【悦楽】メガテンペルソナのエロパロ3.1【快楽】
「…うそ…」
自分の隣で横たわったまま動かないパートナー。由美は信じられずに首を振った。
「…こんなものなのかい? 君達の実力ってやつは」
目の前で彼女達の敵、狭間偉出夫…魔神皇が嘲笑った。
元の世界へ帰るため、自分達の学校を取り戻すため、彼女達は魔神皇と戦った。
だが、彼の圧倒的な力を前に二人と仲魔は倒れた。
いつもは倒れ、死ぬような目にあっても、ガーディアンが彼らを守護し、蘇らせてくれる。
しかし、今回はいつまで経っても由美のパートナーは目を覚まさない。 それどころかぴくりとも動かない。
「やだ…ノブ…嘘でしょ?」
揺すっても彼からの返事は、無い。
「さあ…どうする気だい。 君一人で僕を倒す?」
自分のパートナーをこんな目に合わせた張本人を由美はきっと睨む。
「まあ…君達みんなでかかってきても無理だった訳だから、君に勝算は無いね」
「だから殺したわけ!? ノブを殺したわけ!?」
「さあ…どうかな。 これからの僕の頼みごとへの君の返事次第で考えてやってもいい」
「頼みごと…?」
「そう。 君達二人に、チャンスを与えてやってもいいと言っているんだ」
狭間の企みに由美はまだ気づいてはいなかった。
「ところでこの僕の作った魔界は気に入って頂けたのかな」
「誰が…!」
「…まあ、そうだろうね。 不完全であるから」
不完全…? ここまで自分達を苦しめてきた、この魔界が?
「足りない…ですって…?」
「そう。 色欲界ってヤツが無いんだ」
言うと狭間の顔は由美に近づいた。
「君に頼みたいのはそれだ。 君も協力してくれるかな…僕の魔界には足りない、もう一つの世界を作ることに」
ノブを救うためとは言え、彼を裏切り、狭間に手を貸すなど出来ない。 由美は首を横に振った。
「知らないわよ、そんなものの作り方なんて!」
「…簡単なことだよ。 僕を楽しませてくれればいい。 ここは「僕が楽しむための魔界」なんだからね」
一瞬、間を置き、狭間は言った。
「君は僕に抱かれればいいんだ。 簡単だろう」
「誰があんたなんかと!」
とんでもない申し入れに由美は声を荒げたが、狭間は倒れている彼女のパートナーを横目でちらりとみてやりながら、冷静に返した。
「君にNOと言えるだけの勇気は無いはずだよ。 …だって君は彼を助けたいんだからね」
「ひ…きょうもの…」
由美に出来る抵抗はもはやこれまでであった。
「契約成立、って訳だね」
ぴちゃぴちゃと卑猥な音が部屋に響く。 狭間に由美が大切なところをなぶられている音。
由美は羞恥心と与えられている刺激に顔を赤くする。 感じてしまっている自分が恥ずかしい。
「おやおや、君も強情だね。 僕は君の感じている声を聞きたいんだけどな…」
「だ…れが…あ…んたなんかと…」
誰があんたとの行為で快楽を得るものか、と由美ははっきりと言いたかった。
だが声にならない。 体が言うことをきかない。
狭間から与えられる刺激が全て快感となって自分の体に伝わってくる。
狭間から中心を指でこすられ、つままれて。 噛まれ、吸われ、舌で舐めあげられて。
こんな男に犯され感じる自分の声など聞きたくない。 声を出すまいと由美は唇を噛み、必死に耐える。
「これでは唇が切れてしまうよ。 こういう意地っ張りなところも可愛いと思うけど…仕方ないな、ちょっとペースをあげさせてもらう」
言うと狭間は舌使いをより早くした。 更に強い刺激が彼女を支配する。
「ん…っ…あっ…ああ…っ」
狭間の舌が彼女の体内に侵入し、由美は荒々しい溜め息と快感に悶える声を止められなくなってしまった。 倒れたパートナーがすぐ横にいるというのに、それすらも考えられない。
そしてびくびくと腰が跳ね、由美は嬌声をあげた。
狭間は由美のか細い悲鳴を聞き、彼女の秘所から溢れ始めた体液を見、嫌な笑いを浮かべた。 そして由美の中心から指で蜜をすくいとり、舐めながら言った。
「…そう。 自分の欲望には素直な方が可愛いよ」
初めての絶頂を迎え、ぼんやりした彼女の目に狭間の制服の隙間から彼のいきりたちつつあるものが飛び込んでくる。 それはだんだんと自分に近づいてきた。
