しゃがみ込んだ彼女は、スカートの裾が床に付かないよう気を付けながらブーツのジッパーを下ろす。
そしてマントをかなぐり捨てると、ムチの攻撃圏外へと飛び退いた。
正義が汚されたような気がしたが、ハイヒールのブーツを脱いだことで、動きは良くなる。
「変だわ。トドメを刺す機会はあっのに」
スーパーガールは、AIが強力な武器を持ちながら、敢えてムチを使ってきたことを疑問に感じた。
「あいつ私を生け捕りにするつもりじゃ」
もしかすると自分を人質にして、政府に何かを要求するつもりかもしれない。
そう判断したスーパーガールは、わざと無防備に突っ込んでいった。
「攻撃できるもんなら、やってごらん」
その全身に強力な電撃が浴びせられる。
「アァァァーッ」
落雷に匹敵する、電圧1億ボルトエネルギー300キロワット時の電撃の前には、体の弱ったスーパーガールなどひとたまりもなかった。
弱々しく身悶えしながら、自分の甘さを悔いるスーパーガール。
AIにとって必要なのは、彼女の生殖機能だけなのである。
心臓や肺は必要な期間だけ、人工的に動かしてやればいいのだ。
2本のマジックハンドがスーパーガールの足に掛かり、彼女を逆さまに持ち上げる。
「うぅっ……?」
そして残酷なマジックハンドは、彼女の両足を思い切り左右に広げた。
ブルーのレオタードに真紅のスカートを巻き付けていた旧コスチュームとは違い、新コスの上半身はヘソ出しチビTである。
マジックハンドの強制開脚は、純白の生パンティを隠しようもなくさらけ出させた。
真っ赤になって怒りに打ち震えるスーパーガールに、各種アタッチメントを取り付けたマニピュレータの群れが迫る。
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うーん、スーパーガールいいですね。
願わくば、クリプトナイトに犯されているとき、ただ脱力するだけじゃなく、
もうちっと苦しみを表現して欲しかったですね。
>>698-702 すげーー!!良すぎ!!
スーパーガールが苦しむ様はもちろん、
コスが汚れ、マントとブーツを失う、ってのもグッときます
続きを期待してます
週が変わり、慌しく過ぎた月曜日。
いつもより早い時間に仕事を終えたひとみは、同僚への挨拶も程ほどに仕事場を切り上げた。
今日こそは子供と一緒に夕食を取れそうだ。自宅で自分を待っているはずの一人息子の事を考えると、自然と足も速くなった。
仕事場がある商業ビルから出て駅へと向かう。週末という事もあってか、いつにも増して街は賑やかに見える。
望月家のある住宅地からたったの二駅しか離れていないこの街は、ひとみも馴染みのある場所だった。
今日も変わらずこの風景がある事が、彼女にとってはとても嬉しかった。
今度、裕也を連れて外食にでも来よう・・・ひとみがそんな事を考えていた、その時。
爆発が起こった。それも、街のど真ん中で。
数人の一般人を巻き込んだそれは、平和だった街を一瞬にして騒然とさせた。
たちまち挙がる悲鳴。何が起きたのか分からないといった人々は、一斉に大騒ぎになった。
爆発の現場から数百メートル離れた所にいたひとみには、『それ』が何なのか分かっていた。
(・・・まさか、こんなに人の居る場所に現れるなんて・・・!)
胸騒ぎ。しかし、考えるより先にひとみは現場に向かって駆け出していた。
道路には爆発の跡がくっきりと焼き付いていて、まだ煙が上がっていた。
「ガス管が破裂したのか?」「不発弾でも埋まってたんじゃないの?」
濃い煙は、爆発の原因を判然とさせる妨げになっていた。
一人の男性が、原因を見極めようと煙の中を確かめようと進み出た。
「うっ・・・?! な、何すんだ・・・ぎゃあぁあぁぁぁ!!!」
一瞬の出来事だった。
突如煙の中から一本の腕が伸び、男性の首を掴んだ。
そして、その手は一気に掴んだ首を締め上げた。
メキッ、という鈍い音と同時に、硬直していた男性の身体は力を失った。
まるで糸を切られた操り人形のような男性の身体を乱暴に投げ捨てると、その腕の主は煙の中から現れた。
グレーの覆面と全身タイツに身を包み、若干猫背の姿勢。
煙が晴れると、その出で立ちをした者が十数人姿を現した。
そしてその一団の後ろに構える、ひときわ大きな影。
筋肉隆々な肉体、右肩にはかなりの重量を持っているであろう大砲を軽々と担いでいる。
その筋肉男―この集団のリーダー的存在のようだ―が声を張り上げた。
「今からこの街は俺達『バイラス』が乗っ取った! まずは大掃除だ・・・バトラー共、やれ!!」
その一言で、十数人の覆面軍団―バトラーというらしい―が弾かれるように暴れだした。
ある者は一般人に襲い掛かり、ある者は建造物を破壊し始める。
平凡な街は数分の間に、地獄絵図と化した。
「ちょっとごめんなさい・・・通してください!」
自分とは逆方向に流れる人々の間を、ひとみは走っていた。
聞こえてくるのは人々の悲鳴や破壊音。立ち止まって耳を塞ぎたくなる。
だが、止まるわけにはいかない。目指すは騒ぎの元凶。
この悲鳴や耳を貫く音を、一刻も早く止めるために。
(・・・やっぱりあいつら・・・!)
