新規参加ガイドライン
・まずは役作り
役職ガイドラインを参考に、なりきる役柄・名前(メイド以外は名無しも可)・屋敷との関係・大まかな性格を決める。
容姿やセクース時のスタンス(受け入れる嫌がる優しく強引etc)等、細かく決まっていればなお良し。あとで付け足しても良し。
今は役を問わず、責め側を切に希望中(藁
・最初から飛ばす必要は無い
屋敷の人間としても当然新人。役としてはともかく、演じる方は無理なことはさせません。(と言うかさせないように)
屋敷での生活を描きつつ、他人の行為を覗き見る、おもわず自慰する、という程度でも。
表現しにくい(苦手な)行為があれば、あらかじめメアド欄で言うように。
・時間合わせがカギ
参加時間を前もって伝える、早めに待機する等で、開始・終了時間も早くできます。
待機者が出てこないと、ずるずると開始時間・終了時間が遅くなるので注意。
【無名で待機するときはメアド欄に役名・新人の旨等を忘れずに。これで手間がかなり省けます】
・破綻しない程度の裏設定は可
実は粗相をしたところに隠しカメラがあった、隠し通路から先回りした、恥ずかしい写真をもっていたetcetc
お仕置きやエチをするための、雰囲気に合うその場限りの設定は、ある程度許可されます。部屋の創作も自由。
ですが、それにより住人の続行が難しくなる(あるいは立場が大きく変わる)ようなものは、当人に確認してからで。
・技量は問わない。連携ができるか否か
最低限の日本語・文章力は暗黙の必須条件ですが、早さ・緻密さなどはさほど問いません。(あればなお良し)
それよりもまずは、他の参加者とどう連携が取れるかどうかが重要です。
自分が考えた展開に無理に向かせるのではなく、場の流れに乗った行動を心がけてください。
・私信はメアド欄で
役を介して私信をすることができない素の内容は、メアド欄で行って下さい。雑談は他でやって下さい。
プレイの可否、制限時間、状況説明他、字数制限が厳しいので、必要な内容を簡潔に。
自分が参加できるかどうか、一度「名無しの宿泊客」として、屋敷の門を叩いてみてはいかがでしょうか?
役職ガイドライン
役割は(常識の範囲内で)重複可能。メイド以外は「名無しの○○(屋敷との関係)」も可能。
・屋敷の住人
血縁関係又は養子縁組、居候、執事等、屋敷で生活しているメイド以外の住人。
屋敷の全権を握っているので、いろいろと強要したり行為を許可したりできます。(致命的なプレイは当然不可)
ただし、ご主人様は「名無しの」ですので、近い家族(同じ苗字)の場合は苗字は付けられません。
・お客様
関係は何でも。住人やメイドの友人、取引先関係、公的な仕事などなど。
住人にとって大切な人であるため融通が利き、メイドに対しての発言にもある程度強制力が働きます。
お仕置き部屋など特別な設備は、基本的に屋敷の住人の許可が必要です。他人の家だし。
・宿泊客(基本的に一時利用のみ)
屋敷に一夜の宿を求めに来た宿泊客。アポ不要。宿泊費無料。もれなくメイドさんのご奉仕が待ってます。
基本的に発言に強制力は働かず、ソフトプレイ中心です。どうしてもという時は、脅迫などを併用してください。
ただし、メイドによっては無理な要望(アナル・SM・イメージプレイ・女王様etcetc)を聞き届けてくれることも……
・メイド
屋敷で、ご主人様のお世話とお客様の応対をする、このスレのもう一人の主役。
できる限り名前を設定し、性格・セクース時のスタンスもできるだけ決めて下さい。そのほうが格段にやりやすいです。
基本的に、入った翌日には新しく入った旨が他の住人に伝わります。が、しばらく引っ張ってもかまいません。
採用云々を飛ばして、初日から仕事をしてもいいですし、住人や客人からメイドに変わることもまた可能。
典型的な「メイド」として以外にも、主人に言い寄る、スレに反して嫌がって強姦役になるなども可能。
最低限の情報さえあれば参加できます。不必要な設定を作ると、逆に泥沼にはまります。深く考えずに気軽にどうぞ。
スレの趣旨は「関係を楽しむ」ことで、設定は余興です。通常は匂わす程度、他人に聞かれたら明かす、といった感じで。
※素の話はメール欄でお願いします。
(だからといって、素の話をし過ぎないように)
現在の主な屋敷の住人達
(前スレに登場していないキャラに関しては割愛させていただきましたが
再登場を拒むものではありません。復帰する場合はその折に自己紹介をお願いします)
名無しの御主人様
言わずもがな、この屋敷の主。 メイドたちの粗相に対して数々の「お仕置き」を下す。
客人
御主人様の友人伯爵
主人の旧友。屋敷を密かに訪れ、訪れるたびに屋敷の様子を傍観し、
その淫らな欲求を満たしては帰途につく。
安藤 五月@伯爵家使用人
友人伯爵家のメイド。御主人様である友人伯爵に好意をよせているが
関係が進展しないことに悩む。
名無しの若侯爵
麗の主人。見た目は若いが人間らしい感情が薄く、妙に落ち着き払った冷たい人物。
主人の非礼な行動をネタに屋敷のメイド達を弄ぼうと企む。
綾峰 雫@他の屋敷の女主人
自分の気に入らないメイドに対しては冷たく、無理難題を言いつけては悦に浸る。
だがこの屋敷のメイドである奏には優しい。というより、一方的に溺愛している。
桜庭 俊@奏の弟
奏の義弟で私立小学校に通う11歳の美少年。
家庭の事情で姉の働くお屋敷でしばらくお世話になることに。
使用人(メイド)
里村 志保
幼い頃、孤児だったのを拾われて主人を父親のように慕う。
特に料理が得意なため、厨房を任されているメイド。妊娠中。
萩野 瑞葉
伯父である主人を慕い、実家の子爵家を飛び出してメイドとなった娘。
しかし同年代の瀬名とも半ば恋仲になってしまい、二人の間で揺れ動く。
留萌 みかさ
元気で明るい健康的なメイド。 柔道と合気道合わせて三段。
実家の経営難がきっかけで屋敷のメイドに。地元に恋人がいる。
秋山 麗
十年以上名無しの侯爵家に仕えていたが、一悶着の末、この屋敷で働くことになったメイド。
半ば強制的とも言える懐柔策だったため、時折、主人に対して強く反抗的になる。
椿 杏樹
掴みどころのないお姉さん系天然メイド。
退行癖?があり、幼い少女と大人の女が入り混じったようなふわふわ不可思議な性格。
桜庭 奏
真面目で勉強熱心だがまだまだ新人気分が抜けないメイド。
大学中退の経歴があり、まだ勉学への未練がある。
星野 凛香
屋敷に、住み込みでバイトをしている明るさが取柄の女子高生
口では違うと言っているが悠斗の事が気になるらしい。
白河 貴子
大学を卒業後、屋敷で働くことに。 一生懸命だがちょっと抜けている天然系。
長身色白で身は細く、胸も控えめ。視力が悪く、コンタクトレンズを着用。
来宮 このみ
元バレーボール選手で身長185センチの新人メイド
エッチは楽しむものという主義
廣川 未来
紺野家のメイド、名無しの家で修行をしていた。
たまに遊びに来るらしい。
大塚 サユリ
実家の経営不振のため融資の担保として館のメイドになる。
過去の事件から軽い男性恐怖症である。
使用人(メイド以外)
名無しの執事
謎多き執事。 屋敷の規律を保つのに一役かっている。
柏葉 瀬名
屋敷専属パティシェ&コック兼主人の養子、性格ヘタレな今時の若者。
元学友である同級生の瑞葉に想いを寄せている。実母は元主人の屋敷のメイド。
三条 望
屋敷専属となった医師。 一見温和で誠実そうに見えるが、
某メイド曰く「変態セクハラ破廉恥陰湿ドスケベエロヤブ医者」とのこと。
神川 悠斗
凛香の事が好きな屋敷のギャルソン、裏表が無く楽天家
最近杏樹にポチと命名され、みんなのペットと化し始めている。
葦名 由依
主人の傘下の葦名家の娘。主人と父との約束により、屋敷の見習い執事及び秘書となる。
幼少の頃より主人を慕っており、その初めても主人に捧げた。
8 :
葦名 由依:03/12/20 00:17 ID:rC9oU2dB
「無事建ったみたいね。…良かった」
建てたばかりの新館を見てそう呟くと、踵を返して霜待館へと戻る。
9 :
萩野 瑞葉:03/12/20 00:46 ID:r8Zohykm
「由依さん、あの、1000getおめでとうございます……」
遠慮がちにペコリと頭を下げて新館へ入る。
(何だか由依さん、怖い……あの時のせいですかしら?)
数日前に由依の目の前で主人に弄ばれたときのことを思い出して頬を染める。
「くっ……!」
1000を取られ、がっくりと膝を折る。
11 :
葦名 由依:03/12/20 00:49 ID:rC9oU2dB
「これが執事としての実力の差ですね、飯塚さん」
意気消沈している飯塚の側を歩いて通りがかり、ぽつりと漏らしてから新館へ。
「この調子で……いずれは……」
その先はさすがに言えず、黙って屋敷の中に入る。
12 :
里村 志保:03/12/20 00:49 ID:9LZm7e4n
「由依さん、おめでとう御座います」
新館の玄関入り口に立ち、一礼して由依を迎え入れる。
13 :
秋山 麗:03/12/20 00:49 ID:7OgxdSYi
>>9 「……何があったのかしら、あの二人?」
ふと通りかかった所で、なぜか瑞葉に険悪な表情を浮かべる由依に、眉をひそめる。
>>10 「ま、もっと精進することですな……。とは言え、まだ執事の仕事を始めて間もない葦名さんに遅れを取るとは……。
いやいや、はてさて……」
と、飯塚を慰めているのだか、蹴落としているのだか、いまいち掴みきれないことを言ってみたりする。
15 :
椿 杏樹:03/12/20 00:50 ID:6xIeeNhd
髪をゆるゆるの三つ編みお下げにしたままで、うきうきと引っ越し荷物を新館へ運ぶ。
「新しいお屋敷は気持ちがいいですねえ〜」
>>14 「……ぐっ。 ……ぐっ」
サクッ、サクッ、と名無しの執事の一言一言が胸にどんどこ突き刺さる。
17 :
萩野 瑞葉:03/12/20 00:52 ID:r8Zohykm
落ち込んで執事に慰められている飯塚を見てクスクスと笑い、
少し元気を取り戻す。
「さて、荷解きでもしましょうかしら」
またしても廊下で寝かけていた奏を俊が引っ張って新館へやってくる。
「由依さん1000獲得おめでとうございます。
ほら、おねえちゃんも。」
歩きながらも寝そうな奏に促す。
「由依さん……おめでと。」
奏はそれだけをなんとか言うと、もう眠くて仕方ないのか、急いで新しい自室へ
向かっていった。
「みんなおやすみ、また明日!」
挨拶だけすると、パタンと扉を閉めてベッドへダイブする。
すごい勢いで自室へ戻っていった姉を見て苦笑すると、由依に頭を下げて
俊も自室へ向かった。
19 :
葦名 由依:03/12/20 00:57 ID:rC9oU2dB
「……おやすみなさい、桜庭さん」
奏と俊に優しく一礼すると、彼女達を見送る。
「えぇと……仕事はほぼ終わったし…」
それでも、どこか落ち着かない様子。
>>16 「なんにせよ、お屋敷の引っ越しと溝の埋め立てだけではなく、他の仕事でも葦名さんに追い越されないように
することが必要でしょうな」
飯塚の肩に置いた手で、その肩を軽くぽんぽんと叩く。
「もし、追い越されるようなことがあったりしたら、それこそ葦名さんが先に副執事の椅子に座り、
貴方が末席に見習いのままに……とか言うことにもなりかねませんぞ?」
努めて飯塚を励まそうと言ってみる。
21 :
里村 志保:03/12/20 00:58 ID:9LZm7e4n
引越し業者にダンボールの運搬先を指定しつつ、各部屋に指定のダンボールが行き渡っているかチェックする。
「書斎良し… 厨房良し…」
22 :
秋山 麗:03/12/20 00:59 ID:7OgxdSYi
「さて、と……ずいぶん殺風景な部屋になっちゃったわね……」
自分でやっておきながら、新しい部屋の中を片付けてそう呟く。
帰ること前提で荷物を整理した結果が、今のこの部屋らしい。
23 :
萩野 瑞葉:03/12/20 01:01 ID:r8Zohykm
ダンボールから先ほどしまったコスチュームを取り出しては
クローゼットに押し込めていく。
「誰にも見られないうちに終わらせませんと……」
おそらく他のメイドも多かれ少なかれ
そういった衣装を預けられているのだろうが、
それでもやはり恥ずかしいものらしい。
>>20 「……えぇもぉ負けませんよ!」
名無しの執事の励ましが効いたのか、はたまたどこか吹っ切れたのか――
握り拳すら作って、元気に立ち直る。
>貴方が末席に見習いのままに
「というか追い越されたら、一人前の道は閉ざされるんですか!?」
立ち直ってみて、思わずツッコミを入れる。
25 :
椿 杏樹:03/12/20 01:04 ID:6xIeeNhd
何やら楽しそうな執事達の会話を偶然目撃。
「執事ってやっぱり、微妙に変わった人ばっかりよね。私の気のせいかなあ」
26 :
里村 志保:03/12/20 01:05 ID:9LZm7e4n
荷物が全て指定の場所に行き渡ったようなので、自室へと戻る。
「さて、と…」
チキチキチキ、とカッターの刃を伸ばしてダンボールの封に宛がう。
>>24 「いや、可能性を提示したに過ぎ……ああ、いやいや、それはほら、貴方の奮起を願っての辣言と思って
頂ければ……」
実際の所、「飯塚は見習いと言う考え方が定着していたので、つい」とは言えず、言葉を選んで
取り繕おうとする。
28 :
葦名 由依:03/12/20 01:07 ID:rC9oU2dB
引越し業者に少し声を掛けつつ、館内を見回る。
と、飯塚と名無しの執事が話している光景が。
>いや、可能性を提示したに過ぎ……ああ、いやいや、それはほら、貴方の奮起を願っての〜
「…くすっ」
廊下からその会話を聞いて、思わず笑ってしまったり。
>>27 「って執事長様! 今心の中で何て思ったんですか!?」
言いよどんだ名無しの執事に向かって、一気に詰め寄る。
こういう時だけ妙に鋭い。
「〜♪」
自室の荷物をあらかた設置しなおしたので、誰かの仕事を手伝おうかと他のメイドの部屋を巡る。
>>26 「あ、志保さん……大丈夫ですか、それ?」
妊娠している志保を気遣ってか、開いていたドアの隙間から顔を覗かせ、聞いてみる。
31 :
萩野 瑞葉:03/12/20 01:12 ID:r8Zohykm
なんとかコスチュームをしまい終えると、
クローゼットに施錠して一息つく。
「これで安心して部屋を空けられますわ」
一つ頷くと、廊下へ出る。
>>29 「……?!」
いきなり反抗的に詰め寄ってきた飯塚に、軽く身を引く。
が、そのままひるむことなく、冷めた眼で飯塚の双眸を捉えた。
「……いえ、先程、口にしたことしか思っても、考えてもおりませんが……?」
そのまま、眼を細め……
「それとも、何か貴方には思うところがある、とでも仰りたいのですか?」
そう言い放ち、笑っているように眼を細めてみせる。
33 :
柏葉 瀬名:03/12/20 01:17 ID:6xIeeNhd
「そういや最近、なんか引っかかる事があるんだよな…」
荷物をあらかた片付け、ふと気にかかった事を尋ねてみようと
廊下を歩いていた瑞葉を見付けて、その手を引く。
「ごめん。あのさ、ちょっといい?」
34 :
萩野 瑞葉:03/12/20 01:19 ID:r8Zohykm
>>33 「はい? あっ……い、いいんですの? お仕事は」
さきほどの由依の様子も気になって心配そうな顔になりつつもついて行く。
>>32 さすが名無しの執事、一切隙を見せない。
――って、これではどこか世界が違う。
「くぅっ……いえ、タダの勘ですが……」
どこか煮え切らないのか、疑わしげなジト目になる。
「とにかく、これ以上突っ込むと怖くなりそうなので訊ねません。
そういうことにしておきます」
人外のこの男とまともにやり合ったら即死亡。納得できなくてもここは身を引く。
36 :
里村 志保:03/12/20 01:21 ID:9LZm7e4n
>>30 「大丈夫ですよー。後は自分のものだけなので」
カッター持ちながら微笑む様はやや危険な香りがするものの、いざ封に刃を当てる際は慎重そのもの。
まるで看護婦が静脈に注射針を刺すようである。
37 :
葦名 由依:03/12/20 01:22 ID:rC9oU2dB
「格の違い、と言った感じ……」
飯塚と名無しの執事の会話を見て、素直な感想を漏らす。
相変わらず廊下から傍観しているだけなのだが。
>>36 「あまり無理はしないで下さいね、お腹に赤ちゃんがいるんですから…」
どこか心配そうに言いつつ、そっと側まで近寄る。
「仕事で辛いのがあったら、私達が手伝いますから」
39 :
柏葉 瀬名:03/12/20 01:25 ID:6xIeeNhd
>>34 「もうほとんど終わったから。それより、いいかな」
玄関ロビーのソファに座り、向かいには瑞葉を座らせる。
「…すごい気になるんだけどさ。
最近寝言で『麗お姉様』って言ってるけど、あれ…何?」
やや呆れたような、加えて心配そうな顔で瑞葉を見つめてズバリ問う。
>>35 「ま、その勘とやらをせいぜいお仕事に活かしてくださいませ」
飯塚のジト目をさらりとかわしつつ、ここだけは何げに評価してみせる。
「……あと、引き際を心得ている、と言うのも重要で御座いますよ?」
そう言って、先程までとは打ってかわってにっこりと笑って見せる。
そして、小声を口の中で噛み殺すように……
「……ええ、長生きする為には、実に……」
「とりあえず、引っ越し作業、ご苦労様です。作業が一段落したら、明日の仕事に差し支えないように
ゆっくりと休んでください。では」
そう言い残すと、その場を後にした。
41 :
萩野 瑞葉:03/12/20 01:29 ID:r8Zohykm
>>39 「ふぇっ!?」
動揺しまくった様子で、口元を手で押さえると
顔を赤くしたり青くしたりする。
「そ、それは……あの、今は言えないんです。
なんというか、その、約束があって」
まだ麗が屋敷にいる内は安心できないので、口をつぐむことにする。
「もちろん後でお話しますわ。それじゃダメですかしら……?」
>>40 そのままサックリと殺られかねない雰囲気で囁かれ、一瞬背筋が凍りつく。
「は、はい、執事長様」
それでもなんとか平静を装うと、姿勢を正して名無しの執事を見送る。
「(うわ……ヤバイってあの空気というか世界というか。
あの人がどんなビデオコレクションしてるだとか、少しでも漏らしたら確実に殺される……)」
よもや由依が見ているとは夢にも思わないまま、その場でそんな事を思ってみたり。
43 :
里村 志保:03/12/20 01:33 ID:9LZm7e4n
>>38 「大丈夫ですって、もう〜」
みかさのほうに顔を向けて言いながら、手を動かす。
ピリピリピリ、と封が裂けていく心地よい音を耳に感じる。
「痛っ」
次に感じたのは指への熱い感覚。赤い滴が出現する。
44 :
柏葉 瀬名:03/12/20 01:35 ID:6xIeeNhd
>>41 瑞葉の態度で、麗が彼女に何かしたというのが丸わかりである。
「ふーん。事情はわかんないけど、何か手を出されたってのはわかった」
相手が女性とわかっていても、少し心の中で「面白くない」という思いが
湧き上がってくる。
そのせいか言葉も若干麗に対してとげとげしい。
「麗さん、みかささんと仲がいいのか関係でもあるんだか知らないけどさ。
あまりこっちにまで手出しするのはやめて貰いたいんだけど、まったく」
溜息混じりに手を組んで言う。
「これからは誘われても、断った方がいいよ」
その言い方は嫉妬しているからか、やや冷たく突き放すような感じである。
>>43 「し、志保さん!?」
志保の指に、噴き出るように紅い滴が現れたのを見ると、慌てて彼女の側に駆け寄る。
「大丈夫ですか?……今、私が医務室に行って救急箱取ってきますから!」
そう言うと、慌てたままで廊下に駆け出していった。
46 :
萩野 瑞葉:03/12/20 01:38 ID:r8Zohykm
>>44 「だ、大丈夫ですわ。詳しくは言えませんけれど、
これ以上のことはない……と思いますから」
完全な自信はないものの、何とか麗を庇おうとする。
(でも私、そんな寝言言っていたなんて……
本気じゃなくてお芝居のはずですのに)
と、麗に苛められた時の記憶が蘇ってきて、夢見るような目になる。
47 :
秋山 麗:03/12/20 01:39 ID:7OgxdSYi
「……ぅ……くしゅっ! ……あら、風邪でもひいたかしら……?」
瑞葉と瀬名で自分の名前が出てきたからか、くしゃみする。
48 :
里村 志保:03/12/20 01:41 ID:9LZm7e4n
>>45 「あぁ、すみませんっ。でも大した傷じゃないですから…」
指の傷口に唇をつけたまま立ち上がり、そのままみかさの後を追って自室を出て行く。
49 :
葦名 由依:03/12/20 01:41 ID:rC9oU2dB
「やっぱり只者では…ないよね、この屋敷に長年仕えているんだから」
名無しの執事の威圧感を感じ取ったのか、そそくさと自室に戻っていた。
「もっと御主人様に認められたい。その為には、もっと執事として頑張らないと」
そう呟いて、自室へと入っていった。
50 :
柏葉 瀬名:03/12/20 01:48 ID:6xIeeNhd
>>46 >麗に苛められた時の記憶が蘇ってきて、夢見るような目になる
この反応に、思わず眉間に皺を寄せて怪訝な顔をする。
「楽しかったんだ。麗さんに手を出されるのが、そんなに?」
(面白くねーなあ。なんなんだよ、一体…)
日頃割と冷静ではあるものの、さすがに好きな女の子がいいようにされているのが
気にくわないらしく
ソファから立ち上がるとポケットに手を突っ込んで、続ける。
「ま、別にいいけど。俺達そもそも付き合ってるわけでもないし……。
いいんじゃないか、たまには。俺がいない間の、寂しさ紛らわせでさ」
「でも。…麗さんって頼れるメイドさんだと思って俺…割りと信頼してたけど、
意外に嫌な事やらかしてくれるもんだよな」
独り言のように呟くが、その声はしっかり瑞葉に届いている。
51 :
萩野 瑞葉:03/12/20 01:54 ID:r8Zohykm
>>50 >俺達そもそも付き合ってるわけでもないし……。
「!?」
ハッと我に返って瀬名を見ると、さらに冷淡な言葉が投げつけられる。
「な……なんで、どうしてそんなこと仰るんですの!?」
ソファから立ち上がると、大きな声を出す。
「そんなこと言われたら、私……麗さんにも、おじ様にも……
瀬名様にも悪いことしてるって……私、バカみたいですっ!」
考えがよくまとまらないのか、割と支離滅裂な怒りを爆発させる。
52 :
柏葉 瀬名:03/12/20 02:03 ID:6xIeeNhd
>>51 >な……なんで、どうしてそんなこと仰るんですの!?
「面白くないからに決まってるだろ!!普通さ、好きだったら当たり前だろ!?
そんな事もわかんねーのかよ!」
つられてこちらも声を荒げて怒る。
「客の男は仕方ない、我慢していこうって思った矢先にこれだ…。
好きな女が他のメイドにいいように弄ばれて、誰が嬉しいって思う?
もういいよ。瑞葉さんが麗さんがそんなにいいっていうなら、俺はもう何もしない。
好きなだけ麗さんと遊んでろよ」
感情のままに瑞葉に怒りや嫉妬心をぶちまけると、背を向けてその場を去ろうとする。
53 :
萩野 瑞葉:03/12/20 02:08 ID:r8Zohykm
>>52 瀬名のある意味赤裸々な告白に息を呑むが……
>瑞葉さんが麗さんがそんなにいいっていうなら、俺はもう何もしない。
「そ、そこまで言ってませんわ! 酷い……私は……!」
こちらも激昂しかけるが、そこでがっくりと肩を落としてしまう。
「……私だって……」
涙を溜めた瞳で瀬名を睨むだけで、もう言葉は続かない。
54 :
秋山 麗:03/12/20 02:09 ID:7OgxdSYi
廊下を歩いていると、ふと言い争う声が聞こえる。
「……柏葉さんと……瑞葉さん?」
珍しい組み合わせで、などと思いつつ通り過ぎようとしたが、
声の中に自分の名前が混じっているのを聞き分け、思わず足が止まる。
55 :
柏葉 瀬名:03/12/20 02:25 ID:6xIeeNhd
>>53-54 さすがに涙を浮かべ始めた時点で「少し言いすぎた」などと思うが
それ以上に嫉妬が勝ってしまい、瑞葉をいつものように慰めて謝る事も
できずにいる。
そんな中、通りがかった麗に気付き動揺もせずに話しかける。
「……。瑞葉は何かの道具でも何でもない。
侯爵家とか、そういうのにも一切関係ない、『俺の』メイドです」
「子供みたいだって思ってるんでしょう。いいですよ、そう思ってくれても。
でも瑞葉を利用した事だけは、俺絶対許せないから。麗さん」
いつもの弱気な顔はどこへやら。
主人に似た強い意思を感じさせるような眼差しで、麗を軽く睨みつけると
ロビーを後にして自室へと戻っていく。
「あー…ヤバイ。もっと大人になった方がいいんだろうな、俺…」
そう頭では理解しているものの。
茶色の髪をぐしゃぐしゃに掻き回し、思わぬハプニングにどう対処すべきかわからず悩む。
56 :
萩野 瑞葉:03/12/20 02:33 ID:r8Zohykm
>>55 その言葉を聞いて、ようやく何故瀬名が怒っていたのか理解する。
「瀬名……様……」
ロビーを去っていく瀬名を、追いかけることも出来ずに見送ると、
いつの間にかそこに来ていた麗に、ノロノロと視線を移す。
「麗さん……ごめんなさい。もう、今のことで台無しかも……」
意気消沈した様子で頭を下げる。
「でも、それでも麗さんが侯爵様のところに戻るのには協力しますから。
お父様と、お母様にも頼んで、何とかします。
だから……瀬名様のこと、怒らないで下さい」
なんとかそれだけ言うと、トボトボと自室の方へ歩いていく。
57 :
秋山 麗:03/12/20 02:46 ID:7OgxdSYi
>>55-56 麗はといえば、あの主人と相対した身である。瀬名の睨みを軽く受ける。
こちらからも何か言おうかと思ったが、泥沼になりそうなので、やめておく。
>瀬名様のこと、怒らないで下さい
「……何を謝っているのよ。怒ってないから、心配しなさい」
去り行く瑞葉に、あっさりとそう言う。
言う機会を逃してしまったので、その後に手紙を書くと、瑞葉の部屋にそっと差し込む。
『あたしは、暗に志保さんを盾にあなたを脅した。あなたはそれに従った。
それは事実だし、あたしが侯爵様の屋敷に戻るために、あなたを利用したのも事実。
全面的にあたしが悪いし、そのことであなたが気に病む必要は無いでしょ?
主人との話はもうつけたから、全部話しちゃっていいわよ。
自分のことは自分でできる自信もあるから、あなたはもう少し楽にしてなさい。 麗 』
58 :
三条 望:03/12/20 07:53 ID:bCRYfN2h
「新しいお屋敷は…っと」
朝方夜行列車に揺られ学会から戻って着たのだが、
引越しが行われていた事に気がつかずに、おもわず旧館に戻ってしまう。
自分の迂闊さに心の中で舌打ちしながら、
玄関に張られていた地図を片手に、昨夜からの雪で白く浮かび上がった新館に辿り着く。
「もうほとんど作業は終わったようですね…本当にココの人たちは優秀だ…」
皆寝静まりひっそりとした館内を医務室に向かって歩を進めながら、
引越し間もないにも関らず、既に整然と整理された館内の様子に舌を巻く。
「整理しないといけないんでしょうけど…とりあえず部屋の片付けは起きてからにしよう…」
梱包された荷物がならんだ殺風景な部屋の中を見回し、
しばらく考え込んでいたが、睡魔には勝てず
重たくなった瞼をこすりながら荷物の側に横たわると、数分後には寝息を立て始めた。
59 :
三条 望:03/12/20 21:17 ID:bCRYfN2h
「今夜も冷えそうだな…」
朝からずっと寝てしまいようやく目を覚ます。
片付かない荷物から現実逃避するように窓際に立ち、
しんしんと降りつもる雪をぼんやりと眺めながら白い溜息をはいた。
雪かきをしている。
「ほい、ほい、ふ〜〜〜」
体を動かしているので、顔が上気している。
61 :
三条 望:03/12/20 21:25 ID:bCRYfN2h
「そろそろ片付けしないとな…」
部屋に散乱しているダンボールの山を見つめ、
ようやく重い腰をあげ、荷物の整理に取り掛かる。
一通り雪かきが終わったので、屋敷の中に入って雪を払っている。
「うわービチョビチョになっちゃった〜」
タオルで髪の毛を拭いている。
「むむう…まさかコンナに早く着いてしまうとは…夜もふけてしまったが…どうしたものか…」
寒さに身を屈め、困惑した表情で髭を撫でながら雪の中を歩く一人のみすぼらしい老人。
「おやこんな所に立派なお屋敷が…」
お屋敷の前で立ち止まると、お屋敷の中を探るように門の隙間に顔を近づける。
「これほどのお屋敷なら、一晩くらいはベッドを貸してもらえるじゃろうて。それではおじゃまするかのう」」
顎髭を撫でながらそう呟くと、トントンと門を叩いた。
>>63 門を叩く音が聞こえ、玄関を出て門の所まで出てくる。
「また濡れちゃう…」
門を少し開けると見慣れぬ老人が立っている。
「あの、お屋敷になにか御用でしょうか?」
「ほうほう これはまた立派なメイドさんじゃのう」
門を開け目の前に現れた長身のメイドを見上げ、感嘆の声をあげる。
「実は仕事で此方の方にきたのじゃが…ちょっとばかし早く着きすぎてしまったのじゃよ」
と自分の失敗を棚にあげ豪快に笑いだす。
「夜もふけて、しかも雪がどんどんと降ってきよる…ということで…」
そう言うがはやいか、このみの横をすり抜けてドンドンとお屋敷の敷地内に入っていくが、
ふとその足を止このみ方を向き直ると、
「メイドさんわしは何処の部屋に泊まらせてもらえばいいかのう?」
あっけに取られるこのみにずうずうしくそう訊ねた。
>>65 事情を説明する老人に
「あ、そうなんですか…それは大変ですね…
えっ!ちょっと待って!」
勝手に敷地内に入る老人を追いかけようとすると老人が立ち止まり振り向いた。
「あ、ちょっと待ってください。勝手に入っちゃあ困るんです
御主人様にお泊めしていいか聞いてきますから
玄関ホールで待っていてくれませんか?」
そう言うと玄関ホールに老人を案内し、主人の執務室へ事情を説明しに行った。
>>あ、ちょっと待ってください。勝手に入っちゃあ困るんです
「おやあんたは、こんなか弱い老人をこの寒空の中に放り出すというのかい?」
白々しく目を潤ませながら、同情を誘うようにこのみをみあげる。
>>そう言うと玄関ホールに老人を案内し、主人の執務室へ事情を説明しに行った。
執務室に向かうこのみの背中を見ながら、
「か弱い老人が寒さで凍え死なないように、はやくしておくれよ〜」
などと大げさに騒ぎ立てる。
>>67 主人から宿泊の許可を得ると玄関ホールに戻ってきた。
「このお屋敷は玄関ホールも暖房が入ってるから凍え死ななかったでしょ?
御主人様から、お泊めしていいって言ってもらいましたから、こちらへどうぞ」
主人が許可した事に今ひとつ納得していないのだが、空いている客間に老人を
案内する。
「こちらの部屋を使って下さい。
お風呂とお手洗いはこちらですから。
えっと、簡単なものでよかったらお食事模ご用意いたしますけど…」
一応、食事を勧めてみる。
>>主人から宿泊の許可を得ると玄関ホールに戻ってきた
「この寒空にこんなか弱い老人を1人待たせておくなんて、なんて惨たらしいことを…」
などと自分勝手な事をこのみに聞こえるように呟きながら、後に続いて部屋へと入る。
>>えっと、簡単なものでよかったらお食事模ご用意いたしますけど
「ほうほう料理とな…それはそれはありがたい。それでは早速頼むとするかのう。」
暖かい部屋に通され少し気分が落ち着いたのか、
白い顎鬚をなでつけながらあつかましくそう言うと、
「勿論ワインもつけてくれるんじゃろうな?」
不満そうに此方を見つめる好みに向かってさらにそう付け加えた。
>>69 「え?ワインもですか?
ええ、用意しますけど…」
一応、応諾し食事の準備のために客間を出る。
「ナニよ、あのおじいちゃん!あつかましいにも程がある!
あっそうだいい事思いついた!」
厨房に入ると、その場にいた瀬名に煮物や焼き魚を用意してもらい
思いっきり和食の夕食を用意する。
そして、和食には合いそうにもないテーブルワインを選ぶと客間に
運んでいった。
「お客様、こんなものしかご用意できなかったんですけど、
お召し上がり下さい。
ワインも、ご用意いたしましたので。」
そう言うと、ワイングラスにワインを注ぐ。
「これは美味い!」
皿がテーブルに置かれるやいなや、このみの手から皿を奪い取り、
時折ワインで喉を潤し、テーブルマナーも気にせず出された料理をむさぼりはじめる。
あっという間に出された料理とワインを空にすると、満足そうにゲップを吐いた後で
古びた袋からパイプを取り出し火をつけた。
数分の間パイプの味を楽しむと、
呆れたように様子を伺っていたこのみに向かって口を開いた。
「わしゃ和食が好きなんじゃよ。食材にも気を使っておる。また調理した料理人のうでも確かじゃ、
こんな美味いもの久しぶりにたべたわい。 ただ…」
そこまで言った後で突然目元を厳しく変えて、このみを見上げ、
「このワインだけはいただけんかったな…
お屋敷の雰囲気…出された料理…どれもこれも素晴らしかっただけに残念じゃのう…」
責めるような口調でこのみに向かって口を開く。
「この酒ですべてがパーじゃ…あんたのこの不手際…
これでお屋敷の評判が今後どうなるのか…目に浮かぶのう…」
意地悪くにやりと微笑んだ。
>>71 まるで手づかみで食べるようにむさぼりつく老人を見ている。
(なに、このじじぃ下品にも程がある!)
決して上品とはいえないこのみがあきれ返っている。
「ええ、料理した人の腕がいいですから…」
一応、礼儀正しく答えるが、ワインの事や屋敷の評判の事を言われ
ぶちギレてしまった。
「料理の内容も聞かずにワインを出せと言うわ、出されたワインに
文句をつけるは、何様のつもりですか?
御主人様が監視カメラであなたの事をみて、どこかの屋敷の
庭師だって言ってたわよ!
アンタなんかになに言われても、お屋敷の評判が下がるわけない
じゃない!」
ぴしゃりというと、ワインの瓶を取り上げラッパ飲みしてしまう。
テーブルワインとはいえ、結構な値段のものなのだが…
「おやなんと!」
突然ブチぎれてワインに手をつけた長身のメイドの姿を
ワインが空になるまで呆然と見つめる。
「お屋敷のものに…しかも身すぼらしいとはいえお客様に出された物に手をつけるとは…
ますます持ってあきれ果てるわい…全くもってけしからんっ!!
よいか?噂は噂を呼ぶ…風評というものは怖いものじゃぞ?
『このお屋敷のメイドは躾がなっていない』
そうワシが噂をふりまけば…噂にどんどん尾ひれがついて、
このお屋敷の信用はがた落ちになるじゃろうて…
その時になって後悔してもおそいのじゃぞ?あ〜あわしゃもうしらんわい」
などと大げさに身振り手振りを加えてさらにこのみを挑発する。
>>73 「グビグビ…プッハァ〜」
一気にワインを飲み干すと
「このワイン、めちゃくちゃ美味しいじゃないの!
こんなに美味しいのに文句をいうの?」
酒が入ったせいか、目が据わっているようだ。
「このワインは使用人用に御主人様が用意してくださってるワインなの
あんたが欲しいって言うから持ってきてあげたんでしょ。
それに、あんたの正体はばれてるって言ったでしょ。
あんたの屋敷の御主人様はうちの御主人様に逆らえる立場じゃないって
わかってるの?
だからって私が偉いわけじゃないけど、そんな態度を取るって言うなら
御主人様を通じてあんたの御主人様に文句言ってもらうから!」
酒の勢いで、いっきにまくしたてる。
「ほうほう、なかなか気の強い娘さんじゃ…」
脅迫めいた言葉にも屈しないこのみの姿に嬉しそうに微笑みかける。
「しかし…じゃ…
お屋敷の奉公人の争いごとをその御主人様にとっても貰うというのはいかがなものかな?
『私は悪くない…』
メイドという仕事に携わっているのであれば、そう言うことはままあるじゃろうて。
しかしそれでも自分の意を心の奥にしまい込み、客人をもてなすのがあんたの仕事ではないのかね?
そして…それがひいてはお屋敷の為・御主人様の為ではないのかね?
それともなにか?
あんたはこのお屋敷に迷惑をかけても・御主人様に迷惑をかけてもいいと…そう考えてこのお屋敷でメイドの仕事をしているのかのう?」
そう苦々しい表情をみせるこのみに重々しく言葉を投げかけた。
昨日片付け切れなかったダンボールの中身を、今になって片付け終える。
「……ふぅ……この規模のお屋敷が、最低月一回以上引っ越すって何だよ……」
>>75 予想通りの答えにニヤリと笑う。
「そう、その言葉そのままそっくり返させてもらうわね
最初に、権力を利用しようとしたのはそっちじゃない!
あなたの御主人様に迷惑を掛けていいとでも思ってるの?
私は、この屋敷に来る前はOLだったし、それなりのバレーボールの
選手だったの。
自己責任って言葉ぐらい知ってるわよ。
あんたの方こそ、謙虚になるべきじゃないの?」
重々しそうに言っているが何とかその場しのぎをしようとする
老人の態度がみえみえなので、少しも応えていない。
「さあ、どうしたらわかるのかな?
ちょうどいいところに、ボールがあるんだけど…
これを私が本気でアタックしたらどうなるかしらね?」
なぜか部屋に転がっていたサッカーボールをつかむと
手のひらの上で跳ねさせている。
>>72 「なんとっ…」
ボールを手にし、突然態度を豹変させた長身のメイドの姿に腰を抜かして
おもわず椅子から転げ落ちる。
「オマエさんはこんなか弱い老人に向かって手をあげるというのかい?」
必死にそう言葉で抵抗するが、その口調は先程とは打って変わって小さく震えていた。
>>78 椅子から転がり落ちる老人を見てボール跳ねさせるのをやめる。
「か弱いねぇ〜
まあいいわ…じゃあ、やめてあげてもいいけど…
どうすれば、いいかわかるわよね?」
挑発的な言葉で責めようとしている。
>>79 「どうすれば…?こうすればいいのかい?」
おぼつかない足元で床を這い、仁王立ちしたこのみの足元にたどり着くと、
怯えた目で彼女を見上げ、
「ワシの負けじゃ…なんでもするから、後生だからゆるしておくれ…」
苦々しくそう言うと、
屈辱を隠すように顔を伏せ、このみの足元に跪いた。
>>80 土下座する老人に満足げな顔をしている。
「そう、わかってるじゃない…
最初からそういう謙虚な態度なら良かったのに…」
そう言いながらボールをポーンと投げ上げると、落ちてきたボールに
向かって思いっきり手を振り下ろす。
ボールは、とてつもないスピードで老人の顔の横をかすめると客間の
床の上を転がっている。
「もうちょっとで、これが直撃してたかもね…」
>>81 >>「もうちょっとで、これが直撃してたかもね…」
「ひゃぁ!!」
情けない声をあげ、床に叩きつけられたボールの音に腰を抜かしながら、
ただただ震えを堪えている。
「調子に乗ったワシが悪かった…スマンこのとうおりじゃ」
このみの足元でひらすら頭を下げ情けない声で許しを請う。
「あんたの為なら何でもするこのとうり…」
ゆっくりと口をこのみの靴先に近づけ舌を伸ばすと、このみの靴を舐め始めた。
「ほれ、アンタが望む事ならこの通り何でもするから、後生じゃから許しておくれ…」
>>82 足元で許しを請う老人を見て、にたにたと笑っている。
「そう、なんでもするのね…
へぇ〜いきなり靴を舐めるなんて、おじいちゃんマゾ?
お屋敷の奥様にでもご奉仕してるんじゃないの?
じゃあ、奥様にやってるみたいにしてごらんなさい」
そう言うと、ソファーに腰を下ろす。
>>83 「お・奥様にですか…」
身に覚えがあるらしく、このみの言葉に一瞬躊躇するものの覚悟を決める。
ゆっくりと頭をあげ、すがるような目つきでこのみを見上げ、
「それでは御主人様…わたくしが只今から奉仕させていただきます。
どうかお体の力を抜いてくださいまし…」
そう言うとこのみの足元に手を伸ばし手際よく靴と靴下を抜き取ると
また足元に顔をよせ、ピチャピチャを音をたてゆっくりと丁寧に舌を這わせはじめた。
85 :
椿 杏樹:03/12/21 00:21 ID:LR6Rbb8N
少々晩酌をしてしまったせいか、自室のソファでうとうとしている。
>>84 うやうやしく靴と靴下を脱がされると、足先から徐々に舌が
太ももに向かって進んでくる。
「なかなかじゃない…
奥様にも誉められたんじゃないの?」
(あ、このじじぃ上手い…)
このみのパンティのクロッチに染みが出来始めてきている。
87 :
秋山 麗:03/12/21 00:23 ID:hZWdDLMN
クリスマスを数日後に控え、来客の管理が慌しくなってきた。
「……さすがに年末年始は人の出入りが……」
88 :
椿 杏樹:03/12/21 00:26 ID:LR6Rbb8N
「うー」
具合悪そうに、額の冷却シートを頬に当てたりして冷やしている。
ふとカレンダーを見つつ。
「……クリスマスは、ゆっくりできそうもないな……
まあ、使用人の立場だし、仕方ないといえば仕方ねぇけど……」
>>86 >なかなかじゃない…
「奥様はこうされるのが好きなんですじゃ…」
そう言いながら
親指…人差し指…中指…薬指…小指…
足の指一本一本に執拗にその舌を這いまわす。
「いかがでしょうか?このじじいめの御奉仕は?」
そう言いながら徐々に足の甲やくるぶしにも下の動きを広げていく。
91 :
椿 杏樹:03/12/21 00:33 ID:LR6Rbb8N
(なんで今日はこんなに飲んじゃったんだろう…お水、飲も)
額を押さえてふらふらしながら、ソファから立ち上がる。
>>90 「うん、上手よ…
ねぇ…その舌でわたしのここを舐めて…」
股間を指差し、スカートを捲り上げる。
その顔は頬が染まり、口がだらしなく開いている。
何やら紙袋を小脇に抱えながら、廊下を歩く。
「さて、と……」
誰かを探しているらしい。
>>91 途中で、赤い顔してふらふら歩く杏樹を見つける。
「……って、おい、大丈夫か?」
反射的に支えてやる。
>>92 >股間を指差し、スカートを捲り上げる。
「はい…不肖わたくしめ誠心誠意御奉仕させていただきますじゃ…」
お酒が聞いてきたのだろうか?
先程とはうって変わり、大胆にもスカートをたくしあげたメイドの姿に内心興奮を覚えつつ、
ふくらはぎから太ももへ…
そしてふとももからその付け根へ…
さらに舌の動きを大胆にし加速させていく。
「いやしかしこれは…御奉仕のしがいがあるというものですじゃ…」
既に湿り気を帯びた下着をいやらしく見つめ嘆息する。
「もうこんなに透けておりますよ…いや本当に素晴らしい…それでは失礼して…」
もはや興奮を押し隠そうともせず、
まるでその匂いを嗅ぐように鼻をショーツに押し当てると、布地越しに鼻先と舌を擦りつけ、
湿った敏感な花園に刺激を与え始めた。
95 :
椿 杏樹:03/12/21 00:44 ID:LR6Rbb8N
>>93 「え?あ〜…。こんばん、は」
お辞儀をしようとしたところで視界がぐらつき、頭を下げたままで
バランスを崩してよろけてしまう。
が、どうにか支えられて転ばずに済む。
「あーありがとう〜」
いつも以上にトロい口調で頬を染めたまま、へらへらっと笑う。
泥酔しているせいかあまりこの間の事やその他諸々、までは頭が回らないらしい。
「なんかお客様に薦められるままね〜。晩酌のお相手してたら、珍しくね、飲みすぎちゃって。
頭が少しずきずき…するけど、気分はきもちいいかも…」
実際は屋敷に来た客人に、意図的に酔い潰されそうになったのだが、それにも気付かず
注がれるまま飲み過ぎてしまったらしい。
>>95 ふらふらした足取りの杏樹を支えながら、厨房まで一緒に歩く。
「まったく……接客するほうが潰れてどうするんだよ……」
呆れながらも、ようやく厨房へと到着する。
杏樹を厨房の椅子に座らせると、自分はコップを取って、水を注ぐ。
「……ほら、水。
他に、酔い覚ましに何か……」
ふとそう思って、厨房を見渡すが、さすがに管轄外なので何処に何があるのやら。
>>94 パンティごしに秘所を刺激され思わず、声を上げる。
「ひゃん…そう、そうよ…濡れてるの…
もっと、ぬらしてくぅあ…」
丁寧な舌使いに、蜜が溢れ出してくる。
「ねえ、パンティ脱がせて」
そう言うと老人はすぐにパンティを脱がせこのみの秘所に直接
舌で刺激を与える。
「いぃ、そう、そうよ・…あん…いい…くぅ」
興奮して肉感的な太ももで老人の顔を締め付けるようにしている。
「いぃ…イっていい?イってもいいの?
あうぅ・・・ひゃう…」
98 :
椿 杏樹:03/12/21 00:57 ID:LR6Rbb8N
>>96 「重ね重ねありがとう〜。あいたっ」
水を貰い、また頭をぺこりと下げようとするが
テーブルにごつんと額をぶつけてしまう。かなり酔っ払っているらしい。
「う。いたたたぁ…は、はずかしいー」
バカな事をやってしまい、羞恥に赤らんだ顔でぶつけた額を両手でさする。
(つめたい…はー…)
水を一口飲み、少しすっきりしたのか
飯塚が他に酔い覚ましを探しているのをよそに、テーブルにうつぶせの姿勢で
腕を枕にして、またうとうとし始める。
「すー……すー……」
>>98 思わぬ杏樹の行動に、笑いを通り抜けて呆れてしまう。
「……ったく、何やってるんだか……」
>腕を枕にして、またうとうとし始める。
気が付けば、眠りに落ちようとしている杏樹を見つける。
「おいおい、こんなところで寝る奴があるかよ」
慌てて駆け寄り……ふと、持っていた紙袋を思い出す。
「おい。おーい、杏樹。ほら、これ」
と、何かに気を向けさせようと、紙袋を置いて、彼女に呼びかける。
>>97 >丁寧な舌使いに、蜜が溢れ出してくる。
「いつもは奉仕するばかりでしょうが、
たまにはこうやって奉仕を受けるのもいいものでしょう?」
既に向こう側が透けて見えるほどに濡れたショーツに手をかけ足から剥ぎ取ると、
そのまま濡れた花園に舌を這わヒダに舌を這わせる。
>「いぃ…イっていい?イってもいいの? あうぅ・・・ひゃう…」
舌先で刺激され既に正体を失うほどにまで乱れたメイドのふとももに圧迫されながらも、
もっとも敏感な小さな塊を見つけ出し、そこに集中的に舌を擦りつけるように舌の動きを一気に加速させていく。
さらに枯れた指を伸ばし濡れそぼった胎内にに突き立て抜き差しする。
「ええどうぞいってくださいまし…」
終局が近いことを悟り舌と指の動きをさらに高め一気に快感を与えていく。
101 :
椿 杏樹:03/12/21 01:08 ID:LR6Rbb8N
>>99 そのまま眠りに落ちてしまいそうだったが
>紙袋を置いて、彼女に呼びかける。
と、何か物が置かれたので現金にも勝手に目がうっすら開く。
「…うー…?」
ゆっくり体を起こし、首を傾げて紙袋を手に取り、飯塚に尋ねてみる。
(なんだろ)
「………なんですか?これ。お菓子?チョコ?」
丁度今お菓子が食べたかったらしく、ふと勝手にそんな予想をしてみたりする。
>>100 指を入れられ、秘豆を舌で刺激されると、快感は止まらなくなってしまった。
「ぅぅぅイ・・・イクぅ・・・」
一気に、頂点まで登りつめると肩で息をして息を整えている。
「ハァハァ・・・ありがとう・・・気持ちよかったわ」
パンティと靴下、靴を履くとメイド服の乱れを直し、食事の乗ったトレーを手に
少しふらふらしながら部屋を出て行く。
「お客様、どうぞごゆっくりお休みください」
厨房にトレーを置くと自室に戻り自慰にふけるのだった。
>>101 「子供か、お前は」
酔った相手に何を言っても無駄とは思いつつ、思わずツッコミを入れてしまう。
仕方なく、杏樹が持っている紙袋を開けて、中身を見せてやる。
出てきたのは、ピンク色のカシミヤセーター。
「マフラーも貰ったことだし、この前は……ああなっちまったし……
まあ、色々ひっくるめて、少し早いクリスマス・プレゼント。
……本当は当日渡したいところだけど、お屋敷の事で、当日は忙しいだろ。俺もお前も」
やはりどこか恥ずかしいのか、頬を掻きながら、視線が泳ぐ。
>>102 >「お客様、どうぞごゆっくりお休みください」
おぼつかない足どりで部屋を出て行くメイドの姿を見つめ…なにやら頭の中で考える。
「さてさて随分と感じやすいお方じゃったが…
おかげで一時はどうなるかと思ったが最終的には悪くない結果じゃったのう…」
そう呟くと、先程まで目の前にあった彼女の痴態を思い出し、こちらも自慰に耽るのだった。
105 :
椿 杏樹:03/12/21 01:27 ID:LR6Rbb8N
>>103 中から出てきたセーターを見て目をきょとんとさせる。予想外だったらしい。
「? え?クリスマスプレゼント?『当日に渡す』?……とりあえず、くれるの?私に。これ」
何がなんだかわからず、大量の「?」が頭に浮かび聞き返す。
「あっ、そんな、この前の事はもういいですよ。
私もなんか色々変な夢とか見て、ちょうど情緒不安定だったというか……
なしにしましょ。あれは」
「うわあ、セーターかぁ〜。ありがとうー。
クリスマスプレゼントって人に貰うの、初めてなんです。実は」
ふわふわのセーターを広げ、嬉しそうに頬に当ててみる。
「ピンク、かわいい」
>>105 お返し、という行為と、時期が重なった結果、こういうことになってしまったのだが。
「……まあ、さすがに俺も、泣かれるとは思ってなかったからな……」
無しにしよう、と言われた直後にぶり返すこの男。
>クリスマスプレゼントって人に貰うの、初めてなんです。実は
「初めて?」
思わぬ言葉に、反射的に聞き返す。
「へぇ、なんか意外だな……」
ふとそう呟いたところで、どこか聞いてはいけない話題のような気がして、尻つぼみになってしまう。
107 :
椿 杏樹:03/12/21 01:48 ID:LR6Rbb8N
>>106 「やだ、恥ずかしい」
そういえば泣き顔なんてのも見られてた、と思い出して
頬に手を当てて恥ずかしげに俯く。
「いいから、それもなしにしましょ。忘れてください」
クリスマスプレゼント云々のところで驚かれるが、言いたくないのか
黙って弱ったように苦笑し、立ち上がる。
後ろで手を組み、飯塚の前に立つと
「私もお礼、しますね?…あーでも私で嫌だったら、お礼にも何にもなりませんけど。
…ちゅ」
首を傾けて顔を下から覗き込み、頬に口付ける。
「あっ!しまった〜。やっぱ瑞葉さんとかのが良かったかなぁ」
唇を離して的外れな事を呟く。
自分へのプレゼントのお礼なのに、なぜ瑞葉を出すのか。
>>107 「……って、なんでそこで荻野さんが出て来るんだよ……?」
口付けされ、また少し頬を赤らめつつ、杏樹の言葉に眉をひそめる。
が、すぐに小さく笑い飛ばす。
「まあ、いいか……
それはともかく、メイドさんの『お礼』って、キス止まりなのか?」
言っていることは十分にいやらしいのだが――
そんな表情を見せずに、むしろ微笑みのような顔のまま、杏樹の肩に手を乗せる。
109 :
椿 杏樹:03/12/21 02:11 ID:LR6Rbb8N
>>108 「だって瑞葉さんや由依さんとか、好きそうかな〜…と思って。タイプっぽいもの」
特に深い意味はなく、思いつくままにそう答えてみる。
そのうちにキス止まりなのかと尋ねられ、少し考える。
「うーん…。キス以上でも、別に私は構いませんけど。どうしましょー」
ある意味無防備すぎる様子を見せつつ、肩に手を乗せられ体が近づいたので
上目遣いで飯塚の表情を見て眼鏡に手を伸ばす。
「どっちにしても邪魔。これ」
おもむろに眼鏡を外し、背伸びをするとそれを片手に持ったままで今度は唇に口付ける。
「ん、ん…」
>>109 「まあ、荻野さんはともかく、葦名は何かとあっちから突っかかってくるだけだよ」
引越し時の騒動を思い出し、少し憂鬱そうな顔になる。
>どっちにしても邪魔。これ
それほど目が悪い、というわけでもないらしく、眼鏡を取られても割と平気。
唇への口付けを、許可と受け取って、片手を杏樹の背中まで下ろして、体を密着させる。
「……んんっ……」
キスをより深いものにしつつ、空いていた手が杏樹の胸元に伸び、やわやわと動き始める。
111 :
椿 杏樹:03/12/21 02:24 ID:LR6Rbb8N
>>110 深いキスに驚きつつも、お礼なので拒まず受け入れる。
「ちゅ…、んぅ…。…う…? やんっ、胸…」
前のように慌てた感じではない事にまた小さく驚く。
(?なんだろ…今日、わかんないけど変な感じ…)
なんとも言えない気恥ずかしさに困り、飯塚から目を逸らす。
「…あ、あっ……」
胸を触られる度に目を固く閉じ、恥ずかしそうにぴくん、と反応しつつ喘ぐ。
>>111 「……どうした? なんか今日はやけに大人しいな?」
そんな事を言ってからかいながら、ゆっくりと杏樹を壁に押し当てる。
そのまま、両手で彼女の胸を弄びながら、何も言えなくするためか、執拗にキスで口を塞ぐ。
「……んっ…ちゅ、ちゅば……んんっ……」
緩やかに責め立てながら、恥ずかしがる杏樹が可愛く思えたり。
113 :
椿 杏樹:03/12/21 02:43 ID:LR6Rbb8N
>>112 「そ、そんな事言って…だって…。その…。
なんかね、妙に恥ずかし…っ…!」
答えようとするが、口を塞がれて言葉が途切れさせられる。
「ふぅ…やだぁ、んん…。…ちゅう…っ。
キス、ばっかりしたら…んむっ」
ただでさえ口付けには弱い体質なのに、こうも執拗にされると感じすぎてしまうらしく
潤んだ瞳で、胸への愛撫と同様にキスに悶える。
「…私、変になりそうなの…。どうしよ…もしこれで貴方の事、好きになっちゃったりしたら…。
どうしたらいいのかな…」
伊達の顔が少し思い浮かぶ中、心の動揺はなかなか収まろうとはしない。
>>113 今までと反応が違うのは、酔いの影響か、はたまた別の要因か……
飯塚としても、肩透かしを食らったような気もするが、こう甘い声を出されると満更でもなかったり。
「俺は構わないけどな。お前がそんな風に思っても」
服の上から、乳首にあたる部分を重点的に責めながら、そんな事を言う。
「……続きをやるには、ここじゃ寒いし、誰かに見られるだろうし……
部屋、行くか?」
115 :
椿 杏樹:03/12/21 03:17 ID:LR6Rbb8N
>>114 >俺は構わないけどな。お前がそんな風に思っても
「まだ…わからないもん。
私、振り向いてくれないひとを好きになるのは、もう絶対しないわ。
…あの人でわかったんです。結局辛い思いをするのは 私自身…」
はぁはぁ、と荒い吐息を混じらせつつ、胸を弄られて切なげに反応する。
「ぁんっ」
乳首を弾かれ、服の上からでもわかる程に尖り始める。
「だから、もう2番目は嫌なの…。…物分りが良くても、私だって人間です。
誰かに求められたり…誰かの一番でいたり、したいの…。」
最後の方は小さな声で呟くようにぽつりと心情を零す。
>部屋、行くか?
「……ねえ。…杏樹を、一番にしてくれる?だったら、行く…」
そんなわがままを言い、首に抱き付いて頬を染め、身を預ける。
>>115 「……ああ、わかった。少なくとも、今は一番にしておいてやるよ。感謝しろよ?」
杏樹の髪に手を這わせながら、偉そうにそう言う。
そんな事を口で言っていても、他にこれほど親しい間柄もないので、本当は一番確定なのだが。
「それじゃ、行くか」
そう行って、軽く杏樹の背中を押しながら、厨房をあとにする。
「……とりあえず、今は眼鏡返せよ。なんか違和感あるから」
117 :
桜庭 奏:03/12/21 21:06 ID:RnkceQqZ
「♪ドゥユノウーホウェユアゴイントゥ
ドゥユライクザスィングズァッライフイズショウインユウ〜♪」
お風呂で湯船に浸かりながら歌を口ずさんでいる。
今日は早めに仕事が終わったらしく、お風呂でのんびりと時間を潰しており、
もう既に浴場へ来てから1時間程経っていたりする。
ボブショートの女性が、屋敷の前に立っていた。
ジーパンに男物のシャツを身につけた、かなりラフな格好だが
スレンダーな体と、中性的な顔立ちがモデルのような整った雰囲気を醸し出している
その足下では、真っ白な毛に覆われた大型犬が、まるで女性を護衛するようにぴったりと寄り添っていた。
彼女は手元のメモに書いてある住所と、屋敷の番地を何度も確認し、意を決したように呼び鈴を鳴らした。
119 :
桜庭 奏:03/12/21 21:48 ID:RnkceQqZ
長風呂が災いしたのか案の定半分のぼせてしまい、うっすらピンク色の頬と
どこかトロンとした表情で自室で髪の毛を乾かしている。
すると、
>>118の玄関からの呼び鈴が聞こえた。
「……?誰だろう。」
慌ててヘッドドレスを付けると、部屋を飛び出し玄関へ向かった。
>>118 「こんばんは。どちら様ですか?」
扉を開けた途端現れた大型犬に内心びっくりしながらも笑顔をつくる。
中から現れた濡れ髪の女性に一礼をして、黙って紹介状を差し出した。
その紹介状の文面は丁寧な物だったが、初空館のご主人とは縁の薄い人のものだ。
確か今年の初め、何かの事故で死んでいる故人の執事だった人である。
その間、犬は行儀良く彼女の後ろに控えている。
121 :
桜庭 奏:03/12/21 22:12 ID:RnkceQqZ
無言で紹介状を差し出す彼女に、少し面食らいながらもそれを受け取る。
「すみません、こちらで少々お待ちください。」
自分がそれを見てもいいのか分からないので、彼女を応接間に通すと
とりあえず主人に内線で今来たばかりの訪問者のことを伝える。
「あの、御主人様、紹介状を持った方がいらっしゃってるんですけど……
あ、女性の方です。白くて大きなワンちゃんを連れてらして……」
主人に説明するために紹介状にさらりと目を通すとそれを説明する。
「あ、はい。分かりました。」
主人から言付けを受けると、再び彼女の側に戻る。
「お待たせしました。はじめにお部屋にご案内しますね。」
そう言うと、彼女を連れて応接間を出、使用人部屋の階にやってくると
空いている部屋に連れて来た。
「どうぞ、お部屋はここをご利用になってください。私の部屋も……
あ、申し遅れました、私、桜庭奏って言います。
私の部屋も、ここの列にあるので、何かあったら声をかけてくださいね。」
>>121 <「お待たせしました。はじめにお部屋にご案内しますね。」
その言葉に、少し顔にほっとしたような表情が浮かべ、後に着いて行こうとするが。
連れて来た犬も奥に上げてもいいものかと、ちょっと迷いを見せる。
だが、取り次いでくれた女性が、何も言わないので手で犬に着いて来るように指示をだし、犬もそれに従う。
<「どうぞ、お部屋はここをご利用になってください。私の部屋も……
丁寧な対応に、胸ポケットからメモを取り出すと、手早く何事か書き付け、桜庭と紹介のあった女性に手渡します。
メモには
───ありがとう 私の名前は アカギ フユカです。
とだけ書きつけてあります。
そして、ちょっと悲しそうな顔をして
───喋れないのです。ごめんなさい
とメモに書き足した。
その足下で犬が、喋れない主人の代わりか、桜庭に向かって「オン!」と軽く吼えてみせます。
123 :
桜庭 奏:03/12/21 22:45 ID:RnkceQqZ
戸惑いながらも付いてくる彼女を連れながら、どんな人なんだろうと想像を膨らませる。
(さっきから一言も話さないけど……緊張してるから?一見、クールな感じだよね。)
そして、部屋にたどり着いて話し掛けた後、メモとペンを取り出し何かを書き付ける
彼女を見て(もしかして…)とある予感が浮かぶ。
>喋れないのです。ごめんなさい
それを見て、少しよぎった予想が的中しやっぱりと思いながらもやはり目を丸くして驚く。
「あー……」
何か話そうと思って口を開くが、なかなか言葉が思い浮かばない。
「謝ることなんてないですよ、気にしないで。」
犬が軽く吼え、少しビクっとなるが、ぎこちなくその犬に微笑みかける。
部屋の中へ案内し、さらっと説明すると、やっと緊張が解けてきたのか話しかける。
「冬果さん、──冬果さんって呼んでいいですか?冬果さんも、ここで働くんでしょう?
