【天使禁猟区】由貴香織里総合 No.2【伯爵カイン】
「リフ・・・もう・・・。」
涙目の少女が哀願する。
「かしこまりました。マリー様。」
そう言って指を体から引き抜いた。一瞬マリーはビクッと反応した。
そしてマリーは少し起きあがり、先ほどまで自分の体に入っていたリフの指を舐め始めた。
チロチロと舐める小さな舌が心地良い。
「マリー様・・・」
リフはマリーをその優しそうな瞳で見つめた。
そして指をマリーの口から離すと、静かにその口に重ねた。
始めは静かにそしてどんどん濃厚になっていった。
「っ・・・うん・・・ん・・・。」
リフも体が上気してきた。
ベルトを外し、チャックをおろしてそそり立った一物を出した。
そして再びマリーを寝かせ、腰を押さえ、マリーの秘所にあてがった。
「本当によろしいのですか?」
「うん・・・リフだから・・・リフのこと今、世界で一番信じているから・・・。」
リフはその言葉を聞き一瞬悲しげな表情をした。
だが、またいつもの穏やかな表情に戻りマリーの腰を掴み支えた。
「優しくいきます。」
そう言うとリフはマリーの中に腰を鎮め始めた。
ズ・・・ズズ・・・。
「あっ・・・っ。」
リフ自身が中に侵入してくるとマリーは目を閉じてくいしばった。
そして、
「あーっ!」
半分くらいの所で達したようだ。
「いい・・・いい・・あっ・・・リフ・・・。」
「いきますよ。」
そう言うとリフはマリーの腰をしっかり掴み、優しく、彼女の体を壊さないように、ピストン運動を始めた。
「うん・・・あ・・・あん・・・。」
腰の動きに合わせてマリーが喘ぎ声を上げる。
「もっと・・・もっと欲しい・・・。」
その言葉を感じてもっとスピード上げる。
「い、いい・・・いい、・・・。」
長い金髪を振り乱して叫んだ。
「・・・・・っ、マリー様・・・。」
リフもマリーの性器がきついので耐えられなくなり、いきそうになっていた。
「リフ・・・リフ・・・あっ・・・あっあっ・・・。」
マリーは朦朧としていく意識の中、声も絶え絶えに名前を呼び続けた。
「・・・・・・・っ!」
リフも声を押し殺して達しようとした瞬間・・・
「ドサッ」
鈍い音がして2人とも我に返った。
そして音のしたほうを見るとそこには・・・
そこにはこの世の絶望を見たような顔をしたハーグリーヴス家当主が立ちすくんでいた。
床にはマリーの為に買ったテディ・ベアが落ちていた。
「お前達・・・何をやってるんだ・・・。」
そう虫の死ぬような声で呟いたかと思うとその場に倒れ込んだ。
「・・・カイン様! カイン様!」
「え、ああ・・・?」
カインはベッドから起きた。どうやら気を失っていたようだ。
「カイン様! 気が付かれましたか!!」
「う・・・うん・・・。」
カインは今一状況が掴めなかった。どうやら倒れて運ばれたらしい。
「お兄様、連日の女遊びが祟ったのよ。」
マリーが言う。
カインは何があったかを思い出そうとした。
「そう確か俺は出かける時にマリーを怒らせてしまったから、早めにディナーを切り上げて・・・その後マリーの為にテディ・ベアを買って・・・屋敷に戻って・・・その後・・・その後どうしたんだっけ・・・?」
辺りを見渡すと穏やかな表情をした執事と新しいテディ・ベアで無邪気に遊ぶ妹がいた。
「確かその後、マリーのご機嫌を取ろうとして、マリーの部屋に行ったんだ。
で、いくらノックをしても反応が無かったから・・・そう、扉を開けたんだ・・・。そうしたら・・・」
カインが悩んでいると忠実な執事が
「カイン様ミルクティーをお持ちいたしましょうか。」
「ああそうだな。」
「リフ、私もーv」
「かしこまりました。」
和やかな雰囲気が流れている。
「そうだ・・・扉を開けたら・・・マリーが・・・! マリー・・・が!!」
「お兄様どうかしたの?」
「否、何でもない。少々悪い夢を見たようだ。」
そうだ、あれは悪い夢だったんだ。
扉を開けたら体中を紅潮させ息も絶え絶えによがっているマリーがいたなんて・・・。
そしてリフが衣服を乱して、ズボンを下ろしてマリーに・・・!!