ようやく視界に入ってきた、もううんざりするほど見慣れた全身タイツ。
本能の赴くままに暴れまわっている。
一人の全身タイツが今まさに、泣いている小さな女の子に向かって腕を振り下ろす瞬間だった。
「危ない!」
ひとみは叫んだ。
その瞬間、疾走する彼女の身体が淡い光に包まれた。
すると、その光はひとみを包んだまま猛スピードで滑空した。
少女を手に掛けようとしていたバトラーに激突し、女の子の前で停止する。
やがて光が収束して消えると、一人の女性が姿を現した。
全身を白を基調にした機動的なコスチューム。肌に密着したその衣装は小柄の割りに豊満なバストが強調される。
銀髪のショートカットの下に覗くのは、まるで少女のようなあどけなさを残すが、凛々しい戦士の表情だ。
青い宝石を所々にあしらったコスチュームと童顔は、まるで舞台に立つアイドルのような印象さえ残す。
だが全身から溢れる気迫と目の前の怪人たちを見据えるその目からは、明らかな正義感が伺えた。
「な、なんだてめぇは!?」
突然の乱入にうろたえた筋肉男が身構えながら女戦士を睨む。
その問いに答えず、その戦士は泣きべそをかく少女に向き直り、そっと肩に手を置いた。
「怪我はない? ・・・来るのが遅れてごめんね。もう大丈夫だよ」
あやすように、優しく少女に語り掛ける。その暖かい話し方に、少女は少しずつ警戒心を解いていく。
「悪い人たちは、お姉さんが絶対にやっつけるから・・・家族の人たちと早くお逃げ。・・・パパやママはどこ?」
家族。その言葉に、少女は頷かない。代わりに、少女は黙ってあるものを指差す。
壊れた建物にもたれかかるように倒れているひとりの男性。頭からは多量の出血。その肌からは生を感じられない。
「・・・・・・!」
全てを悟った戦士の中で、抑えられない何かがこみ上げた。
理不尽に少女の父親の命を奪った目の前の集団を、きっと睨みつける。
「・・・なんて事を・・・!」
怒りで握り締めた拳は震えていた。
「あぁ〜ん? 何だその目は!?」
大砲を担いだ筋肉男が凄みを利かせる。それと同時に、周りのバトラー達も戦闘の構えを作った。
銀髪の女戦士は、正義感が詰まった声で言う。
「ライトニングエンジェルひとみ、あなたたちを成敗します!!」
「はっはぁ〜ん・・・そういや仲間が言ってたぜ、最近俺たちの邪魔をするクソ生意気な小娘が居るってな・・・」
そう、この光速天使こそが、ここ数ヶ月数多の破壊・殺戮活動を行う組織『バイラス』から人々を守っている戦士である。
もっともその正体が一児のシングルマザーである事は、実の息子も知らないのだが。
ひとみはまた振り返り、親を殺された少女に諭すように言った。
「キミのパパの仇は、きっと討ってあげるから・・・安全な所まで逃げて。いい?」
少女は泣き腫らして赤くなった目を擦ると、
「・・・うん」
頷き、踵をかえして走り去った。
銀髪の天使は、その様子を見届けた。
「おい、そこのコスプレ女!」
筋肉男の不躾な声で呼ばれ、ひとみは振り返る。
「ライトニングエンジェルとか言ったな・・・三日前、俺の仲間がお前に負けたらしいが?」
三日前・・・赤い顔して遅く帰ったのを裕也にツッコまれ、酒を飲んだと疑われた。
その日も確かにバイラスを名乗る一団と戦った。かなり苦しい戦いだったのは、エロ電波小動物に指摘されずとも分かっていた。
「それが、どうかしましたか・・・」
「あいつの武器の毒針は殺傷率100%だったんだがな・・・こうして生きてるのを見ると、相当強いんだなぁ」
確かに、ひとみは殺されるまではされなかったが、バイラス団員の毒針はまともに受けた。
その毒は体内に入ると高熱を引き出すもので、光速天使の高い自己治癒能力でも完全に解毒する事はできなかった。
あの日赤い顔で足元も怪しい様子で帰ってきた母親を、息子は酒のせいだと言った。
しかし、ひとみには逆に好都合だったようだ。酒のせいにしておけば、大切な我が子に余計な心配をさせずに済むのだから・・・。
あれから三日。
体内の毒は完全に治癒され、ライトニングエンジェルは今も悪に向かっている。
「まぁ、実際に戦ってみりゃ分かるか・・・それに」
筋肉男の目が、ひとみの全身を舐め上げるように見つめた。
「顔はガキくせぇが、なかなか良さげな身体してやがるじゃねーか・・・」
「・・・っ!」
いやらしい視線で見られ、少なからず嫌悪感を覚えるひとみ。
あんた息子の前で全裸出したじゃねーかという御指摘はヤボである。
「痛めつけて動けなくした後存分に可愛がってやんぜ! バトラー共ぉぉっ!!」
筋肉男がひときわ大きな声を張り上げると、スタンバっていたタイツ軍団がいっせいに飛びかかった。
