるのが悪い」
「錯覚では? 明日になれば忘れてしまうのではなくて?」
「忘れねえよ…あんたは忘れるのか?」
じっと私のほうを見るので、困ったように喉の奥で笑ったら、首筋に軽く歯を立てられた。
苦笑を浮かべて私の黒髪に手を差し入れる。
「ひとこと言わせろ」
「何かしら」
「愛してる、ニコ」
きゅっと抱きしめられたので笑った。
「…見返りは欲しいのかしら?」
「ついてこい、と言ってついてくるのか、あんたは?」
「いいえ」
「正直だな。でもいつか、攫いに来るぞ」
「私に白ひげの仲間になれと?」
「今はだめだ。今は俺は本隊とは離れてるからオヤジにあんたをとられちまう。
豹柄はあんたに似合うだろうけど、だめだ、だめだ」
伸ばした手を私の肩に回して、離さない、というように抱きしめられた。
白ひげは豹柄が好きなのかしら。
「黒ひげのことが片付いたら攫いに来る。オヤジも俺の女だと言えば手を出さないさ」
「私はあなたを『愛している』とは言っていないのだけれど?」
「心も全部攫ってやるから安心しろ。海賊だからな」
「すごい自信ね」
けれど嫌いじゃないわ。
心はひょっとしたら、もう攫われそうになっているかもしれないけれど。
「あぁ、そうだ。それまで俺の弟の仲間になるのはどうだ?」
「弟?」
「どうしようもない馬鹿だが、海賊のカテゴリーからは、はみ出してる奴さ」
ポートガスは床に置いたリュックから1枚の手配書をさし出して見せた。
「最近手配されたばっかりなんだけどな。人の大切なモノ奪うツラじゃねえだろ」
そこには麦わら帽子を被った、満面の笑顔の少年がいた。
「モンキー・D・ルフィ…なるほど、幸せそうな顔をしているわね」
その顔はポートガスの笑顔と重なり、今の私にはないヒカリを持っているようだと感じた。
眩しくて、そして私の胸のどこかに、ちりっと焼け跡をつけた。
「あんたの言う『海賊』とやらを見限って、俺かこいつについて来いよ」
そう言って、ささやかなキスを私にくれた。
甘く、痺れて、泣きたくなった。
朝になって、別れの時がきた。
「またいつか会う日までな、ニコ・ロビン」
「そんな日が来るのかしらね、ポートガス・D・エース」
「このテンガロン、あんたにやろうか?」
「派手ね。いらないわ」
オレンジのテンガロンを差し出す手を押し戻した。
「俺を待ってろよ」
「そうね。昨夜の食事、奢ってないから。お金、返しに来てくれるのを期待しないで待っているわ」
言ったら唇の端を歪めてにやりと笑った。
「あんた、やっぱり誰にも譲れねえや。堪らねえ」
そして、額にそっとくれた最後のキス。
「ドラム島へ行きなさい」
「どうも」
それだけ言うと、男は振り返らずに火を動力とした小さな船で沖へと出て行った。
電伝虫に、知らせはまだかと催促が入った。「海賊」クロコダイルから。今のパートナー。
そういえば昨日Mr.5ペアをウィスキーピークに派遣したのだった。
この前、私の尾行をさせたアラバスタの王女の始末。
順調に行けば今日の夜くらいに蹴りがつくはずだ。
ここからウィスキーピークへはバンチで乗りつければ、やはり夜には着けるだろう。
ならば見届け人として向かおう。今はまだアラバスタにある夢に希望を乗せて。
港へ向かう途中で、ブティックに飾ってあるものが眼に入った。
いくつか色違いで買った中のひとつを被り、私も海に出る。
次に会うのはいつになるのかわからないけど。
もう一度だけ、出会ってみて、私のすべてを攫われるのもいいかと思った。
そして私は今、あの男が提案したとおり、弟の船にいる。
こんなに早く出会うと思わなかった。あの男と同じヒカリを持った海賊に。白ひげと違って少数海賊。
レインベースでは、クロコダイルと戦った弟が、負けて流砂に沈んでいった。
助け出したら全身血だらけ。
「…ありガとう…」
礼を言う時は敵にさえ素直に言う似たもの兄弟。
「…なぜ戦うの? “D”の名を持つあなた達よ…」
何者なの…? あなたたちは…!
そう問いかけても息が絶え絶えで。どうやら無駄な質問だったよう。
アルバーナの葬祭殿の地下では、まっすぐに、叫んでいた。
「ここが本当にあいつの国ならもっと…! 笑ってられるはずだ!」
地下の奥深くにヒカリが瞬く。
「死なせたくねェから“仲間”だろうが!」
私、弟の仲間になれるのかしら。とてもなれそうにないわ。
「俺は“海賊王”になる男だ!」
夢を断言した弟はクロコダイルを文字通り、殴り飛ばした。
そして夢を諦めた私に、遠慮なく入り込んできた。
「私を置いて行きなさい!」
「何で俺がお前の言うこと聞かなきゃいけねェんだ…!」
人の話を聞かない勝手な兄弟。
「心配すんなって! こいつは悪い奴じゃねェから!」
にししっ、と笑うポートガスの弟は光の下でヒカリの笑顔。
仲間が忠告するのも聞かないで、私なんかを船に置いてもいいと言う。
海賊らしくない男。兄よりもそれが顕著。
そうね、あなたといちばん似ているところは豪快なまでの食べっぷりかしら。
弟の仲間も、皆ヒカリのようだった。
愉快な人たちが多いわ。退屈しないですみそうね。
私は闇に生きてきた。海賊とは闇に生きているものだと思っていた。
けれどヒカリのように、私に射しこんだそばかすの男とその弟は、それを否定した。
あなたが私に弟の手配書を渡した時、とても嬉しそうな笑顔を見せた。
私はあなたにそんな顔をさせる“麦わらのルフィ”が少し羨ましいと思ったの。
航海や上陸が冒険だと教えてくれたあなたの弟とその仲間たち。
早く来て。この仲間たちの許で、私の中の闇が完全に消えないうちに。
攫いに来て。あの笑顔で。あの熱で。
早く来てくれなければ、もうひとつのヒカリに囚われてしまうかも。
あなたではない別のヒカリを愛する前に「愛してる」ともう一度告げて。
輝くヒカリに眼を奪われてしまわないように、あなたと出会った島で買ったテンガロンを目深に被った。
━終━
以上です。
視点の移り変わりや、展開の無理さ加減など、至らない点があり申し訳ありません。
そして144からロビンsideでした。_| ̄|○
読んでくださった方、ありがとうございました。
お疲れ様でした。読ませていただきました。
すばらしいです。リスペクト。本気で。
流れるような展開。キャラの個性がしっかりと出ているし。
心理描写も驚くほど自然に入ってきました。心に。
最後の6行に激しく身震い。ステキすぎる。
何だろう・・・言葉見つかりませんが。
ご馳走様でした。大変・・・大変!非常に!美味しかったです。
次作もものすごい勢いで楽しみにしています。
ロビン姉さん!誕生日おめでと!早くエースが迎えに来ると良いですか?どっちだろ・・・
エーロビ・・・素敵!素敵!すてぇきぃ!
ほんとに激しく萌え!
ご馳走様でした!
いままでロム専でしたが、ここのスレは大好きです。
それに雑談スレも、ほんとにきちんと話し合いがなされてて、・・2ちゃんなのにすげーと関心。
馴れ合いいいじゃないの!と、かってに思ってますが。
はぁ、ほんとにご馳走様でした!
萌えました。
キャラに違和感がない。文章が上手い。
会話の駆け引きとか特に萌え、です。
原作を読み込んでいて、非常に物語進行が上手いなぁと感じました。
あーロビン姉さん、禿萌え!!ハナハナプレイ圧巻ですね?
もし難を言うとすれば、文体に力みを感じることだけでしょうか。
次回作、期待しています!
素敵な物語を読ませていただきまして、ありがとうございした!!
エーロビ……うわぁ……いいですよぉ!!!
激しく萌えました!!
大人の男と女の出会いと駆け引き、そして原作の裏をついたストーリーに、
ひたすら嘆息でした。お互いに惹かれあう階梯がいいです。
ラスト6行、素敵です!!
素敵なお話、ごちでした!!
ロビン姐さん、ハピバーーースディッ!!!!
いいものをありがとうございます。
エーロビが激しく好きな自分としてはもう、拉致したいくらいの勢いです!
いい男には、いい女が付き物なんだな、きっと。
是非是非、またエーロビを!!
わしも、いい加減完成させんとなΣ(゚▽゚*)
かっこいいです!エースもロビンもどっちもかっこいい!
キャラが活かされた会話に大人な駆け引きとか、しかも話の作りが凄いうまい。
長いかなと思ったんですが、話に引き込まれたうえに、
読みやすかったのであっというまに読んでしまいました。
洗練された言葉と、静かで熱くて淀みなく流れるようなストーリー…
うあーこんな話書けるようになりたいです!
自分としてはテンガロンハットに着目してるのも好きです。
ありがとうございました。お疲れ様でした!
164=アルファです。
名前消えてました。すみません。
166 :
158:04/02/08 00:13 ID:Jmc6Jk3f
わぁ、こんなに感想を頂いてしまっている Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
ありがたいことです。感激の極みであります。
スレのレベルが高くて、直前まで投下を悩んでおりまして。
なにぶん、エロパロ板への投稿自体、初だったもので緊張しまくりでした。
ロビン誕生日を切欠に心臓ばくばく、コピペする手をふるふるさせながら、投稿していました。
>ABCさん
リスペクトしている方に、リスペクトと言われてしまって本気で小躍りしています。
キャラ個性と心理描写に無理はなかったでしょうか、幸いです。
次作…性懲りもなく投下するかもしれませんので、またお読みいただければ嬉しいです。
ありがとうございます。
>160さん
嬉しいです、ありがとうございます。
自分もロム専でした。やはり良スレでないと投下も感想カキコも難しいですよね。
これからもこのスレの益々の発展を願っております。
>どろんぱさん
感激です。ありがとうございます。
エースとロビンの会話は書いていて、すごい楽しかったです。
そしてロビンのひとりエッチはどう考えてもやはりハナハナプレイだろうと。
力みまくっていますよ、文体。というか癖ですね。
何とかせねばと思いつつ、こういった書き方しか出来ないらしいです。(´・ω・`)
167 :
158:04/02/08 00:14 ID:Jmc6Jk3f
>見習Bさん
嬉しいです。ありがとうございます。
原作の裏…つ、つ、ついてましたかね?w
接点ないふたりだけに、必死にこじつけこじつけしてたもので。
もともと詩書きだったもので、ラスト語りはぶわっと浮かんできて。
それに色々肉付けしていった感じです。
>KINOさん
こちらこそありがとうございます。むしろ拉致してください、今すぐに!
エース、ロビンもともと単体で萌えてたキャラだったのですが。
KINOさんのエーロビを拝見して、エーロビってイイなぁと思ったのが、
今回の話作りの切欠でした。
KINOさんの作品も楽しみにしておりますので、頑張ってください。
>アルファさん
長いですよね…_| ̄|○
長くしがちなので、修正をと削っては足し、削っては足し…意味がないです。
読みやすかったと言っていただければ重畳です。
ロビンとエースの共通点といえばテンガロン? と妄想を膨らましていきました。
全然タイプが違うけど、ふたりとも似合ってますからね。
今カキコする手すら震えておりますが、書き手として、
目に付いたことを仰っていただければと思います。
小心者でヘターレではありますが、また書きたいななんて思っている次第ですので。
最後に、読んでいただいた方、本当にありがとうございました。
遅ればせながら、ロビン様誕生日記念SS投下です。
お待たせしちゃった人も、待ってなんかいない人も、ごめんなさい。
きっと、こんなにも誰かのことが気になるなんて、今まで無かったと思う。
だって、今まで一人で生きてきたから・・・。
たった一人、自分だけを気にして生きてきたから・・・。
だから、もう自分だけを気にしなくて済むようになってから・・・アナタのことが気になるようになってしまった。
ねぇ・・・ルフィ。
アナタはいつも、どんなこと考えてるの?
〜〜〜『何考えてるの?』(ルフィ×ロビン)〜〜〜
大きな港町にある図書館。
私はそこで天井程もある高さの本棚に収められている蔵書を眺めていた。
ここは世界中から様々な資料や文献が収められている場所。
私は何度もここを訪れては、「歴史の本文」の手がかりを探している。
もちろん、ここの書物を読んだぐらいでポーネグリフの居場所はわかるはずない。
間接的な情報が殆ど。
だけど、一番有力な手がかりを得られるのもここ。
私はもう10年以上、ここに情報を求めている。
(他に読んでない本・・・どれだったかしら?)
10年以上通っても、読みきれてない書物は沢山ある。
私は歴史の本文に関係するものだけを探して、本棚に目を配らせる。
ふと、館内に冷たい風が入り込んだ。
入り口の扉を見やると、そこに何故か彼がいた。
モンキー・D・ルフィ。
「D」の名を持つ、不思議な少年。
―私が愛する男の子。
そのルフィが、本ばかりの場所にいる。
あまりにも似合わな過ぎて、私は思わず本棚から彼の方へ視線を移した。
彼も私に気付いたのか、私と視線が重なった。
私は彼にいつものように笑みを見せる――が、彼は私から目を反らして直ぐに奥の方へ消えてしまった。
わけがわからなくて、私は本を探すのを中断する。
彼が消えたほうへ向かって、足早に歩いた。
本棚に隠れた角を曲がると、彼は私に背を向けたまま、本を探しているかのように、本棚の本を出し入れしていた。
いいえ、それは明らかに本を探している。
でも、どの本も彼は難しそうな顔をしていた。
私と同じように、探している本が見つからないのかもしれない。
「私も一緒に探すわ。」
「!?」
私の声に驚いたルフィは、思わずひっくり返って、持っていた本を床に落としてしまった。
「ろ、ロビン・・・。」
「私を無視するなんて・・・酷いわね?」
「べ、別に無視してたわけじゃねぇよ・・・。」
そう言って、彼は落ちた本を拾おうとした。
でも、私を無視したバツ。
拾わせない。
「ああっ!」
「・・・?『グランドラインの海賊』?」
私は咲かせた手で、彼が拾おうとした本を先に拾い上げた。
その本は、グランドラインの有名な海賊の伝説・・・・・・ではなく、ただの冒険小説だった。
「これが欲しいなら、そう言えばいいじゃない。」
「別に買ってもらいてェわけじゃねぇよ・・・。」
彼は私にそう言われてすこしムッとしている。
やっぱり気にしているみたいだった。
彼と一緒に食事や買い物をする時は、いつも私がお金を出す。
彼のポケットには、「海賊王になったら1000万ベリー」と汚い字で書かれた石ころと、ビンの王冠が数枚、色とりどりのビー球が数個入ってるだけ。
だから当然私が全て支払っている。
別に金銭面で苦労することはない。
まだクロコダイルのところから持ってきた宝石類は残っている。
でも、やっぱり彼は気にしていたようだった・・・。
「・・・お金は、あるの?」
「・・・・・・。」
「私が買ってあげるわ。」
私はそう言い、会計へ向かった。
お金を払い、彼に買ってあげた本を渡そうと振り返ると、そこにはもう彼の姿はなかった。
私は直ぐに図書館に面した街道を探すが、もう彼の姿はどこにもない。
結局、その日は船に帰るまで彼の姿を見つけることは出来なかった。
その日彼に買ってあげた本を抱いて、私はマストの下にいた。
今日の見張りは、船長の彼。
下からは様子がわからない。
「ルフィ・・・そっちに行ってもいい?」
「・・・・・・。」
応答がない。
彼が何を考えているのかわからない。
ただ一つ、考えられることは・・・。
―私が彼を子ども扱いして、怒らせてしまったこと・・・。
マストを登ると、小さく狭い見張り台の彼を見つけた。
見張り台の手すりに腕を組んで顎を乗せている。
私は、空いてる隙間に僅かに入り込んで膝を抱えて座り込んだ。
「ルフィ・・・これ・・・。」
私は今日買った本を、彼に差し出した。
彼は振り向いて受け取ったあと、しばらくして床に置いてしまった。
気に入らなかったのかしら・・・。
そう思うと、私の心は重い石を載せられたみたいに苦しくなった・・・。
何も話さない彼が怖い。
こんなことなら、あの時彼を子供扱いするんじゃなかった・・・。
「じゃあ・・・私もう行くわ・・・。」
そう言って彼から離れようとした時、彼の手が私の腕を掴んだ。
そして次の瞬間には、私の身体は彼の腕に包まれていた。
私がいつも安らぎを感じる、あの優しい腕の中。
でも、私は彼の行動に少なからず動揺していた。
いくら私でも、好きな人に突然抱きしめられたら・・・。
だから、安らぐより先に動揺した。
でも、本当にわけがわからない・・・。
「ロビン・・・。」
「・・・は、はい・・・。」
思わず、敬語で答えてしまった。
「・・・・・・誕生日オメデト・・・。」
・・・え?
「えっと・・・2月6日・・・だよ・・・な?」
「そう・・・だけど・・・。」
「じゃあ・・・オメデト・・・。」
彼がそう呟いた瞬間、私は強引に彼に唇を奪われた。
私が離れようと彼の腕を掴もうとすると、彼の腕は私の腰に回って逃れられないようにされてしまった。
そうしてる間に、彼の舌が私の中に入ってきた。
強引で・・・だけど確実に力が抜けるように・・・私を夢中にさせる。
そうだった・・・。
私は過去に何度も彼のキスに狂わされている・・・。
「・・・・・・いきなり・・・何するのよ・・・。」
彼の唇が離れて、やっと我に帰った第一声がそれだった。
甘いキスに酔いすぎて、一瞬理性を失いかけてしまった・・・。
彼の痺れるような甘いキスに、思わず顔が火照ってしまっている気がする。
「ん〜、普段大人ぶってるロビンもいいけどさぁ・・・。俺は、俺にしか見せない今のロビンが好きだな♪」
「え・・・?」
「へへへ♪」
私が動揺してる傍でルフィは嬉しそうな顔をしていた。
私が訳のわからないような顔をしていると、彼は私が買った本を取り上げ私の胸にポンと置いた。
「?」
「俺からの・・・プレゼント・・・のつもりだったんだけどな〜。ロビンが買っちまったから・・・プレゼントにならないな。」
あ・・・そういう事・・・。
だからこのコは、私に隠れて・・・。
「!?ロビン!?」
「フフ・・・可愛い♪」
彼が私の為にあんな健気なことしてくれたなんて・・・。
彼がとても可愛い。
私は嬉しくて、彼の顔を胸の中で抱きしめてしまう。
動揺はいつのまにか消えて、嬉しさが私の心の中を占めた。
嬉しい・・・嬉しい・・・。
「ありがと・・・ルフィ・・・。」
「お・・・おう!」
本当に彼は何を考えているのかわからない。
私の事なんか気にも留めていない様子なのに、私とすれ違った瞬間キスをしてくれた事もある。
身長も私より低いし、年も若いのに・・・私以上に大人の顔をする事もある。
でも・・・やっぱり子供だったり・・・。
本当に・・・彼は何者なのだろう。
彼の髪を撫でながら、私は目の前の不思議な男の子の額にそっとキスをした。
額にキスされたのに気づくと、彼も私の頬にキスを返してくれた。
「もっとしてくれる?」
私がそうねだると、彼は黙って私の頬に唇を這わせた。
彼の大きな手が私の頬に触れると、思わず彼の手に自分の手を重ねる。
私が求めるまでもなく、彼は何度も頬や首筋にキスをしてくれた。
頬や首筋に触れる彼の唇が、とても優しい。
思わず彼に重ねている手を離し、私はブラウスのボタンを外していった。
彼もそれに気がついて、私の胸の谷間に浮いていた汗をしたでゆっくり舐めあげた。
「ん・・・!」
ルフィは私に構わず下着をつけた乳房の谷間を舐めながら、私のズボンをずらした。
「あ・・・。」
私が気付いた頃にはすでにスボンも下着も剥ぎ取られ、恥ずかしい所を彼の眼前に晒されていた。
既にピンク色に濡れそぼったそこは、私の痴態を晒されてしまっているようで・・・恥ずかしい。
いくら彼と何度も身体を重ねても・・・恥ずかしさが消えるようなものではない。
「ロビン・・・今の顔もすっげぇかわいいぞ♪」
「馬鹿言わないで・・・。」
ルフィはうれしそうに私の太ももを擦りながら、私の耳やうなじをそっと舐め上げた。
私の感じる弱いところを、彼は上手に責める。
今では私の感じるところはすべて知られているに違いない。
だから、彼が責める側になれば途端に主導権は彼の手に握られる。
そうなると・・・私はただ彼の行為を受け入れるしかない。
彼の唇がうなじから私の唇に移る頃には、太ももをじらすように擦っていた手も私の陰口の入り口を撫で上げようとしていた。
陰口のヒダをゆっくり擦りながら、彼の親指はクリトリスに伸びていた。
「ぁあっ・・・。」
彼の身体を抱きしめ、私は押し寄せる快感に耐える。
でも彼は私の反応を喜んでいる。
クリトリスを親指の爪でこすり私の身体が震えるのを見ると、一瞬だけ親指を離す。
しかし今度は陰口の入り口の指をゆっくりとヒダを掻き分け奥まで入れた。
それも何度も指を出し入れするために、私はその都度彼の耳元で淫らな声を上げてしまう。
彼にとっては喜ばしいが・・・私にとっては恥辱だった。
だけど・・・その恥辱は私にとっては快楽と同じだ。
「あんま大きい声だすなよ。みんなに聞こえるだろ。」
「・・・ご、ごめんなさい・・・。」
私が返事をしている最中でも、彼は私の膣に指を出し入れしている。
声を出さないなんて無理。
とうとう、堪らず彼の耳元で囁いた。
―もう・・・じらさないで・・・。
私がそういうと、彼は私にキスをしながらズボンのチャックを下ろし、既に硬くなったのを私の秘部に押し当てた。
私は彼の身体を跨いで、彼のを自ら導くように腰を落とした。
陰茎の亀頭が粘膜を掻き分ける音が、自らの行為が淫らな物だと自覚させられる。
「あああっ!!」
腰を落とすたび、貫かれる感触が下半身を響かせる。
根元まで腰を落とすと、快感が下半身から上半身へ伝わっていく。
ルフィは乳房を覆っていた下着を剥ぎ取ると、乳首を口に含み転がす。
もう片方は手で乳房をこねるように揉んでくる。
こうなると、私にできることはなにもない。
私はただ彼の身体を抱きしめ、彼が果てるまでこの身を彼に捧げるだけだ。
マストの床に私を寝かすと、彼は私に覆い被さり腰を打ち付ける。
荒々しいけど、彼の手は私の頬に触れている。
私を少なからず気遣ってくれてる証拠だ。
だから、私は安心して快感に身を任せることができる。
ルフィは私に深いキスをしながらゆっくりと抱きしめる。
彼の唇が離れると、私の目を見つめた。
「・・・ど、どうしたの・・・?」
「・・・おまえさ、やっぱかわいいな♪」
「・・・そんな事言う人、あなただけよ。」
「へへ♪」
彼が私を抱き上げ頭を撫でると再び私にキスした。
私も彼を抱きしめ、迫りくる絶頂を受け止めるために腰を動かした。
「ルフィ・・・もうイっていいわ。」
「うん・・・。」
私の腰を彼が掴み、私の中に彼の熱いモノが流し込まれた。
腰をガッチリ彼につかまれていたため、私は彼のを受け止めるしかなかった。
でも、いつもこの暖かさが私の心を満たしてくれる。
彼が私の身体から離れ、膣から彼のモノが抜かれると、彼の出したモノが秘部の入り口からあふれ出た。
「ロビン・・・。」
余韻が冷めない私を彼は抱きしめる。
私は余韻と共に、彼の腕の中で安らぎを感じた。
彼のこういうところは大人だ。
マストを降りると、ルフィが私の方に手を振っていた。
・・・なにかしら?
「明日はお前の誕生日だから、宴会すっからな!覚悟しろよ、ロビン!」
他の子が起きてしまうのではないかと思うような大きな声で彼は私にそう言った。
「フフ・・・アイアイ・サー♪」
手を額に当て敬礼の真似事をして彼に返事する。
何を考えているのかわからない、不思議な船長さんに・・・。
ねぇ、ルフィ・・・。
あなたはいつも、何考えてるの?
〜〜〜END〜〜〜
う〜む、やっぱり腕落ちてる・・・。
怠けちゃいかんな。
みなちんの作品読み直して、勉強しなおします。
>158タン
俺よりロビン様が上手く描けてる・・・!
なんつーかね・・・負けたかも・・・_| ̄|○
俺のロビン様はショタ入ったお姉さまって感じで、ぜんぜんロビン様じゃないような・・・。
しばらくルロビ問わず違うの書いてみようかな?
158タンもまたすっごいの書いてね♪
>ロビン様へ
お誕生日おめでとうございます!
今後もあなた(とルフィのカップリング)についていきますんで、ヨロシクお願いします!
41さまーーーーーー!!
禿しくGJでした。ご馳走様です。
嬉しい。ひさしぶりにお顔を出していただいて、それだけでも嬉しいというのに、
優しくて、柔らかくて、それでいて子供のようにキュートなロビンさま。
大好きです。
41さまのロビンさまは41さまだけのものです。
勝ち負けなんて関係ないです。少なくとも、私はロビンスレの頃から今までも、
そしてこれからもずっと憧れ続けると思います。
今、私がここで書いているのも、ロビンスレの1さん、41さん、KINOさん、
バッツさんという偉大な先人がいたから。
こんな方たちのように書いてみたいという憧れと衝撃があったから、未だに自分の
SSってなんだろう?と模索しています。
あー自分語りでうざくって自分でも嫌になりますが、でも尊敬する方が
自己卑下されるのは見ていられない。
またのお越しを心の底からお待ちしております。
どうかこれからもよろしくお願いいたします。
>132さん
私も、未だに投下の瞬間は手が震えます。その夜は眠れないほど緊張していたり。
文体に若干残った堅さは、数を重ねるとなくなるものと思われます。
今後の作品が、本当に楽しみです。
実は、私もエーロビはKINOさんが書かれる前からずっと練っていまして、
投下されたお話を読んで正直「やられたーーー!!」と思いました。
予定していた設定、テンガロンハットとかD兄弟のこととか、出会いとか、
ことごとく被っていて、しかも132さん、凄く上手いので。
私もリスペクトさせて下さい。
それとお願いです。
今難民板の方で、今後エロなしスレをどうするかの話し合いを行っています。
ここでは書いていないけど、SSを他所で書かれている書き手さんたちの
ご意見なども伺いたいのです。
名無しで「ROM専ですが、SSを他所で書いています」などとひとこと断って、
ご意見をいただけませんでしょうか?
現在、スレを難民に置くべきか、したらばに設置すべきかが論点になって
います。
このスレでどれくらい書き手が内包されているのかが知りたいのです。
どうかよろしくお願いいたします。
なんかもっと雌犬ナミみたいな小説ない?
チンコ勃つようなエロ話キボン
すげぇ・・・
41様のロビン様・・・あぁ!おひさしぶりぃ!!!
流石です!ロビン様!あぁ!もぉ!うぅうううぅうぅ・・・
すごいことになってますわ!オイラのえっと・・・下半身?(誰に聞いてんだよ)
41様のほかカプ・・・オイラを壊しきるつもりですね?暗殺者?ゴノレゴ?
やっぱエロはいいにゃぁ・・・満たされます。
このデキで腕おちてるとは・・・流石オリンポスの住人・・・
ナンだろ・・・とにかく萌えました!ご馳走様です!
次作も激しく!激しく!淫らに!期待!期待!見たい!
187 :
名無しさん@ピンキー:04/02/10 00:32 ID:FhP1lxSj
age
チョッパーが
取られちったよ
鬱駄死脳
>>188 次で取り返せそう
ただ問題はその次だな
次で負けてゾロとられる
↓
その次で勝つも、どっちを取り返すか悩む
↓
ゾロ「自分はいい」みたいなことをいってチョッパーを選ばせる
にイピョー・・・(ノД`)
次で勝ってチョッパー奪取
↓
次も勝って船大工ゲット。
てのはどうだろう。
駄目か…
オダッチの公約通り、一応「誰か降りた」わけだから・・・。
>>191タンのとおりに話が進めば円満解決。
しっかし、ナミサンやロビン様よりチョッパーとは・・・
>>192 全国ウソップファンに告ぐ!
チョッパーとられた時「ざけんな!とるならウソップとれ!」
と叫んだ漏れを許して下さい_| ̄|○
>>193 ルフィのように熱く叫び返すぞ、許すー!
ウソップ主役の小ネタ書いてくれたら。
>193
許さんぞ!
でも私はチョッパーとられた時
「よかった!他の船員じゃなくて!」
と思ってしまった。
_| ̄|○オアイコ
ABC様>>
泣きました!!
素敵過ぎます。
こういう素敵な話を読むと
ますますサンジに惹かれていく私w
エーロビ書いた方>>
大人のレンアイ。二人とも格好よすぎます。
ストーリーも本編と本当に違和感がなくて
実際にあったかの様に感じました。
41様>>
ロビンが、ロビンが可愛いっす!!
うんうん、ロビンってこんな感じぃ〜と思いながら
読みました。
同居人が暇で家にいるため、なかなかSSを
書く時間が取れず、
中断しております_| ̄|○
レディコミみたいな話もいいが
まんこパックリものも書いてくれる神はいないのか
ナミが、ルフィ・ゾロ・ウソップ・サンジと代わる代わるセクースする話をどなたかキボンヌ
ルフィがナミの短いスカートから見える脚やパンチラにムラッときて、ナミの手を後ろで縛ってから代わる代わるセクースする話を四年前に同人マンガで見たんだが今はもうさすがにどんなだったか殆ど覚えてねぇ OTL
41サマ
キタ━━━━━!!!!!!!!!
ルロビぃーーーーーーーーッ!!!
41様のお話はルフィが健気で、ロビンが可愛くて、いつも大好きです!!
年齢差のある恋ってこういう感じなんだろうなと、ふふふ〜んと
にやけてしまいます。
懸命なルフィ、カコイイ!!
お姉様なロビン、素敵!!
41様マンセー!!
ゆっくりと亀レスな感想など。
>アルファさん
少女は男を知って女へと生まれ変わる──ロマンですね。萌え!!
美しい情景が二人の愛を燃え上がらせて、その臨場感がまた格別です。
シャンデジアの時もそうだったんですが、αさんが書かれるお話は原作の
空気感が非常に上手く表されているなと思いますです。
ご馳走様でした〜〜!!
>きゃべさん
上手い!! 流石だ!!
個人的にゾロにワロタです。
>Bさん
ゾロナミ萌えました。
>頭を掻きながら近づいてきて、あたしの肩に手を置く。
>「ホラ、目ぇ瞑れ……」
こことか特にその情景が目に浮かびます。
いつか私もゾロナミリベンジしたいなー
>ABCさん
ABCさんのナミ好きだぁぁぁーーーー!!
気丈なんだけど、どこか脆くて、でも一生懸命頑張っているナミ。
優しいサンジとのカップリングで、その脆さが癒される優しさにグッと
来ました。
シャンデジアッテナンダヨ?
もちろんシャンディアのことです。
どうにかこうにか書き上げました…。
初ルナミ。
こんなんもありっすかね?
『LOVE PASSION』
海賊なんて大嫌いだった。
あいつに会うまでは。
海賊なんて自分の欲望のままに人を傷つける奴らだと思っていた。
…でも、あいつは違った。
人の為に怒る事が出来るあいつは、私が出会ってきた海賊とは
全く違っていた…。
海賊を憎み、でも海賊として生きる道を選ばざるを得なかった私に
あいつは笑顔を取り戻してくれた。
いつの間にか、あいつといる時に心の底から笑ってる自分に気付く。
あいつといる時だけ、自分の背負ってるモノを少しだけ忘れる事が出来た。
私はあいつに恋をしていた。
榊さん。規制ひっかかって一時中断だそうです。 。゜゜(´□`。)°゜。
激しく身もだえしながら続きを待ちましょう☆ハァハァ
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ?
榊さんからの伝言です。
>SS投下しようとしたら規制リストに引っかかっちゃって
>書き込めなくなっちゃいました。°°(≧□≦)°°。
とのことです。
おいらもこの前の投稿してるときになったよ(__;
まぁ、マターリ(・∀・)しながら待ってまっす!
榊さん
よろしければ投下代行しましょうか?
Bのメルアド(サイトのMAIL TO)に送ってくだされば投下しますよ。
自分も投下の一番最後で串規制に引っかかったです前……。
火壁いじれば直ぐ直るのにいじるより先に批判要望板へゴルア!!しにいってしまった
チャッカマンなおいら……
ありがとうございます!
って、テストしてみたら出来ました…なんだったんだろう?
皆様、ありがとうございます!!
ここの人達は心優しい方ばかりで
本当、なごみます。
改めて投下。
『LOVE PASSION』 続き
自分でも何でこんな男を好きになったのか不思議だった。
今までも多少なりとも恋はしてきた。
それなりの経験もある。
大抵の男なら振り向かせる自身もあった。
だけど、あいつは、あいつだけは違った。
あいつには大きな夢がある。
きっと、あいつはそれ以外見えてない。
だから、この思いは隠しておかなければいけないと思っていた。
隠していた方がいいと思っていた。
「ルフィ…助けて…」
これが、私の精一杯の告白だった。
あいつと一緒に夢を追えればそれで良かった。
自分の夢の為に、一緒にいることが
同時にあいつの夢を叶える手助けにもなる。
これ以上、望むなんて、あの地獄の8年間から比べたら、とてつもない幸せだと思っていた。
あの日、ロビンが船に乗り込むまでは…。
この船に私以外の女がいる。
しかも、それをルフィが許した事が私の中に一つの影を落とした。
先日までビビもいた。
でも、ビビは船に乗る、いや、乗らなければいけない理由があったし
そうしたのは私自身だった。
だけど、今回は理由がない。
一方的に「乗せて」と言ってきたロビンをルフィは受け入れた。
何で?何で?
汚い感情が私の中に生まれてくる。
私は航海士として、この船にいる。
自分の技術には自信があるし、普通の人以上に才能もあると思っている。
でも、ロビンにはそれを上回る経験と知識がある。
私が足掻いていた8年。
ロビンが自分の夢の為に走ってきた20年では
どうしても追いつかない所が多い。
ロビンがいれば、私がいなくてもいいんじゃないか…そんな不安さえ生まれてくる。
「おい、何浮かない顔してるんだ?」
デッキの階段に座り、ぼーっと考えていた私に声をかけてきたのはゾロだった。
気付けば、辺りは暗くなり、丸くなりかけた月が顔を出していた。
「べ、別に」
「なら、いいんだが。あのな、お前が俺たちの船を奪って逃げた事があっただろ?」
唐突な話に私はゾロが何を言いたいのか皆目検討もつかなかった。
「何?何の話?」
「いいから、聞け。あの時、俺は正直お前の事をまだ信用してなかったし
お前の事なんて置いていけってあいつに言ったんだ」
「ちょ、ちょっといきなり何なのよ?第一、あの時は事情が…」
「黙って聞いてろ!確かにあの時は事情があったことを今じゃよく判ってるし
それについてどうこう言うつもりはねぇ。
ただ、俺がお前を置いていけと言った時にあいつはこう言ったんだ。
お前じゃなきゃ、嫌だとさ」
「えっ…?」
「俺が言いたいのはそれだけだ」
ゾロはそう言うと、その場から立ち去ろうとした。
ゾロ…私の気持ちを気遣ってそれを伝えに来てくれたってわけ?
あいつが私じゃなきゃ嫌だって言ったの?それって…
「あぁ、そうだ」
何処かへ向かおうとした脚を止めて、ゾロが振り返った。
「俺は今日は一晩中飲みたい気分だから、キッチンで寝ることにする」
「はい?ちょっ、ちょっとゾロ!」
ぶっきらぼうに、それだけ言うとゾロは私が声をかけるのも聞かずにキッチンへと消えていった。
そんなことしたらサンジ君に怒られるんじゃないの?
そう考えている私の前に、ゾロと入れ替わりにキッチンから出てきたらしいウソップとチョッパーが現れた。
「よ、よぉ、ナミ」
「あら、どうしたの?」
「いや、それがさ、俺様は今、その、あれだ」
「何よ?」
言いにくそうに口をもごもごさせてるウソップ。さては、またよからぬ事を考えているのかしら?
「今、発明中の物があってだな、それがこう、調子に乗ってるもんでな、な、チョッパー」
「そう、そうなんだよ。だから、俺も今夜は倉庫での作業を手伝おうと思ってるんだ」
「話が読めないんだけど?」
チョッパーもそろって、明らかに様子がおかしいんだけど…
「いや、だからな。今晩中にその発明中の物を仕上たいから、チョッパーにも手伝ってもらって
今晩は倉庫で作業をしようかと。多分、朝までかかるだろうから
今夜は俺とチョッパーはそのまま倉庫で寝ることにしようかなぁと思ってだな、
それを伝えにきたわけだ」
「って、何でそんなこと、わざわざ私に言いに来るのよ?」
「あー、いいから、そういうことだ、じゃ、行くぞ、チョッパー」
「おう」
言い捨てるかの様に、足早に倉庫へと向かう二人。
…変なの。その様子を見送っていると、今度はサンジ君がやってきた。
次から次へと、今日は入れ替わりが激しいわね。
「サンジ君」
今度は私から声をかけてみた。
「さっき、ゾロが今夜はキッチンでお酒飲んで寝るとか、ばかげた事言ってたわよ」
「あぁ、それはいいんだ。俺、今夜は不寝番だし、あいつなら
他の連中と違って食材には手を出さないだろうから。
まぁ、お酒も船旅では大事な食料の1つでもあるんだけどね」
「そう?」
普段なら怒りそうなものなのに、意外と平然としてるサンジ君に私はちょっと拍子抜けした。
「ってことで、ナミさん、マリモはキッチン、ウソップとチョッパーは倉庫。
そして俺は不寝番だから」
「……え?」
それって…
「サンジ君…」
「さぁて、長い夜になりそうだ。それじゃ」
煙草を吹かしながら、サンジ君がマストの方へと歩いていく。
今夜……男部屋にルフィは唯1人…
皆、わざわざ、それを伝えに来てくれたってわけ?
ううん、むしろ、その状況を作り出してくれたってこと?
私の気持ちを知って…?
ゾロの言葉が脳裏に蘇る。
「あいつはお前じゃなきゃ嫌だと言ったんだ」
もし、それが「航海士としての」私じゃないのなら…
それを信じたい。それに賭けたい。
今のままのもやもやした気持ちじゃ、これから先の旅も上手く進めない気がする。
私は、意を決して男部屋へと向かった。
コンコン。
「おーう?」
ノックするとルフィの間抜けな返事が聞こえてきた。
「…あたし…入っていい?」
震える声を必死で抑えて言うと、間を置かずにドアが開いた。
「どした?遠慮なんかしないで入ってくりゃいいじゃねぇか」
ドアが開くと、きょとんとした顔のルフィが姿を現した。
その顔を見ただけで心臓が高鳴る。
自分が誰かに恋して、こんな風に胸を高鳴らせる時が来るなんて
思っても居なかった。
「なんかよぉ、皆どっか行っちまってつまんねぇんだよ」
ルフィのベッドに腰掛けた私の横で平然と寝転がるルフィ。
女の子とこういう状況で二人っきりなのに、こいつは何も感じないのかしら?
やっぱり、私のことなんて何とも…
また頭をもたげてきた不安を振り切り、私は口を開いた。
「ね、ねぇルフィ。あんたにとって…私ってなに?」
突然の質問にルフィは上半身を起こした。
「なに言ってんだ?ナミはナミだろ?」
「そうじゃなくて…あんたにとって私は必要?」
「当然だろ」
ここまでは予想してた展開。見当通り。でも、ここから先は…
「私が航海士だから?」
「??」
私の言いたい事が判らないらしいルフィは首をかしげた。
「私より、もっと航海術に長けた人がいたら…」
「何、バカな事言ってんだ」
私が言いかけた言葉をルフィが遮る。
「俺は、お前じゃなきゃ嫌だ!」
ゾロから聞いたのと同じ台詞を聞いて、私の胸は更に高鳴る。
「ルフィ…」
「お前が何を考えてるのか、わからねぇけど
俺は、例えお前が航海術を持っていなかったとしても
お前がこの船に乗ってないなんて絶対に嫌だ!」
「ルフィ…それって…」
「俺は、お前が好きだ!」
あぁ…ルフィ、まさかその言葉を口にしてくれるなんて…
「う、うわ!ナミ、お前何泣いてんだ?俺、何かしたか?
俺が好きだって言ったのがダメだったのか?」
思わず溢れた涙にルフィが焦り始める。
「違う、違うの…嬉しくて…」
「ナミ…」
「ルフィ、私も…私もあんたが好きよ」
ずっと言いたかった言葉。それを伝えたら、ルフィは一瞬、驚いた様な顔をして
それからすぐに「ししっ」と笑って私を抱きしめた。
顔がちょうどルフィの肩にうずまる。
海の匂い。ルフィは晴れた日の海の匂いがする。
「ナミ、俺はお前が好きだぞ」
私の不安を拭い去るように、もう一度言葉にしてくれるルフィ。
一度ぎゅっと私を抱きしめる腕に力が入ったかと思うと、私の身体を引き離し
ルフィの唇が私の唇へと降ってきた。
それは小鳥が啄ばむような軽いキス。
あっという間に私の唇から離れてしまう。
ルフィは再び「ししっ」と笑った。
「ルフィ…もっと」
私の要求に「おう」と答えると再度ルフィは私にキスをくれた。
今度は長いキスをしながら、ルフィの手が私の胸に伸びてきた。
私の体が反応すると、ルフィは慌てて手を離す。
「わ、悪い、皆戻ってきたらまずいもんな。うん、俺、我慢する」
我慢する、なんて、珍しいこと言うのね。私のこと、気遣ってくれてる?
「大丈夫。今日は皆、この部屋には戻ってこないから」
そう言って私からルフィにキスをすると、ルフィが私の肩を強く抱き、
そのままベッドへと押し倒された。
熱いキスを繰り返し、ルフィの手が私の胸を揉む。
「ナミ、いいのか?」
「うん…」
ルフィの真剣な眼差しにうなずく私。
ルフィは私の首筋に舌を這わせる。その右手はTシャツの中へと潜り込み
私の胸に直接触れ始めた。
「あっ…」
自分のモノとは思えない甘い声。
ルフィが私の胸を揉む度に、下半身に疼きが生まれる。
ルフィの舌は少しずつ降下していき、いつの間にかTシャツが捲り上げられ
露になった胸の先端へと到達する。
「あんっ」
鋭い刺激に大きな声が漏れる。
「ナミ、すげぇ乳首固くなってる」
「あぁっ…」
「気持ちいいのか?」
「うん」
目を閉じていても、ルフィが私の顔を見てるのが判る。
私は思わず顔を背けてしまう。
再び、ルフィは乳首へと舌を伸ばし、乳首を舌で転がし、時には唇で吸い上げられ
私は溢れ出る声を止める事が出来なくなってきた。
「あんっあっあっ…」
ルフィの右手がわき腹を撫でながら、ゆっくりと下へ降りていく。
来る!
そこ、を触れられるかもしれない、という、その期待だけで私は感じてしまっていた。
ルフィの手がスカートの中へと潜り込み、期待通りの場所へと指が伸びる。
くちゅっ…
「ああっ!」
自分の耳に届いた音で、自分のそこがどういう状態になっているか思い知らされた。
「すげえな、ナミ。こんなに…」
「バカ!それ以上言ったら殴るわよ」
「ししっ。俺は嬉しいけど」
「え?」
「気持ちよくなってくれてるんだろ?」
「そ、そうだけど…あっ」
突然、動き始めた指の刺激にまた声が出てしまう。
「あんっあんっ…ああっ…あっあっ」
初めて与えられた快感に私は見を任せるしかなかった。
ルフィが私のショーツを脱がせた。不意に自分の脚にあたったショーツの冷たい感覚が
恥ずかしくて、つい脚を閉じてしまう。
「おい、何脚閉じてんだ」
「だ、だって…恥ずかしいんだもん」
「んーじゃ、俺も脱ぐ。それならアイコだ!」
言うが早いか、ルフィは自分の衣服をささっと脱いで床に投げる。
つい、ルフィの脚の間を見てしまう私。
「おい、あんまり見るなよ。ナミってエッチだな」
「な、どっちがよ」
見ていた事を指摘されて、また別の意味で恥ずかしくなる。
「うん、俺はエッチだ」
笑顔で肯定されて、また私の上にのしかかってきてキスをするルフィ。
そうね…私もエッチかも。
ルフィに触れられてこんなに濡れてる私も。
再び下半身に伸びてきた右手が、直接、私の秘所に触れる。
「あんんっ」
さっきより強い刺激に体が震える。
愛液の纏わりついた指でクリトリスをこすられ、下半身に力が入らなくなってくるのを感じる。
「あっあっ…んっんっ…やあっ」
「え?嫌なのか?」
ルフィの指が止まる。
「ちがっ違うのっ止めないで」
ルフィは軽くうなずくと再び指を動かし始めた。
自分の意志とは関係なく、下半身に力が入り始める。
「ああっ…も、ダメ、んっんっ」
「我慢しなくていいぞ」
「うん、ルフィ、あっ、あたしっあっ…ああああああっ」
「ナミ、俺もいいか?」
脱力した私の脚の間にルフィが割って入る。
ルフィが自分のペニスに手を添え、ゆっくりと入口に宛がう。
ペニスの先端のつるっとした感触が、また快感を与えてくる。
「あっ…」
自分の中に別のモノが入ってくる、不思議な感覚。
何度、経験しても、それは変わらない。
ルフィのそれが全て私の中に収まるとルフィは深く息を吐き出した。
「入ったぞ、ナミ」
「ルフィ…大好きよ」
ルフィの顔を引き寄せて軽く口付ける。
ルフィ、あの日、あの時出会ったのが、あなたで良かった。
こんなに幸せな瞬間を味わえるなんて。
「動いてもいいか?」
「えぇ。動いて」
ルフィがゆっくりと動き始める。
「あっ…んっ…」
ルフィが動く度に快感の波が押し寄せる。
聞こえるのは、私の喘ぎ声とルフィの微かな吐息と
そしてベッドの軋む音ー。
少しずつルフィの動きが速くなってくる。
今までの経験とは違う。こんな気持ち。
「ああっ、ルフィ、気持ちいいっ」
「ナミ、俺もだ」
「あっ、あんっ…あっあっ」
「うっやべ、ナミ、そんなに締め付けたら…」
「あはあっ…あぁっ、あぁっ」
「ナミ!…イク…!」
低くうめいて、ルフィの動きが止まる。
「ははっ…中でイッちまった」
私の中に挿入したまま、ルフィが笑顔で頭を掻く。
「大丈夫、今日は…。ねぇ、ルフィ、もう一度キスして」
「おう」
またルフィは笑って私にキスをした。
ルフィ、貴方の笑顔が好き。
私を幸せな気分にしてくれる、貴方の笑顔が好き。
「おい、ナミ」
翌日、チェアーに座り読書をしていた私の所へゾロがやってきた。
「あら、ゾロ。昨日は…その、ありがと」
一応、お礼を言うと、ゾロはこう言ったわ。
「お前、声でかすぎだ、もう少し抑えろ」
「なっ!聞いてたの!?」
「聞こえちまったんだよ!」
「バカぁぁぁぁ!!」
End・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふううう、無事全て投下できました。
また途中で規制かかっちゃったらどうしようかと
びくびくしながら投下してました。
皆様、ご協力、本当にありがとうございました。
・・・(察して欲しい3点リーダ)
・・・すげぇ。
エロィ・・・
ナンだろ・・・モェ?
体がバルバルしてますなんだか。
あぁ・・・榊さま・・・榊様!!!
昨夜からうずいていたオイラの体が・・・
いま!今このとき!大爆発!!だいばくはつだぁぁぁぁぁ!!!
素敵です。マジで。ナンだろ・・・仲間っていいなぁ・・・みたいな。
ナミさんは切ない思いを抱えていそうでいろいろ妄想が掻き立てられますよね。
すごく愛のある物語でした。リスペクツ。
ご馳走さまでした。なんか言い足りないですが。
アレです。これ以上感想すると・・・壊れます。
次作も激しく。
+ 猛 烈 に 期 待 +
お疲れ様でしたぁ!!!
てかラフメに感想くれた皆様・・・
ご挨拶が遅くなりましたが。
ありがとうございます。今度はエロ・・・頑張らなきゃ。
・・・無理ですか?経験不足杉?ですか?(誰かに確認。)
声がデカ過ぎイイ!
んっはー、萌え!!ルナミ読むと、ナミってヒロインだなと思うオレ。
ここの職人さんたちいいねー
158のエーロビ書いた者、改め苺屋です。
>ロビンスレの41さん
読んでいただいてありがとうございます。
文章に勝ち負けなんてないですよ。
ロビンは可愛くもカッコよくもなれる女性だと思ってますので。
ルフィ相手だったら41さんのロビンのようにとても可愛くなるのでは、と。
これからも41さんの書くロビンを楽しみにしております。
>榊さん
感想ありがとうございました。嬉しいです。
ルナミいいですね。ナミの感情にじーんときました。
不安になる気持ちとかすごい伝わってきて…。
クルー全員と、何より好きなルフィに愛されていて…素敵な物語をありがとうございました。
滑り込みでも間に合わないのは明白。久しぶりに帰ってきました。
サンナミバカップル、バレンタインネタ。嫌いな方はスルーで。
行ってらっしゃーい。
***********************************
『二月十四日、二十四時』
今だから打ち明けよう。俺がまだバラティエにいた頃のことだ。この時期になると、あんな荒くれ者揃い
の店でもなんとなくソワソワした空気が流れた。まぁ、イベントの時期は同時に稼ぎ時でもあるわけだから
、「バレンタイン・デイなんで仕事休みます」なんつう言い訳はクソジジイには通用するはずもない。あの
店の連中の何割が彼女もちだったかと言うと……いや、これは伏せておこう。馴染みの酒場のレディに営業
用のチョコレートをもらうのがせいぜいだろとか暴いちゃ可哀想だからな。
それはともかくだ。
副料理長でありながらウェイターも兼業することが多かった俺は、お客様にチョコレートをいただくことも
多かった。いや、そりゃもうもらった。何割が義理で何割が本命とかは秘密だが、まぁとにかくもらった。
……それが。その俺が。
「なんでチョコ作ってんだ?」
深夜のキッチンで、テンパリングしながら一人ごちて、これはやっぱりおかしいんじゃなかろうかと首を
傾げた。
事の発端は数日前に遡る。
食糧補給に立ち寄った島で、買出しに出かけようとする俺を引き止めて、彼女は言った。
「サンジくん、お願いあるんだけど」
「なんだい、ナミさん」
「もうすぐバレンタイン・デイよね」
「そうだねーっ♪」
思いっきりニコーッと笑って、…まぁ、当然もらえるものと思ってのことなんだが。なんだろう、前日に
キッチンを使わせて欲しいとかそういうお願いかなぁ、うわ、ナミさんの手作りチョコレートもらえちゃう?!
