新規参加ガイドライン
・まずは役作り
役職ガイドラインを参考に、なりきる役柄・名前(メイド以外は名無しも可)・屋敷との関係・大まかな性格を決める。
容姿やセクース時のスタンス(受け入れる嫌がる優しく強引etc)等、細かく決まっていればなお良し。あとで付け足しても良し。
今は役を問わず、責め側を切に希望中(藁
・最初から飛ばす必要は無い
屋敷の人間としても当然新人。役としてはともかく、演じる方は無理なことはさせません。(と言うかさせないように)
屋敷での生活を描きつつ、他人の行為を覗き見る、おもわず自慰する、という程度でも。
表現しにくい(苦手な)行為があれば、あらかじめメアド欄で言うように。
・時間合わせがカギ
参加時間を前もって伝える、早めに待機する等で、開始・終了時間も早くできます。
待機者が出てこないと、ずるずると開始時間・終了時間が遅くなるので注意。
【無名で待機するときはメアド欄に役名・新人の旨等を忘れずに。これで手間がかなり省けます】
・破綻しない程度の裏設定は可
実は粗相をしたところに隠しカメラがあった、隠し通路から先回りした、恥ずかしい写真をもっていたetcetc
お仕置きやエチをするための、雰囲気に合うその場限りの設定は、ある程度許可されます。部屋の創作も自由。
ですが、それにより住人の続行が難しくなる(あるいは立場が大きく変わる)ようなものは、当人に確認してからで。
・技量は問わない。連携ができるか否か
最低限の日本語・文章力は暗黙の必須条件ですが、早さ・緻密さなどはさほど問いません。(あればなお良し)
それよりもまずは、他の参加者とどう連携が取れるかどうかが重要です。
自分が考えた展開に無理に向かせるのではなく、場の流れに乗った行動を心がけてください。
・私信はメアド欄で
役を介して私信をすることができない素の内容は、メアド欄で行って下さい。雑談は他でやって下さい。
プレイの可否、制限時間、状況説明他、字数制限が厳しいので、必要な内容を簡潔に。
自分が参加できるかどうか、一度「名無しの宿泊客」として、屋敷の門を叩いてみてはいかがでしょうか?
役職ガイドライン
役割は(常識の範囲内で)重複可能。メイド以外は「名無しの○○(屋敷との関係)」も可能。
・屋敷の住人
血縁関係又は養子縁組、居候、執事等、屋敷で生活しているメイド以外の住人。
屋敷の全権を握っているので、いろいろと強要したり行為を許可したりできます。(致命的なプレイは当然不可)
ただし、ご主人様は「名無しの」ですので、近い家族(同じ苗字)の場合は苗字は付けられません。
・お客様
関係は何でも。住人やメイドの友人、取引先関係、公的な仕事などなど。
住人にとって大切な人であるため融通が利き、メイドに対しての発言にもある程度強制力が働きます。
お仕置き部屋など特別な設備は、基本的に屋敷の住人の許可が必要です。他人の家だし。
・宿泊客(基本的に一時利用のみ)
屋敷に一夜の宿を求めに来た宿泊客。アポ不要。宿泊費無料。もれなくメイドさんのご奉仕が待ってます。
基本的に発言に強制力は働かず、ソフトプレイ中心です。どうしてもという時は、脅迫などを併用してください。
ただし、メイドによっては無理な要望(アナル・SM・イメージプレイ・女王様etcetc)を聞き届けてくれることも……
・メイド
屋敷で、ご主人様のお世話とお客様の応対をする、このスレのもう一人の主役。
できる限り名前を設定し、性格・セクース時のスタンスもできるだけ決めて下さい。そのほうが格段にやりやすいです。
基本的に、入った翌日には新しく入った旨が他の住人に伝わります。が、しばらく引っ張ってもかまいません。
採用云々を飛ばして、初日から仕事をしてもいいですし、住人や客人からメイドに変わることもまた可能。
典型的な「メイド」として以外にも、主人に言い寄る、スレに反して嫌がって強姦役になるなども可能。
最低限の情報さえあれば参加できます。不必要な設定を作ると、逆に泥沼にはまります。深く考えずに気軽にどうぞ。
スレの趣旨は「関係を楽しむ」ことで、設定は余興です。通常は匂わす程度、他人に聞かれたら明かす、といった感じで。
※素の話はメール欄でお願いします。
(だからといって、素の話をし過ぎないように)
現在の主な屋敷の住人達
(前スレに登場していないキャラに関しては割愛させていただきましたが
再登場を拒むものではありません。復帰する場合はその折に自己紹介をお願いします)
名無しの御主人様
言わずもがな、この屋敷の主。 メイドたちの粗相に対して数々の「お仕置き」を下す。
客人
御主人様の友人伯爵
主人の旧友。屋敷を密かに訪れ、訪れるたびに屋敷の様子を傍観し、
その淫らな欲求を満たしては帰途につく。
安藤 五月@伯爵家使用人
友人伯爵家のメイド。御主人様である友人伯爵に好意をよせているが
関係が進展しないことに悩む。
名無しの若侯爵
麗の主人。見た目は若いが人間らしい感情が薄く、妙に落ち着き払った冷たい人物。
主人の非礼な行動をネタに屋敷のメイド達を弄ぼうと企む。
綾峰 雫@他の屋敷の女主人
自分の気に入らないメイドに対しては冷たく、無理難題を言いつけては悦に浸る。
だがこの屋敷のメイドである奏には優しい。というより、一方的に溺愛している。
桜庭 俊@奏の弟
奏の義弟で私立小学校に通う11歳の美少年。
家庭の事情で姉の働くお屋敷でしばらくお世話になることに。
東風 潮
若干12歳の男爵。この屋敷に社会勉強に来た。
若さゆえの挙動がまだ目立つ。
使用人(メイド)
里村 志保
幼い頃、孤児だったのを拾われて主人を父親のように慕う。
特に料理が得意なため、厨房を任されているメイド。妊娠中。
萩野 瑞葉
伯父である主人を慕い、実家の子爵家を飛び出してメイドとなった娘。
しかし同年代の瀬名とも半ば恋仲になってしまい、二人の間で揺れ動く。
留萌 みかさ
元気で明るい健康的なメイド。 柔道と合気道合わせて三段。
実家の経営難がきっかけで屋敷のメイドに。地元に恋人がいる。
秋山 麗
十年以上名無しの侯爵家に仕えていたが、一悶着の末、この屋敷で働くことになったメイド。
半ば強制的とも言える懐柔策だったため、時折、主人に対して強く反抗的になる。
椿 杏樹
掴みどころのないお姉さん系天然メイド。
退行癖?があり、幼い少女と大人の女が入り混じったようなふわふわ不可思議な性格。
桜庭 奏
真面目で勉強熱心だがまだまだ新人気分が抜けないメイド。
大学中退の経歴があり、まだ勉学への未練がある。
星野 凛香
屋敷に、住み込みでバイトをしている明るさが取柄の女子高生
口では違うと言っているが悠斗の事が気になるらしい。
白河 貴子
大学を卒業後、屋敷で働くことに。 一生懸命だがちょっと抜けている天然系。
長身色白で身は細く、胸も控えめ。視力が悪く、コンタクトレンズを着用。
来宮 このみ
元バレーボール選手で身長185センチの新人メイド
エッチは楽しむものという主義
廣川 未来
紺野家のメイド、名無しの家で修行をしていた。
たまに遊びに来るらしい。
赤城 冬果
事故で話せなくなったメイド。リハビリを終えてすぐこの屋敷へ来た。
連れ添っている愛犬は、グレートピレニーズのボーセ。
使用人(メイド以外)
名無しの執事
謎多き執事。 屋敷の規律を保つのに一役かっている。
柏葉 瀬名
屋敷専属パティシェ&コック兼主人の養子、性格ヘタレな今時の若者。
元学友である同級生の瑞葉に想いを寄せている。実母は元主人の屋敷のメイド。
三条 望
屋敷専属となった医師。 一見温和で誠実そうに見えるが、
某メイド曰く「変態セクハラ破廉恥陰湿ドスケベエロヤブ医者」とのこと。
神川 悠斗
凛香の事が好きな屋敷のギャルソン、裏表が無く楽天家
最近杏樹にポチと命名され、みんなのペットと化し始めている。
葦名 由依
主人の傘下の葦名家の娘。主人と父との約束により、屋敷の見習い執事及び秘書となる。
幼少の頃より主人を慕っており、その初めても主人に捧げた。
飯塚 正哉
名無しの執事の下で修行中の執事見習い。
敬語は後付。精神修行も技術も、屋敷の水準と比べるとまだまだ幼い。
山城 雄児
お屋敷専属のコック。
料理の腕は確かなのだが、屋敷に来る前の出来事せいか性格にやや問題あり。
8 :
椿 杏樹:04/01/19 00:30 ID:I+X635+P
「久々です。えへへ」
新館の鍵を開ける。
「失敗はしてないよね?いや、してるかなぁ。まあもういっかぁ〜、どうでも」
飲酒もしてないくせに滅茶苦茶である。
9 :
神川 悠斗:04/01/19 00:35 ID:ZfYxE3Dj
「一番乗り貰ったぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
どこからともなく現れて、思いっきりスライディング。
「あちっ!あちちちち!」
摩擦で熱かったようだ。
10 :
椿 杏樹:04/01/19 00:50 ID:I+X635+P
>>9 「あーこらっ。ポチ、先に前スレ埋めなきゃだめじゃない〜」
悠斗に首輪を付けて、ずるずると紐を引っ張り旧館へ連れて行く。
「…ところで瀬名くん、物凄い勢いでどこかに走って行ったけど
あの子が調べ物だなんて珍しいわよね…なんなのかしら」
11 :
神川 悠斗:04/01/19 01:29 ID:ZfYxE3Dj
「そうだそうだー、凛ちゃんも運べー………
いや、嘘、ごめん、いたいたいたい、凛ちゃんグーは痛いって!」
両手で荷物を持っているため、ガードが出来ない。
12 :
里村 志保:04/01/19 01:29 ID:/qRkTCBx
「麗さん、おめでとう御座います」
最後に埋め立てた麗を祝福し、パチパチと拍手している。
13 :
柏葉 瀬名:04/01/19 01:30 ID:lhKELzqY
新館に移動しつつ。
「…あーごめん、まだ聞く所あるから悪いけど切るな。じゃ、ごめん」
奏の視線に気付き、電話を一度切り彼女を呼び寄せる。
司と奏の関係を少なからず怪しいと思っていたらしく、
(瑞葉さんがいなくなった事について聞きたいんだけど…何か知らないかな。
司だっけ、あいつが絡んでるみたいなんだ。頼むよ。
何でもいいから知ってる事、教えて下さい。お願いします)
軽く頭を下げ、奏の肩を掴んで真剣に尋ねてみる。
「……えっ? えっ、俺……えぇっ?!」
なぜか自分そっちのけで麗が賞賛されてて、ちょっと困惑。
バラバラに旧館を出たのに、結局ここへ向かう途中遭遇し、
二人で並びながら新館に到着する。
「……なんかいい匂いがするね、俊君」
雄児が用意したご飯のにおいがしたのか、ついくんくんと匂いを嗅いでしまう。
「おねえちゃん、太るよ。おにいちゃんと一緒に夕食食べたじゃない。」
そう姉につっこみつつも、においに反応したのかお腹がぐぅと鳴る。
「なによー俊君もじゃない!」
16 :
引越し業者:04/01/19 01:34 ID:Hi08UmDg
「ボス荷物の運び込みはすべて終了いたしました。」
「そうかよくやった」
部下の報告に満足そうに首を振るリーダー格の漢。
「これで任務完了だな…報酬もきっちり頂いた事だし、いくぜお前達ぁ!!」
「「「OK!ボス!!」」」
意中のメイドの生活用品を大事そうに片手に握りしめ、漢達は風のように去っていった。
17 :
柏葉 瀬名:04/01/19 01:36 ID:lhKELzqY
奏を困らせただけで、なんだか有力な情報は得られなかった模様。
「……やっぱわかんないか。
いいよ、でも後で何かあったの思い出したら教えて」
優しげな口調で奏に言うが、心配が先に来ているのか疲れたような声である。
「はぁ…」
額に手を当てて、長いため息をつく。
18 :
葦名 由依:04/01/19 01:37 ID:ZAxAL28/
「ええ、すみません。ちょっと予定が狂ってしまいまして……」
頼んだ業者に、仕方なくキャンセルを出したらしい。
>>14 「……もう。それにしても」
当惑気味な飯塚を見る。
「お疲れ様です。でも、もう少し綺麗に纏めなきゃだめですよ。私みたいに」
19 :
椿 杏樹:04/01/19 01:38 ID:lhKELzqY
>>14 「わーすごーいおめでとうー、さっすがー」
笑顔なものの、物凄い棒読み口調でおざなりな拍手をしてやる。
「これでいい?」
20 :
秋山 麗:04/01/19 01:38 ID:b7ayN1i7
一足先に自室へと荷物を運び入れて、早速元に戻し始める。
「……あら?」
不意に、一度封が開けられたような箱を見つけ、中身を確認してみる。
「えっと……ん……あ、口紅が……無い? 入れたはずなんだけど……」
ほとんど無くなりかけていたから、さほど大きな被害ではないが――
21 :
桜庭 奏:04/01/19 01:41 ID:RNBkw1Sy
>>13 瀬名に声を掛けられ、その真剣な表情に気付いて俊を先に自室に促し、
彼を見上げる。
>瑞葉さんがいなくなった事について聞きたいんだけど〜
「……!!ウソ、瑞葉さんいなくなったの!?
ごめんなさい、私昨日と今日お仕事休んでて、ここにもほとんど
いなかったから……」
口を手で押さえて驚きながらも、そう言えばここ二日は瑞葉を見かけていないし
麗が瑞葉の部屋から荷物を運んでいるのをちらりと見たような気がする。
「……でも、司様が絡んでるって……」
にわかに信じられず、心が揺れ動く。
「皆さん、おにぎりどうぞー」
新館にやって来た皆に、次々と雄児の作ったおにぎりを配っていく。
(うん、この紅じゃけのおにぎり……美味しそう……)
ひそかに自分もいただこうと企んでいるらしい。
>>18 「今回は不確定要素が大きすぎただけですよ……」
実際、サイズと残数の把握が難しかったのは事実だが。
>>19 「ああ、ありがとう……」
嬉しいことは嬉しいのだが、なんか切ない。
25 :
凛香&悠斗:04/01/19 01:44 ID:ZfYxE3Dj
「あれ?あれれ?あれれれ?」
運んだ、もとい運ばせた荷物を広げ、首を傾げる。
「むぅ〜、お前か!悠斗!ほらほらさっさと返しなさい!」
どうやら、お気に入りの下着が数枚無くなっていたらしい。
「ち、違うって、俺じゃないってば〜!」
「もんどうむよー!もう調べはついてんだからね!」
もちろん調べなどは無く、過去に悠斗が取った(正確には落ちていたので拾った)
前科があるからというだけなのだが。
「勘弁してよ〜、俺じゃないんだってばぁ〜〜」
26 :
椿 杏樹:04/01/19 01:45 ID:lhKELzqY
自室の電子ピアノを弾くのも飽きたので、久々に広間の
グランドピアノの蓋を開ける。
「引越しの日なら少しはうるさくても…怒られたりはしないわよね。うん」
「なんにしよ。えーと…トロイメライとか、なら弾けるかな…」
流れるように指を滑らせ、軽く一曲ピアノを弾いてみる。
27 :
秋山 麗:04/01/19 01:48 ID:b7ayN1i7
どこからか流れてくるピアノの音に耳を傾けつつ、休憩室へ。
>>23 「あ、あたしも頂くわね」
と、さり気なくおにぎりを一個貰い、ソファーに腰を下ろす。
28 :
引越し業者:04/01/19 01:50 ID:Hi08UmDg
トラックに揺られ帰途につく漢達。
それぞれ一仕事終えた後の充実感に頬がだらしなく緩んでいた。
「おうお前なに貰った?」
「ああ俺か?俺は凛香さんのキャミソールだ。そう言うお前は?」
「凛香さんんんのぉおおキャミソール?
まさかお前それ着て変なことする気じゃないだろうな?
ん俺か?俺は麗さまの口紅だ。絶対我が家の家宝にする!!」
「なにぃ!!麗さまの口紅だとぉ!!
お前上手くやったなぁ…な、頼む一回だけ貸してくれよぉ!!」
「しかたないなぁ一回だけだぞ、その代わり凛香さんのキャミソール今度俺にもかしてくれよな…」
そんな嬉々とした声が響き渡る中、漢達を乗せたトラックの姿はドンドンと小さくなっていく。
29 :
白河 貴子:04/01/19 01:50 ID:zv2yzl+m
「なんなのよもう」
ぶつくさ呟きながらコートの襟を立て、新しい館へと歩く。
「いろいろ恥ずかしいものはあったのに……見られちゃったよね」
なにやら騒がしい男たちが大量の荷物を物凄い勢いで運んでいたと思ったら、
自分の荷物も全部持って行かれてしまっていた。
「瑞葉さんはいなくなるっていうし……ちゃんと戻ってこられるといいけど」
30 :
椿 杏樹:04/01/19 01:54 ID:lhKELzqY
「……。」
ピアノを弾きながら、ゆったりした曲のせいか、こくりこくりと寝そうになっている。
しかし指は忠実に間違えず、ピアノ曲を機械のように演奏している。
「……」
麗におにぎりを渡し終わると、こそこそと周りの様子を窺う。
「んー、食べちゃって、いいよね?」
海苔を巻いたおにぎりを一つ取り……
「あむ。……んー、やっぱりおいし」
空腹なのか、少しがっつくほどの勢いで食べていく。
33 :
桜庭 奏:04/01/19 01:57 ID:RNBkw1Sy
>>17 「ごめんなさい、力になれなくて……」
疲れた様子の瀬名を見て、胸が痛む。
(それにしても、瀬名さんなんで私と司様が知り合いだって知ってたんだろう)
一瞬それが気にかかるが、他の事で頭が一杯なので、すぐに気にならなくなる。
しかし、瑞葉失踪に司が絡んでいるらしいと聞いて、何かよくない予感の
胸騒ぎがする。
瑞葉を心配する瀬名を見ているのも何だかつらい。
そっと離れながら、司のことを考えてみるが、疑う気持ちで一杯になりそうな
自分が嫌になってくる。
「……ホント、なのかな……」
無意識のうちにポケットの中の手帳をぎゅっと握り締める。
34 :
椿 杏樹:04/01/19 01:58 ID:lhKELzqY
「すー…すー…」
器用すぎる事に、もはや自動演奏状態になっている。
35 :
秋山 麗:04/01/19 02:00 ID:b7ayN1i7
ピアノの音をBGMに、おにぎりに口を付ける。
曲自体は良いのだが……なんかおにぎり、という雰囲気ではなかったり。
>>32 ふと、視線を動かしてみれば、隠れておにぎりを口にしていたみかさを目撃してしまう。
「(うっ……)」
見なかったことにしたらしい。
36 :
椿 杏樹:04/01/19 02:04 ID:lhKELzqY
「…あ、いっけない。寝ちゃってた…」
ふと手を止め、ピアノの蓋を閉める。
誰かの置き忘れの毛布があったので、すっぽりくるまり再びピアノの蓋の上に
腕枕をするようにして頭をもたれる。
「……雪も見えるし、暖房も少しは効いてるし。
今日はここで寝ちゃおうかな。こっそりないしょに。」
大きな窓からちらちら見える雪を嬉しげに眺めていたが、いつしかまた眠さで目を閉じる。
>>35 「…うん、ご馳走様でした」
残っていたおにぎりを全て平らげ、満足そうに頷く。
…と、ふと視線を感じてそちらを見ると、麗が。
(あ……)
そそくさと恥ずかしそうに彼女に近づいて、自爆気味にこう言う。
「麗御ね…じゃなかった、麗センパイ。……見て、ませんよね?」
口元にご飯粒が付いているのだが。
お屋敷に入るときにみかさが配っていたおにぎりをちゃっかりふたつゲットする。
ひとまず荷物をそこらに置き、休憩室でくつろぐ。
>>36 「……ん?」
ふと、広間のピアノに寄りかかって、眠ってしまっている杏樹を発見する。
なぜか周囲を確認してから、自分も広間の中へ。
「まったく……いくら暖房が効いてるからって……」
故意か過失かは分からなかったが、眠ってしまった杏樹をそっと抱き上げて、彼女の部屋に運んでやる。
40 :
秋山 麗:04/01/19 02:10 ID:b7ayN1i7
>>37 呼びかけられて、彼女の顔を見て……思わず吹き出しそうになるのを、すんでのところで押し込める。
「……見てなくても、誰だってわかるんじゃない?
ご飯粒付いてるわよ?」
笑いを押し込めている笑顔を向けて、そう指摘してやる。
41 :
桜庭 奏:04/01/19 02:14 ID:RNBkw1Sy
複雑な気分でカートを転がしながら廊下を歩いていると、ピアノの音が
途切れたことに気付く。
「杏樹さん…だよね?」
どうしたんだろうと思っていると、杏樹を抱えた飯塚を見かける。
(うわー…なんだか王子様みたい。)
ドラマか何かの場面のように見え、思わず頬を赤らめる。
廊下の角からこっそり彼が杏樹を抱いて彼女の部屋へ入ったのを確認すると、
邪魔しないように急いでその隣の自室に入る。
が、カートがごろごろ鳴るので、丸分かりだったりする。
>>40 「えっ……ええっ?」
麗に指摘されて、わたわたとご飯粒を探し始める。
「あ、あった〜」
そのご飯粒も、ぱくり。
「もう、そんなに笑わないで下さいよぉ…」
恥ずかしさで頬を赤くしながらも、別に悪い気はしないらしい。
「ごちそうさま、おいしかった」
そう言って休憩室にいる面々に頭を下げると、荷物を抱えて
自室へ向かう。
(おねえちゃん休憩室来なかったな。どうしたんだろう)
姉の事を気にかけつつも、ベッドに横になった途端睡魔が襲ってくる。
44 :
秋山 麗:04/01/19 02:20 ID:b7ayN1i7
>>42 「あら、あたしは笑ってなんかいないわよ」
などと弁明するが、その顔では説得力は無い。
「さて、それじゃあそろそろ……疲れたことだし、お風呂にでも行ってくるわね」
と、いつもと変わらぬ笑みと仕草で、部屋を出て行く。
45 :
桜庭 奏:04/01/19 02:25 ID:RNBkw1Sy
「……」
旧館の部屋を出たときとは正反対の思い悩んだ面持ちで
ピンクとオレンジと白の縞々模様のタオル地パジャマをかぶって
腕を通す。
テディベアを抱きしめてベッドに横になり、ぎゅっと目を瞑る。
疲れていたはずなのに、胸騒ぎが消えずあまり眠れない夜を過ごしてしまう。
>>44 「もう……麗センパイったら」
麗の表情を見て、何ともいえない顔をする。
>さて、それじゃあそろそろ……疲れたことだし、お風呂にでも行ってくるわね
「あ、センパイ、私もお風呂行きます〜!」
麗を追って、急いで部屋を出ていく。
47 :
白河 貴子:04/01/19 02:31 ID:zv2yzl+m
「うーん、E、Eと……」
ギターを抱えて屋敷の中をうろうろと歩き回る。
「珍しく弦を緩めておいて良かった。そうでなきゃ、移動の衝撃で割れちゃってたかも」
そうしてふとピアノを見つけ、広間へと入る。
灯りは消えていたが、冷え切った心にまで染み入るようにふんわりと暖かい。
「誰かいたのかな。なんだかあったかい雰囲気」
ピアノがきちんと調律されていることを確かめて、一本一本音を合わせていく。
「……you are the light of my life, I mean my everything♪」
指が冷えたせいか、はたまた全く練習してないせいか、しょっちゅう間違えては
苦笑して、胸に伝わる心地良い振動を楽しむうちだんだんと瞼が重くなってくる。
「だめだ、寝ようっと」
49 :
赤城 冬果:04/01/19 08:13 ID:DUE+S29f
───引っ越しする。とは聞いていたけど……
ちょっと出かけている間に、人気の無くなった前屋敷跡で一人佇んでいる。
活気に溢れているお屋敷も、人が居なくなれば廃墟同然だった。
巨大な墓標のように静まりかえった屋敷を前に、膝を抱えて座り込み、そのまま何時間も俯いて過ごす。
いい加減、空に黄昏の色がかかり始めた頃、ゆっくりと起きあがり、屋敷の外へ出た。
門の横に、小さなスーツケース一つとボーセが待っており、新しいお屋敷に向けて歩き始める。
50 :
琴吹 司:04/01/19 08:24 ID:UHlpmFQB
郊外のとある高級マンション、最上階の一室にて。
屋敷から堂々とさらってきた瑞葉の身体を居間のソファに横たえると、様子を窺うように
彼女の顔を覗き込む。
未だ意識は戻らず、陵辱を受けた疲労のためか熟睡している。
そのうち目を覚ますだろうが、朦朧と混乱で状況を把握するのに時間がかかると
思い、自分がボロボロに引き裂いたメイド服をゆっくりと脱がせ、カチューシャも取ってしまう。
全裸になった瑞葉の身体を見て、無意識に彼女のうなじや胸、腹部に手が伸びる。
「今まで何人の男とヤったかわかんねーけど……」
きめ細やかで透き通るような白い肌に、率直に綺麗だと思う。
時折、鈴の鳴るような声を漏らす瑞葉にだんだんと欲情してくるが、それを抑えて
両手を後ろ手に手錠で拘束し、横抱きにして浴室へ運ぶ。
そして、浴槽に瑞葉を下ろし、温めに設定したシャワーの湯を肩に掛けながら
陵辱の痕跡を消すよう、ゆっくりと手のひらを滑らせていく。
「……瑞葉。ここのことは誰も知らない。だからお前を助けに来る奴は誰もいない」
その時、唯一この場所を奏に教えた事を思い出す。
「まぁいい。奏には別の所を用意するし、あいつもここのことを話さないだろ……」
それについてはあまり深く考えず、薄笑いを浮かべながらシャワーを止めて
バスタオルで瑞葉の身体を拭いていく。
裸体のままの瑞葉を寝室へ運び、大きめのベッドにそっと横たえると
両手に続いて両足も手錠で拘束し、ブランケットを掛ける。
そして、カーテンを開けて眼下に広がる町並みを眺めつつ、煙草に火を点ける。
「……仮に来るとしたら、御主人様か、あるいはアイツか、あるいは……」
奏の顔がちらりと脳裏をかすめるが、それだけは無いと自嘲気味に笑いながら頭を振る。
「時間がたっぷりあるのは確かだ。それまで楽しもうぜ、瑞葉」
引越しで痛んだ植木の手入れをしている。
「チッ…あの引越し業者、木にぶつけやがって…
なあ、痛かったろうなぁ…」
傷ついた幹を優しく撫でている。
折れてしまった枝をのこぎりで切り落とし、残った枝葉に悪い影響が
出ないように工夫を行う。
「しまったなぁ…
引越しするのに新しい屋敷のネームプレート書くの忘れてたよ…
まあ、次の引越しの時には忘れないでおこう。」
苦笑いすると、ある木に布が絡まっていることに気づく。
「なんだこれ?」
その布をよく見るとメイドのエプロンを切り裂いたようなものだった…
「萩…?まさか…」
厳しい顔で布切れを握り締め、執事室に向かっていった。
52 :
赤城 冬果:04/01/19 22:24 ID:XZp/Y5ed
新しいお屋敷の掃除を終え、自室へと戻っている。
何故か、昼間から落ち着かない様子のボーセを苦労して押さえつけながらブラッシングする。
ボーセは窓の外ばかり見ていた。
53 :
赤城 冬果:04/01/19 23:44 ID:XZp/Y5ed
ボーセを伴ってシャワーを浴び、お風呂からあがってベッドに横たわる。
物思いに耽る内に、思考が睡魔に侵されていき、ゆっくりと瞼を閉じて眠りについた。
54 :
里村 志保:04/01/20 23:20 ID:KjNg8Wyz
瀬名の様子が何かおかしいと気付き始めるも、瑞葉が誘拐されたことにはまだ気付いていない。
その頭に引っ掛かる一抹の不安を拭おうと無意味に冷蔵庫の扉を開けてみたり。
ひとことで言うと、なんだかそわそわしている。
55 :
赤城 冬果:04/01/20 23:35 ID:KAHkp43B
相変わらず落ち着きをなくしているボーセをなだめながら、何とかお仕事をこなしている。
それに気を取られた為か、昼間についうっかりお皿を割ってしまったりもした。
56 :
桜庭 奏:04/01/20 23:46 ID:0Gu5kxtY
お風呂から上がり、ドライヤーで髪の毛を乾かしている。
考え事をしているのか、眉間に皺が寄りそうである。
(司様が絡んでるって、ホントなのかな……。信じたくないけど、……。
瑞葉さんと駆け落ちしちゃったわけじゃないよね、…瑞葉さんは瀬名さんが好きなんだし。)
そこまで考え、大きく溜息を付く。
「考えてるだけだと不安……。
司様、会いたいよ……。」
テディベアを手繰り寄せ、ぎゅっと抱きしめて顔を埋める。
57 :
里村 志保:04/01/21 00:01 ID:ARH+MfjD
何か別のことを考えようと頭に浮かんだのは昼間の出来事。
最近入ったメイドである――赤城冬果がお皿を落としてしまったのだ。
「そういえば冬果さん、ボーセに気を取られたって言ってたっけ」
(犬、犬、犬… もしかして毛があちこちに抜け落ちてたら…)
「ふう……これでおしまいっと」
屋敷の電球の確認・補充作業を終えて、ほっとした様子で客室から出てくる。
「そう言えば、瑞葉さん見ないけどどうしたんだろ?…実家に里帰りしてるのかな…」
首を傾げつつ、廊下を歩く。
59 :
桜庭 奏:04/01/21 00:07 ID:2Gsr+v23
(司様に会いたい)と思ったところで、ふと、自分が司の住む場所の住所を
知っていた事を思い出す。
(そうだ、なんかお守りみたいに思って大事にしまってたけど……)
住所が分かっているだけで、「合格するまでは会わない」と約束していながらも
なんだか近くなったような気がして少し気分が浮上する。
テディベアを抱きしめながら、俯いたまま考え込む。
「……それにしても、いなくなってから
……私が試験の時の前の日の夜だって言ってたから、いち、に、…さん、四日目!?」
指折り数えてみて思わず身体を起こす。。
「……うわぁ」
思ったより結構日にちが経ってて驚く。
厨房の床に牛乳をこぼしてしまい、ため息をつきながら拭いている。
61 :
葦名 由依:04/01/21 00:19 ID:osXpYGvK
廊下をきょろきょろしながら歩いている。
64 :
里村 志保:04/01/21 00:22 ID:ARH+MfjD
(こんど冬果さんに、ボーゼを厨房に入れちゃダメって言っておかなきゃ)
これは由々しき事態、といわんばかりに唇を真一文字に閉じる。
65 :
桜庭 奏:04/01/21 00:29 ID:2Gsr+v23
本当は、住所からその場所を地図で調べたりするのも合格した後の
楽しみにとっておこうと思っていたのだが、つい誘惑に負けて
パソコンで検索してしまう。
「わ、大きなマンション。……司様が住んでるのは…一番上!?
すごい。そんなところに一人で住んでるんだ。」
目を丸くしながら、そのマンションの説明を読んでいく。
「…………。どうしよう、すごく会いたくなっちゃった。
だけど……」
瑞葉の失踪事件と絡んでいるらしいという瀬名の言葉が頭から離れない。
それでも無意識のうちに駅からの道のりが描いてある地図をルーズリーフに
写し取ってしまう。
66 :
葦名 由依:04/01/21 00:29 ID:osXpYGvK
>>64 (御主人様の……私を思っての命令だもんね)
一度目を閉じて溜め息をし、丁度厨房から出てきた志保に声をかける。
「あの……こんばんは、志保さん。少しよろしいですか?」
ちなみにメイド達の中で志保だけ名前呼びなのは、幼少の頃父母と共に主人の屋敷に転がり込んだ時に世話になったメイドだからだったり。
「ちょっと、どこか別の部屋がいいんですけど」
少し頬を染めつつ、聞いてみる。
「はあ……よりにもよって、一番臭う牛乳をこぼすなんて……」
ようやく拭き終わり、ぶつぶつと独り言を言いながら雑巾を洗っている。
69 :
里村 志保:04/01/21 00:38 ID:ARH+MfjD
>>66 「あ、こんばんは由依さん」
変な表情で厨房から出てきたのを後悔しつつ、挨拶を返す。
「? はい、じゃあ… 私の部屋でいいですか?」
由依が頬を染めている理由の見当がつかなかったが、とりあえず自分の部屋へと案内する。
70 :
琴吹 司:04/01/21 00:43 ID:mRmBjh4b
例のマンションにて、一人でシャワーを浴びている。
カランをひねって湯を止めると、バスローブを羽織って悠然と浴室を出る。
そして、全裸のまま拘束してベッドに寝かせている瑞葉の様子を見に
寝室へ向かう。
71 :
葦名 由依:04/01/21 00:45 ID:osXpYGvK
>>69 「はい、お願いします」
とりあえず大丈夫そうだと判断したのか、志保の後についていく。
「……何だか、懐かしいですね」
『子供の頃の自分が遊んでもらったメイドさん』の部屋を訪れて、ふっとそんな言葉を漏らす。
「と、用事を忘れるところでした。……あのですね、志保さん」
見習いとはいえ執事らしい凛とした態度は何処へやら、何やら今夜は妙にしおらしい。
「あの、御主人様から命令されまして、その」
もじもじとしつつ、指を絡める。
「志保さんに、女同士でお仕置きをするコツを教えてもらえ……と」
一応、執事としてメイドにお仕置きできる技能が必要なせいなのだろうが、どうみても当の主人は半ば楽しんで命令したようである。
>>70 拘束されたまま、ぐったりとベッドに横たわり、
時おり身もだえして呻き声を漏らすものの
瞳には既に力がなく、虚ろに開かれているのみ。
「…………」
司が近づいてきたことで、僅かに瞳に焦点が戻り、そちらの方を向く。
73 :
赤城 冬果:04/01/21 00:47 ID:TgGz0rKZ
昼間から落ち着かない様子のボーセに引きずられて、関係無いことにまでミスを犯し始めてしまう。
二階のベランダから小さな植木鉢を落としてしまい、慌てて下に人がいないか覗き込む。
ボーセに恨み言の一つでも言いたくなるが(どうせ喋れないけど)
こんな時だけ、どこかへさっさと居なくなっていた。
74 :
琴吹 司:04/01/21 00:50 ID:mRmBjh4b
>>72 ベッドサイドにあるスタンドライトだけを点けて、瑞葉の顔を覗き込む。
「なんだ、起きてるのか……」
ベッドの端に腰を下ろし、瑞葉の身体を挟むように手をついて
キスをしようと顔を近付ける。
>>74 「帰して……下さい」
もう何度目か分からないくらいに繰り返した言葉を
半ば反射的に口にするが、司の顔が近づいてくると
その唇をわななかせ、なんとか口付けから逃れようとする。
「……いや……っ」
泣きはらして赤くなった目から、また涙がこぼれる。
>>73 何故かまだ眠くなかったので、お屋敷の庭の明るいところで素振りを
していたら、上から何かの気配がして慌てて身を引く。
「!!!あっぶねー」
すぐ真横に植木鉢が落ちて割れたのを見て、冷や汗を掻く。
慌てて上を見ると、普段学校に通っている彼にはまだあまり見覚えのない
メイドが下を覗いていることに気付く。
「……あなたが落としたんですか?
気を付けて下さい、俺だったからいいものの、少し間違えたらすごい
怪我するところだったんですよ!」
今その恐怖を味わう寸前だったからか、思わず彼女を睨んでしまう。
「下りてきてください、……一緒に片付けよう。手伝うから。」
自分が思い切り不機嫌なのを感じ、慌てて口調を和らげる。
77 :
里村 志保:04/01/21 00:55 ID:ARH+MfjD
>>71 「はい、ええ …えぇ!?」
由依から飛び出たその言葉に仰天し、主人のからの言葉ということに妙に納得してしまう。
(う〜ん、ここでちゃんと教えないと彼女がお仕置きされてしまうし…)
数秒考えた後、ようやく口を開く。
「わかりました」
溜息混じりに答え、由依の肢体を品定めするように眺める。
78 :
琴吹 司:04/01/21 00:58 ID:mRmBjh4b
>>75 顔を背ける瑞葉にくすっと小さく笑う。
「帰りたい? あの変態が住む屋敷にか?」
そう言うと、瑞葉の顎を掴んで強引にこちらへ向ける。
「まだまだ犯り足りないし、何より瑞葉が心から悦んでくれてないし」
瑞葉の口端に唇を落とすと、そのままうなじへと愛撫していく。
「そうだな……俺の条件をのんでくれるって言うんなら、考えてもいいかな」
79 :
葦名 由依:04/01/21 01:02 ID:osXpYGvK
>>77 「すみません……お願いします……こんな事命令されても実際に頼めるのは昔一緒にお風呂に入った志保さんくらいで…」
段々と声が小さくなっていくのだが、それでも羞恥心より主人の命令の方が重く、
志保に舐るように眺められながらも服を一枚ずつ脱いでいく。
「あ、あの…」
それでも下着姿になると、さすがに恥ずかしいのか動きが硬くなってしまった。
(志保さん……妊娠してるとはいえ胸もあんなに大きくて…スタイル良くて羨ましい…)
ちらりと志保の身体を一瞥してそう思ってから、後は彼女の行動を待った。
>>78 「んぅ……ぁぅっ!」
幾度も愛撫されたせいで敏感になっている首筋にゾクリとした感触が走る。
「そんな、酷いお屋敷じゃ、ありませんわ……っ」
弱弱しい口調ながらも精一杯に言い返す。
>俺の条件をのんでくれるって言うんなら〜
「……その条件、教えて……下さい、司様」
司の気が変わらないように、出来る限り丁寧な口調で尋ねる。
「お願いします」
81 :
赤城 冬果:04/01/21 01:07 ID:TgGz0rKZ
>>76 >「!!!あっぶねー」
下から聞こえて来た声に、顔面蒼白となって覗き込む。
手摺りから身を乗り出して下を覗き込むと、そこにいた少年と目が合う。
直後に、少年から睨まれて怒鳴りつけられ、思わず首をすくめる。
>「下りてきてください、……一緒に片付けよう。手伝うから。」
その声は多少落ち着きを取り戻していたが、普段はミスなどしないため
怒られ慣れていないので、すっかり狼狽えて階下へと降り始める。
───怪我はしていないみたいだけど…謝らなくちゃ…
庭に降り、息を弾ませて少年の元へと駆け寄って、慌てて頭を下げた。
82 :
琴吹 司:04/01/21 01:08 ID:mRmBjh4b
>>80 条件を知りたがる瑞葉の様子に、撫で回していた手が止まる。
「……瀬名よりも俺とヤる方が気持ち良いって言え」
そう言い放つと、胸を鷲掴みにして揉みしだき始める。
「瀬名にも御主人様にも抱かれたくないって言え。俺としかヤらないって誓え」
瑞葉の身体に馬乗りになると、胸の頂点を強く引っ張る。
>>82 「っ!」
あまりに残酷な司の要求に言葉を失う。
さらに強引な愛撫を加えられて、苦痛に身をよじる。
「痛っ! いや……くぅ……んんっ!」
身もだえすると、既に手錠や足枷に触れた部分が
青なじみになったり、薄皮が向けていたりしているため、
鈍い痛みにまで襲われることになる。
「そ、それは……言えませんわ、絶対に」
それでも言葉に力を込めて断言する。
84 :
里村 志保:04/01/21 01:17 ID:ARH+MfjD
>>79 「……」
久々に見た由依の身体。
下着越しとは言えど、成長の跡が十分に見て取れる身体のラインに驚く。
次に彼女をベッドの縁に腰を掛けさせて、緊張からかその強張った肩を軽く揉んでやる。
「お仕置きのコツ、ですか… う〜ん、実はあまりないんですよね。そういうの」
肩から二の腕へと手を撫でるようにして下げ、そこを揉み始める。
「とりあえず、その失敗から発生すると考えられる悪い出来事を理論的に説明してあげるとか、
感情的になって相手を責めるようなことをしない、とかがありますけど…」
由依のうなじの辺りに唇を付ける。
>>81 「……もういいよ、どうせ怪我はしなかったし。」
頭を下げる冬果を見て、大きく溜息を付くとそう言う。
「俺も、怒鳴ったりしてごめんなさい。
ちょっと、上から物が落ちてくるなんて滅多になくてこわかったから……」
同じように頭を下げ、顔を上げると頬を掻きながら苦笑する。
「片付けよう。俺、それ入れる袋持ってくるから。……って、どこにあるんだっけ。」
普段ここの仕事なんてしていないので、そういう道具などがどこにあるかさっぱり
分からず、落ちている破片を拾って集めただけで残りは全部冬果にやってもらってしまう。
「そうだ、俺、日中ここにいないからあまりあなたのこと知らないんだけど、
新しく来たメイドさんってあなたですか?」
片付けを終え、今更だがそう話しかける。
先ほどタメ口で話してしまったが、考えてみればものすごく身長が高く大人っぽい
彼女を見て、慌てて敬語に改める。
86 :
琴吹 司:04/01/21 01:21 ID:mRmBjh4b
>>83 瑞葉の、決然とした返答を聞いて片眉が吊り上がる。
「じゃあ屋敷に一生帰れなくてもいいんだな?」
冷たく言うと、胸の頂点に舌を這わせていく。
「言っておくけど、お前を助けに来る奴は誰もいないからな。
お前は一生、俺とここで暮らすんだよ。どういう意味か、わかるな?」
そう言って、身体を起こして笑みを浮かべながら瑞葉を見下ろす。
「……暴れてたから怪我してるみたいだな。あんまり動かない方がいいよ?
それ、当分外さないから」
目で手錠を指し示すと、瑞葉から離れて寝室を出て行く。
87 :
葦名 由依:04/01/21 01:23 ID:osXpYGvK
>>84 「ん……っ」
緊張が解けぬままにベッドに腰掛けさせられるが、肩を揉まれるとわずかにそこの張りが緩む。
>お仕置きのコツ、ですか… う〜ん、実はあまりないんですよね。そういうの
「え、ええっ?……無いん、ですか?」
少し困ったような声を上げるが、次の言葉でなるほど、と頷く。
「そうですよね…。ただ痛いだけとかのなんて、お仕置きじゃないですもんね…」
志保の言葉とマッサージのような手の動きに緊張が解れたのか、何かを思い返すように言う…が。
「んっ……」
突然志保にうなじへと口付けられると、つい声が漏れてしまった。
>>86 心とは裏腹に、司の舌戯に反応して尖ってしまう
胸の蕾を厭わしく思いながらも、何とか声をかみ殺していたが
>お前は一生、俺とここで暮らすんだよ
「そ、そんな……ぁんっ!」
司の酷薄な台詞に今更ながらダメ押しのショックを受け、
ついに抵抗も虚しく声が漏れてしまう。
と、ふいに身体を離し、寝室を出て行ってしまった司を呆然と見送った後、
大きな不安に襲われて悲鳴まじりの声を上げる。
「つ、司様っ! 司様ぁっ! ……くぅ……っ」
だが、やはり暴れるたびに傷口が痛み、大きく動くことは出来ない。
89 :
里村 志保:04/01/21 01:32 ID:ARH+MfjD
>>87 ”ただ痛いだけ〜”の件に少々考え込む。
「…ええと、でもそれなりに大きい失敗だと罰は必要だと思うんです」
手を由依の腰に当て、耳たぶを噛む。
「なんて言ったらいいんでしょう。リスクというか、誠意というか」
耳元で息を吹き掛けるかのようにして囁き、そっと手で背骨のラインを撫でてやる。
90 :
琴吹 司:04/01/21 01:34 ID:mRmBjh4b
>>88 冷蔵庫から缶ビールを出し、栓をあけて一口飲んでから別室へ向かう。
別室にある箪笥の中から軟膏を取ると、それを持って再び瑞葉の元へ行く。
沈痛な面持ちでこちらを見つめる瑞葉を無視し、ビールをスタンドライトの近くに置くと
おもむろに瑞葉の身体を返し、うつ伏せにする。
そして、手錠をずらし、擦りむいて赤くなっている傷口をそっと舐める。
91 :
赤城 冬果:04/01/21 01:35 ID:TgGz0rKZ
>>85 少年が怒気を解き、詫びを受けいれた様子だったので、少しなりとも安心する。
が、危ない目に遭わせてしまった事には変わりなく、片づけを手伝ってくれる少年の横顔をバツが悪そうに見てしまう
>「そうだ、俺、日中ここにいないからあまりあなたのこと知らないんだけど、
そう話しかけられてから、改めてこの少年のことを何一つ知らないのに気づく。
ちょっとあどけない少年はこちらを見て、改まった口調で話かけてくる。
どこか、その顔を見てると、誰かを思い出すのだけど、つっかかったようにその誰かの名は出てこなかった。
メモを忘れた為、直接手に文字を書こうと近づき、ちょっと少年を見下ろすような感じになった時。
漸く思い出す。
同僚のメイドの奏という人だ、この少年はその人に似ているのだ。
何となく親しみを覚えて、少年の手を取り、文字を書いた。
───ソウデス フユカ トイイマス
>>90 しばらくして戻ってきた司を見て、どこかホッとしたように顔になり、
再びぐったりとなる。
「司、様……あっ? ひ、んぅぅっ!」
無理に体勢を変えられ、さらにヒリヒリと痛む傷口を舐められて
悲鳴を上げる。
「い、痛い……痛い、ですわ、司様っ」
93 :
葦名 由依:04/01/21 01:38 ID:osXpYGvK
>>89 「失敗…罰……つぅっ」
耳たぶを噛まれて、小さな痛みとともに言葉を飲み込んでいく。
「ん……ふぅ…リスク…そうですよね、主従ですし…」
一応執事の勉強(?)と称して来ているので、頷いて呟くように言うのだが、既に眸は潤み始めていたり。
「志保さん……あの、もっと色々教えてくれますか…?」
ちらりと志保の方を見上げ、頼みこむ。
94 :
琴吹 司:04/01/21 01:44 ID:mRmBjh4b
>>92 「うるさいな……ちょっと黙ってろよ」
甲高い悲鳴に眉を寄せ、むき出しになっている肩を平手打ちする。
「いいか、今俺に逆らっても何も良いことないよ。それどころか
ますます傷を増やすだけだ。それとも、もっと虐められたいのか?」
からかうように言うと、持ってきた軟膏の蓋を開けて、それを指先に取る。
「これ、刺激が強い薬だけどすぐに治るから。一時の間ヒリヒリして
眠れなくなるかも知れないけど……ま、いいか」
傷薬だとはあえて言わず、怪しげに笑いながらそれを傷に塗っていく。
>>91 「?、……あ。」
近寄ってきた彼女に手をとられ、首を傾げる。
その仕草は奏のように女の子らしくはないものの、どこか雰囲気が似ていた。
血は繋がっていなくても、長年一緒に生活してくると似てくるものなのかもしれない。
手を取ったその上で指を動かす冬果の行動の意味を悟ったのか、掌に意識を集中させる。
「ふ、ゆ、か。フユカさんって言うんだお姉さん。
お姉さんは…話せないの?」
喉に手を当てて、彼女を見上げる。
「そうだ、聞いておいてまだだった。
俺は、俊、桜庭俊。おねえちゃんがここで働いてる。知ってるよね?奏って言うんだけど。」
そこまで言って、また自分が敬語を忘れてることに気付き、罰が悪そうな顔をして彼女を
見上げる。
「そっか、でも……フユカさんもメイドさんだって言うことは───
さっきのバレたら御主人様からお仕置きものじゃん。」
が、ふと先ほどの事を思い出し、つい調子に乗ってそんなことを言う。
「黙ってて欲しい?」
いたずらっぽくニヤリと笑って見上げる。
96 :
里村 志保:04/01/21 01:50 ID:ARH+MfjD
>>93 「ええ、いいですよ」
微笑んで快諾し、由依のブラのホックを外す。
「じゃあ… お仕置きの仕方でも。うつ伏せになって、お尻を高く上げて下さい」
そう由依に言い放つと自分はベッドから離れて、机のほうへ。
片手に何か長方形のものを持って戻り、改めて由依の傍に座る。
「お仕置きの練習ですから、我慢して下さいね」
恐怖心を与えないよう濃厚なキスをする。
舌を絡め、歯茎を舌でなぞってやったり。
>>94 「ひっ」
肩を叩かれて小さく悲鳴を上げる。
が、司が軟膏を傷口に塗りこみ始めると
染み込むような刺激と心地よさとの間で、
今度はどこか心地よさげな吐息を漏らす。
「あ……ありがとうございます。スーッとして、気持ちいい……」
目を細め、無防備な表情を垣間見せる。
「……司様、あなたはやっぱり……え?」
礼を言ったものの、司の怪しげな表情を見て、またも不安に襲われる。
98 :
葦名 由依:04/01/21 01:57 ID:osXpYGvK
>>96 「んぅ」
ブラを外されると、小振りな乳房が露わになる。
「私も…志保さんみたいに大きくなれば良かったのに…」
ぽつりと言うが、どうやら少しコンプレックスらしい。
促されるままにうつ伏せになり、尻を突き上げるような格好になる。
>お仕置きの練習ですから、我慢して下さいね
「……はい。頑張ります」
これを我慢できないようでは自分が他者にお仕置きすることも出来ないと考え、意識して身体から力を抜いた。
「ん……んんっ…はぁっ」
志保に熟練した、かつ濃厚なキスをされると、徐々に身体の奥に快楽を求める火が灯り始めていく。
99 :
琴吹 司:04/01/21 01:59 ID:mRmBjh4b
>>97 「瑞葉。お前ってすぐ騙されるタイプだろ? 昔っからそうだよな」
相変わらずにやにやと笑いながら、軟膏を足の傷にも塗り込んでいく。
「気持ちいい、か。これが本当に薬だと思ったか?」
一通り傷口に塗り終えると、瑞葉の身体を仰向けに返して軟膏を持ち上げてみせる。
「お前の怪我の状態なんざ、俺には知ったこっちゃないんだよ。
つーか治ってもらっちゃ困る……かな?」
そう言うと、軟膏を指に取って瑞葉の両膝を割るように開き、閉じられないよう
押さえつける。
「こっちも塗っておいた方がいいだろ? あれから何回もヤったから
擦れて真っ赤に腫れてるみたいだし」
秘部を指で開き、にやりと笑みを浮かべると指に取った軟膏を秘穴に
塗り込んでいく。
>>99 「う、ウソ……っ、そんな!」
司の思わせぶりな台詞に、たちまち顔が真っ青になる。
>こっちも塗っておいた方がいいだろ
「い、イヤぁっ!」
必死に脚を開かれまいとするが、拘束のせいで上手く力が入らず、
司の思うがままの姿勢をとらされてしまう。
「うぅ……ひっ、あぅ、んんっ、ふ……あっ」
軟膏が塗りこまれると、秘肉がヒリヒリと疼きはじめ、
ちょっと息がかかっただけでもビクリと身体が反応してしまうくらいに敏感になる。
「こ、これ……なんのお薬……ですの? 教えて下さい」
>>95 >「そうだ、聞いておいてまだだった。
───ええ、私がここに来た時、一番初めに会った人だもの…
心で呟いて、俊と名乗った少年の問いにこくりと頷いて答える。
考えることに意味はないが、こうすると少しでも心が通じる気がする。
>「黙ってて欲しい?」
───ゴメンナサイ デキレバソウシテホシイワ
昼間からミス続きと言うこともあり、ちょっと弱気になって手に文字を走らせる。
微かにため息のようなものも、口をついて出る。
───こんな子にまで、怒られるなんてね…
>>98 「いきますよ…」
ショーツを少しずらして由依のよく締まった尻を露出させ、
そこを目掛けて長方形のものを振り下ろす。
プラスチックの素材に刻まれた目盛りが霞み、見えなくなる。
ぱちぃん、という音。
強くもなく、弱くもなく由依の尻に定規を叩き付けた。
「……」
お仕置きの再現なので今は由依を気遣う言葉を投げかけない。
だが儚げな視線が、動作と心の内が違うことを表していた。
再び定規を振りかぶる。
103 :
琴吹 司:04/01/21 02:12 ID:mRmBjh4b
>>100 更に軟膏を指に取り、今度は秘豆に塗り込んでいく。
「さ〜て、何の薬だろうな? 大丈夫、命に関わるような薬じゃないから……多分」
曖昧に答えると、軟膏の蓋を閉めてスタンドライトの横に置き、ビールの缶を取る。
一口飲んで、飲み口に口を付けたまま、ちらりと瑞葉を見る。
そして、ビールの缶を瑞葉の腹部に持っていき、ゆっくりと傾けて瑞葉の裸体に
かけていく。
「……ビールの炭酸が、この赤く腫れあがってる所にかかると……
どうなるのかな〜?」
楽しげに言ってにやりと笑うと、軟膏を塗り終えた秘部を指で開き、ビールをかける。
>>102 「はい……」
身体も準備が出来た所での言葉に、こくんと頷く。
ショーツをずらされた事で、いよいよお仕置きが始まるのだと覚悟した。
ひゅっ…と風切り音が流れ、硬質のものが尻を打ち付ける感覚。
「……いっ…!」
じわじわと湧き出るように広がっていく痛みに耐え、志保が自分に付き合ってくれている事を反芻させる。
目に見えない所で何かが打ち下ろされる恐怖感はあるものの、姿勢は崩さずに次を待った。
>>101 「そっか、やっぱり黙っててほしいよな。」
うんうんと頷きながら、よからぬ事をたくらみ始める。
(おねえちゃんにエロ本もビデオも全部回収されちゃったしな……
このお姉さんだったら、きっとおねえちゃんにも誰にも話さないでくれるだろ。)
「ね、フユカさん。俺、黙っておいてやるからさ。
その代わりにお願いがあるんだけど……」
今ちょうどそういう事を想像したばかりだからか、わずかにズボンをその中のものが
押し上げて盛り上がって見える。
「おねえちゃんが、御主人様のお仕置きってコワイって言ってた。
俺の方が絶対優しいから。」
人一倍そいうことには恥ずかしがり屋な姉に直接そんな話を聞いたことが
あるわけないのに、出任せを並べると、ニッと笑う。
「俺のここの熱、冷ましてくれないかな。」
どうしてこうなったのかは話さず、低い声でそう言うと有無を言わさぬよう綺麗に微笑み、
そばにあったベンチに腰かける。
>>103 「うっ、ううんっ、ふぁっ、あっ、あん……」
イヤイヤをするように首を左右に振り、唇を噛んで
声を出すまいとするものの、秘豆がすっかり軟膏に覆われる頃には
その抵抗も虚しく、明らかな嬌声が漏れ出している。
>ビールの炭酸が〜
「あ……や、やめてっ! やめて下さいっ!!
……あ、あ……やめてぇぇぇぇっ!」
絶叫に近い懇願も聞き入れられず、敏感な秘壷に
よく冷えた、それも刺激の強い液体が注ぎ込まれる。
「ひっ! あ、ぐぅっ! んああっ! あっ、あっ……あああぁぁっ!!!」
今度こそ正真正銘の絶叫が上がり、裸身が反り返って痙攣する。
>>104 (ごめんね、由依さん)
心を鬼にして2回目、3回目と由依の尻を叩き続ける。
そうして10回目が終わると定規をベッドの上に置いて、仕置きの終了を知らせる。
「だ、大丈夫ですか? 痛かったでしょう…」
強めに叩いたわけではないが、尻は赤く腫れている。
「せめて、これで痛みを誤魔化せさせて下さい」
由依を今度は仰向けに寝かせて、ショーツを完全に脱がせてしまう。
「由依さん…」
申し訳なさそうに身を屈め、由依の股間に舌を這わせる。
108 :
琴吹 司:04/01/21 02:29 ID:mRmBjh4b
>>106 ベッドの上で、魚のように跳ねる瑞葉を見て大きな笑い声を上げる。
「痛いのか? それともまだまだ刺激が足りないのか?
もっとビール持ってこようか?」
最後の一滴まで垂らすと、缶を放り投げる。
「……さっき言ったこともう一回言うけど、屋敷に戻りたいんなら
瀬名よりも俺がいいって言え。言わないと、また同じことを繰り返す」
無表情で言うと、再び軟膏を手に取る。
「これだけじゃ面白くないから、犬でも連れて来るか。
お前も拭いて欲しいだろ? 犬にでも舐めてもらったら
最高に気持ち良いと思うよ。どうする?」
軟膏の蓋を開けたり閉めたりしながら、瑞葉に問いかける。
>>108 ビールが途切れると、バッタリとベッドに崩れ落ちて荒い息をつく。
そこに司から、さらに残酷な言葉が投げかけられる。
「そ、そんな……っ」
酒を身体に垂らされて感じてしまった自分。
さらに犬にまで辱められる自分を想像すると、歯の根も合わなくなる。
「あ……あ……い、いやぁ……っ」
目を見開いて、ただ首を横に振り続ける。
>>105 >「そっか、やっぱり黙っててほしいよな。」
そう言いながら、頷く俊がほくそ笑んでる事にも気づかず、首をかすかに傾けて同調する。
>「ね、フユカさん。俺、黙っておいてやるからさ。
──ナニカナ? ソレデスムナラ
危ない目に遭わせたのはこちらだし。ある程度の事はしてあげようと思った。
それが油断だと気づかなかったのは、外見にダマされたせいだろう。
>「おねえちゃんが、御主人様のお仕置きってコワイって言ってた。
──え!? あの人、そんな事までこんな子に話しているの…?
思わず、脳裏に奏の童顔が浮かぶ。
だが、いきなり切り出された話に狼狽える間もなく。
>「俺のここの熱、冷ましてくれないかな。」
冬果が面食らう内に俊は庭のベンチに腰掛け、年齢の相応の邪気のない笑みで持って、しかし
とんでもない条件を提示してきた。
示されたズボンの股間部分が膨らんでいるのが、外から見てもわかった。
──う、嘘でしょう… だって、こんな子供相手に…?
反応らしい反応も出来ず。冬果はそこに立ちつくしてしまう。
>>107 「いっ、あうっ、くっ……!」
余計な手加減は無しに打ち付けられる、志保の責め。
歯を食いしばって、これも勉強だと必死に耐える。
やがて、自分を打ち据えていたものがベッドの上に置かれた事で仕置きが終わった事を知る。
「んく…志保さん、私は大丈夫です。このくらい…」
赤く痕が残る尻を見せたままで、無理に笑顔を作って志保に応じる。
>せめて、これで痛みを誤魔化せさせて下さい
「えっ?え、ええっ?」
くるりと身体を反転させられてショーツを脱がされると、志保の舌が股間に割り入ってくる。
「やだっ、志保さ……ふぁっ…あっ…ん」
ある程度身体が暖まっていたせいか、秘所はすぐに反応を始めてしまう。
もっとも、最近は忙しくてご無沙汰なのも一つの理由なのだが。
112 :
琴吹 司:04/01/21 02:40 ID:mRmBjh4b
>>109 ぱちっと音を立てて軟膏の蓋を閉めると、スタンド横に置く。
そして、無言のまま寝室を出て行き、携帯電話を持って再び戻る。
「……あ、もしもし? 俺だけど。あのさ……」
どこかに電話を掛けつつ、瑞葉をちらちらと見る。
「お前んとこ、でかい犬がいたよな? なんて種類だっけ……ドーベルマン?
一匹じゃなかったよな……それをさ、ちょっと連れてきて欲しいんだけど……」
ベッドサイドに腰を下ろし、恐怖で表情を歪めている瑞葉の頬を
優しく撫でる。
>>112 自分の目の前で恐ろしい依頼をする司を何とか止めようとする。
「いやっ! お、お願いですわ、司様っ!
もう……本当にやめてっ……やめて、下さいっ」
さらに手首や足首が擦り切れる痛みに顔を歪ませながらも
司の手の感触から逃れようとして、ついにベッドから転げ落ちてしまう。
「あっ!? きゃあぁぁっ!」
拘束されていたため、全身を打ってしまい、一時的に意識が混濁する。
「あ……や……めて、つか……さ……さ……」
>>111 「んっ、教育とは飴と鞭。だからよくできた相手を褒めることも忘れないで下さいね」
舌を上下させ、由依の奥から滑りが十分に出てくるまで秘裂の表層に刺激を与える。
彼女の液が溢れ出してからは舌を秘裂の先端、陰核へと移動させる。
続いて粘液を溢れ出させている泉へと指を一本挿入し、その洞穴を探検するようにして徘徊させる。
「すごい… ふふ、メイドでも執事でもここの反応は変わらないのね」
思わずそんなことを言ってしまいながらも、探検隊を二本に増やして洞穴探査の精度を上昇させる。
そうして発見した鍾乳洞のようなものを執拗に撫でてやる。
>>110 立ち尽くす冬果を見て、思わず自分の行動はやりすぎなのではないかと
怖気付いてしまいそうになる。
が、自分の股間の熱を思うとそんなことで折角のチャンス?を棒に振る訳には
いかない、と気合を入れる。
「……ごめん、じゃあ他のメイドさんに頼むよ。
そうだな、そう言えば我慢が出来なくなったら言ってくださいって瑞葉さんが
言ってくれたし……あ、でも今日は見かけてないな。」
そう言って残念そうに目を伏せ、そんな事を言う。
俊は自分の学校生活に必死で瑞葉がここ何日かいないことに気付いていない。
「ねえ、俺はフユカさんがいいんだけど……ダメ?」
甘えるように彼女を見上げる。
「あーっ 子供だからってバカにしてるだろ。
俺、最近中学生に見られたんだぞ。クラスでも後ろから数えた方が早い身長になったし、
それに声も低くなってきたし。」
そうやって並べ立てるところが子供っぽいのだが、不機嫌な面持ちでそう語る。
「それともやってくれないの?