ええと、みなさん親切な方だから、安心して大丈夫だと思いますよ。」
そう言ってふわりと微笑む。
「そういえば、おいくつなんですか?見た感じ、すっごく大人っぽい……」
うらやましそうに目を細めながらそう尋ねる。
<「冬果さん、──冬果さんって呼んでいいですか?冬果さんも、ここで働くんでしょう?
桜庭が気を遣っている事に感謝し、頷きます。相変わらずの無表情なので愛想は無いですが…
犬も警戒している風は無く、尻尾をゆっくりと振って、白い体の中、唯一の黒い瞳で貴方を見返しています。
<「そういえば、おいくつなんですか?見た感じ、すっごく大人っぽい……」
謙遜するように僅かに首を振って、手で「2、2」と宙に数字を描いて微かに微笑みかえし
「貴方は?」といった手振りで、聞き返します。
125 :
桜庭 奏:03/12/21 23:11 ID:RnkceQqZ
話すことが出来ない人との会話ははじめてなので、あまり勝手が分からず
どうすればいいのか考えるが、自分が話し相手がジェスチャーやメモを使用することで
なんとか会話が成り立っているので一応安心する。
「22?そう、22歳なんですかー。私、今年の10月に21になったばかりなんです。」
冬果につられたのか、自分も宙に21と数字を書いて微笑む。
「あ、お荷物を部屋に置いたら、お屋敷を案内しようと思うんですけど──
もうおやすみになったほうがいいですか?こんな時間だといえばこんな時間だし……」
なんだか身振り手振りが抜けずそれを続けながら話すと、首を傾げながら考えこむ。
自分に釣られて、一緒に宙に指を走らせる桜庭に微笑みます。
大分、彼女の気遣いのおかげで緊張が解けてきたようです。
<「あ、お荷物を部屋に置いたら、お屋敷を案内しようと思うんですけど──
そう言われて、昼間からこの館を探し回り、大分疲れていた事を思い出します。
ふと、傍らにいるはずの犬に目をやると、既に部屋の隅で静かに寝息を立て始めていました。
それを見て、メモに
───ちょっと疲れが出たようです。すみません、また今度、この館の事や、お仕事の話を聞かせてください
と書き、ついでに
───今更ですが、このお屋敷に、犬は入れていいのでしょうか?
と書き足して見せます。
「……あら?」
数日振りに地下室から出てくると、あたりは閑散として生気がしない。
妖しげな資料の整理に没頭していたせいか、引越しに気付くまでしばらくかかった。
「今更急いでも仕方ないわね、これは……。忘れられてなきゃいいんだけど」
おもむろに背伸びをしつつ柱にもたれ、使い古された屋敷の匂いを感じ取った。
それから自分の部屋へ。荷物はすでに誰かがまとめてくれたらしく、
型の古いトランクの上に手書きの地図が添えてあった。
新雪に足跡を残すのが楽しく足取りも軽い、そんな自分に苦笑しつつ
小雪のちらつくなかを新しい館に向かう。
ドアを開けた途端、盛大にくしゃみをして慌てて口元を覆う。
冷たい頬を擦りながら自室へ向かううち、見慣れた顔と慣れ親しんだ空気に時間が戻った。
早速荷物を解くと、机に向かってスケジュールのチェックを始める。
128 :
桜庭 奏:03/12/21 23:47 ID:RnkceQqZ
冬果と同じく、隣にいたはずの犬がいないので部屋の中に視線をさまよわせると──
もう寝息を立てていた。
あまり大きな犬に免疫がなかったので(小さい犬も、見ているだけくらいしか出来なかったりする)
緊張していたが、その寝顔は可愛らしく思えて無意識のうちに笑みが漏れる。
「カワイイですね、ワンちゃん。
──あ、はい。分かりました。また明日にでもご案内しますね。
今日はゆっくり休んで、御主人様にも明日お会いすればいいと思いますよ。」
自分が来たばかりの頃をふと思い出して懐かしさを覚えながら目を細める。
「あー…お客様でも、大きな犬をお連れの方は、外に置いていただくこともあるんですけど、
でも──、冬果さんの場合は事情が事情だから大丈夫ですよ。
御主人様もそういえば犬は『彼女と一緒でいい』っておっしゃってました。」
再び手や指を動かしてしまいながら説明すると、安心させるようにふわりと微笑んだ。
「じゃあ、私はそろそろ行きますね。
何かあったら、その机の上のベルを鳴らしたら誰か来てくれると思うから、
安心してゆっくり休んでくださいね。ではでは、おやすみなさい。」
そう言って頭を下げると、小さく手を振ってその部屋を出て行った。
<あー…お客様でも、大きな犬をお連れの方は、外に置いていただくこともあるんですけど、
その言葉に、始めて顔を綻ばせて喜び、嬉しさの余り桜庭にお辞儀します。
部屋を出て行く桜庭を、最後まで感謝の表情で見送り
一人になった後、ほっとしたようにベッドに倒れ込み、今日の出来事を思い浮かべます。
対応に出てくれたのが優しい人で良かったと、歳よりも幾分か若く見える桜庭の顔を思い出しながら
何よりも、犬と共にここに入れる事に、まだ見ぬご主人に深く感謝します。
やがて、このまま眠ってしまいたくなるほど疲れた体を無理矢理ベッドから引きはがしてシャワーを浴び
荷物を解いて部屋のアチコチに配置した後、犬の頭を優しく撫でてから部屋の明かりをけします。
僅かな時間、新しい屋敷に対する思いを馳せますが、やがて睡魔に負けてゆっくりと寝息を立て始めます。
与えられた自室のクローゼットに入っていたメイド服に袖を通し、サイズを見ている。
一年振りに着たので、顔には出さないけど、ちょっと嬉しげに姿見の前で回ってみると、犬も嬉しそうに一声吼えた。
その後、部屋の掃除などして暫く過ごしているが、いつまで経っても誰も来ないので、そっと扉を開けて外を窺い
静かに廊下に出て歩き始める。
犬もその後ろにぴったりと寄り添って歩いていく。
誰かに合うことを期待して、ゆっくりと館を見て回ったものの、誰にもあわずに拍子抜けする。
それならば、それなりに勝手に動くことにしたのか、一度見て回った所に戻り、用具入れから箒を取り出して
当たり障りのない場所を選んで掃除していく。
連れの犬は器用にチリトリを口にくわえ、必要になると冬果の前に差し出し、掃除を手伝った。
ところが、掃除を進めていくうちに、犬が急に壁に向かって立ち止まった。
「…………?」
不審に思って壁を見る。
しかし、何も見つからない。
だが、犬の促すような瞳に後押しされ、もう一度、今度は丁寧に壁を探ると
───隠しカメラ?
小さなレンズを見つけて、即座に理解し、ゆっくりと気づかれないように視線を逸らす。
犬もそれに習ってか、気配を察して、何事もなかったようにチリトリを加えてその場を退いた。
何となく、誰かに見張られているような薄気味悪さを覚え、その後の掃除は身が入らず、早々に引き上げて部屋に戻る。
犬と一緒にシャワーで体を清めた後、昨日とは質の違う疲れを覚え、食事も取らずにベッドに潜り込み
───何とはなしに、犬も一緒にベッドに上げてやる。
直ぐ側の温もりに安堵しながら目をつむると、睡魔は直ぐにやってきたのだった。
133 :
秋山 麗:03/12/23 22:51 ID:KNpwImxS
妙に寂しげに、パーティの飾り付けをしている。
134 :
椿 杏樹:03/12/23 23:06 ID:oXj9/wdx
飯塚に貰った例のセーターを着て、部屋の全身鏡の前で姿を確認している。
「うーん……?どうだろ。
ねえねえ伊達さん、かわいい〜?」
嬉しげに微笑んで写真に話しかける様子は、傍から見るとかなり危ない女である。
135 :
秋山 麗:03/12/23 23:11 ID:KNpwImxS
飾り付けが一段落して、ふと服越しに下腹部に触れてみる。
一瞬、ぞくっとしたものが走るが、言ってしまえばそれだけ。
「(まだ、余裕はある……けど……)」
背伸びをして、屋敷の呼び鈴を押す。
「さむ…。俊くんの風邪、治ったかしら…」
どうやら学校のプリントを届けに来た模様。
137 :
秋山 麗:03/12/23 23:21 ID:KNpwImxS
これからやってくる年末年始。仮にも爵位を持っている身故、何かと忙しくはなる。
だからこそ、侯爵が今来ないことは、年が明けてしばらくの間は来れない事を意味する。
「(……………………)」
>>136 そんな不吉な事を考えていると、突如呼び鈴が鳴る。
「……え? 今日はもう客は……」
まさかパーティの日にちを間違えた、などという定番な展開かなどと思いつつ、玄関へ。
「はい、どちら様で――」
玄関を開け、相手の姿を見るや否や、思わず硬直する。
居間にあるクリスマスツリーに飾り付けしている。
「明日はイブ〜♪ 雪降らないかな〜」
雪を見立てた白い綿を飾りながら、ぽつりと呟く。
>>137 「あっ!良かった、こんばんは!」
麗が出てきた事で、多少緊張していた表情が和らぐ。
ミトンの手袋を擦り合わせてから、脇に抱えていたプリントの束を麗に渡す。
「俊くん、今日学校お休みしてたから、わたくしプリント持って来ましたの。
お供はつけずに一人で来ましたのよ。偉い?」
とは言ってもいつものように、高級車で送り迎えではあるのだが。
「今は…お会いできるかしら」
今日一日、明日の支度で忙しかったため、
ぐったりと厨房の机に突っ伏している。
「疲れましたわ……」
141 :
桜庭 奏:03/12/23 23:34 ID:aUwkDpZx
今日が終業式のくせに風邪で休んでしまった俊の部屋から出てくる。
桃の缶詰デザートの乗ったお皿と薬の入った袋を持っている。
「大丈夫かな……。」
(やっぱり、他に身内が側にいないのはこういうときにツライのかも。)
俊の部屋の扉を振り返りながら、心配そうに眉根を寄せた。
142 :
秋山 麗:03/12/23 23:34 ID:KNpwImxS
>>139 「お、お一人で!? え、ええ、偉いです……けど……」
色々言いたいことが浮かんでは消えていき、結局それ以上何も言えなくなってしまう。
>今は…お会いできるかしら
「ええ、風邪も割と軽いものですけど……
もうお休みになられているはずですよ」
本当か、それとも風邪を移らせたくないのか、そう答える。
「とりあえず、外はお寒いでしょう。
少し休んでいかれますか?」
ふと、飾り付けを止めて窓の方へ行き、カーテンをゆっくりと開ける。
「……寒いけど、やっぱり雪は降ってないなぁ」
外を見てがっかりしたようにため息をつく。
>>142 「ああ、お休みなのね…。わたくしが行って、酷くなってはいけないし
今日は会わずに戻りますわ」
麗に微笑み、「休んでいくか」という誘いに乗る事にする。
「ケーキ!ケーキありますかしら。ここのケーキすごくおいしかった。
それに麗さんもご一緒していただけるでしょう?嬉しいですわ、話をするのも久しぶりですもの」
屋敷内に入ると、無邪気に麗の腕にまとわりつく。
図書室から持ち出した資料を熱心に読み耽っていたが、
途中で理解できなくなってしまい、席を立つと自室をうろうろを歩き回る。
「んー、ここがこうでああなって――ぁ痛っ!」
まだ家具の配置に慣れておらず、箪笥の角に小指をぶつけて飛び上がる。
「ってててて……もう、なにやってんだか……」
重たくなってきた瞼をこすりつつ、上体を起こすと
寒さにぶるりと震える。
「このまま眠ってしまったら、風邪を引きますわよね」
147 :
秋山 麗:03/12/23 23:49 ID:KNpwImxS
>>144 「ええ。ですが、クリスマスにもお食べになるのでしょう?
ですから、今日は少しだけ、で」
腕につかまってきた藍子と共に、近くの客間に行くと、藍子を待たせて自分はケーキを取りに行く。
>話をするのも久しぶりですもの
「……時機に、戻れますから……」
そんな事を呟きつつ、瀬名が一度どこかを失敗したらしく、本来パーティ用だったはずが、
使用人用へと回ってきたケーキを二人分切り分け、再び藍子のもとへ。
「……どうぞ、お嬢様」
ベッドの縁に腰掛け、裸足の小指をさすりながら懸命に息を吹きかける。
「いつまでたってもおっちょこちょいは直らないわね……」
気を取り直して靴を履きなおし、本を机に戻すと部屋を出た。
149 :
桜庭 奏:03/12/23 23:55 ID:aUwkDpZx
厨房に先程の物を乗せたお盆を持ってくると、流しでお皿を洗いはじめる。
入浴して温まろうと思いつき、廊下へ出る。
「でもお風呂までも寒いんですわよね……」
冷え切った廊下を早足で歩く。
>>147 客間でケーキを目の前に出され、手を合わせて嬉しそうにする。
「わあ。いただきます」
食べるうちに、ふと頭に浮かんだ疑問を麗に投げかける。
「……麗さん。侯爵様が、少し最近ご心配なさってるみたいなのだけれど…。
本当にうちのお屋敷に…戻ってきて…くださるのよね?」
口の端にクリームを付けたまま、不安そうな表情で尋ねる。
言っているうちに自信がなくなってきたのか、終いにしょんぼりした顔になる。
「ここの御主人様に一度お会いしたけど、とても…麗さんを気に入ってらしての
ようだから…その……」
「わたくし、俊くんの事で色々心配もかけてしまったし。
こんな主人で愛想を付かせてしまったのではないかしら、って…」
麗がもしや戻らないのでは、という事を藍子も懸念しているらしい。
152 :
秋山 麗:03/12/24 00:02 ID:tQZy9TTF
>>151 悲しそうな顔になった藍子を、無言のまま自分の胸へと誘い、抱きしめる。
まるで、妹か娘でも慰めるように。
「大丈夫です。私は必ず戻りますから。
……もしかすると、少し遅れてしまうかもしれませんが、必ず。
お嬢様や侯爵様が望まれることなら、私は何でもいたしますから……」
自分も少なからず不安に思ってはいたが、そんな気持ちは押し込めて、自分にも言い聞かせるように言う。
「へっくしゅん!」
廊下へ出た途端にくしゃみが出てしまい、ぶるっと身体を震わせる。
「気温差が激しいわね……気をつけないとまた風邪がぶり返すかも」
こんがらがった頭を解そうと、特に行くあてもなく屋敷をさ迷い歩く。
クリスマスの飾りつけの様子を見ておこうと
屋敷内を歩き回っていると、珍しい相手に出会う。
「なんだ、貴子ではないか。何というか……久しぶりだな。元気だったか?」
静かに自室で犬にブラッシングしている。
丁寧に櫛をかけ続ける間、犬もすっかり安心しきったように、冬果に身を任せている。
やがて、それが終わると、犬は彼女の膝から降りて扉の方へと歩いていった。
新しいお屋敷を散歩しようとでも言うのだろうか。
冬果はその誘いに乗って、扉を開けて連れだって部屋を出た。
156 :
琴吹 司:03/12/24 00:10 ID:2q1k8j4/
「俺、帰るわ」
とあるパーティ会場で、仲間の一人にそう言うと、それを止めようをする女の子の
腕を振り切って外へ出る。
着崩したスーツでふらりと歩き続けるが、何気に屋敷の事を思い出し、そちらへ向かう。
「……そういや、ずいぶん会ってないよな」
屋敷に到着し、無断で屋敷内へ入る。玄関先で立ち止まり、周囲を見回す。
「どうしようかな……誰か呼ぶか……」
目を細めて考え込む。
>>152 「絶対よ?遅れるのは構わないけど、ここの御主人様のものにはなったりしないでね。
あなたは、侯爵様とわたくしだけのメイドさんなんですから」
麗の胸で更に念を押すように言う。
「今度は、侯爵様がゲームの景品なんかにしようとしても
絶対に叱って止めるんだから…」
>お嬢様や侯爵様が望まれることなら、私は何でもいたしますから
が、急にその言葉を聞くと、何かが脳裏に過ぎったのか
麗の顔色をちらちら見つつ両手の指を遊ばせる。
「…何でも? それは、今でもよろしいのかしら」
「わたくし、どうしてもわからない事があるの。ひとつ教えてくださいな。
俊くんと一緒に寝た時にね、わたくし…『いかなかった』?らしいの。
『いく』って何なのかしら。どこかに行くの?」
首を傾げて、不思議そうに尋ねる。
「俊くんの言葉って大人すぎて、よくわからない事ばかりだわ」
>>154 寒がりながら徘徊しているところに主人に出くわしてしまい、慌てて背筋を伸ばして会釈する。
「お久し振りでございます。申し訳ございません、お仕事のほうをすっかりお留守にしてしまって……」
伏し目がちに、それでもはっきりと謝罪する。
「ええ、おかげ様でなんとか風邪も引かず元気です。
ところで立ち話もなんですし、どこかお部屋へ入りませんか?」
本当は自分が寒さに耐えきれなくなったからだったが、主人を誘うかのような視線を送る。
>>158 「そうだな。ではそこの部屋へ入ろうか」
貴子には気づかれないように目を光らせると、
さり気なく肩に手を回して部屋へ連れ込む。
(さて、どうするかな……このままベッドへ、でもいいが……)
160 :
桜庭 奏:03/12/24 00:20 ID:AFieOsIK
「俊君は風邪をひいちゃうし、お友達はみんな彼氏が出来て会えないって言うし……。
今年は、ひとり寂しいクリスマスかも……。」
厨房から出て、ハンドクリームを手に塗りながら廊下を歩いている。
こんな時に思い浮かぶ彼が頭に思い浮かびかけるが、想像するだけなのは虚しくなるだけ、
と思い頭を振る。
そして廊下の角に差し掛かったとき、ふと見えた人物に思わず立ち止まる。
「……、ダメ、きっと私自分に都合のいいまぼろしを見てるのよ。」
あまりにも久々に見る彼に、自分の目が信じられず何度も瞬きをしてしまう。
161 :
秋山 麗:03/12/24 00:21 ID:tQZy9TTF
>>157 >絶対に叱って止めるんだから…
「ふふっ……お願いいたしますね」
悪いとは思いつつも、少々笑ってしまう。
>それは、今でもよろしいのかしら
何をしてほしいのだろう、と、藍子から体を離して話を聞いていると、その内容に困惑する。
「(とはいっても……まさか、お嬢様の体を弄ぶわけにもいかないし……)」
かといって、さっきはっきり言ってしまった手前、断わる訳にも行かず――
「……少し分かりにくいかもしれませんが……
その『いく』ところ、ご覧になります?」
ソファーの上で、すでに自慰をする体勢に入りながら、そう訊ねる。
何のアテも無く彷徨うには、広くて丁度良いお屋敷だった。
嬉しそうにアチコチ嗅ぎ回る白い犬の後に、冬果は見失わないように着いて歩いた。
先日の隠しカメラの事が気になるが、余計な詮索はしたくなかった。
いきなり来た新米のメイドと、それと一緒に大型の犬まで受け入れる度量ある主人とは、悶着を起こしたくないからだ。
それと知ってか知らずか、犬は冬果を置いてドンドン先に進んで行くのだった。
>>159 「ええ、こんなところでお風邪をお召しになったりしては折角のクリスマスが台無しですもの」
主人に合わせつつも、肩に回された手にちょっぴり下心を感じ取ってしまう。
(そちらのほうもご無沙汰だったけど、そもそも大して経験ないんだから変わらないか)
「もうクリスマス、なんですよね……とうとう今年も素敵な恋人には巡りあえませんでした……」
自嘲気味にそう呟いて苦笑する。
>>163 「なに、気にすることは無いさ。私だって今は独り身だ」
貴子と一緒にソファに腰を下ろしながら微笑む。
「だが、ちょっと聞き捨てならなかったな、今の発言は。
恋人ではないにしろ、私は素敵な主人には見えんのかな?」
貴子のあごをクイっと摘んで、少し気障に口説き始める。
>>164 硬化した主人の態度に怯みそうになるが、抵抗もせず為すがままに任せる。
「独り身とはいえ、御主人様には魅力的なメイドさんたちが大勢いらっしゃいますもの。
世間一般からすれば許されざるほどの贅沢でしょう」
わざとそこで言葉を切り、意味ありげに微笑んでみせる。
「それに……御主人様は素敵ですけれど、恋人としてはどうでしょう?
私は独占欲が強いですから、ね」
166 :
琴吹 司:03/12/24 00:36 ID:uRUsQ7we
>>160 「奏じゃん。俺だよ」
奏の姿が見えて、片手を上げてみせる。そして、すたすたと歩み寄る。
「外、すっげー寒い。奏、風邪とかひいてない?」
気遣うように話しかけると、冷え切った両手を暖めるように奏の手を握る。
「暖かい……ん、どうした? ぼーっとして」
そう言うと、奏の顔を覗き込む。
>>165 >独占欲が強いですから、ね
「そうなのか?」
わずかに怯んだ様子を一瞬見せるが、すぐに持ち直す。
「では試してみようかな」
貴子の頬に指を這わせ、そしてその指で股間を示してみせる。
「まずは……分かるな?」
もう片方の手で貴子の唇を愛撫する。
>>161 「は、はい。ぜひ見てみたいですわ」
ケーキの皿をそのままに、自分も椅子から立ち上がり
麗が乗っているソファの縁につかまるようにして、床にぺたんと座る。
扇情的な格好の麗にドキドキしながらも、その姿を見つめる。
(大人の女の人って、やっぱりすごいですわ…。
みかささんって方も、俊くんの前でこんな事…。…ううん、してませんわよねきっと)
(はしたない事を思って、いけないわ)と考えつつ。
「お願いします。見せていただけるのでしたら、わたくし参考にいたしますから」
何の参考にする気なのだろうか。
169 :
秋山 麗:03/12/24 00:42 ID:tQZy9TTF
>>168 「では……」
おもむろに胸元を肌蹴させると、露になった乳房に手を乗せる。
「……んっ! ……ぁん……んんっ…」
胸全体を揉みしだき、先端の突起を刺激してやると、すぐにしこり始める。
片手を胸に残したまま、足を開いてスカートをたくし上げると、目の前にいる幼い主人に、自分の大切な場所を晒す。
「……お嬢様、よく、ご覧になっていてください……」
ショーツ越しから割目をなぞる様に手を動かし、次第に――だが自分が思っていたよりも急速に高まっていく。
「んんっ……ぁっ、んぁぁっ……あはっ、ああんっ…!」
>>167 読みが外れて、意外にしたたかな主人に舌を巻いた。
「もう……御主人様も冬眠なさったらいかがです? 女性を困らせてばかり――」
慌てて口をつぐむがすでに遅し。
「申し訳ございません。ついでにこちらのほうもご無沙汰でしたから、どうだか……」
そうして主人に向かい合ってひざまずき、チャックを下ろして逸物を取り出すと
しばらく躊躇うかのように手で弄んでいたが、思い切って口に含んだ。
>>170 「はっはっは。私の亀は冬眠しらずなのでな」
実にくだらないことを言うと、貴子の奉仕を受けるために
若干腰を突き出す。
「さ、始めなさい」
(うん、このつたない手つきと、なれない舌使いが、また……)
奉仕が始まると、貴子の髪の毛を愛しげに撫でて、ご満悦である。
172 :
桜庭 奏:03/12/24 00:49 ID:AFieOsIK
>>166 「司様……!」
片手を上げて声を掛けてくれた彼を見て、やっと幻ではなくホンモノだと分かってホッとする。
「ひゃっ…冷たい……お外は寒かったでしょう。」
冷たい手で握られ身を小さく竦めると、同じく気遣うようにそう訊ねる。
しばらくぶりに会う彼を、つい、ほぅっとなりながら見つめてしまう。
そこでぼーっとしていることを指摘され慌てる。
「!大丈夫です。こんばんは、司様。
あんまりいらっしゃらないから、その…私、忘れられちゃったかと思いました。」
覗き込む彼のアップに耐えられず、少し視線を逸らしながら、落ち込んだように、それとも
少し拗ねたようにともとれる感じでそう言ってみる。
>>169 自分の前で淫らに体を弄りつつ、自慰にふけるメイド。
その姿にやり場の無い視線をどうしていいかわからず、さまよわせる――というわけではなく。
「麗さん、どう…気持ちいいのでしょう?
ねえ…何を思って、いつもしてらっしゃるの?」
身を乗り出して、興味深そうに麗に体を近づける。
視線を下半身に移すと、既に愛液が溢れ出している。
思わず小さな指を1本、秘所へちゅぷ…と沈ませる。
「こんなに出てるわ。…大人なのに、どうして?
前の俊くんとの時と同じ…ここが…お漏らししてるみたいになってる」
174 :
琴吹 司:03/12/24 00:53 ID:uRUsQ7we
>>172 「ま、色々あってな」
来られなかった理由を曖昧に答え、小さく笑って見せる。
「奏、元気にしてた? 風邪とかひいてない?」
話をそらすように、片手を奏の額に持っていく。
「……ちょっと熱いかな……?」
頬が赤くなっている奏をからかうように言って、にやりと笑う。
>>171 なぜだかあたりの空気が寒くなったような気がしたが、それどころではない。
「んっ……ふぐっ、ちゅっ……」
しばらく人間の温もりから離れていたせいか、髪を撫でる主人の手の確かな感触が心地良い。
そうしてまた自らの身体の奥底から熱いものが湧き出してくるのを感じた。
知らず知らずのうちに右手を自分の秘処に這わせ、愛撫を始めてしまう。
176 :
秋山 麗:03/12/24 00:57 ID:tQZy9TTF
>>173 >何を思って、いつもしてらっしゃるの?
「っ! そ、それは……あの……い、言えません……」
恥ずかしい、というのもあるが、仮にも妻の前で、『侯爵様を想って――』など言えるはずも無い。
だがその分言葉責めという方向では効果が大きかったようで、一気に顔に赤みが増す。
>思わず小さな指を1本、秘所へちゅぷ…と沈ませる。
「ふぁっ! ……こ、これは……気持ちよくなると、こうなるんです……
お、男の人の……この間、お嬢様の中に入ったあれが、入りやすいように……んはぁっ…」
務めて言葉を選んで、それでいて嘘つかないように答える。
だが、自慰をする手の動きは止まることは無く、むしろ激しくなる一方。
「(っ! ……こんな…早い……それに、抑えが……!)」
最近、頻繁に裏で主人に何かされている影響か、内心焦りを覚える。
>>175 「こら、誰が自分でしていいといった」
ぽん、と貴子の頭を軽く叩く。
「きちんとおねだりすれば、私がしてやるというのに」
そして靴を脱ぐと、足の指を貴子の秘所へと近づけ、
靴下の布地で秘唇から花芽までを擦り上げる。
トウモロコシの髭のような毛髪を冬の寒風に靡かせ、ゆっくりと屋敷の呼び鈴を押す。
風自体は強くない――むしろ微風なのでそれほど寒くはなかった。
>>176 「うわぁ…。ぬるぬるしてますわ」
しばし興味本位で麗の秘部に指を突っ込んでは出してみたり、
秘裂にそってくすぐったりして弄んでみる。
が、本人はそれが更なる快楽を与える行為だとは思っていないらしい。
単なる子供の興味本位。それだけのようである。
「ふぅん、そうなの…。舐めたらどうなのでしょう…。これって、おいしい…?
麗さん。ちょっとごめんなさいね」
「ふうー…。…ぺろ…」
頭を下げると、舌を出して一瞬息を吹き掛け、麗の指を避けながら彼女から出る愛液を舐める。
「ぺろぺろ、ぺろっ」
味わっているようでもないようだが、やはり興味が深いのか
ミルクを舐める猫のように、激しい舌遣いで
麗の敏感な部分を(無意識のうちに)責めたてる。
180 :
桜庭 奏:03/12/24 01:04 ID:AFieOsIK
>>174 曖昧に答える司に、この時期だし、誰でもプライベートは忙しいものと思い深追いはしない。
>「奏、元気にしてた? 風邪とかひいてない?」
「ふふっ、この通り元気です。……って言っても、小さな風邪は何度かひいたかな。
大したことにならないうちに治ったからよかったです。司様は大丈夫でしたか?」
2度も『風邪をひいてないか』と訊ねる司につい噴出してしまいながら、
いたずらっぽく微笑んで見せる。
が、司の冷たい手を額に持ってこられて、急激に頬が熱くなる。
「……熱い、ですか?なんだか急にぽかぽかしてきちゃって……」
緊張しているからか司がにやりと笑ったのに気付かず、真面目に答えてしまう。
真っ赤になって頬を両手で押さえる。
気がつくと、廊下に一人で立っていた。
何時の間に置いていかれたのか、白い連れは影も形も見えなかった。
いつもなら決して側を離れない筈の犬の行動に、驚きながら廊下を探し回る。
だが、いくら探しても見つからず、途方に暮れ始めた時。
とある部屋の前で、御主人様の声を聞いて立ち止まった。
>>177 「んふぅ……ご、ごめんなさい……」
それでも逸物からは口を離さす、次第に反応して屹立し始める感触を楽しむ。
靴を脱ぎ始めた主人を怪訝そうに見上げるが、股を割って足が入ったため慌てて右手を引っ込める。
「――っくぅ!」
すっかり潤った秘処への冷たい足の感触に悲鳴を上げたが、
次第にむしろ気持ちよくなってしまい、腰を押し付けるかのように主人ににじり寄った。
>>182 「うむ、そうか、もっと欲しいのだな?」
ニヤリと笑うと、さらに激しく指を動かし、
秘所の中へと侵入させていく。
と同時に手で貴子の後頭部を押さえると、前後に動かして
自分の快楽も高めていく。
「よし、まずは一度射精しておくか……顔にかけるぞ、いいな?」
自分でも幾度か腰を動かすと、貴子の口から逸物を抜き、
顔面に満遍なく白濁をぶち撒ける。
184 :
秋山 麗:03/12/24 01:10 ID:tQZy9TTF
>>179 「んんっ! あっ、お、お嬢さ……ああんっ! やっ、そんな…あはぁっ!」
愛撫、ではなく、知らないが故の容赦の無い動きにも、麗のそこは快楽として受け入れる。
>舐めたらどうなのでしょう…。
「……えっ!? お、お嬢様、それはや――あああっ!」
言葉の意味に気がつき、止めようとした時には既に遅し、秘所を舐められ、ビクンと体を震わせてしまう。
無理に押しのけるわけにも、足を閉じるわけにも、素直に受け入れることもできず、ついには――
「や、お嬢…やぁっ、やめてくださ…ああっ、あああんっ!
もう、んっ、あっ! お嬢様…やめ、や、やああああああぁぁぁぁぁっ!!」
藍子にとってみれば、絶叫のような声と共に体を硬直させ、絶頂に達してしまう。
185 :
琴吹 司:03/12/24 01:10 ID:uRUsQ7we
>>180 何故、奏が噴出したのか気付いていない。
「そう。ならいいんだけど……じゃ、奏にお茶でもごちそうして欲しいんだけど?」
そう言って、奏の肩に手を回し、勝手に歩き始める。
「……どこに案内してくれる?」
呼び鈴を押して十秒が経っても音沙汰が無い。
だが別に憤慨することなく再び呼び鈴を押し、碧眼の双眸で扉を凝視した。
待っている間、秒数を刻むように指で小さく壁を叩いている。
「………?」
普段なら立ち聞きなどしないのだが、必死に連れを探し歩いているためか、扉の中の声を探るように聞いてしまう。
僅かな扉の隙間から漏れる中の光景も、興味をそそった。
つい、何をしているのかと思って覗き見てしまった。
>>183 「はぁっ、そんなことされたら……もう、切ないですよぅ……」
ついつい自分への刺激に恍惚としてしまって口での奉仕が止まりがちになるが、
否応なしに主人に押さえつけられ、強烈な恥辱感に頭がぼうっとしてしまう。
「……えっ、顔って?」
きょとんとしている間に顔中に主人のものを掛けられてしまい、うろたえる。
「もう、べとべとになっちゃったじゃないですか……でも、私はまだですよ」
そういってにやっと笑い、主人の逸物を回復させようと手で擦りたてる。
>>188 >でも、私はまだですよ
「そうこなくてはな。私も一度くらいで萎えると思われては困る」
貴子が数回擦っただけで、元のように元気になった逸物の先で
彼女の顔に付着した白濁を伸ばし弄びながら言う。
「さて、今度は何処に欲しい?」
貴子をやおら膝の上に抱き上げて問う。
「前でも後ろでも、また口でも、好きなところにやろうじゃないか」
言外に貴子のおねだりを誘ってみせる。
中の御主人様と、先輩に当たるメイドとの痴態を見てしまってから、慌てて目を逸らす。
ゆっくりと、後ずさるように扉から離れるが、不意に呼び鈴の鳴る音に驚いて、物音を立ててしまう。
しまった、と思いつつ、慌てて玄関の方へと向かっていった。
>>184 「ん…ん…。ちゅる、ちゅっ…」
様子を上目遣いで見つつ、一生懸命に麗の秘所を舐めていると
突如大きく喘ぐ麗にピクッ、と肩を震わせる。
「!あ…。麗さん…ごめんなさい。またわたくし…何かいけない事しちゃった?
でも、とても気持ち良さそう…」
「これが『いく』なのかしら。すてき…。見てる方をドキドキさせますのね」
満足そうに微笑み、ぐったりする麗の上に小さな体を圧し掛からせ
「良く出来ました。ありがとう、ご苦労様。
わたくし、十分満足いたしましたわ」
先ほどまで執拗に下半身を責めていた子供の唇を、麗の唇に重ねる。
「戻って来たら、またじっくり見せて貰って
大人の女になるお勉強させてもらいますからね?だから…」
「侯爵家に戻らない…なんて事は、許しませんわよ。麗。命令です。」
最後はやや威圧的な、それでも無邪気な様子で麗に主人らしく命令をする。
192 :
桜庭 奏:03/12/24 01:24 ID:AFieOsIK
>>185 「もちろんです。熱いお茶をお淹れしますね。」
肩に手を回した司の横顔を見上げて再びときめいてしまいながら
ふわりと微笑む。
「えーと……どこがいいかな。……うーん、思い浮かばない……
やっぱり、いつもと同じだけど、私の部屋でいいですか?」
いつもどおり自室へ向かい、中へ彼を迎える。
「どうぞー。紅茶にしますか、それとも緑茶?」
司をソファに座らせると、電気ポットのお湯が沸いているのを確認してから訊ねる。
(それにしても……司様が来るなら、セーター完成させておくんだったわ)
机の横にかかっている紙袋に視線をちらりと移す。
その中に入っているまだベストの状態(腕部分が出来上がっていない)のセーターを
思い浮かべて小さくため息を付いた。
二度呼び鈴を鳴らしてもなかなか応対に出てこない屋敷の住人に、少々の苛立ちを覚える。
そこで三度手を動かそうかと思った瞬間、何かがこちらへ近付いてくるような振動を感じ取った。
扉に耳を当て、玄関の中の音を確認する。
どうやら確かに誰かが近付いてきているようだ。
>>189 「ふふっ……でも、明日使い物にならなくなっても知りませんよ?」
独占欲が強いと言った手前、そういって強がって見せたりもする。
すっかり元気になった逸物を弄くりまわしながら、熱っぽい視線を送る。
「何処にって、そんな意地悪をおっしゃらないでください……」
困った顔で黙り込むが、主人の沈黙に耐えかねてしまう。
「あの、私の下のお口に、その……前、ですか……ください」
なんとかそう言ったものの、恥ずかしさで頬を真っ赤に染めてしまう。
195 :
秋山 麗:03/12/24 01:28 ID:tQZy9TTF
>>191 「いえ……とても気持ちがいいことなのですよ……お嬢様は、悪くありません……」
絶頂後の気だるさと戦いながらそう答え、のそのそと身なりを整えていく。
>侯爵家に戻らない…なんて事は、許しませんわよ。麗。命令です。
「……もちろんです。命令されなくても、それだけは……」
頷きながら、落ち着いた様子ではっきりと答える。
「……少し、時間をとりすぎましたね……もうお帰りになられたほうがいいと思いますよ。
侯爵様も、心配していらっしゃると思いますし……」
服を整え終えると、ふと時計を見てそう言う。
もう、以前のように声が出せない事を忘れるほど慌てて、取り次ぐ為に玄関へ向かうと
いつの間にか、そこには連れの犬の姿がいた。
まるで、俺にはお客が来るのは分かっていたのだ、とばかりに扉の脇に控えて冬果の方を見ている。
だが、それどころではないと、随分待たせてしまったであろう外のお客様に向けて、扉を開け放った。
だが、外に待たせていた中年のお客様を見て驚き、中に迎え入れるのも忘れて、ついその顔を眺めてしまう。
>>194 >私の下のお口に、その……前、ですか……ください
「そうか、ここか?」
ぐいっと腰を突き出し、逸物の先端を秘所へと沈めると、
そのまま今度は円弧を描く動きにして、入り口付近を弄る。
と、部屋の戸口辺りで物音がしたのを聞きとがめる。
「どうする? 貴子。今の恥ずかしい台詞を聞かれたかもしれんな。
いったい誰だろうなあ、そんな悪いことをするのは」
ニヤリと笑って貴子を最後まで貫き通す。
「明日にでも聞いて見なさい。『私のはしたないお願いを
立ち聞きしていたのは誰ですか』とな。
首尾よく判明したら、犯人をお仕置きする権利をあげようじゃないか」
198 :
琴吹 司:03/12/24 01:32 ID:uRUsQ7we
>>192 「ん、何でもいい……あったかいやつだった何でも」
ソファに腰を下ろしながら、奏にそう答えてきちんと片付けられている
部屋の中を退屈げに見回す。
机の上にあるぶ厚い辞書に気付くと、相変わらずなのだと思い、ふっと小さく笑う。
そして、その横にある紙袋を見つけると、それをじっと見つめる。
「……いらないから」
無表情で突然そう言うと、足を組んで胸ポケットから煙草を出す。
「あ、ここ禁煙だっけ?」
>>195 「それを聞いて安心しました。はい、これは侯爵様からのお届け物です。
『麗が寂しがっているといけませんから』って。素直じゃないですわ、侯爵様」
今まで隠していたのか、ポケットから一つ包みを麗に手渡す。
「髪飾りですって。お仕事の邪魔にならないものだから、
御主人様にも叱られないでしょう?」
「では、わたくしも帰りますわね。
俊くんによろしく。早く学校で会いましょうねって、伝えてくださいな。
……おやすみなさい。良い夢をね、麗さん」
麗の頬に別れのキスをし、待たせていた車に乗って屋敷を去る。
>>196 「こんばんは」
出迎えてくれたメイドに微笑み、その彼女の足元で尾を振っている犬にも微笑んでみせる。
「明日のパーティに参加するべく、今日から泊まると言っある埴場という者だが…」
メイドが一向に言葉を発さないことを少々疑問に思いながら。
>>197 「ううんっ……はあぁぁぁっ!」
自慰すらもしていなかったせいか、久々の刺激に背筋がゾクゾクを震える。
「やっ……そんな、そんな焦らさないでっ……!」
しかし、主人の次の言葉にハッとして青ざめてしまう。
「だっ、誰っ!? そんな、私……んああああっ!」
口を開きかけた瞬間に奥まで貫かれてしまい、また快感に引き戻されてしまう。
さすがに処女ではないとはいえ、このブランクですっかり元に戻ってしまっている。
とめどなく淫液を溢れさせる膣奥が主人の逸物をぎりぎりと締め上げ、
律動に合わせて形を変えているのが分かる。
「そんなこと訊けるはずがっ、あっ、くふぅ……お、お仕置きだなんて……」
>>201 貴子の初々しい締め付けに内心舌を巻く。
(これは……長くはもたんかもな)
一度射精したにも関わらず、そんなことを考え、
せめて貴子を先に達させようと結合部分に手を伸ばし、花芽を弄くり始める。
>お、お仕置きだなんて……
「うん? 貴子から私を奪おうとするライバルのメイドかもしれんぞ。
独占欲の強いお前のことだ。目も覆わんばかりのお仕置きを
期待していいのだろう?」
貴子に責めを強要するようなことを言いながら、花芽を強く摘まんで引っ張る。
203 :
桜庭 奏:03/12/24 01:49 ID:AFieOsIK
>>198 「そうですか?なら……」
お茶葉を取り出してティースプーンに茶葉を2杯すくってポットに入れると、
ポットから急須にお湯を注ぐ。お湯はすぐに緑色に変わった。
>いらないから
「…?なんですか?」
何のことか気付かず司に背を向けたまま二つの湯飲みにお茶を注ぐ。
「どうぞ。結局、緑茶にしました。」
湯飲みを司の側のテーブルに置くと、自分も少し間を開けて座る。
>「あ、ここ禁煙だっけ?」
「あー…、ええと、禁煙じゃないですよ。御主人様も煙草お好きな方だし。」
奏自身はあまり煙草の香りが得意じゃないので、一瞬間を置いてしまうが
司の気に障らないようにそう答えてしまう。
(……司様って、タバコ吸う方だったのね………。
そういえば、そういうニオイがしたことあったかも。)
俯きながら自分も熱いお茶を啜る。
204 :
秋山 麗:03/12/24 01:50 ID:tQZy9TTF
>>199 >はい、これは侯爵様からのお届け物です。
「……え? これを……私に?」
信じられない、という顔で紙包みを受け取ると、
「ぁ……おやすみなさいませ……」
見送りすらも忘れて、どこか放心したかのようにその場に佇む。
袋から取り出した髪飾りを眺めながら、ぽつりと呟く。
「……本当に、人付き合いが苦手なんですから……親子そろって……」
手に持ったそれをギュッと握り締め、胸で抱くようにする。
嬉しさからか、その目尻に雫を湛えたまま。
「よし、もう今更後には引けないし。パーティーの後に夜だけ半休暇取ったし。
…慌しいけど。決めるぞバッチリ!頼むよスイートルーム!(予約したらしい)」
そう言いながら手を合わせて拝むと
明日の待ち合わせ時間と場所を書いた紙を、瑞葉の部屋のドアに挟む。
「プレゼントは途中で一緒に買いに行くとして。
あと最新デートコースの本を参考にしたとかが、絶対バレませんように…。
カッコ悪すぎだもんな」
ベタ過ぎる選択でバレバレなのだが。
屋敷でのクリスマスパーティーでの仕事はそれぞれあるものの、
とりあえずは、幸せにクリスマスイヴを過ごす計画を立てている模様である。
不意に訪れた中年紳士は、一年前の火災で無くなった前のご主人様にそっくりだったのだ。
<「こんばんわ」
その一言で我に返って、丁寧にお辞儀を返し、中へとお客を招き入れた。
<「明日のパーティに参加するべく、今日から泊まると言っある埴場という者だが…」
コートを預かりながら、相手の自己紹介を聞いて、まだ自分が挨拶すらしてないことに気づいて
メモを取り出し、書き付けて埴場様にそっとお渡しします。
───お待たせ致しまして申し訳ありませんでした。
───私、このような場に出るような立場の者では無いのですが
───只今、明日の準備の為に、生憎と手すきの者が居ませんので、代わりに私が応対させて頂きます。
───言葉が喋れませんので、このような手間をおかけしますが、ご容赦ください。
>>202 「ひぁっ! そっ、そこは……」
花芽に触れられ、ぎゅうっと逸物を締め付けてしまう。
「はぁっ、まだ少し痛いですけど、でも、気持ち良いです……」
「ええっ、ライバルのメイドさん、ですか……」
見られてしまったのは痛恨の極みだったが、今更悔やんでも仕方ないと思う。
それに、お仕置きなんてしたところで私の自己満足にしかならない。
でも。
心のどこかで、他人を言いなりにしてみたいという欲望が持ち上がって、困惑していた。
「ふぅっ、んはっ……さっ、さすがに先輩だったらお仕置きなんて、できませっ……ああっ、いいっ!」
打ち付けられる腰の衝撃と花芽への強烈な刺激があいまって、早くも達してしまう。
208 :
琴吹 司:03/12/24 01:59 ID:uRUsQ7we
>>203 「……やめとく」
奏の様子を見て、煙草をポケットにしまう。
そして、湯のみを手にとって、紙袋を指し示すように顎をしゃくる。
「いらないっていうのはその袋の中。中身が何なのか、大体想像つくし」
冷たくそう言い放つと、緑茶を口に含み、テーブルに置く。
「形が残る物って好きじゃないんだよ。わかる?」
そう言うと、奏の身体を強引にこちらに引き寄せて、顔を近付ける。
「形が残らない物の方が、ずっと心に残るだろ……?」
微笑みを浮かべながら囁くように言って、奏のうなじに鼻を寄せて
匂いを楽しむように嗅ぎ始める。
>>207 「出来るか出来ないか、まずはやってみたらどうかな?」
本気なのかそうでないのか、貴子の耳たぶに
ねっとりと舌を這わせながら言っているが、
やがて彼女が達するのと同時に締め付け震える膣の感触に
思わず精を漏らしてしまう。
「く……っっ!!」
やがて大量の欲望を吐き出し終わると、
逸物をゆっくりと引き抜き、秘裂から流れ出る白濁をすくって
またも貴子の顔に塗りたくる。
「さて、どうする? もう満足したか?」
>>206 「ふむ…」
メモを受け取って、すぐにざっと目を通す。
「わかった、手間を取らせてしまってすまなかったね」
読み終えたメモを折り曲げ、自分の胸ポケットへと入れてしまう。
「文字が可愛かった。 …そうそう、キミの名前を教えてくれないかい?」
先ほどしまったメモを取り出し、犬を傍らに置いたメイドに言う。
>>209 「そっか、まずは誰だったのか確かめないと……」
達した後の、まだぼんやりとした意識の中で考える。
先ほどの顔に掛けられた液体は早くも乾きかけていたが、
また新たに塗りたくられ、にゅるりとした肌触りと独特の匂いがなぜだか楽しい。
「はい、もう満足です……それに、また明日はお忙しくなりますよ……」
ぐったりと身体をソファに横たえたまま受け答えする。
「枯れ果てないでくださいね、そうでないと独占しがいもありませんもの」
くすっと笑って、素早く主人に口づけた。
>>211 「そう簡単に枯れたりはせんさ」
自信たっぷりに断言する。
「それと、私を独占したければ、もっと夜の技巧を尽くせるようになるのだな」
貴子の唇を幾度か味わいつつ、さらに煽り立てるようなことを言うと、
彼女の身体を抱えて、その部屋のベッドへと一緒に潜り込む。
213 :
桜庭 奏:03/12/24 02:16 ID:AFieOsIK
>>208 「あ、…ごめんなさい。」
煙草をポケットにしまった司を見て、自分が苦手なのが顔に出てたのかと
少しショックを受ける。
「中身……そう、ですか?半分アタリですけど半分ハズレです。
たぶん何なのかは合ってますけど、あれは私、自分のために編んでたものだから。」
そして、その後に続く司の言葉は図星だったため再び少しショックを受けてしまう。
しかしそれと気付かれるのがどこか悔しいので、何事も無いように微笑んでそう強気に答えた。
(……そういえば亮君が言ってた───
「大して好きでもない女の子に編み物や手作りの物をプレゼントされるのって
なんだか面倒くさくてイヤなんだよな。なんか念が入ってそうじゃない?」
───司様は、私のこと、どう思ってるんだろう……)
心の中ではそう考えながらも、表情には必死で出さないようにしている。
しかし、一瞬でもそう不安に感じたはずなのに。
>「形が残らない物の方が、ずっと心に残るだろ……?」
そう言われて、(それもそうかも……)と思って、頬を赤くしてつい頷いてしまった。
「そう…かも……」
引き寄せられた司の身体に身を預けながら、うなじの匂いを嗅ぎ始める司に
より一層顔が赤くなる。
>>205 疲れのあまり浴室で居眠りをしてしまい、
かなりのぼせた様子で部屋へと戻ってくる。
と、扉に挟まれたメモに気づき、虚ろな瞳で文字を追う。
そのうちに焦点が段々と定まってくる。
「よかった……瀬名様と、これでちゃんと仲直りも出来ますわ。
お話も出来るし、それに……」
スイートルームへ入った後のことも考えると、
のぼせて上気していたのとは別の意味で頬が紅潮する。
「……でも、本当に私だけお休みをいただいていいんですかしら」
ふと僅かに表情を曇らせると、それでも愛しげに
瀬名のメモを胸に抱きしめて部屋へと入る。
<「ふむ…」
待たせてしまったのにも関わらず、機嫌を損ねて居ない様子にほっとする。
失礼にも、メモを見る横顔を覗くように見てしまう。
かつて、私の心も体も、全てを占めていた人がそこにいるようで、懐かしさと愛おしさで胸が熱くなるのを感じる。
<「文字が可愛かった。 …そうそう、キミの名前を教えてくれないかい?」
───アカギ フユカ
自分の名前を書いたメモを手渡しながら、不思議と自分の体が疼くのを感じた。
先程の、ご主人様とメイドの痴態を見てしまったせいだろうか
一瞬、この紳士と自分を、さっき見た光景に重ねてしまい、慌ててそれを打ち消した。
216 :
琴吹 司:03/12/24 02:28 ID:uRUsQ7we
>>213 「自分のために編んでいるもの……ね」
それ以上は何も言わず、黙って奏をソファに押し倒す。
「俺が最後に来てから、何人の客とやった?」
何を気にするでもなくさらりとそう聞くと、メイド服の胸元をゆっくりと開く。
そして、晒された鎖骨や肌にそっと口付け、スカートの中に手を入れる。
「人数より回数の方がいいかな……御主人様との回数もいれろよ」
そう言うと、舌先を胸の中心に這わせ、それと同時に内腿を撫でる。
>>215 「アカギ・フユカ」
一度その名前を口に出して言うと、満足してメモをポケットにしまう。
「ありがとう、フユカ」
冬果の頭に手を優しく乗せる。その手は大きかった。
「…初対面の女性に失礼だとは思うが、キミはメイドなのでそう呼び捨てにさせてもらうよ。
それと、どこか適当な部屋に案内して欲しい。どこでもいい。明日までの待ち時間を潰せればいいんだ」
やや紅潮し始めている冬果の顔を覗き込み、話しかけた。
218 :
桜庭 奏:03/12/24 02:45 ID:AFieOsIK
>>216 「ええっ?」
あからさまな質問に、押し倒されながら戸惑いの表情を見せる。
あっという間に次第に自分の肌が露出されていき、これからの行為への
期待のためか身体にぞくぞくした感覚が走る。
「ん…言わなきゃ、ダメですか?」
(司様が最後に来た後……御主人様とでしょ、御主人様とでしょ、
……女の人も相手に入るのかな……)
眉間に皺を寄せて頭の中で指折り数えながらも、それを司に言うのは恥ずかしい。
「んん……そんなに、……してないです。
風邪をひきかけて早めに寝させてもらったりして、少しお仕事も免除してもらったし……。」
なんで司がこういうことを聞いてくるのか分からないので、困った表情でそう言う。
「司様は……んっ……やっぱり、なんでもないです。」
『司様が教えてくれるなら私も…』などと言いかけたが、自分で自分にショックを
受けないように予防線を張っているのか、言いかけてそのまま言葉を飲み込んでしまう。
<冬果の頭に手を優しく乗せる。その手は大きかった。
子供のような優しい扱いを受け、思わず、この一年押し殺してきた感情が吹き出そうになるのを堪える。
もう、あの人はいない……
何度も何度も自分に言い聞かせて来た言葉を、今一度、心の中で強く繰り返し、自分の感情を押し殺した。
顔が紅潮するのは避けられなかったが、表情が感情と共に、冷たく凍っていくのが分かった。
喜びも、悲しみも捨てて……
僅かな作り笑いを、顔に貼り付け、メモを取り出した。
お客様の要望に応えなくては、と
───ゆっくりお休みになられるよう、静かなお部屋へご案内します。
そうして紳士を人気の無い方へと案内し、やがてたどり着いた部屋に一緒に入っていった。
何故か白い片割れはついてこず、警告するように小さく唸り、いつまで玄関に立ちつくしていた。
220 :
琴吹 司:03/12/24 02:57 ID:uRUsQ7we
>>218 「そんなにしてない……? でも何だか前に来た時より感じやすく
なってるみたいだけど」
そう言って、ブラをずらし先端を晒すとそこに吸い付き
下着越しに秘裂をなぞりはじめる。
そして、秘豆の辺りを強く押して、奏の反応を確かめる。
「……膨らんでるのがわかるし」
にやりと笑みを浮かべると、その部分をきゅっと摘んでみる。
「俺が……何? ああ……他の女としたかってこと?
やったよ。数え切れないくらいの数の女とやった」
あっさりそう答えると、下着の脇から指を入れて、直接秘部を弄り始める。
「もう濡れてるじゃん。聞こえるだろ、ほら」
膣口を擦り上げて水音を立てると、指の腹でゆっくりと円を描くように愛撫する。
「……やっぱ、奏が一番だな」
ぽつりとそんな事を呟く。
>>219 案内された部屋に入り、ドアを閉めるとまず目を閉じて耳を澄ました。
何も聞こえない。
廊下では聞こえていたいくつもの雑音が消えうせ、静寂そのもの。
「いい部屋だ、ありがとう。静かなだけでなく部屋自体も美しい造りだな」
部屋の中を歩き回り、辺りを観察して回る。
「まるでフユカのようだ」
冬果の背に手を伸ばして、そっとベッドに座らせてやる。
そして訴えかけるような碧眼の双眸で彼女を見詰め、微笑んだ。
222 :
桜庭 奏:03/12/24 03:14 ID:AFieOsIK
>>220 「んっ……そんなこと……」
感じやすくなってるという言葉に反応して、思わず否定の言葉が口から出そうになるが、
事実は自分で考えても明らかなので、顔を赤くして司から視線を逸らしてしまう。
しかし、彼の言うとおり前よりどんどん感じやすくなっている身体は、彼の些細な刺激にも
反応してどんどんショーツを湿らせていく。
「ぁんっ」
ショーツの上から敏感な場所を押しつぶされて思わず高い声が漏れる。
くせでいつものように左手で口を押さえながらその後に続いた司の言葉を聞く。
快感のためか、既に潤んだ瞳で司を困惑した瞳で見つめてしまう。
「そう…なんだ、司様もたくさん、…その、したんですね。よかった。」
内心戸惑いながらも、どこか冷めた瞳で彼を見つめなおし、そう言ってしまう。
が、そう言ってる間にもショーツの中に彼の指が侵入し、小さく身体を震わせる。
「ん……っ、ぁんっ……
やだぁ……音、立てないでください……恥ずかしい……っ」
耳を両手でふさぎながら、目を瞑ぎゅっとってそう言う。
>「……やっぱ、奏が一番だな」
そして、一瞬冷やされたかと思えば再び彼への想いを燃え上がらせるような
言葉を言われ、そのまま再び司にどきどきしてしまう。
「そんな、そんなこと言われたら、私……」
混乱したようにそう呟きながら、うっすらと目を開けるとソファの背もたれの方へ視線を向けた。
223 :
琴吹 司:03/12/24 03:28 ID:uRUsQ7we
>>222 予想通りの反応を見せる奏に、内心にやりと笑うとショーツを脱がせてしまう。
そして、強引に片足を抱え上げると、秘部に指を突き立てる。
「恥ずかしがってる奏って、ほんと可愛いな。御主人様が奏を雇った理由が
わかる気がする」
言いながら膣内をかき混ぜるように、抜き差しを繰り返す。
そして、溢れ出る愛液をすくうように指を引き抜き、奏に見せ付けるように
それを舐めてみせる。
「……他の女とやってて良かった? ああ、そうか。自分も他のヤツと
やってるからおあいこだって言いたいわけ?」
どこか不機嫌な表情になると、片手でズボンのベルトを緩め、ファスナーを開ける。
「奏。俺とこんなことして……少しは嬉しい?」
>>221 部屋の中を見渡して、満足そうに微笑む埴場を見て、ほっと安心する。
ほとんど当てずっぽうに近かったが、案内された部屋は、深い絨毯を歩いて擦る音が聞こえるほど静かだった。
そのまま部屋を出て行きたい気持ちもあったが、不思議と体が動かなかった。
<そして訴えかけるような碧眼の双眸で彼女を見詰め、微笑んだ。
彼の一言一言が、心を揺さぶった。
感情を押さえ込む為に無理をしてるせいか、胸から熱いものが込み上げ、へたり込むようにベッドに腰を下ろす。
必死で繕っている顔を、埴場の瞳に見つめられる。
優しい微笑みがその顔にはあった。冬果の閉ざした心を溶かしてしまいそうな、危険な、優しさ。
どうして……今、私の前に現れるのですか……?
表情も、感情も、動いたつもりは無かった。
ただ、頬を涙が伝い、流れ落ちていった。
225 :
桜庭 奏:03/12/24 03:40 ID:AFieOsIK
>>223 「ぁんっ……いやっ、こんな格好なんて……!」
司の巧みな愛撫に力が抜けきっていて、抵抗する間もなく片足を抱え上げられ
彼には秘所が丸見えな状態に。
唇を噛みながら、恥ずかしさに耐えるが、誰が相手になるよりも想いを寄せる司が
相手なのが一番感じてしまうのか、ぎゅっと閉じた目尻の隙間から涙が一筋流れる。
「……他の誰かと、こういうことをするよりも、司様と一緒にいるほうが、
ずっと、ずっといいです。
……司様と一緒にいると、誰と一緒にいるよりも、ドキドキします。
──そう、なんだかこわいくらいに。」
考えながら頭に思い浮かんだままそのまま話しているからか、ついゆっくり口調で
口を開く。
>>224 「……」
涙を流す冬果の表情を楽しむため、黙ったまま彼女を凝視する。
愉悦の表情は浮かべずにただ見守るように。
やがて涙がベッドのシーツにシミをいくつか作った時、ある衝動が抑えきれなくなった。
冬果の頬に唇を付け、涙を舐め取ってやる。
徘徊する唇はやがて両頬の中央で動きを止め、舌が妖しくうねった。
227 :
琴吹 司:03/12/24 03:56 ID:uRUsQ7we
>>225 表情を変えず、黙って奏の言葉を聞いている。
「へぇ……そう。じゃあ……」
抱えていた片足を外へ開き、潤んでいる秘部に肉棒の先端を擦り付ける。
「コレを挿れなくてもいいってこと? ここはそうは言ってないみたいだけど
欲しいんなら欲しいって言ってくれないと」
時折、先端を膣内に挿入しつつ、焦らすように上下させる。
「怖い? どうして? 夢中になって、訳がわからなくなるのが怖い?」
言いながら、片手を胸に持っていき、硬くなっている頂点をこねるように弄る。
「わからないな……泣くほど良いのか、泣くほど嫌なのか」
奏の流した涙を舐め取ると、そのまま唇を重ね、舌を絡める。
228 :
桜庭 奏:03/12/24 04:11 ID:AFieOsIK
>>227 「ん……、……?」
足を開かれ、そのままあの感覚がやってくると思ったのに、焦らすように
外側を擦られるだけで、次第にもどかしくなってくる。
(欲しい、なんて恥ずかしくて言えない……)
ソファを横目で眺めながらうだうだと考える。
唇を合わされ、深い口付けの後離れると、そのまま上気した顔で彼を見つめる。
「……泣くほど嫌なわけないですっ
泣くほど良い……のかは、分からないけど……
今日、司様に会えてとっても嬉しかった。
たぶん毎日……司様の事を考えなかった日なんてないんです。
いつか、司様なしじゃ過ごせなりそう……と思うとコワい。」
結局自分の気持ちをさらけ出してしまいながら、言い終えると顔を両手で覆ってしまう。
「……夢中になりすぎて、わからなくなって、コワい。
司様の、言うとおり……。私、はじめてなんです。
男の人を、こういう風に想うの……どうしていいか、わからない。」
頬を伝う涙を、埴場に舐めとられ、初めて自分が泣いていることに気づく。
そして、そのまま口を重ね合わされることに何の抵抗も出来ずに、むしろ積極的に
埴場の舌を受け入れ、自らの舌も貪るように絡め、お互いの唇同士に唾液の糸が引いていく。
心とは別に、体がそれを欲していた。
このまま流されてしまいたい……
目の前の埴場に、死人を投影し、自分の全てを今一度捧げたくなる。
「ゥオン!!」
静寂の部屋に、突然聞こえてきた咆吼にビクっと体が強張った。
その拍子に、埴場との距離が生じ、唇がはなれる。
違う……… この人は、違う……!