とかパヤーッとなるだろうがよ。パヤーッと。……なるんだよ!ああ、案外俺って古風な男だよな。
だがしかしだ。次の瞬間、彼女が言うことにゃ。
「チョコレート作って欲しいの。全員分」
「へ?」
「あ、サンジくん以外は勿論義理よ?でもほら、仲間としてそういうことをしておくのも大事かなって」
……絶対嘘だ。倍返し狙いだ。でもそれ、通用する相手っていないと思うんだが。なんかそういう雑誌でも
読んだかな。
「えーと、ナミさん。義理ならその辺で買ったものでも良いんじゃないかな」
「でも、せっかくなら美味しいほうが良いじゃない」
「ま、まぁそうだけど」
「だから、サンジくんが作ったのが一番美味しいと思うのよ」
…………。
料理を仕事にしてて、こんなこと言われて、心擽られない男がいたらお目にかかりたいね。わかってる!
わかってるよ操縦されてるって。けど。
「では最高に美味いチョコレートをご用意しましょう、お姫様」
言わずにいらりょか。ああ、俺のバカ。
「自分がもらうチョコを自分で作っている俺って一体」
一人ごちてまた落ち込んだ。悲しいかな、落ち込みつつも働き者の手は動く。オレンジリキュールで風味
付けしたガナッシュを、テンパリングしたチョコレートでコーティングしてツノ立てて……うう、我ながら
完璧だ。
テイクアウトのためのラッピング技術だってそりゃ、あるし。くそう。淡いオレンジの包装紙で包み、ダーク
オレンジのリボンをかけ終えた箱は六つ。あまりの完璧さに、逆に虚しさを感じて溜息が出た。
「自分がもらうチョコを自分で作ってラッピングまでする俺って一体」
一人ごちてまたまた落ち込んだ。
俺の方がどうしたって彼女を好きなんだよなぁとか、そういうことを考えちまう。どこまでもいつまでも
イコールにならない……。
「あーーーっ!やめやめやめっ!」
「うわっ!何?!」
「はっ?あ……ナミさん。どうしたのこんな夜中に」
「んー、首尾はどうかしらと思って?」
「完璧ですよ?ははははは」
我ながら乾いた笑いだ。ナミさんは不思議そうな顔をして、ふうん?と言うと、テーブルの上の箱に気が
ついた。
「ん、ちゃんとロビンの分もあるわね」
「倍返しの可能性があるとすれば俺以外ではロビンちゃんくらいだろ?」
言うとにんまり笑う。ん?なんかこれは…たくらみが…。
「倍返ししてくれるつもりなんだ」
「へ?」
「高くつくわよぉ?」
「いや、俺そんな高い材料使ってないぜ?」
「何言ってんの?」
きょとんとしながらナミさんは後ろ手に隠していたものを、俺の眼の前に差し出した。黒い包装紙に茶色の
リボンがかかった小さな箱を押し付けるようにして渡してくる。え?何これ。どゆこと?
「サンジくん、この間の島に『シェ・イトゥー』の支店があったの知ってた?」
「……嘘だろ?」
「んっふふふ、甘いものの情報は女の方が早いわよねー、やっぱ」
シェ・イトゥーといえば偉大なる航路でも三本の指に入ると言う老舗中の老舗の洋菓子店で、絶対支店を
出さないので有名なのに。支店出してたぁ?あの島に?いつの間に?そりゃちょっと栄えた感じの島では
あったけど……。
「あれっ?じゃあちょっと待ってくれ。全員分って頼まれて俺が作ったのは?」
「ああ、これ?これは私がもらうのよ」
「へ」
テーブルの上に並んだ六箱のうちの一つを手にとって、悪戯っぽく笑う。それは俺が受け取った名店の包装
とは比べ物にならないくらいお粗末なはずなのに、彼女が言うことには。
「だってサンジくんのチョコレートのほうが美味しいのに決まってるもの」
……やられた。
勘弁してくれよ、ほんとに、こういうサプライズ。心臓に悪いんだって。俺を喜ばせてどうしようってん
だろ、ほんとに。
弱りきって目を見ると、変わらず悪戯っぽい表情。
「食べないの?」
「え、……あれ?もう、十四日?」
「二十四時をまわったところ。だからもうバレンタイン・デイよ」
「あ、あ…そう。そうか。えーと……ありがとう。いただきます」
な、なんでこんな照れくさいんだ。バカみてぇ、俺。ガキかっつうの。包装を解く自分の手が、何故だか
上手く動かなくて、もどかしい。その下から現れたサテンの布張りの大仰な箱に、妙な緊張を覚えた。箱代
も高そうだな、と思いながら僅か四粒のトリュフチョコレートの一つを抓んで、口に入れた。
……素材が違う。チョコレートそのものも、酒も、何もかも良いのを使ってる。そうか、なるほど、これが
名店の味というやつか。でも待てよ、俺なら…。
「仕事の顔してる」
「えっ?」
目を上げた瞬間、彼女の嬉しそうな顔が視界に飛び込んできた。
「私も食べて良い?」
「あ、うん。勿論」
箱を差し出すと、一つ抓んで、無造作に口に放った。頬をもごもごさせながら味わって、飲み下すと、何
やら困ったような顔になる。
「うん、美味しい。…けど」
「けど?」
「それだけって感じ。何であんな高い値段ついてるのかしら。失礼しちゃう」
「あー…それは、原価とか、後…まぁ色々。ビジネスの話だよ、ナミさんのほうが得意だろ」
口ごもる俺に、んふ、と笑うと、彼女は俺が作ったチョコレートの包みを解いた。酷く気恥ずかしい感じが
する。でも……。
オレンジ風味のトリュフを口に含んで転がすと。
「…やっぱりサンジくんのほうが美味しい」
たちまち蕩けそうな笑顔になった。よし!俺正解!内心でガッツポーズ決めてると、ナミさんは悪戯っぽく
唇を舐めて。
「料理に限っては、ビジネス抜きのほうが美味しい、ということかしら」
「そのココロは?」
「内緒」
「ちぇ。……ところで、バレンタイン・デイのプレゼントはこれだけ?」
「サンジくんこそ、これだけ?」
…ったく、参るよ。
腰を抱き寄せて唇を合わせると、ふわりとチョコレートの風味が漂った。催促するように歯を舌先でノック
すると、やらかく開いて。ちゅくちゅく吸いあいながら…。
……あ、やべぇ、…かも。
俺が白状するより先に、ナミさんは首に抱きついてきた。唇を離すと、ゾクッとするような潤んだ目で見上げ
てくる。そして…。
「あんまりエッチなキスしちゃダメ……」
こんだけ煽っといてそれはないだろ。髪の中を指で掻き混ぜながら、テーブルの上に押し倒す。ちらりと、
今夜の見張り誰だったっけ、とか頭を掠めたけど、知るもんか。恋人達のイベントだぜ?目ェつぶってくれ。
「あ…ん…」
タンクトップの上からおっぱいを撫ぜまわした。風呂上りだからなのか、ノーブラ。たちまち先端がぷくん
と尖って、触って欲しいと主張する。くにくに指先で捏ねながらキスすると、積極的に舌を絡めてきた。
可愛い…マジ乳首弱いよね。もっともっとってどんどんエッチな顔になっていく。でも俺としては
「お願い」が聞きたいんだなぁ。
意地悪く布の上から指で挟んだり抓んだりして触っていると、俺の首の後ろから手が離れて、おずおずと
タンクトップの裾を捲り上げる。ぷるん、と形の良いおっぱいが露になって…。
「直に…」
「ん?」
「して…?」
「仰せのままに♪」
ベビーピンクの小さな蕾にちゅっとキスすると、ピクン、と肩を震わせた。指先で揺すぶったり、舌で転が
したり、つぶしたり、唇で食んだり。そこはやらかくて固くて、ナミさんは仔猫みたいな可愛い声出すし、
ちっとも飽きない。
いや、ぶっちゃけるとさっさとイれたいんだけど。焦らして焦らして焦らしたほうが最高に気持ち好いから
さ。意地悪しちゃうねぇ。俺の唾液でぬっとり光ってる乳首とか見ると、触れてもないのにビショビショに
なっちゃってるアソコだとかさ、想像してまたコーフンするわけだ。
中途半端に捲くれ上がってたタンクトップを脱がすと、バンザイの格好にされてナミさんは目を潤ませている。
ちょっと汗ばんだ脇の下に顔を寄せて舐めると…
「ひぁっ!や、ダメっ…サンジくん、そこ…やっ」
「んん?」
「恥ず、かしいっ、あっ、ん……」
もっと恥ずかしいトコ舐めたこともあるのにィ?まだ開発の余地があるのかと思うとほんとにタマんないね。
頭の上に両手をまとめたまま、つつぅっと二の腕まで舐め上げると腰を捩って悲鳴を上げた。
「あんま騒ぐと誰か来ちゃうかもよ」
「やぁ、ん……だってっ……!」
「だって?」
聞いたのに唇噛んで黙りこくってるから、しつこくチロチロ舐めてると、声上げるのを堪えながら、顔真っ赤
にして腰を捩っている。
「ナミさん、そんなに唇噛んでたら切れちゃうよー?」
「……っ!…っ!」
させてんのは俺か。ちょっと中断して、顔覗き込むと恨めしそうな表情をした。あ、ちょっとイジめすぎ?
引っ叩く?と両手解放して右頬を差し出すと今度は唇を尖らせる。かっわいい…。
「ナーミさん」
「………」
「ナーミさん、ゴメンね?」
「…思ってもないくせに。…ニヤけてる!」
ぎゅっ!と鼻抓まれて、ますます顔の筋肉が緩む。ダメだな、俺。コントロール、コントロール。気合で。
ガッツで。
と、引き締めた途端に焦れたように、
「やんもぉ……」
…やっぱダメかも。いやいやいや、頑張れ俺。気付かれないように、ブレス。
「…イヤでなくするにはどうすれば良い?」
「………」
強情だ、とんでもなく強情だ。でもだから可愛い。喩えるなら、そうだな。永遠に読み終わらないミステリー
小説を手にしたような気分なんだよ。こんな幸運、そうそうない。次にはどんな展開が来る?ノックして
みようか。
「ここかな?」
「…んっ」
「ここかも」
「ん、ふっ…」
ミニスカートの下に手を滑り込ませて、ショーツの上から。とん、とん、とん。ソコはとっくにグショグショ
で、ノックの度に滑って俺は上手く叩けない。ナミさんはもどかしげに、それこそ、「ここ!」と言うよう
に腰をくねらせて…。
「入っても良い?」
「ん、んっ…」
OK?NG?勝負ドコかな。…では、こうしましょう、レディ。俺は、小さなショーツを脱がすと、ナミさんに
もらった老舗中の老舗の名店のトリュフチョコを一粒抓んで…
「あ!……何っ?!」
「入室の前に心を落ち着けたいので、ホットショコラを一杯、欲しいんデス」
ぐゅ、とソコに押し込むと、ビクビクッと震えた。先人への冒涜、というのもソソるね。中指の付け根の
寸前までツっこんだけど、あれ?丁度この辺りって、確か…。
「や、ぁーーーーーっ、サンジ、くぅんっ……!」
ビンゴ!
イイところに当たってしまったのらしく、ナミさんは腰をくなくな揺らしながら、涙目で見上げてくる。
荒い呼吸のおかげで、形の良いおっぱいがイヤらしく上下する。ぷくんと尖った可愛いベビーピンクが視界
で揺れて、ちゅっ、と吸えば、ひぁん、と鳴いて。ひゅうひゅう喉鳴らしながら、もう涙零してる。
「…蕩けちゃう?」
「ん、はぁっ……あっ、や、…コック、のくせ、にっ、こんな、の………」
「……反則?」
「だぁ、って……!」
言うなり、とろっと、スリットから溢れてきた、ホットショコラ。顔を寄せて舐めれば、熱い。美味しい
けど「ただそれだけ」のチョコレートが、ナミさんのカラダの中で、「タダモノではない」チョコレートに
変わる。その特権を持ってるのは、俺だけ。…まったく、ゾクゾクするね。コックで良かった、俺。美味い
ものとそうでないものの区別がつく。そして、彼女が作ったホットショコラは。
「うま……」
「ヤ、らしいっ…も、やだっ!…」
「…ヤじゃないでしょ、ナミさん。…美味しくたいらげられてよ」
「やぁっ…!」
じゅうっと音を立てて啜ると、後から後から甘露が溢れ出す。ヌメる内側に舌を埋めれば、とびきり可愛い
声で鳴く。食っちゃいたい、食っちゃいたい、食っちゃいたい。骨までバリバリ食っちゃいたい。だって
ヒクヒクしてて、ヌルヌルしてて、天井はザラッとしてる。知ってる、知ってるけど。もっと。もっと…。
「……入って良い?」
「…キてぇ…」
心底切なげな声に、パンツのジッパーを慌ただしく下ろす。そうして、ぬじゅうっ、と、押し入って、期待
しつつも予想外の展開をはらむ世界へ飛び立つ、このスリル。…タマんないね。だってヒクヒクしてて、
ヌルヌルしてて、天井がザラッとしてるのはとっくに知ってんのに。そうだな、喩えるなら…………
今は無理だ。
ぬぷん、ぬぷん、と音を立てて出入りする俺の相棒に視線が注がれてるのを感じる。蜜が絡んでヌラヌラして、
ソコに出たり入ったりしてる俺のモノから目を離せないでいる彼女の表情と言ったら!たまらなく可愛い。
たまらなく愛しい。
いたわりたい泣かせたい傷つけてそこを舐めたい気持ち好くさせたい支配したい服従したい亡くしたくない
泣かせたくない、…他に?!
「ナミさん!」
「な、に…」
「好きだ。愛してる」
ああ、他に言葉を持たない俺。突き上げながら、きゅんと窄まってくる入り口が、「もっとォ!」と言って
るのを知ってるけど。余裕ないよ、愛してるのに。余裕を与えてくれないほどに、気持ちイイ君のカラダに、
溺れてる真っ只中なんだ、俺なんか。なぁ、ナミさん。どこまでたっても俺にとっては、「愛してる」は
「君が欲しい」と同義語だよ。この恋人達のイベントの日に、君を愛してるとしか、俺は言えないんだぜ。
語彙がねぇなぁ、あんまりだ。
「…っね、…ナミさん」
「んっ、んっ……ふ、んゥっ……な、ァ、に……?」
「…俺…っ」
「あ、んっ………ん、ん?っ……アァん、イ、ィっ!」
あー!ダメだ、グチュグチュ前後させてたら、やっぱり考えてたことはどっかに行っちまった。足抱え込ん
で体中揺さぶって、さっきまで愛について考察していた俺よ、どこへ行った!ナミさんも理性飛んじゃった
みたいに髪振り乱して、腰振って…ああ、ダメだ、もう限界。
「イク……」
「んーーーーーーーーっ!」
ぎゅうっとしがみついたまま、動けなくなってるナミさんの中に全部………は、はは……あ、途端に疲労が。
「やっぱ疲労回復には甘いものよねぇ」
コトの後、正確にはコトの後始末の後。俺が作ったチョコを口に放り込んで、ナミさんは笑った。そうか、
彼女も疲れるのか。ちょっと安心した。俺は汚してしまったテーブルクロスを取り替えて、床に落ちてしま
った残り五箱のパッケイジを拾って、中身を確認しながら、テーブルの上のものを落としてしまうほど常軌
を逸してしまったことに少し恥じ入った。なんかこの繰り返しだな、とか思いながら、彼女を見るとやっぱり
特別なのだ。変わることがないような気もするし、変わって欲しいような気も……。
「ナミさん」
「なぁに?」
「俺にも甘いものください」
と、言えば、顔寄せてきてチョコレート味のキス。うん、これはスタンダードな反応。かと思えば、唇離して。
「デザートの後にデザートって贅沢?」
と、首を傾げる。あれっ?食われちゃったのは、俺?
謎は生まれ続け、飽きることはない。なるほど、一生かかっても読めないかもな。でも放り出す気なんか
さらさらないんだから、俺もまた謎。そしてスタンダード。
end.
*****************************************
あれ?ギリギリセーフ?いつになくコンパクトにまとまった気が…つうか二人しか出てきてない(笑)
スランプなわけではなくて、書き方が変わってきたのかもしれないな。レベルアップかダウンかは定かではないです。
あ、ちなみに『シェ・イトゥー』は…わかりますよね(笑)
兄さん分かりませんっ!
でも思いっきりハアハアハアハアハアハア
にー様キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
そんでバカップルキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!
たまりませんハァハァハァハァ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
お久しぶりですぅ!
楽しみにまっておりました。
バレンタインネタ。
あぁ…もう、いい!!鼻血吹いちゃいますw
二人の微妙な駆け引きが素敵。
にーさまもプライベートで、サプライズとか
しちゃったりしてるのかしら?
240 :
名無しさん@ピンキー:04/02/15 21:01 ID:eYqKi/Hq
age
にー様だ。
久しぶりの投下だ。
ご馳走様でした。
ってありえるかぁ!!!ふざけんな!自分!ゴキャァ←致命的突っ込み
鼻血でました。プパって。プッパァって。
あぁバカップル・・・久々のエロコック・・・中にチョコっていけるかしら・・・
溶けて出てくるのすする・・・ヤヴァイ。エロ過ぎ・・・
ピンクの脳細胞はいまだ健在ですね?いつになったらかけらをいただけるのでしょうか。
すっごい待ってるんですけど。去年の夏ぐらいから。
あぁ・・・ダメだ。言い切れない。萌え。萌え燃え。萌え燃えモエ。
素敵に甘い物語。ご馳走様でした。本気で。
やっぱり。オイラは貴方をリスペクツ!!!!!!!
次作も激しく!猛烈に!期待しております!
お疲れ様でした!!!
ななまるにーさんの作品は、いつも凄いですね。
エロくて蕩けそうで愛がある。
甘さ加減にめろめろです。
素敵なエロコックとピンク・バレンタインに乾杯。
自分も萌えるようなエロが書きたいです。
素敵な物語をありがとうございました。
にー様キテタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
ハアハアが止まりません!チョコ・・・チョコ・・・!ッッこのエロコックが!!!
おいしくいただきました。禿しくもつかれさまです。
イトゥーは、ヲダエイ殿の戦友であり、ジャソプ最大のいじられ漫画家の
ミキオ氏からでよろしいでしょうか?
間違ってたらスマソです(´・ω・`)
イトゥーは伊藤かな?
>店の名前
バレンタインなんかとっくに過ぎ去りそうな勢いですが、ペルビビのバレンタインものを用意させていただきました。
キャラ崩してるんで、ペルの印象変わること間違いなしな仕上がりです。
しかもペルの年齢が発表されてないので、文中では『ぎりぎり20代』としています。
けっこう甘々で長いですが、その分エチシーンも多めかと。
今更バレンタインー?とか、
ペルはあのままにしてほしい!って方はスルーしてください。
大丈夫な方は次からどうぞ。
『Chocolate Kiss』
「あっ、ペル様!」
宮殿の中庭に面した長い回廊を士官室に向かって歩いているとき、ふいに誰かに呼び止められた。
振り返ると国王付きの若い侍女が、小走りに近寄ってくる。
―さて、国王から急ぎの用でも頼まれたか?
「何か?」
立ち止まって次の言葉を待っていると、側に来た侍女は辺りを軽く見回し、持っていた小さな黒い袋から何か取り出す。
「あの…少し早いとは思うのですが、これを……」
小さくそう言うと、両手を差し出し俯いた。
手の中に隠れるほどの大きさのそれは、紺色の包み紙に銀のリボンが掛けられ、白いカードが添えられている。
……またか。
心の中で小さく溜め息をついた。
この包みは『バレンタインデー』の贈り物だ。今日だけでもう5人になる。
チャカと違って、おれは最近こういうことにあまり興味がない。
好きな女性からならいざ知らず、そうでない方から戴くのは有難くも申し訳ない、としか思えないのだ。
だが、忙しいであろう仕事の合間を縫って、任務上どこにいるかわからない自分に会いに来ていると思うと、彼女らの気持ちを無下にはできず、
頬を緩めて微笑を浮かべ、当たり障りのない態度で受け取ってしまうのだ。
「ありがとう。わざわざ悪かったね。……しかし、早く仕事に戻った方がいい」
「そうだな。こんなところイガラムさんに見つかったら大変だぞ」
声のした方を見ると、すぐ側の小部屋から笑みを浮かべたチャカが姿を現した。
「チャカ……」
「チャ、チャカ様っ!?で、ではわたくしこれで失礼致します!」
一礼してそそくさと去っていく侍女の後姿をぼんやり見送っていると、チャカがニヤニヤしながら歩み寄ってきた。
「はは、相変わらず大変そうだな。顔が引きつっているぞ」
「仕方ないだろう。邪険に扱うわけにもいかないし。それに、今年は……」
「そうだな。仕事とはいえお前がしばらくいないとなると、焦り慌てる女の気持ちもわからんではない。
だが渡されて困るくらいなら、『好きな女がいる』と一言言ってやればいいのに」
はは、と曖昧に笑って誤魔化すと、同じく士官室へ向かうチャカを促し歩き出す。
正確にはバレンタインデーは来月だ。
しかし、おれは世界会議に出席なさるビビ様の護衛を仰せつかっていて、その日は聖地マリージョアにいることになっている。
これで今年のチョコレート攻めは免れたと思っていたのに……
甘かった。
一ヶ月前倒しでやってきた上に、自室の片隅で日々増えていく贈り物の山。
まあ、この贈り物の数で男としての面目や、自尊心(言っておくが主にチャカに対してのだぞ)が保たれるのは確かなのだが。
「ところでおまえの方はどうなりそうだ?今年の成果は」
「俺か?俺はいつも通り当日だろうな。
イガラムさんがいない間は、余程のことがない限り、護衛隊長代理としてこの宮殿を離れるわけにはいかんしな」
今回の世界会議には国王ではなく、ビビ様とイガラムさんが向かうことになっている。
アラバスタ王国としては、立志式を迎えられたビビ様、つまり正統な王位継承者としての王女のお披露目も兼ねているのだ。
そして、ビビ様直々の命を受けて、おれが王女の護衛を務めさせていただくことになった。
しかし正直気が重い。
世界会議での護衛となると、片時も離れることは許されないのだから……
ふぅ、と息を吐いた私を見て、チャカは言った。
「まあそんなに心配するな。お前がいない間でも、チョコレートは俺が責任持って預かっておいてやるから」
その満足げな横顔を見て、おれは更に大きな溜息をついた。
「…チャカよ、お前おれのことを大きく誤解してないか?おれはそんなに女性に執着しているわけじゃないぞ」
「まあ最近はそうでもないな。だが昔のお前を知ってるせいか、そのような言葉も霞んで聞こえるが」
口の端を軽く上げ、ちらと視線を寄こす。
「……確かに女性との付き合いを軽くみてた時期もあったさ。よりどりみどりだったからな。しかし、あれは若気の至りだ!今は違うぞ!断じて違う!」
すると、視界の端に碧い影が入り、チャカの挑発に乗ってしまったことを途端に後悔する。
「何が違うの?」
おれとチャカとの間からひょいと顔を出してきたのは、お出掛けになるのか髪を束ね、フードのついたマントを着たビビ様だった。
「ビビ様…!」
「おお、これはビビ様。ご機嫌いかがですかな」
「いいわよ。ありがとう」
……チャカのこのわざとらしい口調からして、ビビ様がいらっしゃることをわかってておれをからかったな。くそっ、なんてヤツだ……!
にこやかに挨拶を交わすふたりを、おれは憮然とした顔で見ていた。
今でこそ復興が進み、その影も大分見られなくなってきたが、このアラバスタ王国は以前、崩壊寸前にまで陥ったことがある。
戦いが最終局面を迎え、宮前広場に仕掛けられた砲弾が時限式だと知り、おれは無我夢中でビビ様のいらっしゃる時計台の機械室へと向かった。
そのとき、為す術も無く大砲の前に佇む王女の姿を見て、気付いてしまったのだ……
家臣としてだけでなく、おれは男としてビビ様をお慕いしていると――!
しかし、国の存亡を左右する爆発がすぐそこに迫っていて、おれに残された時間はあまりにも少なすぎた。
そしておれは、誇り高き守護神ファルコンとして、命を賭してビビ様をお守りすることを選んだのだ。
その後大怪我を負ったものの、処置が早かったおかげで、幸いおれは一命を取り留めることになる。
宮殿へ戻り、護衛兵として復帰してからも、王国最強の戦士という呼び名に恥じぬよう鍛錬を重ねてきた。
全てはビビ様の為に――。
しかし、トリトリの実の能力を、以前ほど活かせてないのではないかという気がしてならない。
(手合わせを頼んでいるチャカは『そんなことはないぞ』と言うが、この男、たまに平気な顔で嘘をつくのでいまいち信用できないのだ)
精神的な弱さが、肉体や技術にも影響を及ぼすのは十分承知している。
しかし、自分の体は自分が一番よくわかっているからこそ不安は尽きない……
―しかし、なぜ万全でないこのおれをご指名になられたのだろう。イガラムさんだけで充分ではないのか。
……いや、命令を受けたからには何をもってしても私がお守りせねばならんのだ。
名誉なことではないか。余計なことを考えるのはもうやめだ――…
そう自分自身を納得させていると、
「……へぇ、『よりどりみどり』で『若気の至り』。今のペルからは想像できないわね」
「なっ!……おい、いつのまにそんなことまで!ビビ様にお聞かせするような話ではないだろう!!」
気が付けば、チャカはさっきおれが貰った小箱を手に、楽しげに会話していた。
「そしてこれがつい先ほどの贈り物です。ペルの部屋にはもう小山ができてますよ」
「チャカ!!いい加減にしろっ!!」
おれの剣幕に肩を竦めたチャカの向かいで、ビビ様がなだめるように優しく仰った。
「いいじゃない。素敵なことだと思うわ。好きな人の側にいられて、気持ちを…伝えられるって」
「ビビ様……」
にこっと微笑むビビ様の顔はどこか少し寂しそうに見えた。
そう、ビビ様の想いはきっとここには無いのだ。
誰とまではわからないが、どこかで航海を続ける仲間の一人に、今でも向けられているに違いない。
果てしなく広がる空を見上げては、ひとり溜息を付き涙を流すビビ様に気づいたときは、家臣であることなど忘れて、この胸がじりと焼け付くのを感じた。
―これは……嫉妬、だ。
今まで一度も感じたことの無かった気持ちに驚くと同時に、ビビ様への想いがこんなにも強いものだったことを改めて気付かされた。
そんな時に今回の護衛の話が飛び込んできたわけだ。
―…お守りするのが仕事なのに、自分から襲い掛かったなんて洒落にもならん。
四六時中本能と戦うことを考えると、溜息は当分尽きそうもない。
「じゃあ出掛けてくるわ。ペル、大変だろうけど来月よろしくね」
「あ、はい……いってらっしゃい」
太陽と見紛うばかりの笑顔が向けられ、おれはまたも深く溜息をついた。
しかし、懸念していた不安が噴出することもなく、忙しく時間は過ぎていき、世界会議も最終日を迎えようとしていた。
世界政府が管理するホテルのスウィートルーム。
たくさんのゲストルームから、出入り口に最も近い一室を与えられ、シャワーを終えたおれは、リビングに面した主寝室の気配を窺う。
―ビビ様はおやすみになられたようだな……やれやれ。まだ気は抜けんが、どうにか何事も無く終わりそうだ。
しかし、備え付けのキッチンで眠気覚ましのコーヒーを淹れてリビングに戻ってくると、なんとビビ様がソファーに腰掛けこちらを見ているではないか!
「ビ、ビビ様!いつの間に!?」
寝間着にガウンを羽織り、にっこり微笑んでいるのを見て、危うくカップを落とすところだった。
動揺するおれをさして気にする様子もなく、ビビ様はにっこり微笑まれる。
「今までお疲れ様。少し話さない?明日で終わりだし少しくらいなら構わないでしょう」
ビビ様の分としてグラスにワインを注ぎお持ちすると、交換するようにビビ様はごそごそとポケットからなにか取り出す。
「はい」
その手には、かわいらしくリボンがかけられた碧いガラスの器があった。
中に何か入っているようだが……
「これは…?」
「ハッピーバレンタイン。日付が変わってから渡そうと思ってたの。パパとイガラムには内緒よ」
そうか。今日はバレンタインデーだ。
「ペルって甘いものあまり得意じゃないでしょう?だからできるだけ小さいチョコにしたの」
おれのために、ビビ様が自ら選んでくださったのか……いやいや、なにを期待している。義理チョコというやつだ。
でも、本当はつくりたかったんだけどね、と仰るのを聞き、ますます喜びが込み上げる。
床に片膝を立てて跪き、ビビ様に向かって頭を下げる。
「お心遣い、いたみいります」
「嬉しい?」
「ええ、もちろん」
「うふふ。良かった」
つられて顔をほころばせたおれを、ビビ様がじっと見つめてくる。
「あの……どうかなさいましたか?」
「ううん、喜んでくれてよかったなって。国を出る前からずっと溜め息ばかりだったから心配してたの」
…驚いた。ビビ様にだけは気づかれまいと毅然、悠然と振舞っていたつもりだったのに。
「はは、参りましたね。しかしそのように仰ってくださるのはビビ様だけですよ」
まっすぐな瞳に誤魔化すこともできず笑ってそう言うと、ビビ様は――…
「……だって、ペルが私を見てくれてるように、私もペルのことを見てたもの」
「今……なんと?」
心臓がどくどくと大きな音を立て始め、いただいたばかりの器が手の中で小刻みに震える。
おれを見てた?は、まさか…聞き間違いだ、そうに決まっている!
しかし。
「チャカに相談したの。そしたら、ペルも私のこと、って……」
……チャカ〜〜!!お前という奴は!知っていたのならなぜ言わんのだっ!
ああ…ほくそ笑むヤツの顔が目に浮かぶ……
「違うの…?」
「えっ!いやっ、そうではなく……あの、私は……」
―いかん! 落ち着け! もう覚悟を決めろ!
悲しげなビビ様の表情にしどろもどろになりながらも、冷静さを取り戻すように大きく息を吸い込んだ。
「あの、ビビ様……今更かもしれませんが、聞いていただけますか?」
脈は一層速くなり、手の平にじっとり汗が滲む。
「身分もわきまえず、このような無礼をお許しください……あの、私は――」
跪いたまま、絹のようになめらかな手を取ると、見つめてくる瞳をまっすぐ見上げて、はっきり言った。
「私は、心よりビビ様をお慕いしております……」
「――ペル………嬉しい」
おれの、一世一代とも言える告白に、ビビ様は満面の笑みで応えてくださった。
ふう、と息をつく。しかしいくつかの疑問が頭をよぎる。
「あの……私は、国を救ってくれた英雄たちの中に、ビビ様の想い人がいるものと思っていたのですが……」
「……ええ、いたわよ。……でも、彼に対しては、私の中ではもう過去形の恋よ」
「そう、なのですか?」
「共に戦った『仲間』ではあるけどね……私の側にはいつもペルがいてくれるんだもの
ごくりとつばを飲み込む。
「では、もうひとつだけ伺いたいのですが……」
「いいわよ、なあに?」
「以前、切なそうに空を見上げ、その、涙されていたのは……」
するとビビ様は、すっと立ち上がり窓辺へ向かうと、重たげなカーテンを小さく開けた。
傍らに立ち、高い位置でカーテンを支えると、ビビ様はその隙間から星の瞬く夜空を眺める。
「空を見るとね、思い出してしまうのよ……あの日ペルが砲弾を掴んで空に飛び去ったときのこと。
すごいスピードで遠ざかっていくペルの姿が今でも目に焼きついてる。
あのとき、思わず伸ばした手にひらひらと落ちてきたペルの羽根が、まるでさよならと言ってるみたいだった。
戦いが終わり、自分を奮い立たせようとはしていたけど、一人になると辛くて悲しくて寂しくて……
でも…あなたは帰ってきてくれたわ。
大変な怪我を負わせてしまったけど、あなたが生きていてくれたことがただ嬉しくて……涙が、出てしまうの」
布を握った手に力が入り震える。
―ああ、なんということだ! あの涙がおれへ向けられたものだったとは!
「そして、今、私の隣にいてくれる……」
話し終えたビビ様は、恥ずかしそうに頬を染めて、おれを見上げてくる。
その表情はなんとも言えず愛らしく、そして心から愛しく思われた。
「――今夜は、あなたのお傍から離れられそうにありません…っ」
気がつけば、おれの両腕はビビ様の体をきつく抱きしめていた。
―幼い頃からお仕えしているが、こんなに体中でビビ様を感じるのは初めてかもしれん……
抗う様子のないビビ様の髪の毛に頬を寄せると、ふわりと漂うバラの香りが鼻腔をくすぐる。
すう、と胸いっぱい吸い込むと、気持ちが少し落ち着いた。
そしてふと思い立ち、ビビ様の耳元で囁く。
「ビビ様、先ほど戴いた物、開けても構いませんか?」
「えっ、今?」
「はい。今頂きたいのです」
「もちろん構わないけれど……」
カーテンを閉じ、ビビ様とソファへ戻るとテーブルの上の碧いガラスを手に取る。
リボンを解き蓋を開けると、中には親指の爪ほどの大きさのハート型のチョコレートが十ほど入っていた。
一つつまみ上げ口に入れると、舌の上で甘い欠片が溶けていく。
疲れた体に染み渡り、頭の中に甘い香りが広がる。
ビビ様が選んでくださったチョコレートは、甘すぎず、くど過ぎず……うん、美味い。
そして、反応を気にするように覗き込むビビ様に笑顔を向けた。
「とてもおいしいですよ。ビビ様もおひとついかがですか」
「ええ。頂くわ」
ビビ様はほっとしたような表情になり、予想通りの答えにおれはにっこり微笑むと、こう言った。
「チョコレートのことは誰にも内緒にするんですよね?」
そして小さなハートを一つ摘んで、自分の口にくわえる。
「ペル……?」
おれは問い掛けには答えず、ビビ様の顔に掛かる碧い髪を梳くようにかき上げ、顎を捕まえ上を向かせる。
そしてチョコを挟んだ唇を近づけると――
「ん……っ」
動きの止まったビビ様に、文字通り甘くとろけるような口付けを落とした。
舌でチョコレートを差し入れ、ビビ様の口の中で甘い香りを楽しむ。
「んっ……は、ぁっ……」
「いかがですか、お味の方は」
とろんとした瞳のビビ様に優しく微笑みかける。
「甘いわ、とても……」
「ビビ様の唇も、今まで味わったことのない甘さですよ。もう一度頂いても?」
そう言うと、熱っぽく潤んだ視線が向けられ、おれはビビ様のチョコレートを残らず味わった。
とろける様な香りに包まれ、立っていられなくなったビビ様を抱え上げると、主寝室へ移る。
―イガラムさんがセミスウィートに泊まってて良かった……
などと、不埒なことを考えながら、キングサイズの豪奢なベッドへそっと体を下ろすと、再び口付け、静かにガウンを解き寝着のボタンを外していく。
差し入れた舌に応えるように、ビビ様も控えめながら小さな舌を絡めてくる。
頬に添えた手の平を耳の方へ移動させると、髪をかき上げ耳を露出させる。
耳殻に沿って親指を滑らせ、残りの指で耳の後ろ側をくすぐるように触ると、「ん……」と鼻を鳴らし小さく体をくねらせた。
かわいらしいその声に下腹部が反応するが、あくまでもソフトに、少しずつ刺激を与えていく。
降りていく唇は、顎を掠め、なだらかな肩口や肩甲骨に口付け、首筋に狙いを定めた。
何度か食むように唇を寄せ、つつ、と舌先を滑らせると、悩ましい溜息と共に顎を反らせる。
―ああ…ビビ様のこのような姿態を見られる日が来ようとは、夢にも思っていなかった。
白い肌が徐々に露になっていき、いやがうえにも気持ちが昂ぶる。
ゆっくりと前をはだけていくと、そこには頂を薄紅に彩られた豊かなふくらみが見て取れた。
「美しい……」
思わず感嘆の声を上げてしまうほど、瑞々しく、しかし妖艶で魅力的なその体。
熱い吐息を漏らしたビビ様は、紅く染まった顔を恥ずかしそうに逸らしている。
ふくらみを左右から寄せるように揉むと、弾力のある柔らかさが心地いい。
ほのかに彩られた先端を軽く爪で擦ると、ぷく、と主張してくる。
ふくらみに手を添えたまま、片方の蕾を優しく指で捏ねるように摘み、もう片方を口に含んで何度も啄ばむ。
「…ん……あぁ…はぁ!…あっ、ぅんん……」
断続的に甘い調べが聞こえ始め、更に舌を尖らせ突つき、舐り、軽く吸う。
「あぁっ、ペルっ…私に、痕を付けてっ……あなたの、唇で…いつまでも…残るように」
「……はい」
左右の乳首を交互に刺激し、硬くなった先端を舐め上げたあと、ちゅっと吸って口から離す。
ぷるんっと弾かれたふくらみにもう一度唇を寄せ、彩の脇にきつく吸い付いた。
甘さの中を突然走る痛みにビビ様は顔をしかめ「つっ……!」と小さく声を出す。
顔を離すとそこには濃い紅色の花が散っていた。
逆側にももう一つ―
いくつもいくつも散らしていく。
まるで自分のものだと言わんばかりに。
「好きです……ビビ様…」
そう言ったおれを、濡れた瞳で優しく見つめて……
「私も、大好き」
笑顔で両手を伸ばしたビビ様を抱き締め、頬にそっと口付けた。
全て脱ぎ去ったふとももの隙間から、くちゅり、と湿った音をさせて、おれの指が濡れる。
「んっ……」
漏れそうになる声を、唇を噛んで耐える姿に、おれの理性は今にも失われそうだった。
「力を、抜いてください」
そう声をかけ、体をビビ様の脚の間に押し込むようにして、脚を広げさせる。
途端に、秘唇からとろりと流れ出る体液。
「はぁ……いゃぁ」
愛液の垂れる様を見られ、恥ずかしさにビビ様の口から微かに吐息が漏れ、顔を隠してしまう。
「ビビ様」
指を敏感な芽に添え、低く囁くと、びくっと体を震わせる。
「とても…素敵です、ビビ様」
ぬめりを指で掬い、塗りつけるように擦ると、たちまち我慢しきれなくなり甘い声が聞こえてくる。
「あぁっ、んっ……ああぁ…やぁっ、ん、はぁ…っく、ぅぅん…あんっ……っはぁ」
耳に口付け、耳朶を柔らかく食む。
「好きです、ビビ様。そのかわらしい声も、あなたを包むこの香りも、華奢なカラダも、抜けるような白い肌も……
私に、あなたの全てを見せてください」
親指を陰核に添え、中指をつぷ、と泉の中心へ埋め込んでいく。
「あ…ん、やぁ、……っはぁ…」
中に入れた指の動きは、親指の刺激を助長するはず。
案の定、喘ぎ声と水音はどんどん大きくなり、溢れる愛液はすでにシーツに小さな染みをつくっていた。
「ぅ、んんっ……あぁっ!はぁっ…くぅっ……あっ、ぃゃ…あぁん!やぁ…」
顔を隠す腕をそっと退かすと、ビビ様はぎゅっと目を瞑り、襲ってくる快感から逃れようとする。
「目を開けて……私を見てください」
言われるまま、うっすらと瞼を開いたビビ様を見つめる。
「あなたを愛してます。ビビ様」
そう言ってそっと口づけたあと、胸に顔を寄せ、指の動きを激しくする。
乳首と陰核とを同時に弄り、そして差し込んだ指を軽く曲げると胎内の性感帯を刺激した。
「あぁっ、あぁ、んんっ!……やっ、あっ、ダメぇ…あんっ…はぁっ、あっ!だめっ!あぁ!ああぁぁーーー!!!」
入り口が指を締め上げると同時に、切ない喘ぎ声が一際大きくなり、ビビ様は意識を飛ばしてしまう。
―マズい!やってしまった……!
「ビビ様、ビビ様!」
ぺちぺちと頬を叩いて、意識を覚醒させる。
「……んっ…ぁ…ペル……」
「ああ、よかった……大丈夫ですか、ビビ様?」
「私……気を失っちゃったのね」
「すみません。私が……」
「ううん、気にしないで。ペルは悪くないわ。だって私――」
おれの耳に口を寄せるとビビ様はこう仰った。
「とっても気持ちよかったもの」
そうやって、ふふ、と微笑まれ、おれの首に腕を絡めてくるビビ様のなんと愛らしいことか。
「ねえ、ペル?」
「はい」
「私ね、あなたにしてあげたいことがあるの」
「はっ?」
……まさか。まさか、な。
「ペルにも気持ちよくなってほしいの」
がばっと体を離すと魅惑的な瞳で見上げてくる。
「うっ…ビ、ビビ様、それはもしや……その…く、口で、ということですか?」
こくん、と頷くと髪が小さく揺れる。
そんな嬉し……いや、だめだだめだ!さすがに王女にそんなことはさせられん!
「しかしそれは……」
「嫌なの?」
「嫌なわけありません!」
…即答してしまった。その答えにビビ様はにっこりと笑い……
「じゃあいいのね」
ああ、この嬉しそうな顔を見て、断れるヤツなんぞこの世の中におるまい……
「ビビ様、無理はなさらないでくださいね……」
胡座を崩して座り、足元のビビ様に声をかける。
「う、ん……」
さすがに怒張したモノをこの至近距離で見て、少し臆したのだろうか。
―だめだ、やはり止めさせよう……
しかしビビ様は、おずおず手を伸ばすと軽く握ってきた。
そしてその口から出てきた言葉にまた驚かされる。
「ペルのって、大きい……」
「……一体誰と比べてるんです…?」
「内緒♪」
はぁ、溜息が出る。一瞬萎えそうになるのをぐっと堪えて、手の動きに集中した。
しかしそのテクニックたるや、先ほどとは比べようもないほど私を驚かせた。
手首を使った滑らかな指の動き、緩すぎずきつ過ぎずちょうどよい握り具合。
―これを、どこで習得したのだ、ビビ様は……っ!
そして、亀頭に軽く口付け、舌を出すと先走りを、ねろ、と舐る。
小さな唇が開かれ、おれのモノがついにビビ様の口の中に――!
暖かい口腔に迎え入れられ、どくんと心臓がはねる。
唇でカリの部分を挟み、舌は亀頭全体を舐めるように押し付けたり、先走りを掬うように尖らせたりと自在に動く。
指は付け根とカリの間を上下に動き、ゆっくり扱き続ける。
おれは片手をついて体を支え、空いた手で、紅潮し色気に満ちたその顔に落ちてくる髪を押さえると、先端を咥えたまま、ビビ様が上目遣いでこちらを見て微笑むのだ。
目の前で繰り広げられている猥褻な映像は夢か幻か――。
しかし、王女の手と口を犯しているのが現実であることは、目を瞑っていても伝わってくる刺激によって明白だった。
乱れた髪の毛の間から覗く肉棒は、ビビ様に握られ、可愛らしい舌と唇で愛おしそうに愛撫されていて……
壮絶に淫靡な光景だ……!
唇を硬くすぼめ、浅く深く、ビビ様が頭を上下させ始める。
サオは、じゅぶと音をたてて口腔に飲み込まれていき、先走りとビビ様の唾液が混ざり、ぬらぬら光って見え隠れする。
罪の意識に苛まれながらも、頭を痺れさせる官能的な刺激に本能が呼び覚まされていく。
裏筋に尖らせた舌をちろちろと這わせ、かと思えば陰嚢をべろりと舐め上げ口に含む。
緩急付けた舌使い。富んだテクニック。
―くそっ誰だ…ビビ様にこんなことを教え込んだのは……!
根元を扱き、口をすぼめて顔を上下させ、息の荒くなったおれの様子を伺い見る。
限界が近づいていることを告げると、ビビ様は吸い込みを更にきつくし、動かすスピードがぐんと上がった。
―いやっ、ちょ、ちょっと待ってくれ!それはヤバい!!いくらなんでも口の中に出すわけには……!
「ビ、ビ、様っ……!」
最後の力を振り絞りなんとか耐えようとするが、努力むなしく、堰をきったように押し寄せてくる快感の波。
―駄目だっ、出る……!
「……っ………は…っ!!」
―やってしまった……しかも…ああ、なんてことだ……
どくん、どくんと脈打つ肉棒を優しく扱きながらビビ様は目を閉じ、そして吐き出された白濁をこくりと全て飲み干していく。
「気持ち…よかった?」
「は、い……」
精神的疲労と肉体的疲労からぐったりしてしまったおれに、擦り寄ってくるビビ様からは、艶かしい色気が漂っていた。
疲労感はやや残るものの、大きく息を吸い込むと呼吸はほとんど整ってきた。
そして、ビビ様を少し乱暴に抱き寄せ押し倒すと、首筋にかきつき脚を広げさせた。
「きゃっ!」
「ビビ様にも、お返しして差し上げますよ」
秘唇が開かれ、ぐちゅ、と音をさせておれの指を飲み込んでいく。
―やられたからやり返すというのは子供のすることだといつか聞いたな……しかしこういうことは子供にはできまい。
「はあ……ぁん、さっきも、…った、のにっ」
「あれだけで、もう充分ですか?まだこんなになっているのに?」
びしょびしょの秘所を弄られ、首筋や耳も舐められて、ビビ様は喘ぎとも溜息ともつかないような声を発し、おれの体に縋り付いてくる。
指を出し入れすると、切なげに眉を寄せて甘く啼き始めた。
「あん、んっ、あっ、やっ、んんっ」
ぐちゅ、ちゅぶ、と声と合わせる様に水音が聞こえる。
「聞こえますか、ビビ様。こんなイヤラシイ音をたてるほど、あなたのココは濡れてるんですよ」
「あぁ…いやぁ……」
「もっと聞こえやすくして差し上げましょう」
そう言って指を抜くと足元に移動し、ふとももの間に顔を埋めて陰核に舌を伸ばす。
「やあっ!あっ、ペル!」
制止するように伸ばされた両腕がおれの頭を押し返そうとするも、快感に流され力が入っていない。
「は…やぁ、だめぇ……ぅんっ、はぁぁ……」
指と舌で弄るたびに聴覚を刺激する声が聞こえ、再び反応する下腹部。
「ビビ様、いかがですか……」
「あぁっ…ふ……いい、の……」
「気持ちいいですか?」
「う、んっ……気持ち…いいっ…あぁっ」
善がるビビ様の姿に、自分自身も最大値を振り切る勢いで大きくなっていた。
「私に…あなたの全てを味わわせていただけますか……」
「ええ、来、て……私の、中にっ…お願い……っ」
ビビ様の腰に手を添え、先端で探るように秘裂を擦って、一気に貫く。
「あぁぁっ!…こん、なっ…すごい……っ!」
吐息を漏らしたビビ様の中は熱く、ぬるぬるしていて、それでいてときゅきゅっと絡み付いてくるような…ああ、とにかく気持ちいい……
最奥で繋がり、おれはビビ様への欲望が急速に高まっていくのを感じていた。
ぐちゅ、じゅぷと卑猥な音が響く部屋の中。
おれの体の下では、王女があられもない姿で嬌声を上げている。
腰を動かしながら、乳房に手を添え乳首をつまむと、中がきゅっと締まったのがわかる。
「んんんっっ!…っ…ああっ、あんっ!」
白いすべすべした脚を持ち上げ広げると、より深いところで繋がることができる。
その分、奥まで打ち付けることになり、ビビ様は短く高い声で啼くのだ。
「はぁっ!やぁん、あっ…うっ、んっ、やっ…」
―今まで知らないことはないくらい長い時間お仕えしてきたのにな……体が繋がって初めて知ることのなんと多いことだろう。
「あぁ!ペルっ!すごいのっ!ああぁん!」
「…ビビ様、お声が、少し高いかと…」
「んっ、だって、ガマンっ、で、き、ないっ」
厚い壁のおかげで声が外へ聞こえることはないのだが、指を噛んで堪える姿にますます欲情し、腰の動きは激しくなる。
「あんっ!そんなっ、やっ、ダメ!声がっ、あぁ!」
「声を出しては、ダメですっ、我慢してください」
「そんなっ……っああ、もうだめっ、イ…き……そ…ぅんんっ!」
更に激しく腰を打ち付けると、ビビ様は髪を振り乱し、高く高く啼いた。
「あっ、ふっ、んんっ、だめっ!やっ!あっ、やぁっ…ああぁぁーー!!」
絶頂を迎えた体から一度離れ、肩で息をするビビ様をうつ伏せにして、腰を高く上げさせる。
「えっ?…やっ、待ってペル!私、まだ……」
「待てません。少しでもあなたとつながっていたいのですから」
ぐっと腰を押し付ける。
「ああっ!だめっ、だめなの!ああっ、あーっ」
中がひくつき双丘がぷるぷると震える。
―入れただけでまた……おれの愛する方はなんと愛らしいのだろうか……
「ビビ様、大丈夫ですか?」
「……ひどい、ペル……だめって言ってるのに」
肘をついた四つん這いの格好で顔だけこちらに向けてくる。
恨みがましい表情も、全て愛しく思われるから不思議だ。
「何笑ってるのよ……」
「いえ、あまりにもビビ様がお可愛らしくて…」
そう言うと顔を真っ赤に染めて、前を向く。
「動いても?」
視界の中のスカイブルーが上下に揺れ、おれは律動を開始した。
すぐに細い腰をくねらせて、自らも貪欲に快感を求めて動く。再び聞こえてくる嬌声。
ビビ様を貫くたびに、溢れ出た愛液がじゅぷじゅぷといやらしい音を立てる。
奥へ奥へ打ち付けると、ビビ様はついに体を支えきれなくなり、肩で快感を受け止め始めた。
限界が近づいてるのを感じたおれは、もう一度体を離し、今度はビビ様を仰向けに寝かせる。
「やっ!…なんで?!」
今度は高まっている途中で引き抜かれ、泣きそうな顔のビビ様に軽く口付けた。
「あなたの顔を見ていたい……いきますよ…ビビ様……」
そう言うときつい秘所に腰を突き入れ、猛然と揺さぶる。
「あぁっ、そん、な!やっ!ああっ、あっ、スゴい……ぁっダメ!ま、た、イク……っ!」
背中に痕が残るほどおれを抱き締め、涙を零しながら、口付けを求めてくる。
「ペル…好き、好きよっ……あぁっ…いい、あぁん!いゃぁ、おかしく…なりそっ……」
「まったく、っ、最後の最後までっ、可愛い方だ……っ…愛してます、ビビ様…っ」
限界を超え、全身を駆け上がってくる快感に、頭が真っ白になる――!!
