「…………!!」
バンッ、とドアを閉める。ばくばく言う心臓を押さえて、うずくまった。
な、何だ、今のは?
見間違いか? 実は俺は密かに欲求不満にでもなっていて、それがありえない妄想を見せた、とか?
まだ夢を見るには早いだろう!?
明るい窓の外を見て、俺が頭を抱えていると。
どんどん、とドアを叩かれた。
「くれぇ。くれぇ、開けて」
知っている声、だった。
記憶にある声より呂律がはっきりとまわっていて、やや大人びていたけれど。
それでも、その甲高くて、透き通るような声は……俺の知ってる、彼女の声だった。
ベッドのシーツを引き剥がして、そっとドアを開ける。
「くれぇ……」
大きな目に涙をいっぱいためて、じっとこちらを見ている女性。その身体は、相変わらずの……裸。
ばさっ、と頭からシーツを被せる。可能な限り目をそらし、俺は震える声で聞いた。
「ま、まさか……あの、人違いでしたら、すみません」
いや、いっそ人違いであってくれた方が嬉しいかもしれないけど。
「ルーミィ、なのか?」
何とか声を絞り出すと。
身体にシーツを巻きつけただけの格好で。女性……ルーミィは、こっくり頷いた。
「くれぇ。ルーミィ、大人になったよ?」
ルーミィの話しによると。
どうやら、全てはキットンの仕業らしい……
シーツ一枚で身を包んだルーミィを見て……俺は、全力でその身体から視線をひきはがした。
自分の浅はかな言葉を後悔したところで、今更言ってしまったことを取り消すことはできない。
大人になれば、教えてあげる。
俺の言葉を間に受けて、ルーミィはキットンに言ったらしい。「大人になるにはどうすればいいのか」と。
そうして、相談を受けたキットンは、バカ正直に「成長促進剤」なるものを完成させたらしい。
キットン……おまえって奴はっ……
どういう事態になっていたのか全く知らないキットンを恨むのは筋違いだとわかっている。
それでも、俺は恨まずにはいられなかった。
どうやら、薬を完成させて、そして実際に飲ませてみたところ、最初は何の変化も起きなかったらしい。
それで、キットンはそれを「失敗した」と思い、誰にもそのことを話さなかった。
それが昨日の話で……そのまま本人はバイトに出かけて。
ところが、薬は成功していた。ぐっすり眠って、目が覚めたとき。ルーミィの身体は、急成長を遂げていた、ということだ。
目を覚ましたとき、ルーミィ本人がどれだけショックを受けたのか、俺には知るよしもないけれど。
自分の身体がいきなりここまで成長したんだ。並大抵の驚きじゃなかっただろうな、ということは想像できる。
それに、だ。
間が悪かった。パステル達は出かけていて、薬を作った当の本人もいなくて。
誰にも事情を説明してもらえなくて、ルーミィは相当に不安だったらしい。
唯一家に残っていた俺に向けてくる、すがるような視線。
ありていに言えば、それは……何というか、ひどく魅力的だった。
「くれぇ」
「な、何だい?」
ひきつった笑みを向ける。焦点をルーミィではなく背後の壁に合わせて、ゆっくりと視線を戻す。
まずい、とわかっていた。
心の準備もなく見てしまったルーミィの裸。それは、俺の脳裏にしっかりとこびりついている。
じいっと見つめてくる顔立ちはとてもとても愛らしく……ぐらぐらと心が揺れるのが、わかった。
ば、バカか俺はっ!? 何を考えてるんだ……相手は、ルーミィなんだぞ!?