白い大型犬の咆吼によって、夢から覚めたように、ベッドから立ち上がった。
そのまま、逃げるように部屋を出て、廊下にいる白い犬を伴って、走って部屋に帰った。
230 :
琴吹 司:03/12/24 04:24 ID:uRUsQ7we
>>228 煮え切らない様子の奏を、ただ黙って見つめている。
「……そう。別に深く考えなくてもいいんじゃない? なるようにしかならないし」
そう言うと、ゆっくりと肉棒を根元まで挿入し、奏の腰に腕を回して身体を抱き起こす。
「俺は動かない。欲しいって言えないんなら態度で言って」
小さな身体の奏を軽く抱きしめると、それから全く動かなくなる。
締め付ける膣口や、ぬめる膣襞に動き出したくなるのを必死に我慢し、それを
誤魔化すように目の前にある奏の胸に愛撫し始める。
「何でもかんでも消極的なんだよ、奏は。初めてだろうとなんだろうと関係ない。
たまには自分の好きなようにやってみろよ」
小さく微笑みつつそう言うと、じっと奏の顔を見つめる。
231 :
桜庭 奏:03/12/24 04:37 ID:AFieOsIK
>>230 「……そうだけど……」
『なるようにしかならない』というのは今までの経験からよく分かっている
ことだったので、司の言葉に頷かざるを得ない。
「んっ……、……?、え……」
やっと望んでいたものが与えられ、息を吐き出してすぐに抱き起こされる。
「ぁん……、……分かった、やってみます。好きなように……」
見つめてくる司の瞳を見返すと、つられて同じように小さく微笑む。
「ん……」
ゆっくりと身体を動かしはじめ、次第に自分で見つけたより感じるポイントに
当たるように動き、だんだんペースが速くなる。
感じる場所に当たるたび、膣をきゅっと締め付ける。
「ぁんっ……ん……司様……」
時折彼の名前を漏らしながら、ゆっくりと快楽の階段を駆け上っていく。
232 :
琴吹 司:03/12/24 04:50 ID:uRUsQ7we
>>231 ようやく動き出した奏に内心ほっとしつつ、少しずつ下から突き上げていく。
「やれば出来るじゃん……奥にあたってるの、わかるだろ?」
最奥に肉棒の先端を擦り付けると、その感触にやがて自分も昂ぶってくる。
そして、ある一部分に当たると締め付けがきつくなるのに気付き、にやりと笑って
その部分を責め始める。
「ここか、奏? あんまり締め付けないでくれよ。俺が持たない」
腰をこちらへ強く引き寄せ、身体を密着させつつ突き上げの速度を上げていく。
「……ぅうっ、もうだめだ……奏、出すぞ……?」
眉間に皺を寄せてそう言うと、最奥に突き立てて白濁液を放出する。
奏を強く抱きしめたまま、呼吸を整えるように肩を上下に動かす。
「久々だったから……今日のは濃いよ……?」
奏の耳元でそう囁くと、小さな笑みを浮かべる。
233 :
桜庭 奏:03/12/24 05:01 ID:AFieOsIK
>>232 「ん……すごいっ……
ぁんんっ…ムリですっ……そこにそう当たると、勝手に、
きゅってなっちゃ……んっ……」
司にしっかりしがみ付きながら、どんどん流されていく。
「うん…うん、……んっ…ぁん…ん…んん……っ!!」
そして、彼と同時に達すると同じく肩を上下させ息を整える。
「…そう?うれしい……。司様も、気持ちよかったですか?」
うっとりしながらも、その後少し不安げな表情になり上目遣いで
そう訊ねる。
「……司様、……大好き……。」
夢の中で何度も言った言葉が、ふと口からこぼれる。
仕事も勉強も両立させて疲れていたからか、行為後のためもあって
そのまま次第にまどろみはじめる。
「すー……」
そして、裸のままソファの上で寝息をたて始めてしまった。
いつの間にか、司の手を握り締めながら。
234 :
琴吹 司:03/12/24 05:17 ID:uRUsQ7we
>>233 繋がったまま、自分の腕の中でうとうとし始めた奏を見て小さく笑う。
「ったく……困ったやつ」
ゆっくりと奏の身体をソファに横たえて、衣服を整えようと立ち上がろうとする……が
奏が自分の手を強く握り締めており、やれやれという風に奏の手の指を
一本一本を外していく。
そして、衣服の乱れを直すとベッドから毛布を剥ぎ取り、それを奏の身体に掛ける。
「……勝手に好きになってれば良いんじゃない? お前がどう思うかなんて
俺は知ったこっちゃないし……とことん、おめでたい女だな」
奏の寝顔を見つめながらそう言うと、怪しげな笑みを浮かべて軽く口付けする。
そっと奏の部屋を出て、屋敷の外に出てから首周りが緩い事に気付く。
「いけね……ネクタイ忘れてきた」
休憩室にある小さなツリーを一人ぼんやり見ている。
「今年も一人かぁ〜」
仕事を終えて、屋敷の庭園にある礼拝堂で祈りを捧げている。
それを白い犬が見守るように佇んでいた。
「あ、忘れてた!」
浴室の掃除当番だった事を思い出し、休憩室を飛び出す。
廊下から外を見ると冬果の犬が歩いてるのが見える。
「あ、おっきなワンちゃん!えっと…冬果さんだったけのワンちゃんね」
犬好きなのか、浴室の掃除も忘れ庭に飛び出してしまう。
すると、そこにははじめて会う冬果が立っていた。
「こんばんは、はじめまして。
私、来宮このみって言います。
私も新人だからヨロシクね」
このみの手が口と同時に動いている。
日常会話程度なら手話を使う事が出来るのだ。
突然、目の前に現れたこのみに、ちょっと警戒するように視線を向ける。
自分だってそんなに低くないはずなのに、その身長差は15cmもあるのだから。本能的な警戒というやつだ。
だが、そんな思いを知りもしない、このみの笑顔と不思議な手振りに何となく不安は失せていく。
手話……?
どうやら、このみは手話をしているらしい。
しかし、手話は耳の聞こえない人の為のものだ。
恐らく、私の噂を聞いていて気を遣ってくれているのだろう。ちょっと勘違いしているが…
私はメモを取り出して書き付けた
───初めまして、アカギ フユカです。
───喋ることは出来ませんが、耳は聞こえます。
───お気遣いありがとうございます
メモを渡しながら、この人、悪い人じゃなさそうね。と胸中で呟いたのだった。
ふとペンを握る手を止め、視線を宙に泳がせたまま考え込む。
思い出したように瞬きをして溜息をついた後、眼鏡を外して頬杖を付く。
「恋しちゃっていいのかなぁ……やっぱり私って馬鹿なのかしら……」
「え?手話は出来ないの?
前の仕事の時に冬果さんみたいに聞こえるけど
しゃべれない人がいて、それで覚えたんですよ。」
残念そうな顔をしている。
「ねえ、このワンちゃん名前はなんていうの?」
生まれついてのハンディキャップでは無いため、手話は覚えなかった。
というより、事故で喋れなくなってから一年経つが、動けるようになったのはやっと二ヶ月前。
リハビリを終えて直ぐにここに来たため、手話を覚えているヒマすらなかったのが正しい。
このみの話に、僅かに過去の記憶が揺り起こされ、心が宙に飛ぶ。
が、このみに犬の名前を問われて、私の意識は今に立ち返る。
名前…………
考えたことも無かった。
私は興味深げに聞いてくる彼女に、悲しそうに首を振った。
───名前は無いの。
それだけをメモに書くのが精一杯だった。
>>244 「へェ〜名前ないんだ…
ねえ、一緒に名前考えませんか?
そうねぇ〜〜ポチってこのお屋敷で何回か聞くし…」
頭をひねっているが、冬果の表情がおかしい事に気付く。
「ねえ、どうしたの?
大丈夫?
何か、悪いこと言っちゃったかな?」
心配そうに冬果の顔を覗き込む。
執務室でクリスマスの贈り物の一覧をみながら、思案顔を浮かべている。
主人と付き合いがある人々へ向けて送られた、数々の品のリストを目で追いながら、
その1つ1つを業者の伝票などと付き合わせながら確認していく。
「……さて……、あと、これはどうしたものでしょうか……?」
一通り、リストをめくり終え、最後に出てきた1枚の手紙に目を落とし、やや困ったような表情を
浮かべて見せた。
247 :
桜庭 奏:03/12/25 00:12 ID:jjc5ApaC
「♪アイドンウォーナラッフォークリースマス」
頬をピンク色に染めてふわふわとした感じで廊下を歩いている。
お風呂上りに飲んだのが、葡萄ジュースではなくワインで、おいしかったので
1人で3本も空けてしまったらしい。
酔ってはいないが、少しいい気分のようだ。
<「ねえ、どうしたの?
このみは心底心配してくれているようだった。
初対面の人間に、こうまで見抜かれてしまう自分の弱い心を恥じる。
それとも、このみの洞察が鋭いのか、弱った私には分からない。
微かに俯いていた顔を上げ、何でもないような顔をしてみせる。
───名前、決めてください。貴方が決めて下さい
そうメモに書き、このみに渡す。
それを受け取って見て、彼女はちょっと面食らったような顔をするが、私は黙って彼女の足下を指さした。
余り人に懐かない犬が、彼女の足に絡むようにして横腹を擦りつけていた。
───どうやら、貴方の事が気に入ったみたいですから…この子
前向きな考えのつもりだったが、何故か、どうせ私は名前を呼べないし、と自嘲する。
事故以来、私は変わってしまったのだろうか…
前の御主人様の、最後の贈り物になる白い犬を見ながらそんなことをボンヤリと考えた。
「……さすがにご要望にお応えしないと言うのも……」
リストの最後に付けられた、主人からの書き添えがプレッシャーとなり、思わず苦笑いを浮かべる。
そして、電話機の受話器を取り、何処かへとダイアルしはじめた。
「……ああ、もしもし。夜分遅く、誠に申し訳ないのですが、少々残っている仕事がありまして。
出来ればお手伝い願いたいのですが、如何でしょうか?」
>>248 「いいの?わたしがきめても?
う〜ん、どうしようかな〜
そうだ…ボーセ(Voce)ってどう?
イタリア語で声っていう意味なんだけど…ダメかな?」
脚に擦り寄る犬の頭を撫でながら冬果に問う。
「ねえ、冬果さんきっと声を取り戻す事は出来るよ
この子もそれを願ってると思う。」
いつもより鋭くなった…そう、コートにいるときのような…顔で
冬果に話し掛ける。
「このお屋敷にはいつもはお医者様も居るそうだしガンバロッ。
私も、またバレーが出来るようにがんばるからねっ」
冬果の手を取り眼を見つめる。
251 :
桜庭 奏:03/12/25 00:26 ID:jjc5ApaC
厨房から自室に戻ってくると、真っ先に歯磨きをする。
それを終えると、自室の電話が鳴り慌てて取りに行く。
>>249 「はいもしもし。あ、執事様こんばんは。
はい…はい、分かりました。今すぐそちらへ向かいますね。」
電話を切ると、ふわふわした気分の自分に渇を入れるように両手で頬を軽く叩き
鏡で格好のチェックをすると自室を出て行く。
「何のお仕事だろう……。でも、私にかかってくるっていうことは、
きっと頼りにされてるっていうことだよね?」
少しうれしそうに、まだ少しふわふわしながら執務室へ向かった。
「執事様、奏です。失礼します。」
たどり着いてノックを2回すると、ゆっくりと扉を開け、中へ。
>>251 「ああ、桜庭さん、お手数をかけて申し訳ありません。……こちらではなんですので、
場所を変えるとしましょう」
そう言うと、大きな紙袋を抱え、奏を引き連れて執務室をあとにする。
やがて、奏と共に幾つかある応接間のうちの1つに腰を落ち着けた。
「いや、実はですね。当家と深いお付き合いのある方に、毎年、クリスマスの贈り物を
しているのですが、今年は漏れが1つありまして……」
ばつの悪そうな表情を浮かべる。
「で、桜庭さんにはこれから、その贈り物の準備を手伝って頂きたいのですよ」
そして、紙袋の中から、色とりどりのリボンの見本をとりだしていく。
「贈り物の包装は……そう、そのメイド服のような濃い紺色になります。で、桜庭さんには
それにかけるリボンを選んで頂きたいのですよ」
そう言って、何本かのリボンを掲げて見せる。
「桜庭さんのお好きな物で結構です。それが先方様からのリクエストでもありましてね」
そこまで言うと、優しげな笑顔を奏へと向けた。
253 :
桜庭 奏:03/12/25 00:43 ID:jjc5ApaC
>>251 「いいえー。もうあとはゆっくりしてから寝ようと思ってたのでヒマだったんです。」
そう言ってふわりと微笑むと、執事について行く。
「応接間、ですか?」
首を傾げつつ中へ入ると、彼とともにソファに座る。
「はい。クリスマスプレゼントの準備ですね。
急げば間に合う……のかな?」
話を聞きながら、相槌を打っていく。
「これみたいな濃い紺色……うーん、そうですね……」
自分の制服と沢山のリボンを見比べながら、少し考え込むと、数ある中から
白いレースのリボンを取り出す。
「この制服のように深い紺色なら、白って合うと思うんです。どうでしょう?」
そう言って、少し首を傾げながら執事を見上げた。
それまで、微笑んでいたこのみの顔に、真剣な眼差しが宿った。
<「この子もそれを願ってると思う
<「このお屋敷にはいつもはお医者様も居るそうだしガンバロッ。
そう言って私の手を握る彼女の言葉に、ようやっと犬が懐いたわけがわかったような気がした。
一度、挫折した身であるが故の戦い。
それを彼女に本能的に感じ取ったのだろう。
握ってくる彼女の手には、恐らく、バレーの選手に見られる傷や跡のようなものが多数あり、それが皮膚越しに伝わってきた。
私が取り戻したいものは、声では無かったが、恐らく彼女もそんな物の為にハッパをかけているのでは無いだろう。
もっともっと大事なものを取り戻すために、再度私に立ち上がれと、そういっているようだった。
気がつくと、犬がこちらを見ていた。
このみの瞳とは違い、穏やかな水のような黒い瞳だった。
だが、問いかけてくる物は同じ。
私は、手を握ってくるこのみを見返し、表情は出さなかったが、コクン、と頷いた。
一度肯定すると、少し気分が軽くなったような気がした。
>>253 「では、この白のレースを使うとしましょう」
奏が手に取った白いレースのリボンを受け取り、それを脇に置く。
「つづいて、その贈り物に軽く香水を付ける予定なのですが、これもどれがいいか……」
そう言いながら、紙袋の中から小さなアトマイザーを何本も取り出す。
そして、そのうちの1本を手に取り、中身を軽く手の甲に吹きかけて自分の鼻先へと
運んだ。
「この辺もいまいち、よくわからないものですから……」
思わず、照れ隠しにもにた苦笑いを浮かべる。
しかし、この苦笑いは、ある事実を包み隠す欺瞞にしか過ぎなかった。
そう、並べられた小瓶のほとんどに、即効性の睡眠薬などが仕込まれていると言うことの。
256 :
桜庭 奏:03/12/25 00:59 ID:jjc5ApaC
>>255 「はい、香水も付けるんですね?」
お仕事中だからか、まだ頬はうっすらピンク色だが真剣な表情である。
「ええと……贈り物が何なのか分からないから、よく分からないですけど……
私が好きなのは───」
そう言いながら、左手の甲に吹きかけ、いくつか香りを嗅いでみる。
「うーん、この淡いバラの香りも好きなんだけど、えーと、
『フローラルフルーティ』、この甘酸っぱい感じのがいいかも。」
プレゼント用というより、すっかり自分の好みの香りを探してしまっている。
が、次第にまぶたが重くなってくる。
「……あれ?なんでだろう。今日は休み時間にちょっとお昼寝したから、
まだ元気なはずなのに……」
右手で少し目を擦ってしまうが、ガクンと力が抜け、執事の肩に寄り添って寝息をたててしまう。
「スー…」
>>256 思惑通り寝入ってしまった奏の姿を眼にし、思わず邪な笑みがこぼれる。
ゆっくりと奏を抱き上げ、柔らかいカーペットの上に横たえさせると、おもむろに奏のスカートの中に
手を差し入れ、奏が付けていたショーツを剥ぎ取る。
続いて紙袋の中から、先程奏が選んだリボンにも似た、白のレースのショーツを取り出し
再びスカートの中に手を差し入れて、それを着けさせる。
再度をリボンでくくり止め、奏が着けていた物に比べて布地の面積も格段に小さく
そのレース地から「向こう側」が透けて見えそうなショーツ。
そっとスカートをまくり上げて、そのショーツがちゃんと着けられたことを確認すると、次は
ワンピースのボタンを開け、中に垣間見えるブラを抜き取った。
一通り、奏の下着を触り終わると、再び、奏の身体を抱え上げ、近場にあった椅子の上へと
座らせるように降ろす。
椅子にもたれ掛かるように眠る奏。
その姿をチラと見ると、おもむろに奏の両足を肘掛けの上に乗せ……先程、奏が選んだ白い
レースのリボンで結わえ付けはじめた。
椅子の肘掛けの上に足を乗せられ、その付け根を割り開くような体制に固定される奏。
つづいて、天井のフックにリボンを結わえ付け、奏の両腕をまとめて吊すように固定する。
そして、軽くはだけられたままになっている襟元を、その微かな胸が露わになるくらいにまで
はだけ広げさせ、その胸を8の字に絞り上げるようにリボンできつく縛り上げた。
白い胸が絞り上げられることで張り裂けんがばかりに隆起し、ほんのりと朱に染まりはじめた。
……そして、最後の仕上げ、と言わんがばかりに、それまで奏の足の付け根を申し訳程度に隠していた
スカートとエプロンをまくり上げた。
その艶姿に思わずうんうんと肯いてしまう。
と、紙袋から大きなフラッシュの取り付けられた一眼レフカメラを取り出すと、おもむろに奏に向けて
シャッターを切った。
>>254 頷く冬果を見て、にっこりと微笑むと浴室掃除を忘れていた事に気付く。
「あ、そうだ!お掃除!」
くるりと振り向くと浴室に向かって走り出す。
2〜3歩行った所で立ち止まり振り替えると
「冬果さん、ボーセ バイバイ!」
犬が一言吼えるのを聞くと再び浴室に走っていった。
260 :
桜庭 奏:03/12/25 01:31 ID:jjc5ApaC
>>257 先程の香水効果(もちろんその真実は知らないが)か、ぐっすりと眠り込んでしまっていた。
そして、ふと閉じたまぶたの向こうがチカチカすることに気付く。
「ん……」
寝返りをうとうとして、なんだか自分がすごく中途半端な格好をしているのではないかと考える。
(なんで、手を上げてるんだろう……?)
考えているうちに、胸元が少し苦しいことや、太股のあたりがスースーすることに気付いた。
太股が少し寒くて、寝ているうちにスカートがまくれてしまったのだろうとそれを直そうと思い
手を伸ばそうとするが。
そこでようやく、手を動かせないことに気付く。そして同様足も動かせないことに気付いてしまう。
「……?なあに?」
フラッシュのまぶしさに目を細めながら、ゆっくりと目を開く。
「……、……ええと」
まだ眠さで頭が回らないのか、縛られている手と、胸と、自分の格好を、他人のものを見るかのように
ゆっくりと眺めていく。
が、次第に状況が理解できてきたのか、次第に顔が真っ赤になってくる。
「あの、執事様……。これは、あの……どういう、ことですか?」
先程と同じように首を傾げながら、困惑した表情で見上げる。
>>260 >「あの、執事様……。これは、あの……どういう、ことですか?」
「贈り物の準備をしているのですよ」
そう冷静に言いながら、またシャッターを切る。
「当家とお付き合いのある、とある家の方が是非に、と申されましてね。そう、桜庭さんの
艶姿を、と。……で」
奏へと歩み寄り、小さく透ける布地で覆い隠された奏の足の付け根部分のアップを撮影する。
「……このように、先方様のご要望に添うように、桜庭さんの艶姿を写真に収めているのです」
そう言いながら、奏に着けたショーツの脇のリボンへと手を伸ばし、その結び目に手をかける。
……くぃっ。
蝶結びにされていた結び目は、軽く力を入れただけでほどけた。
そのままショーツのリボンを手前に引き寄せ、奏の足の付け根を申し訳程度におおっていた
布地を、軽く垂れさせる。
そして、そこで又1枚。
「……ああ、いや、こうではありませんでしたな……。少々、お待ちを……」
そう言って奏を1人、そのままの姿で残したまま応接間を後にする。
「すぐに準備をして、戻って参りますので」
その一言は、奏の不安を更にもり立てる以外の何物でもなかった。
まだ仕事があるのか、走り去っていくこのみを犬と見送る。
館に帰ろうとして、ふと立ち止まってメモを書く。
───Vose
忘れないように、そのメモをしまい。
側に寄りそう白い片割れを眺めて、胸中で呟いてみた。
ボーセ……
その瞬間、犬がくるりと振り返り、不思議そうに冬果の顔を覗き込んだ。
良い名ね…
「ゥオン!」
同調するように、ボーセとなった犬は吼えた。
263 :
桜庭 奏:03/12/25 01:52 ID:jjc5ApaC
>>261 「贈り物って……」
まだ完全には眠気がとれていない為か、もう一度、まだどこかぼんやりと
自分の姿を眺める。
「……私の?艶姿……?ですか?」
自分の名前を本当に指名されたなんて信じられず、数回瞬きして不思議そうに
執事を見上げる。
(私が会ったことがある、お客様とか……?かな。
どうなんだろう……、そんな、私を指名する人なんているのかな?)
「ぃやっ…そんなとこ……」
つい考え込んでいると、足の付け根部を撮られることが分かって急いで足を閉じようとするが、
そうしたときに再び足を動かせなかったことを思い出す。
「……ホントに?ホントに、こんなのがご要望にあったんですか?」
羞恥心で泣きそうになりながら、潤んだ瞳で執事を見つめる。
「いやぁ……」
ショーツの脇のリボンがほどかれ、あまりの混乱と羞恥心で、ショーツが違うものに代わったこと
にも気付かずカメラのレンズから顔を逸らして目を瞑る。
しかし、気付かないうちに次第に下半身が疼きはじめていた。
そして、「少々お待ちを」と言って自分を置いて出て行く執事。
「ええ?執事様……?」
(ウソ、どうしよう……ヤダ……こんなの。)
改めて自分の姿を眺めるが、耐えられなくなってぷいと椅子の背もたれの方へ視線を逸らした。
>>263 しばらくして、銀のトレーを手に応接間に戻ってくる。
そのトレーの上には、何やら湯気を立てている白い陶器製のカップ。
「お待たせしました。……おや……?」
手にしていたトレーを傍らのテーブルの上に置きながら、奏の足の付け根に引っ掛かっているに
等しい状態になっているレース地が潤って透けているのを見つける。
「……レース地が潤いを含んで、その向こうを透かして見せていますよ……? ま、これも
趣があってよろしいですな」
そう言ってカメラを手に取り、何回かシャッターを切り、その姿や、そこのアップをフィルムに
焼き付けていく。
「ああ、そうそう。桜庭さん、ちょっと失礼しますよ……」
おもむろに奏の着けていたショーツのもう片方のリボンに手をかけ、その結び目を解いてしまい
奏の足の付け根をおおっていた濡れた布地を椅子の前へと垂らしてしまう。
「では、少々熱いかもしれませんが……」
そう言うと、銀のトレーの上で湯気を上げていた蒸しタオルを、奏のささやかな草むらの上に
ゆっくりと乗せていく。
そして、そのまま無言で白い陶器製のカップを手に取ると、脇に置いてあった刷毛で
その中身……シェービングクリームをかちゃかちゃと泡立てはじめた。
265 :
桜庭 奏:03/12/25 02:14 ID:jjc5ApaC
>>264 「あ、おかえりなさい……。」
よほど1人でこの格好なのが心細かったのか、相手はこんな姿にした執事なのに
つい弱々しく微笑んでしまう。
「!!……そんな…………っ!?」
言われるままつい屈みこんで自分のそこを見てしまい、あまりのいやらしさに
すぐに顔を逸らす。
(なに、この下着……?つけてるほうがむしろ恥ずかしいような、えっちなの……)
今見た自分のそこが、自分のものだとは信じられず(といっても今まで大して
まともに見た機会などほとんどなかったが)思わず涙を浮かべて唇を噛む。
「……?はい……」
執事が持つカップやタオルなどを不思議そうに眺めながらも、まだ何をされるのか
理解できないらしい。
ショーツを垂らされ、自分の愛液で透けて見えるのを見て再び顔を赤らめる。
「んっ……」
自分のあそこに熱いタオルを乗せられながら、執事の視線を感じてふたたび身体が
熱くなってきた。彼の視線だけで、もうこれ以上ないくらい恥ずかしい。
執事がなにかを泡立て始めるのを見て、再び首を傾げる。
普段はそういうものを使わないので、分からないらしい。
>>265 「それでは……」
頃合いを見計らい、奏の草むらをふやかしていた蒸しタオルを取り去る。
そのタオルの下から、黒く柔らかく艶やかな翳りが、一層の艶を放ちながら現れる。
その柔らかな草むらに指を這わせ、その茂みの感触をしばらく楽しむと、充分に泡立っていた
まだ熱いシェービングクリームを、その茂みの上に塗りつけていった。
一通りシェービングクリームを塗りつけ終わると、銀のトレーの上から眩いばかりに光を反射する
剃刀を1本手に取る。
一呼吸。
そして、その刃先をシェービングクリームの向こうにある奏の茂みへと沿わせ、
ゆっくりと動かしはじめた。
……しょり……しょり……
奏の茂みが剃り落とされていく音が応接間の中に響き渡る。
時折、シェービングクリーム事茂みが取り払われたところに指を添え、その柔らかい肌を動かし、
丹念に奏の茂みをそり上げていく。
「……おや、泡が落ちていきますね……。これはどうしたのでしょうか?」
奏の秘裂から滴り落ちる蜜が、泡を押し流しはじめたのを眼にし、蜜ごと泡をすくい取っては
流れ落ちた場所へと緩やかな動きで塗りつけ、再び刃先を滑らせる。
やがて、奏の足の付け根に慎ましく存在していた茂みは、その姿を消した。
剃刀の刃先から落とされた泡の中に、その名残とも言える黒い線が幾重にも見えていた。
「……まるで、赤ん坊のようで御座いますよ」
そう言いながら、覆う茂みもなく、卑猥に露出させられた秘裂と、その秘裂を挟み込む
肉の盛り上がりや、その状況に羞恥する奏の姿を撮影していった。
267 :
桜庭 奏:03/12/25 02:40 ID:jjc5ApaC
>>266 不安げに執事の作業を眺める。
自分の陰毛の部分に、白く泡立つクリームを塗られて、(もしかして……)と
ある疑念が思い浮かぶ。
「あの……、なにを………!!やだっ…、コワいですっ」
剃刀が執事の手に取られたのを見て、疑念は確信に変わる。
刃物を自分の秘部(のそば)に当てられることに恐怖を覚えて、思わず腰を引き気味にしてしまう。
が、それでもされることから逃れられるわけもなく。
とうとう執事の手によって恥ずかしいところの毛を剃られ始めてしまった。
「……」
その作業を見ているのも耐え難く、途中から彼の作業を信頼するように自分は自分のつま先や
椅子の背もたれなどを見て、その場所から視線を逸らす。
刃物がそこに当たる感触から少しずつ疼いてきて、執事の言葉にも恥ずかしくて何も返せない。
「……あの、これもお客様のご要望、なんですか?」
まだ現実についていけない様子で困惑した瞳で彼を見上げる。
奏に剃毛に対する知識がなかったため、まだこれくらいの困惑で済んでいるのだが。
>>267 >「……あの、これもお客様のご要望、なんですか?」
「ええ、是非に、と言うお話で御座いましたので」
指で奏の秘裂を割り開き、そこの様を写真に収めながら、そう答える。
「世の中には、色々な方がおられるようで……」
カメラを脇に置き、執拗に指で奏の秘裂をまさぐりはじめる。
秘裂から漏れ出る蜜を指で掬い、それを紅珠に塗りつけるように刺激する。
指で秘裂の底を撫で上げ、撫で下ろす。
秘裂を撫で下ろした指を、秘孔に深く沈める。
秘孔に沈めた指をこね回すように蠢かせてみる。
その指の動きに促されるように、奏の秘裂からは熱い蜜が止め処もなくあふれ出てきた。
そして、その蜜の流れをおうように、後ろの肉の窄まりから、秘孔までのやわやわと嘗め上げる。
そんな攻めがいつ止まるでなく続けられていった。
269 :
桜庭 奏:03/12/25 03:04 ID:jjc5ApaC
>>268 「……そう、ですね。」
執事の言葉を聞いて眉根を寄せ、『世の中には色々な方がおられるようで』
というセリフについ大きく頷いてしまう。
そして、カメラのシャッターが下りるたび、下半身が熱くなった。
そのことに気付いて顔を赤らめながら、執事がカメラを脇に置くのを眺める。
これで終わりかと思い一瞬ほっとするが、逆に、急に敏感な場所を刺激され始めて
思わず声を上げる。
「……ぁんっ……ん…っ…執事様、これも、ご要望……?」
普段こういうときに口を押さえる手は縛られており、唇を噛み締めて声を抑えようとする。
「んん……ぁあんっ……ダメぇ……」
もう既に硬く膨らんだ紅珠や時折きゅっと執事の指を締め付ける秘部、そこまでは
まだ我慢できたが、後ろを嘗め上げられてつい『ダメ』という言葉が漏れてしまう。
ほとんど免疫のない場所まで刺激され、身体がぶるっと小さく震える。
>>269 >まだ我慢できたが、後ろを嘗め上げられてつい『ダメ』という言葉が漏れてしまう。
その可愛らしい言葉に思わずほくそ笑みつつ、身体の芯の熱さが増すのを感じ取る。
ふと、邪な考えが頭を過ぎる。その考えに再びほくそ笑むと、おもむろに奏の肉の窄まりに
舌を宛い、こね回すように動かしはじめた。
その異質な感触に奏は身を固し、悶えさせるが、そんなことにはお構いなしで舌を蠢かせ続ける。
徐々に舌の動きは激しさを増し、舌先が奏の肉の窄まりに潜り込まんがばかりに
激しく突き立てられ、グリグリとほじるように蠢かせた。
そして、舌が離れた奏の秘裂で左手の指先を蠢かせる。
更には、あいていた右手でギリギリと絞り上げるように縛られていた奏の胸を揉みしだき始めた。
「……桜庭さん……とても可愛らしく……いや……お美しゅう御座いますよ……?」
そう呟きつつ、怪しい笑みを満面に浮かべて見せた。
271 :
桜庭 奏:03/12/25 03:26 ID:jjc5ApaC
>>270 「……んっ!いやぁ……執事様、ダメって言ったのに……っ」
その感覚に耐えられず目をぎゅっと瞑っていやいやをするように首を横に振る。
「……んん……っ…やだぁ……なんだか、変な感じ……」
胸と秘部と後ろの3箇所を同時に攻められ、声を抑えることも忘れ、息がどんどん荒くなる。
縛り上げられた手に力が入り、ぎゅっと指に力が入る。
「……ダメぇ……っ…そんなに、んん……っ
そんなにされたら……っ…ん…ぁん…ぁあ……んんーっ」
3箇所同時に刺激され、速いスピードでのぼりつめてしまい、身体を硬直させる。
ぎゅっと閉じた目尻の先から涙が溢れる。
荒い息を整えながら、ゆっくりと目を開けてまだ焦点の合わない瞳で執事を見つめる。
>>271 >荒い息を整えながら、ゆっくりと目を開けてまだ焦点の合わない瞳で執事を見つめる。
その視線に無言で笑顔を返すと、続いて奏の肉の窄まりに、先程まで奏の秘裂を嬲り続け
蜜まみれになっている中指の先をそっと押し当てた。
くっ、と力を入れると達した後の弛緩状態もあってか、ゆっくりと指先が淡いすみれ色の奥へと
沈んでいく。
やがて、中指が根本まで沈むと、その中指で肉の窄まりを揉み解くように蠢かせはじめた。
「……桜庭さん……。前に申し上げたことがありましたね……。こちらでも、殿方を迎え入れる
ことが出来る、と……」
この後、何が起こるのか。それを奏に感づかせる為の言葉を口にしつつ、中指の動きを
強めていき、更には、その中指の横に人差し指をゆっくりと潜り込ませた。
273 :
桜庭 奏:03/12/25 03:41 ID:jjc5ApaC
>>272 「ん……」
眉根を寄せながら、それでも先程のように文句を言う気力もなくなってきたのか、
微妙な表情でなすがままになりながら執事の指を後ろに迎え入れてしまう。
「……そういえば……おっしゃってましたね。……そこでも…………」
そう言いながら想像しかけて、ふと嫌な予感がする。
「あの、もしかして……やっ……んんっ」
新たに指が増える感覚に、首を横に2、3回振る。
「イヤ……イヤです。執事様、なんかそこに指があるの、変な感じで……
その、あんなのなんて入らない……っ」
涙目で、執事にこれ以上はしないで済むように頼み込んでみる。
>>273 >「イヤ……イヤです。執事様、なんかそこに指があるの、変な感じで……
> その、あんなのなんて入らない……っ」
>涙目で、執事にこれ以上はしないで済むように頼み込んでみる。
「あんなの……と申しますと……」
そう言いながら膝をついていた姿勢から立ち上がり、スラックスのベルトを外し、チャックを降ろして
中で張り裂けんがばかりに熱と圧力を持っていた剛直を取り出す。
そして、その剛直を奏に見せつけるようにすると、
「……これ、で御座いますか?」
と、しらを切るように問うてみた。
「誠に申し訳ないので御座いますが、これもご要望で御座いまして。桜庭さんにはご迷惑を
お掛けしますな」
そう言うと粘液を滴らせつつ異様な熱を放つ剛直の先端を、先程まで指で解きほぐしていた
奏の肉の窄まりに宛った。
「よろしゅう御座いますか? ……では……」
そして、奏の返事を待つこともなく、腰を押し付けるように力を込め、奏の肉の窄まりを
突き抜かんと剛直を押し進めていった。
275 :
桜庭 奏:03/12/25 03:56 ID:jjc5ApaC
>>274 「……、執事様……?」
取り出された執事の大きなモノを見て、慌てて視線を逸らして不安げに彼の顔を見上げた。
「……ええっ?これも……?」
(誰よ!こんなことお願いするの……!)
泣きそうな声になったのに気付いて慌てて唇を噛み締めながら、絶望的に椅子の背もたれを
見つめる。
>桜庭さんにはご迷惑を お掛けしますな」
「……いいえ。」
ショックを受けて混乱したままそう答える。
執事のモノの先端が後ろに押し当てられる。
それを感じると、目を瞑って大きく深呼吸をした。
「…ぅん……っ」
慣れない感覚に、涙が溢れてくる。
それを拭うこともままならない状況に、更に涙がぽろぽろとこぼれた。
>>275 >「…ぅん……っ」
>慣れない感覚に、涙が溢れてくる。
>それを拭うこともままならない状況に、更に涙がぽろぽろとこぼれた。
その涙を唇で拭ってやりながら、ゆっくりと腰を押し進めていく。
これまで外からの異物を受け付けたことのなかった奏の肉の窄まりは、異物に抵抗せんがばかりに
その締め付けを高めていく。
「……このまま、根本まで行きますよ……」
半分ぐらいまで奏の肉の窄まりに埋まった剛直を、更にゆっくりゆっくりと小刻みに前後させながら
潜り込ませていった。
「……桜庭さん。根本まで入りましたよ……」
そう言うと傍らに置いていたカメラを手に取り、血を滲ませながら剛直をくわえ込んだ肉の窄まりと
その上でわななくようにヒクついて秘裂を写真に収めていった。
「では、動きますよ……?」
やはり、ここでも奏の返事を待つことなく、腰の抽送をはじめる。
それは、いつもと違い、優しく、相手をいたわるようなゆっくりとした動きだった。
277 :
桜庭 奏:03/12/25 04:16 ID:jjc5ApaC
>>276 「……っ…ひっく……」
されてる事は、自分のされたくなかった『酷い事』なはずなのに、優しく涙を拭う唇や、
ゆっくりとした動きにもう何が何だか分からなくなってくる。
涙は止まらず、ついにしゃくりあげてしまう。
「執事様ぁ……」
もう何が嫌だったのか、何が悲しいのか分からないまま涙をこぼし、
泣きすぎてヒドイ顔になっている。まるで子供が泣いたような表情である。
「ん……」
全て入ったと聞くと、何度も大きく深呼吸し、しゃくりあげていたのも次第に落ち着いてくる。
「……っく……っ……」
まだ小さいしゃくりあげは終わらないものの、大分落ち着いた頃、
彼が動き出す。
そのゆっくりな動きに自分への気遣いが感じられて、少し胸が熱くなる。
次第に涙も止まり、後ろへの嫌悪感だけでなく別のものも、ほんの少し感じ始めていた。
「……ん……んん……っ」
出来るだけ声が出るのを抑えながらも、執事が動くたび、小さく声が漏れてしまうのに
戸惑いを覚える。
>>277 >出来るだけ声が出るのを抑えながらも、執事が動くたび、小さく声が漏れてしまうのに
>戸惑いを覚える。
その漏れ出る声に、体の芯の熱さが更に増す。
もっとその声を聞きたい。と言う衝動に駆られつつ、粘膜越しに奏の秘孔の奥底を優しく
突き上げてみたり、剛直でこね回すような動きをくわえていく。
「……ああ……仕事を忘れるところでした……」
そう言って手にしていたカメラに奏の痴態を収めていく。
「私が前後するのに吊られて……桜庭さんの剥き出しの秘裂が、ヒクヒクとしているのが
よく見えますよ……」
腰の動きと、剛直の行き来する圧力にその姿を歪める秘裂を眺めながら、徐々に
腰の動きを早めていく。
やがて、手にしていたカメラを脇に置き、腰を抽送させながら、奏の秘裂を弄りはじめる。
様々な表情を浮かべる秘裂に指を沈め、時折、親指の腹で紅珠を押しつぶし気味に転がし
はじめた。
279 :
桜庭 奏:03/12/25 04:35 ID:jjc5ApaC
>>278 「ん……ぁんっ……」
自分の口から漏れた嬌声のような声に驚く。
(ウソ……っ、おしりなのに……)
そこで感じるものだとは知らず、なんだか自分がとてもいやらしくなったようで
ショックを受けてしまう。
「…んっ……いやぁ……そんなに見ないで……」
再びカメラのシャッターを落とす音にぎゅっと目を瞑り、執事の言葉を聞いて
大きく首を横に振る。
しかし、執事の言葉やカメラのシャッターの音が聞こえるたび、無意識のうちに
膣にきゅっと力が入り、執事の言っている事を更に再現してしまう。
「……!」
後ろだけでも、ゆっくり、ゆっくりと高まっていくのを感じていたところ、
普段から敏感な秘裂に指を埋められ、再び硬く大きくなった秘豆を弄られて
一気にのぼりつめていく。
「……やっ……ダメ……執事様っ
私……んっ…んっぁんっあっ……っ!!」
再び達してしばらく身体を硬直させると、一気に脱力する。
しばらく何も考えられず目を閉じたままゆっくりと息を整えた。
そのうち、またしてもまどろみはじめてしまう。
>>279 >「……やっ……ダメ……執事様っ
> 私……んっ…んっぁんっあっ……っ!!」
>再び達してしばらく身体を硬直させると、一気に脱力する。
奏が達する身震いに、頂点まで達していた剛直の圧力が解放された。
奏の肉の窄まりの奥に、剛直から放たれた白い溶岩が満ちあふれていく。
痙攣するような身震い。その律動にあわせるように、迸る白い溶岩。
やがて、その白い噴火が収まると、まるで痙攣しているようにヒクついている肉の窄まりから
既に力を失ったモノを引き抜いた。
ゆるゆると肉の窄まりからあふれ出る白濁。
その姿も余すことなく写真に収めていく。
「桜庭さん……とても素晴らしゅう御座いましたよ。これなら先方様も満足してくださいます
でしょう……」
既にまどろみはじめた奏に、そう優しく言葉をかける。
そして、そっと奏の髪を撫でてやると、乱れていた奏の着衣を丁寧に戻し、奏の身体の自由を
奪っていた白いリボンを解いていく。
力無く椅子の上にもたれ掛かる奏。
その身体を優しくすくい上げるように抱きかかえると、そのまま、奏を奏の私室へと運び、
ベッドに横たえてさせる。
「…………」
少々思案顔になった後、奏のメイド服を丁寧に脱がせ、持っていたハンカチであちらこちらに
浮かんでいた汗を軽く拭ってやると、奏の箪笥からパジャマを取り出し、起こさないように
気遣いながらそれを着せてやった。
「……桜庭さん……メリー・クリスマス」
そう呟いて人目を憚るように、そっと奏の唇に口付ける。
そして、掛け布団をそっとと掛けてやると、そのまま静かに奏の私室を後にした。
近所の教会でクリスマスミサを手伝い、後片づけを終えて帰って来る。
ボーセも犬用のサンタを模した赤いコートを被せて貰い、ご機嫌な様子で鼻を鳴らしている。
ボーセと一緒に夜の館の戸締まりをして周り、鍵束を管理室に預けて部屋に帰る。
その後、何するでもなく、ベッドに横たわってボーセのお腹に手を当ててボンヤリしているうちに眠くなったので
部屋の明かりを落として就寝。
(玄関で倒れている)
また降り出した雪を横目に、屋敷の大掃除に精を出している。
ピカピカになった窓ガラスにうっとりと見とれていたり……。
冷え切った廊下を早足で歩いている。
正月用のお餅つきをしている。
「ほ、ほ、ほ」
大きな体を生かして、軽快に杵を振り下ろしている。
290 :
三条 望:03/12/30 12:46 ID:o/v9tHf0
「何人かは実家の方に帰ったのか…」
年末を間近に控えた為か、屋敷の中は日頃とは違いとても閑散としている。
「特にこれといってする事も無いし…部屋に戻って本でも読むか…」
冬にしては暖かい日光が差し込む人気が無い廊下をぼんやりと歩いていた。
自室で机に向かっている。
「あ〜年賀状まだ書けてない」
292 :
三条 望:03/12/30 12:57 ID:o/v9tHf0
「まあ帰る所があるのは幸せか…」
医務室に戻ると椅子にもたれてぼんやりと宙を見つめていた。
「よ〜し書けたぁ〜!」
いまどき全部を手書きで年賀状を書き終えると、手首をこきこきやっている。
「久しぶりに沢山書いたから手首がおかしいや…
医務室でシップ貰おうっと…」
廊下に出て医務室に向かう。
「先生いらっしぃますか〜?」
294 :
三条 望:03/12/30 13:09 ID:o/v9tHf0
「こんな時に一体誰だろう?」
突然医務室のドアをノックする音に訝しそうに首をかしげるものの、ドアに近づき扉を開く。
(この娘は確か…来宮さん?新しくこのお屋敷で働くことになったメイドだったな…)
廊下に立っていたメイドを見上げながら、先日執事様から渡されたカルテを頭の中で思い出したが、
数字で見た以上に、間近で見ると身長が高く感じられる。
「まあ立ち話もなんですし、部屋の中へどうぞ。
見たところ風邪という風ではありませんが…どうかされましたか?」
そう言ってこのみを部屋に入るように促した。
>>294 ドアをノックすると三条が顔を出し、このみをしげしげと見ている。
そして中に入るように促されると、三条に従って医務室の中に入っていった。
「あ、風邪じゃないんですよ
年賀状かいてたら手首が痛くなっちゃって…
シップとかいただけませんか?」
三条の眼の前で手首をぶらぶらさせながら話している。
(あ、先生結構かわいい…先輩たちは気をつけろって言ってたけど・・・)
296 :
三条 望:03/12/30 13:23 ID:o/v9tHf0
>年賀状かいてたら手首が痛くなっちゃって…シップとかいただけませんか?
「ちょっと失礼しますね」
このみの手を取り軽く視線を走らせる。
「軽い炎症ですね。これといって問題もありませんし、しばらくすれば治るでしょう」
普段使っていない筋肉をいきなり使用した為だろう。別段異常は見られない。
「それではシップ貼りますね」
手際よくこのみの手首にシップを貼り、包帯で固定した。
「さて…これでもう大丈夫ですよ」
そう言った後でで、思案するように不意に視線を落とすとしばらくの間押し黙
る。
「このみさん…でしたっけ?彼方はもうこのお屋敷の仕事に慣れましたか?」
沈黙の後でようやく発したその言葉には、先程までとは違う妖しい響が含まれていた。
>>296 三条の治療を受け終わるが、妙な三条の間に戸惑っている…
「先生、ありがとうございます…」
>「このみさん…でしたっけ?彼方はもうこのお屋敷の仕事に慣れましたか?」
「ハイ…って言っていいのかなぁ〜?
ヤッパリお客様のお相手なんかは私みたいなスポーツバカには難しいですね
お掃除とかそういうのは普通に出来てると思うんですけどね。」
一応、以前はチームの寮に住んでいたので掃除洗濯等はこなせているのだった。
「ねえ先生、私って可笑しくないですか?
こんなに大きいのにメイドだなんて?」
小首をかしげながら三条に問い掛ける。
298 :
三条 望:03/12/30 13:39 ID:o/v9tHf0
>小首をかしげながら三条に問い掛ける。
「要は入れ物ではなく、その中身ですよ…」
突然のこのみの問いかけに頬を緩めるが、その目は笑ってはいなかった。
「それでは…このお屋敷のお仕事に慣れてきたという来宮さんに、一つお願いがあるのですが宜しいですか?」
>>298 「中身ねぇ〜中身ない様な気もするなぁ…私って…」
ちょっとしょんぼりしている。
「おねがい?ですか…
私で出来る事ならお伺いしますけど。」
妖しい三条の視線に先輩の注意を思い出すが…
やや緊張した面持ちのまま、内心ではほくそえんでいた…
(キタキタ…きっとエッチな事じゃないかな?)
300 :
三条 望:03/12/30 13:52 ID:o/v9tHf0
>「おねがい?ですか…私で出来る事ならお伺いしますけど。」
「ええ、貴女にならきっと出来ますよ…」
このみの肢体をゆっくりと下から上へと舐めるようにまわす。
「それに…貴女もどうやらまんざらでは無い様ですからね」
自分の発言する事を悟ったのか、
ほんの微かに肌を赤らめたこのみの表情に熱い視線を投げかける。
「御主人様やお客様の為に御奉仕するのがあなた方メイドさん達のお仕事ですよね…?
実はここ数週間いろいろと多忙だった私の為にも役に立っていただけませんか?」
嬉しそうに口角を緩めると、ゆっくりと椅子に座ったままで両足を広げはじめた。
「どうすればいいか…わかりますよね?」
>>300 「先生、思わせぶりな事はいいですよ。」
そう言うと、座っていた椅子から立ち上がり三条のそばに寄っていく。
「ねえ、先生無理に御主人さま気取らなくってもしたいならしたいって
言ってくれれば…私はエッチは嫌いじゃないし
あっ、嫌いじゃなくって好きなんだ…」
そう言うと、三条の頬を両手で包み込み自ら唇を近づけていく。
「ん…」
ねっとりとしたキスが終わり唇を離すと
「ねえ先生、楽しみましょうよ」
そう言い再び三条の唇をふさいだ。
302 :
三条 望:03/12/30 14:13 ID:o/v9tHf0
>そう言い再び三条の唇をふさいだ。
「思っていたより積極的で話が早い…」
満足そうに頷くと、このみの口内を味わうようにその唇の間に自らの舌を侵入させる。
このみのやわらかい唇の感触…
まだまだ可愛らしい容姿とは対照的に艶かしく動くその紅い舌…
静かなお屋敷の小さな一室の中に、二人がむさぼるように舌を絡ませあう陰猥な水音が響きわたる。
さらに執拗にこのみの舌を嬲りながら、
焦らすように片方の手をメイド服の布地に這わせ、ゆっくりとキスに浸るその胸元に近づけはじめる。
「おや意外にありますね…」
ようやく服の布地越しにその手を柔らかい胸に到達させると、
意外に豊かなその胸の感触を確かめるように2度3度とやさしく揉みこんだ。
>>302 メイド服の上から三条に胸をまさぐられると、頂点のさくらんぼうが姿をあらわした。
「あん、せんせい…」
そう言いながら、右手を三条の股間に伸ばしていく。
擁立し始めた逸物を柔らかく揉みこむと、ますます堅く大きくなっていくのが
手のひらに感じられる。
「おっきくなってる…ねえ、ベッドに行きましょう」
そう言うと三条の体の下に手を入れるとヒョイっと持ち上げる。
ちょうど、逆お姫様抱っこのようになり、診察用ベッドの上に三条を寝かしてしまった。
304 :
三条 望:03/12/30 14:40 ID:o/v9tHf0
>ちょうど、逆お姫様抱っこのようになり、診察用ベッドの上に三条を寝かしてしまった。
「……………」
突然身体が宙に浮く。
女の人はいつもこんな感じなのか…などいう考えが頭を過ぎり、
言葉を失ったままベッドの上に寝かされた。
「しかし…ここまで積極的だとは…」
半ば呆れるよう呟くと、そのままこのみの腕を取りこのみの肢体を引き寄せる。
「気分がかわりました…こっちの方は後回しです」
充分に昂ぶった自分の下半身を諌めるようにそう言うと、
このみの上に跨り、その肢体を押さえつける。
「なかなか気丈なメイドさんですね…」
両足で挟み込むようにこのみの肢体を押さえつけながら、
あいた両手をやわらかくふるえる胸にやさしくあてがうと優しく撫でるように愛撫する。
「そんな貴女が恥らう表情を見てみたくなりました…」
そう言い終わった瞬間、突如柔らかい胸を歪に歪める様子を楽しむように荒々しく揉みしだくと同時に、
「形はいいですが…感度の方はどうでしょう?」
そうこのみを嬲るように間断なく言葉を囁きながら、その口元を白い胸の頂点に近づけると、
淡い頂点を弾くように舌を動かしはじめた。
「積極的じゃダメ?」
そう言うと三条に導かれベッドに登ると三条に跨られる。
「ねえ、やさしくして…」
胸元を広げられ、頂点を口に含まれると
「あ、、、いい…くふん」
下から三条の白衣を脱がせ、シャッツのボタンを一つずつ外していく。
上半身を裸にすると、三条の乳首に吸い付いた。
「ダメ、先生…
エッチは対等に楽しみましょうよ。
いつでもって言うわけにはいかないけど、したいときには
私が相手してあげるから…
私がしたくなったときはお願いね…」
そう言いながら、三条をひっくり返し、スラックスを脱がしパンツも脱がしてしまった。
三条を口に含むと体を前後入替え69の姿勢となり、三条にパンティを脱がさせると
お互いの性器を存分な戦闘状態に持っていく。
「ねえ、私が上でいい?」
三条の返事を待たずに、三条を飲み込んでしまう。
「せ・ん・せ・い・・・硬い・・・」
ロデオのように腰を振りまわし、三条とのアバンチュールを存分に
楽しみ、何度も三条の白濁を体に受け入れた。
306 :
三条 望:03/12/30 15:50 ID:o/v9tHf0
>「積極的じゃダメ?」
「一概には言えませんが、恥らう仕草に劣情をそそられる…
なんて方々も世の中にはいらっしゃいますからね。」
淡く色づいた頂点を責める舌の動きを一休みさせ、そういった後で妖しく微笑むと
刺激を受け既に充分に膨らみ唾液を纏ってヌラヌラと誘うように光る頂点に再度舌を這わせ責め立てる。
「しかし…積極的に男を誘うメイドさんというのも同様にお好きな方がいらっしゃいますけれどね。」
>したいときには私が相手してあげるから…
「それはありがたいお話です…」
女性に胸を刺激されるというくすぐったいような慣れない刺激を受け徐々に体の奥が疼きだす。
「それでは早速お相手して頂きましょう。」
そう言った後で眼前に突き出されたこのみの濡れた紅い花園に舌を伸ばすと、
既に充分なほどに蜜を滴らせたこのみの花園をやさしく…そして激しくざらついた舌で刺激する。
307 :
三条 望:03/12/30 15:51 ID:o/v9tHf0
>三条の返事を待たずに、三条を飲み込んでしまう。
このみの舌が逸物に絡みつき、数週間ぶりの行為の為か
既に逸物はその欲望をいつ吐き出してもおかしくないほど膨張していた。
「ええ、此方も限界のようですし、まだまだ時間はありますからね…まずは貴女のお好きなように…」
メイド服を乱し、逸物を飲み込んでいくこのみの痴態を満足そうに見つめると、
目を閉じて逸物を徐々に飲み込んでいく花園の奥底の感触を堪能するようにし腰をぶつけ合う。
………
………
………
「いつの間にか寝てしまったようだな…」
冷気と共に先程までの性交の匂いが微かに残ったく部屋の中でぼんやりと目を開いた時には、
既に日は落ち時計針は深夜の時間を指していた。
「それにしても一体何回したんだろう…?」
理性を失った獣のように激しく体を寄せ合った先程までのこのみとの行為を、
朦朧とした意識の中で思いだそうとするのだが、
久しぶりの行為に没頭しすぎた為か、最後の方の記憶は微かにしか残っていない。
「そういえば…彼女は…?」
と…そこまで来て先程まで深く繋がっていたメイドの事に考えが及び、
その姿を探すように視線を動かすが、その姿は部屋の中にはもう無かった…
「気がえてもう自分の部屋に戻ったようだな…」
薄れゆく意識の中でそんな事を考えながら再び瞼を閉じると、心地よい睡魔に捉えられ眠りの世界へと落ちていった。
308 :
椿 杏樹:03/12/30 23:17 ID:hBbp+VoR
おせち料理の下準備を手伝っている。
厨房でもらってきたペットボトルのスポーツドリンクを持ち、黒いちゃんちゃんこを羽織って廊下を歩いている。
未だ喉の調子がなおらず、声が少しかすれている。
黒豆を煮ながら、喉が痛いと言っていた俊の様子を気遣う。
「俊のやつ、風邪長引いてるなあ。いや、そろそろ声変わりか…?」
「今年もあと1日か……」
仕事を終え、机の上を片付けながら感慨深げにカレンダーを眺める。
ふわふわ浮かびながら、雪見大福をぱくつきつつ廊下を歩いている。
(慌しいと思ったら、もう年の終わりなのね。…そうね、久々に……)
主人の部屋のドアをノックし、わずかに開けて中を覗き込む。
「こんばんは。」
正月のお飾りを倉庫から出してきては形を整えている。
「来年は、もっと……もっと、良い年になりますように」
色々あった一年を振り返って、お飾りを伏し拝む。
カレンダーを見ながら、少し腕を伸ばしたりして同じ姿勢で長い時間を過ごして
硬くなった身体をほぐす。
「年始には、誰が来るんだったかな。」
一息ついても休まる暇なくすることが思い浮かぶ自分の頭に苦笑しながら、
手帳を取り出しかけるが、そこでノックが聞こえる。
「…?今日は誰も呼んでないはずだが……、……南、か?」
仕事のために付けていた眼鏡を外し、眉間に指をあてる。
扉のそばにいる人物を見て、しばしぽかんとしてしまうが、思ったより落ち着いた声で
彼女の名前を呼ぶ。
ここにいるはずのない彼女を見て、年末の忙しさについに自分もやられたのか、
それとも夢でも見ているのか……と思う。
>>311 「お久しぶりに、お邪魔です。ふふ…」
「びっくりなさいました?足はちゃんとありますから、ご安心を。
それでも、お化けには違いありませんけれど」
口元に手を当てて微笑み、先ほどとは違う、しっかりとした足取りで主人の側まで近づく。
「何だか寂しい思いをまた、貴方がなさってるんじゃないかと思って…。
少し寄ってみましたの」
主人の膝に乗り、アイスを差し出す。
「あたたかいお部屋で食べるのも美味しいですよ。はい。」
正月飾りを屋敷のあちこちに取り付け始める。
「大晦日の夜じゃ忙しいですものね」
>>315 >「何だか寂しい思いをまた、貴方がなさってるんじゃないかと〜
「そうだな。」
そう言ってふっと笑う。
「この時期になると、何故だかいつも静かな気持ちになるんだ。
そういうときに、一人でいるよりは、誰かがいてくれたほうがいい。」
膝に乗る彼女の髪を撫でながら、少し髪を掬い取ってそれに口づけする。
「こんなかわいらしいお化けならいつでも大歓迎さ。
……?なんだ、アイスか。懐かしいな……。」
渡されたアイスを一口大に切ると、自分の口に運ぶ。
そして、すぐにまた同じようにそれくらいの大きさに切ると南の口へ入れてやった。
>>317 >同じようにそれくらいの大きさに切ると南の口へ〜
「嫌ですわ御主人様…。もう、そんな事。私もここのメイドさん達のように、若くはありませんのに。
……でも嬉しいです。いただきます…。はむ…」
ほんのり頬を染めると、主人にアイスを食べさせて貰う。
「こんな所に、瀬名が入ってきたらどうしましょう。
私、すぐに隠れなくちゃ」
冗談めかして言う。
「あら。眼鏡、かけていらしたんですか?
私も…お屋敷にいた頃はかけていましたけど。
出て行く直前に、どこかで失くしてしまったんです。」
主人の眼鏡を手に取り、ぽつり呟く。
「紫様か、執事様がお持ちだったり…。は、しませんわね。きっと」
>>318 「何言ってるんだ。南は、ここを出て行ったときと変わらず若くて美しい……」
膝の上に乗る南の腰を引き寄せ、より密着する。
「ふっ、いいじゃないか。あいつが来ても見せ付けてやればいい。」
耳元で、声を低くして囁くと、そっと耳たぶを甘噛みする。
>「あら。眼鏡、かけていらしたんですか〜
「ああ……なんだか、より年をとったような気がするのだが、それでも
時が経つのには逆らえなくてな。仕事のときなどは使うようになった。」
そう言って、再び眉間の辺りをぎゅっと押して目の疲れを和らげようとする。
「ああ、南も眼鏡をかけていたな。だから少し違和感があったのか……。
あれは……。」
少し思案顔になり、南の腰に片手を回したまま上から何段目かの机の引き出しを開ける。
よく眺めるアルバムなどの入った引き出し。その中に、ひっそりとそれはあった。
「これだろう?」
深い赤色の眼鏡ケースを取り出し、南に渡す。
>>319 「これ……。」
眼鏡ケースを受け取り、しばしじっとそれを見つめる。
「お坊っちゃま…?じゃなかった。御主人様が、持っていて下さったんですか。」
中に入っていた眼鏡を、ゆっくり、そっとかけてみる。
「おかしいでしょう?久々ですもの」
身体に自然と触れてくる主人の様子に、懐かしさを覚え
自らも身体を摺り寄せる。
「不思議ですわ。もう私の人生は終わった筈なのに…今になって、あの頃に戻れるなんて。
私…贅沢物です…」
そう言って眼鏡を外すと、主人の唇に指で触れ、なぞった後にキスを一度。
「他の誰でもない、私が貴方を…こうして独り占めできるなんて…夢みたい…」
目を閉じ、聞こえるか聞こえないか位の声で寄り添ったまま、主人に囁く。
「年末の挨拶、たまにはしてあげてもいいでしょ」
屋敷に車で乗り付けると、勝手に上がりこんで
主人の部屋まで行く。と、開いた扉の隙間から光と声が漏れている。
「まさか、お楽しみ中だったり?」
こっそりと中をのぞくと、そこには兄と戯れる懐かしい人の姿が。
「南!?」
小さく叫ぶと、同時に扉がギィッと音を立てる。
>>320 「君がここを出て行ったとき……君の机の上に忘れてあったんだ。
何度も送ろうと思ったのだが、君に送ってしまったらもう君との繋がりが
なくなってしまうようでできなかった。」
それだけ時間が経ったからなのか、今では何でもないようにさらりと言う。
「似合うよ。なんだか私まであの頃に戻ったようだ。」
眼鏡を付けた南の頬を掌で撫でながら、普段ないような顔で優しく微笑む。
「ふ、そんなことを言うなら、私も贅沢者になってしまう。
もう会うのも叶わないと思っていたのに、この前と言い、今日と言い、
また会えるなんて思わなかったさ。」
彼女からの口付けの後に、目を閉じた彼女の額に自分もチュっと音を立てて口付ける。
「私も、なんだか夢を見ているようだ。
しかし、夢でも、そうでなくても、南と過ごせるのならこの時間をもっと素晴らしいものにしたい。」
そう言うと、彼女をお姫様抱っこで抱え上げ、寝室へ向かう。
>>321-322 >南!?
