アレ??さんにドミネート抜きの純粋なバトルだけ書いてほしいな
なんて思ったりしてるオレがいる
だってめっちゃクオリティ高いんだもん
>>755アレ??さん、覗いてるんでしょ?
>>897 第3試合、第4試合両方ってことじゃないかな
>>897 892だけど両方というのは両方の選手という意味です。
紛らわしい書き方ですいません。
>>863 どうでもいいが、合気は元部じゃなく渋川先生の方な。
「ふっ!しゅっ!はっ!」
トンッ、トトンッ・・・・トン、トンッ・・・・
パンチを繰り出す度に漏れる息と、軽やかに踏まれるステップの音が交じり合い、第二用具室に響く。
セコンドの木山を仮想敵に見立て、シャドーをしているのは第三試合出場選手、滝井真理恵だった。
眼つきこそ鋭いが、目鼻立ちの整った凛々しい顔立ちはなかなかの美人と言える。ウェーブのかかったセミロングの髪は僅かに茶色に染めてあった。
「ふっ!はっ!ふうっ!!」
水着に包まれた肉体が律動的に動いていた。引き締まった身体だが、バストやヒップはそれなりに丸みを帯びていて、ステップを踏むごとに僅かに揺れる。
肌には汗が浮かび、頬はやや紅潮している。
「ちょっと・・・・試合前に飛ばしすぎじゃない?」
「そうかもね、このくらいにしとこうか」
木山に促され、シャドーを止めて椅子に腰掛ける。タオルで汗を拭きながら苦笑いを浮かべつつ木山に話かける。
「あのレスリング女、一回戦で負けちまったから気が抜けちまうよ。前の借りを返してやろうと思ってたのにね」
「気が抜けるってね・・・・まだ一回戦も始まってないでしょ?それに、代りにあの松尾が勝ち上がって来てるわよ」
「アイツには一度勝ってるから心配ないよ。今度もKOしてやるサ」
「それはいいとして、とりあえず目の前の一回戦、ちゃんと勝ってよね」
「分かってるって。ちゃんと優勝して、予算がっぽりプレゼントしてやるから、楽しみにしててよ!」
談笑する二人には試合前の緊張感はなく、リラックスしたムードで自分達がコールされるのを待っていた・・・・。
☆☆
プツンッ・・・・・
モニターのスイッチが切られ、全裸の少女を映していた画面が真っ暗になる。
「晶・・・・・・」
控え部屋の第一更衣室で後輩の試合を見ていた宮原紗里奈は、暗い表情で何も映っていないモニターを見詰める。
試合用の競泳水着に、身体が冷えないように空手着の上を着込んだ格好で、椅子に沈み込んでいた。
モニター越しに見た光景は相当にショックだった・・・・・。
ちょっとしたボタンの掛け違いから、対立することになった晶だが、可愛い後輩に変りはなかった。
いや、可愛い後輩だからこそ、なんとか自分の元に戻ってきて欲しくて、同好会で活動する彼女にちょっかいを出していたのだ。
だが、その晶のあまりに無残な敗戦と恥辱の罰・・・・。
試合に負けることは仕方ない。勝負は時の運、あの手強い相手によく健闘したと思う。
だが・・・・・彼女に下された敗北の罰はあまりに惨く屈辱に満ちていた・・・・・。
「いけない・・・・・いけないわ」
首を振って、網膜に焼きつく悪夢の光景を振り払い、呟く。
「気持ちを・・・・・切り替えないと・・・・今度は私が・・・・」
あんな姿になるかも知れないのだ・・・・・。
パンパンと頬を両掌で叩いて、椅子から立ち上がって空手着を脱ぎ捨て、水着一枚の姿になる。
「ひゅうううぅ〜っ・・・・・・ふぉおおおおぉ・・・・」
肩甲骨辺りまでかかる黒髪をゴム紐で束ね、息吹と呼ばれる伝統派独特の長い呼吸法を行う。
何度も息を吸い、気持ちを整える。
「私がこの大会で優勝すれば・・・・・あのコも・・・・・」
自分のところに戻ってくるかもしれない。
・・・・・ものは考えようだ。晶は今、敗戦のショックで自信とかプライドといった、精神的な部分が崩壊しているに違いない。
そこに自分の颯爽とした技、圧倒的な強さを見せ付ければ、また自分に魅かれて戻ってきてくれるかもしれない・・・・。
「そうよ・・・・・きっとそうなる・・・・」
その為にはまず、今の相手、キック娘を倒す!
