864 :
椿 杏樹:04/01/19 00:32 ID:I+X635+P
>>863 「……また、って所がなんか引っかかりますが……」
さり気なく言ったであろう所に、律儀にツッコむ。
「なんか妙に、引越し業者がつかまらないんですよ。
……この前の所はああでしたから、変えようと思ったんですがね……」
詳しい事については推して知るべし。
「寝る前になんか飲もう…」
お風呂上りで喉が渇いたらしく、厨房へスポーツドリンクを
貰いに行く。
867 :
秋山 麗:04/01/19 00:35 ID:b7ayN1i7
「……って、もう建ってる?!」
つい先ほどまで自分が資料整理していたような気がして、あまりの速さに驚く。
「杏樹、お疲れ様」
不安げな杏樹に対して柔らかな表情で言葉を掛けてやる。
>>865 「ああ……あの業者ですか」
前回の引越しを思い出して、なるほどとばかりに頷く。
「……で、代えの業者が見付からないというわけですか」
少し思い悩んだように言うが、ふと思い出したように電話台へと近づく。
「あの…私の知っている業者があるんですけど……電話してみましょうか?」
お行儀悪くペットボトルを飲みながら廊下を歩いている。
>>869 「……え? ええ、心当たりがあるならお願いします」
と、あっさりと電話台を引き渡す。
「(というか、今日は突っ掛かってこないな……ありがたいけど)」
などと内心思いつつ。
872 :
椿 杏樹:04/01/19 00:41 ID:I+X635+P
>>860 奏の涙につられそうになる、が、ぐっと堪える。
こっちはこっちでなんだか寂しい涙なのだが。
(だめよ。ほんとにお別れになるまでは、こういう話は寂しくなるから絶対しないんだから)
「……。」
むにっと無言で奏のほっぺをつまむ。
「…何お仕事さぼって泣いてるのよー。
早く片付けちゃって、皆の引越しのお手伝いするんだからねっ」
背を向けて自室のドアを開け、中から自分の荷物をまとめたダンボールを運び出す。
>>861 直接本人に聞こうと悠斗を探している。
「あ……いた…」
玄関先で悠斗を見つけるものの
普通に話しかけてもいいのかわからず、入り口でモジモジしている。
874 :
秋山 麗:04/01/19 00:42 ID:b7ayN1i7
一息に部屋の中の荷物をまとめ上げ終える。
すでにこの前、主だった物は無くしてしまったため、異様に終わるのが早く、ダンボールの量も少ない。
「……ふぅ、さぁて」
感傷に浸る間を意識的に作らないようにして、運び出しを始める。
「ん、そろそろお引越しみたいね。ここ片付けなきゃ」
ビデオを止めて、引越し作業に取り掛かる。
「ご無沙汰しています。年末はどうも」
アタッシュケースからケーブルで携帯電話が出ているような機材を手に、いずこかと話している。
「ええ。おかげさまで、何とか。で、すこしお願いしたいことがあるのですが」
電話の向こうから聞こえてくる明るい快諾の声。
「……西太平洋地域で待機中の部隊から、少々人出をお借りしたいのですが」
電話の向こうの声が少し曇る。
「諸経費はこちらで持ちますし、ご都合が悪いようでしたら正式なビジネスとして申し入れます。
が、少々、自体が逼迫しておりまして」
電話の向こうの声が、緊張をはらむ。
「人質救出です。事前の情報収集には既に着手しているのですが、場合によっては……
ええ、そうです。2個班とサポートを回していただければ」
新しいペンを手に取り、めくったレポートパッドの上に走らせる。
「ええ。編成や装備に関しては詳細をメールします。……無論、私が現場で指揮を」
そして、傍目には意味不明な文字列を書き留めていく。
「……申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。現状では即応待機、と言うことで」
受話器を握ったまま、深々と一礼し、終了ボタンを押し込む。
「……所詮、拭えない手で御座います。でしたら、その拭えない手にしかできないことを
するまでで御座います」
そう呟いた名無しの執事の目には、暗く沈んだ炎が揺らめいていた。
877 :
椿 杏樹:04/01/19 00:45 ID:I+X635+P
>>868 主人に声をかけられ、片付け途中嬉しそうに微笑む。
「あっ、ありがとうございます〜。