「…紫様…!こんばんは、まあ…随分と大人になられて。
見違えてしまいましたわ」
こちらも懐かしい再会で、主人の側にくっついたままで、声が嬉しそうに若干大きくなる。
そうこうする内に主人が寝室へ自分を運ぼうとするが、
ふと何かを思いつき、主人の袖を少し引っ張る。
「御主人様…。申し訳ありませんが、少しだけ。待っていただけますか…?」
「ああ、紫様…」
主人の手から降りると、ぎゅうっと紫の身体に抱きつく。
そして、紫と主人の前に跪き哀願するように、請う。
「どうしましょう…私…。
御主人様と紫様に、また…あの頃のように可愛がっていただけるのなら…。
どんな事でも。何でもいたします…」
その表情は、懐かしい想い人達に会った事からか、嬉しさに満ちている。
>>324 「南……こんばんはって、どうして……」
呆然としているうちに抱きつかれると、
南がここにいることへの疑問が、スッと消えていってしまう。
「南、会いたかったんだから。
いきなりいなくなって、子供が生まれたって聞かされて、その後、すぐ……」
いつもは強気な顔に哀しげな表情を浮かべて
甘えるように、それでいて甘えさせてもいるように南を抱き返す。
>御主人様と紫様に、また…あの頃のように〜
「んー……この際だから兄さんはいいんじゃない?
久しぶりに二人で楽しみましょ、南」
チラリと兄に視線を送った後、跪く南を助けおこして
もういちど軽く抱きしめると、さらにその豊かな胸をつつく。
>>324-325 「紫!?」
ギィッと音を立てて開いた扉と、そのまま入ってきた妹を見て驚く。
内心いいところへやってきた妹に対して舌打ちするが、久々の妹との再会を喜ぶ
南を見て、仕方なく彼女を下ろす。
すっかり二人の世界で抱きしめあう様子を、少し離れて眺めていたが。
>御主人様と紫様に、また…あの頃のように可愛がっていただけるのなら
南と二人で過ごそうと思っていたが、その言葉を聞いてふとニヤリとした笑みが浮かぶ。
>この際だから兄さんはいいんじゃない?
「おいおい、……まあ、それもいいだろう。お前達も昔から仲が良かったようだしな。
南が私を呼ぶまで、紫に『貸し』ておいてあげようじゃないか。」
ニヤリとした笑みを消さないままそう言って南に意味深な笑顔で微笑むと、
椅子に深々と座りなおし、妹と南の様子を楽しげに眺める。
>>325-326 >久しぶりに二人で楽しみましょ、南
「紫様ったら…いけませんわ。お兄様を放っておくなんて、だめですよ…?
あ。は…ぁ、もう…。昔と変わらず、お転婆な方ですのね…」
胸を突付かれて、2人の側にいるからか早くも声が漏れる。
「ええ。子供を産んだんです、男の子で…。
御主人様のお情けで、今はここの、ん…。コックをさせていただいてますわ。
彼女と上手く行ったり…行かなかったりで、よく悩んでいるみたいです。ふふ…」
瀬名の事を思い出して、少し笑う。
>南が私を呼ぶまで、紫に『貸し』ておいてあげようじゃないか。
「そんな…御主人様、意地悪なさらないで下さい…。
メイドの私が、そんな事……。勿体無くて言えません…のに、んっ」
紫の愛撫に応えるように胸を揉み返すと、とろんとした目つきで
主人の方を向く。
「でも…。今日は、我侭言っても、許していただけるのなら…」
仕えていた身としてあれこれ請うのは苦手らしく、戸惑ったりするも
結局は欲望に負けて主人を欲する。
「欲しい…」
「お二人の望む通りに、お好きに。…私にお情けを下さいませ…。
ああ…どうしましょう。
紫様、また…こんな姿でも、御主人様に抱いていただいて宜しいんでしょうか…。私…」
紫に確認するように、縋り付いた姿勢で尋ねてみる。
>>326-327 >南が私を呼ぶまで〜
「何よぅ、結局見てるわけね?」
少し不満げに兄を睨むが、南に窘められてため息をつく。
>彼女と上手く行ったり…行かなかったりで〜
「ふぅ……ん? 今度会ってみようかしら」
まだ一人娘の相手と繋がっていないのか、小首を傾げている。
>こんな姿でも、御主人様に抱いていただいて宜しいんでしょうか
「私としては、南と二人っきりでしたいけど……
でも許したげる。久しぶりなんだものね」
そう言うと南の唇を優しくふさぎ、舌を絡めた後で
彼女を兄の方へと押しやる。
「さ、兄さん。ちょっと悔しいけど……。でも優しくしないとダメよ?」
>>327-328 「南は、私に見られていたほうがより、感じるだろう?」
妹に胸を触られて悶える南の方を見て、口の端を上げる。
「そうなんだよ。南はこんなにいいメイドなのに、あいつは私のお気に入りの
メイド達に手を出してしまうから困る。」
そう瀬名の事を話し、『困る』と言いながらもどこか楽しげにそう肩をすくめる。
瀬名と恋仲である瑞葉の母親である紫と瀬名の母親である南がここにいるというのに
何も考えていない。
妹と妖しく絡み合う南を見て、身体の芯の部分が熱くなるのを感じる。
>「欲しい…」
「紫、南はこう言っているようだが?」
ズボンの中ですっかり大きくなった自分の逸物をちらりと眺めて、立ち上がる。
>「さ、兄さん。ちょっと悔しいけど……。でも優しくしないとダメよ?」
「お前に言われなくともむろん。それに、私はいつでも優しいだろう?」
とぼけたように最後はそう南に訊ねてみる。
紫に縋り付いたままの南の腰を軽く持ち上げ、ショーツを下ろす。
指を1本、2本…と挿入して少し慣らすと、待ちきれないように自分もベルトを外す。
既に硬く大きくなった逸物を十分に潤んだ秘所に押し当て、ゆっくりと腰を進める。
「紫、お前も南が退屈しないように私の手の届かないところをかわいがってあげなさい。」
>>328-329 「有難うございます…紫様。今度は、いっぱい…いたしましょうね」
紫と軽く舌を絡ませてから主人の方を再び向く。
「でも、いつになりますかしら。幽霊って不便ですね」
>紫、お前も南が退屈しないように私の手の届かないところを〜
「あっ、そ…んな…。ああっ……!」
ぐにゅっと押し入ってくる逸物に、切なげな声が漏れる。
紫にしがみ付く手に力が入り、吐息が荒くなる。
「御主人様ぁ、ゆっ、紫様…。嬉しいです…んっ、あふぅっ…。
この感じ…昔と同じ…。…あうっ!」
主人が腰を動かし始めると、言葉も段々と途切れてくる。
昂ぶりが収まるどころか、自らで乳房を服の上から片手で荒く揉み、喘ぐ。
「う、んっ…、ああ、気持ちいいですわ…。御主人様…!
私の中に御主人様がいっぱい…入ってきて…あぁっ」
>>329-330 >私はいつでも優しいだろう?
「なに言ってるんだか……」
呆れたように呟きながらも、南が兄と繋がる手助けをしてやる。
「どう? 気持ちいい? 南」
南の耳元で囁くと、耳たぶに舌を這わせ始める。
>お前も南が退屈しないように〜
「言われなくてもそうするわよ。可愛い南のためだもの」
そして早くも乱れ始めた南が、自ら乳房を揉む手に
自分の手を重ね、唇や耳、乳首に愛撫を加えていく。
「南……もう絶対、離れられなくしてあげる……」
>>330-331 「…ふっ、そうやっていやらしく感じる南も、昔と変わらんな。」
そう言ってニヤリと笑うと、ゆっくりと腰を動かし始める。
「ほら、紫。南は自分でする余裕があるようじゃないか。
もっと可愛がってやらないと……このように、な。」
自分で胸を弄り始めた南の反対側の胸を、荒々しく揉みはじめる。
すぐに手を離し、上半身への愛撫は妹に任せて南の太股に手を這わせる。
つーっと撫でていたかと思えば、次第に上へ手を這わせ、付け根に到達する。
自分との結合部を眺めてまたしてもニヤリと微笑みながら、その上の方にある
敏感な大きく膨らむ真珠を親指で押しつぶす。
「……くっ」
が、そうしたことによって自分のモノがきゅっと締め付けられ思わず眉根を寄せる。
慌ててそこから指を離し、自分の腰を動かして膣内のあちこちを突いて行く。
>>332-333 >南……もう絶対、離れられなくしてあげる……
「お慕いしています、お可愛らしい紫、様…。お嬢様…。あふっ、あぁん…!」
紫の感じる部分を敏感に捉えるような愛撫に翻弄され、比較的冷静だったのが
いつしか何も考えられなくなっていく。
(瀬名…、瀬名お願い、今夜だけは…ここには来ないでね…。)
こんな場面を息子にだけは、見られてしまわれたくないという不安が少し過ぎる。
実際は姿が見えるかどうかも定かでは無いのだが。
>敏感な大きく膨らむ真珠を親指で押しつぶす。
「きゃ…!あ、いけません…御主人様、っ…。
いい…もう私、あっ…、あはぁっ。…いく…っ」
激しく突き上げられて、呼吸が荒い中、必死に声を絞り出す。
「…来て下さい、御主人様…南の中に…あぁぁっ!!」
主人が達する前に先に限界が来てしまい、身体を震わすと膣を締め付ける。
逸物をしっかりと咥え、無意識のうちに更なる刺激を与える。
>>332-333 >もっと可愛がってやらないと〜
「だから言われなくてもするって」
兄への対抗意識からか、南の胸の膨らみの頂点を摘むと
焦らすように指の腹で優しく捏ね回す。
>来て下さい、御主人様…南の中に…
「南、可愛いわ……もうイくのね?」
突き上げられて撥ねる南の身体をしっかりと抱きしめ、
柔らかな膨らみを掌中で愛撫してやる。
「そうよ。絶対に、離さないんだから」
そして達しようとする南の唇を強引に塞ぐ。
>>333-334 「……南っ、……」
彼女が達すると同時に思い切り自分の逸物を締め付けられたので、
限界まで大きくなっていた逸物はあっという間に爆発してしまう。
彼女の名前を小さく呼びながら、荒い息を吐き出しどくどくと白濁液を
彼女の中に注ぎ込む。
達してもなお自分の逸物を離そうとしない彼女の膣に、思わずほくそ笑む。
「南、お前のここはまだ私を離そうとしないのだが……」
まだ続く彼女の膣がもたらす微弱な刺激と、妹と唇を合わせる色っぽい表情に
再び大きくなった逸物を動かして奥を突いてみる。
>>334-335 「んむ…。ん…、う…」
達する瞬間に塞がれた唇を離すと、つうっと唾液が糸を引くように垂れる。
>南、お前のここはまだ私を離そうとしないのだが……
そう言う主人に、振り返り優しく微笑んで言葉を返す。
「御主人様も…私から離れたくないって仰ってますわ。
あぁ…、ほ、ほら…。」
嬉しげに下腹部に手を添えると、紫の方を一度ちらりと上目遣いで見て、
恥ずかしそうに呟く。
「くすくす…。まだ夜は長いのですから、そんなに焦らないで下さいな…。
私の御主人様、私のお嬢様。
今度はあちらのベッドで、心ゆくまで可愛がっていただけませんか…?」
「滅多にお会いできないから…私も離れたくないです…。
今夜は離さないで下さい。ずっと」
2人に触れて貰える喜びに、顔を少女のように赤くさせて柔らかく微笑む。
>>335-336 >南、お前のここはまだ私を離そうとしないのだが……
「こら、そんなこと言ってイジめないの!」
南を抱きしめたまま、ジロリと兄を見やるが
肝心の南がまだ乗り気なようなので機嫌を直して
ベッドへ彼女を連れて行く。
>まだ夜は長いのですから〜今夜は離さないで下さい。ずっと
「当たり前でしょう? できる事なら、これからもずっと……」
今度は自分の番だとばかり、兄を尻目に南をベッドへ押し倒すと
その赤らんだ顔に愛しげに頬擦りを初める。
>>336-337 ジロリと自分を見てくる妹にさらりとした笑みでやりすごす。
「む、そうだな。まだまだ朝まで時間はある。」
そう言うと、一旦身体を離してから南をお姫様抱きにして寝室のベッドへ。
彼女をベッドに乗せた途端、自分が手を出す前に紫に横取りされてしまい、
まあいいか、とばかりに再び絡み合う二人を楽しげに眺める。
「かわいいな、南は。今夜と言わず、ずっと離したくはないが……」
そしてまた自分が南と繋がったり、再び紫と南が絡み合ったりして過ごし、
次第に夜が更けていった。
「ふぅ……」
大晦日でも仕事をしている主人の作業を助けるべく、書類や判等の処理をしている。
「留萌さんは10日前に実家に里帰りしてしまったし、他のメイドの人も疲れ気味のようだし…」
そんな事を呟いていると、何やら主人は肩に手をやりながら首を回している。
そっと立って主人の後ろに回ると、確認を取ってから肩を揉み始めた。
「随分こってますね、御主人様」
年末くらいは一日中ゆっくりすればいいのにと思いつつ、揉みほぐすように固まった部分をマッサージしていく。
「……年が明けたら三日ほどお屋敷を離れて、湯治にでも行かれてはいかがですか?
えっ、どうせ行くならメイドや使用人達も一緒に?……ええ、そうですね」
頬を微かに赤らめながら、ふと窓の外を見る。
(来年は、御主人様にも由依にも…もっといいことがありますように……)
そうして、主人と共に忙しい仕事納めの時を過ごした。
「…ハイ、皆さんによろしくお伝えください。
よいお年をお迎えください」
名無しの家への主人への挨拶の電話を済ませ受話器を置くと
紺野家の厨房へと向かっていった。
「ああ、今年はいろんなことがあったなぁ〜
でも、お父様のそばにずっといられるようになったから…」
年越しそばの準備をし、紺野とその家族や使用人たちがそろう
リビングに運ぶと皆でそろって今年一年の無事を感謝し
来年の幸せを願いそばを食した。
新年を明けて静まりかえったお屋敷。
人気のないのをいいことに、ボーセを伴って客人用の大浴場に入っている。
熱さに弱いボーセの為、温めに入れた湯船に細身の体をユラユラと浮かべ、慌ただしかった年末の疲れを癒す。
ボーセもアゴを縁に乗せ、浮遊感を楽しむようにチャプチャプと湯船に浮かんでいた。
「遅くなってしまったけど大丈夫かな?」
二十五歳前後と見える、精悍な顔の男が門前に立ち尽くしている。
「まあ、いい今日中にご挨拶しておかないと…」
そう言いながら、呼び鈴を鳴らした。
長湯を終え、脱衣所にでたところで体重計を発見。
何となく、周りを見渡してから、バスタオルを巻いた格好で人目を憚るようにこっそり乗ると
「………!」
大きく傾いた針に顔を青ざめさせる。
───な……?
確かにクリスマス、年末、新年と物を食べる機会が多かったが、抜かりなくバランスを取っていたつもりだった。
───し、白河さんの作ったケーキの食べ過ぎ? それとも志保さん特製おせち料理のせい?
───麗さんの…お雑煮も確かに美味しかったけど……留萌さんの牧場産牛肉シチューとか…
───椿さんと秦さんと萩野様とお茶会のやり過ぎ…? そ、それとも廣川さんと星野さんとの買い食いが原因?
最早、行事とは関係無い事まで持ち出して悩むが、体重計の針は無情にも深い角度で止まっている。
目眩を感じ、体重計の上で後ずさると、踵に何かがぶつかる。
振り返ると体重計に、前足を乗せたボーセと目が合う。
「……」
ボーセがひょい、と前足をどけると、体重計の針が戻っていく。
「……………」
──ガタァァァン!!
無言の殺気を込めて、ボーセにシャンプーのボトルを投げつけるも、ケタケタ笑うようにかわされる。
後を追おうと思ったが、呼び鈴が鳴っているのに気づき、笑っているように見えるボーセを睨み付けながら
慌てて着替えて玄関に向かった。
門扉が開くと細身で背の高い女性が現れた。
「こんばんは、夜分遅く失礼します。
このお屋敷の庭の手入れをさせてもらってる、双葉園の者なんですが…
あの、御主人様と執事って人に挨拶に親方が来る予定だったんすけど
昨夜二年参りだなんてでかけたら神社でこけちゃって来れなくなったんです。
で、代わりに僕がご挨拶に来たんですけど…
もう、皆さんお休みですか?」
頭をぼりぼり掻きながら、頭をぺこぺこさせて説明している。
「……やっと、終わった」
暮れと正月の仕事関連をようやく終わらせ、ほっと一息。
「御主人様宛の年賀状も渡したし、関連企業からの慶賀のやつも終えたし、それと…」
忙しそうである。
新年のお祭り騒ぎも一段落して、厨房で後片付けに精を出している。
「そういや私宛の年賀状って、実家のほうにちゃんと転送されてるかしら?」
ふと気になった小さな疑問。
懐かしい友人、そしてかつて愛した人の横顔が頭の中を去来する。
「――っといけない! 良かった、割れてないわね……」
なんとか頭を振って雑念を追い払い、仕事に集中する。
どうやら、他のメイドは出払っているらしい。
会話に不自由するから出迎えるのは苦手なのに。と思いながらも、すっかり待たせてしまったお客様の為に扉を開ける。
───こんな夜更けに何だろう…?
声をかけられない代わりに、深々と一礼して出迎え、入ってきた歳の若いお客様を出迎える。
自分より、二〜三才年上だろうか?
深夜の来客を訝しみながら、挨拶代わりのメモを差し出して相手の返事を待った。
<「こんばんは、夜分遅く失礼します。
それを聞いて納得がいった。
何度か庭園の方で見かけた事がある顔である。
───確かもう、ご主人様はお休みになられているはず…どうしよう?
対応に悩みながらも、取り敢えず中へと招き入れた。
「うむ、今年も頑張るか」
自室でのんびり過ごしつつ、そんな事を言っている。
メモを出すメイドに戸惑いながら、後について屋敷の中に入る。
豪華な調度品に眼を見張っている。
「どうも、すいません。
いつもは、他のやつがこちらに来てるんですけどスキーに行っちゃてて…
それど僕が来たんすけど、途中で道に迷って本当にすいません」
着慣れないスーツが着崩れ、手にもった年賀の品も包装がくちゃくちゃに
なってしまっている。
「あ、もう御主人様も執事さんもおやすみっすよね
あの、じゃあこれ渡してもらえますか?」
年賀に持ってきたお菓子の箱を差し出している。
351 :
桜庭 奏:04/01/02 00:10 ID:3LIz5kk1
年始の客の相手に勧められるまま日本酒をどんどん飲んだため、
ピンク色に頬を染めて厨房で遅い片付けをしている。
「♪ラーラーラー」
3本も客と競うように飲んでしまったため、すっかりほろ酔い気分である。
何かの歌のフレーズを歌いながら、素早く洗い物を済ませていく。
慣れない道に手間取ったのか、随分と草臥れた様子のお客様に同情する。
スーツは着こなせていないが、ぶっきらぼうなりに礼儀にも気を遣っているようだ。
手渡された年賀の品をみながら ───このまま追い返しては、失礼かな
そんなことを思って
───随分お疲れの様子ですね、よろしければこのままお屋敷でお休みになってください
と書いたメモを手渡した。
自室の机に向かっている。
「……誰だったっけ。」
届いた年賀状の相手が本気で思い出せないらしく、頭を抱えている。
「……まあいい、適当に書いておけばなんとかなるだろ。」
ありきたりな文章で済ませ、出していなかった人から届いた分の
年賀状をどんどん書いていく。
「そう言えば、今夜はアレだな、うむうむ」
何やら一人で納得すると、由依を通じて厨房に居る奏と貴子に連絡をした。
その内容は「二人で私の部屋に来ること」という物なのであるが。
「えっと、いいのかな?
でも、もう電車もないしな。じゃあ、ちょっと失礼します。」
部屋に案内されるまでの間に、眼の前のメイドを上から下まで見ている。
案内された部屋に入るとメイドに話し掛ける。
「ねえ、さっきしゃべれないからってメモ見せてくれたけどさ
お医者さんとか掛かってるの?
君みたいな美人がしゃべれないなんて
きっときれいな声してるんだろうって思うんだけど」
メイドの顔を覗き込むように話し掛けている。
「うちの叔父さんが医者でさ、声とかそういう方が専門らしいんだ
よかったら紹介するけどどうかな?」
>>355 一仕事終えて休憩しているところへ、由依が主人からの連絡を伝えに来る。
「奏ちゃんと二人で……ということは、もしかするともしかするかも――」
イケナイ想像に独り顔を赤らめつつ、厨房で奏を見つけ名を呼んだ。
「奏ちゃーん、御主人様がお呼びよ、二人で部屋に来てほしいって」
358 :
桜庭 奏:04/01/02 00:40 ID:3LIz5kk1
>>355>>357 片付けを終え、手にハンドクリームを塗りながら一人で色々空想に浸っていると
由依が主人の言葉を伝えに厨房へやって来る。
「あ〜、由依さん。お疲れ様です。」
いつもより人懐っこい笑顔で微笑むと、ポケットに入っていたキャンディを渡す。
「これ、お客様にいただいたんです。
とってもおいしかったから、由依さんにもおすそわけー。」
ふふふ、と何故かとても嬉しそうににっこりと微笑む。
「あー、貴子さん。貴子さんにもおすそわけ。
じゃあ行ってきますね〜。」
貴子の掌にもキャンディを落とすと、二人で並んで歩いていく。
少し火照った頬に冷たい手を当てて冷やすが、なかなかほろ酔い気分は抜けない。
「なんなんでしょうね、御主人様。もうこんな時間なのにー。」
どこか楽しそうに話しながら、主人の部屋にたどり着く。
扉を2回叩いて二人で反応を待つ。
「御主人様〜。」
部屋に案内したらすぐに退室しようと思っていたが、話しかけられて出る機会を失う。
<「うちの叔父さんが医者でさ、声とかそういう方が専門らしいんだ
そういわれて、僅かに戸惑う。
かかりつけの医師の話では、もう声は出ても良いはずだ。と言われたのだ。
精神的な問題、ということなのだろう。
だが、専門家でないと分からないことがあるかもしれない。そう思い直して青年の言葉に頷いた。
>>357-358 「ああ、入りなさい」
早速やってきた奏と貴子を見ると、随分と機嫌良さそうな顔になる。
(昨年は瑞葉だったが……うむ、これはこれで)
微かに頬を染めている貴子と、ほろ酔い状態に見える奏。
そんな彼女たちを一瞥してから、ゆっくりと口を開いた。
「まあ、二人ともそんなに緊張する事は無い。……時に、二人とも【姫始め】と言う言葉は知っているかな?」
棚から高級そうな日本酒を取り出しつつ、その笑みを僅かながら歪める。
もっとも、口調はいたって普通かつ真面目なのだが。
頷くメイドの姿を見てにっこりと笑う。
「そうなんだ、そりゃ喋りたいよね。
えっとさ、携帯番号じゃダメか……
メールアドレスとか教えてもらえる?ほら連絡取れないとさ。
その前に名前もって俺の名前も言ってなかったね。
俺は、丹波 大っていうの君の名前は?
それとこのワンちゃんの名前も教えて」
メイドのそばに立つ犬の頭を撫でようとするが、急に吼えられ
一歩退いてしまう。
>>360 奏もいるのだから、あまり痴態をさらけ出すわけにはいかないと決心し部屋に入る。
「えっ……姫初め、ですか。ええと、その、言葉の意味くらいは存じておりますが」
脳内の妄想をズバリ直撃されてうろたえながらも、なんとか返事をする。
恥ずかしそうに主人を見つめながらも、その手にある日本酒をどうするのか気になって仕方がない。
363 :
桜庭 奏:04/01/02 00:55 ID:3LIz5kk1
>>360 「こんばんは、おじゃまします。…じゃなかった、失礼します。」
奏にしては結構立て続けに飲んだのが効いているのか、少々時間が経った今も
ふわふわとした足取りで、どこか舌っ足らずな口調である。
「御主人様、あらためて明けましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願いします。」
深々とお辞儀をしながら律儀に挨拶。
そして、もう十分飲んだというのに棚から出される日本酒を無意識のうちに視線で
追いながら、話を聞く。
「はい。……、ひめはじめ……?なんだろう、分からないです。
貴子さんは知ってます?」
不思議そうな表情を浮かべ、首を傾げる。
>>362-363 >えっ……姫初め、ですか。ええと、その、言葉の意味くらいは存じておりますが
「ほうほう、貴子は博識だな。うむうむ」
勝手に一人で納得しながら、今度は奏の言葉に耳を傾ける。
>はい。……、ひめはじめ……?なんだろう、分からないです
「むっ」
律儀に挨拶はする奏だが、どうやら肝心の単語は知らないらしい。
「それはいかんな。よし、私と貴子で教えてやろうじゃないか」
日本酒の瓶をちらつかせながら、奏の後ろに回ってエプロンの紐をほどいていく。
「……ああ、貴子も奏を脱がせるのを手伝ってくれ。働き次第では、後でしっかりご褒美をやるからな?」
奏が居る事を気にしている様子の貴子にそう話しかけ、次々と衣服を剥いでいった。
携帯も何も持っていないため、青年の申し出に微かに困った表情を浮かべた。
そんな様子の冬果を置いて、喋り続ける青年がボーセの頭に手を乗せようとして吼えられる。
いつもより機嫌の悪そうなボーセの様子を訝しみながら、先程のこともあり
お客様に失礼がないように部屋から追い出す。
吼えられてバツが悪そうにしている。丹波 大と名乗った青年に頭を下げて、メモを手渡した。
───申し訳ありません、躾がなっていなかったようです。
───それと、こちらのお屋敷から与えられている部屋番号です。
───生憎と携帯等持ち合わせていませんので、こちらからお取り次ぎ頂けるとありがたいです。
───××××ー○○○○
そして一礼して部屋から出て行こうとする。
>>364 「え、ええ……経験はございませんけれど……」
先ほどは思わず知っていると言ってしまったものの、実際の経験はあるわけではない。
ただ交わりを結べばよいのだと…それでもまだまだ気恥ずかしくてたまらない。
「はい、お手伝いさせていただきます。……奏ちゃん、ごめんね」
主人を手伝って奏の衣服を剥ぎつつ、手早く畳んでゆく。
自分が先でなかったことに安心したような、それでも奏が羨ましいような、複雑な心境。
アルコールのせいか、はたまた気恥ずかしさのせいか頬を赤く染めたまま、
奏の白く透き通る肌の優しい感触にうっとりとして、そっと愛撫してしまう。
「携帯持ってないんだ…
まあ、FAXとかなら大丈夫かな?
親方ならFAX番号も知ってるだろうし…
あ、待ってよ!」
出て行こうとするメイドの肩に手を掛け引き止めようとするが
手が肩に触れた途端に足がもつれメイドの上に覆い被さるように
こけてしまう。
「ゴ、ゴメン」
そのまま、メイドを床の上で抱きすくめると何も言わずに、唇を
近づけていく。
368 :
桜庭 奏:04/01/02 01:18 ID:3LIz5kk1
>>362>>364 「わ、貴子さんご存知なんですか。有名なのかな、ひめはじめ……」
恥ずかしそうに隣で答える貴子を見て『?』を浮かべるが、とりあえず
他の人が知ってる言葉を自分が知らなかったことに少しショックを受けたようである。
「御主人様が、貴子さんと一緒に、教えてくださるんですか?
??なんでしょう?」
まだほろ酔い気分のため、あまり頭が回らないのかこの場の状況に付いて行けない。
「……!!なんで、脱がないといけないんですか?」
エプロンの紐をほどかれ、主人が貴子に話しかける言葉で、なんとなくあまりよくない
予感がする。
クリスマスに執事によって陰毛を処理されてしまった秘部を他人にはまだ
見られていなかったのに、今日になってその危険を感じる。
自分で剃ったと思われるのも、他の人の手で処理されたと思われるのも、どちらも
奏には耐え難い。
そう考えているうちに、気付けばほぼ裸同然で、慌てて脱がされた衣服を拾って
身体を隠そうとする。
「ね、御主人様……私、貴子さんの役がいいです……って言ったらダメですか?」
顔を真っ赤にして衣服で身体を隠しながら、主人を潤んだ瞳で見上げてみる。
369 :
桜庭 奏:04/01/02 01:20 ID:3LIz5kk1
後ろから急に押されて、バランスを失って床に押し倒されるように転んでしまう。
起きあがろうとして唇を奪われ、その柔らかな感触に一瞬ワケが分からず混乱するが
抱きかかえられたままで本能的に抵抗し、素早く掌を相手の顔に一閃させる。
「…っ痛ぇ…」
不意打ちを食らって怯む丹波から逃げようとするが、起きあがったところでクラっと視界が回り、又倒れてしまう。
どうやら、ボーセの長湯に付き合ってのぼせてしまっていたらしい。
ドサ
───くぅ……
前のめりに転んだポーズのまま、痛みに顔を顰める。
風呂上がりで慌てて居たため、ガーターもペチコートも身につけて居らず
スカートが捲れてショーツが足の方向にいた丹波に丸見えになっているのも気づかず、頭をさすっている。
>>366 「そうかそうか。では貴子に後で……私が経験の方を教えてやろうかな」
そんな事を言いつつ、奏のメイド服をはだけさせ、さらに脱がせていく。
ところが、奏はショーツのみの姿になった所で、恥ずかしがって衣服を拾ってしまった。
>ね、御主人様……私、貴子さんの役がいいです……って言ったらダメですか?
「……いかんな、それは。うむ、実にいかん」
奏のそんな仕草にぐっときてしまったのか、何やら我慢しているような口調。
「私は貴子の淫らの姿も、奏が恥ずかしがる姿も見たいのだ。それには、順番が何より大事だろう?」
怪しい理論を展開しつつ、奏の体をくるりと反転させる。
「貴子、奏をリラックスさせるために胸でも揉んでやってくれんか?」
しゃがみながら貴子に指示を出しつつ、奏のショーツに手を掛ける。
嫌がる奏を無視して、それを一気に引き下ろした。
「……ほう。これはまた……」
そこに現れた痴景をしげしげと眺めながら、そこの辺りを指で撫でる。
「奏は以前に誰かからお仕置きでもされたのか?あそこが随分くっきりと見えてしまうぞ?」
ゆっくりと奏の体を横たえつつ、少し苛めるような言い方で言う。
「ほら、貴子も見てみなさい」
>>368 >>371 するすると奏を剥いていたが、急に抵抗されたのでビクッとして手を止める。
「そんなに恥ずかしがらなくても……初々しいのもいいけど、どうかしたの?」
この期に及んで抵抗する彼女の態度に、ふと違和感を覚える。
しかし、奏の次の言葉のせいでその疑問は中断されてしまう。
「私の役って……私が脱がせられるってこと!?」
酒と興奮に鈍った思考回路がようやく理解にたどり着いた瞬間、小さく声を上げてしまう。
「ええッ? そんな……」
(最近食べ過ぎてたし、そんな身体を御主人様と奏ちゃんにまでも見られるなんてダメダメダメダメ――)
「えっと、その、ほら、奏ちゃんだし、やっぱりその、ね、物事には順序が、あの――」
訳の分からない言い訳を並べ立てて必死の抵抗を試みる。
そうして、主人の言葉にホッとして溜息をつく。
次は自分の番だと思いつつ、何かに憑かれたように奏を求める主人を惚けたように見詰める。
主人の指示を待つまでもなく、下着だけで仰向けに晒された奏の身体に覆いかぶさり、
露になった双丘を両手でそっと包み込んで揉み解す。
(いいなぁ…私より柔らかいんじゃないかしら…悔しいなぁ…)
やがて主人の声のままに奏の下半身に目を向けると、幼女のように綺麗な秘処が目に入った。
「あら……可愛い。全部綺麗に見えちゃいますね……」
少し意地悪な微笑を浮かべたまま、奏の胸の突起に刺激を与え続ける。
「えっ!」
顔に手のひらを喰らうが、たいした力でもなく触られただけのようなものである。
>「…っ痛ぇ…」
そういう声がメイドから聞こえると立ち上がりまた倒れてしまう。
「ねえ、声!声出てるじゃん!
ってそういう場合じゃないか、ねえ、大丈夫?」
そう言いながら、メイドの体をゆすっている。
頭を自ら擦っているのを見てホッとするが…
「大丈夫?ゴメン急にでも、君が魅力的だったから…つい…」
メイドが立ち上がるのに手を貸している。
手を貸そうとする丹波をキッと睨みながら、後ずさって部屋から出ようとするが。
転んだせいで、方向を見失って扉とは別の壁にぶつかってしまう。
ボーセを外に出してしまった事を後悔しながら、どうしようかと丹波を見ながら思案する。
375 :
桜庭 奏:04/01/02 01:54 ID:3LIz5kk1
>>371>>372 「えー!ダメなんですか?」
困ったと思いながら、眉根を寄せて表情をゆがめる。
「きゃっ……順番?って、私、もう恥ずかしいのイヤです……っ」
身体を反転させられ、小さく声を上げながら反論する。
なんとかこれ以上脱がされないようにしたいのだが、相手が主人だとそうもいかない。
(うわあ……どうしよう……!)
混乱しながら、なんとか足を軽く動かしたりショーツを手で押さえようとしたりして
小さく主人の邪魔をしてしまうのだが、それらも無視されそのまま引き下ろされてしまう。
「いや……っ、お願いします、御主人様そんなに見ないで……!」
主人の命令を受けた貴子に胸を刺激され、少しずつ力が抜けていく。
背の高い貴子に次第にもたれかかるようになりかけた頃、身体を横にされる。
「……お仕置きじゃないです、……クリスマスの、プレゼントって執事様が……」
あまりの羞恥心に、主人に返す言葉もあまり考えないでそのまま発してしまう。
「んっ…ダメ!貴子さんまで……っ……御主人様も貴子さんもイジワル……っ」
胸に与えられる刺激に小さく声を漏らしながらも、主人と貴子の言葉についに涙を
浮かべて顔を逸らしてしまう。
そしてその一方、恥ずかしい恥ずかしいと思いながらも秘部に視線を感じるたび
じわじわとその奥が熱を持ち始めたのを感じた。
「ゴメン、本当にゴメン
でも、声出るんだよ…君…
お詫びになるのかわかんないけど叔父さんのところに絶対に連れてくから。」
真面目な顔になり頭を下げている。
>>372 >>375 奏の滑らかな身体に指を這わせつつ、貴子と奏の態度や仕草を見て楽しむ。
「ふむ。貴子も恥ずかしい、奏も恥ずかしいか。……なら、二人とも公平に裸になってもらおうか?
うむ……そうだな、奏もその方がいいだろう?貴子だって奏のココの事をそんなふうに言ったりしているのだからな」
訊いている口調ではあるものの、貴子への視線は命令的な物を含んでいるようでもある。
(にしても……執事の奴、随分と奏を気に入っているようだが……まあ、今回は不問とするか)
剃ったばかりと思われる秘所を眺めつつ、ニヤニヤと笑う。そうして。
「さて、正月と言えばやはりこれだろう」
日本酒の瓶を開けると、奏の足を閉じさせてそこに日本酒を注ぐ。
あっという間に、太股の辺りにまで日本酒が溜まっていった。
「ふむ。いつものワカメ酒とは趣向が違うが……」
透き通った酒の底に覗く、奏の秘所。
ぐっと奏の足を固定すると、わざと音を立ててそれを啜る。
「こういうのもたまにはいいな。さ、貴子もやることをやったら飲んでみるか?」
ちらり、と貴子にも視線を向ける。
<「ゴメン、本当にゴメン
丹波は頭を下げてくるが、不信感は拭えず。
チラチラと扉の方との距離を測り、隙を見て逃げ出そうとしている。
ドアの方を見ているメイドを見て
「大丈夫だよ、もう何もしない。
てか、出来ねえよ。
ゴメンな、逃げなくてもいいよ。
普通に部屋を出て行ってくれれば…
でも…
ゴメン、なんでもない…お休み」
眼の前のメイドに恋してしまったとは言えずに、ベッドに座り
俯いてしまう。
>>375 >>377 (さすが執事様、相変わらず手の込んだ悪戯ばかり……)
つるつるになった秘処を晒された奏。
あまりの恥辱に涙まで浮かべてしまう、彼女のささやかな身体がいとおしくてたまらない。
(んんっ、私、どうしてこんなことで……)
SとかMとかそんなことはほとんど意識したことはなかったが、彼女の涙に同情しつつ、
それでも心のどこかでそれに興奮してしまう自分が居るのを感じていた。
いや、全て酔いのせいか。無理に飲まされた酒のせいか。
そう思ってしまえば、もはや何の躊躇いも要らない、そんな風にも思った。
「イジワルっても、奏ちゃんのそこ、ずいぶん気持ち良さそうだけど」
次第に潤い始めたのがはっきりと分かってしまい、くすっと笑う。
ふと主人の気まぐれで自分にも欲望の矛先を向けられ、うろたえる。
一縷の望みを託して主人に哀願するような視線を送るが、冷たく跳ね除けられてしまう。
身体を起こすと、おもむろに衣服を床に落としてゆく。
その間にも主人に弄ばれる奏の姿に、自らの熱も高められてしまう。
最後に少しためらってからショーツを引き抜き、一糸纏わぬ姿をさらけ出す。
その瞬間主人と視線が合ってしまうが、もはや隠そうなどとは思わなかった。
「そうですね。奏ちゃんの……素敵だわ」
熱に浮かされたように、ぼうっとした表情で奏に歩み寄る。
381 :
桜庭 奏:04/01/02 02:25 ID:3LIz5kk1
>>377>>380 二人の視線を感じて恥ずかしさのあまり、顔を両手で覆ってしまう。
>そうだな、奏もその方がいいだろう?
自分に訊ねられると、覆った掌の指を開いて主人をそっと覗くと、小さく頷く。
貴子には申し訳ないと思いながらも、自分だけこの格好で見られているなんて
耐えられないという気持ちの方が勝ったようである。
>「さて、正月と言えばやはりこれだろう」
「これ……って、お酒……?んっ……」
何をされるのかが気になって、少し上半身を起こそうとしてしまうが、
そこに冷たい液体が注がれると、眉根を寄せ小さく震えて体勢を元に戻す。
先ほどの視線や、これらの刺激によって、ぬるぬるとした液体がお酒に混じる。
「……?ワカメ??」
主人の呟く言葉に一人で疑問を浮かべる。
そして、はじめてのことへの好奇心ですっかり無防備だったところへ
主人が音を立ててそこに注いだ酒を啜り始める。
「……!!ん……っ」
お酒の効果もあってか、どんどん秘部が熱くなるのを感じる。
腰が浮き上がりそうになりながら、声を漏れそうになって手で口をふさぐ。
>奏ちゃんの……素敵だわ
ゆっくりと貴子の方を振り返ると、どこか妖艶に見える貴子の姿に思わず見とれてしまう。
<「大丈夫だよ、もう何もしない。
そういって座り込んだ丹波に、尚、警戒の目を向けていたが
ベッドで脱力したままの様子を見て、壁伝いにゆっくりと扉の方に向かう。
扉のノブに手をかけて振り向くが、ベッドの上の男は沈黙を保ったままだった。
その姿を見て、ノブから手を離し、両手を胸に当てて一礼する。
今日、何度目の礼だったか分からないが、これで終わりだといいな。と思いながら部屋を出た。
外には、待ちかまえるようにボーセが待っていた。
その白い毛並みを見て、安心したかのように涙が溢れ出す。
扉に背を預けたまま、声すら出せずに顔に手を当ててその涙を耐えた。
ボーセは何もせず、いつまでもその様子を眺めているだけだった。
「なに馬鹿なことしちゃったんだろう」
ベッドの端に座ったまま呟くと、スーツを脱ぎすて
ベッドに潜り込んだ。
>>380-381 「ふふっ……奏、とても美味いぞ……」
愉悦の表情のままで、奏の股間に顔を埋めて甘美な日本酒を啜っていく。
「むっ。何だか日本酒以外の味もするなあ。……奏はもういやらしい液を漏らしてしまっているのか」
実際にはそんな事は分からないのだが、憶測だけでそう言う。
そうこうしているうちに、一糸纏わぬ姿になった貴子が側にやってきた。
「……ほう。奏に負けないほどに綺麗じゃないか、貴子」
手招くように貴子を近づけると、妖艶な雰囲気すら漂わせている彼女の唇を奪う。
「ん……熱いな。……さ、今度は貴子が四つん這いになって奏の酒を飲むのだ」
促すと、自身は貴子の後ろに回って逸物を露出させる。
「おや、貴子もすっかりぐしょぐしょだな。これなら……」
興奮したのか、すっかり濡れているそこを指で弄る。そしてゆっくりと、味わうように挿入をした。
「いいぞ、貴子。……ほら、飲み干したら奏の毛の無いあそこを綺麗にしてやりなさい」
肉がぶつかり合って音を立つほどに強く腰を振り、後ろから貴子の胸も愛撫する。
>>381>>384 上気したような奏の顔にうっとりと見とれてしまう。
熱っぽい視線を交わしながら、自分の身体の奥底からも熱い湧き上がりを感じた。
「いえ、そんなお恥ずかしい……ありがとうございます」
主人に褒められ、お世辞だろうと思いつつも照れくさくて下を向いてしまう。
裸なのはなんとも思わないのに、そのギャップに苦笑いしたり。
そうして言われるがままに四つん這いになり、奏の秘処に顔を近づける。
無理に頭を下げたせいで、腰を突き出した不自然な格好になってしまったところを、
早速主人の手によって責められてしまった。
主人の顔も姿も全く見えず却って興奮し、秘処からはさらに淫らな蜜を溢れさせてしまう。
「奏ちゃんの綺麗ね……それにエキスも、美味しいよ……」
じゅるっと卑猥な音を立て、わざと舌を出して奏の秘処を舐め上げるようにすくい取る。
つつーっと愛液が太股を伝い落ち、その冷たい感触に背筋がゾクゾクする。
主人の責めが一段と激しさを増して腰が抜けそうに感じ出した頃、
おもむろに秘処に異物が侵入してきた。
「んっ……はぁっ、御主人様…私が先でいいんですか……?」
疑問を投げかけながらも身体は雌の喜びに打ち震え、熱い剛直の感触に
思わず仰け反って歓喜の声を上げてしまう。
386 :
桜庭 奏:04/01/02 02:53 ID:3LIz5kk1
>>384-385 「ん……御主人様ぁ……ぁん……っ」
すっかり力が抜けてゆき、普段なら反論してしまう主人の言葉にも、
眉根を寄せ、潤んだ瞳で見上げて熱い吐息を漏らすばかり。
そして、主人と貴子が交代してしまう。
貴子と熱い口付けを交わすのを見て、少しうらやましそうな表情が浮かぶ。
その後自分のそこに口を付け酒を飲み始める貴子。
「た……貴子さんっ」
久々に同性にこういう事をされるということに(しかも自分の秘部は
今恥ずかしい事になっていて)激しく羞恥心を覚えて目をぎゅっと瞑る。
もう、お酒がどこまでなくなったとかそういうことまで考えられず、
熱くなる身体に戸惑いながらもこの時間を早くやりすごしたい、とだけ。
>ほら、飲み干したら奏の毛の無いあそこを綺麗にしてやりなさい
>「奏ちゃんの綺麗ね……それにエキスも、美味しいよ……」
「やっ…御主人様っ……ダメぇ…貴子さん……!」
主人と貴子のセリフに恥ずかしさが増し、何が何だか分からなくなりながら、
どんどん翻弄されてしまう。
ふと目を開けると、目の前には自分を刺激しながらも主人と繋がりながら悶える貴子の姿が。
その姿を見て次第にどきどきしてきて、更に愛液を溢れさしてしまう。
>>385-386 「ふふっ。やはり今年の姫始めは奏と貴子を選んで良かったぞ」
ぱん、ぱんと音を立てて逸物を出し入れし、とろけるように熱い貴子の内部を蹂躙する。
その貴子に責められて喘ぐ奏を眺めると、逸物がさらに張りを増した。
「ほら、奏も気持ちよかったら気持ちいいと言いなさい。そんないやらしい顔をして…」
奏にそんな言葉をかけながら、空いた手で貴子の胸を、尻を愛撫し、背筋に軽く指の腹を這わせてみたり。
>んっ……はぁっ、御主人様…私が先でいいんですか……?
「勿論だ。私は今年の貴子に期待しているし、それに……」
菊穴を弄りつつ、身体を密着させて後ろから囁く。
「貴子はこうして入れられただけで……まるで発情した雌犬のように淫らに悦び悶えているじゃないか」
荒々しく突き、かき回し、擦る。
やがて限界が近づくと、逸物を引き抜いて溜まっていたものを残さず放つ。
貴子と奏の身体に放たれたそれは、べっとりと身体にこびり付いた。しかし、逸物は元気なまま。
「さて、酒もなくなったようだし……次は奏だな」
酔いと快楽で力の入らない奏の身体を抱えると、背面座位の格好で一気に貫く。
その後も、奏や貴子と交互に交わり、手の空いた方には相方の愛撫を命じて愉しむ。
そうして、何度も何度も二人の身体を貪っていった。
>>386-387 「はぁっ、くっ……んっ、ごめんねっ、くふぅ、奏ちゃんも、気持ち良く……」
押し寄せる快感の波に悶えて自ら卑猥に腰を振りながら、それでもなんとか
奏にも快感のおすそ分け(?)をしてあげようと、懸命に奏の秘処を責め続ける。
すでに酒は全て飲み干してしまい、そのせいか頭がいっそう重くぼうっとしている。
主人の胸や尻、それから背筋へのくすぐるような責めに、ピクンと身体が痙攣する。
「くぅうんっ……ねえ、床までびしょびしょだよ、くっ、ああんっ…
こ、これって、お酒じゃなくて、奏ちゃんのだよっ……!」
荒い息の下から奏を呼ぶ。その視線は虚ろで、もはや本能のままに動いていた。
両手で彼女の腰を抱きかかえ、秘豆にも軽く舌先でタッチする。
そうして刺激に悶える奏の痴態を楽しみ、そうして自らもますます激しく腰をくねらせた。
「御主人様ぁ……そんなこと、んっ、雌犬だなんて、酷い……」
主人のいやらしい言葉のぽろぽろと涙をこぼしながら、被虐的な快感にむせび泣いた。
部屋中に響き渡る卑猥な水音と、秘処から全身を突き抜けて舌先へ伝わる快感の
流れに、脳味噌が蕩けるような快感を味わい、何度も軽い絶頂に達していた。
やがて主人の逸物が一段と張りを増して中出しの恐怖を感じた瞬間、
気持ちとは裏腹に秘処はきゅっと逸物を咥え込むように締め付けていた。
何度も震える主人の熱を感じながら大きく息を吐き、次第に意識が薄れていった……。
389 :
桜庭 奏:04/01/02 03:29 ID:3LIz5kk1
>>387-388 どんどん生まれる快感に翻弄されながら、主人の言葉がうっすらと聞こえる。
(……これが、姫初めなのね…………)
やっと、先ほど主人に答えながら頬を染めた貴子の理由が分かった気がする。
「はい……んっ……御主人様……貴子さん……っ……気持ちいいです……っ
……ぃやっ……でも、やらしくなんかな……っ……んっ」
貴子の愛撫に何度も声を漏らし、主人の言葉に応えるようにそう言う。
(御主人様と貴子さんすごい……)
他人の交わるのを見たことなどあまりあるわけはないので、少し興奮する。
貴子の愛撫に感じていても、気がそちらに少し逸れてしまっている為、
長い時間達する手前で、身体を小さく震わせながら悶えてしまう。
「ん……っ、御主人様……」
貴子から離れてやって自分を抱える主人に、少しはにかみながら微笑む。
そして、今度は貴子のおかげで準備万端な場所にゆっくりと主人のモノが
吸い込まれていった。
主人や貴子の言葉責めや、視線、そういうものだけで感じてしまうことに気付いて戸惑う。
貴子と二人で、年末まで仕事で忙しかったくせにいつまでも元気な主人に
長々と快楽を刻み込まれていくのであった。
391 :
椿 杏樹:04/01/02 10:12 ID:KV/JY3M7
朝の休憩中にぜんざい(朝食代わり)を食しつつ、ソファにぽつんと座って
シンクロドラマの総集編を見ている。
393 :
椿 杏樹:04/01/02 12:10 ID:KV/JY3M7
胸のせいで少し着崩れたので、着物の帯を直してから、門の郵便受けに年賀状を取りに行く。
「あ、みかささんからだ〜。お猿かわいい」
…しばし葉書の束をめくりつつ。
「天国からは年賀状って来ないのかしら」
首を傾げて、新年早々おかしな独り言を呟く。
テストテスト
397 :
椿 杏樹:04/01/02 15:46 ID:KV/JY3M7
「つっぱることがおとこーのー♪」
「たったひとつの勲章ー♪」
初詣や里帰りなどで人気の少ない屋敷の中、歩きながら指人形で一人遊んでいる。
客に飲まされたお酒を醒ます為、テラスで座っている。
廊下で遊んでいた杏樹を捕まえ、戯れに近くの部屋に引き込み
身体を弄び始めたりしている。
少しふらふらする頭を二、三度軽くコツンと叩いてシャキッ!とさせる。
「今日は着物か。ふむ、これもなかなか悪くないな…」
すぐ側を凛香が歩いている事も気付かず胸を弄り、愛撫で杏樹を喘がせる。
目の前のメイドの乱れた着物姿のせいか、逸物は既に硬度を増してきている。
>>401 ふらついた足取りで廊下を歩いていると、空き部屋から
聞いた事のある声が聞こえてくる。
悪いとは思いつつ、そっとドアの隙間から中の様子を伺う。
「御主人様と杏ちゃんだぁー」
>>402 こちらを覗く凛香に気付き、杏樹の胸元を曝け出しながら誘う。
「おお、凛香か。そんな所で見てないで、こちらに来なさい。
最近お前にも満足に触れてなかったからな…。
2人揃って、可愛がってやろうじゃないか」
日本酒を口に含み、杏樹の口に流し込み、一度身体から手を離すと
酔っ払い気味の凛香の身体を「お姫様抱っこ」してベッドの上まで運び、転がす。
>>403 集中して覗く余り、何時の間にか部屋の中から丸見えになっている。
「えへへ……見つかっちった」
照れくさそうに微笑むと、嬉しそうに部屋に入っていく。
「わわっ、もう御主人様ったらせっかちさんなんだからぁ〜」
酔っているからなのか、終始笑顔である。
>>404 「少々酒を飲んでしまった上に、今まで杏樹を触って遊んでいたから
もうこの通りだ」
自分の下半身に凛香の手を押し付け、その膨らみを確かめさせる。
「そうだ、今日の私はせっかちだぞ…こんな風に。
着物は可愛らしいが、こういう時には少しもどかしいのが弱点だな」
凛香のエプロンの脇から胸に手を差し入れ、帯や胸元を緩めて乱れさせる。
「こっちも邪魔だ。脱がすぞ、凛香」
荒々しく乳房を揉みながら、もう片方の手はすぐに下に伸び
裾をめくってショーツを足首までぐぐっとずらしてしまう。
>>405 「うぁー、もうこんなに硬くておっきくなってる…」
主人に、自分の手を逸物に宛がわれ、ゆっくりと撫上げる。
「……杏ちゃんもいるんですよ御主人様…こんなの恥ずかしいですうよぉ…」
もともと赤かった顔をさらに赤く染め、上目遣いで主人を見上げる。
恥ずかしさでもじもじしていると、足元が涼しくなるのを感じ、手をいっぱいに拡げて隠そうとする。
>>406 「とは言いながら、本気で嫌がってる表情じゃないな。
こらこら。何を隠しているんだ…それでは入れられないだろう?凛香…」
手を掴み、凛香の頭上まで掲げて片手で押さえつける。
>……杏ちゃんもいるんですよ御主人様…
「だからいいんじゃないか。……ん?どうした。杏樹は後でもいいのか。
後輩思いでいい事だ」
ニヤリと笑うと、凛香に口付けをし、足を開かせる。
指でくちゅくちゅと秘部を弄り、凛香の奥から愛液が溢れ始めると
「ほう…」
それを指ですくい取り、唇を離した直後に凛香の口へ指を突っ込んで
舐めさせる。
「いやらしい子だ凛香。もう準備が出来たか…よし」
凛香に指を舐めさせつつ、乱れた着物を掻き分け、逸物を押し込む。
「ほら、今年最初の私のモノだぞ…しっかり味わいなさい」
>>407 「やぁん、御主人様のいじわる〜……そんな事する人キライです…」
子供の様にぷぅっと頬を膨らませ、潤んだ瞳を主人に向ける。
>杏樹は後でもいいのか。
「あ、杏ちゃ……んんっ、ちゅ…」
思わぬ杏樹の言葉に、杏樹と主人に何かを言おうとするが主人の口付けによって妨げられる。
「(身体に力が入らないよぉ〜)」
主人の手馴れた愛撫によって身体の自由を奪われてしまう。
>「いやらしい子だ凛香。もう準備が出来たか…よし」
「ん…ちゅぷ、えぇー違いますよぉー、御主人様がいやらしくしたんです……んっ、はぅぅ…」
講義の声を上げるも、まったく聞いてない主人。
「はんっ、あっんっ…ぁん……」
久しぶりの肉壁をこすられる感触に、無意識のうちに声が漏れ始める。
>>408 >…そんな事する人キライです…
「困ったな、こんな事で嫌わないで欲しいものだ。
凛香は可愛いから、私はこんなに好きなんだが…!」
言いながら最後の方は強めに、深く突き上げる。
「ほらほら…、もっと声を出してもいいんだぞ…。
今日はあのギャルソンの若造も、屋敷を空けているんだろう。
少々大きな声を上げても大丈夫なんじゃないか。ん?」
上から凛香の身体を押さえつけ、叩きつけるように腰を前後させる。
「…っ、くっ…」
「もっと深く入れた方が…よく鳴くのかな?お前は」
そう言うと両足を抱え上げ、肩に担いでより深く挿入する。
段々と突くペースを速めていき、肌のぶつかる音やいやらしい水音を部屋に響かせる。
「いい子だ…よしよし、もっともっと沢山突いてやろう…」
凛香の目を見つめて微笑むと、腰の動きを小刻みにしていく。
>>409 「ふぁぁぁ!あはぁっ、あっ、んっ……ぅっ、んあっああっ
はぅ……ゆ、ユウトは、関係っ…ないですよぉ…んんっ!」
口では関係無いと言う物の、悠斗の話題が出たと同時に身体がピクピクと反応する。
>「いい子だ…よしよし、もっともっと沢山突いてやろう…」
「いい子?えへへ、ありがと御主人様」
嬉しそうに微笑みながら主人に口付けをする。
「いっぱい、んっ…いっぱい凛香を感じてくださいね♪」
>>410 >いっぱい凛香を感じてくださいね
「ああ、そうさせてもらおう…、ん…くちゅ…」
凛香と音を立てて舌を絡ませ、そろそろ限界を訴え始めた逸物の様子に
「お前も私をいっぱい感じるといい。いくぞ、凛香…!」
最奥まで深く突くと達し、膣内に大量の白濁をぶちまける。
「くっ…!」
かすれた声を上げ、凛香の耳元に息がかかる程に顔を近づける。
しばらく放出が終わるまでの間、凛香の頬から首のラインまでを
優しく撫でてやる。
「いや…。あの若造の名前だけであんなに締め上げるとは。
これは新たな発見というものだ。なあ」
「しかしすっかり乱れてしまったな。着物が。
後で杏樹にでも、また元通り着付けして貰いなさい」
ベッドの上に横たわる凛香に自分の上着をかけてやり、
煙草を一服しながら身体をポンポンと叩く。
「……ただ私がもう一戦終えてからになるがね。待てるか?
ふふ。まあ、待てなければお前も再び混ざれば良いだけの話なんだが」
そう言うと今度は放ったらかしだった杏樹を『姫始め』と称し
凛香の隣に引っ張って来た後、今度はうつ伏せ姿勢にさせて攻め始める。
>>411 「あっ、くぅんっ! ひっ、ひあぁぁんっ!もうイッ!
もう、イッちゃいますぅッ!!あっ、んっ…あああぁぁぁぁぁっ!!」
ギュッと目を瞑り、身を縮め絶頂を迎える。
「はぁ……はぁ…んっ!」
膣内にドクドクという心地よい感触を味わいながら
絶頂の高みからゆっくりと降りてくる、秘裂から溢れ出てくる精液がとても卑猥である。
ぼんやりとした視界の中、杏樹と主人の行為が目に入る。
「……」
身体を起こし、手を杏樹の頬に添えるとゆっくりと唇を寄せ熱い口付けを交わす。
杏樹との行為が終わった後、再び主人と交わる事となるが、それはまた別の話
屋敷の前に止まった車から降りてくる。
「ええ。これからはもう少し顔を見せるようにしますわ。
お父様とお母様にも、そう伝えて」
実は年末にやって来ていた母に連れられて、
大晦日と三賀日を久しぶりに家族で過ごしていたのだが。
何するでもなく、家の中を歩き回るボーセの後をゆっくりとついて回っている。
前にいたお屋敷よりも広いので、散歩するだけでもかなりの暇つぶしになった。
422 :
椿 杏樹:04/01/04 00:50 ID:4huSdAzD
おやつのきなこ餅とお茶を用意している。
423 :
桜庭 奏:04/01/04 00:55 ID:KNqOi2Op
センター試験まであと2週間。
もちろんそれを受験するつもりの奏は、お仕事もお風呂も済ませた後で、追い込みに
力を入れているところのはず……なのだが。
問題集とルーズリーフを机に出していながらも集中しておらず、
手帳を開いたり閉じたりしては、溜息をついている。
謎の客人の電話を受けた後、ふと気づくとボーセが居なくなってるのに気づく。
───もう、また勝手に出歩いて… 叱られるのは私なのに
取り敢えず見当をつけて、お屋敷の中を探し始める。
まだ幼さを色濃く残している少年が、緊張した様子で門の前に立ち、
インターフォンに向かって来訪を告げる。
「どなたかいらっしゃいませんか?」
「さすがに冷えるわね……」
外の見回りを終え、肩の雪を払い落として暖かい屋敷内に飛び込んだ。
「…へっ、へっ……ふえっくしゅん!」
盛大にくしゃみをして、慌ててハンカチで口元を押さえる。
(しまった、風邪引いちゃったかしら……)
427 :
椿 杏樹:04/01/04 01:06 ID:4huSdAzD
「どうしようかしら。奏ちゃんにでも持ってってあげようかな〜…」
トレイを持ち考えつつ、自室に向けて歩いている。
429 :
桜庭 奏:04/01/04 01:12 ID:KNqOi2Op
「何が何だか、もう分かんなくなってきちゃった……。
司様とか、瀬名さんとか、御主人様とか、……執事様とか。」
机の上にうつ伏せになりながら、手帳の司を眺める。
「……やっぱり、私はまだ恋愛をするのには子供なのかな。」
自分のみつあみをつまんでみながら、少し寂しそうに呟いた。
・・・返事がないと思ったら、インターフォンのボタンを押すのを忘れていたことに気づき、
改めてボタンを押して、反応を待つ。ちらつく雪を見上げて、つぶやくように一言。
「不安だな・・・」
寒さが身にしみるのか、体をぶるっと震わせる。
431 :
椿 杏樹:04/01/04 01:21 ID:4huSdAzD
>>429 >……やっぱり、私はまだ恋愛をするのには子供なのかな
「?」
部屋のノックをしようとしたところ、ドアが開いていたせいか
奏の呟きを聞いてしまう。
(…。うーむ…)
とりあえず放ってはおけないので、ノックをして中に入る。
「こんばんは。ちょびっとだけ、杏ちゃんとお茶でもしませんか」
ドアの隙間から覗いて悪戯っぽく微笑むと、そう明るく言いつつトレイを見せる。
「差し入れにきなこ餅作ってきたよ〜、桜庭奏」
>>430 「あれ、誰もいないのかしら……はーい!」
まだ雪が解けて濡れた髪のまま、インターフォンに気付いて大急ぎで引き返した。
いそいそと玄関に下り、ちらっと来訪者の姿を確認して扉を開く。
「ごめんなさい、お待たせしちゃいました!
……あら、ずいぶん可愛らしいお客様。寒かったでしょう、どうぞどうぞ中へ」
凍え切った少年の身体を包み込むようにタオルを掛け、屋敷の中へ招き入れた。
433 :
桜庭 奏:04/01/04 01:30 ID:KNqOi2Op
>>431 ノックが聞こえて慌てて身体を起こす。
「杏樹さん、こんばんはー。」
杏樹が自分の呟きを聞いたとも知らず、わざと今まで寝そうになってた
風を装って、眼を擦る。
「わあ、嬉しい、きな粉餅?