それからおそらく二回戦に勝ち進んでくるであろう姫にも借りを返す!
「そして・・・・・必ず優勝する!」
はい〜、三回戦のさわりだけですが
>>899 イイ!
>>900 >>901 両方の選手・・・・はちょっと難しいですね、ゴメン(苦笑)
>>902 そうそう、元部は元部御殿手だろ・・・・・
というと10人くらいは騙せそうだなw
ho?
906 :
ファイター:2006/06/29(木) 20:42:03 ID:Te+/Uf1l
第六話「死闘その1」
「覚悟しなさい。朋美をぼこぼこにいた仕返しはさせてもらうから」
あゆみはゆっくりとリングに上がる。そして幸恵も。
「あなたが相手。綺麗な顔ね」
「ありがとう」
「でもその顔も今日で見納めよっ」
幸恵はいきなり殴りかかる。だがあゆみは落ち着いて避けながらカウンターを繰り出す。
「ぐわっ」
倒れる幸恵。いきなりカウンターをあわせたことに動揺している。
「弱いわね。そのまま死になさい」
あゆみは倒れたままの幸恵に右足でけりを入れる。だが幸恵は落ち着いて足を掴む。
そしてそのまま幸恵の左足も払い倒す。
「ちっ」
「えいっ」
そしてあゆみの首に幸恵は右腕を入れる。
「このまま落ちろっ。惨めに落ちてしまえっ」
幸恵は腕に力を入れる。
「ぐっ」
あゆみは苦しみながらもがく。
907 :
ファイター:2006/06/29(木) 20:50:05 ID:Te+/Uf1l
(このままじゃやばい。でも私まで負けるわけには・・・行かないっ!)
あゆみは両膝で幸恵の股間にけりを入れる。
「そんなのじゃやられないわ」
(これでも)
あゆみは膝を股間に擦り付けて何度もこする。そして徐々に首に入れた右腕に力が無くなる。
その隙を逃さずにあゆみは幸恵を横に倒して起き上がる。
幸恵もその直後にバランスを取りながら起き上がる。
「はあはあ」
あゆみは息が荒いながらも、幸恵は足ががくがく震えながらもたっている。
「きさまぁ」
「感じやすいのね。少し濡れたんじゃないの」
「うっ。よくも」
幸恵は全力でストレートを打つ。
あゆみもそれにカウンターであわせる。だが
「ぐぉぉ」
幸恵はカウンターに強引に左でアッパーを合わせる。
あゆみはあごに直撃を受けてそのまま倒れる。
908 :
ファイター:2006/06/29(木) 21:00:36 ID:Te+/Uf1l
「やった」
幸恵は口から血を流しつつも勝利を確信して笑顔になる。だがあゆみは起き上がる。
「甘いわよ。少し腕が開いてたわ。それじゃ勝てない」
「まだまだ」
「相手粘るわね」
「幸恵姉さんの方が押してるわ」
大門女子高の優子と副将の愛子は試合を見ながらつぶやく。今日子も横になりながら試合を見守っていた。
「あゆみ頑張りなよっ」
「そうよ。二連敗なんて嫌だから」
名雪と琴美も応援している。
リングではあゆみと幸恵はノーガードでパンチを交換している。互いに口の中を切ったため
出血量はかなり多い。
だが試合は動いた。
「はあ」
バランスを崩したあゆみの後ろに回りこんで幸恵が首を絞めたのだ。
「スタンディングならあなたもどうしようもないわね。このまま終わりよ」
幸恵は首を完全に絞めた。だが互いに消耗しているために力が入りきっていない。
「死ぬわよ。ギブアップする?」
「ぜ・・・たい・・しな・・・」
「じゃあまだまだね」
幸恵は力を更に込める。そしてあゆみは膝が崩れる。
909 :
ファイター:2006/06/29(木) 21:03:29 ID:Te+/Uf1l
ついに復活しました。
ペース的にはかなり遅れると思いますが少しずつ書いていこうと思います。
次回は少し波乱を起こそうと思います。
楽しみすぎるッス
保守
敗者のペナルティーで勝者からの尻叩きというのはどうでしょう??