そしてそして、俺のいない間に2人の下半身が・・・!!!
そんなことありえるわけ無いじゃないか!
・・・何て悪夢だろう。これは何かの暗示なのだろうか。
マリーが危険な目に合うとか(当たってます)、リフが裏切るとか(当たってます)・・・。
それとも夢は潜在意識の表れというが、あれは俺が抱いている欲望なのか・・・?
まさか心の奥底ではマリーを・・・?
それともリフ・・・?(死)
きっと疲れているんだ・・。
当分は家にいよう、それがいい・・・。
悪夢の考察をしている伯爵様は目の前の妹君の首筋に赤い刻印が付いていることには決して気付きませんでした。
おわり。ちゃんちゃん。
以上です。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
そして乱文失礼いたしました。
これをきっかけにカインのエロパロが沢山投稿されるといいな。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
やっぱりたくさんのSSがあったほうがいいですね。作者様乙です
リフマリキタ━━━(゜∀゜)━━━!!
GJです。
職人様ありがとうございますハァハァ…
白ver.ということは黒ver.もありでつか!?
できればそっちも禿げしくキボン…ハァハァ…
わぁい♪キッター!
乙ですっ!
小悪魔マリー萌え!!
黒ver.にも期待…!!
カイン気の毒な…非常に笑った。
描写では紅茶を入れてくれる指、あたりがすきです。
前スレもう見れるようになった模様。
おお。ホントだ。普通2〜3ヶ月かかるのに、とても早いですね。
保守。
ほ
リフ×マリ乙です!
このカプあまり好きではなかったんだけど読んでたらハマりましたw
GC小説もイイね。
某スレで話題になっているので勇気を出して話を振ってみよう。。。
カインたち(の時代の人)はどんなパンツをはいているのでしょうね?
あと天禁の天使たちの下着事情は現代日本とあんまり変わらんのでしょうか。
ラフィー君がトランクス穿いてたりするのかしら。
個人的にルシファーがすごい気になる。
94 :
682:04/02/08 16:11 ID:AXS9VjiA
基本的に現代と変わらないみたいだけど、女性陣は気合入っているみたいだね。
トランクスというか、ボクサーパンツとかビキニパンツとか……多分穿いてはいるかと。
しかし食物がヒトと違うから新陳代謝も違うわけで、
そうすると「内側から汚れる」ことは殆どない罠とか色々思い浮かぶけれども、
結論としては洋服が現代日本とほぼ同じなんだから、同じと見なして良いと思われ。
ルシ様は穿いていない。に一票(笑)
ID:dCIDNrqeさんグッジョブ!!
リフ×マリ( ・∀・)イイ!
ルシファーはビキニパンツですよ。
嘘です。すいません。ごめんなさいごめんなさいいぃぃ・・・
エロい下着結構着てたね。
しかし恋愛ご法度の天界でセクシーランジェリーなんか売っていいのか激しく疑問。
わいせつだとか言われてタイーホされそう。
ゴムとかと一緒に人間界から仕入れてるのだろうか。
それとも避妊もアストラルパワーでなんとかするのか。
例えばラフィー君なら「風で作られた真空の壁」を自分のXXXの周りに…(w
アレクはあんな服着るからにはタンガ(Tバックっぽいの。下着ラインが出ないので便利。)かノーパンに一票。
ミカちゃんは白のブリーうわなにすんだおまえやめr
あ、でも九雷タンはそんな気合が入ったヤツじゃなくて、
子供が穿いていそうな熊タンプリントでもオケでつ……ハァハァ(w
>>82,83,84,85,86,87,95
遅くなりましたが読んで下さってありがとうございました。
う、嬉しいです。
黒も書いたんですが、鬼畜だしアホな内容なので控えてます(恥)。
>>92 リフ×マリはまりましたか?