必死に、つい数時間前までの小さな姿を思い浮かべようとする。
そうすることで、自分の脳に浮かんだあさましい考えを追い払おうとするが。
その努力は、どうも空しい結果しか生みそうにない。
「ねえ、くれぇ。ルーミィ、大人になったよ?」
「あ、ああ……」
大人、だ。確かに、姿だけは立派に大人になっている。それも、すこぶる魅力的な。
ただ、精神年齢は、あまり変わってないようだけど。
「くれぇ。ルーミィ、大丈夫だよね?」
「ああ……」
何が大丈夫、なのかはよくわからないけれど。
とりあえず、頷く。多分、薬の副作用とか……そういったことを心配しているんだろうけど。
まあ、多分……薬って言うくらいだから、一時的なもののはずで。
いや、そうとでも言い聞かせなければ、とてもじゃないが平静を保っていられない。
「そうだな。大きくなったな、ルーミィ」
そう言うと、ルーミィは、ぱあっ、と輝くような笑みを浮かべた。
そして。そのまま俺に抱きついてきた。
「ぶっ!?」
豊かな胸がもろに顔に当たって、背骨が折れそうなほどにのけぞる。
必死に体勢を立て直してその身体を抱えると、ルーミィは、無邪気な顔で言った。
「じゃあ、教えて」
「……は?」
「約束したよ? ルーミィが大人になったら、教えてくれるって」
「…………」
「とりゃーとぱーるぅがしてた遊び、ルーミィにも教えて」
「あ、いや……」
数日前の自分を思いっきり締め上げたい。
お前の、浅はかな発言のせいでっ……俺が今、どんな目にあってるとっ……
「る、ルーミィ。あのな……」
「約束したもん」
頑固なところは、子供の頃とちっとも変わってないようだった。
「くれぇ、約束したもん。約束は守らなきゃいけないんだよ?」
「ええっと……」
どばっ、と一気に全身からふきだす冷や汗。
嫌、なわけじゃない。
むしろ、本能が……もともと、トラップとパステルにあてられたせいで、最近自覚しつつあった男としての欲望が……目の前のルーミィの身体に、ひどく敏感な反応を示していて……
ま、まずい。これは……まずい。
「ルーミィ。あのなっ……それはな、お互いのことが大好きでないと、駄目なんだよ」
「え?」
「トラップとパステルは、どっちも大好き同士だったから、できたんだ。この遊びは、そういうものなんだよ」
そう言うと、ルーミィはじいっと俺を見上げて、言った。
「ルーミィは、くれぇのこと大好きだよ?」
「…………」
「くれぇは、ルーミィが嫌い?」
「…………い、いや」
「じゃあ、教えて」
嫌いだったらまだよかった。自制することができただろうから。
薄いシーツ越しにあらわになっている身体の線。
どこまでもあどけなくて、俺のことを心の底から信頼しきった表情。
何もかもが……魅力的だった。
「くれぇ」
何も言わない俺に不安を感じたのか、ルーミィは、もう一度聞いた。
「くれぇは……ルーミィが、嫌い?」
「いや」
その言葉が、俺の理性を丸ごとふっとばしていた。
どれだけ後悔することになろうとも、構わない。心の奥底では、そんなことすら考えていた。
あさましい、と思った。それでも……止められなかった。
抱き上げたルーミィの身体は、軽かった。ベッドに横たえると、ぽすん、という軽い音が響いた。
太陽の匂いがするシーツを払いのけたとき。眩しいほどに白い裸体が、俺の目に、とびこんできた。
「くれぇ?」
「ルーミィ。この遊びは……な、ちょっと、痛いかもしれない」
そう言うと、ルーミィは眉をひそめた。
ここで、嫌だ、と言ってくれれば。怖いと言ってくれれば。今なら、まだやめれるかもしれない。
そう密かに願ったけれど。ルーミィは、首を振った。
「ぱーるぅは、楽しいから大丈夫だったんでしょう?」
「……ああ」
「じゃあ、ルーミィも大丈夫だよ」
……いい、のか。本当に。
ここで、ルーミィを抱いてしまって……いいのか?
よくない。答えなんか決まりきっている。
それでも、俺は……
白い頬に手を伸ばす。桜色の唇に、そっと口付ける。
暖かくて柔らかい感触がかえってきた。
「くれぇ?」
「……これが、キス、って言うんだ」
「きす?」
「そう。大好きな人とだけできる、遊び……だよ」
遊び、なんて言葉が悪いかもしれないけれど。
最初にそう言ってしまったんだから、仕方がない。
そう言うと、ルーミィはこっくりと頷いて、言った。
「ぱーるぅととりゃーも、よくやってるよ」
「……そうなのか?」
「うん。二人だけになってるとき、よくやってたんだ。ルーミィ、何回も見たんだよ」
……機会があったら教えてやろう。トラップの勘の鋭さを考えればちょっと信じられない話だけど。それだけパステルに夢中なんだろうな。
そんなことを思いながら、もう一度唇を押し当てる。酸素を求めるようにわずかに開かれた隙間から、自分の舌をもぐりこませて、ルーミィのそれとからめあう。
深い、熱いキス。たったこれだけの行為なのに、ひどく気持ちがいい。
「……くれぇ?」
「嫌、だったらすぐ言うんだよ? ……どう?」
「嫌じゃないよ」
そう答えて、ルーミィは幸せそうに笑った。
「何だか、すっごく気持ちいいんだよ」
「……そうか」
キスにも上手い下手があるらしいけど……俺のキスは、上手いんだろうか?