屈辱で痛みもあるし良い罰だと思うんですけど
913 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 20:25:12 ID:01P2W35G
保守
914 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 21:16:46 ID:7+tHkvSC
そろそろ次スレか?
消費量は480kbか…次の投下次第だな。
(´・ω・`) 地下格闘祭の続きはまだじゃろか?
917 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 15:49:00 ID:3faH+33E
hoshu
918 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/17(月) 20:39:44 ID:L9ds/tTg
age
保守
920 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 20:35:26 ID:prqlWMRo
あげ
hoshuあげ
ほしゅ
あげ
924 :
地下スキー:2006/07/29(土) 23:06:28 ID:Ur9KORPZ
お待ちの皆さん、すいません
ちょっと仕事等が忙しくて・・・・
第三試合の開始、もうちょっと待って
>>924 待ちますですよ。お仕事の方も頑張ってください。
>>924 いつも通りの素晴らしい作品を期待してますよw
hoshu
保守あげ
続きまだ?
930 :
ファイター:2006/08/10(木) 21:46:07 ID:ZbH6WEHH
近日中に出来上がります。
ところでこのスレ使い切った後の保管庫の予定はあるのでしょうか?
931 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/11(金) 02:26:06 ID:luv4gTjh
俺からも頼む。
残していく価値がある。
932 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 16:55:15 ID:jdI1lTpy
hoshu
保守age
紗里奈がリングに上がると、先にリングインしていた真理恵が険しい視線を送ってくる。
ライトイエローのセパレート水着を着た真理恵と濃紺の競泳水着に身を包んだ紗里奈が、リング上で対峙する。
レフリーが敗者ペナルティを決定するカードを差し出す、いつもの儀式が行われる。
引かれたカードはナンバリングがされておらず、観客特別リクエストを示す『スペシャル』という文字と「敗者は四つん這いになって勝者から尻叩き尻キックを受ける」という文が書かれていた。
「ははんっ!コイツはいいねぇ?お尻ペンペンしてやるよ・・・・先輩!」
「・・・・・」
口の端を歪めて笑う真理恵の挑発を、無言だが厳しい表情で受ける紗里奈。
そして一旦、自コーナーに下がって戦いの鐘を待つ。
カーンッ!!
試合開始のゴングが鳴ると真理絵が猛然とダッシュ、一気に距離を詰めてミドル!
足を上げてカットした紗里奈に更に迫って、ジャブの連打にコンパクトなショートフックを織り交ぜた短距離戦を挑む。
「フッ!フッ!シュッ!」
猪武者の突撃、といった真理恵の攻撃を紗里奈はあくまで冷静に見切り、的確にパリーやスウェイなどで受け払っていく。
「へンッ!伝統っていうけど、しっかりフルコンの練習もしてきたみたいだね!?」
「そうよ・・・・・あんまり私を舐めない方がいいわよ?・・・・・せいッ!」
思わず大振りになった相手のフックをかわし、前蹴りを放つ紗里奈。
「ぐううっ!?」
カウンター気味に腹に蹴りをもらい、呻き声を漏らして数歩後退する真理恵に、追い討ちのチャンスとばかりに紗里奈は前進して顔面ストレート−いわゆる上段正拳突−を放つ。
パァアアンッ!!
これはしかし、真理恵の腕にガードされる。リング上に小気味良い音が響く・・・・。
・・・
・・・・
・・・・・
☆☆
カァアンッ!