ではぜひ今度は・・・。w
他にカインの小説書く人いないのか?
ばんばん投稿してー。
99 :
ミンロウド:04/02/09 01:16 ID:7VRXM5sV
ああっ私は何をしているんだっ
吉良は普段はトランクスでも海ではビキニタイプの水着を着ていると思います。
……じゃなくて。
えーと。一応そろそろ一回の投下分くらい書きたまった(身内に受験生がいるので
どーも書きづらい……)のですが、前回まででわりとくぎりもいいし、
職人さんいらっしゃったし、もうひっこもうかとも思っています。
あ、でも投下する方や予定のほうがまたしばらくないようでしたら、
引き続き保守兼ね投下させて頂きますけれど。
他の方の投下予定とか聞かせて下さると嬉しいです。手間かけてすいません。
>>99 読者ですが投下お待ちしてます
>リフ×マリー 白ver.書いた方
黒ver.きぼんぬ(切実)
ほんと楽しみにしてるので、ミンロウドさんよろしくですぅ(>_<)
あてくしもリフ黒ver.キボン濡。
>100-102
ありがとうございます。m(_ _)m
リフ×マリーの方、黒ver、投下してくださるかな?
下さるなら、こちらに投下するならまたその後しばらくしてからのほうがいいかなー、と
思っているのですが。
ho
目は口ほどにものを言う。とは実に的を射た言い方である。だがやや誤りもある。
目は口よりもものを言う、のだ。極めて正直に。
口上で虚を並べ立てるのは容易だ。真実を音にしなければいいのだから。されど目に
嘘を浮かべるのは天賦の才なしには、訓練でもって抑えなければならない。それも
容易ではない。
律されない目は明らかだ。光は色を帯びて他者にその胸を語ってしまう。
例えば、たかぶって零れ落ちたものは物質と化した感情そのもの。どれほど鈍くて
アホだろうとも、可視の心を見てなお諒せずにいられるものはない。
「いくら謝っても許してくださらないんです! 目も合わせてくださらないんです!」
思考の奥の冷静なところで、バービエルはそんなことを改めて考えていた。
ルナスはあとからあとから惜しげもなく涙をこぼして拭おうともしない。しゃくりあげて
目蓋を閉じればまたあらたに大粒が頬をすべり落ちてしたたる。
「私、そんなっ、そんなにご気分を害するようなこと、を、した覚えがっ、なくてっ、不躾を
承知でお尋ねしても、なんでもっ、なんでもないと、答えてくださらないんですっ!」
クリーム色のテーブルには涙の小池。
ルナスは初めから泣いていたわけではない。暗く、前に少し気にかかった翳りよりも
ずっと深い悲しみに沈んでいるようで、様子がおかしかったので今日は直接尋ねてみた。
なにかあったの?