怒涛のラッシュがひとみを襲う。
「くっ・・・いつもいつも芸がないんだから・・・!!」
忌々しげにそう呟くと、光速天使は全方向から飛んでくる拳や蹴りを軽々と捌いていく。
回避と同時に、バトラー軍団に一撃ずつ打撃を与える。
天使の力で増幅されたひとみの攻撃は、一撃で戦闘員を昏倒させるのに充分な威力だった。
次々と群がっては倒れるタイツ軍団。ザ・やられ役といった感じだ。
「こいつらっ・・・少しは何か喋ってよねセリフ無しだと書くの苦労すんだから!」
何だかよく分からない事を口走りながら、ラスト一匹のバトラーの顎にアッパーを叩き込む光速天使。
「ひでぶっ・・・」
断末魔のような声を初めて吐いて最後のグレータイツが崩れ落ちる。
「今のが初セリフ?!」
何だかよく分からない事に対して驚きを隠せないひとみであったが、確かに強い。
息を乱すこともなく、十数人のバトラーをものの3分で全滅させてしまった。
「ほ〜ぉ・・・やるじゃねーか。さすが俺の仲間がやられるだけはあるって所か」
「多勢に無勢なんて卑怯な事してないで、男なら一対一で来たらどうですか!?」
敵に賛辞を送る筋肉男はしかし、にやりと笑うとまた言う。
「お前・・・バトラーは灰色のだけが全部だと思ってるだろ」
「え・・・?」
今までひとみの戦ってきたバトラーは、全てグレータイツだった。
いわゆるザコキャラだから、弱いのも当然だと思っていた、が・・・。
「お前の為に今日は特別に、ハイバトラー共も連れてきてやったぜ! 喜べ!!」
再び筋肉男が叫ぶ。
するとどこに隠れていたのか、またバトラーが五人飛び出した。
ただ違うのは、その身に着けているタイツが皆白い事だ。
ハイバトラーと呼ばれたその集団は、俊敏な動きでライトニングエンジェルに襲い掛かる。
「は、早いっ!!・・・くっ!」
まず一匹のハイバトラーが右ストレートを繰り出す。
先程の灰色バトラーとは比べ物にならない鋭い拳だ。
辛うじて回避したひとみのわき腹を掠った。
ひとみはそのハイバトラーに左フックの迎撃を打つ。
今までのバトラーならこの一撃で戦意喪失していた。
「なっ・・・?」
しかし目の前のハイバトラーは、ひるみさえもしていなかった。
ひとみの渾身の左拳を、悠々と右腕で受け止めていたのだ。
「てぇいっ!」
連続で右ストレート、左ローキック、右ミドルキック、左アッパー。
目にも留まらぬ凄まじいラッシュが小柄な女戦士から繰り出される。
だがそのどれもがハイバトラーには通用しなかった。
全ての打撃が受け止められ、回避され、受け流されてしまうのだった。
「こ、こんな事・・・っ」
無表情なハイバトラーは、ひとみの猛攻を前に全くの無反応である。
光速天使は諦めず次の攻撃を繰り出そうと拳を握った。
だがその拳は繰り出されることは無かった。
「・・・かはっ・・・」
ハイバトラーの右拳が、ひとみの鳩尾を抉っていた。
華奢な天使の腹にめりこむ拳は、彼女の内臓にまでその衝撃を伝えた。
「ごほっ・・・げほげほっ!・・・ぅ、あっ・・・」
腹を抑え、膝を折りうずくまるひとみ。
ハイバトラーはそこにも容赦が無かった。
うずくまるひとみの脇腹を、別のハイバトラーが右足で勢いよく蹴り上げる。
反対側に居たもう一人のハイバトラーが、左胸をつま先で蹴飛ばす。
「うぐっ・・・ぁあっ!!」
光速天使の力で強化されている身体にもダイレクトに伝えられる打撃に、童顔の女戦士は悲痛な声をあげた。
しかし感情の無い戦闘員は無様にも地に伏せるライトニングエンジェルにとどめを刺すべく、その無防備な背中に渾身のパンチを振り下ろした。
(く・・・こんな、こんな所で・・・)
自分の無力さを悔やみ、ひとみは歯を噛み締めた。
白い拳が天使の背骨を粉砕する、その直前。
「あぶなーーーい!! ドレミファが、ドレミファが迫って来るよーーー!!」
聞き覚えのある低い声。
そして、
「あべしっ!!」
短い断末魔。しかもそれは、今ひとみに向かってとどめの一撃を振り下ろしたハイバトラーから搾り出された。
顔を上げて見てみると、その白タイツの臀部に学校の音楽の授業で使うようなアルトリコーダーの先端が突き刺さっている。
そのリコーダーの逆側の端を握っているのは、タヌキのような犬のような変な畜生。
尻への予想外の激痛に、ハイバトラーは患部を抑えて前のめりに倒れた。
ちょうど尻を高く突き上げる背徳的なポージングになってしまう。
リコーダーは刺さったままだ。
畜生は続けて叫ぶ。
「どけどけどけぇぇぇい! 俺は楽譜が読めねぇんだ! ぽちちゃんはそう言うと力の限り笛を振り下ろし続けた! いつまでもどこまでもおはようからおやすみまで」