今すぐ俺御主人様に言ってもいいんだけど。
『フユカっていうメイドさんが2階から植木鉢を落として、下手したら怪我するところでした。』って」
そう言って、彼女の様子を窺う。
「あ、でも、フユカさんは御主人様に『お仕置き』されるほうがいいのかな。
結構いやらしいもんね、メイドさんって」
挑発するように鼻で笑う。
116 :
琴吹 司:04/01/21 02:57 ID:mRmBjh4b
>>113 「おっと。ごめん、犬はやっぱいい。また今度掛け直す」
瑞葉がベッドから落ち、電話を切って軟膏の横に置く。
「大丈夫かよ。だから暴れるなって言ったのに……ったく」
床に転がる瑞葉の身体を抱きかかえ、手の甲で頬を叩いて意識があるか調べる。
酷い怪我をしていないか調べ、無事を確認すると横抱きにしてゆっくりと
ベッドに寝かせる。
「いいか、瑞葉。全てはお前の気持ち次第だ。別にお前を殺したりしないし
本当は……」
瑞葉の髪を指で梳きながら、そこまで言って言葉が途切れる。
「……まぁ、いい。お前が諦めるまで続けるだけだ。俺も辛いけど、仕方ないよな」
そう言って短く息を吐き、軟膏を持って寝室を出て行く。
>>114 「はい…飴と、鞭……ひぅっ!」
巧みな志保の舌使いに、たまらず喘ぎ声と歓喜の液体が漏れ出す。
「あっ…すごい、こんなに…んぅ…」
陰核を弄られ、さらに指を挿入されると膣内がきゅっと収縮した。
>すごい… ふふ、メイドでも執事でもここの反応は変わらないのね
「やだぁ…そんなの言わないで下さい…。由依だって、ぁん…女なのに…」
言葉でも責められ、ますます盛大に水音を奏でる秘所。そこにもう一本志保の指が追加されると、無意識に腰が浮きかけてしまう。
「やぁっ、擦っちゃだめっ…志保さん、も…駄目です…」
そこに、とどめとも言えるピンポイントの愛撫。
「やだぁ…変なのきちゃう…やなのに…やっ…あああっ」
身体は既に初めての絶頂を迎えようとしているのだが、それを主人に捧げたいと願う心がブレーキになって、達するのをギリギリの所で抑えつけているようだった。
「……っ…ぁっ…!」
ふるふると首を振り、快楽と心の狭間で葛藤し続ける。
>>116 「ん……んぅ……」
頬を叩かれて僅かに意識は回復する。
>いいか、瑞葉〜
髪を撫でられながらかけられた言葉の意味、そしてその続きが
不思議と分かるような気がした。触れられることへの嫌悪感は
何時の間にか消えており、不思議と寂寥感に近いものすら感じながら
部屋を出て行く司の背中を見送る。
「……司様……でも、私は……」
瀬名のことを思い浮かべると、ズキリと胸が痛む。
「もう、決めたんです。だから……ごめんなさい……」
一人取り残された寝室で、静かに涙を流しながら呟いた。
>>115 >「……ごめん、じゃあ他のメイドさんに頼むよ。
瑞葉までもが、俊に関わっていると聞かされ、返って冷静になる。
───この子も、お客様扱いなのかしら…?
だとしたら、ある程度の発言力がここの館ではあるということになる。
冬果はそう判断して言うことを聞くしかない、と思った。
反応の薄い冬果を見て、畳み掛けるように俊が喋り続ける。
───もし、お客様に危害を加える寸前までいったことが知られたら…
最悪、解雇もあるかもしれない。
挑発するように鼻で笑う俊の自身に溢れた様子を見て、ここは従うしかないと思い。
おずおずと手を取る。
──ワカリマシタ ワタシデヨケレバ ナンナリトオモウシツケクダサイ
そう書いて、ゆっくりと自分より一回りも年齢の違う少年に深々と頭を下げた。
>>117 「……」
あと一歩で絶頂を登りきるというところなのにも関わらず、
必死に耐える由依を見て嗜虐心をそそられてしまう。
「イッちゃいましょう? 頭が真っ白になってとても気持ちがいいんですよ」
由依が絶頂を拒む理由など全く知らないので、
まるで快楽を貪り、廃人同然の薬物中毒者のように囁いてみせる。
”こちらはとてもいいせかい”とでも言いたげな表情だった。
121 :
琴吹 司:04/01/21 03:14 ID:mRmBjh4b
>>118 軟膏を居間のテーブルに置き、ソファに腰を下ろして無表情で一点を見つめる。
おもむろに煙草を取り、火をつけて吹かしつつ物思いに耽る。
数時間が過ぎてから腰を上げ、寝室へ戻って瑞葉の様子を窺う。
眠りに就いている瑞葉の顔を眺めていると、頬に涙のあとがあることに気付く。
どこか悔しそうにそれを見つめ、涙のあとを消すように指先で拭うが消えず
諦めてブランケットを瑞葉の裸体に掛ける。
「……やっぱりだめなのか。お前の気持ちは変わらないか。
俺が何をしても……負けるのは俺か」
そう呟くと、そっと瑞葉に口付ける。
そして、携帯を持ってスタンドライトの明かりを消し、寝室を出て行く。
>>119 やっと頭を下げる冬果を見てほっとする。
「よかった、そう言ってくれて安心した。
じゃあ、お願いできる?」
にっこり微笑むと、軽く足を開いて行動を促す。
(友達は、『うちのメイドさんはこうしただけでやってくれるんだ』とか言ってたよな。)
メイドさんを家で雇っている友達の発言を思い出しながらその通りにやってみる。
ホントは、使用人の弟なので『お客様扱い』とまではいかないはずなのだが。
もしかしたらまた姉に迷惑がかかるかもしれないことをすっかり忘れて調子に乗る。
>>120 「やだっ、そんな…もうっ、きもちよすぎてっ…」
陥落寸前の心を揺さぶる、悪魔の囁きのような誘い。
もう何が何だか分からなくなっている状況で、そんな言葉と巧みな指とで責められてはもう耐えらるわけもなかった。
「志保さん!由依…もう由依だめっ…あっ、あ…ああぁぁぁんっ!!」
目の前が弾けるように光って、ふわふわと浮かぶような感覚。
何も考えられず、ただ初めての絶頂に酔った。
「あはぁ…んっ………ぁ」
びくびくと身体を震わせつつ、やがてゆっくりゆっくりと意識が戻ってくる。
「……私…御主人様の為に…取っておいたのに…」
甘美な毒を味わってしまったような罪悪感と、表現しきれない欲求とが入り混じり、言葉が続かない。
「でも」
自分を未知の領域へと誘った志保の方を見る。
「いくのって…とっても…癖になるくらい気持ちいいんですね」
後始末をすると、衣服を纏って志保に丁寧に一礼する。
「今日はその…ありがとうございました。またこれからもよろしくおねがいします、志保さん」
退出してから考えるのは、主人との行為に望んでいた事が出来なかったことの残念さと、それをかき消すほどの先程の快楽。
「私……変なのかも」
少しずつ知らない世界へと足を踏み入れる自分。興味を持ちながらも、溺れてしまいそうで怖くもあった。
>>122 >「よかった、そう言ってくれて安心した。
そう言った俊の顔には安堵の色が浮かんでいるのだが、これからの行為に思いを巡らせているため気づかない。
慣れた様子で足を開く少年を見て、諦めたようにその前に跪く。
───まずは、やっぱり口よね…
俊のズボンを下ろして膨らみを露出させようとするが
まるで初めてその行為をするかのように、何故か手が震えてしまう。
やっとズボンをパンツごと下ろして露出させるが、子供とはいえ、それなりに立派なサイズのあるそれに少々驚く。
しかし、すぐ側からの俊の視線に追われるようにそれを口に含み。
舌で螺旋を描くように舐め上げ、両手で包み込むように愛撫を開始する。
>>124 「ん…」
逸物が彼女の口に含まれるのを感じ、眉根をわずかに寄せ、小さく声を漏らす。
それだけでビクっと震え、そこに一気に熱が集まるのを感じる。
「いいよ、なかなか……」
みかさの巧みな口技ばかり経験していたが、手を震わせたりする相手は
どこか新鮮で、また違った快感が背中まで駆け巡る。
すぐに出してしまいそうなのを抑えて、もう少し、もう少し、と彼女の愛撫を
長く感じようとする。
>>123 >「いくのって…とっても…癖になるくらい気持ちいいんですね」
と言われたが、その前に”初めての絶頂は主人のために”
という旨のことを知ってしまったので素直に喜べない。
初々しさの残る少女の純粋な感情の領域を侵してしまったことが胸に残り、
罪悪感と後悔の念に駆られてしまう。
そう茫然自失として押し黙っていると、由依が後始末を終えて礼を言ってきた。
「あ、はい。こちらこそ… こんなので良かったらいつでも」
行為の疲れからか、はたまた罪悪感からかどこか力無い。
だが笑顔は絶やさずに由依を見送った。
「はぁ… こんなことで上手く子供を育てられるかな。ねぇパパ?」
まだ由依の残り香がするベッドに寝転がりながら、故・伊達雅彦の写真を眺める。
「ママが淫乱だったらこの子も嫌かな。どうしよう」
気だるそうに天井を仰いだ。
>>125 >「いいよ、なかなか……」
舌で奉仕を続ける内に、俊が感じ始めたのを見て取り
やっと心が落ち着きを取り戻してくる。
だが、口に俊の熱いモノを頬張ったまま状況で、その余裕は返って仇になった。
正面のベランダから見下ろせてしまうような位置のベンチで、事も有ろうに同僚のメイドの弟の逸物に奉仕させられている。
自らの状況を思い、その顔に激しい羞恥の色が浮かんだ。
───これで、満足して貰えなかったら…
こんな目立つ、しかも野外で少年に貫かれる自分を想像してしまい、ぞっとする。
───誰に見られるか分からない。 もし奏さんに見られたら…!
震えの収まった手で、俊を優しくしごき
熱く火照るそれを唇で柔らかく包み込み、喉の奥で刺激する。
───お願い…早く、早く、いって…!
>>127 あまりにも早く出してしまうのはカッコ悪いと思い出来るだけ抑えようとするが、
急に焦ったような表情になった冬果を見てつられて「?」と不思議そうな表情を浮かべる。
が、彼女に声をかける余裕もなく、次第に限界を感じて彼女の口内で白い欲望を爆発させてしまう。
「…うっ」
思わず彼女の頭を掴み、出し終えるまで押さえ込んでしまう。
そして、彼女を解放すると、荒い呼吸を整える。
次第に落ち着いてくると、自分がしたことに対して少し罪悪感が芽生える。
「ごめんなさい、こんなことして……。でも、ありがとう。気持ちよかった。
御主人様も、もしフユカさんにしてもらうことがあったらきっと満足してくれるよ。
俺が保障する。」
しおらしく謝り、頭を深々と下げる。
が、最後にはそのしんみりした雰囲気を変えるように、歯を見せて年相応の笑みで笑う。
「あ、おねえちゃんが御主人様のお仕置きコワイって俺に言ったのはウソね。
おねえちゃんが俺にそんなこと言うはずないし。」
姉がこういう仕事をしているのは自分の中でははっきり言って許せなかったりする。
どこか苦々しい表情をしながらそう言うと、ベンチから立ち上がり着衣を整えラケットを拾う。
「ごめんね、ありがと、冬果さん。
寒いから早く中に入ったほうがいいよな。途中まで一緒に戻ろう」
長いこと外にいさせたのは自分のせいなのにそんなことを言うと、並んで建物の中へ
戻っていった。
>>128 >「…うっ」
俊のアソコから、口内に苦い粘液体が拡がる。
───ぁむ……ぅん……
口を犯されたまま抱え込まれ、そのまま喉に絡まるそれを何とか飲み下していく。
やがて、最後の一滴まで何とか飲み干した後、少年の顔を見上げる。
荒い息を吐いている俊は、満足そうだった。
まるで、御主人様を相手にした時のように様子を窺ってほっとしてしまう。
一回りも年の違う女性を相手に褒めてくる俊に
苦笑しながらも何故か憎めないその顔に御主人様を重ねてしまったりする。
───あの方も…この子も何なのだろう……人を食ったみたいに…
>「あ、おねえちゃんが御主人様のお仕置きコワイって俺に言ったのはウソね。
照れ隠しなのか、そういってぱっと笑ってくる俊。
だが、どことなく、その表情が苦々しいのが気にかかった。
着衣を整えた俊に、促されるままに建物の中に入ったところで、漸く一息つく。
俊と別れてから、元凶のボーセに文句を言うために部屋に戻った。
が、部屋にも戻ってから、自分のショーツが微かに湿っているのに気づき、苦笑いしてボーセを許すことにした。
───奏さん、ごめんね
胸中で何となく罪悪感を覚え、シャワールームに入っていく。
130 :
椿 杏樹:04/01/21 13:29 ID:8/RYwkRx
引越しで治りかけだった風邪がぶり返してしまったらしく、ぐったりと寝込んでしまっている。
「けほけほ、…はぁ…」
(あのくらいの風邪なら大丈夫だって思ったんだけど……。
だけど広間で寝ちゃった筈なのに、なんで朝はここで寝てたんだろ)
「うーん。まあパジャマにもちゃんと着がえてたし……自分で知らないうちに、戻ってたのかも」
頭痛で物事があまりよく考えられないのか、適当な考えに落ち着く。
(瑞葉さんの事でお屋敷大変なのに…私、役立たず…。)
「けほっ。……ん…、胸のところ、きもちわるい…」
苦しげに胸元を押さえて小さく寝返りを打つ。
「くあぁぁぁぁ〜〜」
休憩室で盛大なアクビを一つ。
ほどよく効いた暖房が睡魔を与えているのだろう。
「あーあ、なんか調子悪いなぁ…」
厨房でついミスしてしまい、それでコックの雄児に怒られたせいか不機嫌そうに廊下を歩いている。
ほうきを片手に玄関口の清掃をしている。
「さぶい〜〜〜」
「くー…くー……むにゃむにゃ…」
高級ソファーの上で寝息を立てている、こんな所を御主人様や執事様に見つかったらどうなる事か…。
ワインセラーのチェックをしている。
「……もう少し料理用ワインの種類の幅が欲しいところなんだけどな」
「うああぁぁぁ!…………くー、くー…」
どうやらただの寝言のようだ。
「へ、へ、へっくしょん」
大きなくしゃみをすると、鼻をすすりながら屋敷の建物の中に入ってくる。
「風邪引きそう…」
140 :
三条 望:04/01/21 22:41 ID:xZWzXhGY
「………」
医務室で神妙な面持ちで2つの瓶を眺めている。
引越しの際、新薬を媚薬の瓶が入ったカバンに誤って入れてしまっていたのだが、
同じ様な瓶ばかりでなかなか新薬を特定できない。
「この2つの瓶にはいったどちらかが新薬のはずなのだが…」
先程からずっと、交互に瓶をかかげて思案していた。
「うーん、どうしよっかな」
仕事も終わった所で、休憩室に入って休みつつ考える。
「お風呂入るか…それとも…」
「う〜風邪引く前に薬もらおっと…」
医務室へ向かっている。
「ああ、そちらからも手を回して欲しい。頼んだぞ」
どこかへかけていた電話を切るとため息をつく。
「こんなに大胆不敵な真似をされるとはな……
まさか帰さずに済むとは思っていないだろうな?」
「………」
まだ新薬の判別が出来ずに悩んでいる。
とりあえず休憩室から出て、廊下を歩く。
どこか落ち着かない様子で葉巻を吹かしていたが、
ふいに、また一つため息をついてそれを灰皿に押し付ける。
「焦っても仕方が無い。手がかりナシで動いてもムダだしな。
……こんな時になんだが、誰か呼ぶとするか」
億劫そうな動作でベルを取ると、二、三度響かせる。
医務室のドアの前まで来てノックしようとしている。
トントン
「先生いらっしゃいます?」
>>146 自室に戻ろうかと思案していた所、主人の部屋から呼び出しベルの音が。
「あ、行かなきゃ!」
急いで主人の部屋に向かうと、いつものように元気よくドアをノックする。
「御主人様、何か御用でしょうか?」
>>148 やってきたみかさを見て、ふとあることを思い出す。
「ふむ、みかさか……まあそこに座りなさい」
ソファを指で示すと、パソコンを何やら操作する。
「うん、これだこれだ。さて、みかさ。
お前はもう、この屋敷で働いて一年以上になるわけだが、
最近はとみによく働いてくれていると思う。
そこでだ。特別にボーナスを出してもいいかと思ったのだが……」
いつになく穏やかな口調で言う。
150 :
三条 望:04/01/21 22:58 ID:xZWzXhGY
>>147 ドアがノックされひとまず瓶を机の上に置いた。
(この部屋を好んで訪れるなんて…一体誰だろう?)
自分に信用が無い事を重々承知しているので、不審そうな表情を隠さず扉を開いた。
「………来宮さんあなたでしたか」
ドアの外に立っていた長身のメイドを見上げた後、無言で丁度目の高さにあるこのみの胸を見つめ口を開く。
「こんな時間にどうしたのですか?」
>>150 「あ、先生…チョット風邪気味って言うか…鼻水が…
お薬もらえないかと思って。」
鼻をすすりながら三条に微笑みかける。
三条の視線が胸に刺さっていることは気づいているのだが、
ひとまずはしらんぷりをしている。
>>149 「はい……失礼します」
主人に促されるままにソファに座り、何だろうと思いながらも主人の行動を見守る。
>お前はもう、この屋敷で働いて一年以上になるわけだが〜
(確かに、もう一年と二ヶ月近く経つんだもんね…)
随分色々と仕事をしたせいで、すっかりメイドとしての技術もついてしまった。
>そこでだ。特別にボーナスを出してもいいかと思ったのだが……
「ええっ!?」
その言葉に、思わず跳ねるようにソファから立ち上がってしまう。
まだ借金の残っている実家の為、稼ぎは多ければ多いほどいい。
「…でも、私だけそんなに優遇していただいてよろしいのでしょうか…?」
里帰りした時に友人に金銭面について言われたり、学費を捻出する為に頑張っている奏の存在等もある。
そのせいで、素直に喜んでいいのか不安な面もあった。
153 :
三条 望:04/01/21 23:08 ID:xZWzXhGY
>>151 「風邪…ですか?」
怪訝な表情でこのみを見上げ様子を瞬時に伺う。
「それではひとまず…診てみましょう。」
そう言って長身のメイドを部屋に通すと椅子に腰掛けるよう促し、
(それほど思わしくない状態でもないようですね…)
などと考えながら、向かい合うように自らも椅子に腰掛ける。
「じゃあ…とりあえず上半身の服を脱いでいただけますか?」
好色そうな表情を一瞬浮かべた後で、白衣から聴診器を取り出した。
>>152 「ああ、もちろんお前だけ特別扱いというわけではない。
志保や奏にも色々考えてはいる。
それにそんなことはお前が心配することでもないだろう?」
落ち着いて座るように仕草で示す。
「それで額面をどの程度にするかだが……」
そこで怪しげな笑みを浮かべる。
「みかさの成長具合を見て決めようと思う。どうだ?」
その表情から見て、なんの成長具合かは一目瞭然である。
私室でアルバムを捲っている。
「うぁ〜、なっつかし〜確かこの時に悠斗に会ったんだよねぇ〜」
アルバムには、まだ黒髪の凛香と目まで隠れるほどの長い髪の悠斗が写っている。
その姿は今のようなバカな感じは微塵も無く、どこか酷く冷たい感じがする、
どうやら昔の悠斗は相当すれていたようだ。
>>153 「はい失礼します。」
椅子に座り三条と正対する。
「はい…」
妙に素直に上半身をはだけブラジャーを露出させる。
「先生これでいいですか?」
>>154 「そうですよね。……よかった」
安堵の溜め息をついて、再び座る。
さすがに自分だけ貰い過ぎるのは、良心が痛む。
>みかさの成長具合を見て決めようと思う。どうだ?
「!」
主人の怪しげな笑みと口調から、何を考えているかは大体わかる。
「御主人様……」
今度はゆっくりとソファから立って、しっかりと主人を見つめる。
「私の…その、成長具合で良ければ…どう見てくださっても結構です」
これからどうされるかという事に不安を抱きながらも、メイド然とした態度でそう言いきった。
>>157 >成長具合で良ければ…どう見てくださっても結構です
「そうかそうか。いい心がけだ……これだけで三か月分払ってもいいな」
感心したように頷くと、みかさにゆっくりと歩み寄り、
自分の前に跪かせる。
「さ、どうすればいいかは分かっているだろう?」
既にみかさの目前のズボンの布地は僅かに盛り上がっている。
159 :
三条 望:04/01/21 23:21 ID:xZWzXhGY
>>156 その動き一つ一つをしっかりと眼を這わせ、このみが服を脱ぐ姿を堪能すると、
「ええ…それで結構です。それではちょっと失礼しますね。」
聴診器を持った手をこのみの胸へと伸ばし、
このみの反応を伺うようにその白い胸の頂点にある薄桃色に染まった頂点へと軽く押し当てた。
「あくまでこれは診察ですからね…」
そう言いながら聴診器越しに、このみの胸の頂点を弾くように刺激しはじめた。
>>158 「あ……御主人様」
跪かせられると、目の前には主人の股間が。
「……失礼します」
何を求められているか察すると、そっとそこに手を伸ばし、撫でる。
微かにそれが反応を示すのを確認してから、ベルトやら何やらを外してチャックも開き、まだ完全には立ち上がっていない逸物に手を沿え、扱く。
少しずつ反応を示していく逸物を確認してから、そっと吐息を吹きかけ、唇を這わせる。
「ん……ちゅっ…」
始めは、軽めのキス。
「……ん…れろ…んんっ」
そうして、やがて竿の部分にねっとりと舌を這わせ始めた。
>>159 「ふふふ…」
言い訳をしながら蕾を刺激する三条を見てつい笑ってしまう。
「先生…前も言ったでしょ、エッチなことなら付き合ってあげるって」
聴診器を持つ三条の手を取って、口元に引き寄せると
三条の指にキスをする。
「ね…でも今日はちゃんとお医者様のお仕事してくれませんか?」
>>160 「うむ……っ、そうだ、やはりみかさは上手だな……」
たちまち硬く勃ちあがる逸物から意識を反らせようと
みかさの髪の毛を弄び始める。
しかしそれでも無意識に腰が動いて、みかさの喉をついてしまう。
(く……このままでは……よし)
「……うむ、まず第一の試験はクリアだ。次は……」
みかさの口から逸物を引き抜くと、頬に擦り付け始める。
「ここの感触もいいが、もっと柔らかい場所があるな。そこにしてくれ」
胸元に視線を落としながら命令する。
>>162 「んっ…あむっ」
充分に勃ちあがった逸物を咥えて、じゅぷじゅぷと淫らな水音を奏でて奉仕をする。
「んんっ…んぐ!!」
髪を弄られている……そう思った直後、喉を先端が突いた。
それでも何とか堪えて奉仕を続けていた所、急に逸物が抜き取られる。
「あ……」
つぅっ…と逸物から唾液の線が伝い、やがてそれが頬に擦り付けられた。
とろり、とそれが頬を流れ落ちる。
>もっと柔らかい場所があるな。そこにしてくれ
「はい。……ここ、ですね?」
メイド服のエプロンを外し、上半身をはだけさせて乳房を露出させる。
その二つの柔肉で逸物をなんとか挟み、唾液を絡めて擦りつける。
「……」
時折不安そうに、ちらりちらりと主人を見上げながら。
164 :
三条 望:04/01/21 23:40 ID:xZWzXhGY
>>161 「あれ?来宮さんあなた風邪じゃないんですか?」
冷たい聴診器でこのみの胸を弾くように刺激する動きを続けながら、
このみがその童顔に浮かべる誘うようなその表情に好色そうに片唇をあげ微笑むと、
そのままこのみと唇を合わせて、舌を絡める。
「貴女の身体の方は…そう言ってはいないようですが…」
そう口惜しそうに伸びた糸を残しながら、このみの唇から自らの唇を離す。
「でも…案外真面目な診察ってつまらないですよ?」
そう言った直後聴診器から手を離し、その手でこのみの胸を摘み上げた。
「こっちの方が楽しいと思うんですけどねぇ…」
>>163 「そうだ。うむ……いい感触だ」
今度はゆっくりと腰を上下させて、みかさの胸を犯す。
「こっちも大分得意なようだな……得意な御奉仕が多いのはよいことだ。
ところで、合わせ技があるのは当然知っているな?」
指でみかさの唇をなぞって言う。
>>164 「風邪っぽいだけですよ…ん、んぐ…」
三条の唇を受け入れると、侵入して来た舌に舌を絡ませる。
>「貴女の身体の方は…そう言ってはいないようですが…」
「そうかもね…でも、つまらなくっても先生のお仕事でしょ?」
胸の蕾を摘み上げられ
「あん…わたしも楽しいと思うわ」
今度は自ら三条の唇に吸い付くと
「ほら、風邪引きかけのときエッチして汗かくといいって言うし…
本気で風邪引いたら責任とってよ」
そう言い、硬くなった三条の逸物にまたがり汗をほとばしらせた。
>>165 「ん…ふぅ……」
胸を熱く滾る逸物で犯され、その熱にあてられたかのように吐息が荒くなっていく。
だが。
>ところで、合わせ技があるのは当然知っているな?
「…ん…っ!!」
唇をなぞる意味。それに気付いて、さっと顔色を変える。
強張った表情のまま、乳房の間にある逸物へと顔を近づける。
しかし、
(やっぱり、やだ……)
舌を伸ばせば、あるいは主人が突き上げれば届くほどまで近づいて、そこで動きが止まり、固まってしまった。
>>167 乳房に逸物を挟んだまま顔を近づけつつも
顔を青くして躊躇する様子のみかさに、内心頷く。
(やはりな……何かあるとは思っていたが、
おそらく故郷にいる彼氏への、せめてもの操立てといったところか)
「どうした、みかさ?」
このまま金にものを言わせて無理にさせてしまおうかとも思ったが
ふと気分が変わる。
(そうだ。焦ることはない。まだまだ時間はあるのだからな。
ここまできたら、自分からみかさが堕ちていくのを見るほうが面白い)
「うん? まだこれは難しいのか? ……まあいい。
ではこの試験は不合格だな。折角半年分に増額しようかとも思ったのだが」
大きく落胆したような表情を作って言う。
「どうする? まだ続けるかね? 私としては興が殺がれてしまったのだが」
>>168 「あ、あの……」
主人の問いに、まるで屋敷に来たばかりの時のような初々しい…というよりはどこか怯えた様子で答える。
「……これ、私には出来ないんです」
わかりやすい嘘に見えても、これだけはしたくない。
後ろと、この行為だけは、屋敷に来てからでもした事は無いのだから。
「……申し訳、ありません」
金額を積まれても、あれは駄目だと心から思う。
>どうする? まだ続けるかね? 私としては興が殺がれてしまったのだが
「あ……。いえ、私……御主人様に自分のできる奉仕をいたします」
それでも、主人の前で何もしないわけにもいかずに、再び手と口で逸物を刺激し始める。
170 :
三条 望:04/01/22 00:09 ID:R/7QkEzx
>>166 「来宮さん…貴女は本当にいやらしいメイドさんですね…」
そういいながらも、上に跨ったこのみの肢体を陰猥な笑みを浮かべ見上げながら、
腰をくねらせこのみの花園を逸物で踏み荒らし、
跳ねるように肢体をくねらす痴態を堪能するように時折腰を高く突き上げる。
「メイドとしてのお仕事をおざなりにして、こんな事ばかりしてるんじゃないのですか?」
より強い刺激を送るように、このみの腰を手で押さえつけ逸物を深く打ち付けた。
>>169 >御主人様に自分のできる奉仕をいたします
「みかさ、それはさっきやっただろう?」
手と口を使った奉仕を再開したみかさを、そっと押しとどめる。
「それに私は興が殺がれたといったな。
だから……みかさにおねだりでもしてもらわないことには、
続けられそうもない」
その言葉通り、主人の逸物は先ほどとは違って完璧に勃起してはいない。
「私が堪らなくなるくらいに淫らなおねだりをしてくれたら、続けようじゃないか」
>>170 「いやらしいのは先生でしょ?あん…もっと…」
露出した上半身が桃色に染まり、じっとりと汗がにじみ出ている。
「お仕事は…あん…くふぅん…ちゃ、ちゃんとやってる…
先生こそ…お仕事しないで…くぅ…あぁ…」
額から汗が飛び散り三条の顔に降りかかる。
それを、舌を伸ばして舐めとるとぎゅっと三条の体に抱きつき眉間にしわを寄せる。
「あ、い…いっちゃう……いく……」
三条の腰の上で体をひくつかせ、頂点に達してしまう。
「ねえ、先生まだでしょ…
もう一度お願い…」
おねだりして、三条に身を任し風邪を吹き飛ばすような激しい一夜は続いていった。
>>171 「あ……」
主人に奉仕を止められ、跪いたまま困った顔で上を見る。
「おねだり……ですか?」
そう唐突に言われても、なかなか淫らなおねだりなど考えつかない。
どうしようかと思案していると、ふと「ある物」が頭に浮かぶ。
(確か、瑞葉さんもああいうの付けたら可愛かったらしいし…)
しばし黙考した後で、急に立ってこう言う。
「ご、御主人様。30秒だけ待って頂けますか?」
返答を確認せずに一旦部屋から出て、待つ事30秒。
「御主人…様」
ひょっこりと頭を出すと、なぜか頭にはケモノ耳が。
そのままするりと室内に入ると、すでに全裸となっていた。
「あ、あの……」
ケモノ耳…もとい、どこからか探し出してきた犬耳カチューシャをヘッドドレスに隠れるようにして付け、
さらには首輪。そして、丁寧に尻にはくっつけたと思われる犬っぽいしっぽ。
「これなら…み、みかさを……可愛がっていただけますか…?」
身体をよじらせると、ひょこひょことしっぽが跳ねる。
「……わん」
どうやら、いつぞやの瑞葉が猫耳を付けたという話を参考にしてみたらしい。
>>174 「うん? おいおい……」
部屋を出て行ったみかさを、逸物を丸出しにしたままの
少々間抜けな格好で不満げに見送る。
が、戻ってきたみかさを見て、たちまち機嫌を直す。
「ほう、これは……」
強引にみかさを引き寄せると、その場に四つんばいにさせる。
「犬なら、この姿勢でないとな」
そして机の引き出しから鎖を取り出すと、首輪に繋いでしまう。
「さ、もっと犬らしくおねだりを続けなさい」
176 :
三条 望:04/01/22 00:35 ID:R/7QkEzx
>>172 「確かに私はいやらしいですけどね…来宮さん貴女も充分いやらしいですよっ!!」
くいしばるようにそう言いながら、
しなやかなその長身が目の前で跳ねさせ悶えるこのみの痴態とその花園の感触を味わいながら
しっとりと汗が滲んだこのみの白い裸体を両手で抑えつけ逸物を突き上げる速度を速めていく。
「丁度この前生意気なメイドのお陰で、コイツを使い損ねたのでねっ…今晩はまだまだ付き合っていただきますよっ!!」
そういった瞬間、このみの肢体を力いっぱい抱え込み濡れた花園奥深くに逸物を打ち立て…そして一気に白い欲望を解き放った。
「まだまだです…まだ収まりませんから…」
汗と下半身から染み出した蜜…そして白い欲望に汚された好みの肢体を見つめ呟くと、
休む間もなく、このみのスカートを剥ぎ取るその白い裸体におおいかぶさった…
>>175 「きゃっ…ぁっ」
いきなり引き寄せられ、四つん這いにされて鎖で繋がれてしまう。
「や…あっ…」
主人が怒っているわけではないのは承知しているものの、鎖で繋がれるというのはさすがに少し怖いらしい。
>さ、もっと犬らしくおねだりを続けなさい
「……」
犬らしくと言われてとりあえずは、
「あの…え、えっちな雌犬のみかさを…御主人様のふっといので…ぐちょぐちょにしてください…」
と、人の言葉で言いつつ尻を振り振り。それに倣って尻尾も揺れる。
そして。
「……く、くぅーん」
犬の甘え声を真似しつつ、振り返って潤んだ目で主人を見つめた。
>>177 「そうかそうか、私と交尾したいのだな」
潤んだ目で見上げられて勃ちあがった逸物をしごきながら
みかさの背後に回る。と、尻が振られるたびに揺れる尻尾を手に取る。
「ふむ……この尻尾は確かに可愛らしいが、しかし不充分だな」
そう言うと、ソファ下の引き出しを漁る。
「こういうものもあるのだが……付けてみないか?」
主人が取り出したのは、アナルビーズに繋がったフサフサの尻尾である。
>>178 「…わ、わん」
交尾という言葉に自分が妙な興奮をしている事を自覚しつつ、主人のされるがままになる。
>ふむ……この尻尾は確かに可愛らしいが、しかし不充分だな
「わう?」
なぜかずっと犬言葉。
そうして取り出されたアナルビーズ付きの尻尾に目を丸くしつつも、ちゃっかりその繋がった玉の数を数えていたり。
>こういうものもあるのだが……付けてみないか?
「わ、わぅぅ〜」
尻穴を弄られた経験なら故郷でもあるので、ビーズの数が少なめな事も考慮して首を縦に振る。
期待感からと言うわけではないのだろうが、はっきりと晒された秘所は少しずつ湿りを増してきていた。
>>179 犬言葉のままで頷くみかさを確認してから
最初の尻尾をとると、一つ一つアナルビーズを尻穴に埋めていく。
「こっちの方が取れにくくてよいだろう……」
全てのビーズを埋め終わると、尻尾を握って
前後左右に動かし、みかさの尻穴をかき混ぜ始める。
「そら、どうだ……尻尾は気持ちいいか?」
>>180 「あ……わん…」
しっぽを取られると、小振りで数が少なめとは言えしっかりとした造りのアナルビーズを埋め込まれていく。
「あっ……あ、ああ…」
全く未開発というわけでも無いので、苦痛は伴うもののなんとか受け入れていく。
「くぅ…あっ、く」
挿入されたそれが動くたびに、腸内から尻穴までが掻き回すように刺激される。
主人の声に、ただ振り向いて頷く。……最も、感じているとまではいえないのだが。
やがて秘所もひくひくと微動し始め、ついにはぺたんと上体が床についてしまった。
「あうー……」
快感では無いのだが、何か力が抜けてしまったらしい。
>>181 「ん? どうした。そんなに気持ちよかったのか?」
秘所から流れ出した愛液をすくいとってみかさに見せつけ、
まだ彼女が快感を覚えるまで至っていないことを知りつつも、言葉で弄る。
「発情した雌犬というのは、しようがないな。
ではそろそろ交尾をしてやるとするか」
ガッチリとみかさの腰を押さえ込むと、
獣のような体勢を維持させたままで、背後から貫いていく。
「そうら……みかさの大好きなものが、奥まで入ったぞ」
そしていきなり激しく腰を使いはじめる。
>>182 「だっ、だって御主人様が変にいじるから…」
自らの愛液を見せ付けられると、つい顔を真っ赤にして目を閉じてしまう。
>発情した雌犬というのは、しようがないな。 ではそろそろ交尾を〜
「あっ…あぁっ……わ、わんわん!」
せめて犬っぽくしようとするも、そこまで。
最奥まで一気に貫かれ、背を反らせて声にならない声を上げてしまう。
「あっ、あ…御主人様の…いつもよりおっき…ふぁっ…あはぁっ!」
主人のものが大きいと言うよりも、尻に挿されたしっぽのビーズが効いて締め付けが強まっているからなのだが。
一突きされる度にしっぽが揺れ、犬耳カチューシャと相まって段々とそれらしく見えてくる。
口からはよだれを垂らしながらも、まるで処女のようなきつさと締め付けの膣で主人を受け入れ続けた。
>>183 「くぅ……締まる……これの、せいかな?」
痛いくらいの締め付けに呻きながらも
また尻尾を手に取り、尻穴をかき混ぜるのを再開する。
その間もみかさを突き上げるのはやめない。
「雌犬のみかさは……本当に肉棒が大好きなようだな。
淫らで食いしん坊の、欲張り犬だ……っ」
腰を突き出す時には尻尾を引っ張り、
逆に腰を引いた時にはアナルビーズを勢いよく押し込む形で
決してみかさの体内が空くことがないようにしている。
>>184 「ひぁっ……や…ぁっ」
内部の襞は愛液で濡れ、主人が突くたびに淫らな水音を漏らし、その汁が漏れて零れだす。
その感にも尻穴を弄られ、かき混ぜられる度にぴくっぴくっと背筋がひくつく。
「あぁ…そうですっ、みかさは淫らでえっちな犬メイドですっ…!」
二穴責めの影響で思考が飛んでいるのか、主人の言葉に応えるよう言い方で返す。
「ふぁっ…ああっ、やぁっ…!」
主人の技巧の前に、ただ快楽を貪って悶え、喘ぎ、身体を震わす。
>>185 締め付けが強く、それでいて熱く潤った秘壷の感触に
脊髄を快感が駆け上っていくのを感じる。
「ふ、では……そろそろ出すぞっ!」
今度は腰での突き上げとアナルビーズの出し入れの動きを一致させると
今まで以上に大きな動きでみかさを幾度も貫く。
「……く、うぅぅっ」
そして内部で逸物が大きく膨らんで爆発すると同時に
尻尾を勢いよく引き抜く。
>>186 「あっ、や…御主人様、私ももう……っ!」
主人の腰使いが変化すると、大きな声が出てしまいがちになる。
そのまま一気に絶頂まで駆け上がり、両穴への突きが同時に行われた瞬間、びくびくっと身体が跳ねた。
「ひあっ、いく…っもういくっ……あふぁぁぁぁっ!!」
直後に主人も達し、白濁が注がれる。
「…………!!」
それでも、尻尾も引き抜かれた刺激のせいかまだ絶頂が終わらない。
ようやく絶頂も終わって身体が解放されると、朦朧とした意識のままでころんと仰向けに転がる。
「ふぁん…私…」
その姿も犬耳と首輪のせいか、どことなく犬っぽい仕草に見えなくも無いのだが。
>>187 まるで「降参」のポーズのようにその場に転がったみかさ。
その首に繋がっている鎖を手に取ると、近くのテーブルの脚に絡めてしまう。
「さ、雌犬のみかさが大好きな肉棒とミルクだ……ちゃんと最後まで綺麗にしなさい。
そうだ、ボーナスは現金の代わりにこちらでもいいぞ?」
ニヤリと笑って、みかさの眼前にまだ萎えない逸物を晒す。
(しかし私も、自分の姪が行方不明だというのに、こんなことをして……
これでは若い者に奪われて当然かもしれんな)
みかさの陵辱をなおも続けながら、ふとそんなことを思うが、
すぐに巧みな舌遣いに心を奪われてしまう。
>>188 「ぁん……」
ぼんやりした意識が鮮明になるにつれ、自分が随分と恥ずかしい行為をしていた事に気付く。
そんな事を思いながらも、眼前に逸物が晒されると、ぺちゃぺちゃと舌で舐め取る。
(ボーナスがこれって……御主人様ったら…)
さすがに少し呆れてしまうが、それはそれ。
「んっ…ちゅるっ…っ」
ミルクを舐める犬のように、そのまま逸物の裏筋を舐め、犬耳姿で奉仕を続けていった。
自室で英語の手紙を書き綴っている。
たった一枚の便箋に自分の近況を簡潔に示し、封筒に差し込み切手を貼り付け、ボーセにくわえさせる。
グレートピレニーズの黒い瞳が、何かを語りかけるように覗き込んでくるが。
無言で見つめ返していると、やがてドアの隙間から走り去り、お屋敷の外へと出て行った。
それを見送ってため息をつく。
───今回も…無駄かしら…
手元には、転居先不明で戻ってきた国際郵便が何通も溜まっていた。
191 :
桜庭 奏:04/01/22 23:53 ID:JsTUyR0L
自室の机の上でうつ伏せになりながら、うたた寝している。
過去問の答え合わせの最中だったらしく、白い紙に赤いペンで意味不明な
曲線が描かれている。
193 :
椿 杏樹:04/01/23 00:07 ID:0U1dMwzA
パジャマのままで起き上がり、厨房で食べそびれた夕食を改めて作って貰う様
山城に頼んでいる。
「コックさん、ナポリタン一丁」
さすがに一日3食連続の、おかゆや雑炊に飽きてしまったらしい。
「きのこいっぱい入れてケチャップでこってりさせてね〜」
夜の分の柔軟&筋トレをしている。
196 :
桜庭 奏:04/01/23 00:11 ID:/KDgavK5
「!」
いきなり目が覚めて、気付いたら日付が変わっていて驚く。
「こんなに寝ちゃったんだ。
イヤな夢見ちゃった……。正夢じゃないといいけど、……」
その名残か、頬には涙の跡がある。
現実味のあったその内容に不安になりつつ、顔を洗うため机を離れる。
今日は真面目に?瑞葉の居場所などの情報収集をしている。
「……どこだったかしら。麗さんもいないから、全然お部屋がわからないわ」
遅い晩餐会でそのまま屋敷に宿泊しているらしく、丁度良い機会だと
俊との交換日記を持って屋敷内をうろつく。
が、道に迷ってなぜか屋根裏部屋へ来てしまう。
机にある連絡帳(その日の宿題などが書いてある)を眺めている。
「……あ。星を見る宿題が残ってたんだった。」
こんな時間だが、宿題を忘れていくのは自分が許せないので、今からでも
やろうと思いノートと筆箱を持つと部屋を出る。
普段からよく屋根裏には星を見に行っているのか、慣れた様子でそこにたどりつく。
屋根裏のことも実は奏に教えてもらったらしい。
>>199 が、誰かいる雰囲気に驚く。
「誰?」
>>200 声に反応して振り返る。
「わたくしですわ。……あ」
誰か使用人だとばかり思っていたので、少し驚いたような声を上げる。
「俊くんこんばんは。晩餐会で、今日はお泊りしてましたの」
(なんだかやっぱり声、少し低いみたい)
が、交換日記を両手に抱えたままでそれ以上は言葉が出てこない。
「…。日記に、またみかささんのお話出てたから…。
今日はお食事の時に見てみましたのよ」
少々遠慮がちにそう言う。
「かわいい方でした、胸も大きくて」
>>201 先客が藍子だと分かると、意外さに驚いて目を丸くする。
「あ、藍ちゃん来てたんだ。じゃあ、『お客様』なんだね。」
さらりと自分との差を指された気がして、そんなことを言ってしまう。
>「…。日記に、またみかささんのお話出てたから〜
自分がみかさのことを藍子との日記に書いてた事を思い出して少し顔が赤くなる。
「そうなんだ。
…俺、交換日記の相手が藍ちゃんだからついなんでも書いちゃってるけどさ、
……でも、俺、藍ちゃんが気にするほどみかささんのこと書いてる?」
彼女との関係はもう決着をつけたはずなのに本当にそうだったらどうしようと思い、
戸惑ったように髪をかき上げる。
>>202 「そういう訳じゃないの、ただ、わたくし…。
こんな風に俊くんと自然に仲良く出来るのが羨ましくて」
出窓に腰を下ろす。
「……。」
(お家にいたって、よそのお屋敷に行ったっていつも自由な時間なんかない…
どうしてなのかしら。お友達と学校の外で会うのさえ、こんなに久々になってしまうし)
しばし無言になって、足をぶらぶらさせた後
俊を見上げて尋ねてみる。
「俊くん、わたくし…メイドさんになりたいわ。
あの御主人様に言って頂けません?ここでこの子も使ってください、って」
>>203 >こんな風に俊くんと自然に仲良く出来るのが羨ましくて
「『自然に』って…そうなのかは分からないけど……」
みかさも他のメイドさんも、結局は自分が同僚の弟だから仲良くしてくれてる
のではないかと思ってしまうことがあるので、複雑な表情になる。
黙って藍子の話すのを聞いていたが、最後の言葉で固まってしまう。
「は?」
「藍ちゃん何言ってんの、藍ちゃんには将来の旦那さんが決まってるじゃん。
その人はきっと藍ちゃんがメイドさんになるなんて許さないと思うし、
俺だって、藍ちゃんがメイドさんになるなんてオススメしないよ。」
思わず目つきを厳しくしてしまいながらそう話し出す。
「よっぽどの事情があるなら仕方ないと思うよ、でも藍ちゃんはそうじゃないだろ?
なんでそう思ったの?」
育ちの環境の違いのせいか、交換日記で少しずつ分かるようになってきたとはいえ
そこまでは理解できない。
が、ここのメイドたちのことまで否定しているようなのに気付いて慌てて口調を和らげた。
「それに、無理だよ。俺、ここの御主人様となんて数えるほどしか話したことないし。」
>>204 俊ともっと沢山話す機会が増える=名無し家のメイドになれば可能、という
単純な考えで言ったのだが、
俊に厳しく返されて弱ってしまう。
>なんでそう思ったの?
「?なんとなくです。メイドは侯爵様に叱られてしまうほど、
そんなに危険な職業なのかしら。困りましたわ」
頬に手を当てて考え込む。
直後、突然俊の手を握って問いただすように顔を近づける。
「でも、近頃は大人の女の人ばかりと遊んでるんでしょう?
わたくしとは、あまり学校以外で遊んでくれないんですものっ。
声も段々なんだか男の人みたいになってしまってるし……。」
「このまま仲良しだった俊くんが、離れていっちゃいそうな気がしましたの」
拗ねたようにそっぽを向く。
>「でも、近頃は大人の女の人ばかりと遊んでるんでしょう?
真面目にそう言う藍子の言葉に噴出し、思わずゴンと後ろの窓枠に頭をぶつける。
「っ。───大人の女の人と遊んでるって……」
ぶつけた部分をさすりながら藍子の方を見る。
自分では他の同級生よりは健全な小学生のつもりだったらしく、
そんなことを言われるとは心外だったらしい。
「今まで通りテニスとかピアノとか習い事だって忙しいし、そんなに
遊んでないとは思うけど……。
でも、藍ちゃんとあまり遊んでないのは本当かもな。」
いつかの姉の伝言を素直に聞いて藍子と距離をとっているわけではないが、
気付いたら自然とそうなってしまったのは事実だ。
「なんか交換日記では言いたいことが言えるけど、……なんかこうやって
会うの、なんか照れるっていうか……。
俺が男の人みたくなったって言っても、藍ちゃんだって同じだよ、
どんどん大人の女の人みたいになってる。」
藍子と同じように、照れくさそうに視線を逸らす。
>>206 >どんどん大人の女の人みたいになってる。
普段なら喜ぶ言葉だが、若干機嫌が悪いせいか却って頬を膨らませて怒る。
「そんなとってつけたような言葉が欲しいんじゃないもん!
わたくし…」
うるうると目を潤ませ、俊の顔を自分に向かせる。
「誰ももう放っておいて欲しいのに、『俊くんに必要以上に会ってはいけません』って皆言うの。
……わからないの。理由を聞いても教えてくれないの。どうして?
離されてる間に、俊くんは大人のメイドさんに盗られちゃう…」
袖で軽く涙を拭うと
「そんなのいや…俊くんはわたくしのものですわ。誰にもあげません」
俊の唇に自分の唇を重ね、彼の唇を強く噛む。
「んうっ…」
うっすら血が滲むほどに噛むと唇を離し、耳元で小さく囁いてみる。
「…これでしばらくは藍子の事が、頭から離れたりはしないですわよね?」
そんな風に、無邪気ながらも俊に対して少し歪んだ執着の片鱗を見せる。
「痛かった?ごめんなさいね。でも、おともだちですもの」
唇に血を滲ませる俊を眺め、満足げににっこりと微笑む。
「そんなこと言うなよ……
藍ちゃんだって、俺のものじゃないくせに。」
自分勝手な理論を展開する藍子に次第にいらいらしてきたのか、
静かにそう呟くが、いきなり口付けられる。
「ん…、っ……!」
唇を噛まれ、眉根がぎゅっと寄る。
親指で唇を拭うと、少し血が付いた。
「藍ちゃん……」
はじめて藍子の事を少し怖いと思ってしまう。
ふっと冷たい表情になる。
「おともだち?笑わせんなよ、ただのおともだちがこんなことすると思ってるわけ?
もっと勉強した方がいいんじゃないの?」
「言っておくけど、俺は誰のものでもないから。藍ちゃんのでも、大人のメイドさんのものでも。
俺は、誰かの所有物になんてなりたくないね。
じゃあな。藍ちゃんもさっさと寝な。」
冷たい口調のままそう言うと、藍子に背を向けて先に階段を下りて行く。
>>208 >藍ちゃんだって、俺のものじゃないくせに
「ええ。わたくしは、侯爵様のものです。それはずっと変えようもありません」
根っからのお嬢様であるが故の自分勝手な理論なのだが、まったくそれに気付かず。
笑顔でにこにこと語りかけるが、
怒り出した俊の様子が、予想外でつい目をきょとんとさせてしまう。
しまいには階段を下りて出て行ってしまった俊。
「……。」
その背を目だけで追いつつ、完全に去った後交換日記をぽいっと床に捨てる。
「もう…わたくしの大好きだった俊くんではないみたい。
…別の人になっちゃった」
なぜ俊が怒っているのかも子供すぎてわからず、ただ表面の行動だけで判断して
悲しげに涙を零し、顔を覆って泣いてしまう。
「ぐす、…っ。…『みかささん』なんか、だいっきらい…」
冷静に考えればあまり関係はないのだが、子供なので他に感情をぶつける場所が無かったようである。
「はぁ…訳わかんないよもうっ」
自室にたどり着くと、そのままボスッとベッドに飛び込む。
少し言い過ぎたかなという考えが頭をよぎるが、イライラしているからか
すぐに忘れる。
「……あ。」
結局宿題をやらずに戻ってきてしまったことに気付き、資料集の写真を
そのまま写すと、ランドセルの中に乱暴にノートを入れる。
そして再びベッドに戻るが、目を瞑っても藍子の顔が思い浮かぶばかり。
藍子の行動が効果的だったわけではないのだが、それでまたイライラしてしまい
明朝はかなり寝不足で登校することになる。
211 :
琴吹 司:04/01/23 16:21 ID:7XzC1Zgp
すっかり憔悴し、ようやく抵抗することもなくなった瑞葉の様子を見計らい
手錠や足枷を解いてやる。
「一週間コレに耐えたご褒美だ。良かったな、瑞葉?」
そう言って手錠を持ち上げてみせる。
「だけど、動ける範囲はまだこの部屋だけだ。完全に自由になるのは
この調子だと……まだまだ先だな」
にやりと笑って瑞葉を見る。
正気をなくし、表情すら失いかけている瑞葉を見て、少し胸が痛む……が
それを振り払うかのように瑞葉の頬を平手打ちする。
だが、わずかに苦痛の表情を浮かべるだけで、再び無表情の人形のようになった
瑞葉にだんだん苛立ち、ちっと舌打ちして寝室を出て行く。
そして、寝室に鍵をかけて早足でその場から離れる。
拘束だけは解かれたものの、断続的に繰り返される陵辱に加えて
出される食事や水に、ほとんど手をつけていないため、衰弱が進んでいる。
「……もう、一週間も……」
虚ろな瞳のままでポツリと呟くが、ふとその顔が強張る。
「そういえば……っ!」
慌てて起き上がろうとするが、身体に力が入らずに
ろくに動くこともできない。
(ここに連れてこられてから、ずっとお薬飲んでない……!)
「……いや……っ」
司の身体のことは聞かされていないため、
最悪の結果を予想して嗚咽を漏らす。
が、その声にさえ、既に力がこもることはない。
「へへへ…へくしょん」
ベッドの中でくしゃみを繰り返している。
三条との一夜で結局本格的に風邪を引いてしまったようだ。
休憩室で同僚と紅茶を飲んでいる。
「……うーん、いい香り。これ、なんていうお茶?」
良い匂いにうっとりしつつ、同僚に問いかける。
三条にもらった薬をピルブックを片手に確認している。
「ぐず…一応全部風邪に効く薬みたいね…」
怪しい薬が混じっていないかではなく…
ドーピング規制対象の薬品がないのか確認している。
同僚に紅茶の名前を聞き、感心したように頷く。
「へぇ……全然知らない〜。でもすごく美味しい〜っ!」
あっという間に飲み干してしまう。
「おかわり!」
>>215 玄関先で自分の身元をメイドに明かし、このみの部屋へ案内してもらう。
「ありがとうございます。あ、お茶とか結構ですんで」
案内してくれたメイドにそう言って頭を下げると、メイドの姿が見えなくなるまで
その場に立ちつくす。
唾を飲み込んで一呼吸おき、このみの部屋の扉をノックする。
コンコン
ドアをノックする音が聞こえる
「どう゛ぞ〜鍵開いてまずがら〜」
メイドの誰かが来てくれたのかと思い、髪もなおさず
招き入れる…
このみの声が聞こえてきて、ゆっくりとドアノブをひねる。
中をそっと覗くと、自分が想像していたのとは違うこのみの姿が見えて
一瞬戸惑ってしまう。
「あ、え、えっと……来宮……このみ、さん、です、か?」
小さな声でそういうと、そっと部屋の中に入る。
「ぼ、僕です! 後輩の武元っす!! 来宮先輩、お久し振りです!」
取りあえずこのみだと確認するやいなや、大きな声でそう言って
思いっきり頭を下げる。
学校から戻ってきて部屋に閉じこもりっきりの藍子の様子を
メイドから聞き、ドアをノックしてみる。
「藍子さん」
しばらくの沈黙の後、小さく「…ごめんなさい」とだけ声が聞こえる。
「僕に謝らなくても構いませんよ。元気が無いのなら、少し休むといい」
優しく言うとそれ以上は追求せず、自室へと戻って行く。
「ふんふん〜♪」
自室で好きな音楽をかけ、自分の衣服の裁縫をしている。
「自分で破っちゃった分は、自分で直さないとね」
仕事を終え、テラスで夜風に当たっている。
風が身を切るような冷たさと共に駆け抜けていくが、意に介せず
ボーセと共に冬の空に浮かぶ月を見上げている。
>>220 部屋に入ってきたのはメイドではなく男性…それもどこかで見たことのある
「あ゛〜チョチョット待って…チョット向こう向いてて」
あわてて手櫛で乱れた髪を直そうとするが、すでに部屋に入ってきて大きな
声で、挨拶をしている。
「武元君、中学の時の部活の?いつまでこっち向いてるのよ
チョット身だしなみぐらい整えさせてよ、一回廊下出てて」
そう言ってよしきを追い出すと、首に巻いていたタオルをはずし乱れきった
髪形を直し、再び部屋に招き入れる。
「ごめん…風邪ひいて寝てたから…
でも、どうしてここがわかったの?」
225 :
椿 杏樹:04/01/24 00:39 ID:Bo0A/0Kp
何かの小さな紙袋とポーチを手に持ち、休憩室へ向かう。
「♪」
「ふぅ……今日もおしまいっと」
執事の会議を終えて執務室から出てくる。
「疲れたぁ……。これからどうしよう」
とりあえず、気ままに廊下を歩く。
>>224 「え、あっ! す、すみません!! 気が付かなくて……」
このみに廊下へ追い出されつつ、何度も頭を下げて詫びる。
入っていいと許可をもらって、再び入室する。
このみから距離をおいた場所で硬直している。
「先輩が風邪を!? 信じられない……あの先輩が……あ! いや、そういう意味じゃ
なくて。えーとですね……実は、噂で先輩がバレーを辞めたって聞いて……」
そう言うと、申し訳なさそうに視線を逸らす。
「それで、なんか、ここで……メイドみたいなことをやってるって……。
僕、それが信じられなくて、それを確かめに来たんです!」
悔しげに唇を噛んで、ぐっとこのみを見る。
ふと気づくと、お屋敷の中の方が騒がしい、その人気に当てられて戻ってみる。
>>227 「あのね〜私だって風邪ぐらいひきます
いくらバカは風邪引かないって言ってもさぁ〜」
頬を膨らませ怒ったふりをしている。
「会社クビみたいなもんだから…
ひざがダメになっちゃったんだ、お医者様からも本格的なスポーツは無理だって
言われちゃって…
人事からは残ってもいいって言われてけど、バレーが出来るからこそ入った会社
だったしね」
バレーや会社には未練が今もあるため、少し寂しそうに話す。
「うん、メイドみたいなことじゃなくってメイドやってるよ
高校や会社の寮で覚えた掃除や洗濯が役に立ってるし
このお屋敷のみんなはやさしいしからね」
悔しがるよしきを安心させるようにやさしく微笑む。
230 :
椿 杏樹:04/01/24 00:53 ID:Bo0A/0Kp
休憩室で、紙袋から買ったばかりの新しい、淡いオレンジがかったピンク色の口紅を出して
こっそり試しに塗ってみたりしている。
「…ん。うーん」
机に置いた鏡の中の自分を、じいっと覗き込む。
>>230 ふと休憩室を覗き込むと、杏樹が鏡に向かって何かしている?
「……?」
とりあえず休憩室に入り、急須に好みのお茶っ葉を入れながら訊ねてみる。
「椿さん、どうかしたんですか?」
>>229 「そ、そうだったんですか……正直、ショックっす……
先輩……あんなに一生懸命バレーの練習してたのに……」
事実を知って愕然とするも、このみを困らせるわけにはいかないと
無理に笑顔を作る。
「でも、先輩、元気そうで良かった。昔とちっとも変わってないみたいだし」
そう言ってにっと笑うが、次第に表情が消えていく。
「……先輩。実は、僕……」
俯いて、両手を強く握り締める。
「ずっと、先輩のこと……憧れてて……尊敬してて……あ、あの、バレーの先輩って
だけじゃなくて、その、ひ、一人の女性として……」
>>231 休憩室を覗くと、執事の由依と同僚の椿が中にいて何事か話していた。
話に加わるつもりは無かったので、帰ろうと扉から離れかけたその時。
ボーセが すぼっと扉と体の合間から中へ入っていき、お茶を入れている由依の足下にじゃれつき始めた。
───ちょっとボーセ…!?