……って、なんで杏樹さんいきなり『桜庭奏』ってフルネームなんですか!」
差し入れに目を輝かせながら、杏樹の言葉に思わずツッコミを入れる。
姿を現したメイドを一瞬見上げると、あわててぺこりと頭を下げ、
「ありがとうございます。えっと・・・」
名前を名乗ろうとしたが、つれられるままに屋敷に入るうちにタイミングを逸してしまう。
(どうしよう・・・)
不安が表情に表れる。
>>434 「いえいえ、こちらこそごめんなさいね、寒い中お待たせしちゃって……」
少年の身体を拭きながら、しきりに気にして謝り続ける。
「そうだ、御主人様にご用ですか? お名前とご用件を教えてくださればお取次ぎしますよ」
ふと、この寒い中この屋敷にやってきた少年の素性が気になり、そう訊ねる。
436 :
椿 杏樹:04/01/04 01:43 ID:4huSdAzD
>>433 「…なんでフルネーム?え、なんでだろ……。
……わからない。えへ」
奏の質問にとぼけた調子で答える。つい口をついて出てしまったらしい。
机の上にきなこ餅とお茶を乗せ、奏のとなりに座ると問題集をぺらぺらめくる。
「うわぁすごい。こんなの解いてるの?かしこいのねえ…」
感心したように呟く。
「で?『恋愛をするのはまだ子供』というのは、一体どういう事でそうなったの〜。
私で良かったら聞きますよ。」
頬杖をついて顔を覗き、尋ねてみる。
「気になる人のせいで勉強、手につかない…とか?」
両手両足をまっすぐ揃え、かくかくとした動きで深く頭を下げる。その姿勢のまま
堅い口調で少し早口に
「僕は東風 潮(こち うしお)男爵です。本日よりこちらにお世話になることになりました。
すでにそのことは御主人にはお伝えしてあると思います」
一息でそう答えると、ゆっくりと息を継ぎ、首を横に振る。
「いえ、今日はもう夜も遅いですから、挨拶は明日にしようと思います。お気遣い感謝いたします」
もう一度、やはり固い動きで頭を下げる
>>437 なんだか妙に礼儀正しい、この洗練された一挙一動は……と思いながら少年を見詰めていたが、
次の一言に驚いて飛び上がってしまう。
「だっ、男爵様でいらっし――あ、あらせられましたか!」
思わず声が裏返り口をパクパクさせるが、なんとか落ち着こうと深呼吸する。
「それはそれは存じておりませんで、失礼いたしました。
あの、よろしければ……今宵は夜も更けております、当屋敷でお休みくださいませ」
そういって頭を下げる。
439 :
東風 潮:04/01/04 01:57 ID:ZX9RdJJJ
急にかしこまった様子を見て、逆にこちらがあわてる。
「あ、あの・・・男爵と言っても、僕はまだ12歳ですし、何よりお世話になる身ですから、
そんなにかしこまらないでください。お願いします」
何度もぺこぺこと頭を下げると、頭を上げて
「それでは、部屋までご案内をお願いします」
少しだけ落ち着いた様子で、そう告げる。
440 :
桜庭 奏:04/01/04 02:02 ID:KNqOi2Op
>>436 >……わからない。えへ」
そう言う杏樹に小さく噴出し、先ほどの沈んだ気持ちがどんどん
浮上していく。
問題集などを机の端に寄せ、杏樹が持ってきてくれたきな粉餅とお茶を乗せる。
自分の椅子の隣に杏樹が座る椅子を持ってきて、二人で並ぶ。
「全然、かしこくなんかないの。高校生の頃の私の方がもっと出来てたんじゃないかと
思うと焦っちゃって。」
椅子に座り大きく伸びをしながら、小さく苦笑する。
>「で?『恋愛をするのはまだ子供』というのは、一体どういう事でそうなったの〜。 〜
飲みかけたお茶を、熱いままごくりと飲み込んでしまい、思わずむせる。
「ケホッ、ケホ、……杏樹さん、聞いてたんですか?」
咳き込みながら、やっと落ち着いてくると先ほど咳き込んだせいで
涙の浮かんだ瞳で見上げる。
「……!……そうなの。他にも、色々あるんだけど……」
図星な杏樹の言葉に、少し目を見開き驚く。
そして、少し瞳を伏せる。
胸のうちを話すにはまだ頭の中でまとまっておらず、あいまいな言葉しか出てこない。
>>439 「ああ、はい……大丈夫です、ええ」
表向き平静を取り戻し、客人に向かって微笑んでみせる。
こちらよりよほど落ち着いた彼の態度に、思わず舌を巻いた。
「こちらこそ、そのような敬語をお使いにならなくとも……
私は使用人でございますよ? どうぞお気楽になさいませ」
そうして彼の先に立ち、屋敷の奥へと案内する。
客人用の部屋の前に男爵を待たせ、部屋に飛び込むと大急ぎでメークを済ませる。
「どうぞ、こちらの部屋をお使いください。
それから……外はお寒かったでしょう、暖かいお茶などいかがでしょう?」
テーブルにお茶の用意をして、男爵に椅子を勧める。
442 :
東風 潮:04/01/04 02:10 ID:ZX9RdJJJ
「ありがとうございます」
少しだけほっとした様子でそう答えると、案内にしたがって屋敷の奥へと足を進める。
ベッドメイクの間、胸に手を当ててうつむき、何かを考えるようなしぐさを見せるが、
白川さんが戻ってきたのを見て、急いで顔を見上げ
「わかりました。それでは失礼いたします」
かすかに首をかしげると
「はい。お願いします」
そう答えると、勧められるままに椅子に腰を降ろす。
443 :
椿 杏樹:04/01/04 02:17 ID:4huSdAzD
>>440 口の中でもごもごと曖昧に言う奏を、若干誘導尋問のごとく
先ほどの彼女が口にしていた男性の名前を試しに挙げてみる。
「例の写真の司様、瀬名くん、御主人様、執事様…が、気になるのかな。奏ちゃんは。
ぷっ。び…微妙に最後が面白いのね、執事様っていうのが…」
少し笑いがこみ上げるが、それはいくらなんでも真剣に悩んでいるらしい奏に
失礼だろうと思い、必死でこらえる。
「ご、ごめんなさいね。あれっ?ええと。奏ちゃんは、執事様にも恋をしてるの?
かなり執拗に教育なさりたがっているようだから、たぶん喜ぶとは思うけれど…。
結構おじいちゃんよね。執事様」
こちらもボケているので、そんな疑問をさらりと尋ねてみる。
「奏ちゃんの好みは…割と幅が広いのかしら」
口元に指を当てて不思議そうにする。
>>442 「どうぞご遠慮なく。紅茶でよろしいでしょうか? お口に合えばよろしいのですが……」
おずおずとお茶を勧める。
それからしばらくぼんやりと男爵の顔を見詰めていたが、自分の分もお茶を入れて座ってしまう。
(ええと、どうしてだろう、なんだか気になっちゃって……)
幼いながらも高貴な客人の存在が気になるのか、いけないとは思いつつ立ち上がれないでいる。
「あの、不躾なことをお尋ねしますが、これからこちらでお世話をさせていただくんですよね?
差し支えなければ、事情をお聞かせいただけませんか?」
出すぎた真似を。心のどこかで自分を咎めたが、口は勝手に動いてしまう。
445 :
東風 潮:04/01/04 02:26 ID:ZX9RdJJJ
それまで緊張した様子だった顔に、はじめてかすかに笑みを浮かべ
「ありがとうございます。紅茶は僕の好きな飲み物ですから」
そう答えると、添えられていた砂糖とミルクをたっぷりと紅茶に注ぎ、
ゆっくりとかき混ぜると、一口だけ飲む。
「ふぅ・・・」
小さなため息をついたところで質問されたので、少し首をかしげながら
考え込みつつ答える。
「執事の爺に、もうすぐ上の学校に進む歳なのだから、社会勉強が必要だ。
こちらのご主人様なら社会のことを良くご存知だから、行って教えを
請うように、とそう言われて・・・こちらのご主人様が特に詳しいことについて
丁寧に教えてもらうようにと言われたのですが、一体、何を得意にして
いらっしゃるのでしょうか・・・」
詳しい話を聞いていないのか、最後のあたりはだんだんと不安そうに、
小さな声になっていく。
446 :
桜庭 奏:04/01/04 02:33 ID:KNqOi2Op
>>443 「わ、わ…!!杏樹さん!!!」
次々と自分が呟いていた名前を挙げられ、真っ赤な顔で慌てる。
「もう、全部聞いてたんですね!ズルイ。」
頬を膨らませて、顔をプイと逸らす。
「…瀬名さんのこと、気になってるわけないじゃないですか。
瑞葉さんがいるのに、申し訳ないです。」
自分が、彼女のいる相手を気になっているといわれてつい反応する。
そう言い返すが、胸がちくりと痛むのを感じた。
>奏ちゃんは、執事様にも恋をしてるの?
思わず眉根を寄せて杏樹を見る。
「そんなわけないです!……たぶん。お父さんよりも御主人様よりも年上だし。
私、私より長生きしてくれそうな人じゃないとイヤです。」
心外な事を言われて、思わずムキになる。
「……どきどきしたり、夢にでてきたり、たまに会えると幸せな気持ちに
なれるのは、司様だけなんです。……たぶん。
でも……御主人様に、『大好きだ』って言われると、少しどきどきするし、
やっぱり、他の人にも優しくされると、すぐにちょっとどきどきしちゃうんです……。」
顔を赤くして俯きながらそこまで話すと、やっときな粉餅に手を付け始める。
>>445 「あら、それは良かった……私も紅茶、特にレモンティーは大好きですよ」
男爵の緊張が解れてきたようで、安心して微笑を浮かべた。
それから相槌を打ちながら話を聞いていたが、うっかり紅茶を噴出しそうになる。
「げほげほっ……ごっ、ご主人さまの得意なって――」
慌ててポケットからハンカチを取り出して口元を押さえると、頬を染めてしまう。
「あの、その、普段の執務とかそういうことではなくて、夜のお仕事でしょうか……」
(いくらなんでも子供相手にこんなこと言っても分からないわよね。
でも、本当に教えさせる気なのかしら? 御主人様は了解なさったんでしょうけど……)
じっと相手の反応を窺うように男爵の顔を見詰めて、黙り込んでしまう。
448 :
東風 潮:04/01/04 02:38 ID:ZX9RdJJJ
心を落ち着かせるように、もう一口紅茶を飲むと、続きの質問に答え始める。
「夜のお仕事、というのは僕にはわかりませんが・・・女の方と一緒でないと
できないことだとは伺いました・・・でも、僕にはなんなのか・・・」
そこまで話したところで、改めて身を乗り出し、小さな声で問いを発する。
「赤くなっていますが・・・そんなに恥ずかしいことなのでしょうか・・・」
>>448 「ええ、まぁ……そうですね、一緒でないと……」
今度こそ紅茶を噴出さないように、カップを置いて男爵の話に耳を傾ける。
しかし赤くなっていることを問い詰められ、さらに赤くなって俯いてしまう。
(それにしてもこの子、本当に何も知らないのかしら?)
ふと自分がからかわれているのではないかと疑心暗鬼になってしまうが、
綺麗な彼の眼を見て、そんなことはないだろうと確信する。
(そんな……教えちゃっていいのかしら、教えたいような気もするし……)
「ええ、とても恥ずかしいことですけれど……でも、大切なことですよ」
そう言ってから、劣勢を挽回するように逆に彼に質問を試みる。
「またまた不躾ですけれど、東風男爵様にはお好きな女性はいらっしゃいますか?」
450 :
東風 潮:04/01/04 02:51 ID:ZX9RdJJJ
とても恥ずかしい、という答えを聞いてさらに不安そうな表情になる。
しかしまだ身は乗り出したまま次の質問に答え
「好きな女の人ですか…」
乗り出していた体を戻すと、目を閉じて少し恥ずかしそうにかすかな声で答える。
「一人だけいます。でも、その人のことを話すと身分が違うのだからと言って叱られるので…」
451 :
椿 杏樹:04/01/04 02:54 ID:4huSdAzD
>>446 半分冗談のような質問だったのだが、
心から不快なように返答する奏に、笑いが一層こみ上げる。
それでも仲の良い奏の手前笑いを堪えて身体を屈める。
が、肩が震えてしまう。現実的すぎる彼女の言葉がツボだったらしい。
(わ、私より長生きしてくれそうな人じゃないとイヤだって…言ってる…!
どうしよう、執事様は何だかかわいそうなんだけど、すごく面白い……)
「ごめんね奏ちゃん笑ったりして…私、あーだめぇ〜。…あははっ…」
申し訳無いと思いながらも笑いが止まらず。
>やっぱり、他の人にも優しくされると、すぐにちょっとどきどきしちゃうんです
だがさすがに真面目な話になると、笑いを止めて黙って奏の話を聞く。
「あー…。…うん、そうですよね。なんか私もわかる……それ。
あれって何なんでしょうね。誰でもいいから、縋ってしまいたくなっちゃう、というか…」
「………『そんな事ないよ平気だよ』って思ってても、心が勝手に、寂しがってたりするから」
ぽつりと零す。
>>450 ふと男爵が不安そうな表情を浮かべたので、大慌てで取り繕おうとする。
「いえ、ご心配なさらないでください。慣れれば楽し……い、いえ、怖いことではありませんから」
うっかり口が滑りすぎそうになるが、ぎりぎりで踏みとどまってぎこちなく笑ってごまかした。
「そうですか、身分の違い……これはプライベートなことを、失礼しました」
急にしんみりとした口調になって、そっと目と閉じる。
「私は使用人の分際ですけど、心に決めた方がいらっしゃいました……」
そのまましばらく無言で俯いていたが、空気が重くなったと気付いて顔を上げた。
「ですから……なにがあろうとも、ご自分のお気持ちは大切になさってください。
これからこのお屋敷で何を学ばれるか、それは男爵様次第ですけれど、
きっと素晴らしい生活になると――いえ、そうなるよう、メイド一同尽力いたしますわ!
宜しくお願いします!」
そう言って、今一度頭を下げた。
453 :
東風 潮:04/01/04 03:05 ID:ZX9RdJJJ
口を滑らせかけたことには気づくが、その裏にある意味には気づかなかったのか、
かすかに不思議そうな表情をみせただけですぐに元に戻る。
「はい…心に留めておきます」
そういうと、立ち上がって頭を下げ
「僕のほうこそ、よろしくお願いします」
はっきりした声でそう答えた。
>>453 「つい出すぎた真似を……失礼いたしました」
椅子から立ち上がると、カップを片付ける。
ついつい余計なことをしゃべりすぎ、純真な彼に申し訳なかったと反省した。
「何かご用がありましたら遠慮なくどうぞ。それでは、ごゆっくりお休みくださいませ」
挨拶を済ませ、軽く会釈して部屋を退出する。
(言えないわよね、初恋の男の子にそっくりだったなんて……)
廊下を歩きながら、ひとり静かに思い巡らしていた、遠い過去。
(今度こそ同じ過ちは、絶対に……)
455 :
桜庭 奏:04/01/04 03:16 ID:KNqOi2Op
>>251 「……?杏樹さん、笑いすぎっ。もう……。」
何に対して杏樹がそんなに笑っているのか分からず、頬を膨らます。
(そういえば、……執事様に私が恋してるわけないじゃない。
執事様だって、こんな子供っぽい私なんてなんとも思わないだろうし。
……ただ、ちょっと、この前、最後にちょっとだけ優しかったから、
少し気になっちゃったけど。)
そこまで一人で考えて、再び眉根を寄せる。
(気になって、なんかない。少し、お父さんみたいだって思ったのよ、きっと。)
慌ててそうやって考えを改める。
親子では、普通関係をもったりしないという常識を忘れかけている。
そうやって一人で考えているうち、やっと杏樹の笑いが止む。
やっと真面目な話になったことにほっとして、真剣な表情で杏樹の話を聞く。
「寂しがる……。そう、なのかな。
誰かがいないと弱い自分になんて、なりたくなかったのに……」
杏樹の言葉に反応して、小さく呟く。
「そういえば杏樹さん、今思い出したんですけど。
杏樹さんがずっと編んでたマフラー、飯塚さんがしてませんでした?
あの、執事の見習いをしてる飯塚さん。」
ふと思い出して大して考えもせずそう訊ねてみる。
「……もしかして、つきあってる、とか?」
自分の編みかけているセーターが結局司の物にはならなかった事を思い出す。
大きさを修正して、受験が終わったら同い年の弟のところにいくことになったのである。
実は、以前杏樹が好きだった人には永遠に想いを伝えない、のような事を言っていて、
相手に心当たりがないわけではなかったので、ずっと気になっていた。
その相手よりは、幸せな恋愛が出来るのではないかと、密かに杏樹のことを
考えていた奏であった。
その後も、長々と修学旅行のようなノリでコイバナに花を咲かせてしまうのであった。
456 :
東風 潮:04/01/04 03:19 ID:ZX9RdJJJ
ゆっくりと首を横に振り
「いえ…いろいろな話を聞くことも大切な勉強だと父からも教わりましたから」
そういうと会釈を返して
「おやすみなさい」
一言そう挨拶を返すと、綺麗に整えられたベッドに仰向けに倒れこんで天井を見上げる。
「迷惑をかけてばかりにならないよう、がんばらないと…父上のためにも」
身を起こして用意されたパジャマに着替えると、すぐに布団にもぐりこんで眠りにつく。
「でも、この狭いお屋敷の中でも、みんなそれぞれ素敵に恋してるのよね……」
ほうっと溜息をついて、カップを洗い始める。
ガラス戸に映った自分の顔は、明らかに以前と違って、どこか疲れたようにも見える。
お屋敷にいることでそれなりに充実しているはずだし、退屈だと思う暇もなかった。
それでも、今の性活いや生活を楽しんでいるかと問われれば、素直に頷けない自分がいる。
「まだ幼いのかしら、素敵な男性を見るとその心まで求めてしまう……」
ふとガラスに映った自分の顔に笑われたような気がして、恥ずかしくなった。
「……never thought you'd be alone〜♪」
だって……みんなで馬鹿やってるときが楽しいから。
みんなが楽しくて、それで私も楽しいなら幸せじゃない、ね。
「……no no♪ you just loved the boy too well〜」
なんだか昔のことを思い出すと私、弱くなっちゃうみたい……ふふっ。
そっとドアを閉めて自室に一人きり、ばさばさと服を脱いでベッドに倒れこんだ。
「なんだか……楽しくやっていけそうな気がする」
心の中で、今はもういない両親に報告をした。
そう、それじゃ、おやすみなさい。
458 :
椿 杏樹:04/01/04 03:48 ID:23fgMLT4
>>455 >誰かがいないと弱い自分になんて〜
という奏の呟きが聞こえ、胸がちくんと痛み、思わず一瞬黙りこくってしまう。
(…そうよね。すぐ寂しがって人に甘えるのは、弱くて駄目な証拠なのよね…。
わかってるけど、でも……)
自己嫌悪しながらも、それ以上自分の中には踏み込む事が出来ず
奏に気付かれないように拳をぎゅっと握って、小さく苦しげなため息をつく。
(だめ。誰かがいてくれないと、不安が胸にいっぱい…)
と、考えていたところで話題が変わり
>杏樹さんがずっと編んでたマフラー〜
「……。確かにあげたけど、付き合ってませんってば。
ただなんとなく『はい』ってあげただけですよー。
もう!みかささんもそうだけど、すぐ恋する人は他の人もそういう目で見るんだから〜」
普通の明るい話題になったようなので内心ほっとするが
奏の追求はその後結構に鋭いものであり、別の意味で弱ってしまう。
「だからぁー!もう奏ちゃん、あんな早…じゃないとにかく!違うんだってば〜」
今日から屋敷の通常業務に復帰している。
テーブルの上でなにやら書き物をしている。
「赤城冬果さま
先日話しました叔父に声のこと相談いたしました。
一度、診察してくれるということです。
そちらのお屋敷のお医者さんも知っているということです。
近いうちに、お屋敷に行くということなのでその時に診て
もらってください。
また、お会いできることを楽しみにしています。
丹波 大」
書き終わると、FAXで名無しの屋敷へ送った。
「あんな事しちゃったからな…」
そういうと、送り終わった紙をポケットにねじ込んだ。
462 :
椿 杏樹:04/01/06 23:28 ID:OwD/by14
退屈なので、広間で静かなピアノ曲を続けて何曲か弾いている。
洗いものをして冷えた手にハンドクリームを塗っている。
暖炉の掃除を終え、煤だらけの顔を洗ってタオルで拭いている。
465 :
椿 杏樹:04/01/06 23:39 ID:OwD/by14
「…つまんないなあ。いつになったら帰ってくるんだろ」
ポロリン、と指を止めて月が浮かぶ窓の外を見る。
「ねえ〜。伊達さん」
楽譜にこっそり隠すように置いている写真に、そう小さく話しかける。
廊下に出ると、辺りをキョロキョロと見回しながら
静かに私室へ向かっている。
トレーニングルームでマシーンを使っている。
当然、メイド服ではなくジャージなのだが、ヘッドドレスだけはずし忘れたようだ。
自室でボーセにブラッシングしていると、備え付けのFAXにいつの間にか送信がある。
内容を見て、丹波の事を思い出す。
躊躇しながらも用紙を切り離し、ついついそれを眺めてしまう。
内容はほとんど頭に入らなかった。
こないだの事が生々しく思い出され、字面を追うどころでは無かったからだ。
───断った方がいいのかしら
そう嘆息しながらベッドに腰掛けると、ボーセと目線が合う。
何となく、判断に困って用紙を差し出すと───
ボーセはそのFAX用紙をくわえると、躊躇無く屑籠に放り込んだ。
それから、視線を合わすことなく、ふん、と鼻を鳴らして部屋を出て行ってしまう。
それを見送ってから、ベッドに倒れ込んで目を閉じた。
───自分の事になると、途端に臆病になるものね
後で屑籠から、用紙を拾うべきか否か。そんな事を考え居る内に、いつのまにか寝てしまっている。
「よっ…とっ…」
どこから入り込んだのか、庭でサッカーボールを使って遊んでいる。
が、狙いが狂ったらしく蹴ったボールが屋敷のガラス窓に当たって割れてしまう。
「うわっ」
>>471 「きゃっ!?」
目の前のガラスが割れてサッカーボールが飛び込んできたのに驚く。
「ど、どなたですの?」
おそるおそる窓の外を覗き込む。
>>472 いかにもお金持ちそうな屋敷の窓をぶち破ってしまった事に慌て、急いで割れた窓の
元へ駆け寄る。
「すいません、ご、ごめんなさいお姉さん!」
開いた窓の枠に手をかけ、瑞葉に謝るが
彼女の格好に目をきょとんとさせて、じっと見つめる。
「……。」
「うわー…。かわいい、メイドさんだ。
俺、本では見た事あるけど、本物は初めてだよ」
>>473 正直に謝る少年の姿を見て、とりあえず安心する。
「もう、こんな時間まで練習するのは危ないですわよ」
サッカーボールを渡して言う。
と、しげしげと少年がこちらを見てくるので小首を傾げる。
>うわー…。かわいい、メイドさんだ
「な……からかわないで下さい」
若干赤面すると、かがみこんでガラスの破片を拾い始める。
>>474 「ありがとう!やさしいね」
見た目は俊くらいだが、若干優等生風の彼とは違った雰囲気である。
爽やかに微笑むと、瑞葉からボールを受け取る。
「お母さんがさ、少しここの御主人様に用事があるから、ここで待っててって言ってたんだ。
でも…ごめんなさい。どうしよう、あー…弁償だよなコレ」
弱ったように髪をぐしゃぐしゃと掻き回す。
>かがみこんでガラスの破片を拾い始める
「待って、…っと」
瑞葉がガラスを拾い始めるのを見て、外から窓を軽々飛び越え、屋敷内に入る。
「俺が割ったんだし、手伝うよ。ええと……。いてっ」
屈んで一緒に拾おうとするが、すぐ破片で手を切ってしまい
小さな指から血が流れる。
>>475 「お母様が? じゃあお客様ですの?
ああ、弁償なんて大丈夫ですわ。私が何とかしますから」
少年を安心させるようにニコリと微笑む。
>手伝うよ。ええと……。いてっ
「だ、大丈夫? すぐ医務室に行きましょう」
少年の手をとって、指を口に含み、血をある程度吸いだすと、
そのまま手を引いて医務室へ連れて行く。
>>477 >少年の手をとって、指を口に含み、血をある程度吸いだす
「!!い、いいよそんな事しなくても…。でも、ありがとう」
(髪もさらさらだし、綺麗なメイドさんだなあ…。やばい、なんかドキドキしてきた)
瑞葉に手を引かれボールを抱えて、若干顔を赤らめたまま医務室へ。
「学校でいつもこれくらいの怪我してるし、絆創膏だけ貼ったので大丈夫だから。
俺、けっこう丈夫なんだ」
瑞葉に手当てしてもらいつつ、にこっと笑ってそう話す。
「…学校で怪我したら、いつも仲良しの女の子が保健室つれてってくれたりするんだよ。
隣のクラスの『かなちゃん』っていう子。世話焼きがちょっとすぎるけど」
絆創膏が既に貼られた肘を、瑞葉に見せる。
>>478 「かな……さん?」
一瞬奏のことを思い浮かべるが、年齢が合わない。
(同じ名前の女の子……ですわね)
「でも、一応消毒だけしますわね」
赤チンを少年の指に塗ったあと、絆創膏を張りなおす。
「さ、これで大丈夫」
>>479 「うん」
絆創膏を貼られた指をグーパーさせて、大丈夫だというジェスチャーをする。
「そうだ!まだ聞いてなかったよね。メイドのお姉さん、名前はなんていうの?」
ベッドに座ったまま、瑞葉の顔を覗き込むとそう聞いてみる。
足元は片足のみでサッカーボールを転がしていたが――
「俺は…、わっ」
ボールから乗せていた足が滑って、前のめりに倒れ
瑞葉の胸に顔を埋めるような格好になる。
「……ご、ごめんっ。わ、やばい胸が」
慌てて謝るものの、もがく拍子につい、手で瑞葉の乳房を鷲づかみにしてしまう。
>>480 「私? 私は萩野瑞葉ですわ」
どうやら少年の傷もたいしたことがないようなので安堵する。
>わっ……ご、ごめんっ。わ、やばい胸が
「あっ、危な……痛っ!」
胸を鷲づかみにされ、最近ご無沙汰だったせいか
快楽よりも痛みの方を感じる。
サッと少年から離れると少し涙ぐんで胸を押さえる。
>>481 「瑞葉?みずはっていうんだ、すっげー偶然…。
俺と同じクラスにもいるよ!みずはさんっていう女の子。
なんだかすごいお嬢様でさ、あんまり話した事ないけど…」
と、喜んで話すものの
>少し涙ぐんで胸を押さえる
瑞葉の胸を掴んで痛がらせてしまい、弱る。
ベッドからポンと飛び降りると、瑞葉の前に立ち、零れた涙をキスで拭う。
「どうしよう…さっきから、謝るような事ばかりしてる俺。
ほんとにごめんね、瑞葉さん」
瑞葉を不安そうに見上げて言う。
弱弱しく見上げるその姿はどことなく、どこかの誰かを彷彿とさせる。
「俺に出来る事なら、なんでも言う事聞くよ。だから許してくれる?」
>>482 >俺と同じクラスにもいるよ〜あんまり話した事ないけど…
「え?」
ふと目の前の少年の顔に見覚えがあるような気がして覗き込むと、
涙を唇で拭われる
「ひゃっ?」
>ほんとにごめんね
「え、ええ……ちょっと驚いただけですわ。
それに、なんでも、だなんて……あんまり簡単に言ったらいけませんわよ」
僅かに苦笑して、少年の頭を撫でる。
「じゃあそろそろお母様を探しに行きましょうか?」
>>482 >それに、なんでも、だなんて……あんまり簡単に〜
「やさしい瑞葉さんにならなんでもしてあげたいから、言ったのに。
…ああっ、俺が子供だからってバカにしてるだろ」
頭を撫でられ、少々憤慨したように手を振り払う。
「もうすぐ中学生になるんだぞ!女の子にキスだってさ、出来るんだからなっ」
背伸びをしたい年頃(?)なのか
なぜかそう怒り始めると、瑞葉の唇に自分の唇を重ねる。
「ちゅ…」
「お母さんはたぶんまだ、用事が終わらないよ。
『セナ、少し長くなるからいい子にしててね』って言ってた」
そう言うと、再びキスを今度は瑞葉の首筋や耳にする。
「ん」
>>484 「んっ!?」
いきなり唇をふさがれ、目を見開く。
「……ふはぁっ……あぁ……」
(こ、こんな、今年はまだ初めてでしたのに……)
思わず唇を押さえて呆然としてしまう。
>『セナ、少し長くなるからいい子にしててね』って言ってた
「……え? い、今、なんて……んんぅっ!」
年が開けてから周到に濫りな性行為を避けていたので
首筋などへの刺激だけで感じてしまい、ベッドに倒れこんでしまう。
「ふぅ……んっ」
>>485 >ふぅ……んっ
「うわ…。そんな声出したら我慢できないよ。もっとしちゃうよ、キス」
今まで無邪気な表情だったが、ふと表情がニヤリと悪戯っぽい微笑みに変わり
瑞葉の上に圧し掛かるようにベッドに乗る。
「探さなくてもお母さんの用事が終わるまで、俺、もっと瑞葉さんと遊びたい」
瑞葉の胸に頬を摺り寄せ、甘えるように身体を寄せる。
「足も綺麗だなあ…。瑞葉さん。
触ってもいい?」
段々位置を下げて、下半身に今度は頭を埋め
スカートの裾から手を忍ばせて、下から腿に向かって手を這わせたりしてみる。
>>486 「あぅぅんっ! だ、ダメ……ダメぇ、ですわっ!」
胸に押し付けられる頬の感触、
そして腿を擦る指の感触に、忘れかけていた欲望が燃え上がっていくのを覚える。
「お願いですわ、もうやめ……ふぁっ!」
涙ながらに懇願するも、すぐに口から嬌声が漏れてしまう。
(今年の初めては、絶対……って、決めてましたのに)
「ごめんなさい、瀬名様……」
そんな小さな呟きが口をついて出る。
>>487 >ごめんなさい、瀬名様……
涙ながらに呟く瑞葉に、足に触れていた手がぴたっと止まる。
「ちぇ。俺だって『セナ』なのに……やっぱ瑞葉さんは、あっちの方がいいんだね」
膨れっ面をすると、少しメイド服が乱れた格好の瑞葉から手を離し
ベッドを降りてサッカーボールを抱える。
「了解」
ニヤッと笑うと、そのまま医務室を出て行く。
「あっ、お母さんが用事終わったみたいだ。俺行くから。手当てありがとう」
パタパタ…と廊下を走り去る途中で足音が止まり、外にいた人物と何か会話をしているらしい。
「おい、ヘタレコック!彼女が待ってるぞー。あそこ、あの部屋!
お互い大変だよな。俺もかなちゃんとみずはちゃんに挟まれて大変…。
…ん?いいんだよ、わかんなきゃわかんないで。じゃあなー!」
と、少年の足音が遠ざかると同時に、入れ替わりで瀬名が医務室に入って来る。
>>488 と、少年の手が止まり、部屋を出て行ってしまったので
服の乱れを直しながら、息を整える。
「? どうして……いえ、何もなくてよかったのかもしれませんけど」
しかし若干火照った体を持て余してもいる自分に気づく。
(やだ、興奮してるなんて……)
独りで悶々としてしまい、外の会話は耳に入っていないが、
誰かが再び部屋に入ってきた気配にハッと顔を上げる。
「せ……な、様?」
>>489 「…。なんだあれ」
走ってゆく少年の姿を目で追いつつ、医務室へ。
「!部屋に行ったらいないから、どこ行ったんだろうって思ったら。
何して…」
まだ頬に煤が少しついたままの顔で、ベッドに火照った顔をして横たわる
瑞葉を見つける。
「…さ、さっきの子供にやられたとか?なんか、目のやり場に困るんだけど…。」
ベッド脇に座り、瑞葉のメイド服を直してやろうと手をかける。が、
(なんか折角いい久々いい状況なのに、勿体無いような…)
「……どうしよう。三条先生いないし、このままやっちゃおうか」
目を逸らしてボソ、と本音を漏らしてみたりする。
>>490 「さ、されてませんっ!」
必死の形相で瀬名に取り縋る。
「ずっと、守ってます……せめて今年の初めては
瀬名様に、差し上げたいから……」
>このままやっちゃおうか
「せ、瀬名様さえ、よろしければ……」
少年のことなどすっかり忘れて、こくりと頷く。
「私、瀬名様に今まで何の初めても差し上げられませんでしたけれど……」
ベッドに横たわりながら言う。
「今日は、今年の初めてを貰っていただけるんですのね」
>>492 >今日は、今年の初めてを貰っていただけるんですのね
「病院くさいベッドだけど」
クスクス笑いつつ、瑞葉に顔を近づける。
「ん…。…ごめんね、奏さんがお菓子の作り方を教えてくれって言ってたから
暖炉掃除した後に教えてたんだ」
舌を吸うように絡ませながら、瑞葉の前髪を手で上げる。
「いい子だよね、奏さん。ちっちゃくて可愛いし、一生懸命だしさ」
瑞葉の胸まで手を下ろして愛しげに愛撫しているが、なぜか奏を褒めたりしている。
「…嫉妬した?今の」
背中に手を回して少し身体を抱き起こしつつ、瑞葉のメイド服を上半身だけ脱がせる。
肌を露にさせて直に乳房を弄りながら耳元に囁く。
>>493 「ふぅ……んっ、瀬名、さ、まっ!」
愛撫を加えながらも奏を褒める瀬名に非難がましい視線を向ける。
>…嫉妬した?今の
「当たり前ですわ」
ギュッと瀬名に抱きつき、囁き返す。
「せっかく瀬名様だけのものにしていただけるって思いましたのに、
どうして他の人のことなんか……」
そう言うと瀬名の耳たぶに軽く噛み付く。
が、瀬名の手の中では既に膨らみの頂点が硬く尖って悦びを訴えている。
>>494 >どうして他の人のことなんか……
「瑞葉さんがあまり妬いてくれないのに、俺ばっかり御主人様やあの…司?だっけ。
あいつに妬いてるから、仕返しみたいなもん……っ、う」
耳への攻撃に、少しだけ声が漏れる。
「今の良かった…もっとやって、瑞葉さん」
(あ。もうだめだ…、やばっ)
もうしばらくゆったりしていたかったが、睦みあう内に、若さ故かすぐに下半身の方は
膨らんでしまっているらしく、焦った様子でズボンから逸物を取り出す。
「先生戻って来たらやばいな…でもだめだ、止まんないよ…」
苦しそうに言い、瑞葉の胸をねっとりと愛撫し続けながら
その逸物を内部にぐっと突き刺す。
「ん…っ」
奥まで入れると、彼女の中の温かさを味わうように身体を前後させ始める。
>>495 >今の良かった…もっとやって、瑞葉さん
「はい、じゃぁ……んっ」
今度は少しだけ強めに耳に刺激を与えた後、舌で痛みを舐め取るようにする。
>でもだめだ、止まんないよ
「止まらないで下さい。いえ、もっと早く……」
不安そうに脚を広げると、瀬名をねだる。
それが奥まで侵入してきて蠢き始めると、悦びの声を上げる。
「あ、あ、ああぁぁぁっ! う、嬉しいです……
瀬名様に貰っていただけて……瀬名様が、こんな奥まで……繋がって……」
それ以上は言葉もなく、瀬名の腰に脚を絡み付けると揺さぶられるままになる。
「あんっ! ふぁっ、あっ、き、気持ちいい……いいですぅぅっ!」
>>496 瑞葉の頬を挟み、角度を変えて貪るようにキスをする。
「んぅ……、っ…。良かった、俺の、気持ちいい…?」
心配そうな表情で瑞葉の目を見つめる。
その間も繋がっている部分は水音を立ててモノを出し入れしている。
「駆け落ちとか、奪うとか…喜ぶような事は何もしてあげられないけど…」
「…瑞葉…っ!」
激しく求めて突くペースを速め、鎖骨や胸に先ほどの少年同様に
頬を摺り寄せる。
「う、…っ、やばっ、もう…。もう、いく…」
瑞葉の身体をぎゅっと抱きしめながら、堪えきれずとうとう達してしまう。
「…ふ…うっ…」
深く繋がったままで彼女の中に射精すると、ゆっくりと逸物を抜き取る。
荒い息を混じらせ、肩を上下させて少し呆然としたような目で彼女を見つめる。
「すっげー早く出ちゃったよ…なんか、瑞葉さんが、やらしかったから…」
頬を撫でて微笑む。
>>497 >喜ぶような事は何もしてあげられないけど
「いいんです……っ」
瀬名にしがみついたままで激しく頭を振る。
「私に、こうしてくださるだけで、充分、嬉しいから……っ!」
そして胸に顔を寄せてくる瀬名の頭をギュッと抱きしめる。
と、先ほどの少年のことがふと思い出される。
(そういえば、さっきの子は……?)
が、その瞬間、瀬名の逸物が膨れ上がり、内部で爆発する。
「あっ!? んあぁぁぁぁっ!」
唐突な終焉に逆に不意をつかれ、大きく身体を反らせて達してしまう。
>瑞葉さんが、やらしかったから
普段ならその言葉に恥じらって何も出来なくなるのだが、今夜は逆。
「そんなに、気持ちよくなってくださったんですのね?
じゃあ……もっと、いやらしくしますわ」
艶っぽく微笑むと、抜き取られた逸物に指と舌を這わせ始める。
やがてそれは後始末というよりも激しい愛撫に変わり、再度それをいきり立たせてしまう。
「ほら、またこんなに……」
>>498 >じゃあ……もっと、いやらしくしますわ
「えっ?え、あ、…瑞葉さんっ!そんな…、うっ」
落ち着いてくる間も無く、すぐに舐めて奉仕を始める瑞葉の様子に
されるがままになってしまう。
与えられる快楽が再び自分を欲情させ、半裸の瑞葉をまた押し倒す。
>ほら、またこんなに……
「ああもうわかったよ…。一度じゃ足りないんなら
満足するまで付き合うから…その、っ」
女の子の瑞葉に蹂躙されまくっている自分の様子を少しだけ、情けなく思いながらも
誘いに乗ってしまう。
「……鍵、閉めていい?ドアもちょっと開いてるし…」
真っ赤になって言う。
>>499 >一度じゃ足りないんなら〜
「あら、瀬名様のここだって足りないって仰ってますわ」
そして脚を自ら抱え上げ、白濁が漏れ出した秘部を露にする。
「もちろん私も……瀬名様、後ろの初めても、貰ってくださいます?」
>鍵、閉めていい?
「覗かれても構いませんのに……私が瀬名様のものだってことくらい」
普段からは考えられないくらい大胆なことを言いつつも、
一時しぶしぶ瀬名を解放する。が、その間も誘惑的な仕草と眼差しをずっと保っている。
「……うん、完璧」
屋敷の庭、荒れ気味だった壁際の土地に、真新しい木の壁と盛り土。
「私の貯金と初任給だけで作れるか不安だったけど……」
主人の許可を得て簡単に造られた「ミニ弓道場」の出来を見て、一人満足げに笑う。
袴を纏い、胸当てを付け、弓を構えて。
「……!」
無音の空間。その静寂を切り裂き、ひゅん…と音を立てて的を射抜く矢。
「…良かった、まだ腕は落ちてないみたい」
改めて、満足そうにうんうんと頷く。
風呂上りで髪を乾かしている。
自室でメイド広報の新年特大号を読んでいる。
「ふむ、やはり我が屋敷のメイド達が一番だな……」
どうやらかなりの高評価をされているらしい。
504 :
椿 杏樹:04/01/07 23:47 ID:ETf2G8cb
どことなくつまらなさそうな顔で、廊下から窓の外を見ている。
「雪でも降らないかな〜…」
「さてと……」
冊子を読み終わって机の上に置くと、おもむろに呼び鈴を鳴らす。
「ふふふ…一体誰が来るかな?」
506 :
椿 杏樹:04/01/07 23:55 ID:ETf2G8cb
>>505の呼び鈴が鳴り、主人の呼び出しだとわかると、一瞬何か夜食でもと考えるが
とりあえず先に主人の元へと行く。
「御主人様、お呼びでしょうか〜」
ドアをノックして、中に入る。
「おお、杏樹か。…まあつっ立ってないで入りなさい」
手招きして杏樹を呼び寄せると、机の上に置いてあったメイド広報を開く。
…と、そこにはメイド服を着たままで丁寧にラッピングされた奏の写真が。
「実は今回の奏の写真が袋とじ用の写真に採用されてな、我が屋敷のメイドの素晴らしさがますます知れ渡った。嬉しい事だ」
どういう形態の書籍なのか、最早そんな怪しい匂いすらする冊子であるメイド広報をちらつかせ、意味ありげに杏樹を見る。
「それでな、来月号の表紙に我が屋敷のメイドを一人……と頼まれたのだが…」
そう言ってから、もう一度杏樹を見る。
508 :
椿 杏樹:04/01/08 00:12 ID:m3Sb0r9q
>>507 「はーい。失礼しますね。あら…、可愛い♪」
一度お辞儀をしてから寄り、主人の広げていたメイド広報なる冊子の奏を見つめる。
>それでな、来月号の表紙に我が屋敷のメイドを一人……と頼まれた〜
「なら、その表紙も奏ちゃんにしちゃいましょう!きっとお屋敷の評判もぐんと上がりますし〜」
嬉しげに手をポン、と叩いて提案する。
「ね?そうしましょう、御主人様」
>>508 「いや、それがだな」
嬉しそうに提案する杏樹に対して、何故か気まずそうに苦笑する。
「いや、実は奏にも提案はしてみたのだが……半泣きで拒まれてな。何かよほど思い出したくないことでもあったらしい。…そこで、だ」
座っていた椅子から立ち上がると、杏樹の後ろに回って囁く。
「私はお前に頼みたいのだよ。……今すぐうんと言ってくれれば、しっかりご褒美もやるから、な?」
耳元でふうっと息を吹きかけつつ、杏樹に聞いてみる。
もっとも、広報の写真の事以外にも目的がありそうなのだが。
510 :
椿 杏樹:04/01/08 00:31 ID:m3Sb0r9q
>>509 >半泣きで拒まれてな。何かよほど思い出したくないことでもあったらしい
(もしかして、泣くような極めつけな写真なのかしら。謎だわ…メイド広報って一体何なんだろう。)
どんな内容なのか想像がつかず、少し警戒しながらも主人の話を聞いて、頷く。
「…御主人様の命令なのなら、私は従います、けれど…。」
普段ならば明るく答えるところだが、なぜか浮かない表情で言葉を濁す。
耳に吹きかけられる息にピクンとさせるが、俯いてしばらく黙ってしまう。
「自信が無いんです。私、奏ちゃんみたいに可愛くないですもの…。
期待外れなんて言われそうで。少し心配で…」
一通りメイドとしての仕事を仕込まれてぐんぐん成長している奏と自分を比べ、
最近若干、力の足りなさを感じているようである。
>>510 「ふむ……」
珍しく元気の無い杏樹を見て、少し心配そうな顔をする。
「杏樹。お前には奏や他のメイド達には無い魅力があるじゃないか。少なくても、私から見れば充分可愛いしな」
言いながらゆっくりと歩いて杏樹の目の前に立つと、腕組みをしてこう言った。
「何よりも、私には杏樹が必要だ」
珍しく毒気のかけらもない笑顔。
そんなに言葉の後で、今度はニヤリと笑ってこう命令する。
「では今夜は……杏樹にメイドとしての自信をつけてやろうかな。では杏樹、まずスカートを両手で持ち上げなさい。主人命令だ」
何事も無いようにそう言い放つと、後は杏樹の目を見つめる。
512 :
椿 杏樹:04/01/08 00:55 ID:m3Sb0r9q
>>511 申し訳無さそうに腹部の前で組んでいた手を遊ばせていたが、
>何よりも、私には杏樹が必要だ
と言われ、驚いたように顔を上げる。
「…ほんとですか?私…いらない子じゃ、ないですか?」
不安そうに問うが、主人の力強い言葉に軽く笑みが零れる。
「よかったぁ…」
>まずスカートを両手で持ち上げなさい
「は、はい…。」
どうやってこれで自信がつくのかは解らなかったが、とりあえず言われるままに
スカートの裾を指で持ち、そろそろと位置を上げて自らで脚を
太股あたりまで曝け出してゆく。
「御主人様、私…」
(いっぱい可愛がってほしい)と目で訴えつつ、スカートの端を恥ずかしげに
口に咥えてみたりする。
>>512 「そうだ。杏樹は必要だぞ?」
再確認するように言いながら、杏樹の白い太腿を撫でていく。
「うむ、相変わらず綺麗な脚だな。よく褒められるだろう?」
撫でていた指を三本から二本に、二本から一本にすると、やがてかわりに舌を這わせる。
>スカートの端を恥ずかしげに口に咥えてみたりする。
(ぬおっ!?)
この後命令するはすせだった事を、命ぜられる前に杏樹はやってのけた。
「……いや、これは……たっぷり可愛がってやるからな、杏樹」
上から見上げた姿態、訴える目、スカートの端を咥える仕草がツボにきたのか、一気に内太腿へ両手を這わせ、
その内太腿の間にある、敏感な部分を邪魔しているショーツにそっと息を吹きかける。
そうしてから、たっぷりと唾液をつけてそこを舐め始めた。
514 :
椿 杏樹:04/01/08 01:22 ID:m3Sb0r9q
>>513 >うむ、相変わらず綺麗な脚だな。よく褒められるだろう?
「くすくす…いいえ、全然。褒めていただけたのは、ほんの数回です。…あ…。
ふふっ。御主人様…」
裾を咥えていたが、ふと手に持ちそう照れて答える。
脚を這う主人の大きな手を、愛しげに微笑んで見つめる。
再び口に裾を咥えるが、手が自由になった直後
脚の間に潜り込んで主人が舌で舐め始めたのですぐにスカートが落ちてしまう。
「!!…ふぁんっ、あっ、いやぁ…」
びっくりして、主人の頭を押し返すように手をもたれかからせる。
「ご、ごめんなさい…嫌とかじゃないんです御主人様っ。
久しぶりだったから、私ちょっとだけびっくりしちゃって…」
>>514 「いやいや、この脚を褒めないなど、男としての見識を疑うな。……っ」
そんな事を言いながら、少し強めにショーツ越しの秘所を刺激してみる。
そうする事で、確かに返ってくる肉の感触と反応。
…が、刺激を与えた事で杏樹が喘いでしまい、スカートが落ちてしまった。そして頭にのしかかる杏樹の手。
「ああ、気にするな。…しかし暗くてこれでは見えんが……たまにはこういうのもいいかも知れんな。
それと杏樹が私を嫌いじゃないという事も知っているから、不安になる事は無いぞ?」
スカートのせいで杏樹からは見えないのをいい事に、唾液以外の液体で濡れたショーツを引き下げる。
そうして、手探りでそこを弄り、舌で尖り始めてきた部分を、そして指の腹で秘裂を愛撫し始めていく。
「どうだ…?だが気持ちよくなっても、その体勢だけは崩してはいかんぞ?」
スカートの中に潜り込んで責めると言うのが新鮮なのか、その口調はいやに明るい。
516 :
椿 杏樹:04/01/08 01:49 ID:m3Sb0r9q
>>515 ショーツを下げられて、直に秘所を弄られ、興奮で息が荒くなる。
指で擦られる感触に悶えつつも体勢を崩さないように、堪える。
「あはぁ…あ、御主人様、…そんなとこ…あぁ、ん…!」
敏感な部分ばかりを擦られて、つい悩ましい声を上げてしまう。
「突然誰か来たらどうなさるんですか…?もう、こんな格好でメイドに悪戯なんかして…」
若干非難するように嬉しそうな主人を叱るが
「…大好き。大好きです。あふっ…、…御主人様の為なら…」
急に優しい口調で、うっとりした表情で微笑み、甘えたように呟く。
「杏樹は…いつでも死ねます」
>>516 「ふふっ…。どうだ、こういうのも新鮮で感じるだろう?」
少しずつ湿りを増していく秘所を愛撫し続け、半分いじめるように敏感な部分を摘むようにしてみたり。
>突然誰か来たらどうなさるんですか…?もう、こんな格好でメイドに悪戯なんかして…
「いいじゃないか…。見物人が来たなら、その前で私と私の大切な杏樹が絡み合う所を見せつけてやればいいさ」
言って、舌を尖らせて挿入する。
いますぐにでも挿入したい激情を抑えて、さらに焦らすような愛撫を……と思った瞬間。
>杏樹は…いつでも死ねます
その言葉に思わず耳を疑い、スカートから身体を出して真剣な目で言う。
「杏樹。私への忠誠心は嬉しいが、そう簡単に死ぬなどと言うのではない。お前が居なくなれば皆悲しむじゃないか。……だから」
杏樹を抱えて机の上に横たえると、既に完全に硬くなった逸物を宛がい、無言で貫く。
「お前が言った『死ぬ』等という言葉、今だけでも忘れてもらうぞ」
そう言うと、肉の擦れる水音を残して、ただ突き続けた。
518 :
椿 杏樹:04/01/08 02:24 ID:m3Sb0r9q
>>517 >そう簡単に死ぬなどと言うのではない〜
(……そうなの?…わからない…。でもだって、私…御主人様がほんとに好きなんだもの…)
どことなく危うく見えたのか、自分の心配をしてくれている主人の
言葉の意味がよく理解できず首を傾げる。
「ごめんなさい……」
真剣な表情をしているのを「怒った」と思い、しょんぼりしたように謝る。
「…んん…っ!」
主人の体が脚を割って入ってきて、逸物が秘裂を分け入るように侵入すると
吐息混じりに軽く喘ぐ。
「は…」
>お前が言った『死ぬ』等という言葉、今だけでも忘れてもらうぞ
浅く深くと突かれ続けながら言われる言葉は、断片的にしか聞き取れず
ただなすがままに揺さぶられる。
「あっ!やん、ご、御主人様ぁ…あぁっ、激しいです…っ。
まだぁ…。もっと…もっと奥まで、突いて…ください……っ」
主人の身体に両手を回し、縋り付くようにきゅっとしがみつき、涙声で哀願する。
「…私を捨てないで…御主人様…。
これからいっぱい、どんなメイドさんが、増えたとしても……」
>>518 「いいか杏樹、私は、お前を、側に置いておくからな」
杏樹の尻肉をやわやわと掴みながら、熱く濡れそぼった秘所を突き続ける。
>まだぁ…。もっと…もっと奥まで、突いて…ください……っ
「そうか。こうだな?……いや、もっとか?」
杏樹の求めに応じるまま、貪るように突いたり、かき回すようにしたりと体位を変えていく。
「……私はお前を捨てる事なんか無いぞ。これからどんな器量良しが入ってきても、杏樹の居場所と役目はしっかり残す。
だから……お前は私の大事なメイドだ」
その後、何度も何度も体位を変え、やがてお互いに高まったところで射精する。
どくん、どくんと白濁を注いだ逸物は、一度達したにも関わらずまだ硬さを失っていない。
「さて、捨てない代わりに、今夜はもう一度杏樹を可愛がってもいいな?……さ、股を開きなさい」
自身の白濁と杏樹の愛液にまみれた秘所を指で開くと、もう一度硬い逸物を突き入れる。
「大事にしてやるからな……杏樹」
それだけ言うと、後は二人で朝までの悦楽の宴に酔った。
520 :
椿 杏樹:04/01/08 02:52 ID:m3Sb0r9q
>>519 「あふ、う、んっ…あぁんっ!嬉しい…です…」
潤んだ瞳で主人の目を見つめ、堪えきれないといったようにキスを唇に、何度も何度もする。
「んっ、ちゅ…ふ、…ちゅ…ちゅっ」
優しい言葉にすっかり我を忘れ、行為にのめり込んでいき
続けて自分を激しく求める主人を嬉しそうに受け入れる。
「うそ……。
やぁっ…まだ、出っ…!あんっ、あはぁぁっ!!」
主人が中に出す度に、膣や身体を震わせて切なげに喘ぎながら。
>大事にしてやるからな……杏樹
主人の腕に抱かれ、安心したように黙って微笑み、そしてまた厭らしく視線で誘う。
「御主人様ぁ。だめ。寝ちゃだめ。
まだぁ……もういっかい………」
少し放心したような表情だが、とりあえずは一晩中の行為で心が満たされつつあるようである。
521 :
名無しさん@ピンキー:04/01/08 17:53 ID:Z29VRdrc
執務室で、主人から頼まれた書類をまとめている。
冷え切った廊下の掃除を終えて
パタパタと暖炉のある休憩室へ駆け込む。
「日が落ちると途端に寒くなるんですもの……」
「♪〜」
テニスラケットのグリップにテープを巻いている。
「よし、できた。」
握り心地を確かめると、素振りできる空間かどうかを確かめてから、
軽くサーブの動きをしてみる。
「こんなもんかな。」
調子に乗って何度も素振りをしていると───
ドカッ
「……げ。」
恐る恐るぶつけた方を振り返る。
壁に掛けてあったカレンダーがずるっと落ちてきた。
年賀状の出し忘れがなかったかどうか、最終チェックをしている。
俊の姿形に何やら似ている?手作りのマスコット人形を作っている。
「これが出来たら、藍子も作りましょう」
もうすぐ麗が戻ってくるからか、ご機嫌なようである。
「うむ。不義理をしたようなところはないようだな」
もっとも出し忘れがあったらメイドたちを
お仕置きする口実にしようと思ってもいたのだが。
532 :
桜庭 奏:04/01/09 00:00 ID:r190y419
遅くまでかかってしまったアイロンかけを終わらせ、みんなに配りに行く。
「はい、おやすみなさーい。」
最後に渡し終えた悠斗に、なにか面白い話でも聞かされたらしく、クスクス
笑いながら凛香の部屋を出てくる。
「ええと、これでお仕事終わりかな。」
手帳を取り出して眺めながら廊下を歩いている。
「ええ、わかりましたよ。では、早速仕事に入ります」
名無しの執事の執務室から、年の頃二十過ぎの若い男が出てくる。手には契約書らしき書類。
「……けっ。まあ、話には聞いていたけどな……ったく」
不服そうに言うと、長めの髪を気だるそうに掻き上げる。
「……」
立派な造りの厨房を見回すが、どうやら今まで厨房を仕切ってきた志保のやりやすいように物が置いてあるようである。
「金かけてるだけあっていい造りだけど…まずは、俺がやりやすいように物の移動か」
こんなときにメイドが居ればいいんだろ、などと呟きながら棚の中を整理し始める。
(窓から入り込んだらしい)凛香の部屋からメイド姿で出てくる。
「わかってるわよ、第一あんたよりはヘマしないもん私。
ところで何なのこいつ?頭悪そう。彼氏?」
悠斗を指差し不審そうな顔をする。
「…いったっ、何すんのよぉ凛!バカ!」
物を投げられたようである。
少し眠気に支配され始めた頭をスッキリさせようと廊下に出る。
「うむ、心地いい寒さだな」
ついでに今夜の相手を物色しようかと思い、散策を始める。
「ん? あれは……梓紗じゃないか?」
凛香の部屋から出てきた少女を見て呟く。
536 :
桜庭 奏:04/01/09 00:16 ID:r190y419
「…ふぁ〜……」
ふと眠気がこみあげてきて大きなあくびをする。
「……どうしよう、このまま勉強しても寝そうかも。
目が覚めるハーブティーってあったよね。」
思い立って進路を変更し、厨房へ向かう。
>>533 が、辿り着いたはいいが、中には先客がいる模様。
朝礼で新しいコックの話をされたはずなのだが、勉強疲れの為か
メモをとっていながらも記憶には残っていないらしい。
「こんばんは、あの……どなたですか?」
初対面の人(しかも男性)にはまだ人見知りしてしまうらしく、少し緊張しつつ
厨房の入り口から声をかけてみる。
>>535 「なんなのよー。お姉様には相変わらず会えないし…ちゃんとやってるのかしら。
まあ、基本的にしっかりした人だから心配いらないでしょうけどね」
実家にいた時の姉の様子を思い出し、ブツブツ呟きながら歩く。
「そういや、寝る時だけは異常にほんわかしてたような。あれってなんで…んっ」
途中誰かにぶつかる。
「…ちょっと!どこに目ぇつけて歩いてるわけ?超痛かったんだけ…ど…」
相手が主人だとわかると、目を大きく見開いて驚く。
「ごっ、御主人様!!」
(やばっ…!)
>>537 「なんだなんだ、新年の挨拶にしては随分だな」
ニヤッと皮肉げに笑う。
「まあいい。とりあえずこっちに来なさい」
有無を言わせぬ様子で梓紗を引きずっていく。
>>536 「ああ、手伝いがやっと来たか」
厨房に入ってきた奏を見て、少し検分でもするような視線を向ける。
>こんばんは、あの……どなたですか?
「ん?ああ俺ね。新しくここの屋敷のコックとして雇われた、山城雄児。ま、いつまでここに居るか知らないけど、一応よろしく頼む。そっちの名前は?」
言いながら、名刺代わりにと契約書を奏に向けて差し出す。
その契約書には、取りあえず厨房の事は一任するという事、厨房内では高い権限を認める事……等々、少し条件の高い雇用契約がなされていた。
「わかったか?ま、身分上は俺の方が上だけど、あんまり気にしないでいいから。で……早速だけどそこにある皿をあっちの棚に運んでくれるか?」
ワイングラスを丁寧に運びながら、ふと呟く。
「しかし……ここの主人は中学生くらいの歳のメイドを雇うのかよ……」
>>538 >まあいい。とりあえずこっちに来なさい
「やっ…!やだぁ、や、やめて……ください…」
以前散々に犯された事が脳裏に蘇ったらしく、少し抵抗する。
強気な自分の本質を見抜かれてしまったのが恥ずかしいのか、
うって変わって態度がおどおどしたものになる。
(やだ…またあんな風にされたら、私っ…)
偶然凛香が部屋から出てきてくれないかななどと思いつつ、主人に手を引かれる。
>>540 「最近はどうかな? 梓紗だったら彼氏の一人や二人いるんだろう?」
羞恥に震える梓紗をからかいながら部屋に連れ込む。
「年末年始はお楽しみだったのではないか?」
音を立ててドアを閉め、施錠する。
(さて、しばしイジめて楽しむとするか……)
人の悪いことを考えながら、梓紗の両手をハンカチで拘束してしまう。
542 :
桜庭 奏:04/01/09 00:43 ID:r190y419
>>539 (…?手伝い?)
声を掛けられて、戸惑いながらも厨房の中に入る。
「新しいコックさん、山城雄児さんですね。
私は、ここでメイドをしてる……って分かりますね、桜庭奏です。
こちらこそよろしくお願いします。」
自己紹介をしかけて、自分がメイドをしてるのはその服装から明らかだと
途中で気付いて苦笑する。
そして、渡された契約書をさらりと眺めて理解すると彼の手に返す。
「はい、出来る限りお手伝いしますね。慣れるまで大変でしょう?
お屋敷のことで私が答えられることだったら何でも聞いてくださいね。」
はじめに相手が話してくれたのがよかったのか、大分緊張も解れてきたらしく
ふわりと微笑む。
言われるままに皿を棚に運んだりして彼の手伝いを始める。
(あれ?私、何しにここに来たんだっけ……ま、いっか。)
首を傾げるが、作業に集中することにする。
>ここの主人は中学生くらいの歳のメイドを雇うのかよ
「…?ここに、中学生くらいのメイドさんなんていませんよ?」
彼の呟きが聞こえて、自分のこととも知らず思わずそうツっこんでしまう。
>>542 「ああ、慣れるまでは確かに大変そうかもな。何かあったら遠慮なく聞かせてもらうから」
奏の言葉に答えると、ふたたび作業へと戻る。
(調度品もしっかりしたものを使ってる……。どっかの見た目だけの屋敷とは大違い、か)
一枚一枚皿をチェックしつつ、時折厳しい目で鑑定するかのように見つめる。
>…?ここに、中学生くらいのメイドさんなんていませんよ?
「は…?」
それを耳にして、思わず振り向く。
「いや、だからさ、桜庭さんだっけ?それ……君の事なんだけど」
呆れたような顔をして、さも当然とばかりに言う。
>>541 からかうように言われ、少々反抗的に主人を睨み付ける。
「!そんな事してません。軽々と誰にでも身体を許してるだなんて、バカにしないでくれる?
同い年のやつらなんか軽いし、頭の悪い奴ばっかだもの」
メイド姿という事を忘れ、いつもの高飛車な口調で返してしまう。
「私はもっと……あっ」
(しまった、またやっちゃった…!もう不便、メイドって)
>梓紗の両手をハンカチで拘束してしまう
「……!」
これから何をされるかわからず不安になるが、
それと同時になぜか、縛られる事で胸がドキドキしてしまっている自分に気付く。
「…ねえ御主人様、今日も激しいの…なさるの?」
>>544 >そんな事してません〜
「ほう、そうか。なら大人の私がその分可愛がってあげような」
梓紗の顎を摘むと、唇を荒々しく奪う。
>今日も激しいの…なさるの?
