御主人様とメイドさんが……「霜待館」第三夜

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884椿 杏樹:03/11/22 00:56 ID:0h2AZV1x
>>882
「嘘、そう?そんな事私、思えないですよ全然〜。だってお馬鹿だし」
奏の言葉に真っ赤になって驚き、照れ笑う。
「……。私を見習っても幸せにはなれないです。たぶん」
ぼそりと呟くが、決して悲観しているような表情ではなく
いつものほわほわした笑顔である。
885引越し業者:03/11/22 00:58 ID:OIGT6U7v
「わかりました執事さま」
自分たちに指示を出す男性を勝手に執事と思い込みそういうと、
(えらそうに言いやがって自分も少しは身体をうごかせよ)
などと思いながらも、大きな荷物の撤去に取り掛かる。
886桜庭 俊@奏の弟:03/11/22 00:58 ID:qIM9MArO
同僚と話している姉を見ると、安心したように埋め立てを手伝いに行く。
が、凛香と共に体調を崩しているらしい悠斗の大量の荷物を見て、大きく
ため息を付くと新館へ凛香の分と二人分運んでやる。
変なところで世話を焼くタイプらしい。
887柏葉 瀬名:03/11/22 00:59 ID:0h2AZV1x
とりあえず引っ越しで皆が慌しい隙を見計らって
悪戯に瑞葉の頬にこっそりキスをしてみたりする。
「(どさくさに紛れてゲット。びっくりした?)」
少年っぽく笑いかける。
888秋山 麗:03/11/22 01:00 ID:fQQ9bQEf
人知れず、自室に戻って荷造りをしている。
「……えっと、あと一ヶ月だし、不要な物は侯爵家に送り返しちゃおうかしら……?」
ついでとばかりに、今まで未整理だった昔の物をまとめ、引越しとは別の荷札を付ける。
「向こうのあたしの部屋、ちゃんと掃除してくれてるといいけど……」
帰ったら同時に大掃除、などというのはごめんとばかりに、ついでに手紙まで添えてみたり。
889三条 望:03/11/22 01:00 ID:OIGT6U7v
「クスコに…媚薬に…筋弛緩剤…っと」
妖しげな器具や薬を嬉々として鞄に詰め込むその姿はどうみても怪しかった。
890里村 志保:03/11/22 01:01 ID:1+ahrxPs
「すみません」
新聞紙に包まれたおいもちゃんを受け取って、お礼を言う。
なんだか杏樹の優しさが、おいもの温かみを重なってより嬉しく感じられた。
891名無しさん@ピンキー:03/11/22 01:04 ID:1+ahrxPs
 
892秋山 麗:03/11/22 01:05 ID:fQQ9bQEf
部屋の中を片付けていると、ふと小さな箱が見つかる。
「……あら? これ、何だっけ……?」
かぱっ、と箱を開けると、その中にあるものを見て目を細める。
「……そういえば、借りたままだったわね」
あとで返そうと思い、ついでに荷物の中に入れてしまう。
893萩野 瑞葉:03/11/22 01:06 ID:/FpDMELf
>>887
「もう、いつもこういうことなさるんですから」
ちょっと顔を赤くして、口を尖らせて瀬名を睨む。
「ちゃんと引越し、手伝って下さい」
照れ隠しに、自分が持っていた段ボール箱を手渡す。
894里村 志保:03/11/22 01:07 ID:1+ahrxPs
「あ、そういえばお引越し。私も早く移動しなきゃ」
慌てふためきながら、速攻で荷造りを開始。