「んんっ……あっ、やぁっ!ペルっ!ああっ、だめ!ダメっ、あぁっ!あっ、ペ、ルぅ――……っ!!」
「…『若気の至り』じゃなくて今もじゃない。……ペルのエッチ」
外の暗闇が濃い藍に色を移していく中、おれの腕の中で、ビビ様がぼそっと言った
それを聞き流せるはずもなく、苦笑いで返す。
「私は、ぎりぎりとは言えまだ20代ですから……ビビ様こそ、あの舌使いはどなたに教わられたのです?驚きましたよ」
「…誰でもいいじゃない。ペルみたいによりどりみどりじゃないことは確かよ」
拗ねたように唇を尖らせる。
「…昔、若さ故の過ちもいくつか犯しましたが…そんな私はお嫌なのですか?」
ぴくり、と体が止まる。
「…嫌、よ……」
「ビビ様……」
腕の中のビビ様が、切なく眉を寄せ、潤んだ瞳で見上げてくる。
「私だけを…見てくれないと、嫌」
その瞬間、おれは言葉を失った。
「…私、世界会議とバレンタインデーが重なってるの知って、私のいない所でペルが誰かを見つめるのなんてイヤだったの……
だから、我が儘だってわかってたけど、私と過ごしてほしくてペルに護衛を頼んだのよ……」
「だがそのおかげで、今こうしていられる。我が儘ではありませんよ…少なくとも私にとっては……」
優しく笑みを浮かべ、長い睫に縁取られた瞳を見詰めると、ビビ様から口付けてきた。
きつく抱き締め、視線を絡ませる。
「いなくならないでね、もう二度と……そして、私だけを見つめてて」
「……約束します、ビビ様……私は、あなたをお守りし、あなたと共に生きていきます――」
そして朝になり、世界会議最終日。
王たちの会議が開かれ、真面目な話し合いがなされている間中、おれとビビ様が何度もあくびをかみ殺していた事は…言うまでもないだろう?
終わりです。
お疲れ様でした。
誰かを開発しまくってたペル(wと、誰かに開発されたビビのバレンタインデーでした。
つまりどっちもテクニシャンです。たぶん。
なんだか途中から、ペルなのにラブコックを書いてるような気に……w。
そして、敬語だとまるでなにかのプレイのようだなと思ったり。
読んで下さってどうもありがとうございました!
バレンタインに甘いチョコがーーーーーーッ!!!!!!
にーサマのサンナミ、甘くってほっぺとろけそうでした……ナミさんが可愛いなぁ。
そして余裕をなくしたサンジの、愛しいのにでも言葉が、っていうあのもどかしさ!!
あああーーーいいです……。バカップル万歳!!
にー様今年もよろしくお願いします!(遅いですか自分)
アルファサマ!!
ペルビビキタ━━━!!
誰に開発されたんだぁビビ!! と色々と勘繰ってしまいました(すいません……)
ペルの年齢っていくつなんでしょう、自分もビビより一回り上、を想定してました。
ペルも昔はいろんなことを、と想像したり……身分差のあるエッチって萌えますね!!
長い時間をかけ、やっと思いを通い合わせることが出来た二人に
幸あらんことを♪ シャランラ
とにかくビビのエッチなところがすごく可愛くて……ひたすら萌えました。
・・・バレンタインなんて・・・・ばれんたいんなんて・・・・
いいね!エロくて!ちょこ口移しとかやばいです。マジで・・・
甘い甘いキス。気持ちの通じ合ったキスはただでさえ甘いのに・・・
もっと甘くしてあたしをどうするつもりなのよ!(キレンナ)
腰の辺りに直に響く素敵な性描写・・・やり手ですね相変わらず。
はぁ・・・人肌が恋しい・・・
誰か抱いてくれぇ・・・とか思ってしまいました。
萌えです。激しく。ええ。ビビとペルに幸アレー♪
・・・ヤッパリハッカクシタトキハキングチョップクラウノカナァ・・・ペル・・・
大変おいしくいただきました。ご馳走様です。
お疲れ様でした!
ペ、ペルビビ!!!
禁断の香りがぁっ!!
うほぅっ!!
ペルビビいいですねえ〜。
甘くてエロくて、嫉妬するビビが可愛いです。
テクニシャンペルはたまりませんな。
あくびをかみ殺すふたりに萌えました。
素敵なバレンタインストーリーをありがとうございました!
チョッパーのエロって過去に一度かでたことある?
>271
いつだったかあったぞ?
ナミとビビと絡んでた様な覚えがあるが。
273 :
名無しさん@ピンキー:04/02/23 23:08 ID:olQ5wy0r
ふむ、できればどこにあったか教えて欲しいです
捜そうと思ったけどSS多すぎてもうだめぽ
・・・あああ上げちゃったスイマセン
ナミスレもしくは総合の1ぐらいの頃ではないかと。
保全カキコの意味で、海賊トリビアをば・・・
海賊の、最も多い死因は・・・
(溜めて)
性病
SSも書かず、何やってんだろ漏れ・・・orz
14へぇー押させていただくので頑張って
サンジの誕生日近いな…。
思いきり放出させてやりたい。
>279
原作での活躍シーンは極少だからね…
投下、いかせていただきます。
マキノ視点でシャンクス×マキノです。
途中に1巻で出てきた山賊棟梁ヒグマ×マキノのさらりとレイープがあります。
とはいっても全編通してエロ度は低く、精神的描写がメインです。
前半はただ重くて痛い。後半は多少甘いかもしれない。
このカプと重くて暗い話がお嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「世界が壊れた次の日に」
夕方から雨が降り出していた。今は夜も更けて表通りを歩く人影もない。
雨の音だけが聞こえる店に、私と彼とふたりきり。
赤い髪に鋭い眼光、左目に傷が走ったスカーフェイス。
ボタンを留めないシャツから覗く広い胸板と、ひざ下丈のズボンから生える逞しい脚。
1年ほど前にこの村に突然やってきた海賊の船長は、人を畏怖させる雰囲気を持っている。
けれど今眉毛を下げて、私の店のカウンターでひとりコーヒーをすする彼は、海賊には見えない。
頭の麦わら帽子が、似つかわしくなくしているのかもしれない。
「ルフィはどうしてる?」
「村長さんが家へ連れ帰って寝かしつけたみたいですよ。怒って、泣いて、疲れていたんでしょうし」
昼間、あれだけ酒を飲んだというのに酔っ払うこともない人が尋ねる。
ふらつく足で船に帰っていった彼の部下たちをよそに、赤髪の船長さんはここへ残った。
今日の出来事を気にして、いいと言うのに後片付けやらを手伝ってくれた。
「今日はいろんなことがありましたね」
「あいつはなぁ…ナイフで顔を傷つけたと思ったら、ゴム人間になりやがるし」
はあっ、とため息をつく船長さんは、眉を寄せながらも少し笑んでいた。
「俺の周りには“悪魔の実”を食う奴が多いな」
「以前にもいたんですか?」
「ああ、昔の仲間でな。もっともそいつは自分から食ったんだが…ルフィはな」
「責任を感じて?」
「そういうわけでもねえんだが、ガキのうちから必死に海賊になりたがってんのに泳げなくなるなんてよ」
「あの子はきっと、諦めませんよ」
そう言うと、船長さんは笑い泣きのような顔になった。
「マキノさんは可愛いねえ。俺の欲しい言葉を言ってくれる」
「これ以上は何も出ませんよ」
「充分だよ」
拒まれるのが怖いから、合わせるように言葉を重ねる私を包むように笑う人。
情けないけれど、そうすることでしか、この人を繋ぎとめる術を知らないのだ。
「また、明日から次の航海の準備に入る。しばらくはこの店に来られなくなるな」
「なら今日は…」
「一緒にいていいか?」
頷くことしかできないのを知っているくせに。
またこの人と、少しの間別れることになる。
認めたくはないけれど、今日の船長さんの言葉を聞くに、永遠の別れになるのももうすぐだ。
この酒場で宴会をする船長さんたちがいる生活があっという間に消えてなくなる。
それが「運命」なのだとしたら、神様を恨みたくもなる。
初めて船長さんに抱かれたのはいつのことだっただろうか。
夜に、やはり店でふたりきりになって、この人が私の名前を呼んだ。
「マキノさん」
駄目だ、と思ったのも束の間、足がすくんだ。視線に射抜かれた。
警戒心など、その威圧感に消し飛ばされた。
気がついたら口づけられて、心をやんわりと殺された。
惨めなほどに必死に抵抗しようとした。
けれど理性は、壊れかけていたところをあっさりと突き崩された。
私は初心だった。でもこの店でいろんな話を聞いていて。
あの時も、船長さんは酔っ払っていたわけではなく、ただそこにある女を拾うように抱いたと思って。
海賊とはそういうものなのだと、理解しようとして泣いた。
痛みと疲れで、いつの間にか寝入った次の日の朝、目を覚ましたら隣にこの人がいて仰天した。
「おはよう」
笑う船長さんの顔に、拾われてよかったのかもしれないと思って。
その日から、島にいる船長さんが店に来るのを待ちわびる自分がいて。
お酒を飲んだ後、酔わない身体で私を酔わせる。
男性の身体を初めて知った私を何の約束もなく抱くので。
私は何も言えずに、ただ抱かれるがままになる。
男らしいその肌に触れるたびに、込みあげる感情を吐き出すこともできないまま。
今日もその広い胸の中で悦がるのだ。
人には知られたくない感情と関係。思い通りにならないから秘密にする。
船長さんを自分の部屋に招き入れる。
「もうすぐ、この島を出られるんですね」
そう口に出した途端に、船長さんの顔がぼんやりと揺れる。
「泣かないで。どうしていいかわからなくなるからさ」
船長さんに言われて、自分が泣いているのだとわかった。
そんなことにも気づかないほど、今の私は船長さんの厚い胸に抱かれる喜びに浸っていた。
がっしりとした逞しい腕に抱かれながら、ここにいる船長さんの温かさに震える。
港に船が戻らない間、どれだけこの腕を待ち焦がれていたか。
毛布を抱いて眠り続ける日々がどれほど虚しかったか。
帰港した船を見て、幸せで穏やかな気分になって。
一刻も早く抱かれることを望む、そんな自分に呆れかえる。
私と船長さんの間の距離は遠く離れている。
実際の距離もそうだし、立場も。
会いたい時に自由に会うことができない。声が聞きたい時に聞くこともできない。
それを思うと心地よい抱擁の時間すら無駄にしたくないと、気持ちばかりが焦ってしまう。
せがむように、おそるおそる船長さんのシャツを引っ張った。
船長さんの掌が、私の頬をしっくりと馴染ませるように包む。
雨の空気に冷えた指先に、おかしなほど熱くなった私の頬の熱が移る。
そして重なり合った温かい唇。
船長さんがここにいる事実。船長さんに口づけられている事実。
ひとたび触れられれば離れようと思うことなどできず、夢中で船長さんに抱きつく。
私たちはそのまま唇を重ね合って、どれだけの時間が経ったかわからなくなった頃に離れた。
窓の外はただ濃い闇が雨を落とす。
見ると重く冷たい雨雲が、まるで私の未来を表しているようで、身体が震えた。
「カーテンを閉めますね…」
大切な船長さんの腕から逃れて、ごまかすように窓に向かう。
まだ雨は降り続いている。
窓に織られていく雨粒の軌跡は、不規則ながらもすべて下で待っている大地へと向かっている。
落ちる。安らかに落ちてゆく。
落ちていけない私と違い、余計なものに身を委ねることのないように。
気にしないように、一気にカーテンを引いた。
いつの間にか後ろにいた船長さんは、カーテンを閉めた私の手を取って、もう片ほうの手で腰を抱きしめた。
「あっ…」
うなじに、熱い唇が押しあてられる感触。
「このまま…」
船長さんの手が、背後から私の乳房に触れる。
首筋に吐息を感じて、されるままになるために目を瞑ろうとする。
後ろから抱きつかれるこの身を委ねきれればいいのに。
考えている間にブラウスのボタンが、ひとつひとつ外されてゆく。
温かい体温を取り戻した指が、布の隙間に滑り込んで肌に触れる。
「ん…」
硬くなり始めた頂を止まることなく弄ばれて、私の吐息は甘い色を帯びてゆく。
私は船長さんに身体を回されて、背中を窓に押しつけられた。
「見ないでください…」
船長さんは、はだけた上半身ではなく私の目を、その中にあるものをじっと覗き込む。
ブラウスを腕から抜かれ、ブラのホックを外される。
胸を揉みしだきながら、強い視線で私を捕らえようとする。
背中に、カーテン越しの冷たいガラスの感触。それでも身体は冷めない。
船長さんの視線が、私の身体の中のおき火を燃えあがらせるから。
「マキノさんの啼く顔が見たいんだ」
「あっ…」
船長さんは私の顔を見続けたまま、尖りきった頂点を唇に含んだ。
いたたまれなさに目を逸らそうとするが、船長さんにされていることを確かめたくて、目を閉じることもできない。
私を求める船長さんの姿を目と心に焼きつけたいのだ。
今日が終わって、また会えない時間を耐える自信がないから。
船長さんは私の姿を焼きつけたいと思って、こうして見ていてくれるのだろうか。
そうしている間にも船長さんの手は止まらず、するりとスカートが床へ滑り降りる。
唇を私の肌から離さずに、ショーツに指をかけてくる。
徐々に空気に晒される下半身に、意識が集中していく。
身体を隠すものを奪われていくことに、恥ずかしさと開放感が混ざる。
太腿の中ほどまでショーツを降ろされたところで指が止まった。
背中に回された私の腕を外し、肩に手をかけて私を眺める。
ブラは肩に、ショーツは脚にかかったままの姿。
船長さんはそんな私のことを、焦がれるような目つきで見つめてくる。
「恥ずか…しいです…」
「これなら平気かな」
そう言って呼吸を近づけた船長さんは抱き寄せた私に深く口づける。
互いの舌を味わうように絡めて、柔らかさを楽しむように感じ合った。
頭の奥にじんわりとした痺れが走る。
ブラは肩からようやく外され、胸が露わになる。
胸やお尻に、とにかく手に届くすべての場所を船長さんは撫でてくる。
夢ではないと感じるために、頼りない力しか入らない手を船長さんのシャツにかける。
船長さんの指の動きに戸惑いながらも、ようやくシャツを奪って、裸の胸板に乳房を押しつける。
とても広い胸と背中に、自分が哀れになった。
この身体は私ひとりのものではないのだ、私のすべては船長さんのものであるのに。
それはあまりにも確かな事実で。
張りのある筋肉の肌触りが、私を責めているようだった。
私の背をなぞる手が、滑らかに走って降りていく。
「…あっ」
指がぬるりと目的地を撫でた。すでに潤んでいたことに目を見開いた。
それを楽しむようにまた深く口づけられる。
「んっうん…」
執拗に撫でてくる指は、水音をぴちゃぴちゃと響かせる。
充血した突起を指の腹で触れられて、びくりと身を震わせた。
そこを捏ねられるたびに蜜が溢れ出る。
夢でない証拠に、その蜜の香りが船長さんの肌に残ればいいと考えてしまった。
早く欲しい。船長さんが、すぐに欲しい。
焦る気持ちと裏腹に、私の手はおそるおそる船長さんの飾り帯に向かった。
それを外し取って、ズボンのボタンに手をかける。
少しずつ脱がせていくと、望んだものが露わになった。
大きく隆起した船長さん自身を私の手で包むと、船長さんの身体が同じように震えた。
船長さんはショーツを足下まで落とし、片脚だけを抜いて持ち上げた。
「ああっ」
抱きついてくる身体と、私の中に侵入する熱いもの。
私の奥底まで響き渡る快感は、全身を痺れさせていく。
船長さんが奥まで入ってくるのを感じながら、首に腕を絡める。
触れる肌と肌で、繋がっている結合部で、私たちは互いの身体を確かめ合う。
「あん…あ…」
船長さんは私の胸に口を寄せて、腰を揺すってくる。
熱い呼吸と共に、根元まで埋められた船長さんのものが私の中で蠢いている。
この人の温もりを離したくない。
時間が止まればいいのに。船長さんに抱かれているこの時間だけが存在していればいいのに。
「ずっと、海の上でもこうしたいって思ってたんだ」
変わらず私の目を覗き込む船長さんは、私の反応を確かめるように口づけてくる。
「私もです…」
私は息を荒げながら、船長さんを見つめ返す。
ひと時の限られた時間でも、少しでも近くで抱き合っていたい。
快楽を得ることよりも、船長さんの顔を見て、繋がっていることを感じていたい。
このまま、夜が明けなければいい。
男らしい身体と、顔つきと、私の中で感じる船長さん自身。
それに僅かな幸福を感じてしまい、涙がまた溢れそうになる。
けれどそれを口に出せない。
私が船長さんとここでこうしていることは、不確かな非日常なのだから。
この曖昧な関係を享受しようとして、それでもできない私はずるい女なのだろう。
船長さんがどう思っているかは知らないし、知りたくもない。
知ってしまえば、船長さんと会うことを恐れてしまうかもしれないから。
私は船長さんを信じていないのだろうか。違う、怖いのだ。
もし、船長さんの影を垣間見て、それが自分の望むものではなかった時が怖いのだ。
私の昂る想いが、消えてしまうことが怖いのだ。
何より私たちを遠くさせているのは、私のこの心なのだとわかっていたとしても。
「…あっ…ああっ」
腰を打ちつける力が強く、早くなってくる。その波に弄ばれながら私は求める。
もっと続けて。もっと抉って。もっと深く、もっと激しく。
終焉がまぶたの裏に見えてきた。まだ足らない。まだそこへは行きたくない。
私はどこまでこの人を貪れば気がすむのだろう。
何の約束もないこの交わりに、手が届かないこの人に、どれほど自分を捧げるつもりなのだろう。
でも、船長さんを想う気持ちは本物で、止められるはずもなく。
喘ぐ私の声と、下肢から響く生々しいぐちゅぐちゅとした音が、狂った楽団が奏でる音のように聞こえた。
そっと耳元で囁かれた船長さんの言葉は、狂想曲にかき消されて聞こえなかった。
自分が消えてしまわないように、必死で船長さんにしがみつきながら頂点へと押し上げられた。
シャワーを浴びて着がえて部屋に戻ると、船長さんは窓を開けて外を見ていた。
「どうかしましたか?」
「いや、雨があがったなと」
私も窓に近づいて空を見上げた。黒い雲の切れ間にほの明るく月が輝いていた。
雨に洗われた清浄な空気の中、確かに浮かぶ月をふたりで見ている。
今度抱かれる日は、またこんな日であればとなんとなく思った。
少し身じろぎした私の肩に何も言わずに腕を回してくる。
私を見つめるその瞳に同じ想いを見出した気がして、頭を広い肩に預ける。
あと何時間かを共に過ごして、また別々の道を歩く。
瞬く間に過ぎ去った時間の後は、しばしの別れと、さらにその後の永い別れが待ち受ける。
私の頬に感じた冷たさが、雨の残りか、涙だったのか。
それとも月から流れ落ちた光の雫だったのかを、私は知ることなどない。
そして、船長さんは次の航海へと発ってしまった。
いつものように、宝払いで食事に来るルフィ。
船長さんを慕う小さな海賊候補生。副船長さんいわく、船長さんの小さい頃にそっくりらしい。
でも、この前の怒りが収まっていないみたいで、仏頂面で拗ねている。
「シャンクスたちはもっとかっこいい海賊かと思ってたんだ。俺もあんなふうになりたいって」
少年の憧れは、時に対象を神格化する。ある種、盲信しているようで。
だから些細なことでそれが崩れるのも一瞬。
それでも私は船長さんの態度のほうが、山賊よりもかっこいいと思ったけれど。
無意味に破壊して、周りを威嚇して、自分を大きく見せようという男たちより、よっぽど。
そう言ったら、わかってないと言われた。
この子が、船長さんの心を理解するのは、もう少し先のことになりそう。
「マキノ。俺さあ…もう、海賊になれないのかな?」
寂しそうな顔をして、問いかけてきた。
「一生、海に落ちない海賊になるんじゃなかったの?」
「そうだけど! でも…俺、悪魔になっちゃったから、海に嫌われるかもしれない」
ルフィにしては珍しく、気落ちしている。
「悪魔の実を食べてしまっても、あなたはルフィよ。あなたがなりたい海賊になりなさい」
「俺の…」
ルフィは小さいけれど、人を思い遣ることを知っている子だ。
この子は強い。それゆえに優しい。
船長さんも、こんな子供だったのだろうかと想像して、少し楽しくなった。
「邪魔するぜェ」
そんな時、山賊たちが私の店に再び現れた。
ここは酒場だから。お酒が欲しいと言う彼らはお客様。
けれど、私の店で口汚く船長さんたちを罵る彼らに怒りを覚える。
表情に出さないように、歯を食いしばっていると、店の奥にやったルフィが飛び出してきた。
「シャンクスたちをバカにするなよ!」
止める手を振り払われ、小さな戦士は山賊に殴りかかっていった。
けれどルフィの力では山賊たちに適うべくもなく、捕らわれてしまった。
「畜生! 離せよ!」
暴れるルフィをものともせずに押さえつける。
「あいつはお前の弟か?」
山賊の棟梁が私に聞いてくる。
「…いいえ。お願いします。子供のしたことですから、離してやってくれませんか」
おそるおそる尋ねる私を、棟梁は鋭い目でじろりと睨んだ。
「ああ?」
強い口調にびくりと体が震える。
しかし、私を睨んでいた棟梁がふいに、目つきを変えた。
「ふん。こんな辺鄙な村にしちゃ、そこそこ上玉だな。ま、多少凹凸が寂しいが…」
私を上から下までねめつけるような視線に、ぞくりと寒気が走る。
「おい! そのガキ、外へ連れて行け!」
棟梁は部下たちに命じると、不機嫌そうな顔で私の首を軽く絞めてきた。
喉からかはっと息がもれ、一瞬目の前が白くなる。
「ガキを助けてほしけりゃお前が何とかしろよ。せめてもガキには見せねえようにしてやるからよ」
その言葉の意味を考える間もなかった。
棟梁が私の髪を鷲掴み、カウンターに俯せに上体を押しつけられた。
拍子にバンダナが床にひらりと落ちていく。
私のスカートをたくし上げて、手に持ったナイフでショーツを切り裂かれた。
同時に、軽く太腿に痛みが走った。一緒に切られたのだろう。
下半身に触れる空気の感触。
男たちの目の前で、すべて晒されているのだと気づいた。
そして、カウンターに身体を持ち上げられ、無理やり脚を開かせられた。
この男の部下たちが、がたりと椅子から立ち上がってこちらを見ている視線を感じる。
なぜ、私の店で。なぜ、私はこのような格好をしているのだろう。
この後に来る悲劇なんて容易く理解できる。
私の抵抗など、存在しないもののように力で押さえつける棟梁。
横目で見ると舌なめずりをした部下の、卑らしい顔が目に入った。
棟梁は自身のズボンのファスナーを下げて、むくりと勃ち上がった一物を私の花唇にあてがった。
愛撫などなく、両手で無理に広げられてそのまま一気に奥まで貫かれた。
「ひっ!」
私は訪れた急激な痛みに声を張り上げる。
棟梁の舌打ちが聞こえた。
痛い、痛い、痛い!
そう悲鳴を上げそうになった。けれど叫びは声にならず、小さな呻きになるだけだった。
棟梁は顔を振る私の腰を掴んで、周りの部下に見せつけるかのように無理な摩擦を繰り返す。
思考の断片が次々と浮かび上がっては、形になる前に遠くへ消える。
体が固まったような違和感を感じる。
目の前の棚の食器がひどくぶれている気がする。視界が狭く暗くなったようだ。
脳を直に掴まれて、どこかへ引きずり回されるようだった。
頭が混乱していて、自分がされていることが心の奥まで落ちてこない。
何かがひどく、違って、遠かった。
夜空を見上げて平衡感覚を失う時のような、眠りに落ちる時の浮遊感のような。
けれど、忌まわしい。厭わしい。嫌だ、嫌だ、嫌だ。
皮膚も筋肉も骨格も削ぎ落とされ剥ぎ取られ、心が直に視線に晒されているように思えた。
背から腰にかけて、ぞわりと何かが蠢き這って、身震いした。
棟梁の指だと気づくと強烈な吐き気がして、ぐぅっと喉が鳴った。
私は狂ってしまわないように思い切り手の甲を噛んだ。
棟梁は私の中で爆ぜた後、気だるげに頭をかく。
何が起きたかを理解しようとするが理解したくない私に、棟梁はさらに絶望的な言葉を吐く。
「お前ら、やりたけりゃ勝手にやれ」
それは、今まで自分が扱っていた玩具を与える許しの言葉。
下卑た笑いを浮かべながら、近づく男たちに寒気が走る。
痛いのに、犯されてとても痛いのに。身体も心も裂けるほどに痛いのに。
もうこれ以上は。
「…船長さん」
私が呟くと同時に、店の扉がばたんと開いた。
「畜生! 馬鹿山賊! 謝れよ!」
ルフィが飛び込んできた。
「お頭、そのガキ、ゴム人間だ! 逃げられちまった」
後を追って店に入ってきた山賊が叫ぶ。
一瞬ではあるが、山賊たちの気がそれる。
その隙に、裏口から店を走り出た。下半身がひりついて、眩暈がしたが必死に走った。
後ろでルフィの怒る叫び声が聞こえた。
村長さんの家に駆け込んで、夢中で助けを呼んだ。
そしてルフィが殺されそうになった時に、船長さんが現れた。
副船長さんがひとりで山賊を倒し、棟梁にルフィが連れ去られた。
助けに海へと出た船長さんが、ルフィと一緒に帰った時には、私を抱いた左腕は消えていた。
最初は錯覚かと思った。
けれど滴り落ちる赤い血に、私の意識は遠くなった。
悪夢のような日の最後を、気を失って過ごしたらしい。
起きたら真夜中で、服のまま部屋に寝かされていたことに気づいた。
サイドテーブルにメモがあった。
副船長さんの名前で、詫びと、お大事にという言葉。
徐々に下半身に戻ってくる痛みに、夢ではない事実が蘇る。
平凡だった日常が、あっさりと壊されてしまった。
あんな男に抱かれるなんて。
もっとも、あれは抱かれるなんてものじゃなくて、ただの排泄だったけれど。
声も出さずに泣いて、夜が明けるまでシャワーを浴びた。
身体から流れる白い名残と、湯に染みる傷口が、憎くてひどく癪に障った。
次の日は、くらくらする頭と、思わしくない体調を理由に店を休みにすることにした。
外に出ることもなく、自室でゆっくりと寝ていると、不意に窓に小石がこつんと当たる音。
窓の外に赤い髪の男がひとり、右手をひらひらさせている。
慌てて立ち上がって、出迎えようとして、はっとした。
今、会ってどうするというのか。
でも目が合ってしまったので、招き入れるしかなかった。
「昨日はゆっくり話せなかったんで来ちまった。寝てたところごめんな」
「いえ…」
左腕の付け根に包帯が巻かれている。そこから先には何もない。ひどい違和感。
「マキノさん、ここどうしたの?」
右手で指された場所は、私の左手の甲。昨日、正気を保つために噛んだところ。
船長さんほどではないが、包帯を巻いていた。
「あいつらに何かされた?」
柔らかな言葉とは対照的に、すべてを言えと言われているようだった。
「…ナイフで切られてしまって」
それは嘘ではない。けれど切られたのは太腿だった。
船長さんは私の言葉を聞いて、ベッドに黙って座った。
「おいで」
その格好で、手招きをする船長さんにどきりとし、ふらふらと近づいていった。
ぽん、と自分のひざを叩いて、ここに座ってと言われた。
躊躇したが、にこにこと笑う表情に諦めて、横座りしようとした。
「違う、違う。跨いで」
とんでもないことを言われた。
覚悟を決めて、筋肉質の長い脚にそろそろと座ると、腰を抱き寄せられた。
スカートが捲れて、下着で船長さんの腰の中心部に跨っているような状態になった。
ズボンと下着を通して、船長さんの中心は屹立しているとわかった。
「うっ」
腰を急に揺すったので、昨日本当に切られた箇所にズボンが擦れて痛みに声を上げてしまった。
鋭い視線で見られた。
器用に片手で左手の包帯を外されていく。
もちろん、そこに切り傷などあるわけはなく、青黒く歪んだ噛み跡を見られてしまった。
「ごめん。昨日ベックマンに聞いてたんだ、この傷のこと」
ごまかそうとしていた自分に顔がかぁっとなった。
視線に耐え切れず俯くと、手の甲に口づけられてさらに継げられる。
「スカートにも血がついていたって」
ぎくりと震える。すべて知っていてこの人は聞いてくるのだ。
「…犯されました」
小さくなってそう答えると、優しく抱きしめられた。
「ムシがいい話だけど、ルフィを恨まないでやってくれ。俺のことならいくらでもなじっていいから」
「誰も恨んでなんかいません。酒場を継いだ時から多少の覚悟はしていましたから」
嘘ではなかった。
船長さんは私の頭を何度も撫でていた。
「手荒にされなかった?」
「痛かったです」
「脚を切られたの? 痛いのは脚だけ?」
「切られたのは脚だけですけど…」
言いよどんでいると、腰を抱きかかえられて、ベッドに座らされた。
船長さんは頭の麦わら帽子を私に被せた。
「持っていて」
そして、私の両脚の間に座り込んで、にっこりと笑って言った。
「見せて」
ショーツに手をかけられて、下ろされていく。
「き、切られたのは太腿です!」
「痛かったんだろう?」
脱がされて、じっと見られる。
今まで抱かれた時にも、そんな場所をじっくりと見られたことがなかった。
昼間から、こんな明るい場所で見られているということが、とても恥ずかしかった。
「赤くなってる」
「やめてください、汚いですから…」
「綺麗だ」
その言葉にぞくぞくして、むず痒い刺激が身体に走る。
恥ずかしくて目を瞑ったのに、溶けるように割れ目から液体が滲み出てしまった。
いくら船長さんに見られているとはいえ、自分を恨みたくなった。
両脚を閉じようとしても、船長さんの身体の前には空しい努力だった。
蜜を溢れさせる私を、船長さんはどう思っているのだろう。
見られているという感覚が、さらに私の身体を熱くさせて、視線だけで酔いそうになる。
「もう…いいですよね?」
「まだ」
私の頼みをばっさりと切り捨てて、船長さんは顔をさらに近づける。
船長さんの息を脚と股間に感じる。
目を開いて確認すると、船長さんがじっと私の脚の真ん中を眺めている。
この成り行きに混乱ぎみの私をよそに、船長さんは私の秘処に舌を伸ばした。
「えっ? な、何を! あっ…」
知識としては知っていたが、そんな場所を舐められるなんて汚い行為だと思っていた。
シャワーを浴びたといっても、別の男に犯されたばかりのそこに抵抗はないのだろうか、この人は。
「駄目ですっ! そんな…きたなっ…やっ! ああっ…んっ!」
体験したことのない快感だった。
電気が身体中を走り、目の前で火花が散る衝撃。
かろうじて倒れこみそうになるのを押さえるだけで、払いのけることなどできない。
腰が身悶えして、まともに身体に力が入らない。
舌の動きを止めることなく、潤む叢ごしに私を見上げる。
上下に動く舌の動きに、甘く震えた声を上げ、腰を蠢かせた。
「あっ…駄目ですって…はぁっ!」
舌先で突起をつつかれて、ねぶられて、脈打つ心臓が破裂するかと思った。
快楽は奔流となって集まり、沸きあがった快感は私の中で暴れだす。
いつも触れられる指より柔らかく、濡れた物に舐められていくうちに、突起が硬くなっていく。
突き刺さるような感触に、痺れて目を回しそうになる。
船長さんの舌に合わせて跳ねる自分の腰が、何か別の生き物のようだった。
弱々しく船長さんの頭に手をあてても、放せるような力は出せず、赤い髪を掴むだけになる。
「マキノさんは何をされたって、汚れることなんてないから」
それは、慰め? それとも、本気で?
「んんっ」
情けない声が上がるだけなので、また手を噛もうとしたら右手で止められた。
「痛くないようにしているから、声、我慢しないで」
目を見開いた。私のために船長さんはこの行為をしているのだ。
理解したらこの快楽を拒否するわけにはいかなかった。
抵抗をやめた私に満足したのか、船長さんは肉襞に舌を沿わせる。
右手で花弁をゆっくりと開かれて、剥き出しになったクリトリスを唇で挟まれた。
「ひぁんっ…んんっ!」
噛みしめた歯の隙間から唾液が零れ落ちそうになる。
耐えられなくて上体がベッドに倒れこんだ。麦わら帽子が外れて顔の傍に落ちる。
私の秘肉からは蜜が溢れ出て、船長さんの唾液と絡まって光っていた。
天井を向いたことで、あられもなく曝け出された秘処を船長さんが見下ろしている。
思わず顔を両手で覆うと、船長さんはまた舌をクリトリスに這わせる。
「あぁっ…はっ…ん」
突起をしゃぶる船長さんに、私は甘い喘ぎと熱い蜜しか返せない。
私の身体は震え始めて、腰だけでなく全身が暴れそうになる。
「い…やっ…あんっ」
顔を覆っていた両手は、今やシーツをきつく掴んで、宙に浮いた脚はもがくだけ。
腰を知らず知らず船長さんの顔に突き出すように動かしていた。
「あっ…いっ…ああっ」
震えは痙攣になって、身体が大きく反り返った。
「ああ! あ…ああぁ…うううううぅんっ!」
訪れた強烈で長い絶頂。
熱さに持ち上げた腰をベッドに打ち降ろして、荒い呼吸を繰り返す。
「はぁ…はぁ…あぁ…」
全身が弛緩して、蕩けてしまいそうになった。
船長さんが、動かない私に顔を寄せてくる。
「マキノさん?」
「はぁ…」
「気持ちよかった?」
小声で囁く船長さんを、困った顔で睨みあげる。
私の愛液がてらてらと光る顎をシャツで拭う船長さんに、顔が火照った。
船長さんの舌だけで達してしまって、恥ずかしいやら悔しいやら。
そんな心情を隠すように、船長さんの肩に抱きついた。
ぽふぽふと、頭を優しく叩かれて、可愛かったよ、と小さく言われた。
「船長さん、私にもさせてください」
そう言うと、驚いたような顔をする。
「マキノさんはそんなことしなくていいから。今日はずっとこのまま一緒にいてくれないか」
「抱いてくれないんですか?」
「だって、痛いだろう?」
「構いません」
「俺が構うから」
不服がる私を見て、優しく唇を重ねられた。
「最初にマキノさんを抱いた時、泣かせてしまったから。痛くさせたくないんだ」
愛液に塗れた私の太腿をそっと撫でるように拭きながら優しい声で語りかけられる。
「とても大切だから。マキノさんがすごく大事だから」
「え?」
「抱いている時にしか言えなかったんだ。俺は、臆病だから」
服の上から背中をさすられる。
いつも頂点へと達する前に囁かれる言葉はこれだったのだろうか。
「君の笑顔に惚れて強引に抱いてしまって、見てしまった泣き顔に俺は捕まった」
何も流れていないのに、目許を撫でられた。
「とても綺麗だから。汚そうと思っても汚れないから」
「…私はそんなふうに言われるような女じゃないですよ」
目を覗き込まれる。黙り込ませるような視線に気圧された。
「俺にとっては女神様だよ。焦がれて、清らかで、いとおしくて」
こんなにも厭わしい自分を、いとおしいと。誰よりも愛しい人の言葉。
「私も…好きです。船長さんが、好きです」
静かな部屋に私の言葉だけが響く。
船長さんは転がっていた麦わら帽子を被って、また私を抱きしめた。
「海賊を愛する女は4種類に分けられるんだ。知ってる?」
意外な質問を問いかけられて、ただ首を横に振った。
「ただ海賊という人種を好む女。こいつらは愛した海賊がいなくなれば、次に港に入る別の海賊を愛す。
でかい街の娼婦に多いな、こういうのは」
話が見えなくて頷くだけになる。
「海賊の代わりに、陸の男をみつける女。たぶん、これが一番多いかな。
あとは、ただひたすら帰ってこない男を待ち続ける女。ヤソップの女房はこういうタイプだったらしい」
下まつげの長い船長さんの仲間の顔が浮かんだ。
そういえば、ルフィと同じ年頃のお子さんがいるとか。
「海賊はいなくなるんですね」
「…それはね。海賊ってそういうもんだからさ」
それは自明だ。知っていた。
「1年も同じ場所を拠点にすることが珍しいんだ。俺たちの場合、船長のゴリ押しなんだけどね」
君がいるから、そう言われて、照れたけれど納得して頷いた。
「昨日のこともあって、今度の航海で、もうこの島を離れることにした」
そして覚悟はしていたけれど、聞かされた台詞。
唇を噛みしめながら下を向くと、船長さんが優しく耳元で囁いてくれた。
「最後の女はね、危険な航海でもいいから海賊についてくる女だ。ついてこないか? マキノさん」
がばりと顔を上げると、微笑む船長さんの顔。
ついていく? 私が? 船長さんに?
海の上に浮かぶ自分を想像できない。この人と一緒にいたい。けれど。
この島が。この村が。この店が。いつも私の傍にある。
「行けません」
私はここで生まれたから。私はここで育ったから。そして。
「私はここが好きだから」
船長さんは私の額に額をあてて、にっと少年のように笑った。
「うん。だから俺はマキノさんが好きなんだ」
麦わら帽子をまた私に被せて、ぎゅうっと抱きしめられる。
「俺についてこないマキノさんだから好きなんだ」
不毛だろ、と笑って、ベッドの上。またひざに乗せられた。
「これからどこへ行っても。俺はマキノさんを愛しているから。死ぬまで、ずっと愛しているから」
私の日常を壊された次の日に、愛しいあなたからの約束。
「離れても心に船長さんをずっと残しておいていいですか?」
頷く船長さんの左腕の包帯に口づけて、最後の涙。
苦しい感情を思い出し、悩みすぎていた自分にほうっと、ため息をついた。
こんな、簡単なことだったのに。こんなに簡単に温かくなれたのに。
「結局、泣かせちまうんだなぁ」
安心してください。この涙はあなたを覚えているための決意。
赤い髪に両手を回して、悲しまないために最後の抱擁。最後のキス。
そして、いつもの日常に私たちは戻り、生きていく。
出港する船長さんを、笑顔で見送る。
泣き叫ぶルフィに、船長さんは麦わら帽子を被せた。
私を振り返らずに港を出て行く船長さんの無事を祈る。
“俺はマキノさんを愛しているから”
ああ、大丈夫だ。私は。
あなたがいないこれからの、冷たい春も、凍てつく夏も、冷めた秋も、凍える冬も。
その言葉だけで、生きていける。
━終━
以上です。
自分なりのシャンマキ。
表現できているのか、どうだろうか。
もっと勉強していいSSを書けるように日々精進していきたいです。
読んでくださった方、ありがとうございました!
正直感動しました。
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お疲れ様でした!!!!!!!!!!
……上手く言葉に出来ない。
切なくて、暖かくて、しっとりとして、柔らかくて。
シャンクスにとっての女神の美しさに胸が震えました。
前半の、身を引き裂かれるような切なさにと、静かな情景描写が相まって、
とても美しいし、中盤の哀しみと後半の癒しの暖かさ、柔らかさ、その中心に
輝く強さ、気高さ、シャンクスの愛──全てマキノさんの美しさに繋がって
いるように感じました。
とても感動しました。お疲れさまでした!!
泣けるーー!!
いいなァ、マキノさん。
優しいエッチは大好きだ。
シャンクス見直したw
308 :
名無しさん@ピンキー:04/02/29 16:13 ID:Md3BRTqA
エロが!読みたかった!だけなのに!ラスト!まじ!!!泣きました!!!!!
ありがとう!感動をありがとう!!!
・・・すごい。もう言葉が・・・でない。
切なさ。暖かさ。優しさ。苦しみとか喜びとか。
無理なく心に響いてくる心理描写。
イメージのわきやすい性描写も。
完璧・・・。リスペクツ。ちょー。
アレですね。
否定してもオイラなの中で。苺屋様はアレです。
プ ロ 。
おかね取れるよね。ふつーに。
あぁ・・・感動しました。
特に最後の2行。
いつか帰ってきてくれるよね・・・シャンクス・・・
そのときのマキノさんの笑顔が・・・見たくなりました。
お疲れ様です!マジで!GJ!
遅くなりましたが、ペルビビの感想をどうもありがとうございました。
内容はそこそこ気に入ってるんですが、改めて読み返すと、
無駄に長いし、キャラ崩すのは(かなり)無理があるなと思った次第。
まだまだ修行が足りないです。がんばろう、もっと。
読んでいただいてありがとうございました。
>苺屋様
シャンマキ感動しました…ああ、うまく言葉になりそうにないです……
最後、マキノさんの、シャンクスを愛するが故の切なく強い決意。
飄々としたシャンクスの中にある、マキノさんへの男らしいストレートな愛情。
二度と会えないかもしれないのに、信じあえるっていいなあ、と思います。
色や音、香り、温度、触感……その全てが伝わってくるような気がしたし。
最近ちょっとヘコみ気味だったんですが、
優しさと温かさのおすそ分けをいただいて、すこし回復しそうです。
じわじわと胸に広がる素敵な話をどうもありがとうございました。
311 :
名無しさん@ピンキー:04/03/02 11:07 ID:CQ9uPcxH
サンジたんお誕生日オメレト☆
苺屋タソ、GJです
シャンクスに萌えますたありがとう
>>アルファ様
ペルビビ!!
ペルの愛が報われてよかっただにぃ。
一方で、ビビの船でのお相手は?なんて妄想もしちゃったり。
ペル、えろいっす!
>>苺屋様
うわー、なんですか、もう!
一粒で2度どころか、3度4度とおいしかったです。
最後の抱擁、最後のキス…ここだけで泣ける…
やっぱ、あれですな。
このスレはエロだけじゃなく
こういった心の温かさも感じられるいいスレですな。
私はと、言えば
サンジのお誕生日SSは間に合わず
ルナミの裏側のお話なんぞ書こうと勧めてはいるものの…って感じですゞ( ̄∇ ̄;)
たくさんの感想をいただいて感激しております。
この内容はスレの雰囲気から浮くんだろうなぁと、投下前心臓止まりそうだった小心者です。
シャンマキはなかなか難産でして、終わってみればやはり文体カチカチ。
柔らかい文章を書けるようになりたいです。
もっと、頑張ります。日々、是精進。
エロが上手に書けるようになりたいです。
最後に、感想をくれた方、読んでいただいた方、ありがとうございました。
えぇっと前回投下したルナミの裏側での話です。
『もう一つのLOVE PASSION』
−ゴロン…。
ゴーイング・メリー号のキッチンに3本目の酒瓶が転がった。
「これ以上飲んだら、さすがにクソコックに怒られるかな」
4本目の酒瓶に伸ばしかけていた手を引っ込めながらゾロが呟いた。
「−ったく、何で俺があいつらの為にこんな気を遣ってやらないけねぇんだ」
今頃、男部屋ではルフィとナミがお互いの気持ちを確認している頃だろうか、
それともナミのことだから、自分の本音を言えずにまごまごしているのだろうか。
お互いに想いあっていながら、鈍感な船長と、自分の気持ちを押し殺し
挙句、暗い表情になっていった航海士を取り持つ為に
男部屋を空ける計画を言い出したのは、他ならぬゾロだった。
「…もう、寝るか」
−起きていたら、また酒に手を出しちまいそうだしな。
そう思って、椅子の背もたれに深くもたれかかった、その時だった。
ああっ…。
微かに聞こえた女の声。
−マ、マジかよっ。
いや、男1人の部屋に女が向かったんだ。
そういう展開になることは予想はついた。
しかし、それにしても…。
あんっあんっ…ああっ…あっあっ
−声でかいだろ!?
段々と大きくなってくる、その声に思わず顔が赤くなる。
こういうのは、意識しない様にすればする程、却って気になってしまうもので。
次第に、自分の股間が張り詰めるのを感じていた。
−畜生っ!