大方、お菓子でも貰える物と踏んでるのだろう。
───普段賢い癖に、変な所で卑しいんだから…
ため息をつくようにして、休憩室の扉を再度開け直し、中に入って二人に一礼した。
>>232 「ごめんね……」
ショックを受け無理に笑うよしきを見て、謝ってしまう。
「元気じゃないよ…風邪ひいてボロボロだし…えっ!」
急に両手をきつく握られ、キョトンとしている。
そこへよしきの告白…
「チョット待って…あのさ…
卒業前のヴァレンタインにあげたチョコはみんなに上げたやつだよ…
それに、あの…5年?6年ぶりに遭って急にそんなこと言われても」
いつもは男女関係にも積極的なはずが、攻められると突如うろたえて
顔が真っ赤になっている…もちろん風邪で熱が出ているだけではなく。
235 :
椿 杏樹:04/01/24 01:14 ID:Bo0A/0Kp
>>231>>233 「ひゃっ!あ、こ、こんばんはー。
あ…えっと。ちょっとこっそりお化粧とか、してたんです〜」
由依の気配に気付かなかったのでびっくりして、広げていた化粧品を
少し手元に寄せる。
「お茶飲まれるんですか?じゃ、何かチョコレートでも出しましょうか。
御客様からの頂き物が確かあったはず…」
しゃがんで冷蔵庫の中を覗く。
「あら冬果さんも。お茶にします?」
入って来た冬果と、嬉しそうにはしゃぐボーセに笑って声をかける。
「ちょっと待っててね〜」
>>234 「バレンタインの時、僕、本気で嬉しくて……あの時のチョコレート、今でも
取ってあります! 例えそれが……義理だったとしても……」
そう言うと、自分の顔がだんだん火照ってくるのがわかり、このみを見ていられなくなる。
「……何年経っても、僕の気持ちは変わりませんでした。だから、これは
マジなんだって思って、今日ここに来たんです! 突然こんなこと言って
先輩が困るってのもわかるんですけど……」
ちらっとこのみをみると、このみの顔も真っ赤になっており、風邪をひいていたのだと
いう事を思い出す。
「ああっ! すみません! 風邪をひいてたんですよねっ」
慌ててこのみから手を離し、その場に正座する。
「ごめんなさい……何か、焦っちゃって」
>>233>>235 「お化粧ですか?あの…気持ちはわかりますけど…一応メイドなのですから、あまりに華美な化粧をするのは自粛して下さいね」
とげの無い言葉で杏樹に釘を刺したところで、足元にボーセがじゃれついてきた。
「あら、この犬って確か……」
扉の方を見ると、予想通り冬果の姿が。
「こんばんは赤城さん。良かったら椿さんと一緒にお茶でもいかがですか?」
正直、室内で犬が走り回って毛を落としていくのは困ったものなのだが、
飼い主である冬果が責任持って掃除をしているようなので、ボーセについては事実上の黙認をしている。もっとも…。
「あはっ、こら……くすぐったいでしょ。じゃれたって何も出ませんよ?」
本人がなかなかの犬好きだからという事もあるのだが。
>>236 「今も取ってくれてるって・・・ありがとう…」
手作りとはいえ、テンパリングもせずに適当に溶かしたチョコを
ハート型のホイルケースに流し込んだだけだったのに…
大切に今も保管してくれていると気持ちがうれしく、目じりから
一粒の涙がこぼれおちた。
「ご、ごめん…武元君…
私、君が思うような女の子じゃないかも……」
純情なよしきの告白に先日の三条との痴態が頭によぎり
恥ずかしさに包まれてしまうが、よしきの夢を壊さぬように
それ以上言うのを止めてしまう。
「…グス…びっくりして…風邪治っちゃったかもしんない…」
鼻の下をこすりながら言うとベッドから降りて、よしきのそばに
座り込む。
「ねえ、今度お休みもらったらデートしよっか?」
よしきの肩を抱き包み込む。
>>235 <「あら冬果さんも。お茶にします?」
「ワウ!」
返事の出来ない冬果の代わりか、威勢良くボーセが答える。
既に尻尾を嬉しげにふりふりと震わせ、おこぼれに与れる事を自覚しているようだった。
遅れて、こちらも僅かに頷く。
こうなってはボーセに付き合うしかない。
>>237 遠慮ナシに葦名にじゃれつくボーセを見て、内心冷や汗を覚える。
前のお屋敷でもそうだったが、ボーセは自分より目上だと思ってる相手には決してじゃれつかない。
親愛あってこそだが、相手は何せ執事である。
粗相をしたら、この屋敷を追い出されかねないのだが。
当のボーセは、かまってくれる葦名に嬉しそうにじゃれつづけていた。
今の所は何もないようなので、そんな心配を悟られないように、休憩室に入って椅子に腰掛ける。
───まったく、人の気もしらないで…
>>238 涙を流したこのみを見て、混乱が強くなってくる……が。
「……先輩は、先輩です。僕が想う先輩は……ずっと変わらないっす……」
次第に緊張してきて言葉が出てこなくなる。
「! せ、先輩……」
自分の近くに来たかと思えば、肩を抱かれて身体が硬直する。
「そんな……いいんです、気を遣ってくれなくても。自分の気持ちを言えただけで
本当は……満足して……」
腕にこのみの胸が当たり、胸が急激に高鳴ってくる。
「先輩、風邪なら、僕にうつしてください。先輩の荷物を持つのは後輩の務めっす」
顔を上げてこのみをじっと見つめると、自分からこのみの肩に手を回し
そっと口付ける。
>>240 「ありがとう…ありがとう…」
やさしいよしきの言葉に繰り返し感謝の言葉をつむいでいる。
「風邪うつせないよ…後輩を守ってあげるのが先輩だ…んぐ…」
言い終わる前によしきの唇が台詞を押し込んでしまう。
ぎこちないよしきの口付けにまるで乙女のように、身を硬くしてしまう。
小刻みに体を震えさせ、よしきに身を任す。
242 :
椿 杏樹:04/01/24 01:49 ID:Bo0A/0Kp
>>237>>239 >あまりに華美な化粧をするのは〜
「はぁい。でも童顔なのでなんだか、派手な色全然似合わないんですよねえ。
ほら、だから地味なものなの」
唇に塗っているリップの色を指差して苦笑する。
「身だしなみ程度にぷるぷるする新発売の口紅、買ってみたんですけどやっぱ派手かなぁ。
これだけでも少しはかわいく見えるかな〜、とか思って」
チョコレートをテーブルに置くと、口紅を手に取って眺める。
「あ。そうだ…色違いで何本か適当に買ってみたんですけど、
良かったらつけてみます?」
封の切られていない口紅2本を紙袋から出すと、2人につーっと差し出してみる。
「私が何本も持っててもしょうがないような気もするし。良かったらどーぞー」
>>241 ゆっくりと唇を離し、上目でこのみの様子を窺う。
「……先輩。嫌だったら……言ってください」
小さな声でそう言うと、このみの身体を引き寄せて強く抱きしめる。
座っているとはいえ、このみの方が自分よりも背が高いので、すこし伸びをするような
体勢になり、このみの香りを吸い込むと耳裏からうなじにかけて唇を落としていく。
片手は胸に持っていき、弱々しく撫でてみる。
「先輩……先輩とこんなことが出来るなんて……か、感激っす」
息を荒くして、このみの耳元で囁くように言う。
>>239>>242 「こら、あんまりはしゃいで毛を落としちゃ駄目よ?」
機嫌よさそうにボーセの頭を撫でてから、茶碗を持ってきて三人分のお茶を入れる。
>これだけでも少しはかわいく見えるかな〜、とか思って
「……椿さんは、化粧が薄めでも充分魅力的かと思いますが」
執事である自分が普段、ごく薄い化粧しかしない事もあってかそんな事を言う。
それでも杏樹の差し出した口紅には興味津々と言った顔なのだが、とりあえずそれには答えず、そっと二人にお茶を差し出した。
「さ、椿さんも赤城さんもどうぞ。せっかくのお茶が、冷めてしまいますから」
せっかくだから少しお話でもしましょう─そんな顔で話す。
>>243 >「……先輩。嫌だったら……言ってください」
「…」
よこに首を振り嫌ではないと意思表示をする。
パジャマ代わりのトレーナーの上から胸をまさぐるよしきの手に
恥ずかしさのあまりギュッとよしきに抱きついてしまい、体を密着させる。
「ねぇ…床の上じゃ…
ベッドで…
ねっ お願い」
よしきの顔を上目遣いに見上げ小さな声でつぶやく。
>>245 このみの了解を得たことにより、自信がわいてくる。
「は、はい! そ、それじゃあ……」
一度このみから離れ、ゆっくりと立ち上がる。
そして、このみを抱きかかえようとする。
「……先輩。すみませんっ! 僕が非力なばかりに……」
体格が自分よりも大きいこのみを持ち上げる事が出来ず、すまないような
恥ずかしいような表情で抱き上げる事を諦める。
このみ自身にベッドサイドに座ってもらうと、ゆっくりとこのみの身体を
ベッドに押し倒す。
深呼吸してから再びこのみに口付け、今度は舌を入れて絡めていく。
>>243 <「あ。そうだ…色違いで何本か適当に買ってみたんですけど、
ぼんやりと杏樹と由依のやりとりを聞いていると、すっと口紅が差し出されてくる。
だが、封の切られていない口紅を受け取るのに一瞬躊躇した瞬間、横からボーセがパクっとくわえてしまう。
慌てて取り返そうとするが、食べ物ではないと気づいたのか
それを無視して、ボーセは杏樹に口紅を逆にくわえたまま差し出す。
暗にボーセに「お前にこの口紅は似合わない」と言われた気分になって苦笑する。
口紅を差し出してくれた杏樹にお詫びにペコっと頭を下げ、ボーセの頭をこづいて見せた。
───ごめんなさいね
>>244 「さ、椿さんも赤城さんもどうぞ。せっかくのお茶が、冷めてしまいますから」
恐縮して差し出されたカップを受け取ると、何とも言えない綺麗な、といった感じの香りが立ち上る。
───良いお茶ね…
素直に喜んで、すう、と胸一杯にお茶の香りを満たしてみる。
ボーセも鼻をひくひくさせて、こちらのカップの行方を追ってくる。
>>246 お姫様抱っこ…が出来るわけもなくベッドサイドに並んで座る…
(あ、そういえば…昔一人だけ抱き上げてくれた…)
よしきのすまなさそうな態度をみて、ふと一人の男の顔がこのみの
頭をよぎる。
(ダメ…あきらめたんじゃない…だから…)
押し倒されキスされながらも目の前にいるよしきにではなく、心は別の
男に抱かれているように錯覚し始めていた。
「ん・・・」
249 :
椿 杏樹:04/01/24 02:21 ID:Bo0A/0Kp
>>244>>247 「うわぁ、ありがとう〜。由依さんはいいこいいこ」
由依の頭を胸に抱き、子供を可愛がるように嬉しげに頭を撫でる。
「じゃあ、お茶いただきまぁす」
あくまでマイペースなまま、温かいお茶を一口すすり、チョコを口にひとつ含む。
>杏樹にお詫びにペコっと頭を下げ〜
「あっ。いいの別に、気にしないでください。こっちこそごめんねいきなり」
冬果に胸の前で手を振るジェスチャーをしつつ、柔らかく笑う。
「何のお話しましょうか〜。冬果さんはお屋敷、もう慣れました?
ここの御主人様素敵でしょう。私大好きなの」
由依が側にいて微妙に誤解をされるかもしれないのだが、さらっとそんな話題を口にする。
>>248 緊張と興奮で、心臓が激しく胸を打つ。
震える手でトレーナーを捲り上げると、下着の上から胸をゆっくりと揉む。
「先輩……本当に、嫌なら嫌だって言って下さい……」
大丈夫だとわかっていても、どこか不安になってきて
胸を愛撫する手に力が入らない。
弱気にならないよう、思い切ってブラをずり上げて晒された頂点に吸い付く。
舌先で頂点のまわりをなぞるように這わせ、指でころころと転がしてみる。
「……だんだん硬くなってきた……先輩、感じてる?」
ちゅっと音を立てながら、何度も吸ったり舐め上げたりする。
>>247>>249 「ちょっと、椿さん……いいこって私、もう子どもじゃないんですから」
ちょっと不満気に言って、年上である杏樹の見上げてみる。
「……もう」
表情は、そこまで嫌がってはいないようなのだが。
「…いいお茶でしょう、赤城さん。高級なものではないんですが、上品な味が好きなんです」
一方で、言葉は無くとも彼女の表情からそれは読み取れる。
当初は相手が喋れないという事で随分戸惑ったが、冬果の表情や仕草、目である程度のことはわかるようになった。
そのまま静かにお茶を味わい、落ち着いた一時を─
>ここの御主人様素敵でしょう。私大好きなの
「……っ!?」
過ごす事は出来ず、突拍子もない杏樹の言葉にお茶を噴出しそうになる。
「あああの、椿さん。わざわざそんな事を言わなくても…大好き、だなんて」
ピリピリする空気やら困惑の表情やらが混濁して、自分の周りだけがなんとも言えない雰囲気になる。
>>250 (先輩?…誰のこと?…)
熱と興奮で記憶が混濁し始めている…
胸をもむ手がトレーナーの中に入り何か声が聞こえるが
>……本当に、嫌なら嫌だって言って……
「大丈夫…だから…」
無意識のうちに 答えてしまっている…
乳首を口に含まれると体の中心から熱さがふつふつと湧き上がってくる。
それは、まるで初体験のときの高揚感のような…
「ねえ、やさしくして…」
顔を横にそむけ頬を染めつぶやく。
>>249>>251 「何のお話しましょうか〜。冬果さんはお屋敷、もう慣れました?
その問いかけに初めは頷くが、御主人様についでの下りで
近くにあったテーブルに、水差しで指を湿らせて文字を書く。
───素敵な方、だと思います。全てを捧げてお仕えしても構わない気になります。
隣でかなり狼狽えた様子の由依に眉をひそめるが、自分の正直な気持ちを書ききる。
その後、ゆっくりと由依の入れてくれた美味しいお茶を、すました表情で飲んでいる。
>>252 甘く囁くような好みの声色に、一気に昂ぶってくる。
「僕なりに一生懸命やらせてもらいます……!」
そう言い切ると、このみの下腹部に手のひらを這わせてズボンの中に差し入れる。
「……先輩、もうこんなに濡れて……」
下着にまで染み出している愛液に気付き、ごくりと唾を飲み込んで
ショーツに指先を入れる。
優しく、優しくと自分に言い聞かせるよう呟きながら、ゆっくりと指を上下に
動かしていく。
「指、入れますよ……いいですね?」
このみが嫌がっていないかどうかを確認しつつ、指を一本入れ、そして二本入れて
抽送させていく。時折指を曲げたりして、中を引っ掻いてみたりする。
255 :
椿 杏樹:04/01/24 02:47 ID:Bo0A/0Kp
>>251>>253 >わざわざそんな事を言わなくても…
「そう?御主人様お優しいから、私いつも夜にご一緒する時も甘えて言っちゃうんです。
『好き好き』って。…うう、いけなかったのかしら実は」
そんなに深い意味もなく、むしろ父親的に慕っているのだが
事情を知らない由依を更に誤解させるような事を言ってしまう。
「でも、そうしたら嬉しそうにしてくれるんです。だからまたいっぱい好きになるの」
カップを置いて、にっこり微笑む。
>素敵な方、だと〜
「ね〜」
冬果の書いた言葉に同調するように、ゆったりとした口調で頷く。
>>254 「いや、恥ずかしい…」
濡れていることを指摘されると、真っ赤な顔がさらに赤くなる
「イジワル…」
秘所に入ってくる指…
「あ、あん・・・だ、だめ・・・
そんなところ汚い…
なんで、そんなところ触られて気持ちいいの?」
まるで、何も知らないような態度でよしきの愛撫を受け入れる。
「ねえ、あなたの…
…あなたのこのみに…して…」
そう言い、上にいるよしきの背中に手を廻し抱きつく。
>>253>>255 「いえ、いけない事は無いとは思いますが、その」
まさか自分が妬心を煽られてしまうから…とも言えず、ただ困ったような顔をしてお茶を飲み干す。
本人は表情をあまり変えないが、非常に敏感な人や小動物なら、
立ち上る炎のような感情が由依から燃え盛りつつあるのに気づいたかもしれない。
(赤城さんまで……)
何事も無かったかのようにしている冬果と、ゆったりしている杏樹。
二人が主人に寵愛される様を想像してしまい、はっとなって首を二三度振る。
(だめ。私は執事私は執事私は執事……っ!仕事と忠誠で応えるのっ!)
そう思っても、ご無沙汰なのも手伝って嫉妬が止まらない。
「あの…お二人は、随分と御主人様に可愛がって頂いているんですね」
刺々しい声で、絞り出すようにそう言った。
>>256 「わ、先輩……」
抱きついてきたこのみに驚いて、弄っている手を止める。
「……先輩に汚いところなんてないです……ぼ、僕にとって、先輩は
宝石よりもキレイな存在なんですから……」
何を言っているのかわからなくなり、口から出るまま言葉を吐き出す。
そして、一気にこのみのズボンを引っ張って下半身を晒すと
両膝を割り開き、秘部を指で開いて犬のようにぺろぺろと舐め始める。
溢れる愛液を音を立てながら吸い、秘豆に歯を立ててみたりする。
「先輩……今度は、僕のものを入れますよ……いいですね」
そう言うとズボンのベルトを緩めズボンを下ろし、そそり立つ逸物をこのみに見せる。
「……今だけは、先輩は僕のものです」
このみの耳元でそう言って、ゆっくりと逸物をこのみの中へと挿入していく。
>>255>>257 杏樹の話の方向が雲行き怪しくなるが、無邪気に微笑む彼女に同調して頷いてしまう。
自分だって愛撫される時に、そういった生身の嬉しさを感じていないわけではない。
<「あの…お二人は、随分と御主人様に可愛がって頂いているんですね」
ゆっくりと、何かを押し潰すようなしゃべり方で由依が声を絞り出す。
だが、その様子には気づかず、初めての夜の事を思い出して、微かに思考が熱を帯びる。
自分の顔が、微かに赤らんでくるのも覚えて
まるでそれを飲み込むように、カップをかたむけてお茶を口に入れた。
確認するように、ちらと由依の方を見るが、目があって思わず逸らしてしまう。
ボーセが、からかうように膝に頭をもたげてくる。
>>258 「イヤ、そんなところ舐めないで」
広げられた両足を閉じることも出来ないほどになり
目を閉じ奥歯がカチカチと鳴っている。
股間からよしきが離れたのに気づき、うっすらと目を開けると
逸物が目の前でいきり立っている。
今のこのみには異様に見える逸物に、ギュッと目を閉じ
歯を食いしばる。
逸物が挿入されると
「あ…痛い…だめ・・・動かさないで・・・
あん…ううう…」
ギュッと閉じたまぶたの隙間から痛みに耐える涙が流れ出る。
まるで破瓜の時のようなこのみ…
しかし、体は意識とは別に反応し、逸物が挿入された下半身はよしきの
動きに合わせて腰を打ち振る。
261 :
椿 杏樹:04/01/24 03:25 ID:AzqgFLgg
>>257>>259 冬果は敏感に由依の嫉妬オーラを感じ取っているが、こちらはそれには
気付いていない模様である。
>随分と御主人様に可愛がって頂いているんですね
「自信は無いですけど、嫌われてはないとは思うんです。
えへ、なんか前に出向先から戻ってきた時なんか『愛してる』って言われちゃって。
まあ御主人様の、ましてや抱かれてる間の言葉だから、本気じゃあないとは思います」
チョコにもうひとつ手を伸ばしそうになるが、時間も時間なので
手を引っ込めやめておく。
「…でも嬉しかった。『だめな人だなぁ…これじゃ余計に離れられないじゃない』とも
実は思ったんですけど」
「きっと好きな人が出来ても私、御主人様の……」
そこまでで言葉を切ると、ぐっと何かを堪えているような由依の雰囲気に「?」と首を傾げる。
>>260 「す、すみません……ゆっくり動きたいんですけど……先輩の中が気持ち良すぎて……っ」
苦痛に歪むこのみの表情を見て、抽送を止めようとするが
欲望に勝てず、逆にそれが早くなっていく。
「奥に当たってるの、わかりますか? ここに当たるときゅっと締まって
すごく……気持ちいい……」
このみの最奥に何度も打ち付け、逸物を締め付ける膣壁のうねりに
呼吸が止まりそうになる。
「先輩……来宮先輩……ずっと、ずっと好きでした……っ」
このみの身体を強く抱きしめてそう言うと、唇を重ねて口腔を舌で弄る。
「し、締まる……もう、だめだっ!」
襲い来る射精感に耐え切れず、このみの中で欲望を爆発させる。
「はぁっ……はぁっ……先輩……すみません、中で出してしまいました……」
>>262 「あう…くふぅ…あ、あたる…」
よしきの逸物を逃さぬように両脚が腰に巻きつき
爆発を奥で受け止める。
「はぁ…たかゆ…き…さ…えっ!」
目の前にいるのがよしきだと気づき、言葉がとまってしまう。
「ご、ごめん、なんでもないの…
ねぇ、武元君…
今日は、もう帰ってくれないかな?
デートの約束は守るから…
お願い…」
よしきから身を離すと、毛布に包まり背中を向ける。
(孝之さん…)
心の中でつぶやき、よしきに見られないように涙を流す。
>>261 「………」
冬果は顔を赤らめ、杏樹はと言えばさらに強烈な発言を繰り返してくる。
>前に出向先から戻ってきた時なんか『愛してる』って言われちゃって
「なっ……!!」
何気ないその言葉にまるで雷でも落ちたかのような衝撃を受け、思わずかっと目を見開いてしまう。もちろんその後の言葉は聞いていない。
そして、とっくに臨界点を超えている感情の渦はもう止まらず、とうとう次の言葉で溢れ出してしまった。
>だめな人だなぁ…これじゃ余計に離れられないじゃない
「だめな…人ですって?」
がたん…と音を立てて、座っていたソファから立ち上がる。
「御主人様が駄目な人ってどういう事ですか、椿さん」
どうやら昂ぶった妬心は、自分が怒ったとしても許せる部分から溢れ出したらしい。
「由依の御主人様は立派な方です!…財界でも人格者として知られている御主人様をだめな人だなんて…仕える者の言葉じゃないでしょう!」
驚いている冬果には目もくれず、つかつかと歩いて部屋から出て行く。
「残念です。こんな……」
その後の言葉が続かず、黙って部屋を出て行く。
自分の妬心さえなければ、なんでもないメイド達との会話の一時だったのに……。
そう思いながら、やりきれない感情を纏って自室へと引っ込んでしまった。
>>263 「え、あ、はい……」
夢中だったため、このみの言葉をはっきりと聞いておらず
いきなり突き放されたので、だんだんと後悔の念でいっぱいになってくる。
「先輩……デートの約束とか気にしなくてもいいですから。
僕、そういうつもりで来たんじゃないんで」
身繕いをしながらこのみの背にむかってそう言うと、少しの間その場に立ち尽くす。
「……すみませんでした。突然来て、こんなことして……でも、先輩に対する
気持ちは本当なんで、それだけは……信じてください」
搾り出すようにそう言って、両手を強く握り締める。
「バレーをやっていた時と全然変わってなくてほっとしました。
じゃあ、先輩……僕、行きます。お仕事頑張ってください」
優しい口調でそう言うと、唇を噛み締め、逃げるようにこのみの部屋を出る。
>>265 「ごめんね…」
背中の向こうで聞こえるよしきの声に謝る…
(なんで、思い出しちゃったんだろう…
もう、あの日に戻ってやり直すなんて無理なのに
戻れても99%運命のとおりなんだろうけど…
1%でも可能性があるなら、物語が変わったかもしれないのに)
いつ、よしきが出て行ったのかも覚えていない
よしきが何を言っていたのかも覚えていない
遠い日の思い出がこのみの枕を湿らせているだけだった。
>>264 <「由依の御主人様は立派な方です!…
珍しく由衣が声を荒げている。
その様子に、初めこそ驚いたが。
恐らく、由依の本心とは別の所にあるであろう弁を聞いている内に、彼女の葛藤を感じ取り
心が落ち着きを取り戻していく。
───この方は…
自分なりに彼女のことを整理しようとするが、中断する。
それが馬鹿げたことに思えたからだ。
結局、この場にいる誰もが御主人様を、それなりの方法で慕っているだけだ。答えは分かりやすい
他者に嫉妬すらできる彼女が、一番深く御主人様を愛しているかもしれない。
そんなことを冷静に分析している自分は───
そこまで考えてから自嘲するように、ふっと笑い。
手元のカップのお茶を飲み干した。
相変わらず、そのお茶は美味しかった。
268 :
椿 杏樹:04/01/24 04:08 ID:AzqgFLgg
>>264>>267 >御主人様が駄目な人ってどういう事ですか〜
「?」
目をきょとんとさせ、突如怒り出した由依を不思議そうに見上げる。
気分を害したらしい彼女が怒って部屋を出て行き、冬果と休憩室に取り残される。
が、特に気まずいというわけでもなくしばし黙った後
「…ぷっ。ふふ。やだ、なんだかかわいい。由依さんったら」
可笑しそうに口元に手を当てて笑う。
「じゃ冬果さん、私達もそろそろお片づけして休みましょっか。ボーセ、また明日ね」
食器や口紅などを片付け、屈んでボーセの両耳を撫でてやる。
>御主人様をだめな人だなんて…仕える者の言葉じゃないでしょう!
自室に戻る途中で、先ほどの由依の言葉を思い出し
「表の言葉がそのままの意味じゃないって事に、まずは気付かなきゃね〜」
ひとさし指を立てて、独り言を呟きつつその指で円を描きながら
鼻歌混じりにふわふわと髪をなびかせ、歩いて戻ってゆく。
「♪♪〜」
自室に備え付けの電話機を使って、国際電話をかけている。
だが、相手方の応答は無い。
それでも辛抱強く応対を待つが、単調な呼び出し音がいつまでもいつまでも受話器から聞こえてくるだけだった。
270 :
桜庭 奏:04/01/25 00:09 ID:TIM4JX3s
自室のヒーターの側で髪の毛をドライヤーで乾かしながら考え込んでいる。
(瑞葉さんまだ帰ってこない……。
瀬名さんが言ったようにホントに司様が絡んでたら、どうしよう……。)
悪い方に考えるのはあまり得意ではないので、そこで考えるのを止めてしまう。
「もしそうだったら、そうだったときに考えればいいのよ。」
お風呂上りで乾燥しがちな肌に化粧水をたっぷりと付け、手やひざ、かかと等にも
しっかりとクリームを塗る。
かからない電話を切り、ベッドの上でそっと息を吐く。
───やはり、無駄ね…
寝転がろうとすると、ボーセが脇腹にすんすん鼻面を押し当ててくる。
どうやら、お腹が空いたらしい。
一瞬、ほっとこうかとも思ったが、食い意地の張ったボーセは夜の間ずっと餌を欲しがりそうなので
諦めて台所に向かう事にした。
───何か有ればいいけど
272 :
三条 望:04/01/25 00:42 ID:5SciC/4V
「………」
デスクに腰掛け、黙々とカルテに目を通している。
「ここ数日本当に冷え込むな…」
吹きすさぶ風で寒そうにカタカタと振るえるガラス越しに映る暗闇を漠然と見つめ、
またカルテへと視線を落とした。
客人を見送り、その後片付けをしている。
「長いお話だった〜。何の話をしていたのかな……?」
かちゃかちゃとカップを片付けていると、テーブルの下から一枚の書類を見つける。
「あ、お客様の忘れ物かな?」
276 :
三条 望:04/01/25 00:53 ID:5SciC/4V
「赤城 冬果か…」
最近屋敷に新しく入ったメイドの名前だけが記入された白いカルテを見つめ、
ぼんやりとその名を読み上げた。
「聞く所によると、面白そうな症状を持っているそうだが…機会があれば一度診てみたいものだな…」
「はぁ……」
寝る前の筋トレを終えると、ベッドの布団の中にもぐりこむ。
結局あれから藍子と挨拶くらいでしか口を聞いておらず、どこかイライラしている。
278 :
琴吹 司:04/01/25 01:03 ID:dJZZBpxF
呼び鈴を鳴らさず、勝手に屋敷へ入る。
どこか疲労した様子で廊下をふらふらと歩き、やがて奏の部屋前に到着する。
そして、ゆっくりと部屋の扉をノックする。
夜も更けてきて、静寂に包まれた廊下に出て、台所を目指す。
新入りのコックの顔がよぎる──確か山城といったか、まさかこの時間までは居ないだろうと思うが
用心の為、ボーセを部屋に置いていくことにした。
暗い廊下を手探りで台所まで歩き、明かりをつける。
280 :
桜庭 奏:04/01/25 01:10 ID:TIM4JX3s
>>278 足にひざ掛けを掛け、机に向かい一日の締めで日記を書いている。
ノックが聞こえるが、最近よく遊びに来る杏樹か、もしくは他の同僚だろうと思う。
「どうぞー、開いてます。」
机に向かったまま顔だけ扉の方へ向けてそう呼びかける。
281 :
琴吹 司:04/01/25 01:14 ID:dJZZBpxF
>>280 普段と変わらない奏の声が聞こえてきて、一瞬扉を開けるかどうか迷う……が
結局ノブを回してしまう。
「……奏?」
小さな声で問いかけると、ちらりと中を窺う。
282 :
三条 望:04/01/25 01:16 ID:5SciC/4V
>>279 「なにか暖かいものでも飲むか…」
風に叩かれ、先程からカタカタと振るえるガラスの音…
部屋の中でも吐き出された息が白くなるその寒さに耐え切れず、
なにか飲むものがないか戸棚の中を物色するが、紅茶の葉を切らしていた事に気がつく。
自分の迂闊さを悔いながらも、厨房なら何かあるだろうと思い医務室を出て厨房へと足を運んだ。
「ん?…こんな時間に一体…」
厨房の中から漏れるかすかな光。
(コックだろうか?)
そう思いながら厨房の戸を開くと、そこに立つ1人のメイドの姿…
頭の中のカルテを捲り…ようやく見知らぬそのメイドが「赤城 冬果」だということに思いあたる。
「あなたは赤城さん?」
そう言って白衣のポケットから紙とボールペンを取り出し、冬果に向けて差し出した。
283 :
桜庭 奏:04/01/25 01:22 ID:TIM4JX3s
>>281 返ってきたのが男性の声だったので驚く。
しかも、聞き間違えでなかったら、もしかして。
「…!」
慌てて振り返ると、椅子から立ち上がる。
「司様……、……」
急いで扉の側に駆け寄り、顔を見るとほっとしてしまう。
いつもと様子が違うのに気付くが、少し複雑な表情を浮かべると、そこには触れずに
先に中へ迎え入れる。
「こっちの方があったかいですよ。」
284 :
琴吹 司:04/01/25 01:27 ID:dJZZBpxF
>>283 何故か奏の顔を見られず、俯いたままで部屋の中に入る。
そして、無言で奏の目の前に立つとぱっと顔を上げて
突然奏の身体を抱きしめる。
「……暖かい」
そう呟くと、しがみ付くように強く抱きしめる。
>>282 厨房の中を物色中、突然、背後から物音が聞こえてきて振り返る。
───白衣…? コック…では無いの?
振り返った先に居た見知らぬ男が、更に見慣れぬ服装をしているのに不審気な視線を送ってしまう。
<「あなたは赤城さん?」
どうやら、こちらが話せないことも知っているようで、ボールペンと紙を差し出してくる。
───はい、そうです。
───何かお入り用でしたらお手伝いしましょうか?
受け取って、返事を書いてさしだした。
それを受け取り返す白衣の男はそれなりに若そうな男だったが、理知的な雰囲気が感じられる。
───医者…?
ここにきてようやく専属の医師がいる、と聞いたようなことをおもいだした。
286 :
桜庭 奏:04/01/25 01:36 ID:TIM4JX3s
>>284 急に抱きしめられて驚く。
今までこういうことがなかったため、戸惑いながらも背中に手を回す。
「司様……。……、お外は寒かったですか?」
なんだか切ない気持ちでいっぱいになりながら胸に顔を埋める。
「すっごく、会いたかったです。私から会いに行きたいと思ったくらい……。」
287 :
三条 望:04/01/25 01:39 ID:5SciC/4V
>>285 「こんばんは…私は三条、三条望といいます。
一応ですがこのお屋敷の医療に携わる者です。」
思案するように不審そうな表情を浮かべ、薄い紙に言葉を綴る冬果にそう挨拶をする。
「すみませんが、この寒さで体が冷えてしまいました…
申し訳ありませんが、医務室までなにか暖かい飲み物を持ってきて頂けますか?」
そう言い冬果が筆を取るのも待たず、白衣を翻すと厨房を後にし医務室へと戻っていく。
288 :
琴吹 司:04/01/25 01:42 ID:dJZZBpxF
>>286 奏の言葉に返事をせず、そのままずるずると奏の身体をベッドに押し倒す。
どこか遠くを見るような風で奏の目をじっと見つめると、やがて頬に触れる。
愛おしむように頬を撫で、前髪を梳き、顔の輪郭をなぞるように指先を滑らせる。
そして、そっと口付けるとついばむように奏の唇を吸い、舌を絡めていく。
289 :
桜庭 奏:04/01/25 01:51 ID:TIM4JX3s
>>288 司が話さないので、そのまま静かな時間が流れていく。
(瑞葉さんのこと、聞いてみたいけど、でも……)
普段と様子の違う司の様子に胸がきゅんとなってそんなこと(と言ってはよくないけど)
よりも今の時間を大事に過ごしたい。
「ん……」
口付けのときに漏れるわずかな吐息とヒーターの音だけが部屋に響く。
(なんだか、司様が遠くに行ってしまいそう……)
そばにいるのにさっきの司の自分を見る目が気にかかる。
絡められる舌に、ためらいがちに応える。
そして身体からは次第に力が抜けていく。
>>287 相手の自己紹介を聞いて、やっと安心する。
───やっぱり、ここの専属医師だった
丁寧な挨拶に好感を覚えて、こちらもぺこりと頭を下げた。
<「すみませんが、この寒さで体が冷えてしまいました…
続く言葉に、こんな遅くまで医務室にいるなんて大変ね、と、厨房から出て行く背中を見ながら同情する。
ちょっと手の込んだ物を作る気になり。
ワインを煮て、アルコールを飛ばした物に紅茶を混ぜたシェルパティーを作ってやり、医務室へと持っていく。
ノックして返事を待ってから、中へと入った。
291 :
琴吹 司:04/01/25 02:01 ID:dJZZBpxF
>>289 自分を何も言わず受け入れる奏に、次第に悔しさが込み上げてくる。
だんだん睨むような目付きになって、奏の両手を取って大の字にして
ベッドに押し付ける。
その状態でしばらく奏を見つめ、軽く息を吐き出す。
「……俺のこと、好き?」
そう言うと、片手で奏の来ている上衣のボタンを外していく。
「答えて」
ボタンを外し終えると、晒された胸元に唇を落とす。
石鹸の香りと奏の香りが鼻腔をくすぐり、そのせいか穏やかな感情がわきあがってくる。
292 :
三条 望:04/01/25 02:06 ID:5SciC/4V
>>290 >ノックして返事を待ってから、中へと入った。
「赤城さん、こんな遅い時間にすみませんでしたね…」
薬臭い医務室には似つかわしくない豊潤な芳香を漂わせた紅茶を静かに運んできた冬果に、
労いの言葉をかけ、そのまま冬果の姿を観察するように眼差しを向ける。
「すみませんが2,3伺いたい事があるのですが…よろしいですか?」
トレイからカップを取り琥珀色の液体で身体を温めると、ストーブの側の椅子を指し示す。
もう一度琥珀色の液体で喉を湿らせると、冬果を見つめ口を開いた。
「言いたくなければ言わなくても構いませんが、出来うる範囲で答えてください。」
一旦言葉を区切ってから、もう一度冬果の瞳をじっと見つめる。
「赤城さん…貴女のその声。その声はは生まれた時からの症状ですか?」
293 :
桜庭 奏:04/01/25 02:13 ID:TIM4JX3s
>>291 何故か次第に目付きが怖くなってきた司に気付く。
両手をベッドに押し付けられ、訳も分からないまま胸の鼓動が早くなる。
口付けの後で息が少し荒くなりながら、わずかに潤んだ瞳と上気した頬、
少し眉根の寄った戸惑った表情で見上げる。
「…司様のこと、ですか?」
沈黙が続いたかと思えば聞かれたその内容に、真っ赤になる。
「……でも、恥ずかしいです。
司様ずるいです。私だけに答えさせるなんて。」
自分が言葉を紡ぐその間にもボタンがひとつひとつ外されていき、
どきどきしてきて司から視線を逸らしてしまう。
>>292 <「すみませんが2,3伺いたい事があるのですが…よろしいですか?」
邪魔にならないように、早く立ち去ろうとした所を呼び止められる。
手近な椅子を勧められたので、座ることにした。
何となく、見当はついていたが…
<「赤城さん…貴女のその声。その声は生まれた時からの症状ですか?」
───やっぱり…ね。
予想していた質問に、首を振って否定する。
机の上の物を借り、走り書きする。
─── 一年ほど前に、火災現場にいた際、発生した煙を吸い込んでこうなりました。
───もう、完治はしているそうなのですが。
そこで少し、躊躇ってペンを持つ手を止めるが…
───話せないのは、精神的な事が原因では無いか、と言われました。
最後まで書ききる。
胸中、複雑な思いを抱えながら、紙を三条に見せた。
295 :
琴吹 司:04/01/25 02:24 ID:dJZZBpxF
>>293 奏の返答が自分を批判するような返事に聞こえて、感情が混乱してくる。
「……俺のことはどうだっていいんだよ。お前はどうなんだよ……
どっちなのか答えろ!」
怒ったように叫ぶと、視線を逸らす奏の顎を掴んで、強引にこちらへ向ける。
途端にはっとなり、唾液を飲み込むと奏からゆっくり手を離す。
「ちくしょう……」
そう呟くと、奏の衣服を乱暴に剥いで両足の間に割り込み、まだ満足に
潤っていない秘部に肉棒を突き入れていく。
あまりの窮屈さに唇を噛み締め、奏の苦痛を考えず挿入していく。
296 :
三条 望:04/01/25 02:37 ID:5SciC/4V
>>294 >胸中、複雑な思いを抱えながら、紙を三条に見せた。
「そうですか…」
そう呟いて、走り書きをした紙を見せる冬果を無言で見つめた後で瞼を閉じる。
(完治しているとい事は、あと一歩が踏み出せないのか…それともまだ他に原因が…)
窓を叩く風の音だけが響き渡った微かな沈黙。
「言いにくい事を聞いてしまってすみませんでしたね。」
数分思案するように黙ったままだったが、ようやく重々しく瞼を開き、
所在なげに椅子に腰掛けたままの冬果そう言葉をかける。
「まぁいいでしょう…それでは次の質問です。
言葉が喋れないとなると…メイドという仕事には向かないのではないのですか?
それなのにどうしてこのお屋敷にきたのです…?」
ただ淡々と冬果にそう問いかけた。
297 :
桜庭 奏:04/01/25 02:43 ID:TIM4JX3s
>>295 なんで司が怒ったようになったのか分からず不安になる。
「だって、今までだって私はちゃんと……」
今までだって自分ばかり気持ちを伝えていると思っている。
はじめてこのように会ったとき、「好きになってもいい?」と聞かれて以来
はっきりと彼の気持ちは聞いていないような気がする。
司の気持ちがあまり分からない。
「……っ」
着ている制服を荒々しく乱され、久々の行為の上まだ全然慣らされない内に
挿入されてその痛さに目をぎゅっとつぶってしまう。
「どうして、どうだっていいって言うんですか?
……私、司様のこと好きです。……好きだから、だから司様がどう思ってるのか
気になる。そう思ったらダメなの?」
司を潤んだ瞳で見つめてそう言うが、途中で耐え切れなくなった涙が頬を伝い始める。
「ホントは、軽々しく言いたくないんです。
何回も言うと、『好き』っていう言葉も安っぽく聞こえると思って……。
それくらい司様のこと……」
なんでこんなに話してしまうんだろうと思いながらも想いが溢れて止まらない。
零れる涙を掌で拭う。
298 :
琴吹 司:04/01/25 02:54 ID:dJZZBpxF
>>297 「だったら最初からそう言ってればいいんだよ!
今は……ただ、それだけが聞きたかった。気持ちとか、無くてもいい。
俺が好きだってことだけが知りたかっただけだ……」
後半部分になるにつれ言う力が弱くなり、弱くなっていく自分に腹が立ってくる。
それを振り払うかのように、奏を抉っていく力を込める。
だが、奏が泣いている様子を見て、自分が快感を全く感じていない事に気付き
動くのを止める。
「……悪かった。俺、自分勝手だったな。本当に悪い」
奏を宥めようと頭を優しく撫でると、そのまま奏の身体を抱きしめたまま動かなくなる。
「奏のことは嫌いじゃない。これじゃ納得しないだろうけど、今はそれしか言えない」
そう言うと、ゆっくりと肉棒を引き抜き、奏から離れる。
>>296 <「言いにくい事を聞いてしまってすみませんでしたね。」
その言葉に、今、自分がどれだけ情けない顔をしているかが伺えて歯噛みする。
事件以来、未だに立ち直れていない最たる証が、この発することの出来ない声なのだから。
この屋敷に来て、少しは変わったつもりだったが、現状は何一つ変化していない。
<「まぁいいでしょう…それでは次の質問です。
その問いに、俯きかけていた顔を上げる。
三条の顔が思ったより近い位置に有ることに気づき、僅かに気圧されるように上げた視線を紙の上に落とす。
───私は、小さい時からとあるお屋敷でメイドとして育てられました。
───これ意外の道なんて選べないのです。
───ここへは、人づてに紹介して貰いました。
一年前、火事で炎上したお屋敷を思い出し、微かに文字が震える。
300 :
三条 望:04/01/25 03:08 ID:5SciC/4V
>>299 「そうですか…またいいづらい事を聞いてしまったようですね。」
振るえたその文字…
振るえるその表情…
「居場所がないのは皆同じか…」
微かに小さな言葉を漏らし、微かに自虐的な笑顔を浮かべた。
「しかし赤城さん…
このお屋敷で働くと言う事がどういうことか勿論貴女はわかっているのでしょうね…?」
301 :
桜庭 奏:04/01/25 03:12 ID:TIM4JX3s
>>298 次第に涙も止まり、少しずつ昂ぶっていた気持ちが落ち着いてくると、
先ほどの司の言葉が、いつも語られる彼の言葉よりも本音に近いような気がしてくる。
「いいえ、ごめんなさい、私も泣いちゃったりして……。
ホントは、私あまり泣かない子だったはずなのに、恥ずかしいけど司様の前では
よく泣いてる気がする。」
まだ赤い目をしたまま苦笑する。
抱きしめられて頭を撫でられると、一気に安心感で満たされてゆく。
>「奏のことは嫌いじゃない。これじゃ〜
「…なんか悔しいです、私ばっかり想ってるみたいで。」
そう言って苦笑いすると、上気した頬を適度に冷えてきた手の甲で冷やす。
『今は』という言葉が気になるが、深く追求しない。
そして、司が離れると、つい残念そうな表情で司を見上げてしまう。
>>300 <「居場所がないのは皆同じか…」
───…?
良く聞き取れず、自分が書いた文字に合わせていた視線を三条向ける。
そこには先程までの顔は無く、ややいびつな、とも取れる笑顔があった。
そして、挑発するような口調で語りかけてくる。
<「しかし赤城さん…
───貴方には関係ないことです。
先程からの質問にくわえ、何となくいらだちを感じて
簡潔に書き返し、ペンを置く。
303 :
琴吹 司:04/01/25 03:26 ID:dJZZBpxF
>>301 何かを考え込むように下を見ていたが、ちらりと奏に視線を向けると
小動物を思わせるように奏が小さく見える。
「俺、どうかしてる」
そう言って小さく笑うと、奏の手を取って起き上がらせ、こちらに引き寄せて
身体を密着させる。
「こうしてると安心する。どんなことでも上手くいくって思えてくる……絶対、勝てるって
自信が湧いてくる」
奏の背中を撫で、うなじに顔を埋めてそう言うと、無表情で思いを馳せる。
「奏。この間渡したメモ……あれ、捨ててくれ。もう必要なくなった」
耳元で囁くように言うと、奏の肩を持ってゆっくりと身体を離す。
「そこ、住めなくなったんだ。別のところ探してるから、それまで待っててくれ」
どこか自信に満ちた表情でそう言うと、奏の顔を覗き込む。
304 :
三条 望:04/01/25 03:40 ID:5SciC/4V
>>302 「関係ない…ですか」
言葉のかわりにペンを走らせた冬果の文字…
「確かにそうかもしれませんが…
このお屋敷にいる限りこのお屋敷のルールからは逃れられないのですよ…?」
冬果を見つめる視線に厳しさが増す。
「すべては御主人さまの為…すべてはこのお屋敷のため…
赤城さん貴女がこのお屋敷にいる限りお客様にその肌を晒す事もあるでしょう…」
言いながら、静かに席を立つ。
「時には意に沿わない行為を求められる事もあるでしょう。
しかし言葉を喋れない貴女は…それを拒む事は出来ないのですよ?」
1歩…2歩…ゆっくりと冬果に向かって歩き出す。
「いまだって赤城さん貴女は私に怯えている…
でもどうしようもない…なぜなら貴女は声がでないから…」
言い終わると同時に冬果の華奢な肩を両手で抑え…
力任せに上半身の衣服を下へと引き裂くように引き裂いた。
「逃げ出せば御主人様の名に傷がつくかもしれません…
声に出して拒む事が出来ない貴女は…無茶な要求のそのすべてを受け入れる事ができるのですか…?」
そして力任せに冬果の唇を奪う。
淡い桃色をした唇を割るように舌を差し入れ、甘い香が立ち込める冬果の口中を舌で掻きまわす。
305 :
桜庭 奏:04/01/25 03:42 ID:TIM4JX3s
>>303 引き寄せられるままに抱きしめられる。
先程一気に泣いて昂ぶりが冷めたので、すごく穏やかな気分である。
「そうですか?よかった、……何があるのか分からないですけど、
がんばるのもいいけどでも、無理はしないでくださいね。」
そばにある司の首を眺めながら優しくそう言う。
「この前の、住所が書いてあるやつですか?いいですけど……。」
今の言葉を聞いて先ほどの司の言葉を思い出しながら、口を開く。
「私、思ったんですけど……、
司様が、私のこと『嫌いじゃない』程度なら、一緒に住むの、もしかしたら
迷惑じゃないかなって思ったんです。」
少し胸が痛むが、気にしないようにして目を伏せる。
「私は、まだ今なら寮とかそういうところを探しても大丈夫だし、
それに、男の人と女の人が一緒に住むなら、やっぱり恋人同士じゃないと、って
私は思うんです。」
司の表情が気になりながら、ゆっくりと視線を上げ、司を見つめる。
「司様が、私の事を想ってくれるようになってからがいい。
ありえなかったらありえなかったで構わないんです。
……ホントは、一緒に住みたいし、私も私が想うのと同じように想われたい。
だけど、……。ダメですか?」
そこまで言うと、最後の審判を待つように視線を下げ、自分の組んである指先を見つめた。
306 :
琴吹 司:04/01/25 03:57 ID:dJZZBpxF
>>305 頭の中はすでに瑞葉のことで一杯だったので、奏の真剣な言葉に
意識をそちらに向ける。
「……未来のことなんてわからないだろ。今、どうこう言ったって
奏の気持ちが変わることだってあり得るし、俺が説得してもお前が
いなくなることだってあるかもしれない」
そう言って乱れた衣服を整えて、ベッドサイドに立つ。
「迷ってるんならこの話はなかったことにしてもいい。奏が俺に
強制させたくないって言うのと同じで、俺も強制させたくないから……わかった?」
腰に手をあて、奏を見つめながら言うと笑みを浮かべて奏の前髪を
くしゃっとかき上げる。
「先のことはお互い、あんまり考えないようにしよう? なるようにしかならないよ」
言いながら、奏と住む場所をどうしようか考え始める。
「じゃあ、また来る。受験、頑張れよ」
笑いながら言って奏に手を振ると、部屋を出て行く。
>>304 <「確かにそうかもしれませんが…
そういって、睨むような視線を浴びせてくる三条に、ただ受け止めるような視線をかえす。
<「すべては御主人さまの為…すべてはこのお屋敷のため…
<「時には意に沿わない行為を求められる事もあるでしょう。
かつての主人に、この身を捧げた時期があった。それは幸福な時間だった。
もう、あの頃には戻れないだろう、と思っていたが。
───ここの御主人様は、もう一度私を満たしてくれるかもしれない。
そんな思いがよぎる。
そして、その為なら、何でも受け入れられるかもしれないとさえ思える。
一歩一歩、椅子から身を起こした三条が近づいてくる。
<「いまだって赤城さん貴女は私に怯えている…
言われた通り、体は身震いしている。
だが、逃げるつもりはなかった。
三条が力任せに衣服をはぎ取るが、抵抗せずにやりたいようにさせた。
<「逃げ出せば御主人様の名に傷がつくかもしれません…
口が聞けても、その問いに対する返答は出来なかっただろう。
聞いた時には、もう既に三条の唇が重ねられ、舌が相手の粘膜と絡み合うように踊らされていたから。
308 :
桜庭 奏:04/01/25 04:12 ID:TIM4JX3s
>>306 「そう……ですけど……。」
司の話を聞きながらも、どこか上手くかわされてしまった気がして
少し納得のいかない表情を浮かべる。
(司様が私の事を想ってないかもしれないのに、一緒に住むなんて
出来ないじゃない……。恋人同士なら、……)
そこまで考えて、自分達は結局は気持ちの伴わない行為を
していたのかと思い至る。
ここの屋敷に来て、少しずつ自分の価値観や考え方がずれてきている
かもしれないことに気付いて戸惑い視線がさまよう。
「ありがとう司様、気をつけて帰ってくださいね。」
自分も衣服を整えながら誤魔化すように笑顔を作ると、手を振って
その場で見送る。
(結局何も分からない……。でも、いいのかな?いいよね。
こういうことに、正解も何も無いんだろうし……だから難しいけど。)
ゆっくり制服を脱ぎ、ひとつひとつハンガーに掛けていく。
そして温かい生地のパジャマに着替えると、そのままベッドに潜り込んだ。
309 :
三条 望:04/01/25 04:22 ID:5SciC/4V
>>307 怯えているのか、それとも固い決意のあらわれか…
ただ力無く肢体を預けた冬果の口内を蹂躙するように舌を動かしながら、
肢体に僅かにかかった上着の切れ端を掻き分け背中へと腕をまわすと、
パチンと手慣れた手つきでホックを外し、その肢体から下着を剥ぎ取った。
眼下に現れた揺れながらこぼれる弾力に満ちた柔らかく白い冬果の胸。
その白い胸を両手で包みこみ、表面を微かに指先で一撫でする。
「言葉で拒否できないのは辛いでしょう…貴女はそれでも耐えられるのですか…?」
そう言って先程とは一転、まるで搾り取る様に手のひらで冬果の胸を荒々しく掴み揉みしだいた。
310 :
琴吹 司:04/01/25 04:31 ID:dJZZBpxF
奏の部屋を出て、少しだけ瑞葉の事を忘れて奏の事を考えてみる。
「……今までの女と違って面倒くさいな……」
そう思うが、奏のさりげない仕草や笑顔が自分を癒してくれていることを知り
瑞葉とは違う必要性を感じる。
「奏じゃなくてもいいのか……? 違うな。もう、あいつじゃないとダメだ。
多分、奏には伝わってないだろうけど……まぁいいか。そのうちわかってくれるだろ」
短絡的にそう結論付けると、奏の件は取りあえずそれで片付ける。
「問題は瑞葉だな……あの女は奏のようには行かないな。
瑞葉さえ俺の方を向いてくれたら……奏を本当に安心させられるかも知れねーのに……」
盛大なため息をつくと、のらりくらりと屋敷を出て行く。
瑞葉に対する思いと、奏に対する思いが違う事はわかるが
それが何かを説明しろ、と言われたら、はっきりと説明出来ないな……と思うが
口から出任せで何とかなるだろ、と自分の中で楽観的に片付け、本格的に
瑞葉の調教を始めようと、瑞葉を監禁しているマンションへ向かう。
「中途半端に止めちまったから、解消ついでに瑞葉を可愛がってやろう……」
もう後戻りは出来ないと、それだけを確信して歩き出す。
「完全に狂ってるな、俺。まぁ、いいや。自覚してるだけ、まだましだろ。ふふっ……」
>>309 重ね合わせた唇から、どちらの物ともつかぬ、混ざり合った熱い吐息が漏れる。
───やあ……この人…キス上手い…ん…
口中を三条の舌に蹂躙され、その感触に思考に亀裂が入ったかのように途切れ途切れになる。
それに気を取られてる間に、首輪の様にも見えるチョーカーを残して、下着がはぎ取られ
三条の手が胸に添えられる。
<「言葉で拒否できないのは辛いでしょう…貴女はそれでも耐えられるのですか…?」
言うやいなや、激しく揉みし抱かれ、その容赦の無い責めに体を強張らせる。
───ひぃ…!?…ぁ……
苦痛に顔が歪み、潰された胸の痛みに泣きそうになるが、顔を伏せて耐える。
312 :
三条 望:04/01/25 04:45 ID:5SciC/4V
「悔しいですか…それとも憎いですか…
でも拒否する事さえできない今の貴女は…ただ黙って絶える事しかできないのですよ…」
苦悶の表情を浮かべ、無言のまま必死に絶える冬果の姿に促されるように、
さらに責める手を休めない。
行き場をなくしあふれだした柔らかい胸の頂点でひっそりと淡く色ずいた微かな隆起を口に含むと、
わざとらしく下卑た音を立てて吸いたてる。
>>312 <「悔しいですか…それとも憎いですか…
力任せの愛撫に耐えながらでも、三条の声ははっきりと聞こえてくる。
それでも押し殺そうと耐えるが、急に胸の頂点を襲った別の感覚に、伏せた顔をはね上げて反応してしまう。
───ふぁ…ん……やぁ……!…
痛覚と、何とも言えない、奇妙な甘い感覚が同時に襲ってきては体を駆け抜けていく。
痛みに堪えかねていた胸の先端が硬く尖り、更に敏感に刺激を受け止めてしまう。
314 :
三条 望:04/01/25 05:08 ID:5SciC/4V
「やめて欲しいのなら…『やめてほしい』ってちゃんと言ってくださいね…」
言葉が発せられないと知りつつもそう言いながら、
硬く尖った冬果の胸の先端を口に含む。
唾液を擦りつけるように舌を押し付け…そして弾くように冬果の胸の先端を嬲りながら、
ゆっくりと片手を下半身へと這わせ、冬果のショーツの中へと潜らせていく。
茂みを掻き分けながら下へとさらに指先を這わせ、ついに柔らかい花弁で閉じられた亀裂に指先をあてがうと、冬果をみつめて口を開いた。
「それとも…やめてほしくないのでしょうか?」
<「やめて欲しいのなら…『やめてほしい』ってちゃんと言ってくださいね…」
声の出ない事を嬲るかのように、三条が言い聞かせるように呟くが
それに反応する前に、またも三条の口が胸の突起に吸い付き、舌で転がされ、その感覚に思考を奪われる。
舐め上げられる度に、散々に蹂躙され反応の鋭くなった胸が甘い感覚でもって脳を揺さぶった。
もう、荒々しく胸を揉んでいた両手はただ添えられるようになっているだけで
そのせいか、尚一層舌の動きが敏感に神経に触り続けてくる。
───…やぁ……!胸が……
そして三条の片手がいつの間にか下に伸び、服の隙間に滑り込むと、
まだ閉じられた割れ目に寄り添うように宛われた。
<「それとも…やめてほしくないのでしょうか?」
答えることが出来ず、只、上気した顔を三条に向けることしかできなかった。
316 :
三条 望:04/01/25 05:39 ID:5SciC/4V
「やめてほしく…ないようですね…」
目を潤ませ上気した表情を向ける冬果を見つめ、
言葉を出せないその冬果の沈黙を都合のいい方に解釈すると
体の奥深くからしみだした蜜で濡れた冬果の花弁の奥深く奥深くにまでその指を突きたてた。
「やっぱり…嫌がっていないようですね…」
染みだした液体で妖しく輝く冬果の花園…
陰猥な水音をたて充分すぎるほどに潤っているにも関らず、
絡みつくように指をきつく締めあげるその奥底へもう一本指を潜らると
「お返事がありませんが…まだ続けていいのですか?」
そう言いながら2本の指で柔らかい壁を擦るように掻きまわす。
<「やめてほしく…ないようですね…」
割れ目に宛われた指が、いやに熱く感じられる。
ひょっとしたら熱いのは指では無く、割れ目の方だったかもしれない。
───もう…そこをされたら…
だが、この問いにもまた答える事無く、三条の指がぬめる液体をかき分け、割れ目の中へと埋没していく。
まるで、蝋燭の芯に、細いマッチの火が灯るように。
細い指がかき分けて奥深くへと突き立てられると、体に炎が浴びせられたように熱い刺激が宿る。
<「やっぱり…嫌がっていないようですね…」
続けざまに指が侵入し、交互に粘膜の中を擦り上げられ、その快感に打ち震えさせられる。
───……!…ああ…ぅ………ふ…
<「お返事がありませんが…まだ続けていいのですか?」
自らの中で壁を擦り上げられその感覚に堪えきれず、三条の体を抱き寄せて、その体に縋る。
そして、返答の代わりに、自らの中で暴れる三条の片手をそっと自分の手を宛い
その手を更に自分自身に押しつける。
318 :
三条 望:04/01/25 06:10 ID:5SciC/4V
>自らの中で暴れる三条の片手をそっと自分の手を宛いその手を更に自分自身に押しつける
「もっと…してほしい…そう言うことですか…」
自分の手にか細い手をあてがった冬果を見つめ呟くと、
2本の指で冬果の肢体奥深くを掻き乱しながら、親指で花弁に囲まれた真珠を探り当てる。
「ここも気持ちいいのはもう知っていますよね…?」
そういいながら親指の腹で冬果の淡く色づいた真珠を撫でるように刺激した。
<「もっと…してほしい…そう言うことですか…」
かつての主人に仕込まれた体が、久しぶりの快感に抗えなくさせていた。
名無しの館で新しい主人を得て、眠っていた快楽が揺り起こされたように目覚め始めていた。
<「ここも気持ちいいのはもう知っていますよね…?」
触られた瞬間、あらん限りの声で叫んだ気がした。
───ああっ……!!
だが、声は出なかった。
代わりに、熱い吐息が口から漏れ、更に割れ目に愛液が溢れ出す。
320 :
三条 望:04/01/25 06:31 ID:5SciC/4V
胎内の花弁を掻き分けるその動き一つ一つに蜜を滴らせ敏感に反応する白い肢体。
しかし…
「参りましたね…」
それまで肢体を敏感にくねらす反応を楽しむように冬果の肢体を弄んでいた指の動きを不意に止めてしまう。
「ちょっとした警告のつもりだったのですが…予想以上に没頭してしまいました…」
自らの下半身に視線を落とし、
そう自虐的に微笑んだ後で微かな息遣いしか聞こえない医務室にジィーっというファスナーを下ろす音が響きわたる。
既に充分なほど昂ぶった昂ぶった逸物が束縛から解放され天を指すように飛び出した。
「赤城さん…貴女のせいでこんなになってしまった責任…取って頂けますか…?」
力なく身を委ねている冬果の白いか細い手を取り、自らの股間へと導いていく。
<「赤城さん…貴女のせいでこんなになってしまった責任…取って頂けますか…?」
目の前で、三条の硬化したモノがファスナーの合間から取り出される。
自らの中で、今も蠢く指に体を震わせながらも、そっとそれに手を添えた。
熱い。
触った手の平から、それの熱が伝わってくる。
───もう、我慢できない…
潤んだ視線を三条に向け、彼に頷いてみせる。
ロングスカートの下の愛液に濡れたショーツをずらし、更にスカートをたくし上げて
三条に迎え入れるために、ゆっくりと足を開く。
さすがに羞恥が大きく、赤らんだ顔を逸らして彼が来るのを待った。
322 :
三条 望:04/01/25 06:58 ID:5SciC/4V
「そうです…いい娘ですよ…」
初めて会った男性の前で…
初めての場所で…
自らスカートをたくし上げ…
羞恥にまみれた表情を潤ませながら…
ゆっくりと濡れた花園を露にする彼女の姿を陰猥な笑みを浮かべながら見つめていた。
「美しいですよ。さながら言葉を奪われた人魚姫…といったところですね…」
似つかわしくないと知っていながらそんな台詞を口にし、ゆっくりと彼女の元へと歩み寄り…
そして肌と肌とを重ねあわせる。
自らの醜悪な逸物を花園の入り口にあてがうと、焦らすように腰を揺さぶり冬果の蜜を逸物に纏わせる。
「いきますよ…」
冬果の濡れた瞳を見つめそう囁くと同時に、
心地よい弾力のある唇を奪いながら、逸物を冬果の中に沈めていった。
<「美しいですよ。さながら言葉を奪われた人魚姫…といったところですね…」
そんな事を考えたことすら無かったが、今は少しだけ、泡になった彼女の気持ちが理解できる。
もし、もう一度話すことが出来たら、どんなにか良いことだろう。
<「いきますよ…」
横を向いていた顔に、挿入されると同時に、追ってきた唇が重ねられた。
───……!
指で十分にほぐされたとはいえ、遥かに太いそれの侵入に
病み上がりの華奢な体は砕け散ってしまいそうだった。
だが、当然指とは比べものにならないほどの感触が、侵入されたアソコから伝わってくる。
快感の余りない交ぜになった感情が溢れ、涙が頬を伝う。
324 :
三条 望:04/01/25 07:19 ID:5SciC/4V
「いいですよ…赤城さん…」
まるで意志をもって絡みつくような冬果の花弁を掻き分けるように、自らの逸物が冬果の深く…奥底深くまで沈んでいく。
冬果がもたらしたその快感に一瞬舌を動かすことすら忘れて酔いしれる。
ようやく冬果の奥深くまで達した逸物を壁面に擦りつけるように腰を動かし、冬果を甚振る。
「まだまだ…ここからですからねっ!」
冬果の耳朶を渇いた唇で甘く噛み、頭頂部を残して一気に逸物を引き抜き…
「気持ちよくなってくださいね…」
まるで吸い付くような冬果のおしりを両手で掴むと、
先程とは比べ物にならない速さで冬果の奥深くに逸物を叩きつけた。
<「いいですよ…赤城さん…」
侵入したモノは、締め付ける圧力を介さず、ずぶずぶと奥底まで埋まっていく。
ゆっくりと差し込まれるその感触に息を止めるようにして、迎え入れる。
やがて深奥にまで達した所で、擦り付けるような動きにかわり
更に今度は外へと引き抜かれていく
粘膜が逸物の頭に擦られる抜け行く感触に、全身がうねり狂う。
<「気持ちよくなってくださいね…」
抜けるか抜けないかの所で一瞬止まり
三条は腰を手で固定するようにして、一気に深奥へと突いてきた。
それを秘所で受け止め 胸の内で悲鳴を上げる。
───あふう…!
