__
, '´ ヽ
l ,'ノノノ'l 〉
| !、゚ ー゚ノ|
ノ,<,f_、><ノリ
くノl[__]_〉
し'し'
私、小笠原>3ち子が>3ゲットさせていただきますわ。
支倉>0 いつまでも妹の尻に敷かれてんじゃねーよ(藁
>2条乃梨子 仏像見たきゃ花寺にでもいってろ(プ
>3藤聖 私の祐巳に手だすなよ。この真性レズ(ゲラ
藤堂>4摩子 出番確実に減ってるな(w
島津>44乃 あんまナマ言ってるとシメるぞ(ププ
水野>405様 何でもないです・・・(ガクガク
鳥居江利>5 誰だっけ?
ふ>9沢祐巳 タイが曲がっていてよ。直してあげる。
松平>10子 祐巳いじめてんじゃねーよ。この糞ドリル(笑
細川可>75 電波が。私の祐巳に近づくな(呆
その他の男供 ゲイとオカマは花寺にでも帰りなさいってこった
>1
乙。連載抱えてる身でごくろうさま。
>3を採用したのは洒落か?
おつ
ベリー乙〜
乙か令ちゃん大好き
>1
乙華麗
乙
即死防止。
新刊の表紙発表はまだか。
乙カレー
>10
16KB以上だっけ?
とりあえず捕手に強力。
今後とも期待しております >職人諸氏
>>12 期待などと言わず我々も書こう。
俺は可南子を書きたいから新刊待ちだが。
>>1 乙〜
もう新スレか、早いなぁ。
さてさて、後編はどんな物語が待っているのかな?
楽しみ、楽しみw
15 :
名無しさん@ピンキー:03/12/14 02:23 ID:Y3mhUKUy
天使のいない12月の榊しのぶのパロディで
祥子さまSS書いてくれる人いないかな…
そんなのいらん
17 :
灰色の日傘:03/12/14 06:18 ID:BpHXARbu
では新スレを記念して一発。(前スレにも同じ事を書いた気が…)
聖さま黒仕立てX祥子さま です。
今回ぶんはやはりエロがなくて申し訳ないです。
時期はレイニーブルーの最後辺りから。
メル欄はshinoと入れてあります。
18 :
灰色の日傘:03/12/14 06:19 ID:BpHXARbu
「聖さまぁ」
雨の中で私は傘も鞄も投げ捨てて抱きついた。
聖さまの胸に顔をうずめ、わんわん声を上げて泣く。
「祐巳」
やがて祥子さまの声が聞こえたが、振り向かなかった。いや、振り向けなかった。
顔を見たくない。見られたくない。
祥子さまにも、聖さまにも、一緒にいるであろう瞳子ちゃんにも、誰にも。
ただ、何度も私を助けてくれた頼もしい胸に抱かれていたかった。
「祥子」
聖さまの厳しい声。
祥子さまの視線を感じる。
聖さまと祥子さまが睨み合っているのが分かった。
「…ご迷惑おかけします」
その声に凍りつく。まるで死の宣告のような冷たさをもって私の胸に突き刺さった。
「…お姉さまぁ!」
聖さまの傘から飛び出し、祥子さまの車に叫ぶ。しかし、降り続く雨が全てを遮ってしまう。
もう遅い。終わってしまったんだ。
雨と涙でぐちゃぐちゃな顔をして私は空を仰いだ。
19 :
灰色の日傘:03/12/14 06:20 ID:BpHXARbu
その後、私は聖さまに連れられて、加藤さんという人の下宿にお邪魔することにした。
シャワーを浴び、用意してもらった服を着て、ココアを頂く。
疲れきった心がゆっくりと緩んでいくのが分かる。
暖かいシャワー、暖かい服、暖かい飲み物。
加藤さんが私の服を乾かしてくれてる。そのドライヤーの音さえも子守唄のように聞こえた。
「佐藤さん、祐巳さんの髪乾かしてあげてくれる?」
私は傘のほうをするから、そういって加藤さんは六畳間を出て行った。
「祐巳ちゃん、おいで」
ドライヤーを受け取った聖さまが私に手を差し伸べてくれる。
私が安らげる場所…。そこに歩いていって腰を下ろした。
20 :
灰色の日傘:03/12/14 06:22 ID:BpHXARbu
「ひさしぶり」
抱きしめられる。
私の髪はまだ濡れているのに、聖さまはお構いなしに頬擦りしてくる。
「祐巳ちゃんと会えたのは嬉しいけど。まさかこんな形で会うなんてね」
女の人にしては低めの落ち着いた声。懐かしいにおい。
聖さまが祥子さまをからかうために私にちょっかいを出していた日々が思い出された。
もう戻れない過去の思い出が胸に浮かぶ。不思議と涙はでなかった。
温かい風と優しい指が私の髪を撫でる。
心地いい。まぶたが重くなる。
「祥子と色々あったみたいだね」
聖さまの声が遠くから聞こえる。
「…私の大好きな祐巳ちゃんは…しないよね…やっぱり…原因は祥…」
こくり、こくり。
聖さまはあくまで優しい声で喋り続ける。夢うつつの私には途切れ途切れにしか聞こえない。
「許せない」
ぼそりと発せられた言葉。それでも既にまどろみ始めた私の耳には届かない。
「大丈夫だよ。私に任せてくれる?」
あ、眠っちゃう…。
「祥子のことは任せて。大好きな祐巳ちゃんのためなら何でもするよ…」
すうっ。
その声を聞きながら私の意識は闇に消えた。
21 :
灰色の日傘:03/12/14 06:23 ID:BpHXARbu
景が傘を洗って六畳間に戻ってくると、聖の膝枕で寝ている祐巳の姿があった。
「おかえりカトーさん。毛布借りてるけどいいよね?」
そういって祐巳にかかってる毛布を指差す。
「あと一時間だけ寝かせてあげて。そうしたらつれて帰るから」
景はうなずくと、聖のカップを取り上げて台所に行った。聖の分と自分のココアを入れて戻ってくる。
「で、どう? 二人だけにしてあげたけど。話できた?」
「さあ、あんまり突っ込んだ話はしなかった。祐巳ちゃんすぐ寝ちゃったし。
ま、何が起こったのかはわかってるし、その理由も見当はついてるんだ」
「ふうん」
景も祐巳のそばに座る。祐巳をはさんで二人が向かい合う格好になった。
「よくわかってるのね、後輩のこと」
聖は祐巳の耳たぶをいじりながら、
「この子は特別。大切な後輩だから」
「へえ、意外と面倒見いいんだ」
「そんなんじゃないよ」
真面目な顔をして景を見つめる。
22 :
灰色の日傘:03/12/14 06:25 ID:BpHXARbu
「この子ともう一人の後輩、二人のおかげで私は生きているのがずっと楽になった。
学校というものが好きになれた。
大学に行くつもりになれた。
…わかる? この子は私にとって、とても大切な存在なの。
だから、守りたい。力になりたい。包んであげたい。
祐巳ちゃんにひどい事した奴を許せない。
この子の為なら何でもできる。何でもしてあげたい」
聖はあくまでも静かに睨む。しかし、景は目をそらしたりしなかった。
「あなたがやろうとしていること、祐巳さんは望んでいないかもしれないわよ」
「うん、私の自己満足なんだろうね。それでもいい」
「ま、いいわ。好きになさい」
呆れたように肩をすくめる景。
「ねえカトーさん、私、明日からちょっと大学いけないから、代返とノートお願いしていい?」
「は? 嫌よそんなの。お断り」
「この通り!」
手を合わせて頭を下げる聖。横を向く景。
「だーめ」
「そう。ま、仕方がないか」
あっさりとあきらめ、祐巳の頭を撫でる。その様子を見て景がため息をつく。
「よっぽど大切なのね、祐巳さんの事。いいわよ。必修のやつだけね」
「ありがと」
雨の音が次第に弱まる。
やがてそれも止み、部屋は静かになった。
23 :
灰色の日傘:03/12/14 06:27 ID:BpHXARbu
私は小一時間ほど眠ってしまったらしい。
起きたら、聖さまが電話をしているところだった。話の内容から私の親にかけてくれているんだと分かった。
そのあと、電話を代わり、親にはよくお礼を言いなさいねと言われた。
電話で話している間でも、聖さまは私を抱きしめて放さない。
聖さまの体温のせいで涙が出そうになって、声に出るのを抑えるのに精一杯だった。
お礼を言って、加藤さんのお宅を後にする。雨はやんでいた。
聖さまと二人、バス停目指して黙々と歩く。つないだ手が頼もしかった。
「今回のこと、私に任せてくれないかな」
別れ際、聖さまはそんなことを言ってきた。
「任せるって、あの」
まだ私は詳しい話もなにもしていない。そう言いかけると人差し指を私の口に当てられた。
聖さまが軽く首を横に振る。全部分かってるよ、とその目が言っていた。
「お願い。悪いようにはしないから。約束する。ね?」
よくわからないままに頷く。
「ありがとう。じゃ、またね」
聖さまは私の頬にキスすると去っていた。
少しだけ軽くなった心を抱え、私は家路についた。
朝になった。
聖さまに任せる。具体的に何をしてくれるのか、とは聞かなかったけど、
一人で悩んでいたことを誰かに分け合ってもらえるだけでずいぶんと救われるものだ。
ささくれ立った心が静まり、今まで見えなかったものが見えるようになっていくのが分かる。
なくした傘も帰ってきて、私は新たな日常を送り始めていた。
学校を休み続けている祥子さまのこと、瞳子ちゃんのこと。それなりに色々と考えを巡らせながら、授業、山百合会の仕事をこなす日々。
そんな日常が破られたのは、土曜日のことだった。
24 :
灰色の日傘:03/12/14 06:30 ID:BpHXARbu
放課後、私たちが教室の掃除を始めだしたとき、後ろから声をかけられた。
「ああ、いたいた。祐巳ちゃん。ごきげんよう」
一緒に掃除をしていたクラスメイトたちは前白薔薇さまをみて歓声を上げる。
高等部の校舎に堂々と私服で上がりこむのはさすが聖さま、って感じ。
真っ黒なパンツにシャープなワイシャツ。まるで男の人みたい。
聖さまは騒ぐクラスメイトにウインクを一つくれて黙らせると、私に向き直って言った。
「掃除の最中で悪いけど、ちょっと付き合ってくれない?」
人差し指で車のキーを回転させながら告げられる。
その口調や態度は忙しげで、急ぎの用なのかと思わせる。
私はクラスメイトに謝りながら箒を渡すと、自分の机から鞄を取り上げた。
「ごめんね天使たち。祐巳ちゃん借りてくね」
連れ立って廊下を早足で進む。マリア様へのお祈りもそこそこに、どんどん歩く。
裏門に車を止めてあるというので、いつもとは違う道を通って下校した。
裏口の外には、お正月にも乗ったあの黄色い軽自動車がちょこんと待っていた。
助手席のドアを開けてさあどうぞとエスコートしてくれる。
「あ」
フロントウィンドに張られた若葉マーク。
(やっぱり、聖さまの運転だよね)
乗るのをためらっていると、お尻をぽんと叩かれた。
「ひゃう!」
「ほらほら早く乗って乗って」
私を車内に押し込むと聖さまは助手席のドアを閉じ、自分も運転席に乗り込んだ。
「んじゃ、行くよん」
私がシートベルトを締め終わらないうちに、車は急発進した。
25 :
灰色の日傘:03/12/14 06:32 ID:BpHXARbu
『高等部2年松組、フクザワユミさん。至急職員室まで来てください』
放課後の校内に放送が流れる。
『繰り返します。高等部2年松組、フクザワユミさん。至急…』
「遅いわねぇ。放送が聞こえていればすぐ来るはずなんだけど」
蓉子はいらいらして腕時計を確かめた。
放送してからもう15分。
去年の山百合会活動の経験から言って、至急の呼び出しにこんなに時間がかかることは滅多にないのを知っている。
「令、今日は祐巳ちゃんは学校に来ているのよね」
その場に居合わせた令を問いただす。
「はい、登校時に会いましたから」
「そう。それにしても遅いわ」
また腕時計を見る。
新聞部の真美が何か聞きたそうに蓉子を見つめるが、さすがにこの状態の前紅薔薇さまにインタビューする度胸はないらしく、
蔦子とともに顔を見合わせるばかりである。
蔦子も(あの不安と焦燥の入り混じった顔がいいな)と考えてはいるものの、下手にフラッシュを焚くと
カメラを取り上げられてフィルムを引きずり出されそうな雰囲気だったので手出しはできない。
そこへ、教室を見に行った由乃が走ってきた。
「蓉子さま、教室に鞄はありませんでした」
「もう帰ってしまったということ?」
言うや否や踵を返して歩き出そうとする。まるで、今から追いかければ間に合うと思い込んでいるかのように。
「クラスメイトを何人か捕まえて聞いたんですけど、」
由乃が言葉を繋げる。
「どうも聖さまが来て連れて行ったみたいです」
「は?」
さすがの蓉子にも、それは予想外だった。
26 :
灰色の日傘:03/12/14 06:34 ID:BpHXARbu
車内に電子音が響く。
一瞬何かと思ったが、それが携帯電話の音だと気がついた。
「聖さま、携帯電話買ったんですか。番号教えてくださいね」
「うん。後でね」
聖さまは慌てず騒がず車を路肩に寄せると、バッグから携帯を取り出した。
「ふん」
が、表示画面を一瞥すると鼻を鳴らして電源を切ってしまう。
「いいんですか? 出なくて」
携帯をしまったバッグを忌々しそうに後部座席に放り込む聖さま。よっぽど出たくない相手だったのかも。
「本当におせっかいなところは変わらないなぁ。ま、私も同じと言えば同じか」
「?」
私にはよくわからないことを呟くと、また車を発進させた。
「海が見たい。付き合ってよね」
「はあ?」
思いっきり間抜けな声を出してしまった。
だって、教室までわざわざ来て掃除の途中なのに急かして車に乗せて、どう考えたって緊急の用事がありそうじゃないか。
それを、ただ、”海が見たい”とは。
「最近、ちょっと慣れないことをしてて気が詰まっちゃったんだ。だから、祐巳ちゃんとデートするの」
慣れないこと?
もしかして私と祥子さまの仲についてのことだろうか。
「もうちょっとだけ待って。あと少しだから」
「はい」
よくよく見ると聖さまの横顔には少し疲れが見える。
私達のために尽力してくれてるのかな、と思うとこの突然のお誘いに戸惑う気持ちもなくなってしまった。
27 :
灰色の日傘:03/12/14 06:37 ID:BpHXARbu
高速道路に乗った。一気にスピードが上がる。
「じゃあそういうことで、今日は楽しもうね!」
聖さまがカーステレオのスイッチを入れる。小気味良い音楽が車内に溢れた。
「タンゴだよ。南米のほうの音楽」
リズムを足で取ったり、メロディを口ずさんだり。
暗い考えが少しでも浮かばないように、私たちはノリノリで歌う。
明るいけどちょっと哀しげな音楽に乗せて、車は海へと走っていった。
海。私たちが来たのは大きな港がある、埋め立てされた新都市だった。
「このいかにも人工的な感じとかさ、だだっぴろくて風ばかり吹いてるのがいいよね」
潮風を体いっぱいに浴びる。風の強さは埋立地ならではだ。
近くに大きなショッピングモールもあり、私たちは土曜の午後をはしゃいで過ごす。
家に帰り着いた時はもう8時を回っていた。
家にも帰らず制服のままで遊び歩くなんて本当はもの凄く怒られるはずなのに、
聖さまがあらかじめ電話してくれたこともあり、「お小遣い足りた? 佐藤さんにご迷惑おかけしなかった?」と、
逆に心配される始末だった。
…聖さまって詐欺師の素質があるんじゃないかと思う。
たくさん遊んで疲れちゃったので、今日は早めに眠る事にした。
28 :
灰色の日傘:03/12/14 06:39 ID:BpHXARbu
『もしもし、聖? やっと繋がった。昼間から何度も電話したのよ』
「久しぶり蓉子。何の用?」
『とぼけているのかしら。祐巳ちゃんのことよ。あなた、祐巳ちゃん連れだして、携帯の電源も切って、いったい何してたの?』
「蓉子こそ、祐巳ちゃんに何の用があったわけ? 卒業してから一度も会ってないんでしょ?」
『聖には関係ないわ。とにかく祐巳ちゃんはもうおうちにいるのね。じゃあ私はそっちにかけるから』
「まって、蓉子」
『私、忙しいんだけど』
「祐巳ちゃんと祥子のことだったら、手を引きなさい」
『!?』
「今日、祐巳ちゃんを祥子に会わせるつもりだったんでしょ? そうはさせないわ」
『聖? あなたどこまで…』
「私はしばらく前から祐巳ちゃんの為に動いている。今日始めて知ったあなたとは違うの。
どうすればいいか、私のほうが正しい判断を下せると思う」
『本当に分かっているの? 今日、祥子が…』
「あなたは祥子しか見ていない。私は祐巳ちゃんと祥子、二人を見てる。もう一度言うわ。手を引きなさい」
『…任せていいのね?』
「あなたにとって祥子が大切な妹であるように、私にとって祐巳ちゃんは大切な後輩なの。悪いようにはしないわ」
『いいわ。分かった』
ピ。
蓉子、あなたのやり方では祥子を甘やかすだけ。それでは祥子に何の成長もないじゃない。
だから、罰を受けてもらわないと。
きちんと躾してから祐巳ちゃんに引き渡さなくちゃ。二度と祐巳ちゃんを悲しませる事のないように。
祥子の体と心に、誰が大切な人か、それを悲しませたらどうなるか、刻みつけてあげる。
祐巳ちゃん、もうすぐだよ。
とびっきり従順にしてから君に渡すから。待っててね。
29 :
灰色の日傘:03/12/14 06:41 ID:BpHXARbu
今回はここまでです。
コメディ風味じゃなくてすいません。
次からはちゃんとエロくします。
それでは〜
乙ー
聖さまはナニをなされたのでしょうか(;´Д`)ハァハァ
こういうifもの好きだ・・・
「よけいなお世話」という言葉が脳裏を駆けめぐりますた。
職人たん乙。
でもまあ「聖さまは受け」などと考える者には全く意味不明な世界だね。
本来他人の面倒を見る余裕なんぞ無い人間が勘違いして張り切ると、
こんな風におかしな行動に走ってしまうのかもしれん(迷惑な・・・)。
満を持して登場したのに活躍を阻まれた蓉子さまちとわろた。
黄薔薇姉妹×新聞部姉妹のSS投下します。メル欄は「黄×新聞」で。
一応、ウァレンティーヌスの贈りエロ(前編)の#472「黄薔薇様の異常な熱情」からの
続き物です。
新聞部。
それは、お嬢様学校であるリリアン女学園にあって、急進的とも言える路線を貫く組織だった。
放課後、クラブハウスの一角にある部室で、部長である築山三奈子は部員達を前にしていた。
「さて皆さん、先日の『黄薔薇革命』では色々とありがとう。お蔭で、大スクープをモノにすることが
出来ました。改めて私から、お礼を言わせてもらうわ」
そう前置きをして、三奈子は頭を下げる。ぱらぱらと拍手が沸いたが、どこか遠慮がちな気色が
ないでもない。皆、この後に来るものを予想しての事だった。案の定、次の瞬間にそれは始まった。
「しかしっ!!」
(来た!)
部員達は密かに目を見交わし合った。部長はここからが長い。
「読者は常に、新鮮な話題を求めてやまないもの。リリアンかわら版のさらなる発展のためには、
継続的に読者に話題を提供する事が必須条件となります。そこで皆さんっ!」
どん、とテーブルを叩いて続ける。
「話題は生もの、時間が勝負。今多数の読者が食いつくネタと言えば、やはり山百合会に関する
ゴシップ……いえ、スキャンダル記事……じゃなかった、衝撃のニュースであることは、改めて言うまでもあ
りません。そこで私は、今一度『黄薔薇革命』に匹敵する大スクープを掴むために、部員の皆さんに一
層の奮起を促したいと思います!そのためには、山百合会の幹部達に張り付いて、あらゆる角度から
アタックを試みなくてはなりません。必要とあれば、脅しにすかしに泣き落とし、どんな手でも使って───」
「部長、少し落ち着いてください」
その声は、部員達の一角から発せられた。三奈子は渋い顔をして演説を中断する。声の主は、彼女の妹
である山口真美であった。三奈子の心中など、意にも介さないように真美は続ける。
「あんまり無茶な事をしてると、山百合会だけじゃなくて学校側からも睨まれちゃいますよ?ただでさ
え、最近の新聞部はやりすぎだって言われてるんですから。あれだけの大スクープの後だからこそ、こ
こはあえて慎重に行かないと」
妹の冷静な指摘に、姉はますますヒートアップする。
「何言ってるの?ジャーナリズムが権力に迎合してどうするのよ!?いいこと、何者にも媚びず、不偏不党を貫き、真実を追究し続けるのが真のマスコミ人なのよ。ペンは剣よりも強く、鉄は熱いうちに打つ!
これが、私達新聞部のあるべき姿で───」
「あの〜、私達の活動予算は、部長の言う“権力”、つまり学校側から出てるんですけど……?それと、その予算の配分を決めるのは山百合会なわけでして。自分達のスポンサーに喧嘩を売るっていうのは……
ちょっとまずいんじゃないですか?」
「うっ……」
なんて可愛げのない子だろう!思わず三奈子は、童話に出てくる意地悪ばあさんのような述懐を密かに
洩らした。結局、この日の会議は「山百合会その他について、何か目を引く情報があったら報告する
こと」という程度の無難な結論に落ち着いた。下校時、校門への道を歩く三奈子は、真美から見て少し
ご機嫌斜めそうだった。
(ああ……何でうちの妹は、こんなに口やかましいのかしら?私の才能に嫉妬してるってわけでも
なさそうだけど。もうちょっと素直になってくれれば言う事なしなのにねえ。これは私の姉としての指導が
足りないのかも……?)
(ああ……どうしてお姉さまって、ああも自己陶酔して暴走し易いんだろう?記者としては優秀だし、
あれさえなければ理想なお姉さまなのになあ。これは私の妹としての補佐が至らないせい……?)
性格は正反対と言ってもいいほどに違う二人だが、似たような事を考えていたりする。
三奈子が校門の前でぴたりと立ち止まると、二人は同時に口を開いた。
「真美」
「お姉さま」
「……あ、何かしら、真美?」
「いえ、お姉さまこそ先にどうぞ」
しばらく譲り合った後に、三奈子がそれではと話し始めた。
「実はね、私はちょっとしたネタを握ってるのよ」
「へえ。どんな事ですか?」
三奈子が言うには、最近黄薔薇姉妹の三人に妙な動きがあるとのことだった。“勉強会”と称して週末は
三人の内誰かの家に集まり、極秘で何やら会議を開いているという。
三奈子にとっては、それがどこか引っ掛るらしい。
「まあ、支倉令と島津由乃の二人がやってるって言うんなら、別に不思議でもないんだけど」
そこに、鳥居江利子までが入っているとなると、少し話は違ってくる。あの三人は、以前そこまで仲が
良く、まとまって行動していただろうか?
「……言われてみれば、ちょっと不思議ですね」
真美は素直に認めた。
「でしょう?人が普段と違う行動を取り、しかもそれを隠したがっている。これはスクープの前兆よ。
まあ蓋を開けてみれば実際には大した事ない話かもしれないけど、こういう小さなネタを丁寧に拾う事
も記者として大切なの。真美にも、その辺分かるわよね?」
へえ、お姉さまって自分に陶酔しがちなところがあるけど、それでも結構真面目に頑張ってるんだ……
ちょっと三奈子を見直した真美だった。
「それじゃ、明日ね。ごきげんよう真美」
「はい。ごきげんよう、お姉さま」
真美は三奈子と別れると、帰路に着く。少し、嬉しくなってきた彼女は、寄り道をせず真っ直ぐ家を
目指した。明日からは、お姉さまの手伝いで忙しくなるかも。頑張ろう!新聞部次期編集長と目される
真美は、決意を新たにしていた。
翌日の昼休み、三奈子は黄薔薇三姉妹と接触するべく校内を捜し回った。出来れば、由乃を捕まえたいと
思っていた。やはり、上の二人より下級生の由乃の方が話を通しやすいだろう。いざとなったら、先輩としての
立場を利用してでもネタは掴まなければ。横暴?強権的?だから何?私のような豪腕記者でなけりゃ、
百戦錬磨の新聞部員達のリーダーは務まりませんっての。
などと思いながら一年生の教室前を歩いていると……いた。紅薔薇のつぼみの妹である祐巳と、楽しそうに
話している。
「島津さん、ごきげんよう。ちょっといいかしら?」
「あ……築山三奈子さま。ごきげんよう」
努めてにこやかに話しかけた三奈子は、由乃の態度に警戒心が含まれていることを察知した。これも、
日頃の行いの賜物だろう。元々、歓迎されるなどとは思っていないし、その程度のことでへこむような
三奈子ではないのだった。
「単刀直入に言いますけど、最近貴女達が定期的に行っているという“週末勉強会”のことについて、
色々とお話を伺いたいわ」
「……!」
その途端、由乃の顔がさっと青ざめたのは、三奈子はもちろん祐巳の目にも明らかだった。これは、間違い
なく何かある。三奈子の記者魂が、めらめらと燃え盛り始めた。横では祐巳が、忙しそうに表情を交代させている。
これが噂に高い、『紅薔薇のつぼみの妹の百面相』だろうか。
「……何のお話か、分かりませんけど」
「あら、おかしいわね。じゃあ私が聞いたのはデマだったのかしら?」
「とにかく、私は知りません。それでは、ごきげんよう」
それだけ言うと、由乃は目を白黒させる祐巳の手を引いてそそくさと立ち去ってしまった。
一方、一人残った三奈子にとって、勉強会なるものが“クロ”であることは疑いようのない事実と
なっていた。
(黄薔薇第二革命の勃発)
すでに三奈子の脳裏では、一面見出しの煽り文句がルンバを踊っていた。
あとは、取材する算段をつけなくては。しばらく思案すると、彼女はきびすを返した。
そう、築山三奈子の辞書に「あきらめる」という言葉は無いのだから。
そして放課後。三奈子は、薔薇の館に単身乗り込んでいた。
「……それで、いかがでしょう、ロサ・フェティダ。“勉強会”の取材に応じて頂けますか?」
二階の会議室にいるのは、三奈子の他に黄薔薇の三姉妹。
それ以外の幹部達は、ロサ・フェティダこと鳥居江利子の要望により席を外している。一種、異様な
雰囲気だった。由乃は敵意むき出しの視線で三奈子を睨みつけ、令は不安そうに由乃の手を握っている。
二人の右側に座った江利子は、まったくの無表情だった。
しばらくの間、部屋を沈黙が支配し、そして───
「いいわよ。取材なさっても」
「……本当ですか!?」
「お、お姉さま!?」
「そんな!私反対!絶対反対っ!」
江利子の言葉に、三人は驚愕の表情を見せる。
黄薔薇三姉妹にとって、決して他人に知られてはならない秘密。それが暴かれようとしているのに、
江利子の態度には余裕すら垣間見えた。
「ただ、一つ確認しておきたいことがあるわ。貴女には妹がいるわよね?」
「え?はい。山口真美といいます。記者としては優秀なんですけど、これが結構生意気な娘でして───あ……ゴホン。それが何か?」
「うん。出来たら、その娘も連れてきて欲しいのだけれど」
「え……真美をですか?分かりました。それでは、都合を聞いてみます」
「じゃあ、日曜の十一時に集合ね。場所は、後で連絡するから」
「はい。それでは、今日はありがとうございました。ロサ・フェティダ」
「どういたしまして。それでは、ごきげんよう」
ビンゴ。思わず心の中でガッツポーズを取る三奈子。正直な所、ここまで上手く行くとは思っていなかった。
断られたら、以前の自分の言葉通りに脅し→すかし→泣き落としの三段構えで望もうと思っていたのだけれど。
令と由乃は納得がいかなそうな顔をしていたが、やはり薔薇さまの言葉は鶴の一声。
上下関係の厳しいリリアンでは、上級生の言いつけに逆らう事は出来ないのだった。自分の判断の正しさに満足した三奈子は礼を言って意気揚々と薔薇の館を出て行った。後には、三姉妹が残された。
「お姉さま、どういうつもりですか!?取材を許可するなんて!」
「そうですよ江利子さま、あの人に知られたら、どんなことになるか!」
令と由乃は、血相を変えて江利子に詰め寄る。しかし、当の江利子は余裕さえ感じられる笑みを浮かべており、
困ったような様子は欠片も無い。
「大丈夫よ、二人とも。そんなに慌てないで。私に考えがあるから」
二人をなだめるように両手を挙げると、彼女は窓に歩み寄った。眼下に、嬉しそうに走り去って行く三奈子の姿が見える。
「いい夢を見れるといいわね」
そう呟くと、江利子はわずかに唇の端を上げ、微笑した。
その後、三奈子は新聞部の部室で黄薔薇姉妹との交渉成立を真美に誇らしげに告げた。彼女には、姉として
自分が敏腕記者であることを常に妹に証明して見せなければならないという気負いがある。今も、
「どう、少しは見直した?真美」と言いたげな雰囲気を全身から醸し出している。しかし、真美は三奈子が
期待していたような反応を示さなかった。腕組みをしたまま、眉をひそめて考え込んでいる。
「……どうしたの、真美。何か言いたいことがあるなら、はっきりおっしゃい」
「ええ……はっきりとは分かりませんが、何かおかしいと思います」
「どういうことよ?」
「それは……こう言ってはなんですが、お姉さまは山百合会の人達にあまり良く思われていないと
思うんです。それなのに、どうしてそうあっさり取材の許可が出たんでしょうか?」
またこれだ。三奈子は天を仰ぐ。自分の妹は、人がいい気分に浸っている時に冷水を浴びせかけるのが
趣味なのだろうか。しかし真美は、姉の心中になど無頓着そうに続ける。
「もし取材させてくれるとしても、本当の“勉強会”の内容をお姉さまに見せてくれるという保証はどこにも無いです。
当たり障りの無い事をして見せて、煙に巻くつもりかも知れませんよ?」
「ああもう!分かったわよ。じゃああなたは来ないでいいから、家で待ってなさい!例え黄薔薇姉妹が
適当にお茶を濁そうとしても、この築山三奈子が新聞部部長の肩書きに懸けても真相を探り出して見せますから!
いいこと?見てらっしゃいよ、真美!」
それだけ言うと、三奈子はごきげんようも言わずにドスドスと部室を出て行ってしまった。後に残された
真美は(ちょっと言い過ぎたかな)と思いながらも、やはり自分が感じた違和感を拭い去る事が出来ないでいる。
「大丈夫かな、お姉さま……また無茶な事しなきゃいいけど……」
しかし、忠告する以上のことは今の自分には出来そうにない。しばらく考えていた真美は、やがて頭を
振ると原稿の執筆に取り掛かった。ふと外を見ると、鉛色のどんよりとした空が広がり、木々が風に強く
揺られている。嵐が来るのだろうか。
そして日曜日。
三奈子は早めに目を覚まし、身支度を整えると準備する道具を確認した。
メモ帳、シャーペン、テープレコーダーにカメラ。
取材用のアイテムに抜かりは無い。三奈子としては、出来れば“取材七つ道具”なるものを用意
したかったのだが、残念ながら四つしか集まらなかった。まあ、いいとしよう。
意気揚々と家を出た三奈子は、待ち合わせ場所の駅に向かう。そこでは、令と由乃が待っていた。三奈子が
挨拶をすると、二人も朗らかに挨拶を返してきた。自分の取材を嫌がっていたはずの二人だが、何か心境の変化でも
あったのだろうか?少し気になった三奈子だが、他愛の無い会話を交わすうちに、その思いもいつの間にか消えていた。
目指すは、集合場所である鳥居江利子の自宅。
(さあて……この築山三奈子、黄薔薇革命に続くスクープ、絶対にゲットして見せるわよっ!)
到着した鳥居家の玄関先で、三奈子は決意を新たにする。令がインターホンを押してしばらくすると、
江利子が玄関のドアを開けて出てきて、とびきりの笑顔を作って言う。
「ごきげんよう、三奈子さん。待ちかねてましたわ。あら、真美さんは一緒じゃないの?」
「ごきげんよう、ロサ・フェティダ。妹はちょっと都合が悪くて、私一人なんです」
「そう、残念ね……でも、よく来てくれたわ。さあ、上がってちょうだい」
「ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」
江利子に導かれて、三奈子の姿は鳥居家に吸い込まれた。後に令と由乃が続く。
そして……
日が暮れるまで、三奈子を含めて誰一人そこから出て来る者はいなかった。
夕闇が垂れ込めた住宅街に、関東には飛来しないはずのワタリガラスが不吉な鳴き声を木霊させていた。
「それでお姉さま、取材の結果はどうだったんですか?何かいい情報がありましたか?」
翌日、真美はクラブハウスの前で三奈子を捉まえると、開口一番に聞いた。
「えっ……ええ、まあ、その……あれは……」
はっとしたように振り向いた三奈子は、うつむき加減にぼそぼそと呟く。真美は、怪訝な顔をした。
お姉さま、いつもの元気はどうしちゃったんだろう。
「あの、もしかして、やっぱり上手く行きませんでした?適当に誤魔化されちゃったとか……」
「いえ……まあ、結局大したことじゃなかったのよ。だから、あの件は忘れていいわ」
お姉さま、何か変だ。いつものお姉さまなら、「せっかくいいネタを掴んだと思ったのに、無駄足だったわっ!でも、私はこんなことであきらめたりしなくってよ!」とか言いそうなのに。
「お姉さま。何かあったんじゃないですか?」
その一言に、三奈子が一瞬凍りついたのを真美は確かに見た。
「何でもないわ……本当に、何でもないの」
「嘘です。何かあったんですね?話してください。誰にも言いませんから」
「だから何でもないって、言ってるでしょう!?」
「!……わかりました」
「……分かってくれたのね」
三奈子は、少しほっとしたように肩をなで下ろした。しかし、
「今度は、私も行ってみます。それで、真相を探り出して見せます」
「それは駄目っ!!絶対に駄目よ、真美っ!!」
突然、必死の形相で叫ぶ三奈子に、真美はびくりとする。
「お願い……もういいのよ。何も無かった。私の勘違いだったの。納得してちょうだい、真美」
「そんな……そんなのってないです、お姉さま。真実を追究するのが、真のマスコミ人じゃなかったんですか?
そんなお姉さまのことが好きだったのに!もういいです、私が一人ででもやって見せますから。お姉さまには頼みません。失礼します」
「待って……待ってよ、真美……」
走り去っていく真美の姿に、三奈子はがっくりとうなだれた。
「私だけで十分なのに……あなたは巻き添えにしたくないのに……」
木にもたれながら呟く三奈子の目に、うっすらと涙が光っていた。
それから一週間近く、三奈子と真美はほとんど口も利かなかった。
思いつめたようにふさぎ込む三奈子と、不機嫌そうにしている真美。他の新聞部員達も、そんな二人の姿に居心地の悪さを感じる時間が過ぎ、そして───
また日曜日がやって来た。それまで、真美は何もしていなかったわけではない。
それとなく黄薔薇姉妹の会話に聞き耳を立て、日曜にまた“勉強会”が行われること、その場所は島津由乃の自宅であること、三奈子がまたそこに行くらしいこと、などの情報を掴んだ。
「こうなったら、行くしかないよね……」
そして日曜の午前、少し迷った末に真美は島津家を発見した。外見には、ひっそりと静まり返っているその家。
何の変哲も無い。しかしその刹那、真美は自分の前頭葉付近に何かが閃いた様な感覚を覚えた。上手く言えないが、何か大変な事が───
(見えるわ……私には、何かが見える!ここでは、良くないことが起こっている……)
意を決した真美は、息を吸い込むと呼び鈴を鳴らした。
その時、二階の閉められたカーテンがわずかに開き、また素早く閉じられた事に彼女は気付かない。
焦燥に駆られながら待っていると、しばらくして玄関から由乃が出てきた。少し息を切らせている。
「あら、真美さんごきげんよう。今日は何の御用かしら?」
「ごきげんよう、由乃さん。ここに、私のお姉さまが来てると思うんですが」
「……ええ。いらっしゃってるけど。あなたも取材?」
「そうです。中に入れていただけますか?」
「ごめんなさい、ちょっと待っててもらえる?」
「……はい」
由乃はきびすを返すと、家の中に消える。待っている間にも、真美は体内で膨れ上がる焦燥感を持て余していた。しばらくすると由乃が戻ってきた。
「どうぞ、真美さん。今ちょっと立て込んでるけど、入って」
「お邪魔します」
真美は、由乃の後について家に上がり、階段を上がって行った。
後ろからは由乃の表情は見えないが、その歩き方からは楽しそうな雰囲気が伝わってくる。それが
先刻感じた違和感と合わせて、奇妙に不安な気分にさせる。
(一体、何がどうなってるんだろう……)
そう思った時、由乃が振り返って言った。
「ここよ。いらっしゃい、真美さん。入って」
促されて我に返った真美は、ドアのノブに手を掛け、回して開けた。そこには……
今日は終わり?
それとも連投規制かかったのかな。
間に挟まったらゴメン。
真美の眼前には、信じられない光景が展開されていた。昼だというのにカーテンを閉められて薄暗い部屋の中に、三つの人影が浮かんでいた。江利子、令、そして……三奈子。三人の肢体が一糸まとわぬ姿で、ベッドの上で悩ましげに絡み合っている。
「……嘘……何?何なの……これ……?」
呆然とする真美。ふと、肌の感触を背に感じて硬直した。由乃が後ろから抱き付いている。
「ふふ。いつかの私みたいな反応するんだね、真美さん」
そう言うと、真美の左のうなじをねっとりと舐めた。
「ひゃうっ!」
「あ、可愛い……くすっ」
動転した真美の視界は、極度に狭くなっていた。捉えていたのは、江利子と令に弄ばれる三奈子。江利子に後ろから抱きすくめられ、乳房を愛撫されている。そして両脚が大きく開かれたことによってあらわになった秘部を、令が一心に舐め回していた。
「はむっ……ああ、はあ、もう……やめ……んあっ!」
「二回目ともなると、大分具合がいいみたいね。そっちはどう?令」
「ぷはっ……はい、お姉さま。いやらしい液がどんどん溢れてますよ。経験なかったって言うのが、嘘みたいに」
「そう。良かったわね三奈子さん。これから、何も考えられなくなるまで可愛がってあげるわ」
「い、いやあ……もう、ゆるして……んむっ……」
信じられない。どうして、お姉さまがこんな目に?真美は、由乃に抱き付かれている事も忘れて叫んだ。
「やめて下さい!お姉さまに、何をするんですか!?放してあげて下さい!」
その言葉に、江利子はおやという表情で真美の方を見る。
「あら、真美さん。ごきげんよう。どうしたの、大きな声出して」
「ふ、ふざけないで下さい!お姉さまにひどいことをしておいて、その態度は何ですか!?」
「え?ひどいこと?よく分からないわね……私達は、三奈子さんに取材させてあげてるだけだけど?」
「なっ……これのどこが取材ですか!?人を馬鹿にするのもたいがいに───」
「はいはい。その辺の事は、この由乃が教えてあげますよ〜」
真美の耳に口を近づけ、由乃はささやいた。そして、“勉強会”が始まった切っ掛けと、三奈子がベッドの上で弄ばれるようになるまでの経緯を、かいつまんで語った。そして最後に付け加えた。三奈子さまは私達の“勉強会”を文字通り体を張って取材しているのだ、と。
「そんな……それじゃ、勉強会っていうのは……」
「ふふ、驚いた?真美さん。私たち三人は、いつも皆で愛し合ってるの」
「そう、先週までは誰にも邪魔されずに来たの。この三奈子さんが嗅ぎつけるまではね」
「でも、もう何の心配も無いわ。三奈子さんはすっかり素直になってくれたし、それに───」
江利子の言葉に、由乃が語を継いだ。
「真美さんも、こうして来てくれたわけだしね」
そう言うと、真美の胸に手を伸ばす。真美は、その意味する所を悟って凍りついた。
「いっ……いやあ!放して!お姉さま、助けて!」
「あっ、ちょっと、暴れないでよ、真美さん」
「あらあら、困ったわね……令」
「はい、お姉さま」
江利子の目配せに、令は立ち上がって真美の前までやって来ると、その細い両肩に手を置いた。
「真美ちゃん。お姉さまを困らせちゃいけないよ」
「……!?困らせるって、そんな……」
「そうそう、三奈子さまって、すごく妹想いなのよ。自分はどうなってもいいから、真美にだけは手を出さないで、ってね」
「そんな……そんな……私……」
立ち尽くす真美を、三奈子は虚ろな目で見つめた。その口から、か細い声が。
「真美……どうして……どうして来たの……?来ちゃいけないって言ったのに……」
「……お姉さま……ごめんなさい……私、お姉さまの言いつけを守らないで……」
「……お願い……妹は……真美だけは……はぁんっ」
「麗しい姉妹愛ね。ちょっと感動しちゃったわ、三奈子さん」
そう言いながらも、江利子は責める手を休めない。三奈子の乳首を片手でつまみながら、熱く濡れそぼった
陰唇を指でなぞる。三奈子のそれは本人の意思とは裏腹に、さらなる刺激を渇望して叫んでいるようだった。
「んあっ、はあんっ!あっ……ああ……」
「意外と早く、私達のものになってくれたわよ。三奈子さんは。素質があったのかしらね?」
「うん。令ちゃんと同じぐらいえっちなカラダだったかな?あんなに濡らしちゃって…うふふ」
「ちょ、ちょっと、由乃……もう」
悪夢を見るような思いの真美の前で、三奈子の瞳にわずかに残っていた理性の光がゆっくりと消えていった。取って代わったのは、淫靡な牝の視線。全身を襲う快楽に身を任せた証だった。
「はあっ……ううん……あっ、そ、そこぉ……」
「あらあら、もう駄目みたいね、三奈子さんは。……そろそろかしらね。令、由乃」
「はい、お姉さま」
「真美さん、準備はいいかな〜?」
「なっ……何をするんですか!?」
膝を震わせながら身悶える真美の服を、令と由乃は涼しい顔で脱がせていく。
「いえね、お姉さまだけに恥ずかしい思いをさせてるっていうのは、妹としてどうかな、と思ってね」
「そうだね。私がお姉さまに教えられた事、真美ちゃんにも教えてあげるよ」
「嫌……嫌です。やめて……」
「大丈夫。怖いのは最初だけだから」
「すぐに、三奈子さまみたいに気持ち良くなるよ……安心して、真美さん」
そして数分後。
三奈子と真美は全裸にされた上、隣り合う形で床に寝かされていた。三奈子を令が、真美を由乃がそれぞれ責める格好だった。
「やあっ……あっああっ……ひゃうっ!」
「やめてえ……はあう……んん……あっ」
「う〜ん、やっぱり姉妹は仲良くしてる姿が美しいわね」
ベッドの上で脚を組み、満足そうにうなずく江利子。その言葉をかすかに聴覚で認識しながら、真美は快感と自己嫌悪の間で揺れていた。
お姉さまは、もう抵抗もできないほどに快楽に身を任せてしまっているのだろうか。そんなの嫌だ。私のお姉さまは、そんないやらしい人じゃない。
今は、せめて私がしっかりしないと───小悪魔的な笑みを浮かべ、念入りに自分の乳房を舐め上げながら時折欲情したような視線を向ける由乃の瞳から目を背けると、真美は必死に自我を保とうとした。
「くうっ……お、お姉さま、しっかりして……負けないで……んっ」
「はぁん……真美ぃ……いいの……あっ、あんっ」
「あ、真美さんたらまだ頑張ってるんだ。自分に素直になろうよ。ふふっ」
「あら。意外と強情な娘ね。それじゃ私もお手伝いしてあげましょうか」
見物を決め込んでいた江利子は、真美の側に来ると両手で真美の太腿を抱え込み、真美の花園に唇を這わせ始めた。
由乃は少し脇に寄り、真美の唇を奪いながら乳房を揉みしだく。二人の容赦ない責めに、それまで細波のようだった快感の襲来が、津波のように押し寄せてくる。
「んんーっ!んぐっ……むっ、んっんっむ−っ!」
「はむっ……んんっ、ぷはっ……くふっ。江利子さま、真美さんもう限界みたいです」
「ああんっ、いいっ、いくっ!ひぁっ、うぁぁっ!」
肉体的な交わりなど全くの未経験だった真美は、さながら激流に揉まれる木の葉のように翻弄され、性的な悦びを味わうどころではなかった。
もはや羞恥と言う感情すらも凍結し、理性は事態の非現実性を否定して意識から遊離する。こんなのは嘘だ、と呪文のように繰り返してみたが、肉体に潜む何かが彼女を容赦なく限界へと追い立てていく。混濁した無意識の中で、真美は本能的に三奈子を求め、手を伸ばしていた。
いきなりで悪いが、聞きたいことが。
令と由乃の母同士がリリアンの同期の他人で相手の兄と結婚。
それでいて従姉妹って、ちょっとおかしくないか?
従姉妹は親が兄弟なわけだし、そう考えるとどちらかの親は近親相k(自粛
見落としかなにかで、漏れだけ勘違いしてるんなら指摘して欲しいんだが・・・。
なんか混乱してさっぱりわかんねえ。 教えて、エロい人!
「ひあっ……もうダメぇ……お姉さま……ごめんなさい……わたし……ああっ!」
「んっ……ちゅぱっ……お姉さま、三奈子さんもそろそろみたいです」
「びちゃっ……くちゅっ……ふう。そうみたいね。さあ、真美ちゃん。我慢しなくていいのよ。愛しのお姉さまと一緒にイきなさい」
「ふあっ……あっ、ああっ、んああああーっ!」
「真美ぃ!……あっあっあっ、ああんっ!ま、真美ぃ!ああーっ!」
絶頂に達して、ぐったりと倒れ込んだ三奈子と真美。二人の片手が、堅く握り合わされているのを見た江利子は、くすりと笑った。
「本当に、仲のいいことね……」
姉妹の絆の欠片が、淫靡な香りの漂う部屋に、一筋のきらめきを残していた。
そして次の週が来た。三奈子と真美は、あらかじめ由乃に言い含められている。
「今週も“勉強会”をするから。二人とも、また取材に来るわよね?」
それは、質問の形を取った事実上の命令だった。三奈子は真美の片手をしっかりと握りながら、ただ力なく頷くことしかできない。楽しそうに去っていく由乃。その後姿を見送りながら、三奈子はうめく様に言った。
「ごめんなさい、真美……こんな事になったのも全部、私のせいだわ……許してとは言わない。でも、せめて貴女がこれ以上辛い目に遭わなくても済むようにしたいの。それだけは、分かってちょうだい」
「……どうするんですか?」
「ロザリオを、返して」
「……そんな!?」
それは、三奈子なりの誠意のつもりだった。
姉妹関係を解消することで真美に対する責任を取り、三姉妹に対しては真美にこの事を絶対に口外しないと誓わせる。あとは、自分一人が彼女達に弄ばれればそれでいい。それは同時に、真美が約束を破らないことを保証するものでもある。
江利子達も、三奈子という保険があれば納得してくれるだろう───そう説明する三奈子の表情は、真美が今まで見たこともないほど優しかった。
「ダメです……お姉さま、そんなの絶対に嫌です!」
「真美、お願いだから……」
「お姉さまが私を嫌いになったら捨てるって言うなら別ですけど、自分から妹をやめたいなんて考えた事もありません。お姉さまが私を必要としてくれる限り、私はお姉さまの妹です!」
51 :
名無しさん@ピンキー:03/12/14 18:28 ID:7KRww2LP
令から見て、父親の弟の娘が由乃 何か?
↑兄かも
三|三
イ `< ,..-──- 、 _|_
 ̄ /. : : : : : : : : : \ |_ ヽ
∧ /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ (j )
/ \ ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
{:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} _ヽ_∠
└┼┘ {:: : : : | ェェ ェェ |: : : : :} lニl l |
. |_|_| , 、 { : : : :| ,.、 |:: : : :;! l─| l 亅
__ ヽ ヽ. _ .ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ _
/ } >'´.-!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′ l `ヽ
´⌒) | −! \` ー一'´丿 \ l/⌒ヽ
-' ノ ,二!\ \___/ /`丶、 _ノ
/\ / \ /~ト、 / l \
/ 、 `ソ! \/l::::|ハ/ l-7 _ヽ
/\ ,へi ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、 |_厂 _゙:、
∧  ̄ ,ト| >‐- ̄` \. | .r'´ ヽ、
,ヘ \_,. ' | | 丁二_ 7\、|イ _/ ̄ \
i \ ハ |::::|`''ー-、,_/ /\_ _/⌒
あげちまったことをみんなの前で謝るからよ…
「……解ってるの?このままだったらあなた、いつまでもあんな目に遭わされるのよ?私はもう手遅れかもしれないけど、せめてあなただけは───」
「確かに私、あんな目には遭いたくありません。でも、お姉さまを犠牲にして自分だけ逃げるなんていうのはもっと嫌です。二人で挫けずに頑張れば、いつかなんとかなるはずですよ。逃げずに立ち向かいましょう、お姉さま」
三奈子は驚いた。常に冷静で物事を冷めた目で見ていると思っていた真美が、まるでいつもの自分のような物言いをしていることに。その真っ直ぐな瞳を見返す内に、涙で妹の顔の輪郭がぼやけて、揺れた。
「真美……好きよ」
「あっ……」
内なる衝動の命ずるままに、三奈子は真美の唇を塞ぐ。一瞬硬直した真美は、やがて力を抜いて三奈子の両腕に身体を預けていた。やがてそっと真美を放した三奈子は、伝い落ちる涙を拭わずに言う。
「これからも、私の妹でいて。真美」
風は冷たかったが、二人の心はそれを忘れさせるほどに暖かく火照っていた。
しかし、二人にとっての試練はまだ終わらない。その週の日曜日、江利子は“勉強会”会場の支倉家でおごそかに宣言した。
「今日は、特別ゲストを招待してあるの。……そろそろね」
その言葉を見計らったかのように、玄関のインターホンが鳴る。身を寄せ合いながら手を握り合う二人とは対照的な明るい表情で由乃が部屋を出て行き、やがて戻って来ると、一呼吸置いてからドアを開けた。
「写真部のエース、武嶋蔦子さんで〜す!どぉぞぉ〜」
「ごきげんよう、蔦子さん。“勉強会”へようこそ」
「や、どうもお邪魔します。武嶋です、本日はよろしく」
「いらっしゃい、蔦子さん」
「そんな……!?」
「あ、あなた……」
小脇に高価そうなカメラを抱え、コットンのシャツにポケットが多く付いたカメラマンベスト、下はジーンズという、実用性と機能性を重んじたスタイルの蔦子は、屈託なさげに髪をかき上げながら言う。
「なんでも、こちらでいい写真が撮れると聞きましたので」
54 :
34:03/12/14 18:42 ID:w3m4jZt0
とりあえず今日はこのぐらいで……
>>33=54
いろんな意味でお疲れ。なかなか良かった。
ただ、ちょっと書き込みに時間かかり過ぎ。3時間もかけるのは
如何なものかと・・・・。いろいろ工夫してみてくだちい。
>>49 令父と由乃母が実の兄妹。令母と由乃母はリリアンの同窓だが赤の他人。
そういうわけで、健全なエロを創作してくれたまえ。
56 :
49:03/12/14 18:45 ID:2Ab0Sj4S
>>51 レスありがと。
でもいばらの森で「仲がよすぎてお友達のお兄さんと結婚しちゃった、って。」
と令視点の状態で書いてあったから、父=母〜(友人)〜母=父
l l
令 由
で、父が兄弟で・・・ごめん、上の図が頭から離れず混乱しっぱなしだ、
申し訳ないんだがもう一回教えてくれ、ほんと申し訳ない
最近、真美分が不足してたからな。
補給されたよGJ>34
58 :
49:03/12/14 18:48 ID:2Ab0Sj4S
・・・リロードを面倒くさいと思った自分が憎い。
なるほど、そうか。
>>51&
>>55どうもありがとう
父A=母A〜(友人)〜母B=父B
l l
令 由
父Aと母Bとが兄妹関係なんだっけか?
正月に両家が集まった時なんか、由乃の父だけ蚊帳の外になるんだぞ。想像するだにつらいぞ〜。
>59
父親同士は花寺剣道部の先輩後輩、とか言ってみるテスト。
それは・・・・きついな
そして一人で黙々と(やること無くて)飲みまくって、虎と化す由乃父。
>>54 お疲れ様です
黄薔薇姉妹の話が好きなのでこの先がすっごく楽しみです
マターリお待ちしております
>>55 これでわかるかな?
同級生・友人
┌─────────┐
│ 兄妹 .│
│ ┌───┐ |
│ │ | |
令母─┬─夫 由乃母─┬─父
| .│
令 由乃
まず親等を数えます。令と由乃の場合は
令→令父→令&由乃父の親→由乃父→由乃、で4親等
親族の呼び方は、父母の兄弟姉妹は「おじ・おば」(3親等)、
おじ・おばの子は「いとこ」(4親等)
まだ間違ってた(;´Д⊂)
×令→令父→令&由乃父の親→由乃父→由乃、で4親等
○令→令父→令父&由乃母の親→由乃母→由乃、で4親等
スレ汚しスマソ。吊ってきます・・・
どんまい。イ`
>66
こらこら、キミがエラそうに言ってはいけないw
>>そして一人で黙々と(やること無くて)飲みまくって、虎と化す由乃父。
んでもって、由乃はそんな父を好きになれないわけだ。「なんで令ちゃんのお父さんみたいにカッコよくないの!?」なんて言ってみたりな。
由乃的に令父の剣士っぷりはかなりポイント高いはずだし。
あ、リアルに同情してしまった…
>>68 どうかなぁ。
最近まで病弱だったわけだから、人一倍親には世話になりっ放しだろうし。
由乃も悪い子ではないし、感謝の念は抱いていると思う、多分。
本編から伺える限りでは、
むしろ令の父の方が、剣の腕以外に関しては不安に思えるw
「風呂は純和風」とか「バウンドケーキ」とか……
両家揃って団らんしてる時にそそくさと令の部屋にふたりで引っ込んで
行為に及んでしまう令と由乃が読みたい
途中で突然親に呼ばれてテンパったり慌てて誤魔化したり
>>71 あー、気にせんとってくれ
自分の落ち着きのなさに嫌気がさしただけだから
じゃ。。。(´・ω:;.:...
