644 :
ぎちょう:
お兄ちゃん格付けチェック(7)
可憐「最後は可憐と亞里亞ちゃんが、左右からお兄ちゃんのほっぺに
“ちゅっ”てするから、どっちが可憐の唇か当ててくださいね」
咲耶「あーーーーっ!!!!!可憐ちゃん、自分だけいい役取っちゃって
ずるーい。私なんてう××よ、う××!!!!!(何か前にも同じこと
言ってたような気が……)」
可憐「さあ、亞里亞ちゃん………せーの」
亞里亞「はい………」
可、亞「………ちゅっ(はーと」
兄「おおおおっ…………」
両頬に感じる温かさが、兄をふんわりとした心地よい気分にさせる。
可憐「………お兄ちゃん、わかりましたか?」
兄「うーん、もう1回……」
兄はこんなの1回で終わらせるのはもったいないといった様子だ。
可憐「じゃあ、もう一度……しますね。………せーの」
隠れている兄の目がきらりと光る。兄はタイミングを見計らうと、首を
真横に素早く振った。
ちゅっ………
触れあう唇と唇。くぐもった声が唇の間から漏れてくる………
兄「………ぷはーっ、この味は可憐だね……」
可憐「はぁ……はぁーっ………お、お兄ちゃん……」
可憐は湿った甘い息を吐きながら、キスの余韻に浸っている。
亞里亞「くすんくすん………兄やが“ぷいっ”ってしたの……」
兄「ごめんごめん、亞里亞…………ほらっ、亞里亞も……」
今度は亞里亞のほうを向いて、唇を突き出す兄。
亞里亞「兄や………」
ちゅっ………
亞里亞「わあっ………」
兄「ふふっ、亞里亞の唇はとっても甘い味がするんだね………」
先程までとはうって変わったほのぼのラブラブ空間に、他の妹たちの不満
は爆発寸前であった…………