…やっぱうれしいです、御主人様に褒められるのって」
照れてぽりぽりと頬を指で掻く。
>>873 玄関入り口でモジモジしている凛香を見つける。
「あっ、お〜〜い凛ちゃ〜ん♪」
他人の気持ちも他所に、何時も通り振舞う。
「ん?どったの?なんか俺の顔に付いてる?」
879 :
桜庭 奏:04/01/19 00:46 ID:RNBkw1Sy
>>872 「そうですね、片付けとかお手伝いもしないと。」
今更思い出して慌てる。
「杏樹さん、お守りありがと!」
出て行く背中に向かって声をかけると、まとめた荷物をカートに乗せていく。
>>871 「それじゃ……」
空で番号を覚えているのか、すぐに目的の業者へと電話を繋げる。
「はい、そうです。補助人員を廻していただきたいのですが……あ、はいそうです。お願いしますね」
ものの数分もかからず交渉を終えると、得意げな顔で振り返る。
「私、これでも葦名家の娘ですから。多少のコネくらいありますよ」
そう言うと、すたすたと歩いて廊下に出て行く。
「さ、補助人員をお屋敷に廻してくれるそうですから。急ぎましょう、飯塚さん?」
毒気のない素直な笑みを浮かべて、その場を去る。
>>880 自分がまだまだ持ち得ない――というか、産まれのバックボーンの差を思い知らされたようで、どこかムカツク。
「そ、そぉですね、葦名さん」
こっちはといえば、どこか毒々しさを滲ませながら、自分も引越作業に移る。
やはり精神修行がまだ足りないらしい。
>>878 「あ、あのね……え、ええっと、その…」
悠斗の方から近づいてきて内心しどろもどろ。
「って、なんであんたそんなに明るいのよ!人の気も知らないで!」
知らぬ間に普通に戻っている悠斗に、ホッとしながらもどこか素直になれないようだ。
「………心配、したんだから…」
883 :
秋山 麗:04/01/19 00:51 ID:b7ayN1i7
自分の作業を一段落させ、こそこそと周囲を憚りながら、ある部屋へと向かう。
合鍵で鍵を開け、中に入って見回してから、小さく息を吐く。
「……まあ、手をつけないわけにはいかないわよね……」
と、瑞葉の部屋の中で呟き、悪いとは思いながら部屋の荷物を纏めていく。
「なんだまだ引越し作業がはかどっていないじゃないか。」
そう大きな声をあげお屋敷の門の前に立つ数人の漢達。
「やっぱり俺たちがいないとだめなようだなぁ」
そうリーダー格の男がわざとらしく微笑んだ。
「さぁお前等なにをぐずぐずしてやがるっ!可愛いメイドさん達が待ってるぜ!!」
「「「OK!ボス!」」」
リーダー格の漢の威勢のいい号令と共に、
荷物を運び出す為、漢達が屋敷の中へと散らばっていった。
「…?引越し?」
お屋敷の騒がしい様子に今更気付く。
「うわ、俺何も用意してなかったよ」
慌てて自室に戻り荷物をまとめはじめる。
といっても、もともとさっぱりした部屋だったのであっという間に
完了する。
887 :
椿 杏樹:04/01/19 00:56 ID:I+X635+P
「ピアノどうしよう…とても重量級よね〜。ううーん」
まだ悩んでいるようである。
>>884 「引越し業者さーん、男手が足りないので
ここのピアノ運んでいただけませんか〜?」
忙しいからダメかななどと思いつつも、とりあえず尋ねてみる。
888 :
桜庭 奏:04/01/19 00:57 ID:RNBkw1Sy
大きなカートに数個の大きなバッグを乗せ、その上にぬいぐるみたちを
ピンク色のバンドで留める。
カートをごろごろと転がしながら、廊下を歩いていく。
「♪〜 そういえば、私お引越しのたびに荷物が増えてるような……」
新館へ行くのに外を通るので、上に先ほどのピンク色ダウンコートを着ている。
>>884 「あら?」
屋敷の外に、作業着の男達。
葦名家御用達の業者を頼んだのだが、まだ彼らが来るには早すぎる。
「……まさか」
早足で屋敷の外へと出て、いつもの業者のリーダー格の男に話しかける。
「あの、今回は頼んだ覚えはありませんが……どうしましたか?」
ちょっと強めの口調でリーダーの男を見上げて言うが、相手がどういう集団かいまいち理解していないらしい。
>>882 「あぅ……ごめんよ凛ちゃん…」
今回は流石に悪いと思っているのか、素直に謝る。
>「………心配、したんだから…」
「む、何々?俺の事そんな心配してくれてたの?