何故か悔しい気持ちが湧き上がり、それと同時に湧き上がる欲情に耐え切れず
ゾロはそっと自分の股間に手を伸ばした。
「うわっ!!」
その瞬間、何者かに自分の手を握られ、驚いたゾロは地面へと転げ落ちた。
同時に床へと転がった椅子に目をやると、自分の股間があったであろう場所に1本の白い腕が生えていた。
いや、咲いていた。
「あら、そんなに驚かなくてもいいじゃない」
いつのまにか、キッチンのドアの所にロビンが腕組をして立っていた。
「てめ、いつのまに…」
「あら、少し前からいたんだけど、剣士さんったら、意識が他の所に行ってたみたいだから」
飄々と答えたロビンが空いてる椅子に座る。
「なっ!」
自分の様子を見られていたのかと思うと、ゾロの顔が更に赤くなる。
「この声、航海士さん?通りで部屋にいないと思ったけど」
「お前には関係ないだろ」
船にいきなり乗り込んできた、この前まで敵だった女に、ゾロはぶっきらぼうに言うと、その場から立ち去る為、
立ち上がろうとした……が、その両腕を床から咲いた2本の腕に取り押さえられ再度、地面に転がった。
「あら、何処へ行こうというのかしら?」
「てめ、これ離せ!」
「ここを出たって行く所なんてないんじゃない?」
「てめぇがいない所だったら、何処でだって寝れるさ」
「あら、失礼ね」
言うが早いか、床から無数の腕が咲き、ゾロの全身を取り押さえる。
両腕、両足を無数の腕に取り押さえられ、さすがのゾロも身動きが取れなくなった。
「何するつもりだ!」
「剣士さんのほてりを静めてあげようかと思ったんだけど…」
「なっ」
会話をしている最中にも、男部屋から聞こえてくるナミの声は続いていた。
更に床からもう1本の腕が咲き、ゾロのズボンの中心部の内側から押し上げられたその膨らみに触れる。
「やめっ…!」
優しく撫で上げられ、そこから広がる快感に、思わず体が強張る。
複数の腕が流れ作業の様に起用にゾロのズボンを脱がすと、いきり立ったそれが姿を現した。
「あら、結構立派じゃない」
ひんやりとした手の感触が直にゾロのペニスを包み、上下に動く。
その手の中で、ペニスは更に硬度を増していく。
その間も、ナミの声は止まることなく、キッチンへと聞こえてきていた。
「航海士さん、結構いい声で啼くわね。剣士さんはどんな声で啼いてくれるのかしら?」
ロビンがそう言いながら自分も衣服を脱ぎ去り、ゾロの方へと近づいてくる。
「やめろっつってんだろ!」
「これでも?」
複数の腕によって無理矢理開かされたゾロの脚の間にロビンが割って入り、ゾロの快感の象徴へと口付ける。
「!」
柔らかい唇の感触に、ゾロの体が一瞬震えた。ロビンはその様子を嬉しそうに見ながら、舌を伸ばし、ペニスを下から舐めあげる。
優しく、時には強く、ロビンの舌がゾロのペニスを這う。
「…くぅっ…」
ゾロは恥ずかしさのあまり、目を開けることが出来なかった。
「!」
突然、柔らかいものにペニスを包まれた快感に、またゾロの体が強張った。
それがロビンの口の中だと判るのに時間はかからなかった。
「ぅあっ」
思わずうめいてしまったゾロに対して、ペニスを咥えたままロビンが上目遣いで笑みを向ける。
しかしゾロには、既にそれを見る余裕はなく、与えられる快感に打ち震えていた。
飲み込む時はソフトに、そして戻す時には吸い上げ、更にその口の中で舌は休むことなく動き続けている。
「…うっ…はっ…はぁっ…やめっ…」
上がっていく息がゾロの絶頂が近いことを現していた。
それを感じると、ロビンの動きが更に激しくなる。
「くっ…!!」
ペニスが数回脈打ち、ロビンの口の中に白濁した液体を放出した。
「はぁはぁ…」
−こくん
ロビンはゾロのペニスから口を外すと、放出されたそれを飲み干し、舌で口の周りを舐め取る。
「ふふっいっぱい出たわね。溜まってたのかしら?」
ゾロを抑え込んでいた無数の腕が消える。
「てめぇ…」
自由になって身動きが取れるようになったゾロは起き上がるとロビンの肩を掴む。
ロビンはいつもと変わらず笑みを浮かべている。ゾロはそのまま、ロビンを押し倒した。
「やられっぱなしで終れるかよ」
「ふふっ受けて立つわよ」
ゾロがロビンの脚の間に手を伸ばすと、そこは既に湿り気を帯びていた。
「てめぇも興奮していたってわけか」
「そうよ…悪い?」
「あぁ、悪いな」
そう言うとゾロはロビンのふくやかな胸の膨らみの先端に口付ける。
ロビンの体が僅かに震える。胸の先端の突起を舌で転がしながら、ゾロの右手はロビンの股間の間で動いていた。
くちゅくちゅ、と卑猥な音が段々と大きくなってくる。
ロビンは快感に耐えるかの様に唇を噛みしめた。
「どうした?お前は啼かないのか?」
「…聞こえちゃうでしょ?」
「気持ちよくないってわけじゃなさそうだ」
「そんなの…言わなくても判るでしょ?」
上気した表情をゾロに向けロビンが笑みを浮かべる。
「…確かにな」
ゾロも口の端を上げて笑みを返した。ゾロの両手を濡らす液体がロビンの快感を現していた。
ゾロは一度体を起こして、ロビンの脚の間に割って入り、両脚を持ち上げ、股間に顔をうずめる。
既に潤いきったそこにゾロの舌が伸びる。的確に陰核を捕らえ、ロビンに快感を与える。
震える腰が、快感を得ている事は明確なことは明らかにしていたが、それでもロビンは声を出さなかった。
ゾロの指が自分の中に埋め込まれても、ロビンは目をきつく瞑り、声を出すまいと必死に堪えた。
声にはなりきらない甘い吐息と上下する胸。それでもロビンは声を出さない。
「随分と我慢するじゃないか。これでもか?」
ゾロは身体を起こし、復活した自分の分身をロビンの中へと埋め込む。
「んあっ」
堪えきれず出てしまった声。
「んっんっ」
一度漏らしてしまった声は、そう簡単に止めることは出来なくなっていた。
それでもロビンは少しでも声を抑えようと自分の指を噛む。
ゾロが動く度にロビンの身体は強張り、ゾロのペニスをきつく締め上げる。
ゾロは目頭にうっすらと涙を浮かべてまで声をこらえようとしてるロビンが咥えてる指を引き離した。
「ああっ」
堪える術を失い、ロビンの声が響く。
「いいのかよ、そんな声出して。聞こえちまうんじゃないか?」
腰を打ちつけながら、先ほどの復讐とでも言うように、ゾロが言う。
「あっあっ、意地悪…ねっ」
「どっちがだ」
ゾロが腰の動きを早めた。
一方、倉庫で作業をしていたウソップとチョッパーにもナミの声は届いていた。
「…すごいな」
チョッパーが顔を赤らめて呟いた。
「あ、あぁ、でもな、俺様みたいな大人はこういう時にも動じないもんなんだ」
そう言いながらもウソップも顔を赤くし、実はズボンの中では股間が膨張しているのだが、平静を装っていた。
「へぇ、そうかぁ。ウソップはやっぱり色々経験してるのか?」
「あぁ、当然だ。そう、あれは…俺が村を旅立つ前日のことだ…」
「ウソップさん」
「おぉ、カヤ。もう大丈夫なのか?」
出発の前日。自分の家に1人で現れたカヤに俺は驚きを隠せなかった。
「えぇ、ウソップさんこそ」
「あぁ」
しばしの静寂が二人を包む。
「とりあえず、座れよ。何もないとこだけど」
ベッドの上にカヤを座らせ、俺もその横に座る。また、沈黙が続いた。
「ウソップさん…」
口を開いたのはカヤの方だった。
「やはり行くんですね」
「…おう、やっぱり俺は立派な海の男になりたいんだ」
「そうですか…ウソップさん、お願い…」
「何だ?」
「行かないで、とは言いません。だから、せめて…」
「カヤ…」
「最後に…抱いてください」
「カヤ」
突然のカヤの言葉に俺は驚いたさ。でも、女の子にそんなこと言わせちゃったら
男として引き下がるわけにはいかない。
恥ずかしそうに頬を赤らめ、俯いたまま俺を見ないカヤの肩を俺は引き寄せた。
そして、そっと口付ける。そのままカヤをベッドに押し倒すと、カヤの服を剥ぎ取った。
白くて、陶器の様なカヤの肌はそりゃ、綺麗だったさ。触れるのが恐いくらいに。
カヤもこれから起こることに、僅かながら恐怖を感じ震えていた。
「カヤ、恐いか?」
「えぇ、少し…でも、止めないでください」
「わかった」
俺はそっとカヤの胸に触れた。
「んっ…」
カヤの胸を優しく揉んでいると、乳首が少しずつ硬くなって来た。
俺はその淡いピンク色の乳首に口付けた。
「あっあっ」
舌で転がすと、その度にカヤは可愛い声をあげる。
脇腹を撫で、そのままカヤの下半身に手を伸ばす。脚の間に手を滑り込ませると
「あんっ」
カヤが一際大きい声を上げた。撫でていると、最初は閉じていたそこも、少しずつ開いてきて次第に潤んだ液が溢れ出してくる。
「あぁっ…あっあんっ…ウソップさん…」
「カヤ、見てもいいか?」
俺が聞くと恥ずかしそうに頷く。俺は移動し、カヤの両足を広げさせた。
乳首と同様に淡いピンク色をした、そこはカヤの愛液で濡れ、卑らしく光っていた。
「カヤ、綺麗だ」
「あぁ…ウソップさん…」
カヤのそこに顔を埋め、舐め上げると
「ああんっ」
激しい声をあげ、カヤの両足が俺の顔を挟む。それでも俺は舐めるのを止めなかった。
次から次へと溢れ出てくる愛液。カヤの白い肌が段々とピンク色へと変わっていく。
充血した赤い芽を咥え、ちゅちゅっと吸い上げると
「ああああああっ」
カヤの体が跳ね上がり、大量の愛液が溢れ出した。
「カヤ、イッたのか?」
「ごめんなさい、私だけ…」
「いや、かまわないよ。…入れてもいいか?」
「ええ。お願いします」
上半身を起こし、カヤのそこに、はちきれんばかりに膨れ上がった自分の分身をあてがう。
「痛かったら言えよ」
カヤはこれから来る痛みを想像し、芽を瞑り震えていた。ゆっくり、ゆっくり、カヤの様子を伺いながら沈めていく。
俺のモノが全部埋まり、俺が息を吐くと、カヤが目を開けて俺を見つめた。
「ウソップさん…入ったの?」
「あぁ、全部入ったよ」
「嬉しい…」
カヤが俺の顔を引き寄せ口付けてくる。俺はそのまま動き始めた。
「ああっ」
「痛いか?」
「いえ、大丈夫です、ウソップさん…私…あぁっ」
痛みから少しずつ変わっていく快感にカヤが声をあげる。
「あんっあっあっ…あはあっ…あぁっ」
カヤのそこが俺自身をきつく締め上げ、俺もそう長くは持たなかった。
「カヤ、出すぞ」
「えぇ、私も…あぁぁっ」
イク直前にカヤの中から分身を抜き去り、カヤの腹の上に液体を放出する。
白い液体がカヤの身体に飛び散り、上気した肌の上に白い地図を描いた。
そう、これから俺が旅立つ世界の地図を…。
「格好いいなぁ…」
ウソップの話にチョッパーが感心していた。
「まぁ、俺様も色々あったからな」
鼻高々に言うウソップにチョッパーが1つの疑問を投げかけた。
「でも、鼻は邪魔にならなかったのか?」
「え?(ギク)」
「キスする時とか…その、あそこを舐める時とかどうしたんだ?」
「いや、それはその…あれだ」
「あれって?」
鋭いチョッパーの突っ込みに、カヤとの話が作り話だとも言えず、ウソップは焦りだした。
「なぁ、教えてくれよ」
「え、その、俺の鼻は、結構柔らかくて、だな。邪魔にならないように曲がるようになってるんだ」
「そっかぁ」
チョッパーは、またウソップのいい加減な作り話に騙されるのであった。
------fin-------
ってことで、
ウソップの鼻は実際、どうなるんでしょう?謎。
ゾロロビ(ロビゾロ?)キター!!
ウソカヤキタ――(゜∀゜)――!
乙です! 萌えっ!
ウソップの鼻は・・・そりゃどんな指よりも快楽をもたらす名器に・・・ね。
IDに9ビビ(9v)キター
苦しいな。
ゾロロビ&ウソカヤ乙です!
「剣士さんはどんな声で啼いてくれるのかしら」がすごく印象に残りました。
言うだけあって素晴らしい口技を持ってる姐さん。
かと思えばゾロの攻撃に、必死で声を抑えるような一面も持っていて。萌え。
しかしこの二人にかかると、まるで戦いですねー。
ウソカヤ、ちょっと本気にしちゃったよwってチョッパーレベルですか?
つーか鼻なんて気にしてなかった……チョッパー以下です。だめじゃん。
>榊さん
ゾロロビ&ウソカヤご馳走様でした!
まさに戦い、のゾロロビ素敵すぎます。
このふたりは特に引かなさそうだし、相手が相手だけに。
そしてほんわかウソカヤに萌えました。
白い地図…ウソップが本当につきそうな嘘だなあ。上手いですねぇ。さすが。
ウソップの鼻はどこかで、くにょっと曲がった表記があったような?
…探してきますた(暇人)。9巻P97。この曲がり具合ならきっといけます!
頑張れ、ウソップ。君の英雄譚はいつの日か真実となる!
さて、そろそろ桜の季節ですね。というわけで? 桜ネタで一本投下。
ゾロ視点でゾロ×ロビンです。
素敵ゾロロビの後に投下なので、とても勇気がいりますが。
このスレの傾向と真逆の、主導権を握るゾロです。
前半に29巻269話の扉絵から妄想した小ネタっぽい感じの文章入ってます。
今回も案の定、長いです。
甘く、エロ度高めに、を目標に書いてみたが、このふたりに甘さを求めるのは無理だったか。
このカプと攻めるゾロがお嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「春にして君を想う」
俺たちが、その日たどり着いたのは春島だった。春島の春。
遠くから見たその島は、青い海と青い空に挟まれた、薄紅色の島だった。
「すげえ! 島中、桜が咲いてるぜ!」
「桜だ! 桜だ! ドクター! きっとこんないっぱいの桜を見たんだね!」
いつもの通り、島をみつけたら騒ぎ出すルフィと、桜に思い入れのあるチョッパーの声が響く。
「桜の下で宴会でもしてえな」
「いいわね。お花見! 花見酒なんて最高ね」
「ナミさん! 貴女のために宴会の食事を作りましょう!」
ルフィたちの叫び声につられて、他の連中も船縁から島を眺めて口々に思いついたことを言う。
船を島によせ、着岸と同時に飛び出すルフィ、ウソップ、チョッパー。
桜の花びらが舞い散る中、やいやいはしゃいで走り回っている。
錨を下ろして、俺も降りる準備をする。
「向こうに街があるみたいだわ。ロビン、一緒に買物に行かない?」
「そうね。新しい服もほしいわ」
「ナミさん、ロビンちゃん、お供しまっす!」
そして女たちと、それにつきまとう相変わらずのコック。
俺はひとりになって、樹の根元に腰かけた。
しかし、圧巻だな。向こう側が霞んで見えねえ。
風にそよぐ薄紅の中で、俺は戻れなくなった故郷を思い出していた。
桜の花は俺の故郷にもよく咲いていた。
師匠と、今は亡き親友と、春になれば花見をしてたっけな。
思い出すのは、薄紅の下の漆黒の髪の色。
笑顔は過去の思い出の中に、心の中に残っている。
親友と交わした約束が色褪せずに、俺の目標として今も息づく。
あいつがいなくなってから、花見を楽しむ暇さえ惜しんで修行に没頭していたような気がする。
咲く桜を綺麗だと思う今の俺は、あの頃と何か変わったのだろうか。
俺の頭の中で少女の顔が揺らいで消えた。
代わりに灯るように浮かんできた女の顔を、首を振って打ち消した。
「うぉーい、ゾロー。こっちこいよー」
しばらくすると、ルフィが俺を呼びに来た。
街の近くに庭園があるらしく、そこで花見をすることにしたらしい。
桜の林をルフィと歩いていくと、開けた場所に出た。
ウソップが待っていて、街から調達したらしい敷き布をひいて座っていた。
「ここの島はおもしろいものがたくさんあったぜ。いろいろ借りてきた」
見れば、習字道具やら、茶を淹れる道具やら。
その中で、俺は見覚えのある楽器に目をやった。
「お、新羅琴じゃねえか」
「シラギゴト?」
「この楽器の名前だよ。俺の故郷以外で初めて見たぜ」
「へぇ。弾けんのか? ゾロ」
「弾いたことはねえが見よう見まねで何とかなるかもな」
「意外だな、お前が楽器か」
言いながらウソップはシャツにドクロマークを墨で描いていた。
「ほれ、ルフィ。できたぞ」
「おう! ウソップ、ありがとな。どうだ、ゾロ、かっこいいだろ!」
墨乾いてねえんじゃねえか? シャツを着て、自慢げに見せるルフィ。
「ゾロの服には俺が描いてやるよ」
「やめろ、バカ。服汚すんじゃねえよ」
ルフィの下手な絵なんかご免こうむる。筆を持って追いかけてくるルフィから逃げ回っていた。
「畜生、汚しやがって」
結局捕まってしまい、ドクロと呼ぶにはあまりに前衛的な模様がのたくったシャツを脱ぐ。
ウソップがげらげら笑いながら、街で買ってきたというシャツを手渡してくれた。
少し俺には小さかったので、ボタンを外して着る。
「その上からでも腹巻きはつけるんだな…」
何かおかしいのか、ウソップが呟いた。
「いよぅ! 野郎ども。ただ今戻ったぜ! 見ろよ、このナミさんの神々しいまでのお姿を!」
コックたちが帰ってきた。
「ふふ、どう? 貸し衣装よ。似合うでしょ」
見れば、ナミが着物姿でポーズをとっている。髪まで結い上げて。
やたら時間がかかったのはこれが原因か。
女は化けるな。騙されちゃいけねえ。
「へえ、馬子にも…」
言いかけた途端、殴られる哀れなウソップ。やはり何着てても本質は変わらねえな。
「着付けもしてもらったのよ。動きにくいけどたまにはいいわよね」
「とてもお美しいです、ナミさん! ああ、貴女は俺の恋心に火をつける!
俺の焦がれた心は貴女に捕らわれて、もう離れることなんてできないんだ!」
あれは当然無視する方向で。
「ロビンは着なかったのか?」
「ええ。私の身長に合う着物がなかったのよ」
ルフィの問いかけに笑いながら答える女。
この女もコックも、買物に出る前とは別の服だった。街で買って着がえたのだろう。
「花見しようぜ!」
ひとり走り回っていたチョッパーが、元気な声で叫んだ。
「桜茶を買ってきたから、淹れるわね」
急須に手をかけるナミ。急須を使うならその横の茶せんの意味は何だ?
ルフィは習字に興味を持ったか、色々書き連ねている。
「できたぞ!」
おいおい「しかの丸焼き」ってお前。
「お、俺はトナカイだぞ」
チョッパーがびびってんじゃねえか。
「ゾロ。せっかくだから弾いてくれよ、シラギゴト」
ウソップが俺に新羅琴を寄越した。ひざに乗せて弦を弾いてみる。
「お前に弾けるのか?」
隣で興味深そうに俺の手元を覗き込むコック。
確かこんなふうに…。
ぽぺん。
変な音が出た。
ぱぽん。ぺぺん。
「はっはっは。全然弾けねえんじゃねえかよ!」
「ひっでえ音だな。鼓膜破れるぜ」
大口を開けて笑うウソップとコック。ウソップにいたっては耳を指で塞いでやがる。
かかなくていい恥をかいた気がする。
「俺が足で弾いたほうが良い音出るんじゃねえか?」
伸びてくるコックの足をはたいた。
気づけばチョッパーは寝ているし、ルフィは体を墨だらけにしてまだ習字に没頭中。
何だよ「春うららららら」って。「ら」が多いんだよ。「ら」が。
そうこうしていると、後ろでくすくすと笑う声が聞こえる。
振り向くと、少し離れた場所で本を読んでいる女の姿。
片肘をつきながら俺を見て、また笑った。
まったく。どいつもこいつも。無駄に俺を苛立たせやがる。
その後は結局、宴会。コックの料理と、島の地酒を味わいながらの花見。
食って飲んで歌って騒いで。
さんざん楽しんだ宴の後、夜も更けたので街へと向かって宿をとる。
部屋に入ると、ルフィたちは速攻で寝ついた。
はしゃぎすぎて疲れたんだろう。
俺は、昼間に桜を見た時のことを思い出し寝つけないでいた。
月夜に桜を眺めるのもいいかもしれない。
散歩でもしようと宿を出ると、昼間の服のままあの女が立っていた。
「あら、剣士さん。夜のお散歩?」
眉をしかめて、そうだ、と言うと女は俺の傍へと近づいた。
「ご一緒していいかしら」
断る理由もない。答えずに歩き出すと、横に並んでついてきた。
夜桜を眺めながらふたりで歩く。
時折、ひらりひらりと舞い落ちる花びらがかすめる。
薄紅色に覆われた空の隙間から、蒼白い月の光が漏れ込んでいる。
横目で見た女の顔がぼうっと浮かび上がって、整った顔の造詣に鼓動がどくんと跳ねた。
「剣士さんは着物が好きなのかしら」
急に聞かれた。
「何だよ、いきなり」
「航海士さんのこと、楽しそうに見ていたから。私も無理してでも着ればよかったかと思って」
「まあ、俺の故郷じゃ普段着が着物の奴もいたからな。懐かしかっただけだ」
「そう」
風が吹いて、女の黒髪がそよいだ。真っ直ぐに伸びた細い黒髪。
着物はこの女に似合うだろう。
「今度着物を着る機会があったら、あなたが見立ててくれる?」
「めんどくせえよ」
「あら、残念。剣士さんに選んでほしかったのに」
そう言われたので考えてしまった。
こいつが着るなら派手なのじゃなくて、白を基調とした落ち着いたやつがいい。
冬模様か、秋模様。紅葉柄なんか、似合うかもしれねえな。
きっと柔らかい黒髪が映えるだろう。
無意識のうちにその黒髪に触れていた。
「いつも触るわね。黒髪が好きなの?」
俺は指摘されるほどにわかりやすく触っていたんだろうか?
黒い眼で俺を見上げるこの女の黒髪を。
「嫌いじゃねえな」
「そ」
それで女が黙ったので、俺も何も言わずに歩いていた。
「聞いたこと、あるかしら?」
しばらくすると、また女に話しかけられた。
「何をだ?」
「桜の樹の下には、屍体が埋まっているそうよ」
ざざあっ、と風が吹いて花びらが降る中で、楽しそうに笑う女。
「だから、その血を吸ってこんなにも鮮やかな薄紅」
「屍体くらい埋まってんだろ。陸の生き物は最後は皆、土に還るんだからよ」
そう言ったら眼を見開いて、数瞬遅れて破顔した。
「確かに…でも、つまらないわ。もっと惨憺たる光景を想像してほしかったのだけれど」
「悪趣味な女だな」
「じゃあ、これは? 桜の下には鬼が棲む」
「鬼?」
「ええ。桜鬼(はなおに)。あまりに美しすぎるから妖しいものが同居するそうよ」
女が空に手を伸ばす。また風が吹き、黒髪とスカートが揺れた。
「鬼に攫われるのもいいかもしれないわね」
まともな台詞を吐けないのか、この女は。
「それともあなたが攫ってくれる?」
気を抜いていたら、そんな言葉でからかわれる。
身体に熱が生まれる。ゆっくりと女に近づいて、眼を睨んだ。
女も俺の視線を受け止めたので、考えるより先に体が動いていた。
鼻先が触れた後、次第に唇の温かい感触。
押しつけて離して、触れるか触れないかの接触を楽しんで、包むように覆ってやった。
甘い痺れがゆるやかに唇から全身に広がっていく。
近づいた時と同じようにゆっくりと唇を離すと、女と目が合った。
女は眼を閉じなかったらしい。無論、俺も。
服の上から女の胸に触ると、ふっと、吐息をついて首を振る。
言葉にしない否定の意味を汲み取ってやれるほど俺は親切じゃねえ。
「煽ったお前が悪い」
「簡単に煽られすぎよ」
呆れた口調ながら、どこか艶めいているのは気のせいではないだろう。
俺はそんな様を見て穏やかでいられるような人間じゃない。
「いいから抱かせろ」
苦笑する女も、両手を俺の背に回して降伏した。
「刀は外してね」
「お前も腕生やすんじゃねえぞ」
いつも、その言葉が俺たちの始まりの合図。
この女を抱くのは初めてじゃない。
普段は可愛げのねえ女だが、俺に抱かれる時は意外なほどおとなしい。
抱いて抱かれる時は剣士でも能力者でもなく、ただの男と女として。
それを提案したのは、俺だったか女だったかもう覚えていない。
「鬼に見られているかもしれないわ」
美しすぎるものに鬼が宿ると言うのなら。
「鬼を飼ってるのはお前だろ」
「褒め言葉かしら?」
「それともお前が鬼か」
「私に攫われてくれるの?」
「ご免だな」
言ったら薄く笑いやがった。
宿に戻ればあいつらがいる。ひと部屋余分に取れるほどの金銭的余裕はない。
となれば。
辺りを見回すと、風の吹き溜まりか、花びらが他より積もっている場所があった。
「あつらえたようなベッドだな」
女をそこに座らせる。
薄紅の敷物の上に黒髪の女。
そのコントラストにひどくそそられて、覆いかぶさるように抱きしめる。
「もっとこっちに寄れ」
少し冷たい肩を抱いて耳元で囁く俺に、頬をすり寄せる。
スカートの裾から手を入れて、ショーツの中、繁みに触れる。
逆らうように女が軽く睨んだが、気にせず続ける。
湧き出る泉に指を伸ばそうとしたところで、今度は女の両脚に手を挟まれた。
「駄目よ」
そう言いながらも俺の頭に手を絡めるのは、もっとしろってえサインだろ。
俺をじっと見て頬に口づけてくる。その強い黒い眼がまた、たまらねえ。
さしあたりは下腹部を攻めるのをやめて俺も女の頬に口づける。
唇を頬から滑らせて、髪をかき上げ耳たぶを軽く噛んだ。
「ふふっ。噛むの、好きよね」
噛まれるのは嫌かよ? なら舐めてやる。
耳の表面をぐるりと舌でなぞっていく。耳の中まで舌先を這わせる。耳の穴を犯してるみてえだ。
「んん…ふぅ…」
甘い声を漏らしながら、女の背中から力が抜けていく。
俺にしなだれかかる。手が束縛から放たれて、太腿から股の付け根にかけて撫でさする。
この女は耳が弱い。俺は知っていてそうする。
とろんとした眼で見られて、視界に入った紅い唇を俺は思わず強く吸った。
吸われて半開きになった口からは、切ない吐息が漏れるだけだ。すきに舌を深く捻じ込ませる。
口の中で追いかけ合う。舌を絡めて吸って吸われて。
頭を抱え込んで唇を吸いながら、湿った割れ目に指を侵入させていく。
熱い泉が湧き出していた。
肩を震わせて唇を離そうとするのを、逃さないように舌で口内を犯し続ける。
蕩けている源泉を指で掻きまわす。唸るように女が喘いだ。
「はぁっ…意地悪ね」
女は厳しい眼で俺を見据え、やっと離した唇が俺を責める。
それでも熱い襞は指の動きにあわせて、ひくつき絡みついて、絶え間なく蜜を溢れさせていた。
「すげえな」
濡れた指を抜いて女の眼の前にかざしてやる。途端に女が眉をひそめた。
「こんなに濡れてるぜ」
言いながら鼻先で指を嗅いでみせた。指先からは女の香り。
ぺろりと舐め上げると、女の頬は朱に染まった。
「悪趣味なのはあなたじゃない」
膝を割り広げ、股間から直接唇で蜜をすすっているような気分になる。
ショーツを脱がせて、今度は存分にそこを弄ぶ。膨らんだクリトリスを指先で弾くと身体が揺れる。
誘うような表情と、酔いそうになる卑らしい身体。こりゃあ犯罪の域じゃねえか?
震える瞼に口づけながら、湿った場所に指を這わす。
女の脚は開いたり閉じたりを繰り返し、感じることに抗っているようだ。
俺のものは、それを見るだけで力を得たように勢いづいていた。
「…んんっ!」
指を動かして女を喘がせる。
クリトリスの周辺を撫で回すだけで、声のトーンが上がり苦しげな表情になる。
「…あぁっ…もう駄目」
女の溢れる泉はますます熱くなっていた。
咥え込んだ俺の指を少し動かすたびに、くちゅくちゅと音を立てる。
女の身体が俺の胸にそっと寄りかかった。
指をひとまず抜いて、女と俺の間の邪魔っけな服と下着を取り去ってやった。
零れ出た白い胸のてっぺんが、既に固くなっている。
女の大きな胸に顔を埋めた。揺れる感触を確かめて、白い乳房に吸いついた。
「ああっ!」
女が一段と高い声をあげた。
吸いついても蕾には触れず、もう一方の胸をやわやわと触る。
女を焦らすために。背中から尻にかけても掌で撫でていく。
「んんっ…」
腰を僅かに動かしながら、女が両手で俺の頭を抱えこんだ。その行為だけで劣情が伝わった。
他のことを考える余地もないくらい、俺を求めてこい。
なだめるように、蕾の周りに舌を這わせる。続く快感を期待して女の背が震えた。
女の手が俺の背に下りてきて、情欲を掻きたてるようにさすってくる。
触れてやるから、そう急かすな。
口を乳房からそっと離して、閉じた唇を食むように上下させ先端を弾く。もう片方は指で軽く挟んでやる。
ようやくの刺激に満足したか、喘ぎ声が艶を増した。もっと欲しいのか、俺の顔にぎゅうっと胸を押しつける。
女の唇から流れる声に、頭の中が埋め尽くされる。尖った蕾を甘噛みする。
「んぁ…はぁっ」
女はどことなく焦点の合わない眼で俺を見つめている。
脚の付け根のあたりを触ると、女の身体がびくんびくんと反応した。
膝の裏に手をあてがった。ゆっくりと脚を開いていく。
桜よりも鮮やかに薄紅色の花弁が、色づいてひくついている。
どれほどに俺を誘えば気がすむのか、この身体は。両脚を手で掴んだまま、視線だけでその部分を犯す。
触れられれば快感に打ち震えるくせに、見られるのは嫌だという感覚が、俺は不可解でならなかった。
俺の視線から逃れるように横を向く。
ただの照れ隠しで、見られることで感じているかもしれない。
確かめるように脚の間に跪いて、両脚をさらに開いていく。
女の顔を見ると、横を向いたままだった。
「嫌ならそう言え」
「ん…」
否とは言わない。なら気にしないことにする。
「もっとよく見せろよ」
脚を押し広げた。月明かりが降りそそぐ中、女の太腿が少し強張った。
顔を近づけて、熱い部分に息をかけて見つめる。
「は…」
女は片腕で眼を覆った。だが脚は閉じられなかった。
クリトリスから膣口にかけて、おびただしく濡れている。
周囲の黒くて薄い翳りも、露を帯びて妖しげに光っている。
その最奥で息づく花芯は、蠢いて蜜を湛えている。
もう一度息を吹きかけると脚が震えて、こもった喘ぎが漏れた。目の前で熱い蜜が溢れ出る。
溢れた蜜を口ですする。絶え間なく湧き出す熱い部分に何度も口づけた。
「あぁ…ん」
女の両脚が俺の頭を挟み込む。もう腕で眼を覆うことなく、快感に耐えている。
求めているんだろ。もっと声を出して俺を求めろよ。
唇を花弁から離して、先ほどから鼻先で触れていた膨らんだ芽を尖らせた舌でつつく。
「んぁっ…やあ…いぃ…」
脚の締めつけが強くなった。俺の顎も女から溢れ出る液で濡れていく。
舌先でクリトリスの皮をそっと剥きあげる。ため息のような声とともに女の腰が震えた。
俺の唾液に塗れた小さい芽が、空気に晒されてひくりと揺れる。
「もっと感じろ」
俺の前でもっと乱れろ。
舌でねぶって、押し潰す。応えるように女の背が跳ねる。
自分ではわかってないかもしれないが、こっそりと芽を俺に押しつける。
欲しいなら言葉に出してねだりやがれ。
喘ぎながら女の片手が何かを求めて、宙をさまよう。その手を掴み、握りしめて、芽を強く吸う。
「はっ…はぁっ…ああっ!」
俺の唇が生む刺激を貪るように、腰を上げて芽を擦りつける。さらに強く舌で転がした。
「やああっ!」
花弁から熱い蜜を垂らして女の身体が小さく震えた。強張った脚は力を失った。
愛液を残さず、すすってやる。絶頂の余韻か、とても火照っていた。
魂が抜けたような女の横に寄り添って、頬についた髪を払った。
眼に焦点が戻り、染まった頬で俺を見上げる。
「私だけ、悦くなって」
呆然としたようにぽつりと言った。
「卑らしいな。お前の身体は」
その言葉にむくれたのか、今度は女が俺のシャツを脱がした。
俺の胸板を女の指がさすらい這って、ズボンの上から硬くなったものを押さえる。
ファスナーを下ろしてズボンを脱がされた。下着越しに触ってくる。
さっきまでは猛り狂っていたが、今は多少静かになっていた。
女が何かに気づいたように笑った。やべえ。
「うふふっ…」
「おい。待てよ」
先走りが下着に染みを作ったのを、女に気づかれた。
発見したことが嬉しくてたまらないようで、下着も脱がして屹立したものを剥き出しにする。
温かい掌で包まれた。我慢しようとしても触れられれば脈打ってしまう。
不本意ながらも気持ちよくて、女のされるがままになる。
「すごいわ、硬くて…ぬめってる」
ちゅ、ちゅ、ちゅ、と濡れた先端に唇の雨が降ってくる。
敏感な鈴口をぺろぺろと舐められ、尖った舌を少し入れられた。
この唇に柔らかく包まれたまま果てて、女の喉奥に吐き出したい衝動に駆られた。
だが座って俺のものに口づける女を見ていると、どうも触れたくなってくる。
無防備な白い背中をそっと撫でた。
「何? あなたにも気持ちよくなってほしいのに…あ…」
唇を離してごちゃごちゃ言う女をひざに乗せて横抱きにする。脇の下をくすぐって、尻を撫でる。
ゆらりと揺れる女が、気持ち良さそうに吐息を漏らした。
「気持ちいいかよ?」
「ええ、とても。なんだか蕩けそうだわ」
もっと蕩けて、もっと乱れろ。
俺の手は女の背中を胸を尻を太腿をあらゆるところを這って、その肌の感触を楽しんでいる。
そしてまた、とろりと溶けている花芯に指が行き着く。
「お前だって、またぬるぬるじゃねえか」
蜜を指に塗りたくって、陰唇からクリトリスまで擦るように表面を滑らせる。
「ああ…」
俺の指と口調の両方に煽られて女が喘ぎだす。
俺が最初に女の身体に火をつけた。だがゆっくりと花が開くように淫らになる女に、劣情をそそられる。
女は喘いで力なく俺の腕を掴んで寄りかかる。俺は黙ったまま髪の毛を撫でた。
上気した顔で、俺の肩に顔を埋める。
ぬめる花弁を指先でほぐすように円を描いて摩擦する。
「駄目よ。駄目…なの」
「何が駄目なんだよ。ここはどうすんだ? 放っとくほうが駄目だろうが」
言いながら洪水のように蜜の溢れ出る花芯に指を出し入れする。
くちゅりと音を立てて女に聞かせながら。
「だって…私ばかり…んっ」
「俺ももう限界なんだがな…」
女の手を取って、硬くなった俺のものを握らせる。つい本音を漏らしたら、女は笑った。
「欲しいか?」
「来て」
「じゃあ、お前の好きなようにしろ」
潤んだ瞳で見つめる女。
仰向けに寝転んだ俺の昂ぶったものを、そっと跨いで濡れた秘裂に挟む。
まだ、入れねえのか。
そのままの姿勢で口づけを求めてきたので、少しだけ起き上がりゆっくりと唇を貪りあった。
俺が焦れているのを知っているのか、棹に沿わせた腰を少しずつ揺らす。
その感触を楽しんでいるらしい。悩ましい光景に理性が全部ぶっ飛びそうになる。
あまり焦らすな。濡れそぼった口で、早く俺を呑み込めよ。
尖った乳首を指で捻ると、身体が仰け反り揺れて倒れこんできた。
目の前に現れた唇を奪って、少しだけ身体をずらす。
「時間切れだ」
屹立した先端を誘う女の入り口にあてがって、ひと思いに突き上げた。
「あふっ!」
熱く蕩ける花は、そのまますんなりと俺を呑み込んでいく。
ごくりと唾を飲み込んだ俺を喰らい尽くすように締めつけて、女の身体が前後に震える。
目の前で揺れる乳房の先端を、口に含み転がした。
「んん…駄目…」
言いながら女の腰は小刻みに動く。この女の中はたまらねえ。
「いいぜ。もっと動いて、感じろ」
「駄目よ…あたって抜けな…い…んっ!」
女の中でカリ首が引っかかっているようだ。
身動きしても外れないようで、女の感じやすいところを摩擦しているらしい。
「や…いいの…駄目…あぁ…もう…」
俺に乗った女の腰が、豹変するように暴れだした。柔らかく熱い肉襞が絡まって絞るように吸いつく。
腰を振り、喘いで俺の唇を求めてくる女。
舌が伸びてくる。女の唾液を俺が飲み干す。どろどろに溶けあってひとつになる。
「あぁ、いいわ…剣士さぁん…」
感じて乱れながら身体を震わせる。なんて卑らしい眺めだろう。
「おかしくなれよ。もっと」
下から腰をひっ掴んで、突き上げる。
「ん、んんっ! 駄目っ! あぁっ!」
そろそろ限界か? 俺は女の眼を見てにっと笑んだ。
ひくひくと絡みつく女の身体を汗が流れ落ちていく。俺の額にも汗が浮く。
繋がったままで起き上がり、抱きかかえた女を横たえる。
休む間なんか与えずに劣情のままに、女の足を掴んで持ち上げる。
クリトリスが膨らんで濡れて光っていた。指の腹でさすると身体を捩って呻いた。
「もっとくれよ。いいな?」
「ええ…き、て」
最奥まで一気に突き入れて抉る。根元まで呑み込まれ互いを擦りあわせる。
深く繋がって、俺たちは貪りあう。しっかりと女の腰を抱え、湿った音とともに律動を始める。
「すごい…あたって、はぁっ!」
深く貫いて女の一番いいところに、ぐりぐりと押しあてる。
呻く女の身体が、大きくもがくようにくねった。
「いい…いい…ああぁ…」
心に温かさが湧いた。この女を愛しいと思う感情。
柔らかい身体を抱きしめると、整った顔がどきりとするほどに扇情的な表情になる。
唇を吸って、耳たぶを噛む。女の脚が俺の身体に絡みつく。
「くぅっ…あんっ!」
女の腰が生み出すリズムが、高いところへ俺を押し上げようとする。
水音がこもるように木霊する。
「あん…もっと…」
もっと欲しい。その言葉の代わりに、交差する脚が俺の腰を締めつける。
わかってる。欲しいのはお前だけじゃねえ。俺も同じだ。女の熱が溢れる最奥を突き上げた。
「ふぁっ! ん、んんっ…いい、すごく…いいわぁ!」
女の荒い息と、切なげな呼び声。それを聞く度に俺の体温が引き上げられる。
とろける蜜が溢れて、陰毛をしとどに濡らす。
俺は女の身体を翻弄し、女は俺の心を翻弄する。手足を絡めて俺を揺する女は、奥へ奥へと誘おうとする。
全身に汗が浮き、最後が近いと感じとる。
甘く乱れる女の痴態、抱きしめて尻肉を掴んで、のけぞる喉に舌を這わす。
肌を探るように抱き合って、深く抉るように突き上げた。
見間違いではなく、女は泣いていた。
「いやぁ…あぁ、あぁっ…もう、もう…」
睫毛を震わせてすすり泣く様は、妙に儚げに見えた。
もっと啼いて俺に全部さらけだしてくれ。抱えている腰をぐるりと回す。
「ひぃん…はっ、はっ、んぁっ…」
卑らしい女。俺のものだ、俺だけの。
「剣士…さ、はっ…もう、イ…くっ!」
俺の名前を呼ばない女を痛いほどに抱き寄せて、ひくつく肉襞を切っ先で擦り上げた。
汗がしぶく。女の汗と淫らな蜜に俺は溺れる。
「いいぜ、イっちまえ!」
「くぅう…剣士さあ…ん…あああ!」
女の両脚が外から、そして襞が中で俺を締めつける。焼けるような熱さに身体中が侵される。
叫ぶ口を唇で塞いで、がくがくと震えるその身体に叩きつけるように精を吐き出した。
「私は少し贅沢だわ」
あぐらをかく俺の隣で横になっている女は唐突に言った。
「何が?」
「花は桜木、人は武士」
「は?」
「花なら桜が、人なら武士が一番優れているという言葉よ。最上のふたつに囲まれて、贅沢だわ」
自然に笑みが口に上った。
「桜より綺麗な華を知ってるぜ」
「あら、なあに?」
お前だ、なんてコックでもねえのに言えるかよ。
「どこにでも咲く華だ」
女は起き上がって俺の目を覗き込んだ。
「でも私は剣士さんより素敵な人を知らないわ」
「っ、何でお前はそう…」
ころころと笑う女に、頭をかいてため息をついた。
「その『剣士さん』ってのどうにかならねえか」
「どうしてほしいの」
「お前、俺の名前知ってんのかよ」
「ええ」
「だったらそれで呼べ」
「あなたこそ、私の名前を知っているの」
「…ロビン」
言って抱きしめたら、驚くほどに身体がびくりと震えた。
「…ねえ、私たちのこれは何かしら?」
「あ?」
「ただの性欲処理? それとも多少なりとも愛はあるのかしら」
髪を撫でながら考えてみる。この女に欲情するのは、離したくないと思う感情を抱くのは。
きっと、それを愛と呼ぶに相違ない。
「仲間と色恋沙汰になるのは面倒だと思ってたんだがな」
「それは私のことを少しでも気に入ってくれているという意味に捉えていいの?」
「嫌いな女は抱かねえ。お前はどうなんだ」
「琴が弾けなくても、私を上手に奏でてくれる剣士さんは好きよ」
柔らかい唇でそんなことをのたまった。たまらずそれに噛みついた。
ああ、参ったよ。認めてやるさ。どうしようもなく俺はこの女に惚れてるんだろう。
だから口づけていたら、また欲しくなるのも当然で。
「もう一発ヤらせろ」
女を横たえて耳元で囁いてやる。
「あなた、私を殺す気ね?」
「は? 何でそうなる」
「鼓動が速くなりすぎて、心臓が壊れそうよ」
「そんなもんで死んでたまるか」
それで死ぬなら、俺はとっくにお前に殺されている。
「死んだらこの桜の一部になれるのかしら。剣士さん、一緒に埋まってくれる?」
「俺は桜の下に埋まったりしない。俺たちは海賊だ。死ぬ時は海の上だろ」
まだ死なねえけどな。世界一になるまでは。
それを聞いて微笑む女が俺の頬を撫でるから。
年甲斐もなく泣きたくなって、ごまかすように女の名前を再び声に紡いだ。
女の髪を撫でて。女の身体を抱いて。女の唇に口づけて。
「ゾロ」
女の口から初めて零れた音が、俺のすべてを沸騰させる。
教えてくれ。これが愛じゃないなら何なんだ?
今日、一番強い風が吹き荒れた。吹き抜ける風の中に花びらが舞う。
薄紅の嵐に、腕の中の女が攫われるかと思った。
思わず女を抱え込んだ。
「行くなよ」
気づけばそう呟いていた。女は笑い、また口づけをせがんだ。
唇を落とす俺の背中を女の指がなぞる。
「…好きよ、ゾロ」
桜の下の妖しい鬼に攫われたのは俺。だがこの黒い髪の鬼になら攫われても構わなかった。
「俺もだ、ロビン」
こんな言葉を囁いてしまうのは、この先もきっとこいつだけになんだろう。
出会って間もない女について、わかっていることなんか数えるほどだ。
それでも、横たわる女が幻でないことを願う。
蒼白い光の中で、薄紅の雪が舞い落ちる。
緑の俺と黒い女を隠すように身体の上に降り積もる。
このまま誰にも気づかれないように、薄紅に埋められるのもいいかと思った。
━終━
以上です。
エロの途中で、エラー出まくって焦りまくりでした。
最後まで投稿できてよかった、ほんとに。
桜をテーマにしたら、書きたいことがありすぎて、収拾つかなくなっているような…。
自分、ゾロロビに夢を見すぎかもしれない。
ワンピのSS書く切欠がこのふたりを書きたいからだったのに…。
好きすぎると、こうあってほしいという気持ちが強すぎてキャラが崩れてきますね。
いや、崩すなよ。頑張れよ。
もう1回、1巻から読み直そう。
ゾロロビは、いずれリベンジを誓います。
読んでくださった方、ありがとうございました!
おおおおおぉー!!
激しく萌えました!!
乙です! あの……上手く言えませんが愛してます!(オチツケ)
前半のホンワカした雰囲気、すごくよかったですー。
マエストロ・オダ先生のイラストからの場面、ですよね!?
前半だけでもSSとして完結させることができそうです!
後半の二人……格好良い〜 ウットリ…゚+.(゚∀゚)゚+.゚
もう、もう……読み返さないぞ! この萌えエネルギーをうまいこと
創作意欲に変換するんだ! 専ブラ立ち上げてんじゃねぇ自分!
苺屋さん。
この二人のお話、また読みたい、です。すごく。とても。
萌えが嵩じましたら、またぜひヨロシクお願いします。
いいです!!萌え!!エロい!!
ロビンが可愛いっすよぉ。
情景が浮かぶかのような描写がとっても素敵。
私には真似できませんわぁ。
ドキドキしながら読みました。
私も、この二人の話もっと読みたいです。
354 :
名無しさん@ピンキー:04/03/14 21:19 ID:LasT1AAm
>「鼓動が速くなりすぎて、心臓が壊れそうよ」
>「そんなもんで死んでたまるか」
> それで死ぬなら、俺はとっくにお前に殺されている。
> 女の口から初めて零れた音が、俺のすべてを沸騰させる。
> 教えてくれ。これが愛じゃないなら何なんだ?
悶えましたッ!!!いいっ!!!
こんなこと思われてみたいーーー。
タイトル、オザケンの曲からですか?>春にして〜
この曲大好きなので、うれしかったー。
ほぅ……(ウットリ)
なぜこんな素敵な話が書けるんですか?
前半は扉絵探さなくても「あれだ!」とわかりました。
『春うららららら』w和気藹々とした様子が頭に浮かびます。
変わって後半は、和のロマンチックさとでも言いましょうか。
桜がテーマになってるだけあって、その儚さや美しさ、妖しさなんかがもう存分に味わえました。
ロビンとゾロに共通の雰囲気はやっぱり『和』なんだな、と感じました。
ゾロナミやサンロビじゃだめですね。ゾロロビじゃないとこの色は絶対出せない。
そして二人の会話や言葉にことごとく心臓撃ち抜かれてます。
エロいんだけどそれだけじゃなく、純粋に作品として読める。それがまた凄い。
素敵過ぎてかっこよすぎて壊れそうです。
どうもありがとうございました!
356 :
名無しさん@ピンキー:04/03/16 21:55 ID:11eQz7W0
いやいやいやいや・・・すごいね。まじに。神過ぎ神過ぎ!
お金取れるよ!?お金払っても読みたいよ!!まじに。まじに。
僕いきなりゾロロビにはまったヨカーン
なんか興奮しててなんかわけわかんないけど。感動をありがとう。
読むだけで何もしてあげられないのがもどかしい。
・・・畜生ふざけろ・・・
ふざけろぉ!(ゴロゴロ)
くそぉ!・・・
神様。うっさい!ぼきゃぶらりぃないんじゃ!!!
どう表現して良いのかわからんのじゃ!
なんだ!?なんだよ。
これだけオイラも萌えさせておいて・・・
ばかぁ!。・゚・(ノД`)・゚・。
(ジタバタゴロゴロジタンダジタンダ)
・・・
ごめんなさい。取り乱しました。
あまりのことに・・・すげぇ。
ごめんなさい。言葉が出ません。
どうしようもない気持ちが渦巻いております。おいらの中で。
すごすぎ。萌えまくり。上手すぎ。エロすぎ。
神すぎ。ぷろすぎ。どうしたら良いですか?この気持ち。
教えてください。
久しぶりに本スレ読んだら・・・雑談ばっかりしてる場合じゃないよ!
きいてよ奥さん!(以後溢れる萌えを延々2時間ほど独り言)
大変美味しくいただきました。すげぇ。ご馳走様です。
くそう。。。伝えきれない思いっていうのはほんとに切ないデスネ・・・
ゾロロビ、風流ですね〜!
しっとりした文体と相まって情景が浮かんでくるようでした。
苺屋さん、ごちそうさまですた!
萌えました。
ただただ美しいその描写にため息。
桜の花びらの中でほのかに染まった白い柔肌がちらつく、
そんな官能に満ちていて素晴らしいと思いました。
感動。もう一度読み直そう・・・
思いッきりサンロビ者ですが、ゾロビンも和風でイイ!
ゾロナミも好きだしルナミも好きだしサンナミも捨て難い。
ワンピってマジいい漫画だね。
苺屋サマ
遅くなりましたが、感想を。
二作どちらも萌えました。そして、なにより文が美しいです。
性描写があるのに、とてもじんとくるんですよね、どちらも。
シャンマキに漂う切なさとか、温かさとか、優しさとか。
ゾロロビの、大人の雰囲気に、典雅な空気、張り詰めたある種の緊
張の糸のようなもの。
どれもこれも、萌えました。素敵です!!
続く作品も期待しています。
榊サマ
ウソップ談話!!キターーー(AA省略)
鼻……はやはりはずせませんよね、ウソップの鼻は激しく気になります。
あのルナミの裏でこんな話があったんですね!
しっかり突っ込むチョッパーが可愛いかったですw
途中送信(つд`)
榊様のゾロロビの、ロビゾロなところが萌えですた!
誘い上手なロビン姉さん素敵です!
嗚呼、いつになったら人大杉解消するんですかね……
人大杉は現在進行している、2ちゃんねるのお古鯖を貰う計画で
ひとまずは解除になるのではないでしょうか。
ただ、この板に割当てられるんだか微妙ですが。
根本的な解決には新鯖購入になると思われます。
その購入費・維持費捻出にBBSPINKの本を出そうと言う話になっています。
下記の板で計画が進行中ですが、もしかしてエロパロ側としてはアンソロ本を出すことに
なるかもしれません。
ワンピースは知名度、人気、版権が緩めと言う点でも、もしこの企画が通ったら、
書き手さんコンペのお題になる有力作品のひとつだと思います。
このスレは書き手さんが豊富ですし、力のある方が多い。
よろしければ、読み手のみなさんも含めて計画に積極的にご参加いただき、
もしコンペが開かれた際は是非ご参加いただけたら有り難いです。
見習Bさんへのお答えになっていないかもしれませんが。
http://erobbs.com/pink/
365 :
名無しさん@ピンキー:04/03/20 10:15 ID:SPHKD5Ud
こういう上手い人の後って書くのつらいですよね。
あと、このあとに純愛系以外を書くのもきついかな…
気にしないで書いていいのかな?
このスレは純愛が多いけど、投下の際前もって断って頂ければ、鬼畜凌辱も歓迎です。
どうかよろしくお願いします。
ワンピのキャラで鬼畜陵辱は書きづらいなー。
純愛以外ならギャグがイイ。
過去ログ読んで頂ければわかるとおり、ここはギャグやエロソン、
エロネタなんかもありです。
凌辱もありました。
投下の際前書きがあればなんでもありです。
お待ちしていますので。
あんな素敵なSSの後に恐縮ですが、サンロビ(→クロ)のえっちい?SSを投下させて頂きたいのですが……
大丈夫でしょうか?