>>70 「…よ!由乃ダメだったら!向こうの部屋にみんないるのに…やだ…ダメったら…っ」
「何言ってるのよ。令ちゃんこそ、さっきから私の足ばっかりちらちら見てさ」
くすくすと笑いながら、由乃は膝頭で令のジーンズの股間をくりくりと刺激する。
「正直に言ってよ。令ちゃん、ごはん食べながら私のことずーっと気にしてたでしょ」
にんまりと笑みを浮かべながらの、愛しの『お姉さま』への尋問に、
ふぅ…っと、せつなそうな吐息交じりで令が口を開く。
「よ…由乃、今日のスカート短すぎるから…」
「だから?どうしたのよ」
「…下着…見えそうだったから…」
頬を赤らめて俯いた令に、由乃がけらけらと声を上げて笑った。
「あははっ。令ちゃんのえっち〜。見えないかと思って期待してたんだ?」
もそもそと手をジーンズのヒップに伸ばしながら、由乃が耳元で囁く。
「言ってくれれば見せてあげるのに。令ちゃんカワイっ!」
「…もう…よ…由乃ったら」
すっかり『妹』に主導権を握られながら、むしろその状況を喜んでいるかのような令の顔に、
由乃のスイッチがカチンと音を立ててオン状態になる。
ふたりの顔がすこしづつ近づいていき、唇同士が触れ合うかと思われた瞬間…。
「令ちゃんも由乃ちゃんもなにやってるんだ?皆向こうで探してるぞ?」
「うわあっ!?」
ノックも無しに扉を開けた親戚の叔父さんの声に、ふたりは声を揃えながら飛び退く。
「…どうかしたのかい?二人とも顔、真っ赤だけど」
「ななななんでも…ちょっと、由乃に剣道の乱取りを教えようかなって」
「ばばばばかね令ちゃんったら。それは柔道じゃない」
「あはははははは」
「えへへへへへへ」
真っ赤な顔で、何とかその場を取り繕うと四苦八苦の黄薔薇姉妹。
微笑ましいなー。
「の、乃梨子っ。い、痛いわっ……止めて!」
膝から体重が伝わって腕の部分が痛いのだろう、顔を苦痛に歪めて叫ぶ。
けれど、乃梨子ちゃんは表情一つ変えずに、鼻歌でも歌うかのような感じで
志摩子さんのスカートを上へと捲り上げた。
「やっ、止めてっ、乃梨子っ!」
それに気づいてカラダをよじらせて抵抗しようとするも、乃梨子ちゃんはす
るするとスカートが落ちないようにたたみながら腰まで引き上げる。
ふりふりと動くお尻が誘っているようで、かえって卑猥だった。
「すごい……真っ白だね、乃梨子ちゃん」
「……柔らかそう、ですね」
ショーツに包まれたお尻があらわになる。
顔を真っ赤にして叫ぶ志摩子さんを無視して、乃梨子ちゃんと2人で覗き込
むようにして批評しあった。
「いやーっ、止めてっ!」
いやいやをするように、眼をぎゅっと閉じて志摩子さんは顔を左右に振る。
そんな動きがさらに私たちを興奮させるとも知らずに。
すっと、私と乃梨子ちゃんの指がお尻の上を伝った。
「つ、冷たっ――」
身を反らして何とか私たちの指を避けようとするが、乃梨子ちゃんに完全に
押さえ込まれている今の状況ではそれは叶わない。
わずかに身を震わせて、必死で耐えていた。
「すべすべ……だね」
「剥きたての卵みたいって、こういうことを言うんですかね?」
表面を軽くなぞるかのような動きに、志摩子さんは声を漏らさぬように唇を
必死でかみ締めている。
別に快感があるワケではないだろう。
ただ微妙にむずがゆいような感覚があって、そうしていないと思わず変な声
を上げてしまいそうになるに違いない。
私たちは顔を見合わせて小さく笑った。
「じゃあ、そろそろおしおきタイムといこうか?」
「そうですね、祐巳さま」
一刻も早く志摩子さんの可愛く泣き叫ぶ声を聞いてみたいというのは、どう
やら2人とも同じだったみたいだ。
「やーっ、やっ――」
志摩子さんが小さく声を震わせる。
頬に残る涙の跡が痛々しい。
けれど、私たちはそんな声は聞こえないフリをして、志摩子さんに新たな涙
を流させるべくわざと大きな声で喋る。
「ちゃんと暴れないように押さえててね、乃梨子ちゃん」
「はい、祐巳さま」
乃梨子ちゃんがスカートの裾を掴んで絶対にずれ落ちないようにする。
「やっ、やめ……」
何かを言いかけた志摩子さんを無視して、私は思いっきり手を振り上げると
志摩子さんのかわいらしいお尻に振り落とした。
『ぱっしぃーーーーーーんっ!』
「……っ」
部屋中に乾いた音が響く。
志摩子さんが声にならない悲鳴を上げて、思わず口をパクパクさせていた。
それを見て、また私は手を振りかぶると勢い良く落した。
「……っ、……ぁ」
繰り返し、繰り返し平手を上げて振り下ろす。
叩くたびに、肺から呼吸が漏れる音と乾いた音が部屋中に響き渡った。
息が荒い。
――それは乃梨子ちゃんも同様だった。
魅入られたような目をして、繰り返し叩かれてどんどん紅くなっていく志摩
子さんのお尻を凝視している。
「っめて……、……さん」
お尻に映る赤と白とコントラストが美しい。
かすれたように何かを呟き続ける志摩子さんは、それだけで絶頂を迎えてし
まいそうなほど見ててぞくぞくした。
珠のような汗が床に落ちるのを見ているだけで、興奮が止まらない。
そうして私が悲鳴を上げ続ける志摩子さんを何十回か叩いていたときだった。
「あれ――?」
乃梨子ちゃんが志摩子さんのお尻を覗き込むようにして、きょとんとした声
を上げていた。
「志摩子さん……濡れてない? アソコ」
まっくろのりすけ出ておいで〜、出ないと、ピーを舐めちゃうぞ〜
〃∩∧_∧
⊂⌒( ´・ω・) <
>>74-77 `ヽ_っ⌒/⌒c うーむ、そっち系か・・・
⌒ ⌒
いやぁ、王道だなぁw
いやいや、王道だからこそ、萌えるというものか。
81 :
名無しさん@ピンキー:03/12/14 21:50 ID:HJaRx1M8
すぱんきーんぐぅ!!
ところで、マリみての資料のHPってどっかにある?
書こうと思っても資料が(というより原作の情報量が)おおくて整理しきれない。
せめて互いの呼び方と肩書き&本名ぐらいあれば何とかなりそうだけど
DB行け
>>82 キーワードでググられてはいかがだろうか。「山百合会」とか。
正直に言わせていただくと「互いの呼び方と肩書き&本名ぐらい」は
間違えない程度に読み込んでから書いていただきたい気が・・・。
せめて「紅薔薇」を「赤薔薇」と書き間違えてしまうことのないよう、
ご注意願いたいですわ、お姉さま。
>>73 令の親指が中心のかたい部分にあたって、由乃は思わず高いうめき声を漏らす。令が困ったように囁いた。
「由乃、声、ちょっと、大きい…」
「ご、ごめ…」
由乃は自分の手首で口を押さえるが、声は隙間からやはり漏れてきてしまう。それでも令の親指はその芽の
ような小さなかたまりを擦ることをやめず、さっきから中に入っている二本の指も、内側に擦りつけるよう
な運動を続けている。むしろ段々と激しくなっていくその動きに、由乃は声を抑えることが出来ない。
「由乃」
「あっ…はぁ、はぁっ、令ちゃん、だめ…ぁっ」
不意に、階下から笑い声が届いてふたりはびくりと動きを止めた。
そのまま固まったように耳を済ます。階段を上がってくるような足音は聞こえない。
「…大丈夫だね」
令が囁いて、苦笑いする。由乃が何か言う前に、その唇をキスで塞いだ。そうして再び指の運動を開始する。一度高まりかけ
た由乃の身体は、再度の刺激に敏感に反応した。
「令ちゃ、れい…ちゃ、あ、あっ」
「由乃」
何度も落とされるキスの雨の中、融けるような呼吸と言葉が合間を縫って吐き出され、由乃の腰が跳ねたかと
思うとその腕がきつく令を抱きしめ、弛緩した。
「令ー。由乃ちゃんー?」
三度目の呼び声に、ようやく階段の上の扉が開いてその影から令がひょこりと顔を出した。
「な、なに?」
「おばさんたちもう帰るっていうけど、由乃ちゃんは?」
「あ、あーええと、もう少し居るって」
妙にそわそわしながら前髪をかき上げた令の顔が妙に、そう下から見上げても分かるほど赤い。
「どうしたの、令、顔色が変だけど」
「…え?いや、そうかな」
「熱でもある?」
言いながら階段を登ろうとした途端、どたどたと令が降りてきて母親の正面に立ちふさがった。
「全然大丈夫!大丈夫だよ!なんともないって」
「そう…?でもやっぱり赤」
「大丈夫!!」
令が満面の笑み(けれどやっぱりどこかぎこちない)で主張するので、そう、とひとこと呟いただけで母親は
引き下がった。居間に戻るべく踵を返したその背中を、令の声が追いかけた。
「お母さん」
「なに?」
「由乃、今日うちに泊まってくって」
_______________________________________________________
俺はこんなふうに考えてたよw
前スレ1000、埋め立て乙〜。
ものは相談なんだけども、あなたソドムお書きにならないかしら?
これまでの続きでも新規キャラでもなんでもよろしいですから。
考えておいて、お姉さま。
前スレ1000、好き勝手っぷりが素晴らしい。
1人、犯しなさいってか!くあー痺れるなオイ!!
取り敢えず令さま聖さま蓉子さま重症(死亡未確認)らしいが。色々想像が膨らむぜ。
>90
いや、由乃の叫びは「一人犯しなさい」の対象として由乃が選ばれた後の放送なのではないかな
ブッちぎれる令さまに期待だ!
原作でも怒るシーンないしな
極限に置いて愛の真価が分かる前スレ埋め立て
ああ、燃え気になってきた
>>91 「由乃、由乃!」
「待ちなさい、令!」
「放して!由乃が…!」
「今あなたが行ってどうなるって言うの!?」
「黙って見てろって!?」
「でも!」
『触らないで嫌、嫌ぁっ!令ちゃ…!』
「由乃、…嫌だ、嫌だ嫌だいやだぁあああああっ!!!!」
あー燃える…黒祐巳ネタの二の舞いになるからこの辺りでやめとくわ。
いいじゃん、燃えるなら書けば。
黒祐巳ネタだって別に黒く塗りつぶすような歴史じゃないぞ。
満月欠月シリーズは
もうたまらんです
はっきりいって満月欠月連載中に投下するには恥ずかしい代物なんですが……。
乃×志 できあがっちゃったのでいきます(;´д`)
食傷気味になったらすんませぬ。
元ネタは前スレの紅茶の人から拝借しました。無断で。
いやほんと色々申し訳ない。メル欄は 茶乃 で。
六月のしとしとと雨が降りしきるある日、薔薇の館に耳障りな音が響いた。
ガチャン。
「わっ」
「きゃっ」
手に持っていたお盆がつまずいた拍子に飛ぶ。
お盆はテーブルの上に落ちそうだったが……。
その上に載っていたカップは、一直線に椅子に座っている志摩子さんのほうへと向かって飛んでいった。
「あつっ!」
カップは志摩子さんの膝の上に落ち、割れることはなかったが中身である熱い紅茶をスカートに撒き散らしてしまっていた。
「ご、ごめん!」
あわてて叫びながらそのへんの余っているカップをいくつかとり、水道水を入れて志摩子さんの膝に盛大にかける。
やけどをしないように、という配慮からの行動。
……だったが、少々盛大すぎたかもしれない。
びしょ濡れの膝の上のカップをどけながら、すごく申し訳ない気持ちになる。
「志摩子さん、ごめんね。大丈夫?」
「ええ、多分……」
「良かった……。でも、ほんとにごめんね、熱かったよね」
「大丈夫よ、心配しないで、乃梨子」
「ごめんね、私のせいで。念のためにやけどしてないか、見るね?」
「え?……ええ……」
言って、スカートの裾に手をかけたところではたと気付く。
やけどしてないか見る……ってことはスカートをまくりあげて膝から上を見るってこと?
それはまずいんじゃないだろうか……。
戸惑ってふと視線をあげる。
すると、同じく戸惑ったような表情で足元に膝をついた私を見ている志摩子さんと目が合った。
少し不安げな瞳の色と、淡く色づいた頬の色。差し込んだ西日に光る長い睫毛。
……まずくない。
大変まずくない。
むしろおいしい。
こんなに綺麗な人の膝上を見れるなんて。
「の、乃梨子、どうしたの?」
「え、あ、いや、なんでもないよ。今見るね」
危ない。変に迷うそぶりを見せると怪しまれる。
自然に、自然に。
そう、私はやけどがないかチェックするだけ。
この機会に志摩子さんの太股を目に焼き付けておけだなんて、はしたない魂胆などあろうはずもない。
何気ないつもりの動作でスカートをするするとまくりあげる。指先がプルプル震えてしまうのを必死でおさえつける。
すねと、わずかにのぞくふくらはぎ。細くて綺麗。
小さくて丸くてかわいい膝小僧。
そのうえの、白磁のようなふともも。
そこから更にまくりあげようとしたところで手首を志摩子さんに掴まれた。
「の、乃梨子、それ以上は……」
「え?あ、ごめん!」
お、惜しい!
……じゃなかった。
やけどがないか確認するんだった。
「よく見てみるから、志摩子さんはちょっと裾持っててくれるかな」
志摩子さんの手に強引に裾を押し付ける。
自分のスカートの裾を自分でまくりあげて持ったかのような、ある意味で挑発的なポーズがはからずして出来上がった。
思わぬ光景に心の中で小さくガッツポーズ。
「乃梨子、は、はやくしてね……」
恥ずかしそうな志摩子さんの声が耳朶をうち、胸が高鳴る。
さらにその仕草が……羞恥に斜め下を向いた顔が、ちらちらと窺うように寄越される視線が
余計に私の胸をかきたてる。
「うん、わかってる」
頷いたものの、早く終わらせるつもりなど毛頭なかった。
まず、ふともも全体を見る。
やはり熱いお茶がかかったせいか、少し赤くなっている。
でも、それはやけどなんかの痛々しさを含む赤さとは全く別物で。
妖艶さと色気をかもしだす、淡く妖しい赤さだった。
ごくり、と自分が唾を飲み込む音が妙に大きく聞こえた。
白く燐光を放つそれを目前にして、欲求に抗うことはできず。
思わず手をのばし、そっと触る。
「のり……こ……?」
志摩子さんは少し体をふるわせたが、そんなことは指先から伝わってくる感触に比べれば些事に過ぎなかった。
陶器のように滑らかですべすべしていて、でもさらっとしていて、暖かくて。
さっき濡れたせいもあってか、手にピッタリと吸い付くような。
柔らかくて、弾力もあって。
ずっと触っていたいという衝動にかられる。
さらさら、すべすべ、ふわふわ、あったかい。さらさら、すべすべ、ふわふわ、あったかい。
さらさら、すべすべ、ふわふわ、あったか・……
気がつくと私は夢中で志摩子さんのふとももを両手で撫で回していた。
やばい。
やばいけど……もっとだ!
もっと撫でていたい!
私は顔をあげ、恥ずかしそうにしている志摩子さんにおもいきって告げることにした。
この天国のような感触をより長く深く味わうために。
「志摩子さん」
「……?」
「そんな風に股をピッタリ閉じてたら、間がどうなってるかわかんないよ」
「え?で、でも……」
「でもじゃないよ。やけどしてたらどうするの?ちゃんと見せて。あと、力抜いて」
逡巡する志摩子さんに、ね?と問い掛けるような視線を向ける。
私が信頼できないの?という意味も込めて。
今の私の頭の中を見れたら、信頼できるわけないけども。
「わかったわ……は、恥ずかしいから、あんまり見ないでね」
他人の頭の中を覗けるわけもなく、志摩子さんは私を信頼してしまった。
それとも、恥ずかしさのために冷静な判断ができなくなっているんだろうか?
どちらにせよ、ごめんなさい。
いただきます。
志摩子さんはさらに数秒間悩んだあと、ようやく納得したのか、力をゆるゆると抜いていく。
同時に私の手の中の感触がさらに柔らかいものへと変わった。
(うわ、なにこれ……!)
妙な感動を覚えながら少しだけ力をいれてふとももを手のなかでこねくりまわす。
ふにふにと、たとえようのない弾力。
指を食い込ませたい衝動を必死に押さえつけなければならなかった。
視界には、弛緩して広がった膝。とその奥。
……見えそうで見えない。
惜しい。
でも、これはこれで。
とか思いながら存分にすべすべした感触を楽しむ。
蛇のように手のひらが這いまわった。
「の、乃梨子、まだなの……?」
「…………」
「乃梨子、乃梨子ってば」
「……へ?……あ。あの、もうちょっと、もうちょっとだから!」
「?な、何を」
「……その、しょ、触診を……」
我ながらめちゃくちゃだ。
あんまり長く触って怪しまれても困るので(もう十分怪しまれてる気もするけど)
いい加減にしておこう。ああ、名残おしい……。
「……うん、大丈夫そうかな」
「そ、そう……」
なんとなく気まずい雰囲気が部屋を満たす。
やりすぎたかもしれない……反省と自己嫌悪が襲ってこようとしたとき、志摩子さんが口を開いた。
「あ、あのね、乃梨子。さっき水をかけてもらったときに……その……
し、下着まで濡れちゃったから、保健室で替えを貰ってきてくれるかな……?」
……お安い御用ですとも!
ダッシュで保健室に行き、事情を説明してかわりの下着とタオルを貰った。
しかしまあさすが保健室というべきか、オシャレごころのかけらもないしろものだ。
こんなのを志摩子さんがはくなんて、なんかもったいないな……。
そう考えたときだった。
私の頭に天啓が閃いた。
なんとなく誰にも見られてないのを確認してから、さっとトイレに駆け込む。
下着を脱ぎ、保健室でもらったものにはきかえる。
そして、もともと自分がはいていたほうを保健室の袋に。
さいわいというかなんというか、おろしたての可愛くてお気に入りのものだった。
後はこれを、保健室でもらったといって志摩子さんに渡せば……。
(間接キス……!?)
怪しい笑いを浮かべながら、私はトイレを後にし薔薇の館に向かったのだった。
「ただいまー」
「おかえりなさい」
部屋に入ると、さっきと同じ姿勢でちょこんと椅子に座っている志摩子さんが見えた。
なぜかスカートはまだ持ち上げたままで、形の綺麗な脚が剥き出しになっている。
また胸が高鳴る。
「志摩子さん、もらってきたよ」
「ありがとう」
「じゃあ、いま履き替えさせてあげるからね」
「ええっ?!そんな、自分で……」
「元はといえば私が悪いんだから、全部私がするよ」
混乱する志摩子さんに反論する隙を与えないためにまくしたて、さっと再びその前に跪く。
「や、やだっ」
嫌がって立ち上がったところを好都合とばかりに、半ば無理矢理に濡れた下着に手をかけするすると引き下ろした。
志摩子さんのイメージにぴったりな、淡い色だ。
……と。
ふとももの半ばまでおろしかかったところで気付いた。
志摩子さんの股間の中央から下着に向けてのびている、透明な一本の線。
水にはありえない粘性をもったそれは、けっこうな長さで下着と股を繋いでいた。
なんだろう、これ。
そう思ってじっと見つめているとそれは力を無くしたかのようにふっつりと切れ、ショーツのなかに落ちていった。
数瞬後、また股からするすると線が延びてきて。
ぱたりとショーツに落ちた。
それがニ、三度繰り返されて。
私はようやくその液体の正体に気付いた。
「志摩子さん、これ……」
「や、やだ、乃梨子、みないで!」
「……もしかして、さっき触ってたときに……?」
さらに落ちてくる液体に指を伸ばし、すくってみる。
指のなかで遊ばせると、にちゃにちゃと音がたった。
じっと見つめた後、なんとなくそのまま濡れた指を口に運ぶ。
「の、乃梨子、何して……!」
よくわからない味がした。
けれど、おいしいかもしれない……。そう思った。
もっと味わいたい……。そうも思った。
「志摩子さん、やっぱりやけどしてたんだね」
「え……?」
「ちゃんと消毒しないと」
羞恥に紅潮しているふとももに舌を這わせた。
「ひゃっ!」
たっぷりと唾液を含ませて、猫が毛づくろいをするように丁寧に丁寧に舐める。
舌の通ったあとが、てらてらと光る。
さきほど指先で感じた感覚が倍加されて舌に伝わってきて、おもわず背筋が震えた。
びくっ、びくっと定期的に体を震わせる志摩子さんの様子に満足を覚える。
加えて、さらに溢れだしてくる愛液。
白くてすべすべで暖かくて柔らかくて、……敏感で。
もう、最高だ。
膝の間に顔をさしこみ、頬擦りしながら舌で内股をねぶった。
「ああっ、うっく……の、りこ、ダメ……」
志摩子さんはうわ言のように、裾をもったこぶしを口元にあてながら呟いている。
「きもちいいくせに。濡らしてたくせに」
ちょっと意地悪に言うと、ますます顔を赤くして項垂れる。
そんないじらしい姿に頭の中心の熱くなった部分が刺激された。
「ああ、はあっ、ぅ……声、出ちゃう……」
唇をかみながら頭を左右にいやいやするように振って、絞り出された小さな声。
それを聞いて、耳の間近まで口をよせてそっと言伝。
「声が出ちゃうなら、スカートの裾をかんでみたら?」
志摩子さんは従順に裾をくわえ、これでいい?というように上目遣いにこちらを見た。
……。
可愛すぎる。
いてもたってもいられなくなり、私は顔を志摩子さんの秘所に近づけ、そこに舌をつけた。
「ううん、ん、んんっ……!」
びくびくと志摩子さんは体を震わせる。
舌の上には、とろとろと溢れ出す新たな液体の感触。
こくこくとわざと音を鳴らして飲み込んであげた。
快感のために完全に弛緩した両股に手を這わせることも忘れない。
自分の大切な人に奉仕する喜びを感じた。
少しいたずらがしたくなって、顔を離し、その存在を主張しはじめた小さな突起に息をふきかけてみる。
ひくひくと、体と一緒に震えるそこ。
面白い。
さらに何度か息をふきかけたあとに、不意打ちのように舌でつつく。
伝わる大きなふるえ。
そんなことを繰り返していると、さすがに耐え切れなくなったのか。
突然志摩子さんはあいている手で私の顔を自分の秘所に押し付けてきた。
「んんーッ!」
苦しげにあげた声は、どちらのものだったか。
それもわからないまま、私は志摩子さんの動きに応えようと鼻っ柱を熱い場所に埋めて激しく舌を動かした。
「あ、ああっ、あ、ああああ!」
志摩子さんの口からスカートのすそが離れ、はらりと私にかかる。
闇に包まれた視界を合図にしたかのように私は快感をむさぼるそこに強く舌をつきつけた。
「ーーーーーッ!!」
体を硬くし、私の頭を抱きかかえ、声もなく志摩子さんは果てた……。
ぽんやりと体を弛緩させている志摩子さんの体を、タオルで優しくふく。
半ば無理矢理やってしまったあとの罪悪感で胸がちくちく痛む。
着衣を整える段階になって自分の下着を志摩子さんにはかせるという事態にノリノリで興奮していたさっきまでの
自分を思い出し、あらためて頭が痛くなったが、今更どうしようもないのでそのままはかせる。
(私はなんてことを……したんだっていうかしてるんだっていうか)
目の前で自分の下着をはいている志摩子さんを見ると残り火がくすぶってしまうのを感じた。
「乃梨子……」
「し、しまこさん、ごめ……」
「ううん、いいの。いいのよ。私こそ、こんな姉で……ごめんなさい」
「そんな、私がひとりでつっぱしっていろいろしちゃって、志摩子さんがあやまることなんかぜんぜ……」
「……乃梨子」
まくしたてる私を少し強めに遮った。
「はい……」
志摩子さんは叱責されるかと体を固まらせた私を少しの間みつめ、ゆっくりと顔を近づけ、
そのまま唇を合わせた。
「ん……」
「……しまこさん!?」
「ほ、ほんとは、キスからが、良かったかな……」
はにかみながら呟いた彼女を、私は力いっぱい抱き締めた。
「志摩子さん、実は、私、ひとつだけ言い忘れたことが」
「なにかしら……?」
「志摩子さんがいまはいてるパンツ、私がさっきトイレで脱いできたやつなんだけど」
「……え?ええええっ!?」
なんか色々台無しだった。
(終わり)
風邪引いて会社休んでみれば月曜の朝からこんな良いもの読めようとは…
ゴホゴホ、ごめんもう寝るわ
>>96 良かった良かった。こんなことダメだと思いながらもやっぱりやってしまう、
そんなノリダーがステッキー!
>なんか色々台無しだった。
ワロター
>>108 いい夢見れそうで羨ましい(笑
紅茶の人です。
ネタは元々思春期の人の提供でお送りした話ですので。
いいモノ読ませていただきましたし、全然マズくないんじゃないでしょうか。
乃梨子風に言えば、
>むしろおいしい。
志摩子さんがカワエェー(*´Д`*) ノ〃
なんかいろんなSSのおかげで、由乃はイケイケ(最初から最後までずっと)、乃梨子は
ノリノリ(酔っ払った次の日のごとく、冷静になると自己嫌悪)ってイメージができつつあるわ。
112 :
夜宵:03/12/15 16:36 ID:gdNLFECG
投下。白祐巳×由乃。
メル欄→「交×姦sage」
113 :
夜宵:03/12/15 16:38 ID:gdNLFECG
「祐巳――」
服を着ながらお姉さまが言った。
「私とこういうこと、したくなかった?」
*
ことが終わってベッドに横たわる令ちゃんの顔に、わずかに不満そうな影がちらついた
ことに、由乃が気が付かないわけが無かった。
*
不意に悲しくなっていくのを、止めることができなかった。
*
114 :
夜宵:03/12/15 16:38 ID:gdNLFECG
三学期が始まった。始業式はつつがなく終了し、教室に戻る列のなかに由乃さんを見つ
けた祐巳は彼女に駆け寄った。一瞬だけ見えた横顔にはっきりとした憂いを見つけたから
――私も同じような顔をしていたのだろうな、と思ったから。だから、先に由乃さんが祐
巳を見つけていたら、逆になっていたと思う。
要するに、祐巳と由乃さんは同じことで悩んでいるのだろうな、と直感的に思ったのだ。
格好よく言えば、親友同士わからないことは何もない、ということになるのだろうか。
「由乃さん」
と祐巳は言って肩をたたく。びくりと由乃さんの身体が震える。恐る恐る振り向いた由
乃さんは相手が祐巳とわかると安堵の笑みを浮かべた。
「なんだ……祐巳さんか」
その笑みはやはり弱弱しく、痛みすら感じさせた。相当重症のようだ――祐巳と同じよ
うに。
「脅かしちゃった? ごめん。――それはそうとどうしたの由乃さん……元気ないけど」
由乃さんはあいまいに笑って「別に」って。青信号の輝かしい称号(?)の面影は無い。
「祐巳さんこそ」
ぽつり。由乃さんはそういった。
「やっぱり、わかる?」
「当然」
由乃さんはくすくすと笑いを漏らす。その笑いはさっきと違って由乃さんに相応しいも
ので。祐巳もいつのまにか、重なるようにくすくす笑いを吐き出していた。
115 :
夜宵:03/12/15 16:39 ID:gdNLFECG
始業式の日は、帰宅時間が早い。祐巳と由乃さんは閑散とした教室で向かい合っていた。
「でね――お姉さまが『私とこういうこと、したくなかった?』って」
「したくなかったの?」
由乃さんが訊く。
祐巳は何度も首を振った。
「そんなことない――とってもしたかったし、気持ちよかった」
「そうだよね。せっかく初めて結ばれたっていうのに、ひどい」
そういって溜息を吐く。
「由乃さんは――」
二人は前からそういう仲だったはずだ。
「令ちゃんがね――なんか、あまり、気持ちよくなさそうで……いや違うんだ、最中はも
のすごく喘いだりして」
そういって由乃さんは喘ぎ声を再現した――顔が真っ赤になる。
「でも、終わった後に一瞬だけ、ものすごく物足りなさそうな顔するんだ」
――沈黙。
祐巳は受けで、由乃さんは攻め。お互いのパートナーが何を考えているのか、何より深
い絆で結ばれた姉妹といえど、わからないことも多い。
「ふう……」
やがて同時に溜息。何度目だろう。
「ね」
由乃さんがいった。
「相手の立場を体験してみない?」
由乃さんは令さまに面と向かって「して」とはいいづらい。祐巳だってお姉さまに「し
てあげる」なんて……いえそうにない。でも由乃さんなら――。立場を交換してエッチし
てみたら、相手が何が不満なのかわかるかもしれない。
116 :
夜宵:03/12/15 16:40 ID:gdNLFECG
*
祐巳は由乃さんの部屋にいた。私服。令さまは出かけている。シチュエーションは彼女
の部屋にやってくる彼氏。ベッドで横に腰掛ける。しばらくとりとめもない雑談をした。
やがて、なんとなくそんな気分になってきたので、肩を抱き寄せてみた。
「いや――」
普段は聞けない声をだす由乃さん。最初のころ感じていた美少女らしさをふと思い出す。
あ――まずい。本当にそんな気分になってきちゃう。
「本当はしたいんでしょ?」
男言葉で言おうかと思ったけど、口を衝いて出たのはいつもの口調だった。
首筋に唇で口付ける。声がわずかにもれた。顔を自分のほうに向けてキス。唇を擦り付
ける。離すと、糸が引いた。由乃さんを見ると、唇が濡れていた。だめだ、もう、止めら
れそうにない。そのまま押し倒して再び口付けをして舌を入れた。絡ませる。掻き回す。
「ふぅ……ん」
「気持ちいい?」
笑顔を作って訊く。
「う……うん」
「エッチなんだから」
何でこんな台詞を口にしたのかわからなかった。由乃さんはなにか口にしようとして、
やめた。
(ごめんなさい、令さま)
心のなかで謝ってから服を脱がしにかかる。情けないことに手が震える。気持ちだけ逸
り、少し手間がかかった。上着とスカートを脱がして下着だけにする。その状態で曝され
た素肌をゆっくりと手でなぞる。
「色っぽいよ――」
首筋から胸にむかって舌を這わせながらブラジャーのホックに手をかけた。ぱち、と音
がした。外す。形のいい胸。心臓の鼓動が祐巳の身体のなかで跳ねた。胸に手をやる。ゆ
っくりと動かすと、由乃さんの、「はぁ……ん」という切なそうな声が聞こえた。
三度目の口付けをしながら胸を揉むのを続ける。
117 :
夜宵:03/12/15 16:41 ID:gdNLFECG
「ああ――ぃぁ――」
「もうがまんできない?」
ゆっくりとうなずく。祐巳は首を振った。
「それじゃわからないなあ。ちゃんと言ってくれないと」
「な……ぁ――んて――いやぁ」
「私はあそこを指でいじってもらいたいです。もっと感じたいです、って」
「いやぁ」
「言わないと、この先してあげないよ」
そういいながら胸をより強くいじる。由乃さんは泣きそうだ。どんどん、興奮のボル
テージが共鳴し加速していく。
「わ……、わたしは、あそ、あっ、こを、ぐちゃぐちゃ――に、してぇ……」
腰を上下に動かしながら上目遣いに祐巳を見る。別人みたい。全身にぞくぞくとした痺
れが走った。祐巳も、我慢できなかった。
もうぐちゃぐちゃに濡れたショーツを脱がすと、その場所に指を這わせる。
「濡れてるよ――ほんとうにエッチなんだから」
神経が弛緩したように愉悦の表情を浮かべて由乃さんは喘いだ。涙と唾液が交じり合う。
もう何も考えられない。感じさせてあげる。それだけ。
指を挿れた。そのなかは祐巳の指をきつく締め付ける。一ミリづつ進める。
「すごく締め付けてる」
あふれ出る愛液はもう抑えがきかなかった。指を動かすたびに、自動的であるかのよう
に喘ぎが反響する。
そして、もうそう遠くないうちに達するだろうという瞬間、
「あ――祐巳……ゆ、み――!」
由乃さんが祐巳の肩を抱いてそう言った。
それだけで、由乃さんが祐巳の名を読んだだけで、祐巳もまた、由乃さんと同時に達し
てしまい、意識が飛んでいくのをだけ、なんとか認識した。
*
118 :
夜宵:03/12/15 16:44 ID:gdNLFECG
「私」
ベッドに寄り添いながら、由乃さんはいった。
「もっと言葉で攻めてあげるべきなんだって、思った。そうしないと、自分の気持ちが伝
わらないよね。一言かけられるだけで、身体のなかからあふれるみたいで――」
祐巳もまた、教えられることがあった。
「私もそう思った――最後に私の名前、呼んでくれたよね――私、それだけでいっちゃっ
た」
身体だけじゃなくて、心まで完全につながるには、お互いの気持ちを伝える言葉が要る
って、二人はそのとき知った。これから、もっと深く二組の姉妹はつながることができる
のだ。
――しかしそれはそれとして、祐巳は帰り道、どうしても攻めの快感を忘れることが出
来なかった。
(私、本当は攻め向きなのかな……)
でも、やはりお姉さまを攻めるなんてできそうにない。
ふとそのとき、脳裏にうかんだのは二人の一年生の姿だった。
中指を曲げてみた。由乃さんのなかの感覚がよみがえる。それと同時に、何かとつっか
かってくるあの娘や、あるいは背後霊の顔が快楽にゆがむ姿がちらついた。
震えた。生唾を飲み込んだ。笑みが自然に浮かんだ。今、自分はどれほど淫蕩な表情を
しているのだろうと、祐巳は思った。
119 :
夜宵:03/12/15 16:45 ID:gdNLFECG
あー……なんでしょう。灰色?
続きは書かないので脳内補完推奨。というかあんまり出来良くないしね。
許可ももらえたので(ありがとうございます)真美×三奈子になるかな。
来年までごきげんよう。
乙華麗。祐巳ちゃんはやっぱり攻めなんかねw
あと由乃が新鮮だったなぁ。このスレのおかげで攻めのイメージがあるが。
美味しく頂きますた。GJ!
122 :
:03/12/15 18:08 ID:Xo8Oq2IM
ホントにここは良スレだな
そう思ったら、無闇にageたらあかん。
>>119 GJ
いや、暗黒面の魅力に魅入られていくって感じで続ききぼん。
私は思わず叩く手を止めて、志摩子さんの股間を覗き込んでいた。
「あ……本当だ」
私は思わず顔がにやけるのを隠せずに、嘲るようにわざわざ言葉に出して志
摩子さんへと告げた。
「志摩子さんのアソコ、ぐしょぐしょに濡れてるよ」
「う、嘘よ。そんなわけ……」
カラダ全体で荒く息をつきながら、信じられないと言った顔で肩越しに振り
向いて反論してくる。
……そんなこと言われてもね。
確かに志摩子さんのアソコはびしょびしょだった。
熱中していて気がつかなかったが、緑色のショーツは色が変わるぐらいに濡
れて、股間のふくらみの形が分かるくらいにぴったり張り付いている。
愛液で透けたそれは、縦に割れたスジや薄めの恥毛までよく見えていた。
良く見れば太ももにまで少し蜜が垂れてきている。
「なんだ……志摩子さん、マゾだったんじゃない?」
「ウソ、嘘よ。そんなこと言ったって絶対に騙されないわ!」
認めたくないのか、志摩子さんは強硬に否定してきた。
「でもねぇ……乃梨子ちゃん?」
「はい、お姉さまのアソコはびちゃびちゃですね」
乃梨子ちゃんも笑いながら、すっと下着の上からワレメをなぞった。
びくっと体を震わせて志摩子さんが反応する。
「うわっ、本当にびちゃびちゃだね。乃梨子ちゃん」
「ぬるぬるしてますしね、祐巳さま」
私も乃梨子ちゃんを同じように秘所をゆっくりなぞってみる。
乃梨子ちゃんも自分の親指と人差し指を開いたり閉じたりして、指に絡みつ
く粘液の感触を楽しんでいた。
「嘘……ぜったい嘘よ……」
顔を背けて、頑固に首を振って否定する。
私はそんな志摩子さんの近くに寄ると、指先で志摩子さんの頬に愛液を塗り
たくった。
「じゃあこれは何なのかな、志摩子さん?」
「……っ」
嫌悪感に顔を歪める。
志摩子さんは岩のように口を閉じて、何も喋ろうとはしなかった。
戯れに乃梨子ちゃんと私で、下着の上からアソコを撫でてみたけど、口を訊
くどころか声一つ漏らそうとしない。
相変わらずその意志の強さは感嘆ものだった。
……志摩子さんと意外と強かったんだね。
精神的にはどこか脆いところがあるとばかり思っていた私は、志摩子さんの
そんな隠された姿に結構驚いていた。
――そんなことを考えながら、私はちょっとした悪戯を思いつく。
「ねぇ、乃梨子ちゃん。もしかしてこれお漏らしなのかな?」
「……え? あ、ああっ、そうかもしれませんね」
そんな訳がない。
これはどう見たって愛液だし、匂いが全然違う。けれど志摩子さんには反論
が出来ないはずだ。
頭の回転が速い乃梨子ちゃんもすぐに話を合わせてくれる。
「……っ」
びくっと体を震わせる志摩子さん。
私たちは上から横からと秘所を弄りながら、白々しく会話を続けた。
「高校生にもなってお漏らしだなんてね……」
「こんな“お姉さま”をもって、私は恥ずかしいです」
顔を下に向けて、浴びせられる痛烈な皮肉に必死で耐える。
「まあ志摩子さんも大変だしね、たまにはこんなこともあると思うよ」
「でも、そんな志摩子さんも私は好きだよ」
俯いた志摩子さんの顔はこれ以上ないぐらい真っ赤だ。
だというのに、弄ぶ指先にはどんどん蜜が溢れて絡まるのが不思議でしょう
がなかった。
……本当にマゾなのかもね、志摩子さん。
乃梨子ちゃんもそう思ったのだろうか笑顔で提案してくる。
「あの、祐巳さま? これ以上汚さないように、下着脱がしてあげた方がいい
んじゃないでしょうか?」
だから私は、びくっと震える志摩子さんのすべすべの脚を掴んで、そうだね
って乃梨子ちゃんに笑顔で返してあげることにした。
129 :
名無しさん@ピンキー:03/12/15 21:21 ID:rII69Sje
otu
SMはサディスト&マゾヒストではなく、スレイブ&マスターの略である。
へぇ〜。
えろいよえろいよー。
どきどきもんですたい
HeUたんのHPの方もみんな読んでるかい?
>119
乙。そうして経験を積めば、いつかお姉さまも組み敷(ry
良いお年を。つか、気が向いたら年内でもまた来てね。
>132
読んでるけど、ここで語るのは違う気がする。感想とかは
あちらのべーべーえすに書き込むがよろしかろう。
UeUたんのHPにたどり着くヒントを・・・
>>135 前スレをくまなく読みなはれ。
まだdat落ちしてないよな?
実は新参なのでソドムという流れ知りませんでした。
過去ログ漁ってみました……なるほど……ニヤリ。
なんだか知らんがイタそうな子が来たな。
先ほどうっかりageちまった俺が言うのも何だが、ソドムネタで書くならちゃんとメル欄使うんだぞ。
いつもきちんとね。
>>138 137は、リア厨とまではいかんが、高校生くらいに思えるな。
一人で楽しそうにつまらんパロSSを書き連ねてスレを埋めちまうあたり。
貴重な埋め立てがもったいなかった。
まあまあ。
これからは職人さんも増えて、埋め立ての機会もきっと多くなるよ。
二日で150弱とかすごすぎ。
最近のペースの速さは凄いよね・・・・・・。
ええー俺は前スレの1000は歓迎したけどなあ。
貴重な埋め立て、面白いSSで終わったと思ってるよ。
>>143 俺も同感。スレ埋め立ては実験の場であってもいいと思うし。
色々やってこそ…って精神があるからイカSSなんかも出るわけでw
前スレ1000は面白かった。
>>91や
>>93に不覚にも燃えてしまった身としては
前スレ1000をつまらんとか言われると辛いなあ
マリみてが元ネタだけに、ソドム系のネタが嫌いな方がおられるので
出来る限りメル欄にソドムと入れるのを忘れずに
前スレ981で書いたようなものも埋め立てなら
良いのかな。
文章を考えるより楽なんだけど
前スレ1000を面白いと思える者は幸いである。
どんなSSを読んでも楽しめる寛容な感性の持ち主であろうから。
っていうか最近はほとんどの職人さんがメール欄になんらかのワード入れてるな。
>>150 それだけこのスレが殺伐としてるってことさね。
ほんとは読む側が各自の判断で出来れば一番いいんだけど。
なんか今書いてる続きモノがえらい膨れ上がってきたよー。
どこまで続くんだこれw
アニメも始まるし、このスレの行く末が楽しみでもありそれ以上に心配だね。
>>152 うぷだろだの使用なども検討してみてはどうだろう。
今ここで連載するのはいろいろきついぞ。
人を選ぶ内容の作品の場合は、スレが荒れて他の住人がに迷惑をかける恐れもあるしさ
まあ君が、とにかくレスがたくさん欲しいってんなら好きにしてくれてかまわないが。
>>154 別に連載もいいと思うけどなぁ。
長期に渡っている人だって他にごろごろいるじゃん。
人を選ぶ内容のやつもメル欄しっかり入れとけばいいんでないの。黒祐巳のHeUたんみたいに。
だけど一つ覚悟しておかなきゃいけないのは、長い上に誰から見てもつまらないような
作品であった場合は、速攻叩かれてしまうだろうということだけど。
個人的な希望としては、長い連載が終わった後は
>>154の言うように、まとめたものをうpろだに
入れるか、自サイトでも開いてまとめて読めるようにしてもらいたいなぁ。気に入った連載ものを
読み返したくなったとき、スレで細切れに追いかけるのは少々つらい。
これは他の職人さんもやってくれると嬉しいなぁという、ただの個人的な希望なので気にしないで
くれ(手間がかかるだろうし)。
>18-28のつづきです。
エロの直前にいたるインターミッションという感じ。
メル欄は前と同じく”shino”でつ
私の大学生活は順調な滑り出しだったのだろうか。
高等部と同じ敷地の大学棟へ移っただけ、一人暮らしを始めたわけでもない。
交通手段だってそのまんま。最後の曲がり道がちがうだけだ。
自分の好きな科目を履修できたり、サボりがしやすくなったりと、高校に比べて自由を感じた事もあった。
でも、やる事自体は何も変わらない。
リリアンに染まっていない新しい学友たち。
「佐藤さん」と呼んでくれる彼女たちに新鮮さを感じた事もあった。
しかし、わざわざお嬢様学校を志望するような子は、本質的に生粋のリリアンナたちと大して変わらないのだった。
そのからくりに気づいてしまうと、若葉に包まれたキャンパスがとたんに色あせてしまう。
大学からの入学組の子が、誰から聞いたのか、私のことをふざけて「白薔薇さま」と呼んでくれた時は吐き気すら覚えた。
蓉子はいない。江利子もいない。
話し相手だった他の友達はよその学部や大学に行ってしまった。
私は、人間関係をまた一から作りなおさなければならない事に愕然とする。
気さくな笑顔を作って、他愛もない会話に消費される毎日。
コンパにも誘われたが、相手の男どものあまりのくだらなさに途中で帰ってしまった。
あんなものに出るくらいなら、柏木とサシで飲んだほうが100倍ましだ。
講義中、窓から高等部を眺める事が多くなった。
『学校に折り合いをつけに行くの』3月に祐巳ちゃんに語った言葉を思い返す。
リリアンに進学を決めたときに見えた光明はなんだったんだろう。
私は何を期待していたんだっけ?
分からないまま愛想笑いで”元白薔薇さま”を演じてみせるこんな生活を?
鬱屈した天気の続くある日、祐巳ちゃんに会った。
祐巳ちゃんは浮かない顔をしてうつむき加減に歩いていた。
前にも見た事のあるブルーの傘も、くすんで見えた。
その時心に去来したのは安堵だった。自分でもひどい奴だと思う。
私なら相談に乗ってあげられる。祐巳ちゃんに頼ってもらえる。
持っていた折り畳み傘を慌てて鞄にしまい、彼女の傘に駆け込む。
「傘入れてちょ」
「聖さま!?」
志摩子の話をする。乃梨子ちゃんという1年生について聞かされた。
おめでとう。よかったね、志摩子。 心の底からそう思う。
が、高校の思い出に幕が一つ降りたという事実がチクリと胸を指した。
志摩子と乃梨子の話をしながら、祐巳ちゃんはどんどんつらそうな顔になる。
祥子と上手くいってないんだと直感的にわかった。
自分はお姉さまと不仲なのに、今まさに姉妹にならんとする二人の話をするのはさぞつらかろう。
「心の中のもの、ぶちまけていいよ」
そう水を向けたものの、結局何も聞けなかった。
何とか自分で解決しようとする姿勢に私は深く感動し、同時に、悩みを解決して達成感を得たいという下心を抱いた自分を恥じた。
ただ励ますことしかできずに、その日は別れた。
次の日から登下校の際、マリア像に彼女の救済を祈った。
雨の日。
「聖さま」
名前を呼ばれて振り返る。
全身びしょぬれになって顔を歪ませている彼女を見て私はびっくりした。
が、なんとなく予想はついていた。いずれ彼女が限界を迎えるであろう事は。
祐巳ちゃんが胸に飛び込んでくる。
彼女をあやしながら、心が冷えていくのが分かった。
顔を上げて銀杏並木の彼方を見据える。元凶がくるのが分かってたから。
やってきた祥子の顔を睨む。
数瞬の間視線が交錯した。祐巳ちゃんの鞄と傘を拾って渡された。
両手がふさがってなければ、祐巳ちゃんに抱きつかれてなければ、走っていって平手の一つも食らわせたかもしれない。
祐巳ちゃんが祥子の車を追いかけていって、必死で叫ぶ。その声は届かない。
泣き崩れる祐巳ちゃんの背中を見つめる。
多分、不仲の理由は双方にあったのだろう。しかし、
ここまで彼女を追い詰めたものを、私は許すことはできなかった。
目覚ましの音で浅い眠りから起こされる。
連日の尾行・張り込み・車の追跡で疲労はピークに達していたが、思考が空転してよく眠れなかった。
昨日のことを思い出す。本当に危なかった、
祥子のお祖母さまの家で密葬が行われたまでは予想の範囲内だったが、蓉子があわただしく駆けつけたときは目を疑った。
「ひどく気落ちしているんです、なんとか励ましていただけませんか…」
その言葉を聴かなければ、私の計画は御破算になったいただろう。
祥子はひどく気落ちしていて、そのために蓉子が呼ばれた。
しかし、気落ちの理由から察するに、多分役目は果たせないだろう。
ならば、蓉子はどうするか。一つしかあるまい。
無我夢中で車を走らせた。
掃除の時間だったようだが、かまわず乗り込んで強引に祐巳ちゃんを連れ出す。
リリアン近くの交差点で柏木の車を見かけたときはヒヤリとした。
その後、蓉子が祐巳ちゃんに連絡が取れないよう連れ回し、夜遅くになって家に帰した。
蓉子にはこれ以上手を出さないように警告した。
さあ、いよいよ今日は大詰めだ。
正式な喪服ではないが、モノトーンの地味な服に袖を通す。
お祖母さまの家に上がり込むにはこれで十分だろう。昨日も密葬だったし。
ゆうべ、別れ際に祐巳ちゃんから貰ったリボンを手首に巻く。
黒地に銀糸の刺繍のリボンだ。なんともおあつらえ向きじゃないか。
車に乗ってルームミラーを確かめる。ぎらぎら光る目だけがそこにあった。
一応ここまでです。
次は、次こそはきちんとエロくします。(←狼少年)
乙!
定期的に職人を叩きにくる奴がいるな
同一人物くさい
全ての作品が万人うけするわけじゃないから「つまらなかった」「おれにはあわん」
といったレスがあるのは仕方ないことではある。「どこそこが良くなかった」以前に
受け付けないひともいるだろうし、それを職人さんが知ることも無駄じゃないと
思うから。
痛いのは、自分の評価を絶対視して、あわない作品・職人を排斥しようとする奴。
「おれはスルーもできない奴です」と公言してるわけだから、そういうレスこそスルー
すりゃいいわけだけど、見苦しくて空気が悪くなるのは如何ともしがたい。
>>157 (・∀・)イイ!! やっぱり聖さまは大学生活に今ひとつ満足できてないのかな。
すごく切なく悲しくなってきた
保管庫のうぷろだ上限300KBって少なくない?
保管庫の人生きてるかーw
この期に及んでまだ中の人に文句つけるのか
贅沢だな
前スレから思っていたけれど、sinoさんの書く聖さまが大好きだ。
サイコでDQNな所がかい?
さつさつでの可南子をも上回る身勝手さと怖さだね。
>>168 別に少なくないんじゃね?
SSなら圧縮するまでもなく元から数十KBだろうし、絵だって
よほど巨大じゃない限り300KBも使わないだろ。
それともなんか入れたいものでもあるのか?
保管庫についてはもう更新されなさそうだけど、あそこまで
整理してくれてありがとうと言いたい。スペースまで取ってくれたんだし。
>171
別にあなたがキモいと感じるものを好きな人がいたっていいじゃないか。
逆もまた然り。正直、俺もあまり好きではないが、初出から可南子を好きだ
という人だっているんだし、自分と違う趣味の人を間違っているかのように
表現するのは感心しないな。
>170他皆様
ありがとうございます。妄想冥利に尽きます。
>166
ラノベ板今野スレの25−80辺りのカキコを受けて書き足しますた。
おわらないよー。まとまらないよー。
適当に始めたツケがいよいよ回ってきた黄薔薇モノですが、続き投下。
展開遅くてスマンですよ…。
177 :
176:03/12/16 19:01 ID:eR1g1mcg
「髪の毛解いたらすぐ行くから、令ちゃん先に行っててね」
と、トレードマークの三つ編みを弄りながらの由乃のにっこり笑顔に送り出されて、
浴室へと足を踏み入れた令は、敷き詰められたココアブラウンのタイルを踏んだ。
素足の裏に感じるざらざらとした感触がくすぐったい。
…それにしても私ってダメだなぁ…。
こんな場所で見知らぬ誰の目に触れる事などないだろうに、
裸の胸元を脱衣所に備え付けてあったバスタオルでしっかりと隠して、
普段は姿勢良くすっと伸ばしている背筋を不恰好に丸く縮こまらせた自分の今の姿を思うと、
やっぱりちょっとだらしないかな…という気持ちになる。
だからといって慣れない場所で堂々と肌を晒すのも少しばかりためらわれて、
こんな時にも自覚してしまう弱気な自分に、令は軽い自己嫌悪に沈みそうになる。
循環式の給湯システムが供えられた浴槽は充分な量の濁りの無いお湯で満たされていて、
今すぐにでも身体を暖める準備は整っているようだ。
硬い石造りのような分厚い浴槽の縁に両手を掛けて覗き込んで見れば、
由乃とふたりどころかその倍の人数で浸かっても余裕がありそうな広さにも見える。
「…これだったら皆で入れるかも」
もしかしたら三薔薇の姉妹全員がすっぽりと収まってしまうかもしれない。
ひとつお風呂にぎゅうぎゅうに詰め込まれた自分たちの姿を頭の中で思い描いてしまって、
我ながらヘンな事を考えるものだと思った途端、令はふと背中に妙な気配を感じて振り向いた。
178 :
176:03/12/16 19:02 ID:eR1g1mcg
「…へぇ」
「え…わっ!?」
そこにはいつの間にやら浴室に入ってきていた由乃が、背後から自分の姿をじっと注視している。
「令ちゃんのおしり、結構かっこいいのね…やっぱ運動してるからかしら」
「え!?ちょっ!ちょっとっ!?」
うーむ。と、口元に人差し指を当てて神妙な面持ちで呟く由乃の言葉に慌て、
両手を後ろに回して隠そうとした令の胸元から、支えを失ったバスタオルがはらりと足元に落ちる。
「あああああっ!?」
そのままの格好だと胸が隠せないし、かといってどちらにも手をやれば前が空くし!?
赤い顔であたふたと身体を隠そうと慌てる令の姿に、由乃が不服そうに口を尖らせる。
「なに焦ってるのよ。べっつにケチケチしないで見せたっていいのに」
「…え…よ…由乃…?」
見ればその由乃は脱衣所で服を脱いだだけのそのままの姿。
タオル一枚も携えず、腰に両手を当てただけのポーズでまじまじと令の姿を眺めている。
「なに照れてるのよ。女同士だし、別に見られても減るものでもないじゃない」
「…うっ」
平然と言い放たれた由乃のその言葉に、令は少なからずの衝撃を感じた。
入浴ひとつを持ちかけられただけであれやこれやと考えたり、
おどおどしたみっともない姿を晒してしまう自分と由乃とでは、
もしかしたら人としての器の大きさがまるで違うのではないか?
ツンとした小振りな胸を恥らうどころか、むしろ突き出すようにえっへんと胸を張るその姿に、
由乃との人間としての『格』の違いを思い知らされたような気になった。
…負けた。姉として、女として、そして人として。
いや、そういう事でもない気もするが。
179 :
176:03/12/16 19:02 ID:eR1g1mcg
なんだか不思議。令はそう思った。
浴室いっぱいにたちこめる湯気の中にいると、自然と心が落ち着くような、静まっていくような、
そんな気持ちになるのはなぜだろう。
「令ちゃん、どう?背中気持ちいい?」
ボディソープをたっぷりと染み込ませたスポンジで由乃に背中をこすられながら、
次第に今日のこのハプニングを楽しいと思い始めている自分に苦笑いする。
「そんなことまでしてくれなくてもいいのに」
「だって、いっしょにお風呂なんて何年ぶり?せっかくだから私の『お姉さま』の珠のお肌を磨かせてよ」
ふふっと妙に嬉しそうな由乃の声を耳元で聞きながら、
令は自分たちふたりの関係が『従姉妹同士』や『幼なじみ』なんて言葉では言い表せないような、
もっとずっと特別な絆で結ばれているんじゃないかと、そんな事を考えた。
ネコかぶりで、少しわがままで、思い込んだら絶対に譲らない所があって、
小さい頃から手を焼かされたり驚かされる事なんてしばしばだが、
それでもやはり島津由乃という少女が自分にとって最も身近で、
お互いに心を許せる最良の相手である事に昔も今も代わりはない。
…来てよかったかな。
シャワーの温水で由乃に背中を流される頃には、そんな気持ちにすらなっていた。
180 :
176:03/12/16 19:04 ID:eR1g1mcg
「はい。背中おわり。次は腕ね」
由乃がそう言うが早いか、肩に押し当てられたスポンジが二の腕と肘の間を行ったり来たりする。
「背中だけでいいわよ」
「いいじゃない。せっかくだから。ついでよ、ついで」
前に揃えた膝に置かれた手の甲あたりまでスポンジを届かせようと、由乃がよいしょと腕を伸ばした途端、
令は背中になにやら柔らかい物が押し付けられるのを感じた。
あれ?ぴっとりと背中に感じるこの感触は、もしや。
「由乃…その…当たってる」
「なにが?」
「なにがって…その…胸が」
その言葉に由乃がふうっ。っと、大げさに溜め息をつく。
「そりゃさ、令ちゃんに比べれば慎ましやかなものですけどね。こうも密着してれば当たりだってするわよ。
それとも何?私の胸はそんなに平べったいはずだとでも言いたいの?」
「…そ…そういう意味じゃないけど」
由乃の口調には腹を立てている時のようなトゲトゲしさはないものの、
背中に感じるそのやわらかいような尖ったような感触には、どうにも居心地の悪さを感じる。
「あのさ…それ、ちょっと恥ずかしいんだけど」
「気にしすぎだってば。おっぱいなんて令ちゃんにだってあるじゃない」
…それはそういう事でもないんじゃないのと、そう口を開きかけた瞬間、
令は自分の胸にずきん!っと走った鈍い痛みのような、それでいてくすぐったいような感触に、
きぃやあああああああっ!?っと、喉の奥から絞り出すように甲高い叫び声を発した。
181 :
176:03/12/16 19:05 ID:eR1g1mcg
「…ちょっと。こんな響く場所でそんな超音波メスみたいな声出さないでよ」
「に!握ってる!握ってるってば由乃っ!?」
見れば背後からにょっきりとから伸びた白い手が、むにゅむにゅと自分の両胸を遠慮なくまさぐっている。
「そんなのわかってるわよ。それ、私の手なんだし」
令の困惑など我関せずとばかりに平然と言い放ちながら、
由乃は重さを確認するように令の左右の胸を下から持ち上げて、ぷたぷたと縦に揺する。
「…意外と重いものなのね。ふーん」
「なっ!なっ!何やってるのよっ!?ちょっとやだっ!」
自分の胸を他人様にわしづかみにされるとは。
幼い頃はぺたんと平たかった胸が膨らみ始めてから…つまり女としての人生初まって以来の経験に、
令は声を荒げてうろたえた。
「そんな死にそうな声出しちゃって。別に減るもんじゃないのに」
「減るとか減らないじゃなくって!待って待ってっ!」
「やだ、令ちゃんったら。照れてるの?」
けらけらと愉快そうに笑いながら自分の胸をもてあそぶ由乃の声を耳元で聞きながら、
…来るんじゃなかった。
支倉令はその時、ハッキリ、そう思った。
(次スレくらいまで続く)
>ラブホ氏
>やわらかいような尖ったような感触
つまりは乳k(ry)
まとまらないと辛いのはよく分かるががんがれ!すごい楽しみにしてるからー!!
>>176 乙〜。おもろかった。
でも
>(次スレくらいまで続く)
ギャアアァァ そんなに待てーん!
助けてラブホの神様━━━━。・゚・(ノД`)・゚・。━━━━ !!!!