どこから取り出したのか両手に一本ずつ握ったリコーダーで白タイツの尻を左右交互に打ち据える。
尻を集中的に打たれ続けるハイバトラーは、両手で顔を隠すとふるふると首を振って苦痛に絶えるばかりである。
目の前で起こったぽちインパクトに、窮地だった光速天使は救われた訳だ。
周りのハイバトラーは仲間が謎の小動物にやられる様を見て動揺を隠せない。
やがてぐったりと動かなくなったハイバトラー。
「ふぅ〜危なかった! 俺の反応速度があと5秒遅れていたらドレミファどころかソラシドまで・・・」
満足気に額の汗を拭う。
地べたに倒れたままのひとみは、突如として現れたぽちに面食らっている。
「あ、あのねぇぽちちゃん・・・助けてもらえるのは嬉しいんだけどさ・・・」
「コラてめぇひとみ! 気を抜いた結果がコレだ! 今マジで殺されるところだったじゃねーか!!」
セリフだけ聞くと真剣そのものだが、白タイツの尻に刺さった笛を抜き取りながらなので台無しである。
よろよろと立ち上がりながらライトニングエンジェルは弁明を試みる。
「うー・・・だってこんなのが居るなんて知らなかったんだもん・・・」
ひとみにとって、全身白タイツの上級戦闘員は今日初めて相手に迎えた敵だった。
しかしそれに加え、自分の油断と力不足もあった事は否めない。
「ふん、まぁ説教とお礼の三泊四日豪華ひとみお触りの旅は後にしといて、だ」
「そんなお礼しないよ」
「この変態過激失禁サドエロタイツ軍団は俺に任せろ」
「・・・え?」
仲間を下品な手段(笛浣腸)で倒された怒りからか、残り四人のハイバトラーがいつの間にかひとみとぽちを包囲している。
人語を解す小動物は両手のリコーダーを握りなおすと不敵に笑った。
「最近身体も鈍ってた所だ、運動にゃちょうどいい」
この小さな畜生は、どうやらハイバトラー四人を一匹で相手しようと言っているらしい。
一人は隙を突いたのでぽちでも倒せたが、ガチで戦えばこの白タイツ一人ひとりの戦闘力はかなりのものだ。
「そんな・・・ぽちちゃん一人じゃ無理だよ! わたしも一緒に・・・!」
「黙れエロス。お前はあっちの退屈そうなボスキャラの相手してやれ」
言いながら、少し離れた瓦礫の山の頂上に座り戦況を傍観している大男を見据える。
確かに退屈そうにしているが、そこに居るだけで威圧感は凄まじいものがあった。
肩に担いだ大砲が鈍く光る。
「あぁ? 何だ、俺様と戦るっつーのか?」
ハイバトラーを召喚した後全く話にノータッチだった彼だが、別に忘れていたわけじゃないんですよ。
「正直今のお前で勝てるかどうかは分からんが」
格好付けているくせにそういう事を言うぽち。
「・・・勝率は?」
「いって8:2」
「望み薄っ!?」
聞かなきゃ良かった。いつだってひとみという女は後悔ばかり。
「じゃあ逃げるか?」
「う゛・・・」
「まぁこいつらから逃げれる確率の方が低いがな・・・それ以前に」
ぽちは続けた。
「逃げたら仇なんか討てねーけど」
「・・・・・・見てたの?」
「見てた。お前の財布から抜いた金で買ったデジカメで撮った」
「・・・何勝手な事してんの」
ひとみは小動物の犯罪まがいな行動へのツッコミを入れるが、目はぽちを見ていない。
頭の中に再生される、少女の泣き顔。そして彼女の父の亡骸。
それらの元凶となった筋肉男を真っ直ぐに睨みつけている。
「腹括ったか?」
「キミに初めて会った時から括ってる」
「よし分かった黙れ。一暴れして来い」
ひとみは両腕を胸の前で交差させた。
すると、再び彼女を光が包み込む。
変身した時より強い光に包まれたひとみの背中に、大きな翼が生えた。
しかもその翼は、彼女の身体を包むのと同様の眩い光によって形を成している。
「・・・ひとみ、いきます!」
どこかで聞いたようなセリフと共に、光の天使が猛スピードで飛んだ。
ハイバトラーの包囲を抜け、目指すは大砲筋肉男だ。
連投失礼しました。
無駄に長くて失礼しました。
寒くて失礼しました。
・・・逝って来ますorz
自分の息子よりも幼い少女に対して
自分のことを「お姉さん」といってしまう
ノー天気なヒロインに萌え。
しかも面白い。
し、しかし、エロはどこo(・_・= ・_・)o キョロキョロo
エロシーンがないと、エロパロ板に投下する意味が…
今後の展開に期待。
716 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 05:52:52 ID:4mNItPOE
萌えと笑いが上手くミックスされてていい!