「ごらん。 これ、何だか…分かっているよね」
「…う…そ…、…やっ…」
「君の中に入りたくて堪らないんだ」
赤黒い先端をしたそれはグロテスクな生き物にも見えた。
「でも君の中に入る前に少し楽しませてもらうよ」
狭間は自分の中心を由美の胸の谷間にうずめ、反復させる。 だんだん彼の息遣いも荒くなっていく。
「ああ…いいよ…じゃあ君のここはどうかな…」
「…ん…っ…ぐっ!」
狭間は自分の怒張の位置を由美の胸から口へとずらし、彼女の口内へと強引に押し込めた。 そして先程と同じ動きを開始する。
由美は息苦しさと嘔吐感に耐える。 彼が自分の口内で前後に動くたび、その高まりがだんだんと体積を増していくのを感じた。
狭間の重量感が耐え切れなくなったその時、ようやく由美の口から狭間の高まりは抜かれた。
それは先を分泌物と唾液で光らせていた。
「…そろそろ…かな」
「…? な…あ…やっ…あああああ!」
狭間は由美の中心が潤んでいるのを確認すると、思いきりその中へ自分の怒張を挿入した。
強烈な異物感と痛みが由美を襲う。
「へ…え…、君達二人、いつもいっしょに行動しているからとっくに…って思ってたけど、彼、君に指一本触れてないのか」
内部のきつさがダイレクトにそれを狭間に伝える。
狭い肉壁を狭間が押し広げ、傷をつける。 ぐいぐいと自分の中で存在を主張され、由美は甲高い声をあげる。
苦しみの声を出す、由美に再び狭間は由美の中心の突起を指でまさぐり始めた。
「もう少ししたら…気持ちよくなるからね」
狭間は由美の中の1ヶ所を執拗に責めたて始めた。
始めは狭間の高まりが擦れる痛みしか感じることのなかった行為であったが、外と中を同時に責められ、言葉のとおり、由美は快感を味わい始めた。
「ひ…あっ…ああっ…あああ」
「中でも感じてきたみたいだね」
由美が中でも快感を感じ始めたことに気づき、狭間は由美の中心の突起から手を放した。そしてその手を由美の腰へと回し、中を責めたてることに集中し始めた。
「や…ああん…あっ…あっ…あっ…」
腰が強く揺さぶられる。 狭間の中心が由美の中を行ったりきたり支配する。
由美の快感の波が最高潮を迎えようとしていたが、狭間の方も同じであった。
「…くっ…そろそろ…僕の方も…持たない…な…、…この…まま…全部出すよ…」
狭間は一際大きく由美に腰を打ちつけ、放出する快感のうめきをあげた。
「く…っ…うぁっ…!」
「や…あ…っ…ああああん!」
その瞬間、由美もまた自分の最奥を狭間の先端に突かれ、再び絶頂の悲鳴をあげた。
そして彼女は狭間の放った精が自分の中に広がり満たしていくのをのを感じた――――――気がした。
最後の一滴まで絞り出そうとするかのように、狭間は彼女の中でゆっくりと自身を動かしてから、力を失った彼自身を外に出した。
由美は狭間からようやく解放され、体を揺り起こした。 その動きで彼女の体内から、狭間と自分のとが混じり合った濃密な液がどろりと流れ落ちる。 太股に生暖かいものが走る感触に恐怖を覚え、由美は思わず目に涙を溜める。
裸のまま、横たわったパートナーに寄り添い、その顔に触れる。
「ノブ…ごめんね」
パートナーの顔に由美の涙が落ちた。
「最愛のパートナーの前で、違う男に、しかも敵である僕に犯された心境はどうだい?」
狭間は既に何事もなかったかのように冷酷な笑みを浮かべている。 衣服の乱れすら無い。
由美の足に自分と由美の交じり合った白く光る証が伝うのを見、彼は満足げに笑った。
「こうやって、君と僕が愛し合った跡を見るのも悪くないね」
「…愛し合った…ですって…」
愛してなんかいない。
ただ一方的に言いなりに体を奪われただけだ。
「さっきあんなに僕に縋ってきた君は可愛かったのに…またいつもと同じ顔か。 つまらないな」
自分は犯されたのに。
あんなに嫌だったのに。
恐ろしいまでの快感を彼に与えられ、共有してしまった。
大切な、パートナーの横で。
由美の目に新たな涙が滲む。
「これで君はこの魔界を、僕の作りあげた七つの大罪の魔界を攻略してしまった訳だ。 ははっ、ある意味、僕は君に負けたんだな」