「そうだな……いや、まてよ。
さっきの言葉をきちんと証明してもらおうかな」
そう言うと傍らの受話器をとって、どこかに電話をかける。
「そうだ。これからだ。お前にしてもらいたいことがあるのでな」
そして受話器を置くと、今度は梓の服をある程度乱してソファへと押し倒す。
「少し待っていなさい、すぐに……おや、もう来たらしいな。
入りなさい。この娘の相手をしてあげるんだ」
ノックの音の後で扉が開くと、そこには瑞葉の姿が。
546 :
桜庭 奏:04/01/09 01:05 ID:r190y419
>>543 皿を、棚の高い場所に背伸びしながら慎重に入れている。
>「いや、だからさ、桜庭さんだっけ?それ……君の事なんだけど
「…え?私?」
今までよくある間違いだと知りつつも、眉根を寄せながら思わず振り返ってしまう。
と、その拍子にバランスを崩したお皿が一枚床にパリンと音を立てて落ちた。
「キャッ……」
思わず目を瞑り驚いて避けてしまうが、そっと目を開ける。
「あー…やっちゃった……」
少しショックを受けながら、意外にもキレイにほぼ真っ二つに割れたお皿を拾う。
紙袋を持ってきて、それにひとつずつ入れていく。
「ごめんなさい。私、お手伝いなのに足引っ張ってるかも……。」
印象悪くしたかな、と思いながら、複雑な表情でしゃがんだまま彼を見上げる。
「今更ですけど、…私、21なんです。
でも、あなたが言うように、よくそれくらいに見られる。
やっぱり、私こんなだからそう見られるのかも。」
うつむきながら苦笑しつつ落ちた髪を耳に掛け、落ちた破片を全て紙袋に入れ終える。
>>545 「んんっ…、ちゅ…。んぁ…っ!」
主人に唇を奪われ、その激しさに早速力が抜けそうになる。
バランスを崩しそうになるも主人の腕にしがみつき、はぁ…と長いため息を吐く。
「御主人、様…」
肌を露にさせられ、寒さに少し身を固くさせていると瑞葉が入ってくる。
>この娘の相手をしてあげるんだ
「?」
(誰…?ここのメイド?見たこと無い…)
ソファに仰向けで寝転がったままで、ほどほどに膨らんだ胸を息で上下させる。
大人しいお嬢様のような瑞葉を見て、こんな子に弱いところは見せられないと思ったのか
弱弱しかった表情が、強気な物へと元に戻っていく。
「…ふふん。いいわ、この子くらい楽勝よ。可愛がってあげる」
>>547 主人から何やら耳打ちをされ、顔を赤らめて戸惑うが、
梓紗の高飛車な台詞に、さすがにカチンときたらしい。
表情を引き締めると梓紗が身動きできないのをいいことに
その胸の膨らみを、いきなりギュッと鷲づかみにする。
「おじ様の……御主人様のご命令ですから、容赦はしませんわ」
さらに膨らみの頂点の突起を布地ごしにグリグリと摘みながら
巧みに首筋に舌を這わせ始める。
「梓紗さん……いえ、梓紗……でしたわね。
下手に抵抗なさると、おじ様のお怒りを買いますわよ」
>>546 「……」
派手に皿を割った奏の姿を、今度は急に冷めた目で見る。
>ごめんなさい。私、お手伝いなのに足引っ張ってるかも……
「ああ、確かにそうかもな」
目つきを鋭くして、ちらりと先程の契約書を眺めた。
そこに書かれた、時代遅れとも言える契約内容の一節。
「……そうか、21なら俺と大した変わらないな。好都合だ」
どこか翳のある声と、視線。
「じゃあ桜庭さん、立って貰おうか。……わかるよな?厨房に限ってなら、主人と同じとはいかなくても
執事くらいの権限は与えられてんだ。これからもメイドにヘマやって足引っ張られちゃ困るし」
すっと近寄ると、言う。
「何て言うんだ、俗に言うお仕置きってやつだよ。……わかるだろ?」
『それ』を明らかに知っている口調で、とりあえずは訊くように奏へ声をかける。
>>548 >その胸の膨らみを、いきなりギュッと鷲づかみにする
「…あんっ!」
拘束されている中、瑞葉の胸への刺激がより興奮を呼び起こさせる。
だが相手が瑞葉だからか、しおらしくはせずこちらも
高飛車お嬢様な様子で瑞葉に挑戦的な目を向ける。
「わかってないなぁー。手を縛られてたって、足は動けるのよ。こっちだって…」
寝たまま膝を少し立てて、膝で瑞葉の股間をグリグリと下着越しに虐める。
「ほらぁ。ほら…どうなの?気持ちいい…?」
ニヤリ、と微笑んで瑞葉を見る。
>下手に抵抗なさると、おじ様のお怒りを買いますわよ
(じゃあ抵抗したら、もっと沢山、御主人様は叱ってくれるのかな)
「…」
チラリ、と主人の方に物欲しげな目線を向ける。
「…っ、やめてよ!命令だからって人を呼び捨てにするなんて、何様のつもり!?
あなただってメイドでしょ!」
直後、わざと大げさに抵抗して瑞葉にくってかかり主人の気を引こうとする。
>>550 膝で秘所を苛められ、あやうく声をあげそうになったところで
再び主人に背後から何やら囁かれる。
「……はい」
>あなただってメイドでしょ!
「梓紗さ……梓紗、御主人様からの言伝ですわ。
反抗的な態度をとったお仕置きに、今日はもう何もなさらないそうです。
代わりに実質的なお仕置きの権限は私に任されました」
そしてブラジャーを無理に引き下ろすと、白い膨らみに
これまた主人から渡された鞭をふるい始める。
「これ以上反抗的になさならい方がよろしいですわよ?」
いつしか目つきが変わり、梓紗をあざけるような余裕の表情になっていく。
552 :
桜庭 奏:04/01/09 01:35 ID:r190y419
>>549 「好都合……?」
言われたとおりに立ち上がると、スカートを直し、ひとまず破片の入った紙袋を
ゴミ箱に捨て、手を洗うと不思議な表情で見上げる。
>これからもメイドにヘマやって足引っ張られちゃ困るし
が、この言葉に反応してわずかに眉根を寄せる。
「お皿割っちゃって申し訳ありませんでした。」
彼の口調に少しムっとしたのか、うつむきながら視線を合わせずそう言う。
いきなり『お仕置き』と言われて少し緊張で身体が固くなりながらも、
「もちろん、わかります。」
相手は客ではなく同じ使用人だという意識があるからか、どこかツンとした態度で
答えてしまう。
(これが最初で最後にしてやるんだから!)
そう思いながらもやはり怖いのか少しひざがガクガクしながらも、手をぎゅっと握り締めた。
>>552 「……なんだ、言ってる事と態度が矛盾してるぞ」
口調と反して少し震えている奏を見て、溜め息をひとつ。
「まあ、あれか。ここの屋敷じゃこうやってすぐにお仕置きなんだろ?それも酷く」
ちらりと周りを視認してから、奏の肩にそっと手をかけ、態度より遥かに柔らかい手付きでエプロンを取り外す。
そうしておいて、控えめな胸に手を被せ、少しだけ手馴れた様子で揉み解し始めた。
「丁度いいな……ここのメイドがどう躾けられてるのか、見せてもらうか」
わざと正面から、それも丁寧かつ繊細に奏の胸を刺激すると、今度はそっとスカートの中に手を伸ばす。
「まさか、いくらなんでもこれだけで濡れたりは……してないだろうな?」
>>551 >反抗的な態度をとったお仕置きに、今日はもう何もなさらないそうです
「ええっ、嘘ぉ…なんでよぅ…」
自分の目論見が外れ、しょぼんと心から残念そうに声を漏らす。
(こういうのしてほしいって見抜かれちゃって、放置とか…?
そんなの、つまんない…)
などと思っていると突然
>主人から渡された鞭をふるい始める。
「…きゃんっ!む、鞭…っ?」
胸が強い鞭打によってひりひりする中、思わず喘いでしまう。
(この子、さっきと顔が違う…な、なんだか…)
「あう、あはぁんっ、きゃあっ」
続けて数度打たれると、ぞくぞくとした何かが体の中を駆け巡る。
(いい…)
「気持ちいい…っ、ひゃあっ!」
少し身体を快感で震わせ、瑞葉を上気した表情で見つめる。
「悪い子でごめんなさい…。梓紗、いい子でいるから、やめないで…。お願いします…っ」
>>554 「あら、私なんて楽勝で可愛がって下さるんじゃなかったんですの?」
意地悪な口調で言うと、鞭の先で梓紗の乳首を押しつぶす。
「それに、もう気持ちよくなっておねだりだなんて、はしたないですわ。
おじ様がお相手なさらないのも分か……きゃんっ!?」
と、いきなり背後から主人にスカートを捲り上げられる。
「お、おじ様、なにを……え? は、はい、分かりました……んんぅっ!」
梓紗の目の前で、主人から太目の双頭バイブを挿入されていく。
「あ……梓紗、おじ様の、次のご命令です。入れますわよ」
バイブの半分を収め終わると、もう片方の頭を
既に濡れ始めている梓紗の中へと侵入させていく。
556 :
桜庭 奏:04/01/09 01:57 ID:r190y419
>>553 「……そんなこと、ないです。」
急に怖くなった気がした初対面の相手に警戒心を募らせるも、溜息をつかれてしまい
少し頬を膨らませて顔を逸らせるという幼い態度をとってしまう。
「私、……そんなにお仕置きされたこと、…ん……」
"そんなにお仕置きされたことない"と言いかけるが、その内容に自分でも
疑問を浮かべてしまい、首を傾げる。
『酷く』という彼の言葉に、思わず身体が強張るが、裏腹な丁寧な愛撫に、
次第に安心し始め、逆に感じ始めてしまい声が漏れる。
感じていると悟られるのが悔しいので、深呼吸したり視線を上に向けたりして
意識を逸らそうとするが、ここでえっちになった身体を止められるはずもなく。
>まさか、いくらなんでもこれだけで濡れたりは……してないだろうな
その言葉を聞いて、わずかに上気した頬で彼を見上げる。
(お願い、濡れてない……よね?)
と自分の身体に期待しながらも、彼の指がショーツに触れた途端、小さく水音が響いた。
それを聞いて、顔が一気に真っ赤になり、唇をきつく噛む。
>>554 虐げられる事で、既に秘部からは蜜が溢れて下着に染みを作ってしまっている。
「あぁ…、う…んん…」
もじもじと腿を擦り合わせてもどかしげに動かすが、手が拘束されているので
疼きに必死で耐える。
>鞭の先で梓紗の乳首を押しつぶす
「あふっ…!んっ、んんっ」
瑞葉の言葉責めと相俟って、更に気持ち良さが襲い掛かり
いやいやをするように首を横に振る。
(どうしよ、何も考えられない。ううん、もう何を言われてもいい…)
>あ……梓紗、おじ様の、次のご命令です。入れますわよ
「んう……あ、やあっ!」
太いバイブを深く差し込まれ、普通なら痛さに嫌がるところだが
表情は、その痛みを嬉しがっているようにも見える。
「動いて…あっ、は、早くぅっ。…んっ、んちゅっ…」
瑞葉の動きをせかすように、唇を奪ってねだりつつ自分の腰を押し付けるようにゆっくり動かす。
>>557 絡み合う梓紗と瑞葉の姿を愉しむうちに硬くなってきた逸物を、
瑞葉の後ろの孔へと宛がう。
「そろそろ私も混ぜてもらおうかな」
ハッと振り向く瑞葉に目もくれず、アナルへと剛直を挿入していく。
「さて、梓紗。今夜はお前には触れてやらないことにしたが……
私の動きは瑞葉を通じて伝わっているだろう?」
最初から容赦なく、悲鳴を上げる瑞葉の後孔を突き上げ
揺さぶりながら、梓紗の顔を覗き込む。
「気持ちよくなりたければ、それで我慢しなさい。
それと、もっと動いてくれるように瑞葉に礼儀正しくお願いするんだな」
>>556 次第に頬を染め、身体に熱を纏っていく奏を見て。
「……なんだ、ちゃんと感じてるだろ。…見かけよりも随分やらしい身体してるんだな」
焦らすと言うよりは奏の反応を確かめるがごとく、片手は滑らかな内太腿を、もう片方は胸元の頂上の部分を撫で回す。
そして、指がショーツに触れると、湿りと粘りがその存在を指先に示した。
「濡れてる、な」
あえてそう言うと、ぐっと手をかけてショーツを膝までずり下ろした。
そのままメイド服を適度にはだけさせ、奏の後ろに回って熱を持った自身の下半身を擦り付ける。
「ったく。こんなに感じるようじゃお仕置きにならないだろうが…。どこのメイドも、一緒かよ」
ぽつりと漏らした、その一言。
しかしそれはすぐに消え、今度は奏の胸を揉みつつ、スカートを捲り上げて彼女の秘所を露わにした。
「……ん?…桜庭さん、これ剃ってるのか?…けっ…これも『御主人様』の趣味かよ。……まあいいや、俺はとりあえずお仕置きだ」
言うだけ言って奏に抗議の間を与えず、後ろから奏の濡れた秘裂へと、自身の熱く滾る逸物を突き入れていく。
560 :
桜庭 奏:04/01/09 02:28 ID:r190y419
>>559 お皿を割ってしまった自分に非があるとは分かっているのだが、
これから一緒に仕事をしていくだろう相手に、ここまで言われてしまいいちいちムっとする。
「いやらしくなんかないですっ そんなに感じてなんかないんだから……」
強気口調のままそう言いながらも、快感のためか声がいつもより高くなり、
少し舌足らずな口調になる。
>「ったく。こんなに感じるようじゃお仕置きにならないだろうが
「ん……っ……いじわる」
キツい口調に、ふと誰かを思い出しかけるが、その次の言葉に秘所を見られてしまった
ショックで一気に青ざめる。
「!!私が、剃ったわけじゃ……」
そう思われる前に訂正を入れようとするが、振り返りかけた途端自分の中に突き入れられる。
「んっ…」
濡れてはいたものの大して慣らされていない中に挿入され、少し顔をしかめつつ息を吐き出す。
>>558 >私の動きは瑞葉を通じて伝わっているだろう?
「つ、伝わってますぅ、あぁん!御主人様っ!」
主人の動きにつられて自分を責める瑞葉のバイブ。温かさはないものの、
激しい突き上げで内部を抉るその動きだけでも感じてしまう。
「梓紗はわがままで悪い子だから…こうなんでしょう…?
お仕置き、嬉しい…。これで満足…、ですっ…んんうっ」
涎を口の端からつうっと零しつつ、主人に微笑みかける。
「叱って下さい…もっと…。強く、あはぁ!叱って…」
うわごとのように呟く。
>それと、もっと動いてくれるように瑞葉に礼儀正しくお願いするんだな
「みず…は、さま…?」
やっと瑞葉の名前を知り、瑞葉に悶えながら再度おねだりして動いて貰い――
「瑞葉様っ、ごめんなさい…どうかいっぱいお仕置き、下さいませ…あん、ん、んん…っ!
……ふ、ふあぁぁっ!!」
膣を痙攣させて、一層高い声を上げて達する。
>>561 >お仕置き、嬉しい…。これで満足…、ですっ
「こら、お仕置きなのに嬉しがってはいかんではないか」
バイブが梓紗から抜けないように、瑞葉をゆっくりと抱き上げて
その胸や秘豆を弄りながら、梓紗にも振動を伝える。
「まあいい……ほら、瑞葉。もっと動いてやりなさい。梓紗がおねだりしているぞ」
そう言いつつ、自分でも高まってきた射精感に
今まで以上に激しく瑞葉を突き上げ、そしてついに登りつめる。
「く……出すぞっ!」
瑞葉を梓紗の上に再び押し倒すと、二人の上に白濁を撒き散らす。
「ふ……ぅっ、さて、第一ラウンドは終わったが……
梓紗への躾はまだ足りない。そうだな? 瑞葉よ」
陶然として横たわる瑞葉を抱き起こし、またも何やら命令するのだった。
>>560 「……声、上ずってるぞ?」
きつい膣内を掘削すねかのように荒く突きながら、強く「感じていない」と主張する奏に言う。
囁くようになっているのは、本人も無意識のうちなのだが。
そこまで技巧があるわけでは無いが、ある程度は慣れた調子で腰を打ち付け、次第にほぐれてくる奏の中をかき回していった。
「会ったばかりの男にこうされるのも嫌だろ?……ああ、心の底から好き者だったら別か……っ」
身軽な奏の身体を少し動かしたりしながら、厨房での情事に浸る。
「ほら、ぐちょぐちょに濡れてるじゃねえか。……まさかイったりしないよな?」
そう言いつつも、時折浅い突きこみから一気に最奥まで突きこんでみたりと、色々やってみたりしているようである。
564 :
桜庭 奏:04/01/09 02:50 ID:r190y419
>>563 「んっ、……なんでそういういじわるなことばかり言うんですか?」
先程からつっかかるようなことばかり言ってくる相手に、思わず涙目で
そう問いかける。
「ぁん……折角同じところで働くなら、みんな仲良くなりたいと思うのに。
そんなだと、きっと嫌われちゃうんだから!」
後ろをキッと睨みながら相変わらず舌足らずな口調でそう言う。
しかし、彼が動くうちに自分のいいところに当たってしまったらしく、思わず声を漏らす。
「んっ……やだ、そんなことないっ……」
意地でもイきたくないと思うが、次第にどんどん絶頂へ向けて膣が収縮しはじめてしまう。
「ん……んんっ」
必死にそれを堪えながらも、無意識のうちに彼のモノをきつく締め付けて行く。
「んん……っ」
そして結局手で口を押さえながら、思い切りきゅっと彼のモノを締め付けて達してしまう。
しばらく硬直し、それが解けると荒い息のもと悔しそうな表情を浮かべる。
>>562 「あっ…!あぁ…あ…」
降りかかる主人の白濁を恍惚の表情で浴び、目を閉じて温かさを堪能する。
「すごぉい……」
>こら、お仕置きなのに嬉しがってはいかんではないか
「だってぇ〜…。御主人様が素敵すぎるから、いけないんですぅー…。
私のここも、御主人様虐めて虐めてって…勝手におねだりするんだもん…」
瑞葉が主人に抱き上げられると、自分も身体を起こし
手を縛られたままで誘惑的な視線を主人へ向ける。
「瑞葉様だけよりも、素敵な御主人様に虐められたほうが、梓紗、いい子になるのになぁ…」
おもむろに呟くと
足をまたわずかに広げ、白濁のつたう秘裂や内腿を少しだけ見せて、怪しく微笑む。
「あん…。いっぱいすぎて零れちゃった。…うふふっ」
艶っぽく、幼げな顔の癖に淫靡な、どことなく姉を彷彿とさせる顔である。
>>565 瑞葉に自分の逸物の掃除をさせながら梓紗の肢体を見やって唾を飲む。
「ふむ……そんなに言うなら、少しは可愛がってやってもいいかな」
口では強がっているものの、梓紗の痴態に耐えられなくなったようである。
その後も梓紗と瑞葉をとっかえひっかえ、朝まで愉しむのだった。
>>564 「いじわる……か」
奏の中の上辺あたりを抉るようにして突きつつ、呟くようにそう漏らす。
「まあ、俺は確かにいじわるなのかもな」
どこか冷めた態度でそう言いつつ、奏の弱点を見つけるとその一点を中心として集中的に責め立てていく。
段々と息が荒くなる中で、高まっていく互いの悦楽。
そうして中が強く震えるのを感じると、おそらくは無意識に、そっと囁いた。
「くっ…イくなら我慢するなよ。身体に毒だからな…」
きゅっ、きゅっと搾り取るように締め付けてくる快感に耐えて、奏が達し終わるまで射精するのを我慢する。
「っ……!うっ…」
そうしてそれが終わると、逸物を奏の中から引き抜き、彼女の肌にぶちまけた。
「……けっ」
行為の後の、奏ではなくもっと遠くの何かに向けたような吐き捨てる呟き。
さっさと身なりを整えると、皿の入った袋を持って厨房から出ようとする。
「………」
目に入るのは、絶頂の余韻でか、キッチンに汚れた身体を預けて荒い息をつく奏。
すぐに出て行くかどうか少し迷った後、彼女の肩にタオルを、側にウエットティッシュの箱を置いた。
「少しは身に沁みたか?……これに懲りたら、もう皿割るんじゃないぞ。…俺も困るからな、皿が無いと」
どこか内面にも外面にも刺のある言葉をかけて、厨房を出て行った。
569 :
桜庭 奏:04/01/09 03:23 ID:r190y419
>>568 荒い息を整える中、彼から顔を逸らしたままでいると、
タオルとウェットティッシュが置かれる。
「……ありがとう。」
少し驚き、瞬きを数回してしまいながらぽつりとお礼を言う。
「お皿を割っちゃってごめんなさい。」
刺のある言葉の中にも、渡されたタオルに一度温かさを感じたからか
先程のように睨んだりせず、苦笑してしまう。
「でも、今度はもうお仕置きされないんだから!おやすみなさい!」
出て行く背中にそう声をかけ、べーっと舌を出す。
(そういえば司様もはじめはすっごいこわかったんだよね……)
なぜか司と出会った頃のことを思い出して、少し懐かしくなる。
お屋敷にいるのもあとわずかだと思うと、失敗ゼロも気をつければ
無理じゃないはず、と思う。
「よし、残りわずかだけどこれからはお仕置きされないように
失敗ゼロを目指してがんばらなきゃ。」
そんなことを考えながら、慌てて身体を整えると、タオルを握り締めて
2度目の浴場へ向かった。
自室。
しっかりベッドメイクして用意されたベッドに荷物を置き、備え付けのシャワーを浴びる。
「……ふう」
小瓶に入った酒を飲み干してから、ふと先程のことを思った。
「予想通りとはいえ、やっぱりこの屋敷も……か」
色々と心中に渦巻くものはあるが、今はそれを思い起こしても仕方が無い。
ならせめて、今夜は夢を見ないように…とまた酒を飲む。
「しかし、明日からどうなるんだか」
それだけ呟くと、ベッドにゆっくりと横たわった。
新しくきたコックの作った料理を食べている。
「うん!おいしぃ〜
瀬名君や志保さんのお料理もいいけど…
さすが本職さんね。」
新任のコックの料理は美味しいと思うが、何となく食欲が湧かず。
テーブル下でお行儀良くしてるボーセにこっそり上げてしまっている。
執事の持ってきた新コックの契約書を眺めている。
「ふむ…なぜこのような条件で…
まあよい、この条項があるならばいつでもこちらの都合のよいように
契約は変えれるしな…」
しばらくは、したいようにさせてみ様とほくそえんでいる。
肉料理を貰って嬉しそうにガツガツ食べ始めたボーセを、他の人に気づかれないようにテーブルの下に足で押し戻す。
幸い、皆料理に夢中で気づかれずにすんでいるようだった。
>>575 契約書を棚に戻そうとして、冬果の契約書に眼が行く。
「そうか、冬果とはまだだったな…呼んでみるか」
そう言うと、メイドを呼ぶベルを鳴らす。
>>576 >そう言うと、メイドを呼ぶベルを鳴らす。
ふと、ベルがなったことに気づくが、他の人達は相変わらず食事に夢中で気づいていないようだった。
このまま食事を続ける気もなかったので、ボーンステーキに嬉しそうにかぶりついているボーセを目配せで呼び
一緒に廊下に出て、ご主人様の部屋へ向かった。
───この部屋に入るのは初めてね…
他の部屋より、やや豪奢な彫刻が施された扉を見て、僅かに心がたじろぐ。
傍らのボーセにも緊張がうつったのか、しきりと鼻を舐めていた。
やがて、意を決したように扉をノックする。
コンコン
>>577 扉をノックする音が聞こえると
「入りなさい」
すると、ドアが開きそこに今日のお目当ての冬果がボーセとともにたっていた。
「これが冬果の犬か、大きいな「、名前は確かボーセとか言うのであったな。
よーし、よし」
緊張しているボーセの頭をなでている。
「いい犬だ…
冬果はここには慣れたかな?
来客も多いから仕事も大変だろう?」
やさしい目つきで労をねぎらっているが…
その心の奥では、声の出せない冬果のベッドの中での反応を想像している。
>>578 呼ばれて入った部屋の中は、数々の調度品があったが
御主人様との久しぶりの対面に落ち着かず、それらは目に入っていなかった。
>「これが冬果の犬か、大きいな「、名前は確かボーセとか言うのであったな。
───うそ…? ボーセがあんなに大人しい…?
警戒心の強いはずのボーセが、いとも容易く頭を撫でられるの見るに当たって、驚く。
犬というものは力関係に敏感だとは、知っていたが。
あそこまで初対面の相手にされるがままというのは、前にお仕えした御主人以外見せなかった。
何故か、心に悲しいものが訪れる反面。ボーセの反応にほっとしような気持ちになる。
───もう、ここが新しい家だと、ボーセは認めているのかも
未だふんぎりのついていない自分が置いてけぼりにされたような感じはあったが…
>「いい犬だ…
ぼんやりと、考え事をしている時に声をかけられ、聞いていなかったので慌ててしまう。
だが、聞き返すわけにもいかず、思わず頷いて誤魔化そうとした。
>>579 うなづく冬果を見て
「そうか、もう慣れたのか。
さすがに、前にも屋敷で働いていただけあるな。
褒美をやらなくてはいかんな。
冬果、こっちに来なさい」
ソファーに腰をおろすと横の開いたスペースを指し示す。
ボーセに視線をやると、部屋の片隅へ行き伏せてしまった。
>>580 >「そうか、もう慣れたのか。
ご褒美、と聞いて前のお屋敷での事を思い出す。
───やっぱり、ここのお屋敷でも…?
ここに来て過ごした少ない日数でも、ここのメイド達が時折…体を、主人や訪問客に晒していることは気づいていた。
今までは、他のメイドに気遣われていたためか、一度も事に及んだことはない、が
ご主人様が、今、自分向けている視線はソレだと気づいた。
が、促されるがままにソファーの隣に空いたスペースに腰を下ろしてしまう。
───逆らえない、この人には…
そう思わせる貫禄が、御主人様には備わっていたから、そうするのがメイドとしては当然に思えた。
ボーセも御主人様が一瞥しただけで、部屋の隅へと自分から歩み去ってしまった。
それを見て、まるで、本当に自分がこの屋敷に来てから、裸になったように感じ
硬く身を縮こまらせる。
<本当の意味で自分がこの屋敷に来てから丸裸になったように感じ
>>581 隣に座った冬果の肩に手をまわすと、もう片手で顔から胸、腹、腰、脚と
なぞっていく。
「よい体だ…」
抵抗せず、身を任せているように思える冬果を見て冬果から手をなはしてしまう。
「冬果、私の目の前に立ちなさい
そうだ、自分で着ているものを脱ぐんだ。」
そう命令すると、冬果の目を見つめる。
>>583 ゆっくりと体のラインを確かめるように、御主人様の手になぞられ
その久しぶりの感触に思わず体が動きそうになり、膝に当てた手をぎゅっと絞って耐えた。
そうしている間にも、温かい手の感触から伝わる一年ぶりの刺激に、今にも出ない声をあげそうになるのを堪える。
が、そんな反応に対して、御主人様は手を引き
>「冬果、私の目の前に立ちなさい
と言い放たれた。
───そんな…
僅かな抵抗のように、体を強張らせていたことすら見抜かれたのか、御主人の視線は冬果の瞳を射抜くようにこちらを向いていた。
逆らいがたい魔力のように、その視線は抵抗する心を奪っていく。
黙って立ち上がり、御主人様の前へと移動すると、途端にその魔力は
羞恥の心を揺り起こす視線へと、取って代わった。
だが、それ以上に逆らいがたく、冬果は震える手で俯いたまま、衣服を一つ一つ脱いでいった。
エプロンとワンピース状の黒い服を脱げば、もう直ぐに肌が露わになった。
長期入院の為、肉のそげ落ちた体を見られるのはイヤだったが。
それよりも、もっと羞恥を呼び起こさせるものがあった。
先程の僅かな、愛撫とも言えないタッチによって、既にショーツがくっきりと割れ目が分かるくらい濡れてしまっていたのだ。
───うそ、私…もう…こんなに?
顔が、赤く染まった。
>>584 眼前に立つ下着姿の女体に目を細める。
「冬果のようなタイプは久しぶりだな…」
小さくつぶやくが早いか、目をきらりと光らせた。
「冬果、私は何を言った?
着ているものを脱げといったのだぞ。」
冷たく言い放つと、ちょうど目の前に信じられぬほどの湿り気を帯びた
パンティが見えている。
甘蜜によって透けかけているパンティに黒い翳が見えない見えないことに
気づくと
「もし、このまま自分で脱がないのならば、冬果には罰を与えなくてはなるまいな…
そうだな、私がいいと言うまでパンティを穿いてはいけないというのはどうかな?」
にやりと笑いながら、冬果の顔を見上げる。
>>585 >「冬果のようなタイプは久しぶりだな…」
値踏みするような視線と共に、まさしく鑑定されるような言葉を浴びせられ。
侮辱されたかのような感じをうけるが。
その心とは裏腹に、他者に支配され、その相手に忠誠を捧げてきた半生のに刻みつけられた記憶に
体が反応してしまっているのを感じる。
>「冬果、私は何を言った?
体中に身につけているモノはまだいくらでもあった。
チョーカー、ガーター、ヘッドドレス、靴下、ブラ…
だが、それらを押さえて、御主人様の興味を引いているものは、私の秘所を覆った一枚のショーツの用だった。
クロッチが愛液で濡れて透けて見えてしまって居る以上、私の体のある異常にも気づかれているのだろう。
文字通りの最後の一枚に躊躇する。
>「もし、このまま自分で脱がないのならば、冬果には罰を与えなくてはなるまいな…
そう言って御主人様はにやりと笑い、視線を私のショーツから顔に移し替えた。
私は、何とか表情を取り繕いながら(既に赤面してる状態では無意味だろうが)
───この方なら、本気で言い出しかねないわね…
小さくため息を吐いて堪忍し、手をかけてゆっくりとショーツをずり降ろしていった。
つう、と濡れて光る糸が、アソコとショーツの間に糸を引き
そこまで濡れそぼった秘所を見られる事に、全身が羞恥心に包まれたようになり、それだけで体が火照る
するとそこには、なにも無い、無毛状態のアソコが露わになり、御主人様の視線に晒される。
いっさい何も生えてない、パイパンというのが、私が前の主人のお気に入りの理由の一つだった。
無防備なソコに刺さる視線に、私はつい、手でそこを隠してしまいそうになった。
>>586 声を失った冬果からは、何の言葉も帰ってはこないが、
全身から羞恥と快感が混ざり合ったオーラが出ているのを
感じ取れる。
ゆっくりとパンティを下ろしていく様を満足げに眺めながら
指先を冬果の股間へと近づけていく。
「奏も今は毛がないが…
冬果は、元から毛がないのだな?」
わずかな引っかかりも見られない股間を指先でなでまわす。
恥丘から徐々に秘豆へと指が近づいていくに従い、指先に
甘蜜が絡みつく。
「冬果もうこんなになっているぞ、
おまえだけを喜ばしてもいかんな、奉仕しなさい」
そう言うと、ズボンの中でいきり立っている逸物を指差す。
褒美と言っていたはずなのだが…
割れ目にそうように、指で撫でられ
既に体中に回っていた快楽という媚薬が、羞恥心に更に後押しされて一気に秘所へと神経が集中する。
まるで、蜂蜜を塗りたくったトーストから零れるように、ゆっくりと、だが
際限なく御主人様の指に、自分の秘所から零れた蜜がからみついていくのを止められなかった。
───どうしよう……私…もう、こうなったら…止められない……
>「冬果もうこんなになっているぞ
その言葉を待ち受けていたかのように、表情の少ない顔に微かな恍惚の色を浮かべて、御主人様の前に跪き
既に硬くなっていた逸物を慣れた手つきで取り出して、自らの舌で愛おしむように舐め上げ始める。
───ああ、これが新しい…御主人様の…モノ……
その姿は、ますで何かのスイッチが入ったように。
先程の体を強張らせていた姿からは想像出来ないほど積極的に、全身全霊で奉仕に当たっていた。
そして、話せない代わりか、その視線は何度も上目遣いに奉仕の対象である御主人様を見やる。
>>588 先ほどまで羞恥に震えていたとは思えぬほどの、積極さで逸物に舌を這わせる
冬果を満足そうに見下ろしている。
「冬果なかなかうまいぞ…そうだ…」
丁寧かつ情熱的なテクニックに逸物は限界を向かえつつあった。
「おお、冬果おまえは私のメイドだその印を与えてやるからな」
逸物の先端が爆発し白濁が冬果の口内を満たしてゆく。
「冬果それが私の印だ、飲み込みなさい」
白濁が出終わっても硬さを失わない逸物を冬果の口から引き抜きながら
命令する。
主人の分身を嚥下した冬果を床の上に押し倒し逸物を秘所に突き立てると、
奥の奥まで味わい尽くすのだった。
>>589 口の中を満たした御主人様のミルクを言われるがままに飲み下す。
もうずっと、与えられる事は無いと思っていた隷属の証
空虚に乾いていた時間が、一年ぶりに動き始めた気がする。
支配する側と、される側。
かつて居心地の良かったアノ時を思い起こさせる行為と、その白濁は甘い味がした気がした。
コクン… コクン…
声を発さない喉を鳴らしながらそれを飲み終え、体中にいきわったメイドの印に身震いを感じた。
その余韻に、ポヤーっと潤んだ視線で御主人を見つめていると床に押し倒され、熱い逸物に秘所を貫かれた。
久しく待ち受けていた肉の感触に
何時の間にか、声も出せずに、だけど喉を振り絞って息を締め上げ溢れるばかりに泣いていた。
それと同時に、アソコが逸物を包むように締め、愛撫による奉仕を始めてた。
>>590 白濁を飲み干した瞬間、冬果から硬さがなくなり主人への思いが発せられている。
声にならない声で鳴く冬果をいとおしみ、何度も何度も冬果へ白濁を浴びせ掛ける。
「冬果、いい声で鳴いている…
私には聞こえる、おまえの声がな…」
594 :
椿 杏樹:04/01/10 15:46 ID:YOSpaT8O
「?玄関に誰かいたような気がしたんだけど…。郵便屋さんだったのかしら」
首を傾げて玄関のドアを閉める。
ついでにポストの手紙を取ってきたらしく、それぞれに選り分けている。
595 :
椿 杏樹:04/01/10 16:12 ID:YOSpaT8O
「よっし。これで終了」
手紙を各部屋のドア前に配り終える。
「そうだ、今のうちにお買い物行ってきましょ。お洋服のバーゲン、まだいいのあるかなあ」
ハイネックセーターとチェックの赤いミニスカートに着替え、
軽く身だしなみを整えると、ブーツの踵を鳴らしてうきうき街へ買い物に出かける。
屋敷の庭の見回り兼散歩をしている。
由依とは逆に、屋敷内の見回り中。
決して外が寒いからではない。念のため。
「……ん…寒っ」
小さく身震いすると、屋敷の邸内へと戻ってくる。
「執事長様ならともかく、飯塚さんはどこで仕事してるんだか……」
自分だけ外で作業をさせられたのが、少し気に食わないらしい。
>>602 「……おや、葦名さん、お疲れ様です。
外は寒かったでしょう」
と、小さく身震いした由依に、いつものポーカーフェイス&敬語で話しかける。
嫌味を言っているように見えなくも無い状況である。
>>603 「むっ」
まるで待ち構えていたように声を掛けてきた飯塚に、じろりと少し非難がましい視線を向ける。
「……飯塚さんは今までどこで何をやっていたんですか?たまにはちゃんと仕事をして下さい」
20cm近く身長差のある相手に向かって、背伸びしながら上を見上げて言う。
「もう、そんな事だからメイド達をまとめきれなかったり1000取れなかったり……」
最後の方は少し小声で、呟くように言ってみたり。
>>604 こっちもこっちで、由依の視線に気後れもせず、
「たまには……私も今見回りから帰ってきたところですよ。
少なくとも、今日の振り分けは執事長様が決めたことでしょう。私に当るのはお門違いというものでは?」
後半の呟きが、胸にサクサクと突き刺さるが、口だけは減らない様子。
「……それに、あなたの方も、最近メイド達のことが妙に気になっているようですが?」
負けずにチクチクと攻撃してみる。
>>605 「……むむ。それは、そうですけど」
さすがに名無しの執事の決めた分担には文句を付けられないので、少し黙ってしまう。が。
>……それに、あなたの方も、最近メイド達のことが妙に気になっているようですが?
「そ、それは…飯塚さんがメイドの方々にいいように扱われているからでしょう。
私はただ、執事がメイドに舐められているという事態が思わしくないと思っているだけです!」
少しムキになるあたり、メイド達への嫉妬が見え隠れしてしまっているのだが。
「それとも、飯塚さんはメイド達を黙らせたり押さえ込めるくらいの力はあると言うんですか?できるなら、ぜひ私に見せてもらいたいです。
それなら、私も文句なんか言いませんから」
彼にくるりと背を向けてお茶を入れようとしながら、どこか挑発めいた言葉を飯塚に向ける。
>>606 >飯塚さんはメイド達を黙らせたり押さえ込めるくらいの力はあると言うんですか?
さすがにこの一言には、"力で女に勝てない"と言われたようでカチンと来る。意味が違うが。
由依がこちらに背中を見せたのを、余裕の証と受け取る。
「……なら、見せてあげますよ」
そう言い放つや否や、由依の背中に一気に近づき、流れるような動作で腕を掴み、そのまま軽くひねり上げる。
ずいぶんと手馴れているように、意外とスムーズな動きである。
>>607 >……なら、見せてあげますよ
「えっ?」
微かに雰囲気を変えた飯塚の声に気付いた時には既に遅し。
あっさりと動きを封じられ、困惑とわずかな怖れが入り混じった表情を浮かべる。
「くっ…。飯塚さん、何するんですか!?…痛っ」
何とか外そうとするが、非力な身体はがっちりと捕らえられたまま。そして、ようやく飯塚の言葉の裏の意味に気付いた。
「も、もしかして……。こ…こんな、人に見られたらどうする気なんですかっ」
そう言っても周りには空き部屋しかないのだが、それでもどこか威嚇めいた抗議の声を上げる。
>>608 見られたらも何も、あちこちに隠しカメラがある屋敷で、そんなことを気にしていたらキリが無い。
「大丈夫ですよ。言い訳ならば得意ですから」
もっとも、この体術もその舌先三寸も、名無しの執事との生死を垣間見る"ふれあい"によって培われたものだったりするが。
「……それに、執事の仕事ばかりしていては、メイドたちに差をつけられますよ。
彼女たちはこっちも重要な仕事なんですから」
言いながら、不安を煽るかのように、空いている方の手でゆっくりと由依の服をなぞり、
ついでに前のボタンを一つずつ外していく。
>>609 「やっ、そうじゃなくて…私が言いたいのはっ」
言い訳の問題では無く、主人以外にこんな行為をされる事自体がすでに大変な状態である。
>それに、執事の仕事ばかりしていては、メイドたちに差をつけられますよ。 彼女たちはこっちも重要な〜
「ち、違います!私は執事ですから、こんな事は……あっ」
弱々しい抗議の間に、きっちり着ていた服が乱され、脱がされていってしまう。
(う、嘘……やだ、こんなの……)
逃げ出せない、心だけが焦っていく状況の中で、それでもきゅっと口を閉じたままで飯塚に厳しい目を向ける事は止めようとはしない。
>>610 主人に何度も抱かれたはずなのに、妙に初々しい反応。
「(……やっぱ、主人以外とやったことないのか?)」
そんな事を思いつつ、彼女の鋭い視線をものともしないで、
肌蹴させた服の切れ目から手を入れ、探るように胸を弄り始める。
その手つきも、半年前に比べてずいぶんと手馴れたものになっている。
実は裏で色々と特訓していたのだが……そこ。想像しないように。
>>611 「やっ……だめ、飯塚さん…」
段々と飯塚の手が這い回るにつれて、声が張りを失っていく。
その上、彼の手が乳房に届いた時には身体がわずかに反応してしまった。
「んっ……っく、うぅ…ん」
主人とも身体を重ねる機会が遠のいていたせいか、嫌になるほど敏感な身体。
「…あっ」
そうして二つの膨らみが露わになった瞬間、恥ずかしさで目を閉じて顔を背け、口もわずかに開いてしまった。
>>612 抵抗がだんだんと弱まってきたのを感じ取り、少し手を緩めてやる。
その代わりと言わんばかりに、胸元を弄るほうの手は勢いを増す。
「……何だかんだと言いつつも、十分に女性の体のようですね、葦名さん?」
などと、今度は心から嫌味を滲ませてそんな事を言う。
「この辺りを触ると……面白いように反応しているようですが?」
乳首を手探りで探し当てると、指で小さなふくらみを転がし始める。
>>613 「んっ……このっ…」
飯塚の手から抜け出せないまま、なす術も無く弄られていく。
>……何だかんだと言いつつも、十分に女性の体のようですね、葦名さん?
「……っ!」
身体が反応し始めているのはどう見ても明らかなので、否定の言葉も出てこない。
「こんな事……御主人様に知られたら、あなただってただじゃ…」
それでも強がりを言うが、
>指で小さなふくらみを転がし始める
「あっ…ひぁっ!……んうぅっ」
いつのまにか飯塚の責めのままに、喘がされてしまっていた。
>>614 >御主人様に知られたら、あなただってただじゃ…
「そう言われましても、見たいと言ったのはあなたですし…?」
なんのかんのと言い逃れつつ、執拗に由依の胸を責め続ける。
右と左を交互に、乳房と先端を順番に――そして、不意に手が体を下り始める。
「さて……これからどうしましょうか?」
>>615 「やっ…嫌、んぅ……もぉ、やめて…」
ふるふると弱々しく首を振りつつ、時折抑えきれない声を上げてしまう。
そうしているうちに、飯塚の手がある場所へ向かっていく。
「…!」
その先を予測して、さっと血の気が引く感覚。
>さて……これからどうしましょうか
「……やっ…あの、やめて……やめて下さい、お願いですから…」
全面降伏はこの上ない屈辱なのだが、それでも主人だけにしか触れられたことの無い身体を守りたい。
「お願いです……許してください、飯塚さん」
ほんの微かな涙声で、そう懇願する。
>>616 >お願いです……許してください、飯塚さん
その言葉を聞き、しばらく考えるように、手をおなかに這わせていたが、
ふと由依を掴んでいた手と一緒に、彼女から離す。
「……まあ、いいでしょう。私も、あまり力でどうこうするのは好きではありませんし」
珍しく最後まで執事としての顔を保ったまま、今日のところは身を引くことにしたらしい。
「これからは、あまり見下すかのような発言は慎んでもらいたいですね。
……それでは、わたしはこれで」
そう言うと、悠々とその場をあとにする。
>>617 「きゃっ……!」
急に手を離され、そのままバランスを崩して床に転がる。
その後の飯塚の言葉からして、どうやら自分を無理矢理犯す気は無いらしい。
勝ち誇ったかのような発言をして去っていく飯塚に何も言い返せず、黙って見送るしかなかった。
「私……っ」
そのまま、悔しさのあまりその場でへたり込み、やがて乱れた衣服のままで自室へと去った。
由依から離れてしばらくして、
「……今日みたいにことが進めばいいんだけどなぁ……」
そのまま立ち止まり、ふとメイドの面々を思い浮かべる。
今日のことで少し自信がついたか、やおら唐突に顔がにやける。が――
「……それでも、あいつだけはなぁ……」
不意に杏樹の顔を思い出してしまい、一転して表情が曇る。
どうやら、つかみ所の無い彼女にだけは、まだ執事のペースを維持する自信が持てないらしい。
「なんなんだよあいつー。いきなり来て厨房全部取り仕切るって、ふざけんなよ」
若干怒った様子で皿の後片づけをしながら、調理服のボタンを外す。
どうやら新しいコックと早速一悶着あった模様。
「…あの人のあてつけかな。
まあ、そんなのをやられても仕方ない事は、十分すぎるほどしてるもんな…」
片づけを終えて椅子に座り、ぽつりと呟く。
明日のディナーで使う煮込み料理の材料を厨房へ運んでいる。
「厨房の事もあるから、さっきのパティシエのあいつとももう一度話しとかなきゃならないだろうし……」
自分より4つ5つは年下であろう瀬名の事を考える。…ちなみに、ファーストコンタクトでは最悪の結果だった模様。
「しっかりと料理の補助が出来るメイドも必要だしな……」
志保は妊娠中であまり料理が出来ないせいで、どうやらメイド陣はあまり期待できないらしい。
ちなみに、みかさはまだ帰省中だったり。
直立不動の名無しの執事の前でソファーに座っている。
「じゃあ、植木の手入れや花を活けたりするってことでご厄介になります
僕のことはあくまでただの植木職人ってことで扱ってください。」
ゆっくり立ち上がると、執事室を出て行く。
「今日からは、ここの屋敷か……
冬果さんは元気かな?
早く叔父さんが来てくれると良いんだけど…」
そう言うと、執事に与えられた部屋に戻っていった。
623 :
東風 潮:04/01/11 23:09 ID:YBe5Fnky
すでに眠ろうとしていたところなのか、パジャマ姿で部屋の扉を開け、廊下へと足を踏み出す。
「トイレはこっち…」
スリッパを引きずりながら、やや早足に離れたところにあるトイレを目指して歩く。
まだ不慣れなのか、どこか不安げな表情だ。
624 :
椿 杏樹:04/01/11 23:09 ID:oZa52uuC
誰も人が見てないのをいい事に、ぽくぽく歩きつつ、ほんの少し不機嫌そうな顔をしている。
片手には洗濯物、もう片方の手にはいつものパンダ人形が。
「…まあ、別にいいんだけどねえ〜」
「ほっとけよあんな早漏」
「……。ぷー、だ。」
昨日の執事同士の情事を名無しの執事によって、「面白いビデオ」として見せられたらしい。
厨房を出て、自室で着替えている。
「…………うぅ」
どんよりした表情で、自室に籠って仕事をしている。
どうやら、早速昨夜の事が主人や名無しの執事に知られたらしい。
TVを見てひざの関節をさすっている。
「やっぱりなぁ〜
うまいこと筋肉つけていかないと…」
健康番組でひざの情報を得たようである。
629 :
東風 潮:04/01/11 23:27 ID:YBe5Fnky
トイレに向かう途中、部屋の一つの中からTVを見ているらしき音が聞こえてくる。
「何を見てるのかな…」
一度は通り過ぎかけるが、中の様子が気になってほんの少しだけ扉を開け、
隙間から部屋の中を覗きこむ。
630 :
椿 杏樹:04/01/11 23:29 ID:oZa52uuC
洗濯物を片付け、廊下の寒さに少し震えつつ
何か飲み物でも飲もうかと厨房へ足を進める。
「アップルティーでも飲もうっと、まだあったわよね。確か〜。」
「さて……と」
食材をあらかた運び終え、ほっと一息。
「煮込みを始める前に……軽く何か飲んでおくかな」
厨房内から適当に探して見繕うと、舌に合いそうな飲み物を準備し始める。
健康番組に続いてバラエティ番組を見ているが、やはりひざが気になるらしく
トレーニングルームに行こうと立ち上がる。
するとわずかに開いた扉から誰かが覗いていることに気づく。
(だれ?)
気づいてない振りをしながら、扉から見えないところに回り込み扉に近ずき
一気に扉を開ける。
「なに覗いてるの!
えっ!…潮君?」
扉の外にいたのが潮だったのでびっくりしている。
633 :
東風 潮:04/01/11 23:40 ID:YBe5Fnky
「わっ」
急に開いた扉に引きずり込まれるように倒れこみ、ころんと転がって部屋の中に
入り込んでしまう。あわてて立ち上がり、真っ赤な顔で頭を下げ、
「ごめんなさい、ごめんなさい」
すっかり恐縮してしまった様子で、必死に誤り続ける。
634 :
椿 杏樹:04/01/11 23:41 ID:oZa52uuC
>>631 「うふふ、あのアップルティー私のとっておきだし…御主人様にも持って行こうかな〜。
…?」
厨房にまだ誰かいるようだが、なぜかすぐには中に入らず
頭だけ見せて様子を伺う。
(新しいコックさんじゃない。うーん…どうしよう、怖い人だったりしないといいけど)
入ろうかどうしようか迷っているうちに、足元のゴミ袋につまずき
うっかり尻餅をつくように転んでしまう。
「きゃっ」
>>633 「だ、大丈夫?」
転んだ潮を見て心配するが、潮はひたすら謝りつづけている。
「いいから、そんなに謝らなくても
でも、どうしてわたしの部屋なんか覗いてたの?」
しゃがみこんで潮を抱き起こしながら、聞いている。
>>634 「……ふう」
苦みを抑えたコーヒーを飲みつつ、何か考え事をしている様子。
憂いを帯びた視線は虚空を彷徨い続け、肝心の飲み物はすっかり忘れ去られている様子。
と、そんな時。
>「きゃっ」
女性の悲鳴と、何かの袋が引っかかったかのような音。
そちらの方へ歩いていくと、一度挨拶だけはしたメイドの姿があった。
「……何やってるんだ?……えーと、椿さん」
何となく印象には残っていたメイドなので、苗字だけは出てきたようである。
少し考えてから、転んでいる杏樹に左手を差し出した。
637 :
東風 潮:04/01/11 23:51 ID:YBe5Fnky
うつむいたまま、消え入りそうな小さな声でぼそぼそと答える。
「TVを見ているようだったから、何を見ているのかなと思って…」
抱き起こそうとするとあわてて自分で立とうとする。
>>637 自ら立ち上がろうとしているが、体格差をいかしてひょいと抱き上げてしまう。
「ふふ、そうだったの…
女の子の部屋を覗くのはあんまりよくないと思うな、どうせならバレないように
しないとね」
ぎこちないウィンクを潮に送っている。
「でも、女の子に興味がある年頃だもんね。
仕方ないか…」
やれやれといった調子ながら、微笑みかけている。
639 :
椿 杏樹:04/01/12 00:01 ID:uBXVwfgJ
>>636 「ど、どうも…。ごめんなさい」
差し出された手を取り、転んでいた体勢から起こして貰う。
「山城さん?でしたっけ。
えっとね、何か飲もうと思って…で、
寒いので御主人様にも持って行けたら行こうかなあ、って思ってたんです。
……それで。厨房に入ろうとしたんですけど少し迷ってたら、この通り転んじゃって」
苦笑して頬を掻く。
「でもね」
「でもダイジョウブだよ、こいつけっこう身体は丈夫だから。頭はヘンだけど」
パンダの指人形を腹話術のようにして、山城に話しかけさせる。
「こらっ」
ほんとは一人二役なのだが、まるで生きているかのようにぺらぺら喋るパンダを軽く叱る。
640 :
東風 潮:04/01/12 00:07 ID:TfyIFTh+
軽々と持ち上げられてしまうと観念したようにうつむき、
「ばれないようにって…」
その続きの言葉を聞いて一段と真っ赤になってしまう。なんとか搾り出すように
小さな声で一言、
「降ろして、ください…」
そこまで言うと、少し視線を逸らす。
>>640 抱き上げたままの潮が真っ赤になってるのを見ている。
(かわいぃ〜)
「あ、ごめんね・・・」
潮をベッドに座らせると、横に座ってしまう。
「テレビね、これ見たたのよ」
アイドルが司会をしているバラエティ番組のエンディングが画面に映っている。
「ねえ、潮君?本当にテレビが気になったの?」
顔を近づけ問いかけてみる。
642 :
三条 望:04/01/12 00:13 ID:iyVPoy46
多忙を極めた年末年始も明け、ようやく久しぶりの連休を迎えた。
が…特にこれといってやることもなく1日ぼんやりと医務室で過ごしていた。
>>639 「ああ、厨房とか汚れると何だし、あんまり転ぶなよ」
どこか別の方向でも向いているかのような感じでそう言うと、あとは一気にまくし立てる杏樹を観察するかのように見る。
>山城さん?でしたっけ。〜
「そう、俺は山城。なに、下の名前はって?
……名前は、雄児だ。まあそんな事より……あんたも怪我すると皆が迷惑するだろうしな、気をつけろよ」
そう淡々と言って踵を返すと、右手でコーヒーカップを取り、その冷めた中身を一気に飲み干す。
「飲み物なら好きに持っていってくれ。ああ、御主人様に持っていくんなら俺も手伝うから」
そう背を向けた所で、杏樹の腹話術めいた一人二役の会話が聞こえてくる。
「……」
それをしばらく、懐かしむような呆れるような目で見て。
「椿さん。あんた…少し、変わってるんだな」
無感情を装っているのが微かに滲み出ている声で、そう言った。
644 :
東風 潮:04/01/12 00:22 ID:TfyIFTh+
>>641 座らせられると、両手をちょこんと膝の上に乗せて、少しうつむき加減になる。
TV番組のエンディングを少しだけ見ると、
「見たことない番組だけど…」
答えながら首をかしげたところに顔を近づけられ、さらに言葉をかけられて
一瞬びくっとするが、なんとか小声で答える。
「はい。家にいるときはあまりTVを見ることもありませんでしたから」
ようやく地元から屋敷へと帰ってくる。
646 :
椿 杏樹:04/01/12 00:28 ID:uBXVwfgJ
>>643 >あんた…少し、変わってるんだな
それを聞いてまた苦笑する。
「少しどころか、だいぶ。かも。
でも貴方も少し変わってる。…なんだかね、そんな感じがします」
彼を見ないまま、とろとろした口調で言いながら厨房内へ入る。
「それはいいとして…」
指人形を外してテーブルの上に置くと、目当てのアップルティーの瓶を探し始める。
が、いつも置いてあった棚にそれが無い。
「あれ〜?どうしたんだろう、いつもここにあるのにー。私のアップルティー」
「お片づけで、上に上げちゃったのかしら…」
椅子を使って上に立って乗り、棚のもっと上段を、背伸びして覗いてみる。
背伸びしているので少し足元がぐらぐらしており、スカートの丈も上がってしまっている。
>>644 「へぇ〜私なんてテレビっ子だからなぁ〜
中学の時の寮はテレビがなくって辛かった…」
ニュース番組から別のチャンネルに変えると恋愛バラエティになっている。
…当然エッチするでしょ…
…S"ピー"フレンド…
スピーカーからは刺激的な言葉が流れ出てくる。
「わっ!やらしぃ〜番組だね〜
でも、潮君はこんなののほうがいいかな?」
いたずらっぽく頬をつついている。
648 :
三条 望:04/01/12 00:32 ID:iyVPoy46
読みふけっていた小説をパタンと閉じ、ぼんやりとした視線で宙を見上げる。
「ちょっとおなかがすいたな…」
小説に没頭しており、晩御飯を食べていない事に今更ながら気がついた。
「寝る前に何か食べようか…」
649 :
東風 潮:04/01/12 00:37 ID:TfyIFTh+
「父が厳しくて、TVを見る暇もないほど習い事ばかりしてましたから。
でも、TVがないということはなかったです」
頬をつつかれると再び赤くなり、
「そんなこと、ないです…」
そう答えるが、視線はじっと画面のほうへと向けられている。
>>646 >でも貴方も少し変わってる。…なんだかね、そんな感じがします
「ああ、そうかもな。俺も世間一般から見りゃ変わり者には違いないだろうし」
醒めた口調の中に苦笑の色が混じり、目元がわずかながら緩む。
そうして、右手でフライパンを持ってその中に刻んだ野菜を入れ、調理を始めた。
>あれ〜?どうしたんだろう、いつもここにあるのにー。私のアップルティー
「ん?」
炒めた野菜を鍋に入れて弱火にかけた頃、杏樹はまだアップルティーを探していた。
「……ああ、俺が来た時に整理したからな。ひょっとしたら処分したかもしれないし、俺も知らない所に置いてあるかもしれない」
腕組みをしてその光景を見ているが、どうにも杏樹の姿が危なっかしい。そして、ちらちらと見えそうになるスカートの奥。
「ったく、危なっかしいな……ほら。……にしても」
椅子を左手で支えてやりつつ、やれやれと言った様子で溜め息。
「此処の主人は、メイド服の意味分かってるのか…?」
何やら、個人的なこだわりがあるらしい。
>>649 「いいって、いいって見ていったらいいよ
興味津々じゃない!
大丈夫、お父様には言わないって。
もちろん、お母様にもね。
なんなら、テレビで言ってる事教えたげようか?」
真っ赤になった潮をからかうように、肩に手を回している。
「うぅぅぅ……」
自室にて昨日録画した洋画を見て、一人泣いている。
653 :
三条 望:04/01/12 00:46 ID:iyVPoy46
「やはり何か食べたほうがよさそうだな。だれかメイドが起きていればいいのですが…」
音をたてるお腹に目をやり、椅子から立ち上がると、ガウン代わりに白衣を羽織り、医務室をでた。
654 :
東風 潮:04/01/12 00:49 ID:TfyIFTh+
「父も母も亡くなりました…」
消え入りそうな声でそう答えると、少しの間の後、顔を上げてにこっと笑ってみせる。
そして、今度ははっきりした声で
「はい、お願いします」
と答える。
>>653 洗面所で涙を水で流してさっぱりし、自室へ戻っていく。
と、廊下の曲がり角付近に差し掛かった所で、誰かが近くにいるのを感じ足を止める。
「むむむ、変態セクハラ破廉恥陰湿早漏テク無しドスケベエロヤブ医者だ……」
学校の勉強もこれだけ正確に覚えれないのか、という突っ込みはスルーで。
>>654 「あ、ごめんなさい…
私、知らなかったから……」
自分の両親は元気なことを思うと、にっこりと笑う潮に胸が締め付けられる。
「うん、お姉ちゃんが教えてあげるよ
どれが興味ある?」
そう言いながら、潮を抱きしめる。
当然、胸を潮に押し付けることになっている。
657 :
椿 杏樹:04/01/12 00:55 ID:uBXVwfgJ
>>650 >ひょっとしたら処分したかもしれないし
「ええっ」
(せっかく新しく補充したばっかりだったのに〜…あっ)
暗い棚の中を手探りで探していると、見覚えのある紅茶の入った瓶を見つける。
「あったあ〜!」
嬉しげに大きく声を上げるが、それで気が緩んだのか
「……お?…と、とっ、……きゃ!」
後ろを向こうとした途端に椅子からバランスを崩し、下で支えていた山城ごと
ドサッと床に倒れてしまう。
「いたぁ〜…。ご、ごめんなさい、浮かれて私…よく見てなかったみたい」
倒れたせいで紅茶の瓶が割れ、茶葉がお互いの髪や体、周囲に散らばってしまったが
上に覆いかぶさったままでとりあえず謝る。
658 :
三条 望:04/01/12 00:59 ID:iyVPoy46
>>655 時間も時間の為か暗く静かな廊下に足音を響かせながら厨房へと向かっていた。
が、その途中で不意に人の気配を感じる。
「こんな時間に一体誰だ…?」
そう訝しく思いながら、曲がり角を曲がるとそこには銀髪のメイド姿…
「丁度いい…」
もう寝る所だったのだろうか?すこし眠そうな表情を浮かべている凛香だったが、
そんな事には気もとめず彼女の方を向き直ると口を開いた。
「すみませんが、お腹が減ってしまったのですよ、何か用意していただけませんか?」
659 :
東風 潮:04/01/12 01:01 ID:TfyIFTh+
手を目一杯伸ばして頭を軽く撫でると、
「そんなに気にしないでください」
そう答えると、小さくうんうんと頷く。
抱きしめられると、あわてたように早口で
「どれがって言われても…ほとんど何も知らないですから…」
>>659 頭を撫で気にするなといわれほっと一息つく。
「何も知らないって?ほら、学校でお友達と話したりとか…
俊君と話したりとかしない?