>>890
×温かみを重なって
○温かみと重なって
895引越し業者:03/11/22 01:09 ID:OIGT6U7v
「なぁ…これって…」
「ひょっとして…あんな事やこんな事につかっているのかなぁ…」
棚の隙間に落ちていた鞭を取り上げ妄想を暴走させながら同僚と囁きあっている。
896秋山 麗:03/11/22 01:12 ID:fQQ9bQEf
一通り片付け終え、がらりと様変わりした室内を見つめる。
「ふぅ、だいたい二週間ごとに引越ししてたら、疲れちゃうわね……さすがに」
などと言いつつ、壁にあいた小さな穴に目を向ける。
「……これ、バレバレでしたよ。ご主人様」
どうやら、私室に仕掛けられていた隠しカメラの穴らしい。
897里村 志保:03/11/22 01:12 ID:1+ahrxPs
「ああっ、もう間に合わないかも…」
焦りのあまり、清掃に使用するワゴンを利用して荷物運びをスムーズに行う。
898柏葉 瀬名:03/11/22 01:12 ID:0h2AZV1x
>>893
「…っと!なんだよー、いいじゃん誰も見てないんだから今のうち、って
 普通…その…。チャンスがあったら、思うだろ」
こちらも照れながら、ぼそぼそと文句を言ったりする。
「もう一回していい?」
殴られるのは覚悟である。が、どうやらキスが好きらしい。
899桜庭 奏:03/11/22 01:12 ID:qIM9MArO
>>884
照れて笑う杏樹を微笑ましく見ていたが、
>「……。私を見習っても幸せにはなれないです。たぶん」
このセリフを聞いて少し目を細めた。
「杏樹さん……。
 でも、私は杏樹さんが大好き。
 一緒にいて、私もがんばらなきゃっていつも思わせてくれるし。」
そう言ってふわりと微笑むと、再び杏樹と埋め立て現場に向かった。
900萩野 瑞葉:03/11/22 01:16 ID:/FpDMELf
>>898
しばらく赤面したままで考えている。
「……じゃあ、もう一度だけですわよ?
あとは、お引越しが終わったら……」
そう言って目を閉じる。
901秋山 麗:03/11/22 01:17 ID:fQQ9bQEf
>>898 >>900
「あら、柏葉さんに瑞葉さん、何や……」
声をかけてから、とんでもないシーンだということに気付く。
「……ご、ごめんなさいねぇ」
荷物を手に、そそくさと逃げるようにその場をあとにする。
902三条 望:03/11/22 01:18 ID:OIGT6U7v
「これ一度試してみたいなぁ…」
荷物を詰めながら、筋弛緩剤と書かれた瓶を手に取り、ぼんやりと呟いている。
903椿 杏樹:03/11/22 01:20 ID:0h2AZV1x
>>899
奏にそんな事を言われると、思わずうるっときてしまう。
だが人前で感情を露にするのはあんまり良くないだろうと思い、
冗談で返す。
「やだもう奏ちゃんったら〜。ああー、湿っぽい話はやめやめ、おしまい!」

「…なんだか最近一緒に寝たり色々話したり…仲良しよね、わたしたち。
 どこか、似てるものがあるのかもしれないわねえ」
呟くと苦く笑う。
904柏葉 瀬名:03/11/22 01:23 ID:0h2AZV1x
そのまま誰も見てないところで、いい雰囲気だったが……

「…うわっ!」
麗がすぐ側にいたので慌てて離れ、新館へ駆け足で向かう。
「すいません、引っ越しサボってないです!全力で頑張ります!
 じゃ、じゃあ瑞葉さん!俺先にこれ持って行くから!!」
905見習い執事・飯塚:03/11/22 01:24 ID:fQQ9bQEf
今度は引越し業者とは別の業者と話し中。
「……そうですね、既存の場所はダミーにして、新しいカメラに変えたほうがいいでしょうね。
 メイドの中にも鋭いのがいますから……
 ああ、機材はできれば今のやつを……はい、配線はお任せします」
どうやら屋敷中に仕掛けられている隠しカメラの発注らしい。
「……えっと、倉庫とかのカメラは基本的に廃止、厨房や客間、休憩室などは増やす方向で」
906萩野 瑞葉:03/11/22 01:27 ID:/FpDMELf
>>901 >>904
「そ、そうですわ、さぼってません!
……瀬名様、これお願いしますわね!」
改めて箱を瀬名へ押しやると、自分も荷物をまとめに
私室へと走り去って行く。
そのコンビネーションたるや見事である。
907秋山 麗:03/11/22 01:29 ID:fQQ9bQEf
>>904 >>906
「確かに見事なコンビネーションだけど……」
ふと、二人がそそくさと走り去っていくのを見て、思わず立ち止まる。
「……相変わらず分かりやすい反応ねぇ……」
908引越し業者:03/11/22 01:30 ID:OIGT6U7v
「それにしてもこのお屋敷の従業員は皆いいよなぁ」
「ほんとほんと…毎回こんな現場だったら」
「なぁこれだけ人数がいたら、一枚くらい下着取ってもばれないんじゃないか?」
「…流石にそれはまずいだろう」
「でも一枚くらいなら…」
「それもそうだな…」
いつのまにか、雑談に夢中になってなかなか引越し作業がはかどらない。
909見習い執事・飯塚:03/11/22 01:33 ID:fQQ9bQEf
>>908
「そこの人たち! 何をなさっているのですか!」
ふと、雑談をしている業者の人らを見つけ、大声を上げる。
「人手が足りないのですから、手を休めないで頂きたいですね。
 十分なお金はお支払いしたつもりですが?」
ここでも偉そうに説教をする。
910桜庭 奏:03/11/22 01:33 ID:qIM9MArO
>>903
「うん、嬉しい。仲良くしてくれてありがとうね、杏樹さん。」
苦く笑う杏樹に気付かず、似てるといわれてどこかこそばゆく思う。
「また、眠れないときとか私遊びに行っちゃうかも。
 遊びに行くって言っても、お部屋がお隣だもんね、便利〜。」
さっき気分が沈んでいたことはすっかり忘れ、いたずらっぽく微笑む。
「……なんだかなかなか終わらないのね、お引越し。
 がんばろう杏樹さん。」
なかなか作業のはかどらない現場を見て少し落胆する。
911桜庭 俊@奏の弟:03/11/22 01:36 ID:qIM9MArO
>>909
手伝うつもりで現場へやってくると。
指揮をとりバリバリ働いている飯塚を見かける。
「……すごいんだな。おにいちゃんと大して年は違わないような気がするのに。
 …………カッコいいかも。」
912椿 杏樹:03/11/22 01:37 ID:0h2AZV1x
「うん。がんばりましょ」