326 :
三条 望:04/01/25 07:42 ID:5SciC/4V
身体を振るわせ快感に耐える冬果の姿…
声こそ聞こえないが、涙を浮かべ肢体を震わすその姿に気持ちがどんどんと昂ぶっていく。
首筋…
胸元…
肩…
冬果の肌に舌を這わせながら、
蜜を滴らせまるで溶けてしまうような錯覚を覚えるほどに絡みつく花弁を押し分け、
深く深く醜悪な逸物を叩きつける。
冬果のおしりを掴む手にも力が入り、いつしか白い肌が赤く染まっていく。
スカートを持つ手がスベリ、零れた布地が三条との体の合間に滑り込み、結合部を隠す。
が、それでも尚、滴った蜜がアソコで三条の逸物に掻き回される音が医務室にぐちゅぐちゅと響き渡る。
ソレが激しく出入りする度、履いたロングスカートの下から雫が零れ
床のタイルにポタポタと落ちてシミを作っていく程、秘所は快楽の蜜に溢れかえっていた。
赤いあとが残るほどに掴まれた尻も、もはや打ち付けられる度に柔肉が甘美な痛みを享受している。
328 :
三条 望:04/01/25 08:06 ID:5SciC/4V
白い肌を抱きすくめ、すべてを冬果に叩きつける。
深くときに浅く…ただ逸物で冬果の胎内を掻き乱す。
直線的に、そして緩やかな曲線を描くように逸物で冬果の肉壁を擦りあげる。
汗ばむ冬果の細い身体を抱きしめる。
醜い舌を冬果の澄んだ舌に絡めていく。
いつの間にか朝の光が差し込む部屋の中で、背中に快感の渦が走り腰の動きが高まっていく。
「今だけは…今だけはすべてを忘れて快感に浸ればいい…」
そう耳元で囁いて、さらに腰の動きを早め冬果のを追い立てていく。
それなら…この肢体すべてで快感を
───…あふ……ぅ!……くうっ……!
三条のモノが、何度も何度も中を擦り、えぐり、突き刺さる。
それはまとわりつくように締め付けるアソコをまるで振り切るように激しい動きで蹂躙していく。
既に何度も絶頂へと昇らされているが
絶え間なく打ち付けてくる三条の腰使いに、更なる高みへと運ばれていく。
<「今だけは…今だけはすべてを忘れて快感に浸ればいい…」
濃厚に口づけされた後、耳元で三条が囁く言葉も聞こえているか定かではない。
ただひたすらに、自分でしか聞こえぬ声で、泣き叫び、快楽に嗚咽していた。
三条の腰は更に激しく、アソコに打ち付けられ、その快感の波を全身で受け止めている。
331 :
三条 望:04/01/25 08:30 ID:5SciC/4V
いつの間にか風は止み、曇りガラスから明るい光が差し込んでいた。
白い冬の日差しに照らされた冬果の汗ばむ肌を抱きしめて、水滴を飛ばしながら限界を迎えいく。
そして…
この日一番深く、そしてこの日一番強く冬果の胎内に逸物が埋め込まれた時、
声にならない声と共に逸物が蠕動し白く濁った欲望を冬果の奥深くに叩きつけた。
真っ白な朝の光の中で、2度3度と身体を痙攣させ白い欲望が冬果の花園を汚すように染み込んでいった。
それまで激しく腰を使っていた三条が一際強く、深奥に差し込んだ瞬間。
まるで時が止まったかのように───あるいはゼンマイのネジが切れるように二人の動きが止まり
そしてそれとは対照的に、堰を切ったようにアソコへと三条の白濁が注がれるのを受け止める。
ビクビクと痙攣する度に注がれた白濁は膣内を満たし、愛液と混ざり合って太股を伝って幾筋も流れ落ちる。
そして───
「……ふぁ………」
気の抜けるような声を発し、首から肩、肩から腰へと脱力して、そのまま気を失せ、三条の上に崩れ落ちる。
その体は絶頂の余韻にひくひくと震え、ロングスカートの中からドロリと白濁がこぼれ落ちていく。
その時、医務室の扉が突然開き、ボーセが中に入って来る。
疲労の極みにある三条を尻目に
器用に体の下に潜り込むと、そのまま人命救助犬のように胴体で担ぎ上げ、外へと連れて行ってしまう。
一度だけ、チラと三条を振り返り、後足で器用に扉を閉めて出ていった。
333 :
椿 杏樹:04/01/25 22:57 ID:8N0wgrdB
浴場の掃除を終え、せっかくなので一人で入浴中。
「ふあー…。でも今日はお掃除がんばりましたっと、うん」
334 :
桜庭 奏:04/01/25 23:58 ID:TIM4JX3s
過去問の答合わせをしている。
昨日司と会えたのがよかったのか、いつもより集中できており
真剣な表情でどんどんページが進む。
ベッドの上には下宿探しの雑誌の入った紙袋が置いてある。
昨日言ったように、中途半端なまま同居するのは気が引けるらしい。
(……でも、いつか振り向いてくれたらいいな。)というのが本音なのだが。
瑞葉失踪事件のことは、司が昨日会いに来たこともあり、
すっかり司が絡んでいると疑う気持ちはなくなってしまったようだ。
335 :
椿 杏樹:04/01/26 00:07 ID:2UHmr+LG
風呂から上がり、服を着直して暖炉のある部屋で映画のビデオを見ている。
見ているうちに画面には何やら濡れ場のシーンが。
「……。」
ソファに座ったまま、つい顔を赤らめ、無意識に体をもじもじとさせてしまう。
(…ちょっとだけ…誰も見てないし、今なら…)
テレビの中で濃厚なキスを交わす男女から視線が離れ、手が自らの胸へと伸びる。
336 :
桜庭 奏:04/01/26 00:18 ID:riOt3XjC
「ふぅ、終わったー。今日はコレでお終いっと。」
座ったまま大きく伸びをすると、立ち上がる。
「のど乾いちゃった。」
上にカーディガンを羽織ると、自室を出て厨房に向かう。
>>335 ミネラルウォーターの小さなペットボトルを頂くと、また自室に向かうが、
間に位置する暖炉のある休憩室から明かりが漏れているのが見える。
(勉強も終わったし、誰かいるなら気分転換におしゃべりしたいかも。)
耳を扉に当てると、よく分からないが映画を見ているような雰囲気がする。
大きな音で邪魔したら悪いので、そーっと音を立てないように扉をわずかに開けてみる。
すると、テレビの画面は見えないが、自分の胸を触る杏樹の姿が見え、驚いて
思わずペットボトルを音を立てて落としてしまう。
「杏樹さん!?」
「よし、おしまいっと。では御主人様、おやすみなさいませ」
手際良く書類を片付けると、主人に一礼して主人の仕事部屋から退出する。
「……はぁ」
廊下を歩きながら、ぽつり。
「私って、やっぱり魅力ないのかな……」
今夜はそれなりにモーションをかけたのだが、主人には気付いて貰えなかったらしい。
悶々とした思いを抱えながら、自室へと向かう。
338 :
椿 杏樹:04/01/26 00:33 ID:2UHmr+LG
>>336 (ん…)
「…きゃっ!」
突然床にペットボトルの落ちる音がし、ドアの方を見ると驚いたような奏の顔。
隠そうにも既にのめり込んでいたので乳房は露出しており、スカートもめくれ上がっていて
『自慰をしていた』のは丸わかりである。
「奏ちゃん、あの、だ、だって…その…」
相変わらず情熱的に絡み合う映画の男女をちらりと眺める。
つい寂しかったから――などとは言わず、とろんとした目つきで奏を見つめる。
「…こんな事こっそりやってて、わたしの事…嫌いになっちゃった?
…でもお願い、奏ちゃんも来て……」
小さめの声で呟く。
それ以上はどうか察して欲しい、と言わんばかりに恥ずかしげにソファへと奏を誘う。
339 :
桜庭 奏:04/01/26 00:46 ID:riOt3XjC
>>338 いつかみかさの自慰を頼んで見せてもらったことがあったとは言え、
こう偶然に見てしまうのははじめてである。
昨日司が来たと言っても、結局気持ちよくなれたわけではない。
その代わり、いつも以上に彼の心を知ることが出来た気がして、
切ないには変わりないが不思議な満足感で胸はいっぱいになったようだ。
そして、杏樹の色っぽい姿と、テレビから聞こえる熱い吐息。
一気に身体が熱くなる。
杏樹に誘われて、ふらりと中へ入る。
「嫌いになんてなるわけない、……私も、最近、……」
メイドさんも増えたからか最近主人と夜会うこともあまりない。
思い出したように身体が疼き始める。
>>338-339 「もう、随分声も掛からないし……」
落ち込みモードで廊下を歩いていると、ある部屋の中の様子がたまたま目に入る。
「……えっ?」
そこには、乱れた格好の杏樹と、何か熱に浮かされてでもいるような様子の奏。
「………?」
ここは執事として注意するべきなのかどうか。呆然としているうちに、ふと杏樹と目が合う。
「あ、あの…椿さん?」
自分が先日半ば身勝手に怒ってしまった事もあり、どこか不安げに漏れてしまう声。
予想外の出来事に、いつもの気丈さもどこかに消えてしまっていた。
341 :
椿 杏樹:04/01/26 01:02 ID:2UHmr+LG
>>339>>400 「良かった。私達だけでこういうのは…なんかはじめてなんですよね。
…キスしてみても…いい?」
ソファに呼び寄せた奏の服を肌蹴させると同時に、ゆっくりと唇を重ねる。
口紅が彼女にもついてしまったのだが、そこは気にせずに
舌を差込み音を立ててキスを続ける。
「ん…。ちゅ。あふ…んっ」
甘い声を漏らす。
そこへ偶然由依が入って来て目が合ってしまうが、さして動じず妖しげに微笑む。
この前の執事同士のビデオをふと思い出したから…という訳でもないのだが、
どことなく彼女を挑発する風にも見えるような、からかうような笑みを浮かべてみたりする。
「びっくりした?……やだ、やっぱりかわいいんですね、うふふっ」
342 :
桜庭 奏:04/01/26 01:15 ID:riOt3XjC
>>340-341 「そうですね、ふふっ
なんかとっても恥ずかしいけど……私どうしちゃったんだろう。」
ソファに座り、杏樹に微笑みかけると、唇を合わせる。
「ん…」
(なんか、杏樹さんのことカワイイと思ってたけど、こうして見るとすごく美人かも……)
間近で見えた彼女の顔を思い出して赤面してしまいながら、キスに没頭していく。
しかし、突然由依の声が聞こえて慌てて振り返る。
「ゆ、……!」
驚いて言葉にならず、真っ赤になって口を手で押さえる。
(うわぁ…、どうしよう……)
必要最低限程度しか話したことのない彼女にこういう場面を見られたことに戸惑い
視線をさまよわせ、次第に思考回路がおかしくなる。
「ゆ…由依さんも、一緒に、しちゃう?」
杏樹の腕に自分の腕を絡め、首を傾げながらぎこちなく微笑む。
>>341-342 「なっ、なななな何やってるんですか二人とも」
とても真面目だと思っていた奏と、屋敷で一番扱いにくいと思っている杏樹の組み合わせに驚いたものもあるが、
何より以前の杏樹との行為や志保に達させられた時の事を思い浮かべて真っ赤になってしまう。
>びっくりした?……やだ、やっぱりかわいいんですね、うふふっ
>ゆ…由依さんも、一緒に、しちゃう?
「さ、桜庭さんまで……と、とにかくそんなはしたない行為、ここでしないで下さいよ!」
つかつかと歩いてソファまで近寄る……が。
「……ふぇっ?」
奏がソファの側まで持ってきたペットボトルに足を引っ掛け、手をばたつかせて堪えようとするも思いっきりこけてしまう。
それでも、なんとか床ではなくソファの上に身体を倒すが出来たのだが、
「えっ……あの、ちょっと…」
自分をどこか違った様子で見る二人に何か違うものを感じ、怒るのも忘れて身体をよじらせてしまう。
「あ……」
両手を胸の前に置いて、自分を見下ろす二人を前に固まってしまった。
344 :
椿 杏樹:04/01/26 01:42 ID:2UHmr+LG
>>342>>343 >ゆ…由依さんも、一緒に、しちゃう?
>何やってるんですか二人とも
奏が珍しく誘ったりするので、自分も口元に指を当てて何か考える仕草をした後
ソファにごろんと横たわり誘う。
「寂しい子限定なんです。だって御主人様は、瑞葉さんの事で忙しそうだし…。
そもそもそんな時に甘えたりできないでしょう?だから、ほら」
近くにいた奏の首筋を撫でて、舌を這わせる。
「んふぅ…私達だけで慰め合ってみるのもいいかなぁって…。
やぁ、だめ奏ちゃん…そんなとこくすぐったいってば」
文句を言いつつもソファに倒れてきた由依を見て、一瞬また微笑むと
奏に(どうしよ、2人で少しからかっちゃいましょうか)などと耳元に唇を寄せて囁く。
「こんなの、いけないって解ってます。でもだからこそしたい時もあるの…」
半裸のままで、背後から片手を由依のスカートの中に手を入れて
腰あたりまでスカートを捲るように尻を撫で上げる。
「今度は由依さんにも…ん、ちゅっ…」
乳房を押し付けるようにしながら身体を抱き、唇を吸う。
345 :
桜庭 奏:04/01/26 01:49 ID:riOt3XjC
>>343-344 杏樹に首筋を撫でられ、くすぐったそうに身を捩らせるとお返しとばかりに
指先で背中をつーっとなぞる。
夢中になっていると、由依の驚いた声が聞こえ、振り返る。
>……と、とにかくそんなはしたない行為、ここでしないで下さいよ!」
由依のその『はしたない』という言葉に、少しショックを受けてしまう。
(私だって、同性同士でこんなことするなんてって思ってたはずなのに……)
またここへ来た頃と今の自分の違いに気付いてしまい、複雑な気分になる。
「…由依さん、私、でも、センパイやお客様に色々お仕事のこと教えてもらったり、
同僚になぐさめてもらったり、助かったことがたくさんあるんです。
自分でも女の子同士でどうかって思ったこともあるけど……。」
そこまで由依の目を縋るような視線で見つめてそう言うと、目を逸らして少し
傷ついたような表情で苦笑してしまう。
「でもお願い、『はしたない』なんて言わないで……。
ここに来てからの私が、否定されてしまうような気がしちゃったの。」
少し涙ぐんで見上げると、由依の手をぎゅっと握り締める。
どこか情緒不安定な感じでそう言うと、杏樹の耳打ちが聞こえる。
それに応えるようにふわりと笑うと、杏樹の行為を手伝う。
「ね、だから、仲良くしてください。」
まだ驚いている由依の耳元で、お願いするように囁く。
>>344-345 「やっ…桜庭さんも止めてくださいっ。その…はしたないなんて言いませんから」
困り顔でそう言うが、奏はぎゅっと手を握って離してくれない。
そんなやりとりの間に、杏樹にスカートを捲り上げられてしまう。主人を誘う気だったせいか、少し派手な下着が露わになった。
そして、さわさわと撫でられる自分の尻。
「…つ、椿さん、あの、駄目ですよこんなの。私出ますからお二人で話しあっ……んーっ!?」
奏に手を握られて抗えない上に、杏樹の巧みなキスのせいで次第に意識が霞がかってくる。
(椿さんの胸、とっても大きい……)
そんな事を考えているうちに、ようやく唇を解放された。
「ぁん……椿さん、もうやめましょうよ…。…由依、こんな事されたらまた変になっちゃいます…」
ろくに身動きが取れない状況で、懇願するように言う。
347 :
椿 杏樹:04/01/26 02:17 ID:2UHmr+LG
>>345>>346 >主人を誘う気だったせいか、少し派手な下着が露わになった
「?あー…。真面目さんなのに、なんかすごい」
それに目ざとく気付き、由依に意地悪く言うと彼女の下着を足首まですっと下ろす。
>…由依、こんな事されたらまた変に〜
「だめ。私達がいけない事してるの見ちゃった以上は、逃がさないんだから…ちゅっ。
私が嫌なら、奏ちゃんと…仲良くしてあげてください。ね?」
由依をソファに押し倒すと後は奏に任せ、自分はソファからカーペットに降りる。
何かをまた奏に耳打ちして微笑み、自分は自分で棚の中から何かのジェルを
取り出して指に塗る。
「私なら、ひとり遊びも上手ですから。…見ながらしちゃおうかな、ここで」
2人が乗っているソファの端に上半身だけもたれながら、片手で自分のスカートを捲り上げて
ショーツの紐をほどく。
はらり、と下着が落ちると、露になった秘部に塗れた指を埋めていく。
「あんぅ…っ。あ…」
指をゆっくりと動かしつつ小さな声で喘ぎ始める。
348 :
桜庭 奏:04/01/26 02:32 ID:riOt3XjC
>>346-347 「わぁ…ホント、すごい下着……」
いつか執事に付けられたような小さいレース地のショーツが目に入る。
「由依さん、御主人様のところにこんな下着付けていったら、
襲われちゃいますよー」
執事である由依が主人と関係を持っているのは知らないのでそんなことを
真面目な顔で言う。
「あ、杏樹さん……」
耳打ちは聞こえるが、離れてしまうのが少し寂しいらしくそれを思い切り顔に出してしまう。
気を取り直し、捲れたスカートから覗く秘部には触れず、由依の上着のボタンを
外していって肌蹴させる。
「執事さんの制服もいいですね、なんかカッコいい……。
私も着てみたい。……あ、……。」
垣間見えたショーツとお揃いのブラの付いた胸に目が行く。
ブラの上から優しく手を這わせるが、自分よりは大きく見えるその胸に少し嫉妬してしまい、
次第にその手に力を入れて揉み始めてしまう。
もう片方の手を下方へ持ってくると、由依の秘部に指を這わせ、容赦なく指を一本突き入れる。
>>347-348 >?あー…。真面目さんなのに、なんかすごい
「っ! い、言わないで下さい…っ」
そんな意味を成さない抗議をしている間に、するりと下着を下ろされてしまった。
「あぁ……」
奏の言葉にも、怒るどころか恥ずかしいだけ。
(ほんとに、襲われたかったのにな……)
自由になっている片手で秘所だけでも覆おうとするが、薄い恥毛までは隠しきれていない。
「おねがい…桜庭さん……。ひぁっ…」
優しいかと思えば、次第に強くなる胸への刺激。
秘所を隠していた手も払いのけられて、奏の白く細い指が秘裂を割って挿入される。
「やっ…いぁっ、だめ、入っちゃう……桜庭さんのが…もう」
だが拒むような言葉と裏腹に、秘所は奏を歓迎するかのようにくいくいと締め付ける。
ふと視線を逸らせば、杏樹が淫らな姿で自慰に耽っていた。
「あ…すごい……。あっ、ひぁん」
日常から切り離されたような淫靡な空間に、次第に身体が反応を始めていった。
350 :
椿 杏樹:04/01/26 02:59 ID:2UHmr+LG
>>348>>349 時折奏と由依の痴態をちらちらと眺めつつ、空いた手で胸を愛撫する。
それとは同時進行で、また別の男女が絡み合っている映画の様子も伺う。
「あっ…ん、私も…。いいなぁ…」
羨ましそうに零し、下半身の指を深く奥まで差し込む。
「っ…!」
どうやら媚薬か何かだったらしい先ほどのジェルの効果か、すぐに体が反応し
頬まで一気に火照ってきてしまう。
「御主人様ぁ…。私よくばり…?また寂しくなってきちゃったよう…」
2人に聞こえない程の声で、その場にいない主人への言葉を呟く。
目を閉じて乳房をさらけ出したまま、両指で秘所を弄る。
「んんっ、あっ…はぁ、んっ、んっ」
小刻みに喘ぎ、快楽に浸ろうとするがふと目を開けると
奏にすっかり翻弄されている由依の姿が、例のビデオで飯塚にいいように
されている姿と重なってなんとも言えない気持ちになる。
(?…なによ…。知らないんだから、別にいいもん…私には関係ないもの)
「…あ…。あぁっ、…もうもうっ!
やぁんだめ、こんなの…いやっ、関係ないんだからぁっ」
頭を軽く横に振ると、振り切るように指を激しく動かして
内心面白くない(らしい?)のを否定するごとく自慰に没頭する。
「…は…、はぁっ、……あぁんっ!」
しばらく夢中で弄っていたが最後、胸をわざと強めに掴み、大きく嬌声を上げて達する。
351 :
桜庭 奏:04/01/26 03:10 ID:riOt3XjC
>>348-349 「あーん、ずるいっ。…由依さん、気持ちいいの?」
きつい愛撫をしているはずなのに、快感を覚えていることを示すように
指を締め付けられる。
杏樹や由依の色っぽい姿を見せ付けられ、無意識のうちに太股を擦り合わせる。
「執事さんなのに、ね。やっぱり執事様とは違うのかな……。
カワイイ、由依さん。」
ゆっくりと指を抽送させ、愛液を絡めると、その指で秘豆を押しつぶす。
同じ女の子で、しかも彼女が年下なのを分かっているのでどこか強気な態度のまま
入れる指を増やしていく。
杏樹の喘ぎ声や由依の姿を見ているうちに次第に何だかもやもやしてきたのか、
それを解消させるように指の動きを早くして、由依の膣内の色んな場所を突く。
(…あ。)
膣内の膨らんだ場所を見つけると、重点的にそこを責めていく。
どこか面白くない表情で、機械的に由依を達せさせるためだけに激しく指を動かす。
指が強く締め付けられ、由依が達したのが分かると、ゆっくりと指を引き抜く。
>>351 「ひぅっ…あ、ごめんなさい……」
なぜか奏に謝りつつ、彼女の細指で敏感な部分を弄られ続ける。
>カワイイ、由依さん
「かわいい…ですか? あっ……んっ」
いつもはおとなしい奏にますます強気に責められ、さらに一本指を追加されると身体がのけぞる。
ぷっくりと小さく膨らんだ部分をつぶされると、消え入るような喘ぎ声を漏らした。
「やだ、桜庭さん、私このままじゃまた……」
そう言い終わるか終わらないかのうちに触られる、最も敏感な上壁…そこを刺激されると、もう何も出来なかった。
「んく、やっ、由依もう……あっ、んんっ!!」
軽く達すると、身体をひくひくと震わせてぐったりと横になってしまう。
奏が指を引き抜くと、とろりとした愛液がべったりとその指に付いていた。
「あ……私、また……」
蕩けたままの声と潤んだ眸で、奏に何か言おうとする。
353 :
椿 杏樹:04/01/26 03:40 ID:2UHmr+LG
>>351>>352 「……はぁ…。は…」
達して、ぺたんと座ったままで気だるそうに奏と由依の様子に目をやる。
が、目の前には日頃主導権など滅多に握る事のない奏に、されるがままになり
感じさせられている由依。
「…うそー…」
彼女が身体を震わせて達すると、再びソファの上に身を乗り出すようにして
上半身だけ圧し掛かる。
>あ……私、また……
物珍しいような表情で見つめていたが、その言葉にふふっと柔らかく微笑み
由依の額にキスをしてやる。
「まだ終わりじゃないですよ、かわいい執事様。
ここにいるいけないメイド達を…お仕置きしてくださるんでしょう?」
彼女の頬を掌で撫でて、挑発するような視線で見つめる。
「……できないの?もう。見習いってどの人も一緒なんだからぁ。
…お仕置きしてくれないのなら、もっと悪戯しちゃうぞうー…」
奏と目配せをし、更に由依をからかって遊んでやろうと今度は自分が
まだ達したばかりの彼女の身体を再び触り始める。
「ちゅ」
354 :
桜庭 奏:04/01/26 03:53 ID:riOt3XjC
>>352-353 何か考え事をしているような表情で、ソファのそばのテーブルにあるティッシュをとり
一本一本丁寧に指に付いた愛液を拭き取る。
(私、最近かわいくないのかも。だから御主人様も相手にしてくれないのかな……。
もっとかわいくなったら、…司様も振り向いてくれるかな。)
由依や杏樹の姿を見て、自分に魅力が無いような気がしてきてしまう。
>ここにいるいけないメイド達を…お仕置きしてくださるんでしょう?」
「!!」
ふと杏樹がそんなことを言うので反応してしまう。
「由依さんってお仕置きも出来るんですか?!
!…そういえば執事さんですもんね……」
思い切り自分が責めてしまったことに気付いて困惑する。
が、戸惑っているのは由依も同じなようなので、どうしようと思いながらも
杏樹の行動に乗ってしまう。
しかし、再び快楽の階段を駆け上っていく由依をどこかうらやましいと
思う気持ちが生まれてしまい、少し戸惑う。
自分は結局波に飲み込まれず、頭は冷静なまま行動をエスカレートさせてしまうのだった。
>>354 「はぁ……はぁ」
絶頂後の脱力感でソファに横たわりつつ、荒い息を吐く。
と、突然杏樹に額へキスされつつ、こんな事を言われた。
>ここにいるいけないメイド達を…お仕置きしてくださるんでしょう?
「ゃぁ……今は無理です…力、入らなくて」
ふるふると首を左右に振るが、杏樹の行動は止まってくれない。
>…お仕置きしてくれないのなら、もっと悪戯しちゃうぞうー…
「えっ? ええっ……だめです、私まだひくひくしたままで……んんんっ」
一瞬同じ見習いの飯塚の事も思い浮かべるが、それどころではない。
力の入らない身体を愛撫され、キスされて、触られ尽くされる。
「もぅ……許してくださいよぉ」
執事ではなくただの経験の浅い少女の顔が、また少しずつ悦楽に染まっていく。
結局杏樹と奏の二人がかりの悪戯めいた責めに、どうする事も出来ないまま弄られ続けるのであった。
人に頼らずで連日瑞葉の居所を捜索しているせいか、さすがに疲労の色も出てくる。
自室のベッドで横たわり、額に手をやる。
「こういう時には新しいコックってのも、助かるもんだよな…」
(ここの人達の前で焦ってもどうにもならない)と思い
敢えてあまり顔には出していないのだが、
散々屋敷の人間から言われてしまった『心配じゃないのか』という言葉に反発するように
眉を顰めてぼそりと言う。
「…心配に決まってんじゃねーかよ」
明らかに衰弱しきった様子でベッドに横たわり、
泥のように眠っている。悪夢でも見ているのか、時おり苦しげに呻く。
358 :
琴吹 司:04/01/26 23:19 ID:e1GQyBx5
うなされている瑞葉の横に立ち、無言でじっと瑞葉の表情を見つめている。
そっと前髪をかき上げてやるが、目を覚まさない。
次第に胸が苦しくなってきて唇を噛み締める。
「…うん、うん。ああ、あそこか…。わかった行く、本当ありがとうな」
携帯にかかってきた誰かからの電話を切り、上着を羽織って
屋敷を出る。
「ごめん奏さん、ちょっと出てくるよ」
>>358 一際苦しそうに喘いだかと思うと、息を繋ぐように咳き込み、
ようやく目を醒ます。
「……う……んっ」
側に司が立っていることに気づき、そちらに視線を向けると、
しばしジッと見つめた末に口を開く。
「……どうしても、聞きたいことがあります。
ここに来てからずっと私、自分のことばかりしか考えられなかったけれど、
でも、これはどうしても、あなたに聞きたいんです……」
その台詞は、か細い声ながら、しっかりとした意志のもとに発せられている。
361 :
琴吹 司:04/01/26 23:33 ID:e1GQyBx5
>>360 瑞葉の前髪を弄っていると目を覚ましたので、手を離す。
「……汗びっしょりだな。水でも持ってくるよ」
そう言って背を向けると、瑞葉から声が掛かったので顔だけ瑞葉に向ける。
「何?」
無表情でそう言って、瑞葉の返事を待つ。
どうやら監禁場所らしきマンションに辿り着くと、その前に自転車を投げ捨てて
丁度帰宅したらしいマンションの住人が入ると同時に中へ入る。
「えーと…。しまった、部屋がわかんないよ」
郵便受けなどからざっと部屋を探すが、肝心なところで弱ってしまう。
>>361 「奏さんのことです」
精一杯、口調に力を込めて言う。
「あなたは奏さんのこと……本当はどう思ってらっしゃいますの?」
衰弱して身動きすることすら辛いであろうに、強い視線を司に注ぐ。
「もしも……奏さんにまで酷いことをしようと考えているのなら」
そこまで言って息が切れたのか、しばらく咳き込む。
「……私、あなたを絶対に許しませんわ」
が、最後だけはきっぱりと言い切る。
364 :
琴吹 司:04/01/26 23:53 ID:e1GQyBx5
>>363 まさか奏の事を話し出すとは思っておらず、少し驚いた感じで片眉を吊り上げる。
「奏をどう思っているか? 気に入っているよ。お前ほどじゃないけど」
さらりとそう言って、瑞葉に向き直る。
「酷いことってなに? 今、俺がお前にしているようなこと?
何で自分がこういう目に遭っているのか……わかってんだろ?」
さっきまで優しく撫でていた瑞葉の前髪を掴んで、頭部を引っ張り上げると
荒々しくベッドに叩きつける。
「たとえ、奏に俺が何かしたとして、それをお前に許してもらおうなんて
思ってないし、関係ないじゃん。瑞葉には」
どこか苛立ちを見せながら言って、瑞葉を睨み付けながら腕を組む。
携帯で知り合いに再確認しつつ、ポストの前でしばし悩んでいる。
「やっべー、なんかカッコ悪いかも…」
>>364 ベッドに叩きつけられて、苦しげに呻くものの、その後ふっと微笑む。
「それを聞いて、安心しましたわ……」
しかしその笑みもすぐにまた、苦悶の表情に変わってしまう。
「でも、関係なくはありません。奏さんは私のお友達ですし……
それに、あなたも……」
焦点の定まらない瞳を向け、震えて力の入らない手を
必死に伸ばして、司の頬を優しく撫でる。
「だから、司様自身を含めて、誰かを傷つけるのはやめて下さい。
あなたを傷つけた、私以外は……」
367 :
琴吹 司:04/01/27 00:13 ID:B5nquya5
>>366 瑞葉に頬を撫でられ、途端にかっとなって瑞葉の首に手を掛ける。
「うるさいんだよ! 知ったようなこと言ってんじゃねーよ!!
お前に何がわかる!? 俺の何がわかるのか言ってみろよ!!」
頭に血がのぼり、ぎりぎりと手に力を込めていく。そして、ふっと力を緩めて
手を離す。
「……余計なこと考えられないように、薬漬けにしてやろうか。
それがいいな。お前もその方が幸せだろ?」
そう言うとクローゼットに向かい、扉を開けて中を探り、怪しげな白い粉が入った
ビニール袋と注射器を瑞葉に見せて、にやりと笑う。
>>366>>367 とりあえず聞いた通りの最上階に行くと、一つしかない部屋の中から
何やらかすかな声と音が聞こえてくる。
鍵は予想通り閉まっているが
「…あーもう!気にしてられるか!!」
思い切った様子でドアを一気に蹴破る。
よくよく確かめもせずに部屋に急いで入るが、とりあえずは司と瑞葉を見つける。
そのとんでもない状態に驚きつつも、彼女を助けようと部屋の床に適当に転がっていた灰皿を拾う。
>ビニール袋と注射器を瑞葉に見せて
(なんなんだよあれは…、くそっ)
瑞葉に司が近づいた隙を狙って、背中に灰皿を投げつける。
「……。」
瑞葉の様子を一度ちらりと見た後、こっちに気付いた司を無言で睨み付ける。
>>367 「あ……ぐぅ……っ……」
弱りきった状態で首を絞められ、たちまち意識を失いかけたところで
突如解放されたものの、今度は怪しげな薬を見せ付けられる。
「…………」
ぐったりと横たわったまま、それを虚ろな瞳で見やる。
(それも……いいかもしれませんわよね……もう、疲れましたし……
そうすれば全部忘れて……)
そう思った途端に瀬名の顔が浮かんできて涙がこぼれ出る。
>>368 と、次の瞬間ドアが蹴破られる。
「…………っ!?」
(うそ……そんなはず、ないですわ……)
飛び込んできた瀬名の姿に、大きく目を見開き、涙をポロポロと流す。
370 :
桜庭 奏:04/01/27 00:35 ID:6JzjAo8g
自分がお風呂に入る直前に出かけた瀬名を思い出す。
「瀬名さんこんな時間にどこに行ったんだろう……」
誰もいないのをいいことに髪をバスタオルで拭きながら廊下を歩いている。
「…もしかして。」
慌てて出て行った様子を思い出し、もしかすると瑞葉の居所が分かったのでは
と思い至る。
「まさか…ね。」
再び瀬名の言っていた『司が絡んでいるらしい』を思い出し、頭を横に振る。
自室に戻り、扉にもたれかかりながら手帳を取り出す。
司の住むマンションの住所の書かれた紙。
彼の筆跡がなんだか愛しくて、捨ててくれと言われても捨てられなかった。
371 :
琴吹 司:04/01/27 00:39 ID:B5nquya5
>>369 抵抗の色を見せない瑞葉の様子に、満面の笑みを浮かべる。
「……いいんだな? もう、昔のお前には戻れない」
言いながら薬をひらひらとさせ、瑞葉に近付いていく。
>>368 突然、扉が開き、振り返る間もなく背中に打撃を受けて薬や注射器を床に落とす。
「……お前、どうしてここが」
改めて扉の向こうにいる瀬名を見つめ、こちらも睨み返す。
>>369>>371 「ごめん、御主人様とか大人に言わずに勝手に自分で調べてたら遅くなった。
…でも良かったよ。見つけられて」
他にも色々言う事はあるのだが、それだけ口にする。
司の方を見ると、彼の手から注射器などが離れたのでほっとする。
が、
>……お前、どうしてここが
「どうだっていいだろ。返して貰うぞ」
司の肩ををぐいっと押し退けて無視し、瑞葉の体をシーツに包み抱き上げようとする。
>>371-372 >ごめん〜でも良かったよ。見つけられて
「あ……あ……あぁ……瀬名、様……」
口を幾度か虚しく開閉させた後、なんとかその名だけを口にする。
しかし瀬名が自分を抱き上げると、その手をやんわりと止める。
「まだ、ダメですわ。帰れません」
そして司の方を向く。
「このまま帰っても、何も変わりませんもの。そうでしょう?」
374 :
琴吹 司:04/01/27 01:01 ID:B5nquya5
>>372 瀬名と瑞葉の会話は全く耳に入って来ず、何故瀬名がここにいるのか
という事ばかり考える。
「……ちくしょう、こんなにあっさり見つかるとは思わなかった」
密告者でもいたのか、と自分を押しのけて瑞葉に近付く瀬名に構わず
考えを巡らせるが、混乱しそうなのでそこで思考を停止させる。
「ゲーム・オーバー……か」
>>373 瑞葉の言葉を聞いて、感情を失った目で瑞葉を見つめる。
「……さあな。ここをこいつに知られた以上、取りあえずゲームオーバーだな。
出て行きたきゃ行けよ」
そう言うと、壁にもたれかかり、腕を組んで二人の様子を窺う。
「……お前が出て行けば、俺はお前以外の標的を探すだけだ」
ぽつりとそう呟くと、怪しく小さな笑みを浮かべる。
>>373>>374 「わかった」
>このまま帰っても、何も変わりませんもの。そうでしょう?
(…こいつの何かを変えてやるつもりなのかな。
もう、どうしようもないとは思うけど…)
瑞葉の身体を下ろし、ブルゾンのポケットに手を突っ込み様子を見る。
>……お前が出て行けば、俺はお前以外の標的を探すだけだ
「お前さ、何がしたいんだよ一体。
好き勝手にやるだけやって、十分満足しただろう。
瑞葉さんが好きだからこんな事やらかしたんじゃないのか」
「…誰でもいいってわけじゃないんだろ。お前の言いなりになりそうな女なら」
一瞬奏の顔が頭に浮かんでしまい、怪訝そうに問う。
「ゲームオーバーとかかっこつけて言うんなら、洗いざらい全部、お前の思ってる事素直に言えよ。
ムカつくんだよ」
>>374-375 >出て行きたきゃ行けよ
「いいえ……行きません」
瀬名に下ろしてもらいながら、はっきりと言う。
「私のせいで、色々な人が傷ついたんです。
私が勝手に、実家を飛び出してメイドになったせいで……」
そこで瀬名の方もチラリと見やる。
(瀬名様も……それで随分悩まれてる……)
そしてまた司に向き直る。
「……あなたもその一人ですわ。だから、たとえあなたが許してくれなくても、私は……」
そこで少しだけ寂しそうに笑う。
「でも、もう私なんてどうでもいいって、本気であなたが仰るなら、
それでも仕方ないんですけれど」
377 :
琴吹 司:04/01/27 01:33 ID:B5nquya5
>>375-376 「うるせーな。お前には言ってないんだよ。少し黙ってろ」
苛立ちを表情に出してそう言うと、ちっと舌打ちする。
「……さっさと連れて行けよ。俺の気が変わらないうちにな。
お前もキレてるかも知れねーけど、俺もキレてるから何するかわかんねーぞ」
何かに耐えるように身体をゆすりながらそう言うと、瀬名から視線を逸らす。
そして、瑞葉が迷っている事に気付き、口元にだけ笑みを浮かべる。
「俺にもうこれ以上何もして欲しくないか? だったら目の前にいるそいつに
自分を置いて帰れって言えよ」
あくまで瑞葉を引き止めることを念頭に、そんな事を行って試すような視線を送る。
「行くなら、行け。それとも俺が行くなって言えば、お前はここに残るのか?」
>>376>>377 >自分を置いて帰れって言えよ
カッと来て声を荒げる。
「置いて帰らねーよ、連れて帰るよ!!
…俺がやりたくてもできない事をやっといて、まだ瑞葉さんを惑わすような事を言うな!」
屋敷から連れ去りなどというある意味自分が心の底ではやりたかった事を
簡単にやってのけた司に羨ましい気持ちもあるのか、
冷静さを少し失い怒ったように言う。
「お前のガキみたいな行動で、どれだけの人に迷惑かけたのかわかってんのか。
悲観的になってたら優しい誰かが同情してくれる、なんて思ってたら大間違いだよ。
…子供だからって現実はそんなに、誰かが助けてくれる程は甘くはないんだぞ」
自分の今まで生きてきた中での言葉なのか、そう司にまた言う。
「もういいよ、帰ろう瑞葉。こいつには何言ってもわからないよ。
結局ああして誰かに甘えないと生きていけないんだ」
「屋敷以外の女で好きにやってろよ、お前の好きなように、今まで通り」
まだ戸惑う瑞葉の手を引いて部屋を出ようとする。
>>377-378 瀬名と司の口論を辛そうに聞いていたかと思うと、
ついに衰弱している身体から、力を振り絞って叫ぶ
「やめてっ! やめて下さいっ!」
「……瀬名様、ごめんなさい。
私、明日の朝になったら、何があっても必ず帰りますから……」
瀬名の手を押しとどめる。
「瀬名様が納得できないのは分かりますわ。
でも、それはあとでたっぷり叱って……いえ、嫌って下さっても……
すごく、死ぬより辛いでしょうけれど、我慢しますから」
そして司の前に膝をつく。
「私は自分の意志で、今夜一晩だけ、あなたと一緒にいます。
あなたに命令されたからじゃなくて」
380 :
琴吹 司:04/01/27 02:15 ID:B5nquya5
>>378-379 「お前の言い分なんか聞きたくないんだよ。ごちゃごちゃ言ってる暇があるなら
さっさと出て行けよ!」
そう言って歯をぎりっと噛みしめ、充血した目で瀬名を強く睨み付ける。
が、瑞葉が瀬名の手を振りほどき、自分の眼前で跪く様子を見て
しばし無言で考え込む。
「……馬鹿だな、瑞葉。俺から離れるチャンスを捨てるなんてな。
わかった。じゃあこっちに来い」
そう言うと瑞葉の片手を取り、瀬名を無視しつつ引っ張って寝室を出て行く。
「お前が捨てたチャンスを俺が拾ったんだ。好きに使わせてもらう」
そのまま外に出て行き、非常階段がある方へ向かうと
瑞葉の首を絞めつつ手すりに背を押し付け、下へ落とそうと力を込める。
「瑞葉。もう俺は何も怖くないんだ。で、俺が満足するには
あいつが消えることでもなく、お前が消えることなんだよ……」
>>379>>380 「…それでいいなら…それでも」
瑞葉の言うとおりにし、司が何やら哀れにも見え
どうにか気持ちを落ち着かせるが
>瑞葉の首を絞めつつ手すりに背を押し付け、下へ落とそうと〜
「!」
異常な行動に出たので、やはりいてもたってもいられずに動いてしまう。
「お前…いい加減に…っ!」
司の手を瑞葉から強引に離すと、彼女の身体を有無を言わさず抱き寄せ
手近にあった毛布を纏わせ横抱きに抱える。
「ふざけんな!お前が消したくても、俺には一番大事なんだ」
瑞葉はそれでも何か言いたげではあったが、自分にはこうするしか出来ないので
彼女の言葉は一切聞かずにマンションの部屋から連れて出て行く。
「…連れて帰る」
「瑞葉さんは改心でもさせたかったんだろうけど…。
俺も勝手だって嫌われたっていい。黙ってこのまま置いてはおけないから、好きに奪わせて貰うよ。
……じゃあな、司。」
最後の方は、どことなく優しげな口調で司に話しかけ、部屋を出る。
そうしてどうにか屋敷までは連れ帰ったものの、瑞葉の目が見れずに
思いつめたような表情で黙って自室へと戻ってしまう。
(あいつが憎いわけじゃなかったけど…ああするしかなかった。よな?)
「どうしたら良かったんだろう。…全然わかんねーよ」
>>380-381 司に引きずられながらも、瀬名を安心させようと微笑むが、
それもつかの間、首を絞められ地上へ落とされそうになる。
「え? んっ、ぐ……ぅっ!」
眼下に広がる灯に目が眩んで、本当に足を踏み外しそうになる、
すんでのところで瀬名に救われる。
「ど……し、て……か、さ……ま……っ!」
言い様のない表情で呟くと、そのまま自分を抱える瀬名の胸に
顔を埋めてすすり泣き始める。
屋敷へと戻ると、医務室で点滴を受けることになるが、
瀬名は黙ってどこかへ行ってしまう。
(結局……また傷つけただけ……ですのね、瀬名様も、司様も……)
点滴の甲斐あってか、僅かに身体は楽になってきているものの、
精神的ショックの方が大きく、粘りつくような睡魔に襲われて眠りに落ち込んでいく。
383 :
琴吹 司:04/01/27 03:14 ID:B5nquya5
>>381-382 我を忘れ、無我夢中になって本気で瑞葉を殺そうとする。
「死ねよ、瑞葉……っ!」
だが、それを瀬名に阻まれ、少しだけ我を取り戻す。
「……ちっ、こんなことなら、最初から……」
更に自分を逆上させるかのような言葉を吐く瀬名に、どんどんと追い込まれていく
自分を感じ、二人を置いて階段を駆け上がる。
「終わりだ。何もかも。もう……行くことも戻ることも出来ない。瑞葉が
いないここにいても、仕方ない……」
途中、奏の事をふっと思い出し、立ち止まって屋敷がある方向を見つめる。
「もっと早く出会ってたら、もしかしたら少しはマシな人生だったのかもしれないな」
そう呟くと、頭が真っ白になり、何故か笑いが込み上げてくる。
「ふふふ……あはははは! ま、いいか……そんなこと、どうだって……」
気力をなくしたようにその場に座り込むと、錆びついている手すりにもたれかかり
胸ポケットに入れていた煙草を取り出しそれに火をつけ、紫煙を吹かす。
その時、手すりが崩れ落ち、それと共に自分の身体も宙に浮く。
「……!?」
目の前に広がる一面の青空を、目を見開き、見つめる。
384 :
桜庭 奏:04/01/27 03:50 ID:6JzjAo8g
ヒーターのついた暖かい部屋で、赤いチェックのガウンを羽織ったまま
机の上でうたた寝している。
が、ふと目が覚める。
「あ、もう3時過ぎてる。こんなところで寝たら風邪引いちゃう…。」
目を擦りながら立ち上がり、机から離れるとガウンを脱いで椅子に掛ける。
オレンジ色の暖かいパジャマに着替えると、寝ぼけ眼のままベッドの布団に潜り込み、
テディベアを抱きしめてすぐに寝息をたて始める。
「ん……司様……」
しばらくすると、彼の名前が奏の口から漏れる。
まだ何も知らない奏の寝顔には一瞬幸せそうな笑みが浮かび、再び寝息をたて始めた。
(屋敷の池で空腹に飢え釣りをやろうとしている)
「……」
私室で新聞を読んでいる。
「……ともあれ、瑞葉が戻ってきて良かった」
傍に控えている執事にある書類を渡すと、ちらりと一瞥してから言う。
「お前にも今回の件では随分と手間をかけさせたな。……結局無理を言って呼び寄せたにも関わらず、待機させておいた意味も無かった訳だが」
名無しの執事が何か言いかけるのを止め、主人らしい厳格さを纏った声でこう言う。
「その資料、焼き捨てておいてくれ。もう不要だからな」
一礼して出て行く名無しの執事の姿を静かに見つめつつ、ぽつりと漏らす。
「…瑞葉」
後味の悪そうな顔で外から戻ってくる。
ここ数日屋敷の仕事を休んでしまっているらしい。
「…なんか、色々…。めんどくせーな…」
そんな言葉とは裏腹に、瑞葉を連れ帰った後の事実を知ってしまったので
尚更何かやりきれない気持ちが残っている模様。
388 :
桜庭 奏:04/01/28 23:21 ID:+aGUdBHi
瀬名の直後に外から帰ってくる。
しかし、玄関の前で扉を開けようとして動きが止まる。
「怒られちゃう……よね、こんな勝手なことして。
ちゃんと一言言ってから出てこればよかった……。」
今朝、前日の朝刊夕刊と今日の朝刊を替えているときに、何気なく
新聞をペラペラとめくっていたら目に付いた地元のページ。
小さくしか取り上げられていなかったが、何度も見たマンションの名前だったから
見間違えるはずもなかった。
ピンクのダウンコートを急いで自室に取りに行くと、誰にも告げず屋敷を飛び出してしまった。
帰らなきゃと思ったときにはかなりの時間がたっていた。
無断欠勤してしまった事実に今頃気付いて玄関前でしゃがみこむ。
しきりとお屋敷の池の周りを嗅ぎ回るボーセに釣られて一緒に歩いている。
最近忙しく、散歩にも行けないので、せめてもの慰みになればいいとずっと付き合う。
───何見つけたのかな…?
真剣に嗅ぎ回るボーセが可愛くなって、背中を撫でてやる。
390 :
椿 杏樹:04/01/28 23:34 ID:f/qPHtfB
書庫でチョコレートの本を開く。
が、突っ伏すように机に寄りかかり、あまり良くない姿勢で
本をぼーっと眺めている。
「……何か、空気が重いな」
鍋にかけていた火を止めると、一旦厨房を離れる。
「あの子も居なかったし……」
何かと厨房周りの仕事をサポートしてくれるメイドの一人が今日は居なかった。
「……まあ、別にいいんだけどな」
そう呟きつつ、いくつかの食材を探して食料庫へと向かう。
何かを感じたのか、ふと顔を上げるボーセ。
つられて視線の先を見ると、玄関前でしゃがみ込む奏の姿を見つける。
──?
どこか様子のおかしい彼女の様子に
──そう言えば、今日奏さん欠勤してた…
心配になって、お屋敷の外に出て奏に駆け寄った。
こちらに気づいていないようなので、ボーセが奏の後ろから、そっと鼻面を押し当てて気づかせる。
393 :
桜庭 奏:04/01/29 00:01 ID:q6lmRNCf
>>392 目が充血したまま、ダウンコートのポケットに手を突っ込む。
ライターと一本だけ無くなったタバコのケースが出てくる。
再びそれをポケットに突っ込むと、体育座りをした膝の上に組んだ腕の中に顔を埋める。
「……?」
急に背中が暖かくなった感じがして、そっと振り返る。
「あ、…ボーセ。……と冬果さん。」
白い大きな犬を眺めた後、その後ろの人影に気付いてゆっくり視線を上げてゆく。
自分が首を傾ける角度が大きいのに気付いて、慌てて立ち上がる。
394 :
椿 杏樹:04/01/29 00:02 ID:HRYyPghZ
「ミルクココア飲みたいなあ。…でも癖になっちゃうとあれだし、やめとこ…」
チョコの本に飽きたので、立ち上がり本の整頓ついでに
何か小説本を物色している。
溶かして型に入れておいたチョコレートが十分冷えたようなので、冷蔵庫から取り出して自分の部屋に持っていく。
そしてそれを綺麗にラッピングしていき、気合が入った包装紙のチョコを仏壇に供えている。
広間でピアノに向かい、でたらめな節にでたらめな歌詞をつけて歌っている。
楽譜は広げたものの、ちっとも見てはいない。
「勧進帳、か」
なんとなく可笑しくて、そのまま良い気分で鍵盤を叩き続ける。
>>393 立ち上がってこちらを見る奏の目が赤く、泣き腫らした涙の跡に気づく。
──…どうしたんだろう? こんな…かなしそうな顔…
悲しげに佇む彼女に何もしてやれず、狼狽えてしまう。
だが、ボーセがゆっくりと奏の顔を見た後、ゆっくりとこちらを振り返り、小さく吼える。
「…ワゥ…!」
その鳴き声に後押しされるように、近づいて奏の手を取ると、そっと文字を書く。
──中に入ろう、奏さん
握った奏の手はずっと外に居たのか、すっかり冷え、震えていた。
何となく、その手を包み込むように両手でぎゅっと握る。
>>396 「さて、と……」
あらかた仕事を終えると、いつものように呼び鈴を鳴らす。
399 :
椿 杏樹:04/01/29 00:19 ID:HRYyPghZ
「つまんないなあ…」
どうやらかなり退屈気味らしい。
誰もいないのをいい事に、そんな適当な事を呟きつつ、小説本を持って廊下を歩く。
途中チョコっぽい匂いが鼻をかすめたので、かすかに開いているドアから
>>395 志保の部屋の中をちらりと覗いてみる。
「?」
>>398 ふと呼び鈴の音が聞こえたような気がして、ハッと手を止めた。
「御主人様がお呼び……なのかしら? 確かに鳴ったわよね」
急ぎ足で主人の部屋へと向かいつつ、もしかしたらピアノがうるさかったとか、
お仕置きされるんじゃないかという不安が脳裏をよぎる。
「貴子です。お呼びでしょうか?」
ドアを軽くノックして、主人の返事を待つ。
401 :
桜庭 奏:04/01/29 00:27 ID:q6lmRNCf
>>397 「えっと……、……」
何かを話そうと思うのだが、何を話せばいいのか分からなくなり、
そのまま口を閉ざしてしまう。
手を取られ、冬果の細く長い指が文字を書いてゆく。
「…ん、ありがとう。」
些細な暖かさに、再び涙を浮かべそうになるが、唇を噛んで耐える。
「今日ね、お仕事勝手に休んじゃったの。
御主人様とか執事様怒ってるかな……って思ったらなんか入りづらくなっちゃって。
冬果さんにもお仕事の皺寄せが行ってたらごめんなさい。」
なんでもないように笑顔でそう言うと、小さく頭を下げる。
「反省してるから御主人様許してください。」
主人の部屋の方を見上げてそう言うと、扉を開ける。
「どうぞ、冬果さん、ボーセもどうぞー。」
冬果とボーセを先に中に入れると、自分も中に入る。
「うわぁ、中はあったかい……。外、結構寒かったのね。」
中の暖かさに、一気に気が緩みはじめる。
>>400 「おう、貴子か。まあそこに立っていないで入りなさい」
ノックの音の後に聞こえた声に応え、貴子を室内へと入れる。
「…実はだな。最近肩がこって仕方ないのだよ。そこで、メイドの誰かに肩揉みでもしてもらおうかと思ってな」
いかにも疲れたと言う顔をしつつ、何故かベッドサイドに腰を下ろす。
「……さあ、やってくれ」
実際、ここ数日の出来事のせいで疲れは溜まっているのだが。
鋏やらリボンの切れ端やらが散乱している机。
視線の先、机の中央には小さな握りこぶし程度の大きさの容器がいくつも置いてあった。
(木箱のは御主人様で、紙袋のは執事様…)
どのチョコレートを誰に渡すのかを頭の中で確認する。
そうしていると隙間風のようなものが頬を撫でるのを感じ、辺りを見回してみる。
>>399 「あ、杏樹さん」
ドアの隙間から、興味津々と言わんばかりに杏樹が覗いているのに気が付く。
「どうしました?」
無邪気さを感じさせる丸い瞳に心が和み、微笑みながら聞いてみる。
>>402 「失礼します」
もう何度となく主人の部屋へ入っているはずなのだが、どうしても躊躇いのような、
すんなりと入りにくい抵抗感を感じて、しばしドアの前に佇んでしまう。
「はい。いつもお仕事お疲れ様です……」
いろいろ事件があったとは聞いているが、当事者として動かねばならない主人の苦労は
想像を絶するものだろう。緊張した筋肉の感触からそれが思い遣られ、
ねぎらいの言葉と共に吐き出す息にその気持ちをこめた。
「ずいぶん凝っていらっしゃいますね……肩以外にもどこか、マッサージいたしましょうか?」
やわやわと肩の凝りを揉み解しながら、ついそう訊ねてしまう。
405 :
椿 杏樹:04/01/29 00:45 ID:HRYyPghZ
>>403 >どうしました?
あっさり気付かれ、少し顔を赤らめながら部屋に入る。
「チョコレートだ〜。バレンタインですか?すっかり忘れてた。
そっか、それで街の本屋さんでもチョコの本ばっかり飾ってあったんですね」
ずらり並んだチョコの数々を眺める。
その内に、仏壇前のチョコ?らしき包みにも気づく。
「えっ。ぶ、仏壇買ったの?志保さん」
お世辞にも部屋にあまり似合っていない仏壇の登場に少し驚きつつ。
「私もどうしようかなぁ」
おいしそうなのでという理由で偶然持ってきてしまっていた、チョコの本をぱらぱらめくる。
>>404 「あー、そうそう、もう少し右側を頼む。そう、そこだ……気持ちいいぞ」
貴子のマッサージを受けて、心地良さそうな声を上げる。
「…うむ、貴子はマッサージが上手だな」
何かと各方面へと働きかけたせいか、肩周りの筋肉には澱みのような疲れが残っていた。
>ずいぶん凝っていらっしゃいますね……肩以外にもどこか、マッサージいたしましょうか?
「ほう?今夜は随分とサービスがいいのだな」
貴子の何気ない言葉に、どこか嬉しそうな言葉を口にする。
「そうだな……それでは、だ」
すっと離れてベッドに横になると、久しぶりに好色さの混じった笑みを浮かべた。
「仕事熱心なメイドの貴子には、特別に私が一番気持ち良くなれる所をマッサージしてもらおうかな」
彼女の反応を確かめつつ、そう言う。
>>401 <「今日ね、お仕事勝手に休んじゃったの。
休んだ理由は聞かずに、気にしなくていいから、というつもりで黙って首を振る。
彼女が何の理由も無しに、自分の仕事を放り投げるような人では無いことは知っている。
よっぽどの事があるのだろう。
主人の部屋に向かって頭をさげる奏の、どこか、まだ心ここに非ず、といった顔を見ながら
相変わらずどうして良いのか分からなかったが、この事は人には教えないでおこう、と決める。
<「うわぁ、中はあったかい……。外、結構寒かったのね。」
屋敷の中に入った彼女が漏らした言葉は、どこか…暖かさよりも別の事にほっとしたような声だった。
──そうだ
玄関の扉を閉める彼女の手をもう一度取った。
──御主人様には、私から報告しておきます。
──貴方は体を温めないと、風邪ひくわ
書き終えてから奏を視線で促して、何となく、こくんと頷く。
>>406 「ええ、これだけ凝っていらっしゃるとマッサージのしがいもありますから」
主人の気持ち良さそうな声に安心し、そう言って笑う。
>随分とサービスが
「勿体無いお言葉ですが……一番気持ち良くなれる所、でございますか」
その場に突っ立ったまま躊躇って、主人の言葉を反復する。
だいたいどういうことをすれば良いのか想像はつくけれど、自分から
あまり積極的になるのも恥ずかしいし、却って失礼じゃないかなどと思ったりもする。
「……それでは、失礼しますね」
おずおずと主人と向かい合うように跨り、ズボンを脱がせて爪先から揉み解していく。
そうして、主人の反応を窺いながら次第に太股を這い上がっていく。
「お疲れのようですけど……ここは元気なんでしょうか。最近ご無沙汰ですか?」
うっかり言い過ぎたと後悔するが、それを誤魔化すように下着の上から逸物を撫でさする。
>>405 雰囲気的にかなり場違いな仏壇対し、驚く杏樹。
その彼女に苦笑いして同意する。
「やっぱり合わないですよね…」
部屋との釣り合いを再確認すべく仏壇に視線を落す。
「でもここに置いておきたいですし、あまり気にしないで下さいね」
一呼吸置き、杏樹のほうへと視線を戻す。
「…杏樹さんもチョコ作られるんですか? 当然、御主人様には渡しますよね。
あとは… 執事様とか瀬名さんとか… 三条先生には渡します?」
>>408 「うむ、貴子のしたいようにしてみなさい」
そうして、目の前で躊躇うように立ち尽くしている貴子を見ていた。
そして、いきなり股間に来るかと思いきや、爪先からゆっくりとマッサージしてくる貴子。
「ほう……さすが貴子だな。私のして欲しい事が良く分かっているじゃないか」
そうして身体を預けていると、次第に彼女の手が太腿をゆっくりと這い上がってくる。
>お疲れのようですけど……ここは元気なんでしょうか。最近ご無沙汰ですか?
貴子に言われるまでも無く、既に下着越しの逸物が勃ち上がり始めていた。
「ふふふ、男というものはな、疲れるとここはかえって元気になるものさ…」
真偽が不明な理論を交えつつ、貴子の言葉に応えるようにこう言った。
「貴子。そこを触るなら……折角だ、私のほうに尻を向けてしなさい」
暗に69を命じつつ、ますます逸物を硬くする。
411 :
桜庭 奏:04/01/29 01:16 ID:q6lmRNCf
>>407 冬果に自分がいつもと違うともう既に気付かれているとも気付かず、
精一杯元気なフリをするが、少し足元がふらつく。
「ありがとう、……なんか身体がふわふわして変な感じ……。」
冬果に取られた手と反対の手で頬を触って、それから額に触れてみる。
「あー気持ちいい。」
自分の指先からひんやりとした冷たさが広がって心地いい。
「あ、そうだ。ちゃんと御主人様には私から言います。
……今は、もしかしたら誰かとお話中かもしれないけど……。」
前髪をかき上げながら思考をめぐらせる。
「だから、気にしないでね。でも、ありがとう。」
そう言ってふわりと微笑む。が、他の人から見ると、力無いように見えたかもしれない。
「じゃあ先にお風呂に入ってこようかな。」
そのままお風呂の準備をしに自室に向かおうと歩きかけるが、すぐにまたふらつく。
「あれ…」
壁にもたれて、額を押さえるとずるずると座り込んでしまう。
412 :
椿 杏樹:04/01/29 01:18 ID:HRYyPghZ
>>409 >やっぱり合わないですよね…
取り繕うようにフォローして笑って返す。
「う、ううん!そんな事ないです。日本だし、妻だし…その…。えーと…。
とにかく変ではないと思います!うん」
志保の傍らに座り、視線を合わせる。
>…杏樹さんもチョコ作られるんですか?
「……。恥ずかしいんですけどバレンタインって、した事ないんです。
それになんだか私の場合は迷惑にもなりそうだから、
なら、いっそ誰にもあげなくてもいいかなって」
段々声が小さくなる。
「……なんだか色々考えちゃって。
バレンタイン、男の人にあげる日じゃなくてチョコが貰える日ならいいのにな」
子供のように机にぽてっとうつ伏せにもたれて、そう志保に言う。
>>410 「ここは却って元気になるなんて……御主人様らしいですね」
くすっと笑って、そのまま下着の上からの愛撫を続ける。疲れ切ったときには
本能的に子孫を残そうとするとか、怪しげな本で読んだことを思い出したりもする。
>折角だ、私のほうに尻を向けてしなさい
「はい……」
何を考えているかは分かったが、自分の行為に熱中するあまり疼きだしていたため
大人しく主人に向かって尻を突き出して四つん這いになった。
そうしてここぞとばかりに主人の下着をずり下ろし、勢い良く跳ね回る逸物に
直に舌を這わせ始める。
>>412 「そんな迷惑だなんて。それに… 別に好意を表す手段じゃなくて、
日々お世話になっている人への感謝の気持ちを表すことにも使えると思います」
杏樹の傍らに立って手を伸ばし、手を箒と塵取りに見立てて机の上を掃除する。
「どうしてもチョコをあげるのが迷惑だって思うのなら、私にくれたっていいですし…
チョコ作りのウデを挙げておくと、いつかきっと役に立ちますよ」
ゴミ箱の上で手をほろい、次にラッピングに使った鋏などを机の中にしまう。
>>413 「ふふふ、男たる者いつも元気があるくらいでなくては頼りないだろう」
自分に尻を向けた貴子。その彼女のメイド服のスカートの中に潜り込み、勘と技術と経験を生かしてそのショーツをずり下げる。
ほどなく自分の逸物に温かい感覚が走ると、それに応えるように貴子の秘裂を弄り始めながらこう言った。
「ふむ。いいぞ貴子……。見なくてもわかるぞ、お前は今この上なく淫らな表情で私に奉仕をしているんだろう?」
微かに湿っていた縦筋をなぞるように撫で、唾液を絡めた指で彼女の後ろの穴をノックする。
「そうして、どろどろになってさらに大きくなる私のものに興奮しながら、その奉仕を続けるのだろう?」
スカートの中に潜っているせいで貴子の表情は全く見えないのだが、あえてそんな事を言って彼女の羞恥心を誘おうとしてみる。
「おっ……こっちも濡れてきたか…?」
これも半ば推測である。
>>411 <「あ、そうだ。ちゃんと御主人様には私から言います。
そう言って前髪を掻き上げる奏を、それでも怪訝な目で見てしまう。
外から帰ったばかりで良く分からないが、頬が熱っぽく見えないこともない。
こちらに向けた笑顔も、何だか頼りない。
───本当に大丈夫かな?