誰にも答えられないような疑問が浮かぶ。
そのまま、唇を首筋の方へと移動させた。うなじのあたりをそっと撫でると、華奢な身体がびくんっ、とのけぞった。
「くすぐったい」
「……そうか」
ここが、弱いんだろうか?
うなじから背筋へと、指を滑らせる。とても滑らかな肌触り。ひっかかるところが何もなく、一気に腰のあたりまで滑っていく。
「ひゃんっ!」
びくんっ、びくんっ、とのけぞりが大きくなる。
敏感だ、と思った。他の女の子を抱いたことがないからわからないけど。それでも、この反応は大げさな気がした。
「どう?」
「くすぐったい……」
今にも泣きそうな目が、俺をじいっと見つめている。
……嫌だ、と言うなら、今のうちだぞ?
言葉に出せない。それは、本当に言われるのが嫌だからなのか。
胸中でだけつぶやいたけど、ルーミィは「くすぐったい」と繰り返すだけで、やめて、とは言わなかった。
……いいんだな。
つきあげてくる欲望。はやる思いを抑えるようにして、豊かな胸にそっと唇を近づける。
やわらかかった。そっと手を当ててみると、それはとても柔らかく……そのくせ、確かな弾力を持っていた。
思いもかけない手触りに思わず指に力がこもる。白い肌に赤い痕が残り、ルーミィは、微かに顔をしかめた。
「くれぇ……痛い」
「あ、ごめん」
女の子の身体は、優しく扱ってあげなくちゃいけない。
とても傷つきやすいから。俺達男の身体とは違うから。
誰かから……多分兄さんだと思うけど……聞いた言葉が思い出される。
優しく、してあげなくちゃ。
たっぷりと時間をかけて、ルーミィの身体をまさぐり続けた。
我慢を強いられるのは辛かったけれど。手を滑らせるたびに彼女の唇から漏れるあえぎ声は、俺をどこまでも高めてくれて……
何も知らないルーミィを汚そうとしている罪悪感とあいまって、限界まで欲情を煽った。
白い肌がピンクに染まり、青い目には涙がいっぱいたまり。唇から漏れる声は切なげで、色っぽい。
「くれぇ……ルーミィ、何だか変だよ……」
「変って、どこが……?」
長い脚。その内股のあたりに、手を這わせる。
初めて目にするソコからは、粘ついた液体が溢れ出していて。それが指にからみついてきた。
「くすぐったくて……熱い……」
「嫌、とか。気持ち悪い、とか。そんなことがあったら、すぐに……言うんだよ?」
「ううん、大丈夫」
ずぷりっ、と指を深く潜らせる。
「ひゃあっ」という声とともに、俺の背中に、ルーミィの指が食い込んだ。
「やあっ……あ、ふわあっ……」
「気持ち、いいか?」
そう聞くと、ルーミィは真っ赤になって頷いた。
彼女は、何も知らないはずだ。
この行為の意味も、理由も、目的も。何も知らないはずなのに。
どうしてだろう? その目の中に、「欲情」という感情が浮かんでいるように見えたのは。
もっと、と求められているように思った。それは、俺の勝手な思い込みかもしれないけれど。
「ルーミィ」
「…………」
「俺のことが、好きかい?」
そう聞くと、素直にこっくりと頷かれた。
彼女の言う「好き」は、俺の求める「好き」とは違うんだろうけれど。
そうとわかっていても、満足だった。
「俺も好きだよ」
「くれぇ……?」
「俺も、ルーミィのことが大好きだよ」
そう言うと、ルーミィは、心底嬉しそうに微笑んだ。
……俺は、卑怯だ。
何もわかっていないのをいいことに、勘違いにつけこんで、ルーミィを汚そうとしている。
それでも。
俺は、彼女のことがっ……
「痛いかもしれない」
ぐいっ、と脚を開かせて、その間に自分自身を割り込ませる。
「かなり痛いかもしれないけど……我慢できるかい?」
「……痛いのは、嫌」
「……そうか」
「でも、くれぇは優しいから……大丈夫だよ?」
「…………」
「ルーミィ、我慢する」
「……そうか」
優しい、か。
俺の優しさは、本当の優しさなんかじゃ……ない。
そう言おうとしたけれど。言葉にはならなかった。
そのまま、俺は、ルーミィの身体を貫いていた。
相当に痛かったと思う。貫いた瞬間、ルーミィの唇からは悲鳴が漏れて。目にたまっていた涙は、一気に溢れ出した。
それでも、彼女は「やめて」とは言わなかった。
俺が動き出しても、ただされるがままになって。うわごとのように、「くれぇ、くれぇ……」とつぶやいていた。