と、和んだところで先ほどから執事長の如く指示を続けている
飯塚が視界に入る。
その様子をしばらく見て――
「…ぷっ、くくっ…。だ、だめおかしすぎて…私…うふふっ」
どうしてもツボなのか、堪えきれないといった様子でつい笑ってしまう。
913引越し業者:03/11/22 01:38 ID:OIGT6U7v
>>909
「はい!すみません!!」
執事っぽい人に雑談の現場を咎められそう返事して
「オマエが変な事いうからだぞ」
「うっせいな、そっちだってのってきたじゃないか」
などと仲間割れをしながら、またせかせかと動き出す
914秋山 麗:03/11/22 01:38 ID:fQQ9bQEf
「さて、と、こっちのほうはこれで最後……ね」
麗は麗で、担当部署の荷物をあらかた運び終え、最終点検の最中だったり。
「隠してあるものも多いから、チェックするのも……」
915見習い執事・飯塚:03/11/22 01:41 ID:fQQ9bQEf
>>912
「……ってそこぉっ! 何笑ってるんですか!?」
突如背後で吹き出した杏樹に、勢い余って指まで突きつける。
「何もおかしなことしてないでしょう!」
言うだけ言うと、笑いが収まらない杏樹をよそに、腹を立てながら指示に戻る。
916桜庭 俊@奏の弟:03/11/22 01:42 ID:qIM9MArO
「よし、今度あの人にもお友達になってもらおう。」
勝手にそう決めると、引越しの作業に参加する。
917引越し業者:03/11/22 01:42 ID:OIGT6U7v
「でも…アイツ偉そうだけど、俺たち全員でかかれば直ぐに肝を冷やしそうだぜ」
「後でいっぺんやっちまうか?」
「Σえっ!?あいつを犯るのか?」
「いやそれはちょっと…」
などと、飯塚から離れたところでまた雑談がはじまった。
918萩野 瑞葉:03/11/22 01:43 ID:/FpDMELf
焼きイモの残りを大皿に乗せて
引越し業者の人々のところへ差し入れに持っていく。
「これ、よろしかったらどうぞ。
夜中の作業ですし、お腹も空かれたでしょう?」
緩く微笑んで差し出す。
919名無しの執事:03/11/22 01:44 ID:iHVt/5uC
「ふむ……。増築自体は早々に終わったようですが、こちらの作業がまだでしたか」
庭から屋敷を一望しつつ、手帳に何やら書き込みをしていく。
「ま、なんにせよ、こちらの片付けが終わらない限りは、新しいお屋敷でのお仕事も始められませんから
皆さんにもっと頑張っていただきたいところですな」
ペンを握る手が止まる。
そして……
「……あー、一度、メイド以外の使用人や、お屋敷に出入りしているお医者様についても
きっちりまとめた方がよろしいかもしれませんなぁ……」
等と、引っ越しや片付けには関係ない、個人的な感想を漏らしてみたりする。
920見習い執事・飯塚:03/11/22 01:44 ID:fQQ9bQEf
>>917
反射的に、落ちていた木片を全力投球。
回転しつつ翔んでいった木片は、引越し業者(二行目)に直撃する。
「……何を言っているんですかそんなところでっ!!」
かなり興奮気味。
921柏葉 瀬名:03/11/22 01:46 ID:0h2AZV1x
「あああーーーーーーーーー!!!」
瑞葉を慌ててお姫様抱っこし、業者に近づけないようにする。
「瑞葉さん、あ ぶ な い か ら!!」
かなり遠くから走ってきたらしく、激しく慌てている。
922秋山 麗:03/11/22 01:47 ID:fQQ9bQEf
庭で雑談したり木片投げたりと、引越し以外に心血を注いでいる集団にちらりと視線を走らせる。
「……まったく、女性に働かせておいて、男たちで何をやっているのやら……」
むろん、差し入れ中の瑞葉は除く。
923桜庭 奏:03/11/22 01:48 ID:qIM9MArO
指揮を執る飯塚を見てふと夏頃の恥ずかしい出来事を思い出して真っ赤になる。
が、その一方隣で噴出す杏樹を見て「?」と首を傾げる。
1人で爆笑する杏樹を見ると、笑いがうつったようにつられて笑ってしまう。
「ど、…どうして?何がおかしいか分からないのに、……ふふっ」
お腹を押さえて頬を赤くして笑う。箸を転がしても笑う年頃なのだ。
924椿 杏樹:03/11/22 01:50 ID:0h2AZV1x
しまいに木片を投げ始めたので、どうしようもない笑いが込み上げ
耐えるのに必死である。
(も…もうお願い勘弁して…。なんてギャグキャラなの飯塚さん…)
これ以上怒られるのは避けようと思うものの、心なしか肩が震えている。
925引越し業者:03/11/22 01:51 ID:OIGT6U7v
>>920
「痛てっ」
突如後方から飛んできた木刀の直撃にたまらず頭をおさえるが、
まったく相手をせずにおいもを差し入れてくれたメイドさんの方を振り返る。
>>918
「「「「ありがとうございます」」」」
先程相手にしていた執事っぽい男性とは全く素直な態度で、
そう言うと、
「ちょうどおなか空いてたんですよね」
「うめぇうめぇ」
「ほんと美味しいです」
などと口走りながら、いっせいに目の前の芋にむしゃぶりついた。