やがて五分が経過し、第1R終了を告げる鐘が響いた。お互い打ち合ったものの致命打を与えるには及ばす、ほぼ互角のうちに序盤戦は終わったのだった。
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
「相手は中々のもんだよ・・・・・伝統だってちょっと舐めてたけど、しっかりスパーリングもやり込んでるみたい」
セコンドの木山が真理恵の上腕部を両手で揉みながら言う。
「ちょっと突っ込み過ぎだよ。もう少し距離を取る戦い方に切り替えましょう。1ラウンドみたいなやり方だとカウンターの餌食だよ」
「ああ、分かってるって。私が突っ込んむばかりが能のインファイターじゃないってこと、思い知らせてやるサ」
木山に腕を揉まれながら、彼女に笑顔を向ける真理恵。
「このラウンドで終わらせてサ、あの先輩の水着を頂いちまおうゼ?部費の足しになるよ」
☆☆
「ふぅ・・・・・・」
スツールに腰掛けてたため息をつく紗里奈。
セコンドについた空手部の後輩が差し出すタオルで顔の汗を拭いつつ、向かいの対戦相手を見詰める。
−思ったよりやるわね、あの娘・・・・・ひょっとすると晶より強いかも知れないな・・・・−
時々笑いながら話す対戦相手とそのセコンドを見ていると、ふと数年前の自分と松島晶の姿が脳裏に浮かぶ。
−そういえばあの娘が中学の頃までは、よく試合前にあんな風に私がアドバイスをしていたような気もする・・・・−
「んっ・・・・・」
軽く首を振って思い出を払い去り、レフリーの合図を受け、努めて表情を変えずにスツールから立ち上がる。
−・・・・もう、様子見は終わり。このラウンドからは本気を出して倒しにいこう・・・・・−
第二ラウンド、真理恵はいきなり突進することはせず、アップライトに構えながらフットワークを活かし、相手の周囲をグルグル回る運動を見せながら、じりじりと距離を詰めていこうとしている。
対する紗里奈も同じような構えの足はベタ足、真理恵の軽快な『動』の動きを受けて立つように、『静』の構え・・・。
紗里奈としては、落ち着いた構えで不用意な真理恵の攻撃を待ち、交差法での一撃を狙ういわゆるカウンター戦術を取っている。
「ふんッ!カウンター狙い?」
そんな相手の戦術などお見通しとばかり軽快に動き回り、一気に接敵してストレートもしくはローキックを放ち、素早く離脱・・・・いわゆるヒット&ウェイ戦術を駆使しているのが真理恵だった。
「うらッ!」
「くっ!」
第2Rが始まって1分強、現在のところ優勢に試合を運んでいるのは真理恵の方だった。
今もまた、彼女のローが紗里奈の太ももを叩く。軽快な動きになかなかカウンターを合せるタイミングを掴めぬ紗里奈の剥き出しの太ももは、すでに真っ赤になっている。
「まだまだ・・・・・・フッ!ハッ!」
ローを打って一旦距離を取っておいて、すかさずもう一度前進、今度は顔面への1・2を放ち素早く離脱。ヘッドスリップで何とか顔面への打撃という致命打を回避したものの、体勢を崩す紗里奈。
そこにまたしても接近して、同じ箇所へのローを打ち込む。
ばしぃいんッ!!
「ぁががッ!?」
高い音が響き、それに紗里奈の悲鳴が続いく。
「くっ・・・・・やばっ・・・・・」
脂汗に塗れた顔をしかめる紗里奈を、安全圏まで離脱した真理恵が笑いながら見詰める。
「くくッ・・・・さっきから全然捉まえきれてないじゃんヨ?先輩・・・・・」
−確かに・・・・・このままじゃ不味いわね・・・・あの娘、私の思ってたよりずっとスピードが速い。攻撃のときのすきも少ないし・・・・このままじゃ、足を殺されて嬲り倒されるのがオチかぁ・・・・−
真っ赤に腫れ上がる太ももからの痛みを無視するように耐えつつ、努めて心を冷静に保ちながら紗里奈は考える。
−どうしよう?ちょっと危険だけど・・・・・罠を張ってみるか?でも、もし失敗したら・・・・−
彼女の脳裏に先ほどの晶の無残な負け姿が浮かぶ。敗北したら自分も程度の差はあれ、あのような惨めを晒すのだろうか・・・・?
−ええい!駄目駄目!弱気は禁物!・・・・・それにこのまま押し込まれ続けたら、いずれはそうなっちゃうわ!−
「そぅりゃああッ!!」
紗里奈が『罠』を仕掛ける決意を固めた瞬間、真理恵が猛然と襲い掛かってくる。
ずっぱぁあんッ!!