罪悪感と本能の戦いだった。そして、本能が、あっさりと勝利を収めた。
爆発する寸前にその身体から逃れるように自分自身を引き抜いたのは、せめてもの罪滅ぼしだ。
これ以上、彼女を汚したくない。
溢れ出す欲望を自分の手で受け止めて、俺は自虐的につぶやいていた。
「ねえ、くれぇ」
タオルで手を拭って。そうして、俺のシャツをルーミィに被せてやってると。
ルーミィは、ひどく嬉しそうな顔で、言った。
「ありがとう」
「……ありがとう?」
「教えてくれて、ありがとうだよ。ルーミィ、楽しかったよ?」
「た、楽しかった?」
「うん」
にこにこ笑って、ルーミィは言った。
「ぱーるぅも、すっごく嬉しそうだったんだよ。とりゃーのこと、大好きだからだよね? だから、ルーミィも嬉しい。くれぇのこと、大好きだから」
「……そうか」
その「大好き」と、パステルのトラップに対する「大好き」は違うものなんだ、と。
教えてやれたらいいんだろうけど……うまく説明できる自身は、なかった。
「俺も、大好きだよ」
そう言ってやるしか、なかった。
俺の言葉に、ルーミィの表情が輝いて……
そして、突然。
目の前で、ルーミィの身体が、消えた。
「……ルーミィ?」
視線を下に向ける。
被せてやったシャツに埋もれるようにして、綺麗なブルーアイが、じっと俺を見上げている。
「くりぇー」
舌ったらずな声で、ルーミィは言った。
「くりぇーが、大きくなったおう」
「……違うよ」
シャツごと、その身体を抱き上げる。
薬の効果が切れたんだな、と、何となく悟っていた。
それに少しホッとして。少し……残念だった。
「ルーミィが、小さくなったんだよ」
「ルーミィ、大人になったんだお?」
「うん。だけど、それは本当になれたわけじゃなかったんだ。キットンの薬で、ほんのちょっとの間なれただけなんだ」
「……本当じゃ、なかったんかあ?」
「ああ」
そう言うと、ルーミィはしょんぼりうつむいた。
「大人になりたいおう」
「……そうなのか?」
「うん」
ルーミィは、じいっと俺を見上げて、言った。
「また、くりぇーと遊びたいもん」
「…………」
ルーミィ。
その発言がどんなに危険なものか……君は、わかってるのか?
……わかってないんだろうなあ……
トラップの苦労が、少しわかった。
はあっ、とため息をついて。俺は、その小さな身体をぎゅっと抱きしめた。
間がさした、とか。一夜の過ちだ、とか。そんな卑怯な言い訳はしたくない。
大人になったルーミィは確かに魅力的で。だけど、欲望だけで抱いた、なんていうのは、もっと許されないと思った。
俺は確かに、彼女に愛情を抱いている。
もしかしたら、それは保護欲を勘違いしているだけなのかもしれないけれど。
少なくとも、「大好きだ」と言ったことに、何の偽りもない。
……それは、決して表には出せない思いだけれど。
「いいかい、ルーミィ」
服を着せてやりながら、俺は、ルーミィの小さな小指に自分の指をからませた。
「前にも言っただろう? この遊びは、本当は内緒にしなきゃいけない遊びなんだ」
「うん」
「だから、絶対誰にも言うなよ? 内緒にしておこうな」
「うん。約束だおう!」
「ああ、約束だ」
そのかわり、忘れないから。
ほんの数時間の間に起こったこの出来事を、俺は決して忘れない。
それが、君にできるせめてもの償いだから。
「くりぇー、大人になったら、また遊んでね」
「ああ。約束だ」
エルフである彼女と、人間である俺。
その約束は、決して叶わないものかもしれないけれど。
俺は、死ぬまでそれを忘れないから。
ルーミィ。
いつまででも、君を待ってる。
あどけない笑顔に微笑みを返して、俺は、そうつぶやいていた。
完結です。キットンの便利な薬シリーズとでも銘打ちます。
明日は新スレ立ててそっちにトラパス原作重視作品投下します。
334 :
名無しさん@ピンキー:03/11/11 11:02 ID:LPznwgdJ
クレルミ、良かったっすよ!クレイの色んな心の葛藤とか面白かったです。
ルーミィも成長バージョンで内心、ホッとしました! しかし、最後の
「エルフである彼女と、人間である俺。その約束は、決して叶わないものかもしれないけど」
の所はチョット切なげな感じがしました、いや〜良かったです!