魂、ここにあらずと言った様子に、何か引っかかるものを感じながら
お風呂に入るといって、歩み去ろうとする奏を心配そうに見守った。
───なんだろう…? あの表情……どこかで見たような
ふと、考え込んだ瞬間。
傍らのボーセが素早く動いた。
風のように音も無く走り、壁を支えにずるずるとへたり込んだ奏へと向かう。
それを見て
「……っぁ……!」
咄嗟に声が出そうになって、喉に痛みのようなものが走る。
───今……私、声が…?
不思議そうに喉に手を当てるが、すぐに奏の事を思い出して駆け寄り、抱き寄せて額に手を当てる。
酷い熱だった。
直ぐさま彼女に肩ごしに担ぎ、自室へと向かった。
───しっかりして…! 奏さん!
幸いなことに、奏の自室に鍵はかかっておらず、ノブはくるりと回った。
部屋に入り、ベッドに彼女を下ろす。
>>415 まだ一糸乱れぬ身なりだったが、主人があまり器用に脱がすもので、妙なところで
その技術に感心してしまう。
「やっ……どうしてそんなこと分かるんですか」
そう言っても、自分でも自分の顔が紅潮して頬が熱くなるのがはっきりと分かっていた。
(私は淫ら、そう淫らな女で、どろどろ大きいものに興奮して)
性器全体を包み込むように愛撫しながら、竿全体を口に含んで扱き立てる。
「はむ……んっ、どんどんおおきくなっ……」
(興奮して恥ずかしいところを濡らして、淫らに乱れる私の姿を想像して)
前も後ろも主人に弄られ、次第に卑猥な想像が広がってしまう。
418 :
椿 杏樹:04/01/29 01:49 ID:HRYyPghZ
>>414 >日々お世話になっている人への〜
「そうなんですかぁ。ある意味お歳暮みたいなものでもあるんだ、バレンタイン」
志保の説明に納得したように頷く。
(それなら御主人様くらいには…あーだめ、
一人にあげたらやっぱり他にもあげなきゃいけなくなっちゃうし……。うー)
何か思うところがあるらしく、心の中で堂々巡りになってしまっている。
「ほんと、悩むくらいなら志保さんに食べて貰っちゃおうかしら。
妹分から伊達さんへの義理兼ねて」
頬杖をついて苦笑する。
「でもいいの?すっごいまずいかもですよ〜。私、チョコレートなんて買うばかりで
作った事なんて滅多にないから。
ベルギーからよく輸入して貰ってたのとかが割と好きだったんですよね、子供の頃…」
と、普通に話していたが突如何かを思い出す。
今までカード入れにこっそり忍ばせていた伊達の写真を、抜き取っていたらしく
「…あっ。そうだー。伊達さんで思い出しちゃった、はいこれあげます」
志保の手に渡す。
「書庫にね、落ちてました!写りも結構いいし、捨てるのもなんだし、持っててあげてください。
とか言ってて『既に持ってる』とかだったらあれなんですけど……。」
志保の様子を伺うように顔を覗き込む。
>>417 「うく……そうだ、貴子は綺麗で淫らな女なのだ。こうして私のものを咥えて、嬉しそうにここから汁を垂らしている」
包み込まれるような口内の感覚でびくりと逸物が震えるが、彼女に負けじと充分にほぐれた秘裂に指を一本挿入し、浅く前後させる。
「そして、こうして弄られるだけで気持ちよくなってしまって声が漏れてしまう、そんないやらしいメイドなのだろう?」
囁くように言いながら、わざとぐちゅぐちゅと音を立てて弄り、やがて舌を伸ばして陰核をねっとりと舐める。
「……ほら。こんなに、どんどん乱れていくじゃないか。だが、心配は要らない……」
指を引き抜き、たっぷりと愛液が絡んだそれで陰核を摘まむ。
「貴子はそんな姿が、一番美しいのだぞ?」
420 :
桜庭 奏:04/01/29 01:55 ID:q6lmRNCf
>>416 熱っぽい(本人は気付いていない)といっても、少し身体に力が入らないだけなので、
つい自分の身体を過信して、大丈夫だと思ってしまう。
静かな廊下に声のようなものが聞こえ、顔だけ動かして冬果を見上げる。
喉を押さえる彼女を見て少し違和感を覚えるが、頭があまり働かない状態なので
首を傾げて眉根を寄せ、不思議そうな表情を浮かべる。
「冬果さん大丈夫?喉、痛いの?」
しゃがみこんだままそう言うが、すぐに冬果に抱き寄せられ、抱えられるような
格好になりながら自室に向かう。
目まぐるしい展開に頭が付いていけず、切羽詰ったような彼女の表情を見て
不思議そうにしながら、そのまま運ばれる。
「あ、ごめん冬果さん、私重いでしょう?大丈夫だから……」
自室に着くと、ベッドに下ろされるが、お風呂に入りに行こうと思ってた事を思い出し、
立ち上がろうとする。が、再びふらついてしまい、ベッドに座る。
「……もしかして私、……」
ここでやっと自分の体調が変なのに気付く。
無意識のうちに額に手を当てながら、受験生なのに熱が出たのかもしれないことに
気付いて、青ざめる。
>>419 「……そっ、そんなことありませ――」
思わず顔を上げて本気で抗議しかけるが、その途端に内股をつつーっと愛液が伝い、
主人に笑われたような気がして慌ててまた逸物を弄ぶ本能に没頭した。
(綺麗だってのは額面どおりに受け取ってもいいのかしら?)
しかし自らの秘唇を責められて息が荒くなってしまい、必死で鼻息を荒げまいとする、
そんな自分がまたとても淫らに思えてくる。
「ちゅっ、くっ……ひあぁぁぁっ、そこっ!?」
敏感に膨れ上がった陰核を刺激され、とうとう逸物を咥えてはいられなってしまう。
(そんな、美しいだなんて、本当かしら?)
「もう……そんなに褒められたら、喜んでご奉仕しちゃいますよ?」
からかうようにそう宣言して口元に垂れた汁を手の甲で拭い、また主人に覆いかぶさってゆく。
いきり立った逸物を奥までくわえ込み、引き抜きかけて舌で先端や裏筋をくすぐってみたり、
ちょっと強めに手で揉みしだいたり、自分の持てるありとあらゆるテクニックを駆使して
主人を達させようとする。
>>418 「? 写真…」
受け取った写真に映り込んでいる伊達の顔はまだ血色が良く、
まだ病的なほどには痩せてはいなかった。元気だった頃の彼の姿。
「ありがとう、杏樹さん」
胸の奥から込み上げてくる熱いものを押し込め、杏樹の手をギュッと握った。
彼女の体温を十分に感じたあとは、涙腺が緩む前に顔を背けて立ち上がる。
杏樹に背を向けたまま袖口で目元を拭い、机の引き出しからインスタントカメラを取り出す。
「写真のお礼です。ちょうどフィルムも残ってたし、一緒に撮りません?」
カメラを高く掲げ、杏樹の真横に腰を落とした。
>>420 ベッドに寝かしつけた後も、立ち上がろうとする奏を押しとどめる。
だが、その必要もないくらいに足下のおぼつかない彼女は直ぐにベッドにぺたんと座り込んだ。
何事か、独り言のように喋り、額に手を当てた彼女の熱で赤い顔にさっと暗い影が差すのが見えた。
───医者…!
咄嗟にそう考え、思い浮かんだのは…
何とも信用ならない医者の顔だったりするが
───こんな時ぐらい、しっかり働くわよね。
仮にも御主人様の雇った人、ということを思い直してボーセを見やる。
僅かに頷くように顎を下げ、ボーセは久しぶりに廊下を全力で疾走していった。
その軽い足音が遠ざかってから、呆然とベッドに腰掛けた奏の格好を見やる。
いくら何でも、このまま寝かすにはいけない格好だったと、今更気づく。
───着替えさせなきゃ
奏をベッドに座らせたまま、着替えの有りそうな棚へ近づいて、トントン服を示して促す。
>>421 「うむ、もう貴子がお漏らしした汁でドロドロだな…ここは」
陰核へと断続的な愛撫を加えつつ、さらに貴子の秘奥から欲望を引き出そうと試みる…が。
>もう……そんなに褒められたら、喜んでご奉仕しちゃいますよ?
「ほう……おぉっ?!」
その言葉通り、貴子の奉仕は今までとは段違いの上手さで逸物を絶頂へと導いてくる。
「こ、これは大した物だな、だが…」
次第にせりあがってくる快感に負けないように、貴子の秘所全体や太腿周りを弄くるが、とうとう我慢にも限界が訪れる。
「くっ…駄目だ、もう出すぞっ!」
言うが早いか、逸物を口から引き抜いて白濁を放つ。
少し溜まっていたせいもあってか、どくどくと大量の精液が貴子の顔を中心に注がれた。
「……それでは、お前も満足していないだろうし…第二ラウンドといこうか」
一度達したにも関わらず元気なままの逸物を見せ付けると、スカートの中から顔を出して貴子の顔を見る。
「ほら……やっぱりそんないやらしい顔をしているじゃないか。お前の本性は、きっと淫らな女なのだろうな」
まるで暗示でもかけるように言いつつ、彼女の身体を持ち上げて騎上位の格好にする。
「さあ、淫らな貴子はいやらしく腰を振って、私を歓ばせてくれるのだろう?」
そう囁きながら、十二分に濡れた秘所に逸物を突き立てた。
425 :
椿 杏樹:04/01/29 02:19 ID:HRYyPghZ
>>422 にっこり、無言で微笑んで志保に手を握られる。
しばらくして手を離し、志保の頭を優しくぽんぽんと叩く。
「だめだよ志保おかあさん。お腹のお子が心配しますよー」
少しからかうように、でもいたわるような表情で彼女の様子を眺める。
首を傾げて志保の顔を覗き微笑む。
「…ね?」
>ちょうどフィルムも残ってたし、一緒に撮りません?
「写真?…写真は、えっとー…うん。いいですよ〜。
あのね、2人もいいけど志保さんと私、1人ずつの写真も撮ってもいいかなあ」
カメラに収まるように志保に腕を絡ませつつ、尋ねてみる。
>>424 主人の言葉責めに羞恥心を煽られ、すっかり身体に火をつけられてしまっていたが、
そんなふうに自分を可愛がってくれる主人がちょっと可愛いと思ってしまう。
「ふふふ……もうここもべとべとでふよ、ごひゅじんさま……」
口の中で逸物がぐっと膨張した瞬間、引き抜かれた逸物から吐き出された白濁が
顔中に掛かってしまう。
「いやぁ、熱ぅい……」
唾液と先走りの汁でてらてらと光る逸物が脈打って大量に吐精する様子を
恍惚とした表情で見詰め、さらに搾り出すように扱き立て、指ですくって口に運び
申し訳程度に飲んでみたりもした。
>第二ラウンドといこうか
「ふふっ……そうですね、もっともっと気持ち良くなってくださいね」
本当は欲しくて欲しくて堪らないのだが、それは口に出さないでおく。
初めての騎乗位に戸惑ってが、濡れそぼった秘処に逸物を突き立てられただけで
軽く達してしまった。
はじめは恐る恐る腰を揺すっていたが、すぐにコツを飲み込んで、主人とリズムを合わせて
突き入れられるたびに角度を変えるように腰を振り、自ら快感を貪る。
>>425 >「…ね?」
「……」
頷いてみせる。無言であったがはっきりと。
>「あのね、2人もいいけど志保さんと私、1人ずつの写真も撮ってもいいかなあ」
「ええ、いいですよ。 …はい、笑って笑って〜」
自分に言い聞かせる言葉という意味も含めて言い、二人が写り込むように最初の一枚を撮り終える。
「よしっ、と。じゃあ… 次はどっちが撮ればいいのかな」
考え込んでも結論は出ないと思ったので、掛け声とともに拳を差し出して指の形を変化させてみる。
「じゃーんけーん(チョキ)」
428 :
桜庭 奏:04/01/29 02:34 ID:q6lmRNCf
>>423 「お風呂は…やめたほうがいいのかな。」
残念そうにぽつりと呟く。
(あー私、制服の上にこのコートだけで外に出ちゃったんだ。)
今頃自分の薄着に気付きながら、ゆっくりとピンク色のダウンコートを脱ぐ。
頭がボーっとしているからなのか、そのまま制服の上着を脱ぎ、ボタンを外す。
下着姿になったところではじめて気付いたのか、慌てて脱いだ制服で身体を隠しながら
冬果に声を掛けようとする。が、気の利く彼女はもう既にクローゼットの中のタンスの側
にいて、感謝の気持ちで一杯になりなる。
「ありがとう、冬果さん。ごめんなさい。
あのね、一番下の段にパジャマが入ってるの。」
彼女から赤いタータンチェックのパジャマを受け取り、下着を着けたままボタンを付けてゆく。
上を着終えると、そのままブラを外し、中から取り出す。
そして、制服のスカートを身につけたままパジャマのズボンを穿く。
やはり同じ女性と言えど人前で着替えるのは恥ずかしいからか、熱の為だけでなく
顔を赤らめながら慎重に、出来るだけ見えないように着替えると布団に潜り込む。
が、ふと思い出したように冬果に声を掛ける。
「あ、ごめん冬果さん、申し訳ないついでにお願い。
あのね、机の上に並んでる、あの、白い表紙の英語の単語帳が一番左側に立ってると
思うんだけど、取ってもらえないかな。」
今日全く勉強していないことに気付いて、熱で潤んだ瞳で冬果を見上げる。
>>426 「ふふふ……今急に締まったな。まさか淫らなメイドの貴子はもうイッたのか?」
挿入した途端に強い締め付けを感じて、貴子をからかうようにしつつも一方で優しくおとがいを撫でてみたり。
「さあ、自分が気持ちよくなるのもいいがまずは主人を気持ちよくさせてみろ。上手くできたらご褒美をやるからな?」
自分は申し訳程度にしか動かず、貴子が自分から動くように仕向ける。
やがて、ぎこちないながらも貴子が動き出した。
「いいぞ……繋がった部分からもどんどん汁が溢れてくる…。貴子は飲み込みが早いな」
次第にリズム良く動き出すと、メイド服越しに乳房にも手を伸ばして揉んでやる。
「いいぞ…。本当に何事も飲み込みが早いじゃないか。では……私からご褒美だ!」
そう言い放つと、貴子が腰を下ろすタイミングを計って思い切り突き上げる。
ぐりぐりと押し付けるように腰を使いながら、快感を貪っている彼女に囁きかける。
「どうだ、気持ちいいだろう?だが、これはまだまだ序の口なのだぞ。…もっと、気持ちよくなるんだ」
まだ、彼女の知らない悦楽の世界がある─そうさりげなく示唆してから、一気にスパートをかけていく。
>>429 「もう、そんなエッチな言葉ばかり……」
口ではそう言うものの、しっかり身体が反応していることは自分が一番よく分かっているのだが。
「ご褒美……これも十分ご褒美ですよ、だってこんなに気持ちぃ…くふうっ!」
メイド服越し胸を揉まれ、ささやかな胸の先端で乳首が布地に擦れる痛いほどの感触が
電撃のような快感となって全身を駆け巡った。いよいよ息は荒く、全身にじっとり汗ばむほど
一心不乱に腰を使った。
「はい、もっと、気持ちよく……なりたいです、して、ください……」
結合部から漏れる卑猥な水音、主人の身体の温もり、突き上げる熱い異物の感触、すべてが
ただただ快感となって、主人の力強い動きに飲み込まれ恍惚となってしまう。
やがて痺れるような感覚が拡がり、絶頂が近いことを悟った。
「ああん……だめ、いやっ、もうイきそ……」
431 :
椿 杏樹:04/01/29 02:57 ID:HRYyPghZ
>>427 「ぽん」
後出しでズルをしてグーで勝ち、カメラを奪う。
「やったー撮る係〜。ああだめ文句はなしなし。はぁい、チーズ。パシャ」
志保の姿をカメラに収め、一瞬の無言の後に突如偉そうに胸を張る。
「……勝ったついでに命令します!この志保さんの1人写真は
アルバムなり写真立てなり…とりあえず今私があげた写真と並べて飾る事。いいですかっ」
「チョコもいいけど、早くお亡くなりの伊達雅彦におまけ!
『今の志保さんの写真』もプレゼントしてあげて?バレンタイン。
色々よくばりな人だったから、
きっと物足りないって思ってそうかな〜、なんて。ちょっと何気に思ってしまっただけなのですけど」
のんびりした口調だが一気に喋ってつとめて明るく振舞い、自分の写真を撮って貰うと
本を手に志保の部屋を出ようとする。
「絶対ですよ志保さん。杏と約束」
指切りをするような真似をし、またにこっと無邪気に笑うと部屋を出て行く。
出てからまた最初のように中の志保を覗き込み
「じゃあ、おやすみなさい。寒いからあったかくして寝てね〜」
子供が母親にじゃれるように言うと、部屋のドアを閉じる。
>>428 重ね着したり、布団に隠れるようにしながら着替える奏をいけないと思いつつも、心配でつい見てしまう。
その小さな体を見ながら、前のお屋敷で
妹のように可愛がっていた相手の看病した時の事を思い出す。
そういえばお風呂は無理だけど…
───後で、タライに熱いお湯と、タオルを持ってきてあげるから
机の上のメモを借りて、書いて見せる。
これなら体を冷やさずに、少しはスッキリ出来るだろう。
安心したのか、布団に潜り込んだ奏を見ながら、三条の来るのを待つが
<「あ、ごめん冬果さん、申し訳ないついでにお願い。
そう言われて苦笑する。
やれやれ、と思いながら奏のベッドに腰掛けて、ちょこんと奏の額に指を置いて、片手でメモを書く
───心配しなくても、英語くらい私が後で教えてあげる。
一枚目のメモを見せ
───元々、私はイギリスのお屋敷で働いていたから、英語はちょっとしたものよ。
二枚目のメモを見せて、そのまま額に指を置いたまま、ゆっくり顔を近づける。
そのまま子供をあやすように、優しく額に口づけして
今は、寝なさい…何もかも忘れてね…… 胸中で呟いて、微笑む。
ベッドからギシっと降りて、何か病人食でも作ってあげようと振り返りながら部屋を出る。
>>430 「そうかそうか、エッチで淫らな貴子は自分から腰を振って感じているのか。……いやいや、素直でいいぞ」
一度達した事からまだ余裕があるのか、強い刺激にも耐えつつそんな事を言う。
「私も、素直なメイドは大好きだからなっ!」
貴子の腰に手をやり、抜け落ちないように配慮しながら激しく絡まりあう。
>はい、もっと、気持ちよく……なりたいです、して、ください……
「そうだ。それでいい……」
荒い息を吐き、熱をもった逸物を強く包み込まれながらも、そのまま貴子をさらに遥かな高みへと導こうとする。
少し中がきつくなったのを確認すると、スカートの中に片手を潜らせて内太腿から湿り気を帯びた恥毛を愛でた。
「ほら、いいぞ……イッてしまうんだ、貴子っ」
ぴくっぴくっと震え始めた彼女を手助けするようにまた囁き、最奥へと逸物を叩き込む。
やがて、強い締め付けと断続的な細かい震えが訪れた。
「……うっ!」
そうして貴子が達したのを確認してから、こちらも二度目の絶頂に達する。
「ふぅ……。さて、どうだったかな、貴子?」
白濁と愛液にまみれた逸物を抜き取ると、どこかぼんやりとしているような貴子に聞いてみる。
「おかしくなりそうなくらい、気持ちよくなったろう?」
>>433 太股を伝う主人の手の感触、ごそごそと茂みを撫でられるくすぐったいような
不思議な快感。そして主人の手が時折陰核に擦れ、息ができなくなるほど快い。
「はぁっ、もう私はエッチで淫らで腰を振って感じて、それでイっちゃう――」
最後はもう叫ぶように、自ら被虐に酔いしれながら絶頂に上り詰める。
深く深く密着した主人の逸物をぎちぎちと締め上げ、その熱を抱いたまま
主人の上に倒れこんでしまう。
ようやく意識が戻ると、主人と顔が異常接近していた。
ひたすら突きまくられた逸物を抜き取られ、秘処の空虚感がまだかすかな余韻を残す。
「気持ち、良かったです……こんなに気持ちよくなれるんですね……」
そう言ってにっこりと微笑んで、崩れるように主人の唇に自分の唇を被せ、濃厚なキスを
楽しんだ。
435 :
桜庭 奏:04/01/29 03:20 ID:q6lmRNCf
>>432 >───後で、タライに熱いお湯と、タオルを持ってきてあげるから
何から何まで冬果にお世話になってしまい申し訳なさそうに首だけ動かして
頭を下げる。
「どうもありがと、冬果さん。」
英単語帳の代わりに渡されたメモを見て、つい口を尖らせてしまう。
「でもね、不安なの…、見てないと。」
小さい子が駄々をこねるように布団の中から見上げる。
(それに、気を紛らわせるものがないと、……)
今回の高熱は、たぶん寒い中あのマンションの非常階段で長い時間を過ごしてしまった
のと、やはり知恵熱なのだろうと思う。
額に冬果の唇を感じ、暖かいものが胸に込み上げてきて、思わず涙ぐみそうになる。
「冬果さん、ホントありがとう…ごめんね」
それを隠しながら冬果が出て行くのをそっと目で追い、いなくなってから布団から
上半身を起こす。先ほど脱いだダウンコートのポケットの中から、手帳を取り出す。
わずかに指先が震えるが、それを枕元に置く。
机の上の英単語帳を取りに行こうか迷うが、先ほどの自分のふらついた足を思い出し、
諦めたように上半身を後ろに倒す。
(困ったなぁ……、ホントに。)
複雑な気持ちで、目を瞑るとどんどん涙が零れてくる。
耐えられなくなってテディベアを片手で引き寄せ、枕に顔を押し付けながら、
次第に眠りに飲み込まれていった。
>>434 絶頂に達し、自分の胸に倒れこんできた貴子を優しく受け止める。
「ふふっ。貴子が望みさえすれば、もっともっと気持ちよくなれるんだがな……」
ようやく意識がはっきりしてきた貴子の髪を撫でつつ、唇を重ねる。
ねっとりとした後戯を兼ねたキス。それを交わしてから、耳元で囁く。
「私は貴子に期待しているぞ。メイドの仕事全般で、これからもっとお前が成長していくのを楽しみにしているからな」
汗ばんだ彼女の肌を撫でまわしつつ、しばらくはそうして余韻に浸っていた。
>>431 「!?」
杏樹の後出しで一瞬の虚を突かれて呆然としていると、
彼女に怒涛の勢いで捲くし立てられてしまった。
結局は杏樹に気を遣わせてしまったことを後悔、というよりは申し訳なく思う。
「おやすみなさい〜」
部屋から出て行く杏樹に振った手が、虚しく空を切るような感じがした。
(御主人様にちょっと頼んでみようかな。杏樹さんを可愛がってあげてって)
仏壇の小物の位置を整理して、杏樹からもらった写真を入れることができるスペースをつくる。
ふと見えたゴミ箱の中のリボンの切れ端。ひらひらしていて、綺麗なリボン。
それを摘み上げて新たに結ぼうとしたけれども、なかなか上手くいかなかった。
438 :
椿 杏樹:04/01/29 03:44 ID:HRYyPghZ
廊下を歩くが、すぐ側の自室まで戻る気にはなれずふらふらとまた少し
とろい足取りで屋敷内を散歩している。
「あーあー、なくなっちゃった。あれしか持ってなかったくせに」
自分の事なのに他人事のように小さく呟き、主人の部屋前で貴子と絡む主人を目にし
またしばし歩いて執事達の執務室を通りすぎる。
「でもあれでいいの。うん。自分より人の幸せですよ、やっぱり」
「…はぁ」
一通り自分への言い訳を終えると、短いため息をつく。
「なんだかぎゅうー…ってされたいなぁ。思いっきり」
「ふう……」
来客後の応接間を、手早く片付けている。
「うわー、お客様ったらせっかくのデザート残しちゃってる。このケーキ美味しいのに勿体無いなあ…」
そんな事を言いつつ、食器類を運ぶ。
夕食の片付けを任され、のんきに歌を歌いながら皿洗いをしている。
そこにメイド長が来て、ぴたっと歌うのを止めてメイド長を見つめる。
「……あ、あの……歌いながら洗うのはだめでしたか……?」
数日間、熱を出して寝込んでいた医務室から、
三条に頭を下げるとようやく出てくる。
「お世話になりました……」
「え、外にまで歌声が漏れてて、お客様が笑ってた……? あ、あははは……」
ごまかすように笑ってメイド長に頭を下げた瞬間、持っていた皿を落としそうになる。
「あっぶな〜い……っ もうちょっとで割っちゃうところだった。ふぅ……」
そんな様子をメイド長がやれやれ、とため息をつきながら眺めている。
早足で廊下を進み、すぐに自分の部屋にこもってしまう。
メイド長が手を貸してくれたことで、ようやく皿洗いが終了する。
「ありがとうございました! おかげで助かりました〜」
にこにこと笑いながらそう言って、再び頭を下げる。
そして、自室へ戻ろうとした時、メイド長に片手を掴まれる。
「……あ、あの……? え、ええっ!? まだ仕事が残ってるから手伝ってくれ??」
部屋の扉に鍵をしめると、ベッドに横たわる。
が、眠気が襲ってくる様子は一向にない。
「当たり前ですわよね……ほとんど眠っていたんですもの」
葉巻を吹かしながら、手元にある書類を眺めている。
「……もう処分しても良いと言ったのに」
処分し損ねていた書類を一枚ずつ読み、そしてくしゃくしゃに丸めてゴミ箱に捨てる。
「本人から詳しく事情を聞いた方がいいだろう……」
葉巻を灰皿に押し付けて消すと、瑞葉を自室へ呼び出す。
447 :
秋山 麗:04/01/30 23:54 ID:LKX7AAu4
1月のカレンダーにまた一つバツを付ける。これで残るは31日だけ。
「………………」
そのカレンダーを、自室にてボーっと見つめる。
>>446 眠りにつくわけでもなく、じっとうつ伏せになっていると、
電話のベルが鳴り響く。
「はい、瑞葉です……おじ様? はい、……分かりました。すぐに参ります」
力ない声で答えると、部屋を出て主人の元へ。
「失礼します」
>>448 「瑞葉か。まぁ、そこに座ってくれ」
未だ元気が無い瑞葉の様子を窺いつつ、ソファを指差す。
「私がこれから何を話そうとしているのか……お前ならわかるな?」
言いながら、ゆっくりと瑞葉の前に立つ」
「何があったのかはもういいだろう。どうしてそういうことが起こったのかも
あえて問わない……重要なのは、これからのお前だ」
そして、瑞葉の隣りに腰を下ろし、腕を組んで瑞葉の顔を覗き込む。
>>449 すすめられた通りにソファに腰を下ろす。
>〜重要なのは、これからのお前だ
「…………」
何も口を開かずにいるうちに顔をのぞきこまれ
咄嗟に顔を背けてしまう。
お風呂上りにバスタオルを肩に掛けたまま姉の部屋に寄る。
御見舞いのスポーツドリンクを届けると、扉を静かに閉めて廊下に出る。
>>450 こちらを見ない瑞葉に、思わず眉を顰める。
「……言いたくないことは言わなくてもいい」
そう言って瑞葉の肩に手をまわしてこちらに抱き寄せ、顎をくいっと持ち上げて
顔を向かせる。
「今すぐは無理だろうが、忘れろ、としか私には言えない……出来るか?」
>>452 「……ぁ……」
無理に上を向かされるが、それでも目だけは合わせないようにと足掻く。
>忘れろ、としか私には言えない……出来るか?
「……無理、ですわ……だって……」
たちまち瞳から涙がこぼれ出る。
「私のせい……で……」
454 :
秋山 麗:04/01/31 00:13 ID:E9va3VZr
いつまでも眺めていても仕方がないので、部屋を出てみる。
>>453 泣き出した瑞葉を黙って見つめている。
「お前のせいじゃない。抵抗出来ないお前を踏みにじった結果が、ああなっただけだ」
瑞葉の涙を指先で拭いながら、優しく微笑む。
「……泣かないでくれ、瑞葉。私まで悲しくなってくる……」
少しでも瑞葉を励まそうと、自分だけは微笑み続けてそんな事を言う。
廊下を曲がって階段を下ろうとする直前に、部屋から出てきた
麗と目が合う。
「あ…こんばんは。」
いつか彼女と話した夜から、つい緊張してしまうのか、丁寧に頭を下げる。
>>455 「違うんです……!」
激しく頭をふる。
「私が、裏切って、傷つけて……だからっ!」
主人の手から逃れるように身を引く。
「それに私には、おじ様にこんな風に優しくしていただく資格もありません。
だって私は……おじ様のことも、裏切って……」
458 :
秋山 麗:04/01/31 00:25 ID:E9va3VZr
>>456 「あら、俊君、こんばんわ」
直前まで纏っていた暗い空気を押し込めて、微笑を浮かべてみせる。
「どうしたの? あたしに対してだけは、なんか硬いけど?」
>>457 「瑞葉……瑞葉! 聞きなさい!」
自暴自棄になり、自分から離れようとする瑞葉の肩を強く掴んで前後に揺すぶり
真剣な眼差しでじっと見つめる。
「私を裏切る……か。正直にいえば、寂しいことだが……いいか、瑞葉。
お前には色んな経験をして欲しい。辛いことも、楽しいことも」
言いながら、瑞葉を自分の胸に抱き寄せ、優しく頭を撫でてやる。
「今までだって辛いことがあっただろうが、お前は自分の意志で私の元を去らなかった。
私は嬉しい……瑞葉には、いつまでも私のメイドであって欲しい……」
まるで子供をあやすかのような口調で話し続けると、瑞葉が泣き止むのをじっと待つ。
>>458 「!!…敵わないな、麗さんには。」
自分の態度が彼女に対してだけぎこちないのを気付かれていたことに驚き、
右手で髪をかき上げながら苦笑する。
「麗さんには、なんか俺の弱味を握られてるっていうか、そんな気がして。」
視線を逸らしながらそう言う。
ある意味、自分を一番さらけ出してしまったのはこの人の前だけではないかと思う。
「まだお仕事が残ってるんですか?」
>>459 主人の言葉を聞いているうちに、少しずつ抵抗が弱まっていく。
「……おじ様……私、いいんですの?
このまま、ここでメイドでいて……」
恐る恐る問う。
「それでしたら……証を下さい。
おじ様が、御主人様である、証……」
そしてそっと主人の手をとると、震えながらも胸元へと導く。
462 :
秋山 麗:04/01/31 00:39 ID:E9va3VZr
>>460 >なんか俺の弱味を握られてるっていうか、そんな気がして
「うふふっ、別に、あたしはそんなつもりは無いんだけど……?」
小さく笑いながら、俊の懸念を打ち払う。
「ううん、そうじゃないんだけど……なんだか寝付けなくて、ね。
俊君も、何か飲む?」
これから厨房へ行くらしい。
>>461 瑞葉が促すまま、片手を彼女の胸元に移すと、ゆっくりとその胸元を開いていく。
「良い子だね、瑞葉。何も心配しなくて良い。お前に何が起こっても、私はお前の主人だ」
囁くように言うと、晒された胸をぐっと掴むように揉み上げて、瑞葉に口付ける。
じっくりと唇を吸い続け、舌を絡めつつ、はっと何かに気付いて
愛撫していた手を止めて、開いた上衣を元に戻す。
「……まだ、本調子ではないのだろう? 無理をしなくてもいいんだぞ」
陵辱の痕が残っていて辛いだろうと思い、瑞葉を気遣うようにそう言う。
>>462 「あ、うん、じゃあ俺も何か飲もう。
おねえちゃんの分しか持ってくるの忘れてたし。」
やはりどこかかしこまりながら麗と並んで厨房に向かう。
「そういえば、藍ちゃんとはよく連絡とってるんですか?
いつか俺が風邪引いたときも、藍ちゃんからって俺に届けてくれたし。
藍ちゃんの日記にもよく麗さんのことが書いてありました。」
少し無言のまま厨房に向かっていたが、沈黙に耐えられず話題を探す。
共通の話題といえばやはり藍子のこと。
まだ彼女とは仲直り出来ていないらしく、それを思い出してしまい片眉を上げる。
「ま、一番書いてあるのは"侯爵様"のことなんだけど。」
少し面白くない表情で麗に聞こえないように小さく呟く。
>>463 「……っ……!」
唇を重ねながらも、時おり乳房から鈍い痛みが湧き上がるたびに
小さく震える。
>無理をしなくてもいいんだぞ
「いいえ、もっとなさって下さい……もっとキツくて構いません」
そう言っても行為を続けようとしない主人を見ると、
スカートをたくし上げてみせる。
「ほら……ご遠慮なさる必要なんてないんです」
自嘲気味に微笑む。晒されたショーツには
既に染みが出来ているばかりか、腿に一筋二筋、露が伝っている。
466 :
秋山 麗:04/01/31 00:59 ID:E9va3VZr
>>464 「あたしから連絡することは無いわね。……もう少しで帰るから」
やはり、本人も気になっているのか、避けたかった話題を自分から振ってしまう。
厨房に着くと、冷蔵庫の中から適当に飲み物を取り出しつつ、
「……あまり面白く無さそうね。まあ、わからなくもないけど」
侯爵の話が聞こえたらしく、そんな相槌を打ちながらも、いつもの笑みを絶やさないあたり麗らしい。
「そんな様子じゃ、まだお嬢様と仲直りしていないみたいね?」
>>465 自分の言葉に反して、スカートの捲り上げる瑞葉にどこか寂しさを感じる。
「……私が遠慮をしていると思うか? 瑞葉、それは違う」
そう言って、スカートを持つ瑞葉の手を押さえて裾を元に戻させる。
「瑞葉をこんな身体にしてしまった責任は私にもある。だから、自分をみじめだと
思わないで欲しい……」
そして、ゆっくりと瑞葉の身体をソファに横たえると、首元にそっと口付けして
スカートの中に片手を差し入れる。
「もっときつく、だなんて、今のお前にそんなことは出来ない。
傷が癒えていないことくらい、私にもわかる」
優しく、内腿を撫でながら、やがて下着越しに秘裂をなぞり始める。
>>466 「もうすぐ?知らなかった、俺。」
もう少しで帰るなんて初耳だったらしく目を丸くする。
自分は自分で牛乳を取り出すと、コップに注ぐ。
>「そんな様子じゃ、まだお嬢様と仲直りしていないみたいね?」
そんなことまで知られてるとは思わず、驚いて振り返る。
「そのことまで筒抜け?まいったな。」
苦笑しながら椅子を引いて座る。
「でも、もう俺と藍ちゃんは駄目なのかも…。
一度あんなことになったから、普通の友達になんて戻れるのか分からないし。」
テーブルに肘を突いて頭を抱えながら、つい弱気な事を言う。
>>467 「みじめだなんて思いません」
主人に身をゆだねながら囁く。
「少なくとも、私の身体でおじ様が悦んで下さるのなら……」
内腿を撫でられると心地よさげに吐息をつくが、
指が布地越しに秘裂に触れると、ビクリと顔をしかめる。
が、そのたびに下着の染みは広がっていく。
「それに、私が痛くして欲しいんですわ。
そうやって、おじ様が与えて下さる痛みだけを感じさせて下さい」
そうして目を閉じると、自分からショーツに手をかけ、
糸を引くその布地を下ろしていく。
470 :
秋山 麗:04/01/31 01:17 ID:E9va3VZr
>>468 >そのことまで筒抜け?
「お嬢様の話し方とか、あなたの顔とか、見ていればすぐにわかるわよ」
などと話しながらも、内心麗も微妙な心境だったりする。
俊と藍子の仲は個人的に絶対認めない方向だが、交友関係との線引きが難しい。特にこの屋敷に居ると。
「……ねぇ、俊君。一度、あたしを抱いてみる?」
などと、突拍子も無い事を、笑みを深くして言ってのける。しばし考えた挙句、出た結論がこれである。
>>469 積極的な瑞葉の態度を、目を細めて見つめる。
「……そうか、わかった。だが、一つだけいいか?」
瑞葉の手によって晒された秘部に指先を進めると、濡れそぼる秘穴に
少しだけ指を埋めてみる。
そして、再び胸元を開いて白い胸に唇を落とすと、つぅっと舌先を這わせて
胸の頂点を愛撫し始める。
「……私はその痛みを快感に変えたい。少しでも変えられるのならそれが一番だ。
悦んで欲しいのは、瑞葉にも言えることだからな」
言いながら、秘穴に埋めている指をゆっくりと奥へと押し進める。
>>471 「あぅっ! ぅん……ひ、くぅぅ……っ!」
指が徐々に肉襞をかき分けて入ってくる感触に悲鳴を上げる。
「ん、痛っ……でも、大丈夫です。痛いのだって、
すぐに気持ちよくなりますわ……」
その言葉を裏付けるように、主人の唾液に濡れて光る乳首は
ぷっくりと立ち上がっている。
それを確認すると、主人の指をさらに味わおうとしてか、自分から腰を動かし始める。
「んぁっ、はぅ……や……やらしい音が、してます……わ……」
>>470 「そんなに俺分かりやすいかな……」
軽くショックを受けて呟く。
麗の前にいると、本当に自分が小さい男に思えてくる。
親の言いなりにならないといけない子供なので、年度の変わり目には
自分も親元に行かないといけないかもしれない。
(このままだなんてヤだし……早いとこなんとかしないと)
そう考えるものの今の状況を打破するいい考えは思い浮かばず、小さく
ため息をつく。
>「……ねぇ、俊君。一度、あたしを抱いてみる?」
すると、いきなり麗がとんでもないことを言い出し、驚いて顔を上げる。
「麗さん?……冗談、ですよね。」
自分と彼女が……なんて想像できず、少しひきつった笑顔を浮かべる。
今までそういう目で麗を見たことがなかったので、恐る恐るという感じで、
麗を上から下まで眺めてしまう。
474 :
秋山 麗:04/01/31 01:33 ID:E9va3VZr
>>473 「色々考えても見たけど、それが一番手っ取り早いような気がして、ね」
うろたえる俊とは対照的に、麗は余裕の構え。
「嫌なら別に無理をする必要はないわよ?
……見た感じだと、興味だけはありそうだけど」
と、自分の体を見回している俊に、そう釘を刺す。
>>472 自己主張し始めている頂点に吸い付くと、舌先で弾いてその硬度を更に増進させる。
「……そのようだな。ここはすっかり痛みではなくなっているようだ」
そう言って乳首を指で挟んで扱くと、引っ張り出すように上へ摘み上げる。
秘穴に入れている指をもう一本増やし、抉るように膣壁を引っかき
分泌し続ける愛液を促す。
「ふふ、いやらしい音がするのは仕方がないな。瑞葉が欲情している証拠だ」
からかうように言うと、笑みを浮かべながら抽送を早める。
「すごい音だ……聞こえるか? 瑞葉の垂れ流す汁をかき混ぜる音が」
>>475 「いっ、ああぁぁぁっ!」
乳首を摘まれ引っ張られ、嬌声とも悲鳴とも付かぬ声をあげる。
「あ……ああぁっ、はい、私はいやらしく……
とってもいやらしく、感じて……ますぅっ!」
秘部を弄る主人の手を、時おり太腿が硬直することでキツく挟む。
「恥ずかしいところを掻き回されて……欲しくて……欲しくて、
堪らなくなってきてるんですぅっ!」
涙を流しながら自涜の言葉を発し、淫らな欲望に浸っていく。
>>474 余裕の表情の麗を見て、何故か悔しくなる。
牛乳を一気飲みすると、深呼吸する。
「よく分からないけど、いいですよ。
気持ちよくて声を上げる麗さんはきっと綺麗だろうな。」
自分もできるだけ余裕の表情を作りながら、にっこりと微笑む。
話しながら麗のそういう痴態を一瞬想像すると、今とのギャップが激しくて
情けないことについ真っ赤になってしまう。
気付かれないように少し俯いたまま立ち上がり、コップを流しに持って行き、振り返る。
「ここはベッド無いけど……どこで?」
478 :
秋山 麗:04/01/31 01:46 ID:E9va3VZr
>>477 「ふふっ、それじゃあ、こっちに来て」
と言って、自分もコップを片付け、俊を案内したのは休憩室のソファーの上。
一人で早速仰向けになると、所々服を肌蹴させ始めながら、俊に自分の上に乗るように促す。
「……最初は、あたしは動かないから、思うようにやってみなさい」
どことなく危険な発言なのだが、これはそれ以上の余裕の表れか。
>>476 瑞葉が心から感じているのだと思い、どこか嬉しさを感じる。
それに応えようと、笑みを浮かべて何度も頷く。
「そうかそうか。いやらしい瑞葉を満足させられるのは、私しかいないな……?」
あまり深く考えずにそう言って、瑞葉の感度を高めるよう
秘穴に入れている指をぐにぐにと曲げ、最奥の子宮口を指先で刺激する。
「締め付けてきたな……もう果ててしまうか? その前にこちらの準備を
してもらわないと困るな」
息が絶え絶えの瑞葉の様子を笑みを浮かべながら見つめつつ指を引き抜き
まだ萎えている逸物を晒す。
「早く挿れて欲しいだろう? さあ、瑞葉。次は私を感じさせてくれ」
>>479 「んあっ! あっ、お、奥……当たって、ますぅぅっ!」
襞の深奥を抉られて絶頂寸前にまで追い詰められる。
>次は私を感じさせてくれ
「おじ様……はい、は、むぅ……っ、んんっ」
熱に浮かされたような表情で、大胆に逸物を口に含むと
激しく頭を上下させながら手で竿や睾丸を揉みほぐす。
「……んむぅっ! あぁ……すごい……もう我慢できませんっ!」
自分で秘唇を押し広げて入り口付近を慰めながらおねだりして見せる。
「下さいっ! この、おじ様の素敵なのを……やらしい瑞葉に下さいぃっ!」
>>478 麗とともに休憩室に入りながら、まるではじめての時のように
緊張してしまう。
今までとはなんだか勝手が違うので、麗がソファに横になるのを
見ながら、眉間に皺を寄せながらどうしようと考える。
が、自分で服を肌蹴てゆく麗を見て次第に興奮してきたのか、
ニッと麗に向かって強気な笑みを浮かべると、彼女の上に乗る。
「じゃあ、よろしく…?でいいのかな。
麗さんって、着やせするタイプなんだね。思ってたより胸が大きい。」
麗を見下ろし、ひととおり彼女を見定めるようにそう言うと、耳元に口を近づける。
ふーっと息を吹きかけて不意打ちを狙ってみる。
その彼女の反応を見ながら、うなじ、鎖骨とどんどん下の方へ唇を押し付けていき、
胸元に到達する。
ブラのカップを上にずらすと、そのまま胸を揉み始める。
482 :
秋山 麗:04/01/31 02:06 ID:E9va3VZr
>>481 >思ってたより胸が大きい
「そう? ……ぅん……」
耳に息を吹きかけられ、小さく吐息を漏らす。
優しく弱いキスが体を下り、胸への愛撫が始まるが、どこか緊張の色が残っている。
「……どこか硬いわね……そうだ」
不意に俊の手をどけると、俊の背中に手を回し、顔を自分の胸に埋めるようにして強く抱きしめる。
何もしない、と言っていたにもかかわらず、そのままただ抱き続けることしばし。
「……どう、緊張は解けた?」
そう聞きながら、手の力を緩める。
>>480 大胆な瑞葉の口淫に、少し腰が浮いてしまう。
「瑞葉……良いぞ。そうだ、そのくびれを……」
要望を口にしながら、次第に瑞葉の頭を押さえ始め、腰を上下させる。
「上手いな、瑞葉。よしよし……ご褒美をやらないとな」
限界まで勃起した逸物を口から抜いて、優しく瑞葉の頭を撫でると
彼女の両膝を割って、逸物の先端で秘穴を撫でる。
「まだ挿れていないのに、ここはもうこんなに熱い……。そら、くれてやる」
痙攣したように身体を撥ねさせる瑞葉に、満足したように笑みを浮かべると
一気に逸物を突き入れて、膣壁のうねりに息を吐き出す。
「すごいぞ、瑞葉……ふふ、そんなに締め付けるな……抜けなくなる」
ぎりぎりまで引き抜いて、再び強く突き入れると、リズミカルな抽送を開始する。
>>483 「ひゃぅ……ぁんっ、は、早く、いらしてぇ……」
先端が入り口の襞を撫でると、蜜が滴って幹までを汚す。
>そら、くれてやる
「あ……あぁぁっ! く、ふぁぁぁ……っ」
奥まで貫かれた瞬間、痛みに耐えるような表情になって主人にしがみつく。
「お、大きい……っ、裂けちゃいそうですっ……でも、そのままで……」
深く息を吸っては吐いて、主人の動きを受け入れる。
「そのまま……壊れるくらいに、なさって下さい……っ!」
>>482 「!?」
急に抱きしめられ、一気に頭が真っ白になるが、しばらくの間
こうしているうちに、次第に気が緩んでいく。
力が緩んだのを感じ、そっと身体を起こす。
「……うん。なんだか、…お母さんみたいだった。」
すっかり緊張が解けたのか、親に向けるような無防備な笑顔を浮かべてしまう。
こんなに長い間親と離れたのははじめてなので、懐かしくなる。
>>484 「壊れるくらいに? それは厳しいな……瑞葉が壊れては、私が困る」
そう言って小さく笑うと、途端に動きが緩慢になる。
「壊して欲しいのか、瑞葉。昨日まで……いや、一秒前の自分を壊して生まれ変わりたいか?」
ふと、労わるような目で悶える瑞葉を見つめ、彼女の額に浮かんでいる汗を拭うように撫でる。
「……破壊することは出来ない、が、快感の極みにお前を連れて行くことは出来そうだ……
どうだ? 連れて行って欲しいか?」
緩慢な動きのまま、最奥を何度も擦り上げると、やがて動きをぴたりと止める。
487 :
秋山 麗:04/01/31 02:20 ID:E9va3VZr
>>485 「ん〜……さすがに、そんな歳じゃないわよ、あたしは」
狙ったことは的中し、緊張を解すことはできたが、母親呼ばわりされて少し苦笑い。
「とにかく……」
身を起こした俊の手を取ると、自分の胸に当てさせ、その上に自分の手を乗せ、動かし始める。
「…んっ……ふぁぅ……緊張したり…距離を取ったりすると、相手は寂しく感じちゃうわよ」
目を瞑り、俊の手を使った自分への愛撫を続けながら、そんな事を言う。
>>486 「壊して……下さらないんですの?」
主人の動きが緩慢になると、同じように動きを緩める。
どうやら少なくとも半分は主人を煽り立てるための演技であったらしい。
「壊れてしまえば……いえ、もういいです。ただ……んっ」
身悶えすると、ピクリと内部で膨らんだ逸物の感触に、
今度は大きく身体を震わせる。
「最後まで、して下さいませ。お願いですわ……」
そう言うと、今度はゆっくりと腰を動かし始める。
>>487 「あ、ごめん。もちろん麗さんはお母さんよりももっと若いよ。」
苦笑したのを見て、慌てて付け加える。
「うん…分かってるんだけど、つい。」
自分が距離をとってたのを見破られ、今度は自分が苦笑を浮かべながら
胸に手を当ててゆっくりと愛撫する。
掌に当たる先端を、そのまま転がし、それが固くなるのを感じてほっとする。
490 :
秋山 麗:04/01/31 02:40 ID:E9va3VZr
>>489 「…ぁっ…ふふっ、きちんとした距離に心を近づければ、んっ……蟠りも解けるわよ…それが言いたかったの」
赤みが差し、緩み始めた顔で、甘い吐息混じりにそう言う。
そして、自分の手に入れていた力を緩め、愛撫を俊に任せる。
「…はぁぁ……ぁっ…どうする? …んふぅ……このまま、続ける……?」
こんな時間だけど、などと思いながら、聞いてみる。
>>488 自ら腰を動かし出す瑞葉に合わせて、自分の突き入れを早めていく。
「……もちろん、最後までするぞ? 瑞葉がいやだと言っても
私のコレがそれを拒否する……困ったもんだ」
笑いながらそう言うと、瑞葉の胎内で逸物を動かしてみせる。
「わかるだろう、だんだん硬さが増していくのが……お前の中が気持ち良いという
証拠だ。そして、早く射精したいということだ……」
卑猥な水音を部屋に響かせながら、何度も瑞葉を抉り続けそう言うと
急激に抽送のスピードを上げる。
「……くっ、出すぞ……っ、いいな?」
突き上げる度に締め付けが増す瑞葉の膣壁に耐え切れず、息を止めて
大量の白濁液を最奥で放出する。
「……っぁあっ……瑞葉、大丈夫か?」
>>491 「嬉しい……ですわ、悦んでいただけて」
先ほどまでとは打って変わって、あくまで控え目な様子で
主人に合わせるように腰を動かし、絶頂へと向かう。
>早く射精したいということだ
「え? あ……」
実は屋敷に戻ってからも、風邪薬との併用を避けるために
薬を飲んでいなかったのだが、言い出すよりも早くに
主人の逸物が膨れ上がり、暴発してしまう。
「あっ……んああああああっ!!」
(どうしましょう……もしも……いえ、もう、それでも……)
>瑞葉、大丈夫か?
その問いには直接は答えず、しばらく主人の胸に顔を埋めて
静かに泣いていたが、やがて落ち着いた寝息を立て始める。
>>490 「……うん。」
素直に麗がしてくれたアドバイスを心に刻み込む。
今だけ通じることではないような気がして、ふと藍子の事を思い浮かべる。
(したいようにして、いいのかな……)
麗がそばにいるのに、手だけ動かしながら、つい心ここにあらずの状態になってしまう。
麗に続けるかどうか聞かれ、ふと時計を見て驚く。
「げ。もうすぐ3時だ。」
思わず手の動きが止まる。
「ごめんなさい、俺、やっぱり明日学校だしもう寝るよ。
なんか、……申し訳ないけど。」
甘い声を出してくれていた麗に、ここで中断するのはものすごく悪いことなのではないかと
ふと思ってしまい、気まずそうにする。
「そうだ、いつか、リベンジ…とか。……冗談です。」
思いついたように言ってみるが、反応が怖くてすぐに訂正する。
「ありがとう麗さん、俺、なんとなく、分かったよ。
とりあえず藍ちゃんのことも、伯爵様なんて気にしないでしたいようにする。
藍ちゃんも、ちょっと分からないけど、気にしない。」
自分で言いながらうんうんと頷くと、立ち上がり、麗の服装を元通りに直していく。
494 :
秋山 麗:04/01/31 02:58 ID:E9va3VZr
>>493 「あら、ありがとう」
服を調える手助けをしてくれる俊に礼を言うと、その場に立ち上がる。
>そうだ、いつか、リベンジ…とか。……冗談です
「……ふふっ、いいわよ、あたしは。ただし……」
またしても不意に俊に抱きつくと、その耳元で囁く。
「――お嬢様とのこと、あまり度が過ぎるようなら、あたしも容赦しないから――」
言うことだけ言うと、反論の余地も与えずに身を翻す。
「お嬢様は、あたしにとってもとても大事なお方なのよ。……それじゃあ、おやすみなさい」
>>492 瑞葉が避妊薬を服用していなかったことを知らなかったため、どこか戸惑いを
浮かべて泣いている瑞葉に、思い切り勘違いする。
「そうか。まだ辛かったのか……やはり今日はやめておくべきだったな」
しかし、そうではない、とばかりに自分の胸元で頭を振る瑞葉に
頭の中が疑問符でいっぱいになる。
「……いいんだよ、瑞葉。そんなに気にしなくても」
おそらく、心配性の瑞葉が気を遣ってくれているのだろうと思い、優しく髪を
撫でてやりながらそう言って、泣き止むのをそっと待つ。
やがて、眠りについた瑞葉の身体を抱き上げて、ベッドに横たえると
その隣りで彼女の寝顔を繁々と見つめる。
「……まさか、薬を飲んでいないとか、そういうことじゃないだろう……」
そう呟きつつ、瑞葉の頬を手の甲で撫でる。
>>495 抱きつかれ、耳元に顔が近づいて顔を赤らめる。
が、囁かれた内容を聞いて、その内容に不意打ちを食らったように戸惑う。
(度が過ぎるってどれくらいなんだろ。)
などと考えているうちに、身体が離れる。
「おやすみなさい。」
慌てて麗の背中に向かって声を掛け、自分も自室に戻って行く。
(俺だって、藍ちゃんを傷つけたいわけないし。
……だけど、藍ちゃんはホントは俺のことどう思ってるんだろう……。)
自分を独占したいと言いながら友達と言う藍子のことが結局よく分からず、
振り回されている感じな自分が情けないと思ってしまう。
大きく溜息を付くと、自室の扉を開けた。
498 :
椿 杏樹:04/01/31 21:12 ID:bmsPNafT
「…あ、最後のひとくち。じゃあはい、あーんしてどうぞ」
客人にパスタの最後の一口を食べさせてやっている。
「うふふ。びっくりしました?」
皿を片付けつつ含み笑いをする。
部屋の本棚に戻されていたお菓子作りの本に気づき、
パラパラとめくっていたが、やがてフッと微笑む。
「……早く準備しないと間に合いませんわよね」
本を胸に抱えると、部屋を出て厨房へ向かう。
厨房で何やらお菓子のレシピらしきものをルーズリーフに書いている。
わりかし軽い足取りで厨房に入ったところでハッと足を止める。
「瀬名……様……」
いきなり顔を合わせることになるとは思っていなかったようである。
>>501 「あ。元気になった?」
紙から顔を上げて、瑞葉に微笑む。が、疲労のせいかどこかぎこちない。
はあっ、と一息溜息をつきまた書き物の続きをする。
「俺の事はいいから気にしないで、厨房使っていいよ」
冷たくしているわけではないがそう苦く笑ったりして、とりあえず何かが気まずいらしい。
>>502 「ええ、もう大丈夫ですわ」
戸棚に手をかけながら、なるべく自然な口調を作って言う。
小さい鍋と型をいくつか取り出すと、瀬名に背を向けたままで続ける。
「あの、ありがとうございました。助けに来て下さって……
あの時、私、とても嬉しかったんです」
加工用のチョコレートのパックが寒さで硬くなっているのを
まずは軽く湯煎するつもりなのか、鍋に水をはってコンロにかける。
鼻歌を歌いながら庭の芝生を芝刈り機で刈っている。
「♪〜」
>>503 >ありがとうございました。助けに来て〜
その言葉にペンの手を止めると、多少困ったような顔で頬杖をつく。
「…カッコ悪かっただろ。なんだかワケわかんない内に、気がついたら怒ってたし。
ガキみたいだ」
敢えて司の話題は出さず、それだけ言う。
「いつになったら大人になれるのかな…」
(……やば)
座っている足元に、まだ送り返していなかったどこからかの宅急便の箱が
転がっているので足で蹴って、瑞葉からは見えないようにする。
更にそれをごまかすように立ち上がり、台所に立つ瑞葉の背後から
抱きつくようにして鍋の様子を見る。
「何、チョコレート作ってんの?」
>>505 >カッコ悪かっただろ
「いいえ……」
ゆっくりと振り返ると、まだ少しだけ憂いの残る笑みを浮かべる。
「王子様みたいでしたわ」
>何、チョコレート作ってんの?
「え? あ……内緒にしておこうかと思ってましたのに、私ったら……」
やはり瀬名といきなり顔を合わせたことで動転していたらしい。
「……そうですわ。瀬名様にはお礼もかねて、一生懸命作りますから」
柔らかくなったパックを湯の中から引き上げて、小さく口を破る。
控えの部屋で、同僚が持ち込んだ週刊誌に目を通している。
───バレンタインデー…?
外国暮らしが長かったため、見慣れぬ言葉に首を傾げてしまう。
教会でミサでもするのかと思い、一面の記事に興味を失って雑誌を元の場所に置いて、お茶を入れ出す。
空き部屋の掃除をしている。
「あと2週間かぁ〜♪」
何やらそんな事を口走りつつ、てきぱきと片付けていく。
>>506 瑞葉の肩に顎を乗せて、首筋に擦り寄る。
>瀬名様にはお礼もかねて
「…お礼だけ?」
「でも良かった…どうなる事かと思ったよ。とりあえずはいつもの瑞葉さんだ」
手は脇から身体をぎゅっと抱き、ほっとしたように言う。
チョコを溶かす作業を見つめながら、しばし無言でいたが
「チョコ、俺のは他のと区別して」
抱きついていた手を彼女の手に重ねつつ、目を閉じそんな事を言ったりしてみる。
>>509 「んぁっ……ダメ、です……ちゃんと作らせて下さい」
抱きつかれて熱い吐息を漏らす。
「お礼だけじゃなくて、特別な方には特別に作りたいんです」
自分の手に重ねられた瀬名の手をうっとりと眺めながら告白する。
「だから……あっ!」
が、瀬名の愛撫に力が抜けてしまったのか
手からチョコのパックが床へと滑り落ち、流れ出してしまう。
511 :
桜庭 奏:04/01/31 22:53 ID:fmRJHV06
ベッドで上体を起こしたまま体温計で熱を測っている。
頭を押さえながら、音の鳴った体温計を挟んでいた脇から取り出して眺める。
「わ、びっくり……。私ったらすっごくバカかも……」
どうしてもお風呂に入りたくて、無理矢理入ったため、再び熱が上がってしまったようだ。
「……頭と身体がなんかだるい。いっぱい寝たのにな。」
数字を見たら余計にだるくなってしまったらしく、ずるずると布団にもぐる。
が、やはり気になるのか枕の側に置いてる単語帳を気休めに眺め始める。
(…早くお仕事したい。忙しいくらいがいいのに……)
気持ちの問題もあるのか、なかなか元気にならない自分の身体がうらめしい。
プルルルル
ポケットの携帯電話がなっていることに気づき芝刈り機を止める
「あ、どうも…無理なお願いをしまして…ハイ、ハイ…
え?こちらのお屋敷のお医者さんと…へぇ〜
今日ですか?どうだろう、彼女はいるみたいですが…
わかりました、お待ちしてます」
電話を切ると、芝刈り機を倉庫にしまい医務室に向かっていった。
>>510 「…。『ダメ』って言うなよ」
このまま甘えてなし崩しに彼女に触れてしまおうかと考えるが、
脳裏に司の顔が思い浮かんだり、陵辱され衰弱した瑞葉の様子やら何やらが
浮かんでしまうらしく、すぐ行為に踏み込めない。
(あーあ…。嫉妬してるのかな結局)
感じて声を上げる彼女にすら、軽く切ない思いを抱く。
「?いいよいいよ、俺拾うから…」
床に零れたチョコのパックを拾い上げ、それを見て呟く。
中身は半分ほど零れてしまったが、チョコレートを作るには少々足りない量であり
後始末に困ってしまう。
「どうしよう、床に零れた残りで人にあげる物作ってもアレだし。
このまま捨てるのも勿体無いかー…」
指で溶けた液体のチョコをすくい、瑞葉の頬や唇に少し塗ったりしてみる。
「…どうする?」
空いた手で瑞葉の胸元をはだけさせつつ、尋ねる。
「ったく……俺の仕事場で…。…けっ」
厨房の光景に半ば呆れながらも、一応気を遣って二人には近寄らずに食料庫へ。
「これと…それとこれと…か」
いくつか食材を見繕うと、厨房からやや離れた場所にある簡単な調理場へ入った。
「まあ、いつも手伝ってもらってるし…俺の料理も健康管理の一因だろうし」
何か言い訳じみた呟きを漏らしつつ、しばし押し黙って集中する。
しばらくして、鍋と濁った液体の入った容器、お椀を盆に載せ、足早にある部屋へ向かう。
「……っと、どこだったかな」
>>515 「ご、ごめんなさい! すぐにお掃除して……
ああ、それにチョコレートもまた買ってきませんと」
オロオロと右往左往する。
>どうする?