エッチのこととか…女の子のおっぱいのこととか…」
腕の中で硬くなっている潮に問い掛ける。
>>658 三条がこちらへとやって来る、慌てて逃げようとするが既に遅し。
「こ、こんばんはへんた……じゃなくて三条先生」
前の事もあったからなのか、警戒心MAXで三条に返事をする。
「お腹が?……ん〜、こんな時間にお料理残ってるかなぁ…」
>>657 「どうだ、見付かったか?」
椅子を左手一本で支えつつ、時折棚を漁る杏樹の方を見上げる。
と、しばらくして杏樹が大声を上げ……
そのまま、倒れこんできた。
「なっ!?」
慌てて受け止めようとするが、時既に遅し。二人揃って茶葉だらけになってしまう。
「……っ。痛たたたっ…」
幸い打ち所は良かったせいか、特に怪我は無いようである。ただ、互いの状態が状態。
杏樹が押し倒したような格好のままで、こちらを見ている。
「……大丈夫か?椿、さん」
散らばった茶葉を見て呆れながらも、この状態の中で微かに目つきが変わったようでもあった。
「にしても、これが主人の前ならお仕置きものだろうし…それに」
ほとんど無意識に近い衝動で、右手が杏樹の髪に伸び、茶葉を払いながら絡む。
「誘ってるように見えるぞ?」
そう言いながら、右手だけが意識から切り離されでもしたかのように、柔らかな杏樹の髪を弄っていく。
663 :
東風 潮:04/01/12 01:12 ID:TfyIFTh+
「エッチのことって…」
聞き取れるかどうかぎりぎりくらいの小さな声で、その続きを答える。
「キスのこと、くらいならあるけど…でも、他には…」
今抱きしめられて胸に顔をうずめていることの方がずっと大変なことのはずなのだが、
質問に答えるのが精一杯でそちらにはまだ反応もできていない。されるがままになっている。
664 :
三条 望:04/01/12 01:14 ID:iyVPoy46
>>661 >「お腹が?……ん〜、こんな時間にお料理残ってるかなぁ…」
「今日はもう夜も深けていますし、食事の用意さえして頂ければ、なにもしませんよ。」
見るからに不審がる凛香の様子に苦笑する。
逆にいえば食事の用意が出来なければ…などと頭のなかで考えながら、
嫌がる凛香の腰に手をあて厨房へと続く廊下の方へと軽く押し出した。
「とりあえず文句を言う時間があったら食事の用意をしてくださいね。」
>>663 「へ〜私なんて潮君くらいのとき興味バリバリだったけど…
辞書でエッチな言葉調べたりとか…
ふ〜ん、キスは興味あるんだぁ」
潮からは顔が見えそうにないのをいいことに舌なめずりしている。
「ねえ、潮君はキスしたことある?
お姉ちゃんとしようか?」
抱きしめた潮から離れると、目を見つめて言う。
666 :
東風 潮:04/01/12 01:22 ID:TfyIFTh+
「興味はあるけど、誰に聞いていいのかもわからないから…」
舌なめずりしていることにも気づかず、必死で答える。
「えっ?」
驚いた表情で顔を見上げて、
「でも…そんなに急にいわれても…」
答えている間にも、見る見る顔が真っ赤になっていく。
>>664 「(えぇ〜〜、眠いのにぃ〜〜)」
などと言える筈も無く、渋々三条を厨房へと連れて行こうとする、が。
>嫌がる凛香の腰に手をあて
手をあてられ思いっきりビクンと反応してしまう。
「(ま、まさか、このまま医務室へお持ち帰り?……ガクガクブルブル)」
>>666 「じゃあ、私に聞いてくれたらいいよ」
あっさりと答えると、驚く潮の顔をみてにっこり微笑む。
「したくないの?じゃあいいけど…」
そう言いながらも、真っ赤な顔の潮の唇に唇を近ずけていく。
「したいでしょ?」
ささやくように、問いただす。
669 :
椿 杏樹:04/01/12 01:30 ID:uBXVwfgJ
>>662 「大丈夫です、山城さんは?あ、良かった〜。大丈夫そう…」
来たばかりのコックが脳震盪で病院送りなどになってしまっては大変、と
彼を見るがとりあえずは大丈夫な様子。
「あーあ…全部だめになっちゃった…」
主人にも入れてあげようと思っていたので、心から残念そうに言う。
後で掃除をしないと、など思っていると
>誘ってるように見えるぞ?
などと言われ、人目につく場所だからかさすがに弱ったような顔をする。
「!」
(…御主人様とか、他の誰かに見られるかもしれないのに。やだ、また私……)
しかし髪を撫でられるのは悪い気もせず、ただ身を任せる。
(……やな女。少しは嫌だとか、思えばいいのに)
恥ずかしげに彼の胸に顔を埋めて、顔を赤らめて黙り込んでしまう。
670 :
三条 望:04/01/12 01:31 ID:iyVPoy46
>>667 >手をあてられ思いっきりビクンと反応してしまう。
「星野さん、そんなに恐がらなくてもいいですよ。
なにもされたく無いのなら、ちゃんと食事を用意してください。」
怯えるような凛香の姿にあきれるようにそう言った後で、不意に軽く頬を緩める。
そのまま無言で立ち尽くす凛香のおしりへと手を伸ばし、柔らかい感触を楽しむように手の平で撫でさする。
「それともひょっとして…なにか…されたいのですか?」
671 :
東風 潮:04/01/12 01:33 ID:TfyIFTh+
「でも…」
もごもごと口ごもり、その先は言葉にならない。
「したくないわけじゃないけど…でも…」
近づいていなければ聞こえないような小さな声で、やっとの思いで続きの言葉を
口にする。
「そういうのは、好きな人とじゃないと駄目なんじゃ…」
>>671 触れそうなくらいの先で潮がつぶやいている。
「したくないわけじゃないなら、したいんでしょ?
潮君のこと私は好きよ、かわいいしね
潮君は私のこと嫌いなの?」
両手で潮の頬をはさみ、逃げれなくしている。
「キライなら、どうして私の部屋を覗いたのかな?」
>>669 「……」
ふっと醒めた感情が戻って来ると、自分は右手で杏樹の髪を撫でていた。
そして、自分の胸に顔を埋めている彼女。それを見ると、頭に手をやって二三度振る。
「また……重ねてんのか、俺は」
ごく小さく、そう呟いた後でゆっくりと右手を離し、杏樹に言う。
「…肯定と取るぞ。……まあ、放っておいてもどのみちあんたは主人にお仕置きされるんだろうけどな、メイドだし」
顔を赤らめている杏樹を無理矢理抱き寄せると、激しくもなく、かといって優しくもないキスをする。
「どうせされるんなら、俺がやってやるよ。……ほら、どうして欲しい?」
例の厨房内の権限を背景にしているわけではないのだが、どこかこうする事に慣れたような冷たさの混じった口調でそう言う。
>>670 「だって、先生の前でなんかしたらすぐにお薬使われて
あんな事されたり、こんな事されたり、終いにはそんな事までされるんだもん」
自分が体験した事だけでなく、志保や奏から聞いた事も混ざっていたり
まったく関係の無い事まで混じっている。
>「それともひょっとして…なにか…されたいのですか?」
腰からお尻へと場所が変わった手を気にしている。
「な、なにかされたいって、私が変態みたいじゃないですか!
もう、先生と一緒にしないでくださいッ!」
三条を見上げ、子供のようにあっかんぺーをする。
675 :
東風 潮:04/01/12 01:43 ID:TfyIFTh+
まるで悪魔に魅入られたかのように、じぃっと目を見たまま、ぼそぼそと答える。
「嫌いじゃないけど…けど…」
逃げることも抵抗することもできず、ついには言葉も途切れてしまう。しかし、
目ははっきりと相手を見ているところを見ると、完全に混乱してしまっては
いないようだ。
>>675 目をしっかり見つめ、会話のイニシアティブを取ることで
簡単な催眠術をかけたような状態になりやすいことを知っており
目を離さないで話を続けている。
「けど?好きな女の子でもいるの?
でも、好きな女の子とするときにやり方がわかんなかったら
その子に嫌われちゃうかもしれないよ?
それでもいいのかな?」
目を見つめたまま、鼻と鼻をくっつけてしまう。
677 :
三条 望:04/01/12 01:53 ID:iyVPoy46
>>674 >三条を見上げ、子供のようにあっかんぺーをする。
「なるほど星野さんはそんなに…こうしてほしいのですか?」
反抗的な態度をとる凛香を見下ろすように見つめた後で、妖しく微笑んだ。
それまで凛香の柔らかいお尻を撫でていた手でスカートの布地を掴むと、
そのまま一気にたくし上げ凛香のお尻を丸出しにする。
「これは思った以上に見事な脚線美ですね…」
視線を下に向けると、スカートをたくし上げられた為、下着と白い肌が目に飛び込んでくる。
「それでは言う事を聞かない悪いメイドさんには…」
そこまで言って一度言葉を区切ると、すこし嬉しそうに微笑みながら凛香の腰に片方の手を廻し、
四つん這いのような格好になるようにその肢体を抱え込むと空いた片手を振り上げ、
「罰を受けていただきましょう!」
そう言いながら、振り上げた手を思い切り凛香の白いお尻に叩きつけた。
678 :
東風 潮:04/01/12 01:55 ID:TfyIFTh+
完全に相手のペースに乗せられている。もう抵抗することなどできそうにもない。
好きな女の子でもいるの?という問いかけに対して小さく頷き、
「キスくらいなら、僕にだって…」
と答えるが、自信はまったくなさそうだ。
>>678 うなずく潮にやさしく微笑むと
「そうなんだ…かわいい子かな?」
潮の自信ない答えに
「キスぐらいできるんだ!
じゃあ、お姉さんにしてごらん?」
と、挑発する。
680 :
東風 潮:04/01/12 02:04 ID:TfyIFTh+
「かわいいというか…ちょっと怖いくらいの人だけど…」
問われるままにそう答えると、次の言葉にむっとしたような表情に
なって、いきなりぶつかるように唇にキスをする。
ちょっと唇が痛いかもしれないくらいの勢いで、終わるとすぐに離れて、
今度は自信満々の表情で答える。
「僕にだって…できたよ」
>>677 「……ふぇ?」
三条の言葉の意味が分からなかったのか、首を傾げる。
と、その瞬間ミニに改造してあるスカートを全快まで捲られ目を見開いて驚く。
「ちょ、ちょっとこんな所で何するんですかぁ!」
三条から逃れようとジタバタともがくが、それも虚しく身体に浮遊感が伝わってくる。
「わ、わわわわわわ……ッ!!!」
パチンという乾いた音が、暗闇に埋もれた廊下に響く。
「い、ったぁ……」
ギュッと目を瞑り、痛みに耐えるが、目尻から一筋の涙が零れる。
682 :
椿 杏樹:04/01/12 02:06 ID:uBXVwfgJ
>>673 >また……重ねてんのか、俺は
「『重ねる』?」
意味のわからない呟きに不思議そうな顔をする。
また自分はどうするか迷っているうちに、強引に抱き寄せられて唇を奪われる。
「…や、んんっ…!」
>どうせされるんなら、俺がやってやるよ。……ほら、どうして欲しい?
どことなく何かを諦めているような、どうでもいい慣れた手つきで自分に触れる山城に
少し抵抗するかのように、いっぱいの力を込めて手を体から離させる。
「…っ」
手首を握ったままで、呟く。
「…何かわけありなのはわかったけど、わたし、メイドであっても機械や人形じゃないのよ。
……そんな風にするなら、やめてください」
彼の目をまっすぐに見て、少し黙って考えてからまた話し出す。
「私はメイドですから。慰め役なら、いくらでもなってあげられますけれど…。
そんな顔してやりたくもないお仕置きを無理矢理するとか、そんなのは…しないほうが、いいと思うわ」
子供を諭すような穏やかな口調で、上から顔を覗き込みつつ
山城を怒らせないように優しく言ってみる。
「何もしないでいいです。…あなたこそ、どうしてほしい?
出来る事なら何でもしますから、どうぞ」
目を閉じ、そう小声で囁く。
>>680 「へぇ〜怖い女の子?」
ほとんど体当たりかと思うほどの勢いで、潮の唇がこのみの唇にぶつかる。
「きゃっ!」
突然のことにのけぞってしまう。
「だめよ潮君、キスはやさしくしなくっちゃ…
ただ唇を触れさせるのがキスじゃないの」
言い終わると同時に、少し首を傾げ潮の唇に吸い付く。
そして、やさしく舌を差し込んでいく。
「ん、んぐ…」
しばらくして、唇を離すと
「どう?これがキスよ潮君
同じようにやって見せて」
684 :
三条 望:04/01/12 02:14 ID:iyVPoy46
>>681 >ギュッと目を瞑り、痛みに耐えるが、目尻から一筋の涙が零れる。
「おや?星野さんでもそんな表情をみせるんですね…」
柔らかく白いお尻を赤く染め痛みに涙を浮かべる凛香の表情を見て、徐々に気分が高揚しはじめる。
「でも…」
何時になく弱気な表情をみせる凛香の姿を楽しむようにさらにそう呟くと、両手を高く振り上げる。
「まだ…終わりませんよ」
振りかざした手を、さらに凛香の白いお尻に叩きつける。
パチンと渇いた音がまた静まり返った廊下の中に響きわたり、
それまで透きとおるように白かった肌が赤く腫れる…
「躾がなっていないメイドさんには教育が必要ですからね!!」
そう言葉を荒げ、さらに手を振り上げると何度も何度凛香のお尻を打ち据える。
685 :
東風 潮:04/01/12 02:18 ID:TfyIFTh+
>>683 「うん。僕よりもずっと背も高くて、力も強くて」
抵抗もなくされるがままにキスされて、終わるころにはすっかり呆けてしまう。
終わった後の問いかけを聞いて、はっとしたようにぼやけていた視線を向けなおし、
「同じように、って…」
しばらくじっと考えているが、意を決したのか目を閉じて今度はゆっくりと唇を重ね、
見よう見まねで恐る恐る舌を伸ばそうとする。
>>682 「……っ」
自分の手から離れた杏樹。
その言葉が、心の壁の隙間をすり抜けて、深く抉った。
先程のふわふわした感覚と違った、その言葉。
「……ふぅ」
また、溜め息一つ。そして、目を閉じる。
「悪かった。俺はまた間違ってたみたいだな」
刺のある態度や口調は消え、静かに流れるように、ゆっくりと呟くように言葉を紡ぐ。
もう一度目を開くと、また穏やかな杏樹の眼と視線が合う。
「それじゃ、頼みが一つ。……名前、教えてくれないか?」
とは言いつつも、身体が触れ合っている部分─股間の辺りが随分と盛り上がってしまっているのだが。
しかしそれは口にせず、気まずそうな視線をそこに送るだけ。
「……つっ」
杏樹が身体を動かしただけで、それは一層目立ってしまった。
>>685 「そう、仲良くなれるといいね」
さっき自分がしたように、潮の唇が近づいてくる。
自分も目を閉じ、潮の舌を受け入れる。
「く…」
伸びてくる潮の舌に自分の舌を絡ませ、再び潮を抱きしめる。
潮が唇を離すと
「上手よ、潮君」
そう言いながら、フレンチキスを返す。
「潮君、大人にしてあげる。」
潮のパジャマのボタンをはずし始めた。
>>684 「やだやだやだぁぁーー!!」
顔を洗ったばかりだと言うのに、痛みからなのか羞恥心からなのか
再び泣き始める。
「もぉー!離してってばぁー!」
三条の手から逃れる為に、思いっきり手をグルグル回していると
手になにやら硬い物が当たる感覚が伝わり、地面へと落ちる。
「ぐすっ………あれぇ……?」
お尻への痛みが無くなり、顔を上げると何故か顔を抑えている三条の姿が目に映る。
「(まさか、さっきの硬いのって……)せ、先生が悪いんですからねッ!
ペチペチ凛香のお尻叩くから、だからばちが当たったんです!」
そう言うだけ言うと、怯んでいる三条の横を猛ダッシュで逃げ去っていく。
が、戻ってきて。
「ごめんね変態セクハラ破廉恥陰湿短小早漏テク無しドスケベエロヤブ医者さん」
と、一言謝罪になってない謝罪をすると、自室に駆け込み、ベッドげと潜り込む。
689 :
東風 潮:04/01/12 02:32 ID:TfyIFTh+
>>687 「仲良くはしてるけど…」
まだ上手にキスができるわけもなく、舌は伸ばしただけでしかなかったのだが、
その舌に舌を絡められ、再び意識がぼぅっとしてしまう。
軽いキスをされてもまだぼうっとしていて、服を脱がされ始めたところでようやく
少し落ち着いてくる。あわててボタンを外そうとする手に自分の手を置き、
「大人にしてあげるって、一体何を…」
不安そうな表情で問い返す。
690 :
椿 杏樹:04/01/12 02:38 ID:uBXVwfgJ
>>686 >悪かった。俺はまた間違ってたみたいだな
(『また』?)と少し疑問に思いつつも、自分の話を理解してくれたようなので
にっこりと微笑む。
「そう?よかった。」
>それじゃ、頼みが一つ。……名前、教えてくれないか?
「名前…。あら、だってさっき私のこと『椿さん』って…。
あ、下の名前?ですよね。えへへ」
きょとんとした顔で尋ね返し、
「杏樹です。あんじゅ。杏の樹って……あ、れ?」
彼の体の変化に気付き、つられて気まずそうな表情でその部分から脚を下ろそうと
するが、余計に肌が擦れて刺激を与えてしまう。
「ごめんなさい気付かなくて、こ、ここが辛かったのかなぁ?それじゃあ…」
(厨房って監視カメラは…確か、無かったよね?)
実は今まであまり数える程しか体験した事がなく、手つきがおぼつかないが、
山城のズボンのファスナーを下げ、膨らんだ逸物を取り出すと
軽く細い指で擦ってみる。
「すぐ楽になるように、頑張りますから…。ほんと私、これがへたくそなの」
時折先端を舌で突付くようにして舐めつつ、両手でしばらく竿部分を擦る。
「ぺろ…。ちゅっ、…ちゅ…」
>>689 ボタンをはずす手を留めようとする潮の手を両手で包み込み
「大丈夫、私に任せて…
いつかは、潮君も覚えなきゃいけないことだからねっ」
戸惑う潮のパジャマを上下とも脱がせ、ブリーフ一枚にしたところで
自分もパジャマを脱ぎ捨てる。
もう、寝るつもりだったため乳房がいきなり潮の目の前に現れる。
パジャマのズボンとショーツをいっしょにおろしてしまうと、ベッドの横に
すくっと立った。
「ねえ、潮君これが女の子の体…
どう?」
臍の前で手を組み、乳房もヘアも潮に見えるようにしている。
692 :
三条 望:04/01/12 02:49 ID:iyVPoy46
>>688 不意に下半身を襲った思わぬ反撃。
(この女ぁ!)
そう頭の中で叫んだが…
「………」
咎めるその言葉は声にはならず、あまりの痛みにその場にうづくまってしまう。
>「ごめんね変態セクハラ破廉恥陰湿短小早漏テク無しドスケベエロヤブ医者さん」
「誰が…卑怯な変態セクハラ破廉恥職権乱用陰湿短小早漏テク無しドスケベエロヤブ医者さんだ…」
なんとか痛みを堪えながらなんとかそう凛香の言葉を否定するが、
すでに凛香の背中は暗い廊下の影に吸い込まれ、その言葉を耳にするものは誰もいない。
「いつか痛い目にあわせてやる…」
空虚な瞳で暗い廊下を見つめ、最後にそう呟いた。
693 :
東風 潮:04/01/12 02:50 ID:TfyIFTh+
>>691 「だけど…恥ずかしいよ…」
脱がされることそれ自体には逆らわないが、あらわにされた体を隠すように
両手を自分の体の前に重ねる。
来宮さんの素肌があらわにされると、好奇心には逆らえずにじぃっと食い入るように
観察しはじめるが、問いかけられると急に恥ずかしくなって視線を逸らし、
「…恥ずかしく、ないの?」
小さな声で、やっとという感じで問い返す。
>>690 「あんじゅ……杏樹か。わかった、ありがとうつば……じゃなくて、杏樹」
少しだけ落ち着いた顔を見せて、教えたもらった名前を反芻する。が。
>ごめんなさい気付かなくて、こ、ここが辛かったのかなぁ?それじゃあ…
「……なっ、ちょっと待てよ、っ!」
確かに辛かったのではあるが、気まずくなる所か杏樹はそこを触ってきた。
そして、覚束ない手付きで自身の硬くなった逸物が取り出される。
>すぐ楽になるように、頑張りますから…。ほんと私、これがへたくそなの
「なら無理しなくても……うっ」
細い指が繊細な動きで逸物を撫で、やや戸惑いながらも舌が触れてくる。
ぎこちない動きではあるが、それでも快感はあった。
「杏樹……いいのか、俺なんかに?」
自分にも一因があるのだが、向こうから積極的に奉仕してきたことで戸惑っているらしい。
時折、右手が杏樹に触りたい欲求を堪えるようにぴくっ、ぴくっと震える。
>>693 女の子のように体を隠そうとする潮を見てほほえましく思う。
>「…恥ずかしく、ないの?」
「うん、恥ずかしいわよ…
でも、潮君が大人になるために、がんばってるの」
視線をブリーフにおろすと、本人も気づかぬままもう一人の潮が起き上がっていた。
「ねえ、潮君苦しくない?」
そう言いながら、かちこちに緊張している二人の潮からブリーフを取り去った。
「潮君、立派よ」
そう言うと、小さな潮がこのみの唇に吸い込まれていく。
696 :
東風 潮:04/01/12 03:06 ID:TfyIFTh+
>>695 「僕のために?」
来宮さんの視線の先に気づくと急いで隠そうとするが、その間もなく最後の一枚を
脱がされてしまう。
恥ずかしさのあまりに視線を逸らすが、あらわにされたところが来宮さんの口に捉え
られると、経験したことのない感覚に思わず身震いして、
「来宮…さん…」
その先の言葉はもはや続けることもできず、ゆっくりと崩れ落ちるように上半身が
ベッドに倒れこんでいく。
697 :
椿 杏樹:04/01/12 03:08 ID:uBXVwfgJ
>>694 思ったよりも自分の責めに敏感に反応してくるので、少々戸惑いつつも
唇で先端を咥え、舌でチロチロと舐めたりしてみる。
>杏樹……いいのか、俺なんかに?
「え?ええ…。あ…嫌でした?こんな、いきなりだったから…」
まさか「実は私の口腔奉仕の練習を兼ねてです」などとは言える筈もなく、
若干遠慮しながらも引き続き逸物をしゃぶってゆく。
「んむ…。ちゅぱ、んっ、ちゅう…」
落ちる巻き髪を耳にかけ、そっと手を添えて舌を這わす。
途中ズボンに手をかけて更に下ろし、もっと露出させて今度は
袋の部分までに触れやわやわと愛撫してみる。
「(みかささんに電話で教えて貰ったの、えーと…どうだったっけ…)
山城さん、どう…ですか?ちゃんと気持ちいい…?」
彼が何かを堪えている様子には気付く様子もなく、
そのくせダメ押しと言わんばかりに上目遣いで尋ねると
「んふ…ぅ」
ただ一生懸命に、下を向いて逸物を舐めている。
>>696 「んく・・・くちゅ…んぐ、んぐ、んぐ」
このみが咥えた潮は、潮がベッドに倒れこむと同時に爆発を起こし、
このみの口の中いっぱいに白濁をぶちまけた。
ごくりとのどを鳴らして、すべてを飲み込むと
「ふふ、ご馳走様…
あら、まだ元気ね…これならすぐ大丈夫ね…」
片手を自分の秘所にやると、潮のはじめての相手をできるという興奮からか
十分に潤っていた。
「今日は、私に任せてね。」
潮の腰の上に馬乗りになると、潮を秘所に迎え入れる。
>>697 ぎこちないながらも、そこそこの快感を与えてくれる杏樹の奉仕。
>え?ええ…。あ…嫌でした?こんな、いきなりだったから…
「いや、思ったより……いい。勝手だけど…やめないでくれないか?」
技術的には上手いとはいえないのだが、淫靡な視線や仕草、その他色々と思うところがあるらしく、時折逸物がびくっと震える。
努めて平静にしていた呼吸も、荒さが目立ってきていた。
>山城さん、どう…ですか?ちゃんと気持ちいい…?
上目遣いでそう聞かれ、さらにはずみで吐息も逸物に触れてくる。
「……!」
その勢いで、我慢していた手が再び杏樹の髪を、背を撫で始めてしまう。
愛撫をさらに優しく甘くしたようなその手つきで、髪を弄り、背筋をなぞる。
そうするうちに、また逸物が硬さと膨らみを増した。
700 :
東風 潮:04/01/12 03:27 ID:TfyIFTh+
>>698 未熟な上に未経験な体には強すぎる刺激だったのか、はぁはぁと荒い息を
ついている。
「こんな…こと…」
切れ切れに話しながら駄々をこねる子供のように首を振るが、余韻で力も
入らないらしく、そこで言葉も止まってしまう。
そして、されるがままに来宮さんの中へと引き込まれると、半分刺激に
飲み込まれたような、残りの半分は泣きそうな表情になり、
「どうして…」
一言それだけ言うと、後は初めて覚える激しい刺激の波に飲み込まれていく。
701 :
椿 杏樹:04/01/12 03:31 ID:uBXVwfgJ
>>699 >勝手だけど…やめないでくれないか?
「ううん。いいですよ、わかりました」
軽く微笑み、口での奉仕を続けていたが突然また抱き寄せられて驚く。
その拍子に口から逸物も一旦抜かされてしまう。
「…っ?」
手が背中や髪を撫で、先ほどとは少しだけ違う(?)感じの手つきに
(どうしたのかしら)などとふと思う。
「あの…?きゃ!だ、だめ…そんなとこ、押し付けちゃ、いや…」
跨ぐように山城の上に乗っている状態なので、自然と彼の硬い逸物が
強く抱き締められているせいか、自分の秘部にぐりぐりと押し付けられている。
「ん…!」
唇を結んで、薄い下着越しの秘所への刺激に耐える。
身体は勝手に反応し、既にショーツに愛液が滲んでしまってはいるのだが。
>>700 潮の表情が快感と困惑にゆがむのを見て、ますます興奮して
腰を大きく振る。
さすがに、一度出した後だけにさっきよりは長く潮は爆発をこらえている。
「うしおくん、きもちいい?
私…きもちいの…潮君がわたしのなかで…
ひゃ、うしおくん、・・・・・・」
このみの中心でで潮の白濁を受け止めると、潮の横に添い寝しキスをする。
「どう?気持ちよかった?
潮君、もっといろいろなこと教えてあげるからね…」
興奮と快感で疲れたのか、潮はほうけた顔で眠ってしまったようだ。
パジャマを着せ自分もパジャマを着ると、抱き上げ潮の部屋間で連れて行き
ベッドに寝かしつけた。
「おやすみ・・・」
最後にほっぺたにキスすると、そっとドアを閉め自室に戻っていった。
>>701 「……ぁ」
抱き寄せて背中や髪を愛撫し続けているものの、分身の方は欲望を放ちたいという主張を続けている。
そのせいか、自然と逸物は杏樹の下着越しの秘所へと擦り付けられている。
>あの…?きゃ!だ、だめ…そんなとこ、押し付けちゃ、いや…
「もう止まるわけないだろ……。大体杏樹だって、濡れてるじゃないか」
逸物に愛液が絡みつくと、それはますます強くいきり立っていく。
「……」
無言でショーツをずらすと、有無を言わせず一気に挿入する。
ほどよく内部もほぐれて湿っている事を確認すると、ぐいぐいとかき回すように腰を使う。
そうして、着衣のままの杏樹の胸や腰を、柔らかく愛撫していった。
「なんだ……いやって言っておいても、こっちはトロトロになってるじゃないか」
そんな言葉を、投げかけながら。
705 :
東風 潮:04/01/12 03:51 ID:TfyIFTh+
>>702 「うぅ…」
来宮さんの腰の動きが強まると、小さなうめき声のような声を上げる。
後は荒い息をつくだけで、表情がだんだんと快感に飲まれて行き、
それが限界に達したところで、もう一度、かすかなうめき声とともに
来宮さんの中に吐き出してしまう。
そして、そのまま意識を手放して眠りに落ちる。寝息は穏やかだが
表情には疲れが見える。
服を着せられ、部屋に連れて行かれても目を覚ます様子はない。
多分、このまま朝まで起きてはこないだろう。
707 :
椿 杏樹:04/01/12 04:02 ID:uBXVwfgJ
>>704 >無言でショーツをずらすと、有無を言わせず一気に挿入する
「…あっ!くぅ……。…んっ、きゃあっ」
強めに深く挿入されて、貫かれる感覚に声を漏らす。
下から突き上げられるが、どうにもどこかから見られている事を危惧しているのか
肩にしがみつきながらも積極的には動かない。犯されるままである。
「ふ…。ううっ、あっ、お願いします。するなら…早く…やぁ…。
誰にも見られないうちに、して…ください…。あっ、あぁんっ」
(やだ、なんで私…こんなに…。誰を気にしてるの?)
服に顔を埋めつつ、自分のエプロンのポケットにもちらりと目が行く。
(伊達さん…)
「んっ、あっ…。ふあぁっ、でも…。
これで貴方の慰めになるのなら、わたし……」
まだお役に立ってますよね、と言おうとしたが彼の動きによって
言葉が途切れ、揺さぶられるだけになり――
「あん!あうっ…」
「もうわたし……だめ…っ!きゃ、あぁぁっ!!」
そう言うと一際高い嬌声を上げて達する。
>>707 「くっ……はっ…」
杏樹が積極的に動けないとみると、自分の思うままにすべく一気に腰を使い始める。
接合部からは淫らな水音が響き渡り、杏樹の嬌声と重なっていく。
「見られるのが嫌か…?どうせこの時間には誰もやってこないさ。感じたいなら感じた方が…いいぞ?」
擦りつけてから腰を引いては突き、擦りつけてから腰を引いては突きを繰り返して、いつしか限界が近づく。
>もうわたし……だめ…っ!きゃ、あぁぁっ!!
そうして、杏樹が達した事で、逃れようのない絶頂への快楽が逸物へと届く。
「くっ……もう、出る…っ」
そのまま中でぶちまける……かと思われたが、それをとっさに抜いた。
ほとんどその瞬間に白濁が飛び散り、杏樹のエプロンに点々と白い汚れと痕を残していく。
「……はぁ…はぁ」
脱力してしまった杏樹の身体をゆっくりと壁に寄りかからせ、自分もその隣に背を預ける。
「何か、結局全部俺が悪い事したみたいだな」
厨房の天井、もしくはその遥か遠く─を仰ぎ見て、ぽつりと言う。
「でも、俺は……」
そう言った所で、ふと杏樹のエプロンから「何か」が覗いているのが見えた。
小さな、ほんの小さな感情の動きが胸を揺すぶる。
「……何でもない。悪かったな、杏樹。……それじゃ」
簡単に後始末と茶葉の片付けをすると、また冷たい雰囲気を纏って厨房から出て行く。
「……けっ。俺って奴は…」
物憂げな表情を浮かべたままで、自室へと入る。
「結局俺は、過去からも、家の事からも解き放たれないのか…」
杏樹の仕草や会話に何を見たのか。それまではまだ本人以外にはわからなかった。
709 :
椿 杏樹:04/01/12 04:42 ID:uBXVwfgJ
>>708 行為を終えて、ぐったりとしたままでぼうっと話を聞く。
>何か、結局全部俺が悪い事したみたいだな
「…いいえ?そんなこと、たぶん無いです…」
心配げに覗き込んでフォローするが、また山城が話し始めたので
言葉を止める。
>……何でもない。悪かったな、杏樹。……それじゃ
「あ、うん…おやすみなさい。
あのっ。……何か困った事あったら、また言ってくださいね」
厨房から出て行く彼に、乱れた服を直しながら言う。
「変わった人だったなぁ。ま、ここのお屋敷じゃあ普通な方なんでしょうけど」
天井をぐるっと自分も見つめて、監視カメラを探してみるが、今のところは見当たらず。
(御主人様に見られるのは別にいいんだけど…)
「……。こんなの見ても、また遊んでくれるかなぁ…。飯塚さん」
どうやら周囲の予想には沿っているようなそうでないような。
彼の事は、幼い子供の遊び相手みたいな認識のようである。
鍵束を手に、お屋敷の戸締まりをして回っている。
深い絨毯に室内履きが擦れる音が静かな廊下に響き
ランプに似せた照明が、ボーセの影を幻想的に浮かび上がらせていた。
屋敷に届いた年賀状の整理をしている。
「毎年毎年、こんなにたくさん……ああ、もう、何がなんだかわかんないよ〜っ」
投げ出しそうになるのを抑え、取りあえず名前の五十音順に並べていく。
ロングスカートの裾を踏んでこけるので、スカートを短くしようと
裁縫道具を用意しているが…
洋裁が苦手なことを思い出して、困っている。
「……あ、侯爵様からの年賀状だ……ん? でも、ちょっと変だな……?」
可愛らしい猿のキャラが描かれて、更に色ペンで彩色されている年賀状を
不思議そうに見つめる。
「うーんと……藍……子より? 侯爵様の妹さんかな?」
716 :
:04/01/13 23:34 ID:g+oKZEDf
「……あ! 奏さんからだ!」
自分宛の年賀状を見つけて、目を輝かせる。
「嬉しいな〜♪……あ、私……お返事書いてない……ような……」
途端に冷や汗が流れる。
休憩室に鍵束を返し、自室に戻っていく。
お屋敷が広すぎるせいか、室内だというのに廊下ですら吐く息が白く感じられる。
「こんなことしてられない! 早く書かないとっ!」
年賀状の山を放り出して自室に戻る。
机の上に一枚の年賀状があることに気付き、それを手に取る。
「あ……出し忘れてただけだったんだ……そうだ、直接届けちゃおう〜♪」
年賀状の整理をすっかり忘れて、コートを羽織ると名無しの御主人様の屋敷へ向かう。
呼び鈴を鳴らして、寒そうに背を丸める。
「奏さんいるかな〜?」
運悪く、という感じで扉の前を通りがかった時に呼び鈴の音が聞こえてしまう。
───やはり、私が応対しなければならないのでしょうね…
声が出ない事は、こういった業務に差し支えるのでなるべく出たくないのだが。
何かと人手が足りないため、諦めて扉のロックをハズし、外で震えていた女性を迎え入れて一礼した。
───この方もメイド…? 見たことの無い方だけど…
相手のみなりを見て、この屋敷のメイドかと勘違いをする。
>>721 中から見知らぬ女性がメイドが出てきて、一瞬きょとんとするが
すぐに事情を悟る。
「ああ、新しいメイドさん? 私、伯爵様のお屋敷で働いている
安藤五月って言います。気軽に五月って呼んでね」
そう言って、手袋を取って冬果に片手を差し出す。
「あなたのお名前は? 良かったら教えてくれないかな?」
冬果の事は全く知らないので、にこにこと笑顔で尋ねる。
>>722 >「ああ、新しいメイドさん? 私、伯爵様のお屋敷で働いている
自分の勘違いを知り、内心恥ずかしくなるが、どうにか対面を繕う。
>「あなたのお名前は? 良かったら教えてくれないかな?」
可愛い顔立ちで愛想良く笑って片手を差し出す五月に、ちょっと悪戯してやりたくなり
こちらも微笑み返し、その手を握り返すのではなく、両手で包み込み。
てのひらに、指先でゆっくりと文字を画いた。
───ワタシノナハ アカギ フユカ デス
そう書き終わると、後から着いてきたボーセが見知らぬ客に対していつもやるように
鼻面を押しつけるようにして臭いを五月の臭いをかぎ始めた。
>>723 握手を求めたはずが、返答もなく両手で握られて少し戸惑う。
「え、え? 何? え……あ、うそ……もしかして?」
手のひらに文字か何かを書かれた事に、冬果は耳が聞こえないのだと思い込む。
「ごめんなさいっ、私、知らなくて。あ、あの……えーと……"ふゆか"さんね?」
大げさに口を動かして冬果にそうジェスチャーしてみせる。
その時、冬果の背後から大きな犬が出てきて、驚いた風に後ろに下がってしまう。
「きゃあっ!? あ、い、犬……? えっと……」
鼻を動かすボーセの頭をおそるおそる撫でてみる。
「……ふわふわで気持ち良い。大人しいね。冬果さんのペット?」
と、尋ねる感じで、冬果に向かって頭を傾げる。
>>724 狼狽える五月を見て、くすりと笑い。
>「ごめんなさいっ、私、知らなくて。あ、あの……えーと……"ふゆか"さんね?」
──キニシナイデ
と書いてみせる。
かなり本気で狼狽えてる五月を見て、ちょっと罪悪感が浮かぶ。
>「……ふわふわで気持ち良い。大人しいね。
相変わらず、女性にだけは大人しいボーセを見て、ちゃっかりしてるわね、と嘆息する。
>冬果さんのペット?」
が、次の言葉の返答に詰まる。
ボーセは……
つい、遠くの方を見つめるようにして思いに耽ってしまう。
しかし、目の前に五月が居る以上、思いを宙に飛ばし続けることは出来ない。
散々、迷った挙げ句
──ファミリー
とだけ書いて見せた。
本当の事は、言えない
>>725 考え込んでしまった冬果を見て、変な事を言ってしまったのかと思う。
(そうか。耳が不自由なら……盲導犬とか、そういう類だよね……私ってバカね)
少し後悔していると、ようやく手のひらに答えが返ってくる。
「……ファミリー? ってことは家族ってことよね。弟とか妹とかそんな感じかな?
そっかそっか。可愛い家族だね〜っ」
ごまかす感じでそう言って、ボーセに頬を寄せ、柔らかい毛並みを顔で受ける。
「さて、と。冬果さん、奏さんいるかな? あ、えーと……」
冬果の手を取り、手のひらに『かなさんはいますか?』と書いてみる。
「もう眠ってるかも……だったらこれ、渡してもらえるとありがたいんだけど……」
ポケットから年賀状を出して、冬果に差し出す。
>>726 >「……ファミリー? ってことは家族ってことよね。弟とか妹とかそんな感じかな?
僅かな心の動揺を出してしまったせいか、五月が努めて明るく振る舞ってくれているのが分かる。
──ここのお屋敷に来る人は……優しい人ばかりね
今まで屋敷にあった人達の顔を脳裏に浮かべながら、五月の顔も、それに加える。
>「もう眠ってるかも……だったらこれ、渡してもらえるとありがたいんだけど……」
言われて、頷いて見せた。
──キコエルカラ、マカセテ
と書いて、ちょっと微笑んでみせる。
差し出された手紙は、横からボーセが、はむ、っと軽くくわえて受け取る。
冬果が首の後ろを押して促すと、そのまま奏の自室へと走っていった。
>>727 「……え? 耳、聞こえるの? じゃあ……話が出来ないだけ?」
そんな事が起こりうるのか疑問に思い、年賀状を持ったまま少し考え込む。
その隙に年賀状をボーセがくわえてしまい、冬果に促され
おそらく奏の部屋へと持って行くのだと思い、感心してしまう。
「ふふ、可愛い郵便屋さん、よろしくお願いねっ」
大きな尻尾を揺らして走っていくボーセを見つめながら、くすっと小さく笑って手を振る。
「そうだよね、耳が聞こえなかったら私が押した呼び鈴が聞こえないはずだもんね。
それにしても……」
言いながら、冬果を中心にぐるりと回る。
「冬果さん、大きいね。私、ちょっとうらやましいな。ほら、私あんまり背が高くないから」
再び冬果の目の前まで来ると、改めて彼女を見上げる。
>>728 >「冬果さん、大きいね。私、ちょっとうらやましいな。ほら、私あんまり背が高くないから」
──アマリ イイコトアリマセンケドネ
──男モノガ着ラレルコトクライシカ
そう書いて返してから、つい、目の前に来た五月の髪手でを梳くように触れてしまう。
淡い栗色のような光沢の髪は、思った通りサラサラと手触りが良く、まるで真珠を指に零したようだった。
>>729 「良いことない?……そうなの? でもさ、棚の一番上にある物とか楽々に取れたり出来るし
電球のお掃除とか……ん? どしたの?」
自分の髪に触れる冬果の手を見るように視線を動かし、その手に自分の手を重ねる。
「やだ、何か付いてた? 年賀状の整理をする前に倉庫の掃除をしてたから
埃とか付いてるかも……ごめんねっ」
そう言って、慌てて自分の髪を撫で回し、乱れを直すように整える。
「話が出来ないって、大変じゃない? こんなこと聞いていいのかわかんないんだけど……
虐められたりしない? あ、このお屋敷の人にじゃなくて、お、お客様……とかに」
>>730 >「やだ、何か付いてた? 年賀状の整理をする前に倉庫の掃除をしてたから
つい無意識のうちにしてしまった行動を手を重ねて止められ、ふと我に返る。
──長年の習慣、だったものね…
バツが悪そうに手を引っ込めるが、五月がそれほど嫌がって無い事にほっとする。
──あの子も生きていれば……
再度、物思いに耽りそうになるが、それも五月によって阻止される。
>「話が出来ないって、大変じゃない? こんなこと聞いていいのかわかんないんだけど……
その言葉尻から、何となく五月の聞きたいことを想像してみる。
正直な所、まだ「お客様」と、会ったことはあるけど、当たった事は無い。
だが、それを言ってしまうと、余計な心配をかけてしまいそうだし
想像があっているか分からないのでワザと嘘をついた。
──イイエ、特ニハ
何となく、顔は逸らしてしまっているが…
>>731 「あ、そ、そう……なら良いんだ。メイド同士、悩みとかあったら何でも相談して?
私も冬果さんのこと頼っちゃうからっ」
どことなく冬果が正直に答えてないと覚るが、それには触れず冬果の両手を取る。
「……なんか、すごく頼れそうな感じがするんだよね。身体が大きいだけじゃなくって
心も大きそう。変な言い方だけど」
そう言って、照れたように笑って見せる。
「じゃあ、私帰ります。今度また、ゆっくりお話……してくださいねっ」
握っていた冬果の両手を上下に振るように動かして、ゆっくりと離す。
そして、ボーセに手を振ったように冬果に手を振ると、屋敷を出て行く。
「……普通の人より大変なんだろうな……」
帰り道いろんな考えが頭を巡り、同情だけはしてはだめだと心に決める。
>>732 五月の姿が見えなくなるまで手を振って見送り
自室に帰る途中、去っていった五月の事を思い出しながら、自分のことについても思い直してみる。
──声、か……
以前の自分であれば、もう少し愛想良く、いや
もっと彼女と仲良くなれたかもしれない。
そんなことばかり、一頻り考えた後
>「あ、そ、そう……なら良いんだ。メイド同士、悩みとかあったら何でも相談して?
五月の言葉を思い出して、ちょっと思案気に立ち止まる。
──いつか
──いつか、彼女やこの屋敷の人にも本当の悩みを言える日が来るのだろうか
いつか…言おう
そう願いながら廊下を歩き始めると、いつの間にかボーセが横に来ていた。
お互い只黙って、毅然と同じ方向に廊下を進んでいる。
その姿を見て、ちょっと心が楽になる。
今の所は、言葉もいらないボーセがありがたかった。
734 :
名無しさん@ピンキー:04/01/15 13:17 ID:8+EGA8YN
一月も半分が過ぎて、年始の来客も少なくなってきたので
休憩室で一息ついている。
737 :
椿 杏樹:04/01/15 23:02 ID:GI23GOud
暖炉の前にうずくまって一人、毛布を被りコーヒーカップを手にしている。
「……。」
が、何かを懸念しているらしく口を一切つけないまま。
不安そうな表情なのを、コーヒーの香りで気持ちを落ち着かせている。
「ふわぁ〜……」
大きく欠伸をすると伸びをしながら立ち上がる。
「そろそろ施錠の見回りをして、早めに休むとしましょうか」
「お前さ、何送って来てんだよ……。
困るんだよこんなの。大体バレンタインなんか一月も後だろ。
…え?デパートでバーゲンのついでに?」
厨房で宅急便のダンボールを困った顔で開けつつ、携帯で誰かと話している。
「とにかく、今更何も貰う義理無いから。全部送り返すからな」
「さてさて、上手くやってるかしら?」
合鍵で屋敷へ入ると、勝手知ったる様子で厨房あたりまでやってくると
以前に来た時のことを思い出して、ふと立ち止まる。
「また会える……なんて都合のいいことはないわよね」
>>740 「チョコレートだけならともかく、なんだこりゃ。…うさぎの耳?
……(瑞葉さんにつけたら、かわいいかも)」
ぽわぽわんとよからぬ妄想をするが、慌てて振り切り耳つきカチューシャをダンボールにしまう。
「何考えてんだか。返すんだって!バカ」
と、していると厨房に近づく足音に気付く。
「?…あっ、いらっしゃいませ。ようこそ、えっと…何かお作りしましょうか」
立ち上がり少し緊張した面持ちで紫に挨拶する。
>>741 傍らからかけられた声に、そちらを振り返る。
「あら、こんばんは……ってあなた」
突如身を乗り出すようにして瀬名の顔をマジマジと見る。
「……まさか兄さんの隠し子だったり?」
瀬名の顔に、どこか主人の面影があるのに気づいたらしい。
743 :
桜庭 奏:04/01/15 23:38 ID:RlP21QZG
受験間近ということもあり、真剣に今までの復習をしている。
電気スタンドの側には、義弟から送られた合格お守りと、司にもらった
住所の書いてある紙が置いてある。
(今、働きながらこうして勉強出来ているのは、御主人様のおかげなのよね。
そして、他のみんなのおかげ。)
そういう思いからか、このチャンスを無駄にはしたくないと思う。
(……司様、私がんばるから、……悔いの残らないようにがんばるから。
司様の事を、もっと知りたい。ホントは、司様の事を考え出すと
勉強なんて手に付かなくなりそうなんだけど、がんばるから。)
住所の書いてある紙をちらっと眺めながら、再びシャーペンを握りなおした。
>>742 >……まさか兄さんの隠し子だったり?
「…兄さん?」
紫とは初対面で主人の妹だという事に気付かず。
杏樹に煎れたものと同じコーヒーを差し出しつつ、訝しげに眉を寄せる。
「いや、俺はただの使用人です。母親もここの使用人でしたし…。
奥様のお身内の方とは、縁は無いと思うんですが。あ、どうぞ。うまくないかもしれないけど」
お茶請けにキャラメルクッキーを薦める。
「こういうものばっかですけどね、作ってるのは」
恥ずかしげに微笑んで見せる。
>>744 「使用人? それにしては……ああ、ありがとう」
コーヒーとキャラメルクッキーを受け取って微笑む。
その表情には僅かながら瑞葉と共通するものがあったりする。
「……うん、なかなか美味しいじゃない。いいお婿さんになれるわよ」
瀬名の頭を撫でながら言う。
「ああ、そうだわ。あなたの名前、教えてくれるかしら? 私は紫よ。萩野紫」
半月以上にわたっての休暇(溜まっていた有休を全て使い切って)を終えて、実家から戻ってくる。
「んー、メイド服を着るのも久しぶり」
そう言って意気揚々と仕事に出たのはいいのだが……
「あうー……なんか、私の仕事多すぎ」
ぺたん…と休憩室のテーブルに顔を乗せて、しばし脱力する。
自分が今まで休んでいた分の皺寄せやら何やらで、殆ど一日中忙殺気味なのであった。
4泊5日のスキー教室から帰ってきて、荷物の片付けをしている。
そして、たまっている洗濯物の入った袋を抱えて廊下に出た。
>>745 >瀬名の頭を撫でながら言う。
「わわ、や、やめてくださいよ子供じゃないんだから…。って、すいません!」
客人であるという事を忘れて応対してしまった事を思い出し、
頭を軽く下げて謝る。が、紫の微笑む表情にはどこか見覚えがある。
(あれ)
>私は紫よ。萩野紫
「萩野…。あ!萩野って、瑞葉さんのお母さんですか?それで…」
更に驚いてカップを落としそうになる。
「俺は、えーと…瀬名です。柏葉、瀬名。あの…」
まさか瑞葉と必要以上に仲良くしている、などとまでは言えない様子である。
>>747 「はう……」
くたっとなりながら、ようやく最後の仕事─主人の入った後の風呂掃除を終える。
「御主人様怒ってるのかな…?なんか私に仕事が集中してた気が……」
そんな事を思いながら、しばし浴室の前で沈黙。
「私も、このままお風呂入ろっかな」
>>748 >子供じゃないんだから
「ん〜可愛いかわいい」
瀬名が照れるのも構わず髪の毛を弄ぶ。
>俺は、えーと…瀬名です。柏葉、瀬名
「そう、瀬名ね……瀬名、ん?」
何か気づいたのか、頬に指を当てて考え込む」
「ええと、だからつまり……いえ、
ちょ、ちょっと待って。落ち着いて、一つずつよ……。
まずあなた、苗字は柏葉で間違いないわね?
それで母親がここで働いていたって。
その人、南って名前じゃない?」
洗濯室に洗濯物の入った袋を置くと、あとはメイドさん(出来れば姉)に
任せることにしてその場を離れる。
「寝る前にもう一回湯船に入ろうかな。」
お風呂から上がって時間がたってしまったからか、少し冷えてくる。
自室に戻ってお風呂に入る準備を整えると、再び浴室へ。
>>749 扉を開けると、浴室の前にいるみかさに気付く。
「あれ?みかささん?」
しばらくの間会っていなかったので、少し目を見開くと嬉しそうに微笑む。
「帰ってたんだ。おかえりなさい。
俺も、スキー教室で今日戻ってきたんだけど……、お休み長かったね。
あんまり長いから帰って来ないかと思って心配してたんだ。」
>>751 茶色の髪を弄ばれ、されるがままになっているが
紫の胸が近づいてしまって余計にもがく。
「ゆっ…紫、様!わかりました、わかりましたから!
髪は触ってもいいけどその、胸が近いです…!!」
瑞葉にも目に触れそうな場所で彼女の母親に手を出したら、どう考えても修羅場決定である。
暴れているうちにようやく紫の手が離れたのでほっとする。
>その人、南って名前じゃない?
「へっ?南…そ、そうですけど。それが何か…」
突然の質問に、頷いて答える。
「そうか…。奥様は知ってるんですよね、うちの母親の事も。
だって瑞葉さんのお母さんって事は、あの人の…妹?なわけだし」
「………使用人でもありますけど、縁が無いっていうのは嘘です。
俺は、本当はあの御主人様の子供みたいですよ。不本意だけど」
コーヒーを口にする。
「でもいきなり『俺は貴方の実の息子です』なんて言うのも癪だし、執事さんだけには事情を話して
残りの人には全員秘密にしてるんです」
>>752 「入っちゃおうかな。個室のは狭いしちょっと寒いし」
そう言ってカチューシャを外そうとしたと所で、俊がやって来た。
「あ、俊じゃない。久しぶり〜って言うか、私の方はただいまだね」
にっこりと笑って、俊に応じる。
>俺も、スキー教室で今日戻ってきたんだけど……、お休み長かったね〜
「あ、スキー行ってたんだ。私は最近スキーもボードも行ってないなぁ…」
そんな事を言いながら、ふと思う。
(ほんとは、帰って来るか迷ったんだけど)
帰って来ないという言葉には反応せず、しばしの間。
「……ね、俊」
やや考えた末で、いつもの明るい声のままでこう言う。
「せっかくだから、私と一緒にお風呂入らない?」
>>753 >俺は、本当はあの御主人様の子供みたいですよ。不本意だけど
「そう。南の子……それで兄さんの子でもあるわけね」
そこで深いため息をつく。
「じゃあ南も、なにも出て行くことなかったじゃない……」
悪戯っぽい表情が一瞬消えて沈欝なものになるが、すぐに元にもどる。
「ああ、ごめんなさい。で、二つ目だけれど、
その前に、私のことは紫さんでいいわよ。私も瀬名って呼ぶから。
だって、将来は私の娘のダンナ様でしょう?」
故意にか偶然か、さらに胸を突き出すようにして言う。
「瀬名って名前にも聞き覚えはあったのよ。
瑞葉から聞いたわ。あの娘とつきあってるのよね?
どう? 上手くやってる? どこまでいってるの?」
興味津々、といった感じで尋ねる。
>>754 体重計に乗ってみたりしながらみかさの話を聞く。
少し間の空いたみかさが気になって振り返る。
>「せっかくだから、私と一緒にお風呂入らない?」
「うん、俺今日二回目なんだけど、あったまってから寝ようと思って
もう一回来たんだ。」
そう言って歯を見せてニッと笑う。
同い年の子達と数日間ずっと一緒だった影響か普段よりも
表情が子供っぽい。
一緒に入る、と言ってからしばらくしてその意味を分かり、
急に真っ赤になる。
「みかささん、俺先に入ってるから。」
急いで服を脱ぐと、さっさと中へ入ってしまう。
>>753 「誰にも秘密ですよ。奥様、じゃなかった。紫さんだから言ったけど。
瑞葉さんにも…とりあえずは内緒にしておいて下さい。また悩みそうだから」
しばし沈黙が包むが、話題が変わり
>だって、将来は私の娘のダンナ様でしょう?
などと尋ねられたので驚く。
「は!?え、あ、あのっ…。ま、まだそんな俺は何も付き合ってるっぽい事
してやれてないし…、普通です!普通!
まあ、いくところまではいってない、とは言いません…けど…」
真っ赤な顔でうろたえながら、答える。
だが、話すうちに瑞葉の事を思い浮かべたのか
優しい表情でふっと微笑む。
「……でも…。いつか時間が取れたら、やりたい事は沢山あるんです。
自転車の後ろに瑞葉を乗せて、近くの川辺まで散歩に出かけたりとか。
普通の同い年くらいの奴らがしてるような、普通のデートとか」
「お互い忙しいし、御主人様の目もあるからそんなにはひっついたり出来ませんけどね。
あっ、そうだ…車の免許も取ったんです、ホラ」
実は車も購入したらしいのだが、とりあえずは手元にある
胸元にずっと入れてあった運転免許を紫に見せる。
「旦那はまだわからないけど、まあ運転手にはなれるかな」
>>756 「俊……」
子どもっぽい笑みを浮かべる俊を見て、しばらくそのまま立ちつくしてしまう。
>みかささん、俺先に入ってるから
「あ、うん……私もすぐ行くね」
恥ずかしそうに浴室に入って行く俊を見て、小さく決意めいた頷きをする。
そうして、脱衣場の戸の鍵(神楽館参照)を閉めると、自分も衣服を脱ぐ。
「……俊、入るよ…?」
一応バスタオルを巻きつつも、以前より少し伸びた髪は下ろして浴室の中へ。
「んー、やっぱり仕事とか勉強の後はお風呂よね、俊?」
バスタオルを惜しげもなく外して、かけ湯を浴びてから浴槽へと身体を沈める。
>>757 「ふぅん……」
表情が二転三転する瀬名を興味深げに見やる。
(頼りないのやら、信頼していいのやら……)
「そんな情けないこと言わないの。いくところまでいってるんでしょ?
私は瑞葉の好きにさせるつもりだし、責任も自分でとらせるつもりなんだから、
パートナーのあなたがしっかりしないとダメでしょ」
とりあえずけしかけるようなことを言うと、
瀬名の両頬を手で包み込み、不意打ちのキスをする。
「……素材はいいんだし、もっとグイグイ行きなさい、ね?」
>>758 さっとシャワーを浴びると、みかさの入ってくる前に湯船に入る。
>「んー、やっぱり仕事とか勉強の後はお風呂よね、俊?」
「うん…」
バスタオルの外されたみかさの身体に視線が行ってしまい、
真っ赤になりながら慌てて視線を逸らす。
「んんっ あーあーあー」
何か話そうと思い声を出すが、いきなり声が裏返る。
「そういえばさ、俺そろそろ声変わりみたいなんだ。
おねえちゃんが俺の声落ち着かなくて気持ち悪いって言って……失礼だよな。」
お湯の中でふくらはぎをマッサージしながら、その時の姉を
思い出したのかわずかに眉根を寄せる。
「あ、みかささん、俺ね、この前の身体測定で身長結構伸びてたんだ。
おねえちゃんよりも大きくなったよ、153.7cm!!」
かと思えば、急にこの事を思い出してよほど嬉しかったのかニカッと笑いながら
みかさの方を向く。
>>759 >パートナーのあなたがしっかりしないとダメでしょ
「すみません」
苦笑する。と、不意に紫に唇を奪われる。
「…んっ?」
>……素材はいいんだし、もっとグイグイ行きなさい、ね
「む…無理ですよ。今だって、紫さんにされてるばっかりだし…」
顔を下に背けると、紫の胸の膨らみが丁度また目に入ってしまう。
さすがに自分の母親ほどの女性相手、しかも客人相手に暴走こそはしないものの
目のやり場に困る。
手が思わずその胸に触れてしまいそうなのも、無意識で必死に堪えたりしている。
>>761 「ん?」
瀬名が不自然に視線を反らしているのに気づく。
「なに? 触ってみたい?」
「悪い子ね。恋人の母親でもいいんだ〜」
この辺りは兄と似ているのか、意地悪なことをいいながら
耳元や首筋に吐息を吹きかけてみせる。
「でも仕方ないかしらね、若いんだもの。
それに、この前久しぶりに一緒にお風呂に入って思ったんだけど、
瑞葉ってまだちょっと発育が足りないわよねぇ」
瀬名の頭を胸に抱え込み、さらに手を下腹部の方へ伸ばしながら言う。
「実は欲求不満が溜まってたり?」
>>760 「あー、なんかもうやらしい事考えたでしょ、俊ったら」
慌てて自分から視線を逸らした俊の行動を目ざとく発見し、少し意地悪っぽく言う。
>んんっ あーあーあー
「?」
そう言われれば、確かに俊の声が少し不安定になったようにも思える。
「そっか……俊もそのくらいの年だもんね。でも…奏ちゃんも気持ち悪いだなんて…ふふっ、あははっ」
俊を見上げてそんな事を言う奏の姿を思い浮かべ、つい笑ってしまう。
「でも…俊も確かに背が伸びたよね。このままだったら私も追い抜かれちゃうかな?」
そんな調子でにこにこと笑いながら話していたが、不意にすっと表情が静まる。
「ねえ、俊」
湯船の中で、そっと俊を抱き寄せるようにして、囁く。
「大事な話があるの。私……もうこれ以上、こんなふうにあなたと関係は持てない。理由、わかるよね?」
目を伏せるようにして、続ける。
「……私は今年のうちに実家に帰るから。だから、勝手にあなたと関係を持っておいてなんだけど……」
言葉に詰まり、話の途中から何も言えなくなってしまう。
>>762 「欲求不満だなんて、そんな事ない…、っ」
言葉で抵抗してみせつつも、首筋の吐息に眉を顰める。
>瀬名の頭を胸に抱え込み、さらに手を下腹部の方へ伸ばしながら言う。
片手で胸を掴むようにしがみ付き、紫の行動にどうしていいかわからなくなる。
下腹部の手は服を掻き分けて、スカートの奥へと導かれる。
「…ダメだよ、このままじゃ…紫さんまでめちゃくちゃに、するかも」
紫の胸に顔を埋めたまま、下の手をどうにか離そうともがくが、
逆に紫の内腿などを弄るような刺激を与えてしまう。
「俺はおかしいんです、急にいつも変になるんです…!だからきっと瑞葉も幸せに出来ない…」
「う…」
苦しげに息を吐くが、次の瞬間には
紫の服の胸ボタンを外して肌を露出させ、ブラをずらして乳房に吸い付く。
「…んっ、ん、…っ」
子供が甘えるように乳房を舐め、時折手で乳首を弾いたりしてみる。
>>763 真面目な表情になったみかさを見て、自分も表情を引き締める。
>〜理由、わかるよね?」
おそらくは浴室でのみかさの様子を見てからなんとなく予想は付いていたのか、
大して驚きはしなかったが少し俯く。
「…うん。分かってる。
みかささんがいない間、ずっと考えてた。
みかささんには恋人がいて、俺とは、遊びに付き合ってくれただけなんだよね。」
湯船の淵の方へ視線を逸らしながら、そう言う。
無意識のうちにどこか傷ついたような表情になってしまう。
「俺の年であそこまで経験してるのは早いっておねえちゃんが言ってた。
……よく分からないけど、でも、俺、この前みかささんが俺の部屋に来たとき
とか、みかささんを傷つけるようなことをしたんじゃないかってずっと
後悔してた。……ごめんなさい。」
そう言って小さく頭を下げる。
「……もしかしたらお父さんが海外にいる期間が長引きそうなんだって。
だから、俺も……、というか、おねえちゃんがここを出て行ったら
俺のいる理由もなくなってしまうからその時には俺もここを出て行く。
きっとみかささんより早いよ。だから安心して。」
そして、今度はさっきより大人っぽい顔で苦笑する。
>>764 「んっ……めちゃくちゃに、ねぇ……そう簡単にはいかないわよ」
瀬名の愛撫に心地よさげな吐息を漏らしつつも
あしらうように乳房を与えておいて、瀬名の下半身に逆に手を伸ばす。
「あなたみたいな子が私をどうにかできるなんて、十年早いわ」
ズボンのジッパーを下ろして竿を取り出すと、
ひんやりとした細い指で強くしごき始める。
「当然、瑞葉も私の娘なんだから、その程度のことなら心配ないない」
瀬名の脚に自分の脚をからめ、顔を胸に埋めさせて
身体の自由を巧みに奪うと、逸物をさらに激しく指だけで弄る。
>>765 「………」
淡々と話す俊に、強い罪悪感を感じる。
「そうだよね。やっぱり、そうだよね…。
でも、あの時のは私もちょっと色々あったから…」
あの時は麗や侯爵の一件も絡んでいたので問題が複雑なのであるが。
「俊……」
そっと抱き寄せたまま、寂しげに言う。
「…私が初めての相手で、後悔してる?」
一応考えありの行動だったとはいえ、今考えればあれは自分の嗜好を正当化するための暴走でしかない。
「もし、後悔して無いなら……」
湯船から上がり、その裸体を俊に向ける。
「後腐れないように…最後に一回、しよっか?」
にこりと笑って、俊に言ってみる。
>>766 全く悪びれる様子もなく、自分を弄ぶ紫に翻弄されている。
(ヤバイ、気持ちいい…。けど、嫌じゃないのかな。
自分の兄に似てる息子だぞ、そんなのに触られたら普通は気持ち悪いとか…)
心の中で突っ込みを入れつつも、身体は愛撫に正直に反応してしまう。
「紫…さんっ、うわっ!そ、そこは、触ったら…あ…、うあっ……!」
紫に抱きつき、頭を乳房に擦り付けるようにして、すぐに感じて射精してしまう。
「はぁ…はぁ…」
情けない表情と共に肩で息をして、紫に身を預けるようにもたれかかる。
「す…すみません………」
>>767 「!」
みかさの寂しげな声に慌てて顔を上げる。
彼女を傷つけたくないと思っていたはずなのに、なんでそんな寂しそうなんだろう
とショックを受ける。
「後悔してないよ俺。
……なんて言っていいか分からないけど、後悔はしてない。
俺はそうだけど……、みかささんは、後悔してる?」
急いで自分の気持ちを話すと、ふと不安げに彼女を見上げる。
「……ちょっ、みかささん……!俺はっ」
裸体を晒すみかさに慌ててそう言うが、久々に彼女の色っぽい
姿を見て、思わず下半身が反応してしまう。
それを感じて、湯船から上がろうにも上がれない。
(さっきああ言ったばかりなのに……何考えてるんだよ俺!)