でもあれですね、トラパス作家さんのキットンは少しドラえもん扱いになってるな〜と
思い、それが面白かったです(以外に物語のキーマンだったりする事が多いな)
もはやキットンに作れない薬は無いだろう(地味なくせに良いポジションに居るよな)
ではこの辺で、次の作品も楽しみにしてます!
>>334さん
早速の感想ありがとうございます。
気になって一度まとめてみたキットンの怪しい薬シリーズ……
好きな相手の心が読める薬(深層心理編)
若返りの薬(子供返り編パステルバージョン)
身体が急成長する薬(シロ×ルーミィ、クレイ×ルーミィ)
前世を経験する薬(運命編、運命編if)
今後登場予定な薬→タイムスリップする薬(いずれ書く予定)
本当にドラ○もん扱いになってますね……
頑張って新しいネタを開拓してきます。
クレイ×ルーミィおもしろかった!
ていうかここの神様の方々が書かれるクレイに激しく萌え。
クレイってこんなかっこよかったんだ、と初めて気づかされましたよ。
トラパス作者様、近頃の大作はさらに文章が練りこまれていて、
圧倒されっぱなしです。
トラパス作家様、いつもいつもお疲れ様です。
クレイ全然かけるじゃないですか!!
っていうか、とっても魅力的でしたよ。
そういえば悲恋編で原作の世界のものってまだありませんよね。
かなり難しいと思うけど、お暇があれば挑戦してみたらいかがでしょうか?
感想くださった方々、ありがとうございます。
新作投下しようと新スレ立てようとしたら、このホストでは立てられないって出てしまいました……
よろしければ、どなたかスレ立てお願いします……
前スレも読み切ってないというのに、なぜ既にこのスレ埋まりかけですか(w
職人様方、激乙です。
週末ですし、リレー小説やりません?
「雨降りのトラパス」
「本当にごめん」
目の前には不機嫌そうなトラップの背中。つながれた手はぐいぐいひっぱられていて、足がもつれそう。
でも、不満とか言えないよね。わたしが悪いんだし。ポツポツとあたる大粒の雨が、ますますあせりを誘う。
ことの起こりは、少し前のこと、時間指定のおとどけものクエストの途中に起こった。わたしはパーティーの全財産を入れた財布を、落としてしまったのだ。
当然、最初は全員で探していたんだけど、時間制限(今日の日没まで)があるから、ほかのみんなは先に行ってしまった。
トラップとわたしだけが残って、幸い財布は見つかったんだけど。思ったより探すのに時間がかかってしまった。急がないと、今日中にパーティーのみんなと合流できない。
でもまぁ、今日一日ぐらいなら、残りのみんなも誰かのおこづかいで宿には泊まれるかもしれないんだけど。もしかして、ここまで急ぐことないのかも。うぅ、疲れててだんだんダメな方向に、考えが走っているなぁ。
すると、まるでわたしの考えをみすかしたかのように、突然トラップが足を止めた。
「なぁ、とりあえず雨宿りしねぇ。」
雨足は激しさをましてきた。彼の視線の先には、雨がしのげそうな、山小屋があった。わたしはうなずいていた。
続きお願いします。しかし、このスレ見ている住人はいるんかな。
わたしでよければ……
本スレが気になって眠れないんですが、わたしが書き込むと余計に問題がややこしくなりそうなので……
続き
山小屋の中には、何にも無かった。
ううっ、せめて毛布くらい欲しかったなあ……まあ、文句を言っても仕方ないんだけど。
「……ここで火ぃたくわけにはいかねーし……ま、雨があたらねえだけマシだな」
そう言うと、トラップは自分の上着を脱いで、ぎゅーっ、としぼり始めた。
飛び散る水滴に慌てて顔を背ける。
「もー! 外でやってよ外で!」
「ああ? 外に出たら濡れるだろーが。あに言ってんだおめえは」
そ、それはそうなんだけど……
チラリ、と視線を戻そうとして、慌てて再びそらす。
だ、だって……上着を脱いでるから、当たり前だけどトラップは上半身裸でっ……
彼は、ばんばんと水気をとばして、上着を床に広げていた。つまりは、しばらくそのままでいるつもり、ってことで……
