119 :
あぬぴす:
「おじちゃーん、ねえねえ」
「みーちゃんどうしたのぅ?」
「えとねっ、えとねっ、このおじちゃんがなんかへんなの〜」
「わっ、すごいあせだよ〜。…あのぅ、だいじょぅぶですかぁ」
ゆさゆさと体を揺らされる感覚がするけど、だめだ、体に力が入らない……。
「あ……う」
どこからか、子どもの声が聞こえたような?
「ねえねぇ、ゆめちゃんどうしようぅ」
「んぅ〜、きゅうきゅうしゃよばないと、このおじさんしんじゃうかも!」
「えーー! たいへんだよ!」
「んしょ、おもたいけど、おじさんをたいようさんのあたらないところへひきずってってあげよ」
「さすがゆめちゃんだよ、そうしようぅ!」
こんどはずるずると俺の体がどこかに持っていかれるような……、夢なんだろうけど、
やけにはっきりしているような…。ま、いいか、そのうち覚めるよな。