「ぅあがあああッ!!」
すでに足が麻痺しかけているのだろうか?上げてカットすることもなく、まともにローを食らって悲鳴をあげる紗里奈。下半身をガクガクと揺らして身体をふらつかせる。
「しゃあぁッ!チャンス!」
真理恵は一気に勝負を決めようと、そのままジャブ!
ぱぁんッ!
「ぅぶッ!?」
真理恵のオープンフィンガーグローブが紗里奈の頬を叩く小気味良い音が響く。
「コイツでお寝んねサ・・・・・ぅラアッ!!」
そして、トドメのストレートを放つ真理恵!
「素っ裸にヒン剥いてやるよ!負け犬先・・・・・ぇえ?!」
しかし、勝ち誇った真理恵の声は、途中から驚愕に変った。
吸い込まれるように紗里奈の顔面に伸びた拳は、標的まで届かなかった。
相手が後ろに倒れ込むようにスウェイした・・・・・いや『倒れ込むようなスウェイ』などではなく、本当に後ろに倒れ込んだのだ・・・・・しっかりと真理恵の手首をキャッチしつつ、そして彼女の腕を蹴り上げつつ・・・・。
「ぅあァ?・・・・・・・・ぐぉごおおッ!?!」
変則の巴投げ、とでも言うべき捨て身投げだった。本来の巴が相手の腹を蹴り上げるのに、肘辺りを狙って蹴っていた・・・・・。
鍛えられた反射神経を持つ真理恵が、半ば自分から跳んだのでそうはならなかったが、一歩間違えば肘が折れかねない危険な技だ。
「畜生!畜生!・・・・・がふっ!」
マットに仰向けの大の字になって咳き込む真理恵を見下ろしながら、紗里奈は安堵のため息をつく。
打ち合うリスクを捨て、相手があまり慣れていないであろう投げを狙った。
足を上げてローをカットしなかったのも、相手を誘い込む為の罠だったのだ。
真理恵はまんまと足を止め、勝負を焦ってスキの大きな攻撃を放ってくれた。
「ダウン!1・・・・2・・・・3・・・・4・・・・5・・」
由美のようなテクニックを駆使したそれではなく、力任せの荒っぽい投げ技だ。
聡美やユキ相手なら簡単に返されたかもしれないその技はしかし、ストライカーの真理恵には十分に有効だった。
激しくマットに背中を打ちつけ身悶えする真理恵を見て、レフリーはダウンカウントを取り始める。
「チイッ!手前それでも空手家かよッ!?打撃屋のプライドとかねえの?」
苦々しく叫んで立ち上がり、ファイティングポーズを取る真理恵、顔をしかめつつ右肘辺りを押さえる以外は、さほどのダメージでもなかったようだ。
−・・・・・・・いや・・・・・そうかしら?あの右腕・・・−
「・・・・・どうしたの?私を裸に剥くんじゃなかったの?」
「チッ・・・・・・」
紗里奈のあくまでクールな挑発に、苦々しげに舌を打つ真理恵。
スタンディングに戻っても真理恵は先ほどまでの軽快なヒット&ウェイ戦術を駆使してはいなかった・・・・。
距離を取って相手の周りを回りながら、なかなか踏み込めないでいる。
相手の罠とでもいうべき投げ(あるいは関節技もあるかも?)を警戒しているというのもあるのだが、なにより右肘が悲鳴をあげている・・・・。
さっきの投げでかなり傷めてしまったようだ。
それもそうだろう、紗里奈は本気でヘシ折るくらいの勢いで肘を蹴っていた。
利き腕を傷めつけていれば投げでKOを取ることは無理でも、その後の試合を優位に運べる。
そう考え、運が悪ければ相手の肘を折ることになるかも知れない、と不安を抱きつつも危険な逆関節投げを敢行したのだった。
「来ないんなら、コッチからいくわよ?」
相手の動きに勢いがなくなったことを、そして利き腕にかなりのダメージを与えたことを悟った紗里奈が今度は前にでた。
「ううっ!?」
真理恵には、出てきた相手がどんな攻撃を仕掛けるのか、打ってくるのか蹴ってくるのか、掴んで投げてくるのか・・・・・一瞬迷いが生じた。
ドムウッ!