うっ、初めて見たわけじゃないけどっ……や、やっぱり照れるよう……
「パステル」
「は、はいっ!?」
急に話しかけられて、思わずどもってしまう。
トラップは、わたしをジーッと見て、言った。
「おめえは脱がねえの? 風邪ひくぜ、そのままだと」
そう言って、彼は実に意地悪そうな笑みを浮かべた……
「脱がないわよ!もうっ」
ほおが熱い。変にトラップのことを意識している自分に腹が立つ。
「ふぅん、ならいいけど。風邪ひいてもしらねぇぞ」
トラップはあっさりとそう言うと、そのままそっぽをむいてしまった。
それから気まずい沈黙が訪れた。
夕日が沈みかけていた。
というわけでおねがいします。
雨が降っているせいかもしれないけど。
夕日が沈むと、あっという間に小屋の中は真っ暗になってしまった。
明かりといえば、トラップがつけてくれたポタカンのぼんやりとした光だけ。
「……いつになったらやむのかなあ……」
相変わらず外から響いてくる雨音。
わたしのつぶやきに、トラップは床にごろっと転がって言った。
「いずれやむだろ、そりゃ」
……だから、そのいずれがいつ来るかを知りたいんだってば。
「はあ……」
ため息をついて、壁に背中を預ける。
ひんやりとした冷たい感触に、ぞくぞくっ、と震えが走った。
「……寒い……」
大きな声を出したつもりは全くないんだけど。
わたしがそうつぶやくと、トラップは顔だけこっちに向けて言ってきた。
「だあら、言ったろー? そのままだと風邪ひくって」
「だ、だってっ……」
「おめえみてえな幼児体型、誰も見ねえから安心しろ」
きいいーっ! し、失礼なっ!!
そ、そりゃ確かに、わたしの胸はそんなに大きくはないけどっ……
「だ、大体ねえトラップ! あなた、見たこともないくせにいっつもいっつも『幼児体型』だの『出るとこひっこんで〜』だの、ちょっと失礼じゃない!?」
「見なくたって大体わかるっつーの、見事な直線描いてるしな」
「着やせしてるだけかもしれないでしょ!?」
売り言葉に買い言葉。わたしがそう叫ぶと、トラップは「ほー」と完全にバカにしきった顔で身体を起こした。
>トラパスさん
ごめんなさい・・・・・・。なぜに雨なのに夕日。きつねの嫁入りなのか?
とりあえず逝ってきます、吊ってきます。
続き
「じゃ、脱いでみそ」
「いいわよ、脱いでやるわよ。見て驚かないでよ」
勢いで、ボタンに手をかける。
わたし何してるんだろうと思わなくもない。
でも、あんなに言われてひきさがれないでしょう。
一気にブラウスの前をはだけ、そのまま、脱ぎ捨ててしまった。
「どう、これでも幼児体型っていえる?」
ちょっと挑戦的に笑う。
トラップが息をのむのがわかった。
しかも原作壊しそうです自分・・・・・・。どうしよう。
「天気雨」という言葉があります。雨降ってても夕日が見えることはあります。お気になさらずに……
「…………」
「ほらあ、何とか言ってみなさいよ!!」
勢いでわたしが詰め寄ると、トラップは音を立てて後ずさった。
彼の目は、わたしの胸をじーっと凝視していて……
そ、そんなに見ないでよっ……恥ずかしくなるじゃないの、今更っ……
「ほ、ほら、どうなのよ?」
「……あー、あー……そのっ……」
トラップの顔が、みるみるうちに真っ赤に染まった。
そのまま、彼はかすれた声でつぶやいた。
「たっ……たた、大したこと、ねえな、やっぱ」
「な、何ですってえ!?」
後になって冷静になってよーくよーく考えれば。
そのときのトラップの表情を見れば、強がりを言ってるってことくらいわかったはずなんだけど。
どうやら、寒さと疲れて、わたしの頭は変な風にハイテンションになっていたらしい……
「じゃあ、これならどうなのよっ!」
ブラウスを脱ぎ捨てた勢いそのままに。
わたしは、スカートを床に叩き付けた。
びしゃんっ、という音とともに水しぶきが飛び散って、トラップが目を細めた。
>トラパスさん
遅筆につきあわせて申し訳ないです。
しかも、自分もう眠さ限界かもしれません。
まだエロに到達してないのに・・・・・・。
後日にしますか?フィニッシュしてもらえますか?
