幻想水滸伝エロ妄想スレPart5

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333第2部:サウダージ
ワタリが服の下に着込んでいる硬い鎖帷子と、自分の草履につけた鉄板のぶつかった鈍い音が狭い廊下に響く
事態は好転した、そう思ったのも束の間にアヤメは蹴りを出した足から凄まじい衝撃を受けることとなった。
「防具は念入りにしているお前のことだ…きいただろう?」
自由にならない体で床に転がったまま、何とか首だけをワタリに向ける。
ワタリの鎖帷子の上にびっしりと雷の紋章球から生成される、飛翔する雷撃の札が貼りつめられていた。
雷撃での一撃を全身に叩き込まれたアヤメはなす術もなく床に横倒しになるしかなかった。

二人の体を伝った電流の凄まじさは、お互いの服が焼け落ちボロボロになった事からも一目瞭然である。
しかしアヤメの蹴りを放った右足は多少の火傷はあるものの神経や骨にまでダメージは与えられていない。
手加減されたか……、そう思うとアヤメは悔しさに眉根を寄せワタリを睨み付けた
ボロボロの衣服を纏ったまま、二人はしばし見詰め合いとも睨み合いともとれぬ視線を交わらせる。
アヤメとしては睨み付けているのだろうが、ワタリの視線は彼女の目線とは交わらず
むしろ彼女の全身を観察している。
一瞬でも気を抜くと手に持ったままのクナイで攻撃を受けるかもしれないという神経質さか
焼け爛れてボロ布と化したものしか身に纏っていない一人の女という艶めかしい状態にあるアヤメに対して欲情しているのか
それはワタリ自身にもわからないことであった。