184 :
名無しさん@ピンキー:03/12/16 20:14 ID:jLpoXCG/
>>156 あんたさぁ・・・
最高だよありがとう(・∀・)
スマソあげちまった逝って来る・・・
>>176 この後、何がどうなってしまうのかが非常に楽しみでふ(・∀・)マッテルヨー
〃∩∧_∧
⊂⌒( ´・ω・) <
>>177-181 `ヽ_っ⌒/⌒c 漸く洗いっこまで辿り着いたか・・・
⌒ ⌒
洗いっこキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
来てよかったと思った2レス後に来るんじゃなかったと思ってる令さまにワラタw
「やっ――」
思わず何か悲鳴を上げようとする志摩子さん。
私たちはそれをさえぎって、下着にと手をかけた。
「お漏らしで汚しちゃったら、早く脱いで洗わないと駄目だよね?」
「風邪引いちゃいますしね。ね、志摩子さん?」
……志摩子さんは何も反論できない。
それがお漏らしじゃないって認めれば、自分で秘所をぬらぬらと愛液で濡ら
していることを認めることになるから。
だから身をよじって何とか私たちの行動を防ごうとするけれど、カラダをが
っちり抑えているのでそんなのは全くの無駄だった。
「……っ! いやぁー」
乃梨子ちゃんに志摩子さんをしっかり抑えてもらう。
私は少しづつ、それこそ毎秒1cmぐらいのペースで薄緑色のショーツを徐
々にずり下げていく。
自分でもまどろっこしくなる気持ちを必死で抑えて、ねちねちと乃梨子ちゃ
んと言葉責めを繰り返しながら下ろしていった。
「はいっ、ご開帳だよ……志摩子さん」
乃梨子ちゃんがにやにやと厭らしい笑みを浮かべて、志摩子さんに囁く。
志摩子さんが屈辱に顔を真っ赤にしているのが見て取れる。
下着はふとももの部分までずり下らされていて、白く張りのある股間の内も
も部分を蜜が流れて跡になっているのがどこまでも卑猥だった。
ふっと小さく息をアソコへと吹きかける。
「……っ、ひゃぁ……ん」
「うわー……志摩子さんのあえぎ声、カワイイね」
思わず声を上げてしまった志摩子さんを乃梨子ちゃんが揶揄する。
「……ん、んんっ。あんっ!」
私の息遣いに合わせるようにカラダを跳ねさせる志摩子さんを、2人で全身
を舐めまわすようにして気が済むまで視姦していた。
「……くすっ」
私は我慢できずについぺろっと志摩子さんのワレメを舐めてしまう。
「ひゃ、ひゃぁん」
また一つ、志摩子さんは可愛い嬌声を上げて全身を震わせ悶えさせた。
「……祐巳さま、ずるいです」
志摩子さんのカラダを抑えている乃梨子ちゃんは秘所への愛撫に参加できな
くてご不満らしい。珍しく上目使いで文句を言ってくる。
はじめて見るそんな表情に、私はいろんな意味で新鮮さを感じていた。
「乃梨子ちゃんも参加したい?」
「……はい」
喋ろうと舐める舌を止める代わりに、指先を使っての愛撫に変更する。
……休ませてなんてあげないよ、志摩子さん?
その所為か、乃梨子ちゃんの発言を聞いて何か言おうとした志摩子さんの口
からは喘ぎ声だけが漏れて消えた。
「そしたら何か手を拘束できるようなものが必要なんだけど、私は今回長いリ
ボンとか持ってきてないんだよね……」
ホントは持ってるけど。
「えっと、部屋の中を探してみますか?」
「ううん……だって、それ使えばいいんじゃないのかな?」
私がそう言って指差したのは、乃梨子ちゃんの首にかかるロザリオだった。
明日で終了予定です。
エピローグまで一気に投下するのでちょっと長め。
うわーロザリオで拘束とか萌えすぎる……ハァハァ
ありそうでなかったシチュエーションですなぁ。
明日楽しみにしてます!
>ラブホ氏
乙!
あれだろこのあと由乃が部屋の自販機から薬見付けて
こうゆうのってほんとに効果あるのかなとか言い出して令ちゃんに飲ませて
さあおいで令ちゃんとか言いながらベッドに押し倒してからかってるうちに
薬がほんとに効いてきて勢い余ってチュー、途端にびびる由乃
えっやだちょっと令ちゃんまさかほんとに
ごめん由乃なんか止まらな…
という展開になるんだな!!
ラ
「ラ」ってなによ。
ごめん、変なところで送信してしまった。
「すっかりラブホ氏で浸透してしまったな」と言いたかったのだ。
>>196 勘弁してください。
ご飯食べてのんびりしてたら言霊様が来ました。
気が付いたらひとつ書きあがってる!
つーか、こんなんばっかり書いてるからそんなふうに呼ばれるんだよ!
198 :
197:03/12/16 22:59 ID:eR1g1mcg
とんでもないものを見てしまった。そう思った。
いつもの自分だったら図らずもゲットしてしまった超特大のスクープに、
我を忘れて往来のど真ん中で奇声をあげて見知らぬ誰かに抱き付きながら
キスのひとつでもプレゼントしていてもおかしくはないだろうが(←変だよ)
この時ばかりはさすがの新聞部時期部長である山口真実も、
ポケットから愛用のメモ帳を取り出すのも忘れて、ただあんぐりと口をあけるだけだった。
ちらりと横目で隣を伺ってみれば、彼女と同じく普段なら愛用のカメラで決定的瞬間をズーム、
ワイド、俯瞰、あおり、その他様々なアングルで仔細にモノにしているであろう武嶋蔦子もまた、
買ったばかりの熱々の明石風たこ焼きを一個咥えたままのポーズで硬直している。
「…みた?」
「…見た」
見た。見てしまったのだ。
今なら判る。うっかり主人の秘密を盗み見てしまった家政婦の気持ちが。
「市原悦子…」
唇からそんな意味不明の呟きまで出る始末。
199 :
197:03/12/16 23:00 ID:eR1g1mcg
普段なら締め切りギリギリまで苦しめられる原稿が滞りなく書き上がり、
休日を控えた土曜の午後を満喫しようと繰り出したこの繁華街で、
真美は蔦子とばったりと顔をあわせた。
リリアン女学園の有名人で写真部のエース。
好む被写体は当人と同じ身分の女子高生で、不自然に作られた仕草や表情ではなく、
ありのままの姿を最上とするこだわりの持ち主。
その彼女が冬の訪れと共に思い思いの装いに身を包んだ同世代の少女たちが集うこの街で、
果たして何をしていたかなど問う気にもなれず、
露天で買ったたこ焼きをパクつきながら、ふたりは何となしに連れ立って歩く事になったのだ。
「真美さん、ひとりで取材?熱心ね。もぐもぐ」
「仕方ないわよ。お姉さまはお忙しいし。もぐもぐ。まあ、今日は取材というよりもね、
息抜きに出たのが本当なんですけどね。もぐもぐ」
ぱくぱくとたこ焼きをつまみながら、駅とは反対に大通りを人の流れに逆らって歩いていた真美は、
ふと反対側の歩道に目を留めた。
「…ねえ、蔦子さん。あれ、黄薔薇姉妹じゃない?」
「どこ?あ、本当。由乃さんに令さま」
車道を挟んで反対側の歩道を歩くふたりは、こちらに気付いた様子も無い。
「チャンス!やった!黄薔薇姉妹のデート現場をおさえたわ!」
真美のその言葉に、蔦子もにんまりと笑みを浮かべた。
「確かに。これはなかなか魅力的な被写体ね」
似た物同士に言葉など不要。顔を見合わせてこっくりと頷くと、狙った獲物には食いつくべしと、
狩猟民族の魂を持った少女たちは、標的をそのハンターの目で捉えながら後を追った。
200 :
197:03/12/16 23:00 ID:eR1g1mcg
「…まさかそんな…」
「そうよね。まさかあのふたりがそこまでの仲だったなんて…」
真美と蔦子は顔を見合わせると、がっくりと肩を落とした。
確かにこれは大スクープだ。もし発表すれば大反響を呼ぶのは間違いないだろう。
だが、しかし。
「…連れ立ってラブホテルって…」
そう呟きながら、真美の顔がかあっと熱くなってしまう。
黄薔薇姉妹の後を追って、繁華街の裏道へ足を踏み入れた彼女たちが見たものは、
連れ立ってガラスの扉を抜けていく二人の姿だった。
いくらなんでも、こんなのを公表できるわけがないじゃない!
そう叫びだしたいのをぐっと堪えながら、真美はコートのポケットに手を突っ込む。
「蔦子さん、帰りましょうか」
「そうよねえ。中まで追いかけるわけにもいかないし」
デジカメのボタンを操作して追跡中の画像を消去したらしい蔦子の言葉に、真美が力無く応えた。
「ほんとよねえ。まさか中まで入るわけにはいかないし」
似た物同士に言葉は不要。その時、真美と蔦子は顔を見合わせると、同時に同じ言葉を口にした。
『じゃ、外で待ってる?』
「ベストアングルね。蔦子さん」
「ナイススポットね。真美さん」
ホテルの入り口を伺う事のできる場所に小さな喫茶店を見つけた二人は、すぐさま店内に飛び込むと、
営業スマイルで出迎えたウェイトレスの案内も待たずに窓際の席を陣取った。
「ここだったら絶対に見逃さないわね。出てくるまで待ってるわよ」
さっき発表できないと諦めたばかりの取材をなぜそこまで熱心に?
彼女たちの内に渦巻く衝動を明確に言葉に出来るとしたら、それは簡潔な一言で表せるだろう。
『このままだと気になる』
それ以外に特に理由は、ない。
201 :
197:03/12/16 23:01 ID:eR1g1mcg
5分経過。
「あ、ホットコーヒーひとつ」
「私はホットココアで」
15分経過。
「もう冬よねえ」
「そうね、寒くなったわよね」
20分経過
「今年、サブちゃんって出るのかしら」
「また大トリなんじゃない?アッコとか」
30分経過。
コーヒーをすすりながら窓越しに外を眺めていた真美は、ふと浮かんだ疑問を口にした。
「…いつ出てくると思う?」
ホットココアに乗せられた生クリームを掻き混ぜながら、蔦子が首をひねる。
「そうねえ、やっぱりひとしきり終えてからじゃない」
何気ない蔦子の言葉に、真美がうっとうめき声をあげる。
「どうかした?」
「…つ、蔦子さん、やめてよその言い方。なにが終わってからだって言うのよ」
ほんのりと頬を赤くした真美の顔に、蔦子も自分の言葉の意味に改めて気付かされる。
「…真美さんこそ。いちいち突っ込まないでよ。恥ずかしいじゃない」
恥ずかしい。
恥ずかしい、こと。
恥ずかしい、ことを、終えてから。
真美は黙って、ごくっとコーヒーを飲み干した。
202 :
197:03/12/16 23:02 ID:eR1g1mcg
1時間経過。
カチカチと壁に掛けられた時計の秒針の音を聞きながら、
蔦子はシーフードトロピカルメキシカンピザにかじりつく。
その向かいではぼんやりとした目を窓の外に向けながら、
真美がレッドホッドチリペッパソースペペロンチーノパスタをずるずるもぐもぐと口に運ぶ。
「遅いわねえ」
「遅いわねえ」
とかく待つ身は長いものとは言え、確かにいささか退屈気味ではある。
もちろん普段だったらあれでもないこれでもないと、
様々な話題で一時間や二時間程度の時間を潰すなどわけないことなのだが、
話に盛り上がったあげくに肝心のターゲット監視を怠ったりしては意味が無い。
そう思えば自然と口数も減り、じっと窓の外を眺めるばかりになる。
出るのは乙女のため息ばかり。
「ねえ、真美さん」
「何よ」
「…さっきから何を想像してるの?」
「…っ!?」
びくっ!と弾かれるように顔を上げてみれば、メガネの奥の瞳を細めてにまっと笑う蔦子と目が合う。
「なななななにって!」
「…だから、真美さんがぼーっと窓の外を見ながら、何を考えてたのかって」
「そ…それは…やっぱり…だから、ねえ?」
正直な所、真美はこの手の話を他人と交わすのが苦手だった。
彼女の姉である築山三奈子がそういった話題を真美と交わすのを好まなかったという事もあるが、
だからといっていわゆる奥手というか、うぶなコなのかといえばそういうことでもなく。
「やっぱり?え、何?」
「…令さまが攻めの…由乃受け…かなって…」
ぶはっ!っと、蔦子が薄切りのサラミを吹き出した。
203 :
197:03/12/16 23:04 ID:eR1g1mcg
人には性癖というものがある。
ある一線を超えない以上は、蔦子の女子高生撮影癖を誰もとがめることなどできないし、
彼女らの共通の友人である福沢祐巳嬢の『祥子さま』への度を越えかけた憧憬もまた然り。
本編の主人公である山口真美の性癖、それもまたいかなるものであろうと否定はできないのだ。
「…ま…真美さん…?」
「だからね。令さまって『ミスターリリアン』でしょ?
きっとベッドの中でもたくましいんだろうなぁ…って」
もじもじと指先でテーブルクロスの上に『の』の字を書きながら、真美はうっとりとした目で呟いた。
「ベッドの中って…ちょ…真美さん露骨だったら」
「日々の鍛錬で鍛えた腕で、最愛のお姫様のか細い由乃さんを抱きすくめて…あーっ!あーっ!」
「…ま!真美さん、声が大きいったら」
「でね、でね、真っ白なシーツの上に力づくで押し倒しながら、半ば強引に、半ば優しく、
隅々まで弱点も攻略法も知り尽くした身体を貪欲に!獣のように!」
「真美さんったらーっ!」
ヤブをつついたら、すごいのが出た。面白いけどすごすぎて、ちょっと困る。
今の蔦子の心境はそんな感じだった。
以前から生徒会の面々に向ける視線や、彼女の姉である築山三奈子への不満の言葉を耳にして、
もしかしてとは思っていたものの、まさかここまで強烈だったとは。
偶然キャッチした黄薔薇姉妹の逢い引きにかこつけて、いたずら半分で振ってみた話に、
ここまで我を忘れて喰らいつくとは。山口真実、正体見たり。
「ああもう!美獣!二匹の絡み合う美獣がのたうちまわって、
繰り広げられる愛欲の宴はさながら天上の饗宴のよう!あーすてき!もううらやましいわよーっ!」
追加注文のアメリカングラフティスタイルクラブハウスサンドイッチに噛み付きながら、
真美は日々悶々と内に溜めていた『百合っ子好き』の思いをぶちまけた。
彼女が常々その手の話を他人と交わすのが苦手なのは、恥ずかしいからでもウブだからでもない。
ただ単に、話し相手にヒかれるからに他ならない。
204 :
197:03/12/16 23:04 ID:eR1g1mcg
2時間経過。
砂漠の荒野を疾走するヒューマンガスのごとく暴走する真美に、もうウェイトレスも近寄らない。
すっかりぬるくなったコップの水でちみちみと唇を濡らしながら彼女の暴走は続く。
ではその間、彼女を焚きつけた武嶋蔦子は黙ってその話を聞くことに甘んじていたのか?といえば。
「わかる!わかる!それわかる!道具とかは使わなさそうよね!」
「でしょ!さすが蔦子さん、わかってるわねえ。令さまのあの『指』を見た時にそう思ったわね」
「うわ。真美さんいやらしー!きっと、ピッ!って、ちょっと強くはじくみたいにー!」
「やだそれ燃える!うわ…うわ、それ、蔦子さんの願望なんじゃないの!?」
「真美さんだって、いま目が輝いたじゃないの。…マゾ願望まであるのかしらぁ?」
蔦子もまた、妻子を失ったメル・ギブソンの如く無人の荒野を突っ走っていた。
2時間半経過。
「…だから、さあ、お姉さまったらそういう事、もう全然してくれないのよねえ」
「それは真美さんツラいわねえ。ちゃんと言ったら?『真美のこと抱いてくださーい!』って」
「…いや…でもねぇ…無理にお願いして、気まずくなるのも嫌だし…。
それにそういう事って、趣味があわないとなかなか上手くいかないんじゃないかなって…」
「趣味ねぇ…」
断っておくが、彼女らは素面だ。未成年だし。
205 :
197:03/12/16 23:05 ID:eR1g1mcg
3時間経過。
すっかり日が落ち、街燈が照らす裏道で、
お互いの指を絡ませあいながら真美と蔦子はじっと瞳を見つめあっていた。
以前から妙に気が合うことはわかっていたし、夏にはふたりで旅行のような事もしたが、
それはあくまでも仲の良いクラスメイトとしての意味しかなかった。
それがこの短い時間の中で違った意味を持つことになろうとは。
まさか、こんなに互いの胸の内に隠していたものが似ているなんて。
「…蔦子さん」
「…真美さん」
真美の口から切なそうな声が漏れ、ずきんと蔦子の胸を打った。
「真美さん、お小遣い、あとどれくらい残ってる?」
「さっきのお店で結構使っちゃったけど…まだ大丈夫よ」
交渉は成立した。目指す場所はただひとつ。そう、もう決まっている。
「わかってるわね。今日は帰り、遅くなるわよ」
「真美さんこそ。そんな所は撮らないで。なんて言わせないわよ」
似た物同士に言葉など不要。
にっこりと顔を見合わせると、ふたりは手を携えながらガラス扉の向こうへと消えていった。
…え?黄薔薇姉妹はどうなったかと?さあ、まだ続き考えてないですし…。
(おわり)
>ラブホ氏
こ…
こらあああああああああっ!!!!!w
いきなり水を得た魚のように面白い文書き始めたと思ったらそのオチかい!!
面白い、面白いよこんちくしょう!!
でも黄薔薇姉妹のその後を楽しみに楽しみに楽しみにしていた俺の立場はどうなるんだよ!!
なあ!なあー!!
美味しくいただきますた。ごちそうさまですた。
>>197 >勘弁してください。
えー、いやなのー?w
確かにここで通称付けられた人たちって、すまちこん氏とかケースの中の人とかイカの人とか
ドリル職人とかHeUたんとかラブホ先生とか、妙なのばっかだな。
コテハンじゃなかった人でマトモなあだ名は、黄薔薇先生と蟹先生と現白さんだけか。
これもある意味そのままではあるがw。
まあどれも愛あるゆえになのだよ、きっと。我慢してくれ。
なんて考えてたら
カップル誕生キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
モエル・・・
>197
すっごく萌える
蔦子さんと真美さんの会話なんか最高
蔦子さんが好きで眼鏡を縁無しにしたぐらい好きなので・・・。
こういう方向性でエロくなるのいいなぁ
黄薔薇姉妹の続きもきになるけどこっちも楽しみなので
続きを書いてください。
お願いします。
………………
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
蔦子さん実はかわいいよな……
>>197 ヤッパリ、ラブホ先生で決まりじゃんかーw
たしか、ラブホの無料チケットは1時間分。
1時間喫茶店で粘っても黄薔薇の二人が出てこなかったということは……
>>212 当然、
恥ずかしいこと
に時間が掛かっているというわけですな
つーか黄薔薇姉妹自体の直接描写より、真美蔦の会話の方がよっぽど想像力かき立てられて(ry
良い萌えをありがとう。
面白かった!
つ、続きが気になりまくる(;´Д`)
Heuたんマダ━━━━(゚∀゚)━━━━!!・・・まだか。
>>197 真美と蔦子の組み合わせ好きだハァハァ
>断っておくが、彼女らは素面だ。未成年だし。
ワロタ。酔ってなきゃ醒めようもないな・・・・。
>216
毎晩休載なく投下してるお方に無理を言ってはいけない。21時過ぎ
まで待ちたまい。何か、次回作の構想も既にあるみたいだし。
>>197 GJ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
真美蔦はどっちが攻め受けなんだろう…(*´Д`)
>>追加注文のアメリカングラフティスタイルクラブハウスサンドイッチ
名前長すぎ。ワロタ
>172
168じゃないけども、
過去ログは300じゃあ収まらないよ。
>>ラブホ先生
続き「まだ」考えてないってことは
「これから」考えるかもしれ(ry
とにかく面白かったよ、また是非!
黄薔薇好きだから、すごく期待してたんだけど
別の方向で期待以上のものを見せていただきますた。
>>219 圧縮してもダメか?過去ログなら1個うpされてるじゃん。
ハァハァスレにいた職人さんは、ここには来ないのかな?
真美蔦推奨派としては、すげーいいもん読まして貰った。
ありがとう、ラブホ先生。
「ロザリオ……ですか?」
首を傾げて乃梨子ちゃんが聞き返してくる。
「そうだよ、志摩子さんから貰ったそのロザリオ」
私は嘲いながら、乃梨子ちゃんの首筋にかかるチェーンをなぞった。
――聖さまから貰い、乃梨子ちゃんへと渡した一つのロザリオ。
志摩子さんの心の拠り所の在りかを示すしるしでもあり、信じる宗教の象徴
ともいえる道具。
彼女にとってその重みは大抵のものではないだろう。
引っぱれば簡単にちぎれてしまいそうなそのチェーンも、志摩子さんには決
して破れない戒めとなってくれる。
事実――。
「……あ、やぁ。乃梨……子、止め……んんっ」
志摩子さんの表情、――それは完璧な恐怖だった。
漏れ出でる嬌声を我慢しながら、乃梨子ちゃんの方を見て必死で縋りつく。
乃梨子ちゃんの脚に自分の頬や肩を擦り付けるようにして、何とかそれだけ
は止めてくれるように懇願していた。
「……」
しばらく考えていたようだったが、志摩子さんのその様子を見て、乃梨子ち
ゃんは私が思うよりずっと躊躇せずに決断したようだった。
「志摩子さん、手出してよ」
冷たく真剣な表情で志摩子さんに迫る。
志摩子さんは乃梨子ちゃんのスカートに顔をうずめるような格好のまま、い
やいやとその柔らかな髪を振り乱して嫌がる。
それどころか、乃梨子ちゃんの膝の下敷きになっていた右手のひらを引き抜
くと、体の下に覆い隠して庇おうとした。
「志摩子さんっ……!」
「やっ、止めてぇ……お願い、乃梨子っ」
怒ったような声で志摩子さんのことを呼ぶ乃梨子ちゃん。その眼には怒りの
炎が煌々と燃えていた。
まだひざの下敷きになっていた左手の手首部分に全体重をかけられても、苦
痛の声を漏らしながら志摩子さんは庇う右手を出そうとはしない。
私も思わず愛撫の手を止めて、2人の様子をまじまじと見ていた。
「なんでっ! 志摩子さんっ……私を裏切るのっ!」
「いや……いやぁ」
初めて見る乃梨子ちゃんの激昂した姿。
何をそんなにムキになっているのか、志摩子さんの右肩や二の腕部分を掴ん
で手を出させようと必死で引っ張っている。
その眼はどこか血走っていて。
乃梨子ちゃんは声を荒げて思いっきり叫んでいた。
「――私より聖さまって人のことをとるの……っ!?」
「……え」
顔を上げて呆然と乃梨子ちゃんの顔を見上げる志摩子さん。
乃梨子ちゃんは……顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。
「私と一緒にいてくれるんでしょっ、なら何でそんなのにこだわるのっ! 私
じゃあ、その人の代わりになれないの……っ」
涙を眼からぼろぼろこぼして、駄々をこねる子供のように泣き叫んでいた。
「私は、志摩子さんしかいらない……志摩子さんだけいればいいの。だから志
摩子さんも……、私のことだけ……見て、お願……い……」
最初怒鳴るようだったその声は、だんだん震えて悲痛なものになり、そして
小さくなってどこかに消えた。
……ああ、そうなんだ。
私はそんな2人の姿をただぼーっと見ながら、ある感慨に囚われていた。
乃梨子ちゃんもずっと悩んでいたのだ。
どんなにしっかりしていたって、どんなに頭が良くたって、乃梨子ちゃんは
所詮まだ私たちと一つしか歳の違わない少女なのである。
志摩子さんのことを好きになればなるほど、その後ろにいる誰かの姿が見え
てしまい悩むのは当たり前だろう。
――それは聖さまであり信じる神様だったのだろうけど。
共通して2人に言えることは、話だけで、乃梨子ちゃんからは決してその実
像が見えてこないこと。
いつしか彼女はその幻影に囚われてしまったのだろう。
私はようやく乃梨子ちゃんと志摩子さんの2人が理解できた気がした。
……なんだ私だけじゃなかったんじゃないか。
みんな、みんな、最初から狂っていたのに過ぎなかった。
志摩子さんはやっぱり弱い人だ。
弱い自分を知っていて、絶えず誰かに依存していようとする。
それが神様であり、聖さまであり、乃梨子ちゃんだったのだろう。
今回頑なまでに乃梨子ちゃんを守ろうとしているのも、乃梨子ちゃんを守る
自分というスガタに依存しているに過ぎない。
――そして、乃梨子ちゃんはそれを知っている。
その上で自分に全てを依存して欲しいとすら思っている。
ただその願いは、聖さまも神様も何もかもを捨てて、自分だけを見て求めて
欲しいというどこか歪んだ想い。
あのロザリオはいつしか彼女を蝕む重みに変わっていたのだろう。
そういう意味では、私と乃梨子ちゃんはそっくりだった。
私はどうしようもなく狂った彼女たちが愛しくてしょうがなかった。
なら、私はそんな彼女たちの願いを叶えてあげよう。
救いを求めてもがき続ける志摩子さんたちに安寧の場所を与えてあげる。
永遠に閉じたサイクルの中で彼女らは依存しあう。
両手を繋いで、お互いの視線の先には相手のみを見据えて、志摩子さんと乃
梨子ちゃんは幸せに一緒に暮らすのだ。
――それはひとつの楽園の姿。
彼女たちが堕ちてしまったエデンの園に、私が2人を戻してあげる。
ただし、それは全て私の庇護の下という条件付での話でだけど。
彼女たちの住む楽園は、私の掌の中にのみあるのだから……。
「……志摩子さん、好きだよ」
乃梨子ちゃんは呆然とする志摩子さんの右手を体の下から引きずり出すと、
左手と併せてロザリオをその手首へときつく巻きつける。
抵抗は――ない。
ロザリオは鈍く銀色に輝き、チェーンと珠が肌に摺れて小さく鳴った。
――それは……永遠の約束。
――耳に届くのは機械が細かく振動して揺れる音。
くぐもった吐息や、制服が肌で擦れる音などが部屋中に響き渡って、淫猥な
雰囲気をかもし出していた。
「……っちゅ、ぴちゃっ……ちゅ」
「ん、あ……ゆ、祐巳さま、あんっ!」
私の目の前には淫らに制服をはだけた少女がふたり。
ふわふわと柔らかそうな栗色の巻き毛の少女がひとりと、綺麗におかっぱを
切り揃えたつややかな黒髪の少女がひとり。
彼女たちは私の足元にかがんで、ぴちゃぴちゃと音を立てながら私の足を舐
めていた。
「ん……ちゅ、ぴちゃ」
巻き毛の少女は私の足の指先の間をピンクの小さな舌で汚れを取るかのよう
にひたすら動かして奉仕する。
黒髪の少女は前の少女に寄り添うようにして、足の甲の部分に赤くちろっと
した舌でてらりと光る唾液の跡を残していった。
彼女らの首筋に光るのは犬用の首輪。
ペットショップで買って特注で名前を彫ってもらったソレは、彼女たちによ
く似合っていた。
――彼女たちの隷属の証。
いつもカバンに忍ばせて持っているように言い含め、こういう奉仕の時には
必ず着用するように命令していた。
巻き毛の少女の方こそ最初は抵抗していたが、今では言われる前に着けるま
で従順に育っている。
根気よくしつけをしたのが効果的だったのだろう。
まだ部活の人が残っている校庭で無理やりおしっこさせたり、おもちゃをア
ソコに入れたまま授業を受けさせたのも良かったのかもしれない。
私はそんなことを考えながら、空いた左足の指を器用に使って巻き毛の少女
のスカートを捲り上げる。
「ひゃ……あんっ、祐巳さぁん」
そこには秘所を唾液でべとべとに濡らして、鈍い音を出して振動する卵型の
器械をくわえ込んでいるのが見て取れた。
恥毛はもう濡れてきらきら光っている。
割れ目の上の突起は既にぱっくりと開き、肉芽が痛いぐらいに尖っているの
が暗いスカートの中でも見て取れた。
細かく不規則な振動を繰り返すソレは愛液でびちょびちょで、滑って落っこ
ちてこないのが不思議なぐらいだ。
彼女は全身を小さく震わせながら快感へと身悶えさせる。
「……ねぇ」
「ふ、ふぁい……ん、ああんっ」
目も虚ろに、上の口からもよだれを垂らしながら聞いてくる。
「お口がお留守じゃないかな?」
私はそう冷たく言い放つと、スカートの上から器械を秘所へとさらに奥深く
まで押し付ける。
「ひゃっ……ひゃぁんっ!」
私の足にも鈍い振動が伝わるのと同時に、ひときわ高い嬌声を上げて彼女は
カラダを深く震わせた。
「す、すみま……ひゃんっ、あ……あんっ」
……駄目だなあ。
小さく肩をすくめて溜息をつく。
慌てて私の足に口付けるも、押し付けられる器械の振動に身悶えてばかりで
全然身が入っていない。
押し付けられたスカートにどんどん黒い染みが広がっていくばかりだ。
彼女の方はこんなに上手いのにね……。
もう一方の少女に目をやると、ちょうど顔を上げたところで目が合う。
その表情が言いたいことはすぐに分かって、私は口元を愉悦に歪めながらそ
れに乗ることにした。
「おしおきが必要かな? そう思わない?」
栗色の髪の少女がびくっと怯えたようにカラダをすくめる。
それに対して、黒髪の少女は私と似たような笑みを浮かべて、瞳を欲望にぎ
らつかせながら断言した。
「そうですね。志摩子さんにはおしおきが必要ですよ」
――狂気は連鎖する。
というわけで、志摩子編終了です。
続編は構想だけは出来てますが、書くとしても年明け以降かと。
ちょっとお休みしたいので……。
本当はもっとエロシーンが入る予定だったんですが、蛇足なんで切りました。
なんで、いつかは志摩子さん調教物語を書きたいなーと。
とりあえず、応援、感想いただいた方ありがとうございました。
よろしければ次回作も読んでください。
志摩子さん調教物語読みてーー
だんだん従順になっていく過程が見たいっす。
乙でしたー。
>>227あたりから異様に乃梨子が可愛く思えてきた…
>237に激しく同意
乃梨子はすっかりあっちの世界に逝っちゃったんだなぁ・・・って寂しく(?)
思ってたんだけど、これなら納得。
HeUさん乙でした。
エロよりも完成度をとったかっこ良さに拍手。でもそのカットした部分をどこかで補(ry
年明けを楽しみにマッテルヨー。
乙!!
おもしろかタヨー(・∀・)
なんだか推敲もなしに書きなぐったネタモノだったのに、
妙なウケの良さにビックリだよ。
つか、キミらそんなに 七 三 メ ガ ネ が 好 き だ っ た の か ?
オレハダイスキダガナ。
>>235 そういうことってありますな。
黄薔薇モノなんかは書いて削って書いて削ってみたいな感じなんですけど、
大方にしてやりすぎたエロシーンをひっこ抜くのが多いですよ。
ともかく連載オツカレでした。
自分は最初はホネホネだから肉付け肉付けばっかりだなあ。
推敲時間が短いほどホネホネ度アップ。
しかし推敲時間が長すぎるといらんところに肉つけてしまって、
削ったとおもったらホネが露出するまで削ってたり・・・。
結局いい加減なところで投稿してしまう(ダメ)
>>235 連載もつカレー!
>>241 自分もホネホネタイプかな。
ここは行数制限があるから、それを逆手にとって1レスで短すぎないくらいに
肉付けするように意識してる。そうしないと、まさにホネホネw。
私は肉付きが最初から良すぎるタイプかな。
なのに、文章をあまり削らず、どっちかというと付けてる。
削るときは数kbぐらい一気に骨ごとで(w
推敲は流れで読んだときに突っ掛からないように、
語尾とか言い回し、語順を並び替えることの方が多い感じ。
漏れは最初に祥子さまで始めて、祐巳、由乃、志摩子と続いて
最後は聖さまでフィニッシュするのが多い。
いいオチだ。
さて、では漏れは蔦子たんでフィニッシュして寝るか。
今夜は寝かせないぞ。
「眼鏡にかけてもいいけど、カメラにはかけないでね」
(↓コテや通称で判別できる職人さん(ここ半年くらいの)だけ入れてみますた。
名無し作家さんスマソ)
黄:
黄薔薇先生
すまちこん陛下
ラブホ先生
白:
蟹先生
甘茶たん
現白氏
瞳子:
前スレ瞳子SSの人
新聞部・写真部:
夜宵氏、(ラブホ先生も?)
黒々:
HeU氏
・・・・・・・・紅は?(;´д⊂)
蓉子さまは聖さまがらみでのSSで結構あるけど、祥子×祐巳(またはその逆)って
案外少ないのな。
だって紅は原作で甘い汁吸えるんだもの
枯渇しにくいうえにわざわざ自分で書こうとも思えないんだよなぁ
そういやそうだな。
王道すぎるからかな
蓉子好きとしては書いてもらいたい。結構切実。
原作もあんま出てこないだろうし・・・。
ここ最近の良作ラッシュは凄いな。
自分も書いてみようかな…なんて考えちゃうほど。
255 :
名無しさん@ピンキー:03/12/18 03:19 ID:ag30VKHq
>>254 書きたまえ
書いてください、おねがいしまつ。
SS投下します。NGワードは祐巳×ゴロンタ。
バタン!
乱暴な音と共に、温室の扉が開いて祐巳が飛び出てきた。
お姉さまの声だけが祐巳を追ってくるが、祐巳の足は止まらない。
走っている最中、急に身体が熱くなったかと思うと、次の瞬間にはぽろぽろと大粒の涙が溢れてきた。
走りながら、祐巳は俯いて下唇を噛む。
涙をこらえて、自分を叱咤する。
今、祐巳を泣かせているのは、お姉さまが叱ったせいなんかじゃない。
原因は自分の妹問題だ。だから、泣いているのもみんな自分せい。
(悪いのは私だ。でも・・・・・・)
決められない。私は曖昧な態度ばかりとっていた。
もっと早くに妹を決めていれば良かったのに、今更どちらかを切り捨てるなんて出来ない。
マリア様のお庭に出たとき祐巳は唐突に足を止めた。いつものお祈りする癖だ。
一度足を止めてしまうと、自分がどこへ向かうつもりだったのか分からなくなる。
本当はただ逃げ出したかっただけなのだ。
今はお姉さまに会いたくない。
改めてそう考え、祐巳は銀杏並木に足を向けた。
とぼとぼと肩を落として歩く。
並木道にはまばらに人が歩いていたが、今の祐巳に声を掛ける者は居ない。
祐巳の周囲だけは木枯らしが吹いたように冷たくすさんでいる。
にゃあ。
「?」
声に反応して下を向くと、そこにはゴロンタがいた。
祐巳は膝に手を当てて目線を合わせる。
「どうしたの?お腹空いてるの?」
「にゃー」
しゃがみ込んでゴロンタに話しかける祐巳。
(薔薇の館なら、たぶんクッキーくらいあるよね)
祐巳はゴロンタを抱き上げると辺りを見回した。
お姉さまの姿がないことに安堵し、薔薇の館へと向かう。
来た道を引き返す途中、ポツ、ポツと雨が降り出した。
薔薇の館に入ったのとほぼ同時、雨が本降りになった。
(一応セーフかな?)
祐巳は濡れた制服を見下ろして安堵する。
靴下に泥はついていないし、ここで雨宿りしている間に乾くだろう。
それに、大雨が結界となって今この館に来るものは誰も居ないはず。
「ええと、ここら辺にクッキーがあったはずなんだけどなぁ」
祐巳は戸棚を漁ってクッキーを探す。
しかし、見つかったお菓子といえば暴君ハバネロくらいしかない。
由乃さんが最近はまっている激辛のお菓子だ。
祐巳はゴロンタに暴君ハバネロをあげてみたが、ゴロンタは匂いを嗅いだだけで食べようとはしなかった。
(う〜ん)
祐巳は困った顔をして辺りを見渡す。ふと、粉末タイプのクリープを発見した。
「ミルクがあるけど飲む?」
「にゃん」
ゴロンタの返事を了承と判断して祐巳はクリープをお湯で薄めようとした。
「あ、お湯沸かさなきゃ無いんだ」
お湯くらいはすぐに沸くが、わざわざクリープ一杯のためにお湯を沸かすのもなんだかなぁと思う。
普段は洗い物を減らすためにスプーンだって使わないほどなのだ。
祐巳はぐるぐる百面相をした挙句、何を思ったのか粉末状のクリームを口に含んだ。
口の中でクリームをくちゃくちゃと租借しながら、咥内に唾液を溜めていく。
唾液でクリームを溶かしてミルクの代わりにしたのだ。ちょうど人肌だし、我ながら名案だと自惚れる。
舌を突き出して、手のひらにねっとりとしたミルクを吐き出す。
「ゴロンタ、私のミルクだよ」
無邪気な笑顔で手のひらをゴロンタに向けて差し出す祐巳。
「ふにゃぁ〜ん」
ゴロンタは差し出されたミルクに不服そうな声で鳴いた。
「あれ?やっぱり牛乳じゃないとダメなのかな?」
かといって牛乳はないし、あれ?
もしかしたら、これをああして、こうすれば飲んでくれるかな。
何を思ったか祐巳は手のひらにこぼしたミルクに自ら口をつけた。
啜るときにジュルッという音が出たが、誰が聞いているわけでもないので気にせず、手の中のミルクをぴちゃぴちゃと啜りとる。
飲み込まないように気をつけて、頬の内側にミルクを溜め込む。
手がきれいになると、祐巳はミルクをたっぷり口に含んだまま制服のワンピースを脱いでキャミソール姿になった。
(マリア様がみていますよ)
タイを解く一瞬、脳裏にお姉さまの顔と言葉が浮かんだが、頭を振って追い払う。
さらにキャミソールとブラジャーまで外し、ショーツだけになると、
おもむろに自分の胸のふくらみを掴み、押し上げた。
大きいとは言えないまでも、はっきりとした張りのある膨らみ。
祐巳は乳首に唇を近づけると、小さく口を開いてつうっと白いミルクを吐き出した。
細い糸となってミルクが祐巳の乳房にまとわりつく。
たちまち祐巳の乳房は白くネットリした液体で汚れた。
「ゴロンタ、おいで」
祐巳はゴロンタを手招いて自らの乳首を差し出す。母乳代わりだ。
ゴロンタは祐巳の乳房にヒクヒクと鼻を動かすがなかなか舐めようとはしない。
(え。これでもダメなの?)
そう思った矢先、乳首にびびっと電流が走った。
「痛ッ!」
思わず仰け反ったあと、足元を見下ろすとゴロンタと目があった。
(舐めてくれたんだ)
祐巳はなぜだか妙に嬉しくなり、腕にゴロンタを抱きかかえると自分の乳房に近づけた。
ぴちゃぁ、
ざらざらとした舌が祐巳の乳首を強烈に刺激する。
「ひゃうっ!」
その感覚は強引な愛撫にも似ていて、全身に広がるように電流が走る。
はあはあ、はあはあ。
ゴロンタは祐巳の乳首に優しく噛みついたり、包み込むように舐めたり、その度に新たな刺激が祐巳の頬を紅潮させる。
祐巳の乳首は今まで自分でも見たことがないくらいに大きく硬く突き出していた。
「なんか、エッチっぽいね・・・」
祐巳は真っ白い乳房を見つめて呟いた。
その姿は、キリストを胸に抱く聖母マリアのようでもあり、悪魔と淫行を犯す魔女のようでもある。
祐巳は淑女らしくぴっちりと閉じていた膝をゆっくりと開いていった。
つぼみが花開くようにいやらしく・・・
くちゅ、ぴちゃっ
ひょっとしたら、誰か来るかもしれない薔薇の館での秘め事。
祐巳は、きちんとテーブルに座りなおして、山百合会のメンバーの姿を思い浮かべる。
隣にはお姉さまがいて、向い側には志摩子さん。由乃さんや乃梨子ちゃん、みんないつもどおり天使のように微笑んでいる。
そのなかで一人、祐巳はテーブルの下で身体の奥の疼きを鎮めている。
なんだか、本当にみんながここにいるように思えてすごく興奮した。
「にゃ〜〜ん」
「?」
ふと、急に現実に呼び戻されて祐巳は指を引き抜いた。
「やだ、私なにをしてたんだろう」
みんなの顔を思い浮かべながらオナニーしてしまうなんて。まるで変態さんだ。
「あはは、ゴメンね。ミルクもっと欲しいの?」
祐巳はテーブルの下から顔を出すゴロンタに訊ねる。
「ふにゃ〜ん」
ゴロンタは返事をしながら、甘えるように身体を摺り寄せた。
細い毛が祐巳の火照った脚をくすぐる。
「んっ! ちょ、ちょっと、くすぐったいってば・・・ひゃうっ!」
無邪気にじゃれついてくるゴロンタを止めようと身を屈めると、今度はその尻尾がむき出しの乳房に触れる。
「ふぁ・・・」
(やだ・・・気持ちいい)
祐巳は再び身体の奥が疼いてくるのを感じた。
「そうだ・・・これを使えば・・・」
祐巳がそう言って手に取ったのは粉末クリームのビンだった。
湿ったショーツをテーブルの上に置き、しっとりと濡れそぼった部分に粉末クリームをまぶしていく。
たちまち、愛液の匂いとミルクの甘い香りが交じり合い、祐巳のふとももを白い液体が伝っていく。
祐巳は椅子から降りるとゴロンタに自らの痴態を見せ付けるように腰を突き出した。
脚の付け根に、ゴロンタのひげと湿った鼻息が当たってくすぐったい。
(ああ、ひげがヒクヒクしてる。もうすぐ・・・もうすぐ舐められちゃう)
意図的にそうしているとはいえ、祐巳は多少の不安で身を強張らせていた。
あのざらざらした舌で一番敏感な部分を舐められちゃったら、どうなるんだろう。
祐巳の火照った肌は興奮と恐怖にゾクゾクッと鳥肌が立った。が、
(あれ? こないの?)
急に、ゴロンタの気配が遠ざかった。状況を確認しようとして身を起こす。瞬間、
「っきゃあ!」
目の前にゴロンタの顔があった。
驚くのを止め、ゴロンタの顔をじっと凝視していると、ゴロンタは背筋を伸ばし祐巳に唇を寄せてきた。
祐巳は反射的に身を反らそうとするが、思いとどまってゴロンタの愛撫に身を任せる。
ちろちろと、小さな舌が祐巳の舌に絡みつき、かき回していく。
その時になって、ようやく祐巳はゴロンタの狙いを悟った。
(そっか、私の不安を取り除いてくれたんだね)
さすが、聖様になついていただけあって態度も紳士的だ。
(そうだ。良い事を考えた)
祐巳はリリアンの制服に再び袖を通し、その胸の中にゴロンタを抱きながら薔薇の館から出てきた。
日は落ちて、雨はすっかり上がっている。
マリア様のお庭まではちょっとぬかるんでいるけれど問題ない。
祐巳はマリア像の前に辿り着くと抱いていたゴロンタを降ろして、互いに向かい合った。
「ゴロンタ、私のロザリオ、受け取ってくれる?」
「ふにゃ〜ん」
ゴロンタが祐巳の顔を見上げ、はっきりと肯定の意をあらわにする。
祐巳の首からロザリオが外され、ゴロンタの首に掛けられた。
ゴロンタと祐巳が姉妹になった夜。月とマリア様だけがみていた。
後日、祐巳は祥子様を連れてマリア様のお庭まで来ていた。
「祐巳、昨日はごめんなさい。言い過ぎたわ」
心なしか、祥子様の顔は蒼褪めているようにも見える。
「ですから、そのことはもう大丈夫です。見ての通り、私はもう元気になりましたから」
「そうね。良かったわ。ホントに。ところで、紹介したい人って?」
そうなのだ。祥子様は祐巳に紹介したい人がいると言われてここまで来たのだ。
「では、お呼びしますね。ゴロンタ〜」
「にゃお〜ぅ」
祐巳の呼び声に応じて、マリア像の陰から姿を現したのは猫のゴロンタだった。
目ざとい祥子様は、すぐさまその首に掛けられたロザリオを発見する。
「あ・・・あ・・・・・・」
「紹介します、お姉さま。私の妹のゴロンタです。お姉さま・・・?」
「にゃ〜う?」
俯いたきり、身体を震わせているお姉さまの様子に祐巳は首をかしげて顔を覗き込む。
「お姉さま?」
「祐巳っ! あなたって人は!」
スパァーー〜ン!
マリア様のお庭に心地よい高い音が響き渡った。
END 〜the whore of Babylon〜
あ、名前入れ忘れました。
ちなみに前スレで祥子×祐巳+祐麒を書いた人間と同一人物です。
267 :
名無しさん@ピンキー:03/12/18 09:46 ID:9uW+c23N
age
NGワード入ってない?
唾液や愛液で粉末を溶かすことを容易に思い付いてる祐巳タンって…(*´д`)
(・∀・)イイ!!
>あ、名前入れ忘れました。
で済ますには、読み手を選ぶような・・・。まあ、とにかく乙。
アホな話だがそう変態チックでもなかったので目くじらたてるほどでもないかな?
おもしろかったよ、乙。なんか笑えたしね。
>>266 名前だけじゃなくて、NGワードも入れ忘れてますわ、お姉さま。
しかも全部w。
このスレの事情は良く分からんが、これからはニャンコ先生とでも名乗るがいい。
さっきは誤爆ageスマソ
思ってたよりも軽かった(もっと獣姦っぽいのが来ると思ってた)んで普通に楽しめたよ。
>ゴロンタと祐巳が姉妹になった夜。月とマリア様だけがみていた。
ワラタw
とりあえず心の中でハチベエ先生と呼ぶことにします。
ネコなのにタチですか
私の1日は目覚ましが鳴ると同時に起きることで始まる。
寝ぼけた頭ではいい写真は撮れない。
すばやく身支度を整えると鞄をつかんで家を出る。
朝が早いからといって油断をしてはいけない。
通学途中の生徒の眠そうな表情が貴重な被写体であり心の栄養なのだ。
マリアさまにお祈りして校内に侵入
もとい、登校。
鞄を教室に置いてGO
人気のまばらな校内からグランドへ出る。
陸上部、ランニングからのびる細い腕、力強いふともも汗が額に浮かんで綺麗。
マリア像の前で誰かさんを待ち伏せする前に人気の無い場所を散策する。
今日のオカズ、もとい獲物を物色
もちろん盗み撮りするつもりで2人の様子を隠れて覗く。
「誰かに視られたらどうするの」
「でも、我慢できない」
指と指をからめるように繋ぎ合い、見つめ合う瞳は自然と近づいて・・・。
触れ合う唇は、軽く、しだいに強く濃厚に。
熱を帯びた躰は留まることを知らない。
・・・朝からお盛んね
最後まで覗く私も物好きだけど
マリア像の近くで紅薔薇姉妹のタイ直しが披露されているわ、ここは抑えて置きましょう。
2時間目の休み時間、体育着に着替える為に更衣室に向かう。
貴重品袋にお財布などを入れて預けるのだけど、
私の場合はカメラも強制的に預け(没収)させられる。
理由は言われなくてもわかっているから素直に従う。
悔しいからクラスメイトの着替えをみながら頭の中でシャッターを切る。
リリアンのセーラー服を脱ぐ仕草は良い。
本当に良い。
この中に祐巳さんや由乃さんがいることも良い。
神様、私が女の子であることに感謝します。
って・・・マリア様だよね、リリアンだから。
女子更衣室でクラスメイトの着替えを覗いて興奮して鼻血を出すなんて
はしたない生徒など存在していようはずもない。
エロ親父にならないように、ゆっくりと、不自然にならないよう。
視線を廻らす。
タイを解き、両袖のボタンを外し脇チャックを開ける。
このままセーラーの布地を引き上げて脱ぐと思うでしょう。
違うんだ、これが・・・。
体育着の下を先に履いちゃうんだ 殆どの娘は。
やはり同性同士でも恥ずかしいのか。
ちょっぴり残念。
しかし、上半身はそうはいかない。
セーラーを脱いで畳まないと皺になるのでそちらを優先させる。
スリープ姿(1部違うけどね)なので体型がよくわかる。
ブラジャーの形や色が透けているしね。
体操着の上を着るのでスリープも脱ぐ。
女子高生の芳香が充満してゆく。
・・・おっといけない、私も着替えないと。
体育に限らず授業中にカメラが使えないのが本当に悔しい。
隣の新聞部なら後で記事にすれば良いわけだからネタさえ転がっていれば問題なしって真美さんが以前言ってたけど
どうでも良いことね。
お昼休み、お弁当なんかゆっくり食べている場合じゃない。
カメラを持って(シスターに見つからないように)校内を走り回る。
LHR、文化祭の準備の話し合いがされている。
祐巳さんが由乃さんの席に移動している。
つぼみ2人の相談事でもあるのかな?
たとえば、お姉さまである薔薇様の事とか薔薇の館で相談しにくいこととか。
2人の会話を何気なく耳にする。
「ねぇ、由乃さんちょっといい?」
「由乃さん、手を握ってもいい」
「うん」
机の上に置いた右手に祐巳さんの両手が添えられる。
ナイス祐巳さん、ありがとう。
心の中でつぶやいてシャッターを押す。
先生が居なくて良かった。
「ゴメン、由乃さん。もう少しこのままでいさせて、
私、他の人の手を握っているとイライラや不安が不思議と治まるの。
悪いけど、お願い。私の気が落ち着くまで・・・ねっ!」
「うん、いいよ」
由乃さんの動揺していると思われる視線が撮れているといいな。
題名は、「美しきつぼみの友情・・・いや、溢れ出る心かな」
「後でその写真下さいませんか?蔦子さん」
「真美さん、驚かさないでよ。写真については本人の許可をもらったらね。」
いつも道理の受け答えをする。
>279は
前スレ878-880「由乃戸惑う」 のシーンを
蔦子さんの視点からみた場合です。
続きは・・・どうしようまだ考えてない。
>>280 前スレ分もイイなぁと思ってました。
日常の一コマが充分読ませる話になってしまうところがすごいですな。
引き続き蔦子さんを生き生きと動かしてやってください。
>このままセーラーの布地を引き上げて脱ぐと思うでしょう。
>違うんだ、これが・・・。
>体育着の下を先に履いちゃうんだ 殆どの娘は。
何で知ってるの、このスレの住人なのにw
>>280 由乃の可愛さが表現されてるのがいい感じです。
280さん含め最近の神光臨っぷりには目を見張るものがあるな。
みなさん凄い。俺もなんだかまた書きたくなってきた…。あと
外出だったら悪いけどお土産。www.mangaoh.co.jp/image/4086003600_1.jpg
「由乃戸惑う」は、雰囲気がすごく良かったので…
自分もあの作品を元に祐巳×由乃を書きたくなってしまいました。
実は、黒祐巳の策略だったという感じで(マテ
そして、「もし、2人きりでこんなことをされたら・・・次は確実に落ちる。」の言葉通り、
落ちる時にも、祐巳誘い受けで、何も知らないまま。
---------------
「れ、令ちゃんには内緒だからね」
「うん、由乃さんも祥子さまには…きゃん」
頬に口付けて来た由乃さんに、聖さまお気に入りの怪獣の子供の鳴き声より、少し可愛く悲鳴をあげ、
恨めしそうに、でも甘えを含くませた瞳で見上げた。
由乃さんのツボは、この辺りだよね。ずっと保護されてたから、反動で誰かの保護をしたいと思ってるだろうし。
「あ…祐巳さん、可愛いっ」
ぎゅぅっと抱きしめられる。
あはは、可愛いのは由乃さんだよ。
ただ抱き合っただけなのに、こんなに嬉しそうにして。
昨日、この場所で私と令さまと同じように抱き合ってたなんて、想像もつかないんだろうなぁ。
あ、これは、勿論一部抜粋のような形で一場面のみ即興で。
本格的に書くなら、「由乃戸惑う」の作者さんの許可が必要かな、とも思うので。
や、別にいらないんじゃないかな。
単に祐×由ってことでいいんじゃないかと思います。おもっきし第三者的発言ですが。
すでに聖さまにも祥子さまにも黒祐巳の手が回ってて
凶器の生活から逃げる当てもない
志摩子さんを想像して怖くなりました…
なぜだ?
今朝は別にお気に入りでもないはずの瞳子をラブホに連れ込む夢で目が覚めてしまったよ!
もしかして好きなのか…?これは恋?ハァハァ
>>285 自分も別に許可いらないと思うぞ。
黒祐巳シリーズ(?)の中の「祐巳×由乃」ってことでいいんじゃないか?
確信犯的な祐巳攻めは萌えない。
もっと天然攻めな祐巳が見たい。
>290
要するに「黒祐巳」は嫌いだと?好きな人も少なからずいるので
お気に召さない作品に対しても大人の対応をよろしく。
どっちかつうと291のほうがトゲトゲのような・・・。
モチツケ
_
ミ ∠_)
/
/ \\
ウイーン Γ/了 | | ペタン
ウイーン .|.@|\ | | ペタン
| | \ ヘ
| | ) ̄ ̄(
|_| (;;;;;;;;;;;;;;;;;)
>>290 それを書くのは実は一番大変なんではなかろうか。
>284
黒祐巳、良いじゃないですか。
由乃さんが覚醒祐巳に・・・。
そういう流れにも使えると思ってたけど
私の場合想像力が乏しくてエロが上手く書けないから。
ちなみに、「由乃戸惑う」ですが、
これって9割ぐらい実話を元にしています。
書いたというより記憶を頼りに書き起こしたと言う方が
正確かもしれない。
クラスメイト、何かの話し合い、手を握られる、これが入っていれば
志摩子さんでも桂さん、1年生でも良かったかな。
みなさま、
好きなように料理してください。
>>290 確信犯的祐巳も天然攻め祐巳も、だいたい同じ意味じゃないのか?
愉快犯的とか故意犯的って言いたかったのか?
確信犯って、知っててわざとやっている香具師っていう意味じゃないぞ
血液型に見る好きなカップリング傾向
A志摩子×乃梨子 蓉子×祥子
B由乃×令 瞳子×乃梨子
O聖×祐巳 江利子×令
AB祐巳×祥子
RH±祐巳×ゴロンタ
大体こんな感じだと思うんだが、特に根拠はない。
自分はABだけど普通にはずれてるとおもった。
聖志か乃志かなぁー。
人間関係の距離のとり方について考えることが多いので。
祐祥激しくどうでもいい……。
てか、占い性格診断板でやったほうがよさげ。
>298
おまいさんは漏れに、今からでも体中の血を抜いて
O型に入れ替えろとおっしゃりやがりますか?
>>298 残念。漏れはB型だが祐祥最萌えだ。
やっぱB型=希少価値(変わり者って言うべきか)ってイメージが強いのかな…_| ̄|○
>>298 俺はA型なのだが由乃×祐巳なんだが
これはどういった説明を付けてくれるんだ
298だけど、やっぱりサンプルが少なすぎたかな。
好きな傾向とか分かれば良いな〜と思ったんだけど外れちゃ意味ないね。
A型=真面目な組み合わせ好きそうっていうだけ。
本当はマリみてキャラの血液型が知りたいんだけど、情報公開してないよね?
Aだけど聖×祐巳だな。
我ながらスゲェ的中率だ!
こんな外れるとは・・・聞いた相手がいけなかったのかな。
Bで乃梨子×志摩子(または逆)が好き。
A 志摩子×乃梨子 蓉子×祥子 ★従属関係 お互いに依存敬愛するこのカップルをどうぞ
B 由乃×令 瞳子×乃梨子 ★家族関係 分け隔てなく付き合い、無償の愛情を育めるこの人達がイチオシです
O 聖×祐巳 江利子×令 ★翻弄関係 振り回されつつも嬉しい、ちょっぴりMなあなたにぴったりです
AB 祐巳×祥子 ★ハイブリッド関係 姉妹の契りと禁断の愛情が行き交うこの二人が最高です
RH± 祐巳×ゴロンタ ★アブノーマル関係 そんな貴方には種族を超えた愛を見つけてください
それはともかく、マリみての「ベストスール」はこの人達だ!
っていう萌え重視の百合SS合戦をしたくなりました。
SS合戦ってみんなで書くの?
Aだけど、祐巳×聖かな。逆ではない。
愛があるなら筆を取れ。
萌えがあるなら筆を取れ…ってか。
O型の蓉聖原理主義者です。
>>307 したいねー。漏れとしては新聞部カプで一本書きたい。小ネタは少しずつ考えてるんだが。
ただ、自分の書き込んだ
>>301と見事に矛盾してて何だかなあ。
>311
同じく、やってみたい。でもネタが無いんだよね。
祥×祐が読みたくなってきた今日この頃
ところでおまいらの今年のベストオブSSってどれよ?