唇を噛んで、まゆを歪めて、その瞳の揺らめきを抑えようとしたのも一瞬。ぼろっ、と
ひとつ零れてしまえば、あとは逆さにかえした栓なき瓶。
「私、私、もうどうしたらいいかわからなくて……!」
「ルナス、ルナス。泣かないで。ほら」
ハンカチを渡して促すが、このままではそぼ濡れるのも時間の問題。
バービエルは手を伸ばして彼女の肩に触れ、なだめる。涙の勢いは一時より鎮まったが
まだ止まるには到らず。
ミカエルは、気性の激しい天使だ。とはいえ、理由もなしにルナスをかくも泣かせるような
態度をとるわけもあるまい。順を追ってきちんと考えてみるように勧める。
手探るように彼女は話し始めた。
数日前、どこかしら外へ一日遊びに行き、帰ってころは少々よそよそしい態度だった。
しかし決定的に避けられるようになったのは……。
頭が痛くなった。
成程、無理もない。謝られても気まずかろう……。
だが――しかし――それを理解せぬルナスに説いてやれば、きっと慇懃に、丁寧に、
自分の非を悔いながら彼に詫びるだろう……そして、事態がますますややこしくなる。
ほとぼりが冷めるまで待つ他ない。
二度と繰り返させぬために、きちんと別口で注意する必要があるが。
仕方ないのですかし泣き止ませ、一通りの復習と新しいテキストを読ませ、障りない
話をして帰らせた。その際、また目を潤ませていた。
「今のが――迷子の、アリス?」
ルナスと入れ違いに入室してきたのはタルシシュ。生真面目に留めた白衣の襟にかかった
髪を払い、身なりを整えながら。
「ええ。会ったことはなかったかしら?」
「いえ。一度だけ。いたく様子が変わりましたね。前は、もっと」
「そうね」苦笑する。「よく笑うようになったし、よく喋るようにもなったわ。感情の起伏も
大きいし……ミカエル様にお預けして正解だったようね」
「社会適応は難しいと思っていましたが。正直な心持ち、私は貴女方がいくら彼女の
世話をしても無駄なことではないかと思っていたのですよ。
あのようであれば、いずれ天使として仕事につくこともできましょう。普通ならうち捨て
られるものだに、ミカエル様に拾われて、貴女方に恵まれて、あの子は実に幸運でしたね」
本当にね、と笑って同意しようとした時だった。
「どぉぉぉぉぉぉぅ――りぁッッ!!!」
窓が吹き込んだ。四散したガラスを伴って飛び込んできたのは赤毛の長身――。
「っ〜〜〜〜シャル! どこを探させてもいないと思っていたら――あなたって子は――!」
「ストップシャラッププリーズプリーズジャスタモーーメンっ!!」
不思議と切り傷ひとつない彼女は髪と同じ色の瞳を狼狽させながら、青い面で大慌てで
バービエルを押しやり壁の通信装置を乱暴に手早く引っ張り出す。スイッチを入れる。
「エマージェンシー! エマージェンシー! どのくらいかって、ヘクトパスカルでいうと3000!
迷子スタッフは全員P-1093集合! 二分以内! 全速ダッシュ、スタート!
ああああ大変だわ、大変なんですよバービエル様!」
「どうしたの?」
大変だ、大変だとテキパキとテーブルを片付けて布巾を持ってきて拭く。いきなりバン!
と拭いている卓を両手で叩き、
「大変なんですよ! ヘクトパスカルでいうと3000くらい!」
「だからなにが――」
「シャ―――――――ルッ!」
勢いよくドアが開いて怒鳴り込まれる。たおやかな女顔の青年。ただし酷い形相の。
「なんであと一分いや二十秒が待てない!? 一昨日からこの時間まで徹夜で仕事してて
やぁぁぁぁっとうち帰って寝ようってカード差す間際で僕に何の恨みがあってわけわからん
放送で呼び出すか!?」
「じゃかましゃあ――――ッ!」
あっという間に間合いを詰めてシャルの肩を力の限り揺さぶる彼の顎に、型も美しく
アッパーカット!
「……私の用は、後にしたほうが、よいのでしょうね。バービエル様、いずれお時間を」
タルシシュは、薄い目で肩をすくめ、バービエルに浅く礼をして退出していった。
「それで、なにがそんなに大変なのかしら?」
尋ねる。やたら複雑な関節技を決めながら得意の電撃を喰らわせている (そういえば
彼はシャルと喧嘩をして一度も勝ったことがない)シャルにではなく、先程派手に砕かれた
窓から、真っ赤な顔で息を切らせて現れたアリエルに。
アリエルは切れた呼吸を出来る限り落ち着けて 非難がましそうに口を開いた後、
バービエルの向こうの取っ組み合いを見て失望したように大きく息を吐いてから、言った。
「大変なんです、あっちに、 漏洩しまっているみたいで……!」
やっぱり、裸を見られたのがまずかったのだろうか?