どうしましょ。
トラップの視線が外れた一瞬に、わたしはさらに一歩トラップに近づいた。
「いいかげんに、わかった?わたしの魅力」
「・・・・・・おめぇ、何を・・・・・・」
目の前に立つわたしを、トラップは見上げている。
雨にぬれて重そうな、その赤毛よりトラップは赤い顔をしていた。
「マリーナより魅力的だってわかった?」
「マリーナ?」
「そう、マリーナ。あんた好きなんでしょ、目の前にあんたを思っている女の子がいるんだって気づかないで。ずっと彼女のことを見ていたじゃない」
こんなことを言うつもりはなかった。
でも、もう止まらなかった。下着姿のままで、わたしはボロボロと泣いていた。
自分も眠さ限界です……かなり無理やりですがフィニッシュさせます。
「何で……そう思うんだ?」
「だってっ……トラップは、いつだって、女の子は美人でスタイルがいいのが一番だって……」
しゃくりあげながら言うと。トラップは、黙ってわたしに手を差し伸べた。
そして。そのまま抱きしめた。
「トラップ……?」
「おめえは、顔とか身体とか……そんなもんに魅力を感じるような男を、好きになったつもりか?」
「え……?」
「俺がそんなつまんねえもんに拘るような男だと……本気で思ってんのかよ?」
そう言って、トラップは……優しく、わたしの唇を塞いだ。
これって……キス?
「……俺の気持ち」
「トラップ……?」
「おめえは、魅力的だよ。胸なんざなくたって、ガキくさくたって……十分、魅力的だ」
がしっ、と肩をつかまれた。そのまま、柔らかく床に押し倒される。
「トラップっ……」
「でなきゃできねえだろ、こんなこと」
そう言って、彼はわたしの涙を拭うようにして、頬をなでた。
「おめえが魅力的すぎるから」
耳元で囁かれる言葉。
「俺、我慢できそうもねえんだけど……いいか?」
その言葉に、わたしは頷くしかなかった。
優しくわたしの身体に手を這わせながら、トラップは言った。
「好きだ」
無理やり完結っ。エロは皆様の脳内保管でお願いします……
わたしこそ、つき合わせていただいてありがとうございました。
リレーは久々だったので楽しかったです。
>349
お疲れ様。
余計なお世話かもしれないけど、貴方が出て行って意見を書いた方が纏まりやすくなると思うよ。
一番大切なことは、貴方自身がどうしたいか、だと思うからね。
351 :
342:03/11/22 03:54 ID:cXJ5/DOY
>トラパスさん
本当に楽しかったです。ありがとうございました!
また、リレーしかけたときは、よろしくおねがいします!
>>351さん
またできるといいですね!<リレー
ところで、このリレー小説はうちの保管サイトにのせてしまってOKでしょうか?
OKな場合、あなたのお名前は8−342さん?
>>350さん
ええっと……今からバイトですので、その間に今後の対応を決めたいと思います。
余計なお世話ではないです。心配していただいて、ありがとうございました。
353 :
342:03/11/22 22:16 ID:WAi2my1m
>トラパスさん
載せてかまいません。名前は適当で・・・・・・。
変更などがある場合は、トラパスさんの掲示板に連絡します。
たまにはチェックしてみるもんだ
エロの部分だけリレー続けたいと言ってみるテスト
355 :
342:03/11/23 17:48 ID:tCtK7Zw+
>>354 ぜひ続けてください!