お目汚し必死ですが……宜しければ書かせて頂ければ嬉しいです。
どうぞ、よろしく。
お待ちしてます
お久しぶりです。投下させていただきます。
サンジxビビです。
甘めめざしました。
駄目な方はスルーあんどNGワードKINOで。
◆赤ピーマン◆
ねぇ、私……世界で一番素敵な恋をしたの。
ええ、本当よ。
だって、あんなにきらきらした日々を過ごしたんですもの。
誰にもいえないけれども。
ねぇ、あなたにだけはいえるの。
あの人のことが、大好きだったの。
「なぁ、ビビちゃん。危なっかしくて見てられねぇンだけど」
咥え煙草でサンジはビビの左手を押さえた。
作ろうとしたのは、簡単なシチューとサラダ。
それでも今まで包丁など持ったことのなかった王女様にとっては全てが未知の体験だった。
「きゃ……ッ…」
「おわ!!指切ってんじゃん。見せて」
人差し指の爪を削って、ぽたりと流れる赤い雫。
白い肌を染めて、指を浸食していく。
「俺があとはやるよ。ビビちゃんはそこに座ってて」
「でも、サンジさん。私も……」
「ビビちゃんは、味見。それでどうだい?」
いつも、彼は彼女が欲するものを彼女が告げる前に作ってしまう。
風の音や室温。その日の気候で変わる人間の味覚を察知する優れた料理人。
口は悪いが腕はいい。
そういったのは世界一の剣豪を目指すといった男だった。
女の子には弱いけれど、悪い男にはめっぽう強いのよ。
同室の航海士はそんな風に笑った。
王宮を飛び出して、国を守りたいと荒波を潜り抜けて。
そして今、この船に居る。
「ホットミルクと、ホットチョコ。どっちがいい?」
「サンジさんにおまかせします。私よりも、私の好きなものをサンジさんは知ってるし」
ギャルソン仕様で華麗にその手は食材に魔法を掛けていく。
小麦粉も、牛乳も。
彼の手に掛かればかくも麗しい午後を演出する一品になるのだ。
「私、サンジさんみたいに魔法使いになりたいな……」
閉じた瞼。伏せた睫。
懐かしい故郷は砂の国。
かかる月と、黄砂のおりなすアラバスタ。
「魔法使い?」
「だって、人を幸せに出来るもの。サンジさん」
瀕死の故郷を守るために、彼女はたった一人で立ち向かう。
運命という名前の荒波に。
身長よりも、ずっと高いものを飛び越えるために助走をつけて走るのだ。
「お菓子も、お料理も……サンジさんは魔法の手を持ってるの……」
「……ありがと。料理人は美味いって言ってもらえるのが一番嬉しいんだ」
籠の中には真っ赤なパプリカ。
味や栄養価だけではなく、彼は彩と美しさも追求するから。
『食文化』まさにその言葉を伝えるため。
その手が織り成す文化は、いつだって疲れたクルーの心を癒してきた。
「私の国は……砂の国なの。一年中暑いけど、でも、とっても綺麗なの」
「ビビちゃんみたいな美人が生まれるわけだ」
「あははは。海と砂しかないけれど、その分誰よりも緑の美しさは分かるつもり」
灰白の髪と白い肌。
灼熱の国の血を引くとは思えないその容姿。
「もうすぐ、ビビちゃんの国につくからさ。もう、無理して笑わなくたっていいんだぜ」
「え…………」
「思い切り笑って、思い切り泣いていいんだ」
少し骨張った手。
細かな傷と、優しさの詰まった掌。
「俺は客商売してきたからさ、何となく読めるんだ。だから……」
そっと頬に触れる指。
「無理しなくていいんだ。泣きたい時は泣いたって」
「……サンジさん……ッ……」
ぎゅっと唇を噛む。
誰にも気付かれないように押し殺してきた不安と恐怖。
勝てるか分からない勝負でも、引くわけには行かない。
彼女の細く、小さな手に祖国の運命は委ねられているのだから。
「ルフィとゾロはナミさんの買い物に付き合って今夜は帰って来ない。ウソップはチョッパーと見張り。
泣いたって、誰も気付かない。俺も、後ろ向いてるから」
手を伸ばして。
シャツの胸元をぎゅっと掴む指先。
何もなければきっと綺麗に飾られていたであろうその爪。
掌に、肘に、腕に。
彼女が戦ってきた証はしっかりと残っている。
「……サンジさん……ッ……」
「今まで頑張ってきたんだ。一日くらい、泣いたって誰も責めやしないよ……」
煙草の匂いのしみこんだシャツ。
額に触れる唇も、抱き寄せてくる手も。
「よく頑張ったね、ビビ……」
ぼろぼろとこぼれる涙。
そっと払った指には、小さな魔法。
転がったパプリカ。
絡まった影二つは、一つに重なった。
「……恥ずかしいかも……サンジさん……」
初めて他人に体を晒す行為は、思ったよりもずっと抵抗があった。
いつか素敵な王子様が…とまでは思わなくても、だれにでもそんな思いはあるからだ。
ましてや本物の王女であるならば、相手もそれ相応の男が宛がわれる。
「どうして?凄く綺麗だよ」
首筋に降る甘いキス。
舐めるように触れて、ちゅ…と吸い上げてくる。
その感触の不思議さと、何ともいえないくすぐったさにビビは身を捩った。
「……あ、やだ……っ……」
耳の後ろを舐められて、ぴ君と肩が揺れる。
ほんのりと赤い痣が一つ、二つ。少しずつ彼女の肌で花咲く。
「恐い?」
「……怖くないって言ったら、嘘になるけど……」
「けど?」
「……嫌じゃないの……どうしてかしら……」
灰色の硝子玉のような瞳。
哀しい色の影をこれ以上強めないようにと、瞼に触れる唇の甘さ。
手首を取ってその甲に、爪に、指先に。
慰めるように、癒すように、数え切れないキス。
「……あ!……ぅん……」
ぎゅっと両手で乳房を掴まれて、その先端をクリームでも舐めるかのように舌先が確かめる。
ちゅぷ、と口中に含んで軽く当てられえる歯先。
その周辺を焦らすかのようにちろちろと舌が這う。
右も、左もこぼさないようにちゅるんと舐め上げられて、切なげな息がこぼれ始める。
他人に触れられることの不安と、安心感。
二つがせめぎ合って、何かを生み出す。
「あ!!あ、あぁ……!!」
なだらか腹部に接吻して、腰骨をかり、と噛む。
じんわりと濡れ始めた入口に添えられた指先。
「力抜いてて、ビビちゃん……」
耳元に囁く声は、低く重く……とても優しいから。
不安でも恐怖でもないのに、涙があふれてしまう。
「……ッ!……やぁ……」
関節一つ分だけ、入り込ませて内側の柔肉をちゅくん、と押し上げる。
誰も受け入れたことのない、まっさらな身体。
「あァ!!やぁ……!!そんな……とこ……!……」
指先で肉芽を剥いて、ちゅ…と唇を当てる。
口中で転がすように吸い上げてると、狭い入口からとろとろと甘い体液がこぼれ始めて。
時折強く吸われて、じんじんと痺れたような熱さが体の奥で生まれていく。
細い腰を抱かれて、溢れた蜜をじゅる…と吸われる度に逃げたくなるような感覚と恍惚が混ざり合う。
「あぁっ!!!あああんッッ!!!」
一際強く吸われて、仰け反る喉元と真白になる視界。
力なく投げ出された手にくれたキスは、ただそれだけなのに酷く熱かった。
砂漠の国の太陽よりもずっと熱い肌。
重ねて、絡めて、抱き合って。
「ビビちゃん、俺に掴まってて……」
その手を取って、北の海で生まれた男は優しく微笑む。
「サンジさん……」
男としては細身の身体。
細やかでしなやかな筋肉で構成された中性的な身体は、昔夢で見た王子という人に似ていたのかもしれない。
金の髪に、青い瞳。
白馬の代わりに包丁と、フライパンを持って王女の手を取る王子。
御伽噺のような、甘い甘い恋。
「大きく息吐いて……そう……俺に呼吸合わせて……」
不安を取り去るように、降る唇。
膝を左右に割って、入り込む男の身体。
何度も恐くないと言い聞かせて、彼女は目を閉じる。
「……や!!やぁ……ッ!!」
びくつく腰をぎゅっと抱いて、傷つけないように慎重に腰を進める。
縋るように背中に回された手。
きつく抱きしめあって、噛み付くようなキスを繰り返した。
「……っく……!……ぅ……ンっ!!……」
顎先を舐めれて、こぼれるのは甘い吐息。
「ビビちゃん……」
御伽噺のお姫さまは王子と幸せなキスをしたところで頁は終わってしまう。
それでも、王子は男で王女は女。
現実の恋はもっと過酷で、もっと甘い。
手を伸ばさなければつかめないのだから。
「……ごめん……ビビちゃん……」
小さな頭を掻き抱いて、サンジはそう呟いた。
「……サンジ……さん……っ……」
王位尾継承者が女であるならば、本来結婚するまで誰とも体を交わさない。
それがアラバスタの通例だった。
彼女は、紛れもなく砂の国の未来の女王。
一介の料理人の自分とは住む世界が違うのだ。
「……俺、どうしてノースブルーに生まれたんだろ……」
「……サンジ……さん……?」
「君の国に生まれれば、君を守れた。君とはなれることも、なかった……」
繋がった箇所がじりじりと痛む。
抱かれた腰も、貫かれて押された子宮も、腿を伝う処女だった証も。
鉄で打ち付けられように痛むはずなのに。
「君を、守れないことが悔しいよ……」
それなのに、こうして抱かれているほうがずっと苦しくて痛むのは何故なのだろう。
離れてしまうその前に、伝えたいことがたくさんあるのに。
「……サンジさん……私……」
いえないままの「I LOVE YOU 」は、お互いに切り出せなくて。
「ビビちゃん……」
傷を舐めあう愛でも構わない。
後悔なんてものはひとかけらもないから。
「あ!!あ、や!!……!!」
胸の谷間に顔を埋めて、包むように乳房を揉む手。
男の頭を抱いて、涙がこぼれないように少しだけ顔を上げた。
「それも、君が好きだよ……」
「……私も……サンジさんが好き……」
胸の奥に産まれた小さな光。
消さないように、絶やさぬように互いに抱きしめた。
離れてしまうその前に、甘い甘いキスをした。
『明日君が僕のことを忘れても、僕は君の事を忘れない』
誰かが書いた小説の一文。
「……最初の人が、サンジさんでよかった……」
政略結婚がないとは言い切れない情勢は、誰よりも彼女自身が分かっている。
だからこそ、好きな男に抱かれることを選んだ。
王位も、柵も、何もかもを忘れさせてくれる魔法を持つ男に。
「……好き……大好き……」
クリームよりも、ハニーよりも、シロップよりも。
スプーンいっぱいの砂糖で海をも甘くする魔法をかけて、夢を見ようと囁きあった。
「……サンジさん、私のこと……忘れないで下さいね……」
「どうやって、忘れろって言うんだよ……ビビちゃん……」
「……サンジさん……」
きらきらと光る涙。
小さな彼女の欠片が、船にそっと染みていた。
砂の国を出発して数日。
海軍と一戦交えて船は順調に進んでいた。
(ビビちゃん、きっとカッコいい女王になるんだろうな)
砂の国に王女が即位するのはまだまだ先の物語。
埃まみれで笑う彼女の顔が瞼に浮かぶ。
なれたはずの煙草も、どこか苦い気がして海に投げた。
窺いがちに自分の名前呼ぶあの声が、もう無いのだ。
『いつかまた、私のことを仲間だと言ってくれますか?』
泣きそうな声。
(仲間……いや、君は俺の永遠の恋人だよ、ビビちゃん……)
鳥篭の中の小鳥が得た束の間の自由。
広い海も、広がる雲も。
甘い恋も。
その羽根に隠して鳥は静かに写真の中で微笑むのだ。
「サンジーーーー!!お前にかもめの手紙来てるぞ!!!」
「おお、悪ぃな」
キッチンナイフで封を切って、その文面に息が止まる。
『サンジさんへ。元気ですか?私は少し元気ではないみたいです。毎日、忙しくて目が回りそう。
イガラムやお父様に叱られながら復興のために走り回ってます』
近況から始まって、目はその先を追う。
『夜、眠る前に祈ってます。また、皆に会えますようにって。サンジさんに逢えます様に、って。
アラバスタは、海賊を受け入れる国にしてみせるってお父様と決めました』
くるくると笑う彼女の顔。
『サンジさんの魔法……解ける前に、逢いたいです……』
最後の文字が少しだけ滲んでいた。
それは彼女の涙だった。
『大好きです。ずっと』
最後に書かれた文字。その文字に、彼は少しだけ笑った。
(俺も、大好きだよ、ビビちゃん……)
魔法が解ける前に逢いに行こう。
それまで、ほんの少しだけのお別れだと手紙に囁く。
砂の国は、緑と水を守る美しい国。
その国に輝く宝石を奪いに行こう。
海賊として、男として。
「ねぇ、カルー……私ね、恋をしたの。世界で一番素敵な恋なの」
彼女は親友にそう語る。
今は遠く離れる恋人のことを思いながら。
復興した砂の国の女王の傍らで、笑う金髪の男。
その写真が世界に届くまではまだまだ時間がかかるようだ。
「私、この国で頑張るの。そしてね、あの人に逢いに行くのよ」
こぼれる砂のような運命。
砂は、水を得ることで形を変える。
その水を彼女は手にしたのだから。
「行こうか、カルー。皆がまってる」
それはとある国の女王の恋の物語。
語り継がれる御伽噺。
初めてサンジ物を書きました。今度はいつもどうりのシャンクス、エース、ロビンのどれかをもって寄らせていただきます。
久々の投下はやっぱ緊張しますね、うへぁ(*゚▽゚)
うへぁ!
サンビビ乙です!
あぁもう寒気がするぐらい!
385 :
名無しさん@ピンキー:04/03/22 00:32 ID:hXlyG+my
あれ?サンロビじゃないんだ?
極甘SS乙華麗〜。
>>385 別の人じゃないかな。そっちも楽しみだが。
KINOさん
甘〜くて切ないサンビビ、ゴチでした!
甘くてロマンティックな物語、流れる詩のような物語、堪能させていただきました。
今晩はいい夢を見れそう。
極上のデザート、ご馳走様でした。
すごい綺麗な描写・・・
極上ですね。絶妙です。
萌えました。すごい。
なんだろ。壊れられないくらい綺麗。
すっごく好きです。すっごくおいしかったです。
ご馳走様でした!お疲れ様です!
サンロビ
サンロビ楽しみ!
サンビビ甘くて可愛かったー。
ビビが一番好きなキャラなので嬉しい!乙です!
390 :
名無しさん@ピンキー:04/03/23 00:14 ID:+i49uXw8
サンビビって初読みでした!
よかったっすー!びっくりしたっすー!喰わず嫌いはやっぱりいかんなぁぁぁぁぁ
最後の方、新エンディングのビビの画が浮かんだぁ〜
また読みたいです!ありがとう!
悶え死ぬかと思いました
あぁ…イイ…
>白馬の代わりに包丁と、フライパンを持って王女の手を取る王子。
素敵w
こういう表現が浮かぶのは、さすがだなぁと。
二人が再び出会える日を願ってます
やっぱり、サンジが好きだなぁ
色々とレスありがとうございます。
また、そのうちに投下させていただきます(*゚▽゚)
サンジはいろんな人が書いてるけれど、サンビビは無いかな?
とおもい、やってみました。マイナー街道進む香具師なんで。
マジで、色々ありがとうです(゚▽゚*)ノ
うはぁ……KINO様ワールドはやはり素敵だ……!!
サンジ、カッコいい!! ビビを丸ごと受け止める、器の大きさ。
一夜の恋でも、ビビにとっては永遠に忘れることの出来ない、思い出なんですよね。
素敵な恋をしたよ、ビビ!と声援を送りたいです。
……すごくよかった……いかん、涙でディスプレイが……。
394 :
名無しさん@ピンキー:04/03/24 22:12 ID:lmh2u+bU
エロ薄めでもいいんですかね?
何か皆さんに触発されて投下したくなってきた…。
エロギャグ&サンロビ神の投下を待つ間、萌え語り。
ジャンプを読みながら思ったこと。
オヤビン×ポルチェたんはありですか?
でもオヤビンのプレイが想像できないす。
>>395 「いやんオヤビン!…いやん!!」
「フェッフェッ…フェー!」
あの二人だと最中はこんなのの繰り返しになりそうで…_| ̄|○
塚、ポルチェたんの喘ぎ声はやっぱり「いやん」なんだろうか。
オヤビンねちっこいプレイが好きそう。なんとなく顔が。
ポルチェたんの「いやん」が「はあん」に変わる瞬間が萌える。
399 :
名無しさん@ピンキー:04/03/25 18:57 ID:I1NlF3uz
投下しようと思ったらアク禁された…。
携帯からだと読みづらそうだからしばらく待とう…ナキ
おー!
マターリとお待ちしてます。
あと、よろしければsage進行でお願いします。
ではすみませんが先に投下させていただきます。
去年落としたサンナミパラレルの番外編になります。
なので内容が微妙にリンクしてます。
エロは少ないです。しかも本番(でいいのか?)なしです。
レイープが底にあるのでダークな仕上がりになってます。
ヤバそうな方はスルーで。
大丈夫そうな方は次からどうぞ。
『花冷えの雪』
私が彼を好きになったのは、まだ1年生の頃だった。
高校に入ってできた親友から『トモダチ』として紹介されたのがきっかけだ。
印象的な緑色の髪の毛と、左耳にキラと光る3つのピアス。
そして、鋭いけれどどこか優しい瞳が私の心に住み着いた。
一目惚れだった。
……ただ、彼の視線はいつも違う人に向けられていたけれど。
できることなら気付きたくなかった。
知りたくなかった。
私の親友を愛しむように見ていることなんて。
彼自身もその気持ちが何であるのか、まだわかっていなかったのに……
からからとよく笑う彼女の隣で、柔らかい微笑を浮かべる彼。
彼が見つめる先には、青空と一面の花畑を思い起こさせる彼女の笑顔。
2年を経て、固い友情で結ばれた三人。
でも、私だけが知っていた。本当はいつ崩れてもおかしくないほど、儚く脆い関係だということを。
私は彼の心に気付いてからもずっと、彼への想いを止めることができないままで。
そしてついに彼も、自分のベクトルが誰に向いているのか気付いてしまった。
前以上に露骨な視線。
しかしそれは、私の隣のオンナノコに向けられているもの。
私じゃない。私じゃない。私じゃない。
――この子がいなければ、彼は私を見てくれるのに。
ある日の彼の問いかけに、頭の中で何かがぴしぴしと音をたてる。
悪魔の囁きにも似たその音は、私の口を淡々とついて出たとき、哀しくてひどく残酷な言葉に変わっていた。
「そうよ、あの子はサンジくんが好きなのよ」
「心も体も、自分の全てを彼に捧げたいと言っていたわ」
「ずっとあの子を見つめてきたのに、残念だったわね」
――ああ、これで彼は私を見つめてくれる。
月日を重ね、徐々に歪んでいった恋心は、いつの間にか友情にひびを入れていた。
私の想い人は悔しそうに歯を食いしばり、そして悲しみと怒りを湛えた表情で私を見た。
それが、彼の瞳に本当の私の姿が映し出された、初めての瞬間だった。
そして忘れもしないあの夏の日。
いつもの冷静さを全く失った彼の声は、機械越しでもわかるほどに震えていた。
「…悪い…手ぇ、貸してくれ……おまえにしか頼めねぇんだ………」
連絡を受けた私が体育館で見たのは、用具室のマットの上に放心状態で横たわる親友の姿だった。
舞い上がる埃と、情事に付き纏う、体液独特の臭いが混ざった不快な空気の中に彼女はいた。
目元と頬には既に乾いた涙の痕跡が見られ、猿ぐつわ代わりにでもされていたのだろうか、顎には緩く結ばれたタオルが引っかかっていた。
普段から手入れを欠かさない、艶のあるオレンジ色の髪は汗と埃で汚れ、乱れている。
ほぼ裸に近い上半身のすぐ側には、薄いピンクの下着がくしゃと放り投げられていた。
彼女の自慢だった白い肌にいくつも滲む赤黒いうっ血。
そして、捲れ上がったスカートから見える太腿の間から、白っぽい粘液と赤褐色の混ざった液体が流れ出している……
あまりに痛々しい光景に呆然とし、何が起きたのか理解するのに少し時間がかかった。
しかし――出た結論は一つ。
『彼が彼女を犯した』のだ。
どうして? どうして? どうして?
ぼんやりその場に立ち尽くしたまま、体の奥からとめどなく溢れる熱い水が、訳もわからず幾筋も頬を流れ落ちる。
そしてようやく気付いた。
私が抱いていた彼女への嫉妬が、彼の熱情を凶行へと向かわせたのだと……しかしそれは遅すぎる後悔。
―私はなぜあんなことを言ってしまったのか。私と彼女の秘密だったのに。
―彼の瞳の中にある、彼女への静かで熱い想いに気付いていたのに。
そして…なによりも、彼にこんなことをさせたかったわけじゃないのに――!
私の一言が、彼の心のバランスを崩してしまった。
『私が』
彼をここまで追い詰めたのは私だ。
『私が彼女を』
彼を傷つけたのはこの私だ……!!
『私が彼女を犯させた』
切なく募る想いが悲しみの暴力に変わったとき、運命の歯車は軋んだ音をたてて狂い始めた―――……
彼女は、罵倒することすらなく私たちふたりを避け、まるで存在しないかのように、こちらを見ることすら無い。
彼は、いつも眉をしかめ何も言わず、彼女から逃げることも、彼女と向き合うこともしなかった。
そして私は、友が離れていった悲しみにくれながらも、好きな男の側にただ立っているしかなかった。
一辺が欠けてしまった三角形はもう二度と元の形に戻ることはない。
しかし残った二本の辺は寄り添うことも離れることもできなかった。
どんな花より優しく、穏やかで、きらきら輝いていたあの笑顔を、私が見ることはもうないのだろう……
カラダを傷つけられ、ココロも深く抉られた彼女は、引きつって乾いた笑い方しかできなくなっていた。
彼女の今にも割れてしまいそうな心を支えていたのが――サンジくんだった。
一言も謝らせてもらえないまま秋が過ぎ、冬を迎えて、私と彼の関係に変化が訪れる。
事情を知ったサンジくんが詳細を確かめるために私を訪ねてきたのだ。
これ以上もう誰も傷つけたくなかった私は、サンジくんと会うのを拒み続けた。
でも彼の一言が私の心を揺さぶる。
「彼女は自分から殻に閉じこもろうとしてる。おれは彼女を闇から救い出したいんだ!」
それは……私が彼に伝えたい言葉と同じだった。
途端、その場に崩れ落ちるように泣き出した私。
知っていることを全て話した。尽きることの無い後悔と涙と謝罪の言葉と共に。
サンジくんと彼のところへと向かう。
怪訝そうな顔をした彼だったけど、すぐに事情を呑み込み、ぽつりと謝った。
静かな怒りを湛えたサンジくんの表情。
彼女の代わりだと言って、サンジくんは彼を思い切り殴りつけた。
無抵抗な彼の、しかしあの大きな体が後ろへ吹き飛ぶほどの怒りと痛みをもって……
そして。
「…今日のことは彼女に全て伝えるつもりだ。安心しろ」
半年かかってようやく、私と彼の思いが彼女までたどり着くことになった。
もちろんこれが終わりではないけれど、それでも少なからず安堵した。
これで歩き出せる、と。
傷の手当をしているとき、ずっと聞きたかったことがある、と彼が呟いた。
「おまえは関係ないのに…なんでいつもおれの側にいるんだ……」
「……私も、同罪だからよ」
私は睫を伏せて微笑み、手を止めると、あの事があってから初めて彼と正面から向かい合った。
…彼女の未来を変えたのはあなたかもしれない。
でもあなたを激情へと走らせたのは私の一言がきっかけだわ。
『嫉妬』という私の醜悪な心があなたの真っ直ぐで熱い想いを捻じ曲げた。
それが――私の罪。
だから自分ばかりを責めないで。
ひとりで苦しまないで。
過去にはもう戻れないのだから。
あなたの心を縛り付けている鈍色の枷を、私の両足にも付けるわ。
重たい鎖を引きずって、断ち切ることなく、ずっと。
彼女が…許してくれるその日まで。
だからこの手を取って。
あなたと私、同じ十字架を背負って。
償うために歩き出すの。
ふたりで。
これまではどんなことを言っても顔を背け、視線を逸らし続けてきた彼が、ついに私を見つめた。
彼の瞳が私を捉える。弱々しくも、再び蘇った眼光の中に――私がいる。
そして、私が差し出した手をぐっと握り……私は彼に抱き締められた。
「……おまえがいてくれて…よかった――」
“ありがとう”
耳元で、確かに彼はそう言った。
胸が高鳴った。
今まで死人ような目をして、私を疎んじるような態度をとり続けてきた彼。
私自身、必要ないのかもしれないと思っていた自分の存在が、彼に新たな生命力を吹き込んだのか……
それだけで私の心は震え、僅かに癒された気がした。
冷たい手の平で彼の頬を挟むと、静かに唇を重ねていった。
切れた口角から出てくる血を丁寧に舐め取ると、錆びた鉄のような鈍い味が口の中に広がる。
そのままかさついた唇を湿らせるようにねっとりと舐めていく。
下唇をゆっくりなぞり、上唇を優しく食んだ。そしてうっすら開いた隙間から少しだけ舌を差し込む。
私の動きに応えるように、彼の熱い舌が動き始めた。
流れてくる唾液は、さっき見た血液の色を思い出させる。頬の内側からも出血しているのだろう。
しかし、私は彼の口内を柔らかく動き続けた。
彼が私を求めてくれていると思ったから――…
私の胸に触れようと、彼はこわごわと手を伸ばす。
しかし、その指先は届かず、私の肌を掠めることすらしなかった。
頭を抱えて彼は言った。私を失うのが怖いと。もう誰も傷つけたくないと。
そう、彼もまた深く傷ついていたのだ。
衝動に駆られて犯してしまった罪は、彼女だけでなく彼の心もひどく大きく抉っていた。
興奮状態で無意識にやってしまった事だからこそ、正気に戻ったときの衝撃は計り知れない。
サンジくんに殴られようとも、私の存在を認めようとも、その罪の意識は未だ薄れることはなかった。
「私はここにいるわ。今までどおり、あなたの側にいる。あなたが…好きだから」
私は、張り詰めた部分を解き放つようにファスナーを下ろし、少し萎え始めていた彼の陰茎を取り出す。
抵抗の意思を示した彼に構わず、僅かに染み出た透明の体液ごと口に含む。
少し口をすぼめ、頭を大きく舐る。咥えたまま舌を伸ばして、首のところを一周するように動かした。
尖らせた舌で鈴口を突き体液を掬い取ると、酸味に反応して湧き出た唾液と混ざり合う。そのまま喉を鳴らして体内へと飲み込んだ。
舌と口腔、そして指でも刺激を受けている陰茎は、ぐんと硬度を増し、更に体液を吐き出そうとしていた。
もう彼は微動だにせず快感に浸っていた。熱い息だけが髪の毛にかかる。
少しずつ荒くなっていく息遣いの中に、時折大きく吐かれるのは高まっていく欲情への期待。
親指の腹で唾液まみれの亀頭に円を描きながら、舌を硬くし、裏筋をゆっくり縫うように滑らせる。
今度は舌を全体に柔らかく巻きつけるように舐めていく。
同時に、潤んだ瞳で上目遣いに見つめ、彼の視線と絡ませると、お互いに刺激される感情。
亀頭を咥え唇を硬くしたまま上下させると、既に口の中に入りきらないくらいの彼の猛りが更に強く脈動する。
じゅぶじゅぶという卑猥な音が私の口と彼の陰部の結合点から聞こえ、溢れた唾液が陰茎を滴り落ちていった。
唇で。舌で。手の平で。指で。口腔内、使えるところは全て使った。
私は彼に気持ちよくなって欲しかった。
そして、彼に感じて欲しかった。忘れることは許されなくても、せめて今は私だけを、私の思いだけを感じてほしかった。
友情でも同情でもなく。ただありったけの気持ちを込めて、彼を愛した。
唾液の絡まる音の合間に、どんどん短く荒くなっていく彼の息使いが聞こえる。
彼のものは、歯を立てないようにするのが難しいくらい、私の口内を圧迫し続けている。
硬くした唇が彼の陰茎を滑らかに動く。上下するスピードが上がっていく。
左手で咥えきれない部分を扱く。そのとき、私の唾液と彼の先走りは少し粘り気のある潤滑油となり、くちくちと音をたてていた。
陰茎を吸い込むようにし、更に舌に力を入れて頭を動かすことで、刺激するように口腔全体で圧力をかける。
少しすると小さな呻き声と共に、私の髪の毛に差し込まれた彼の汗ばんだ手の平に力がこもった。
口内に迸る彼の体液。こくり、こくりと喉の奥へと誘う。
あまり好きではない味なのに、これも彼の一部なのだと思うと鳥肌が立つほど嬉しかった。
しかし、彼は私の告白を受け入れてはくれなかった。
今はまだそんな気分になれないと彼は言ったのだ。だが――
「でも…おまえと一緒にいたいと、心から思う……」
以前と違って、まるでお互いの傷を舐め合うように、そして癒し合うように同じ時間を過ごすようになった。
自分自身で作った傷は、二人ともまだ塞がってはいなかったけれど。
体を繋ぐのは簡単だ。
ただ、心が繋がっていなければなんの意味も持たない。
私たちはそのことを肌で感じていた。だから私も無理強いはせず、彼の側にい続けた。
それは恋でも愛でも友情でもなく。
しかし、不確かながら決して一方通行ではない気持ちが私たちふたりの中にある。
この気持ちが愛に変わるまで、私たちにはもう少しの時間ときっかけが必要だった。
3ヶ月後、相変わらず彼女とは話ができないまま、私たちは卒業式を迎えた。
三月下旬なのにもかかわらず一月並の寒さで、前日にも白いものがちらほら空から落ちてきていた。
そして、深夜から降り出した雪は式が終わっても止む気配を見せない。
正門までの道には、水分を多く含む雪が重たく降りつつ積もり、彼を待つ間に校外へ向かうたくさんの足跡を残していた。
もうこれでここに来ることはないのだ。
何も思い残すことはない。たった一つを除いては――
校舎の側にある桜の木にはいくつか花が開いていたが、どれも白く覆われている。
手を伸ばして雪を払おうとしたとき、誰かに名前を呼ばれ振り向いた。
「ロビン」
以前と全く変わらない呼び方で、降ってくる雪を避けるように差しかけられたのは、桜とよく似た薄いパステルピンクの傘。
それは私の親友が一番気に入っていた傘だった。
待ち望んでいたはずなのに、突然すぎて声の出ない私に彼女は言った。
「私は……まだあんたたちのことを許せない」
彼女の睨みつけるような視線と冷たい言葉が胸に突き刺さる。
その手には、前日サンジくんに託した、彼女宛ての謝罪の手紙が握られていた。
しかし。
彼女は私に半ば無理矢理傘を握らせると、代わりに私が持っていた真っ白な傘を開いた。
「私ね、留学するの。サンジくんと一緒に。でも連絡先は教えない。だからあんたとももう会えないわ。
でも…それでも、どうしても私に謝りたいなら……私を探してその傘返しにきなさいよ、向こうまで」
「そこの陰に隠れてるバカと一緒に」
そう言う彼女の指は震えていて、その手をサンジくんがしっかり握っていた。
心も体も傷つけられ、今もあの悪夢のような現実と戦い続けているのであろう彼女。
たったこれだけのことを言うのに、どれだけ勇気を振り絞ったのだろう。
そう簡単に言える言葉ではないことくらいもちろんわかっている。過去は拭い去れるものではないのだから。
体育館での記憶が頭をよぎり、彼女の心情を想像するだけで胸が痛んだ。
彼女が俯く私に一歩近寄る。そして。
「いつかまた会えたら、そのときは許してあげるわ」
私を見つめて……笑った。
彼女の笑顔は、まるで雪の中に咲く桜のように美しかった。
その瞬間、言葉にならない思いは涙に変わり、溢れ出した――
雪の中、遠ざかっていく二人の後姿を、私と彼はいつまでも見ていた。
見えなくなってもずっと。無言で、見ていた。
そしてその静寂を破るように、桜色の傘をぎゅっと握りしめて、私は言った。
「いつか……」
「あ?」
「いつか必ず会いに行きましょう……ふたりで」
「……ああ…そうだな。いつか…きっと」
花冷えの雪は、暗く長い冬に立ち止まっていた私たちに、春の気配をもたらしてくれた。
それはまだ確実なものではないけれど、じっくり長い時間をかけて、花咲く春を迎えに行こう。
私と彼はどちらからともなく手を繋ぐと、はらはらと舞い落ちる雪花の中をゆっくりと歩き出した。
以上です。
ロビンは今より若く、できれば18才くらいのイメージでお願いします。
前書きに書き忘れました。すみません。
次はもっとえろーなSSを持ってこれたら……と思っています。
読んでくださった方、どうもありがとうございました。
ああ、もうひとつ書き忘れてる!
形としては
ロビン→ゾロ→ナミ×サンジ です。
そしてロビンとナミが親友です。
本当にすみません!!
こんな大事なことを前書きに書かないでどうする自分……_| ̄|○
上手く言えません。言えませんが、大変お疲れ様でした。
じんわりと心に切なさが広がってきました。
甘くはないけど、悲しいけれど。
こういう始まりもあるんだなぁと…。
素敵な物語をありがとうございました!
SSを楽しみに帰宅しましたノシ
……何と言うか、重いテーマでした。
ドキドキしながら読みました……うはぁ。エロ部分は勿論ハァハァ
なんですが、それだけじゃなくて、
人間のみにくさとか哀れさとか悲しさとか、本質が現れるその辺も
引き込まれました!
お疲れ様でした!
ながれるような文体の中で静かに語られる物語。
よかったです。
421 :
名無しさん@ピンキー:04/03/28 22:30 ID:kwSjFLgR
神待ち。
422 :
びびこ:04/03/30 01:01 ID:ihJp7QIv
苺さん〜!きて〜!
423 :
せばす:04/03/30 21:14 ID:qJNzXZD0
>>395-398のアニキ達の話を聞いてちょっと書いてみました。
オヤビン・ポルチェ?
相変わらずエロではなくって下なだけなんですけれどね、したらばに落としていいものか
ドゥーなのか解んないのでとりあえずこっちにペタリと貼ってておきます。
ちゅーか何度も言いますがエロではなくて下パロですのであしからず。
424 :
せばす:04/03/30 21:15 ID:qJNzXZD0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
本日は晴天なり!とっても気持ちがいいよ!
おやおや?そんな中、船長室ではもっと気持ちのいい事がはじまっているみたいだね。
「いやんvオヤビン、もう我慢できないです」
蕩けきった顔でポルチェちゃんがおねだり。
「フェッフェッフェッそれじゃあそろそろ行くぞ?」
「あぁん、来てくださいぃぃ。ハンバーグみたいに大きいのを私に下さいぃ。」
ハンバーグミタイニオオキクナイヨ… _ト ̄|○(ずー・・・ん)
「いやん、オヤビン落ち込まないで!オヤビンの 少 年 の よ う な 息子さんも大好きですから!」
おおっと流石はポルチェちゃん、素晴らしいフォローだね。
「…いや、それじゃあ行くぜ?ポルチェ!九尾 "腰" ラーッシュ!!」
出たーー!オヤビンの九尾ラッシュ腰バージョンだ!
すごいスピードでスイングをしているよーー!!
「あんv素敵ー、素敵ですオヤビン!!」
「フェーッフェーッ…フェッ!!?」
おや?オヤビンの動きが突然止まったぞ!?
一体どうした??
デモオワルノモハヤインダヨネ…_| ̄|○(ずー・・・ん)
なんとオヤビン終了だー!!時間にして約20秒といった所か!?
すかさずポルチェちゃんがフォローに入るよ!
「いやんオヤビン、めげないで下さい。そんなオヤビンも私は好きです!」
425 :
せばす:04/03/30 21:16 ID:qJNzXZD0
それを聞いてなんとオヤビン、不屈の魂で立ち直ったみたいだよ!
出すのも早いが立ち直りも早い、流石はオヤビンだね!
「ホイホイホイフェッフェッフェッ。 リベンジだぜ」
「いやんvvカッコイイ♪」
「今度はシチュエーションを変えようじゃねぇか…フォクシー七変化!!」
あぁっとこれはオヤビン得意の七変化でお医者様に化けたーー!!
まさに今「キングオブごっこ」、「お医者様ごっこ」がはじまるよ。
流石は銀ぎつねのフォクシーは目の付け所が違うね!
「おや、今日はどうしました?」
「いやんオヤビン♪胸がドキドキするんです」
「俺の事はドクターと呼びたまえ。ドクトル・フォクシーとな」
そういいながらオヤ…ドクターはポルチェちゃんの胸の突起をポチっと押したよ。
ポルチェちゃん堪らず身をよじったーー!!
「ドクター、アンv子宮が…ハァン…なんだか疼くんですぅ…
私のココに…ウゥンvドクターのお注射をお願い!…アンいやん、恥ずかしい♪」
いやいや、我等がアイドル、ポルチェちゃんのオネダリだ!
「フェッフェッ、いいだろう。それじゃあ…ノロノロビーム!!」
426 :
せばす:04/03/30 21:17 ID:qJNzXZD0
な、なんとオヤビン、自分にノロノロビームを浴びせたよ!!?
コレはオヤビン考えたねー、ここはひとつ説明せねばなるまい!
自らにノロノロビームをかける事によってオヤビンは30秒間動作が遅くなる、
それを利用して30秒は頑張ろうという計算だ!
これをすかさず繰り返せば遅漏だって夢じゃないかも!?
しかしオヤビンが全く動かないもんだからポルチェちゃんの方から
どんどん腰を動かしているよ。とっても気持ち良さそうだね♪
しかしオヤビン、30秒後には一気にツケが回ってくるよ!
はたしてオヤビンは大丈夫か!?
(30秒)
「フェーーーーーッ!!!!」
おおっと、やはりいきなり昇天ーー!!
オヤビングロッキーだ!でもその顔はとても幸せそうだね!!
そして時間は私の時計で約32秒、オヤビン頑張ったね!好成績ではないでしょうか!?
では今週はこの辺で!
実況は、わたくしイトミミズが船長室上空チュチューンステーションよりお送りいたしました!
では、次回も無線チャンネル110332、イ・ト・ミ・ミ・ズ でお会いいたしましょう!!
SEE YOU NEXT BATTLE! BYE BYE☆
427 :
せばす:04/03/30 21:19 ID:qJNzXZD0
(ザー……)
無線から何も聞こえなくなったのを確認すると電源スイッチを落とし
イトミミズの話は何時聞いても面白いなと満足気に立ち上がった。
すぐさま先程の実況を思い出し笑いが込み上げる。
「オヤビン、早漏すぎっ ぷぷぷ!ぷぷぷぷぷっ!!」
そしてハンバーグは暫くはこのネタで笑って過ごせるなとまた笑うのだった。
★おちまい★
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そんな事よりもしたらばの社長の一日が1000まで行くほどあの人スケジュール一杯なのか
心配です。
オヤビン×ポルチェたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
禿ワロタ。GJ!!!
社長、どうなるんでしょうねぇ?
私も非常に楽しみ。(社長ファソのみなさま、ごめんなさい)
429 :
せばす:04/04/01 18:25 ID:oga/2GGc
>428 どろんぱ様
笑っていただいて有難う御座いますです。
自分もフォクシー海賊団の一員となって
ハンバーグと一緒に聞いている、そんなイメージで書きました。
すぐ書きました。皆さんみたいなナイスなSSは相変わらず書けませんが
情熱だけで突っ走ります。そしてクラッシュ!!ボンロビが好きです。
では、また。。。
アク禁解けない…。
しかもその間にサンロビがゾロロビになり
今ロビゾロになっている…。
>>424 397ですが、オヤビンxポルチェタンキテタ━━━(゚∀゚)━━━!!
イトミミズGJ!
九尾ラッシュにノロノロビーム、
オヤビンって美味しい技持ってるなと改めて思った…でも早漏(w
果たしてポルチェタンの満足できる日は来るのか!?(;´Д`)ハァハァ
せばすさん乙でした!笑わせてもらいました!!
今更でもルビビが無い…(涙)
ルビビが好きなんだよハマるの遅すぎたよ私。
ルビビはたしか、ななまるにーさんが書いてたはず。
テンプレのサイトに行ってみたらいかが?
切ない系だったと思う。
>433
今はサバ落ちか見れなかった…なのでまた後日トライします。有り難うです。
ルビビならいろんなHPで見るよ。
けっこうあるとオモ。
俺なんて今頃9ビビにはまってるぞ。どこにもねえよ_| ̄|○
おお仲間が。
ほんとに9ビビねえ。自給自足しか方法はないのか。
(自給自足だと全く燃えられない罠)
437 :
434:04/04/03 22:32 ID:+BFFE8i5
現在ルビビを自給自足中。…自分のじゃ萌えられないデスヨ_| ̄|○
ルビビでほんわかラブなら見ますが裏ネタは見ないなぁと。原作にビビが再登場してくれたらと切に願う…しくしく
確か、ここの過去作品に9ビビがなかったですか?そんな記憶があるような…
438 :
435:04/04/03 23:11 ID:Uh6udjXf
>>436,437
自給自足じゃなく、書いたらここに投下キボンヌ
2つか3つ前のスレに9ビビあった。
激しくハァハァだったがミスター9にオリジナルで名前ついてたんだよ確か。
別キャラみたいになってしまうからちと不完全燃焼_ト ̄|○
贅沢は言えないがな・・
>4
間違えたスマソ
>438
探してみた
tp://seaway.babyblue.jp
ここはガイシュツ?
>437
9ビビ、エロなしをKINOさんが、エロありをどろんぱさんが
書かれていたと思う。
442 :
434:04/04/04 12:27 ID:M7EIVi2v
>438
エロは書いていない(未完)のでここへの投下は出来ず…申し訳ない。
>441
9ビビ希望は私にあらず。苦手なんですスミマセン…
>442
そんなときは、したらばに投下キボンヌ
ぜひ完成させてください。
>435
ごめんな。あやまっとくわ。すまん。
ついでに、>441
すまんな。
>434だった。
カルーに蹴られて逝ってくる。
447 :
434 :04/04/04 20:02 ID:M7EIVi2v
…何で謝られているのかが解らない。しかもついで。何故に?
>442
質問すみません、したらばって何ですか?
完成…頑張ります。ルビビ布教すべく。
448 :
せばす:04/04/04 21:25 ID:12e6dFBB
>>431 397さま
どうもありがとう御座います。オヤポル、こんな形でスイマセン。
エロパロ板なのにえろすの足りないせばすです。
しかもルビビや9ビビなんか目じゃない位に誰も求めないカプに目を付ける。
すると「こんなのシャッチョさんじゃねーよ!」とか怒られる確立10%(うっかり)
ボーボボの軍艦のハジケ声にハァハァです。
とりあえず原作の技やら皆さんの雑談やらをパクってみますた。
玉に出てきてはこのありさまかよ!!
ネタを、ネタをありがとうございマッスル!
>447
ttp://jbbs.shitaraba.com/comic/985/ 説明しよう!!
したらばとは2ちゃんちっくな掲示板したらばのことであり、
そして上のアドレスはこのスレ住人の熱い話し合いの結果
エロありとエロなしパロを分けようと言うことで作られたワンピエロパロスレの兄弟スレである!
つまりは上のアドレスにhを付けてポチっとしてペタっと張ればいいってスンポーだね。おほほほ。
素敵よセバスチャン!
そしてオヤポルもとっても素敵!
久しぶりにハケーン下と思えばなんて素敵なプレゼンツオブセバスチャン!
あぁん♪はじけっぷりにダ・ツ・ボ・ウ(はぁと)
はいそういうことでね!
最近SSも書いてないABCですが!
みました。最近のSS。一気に。えぇ。
うんとね。素敵。
ボヤブラリィ足りないのでこれで勘弁してもらうことに決めました。はい。
はぁ・・・ん。がんばろうね。みんな(ガッツポーズ)
450 :
434 :04/04/04 22:13 ID:M7EIVi2v
>せばすさん
なるほど。とても解りやすい説明ありがとです。2ちゃんねるて奥が深いなぁとしみじみ。
専用ブラウザ持ちじゃないのでなかなか文とか上手く見れない自分のパソがちと恨めしいこの頃。
451 :
435:04/04/05 00:02 ID:iGYS/X/v
>>KINOさん
そんな、KINOさんが謝るようなことじゃないです。
ワガママ言ってすいません・・!
>>440 ( ゚∀゚)イパーイ!! (*´Д`*)ハァハァ
書いてる人は書いてるんだな・・
でも教えてもらってアレなんだが、個人HP晒しはオケなのか?
遅くなりましたが。
せばす様。オヤビンボルチェ、ごちですたノシ
…社長さんの一日は忙しくしてあげてくださいw
そして。9ビビに関して。
ここは21禁板なので。その辺を考えて発言お願いしますね。
萎えたらスルーというのが大人ですよ。
ちょっとここで。
サイトのっけて未投下だったスモたしを。
嫌いな方はスルーでお願いします。
****************
『Lesson B』
午後4時32分。
あと30分もすれば、勤務の終わる時間。
派出所内のあちこちで夜勤への引継ぎがおこなわれている時間。
空を茜色に色付けながら、夕日がブラインド越しに差込んでくる。
「っ、はぁ―――……あぁッ」
スモーカーさんの執務室の日当たりはロークダウンの派出所内で一番良く、赤い絨毯は日に焼けて色褪せている。
その色褪せた絨毯の上、差し込んだ夕日に照らされ、入り口から死角になるデスクの陰で絡み合う男と女。
あと30分足らず、たったそれっぽっちの時間。勤務の終わりまでの僅かな時間を待てなかった、私とスモーカーさん。
「スモーカーさん、……スモーカーさん、……」
今日中にといわれた書類を仕上げ、スモーカーさんの部屋に持っていったのがほんの5分前。
スモーカーさんは書類に軽く目を通し、私に部屋の鍵をかけるように命じた。
鍵をかけた直後、後ろから抱き込まれ、場所を憚った私は僅かな抵抗を見せたけれど適わなかった。
着衣の上から施される軽い愛撫に、理性は軽く吹き飛んでしまったのだから。
今私は、胡坐をかいたスモーカーさんに後ろ向きに抱き込まれている。
雄と葉巻の匂いに包まれ、スモーカーさんの野太い指で全身を弄られていく。
口腔内を掻き回し、たっぷりと唾液を含んで濡れた指が首筋を、鎖骨を降りていく
ピンポイントで性感帯を攻められれば、その度に自分のものとは思えないほど蕩けた声が毀れてしまう。
「あ、……んんッ……!!」
スモーカーさんの手は大きく、指はごつごつとしているのに酷く繊細で、丸で口と耳を持っているようだった。
それは私の身体と会話する口と耳を持つ指。
何故ならその指は私の身体を這い回りながら、私の中にある劣情と熱と淫蕩を、確実に引き出していくのだから。
私の身体から全てを聞き出したかのように、それはいつも正確だった。
「……たしぎ、もう少し声を抑えろ……外に聞こえちまう」
仕事のときは怒鳴声ばかりを上げるバリトンは、二人きりのときは蜜を含んだ言葉だけを紡ぎ出す。
「あ、ぁ……はい、……っ、ごめんなさい……」
仕事柄か私の声は女でありながら嬌声ではなく腹から出て大きく、抑えるのにいつも必死だった。
何時の間にかボタンをはずされた私のシャツ。捲り上げられたタンクトップと地味な色のブラジャー。
熱と期待に膨れ、じっとりと汗ばむ貧しい胸……その上を自在に這うスモーカーさんの指は、偉そうに赤く尖り、
つんと上を向いた乳頭を軽く摘む。
「い、あぁッ」
背筋を電気が走り、思わず腰が軽く浮く。
「いやぁ……、胸、いいです、……ッ」
痺れにも似た快感に思考がぐらつき、子宮の奥からはしたない欲望が、じわじわとこみ上げてくる。
「もっと、して……ください」
「小さい割りに、感度だけは一人前だな……」
「あ、はい……ッ、いちにんまえ、……です」
仕事のときはドジばかり踏んで叱られてばかりの私は、二人きりのときは夜の街角に立つ娼婦より淫らだった。
脱がされた衣服は絨毯の上、腸のようにだらしなく散らかされ、ショーツの粘液質の染みはまるで
漏らしたかのように大きく生地を濡らしていた。
「たしぎ、入るぞ……」
「ん……はい……、っ……」
四つんばいの格好で、後ろからスモーカーさんを迎え入れる。
太ももの内側。ぱくりと口を開いた陰唇から溢れた愛液が、待ちきれずにゆっくりと滴って行く……。
「力を抜けよ……」
「はあ、ア・ああああ……――――ッ・!!!!」
淫らな入り口に宛がわれた熱い雄の塊。
ズブッと一気に奥深く、子宮の入り口までぐん、と押し入ってくる。
「ひぁああ……ッ……あぅ、お、大きいですッ……、!」
全身が震える。電流のように末端まで快感の波が打ち寄せていく。一瞬目の前の景色が、ぐにゃりと歪む。
「その大きいのを呑み込むお前のココは、随分といやらしいな……、ッ」
「ひッ・ご、ごめんなさいッ……、ふぅん……、んぁ…」
「謝ることはない……ああ、中はぐちょぐちょだな……漏らしたか……ああ?」
「ん、も…漏らしてなんか……ッ」
虐める様なその言葉は、蜜を含んで羞恥と快感を一気に引き出す。
動き出した熱の固まりは排泄感と共に私の中から出ていったかと思うと、また一気に押し寄せ、また出て行こうとし、
また押し寄せる。
「あ、あ、あ、…ッ」
肉同士がぶつかり合いながら、ピストン運動という名の、快楽を高めあう行為が繰り返される。
裏返る私の声。混乱していく思考。スモーカーさんの動きに併せ勝手に動く、私の腰。
赤い絨毯を握り締めながら、脳の髄までもが快感を味わう。
「ひ、ッ、あ、ッ、ああああッ……!」
「たしぎ、いいぞ……もっと泣け……」
「もっ、駄目、ア・はぁあ……!!」
スモーカーさんの狂ったように激しい律動に、何もかも溶かされていくのだから……。
ブラインド越しに差し込む夕日に赤く染められながら、私とスモーカーさんは目の前の愛欲に忠実だった。
たった30分ぽっち。終業までの僅かな時間を待てなかった私達。
絡み合い、何時までも何時までも気が済むまでケモノのように愛欲を貪りあった。
午後5時。終業を告げるサイレンが鳴り響いても、その音すら私達の耳には入らなかった。
*********************
ちょっと短いですが。
では仕事行ってきますねノシ
456 :
名無しさん@ピンキー:04/04/05 10:16 ID:HMKkBhLs
うにゃぁぁぁぁ!スモたし!萌えすぎ!
エチーばっかり一人前なたしぎちゃんハァハァ
457 :
せばす:04/04/05 21:18 ID:qeFs0/Bv
昔友達が、
アフロだと枕なしでオッケー!そしてアフロはニット帽と同じ素材で出来ている。
と言って素頭でスピンしてました。ブラザー魂です。
>>449 ABCタマ
オシサシブリ〜っていうかワタクシROMとして潜伏しておりました。
そしたらいつの間にか誰も居なくなりました。ビックリして○○がデッカクなっちゃった☆
最近はオークション板で暇を潰しておりました。プッチプチと潰してましたとさ。
今日は先程まで〆切明日の組合関係の資料をワードで作っておりました。
ギリギリにしかテスト勉強しないタイプです。ボンロビが好きです。昨日はオカマの日。
>>450 434タマ
専用ブラウザはイイわよ〜ん♪軽いのから重いのまで色々あるカラお試しあれ。
ワタクシ、まったりと投下をお待ちしております。
>452 見習Bたま
そうですね、社長は砂漠の英雄だからとても忙しい毎日を過ごしている筈。
例えば電話しながら一輪挿しのコップの水吸ったり、一輪挿しのコップの水吸ったり…。
そしてスモたし クマ クマ クマ キタ
┝━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
∩___∩ ∩_/)__∩ ∩_/)__∩ ∩_/)__∩ /)
| ノ ヽ ( i )) ヽ ( i )) ヽ ( i )) ヽ ( i ))
/ ● ● | / / ● | / / ● | / / ● | / /
| ( _●_) |ノ /( _●_) |ノ /( _●_) |ノ /( _●_) |ノ /
彡、 |∪| ,/ |∪| ,/ |∪| ,/ |∪| ,/
/ ヽノ /´ ヽノ /´ ヽノ /´ ヽノ /´
キタ────────────────────────!!