>>314 黄薔薇スキーの俺としては
すまちこん陛下
黄薔薇先生
ラブホ氏
あとイカ
収穫は多かった。
ラブホ先生のを見てたら書きたくなったので書いてみますた。
>28の続きとかではないです。聖X祐のテルホーもの。
全世界のO型の人に捧げます。わたしはB型ですがw
メル欄は"shino"
師走。
2学期の期末試験も終わって、明日から試験休み。
お風呂にも入って、明日はゆっくり寝てようとか考えてたとき、突然リビングの電話が鳴った。
「はい福沢です。あら佐藤さん。ええ覚えていますよ。去年の薔薇さまでらした佐藤さんでしょう?」
ぶっ!
飲んでたお茶を吹きそうになる。っていうか少し吹いてしまった。
なんで? 聖さまから電話? いやな予感がしつつもお母さんと変わる。
『やっほー、祐巳ちゃん、元気?』
ああ、全くちっとも変わってない。
「元気ですよ」
そっけなく言ってみるが、聖さまにはちっともこたえてないようだ。
『高等部は明日から試験休みだよね。明日・明後日暇? 山百合会の現役とOGの交流合宿をしようと思うんだけど』
「急ですね」
また突然何を言い出すんだろうこのひとは。
『うん、急、急』
「どこに行くんですか?」
『一泊だし、近くだよ。私のうちから1時間もかからないところ。お金もかかんないし』
「はあ、」
『ちゃんと泊まれるところだから』
「今年のお正月みたいにまた祥子さまのところに押しかけるなんて嫌ですよ」
『やだなあ祐巳ちゃん。私を信じてくれないの?』
「信じられますか」
お金がかからない宿泊施設ってことは、リリアン学園の研修所かなんかだろうか。
由乃さんが剣道部の合宿で行ったって聞いた事ある。
「他に誰が来るんですか?」
『さあ、祐巳ちゃんに一番に話してるから、まだよく分からない』
「う〜ん」
聖さまのことだ、きっと何か裏がある。
でも、OGとの交流会ってことは蓉子さまや江利子さまが来るかもしれないし…。
「行きます。ちょっと待ってください。親に聞いてみます」
『は〜い、待ってるよん』
私はお母さんから宿泊許可を貰い、明日の待ち合わせ場所と時間を決めて電話を切った。
翌日午後、M駅前のコンビニ。
時間ぴったりについたが、他の誰も見当たらない。…なんだか嫌な予感がする。
「やっほ」
「ぎゃう!」
後ろから突然抱きつかれた。振り返ってみると、やっぱり聖さま。
「おお、怪獣の子どもはまだ健在かぁ」
私の頭をなでなでして体を離すと、「さ、行こうか」といって歩き出そうとする。
「ちょ、ちょっと待ってください! まだ誰も…」
「ああ、みんな来ないって」
「はあぁぁ?」
かくんと顎が落ちた。
「一本でも、ニンジン。二人でも?」
「…合宿」
こんな会話、前にもしたような気がする。
「これのどこが現役OG交流合宿なんですか?」
そこまで言って、ハッと思い至った。
「まさか、私が現役で、聖さまがOGだって言うんじゃ…」
「お、勘がいいねえ」
…頭が痛くなってきた。
「帰りますむぎゅぅ!」
慌てて逃げようとするが聖さまにがっちりつかまって引きずられてしまう。
「まあまあ、一晩なんだし付き合いなさい」
「たすけてぇ! おかあさ〜ん!」
道行く人にはただの女の子同士のじゃれあいにしか見えないようで、当然、助けてくれる人など誰もいなかった。
319 :
名無しさん@ピンキー:03/12/20 00:32 ID:LVoEk1KM
支援age
そのまま駅ビルの中に入ると、地下の食品売り場に直行する。
「今夜のご飯と明日の朝ごはん、あとお菓子ね」
「…食事も出ない宿泊施設なんて聞いた事ありませんよ」
もうわけが分からない。昨日の話が全部でたらめに思えてくる。
「ああ、ちょっとした事情があって、ご飯は持ち込みにしようと思うの。だから、ね?」
「うぅぅ」
こうやっていつも聖さまに流されるんだ、私。
不安だけど、それを楽しんじゃっている自分がちょっと、憎い。
買い物を済ませ、駅前駐車場から聖さまの車に乗る。
聖さまはなぜか、デパートのビニール袋をさらに大きな紙袋にいれた。
「出発!」
車に乗って1時間もしないうちに「そろそろだよ」と言われた。どうやら本当に近いらしい。
「どこですか?」
「ここ」
聖さまがウインカーをつけて敷地に入る。
…都内でも有名な、ある高級ホテルだった。
どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど。
私の中で道路工事が止まらない。
呆然としているうちに車から下ろされ、
聖さまが、ホテルの人(ドアマンさんとかいうらしい)に車のキーを渡してしまっていた。
去っていく黄色い車。
私が立ち直ったのは、既にロビーに入った後だった。
「ちょ、ちょっと聖さま聖さま、聖さま聖さま聖さま、聖さまったら!」
名前を連呼して、フロントに行きかけたの止める。
そのままロビーの端まで引きずって耳打ちする。
「本当にココに泊まるんですか? 冗談だったら本気で怒りますよ!」
「いいじゃん、なかなか経験できないっしょ?」
「勘弁してくださいよ〜。お小遣い足りるはずないじゃないですか」
ガクガクと聖さまの肩を揺さぶる。
うう、ロビーの豪華さに打ちのめされて涙声になってしまう。
半泣きな私を見て、さすがに聖さまが悪いと思ったのか、ポケットから封筒を取り出した。
「実はね、宿泊ご招待券があるの。今年の初めに親が福引で当てたんだけど、
こんなとこわざわざ泊まりに来ることないし、もうすぐ使用期限が切れちゃうし」
だから、もったいないから使ってみようと言う気になった、とネタばらしをしてくれた。
「でもでも、未成年二人で泊まれるんですか?」
「ああ、予約するときに22歳だって言ってあるから平気」
へなへなと力が抜ける。
聖さまが慌てて支え、近くのソファに座らせてくれた。
「じゃ、私チェックインしてくるから」
堂々とした態度で、フロントに行く聖さま。やがて一人のベルボーイさんを連れて戻ってきた。
「お待たせ。荷物もってもらいな」
「は、はい!よろしくお願いします!」
ボーイさんにガチガチに緊張して、直立不動で話しかけてしまう。
聖さまは、声にこそ出さなかったけど、腹を抱えて笑っていた。
「こちらでございます」
ボーイさんが開けてくれた扉。ドアプレートに"Royal Suite"と書いてある。
いくら英語が平均点な私でもわかる。
これはろいやるすいーとと読むんじゃないのでしょうか。
ということは、この部屋はいわゆるろいやるすいーとるーむなんじゃないでしょうか。
またも呆然としているうちに、ボーイさんは荷物を置いて出て行った。
「おーー、凄いよ、祐巳ちゃん、おいでよ」
部屋の奥から、珍しくはしゃいだ感じの聖さまの声。
つられて行ってみると、その意味がよく分かった。
すごい。派手だと言うわけではないが、高級なのが一目で分かる調度品が一杯。
「うわぁ〜、3部屋もあるよぉ」
リビングルーム、ちょっとしたバーカウンターもあるダイニング。そして寝室。
「って、何でダブルベッドなんですか!」
「へ?」
思わず叫んでしまった私に、聖さまはちょっとだけ間抜けな声を出した。
いくら聖さまでも有名高級ホテルのロイヤルスイートは予想以上のものだったらしい。
「もしかして、これで寝るんですか!」
「いいじゃん、女同士なんだし。それとも祐巳ちゃんソファで寝る? ロイヤルスイートの」
「ううううう」
「大丈夫だって。さあ、ご飯食べよ」
聖さまは紙袋を開けだした。
「もしかして、わざわざ紙袋に入れたのって」
「当たり。ホテルにご飯持ち込むのちょっと恥ずかしかったから。ルームサービス頼むわけにもいかないでしょ? いくらかかるかわかんないし」
確かに。このホテルのレストランもすごく高いお店ばかりだろう。
ダイニングで買ってきたご飯を食べた。聖さまはウェルカムドリンクのウィスキーをちょっとだけ飲んでご機嫌だった。
「さ、お風呂お風呂! お先にどうぞ」
蛇口から出たお湯が私の胸辺りまで溜まっている。広いバスタブに浸かって手足を伸ばす。
今日は聖さまに驚かされっぱなしだ。
嫌いじゃない、むしろ大好きな先輩だけど、今日はびっくりの連発だったから、一人になって少しほっとした。
「祐巳ちゃん、湯加減はどう?」
「いいお湯ですよ〜」
曇りガラスの向こうから声がする。
「んじゃ、私も入るね〜」
へ?
言葉の意味を理解でないでいるうちに、ドアが開いて、聖さまが入ってきた。
「お邪魔さま」
タオルで前を隠した聖さまが湯気の向こうに見える。
お酒でちょっとだけ赤くなった頬や首筋が、バスルームの明かりを反射して、それが湯気でぼうっと光って幻想的…じゃなくて!
「ちょ、ちょっと! 何で入ってくるんですか!」
慌てて身をすくめる、首までお湯に使って体を隠す。
「いいじゃん。女同士なんだし。それにこんな広いのに、一人で入ったら寂しいでしょ」
ざばっとかけ湯をする聖さま。
令さまほどじゃないけど、骨格がしっかりしててそこに無駄なくお肉がついてて、ああ、見とれちゃいそう。
「ん〜? 私の美しいカラダにめろめろ?」
図星を指されてはっとする。涎が出そうになってた。いかんいかん、気をしっかり持たねば。
「ちょっと詰めてね」
そういいながら聖さまがバスタブに入ってくる。詰めてね、とはいったものの、じゅうぶん広いので狭苦しさはちっとも感じない。
私みたいに体を縮こまらせていないので、胸の谷間がお湯の外ではっきりと見える。
わあ、お肌つるつるだぁ。
ちょっと下に目をやると、水面にゆらゆら揺れる聖さまのお体が。
桜色のつんと尖ったあれとか、もっと下のほうの…あ、聖さまちょっと濃い目?
324 :
名無しさん@ピンキー:03/12/20 00:39 ID:851otLXQ
長い。
「祐巳ちゃ〜ん、いくら私でもそうじろじろ見られたらはずかしいよ」
「ご、ごめんなさい!」
慌てて目をそらす。鼻までぶくぶくとお湯につかって、そこで初めてなんだか甘いにおいがするのが分かった。
「あ、気がついた? これ」
聖さまが手に隠し持っていたものを見せてくれる。
「バスオイルだよ。カカオバターとか、他にも色々入ってるって」
そういって指先で固まりをほぐす。バスオイルがとけてだんだんと小さくなってく。
「チョコレートのにおいですね」
「祐巳ちゃん、甘党だから。好きかなって」
きらきら光る小さな粒がお湯の中に広がって、私たちの肌につく。
「ラメ、ですか」
「うん、ラメが入ってたみたいだ」
バスルームの中がチョコのにおいで一杯になる。
「チョコの中にいるみたいですね」
ぽつりというと、聖さまはクスっと笑って、私の髪に触れた。
「髪をほどいても可愛いね…祐巳ちゃんの髪はさしずめメイプルパーラーのミルクチョコってところかな?」
「聖さまはもっと茶色いですね。五円チョコ?」
「失礼な。ハーシーズといってほしいなぁ」
くすくす笑いながらお互いの髪を撫でる。
バスオイルのおかげでお湯がとってもまろやか、いいにおい。
ちょっとだけあった疲れがお湯の中に溶けていっちゃいそうだ。
「眠っちゃわないうちにからだ、洗おう」
せっけんはココナツの香りがするものだった。
「わあ、これ、においちょっと強すぎですよう」
それにしても、よくこんなにバスオイルとかせっけんとかが用意されているものだと思う。
「泊まる人の希望に合わせてフレグランスを変えてくれるのが、ここの売りみたい」
私の疑問を読み取ったらしく、聖さまが教えてくれた。
「祐巳ちゃんの為に、甘い香りのするもので統一してみました」
「それはどうも、ってなに見てるんですかぁ!」
なんと聖さま、バスタブの淵に顎を乗せて、こっちをじっくり見ているではないか。
とろんとした目とにや〜っとしたオヤジ笑い。危険だ。危険すぎる。
「何見てるかって、祐巳ちゃんがおっぱい洗うところとか、脇腹洗うところとか」
ああ、この人お酒入ってたんだっけ。
お酒とお風呂と甘いにおいで、脳みそメルトダウンだ。
「ゆみちゅわん。おせなかながしましょうかぁ」
ざばっ。
聖さまがゆらりと立ち上がる。
一糸まとわぬ肌を、きらきら光るお湯が滑っていく。
お湯に隠されてた聖さまのからだがはっきりと見える。
綺麗な形の胸とか、想像通りちょっと濃い目のヘアとか、腰のくびれとか。
カカオのにおいが舞い上がる。
お父さん、お母さん。
祐巳の貞操は…今夜限りかもしれません。
いちおうここまでです。
近いうちに続き書きます。。
がんがれ
330 :
名無しさん@ピンキー:03/12/20 00:47 ID:851otLXQ
まだやんの?
聖×祐巳もいいなあ。楽しみ楽しみ。
マリア様がROMってる〜ベスト・オブ・スール〜
通常は
「このカプでこんな話があったら楽しいよね」
というスタンスから
「このシチュと彼女達の会話を読んで!このカプ最高!」
という愛を文字に変換する
猫から同級生まで垣根を越えた百合姉妹で萌え上がれ!
>猫から
ワラタw
>>316-327 hotel d'amour
冠詞は見逃すとしてもオテル・ダムールじゃなかろか。フラ語でないならスルーで良いけど。
しかし、そのタイトルは何か、とw
ああ、新刊が出ても可南子SSの増加は期待できないのか…?(´・ω・`)
>>314 なにげに祐麒と絡んだSSでの令ちゃんにモエました。
続きってないのかなー?
>>314 イカSSの名を挙げたい気持ちをココはグッと堪えて(特別賞を贈りたいw)、原子炉たんに一票。
良くがんばったと思う。
放課後、今日の収穫を現像する。
もちろん暗室には誰も立ち入らせない。
だって他の生徒にこんな写真を盗撮していることがバレた時点で部活動停止、
悪くすれば・・・いや、なんでもない。
教室に戻り公表出来ない写真以外の整理をする。
そこに祐巳さんが現れる。
「つーたーこーさん」
やたらとご機嫌のご様子。
「何の用かしら祐巳さん」
「祐巳さんだなんて他人行儀ね」
「・・・こんな場所だから。」
って、思いっきり悪ノリして妖しいふいんきを作る。
「・・・・・」
あっ、固まった。
ここは軌道修正をしておきましょう。
「冗談は置いといて、何か用があって声を掛けたんじゃないの。」
「えっとね、来月なんだけど、生徒会役員の引継ぎ研修会ってのがあってね。
蔦子さんも参加出来ないかなぁって、1泊2日だけど・・・。」
「どういうことかしら祐巳さん、もっと詳しく聞かせてくださらない。」
祐巳さんの説明から導き出された内容は、
毎年、11月の下旬から12月の上旬の金曜日と土曜日の1泊2日、
三薔薇様とつぼみ、委員会の新旧委員長が引継ぎの研修会を行うというものだった。
学校公認だけどお姉さまと一緒にお泊りが出来るということで、
ご機嫌だったわけだ・・・祐巳さんは。
「返事は2、3日中にお願い。」
「もちろん参加させていただくわ」
山百合会のメンバー(祐巳、由乃さんの妹を除く)と同じ屋根の下。
修学旅行以上に盗撮に力が入るというものだ。
「でも何で私が呼ばれる訳?」
「新聞部の要望、取材したいって申し込まれた。
そしたら写真部の参加もセットでなら許可しましょうってことになったみたい。」
ふーん、この機会に釘をさしておこうということね。
「詳しいことは後で連絡するね、蔦子さん。・・・ごきげんよう」
「ごきげんよう」
今日は早く帰って両親を説得しなきゃ。
夏休みのストーカー行為以上の絶好の機会、
しかもお泊り。
参加したい、・・・行きたい、・・・盗撮したい〜!!
今度は友情なんて言わないで盗撮してやる。
・・・ベットに入ってから気が付く、
LHRの時間に撮った写真の許可をとるの忘れてた。
「まっ、いいか」
そうつぶやいて眠りに落ちた。
>314
・イカ
・聖様と志摩子
・蓉子様と聖様(お膳立て江利子様)
が好きだったなあ。最近のだと、皆で合宿する奴がよかった。
「一番続きを楽しみにしていたSS」は黄薔薇先生の令×江利子だけど、
最期失速してしまったのが残念。
祐麒×令だな、これはもう信者とか関係なしに
>>342は待ち望んでる中では同意
俺はあえて黒ユミシリーズをあげておく
あんなお祭りはじめてだ
>>337 ふいんき?
>>314 可南子が祐巳をトイレで待ち伏せして、無理矢理アレを付けさせちゃうやつとか。
展開とかオチの付け方に普通に感心したし、可南子がこのスレの作品としては比較的まともに書かれてるから
ネタはアレだけど、可南子スキーの自分的にはベスト。
あと、森一たんの蔦×三奈がいつも楽しみだった。後半のエロパートは私は読めなかったけど。
>>343 見逃してあげようよ〜
IDがちょっとえろいね(//▽//)
許可が頂けた様なので、投下させて頂きます。ワードは「親友(祐×由)」
>296
…って!9割実話なのですかっ、妙にリアリティがあって、ドキドキしたのはそのせいデスカッ(何
347 :
親友(祐×由):03/12/20 08:59 ID:H850RSB6
薔薇の館に西日が差し込む。
「ふぅ…」
その夕日の光を浴びながら、由乃は一つ溜息を付いた。
今日は、薔薇の館での会議が早めに終わって、皆帰宅したり部活へ行ったりしている。
いつもなら令ちゃんと一緒に剣道部に行くのだけど、今日だけはそんな気にならなくて断ってしまった。
理由はあの日の出来事。由乃の唯一人と言ってもいい親友の祐巳さんに、
手を握られただけなのに、ドキドキしちゃったこと。
そんな気持ちを否定しようと、帰ってから令ちゃんに甘えたら、
態度がいつもより冷たくて、喧嘩になってしまったこと。
「私、祐巳さんの事、好きなのかなぁ」
友達としては好き。でも令ちゃんと同じ好きじゃなかった筈なのに。
あ、まずい、祐巳さんの掌の温かさを思い出して、ドキドキしてきた。
「え?私がどうかしたの?」
「ふえっ!ゆ、ゆ、ゆ、祐巳さん!?」
声に驚いてビスケットの扉を見ると、祐巳さんが顔を出している。
「い、いつからそこに?!」
「え?今だよ、忘れ物しちゃって、慌てて戻ってきたんだ」
てへへと、恥ずかしそうに笑う祐巳さん。聞かれてなかったようだから、安心したけど…でも、でもっ
…ああ、だめ…由乃は心の中で悲鳴を上げた。
あの時の事を思い出してた時に、そんな笑顔を見せられたら…。
「あ、そうだ!ね?由乃さん。また手を握っても…いいかな?」
…とどめ、だった。
由乃が頷くと、嬉しげに小さく走ってきて両手で由乃の右手を包む。
その仕草はとても小動物的で可愛くて…。
「ありがとう、由乃さん。こういうことお姉さまにも頼めなくて」
「うん、お安い御用」
由乃の方からも、ぎゅっと手を握り返す。もうドキドキが伝わってしまっても
心が悟られてもいいや…祐巳さんの手、小さくて暖かくてずっと触っていたい。
握り返された祐巳さんは、ちょっと驚いた顔をしてから、嬉しそうに由乃の掌を指で小さくなぞって来た。
「っ…」
指が手に触れて動いてるだけなのに、何で?気持ちいい。
祐巳さんの指の動きに合わせるように、由乃も祐巳さんの掌や甲に指を走らせた。
無言でお互いの指を絡めて見詰め合っていると、雰囲気が親密になってゆくのが解る。
祐巳さんの指が由乃の肌を浅くなぞる度に、体の奥から何かが染み出してくる。
ごめん、祐巳さん。もう、我慢出来ないよ。
「ねぇ、祐巳さん…私も、お願いいいかな?」
----------------
次からエロが入ります〜。
あ、尚、「由乃視点」と「黒祐巳視点」で書いてゆくつもりで、
まずは由乃視点からということで。
>>350 乙
そういえば由祐はいろんなとこで見るが、祐由はあんまり見ないな。
不思議なことだ。
>351
由祐って多いのか。
好きな組み合わせなんで探してみよう。
祐巳x祥子 由乃x令
尊敬・家族としてのスールの絆の他に
由乃x祐巳 祐巳x聖
姉に後ろめたくも想い人がいると燃えます
祐由ってパンダみたいで(;´Д`)ハァハァ
そろそろFGへの護身で関連スレ読めなくなるけど…ここ24日までには埋まらないよな?
某所に誤爆してしまいましたが…_| ̄|○
「親友(祐×由」続きです。
「ねぇ、祐巳さん…私も、お願いいいかな?」
ドキドキと高鳴る心臓を必死で宥めて、
下心に気づかれないよう、『親友』として頼んでるように、平静な声を心がけて。
「え?なに?」
くっと首を傾げる祐巳さん。…あーん、だから可愛い過ぎるってばー。
蔦子さんが、祐巳さんを撮り続ける気持ち、今解った。仕草とか表情がすごくイイんだ。
片手を繋いだまま、祐巳さんに近づいて…祐巳さんは警戒して無い。
この雰囲気なら…大丈夫。不思議そうに由乃を見つめている祐巳さんの手を、ほんの少し引く。
そして、バランスを崩した祐巳さんを抱きとめた。
「えっ?…ええっ?」
「あ…ええと、ほ、ほらっ、私はこうすると落ち着くんだ」
混乱してる祐巳さんに、必死で言い訳する。ここで嫌われたら立ち直れない。
でも、さすがにこの言い訳は我ながら苦しいと思うけど。
「そっか、由乃さんが落ち着くなら…」
…信じてくれてる。
そんな祐巳さんに罪悪感を覚えながら、体は止まらない。
少しだけ、胸を押し付けると、セーラー服越しに控えめだけど柔らかい感触と…祐巳さんの鼓動が伝わってくる。
あ、祐巳さんもドキドキしてるんだ…。
嫌がられてない。じゃあ、もっといいよね?祐巳さん。
「…ぁ」
さりげなく、太ももを祐巳さんの足の間に割り込ませる。
祐巳さんは少し声を上げただけで、抵抗は…無し。じゃあ、もっともっと。
令ちゃんの愛読書に書かれていた女の子同志のエッチ描写を思い出して、
太もも同士を触れ合うように…もっと奥に隠されてる部分に膝が少しだけ触れるように…。
「…よ、由乃、さ…ん?」
もう、言い訳なんて出来ない。…祐巳さんの大切な場所を膝で擦ってるんだから。
嫌われても仕方ない…けど。
「祐巳さん、前に私のこと好きって言ってくれたよね?」
「ぁっぁっ…う、うん…好きだよ、でも…ひゃんっ」
みなまで言わせず、強く擦り付けて、祐巳さんの耳たぶを噛むようにして囁く。
「あの時嬉しかった。私も大好き」
由乃視点で書いていたら、どんどんイケイケになってしまって、
なんだか、黒由乃になりかけてます_| ̄|○
乙、そして百合分高めで良い!
もう誤爆すんなよw
誤爆誘導記念パピポ
最近攻め側がヤり手のキャラが多かったので
純愛百合世界は最高です
>314
遅レス?だが満月欠月が好き。
よっしゃー、黒由乃どんと来い!
なんかドキドキしてイイ(・∀・)!!
てゆーか、SSに出てくる令さまの愛読書って普通なのが無いのねw
>314
エロカニスレの213の甘茶が良かった。
>317
聖「・・・・・・・・祐巳ちゃん・・・貴方
『覚悟して来ている人』・・・・よね?
今まで散々モーションかけてきた相手の車に、お泊りセット持って
1人でのこのこ乗ってきたって事は・・・・・・
・・・『覚悟してきている人』ってことよね」
ドドドドドドドドドドド
祐巳「こいつ・・・・・わたしを犯る気だ・・マジだ・・・
このわたしの貞操を奪おうとしている・・・・・・
『ウソ』は言ってない皮膚と汗だ・・・・
こいつは犯るといったら犯る・・・・・・・・
『スゴ味』があるッ!」
こんな感じか?ちなみにコピペ
>>358 書いてるうちにキャラの暴走が始まるなんて、良くあることです。
>>363 最愛の書は、実は吉屋信子の冷さま(w。
志摩子さんと出会って以来、乃梨子の愛読書は中山可穂に……とか。
>>367 その志摩子さんは、中山可穂作品の登場人物に聖さまを重ね合わせて
熱く萌えていた…。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 次でボケて!!! |
|________|
∧∧ ||
( ゚д゚)||
/ づΦ
その頃令さまは由乃に中山可穂の本をエロ本呼ばわりされてショボーンとなっていた。
森奈津子で笑い転げる由乃。
>>372 同意。でも、このスレだからできるボケかもしれない、とも思った。
中山可穂と森奈津子って、今まで読んだのはそれぞれ2〜3冊だけど、
改めてここで名前を見て、他の作品も読んでみようという気になった。
…今後の執筆の参考になるかも…いえ、すみません!…ここ一年近く、
何もできてません…。
久々ですが、祐麒X令投下します。エロ無しですが。
NGワードは麒令です。
日曜日、この前の喫茶店。
体育会系の性か、約束の時間より前に集まるのが身についている令は、早めに喫茶店に足を運ぶことにした。
腕時計を確認すると、約束より三十分以上前。さすがに早すぎたかな。
(まあ、時間に遅れるほうが失礼だろうしね)
喫茶店に入り、空いてる席を探そうと店内を見回す。だが、不意を突いた声がその動きを中断させた。
「あ……令さん、こっちです」
驚きながらも声のした方向に視線を移すと、奥の席に祐麒君が座っていた。
待つことは覚悟していたが、よもや待たせていたとは思いもしなかった。途端に申し訳ない気分になってしまう。
「ご、ごめん待たせて」
「いや……俺もさっき来たところですから。花寺って基本的に体育会系だから、早く来るのが癖になって」
「そうなんだ……」
祐麒君の向かいに腰を下ろすと、可愛い制服を着たウェイトレスさんが注文を聞きにきた。とりあえずコーヒーを頼み、ウェイトレスさんを見送る。
腰の後ろにつけられた大きなリボンが、フリフリと揺れている。なんだか微笑ましい光景だと思った。
「どうしたんですか?」
「ちょっとね。ここの制服、可愛いと思って」
「ああ、そういえば花寺でも人気ですよ」
「ふうん……」
やっぱり、男の子はああいった可愛い服の似合う娘が好きなのだろうか。
「祐巳ちゃんなんか、似合いそうだと思わない?」
「そうですか? 俺はあんまり見たくないですよ……」
苦笑する祐麒君。そんなこと言っていいのだろうか。
「大体、祐巳に似合うんだったら俺にも似合うってことになりそうだし……」
「あはは……ごめんごめん。でも、私には似合わないだろうなあ……」
「そんなことないですよ」
ポツリと呟いた言葉に、祐麒君が即座に反論する。
「俺は、令さんにも似合うと思います」
「あ、ありがとう……」
そんなことを言われたのは初めてなので、少し恥ずかしい。言った祐麒君も恥ずかしかったのか、表情には出さないが、心なしか顔が紅かった。
二人して頬を染めながら、押し黙ることになってしまった。
「あ、そういえば本……」
沈黙を打ち消すように、祐麒君が鞄から文庫本を取り出す。だが令に渡す前に、本を持った手を引っ込めた。
「あの……ちょっといいいですか、令さん」
「え、なに?」
文庫本をテーブルの上に置き、祐麒君が口を開く。
「この本返したら、こうやって会うことって無くなると思うから……言っておきます。俺はまた、令さんとこうやってふたりで会いたいです」
「え……」
「その……令さんのことが好き、なんです」
祐麒君がそう言ってから、言葉の意味を理解するのに、二、三秒ほどかかってしまった。
令にとって、『好き』という言葉は身近なものだ。由乃や江利子さまはもちろん、山百合会の皆だって大好きだ。祐麒君だって、祐巳ちゃんは好きだろう。
だが、今祐麒君が語る『好き』は、それとは別の感情だという気がした。
「こういう経験がないから、どんなことを言ったらいいかわからないんですけど……でも、俺は真剣に」
祐麒君が何か言うたびに、自分の顔がカァと紅くなっていくのがわかる。同時に、頭に血が上っていく。
まるで限界まで筋トレをした時のように、視界がグルグルと回って、そして―――――
「れ、令さん? あの……」
「……きゅう」
変な呻き声と共に、ソファーにくたりと倒れてしまう令だった。
「あの、落ち着きました?」
「……うん」
熱いコーヒーを飲んで目が覚めたのか、令さんは力無げに答えてくれた。
「あの、祐麒君……さっきのことなんだけど、本当なの?」
「は、はい」
思い切って告白した祐麒だったが、こうやって一呼吸置かれると、いまさらながらとてつもなく恥ずかしくなってくる。
しかも相手には自分の気持ちがばれているのに、こっちからは令さんの気持ちはわからないままだ。
「びっくり、しちゃった……」
「すいません、でも、本気ですから……」
「あう……」
コーヒーカップで顔を隠すようにしながら、困ったように呟く令さん。
「迷惑でしたか?」
「ううん、違う。ただ、驚いただけ。男の子からこんなこと言われるのってはじめてだから」
リリアンだと、そういうのは縁がないのだろう。祐巳を見ればよくわかる。
「その……なんで私なの? リリアンには私より可愛い子いっぱいいるのに……」
「……俺は、令さんが一番可愛いと思いますから」
「由乃だって祥子だって志摩子や乃梨子ちゃんだって、祐巳ちゃんだって……私より可愛いよ?」
「だから、俺にとっては令さんが一番なんです!!」
思わず大声を出してしまった。言ってから、改めて恥ずかしくなる。
「そ、それより、俺は令さんの答え聞いてません」
「え……わ、私は……その……」
令さんがモゴモゴと呟いてるのをしばらく見ていたが、不意に自分たちを取り囲む視線に気がついた。いつのまにか、ほとんどの客がこちらに視線を向けている。
さきほど令さんがダウンしたおかげで、店中の注目を集めることになってしまったらしい。
いくらなんでも、衆人環視の前で告白などできそうにない。
「れ、令さん。ちょっと出ましょうか」
「そ、そうだね」
すぐに勘定を払って、喫茶店を飛び出す。外に出て少し歩いたところで、顔に冷たいものを感じた。
「あ……」
にわか雨だ。それほど強くはないが、寒くなってきたこの季節には厳しい。
とりあえず、近くの店の軒下に避難した。ザアザアと降る雨を眺めながら、無言で立ちすくす。
なんとなく、気まずい。はっきり拒絶されたほうが楽だったかもしれないという気すらしてくる。
「……止みそうにないですね、これは。どこかで休憩したほうがいいかも」
「ええっ!?」
何気なく言った言葉に、令さんが過剰とも言える反応を返してくれる。そんなに変なことを言っただろうか。
そう思う祐麒だったが、すぐにあるものに気がついた。
そばにある電柱に、数枚のチラシが貼られている。その中の一枚に、先ほどの祐麒の言葉と一部が一致するものがあった。
『一泊8000円、御休憩3000円』
「ちっ、違います!! 俺はそういう意味で言ったわけじゃ!!」
「う、うん。わかってるよ」
顔を真っ赤に染めながら、令さんが答えた。
「……ねえ祐麒君。ここ、行こうか」
「え、ええええ!?」
「雨で濡れちゃったし、こんな寒いとこ居たら風邪引いちゃうかもしれないよ。すぐ近くにあるみたいだし」
「で、でも……クシュッ!!」
「ほら、やっぱり」
「で、でもやっぱり不味くないですか?」
「大丈夫……祐麒君なら変なことしないってわかってるから」
信用されているということだろうが。男として見られていないかと思うと、少し悲しいが。
「それに……だよ」
「え?」
なにか言った気がするが、よく聞こえなかった。だが次の瞬間、
「祐麒君だったら……そうなってもかまわないから」
これが私の答え、と令さんは言った。
ここまでです。次でようやくエロに入ると思うんで、しばらくお待ちください。
ところで、令さまの処女喪失は出血するか否かでちょっと考え中。
運動してると勝手に破れて、初体験でも出血しないというしなあ。
>>379 待ってた、待ってたよぉー。(おれだけ?)
処女の出血ですけど・・・あれは破れちゃう人もいるってだけであくまで可能性の問題です。
たとえオリンピック選手であろうと破れないで出血する人は出血します。
ですので、作者の好きでいいのではないかと。
>>379 >令さまの処女喪失は出血するか否かでちょっと考え中。
あんたどういうところで悩んでんだよ・・・(w
いやー王道王道超王道!(誉め言葉っす)
王道を意外なキャラでやるのがいいですなー。
もえもえですわ。
続ききたー。
この話好きなんだよなあ。令ちゃんカワイくて。
それにしてもここに来てなぜかラブホネタ流行の兆しがw
年末ラブホ祭り開催中w
>>379 キモスギ
・・・終始ニヤニヤしてた俺の顔ガナー
カプールがホテル行ってるクリスマス 俺はこのスレ見て過ごすのか
まあイ`(;・∀・)/(TдT)
ぶっちゃけ令ちゃんて普通に付き合う分には一番おいしいんじゃないのか・・・?
小姑がついてくるがな
>390
喰うのかよ!
>>391 丸呑みですね。もう、パクっと。
『…ば…ばか…由乃には何もしないって…』
そうは言うけどねー。その由乃ちゃんにどうしてもっておねだりされちゃってさー。
『えへへ…ね、令ちゃんも私といっしょなら怖くないでしょ?だから…ちゅ』
な ん つ ー か そ ん な 年 末 を な ? な ?オクッテミタイ…
>>392 どう考えても、その後お前さんが仲間外れにされる展開しか思い浮かばんのだが。
がんがれ。・゚・(ノД`)・゚・。
所詮は妄想ですし
>>392 仲間外れにされて部屋を追い出されるわけだ
そして一晩中濡れた喘ぎ声を聞かされるわけだな
おまいら、ちさと×黄薔薇姉妹でネタ考えてるときにそんな話しないでくださいYO!
ギシギシギシ・・
ヨシノ、イクッぅ… アッァッァア・・・・・
\
| ハァハァハァ・・・
| … レイチャン、イイ… スゴク・・
('A`)||| /
/<< ) ̄ ̄ ̄
>>392
398 :
392:03/12/21 22:17 ID:C53UmWAz
まあ、キミらが心配してくれてるその間もずっと黄薔薇姉妹とアレでナニだったんだけどね。
…ゆ!夢ぐらいみせておいてくれよ!ウワアアアアアアアアアアアン!
祐巳-瞳子の夢はいつまで見られますか?ウワアアアアアアン!
令は美人(美少年風であろうと)だし、性格も良いし、
料理裁縫が得意だし、と確かにいい娘さんだけど、
「彼女にしたい」と妄想して萌えるタイプではないな。
ギシギシギシ・・
レイチャン、ダメダッテバソンナ、 アッァッァア・・・・・
\
| ハァハァハァ・・・
| … ダッテヨシノバッカリズルイ… モット
(_ _)||| /
/<< ) ̄ ̄ ̄
>>392
そんな令を女の子らしく染める
戸惑う令さまに竹刀でべちべちやってもらう。
「こ、こんなのでいいの・・・?」
戸惑いつつも次第に目覚めていく令さまれいさまー
>404
チルの同人誌読み過ぎたか?
>>404 そうか、祐麒の制服の痛みがひどかったのは…
>399
俺と一緒にあともう少しだけ夢見てようぜ・・・・゚・(ノД`)・゚・。
>399>407
新刊にそんな絶望的な記述はなかったと思うが…。あと半年くらいはダラダラと。
エロSSに関しては、その組合せを毛嫌いして排除しようとしてる輩がいるからな。
>>408 。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん。後半年って何だよぅ(泣きながら冷静につっこみ)
( )ヽ
/ ヽ
と、とにかく。
>その組合せを毛嫌いして排除しようとしてる輩
この私は二年四ヶ月待ったのだ。
荒らし煽りのような分別の無い者に我々の理想を邪魔されてたまるか!
>>409 戸愚呂可南子「邪魔するんですよ」ヌーン
瞳子のほうが好きだけど、可南子が妹じゃないと可南子が完全に当て馬だからな……。
それに瞳子は祐巳に治療してもらうような心の傷がないのヤヴァイ
可南子が途中から入ってきた分際で妹になって
瞳子は誰もその胸の内を知らずに
「あんまり仲良さよさそうじゃなかったもんね」と周りに納得されて消えたら
もうSSの世界に逃げます
どっちが妹になっても(´・ω・`)な祥子さま
そこで由乃と利害関係で手を組んで妹になるわけですよ<瞳子
由乃=でこちんとの賭けに勝ちたい&つぼみとしての体面
瞳子=祐巳さまハァハァ&可南子の監視
415 :
名無しさん@ピンキー:03/12/22 10:57 ID:ysaVkZZ5
ぼそっ…
…いっそ二人のスールってのは?
天使な祐巳ならあり得そうな気が…。
416 :
415:03/12/22 11:00 ID:ysaVkZZ5
わぁっ!
上げちまった。
よりによってこんなネタで _| ̄|○
回線切って(ry
話的にはおもしろそうだけど、天使というよりはむしろ優柔不断だな・・・。
もしくは以後の展開の中で祐巳の妹として文句無しと祥子にも認められるものの、
あえて自分からロザリオを辞退して、その意気を由乃に見込まれて黄入りか。
以外やそのストークぶりを買われて、真美たんの後継者に大抜擢も個人的にはアリ。
「これで新聞部も安泰ね」とは、全く状況が見えていないのん気な築山三奈子さんの談。
419 :
名無しさん@ピンキー:03/12/22 19:34 ID:zcYbEMSR
祐巳が瞳子にロザリオを渡す現場を、偶然目撃してしまった可南子。
祐巳様をとられるくらいならばと、祐巳を絞殺し、自分も後追い自殺。
という展開になったらどうしよう。
ごめんなさい。ageてしまいました。
>371、373
遅レスだが、お仲間発見。
な、なんだ?
クリスマス前なのに投下がない!
>423
みんな君のSS投下を待ってるのさ。
神待ち
みんなバラエティギフトの話題を見ないように篭っているのかなぁ
クリスマスにSS読みと言うのも悲しいがナ〜
>426
きっとバラエティギフトに絡んだssを書いているからに違いない。
ネタバレと言われないように投下しないだけ・・・だったらいいな。
正直に言わせてください
毎日良質SSが楽しめたので
沈黙した今、そわそわして仕方がありません
まだ新刊を手に入れてないからネタバレを見たくなくて、関連スレを避けているだけだと思うが。
実際、エロパロなのに新刊の話題が出てきそうだったから俺も逃げようかと思ってたし。
職人さん、明日には投下してくれるんだよな?
明日に備えて沈黙してるだけだよな?
じゃなきゃ明日をどうやって過ごせば・・・
行きます。
メル欄は 御前sage で。
静×志です。
誰も居ない2月の学校。
響くのは拙い、しかし真摯なピアノの旋律と、美しい美しい歌声。
唐突に歌声が止まり、呼応するかのようにピアノも止まった。
――――。
目の前でアヴェ・マリアが涙を流している。
「どうして泣いているの……?」
私は問う。
「え……?あれ?わたし……」
手の甲に水滴が落ちて、彼女は初めて自分が泣いていることに気がついたようだった。
「わかりません……」
本当に不思議そうに頬に伝ったそれを子供じみた仕草で拭う。
「そう」
静かに溢れだすようにこぼれた涙。慟哭も嗚咽も悔恨も無く。
確かにそれに説明を加えることは不可能かもしれない。
「最近、よく泣くわね」
「…………」
恨めしげな顔をして志摩子は見つめてくる。
揶揄するように言ったものの、実際は彼女が私の前で泣いてくれたことが嬉しくてたまらなかった。
同時にそういう風に感情を露にして見つめてくれるようになったことも。
もっとその表情を見ていたい。彼女の生の感情を少しでもたくさん掴み取りたい。
そう思って、違う話題を振る。
「……時々考えるのよ。もしわたしが白薔薇さまの妹で、あなたが私の妹だったらって。おかしい?」
「……おかしくな……いえ、……」
志摩子は答えかけた口を閉じ、少し逡巡する。
そして、改めてこちらを見るとはっきりと言った。
「おかしいです」
驚く。少し困らせるつもりで言ったのに、反撃されるなんて。
「白薔薇さまの妹は、私です……」
震える声で、しかし珍しくはっきり強く、志摩子はそう言った。
ただ、またぽろぽろと双眸から涙をこぼしながら、だが。
「あれ……また、私……」
不思議そうに服に落ちた水滴を見る彼女がふいに無性に愛おしくなる。
「ほんとは泣き虫さん……?」
親指で、涙を拭ってあげた。頬を撫で、前髪を弄ぶ。
瞳を見つめる。
戸惑うような光と何かをくすぶらせているような暗さ。とても深い色を織り成している。
こんな色を見たのは初めてだった。
その色が、ゆらゆらと揺れ動く。
投げられた小石で生じる湖面の波紋のように。
迷っているのだ。私という存在をどう判断したらいいのかわからなくて。
求めるほどに遠くなる彼女達。
柔らかさを脆さや弱さと思いつめて自分を罰する姉妹。
その片翼の魂の半分が、今まさに私にわずかでも心を開いてくれようとしている。
でも、私のなかには雪と氷に閉ざされた彼女達を融かす決定的な言葉はなくて。
たまらなくなって、私は彼女の頭を胸にかき抱いた。
「静さま……?」
「暖かい?」
物理的な暖かさなんて、焼け石に水なのは知っている。でも、こうせずにはいられなかった。
「……はい……」
志摩子がそっと体重をあずけ、私の背中におずおずと手を回してくる。
そのことに私は気をよくし、少しでもいい気持ちになってくれたらと思い、彼女の後頭部を
優しくなでて、柔らかい髪を手で梳いてあげた。
「くすぐったい、です……」
「やめたほうがいい?」
「……いえ……続けてください……」
救ってあげたいし救うことによって救われたい。
でも自分にはその力が無い哀しさ。彼女を救うのが自分ではない虚しさ。
しかしそれでも、一時の安寧を願って。優しく抱き締める。
そのまま……どれくらい経っただろうか。
部屋には低い嗚咽が響いていた。
「……ッ……ぅっ……」
「ひくっ……く、ふ……」
止め処なく溢れる感情を持て余す小さな肩。
何もいわずに、ただ頭と背中を撫でながら、彼女が口を開くのを待つ。
頭が胸のなかで少し動いたかと思うと、細々と言葉を紡がれる。
「どうして、そんなに優しく、してくれるん、ですか……」
「私になんか、優しくしないでください……。優しくされる資格なんて……」
「…………」
今度は言わないんじゃなくて、言えなかった。
胸のなかには彼女の言葉がこだまして、耳元ではわんわんと鳴った。
哀しい告解はまだ続く。
「毎日、霧のなか、歩いてるみたいで……」
「いまにも足元が抜けて落ちていってしまいそうで……」
「白薔薇さまが手を繋いでくれたけど、それももうすぐ……」
「暖かい?」
こちらの胸まで張り裂けそうなことばかり発する口をとめるための、唐突な質問。
さっきもした、バカみたいな質問。
自分のできることの小ささに半ば諦めを感じながら。
「?……あ、はい……」
「あなたは、光を目指して歩いているのかもしれないけれど」
感じたままの、でたらめ。
だけど嘘ではない。
「霧の中じゃ、光は乱反射してよく見えないわ」
少しでも伝わるといい。
「だから、暖かさを目指すといい」
言葉がもどかしい。
「こんな風な……ね」
「…………あたたかさ」
「そうよ……わかる……?」
耳元で囁いて、今度は優しくではなく強く抱き締めた。
小さな頭を、細い首を、まだ幼い胸を、華奢な腰を、頼りない背中を。
強く強く抱き締めた。
数瞬後、少し体を離してもう一度瞳を見つめる。
深い色のそれに指をかざし、まぶたを閉じさせ……
ゆっくりと口づけた。
「……嫌じゃない……?」
「嫌じゃないと、思います……」
うっすらと眼をあけてぼんやりと彼女は答えた。
今度は鳥がついばむように、小刻みなものを繰り返す。
唇だけでなく、頬やまぶたにも。
「ん……」
「気持ち、いい……?」
「わ、からない、です……」
「正直ね。気持ちいいって言っておくものよ」
苦笑しながら一旦体を離し、ピアノのカバーを手にとり、それを床に敷く。
そこに志摩子を座らせた。
後ろから抱きつきながら、その耳に囁く。
「このカバーって、分厚くてけっこう暖かいのよ……。知ってた?」
「ん……知りません……」
「そう……。白薔薇さまなら、知ってるかもね」
「……静さまは、意地悪です……。今は、そのことは……」
肩越しに振り返って睨んでくる仕草までも可憐で、嗜虐欲を刺激した。
ふわふわとした髪をかきわけて、首筋を露出させる。
白くて象牙のようなうなじ。
「あ……はぁ……」
そっと吐息をかけただけで志摩子は体をふるわせた。
「服、脱がせてもいい?」
「…………」
「志摩子さん?」
「…………」
「いえ、"志摩子"。脱がせてもいい?」
「……はい……」
「ありがとう」
後ろから手を回してブラウスの上のボタンをいくつかはずし、
カーディガンごと一気にずりおろす。
首と同じように、あるいはいっそうに白い背中。
「さすがに羽根は生えてないわね」
「からかうのはよしてください……」
「ほんとに生えてたらどうしようかと思っただけよ。天使っていうよりは、渡り鳥のイメージだけど」
肩甲骨のラインに指で触れると、震えが伝わってきた。
「寒い……?」
露になった背骨をなぞりながら聞く。
「少し……」
「じゃあ今から、暖かくしてあげるから」
指は真っ白な背中を昇って肩を渡り、鎖骨に触れる。囁くような吐息が聞こえた。
反応が嬉しくて、今度は唇で同じルートを這う。
「はぁ……んんぅ……ふぅ、ん……」
彼女の肌はその心と同じように、酷く感じやすかった。
何度も何度も唇を這わせながら同時に彼女の匂いを吸い込む。
嗅覚は記憶に直結している感覚だから、決して忘れないように。
目眩がするような感覚が脳を満たすのを制御しながら、できるだけたくさん。
肌の滑らかさを堪能する唇が這うたびに、志摩子は感じているようなくすぐったいような声をあげる。
「はぁ……もっと見たい。もっと見てみたいの。これ、外していい……?」
くいくいとブラジャーのホックを引っ張る。
志摩子はこくんと頷いた。
「あの……」
「なに?」
「確認、とらなくていいですから……」
「……え?」
「好きにしてくれて、いいんです。今は、私は……静さまのものだから」
「…………」
「そう思ってますから……。もっと酷くされても、私……」
私は何も答えずにホックを外した。
「あっ……」
前にまわり、正面から彼女の美しい上半身をじっと見る。
「あ、んまり、見ないでください……」
「私のもの、なんでしょう?」
胸を隠そうとする腕をおさえてゆっくりと聞く。
「…………はい」
「じゃあ、見せて」
「…………はい」
観念したかのように志摩子は目を閉じ、全身の力を抜いて私に晒した。
手を伸ばし、そっと右手で乳房に触れる。
左手は、細くくびれいてる脇腹にそってさわさわと往復。
「ん……ッ」
眼をあけ、困ったような視線を上目遣いに向けてくる。
気にせず指を動かし、形が変わるのを楽しむ。
「柔らかい……」
「……ぁ……ッん……はぅ……」
力を入れるたびに、吐息が溢れた。
「痛い……?」
「は、はい……」
「力を抜いたほうが?」
「い、いえ……」
「……痛いのは、胸のもっと奥のほう、ですから・……」
そのまま胸をいじりつづけると、だんだん先端が固くなってきた。
「たってきたよ……?」
囁いてやると、荒い息をつきながら目を伏せていやいやするように首を左右に振る。
そんないじらしい姿に私の胸の奥も刺激され……その先端を摘みたい衝動にかられた。
実行する。
「ふあぁ……!」
「ここ、きもちいい?」
またキュッと摘み上げる。
「ぁああっ……!」
「もっとして欲しい?」
「……ああ、はぁ、はぁ……」
「答えて」
やわやわと乳房をいじる動きに戻す。
「…………」
「して、下さい……」
「きもちいいから?」
「はい……。きもちいいから、してください……」
私は志摩子をカバーが敷かれた床に押し倒した。
カバーの内側の赤と、肌の白と。
対比の美しさに戦慄する。
高ぶった私は志摩子の頭の横に肘をつくと無理矢理に唇を奪った。
「んん……ッ」
唾液をたっぷり乗せた舌をナイフのようにして硬く閉ざされた唇を割っていく。
観念したかのように徐々に開かれていく口腔。
つるつるの歯をなぞって辿り付いたさきには熱く蠢く舌。
窺うように絡ませると、答えるように絡み返してくれる。歓喜に頭の芯がぼやけた。
「んむ……ぷは、はぁ、はぁ、ぁ……」
声とともにねっとりとした水音が響いていっそう淫らなムードを煽る。
長いスカートをまくりあげて太股を手で撫でる。
まだ少し強張っている。
「……力、抜きなさい……ん」
「んんぅ、ふはッ……で、でも……」
ますます強張ろうとする太股を、半ば強引に割り入って奥へと指を伸ばした。
「…………!」
指先に熱いぬめり。
嬉しくなって、同時に少し意地悪をしたくなって、その指を顔の前まで持ってくる。
「……や……」
ねとねとと、ぬめりを眼前で弄ぶと志摩子は斜めに視線を逸らした。
「もうわかったんだから。あきらめて、力、抜きなさい……」
志摩子は目を閉じると無言で体を弛緩させた。
「下着、もったいないわね」
彼女らしく白い、だが彼女らしくなく濡れそぼった下着を抜き取る。
そこまでは腰を浮かしたり、脚を抜いたり、協力的だったが
完全に取り払われてしまうと再び少し体が硬くなったようだ。
「ぜ、ぜんぶ、脱がさないんですか……?」
「あら、このほうがそそるじゃない?」
なんとなく理不尽そうな顔をするが、自身のあられもない姿を自覚したのか
ヤ……とかすれるような深いため息をつき、いっそう体を桜色にする。
また少し強引に膝の間に脚をいれて固定して再び奥に指を伸ばす。
ぬかるんだそこは、力の入ったほかの部分とは裏腹に私の指を歓迎してくれているようだった。
「ほんとに感じやすいのね……」
「…………」
羞恥に頬を染め、しかし次第に指から送られる快感に身を任せようとする志摩子。
……だったが、急に思いついたようにまっすぐにこちらを見た。
「私ばっかり……ずるいです」
「でも、私がしてあげたいんだから」
「私も……したいです。静さまと、一緒がいいです……」
「それって……」
私は驚きに目を見開き言葉を反芻する。
素直に嬉しさが湧き上がってくる。
いつも独りで在る彼女が、一緒が良いと思って、言ってくれたこと。
例えこのときだけでも、それは意味のあることだった。
一緒が良いと思えることは、とても意味のあることだった。
服を乱雑に脱ぎ散らかし、半身を起こした志摩子を焦れるように思い切り抱く。
「きゃ、静さま、服が……」
「いいのよ」
ほんとにそんなものはどうだっていい。
それより今志摩子が感じている暖かさが消えないほうが大事だった。
じかに皮膚を重ねる。ああ、このまま同化できれば。
私の中にあるものを直接渡すことができれば。皮膚に隔てられていなければ。
半分本気でそう思った。
「静さまは、優しいんですね」
「そう……?」
「たくさん、くださいます」
「押し付けかもしれないわよ?」
「そんなことないです。私、壊れてしまいそうです。独りじゃ立ち上がれなくなりそうです……」
「そしたら、また誰かに頼るといいのよ」
少し体を離し、頬を撫で、微笑んで言った。
「そんな、他の誰かなんて……」
「でもあなたは知ってしまった。こうされることの心地よさを」
「…………」
「遠慮せずに頼ればいいのよ。倒れている旅人が助けを求めてきて、心配こそすれ
迷惑がる人なんていないわ。迷惑がるような人は、あなたにとってどうでもいい人だろうし」
そこまで言ったところで、志摩子はたまらなくなったように私の胸に顔を埋め、くぐもった声で言った。
「ずるいです、お姉さまも静さまも……いえ、静お姉さまも……。
心地よさや安心感だけ残して、去っていってしまうなんて……」
「……きっと、大丈夫だから……」
自分にも言い聞かせるように呟いて、頭と髪を優しく撫で続ける。
すると志摩子は何かを敏感に感じとったのか、はっとしたように顔を上げた。
「ごめんなさい、私、自分のことばっかりで……」
「……え?」
「静さまにとっても、皆から離れることは、一緒ですものね……」
……そうか。
だからさっきの自分は自分に言い聞かせるように「大丈夫」と言ったのか。
でも、それはどう答えても仕方がないことだから。
もう決めたことだから。
精一杯微笑んで、彼女の額に口づけた。
そのまま額の生え際のふちをなぞってこめかみに唇を近づけ……。
「続き、するね」
と囁いた……。
志摩子も精一杯微笑んで、はいと答えてくれた。
手が胸をまさぐりあい、ぬめりを絡ませあう。
私達はお互いに呆れるほどに濡れて、簡単に指を受け容れてしまう。
小さな、しかし大きい抵抗を退けて侵入していく。
「ああああっ……」
あわさるように声が響く。
膝を立て、足指ではぎゅっとピアノカバーを掴んで。
来るべきときを合わせるために耐える。
「う……ぁ……浮いて……く……」
溢れる液体が熱く伝わり、濡れる太股とお尻。
空気があたって少しひんやりすると、わずかに残った冷静な部分が自分達の行為を意識させる。
そんなものはすぐ流されてしまうけれど。
もはや相手に快感を与える道具と貸した指が、べとべとになったそこを摩擦する。
「はぁ、ああ、ああああっ」
弛緩していた志摩子のふとももに、急に力が入って指がしめつけられる。
「い、一緒に……」
私は夢うつつで囁き、腰を突き出して志摩子の指を押し付けるようにした。
独りと独りではなくて、二人で。
「だめ、静お姉さま、もう、私……!」
「あああぁ、志摩子、ん、あ、あ、あ、あ……!」
高みへ、或いは深淵へと。
私達は同時に辿り付いた。
「大丈夫?」
「大丈夫です……けど、大丈夫じゃないかも……」
「?なに、それ」
「静さまは、本当に優しいですね」
「そうね、普段から優しいけど、妹には特別ね」
「……私のお姉さまは、白薔薇さまですから」
今度は美しく微笑みながら、志摩子は言った。
窓の外を見ると雪が降っていた。
あのふわふわとした結晶が、冷たくないと素敵なのにね。
そう呟くと、そうですねと志摩子も笑った。
終わり
>アヴェ・マリアが涙を流している
?
>>433 ヽ( ´▽`)ノ ━━━━━━ !!!!!
スゴイいいスゴイいい! 静さまカコイイ!!!!
自分の胸の奥も刺激されまくりますた!
>>314 今更レスでスマンですが・・・・ 悩むけど現白さんかな。
>>433 カッコよく決めようとしてミスるとカッコわるいね。
静×志グッドジョブ
しっとりとした艶やかさが上品な味わいを醸し出し
切なくそれでいてさわやかな極上の萌えになっている
ウ ・ マ ・ イ ・ ぞおぉぉおおぉぉっぉーーーーー!!!
