幻想水滸伝エロ妄想スレPart5

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158坊×カスミ
沈黙は無かった。その言葉を聞いたティルは、天井を仰ぐ姿勢から、普通の座る姿勢に戻す。
「そうか」
カスミの言葉への返事はとても短く、そして、あまり熱の通ったものではなかった。
いつものように、だるい体をベッドから立ち上がって、ぐっと逸らしたり、間接を慣らしたりして、息を整える。
それが終わり、カスミはティルの足が自分へ向かってくるのを視認した。
俯いているから、表情はわからない。それが決してプラスの感情ではないことはわかっている。
ティルが伽を嫌うことも知っていてのことであったし、彼女はこれが罰なのだと、黙っていた。
だが、次の瞬間に彼女の予想だにしないことが起こった。
「ティ、ル…様…?」
俯いていた顔を、いつのまに手袋を取ったソウルイーターの宿る右手で顎を傾かせ、
少年と称するには高すぎる身長を見上げさせるような形にした。
黄金の瞳には殆ど温かみが宿っておらず、わずかに、カスミの心がびくついた。
恐怖、というモノに。
ティルは上ずった声で自分の名前を呼んだカスミの顔に、自分の顔を近づける。
静かな声色で、ティルはこう告げた。
「それじゃあ、望み通りにしてやる」
カスミはその声に、再び、一瞬だけ感じた恐怖の感情を認識した。
普段は、自他ともに厳しくも穏やかな彼が、刺々しく、奥深い闇のような何か、得たいの知れない恐怖を湛えていたから。
「…"軍主"として、お前を抱いてやる」
彼には似あわない台詞ではあったが、カスミは反射的に身を引こうとした。
だけれどそれすら制するように、ティルは左腕でカスミの右腕を掴み、ぐいっと高くまで引き上げた。
無理に腕が伸ばされる痛みに、カスミは眉を寄せた。
だが、それ以上抵抗することはしない。…そう、自分は"名誉のために"抱かれればいい。
彼の神経を逆撫でしたのも自分で、…思いも遂げられるのだから。
強い力でベッドに押し倒され、一瞬その反動でカスミの身体が跳ねるが、
すぐにティルがカスミを組敷いて、身体の自由を奪った。

僅かに感じるの背中の痛み。カスミは頭の中で、一言、言い聞かせるように言葉を作った。
…これはのぞんでいたこと。