「あん……瀬名、様? 悪戯なさったらダ……いえ」
またも「ダメ」といいかけて口をつぐむ。
「瀬名様……まだ私のこと、抱いてくださるんですの?」
胸元をはだける瀬名の手を指で愛しそうになぞる。
「いいですわ。瀬名様のお好きになさって……」
自分でもすくったチョコを口に含み、瀬名に口付けをして舌を絡める。
518 :
桜庭 奏:04/01/31 23:18 ID:fmRJHV06
ベッドに横になったまま単語帳を眺めている。
深い紺色のパジャマを着ているからか、よりいっそう肌の白さが際立ち、
逆に顔色が悪く見えるくらいである。
単語帳を眺めていたら、出てきた例文が司を連想させるものだったらしく
熱で潤んでいた瞳を更に潤ませてしまう。
(何回も見た例文のはずなのに……)
顔を歪ませ、手近にあったテディベアをひきよせて抱きしめる。
テディベアだけでなく、ゴマアザラシのぬいぐるみといつか瑞葉に貰った
うさぎのぬいぐるみが枕元に並んでいたりする。
519 :
髭の紳士:04/01/31 23:24 ID:qzdL3i19
タクシーが屋敷の玄関前に止まり髭を蓄えた紳士が降りてくる。
「三条君に会うのも久しぶりだが、大様…いや、大君のおかげだな」
つぶやくと、呼び鈴を押した。
>>517 (!!うわっ。や、やばい…早く行ってくれ新コック)
途中内心ビクビクしながら山城の様子をちらちら見たりする。
「でもいいか…。」
チョコが付着したままの手でメイド服のスカートを捲り上げ、
太股にも塗りたくるようにして手を這わせる。
(これであいつは瑞葉さんには余計な手出ししなさそうだし。って…)
「ああ、やな奴だ俺も」
軽く自分にツッコミを入れつつ、瑞葉の襟元から手を差し込み胸を弄る。
「ん…、まだ抱く。嫌だって言ってもやる」
舌を絡ませてキスをすると、チョコの甘い味がする。
「でももういいの?体。こんな事しても。…ならやめないけど」
メイド服の上半身を脱がせて、身体をキッチンの方に倒して
自分は背後から彼女の背中に何度かキスをする。
「後ろからするよ」
スカートを腰まで捲り、ショーツを膝あたりまで下ろすと自分の逸物を出し
少し秘裂に擦り付けるようにして焦らす。
「…っ、どっちがいい?」
>>518 「さて、多分ここだよな…」
とある部屋の前にまで辿り着くと、器用にお盆を片手で支えてドアをノックする。
「あー、桜庭さん?コックの山城だけど…暇なんで病人食作ってきたんだけどよ…食べるか?」
しばらくして返ってきた弱々しい返事を肯定と受け取り、ゆっくりとドアを開き、奏の部屋に入った。
「………」
やや少女趣味とも思える部屋を、呆然とと言うよりはどこか気まずそうに見つめ、ようやく向き直る。
「…何か、執事さんに聞いたらなかなか熱が下がらないそうじゃないか。…だから、暇な俺が病人食作りに無理矢理駆り出されたってわけ」
意外そうにしている奏に説明口調でそう言いつつ、お盆を適当な場所に置いて持ってきた鍋の蓋を開ける。
「ま、俺も厨房周りでちょくちょく世話になってるし…ってわけで一応作ってきたから。……どうする?」
小さめの鍋からふわりといい香りを漂わせつつ、「どっちでもいいぞ?」といった顔で奏に聞いてみる。
呼び鈴の音に気づき、お茶を入れる作業を中断して玄関に向かう。
ボーセは眠いのか、控え室のソファで俯せたままだ。
入口まで小走りで行き、そして近づくにつれてゆっくりと歩いて身を整え
扉を開いて、寒い外で待つお客様を屋敷の中へと迎え入れた。
523 :
三条 望:04/01/31 23:35 ID:vOVShMjt
「鳥インフルエンザか…」
医務室のストーブの近くで新聞の記事に目を光らせている。
>>520 「はぁ……ぁん、ん、ふぁ……ゃっ」
第三者の視線には気づかないまま、瀬名の手でチョコを塗りこまれる。
「私は大丈夫です。瀬名様にしていただけるなら、いつだって……」
>どっちがいい?
敏感な部分に亀頭が触れると、それだけで蜜が一筋零れ落ちる。
「ふぁん……っ! あぁ……どちらでも、いいですわ」
腰を動かして瀬名が挿入しやすいようにする、その仕草が誘っているかに見える。
「でも……両方欲しいって言ったら、どうなさいますの?」
526 :
髭の紳士:04/01/31 23:36 ID:qzdL3i19
「こんにちは、私は岡部と言うものですが
丹波さんか三条君はいらっしゃいますかな?」
でてきたメイドに名乗る。
527 :
髭の紳士:04/01/31 23:38 ID:qzdL3i19
528 :
三条 望:04/01/31 23:42 ID:vOVShMjt
「さてこの後どうしよう…」
新聞を置き、軽く背伸びする。少し時間を持て余していた。
529 :
桜庭 奏:04/01/31 23:44 ID:fmRJHV06
>>521 ノックが聞こえて慌てて抱きしめていたぬいぐるみから離れて
布団に一緒に並べる。
(山城さん?)
今まで自分の部屋にやってきたのは女性ばかりだったので少し驚く。
「どうぞ。」
熱のせいであまり出ない声を出来るだけ出して返事をすると、彼が入ってくる。
どうしようと思いながら、上半身を起こす。
彼の言葉の一部一部に優しさを感じて、胸が温かくなった。
「…ありがとう。心配かけてごめんなさい。
そんなに食べられるか分からないけど…、いただきます。」
ふわりと漂ういい香りに少し食欲が湧いた気がする。
照れくさそうに微笑んで両手を合わせると、雄児を見上げる。
>>524 >でも……両方欲しいって言ったら、どうなさいますの?
「えっ!?え、えーと…えーと…」
瑞葉の言葉にうろたえながらも赤面する。
「が、頑張ります」
苦笑して答え、瑞葉の秘裂に自身を埋めていく。
片手で瑞葉の手をぎゅっと後ろから握り、またチョコだらけの指をパックの中に
突っ込んで、露になっている乳房に塗りたくる。
ぬちゃぬちゃと音を立てて胸の愛撫を続けながら、腰をゆっくりと動かし始める。
「…んっ、く…」
(すごいチョコの匂い…甘…)
自分を慕ってくれ、甘く喘ぐ瑞葉にふと聞いてみる。
「瑞葉さん、なんでここまで俺を想ってくれるんだよ。
…わからない。俺なんかのどこがいいのか全然」
>>526 <「こんにちは、私は岡部と言うものですが
丹波さんの居所は分からないけど、恐らく三条先生なら医務室にいるだろうと思って
一礼した後、手で中へと促して、先に立って歩き始める。
───立派な身なりの方ね、三条先生の恩師…とかかしら?
後ろから付いてくる来客にアレコレ想像しつつ、着いた扉の前で立ち止まってノックをして
返事が返って来たところで、中にはいり、更にお客様を誘導する。
>>529 「ああ、まずいならまずいって言っていいから。…それじゃ」
鍋からお椀におかゆともおじやともつかないものを盛っていく。
どうやら、野菜が少し多めに入っているようだった。
「俺の感覚で作ってるから、見かけはちょっと珍しいかもしれないけど、どうぞ」
両手を合わせる奏に思わず微笑み返しつつ、スプーンとお椀を差し出す。
「……あ、それとこれも飲むか?身体にはいいぞ、多分」
少しどろりとした、野菜ジュースのようなものをコップに注ぐ。
「リンゴと茹でた人参ベースで、ありあわせの野菜と果物をミキサーにかけて作ったからいまいちかも知れないけどな。ま、料理人の務めとして、食べ終わるまでは待たせいもらうから」
そう言いつつ、奏の手の届くところにジュースの入ったコップを置く。
>>530 「んっ、く、うぅぅっ」
貫かれた瞬間、苦しげに呻くが、すぐにそれは嬌声に変わる。
「あん、や……ヌルヌルして……瀬名様ぁっ、
それ以上、塗ったらダメぇ……っ!
私、チョコの中で、溶けちゃいそうですわ……」
チョコを塗りたくれらてまだらになった膨らみの上で、
一際桜色の蕾が目立ち始める。
>なんでここまで俺を想ってくれるんだよ。
「……私にも、まだ分かりません。ごめんなさい……んぁぁっ!
でも……私は理由なんていらない。
瀬名様がいて下さって、瀬名様を好きでいられれば、それで、あはぁんっ!」
喘ぎを交えながらも、真剣な口調で答える。
>>531 出迎えてくれたメイドが一言も発せないのに気づく。
(このお嬢さんか…大様がおっしゃっていたのは)
冬果の後に続き屋敷の中を進むとやがて医務室と書かれた
部屋に案内される。
そのなかには、研修医だったころとあまり変わらぬ三条の姿があった。
「おお、三条君久しぶりだな…」
三条に声をかけようとしたところで、冬果が部屋を出ようとするのを引き止める。
「君、チョット待ちたまえ。
丹波さんに君の喉の診察を頼まれたんだ。
このまま、こちらで診せてもらおうと思うのだがいいかね?」
535 :
三条 望:04/02/01 00:06 ID:pj0FicGm
>>534 「先生お久しぶりです…」
突然現れた恩師の姿に、思わず驚きの表情が浮かぶ。
>冬果が部屋を出ようとするのを引き止める。
「どうしてここへ…」
そう言おうとして、恩師がここへ着た理由を悟る。
「私も雇われの身ですので…
あまり偉そうな事はいえませんが ここにある器材ならどうぞご自由にお使いください…」
恩師に恭しそう言うと、席を譲った。
536 :
桜庭 奏:04/02/01 00:12 ID:cY9IretA
>>532 あの日熱が出て寝込んでから、早く元気にならないとと思いつつも
ほとんど食べる気がしなかった。
が、作った本人がいるからか、おかゆのいい匂いが忘れていた食欲を
思い出させてくれたからか、いつもよりは食べられそうな気がする。
「山城さんが作ったのが、おいしくなかったことなんて一度もなかったですよ。
これも、おいしそう……いただきます。」
そう言うと、お椀を持ってスプーンにおかゆを乗せ、少しフーフーと息を吹きかけてから
口に入れる。
「…おいしい。」
その後、二口くらい続けておかゆを食べると、少し緊張した面持ちでジュースを
見つめる。味の予想が付かないので、覚悟を決めたようにコップを持つと、一口飲んでみる。
「あ、甘い。おいしいです。」
嬉しそうに雄児を無防備な笑顔で見上げる。
そのまま少しずつゆっくり食べていたが、すぐに食べるペースが落ちてくる。
>>535 引き留められて怪訝な顔をする。
───丹波さん、本当に呼んでくれたんだ。
内心、信じていなかったのだが、ちょっと丹波に感謝して天井を仰いだ。
ともあれ、目の前の医者に礼をして、感謝を示した。
───専門医のお手並み拝見…ね
>>535 意外にも、丁寧な態度で恩師?を迎える三条にちょっと驚く。
ひょっとして凄いお医者様なんだろうか? と思いつつ
普段もこのぐらい真摯に接してくれれば見直すのに、と三条を横目で見つめた。
>>533 「ごめん不安なんだ、わからなくても、言葉で聞いてないと…。
またいつか誰かに攫われるんじゃ…ないかと思って」
切なげな顔で背後から瑞葉を浅く深く、突く。
「う…、んっ、最初に…」
が、突如逸物が硬いまま秘所から引き抜く。
そして彼女の身体を自分の方へ向かせるとキッチンに背中をもたれかからせ
チョコだらけの乳房に手を這わす。
「ちゅ…。ん、む…」
チョコレート色の中の、胸の突起を口に含み、吸ったりしてみる。
乳房に塗られたチョコも舐め取るように、舌でつーっと下から舐める。
瑞葉が戸惑う間にショーツを完全に脱がせて片足を抱え上げ、
今度は後ろの穴に逸物をぐっと押し込む。
「…」
「…そもそも御主人様から、瑞葉を盗ったのは自分だから、余計に…。
心配なのかもしれない…」
キッチンに身体を倒し、追い込みをかけるように徐々に動きを激しくさせる。
「んっ、…あ…。瑞葉っ、好きだ…」
最後だけは少し小さな声で囁くように言う。
そうするうち、締め付けと感じている表情に射精感がこみ上げてきたらしく
苦しそうな表情で息を荒くし、瑞葉の胸に顔を埋めて
「…く、っ…。!!うぁっ」
中に出してしまう。
「はぁ…はー…。ごめん、少し…床汚した」
どうやらすぐ引き抜いてしまったらしく、残りの精液がぽたぽた床に零れ
チョコに混じってしまう。
>>535 三条に席を譲られると、上着を三条に預け手指を消毒する。
「三条君、すまないな」そう言いながら、かばんの中から
喉用のクスコをいくつかデスクの上に並べる。
>>538 「赤城さんでしたね、丹波さんから話は聞いています。
そちらに座ってください。」
患者用の椅子に冬果を座らせる。
>>536 「あー、お世辞でもそう言ってもらえるとコック冥利に尽きるな」
手近にあった椅子に座り、奏がゆっくりとおかゆを食べる様を見守る。
本人もそこそこ自信作だったのか、奏が美味しそうに食べる様子を静かに見つめていた。
>あ、甘い。おいしいです
「ん、良かった。……って…あ、何でもない。とにかく桜庭さんの口に合ってよかった」
二三度頭を振って、誤魔化すようにして再び奏の笑顔と向き合う。
やがてゆっくりと食べるペースが落ちてきた奏に対して、おもむろに口を開いた。
「何か話してた方が食べれるか?……まあ、普通はそうなんだろうけど」
ちらりと奏のベッドの傍に置いてある単語帳を見ながら、少し迷いつつこう言う。
「そう言えば……桜庭さんは、どうしてメイドになったんだ?」
奏が受験生である事を小耳に挟んだのか、そういった意味も込めて聞いてみる。
>>538 「私はずっと、瀬名様を好きでいます……もう二度と、誰も裏切りません」
胸に舌を這わせる瀬名の髪の毛を弄びながら囁く。
やがて逸物が引き抜かれたかと思うと、今度は後ろに挿入され、
激しく突き上げられる。
「あんっ! あ、あっ、あっ、はぁんっ!」
徐々に声が高く切なげなものへと変わっていき、
>瑞葉っ、好きだ…
「あ……私も、私もですぅっ!」
涙を流しながら瀬名にしがみつくと、腰を痙攣させて絶頂へ至る。
「は、あ……ぁ……っ!」
しばしキッチンにぐったりと横たわるが、
床を汚したチョコと白濁とを見ると、ゆっくりとそこから降りて、
瀬名の逸物と床とを舌で掃除し始める。
「瀬名様……私がお綺麗に致しますから……」
542 :
三条 望:04/02/01 00:36 ID:pj0FicGm
>>537 >普段もこのぐらい真摯に接してくれれば見直すのに、と三条を横目で見つめた。
つきささるような視線を感じ、ふと横目で冬果をみやる。
その訝しそうな表情で、大体考えている事は予想がついたのだが別段気にはせず、
恩師の方に向き直る。
>>539 流石に恩師の前という事で、普段と違い真面目な表情をしていることに自嘲しながらも
久々にみる恩師の診察の1挙手一頭足を見逃さないように、もう一度表情を引き締めた。
>>539 「赤城さんでしたね、丹波さんから話は聞いています。
外部の人に、メイド服のまま診察されるのはちょっと恥ずかしいな、とおもいつつ椅子に腰掛ける。
医療用の器材が並べられていくのを見ると、病室で寝たきりだった頃を思い出し
何もしていないのに、喉が苦しくなるような錯覚に陥りそうになる。
僅かに唾を飲んで誤魔化した。
>>542 こちらの何か言いたげな視線に気づいたのか、三条は僅かに目を合わせてくるが
ひょい、と事も無げにそっぽを向かれて知らんふりをされ、返って苦笑してしまう。
──今更、このぐらいじゃ動じません…か
544 :
桜庭 奏:04/02/01 00:46 ID:cY9IretA
>>540 自分の部屋に男性がいるのが珍しいので、なんだか緊張してしまう。
そういえば……と今まで自分の部屋を訪ねた男性を思い出す。
司くらいしか思い出せず、少し複雑な気持ちになって唇を噛む。
静かな雰囲気からつい自分の世界に入りそうになったところで雄児に
声を掛けられ、慌ててそちらを向く。
「あ、ごめんなさい。」
つい謝罪の言葉を述べながら少し俯く。
>「そう言えば……桜庭さんは、どうしてメイドになったんだ?」
こんなことを聞かれるとは思わず驚いて顔を上げる。
「どうして…うーん……」
ここに来てからの毎日が濃かったからか、自分がここに来たのがすごく昔のような気が
してしまう。
「行くところがなかったから、かな……。
それでどうしようと思ってたら、たまたまたどり着いたのがここだったんです。」
あの頃何も知らなかった自分がふと懐かしくなり、目を細める。
再び自分の思考に浸りそうになり、慌てて彼を見上げる。
「山城さんは、どうしてコックさんに?」
>>541 >瀬名の逸物と床とを舌で掃除し始める。
「んっ…!そ、そんな事しなくていいよ!汚いから…、瑞葉さん!
普通に片付けよう、ね!」
すぐ逸物がまた硬くなってしまいそうになり、慌てて瑞葉の口から引き抜くと
自分と瑞葉の服を急いで元に戻す。
無理矢理に感情を抑え気持ちを落ち着かせて、床の掃除を雑巾で簡単にすると
「(ここだとあのコックの人が戻ってくるから、続きは別の所で…)
…そうだ風呂!風呂で綺麗にしよう、このチョコとか」
耳打ちし、瑞葉を連れて厨房を出る。
「……ほら、手。」
恥ずかしげに手を差し出してイチャつきつつ、浴場の方へ行ってしまうが――
チョコを溶かしていた鍋やレシピの紙などの存在をすっかり忘れていたらしく、
ごちゃごちゃに置きっ放しのままにしてしまう。
>>545 「あん……させていただきたかったのに……」
不満げに呟くが、風呂へと誘われて、
恥じらいつつも嬉しそうに手をつなぐ。
「チョコで悪戯なさるのは、もういいんですの?」
照れ隠しにそんなことを言いながら。
(でもこういうのがお好きなら、いっそのこと当日には……)
なにやらまたチョコを使った悪い遊びを考えついてしまったらしい。
何はともあれ、心の傷は少しずつ癒され始めているようである。
>>542 「三条君、手伝ってくれたまえ」
そう言うと、手際よく指示を出している。
>>543 「少し緊張されてますね
大丈夫、今日は状態を診せていただくだけですから
じゃあ、口をあけてもらえますか?」
冬果に口をあけさせると、クスコを取り出す。
「苦しいかも知れませんが…
しばらく我慢してください。」
クスコを冬果の口に挿入すると、声帯の様子を観察する。
「ふむ、声帯には傷はついてないようですね。」
(ん、声帯が縮まっているのは診察の緊張でではないようだな…)
クスコを取り出し、冬果に話し掛ける。
「声を出すのが怖いですか?
今は、声帯に傷もないようですから声は出るはずです
以前の喉の治療のときに何かいやなことでもありましたか?
無理やり声を出させられたりしたとか…」
やさしく微笑みながら冬果にたずねる。
>>544 「……?」
何かを思い出したかのように思索にふけっている奏。
慌てているようなその態度に、どこか不審さも残ったが、
「いや、俺も病人相手に何か急に話しかけて悪かったよ」
とだけ言って、踏み込みはしなかった。
そうした後で聞く、奏なりのメイドになった理由。
「そうか……。まあ、人口にメイドになる理由って言ったって色々だよな…」
複雑な表情でそう言うが、今度は彼女の方から質問をしてきた。
「……俺? 俺か……」
奏とは、厨房絡みの仕事が多いせいで何かと仕事を共有する事もある。
ただ、そこそこ喋る事もある仲だからと言って自分の出自をあっさりと言っていいものか。
(……まあ、でも俺から聞いたんだしな…)
ちらりと、奏の熱で赤みがさして顔を見る。
「…………桜庭さんは、山城家って知ってる?…御主人様の事業の系列のそこそこでかい会社で、たまに関係者が屋敷に来てるんだけど」
躊躇いつつも、何か堰を破った川の流れのように話を続ける。
「俺、そこの三男坊でさ。親父のやり方に反発して、昔から夢だった料理人になろうとしたんだよ。
まあ……で、その自由のかわりに突きつけられたのが、ここの制服ってわけだ」
白いコックの制服をつまみ、やれやれと言った顔で言う。
「ま、仕方ないっちゃ仕方ないけどな。……っておい、大丈夫か?」
身の上話をしているうちに奏の顔に熱っぽさが増したように見え、少しだけ心配そうに聞いてみる。
549 :
三条 望:04/02/01 01:10 ID:pj0FicGm
>>543 机の上に並べられた器具を見て、一瞬その色を変えた冬果の表情…
その冬果の心の逡巡にあえて気がつかぬ振りをした。
>>547 >「三条君、手伝ってくれたまえ」
「了解しました…」
恩師の指示に従い診察に付き添うのだが、
多くの羨望と僅かな嫉妬が混じった視線で、無駄のない動きで診察を進める恩師の姿を見つめたいた。
550 :
桜庭 奏:04/02/01 01:16 ID:cY9IretA
>>548 >「…………桜庭さんは、山城家って知ってる?〜
「山城家…?あ、あの会社の?」
少しずつ話し出した雄児を見つめながら話を聞く。
どこか自分と重なるような彼の過去に、すごく共感を覚えてしまう。
「…そうなんだ。でも、一応夢に向かって着実に進んでるんですね。
すごいな。」
話に真剣に聞き入ってしまっていたからか、すっかり手は止まってしまっている。
「……?……大丈夫ですよ?」
少し頭がぼーっとしてきたような気がするものの、人から自分がどう見えているかは
わからないので、心配そうにする雄児に首を傾げながら微笑む。
>>547 クスコを差し込まれるのは何度もされている行為だが、どうしても金属の感触になじめず
必死に喉が窄まって吐き気がするのを堪える。
だが、慎重に、そして手早くクスコを差し込む手つきはさすが専門医と言うべきか
それほどの時間をかけずに、すぐにクスコが引き抜かれので、安堵の息をつく。
微かに喉の辺りを庇うように片手を当ててさすってみるが、いつもの蟠りみたいなものはそれほど感じなかった。
<「声を出すのが怖いですか?
その問いに、少々驚いて相手の顔を見つめる。
確かに、喉の痛みの為に声を出せなくなり、治ったと言い張る医者に無理矢理声を出そうと強要されて
イヤな目に遭った事もあるからだ。
──どうして、そんな事まで分かるの…?
もし、ここで声が出れば問いかけて見たかったが、代わりにコクンと頷いて、先程の問いに返答した。
>>549 ただ、目の前の医者の的確な見立てに驚いて、横の三条の様子に気づくことは無かった。
>>550 「俺なんて大した事はやってないさ。きっかけさえなかったら、あのまま腐るような生活をしていたかも知れないし」
そう言うと、一瞬だけ鋭い目で遠くを見つめる。
>……?……大丈夫ですよ?
「いや、その表情で大丈夫なわけなんか無いし。変に汗かいてるだろ」
少し迷った後で、とん…と奏の額に手をやる。
「うわ、熱っ……。こんなに熱あるのに、無理するなよ。…ほら、ちゃんと布団かけろって」
奏にしっかり布団に入るように諭しつつ、どこか親切めいた自分の行為に心のどこか奥から嘲笑を感じる…が。
「メイドって身体が資本だろ。勉強するにしたって仕事するにしたって、体調整えないと」
医務室に行こうかと思ったが、確か彼には来客があったように思える。今は自分で何とかした方がいいのかもしれない。
どこかぼんやりとしている奏に、続けて言う。
「どこか寒くないか?汗かいてるようなら、着替えもしないと…」
心配する感情が、つい言葉にも混ざってしまう。
>>551 「大丈夫ですよ、喉は治っているようです。
ただ…あなたの場合は心の問題のようですね。
あせればあせるほど、声は出なくなる…
でも、あきらめてはダメですよ。
もし、よければ心療内科の先生も交えて治療しませんか?」
精神的なショックで治癒しない患者の例はたくさんあるため、心療の専門家
との協力が不可欠なようだった。
「三条君はどう思うかね?
君も、多少は心療内科の心得があるはずだが…」
後ろに控える三条へ問い掛ける。
554 :
桜庭 奏:04/02/01 01:42 ID:cY9IretA
>>552 「えー…大丈夫です。無理なんてしてないですよ。」
そう言いつつも、結局言われるとおりに横になる。
結局全部食べられなかったおかゆとジュースを見て、申し訳なさそうな顔をして
雄児を見上げる。
「ごめんなさい。やっぱり全部食べられなかった。…とってもおいしかったのに。
……体調管理も自分の責任なのに、ダメですよね、私。」
苦笑しながら目を伏せる。
>「どこか寒くないか?汗かいてるようなら、着替えもしないと…」
「大丈夫です、今回のは、咳とかのどが痛いのとかそういうのがないからまだラクなの。
ただ、ちょっと頭が重くて、ぼーっとして、……。」
なんとなく額に手を当ててみるが、自分の手では熱があるかどうかなんて
やはり分からないらしい。
「着替え、したほうがいいのかな…まだ大丈夫だと思うんだけど、んー…。」
考えながらテディベアを見、そしてなんとなく視線がベッドに付いている雄児の手に移る。
そろそろと布団から手を出して、手を握る。
「…あ、冷たくて気持ちいい。」
熱のせいでどこか思考回路がおかしいようだ。
555 :
三条 望:04/02/01 01:43 ID:pj0FicGm
静かに淡々と恩師と冬果の間で行われている診察を観察する。
>>551 「…………」
クスコに対して肢体を強張らせ拒否反応を示す冬果…
『診察自体に恐怖があるのかもしれないな…』
そう思った瞬間…
>>553 >「三条君はどう思うかね? 君も、多少は心療内科の心得があるはずだが…」
そう恩師に問われ一瞬身体を固くする。
「原因に関しては自分にはわかりかねます。
ただ…このクランケがナニカに対して、精神的に恐怖感を感じているのは確かです。」
かすかに肢体をふるえさす冬果を後方から見つめ一度言葉をとぎる。
「その原因がなにかわかるまでは、あまり性急に事を運ぶべきではないかもしれません…」
以前冬果を診察した時にはそう考えたのだが、
恩師の診察を目の前にして、
自分が考えた対処法が本当に適切なのか自信が揺らいでいる。
「時間…時間が必要なのではないでしょうか…」
>>553 まだ緊張は残っていたが、相手は安心して身を委ねられる名医なのかも知れない、と思い直して姿勢をただす。
<「大丈夫ですよ、喉は治っているようです。
優しく諭すような口調の相手に、心が解きほぐされるような心地よさを覚える。
──精神的な事柄なので、自分で乗り越えなきゃいけないと思っていたけど、そう言う医療のフォローもあるのね
改めて医療の世界の幅広さに感心する、が
<「三条君はどう思うかね?
普段の三条から想像も出来ぬ事を言われて、心療科って何をする所なの?
等と失礼なことを想像してしまう。
しかし
>>555 <「原因に関しては自分にはわかりかねます。
<「その原因がなにかわかるまでは、あまり性急に事を運ぶべきではないかもしれません…」
──え?
想像に反して真面目な三条の返答に、少々面食らってしまう。
──仕事、する時はしっかりするのね…さすがお医者様…仁術ね
僅かに見直して、苦笑する。
>>554 「いいんだよ。料理を全部食べて貰えないってのは料理人の責任であるんだからな」
奏の食べかけのおかゆをそっと横にどけると、目線を奏に向け直す。
>ただ、ちょっと頭が重くて、ぼーっとして、……
「そうか……やっぱり無理しないでしばらく休めよ。使用人って言うのは、しっかり休む事も仕事のうちなんだぞ?」
妙に違和感無くそんな事を言うと、ふっと表情にいつもは見せない柔らかさを纏う。
そんな事を言っているうちに、不意に奏の手が自分のそれと絡んだ。
「お、おい……」
熱っぽいその手。小さく、か弱さを感じられるその手。その感触に、半ば無理に奏と交わった日の記憶が混濁する。
「なあ、駄目だって。俺はそんなに…」
>…あ、冷たくて気持ちいい
「…っ」
不意に既視感のような眩暈を感じ、しばらく目を閉じる。その間も、掌を通じてとくん、とくんと奏の熱と鼓動が伝わってきた。
「……」
操られるように手が奏に伸び、自身の冷たい手─右手が、奏の頬を、額を優しく撫でてしまう。
「……熱いな、ここ」
聞こえるか聞こえないかの大きさで、ふっと呟いた。
>>555 緊張する三条を見て苦笑する。
「おいおい、三条君が緊張してどうする。
彼女をリラックスさせてあげるのが、近くにいる君の仕事ですよ」
専門用語を使って話す三条を諭す。
「まあ、君のいうことも正しいね。
ただし、悪戯に時間を掛ければいいというものでもないがね」
そう言いながら、冬果のほうに向きなおす。
>>556 「さてと…
あとは、赤城さんが声を出したいと思うかどうかです。
これは、私が決めることではない。
貴女がその気があるのなら、私の診療室においでください。
場所は三条君が知っているので、いっしょに来るといい」
冬果の決断に委ねると、めがねを直してカルテを書いている。
カルテを書き終わると、三条にコピーを取らせ一枚を三条に
手渡す。
「さあ、今日はこれまでにしましょう。
すいませんが、丹波さんにもお目にかかりたいので
お取次ぎいただけませんか?」
クスコをしまいながら、冬果に案内を頼んでいる。
559 :
桜庭 奏:04/02/01 02:12 ID:cY9IretA
>>557 自分の顔を撫でる雄児の手が心地よくて、そっと目を瞑る。
「山城さんの手、気持ちいい…」
彼の優しさが直に伝わってきて、胸がいっぱいになる。
そんな些細なことで涙腺が刺激され、閉じたまぶたの隙間から一筋の涙が流れる。
「…あ。」
頬を涙が伝ったのを感じて、困ったように目を開けると、自分の指で拭う。
(困った、このままひとりになったらきっと色々考えちゃって寝れない……。)
どうしようと思いながら、彼をぼんやりと見上げる。
(…そうだ。)
「あのね、お願いがあるの。」
自分でも大胆なことを言うのが分かっているので、熱のせいだけでなく頬を染める。
「……私が寝るまで、ここにいてもらったらダメですか?」
上目遣いで、(お願い)という気持ちを込めて見上げる。
どうやら隣に入って欲しいようで、ぬいぐるみや手帳、単語帳などをベッドの側の棚に置くと、
ゆっくりのそのそと身体を動かして人が入れるスペースをつくる。
そして、もう一度彼を見上げる。
今、自分の風邪が彼にうつるかもとかそういうことまで思考が回らないらしい。
560 :
三条 望:04/02/01 02:20 ID:pj0FicGm
>>556 微かに微笑む冬果の姿に、眉を寄せてなにか言いたそうな表情を一瞬浮かべるが、
尊敬する恩師の前だと心に言い聞かせ自重する。
>>558 >「おいおい、三条君が緊張してどうする。 彼女をリラックスさせてあげるのが、近くにいる君の仕事ですよ
「すみません先生…まだまだ勉強がたりないようです…」
経験も積んだ…
知識もあの頃とは比べようもないくらい増えた…
自分の腕に多少の自信もある…
しかし…
恩師の前ではまだ萎縮する自分に気づいてしまった。
胸を締め付けるような苦々しい感情が込み上げる。
そんな澱んだ感情を押さえ込むように、
白衣のポケットの中に入れた手でタバコの箱を握りしめ、そのまま力任せに握りつぶした。
>>559 「おいおい、桜庭……さん」
そろそろまずいと思って何か言おうとするが、奏の瞼から零れた涙が、それを遮った。
(やっぱり、辛い事があったんだな……)
あるいは熱で少し思考が鈍っているのかとも予想できたが、こんな状況で奏を突き放せるほど冷たくなる事も出来なかった。
ぼんやりと自分を見上げてくる奏を、手をつないだままで黙って見つめる。…と。
>あのね、お願いがあるの
「なに…? 俺に出来る事なら、手伝うけど…」
出来るだけ素っ気無く言おうとするが、次の一言で硬直してしまう。
「…いや、しかしそれはまずいんじゃないか…?」
そう言ってはみるものの、もはや反則的とも言える奏の視線と仕草に、既に自分の心も折れてしまっていたようだった。
「………分かった。いつも世話になってるし、特別に今日だけな」
とりあえず身軽な格好になってから、そっと奏のベッドに入る。
病人相手と言う事もあってか、不思議とあの荒んだ性欲は姿を現さなかった。
「…これで、いいのか?」
そう言った直後に奏が密着するようにくっついてきたので、そのまま温めるように寄り添ってやる。
>>558>>560 <「さてと…
これ以上は、やはり専門的な器具や施設が必要なのだろう。
だが、通院さえすれば、この先生なら治してくれそうだと期待する気持ちがわき上がる。
──三条先生、通院と治療の二度手間だけど…付き合ってくれるかな?
もしかしたら、声が取り戻せるかもしれない。
そしたら、もう少し仕事も楽になるだろう。
心配して、気を使ってくれたお屋敷の皆にも、口頭で礼が言える。
芽生えた希望の大きさに気づかず、ただ、心が浮き立つのを感じて
そっと診察を終えた岡部に頭を下げた。
その視界の端で、何か、力を込めている三条の姿が映るが
珍しく浮かれているせいか、気づくことはなかった。
<「さあ、今日はこれまでにしましょう。
微笑みで返答しながら、丹波を探しに廊下に出るとそこにはボーセがいた。
無言で横に付き添って、一緒に歩き始める白い犬の毛並みをそっと撫でてやる。
──もし、声が出たら… 一番初めに貴方の名前を呼ぶからね。ボーセ…
そしてそのまま優しく撫でながら、一緒に廊下を歩いていった。
563 :
桜庭 奏:04/02/01 02:47 ID:cY9IretA
>>561 「……ん、ありがとう。」
はにかみながら微笑むと、ベッドに入ってくれた雄児に体を寄せる。
「あったかい、山城さん…。」
胸に耳を当てると、彼の心臓の音が聞こえる。
(……生きてる。)
何故かふとそんなことを思ってしまい、急に切なくなって、より体をひっつける。
「今日はなんだか優しいね、山城さん。……ありがと。」
最後がなんだか涙声になってしまい、目を瞑ると、涙が零れてしまう。
「早く元気になるから、…だから、ごめんなさい……」
女性とは違う男性の温もりに安心感を覚え、気が緩んだ隙に涙が溢れ、止まらなくなる。
「ふぇ……ごめんなさい……」
涙をパジャマの裾で拭いながら、人前でどんどん泣いてしまう自分が嫌になる。
564 :
三条 望:04/02/01 02:52 ID:pj0FicGm
「………」
漆黒しか映らない窓を生気がない眼で見つめる…
胸に去来する黒い感情。
そんな感情とともに、冷ます事ができない劣情が心の中に渦巻いていた。
満たされない心を誤魔化すようにそっとタバコに火をつけた。
>>563 「……」
あえて何も言わず、奏のしたいようにさせる。
彼女を上辺だけでも癒す言葉を言えなくも無いのだが、そんな事を言うつもりはさらさらない。
「…今日だけだぞ。変な噂でも立ったら困るだろ?」
そうは言いつつも、何か屋敷にきた直後よりは奏にかける言葉が柔らかい。
(俺自身、この屋敷に余計な偏見を持ってたのかもな……。事実は事実としても)
そんな考えはおくびにも出さず、かなに囁くように言う。
「無理するなよ。……って言うか、だいたい必要が無いんだから俺に謝るなよ……。そんな余力があったら、元気になる為に使えばいいだろ」
微かな刺が混じったような言い方をしながら、戸惑いつつも奏の背中を撫でてやる。
余計な肉付きのない彼女の細身の身体が、少し汗ばんでいた。
>ふぇ……ごめんなさい……
「ったく。わかった…じゃあ桜庭さん、今日は目一杯泣いとけ。…同僚や御主人様の前でそんな風にならないように」
─それに、きちんと自分に区切りをつける為にな。
自分にも言い聞かせるようにそう告げると、後は泣きじゃくる奏の身体を温めるように寄り添ってやる。
やがて、寝付いた彼女の顔を静かに見る。
あどけない寝顔を見ると、心の奥底のまだ青い部分が、ほんの少し疼くような気がした。
「……っと」
奏を起こさないようにベッドを抜け出すと、ジュースと水をベッドの傍に置く。
熱が抜けない奏の額をそっと拭ってやってから、鍋とお盆を持って部屋を出た。
「けっ。なんで俺…身の上話なんかしちまったんだか」
何かやりきれなさと苛立ちを覚えつつ、厨房へと戻っていった。
566 :
桜庭 奏:04/02/01 03:23 ID:cY9IretA
>>565 不意に、ここに司が最後に来たときの事を思い出してしまう。
(…あの場所で、いっぱい泣いたと思ったのに。
……ずるいよ司様、私の気持ちだけ持っていって、いなくなっちゃうなんて。)
色んな感情が一気にどんどん湧き出してたくさん泣いた。
涙が止まると、一気に気持ちが軽くなった気がする。
気がするだけなのかもしれない。
でも、少し前向きな気持ちになれた気がした。
小さな声で「ありがとう」と雄児にお礼を言った。
そして、泣き疲れたからか、泣いている間も雄児のぬくもりを感じ、彼がいてくれて
安心したからか、一気に眠りに落ちていった。
567 :
椿 杏樹:04/02/01 23:13 ID:xARvmV5P
テラスで子供が読むようなアンパンマンの絵本を読んでいる。
だらっと不貞寝のような格好でテーブルに突っ伏し、
肩にショールを羽織っている。
「…つまんない。奏ちゃんずっと寝込んでたからお喋りもできなかったし…。
早く元気になってくれたらいいのに」
御主人様から許可を頂き、短期入院のための準備を整えている。
ここに来た時のように僅かな荷物を旅行鞄に詰め込み、部屋を見渡す。
大分私物は増えていたが、僅かな間の留守なので、殆どはここに置いていくことにした。
全ての支度が整った後、誰にも会わないようにしてお屋敷の外へと出て行く。
──何か気恥ずかしいからね…
整理の着いてない気持ちを落ち着けるように、胸中で呟く。
運良く誰にも会うことは無く、ひっそりとした雰囲気のお屋敷を振り返って仰ぎ見る。
そして、ゆっくりと歩き出す。
病院には連れて行けないため、ボーセはお屋敷に残していくことにした。
大分離れてから、ふと振り返ると門柱の所に白い影が見える。
霞むようなその姿を見てから
ふっと笑って、また駅への道を歩き続けた。
569 :
椿 杏樹:04/02/02 00:11 ID:IIvxMBnd
「冬果さんも入院しに行っちゃったんだっけ〜…つまんない」
本を片付け、トントンと直して自室に戻ってゆく。
「…ふわふわって。なんか、わたしもとんでっちゃいそう……」
570 :
秋山 麗:04/02/02 00:13 ID:xsxS+Tz5
厨房で椅子に座り、一人でワインを飲んでいる。
麗の持つ雰囲気からか、どこかそれっぽい。どこからか静かなBGMでも聞こえてきそうである。
575 :
秋山 麗:04/02/02 00:38 ID:xsxS+Tz5
「…………静かねぇ…………」
本気で静かな屋敷の中で、また小さくグラスを傾ける。
「あ〜っ、今のって新曲!?」
テレビから流れてきた携帯電話会社のCM曲に、思わず身を乗り出して聴き入っている。
577 :
秋山 麗:04/02/02 00:46 ID:xsxS+Tz5
一杯目を飲み干したので、続いて二杯目を注ぐ。
グラスの2分目辺りまで入れると、再びグラスを傾ける。かなりのスローペースである。
「うぅん……もうちょっと、直線的に書いたほうがいいか……」
こっちはこっちで一体何をしているのやら、机に向かってまじめに取り組み中。
「………」
仕事を終え、自室で真剣な顔で何かの作業をしている。
黒い布のようなものを敷き、その上には白い半紙。傍らには七八本の筆。
「……ふう」
どうやら、書道の作品の製作中のようである。
最も、珍しく自室のドアが開きっぱなしになっていて、廊下からその光景が覗けてしまうのだが。
>>580 自分の屋敷を当てもなくふらついていると、由依の部屋が開きっぱなしになっている。
ふと中を覗いてみれば、背を向けて何かをやっている由依の姿が。
「……由依、何をやっているんだ?」
と、軽く声をかけてみる。
>>581 集中していざ……と思った所で、突然主人の声が後ろから飛んでくる。
「ひぁっ?! ごっ、御主人様!」
慌てて筆を硯に戻して、立ち上がって主人の方を向く。
「あの、これから何かと筆で物を書く事も多くなるかと思いまして、メイドにやらせるよりはと思いましてその練習を……」
そこまで言って、小さく息を吐く。
「申し訳ありません。本当は私、勝手に何か書道展に出そうと思って作品を書こうと思っていたんです」
なぜか主人に謝りつつ、視線を泳がせる。
>>582 言っていることはもっともなのだが、なにぶん挙動不審である。
「いや、そう悪いことでもないのに、いきなり謝られても困るのだが……
とりあえず、入らせてもらうぞ」
断わるなり、部屋に入ると由依の前までやってくる。そして、由依の顔をじっと見つめる。
「……由依、私の目を見なさい」
>>583 「あ、はい…どうぞ…」
主人を迎えるにあたって、問題ない部屋か確認する。
執事らしく質素で機能的な部屋なのだが、幼い時の写真なども飾ってあったり。
>……由依、私の目を見なさい
「……はい」
そのままじっと主人を見てみるのだが、やがてぽつりと言う。
「由依は駄目な女です。御主人様にその、全て捧げると言ったのに…」
目を潤ませつつ、続ける。
「御主人様じゃない人…あの、志保さんに教えられた時に、初めて『いく』事を、私…」
どうやら、主人の手で初めての絶頂を迎えられなかった事を悔やんでいるらしい。
>>584 由依らしいと言えば由依らしい部屋だが、もう少し女らしい部屋でも、などと思ったり。
「ふむ……なるほど、な……
……とは言え、過ぎてしまったことだからな……」
やはり主人が大事なのか、あっさり告白する由依に、そうとだけ答える。
すると、頭に閃くものが。
「……なら、私にもお前が『いく』ところを見せてもらえるかな?」
言うなり、由依の肩に手を乗せる。
>>585 「も、申し訳ありません……」
落ち込みを隠せない口調で、うなだれてそう言う…が。
>……なら、私にもお前が『いく』ところを見せてもらえるかな?
「っ!」
目に見えるほどに顔が紅潮していき、ややあってどこかぎこちなく首を縦に振る。
「……御主人様が望まれるなら、由依はいつでも…。あ、でもその前にちょっとよろしいですか?」
恥らいつつ一旦主人から離れると、無防備に背を向けてしゃがみこみ、結局使わなかった各種の筆を片付けようとする。
こうした点が、どうも何事もきっちりやりたがってしまう職業病的な性格なのかもしれないが。
>>586 習字道具を片付けようとする由依に、体でまったをかける。
……平たく言えば、邪魔するように、早くも服の上から体を触り始めたのだが。
「……片付けたい気持ちはわかるが、それはそのままでいい。
それよりも、早く見せてもらおうかな?」
後ろから肩や背中、腰を弄っていた手が、彼女の脇の下から胸へと動く。
そのまま、しばし服の上から胸を弄ると、すぐに胸元から手を中に入れ始める。
>>587 「あっ……御主人様…」
作業を止めたままでするのが気になっていたのだが、後ろから主人の手が身体を弄り始めると何もできなくなってしまう。
主人に触れられる事自体が久々な為か、すぐに身体が熱くなっていってしまった。
>それよりも、早く見せてもらおうかな?
「は、はい……んっ、御主人様のお好きなように脱がせてください…」
そう言うと、主人の愛撫を妨げないようにしつつ自分の衣服を乱していく。
>>588 「ほぅ……では、遠慮はしないぞ」
由依の言葉に便乗して、乳房だけが露出する程度に前を開く。
服の中からこぼれた胸を、まずは全体を揉みしだくと、
次に触れるか触れないかといった程度の刺激を、その先端付近に集中して与える。
「ふふふっ……こういうのはどうかな、由依?」
>>589 「あ……」
主人に胸を揉みしだかれるだけで、望んでいた悦びが湧き上がってくる。
日頃メイド陣に対してひそかに嫉妬しているだけに、無意識のうちの増幅効果もあるらしい。
と、硬く尖りつつあった先端に、微妙な刺激が加わる。
「あっ…ん、そこ…」
もどかしい快感が、じわじわと身体に沁みこんでいく。
「なんだか、胸が切なくなっちゃいますっ…」
そうされるうちに、もじもじと脚が動き出していた。
>>590 「ほう、これがいいのか? ……なら、こういうのはどうかな?」
言いながら、先程由依が片付けていた筆を、両手で一本ずつ手に取る。
筆の先端を手前に向けると、露出している由依の胸の周りに、筆の先を這わせる。
「どうだ、由依? くすぐったいか? それとも気持ちいいか?」
手も足も自由なはずの由依。毛の先でそんな彼女の乳首を突っつき、乳房を撫で回す。
「それとも……もっと下を弄ったほうがいいかな?」
と、耳元で囁いてみる。
>>591 「え……? んんっ…!」
筆が乳房を撫で回り、敏感な先端をなぞる。
「はぁんっ…いい、何かくすぐったくて…でも、気持ちいいです…」
吐息がやがて喘ぎ声に変わり、いつもは毅然とした声がますます甘く溶けていく。
手はぎゅっと握り締め、主人の行動に全てを預けていた。
そうしているうちにそっと囁かれると、わずかに強張っていた力がふっと抜けていく。
「……弄ってください。由依が、御主人様の物だって事…もっと身体に刻んでほしいです」
それだけ言うと、薄く目を閉じてしまう。
>>592 由依の言葉に、ニヤリという笑みを浮かべると、片手でスカートの留め具を探し、片足だけ脱がせる。
続いて下着も同じように片足だけ抜かせると、少し足を開かせる。
「……さて、それでは望みどおり、下を『同じように』弄ってやろう」
言うなり、筆を持ち直して、割目を優しく押し開くように、筆の先を押し付ける。
そのまま、少しずつ力を加えて、奥へと筆をもぐりこませていく。
>>593 「あっ……ああ……」
期待感に身を震わせ、主人の邪魔をしないようにされるがままになる。
露出した秘裂はもう充分に濡れており、視られている事を意識してしまうとさらに潤いを増していく。
「ん、えぇっ? やだ…御主人様っ?」
しかし、弄ってきたのは指でも逸物でもなく、筆。
愛用の書道道具で身体を弄られるのだけでも恥ずかしいのに、一番大切な場所となると、それはもう我慢できないほどになってしまう。
「んぁっ…くすぐった…んんんっ!」
ゆっくりゆっくりと筆が秘所に飲み込まれていき、それが動くたびにきゅっ、きゅっと入り口が収縮した。
「ごしゅじんさまぁ。由依は、その…」
主人の顔を見て、じっと「あなたのものが欲しい」とばかりに涙目で見つめる。
>>594 「……ん? それはおねだりか? 欲しいのなら口で言え、と言いたいところだが……
まあ、今日はお前の『いく』ところを見せてもらうのだったな」
もっと筆で由依を弄りたい気持ちを、とりあえず横に置いておくと、彼女の中から筆を抜き取る。
続いて、彼女の体を自分のほうに向けさせると、自分の逸物を取り出す。
「さて……許可する代わりに、自分で入れることぐらいはしてもらえるのだろうな?」
と、床に座ったまま体を後ろに傾けると、そり立つ逸物を目で指し示す。
>>595 「は、はい…んんっ」
筆を抜き取られる動きにも感じてしまい、小さく震えてしまう。
とろりとした自分の愛液が絡んだ筆を見て、ますます恥ずかしくなってしまった。
>さて……許可する代わりに、自分で入れることぐらいはしてもらえるのだろうな?
「はい…今夜は、由依が…御主人様に」
すっと立つと、あられもない格好のままで主人の身体を跨ぐ。
「んっ…」
溢れた液体がつぅっと一筋流れ、訪れるであろう歓喜を待ち望むかのように秘所がひくついていた。
「失礼…します。んんぁっ……」
ずずず…と主人の逸物を迎え入れ、天を仰ぎつつ悦びの声を上げる。
そのまま、言われずとも自分から動き始めた。
>>596 自分から動き出した由依を見て、感心するかのように頷く。
「よしよし、そうだ。……では、一気に行こうか」
言うなり、身を起こして対面座位になると、由依の動きでは物足りない、と言わんばかりに自分から動き始める。
「ふふっ……どうだ由依、さっきの焦らされるような刺激と、この刺激と、どっちがいい?」
自分の逸物を、由依の内壁に擦り付けるようにしながら、抽送を続ける。
>>597 「ふぁ、はい…一気に…っ!」
主人も動き出したことで、二つの動きが重なって強い刺激が生まれていく。
「んっ、くぅっ…あああっ!」
久しぶりに自分の中に主人を受け入れられた喜びも重なって、躊躇いつつも腕を廻してぎゅっと抱きついてしまった。
「御主人様のが…御主人様のが、由依は一番気持ちいいです……っ」
その言葉を裏付けるように、少しきつめの中が、時折さらに締まる。
>>598 「むっ、ぅっ……由依の中はよく締まるな。
どうやら、私のものが一番というのは、嘘ではないようだな?」
笑みを浮かべながら、時折突き入れる動きを変えて、由依を翻弄する。
「……さて、ではそろそろ、お前の『いく』ところを見せてもらおうか?」
一通り由依の悶え様を楽しんでから、ようやくその話に戻り、逸物を突き入れる勢いを強める。
>>599 「はいっ、っん、御主人様さえいらっしゃったら、由依は…由依は…」
涙目でそう答えつつ、段々ぼやけてくる思考でそれが零れないようにする。
「ふぁぅっ、いい、んんっ…」
主人の巧みな腰使いの前に、もう自分からは何も出来なくなってしまっていた。
それでもしっかり抱きついて、主人を離すまいとばかりに力を込める。
>……さて、ではそろそろ、お前の『いく』ところを見せてもらおうか?
こくんと頷いて、あとは陶酔するような顔で激しい動きに身を委ねる。
「んんんっ、やっ、激しくて…もう、由依は…来ちゃいます、もう…」
ふるふると首を振りつつ、何度か体験した事のある「あの感覚」を素直に受け入れる。
「いくっ…! あっ、あああぁぁぁっ……」
身体をそらせ、大きく喘ぎ、きゅっと逸物を締め付けて。主人の言われた通りに絶頂に達する。
そのまま、脱力した状態で主人にもたれかかった。
>>600 >いくっ…! あっ、あああぁぁぁっ……
「む……! …くぅっ!」
由依が達し、逸物が締め付けられるのにあわせて、自分も軽く白濁を注ぎ込む。
>そのまま、脱力した状態で主人にもたれかかった。
「……確かに、イったようだな」
もたれかかる由依の頭を軽く撫でると、そう優しく言う。が――
「だが……すまないがよく見えなかった。ということで、もう一度イってくれるか、由依?」
と、そう言っていやらしい笑みを浮かべたのもつかの間、
由依の返答の如何によらず、腰を動かし始めるのだった。
>>601 「ぁっ……ふぁん、んんんっ」
どくどくと白濁が注ぎ込まれる感覚を受けて、汗ばんだ顔で満足したように微笑む。
>……確かに、イったようだな
「…はい。御主人様にいかせてもらえるなんて…由依は本当に幸せ者です」
頭を撫でられて嬉しそうに言うが、次の言葉とともにまた主人が動き出す。
「あっ…? 私まだいったばかりで…んっ…あっ、せめてベッドで…」
中も陰核もまだ変に敏感なままなのだが、自分の中で再び主人のものが力強く漲っていくのを感じると、その至福感で何も言えなくなってしまう。
「…はい。御主人様が…っん、由依でよろしいのなら、何度でも……んう…」
突かれながらキスを交わし、その後もベッドに移って夜明け近くまで主人と悦楽の痴態を繰り広げるのであった。
「うぅーーーーー………」
机の前で唸っている。
「ああ、さすがに眠い…」
連日で瑞葉のおねだり攻撃でもあったのか、サッカーのビデオを見ながら
ソファでうとうとし始めている。
「かわいい、かわいいけどさ…寝れないよ瑞葉さん…」
607 :
椿 杏樹:04/02/02 23:50 ID:4HBjndsi
「チョコレート、シュークリーム、うさこの指人形」
何か呪文のように呟きながら、廊下を歩いている。
「あ。キスとかもかな……」
>>607 「むぅー、やだなぁ〜、絶対凛ちゃんとか思いっきり当ててくるし〜」
珍しく表情が暗い、どうやら明日の節分で鬼役になったらしい。
「はぁ〜……む、あれは」
自分の先を歩いている杏樹を見つけ、駆け足で近づいていく。
609 :
椿 杏樹:04/02/03 00:02 ID:L97scMPE
>>608 「…。こんなにあるんだ…」
指折り数えてふうっと溜息をつきつつ、ぽてぽてと廊下を歩いていると
落ち込んだ感じの悠斗が近づいてきたので
彼を見上げて首を傾げる。
「ポチ?」
「どうしたの〜。ん?また失敗して執事様にでも怒られちゃった?」
仕方がないなあ、と言ったように微笑んでみせる。
>>609 「むぅー、なんかその言い方いつも俺が怒られてるみたいじゃんか〜」
子供のように口先を尖らせるが、実際問題その通りなので何も言えない。
「あんね、明日の節分で鬼役になっちったんだよ〜、絶対凛ちゃんとか執事様とか
手加減無しで投げてくるよぉ〜、はぁ〜ぁ……」
やれやれと言った様子で首を左右に振る。
「杏ちゃんこそどしたの?なんか考え事してたっぽいけど」
611 :
椿 杏樹:04/02/03 00:21 ID:L97scMPE
>>610 「くすくす…。あはっ、ありそうありそう」
明日の様子を想像して思わず笑ってしまう。
「じゃ、怪我したら私が絆創膏でも貼ってあげるから。がんばろポチ、ね?
とか言って私は鬼さんやらないけど」
小さく拳を握って、軽いガッツポーズなどをしてみせる。
「でも。それだけ皆にポチは楽しい子だ〜、って思われてる証拠よー」
>なんか考え事してたっぽいけど
「え?…ん〜…たいしたことじゃないの、うん。
もうお仕事終わったなら、少しお喋りでもしない?
あっちの部屋ね、本読みながら暖炉つけてたからあったかいよー」
一つの部屋を指差して、半ば話をはぐらかすように悠斗を誘う。
(なんかほんとに笑ったの…久しぶりな気がしたなあ。ダメダメだ…)
>>611 「絆創膏だけで足りるかなぁ……
ねぇねぇ、杏ちゃんも鬼やろうよ〜、んとねラムちゃんみたいな感じで」
もしそんな格好で豆まきをしたら、その日杏樹が主人に弄ばれる気もするが気にしない。
>「え?…ん〜…たいしたことじゃないの
「うん、別にいいけどぉ〜」
杏樹の考えている事に気づかず指差した部屋をと歩を進める。
「はぁ〜、あったか〜、生き返るわ〜」
部屋の温もりに身体の力も抜け、部屋にあったソファーにポテッと寝転がる。
613 :
椿 杏樹:04/02/03 00:51 ID:L97scMPE
>>612 入った部屋のソファで悠斗に膝枕しながら、そんな事を言われて
きょとんとする。
(ラムちゃんって?ああー…。鬼の角つけて、ビキニみたいなの着ればいいのかなあ)
「……なんだか面白いかも。ポチが服探して揃えてくれるんならやる〜。
じゃあ、これは皆にはないしょね」
冗談なのか本気なのかよくわからない感じで、あっさり承諾してしまう。
「……。」
寝転がる悠斗の無邪気な顔を見ていたが、薄い色の髪にすっと手を伸ばして
無言で何度か撫でる。
(なんだかほんとに可愛い犬みたい。身長も大きい男の子なのに)
「…ポチ、耳かきしてあげよっか。私得意なんだよけっこう」
ポケットから耳かき棒を取り出し、上から悠斗に笑いかける。
「でも、いたずらはしちゃだめだからね」
>>613 「まぢ!?いいのぉ!?」
まさかいいと言われると思ってはおらず、思いっきり驚いている。
(ラム杏ちゃん………結構イイかも…)
杏樹のその姿を想像し、思わず顔がにやけてくるが必死に堪える。
>「…ポチ、耳かきしてあげよっか
「いいの?わーいやったぁ〜♪」
うれしそうに微笑むと、杏樹がしやすいように頭の位置を変える。
「どお?見える〜?」
615 :
椿 杏樹:04/02/03 01:16 ID:L97scMPE
>>614 「うん」
鬼役了承と耳かき両方で悠斗にそう答える。
「今はなんだか…なんでもいいから、ぱーっと楽しい気持ちになりたいの。
…って、んう〜。ここのが取れない…?」
耳の中を覗き込み中を掃除しようとするが、熱中するあまりに
胸を悠斗の頭に、むにっと押し付けるような格好になる。
「あっ、落ちちゃった。もー」
再びムキになって取ろうとし、更に身体を屈めて覗き込むため顔を近づける。
「(動いたら痛いから、動かないでね)」
そう小さめの声で言うと同時に耳に息がかかって、自然と囁くようになってしまう。
>>615 「はぁ〜、気持ちいい〜」
膝枕で耳かきという、男にとってみれば至福の状態でまったりしている。
「他の意味でも気持ちいい〜、へへへへ」
頭に胸を押し付けられ、嬉しそうにニヤけている。
と、次の瞬間
>「(動いたら痛いから、動かないでね)」
と、耳元で囁かれ、思わず身震いをしてしまう。
「今のすっごいエッチだったかも……」
617 :
椿 杏樹:04/02/03 01:45 ID:L97scMPE
>>616 >今のすっごいエッチだったかも……
「そう?きっと普段からメイドさん見てそういう事ばっかり考えてるからよ」
笑って頭を撫でてやる。
「はい反対」
逆を向かせてまた耳掃除を続けようとし、座りなおす際に太股が頬に触れてしまう。
が、特に気にもせず自分の体のほうに悠斗の顔を向けさせる。
「…ねえポチ。理由はわからないけどさみしい時って、どうしたらいい?
……なんだか何もしたくないの。」
一瞬黙る。
そのまま悠斗の顔を上に向かせ、キスをしようと唇を近づけるが――
「…好きなものを我慢しなきゃって思ったら、意外にいっぱいあるものよね…」
寸前で切なげな顔になり、キスする事を止める。
>>617 「うぐっ……ち、違うもん…………多分」
少なからず当たっているので、何も言い返す事ができない。
身体をくるりと回転させ、逆に顔を向ける、頬に触れる太股の感触がなんともいえない。
>「…ねえポチ。理由はわからないけどさみしい時って
さみしい時というのを、長い間感じていた事があるので、杏樹の気持ちが分かる(と言っても別の寂しさ)
立ち直った要因が自分自身では無い為、どうアドバイスしようか悩む。
「ん〜、俺は凛ちゃんがいてくれたから寂しいのはなくなったけどなぁ〜
杏ちゃんも好きな人見つければ寂しくなくなるんじゃない?ごめんね、全く役にたたないけど…」
>「…好きなものを我慢しなきゃって思ったら、意外にいっぱいあるものよね…」
「ちゅっ!」
切なげな表情の杏樹に自分の方から軽くだがキスをする。
「杏ちゃんらしくないワン、ポチはいつもの好き勝手する杏ちゃんの方が好きだワン」
元気の無い杏樹を励まそうとしているのか、ポチ口調で話しだす。
619 :
椿 杏樹:04/02/03 02:29 ID:L97scMPE
>>618 「!」
突然キスをされて、手が止まってしまう。
>ポチはいつもの好き勝手する杏ちゃんの方が好きだワン
「『好き勝手』って何よ〜、それ言うなら自分だって同じでしょっ。
もう、今日はずっとキス我慢してたのに…一日も経たないうちにポチにされちゃった」
ぷいっとそっぽを向いて不機嫌そうな顔をする。
が、弟のように可愛がっている相手のせいか、芯から嫌がっているようではないようである。
「はい耳かきおしまい!もう時間が時間だし、寝なきゃ…」
そう言うと暖炉の前に屈み、火を消そうとする。
「……。ポチ、ありがと」
暖炉の煤を棒でいじりながら、ぼそりと呟く。
「凛ちゃんがヤキモチ妬くかもしれないけど…、今日は一緒に寝てもらっちゃ
…やっぱだめ?」
単純に温もりを求めているだけなのだが、恥ずかしげな表情で言う。
>>619 「あぅぅ…ごめんよ杏ちゃん…」
自分のした事が裏目に出てしまったと思い、軽くへこむ。
鈍感な悠斗は、杏樹が怒っていると思っているようだ。
>「凛ちゃんがヤキモチ妬くかもしれないけど…、
「(うぐっ、ここで一緒に寝たら明日本気で豆当たられそうだけど……)」
豆をぶつけられ、身体中赤く腫れた自分の姿が頭に浮かぶが
元気の無い杏樹を一人残すのはなんだかなぁと思い頷く。
「杏ちゃんの頼み事だもん、俺が断る訳ないっしょ」
さっさと部屋を片付け部屋を後にすると、杏樹の後ろ斜め上くらいから覆うように抱きつくと
そのままの状態で杏樹の部屋へと歩いて行く。
次の日、執拗以上に凛香から追いかけられている悠斗の姿があった。
窓から若干身を乗り出すようにして、頬杖をつき、ちらちら降る雪を眺めている。
背後の使用人達が何やら「お嬢様!危ないですから!」などとやかましくしているが
それらの声はまったく耳に入っていない。
まだ時おり響いている豆まきの音と悠斗の悲鳴に
クスクスと笑いながら厨房の掃除をしている。
624 :
椿 杏樹:04/02/04 00:10 ID:eQblKWUQ
結局鬼役のくせに悠斗に豆をぶつけている。ただし手加減しているが。
「おにはーそと〜」
「……。」
途中飯塚を見かけ、思いっきり手加減なしにバシーン!と豆をぶつけると
思いっきり憎たらしそうな顔で『いーだ、あっかんべー』をして再び悠斗に笑いかける。
「ほらほらポチ、まだまだいくよー」
掃除が終わると、豆まきから戻ってくる人たちの夜食に
恵方巻を作り始める。
「……あっ」
とはいえすぐに形を崩してしまうのだが。
「あー、とっても楽しかったあ」
一足先に豆まき大会を抜けて、廊下を歩いている。
終わらない仕事の山に溜息をつきながら、椅子に座り込んでしまっている。
「……疲れた」
どことなく形の悪い恵方巻を数本皿に並べると、
お茶の準備を始める。
「そろそろ戻ってらっしゃいますわよね、皆さん」
>>630 皆が楽しく豆まきをしているのを見届けてから、厨房を通りがかる。
と、そこには何か料理をしている瑞葉の姿が。
「お疲れ様です、萩野さん」
先日主人にたっぷり可愛がってもらったお陰か、いつもよりは言葉に刺がない。
>>631 「あ、お疲れ様です、由依さん」
にこりと笑いかけると、お茶を注ぎながら大皿をすすめる。
「いかがですか? あまり上手くできなかったのですけれど……」
>>634 「…これ、萩野さんが作ったんですか? …とりあえず、折角なのでいただきますね」
少しいびつな形の恵方巻を口にして、もぐもぐ。
(……萩野さんは…私なんかとは比較しようも無い資産家のお嬢様出身だとは言え…うーん)
正直、コックではなくメイドの作る料理とは言え、味は今ひとつといった印象である。
「そう言えば、萩野さんはメイドになってどのくらいでしたっけ?」
お茶の準備を手伝いつつ、さりげなく聞いてみる。
>>636 由依のあまり芳しくない反応に、僅かに肩を落とす。
(やっぱり美味しくなかったですかしら……)
>メイドになってどのくらいでしたっけ?