この後筋肉男にボロボロに痛め付けられる展開期待。
何はともあれ750ccさんGJ!
萌えないし抜けないし…
だが、そんなものはこれから抜かせてくれればなんの問題もない。
エロは次回さね。
小動物にもエロエロされろ。
ナナハン、謝るくらいならSS落とすな
ハッキリ言ってアンタの態度はウゼェよ
ホントに逝く気なら止めないが、二度と来るな
時々変なのがいるが、いい流れだな。
期待作が二つ同時進行してる。とりあえず俺も期待。
最後まで、特に750cc氏はエロパートまで頑張ってくれい。
いや、今の段階でもそれなりに面白いが。
ナナハン氏の語り口好きなんで頑張ってほしい
ひとみタソがこの後どんなひどい目に遭うのか楽しみです
書くなら堂々と投下しろと言う意味では?
言い訳や叩き予防の自分語りは漏れも聞きたくない
折角の作品まで貶めることになるよ
堂々と落として評価を待てばいいじゃん
自信あるからこそ投下してるんでしょ?
>>722 何にせよ
>>719みたいなカキコはどうかと思う。
ただでさえ過疎スレなのにこんな書き込みが目立ってくるような事になったら、
このスレでSS書いてくれる人なんていなくなっちゃうよ。
724 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 19:19:26 ID:t8gEhEps
そうだよ!ナナハンさんに読ませて頂いてるんですから。
719さん。
お前がどっか逝け!
2002年の8月が終わりを迎えようというある日の午後。
IADC(Inter Agency Defence Command)に勤務するダイアナ・プリンスは、遅めのランチをとるためにニューヨーク5番街を歩いていた。
最初に異変に気付いたのは東洋系の若者であった。
「あれは何だ」
通りを歩いていた人々が天を仰ぎ、空の一角を指さす。
つられて空を見上げたダイアナは、上空を旋回している小型ジェット機を認めた。
前衛的なデザインの機種は見慣れぬ物であり、黒一色の機体には国籍マークは付いていない。
全体的なフォルムはアメリカのデザイナーの手による物とは明らかに異なっている。
異様に長く、針のように細い機首はアンテナのようにも見えた。
「新型機のデモ飛行かな?」
「それにしちゃ、こんな町中の低空で……」
市民は勝手な想像を口にしながら、不快そうに眉をひそめている。
ダイアナは規制の厳しいこの空域に、あのような不審機が侵入できたことを疑問に思う。
「おいっ、あいつ企業センタービルに体当たりする気じゃ?」
旋回を続けていた黒いジェット機は、南にそびえ立つ企業センタービルに機首を巡らせると一気に加速を始めた。
市民に昨年の惨劇の記憶が蘇り、通りはパニックに包まれた。
「いけないっ」
ダイアナは北へと走る人の濁流に逆らうように進む。
そしてビルの谷間に滑り込むと、両手を左右に開いて回転を始めた。
「ワンダァ〜・ウ〜マン」
次の瞬間、光の大爆発が彼女の体を包み込む。
光の洪水の中でダイアナ・プリンスの体は本来あるべき姿に戻る。
真紅とブルーを基調とし、腰回りに白い星形を散りばめたレオタード。
胸部を守る鷲の図柄と腰に巻き付けた幅広のベルト、そしてティアラとリストバンドは眩いゴールドである。
これぞ全米に知らぬ者とていない、ワンダー・ウーマンの正装である。
ワンダー・ウーマンは頭上に迫りつつある黒い戦闘機を睨み付けると、全力で跳躍した。
驚異のジャンプ力で手近なビルの屋上に飛び上がったワンダー・ウーマンは、更に高いビル目掛けてジャンプを繰り返す。
目も醒めるような跳躍で戦闘機の飛行高度まで飛び上がった彼女は、空中でガッシと機首を受け止めた。
謎のジェット機は機首にしがみついたワンダー・ウーマンごと企業センタービルに突入していく。
ワンダー・ウーマンは軽く振り返ってビルまでの距離を確かめると、タイミングを計って両足をビルの壁面に付けて踏ん張った。
ワンダー・ウーマンとジェット機の力比べが始まった。
「うぅ〜むぅっ」
全力で機体をコントロールしようとするワンダー・ウーマン。
しかし双発ジェットエンジンの推力は想像以上に強力であった。
「オワァォ」
一際エンジンの推力が増し、ワンダー・ウーマンのパワーがねじ伏せられかける。
しかし彼女の脳裏に、昨年9月に起こった忌まわしいテロ事件が浮かび上がり、新たな力が湧き上がってくる。
※
当時彼女は別事件でアジアを訪れていたのにも関わらず、世論はテロを防げなかったスーパーヒロインを責め立てた。
その裏には彼女に関する報道権を独占しようとして失敗したABCネットの目論見があり、時の世論はマスコミによる情報操作に踊らされたのである。
それに飛び付いたのが、彼女のコスチューム姿が少年に与える性的悪影響を憂える教育団体、そしてマフィアを始めとする犯罪者集団である。
