続きです。
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「ほら…おっさんが外からファリスの事見てるぞ…」
耳のすぐ側で小さく呟きながら、バッツはファリスのズボンを床に落とし、秘所へと手を伸ばした。
下着は既に濃蜜でしっとりと濡れ、秘裂を、肉芽をうっすらと映し出していた。
「やだ…やっ…だぁぁ…っ!」
首を振りファリスは必死に拒絶するも、抵抗もままならない。
それどころか――見られている、と思いわずかな悦楽が生じているのも事実だった。
海賊にいた頃を心のどこかで思い出していたのかもしれない。
見世物として仲間の中央で服を脱がされた事もあったし、自慰を命令された事もあった。
いつの頃からか――見られることが快楽となっていた。
閉め切った静かな部屋で二人で体を重ねるより、誰かの目を気にし、羞恥心をかき立てられながら乱されるほうがどちらかといえば好きだった。
ファリスは内心そのことを少しずつ思い出し、体の内に点った炎を激しくしていった。
「おっさんがずっとファリスの事見てるぞ? …ほら、もっと見せてやれよ。ファリスの恥ずかしい姿」
バッツは、秘所で熱を持ちぷっくり膨れ上がった肉芽を下着越しに押し込み、左手を胸の頂へと伸ばした。
たちまち身体に白い稲妻が走り、ファリスはびくびくと身体を振るわせる。
「あぁっ! あっ…やっ…あぁぁぁ…んぁあん!!」
口の端から涎を一筋光らせ、ファリスは窓枠にもたれて腰を突き出した。
ふいに当たったバッツのそれは、服越しでもわかるほどに大きかった。
「まだまだお預けだぞ」
バッツは耳元で呟き、ファリスの耳元に息を吹きかけた。
ファリスは声にならない声をあげ、一気に脱力した。
バッツはファリスの下着を静かに下ろし、秘所を露出させた。
くちゅっ、と卑猥な水音がし、下着と秘所に銀色の糸が尾を引いた。
バッツは執拗に胸の頂を弄りながら、秘裂へと指を伸ばした。
「あっ…はぁぁぁあぁ…っ!」
指を秘裂の中へと押し入れていく。中はひどく熱く、狭かった。
もう一本指を押し入れていき…ある一点に到達した瞬間、ファリスはびくっと身体を震わせた。
バッツは唇の端に笑みを浮かべ、そこを執拗に擦りつけた。
「あぁああぁぁっ! あっ…あぁぁ! はっ…はぁあぁぁっ!! あっ…!」
きゅっと膣壁が締まり、濃蜜が次々と溢れ出てくる。
指を二本挿れたままで、親指で肉芽をぎゅっと押しつぶす。
締まりは徐々にきつくなり、絶頂が近い事を意味していた。
「あぁっ! あっ…ふあぁぁあんっ!! やっ…やぁぁっ…!!」
ファリスが身をくねらせ、首を右に背けた――瞬間、バッツがファリスの口を塞ぎ、指の動きを早くした。
「んんんっ!! んん…んっ! んっ…んんっ! んんんんんーーー!!」
ファリスの目から一筋涙が零れた。ファリスはがっくりと脱力し、バッツへともたれかかった。
「ファリスがイッたとこも…外のおっさんずっと見てたぞ」
バッツはファリスの双丘を揉みしだき、頂の蕾を弄りながら耳元で呟く。
その間に――バッツは静かに自らのズボンを下ろし、イチモツを露出していた。
それはひどく大きく、熱く、硬く…静かに脈打っていた。
「やだ…やっ…だあ…」
ファリスはうなされるように呟きながら、首を左右に振っていた。
そして、秘裂に押し当てられているそれに気づき、腰を小さく動かした。
自分の耳にもはっきり聞こえるほどの水音がし、ファリスは顔を赤らめる。
「何が嫌なんだよ…おっさんに見られてる、って言った時からずっと感じてたくせに」
バッツはイチモツをあてがい、口調を強めた。
ファリスは強い口調を聞き、身を小さくして僅かに怯えだした。