そして紗里奈が攻撃を成功させるには、その一瞬の迷いだけで十分だった。
前蹴りが深々と腹に突き刺さる。
「ぉああぅ!」
目を剥き、苦しげに口を半開きにして苦しむ真理恵。
「いけるッ!」
今度は左で、中段回し蹴−ミドル−を放つ。紗里奈の左は相手の右・・・・つまりは傷めている腕の方だ。
「うぐっ!?うごぉえええ〜ッ!!」
ガードしようと右腕を動かしかけ、肘関節に電流が走る・・・・動きが遅れた真理恵は蹴りを受け損ね、横っ腹にモロにミドルを受けてしまう。
顔にはっきりと苦悶の表情を浮かべ、半開きの口から涎を垂らしている。
「ち、畜生!・・・・・・負けて、たまるかぁ・・・・・ぅアアッ!!」
だが、ここで退っては相手に押し込まれることが分かっている真理恵、涎を撒き散らしながら左のフックを打ってくる。
だが、右肘の痛みとボディへの苦悶に苛まれながら打つその攻撃は、やや大振りのスキの大きいものになってしまう。
紗里奈はあくまで冷静に回し受けで受け止めつつ、しっかりとその手首キャッチする。
右手で相手の左手首を掴んだまま放さず、自分の有利な体勢へと相手を誘い込む。
伝統派の空手ならば、敵に手首を掴まれたときの対処法などが幾つか存在するが、真理恵はそんな技術は持っていない。
力任せに左腕を振り回して解こうとするが、そう上手くいくものでもない。
「くっ・・・・・こンのアマぁ!!」
苛立った真理恵は傷めた右腕を無理に動かし、振り上げて自分の手首をしつこく掴んでいる相手の顔面を打とうとする。
「ぎっぎゃああああ〜ッ!?!」
次の瞬間、真理恵のゾッとするような叫び声が会場に響いた。
紗里奈は真理恵の突きをヘッドスリップの要領でかわしつつ、右腕が伸び切ったところで、肘目掛けて手刀を食らわせたのだ。
真理恵の拳は紗里奈の髪を打ち、留めていた黒いそれが解放されバラリと落ちる。
真理恵の肘関節は過伸展を強制され、深いダメージを負った・・・・・少なくともこの試合中はまったく役に立たないほどに。
「ひッ・・・・・・ひいッ・・・・・ひィああ〜ッ・・・・・・」
激痛のあまり息を詰まらせ、目尻に涙をためながら悶え震える真理恵。
そこに紗理奈は、非情にも何度も何度もボディブロウを放つ。
「げぼぉッ!・・・・ぁがふっ!がぶへえッ!!・・・・ぅおぐぉおおーッ!?!」
腹責めの苦しみで内股になった真理恵の足の付け根から、激しい水音とともに何かが噴き出てきた。
ショオオオオオォ・・・・・・
激しく執拗な腹責めに下半身の力が抜けたのか、尿道の括約筋が脱力して失禁してしまった。
水着の股間部分が変色し、互いにすりあっている太ももに黄色の液体が溢れる。
太ももを伝う小水はシンガードを濡らし、足の周りに小さな池を作った。
940 :
地下スキ:2006/08/20(日) 20:36:08 ID:okUIJk9U
今日はここまでです。
以前リクのあった『腹責めにたまらず、意識あるまま失禁』というシチュを取り入れてみました。
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
942 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 23:43:10 ID:VRLt8yq0
期待アゲ
ここで止まったって事はまだ決着はついてない?
失禁から逆転もあるのかも。続きが楽しみ。
さっき「美女で野獣」を読了して興奮冷めやらず、「関節 失禁 キャットファイト」
でググってたらこのスレに辿り着きました。
なんすかこの神スレは…神速でブックマーク。失禁最高!!