全米教育委員会はワンダー・ウーマンにスパッツ着用を義務付けさせようと政府に圧力を掛け、マフィアは彼女とテロリストの仲を疑うような中傷を垂れ流した。
幸い集団ヒステリーは長くは続かず、騒ぎは表面上鎮静化したように見えた。
しかしいったん根付いた彼女への不信感は、市民の深層心理に刻み込まれてしまった。
特に貧困層にはまだ根強い反感が残っており、スラム街へはとても一人で足を踏み入れることは出来ない。
ワンダー・ウーマンと市民の離反が真の目的というなら、テロリストたちの目的は充分に果たされたといえた。
※
「アレの二の舞はゴメンだわ」
ワンダー・ウーマンは機首部の外板を捲り取ると、ジェットエンジンの空気取り入れ口に投げ込んだ。
ローターが傷つくガリガリッという異音に続き、右のエンジンが炎に包まれる。
途端に力を失った戦闘機はガクリと機首を下げた。
ワンダー・ウーマンはその機首を腋に挟んだまま、降下地点をコントロールする。
そして眼下に避難の済んだ公園を見つけると、そこを目標を定めて緩降下していった。
問題は着地の瞬間である。
ショックを与えれば大爆発は免れない。
「私の力で上手く支えられればいいけど」
故郷を離れ、都会暮らしの長い彼女である。
汚染された大気や化学薬品漬けの食品は、確実に彼女のスーパーパワーを損なわせていた。
「やるしかないわ」
覚悟を決めたワンダー・ウーマンは、出来るだけ落下速度を落とそうと降下角度を調節する。
そして着地の瞬間、膝のバネを最大に生かして踏ん張った。
「うぐぅぅぅ〜っ」
歯を食いしばって数百トンの圧力に耐えるワンダー・ウーマン。
しかし力の衰えは自分の思っていた以上に進行しており、ドスンと尻餅を付いてしまう。
それでも彼女が極限まで衝撃を抑えたことにより、ジェット機は機首を大破させただけで爆発は免れた。
ホッとしたのも束の間、エンジンの燃料系統に火が回り、吹き上がる炎が激しさを増してきた。
「逃げなくちゃ」
至近距離大爆発に巻き込まれたら、ワンダー・ウーマンといえども只では済まない。
だが、全力を出しきった直後の彼女には、立ち上がる力すら残っていなかった。
仕方なく俯せに倒れたまま、両肘を使って地を這うように前に進む。
「駄目だわ……」
彼女があきらめ掛けた時、ジェット機の両翼からもうもうと白いガスが吹き上がった。
エンジンがガスに包まれると、荒れ狂っていた炎が嘘のように収まった。
「自動消火装置? 助かったわ」
彼女は大きく溜息をついて胸を撫で下ろした。
しかし、全ては仕組まれた罠であったのだ。
公園の茂みからわらわらと出現した黒ずくめの男たちがワンダー・ウーマンを囲み込む。
ワンダー・ウーマンは首を起こして男たちを見上げる。
「あっ……あなた達は?」
その問いに答えず、一人の男がワンダー・ウーマンに覆い被さり、腰のベルトとラッソーを剥ぎ取った。
「あぁっ。ベルトを返しなさいっ」
力の源を奪われた彼女はたちまち只の超美人になりさがる。
「私の秘密を知っている。何者なの?」
次いで蹴り転がされ、仰向けになった彼女の口元に湿った布が押し付けられた。
「ふぐぅむぅぅ〜っ……クロロフォルム……だ……わ……」
青く澄んだ瞳が次第にトロンとなっていき、やがて完全にまぶたの裏に隠れてしまった。
そこに救急車が突っ込んできて急停車する。
男たちは失神したワンダー・ウーマンを救急車に乗せ、自分たちも荒々しく乗車した。
何度も訓練したのであろうか、男たちは終始無言で動きに無駄はない。
数名掛かりでワンダー・ウーマンからコスチュームを脱がせに掛かる。
衣装の下から、完璧としか形容のしようがないボディーが現れた。
生唾を飲み込む音がしたが余計な行動に出る者はおらず、彼女の両足を開脚台に乗せてM字開脚に固定した。
使い込まれて色素の沈着した、大人の女性器が顕わになる。
秘中の秘とされるワンダー・プッシーが遂に人目に晒された瞬間であった。
踏ん張った時に尿漏れしたのか、少し湿り気を帯びているようである。
白衣を着た隊員がズボンの前をパンパンに膨らませて彼女の股間に割り込む。
そして手にした奇妙な医療器具をワンダー・ウーマンのその部分に慎重に挿入した。
「うっ……うぅ〜ん……」
気を失っていても感じるのか、激しい痛みのせいなのか、ワンダー・ウーマンが眉間に皺を寄せて呻き声を上げる。
余程繊細な作業なのか、白衣の隊員は額に汗を浮かべて指先を小刻みに動かしている。
「うぅっ……うむぅぅぅ〜」
股間の包皮が捲り上がり、ワンダー・ウーマンにとって最も敏感な肉芽が飛び出してしまう。
「感じているんだぜ、やっぱり」
一人の男が呻いた時、ようやく股間から器具が引き抜かれた。
「やった……」
白衣の隊員は激しく呼吸をしながら、針のように細い管を見詰める。
「よしっ、任務は完了した」
※