そっか〜、凛ちゃんが俺の心配をねぇ〜…へぇ〜、そうなんだ〜」
相当嬉しかったのか、顔が勝手に緩む。
891 :
秋山 麗:04/01/19 01:00 ID:b7ayN1i7
瑞葉の部屋をてきぱきとまとめ上げている途中、次は服、とクローゼットを開ける。
「……うっ!」
中に隠れるように置かれていた、どう見ても一般向けではないコスチュームを発見し、うめき声を上げる。
彼女の性格からして『受け取ってしまったが、捨てるに捨てられず、タンスの肥やし』とでも言ったところか。
「……か、片付けだから仕方ないわよね……後で見なかったことに……」
と、諦めムードで服を取り出し始める。
>>887 >「引越し業者さーん、男手が足りないのでここのピアノ運んでいただけませんか〜?」
「おやすい御用だ。お嬢ちゃん」
「可愛いメイドさんの為なら俺達なんだってするぜ?」
「おいおまえらっ!無駄口はいいからさっさと運べ!!」
リーダー格の漢の叱責を受け、複数の漢達がピアノを取り囲み、手際よくピアノを新館へと運び出す。
「♪〜」
夜に口笛を吹くと、という言葉を忘れて口笛を吹きながら
玄関へ向かう。
背中にはランドセル、肩には大きなテニスバッグを抱えている。
>>882>>890 と、廊下を曲がるところでこの二人を目撃する。
(なんだ、結構いい感じじゃんあの二人。)
普段の凛香には見れないようなしおらしさを見て、
なぜかこっちまで赤くなる。
「よいしょっ……と」
様々な種類のおにぎりを乗せたトレイを抱えて、廊下を回る。
「すごーい。山城さんにかかるとおにぎり一つでもこんなに変わるんだ…」
具以外にも、焼いたり海苔で巻いたりとかなり趣向を凝らしているようである。
895 :
桜庭 奏:04/01/19 01:06 ID:RNBkw1Sy
「あー…階段どうしよう。」
カートを転がして行ったはいいが、4つタイヤのついている
これをもって、どうやって階段を下りようと今更気付く。
自分の荷物をさっさと新館に持って行き、手当たり次第、どこかに電話を架けている。
やっと瑞葉がいない理由に気付いた模様。
「こういう時ってやっぱ警察なんじゃないかって?いや、どうなんだろうな……。
何か無いか?こう、ヤバイ奴らが集いそうな場所は待ちのどのへんか、とかさ」
「……大事な子なんだよ。いないと困るんだ」
>>892 「……って、なんであいつらがいるんだ?!」
猛スピードでピアノを運び出す漢たちを見つけ、驚愕する。
「(まさか、葦名が頼んだ相手って……いや、まさか、そんな、というかここにコネ持っててどうするよ?!
それとも、限りなく似ているだけで別なのか? でもノリと勢いはそれっぽいぞ?!)」
と、頭の中が目まぐるしい速度で回転する。
>>890 「……ッ!!!」
聞こえないように呟いたはずの言葉を聞かれ、カァーっと顔が熱くなるのを感じる。
「こ、このバカユウト!!!!何時までもニヤニヤしてないで引越しの手伝いをしろ!!!」
プイッと顔を反らし、その辺にある荷物を持つと、新館目掛けて猛ダッシュ。
>>895 再び廊下を歩いていると、階段のところで立ち往生している姉を発見。
「……何やってるの、おねえちゃん」
呆れたように呟くと、自分の荷物をひとまず下に持って行ってから
カートの反対側を持ち、一緒に下りて行く。
900 :
椿 杏樹:04/01/19 01:10 ID:lhKELzqY
「わーいありがとう〜」
ピアノが運び出されてほっと一安心。
「ここのお屋敷の人って皆、力無さそうなんで業者さんいてくれて良かったですー」
途中電話をする瀬名に突っ込み。
「待ち、じゃなくて街ね。いいのいいの、慌ててるのは心配の証なのよねきっと」
ぽんぽんと肩を叩く。
「さて、終わり……と」
使った調理用具を全て自分で洗い終わると、丁寧に拭く。
「ま、上々か」
「あー、これはいい。食器のほうを頼む」
早速やって来た業者には食器を運ばせ、自身の商売道具は自分で運ぶ。
>>898 「もう、そんなに照れなくてもいいじゃんか〜、待ってよ凛ちゃ〜ん、ねぇってばぁ〜」
荷物を一つ持つと、凛香と同様に新館目掛けて猛ダッシュ。
「えへへへ、ごめんね凛ちゃん♪」
どこか、というか物凄く嬉しそうに二度目の謝罪をする。
903 :