エロエロエロエロすぎっ!!(;´Д`)ハァハァ これがエロスっちゅーもんやで!
上司と部下っちゅーシチュエーションがイヤンv どっきどき(ゴキュ。。。)
ゴチでした!!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ朝からエロ投下とは天晴れ!
458 :
名無しさん@ピンキー:04/04/07 16:58 ID:v6ANK6OI
上司と部下ぁぁぁぁ!最高!鼻血鼻血!!!
神待☆
ども、Bです。
スモたしにレス下さった皆様、
有難うございましたノシ そういえば、ここの容量って今どのくらいなんでしょう?
そして次スレのスレタイ案はしたらばで
投票ということでいいんですよね?
>せばすタン。
社長は…チョコバナナのお手入れとか
あるじゃないですかw
チョコバナナを鍛えるとか…(どうやって)
したらばはエロなし板ですよ!w
>B様
したらば投票スレでいいんじゃないでしょうか?
雑談板の最後が残念な結果に終わったのは、悲しいです。
>461
雑談板何かあったの?
464 :
名無しさん@ピンキー:04/04/10 09:54 ID:yClWc8Hm
神様は・・・まだかのぅ
465 :
名無しさん@ピンキー:04/04/11 11:53 ID:Segn0QjS
誰か萌を与えたまえ
ななまるにーさんは最近どこにも見かけないが、どうされているんだろう?
467 :
名無しさん@ピンキー:04/04/13 12:09 ID:KnmTfKk9
したらば復帰したよ。
職人さんたち、がんがって下さい。
楽しく読ませていただいています。
>>466 にーさんは腱鞘炎を患っておいでのはず。
完治なさるのを待ちましょう(´・ω・`)
470 :
名無しさん@ピンキー:04/04/18 11:34 ID:md5VGNjA
お大事にー
>>471 いらっしゃいませ。誘導カキコをした者です。
現在このスレッドでは純愛オンリーだったロビンスレの流れを受けて、
純愛ものメインですが、
>>1にあるルールさえ守っていただければ、
鬼畜陵辱もOKです。
どうか
>>1のルールの遵守だけ、よろしくお願いいたします。
それではSS投下しま〜す。
名前欄を見てもわかるとおり鬼畜拷問系です。
灼熱の大地、立ちこめる砂塵・・生物の営みを拒むかの様な厳しい自然環境・・
そのアラバスタの砂漠を行く駱駝の一行があった。
数頭の駱駝その先頭を行く駱駝におよそ考えられない場違いな格好をした者が一人連れられていた。
首と両腕をひとつなぎの枷にはめられ、駱駝の鞍から出ている頑丈なロープでその枷を繋がれている。
どうやらこの一行は罪人の護送のようだ。囚人は女、歳は二十代後半位、すらりと伸びた手足、色黒だがそれが逆にスタイルの良さ
を際だたせている。滅多にいない素晴らしいプロポーションの持ち主だ。
髪は黒ショートに切りそろえられ同じく黒い瞳と相まって妖艶な美しさを醸し出している。
だが、普段は凛とした知性の光をたたえるその双眸も今は極度の疲労と乾きで憔悴しきっている。視点の定まらない瞳孔は虚ろに宙を
彷徨いまるで死んだ魚のようだった。
女囚は一糸まとわぬ姿でその身を太陽に晒し、素足をまるで炒った豆の様な熱砂に一歩一歩入れながら歩んでいった・・・
真上にさしかかったアラバスタの太陽は既に乾ききった彼女からそれでも最後の汗の一滴でも搾り取ろうとして容赦なく照りつけジリ
ジリと肌を焼いた・・
「・・・っう・・」
遂に限界が来て苗木の様な細い足をもつれさせて女は倒れた。
「お願い・・・お水・・お水飲ませて・・・・」
先頭の駱駝、日除けの幌の下から男が一人降りてきた。
「チチチチ・・・ほれ」
男はうずくまる彼女の前に立つとおもむろに一物をとり出した。
「・・うぅっ・・そ・・それはもう・・・・・」
男は軽薄そうな笑みを浮かべた。
「厭とは言わんだろうな・・これがお前の唯一の食料なんだからな」
そして彼女の頬をその汗で蒸れて醜悪臭いを放つ肉塊でペシペシと叩いた。
「今更恥ずかしがってどうする?」
「・・・・・・」
彼女は少し逡巡すると男のモノをくわえ込んだ。
「・・うっ・・うっ・・うっ・・・・」
そのままだんだん硬くなっていく一物を舌で絡め首を前後に動かしながらなめしゃぶる。
「人間もこうなっちゃお仕舞いだな・・・」
男は水筒の水をラッパ飲みしながら呟いた。
自分の分身に必死で奉仕する哀れな美女を前に絶対的優位で見下し下卑た嗤いを浮かべる。
・・快感は絶頂に達し大きく膨らんだ肉棒から欲望のしずくがほとばしる!!
「ほーれ・・たっぷりとくれてやる!!」
どくっ どくっ どくっ・・
口の中に生臭い液体が溢れるのを彼女は感じた。
臭い粘着質なその液汁を飲んでも焼け付くような喉の渇きを僅かにも癒せる筈がない・・・
だが・・今の彼女にとっていくばかりかの水分でも飲まずにはいられない。
「チチチチチ・・可愛いもんだぜ!これがあの僅か8才にして海軍の戦艦6隻を沈めた7900万ベリーの賞金首
ニコ・ロビンとは・・・」
僅かばかりだが水分、塩分、それとタンパク質を補給できたニコ・ロビンは最後の気力を振り絞って立ち上がった。
既に体力・精神力共に限界を越えていたが彼女には立って歩くしか道が残されていなかったのである。
それが、新たな地獄へと続く一本道だとしても・・・・
行き先は・・・
A:アラバスタ王国公開処刑場
B:海軍拷問室
C:このまま死の行進を続ける
>>471を見てもわかるとおり、自由参加型のリレー形式+選択肢で行きたいので有志の皆様
ふるってご参加下さい。
もしいらっしゃらないようでしたら、自分で適当に続けます。
すみません。
リレー以外のSSの投下は、間に挟まった形でもよろしいですか?
477 :
KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/04/19 14:40 ID:oafUEYFX
ようやく発見。
エースものが読みたいと思う春の雨の日。
SAGEチェック切れてた……
サンジに蹴られて逝って来る
>>476 勿論気にせず投下して下さい。
むしろこんな事を勝手にやっていいのかと気に病んでますので、やばければ言って下さい。
>475
Bで
483 :
小ネタ:04/04/20 22:44 ID:q2t9GQAb
いやー。
オーシャンズドリーム面白いですねー。(何を今更)
…
………
………………
====================
バンザイ「おい見ろヨ!ヤツらんとこの女だ!」
ナミ「あ!あんた達!」
ブラボー「一人見たいだナ!」
ハラショ「一人なら俺達でも倒せるゼ!」
バンザイ「あの棒もないみたいだしナ!」
ブラボー「そうだ、どうせなら犯さないカ?」
ハラショ「ナイス判断」
バンザイ「じゃせーので」
三人「"ザコレイプ!"」
====================
………………
………
…
はっ!?今のは何だ!?自分はどうかしてたのか!?
あ!
♪チャンカチャンカチャンカ〜チャララララ〜チャ〜(例の音楽)
くだらないSSを手に入れた!
ワンピース図鑑に登録しました!
ォォオォォォオオオォォォ!
かけなィィッッ!
ギャグは書けてもォォ!
普通のがァァァ!
だがァァアァァッ!
そのうちィイィィ!
書いてみせるからァァアアァ!
首を洗ってまっていろォォオォォオ!
生々しくて下呂った
青キジとロビンが萌える。
ヤベエ・・・青キジに怯えるロビンたんにかつて無いほど萌えちまった・・・・_| ̄|○
>>473-
>>475は言わずもがな海軍拷問室に決定!!!(ホントはアラバスタ処刑編が書きたかったが)
尾田栄一郎も渡りに船で良いネタ展開してくれる・・・ロビン祭りのヨカ━━━(゚∀゚)━━━━ン!!!
青キジを登場させたいので投下は少し遅れるかも知れません・・・・。
「もしも麦わら海賊団がこのスレを見たら」
そのうちきっと落とします。
今回はきっと真面目です。
きっとサンナミです。
さいたマン様キタ━━!
お待ちしてますハァハァw
さいたマン様だ!!
祝!!人大杉解除!!!!
そんでわしも次はシャンxロビです
さいたマン様!
KINO様!
お待ちしてます!
シャンロビ!!!!!
待ってます!!!!!
ウホー!
「もしも麦わら海賊団がこのスレを見たら」
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
─とあーる晴れすぎた日。
麦わら海賊団は平和かというと微妙だけどまぁ平和としておこう。平和な町
「ルネン・ヤチニ島」に来ていた。
ここでは様々な物語書きと物語、その感想を言い合う場所、
喫茶店などが勢ぞろいしている─
っていうかこれもうあれって皆わかるよね。別にいいんだけどさ。
「あっち、言ってみようぜ!肉のにおいがする!」
船長、ルフィ。
「…まぁ面白そうではあるけど…」
航海士、ナミ。
「まぁ物語の一つや二つ、見てっても損はしないと思うけどな…
まぁオレはナミさんが行くなら行くけど♪」
コック、サンジ。
─店内
「うひょー、本がいっぱいだな」
狙撃手、ウソップ。
「あれ?ワンピースって書いてあるぞこの本?」
船医、チョッパー。
「しかもシリーズものと来たもんだ」
剣豪、ゾロ。
「少し見て行ったらどう?」
そしてロビン。
「もしかしてワンピースについての情報とかっ!?」
「ちょうど七冊あるな、手分けして見てようぜ!」
そして各自本を手にとり席に付く。
─誰も裏表紙に「21禁」とか「ワンピースエロパロ」とか「エロ賊王に」とか
「絶対的のエロの」とか書いてあるに気付かなかったけど別にいいですよもう。
「ヌッフォファファファファアファファファフンドロガピチャヌゥアオンドゥラギッタンドンドコドーンウソダディスカースットコドッコイ!!!!」
最初に本の「アレさ」に気付いたのはサンジくん。股間もしっかり元気だぜ。
「いやぁぁぁ!!何よこれぇ!?」
ナミさんも気付きました。ちなみに見てるのは俗に言う「サンナミ」ってヤツですぜそこの兄さん。
「お、お、オレにも春が……!!」
男ウソップちょっと嬉しい。
「…………」
しかめっ面をしてるのはゾロの兄貴ですぜジョニー。
「???」
ルフィは全くわかってないってばよ。
「オレのことが書いてないぞー???」
チョッパーもあんまわかってないですってばよ。
「フフフ…」
ちょっとこの状況を楽しんでるロビンが見てるのはゾロビンですがな。
「殺スッ…この見習いだかさいたまだかななるだか名無しだか知らないけど…ぶち殺ス…!」
珍しくナミさん殺気だってます。コワイ。
あ、職人さんの皆さんネタにしてごめんなさい。悪気はぎゃぁフライパンいたたたたあっナイフゴフッ!
取り敢えずこの本を書いた人達のいる場所(つまりココだね☆)に乗り込んで
皆殺しにしようとするのをみんなで止めようとがんがってます!
「もういい!私船に戻ってる!」
「おもしろそーだから俺のこるぞ」
「つまらん、オレも船に戻って寝るぜ」
「ハァハァ…ロビンチュワン…(サンロビに突入してるらしい)…ハァハァ」
「お、お、おれも少しみてよっかな・・・なははは」
「ウソップが残るならおれも残るぞ」
「私も残ろうかしら」
とゆーわけでナミとサンジが船に戻りました。
残った一味はこの一日を悶悶とすごしたのでした。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
続きます。
ナミとサンジじゃねぇ。ナミとゾロだ。吊ってきます。
あれ?あんまり真面目じゃないなぁ。
いつかウィーアーでやってたやつのパクりで「ヒカリへ」か今のOPAAでも
作ろうかなぁ。もちろんSSを終わらせるのが先ですが。
配役は決めてませんでーす。
勝手に立候補してくださーい。
でもチョッパー好きな自分としてチョッパーは譲れま(謎の突然死)
500 :
名無しさん@ピンキー:04/04/24 19:00 ID:7BJJAZQF
さいたマンさんへ
いつもおもしろいです
ありがとう
>さいたマン氏
乙!
続編もOPAAも激しく期待なのだが、エロ無しはしたらば逝き推奨。
いずれもエロ有り予定ならすまん。
さいたマン様!
お疲れ様です! 続きも激しく期待しています!
いつも楽しませていただいています。
これからも、さらなる楽しいSSをお待ちしています。
ありがとうございました!
さいたマン様、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
乙です!!!!!!!!
いつも楽しみにしています
チンポ〜ン♪(←見習家の玄関チャイム)
…あ、お客さんがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━みたいなので、ちょっと失礼。
なんだろう共益費の集金かな?
は〜い…あっゾロ!?うわなにをするやめr@」b*@をhwh!!!!!
……バタッ
ピーポーポーポー
>チンポ〜ン
ワロタ
誰か175話のカラー扉絵ナミうpしてほしぃ・・・。
あのナミ最高にカコよくて最高にエロイ
あの頃ジャンプ買ってなかったからな〜
508 :
名無しさん@ピンキー:04/04/30 23:25 ID:GJTn9cBJ
保守age
遅レスながら、前作「春にして君を想う」にレスをくれた方、ありがとうございます。
>354さん
仰るとおり、タイトルは小沢健二氏の曲からです。
薄紅という単語からはあの曲しか出てきませんでした。
そしてまた、ゾロ視点でゾロ×ロビンを投下します。
イメージ的には「春にして〜」のふたりの馴れ初めのような。
最初の構成があまりにも非道でダークだったため、書いているうちに甘さを足しました。
その結果、甘いんだか、暗いんだか、何なんだかわからない文章に。
そして、今まで自分が投下した作品の中で一番長いです。ごめんなさい。
したらばに投下しましたサンナミ「VICE VERSA」と連作です。
このカプと、苺屋の文が、お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「EXTRA JOKER」
遠目にわいわい騒ぐルフィたちを見て、重いため息をついた。
鬱陶しい。いまいましい。
ルフィたちじゃない。その傍に、当たり前のようにいる女。
繊細な造りの怜悧な容貌。猫のような黒い瞳。細い鼻梁。
身長は高いが、骨格は華奢。凛とした独特の雰囲気が妙に人目を惹く女だ。
勝手にこの船に乗り込んできて、そのまま居座り続けている。
危機感のないルフィやチョッパー、ウソップ。金で懐柔されたナミ。コックは論外。
何を馴れ合ってるんだ。敵だった女だろ、そいつ。
鬱陶しい。苛々する。
「いいわね…いつもこんなに賑やか?」
カツ、と靴の音を鳴らして近づく女が言った。
「…ああ、こんなもんだ」
「そ」
ふふっ、と子供のような顔で笑う。何だ、この女は。
さっきまで、不敵な印象を与えるように笑ってたじゃねえか。
何企んでやがる。気にくわねえ。
睨むと、表情が元に戻って視線を逸らされた。たったそれだけのことで、驚くほどに癪に障った。
それからだ。いつも視線を感じるようになった。
食事の時、鍛錬をしている時、果ては甲板で寝ている時も。
今もダンベルを置いて汗を拭うと、刺すような視線。
見回せば程近い場所に女が本を読んでいる。ただし眼は俺に向けて。
椅子に腰かけて、黒い眼を細めておもしろそうに笑いながら。
何だってんだ。俺のどこを、何を見て笑うんだ。
不機嫌そうに女に向けて顎をしゃくると、目線を本に戻す。
だが、しばらくすればまた見られている気配。
今度は遠慮なく睨んでやる。すると、真っ向から受け止めて眼を逸らそうとしない。
それどころか眉を下げて笑いかけてきた。呆れた女だ。話しかけるのも面倒なので、無視することにした。
意図はわからねえが、見たいならいくらでも見ていればいい。
向こうが俺を見ているのなら、俺が見張る手間も省けるだろうさ。
夜中に目が覚めた。水でも飲もうと、ラウンジへ足を運んだ。
扉を開けると、目に入ったのはチョッパーの後ろ姿。
真ん丸い目をして振り返ったチョッパーと、それに隠れていた女が続いて視覚に現れる。
女は上半身に何も纏っていなかった。肌の白さが、まず目についた。
そして形の良いふたつの膨らみ。服の上からでもわかっていたが、でかい胸だ。
しかし、俺を惑わせたのは右胸と鎖骨の間にある生々しい傷痕。
刺し傷か? 決して浅くはない、古くない傷。
「ゾロ!」
チョッパーの怒鳴り声にハッとした。知らず、俺は凝視していたらしい。
机の上に包帯やら消毒液やらが置いてある。治療中だったのだろう。
「悪い」
ぼそっと、それだけ言って部屋を出た。そのまま、壁にもたれかかってずるずると座り込んだ。
胸の辺りがざわざわとする。何か言い知れぬ感情が湧きあがった。
頭をかきながら、なぜかこの湧きあがったものを捨ててしまいたくないと感じていた。
少しの時間が経って、扉が開きチョッパーが出てきた。
「ゾロ、ロビンの傷のことは誰にも言うなよ」
「…わかった。なあ…あの傷、深いのか?」
「すぐに治るよ、酷そうに見えるけど。急所は綺麗に外れてる。痕は…残るかもしれないけどね」
そう言うチョッパーは医者の顔をしていた。
「ああ、あと謝っとけよ」
それだけ言って、チョッパーはとてとてと男部屋へ入っていく。
言われなくてもわかってるけどよ。あいつとふたりで何話せってんだ?
俺は迷ったが、結局ラウンジに進むことにした。
女は既に服を着ていて、俺がいることに不審そうに片方の眉を上げた。
椅子に座って、黙って茶を飲んでいる姿が、すっかりこの船に馴染んでいるように見えた。
女は一瞬何か言いたそうにしたが、口を閉じ、古ぼけた本に眼を落とす。
「…悪かったな」
「何がかしら。もしかすると裸を見られたこと? なら、気にしていないわ」
確かに、気を悪くしているようには見えない。
「お前、女だろ。気にするもんじゃないのか、普通は」
少し口をへの字に曲げて、何も言わずに俺を見る。その態度に、また苛立った。
「おい」
「…あなたが思う女の普通がどんなものかは知らないけれど、本当に気にしていないのよ」
視線が痛い。なんでこの女は俺を見る。いつも、今も。俺ばかりを。
女のひとつひとつの言動が苛つく。
それでも何か言葉を吐き出さなければいけないような気がした。
「その傷は、どうしたんだ?」
「クロコダイルにね」
言われた名前に眉をしかめた。
「仲間割れか」
「…そうなるかしら。彼は私のことを仲間だと思っていなかったようだけれど」
「相棒じゃなかったのかよ」
「仕事上はね。でも、私にも仲間意識はなかったわ。利用しただけよ、お互いに」
淡々と事実だけを話しているようだった。ルフィからは事の顛末を詳しく聞いていない。
国王から聞いた話も切れ切れで、クロコダイルとこの女に何があったかなんてわかりはしない。
だが、その言葉が事実と言うのなら。
「今もそう思っているんだろ? 俺たちを利用しようと」
「信用ないわね…仕方がないかしら」
否定をしないことに、またむかっとする。この女、俺を怒らせることに関しては天才的だ。
古びた本を閉じて、女は立ち上がった。俺にはゴミにしか見えないその本を抱え込む。
「はっきり言えば、俺はお前が嫌いだ」
つい、そんな言葉が口を出た。
そうだ。こいつにこんなにも苛々するのは、そうとしか考えられないだろう。
「そう…」
囁くようにそれだけ呟いて、俺の顔を今度は見ようともせずにラウンジを出て行った。
俯きながら出ていった女の顔が、苦しそうに見えたのは気のせいに違いない。
いつも余裕たっぷりって顔してやがるじゃねえか。
女の表情に、何か大事なものが削ぎ落とされるような気持ちになった。
それすらも気のせいだと、思った。思い込むことにした。
次の日だ。ラウンジでルフィたちがトランプをしていた。
チョッパーが何かを聞いたらしく、女が長ったらしい講釈を垂れる。
理屈っぽい言葉を並べたてて、知識を振りかざす女の鼻っ柱をへし折りたくなる。
コックがへらへらした顔で、女に話しかけるのが、俺を逆なでさせた。
何かっちゃ、女に話しかけては俺のことをからかってくる。
ナミが、そのたびに不機嫌になるのを気づかねえで、阿呆みてえに。
素直にナミの尻だけ追っかけてりゃいいのによ。
日誌を書いているナミの機嫌が、みるみるうちに降下していく。
とばっちりをくうのはご免だ。くだらねえことで絡んでくるコックを適当にいなして立ち上がった。
「どこ行くんだよ、ゾロ」
ルフィが聞いてきた。振り返ったら女と目が合ってしまった。
コーヒーカップを片手に、女は少しだけ瞼を震わせた。
「どっかの女のくだらねえ講釈なんか、聞きたくねえんだよ」
それだけ言ってラウンジを出た。手荒に音をたてて扉を閉めてやった。せいせいする。
扉の向こうからは、コックのがなりたてる声が聞こえたが、それは無視する。
甲板に出た俺は、いつも通り鍛錬を開始しようとした。
ラウンジの扉が開く音がして、振り返れば女が近づいてくるところだった。
ちっ、と舌打ちしてぶっきらぼうに言う。
「何の用だ」
「…ごめんなさい、と言いにきたの」
女の眼が俺の目を捉える。なぜ謝られたのか、わからなかった。
「嫌いな女に、近くにいられたり、喋られたりしたら不快よね。ごめんなさい」
ざわざわと嫌な感情がせり上がってくる。
「わかってんなら…」
「嫌いでも構わないわ。けれど、船医さんたちを困らせないであげてくれる?」
「チョッパーがどうかしたのかよ」
「剣士さんがああいった態度をとると悲しむのよ。演技でもいいから普通にしていて?」
そういえば、こいつはチョッパーを可愛がってやがるな。
「これからは剣士さんの傍にはできるだけ行かないようにするし、話しかけたりもしない。
余計なことも言ったりしないわ。それでいいでしょう?」
思いもよらない言葉だった。
「いや、そこまでは…」
俺の言に、女は不服そうにため息をついた。
「私にどうしてほしいの? 言ってくれなきゃ、わからないわ」
どうしてほしいかだって? そんなの、俺が聞きてえよ。
ただ、女にこの船から消えてほしいとか、俺に関わるなとかいうことじゃねえんだ。
女の存在すべてを手放したいわけじゃねえ。
手放す? 何考えてんだ、俺は。別にこいつは俺のもんじゃねえのに。
「…避けたところで、また何か言われるだろ。コックの居るところで延々と喋らなきゃいいさ」
「コックさんの居るところ? 剣士さんではなくて?」
「お前とコックが話してると、ナミの機嫌が悪くなんだよ。それくらいわかれ」
そう言うと、さも俺が不可思議なものだと言わんばかりに、しげしげと眺めてくる。
「あなたは、嫌いな女が、今まで通り接しても構わないの?」
「…必要以上に馴れ馴れしくしなけりゃ、それでいい」
そっけなく返した。
「わかったわ」
消えそうな声で眉を寄せて笑う女に、いたたまれなくて目を逸らす。畜生、俺が悪いのかよ。
「お前を警戒すんのは、当然じゃねえのか?」
「…そうね。私は、あなたたちと一緒に居るにはあまりにも異質だしね」
「んなことは…」
ねえだろ、と続けようとしてやめた。俺がこいつを擁護する必要はねえんだ。
「私は…ジョーカーだから」
いきなり訳わからねえことを言うな、こいつは。ジョーカーってのは、あれか?
「あ? ババ? 歳くってるからか」
「…あなた、失礼ね」
能面のような表情だった女が、眉根を寄せてちょっと唇を尖らせる。へえ。
「…そんな顔もできるんだな」
「馬鹿にされてるのかしら、ひょっとして…」
今度は頬に手をあてて考え込んでいるので、思わず笑いがもれた。
「そういう顔してりゃあ、多少可愛げがあるぜ」
「あら本当?」
俺を見て無邪気に笑う女に、昨夜覚えた感情がまた湧き出したが、それについては考えない方がいいのだろう。
「いいですっ! そんなナミさんが大好きだー!」
コックが相も変わらず、叫んでやがる。
ナミが満足そうに笑った。コックは気づいちゃいねえだろうが。
あいつらは何が楽しいのか、さっぱりわからねえ。どう考えても、まともな関係じゃねえだろう。
好きなものを好きと言わねえナミと、過剰に好きと言いやがるコック。
ナミがこっちに歩いてきたので言ってやった。
「たまには素直に、あの馬鹿に答えてやったらどうだ?」
「アンタにだけは言われたくなかったわ」
珍しく上機嫌で、怒りもせずに笑いながら俺に近づく。気味が悪いな。
「いいの、私は。問題はアンタでしょ。アンタは私と同類だけど、ロビンとサンジ君は違うんだからね」
「は? どういう意味だよ」
そう言ったら目を見開いた。
「アンタ…まさか無自覚? 救いようがないバカだわ…」
「何がだよ」
呆れたように、肩をすくめて首を振った。
「自分で気づかなきゃ意味ないわよ。女ってね…弱い生き物なのよ?」
「お前のどこが弱いんだ」
つい突っ込むと鋭い目で睨まれた。
「ロビンよ、ロビン! アンタと真面目に話した私が馬鹿だったわ」
そう言って、ルフィたちがはしゃいでる方へ歩いてった。
何だ、あいつ? あの女こそ、弱いわけがねえじゃねえか。
無理やり仲間に入れてくれだとか、敵のくせに言ってきた女だぜ。鉄面皮ってえ言葉がぴったりだろ。
苛々しながら刀を振っていると、今度はチョッパーが近づいてきた。
いつもは鍛錬中に誰かが寄ってくることもないのに今日は千客万来だ。
「ゾロ、ちょっといいか?」
「何だ?」
「ロビンのことなんだけど…」
また、あの女か。何だってこう、揃いも揃ってあんな女のことを気にしやがる。
俺にどうしろって言うんだよ。
「あのね。人から嫌悪を与えられるのって、すごい悲しいことなんだ」
チョッパーは俺の目を見て、真剣な面持ちで言う。
「俺は生まれた時から、周りの皆から嫌われてきたんだ。何もしてないのに。俺は皆を嫌ってなんかいないのに」
思い出して悲しくなったのか、涙がうっすらとチョッパーの目に滲んでいる。
「俺は、それが嫌で皆を避けてた。でもね、ロビンは仲間になりたいって言ってきたんだよ。
近づこうとしてくれたんだ。それなのにゾロがそんな態度じゃ可哀想じゃないか!」
「お前は、あいつが敵だった時のこと、知らねえからそんなこと言うんだ」
そうだった。チョッパーは、船に乗り込む前のあいつと会ったことはない。
女を最初に見たのは、ウイスキーピークを出てすぐのことだ。次に見たのは、カジノの地下の檻の中。
どちらも何か企んでいるのがまるわかりの、張りついた笑顔で。
最初の時は、ルフィもあの女を信用してなかったのにな。最初…待てよ。
記憶の片隅で何かがひっかかった。この船に女が乗り込む前のふたつの場面。
あの時、あいつは?
「ゾロがロビンを嫌いでも、ロビンはゾロを好きだと思うんだ」
「はあっ!?」
思考の波に捕らわれていると、チョッパーがおかしなことを言ってきた。
「気にしてるから、いつも。それにゾロに冷たくされた後、すごい悲しい顔をするんだよ」
女に見られていることは知っていたが。それが好意だとでも?
さっきの女の態度と相まって、俺は混乱してきた。
難しいことで悩むのは好きじゃねえんだ。わからねえことは本人に聞いてやる。
夜、今日の見張りはあの女だとウソップが言っていた。
全員が寝静まった頃を見計らって甲板へと出た。
見回すと、女は俺がいつも鍛錬をしている場所で明るい月明かりの下、本を読んでいた。
「おい」
ダンベルだとかが転がっているのを跨いで女に近づく。
「こんばんは。珍しいわね、剣士さん」
「聞きてえことがあったから来ただけだ。正直に答えろよ」
「…何かしら?」
本を閉じて、女は俺と向かい合う。初めて会った時の顔だ。この顔に苛々する。
「ウイスキーピークを出た後、お前は亀でこの船に乗り込んできたよな?」
「そうだったわね」
「次に会ったのは檻の中だ。あの時、コックの助けがなかったら俺たちは死んでいたかもしれない」
「それはそれは。コックさんがいてよかったわね」
からかうように言う女に近づいて、至近距離で睨みつける。
「あの時クロコダイルはコックを知らなかった。だから出し抜けたんだ。
お前、チョッパーはともかく、コックには会ったろ? なぜ、クロコダイルに言わなかった?」
「ああ…そのこと。そうね、あなたたちに生き残ってほしかったからよ。理由にならないかしら?」
「…生き残ってほしかった理由ってのは?」
女が冷たく笑った。その顔に、縛りつけられたように体が固まった。
「興味があったからかしら。特に剣士さん、あなたにね」
「俺?」
「クロコダイルに会う前から、私は心から笑うなんてこと忘れていたの。でも、あなたが笑わせてくれたから。
だからエターナルポースを渡したのに。ルフィが壊してしまって…」
「待てよ。俺はお前とそれ以前に会ったことなんかねえぞ」
「ええ。会ったことはないわ」
眼を細めて、今度はあの子供のような顔で笑う。この眼から目を逸らさなければと思ったが、できなかった。
「私、BWの副社長をやっていたのよ? 当時のMr.7が倒されたとあれば報告もあるわ。
ふふ。『俺を社長にするなら入ってやる』だったかしら。声を出して笑ってしまったわ」
言った言葉を後悔した。妙に、居心地が悪くなる。
「愉快なことを言う剣士が、東の海にいると思ったのよ。まさかその男が海賊になっているなんてね」
女はまだ笑うのをやめない。いつも見ていたのは、俺のことが可笑しかったからかよ。
「この船に乗り込んで仲間にしてと頼んだ時も、あなただけ最後まで反対したわね。それが普通だけれど」
「当たり前だ」
「だから…」
瞬間、視界が反転した。女の手が俺の体に纏わりついて、床に仰向けで押さえつけられる。
「うわっ!」
「あなたなら私を殺してくれると思ったのよ」
こいつの何十本と生えた手に拘束されてしまった。迂闊だった。
女の言っている意味がわからない。この状況で、殺されるのは俺のほうじゃねえのか?
「ごめんなさいね。こうでもしないと、あなたは話を聞いてくれないと思って」
刀を取られる。身体は関節を押さえつけられて、びくともしねえ。
「何しやが…」
あがきながら叫ぼうとすると、女が自分のシャツを脱ぎ捨てた。
次々と着ているものを脱いでいく。昨夜、チョッパーが巻いた包帯も。終いには、下着1枚で俺のほうを向く。
「…何で、脱いでんだ、お前」
「死ぬ前に、あなたとセックスしてみたいの」
「な…に?」
答えることなく、俺の服をどんどんと手が脱がしていく。理解できねえ、何だ、この女は。
「ふざけんな。洒落にならねえよ」
「洒落にするつもりはないわ」
下着の上から、股間を撫でられる。
「お前みてえな女なんかとっ…!」
「ねえ…敵だった女になら、何を言っても傷つかないとでも思った?」
女にまっすぐに見つめられて、しばし呆然としてしまう。
「私を欲しいと思わない?」
豊満な乳房。腰のくびれは、柔らかな曲線を描きながら臀部へと延びている。
そこからさらにその曲線は壊れることなく腿へと続いている。滑らかな肌。
月明かりに浮かぶ姿を、綺麗だ、と単純に思った。
「なぜ死にたい?」
気づいたら訊ねていた。女はくるりと後ろを向いて、肩甲骨の辺りを生やした腕が指し示した。
そこには昨夜見た正面からのものよりも深い傷。背中から刺されたのだろうか。
「この傷をつけられた時に、夢を諦めたの。死のうと思ったわ。でもルフィに助けられた…」
振り返り、ゆるやかに笑った。かがんで俺の顔を覗き込む。
「生きていると、また叶わない夢を望んでしまう。この傷を見るたびに、無駄なことだと思い知るだけなのに」
俺の胸から腹にかけての傷は、女とは逆。夢を叶えるために、忘れぬために、見れば刻まれた屈辱を思い出す。
「この傷を見ると死にたくなるの。痕が残るとしたら…ずっと。こんな気持ちを抱えて、生きていくのは嫌なのよ」
クロコダイルのつけた傷に捕らわれている女。俺には見えない、女の枷。
ここに居ない男が、この女を縛っていることが、無性に許せなかった。
動かない手足の代わりに、自由な首から上を思いっきり起き上がらせて、女の傷に喰らいついた。
「あああっ!」
塞がり始めた傷の上から、周りの肉ごと噛み千切る。
新たに生えた女の手が俺の額を抱え込んだので、頭を床にぶつけた。
「痛えな…」
肉片を口からぺっ、と吐き出す。女の胸の上からは鮮血が流れていた。
「何を…するのよ」
「これでその傷はお前の死ぬ理由じゃなくなっただろ? それは、俺がつけた傷だ」
女は、ぽかんと俺を見た。そして傷口を見下ろして、しばらくして、くくっと笑い出した。
俺の脇から手が生えて、俺の頬を引っぱった。
「あなた…本当に愉快な人ね。とても素敵よ」
ちゅ、と短く唇を合わされた。
「やっぱり、ここであなたとしたいわ。動かないでね、剣士さん」
そう言うと、女は俺の目の前で下着をゆっくりと下ろしていった。
下着と女の間を透明な糸が伸びて切れる。露わになる濡れた女の部分。
理性が本能に抗おうとするが身体は縛られて動かない。視線だけ女から逸らした。顔が燃えそうなほどに熱い。
「ちゃんと私を見て」
それは残酷な命令だった。女と視線を絡ませることに激しく躊躇する。
今、女の眼を見てしまったら、自分がどうなってしまうのか、もうわからない。
誘惑に勝てない気がする。女にいい様にされる今の立場が腹立たしい。
だが俺の興奮は高まっていて、既に勃起している。女が俺の下着をするすると脱がし、俺も全裸にされた。
こんな様でも、先端から根元まで赤黒く染まって小刻みに脈動している。
「あら大きいのね。ご立派」
褒められてるのか、馬鹿にされてるのか、判断に苦しむ口調と表情で、女は俺のそそり勃った欲望を握る。
軽く柔らかな圧迫感。俺の背筋に、ぞくりとしたものが走った。
既に、充分なほど勃起しているはずのものが、さらに一回り巨大化し、ついでに硬度が増した。
俺のその部分の変化を確認すると、女は手を少しずつ動かし始める。
陰茎を細く柔らかな指が擦ることで生み出される感触は、いつも自分で擦っているのとは、まるで違う。
指だけとはいえ、心地良い感触、しかもこの信用ならねえ女に。
手も足も拘束されているのに、女に自分の性器を触られて、俺は興奮している。
唇で俺の輪郭をなぞる。愛しそうに女はそれを手で包み、先端に口づけた。
ゆっくりと唇に収めていく。もう一つの心臓のように、女の熱と手と唇をそこで感じる。
喉の奥まで飲み込まれて、そのまま舌で舐め上げられた。
「うっ…」
口から呻きが飛び出る。この女の愛撫に感じてしまう。
小さな口内には入りきらないそれを、唇を締め上げて上下に舐る女の姿に欲望が煽られる。
女は熱い陰茎をしゃぶり続ける。先端から出てくる汁を丁寧に舐め取られた。
俺の幹を舐め上げて、カリ首に舌を這わし、根元まで飲み込み粘膜で締めつける。
気持ちいいんだよ、くそっ。
女は亀頭に口づけたままで、ぐっと俺の顔を跨ぐように、俺の上にかぶさった。
赤く濡れた女の秘処が、俺の目の前に晒される。一体、どんな拷問だ、こりゃあ。
既に花はぱっくりと開いて、ひくつき蜜を流す卑猥な光景に、生唾をごくりと飲み込む。
弄くって、舐って、突っ込みてえ。だが、戒めは緩むことがない。
俺の頭から手が生えて、指先が女の花弁の表面に触れる。自分が触れているような錯覚に陥る。
「あ…ああぁ」
声が上がり、女の全身が感電したのかと思うほど、小刻みに震えた。
震えながらも、その指は動きを止めようとはしない。
いやそれどころか、次第に擦る速度を増して、溢れ出た愛液がその指を濡らしている。
際限なく溢れ出す愛液は、指を濡らすだけでは飽き足らず、内腿を伝わって流れていく。
桃と赤との中間色に染まった小さな芽を、ひとさし指の腹で、ゆっくりと優しく撫でている。
女は肉芽を刺激しながら、別の指で花弁の割れ目をなぞるように擦る。
包皮に覆われたままの芽を、ひとさし指と親指で、軽く摘む。
「う…んぅ」
摘んだところで、女の身体が跳ねるように大きく震え、割れ目から噴き出すように愛液が流れ出た。
目の前で繰り広げられる自慰に見入っていると、俺の身体を再び快感が襲った。
「うっ…っ」
わざと音をたてて俺自身を啜りあげる。俺は、女にされるがままだ。
「手…どけやがれ、こん畜生っ!」
下半身から伝わる快感で力が上手く入らねえ。
身を捩ろうとしても、しっかりと捕まえられていて動くことができない。
「ん…んっ…」
女のくぐもった声を聞きながら、次第に自分の快感に意識が集中していく。
女は俺に激しくしゃぶりつく。じゅるじゅるっと、わざと淫靡な音をたて、触覚、視覚、聴覚で俺を追い詰めていく。
俺は唇と舌と手で蹂躙され続ける。指がぬるりと女の蜜壷に入り込む。
身体はじっとりと汗ばんで、全身が震えだす。女の指使いは次第に激しさを増していった。
女に追い上げられて、頭の中は真っ白になっていく。
「くそっ! イっちまっ…」
女は仕上げとばかりに唇をすぼめて激しく陰茎を強く吸い上げる。
「うあっ!」
捕らわれた姿勢のまま、熱い奔流に襲われた。頭の中で白い光が破裂して消えていった。
どくどくと精を、女の口に吐き出す。女はそれを零すことなく、喉を鳴らして飲み下しやがった。
全身の力が一気に抜けていく。肩で息をする俺に、女が向き合う。
「満足したかよ? 外せ…」
「嫌よ」
俺を拘束する力はそのままに、なおも女は自分で胸や秘処を弄くっている。
たった今、イったばかりなのに、その行為にまた疼いてくる自分がいる。
「ずいぶんと、好き勝手やってくれるじゃねえか」
そう言いながらも、硬度を上げようとするものを見て、女は笑う。
「ふふ、いいコね」
女は生やした手で俺の頭を撫でながら言う。
「せっかく剣士さんが私に欲情してくれたんだもの。たっぷり感じてもらわないとね」
優しい口調の一方で、拘束して男を強姦すると宣言する。あやうい不調和。
「…なら、好きに動かせろ」
「あら、嫌いな女を抱いてくれるの?」
俺の中の何かが、その言葉に反応する。確かに、そうだと思ったんだ。
この女が嫌いだと…だが…そうではないのだろう。
「嬉しいけど、私があなたを犯したいのよ」
女は自分の垂れ流れる血を掬い取ってぺろりと舐める。
吐き気がする。この女を美しいと思う、俺の感情に吐き気を覚える。
なぜ、お前はこんなことをする。
そのまま、俺に跨って、俺に見せつけるよう脚を大きく広げた。
「ここに。剣士さんの、挿れていいでしょう?」
俺の視線を誘い込むように、ぱくぱくと指で入り口を開けたり閉めたりしている。
答える間もなく熱が先端に触れた、と思ったら、ずぷっと亀頭から埋め込んでいった。
柔らかく蕩けた膣内は、難なく、俺を受け入れた。女にすべて頬張られ、充足感を感じる。
「あ…すごい…一度、イったのに、とっても硬いのね」
「っ、そんなに吸いつくな」
たまらず呻いた。こいつの中は、欲深く吸いついて、俺をもっと奥に誘い込もうとしている。
熱くひくつく肉襞と、ゆるく回し始めた腰に飲み込まれそうになる。
指と口でもあれほど感じまくったのに、肉襞で擦られる快感は、それとは桁違いだった。
床に押さえつけられた屈辱的な格好を強いられているくせに、俺の分身は女の中でずくずくと激しく脈打っている。
「あ…あぁ…」
浮かせた尻をほとんど直角に、串刺しにするように、ずんっと降ろす。
感じちまう。女が激しく動くたびに、ぐちゅぐちゅと卑らしい音。
何もかもがめちゃくちゃなこの状況に、呼吸が止まりそうだ。
「待てっ…待っ」
しかし女は動きを止めず、激しく喘ぎながら、俺の胸の上に、熱い汗をぽたぽたと滴らせる。
鳥肌がたつような眺めだった。欲情にぎらついた牝の眼。
浮かんで光る汗が、激しく上下する乳房を流れ落ちてくる。
「剣、士さん…」
腰をぐっと押しつけながら呼ばれ、内部で素直に跳ねてしまった。
押しつけられたまま腰を回され、女の声が止まらなくなった。
「いいっ…剣士さん、あぁ…」
身体が前にのめりそうになりながらも、女は俺を激しく攻めたて続ける。
腰は揺すられ、目の前には震える乳房と、尖った乳首。
床が軋み、ふたり分の荒い呼吸が混ざり合う。
「ん…ん…いい、あ…あぁっ、いいっ!」
「っ、すっげ…」
肉棒を絞り上げるようなきつい締めつけに、また唸った。
こいつの中はうねってやがる。どうやってんだよ。
揺れる乳だけ見てりゃよかったんだ。だが思わず、顔を見上げてしまった。
さっきまでは、ただの飢えて獲物にしゃぶりつく牝の顔だった。
手足をがんじがらめにされて抵抗もできない俺を、犯しているはずのこの女。
それなのに。
なぜ、犯しているお前のほうがそんな苦しそうな顔をしている? なぜ、お前は泣いている?
「なんで…っだ」
「…き、なの」
「何?」
よく聞こえなかった。
“ロビンはゾロを好きだと思うんだ”なんでチョッパーの言葉を思い出した、俺は?
「何て、言った?」
女は答えず、涙を零して笑った。ふざけるなよ。
もし今、この腕が自由になったとしたら、俺はどうするのだろう。
そうやって、俺を犯しながら辛そうな顔をして。縋るように視線を合わせて。
ふっと腕の拘束がなくなった。驚きながらも、女にそろそろと腕を伸ばす。
たぶん俺は抱きしめようと思ったんだ。背中に腕を回そうと。この女を逃がすまいと。
しかし、気がついたら俺の両手は女の首を絞めていた。白く柔らかい細い首に、俺の指が食い込む。
俺の意思じゃなかった。俺の腕から生えた俺のものではない腕が、両手を操っていた。
何だ、こりゃ。自分を俺に殺させようとでもしているのか。
手をはがそうとした。だが仰け反る白い首と、噴き出す胸の血に、見入ってほどけなかった。
女の口から、ひぅっと息がもれ、俺を呑み込む胎内がきりきりと収縮する。
細かな痙攣が、波打つように大きくうねりながら女の全身に広がった。
そこかしこに生えた腕が消えたとともに、汗にぬめった裸体が俺のものを絡めたまま崩れ落ちた。
達せなかった砲身を女の身体から、ずちゅりと抜き取る。
女の首は、俺の手の形にくっきりと赤くなっている。おそるおそる、さすった。
死んだのかと思った。だが、息はある。きつすぎた縊りにオチただけだ。
一方的に犯されたくせに、この女に対する俺の怒りは消えていた。
俺がつけた首の手形と、胸の歯形に、多少の罪悪感を感じる。
ラウンジから、水と酒を。倉庫からタオルを何枚か、持ってくる。
起きねえ女の頬をぺちぺちと叩く。胸の傷口を舐めると、身体がびくりとした。
「ん…」
「…起きたか?」
眼を開けた女は上体を起こすと、げほっと咳きこんだ。
「無理すんな。水でも飲め」
さし出せば素直に飲む。俺は酒を飲みながら、苦笑を浮かべて聞いてみた。
「何しやがるんだ? てめえは」
「剣士さん…悦くなかった?」
「あんな顔されたら、萎えるんだよ。イけるか、阿呆」
女はまた、涙を流して、ごめんなさい、と小さく言った。
「なぜ謝る? 俺が、お前を嫌いと言ったからか」
女が頷いたので、理解した。女を追いつめたのは、俺だった。
“アンタは私と同類”“女ってね…弱い生き物なのよ”ナミの言葉が、頭をよぎった。わかったよ、うるせえな。
「俺はお前が嫌いじゃない…だから、泣くな」
そうだ。嫌いどころか、恐らくは…ともかく、こいつが泣くのをやめてほしかった。
「大体、お前は死ぬ気がねえだろ。死にたい奴はそんな眼はしねえ」
「そう…ね、ジョーカーは本来“愚か者”という意味なの」
涙を乱暴に拭って、女は自嘲するように眼を伏せた。
「一度は死を決意したのに、助けられて…まだ夢を諦めきれない私は愚か以外の何者でもないわ」
「そう簡単に諦められねえから、夢なんだろ」
ずいぶんと年上のはずの女だが、子供にするように頭をぽんぽんと叩いてやった。
「でも…あなたになら、殺されてもいいと本気で思ったのよ。抱かれながら死ねば悔いはないかと」
「死ぬのは、いつでもできるだろ」
「そうね。もう少しだけ生きたいと思うわ。今夜のことは忘れてね、剣士さん」
「忘れねえ」
立ち上がろうとする女の腕を掴んで、抱き寄せ拘束する。さっきとは逆の立場で。
「今度は俺がお前を抱いてやる」
囁くように宣言すると、もの珍しそうに女は笑った。
「…んっ」
女の唇を、俺の唇で塞いでやる。片腕で身体を、片腕で頭を抱きかかえ、柔らかな唇を優しく吸う。
まるで女の唇が美味い食い物であるかのように捕食する。なんで、こんな口づけをしているんだろうな。
それだけで身体中に痺れるような快感が駆け上がってくる。
自由に動けて、この女を抱けることを、俺は喜んでいた。
女は女で、手を生やすこともなく、夢中で俺にしがみつく。
ふっと唇が離れ、閉じていた目を開けると、女は能面じゃない笑みを湛えて俺を見上げていた。
「死にたいなんて考える暇もやらねえ」
俺の言葉にびりっと女の身体が反応する。
「俺も好きにするからな。抵抗しても、やめねえぞ」
「んっ…」
何か言う間もなく唇を塞いでやる。女の柔らかな舌を絡め取り、吸い上げ、啜る。
「…う…ふぅっ」
口づけだけで女の息が荒くなる。いいな。おぼこみてえな、反応がいい。
さっきまでの淫猥さは微塵も感じられねえ。直感では、こっちの女が本来の姿。
まるで媚薬でも仕込んであるかのような舌は、俺もまた、痺れさせる。
首筋に唇を這わし、乳房にそっと触れる。そこから舌を下ろして胸の傷に触れた。
「っあ…」
「敏感だな…これは、俺の傷だぞ」
低く囁き、俺がつけた傷を舐り、なぞる。
どうも、この女に所有の証をつけられるのは、俺だけでいいと思い始めているらしい。
「くだらねえことは忘れて、俺のことだけ考えてりゃいいんだ」
ひでえ独占欲だ。こいつにだけなんだろうけどな。こんなふうに乱されるのは。
傷口から流れる血をたいらげた後は、白い胸を撫でるように揉む。手触りがいい。
その先端を、唇で捕らえる。震える肢体。感度も言わずもがな、か。
「はっ…んっ」
敏感な突起を含み、舌で転がす。女が足の先まで、快感に緊張させるのがわかる。どうやら俺も緊張している。
そういや、最近は情事とは無縁の生活だったな。思わず女の頭を、かき撫でてしまった。
「こっち見ろよ」
固く尖った乳首を舌で弄ぶ。俺の言葉に従って、見下ろしてくる綺麗な顔。
「…あっ」
視線が合うと、恥らうように逸らす。もっと卑らしいことを、してきたくせに。
「さっきは、できなかったからな。悪かないだろ?」
いっそうねっとりと舌で愛撫すると、女の身体が震える。
仰向けに押し倒し、ついでに倉庫から取ってきたゴムをつけようとした。
「いらないわ…昔から、ずっと薬飲んでるから…」
その言葉だけで、女が今までどんなふうに生きてきたか、伝わってきた。
ガキの頃から20年、とても言えないこともあるだろう。
何を言えるか、思いつかなかった。きっと、何も言わなくていいんだろうな。言えやしねえんだ。
舌打ちして、力無く開いた太腿の間の潤みきった秘処に、熱い固まりをそのまま押しつける。
濡れそぼって充血した割れ目に、亀頭をぬらぬらと往復させる。
女の様子を見ると、潤んだ眼で俺を見つめ哀願している。この顔を、何人の男が知っているのか。
「欲しいか?」
「お…願…」
そのまま女に口づける。やべえな。興奮してはいるんだが、どうもムカついてきた。
こいつが過去にどれだけの男に抱かれようが関係ない。そう言い聞かせるしかないと、わかっていても。
「は…やく…」
唇の端からもれ聞いた女の言葉に、陰茎がぴくんと反応した。今すぐにでも、突っ込みてえと疼いている。
今は、ここにいる女のことだけを考えよう。女に軽く唇を寄せて、潤みきっている蜜壷に先端を押しつけた。
「ああぁっ!」
柔肉の中に熱い固まりを少しずつ進入させる。俺を迎えることに、何の滞りもないらしい。
女が俺にしがみついてきた。拘束され、犯されていた時より、断然いい。
埋め込みを深くしていくにつれ、行き場のなくなった愛液がじわりと溢れ出す。
女の身体の中心に促され、じんと痺れるような快感が広がった。
根元まで、すべて女の中に埋めた。腰をきつく押しつけたまま、女をしっかりと抱きしめ唇を吸う。
女の胎内が快感を求め、ひくついて締めつけてくる。貫いただけで、イっちまいそうだった。
「いいな…お前の中…」
ゆっくりと腰を動かし始めると、自然とそんな言葉が出た。
肉襞の感触を味わうように、ゆっくりと引き抜き、深く挿入する。俺を離すまいと吸いついてくる。
閉じた柔肉をこじ開けるように入っていくと、熱くひたりつく感触がして、俺の思考を次第に奪っていく。
「ああっ! い…いっ!」
女の呼吸が荒くなるにつれて、俺も腰の動きを速く、激しくしていった。
腕できつく抱きしめながら、身体ごと揺さぶるように女を突き上げる。
女の開かれた太腿が縋るものを探して震える。
喘ぐ唇を塞ぐ。舌と下半身両方で貪って、沸き上がる快感に身を浸す。
快楽に眉根をひそめ、頬を赤く上気させる女の姿は、俺の中の征服欲を大いに満たした。
「剣士…さ…ん」
「あ?」
「めちゃくちゃに…して…」
身体をすり寄せ絡みつきながら熱に浮かされたようにそう呟く女に、思わず相好を崩した。
「はっ…言われなくても、そのっ…つもりだ」
最初は可愛げのねえ女だと思った。だが、やべえな。嵌りそうだ。いや、もう遅えか。
深い口づけを続けながら、腕を、脚を、可能な限り絡ませる。
正しい抱き方なんざ知らねえ。ただ繋がるだけだ、深く、深く。
「はあぁっ!」
もっと深く挿れられねえかな。ずぶずぶと女の中心に向かって侵入しながら、馬鹿げたことを思った。
「う…あぁっ…」
身体が熱い。女に火をつけられて、燃えたぎっているようだ。
思えば、女も熱かった。全身にどっと汗が噴き出していく。
女が俺を喰い千切らんばかりに締めあげている。俺は女を壊さんばかりに貫いている。
「あ…ああっ…」
突き上げるたびに、俺の中の何かが弾けて散っていく。意味をなさない言葉が口を突いて出る。
ひどく自由で、ひどく不自由だ。濡れた肉のぶつかりあう音が高く響く。
「あ…あっ、おかしく…なりそうっ!」
力の限り腰を打ちつけると、荒い呼吸の合間に女が叫ぶ。
「めちゃくちゃにして…って…言ったろが」
貫くごとに、互いの汗が飛び散り、交わる。抜けられない。息をつくことすらままならないほど激しい。
「ああぁっ! や…やめっ」
今さら、やめられるかよ。女を突きまくって、剥き出しになった肉芽を指で嬲る。
汗を滴らせ上気する女の顔には快感が。俺の顔には愉悦が踊っているだろう。
「やめてえっ…こ、壊れちゃ…!」
叫びとも泣き声ともつかない嬌声。悪くない、その顔と声。
「イくっ! 剣士さ…んっ!」
「俺も…だ!」
「あああぁっ!」
結びついた場所から、狂いそうなほどの熱い炎に、灼き尽くされた。
呆れるほどに、すべてを女の中に吐き出した。
「…どうして、私を抱いたの?」
熱もだいぶひいてきて、涼しげな風に身体を浸していると、女が聞いた。
「わからねえよ…ただ、抱かなきゃいけねえ気がしたんだ」
「嬉しかったわ」
日中、この女といると居心地が悪かったのが嘘のようだ。今は、少しでも長く傍にいたい。
「いつか…私が、どうしても夢を追えなくなった時には、殺してくれる?」
「この船の中で俺だけがお前を殺してやれる。だから安心して生きろ」
なぜか、きっぱりと言えた。こいつの命は俺が握ってやる。
「では、誓いを…そうね」
俺の傍に立てかけてある、3本の刀を指さした。
「その中で、私に一番ふさわしい刀はどれかしら?」
真剣に聞いてくるので、まともに考えた。
身体も心も解放されたためか、頭もすっきりしている。こいつと、一緒にあるべき刀は。
選んで、一振りを女の目の前に差し出した。女は意外そうな顔をした。
「てっきり、妖刀を選ぶのだと思ったわ」
それでもよかったかと考えたが、今のこいつからは妖しい気配はしない。
また犯されたりするのはこりごりだからな。
「こいつは雪走って名前だ。雪と、月と、お前。揃ってひとつにしてやるよ。だから俺の傍にいろ」
「どういう意味が? わからないわ」
「雪月花。知らねえのか? 四季折々の美しいものを指す。冬の雪。秋の月。春の花だ」
月を指さして、答えてやる。俺の故郷の言葉だったか、これは。
「花はどこに」
「お前だろ。酒の肴にぴったりだ。酌くらいはしてくれよ」
季節も何もかもが出鱈目なグランドラインで、雪走と月とお前。
刀はいつも俺の傍にある。夜、晴れた日には月の下で。そして、花であるお前を抱こう。
女は両手で顔を隠すように抑えた。
「何だよ、隠すなよ。その顔、見てえんだ」
腕を掴み、ずらして表情を窺うと、頬を染めている。けっこう馴れてもいねえのか。
「…反則だわ」
「俺は理解したら、美しいモノは美しいとはっきり言う。いいから誓え」
コックの口説き文句の失敗作みてえな言葉を吐き出すと、女は俺の目を見て笑った。
「抜刀して?」
素直にすらりと鞘から抜くと、女は刀の正面に立ち、切先を口許に持っていく。
柔らかく、そっとふくらに口づけた。血が一筋、唇から流れ落ちる。
「誓って。いつか夢を見られなくなった時に、私のことを殺してくれると」
その率直さが、俺には心地がいいらしい。
「誓ってやる…だから、お前も誓え。俺が殺してやるまで、勝手に死なねえと」
女の口角が歪んで、唇から流れる血が、床にぽたりと落ちた。
「誓うから…また、寂しい夜は抱いてくれる?」
刀についた女の血を、舐め取った。刀を鞘にしまいながら、女の問いかけに答える。
「寂しくなくても、いつでもな。お前は、ただ悦がってりゃいい」
「愚か者には、ふさわしいかもね。こんな私が、この船に乗り続けていても?」
俺に興味があると言った女。もし、こいつが夢を再び知って、本当の仲間になれたとしたら。
その時には、湧き上がった言い知れない感情を、伝えてやってもいいかもしれない。
「ババがなきゃ、できねえゲームもあるだろが」
愚かで、淫らで、そのくせ儚い。月下の雪に咲く花を、手折らぬように抱きしめた。
笑う女の綺麗な顔に、また煽られて、誓いをたてた俺だけの唇にむしゃぶりつく。
だが、どうなんだ?