救急車の後部ドアが開き、コスチュームを身に纏ったワンダー・ウーマンが転げ落ちてきた。
「う……うぅ〜ん……」
ワンダー・ウーマンは今だ意識を失っており、立ち上がることは出来ない。
救急車はサイレンの音を響かせながら発進し、公園の門を右へ曲がる。
そして車の列に紛れ込み何処かへと消えていった。
後には仰向けに失神したワンダー・ウーマンが取り残された。
その右手にはしっかりとワンダー・ベルトが握らされていた。
※
その一件があってから3年が経とうとしていた。
結局あの事件は何だったのか。
例のジェット機はリモコン操作の無人機で、何の手掛かりも残っていなかった。
あの後直ぐにIADCの医療センターで徹底的な精密検査を受けたダイアナだったが、体のどこにも異常は見つからなかった。
体内に何かを埋め込まれたような形跡もなく、事実今日まで何事もなく過ごしてきている。
そしていつしか事件の記憶はダイアナの頭の中で風化していった。
※
IADCの情報センターにボデガ・ベイ原発事故の速報がもたらされたのは、事故発生から僅か10分後のことであった。
ダイアナは本部ビルの階段を駆け上がり、無人の屋上へと飛び出た。
同時に光の爆発が巻き起こり、見えない飛行機インビシブルプレーンに乗ったワンダー・ウーマンが宙に飛び出す。
「炉心の暴走を止めれば、まだ爆発は防げるわ」
制御室は強烈な放射能に汚染され、普通の人間では立ち入ることは出来ない。
今カリフォルニアを救えるのは彼女しかいないのだ。
※
大陸を横断してボデガに到着した時、事態は一刻の猶予もないほど切迫していた。
既に避難を終えた無人の原発に降り立つワンダー・ウーマン。
それを遠巻きに見守る州軍の兵士たち。
ワンダー・ウーマンが信頼を回復させるには、市民サイドに立った実績を積み重ねていくしかないのだ。
発電所に入った途端、人間の許容レベルを遥かに超えた放射能が襲いかかってくる。
「うぅっ、すごい放射能だわ」
放射能は目には見えないが、陰毛まで縮れ上がるゾワゾワした感覚から、その強烈さは充分伝わってくる。
神秘の力で防護されているワンダー・ウーマンといえど長時間の滞在は許されない。
館内図で把握した制御室へ入ると、床に転がった技師の死体が彼女を出迎えた。
「拳銃で撃たれているわ」
何者かが原発事故を装って大惨事を招こうとしていることは明らかであった。
「何者の仕業なの」
しかし今は炉心の暴走を食い止めることが優先する。
ワンダー・ウーマンはコンソールのレバーを幾つか操作して炉心を制御する。
そうしている間にも放射能は彼女の全身に襲いかかり、被曝を防ぐためにエネルギーがどんどん消費されていく。
エネルギーが尽きた時、彼女を守る神のご加護もまた失われるのだ。
ようやく炉心温度が下がり始めた時、ワンダー・ウーマンのエネルギーはその大半が失われていた。
「逃げなくちゃ」
任務を終えたワンダー・ウーマンは制御室を後にしてロビーへと向かう。
「……?」
その時ワンダー・ウーマンは、通路の向こうからゆっくりと歩いてくる人影を認めた。
その人物は大気すら歪もうという強烈な放射線の嵐の中を悠然と歩いてくる。
「ここは放射能に汚染されていて危ないわっ。すぐに待避して……」
ワンダー・ウーマンは警告しようとして、途中で口をつぐんだ。
目の前の人間は防護服すら付けていない全くの平服だったのだ。
普通の人間なら一秒とて生きていられない環境であるにも関わらずである。
黒に統一された軍服の胸は大きく盛り上がり、それが女性であることを物語っていた。
「むっ?」
ワンダー・ウーマンの目が、女性の袖に付いている腕章に止まる。
血のように赤い腕章に白い円が染め抜かれており、円の中には鉤の付いた十字が黒々と描かれていた。
「ネオ・ナチ? これはお前たちが仕組んだテロだったのね」
女性士官はワンダー・ウーマンの質問には答えず、黙ったまま深く被っていた軍帽を脱いだ。
短く切ったプラチナブロンドを横に撫でつけた端正な顔が現れる。
ハッと息を飲むような美人だが、氷のように冷たい目と薄い唇が、見る者に冷酷な印象を与える。
「私はクリスティーネ。会えて嬉しいわ、ワンダー・ウーマン」
クリスティーネと名乗った女性中尉は、その実つまらなそうな表情のまま呟いた。
「残念だけど炉心の暴走は食い止めたわ。大人しく降伏しなさい」
ワンダー・ウーマンはクリスティーネをキッと睨み付ける。
「原発なんかどうでもいいの。全ては貴女を誘き寄せて、エネルギーを浪費させるために仕組んだ罠だから」
金髪女の台詞にワンダー・ウーマンは緊張する。
彼女の脳裏に、3年前の黒いジェット機事件の記憶が蘇ってきた。
あの時はジェット機を食い止めるためにエネルギーを使い果たし、その結果不覚を味わった。
「その体では戦えないでしょう? 降参して頂戴。貴女を傷つけたくないから」