クリスマス&聖様誕生日を祝って
書いてみました。
メール欄はhimo sageです。
エロは無いのでよろしく。
街はクリスマス一色
私の心はイルミネーションの明かりと正反対。
誕生日・・・、どうでもいい。
去年は楽しかった
長くない生涯で一番
栞が来なくても
駅で彼女を待っていられた。
聖夜の奇跡は簡単に
起こらないと知っていたけど・・・。
今年も駅のベンチで栞を待つ
3年目、我ながらあきらめが悪い。
でも、今年で最後・・・
来年は、ここに来ない。
栞は、来年シスターになる。
たぶん・・・。
ぽえむこ〜な〜
・・・うとうとしてしていたらしい。
「風邪をひくわよ、聖。ずいぶん長い間待たせてしまったのね。
・・・ごめんなさい。」
重くなったまぶたを上げると栞の顔が・・・。
「・・・夢?」
「いいえ、現実よ。」
栞だ・・・、栞だ・・・。
私は堪らなくなって抱き寄せる。
「会いたかった。」
会えるとしたら今年が最後のチャンス、
確立の低い賭けに勝った。
数時間、2人で過ごす。
「私、もう帰らないと・・・。」
「そうなんだ、さよなら・・・だね。」
「ええ」
私は連絡先を聞かなかった。
「気が向いたら連絡して、私はリリアンにいるから。」
「ありがとう」
栞をM駅から見送る。
神様、
あなたは私から栞を奪った
今日の再開はあなたの罪滅ぼしですか?
奇跡、夢、まぼろし・・・。
抱き寄せた感触は現実だった。
「ごきげんよう、聖様。」
「こんばんは、祐巳ちゃん」
「なにかあったのですか?」
「なにかって何が?」
祐巳ちゃんが差し出したハンカチで
自分が涙を流していたことに気が付いた。
「ありがとう」
やっぱり君は最高だよ。
祐巳ちゃん・・・
「愛しているよ、祐巳ちゃん・・・。
明日、私の誕生日って知ってた。」
「知っていますけど、プレゼントなんて用意してませんよ」
「いいの、いいの、少しだけ私の好きにさせてね。」
祐巳ちゃんをそっと包み込むようにギュっと抱きしめる。
「ど、ど、ど・・・」
リリアンにいてよかった。
道路工事をはじめた祐巳ちゃんを抱きしめながら
聖は幸せを噛みしめていた。
とりあえず終了。
>455
ポエムっぽいですか・・・。
この内容ならポエムのほうがよかったかも
>449>451
こういうつまらない突っ込みを見るにつけ、ここの住人は飢えさせた方がいいと感じる。
満を持してクリスマスネタを披露したい方は別にして、職人各位におかれては年内の
作品投下を控えられては如何だろうか?
そうだね
二作品ともとても読後感の良い作品だったのに、
それが目に入ってぶち壊しにされてしまった
今、怒り狂いたい衝動でいっぱいです
ほれほれスルーしる
自分で意味がわからない言葉はちゃんと調べてから使うかもしくは使わない、ってのが
字書きの基本ですからな。
よく読むと>436に「物理的な暖かさなんて、焼け石に水」なんておかしな表現も
あるし、このシリアスな内容なら、書き手さんはちゃんと推敲すべきだったかも。
まあ、本当はそんな細かい事はどうでもいいんだが(気にしないように読ませてもらう)。
漏れは、このスレのSSに対するツッコミは、
「自室でコバルト文庫を熱心に読んでブツブツ呟きながらツッコミをしている令さま」
に変換しているので勝ち組。
えっと……書くな
先生!
つまり「ave」とは日本語でいうところの「あぁ」とか「おぉ」とか「やぁ」とかって意味だから
名詞として「アヴェマリア」というのはおかしいということでよろしいのですか?
あと「焼け石に水」は、意味はそんなに違ってないように感じるんだけど、使い方が適切でないということ?
(なんか変だなとは思うけども…)
焼け石に水は、いくらやっても意味がないこと。
言葉の意味としては間違ってないけど、
否定的な意味合いだし、かなり俗っぽい言い方なんで、
綺麗な文章で使うのには合わないんでない?
と思って調べたら違った。
少ししかやらないのでは全く意味がないこと、ですね。
つまり大量にやれば効果はあることで使うのでないか、と。
「焼け石に水」は別におかしいとは思わなかったけどなぁ。
>物理的な暖かさなんて、焼け石に水
ってことは暖かさ=水ってことで、ちょっと違和感が
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 次でボケて!!! |
|________|
∧∧ ||
( ゚д゚)||
/ づΦ
焼け石=志摩子さんの火照った身体
水=カニーナの唾液
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
「物理的な暖かさなんて、気休めなのは知っている」だと、雰囲気崩さないかも?
全体の雰囲気がすごく良いから、贅沢言ってしまう読者の性。
応援してます。
まあ、そこらへんは、人の好き好きあるとは思うけど。
なんかえらそうに指摘する
>>464は無粋であると。
聖夜に甘甘純愛SSを期待する皆さんに、喧嘩を売るSS投下します。
某満月欠月からのインターミッション話で。
――こんな物語を知っていますか、祐巳さま?
乃梨子ちゃんがそう言って語ってくれたのは、こんな話だった。
むかし、あるところに一人の少女がいた。
優しい母と、厳しいながらも温かい父に育てられた彼女は、幼少時に少し臆
病なところこそあったものの、優しく感受性の高い少女だった。
しかし、そんな少女は小学校に入って高学年へと進んだ頃から、いつしか周
囲の人間から虐めに遭うようになっていた。
理由は分からない。
口数が少なかったのが原因かもしれない、ガリ勉でもないのに成績はトップ
だという事実が他の人間の癇に障ったというのもあるだろう。
原因はいくらでも挙げようと思えば挙げられただろうし、無いと言えばそれ
はそれで正しい見方に違いない。
まあ、そんなことは少女にはどうでもよかったのだ。
彼女にとっては重要なのは実際に虐めを受けているという事実だけ。
理由などいくらでも後から作れるのだから、それを問うことは意味がない。
いじめっ子達が自分の内心を納得させるために作り上げようとする他愛な嘘
に、振り回される方が馬鹿らしいとしか少女には思えなかったのだ。
事実、彼女は必要以上に虐めを気にすることはなかった。
嫌でなかったわけではないのだろう。
別に彼女に被虐趣味は無い、実際、虐めを受けなくてすむのだったらそれに
越したことは無いと思っていたのだから。
ただそれで、周りを巻き込んで物事を大きくする方が嫌なだけだった。
所詮、小学生の子供の虐めなど理由は後付けでしかない。
なんとなく気に入らないから虐めるのだし、そのことに取り立てて罪悪感も
持とうとはしないのが現実だ。
少女はそのことを良く知っていた。
つまり、先生に相談することほど馬鹿げた方法はないのだと。
そんな少女を心配したのは、彼女の両親達だった。
虐めが始まってしばし経つと、何も言われずとも娘が周囲から孤立している
ことには気づいてしまう。
いくら少女が頭が良いといったって、所詮は小学生である。
虐めが始まっても日常生活や、両親、妹に対する態度は一切変わっていなか
ったが、隠しきれるはずもなくすぐにばれてしまう。
ヒステリックになって相談してくれなかったことを責める母親に、黒髪を前
で真っ直ぐに切り揃えた少女は醒めた目で言った。
――言ったってなにかが変わるわけじゃなかったから、と
小学生にして世の中に冷え切った視線を向ける娘に、父親は薄ら寒いものを
感じ、そして悩んだ。
自分勝手な意見かもしれないが、まだ若いうちは歳相応に悩んだり、笑った
り、泣いたりしながら娘には過ごして欲しいと。
現実は辛いものだけだと曲解してしまい、全てを斜に構えて生きると決める
にはまだあまりにも早すぎる。
父親は苦悩した挙句、クリスマスに一つのプレゼントを渡した。
それは彼女の妹の誕生日、父親が妹に渡したお人形と同じものだった。
口数の少ない少女にしては珍しく、父親が自分の妹にプレゼントをしたとき
に羨ましがる姿を見せていた代物。
そのときはお姉ちゃんなんだから我慢しなさい、お前の誕生日にもちゃんと
あげるからと言ってしまっていたのだ。
だが、その年代の少女が興味を示すものにはあまり無関心だった娘が、初め
てわずかながらも興味を示したもの。
父は藁にも縋る気持ちでそれを少女に渡していた。
その人形はフランス人形だった。
ふわふわ栗色の髪の巻き毛をした白い肌のお人形さん。綺麗な黒いワンピー
スタイプのドレスを着て、まつげの長いおめめもパッチリ開いている。
少女はそれを貰ってひどく喜んだ。
顔こそ無表情だったが、口元をわずかに緩め、ぎゅっと貰ったそのお人形を
抱きしめていた。
そして父親にお礼を言ったのである。
娘の歳相応のしぐさを久しぶりに見ることが出来た父親は喜んだ。
それから毎晩のように自分の布団で一緒に寝ているのを見て、これでまた前
のように笑顔を見せてくれるようになると期待したのだ。
――そう彼らが信じてから一週間後。
父親が娘の部屋に入って見つけたもの。
それははさみでぼろぼろに切られ、壊されたフランス人形の姿だった。
綺麗だった服は切り裂かれ、つややかな手足は根元から切断されている。そ
れはなんとも無残な状態だった。
それを見て、いじめっ子に壊されたと思い激怒する父親。
だが、激昂する父親に少女はこう言ったのだ。
『違うの、お父さん。それは私が壊したの、私が――』
そう囁いた少女の表情には、久方ぶりの笑顔が浮かんでいた
「――何で少女がそんなことをしたのか分かりますか、祐巳さま?」
そう問い掛けてくる乃梨子ちゃんの顔は笑顔で。
「分かるかもしれない……、今なら」
答える私の顔も、どうしようもなく笑顔だった。
怒ることも忘れてひどく狼狽する父親。
そんな父に、彼女はひどく優しい笑顔でこう告げたのだ。
『私この人形、好きなんだ。すっごく好き、大好き……。初めて見たときから
気に入っててね、ずっと欲しいなと思ってたんだ』
そう言った少女の顔はとても純粋であどけないもので。
『手に入ってからもね、その気持ちは強くなるばかりで減らないの。見ている
だけで幸せだし、一緒にいるだけで嬉しくてしょうがない。いつも一緒にいた
いし、少しもでも離れると悲しくてしょうがないの』
坦々と彼女は呟くように続ける。
『好きなの、本当に好きなの。だから不安でしょうがないの、いつかこの人形
は私のものじゃなくなるかもしれないって。いじめっ子に壊されちゃうかもし
れない、そうじゃなくてもいつかは自然に壊れちゃうかもしれないでしょ?』
――だから、私は自分で壊したの。
そうすれば永遠にあの子は私のモノになるから。一度壊してしまえば、私以
外にあの子を壊すことも、私からあの子を奪うことも何一つ出来ない。
それってすごく素敵な考えだと思わない、お父さん?
「……で、その娘はどうなったのかな?」
「もちろん、手酷く殴られましたよ」
乃梨子ちゃんは小さく口元を歪めると、わずかに肩を竦めた。
「子供には手を上げることをしなかった親なんですけどね。さすがにそれは鼻
血が出るほど引っぱ叩かれたみたいです」
「ふーん……」
ま、普通はそうだろう。
「その少女は泣きながら謝りましてね。ベランダに放り出されて、土下座して
謝り続けてもなかなか許してもらえなかったそうです」
くすくすと乃梨子ちゃんは口元に手を当てると笑った。
「あらら、謝ったんだ」
「子供の浅知恵ですしね。それだけされて、まだ自分の考えに頑固に固執出来
るって子供はそうはいないと思いますよ」
そう言って、乃梨子ちゃんは小さく鼻の上を指先でこすった。
まるで鼻が折れてないかを確認するかのように。
「反動か知りませんが、少女はそんなことを考えて行動に移してしまった自分
をもの凄く自己嫌悪するようになったんです」
腕を組んで乃梨子ちゃんは小さく不敵な笑みを見せる。
「それ以来少女は変わりました。持って生まれた無愛想な性格は変わらないも
のの、人並みには笑顔を見せるようになったし、いわゆる親が心配しない程度
には普通の子になったんですよ」
変な趣味に嵌ったりはしたようですけどね、そう言って彼女は笑った。
「別に少女は、それで自分が仮面を被ったつもりはありません。反省して、自
分が芯から変わったと思い込んでます」
「あはっ、思い込んでました……の間違いじゃなくて?」
私は揶揄するかのように笑って言った。
だがそれを聞いても、乃梨子ちゃんは動じる様子を見せない。
「さぁ……どうでしょう?」
そう呟くように言って、そこで乃梨子ちゃんは言葉を区切ると、じっと私の
顔を見つめてきた。
「――さて、この少女の本性は結局どっちだったんでしょうかね?」
そう問い掛けてくる彼女の顔。
それはあのとき鈍く輝く窓に映った、私の顔にそっくりだった。
「……答えが、欲しいの?」
私は――そうとだけ聞く。
乃梨子ちゃんは首を左右に振って、小さくくつくつと咽を鳴らした。
「ねぇ、一つ聞いていいかな?」
「どうぞ」
「その少女の名前は……何かな?」
「さあ……、誰……なんでしょうね、本当に」
彼女はそうぽつりと呟くと、窓の外に顔を向けて立ち尽くしていた。
この福沢祐巳と二条乃梨子は、
マリみてに出てくるふたりとは同姓同名の人間です。
別人か本人かは知りません。
あんた最高だよ・・・萌えないゴミ管理人殿よ・・・すげぇよ・・・
そして
> くつくつと
どっかで小野主上SS書いてません?
マジで喧嘩を売ってるが
俺はそういう奴は大好きだ!
GJ!
秘密(暗黒部分)を自ら暴露したくなる気持ち
解るぞマジで、
実際に他人のフリして同じようなことしたなぁ〜。
「こんな話があるんだけど・・・」
「……さん、自分のことでしょ?」
「さぁ……どうでしょう?」
ってな感じでね。
本当、最高だ。
暗黒部分を書く職人bPに認定したいくらいだ。
イカス是!
ってことで吉牛食いに行くか。
素敵だぜHeuたん…
>495
聖さまお誕生日イヴというのに吉牛でつか。せつないでつね。
ほんと喧嘩売ってんなぁ、最高だわw
お姉さま方、喧嘩はおよしになって!
「親友(祐×由)」、投下します。いまや、由×祐なものの(汗
クリスマスらしく寝取られ風味で。
「あの時嬉しかった。私も大好き」
「えっ…」
祐巳さんの頬が、これまで以上に赤く染まる。
表情が嬉しさから恥ずかしさ、そして…
くちゅ、ぷちゅ
小さい水音がする程膝を擦りつけると、
祐巳さんの百面相は最後、蕩けるような快感の顔を見せてくれた。
「前に祐巳さんから言われて驚かされたからね。お返し」
そう言って、祐巳さんの柔らかい頬に口づけて、限りなく唇に近い場所までなぞる。
唇の端まで頬の感触を味わった後、小さく囁いてみる。
「もらっちゃって、いい?」
「由乃さん、ずるい…」
一瞬、逡巡の色を見せ、不満そうに睨んでくる祐巳さん。
そんな表情も可愛くて仕方ない。祥子さまが羨ましくなる。
「祐巳さん。私となら親友のキスだから、大丈夫」
大丈夫って何がだろう?そもそも親友のキスって何よ。
自分でも良く解って無い由乃なものの、ここは勢いと雰囲気で。
今を逃したら、祐巳さんのファーストキスをゲットする機会は無くなってしまう。
「親友の…なら、いいのかな?」
「うん、私が許す!だから…いただきます」
ダメに決まってるよ、祐巳さん。心の中でつっこみながら、
ちゅ…ふっくらとした健康的な祐巳さんの唇をついばむ。
これが祐巳さんのファーストキス。そう思うと、たまらなく嬉しい。
祥子さまに見せ付けて、嫉妬させたい。そんなことを思ってしまう程。
「ぁ…由乃さ…んっ」
「んく、ちゅっ」
お互い相思相愛の姉がいるのに、恋人のように抱き合いながら唇を重ねてる。
えもいわれぬ背徳感が心地いい、このまま堕ちてしまいたい。
祐巳さんも同じ興奮に包まれているのか、舌で唇を割り広げて侵入させても拒否しない。
それどころか、おずおずと応えてくれてる。
祐巳さんの唇と舌、甘くて美味しい…
細切れの投下ですみません!
次回、最後まで…の予定です。
>>祐×由
エロくてイイ
Aだけでもここまでエロくできるのは
マリみてという素材を活かした職人芸のなせる技か
実は501投下後502投下までじっと指をくわえて待っていたのは秘密
>>504 はしたなくてよ。放課後、薔薇の館へいらっしゃい
【ゴールデンレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
>>494 ほんとに黒い人間はそんなことしない気がする。
告白するのはやっぱり知ってほしい、分かって欲しいっていう気持ちがあるのでは……。
【ホワイトリリー】
このリリーを見た人はコピペでもいいので
10春以内に3つの春スレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後春の人から告白されるわ春は当たるわ
春しまくるわ体の春い所全部治るわでえらい春です
/ ヽ
/__ ヽ!
,´---- 、`ゝ
/ ヽ
iヽ (_ノ−人イ−ヽゝ i iヽ ノヽ
ノ \ i iイO Oアi i | ノ ∨ ノ´
ゝ __ ii.ゝ、ー "ノ|__|_|_|_ _>
(( ヽ⊂i i |ノ /(==ノ |ノ //つ ヽ ))
<`ヽヽ_i_  ̄ イ___//ノ´ _ ゝ
( //´~~~~LIヽ、ノ ヽノヽ ノ
iノ / ヽ iノ
i,ヽ_,__,__,__,_,__,_,ノ>
ヽ_____ノ、
i__ノ ヽ__ノ
スマソ、豪快に誤爆した…OTL
大丈夫だ、俺には祥子様に見えるから
俺には志摩子さんに見えるけど…
いまごろみんなバラエティギフト読みふけってますね
……忘れてたーっ!!
ツタヤで買ったら何もついてこなかった
小冊子のことだったらレジ近くか新刊おいてあるところにあるんじゃないの?
なんか12時近くに行ったら小冊子だけあって新刊がなかった(;´Д`)
予想はしていたことだが新刊の内容を受けて
SSの構想変更しなければならんなあ
予めコバルト読んどけば…と言っても入手できなかったしなあ…
なんだとー
そんなものがあったのかー!?
・・・もらえなかったぞ
聖&蓉、エロなしです。おまけにやたら半端な所で終わっています。
メル欄はせいさまーで。
「突然呼び出してごめんなさいね」
「いや、別にいいよ。暇してたし」
蓉子から電話があったのは2時間前のことだ。
『……よかったら、出て来れない?』
本当に突然の、けれどどこか計画的な匂いのする誘い文句だった。大方、今
日が私の誕生日だからだろう。
別に祝ってもらっても嬉しくないし、今日は栞のことを考えて過ごしていた
い、私はそう思った。蓉子は私のことをよくわかっているし、断ったって別段
気にしたりはしない筈。
そこまで考えた途端、ふいに蓉子の顔が頭に浮かんだ。それはいつものお節
介顔でも生徒会長顔でもなくて、子供のような半泣きの顔だった。私が、たっ
た一度だけ見たことのある表情。そしてきっと、江利子や他の山百合会の誰も
見たことがなかっただろう表情。
あの日、寒空の下震えていた蓉子を見て、お姉さまは言った。心配しすぎて
馬鹿になっちゃったのかしらね、と。
私のために馬鹿になってくれる人など、蓉子の他にいない。
行かなくちゃ。頭が思うより先に返事の言葉がこぼれた。
「いいよ」
まさか聖がOKしてくれるなんて。そんなこと微塵も思っていなかったから少
し驚いた。ダメで元々くらいの気持ちからかけた電話だった。
待ち合わせの場所を決めてからの私は、いつもの私からは考えられないくら
い混乱していた。そのまま出かけても構わない位には小綺麗な格好をしていた
けれど、何かもっと可愛らしい服はないかと鏡の前で洋服をとっかえひっかえ
してみたり、無駄に髪をブローしてみたり。
遅刻寸前でM駅に辿り着くと、既に聖が立っていて私はもう一度驚いてしま
った。
「突然呼び出してごめんなさいね」
そう言うと、聖は暇だったからと答えた。
嘘ばっかり。どうせ昨日も今日も久保栞のことを考えていたんでしょう。明
日も明後日も彼女のことを考えるんでしょう。そんな文句が喉元まで上がって
きたけれど、音にする寸前で堪える。折角出てきてくれた聖にそれは失礼だし、
わざわざ機嫌を損ねるようなことを言ってはいけない。
「とりあえず、場所かえない?」
寒いし、と両手をこすりあわせながら、私の返事も待たずに聖は歩き出した。
慌てて後を追う。
斜め後ろから見る聖の首筋は、高校の頃より少し痩せたように見えた。
「お待たせしました」
愛想のないウエイトレスが、蓉子の前にオレンジティーを、私の前にブルマ
ンを置く。
私はコーヒーカップを持ち上げて、おどけて言った。
「じゃぁ、久々の再会に」
すると蓉子も少し笑いながらティーカップに手をかけた。
「聖の誕生日に」
乾杯。
いい匂いのする湯気が、蓉子の顔をぼやかせる。店内は程良く暖かい。挽き
たてではないけれど、ブルマンはやっぱり美味しい。何だか少し幸せな気分に
なった。
「それにしても」蓉子が言う。「本当に久しぶりね」
「卒業以来だもんね」
……。
……。
他愛ない会話の続くはずが、たちまち沈黙になってしまった。手持ち無沙汰
にコーヒーを啜ると、蓉子も真似をするみたいに紅茶に口をつける。
たっぷり5分は黙っただろうか。いい加減辛くなって、私は言った。
「どうしたの?」
「どうしたの?」
聖がしびれをきらしたように言ったけれど、答えられるわけがない。どうし
たのか、私にもよくわからないのに。
こうして向き合って聖の顔を見ていると、胸が苦しくなる。心臓が膨れあが
って、息が上手くつけない。
だから私は瞼を伏せ、答えた。
「何でもないのよ」
「そう? ならいいけれど」
納得していない聖の声。
それから再び沈黙。
聖の顔から目を背けていても、今度は静寂が私の胸を痛ませた。きっと聖は
不審に思っている。いつもみたいに笑えない私に、きっと苛々している。
そんなのは嫌だ。聖に不快な思いはさせたくない。
「本当に、何でもないのよ。……ケーキも頼めばよかった、って思って」
そういうと、聖が笑った。「何だ、じゃぁ今からでも頼もうよ」とさっきよ
り明るいトーンで、手近にいたウエイトレスさんをつかまえる。
よかった。
聖が笑うと、私まで嬉しくなる。まだ胸はしめつけられるようだったけれど、
その嬉しさがいつもの私を呼び戻した。
小一時間ほど話をして、店を出た。蓉子がおかしかったのは、最初の数分だ
けだった。
会計は蓉子が持ってくれた。「誕生日プレゼント」なのだそうだ。本当は私
が持ちたかった。何故なら私は、蓉子と過ごした時間、栞のことを考えずにい
られたから。
勿論、栞のことを忘れてしまいたいわけではない。ただ、思い出す度に喚き
だしたい衝動にかられるので、ここ数日は肉体も精神も酷く疲労していたから、
そこから少し離れたかったのだ。そして、蓉子はそうさせてくれた。
嬉しかった。とても。たとえ蓉子がそのつもりでなくても、私を救ってくれ
た。
気がつくと、駅のすぐ近くまで来ていた。もう帰らなければならない。蓉子
と、離れなければいけない。
と、蓉子が私のコートの袖を引いた。
「本当に、突然呼び出してごめんなさいね。……でも会えてよかったわ。あり
がとう」
違う。違うよ、蓉子。『ありがとう』って言わなきゃならないのは、私の方
なんだ。
言葉が上手く出てこなかった。佐藤聖の、自分でもウンザリするくらい蓉子
の前では素直になれない心が、邪魔をした。
だから私は『白薔薇さま』の仮面を被った。これなら気持ちを伝えられる。
「蓉子」
524 :
518:03/12/25 23:09 ID:BSfUPE5p
==================
終わりです。お目汚し失礼いたしました。
蓉子と聖は卒業後一度も会ってない設定にしちゃったけれど、
実際にはそんなことないと信じたい。
>317−326の続きです。
>524さんの直後ですが、聖さま聖誕祭に間に合わせたかったので慌しいですがご容赦あれ。
メル欄は”shino”
「「「うふふふふふふ、ゆ〜みちゃぁぁああんんん」」」
含み笑いがエコーして何十人の聖さまがいるみたい。
湯気で一杯のバスルームのなかで、私の背中を冷や汗が流れた瞬間、
どっ、
聖さまは背中を壁に打ち付けると、そのままバスタブの中にくたくたとへたりこんでしまった。
お湯の音だけが響く。顔まで浸かってぶくぶく言ってる。
「あのー、もしもし?」
呼びかけてみるがまったく反応なし。
「聖さま〜」
ふざけているのかと思ったが、だんだんさっきと違う冷や汗が浮かんできた。
「聖さま、聖さまったら!」
慌ててお湯の中から抱き起こす。真っ赤に茹だって力なく私にもたれる頭。
「わ、わわわっ!」
のぼせちゃったんだ!
急いでバスタブの栓を抜いて、シャワーから冷たい水を出して頭にかける。
「んう…」
ぴたぴたと頬を叩いてみると、眉根をわずかに歪ませて息をついた。
よくわかんないけど、反応があったことにほっとする。
お酒と熱めのお湯と強いバスオイルの臭い。
三つも重なったところに急に立ち上がったりすればそりゃ倒れちゃうのも無理はない。
「大丈夫ですか」
「あう…うん」
しばらくすると、微かだけどちゃんとした受け答えが出来るぐらいになってきた。
目を薄く開いて私を見つめてくる。
「のぼせちゃったぁ〜」
「そんなことは分かってます」
意識をはっきりさせるために頭に手を当てて首を振る聖さま。だいぶ回復してきたみたい。
「もうへいきだよ」
そういって体を起こす。あろうことかシャワーから手で水をすくって一口飲んでる。
まだちょっとふらついているけど、目に力が戻ってきているので大丈夫だろう。
そう判断すると、私は体を離し、体洗いを再開した。
髪、顔まで手早く済ませ、空のバスタブで休んでいる聖さまを振り返る。
ぼーっっとした顔。まるでいつぞやの江利子さまみたい。
「一人でも大丈夫だから…先に出てていいよ」
お許しが出し、あんまりカッコ悪い姿を見ちゃうのもかわいそうなので、あがらせてもらうことにした。
パジャマを着て、ソファでくつろぐ。
ジュースを飲みながら待っていると、しばらくして聖さまが出てきた。足元もしっかりしてる。
パジャマ姿の私と違い、バスローブをしっかりと着こなしている。
あまりにもよく似合ってて、高級ホテルのスイートルームでもまったく違和感がない。
それに比べると、ペンギンのイラストが入った私のパジャマは明らかに浮いていた。
「何か飲みますか?」
「お水ちょうだい」
バーカウンターにあったコップにミネラルウォーターをついで、渡してあげる。
聖さまはごくごくと半分ぐらい一気に飲んで、ソファにどかっと座り込んだ。
私は自分の紅茶を淹れて、お向かいに座る。
顔色はどうかなと見れば、聖さま、うつむき加減でコップをもてあそんでる。
ちらちらとこっちを見て私の機嫌を伺ってる。こんなにしょんぼりした聖さま、初めて。
「ホントごめんね。今日、はしゃぎすぎたみたい…」
これが全校に名を知られた元白薔薇さまだろうか。
あまりの落ち込みように怒る気もしなくなって、笑いをかみ殺しながら答えた。
「あのう、別に、私は怒ってませんから」
聖さまが顔を上げてほっとする。
「良かったぁ」
「でも、もうお酒は飲まないで下さいね」
これは厳しく言う。お酒飲んでお風呂はいるから悪いんだ。
「うん。ごめんなさい。実はね、お酒あんまり強くないの。でも、祐巳ちゃんをつまみに飲めるかと思うとつい…」
こらこらこら。私はおつまみですか!
「許してあげようかと思ったけど、やっぱやめます。ふーんだ」
「あああああ! ごめんなさい、この通り!」
大仰に頭を下げて手を合わせる聖さま。その様子がおかしくて、私は吹き出してしまう。
聖さまも私が本当に怒ってないことに気がつくと、一緒に笑い出す。
笑い声が部屋中に響いた。
ふわ〜。
お菓子を食べたりお喋りをしたり、そんなことをしていると時間はすぐに過ぎてしまう。
いつしか夜も更けて、あくびが漏れるような時間になっている。
「そろそろ寝ましょうよ」
私の提案に、聖さまも賛成。
二人で洗面台に立って、並んで歯を磨く。
別に一人一人やってもいいのだが、わざわざ並んで立つのがいかにも合宿っぽいなぁと思った。
「じゃあ、お先に」
「ふぁい、はとはらひふよ〜」
まだ口をもごもごさせている聖さまをおいて、寝室にはいった。
あ。
そこで私は今まですっかり忘れていた事に気がつく。
目の前にでーんと存在するダブルベッド。
ダブルベッド。
ダブルベッドといえば、当然二人並んで寝るわけで。
「どうしよう」
どうするもこうするもあるまい。寝るしかないじゃないか。
まあ、ベッドは大きいから両はじに寝れば何とかなるかな。
心を決め、とりあえず二つある枕を引き離す。
シーツの間に滑り込み、体を横たえる。ベッドから落っこちそうだけど、これで我慢我慢。
「お待たせ〜。あれ、何でそんなに端っこにいるの?」
能天気がやってきた。
私がこんなに悩んでるのに、聖さまはダブルベッドに何の疑問も抱いてない様で。
ベッドの向こう側に回りこむと、部屋の明かりを落とし背を向ける。
「ベッドも広いし、3人でも寝られそうだね」
そんな事をいいながら…聖さまはバスローブを脱ぎだした。
「せ、聖さま!?」
部屋の明かりに聖さまの影が躍る。
聖さまはショーツ一枚の姿で、ベッドに潜り込んでくる。
「ちょっと、裸じゃないですか!」
なんで? パジャマは?
急いで後ずさろうとする私のパジャマの裾をはっしと掴まれる。
「えー、だって、寝るときいつも裸だし」
嘘だ。
「騙されませんよ。祥子さまのおうちに泊まったとき、服着てたじゃないですか」
「そりゃ、他所様のところに泊まるときはそうだけど。今日は違うじゃない」
「違いません。私がいるんだから、せめてTシャツかなんか着てください」
「持って来てないもん」
「持ってきて下さいよぉ」
「いいじゃん、女同士なんだし」
そう言えば何でも許されると思っているんだろうか。
「だめです。とにかく何でもいいから着てください」
ベッドから抜け出そうとじたばたと暴れる。
「ふふん」
聖さまは私を掴んだままずるずると近づいてきた。
私たちが暴れるから、シーツの端が持ち上がって、そこから聖さまの体がちらちらと見える。
「ゆーみちゃん」
「ひゃあ」
抱きしめられた。
聖さまが高等部にいたころは抱きしめられるなんていつもの事だったけど、いまはベッドの中で、しかも片方は裸。
「勘弁してください〜」
「やだ」
抵抗してみるけど放してくれない。
抵抗って言っても、別に本気で嫌ってるわけじゃないから、遊びでじゃれあう以上の意味はないんだけど…
「んふふふ〜」
癖というものは恐ろしい。いつしか私は暴れるのを止めていた。
抱きつかれる、暴れる、おとなしくなって頭を撫でられる、っていうのが昔からのパターンだったのだ。
「よしよし、いーこいーこ」
ほら。頭を撫でてきた。この後頬擦りされて、ほっぺにキスで開放なんだろうな。
「うーん、祐巳ちゃんはいつも抱きごごちがいいなぁ。最近ご無沙汰だったから懐かしいよ」
懐かしい。
胸がずきんとした。
確かに、聖さまが卒業するまでは私にやたら構ってきて何度となくこうやって抱きしめられたのだ。
こうやってパターンができてしまう位、何度も、何度も。
他の人も慣れっこになっていて、私達のハグは(って私が一方的にされるだけなんだけど)校内でちょっとした名物になったぐらいだったんだ。
聖さまも同じ事を考えていたのだろう。
「よく、こういうことしたよね」
「はい」
「周りの反応が面白くてさぁ」
「ええ…。令さまとかは、最初のころは目を白黒させてましたよね」
「ああ、私、令から『薔薇の館で間違いがあったらどうするんですか』って説教された事があったよ」
「間違いって。令さま、何考えてるんでしょうね」
「あの子は読んでる本に毒されてるところが結構あるから。…ねえ祐巳ちゃん、間違いってどういうことかな?」
聖ちゃんわかんな〜い、といって白々しくとぼける。
「だから、間違いは間違いでしょう」
「それじゃわかんないよ。こういうこと?」
私の首筋にほお擦りをする。
「くすぐったいですよ」
慣れてるとはいえ、久しぶりの事だからこそばゆい。笑いそうになるのを堪えてると、聖さまがふと頭を起こす。
「それとも、こういうこと?」
ちゅ。ほっぺにキス。
私の顔の両脇に肘をつく。
気がつけば、聖さまがに覆いかぶさる形になっていた。
「ねぇ、間違いってなあに?」
三度訊かれる。
私は聖さまを見上げる。明かりの陰になっていて、表情がよく分からなかった。
何も答えられないでいると、聖さまがまた私の首筋に顔をうずめる。
今度は頬擦りじゃない。くんくんと鼻を鳴らして私のにおいを嗅いでいる。
「甘い」
「?」
ぽつりとそんな事を言われた。
「ココナツの甘いにおいがするの」
さっきのせっけんのにおい。
「すごく甘い…いいにおいだよ」
ちゅ。首筋にキスされた。
「祐巳ちゃんが…お砂糖でできてるみたい」
またキスされる。
「でも、においだけですよ」
私が反論する。聖さまは顔も上げずに言ってきた。
「そうかな?確かめてみよう」
そのままぺろりと舐められた。
「ひゃあ!」
キスとか頬擦りとかはされた事があるけど、さすがにこんなのは初めて。思わず声を上げてしまう。
「甘いよ。とっても甘い。”祐巳ちゃんの半分はお砂糖でできています”」
耳元で囁かれる。
一気に血が上って、肌が赤く染まるのが自分でも分かった。
「可愛いなぁ…」
しみじみといって、キスの雨を降らせる聖さま。
「聖さま、ちょ、ちょっと待って」
軽い痛みが走る。
「キスマークつけちゃった」
聖さまの目が私の首筋に注がれてる。たぶんそのキスマークを見てるんだ。
本当に赤くなるんだ、とつぶやくとそこをぺろっと舐められた。
逃げられない。
頭の両側に肘でふさがれているし、だいいち上にのしかかられてる状態だ。
なんでだろう。こんなにたくさんキスされてるのに、逃げたいなんてあんまり思えないんだ。
聖さまは私の首筋から顔にどんどんとキスしてくる。
甘い、いいにおい、素敵…そんな言葉を繰り返しながらその唇が私に触れる。
最初は触れるだけだったのに、次第にキスはその激しさを増してく。
自分では確認できないけど、鏡を見ればたくさんの紅い刻印があるに違いない。
荒い息がかかる。
キスの音が響く。
いつしか、聖さまは一言も喋らず行為に没頭している。
真剣な目は、次にキスする場所を求めてさまよう。
耳、鼻、まぶた、おでこ。
首から上で、キスされてない場所なんか、ただ一か所を覗いてもう残っていない。
だから、その言葉が出るのも時間の問題だった。
「祐巳ちゃん。…唇に、キスしていいかな」
その目はあくまで優しく、手は私の頭を撫でてくれる。唇には柔らかな微笑。
なのに、私は吹き出しそうになるのを懸命にこらえていた。
聖さまが、私を怖がらせないように必死で取り繕っているのが分かったから。
優しい目、でも、私の唇ばかりを見てる。次にキスすべき場所を狙うまるで鷹のような目だ。
手。私を撫でているが、時折震えてて、私を押さえつけたいのに堪えてるのがばればれ。
唇も、乱れた息を押し殺しながら無理に微笑んでいるため、なんだか引きつったようになってる。
手を伸ばし聖さまの首に当てる。熱い血潮がどくんどくんと脈打ってるのがわかる。
こんなに興奮しているのに、本当は有無を言わさずキスしたくてしたくてたまらないのに。
私を傷つけないため? そんなんじゃない。私に嫌われるのが怖いんだ。
なんて臆病な人なんだろう。
でも、なんて激しい情熱を内に秘めた人なんだろう。
見てみたい。いつもの飄々とした仮面を脱ぎ捨て、情熱のままに振舞うさまを。
私が唇を許しさえすれば。
でも、それは水を湛えた堰に穴を開けるようなもので、その瞬間に私は呑み込まれてしまう。
だからといってここで拒絶したら、この人の気持ちは出口を求めて一生彷徨うことになるかもしれない。
見たい。見せて。
聖さまの顔を両手で挟むと、唇を寄せた。
間違えてほっぺにキスしたりなんかしたら、拒絶されたと誤解しちゃいそうなほどナイーブな人だから。
聖さまの唇をしっかり見つめる。
隙間から覗く白い歯を目標に、私のほうから、そっとキスしてあげた。
しばし、無言。
唇が離れても何も言わない。
あれ、まずかったかな、とちょっと不安に思っていると、聖さまが口を開く。
「祐巳ちゃん、もう我慢できない」
「…我慢しなくていいんですよ」
そう返してあげる。
お預けを喰った犬はやっとご馳走にありつけた。
いきなりディープキス。ほのかにアルコールのにおい。
そしてパジャマを脱がしにかかる。最後のボタンは弾け飛ぶようにして外された。
裸の胸を触られる。同じ人間なんだろうかというほどその手は熱い。
ちょっと確かめるように触ると、すぐにむしゃぶりつかれた。
「っ!」
びっくりしたけど、やめてとは言わない。
悲鳴を上げたりしたら聖さまは本当に手を止めちゃう。
だから髪を撫でて、好きにしていいよという意思を伝えた。
それが伝わったのか、聖さまが顔をあげてこっちを見る。また、キス。
「んん、んふぅ…」
ちょっとだけ苦しい。まだ息継ぎのタイミングがお互いつかめてなくて、夢中でキスを繰り返すだけだ。
二人ともからだが紅潮して、ココナツのにおいが湧き立つ。興奮した肌が、においをまき散らかしてるんだ。
さっきの聖さまの気持ちがよくわかる。甘くて、頭がくらくらして、よく考えられない。
目の前の聖さまのからだが別の生き物、いや、お菓子のようだ。
手を伸ばす。私だって、食べたい。
組み敷かれたのを引っ繰り返そうとして…失敗した。
体に力がはいってない。気持ちよくて、されるがままになっていたいというのもあるのかも。
せめてもということで、肩口にキスマークだけつけた。
「聖さまの体だって、甘いですよ」
「祐巳ちゃんのほうがおいしいよ」
おへそから首まで一気に舐め上げられた。
「んくっ!」
今度はちょっと声に出てしまう。
のけぞった隙を突いて、私のあそこをショーツ越しに聖さまの指が這う。
爪を立てるようにして布の上から引っ掻かれる。
「祐巳ちゃん、直に触っていい?」
しゅ、しゅっと擦りながら聞いてくる。
「もう濡れてるね。下着越しでも分かるよ。私が気持ちよくしてあげる…」
欲望と、不安をたたえた目をしてそんな事を言ってくる。
私は今度こそ笑みが浮かぶのを抑えきれない。
ここまでしてるのに、なんで欲望のままに突っ走らないんだろう。
一度は堰を切ったのに、最後の最後で怯えて私の許しを求めずにいられない。
優柔不断で、臆病で、自信満々と見せかけて全然そうじゃなくて…そんな聖さまがたまらなく愛しくて、胸がきゅんとなった。
むず痒い刺激を求めて、聖さまの指に擦り付けるように腰を動かす。
「祐巳ちゃん…」
まだ許してあげない。焦らしてあげる。
もっともっと、聖さまが抑えきれなくなるまで焦らしに焦らして、一気に爆発させてあげます。
聖さまの顔がゆがむ。触りたくて触りたくて仕方がない、って顔。
気持ちいい。
指の刺激もだけど、聖さまのなかで不安と欲望が戦ってるのが手に取るようで、そっちのほうがずっと嬉しい。
「祐巳ちゃん、祐巳ちゃぁん」
そんな泣きそうな顔をしないでください。ますます好きになっちゃうじゃないですか。
甘い溜息を耳に吹きかける。聖さまの限界が近い。
私たちの動きに、ショーツの布地が悲鳴を上げてる。ぐちゃぐちゃに濡れた布一枚が私たちを隔ててる。
「祐巳ちゃん」
声が震えてる。涙まで浮かべちゃって、とってもかわいいです。
犯したい犯したい犯したい犯したい犯したい犯したい犯したい犯したい犯したい、そんな素敵な目で見ないでください。
私ももう限界。聖さまを焦らしているつもりだったけど、自分もされたくてたまらない。
こんな布切れなんて、邪魔だ。
「いいですよ。聖さま、脱がせて…」
一気に足首まで下ろされ、とろとろのあそこを直に触られた。
粘っこい水音が聞こえる。お腹の下のほうから熱い疼きが広がる。
割れ目に指を擦り付け蜜をまぶすと、聖さまは私の中に入ってきた。
声にならない悲鳴。
自分じゃあんまり中のほうでしないから、新鮮で強烈な刺激が私を襲う。
自分でも知らなかった一番気持ちいいところを探り当てられ、擦りたてられる。
「あぁ、ぁあぁあん!」
素敵です。あなたの血走った目も、乱れた息も、口から垂れた涎さえも…。
これからも私にだけ見せてください。
快感に跳ねる体ですがりつき、耳元で名前を何度も叫ぶ。
「聖、すごくいい。大好き、聖、大好き…」
もうさま付けなんかしてられない。呼び捨てで精一杯だ。
「祐巳、祐巳!」
声が響く。
そのまま私は、初めての絶頂に導かれた。
ココナツのにおい。二人から出た猛烈な女の子のにおい。
それらに包まれ、私たちは一晩中愛し合った。
なんか笑える
翌朝。
遅くまで寝てて、気がついたらチェックアウトぎりぎりの時間だった。
大急ぎで身支度して、ばたばたと退散する。
「祐巳」
「なんですか、聖さま?」
聞き返すと、聖さまはぷーっとふくれた。
「またさま付けになってる。ゆうべは呼び捨てだったのに」
思い出しただけで頬が染まる。
「ゆうべは一杯一杯だったから、です!」
「ふふ〜ん。なんでそんなに一杯一杯だったのかな、祐巳は」
愛し合っているときは何度も私の顔を窺っているような人だったのに、一眠りしたらもうこんなだ。
もしかして全部夢だったんじゃないかと思ってしまう。
「ねえ、祐巳」
「はい?」
「24日は山百合会のパーティがあるだろうから…25日は暇?」
25日。聖さまの誕生日。
「二人で過ごしたい。スイートルームは無理だけど…、どこか、泊まりにいこう」
「はい!」
夢じゃなかった。横顔を見つめる。オヤジの仮面の下に隠された素顔。それを知ってるのは私だけ。
「なににやにやしてるの」
「ふふ〜ん、なんでもないですよん」
聖さまの口調を真似て言ってみる。
「楽しみですね、お誕生日」
「うん。クリスマスと誕生日、ふたつプレゼントちょうだいね」
「はいはい。聖はよくばりさんですね」
冗談めかして言う。私が呼び捨てにしたのに気がついて、聖さまはにっこりと笑った。
「うん、欲張り。だからプレゼントも祐巳も、なにもかも欲しい」
師走の大通り。
枯葉舞い散る中を、私たちの車だけが走っていく。
以上でおしまいです。
題名の誤りはご容赦ください。フラ語忘れました…。
何はともあれ聖さまおめでとー。せいさませいさま。
途中でへんなのはさまったけど、よかったー
まさに聖夜でした
おつかれさま
おあずけせいさまー
>>518 キタ━━━━(T-T)━━━━ッ!!
40℃のお風呂のような熱すぎずしかし優しい感じが蓉聖の醍醐味ですな。
そして
>>525も待ってました。正に聖夜(・∀・)イイ!!
GJ!
下種な輩は気にしなくていいですよ。
最高でした!!
蓉聖よかったー
なんだろう、エロなしでもいいやと思えてしまうけど
このスレ的にはやっぱNGなんだろうか・・・。
良かったけど、確かにエロ無しはどうなんだろうな。
後々エロい展開になるまでの前振りってんならいいんだろうけど、
始めから終わりまで無いとなると、このスレでやる意味無いと言われたらそれまでだし。
エロ無しでなんのためらいもなく投下する人が多くなったりしても、それはそれで
ちょっと微妙だ。他の人はどう思ってるのかな。エロ無くてもOK?
>>546 エロ無し一色に染まってしまわない限りは
両方読めた方がいいかなぁという印象が。
いずれにしろ厳密なルール作りは望まない方がいいかと。
ソドム系とかもあるし。
ソドム忘れてたよw。
今誰か書いてる人いるんか?
思い出したらちょっと続き読みたくなってきたんだけども。
>>547 同意。エロ有りと無しが一緒にあったほうがいろいろ読めていいや。
今考えてるネタがエロ無しで、エロ入れようとするとひどくなるっていうのもあるんだけども。
何かとってつけたみたいで破綻してたり。
蓉子「やっぱり髪が濡れると女の子って色っぽく見えるわね」
聖「ん?」
聖「………(祐巳を凝視)」
聖「うっイキそう……」
蓉子「え!? なんで!?」
聖「祐巳ちゃんの下の毛がビチョビチョになってる想像しちゃって…」
蓉子「変態じゃない!!」
>>549 つーか、「身体の触れ合い」のエロが無くても
エロさを感じさせる作品なら、充分楽しめます。
>>548 覚醒志摩子VS覚醒令さまの戦いならそろそろ決着がつくかと思われます。
令 「私、由乃のことが・・・」
由乃「令ちゃん・・・」
だが戦いはまだ終わっていなかった。
>オテル・デ・アモール
濡れ場に至る過程が最高でした
555 :
瞳×祐:03/12/26 12:37 ID:HA6rkZ9n
瞳子×祐巳投下します。
エロちょっと手前って感じです。昨夜の議論の直後にこんなヘタレで申し訳ない。
本当に些細な所だけれど新刊の設定を踏まえて書いている一文があるので、
未読でネタバレが駄目な人はご注意下さい(って、そういう人は退避済みかな)。
メル欄は「バラギフ」で。
shinoさんの聖さまは相変わらず可愛いなぁ。
薔薇の館。
テーブルについているのは私と、瞳子ちゃんのふたりだけ。他のみんなはそ
れぞれ、掃除やら用事やら委員会やらで遅れているみたいだ。
瞳子ちゃんの入れてくれた紅茶はとても美味しかった。さすがに他人の好み
を把握するのが特技の聖さまみたいにはいかないから、砂糖をひと匙追加した
けれど。
静かだなぁ。
いくつかの書類の整理を終えて顔を上げると、瞳子ちゃんはぼーっと窓の外
を見ていた。お願いしていた分の整理もあらかた片づいている様子。
これ以上はみんなが来るまで何も出来ない。今日の予定は、学園祭に向けて
の会議だから。
……ようするに、暇なんだな、私達。
「あのさー」
こういう時は、お喋りするに限る。だけど私は、そうそう面白い話のネタは
持っていない。瞳子ちゃんにもまどろっこしい説明なしでわかってもらえる話
となると……椿組の三人娘のことくらいか。「そうそう、今日お昼休みに可南
子ちゃんと会ったよ」
瞳子ちゃんがぴくりとこちらに顔を向ける。暖めすぎた室内に少し上気した
頬には、はっきりと『不快』と書いてあった。
あちゃ、間違ったかな。最近薔薇の館には乃梨子ちゃんも含めて三人揃って
来る時も多いし、特に険悪な感じはしないと思っていたんだけれど。
慌てて話題を変えようと、頭の中を検索する。ミルクホールで最近入れるよ
うになった新作パンの話? それとも祐麒がこの前してくれた花寺のちょっと
面白い話? あーん何がいいんだろう???
「祐巳さま」
かすかに椅子を床にこすらせて、瞳子ちゃんが席を立った。まだ不快の二文
字を貼り付けたまま、私のすぐ傍までつかつかと歩いてくる。といっても、大
した距離はないんだけれど。
椅子をずらして体を向き合わせると、瞳子ちゃんは私の目を真っ直ぐ見据え
て言った。
「瞳子、もう我慢できません」
へ?
「えっと……何が?」
可南子ちゃんと一緒に山百合会の手伝いをすることかな。でも、それなら瞳
子ちゃんは私と賭けをしたわけじゃないんだから、そんなに辛いならやめても
らっても構わないのに。あ、でもそうすると大好きな『祥子お姉さま』と一緒
にいられる時間が少なくなるのか。うーん、難しいなぁ。
「違います。細川可南子のことは決して好きにはなれませんが、それとこれと
は別です。仕事は仕事として、必要があれば彼女とも協力してやれますわ」
「……私また、百面相してた?」
こくり。瞳子ちゃんは白くて細い首を倒して頷いてみせた。
「じゃぁ、何が我慢できないの?」
すると、瞳子は黙ってうなだれてしまった。何だかさっきより耳のところが
赤くなってきている気がする。確かにこの部屋はちょっと暑いけれど、何であ
んなに赤いんだろう。熱でもあるのかな。
大丈夫? そう言おうとした瞬間、私はふわりと抱きしめられていた。多分、
椅子ごと。
「祐巳さま……!」
叫ぶように、絞るように、瞳子ちゃんが私の名前を呼ぶ。
「と、瞳子ちゃん?」
ちょっと戸惑ったけれど、私は意外と冷静だった。急に抱きしめられるのは
今年の春先まで散々経験済みだったし、真っ正面からぶつかってきてくれたお
かげで覆い被さるように瞳子ちゃんの体が私に迫ってくるのがはっきりと見て
取れたから。聖さまもあんな不意打ちをなさらなかったら、毎回恐竜の子供の
鳴き声を出さずに済んだのに。
頭に触れる瞳子ちゃんの胸が、耳のすぐ下を通る瞳子ちゃんの腕が、かすか
に震えている。
「瞳子ちゃん……どうしたの?」
いいえ、いいえ、何でもありません。瞳子ちゃんのささやき声が聞こえた。
「辛いことがあったら言ってくれていいんだよ? 私にも何か出来ることがあ
るかもしれないし」
今度は瞳子ちゃん、頭をぶんぶん振っているみたいだ。私の顔は瞳子ちゃん
のお腹にぴったりくっつけられてしまっているので、振動でしかわからないん
だけれど。
それからしばらく、私達は動かなかった。
震えがとまると、瞳子ちゃんはそっと体を離した。椅子の背もたれに回して
いた腕をほどいて、今度は私の両肩をがしっとつかまえる。
「祐巳さま」
初めて会った頃からは想像もつかないような、真剣な表情。いつもの演技が
かった感じが少しもしない。茶色っぽい瞳がふっと近づいた。
キス。
キスされてるんだなぁって、頭の隅で冷静に観察している自分がいたけれど、
よく考えたらこれはファーストキスだ。聖さまにしてあげなかった、お姉さま
とも一度もしたことのない、唇と唇のキス。
不思議と、嫌じゃなかった。
一瞬離れて、また合わさる。上唇と下唇の間を何かやわらかい物が這って、
瞳子ちゃんが舌を入れようとしているんだなってわかった。ディープキスって、
知識だけは一応あった。舌と舌を絡ませるなんて、何だか気持ち悪いって思っ
ていた。だけど。
瞳子ちゃんがそれを私にしようとしていること、それも不思議と、ちっとも
嫌じゃなかった。
「ん……」
吐息が漏れるのに併わせて少し口を開けると、一瞬瞳子ちゃんの舌の動きが
止まり、そしてすぐに入ってきた。
やわらかくてあたたかい、それは一つの生き物のようだった。私の口の中を、
少しずつ探るように進んでいく。頬の内側が、唇の裏、歯が、舌が、丹念に舐
められていく。
気持ちいい……。
これだけ気持ちいいんだから、私も瞳子ちゃんに同じことしてあげたら、瞳
子ちゃんも気持ちいいのかな。
思い切って舌を伸ばしてみる。瞳子ちゃんの唇に触れると、そこはしっとり
と湿っていた。ほんの少し甘い味がする。きっとこれはリップクリームの味。
美味しいのがちょっと嬉しくってちろちろと小刻みに舐めとると、瞳子ちゃん
は身をよじった。
「ふぁっ……あんっ」
瞳子ちゃんの歯はとてもつるつるしていた。歯並びがいいなぁって前から思
っていたけれど、こうやって舌で触ってもそれがよくわかる。
さっき瞳子ちゃんがしてくれたみたいに順番に口の中に舌を進ませていくと、
合わせた唇の隙間からもれる瞳子ちゃんの息が、段々あがっていくのがよくわ
かった。
はぁっ……はぁ、はぁ……。
そして、きっと、私の息も同じくらい荒くなっているんだろう。
何だか頭の中がじんじんと熱く、上手く思考が巡らなくなってきた。
まだ肩を掴んでいた瞳子ちゃんの手が、少しずつ、体の方へ回ってくる。鎖
骨の上をすべって、私の胸へ。
やわらかく、だけど少し乱暴な手つきで、胸を揉まれた。息が苦しくなって
思わず口を離すと、今度は首筋についばむような軽いキスを何度もされた。
「祐巳さま……祐巳さまぁ……」
瞳子ちゃんの手がうごめく度に、胸の奥から何とも言えない心地よさがわき
上がってくる。だけど、何だかもどかしい。セーラー服が、下着が、瞳子ちゃ
んの手のあたたかさを伝えてくれない。
直接触って欲しい、そう顔に出してしまったのだろうか。熱っぽい瞳をして、
私のタイに手をかける。解けると、今度は襟元から手が忍び込んできた。
瞳子ちゃんの手は、予想に反してひんやりとしていた。狭い隙間から無理矢
理進入したせいか、少し動かしにくそうにしながら胸を目指しておりていく。
衝撃が走った。
「あぁんっ!」
先端に冷たい指先が触れて、思わず大きな声が出てしまった。気持ちいいと
か、そういうことを考える間もなく。
その瞬間、瞳子ちゃんの手も離れてしまった。まだ思いきり近い所に
ある顔をみると、びっくりしたような表情をしている。目にはさっきまでの熱
い色がない。もしかして、驚かせてしまったのかもしれない。
「……瞳子ちゃん?」
呼びかけると、弾かれたように二、三歩後ずさった。それでもこちらを見据
えて離さない目が、少しずつ潤んでいく。
だけど、瞳子ちゃんは泣かなかった。涙をこぼさずに、代わりに心をこぼし
た。
「祐巳さまが細川可南子のことばかり見ているから、あの人のことばかり話す
から……!」
そして、くるりと背を向けると、ビスケット扉を勢いよく開けて出ていって
しまった。ものすごい勢いで階段を駆け下りる音が、小さくなる。
瞳子ちゃん。
最後の言葉が、まだ少しもやがかかったように不鮮明な頭の中で、くるくる
と回った。
END
〜その頃、薔薇の館一階〜
「あれ? どうしたの?」
「あっ、令ちゃん」
「『お姉さま』でしょ。上、行かないの?」
「だっ、ダメっ!! 絶対ダメっ! 行っちゃダメ!!」
「? 何? 何で??」
「ダメっ、ダメっ、ダメなもんはダメーっ!」
「由乃、そんなにひっぱらないで。制服だからのびないと思うけど」
「あぁん、何で令ちゃんこんな時にそんなに落ち着いてられるのよっ!」
「こんな時に……って、今ここに来たばかりだし、由乃はダメしか言わないし、
何もわからないんだもの。あたふたしようもないわ」
「もうっ、令ちゃんの馬鹿っ! とにかく上はお取り込み中なの。行っちゃダ
メなのっ」
「お取り込み中? 誰が? 何か揉め事?」
「違うわよっ!」
「じゃぁ何?」
「……」
「由乃? 顔が赤いわよ? 大丈夫? まさか具合悪いの!?」
「……違うわよっ、令ちゃんの馬鹿バカばか馬鹿ーっ!!」
564 :
瞳×祐:03/12/26 12:48 ID:HA6rkZ9n
すみません、調子に乗って最後くだらない物をつけてしまいました。
本当は由乃に「祐巳さんが取られちゃう……!」とか言わせて次に繋げたかったんですが、
どうしても私の中では黄薔薇一家はギャグ担当みたいです。
だから、上の由乃×祐巳とか、シリアスな黄薔薇見るとすごくドキドキ。
イイヨ(・∀・)イイヨー
ヘタレさんの余計な前書きや自作解説は要りません。
ウザいです。
…冬休みだな。
冬休みですね……
覚醒志摩子VS覚醒令さまてチョト見てみたいな。
2人とも普段温厚なだけに。
令さま(酒で豹変Ver.)のSSは面白かったな
謀ったつもりで食べられる江利子さま
そういえば麒令の続きまだかな
いらん
まだかなまだかなー
甘甘のSSまだかなー
麒令のおねえさまっ
江利子さま、思ったより真剣に付き合っているようで安心した。
このスレにとってはいいのかどうか疑問だが。
まあでも山辺さんやら江利子さんの親御さんの性格から考えて
ほんとに一緒になるにしても江利子さまが卒業してからでしょう
それまではチャンスはある。
なんのチャンスだ。
……いや、みなまで言うなw。
卒業まではあるチャンスというと
てゆうか令さまも我慢してないで食っちゃえばいいんだよな
新刊読んでいたら、急に、放置されっぱなしの聖×江利子を見たくなった。
続きまっているよー。
>>569 まさか志摩子を例えた「羊の群れに一匹混じった狼」というのが、
実家が仏家だったというオチだけだなんてよもや信じてないだろうね・・・。
志摩子「コインを投げて、もし表だったらみんなと一緒にこのゲームと戦うわ。
でも。裏が出たら・・・ このゲームに乗ります」
静 「志摩子さん・・・・」
ダッダダッダダダダダ
令 「お父さん! 私にも見えます! 志摩子の周りの空間が!」
由乃 「令ちゃん・・・ 綺麗・・・・」
志摩子「・・・・」
カキーンカキーンドカドカドカダダダダダカキーン(すごいバトル)
まあもちろんこの他にも志摩子さんをストーキングする「ラストガール・スタンディングはこの私よ」
とのたまう蔦子さんとかも居るがな。
蔦子 「ふふふ、覚醒したとはいえ白薔薇の志摩子さんも結局はお嬢様なのね。
こんな事態なのに小用のためにトイレに入るなんて。・・・。
ま、このゲームをクリアしたら撮った写真を全部現像するんだ。そして裏で流すの。
クリアしたら許可する人はみんな死んじゃってるし、権利は全部私のもの。薔薇色の未来が(以下妄想中)
・・・・。・・・・。・・・・・・。長いトイレね。・・・・ハッ!!」
志摩子「・・・・」(微笑みながら遠ざかる)
蔦子 「・・そんな、どうして・・・・」
カチッ
蔦子「ゆ、祐巳さ・・・」
ドカーン!!