「え? ええと……」
指折り数えてみる。
「一年と少しといったところですかしら。まだ一年半にはなっていないかと」
その割に料理の腕が上がっていない気がしてため息をつく。
と、お茶の準備に手を貸してくれる由依を、やんわりと止める。
「あ、ありがとうございます。でも大丈夫ですわ。
由依さんはお疲れでしょう?」
>>637 「一年と少しですか…。結構長いんですね…」
思わず何か言葉が飛び出そうになるものの、仕事の処理能力は個人差がある…
と、名無しの執事から言われていた事を思い出して思いとどまる。
そして、自分の行動を止めてくれた瑞葉の言葉を聞いて、とりあえずその作業は彼女に任せた。
「いえ、大丈夫ですよ。御主人様に誠心誠意お仕えする事が、私にとって何よりやりがいがありますし、ご恩返しにもなりますから」
微笑して、そう答える。
>>638 何か言いたそうな由依の様子を察して、尚更気分がとがめる。
「……どうぞ」
お茶を差し出しながら椅子をすすめる。
>御主人様に誠心誠意お仕えする事が〜
「由依さんは、本当におじ様のことを大切に思ってらっしゃいますのね」
なにか眩しいものを見るかのように目を反らしながら言う。
>>639 「ありがとう、頂きますね」
静かに椅子に座り、お茶を味わう。
静かになると、遠くの方からまだ喧騒が聞こえてくる。
>由依さんは、本当におじ様のことを大切に思ってらっしゃいますのね
「はい。あの時御主人様が私達家族を助けてくれなかったら、私は今この世には居なかったと思います。
それに、お屋敷の人も皆とても良くしてくれて、私の事も可愛がってくれましたから…。
御主人様が私をいずれここで働かせたいと言った当時の言葉も、とても嬉しく思っています」
迷いの無い口調で、そうはっきりと言い切る。
ちなみに瑞葉の件については、彼女が主人の姪であり、子爵家から家出してきた程度にしか知らない。
最も、瑞葉は主人が特に可愛がるメイドの一人との事で、少なからず嫉妬心はあるのだが。
>>640 迷いのないその言葉を聞いて、どこか心が痛む。
(一年前の私なら、由依さんに嫉妬したのかもしれませんけれど……)
「今の私とは大違い……」
思わずそう呟いてしまう。
>>641 「…今の、ですか?」
瑞葉の言葉に引っかかりを感じ、つい聞き返してしまう。
(そう言えば、萩野さんって…。それに、確か聞いた話だと)
元々男女関係には疎めであった自分でも、瑞葉と瀬名の関係ぐらいはわかる。そして、屋敷に来る前にちらりと聞いた話の断片。
「……萩野さん、ひょっとして」
お茶を飲み終わると、瑞葉の目を見据えて言う。
「…家出したあなたは、御主人様を慕ってこのお屋敷に来たんですか?」
当時、瀬名はまだ屋敷に来ていないのは知っているので、思い切って聞いてみる。
>>642 由依の言葉にビクッとして、持っていたカップがガチっと音をたてる。
「……そう、ですわ。その通りです」
しかし嘘をつくことが苦手なのは自分でも分かっているので
正直にそれだけ答える。
>>643 「……そう、ですか」
やや重さの増した声で、そう答える。
「葦名の家で執事の勉強をしていた時に、ちらりとここの屋敷のメイドについて聞いた覚えがあったんですけど」
瑞葉を見る表情は変わらず、淡々と続ける。
「御主人様よりも、柏葉さんの方が…良かったのですか? …いえ、あなたに今こんな事を聞いても仕方ありませんね…。
私個人の意見はともかく、現在御主人様があなたも柏葉さんも大事な使用人の一人として扱っている事は変わりませんから」
自分は世間知らずのお嬢様とは違うという意識を持っているせいか、極力落ち着こうとはしている…が。
「あなたのメイドとしての資質は、私としては認めたくはありません。……でも、柏葉さんとの交際に文句を言うつもりもありません」
感情が高ぶってきているのを理解しつつ、抑えられないらしい。
>>644 瀬名とのことを由依が納得し切れていないことはよく分かる。
(でも……お料理はともかく、他のお仕事は
少しでも出来るようになってきたはずですのに……!)
主人との関係のこともあって、口に出しての反論は出来ないものの、
どこか恨みがましい視線を由依に向けてしまう。
「私、メイドをやめるべきなのでしょうか?」
感情がストレートに表せないせいか、微妙にねじくれた形の質問が口をついて出る。
>>645 自分の発言が少々行き過ぎているものだと言う自覚はあるものの、本筋に「御主人様」が絡んでいる以上どうしても意地になってしまう。
「そうですね……」
自分にとっての「メイド」と言うものは、志保のように完成された一つのプロフェッショナルのような物だと思ってしまっている以上、
どうも瑞葉や他若干名の仕事ぶりは気になってしまう部分はある。しかし。
「それは、他人に答えを求める問題ではないと思います」
それでも、彼女なりの悩みにはしっかり答えたかった。
「あなたがこれからどういった未来を選択したいのか。どんな夢を、どんな人と育んでいきたいのか。
そういう事は他人にはわからないと思いますし…。それこそ、好きな人と正面きって考えてみるとか」
ふと自分の将来の夢についての考えが脳裏をよぎるが、考えなかった事にして話を終える。
>>646 切って捨てるような厳しい答えが返ってくるかと思いきや、
意外にもしっかりとした正論を言ってもらえたので、目を丸くする。
「……そう、そうですわよね。ありがとうございます、由依さん」
丁寧に頭を下げて礼を言うと、
呑み終えたカップを洗おうと席を立ち、
「由依さんは……執事のままでいいんですの?
おじ様と、主従のままで……」
ついそんなことを聞いてしまう。
>>647 「……ええ。私、一応執事ですし…使用人の悩みとかがあれば聞くのも仕事です」
強がっているような口調で、そう言って少し視線を逸らすが、
>由依さんは……執事のままでいいんですの?おじ様と、主従のままで……
この質問を受けて、びくっと体を震わせてしまう。
「……それは」
明らかに動揺の色を見せるが、無理矢理落ち着いた声を出してこう言う。
「御主人様は、私が執事となる事を望んでいました。…そして、私は自分の、何より御主人様の望みの通り、ここで働いています。
何も問題なんてあるわけ無いでしょう?私は使用人なんですから…主の望むままにその手足となるだけです。それに…」
と、そこまで言った所で廊下から数人の声が聞こえてくる。
「……どうやら椿さんや神川さん達のようですね。…私は一足先に部屋に戻ります」
すっと立ち上がり、つかつかと歩きながら瑞葉とすれ違う。
「…おやすみなさい」
俯いたままで、そう挨拶をしつつ。
>>648 >御主人様は、私が執事となる事を望んでいました
「そうですかしら、本当に……?
お仕えすることが嬉しいという気持ちは分かりますけれど、でもおじ様は……」
首を傾げて反論しかけるが、
>私は一足先に部屋に戻ります
「あ……お、おやすみなさい」
悲しそうな目をしつつも、仕方なく由依を見送ると
入れ替わりにこちらへ向かってくる豆まき陣の人たちのために
急いでお茶を淹れなおし始める。
「……ふう」
瑞葉と話して厨房を去ってから約一時間。自室に籠り、先日完成させる事の出来なかった書道作品を創っている。
「だめ……全然集中できない」
あの日主人が手にとって自分を愛でてくれた筆は大事にしまい、他の筆で書いているのだが、とにかく上手く行かない。
─山高きが故に貴からず
「はぁ。……もう寝よう」
最後に一枚だけ、好きな言葉を書いてから書道道具を洗って片付ける。
着替えてベッドに入っても、自分の心をどこか見透かしたような─と言うよりは理解していたような瑞葉の言葉が何度も反芻する。
「……っ」
意味も無く、きゅっと布団を抱きしめてしまった。
「そう。私も御主人様も望んだことなんだから。これで一番いいんだから。御主人様の近くにいられるんだから。………でも」
枕に顔を埋めて、少しかすれた声で呟く。
「どうして?…とっても胸が苦しいなんて…こんなの、こんなのつらいよ…おかあさん…っ」
結局、そのままろくに眠れずに一晩を過ごす事になる。
「ってぇ……杏樹のやつ、絶対本気で投げてたなアレ……」
昨日に続いて、何故か今日も豆を一発食らったらしい。
653 :
桜庭 奏:04/02/04 23:57 ID:pfI0rLkn
久し振りに書庫で本を読み漁っている。
どうやら風邪はある程度は治ったらしい。
屋敷内を見回りつつ、昨日の豆がきちんと掃除されているかのチェック中。
「……って、俺一人じゃ広すぎだって……」
宿題をしていたが、途中でテニスのテレビゲームをはじめてしまった様子。
教科書などが机に放置されたままである。
「ここか…」
濃いグレイの三揃えスーツに身を包んだ若い男が、タクシーから降りてお屋敷の前で呟く。
まるで個人の所有とは思えない規模のお屋敷に、ざっと目を配らせてから取り敢えず目眩のようなものを感じた。
「…今度の仕事場は退屈しなくてすみそうだな」
威圧感と共に感じた緊張を軽口で消化し、お屋敷の呼び鈴を鳴らした。
>>656 丁度玄関まで見回ったところで呼び鈴が鳴り、メイドに代わって応対に出る。
「はい、ただ今……」
ドアを開け、相手を確認してから、深々と一礼する。
「……お待たせ致しました。当家へどのような御用でしょうか?」
「もしもし?うん、ちょっとだけど聴いた聴いた! ねー、早くライブとかも行きたいよねえ」
自室で電話の真っ最中。
659 :
桜庭 奏:04/02/05 00:14 ID:VwJn8A7G
「んー……」
一人で難しい顔をしながら本を読んでいたが、本をパタンと閉じると
また棚に戻した。
>>659 「新しい秘境を探しに フラスコの中飛び込んで〜♪」
恋人との電話も終えて、何やらその電話で話していた曲を歌っている。
>>657 屋敷の中から応対に出てきた身なりの良い男が礼をするのに合わせ、同じようにしっかりとした礼を返す。
「初めまして、こちら名無しのお屋敷で宜しいでしょうか?」
そして、ややラフに切りそろえた頭をひょいと上げて、軽く微笑みながら話し出す。
「わたくし、名無し中央法律事務所の公認会計士兼弁護士助手のこだま、さとし、と言います。よろしく
この度、コチラのお屋敷の管財人の業務を住み込みで担当するように言われまして、今日付で派遣されてきました。
今後よろしくお願います。
さっそくですが、こちらのお屋敷の帳簿に詳しい方にお会いしたいのですが…」
有無を言わせない様子で言い切り、にっこりと笑う。
外見はどことなく軽い風貌だが、顔つきはしっかりと応対に出た相手を値踏みするような鋭さがある。
662 :
桜庭 奏:04/02/05 00:26 ID:VwJn8A7G
書庫を出て、自室へ向かって歩き出す。
廊下を歩きながら窓に映った自分を見つめた。
風邪を引く前より少し頬がほっそりしたような気がしてうれしいような
そうでないような複雑な気分になりながら立ち止まる。
>>662 仕事を終えて気分転換に廊下を歩いていると、奏の姿が。
「ふむ……」
何やら物思いにふけっている奏を見て、何やら悪戯を思いつく。
窓に自分の姿が映らないようにそろそろと近づき…
「……それっ!」
思い切り奏を持ち上げ、抱き上げたまま近くの部屋─ビリヤード台等が置いてある遊戯室に連れ込む。
>>661 「左様でございますか……伺っております」
智子の持つ鋭さなど意も介さぬように、冷静にそう答える。
少なくとも、名無しの執事に比べたら精神的にかなりマシらしい。
「ですが、今執事長様はあいにく出かけておりまして……
とりあえず、客間のほうへどうぞ」
そう促して、相手を客間のほうへと案内する。
ついでに、手の空いているメイドに飲み物などを持ってこさせる手配までしたり。
665 :
桜庭 奏:04/02/05 00:35 ID:VwJn8A7G
>>663 「!?」
いきなり自分の身体がふわりと浮き上がり、目を丸くし、驚いて振り返る。
「…?あ……御主人様。」
主人のいきなりの行動に驚いて他に言葉が出ないらしい。
相手が主人だと分かると安心したのか、大人しく遊戯室に連れ込まれる。
>>665 「ははは。どうだ、驚いたろう?」
部屋の内部が充分に暖かい事を確認してから、奏をビリヤード台にもたれかからせるようにして降ろす。
そのまま奏の身体を撫でるようにしつつ、囁く。
「何せ奏が元気を無くしていて心配だったからなあ、私は…」
段々とその手付きが愛撫のようになっていくのだが、口調はいたって普通…のはず。
「まあ、とにかく身体も元気になったみたいで、良かった良かった」
そう言いつつ、指を奏の背中から脇腹へと走らせる。
>>664 <「左様でございますか……伺っております」
世間にありがちな会社的な対応ではなく、ちょっと奥ゆかしい物腰の相手にちょっと感心する。
「こちらのお屋敷の方ですよね? これからお世話になると思います。よろしくお願いします」
改めて襟を正し、さっきよりも柔らかな笑みを浮かべて、相手の顔を見た。
ちょっと俺より、若い…くらいかな?
見たままでさっと相手の年齢を想像してみる。
<「ですが、今執事長様はあいにく出かけておりまして……
「そうですか、残念です…」
その後、屋敷の中に通され、その立派な内装や調度品に目を奪われる。
客間の椅子に腰を下ろす頃には、さすがにあちこちを見回すワケにもいかなくなったが。
お茶を運ぶメイドを物珍しそうに見てしまう。
「おっと…仕事を忘れるところでした。すいません、ちょっとした確認なのですが
こちらに赤城という女性の方いらっしゃいますか?」
懐からメモを出しつつ、飯塚に質問をぶつける。
668 :
桜庭 奏:04/02/05 00:51 ID:VwJn8A7G
>>666 主人が心配していたと聞いて、数回瞬きする。
「ホントですか?ご心配おかけしてスミマセンでした。」
言葉とは裏腹に、少し嬉しそうに笑みを浮かべる。
「私、ちゃんとお給料を貰って働いてるのに、メイドさんらしからぬ行動を
取ってしまって……。
んっ……、御主人様に、ずっとごめんなさいって思ってました。…ごめんなさい。」
主人を上目遣いで見上げながら、窺うように見つめる。
指で身体を撫でられ、久し振りの感覚に、小さく身体を震わせる。
>>667 「……は? ……ええ、確かに一人、この屋敷におりますが……」
突然聞かれ、小さく間抜けな声を上げてしまう。
全体的な応対は様になってきても、まだ細かいところは未熟らしい。
「……ですが、彼女も今短期入院しておりまして……
あの、赤城が何か?」
>>668 「いやいや、誰にだって体調を崩す時くらいあるだろう。次に気をつければそれでいい」
相変わらず優しい態度で、奏の言葉にそう答えた。
>んっ……、御主人様に、ずっとごめんなさいって思ってました。…ごめんなさい
「ほう…そうかそうか。奏はちゃんと考えていて偉いな」
さわさわと頭を撫でつつ、少しだけニヤリと口元を歪める。
「では、今日は奏に…私から快気祝いでもやるとしようか…?」
そう囁いてから、奏の身体をビリヤード台に押し付け、スカートの中に手を伸ばす。
擦るように尻の谷間を撫で、敏感な部分までを愛撫する。
「む…ひょっとすると今日の奏は敏感か? ……んっ」
からかうように言いつつ、唇を奪う。
671 :
桜庭 奏:04/02/05 01:09 ID:VwJn8A7G
>>670 「快気祝い、ですか?」
きょとんとしながら問い返すが、続く行動でなんとなく理解してしまい
真っ赤になる。
「…嬉しいです。最近、御主人様とふたりきりにならなかったから、
ちょっと御主人様が遠い人みたいな気がしちゃって寂しかったんです。・・・ん」
そのまま主人に口付けられると、目を伏せて少しかかとを上げて背伸びし、
それに応える。
小さな愛撫にもぴくっと震えてしまい、少し俯いてしまいながら主人の服をきゅっと握る。
>>669 <「……は? ……ええ、確かに一人、この屋敷におりますが……」
ナカナカ落ち着いた対応をしていた相手が初めて答えに詰まったようになり、心の中でニヤリと笑う。
…よしよし初めて同様したなコイツ、ふふふっ…て、こんな事で喜んでどーする俺。
<「……ですが、彼女も今短期入院しておりまして……
「へ…? 入院ですか? 彼女退院したハズですよね、また具合の悪いところでも…? 実は彼女に……」
今度はこちらが驚いてしまい、顧客の個人情報を喋りそうになる。
「っと、いえ、居ないのですね、それでは退院後に直接お話しします」
そして、追求を逃れるように、ぐっと肘をはったワザとらしい動作で出されたお茶を少し喉に流し込む。
意図していなかったが、それはちょっとした美味い喫茶店の売り物に出来るほどの味だった。
こんなお茶毎日飲めるなら良い職場に来たなぁ、と感嘆しつつ、ティーカップを机に戻す。
「では、今日はもう随分時間も遅いようですので、打ち合わせ等は今度にして、部屋に案内して貰えませんか?」
>>672 こちらからも、聞きたいことはいくつかあったが、それはまたの機会とする。
>部屋に案内して貰えませんか?
「承知いたしました。しばしお待ちを」
と、部屋に備え付けてある受話器を取ると、メイドを一人呼び寄せる。
案内する部屋を伝えると、智子に向き直って一礼する。
「それでは、この者がご案内いたします。それでは……」
そう行ってドアの横に立って智子を見送る。
>>671 相変わらず可愛らしい仕草を見せる奏に、思わず顔が緩んでしまう。
「嬉しいぞ奏。そんな事言われると私も……」
奏の衣服の中─あまり主張を見せていない胸に手を伸ばして、焦らすように撫で、揉み、指を這わせつつ、続ける。
「止まらなくなってしまうからな」
首筋へねっとりと舌を這わせて、所々痕を残す。
そうして、ショーツ越しにゆっくりと秘所と尻穴を弄る。
「どうだ、久しぶりだからいいだろう…?」
675 :
桜庭 奏:04/02/05 01:27 ID:VwJn8A7G
>>674 「御主人様……んっ……」
胸への刺激に、小さく声を上げる。
たまらなくなって大きく息を吐き出すと、主人の服を小さく掴んだまま
ビリヤードの台にもたれかかる。
胸や、他の感じる場所が愛撫されると、それが快感として下半身へ
伝わり、次第にショーツを湿らせていく。
>「どうだ、久しぶりだからいいだろう…?」
眉根を寄せ、瞳の潤んだ少し切なそうな表情で主人を見上げる。
「ん……、御主人様、そこは…………」
秘所を弄られたときは、快感の為か思わず主人の服を掴む手に力が入るが、
後ろに指が当たったのを感じると、つい主人を見上げて顔を横に振る。
>>673 <「承知いたしました。しばしお待ちを」
飯塚が赤城の話を追求してこなかったのにほっとする。
うっかりミスとはいえ、新しい仕事場来てそうそうに失敗するところだった。
慣れた様子でメイドを呼びつけ、使役する飯塚や
畏まった様子で部屋まで案内してくれるメイドに、慣れないせいか居心地の悪さを感じながら
早くここに馴染まないとな、とぼやきながら、お屋敷をメイドの後に着いてあるく。
その後、部屋まで案内してくれて、更に中の施設の説明まできっちりしてメイドは帰っていった。
「…何て言うか、スゴイお屋敷だねぇ…」
肩の凝る相手が居なくなり、部屋に一人残った安心から、独りごちる。
そのまま、上着を脱いで壁に掛け、ベストを机に放ってベッドに身を投げ出し、天井を見上げる。
新しいお屋敷について、アレコレ考えてるうちに、やがて初日の夜は更けていった。
>>675 「ふふふ…」
愛撫しながら奏のメイド服をはだけさせ、乳房を露出させてしまう。
「おや……ここが硬くなってるな、奏」
そう言って、わざと少し強めに摘まむ。
>ん……、御主人様、そこは…………
「ん? そこは何なんだ、奏?」
奏が後ろを嫌がっているのは知っているので、その不安そうな顔を見るとさらに嗜虐心をそそられて、ついいじめるように言ってしまう。
「どうしたものかな…。首を振られてもわからんし…奏がどっちに欲しいか言ってくれないと、私としても勝手に決めるしかないなあ」
ズボン越しの逸物を奏のお尻に撫でつけながら「どうして欲しいかはっきり言え」とばかりに言う。
679 :
桜庭 奏:04/02/05 01:44 ID:VwJn8A7G
>>678 「ん…っ」
主人に胸の先端を摘まれると、ついに足に力が入らなくなって、
もたれていた台からずるずると落ちてしまいそうになる。
慌てて主人の服を掴んでいた手に力を入れ、主人の腕を引き寄せてしまう。
>「どうしたものかな…。首を振られてもわからんし…
「…え、えーと……」
何て言おうと思いながら、視線をさまよわせる。
が、結局いい案は思い浮かばず、つい
「…やっぱり、御主人様が好きなほうでいいです。」
と言ってしまう。
これで主人がどうでるか賭けに出る気持ちで、目をぎゅっと瞑る。
執事に初めて後ろを刺激されたとき、嫌悪感しかなかったはずなのに
最後は結局達してしまった自分を思い出し、なんだかわけがわからなくなる。
>>679 「ふむ……そうか、私の好きな方でいいか…」
ぎゅっと目を瞑ってしまった奏にもう一度キスすると、ゆっくりとその濡れたショーツを引き降ろす。
「…では、今夜はこちらの穴に…ブレイクショットといこうかな」
ビリヤード台の傍で交わるせいかそんな事を口走りつつ、ひくついている奏の秘裂に逸物を突き刺す。
そうして奏が安堵とも歓喜ともとれる吐息をした時、今度は彼女の一瞬の隙を突いて、愛液で濡らした指を一本尻穴に挿入した。
「くっ……どうだ、奏……?」
奏の中の締まりの良さに少し苦しげな声になりつつも、指と逸物を少しずつ前後させていく。
681 :
桜庭 奏:04/02/05 02:01 ID:VwJn8A7G
>>680 結局逸物が宛がわれたのが自分の危惧した場所ではなかったことに
ほっとして、身体の力を抜く。
「ん……」
その瞬間、後ろに指が入ったのが分かり、思わずきゅっとお尻の穴を締める。
「あっ…やだ……」
すると、自動的に膣もきゅっと締めてしまったのか、主人の大きくなったモノが
いつもよりダイレクトに感じられ、そこから快感が流れてくる。
口では「やだ」と言ってしまうが、言うほどイヤとは感じていないことに気付き
真っ赤になってそれを隠すように主人にしがみつく。
「御主人様……んっ……御主人様は、遠くに行かないですよね?
ずっと、ここにいますよね……?」
主人の胸に耳を当て、顔を隠しながら不安そうに訊ねる。
>>681 ぱつんぱつんと肉のぶつかる音をあげつつ、奏と共に快楽を貪る。
「いいぞ…奏の喘ぎ声も、その顔も、とても可愛らしい…」
上壁に擦るように逸物で突きつつ、身体を密着させて奏に囁く。
>御主人様は、遠くに行かないですよね?ずっと、ここにいますよね……?
「…ああ。奏が私の元を離れない限りは、私はお前のそばに居てやるぞ…っ!」
不安そうに尋ねてくる奏の髪を梳くように撫でながら、そう言ってやる。
「くっ…またきつくなってきたな…。そろそろ、イクか?」
二穴責めを続行しながらしばらく突いていたが、互いに限界が近い事を知る。
ぐちゅりぐちゅりと水音が漏れ、垂れた液が奏の太腿を伝っていた。
「…さあ奏、淫らな声を上げてイッてしまいなさい!」
奏の弱い所に狙いをつけて、最後の一突きをする。
683 :
桜庭 奏:04/02/05 02:22 ID:VwJn8A7G
>>682 実は『ここ=お屋敷』の意味で言ったのだが、主人の返事を聞いてすっかりそのことを
忘れ、いつか司が自分に言ってくれた言葉も似たような言葉だったからか
切なくなると同時に、それが恋人同士の言葉のように聞こえて真っ赤になってしまう。
が、その言葉をうれしいと思ってしまう自分もいて。
「御主人様……、んっ…ぁっ……い…イきそぉ……っ」
主人に置いていかれないように必死にしがみつきながら、普段は言わないような
言葉もぽろっと口から出る。
久々の行為の為か、快感に頭が付いていけてないのかもしれない。
「ん…んっ…ぁんっ、んっ、んんーーーっ」
ぎゅっと主人にしがみつくてに力を入れると、つま先までピンと伸ばして身体を硬直させる。
>>683 おそらく無意識とは言え、淫らな言葉を口走って達した奏を見て、強い視覚的興奮を受ける。
「くっ…奏……っ、おおおっ!!」
それと同時に強く秘所が締め付け、その反動で達してしまう。
「……はぁ…はぁ。可愛らしかったぞ、奏」
指と逸物を抜き、達した後に目を閉じてぐったりと脱力している奏に囁きかける。
しばらくそうして余韻に浸っていたが、
「……ふむ、いい事を思いついたぞ。奏、今日は後始末を私がやってあげよう」
楽しそうにそう言うと、愛液と白濁で濡れた秘所やら何やらを、奏が恥ずかしがるのも構わず綺麗にしてやるのだった。
685 :
桜庭 奏:04/02/05 02:39 ID:VwJn8A7G
>>684 可愛らしいと言われて、勝手に顔の温度が上がっていく。
頭だけはいっぱいいっぱいな状態でいると、主人に秘所を綺麗に
されていく感触に気付いて、再び小さく震えてしまう。
「ん…、え、申し訳ないです…っ」
そんなことを言ってなんとか離れてもらおうと思うが、結局最後まで
やってもらってしまい、中途半端に身体が温かくなってしまうのだった。
「ありがとうございます……」
俯いたままそうお礼を言い、衣服を整えてその部屋を出ると主人と廊下で別れる。
一旦自室に戻ると、誰もおらずヒーターの電源も切っていたからか寒くてぶるっと震える。
(そうだ、今なら……)
パジャマとまくらを抱えると、主人の部屋に向かう。
「御主人様、……ベッドに入れてもらってもいいですか?」
昨日来た児玉へ渡すための資料作りでてんやわんや中。
「……ええっと、とりあえずここまではこれでよし……」
空いている客室を掃除している。
車に乗り込む前に呼び止められ、誰かと話している。
「殺してしまったんですか。面倒な事を」
とは言いつつも表情は変えずに車の中へ。
「処理はきちんとお願いしますよ」
690 :
秋山 麗:04/02/05 23:33 ID:t2DNrBZQ
厨房を出る前に呼び止められ、他のメイドと話している。
「こぼしちゃったの? また面倒な事を……」
とは言いつつも、気を取り直して再び厨房の中へ。
「少し手伝うから、後片付けはおねがいね」
ベッドのシーツを新しいものに変えていると、
意味深な染みを見つけてしまい、顔を赤らめる。
「……見なかったことにしましょう」
「……。」
後部座席で足を組んで座り、
目を閉じて車内で何かを考えている。何も考えていないのかもしれないが。
693 :
秋山 麗:04/02/05 23:41 ID:t2DNrBZQ
片付けが一段落したので、休憩室に戻って一休み。
「……ふぅ……」
ため息をついてしまってから、最近多いな、などと思ってしまう。
私室で何やら考え込んでいたが、
やがて屋敷内のカメラからの映像を一通りチェックすると
休憩室に電話をかける。
「麗か? 話がある。私の部屋まで来なさい」
本を読んでいたが、立ち上がって窓の外をふと眺めたりしている。
途中、街で藍子に頼まれたチョコレートを買っている。
697 :
秋山 麗:04/02/05 23:56 ID:t2DNrBZQ
>>694 主人から呼び出され、嫌な予感がしつつも、主人の部屋へと向かう。
「……麗です」
ドアをノックし中へ入ると、主人から離れた、入ったすぐの場所で姿勢を正す。
「あの……どのような話でしょうか?」
昨年末とは違い、どこか緊張した面持ち。
屋敷の前で車から降りると、呼び鈴を押すものの
返答も出迎えも無いままに入り込み、廊下を歩いて主人の部屋へと向かう。
「…どこだったかな」
700 :
秋山 麗:04/02/06 00:14 ID:VPw2vn7Y
呼ばれて来たものの、モニターを見てなにやら慌ててる主人。
「……よく分かりませんけど、忙しそうなのでまた後で参りますね」
そう言うと、返答も待たずに部屋を出てしまう。業界用語で逃げたとも言うかもしれない。
「……ふぅ……嫌な予感は気のせいだったのかしら……」
どこか疲れた様子で、廊下を歩く。
>>700 部屋を探すのに飽き、途中にあったテラスの扉にもたれた直後に、
こちらの方へ麗が歩いてくる。
「君、どうかしましたか。そんなに慌てて」
彼女が疲れて自分をちゃんと見ていないので、そんな風にからかったりしてみる。
「今夜は主人の相手はしなくてもいいのかな」
腕を組んで、静かな声でそんな事を言う。
702 :
秋山 麗:04/02/06 00:24 ID:VPw2vn7Y
>>701 「……え? えぇ、少し……」
侯爵の言葉に、一度相槌を打って……
そこでようやく声の主の正体に気がつき、廊下の真ん中で目を丸くする。
「……えっ? 侯爵さ……えっ? えぇっ?!」
言いたいこと、聞きたいこと、ツッコミどころ等が多すぎて、何も言えずにただ慌てる。
>>702 スーツのポケットに入れていた手を出して、麗の顎を撫でる。
「以前迎えに来いと言ったのは君なのに、何をそんなに驚いているんですか。
主人に手間をかけさせたのだから、感謝してしかるべきだろうに」
苦笑し溜息混じりで言うが、不意に麗を見て一つ質問をしてみる。
「――さて。どうでしたかこの屋敷は。
もしここが気に入ったのなら、このまま帰らなくても構わないんだが。
…君も色々名残惜しいだろうしね」
さらりと言い、再びポケットに手を入れる。
麗の身体にはそれ以上自分から触れようとはせず、試すような言葉を投げつける。
704 :
秋山 麗:04/02/06 00:42 ID:VPw2vn7Y
>>703 一月以上も音沙汰なしだった相手があんな登場したら、普通驚く、などと思いつつ。
>もしここが気に入ったのなら、このまま帰らなくても構わないんだが。
「……それは、聞く必要があるのですか?」
侯爵の言葉を聞き、たっぷりと自分の心を落ち着かせてから、逆にそう訊ねる。
「私の主人は、侯爵様以外ありえませんよ」
まるで定型句を述べるように、あっさりと答える。
驚いていた顔が、いつもの笑顔へと戻るが、心なしか瞳が潤んでいる。
>>704 >私の主人は、侯爵様以外ありえませんよ
「何度も聞きましたよ。本当に、君はいつも同じ答えだ」
麗の答えに若干満足げに微笑む?ように見えたが、急に
「……でも」
「君はそれでいいとして、僕が今日違う意味でここに来たとしたら?
どうするんですか、麗」
上から見下ろして突き放すように言う。
元々感情の無い喋り方だが、今日はことさら機械のような感じで、冷たい。
「……そうだな。適当に言葉を並べるとすれば、『飽きたから捨てる』とでも言いに来たとしたら」
706 :
秋山 麗:04/02/06 00:58 ID:VPw2vn7Y
>>705 「……えっ?」
侯爵が言った言葉を、頭が理解するまで数秒を要した。
先程落ち着きを取り戻したはずの自分の心が、大きく歪むのを自覚する。
「そ、そんなの……嘘ですよね。また私を……困らせ…ようと……」
一転して、信じられないといった眼差しで、震える声をなんとか搾り出す。
そして、ゆっくりと侯爵に近づき、手を伸ばす。
例えば、の話のはずだが、予想もしていなかった言葉と雰囲気で、実際にそう言われたように感じているらしい。
>>705 テラスの椅子に座り、鬱陶しそうに前髪に手をやる。
「聞いた話によるとそれなりに楽しんでるようじゃないですか…。
留萌さんだの、他のメイドだの。
そんなのを引き摺られて侯爵家に戻るのは、迷惑だと言っているんですよ」
>……嘘ですよね。また私を……困らせ…ようと……
「嘘?どうかな、本当かもしれないよ。
僕には藍子さんもいる。メイドは昔から、僕に取っては景色に溶け込んだ
空気のような存在みたいなものだ。
今更そこからふっと一人減ったところで、何も変わりはしない」
口元だけで微笑むと立ち上がり、麗の手を無視するように彼女の前を
通り過ぎようとする。
「特に君のような本心も滅多に表さない、手間だけはかかるメイドは面倒なものでね」
「…とりあえず、主人のところへ案内してくれないですか。話はそれからです」
708 :
秋山 麗:04/02/06 01:19 ID:VPw2vn7Y
>>707 侯爵の言葉が圧し掛かったかのように、腰が抜けてその場にへたり込んでしまう。
「そんなの……じゃああたし……何のために今まで……」
呆然としたまま、色々なことが頭の中を巡り、断片的に口から漏れ出す。
>…とりあえず、主人のところへ案内してくれないですか。話はそれからです
対して麗は、その場にへたり込み、俯いたまま言葉も出ない。
やがて――
「……いいですから……」
ぼそり、とそれだけが口から出る。
>>708 「何がいいんですか。いつものように案内すればいいだけの事です。
『麗様』?『麗御姉様』…?どちらも良い呼び名なんじゃないですか。
うちに戻ればそれは無いのだから、好きなだけここに居てもいいんですよ」
麗がへたり込んでいるので、腕を引き立ち上がらせようとする。
「あの方もそれを望んでるからこそ、年末からここまで君を僕の元に
帰さまいと色々手を打ったりしているのだろうし」
「本当に僕を慕ってくれているのに泣きもしない、そういうメイドはもう沢山です。
君の忠誠を誓う言葉が、上辺だけの言葉にしか聞こけないのなら
我が家にまだまだ居る人形達と同じ…。
……必要ありません」
さらに畳み掛けるように冷たく言うが、その口調はやはり何か試しているようにも見える。
711 :
秋山 麗:04/02/06 01:54 ID:VPw2vn7Y
>>710 引っ張り上げられても、体に力が入らないまま。
実際に頭では、侯爵の言葉の半分も理解できていない。
侯爵が言い終えてから、ようやく自分の足で立ち上がり、そのまま侯爵の胸に頭を埋める。
「……もう……いいです……物でも空気でも人形でも何でもいいからっ!」
服がしわになる、という気配りをする余裕も、敬語を徹底する余裕も無いようで、侯爵の服をつかんでそう叫ぶ。
「……ぅっ……側に…置いてください……ぃく……本当に…何でもするから……」
嗚咽交じりの声で本気で泣きながらそう言うと、また足の力が抜けたのかのように、侯爵にもたれかかる。
「側室になんてならなくていい……ぅぅっ……ただ…ご主人様の側に居たいの……」
「これで分かっただろう、麗」
いつから聞いていたのか、突然テラスに姿を見せる。
「お前を賭けの対象にした時から、
侯爵殿はそのつもりだったのだろうよ」
冷ややかな視線を侯爵に注ぎながら麗の袖を掴む。
「先ほど私のところから逃げたりしなければ
こんなことを聞かずにすんだだろうにな。
……だがまあいい。今からでも私のものになれば、
ずっと大事にしてやるぞ?」
>>711>>712 「ここまでしてようやくか。まったく強情な……」
ようやく本心を曝け出した麗の様子に、やっと少しだけわずかながら
表情を和らげるかに見えたが、
主人が背後から声をかけてきたので麗の涙を指で拭ってやってから
そちらを向く。
「…ああ、残念でした。一瞬遅かったですよ。
貴方に差し上げようかとも思ったんですがね。…止めました。
今の麗のこの状態が、ずっと僕は見たかったんです」
主人の手から麗を自分の胸に引き寄せ、髪を軽く撫でて
宥めるように唇を奪う。
「…よしよし。意地悪がすぎたね」
泣きじゃくる麗に今までとは打って変わって、優しい言葉をかけてやる。
「そういう訳なので、連れて帰ります。
貴方との契約は終わり。今夜で期限切れです」
714 :
秋山 麗:04/02/06 02:23 ID:VPw2vn7Y
>>712-713 >…よしよし。意地悪がすぎたね
ようやく安心するも、体に力は入らず、涙も止まらない。
もっとも、悲しくて、ではなく、嬉しくて、という違いはあるが。
「……ぅっ…っく……酷い……あたし、本当に……」
非難するつもりは無いのだが、ついついそんな言葉が口から漏れる。侯爵に体を預けたまま。
>>713-714 「……ふん、本当に酷い“御主人様”だ。
そこまでしないと麗の気持ちが分からないのですかな?
そこまでして麗の気持ちを確かめたいと?」
全く自分の方へ寄ってくる気配を見せない麗から
しぶしぶ手を放すと、さらに厳しい視線を侯爵へ向ける。
「麗よ、本気でこんな男についていく気かね?
これからも何度となく泣かされることになるかもしれんのに……」
そこまで言うと、ふと目を閉じてため息をつく。
「いや、それでもお前は行くのかな。
だからこそ、そういったところを私は気に入ったなのだしな」
>>714>>715 麗の身体を抱き、主人に向き直ると苦笑し告げる。
「…ご迷惑おかけしましたね。色々と。まあ今回の場合、お互い様なんだろうが。
ここに来る迄はどこか意地を張っているというか…固い感じがしていましたが、
少しは麗も素直になる事を覚えたようですよ」
>そこまでしないと麗の気持ちが分からないのですかな?
「僕は人に言わせると『冷徹な機械』だそうですからね…。
どうやらそのようです」
麗の髪を撫でて目を閉じ、続ける。
「妻がここの少年と仲良くしている事もあるし、また何かの際にはこちらに寄越しますよ。
その時には…ああそうだ、今度はよからぬ考えなどは、起こさないように。
お願いしますよ。僕も今以上には、敵を増やしたくないもので」
スーツの袖をよく見ると、何故か左腕に包帯を巻いている。
「残った荷物があったら、また後日取りに伺わせます。
とりあえず奪われたものだけ、今夜は奪い返して帰りますよ」
彼女を抱いたままで主人に軽く会釈し、テラスを出て行く。
「では、また」
717 :
秋山 麗:04/02/06 02:47 ID:VPw2vn7Y
>>715-716 >これからも何度となく泣かされることになるかもしれんのに……
しばらく泣いてようやく落ち着いたのか、顔を上げて主人の方を向く。
「……わかってるわよ……でも……
あたしが使えるのは侯爵様だけよ。今回のは、あくまで例外なだけ……
……たぶん、理由はあたしにしかわからないと思うけどね……」
意味深な事を言うと、冷たい目(単に気力が薄いだけだが)を主人に向け、侯爵と共に歩く。
>>716-717 「ふ……ははっ」
侯爵と麗とが去った後、夜風が冷たいテラスで自嘲を漏らす。
「結局は二人の復縁と取り持ってやったようなものか?
まったく、私は最近人が良すぎるな……もっと強引に奪うような真似をしても……」
そうは言うものの、もう侯爵と敵対するつもりもないようである。
「まあいいさ。他にも愉しみはある」
若干負け惜しみ気味ではあるが、そんなことを呟いて屋内に戻る。
屋敷を出ると、落ち着いて来た麗を先に車の中へと促し
自分も乗り込む。
ひとつ溜息をつき、喋り始める。
「…動きの多い日でした、全く。突然刺されたり、メイドをわざわざ迎えに行ったり。
……え?ああ……死んだらしいですがね」
後部座席でそう言うと、麗を押し倒し、身体を改めてなぞるように撫で始める。
「どうでもいい事です」
720 :
秋山 麗:04/02/06 03:08 ID:VPw2vn7Y
>>719 >突然刺されたり、
「…………えっ?」
さり気ない一言で、本日何度目かわからない驚きの声を上げる。
「えっ、ちょっ……刺されたって、誰に? 大丈夫なのですか?!」
>……え?ああ……死んだらしいですがね
「し、死んだ?! って、一体…ぇっ、きゃぁっ!」
納得のいく回答が得られないまま、強引に侯爵に押し倒されてしまう。
「(……なんか今日……周りに振り回されてばっかり……)」
様々な思いが心の中で飛び交いつつ、それでも与えられる刺激に身悶えていく。
休憩室でだらだらと休んでいる。
「はぁ〜………」
今日は珍しく元気が無く、始終こんな調子。
その理由は、言わずとも分かる事なのだが。
冬果が入院中の総合病院の診察室で数人の医師たちがミーティングを
行っている。
「じゃあ、次は赤城冬果さんですが…」
「本人が言葉が出ないことをもどかしがるようになってきました」
「催眠療法も本人の承諾のもと行っていますが、やはり以前の治療の時に
相当強引な事をされたようですね。
医師に対して不信感を抱いていたようですが、このチームは信頼を得て
いるようです。」
「若干声帯が萎縮気味だったのについては、投薬の効果が出ていますね」
スタッフの報告を聞いた岡部は
「では、治療方針は従来のままで本人が声を出したくなるように
促す方向でいいですね」
と問い掛ける。
「「「はい」」」
スタッフ全員が返事すると、それぞれ持ち場に戻っていった。
冬果の病室の扉を岡部が開けると冬果が振り向いた。
「…う…うう…」
うめき声のような声を出そうとするが、制止する。
「赤城さん、無理しないでいいですよ
でも、もう少しで声を出せるようになりそうですね
あせらず、でも声を出すという目標は強く持って行きましょう」
簡単に、喉の検査を済ますと病室を去っていった。
休憩室でソファに座り、テレビにかじりついている。
バスタオルでガシガシと髪の毛を拭きながら、録画したテニスの試合を見ている。
「一度ナマで見てみたいよなー……
いや、見るんじゃなくて、出たい、かな。」
真剣な表情でテレビを見つめる。
724 :
椿 杏樹:04/02/06 23:39 ID:Q4TVE0ei
「…なんで私、いつも分量を間違えてしまうのかしら。
うーむ。困りましたよー」
チョコレート作りの練習をしていたが、またもや分量を勘違いしたらしく
多く出来てしまった色とりどりのトリュフチョコレートを
とりあえず休憩室の冷蔵庫に入れておく。
「『作りすぎちゃいましたので、みなさんでご自由におたべください。あんじゅ』…っと。
まあこれでいっか〜、えへへ」
失敗を笑いでごまかした後、なぜか無意味に拝んでから休憩室を出て行く。
「ううー、どうか売れ残りませんようにっ」
牛肉の塊を包丁で捌いている。
「ったく。このご時世に高級国産牛か……。まあ、料理する甲斐はあるんだが…」
ぶつくさ言いつつ、やがて作業に没頭する。
こっそり屋敷を抜け出そうと、自室のドアから頭を出して
廊下の様子を見計らっている。
(だれもいない……?のですかしら)
727 :
桜庭 奏:04/02/06 23:53 ID:HCkLfYbk
自室で日記を書いている。
「……もう、考えて分からないことは、後回しでいい。
そうしてもいいのは、勉強だけじゃないよね。」
どうしようもなかった気持ちも、雄児や主人、他の同僚達と過ごすうちに、
ほんの少しずつ浮上してきたようだ。
「とりあえず、…今は、勉強と、お仕事と、…目の前の事をしっかりがんばる。」
(……司様も、最後に会ったとき、「受験頑張れよ」って言ってくれたもんね。)
ちらりと切なそうに手帳の方へ視線を向けると、小さく微笑み、すぐに表情を引き締めた。
「……聞いてないって、即帰るなんて……」
麗が何の連絡もなしに帰ったので、泣きながら仕事分配他もろもろの調整をしているらしい。
なんと自分でタクシーに乗って来たらしく、屋敷の前に車が止まる。
「寒い…」
白いマフラーをぐるぐる巻きにして、赤いコート姿で両指を擦りつつ
屋敷の呼び鈴を鳴らす。
(…まだ少し心配だけど、このままなんて嫌ですもの。がんばりましょう)
「こ、こんばんはー」
精一杯の大きな声を出して、中に声をかける。
「……って、もしかして荷物そのまま?」
作業が一段落したときに、麗の部屋のことをふと思い出す。
「ということは、荷物とか取りに一度戻ってくるのか……?」
試合観戦を終え、休憩室から出てくる。
ビデオとテニス雑誌、ノートと筆箱を抱えて廊下を歩いていると、
玄関の方から聞きなれた声が聞こえ、耳を疑う。
「まさか……。いやいや、ありえねーって。」
そう考えつつも、足は玄関へ向かう。
実はすごいお客様だったらどうしようと思いながらも、扉を開けてみると
やはり予想通り藍子である。
「藍ちゃん…どうしたの?こんな時間に一人で。」
寒そうな藍子を急いで中に入れて扉を閉める。
扉を閉める際、去っていくタクシーが見えて本当に一人で来たらしい藍子に
驚き、眉根を寄せてしまう。
休憩室に大量にあるチョコを見て目を輝かしている。
「すご〜い、杏樹さん」
ポーンと一つを口に投げ入れる。
「おいひぃ〜、杏樹さんに後でありがとうって言わなくっちゃ」
後2個ほどポケットに入れている。
「はぁぁぁ……」
脱力したまま、ソファに寝そべる。
携帯電話で誰かと話している。
「だから、親父がここに居ろって
そう、だから心配しなくって良いから」
乱暴に電話を切ると
「いくらなんでも24にもなって坊ちゃまはないだろ」
とつぶやいている。
>>732 「ええと…あの…。その…」
寒さで赤く染まった頬を手の甲で冷やしつつ、俊に思い切って言う。
「な、仲直りしに来ましたの!この間はごめんなさい!」
俊の胸にプレゼントっぽい包みを押し付ける。
どうやらこれ以上心がもやもやするのが、たまらなくなったらしい。
「これ、バレンタインのチョコレートですわ。
学校で渡したら、他の男の子にからかわれて嫌だから…今持ってきたの」
俊の前でそれでもまだ心配なのか、もじもじしつつ不安そうな表情を浮かべる。
「だから、また……わたくしと仲良くしてくれます?俊くん」
窓の外の景色を眺めている。
「しかし、やはり私は惜しい事をしたな……」
「これが、お父様…これがお坊ちゃま…
これが、名無しの御主人様…これが、名無しの執事様
あと、飯塚さん、俊君でしょ…う〜ん後誰かいたような気もするけど…」
バレンタインのプレゼントの用意をしているらしい。
三条のことはすっかり忘れているようだ。
「まあいい…麗を逃したのは残念だが、また何か面白いことがあるだろう」
そう言って、静かに自室から出る。
>>737 胸にプレゼントを押し付けられ、面食らいながらそれを受け取る。
もともと藍子が嫌いになってこういう風になった訳ではなかったので、
複雑な表情をしながら髪をかき上げる。
「ごめん、先に藍ちゃんに言わせて。
この前は俺も悪かった、ごめん。」
そう言って包みを少し持ち上げる。
「これ、ありがと。一週間前だけど、嬉しい。」
ニッと年相応の笑みを顔一杯に浮かべる。
「俺こそ、…また、仲良くしてくれるかな、藍ちゃん。」
ごめんなさいの気持ちを込めて手を差し出す。
「寒いから、俺の部屋に行く?おねえちゃんに頼んでお茶でも淹れてもらうよ。」
最近背が伸びるのが早いからか、藍子がいつもより背が低くなったような気がして
更にカワイイと思ってしまいながら少し視線を逸らして顔を赤らめる。
紺野の許可を得て、名無しの家にチョコを持っていこうとしている
「行ってきます」
名無しの家の勝手口から屋敷の中に入ると、主人の部屋にむかい
ドアをノックする。
「こんばんは、御主人様いらっしゃいますか?」
>>742 「……む?」
ワインセラーに行き、自分の気分で一本ボトルを取って来た所、自室の前に見覚えのある姿が。
「………未来か? どうしたんだ、紺野の屋敷から家出でもしてきたのか?」
彼女が持っているものには気付かず、とりあえず部屋に通す。
>>743 「お久しぶりです、御主人様。」
ぺこりと頭を下げると
「家出じゃないです、ちゃんとお父様にお願いしてこさせて頂きました。」
と、少し頬を膨らませている。
手にしたかばんから、かわいくラッピングされた平べったい箱を取り出すと
「御主人様、バレンタインのチョコレートです。チョット早いけど」
と両手で差し出す。
>>741 「一週間前!?」
自分でまったく気付かなかったらしく、『しまった』というような顔をする。
「2月は全部バレンタインの日じゃなかったの?
侯爵家のメイドさん達が毎日のようにお話してるから、わたくしてっきり…」
基本的な事を知らなかった模様。
「でもうれしい。こっちもありがとう、明日からまたお話してくださいね」
手を両手でぎゅ、と握る。
>寒いから、俺の部屋に行く?
笑顔でこくんと頷き、赤くなる俊の様子をさして気にもとめず、部屋について行く。
「あのね、今日も内緒で来たの。ついでだし、またお泊りさせていただいちゃおうかしら」
ひとさし指を口元に当てて、俊を見上げるようにそう言う。
「なんて。くすくす」
>>744 「ほう……紺野に、か。そうかそうか」
少し頬を膨らませている未来に、悪戯気味な口調で話す。
>御主人様、バレンタインのチョコレートです。チョット早いけど
「むっ。…これは嬉しいな。……ありがとう、未来」
未来の頭を軽く撫でつつ礼を言う…が、わざとどこか子ども扱いするようにしてみたり。
(そう言えばうちのメイド達も、最近バレンタインの話題を良くしているようだが…)
と、それはそれ、これはこれ。
「うむ、そうだな…。折角未来が来てくれたんだ、歓迎せねばなるまい」
そう言って、持ってきたボトルをテーブルに置き、グラスを二つ持ってくる。
「飲んでいくといい。何、ジュースみたいなものだ。甘口だしな」
相手の年齢をまるで考慮していないのだが。
>>745 「おいおい、バレンタインは14日じゃなかったっけ。」
驚いた様子の藍子を見て、ふっと笑みが漏れる。
姉の部屋に寄りお茶を頼んでから藍子を連れて自室に戻る。
抱えていた荷物を机の上にどさっと置くと、ソファに藍子を促す。
するとすぐに姉が熱い紅茶を持ってやって来る。
「藍ちゃん久し振り…あの、おうちの人が心配しないうちに帰りなさいね?
侯爵様には言ってきたの?」
などと眉根を寄せた表情で藍子に話しかける奏を、適当なことを言って追い出すと
二人きりになる。
「藍ちゃん、こんな時間だしホントに泊まってく?
あ、でも明日も学校だし制服はあっちか。」
一瞬本気でそうしたら、と言おうと思ったが、そのことを思い出して言いとどまる。
ソファの藍子の隣に腰掛けると、自分も紅茶に口付ける。
>>747 「ありがとうございます。いただきますわ」
笑顔で紅茶を受け取る。
>藍ちゃん、こんな時間だしホントに泊まってく?
「(制服とお鞄持ってきましたの。だから大丈夫ですわ)」
小声で俊の耳元にこしょこしょと話す。
「あっ。チョコレート、開けてみて。ここのすごく美味しいんですのよ。
わたくしいつもおやつで、侯爵様に買っていただいてるの!」
包みを開けるように俊を促す。
ソファに座ってわくわくしながら俊の様子を見ていたが、
部屋の暖かさのせいで段々頭がぼんやりとし始める。
「それにしても、あったかいんですのね。このお部屋…」
包みを開けている間、遂には俊の肩にぽすん、ともたれてしまう。
「ん…いい気持ち」
>>748 「…! 大丈夫?内緒で出てきたとか言ってたけど……」
藍子の言葉を聞いて、嬉しいのにそんなことを言ってしまう。
>「あっ。チョコレート、開けてみて。ここのすごく美味しいんですのよ。〜
「そうなんだ、ありがと。
侯爵様にもチョコレート渡すの?」
手元を見つめて包みを開けながら、そう訊ねる。
『侯爵様』と聞いただけで少しもやもやした気持ちになる。
「藍ちゃんも一緒に食べる?」
そう聞きながら隣へ首を動かそうとした途端藍子が肩にもたれてくる。
「眠い?藍ちゃん。
俺、寝る前はこれくらい暖かくしておかないと最近寒くて眠れないから、
これくらいにしてるんだけど……」
困ったなと思いながら藍子の頭を撫で、髪を梳く。
「藍ちゃん、どうする?もう寝る?」
そう話しかけながら、ふといい考えを思いつく。
チョコレートをひとつ手に持ち、藍子の口に入れる。
自分もひとついただき、藍子の様子を窺う。
>>746 頭を撫でられ、うれしそうにいs手いる。
「ふふふ、ありがとうございます」
主人から勧められた、グラスを手に持つと
「うわ、きれいですねぇ〜
いただきます」
主人の持ったグラスとチンと渕を合わせると
くいっとのみ干す…
「あれ?このジュース」
目を白黒させている。
>>749 侯爵の事で何か尋ねられるが、よく聞き取れなかったので答えずのままでいる。
頭を撫でられると余計に頭がぼんやりしてくる。
(んん…いいえ。そんなに、眠くはないのですけれど……)
>チョコレートをひとつ手に持ち、藍子の口に入れる
口をあけ、それでも食べたかったのかチョコレートはしっかりもぐもぐと食べる。が、
「俊くん…」
「…ちゅっ」
中に入っていた洋酒がすぐに回ってしまったらしく、自分でも訳のわからないまま
俊にキスをしてしまう。
そのまま首に抱きつき、「うぅん…」と無防備に甘えるように擦り寄る。
「俊くん、わたくし…何か……」
胸の辺りが暑いのか、服を掴んで弱ったような顔をする。
>>750 「ふふふ、どうだ、美味しいだろう?」
そう言いつつ、こちらはこちらでぐいぐいとワインを飲む。
しばらくして酔いが回ってきたような素振りを見せ始めた未来を見て、さすがにまずかったかと思いつつ、声をかける。
「おーい、大丈夫か、未来?」
>>752 「ふえ、らいじょうぶれす…」
わずかな量のワインなのだが、酒に弱いのかろれつが回らなくなってきている。
「なんか、あつくないれすか?ごしゅじんさまぁ」
そう言いながら、カーディガンを脱ぎブラウスのボタンに手をかけている。
>>753 「やれやれ……この程度の量で……。私がお前位の歳の時には、このくらいのワインで酔うことは無かったぞ?」
そう言いつつ、つい苦笑してしまう。
>なんか、あつくないれすか?ごしゅじんさまぁ
「む、未来は酒乱の気でもあるようだな」
衣服を脱いでいく未来を困ったように見ているが、少しではあるが欲望も湧いてくる。
(むむ…しかし、紺野に対する手前もあるしな…。どうしたものか)
とりあえず立ち上がり、未来が酔いで倒れないように支えてやる。
>>751 「あ、おいしいね、コレ。バレンタインでこういうのを貰ったのははじめてかも。
俺、おねえちゃんがこういうの好きで、ダメだって言われたんだけど
よくこっそり……、…ん」
急にキスをされて驚く。
最近ずっと藍子と学校でも話していなかったため、藍子のふとした可愛らしさで
すぐに鼓動が早くなる。
首にしがみつく藍子の背中に手を回し、髪を撫でてやる。
「暑いの?暖房弱くする?それとも……」
服の隙間から見えた藍子の鎖骨に顔を赤らめ、無意識のうちに彼女の服に手を伸ばす。
「藍ちゃん、脱いだ方がいいかも。この下にも何か着てるだろ?」
>>754 主人に倒れないように支えられるとそのまま主人の胸に
しな垂れかかる。
「ごしゅじんさま…」
紺野からも主人に甘えてくるようにと言われてはいるのだが
酒のせいで完全に甘えん坊モードになっている。
「ねえ、ごしゅじんさまは未来のことキライですか?」
上目遣いに見上げながら問い掛ける。
>>756 支えてやると、未来の軽い体がもたれかかってくる。
「むむっ」
そして、甘えるような声。
そんな彼女を見て、にこりと笑った。
「いやいや、私の屋敷から去った今でも、未来の事は好きだぞ、うむ」
この「好き」の言葉の厚みは推して知るべしなのだが。
「だから、まあ…少し休むといい。ほら、そこにベッドもあるからな」
囁くと、未来を抱きかかえてベッドまで運んでいった。
その後どうなったのかは……主人の行動パターンからして予想通りなのだが。
>>757 >私の屋敷から去った今でも、未来の事は好きだぞ、うむ
「ごしゅじんさまぁ〜うれしいです。」
お姫様抱っこで抱きかかえられ、ベッドに下ろされると
朝まで何度も何度も、かわいがられるのだった。
>>755 >この下にも何か着てるだろ?