女の唇の傷を舐めて血の味を楽しむ俺のほうが、よっぽど頭がキレてんじゃねえか。
ああ、そういえばトランプの中にババは2枚あるんだっけな。
ならば、俺もお前と同じ愚か者だ。
━終━
以上です。
ゾロロビのリベンジ誓った結果がこれですか。
日本語を、ちゃんと勉強しなおして、上手く纏められるようにしたいです。
またゾロロビは書きますが、もっといいモノが書けるよう頑張ります。
読んでくださった方、ありがとうございました!
GJ
535 :
名無しさん@ピンキー:04/05/03 21:10 ID:PsUMd2U8
もう、なんと言うか・・・感動!!よかった!
536 :
名無しさん@ピンキー:04/05/03 23:50 ID:Klu86JY7
いつも苺屋さん尊敬してます。
どうしたらこんな文章かけますか?
どうやってこんなにキャラつかんで魅せることができるんだろう・・・。
すごすぎる。エロで終わってないもんなぁ。でもすっごいエロかったです。
ありがとうございました 感動でいっぱいです。
苺屋さんすごすぎです。ありがとうございます。あー。胸が、、、
538 :
名無しさん@ピンキー:04/05/04 22:31 ID:D4hldkMs
この人ほんとに素人?
違う…氏は、アマチュアの皮を被ったプロうわなにするやめr
540 :
名無しさん@ピンキー:04/05/04 23:40 ID:WNQrwOAt
まー素人でも玄人でもいいではないの。
苺屋さん……また来て下さいね…。
じーん…。
すっごくよかった。言葉が上手く出ない。
痛々しいのだけれど端麗で酷く美しい物語。
二人の会話の苦しさに息が止まりそうになり、そして二人の中に芽生えたものに
感動して。
あーもう。なんていうか。やっぱ言葉に出来ないや。
すっごくよかったです。そして、さらなる二人の物語を楽しみにしています!!
もう、よかったしか言えない。
ゾロもロビンも好きな自分は、心のどこかが激しく揺さぶられました。
胸に詰まるほどのきれいな話なのに、エロスも感じるなんてすごすぎる。
今後も期待させて下さい!
苺屋サマ。
ゾロビお疲れ様でした!!
……激しく萌え、そしてゾクッとしました……。
エース×ビビを投下します。
アニメオリジナルの、アラバスタ上陸編の辺りのお話です。
嫌いな方はスルーでお願いします。
******************************
『幸せな結末』
ガキの頃読んだ童話に出てきた王女様ってのは、皆幸せな結末を迎えた。
不幸だったのは王子様に恋をして人魚から人間になったあの話位なもんで、
あとは皆どんな艱難辛苦があったとしても、最後にはめでたしめでたしで本を閉じることが出来た。
魔女に呪いをかけられ、100年の眠りについてしまっても、毒リンゴを齧ってしまっても。
ナイトが、王子が助けに来てくれ、悪者は必ずやっつけられたもんだ。
子供心に王女様というのは幸せになれるものなんだと、ぼんやり思っていた。
果たして彼女にも、幸せな結末は訪れるのだろうか。
黒ひげを追いユバへ向かう途中、ナノハナで3年振りにルフィと会った。
ルフィ達も同じくユバへ行くことを知り、暫くの間同行することにし、ルフィの船に乗った。
そのルフィの船に、俺より先に乗っていた王女様は、俺の知っているどの童話の王女様よりも不幸だった。
国民によるクーデターが起こり、英雄を装った七武海のクロコダイルによって
彼女の国は今まさに乗っ取られようとしていた。
彼女は自ら敵の懐へ潜り込み、内情を探り、反乱を鎮めるため戦火へと赴かなくてはいけなかった。
ユバには反乱軍のリーダーがいて、そいつを王女直々に説得するのだと。
そんな話、聞いたことあるか?
王女様ってのは、高い塔の上に捕らえられて、ナイトや王子様が来るのをただ待ってるもんじゃなかったのか?
呪いをかけられて眠り、毒リンゴを齧って死んで、王子が元に戻してくれるのを待ってるもんじゃなかったのか?
彼女はいつだって泣き出しそうな顔をしていた。
実際、よく泣いた。
国の状況を話せば泣き、平和だった頃の話をすればまた泣いた。
膝を抱え、部屋の隅に蹲って、唇をぎゅっとかみ締めていることが多かった。
皆が笑っているときも、決して腹の底から笑うことはなかった。
わが身の不幸を嘆いて海の泡になることさえも、彼女には許されないのだと知った。
どこまでも限りなく続く広大な砂漠。
これを越えなければ、ユバへは行けない。
意気込んで始まった砂漠越えも、いざ足を踏み入れると、
それは砂漠を初めて見る者達にとっては想像以上の過酷さだった。
容赦なく照りつける太陽と、一歩毎に足首まで吸い込むように埋まってしまう砂の大地。
メラメラの実の能力者の俺には、この過酷な暑さもどうってことはないが、
ルフィたちには相当堪えるようで、皆早々と音を上げていた。
「あっちぃ〜〜〜〜……喉渇いたぁ〜〜〜」
真っ先に音を上げたのは我が弟。その他の面々も、この暑さと歩きにくさに辟易しているようだった。
「しっかしとんでもねえ暑さだな、こりゃ」
「あちぃ〜〜〜〜〜……俺もうだめだぁ」
雪国生まれのトナカイに至ってはそりで引いてもらう有様だ。
砂漠の国で生まれ育ったビビだけは、分厚い日除けのローブを目深に被り、
砂埃に塗れながら只黙々と歩いていた。
前を行く彼女の、白いローブを見ながら思った。
16歳の少女の、その小さな背中に、小さな肩に。
一つの国の命運が、懸っている。
100万を越える民衆の命が、明日が懸っている。
そのことの重みを。
そのことの哀れさを。
夜になり、途中にある岩場でキャンプを張った。
昼間の暑さと打って変わって、砂漠の夜は氷点下まで気温が下がる。
皆は昼間の暑さからは想像出来ないほどの寒さに震え、焚き火を囲み、身を寄せ合って暖を取った。
この時いつにもまして人気者だったのはふさふさの毛皮を持つトナカイで、
ルフィと長ッ鼻が、競うようにしがみ付いていた。
彼女―――ビビはといえば、ナミと寄り添いあい、膝を抱え、小刻みに震えながら黙って下を向いていた。
夜中にふと目が覚めた。
起きたついでに小便、と思って立ち上がったとき、気付いた。
小さくなった炎の向こう、ナミの隣でいたはずのビビがいない。
用を足してるのかと思い、気を使って戻るのを待つことにした。鉢合わせて見てしまう可能性もある。
すっかり小さくなった火に焚き木をくべたり、ルフィの毛布がずり落ちているのを直したりして時間を潰したが、
ビビは戻ってこなかった。
軽く20分は待ったと思う。
まさか迷ったわけじゃあるまい。砂漠の中の岩場は限られた範囲だ。
もう少し、と思ったが、―――気になって探すことにした。
岩壁沿いに歩くこと数分、かなり離れた場所にビビはいた。
岩壁に向かい、しゃがみこんでいた。
「う・うッ……」
口元を手で覆い、苦しそうに嗚咽を漏らしていた。
「……ビビ?」
心配になり、近づいて声をかけた。
「おい、ビビ」
「ぐ、…ッ、…ん、あ、エースさん…、」
振り返った彼女の顔は、無残なものだった。
彼女は嘔吐していたのだ。
吐瀉物―――といっても、俺の知る限り彼女は碌な物を食ってない。
コックがいくらうまい物を作っても、食欲がないと言ってほんの二口三口しか食わなかった。
彼女が吐いたものを零している砂の上には胃液と思われる液体が、湯気を立てながら砂に吸い込まれていた。
手と顔はその胃液に汚れ、目じりには涙が浮かんでいる。
「おい、大丈夫か?」
そばにしゃがんで背中をさすってやると、ビビは小さくすいませんと言った。
「食ってねえのに吐くやつがあるか。胃、荒れちまうぞ」
骨の浮き出た背中が、ローブ越しにも分かった。
「すいません、でも、…う・ッ…」
口を覆う手の間からぼたぼたと黄色い液体――胃液が落ち、湯気を残して砂に吸い込まれていく。
「……ごめん、なさい、ッ…ゴフッ、」
「気にするな。……ホラ、口ン中のモン、全部出しちまえ」
「ん、ふ・ッ…、ゲホッ、」
何で吐いているのかなんて、聞くほうが野暮というものだろう。
ストレス、と一言で片付けるのは容易なことかもしれない。
この小さな身体にかかる重圧は、傍目に見る者の想像を遥かに絶するものだ。
圧し掛かった重圧に耐えかね、人目を憚って嘔吐するその姿を見て、汚いと罵るのは心無い者だ。
俺には、彼女のこの姿は哀れで痛々しかった。
「ちょっと待ってろ、な、」
背中をさすりながら彼女に言い聞かせ、急いでキャンプに戻り、自分の荷物からタオルと水筒を持ってきた。
俺の能力でブリキの水筒の水を温め、口を漱がせ、手と顔を洗わせた。
「……すいません、エースさん。汚いところを見せてしまって」
ビビは何度も謝りながら、タオルで顔を丁寧に拭いた。
「いや、気にするな。……早くキャンプに戻ろう。風邪引いちまう」
「はい、……すいません」
月明かりに照らされたその顔は、青褪めていた。
「ホラ、火の側に座って暖まれ」
彼女を焚き火の側に座らせ、毛布をかけた。
皆はぐっすりと眠っていて、起きる気配はない。
自分のリュックを漁り、隅に一つだけ転がっていたキャンディーを差し出した。
糖分の補給と、口中に残る吐瀉物の後味の気持ち悪さを和らげることくらいはできるだろう。
「……有難うございます」
ビビは押し頂くようにそれを受け取り、干からびて割れかけたキャンディーを口に含んだ。
俺は彼女の隣に座った。
目の前に焚き火、そして隣にメラメラの実の能力者の俺がいれば、大分暖かいはずだ。
パチパチと爆ぜながら闇夜を照らす紅い炎を、二人で黙って見ていた。
俺は何も聞かなかった。
説教染みた事を言えるほど偉くねえし、第一彼女の苦悶や葛藤は、俺なんかには到底計り知れないのだから。
部外者の言葉はいつだって無責任で、一体どれ程の慰めになるというのだろう。
それならいっそ、何も言わないほうがいい。
黙って側にいて、物理的に冷えた身体を温めてやるほうが。よっぽど、いい。
「……何も言わないんですね」
キャンディーが溶けた位時間が過ぎた後、先に口を開いたのは彼女のほうだった。
「ん?」
「叱られるかと思ってたんです」
「……何で? そう思うんだ?」
「だって、エースさんに迷惑を掛けたから……見苦しい姿をお見せしてしまって、
その上こうして暖めてくださって……」
迷惑、といわれて当惑した。迷惑だとは思わなかった。
ただ、哀れでならなかった。痛々しくて、放っておけなかった。
「別に、俺は迷惑じゃないぜ? 当たり前のことをしてるだけだ」
「……すいません、」
頭を下げると、乱れた髪がばさりとゆれる。間近で見る彼女の整った顔は美しかったが、その肌は無残に荒れていた。
こんな状況で、手入れも何もないのだろう。小さな吹き出物がぽつぽつと見え、眼窩は落ち窪んでいた。
童話の中の、挿絵の王女様は皆美しく着飾っていた。
かぼちゃのように裾が広がったドレスに、光り輝くティアラ。肘まである清潔な手袋をしていた。
ところが、どうだろう。
俺の隣にいる王女様は。身分を隠すための踊り子の服の上に、汚れたローブ。
ティアラもドレスも、国へ行けばあるのだろうが、今はそれどころではないのだ。
童話のように、ナイトも王子様も来てはくれない。『仲間』とともに、自ら悪者を討たなければならない。
「……ねえ、エースさん。」
「ん?」
「あの、一つお聞きしていいですか?……」
「ああ、何でもどうぞ」
「……もしも生まれ変わったら、エースさんはやっぱり海賊になりたいですか?」
何かと思えば、気の遠くなるような話だ。
「そうだな、……まだ死んでねえし、死ぬ思いをしたこともねえから真剣考えたことはないけど、
……うん、次もやっぱり海賊だな」
「そうですか……」
「楽しいぜ、海賊は。毎日スリルと冒険に溢れて……何より海は自由だからな。」
「エースさんもルフィさんと同じで、海賊は小さい頃からの夢だったんですか?」
「……ああ、ただ俺はアイツと違って、ちゃんと航海術も学んだぜ?
ルフィみたいに手漕ぎの釣り船で船出していきなり遭難なんて、間抜けなことはしなかったけど。」
俺の言葉に、ビビがぷ、っと噴出した。
一瞬だけ、ほっとした。笑う彼女を見るのは、何回目だろう。
「……そういうあんたは?」
「私は、……私は……もし生まれ変わったら、”普通の女の子”に、なりたい……」
「…………」
『普通の女の子』
それは彼女の、ささやかな、そして切実な願いだった。
てっきり、戦禍のない平和な国の王女というのかと思っていた。
「貧しくてもいいから、普通の女の子になりたい。国の動向や、民の声に一喜一憂するのではなくて
……例えば恋をして、好きな人の些細な言葉や仕草にドキドキしたりしたいんです。
自分を殺して、王女として凛と振舞うのではなくて……街でお買い物をしたり、好きな人に思い切り甘えたり、
わがままを言ったり、犬も食わない喧嘩をしたり……してみたいんです。私」
「……」
「あ、勿論、”もしも生まれ変わったら”、ですけど。……今の王女の地位が嫌だとか、
生きていることが嫌という訳では、ないんです。
決して。普通の女の子の暮らしを経験したことがないから、経験してみたいだけで……ないものねだりというやつです。
もしもの、話ですから、もしもの」
慌てて彼女は念を押したけれど、それが上面だと俺にはわかった。
本当は、彼女は今すぐにでも生まれ変わりたいのだろう。
ここから逃げ出したいのだろう。
何もかも、投げ捨ててしまいたいのだろう。
こんなのは嫌だと開き直り、国を捨てることは簡単な話だ。
けれど、王女として生まれ育って以来の、いわば刷り込まれた責任感と、正義感とプライドがそれを許さないのだろう。
それと、人としての根本的な倫理観と理性。
「……あの、今の話、皆には内緒ですよ?」
「ああ、分かってる」
「私のために、わざわざ同行してくださってるルフィさん達が聞いたら、気を悪くするかもしれませんから……」
「……」
「エースさんは口が堅そうだから、お話したんです」
ビビは長い睫を伏せた。
そして会話はそこで途切れ、二人で炎を見続けた。
ふと、肩に重みを感じた。
「ん?」
首をやると、ビビが俺の肩にもたれ掛かっていた。
眠ってしまったのだ。膝を抱えたまま、俺の肩に頭をもたれ掛け、すうすうと寝息を立てていた。
「……やれやれ、寝ちまったか」
眠ってしまった彼女の寝顔は穏やかだった。長い睫毛と、僅かに開いた、荒れた薄い唇が目に付いた。
イーストの人間とは違う、エキゾチックな顔立ち。
「……」
『普通の女の子』というその言葉が、俺の頭から離れなかった。
”普通の女の子に、なりたい……”
あのときの彼女のまなざしは、なんと切なかっただったことだろう。
なんとささやかな願いだろう。
なんと悲しい願いだろう。
このまま、こんな気持ちを抱えたまま旅を続けて、果たして彼女は大丈夫だろうか?
己の気持ちに、押しつぶされるのではないだろうか。
幸せな結末を、迎える前に。
そのとき、ふと思った。
――――せめて、一晩でも。数時間でも。
彼女を今だけ『普通の女の子』に、出来ないだろうか?
偽りでもいい、かりそめでも。
それで彼女を、今逃げ出したい気持ちでいっぱいの彼女を救えないだろうか?
逃げ出したくても、逃げ出せない彼女を。
救うだなんていったら、偉そうかもしれない。慰め? いや、何かの足し程度でいい。
ほんの数日、旅を共にした者として。内情を知りながら、何も出来ない者として。
精一杯できる、彼女への手助け。
どんな叱咤激励の言葉より、それは有効だと思われた。
部外者の言葉はいつだって無責任で、一体どれ程の慰めになるというのだろう。
慰めの言葉を考えるより彼女を普通の女の子にしてやるほうが……よっぽどいい。
断られれば、それまでだ。
彼女はもしかしたら、おせっかいだ、あなたなんて嫌だと言うかもしれないけれど―――言うかもしれないけれど、
何もせずにはいられなかった。
俺は彼女を起こさないように、その細い身体を毛布ごと抱え、立ち上がった。
驚くほど軽かった。
そばにあった、まだくべていない焚き木を数本拝借し、岩場の奥へ奥へ、
さっき彼女がいた場所のまだ奥へと、入っていった。
ビビを抱えたまま、岩場の奥へ奥へと進んでいく。
彼女が蹲っていた場所を過ぎ、暫く進むと行き止まりだった。そこで彼女を下ろした。
俺は着ていたローブを脱いで掛け、彼女を背に、持ってきた焚き木を組み、火をつけた。
周囲に落ちていた駱駝か何か動物の骨を拾い、それもくべる。
水分を失った木と骨はぱちぱちと音を立てながら燃え、闇を明るく照らした。
夜明けまでほんの数時間。
仮初めでもいい、彼女を普通の女の子にしてあげたい。
ガラスの靴の話と、それは丁度逆だった。
炎の中、燃えた骨がカランと音を立て、崩れた。
「……あ……ここは……何処?」
その音に、ビビが目を覚ました。
何時の間にか周囲の風景が変わっていたことに驚いているようだった。
「エースさん、……ここは……皆は?」
「ああ、起きたのか」
焚き火の加減をしながら振り返った。ビビは上半身を起こすとしきりに辺りを見渡していた。
どうやら状況が飲み込めていない様子だった。
「あの、……」
炎に照らされた顔には、不安の色が浮かんでいる。
「………なあ、ビビ」
切り出した俺の声は、明らかに上ずっていた。
彼女は何と言うだろうか。
不安にも似た疑問と共に、小さな確信が俺にはあった。
俺はビビの前にしゃがむと、灰色の瞳をじっと見た。
曇りのない、イーストにはないその珍しい色の大きな瞳に、俺が映っていた。
「……エースさん……?」
ビビは怪訝そうな顔で、俺を見返す。
「……あのさ、……ビビ」
「はい、……」
傍らには弾けながら燃える炎。
夜明けまで、時間は限られている。一分でも無駄にはしたくない。
決意して彼女を連れ出したものの、いざとなると中々言い出せないのは、男の悪い癖だ。
けれど―――……このままでいい筈がねえ。
彼女をこのまま、ユバへ行かせていい筈なんて。
息を呑み、意を決した。
「ビビ、」
彼女の名を三度呼んだ瞬間、俺は彼女を抱きしめた。
「あ、っ」
瞬間、反射的に彼女が俺を拒む。押し返そうとし、しかし俺は尚一層彼女を強く抱きしめ、それを許さなかった。
ローブの上からもビビの身体の細さが分かり、埃だらけの長い髪が頬に触れた。
さっきのキャンディーの甘いにおいがする。
「エ、エースさんッ……?」
「ビビ。一回しか言わねえから、よく聞け」
耳元で囁く俺の言葉に、ビビの抵抗がおさまった。
「……夜が明けるまで、あと5時間ちょっとある。」
「……はい、」
「その間、俺はビビを、普通の女の子にしてやりてぇんだ……」
「……………」
「嫌なら嫌でいい。ビビが嫌なら、俺は何もしない」
「エースさん……」
「見てられねぇんだ、もう……」
痛々しい姿を、見送ることはできなかった。
俺の言葉に、ぎゅ、とビビの指が俺の肩を掴む。
「……エースさん……」
ビビが俺を呼ぶ。―――嫌です、と言うだろうか。
「……気付いてらしてたんですね……?……エースさん」
「気付くって、何に?」
「私…私、エースさんに……普通の女の子にしてもらいたくて、甘えたくて、
エースさんに、そういって欲しかった……だからさっきあんなことを言ったんです……!!」
わぁっ、と声をあげ、ビビは泣き出した。
―――――ああ、……気付いてた。気付いていたさ。
ビビが俺に、生まれ変わっても海賊になりたいかなんて遠まわしな問いかけから、
自分は生まれ変わったら普通の女の子でいたいだなんて本音を吐露した、その更に奥にある本当の声に。
俺に、甘えたかったんだ。
俺に、普通の女の子にして欲しかったんだ。
仲間という美しく曖昧な言葉はこんなとき残酷だ。ルフィ達の誰かに、ビビは決して甘えられない。
だってあいつらは仲間なんだ。仲間という強固な絆で結ばれ、絶妙なバランスを保っているんだ。
ビビがあの内の誰かに甘えることによって、その仲間の輪を、バランスと絆を崩してしまうことを彼女は恐れ、
誰にも甘えられずにいたのだ。
ビビだって確かにあいつらの仲間だ。しかしだからこそ、越えてはいけない一線を肌身に感じているのだろう。
そんなときに来た、通りすがりの俺。俺なら後腐れなんか何もないのだから。
「気付いたから、連れてきたんだ……分かれよ、そんなこと」
骨の浮き出た背中を撫でながらビビを宥めた。
「エースさん……私……」
「………」
しゃくりあげるビビの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「甘えたきゃ甘えろ。幾らでも……愚痴でも何でも聞いてやる。ルフィたちには、勿論内緒だ」
「……はい…………」
ビビはゆっくりと頷き、再び俺の胸に顔を埋めた。
自分の16のときを思い出したって、碌なことを考えていた記憶がない。周りもそうだった。
海に出て海賊になる、それだけで頭の中は一杯だった。
いや、16なんてそんな年なんだ。
碌なことを考えられる年じゃないんだ。考えろというほうが無理なんだ。
国がどうなろうと、誰が悪巧みを企てていようと。
ビビは一頻り俺の胸で泣くと、大分すっきりしたようだった。
ようやく上げた顔は無残に瞼が張れ、涙の塩分で頬は赤くなっていた。
「ひでぇ顔だ……美人が台無しだな」
みんなの前であれだけ泣いていた彼女だけれど、本当はもっともっと、泣きたかったんだ。
泣き足りてなかったんだ。
頬に手を当てると、ビビがその手に自分の手を添え、小さく笑った。
ぱちぱちとはぜながら燃える炎の側。ビビは俺の胸の中にいた。
抱きしめた身体はたよりないほど細かった。
俺の胸の中、ビビは今まで決して語ることのなかった心の内を、俺にだけ明かした。
「……私、死ぬかもしれないんですよね……」
ビビはつぶやいた。
「……国を出るとき、死なない覚悟はおありですかと共に国を出た家臣に聞かれました……私は、
そのときはただもう一生懸命で無茶苦茶で…… 死なないつもりでした。死なない覚悟は、確かにあったんです……」
「……ああ」
「でも、いざクロコダイルの悪事を知り、それを暴くときが来、目の前に現実……死なない覚悟ではなく、
死ぬ覚悟をもって望まなければ切り抜けることの出来ない現実が迫ると、……弱いんですよね、私……」
「………」
「死ぬかもしれないって思うと、怖い、死にたくない、って思って……死ぬのは嫌だ、
もう逃げ出したいって……思うんです」
ビビは俺にしがみついた。細い体が小さく震えていた。
「怖いんです。ユバへ行くのが。アルバーナへ行くのが。クロコダイルに立ち向かうのが……反乱を止めるのが。
反乱を止める前に、私クロコダイルに殺されるかもしれない……。
いいえ、そもそも反乱そのものが止まらないかも知れないんですもの……」
政治のことは俺にはよくわからねえ。
ただ、アラバスタが今おかれている状況がとんでもない事なんだってことくらいは分かっている。
ビビが幾ら王女でも、彼女一人が一体どれほどの力になるというのだろう。
「その上ルフィさんたちも巻き込んでしまって、……ルフィさんたちの中の誰かがもしも、
この戦いで……と思ったら、……私……」
「……それが普通の感覚だぜ、ビビ」
「エース……」
「普通の女の子は、怖いものは怖いって言うもんだぜ……嫌なことは、嫌だって言うもんだぜ」
「………」
「怖い、嫌だ、っていって逃げ出しちまうのが普通の感覚だ。
それをあんたは必死にこらえて隠して、耐えている。逃げ出さないでいるあんたは、それだけで十分偉いよ……」
嫌だとも、怖いともいえない彼女。ただ歯を食いしばり、進むしかないのだ。
何故天は、この少女にこんなにも酷な事を課すのだろうか。
「……ねえ、エースさん」
「ん?」
「一つ、お願いを聞いてくださいますか……」
ビビが顔を上げた。
潤んだ、けれど何か決意を秘めた強いまなざしで、俺を見る。
「……何だ?」
「……私を、抱いてください……」
ビビはゆっくりと目を閉じ、そのまま俺に口付けた。
そのキスは甘く、キャンディーの味がした。
薄く開いたビビの唇が、俺の唇に押し当てられたのはほんの一瞬。
仄かに熱く、何より柔らかいその感触は、俺が今まで経験したことがないほど初心なものだった。
「……ビビ、」
唇を離したビビは、ためらいがちに潤んだ瞳で驚く俺を見上げている。
「……抱いてください。私を……」
「ビビ、」
「セックス、して下さい。私と……」
震える唇が、つむぎだした言葉。
驕りだといわれるかもしれないが、俺は予想していた……この言葉を。
「ああ……いいぜ。それが、あんたの願いなら……」
彼女の柔らかで、かさついた頬に手を触れた。くるみこむように。
「―――抱いてやるよ。」
ぎゅ、っと、再び抱きしめた。
「けどなぁ、ビビ。これだけは言わせてくれねえか」
「……はい」
「柄にもねえって思われるかも知れねえけど、……俺、愛した女しか抱かない主義なんだ。
たとえ、一晩だけの商売女であったとしても」
「……そうなんですか?」
「何だよ、そんなに意外か?」
「……ん、ちょっとだけ……」
俺の肩口で、ビビがくすくす、と喉で笑う。
「だから、ビビのこと、愛しても……いいか?」
ビビが俺にしがみ付くその指先に力が篭り、イエスの合図をする。
「いいんだな?……ビビ」
「…………はい、エースさん。……愛してください。私を、一人の女の子として」
「ああ」
「私もエースさんを、愛してもいいですか?」
ビビの言葉に、俺は頷いた。
海の泡になることも、毒リンゴを齧ることも、ましてや100年の眠りに付くことさえ許されない。
俺の腕の中にいる王女様には、何一つ許されていない。
それどころか自らの手で悪者を倒すことが課せられているのだ。
哀れな彼女のささやかな願いを、ほんの少しの寄り道を。
倫理観を建前に糾弾し、非難する輩がもしもいるとしたら。
俺が全部、燃やしてやる。
俺達を暖めながら、闇夜を照らして燃え盛る炎。それは、今の俺の興奮そのままだった。
まだ誰も汚したことのない初々しい身体を、俺が初めて汚すのだ。
どうしたってやっぱり緊張するし、金を払って寝る女しか知らない男としては興奮する。
初めてでは快感よりも痛みが先行するだろうが、それでもいいとビビは言った。
痛みでもいい。寧ろ、痛みでいい。普通の女の子として見られた、その証が欲しいのだと。
砂の上に毛布を敷き、その上に俺のローブを敷いた。ビビを横たえてから、踊り子の衣装を脱がせた。
全裸になったビビの身体は早熟で、胸の膨らみは思った以上だった。
頂点の尖りは綺麗なピンク色をし、白磁の肌は透き通るようだった。
ウエストのラインは人形を思わせ、髪と同じ色の産毛が、三角地帯をうっすらと覆う。
裸になっても高貴な身分の人間からは、どこかしら高貴さが滲み出るらしい。
「……綺麗だ」
お世辞抜きで思った。
「綺麗?……私が?」
ビビが頬をほんのりと赤く染める。
「ああ、ビビは綺麗だ」
そのウエストに触れた。……なんて柔らかいんだろう。
「この綺麗な身体、……全部、いいんだな?」
「はい、全部」
「好きにしてもいいんだな?」
「……エースさんの好きに、してください……」
ビビがぎゅ、っと目を瞑る。唇が僅かに震えているのは、決して寒さのためだけではない。
今だけは何もかも、忘れさせてやろう。それが俺にできる唯一のこと。
俺はベルトに手を掛け、ビビの身体の上に、慎重に自分の身体を重ねた。潰してしまわない様に、苦しくない様に。
小鳥がえさをついばむように、短いキスを唇に何度もした。ちゅ、ちゅ、って音をさせて。
そしてそのキスを、首筋から胸元へと南下させていく。
手で肌をやわやわと撫で上げながら、ウエストのラインをくるみこむように……。
「…あぅ…」
これっぽっちのことでも、ビビには初めてのことで。くすっぐったいのか顔をしかめる。
ピンク色の頂点に軽く吸い付いたら、「いゃっ」とまるで子犬のように嬌声を上げて身体が跳ねた。
無意識に逃れようとするが、頂点を尚も吸い続ける。
「……あん、……い、……ッ」
ミルクの匂いがするのは気のせいだろうか。それとも女の胸は最初からそんな匂いがするんだろうか。甘い匂いがした。
柔らかい胸に顔を埋め、固くしこった頂点は俺の口ン中、舌で転がされている。
強く転がすたびに、ビビが声を上げる。
喘ぎ声というには少々色気のない声だったけれど。
抱え込んでいた手でもう片方の膨らみを弄れば、更に切ない声。
「……い、…ふぁ……あぅ……っ」
重ねた白い肌は、次第と熱を帯びていく。
「ビビ、気持ちいいか?」
「……あ、っ……多分、」
多分、なんて言われたのは初めてだったけれど、飾り気のないうぶな反応は大げさに喘がれるより余程刺激された。
「じゃあ、ここは……?」
固く閉じた両脚の間に、左の手をすべりこませる。
「あっ、やッ!」
瞬間、拒もうとビビの腰が引ける。
「嫌じゃねえ、っ」
逃れようとする身体を左手は追い、薄い茂みの中へ潜り込む。
「いやっ!」
誰にも触れられたことのない場所に触れられ、ビビが声を上げるが、うっすらと濡れた秘所は俺の手に触れた。
「あっ、」
探り当てた女の柔肉。ねっとりと濡れはじめたそれを、指でかき回してやる。
「我慢してくれ、すぐに良くなるから……な」
「ふ・っ……」
ぎゅっと目を瞑り、未知の感覚にビビは耐えていた。俺が言い聞かせると、少しだけ抵抗と身体の強張りが収まり、
固く閉じていた脚が震えながら開いた。
身体を移動し脚を更に開かせ、生暖かいその場所に今度は舌を這わせる。
「……ん、っ」
ぴちゃぴちゃと水音を立てながら、少しきつめの性臭のするその場所を、恥垢ごと舐めていく。
「エースさん、そんなとこ、っ……汚いっ、」
ビビが慌てて起き上がろうとし、俺はそれを制した。
「汚くなんかねえ、……綺麗なもんだ」
それに、こうしないと痛みはもっと増すのだから。
出来るだけ、痛みは和らげてやりたいんだ。
誰にも知られたことのない柔肉は薄いピンク色をし、未知の訪問者に濡らされていく。
湿らせるようにそこを舐め続け、唾液をたっぷりと垂らしてやる。
「ぅあ……ッ、」
中指をそこに、ちゅぅ、と埋没させる。温かくて、濡れた内部はざらざらとしている。
「ヒ・ッ…」
「……温かいぜ、ビビの中」
「エース、さ…」
何もはいったことのない場所に初めて侵入した男の指。その感覚に、ビビが身体を強張らせる。
ぎゅっ、と俺の肩にしがみついてくる。
入り口の辺りを撫ぜ回し、小さく出し入れを繰り返しながら親指の腹でクリトリスを弄っていくと、
確実に手応えがかえってくる。
「……ぁあ……っ」
喘ぐ声が次第とそれらしくなり、出し入れを繰り返すそこからは、俺の唾液ではないものが溢れ出てくる。
甘い痺れが、ビビの身体を覆い始める。
……なんて、可愛い顔で感じてるんだろう……快感に蕩け始めたその表情に、背筋がぞくぞくする。
「……もう、いいか?」
俺は自分の相棒をトランクスから取り出した。
この緊張に、俺の相棒は既に屹立し、中に入りたがっている。
「ビビ、入ってもいいな?」
「あ、……ッ」
ビビが軽く身体を起こした。屹立した俺の相棒を見て、……恐らく彼女もまた、
初めてこんな状態の男性器を眼にするはずだ。
顔に僅かな怯えの色が見て取れる。
「結構痛いかもしれねえけど……我慢してくれるか?」
「……はい、っ」
ビビがごくんと息を呑み、再び俺の肩にぐっとしがみついた。唇を噛み、きつく爪を立てる。
小さな桃色の入り口に相棒の先端を宛がい、ぐ、っと一気に押し込んで……それでも、半分しか入らなかった。
「ひ、っ!!!」
鋭い痛みがビビの全身を駆け巡った筈。ビビが瞬間跳ね上がりかける。
「あ・あああああっ………!!!」
叫びを上げ、小さな身体が大きく仰け反った。文字通り裂くように、俺の相棒はビビの中に押し入った。
「……ッ、く、…っ」
―――結構、きついな……。
半分しか入らねえ……っ。
「……ビビ?」
俺にしがみつくビビを見ると、その目尻には涙が浮かんでいた。
ああ、……やっぱり泣かせちまったかと思う。ちょっとだけ、罪悪感に苛まれる。
「……悪ぃ、痛ぇよな、」
詫びのようにキスで涙を拭ってやり、小さなキスを雨のように無数に降らせる。
腰を抱え込んで体勢を整えて、少しずつ少しずつ……身体を揺らし始める。
立ち上ってくるのは血の匂い。破瓜の証だ。
「……エースさん……、ぁ……」
拭ってもなお、涙は後から続いてビビの頬を濡らす。苦痛に歪む美しい顔からは、国を思う王女の色は既に消えていた。
初めての男との体験に涙し、翻弄される、16歳の少女だった。
緊張と痛みと、ティースプーン一杯の興味。
それが、今ビビの中にある全てだった。
ゆっくり、ゆっくりと腰を動かして、ストロークを段々と大きくしていく。
「……ぁあ、っ……ハァっ、……、ビビっ」
締め付けというより拒否に近いそこは、気を抜くとすぐに脱落してしまいそうなほど侵入を許さなかった。
それでも突き上げを続けると、男は単純なもので相棒は血に塗れながらも確実に快感を得られる。
「……くぅ、…んっ……、エース、っ」
一方のビビは、快感は殆どないはずだ。寧ろ痛みだけかもしれない。
俺にしがみついて必死で痛みに耐えている。
彼女に優しい言葉を掛けてあげたいのに、何も掛ける言葉が見つからない。
もどかしくて歯がゆくて……申し訳なくて……。
「ん、ぅ」
切なげに僅かに開く唇を、キスで塞いだ。今度は貪るような、ねっとりとしたディープキス。
「……ん、ふ……ぅ」
ビビも慣れないながらも俺に答えるように舌を使ってくる。
甘い、キャンディーの味のするキス。
とろける様なこの時間と同じ味。
どのくらいそうしていたんだろう。
突き上げを繰り返しつづけると、俺にも限界が訪れていた。
「……ビビ、……ビビ、ッ」
中には―――駄目だ、中はまずい。外に……。
「エー、ス、さんっ、!!」
すぐそこまで終点が見え、スパートを掛けてピストンを短く激しくしていく。
「あぁ、も、壊、れ、るぅっ……!!」
肩に爪が深く食い込む。ビビは意識を失う寸前だ。
本当に壊してしまうんじゃないかと思うほど、思うほど……俺は強く強く強く――――……。
「ぅあ………あ、ア・……っ、ビビ……っ!!!」
―――間一髪、砂の上に吐き出した。
血で塗れた精液。一寸は中に出してしまったかも知れねえけど。
「……ふぅ、……」
大きく息をついて腕の中のビビを見たとき、はっとした。
下半身が鮮血で汚れ、ぐったりとしていた。
荒い呼吸を繰り返すたびに、胸と腹が大きく上下する。
「あ、……」
気の効いた台詞の1つとして掛けられなかった。痛みにただ耐えさせることしか、出来なかった……。
「……ビビ、大丈夫か?」
恐る恐る声を掛けると、ビビが目を開き、小さく笑った。
「……あ、……平気、です……結構痛かったけど、でも凄く……嬉しかった……」
「馬鹿、痩せ我慢するんじゃねえ……悪ぃ、加減するべきだったな」
「いいえ、本当に嬉しかったの。だってエースさんが、精一杯で、私だけを見てくれて……とても」
「ビビ……」
「本当に、何もかも忘れられたんですもの……世界中に、二人っきりの……素敵な時間を、ありがとう……」
ビビがにっこりと笑った。
その笑顔は、俺が今まで見たことのないほどの、満面の笑みだった。
汚れたお互いの下半身をタオルで拭い、服を着た。
次第と小さくなっていく火の傍に座り、夜明けまでの残りの時間を、他愛のない話をして過ごした。
俺は思いつく限りの色んな話をして聞かせた。
今まで旅をした国の話。魚人だけの国、機械文明の進んだ国、能力者だらけの国。
船に乗り始めた頃の、失敗話。それから、平和で牧歌的な俺の田舎……フーシャ村での小さい頃の話。
ビビは興味深そうに俺の話に耳を傾け、ふと会話の途切れた合間にはキスを繰り返したり、
お互いの身体に服の上から軽く触れたり、
……耳元で甘い言葉を囁きあったり。
まるで恋人同士のように。
そうしていくうちに時間は過ぎ、薪は墨になり、炎は燻りながら小さくなっていった。
馬車はカボチャに、御者はネズミに戻る時間が、近づいていた。
シンデレラが灰被りになり、普通の女の子は王女様になる。
「……もうすぐ夜が明けるんですね」
「ああ」
うっすらと、空が白んできた。辺りの景色がクリアになっていく。
「普通の女の子は、もうおしまいですね」
「……そうだな」
「また、王女様に逆戻りです……私」
名残惜しそうに、ビビの指が砂の上に投げ出した俺の指に絡んでくる。
「ビビ、」
「エースさん。私、もう大丈夫です。今日からは、ご飯もきちんと食べます。泣かないのは無理かもしれないけど、
……でも、反乱は必ず止めます」
決意に満ちたその表情は晴れ晴れとし、昨夜あれほどあった哀れさは微塵もなかった。
「大丈夫か?」
「ええ、大丈夫」
「……そうか、ならいいんだ」
ビビが思いのほか元気になって、正直ほっとした。
「ありがとう、エースさん……例え一晩でも、私を普通の女の子にしてくださって、愛してくれて……」
ビビの目が、また潤んだ。
「エースさんを愛せて、本当によかった」
ビビが目を閉じると、その白い頬を一筋の涙が伝った。
その瞬間、ジュッと音を立て、炎が消えた。一筋の白煙が立ち上る。
岩陰から、眩しい朝日が差し込んでくる。
「……もう、朝ですね……」
目を見開いたビビの顔。
それは凛とした、王女の顔だった。
「……生きろよ、ビビ」
「ええ……何があっても、必ず生きて見せます。反乱を止めて、クロコダイルの悪事を暴いて見せます。
……ありがとう、エースさん……」
触れるだけのキスをして、一夜限りの魔法は解けた。
急いでキャンプに戻ると、幸いにもまだ皆は眠っていた。ルフィが腹を空かして目を覚ましたのは、
俺達が寝床に潜り込んでほんの数分後だった。
その日を境に、ビビは元気を取り戻した。
不思議がっていたのはナミで、コックは理由はさておきビビが飯を食ってくれることを喜んでいたし、
ルフィ達も然りだった。
俺もまた、顔にも口にも出さなかったけれど、心底安心していた。
その三日後、ユバに辿りつくまであと一日か二日というところで、黒ひげがユバにはいないことを知り、
ルフィ達と別れることとなった。
後ろ髪を引かれる思いだったのは言うまでもない。
けれど、黒ひげがいないと分かった以上、ルフィ達と旅を続けるわけにはいかない。
反乱が止まり、アラバスタに平和が訪れることを心の中で祈りながら俺は西へと進路を変え、また一人で旅を続けた。
それから、更に四日後のことだった。
アラバスタの西にある小さな港町に俺はいた。
ここでも二日ほど黒ひげの情報を得るべく聞き込みをしたが、確たる情報は得られなかった。
また違う場所に向かう為、夜も空けきらぬ内に宿を出た。
港の朝は早い。
まだ太陽が顔を出す前から船着場は人でごった返し、市場は昼間さながらに賑わい、
仲買人が威勢良く競りのために濁声を張り上げている。
「小僧、1つくれるか」
「あいよ、100ベリーだよ」
市場の外で、山と積んだ新聞を売っている小僧から、今さっき刷り上ったばかりだという朝刊を買った。
インクの匂いのぷんとするそれを開くと、一面には大きく、堕ちた英雄の姿。
『元』英雄・サー・クロコダイル。昨日の夜、宿の食堂で耳に挟んだんだ。
クロコダイルの悪事が発覚、海軍によって捕らえられ、七武海の照合を剥奪されたことや、
……アラバスタのクーデターが収まったこと。
二年もの間行方不明だった王女・ビビが戻ってきたことなど。
食堂を我が物顔で陣取っていた船員達は興奮気味に、今しがた耳にしたばかりのニュースを
口角泡を飛ばしながら熱っぽく論じ、
俺はそのニュースに心底ほっとした。
余り飲まない酒を注文し、一人祝杯を挙げた。
『アラバスタの英雄と讃えられた"元"王下七武海・サー・クロコダイル』
『次々と明るみになる、クロコダイルの悪事の数々』
『アラバスタ乗っ取りを計画』
センセーショナルな見出しが躍り、その下には奴の部下だという連中の顔写真が小さく並んでいた。
どうやら一緒にとっ捕まったらしい。
かつての英雄は、海楼石の手錠を掛けられ、連行される哀れな姿を紙面に晒していた。
「英雄だって皆言ってたのにねえ、分からないモンだよ」
「やっぱり海賊は悪者なんだよ……」
ニュースがニュースだけに積み上げた新聞は飛ぶように売れ、
手にした人々は自分なりにそれについて率直な意見を述べていた。
ページを開くと、そこには国王と共に、ビビの真影が見開きで載っていた。
それは紛れもない、王女の姿をしたビビだった。
美しいシルクのドレスを身に纏い、輝くティアラを被り、
国王と共に大勢の家臣たちに傅かれている、「王女様」がそこにいた。
まるで童話の中から飛び出してきたかのように、美しい姿だった。
勿論泣き顔なんかじゃない。その顔は自らの手で勝利を得、喜びに満ち溢れている。
「……よかったな、ビビ……」
真影に向かってそう呟くと、俺は新聞を閉じた。
新聞をリュックに突っ込み、食料を調達して船に乗り込む準備をした。今度は東の島を目指すことにした。
水平線の向こうからは太陽がようやく顔を出し始め、海を赤く燃やしながら一日の始まりを告げる。
「……さて、俺も行くとするか……」
俺もまた、自分の使命を果たさなくてはいけない。黒ひげを討ち取るんだ。
黒ひげの首を取って親父の元に戻ったら、一度アラバスタへ行こう。
ぼろくずのようになりながらも彼女が守りたがった、そして守り抜いた砂の国を見るために。
王女様には祝福の言葉の一つも掛けてやりてぇしな。
幸せな結末は、彼女の元にも訪れた。
いや、彼女が自ら勝ち取ったのだ。
俺の知るどんな童話の王女様よりも泣き虫で、そして強く美しかった王女様が。
「……今度はいつ会えるかな……」
そんなことを考えながら、船に乗り込んだ。
澄んだ青い空の中、太陽は眩しく光り輝いていた。
ビビが勝ち得た幸せな結末を、祝福するかのごとく。
(END)
****************************
以上です。
ここまで読んでくださって、有り難うございます。
また何か書けたら持ち込みたいです。では〜〜ノシ
読みながらビビに惚れそうでした
GJ!