───残り22名。
その朝、私はいつものように登校してくる少女たちにカメラのレンズを向けていた。
共通のクラシックな制服を身にまとい、私の目の前を行き過ぎていく少女たち。
その中に、その頃同じクラスだった級友の姿を目に留めた私は
一言挨拶しようと踏み出しかけたが、私より先にひとりの女生徒が背後から彼女に声を掛けた。
生徒会の役員であり、端麗な容姿で学園内の皆に敬愛されていたその女生徒は彼女に近づくと、
声を掛け、形を崩していた胸のタイを整えて立ち去った。
呆然としたような、上気したような級友の表情を今も鮮明に思い出せる。
二人の様子を写真に収めながら、私は胸の内で即座にその作品に題名を与えた。
タイトルは、『躾』だと。
(武嶋蔦子著・『取り戻し難き日々』より)
これは今世紀初頭、少女を題材にした写真で名を馳せた芸術家、武嶋蔦子の回想記からの一文です。
この時代は若者の性意識の低下、メディアへの過剰な依存が社会的に指摘された時期でしたが、
名門校の中には上級生が下級生と一対一で自主的な指導を行うといった古くからの習慣も
いまだに根強く残っていたようです。
志摩子さんに出会う前に聖さまが祐巳すけに会ったらどうなるかという夢を見た。
「ごきげんよう、そこの天使さん。タイが曲がっているよ」
結構面白かったのだが…最後に聖さまが宇宙飛行士になっていた。
「祐巳ちゃん、見てる? やっぱり地球は青かったよ」
一体なんなんだ、これ。
江利子×由乃でいいのはないのか?
バラギフ読んだらどうにも…いや、エロである必要性はないんだが
|
|゚Д゚)
|⊂ §
「親友(祐×由)」最後まで投下行きます。
「あぁ…ん…ちゅぱ…ふぁぁ」
膝が擦れるたびに、祐巳さんの可愛い声が、塞がれている唇から漏れる。
柔らかい唇を味わっている間、口付けに夢中になってる由乃の膝は祐巳の大切な場所にあてがわれているだけ。
けれど…「ぐちゅ、ぴちゅ…」キスとは違う水音が由乃の耳に聞こえて来た。
祐巳の腰が、自分から女の子の大切な場所を擦り付けるようにイヤラシく動き、
擦れている部分から、エッチな音が響いているのだ。
つぅぅ…と銀の糸を引かせ、由乃は無理矢理唇を離した。
同時に、膝も一歩引いて祐巳さんが擦り付けられない位置に。
「…ぇ…?」
どうして?と言いたげな表情にぞくっとしながら、顔に出さないよう平静な声を出す。
「祐巳さんのエッチ。自分で私の膝に…シテたでしょ?」
最初に責め始めたのは由乃なのだが、そんなことを気にしたら負けだ。
「…ご、ごめんなさい!私」
しょんぼりした表情、自分のエッチな行動を思い出したのか、羞恥に染まる頬。
やっぱり祐巳さんの百面相って…可愛い。
「気持ち良かったんでしょ?祐巳さん」
また、抱きしめて優しく囁いてあげる。
令ちゃんの愛読書に書いてあった通り、責めた後は優しく。
「……」真っ赤な顔で小さく頷く祐巳さん。
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる!」
「え…ぎゃっ」
あ、聖さまが言っていた怪獣の鳴き声?
スカートをまさぐり、ショーツの中に手を入れながらクスリと笑う。
「あー、祐巳さん、もうぬるぬるだ」
既にショーツはびっしょりで、祐巳さんの誰も触れたことが無いであろう秘裂は
とろとろにとろけていた。
「言わないで…由乃さっ…んんっ!!」
祐巳さんの柔らかい溝をなぞって…ピンッと固くなっているお豆を、熱い愛液に濡れた指で摘んだ。
くにゅ、くにゅ…。ここを弄くる度に、声も出せず震える祐巳さん。
えっちなおつゆがコレまで以上に流れてるのが指先から解る。
あ、唇が半開き…美味しそう。
「れろ…ん、ちゅ」
祐巳さんの唇の端から流れる銀の雫を顎の先から口元まで舌で舐め取る。
そして、そのまま半開きの唇に、由乃の形のいい唇が再度重ねられて…
既に暗くなり始めた薔薇の館。無垢な天使達の憧れ。
今その神聖な館の一室から、イヤラシイ水音がひっきりなしに響いている。
親友に唇を塞がれて、嬉しそうに舌を絡め、穢れを知らなかった乙女の泉をかき混ぜられ、
もっと…というように腰を小さく振る紅薔薇の蕾。
こんな場面を祥子さまが見たら、令ちゃんが見たら、どう思うだろう?
そう考えるだけで、祐巳さんを責める指と舌が激しく…触れてもいないのに流れる愛液が
由乃の太ももを伝い、床に水溜りを作る。
ぷちゅ…ぐちゅじゅぶずぷ…ぐちゃ
祐巳さんの膣で指が踊る。親指はちゃんとお豆を苛めてあげてる。
足をいっぱいに開いて、腰を動かして…すごく可愛いよ、祐巳さん。
「ぁっぁ…らめぇ…由乃さん、由乃さぁん」
唇が離れた事を責めるように、祐巳さんが由乃の名を呼ぶ。
ああもう、至福。
「祐巳さん、今いっぱい気持ちよくしてあげる。…大好き、愛してる。」
ああ、令ちゃんがいるのに何で祐巳さんに告白してるんだろ?
しかも、愛してるって言っちゃってる。
「よ…しの…さん?」
ぐちゅ
「ふぁぁぁっ!」
考える暇なんて与えない。悔しいから祐巳さんにも言わせる。
「祐巳さんは?私のこと好き?…愛してる?」
ぐちゅぐちゅ…。弄くってる途中で知った祐巳さんの『弱点』をいっぱい責める。
狭くてきゅっと締め付ける感触が可愛い膣内の敏感な部分とか、お豆を剥いて親指で転がしたり…。
でも、愛してる?って聞く時だけ、わざとゆっくり。
「やっ…止めちゃ…やぁ…んっんっ。由乃さん、好き…大好きぃ」
「愛してる?」
「ぁ…うん…愛してる…えっ…やぁぁぁぁぁぁ!!!」
ぷしゅぅぅ…ぴしゃ
一番聞きたい言葉を聞かせてくれたご褒美に、ぐちゃぐちゃに苛めてあげると、
祐巳さんのアソコは、これ以上無い位、由乃の指を締め付けた。
指を引き抜いた途端、お漏らしのように、由乃の掌に熱い飛沫を浴びせかけ始めた。
祐巳さんは放心状態。
…これが潮吹きかぁ。
ちろっと舐めてみる……とても、美味しかった。
帰り道。
「すごいことしちゃった。令ちゃんには秘密だからね」
「うん、祥子様にも秘密にしなきゃ…。でも、由乃さん、これって浮気じゃないのかな?」
「(正真正銘の浮気だよ祐巳さん)…親友だから大丈夫」
「よかったぁ。ちょっと心配になっちゃって。…あ、愛してる、って言っちゃったし」
「祐巳さん、解って無い。親友同士なら、あんな風に恋人ごっこしたりもするんだよ
(何で私、こんな大嘘がすぐ出てくるんだろう?あ、令ちゃんの本に書いてあったんだ)」
「…それじゃ…由乃さん」
「何?」
「また、しようね。愛してる」
「な…何を言うかと思えば祐巳さんってば」
「テレなくていいじゃない」
「テレてなんかないっ…言われなくたっていっぱいするから」
「……ぇ…いっぱいって…(百面相)」
由乃、暴走したまま最後まで突っ切ってしまいました。
最初の黒祐巳構想はどこへ_| ̄|○
〃∩∧_∧
⊂⌒( ´・ω・) <
>>587-592 `ヽ_っ⌒/⌒c 「親友」ってのも奥が深いな・・・
⌒ ⌒
>「(正真正銘の浮気だよ祐巳さん)…親友だから大丈夫」
ワロタ。乙カレー
>584
書き出したがクソ長くなりそうなうえにえろもなし、
しかもほぼオリジナルストーリになってしまうのでやめますた。
>596
584は多分、581の脳内映像を直に「うpキボン」したのではなかろうか?
どうやったらそんなことが可能なのかは、584に聞かんと解らんけど・・・
可南子とか瞳子ならそんな尋常でない真似が可能。
祐巳や由乃も頑張ればなんとか出来そうだけど、令や乃梨子にはたぶん無理。
>>555-564 瞳子カワ(・∀・)イイ!!
こういう面を見ると、瞳子のが紅薔薇向きな気がするなあ。
前スレの乃梨子SS投下します
NGはシリアス下げで
601 :
シリアス:03/12/27 22:55 ID:iwRkVQCJ
「ねえ?乃梨子、明日一緒に出かけない?」
「うん、いいよ。 最近志摩子さんと一緒に出かけてないしね。」
最近乃梨子を誘っても断られることが多い。
なので今回の誘いを断られなくてすごく嬉しかった。
由乃さんと祐巳さんのおかげで以前のように乃梨子が迫ってくるようなことは無くなったし、
お互いの気持ちもより理解することもできた。
由乃さんとも、あの事があってから話す時間が増えたし、
乃梨子も祐巳さんと親しい関係になっている。
私が嫉妬するくらいに・・・・・・・・。
祐巳さんを見かける時、いつも乃梨子がいるくらい最近は二人一緒だ。
何かあったとすれば、私が乃梨子を避けていた時期に何かがあったんだろう。
そんなのあったっけ
603 :
シリアス:03/12/27 22:56 ID:iwRkVQCJ
昼休み、私は思い切って祥子様に話を切り出した。
「すみません祥子さま。すこしお時間もらえませんか?」
「いいけど。何の話?」と、祥子さまは見当もついていない様子だ。
「ここではちょっと話しづらいので、移動しましょう。」
私はそう言って、人のあまりいない校舎入り口まで歩いた。
私は下駄箱の前あたりに着くと、周りに人がいないことを確かめてから
祥子さまと向き合い、話し始めた。
「それで話ってなんなの?」
「実は祐巳さんの事なんですけど・・・・・。」
「祐巳の?」
「ええ、祥子様は最近祐巳さんの様子がおかしいとは思いませんか?」
祥子さまは、少しの間考え込んだ後、
「特に無いと思うけど・・・・・。祐巳と何かあったの?」
「いえ特にないです。お時間取ってしまって申し訳ありませんでした。」
604 :
シリアス:03/12/27 22:56 ID:iwRkVQCJ
「別にそんなことないわよ。 今度なにか相談したいことがあったら、遠慮なく言ってみなさい。」
と、言うと祥子さまは立ち去っていった。
(祥子さまは気づいてないのかしら? と、なると・・・・由乃さんなら・・・)
これから何をするかを考えながら教室へ戻ろうとしていると、
目の前のトイレから乃梨子が出てきた。
(おかしい。ここのトイレは、ほとんど二年生が使っていて、普通一年の乃梨子が使うことなんて
ないのに・・・・。)
私は、なぜか乃梨子から見つからないように身を隠した。
なぜだか分からないけど、たぶんこれが女の勘というのだろう。
そして、その勘は的中したらしい。
乃梨子が出て一分くらいたった頃、すこし俯き加減に祐巳さんが出てきたからだ。
傍目から見ても、いつもの明るい雰囲気ではなく、ぶつぶつと不気味に何かを呟いていた。
私が声を掛けようと祐巳さんへ近づくと、祐巳さんは私と目が合った瞬間どこかへ逃げようとした。
「待って!!祐巳さん。」と声を掛けても、一度も止まる気配も見せずに行ってしまった。
(あの逃げ方は尋常じゃない。 いったい何があったの?祐巳さん。)
その後の授業は、やる気が起きずモヤモヤした気持ちのまま過ぎていった。
605 :
シリアス:03/12/27 22:57 ID:iwRkVQCJ
放課後、薔薇の館へ行くと令さまと由乃さん達がお茶を飲んでいた。
「あら、志摩子さん一人?」と由乃さんが聞いてきたので、
「ええ。他の方達はまだ来てないの?」と返すと、
「うん。祥子さまは家の用事で、祐巳さんは調子が悪くて、後乃梨子ちゃんは・・・。」
途中言葉に詰まった由乃さんは令さまに視線をやると、
「乃梨子ちゃんは、さっき私がここに来る途中にちょっと用事ができたって言ってたわよ。」
と令さまが由乃さんの言葉を補足した。
「乃梨子がですか? いつもなら私にも言ってくれるのに・・・・・。」
「ああ、なんか一緒に住んでいる親戚の方の手伝いをしなきゃいけなくなったらしいよ。」
と言い終えて令さまは紅茶を一口飲むと、
「それと乃梨子ちゃんからあなたに伝言で、明日は一緒に出かけられないって。」
「あ・・・・・そうですか。」
「お、落ち込むことないよ志摩子さん。 また来週にでも誘えばいいじゃない。ね!!」
よほど落ち込んでいた顔をしていたらしい。
「うん・・・・・大丈夫だから・・・・。」
606 :
シリアス:03/12/27 22:58 ID:iwRkVQCJ
本当は大丈夫なんかじゃない。自分でもこんなことで泣きそうになるなんて情けなくなってくる。
それとともに、私が乃梨子のことを本当に好きなんだとつくづく思った。
「令ちゃん・・・」と由乃さんは令さまに視線をやると、令さまは館から出ていった。
部屋の中に私と由乃さんのふたりだけ。 由乃さんが私にゆっくりと近づく。
視線を少し下にした私の目に由乃さんの胸の辺りが映る。
「あっ」
いきなり由乃さんに身体を引き寄せられ、私の身体が由乃さんに寄りかかるかんじになった。
「あのさ」
それはいつもの由乃さんとは違う優しい口調
「本当に大丈夫だよ。」
「うん」
「志摩子さん達に何があったかは知らないけどさ・・・」
「うん」
607 :
シリアス:03/12/27 22:58 ID:iwRkVQCJ
私達だってさ・・・前にあんな事があって喧嘩とかしてたけどさ・・・」
「うん」
「今はすごく仲がいいしさ・・・」
「うん」
「今でも志摩子さんが乃梨子ちゃんのこと好きだったらさ・・・」
「うん」
「乃梨子ちゃんも志摩子さんのこと絶対嫌いになんかなってないはずだよ・・・」
「うん」
「たぶんさ・・・」
「うん」
「きっとちょっとしたすれ違いだよ・・・」
「うん」
「由乃さん」
「ん?」
「もうちょっとこのままでいいかな?」
すこし涙声になった私のこえ
「うん いいよ」
その声を聞いた後、夕日の差し込む部屋で私は由乃さんの胸の中で泣いた
608 :
シリアス:03/12/27 23:02 ID:iwRkVQCJ
どのくらい時間が経ったのか、部屋の中はさっきと比べ薄暗くなっていた。
私は顔を由乃さんの胸から離すと、由乃さんの顔を見ながら言った。
「由乃さん・・・・ありがとう。 私もう少しがんばってみるから。」
「うん。また何かあったら相談してね。」
その後私達は薔薇の館を出、暗くなった校内を歩いた。
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
校門で由乃さんと別れの挨拶をする。
もうウジウジするのはやめよう。
そう誓って私は歩いた。
こんなの志摩子じゃねえ
610 :
600:03/12/27 23:04 ID:iwRkVQCJ
今回も駄文なうえにエロなしです
次はエロありなのでよろしくお願いします
なんかしらんけど無粋なこと書く人に限ってやたら即レスだよね。
暇なんだろうなぁー
>>600 607がよかったです。がんがってください
>>602 >>609 色んな意見があって良いと思うから、発言内容は別にいいんだが
それよりも、言いたいことは作品の投下が終わってからにしる!
あぁ、もう見苦しい・・・
>593
お疲れ様でした。
楽しく読ませていただきました。
私が前スレで書いたものを料理していただけたのですね。
ごちそうさま。
>>600 乙〜。
こんなこと聞いてすまないのだけど、志摩子さんと由乃の会話の背景にあるものが
よく分からないんだけど……前スレ124と158(乃梨子×祐巳)のお人だよね(違ったらスマソ)?
祐巳と乃梨子のことは前スレの内容から推察できるんだけど、志摩子と由乃って今までの
話の中でなんかあったっけ……一応今、前スレ洗ってみたんだけども、それでも自分が
なんか読み飛ばしてるのかな?
615 :
614:03/12/28 00:41 ID:D5DHxsBu
うが!書いてる間に真相が!?
ホントすまん……・前スレ読みなおしてくるよ _| ̄|○
気を落とすな。イキロ。
令「あのーお姉さま、電気つけません?」
江利子「え?」
令「いえ、今日雨で薔薇の館の中暗いじゃないですか」
江利子「そーねこう部屋の中が暗いと」
江利子「変な気分になっちゃうもんね」
令「いやっ目が悪くなるでしょ!?」
聖「ハァハァ」
令「私を見ないでください!!」
>597
1月2日に宝船の折り紙とマリみてとプラネテスを枕の下に敷いて寝るべし
619 :
600:03/12/28 19:50 ID:tggiovPf
ヒトイネナァ
年末だしなぁ。
それでも作品の投下が途切れてないんだ。ありがたいことではないか。
「いばら〜」の栞サイドの話書きたいが、
残念ながらスキルがないんだよな。
薔薇の館に二人きりだったある日、紅薔薇様の生徒手帳からこぼれた一枚の写真を手にした祐巳はその場で硬直してしまった。
被写体は紅薔薇様、その衣装はブルーのビキニ。冗談のように切り詰められた布は小さな三角形に収まり、そこから溢れ出しそうなボリュームの姿態をなんとか収めている。
だが背景は海岸でもプールでもなく、私服の通行人に溢れている繁華街だったことが祐巳の身体を固めてしまった原因だった。
「あ…ああ…あ…あの紅薔薇様……こっ、こっ、こ、これ……落しました!」
何とかその衝撃的な姿を収めた写真のことを考えないように、平静を装うつもりで見事に失敗している祐巳の声は震えたまま蓉子へと差し出す。
「あら、ありがとう♪」
……紅薔薇様、どうしてこの写真見られてそんなに優しく笑ってられるんですか? 祐巳の背中に得体のしれない汗がひと筋流れる感触がある
「何か聞きたいようね?」決して隠し事の出来ない祐巳の表情の変化を優しく眺めつつ、蓉子は笑顔のまま聞いてくる
「………………この写真……なんで?」
まともな言葉にする事もできない祐巳の思考がやっと搾りだしたセリフは、あまりにも抽象的過ぎ、はしたない言葉遣いになってしまう。
「それはねぇ……気分転換よ♪ 誰も私を知らない所で心の中にたまった物を解放するの、祐巳ちゃんも付き合ってみる?」
ああ……紅薔薇様……なんて「いい笑顔」でとんでもない事を言ってるんですか?
祐巳は何か触れてはいけない物に触れ、牢屋に閉じ込められようとしている囚人の気分になっていった。
こんなSSを書こうと思っていたり……。
>>623 そこまでやって投下しないのは罪ですよ。(;´Д`)ハァハァ
由乃につけてみた
明日の冬コミで会おう
職人さんの作品が買えるのかな?
明日も仕事だけど、だったら頑張ってみようかな。
行けばわかる?
おぜう様探偵志摩子買えなかった…
大人向きの同人SSは明日?
>>627 いや、単なる宣伝野郎です
以前SSに即した絵を描こうか、と言って以降音沙汰無しだったモンですがね(w
すんませんでした_no
コミケにて上京中。ラブホ先生に会ったw
誰か宣伝しる
買うぞっ
「冬コミマリみて」で検索してみると、
ずいぶんたくさん参加してるんだね。
>>630 ラブホ先生によろしくw。
ってもう別れちゃったかな。
漏れは読書以外に頭の弱い趣味がもう一つあって、
2chでそっちのスレも見るんだが
やっぱそことここに投稿される文章の質、全然違うな。
名無しの何気ない書き込みにも国語力の差が出てると思うよ。
どうでもいいけど。
ジャンルが絵じゃなくて文なだけに
自然と国語力の高いのが集まってくるのかねぇ?
>>628 やはり数が少ないか?
地方人だが通販には流れないものか?
漏れも昔、何度か直接送ってもらったことあるんだけど
もう連絡つかないんだ。まいったな。
削除されちゃったのかな?
やっぱ小説だけじゃ駄目なのかな?
スレ違い本当にごめんなさい。
冬コミ、あまり長い時間いられないので、どなたかお薦めのサークル教えてください。
捨てアド晒しましたのでよろしくお願いします。
やっぱコミケやら年末年始やらで職人さんも忙しいのかな。
コミケ行った人は萌えネタを溜め込んで帰ってきてくれるといいんだけども。
今来てるんだけど、
いいもの見つからない。欝。
昨日・今日とエロはどうだったんだろ?やっぱり一般向けばかりかな?
(漏れもスレ違いなのは承知しております…)
まあエロの方が多かったりしたら、それはそれでアレなんだけどもね。
お目当てのマリみてサークルみつからなくって、終わりまで
あてどもなくさ迷い歩いて悲しくなった。
おみやげまで持ったのに、日にち間違えたのかも…。
しかし間違いと思った記憶とはすぐに消えてしまうものですね(涙。
逆はどうなんだろう。それはそれでがっかりしただろうね…。
しかし活気がありましたよ。コミケは。あんなに作り手がいっぱいとは。
エロもエロっぽかったし。
マリみて同人誌って百合的レズ物に走るか野郎に陵辱かほのぼのギャグコメ
の三つが圧倒的に多かった。つーか、ちょっと探すとすぐマリみて本Σ(゚Д゚;
おれはその3つ以外にジャンルがあるのかと聞きたいが・・・
このスレでは百合かギャグが中心だが、実際には皆どういうのが好きなんだろうね?
ドキドキするぐらいいやらしーい話が読みたいな。
でもそこが原作の制約があるから難しいのか。
マリみてはある種聖域みたいに思ってるので、
純愛かギャグ以外買ってきてない。
>>649 それはあるな。漏れもエロはここのSSだけで十分です。
というかコミケなんて行ったことねーよ。
そろそろスレ違いですわよ、お姉さま方。
マリみてはあくまでソフトで甘甘な百合話でいいよ。
>>634 ネトゲ仲間なんでオフ会&コミケ収穫自慢大会で合流しました。
マリみて同人誌はツボにハマる物がなくて、今回はまったくの手付かずだったそうで。
つーか、アンタの趣味が変わってるんだと皆に突っ込まれてましたがw
そっかラブホ先生は収穫ゼロだったのか。
まあ、そりゃあマリみてでラブホものを探すのは大変だろうからなw。
エロ担当はヤミ帽、ほのぼの百合担当はマリみてってことだな。
いずれにせよ、男はいらん。
エロ系のSSについてはこのスレかなりLv高いっていうか、
他のものがLv低いっていうか……。
金払わずにいいもんが読めるっていうのは嬉しい話だね。
このスレの住人で本出した香具師はおらんのか?
>655
>他のもの
このスレの非エロ系?他スレ?
どっちにしろ、あまり穏当な発言じゃないな。つーか、2行目が余計。
介錯の新刊見て、なんでワるきゅーレで女学園編があったのか納得。
結局、マリみてか……
にしても、エロにしてもギャグにしても三日目だけで物凄い数が出てたと
思いますわよ、お姉さま方。
エロ向けはふたなりも多かったし。……生やすなよ。
この分じゃ同人格闘ゲーになるのも時間の問題か? 既にありそうだが。
>>657 同人誌とかのマリみてのエロ系ってことじゃないのかな<Lv低い
なんか適当に原作1巻だけ読んで描いてみましたみたいのも結構あったとか何とか。
>>659 「マリドン」のとこの次作がアクションゲーム「マリカク」なので、
ひょっとしたら格闘アクションゲームかも
この1年たくさんの良作にめぐりあえたことに感謝。
来年も素敵な作品にいっぱい出会えますように。
自作投下は・・・まあ、気が向いたら。
それでは、みなさま良いお年を。
なにやらスレの人のHP開設が続いてますな、がんばれー
そして作品投下を掃除しながら待ってみる。
コミケ明けて来てみたらいつの間にか同人スレ(?)みたいな話になってるけど、
とりあえず次スレにいってなくてよかったー。
職人の皆さま方、今年は数多くの素晴らしい作品で楽しませてもらいました。ありがとう。
来年もよろしくお願いします。
>>663 記憶が確かならば、これで3人目だね。
ここから去って行かれたら悲しいけど、今のところみんなスレにも
投下してくれるみたいだし。
なんにしてもまとめて読めるのは嬉しいぞな。
元旦は家族で過ごし、二日に聖さまと合宿に行きたい俺の数→(1)
それでは、ごきげんよう〜
俺は江利子さまとハワイへ行きたい。
今の保管庫の人が行方不明なので
俺が保管庫作ってみたがURL晒して良いか?
よいよい
なんか正月もすぐそこなので
初詣SS書こうかと思っているんですが
ネタが少ないです
なにかネタがあったらお願いします
皆さんごきげんよう。
紅白も始まったというのに、一人ノートPCに向かってSSをかいてみますた。
また例によって聖X裕でつ
大晦日もの。エロなし。
メル欄は”shino”
大晦日。
紅白を見てる途中でお母さんに早くお風呂に入っちゃいなさい、とせっつかれた。
「えー、演歌の時間帯になったら入るよ」
私がそういうと、お母さんは何いってるの、この子はという顔をする。
「もう9時半じゃない。早く支度しないと間に合わないよ」
「間に合わない?」
首を傾げる。どこか出かけるなんて予定、あったっけ?
「とにかく、お風呂沸かしたから早く入りなさい」
わけが分からないままとにかくお風呂に入る。
湯船に入ってずっと頭をひねってみても、やはり心当たりはない。
と、かすかにインターホンの音。来客の気配。
誰だろう、親戚かな?
ほかほかの髪をタオルで拭きながらリビングに行くと、そこには信じられない人がいた。
「お、祐巳ちゃん久しぶり」
「どっ! どどどどどーして!?」
優雅にお茶をすすりながら、私にだけにたりとした笑みを向けるなんて器用なことができるのは、
世間広しといえどこの人しかいない。
「聖さまっ!?」
「あたり。やーね、久しぶりだからって私の顔忘れちゃった?」
そこへ、お茶菓子を持ったお母さんがやってきた。
「祐巳ちゃんが早くお風呂から出ないから、佐藤さんに上がって待っててもらったわよ」
眩暈がした。
また、この人は何かやってくれたんだ。
裕巳はいつ出てくるんだ?
わけが分からないまま支度を終えると、聖さまの車に乗せられた。
「じゃあ、初詣、行ってらっしゃい」
送り出すお母さんの言葉で、ああ、私は初詣に連れて行かれるんだなということが理解できた。
「聖さま」
「ん?」
「いくらなんでも、この不意打ちはどうかと思いますよ」
「あっはっは。ごめんごめん。思いついたのさっきだから」
どうしてこの人はこういつもいつも思いつきで行動するんだろう。
「だれかほかのお友達と行けばよかったのに」
「うーん、大学の友達ってみんな帰省しちゃってんだよねぇ。それに、祐巳ちゃんと行くのが一番楽しいかなって」
「よくうちのお母さんがOKしましたね」
「そう? リリアンの佐藤聖と申しますが、って言ったとたんもう何でもあり状態だったよ」
ああ、お母さんの聖さま崇拝は留まるところを知らない。
「で、どこに行くんです」
「お寺。あんまり観光化してないとこだからすいてるよ。一緒に煩悩祓おうよ」
「聖さまから煩悩を取ったら何にもなくなっちゃうんじゃありませんか〜?」
「あ、ナマいうようになったじゃない。さすが紅薔薇のつぼみでいらっしゃること」
「去年いじわるな先輩に鍛えられましたからね」
久しぶりに会ったというのに会話がぽんぽん弾む。
信号待ちのたびに私にちょっかい出してくる聖さま。
こんな風にじゃれ会うの、久しぶりだ。
ちょっとだけ嬉しくて、わざと大げさな悲鳴を上げてみた。
30分も経っただろうか。閑静な住宅街に、路面駐車された車の列。
お目当てのお寺が近いというので、私たちもその辺に車を止め、歩く。
聖さまが言ったとおり、人ごみとか屋台とかの喧騒はない。
それでも檀家さんが来ているのか、それなりに参拝者はいるみたい。
除夜の鐘が響く。
石段を登りきり、門の前に着いた。
門の上に掲げられたお寺の名前は読めなかったが、隅っこにあった表札ははっきり見えた。
”藤堂”
「もしかして、ここって」
「そう。志摩子んち」
聞いてびっくり。お寺だとは知ってたけど、こんなに大きくて由緒正しそうなところだとは思いもしなかった。
「と・に・か・く! 鐘、鐘突こう!」
聖さま、やってみたくて仕方がないのか、ほかには目もくれず鐘突きの順番待ちの列に並ぶ。
「待ってくださいよぉ」
待ってる時間が暇なので、境内を観察することにした。
大晦日なのに、どこか落ち着いた雰囲気なのが心地よい。
参拝客のせいなのかな? みんな昔馴染みだったりするのか、品のいい着物を着てお客さん同士立ち話なんかしてる。
おみくじ販売機なんて浮ついたものもない。
本堂からはお経が聞こえる。きっと志摩子さんのお父さんだ。
そして本堂に隣接した建物にはあかあかと明かりがついて、たくさんの人の話し声。
きっと檀家さん同士の宴会というか、忘年会というかとにかくそういうものをやってるんだろう。
何人かの人が立ち働いているのが見える。
あ。
ここは志摩子さんのおうちだから、もしかしたら…
「うん、たぶん志摩子もお手伝いしてると思うよ。すごく忙しいみたいだし、しないわけにいかないでしょ」
私の考えを読んだのか、聖さまが先回りして答えてくれた。
聖さまったら、志摩子さんの話をするときはいつも優しい目になる。
こういう優しい目の聖さまって、結構好きだ。
「お、順番が来た。一緒に突こう」
そんな話をしているうちに、私達の番になったらしい。
108回しかついちゃいけないのに、後ろにはまだまだ待ってる人がいたから、二人まとめてすることにした。
撞木についた縄をもつ。私の手の上に聖さまの手が添えられる。
「んじゃ、いっせーの、でいくよ」
「はい」
「「いっせーの!」」
鐘が鳴る。星が瞬く夜空に響いて、消えた。
日本人としての性なのか、リリアンの生徒なのについ鐘に向かって手を合わせてしまう。
いつもマリア様にお祈りしてるのに、なんて節操のない。自分で自分に苦笑して振り向くと、聖さまは今突いた鐘をじっと見ていた。
「…聖さま?」
「? あ、ごめん、ぼーっとしてた」
あわててその場を退き、次の人に場所を譲る。
「つぎはお参りですね。早く行きましょうよ」
「ああ…そうだね」
なんだろう。聖さまなんだか上の空なご様子。そうはいってもお参りをしなきゃ何のためにきたのか分からない。
とにかくお賽銭箱の前まで引っ張っていって、お金を投げ入れる。
まだ12時前なので、「来年もいい年になりますように」とお祈りした。
「さて、これからどうします?」
お参りが終わってしまうと、することがなくなってしまった。
屋台はおろか、おみくじもお守りを頂くところもない、とにかく簡素なお寺なのだ。
いくらなんでも宴会に参加するわけにもいかないし。
空いてていいな、と思ってたけど、こうなると屋台のひとつもないのが恨めしい。
「ねえ、聖さま」
「祐巳ちゃん、志摩子のところに顔出していい?」
その瞬間、聖さまがわざわざここのお寺に来た意味をやっと悟ったのだった。
玄関の引き戸をあけて、遠慮がちに顔を差し入れる。
「ごめんください」
宴会の邪魔にならないよう、これも小さな声で。
そのとき、お手伝いさんらしき人が、たくさんのお猪口や徳利なんかを載せたお盆を運んできた。
振り向いた顔を見ると、私と同じ位の歳の子。
黒い髪をおかっぱにし、渋茶のような落ち着いた色の着物を襷がけにし、まるで市松人形のような…
「乃梨子ちゃん!」
「祐巳さま? どうしてこちらに」
言いかけた乃梨子ちゃん、私の横の人物に気がつく。
「佐藤聖さま…」
冷たい土間の空気が、よりいっそう冷えた気がした。
無言で見つめあう二人に、私はとりあえず声をかける。
「の、乃梨子ちゃん。何でここにいるの? お手伝い?」
にらみ合いが解けたのか、乃梨子ちゃんはこっちに顔を向けて話し出してくれた。
「え、ええ。いつものお手伝いさんがこれないからって、バイトとして雇ってもらってるんです」
結構時給いいんですよ、と乃梨子ちゃん。
すごいなと感心する。着物着てお盆に皿を山盛りにして立ち働くなんて重労働、私にはできそうにない。
「ふうん。志摩子は?」
「ええと、いま台所の切り盛りをしてます。呼んできましょうか?」
小首をかしげて聞いてくる乃梨子ちゃん。
私は隣の聖さまの顔を振り仰ぐ。乃梨子ちゃんは気がついてないみたいだけど、聖さまの声、微妙にトーンが低い。
「忙しそう?」
「ええ、とっても忙しいです。でも、志摩子さん、なんだか楽しそうにくるくる働いてますよ」
「そう」
にっこり笑う乃梨子ちゃんと対照的に、聖さまはどんどん能面みたいな顔になっていく。
「どうします? やっぱり呼びます?」
「あ、えっと…ぎゃっ!」
黙っている聖さまの代わりに何か言いかけようとすると、いきなり後ろから抱きしめられた。
「ちょっと寄っただけだし。呼ばれると祐巳ちゃんとデート中だってのがばれちゃうからノーサンキュー。
志摩子には内緒にしておいてね」
そういうと聖さまにやりと笑って、私のほっぺにキス。
「わ!」
じたばた暴れだす私を引きずって玄関外へ出る聖さま。呆然と寸劇を見守る乃梨子ちゃん。
「忙しい所、呼び止めちゃって悪かったね。んじゃ、志摩子のことヨロシク〜」
おどけた調子で手をひらひらさせ、戸を閉じる聖さま。玄関から2,3歩あるくと、すぐに私を解放してくれた。
「もう帰ろっか」
すたすた歩き出す。早足で歩くのを、私は3歩ほど遅れてついていく。
また、鐘が鳴る。
「煩悩なんか無くならないじゃん、うそつき」
なんだか、その背中はいつもより小さく見えた。
「聖さま、本当にいいんですか? 今ならまだ間に合いますよ」
山門に差し掛かったあたりで声をかけた。
「忙しそうだし、それに乃梨子ちゃんがいるから大丈夫」
ふりかえって肩をすくめる。
聖さまが石段を一歩降りてたから、頭がいつもより低い位置にあって。
そのせいだろう、なんだか頭を撫でてあげたくなった。
手を伸ばす。
が、聖さまはすいっと前を向いて歩き出してしまう。
仕方がないから、小走りで追いつくと、その腕を取った。
「祐巳ちゃん?」
「おなか空いて寒いでーす。くっつかせてください」
わざと甘えて言ってみる。
聖さまはちょっとびっくりしてたけど、すぐに笑顔に戻った。
「そうだね。こうしてると暖かいね」
転ぶと危ないからゆっくり行こう、そういって再び歩き出す。
石段を下りきったところで聖さまの腕時計のアラームが鳴った。
「おや、もう12時だ」
私にも見せてくれる。確かに、12時ちょうど。
「ということは」
「年が明けたね」
「そうですね」
「今年もよろしく」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
素っ気ない新年の挨拶だけど、組んだ腕が暖かいから、そんなの気にならない。
「さて、いよいよ年も明けたわけですが」
いきなり立ち止まってテレビ司会者のようなことを言い出す。
「はあ」
「新年といえば、やっぱりお年玉でしょう」
「はあ」
間抜けな返事しかできない自分がばかみたいだけど、ほかにどんなことが言えるというのだ。
「だから、祐巳ちゃん。お年玉ちょうだい」
肩を抱かれ、指で顎を持ち上げられる。
「…?」
「クリスマスと誕生日のぶんも、一緒に貰っちゃお」
顔が近づいてくる。
あ、これ、なんか前にも覚えがあるような…え、ちょっと、待って。
「!」
待ったをかけようとしたけど、間に合わない。
気が付くと、唇が重なっていた。
最後の除夜の鐘が鳴った。
唇って結構柔らかいんだな、そのとき私は思った。
お互いにコートだのマフラーだの手袋だので着膨れてるから、唯一の肌の接触がすごく生々しく感じられる。
栞にキスしたときのことを思い出す。
あの時は一瞬で振り払われたから、こんな風にじっくり味わうなんてできなかった。
私の唇で、祐巳ちゃんの上唇を挟む。
ミントのにおい。リップクリームだ。
触れるだけのキスをやめ、ちょっと軽めに吸ってみる
なんだか、自分でも驚くほどに冷静だった。
唇が触れ合うことがもっと興奮を呼び覚ますかと思っていたが、ちょっと想像と違ってた。
もちろん、胸はどきどきしてるし、もっとキスしたいという気持ちはある。
でも、それは荒々しいものではない。凪いだ海のような、さざなみだけがある感じ。
静かに興奮しているというか。
まあ、目の前に呆然とした祐巳ちゃんの間抜け顔(かわいいけど)があれば、荒々しくはなれないのかもしれない。
精一杯の優しさをこめて口付ける。
道のど真ん中でキスしてる私達を中断したのは、志摩子の声だった。
「お姉さまー!」
「お姉さまー!」
志摩子さんの声が遠くから聞こえてきて我に返った。
聖さまのお顔が離れていって、山道のはるか上を振り返る。
「え、ちょっ…」
今、何されてたんだっけ?
指で唇をなぞって思い出そうとする。なんだか、温かくて気持ちいい感触があったような。
「志摩子ー! ここっー!」
聖さまが隣でぶんぶんと手を振る。
山門のところに、ぽつんと見える和服の女性。
「お姉さま!」
こっちに気がついたのか、志摩子さんが手を振り返してくれた。
「ことしもーっ、よろしくーっ!」
恥ずかしい程のオーバーリアクションで新年の挨拶をする聖さま。
通行人なんか気にしない。
その目は志摩子さんだけを見、その腕は私だけを抱いてる。
こんなに遠くに離れていても、お互いの姿を一目見ればそれでいいのだろう。
駆け寄って話をするなんてことはせず、手を振り、言葉をちょっと交わしただけで、二人は別れた。
志摩子さんは門の内側に消えた。
聖さまも、くるりと背を向け私の肩を抱いたまま歩き出す。
「志摩子に会えたし、祐巳ちゃんとはキスできたし。今年はいい年になりそう」
「あ!」
気がついた。私、キスされちゃったんだ!
「ちょっとちょっと聖さま! 何てことしてくれたんですか!」
「え? なにが?」
「キスです! ファーストキスだったんですよ!」
「まあ、祐巳ちゃんおくてっぽいから多分初めてだとは思ったけど」
「分かっててやったんですか! 確信犯!」
「お、祐巳ちゃん難しい言葉知ってるねえ。でも使い方間違ってるよ」
「う〜〜〜!」
地団太を踏む。ああ、今なら由乃さんの気持ちがよく分かる。
腹が立って、いらいらして、怒りをぶつけたくて…。
でも、目の前にいる人を決して憎むことはできない、そんな気持ち。
「どうしてくれるんですか。責任とってください!」
「責任? いいよ〜。社会の偏見にも負けず、幸せな家庭を築こうね。子供は二人がいいな」
「違ーう!」
笑いながら逃げる聖さま。拳を振り上げて追いかける私。
聖さまは車のところまでやってくると、携帯電話を取り出し私に放ってよこした。
あわあわしながら何とかキャッチ。
「送っていくって言ったけど、予定変更。朝まで遊ぼう。おうちに電話しな」
「え、え?」
「どこ行く? カラオケ? 私んちいま、両親いないから家に来てもいいよ」
「あ、あの」
もたもたしてる私のもとへ聖さまがやってきて、電話を取り上げた。
「あ、もしもし夜分遅くにすいません。佐藤聖と申します。ええ、その佐藤です。
実は、私の家、両親が出かけておりまして、私が一人で留守番しなければいけないんですよ。
ですから、祐巳さんに遊びに来ていただけると私としても心強いと思いまして…。
いえ、迷惑なんてそんなことは。はい、それでは失礼します」
ぴ。
「さ、クルマ乗って! どこ行く? 祐巳ちゃん来年受験だから湯島天神でも行く?
それともリリアンのニューイヤーミサでも行ってみる?」
「えぇ? これからですか?」
「当然! 時間はいっぱいあるんだし!」
そうだ、私達には時間がまだまだいっぱいある。
今年も来年も再来年も、いろんな人と楽しい思い出を一つ一つ作っていけばいい。
みんなが、素敵な一年をすごせますように。
おまけ。(1月2日 AM5:23)
「んぁ…聖さま、私、もう帰らないと…」
「えー、どうして? 親は夜にならないと帰らないから、まだまだ時間あるよ」
「ちゅ…、でも、今日の午後から、祥子さまのお宅に行く予定が、っ…」
「祥子のお宅でイク予定? もう違う女のとこ行くんだ。浮気もの」
「あ、やぁ。…ん、ん、そんなんじゃ、ないです…」
「せっかく慣れてきて気持ちよくなってきたっていうのに。潮吹きも覚えてくれたのにな〜。
さっき海老反りになって『もっとして』とかおねだりしてた誰だったかな?」
「…私です」
「そうでしょ? じゃあ、このくちゅくちゅやらしい音を立ててるのはだあれ?」
「あぅ、ん! 私、ですぅ…」
「そうでしょ。…あ、こら、祐巳ちゃん、そんなとこ舐めたら、んぁ、駄目だったら…」
「聖さまだってくちゅくちゅのとろとろじゃないですか。お互いさまですひゃぁっ!」
「祐巳ちゃん…あ、ふぅ、ん。 もう一回。もう一回だけ、しようよぉ…」
「んちゅ。聖さまぁ…もう一回だけですよ」
…みんな、みんな、素敵な一年をすごせますように。
おしまい
一応これでおしまいでつ。
あとは、冬コミでマリみて分をたっぷり補充したほかの職人さんにお任せします。
それではごきげんよう。良いお年を。
GJ−。お見事ー。
時期に合わせられる職人さんというのは…尊敬です。
>大晦日先生
面白かったよ!ヽ(゚∀゚)ノ
年の瀬にいいもの見せてもらいますた。
これからもがんがってねw
ちなみに、>670氏のネタ募集に応えて。
正月と言えばお泊り会。って、それはもう原作でやってるから……
新春スキー合宿なんてどうですか?
S「いやあ、やっぱり人に荒らされてない雪面を滑るのって、何だか冒険みたいでわくわくするね」
Y「そうですね。お正月にスキーなんて初めてですけど、素敵ですね」
S「そうだ。せっかくだから、君のここも探検してみていいかな?」
Y「ダメです!」
S「ちぇ〜。……って、も、もしかして、もう誰かに荒らされてるって言うんじゃ……ガーン」
Y「な、何言ってるんですか!?」
……ネタになったかな?(;´Д`)
>>shino氏
年の終わりに職人の仕事を見ますた。
ところで、灰色の日傘の続きは…_| ̄|○タノシミニマッテマス
>>ALL
(゚∀゚)ノシ<ヨイオトシヲー
>>oomisokaさん
よかったです。え、おまけ…そんなに遅くまで!?
自分もいまごろ全部揃えますた(汗)。読み込んでいつか挑戦してみたいです。
では良いお年を!!
あけましておめでとうー
今年はマリみてにとって色んな意味で波瀾の年になりそうですな・・・。
>>689 保管庫作成、GJ!
あけおめ。
今年も良い作品に巡りあえますように
職人様方のよりいっそうの御健闘をお祈りします。
あけましてごきげんよう!
とりあえず正月ネタ投下宜しく。
>>689 保管庫作成、グッジョブ!
>>694 >正月ネタ
え……。
>>687みたいな? (w
ど、どうしてもというならがんばって801に挑戦するけど……。
>>695 俺は構わんよ。他の人の罵倒に耐えれるなら投下してくれい。
むぅ。
やはり、今年も百合でがんがるよ。
ってかさ、
>>687のSとYって、色んなキャラに変換できるよね。
自分は
S=聖
Y=祐巳(蓉子は口調を考えると違うし)
と思ったんだけど、
>>695は
S=優
Y=祐麒
に変換したんでないの?
699 :
698:04/01/01 01:28 ID:6ae0oEVX
う。書いてる間に。
冗談だったんか、すまそ。
よろしくガンガッテ下さいVVタン或いは69タン。
そして700げっと。もう残り300ほどか。
一応
>>623の続きです、ここに落としているのはほとんどプロットなので、完全版は別に書くつもりだったり……
一年中泳げると言う売り文句のリゾートプールのチケットをもらった祐巳が到着した時にはすでに蓉子はプールサイドで待っていた
蓉子の姿は同姓の祐巳が見てもため息をつくほどにバランスの取れたラインを「水着」に包んでいる実際その「身体にまとわりついている布着れ」を水着と言うのならの話だが…… 。
「………………紅薔薇様」
「コラコラ、ここでその呼び方はしないの」
(えっと……私に注意するのはそこですか?)
「でも、その格好は……」
「あら? 何かおかしいかしら?」
(紅薔薇さま……そのセリフは本気で言ってるんですね……本気で「Tの字型に胸の先と大切な所をさえぎっているだけ」の布が水着なんですね?)
祐巳の思考はすでにのぼせるほどに上がった血で真っ赤になっている 。
「せっかく来てくれたんだし一緒に泳がない? 水着ならここにあるから」
めまいにも似た意識の中で、いつものように微笑む蓉子が小さな包みを渡し、祐巳に着替えてくるよう促した。
「でも……」
「大丈夫、サイズは合ってるはずよ?」
(やっぱりそういう意味にしか取ってくれないんですね、それに紅薔薇さまの胸が頷くたびに揺れてとっても精神衛生に悪いんですけど……)
明らかに自分よりもボリュームがある胸をかろうじて守っている布からもう少しで飛び出そうとしている乳首に気がついてしまい、パニック寸前の祐巳の口から出たのは自分では思ってもいない言葉だった。。
「わかりました! わかりましたからあまり動かないで下さい! 出来れば何か羽織って身体を隠していてください、お願いします」
土下座をしそうなほどに深々としたお辞儀とリアクションで蓉子の差し出した包みを受け取り、逃げ出していくように勢い良く更衣室へと向かって行った。
「それはいいけど……ちょっと刺激が足りないかしら」
そんな蓉子の呟きは祐巳の耳に届くはずもなく……
こんな感じですかね?
よく考えたら、山百合会メンバーイニシャルY、S多いな
>>701 エッチでつ。祐巳の気分、想像してドキドキしました。
本年もよろしくおながいします。
>650ぐらい
ちょっと聞きたいんだが具体的に何冊エロい香具師を見つけたんだ(;´Д`)
なんか全然記憶に残ってないし
発行総数も二日目の方が多かった気がするんだが
いやいやいやいやいやいやいや、
普通にきもい。
>>705 かわいそうだから目に線くらいはひいといてやれ
可愛いじゃん。
左の子、祥子さま?目元のお化粧上手だね
3日目のどこだったかな?外周の内側のサークルで行列を仕切ってた由乃んが可愛かったゼ。
売ってる本はマリみて関係ないみたいだったけどw
二日目でリリアンコスの集団が
801ジャンルを漁っていた…
710が目撃したのは令ちゃん。
そして801を漁る令ちゃんを面白くなく思いながらも、ぴったり付いて回るよしのん。
ん〜、2日目のほうが良作が多かった気がする。
まぁ、いろんなジャンルの所にマリみて本が散らばってて探す気がうせてたわけだが(;´Д`)
>711
ベタだが、その後サークル参加してる江利子さまとエンカウント。
置いてある本のモチーフがモロに自分たちで、複雑な気持ちになる黄薔薇姉妹。
>>713 でもとりあえずその本を買ってしまう黄薔薇姉妹
ああ、新年から何をやっているんだろう…
でも思いついてしまったので、ちょこちょこ書いたのを投下です。
キーワードは「親友−着物の下は?−」
「うわぁ、由乃さん、綺麗!」
シックに纏められた由乃の部屋。
振袖で座っていた祐巳さんが、由乃の姿を見るなり賞賛の声を上げた。
うん、狙い通り。
由乃は心の中でガッツポーズを取りながら、
この日の為にあつらえた着物に合うよう、あでやかに微笑みを返した。
毎年、令ちゃんの為に着飾るのだけど、今日だけは祐巳さんの為に、ね。
あの日、薔薇の館で友情を確かめ合って(?)から、数ヶ月。
由乃と祐巳は「とても親密」な友情を育てあっていた。
1月1日の夕方、数時間だけ、令ちゃんも親達もいなくなる時間帯に祐巳さんを招待したのも
今年も「よろしく」という思いを「とても親密」に伝えるため。
祐巳さんは、いつも通り何も気づいていないなー。
みなさん明けましておめでとうございます。新年一発目を飾るには
ぜーんぜん相応しくないけど、キニシナイ!(にゅういやあぎふと)
「由乃さんは、いいなぁ、着物を着ると本当にお姫様みたい」
うっとりとした瞳で見つめてくれる祐巳さん。
自分では良く解らないけど、毎年着物を着るたびに、ぼーっと見惚れる令ちゃんの反応をみてるから
他人からどう思われるかは解っている。おしとやかなお姫様。
でも、実は、着流しを着たいのを我慢していたりするんだよね。
でも、祐巳さんにはきっとこっちの方が効果があるだろうって考えてたけど、ビンゴ。
「祐巳さんの振袖姿も、十分可愛いよ。なんていうかな、小動物みたいで」
「由乃さーん、それって誉めてる?」
「もちろん」
さりげなく、祐巳さんの隣に座って祐巳さんを観察。
うん、このタイプの着物なら着付けは簡単。遠慮無しに行ける。
この先の「予定」を想像して、少しだけ笑みが漏れた。
「…由乃さん、な、なんか今、妖しく笑わなかった?」
祐巳さん、鋭い。
「別に。ただ、祐巳さん着物の下はちゃんと脱いでるのかな?って」
さりげなく爆弾投下。
やはり細切れ、すみませんー。導入ということで許して下さい。
次回からエロになって、もう少し長く書きます。
「・・・お姉さま、ここは?」
「祐巳のために、特別に用意したお部屋よ」
「ごめんなさい。私、お酒に弱くて」
「無理もないわ。“あれ”は、小笠原家(うち)の特製の秘酒だから」
「はくちん」
「うふ、祐巳さまったら、可愛らしいくしゃみ」
「瞳子ちゃん。え?なんで私、はだか」
「お辛そうだったから、脱がして差し上げましたの」
「そ、そういう問題?」
「そう。ここで問題です。1月2日にすることといえば?」
「か、書初め?」
「ぶー」
「初夢?」
「全然違います」
「祐巳。初夢は、“すること”じゃないでしょう」
「正解は、姫はじめよ。祐巳ちゃん」
「ずるぅい、清子小母さま」
「お母さま、勝手に入ってこないで下さいな」
「まあ、祥子さん。仲間はずれはつまらないわ」
「姉妹のことに口出しをなさらないで!」
「あら、祥子さんの妹だもの。祐巳ちゃんも娘同然よ」
「・・・わかりました。でも、順番は私が先です。これだけは譲れません」
「けっこうよ。ちゃんと私の分も残しておいてね」
「聞いたわね、祐巳?私の次は、お母さまのお相手をするのよ」
「お相手って・・・まさか、そんな!」
「聞き分けてちょうだい。小笠原祥子のスールとなった者の運命だと思って」
「ひどーい!祥子お姉さまぁ、瞳子だって祐巳さまとしたいのにぃ」
「大丈夫。祐巳は優しいから、きっと瞳子ちゃんのお願いも聞いてくれるわ」
「嬉しい!祐巳さま。私、おとなしく待ってますから、頑張ってくださいね」
「あーん、助けて。お母さん!祐麒!」
「祐麒さん?祐麒さんなら、今ごろ、お父さまと優さんと・・・」
「助かるわ。おかげであの人、今年はどこにも出掛けなかったの」
「ど、ど、ど、ど」
「小笠原家の血筋は、福沢家の血筋に弱いのよ」
「祥子さん、血筋は関係ないわ」
「そうですわ、祥子お姉さま。みんなで分かち合わなくちゃ」
「こんなことって、こんなことって、こんなことって!」
「そうね。後がつかえてることだし、そろそろはじめましょうか」
「って、なんで脱ぐんですか!?」
「だから、祐巳ちゃん」
「姫はじめですわ」
「いやあああぁぁぁ…!!!!」
「祐巳、祐巳!何寝惚けてるんだ?松平さんが迎えに来たぞ」
「・・・予知夢?」
―おしまい
GJ!
ゆ、祐麒ー!
ここはごく自然に女の子同士のエロが読めて本当に最高ですね。生きてて良かった。
志摩子
↓
蓉子 → 聖 ← 静
↑
祐巳
という夢を見てしまったワケなんですが…w
>>親友職人氏
いつもながらGJ!