「はッ!せいッ!・・・・・やぁあッ!」
失禁という相手の醜態に気づく紗里奈だが、だからといって攻撃の手は一切緩めない。
膝蹴りも織り交ぜながら、ひたすら執拗に腹を責める。
相手は右手が使えず左手は自分が押さえているのだから、攻撃を当てるのは容易いことだった。
腹に打撃を食らう度に、身体が『く』の字になる。だらしなく開いた口から、濁った音とともに涎を噴き出す。鼻水すらも垂れ流している・・・・。
「ううっ!!うごぉ・・・・・ぉぼぅううっ!!ぉげええッ!!」
何十発腹に打撃を食らっただろうか?・・・・・・しかし真理恵はそれでも立っていた。
すでに投げによるダウンをもらっている為、次のダウンはこのラウンド2回目のダウンとなる・・・・であれば、TKOにリーチがかかってしまう。
「ぅおぶうぅ・・・・・それは・・・・・マズいよ・・・・・・ぐぶええぇ!!がぁげえッ!!」
腹責めに苦しみながらもダウンを堪え、何とか事態打開を図ろうとする真理恵だったが・・・・・その忍耐が彼女に更なる地獄の苦しみを与えることとなった。
「おおーっ!?アイツとうとう小便チビっちゃったよ!」
「うっわーッ!!情けねえ女!落ちてもいないのに漏らすか?」
「かははっ!アイツのリングネーム、さしずめションベン牝真理恵、ってとこかな?」
失禁という醜態を晒した真理恵に観客達は興奮し、会場は割れんばかりの大歓声が巻き起こっている。
したがって、『その音』に気付いた者は、紗里奈もレフリーも含めて、誰もいなかった。
・・・・・ッ・・・・・・プ・・・・・・・・スゥ・・・・・・・・プッ・・・・・
真理恵のボトムの後部、尻のところがわずかに形を変えていた。
徹底的に腹を破壊され、『後ろの門』の括約筋さえもその機能を失ってしまったのだ。
弛緩し、広がった肉穴からハミ出た糞塊が、本来肌にピッチリと張り付いて着用者のヒップラインを浮き立たせる水着の形を、歪に変形させている。
「・・・・・・・・・・」
臭気で相手の粗相に気付いたものの、紗里奈はかすかに眉をピクリと動かし、一瞬だけ手を止めただけで、あとは容赦無い腹攻撃を続けている。
「あっ・・・・はっ・・・・・ひぃえぇ〜ッ・・・・・かぁ・・・・・うぉ」
当の真理恵は、もちろん脱糞してしまった認識はある・・・・羞恥の極みとも言うべき自分の醜態の為か、どこか呆けたような顔を晒していた。
「ダウン!」
3番目に事態に気付いた人物、すなわちレフリーが見かねた様にダウンを取って−スタンディングダウンはこの大会では極めて珍しいことだ−両者を引き剥がし、ニュートラルコーナーに追いやった。
「え!?何だ?何だ?いったい何でスタンディングダウンなんか取ったんだ?」
「んん・・・・・何か様子がおかしいぞ?」
「あ・・・・・・おい!見ろよ・・・・・・アイツの尻!滝井のヤツ、クソ漏らしてやがるんじゃないか!?」
客席からは不審の声があがるが・・・・・真理恵のボトムの異変を目敏く見付けた観客の叫びでその声は大歓声に変る。
紗里奈が顔にほんの少しだけ哀れみの色を浮かべて、反対側のニュートラルコーナーを見ると、自分が追い詰めた相手は、内股のヨタヨタした緩慢な歩きでポストに向かっているところだった。
「ハッ!・・・・・・ふっ・・・・・・あっ・・・・・・うぁ・・・・・・」
ようやく、といった風にコーナーに辿り着くと、その柱にもたれかかり顔を隠すようにして俯いている。
こちらに背中を向けている為、ボトムの歪な膨らみが自然と目に入る。
「滝井ぃ!!お前ホント最低だなーッ!?試合中にションベンはおろかクソ漏らすなんてお前くらいだぞー!!」
「みっともなくぶりぶりヒリ出しちゃってよぉーッ!!恥ずかしくないのかぁ?!この糞尿漏らし女!」
「なんならその締りの悪い孔を、俺の○○○で栓してやろうかーッ!?」