「ち…違う…っ…そんなこと…ない…」
「嘘吐くなよ。ファリスは見られてるほうが感じるんだろ? ファリスは淫乱だもんな?」
「オレは…っ…淫乱じゃ…」
「淫乱だもんな? ファリスこの間自分で言ったよな? 『オレは淫乱だ』って」
「! あれ…はぁ…っ…」
薬のせいだ。そう言いたかった。だが…内心、きっぱりと否定できない自分がいた。
もしかしたら、本当に自分はそうなのかもしれない。そんな考えが一瞬頭を過ぎった。
バッツは秘裂の頂で熱く立ち上がったファリスの肉芽を摘み、イチモツの先端を挿れ、一気に畳み掛けた。
「ファリスは淫乱なんだよな? それでいて…見られて感じる、変態なんだよな? なぁ?」
秘裂の入り口を往復させられ、ファリスは大粒の涙を流し――こっくりとうなずいた。
「ほら、外のおっさんも待ってるぞ…もっと見せ付けてやれよ、ファリスの…その姿を!」
バッツは腰を掴み、一気に奥へと押し進めた。
長く愛撫され、すっかり熱く濡れそぼったそこはすんなりとバッツを受け入れ、きつく締め上げた。
「ふあぁぁあぁっ!! あっ…あはぁぁっ!!」
長らく待ち望んだその刺激にファリスは一気に絶頂へと追いやられ、がたがたと身体を振るわせた。
――もはやファリスに理性は残っていなかった。
僅かな薬の効力と、異常とも言えるその状況に、完全に何処かへと吹き飛んでしまっていた。
我を忘れたように腰を振り、喘ぎ声を出す。レナとクルルが起きないか、という考えも残ってはいない。
「ほらファリス! もっと触れよ…おっさんに見せてやるんだろ!?」
バッツもまた、この異常な状況に我を忘れ、イチモツをファリスに叩きつけていた。
「あぁっ! オレ…見られてる! あっあぁぁ…見られてるよぅ…んあぁぁ!!」
涙を流し、流れる涎すら忘れ…ファリスはただひたすら貪るようにバッツを求めた。
「はぁっ…はぁぁっ! バッツ…あっ! オ…レ…っ!」
荒い息をし、ファリスは振り返る。バッツはファリスの唇をついばんだ。
「あっ!! あぁぁあぁっ! オ…レ…バッツのが…っ!」
「…中に欲しいんだよな?」
ゆったりと腰を動かし、最奥へと到達させ、ぐりぐりと押し付ける。
「うん…欲しい…よ…っ…一番奥に…欲しい…よぉ…っ!」
涙声のファリスの訴えを受け、バッツは手をそれぞれ胸と秘裂の肉芽へと伸ばした。
イチモツを一気に引き抜き、また最奥へと押し入れる。
「ふあぁぁ! はっ…はぁぁあぁぁああ!!」
徐々に腰の、手の動きを早め、どんどんファリスを高みへと追いやっていく。
バッツを締め上げる内壁がひくひくと動き、それを待ち焦がれていた。
「っ…ファリス、全部欲しいんだろ!? ちゃんと残さず受け取れよ!!」
「あっ! わかってる…よぉ! バッツの…全部…あっ! あぁぁあああぁ!!」
ファリスが身体を震わせ、大きく動いた時、バッツのものが中で大きく弾けた。
びくびくと震え、白濁した精液は秘裂から少しずつ流れ出し、ファリスの蜜と混ざりながら床へと落ちていった。
バッツはそのまま意識が飛んでしまったファリスをどうにかベッドへと戻し、自分のベッドへと腰掛けた。
押し寄せる眠気に負けじと目を開き、ファリスの方を見た。
――またそのうち、こんな事ができればいいのに。
完全に空になった瓶を見、バッツはそのまま布団へと入り込んだ。
翌朝、ファリスは夜の出来事をはっきりと思い出し、レナやクルルと顔を合わせるのが憂鬱だったが
二人は何があったのかも知らないと答えるではないか。
ほっと胸を撫で下ろした反面、もっとバッツに気を使って欲しいと心から思うのであった。
その後、一行は船へと乗り込み、イストリーの滝を目指した。