クリスティーネが無表情にボソッと呟くように喋る。
誇り高い戦士のプライドを傷つけられてワンダー・ウーマンの体が熱くなる。
「たとえエネルギーが残っていなくても、悪人に下げる頭は持ち合わせていないわっ」
短期決戦しか許されていないワンダー・ウーマンは、一気に間合いを詰めて殴り掛かる。
至近距離からパンチの連打が飛ぶ。
しかしクリスティーネは瞬きひとつせず、全てを避けきる。
そしてバランスを崩したワンダー・ウーマンの手首を逆手に握ると、ねじ上げながら見事な背負い投げで床に叩き付けた。
「うぐぅぅっ」
肺中の空気を吐き出してワンダー・ウーマンがのたうち回る。
「貴女の力はこんなものなの?」
クリスティーネが敵に与えたダメージを計算するように、冷酷な目で見下ろしてくる。
「なっ……なんの」
ヨロヨロと立ち上がったワンダー・ウーマンに、今度は鋭い回し蹴りが襲いかかった。
革製のブーツがブロックをかいくぐって延髄に炸裂する。
「むぐぅっ」
途端に目の前が真っ暗になり、ワンダー・ウーマンは再び床に崩れる。
戦闘力の差は歴然としていた。
圧倒的なスピードとパワーを目の当たりにして絶望感が漂う。
「いい加減にして頂戴。もう時間が無いのだから」
ワンダー・ウーマンは忠告に従わず、壁にすがって立ち上がろうとする。
「仕方がないわ……」
クリスティーネは諦めたように溜息をつくと、両腕を左右に大きく開いた。
そして……。
「ヴァンダー・フラウ」
掛け声と共に回転を始めた彼女の体が、光の爆発に包まれた。
次の瞬間、クリスティーネの体から軍服が消し飛んで、血の色をしたレオタード姿に変貌を遂げる。
ナチスの軍旗をモチーフにした紅のレオタード。
股間の切れ角はワンダー・ウーマンのコスより更に先鋭化している。
「ヴァンダー・フラウ?」
つまりドイツ式ワンダー・ウーマンというところか。
突然のことに茫然自失となるワンダー・ウーマン。
「初めましてお母様」
クリスティーネがきちんと会釈して挨拶する。
「お母さま? 私に娘なんかいないわ」
心理トリックに掛かるまいと、ワンダー・ウーマンはムキになって否定する。
「3年前のジェット機事件は覚えておいででしょ。私はあの時、貴女の体から採取した卵子を元に作られたの」
ワンダー・ウーマンの頭の中で、3年越しの謎が一気に符合する。
敵は彼女に何かを埋め込むのが目的なのではなく、奪い取るのが目的だったのだ。
「理屈で言えば、貴女の娘に間違いないでしょう」
ヴァンダー・フラウはそっぽを向くと、その場に立ちつくす母親を流し目に見た
敵の言葉を俄に信用するわけにもいかず、ワンダー・ウーマンは狼狽える。
第一、目の前の女はどう見ても20歳前後ではないか。
「けど私の血の半分は、世界に冠たる優秀なドイツ人のものなの。貴女みたいな野蛮人が母親だなんて不愉快だわ」
クリスティーネの目が細く狭められ、冷たい殺気が漂い始める。
「だから私が殺して、恥ずかしい過去を葬り去ってやるの」
いきなりワンダー・ウーマンに飛び付いたクリスティーネは、万力のような力で首を絞めに掛かる。
「あぐぅぅぅ〜っ」
苦しみ悶えるワンダー・ウーマン。
「ただしABCの全米中継のカメラの前でね。貴女を公開処刑すればアメリカの戦意も一気に喪失するでしょうね」
クリスティーネの台詞は、半ば失神したワンダー・ウーマンの耳には届いていなかった。
スレッドの容量制限が近いので、次スレが必要かも
次スレ立てようとしたけどダメだったわ。
誰かよろしく。
よし、やってみる
ほ
739 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:07:42 ID:3QRTaK8b
そろそろ埋めるか?
そうだな。さっさと埋めよう。
741 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 06:41:53 ID:I8R4ofsr
梅
742 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 22:40:18 ID:sdevZaFq
産め
生め
744 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 14:28:53 ID:aRRKz80g
宇目
745 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 23:13:56 ID:gkbJmeM9
ぽ
746 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 07:04:18 ID:k26ENTX7
ん
う゛
うめー
処刑!!ワンダーウーマンの続き期待
それはとりあえず次スレでよろしく。