「うん」
酔っ払い、真っ赤な顔で頷く。視界もぼんやりとして、俊と頭の中での
侯爵家使用人が重なったり、とりあえずは良くない状態である。
「…脱がせてくださる?の?お願いしますわ…」
服を脱がされ、下着姿に近い状態になると若干風通しが良くなったので
表情も元に戻る。
「俊くんの前でこんな格好になるのは、2度目…ですかしら。
…恥ずかしいから、あんまり見ないでね」
買って貰ったばかりの小さなブラを隠しつつ、そう言って顔を背ける。
「わたくし、胸ちっちゃいでしょう…だから恥ずかしいの」
ゆっくり身をよじったりするが、足も動いてしまうので
乱れたワンピースの合間からチラリと太股やショーツが見え、
俊を誘っているようにも見える。
>>759 >…恥ずかしいから、あんまり見ないでね
「…ん、分かった。」
服を脱ぐのを手伝うが、藍子の羞恥心が自分にも移ってしまったように
顔が赤くなる。
「まだ胸が小さくて当たり前だと思うけどな。
はずかしがることなんかないよ。」
姉が奏だと言うこともあり、一応、胸の大きさは気にならないようだ。
乱れたワンピースを、さっと元通りにしようと藍子の体に手を這わせる。
無意識のうちに、少し愛撫のような手付きになってしまうが気付いていない。
「藍ちゃん、藍ちゃんは俺のベッドで寝ていいよ。俺、ここで寝るからさ。」
ソファをポンポンと叩きながら言う。
>>760 服を直されるが、手つきのせいで無意識に声が出てしまう。
「きゃ。あっ…そこ、さわったら…んんっ…」
(いやですわ…わたくしまた、変な声が出て…)
「俊くん、だめ…頭がぼーっと…」
>藍ちゃんは俺のベッドで寝ていいよ。
彼の配慮に気付かずいつも抱いて寝ているぬいぐるみと同じ感覚で
俊に抱きついてぴったりくっつき、離れない。
「ひとりなんか…いやです…」
「…なかよく、しましょうよぅー…」
目を閉じて耳元で囁くと、顔を俊の胸に近づけて頬を摺り寄せる。
「ベッドで、いっしょに……ね?」
単純に『一緒に寝よう』というだけなのだが、どうも意味合いが違うように
取れても仕方ない雰囲気である。
>>761 ぴったり離れない藍子に困惑の表情を浮かべる。
いつか姉に言われた忠告の言葉や麗のアドバイスなどなどが一気に
頭の中を駆け巡る。
ふと、いけない考えが頭に浮かんでしまい、戸惑うが、その考えが離れない。
(藍ちゃん、侯爵様とは結婚の約束をしてるだけで、まだ16歳じゃないから
結婚はしてないんだよな。……それまでに…………)
姉やみかさが侯爵に会ってどんな目にあったかは知らないのでどこまでも強気である。
何より、藍子の可愛らしい仕草などで、既に体が熱くなってきていたようだ。
「藍ちゃん、じゃあ一緒に寝ようか。」
藍子をお姫様抱きでベッドに運ぶと、自分も服を脱ぎ上半身裸になる。
そして、藍子に覆いかぶさり、深い口付けを交わし、舌を入れていく。
片方の手は、少し慣れた手つきで藍子の顔から首、鎖骨、そして胸をゆっくりと撫でる。
>>762 「?」
俊が何かを考えている最中もぴたっと寄り添い、上目遣いでじっと見つめる。
>藍ちゃん、じゃあ一緒に寝ようか
「……はいっ。うれしい。」
元気よく返事をし、ベッドへと運ばれる。が、俊も脱ぎ始めたので首を傾げる。
(……?俊くん、裸で寝るのはさすがに少し寒いんじゃないかしら…)
自分がこれから何をされるのか、やら無意識に俊を誘っていたという事なども
ほとんどわかっていないらしい。
「…ん…ぺろっ…、んむっ…」
唇を重ねられ、意識がはっきりしないまま俊に身を任せる。
「あっ…。……どうしましょう。この前みたいな感じ…。
なんだかどきどきしてきちゃう…んっ」
翌朝どうなるのかなどは、全く頭に過ぎる事も無く
ただ欲情した俊にされるがままになる。
>>763 チョコレートのお酒は言うほど影響ないとは言え、小学生が
起きている時間ではないということもあり、眠気のせいであまり理性も働かない。
「藍ちゃん、いいよ。もっとどきどきして……。
今だけでも、侯爵様のこと忘れてよ。」
つい本音を口走りながら、藍子の事を欲望のままに抱いてしまうのだった。
「ふぅ……数日中にはまた引越しかな……?」
お屋敷の現状を見つつ、ポツリと呟く。
「……次は、次こそはあの引越し業者を出入り禁止にっ!」
変なところで燃えている。
執務室で、財産関係についての仕事をしている。
「ふう…これでひとまず管理の方についてはお終いですね。…では、お疲れ様でした。執事長様、飯塚さん、児玉さん」
執事達や児玉よりも先に部屋から出て、ちょっと背伸び。
「んー、今日も頑張ったぁ…」
そう呟きつつ、廊下を歩く。
>>766 「あ、お疲れ様です」
とりあえず、脳内で燃えるのはこのくらいにして、こっちも仕事を片付けてしまうことにする。
「んー…」
自室の鏡の前で、くるりと回る。ちなみに私服姿。
「やば、ちょっと太っちゃったかも。……最近トレーニングさぼってたしなぁ…」
はぁーーーーー…と、長い溜め息が部屋に響く。
770 :
桜庭 奏:04/02/08 00:09 ID:Y1FJGpoi
アイロンをかけおえたブラウスを主人の部屋や執事達の部屋に
届けに歩いている。
「はい、執事長様、これが纏めたものです」
と、束にした書類を渡して、一応自分の受け持ちは終了。
772 :
椿 杏樹:04/02/08 00:12 ID:cAJJIrwd
「きれーい。でもグリーンランドってどうやって行くんだろう…」
オーロラと氷山の写真集を眺めている。
「うーむ…」
厨房にて、腕組みをして何やら困った顔をしている。
「御主人サマの悪戯にも困ったもんだな…」
「さーて、ようやく開放された……」
愚痴りつつもきちんと仕事を終えて、部屋を出る。
疲れた肩を回してほぐしつつ、廊下を歩く。
775 :
桜庭 奏:04/02/08 00:21 ID:Y1FJGpoi
>>773 全てブラウスを渡し終え、仕事も終了してほっとしながら
廊下を歩き、厨房を通り過ぎようとする。
すると、困った顔の雄児が見えてなんとなく立ち止まってしまった。
「山城さん…?こんばんは、どうしたんですか?」
首を傾げながら、厨房へ入る。
776 :
椿 杏樹:04/02/08 00:24 ID:cAJJIrwd
「よっし、暇になったし。今日のサッカーの試合見ましょっかね〜」
ビデオのある部屋に行き、絨毯にぺたんと座り
録画しておいたサッカー中継を見始めている。
手には瀬名の忘れ物のサッカーボールが。
>>776 「……ん?」
不意に、サッカー中継の実況が聞こえてきたので、近くの部屋を覗き込む。
「杏樹……? へぇ、サッカー好きなのか?」
サッカーボールを抱えつつ中継を見る杏樹に、そう声をかける。
>>775 「お、こんばんは……桜庭さん」
腕を組みつつ振り返り、奏に話しかける。
「その様子だともう完全に元気になったみたいだな。昨日よりも顔色よくなってるし」
さりげなくそんな事を言いつつ、奏の質問に苦笑いを浮かべる。
>どうしたんですか?
「あー、実は御主人サマがな、ちょっと俺に悪戯をしてきたんだよ。…嫌いな果物を料理に使っただかで。ったく」
そう言って取り出したのは、白・ロゼ・赤の3本のワインボトル。
「で、何だか『面白い薬』だかを混ぜたらしいんだよな。3つとも俺の料理に使うワインだから確かめたいんだが…」
言葉の通り、鍋で何かを煮ているようである。
「俺、あんまりアルコールに強くないんで、仕事中は酒飲まない事にしてるんだよ。でも試飲して確かめなきゃ、どれが悪戯されたワインなのか分からない。
……で、困ってたわけだ」
困り顔と言うよりは、呆れ顔でそう言う。
779 :
椿 杏樹:04/02/08 00:38 ID:cAJJIrwd
>>777 「うん」
にこやかに返事をするが、話しかけてきた相手を確認した途端に表情をぶすっとさせる。
「………そうですけど、なぁに?」
正座していた足を少し崩して、再び画面の方を向く。
なぜか不機嫌そうな顔をしている。
780 :
桜庭 奏:04/02/08 00:45 ID:Y1FJGpoi
>>778 「うん、すっかり風邪は治ったし……」
そこまで言って先日の雄児の前での自分を思い出し少し恥ずかしくなる。
「この前は、ごめんなさい。なんか……色々、迷惑をおかけしました。
山城さんのおかげで、少し元気になった気がする。どうもありがとう。」
頭を下げて顔を上げると、はにかんだように微笑む。
そして、真面目な顔で相槌を打ちながら雄児の話を聞いてみる。
「『面白い薬』?っていうのがなんかよく分からないですけど、普通のワインがどれか
分かればいいんですよね?
あら、山城さんは強くないんだ。うーん……」
少し意外だと思いそれを表情に浮かべてしまいながら、考え込む。
受験勉強を始めてから、接客の仕事以外ではお酒を飲まないように心がけていたのだが、
前回彼にはかなり助けてもらったので、自分で助けになれたら、と思い至る。
「よかったら、私が試飲しましょうか?
お酒も、最近あまり飲んでないけど、周りが言うには結構強いはず…なんです。
この前、色々お世話になったから山城さんの力になりたいし。」
そう言ってにっこり微笑む。
>>779 「何だよ。この前の節分といい、ずいぶんご挨拶だな」
怒っている素振りは見せず、苦笑いしつつ杏樹に近寄る。
「特別に用があったわけじゃないけどな、仕事が一段落着いて、お前を見つけただけ。
……そんなに気に入らないか? 俺のこと」
言いつつ、ポケットから取り出した小さな包みをあけ、トリュフチョコレートを一個、口の中に放り込む。
>>780 「いやいや、俺もしょっちゅう迷惑かけてるからな、お互い様だっての」
初日の事がまだ気になっているのか、はたまた奏の笑顔が恥ずかしいのか、視線を逸らして首筋を掻く。
「まぁ…この屋敷も、思ったよりは…悪く無いしな」
どこと無く含みを持たせつつ、そう言う。
>よかったら、私が試飲しましょうか?
「…! …でも、いいのか? 一応受験生なんだろ?」
メイドの仕事の合間を縫って勉強している奏の生活を知っているのか、まだ微かに困り顔。
(こんな子どもっぽい顔なのに、アルコールに強いのか…でも…)
>この前、色々お世話になったから山城さんの力になりたいし
微笑みながらこう言われて、どう断れと言うのか。
「……わかった、それじゃ頼む。別に薬って言っても『変な薬』が入ってるわけじゃないだろうし、ただのハッタリかも知れないしな」
とりあえず、棚からよく磨かれたグラスを一つ左手で取り出して、奏に手渡す。
まだまだ、主人がどういう人間か理解していないのであるが。
783 :
椿 杏樹:04/02/08 01:01 ID:cAJJIrwd
>>781 「気に入らないわけじゃないけど、近頃なかなか飯塚さん遊んでくれないんだもの。
伊達さんの写真もなくしちゃったし、御主人様もお忙しそうだし……。
奏ちゃんは落ち込んでて、瑞葉さんは誘拐されて戻ってきて、冬果さんも入院で」
どうやら最近、かなり退屈をしていた模様。
「麗さんが帰っちゃったからみかささんも元気ないし、
あ!由依さんは時たま遊んでくれるけど」
「なんだかつまんない……」
膝を抱えて座り、はぁっと溜息をつく。
「ひとりぼっちな気持ちになっちゃって、なんかやだな」
>トリュフチョコレートを一個、口の中に放り込む
「…?それ、休憩室の?」
そう言えば何やら失敗をやらかしたのを思い出し、「おいしくないですよ」と苦笑する。
784 :
桜庭 奏:04/02/08 01:06 ID:Y1FJGpoi
>>782 「いいの、受験生だけど、ここで働かせてもらいながら勉強してるから、
一応メインはメイドさんのお仕事だし。だから遠慮しないでください。」
雄児の心遣いが嬉しくて、気を使わせないように手を顔の前で振る。
>「……わかった、それじゃ頼む。〜
「そうですよね、御主人様のイタズラだから、毒が入ってるわけじゃないだろうし。」
グラスを受け取り、ワインが注がれるのを待つ。
「でも、薬って一体何が入ってるんだろう?」
何度かこのような経験があったはずなのに、すっかり忘れて首を傾げる。
>>783 「まあ、そのうちいくつかの事後処理とかも回ってきたからな……」
正直なところ、瑞葉の誘拐、冬果の入院、麗の帰宅(?)で仕事が大幅に増えたのも否めなかったりするが。
「理由はともあれ、構ってやれなかったのは事実か……悪いことしちまったな」
>おいしくないですよ
「そうか? 割とイケると思うけどな……
これ、自分で味見したのか?」
チョコを口の中で溶かしつつ、そう聞いてみる。
>>784 「そうか。それじゃ遠慮なく…飲んでもらうぞ?」
奏もさほど警戒していないようなので、とりあえずグラスにワインを注ぐ。
一杯…二杯…三杯と奏が各ボトルを空けていくうちに、味はどうかと質問してみるが、主人はどうやら無味無臭のものを入れたらしい。
「どうだ? 睡眠薬とかじゃないと思うんだが…何なんだろうな?」
奏に改めて聞いてみるが、その間にふと"ある事"を思い出す。
(まさか……まさか?)
787 :
桜庭 奏:04/02/08 01:21 ID:Y1FJGpoi
>>786 ワインを注がれるたび、少しずつ飲んでいくが、あまり分からず首を傾げる。
「うーん……よく分からないかも。
でも、このワインおいしいですね。」
コクコクと景気よくワインを飲み干し、エヘヘという感じで微笑む。
「ワインを使って、何を作るんですか?」
鍋の方に視線を向けて、興味津々といった感じで訊ねる。
そして、3杯目を飲み終えて、再び首を傾げる。
「飲むとき喉が熱くなる〜…。身体も熱くなる…?あれ?
でも、普通のワインでも喉は熱くなるし、……??」
788 :
椿 杏樹:04/02/08 01:24 ID:cAJJIrwd
>>785 >構ってやれなかったのは事実〜
急に顔をかーっと真っ赤にさせて、声を大きく出してしまう。
と、同時に慌てて咄嗟に飯塚の口を押さえる。
「…なっ!なに言ってるんですかぁっ!そんな…他の人に誤解されるような事、言わないでください!
私たち、べ、別にそんなんじゃないでしょ」
(あれ、そんな関係なんだっけ…?……。わかんない)
思いを巡らせるうちに冷静になってきたらしく、結局よくわからないので
考えてもしょうがないと思い、手を離して自分の頭をぽりぽりと掻く。
>これ、自分で味見したのか?
「あ。白いのは味見したけど、あとの苺や抹茶とかは味見あんましてない…かも。
だってね、作ってるうちに分量すごい間違ってたのを気付くのが遅くて〜」
指をもじもじさせながら、半泣きのように言う。
「売れ残り確実よねえー。いいの、そうなったらまあ捨てちゃえばいいんだし」
>>788 さり気ない一言に過剰に反応し、うろたえる杏樹を見て、必死に笑いを噛み殺す。
>白いのは味見したけど、あとの苺や抹茶とかは味見あんましてない…かも
「ふ〜ん……じゃ……」
スキを見て、不意に杏樹の肩と顔を手で押さえると、スムーズな動きで唇を重ね、
口の中で溶かしていたチョコを少し、杏樹の口の中に流し込む。
「……どうだ? 自分で作ったチョコの味は?」
面白がっている笑顔を浮かべながら、悪ぶる素振りもなくそう言う。
>>787 「ああ、料理用に使ってるとは言えかなりの高級酒だしな。イタリアからの輸入物だけど、確か3本で120万リラだとか…。
道楽じみた事をやる人間じゃなきゃ買えた物じゃないな。それをビーフシチューに使おうってんだからなおさらだけどな。
コックとしちゃありがたいが…ま、お手上げだ」
余裕でワインを飲み干していく奏を半ば賞賛の目で見ながら、質問に答える。
>身体も熱くなる…?あれ? でも、普通のワインでも喉は熱くなるし、……??
「……まさか」
歩み寄って、いきなり奏の肩に触れてみる。その反応を見て、しまったと言う風な表情を浮かべた。
「……悪い。これ、もしかして媚薬かもしれない。やばいな…ここにいたら」
鍋の中を煮込んでいた火を止めると、躊躇いつつも奏を抱え上げて、有無を言わさず近くの空き部屋まで運ぶ。
「ごめんな…」
そんな事を囁きつつ。
「…桜庭さん、ちょっと待ってろよ。今医務室に行って中和剤取りに行ってくるから。…このままじゃ、大変だろ」
自分が触れていたせいか既に息の荒い奏を、少し寒い空き部屋のベッドに寝かせて、声をかけてから彼女を独りにして部屋を出ようとする。
791 :
桜庭 奏:04/02/08 02:11 ID:Y1FJGpoi
>>790 「わぁ、これ、すごいワインなんだ。おいしいはずですよね。
ビーフシチューも楽しみ。」
グラスをまじまじと見つめ、ついもう少しだけおかわりしてしまう。
「…?」
急に真剣な表情になって近づいてきた雄児を見て不思議そうな表情を
浮かべて首を傾げる。
「……っ」
が、肩に触れられ、それだけでぴくっと震えてしまい顔が赤くなる。
「ええっ…媚薬?」
雄児の言葉を聞いて、不安になって自分の身体を抱きしめる。
そのまま雄児を見上げた途端、彼に抱きかかえられ、考える暇もなく空き部屋に運ばれる。
自分の身体に触れる彼の腕や、運ばれるときの振動などで更に快感は高まってしまい、
ベッドに下ろされたときには頬は上気し、既に息は荒くなっていた。
>「…桜庭さん、ちょっと待ってろよ。今医務〜
去っていこうとする背中に慌てて声を掛ける。
「山城さん待ってっ…お願い。ここにいて欲しいです。
私…ひとりでいたら、イケナイことしちゃいそうで……」
そう言うと顔を真っ赤にして目を伏せる。
「中和剤が無くても、薬は切れます…よね?
お願い、切れるまで、一緒にいてください。」
薬がただ時間が経てば切れるのか、どうすれば効果が切れるのかを知らないのに
潤んだ瞳でそうお願いしてしまう。
792 :
椿 杏樹:04/02/08 02:13 ID:cAJJIrwd
>>789 「?んっ……!」
口移しでチョコレートを流し込まれたので、目を大きく見開き驚く。
「んー、んんっ…うー」
両手で胸を押して唇を離すとまた真っ赤な顔になる。
(「味見」って、ほ、他にもやり方…)
「…ふつう。溶かして固めるだけだもの、そんなにまずくはならない…もん」
ちらりと飯塚を見ると、余裕げに笑っているので
何やらその余裕が頭に来たらしく、なぜか対抗心?のようなものが燃えだす。
「むぅー。…あったまきちゃった、何なんですか〜。さっきからニヤニヤと」
とん、と飯塚の胸板を押し、絨毯の上に押し倒す。
「…あーあ。そんな事するんなら」
柔らかく、くすくすと何やら妖しげな微笑を浮かべ、体の上に跨る。
「(呑気に笑えないようにしちゃおうかなぁ…)」
小さく囁き、指をつーっと腹部あたりから下半身に伸ばしてみる。
>>792 「いや、なんか可笑しく……ってぇっ!?」
怒った杏樹に、まだ笑みを浮かべていたが、おかげで反応が鈍り、まともに押し倒される。
>くすくすと何やら妖しげな微笑を浮かべ、体の上に跨る。
「……なるほど。だが言っておくけど、俺も昔の俺じゃないからな」
まるっきり、負け続けの三流悪役のセリフを吐きつつ、こちらも手を杏樹の腿から体へと、動かし始める。
どうやらやられっぱなしでいる気は無いらしい。
>>791 「ここにって…桜庭さん……」
上気した表情でそう頼まれると、どうにも断りづらい。
しかし、こんな状態の彼女を前にして、平静で居られる自信も無かった。
(でもな…しかし…)
このまま放っておけば、奏が「イケナイ事」をしてしまう可能性も高い。
しかし、このままでは先に自分が彼女を押し倒してしまいそうだった。
「……大丈夫。すぐ戻るから、待っててくれ!」
縋るような奏の視線を振り切って、急いで医務室へ向かう。
795 :
椿 杏樹:04/02/08 02:28 ID:cAJJIrwd
>>793 >俺も昔の俺じゃないからな
(「昔」って)
心の中でツッコミを入れつつ、面白くないような顔をしてズボンのベルトに手をかける。
「つまんない。ほんとなの?まあ、してみたらわかる事なのかも、ですけど……」
逸物を取り出して手で撫で、先端を頬に擦らせてみる。
「こういう風にしても?」
口元に持っていくと、竿部分を下から舐め上げたり、口に軽く含んだりしてみる。
「ぺろっ…。ん…。…こんなのも?…全然感じないの?」
796 :
桜庭 奏:04/02/08 02:32 ID:Y1FJGpoi
>>794 「……行っちゃった、どうしよう。」
急いで部屋を出て行った雄児を見て、困ったように眉根を寄せる。
とりあえず布団に潜り込み、その中で衣服を緩める。
が、その自分の手の動きでもどきどきし始めてしまい、無意識のうちに
上着の中に手を入れ、胸に触れる。
「んっ…」
自分で触って声を出してしまったことに驚いて、枕に顔を押し付ける。
(山城さんがいつ戻ってくるか分からないのに……)
そう思いながらも、つい指は動いてブラの中に進入し、先端を撫でる。
それを待ちわびていたかのようにすぐに先端は存在を主張し始め、その快感は下半身
にも伝わる。
「んん……っ」
いつ雄児が戻ってくるか分からないと言っても布団の中だからたぶん大丈夫だと思ってしまい
そのまま手を下げていき、ショーツの上から秘部を指でなぞる。
あまりの快感に、目をぎゅっと瞑り、声を上げ、少し腰が浮き上がる。
>>795 杏樹が下のほうに体を動かしてしまったため、上半身を起こして杏樹に手を伸ばす。どこか対抗したいらしい。
>こういう風にしても?
「……ああ、大丈夫だぞ」
とか言いつつ、触れた瞬間に逸物が一瞬跳ねたのは秘密。
>ぺろっ…。ん…。…こんなのも?…全然感じないの?
「……っ……ああ、気持ちはいいけど、まだ参らないな」
もっとも、杏樹が責め方を変える度に息子が反応している上、顔を歪めていては、言葉に説得力などない。
>>796 急いで医務室に向かい、その隣の部屋の三条を叩き起こす。
そうして渋々鍵を開けてもらうと、「中和剤」を預かって先程の空き部屋に向かう。
中の状況を確認せずに、急いでドアを開けた。
「……!」
そこに待ち受けていたのは、明らかに自慰行為に耽っている奏。
「遅かったか…」
奏の様子には目もくれず、ドアを閉めて鍵をかけると、部屋の家具周りをざっと一瞥する。
「……これか」
『何か』の前に物を置いて塞ぐと、改めて奏に向き合った。
「悪い。やっぱりここに居てあげた方が良かったみたいだな…俺」
奏の戸惑いに満ちた表情を見つめながら、その布団を避ける。
「こんな薬、やっぱいらなかったか。…これは俺の責任だし…さ」
すっと上着を脱ぐと、奏に寄り添い、右手で彼女のおとがいを撫でる。
「俺でよければ…一番の中和剤になってやるよ…んっ」
そのままキスをして、次第に深く奏の口内に舌を侵入させる。
その合間にも手は奏の滑らかな肌を這い回り、愛撫していく。
やがて唇を離した後、今度は首筋から鎖骨、小さな乳房の裾野にもキスをしていく。
「気持ち良かったら…声、出しとけ。鍵もかけたし、カメラも塞いだから…大丈夫」
そう言って、胸の先端を啄ばむ。
799 :
椿 杏樹:04/02/08 02:49 ID:cAJJIrwd
>>797 ゆっくりと触れられるが、彼と同じく(?)気持ちいいだけで感じるまではいかない。
(変なの)
「……かわいくない〜。ん、ちゅうっ…私が、んむっ…そんなに上手じゃないのもあるのかなあ…」
二、三度逸物をしゃぶると飽きたのか、唇から引き抜いてしまう。
「……なんて」
その際に淡いピンクの口紅がついてしまうが、気にせず首に抱きついて
そのまま自分から後ろに倒れる。
「飯塚さんうそつき、とっくに大きくなってるのに」
仰向けに横たわったまま、メイド服の胸を強調するように見せ付けつつ
そんな言葉でからかう。
「…しないの?」
どこか飯塚が自分に対抗しているようなので、とりあえず誘ってみる。
>>799 杏樹の口が逸物から離れて、どこか残念な気がしてくる。
>飯塚さんうそつき、とっくに大きくなってるのに
「言っただろ? 気持ちいいことは気持ちいい。ただ、まだ参らない、って」
>…しないの?
「そう言うお前こそ、して欲しいんじゃないのか?」
対抗している、というよりかは、単に意地っ張りなだけっぽい。
右手でショーツ越しに杏樹の秘所を、左手で胸を弄り始めながら、身を乗り出して彼女の口にそっと口づける。
801 :
桜庭 奏:04/02/08 03:02 ID:Y1FJGpoi
>>798 「!!……おかえり、なさい……」
布団の中で自然と立て膝になっていたところに急に扉が開いて、慌てて足を戻す。
上気した頬のままトロンとした瞳で雄児を見上げる。
雄児の様子を見ると、自分がひとりでしてしまっていたことは彼には一目瞭然だったらしい。
(うわぁ…穴があったら入りたい……)
恥ずかしくて布団に隠れたい気持ちで一杯になる。が、その布団も避けられてしまい。
泣きそうな表情で雄児を見上げる。
「ごめんなさい……」
激しく羞恥心を覚え、雄児が上着を脱ぐ訳も分からず、瞳を潤ませる。
>「俺でよければ…一番の中和剤になってやるよ…んっ」
「ん…っ。え…?」
呆れられると思っていた。
聞こえた言葉に耳を疑い聞き返そうとするがそのまま口付けられ、どんどん力が抜けていく。
「……ありがとう。いいの?なんか情けない私……、ぁんっ」
優しい雄児の言葉に、戸惑いながらお礼を言う。
我慢が出来なかった自分が(というよりも人に見られてしまったというのが一番恥ずかしいのだが)
恥ずかしくて情けない気持ちで一杯になりながら、唇を噛む。
自分で触ったときとは比べ物にならないくらい程の快感が背中を走り、思わず涙を浮かべてしまう。
802 :
椿 杏樹:04/02/08 03:11 ID:cAJJIrwd
>>800 >そう言うお前こそ、して欲しいんじゃないのか?
「うん、してほしいですよ。私は。…寂しくならないようにぎゅってされてたい。
でも…っん、や…だっ」
秘所と胸への愛撫に悶えつつ視線を逸らそうとするが
唇を塞がれた事でそれもかなわなくなってくる。
「…ん。待ってまだ、だめです…」
離れたところでまっすぐに見つめ、思った事をそのまま口に出す。
「『杏樹としたい』って言わないと、しちゃだめです」
>>802 「して欲しいんだろ? なら、ちゃんと気持ちよくしてやるよ」
杏樹の問いかけを無視して、一度強引に愛撫を再開する。
そして、杏樹が少し抵抗の素振りを見せたとたん、顔を杏樹の耳元に寄せる。
「……杏樹としたい」
微笑みすら浮かべてそう囁くと、一瞬止まった両手の愛撫を再開する。いぢわるである。
「もうそろそろか?」
秘所から水音が聞こえてくると、ショーツをずらして指を挿入し、軽く掻き混ぜて中の濡れ具合を確かめる。
>>801 「いいんだよ。放っておいた俺も悪かったんだから。
………クスリに耐えられる人間なんて、滅多に…いないんだし、な…」
一瞬表情に翳りが見えるが、すぐにそれは消えて、やがて奏への愛撫に変わる。
「だから、遠慮すんなよ。桜庭さんのここ、もう凄いことになってるぞ……んっ」
もう一度キス。そうして奏のへそのあたりを撫でていた手が、するりとショーツの中に入る。
「んっ…んん」
奏が抵抗しないようなので、舌先で彼女の歯茎や口腔内を存分に味わい、一方で指先は陰核を弄り続ける。
器用に自分の上半身も裸にして、一方で奏の着衣も次々と剥いでいった。
「気持ちいい? せめて、感じてくれてたらありがたいけど」
少し悪戯っぽく笑って、もう一度唇を重ねる。
そのまま舌が下へ下へと降りていき、布団に潜って、内太腿を舐め回す。
しばらく舐めた後、やがて唐突に奏のひくひくと震える秘所に吸いついた。
時折わざと水音を立てて奏の反応を楽しみながら、急に陰核を強く刺激する。
そうしているうちに、びくびくと震える奏。
「……ん? 今のでいっちゃった?」
脱力している奏に囁きつつ、今度はゆっくりと身体を添わせる。
「次は…俺のを入れていいよな? …………奏?」
初めて彼女を苗字でなく名前で呼ぶと、既に硬くなっていたものを奏の中に押し込んでいった。
「く…すごい濡れてる」
もう一度キスしてから、ゆっくりと腰を動かし始める。
805 :
椿 杏樹:04/02/08 03:32 ID:cAJJIrwd
>>803 「あ…」
耳元へ囁かれる言葉でぴくん、と反応しながらもどこかぼんやりとしている。
(なら、いいのかなぁ…このままなし崩しでも)
あまり色々な事をいっぺんに考えるのが得意ではないので、
素直に身を任せる事にする。
「ぁん、あ…っ。だめ、そんなに音立てちゃ…!やあんっ」
指が内部に侵入してくると、飯塚の腕を握って与えられる刺激に耐える。
もう片方の手は自分で胸元のリボンを緩めて、服を乱しブラが少し見える程度まで
曝け出す。
「こっちはいいの?なんか忘れてるっぽい、ふふ」
口元に手を当てて、可笑しそうに笑う。
806 :
桜庭 奏:04/02/08 03:35 ID:Y1FJGpoi
>>804 「ん……っ イヤっ、恥ずかしいから言わないでぇ……」
えっちのときは快感を覚えるとこうなってしまうのか、次第に口調が舌足らずな
感じになる。顔を手で隠してふるふると顔を横に振る。
「んん…っ」
一番敏感な陰核を弄られ、目をぎゅっと瞑ってつい身体を強張らせる。
時折ぴくっと身体が震える。
>「気持ちいい? せめて、感じてくれてたらありがたいけど」
目を瞑ったまま、数回頷く。耐えられなくなってきて、顔を隠していた手を話して
シーツをぎゅっと握る。
「ん…、……っ、ああっ、ダメぇ待ってっ……んんーーっ」
太股を舌が這う感覚に、腰が浮きそうになりながらその快感に耐えていたが、
秘所に吸い付かれ、そして大きく膨らんでいるであろう陰核を強く刺激され、あっという間に
上り詰めてしまう。身体を数秒硬直させると、一気に脱力してしまう。
恥ずかしそうに枕に顔を隠すと、側に雄児が来て囁かれる。
>「次は…俺のを入れていいよな? …………奏?」
驚いて思わず振り返る。
「ん……っ 山城さん、今、私のこと名前で…?ん…」
驚いて目を丸くしてしまいながら問う。
しかし、すぐに雄児が動き始め、再び快感に翻弄されていく。
>>805 「そういえば、忘れていたな……」
一度に三箇所を同時に責め始めたので、胸への刺激をいつの間にか忘れていたらしい。
挑発に乗り、曝け出された胸元を押し広げ、今までの遅れを取り戻すかのように弄り始める。
しばらく愛撫を続けていたが、不意に思い出したかのように、
「さて、と……さすがにここじゃ下が痛いだろ?
続きは俺の部屋で……ってことでどうだ? ……まあ、他の部屋でもいいけど」
入口を目配せして、人の目もあるだろうし、という意味も匂わせる。
>>806 「んっ…だめか? 名前で呼んじゃ…んっ」
ゆっくりと腰を打ちつけつつ、わざと答えを阻むように唇を塞ぐ。
その間にも、時折掻き回すように、あるいは入り口の付近を弄るように腰を動かして、奏の快楽を引き出していく。
「別に俺じゃなくてもいいんだろうから…楽になれるなら、奏が別の相手を思い浮かべてもいいぞ?」
媚薬の効果か、発汗量の多い奏の肌をぺろりと舐め、身体を抱き寄せて対面座位に持っていく。
「…ふう…どうだ?」
淫らな水音を響かせつつ、時には激しく、時には緩慢に奏を突き上げ、時折乳房の先端を摘まんでみる。
そうして、自分は身体を倒して、騎乗位の格好にした。
「ほら…奏が動いてみろよ。自分が気持ちよくなれるように。どうせクスリが効いてるんだから、恥ずかしくないだろ?」
自分からは秘所にぐりぐりと逸物を押し付けるだけで何もせず、奏の汗ばんだ身体のラインをそっと指でなぞる。
「ぶっちゃけると、奏って可愛いからさ」
反応を楽しむかのように、にやっと笑ってこんな事を言いつつ。
809 :
椿 杏樹:04/02/08 03:58 ID:cAJJIrwd
>>807 >続きは俺の部屋で
「んっ、そんな慌ててしなくても…あ、んうっ…。部屋…?
……うん。いいの?」
目配せに気付くが、(もういい加減誰かに見られてるような気もする〜)などと
思い、飯塚にこそっと耳打ちする。
「(ここの監視カメラの映像は、後で消しておいてね。
御主人様にはないしょにするんだから)」
砂嵐になっているテレビを消して、ついて行こうとするがふと今まで
ほったらかし気味だった事で甘えてみたくなり――
「…でも。こんな状態じゃ私、歩いて行けないのです。つれてって?」
乱れたメイド服姿でぺたんこ座りをしたまま、首をわずかに傾げ、猫の鳴き真似をしたりする。
「…にゃー」
>>809 >ここの監視カメラの映像は、後で消しておいてね。
「(わかってるって。こっちも執事長様に……)」
と、こっちも耳打ちし返す。
>…でも。こんな状態じゃ私、歩いて行けないのです。つれてって?
「……ん? 仕方ないな……まったく、甘えんぼな子猫だな」
と言いつつも、満更ではない笑顔など浮かべつつ、杏樹を抱き上げ部屋をあとにする。
811 :
桜庭 奏:04/02/08 04:06 ID:Y1FJGpoi
>>808 口を開こうとしたところで唇を合わされ、目を閉じる。
「ん……ふっ……」
(知ってたんだ、私の名前……)
今まで名字で呼ばれていた相手から名前で呼ばれるのは慣れるまで
なんだかくすぐったい。
薬のせいか、達したばかりだというのに再び快感が高まり始めるのも早い。
>「別に俺じゃなくてもいいんだろうから…楽になれるなら〜
今は目の前に入る雄児しか見えていないのに、こんなことを言われてしまい
ついあの人を思い浮かべてしまう。一気に切ない気分になりそうになるが、
雄児が目の前にいるのにそんなことはしたくない。
「んっ……そんなこと、言わないで。
私、…そういうことは相手の人に失礼だって、分かってるから……
少なくとも、今は。山城さん……雄児、さんのことしか見えてないよ、私。」
一度達したからか、なんとかここまで言う余裕があったらしい。
恥ずかしそうに彼の名前を読んでみる。
そんな自分に照れて、彼の胸板に顔を押し付ける。
すると、離れて自分は体を倒してしまう雄児。
「……私が?……お薬効いてても恥ずかしいのに……っ、んっ…」
司に同じように言われた時のことをすぐに思い出してしまう自分がイヤになる。
それを振り払うように雄児を恨めしそうに軽く睨むと、ゆっくりと動き始める。
>「ぶっちゃけると、奏って可愛いからさ」
いきなりそんなことを言われ、ボンと音を立てたように顔が真っ赤になる。
無意識のうちに膣をきゅっと締め付け、そのまま雄児の肩にしがみつく。
「…もうっ……ん……」
自分から積極的に雄児に深く口付けながら少しずつペースを上げて動く。
次第にコツが分かってきたのか、無意識のうちに自分の感じるところばかり当たるように動いてしまう。
>>811 >少なくとも、今は。山城さん……雄児、さんのことしか見えてないよ、私
「…そっか。サンキュ…奏」
にっこりと、ひねくれ気味の普段では見せない微笑みを浮かべる。
そうして、自分の上で恥ずかしがったり睨んだりする奏の反応を楽しみつつ、ゆっくりと動き出す奏を見続ける。
「…自分で動くのって、新鮮でいいだろ?」
奏があまりそういった事に慣れていないのを見越して、そんな風に言う。
やがて奏が一定の場所ばかり当てるように動き出すと、その恥ずかしさと悦楽の入り混じった顔をまた撫でる。
「わかった、そこがいいんだ。じゃあ……」
不意にベッドの反動を利用して腰を使い、奏の弱点とおぼしき所に集中的に刺激を与えていく。
「ふぅっ…くっ」
ぽたりと奏の汗が垂れると、奏の身体を抱き寄せて髪を撫で、がつがつと腰を振っていく。
熱っぽい奏の背中から尻へ手を滑らせ、揉み解すように愛撫して。
「奏の中、ぐちょっぐちょになってて熱いぞ…。本当にクスリだけのせいなのか?」
耳元でそう囁くと、一気にスパートをかける。
「そろそろ…いくから…なっ!」
また軽くキスをして、一気に奏の最奥まで突いてから、達する寸前にそれを抜き、直後に射精する。
「……っ!!」
どぷっ、どぷっと白濁が放たれ、奏の顔から胸までを白く彩っていった。
813 :
桜庭 奏:04/02/08 04:34 ID:Y1FJGpoi
>>812 「ん……っ……」
雄児のどの言葉にも、真っ赤になるだけで返事が出来ない。
必死になって動いていたのに、急に雄児が動き始めて、思わず彼にしがみつく。
「あぁんっ……ヤぁ…言わないでっ…ん…そうっ……全部、さっきの、クスリのせい……っ」
こうやって乱れる自分も、さっき自分で触り始めてしまったのも、全部クスリのせい。
そう思い込むことで、どんどん乱れていく自分を許してしまう。
「ん……私も…、も、ダメ……っ」
スパートをかけた雄児の前で、あっという間に階段を駆け上っていく。
雄児と同時に達し、背中を小さく反らせて硬直すると一気に身体の力が抜ける。
息の荒いまま、引き抜かれて顔や胸に掛けられた白濁を、ゆっくりとなぞる。
>>813 「……ふぅ」
余韻に浸りながら、こたらも達した後の奏をそっと横にしてやる。
「おいおい、そんなの汚いぞ、べとつくし…」
自身の放ったものをなぞっている奏に囁きつつ、優しく後戯をしてやる。
なだらかな乳房から脇腹へ…下腹部の敏感な所は避けて太腿へ…。
そうして様々な所をソフトに触った後で、もう一度奏と唇を重ねる。
「んっ…どうだ、少しはクスリが抜けたか? …奏?」
汗びっしょりな様子の奏に声をかけ、聞いてみる。
「……って、とりあえずシャワーでも浴びるか、ちょっと寒いけど」
自分もだが、奏は汗以外にも様々な液でとろとろになっている。さすがにこのままは眠れないだろう。
客室には大抵備え付けてある、質素なシャワー室に奏を引っ張っていき、ぎこちなさを交えながらも交代で身体を洗う。
やがてクスリが切れてきたのか、意識が朦朧としてきた奏をベッドに寝かせ、安心させる為に手を握って寝付くのを待ってやった。
「……俺の事しか、見えてない…か」
しばらくして、窓際に立って寒風に吹かれる庭の木々を見つめる。
「俺はどうなんだろうな。また、重ねてるんだか…」
ふと遠い目をするが、すぐにいつもの厭世感を湛えた目に戻っていった。
「けっ。ガラにもないな、こんな事」
振り返って、奏の天使のような、そけでいてまだあどけない寝顔を見つめる。
「…今日は悪かったな。それと…サンキュ、奏」
眠っている奏の頬を軽くつつくと、静かに部屋を出て行った。
温室を作るための資材を載せたトラックを運転して帰ってくる。
「あ、そうかもうすぐ引越しなんだな、新しい屋敷に作るか…
前の引越しの時に自己紹介貼り忘れたから書くか」
丹波 大
お屋敷の専属植木職人だが、謎が多い
どうやらどこかの御曹司のようだ。
「…なんだこの仕事の量は?」
麗様などと呼ばれていた辣腕メイドが屋敷から去っていった後の残務処理に追われている。
一気に増えた雑用や書類に新品のデスクが埋め尽くされ、飯を食う暇もなく働き続けている。
「ああもう、只でさえ今は人手足りないのに…!」
そう言って壁にかかった「勤務表」に恨めしげに目を向ける
──里村志保「産休待機」
──秋山麗「退職」
──萩野瑞葉「半日勤務(御主人様より通達『好きにさせときなさい』)」
──赤城冬果「療養中(完治未定)」
名札の後に書かれた大量の但し書きに、大きくため息をついてがっくり項垂れる。
「くそー、誰か帰ってきてくれー!」
半分涙混じりの声が空しくお屋敷の一室に響いて消えていく。
「やめられない、止まらない〜」
休憩室から頂いてきたチョコを自室で食べている。
ひとつ食べ終わるごとにもうやめようと思うが、手がどうしても止まらない。
「この時期は食欲が出てくるっていうからこそ、我慢しなきゃならないのに…」
820 :
椿 杏樹:04/02/08 22:53 ID:wU43TJxj
「ふあー……」
洗濯物のシーツを畳んだものを抱えて歩きつつ、あくびをする。
少し寝不足でつい出てしまったらしい。
821 :
桜庭 奏:04/02/08 22:57 ID:Y1FJGpoi
厨房に飲み物を貰いに来ると、丁度雄児が何か作業をしているところに出くわす。
彼の顔を見た途端、昨日のことが一気に思い出され、真っ赤になって一旦厨房から
飛び出してしまう。
(……感じ悪かった……かな。)
後悔しつつ、再び厨房の中を覗く。
手帳のメモを一枚外し、手帳の下敷きを引いて深い紺色のペンで何かを書き出す。
「山城雄児様
昨日はごめんなさい&ありがとう。 奏」
と書いた紙と、たまたま今舐めていたのと同じイチゴミルク味のキャンディを
ポケットから取り出すと、それと一緒にこっそりテーブルに置いて急いで厨房を去る。
今日一日、何故か雄児を見ると激しく羞恥心を覚え意識してしまう。
「はぁぁぁ!? 引っ越しぃ? 今から!?」
突然、名無しの御主人様から貰った電話は唐突だった。
思わず叫んで聞き返してから、未だに大量にある書類の群れに、思わず立ち眩みを起こす。
「…せ、せめて里村さん絡みの相続手続きの書類だけでも終わらせなきゃ…」
何とか踏み止まって、目の前にある仕事から取りかかろうと必死に言葉を絞り出す。
「え? 自己紹介? ああもう、この忙しいのに余計な仕事が増えた!不幸だ!」
児玉智子
公認会計士の資格を持つ、年若い弁護士見習い
名無し中央法律事務所から、お屋敷の管財人として派遣されて来ている。
「えっと、何々……
『私の分の名簿は削除しておいて下さい 秋山 麗』か……」
引越しの前準備として、名簿の整理をしているらしい。
「暇だなー。バレンタイン近いからかな」
お行儀悪くロビーのソファでテーブルに足をかけるようにして座り、
サッカー雑誌を読んでいる。
「厨房も夜はメイドさんが入れ替わりで使ってるみたいだし」
「……ありがとう…か」
厨房に置かれたメモを見て、小さく呟く。
こちらはと言うと奏ほど相手を意識はしなかったものの、時折どこかから殺気を孕んだ視線が飛んできたり、
妙に仕事量が多かったり…と、忙しい一日だったりする。
「……飴、か。…あんまり仕事中には甘味系は入れたくないんだけどな…」
一緒に置かれていた飴の包みを取り、少し迷いながらも放り込む。
柔らかな甘みが、口の中に広がっていった。
826 :
秋山 麗:04/02/08 23:16 ID:RquV8iVu
「えっと、これはこっちで……」
いつの間にか、さも当然のごとく麗の部屋に本人がいて、部屋の荷物を纏めていたりする。
「はぁ〜あ」
相変わらずの元気の無さ+疲れで、簡単に部屋を整理する。
「冬果さんの部屋の荷物もやらないといけないし…あとは…」
先日屋敷を去った麗の事を思い浮かべて、またため息。
828 :
秋山 麗:04/02/08 23:25 ID:RquV8iVu
不意に、廊下に顔を出して周囲を見回す。
「……変ね……引越しだから、どさくさに紛れて荷物運び出そうとしたのに……
なんか、妙に静かな気が……」
「ええと、里村さん、母子手帳の絵柄は気球を希望、と…」
周囲が引っ越しで騒がしい中、手持ちのノートPCにかじりつくようにして事務処理を続けている。
「子供が成人するまで、専属の弁護士を雇用…が伊達さんの遺志、と……」
前にお屋敷に居たという男性の書類処理を行っているのだが
「ええと、更に家庭教師、お抱え医師、成長記念アルバム写真家……ボディガード…まで雇用。
尚、既に諸経費は振り込み済み…里村さんのサインのみで契約履行可…」
遺産相続権の譲渡の書類までついている故人の遺書に呆れかえって呟く。
「凄い至れり尽くせりだな…あ、相続税の肩代わり支払い手続きまでしてある…」
ここまで手際の良い遺書も珍しいなー、と内心苦笑しながら手続きをこなしていく。
ボストンバッグに衣類を詰め込んでいる。
「昔から遠征の荷造り苦手だったんだけど・・・」
パンパンに膨らんだボストンバッグのそばにトロフィーや賞状の
入った箱が積み上げられている。
「埋めたて埋め立て〜♪」
どこか語呂の悪い歌を口ずさみながら荷造りをしている。
832 :
秋山 麗:04/02/08 23:31 ID:RquV8iVu
「……まあ、人気がないならないで……」
と、纏めた荷物を一つずつ持って、運び出し始める。
833 :
桜庭 奏:04/02/08 23:32 ID:Y1FJGpoi
休憩室に杏樹が作ったトリュフチョコレートが沢山置いてあると彼女に聞き、
自分もいただこうとそこへ向かう。
「あ、あった。おいしそう〜、いただきます。」
ひとつめを大きく口を開けて一口で食べてしまう。
「あ、おいし。一口で食べちゃった、もう一つ……」
何種類かに味が分かれているようなので、今とは違う抹茶味のをつまむと、
今度はもったいなさげにちびちびと食べる。
ソファにぽすっと座り、そばにあった雑誌をペラペラとめくる。
「……バレンタイン?」
特集の記事を見て首を傾げる。
「!ウソ!!ホントだ。あと一週間もないんだ……。すっかり忘れてた。」
いつもなら一ヶ月前くらいにはそわそわしだす人だという自覚があるのに、
すっかり忘れていたことにショックを受ける。
「でもなぁ……。お菓子を作ってるヒマがないかも。
試験が終わってから、ゆっくりとみんなにお礼の気持ちをこめて作ろうかな。」
自分のみつあみを人差し指でくるくると弄びながら呟く。
834 :
秋山 麗:04/02/08 23:38 ID:RquV8iVu
ふと見てみれば、いつの間にか新しい屋敷の面影が。
「……人がいなくてもやることはやってるみたいね……」
休憩室に今日録画したテニスの試合のビデオが入れっぱなしだった事を
思い出して急いで取りに来る。
すると、先客が姉で、何故かのんびりしているのに驚く。
「お姉ちゃん、今日引越しなの忘れてる?」
さらりとそう言うと、ビデオデッキからビデオを取ってさっさと自室に戻っていく。
「うふふ、蝋燭型チョコなんていいわね。これで萩野さんを虐めてみたい&heart;」
リムジンの後部座席に乗りながら、何やら妄想している。
837 :
椿 杏樹:04/02/08 23:43 ID:wU43TJxj
荷物をまとめ、引越しの準備をしている。
「結構早いペース…?そうでもないのかなぁ。」
そしてまたピアノの移動方法に困ってしまい、弱る。
「ああーん。またどうしようこれ…絶対一人じゃ運べないわよね〜」
自室で読書をしている。
「うむ。傑物という者は、忙しくても読書と勉強を欠かしてはならんからな。慢心はしてはいかん」
「よいしょっと」
部屋の荷物をダンボールに纏める、というよりつっこむ。
「はい、じゃよろしくね♪」
笑顔で後ろを振り返ると、そこには悠斗の姿が。
「何よその顔!ほら、さっさと運んだ運んだ!」
重い荷物を悠斗に押し付けると、自分はその辺にあった小さなバッグだけを持って部屋を出る。
「いつの間に……まあ、行き違いが起こらなくてよかった」
執事側も新しい屋敷ができるまで気付いていなかったらしい。
「さて、後残る課題は……」
844 :
桜庭 奏:04/02/08 23:48 ID:Y1FJGpoi
>>835 さらりと言って去っていく俊を見て、数秒硬直してしまう。
(な、なんかちょっとナマイキ……!)
頬を膨らませ、しぶしぶとソファから立ち上がる。
「でもホントにお引越しのこと忘れてた、急がなきゃ。」
少し舌を出し、おどけた表情をする。
そう言いながらも、杏樹のチョコレートを両方のポケットに2,3個ずつしっかり
入れてから休憩室を出て行く。
「うーん…」
電話台の前で、何やら困っている。
「あの業者……また頼んでなくても来るのか…それとも…」
前回の事を思い浮かべているのか、どことなく憂鬱そうである。
とりあえず、新しい屋敷の視察から帰ってきて残りの荷物を
運び出している。
847 :
椿 杏樹:04/02/08 23:50 ID:wU43TJxj
「今日は引越し業者さんって来ないのかしら〜」
難敵のピアノは最後にして、衣類や楽譜などから先に新館へ運びだす。
細かな荷造りはなんとか終えたものの、重いものを運ぶのに苦労している。
849 :
秋山 麗:04/02/08 23:50 ID:RquV8iVu
「さて、と……今のうちに運び出しておかないと」
と、みんなとは違う方向へと自分の荷物を運び出す。
少し騒がしくなってきたが、相変わらず誰とも会わない。謎である。
トラックの荷台に鉢植えを乗せている。
「これが終わったら、次は花瓶だな
引越し業者がこないなら大物は俺が運ぶか…」
引っ越しの最中に帰ってきてしまい、やることも思いつかずぼんやりしている。
喧噪を避けるように庭石に腰を下ろして
作業に駆け回る人達を人ごとのように眺めて見つめるのもなかなか楽しかった。
足下では、これまたボーセが欠伸なぞつきつつ伏せっている
「そて、私もそろそろ……」
読んでいた本を閉じ、本格的に引越しの体勢になる。
「色々と、皆に運ばせなくてはな」
自分の範囲は運び終わったようで、ピアノをトラックに載せている。
「あ、椿さんでかい物は任せてくれよ」
「Every day i listen to my heart ひとりじゃ〜な〜い〜♪」
鞄をクルクル回しながら歌を口ずさんでいる。
「もぉー、遅いなぁ悠斗の奴」
まだ一分も経っていないのだが。
855 :
椿 杏樹:04/02/08 23:57 ID:wU43TJxj
「勇気の鈴が りんりーんりーん♪ ふしぎな冒険るんるんるーん♪」
何やら歌を歌いながら、人形類を片付けて運び出している。が、
「!きゃっ」
ダンボールをひっくり返してしまい、慌てて中から出てきた幼稚なぬいぐるみ類を拾う。
(う、誰にも見られてませんように〜…)
何事もなかったかのように荷物運びを続ける。
「♪〜」
「んー、…ナンかみんな凄い手際が良いな…さすがメイドさん」
事務処理も一息ついて、引っ越しの進行具合でも見ようと外に出たところで缶コーヒーを飲んでいる。
「さーぁ、もちっとだ頑張るか!」
一息に残りをぐっと飲み干し、また事務室に戻っていく。
857 :
椿 杏樹:04/02/08 23:59 ID:wU43TJxj
>>853 「あ!ありがとう〜。すごく助かります」
ピアノを運んでもらえたので、にっこり笑って丹波にお礼を言う。
「よかった、どうしようかと思ってたの」
智子が纏めかけていた書類も運び出すが、さすがに中途半端な状態だけあって量が多い。
「まさか、こんな時に引越しになるなんてな……」
それでも、あとで作業が再開しやすいように分類していくあたり、かなり執事のスキルが刷り込まれているらしい。
「……」
家具を移動させてすっきりした屋敷の中を見回していると、
節分のときに行方不明になった豆がいくつも発見して絶句する。
「掃除機かけなきゃ」
荷物を抱えて移動していると、見覚えのある人影がみえる。
「あれ?麗さん?
そんな、侯爵様のところに帰ったはずよね」
目をシバつかせている。
862 :
桜庭 奏:04/02/09 00:02 ID:CldbJT4S
実はここ最近そろそろお引越しかなと予想できていたので、
勉強の邪魔にならない程度に少しずつ準備していたのだ。
机の横にあるカートに、ぬいぐるみや最近使っていたものなどを乗せていくと
準備が完了する。
あまりにも簡単に準備が終わってしまったので少し感動してしまう。
「すごい……、っと、感動してるヒマなかったんだ。」
急いでカートを押そうとする。
が、ふと部屋を出ようとしたところで部屋を振り返る。
(もう、私の部屋に司様は来ないんだ……。
「また来る」って言ったのに。……ここが、最後なんだよね?
まだ、私は、『はじまってもいない、これから』って思ってたのに。)
部屋を眺めると急に切なさがこみあげてきて座り込んでしまう。
「あぁどこまで行けば〜♪辿り着けるのだろ〜♪」
好きな歌手の歌を口ずさみつつ、荷物やら何やらを運ぶ。
「目の前に積まれた〜この絶望と希望〜♪」
作業より歌う事が重視されているのだが、本人には全く自覚がない。
「うぐぐぐ………」
ダンボール箱を数個持った悠斗が廊下を歩いている。
遠くからみると箱だけが動いて見えて少し不気味気味だ。
「わーー!!」
少しバランスを崩し一番上のダンボールが結構な高さから落ちる。
恐る恐る先を覗くと、女物のショーツやらブラがが散乱している、どうやらこの箱には下着が入っていたようだ。
865 :
椿 杏樹:04/02/09 00:03 ID:c+8wTjg9
志保が掃除機をかける音が聞こえたので、自分も簡単に部屋の掃除をし
本類を箱にまとめて運び出す。
「グリーンランドって飛行機で行くんだー。やっぱりキレイ、行ってみたいなあ」
ダンボールの上に昨日の写真集を開いて再び眺めている。
866 :
秋山 麗:04/02/09 00:04 ID:+HZs52tX
「ちょっと……きつい……かも」
屋敷の裏手につけてもらった車に荷物を詰め込むが、どうしても載せきれない。
「少し車が小型過ぎたみたいね……一度、侯爵家に行って荷物を下ろしてきてもらえる?
あたしはここで待ってるから」
どう見ても執事風の男性にタメ口でそう言うと、車から離れる。
どうやら、このみに目撃されたらしいということは気付いていないらしい。
「えええ、お引越しって今日でしたっけ!?」
のんびり部屋から出てきた途端にドタバタに巻き込まれ、ようやく気付いた。
それでも前回の引越し後の手抜きが役に立って(?)荷解きされずに放置されていた
段ボール箱を運び出すと、すぐに終わってしまった。
「今回は業者さんがいないのかな? でもさすがに皆手馴れてるなぁー…」
テキパキと動く他のメイドに、ついつい見惚れてしまう。
厨房の荷物があらかた片付いたので、拭き掃除などの後始末をしている。
「うわ、ここのとこだけなぜかチョコでぐっちゃぐちゃだよ……。
気付かなかった、誰かチョコ溶かしたのを零したな」
「さて、と」
奏から貰った飴を舐め終わると、恒例の豪華なおにぎり作りを開始する。
「御主人サマの命令とは言え、絶対贅沢だよな…これは」
数々の具を一旦皿に並べつつ、呆れる。
ピアノを新しい屋敷に下ろして戻ってきている。
「あのピアノ誰が調律するのかな?」
メイドが持っている荷物を手際よくトラックの荷台に載せると
新しい屋敷に次々と運んでいっている。
「あ …痛っ!」
どうやら豆を踏んでしまったようである。
がしゃーん どんどがっらしゃぁーん
「きゃー!?」
遠くから響いてきた音と声ににキーをタイプする手を止めて、画面から顔を上げる。
やがて諦めたように、はぁ、と小さくため息をついて、また画面に顔を向ける。
屋敷の運営関係の場所(今智子がやってる分を除く)を運び出し終えたので、引越し状況の確認に移る。
「えっと、ここらへんはもう運び出し終了…と……」
874 :
椿 杏樹:04/02/09 00:14 ID:c+8wTjg9
「ああ、おなかすいてきたかも」
あまり大食いではない代わりに、腹の減りは早いらしい。
「あとでおにぎり貰おう私も〜。」
「やーばーいー、こーろーさーれーるー」
などとは言っているが、うれしそうに下着を箱に詰めていっている。
すると後ろからなにやら尋常ではない殺気を感じ振り向くと凛香の姿が。
「Σり、凛ちゃん!いや、これはそのちょっと箱が落ちて、えとそれで……」
『問答むよー!!!こんのバカユウトーー!!!』
ドガッ!!という音と共にその場に崩れ落ちる悠斗。
「い、いいパンチ…だ……ったぜ…………ガクッ……」
ここで悠斗の意識は完全に刈り取られてしまった。
876 :
椿 杏樹:04/02/09 00:18 ID:c+8wTjg9
「はぁ……荷物がいっぱいいっぱい」
新館に荷物運び途中、少し屈んで休憩中。
一応、荷物を運び終え何もなくなった自室の窓枠に腰掛けている。
「あれ、なんだったのかな?」
麗らしき人影の正体がなになのかを考えている。
「Σ!もしかして幽霊!
こわ〜い」
当然、麗は死んでいないし本人なのだが、全く気付いてないようである。
878 :
秋山 麗:04/02/09 00:23 ID:+HZs52tX
帰ってきた車に残りの荷物を詰め込むと、運転手に先に帰るように言う。
「あたしはいいわよ、部屋の中の確認だけしたら、自分で帰るから。
……まあ確かに、そこを主人とかに見つかって、監禁でもされた日には、目も当てられないでしょうけど」
などと、シャレにならない事を平然と言ってのける。
「……大丈夫よ。あたしの件は、もう終わったことなんだし」
心配顔の相手をよそに、かすかに笑い声さえ漏らしながら、屋敷へと戻っていく。
879 :
椿 杏樹:04/02/09 00:24 ID:c+8wTjg9
凛香と悠斗の掛け合いを眺めつつ、しばし休息中。
庭の木陰でぱたりと倒れるように横になる。
(疲れたぁ…少しだけ。死んだフリごっこ)
(ほんとに死んだ時って、どんな感じなんだろ。…暗闇?
お亡くなりになった事がないからわからないけど)
「……さてと」
山のような量のおにぎりを大皿に盛り付けて、厨房を出る。
「里村さんか留萌さんか…………奏がいれば、配ってもらえるからいいんだけどな」
普段何かと厨房回りで世話になっているメイドを探し始める。
881 :
桜庭 奏:04/02/09 00:27 ID:CldbJT4S
しばらくしゃがみこんでいたが、顔を上げて自室の洗面台で顔を洗う。
「よし、…もう、大丈夫。」
大丈夫と口で言うほど大丈夫そうではないのだが、鏡を見て少し表情を引き締める。
(……私、がんばるから。)
誰かに話しかけるようにそう呟く。
そして、最後に自室の扉をちらりと振り返ると、カートを押して玄関に向かう。
「……今日は、あの業者は来なかったな」
あの異様な仕事効率が無いのは辛かったが、とりあえず色々守られた。
「ちなみに、色々、の部分の突っ込みは無しの方向で」
下着の入った箱を持つとさっさと新館へと向かう
どうやら悠斗の事など、微塵も気になっていないらしい。
「もう、お気にのブラが汚れたじゃんかー!」
今の凛香の頭の中は下着>悠斗のようだ、哀れ悠斗…。
木陰で倒れている杏樹を見つけて駆け寄る。
「おい、大丈夫か?」
軽く頬をはたくと目を開けるので、両手で抱えあげると
助手席に乗せ新館に連れて行く。
山城のおにぎり作りを手伝っている。
だけど基本的にタイプが違うので、ほとんど会話がない。
「あのさ」
「…いや、なんでもない。梅干し取って」
視線で迫力負けしたのか、それだけ言うとまた黙々と作業する。
(超気まずいぞ……悠斗みたいなのだったら一緒にバカできるんだけどなぁ)
「引越しのときって物を失くしたりしやすいのよね、気をつけないと」
小物類を丁寧に緩衝材で包んでまとめながら、独り言のように呟く。
「アクセサリーだとか、記念の品だとか、貞操だとか」
「なにぃ…」
「「「ボス…」」」
既に大半の作業を終えてしまった御屋敷の前でうなだれる漢達の姿…
「間に合わなかったのか…」
引越の景気付けにと始めた酒宴が思わぬ盛り上がりを見せ、
思わず時間がたつのも忘れ没頭してしまった。
寒風吹きすさぶ中呆然と佇む漢達…
負けるな僕等の引越業者!!
頑張れ僕等の引越業者!!
「よし、くよくよしてても始まらないし、さっさと仕事仕事!」
元気付けるようにそう言うと、荷物を抱えながらダッシュで新館へと向かう。
「あ、そう、ありがとう
酒を差し入れしといたのは成功かな?」
引越し業者の事務所に酒とつまみを送りつけていたようである。
890 :
椿 杏樹:04/02/09 00:37 ID:c+8wTjg9
>>884 「あー大丈夫です ごっこですから〜」
なぜか車?に乗せられたので、適当な言い訳をつけて降りる。
「お片付け終わったらすぐ行きますね、ありがとう〜」
豆をあらかた吸い終えて一息つく。
「ちょうどいい頃合かな?」
掃除機ごと新館へと移動する。
892 :
秋山 麗:04/02/09 00:38 ID:+HZs52tX
家具も何も無くなった部屋の中央で、黙って立っている。
無論、隠しカメラが既に動作していないことは、飯塚を手玉にとって確認済み(口止め含む)。
「本当に……何も無いわね」
柄にもなくしんみりした様子で、部屋の中を眺める。
元々、改まって皆に別れを告げる気はなく、会ったら言うつもりだったので、別にいいのだが。
「さて、と……帰らないとね。御主人様とお嬢様が待ってるし」
そう呟くと、長い髪を流しながら身を翻す。
893 :
桜庭 奏:04/02/09 00:39 ID:CldbJT4S
>>880 少しふっきれたような表情でカートを押している。
そろそろ玄関に近づいたとき、雄児と遭遇して顔が真っ赤になる。
「あ、山…雄児さん、お疲れ様です。」
手に持っているおにぎりに目が行き、彼を見上げる。
「手伝いましょうか?」
「…?」
初めて見る業者の姿にちょっと気圧され、近づかないようにしながら新しいお屋敷へ向かう。
その後を、風呂敷を首に結わえ付けられたボーセがひょこひょこ着いていく。