三条 望:04/01/19 01:14 ID:Hi08UmDg
「まだ研究中の鳥インフルエンザの抗体か…本当に効果があるのかな?」」
引越し作業で慌しいお屋敷の一室で、以前勤務していた病院から送られてきた薬品のサンプルを手にとり、
疑わしそうな表情で見つめている。
「副作用は特に報告されていないようだし、
次回の従業員の身体検査の時に実験がてら使ってみるか…」
しかし、薬をカバンにしまい込んだ所で、不意に神妙な面持ちになる。
「しまった…」
小さくそう呟き、多くの媚薬の瓶と一つの抗体がはいった瓶が混ざってしまったカバンの中に視線を送る。
「まぁ何とかなるだろう…」
しばらく考え込むように黙った後で、韜晦した表情を浮かべ黙々と引越し準備に取り掛かった。
904 :
桜庭 奏:04/01/19 01:14 ID:RNBkw1Sy
>>899 「ありがと、俊君。」
なんとか下まで付くとわずかに視線をあげて見つめ、ふわりと微笑む。
何故か赤くなりながら去っていった俊の後姿に、首をかしげながらも
どこかさみしそう。
(すっかり頼もしくなっちゃって……。なんだか置いていかれた気分かも)
ここ3日間のお屋敷の状況を知らないので、どこか切羽詰ったように
電話を掛ける瀬名を見て不思議そうにしながら新館へ向かう。
「……どうしたんだろう。」
906 :
椿 杏樹:04/01/19 01:17 ID:lhKELzqY
「♪〜」
引越し作業の邪魔になるので、巻き髪をお下げのように二つに緩く結わえてみる。
ついでに(今時な感じだが)ベルベットの臙脂色リボンがあったので
髪に結び、近くのガラスに自分の姿を映す。
「乙女チックだ。えへへー」
リボンを指で軽く弾く。
907 :
秋山 麗:04/01/19 01:18 ID:b7ayN1i7
「ょぃしょ……っと」
最後のダンボールを部屋の外に運び出し、瑞葉の部屋の片付け終了。
「あとは他の人が運んでくれるから……っと」
念のため、もう一度部屋の中を見回してから、その場をあとにする。
>>902 「…………バカ…」
今度こそ聞こえないようにそう呟く。
「はいはい、それが終わったらこっちのも運ぶ!」
と言って、最初の物より、一回り……いや三回りは大きな荷物を指差す。
「それが終わったら次はこっち!!」
どうやら、いつもの引越しの風景に戻ったようだ。
「おいおおきな荷物はもうないのか?」
「へいボス大きいのはもうあらかた運び終えましたぜ」
引越しの進行具合を気にするボスの問いかけに、部下がそう即座に返答する。
「そうかやっぱりこのお屋敷の引越しには俺らが一番向いてるって事だなぁ」
部下の報告にリーダー格の漢が満足そうに微笑むと部下達を一瞥するとニヤリと頬を緩めた。
「ようしお前等!!後は小さな荷物の番だ!!
お前等の大好きなメイドさんの荷物を片っ端から運びだせぇ!!」
「「「OK!ボス!!」」」
煽るようなリーダー格の漢の指示に引越し業者は嬉々とした声をあげ、またまた屋敷の中に散らばっていった。
「……あとは瀬名様に、どうお話ししたものか……」
一段落し、瀬名と瑞葉の関係を少なからず知り、瀬名の素性を知るが故の苦悩を零す。
「隠し通せることではないでしょうが、かといって、お知らせすることによって
瀬名様を危険にさらす訳にも参りませんし……」
思わず、溜め息が漏れてしまう。
911 :
桜庭 奏:04/01/19 01:22 ID:RNBkw1Sy
ごろごろとカートを押して、やっと玄関にたどり着く。
「……荷物重いっ カートにして正解だったよー。」
まだ新館にたどり着いたわけでもないのにぬいぐるみの上に顔を伏せる。
すると、頭の上を切羽詰ったような瀬名の声が聞こえ、無意識に
そちらへ意識を集中してしまう。
912 :
椿 杏樹:04/01/19 01:23 ID:lhKELzqY
「ま、少々かわいくしたところで見てくれる人もなしなんだけど〜」
よっこらしょー、とダンボールを抱えて新館へ次々楽譜を運ぶ。
>>908 「こらっ、凛ちゃんも荷物運びなさいってば」
苦笑しつつ凛香の頭をぺしっと軽く叩く。
>>909 「……いや、だから、その掛け声は色々とマズいだろ……」
意気揚々と散らばる引越し業者に、ため息を漏らす。
だが、作業効率はぶっちゃけて良すぎるくらいなので、何も言えない。