グッジョブ!
だけどビビは「普通の女の子になりたい」なんて思ってないと思う。
王女であることを誇りに思ってる、王女でありながらそれが「普通」の女の子。
だと熱烈ビビファンの自分は思っているので、
ビビのその発言にはチョト違和感でした。
とてもよかったです!
前半の面倒見のいいエース兄ちゃんはイメージどおりで頷けた。
ビビの気持ちも痛いくらい伝わってきた。
精神的にも肉体的にも極限にきてたビビの、
全部を投げ出してしまいたい気持ちが言わせた言葉だと思った。
他の誰にでもなく、エースにだから言えたんだと思う。
ラスト2行が未来を暗示してるようでいいです。
いままで大変だったぶん、ビビにはもっともっと幸せになって欲しい。
感動しました。ありがとう!
574 :
名無しさん@ピンキー:04/05/13 15:15 ID:3nptmWUP
あげ
今現在432KB
576 :
ナミスレ分離独立主義者:04/05/17 00:31 ID:TtHwTaCN
何時の間にかワンピースのスレッドは統合されSSのみのスレッドになってしまった。
昔みたいにナミの話題でマターリして時に(*´д`*)ハァハァするスレッドを分離してくれ。
したらばのエロなしワンピ板にスレを立てると言う手もあるが。
前回のゾロロビに感想をくれた方、ありがとうございました。
時期が早すぎますが、夏祭りネタで一本投下します。
あんまり夏祭り絡んでないので。
相も変わらず、ゾロ×ロビンです。
既に出来上がっているふたり。甘々です。バカップルを目指しました。
しかし、バカップルというか、ただゾロがバカなだけ。
ストーリーもなく、エロは軽く、ネタも軽く。
ゾロとロビンのふたりに、甘さを期待していない方。
並びに、このカプと、苺屋の文が、お嫌いな方はスルーでお願いいたします。
「夏の花火のようでなく」
立ち寄った夏島で、縁日と花火大会が行われるという。
メリー号のクルーたちは、それぞれはしゃぎながら飛び出していった。
ロビンと、その恋人という地位に昇格したばかりのゾロは、仲間に気を遣われ、ふたりで船に残された。
あまり出歩かないふたりだが、せっかくなので花火大会に出かけることにした。
太陽が沈み始める頃に、連れ立って会場へと向かう。
ロビンは、ハナミズキが咲き乱れる模様が散った、茄子紺色の浴衣を着ていた。
ゾロは緑青色の浴衣に、いつもの腹巻きを。背中には団扇を差している。
しかし、会場である川原へと続く道は、人波で混雑していた。
「あら。これじゃ、よく見えないかもしれないわ」
「おい、こっちだ」
進めない波に仕方なく埋もれていると、ゾロが突然、ロビンを引っぱった。
屋台が並ぶ道並から外れ、人気のない脇道へと連れていく。
「ここは、入れないのでは?」
ロープが張ってあり「危険のため立入禁止」と書かれた札が地面に刺さっている。
それを跨いで、ロビンの手をとり、進んでいく。
「海賊が、んなこと気にすんじゃねえ」
ゾロはそう言うとロビンに向かって、悪戯っぽい笑いを浮かべた。
時折、ゾロがロビンだけに見せる子供っぽさ。ロビンもつられて苦笑した。
草が深く生い茂った川土手は、どうやら花火が真正面に見える好位置にある。
少し奥に入ると足下が悪くなるせいで、立入禁止になっているようだ。
誰も居ない場所でふたりきりで花火を見られるということは、結構贅沢なことではないだろうか。
川原で敷くはずだったシートを広げて、ふたり並んで座る。
肩を寄せ合い、他愛もないことを話しながら、しばらく経つと最初の花火が打ち上げられた。
夜空に浮かぶ大輪の花に、しばし見惚れるふたり。
「凄く、綺麗ね」
ロビンが、打ち上げられる花火を見て囁くように言った。
「ああ」
ロビンの横顔に、視線を移すと、ゾロはそこから眼を離せなくなってしまった。
整った顔の造りが、暗い最中、一瞬の光に照らし出される。
その美しい顔を、たまらなく愛しいと感じた。
最初こそ、ゾロはロビンを信用していなかった。
けれど、今は、こうして彼女のことを好きになり、誰よりも大事だと思っている。
ロビンの横顔が、いつもより綺麗に見える。そう思いつつゾロはロビンを見る。
いつから、こんな想いを抱いたのかはもう覚えていない。
信用ならないと、一線を置いて警戒するゾロに、ロビンは傍を離れず、いつも微笑んでいた。
あなたが好きだから、とロビンが告げたその言葉に、ひどく居心地が悪くなったことが思い出される。
だが、その微笑みが、ロビンの自分を好きだという心が、ゾロに恋という感情を与えていったのかもしれない。
ゾロは、花火を見てはいなかった。気づけば、ロビンに気を取られていた。
線の細い身体。自分とは全然違う女の身体。けれど強い。そして、同時にとても弱い。
「剣士さん、どうかした?」
ロビンが視線に気づき、ゾロを向く。ゾロは、照れるのを隠すように、首を振る。
「いや…」
なぜか、言葉が詰まる。強い印象の瞳がゾロを射抜く。
「剣士さん」
ロビンが、真剣な表情になる。見据える眼を真っ直ぐに受け止める。
「剣士さんは、私と居て楽しい?」
「…当然だろ。でなければお前と、ここに居ない」
「本当?」
「ああ」
「剣士さん…」
ふたりの身体の距離がなくなった。今、そこに必要のないものだから。
そして、唇を重ねた。時間が止まればいいと、ふたりは本気でそう願った。
「好きだ。好きだから」
「私も、あなたが好きよ…」
ロビンがゾロの背中に腕を回す。押しつけられる胸の感触が、ゾロに伝わってくる。
「ふふ。少し、暑いわね」
そして、またキスを交わす。ゾロの背中の団扇を取って、顔を扇ぎ、火照りを冷まそうとする。
思いついたように、ゾロは立ち上がり、ロビンの瞼に唇を落とした。
「ここでちょっと待ってろよ」
ゾロは、突然来た道を戻っていった。
どうしたのかと思いながらロビンは待ち続ける。しばらくすると、ゾロは袋を提げて戻ってきた。
「ん」
目の前に差し出されたのはアイスキャンディー。
鈍そうに見えながら、たまにこういった気遣いをしてくれる男。
ロビンは、幸せなのだとこんな時に感じたりする。
「ありがとう」
ロビンは笑顔で受け取ると、早速袋を開けてぺろりと舐めた。冷たさが心地いい。
その様子をゾロは、ただ眺めていた。少し溶け始めていて、バニラ味の雫が滴ってくる。
上から下までせっせと舌を這わせると、隣に座るゾロの表情は不敵な笑い顔になっていた。
「何?」
「お前の舌の動き、卑らしいよな。見てるだけでぞくぞくする」
「えぇ?」
呆れた声を上げた途端、押し倒される。乱暴にではなく、柔らかく。
「ちょっ、剣士さ…んっ」
手にしたアイスに気を取られ、ロビンがあまり抵抗しないのをいいことに、ゾロはたっぷりと深い口づけをする。
アイスを持つ手を捕らえ、ロビンの膝を立てさせる。裾が割れ、露わになった形良い太腿をまさぐり始めた。
「んっ…」
爆音を響かせて上がる花火が、恋人たちの表情を、時に明るく映し出す。
「襦袢じゃねえのか…」
脚の付け根を這う手が、動きを止め、残念そうにゾロが言う。
「そんなの、持ってないわよ…」
ショーツの上から、正確にロビンの核をぴたぴたと指の腹で突く。
「やぁっ」
「その方がそそるんだがな。どっちにしろ、あんな顔見せられたら我慢できねえよ」
楽しそうに笑う男は、案外最初から企んでいたのかもしれない。
触れる強さを加減しながら、ねっとりと舌を首筋に這わせていく。
胸元をはだけさせられ、ショーツが手早く抜かれる。
真摯に瞳を見つめてくるゾロに、ロビンが抗えるはずもなかった。
手際のいい男は草むらに隠れるように身を沈め、手でロビンの両脚を押し広げた。
「あっ…」
船の上ならともかく、解放感のある空の下で秘処を晒すのは、やはり恥ずかしい。
ロビンの下腹部が切なく痛んだ。ゾロの前では体裁もなく、身体がひくりと震えてしまう。
片手でたわわな膨らみを嬲りながら、もう片方で愛液が滲み出した箇所にやんわりと触れる。
敏感な秘肉の表面をほぐすように、やわやわと撫でる。
花の入り口に訪れた、無骨な指の感触に、思わずロビンは身動ぎしてしまう。
ゾロはついに舌先を伸ばし、細かな襞を緩急織り交ぜて淫靡に溶かすように舐める。
「んんっ…はぁっ」
ゾロの指と舌に花が開いていく感覚が身体の奥を疼かせる。
時折、川面を渡る風がさわさわと草を揺らし、濡れた表面が冷やりとした。
それでも、ゾロに蹂躙される内部は、熱く燃えて、身体も心もどうしようもなく切ない。
「剣士さん…熱いの。早く…」
熱っぽく潤んだ眼で恋人を見上げる。はっきりとは言わずとも、何をロビンが求めているのかは一目瞭然だ。
ねだるように言うロビンに眼を細めながら、ゾロが顔を近づけて、頬に軽くキスをした。
ゾロの手が溶けかけのアイスキャンディーを掴んだ。
「熱いなら、冷ましてやるよ」
「え?」
冷たく濡れた感触がロビンの脚の狭間をゆっくりと辿る。
「ひっ」
突然与えられた刺激に、身体がびくっと震えた。
熱を持った秘処に添えられ、甘い香りの雫はロビンの股間を伝い落ちていく。
「中の熱も冷ますか」
楽しそうなゾロの声と共に、アイスが花びらを押し広げてロビンの内部へと侵入してきた。
「やっ…ああっ」
痛いくらいの冷たさが胎内で広がり、思わず腰が浮き上がる。
「けん…しさん、冷たいの。早く、取ってぇ」
未経験の感覚にロビンはもじもじと腰を蠢かすしかない。
いつもは、こんなことをされたことがない。涙目になりながら、懇願する。
だが、ゾロが引き抜こうとすると、溶けかけていたアイスは、本体を残したまま木製の棒のみがすぽんと抜けた。
「悪い。抜けちまった」
「ええ? どうするのよ…」
ロビンの膝を抱え上げ、にやりと笑うゾロが、耳元でそっと囁いた。
「啜ってやる。その後は熱いの突っ込んで溶かしてやるよ」
「ばか、ぁ…あぁ…」
罵倒するも説得力のない弱々しい声で、それも次の瞬間、甘い喘ぎへと変わっていく。
邪魔者はいない。夜空に激しく咲き乱れる花火だけが、ふたりを照らしていた。
ロビンの花弁から白くとろりとした液体が溢れて、艶かしくゾロを誘っている。
ゾロは生唾をごくりと喉を鳴らして飲み込んだ。
ロビンの臀部に手を回して引き寄せると、ゾロはそこに貪るように喰らいついた。
舌に甘味のある味が拡がり、鼻腔をバニラの匂いと甘酸っぱい女の芳香がくすぐる。
「あま…」
その甘露を舐め取って、味わい、喉奥に嚥下しながら、舌を暴れさせる。
「剣士さ…あっ…あっ!」
ロビンは恍惚の表情を浮かべながら、ゾロの頭を掴んで、自身の股間に引き寄せ押しあてる。
冷たさに胎内は痺れているが、ゾロの舌の動きとじゅぷじゅぷという水音が、ロビンの官能を高めていく。
ゾロは僅かな息苦しさは感じるものの、甘いデザートをたいらげることに熱中し没頭した。
鼻を鳴らして、芳香を吸い込み、恥部への甘いくすぐりにロビンの唇からもれる嬌声を楽しむ。
包皮を捲って膨らんだクリトリスにキスをしてから、唇で咥えて甘噛みする。
頭を掴むロビンの細い指に力がこもるのを感じる。珠の汗を浮かべた太腿ががくがくと震えている。
その合図を受けてゾロの舌の動きが激しくなった。
襞を深く舐め尽くし、クリトリスの脇を舌でくすぐりながら、その膨らんだ突起を咥え込むと白い裸身が妖しくくねる。
同時にどろりと溢れ出るものを見て、ゾロはにやりと笑みを浮かべる。
咥え込んだ突起に、舌を擦りつけながら、ぎゅうっとそれを溢れ出る白い蜜ごと吸い取った。
バニラとロビンの味が混じった、甘い、甘い、ハニーミルク。
悪戯好きの悪魔のように唇を釣り上げると、ゾロはロビンのクリトリスに歯を立てた。
「…ひ…ひあぁっ!」
突然の痛いくらいの刺激と快感に、ロビンは高い声で叫びながら、軽い絶頂に達した。
力を失った脚を大きく左右に開かせる。あられもなく開いたそこから綻びて紅くなった花唇が丸見えになる。
達したのに、まだ浅ましく欲しがるようにひくつき、白い蜜を吐き出している。
快楽の余韻で震える襞を見ながら、ゾロは考える。
今度はここに己のペニスを押し込んで思う様楽しむのだ。そう考えただけで腰が疼いた。
逸るようにペニスの根元を抑えて柔らかいそこに埋没させていく。
ぬるりとした感触を先端で感じる。溶けきれていないアイスが、まだ胎内に残っているようだ。
「冷て…」
「あったかい…」
同時に出た言葉に、ふたりで笑い合った。ぐちゅ、とゾロが腰を最奥まで突き上げる。
切なげに眉を寄せてロビンが喘ぐ。その、あえかな唇に、喰らいつくように唇を重ねた。
甘美な唇を貪り、唾液を啜り、あますところなく口内を弄ぶ。
ロビンに口づけを贈りながら、柔らかい胸に手を伸ばす。
大きな胸を揉みしだきながら腰を突き動かすと、ペニスに絡みつき吸いつくような肉襞がさらなる快楽を煽る。
「…ん…はぁ…ぁっ、うぁ…」
ロビンの綺麗な眉が歪み、汗も身体を流れ落ちている。
この女は、きっと誰よりも愛されることに飢えているのだと、ゾロはそう思うようになっていた。
愛情を欲し続けている。今は、ゾロだけの。
そんなロビンの想いが擦れる部分を通して伝わってくるようだった。
「あっ、ああ…あぁ…」
息を荒げながら、自ら招き入れるように腰をうねらせる。
ゾロ自身が抜き挿しされるごとに、白く泡立ったものが結合部から溢れ出る。
「そんなに…締めんな…」
「んっ…あっ…ああ…」
両手でたっぷりとした胸の膨らみを、捏ね回すように愛撫を続ける。
「あぁ…ん…あぁ…はぁ…」
乳房に舌を這わせ、乳首を夢中で吸い上げる。しなやかな身体から匂いたつ甘い色香に狂いそうになる。
角度を変え、幾度となくロビンの中で突き上げ、ぬるぬると絡む襞に情欲をかきたてられる。
ロビンの熱い吐息に潤んだ瞳が、ゾロから余裕を失わせた。
「はぁ…っく…剣士さん…」
両手はゾロの首の後ろに回り、強く胸を押しつけるように抱きしめてきた。
そしてより深く求めるように脚を腰の後ろに絡める。縋りつくように身体を密着させる。
ゾロの腰を突き上げる動きは速くなり、ただロビンを貪り求めることしかできなくなった。
「やぁっ! だめ、いっ…ああぁぁ…!」
ロビンが仰け反り、千切れるかと思うほどの強い締めつけと、痙攣してうねる肉襞の刺激に晒される。
後押しされて、ゾロもほどなく射精した。
「結局、あまり花火が見られなかったわ」
「…お前だって、結構、楽しんでたろ」
乱れた浴衣の前をかき合わせ、残念そうに息をつくロビンに、ゾロが悪怯れず言う。
「俺のか、お前のか、アイスなのか、もうわからねえな」
シートにできた白い液溜まりに目を向けて、可笑しそうに笑う。
「…冷たかったんだから。もう、あんな強引なのは嫌よ?」
「我慢効かなかったんだよ、しかたねえだろ」
首を振り、諦めたように溜め息をつくロビン。
「そうね…バニラは、媚薬として使われることもあるし…」
「へえ…道理で、いつもより興奮したわけだ」
眼を眇めてゾロを睨むと、ぽんぽんと頭を叩かれ、ふわっと抱きしめられる。
最後には、何をされても許してしまうのだと、ロビンはゾロの腕に手を添えて苦笑した。
花火が終わった後の、静寂の空に星が瞬く。ふたりの影はもう一度、重なった。
花火大会が終わっても、屋台や露店はますます活気づき、店が並ぶ中をふたりで、のんびりと歩く。
「無理やりで悪かったな。詫びに、何か買ってやる。何が食いたい?」
「…そうね。チョコバナナ以外なら何でも」
「ん? 嫌いなのか?」
「あまり、気にしないで。少し前に、毎朝粗末なものをね…」
嫌なものを思い出したロビンは、払拭するように首を振る。
「俺には言えないことか? 言いたくないことなら、言わなくてもいいが。ひとりで抱え込むなよ」
「そんな深刻な話ではないのよ…実は…」
オールサンデー時代の、パートナーの日課を、不快そうに話した。
「そんな男に俺たちは…」
ゾロは呆れた、と同時に妙な嫉妬心が生まれた。
「毎朝、それを見てたってことは、クロコダイルとそういう関係だったのか?」
「…あの男はペドフィリアよ。私どころか、航海士さんくらいの歳の女性にも食指が動かないわ」
「……」
納得のいかない顔をして黙り込むゾロに、ロビンは溜め息をついた。
「あの屋台に並んでいるバナナよりも、粗末なものだったのよ。私も、そんなものに興味がないの」
「俺が言いたいのはそういうことじゃねえ。いつも、俺のことだけ考えてろ」
不機嫌そうに言うゾロに、眼を大きくして微笑んだ。
いろいろ食べながら歩いていると、ロビンが急に立ち止まった。
「どうした?」
「まだ、中に残っていたみたい…溢れてきて、ショーツが気持ち悪いの…」
頬を染めて、ゾロの耳に唇を寄せて囁く。
綿あめを持って走り過ぎる子供たちや、賑わう屋台と人波の中、告げられる秘めごと。
「風呂に入るか」
「…え?」
咄嗟の言葉が理解できないロビンの肩を、にやりと笑いながらゾロが引き寄せた。
「宿でもとって、な。船まで、そのままは嫌だろ? 少しだけ、我慢しろ」
「ちょっと…」
「いいから。洗いたいだろ、お前だって。ん?」
吐息がくすぐるほど近くで、今度は逆に囁かれ、頬がさらに朱に染まる。
ゾロのペースで、肩を抱かれたまま、引きずられるように歩かされる。
あまり安普請ではない、手ごろな宿を探して、そこに泊まることにした。
「一緒に入るか。な?」
「えっ?」
部屋に入り、鍵を閉めた途端、ゾロはロビンの身体に抱きつきながら提案する。
「な、いいだろ。洗ってやるから」
腕をとられ、脱衣所に連れられる。
「ちょっと…本気?」
「今さら、何言ってんだ。お互い、見慣れてんだろ」
「でも、それとこれとは…」
「いいから」
ゾロの手が襟から差し込まれ、ゆっくりと浴衣を脱がしていく。
帯を、伊達締めを、腰紐を、順にほどいていき、補正のためのタオルも取り払われる。
されるがままになっているロビンの腕から、浴衣が滑り落ちる。
「…ショーツ、洗ってからにするから。先に入っていて」
そのショーツを取ろうとするゾロの手を遮る。
「早く来いよ」
軽く頬に口づけて、ゾロも浴衣を脱いでいく。ロビンは、現れた瑞々しい筋肉のラインに、思わず見入ってしまう。
「何、見てんだよ」
人の身体は遠慮なく見るが、見られると文句を言うゾロに、ロビンは苦笑する。
ふたり分の浴衣をたたみ、ショーツを洗って干したところで、浴室に入る。
中では、既に浴槽に湯をはっていたゾロが待っていて、湯を取って風呂場を濡らす。
湯気が立って浴室に熱気がこもる。シャワーを出して、ロビンの身体にかけた。
「座れよ」
促されるまま、ひとつきりの椅子にロビンが腰かける。
その後ろに立ったゾロがボディソープを手に取った。しかし、その手にスポンジやタオルはない。
「剣士さん…」
「ん?」
スポンジを手渡そうとした途端に、ゾロの腕が身体に絡みつく。
ぬるりとしたボディソープの感触がロビンの胸に触れて、そのままゾロの大きな手で遊ばれる。
やわやわと捏ねるように、揉みこまれる。
「ん…くすぐった…や、剣士さっ…」
「何が? 洗ってるだけだぞ」
「なんで手で…もう…」
「…ここは、硬くなってるが?」
「あんっ…」
ゾロの両手の指がふたつの乳首を同時に摘んだので、思わず声が出た。ゾロが可笑しそうに笑う。
「どうしたんだ?」
くにくにと摘んだものを捏ねられ、ロビンの身体が左右に細かく揺れる。
「ふう…んっ」
ゾロはロビンの肩に、キスを落としながら、その身体を抱き寄せる。
うなじに唇の雨を降らせ、手は片方は胸を弄んだまま、もうひとつの手を肌の上に執拗に滑らせる。
「うん…あっ…ああ!」
ゾロの唇が、指が、動くたびに、ロビンの甘い声が狭い湯気が立ち上る空間に響く。
首を振るロビンに、今度は唇にキスを贈る。
お互いに重なった途端唇は開き、相手の舌を求めていた。ゾロは身体を伸ばして口づけを続ける。
唾液を嚥下し、柔らかな舌と舌を、ひとつにしようとばかりに絡み合いを繰り返す。
自然に、腰が動いてしまうロビンの様子を見て、ゾロは唇を離し、ロビンの正面に回る。
力の入らなくなったロビンの太腿を広げ、ゾロがにやりと不敵に笑った。
「肝心のここを、洗わなくちゃな」
ゾロの指がロビンの花弁を広げる。片方の手でシャワーを掴み、シャワーヘッドを花唇に押しあてた。
「…あ、嫌っ…剣士さっ…」
水流の刺激にロビンの腰が動き、声が震える。
「凍傷にでもなってたら、俺のせいだしな…凍った時は、低温で溶かして、患部を摩擦するんだったか?」
水の次はゾロの指が、ロビンの胎内に侵入する。無骨な固い指を、そこはすんなりと受け入れた。
「凍って…なんかぁっ…はぁんっ…はあ…っ…」
音をたてて、指を出入りさせ、かき回しながら、もう片方の手でゾロはシャワーを操る。
ロビンの身体についた泡を流していく。シャワーを身体に密着させながら、その刺激に耐えるロビンを観察する。
ゾロは指と水の動きを止めぬまま、唇で鎖骨から胸に、点々と痕を刻む。
「やっ…ああっ…ん!」
「今日のお前は卑らしいな。こんなのがいいのか?」
「やめてぇ…お願…ね、もどかし…の、剣士さんのが…いいっ」
ロビンの唇にキスをして、ゾロは壁に背中をついて床に座る。
椅子からロビンを下ろすと、指を抜き、身体を抱え上げて、求めたものを挿れていく。
アイスはすべて流れたはずだが、溢れてくる蜜のおかげで抵抗もなく入っていく。
最奥まで自身を埋まらせると、腕を頭に絡めてくるロビンの首に噛みついた。
「…俺と居ながら、他の奴のこと考えた罰な」
「ん…え?」
戸惑うロビンの片脚を持ち上げ、ロビンが一番感じる場所の皮を捲る。
剥き出しになったそこに、シャワーの水圧を一気にかける。
「ああっ…んっ…嫌ぁっ!」
急に訪れた快感に、跳ね上がるロビンの身体。内部は、びくびくとゾロを締めあげる。
「イってんじゃねえよ。俺より、シャワーのほうがいいってことか?」
「違…うぅ…意地悪しないで…剣士さんじゃなきゃ…駄目なの」
ロビンの瞳から零れた雫を舐めとって、腰を揺する。だんだんとストロークを大きくしていく。
「あっ…ああっ! やっ…」
首をのけぞらせて喘ぐロビンの喉元にゾロのキスが落ちる。
「体操なら、こっちの方が…いいんじゃねえかっ?」
片手でロビンの身体を抱え、繋がったままゾロは立ち上がる。
「やっ、な…に?」
「俺の筋力、侮るんじゃねえぞ」
ロビンの尻肉と細い腰を掴み、抱え上げたまま揺する。ロビンは落ちないよう、必死にゾロの首にしがみついた。
狭い浴室で、アクロバティックな体勢。床に置いたシャワーから流れる音だけが響く。
「んんっ…深くて…あっ!」
体重がかかって結合が深くなる。膨れたクリトリスも擦れて、より強い快楽を生み出す。
「これ…日課にするか?」
「あぁっ…こんなのっ…身体、もたないぃ…」
今まで以上に締めつけてくる膣内に、ゾロも腰と腕を動かしながら刺激を貪っていた。
バニラよりも甘い女。媚薬よりも劣情をかきたてる身体。
ゾロがぎりぎりまで引き抜いた自身を一気に奥まで突き上げる。
「ああっ!」
高い声に導かれて、そのままぐっと腰を押しつけ、膣内で揺するとロビンの限界がきた。
「剣士さんっ! んっ…んんんっ!」
ロビンの頭の中はホワイトアウトして、強烈な痺れにも似た強い感覚が支配する。
痙攣の波がきつくゾロを締めつける。達したロビンはゾロの身体に倒れこむように、もたれた。
「…ロビン!」
絡みつくロビンの中に、ゾロは白い飛沫を吐き出した。
順調にログも溜まったため、麦わらの一味は次の島へとメリー号を進める。
沖合いに出ると、暑かった気候もだいぶ涼しくなり、落ち着いてきた。
「本日の夕食後のデザートは、海に焦がれる白き女神、ブルーベリータルトのバニラアイス添えです!」
クルー全員が集まったラウンジに、サンジの声が響いた。
もっとも、サンジはナミとロビンしか、言葉の対象にしていなかったが。
叫んで、目を輝かせる船長を筆頭に、テーブルにつき、味わう面々。
「うんめぇえええ!」
いつものように、がっつくルフィに、普段何も言わない男が賛同した。
「ああ、こりゃ美味えな」
驚いたサンジが、言葉を発したゾロに聞く。
「いつも、酒飲みに甘いもの出すなって言う男が、どういう心境の変化だ?」
「ん? ああ…」
ゾロはロビンを見て、思い出し、にやりと笑った。
「たまには、甘ったりいのも悪くねえ」
ぺろりと舌なめずりするゾロに、ロビンの頬が朱に染まる。
そんなロビンの様子に、むくむくと欲情が高まった。
「…おい、ナミ。女部屋、一時間ほど借りるぞ」
「はあ?」
疑問の声を無視して、ロビンの身体を抱え上げる。
「ちょっと…剣士さん!」
「何してんだ、クソマリモ! ロビンちゃんを離せ!」
「お前が悪い。バニラは媚薬なんだとさ」
わめくサンジに一瞥をくれ、唖然とする他のクルーを横目に、ふたりはラウンジから立ち去った。
「何しに行ったんだ? あいつら」
「何って…ナニだよな…」
「ええ、ナニよね…まったく、シーツ汚したら許さないわ、泣くほどもみ手洗いさせてやる」
チョッパーの問いに、ウソップとナミが答える。
「ああ、ロビンちゃん…なぜ、そんな奴がいいんですか? バニラを出した俺が悪いんですか?」
「よくわかんねえけど、ロビンが残したおやつ食っていいのか?」
ハンカチを噛みしめるサンジの怒りの捌け口は、ルフィの頭に打ち落とされた。
「強引なのは嫌だって言ったのに…」
「ヤりたくなったんだから、しかたねえ」
部屋に入った途端、抱きついてくる男には、きっと何を言っても無駄なのだろう。
「開き直ったあなたほど、手に負えない人はいないわね」
「そういうのが、いいんだろ?」
何度も交わされたやり取りだった。こんな会話も楽しいと感じているふたり。
「少しだけ心配よ。強引すぎて、壊れそう」
「そんなタマじゃねえだろ、お前は」
柔らかく唇を降らせる男の額を、指で軽くぱちん、と弾く。
「どうせ、か弱い女ではないわ」
「願ったりだ。花火みたいに一瞬で散る女なんかにゃ、用はねえ」
ベッドの上で、噛みつき合う男と女。口に残った甘いバニラの香りをエッセンスに。
蕩けて燃え上がる夜。それは、ふたりきりの奇跡の世界。
━終━
以上です。
チョコバナナ体操万歳! (知らない方はしたらばへGO!)
アイスは凍傷になる恐れがあるので、挿れすぎには注意しましょう。
明るいエロも上手く書けるよう努力していきたいです。
読んでくださった方、ありがとうございました!
乙です。あの人が好きな私はチョコバナナ発言に苦笑しましたが
まああの人なので良しという事で。(酷
バカップル万歳、ですね。
めったに見られないバカップルゾロロビ… 苺屋さんありがとう。
苺屋様!GJ! 素敵すぎます! ゾロロビのバカップルなんて想像できなかったんですが、予想以上に萌えました。 ロビンが可愛すぎ! ゾロの前でだけ可愛くなるってところが萌えです。 そしてエロい!そんなにエロくていいのか、と。 これからの新作も楽しみにしてます!
>599
ドリームっつーのがな〜。
エロパロとは別モノだよ。
>苺屋様
ゾロロビバカップル!
原作だとクールな印象のロビンがエロ可愛い、なんともハァハァでした。
苺屋様の書くゾロロビ大好きです。
>バニラとロビンの味が混じった、甘い、甘い、ハニーミルク。
この表現がすごく好きです。
また、このふたりの話を読みたいです!
ナミとロビンの放尿レズプレイとか見たい
チョコバナナ(w
むしろかぶりつきたい。
おいしいチョコバナナはいらんかえ〜
クロコダイル印のチョコバナナはいらんかえ〜
♪ょぅι゛ょ〜ょぅι゛ょ〜チョコバナナにと〜ま〜れ
チョコ〜バナナにとまったら〜パクンとなぶれ〜
>599
忘れたい思い出が一つ増えました。
したらばのネタは向こうでやれ
ネタないか。
てすてす
普通にその2その3で続けれ
ん?漏れの案に決まったのか?
決まったのならたてるが…
いや決まってないだろ
まだしたらばで案出ししてるところみたいだし
テンプレ案も決まってないしな。
test
残り容量が微妙だからSSは短いのじゃないと駄目?
W7ネタとか
鯖落ち解除乙〜〜〜ノシノシ
短いのを何か投下したいですノシ
諸事情でトリップ変更になりました。
新スレになったら、持ち込ませていただきます
投下だいじょぶかな?まぁ駄作なので。
「檻」
文字通り目の前が真っ暗。
両手はベッドの柱にくくりつけられてる。
「こわい?ナミさん?」
煙草に火を着ける音、クツクツと含み笑いが聞こえる。
「怖くなんかないわ、あなたの事愛してるもの。」
あたしはわざと抑揚のない声で言う。
目隠しをされて、いつもより感覚が鋭くなっている肌に、触れるか触れないかの愛撫をする。
ぴくんと背骨がのけぞる。
「うそつきだね」
冷たい声でいいはなつ。
あたしの、大好きな、大好きな声。
ねぇ、あたしわざとあなたの事怒らせるの。
わざと他の仲間を誘惑してやったの。
あなたの、怒った顔が見たいから。
嫉妬に狂わせたいから。
やがて冷たくて固い指が乳房をなぞり先端をきつくつまんだ。
「んうっ!」
「ねぇ、ナミさん?俺のこと怒らせて楽しいの?」
かり…かり…。
もう一方の乳首を歯で噛んで引っ張る。
あたしはそれに答えずに薄く笑う。
あぁ、このまま、本当に、食べてくれたらいいのに。
貴方なら骨まで残らず料理して食らい尽くしてくれるでしょ?
「皆の夕食によく眠れる薬を入れたから邪魔者は来ないよ?」
指が腹部をゆっくり伝って足の間まで降りてくる。
そこはすでにぬかるみの様なっているのが感触でわかった。
「朝までお仕置きだよ?ずっとね?」
「あうっ…。」
いきなり長い指が二本奥まで入ってきてあたしの中をかき回す。
上のざらついた部分を執拗に擦られていやいやをするように首を振る。
「んっあっ…は…あっあっあ…っ。」
「もっと鳴いてよ、いーんだよ?デカイ声出して。いつも遠慮して声出せないもんね?」
鋭い快感に思考が停止しそうになる。
ずぶっ…ちゅぷ…
何度も何度も何度も指がうごめき、擦りあげながら出し入れを繰り返し、やがてうねるような感覚が背筋を這上がり、登りつめそうになったとき、
突然指を引き抜かれた。
「んはあっ…やめっ…ないで?」
「言ったろ?お仕置きだって。楽になんかイかせねぇよ…。」
荒い呼吸を繰り返し上下する胸にひやりとしたものが突然触れた。
「んっ…!こ、氷?…。」
「当たり。」
冷たい感触が首筋から徐々に下へ降りてくる。やがてクリトリスをそれでクルクルとなぞられじんじんと麻痺してきた頃、あたしの嫌な予感は的中した。
「あ!いやあ!…う…んはぁっ!」
ずるりとその棒状の氷が、あたしの中に入ってきた。
「あァ…、ナミさん中スゲェ熱いんだね?すぐ溶けちまう。」
くちゅ…ちゅ…
氷はあたしの中で水になり、とめどなく流れ出てシーツを濡らした。
あたしの声はすでに、泣き声になっている。
でも、胸の中は、どす黒い喜びと欲望が交錯していた。
「あぁ…許して、愛してる。もっと、あなたの中をあたしで一杯にして。頭がおかしくなる位あたしの事だけ見て。」
やがてシャツを脱ぎ捨てる音がして上にのしかかる重みを感じた。
「ん…あっ…サ…んじくっ…ん。」
脇の下から胸、腹部を舌でなぞられ、濡れてびしょびしょのクリトリスを指でぬるぬると転がされる。
くちゅ…くちゅっ。
恥ずかしい音と荒い息使いが長い間部屋に響いた。
足が痙攣する様にわななき、唇が震える。
「あっ!も…もう…!」
「イきたい?んな可愛い顔したら反則だよ。」
「んあっ!」
なんの前触れもなく彼があたしの中心を貫いた。
激しく揺さぶられ、抽挿をくりかえす。
「…くしょう…畜生…っ!」
感情のままに自分自身を打ち付ける彼を愛しいと思った。
「あ…あァっ!…愛し…てる…サンジく…っ!」
「あぁ…俺だってクソブッ壊しテェ位愛してるよ…!」
言いながら舌を差し込まれお互いの唾液を貧りあった。
「あ…ダメ、も…い…くっ!」
リズムがだんだん早くなり登り詰めようとしてるのがわかる。
「…っん…っ!」
頭の中が真っ白になり、腹部がビクビクとヒクついたと同時にあたしの中に彼が解放した。
「はぁっ…はっ…。」
ぼんやりと感覚が戻ってくると、肩先に鈍い痛みがあった。
体を起こすと彼はもう居なかった。
ごめん、ごめんね。
あたしはきっとあなたをつなぎ止めるためにあなたを傷付け続けるだろう。
そしてこの歯形が消える頃にまた同じことを繰り返すのだと思う。
あたしは体を起こし、軽く伸びをした。そして、
朝日が差し込む部屋の中で、傍らにおいてあった彼の煙草を抜き取り、火を着けた。
あ、終りです。
勢いにまかせて投下しました。
サドであり、マゾのナミです。
カップリング前もって書かなくてすいませんでした。
それじゃー。
やばい!アイスネタがかぶってしまった!
すいませんパクったわけじゃないです。
信じてもらえないだろうけど前SS全く見ないで投下しちゃいました。
ごめんちゃい。
乙
挨拶のようなものだとは思うが一応カップリングを書いてから投下した方がいいかと。
でも乙です。
639 :
ぽん:04/06/11 23:24 ID:BsQymTO+
今月中になんとか書き上げたい…!
ルナミ/サンロビです。
w7もの、色々なシチュで書けそうですね。
街中だったら宿もいっぱいあるし。金もあるし。
やはりポイントはバラ…?
640 :
ナミ波子:04/06/13 09:21 ID:P7/kd3AP
最近カキコすくないべぇ?
641 :
Σ:04/06/13 16:48 ID:sGsg59mZ
ここに書くものではないですが…
今回のディスッカッションモードの件について。
しばらく、京ぽんから管理を続けていまして、
たぶんその際に間違えてディスカッションモードにチェックを入れてしまったようで…
書き込みないなーなどと考えていたのですが、
久しぶりにOutlookを開き、hotmailのメールを見た際に、今回の事件が発覚。
すぐに訂正しておきました。
今回の一件は全て私の責任です。
利用してくださっていた方には申し訳なく思ってます。
誠に申し訳ございませんでした。
それだけしか言えません…
そして、私もこれから管理は続けていきますが、
私一人では、やはり管理が行き届かないと考えまして、
2人程、管理人を募集したいと考えております。
したらばのほうで詳細を書いております。
そして、今回の件本当に申し訳ございませんでした。
>641
ワケ ワカ ラン♪
643 :
Σ:04/06/13 19:59 ID:sGsg59mZ
_| ̄|○ ガクーリ
ディスカッションだの京ぽんだの一件だの何やねん
>641
解除されたのなら良かったです
忙しいでしょうがこれからも管理よろしくお願いします
>642>644
このスレから派生した、したらばの「ワンピエロなしスレ」のことです
したらばには雑談スレ、社長スレ、台本スレ、短めSSスレ、パラレルスレなんかがあります
ここの次スレのスレタイやテンプレなんかもそっちで話し合うことになってます
ここで内輪盛り上がってたヒトが移動したんでそ。
647 :
名無しさん@ピンキー:04/06/14 01:57 ID:lpS1hYOE
ここで内輪盛り上がりする非常識なヒトもいるんだ。
ここの常連書き手さんたちのほとんどが向こうにも投下されてるよ。
そうなんだー…マンキではしたらば見れないからちょっとガッカリだなぁ…読みたい。
したらば、おもしろい?
>650
私は面白くないので見てないが
面白いかどうかは直接自分で見て決めたら良い
652 :
650:04/06/18 00:19 ID:pgNRYcxi
>651
2行目はごもっともだが、1行目はいらないんじゃないか?
実際、見たらおもしろかったよ。
ありがとう。
お前が感想きいたんじゃい
654 :
650:04/06/18 01:02 ID:pgNRYcxi
いや、2行目があるなら1行目いらんし。
参考にはなった。悪かったよ。
( ゚д゚)、
これ以上いたら荒らしと一緒だな。
もう寝る。>655 悪かった。
657 :
名無しさん@ピンキー:04/06/18 03:11 ID:HVjpvTmJ
>>651 そんな事言ったらしたらばを作った人とか、書き込んでいる人に悪いと思う。
自分は面白くないから見ない、と言う前に面白くないところを具体的に指摘してみては?
658 :
名無しさん@ピンキー:04/06/18 09:13 ID:7FOgEhEy
ゾロたしが見たいなあ・・・
この二人のエロはマジで萌えるーーー
それから、たしぎが知らない海賊達に犯されるとか・・・(メガネを取られたりして・・・
659 :
名無しさん@ピンキー:04/06/18 10:46 ID:NNTt7HdR
きゃべーーーーーーー
>657 論点ズレてるよ…
661 :
名無しさん@ピンキー:04/06/18 17:56 ID:x/ncTlFa
♪どーでもいいでっすよー♪
ってかんじだな…。
>657
論点ズレてるよ…
二重カキコすまん。
>658
同。ゾロたし萌え。
たしぎ誕生日決定記念てことでイッパツ。
665 :
名無しさん@ピンキー:04/06/18 22:31 ID:sBeRFV3r
ID:EABlCqZt
お前恥ずかしくない?
>658
>664
( ゚∀゚)人(゚∀゚ )
が、
>たしぎ誕生日決定記念てことでイッパツ。
誕生日プレゼントに自分を売り込むゾロを
想像してしまった自分のアタマが憎い。
_| ̄|○ キモチワルイ
>>666 ルフィが気のぬけた顔に…ゾロがハゲでこれまた気のぬけた顔に…ウソップが黒く…サンジ
がなんかヤンキー臭く…ナミさんが怖く…てか下のにあった「黒ヒゲ危機一髪」みたいなのはもしやチョッパー…?
>666
今頃見つけんな!
ハゲっていうか少林寺ヘアーだなゾロもどき。
サンジもどきのブルース・リー調といい、黒ひげ危機一髪といい、無茶苦茶。
とりあえず、半年前くらいに激しく既出ですがね。
>>666 というか、さりげなく足長くしてんじゃねえw
したらばにて、こちらのワンピエロパロスレの、次スレ
スレタイ案&>>1案募集&投票をしています。
奮ってご参加くださいノシ
674 :
名無しさん@ピンキー:04/06/22 11:35 ID:VIJwrd4b
ちょっと前までやってたローソンのワンピフェアで
レジ台に有ったキャラクターの載った下敷き?のロビンちゃんの腹筋に萌えますた。
此処って画像投下しても良いの、か、な……?(;・∀・)ドキドキ
自己解決。失礼しましたー。
677 :
名無しさん@ピンキー:04/06/27 06:58 ID:SIbW6qZ8
たまにゃあげてみせやう
保守っとく。新スレって建ってないよね?
>>678 「ワンピース」で検索したけどまだ建ってないよ。
保守乙
何故この板でやらないの?
いつもそうだっけ
>681
確か前々スレくらいでここにはエロSSしか投下するなって事になったからじゃない?
塚、マジでそろそろ次スレ頼んますよ…
なるほどそういうことか。
スレタイ決めるのに一ヶ月以上かかってるのか……
本スレのことは本スレでやってくれ。
わざわざ、したらばまで行きたくない。
鳥テスト
MARIMOかwきゃべさんモチカレーノシ
これは?
ゾロサンかよw
つーか次スレまだかよ
いい加減にしてくれよ
新スレ(゚ー゚)ノ~▼~▽~▼~▽~▼~ヽ(゚ー゚)ノ゙おめでと!
>1
スレたて乙ですゞ
そして、すでに投下が2作品!乙です!(*´Д`)ハァハァ
新スレの更なる発展を祈って゚・*:.。..。.:*・゜シャランラー゚・*:.。..。.:*・゚
…! !! …! ;: (i|!゜Д゚;) ; !!……! !!
誤爆したったスマソーカコワルーヽ(`Д´)ノウワァァン!!
あー、ゾロトリがいてるぅw
誤爆かましたばっかりのきゃべで御座いますゞ
>>686-
>>688 ドモですノ゙
ええ。MARIMOとZOROでしたw
>>689 (゚□゚;ホントだ!ゾロサンですわ!
三刀流の3とか…ゾロサンキューとか…オモテました。アハw
そして、いとさまはお元気でしょうか?
新スレたちました。このスレの最後はやはり、いとさまに纏めてもろて
華麗に綺麗に終了キボンです!おながいします!( `へ´ )ゝ へそ!
いと保守
【通し番号】 カプ名 『作品名』 [傾向・注意事項等] @作者名
(前書き・後書き等)
【01】 サンロビ 『クールでホットでハードでミステリアスな彼女』
[少しエロティックな詩] @どろんぱ ◆q5zSSkwO.2
>5>6(>7)
【02】 ウソカヤ 『カヤからの手紙』 [エロなし] @どろんぱ ◆q5zSSkwO.2
>10>11>12>13>14(>15)
【03】 ルナミ 『寒さの感じ方』 [エロなし] @ABC ◆MJN/jOXPek
(>19)>20>21>22>23>24>25>26>27>28>29(>30)
【04】 サンナミ 『恋占い』 [エロ微々] @見習B ◆x.7imV2WLo
(>36)>37>38>39>40>41
【05】『しょうちのすけべぇ』[エロソン]
>43
【06】 ペルビビ 『王子様』 [エロ無し/キスどまり] @見習B ◆x.7imV2WLo
>44>45>46>47>48
【07】 ロビンナミ 『ヒミツノハナゾノ GM号の場合』 [百合もの]
@見習B ◆x.7imV2WLo
>55>56>57>58>59
【08】 コーザビビ 『守りたいもの』 [シリアス/エロあっさりめ/破瓜もの]
@アルファ ◆spica/ENEI
(>65)>66>67>68>69>70>71>72>73>74>75(>76)
【09】 ゾロナミ 『キス』 [エロ無し/キスのみ] @見習B ◆x.7imV2WLo
>88>89>90
【10】 サンナミ [エロなし] @ABC ◆MJN/jOXPek
(>106)>107>108>109>110>111>112>113>114>115>116(>117)
【11】 エーロビ 『ヒカリの明滅』 [前半エース視点/後半ロビン視点]
(>132)>133>134>135>136>137>138>139>140>141>142>143>144>145>146>147
>148>149>150>151>152>153>154>155>156>157(>158)
【12】 ルフィ×ロビ 『何考えてるの?』 [ロビン様誕生日記念SS]
@ロビンスレの41
(>168)>169>170>171>172>173>174>175>176>177>178>179>180>181(>182)
【13】 ルナミ 『LOVE PASSION』 @榊 ◆0ED/DArWzw
>202>209>210>211>212>213>214>215>216>217>218>219>220>221(>222)
【14】 サンナミ 『二月十四日、二十四時』 [バカップル/バレンタインネタ]
@ななまるにー ◆702D8avGH2
>227>228>229>230>231>232>233>234>235>236
【15】 ペルビビ 『Chocolate Kiss』 [バレンタインもの/甘々]
@アルファ ◆spica/ENEI
(>245)>246>247>248>249>250>251>252>253>254>255>256>257>258>259>260
>261>262>263>264>265(>266)
【16】 シャンマキ(途中ヒグマ×マキノ) 『世界が壊れた次の日に』
[エロ度低/重くて暗い] @苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>281)>282>283>284>285>286>287>288>289>290>291>292>293>294>295>296
>297>298>299>300>301>302>303(>304)
【17】 ゾロロビ/ウソカヤ 『もう一つのLOVE PASSION』
[【13】連作] @榊 ◆0ED/DArWzw
>315>316>317>318>319>320>321>322>323>324>325(>326)
【18】 ゾロロビ 『春にして君を想う』 [甘くエロ度高め/攻めるゾロ]
@苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>330)>331>332>333>334>335>336>337>338>339>340>341>342>343>344>345
>346>347>348>349>350(>351)
【19】 サンジ×ビビ 『赤ピーマン』 [甘め] @瑠璃@KINO ◆Nq.KINOKeY
(>372)>373>374>375>376>377>378>379>380>381>382(>383)
【20】 ロビン→ゾロ 『花冷えの雪』 [4スレ【14】番外編/エロ少ない/ダーク]
@アルファ ◆spica/ENEI
(>401)>402>403>404>405>406>407>408>409>410>411>412>413>414(>415>416)
【21】 オヤビン・ポルチェ? [下パロ] @せばす
(>423)>424>425>426>427
【22】 スモたし 『Lesson B』 [サイト(>2)UP作品] @見習B ◆x.7imV2WLo
>452>453>454>455
【23】 [小ネタ]
>483>484
【24】『もしも麦わら海賊団がこのスレを見たら』@さいたマン
>494>495>496(>497>498)
【25】 ゾロロビ 『EXTRA JOKER』 [したらばのサンナミ「VICE VERSA」連作]
@苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>509)>510>511>512>513>514>515>516>517>518>519>520>521>522>523>524
>525>526>527>528>529>530>531>532(>533)
【26】 エース×ビビ 『幸せな結末』 @見習B ◆x.7imV2WLo
>543>544>545>546>547>548>549>550>551>552>553>554>555>556>557>558
>559>560>561>562>563>564>565>566>567>568>569>570
【27】 ゾロロビ 『夏の花火のようでなく』 [甘々/バカップル]
@苺屋 ◆MiyarvSUAM
(>578)>579>580>581>582>583>584>585>586>587>588>589>590>591>592
>593>594(>595)
【28】 サンジ×ナミ 『檻』 [サドであり、マゾのナミ]
>623>624>625>626>627>628>629>630>631>632>633>634(>635)
○ニコ・ロビンを処刑するリレー○
[鬼畜拷問系]
>473>474>475(>488) Act.1 @処刑スレの1
********************************
カプ名 『作品名』 [傾向・注意事項等] @作者名 は作者の表記に準拠。
新スレが立ち、10日たちますので、SSまとめをさせていただきました。
いと様に倣って、行いました。大変な作業でした、いと様、毎度お疲れ様です。
総評などは、おこがましくてできませんので、簡単ですが以上とさせていただきます。
もし間違いなどありましたら、ご指摘ください。
お疲れ様でしたゞ
ありがとうございました!!
乙です!!
ビシィィッ!!!
乙カレー様でした!ありがとうございます。
SSまとめお疲れ様でした!
ありがとうございました!!
705 :
名無しさん@ピンキー:04/07/22 19:37 ID:6bncsGUR
707 :
名無しさん@ピンキー:04/08/10 12:08 ID:Lj3qoPMl
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.: ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ ` ``
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ . ゞヾ ゞヾ .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ `
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾゞ; `
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,; ゞヾゞ___// ;ゞ ゞヾゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ `
ゞヾ ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/ ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
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709 :
名無しさん@ピンキー:
いいか、おまいら
(゚д゚ )
(| y |)
エッチとエロでは単なるスケベ野郎だが
H .( ゚д゚) ERO
\/| y |\/
二つ合わさればヒーローとなる
( ゚д゚) HERO
(\/\/