悪代官由乃に「あーれー」しちゃう祐巳をキボンしてみたい
>>にゅういやあ氏
そんなエロ夢を見る祐巳ハァハァ
>>727 なにかと不足しがちな静様分を補給する意味合いでもぜひお願いしまつ(`・ω・´)
>>727 ポジションを景たんに奪われてしまった
かわいそうな蓉子さまのためにも是非
蓉子さまもいつまでも聖さまに捕われていては可哀想いやいや何でもないよ
少し時間が出来たので、またちょこちょこっと書きました。
そんな訳で投下です。
「ど、ど、ど」
由乃の発言で道路工事してしまっている祐巳さん。
相変わらずだなぁ。
「どうして、そんな事を聞くの?って言いたい?」
こくこく。頷く祐巳さんに向かって、胸を張って答える。
「当然でしょう?着物を着ている時は下着を履いたりしないのが古来から大和撫子の嗜み。…履いてるんだ?祐巳さん。」
そして、少し責めるように睨んだ。
「う、ごめんなさい。は、恥ずかしくて」
祐巳さんて、本当に恥ずかしそうに頬を染めるんだよね…そこがイイんだけど。
「なるほど。私は祐巳さんのこと親友だと思っていたけど、祐巳さんは違ったんだ」
もっともらしく首を振って嘆くフリ。
「え、えええーー!どうして?!」
「いい?私は祐巳さんを親友だと思うからこそ、恥ずかしくても、何もつけずに着物を着てるの。
祐巳さんは、そうじゃないから、私の前でも下着を着てるんでしょ?」
滅茶苦茶な言いがかりだけど、ここは強気に出たほうが勝ち。
祐巳さんは、令ちゃんと同じで、強く出られると折れるタイプだから。
736 :
名無しさん@ピンキー:04/01/02 16:23 ID:q0aTmRuo
「違うよ!ただ、そこまで頭がまわらなかっただけで…って、それじゃ由乃さん、今…」
祐巳さんの表情が、驚き、焦り、一転して羞恥にくるくる変わる。
あーもう、これだから祐巳さんをいじめるの止められない。
この気持ち、前白薔薇様なら深く同意してくれるだろう、きっと。
「そう、何も履いてないよ。…ほら」
祐巳さんの手を取って、着物の裾へ導く。
「だ、ダメだよ、今日は令さまが…」
「令ちゃんは、あと数時間は帰ってこないから、ね?」
祐巳さんの力が少しだけ緩む。
その手を、ゆっくりゆっくり、はしたなく無い程度に広げつつある由乃の足の間に…
「祐巳さん。確かめてみて?」
顔を近づけて囁く。…祐巳さんの弱点その1、アップに弱い。
「…うん」
その2、こういうピンク色の雰囲気にも弱い。
祐巳さんの手を導いて、太ももを掠り・・・最後にそっと自分の柔らかく潤んだ溝をなぞらせる由乃。
くちゅ…くちゅ…。
「ぁ…ね?何も着けて無いでしょう?」
少し、声が興奮で掠れてるのが自分でも解る。
「…うん…もう、濡れてるよ…ぬるぬるしてる…」
祐巳さんの声も、少し絡んでいて、すごく興奮してるのが伝わってくる。
だから、もっともっとドキドキして欲しくて、こんな言葉がすぐに出てきてしまう。
「祐巳さんのこと、大好きだからだよ」
「…ぇ…」
その3、甘い言葉にも弱い。
赤くなって俯いてしまった祐巳さんの顎を指で摘んで、くいっと上を向かせる。
祐巳さんの驚いたような表情。由乃の意図を悟り…目を瞑って従順に唇を差し出してくれる。
そして…「ちゅ…」唇をはむように口付け。舌でノックするとほんの少し躊躇い、受け入れる仕草が可愛い。
「由乃さ…ん…ふぁ…」
責めるような、それでいて甘えた声。
いつもは妬ける程、祥子さま第一の祐巳さんを、この瞬間だけは独占してるような感覚になれるので、
由乃はこの最初のキスが一番好きだったりする。
ああ、途中、上げてしまいました、すみません(汗
次回最後まで投下します〜。
イイ(・∀・)!!イケイケ由乃最高ですw
そんなキスしてみたい〜♪
>>689 遅レスだが、保管庫作成GJ
配置がgokigenyou.comっぽいのだが気のせいか?
>>652 キミ、うるさいぞーw
それにしても冬コミは思ったよりも不作だったなぁ…。
と、いうわけでお正月ネタで投下。
743 :
742:04/01/02 22:56 ID:W2x3otR9
ぶるるるっと、家の外の通りを軽バイクが通り過ぎる音が聞こえた。
私鉄の沿線から少しだけ離れた新興住宅地の中に山口真実の家はある。
休日の住宅街なんて本当に静かなものだ。
外を歩く人の声も、車の走る音もまばらで、
壁の時計がカチカチと秒を刻む音だけが聞こえる静まりかえった居間に置かれたコタツに
だらしなく首まで潜り込んだまま、真実は張り替えられたばかりの真新しいカレンダーに目を向ける。
今日は新年1月2日。時刻は只今午後の3時9分。
公私供に慌しかった年末を過ぎてようやく迎えた冬休みも、クリスマスに猪木祭り、
年越しおソバ、初詣にお年玉授受と年末年始の重要イベントを一通りこなしてしまえば、
あたりまえの休日とそうは変わらなくなってしまう。
仕事が休みの日は家にいる事が多い勤め人の両親も、
新年を迎えたばかりのこの時期は知人への挨拶回りだと朝から夫婦連れ立って出かけてしまって、
家に残っているのは真美ひとり。
今年は本格的にリリアン女学園伝統の新聞部を受け継ぐことになるだろう次期部長候補として、
人一倍精力的に動き回っている日常の反動なのだろうか。
いったんこうやって暇を持て余してしまうと、どうにも動こうとする気力が沸かない。
「…暇」
山口真実は、退屈だった。
744 :
742:04/01/02 22:57 ID:W2x3otR9
テレビのチャンネルをあちこち切り替えてみても、映るのは趣味に合わない正月番組ばかり。
派手な着物を着たお笑いタレントの空騒ぎまじりの余興や、
必死の形相で力走するマラソンランナーの行方を見届ける気にもなれず、
真美はすぐにスイッチを切ってしまった。
部屋から雑誌でも持って来ようかな。…でも部屋にあるのは全部目を通したのばっかりだし。
ビデオに録画してある年末番組を消化しようかな。…起きてテープ交換するのが面倒。
どこか出かけようかな。…コンビニくらいしか行く所がないよね。
あれこれととりとめもなく考えても、これだと実行に移すに値する考えが起きない。
真美の格好といえば、たっぷりと寝坊した挙句に昼前に起きた時のままのパジャマ姿。
コタツの上には母親が用意してくれた昼食を終えた食器がそのままになっている。
我ながらすっかりナマケモノモードに入っちゃってるなぁ。と、自覚はあるものの、
だからといって朝から本当になにもせずに過ごしているのかといえば…そうでもなくて。
「…我ながら、こんなのばっかりはマメなのよねえ…」
やれやれと軽い自己嫌悪に苛まれながら、真美は目の前の床に散乱するティッシュ屑にため息をつく。
朝から、もう5回はしちゃってない?
コタツの中で、真美の下半身はハダカだった。
745 :
742:04/01/02 22:58 ID:W2x3otR9
…で、私ったらさっそく6回目というわけね。
一度始めたら止まらなくなってしまう自分のはしたなさに呆れながら、
それでも真美は自分の下半身をねちねちと弄りまわす。
べっとりと濡れて絡み付く恥毛をかきわけて、その奥の柔らかい部分に指を伸ばす。
さっきは親指だったから、今度は…。
「…ん…ふぅ…っ!」
人差し指の腹で敏感な突起をぎゅっと押し潰すと、コタツの中で折り曲げた足がびくっ!っと痙攣して、
蹴り飛ばしてしまったコタツの天板とその上に乗った食器が大きな音を立てた。
あぶないあぶない。もう少しで終わってしまうところだった。
ふぅ…っと大きく息を吐くと、小指を熱くなっている入り口に押し当てて、そっとなぞってみる。
「…今日凄いなぁ…まだ全然きもちいいみたい…」
このはしたない指遊びを覚えたのは中等部の頃だったが、
それからずっと週に何度かはこうやって自分の身体を可愛がってあげている。
高等部に進学して、新聞部に籍を置くようになってからはますます頻繁にするようになってしまった。
その理由はハッキリとわかっている。考えるまでもないことなのだ。
「…おねえさ…お姉さま…んっ!」
その言葉を口にしただけで、真美の中で「きもちいい」がぶわっと膨れあがる。
築山三奈子さま。私のお姉さま。
初めて高等部の校舎で姿を見た時、まずその姿に惹かれた。
つやつやとした長い黒髪を後ろで束ねて、
切れ長の理知的な瞳をまっすぐ正面に向けながら颯爽と廊下を歩く姿を一目見たその時に、
自分が『姉』にするのはこの人意外にはいないとさえ思ってしまった。
あ、だめだ。
三奈子の姿を脳裏に描いた途端、真美の中でばちっ!っと何かが弾けた。
ひゅくひゅくと物欲しそうに痙攣するその部分に指先を掴まえられながら、
ぐっと引き締めた唇の奥から声にならない声を漏らして、真美は心の中で詫びた。
お姉さまごめんなさい。でも、もうあと何度かしないときっとおさまらないんです。
746 :
742:04/01/02 22:58 ID:W2x3otR9
時計の針は4時半を指し、広い窓から差し込む陽光も鈍ってきたようだ。
真美は傍らに引き寄せてあったティッシュボックスから2、3枚を引き抜くと、
コタツの中でもぞもぞと指や、その他の汚れた部分を拭った。
…またやってしまった。
自分の『姉』をそういった対象にしてしまう事に、いまさらながら後ろめたい気分でいっぱいになる。
それと同時に、真美の中で膨らんでいた気持ちが少しづつ萎んでゆくのもわかった。
あの後、密かな期待を込めながら新聞部に入った真美が見た築山三奈子の実態は、
最初の印象とは大きく異なるものだった。
思い込みが激しくて、うっかりもので、正直頼りにするには心もとない上級生。
有能な先輩とは少し言い難い彼女だったが、それでも真美は三奈子の『妹』になった。
なんというか、放っておけない。そう思ったからだった。
憧れた先輩が力不足なら、自分がそれを補ってあげればいいじゃない!
と、真美は新聞部長である三奈子の妹として彼女を支えてきたつもりだった。でも。
「…放っておかれちゃったのは私の方なのかな」
上級生に代わって真美たち2年生が新聞部の実質的な指揮を任されるようになってから、
進学のための勉強に専念することになった三奈子とはどこか疎遠になってしまった気がする。
たまに廊下で顔を合わせれば挨拶だってするが、それ以上の会話にはならない。
年が明けて、彼女からの年賀状はちゃんと届いた。
でも、私が欲しいのはそんな形式ばったハガキ一枚なんかじゃないのに。
なんだか裏切られたような悔しいようなヘンな気持ちになって、
母親から手渡された年賀状は文面も見ずにそのまま部屋の机の上に置いてある。
747 :
742:04/01/02 22:59 ID:W2x3otR9
「…お姉さまのばか」
口に出してそう言ってみた。
「…お姉さまのばーか。三奈子のばーか」
あれ。なんだか黄薔薇のつぼみみたいなセリフ。そう思うと、少しだけ気持ちが楽になった。
「なるほど。もしかすると、これが由乃さんの元気の秘密なのかも」
『言いたい事は遠慮なく口に出す。これが黄薔薇流姉妹円満の秘訣』なーんてね。
うん、そうか。これは後で追跡取材をしておかなくては。
頭の中にそんな見出しを思い描き、いつのまにか口元が緩んでいるのを自覚した。
後で、お姉さまに電話してみよう。
忙しかろうが迷惑だろうが構うものか。私は築山三奈子の『妹』なのだから。
「放っておくもんですか。お姉さま」
ふがいない姉を持つと、苦労するよね。まったく。
これもまた、黄薔薇のつぼみの心境ね。と、真美は思った。
748 :
742:04/01/02 22:59 ID:W2x3otR9
「…へぇ…なるほどねぇ?で、私に電話くれたわけね」
「うん。蔦子さんには…報告しておこうかなって思って」
「それは嬉しいわね。で、お電話で愛しの三奈子さまのお声を聞きながら何回くらい?」
「…ちょっ!ちょっと蔦子さんってばっ!やだもぉ…聞かないでよ。恥ずかしいわねぇ」
「あれ。てっきりその自慢話だって思ったのに。隠さないで教えてよ。ね?ね?」
「も!もうその話はいいじゃない!…そ…そういう蔦子さんこそどうなのよ」
「どうって…ああ、初詣の話?晴れ着の女の子、フィルム10本撮りまくってきたわよ」
「それはまた…だ…大収穫ね」
「もう、晴れ着の女の子って最高なの!あのお尻の線がね!線がね!」
「あーいいなー!私もお姉さまの晴れ着の写真とか欲しいわよぉ!」
「…それがね、ひとり凄くキレイな子がいて…私…その子だけで…あ…」
「あれ。蔦子さんすっかり盛り上がっちゃってるんだ。…声、可愛くなってるわよ?」
「…ね…真美さん…今さ…何本くらい?」
「…えとね…人差し指と中指…これ以上だと…で…電話できなくなっちゃ…んふ!」
1月3日。深夜2時。新年早々、暴走気味の2人の少女の会話はいつ果てるともなく続いていた。
(おしまい)
GJ!
「なかきよ」と無縁の世界にいる2人が素敵すぎw
個人的には三奈子さまをもっとフィーチャーしてほしいけど最高だったぜ
ラブホ先生だよねw
ラブホ氏キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
絵師さんキターーー!
後ろの二人ワロタw
>>755 (・∀・)イイ!!
ついに絵師様光臨か〜
巫女ハァハァ
>>701から続いてます
「………………これは…………ちょっと」
律儀にも蓉子から受け取った水着に着替えた祐巳は、そのまま更衣室の中で悩んでいた。
紙袋に入っていたのは蓉子が今身に着けている水着(?)に比べればあまりにも普通なビキニだったのだが。
上は真っ白な三角が胸をピッタリと追い尽くす伸縮性のある生地を使い、祐巳の胸の膨らみをそれなりに際立たせ、下半身を覆う「極力切り詰めたカットジーンズ」と言うデザインだった。
正面から見る限り、肝心なところは何とか隠れているものの、太腿の間から尻肉の谷間までを覆うはずの布をほとんど切り取られている。
そのために祐巳の丸く張り出した滑らかな尻肉を半分以上はみ出させ、桃の形の膨らみをさらに強調するために、極細の幅に残されたデニムの生地が尻肉の谷間に食い込んでいた。
「祐巳ちゃん、まだ着替え終わらないのかしら?」
着替えたのはいいが、その姿で更衣室を出る事も出来ない祐巳の耳に今では唯一頼る事の出来る声が聞こえる。
「ロサ……蓉子さま…………っ!?」
更衣室の中の個室から首だけ出して蓉子の姿を見た祐巳の表情がさらに引きつったまま固まっている。
「早くいらっしゃい、泳ぐ時間がなくなっちゃうわよ」
祐巳に向かって手を振る姿は気品に溢れたいつもの紅薔薇さまの物だったが、身につけている物が全てを淫妖な空気に変えてしま
(確かにさっきの格好よりはましのはず……なのに!)
先ほど祐巳に言われた通り蓉子は淡いクリーム色のパーカーを羽織って更衣室にやってきた。
ただし、その姿は祐巳が期待した効果とはまったく反対の結果を生み出す事になっていたのだが……。
無地のパーカーに光が当たると蓉子のシルエットがくっきりと浮かび上がり、サイズが小さいためにピッタリと身体を包み込む事でその姿態に絡み付いている「水着」の形を鮮明に浮かび上がらせている。
おまけにパーカーの丈はヘソの辺りまでしかないために、歩く度に左右によじれる布だけがシールを貼ったように大事な部分をさえぎる事で剥き出しになった下半身を守る最後の砦となっていた。
(……………………綺麗)
今の自分の姿も忘れ、蓉子の姿態から溢れ出す雰囲気に飲まれて真っ白になる祐巳の心に一つの意志が小さな炎を灯していた。
「さぁ、泳ぎましょう」
頬を赤く染め、今にも倒れてしまいそうなほど荒い呼吸をする蓉子の姿には、同姓である祐巳ですら抱きしめてしまいたくなる衝動が浮かんでくる。
何の抵抗も見せずに蓉子の手に引かれ、更衣室を出た祐巳達二人の目の前に広がった光景は、熱に浮かされ、蕩けた表情を浮かべる少女達を、それ以上に熱い視線で舐めまわすように見つめる男達の姿だった。
ダイジェスト版ですがもう少し続きます
GJ!蓉子さまの普段とのギャップが素晴らすぃ(;´Д`)
ところでマリみてのアニメっていつからやるんだろ?
三奈子さまキボン
と毎日言ってみる
三奈子様が真美に冷静にイジめられているSSキボンと言ってみるテスト。
真美が三奈子さまと蔦子さんの両エースを手玉に取るSSキボンヌ
ようするに
ブ ラ ッ ク 真 美 っ て 事 で つ か?
真美さんがみてる
768 :
755:04/01/03 18:48 ID:0gbE/ms9
さてどれから挿絵を…てか
リクあります?
絵になりそうなのは着物に水着か。
でも賑やかなのがいいから、姫はじめかなぁ。
あ、去年分つうか過去スレでもいいのか。
んじゃ、お風呂。黄薔薇でも紅薔薇でも…
772 :
728:04/01/03 20:08 ID:cHPPnLTh
さて、新年早々盛り上がってまいりましたね、お姉さま!
職人さまは凄いなあ、いい仕事すんなあ、と思いながら頭だけ書いてみました。
メール欄に"薄い壁"でいきます。
カタカタ。カタカタ。
ワープロを打つ無機質な音だけが放課後の部室に響く。
「何も浮かばない…」
まさか私がスランプに陥るなんて―真美は一人、頭を抱えた。
新聞部。
真美と三奈子さま―真美のお姉さまが所属している部。
『リリアンかわらばん』で暴走した記事を書くのが三奈子さま。
記事内容のバランスをとる為に冷静な記事を書くのが真美、という役割分担だ。
(他の部員たちも頑張ってくれているのだが、特筆することも無いのでまたの機会に)
去年までは。
そして今年3年生となった三奈子さまは、部に籍こそ残っているものの、
春先に「受験勉強に本腰を入れないと」といって実質上の権限(?)を全て真美に与えて、
それっきり部室には来なくなってしまった。
三奈子さまがいたから、真美は新聞部に入った。
三奈子さまはもう新聞部にいない。でも、真美はまだ新聞部にいる。
三奈子さまは真美を信頼して、真美に部を任せたのだ。
真美がその期待に応えるのは当然だ。真美が頑張らないと。
でも…
「会いたい」
思ったことをすぐ口にするようなタイプではないのだが、思わず漏れてしまった。
三奈子さまに会いたい。会って話をして、柄ではないけど手をつなぎたい。
長いこと会わないでいると、それだけ真美の心の中の三奈子さまは大きくなっていく。
ときどき息がつかえそうになったりもする。当然記事なんて書けやしない。
遠距離交際で成り立っている恋愛、そんなものはフィクションだ―真美はそう思って止まない。
トントン。
「誰かいる?」
三奈子さまの声だ。
「はい」
出来るだけ感情を抑えて返事をした。こんな気持ち、知られたら恥ずかしすぎる。
「入るわね」
三奈子さまが、手近なところにあった椅子を引いてストンと座る。
「どうしたんです?今日は」
「受験勉強にも疲れちゃってね。真美に慰めてもらおうと思ったのよ」
"真美に"慰めてもらおうと思ったのよ―多分、そう言った。少なくとも真美の耳には、そう聞こえた。
「え、と」
どうしよう。むしろ真美のほうが慰めてもらいたいくらいだったのに。
でも、嫌じゃなかった。三奈子さまが此処にいることが、真美を支えてくれていた。
二人で、取り留めの無い話をした。
何の話かはよく憶えていない。一緒に話をしていることが大事なのだ。
でも。
「ところで、真美」
三奈子さまの口からでた言葉は―
「キスって、したこと、ある?」
―言葉は、真美を驚かせるには充分すぎるものだった。
775 :
728:04/01/03 20:15 ID:cHPPnLTh
>>775 乙か令さまラブホでいちゃいちゃ〜。
アニメスレに身長対比表出てるね。
絵師さんの参考になるかな。
>>755 甘茶もキボンしとく。
778 :
755:04/01/03 20:58 ID:0gbE/ms9
むむぅ、見事にバラバラ
どれを描けばいいものでせうか…むーん
烏賊は厳しいですわお姉様…
…描く物が決まったとしても、都合により完成は明日となります
申し訳ありませんがご了承ください。
冬コミに本は出したけど身内4人にしか売れなかった_no
779 :
728:04/01/03 21:04 ID:U2mTHJXW
>>776 どうやら語弊があった予感。 上の方で書いてらした方がラブホ先生で、今回書いたのが728=俺です。 説明下手でスマソ。
>>772 お。イイカンジすね。
アニメ版の三奈子さまが以外な美人ぶりなので、新聞部は今後伸びが期待できますね。
続き待ってます。
>>778 最初はそんなもんだよー。
プロの人でもない限り作品を表に出す機会なんてあんまりないんだから、
いきなり真価を問うというわけにはいかないものさ。
ゆっくり自分で納得いく作品を書き続けれ。さすれば道は開けるやもしれぬ。
リクエストは真美蔦子がいいなーいいなーとか言ってみる…。
>>778 リクエストしといてなんですが、最終的にはご自分の描かれたいものを
描いてよろしいと思いますわ、お姉さま。
書き終えたので最後まで投下です。
>絵師さん
応援ありがとうございますっ…って!
うぁぁ、由・祐メインの巫女姿!眼福です(TT
柔らかい唇同士を重ね合わせ、舌で祐巳さんの口腔をくすぐる。
祐巳さん、甘いものが好きだからかな?唇、マシュマロみたいな味。
でも、口の中は蜜みたい…あむ…ちゅぅ…くちゅ。
お互い、最愛の姉ともしたことのないようなイヤラシくて甘い、恋人同士のような接吻。
由乃も、祐巳の足の間に手を潜り込ませる。
キスと呼応させて、ショーツの上から祐巳さんの可愛いお豆を見つけ出し、つんつん…悪戯。
「んっ…んんんっ!」
弱点を弄られた祐巳さんが、唇を奪われたまま抗議の声を上げるけど無視。
せめてもの抵抗なのか、太ももを閉じるけど…
それ、すごく柔らかい感触が手を包んで気持ちいいから、もっといじめたくなるよ、祐巳さん。
ちゅぷちゅぷ…
濡れて張り付き始めた下着をなぞって、女の子の形を浮き彫りに…
そして、上の方に小さく自己主張しているお豆を摘んで、布越しに扱く。
「…ふぁ…ぁぁ…ぅん…」
祐巳さんの体から、段々力が抜けてゆく。お豆を苛めてる手を挟んでいた太股もまた開き始めてる。
まだイッた訳じゃない。これは、祐巳さんからの信号
「もう抵抗しないから、いっぱいえっちなことしてください」っていう。
祐巳さんの体はとっても素直。
だから、ご褒美にショーツの中に手を入れて直接弄くってあげる。
キスを中断して、唾液の糸もそのままに、ぽーっとしてる祐巳さんに囁く。
「足、もっと広げて」
「・・・・ぁ、だめだよ…」
祐巳さんが自発的に足を広げるのを待っていられず、由乃の手が割り広げる。
ダメだよ、なんて言ってた割には、抵抗も無い。可愛いなぁ祐巳さん。
由乃の視線の先には、はしたなく広げさせられた祐巳さんの足、
そして…大きな染みが出来た白いショーツ。
「わぁ、祐巳さん、もうびしょびしょ」
「・・言わないでよぉ」
真っ赤になってわたわた。もう何度もシテるのに、初々しい反応が嬉しい。
「もっと濡らしていいよ。下着つけてきた罰」
「え、ヤダ。履けなくなっちゃう…ひんっ…だ…め…」
「私が貰ってあげる。祐巳さんのえっちなお汁でトロトロになった下着。ね?」
由乃自身、我ながらちょっと変態さんだと思うものの、欲しいのだから仕方ない。
それどころか、そんな言葉で祐巳さんが恥ずかしがったり困ったりする顔が見たくてたまらない。
もう変態さんでいいや。だから、祐巳さんが拒否する前に…。
くちゅくちゅ…ちゅぷ…ずぶずちゅ。
濡れた指がショーツに忍び込み、祐巳さんのトロトロに蕩けた女の子に沈んでゆく。
「ひっ…やぁっ、由乃さんっ、由乃さぁん」
乱れた着物の裾。広げられた足。祐巳さんの可愛いショーツの中で由乃の手が蠢いて水音を立てる。
皮を剥かれて痛いほど固くしこった祐巳さんのお豆を、親指で優しく潰して、ひっきりなしに溢れている愛液を塗り…。
「祐巳さん、いいよね?…このまま、イカせてあげるから」
はむっ、囁いた後、柔らかい耳朶を噛んで、膣内をゆっくりかきまぜる。
「……ぁっぁっ…」
もう頷くことしか出来ない祐巳さんに微笑みかけた由乃の瞳が、ふと、鏡を捉えた。
そこには、由乃の指の動きに合わせてイヤラシく腰を振る紅薔薇の蕾の姿。
「ね?祐巳さん、鏡見て。すごい格好だよ…着物姿で足を開いて、はしたなく腰動かしてる祐巳さんの姿、すごくエッチ」
「え…やぁぁ!」
でも、祐巳さんの腰は止まらない。それどころか、指を締め付けているアソコが更にきつく収縮して、
祐巳さんの興奮を伝えてくれる。
「いいよ、祐巳さん。今日は誰もいないから、大声でキモチいい声出して、いっぱいイッても大丈夫」
そう言いきかせながら、指を奥まで沈めて、祐巳さんのキモチいい処でグリグリ…
「ひんっ・・・い…くぅ…だめぇぇ…んんっあむ…」
一筋流れた銀の光を舐めとって口付け…。キスしたままイかせてあげる、祐巳さん。
ちゅ…ぐちゅ…ぴちゃ、じゅぶじゅぷ
唇の甘い感触と、胎内をかき混ぜ、肉豆を弄くる指。
感じ易い祐巳さんが耐えられる筈…ない。
「ん…んんっ…んーーーー!!!」
祐巳さんの体が、膣に埋められてる指を基点に仰け反り…
じゅぽ…ぷしゃぁぁぁ〜…ぷしゅ…
「んちゅ…ふぁ…イク…いくぅ」
女の子の泉から指が引き抜かれ、口付けから開放された祐巳さんが由乃にしがみ付く。
そうしてる間にも、ぐしょぐしょに濡れたショーツの染みが濃くなり…
そして、とうとう盛大に吹いた祐巳さんの潮を布地が吸いきれず、漏れてしまい、由乃の部屋の床に滴り始めた。
「やだ…どうして…ごめんなさい、由乃さん、私、止まらない…ん…ぁぁ」
「大丈夫、祐巳さん。私、エッチな祐巳さんも大好きだからね?」
こんな状態にしたのは由乃なのに、混乱している祐巳さんを『許してあげる』と言うように抱きしめる。
…これってちょっとズルかな?
「由乃さぁん…好き…んっ」
まだ、令ちゃん達が返ってくるまで時間がある。その間、いっぱい『友情』を育もうね、祐巳さん。
ベットの上で。
「すごかったね祐巳さん、お漏らしみたいだったよ。…あ、ここ触ると」
「ひゃんっ…だめぇ、また出ちゃうから、由乃さんっ…ぁぁ」
「これ以上染み出したら大変だもんね、はい脱いで脱いで」
「…?由乃さん…なんで、私の下着を返してくれないの?」
「くれるって言ったでしょ、祐巳さん。すごく気持ちよさそーにしてる時に」
「…ずるい」
「約束は約束。…それと…ふふふ」
「な、なに?」
「着物も脱がないと。ふっふっふ、一度悪代官やってみたかったんだ」
「ぎゃっ、由乃さん、帯をひっぱらないでー、私着付けできないよ」
「大丈夫、この日の為に着付けの勉強してきたから」
「この日の為って…由乃さん…」
「ほれ娘、もっとちこう寄れ(声色まで変えてる)」
「……(汗」
これで終わりです。
推敲せずに投下したので、結構ヘンな処はあると思いますが、ご容赦を〜
尚、脳内設定では、
祥子×祐巳>まだ、おでこにキス程度
令×由乃>ちょっとした悪戯のB程度
由乃×祐巳>姉ともしたことの無いようなコトを、由乃の勢いで…現在、加速中。でもお互い姉は最愛の人。
あんた、すげーよ。
最高です。
着物先生がこのスレ卒業するまで、スレに貼り付いて離れないから。
>>791 >着物先生
ネーミング キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
そういえばもう800だな。帰省やら何やらで忙しかった職人さんも
帰ってきたり、アニメが始まったりで賑わうかもしれんし。
このスレはあと10日くらいで使ってしまうかな。
>着物先生
このスレでのネーミングにしては割と上品な名前だなw
着物先生……いやらしいっ!
韻を踏んでて良いとは思うんだけど、着物先生じゃ着物ネタ限定になってしまうのではなくって?
ふむ、では黄物センセイ?
黄物センセイワロタよ
でもラブホ先生だってラブホオンリーってわけじゃないだろうし、
現白氏だって紅も黄もその他もろもろも書いてたんだし、
すまちこん氏だっていつもいつもすまちこんって言ってるわけじゃないしw、
いいんじゃないか?
そろそろ職人名鑑を更新した方が良いのではないですかお姉さま?
>すまちこん氏だっていつもいつもすまちこんって言ってるわけじゃないしw
ワロタ
職人データの中の人、今もいるのかなあ?いやいや他の人でもいいや、
面白いの作ってくれー。
>>800、
>>801 職人データは一人の人に任せると大変だろうし、考えついた人が随時アップすれば
いいんでね?で、それを読んで変えた方がいいところとか思いついたら他の人が
つっこんだりで。一応テンプレ作ってみたけど。
-------------------------------------------------------
職人名鑑テンプレ(サンプルは保管庫の職人名鑑にあり)
【XXX(コテor数字ハンor通称等】XXX(ふりがな)
属性:(紅、新聞部等)
得意技:(特徴的な挙動、言動があれば)
決め台詞:「(作品内で使われた台詞より)」
以下、職人さんの特徴を10行前後で解説。客観的に、それでいて
ユーモアが交えてあるといいかも。煽るようなコメントはダメ。
類義語:(その他の呼び名があれば)
-------------------------------------------------------
こんな感じでどうかな。
解説欄は特に難しそうだし、部分的に埋めてあとよろしくとかでもいいんじゃないか。
そうしないといつまで経っても出来上がらなそうだしさ。
あ、職人さん本人が自分のを書くというのは無しで。
>あ、職人さん本人が自分のを書くというのは無しで。
さーて、こいつを見分けるのは難しかろうな。
自己顕示とかじゃなく、不本意な解説を修正したい誘惑に耐えられるかな?
職人諸氏、文才を悪用して別人を装ったりしちゃダメよーん。
ラブホの人に至っては、その名前すら不本意なんじゃないかと思うのだがw
ところでお姉さま方は「リリアン女学園入学の手引き」は
手に入れましたか?
ちょっとした資料集とコミック版第一話が入って無料配布はいいんだけど、
なんかこれだけを本屋から持ち出すのは万引してるみたいで気が引ける(T_T)
しかし、コミック版は微妙だ……
>>803 まあそこは、なるべく初めから不本意にならないような解説&、逆に
褒めまくりにもならないように気をつけるってことで。
名鑑でそんなに議論呼び起こされても困るしな。
>>804 イカの人もなw。
>805
ぶっちゃけいらねーだろ。
コレクター以外の人には
>>807 見ててどうかとは思うがやめさせる必要があるとも思えないんだが
職人名鑑はいらないと思うに一票
現行の職人さんで名前を毎回変えてる人っていないよね。
(メル欄に毎回入ってる人はいるが、他の人は違うはず)
このことが職人さん達の意思表示でもあるとおもうんだけど・・・
>>807 マーガレットでマンガを読んでいなかった者としては、冊子で
タダで読めてありがたかったぞ。
>>ぶっちゃけいらねーだろ。
いらないねえ。本屋で見かけたので持って帰ったけど、パラパラめくってゴミ箱へポイした。
マーガレットはスレ違いですわお姉さま。
HeUHMWWB氏って何て読んだらいいの?
ヘリウムウラン氏?
ウランはどこからw。
漏れは「ヘウタン」と脳内で呼んでいる。
俺もヘウタンって読んでるなぁ。最初はヘタンって読んでたけどそれじゃあんまりだからなw
朝から胸のドキドキが抑まらない。
周りに気が付かれない程度に深呼吸を繰り返して
落ち着こうと試みるが上手くいかなくてちょっと困ってしまう。
誰かさんのように身近な人の手を握ったりしない。
そんなことをしたらもっと大変なことになるから、
現在一番近くにいるその人こそがドキドキの原因なのだから。
「由乃さん、電車来ちゃうよ。」
「うん」
いつもなら令ちゃん・・・、いえお姉さまと一緒に行動するところだけど
薔薇さま3人は先生と一緒に何か話しているため祐巳さん達と一緒。
こんなのもいいよね。お姉さまや祥子さまには悪いけど
祐巳さん1人占めしたってバチは当たらないと思う・・・リリアンだし。
視界の端で蔦子さんがどんどん離れていく。
あーあ、そんなんじゃ電車に乗り遅れちゃうよ。
1本乗り過ごすと大変なのに、乗り遅れても知らないから。
心の中で呟くけどあえて自分では動かない。
「蔦子さん、撮るのはいいけど乗り遅れないでね。お願いだから。」
祐巳さんが、そのままにしたら電車を見送ってしまいそうな蔦子さんの
腕を取り引きずるように戻って来る。
そしてすぐ後ろには真美さんが・・・・、
はぁ〜前途多難というのはこういう状況じゃあないのかと・・・、愚痴の1つも言いたくなる。
電車で1時間ほど移動して下車、今日の宿泊先に移動する。
「〜青少年の家、結構広い施設なんだ。」
小学生の頃から旅行とか遠足等、まったく参加出来なかった私。
クラスメートが宿泊研修や修学旅行でお泊りの間、
1人学校の教室で皆の帰りを待っていたものだ。
この心臓さえ丈夫なら、もっともっといろんな事が出来たのに、ってはがゆい想いを抱えながら。
事前に渡されたしおりに記入されている部屋に荷物を置いて食堂へ、
楽しく昼食をとったあと引き継ぎ研修の本来の目的である話し合い。
「ここに集まった皆さんは、来年度の山百合会を先頭に立って率いていかなければなりません。
また、今年度山百合会を率いてくれた皆さんも新しい山百合会の発展のため・・・・・。」
蕾はかならずしも薔薇様になれるとは限らないのに・・・、
誰も言わないのかなという疑問が浮かんでしまって今更ながらうんざりする。
あえて突っ込むのはやめよう、折角祐巳さんと同じ部屋になったのに。
結局1時間ほどで終了、レクリエーションということで近くのスケート場へ行くことに。
持参した私服に着替えて移動する。
スケートは面白かった、令ちゃんが手取り腰とり教えてくれたから。
ただ、明日は筋肉痛になることが確実という点をのぞけば・・・ねっ。
スケート靴を返して外に出る。
入り口で黄薔薇ファンに囲まれながらも私を待っている令ちゃんに、
「令ちゃん先に行って、ゆっくり行くから。」
と先に行ってもらう。
とてもじゃないけどあの輪の中に入っていく気力もなかったし、ゆっくりと歩きたかった。
ぼんやりと令ちゃん達のグループを遠目で眺めながら付いていく。
その姿が寂しそうに見えたのかもしれない。
それまで祥子さまの隣にいた祐巳さんが近づいてくる。
「由乃さん1人、折角だから一緒にいこうよ。」
やっと鼓動が落ち着いたばかりだというのに
祐巳さんが隣にいるというだけでコートの上からでもわかるくらい胸が上下する。
「寒いね」
「本当に」
たくさん喋ると冷たい空気が口の中に入るからなのか
2人とも会話らしい会話も無く並んで歩いた。
隣の祐巳さんが手に息を吹きかけて両手をすり合わせる姿をちらちら眺めていた。
・・・急に前方に走り出したと思ったら、こちらを振り向き
「由乃さん、雪だよ、雪、初雪だぁ〜」
と子犬のようにはしゃぐ、空から舞い落ちる白くてやわらかいふわふわした雪に視界を遮られる。
綺麗、白い息を吐きながら駆けている少女が1人。
雪を拾うように両手を合わせたり、コートに付いた雪をみせびらかすようにくるくると回る。
なぜかやさしい気持ちになっていとしさが込み上げてくる。
そして・・・そのすべてを、表情からつま先・髪の毛の1本1本まで記憶しようと努力する。
何故って、その時の私は降り始めた雪に祐巳さんが
連れ去られるかもしれないという焦燥感に掻き立てられていたからだ。
瞬きをしたら祐巳さんが消えて無くなるかもしれない
そんなことは無いのに・・・、決して祐巳さんは消えたりしないのに・・・。
祥子様がリリアンにいる限り・・・、祥子様がいるから何処にも行かない。
今日はここまでです。
上手く書けない・・・。
他の職人さんすごすぎるなぁ〜本当に・・・。
そろそろロムに戻ろうかな
〃∩∧_∧
⊂⌒( ´・ω・) <
>>816-818 `ヽ_っ⌒/⌒c 今度こそ乱交が・・・
⌒ ⌒
>>819 萌えパワーを集めるのだ!
>>820 そういや前にも寝そべりながら乱交を求めてた香具師がいたっけ。
それもおまいか?w
前薔薇さまたちの3p
聖→蓉子←江利子
っつーシチュエーションでどなたかおねがいしましゅ(;;´Д`)
823 :
755:04/01/05 02:29 ID:qDau5SFU
由×祐分補充!
えーと明日の午前中までには何とかします_no
見捨てないで下さると幸い…デス
マリみては基本的に姉妹の話だけど
お同い年における百合の心の葛藤がもう(;´Д`)=3
由x祐は大好きさー
>>759-760から続いてます。
更衣室からプールサイドまでの距離がこんなに遠いものだという事を、祐巳は今になって知ってしまった。
少女らしさの中に際どさを見せる祐巳と、自らの肌を見せつけるために最低限の布をまとう蓉子が、二人を囲む男達の無遠慮な視線の中を歩いていく。
たとえ淫らな空気をまとい、紅潮した頬を隠しもせずに歩いていても、蓉子の内から溢れる気品に周囲の男達は声をかける事すらためらっているらしく、一定の距離を空けてついて来るだけだったが、それがかえって祐巳にはプレッシャーとなって襲い掛かっている。
「顔赤いけど大丈夫?」
(そう思ってるならこんな事させないで下さいよぉ)
楽しそうな表情を変える事は無かったが、少し心配そうな蓉子の声に、祐巳は繋いでいた手を握り返す事でなんとか返事をする。
やっとプールの中に入った時にはその火照った身体に心地いい水の冷たさに甘い溜息が漏れてしまったほど、祐巳の中で暴れている羞恥心は大きくなっていた。
プールに入るためにパーカーを脱ぎ捨てた瞬間の周囲の男達のどよめきに、蓉子が剥き出しにされた姿態を赤く染めながら、何かに耐えるように震えていたのは、手を繋いでいた祐巳だけが気がついていた。
「蓉子さま……」
「……だい……じょうぶ、いつもの事よ」
(いつもって……もしかして……)
祐巳の脳裏に浮かんだのは、家族にすら見せられない行為の結果行き着く「あの感覚」であり、そこに行き着いた瞬間、祐巳の身体にも小さな波が襲っていた。
「ほらほら、そんな表情してると何してるのか皆にばれちゃうわよ」
傍から見れば、蓉子の姿は水に浮かぶ祐巳をサポートするように見えてはいるが、水を吸いピッタリと張り付くビキニから透けて見える祐巳の乳首を片手で転がし、太腿の隙間から付け根に向かって優しくくすぐっているのだった。
(それだけはダメ……蓉子さま……そんなに手を動かさないで!)
漏れる吐息は水に遮られて言葉にならず、あまりにも奔放な水着に身を包みながらじゃれあう二人の少女達に注がれる周囲の視線の中、憧れている上級生の手によって快楽を剥き出しにされていくと言う今の状況が祐巳の理性を一枚づつ剥ぎ取っていく。
「祐巳ちゃん……気持ちいいの?」
周囲に聞こえないように祐巳の耳元に囁きかける蓉子の声は、薔薇の館で聞きなれていた物と違い、熱い情熱を内に秘めつつその熱情を隠す事も無いまま祐巳への愛撫へと注ぎ込んでいる。
「あ……ふ……あぶっ!!」
蓉子に与えられる快楽の中、自らの体勢も考えずに返事をしようとしたために水を飲み、祐巳がむせる。
慌てて蓉子が祐巳の体を呼吸が落ち着くまでその豊かな胸の間にうずめてしまうほどに抱きしめていく。
(わ……私ったらなんて格好を……それに蓉子さまの胸!?)
ただでさえギリギリの状態でその豊かな胸を収めていた蓉子の水着は、祐巳は言うに及ばず、二人を見ていた周囲の視線の全てに対して「水着」と言う衣装の役目を放棄してしまっていた。
「蓉子さま、蓉子さまっ。 見えちゃってます……飛び出しちゃってますよぉ」
祐巳の声に改めて自分の姿を確認した蓉子が、さらに華やかな笑みと濡れた瞳を浮かべ、祐巳の想像を飛び越えた行為を始めてしまう。
「そうね……こんな格好恥ずかしすぎるわ……祐巳ちゃんも同じでしょ?」
「………………!!」
(ちょっ……蓉子さま! そこはダメです!)
抱きしめた祐巳の太腿に足をからませ、水中なのに熱く火照り硬く尖った突起をこすりつけ、空いた手を祐巳の股間で同じように刺激を求めている肉芽を弄ぶ事に使っている。
プールの隅で抱き合いながら震える少女達はそのままさざなみをを周囲に立てながら、声を殺して甘い息を漏らしている。
「ダメです洋子さま! 私……もうっ!!」
祐巳が切羽詰まった声をあげた瞬間、がくがくと震えたかと思うとぐったりと蓉子の胸に首を預けてしまう。
「もう……祐巳ちゃんたら……ここはそういう所じゃないでしょ♪」
プールの水よりも暖かな物が祐巳の太腿の付け根から噴き出してくる感触を手に感じながらも、蓉子が祐巳を見つめる姿はマリア像のように優しかった……その美しさも祐巳に続いて絶頂に達してしまうまでの物でしかなかったが……。
これで投下終了です。
一応こっち用のオチっす
あれから数日後、薔薇の館に蔦子さんが来て一枚の写真を取り出した。
いつもの蔦子さんらしくない、おずおずとした様子で見せてくれたのは、「あの水着」を身に着けプールサイドでくつろいでいる紅薔薇さまの姿だった。
「紅薔薇さま……この写真なんですけど……」
「許可します」(0.3秒)
「「ええ〜っ!!」」
あまりにも予想外の返事だったのか、蔦子さんは驚きの体制のまま2メートル近くあとずさっている。
本当にこう言うリアクションってするものなんだなぁ…なんて感心していると、「ただし」と紅薔薇さまが忠告してきた。
「あなたは信じられるもの、個人で見る分には何も言わないわ……ばらしたらどうなるか、これを見てくれればきっとわかってくれると思うわ」
そう言って蔦子さんに渡したビデオテープに何が映っていたのか……
どうしても気になって次の日に聞いてみたんだけど…… 蔦子さんは
「……ロサギガ……ううん、なんでも無い」
って言ったまま黙っちゃた。いったい何が映っていたんだろう?
END
完全版では祥子さまも登場予定ですが、長くなりそうなのでどこか別の場所に投稿します。
もしも見つけた時には静かに「生暖かい目」で見てください。
それでは……。
>>819 せつな萌え。
>>825 エロ〜い!の好きです。
しかし、自分の誕生日に朝からふたつもGJ読めるなんてついてるぅ。
>>829(゚Д゚)ウラヤマスィーナー
最近は良質な作品多いなぁ
831 :
755:04/01/05 09:01 ID:qDau5SFU
>>828 別に長くなってもいいんじゃねえの?
長い職人さんだって結構いるし。
>>828 と、いいますかですね、
かの人がどうなったかそれがとても怖くてガクガクブルブルなんですよ
せいさうわなんだおまえらなにおすr
>>831 イイ!ツリ目っ子なよしのんは個人的に割とヒットー。
手が早くってお羨ましい…。
>>831 流れないうちに、保管庫のうpろだの方にもうpってほしいな
(こっちもいつかは流れるけど)。
>>828君、虫のいい話だと言うのはわかってる。
でも、せめて場所を教えてはくれないか。。
頼むよ
>>836 まだ完成していないように読めるけど。
どちらにしても、発表した暁にはせめてSSリンクに登録してほしいでおじゃる。
まだ書いてるとこなんでしょ。
うわ、あぶねぇ。
あやうく姉妹になるとこだったぜ。
>>839 あら、わたくしと姉妹になるのはお嫌なの?
ひどいですわ、お姉さま。
ハァハァスレッドでちまちま黄薔薇SS書いてる職人を呼び寄せたい。
もしかしたらエロありとエロなしで住み分けてるのかもよ?自衛のために。
>841
あのひと(書いてるのが一人と仮定)はスゲーよな。
すごくしみじみとさせられる話が多くて好き。
>>831 ああ、絵師さんありがとう〜。
二人のドキドキな表情がイイ!
○これから先
これから先、由×祐の『友情』が令さまにバレて、
それでも強く出られない令さまが、逆に誘い込まれ3P…とか
♯「祐巳さん、令ちゃんはココが弱いんだよ、一緒に食べよう」
♯「由乃!何を言って…え?祐巳ちゃん、やめ…だ…めぇ」
♯「令さま…綺麗」
♯「令ちゃんて、男の子っぽく見えるけど、ちゃんと女の子でしょ?…ほら…」
それか、一旦、由×祐から離れて、黒祐巳の令さま初手篭め等を書きたいな、とか夢想してます。
ちょっと別の処でも、違うSSを書いているので、投下は結構先になると思いますが(汗
レスの合間に次スレのスレタイ候補挙げもよろしく。
とりあえず、
「マリア様がROMってる〜チェリーエロッサム〜」
全角だと全部入らないよな?
他にいいの思いついた香具師はよろ。
846 :
名無しさん@ピンキー:04/01/05 21:46 ID:n3vExxU3
このスレってキス止まりのSSでもOK?
志×乃のが1本あるんですが。
>>845 「マリア様がROMってる〜チェリーボーイサム〜」
サムって誰だ
>846
全然オッケー、つうかアナタのウデ次第。
過去にキスのみで、乃×瞳の良作もあるし。
「マリア様がROMってる〜エロイムエッサイム〜」
もう無茶苦茶だ。
いっそのこと「マリア様がROMってる〜チェリーチクビ〜」
でいいのでは?
シンプルにチェリーエロッサムにしようぜ
でも、このペースだと
「マリア様がROMってる〜薔薇えちぃギフト〜」になってしまうのも早いな。
追いついてしまったらどうするんだろう?
アニメのサブタイトルで第一話からやってくしかないかな?
もしくは短編のタイトルも持ってくるか。
>>853 そのスレタイいいなw。
ペースといえば、次スレ立ては950のままでいい?
前スレは950で埋め立てモードに入ってから3本SS投下されたわけだけど。
今回も同じくらいの本数で埋め立て来るとは限らないけど、流れるのが早そうなら
930くらいで次スレ立てでもいいんじゃないかと思うんだが。
もうすぐアニメも始まってペース加速するんなら、早めに次スレに移行した方が
いいかなとも思ったんだけども(それでもさすがに900で次スレは早いかなと思うし)。
サムといえばアンクルサムではなくて?
「マリア様がROMってる〜チェリー/ブラ/スール〜」
だめだ、発想が貧困だ
貧弱なチェリーなボウヤだ……
861 :
846:04/01/05 23:16 ID:OqSr18hy
適当なサイズに分割するのに時間かかっちゃった。
メール欄は「firstkiss」で。
……ていうかさっきsage忘れてた。
鬱。
862 :
846:04/01/05 23:18 ID:OqSr18hy
さくり、さくりと乾いた音が聞こえる。
薔薇の館とマリア像を結ぶこの道は、晩秋の今、枯れ落ちた銀杏の葉に
覆われていた。放課後につきものの少女たちの笑い声は、沈みかけた西日の
中に響くことはなく、時折合唱部のコーラスが木立の合間を縫って届く以外は
ひっそりと静まり返っている。
その黄色い絨毯の上に、長く伸びた二つの影が揺れていた。
「時間、結構遅くなってしまったわね」
「そうだね。でも、溜まってた仕事が片づいてよかった」
来週まで持ち越すと後が大変だしね、と横を歩く少女――二条乃梨子――が
志摩子へ屈託のない笑顔を向けた。
「でも、今日のお夕飯、乃梨子の当番だったんでしょう? ごめんなさい、遅く
まで残してしまって」
申し訳なさそうに志摩子は詫びた。
担当していた山百合会の仕事量が予想以上に多く、先に帰るはずだった乃梨子に
急な手伝いを頼んだのが3時間目の後。
そして放課後、薔薇の館に向かう途中で電話をしていた乃梨子を見かけ、何気
なく聞いたその理由に志摩子は頼みを取り下げようとしたのだが、「気にしないで」
と今と同じ笑顔で止められてしまった。
「今日みたいなことがあったら、私のこと頼ったっていいんだってば。ほら、何
だったかな? ……そうそう! 『妹は支え』なんでしょ」
乃梨子が照れくさそうにそんな言葉を口にする。そのどこかぎこちない口調に
篭められた優しさが嬉しくて、志摩子は
「ありがとう」
と微笑んだ。
863 :
846:04/01/05 23:19 ID:OqSr18hy
静寂の中を歩む二人がマリア像まであと数歩を残すというところで、塀の外から
エンジンの荒っぽい唸り声が聞こてきた。
「乃梨子、今の音って……」
「うん。バス、行っちゃったみたいだね」
もちろん今のバスが最後という訳では無いが、路線がほぼリリアン専用と
化していることも手伝って、土曜日のこの時間帯はバスの本数がかなり少ない。
二人はどちらからともなくマリア像の前で立ち止まった。
「どうしようか?」
「そうね。薔薇の館に戻ってもいいのだけれど……」
「でも掃除し終わった所に今更戻るのもなあ……。あ、とりあえずお祈りしようか」
そう言って乃梨子がマリア像に向かって手を組み合わせる。並んで志摩子も
目を閉じ、学園での一日を平穏に終えられたことに感謝した。
祈りを終えて再び鞄を手にしたものの、お互い次のバスが来るまでどうするか
決めかねて、束の間顔を見合わせる。
このまま停留所で次のバスを待ってもいいが、吹きさらしのベンチに腰を
おろすことを考えると、自然と校門へ向かうのを躊躇ってしまう。足元を見ると、
少し出てきた風に枯葉がゆるい円を描いていた。
やはり薔薇の館に戻ろう、そう考えて志摩子は口を開きかけるが、同じように
行き先を考えていた乃梨子に先を越されてしまった。
「バス停のベンチでお尻冷やすくらいならさ、久し振りに『あの場所』に行って
みない?」
「『あの場所』?」
「うん」
唐突な乃梨子の言葉に志摩子は首を傾げたが、すぐにそれがどこか思い当たる。
それは二人が初めて出会った場所、そして姉妹の儀式を取り交わした場所の
ことだ。
考えてみれば、あれ以来二人がそろって足を運ぶことはなかった。あの時は
ちょうど葉桜が繁り始める春の終わりだったが、今行けばまた違った風景が
見られるだろう。
「そうね、行ってみましょうか」
うなずく志摩子を見て乃梨子が先に歩き出す。それに続いて志摩子もマリア像を
背にして歩き出した。
864 :
846:04/01/05 23:20 ID:OqSr18hy
「もうそろそろ銀杏も終わりかな」
隣を歩く乃梨子の横顔を、赤みを増した夕日が照らす。少しだけ陰影のついた
その姿を見つめていた志摩子は、乃梨子の呟きと同時にさっと視線を前に戻した。
――どうしても、乃梨子のことばかり考えてしまう。
姉妹がお互いのことを考えるのは珍しいことではない。周囲の友人達は自分の
姉妹をとても深く思い遣っているし、志摩子自身も姉である佐藤聖と――他とは
少し変わっていたとしても――大切な関係を築き上げた。
そして乃梨子ともリリアンでは珍しい、友人のような姉妹関係を育てていくの
だろうと思っていた。だからこそ余計乃梨子に対する自分の感情の変化に戸惑い、
説明をつけることができずにいた。
――自分にはない強さへの憧れ?
未来をまっすぐ見つめる瞳の光に目を引かれた。
――大切な妹への姉妹愛?
お姉さま、と自分を呼ぶその笑顔が眩しくて、他愛無いおしゃべりに笑い転げた。
――そうじゃない。
そうやって自分の心を何度も推し量る。
そしてそんな自問自答の繰り返しが、自分の感情がどのようなものなのかを
少しずつ浮き彫りにしていった。
――私は、乃梨子のことが好き。
――妹としてでも、後輩としてでも、友人としてでもなく彼女のことが好き。
865 :
846:04/01/05 23:21 ID:OqSr18hy
志摩子がそう思い至ったのは、夏に二人で仏像や教会を見て回ったしばらく後の
ことだった。それでもその時の志摩子には、それが恋愛感情と呼ばれるものなのか
はっきりとはわからなかった。けれど始業式の日、体育館に向かう渡り廊下で
乃梨子の姿を見かけた瞬間、胸の奥でやわらかな灯火が確かに輝いた。
それが嬉しくて、悲しかった。
自分はおかしいのだろうか。おかしいのだろう。同性を好きになるのは普通では
ないし、イエズス様の教えにも背くことになる。それでもこの火を消せなくて、
気づかれぬように何度も乃梨子を見つめてきた。
そうしていても、想いが溢れそうになることがある。リリアンの生徒が傍に
いないと、乃梨子は志摩子に敬語を使わない。そんな時、二人の距離がより
近づいたような気がして、押さえつけていた心がぐらり、と揺らめく。特に――
「志摩子さん、志摩子さんってば」
「えっ、な、何? どうしたの乃梨子?」
「どうしたの、って。それ私の台詞だよ……」
――不意に自分の名前を呼ぶ乃梨子の声は、志摩子からこうも簡単に落ち着きを
奪ってしまう。
「……何でもないわ」
かろうじて志摩子はぎこちない微笑を浮かべた。そのまま乃梨子の様子を窺うと、
少し怪訝な顔をしただけで特に気にしているようでもない。そのことに安心して、
志摩子は乃梨子に届かないように小さく息を吐いた。
866 :
846:04/01/05 23:25 ID:OqSr18hy
銀杏の群の中に立つ一本の桜。その幹に乃梨子が黙って背中を預けている。
こうして何も話さずにいることは珍しくないけれど、それでも今の二人を包む
空気にはいつもと違う沈黙が纏わりついていた。
「……志摩子さん、最近どうしちゃったの?」
抑揚に乏しい声が乃梨子の口からこぼれる。弾かれたように顔を上げると、普段
志摩子に見せてくれる明るい表情はそこに無かった。
「二人でいる時特にそうだけど、話し掛けても何だかぼうっとしてること多いし。
ここにくる前だって、名前を呼んでも全然気づかなかったみたいだし」
目を合わせずに乃梨子が言う。
「もしかしたら私、まだリリアンのことで知らないこととかあって、気づかない
うちに志摩子さんに嫌な思いをさせたのかなって心配で。でも志摩子さんの
ことだから、そういう事言いたくても言えずにいるのかなって思って」
そうじゃない、そんなこと無い。志摩子がそう言うより先に、乃梨子が慌てた
ように一気に捲し立てる。
「もしそうなら、少し志摩子さんとの関係を見直した方がいいのかも。私は今の関係を
心地いいって感じてるけど、志摩子さんがそうした方が気が楽になるって言うなら私は……」
「乃梨子!」
止め処なく続く乃梨子の言葉を普段出すことのない声で塞ぐと、言い聞かせる
ようにゆっくりと続けた。
「そうじゃない。そんなこと私は考えたこともないわ」
木枯らしに抱かれた銀杏の葉が数枚、二人の間で踊る。
「……じゃあ、どうして? 気がつくと私のこと見てくれてるのに、前みたいに
接してくれないのはどうして?」
「……っ!」
――私が見ていることを乃梨子は知っていた!?