926萩野 瑞葉:03/11/22 01:53 ID:/FpDMELf
>>925
「喜んでいただけて何よりですわ♪」
本当に美味しそうに食べる男たちを見て微笑んでいたが

>>921
突然飛んできた瀬名に抱きかかえられ、連れ去られてしまう。
「な、なんですの? 別に危険じゃありませんわ。
今は工事してませんし……」
瀬名の懸念には一切気づいていない。
927見習い執事・飯塚:03/11/22 01:54 ID:fQQ9bQEf
>>925
「(まず、俺は『ぽい』じゃなく正真正銘の執事だ。見習いだけど。
 そして引越し作業中の中心人物がサボってどうする。
 というかその芋、絶対荻野さんが作ったと思ってるだろお前ら)」
遠くから業者を眺めながら、心の中でひたすら突っ込む。
928桜庭 奏:03/11/22 01:57 ID:qIM9MArO
「…ぷっ……」
木片を投げた飯塚に、杏樹と同様笑いが込み上げてきて噴出す。
もう耐えられないらしく、しゃがみこんで頭を腕の間に埋めると、
飯塚と杏樹に背を向けて、肩を震わせながら1人爆笑してしまう。
929秋山 麗:03/11/22 01:58 ID:fQQ9bQEf
>>924 >>928
「……何大笑いしてるのよ、二人とも?」
蹲って爆笑している二人に、怪訝そうな目を向ける。
930引越し業者:03/11/22 01:58 ID:OIGT6U7v
「ぜったいアイツ偉そうなフリしてるけど、ぜったいまだ駆け出しだぜ。」
「でもさっきのメイドさんが差し入れてくれたこの芋ほんとにうめぇよ。」
「ああさっきの可愛いメイドさんがつくったのかなぁ…」
などと言い合い芋を食べ終えると、黙々と最後の作業に取り掛かった。
931名無しの執事:03/11/22 01:58 ID:iHVt/5uC
「さて、そろそろ私も参るとしましょうか……」
手帳を閉じ、胸元へとしまい込む。
そして、傍らに置いてあったアタッシュケースを手にすると、新しい屋敷の方へと歩き始める。
「それにしても、相変わらず、にぎやかでよろしゅう御座いますな……」
そう呟いた名無しの執事の顔には、柔らかいほほえみが浮かんでいた。
932柏葉 瀬名:03/11/22 01:59 ID:0h2AZV1x
>>927
「違うそういう危険じゃなくって、もっとその……
 とにかくあんなに人数いるところに無防備に行くのは危ないんだよ、うん。」
まさか「男達に襲われるかも」とは言えず
適当にごまかして瑞葉を抱えた状態から下ろし、手を繋いで新館へと連れて行く。

「よし、こうしとけば大丈夫」
933秋山 麗
「さて、と……」
笑い転げる二人はさて置き、そろそろ引越しも終盤となる。
「そろそろ打ち止めかしら?」