「嫌だあぁ・・・・・マジ最低ッ!!信じらンない!こんな人前で・・・・・もう生きてられないんじゃないの?」
客席からの自分の人格すら否定するような激しい野次に身を曝し、その罵倒の暴風から身を守るように下を向いて顔を挙げようとしない真理恵。
「うっ・・・・・ううっ・・・・・くうぅうっ・・・・・あうっ・・・・・」
ポッ、ポタッ、と数滴の涙が頬を伝ってマットに落ちる。
僅かに肩を震わせながら漏らす彼女の嗚咽は、大歓声に掻き消されリングの外には届かない。
「・・・・・・・・」
自分の執拗な腹責めが招いた思わぬ異常事態に、紗里奈は顔に浮かべた哀れみの色を濃くする。
−ボディへのダメージを蓄積させてスタミナを奪っておいて、顔面にトドメの一発!の筈だったのに・・・・・まさかこんなことになるなんて・・・・・−
紗里奈としては勝負に慎重を期し、両手を殺した万全の体制で腹責め、そしてトドメを刺すつもりだった・・・・別に相手を苦しめようと執拗な腹責めをしていたわけではなかったのだが・・・・。
−ああ、泣いてるのかな?無理もないわ・・・・・・あんな酷い姿をこんなに大勢の見物客に見られてしまって・・・・・可哀想に・・・・・−
試合において敵対する立場とはいえ、あまりに惨め過ぎる痴態を晒す対戦相手を見て、常に冷静さを信条とする紗里奈も流石に憐憫と同情を禁じえなかった。
カウントを止めたレフリーは、試合を一旦ストップしてリング下に陣取っているコミッショナー(裏祭実行委員長)とロープ越しになにやら相談をしていた。
裏格闘祭の試合において、選手が脱糞するという事態はそう珍しいことでもなかったが、それは絞め技で落とされたり、頭部に打撃を食らって失神した選手が晒す醜態であった。
今の真理恵のように意識がある状態で、試合の決着がついていない状態で大便を粗相したというのは過去に例がないことのようだった。
・・・・やがてコミッショナーと協議を終えたレフリーが戻って来て、ずっと晒し者同然にコーナーに突っ立っていた真理恵をリング中央に呼び出す。
真理恵は嗚咽を止め涙を拭い、木山曰く『美女ではなけど、端整で凛々しい』顔を取り戻し−おそらく内心で相当の努力を払っているのだろうが−レフリーの前に立った。
「滝井選手、そのままで続行するか、ボトムを脱いで試合をするかを選んで下さい」
つまり、糞塊を水着に溜め込んだままで試合するか下半身丸出しの格好で試合をせよ、というのだ。
「くっ・・・・・・」
着替える為の時間を作ってくれるのではないかという淡い期待を打ち砕かれ、一瞬顔をしかめ、その後再び泣き出しそうになる真理恵。
試合開始直後の凛々しく自信に満ちた顔からは想像もできぬ、両の眉毛が『八』の字を作る情けない顔だった。
突然ですが、ここでストーリー分岐ですよ!
ついに当大会初の脱糞者wとなり完全に負けフラグがたったマリエ嬢w、彼女の最期の格好とフィニッシュブローを投票で決めてみたいと思います。
選択肢A
→1、着衣脱糞の恥辱状態をキープ!そのままの惨めな姿で試合!
2、ク○塗れのボトムを脱ぎ、マ○○丸出しの恥ずかしい格好で試合!
3、もうこれ以上の恥辱に耐えられずギブアップ
選択肢B
→1、上段突きを負け犬女の顔面にブチ込む!
2、最後まで地獄の苦しみを!ボディブロウ(ORミドルキック)!
3、最後くらい華麗な空手技で。ハイキック
4、何故かローを選択
5、意表をついて投げる(OR極める)
6、ありえねえぞ!ここから真理恵の大逆転勝ち!
A1 B6 とかいう風な書き方で
Aで3を選択した場合はBは選択しないで下さい。
・・・
・・・・
・・・・・というか正直B6は勘弁して欲しい・・・・・(なら選択肢に入れるなよ)
>943
逆転だけは勘弁w
いや、その意見が多ければそういう展開もありえますが・・・
>944
「美女野獣」ですか・・・・
「シンシア・ザ・ミッション」や「ドラゴンズへヴン」などもオススメ