バービエルは特に言及しなかったが、話のその部分で表情に変化がとれた。
物質界でのことではないことは確かだ。天界に戻る前、最後に交わした親愛のキス
だって、ミカエルは返してさえくれた。
バービエルの反応、あのときのミカエルの様子。きっと、絶対アレがまずかったのだ。
他人に決して肌を晒してはならない。思い出せる記憶の初めのほうでまずシャルに
徹底的にいいつけられた。忘れていたのではない。ないけれど。
椅子の上で、体を丸める。膝に頭を垂れて、目の熱さを堪えた。
潮に晒され砂の混じった長い髪を綺麗にするのは時間がかかった。冷えた体も充分
温めなくてはならなかったし、浴室からでて、軽く全身を拭ってから女子の義務であると
アリエルに与えられた化粧水を顔に馴染ませ、それからしっかり水分を追い出すため
髪をタオルでもんで。髪を濡らしたまま服を着るわけにはいかない。
力をつかえば、うまくすれば即座、髪を乾かすこともできただろう。さりとて失敗すれば
目も当てられぬ。焦げてしまっても切ればすぐ伸びるのだが、ではもともと苦労して
洗わずともよろしいということになる。それはあまり感心しない。
うちに、ノックを受けたのだ。
先に入浴するよう言ってくれたのだが、彼だって同じように潮を流さねばならない。
ついつい長風呂をしてしまったが、すでに浴室は空いている。
数秒の停止。のち、ひどく音を立てての閉扉。
……一切の着衣ない姿は、非常に彼を不快にさせるものであったらしい……。
ミカエルは彼女をとてもとても遠ざけたがっている。
かまうまいと思ったのだ。礼を失すとはいえ、彼はさほど作法にこだわらない。早く湯を
勧める方が重要だと。
まさか、ここまで彼の気分を損なうものだとは、思わなかったのだ。
言いつけを守らなかったせいでミカエルを害し、遠ざけられてしまったなら、悔いても
悔いても悔い足りない。
どうしたらいいのだろう。許し乞う言葉も非埋める手立てもない。
閉じた目蓋から熱さがあふれた。
あなたのためになりたいのに。
(ミカエルさま)
私を嫌わないで。
この存在があなたの苦痛になる。笑ってしまう。そんなに悲しいことはない。
ミカエルは自宅の屋根に座り込んでいた。
日もそろそろ暮れゆく。
彼の所有する敷地は広大だが多くが手入れを受けていない。放置されて気ままに
生きている草々は青々と、また微風に生じるひだも茜の日に照らし出されてとても美しい。
今のミカエルには慰めにもならないが。
酷い気分だった。
自己嫌悪と羞恥と罪悪感を混ぜて反吐にぶち込んだみたいな、すさまじい色で臭気を
発して腐っている。
悪魔を狩っても晴れない。冷水を頭から浴びても消えない。
払っても払っても纏わりつく底のない泥。
抑えても抑えても浮かび上がってくる水疱の記憶。
陶器のような白い温度、蜜さながらに甘く溶ける感触。手に残る柔らかなからだ。懐か
しさのする匂。すべてを有する姿態の、映像。
血が熱い。
キスを、初めてした時は決していいモノだと思わなかった。
ジブリールが、あの愚にもつかない音楽会の出席を断ったミカエルに対して、詳しくは
もう覚えていないが――四大の天使として、派閥が、などと直接説得してきたとき。
どうしたら口うるさい彼女を引き下がらせられるかと思案して思いついたのがそれだった。
ラファエルが行うところを非難していたジブリールに、同じことはとても出来まいと。
半分以上は冗談だった。タカを括っていたから言えたことでもある。
『いいわ』
ジブリールは襟首を両手で掴んでひき、驚いていて抵抗する暇がなかったミカエルと
条件どおり、たった一瞬だったが間違いなく、唇を、重ねた。
『あなたが言い出したことですもの、約束をたがえたりはしないわよね?』
悔しさと腹立ち以外、一体何を覚えよう?