自分の身体から血の気の引く音が聞こえた。動揺を抑えようとしても身体は
その意志を裏切って小刻みに震え、瞳は乃梨子の姿を視界から外そうと泳ぎ回る。
そんな普段の志摩子からは考えられない反応を見て、乃梨子が躊躇いがちに口を開いた。
「……志摩子さん、私ね。私……、もしかしたらって、ほんの少しだけ思ってるんだ」
「えっ?」
「志摩子さんの視線の意味。すごく都合がよくて、すごく自分勝手だけど、もしか
したらって思ってるんだ」
>855
前スレ埋め立てssは950で次スレが立ったらほとんど人のが移動してしまったため
埋め立てに時間がかかっていたから、3本も投下されたのかもしれない。
だから、今までと同じ950でもいいんじゃないかと思うんだが。
868 :
846:04/01/05 23:26 ID:OqSr18hy
「私ね、志摩子さんのことが好きだよ」
その言葉はいつもよりもはっきりとした強さで志摩子に届いた。
「姉としてでも、先輩としてでもなく志摩子さんのことが好き」
「乃梨子……」
「変だよね、女の子どうしなんて。それはよくわかってるし、本当は黙ってる
つもりだったんだ。志摩子さん優しいから、こんなこと言えば困らせちゃうって
ことも想像ついたしね。……でも、ここに来ちゃったからかな。ちょっと気が
緩んじゃったみたいでさ。ははっ……」
乾いた笑い声が収まると、乃梨子の顔が恐る恐る上がった。
「志摩子さん、教えて。志摩子さんの視線の意味。私が志摩子さんを好きだって
こととか、他のいろんなこととか関係なしに、純粋に志摩子さんが私のことどう
思っているのか。それを教えて」
そう言ってまっすぐに志摩子を見つめる黒い瞳はそれでも頼りなげに揺れ、
いつもは楽しげに言葉を紡ぐ唇も小さく震えていた。
――私は何をしているのだろう。
世間の常識も、イエズス様の教えも、乃梨子にこんな表情をさせてよい理由には
ならない。そして自分を覆うそういったものを全て取り除いて、あらためて彼女と
向かい合うのだとしたら――
答えは驚くほど自然に言うことができた。
「私もよ、乃梨子。私もあなたのことが好き」
言い終わった途端、志摩子の体にやわらかな衝撃が走った。
869 :
846:04/01/05 23:26 ID:OqSr18hy
気がつくと、乃梨子の両腕が自分の背中に回されていた。耳元で涙に曇った声が
聞こえる。
「よかった……、勇気出してよかった……。ねえ、どうしよう志摩子さん。私、今
すごく嬉しい」
その声が自分の決断は間違っていなかったと教えてくれた。あやすように
乃梨子を抱きしめると、艶やかな黒髪に手を下ろしてゆっくりと頭を撫でる。
「ごめんなさい、乃梨子。私にもっと勇気があれば、あなたをこんなに苦しませる
ことはなかったのに」
思わずこぼれた償いの言葉を、乃梨子が首を振って拒絶する。
「いいよ。志摩子さん悩んでたんだよね。そのことに私は何も言えないけど、
それでも私のこと受け止めてくれたんだもん。いいよ。もういい……」
「乃梨子……」
自分の躊躇いの理由がこの子にはわかったのだろう。聡明で、何より私のことを
想ってくれるそんな子だからこそ、過ごした日々の会話から気がついて、それでも
こうして何も言わないでいてくれるのだ。
「……ありがとう」
下がり始めた気温が少しだけ肌に冷たい。けれどこの喜びが志摩子に確かな
ぬくもりをくれた。
しばらくして志摩子の肩にうずめていた顔を上げると、呟くようにして乃梨子が
言った。
「……あの、ね、志摩子さん。その代わり、って訳じゃないんだけど。一つ、お願い
聞いてもらえないかな」
870 :
846:04/01/05 23:28 ID:OqSr18hy
「お願い?」
再び俯く乃梨子に志摩子は微笑みかける。
「言ってみて。乃梨子のお願いなら叶えてあげたいわ」
「あの、その、お、お互い好きだってことがわかったわけで。なんていうか、ほら、
証が欲しいっていうか……」
「……?」
今一つ要領を得ない乃梨子の言葉に志摩子は戸惑いの表情を浮かべる。それを
見て何かもどかしそうな、呆れたような顔をしながらも、乃梨子が自分の願いを
よりわかり易く伝える。
「ええと、つまり、その、キ、キスして欲しいな、って」
そう言い終えるとさらに身体を縮める。普段の大人びた姿からは想像もつかない
しおらしさに、志摩子の心臓が一際高鳴った。
「キ、ス?」
「あっ、いいよやっぱり! 志摩子さんが私のこと好きでいてくれたってわかった
だけでも嬉しいし、ちょっと欲張りすぎだって自分でも思うし、大体、急にそんな
ことして欲しいって言うのも何だか……っん!」
その先は言わせなかった。うろたえる乃梨子がたまらなくいとおしくて、志摩子
は無言で唇を重ね合わせた。靴底越しに伝わる落ち葉の感触よりやわらかく
不安定なキスは、それだけで志摩子の鼓動を速めていく。
「んっ、んく……っ」
激情に駆られるまま唇を押し付ける。技巧はなかったが、伝わる熱で一つに
溶け合う錯覚を起こす程、それはひたむきなキスだった。
「……っ、はぁ……っ」
ゆっくりと唇を離すと、目の前に乃梨子の上気した顔がある。たぶん自分も
同じなのだろうと思うと、恥ずかしさと嬉しさが交互に心を満たした。
「……乃梨子」
「ん、なに? 志摩子さん」
「あのね、その……」
「うん?」
「い、今のでよかったのかしら……」
「…………」
871 :
846:04/01/05 23:29 ID:OqSr18hy
きょとん、とした表情に一瞬覚えた不安は、その意味を理解した乃梨子の微笑が
取り除いてくれた。
「……うん、よかったよ。志摩子さんの心が伝わってきたもん」
「そ、そう。それならいいのだけれど」
頬を余計に染めてそんなことを言ってしまう。何だか自分の方が年下のようだ、
と妙なところで志摩子が悩んでいると、乃梨子が悪戯を思いついたように目を
輝かせてもう一つの『お願い』をしてきた。
「志摩子さん。今度は私から、いいかな?」
「えっ?」
「キス。私から志摩子さんにしたい」
「あっ、そ、そうね。ごめんなさい、私ばっかり」
「……そういうわけじゃないんだけど」
苦笑した乃梨子の片手が腰に回わり、綿菓子の様な髪の毛にもう片方の手が
沈む。自分は何かおかしなことを言ったのだろうか、とどこかずれたことを考えて
いる内にやさしく頭を引き寄せられて、あわてて志摩子も目を閉じる。
志摩子の薄く朱を刷いた頬に、小さな額にゆっくりとキスの雨が降る。そうして
少しずつ二対の唇が距離を縮めていく。
「んっ……」
思わず鼻にかかった声を漏らしてしまう。それに勇気づけられたように、
乃梨子の唇が自分のものに重なってきた。
先程と同じ、触れるようなキスと押し付けるようなキスが繰り返される。その
波に慣れかけた頃、乃梨子の舌先が志摩子の上唇を掠めた。今までに感じたことの
無いくすぐったさに思わず身を竦めると、それは追いかけるように間を詰めてくる。
872 :
846:04/01/05 23:30 ID:OqSr18hy
濡れた舌先が唇の表面をなぞるたび緊張が剥がされて、硬く閉じていた志摩子の
唇がわずかに綻ぶ。その隙を突いて熱い塊が割って入ってきた。それは歯の付け根を
突付き、上顎をくすぐって、わずかに緊張の残る口中で優しく踊る。
そして志摩子の舌を掬い上げるように抱えると、そのまま乃梨子の口の中へと
誘い込んだ。
「んんっ……!」
嚥下しきれなかった唾液ごと乃梨子に舌を吸われている。やがてそれが飲み込ま
れる音が、唇を通じて内側から志摩子の耳をくすぐった。
――乃梨子が、私のを、飲んでる。
脳裏で言葉にした瞬間、羞恥と悦びに震えた。たまらなくなって自分から舌を
伸ばし、乃梨子のものと絡める。少し乱雑な動きに乃梨子の身体が小さく揺らぎ、
繋がった唇の端からとろりとした液体がこぼれて襟元のカラーに小さな染みを
作った。
「くっ、ふ、ふうっ……」
乃梨子の息が頬から首筋へ滑り落ちる。回された腕が強く身体を引き寄せる。
体温が心さえ包み込んでぬくもりをくれる。その全てが志摩子を追い詰めていく。
最後に強く舌を吸われると、甘い痺れが全身を襲った。落ちていくような昇って
いくような感覚が怖くて、乃梨子の身体にぎゅっとしがみついた。
――乃梨子、乃梨子!
愛する人の名前を声にならない声で何度も呼ぶ。力の抜けた身体は、縺れる
ようにして崩れ落ちた。
873 :
846:04/01/05 23:31 ID:OqSr18hy
「……摩子さん、志摩子さんってば」
「……え、あ、なあに、乃梨子?」
「なあに、じゃないよ。急にくたっ、ってなって倒れこんでくるんだもん、びっくり
したよ」
気がつくと桜の幹に乃梨子を押しつぶすような体勢になってしまっている。少し
苦しそうに歪んだその表情に、それまで放心状態だった志摩子はあわてて身体を
引いた。
「ご、ごめんなさい。重かったでしょう?」
「まあ、それは大丈夫だけど。それより志摩子さん、キスしてるときほとんど息
してなかったよ。あれじゃ酸欠になっちゃうよ」
「そ、そうだったの?」
それはつまり、息をするのも忘れるくらい乃梨子とのキスに溺れていた、という
ことだろうか。そんなことを考えて、志摩子の頬が自然と赤らむ。そこへ乃梨子の
言葉がを追い討ちをかけた。
「……それとも、そんなによかった?」
「よかった? 何が?」
「キス」
「……っ!」
ストレートに問われて何も言えなくなる。
「雑誌なんかでね、研究したんだ。……志摩子さんのこと考えながら」
そう言ってのける乃梨子の頬も赤いのは、差し込む夕日のせいだけではないだろう。
「乃梨子……」
先程とは別の恥ずかしさがこみ上げてくる。そしてそれ以上の嬉しさも。
自分はなんて単純なんだろう。好きな人の言葉にこんなにも翻弄されている。
それなのに、今こうして慌てふためく自分さえ、なんだかとてもいとおしく感じて
いる。
そんなささやかな幸せを噛みしめている志摩子を見て、思い出したように
乃梨子がニヤニヤと笑い出す。
「にしても志摩子さん、可愛かったなー。実はさ、反則かもしれないけど、私
途中で目を開けちゃったんだよね」
874 :
846:04/01/05 23:32 ID:OqSr18hy
「……えっ?」
この子は何を言い出すのだろう。何となく嫌な予感がして、志摩子は思わず口を
開いたままの状態で続きを待ってしまう。
「キスしてるときの志摩子さん、怖がってる子供みたいにぎゅって目をつぶって
てさ、力入れ過ぎてるせいで睫毛がふるふる震えてるんだ。色白いから頬が赤く
なってくのがすっごくわかりやすくて」
「なっ、なっ……」
あまりに赤裸々な説明に口がうまく回らない。
「でも私が舌を動かすと、ぴくん、って動いて。それからすぐに一生懸命答えて
くれて」
止めないと。早く乃梨子を止めないと。そうは思うのだが、慌てきった心は全然
身体に言うことを聞かせられない。
「なんか最後の方なんて、しがみついて舌差し込んでくるんだもん。びっくりしたよ。
志摩子さんって実は結構……」
「も、もうっ! からかわないで!」
やっとのことで遮ると、志摩子は弱々しく乃梨子を睨みつける。けれどその
迫力に欠ける上目遣いは全くの逆効果で、堪え切れなくなった乃梨子を笑わせて
しまうだけだった。
「ぷっ、あはははっ! ごめん、ごめんってば。謝るからそんなに拗ねないでよ」
「……す、拗ねてなんていないわっ」
珍しく説得力のないことを言って、無理矢理真面目な表情を作る。その姿が余計
乃梨子を喜ばせてしまうと気づかずに。
「あー、私今日すごく幸せ。志摩子さんの可愛いところがいっぱい見れて、志摩子
さんの気持ちがわかって……」
875 :
846:04/01/05 23:35 ID:OqSr18hy
なおも続けようとする乃梨子を見ると、彼女は本当に幸せそうに微笑んでいた。
「私の気持ちもわかってもらって。……幸せだよ、私」
「乃梨子……」
一歩踏み出した乃梨子が志摩子の手を取る。それをそのまま胸の前に引き寄せて
そっと握り締めた。
「ねえ、『卒業するまで離れない』っていうあの日の誓い、『卒業しても離れない』に
変えちゃうよ? いいよね? 志摩子さん」
穏やかな、けれど真剣な表情で乃梨子が尋ねる。
誓いは言葉にしてこそ意味を持つ。だから志摩子はこれ以上ないくらいはっきりと
答えた。
「一緒にいたいのは私も同じよ。乃梨子、卒業しても私から離れないで」
「……うんっ!」
落葉の季節はもうすぐ終わりを告げる。けれど二人の時間は色合いを変えて
始まったばかり。
「行こう志摩子さん! あんまり遅くなるとまたバスに置いてかれちゃうよ!」
片手を繋いだまま乃梨子が走り出す。慌てて志摩子もそれに続く。おかしくも
ないのに頬が緩んだ。
やがて寒い冬が過ぎ、再び桜の花びらに身を浸す日がやって来る。それが繰り
返されるたび、自分の横には最愛の少女が立っているのだ。その風景に今を重ね
合わせるように、少し前を走る乃梨子に並ぶと繋いだ手を強く握った。
「大好きよ! 乃梨子!」
876 :
846:04/01/05 23:36 ID:OqSr18hy
以上です。
お目汚しでした。
>>846 良いものを……涙が出ました……むひょ、むひょ
起きてて良かった……。
>>846 良かったです!
キスだけでもこんなにドキドキするドラマ…GJ!
>>846 良かったよ〜
すごく良かったよ〜
もうね雰囲気とかさすごく良かったよ
(*^ー゚)b グッジョブ!!
キスだけでここまで逝けるなんて!と書こうとしたら>878さんに先に書かれてしまった。
でも、もう一度言わせてくれ。
キスだけでここまでやれるなんてすげぇぜ!
GJ!
正統派という感じでいいな・・・。
そういえば、職人のサイト開設が盛んだな。4人目?
いいなー、これ
文章もうまいし
基本を丁寧にすごくうまく構築された気がします!乙!ごち!
>>881 ひっそり開設してる職人さんもいたりしてな。
そのうちエロパロリングができたりとかw
漏れにも言わせてくれ
キスだけでここまでいけるとは!!
俺が日参してる黄薔薇CGサイトの日記に
ROMってるスレに投下したことがあるみたいなこと書いてたが、
もしかして黄薔薇先生なのか・・・?
キスだけでここまでイケるとは。
素薔薇しすぎ。
なんかもう、存在自体がエロい気がしてきたよ。
じゃあ漏れも一言。
最初キスだけか〜と思ってましたが(スマソ、黄物先生
を読んだあとだったので)、すごく描写が上手くて
ドキドキしますた!乙!ご馳走様でした!
>>885 それ俺も見たぞ。
黄薔薇先生か、はたまたすまちこん氏か…ラブホ先生はない気がするw
>>846 デリシャス。グッ( ・∀・)σ ジョブ。わんだほー。
ほんと、今の白薔薇姉妹って所謂一般的な百合のイメージに一番合致するねぇ。
涙出そうになったよ。
890 :
846:04/01/06 01:44 ID:omRbhAAf
受け入れられたみたいでホッと一安心です。
なにせSSというものを書いたのは初めてなもんで。
予定ではもっとエロ要素満点だったはずなのに、気がついたらこんなことに。
今過去ログ見てみたら皆さんエロい。
難しいっす。
では名無しに戻ります。
確かマリみてって、乃梨子の短編が一番先にあるんだよね?
今野先生の初期のイメージとしてはやっぱり濃い百合があったのかもしれないねえ・・・
>>890 これで初めてっすか・・・
世の中には才能っていうもんがあるんだなぁ(遠い目)
892 :
並行世界:04/01/06 02:17 ID:EUGJOnmD
キスはいいなー…しかもえっちぃのが凄すぎです。
う、「firstkiss」と「満ちた月、欠けた月」を結合させて、
黒祐巳VS志摩子さんの図が思い浮かんでしまった。
お二方、ごめんなさい!書いてしまいました。ちょっとした悪戯と見逃して下さいー。
ワードは「並行世界」です。
893 :
並行世界:04/01/06 02:18 ID:EUGJOnmD
「志摩子さん、私ね、嫌な夢見ちゃった」
放課後の薔薇の館。既に『祐巳のモノ』となっていないのは、
何も知らない祥子さまと由乃さんのみ。だから、ここを無人にするのはとても簡単。
「志摩子さんと乃梨子ちゃんが、愛を告白しあって、幸せそうにキスする夢。
もちろん二人ともファーストキス。・・・それでね、最後は『卒業しても離れない』なんて誓い合うの」
何かを耐えるように俯いたままの志摩子さん。
くすくすくす。
そうだよね、志摩子さんも乃梨子ちゃんも、ファーストキスの相手は私だもんね。
だから、そんな幸せな夢は、それこそ只の夢。
「悔しいから、乃梨子ちゃんを苛めようと思うんだけど…」
「乃梨子には手を出さないで!」
雛鳥を守ろうとする親鳥のような必死さで綺麗な顔を歪める志摩子さん。
その瞳の中に、隠しきれない憎悪。…そうじゃなくっちゃね。
「うん、乃梨子ちゃんを可愛がってあげる前に、姉である志摩子さんの許可を得ないとって思って」
本当はそんな許可、必要ない。
もう乃梨子ちゃんは、私が要求すれば、志摩子さんの前でだって腰を振る。
ううん、志摩子さんの前だからこそ淫らになる。
でも、こんな風に言えば、妹思いの志摩子さんは…
「…わ、私が…乃梨子の代わりに…なりますから」
蒼白になって声を絞り出す志摩子さん。手、震えてるね。
894 :
並行世界:04/01/06 02:19 ID:EUGJOnmD
「そうだなぁ、夢でみたような愛情の篭ったキスを、私にしてくれたら…
今回は志摩子さんで我慢してあげてもいいよ」
普通の人がみたら、無邪気な笑顔だって誤解するであろう、私が一番得意とする表情で応えてあげる。
「…!…悪魔!」
前は、この笑顔に優しく応えてくれた志摩子さん。
でも今は私を拒否する言葉を紡ぐだけ、一片の友情も存在しない。…そう、それなら。
「酷いなぁ。でも、その悪魔に乃梨子ちゃんと一緒にキモチ良くされていたのは誰?
蔦子さんが撮ってくれた、私の足を舐める志摩子さんの写真、とても良さそうだったよ」
この言葉が衝撃的だったのか、志摩子さんの体が力を失って、膝から崩れ落ちる。
そう、マリア様に跪くような格好で、私を見上げる。
「そ…ん…な、蔦子さんまで…写真…」
「あれぇ?知らなかったっけ?蔦子さんの『芸術』に協力してあげてるんだ。
志摩子さんの白いお尻も、それを嬉しそうに叩く乃梨子ちゃんもちゃんと写ってる。安心して」
美貌が徐々に絶望で彩られる。真っ白な肌が更に白く…なんて綺麗なんだろう。
跪いている志摩子さんにゆっくり近づき、見下ろす。今からもっと汚してあげる。
「もちろん、他の人に見せたりしないよ?…友達だもんね?」
でも、『友達』じゃなくなったら…そんなことは無いよね。そう笑いかける。
895 :
並行世界:04/01/06 02:20 ID:EUGJOnmD
思い立ってすぐ書いたのでここまでです。
すみません、どうしても書きたくて>お二方。
>>895 (*´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(*´д`*)ハァハァ
>>892 うわぁ・・・firstkiss読み終わったところに
いきなり突き落とされますた・・・儚い夢なのね。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん
でも(*´д`*)ハァハァ
えっと……
>>828で出てきたビデオの中身は考えてはいます。
そりゃ蔦子さんも怖がるだろうという事で
「拘束された白薔薇さまが「我慢出来なくて出しちゃう所」が一部始終映っている」
と言う代物ですが……(汗)
正直に言うと、今まで何度か、令とのキスを妄想する事はあった。
ただ、それはようするに「ラブラブな二人」という妄想劇場のワンシーンであって、
ピンポイントでそれだけを夢見ていたわけではない。
だが、今は・・・・・目の前の無防備な令の唇を見て、触れたい、重ねたい、という欲求を抑えられない自分がいる。
由乃は令の顔に顔を近づけた。唇に唇を重ねようとした瞬間、令の口がかすかに動く。
何やらむにゃむにゃと誰かの名前を口にした気がして、思わず由乃は動きが止まった。
・・・今、何て言った??
名前の部分は聞き取れなかったが、最後に唇が「サマ」と動いた気がする。
サマ・・・・って事は・・・・。
二年生の令が名前の後に「様」、と付けるという事は、相手は確実に上級生であろう。
・・・・・というより、素直に考えれば、「お姉さま」である可能性が著しく高い。
・・・どういう事よそれ・・・。いや、別に黄薔薇様の夢を見て板っておかしくはないけど・・・。
おかしくはないが、夢に見た挙句寝言で名前まで口走られては正直面白くない。
それまでの高揚した気持ちが急速に盛り下がってしまい、由乃は令から身を引いた。
実際令の見ている夢がどんな夢なのか、口走った寝言は本当に江利子なのかどうかもわからないのだが、何やら興がそがれてしまい、もうキスしようなどと言う気も起こらない。
「っ!!」
その時いきなり、由乃は何かに手を強引に引き寄せられ、バランスを失って体ごと令のベッドの上に倒れこんだ。
何事かと視線を走らせれば、令の長い左手がしっかりと由乃の右手を掴んでいる。
「んん・・・・。」
令はむにゃむにゃと赤子がぐずるような声をあげると、驚く由乃をそのまま抱き寄せた。
れ・・・・れれれれれれ令ちゃん・・・・・。
パニックのあまり固まってしまった由乃の背中を、子供をあやすようにゆっくりとさする。
令の石鹸と汗の匂いを身近に感じて、由乃はますます頭に血が上るのを感じた。
大好きな令にベッドに引っ張り込まれたのである。平静でいろというのが無理な話だ。
恐る恐る令の顔を覗き込んでみると、唇を半分開いた状態で、スヤスヤと実に規則正しい寝息を立てている。
寝ているの・・・?
一瞬、実は最初からずっと起きていて寝た振りをしていたのかと焦った由乃だが、どうやら令は寝ぼけているだけで、由乃をひっぱりこんだのも他意はないようだ。
何か・・・ほっとするようながっかりするような・・・・。
令の罪のない寝顔をチラリと見上げながら、由乃は溜息をついた。
こうして抱き合ったまま並んで寝ていると、令の寝息が、体臭が、体温が、心臓のリズムまでが伝わってきてなんともいえない気持ちになる。
懐かしさを心地よく思う反面、令の「女性」としての匂いに落ち着かなくなる自分がいる。
幼い頃は屈託泣く一緒によく眠っていた。令の隣は不思議と安心してよく眠れたので、怖い夢を見た時や中々寝付けない時は、わざわざ令の布団に潜り込んだりしたものだ。
その頃の自分は、まさか将来令と同じベッドにいるだけで、ドキドキするようになる日が来るなどと思ってもいなかった。
・・・・いつのまに私はこんなにも厭らしくなっちゃったんだろう。
不意に泣きたくなった。どうしてあのままでいられなかったのだろうか。
そして、まるでぬいぐるみか枕か何かのように自分抱きしめている令が、由乃はなんだかとてつもなく憎たらしく思える。
令は自分が今どんなに酷い事をしているか、わかっていないのだ。
自分に想いを寄せる女の子をベッドに引きずりこんで抱きしめた挙句、そのままクカクカ寝ているなんてあんまりだ。
「・・・・。令ちゃんのバカ・・・・。」
自分ひとり欲情して、まるで馬鹿みたいではないか。
間が開いている上に、展開遅くてすんません。
それにしても最近、このスレ豊作なので嬉しいです。
おつかれー。
江利子を夢見てひっぱりこまれたとしたらいくら由乃でも嫌だわな。
うぅ、せつない・・・なんかこのスレみてたらどんどん由乃が好きになってきたなぁ。次も期待。
ところでこのスレの進み具合は一体全体どうしたんですかw
ほんと豊作というか大漁踊りを踊りたくなるというか。もう最高。
令ちゃんは…天然なんだなあ…w
甘茶キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
エロいよーエロいよー。グッジョブ!
>>906 物置からアクセスしてたりしてな
甘茶キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
900超えてるので、テンプレ貼っとくよ。
__
, '´ ヽ
l ,'ノノノ'l 〉
| !、゚ ー゚ノ|
ノ,<,f_、><ノリ
くノl[__]_〉
し'し'
私、小笠原>3ち子が>3ゲットさせていただきますわ。
支倉>0 いつまでも妹の尻に敷かれてんじゃねーよ(藁
>2条乃梨子 仏像見たきゃ花寺にでもいってろ(プ
>3藤聖 私の祐巳に手だすなよ。この真性レズ(ゲラ
藤堂>4摩子 出番確実に減ってるな(w
島津>44乃 あんまナマ言ってるとシメるぞ(ププ
水野>405様 何でもないです・・・(ガクガク
鳥居江利>5 誰だっけ?
ふ>9沢祐巳 タイが曲がっていてよ。直してあげる。
松平>10子 祐巳いじめてんじゃねーよ。この糞ドリル(笑
細川可>75 電波が。私の祐巳に近づくな(呆
その他の男供 ゲイとオカマは花寺にでも帰りなさいってこった
職人名鑑テンプレ(サンプルは保管庫の職人名鑑にあり)
【XXX(コテor数字ハンor通称等】XXX(ふりがな)
属性:(紅、新聞部等)
得意技:(特徴的な挙動、言動があれば)
決め台詞:「(作品内で使われた台詞より)」
以下、職人さんの特徴を10行前後で解説。客観的に、それでいて
ユーモアが交えてあるといいかも。煽るようなコメントはダメ。
類義語:(その他の呼び名があれば)
914 :
909:04/01/06 11:10 ID:W/ZYibu5
次スレ立ては950、
次スレタイトル原案は「マリア様がROMってる〜チェリーエロッサム〜」
テンプレのチェックよろ。
祥子さまと名鑑のテンプレを入れるか入れないかも。
即死判定が掛からないために、
名鑑が必要に一票
>>915 即死判定って具体的にどんなの?
スレが立ってから一定時間内に何レス必要とか、何KB必要とか。
祥子さまテンプレ化してるのかw
即死判定【そくしはんてい】[名](批判要望板)
数時間レスのないスレを強制的にdat落ちさせるプログラム。
対象は新スレで1週間以内にnレス、又はn時間内にレスのない場合におこる。
ある程度レスのついたスレは即死判定から除外される。
カッコ内はメール欄。コテハン・通称の敬称略
>17-28、>157-161 「灰色の日傘」(shino)
>34-43、>45-48、>50、>53 「第二革命の正体を探れ」(黄×新聞)
>73
>74-77、>125-128、>189-191、>225-234 「満ちた月、欠けた月」(HeUHMWWB)
>86-87
>97-107(茶乃)
>113-118(夜宵、交×姦)
>177-181
>198-205(ラブホ先生)
>257-265
>276-279、>337-339 「蔦子さんのある1日」(himo)
>284
>317-318、>320-323、>325-326、>526-537、>539
「聖X祐@オテル・デ・アモール」(shino)
>347-349、>356-357、>587-592 「親友(祐×由)」
>375-378(麒令)
>434-448(御前)
>454、>456-458 「クリスマス(聖様)」(himo)
>481-490 「螺旋の月」(HeUHMWWB)
>500-501 「親友(祐×由)」
>519-523(せいさまー)
>550、>617 「お姉様も思春期」
>556-563 「瞳×祐」(バラギフ)
>579 「藤堂志摩子は躊躇わない」
>580 「NHK・映像の世紀」
>601、>603-608 「シリアス」
>623、>701、>759-760、>825-828
>672、>674-684 「oomisoka」(shino)
>716、>718、>735-737、>784-788 「親友−着物の下は?−」(着物先生)
>721-723 「にゅういやあぎふと」
>743-748
>773-774(薄い壁)
>816-818 「新旧山百合会引継ぎ研修」(himo)
>862-866、>868-875(firstkiss)
>893-894 「並行世界」
>900-901 「黄色い薔薇」(黄薔薇)
926 :
919:04/01/06 15:51 ID:JispuU+v
ここまでのまとめです。保管庫の人の手助けになれば。
抜けてるのあったらスマソ。
7レス使ってしまったが、1レスにもう少し詰め込んでもよかったか・・・。
乙華麗。たった一ヶ月でここまで来るなんてすごいな。
まとめ人乙!
今日はあんま人いないか?
明日の朝までには次スレ立つのかな。
聖さまと加藤さんの旅行って、どっちから誘ったんだろうな。
加藤さんそっけなさそうだから、やっぱり聖さまかな?
嫌だスレにss発見!
連載途中でも面白い話があったら気にしないで、こちらに投下してください。
お願いします。
祥子様がリリアンにいる限り・・・、祥子様がいるから何処にも行くわけがない。
考え事に夢中になって立ち止まった私に、
「何しているの?急がないとおいていかれるよ。」
と手を差し出した。
ちょっぴり恥ずかしいけど、握り返さない訳にはいかない。
だって令ちゃんとは腕まで組んだりしてるもの、友達なら当然平気だし深い意味なんて無い。
「しょうがないなぁ〜、小学生じゃないんだけど」
祐巳さんが手を繋ぎたそうだからしょうがなく手を繋ぎましたってフリをして握る。
交差点の手前に差し掛かろうとした時、信号が点滅して赤に変わった。
すぐ前を歩いていた生徒は小走りに渡りきってしまい
最後尾で歩いていた由乃と祐巳は交差点で信号が変わるのを待っていた。
繋いだ手を離さずに・・・。
祐巳さんの手のひら、自分のとはちがう感触、令ちゃんともちがう。
剣道をしている手と比べるほうが間違っている、でも比べてしまうのだからしかたがない。
ふたたび鼓動が早くなり繋がれていない手のひらはじっとりと汗で濡れている。
近くに誰もいない、一番近くの娘も5メートル以上離れている。
どうしよう、何か話さないと・・・っもう、余計な事を考えてちゃったじゃない。
こういうときに限って意識するきっかけとなった教室の出来事を思い出して
祐巳さんをみることが出来ない。
そりゃわがまますぎんかね。
おっと失礼。
しかも変なIDスマソ
祐巳さんを視線の端に捉えたとたん、祐巳さんに傾きかけている想いが口からこぼれ落ちそうになる。
「祐巳さん、好き、令ちゃんよりも好きなの」と口走りそうになるのをギュッと目を閉じて堪える。
今はダメ、まだ親友のポジションにいるの・・いたいから。
信号が青に変わる、目線を少し上にずらして声をかける。
いつもの私に戻るの令ちゃんの従姉妹で黄薔薇の妹で祐巳さんの親友。
「それじゃあ、祐巳さん少し走ろう。」
少し先を歩くみんなに向かって力いっぱい走り出した。
つないだ手を離さずに・・・・。
〜リリアンかわら版より抜粋〜
蔦子さん曰く。あれは美味しかった。
今年初めての雪が降りしきる中、2人の少女が手を繋いでかけていく。
若い2人(って女同士じゃないと言いたいが、それが最高なのだと
本人が言う以上反論しても意味はないだろう。)が真っ白な雪に囲まれて幻想的だったと。
もちろん写真付きでのコメントである。
by 新聞部2年 山口真美
ベットに乱入とかお風呂とか出来たらいいなぁ〜。
続きが書けたらだけどね。
・・・、拙い文章で申し訳ない。
>>930 使いを頼んだのが加東さんぽいから言い出したのは加東さんで、そこに聖さまが便乗したんじゃないかな?
実は二年生’sの修学旅行先でバッタリ――とかって伏線だったりして。
>>936 期待してますよ。
聖さまは人間関係に関しては実は臆病だから、自分から景さん誘えるかな?
親密度が一定以上のレベルになるとあとは凄いんだがハァハァ
939 :
930:04/01/06 23:30 ID:XhSMwPp0
>>937 なんか書いてて違和感があると思ったら、加東さんの字が違ってたのか・・・
すまん、カトーさん _| ̄|○
>>936 乙〜。お風呂がいいなー。
やっぱ「きっかけは加藤さん」が優勢か?
>>931 このスレの存在を知らなかったのかもしれないし、もしかしたら21歳未満
なのかもしれないし、21歳以上であっても嫌だスレの方があってると
思ったのかもしれないし。
エロ分があるSSはこっちに投稿してもらいたいけど、なかなか難しいな。
どうにも暇だったのでいっちょ。
職人データvol.(いくら?)
【ラブホ先生】らぶほせんせい
属性:黄/新聞部写真部
得意技:強制方向転換
決め台詞:
「ベストアングルね。蔦子さん」
「ナイススポットね。真美さん」
ネタ投下の名目で黄薔薇ラブホ短文を投下後
住人のリクエストに応えて再登場
軽快な言葉繰りとユーモアで住人をSS世界に引きずりこむ
途中PCあぼーん、ネタ詰まりと度重なる危機を迎えるも
ある瞬間不死鳥の如く復活、言霊の託宣を受けて
誰にも予想できなかった蔦真美オチを披露しスレを湧かせ、
同時に期待満ちあふれていた黄薔薇派住人を奈落の底に突き落とす。
今後の新作が大いに期待されるが、言霊が再来するのはいつの日か。
類義語:ラブホの人
ごめんもう一行くらい褒めとくわ
職人データvol.(いくら?)
【ラブホ先生】らぶほせんせい
属性:黄/新聞部写真部
得意技:強制方向転換
決め台詞:
「ベストアングルね。蔦子さん」
「ナイススポットね。真美さん」
ネタ投下の名目で黄薔薇ラブホ短文を投下後
住人のリクエストに応えて再登場
軽やかな言葉繰りとユーモアで住人をSS世界に引きずりこむ
途中PCあぼーん、ネタ詰まりと度重なる危機を迎えるも
ある瞬間不死鳥の如く復活、言霊の託宣を受けて
誰にも予想できなかった蔦真美オチを披露しスレを湧かせ、
同時に期待満ちあふれていた黄薔薇派住人を奈落の底に突き落とす。
怒濤の勢いで展開される言葉遊びは他の追随を許さない。
今後の新作が大いに期待されるが、言霊が再来するのはいつの日か。
類義語:ラブホの人
はい失礼致した
なんかゾワゾワしますな
気持ちわるい
すまちこん先生=甘茶タンというとんでもない事実を
先生自身がサイトでばらしてる訳だが。
>>944 ちょっと褒めすぎたかね。じゃスルーの方向で。
>>945 なんだっ(ry
つーかサイトってどこよ
>>946 ここの住人なら一度は先生のイラスト見たことあるよ。そんな人。
>>947 俺は885や888じゃないんでわからんが、
たぶん合ってると思う。
>>948 ちゅーか先生…絵描けるなら挿絵も描いて下さいって話だよな
うぷろだに上げたの本人じゃないよね?
さて、それでは(950だったら)次スレ立てますかしら。
寝ている令にベッドの上で抱きしめられたまま、由乃は途方にくれた。
蛇の生殺しというか心臓に悪いというか、由乃にとっては拷問に等しい状況である。
とっとと抜け出してさっさと自分の家に帰りたい、と心の底から由乃は思った。
令を起こさないように、体を沈めてそっと抜け出そうと試みると、より一層強く抱きしめられた。由乃の目の前に、令の胸が押し付けられ、由乃は眼を白黒させた。
幸いにも令はあまり豊なバストの持ち主ではないので、胸に埋もれて窒息する、という事態こそ免れた物の、パジャマごしにダイレクトに令の肌を感じるのは、やはり由乃には少し刺激が強すぎる。石鹸と汗の匂いに、むせ返りそうだ。
・・・・もうっ!!犯すわよっ、この馬鹿令!!
混乱のあまり半泣き状態で心中そう毒づくものの、声に出さないその脅しが令に届くはずもなく、令は由乃を抱き寄せたまま、屈託なく寝入っている。
なかばヤケクソ気味に由乃がじたばたと身動きしてみたが、令の寝息は一向に乱れない
一人抱きすくめられたまま悪戦苦闘している自分がどうしようもなくミジメに思えて、同時に人の気も知らず呑気に眠る令にどうしようもない憤りを感じて、由乃はついに令の顎めがけて頭突きを喰らわした。起きたってかまうもんか。
「いてっ!!」
素っ頓狂な声が室内に響き、不意に由乃は自由になった。令の長い腕から解放されたのだ。
強烈なアッパーを寝込みに食らった令は反射的に自分の顎に手をあてながら、ノロノロと上半身を起こした。
「・・・・????・・・・んん・・・・?」
不審気に首を捻りながら、ぼんやりと顔をあげ、目の前にいる由乃を認めて瞬きをした。
「・・・おはよう、令ちゃん。」
まだ寝ぼけている様子の従姉妹に、由乃はとりあえずぶっきらぼうに挨拶をした。
大きな眼を見開いて、呆然と由乃を眺めていた令だが、その声を聞いた途端、流石に眠気はふっとんだらしい。いきなり背筋をのばして、ベッドの上に正座をした。
「・・・・よ、由乃??」
感触を確認するように、由乃の三つ編みをぐいっと唐突に引っ張る。
「痛っ!!」
「本物だ・・・・・。」
しげしげと手の中の三つ編みの尻尾を見つめながら、令は感慨深げに呟いた。
「本物って令ちゃん・・・・。」
「何でこんな所に由乃がいるの?」
目を丸くして不思議そうに令が尋ねる。
その質問に、由乃は何ともいえないきまりの悪さを感じた。
令の驚きようと来たら、いかにもあり得ない所であり得ない人を見た、といわんばかりではないか。まるで自分がここにいてはいけないみたいだ。
「何でって・・・・おばさん達が留守で令ちゃんも具合が悪いっていうんで、夕食に誘ってきて、ってお母さんに頼まれてきただけだよ。」
「留守・・・具合悪い・・・??ああ、そういえばそうだっけ・・・・。」
ぶすっと不貞腐れて答える由乃の言葉に、言われて初めて思い出したといわんばかりに、令は大きく頷いた。
「そっかそっか。だから由乃がここにいるのか。確かに筋が通っている。」
なるほどねーと一人納得している令の言葉が気に食わず、由乃は令に食って掛かった。
「何よ、それ。まるで私がここにきちゃ行けないみたいじゃない。」
「いや、そういうわけじゃないよ。ただ、ちょっと混乱していて・・・・。」
「混乱って?」
「ちょっと寝ぼけていたからさ、どこまでが夢でどこからが現実かちょっと曖昧で・・。」
「・・・・・・・そうね、楽しそうな夢を見ていたようだし。」
由乃の皮肉な軽口に、令はパッと頬を染め、色素の薄い瞳を大きく見開いた。
そのあまりにあからさまな驚愕ぶりに、皮肉を言った由乃の方が狼狽してしまった。
「だ、だって寝ぼけて私に抱きついてきたんだよ?令ちゃん。」
問うような令の強い視線に耐え切れず、由乃は視線をそらして説明した。
(抱きつかれるほどの至近距離に何故由乃がいたのかーーといえば、それは由乃が令の寝顔にキスをしようと接近したからなのだが、そこら辺は省かせて貰う事にした。)
「わ、私が由乃に・・・・っ!?」
「そうだよ、その上ベッドに引っ張り込んだんだよ。」
「ベッドに・・・・。」
「大変だったよ。離してくれないんだもん。仕方ないからしばらく一緒に寝ていたけど。」
「・・・一緒に・・・。」
令は言い訳がましく説明を続ける由乃の言葉を、ただ呆然と反芻している。
「そ、その・・・・・それから・・・?」
「いや、それだけだけど。」
「そう・・・・。そうだよね・・・・。」
由乃の返答に、令は露骨にほっと胸を撫で下ろした。
そんな令の様子が由乃には何やら、面白くない。
由乃の方も、最初こそ「自分が何をしたか思い知れっ!!」という復讐心も少しはあったのだが、こうも令に『いかにも図星を突かれました』と言わんばかりのリアクションをされると、正直不愉快だった。一体どんな夢をみたんだ、と問い詰めたくなる。
夢の中の相手が自分ではない(おそらく黄薔薇様)、とわかっているだけに、なお悪い。
「ごめん、由乃。怒っているよね。」
「えっ・・・・。」
「本当にごめん、寝ぼけていたとはいえ、悪かったよ。」
「別に・・・そんな・・・いいよ・・・。」
「よくないよ。ごめん。・・・・姉妹とはいえ、気持ち悪かったでしょ。」
「いいってば。」
令があまりに真剣に謝るので、たまらず由乃は大声をあげた。令が目を丸くしている。
気持ち悪くなんかない。由乃が令を気持ち悪く思うはずなどない。
不意に由乃は泣きたくなった。令の謝罪は、誠意にあふれている分、残酷だ。
抱きしめてごめん、なんて好きな人から謝られる程、悲しい事がこの世にあるだろうか。
>>931>>940 はい、嫌スレにSS投じたのは私です。ただネタだけあげて
終わりにしようか思いましたら、するする書いてしまいまして。
極端にエロがあるわけではないから(といっても私の作風だと
エロがエロくない)ので嫌スレでもいいかと……。考えてみれば
あそこに投じるには長すぎたし不適切でしたね。
これからはこちらに投下するようにします。
令由(・∀・)イイ!!
すまちこん氏=甘茶タンのサイト見つかんねえよー…
SSリンク片っ端から掘り返したけどどれなのか分からん
ここ出身の某氏の掲示板をくまなく見れば載ってる。
SSリンク探したってそりゃ見付からんわw
まあ幸運を祈る。
さて埋め立てのお時間ですお姉さま
>>957 上の方でCGサイトっていってる。
その辺をあたってみたらすぐに分かったよ。
まあ、もう見つけてるかも知れんけども。
まぁ、そっとしといてあげませんかね
(自分は分かったのでどうでもいい人)
てゆうか、女流作家がほんとにいたことにびびった
梅SSマダー?
随分前のスレにあった、イカ=女流作家ってネタが真実味を帯びてきたな。
女性の職人さんは普通に何人かいると思うが。
イカはさすがに男性であってくれおながいします。
965 :
並行世界:04/01/08 02:07 ID:ueRuLTH3
埋めSS行きます。
平行世界の続きで…
966 :
並行世界:04/01/08 02:07 ID:ueRuLTH3
項垂れている志摩子さんに手を伸ばし…形の良い顎を摘んで上を向かせる。
キッと睨み付けてくる美貌。絶望に青ざめていても、まだ瞳は光を失っていない。
「志摩子さん、強情だね。心は自由にさせない?って言いたそう…くすくす」
「早く、済ませてください」
氷のように冷たい声と態度。
「お言葉に甘えまして…ちゅ…んっ」
からかうように応えて、志摩子さんの桜色の唇を奪う。
頑なに目を閉じ、ぎゅっと口を固く結んでいる志摩子さんの姿は
屈辱に耐える殉教者のようで美しかった。
…壊してあげる。
ちゅ…あむ…。
恋人同士が戯れでするように、優しく唇を啄ばみ、時々舌でなぞる。
ゆっくりゆっくり、理性の氷を溶かすように、欲望の火で炙る様に。
くすっ、ねぇ?志摩子さん。
夢の中と同じで、キスする時息を止めるんだね。
夢では、幸せのあまりだけれど、ここでは屈辱のあまり?
でも…ね?
967 :
並行世界:04/01/08 02:08 ID:ueRuLTH3
苦しくなった志摩子さんが、息を吸おうと小さく唇を開き、呼吸をし終わった瞬間、
唇を舌で割り広げて中に侵入させる。
「やぁ…んくっ…ぁ…ぅ」
んちゅ…ぴちゅ…くちゅ。
逃げる舌を追い、絡めてくすぐり・・・少しづつ志摩子さんの反応する場所を探してゆく。
ゆっくりゆっくり、温かい口腔を舐めて、唾液を飲ませて…
指は白いうなじに触れて、優しくなぞる。
ちゅぷ、ぴちゃ…ん…こくこく。
唇の端から、二人の唾液が光の筋を残して落ちてゆく。
志摩子さんの逃げ回るだけだった舌が逆に絡められる。
舌の柔らかい部分をつついてあげると、華奢な体が震える。
私は志摩子さんの唇を陵辱したまま小さく微笑む。
やっぱり。
志摩子さんは、汚されると感じちゃうんだ。
だから、大嫌いな私の唾液を飲まされてるって考えるだけで、気持ちよくなるんだよね。
唇を離し…いやらしく濡れたままの唇でそう囁く。
968 :
並行世界:04/01/08 02:08 ID:ueRuLTH3
「ち…ちがう!」
「うそ。…その証拠に」
足を…跪いている志摩子さんのスカートの中へ。
「やっ…」
志摩子さん太ももの間、ショーツで隠された部分を足で弄くる。
「ほら、どうしたの?志摩子さん?なんで抵抗しないの?」
「だ…って、写真…んっ、乃梨子が…」
「うそつき。本当はこういうことされたかったくせに」
「…ち…が…ぁぁっ」
…くちゅ…ぴちゅ。
足元から、聞き間違いようも無い水音。
もう、跪いた姿は、只の女の子座りに変わり、志摩子さんの太ももは私の足を気持ちよさそうに挟んでいる。
「逃げればいいのに、何で逃げないのかなぁ?」
「…んっ…わ、私が…逃げたら、乃梨子が…んっ」
「違うよ、志摩子さんは、乃梨子ちゃんのためじゃなくて、
乃梨子ちゃんのせいにして、言い訳してるだけ。志摩子さんの本当の姿は…」
きゅっ。志摩子さんのショーツ越しに、お豆を足先で強く擦ってあげる。
「ひっ…やぁぁ…だめっだめっ」
でも、腰浮いてるよ?どうしてかな?
「気持ちいいんだよね?こうやって大切な処を足蹴にされて、汚されるのが。
良かったね、志摩子さん。乃梨子ちゃんと普通に付き合っていたら、絶対に経験出来なかったよ?ほら…」
「ちがう…ちが…っ!!!!!」
969 :
並行世界:04/01/08 02:09 ID:ueRuLTH3
私の足が再度肉芽をショーツの上から潰す。強く、痛いだろうという程。
志摩子さんが白い喉を見せて仰け反った。
ぷしゃぁぁぁ、ぷしゅっ…ぴちゃ…。
快感の証が噴き出し、薔薇の館の床に溜まる。
「イッちゃった。女の子の大切な処を、足で弄くられただけで。
くすくす、信じられない変態だね、志摩子さん。乃梨子ちゃんも驚くだろうな」
「…ぁ…やぁ…乃梨子だけに…は…」
マリア様のような気品に満ちた美貌を涙が伝う。
綺麗だよ、志摩子さん。
「変態さんには、お仕置きが必要だよ、ね?」
そう言って、私はとびっきりの笑顔で、マリア様に微笑みかけた。
970 :
並行世界:04/01/08 02:10 ID:ueRuLTH3
これで、平行世界、終了です。
どちらが夢の世界か…という感じでしょうか。
お目汚ししました。
アニメ1話見てここに来たら脳内で声優変換が…
ヤバイ(w
アニメを見てからイカSSを読みなおしてみた。
さらに禿しくワラタ。特にラストシーンがw
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
花御堂(はなみどう)を設けて誕生仏を安置、竹の柄杓で甘茶を注ぎかける現在の
形は、明治以後に浄土宗が始めたとされ、明治から一般に花祭と呼ぶようになった。
甘茶は、釈迦の体に竜王が天から清浄な水を吐き注ぎ、産湯をつかわせたという伝説
からきている。また、甘茶で墨をすり「千はやふる卯月8日は吉日よ神さげ虫を成敗
ぞする」という歌を書き、戸口に逆様に貼ると虫除けになるともいわれている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
甘茶たんのサイトを検索で探してたら、由来を発見したので書き込んでみました。
でも、肝心のサイトがまだ見つからない。どなたかキーワードだけでもお願い( ´・ω・`)
だから>958見ろってばよ。
>974さん。
その某氏の掲示板自体がどこにあるのか分からないんでつ。
>>975 「ここ出身の某氏」っていうのはそんなにいないんだから、そこからまず
片っ端からあたれ。
>975
まず職人さんのコテハンをぐぐってみて。
そしてそのサイトの掲示板から、HP持ちの人の所に片っ端から飛んでみれ。
>970
乙。
もっと夢(=『初接吻』)の部分と対応させれば、より夢か現かの「平行世界」っぽくなったんじゃないかな?
どっちかっつーと、「黒祐巳シリーズ」の一環の「志摩子さん調教編」て感じだから。
・・・いや、これはこれで良かったのよ?(*´∀`) ノ
>>973 良いサイトではあるが甘茶的期待はしないほうが身のためだwがんがれ。
つーか某ニュースサイトのログを当たった方が早い。
>978
確かに、ちょっと夢との対比が弱かったですね。
…そんな訳で、別バージョンを書いてしまいましたー(こら
作者さん、すみませんっ。埋めSSということでご容赦を〜
>>967から分岐です。
981 :
並行世界:04/01/08 17:45 ID:W2ZTfI5K
あ、ハンドル間違えました(汗
「平行世界」です。
982 :
並行世界:04/01/08 17:46 ID:W2ZTfI5K
しくなった志摩子さんが、息を吸おうと小さく唇を開き、呼吸をし終わった瞬間、
唇を舌で割り広げて中に侵入させる。
「やぁ…んくっ…ぁ…ぅ」
んちゅ…ぴちゅ…くちゅ。
逃げる舌を追い、絡めてくすぐり・・・少しづつ志摩子さんの反応する場所を探してゆく。
ゆっくりゆっくり、温かい口腔を舐めて、唾液を飲ませて…
指は白いうなじに触れて、優しくなぞる。
ちゅぷ、ぴちゃ…ん…こくこく。
唇の端から、二人の唾液が光の筋を残して落ちてゆく。
--------------------------
「んんっ…!」
今度は、唾液ごと音を立てて志摩子さんの舌を吸い上げて飲み込んであげる。
わざと音が聞こえるように…夢と同じように。
んく…こくこく…くちゅ。イヤラシイ音が響く。
強張っていた志摩子さんの体からどんどん力が抜けていって…
たまらなくなったのか、とうとう舌を伸ばしてきた。
志摩子さん、これは夢じゃないんだよ?相手は私だよ?
そう、心で嘲りながら…優しく優しく、絡めとって抱きしめてあげる。
くちゅ…ちゅぅぅ…。最後に舌をいっぱいまで吸って…
私に体を全部預ける程、トロトロにしてから…少しづつ唾液を流し込むと、
美味しそうに飲んでくれる志摩子さん。飲み終わった後、幸せそうに倒れこんでくる体を支える。
あーあ、夢と現実の区別ついてないみたい。
983 :
並行世界:04/01/08 17:47 ID:W2ZTfI5K
だから、私は、残酷にこう呼びかける。
「……摩子さん、志摩子さんってば」
「……え、あ、なあに、乃梨子?」
「乃梨子ちゃんじゃないよ」
優しく、笑顔で。
「…えっ!」
幸せそうに紅潮した志摩子さんの顔が、一気に青ざめてゆく。…そして、追い討ち。
「志摩子さん、キスしてるときほとんど息 してなかったよ。あれじゃ酸欠になっちゃうよ」
棒読みするように、夢の内容をなぞった言葉を紡ぐ。
「い…や…言わないで…」
「……それとも、そんなによかった?」
「違う…違う…」
「キス」
「……っ!」
幸福な夢が悪夢に陵辱される瞬間。
絶望に震える志摩子さんを見つめながら、更に陵辱を続ける。
あんな夢をみるから悪いんだよ?志摩子さん。
「にしても志摩子さん、可愛かったなー。実はさ、反則かもしれないけど、私
途中で目を開けちゃったんだよね」
乃梨子ちゃんの口調を真似して、にこにこと。
984 :
並行世界:04/01/08 17:48 ID:W2ZTfI5K
「もう…やめ…て、お願い…」
「キスしてるときの志摩子さん、怖がってる子供みたいにぎゅって目をつぶって
てさ、力入れ過ぎてるせいで睫毛がふるふる震えてるんだ。色白いから頬が赤く
なってくのがすっごくわかりやすくて」
「裕巳さんの顔で…乃梨子と同じ言葉…言わないで…」
志摩子さんが涙を流して懇願する。けれど、棒読みは続く。
「でも私が舌を動かすと、ぴくん、って動いて。それからすぐに一生懸命答えて
くれて」
「違う、違うの…」
「なんか最後の方なんて、しがみついて舌差し込んでくるんだもん。びっくりしたよ。
志摩子さんって実は結構……『淫乱なんだね』」
夢とは違う、冷たい最後の言葉に志摩子さんの体が凍りつく。
幸せなあの夢が壊れた瞬間かな?
「誰でもいいんだよね?乃梨子ちゃんじゃなくても
憎んでいる私にさえ、唇を許して、唾液まで飲んじゃうんだから」
「…やぁ…」
虚ろな瞳で私を見つめる志摩子さん。
その白磁のような頬に手を伸ばして、囁く。
「でもね?私はそんな志摩子さん好きだよ?
だから、『卒業しても離れない』でいよう?…乃梨子ちゃんも一緒に…堕ちて、ずっと…ね?」
志摩子さんの瞳から一筋涙が落ち…虚ろな瞳のまま、小さく頷いた。
私は契約の印に、優しく口付ける。甘いリンゴの味がするキスを。
985 :
並行世界:04/01/08 17:49 ID:W2ZTfI5K
…黒裕巳、オマエ一体何者だっ!?っという話になってしまいまいました(汗
986 :
973:04/01/08 17:53 ID:Eq/p9VZL
>973さん
頑張っているのですが、難しいです。休日を
つーか某ニュースサイトのログを当たった方が早い。
987 :
973:04/01/08 17:56 ID:Eq/p9VZL
スイマセン、途中で投稿していまいました。
職人さんの名前をかたっぱしから入れてみたけど、無理でした。
せめて、その職人さんの名前が出ているスレさへ分かれば…。
(食人族さんからラブホ先生に至るまでぐぐってみたけど、無理でつた…)。
スレ違いで平行世界さんの新作が投下されたので、
息抜きを兼ねてさっそく読ませて頂きます。お目汚し失礼。
ここの通称をサイトでそのまま使ってる人ってそんなにいないんだから、
コテハンでググるよりもSSリンクあたって、そのサイトのリンクからどんどん
ジャンプすればよろしかろう。そんで全部のサイトのBBS見れ。
>>985 ……なんつーか、代わりに続編書く?
正直、そのままDat落ちがもったいない出来だわ。
よければ貰いたいぐらいなんだけど、
さすがにそれは『firstkiss』の作者さんに失礼だし。
でも、とりえあずGJ!
990 :
並行世界:04/01/08 18:24 ID:W2ZTfI5K
ちょっと思いついたので…あと一編だけ、投下です。これで、正真正銘の終わり。
満ちた月、欠けた月の作者さん、firstkissの作者さん、設定流用・引用させて頂きました。
許可もとらず申し訳ありませんでした。
----------------------------
「……摩子さん、志摩子さんってば」
「……え、あ、なあに、乃梨子?」
「なあに、じゃないよ。急にくたっ、ってなって倒れこんでくるんだもん、びっくりしたよ」
気がつくと桜の幹に乃梨子を押しつぶすような体勢になってしまっている。少し
苦しそうに歪んだその表情に、それまで放心状態だった志摩子はあわてて身体を引いた。
そして、乃梨子の顔を確かめる…良かったいつもの愛しい妹の姿。
今のは夢?
そうよね、あんな…あんな事が現実に起こっていい筈が無い。
え?「あんな事」って、何?夢の内容が…思い出せない…。
「どうしたの?志摩子さん?顔色、悪いよ?」
「ん…ううん、何でも無い、何でも無いの。ごめんなさい重かったでしょう?」
頭を一つ振って、乃梨子と幸せな会話を楽しむ。
思い出せないけれど、あれは夢、ありえない夢…私達はマリア様に見守られているのだから。
「大好きよ! 乃梨子!」
唇に残るリンゴの味を「気のせい」と言い聞かせて。
そう、側に乃梨子さえいてくれれば…私は大丈夫。
>987
最近できた新着マリみてサイトに、それっぽいサイト名があるはず。
まずはそこからせめてみては。
>>992 お姉さま、せめて先頭のhを抜いてリンクしてくださいませ。
こんだけ騒がせたんだ、
>>987はサイト見つけたら掲示板なり何なりで新作投下のお願いでもしてきて貰わなきゃいかんな
頼んだぜ
>>987
996 :
995:04/01/08 19:38 ID:CYiTQTGS
×薔薇属:性黄色、ではなく
○薔薇属性:黄色、ですた・・・・。何だ、性黄色って・・・・。
オリ男×マリみてキャラってOKなのだろうか?
ユキチのやつがあったけど、オリキャラと組み合わせてでやってみたいな
>>997 オリキャラとなるともうこのスレの範囲外になると思うよ。
過激な人にはすっごい叩かれるだろうし、良心的な人もあまり歓迎しないでしょう。
自分でサイト作ってやるのが推奨
うむ。オリキャラは危険だと思う。
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。