>>768 「いいのよ。好きな時にイって……」
誘うような目で瀬名の顔を覗き込むと、
ここぞとばかりにカリ首のあたりを指で強く握りこむ。
と、手の平へと勢いよく白濁が射精されてくる。
「……ん、いっぱい出たわね。さすが若者」
憔悴した様子の瀬名に優しく微笑みながら後始末をしてやる。
「でも、イくときのあなたの顔、ちょっと南に似てたわ」
そこでふいに遠い目になる。
「南が悦んでくれたみたいだった……」
やがてハッと我に帰ると、瀬名にまた一つキスをして立ち上がる。
「じゃ、瑞葉と仲良くね。幸せになりなさい。
南の……あなたのお母さんの分までね」
そしてもう一度も振り返らずに厨房を出て行く。
>>769 「良かった……後悔して無いなら、少しは私も楽になるよ」
それでも、枷が全て無くなるわけではないのだが。
>みかささんは、後悔してる?
「ううん。俊としちゃったのは、あの理由とか酔ってたとかだけじゃないから。だから…」
そこまで言って、俊の様子に気付く。
「いいんだよ?私もね、最後まで気まずいまんまでいたくないし。
だから、きっちりきじめをつけたいの。そしたら、こういう事はしなくても、俊と最後まで楽しく過ごせそうだと思うから。
だから……したいなら、素直になって」
後ろ手で手を組んで、あとは俊の反応を待つ。
>>770 絶頂後の気だるい感じを引きずりつつ、ズボンを直していると
>でも、イくときのあなたの顔、ちょっと南に似てたわ
と紫が言ったので激しく驚く。
「!?」
(『南に似てた』!?…って、おい、えっ!?)
「まっ、待って紫さん!南って何ですか!!母さんもしかして紫さんとまで――」
自分の母親が紫ともそういう関係だったと気付かされ、心配になり
紫を引き止めるが、既に厨房を去った後。
「俺と瑞葉さんの事、さして怒られなかったのはいいとして……」
(死んだ後だから、今更何も言えないけどさあ…)
「母さん…何やってんだよ…。」
息子の自分も結局はこうしてしまっている以上、人の事は言えないのだが。
少なからずショックを受けたらしく、頭を抱えて軽く落ち込む。
「あー…あいつの送ってきたこれもどうにかしないといけないんだっけ…」
先ほどのチョコ入りダンボールを見て、うんざりしたように呟く。
「うわぁ…早めに始末しないとな。
瑞葉さんに見つけられたら、何言われるかわかんないぞきっと」
>>771 >少しは私も楽になるよ
「みかささんも、俺の事を重荷に感じないで欲しい。
そんなに気にしないで。ほら、俺まだ小学生だし。
みかささんよりまだまだ子供だから、これからまだ沢山選択肢があると思ってる。」
片眉を上げながら、そう言って、最後は冗談っぽく笑う。
「あ、でも結婚式には呼んで欲しいな。
俺、みかささんの相手がどんなヤツなのか気になるし。」
みかさが赤くなるのを承知でそんなことを言ってみる。
>だから……したいなら、素直になって
半分顔をお湯に埋めながら、しばらく視線をうろつかせる。
「………みかささんが、そんなこと言うから、我慢できないかも。
ごめん、あんなこと言ったのに…、したくなった。」
そう言うと、湯船から上がり、みかさのそばに立ってみかさを見上げる。
見回りが終わった後、ゆっくり入浴して戻ってくると
部屋の前になにやら小包が置いてあり、母の署名がある。
「お母様? いらしてたんですかしら……寄ってくださればいいのに」
その場でガサゴソと包みを解くと、中からは
際どいコスチュームの類と「しっかりやりなさい」と書いたメモが出てくる。
「! もう、お母様ったら……っ」
顔を真っ赤にし、小包の中身を誰にも見られないように
そそくさと部屋へと駆け込む。
>>773 「ありがとう、俊。……そう言ってくれたら、私も…」
と言った所で、俊がとんでもない発言をする。
>あ、でも結婚式には呼んで欲しいな
「っ……!!……うん、まあ…いいよ。大丈夫。
もし無事にそうなったら、俊にも招待状送るから」
真っ赤になりながら、そんなふうに言う。
そして、湯船から出てきた俊をそっと抱きしめて、髪を撫でてやる。
「しよう。最後の一回。……俊も私も後悔しないように」
抱きとめたままで身体を床に横たえ、互いに愛撫を始める。
「ん……俊が入れたくなったら…あっ、すぐ入れても、いいよ?」
身体が暖まっているせいか、火照ったように熱をもった乳房を俊に押し付ける。
>>775 「うん…。」
みかさと絡み合いながら床に横たわる。
>「ん……俊が入れたくなったら…あっ、すぐ入れても、いいよ?」
「だめ。俺、ホントはみかささんにもちゃんと気持ちよくなって欲しいんだから。」
そう言っていつかのようにニヤリと笑うと、火照った胸を両手で揉みながら、
その片方の先端を口に含み、口内で転がす。
その一方で、もう片方はなかなか先端に触れないで揉むだけである。
「ふ……っ、すごい。みかささん見て、俺がまだ触ってないのに
ここ、両方ともすごく大きくなってる。」
口を離してそう言いながら、もう片方の方の先端をつつく。
「気持ちいい?みかささん……」
再び顔を下ろして先ほどとは反対の方の胸の先端に吸い付く。
>>776 >だめ。俺、ホントはみかささんにもちゃんと気持ちよくなって欲しいんだから
「あ……俊っ。あぁん」
身体がある程度出来上がっているせいもあって、乳房を揉まれながら先端を吸われると思わず声が漏れる。
>みかささん見て、俺がまだ触ってないのにここ、両方ともすごく大きくなってる
「やだっ、いつからそんな意地悪言うようになったのよ…もぉ…」
そんな事を言いつつも、焦らされていた片方の乳首は硬く尖り、触れられた途端に快感を全身に放つ。
「はぁっ、やっ…うん、気持ちいいよ……俊」
すっかり上手になった俊の前戯に、悶えながら酔っていく。
空いた手で俊の身体を撫でるその間にも、目立たないように太腿を擦り合わせていた。
>>777 「意地悪?でも、意地悪って言っても、ほら……」
そう言うと、みかさが太股を擦り合わせるのを見て思わず笑みを浮かべる。
「嬉しい、我慢できないんだ。」
するすると片方の手をどんどん下げていき、臍の部分をすっと撫でてから
太股を這わせる。
胸の愛撫を止めないまま、しばらくそうやって焦らすと、やっと指を秘部に持ってくる。
「……こんなに濡れてる。」
花びらをそっと撫でて膣内に指を一本ゆっくり埋めて抜くと、ぬるぬるとした彼女の
愛液が沢山ついてくる。
それをみかさに見せ付けると、ゆっくりと舐める。
本当はもっと焦らしたかったというのが本音なのだが、自分の下半身の状態から
そうも言えなくなってくる。
「みかささん、もう、…いい?」
そう言ってみかさに確認すると、彼女の足を開いて自分の大きくなったモノを宛がい、
正常位の体勢でゆっくり身体を進める。
>>778 「やだ……今日の俊、なんかいつもよりえっち」
目を閉じて睫を震わせながら、甘さの混じった声で囁く。
>……こんなに濡れてる
「んぅっ…違うわよ、それはお風呂のお湯…ふぁっ…っん」
言い返す前に侵入してきた指を、思わず強く締め付けてしまう。
そして自分の愛液を舐める俊に、真っ赤になりながら一言。
「俊のばか。そんなの舐めたってしょっぱいだけじゃない。……私が恥ずかしいだけでしょ」
ちょっと不満そうに、それでも目は笑いながら、俊の愛撫を受け入れる。
>みかささん、もう、…いい
「んっ…いいよ、おいで……俊」
宛がわれた俊のものをゆっくりと迎え入れ、挨拶代わりに締め付ける。
「んくっ…あん、いいよ…そこ、もっとして…」
自身も腰を使って、積極的に交わり始める。
>>779 >「やだ……今日の俊、なんかいつもよりえっち」
「みかささんのおかげ、かな」
ニッと笑うとみかさの鎖骨部に口付ける。
だが、いつかのようには跡は付けない。
腰を押し進め、すべて挿れると久々の感覚に小さく深呼吸する。
が、すぐに締め付けられて余裕のみかさの態度を感じ、ムキになって
あまり一息つく暇なく腰を動かし始める。
最奥を突いたり、膣内の膨らんだ場所を突いたり、色々方向を変えて
みかさの反応を見ながら。
「ん……みかささんの中、すごくいい……」
時折締め付けられて眉間に皺を寄せてしまう。
それに対抗するように、ふと視線をずらし結合部の上で大きく存在を主張している
秘豆を摘んでみる。
>>780 「ん……ふぅ。俊……どう?」
一応リードする(したい)側の余裕か、笑みを浮かべつつ、俊の乳首も弄ってみたり。
「男の子も、ここって少しは感じるんでしょ?」
が、その余裕も俊が思い切りつ突き始めるまでだったり。
「ひぁっ、すごい……はげしっ…んんっ」
きゅっ、きゅっと俊のものを締め付けつつ、こちらも微妙に腰の位置を変えてみたり。
>ん……みかささんの中、すごくいい……
「そう?なんか、嬉しい」
乱れた息遣いでそう囁いて、さらに悦楽を貪る。
が、突かれながらある部分を摘まれると、ぴんと背中が張ってしまう。
「……んふぁっ!?……あっ…そんな、やだ…私もう…っ!」
身体がびくびくっと震えて、その勢いで膣内が急激に締まった。
「は…ぁ、ーーーっ!!」
>>781 「……んっ」
みかさに乳首を弄られ、あまり知らなかった自分の性感帯に驚いて
女の子のような声を上げてしまう。
そうして腰を動かし、秘豆を摘んだ途端みかさの中で思い切り自分のモノが
締め付けられてしまう。
「……っ みかささん締め過ぎ……っ」
苦しそうな表情をしながらもなんとか出さないで抑える。
「俺、明日代休なんだ。疲れたからすぐに眠くなると思ったけど
まだ大丈夫みたいだし……。」
そう言って、みかさがまだ余韻に浸っている最中だというのに
最奥を突いてみる。
「まだ俺イってないし、もう少し付き合ってくれるよね?みかささん」
耳元でそう囁くと、にっこりと綺麗に微笑みかけて、再び腰を動かし始めた。
>>782 「……っはぁ、はぁ」
達してしまったのか、息が先程以上に荒い。
「……もう、こんな簡単にいっちゃう…なんて」
くたりとして脱力するも、俊の身体はまだまだ自分を求めている。
>まだ俺イってないし、もう少し付き合ってくれるよね?みかささん
「うん、来て……。あっ、くぅん、あっ、はぁ……っ!」
呼吸のリズムに合わせて突かれると、際限なく声が漏れ出していく。
「ねっ、俊、私また……うぅ、またいっちゃうよぉ……」
弱気と言うよりは子どものような口調でそう言って、再び絶頂への階段を駆け上る。
「やっ…俊、私またいくっ、もういくうっ………!」
二度目の絶頂へ達すると同時に、内部のり襞と言う襞が俊に絡みついて、射精を誘う。
しばらくして俊のものが弾けるのを感じると、ようやく安堵したかのように身体を床に預けた。
>>783 「あーもう、みかささんまた?」
再び動かして間もなくといううちに締め付け始めるみかさを見て
呆れたように言うが、その締め付けに耐えられず自分も奥で爆発させてしまう。
しばらく中に挿れたまま床に手を付いて息を整えていたが、
思い出したように力の抜けた自分のモノを抜き取る。
「……みかささん、ありがとう。
俺、みかささんのこと好きだったよ。
おねえちゃんよりおねえちゃんっぽいし。」
さらりと『好き』という言葉を言うが、どうやら恋愛感情とは少し違うらしい。
「あーあ、俺、将来有望なのにな。
絶対いい大学に行っていい職業に就いて御金持ちになる自信あるのに。」
そう言ってニカッと笑う。
「まだお別れじゃないけどさ、今言いたくなった。
その地元の彼氏と、絶対幸せになってね。」
横たわっているみかさの前髪を触ったりしながら、少し大人の表情で優しく微笑む。
そしてそっと離れると、シャワーで行為後の汗を洗い流し、再び湯船で温まると
浴室を出て行った。
「みかささん、おやすみなさい。また明日。」
>>784 「はぁっ……もう、私ったら感じすぎ…」
ぜいぜいと荒い息をつきつつ、自分が初めてを奪った、そして今夜は二度も自分を達させた少年を見つめる。
>……みかささん、ありがとう。 俺、みかささんのこと好きだったよ〜
「うん、ありがとう。私も……色々あったけど、良かった」
『好き』という言葉に少し戸惑うが、それでも微笑みは崩さずに言う。
そして、別れの言葉とも言えるような台詞。
>その地元の彼氏と、絶対幸せになってね
「うん……まだ先の事は分からないけど、私頑張るね。俊も……クラスメイトの子とかと…楽しく、頑張って」
藍子の事を考えると少し複雑なのだが、それでも自分の髪を撫でる俊の行動を全て受け入れる。
そして、自分より先に浴室から出て行く俊に、こう告げる。
「私達、こういう関係じゃなくなっても、友達だからね?……それじゃおやすみ、俊」
手を振って見送ってから、ぽつり。
「これで明日私が粗相とかして、それのお仕置きに俊が関わったりしたらシャレにならないけど……」
それでも、ひとつの事に片がついたのは間違いない。
「ありがと、俊」
少し遠い目をして、そう呟いた。
脚立に上って客室の電球を拭いている。
「……ふぅ。やっぱり高い所の掃除は、背が高い方が有利だよね……」
額の汗を拭ってから、脚立を支えてくれている同僚に終了を告げる。
「よいしょっと。次の部屋で終わりだよね。よし! がんばろっ!」
788 :
萩野 瑞葉:04/01/17 00:04 ID:AcQ7SC6v
早くも手作りチョコレートの本を開いて何やら考え込んでいる。
最後の部屋の電球拭きも終わり、のろのろと片付けをしている。
「やっと終わった〜……ね、冷蔵庫にゼリーってまだ残ってたっけ?」
夕食の時に出てきた高級ゼリーの事を思い出し、にやにやと笑いながら
同僚に小さな声で問いかける。
「今年はいくつ作ればいいですかしら?」
相手の数を指折り数えている。
もちろん本命と義理とあるのだが。
「え〜っ、残ってないのぉ? 全然? 一個も??」
ゼリーの在庫が無い事を知って、がっくりと肩を落とす。
「……一気に力が抜けちゃったよ……ちょっと楽しみにしてたのに……」
くすくすと笑う同僚を横目に、ぶすっとした顔で頬を膨らませる。
「まず瀬名様の分と……あとはおじ様に。
今年はお父様にも贈るとして、あとは執事さんたちとか……」
けっこう男性陣も多いことをしって、焦り始める。
「……じゃあ私、お風呂入ってくる……」
すっかり沈んでしまい、ため息をつきながら自室へ着替えを取りに戻る。
「どういうものにするか早く決めないと、間に合わないかも……?」
まだ一ヶ月先のことだというのに、オロオロし出すと
本を持ったまま厨房へ。
796 :
琴吹 司:04/01/17 00:32 ID:J7YaOtWE
黒のリュックを片肩にひっさげて屋敷の裏へ行く。
明かりが漏れている窓へ壁伝いで向かい、やがて厨房の勝手口と思われる
取っ手を見つけ、ゆっくりとノブを回し、中を覗きこむ。
誰もいない事を確認して周囲を見回し、厨房内へと侵入する。
>>796 厨房へ入ろうとすると、既に中に誰かがいるのか物音がする。
「? こんな夜中にどなたですかしら」
大した警戒心も無く、ノックをするとそのまま中へ入る。
「こんばんは、失礼し……っ!?」
侵入していた司の姿を見て硬直する。
798 :
琴吹 司:04/01/17 00:42 ID:J7YaOtWE
>>797 突然扉が開いたので少し驚く……が、いたのが瑞葉だったので
にやりと笑ってリュックをテーブルの上へ置く。
「瑞葉、元気そうだな。まぁこっちに来て座れよ」
言いながら瑞葉に近付き、肩に手を回すと扉を閉める。
そして、椅子を出して瑞葉をそれに座らせる。
「ん、何それ? ああ……来月のアレか」
瑞葉が大事そうに抱えていた本を無理矢理奪うと、パラパラをページをめくる。
>>798 「あっ……あ……」
怯えたまま咄嗟に何もできず、椅子に座らせられてしまう。
>来月のアレか
「か、返して!」
椅子から腰を浮かせて司の方へと腕を伸ばす。
「返してください……っ」
800 :
琴吹 司:04/01/17 00:52 ID:J7YaOtWE
>>799 手を伸ばす瑞葉から遠ざけるように、本を上へ持ち上げる。
「嫌だね」
にやにや笑いながらそう言うと、本を投げ捨ててしまう。
「じゃあ瑞葉。始めようか」
そう言うと、おもむろにリュックの中から縄を取り出し、瑞葉の上体を椅子に
括りつけてしまう。
「騒がれちゃ困るから、ちょっと我慢してな?」
そして、今度はガムテープを取り出し、瑞葉の口を塞いでしまう。
>>800 「あぁっ!」
投げ捨てられた本を拾いにいこうとしたところを
逆に捕まえられて、たちまち椅子に縛り付けられる。
「え、えっ!? いやっ、ん、んむぅぅっ!」
悲鳴を上げようとした途端に口も塞がれ、
ただ脚をばたつかせながら、涙に潤んだ瞳で司を睨むことしかできない。
802 :
琴吹 司:04/01/17 01:04 ID:J7YaOtWE
>>801 こちらを睨み付ける瑞葉に構わず、ガムテープをしまうと次に小型のビデオカメラを
取り出す。
電源を入れてちゃんと録画されているのを確認すると
レンズを瑞葉に向けてテーブルに固定する。
「取りあえずこっちの準備完了っと。おまちかね、次はお前」
そう言うと瑞葉の目の前に立ち、瑞葉の片足首を椅子に括りつける。
「そうだ。こっちもこうしとかないとな……」
言いながら上体の縄を緩め、胸を搾り出すように括りつけ直すと
ポケットからナイフを出して、メイド服の胸元に刃を立てていく。
「下手に動くと怪我するよ」
そして、胸を晒した後、ナイフの刃を瑞葉の頬にペタペタと当てる。
>>802 自分に向けられたカメラのレンズに怯んだ隙に
足まで拘束されてしまう。
「ん、んんーーっ!」
身をよじって抵抗しようとすると、
ついにナイフで胸元の布地を切り裂かれてしまう。
「っっ!!」
縄と裂かれた布地のせいで強調されて
いつもよりも大きく飛び出した乳房を
なんとか隠そうと身悶えるが、縄を解くことは出来ない。
>下手に動くと怪我するよ
顔の近くで光るナイフに怯えた視線を向けて息を呑むと、
もう動くことすら出来なくなってしまう。
(いや……このままじゃ、私、また……)
804 :
琴吹 司:04/01/17 01:12 ID:J7YaOtWE
>>803 大人しくなったのを見計らって、ナイフをポケットにしまう。
「それでいいんだよ。じゃあ瑞葉、次はあれに向かって可愛い声、よろしく」
そう言うと晒した胸の頂点に舌を這わせていく。
吸い付きながらスカートを捲り上げ、内腿を撫でながらゆっくりと秘部へと
指先を進めていく。
>>804 >あれに向かって可愛い声、よろしく
「っ!? んぅーーっ!」
司の舌や指が敏感な部分に触れるたびに声が漏れ出す。
「んっ、ふ、んぅ……ん、むぅっ」
小さく頭を振りながらも快感を無視することは出来ない。
806 :
琴吹 司:04/01/17 01:24 ID:J7YaOtWE
>>805 「おっと。ここでストップ」
にやりと笑うと、秘部に触れる直前に手を止めて、再びリュックに手を入れる。
そして、バイブを取り出すと瑞葉の口を塞いでいたガムテープをゆっくりと剥がす。
「瑞葉。この玩具大好きだろ? やるよ、ほら」
そう言うと瑞葉の髪を引っ張って上を向かせ、バイブを口に押し入れる。
「しっかりくわえてろよ。落としたら……許さない」
冷たく言い放つと、カメラに瑞葉が映るよう背後に回り、胸を揉みしだき始める。
「……なぁ、瑞葉? この屋敷ってどれだけ世間に知れ渡ってるか知ってる?」
耳元で囁きながら、胸の頂点を摘み上げ、責め続ける。
>>806 「……っ、ふぁぁっっ」
ガムテープを剥がされて一息つくと、この隙に大声で悲鳴をあげようとするが
そうして大きくあけた口に、無理にバイブを押し込まれる。
「んむぁぁぁぁっ!」
司の冷たい言葉に凍りつくが、また胸を揉まれる快感もあってか
唇の端から、啜り取れない唾液がこぼれ始める。
>この屋敷ってどれだけ世間に〜
「っ! く、ふぅんんっ」
乳首が摘まれるたびに、身体をビクリと反応させていたが、
その言葉には一際大きく震えて、司の方を不安そうな目で振り返る。
(まさか、何も知らない人たちにまで教えるつもりじゃ……)
808 :
琴吹 司:04/01/17 01:37 ID:J7YaOtWE
>>807 怪しげに笑みを浮かべながら、片手をショーツの中へと進める。
「……これだけデカイ屋敷だもんな。実はかなり有名なんだよ?
で、当然ここで働くメイドたちも知られているってワケ」
秘裂を何度も擦り上げ、溢れ出し始めた愛液をすくい、それを秘豆に
塗しつけていく。そして、指の腹で転がしながら耳に舌先を這わせる。
「……よだれでぬるぬるするだろうが、落とすなよ……?」
そう言うと、バイブのスイッチを入れる。
>>808 「んぅっ!?」
(そ、そんな……ウソ……ぜったい、ウソですわ……)
呆然として身体の力を抜いたところに
秘豆に愛液を塗りこまれ、電流を流されたように硬直する。
「んふぅぅぅっ!!」
さらに口腔内のバイブが震え始めると、
必死でそれを落とさぬよう舌や喉を使って粘膜を絡める。
「ひゃぅ、んむっ、ふ……んんっ」
手が使えないので、悶えるように頭を動かして
小首を傾げたりと、どうしても淫らな仕草になってしまう。
810 :
琴吹 司:04/01/17 01:51 ID:J7YaOtWE
>>809 「そうそう。その調子」
からかうような口調でそう言うと、ナイフを出してショーツを切り刻んでいく。
そして、拘束していない足を持ち上げ、秘部を指で広げてカメラに写す。
「瑞葉はこの屋敷で働くようになって、何人の男とヤった?
10人? 20人? もっとだよな〜? じゃなきゃ、こんなに早く濡れないだろ」
言いながら秘穴をくすぐるように指先を上下させる。
「それとも瑞葉は、生まれつき淫乱ですか? ああ、それだったら納得だな」
笑いながら秘穴に指二本を突き立てる。
>>810 「ひっ!? んっ、んんぅ〜〜っ!」
ナイフでショーツを裂かれ、その刃に怯えていると
秘肉をカメラに向かって広げられてしまう。
>瑞葉はこの屋敷で働くようになって、何人の男とヤった?
言葉で弄られ、ただ瞳を強く瞑っていると、
やおら指が秘所へと突き立てられる。
「んくぅっ! んっ、けほっ! ……ぅえっ、けほっ!!」
唐突な刺激のせいで勢いよく喉奥をついたバイブが吐き出され、
ゴトリ、と床に音を立てて転がる。
「ひ、酷い……そんな、昔のあなたは、そんなこと言いませんでしたわ……」
812 :
琴吹 司:04/01/17 02:04 ID:J7YaOtWE
>>811 吐き出され、床に落ちたバイブに冷たい視線を送る。
「……落としたな。そんなにお仕置きされたかった? なるほどね」
瑞葉の言葉を無視して突き立てていた指を引き抜くと
ナイフを床に置き、バイブを拾う。
一度スイッチを切ると、持ち上げていた片足を更に外へと開き、バイブを突き入れる。
「上の口じゃなくて、こっちの口に入れられたかった……って寸法だろ?
屋敷一の淫乱メイドさん?」
最奥まで挿入させると、スイッチを入れて抽送を開始する。
「上も下もよだれでびちゃびちゃ。だけど、こういうのを望んでるんだよな〜?」
バイブを持つ手に回転を加えつつ、瑞葉の口の端から流れる唾液をべろりと舐める。
>>812 >そんなにお仕置きされたかった?
「ち、違っ、あ、ん、くぅぅぅっ!」
奥まで一気にバイブを挿入され、スイッチが入れられる。
「ひっ、あんっ、ぬ、抜いて……抜いて下さいぃっ!
き、きつくて、痛い……っ、それ、ダメぇぇぇっ!」
激しく内部をかき回されて、カメラの前で大きく身もだえしてしまう。
司の舌が唇の周りを這うたびに、ゾクリとした感触に襲われて体を震わさせる。
814 :
琴吹 司:04/01/17 02:18 ID:J7YaOtWE
>>813 「何がダメなんだよ。抜こうったって、そっちが締め付けてんだろ」
言いながらバイブをゆっくりと引き抜き、全てが抜ける直前に勢いよく突き入れる。
それを何度も繰り返し、奥を抉っていく。
「イきたいならイっていいよ。その代わり、しっかりカメラを見てろよ?」
自分の身体を横にずらし、瑞葉の顎を掴んで無理矢理カメラに向ける。
「もし、顔を横に向けたりしたら撮り直すから」
そう言うとしゃがみ込み、秘部に顔を近付けるとバイブの抽送を続けながら秘豆を
舐め上げる。
>>814 振動するバイブが引き抜かれるかと思えば
奥まで突き刺される、その激しすぎる責めに悲鳴を上げる。
「ほ、本当ですっ! 本当に、痛っ……痛いぃぃっ!」
奥を突かれるたびに愛液の湿った音がしているものの、
それでもここまでされると苦痛らしい。
それでも顔をカメラから背けることは出来ずにいると、
ついに秘豆に舌で弄られる。
「ひああっ!?」
痛みの中で敏感になっていた部分を刺激され、目が眩んだような感覚に陥る。
「だ、ダメぇっ! それ、それ、やめてくださ……んぅぅぅぅっ!」
(なに? 痛いはずなのに、なんで、こんな……っ)
瞼の裏でチカチカと星が瞬いて、平衡感覚すら怪しくなり、
やがて自分でも気づかないうちに大きく嬌声を上げたかと思うと、ぐったりとなる。
「やっ、す、すごい、なんで、こんな……いやあぁぁぁぁ……っ!! ん……っ」
816 :
琴吹 司:04/01/17 02:35 ID:J7YaOtWE
>>815 瑞葉が泣き叫ぶのも無視して、秘豆に吸い付き、時折歯を立てたりする。
「ほらイけよ。もうそろそろだろ? ココもすげー膨らんでるし?」
そう言うと、バイブを最奥に突き立てたまま、秘豆を強く噛む。
「……っと……気を失ったか……」
ぐったりとしてしまった瑞葉を見てにやりと笑みを浮かべると、バイブをゆっくりと
引き抜き、床に投げ捨てる。
そしてナイフを拾い、折りたたんでポケットに入れると、瑞葉の拘束を解く。
カメラの電源を切って、縄と共にリュックにしまうと、ぼろぼろのメイド服のままの
瑞葉を抱きかかえ、肩に乗せる。
「帰ってからカメラチェックな。ま、キレイに撮れちゃいないだろうから……
ついでに一緒に来てもらう……ふふ……」
リュックを空いている肩に下げて、先程投げ捨てた本を踏み付けつつ
勝手口から屋敷の外へと出て行く。
>>816 「ん……ぐすっ、んぅ……」
薄れ行く意識の中で、瀬名にあげようと思っていたチョコレートの
お手本が載った本のページが目に入る。
「あ……っ」
が、手を伸ばすまでもなくそれは踏みにじられる。
そして結局そのまま意識を失い、司にどこかへ連れ去られてしまう。
818 :
琴吹 司:04/01/17 02:53 ID:J7YaOtWE
屋敷を出てから、気絶しているかどうか調べるため瑞葉を見る。
意識が完全に無い瑞葉の横顔を眺めながら、寂しげに笑みを浮かべる。
「……寝顔……とはちょっと違うけど、これだけは昔と変わらないんだな……」
そう呟くと、表情を引き締めて、周囲に人がいないか確認しつつ玄関先に向かう。
「……あれが監視カメラだな」
斜め上にあるカメラを見つけると、瑞葉の顔が見えるよう身体を横に向けて
カメラ目線でにやりと笑ってみせる。
「御主人様、瑞葉貰っていくよ」
小さな声でそう言ってカメラに向かってピースすると、背を向けて屋敷から
離れていく。
819 :
名無しさん@ピンキー:04/01/18 17:07 ID:xykYeHYT
玄関で呼び鈴がなったような気がして、慌てて玄関に向かっている。
「お客様かな?」
「まだ頭いてー…。二日酔いどころか三日酔いだよ…」
瑞葉が連れ去られた事にも気付かず、少し体調が辛そうな様子で
頭痛薬を飲む。
どうやら未成年のくせにまたこっそり飲酒をしていたらしい。
823 :
桜庭 奏:04/01/18 22:57 ID:KA1668Wr
試験を終えてお屋敷に戻ってくる。
淡いピンク色のダウンコートに黒いタートルネックのセーター、膝より少々長い
ベージュ色のスカートと黒いストッキングの上にふくらはぎくらいまでの長さの黒ブーツ。
髪は下ろしていて、白いふわふわの耳あてをしており、いつかと同じグレーの
手袋をはめている。結構完全防備に近いのに、頬は寒さのためか紅潮している。
試験を終えた後、義弟の下宿先に寄ってそこに俊を迎えに行き(自分がお休みの
日にまでお屋敷で弟をお世話になるのは心苦しいという考えから外泊させていた)、
ついでに彼のPCで「一人で答え合わせする勇気がないの!お願い!」
などという理由で彼らを巻き添えにして自己採点をしてきた。
そのためこれだけ帰宅が遅くなったらしい。
二日間の休暇(試験)中、早朝にお屋敷を出、外で勉強してきてから帰宅、帰宅後は
入浴などやることを済ませたら即寝る、そしてまた早朝に出発、という生活を
送っていたのでまだ瑞葉の誘拐事件のことは耳にしていない。
「ただいまー…。ふー、寒かった。
そろそろお引越しかな。昨日と今日はお休みしちゃったけど次まで少し間が空くから
お仕事もしっかりがんばらなきゃ。」
重い扉を開けてお屋敷内に入ると、俊と別れて自室に戻り、早速制服に着替えた。
「♪〜」
どうやら試験の自己採点がかなり満足できる結果だったらしく、上機嫌である。
だが、この上機嫌も司と瑞葉のことをまだ知らないから成り立つ束の間のものだという
ことをまだ今は知らない。
休憩室にてメモを片手にビデオを再生している。
映し出されているのは溜め録りしておいた料理番組。
「ええと、ここでブイヨンを入れる、と…」
リモコンの『一時停止』ボタンを駆使しながら、
テロップとして表示されたレシピなどを事細かに記録する。
「……」
少し苛立った様子で、自室の机に山積した書類の処理をしている。
ただ、少し作業をするとすぐに集中力が切れ、また溜め息。
「ふう……。私が気にしても仕方ないし…。作業効率落としてたら意味無いんだから、コーヒーでも飲んで落ち着こうかな」
半ば諦めたように言うと、席を立って自室を出る。
「コートでは〜♪ 誰でーもー ひとりひとりきり♪」
何かのドラマの影響を受けたのか、自室で御付きメイドがオロオロ心配するのをよそに
嬉しげにテニスラケットを振っている。
「そう言えば、俊くんはテニスがお上手だったかしら?
わたくし今度教えて………あっ」
その瞬間、手からラケットがすっぽ抜け、派手な音を立てて窓ガラスを割ってしまう。
「…ご、ごめんなさい!どうしましょう!」
「結局なんだったのかな?」
昼間に聞こえた呼び鈴のような音が気になって仕方ないようである。
「まあ、いっか…汗かいてこよっと…」
トレーニングルームに行くためにジャージに着替えている。
「♪〜」
偶然なのか、藍子と時を同じくして某ドラマの主題歌を
無意識のうちに鼻歌で歌いながらテニス雑誌を眺めている。
同じテニススクールの女の子達が歌っていたのが耳について
離れないらしい。
830 :
秋山 麗:04/01/18 23:20 ID:z4WbnpG1
冷たい水で顔を洗って、タオルでふき取る。
「……ふぅ……」
831 :
椿 杏樹:04/01/18 23:21 ID:wBDDbyCP
「雪だー」
ほんの少しだけ降っている雪を、窓を開けて嬉しそうに頬杖をつき眺める。
(ほっぺがピリピリするけど、雪うれしいな)
「……おおっといけない、今日お引越し?だったんだっけ…?」
引き続き、とりあえず荷物をまとめる作業を続ける。
私室でなにやら考え事をしている。
しかしぱっと見では、考えてるのか、ただぼぉ〜っとしているのかわからない。
833 :
椿 杏樹:04/01/18 23:29 ID:wBDDbyCP
「……引越し、は、いいんだけど…」
そういえば自室の電子ピアノはどう動かしたらいいんだろう…、などと考えている。
「あー、目がおかしくなりそう」
時折、目をこすって作業を続ける。
テレビ画面を凝視し続けての作業のために眼精疲労がひどい。
「とりあえず、っと……」
飯塚 正哉
名無しの執事の下で修行中の執事見習い。
敬語は後付。精神修行も技術も、屋敷の水準と比べるとまだまだ幼い。
自分で書いておいて、ふと思い悩む。
「うぅん……これは少し遠慮しすぎか?」
「引越しか……うーん」
自室を簡単に片付けると、とりあえずは廊下に出る。
「寒いから、さっさと終わらせたいなぁ…」
まずは同僚を探して応接間に行くが、誰も居ず。
「…奏ちゃんが今日試験だったんだよね、そう言えば。大丈夫だったのかな……?」
ちなみに、高校の時は大学進学は全く考えていなかったのだが。
「悠斗と外で飲んでどうなったんだっけ昨日…ああだめだ、記憶が怪しい」
頭をふるふると振る。
「とりあえず、この見知らぬ女文字の携帯番号メモは絶対捨てるべきだな…。
…そういや今日瑞葉さんに会わなかったけど、どうしたんだろう。風邪かな」
遅すぎである。
「………」
無言で廊下を歩いている、正月の帰省からずっとこの調子である。
839 :
秋山 麗:04/01/18 23:40 ID:z4WbnpG1
一度自室に戻り、再び身なりを整えてから、ようやく引越し作業に参加。
「えっと、冬果さんと男爵閣下は……勝手に作っちゃっていいのかしら?」
名簿を眺めながらそう呟く。
840 :
桜庭 奏:04/01/18 23:43 ID:KA1668Wr
一応今日はお休みということにはなっていたのだが、引越しなら手伝おうと
思っていたので、いつもより早めに入浴を済ませて浴場から出てくる。
「気持ちよかったー。お引越し終わったらもう一回入ろうかな。」
廊下に出て上気した頬が少し冷やされる感じが心地いい。
抱えたお風呂セットの入ったカゴの中のガアちゃん(ピンク色ゴムのアヒル)
を見て微笑むと、荷物をまとめるため自室に戻る。
842 :
椿 杏樹:04/01/18 23:45 ID:xyzEpWdw
楽譜を片付けつつ、ぱらぱらとめくって少し眺めている。
「……」
真剣な表情で、引越し前後に皆へ振舞う料理を作っている。
「あー、そう言えば…書類出さなきゃな。一応」
山城 雄児
お屋敷専属のコック。
料理の腕は確かなのだが、屋敷に来る前の出来事せいか性格にやや問題あり。
「けっ。面倒くせえ…」
ふてくされ気味にそう言いながらも、右手は繊細かつ大胆にフライパンを操ってる。
食欲をそそる匂いが、厨房中に広がっていった。
844 :
椿 杏樹:04/01/18 23:52 ID:xyzEpWdw
「いけない、本返し忘れてた…。
最近もの忘れが酷いのかしら。寒いからかなぁ」
書庫の本が数冊出てきたので、脇によけておく。
「あ。」
…本の間から、奏へ渡すはずの正月に購入した『合格祈願お守り』が今頃出てくる。
「…あ、あははは…。今からじゃもう、遅い〜?」
845 :
椿 杏樹:04/01/18 23:59 ID:xyzEpWdw
「ううん、何だって手遅れな事なんかひとつもないわよね。渡してきましょ」
部屋を出て、隣の奏の部屋をノックする。
(…でも。ほんとは不合格のほうが私は、うれしいんだけどな…)
お守りを握り、一瞬だけふっと切なげな表情を見せる。
846 :
秋山 麗:04/01/19 00:00 ID:b7ayN1i7
「えっと……二人のこと、あまり知らないけど……」
赤城 冬果
事故で話せなくなったメイド。リハビリを終えてすぐこの屋敷へ来た。
連れ添っている愛犬は、グレートピレニーズのボーセ。
東風 潮
若干12歳の男爵。この屋敷に社会勉強に来た。
若さゆえの挙動がまだ目立つ。
「……こんなところ? 男爵閣下は、数も少ないし追加するかどうか微妙なところだけど……」
「出会いの数だけぇ失望は増える〜それでも明日にぃ胸は震える〜♪」
お気に入りの曲を口ずさみつつ、由依に頼まれた書類の梱包と搬送を始めている。
「ど〜んな事がぁ起こるんだろう〜♪」
相変わらず元気だけは有り余っているらしい。
849 :
桜庭 奏:04/01/19 00:04 ID:RNBkw1Sy
自室のソファーに沈んだように腰掛ける。
「そうだ。」
思い出したようにポケットから手帳を出す。
ファスナーつきのポケットのところに、合格お守りと司からの例の紙が
入っている。
「ありがと、九割超えたのはやっぱりコレのおかげよね。
残りもよろしくお願いします。これからが本番だもんね。」
そう言って、ふわりと微笑む。
「よーし、じゃあ私も引越しの準備をしないと。」
気合を入れて立ち上がると、ふいにノックの音が聞こえる。
>>845 「はーい、あー、杏樹さん。こんばんは。」
扉を開けると、訪ねてきたのは杏樹だったので嬉しそうに微笑む。
「昨日と今日はお仕事休んじゃってごめんね。
おかげで助かりました。」
小さく頭を下げる。
「……さて、どうしたモノか……」
執務室の機材で防犯ビデオのテープを繰り返し見ている。
その目つきは、若干、屋敷の仕事をしている時のモノとは違うように見て取れた。
「むぅ〜……やっぱアレがまずかったのかなぁ…」
最近の悠斗の様子の変化に、自分が帰省を進めた性だと思っている。
853 :
秋山 麗:04/01/19 00:09 ID:b7ayN1i7
「えーっと、他には……」
資料をざっと眺めてみるが、変更が必要そうなところは特に無い。
854 :
椿 杏樹:04/01/19 00:13 ID:I+X635+P
>>849 「ううん。私もあんまり役立つ事してなかったから、大丈夫ですよ〜。
…役立たないついでなんだけどコレ。貰ってくれますか?
『合格お守』…」
お守りを紙袋から出そうとするが
「あー…」
そのお守りには『縁結び守』と書かれている。
「しまった〜!やだ私どうしよう、これでも貰ってくれる〜…?
ピンクで可愛いから買ったんだけど、ま、間違えちゃったみたい…」
不安げに奏を見る。
855 :
秋山 麗:04/01/19 00:14 ID:b7ayN1i7
引越し用の資料をまとめ上げると、席を立つ。
「……………………」
一瞬、なぜこんな事をやっているんだろうとふと思いかけたが、慌てて忘れることにしたらしい。
「……後は、これね」
一段落した所で、一度背伸びをした休憩にする。
「御主人様も執事長様も何だかピリピリしてる…どうして?」
ちなみに、新入りのせいかまだ隠しカメラの件の全容について知らないらしい。
「はぁ……」
引越しで慌しい屋敷内から離れ、少し離れた広場でタバコを吸っている。
「犯行は単独犯……」
防犯ビデオから出力したプリントを眺めつつ、レポート用紙にメモを書き殴っていく。
「……手口はかなり稚拙……。一種、衝動的とも取れる、が……」
ペンを握る手に力がこもる。
「……その稚拙な輩に侵入を許した、と言うのは……」
手の中でペンがミシリ、と軋む音を立てる。
「……私の不徳の為した結果以外の、何物でもありませんな……」
ベキリ、と鈍い音を立てて手の中のペンが2つに折れた。
「よし、完成だな」
無造作にそう言うと、火を止める。
「後は……炊き上がり次第、か」
ちらりと釜の方を見てから、まずは皿を準備する。
860 :
桜庭 奏:04/01/19 00:24 ID:RNBkw1Sy
>>854 「!!うわーありがとう!
わざわざ買ってきてくれたの?」
まさか同僚にも貰えるとは思わなかったので、少し胸が熱くなる。
>「しまった〜!やだ私どうしよう、これでも〜
袋から取り出そうとするところを何気なく眺めていると、杏樹の
発したその言葉に思わず笑ってしまう。
「ふふっ いいですよー、私を思って買ってくれたっていうだけで、
とっても嬉しいです。
それになんか、ピンクで可愛いから買ったっていうのがなんか
杏樹さんらしくて。……ホントありがとう、杏樹さん。」
杏樹の言葉が面白かったからか、それとも感動したからか、
目尻に涙が浮かぶが、気付かれないうちに拭い取る。
「……いつまでもこうしてる訳にもいかねぇな……」
真剣な面持ちでポツリと呟くと、スッと立ち上がる。
「さぁってとお、張り切って引越しの手伝いでもすっかな」
二、三度首を振り気分をすっきりさせ、軽い足取りで屋敷へ戻っていく。
「ちょ、そんな……はい、わかりました」
驚きながらも相手の言葉を受け止め、受話器を戻す。
「はぁ……これで7件目……」
どうやら、引越し業者に断わられまくってるらしい。
「……まさか、以前の業者が変な圧力かけてたりしないだろうな……?」
>>862 「……?」
電話台の前で困っている飯塚を発見する。
「……あの、飯塚さん、何かありましたか?」
とは言うものの、前回の事のせいか少し腰が引けてしまっているのだが。
「まさかまた、仕事を失敗した…とか?」
もちろんこの声にもキレは無い。
864 :
椿 杏樹:04/01/19 00:32 ID:I+X635+P
>>863 「……また、って所がなんか引っかかりますが……」
さり気なく言ったであろう所に、律儀にツッコむ。
「なんか妙に、引越し業者がつかまらないんですよ。
……この前の所はああでしたから、変えようと思ったんですがね……」
詳しい事については推して知るべし。
「寝る前になんか飲もう…」
お風呂上りで喉が渇いたらしく、厨房へスポーツドリンクを
貰いに行く。
867 :
秋山 麗:04/01/19 00:35 ID:b7ayN1i7
「……って、もう建ってる?!」
つい先ほどまで自分が資料整理していたような気がして、あまりの速さに驚く。
「杏樹、お疲れ様」
不安げな杏樹に対して柔らかな表情で言葉を掛けてやる。
>>865 「ああ……あの業者ですか」
前回の引越しを思い出して、なるほどとばかりに頷く。
「……で、代えの業者が見付からないというわけですか」
少し思い悩んだように言うが、ふと思い出したように電話台へと近づく。
「あの…私の知っている業者があるんですけど……電話してみましょうか?」
お行儀悪くペットボトルを飲みながら廊下を歩いている。
>>869 「……え? ええ、心当たりがあるならお願いします」
と、あっさりと電話台を引き渡す。
「(というか、今日は突っ掛かってこないな……ありがたいけど)」
などと内心思いつつ。
872 :
椿 杏樹:04/01/19 00:41 ID:I+X635+P
>>860 奏の涙につられそうになる、が、ぐっと堪える。
こっちはこっちでなんだか寂しい涙なのだが。
(だめよ。ほんとにお別れになるまでは、こういう話は寂しくなるから絶対しないんだから)
「……。」
むにっと無言で奏のほっぺをつまむ。
「…何お仕事さぼって泣いてるのよー。
早く片付けちゃって、皆の引越しのお手伝いするんだからねっ」
背を向けて自室のドアを開け、中から自分の荷物をまとめたダンボールを運び出す。
>>861 直接本人に聞こうと悠斗を探している。
「あ……いた…」
玄関先で悠斗を見つけるものの
普通に話しかけてもいいのかわからず、入り口でモジモジしている。
874 :
秋山 麗:04/01/19 00:42 ID:b7ayN1i7
一息に部屋の中の荷物をまとめ上げ終える。
すでにこの前、主だった物は無くしてしまったため、異様に終わるのが早く、ダンボールの量も少ない。
「……ふぅ、さぁて」
感傷に浸る間を意識的に作らないようにして、運び出しを始める。
「ん、そろそろお引越しみたいね。ここ片付けなきゃ」
ビデオを止めて、引越し作業に取り掛かる。
「ご無沙汰しています。年末はどうも」
アタッシュケースからケーブルで携帯電話が出ているような機材を手に、いずこかと話している。
「ええ。おかげさまで、何とか。で、すこしお願いしたいことがあるのですが」
電話の向こうから聞こえてくる明るい快諾の声。
「……西太平洋地域で待機中の部隊から、少々人出をお借りしたいのですが」
電話の向こうの声が少し曇る。
「諸経費はこちらで持ちますし、ご都合が悪いようでしたら正式なビジネスとして申し入れます。
が、少々、自体が逼迫しておりまして」
電話の向こうの声が、緊張をはらむ。
「人質救出です。事前の情報収集には既に着手しているのですが、場合によっては……
ええ、そうです。2個班とサポートを回していただければ」
新しいペンを手に取り、めくったレポートパッドの上に走らせる。
「ええ。編成や装備に関しては詳細をメールします。……無論、私が現場で指揮を」
そして、傍目には意味不明な文字列を書き留めていく。
「……申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。現状では即応待機、と言うことで」
受話器を握ったまま、深々と一礼し、終了ボタンを押し込む。
「……所詮、拭えない手で御座います。でしたら、その拭えない手にしかできないことを
するまでで御座います」
そう呟いた名無しの執事の目には、暗く沈んだ炎が揺らめいていた。
877 :
椿 杏樹:04/01/19 00:45 ID:I+X635+P
>>868 主人に声をかけられ、片付け途中嬉しそうに微笑む。
「あっ、ありがとうございます〜。
…やっぱうれしいです、御主人様に褒められるのって」
照れてぽりぽりと頬を指で掻く。
>>873 玄関入り口でモジモジしている凛香を見つける。
「あっ、お〜〜い凛ちゃ〜ん♪」
他人の気持ちも他所に、何時も通り振舞う。
「ん?どったの?なんか俺の顔に付いてる?」
879 :
桜庭 奏:04/01/19 00:46 ID:RNBkw1Sy
>>872 「そうですね、片付けとかお手伝いもしないと。」
今更思い出して慌てる。
「杏樹さん、お守りありがと!」
出て行く背中に向かって声をかけると、まとめた荷物をカートに乗せていく。
>>871 「それじゃ……」
空で番号を覚えているのか、すぐに目的の業者へと電話を繋げる。
「はい、そうです。補助人員を廻していただきたいのですが……あ、はいそうです。お願いしますね」
ものの数分もかからず交渉を終えると、得意げな顔で振り返る。
「私、これでも葦名家の娘ですから。多少のコネくらいありますよ」
そう言うと、すたすたと歩いて廊下に出て行く。
「さ、補助人員をお屋敷に廻してくれるそうですから。急ぎましょう、飯塚さん?」
毒気のない素直な笑みを浮かべて、その場を去る。
>>880 自分がまだまだ持ち得ない――というか、産まれのバックボーンの差を思い知らされたようで、どこかムカツク。
「そ、そぉですね、葦名さん」
こっちはといえば、どこか毒々しさを滲ませながら、自分も引越作業に移る。
やはり精神修行がまだ足りないらしい。
>>878 「あ、あのね……え、ええっと、その…」
悠斗の方から近づいてきて内心しどろもどろ。
「って、なんであんたそんなに明るいのよ!人の気も知らないで!」
知らぬ間に普通に戻っている悠斗に、ホッとしながらもどこか素直になれないようだ。
「………心配、したんだから…」
883 :
秋山 麗:04/01/19 00:51 ID:b7ayN1i7
自分の作業を一段落させ、こそこそと周囲を憚りながら、ある部屋へと向かう。
合鍵で鍵を開け、中に入って見回してから、小さく息を吐く。
「……まあ、手をつけないわけにはいかないわよね……」
と、瑞葉の部屋の中で呟き、悪いとは思いながら部屋の荷物を纏めていく。
「なんだまだ引越し作業がはかどっていないじゃないか。」
そう大きな声をあげお屋敷の門の前に立つ数人の漢達。
「やっぱり俺たちがいないとだめなようだなぁ」
そうリーダー格の男がわざとらしく微笑んだ。
「さぁお前等なにをぐずぐずしてやがるっ!可愛いメイドさん達が待ってるぜ!!」
「「「OK!ボス!」」」
リーダー格の漢の威勢のいい号令と共に、
荷物を運び出す為、漢達が屋敷の中へと散らばっていった。
「…?引越し?」
お屋敷の騒がしい様子に今更気付く。
「うわ、俺何も用意してなかったよ」
慌てて自室に戻り荷物をまとめはじめる。
といっても、もともとさっぱりした部屋だったのであっという間に
完了する。
887 :
椿 杏樹:04/01/19 00:56 ID:I+X635+P
「ピアノどうしよう…とても重量級よね〜。ううーん」
まだ悩んでいるようである。
>>884 「引越し業者さーん、男手が足りないので
ここのピアノ運んでいただけませんか〜?」
忙しいからダメかななどと思いつつも、とりあえず尋ねてみる。
888 :
桜庭 奏:04/01/19 00:57 ID:RNBkw1Sy
大きなカートに数個の大きなバッグを乗せ、その上にぬいぐるみたちを
ピンク色のバンドで留める。
カートをごろごろと転がしながら、廊下を歩いていく。
「♪〜 そういえば、私お引越しのたびに荷物が増えてるような……」
新館へ行くのに外を通るので、上に先ほどのピンク色ダウンコートを着ている。
>>884 「あら?」
屋敷の外に、作業着の男達。
葦名家御用達の業者を頼んだのだが、まだ彼らが来るには早すぎる。
「……まさか」
早足で屋敷の外へと出て、いつもの業者のリーダー格の男に話しかける。
「あの、今回は頼んだ覚えはありませんが……どうしましたか?」
ちょっと強めの口調でリーダーの男を見上げて言うが、相手がどういう集団かいまいち理解していないらしい。
>>882 「あぅ……ごめんよ凛ちゃん…」
今回は流石に悪いと思っているのか、素直に謝る。
>「………心配、したんだから…」
「む、何々?俺の事そんな心配してくれてたの?
そっか〜、凛ちゃんが俺の心配をねぇ〜…へぇ〜、そうなんだ〜」
相当嬉しかったのか、顔が勝手に緩む。
891 :
秋山 麗:04/01/19 01:00 ID:b7ayN1i7
瑞葉の部屋をてきぱきとまとめ上げている途中、次は服、とクローゼットを開ける。
「……うっ!」
中に隠れるように置かれていた、どう見ても一般向けではないコスチュームを発見し、うめき声を上げる。
彼女の性格からして『受け取ってしまったが、捨てるに捨てられず、タンスの肥やし』とでも言ったところか。
「……か、片付けだから仕方ないわよね……後で見なかったことに……」
と、諦めムードで服を取り出し始める。
>>887 >「引越し業者さーん、男手が足りないのでここのピアノ運んでいただけませんか〜?」
「おやすい御用だ。お嬢ちゃん」
「可愛いメイドさんの為なら俺達なんだってするぜ?」
「おいおまえらっ!無駄口はいいからさっさと運べ!!」
リーダー格の漢の叱責を受け、複数の漢達がピアノを取り囲み、手際よくピアノを新館へと運び出す。
「♪〜」
夜に口笛を吹くと、という言葉を忘れて口笛を吹きながら
玄関へ向かう。
背中にはランドセル、肩には大きなテニスバッグを抱えている。
>>882>>890 と、廊下を曲がるところでこの二人を目撃する。
(なんだ、結構いい感じじゃんあの二人。)
普段の凛香には見れないようなしおらしさを見て、
なぜかこっちまで赤くなる。
「よいしょっ……と」
様々な種類のおにぎりを乗せたトレイを抱えて、廊下を回る。
「すごーい。山城さんにかかるとおにぎり一つでもこんなに変わるんだ…」
具以外にも、焼いたり海苔で巻いたりとかなり趣向を凝らしているようである。
895 :
桜庭 奏:04/01/19 01:06 ID:RNBkw1Sy
「あー…階段どうしよう。」
カートを転がして行ったはいいが、4つタイヤのついている
これをもって、どうやって階段を下りようと今更気付く。
自分の荷物をさっさと新館に持って行き、手当たり次第、どこかに電話を架けている。
やっと瑞葉がいない理由に気付いた模様。
「こういう時ってやっぱ警察なんじゃないかって?いや、どうなんだろうな……。
何か無いか?こう、ヤバイ奴らが集いそうな場所は待ちのどのへんか、とかさ」
「……大事な子なんだよ。いないと困るんだ」
>>892 「……って、なんであいつらがいるんだ?!」
猛スピードでピアノを運び出す漢たちを見つけ、驚愕する。
「(まさか、葦名が頼んだ相手って……いや、まさか、そんな、というかここにコネ持っててどうするよ?!
それとも、限りなく似ているだけで別なのか? でもノリと勢いはそれっぽいぞ?!)」
と、頭の中が目まぐるしい速度で回転する。
>>890 「……ッ!!!」
聞こえないように呟いたはずの言葉を聞かれ、カァーっと顔が熱くなるのを感じる。
「こ、このバカユウト!!!!何時までもニヤニヤしてないで引越しの手伝いをしろ!!!」
プイッと顔を反らし、その辺にある荷物を持つと、新館目掛けて猛ダッシュ。
>>895 再び廊下を歩いていると、階段のところで立ち往生している姉を発見。
「……何やってるの、おねえちゃん」
呆れたように呟くと、自分の荷物をひとまず下に持って行ってから
カートの反対側を持ち、一緒に下りて行く。
900 :
椿 杏樹:04/01/19 01:10 ID:lhKELzqY
「わーいありがとう〜」
ピアノが運び出されてほっと一安心。
「ここのお屋敷の人って皆、力無さそうなんで業者さんいてくれて良かったですー」
途中電話をする瀬名に突っ込み。
「待ち、じゃなくて街ね。いいのいいの、慌ててるのは心配の証なのよねきっと」
ぽんぽんと肩を叩く。
「さて、終わり……と」
使った調理用具を全て自分で洗い終わると、丁寧に拭く。
「ま、上々か」
「あー、これはいい。食器のほうを頼む」
早速やって来た業者には食器を運ばせ、自身の商売道具は自分で運ぶ。
>>898 「もう、そんなに照れなくてもいいじゃんか〜、待ってよ凛ちゃ〜ん、ねぇってばぁ〜」
荷物を一つ持つと、凛香と同様に新館目掛けて猛ダッシュ。
「えへへへ、ごめんね凛ちゃん♪」
どこか、というか物凄く嬉しそうに二度目の謝罪をする。
903 :
三条 望:04/01/19 01:14 ID:Hi08UmDg
「まだ研究中の鳥インフルエンザの抗体か…本当に効果があるのかな?」」
引越し作業で慌しいお屋敷の一室で、以前勤務していた病院から送られてきた薬品のサンプルを手にとり、
疑わしそうな表情で見つめている。
「副作用は特に報告されていないようだし、
次回の従業員の身体検査の時に実験がてら使ってみるか…」
しかし、薬をカバンにしまい込んだ所で、不意に神妙な面持ちになる。
「しまった…」
小さくそう呟き、多くの媚薬の瓶と一つの抗体がはいった瓶が混ざってしまったカバンの中に視線を送る。
「まぁ何とかなるだろう…」
しばらく考え込むように黙った後で、韜晦した表情を浮かべ黙々と引越し準備に取り掛かった。
904 :
桜庭 奏:04/01/19 01:14 ID:RNBkw1Sy
>>899 「ありがと、俊君。」
なんとか下まで付くとわずかに視線をあげて見つめ、ふわりと微笑む。
何故か赤くなりながら去っていった俊の後姿に、首をかしげながらも
どこかさみしそう。
(すっかり頼もしくなっちゃって……。なんだか置いていかれた気分かも)
ここ3日間のお屋敷の状況を知らないので、どこか切羽詰ったように
電話を掛ける瀬名を見て不思議そうにしながら新館へ向かう。
「……どうしたんだろう。」
906 :
椿 杏樹:04/01/19 01:17 ID:lhKELzqY
「♪〜」
引越し作業の邪魔になるので、巻き髪をお下げのように二つに緩く結わえてみる。
ついでに(今時な感じだが)ベルベットの臙脂色リボンがあったので
髪に結び、近くのガラスに自分の姿を映す。
「乙女チックだ。えへへー」
リボンを指で軽く弾く。
907 :
秋山 麗:04/01/19 01:18 ID:b7ayN1i7
「ょぃしょ……っと」
最後のダンボールを部屋の外に運び出し、瑞葉の部屋の片付け終了。
「あとは他の人が運んでくれるから……っと」
念のため、もう一度部屋の中を見回してから、その場をあとにする。
>>902 「…………バカ…」
今度こそ聞こえないようにそう呟く。
「はいはい、それが終わったらこっちのも運ぶ!」
と言って、最初の物より、一回り……いや三回りは大きな荷物を指差す。
「それが終わったら次はこっち!!」
どうやら、いつもの引越しの風景に戻ったようだ。
「おいおおきな荷物はもうないのか?」
「へいボス大きいのはもうあらかた運び終えましたぜ」
引越しの進行具合を気にするボスの問いかけに、部下がそう即座に返答する。
「そうかやっぱりこのお屋敷の引越しには俺らが一番向いてるって事だなぁ」
部下の報告にリーダー格の漢が満足そうに微笑むと部下達を一瞥するとニヤリと頬を緩めた。
「ようしお前等!!後は小さな荷物の番だ!!
お前等の大好きなメイドさんの荷物を片っ端から運びだせぇ!!」
「「「OK!ボス!!」」」
煽るようなリーダー格の漢の指示に引越し業者は嬉々とした声をあげ、またまた屋敷の中に散らばっていった。
「……あとは瀬名様に、どうお話ししたものか……」
一段落し、瀬名と瑞葉の関係を少なからず知り、瀬名の素性を知るが故の苦悩を零す。
「隠し通せることではないでしょうが、かといって、お知らせすることによって
瀬名様を危険にさらす訳にも参りませんし……」
思わず、溜め息が漏れてしまう。
911 :
桜庭 奏:04/01/19 01:22 ID:RNBkw1Sy
ごろごろとカートを押して、やっと玄関にたどり着く。
「……荷物重いっ カートにして正解だったよー。」
まだ新館にたどり着いたわけでもないのにぬいぐるみの上に顔を伏せる。
すると、頭の上を切羽詰ったような瀬名の声が聞こえ、無意識に
そちらへ意識を集中してしまう。
912 :
椿 杏樹:04/01/19 01:23 ID:lhKELzqY
「ま、少々かわいくしたところで見てくれる人もなしなんだけど〜」
よっこらしょー、とダンボールを抱えて新館へ次々楽譜を運ぶ。
>>908 「こらっ、凛ちゃんも荷物運びなさいってば」
苦笑しつつ凛香の頭をぺしっと軽く叩く。
>>909 「……いや、だから、その掛け声は色々とマズいだろ……」
意気揚々と散らばる引越し業者に、ため息を漏らす。
だが、作業効率はぶっちゃけて良すぎるくらいなので、何も言えない。