今度のは、そうではなくて。
なにか、つかむことのできない別なものが。
衝動としか言い様のない、自らの口付けは思い出しても胸を掻き毟りたくなる。
キスはまだいい。気にするほうがおかしいのだ。挨拶程度、唇を合わせるのは珍しくも
奇異でもない。慣れていないから、もてあましているだけ。現にルシアは何事もなかった
かのように平然としていたではないか。
「〜〜〜〜……っ」
網膜に残る白の肌。
子どもっぽく薄い胸に細い腰。あの柔らかさはどこから来るのかと訝しむほどにとぼしい
肉付き、目立つ骨格。あだあだしさはなく官能的な魅力もなく、もちろん煽情するような
ものもない。
つまらない、躯であったのだ。
なのに印象が強すぎて。
止めようがなく脳裏に映る。そして頭の奥のほうで軽い飢餓感が疼く。それはやり場の
ない怒りにも似ていて。
片手で足りるか足りぬかの回数だが、類する経験をしたことがある。から、わかる。
ごくたまに肉体がとらわれる。アタマとの不和を起こしどうしようもなくなったときは、
やむをえない――男であることに異議はないが、その時ほど肉体の『オス』を嫌悪する
ことはない――解消する。
だが、違うのだ。これは。
ごまかしようなく自分が気づいている。
女なんか、大っ嫌いだというのに。その弱さも、飾り立てては男たちの気を引こうとする
堕落さや信用ならない香も。
でも。
……見るたび肌が透けそうで。
そのうえ彼女の紺青が、全てを見抜いた色で笑うから。
直視など、どうしてできるだろう。
そろそろ、また戻ってくる頃合だ。彼女は不安がっている。急な振る舞いの変わり方に。
見たくない。聞きたくない。触れたくない。髪も匂いも声も肌もあの青い瞳も全部だ。
緩慢に、顔を上げる。夕日は最高に傾ぎだし、空の反対側が少しずつ深くなっていく。
近づいてくる黒い点。船だ。政府の印がうってある。
何をしに来たのだろう。こんな時に。
× to be continued ×
投下のほうないようでしたので書き込ませていただきましたー
やっとエロパロっぽくなってきたかな?
もったいなくも待っていてくださっている方々、切に痛み入ります。多謝。
保守
カインネタが読みたい。カイン×エメラインとか。
すいません。
これ以上をここに投下するのはどうも憚られる気がヒシヒシとしてきたので
ま こ と に 勝手ながらやっぱりサイトに引っ込ませてください……。
言い訳のほうはそちらでしますっ。
いままで長々とどうもありがとうございました。心より感謝しております。
このスレにSSいっぱいきますように。
//yellow.ribbon.to/~mnmore/
115 :
名無しさん@ピンキー:04/02/29 03:02 ID:sDnGWlCu
保守上げ
116 :
名無しさん@ピンキー:04/03/07 13:31 ID:s/kbcX9v
hosyu
117 :
名無しさん@ピンキー:04/03/12 02:32 ID:TBYr3MHq
まったくひとがいなくなっちゃった…
雑談推奨。新しい職人さんもこないかな。
個人的にラジエル×シャト書くかもって言ってた人、待ってるよー。
気になってた下着談義。
ロシエルはデイジェネレーション中はだかんぼだったらしいけど
ノーパン派だったんだろーか。
そしてそっから考えると、ロシエルの性別ってどうなってるんだろう。
アレクのパーツを全部移植してるってことは外側は女?
118 :
名無しさん@ピンキー:04/03/12 03:29 ID:KWB1izlX
ラファ×紗羅キボンヌ。。きっと美しいだろうなぁ。
夢をぶっこわして悪いが、自分はラファ×紗羅×刹那の3Pみたいw
121 :
120:04/03/13 00:39 ID:ktSDtk8w
IDがサド(*ノ_ヽ)イヤン
>120
2人でより、そっち(3P)の方が見たいかもwwラファが本当の意味の愛に飢えてて可愛そうな気がするから、せめて紗羅がイイ夢見させてやんなきゃ!w
123 :
名無しさん@ピンキー:04/03/16 21:04 ID:7dAOIF/3
IEからここに来ようとすると人大杉ではじかれない?
あとミンロウドたんのサイトにも何故かいけない・・・
124 :
名無しさん@ピンキー:04/03/22 23:10 ID:WFOvsTID
hosyu
新作こないかな………