彼はゲームを楽しんだかのような軽さで言う。
由美はいつになく暗い声で告げた。
「…あんたは、もう一つ作っていない魔界があるんじゃないの」
「…僕が?」
「あんたは七つの大罪に準えてここを作ったのかもしれないけど…「憤怒」ってのを、忘れてるわよ」
由美は核心をついたつもりでいたが、狭間はその言葉にくすりと笑った。
「何がおかしいのよ!」
「え…ああ、君は本当に純粋だね。 …君がもし、学校を助けたいなどと思わなけりゃ、違った道もあったというのに」
「…?」
狭間の言っていることの意味が分からず、由美は顔をしかめる。
「言っていることが分からないって顔だね。当然か。 でもまあ…「憤怒界」など、すぐ近くにあるだろう」
「どこによ」
「君の心の中に。 君は今、僕が憎くて仕方が無い。 …そうだろう?」
怒りをあらわにする由美を狭間は明らかにおもしろがっている。
「君のパートナーにこのことを伝えたら、彼も間違い無く怒るだろうしね」
「あんたって奴は…どこまで…!」
屈辱感でいっぱいの由美は顔を火の様に赤くする。
「まあ、安心すればいい。 彼に言いやしないよ。 …僕も君との関係をこれで終わりにするつもりは無いからね」
「…っ!」
「さて…君とのお遊びもこれまで、か。 なかなか楽しませてもらったよ」
狭間はふと足元に転がる男の存在を思い出した。
「ああ、君との約束だからね。 コイツなど本当はどうでもいいが、返してあげるよ」
言うと、狭間は足でパートナーの体を軽く蹴った。
「っと、その前に…君にも」
狭間が自分に向かって何かを唱えた。
「何す…、んっ…」
それが相手を眠りへと誘う魔法、ドルミナーである、と気がついたときには、彼女は既にその魔法に縛られていた。
「何度でもここへ来るがいい」
「…あ………」
「君達は僕に「生かされて」いるんだからね…」
意識が遠のく。
揺らいでいく意識の中で、由美は狭間が自分に何か囁くのを聞いた。
「………………」
深い、さらに深い眠りへと、由美は堕ちていった。
「白川さん! 白川さん!」
覚醒すると、目の前にパートナーの心配そうな顔があった。
「大丈夫? さっきの戦闘で倒れたまま動かなくなったから心配したよ」
「倒れた…?」
「覚えてない? 魔神皇の元に向かう途中、君は倒れたんだ」
魔神皇の元に向かう「途中」…。
自分は悪い夢でも見たのだろうか。
覚醒直後のぼんやりとした頭で考えるが分からない。
あんなにリアルに狭間に犯された夢。
だが痛めつけられた体なのにどこも痛くは無い。 自分が倒れている間、優しいパートナーが回復の泉まで運んでくれたのか気力も充実している。
「大丈夫、あんたのおかげで何ともないわ」
「よかった…」
目の前にはいつもと変わらぬ優しいパートナー。
きっと、夢を見たのだ。 最も恐ろしい、悪夢を。
いささか不快な気持ちではあったが、由美は安堵した。
あれが現実な訳が無い。 あんなことがあってたまるものか。
由美がそう思った瞬間、思いもかけないことをパートナーに指摘される。
「あれ?白川さん、ケガしてる。 回復、不完全だったのかな」
「…え?」
パートナーの言うことが分からず、由美は首をかしげる。
「ほら…首のところ。 何か赤紫色になってる。 どこかにぶつけたのかな」
「…!? え…う、うん。 そうね」
パートナーはそこに触れようとしたが、由美はそこを手のひらで隠し、さっと彼の手を除けた。
由美の不可思議な様子を疑問に思いながらも、パートナーはそれ以上の詮索をすることは止めた。
だが、由美は直感で感じた。
あれは夢なんかでは無かった。
これは、この痕は…狭間がつけたのだ。
あの時のことを思い起こさせるために。
パートナーを救うため、犯してしまった罪を忘れさせないために。
自分が狭間の所有物として扱われたことを消さないために。
「…ノブ、行こう。 アイツのところに」
「え、でも白川さん…」
「大丈夫よ。 学校を取り戻して見せる。 絶対に、負けやしないわ…」
由美は憎悪の入り乱れた目で、天井を仰ぎ見た。
「僕と君が愛し合った痕をつけてあげる。 僕はいつでも待っているよ。 …君がまた僕に抱かれに来るのをね」
fin.