自分、続きに参加できるかわかりませんが。
複数の人に参加してほしいなと思って考えたリレーなんで。
萌えるやつお願いします。
ちょっと書いてみました…
こういう行為、知識としては知っているんだけど、やっぱりいざこうなって
しまうと、気が動転して、トラップにされるがままだった。
トラップがもどかしそうに、わたしの下着を剥ぎ取る。彼の指が
わたしの胸を這い回った。わたしは目をぎゅっと閉じて、唇を噛み締めた。
き、気持ちいいっ…
そんな言葉、出すのが恥ずかしくて。わたしは必死に耐えた。
わたしの胸のあたりに、濡れた髪の毛の感触。
これは、トラップの髪…?トラップが、わたしの胸に顔を伏せている?
そう思った次の瞬間、熱く湿ったものを感じた。
こ、これトラップの舌!?舐められてる…!
「…っあ、…ああ…」
食欲と睡眠欲。これは、わたしも日常生活でよく感じる欲なんだけど。
性欲を感じたことは正直言って、なかった。でも、本能でわかる。わたしが
今トラップに感じているのは、それなんだ。
すいませんこんなんで。トラップの舌攻め書いてみたくて…
へぼすぎ。逝ってきます
んじゃ短いけど。
トラップの舌が私の胸を這う・・・・・・
つ・・・と這わせては止まり痕を残してゆく。
抵抗なんて・・・出来ない。
だって、気持ち良くって。
まるでトラップのがわたしを舐めて溶かそうとしてるみたい。
もっと・・・して欲しい。溶かして欲しい。
堪らずトラップの頭に手をのばした・・・。
続きをよろしくです。(汗
リレー続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
濡れた頭を抱えるようにして胸に押し付ける。
「あぁ・・・っ」
先端を舐められてると本当に溶けちゃいそうだった。
舐められ吸われ甘噛みされながらもう片方の胸にも指が這い回るたびに
今まで知らなかった感覚に襲われる。
これが快感っていうものなんだろうなあ・・・なんて頭の片隅で考えられたのもそこまでだった。
いつの間にか腿を這うトラップの指が際どい場所に触れてきて・・・
最近違う小説読んでたからパステルの一人称難しい_| ̄|○
こそっと続き。
さ、触られる!と思った瞬間、彼の指がふっと離れた。
ほっとしたような、残念なような。視線を胸元のトラップの顔のほうへ向けると、
ひどくまじめそうなトラップの瞳とぶつかった。
トラップはニッと笑うと、わずかに腕を立てて身を起こし、
またその舌を使ってわたしを舐めはじめた。
おなか、太もも。トラップは体を起こしてわたしの足を持ち上げ、
ひざ、ふくらはぎに唇を動かした。
そして!彼の口はわたしの足の指をくわえた。
うそ。そんなこともするの!?
足の指に感じる、トラップの舌。
ああ、なんだかもう、ほんとに。
今、ぎゅーっと抱きしめてほしい!
む、むずかしい。トラップに言葉を吐かせられない。
どなたか…続きをおねがいします
かなり短いですが続きです。
「・・・・・・おめぇさ。もっと声出していいんだぜ」
舌を、足の指にはわせながら、トラップが言った。
「・・・・・・どうせ、聞いてんの、俺だけだからさ」
トラップの動きは止まらない。
一生懸命我慢してたのに、そんなことを言われると。
もう、我慢できない。
ヘタレですが、ここまでで。どなたか続きをお願いします。
続いてる……感激です。こそっと参加
「やああっ……」
漏れた声は、自分で言うのも何だけど、かなり大きかった。
「ひゃあんっ……あ、あっ……」
舌が、足の指から、くるぶしへと。
そして、ふくらはぎへと。徐々に、徐々に這い上がっていった。
「も……やだっ……やだ、やだやだやだっ!!」
やだ、と言いながら。本心は別にあることは、わたし自身が一番よくわかっていたんだけど。
でも、それをどう言えばいいのか……
……ううん、本当は、わかってた。わかってたけど、でもっ……とても言えない、そんなことっ!
「やだっ……や、ああっ……」
「やだ……ねえ……」
わたしの言葉を聞いたトラップがつぶやく。それは、ひどく意地悪な声音。
「なら、やめようか?」
「……え?」
不意に、這い回っていた舌の動きが、止まった。
瞬間、かっと全身が火照った。
「あっ……」
「声を出せ、っつったけどなあ……嫌がる女を抱くなんて、したくねえし? ほら、俺って紳士だから」
にやにや笑いながら、トラップはなめるようにわたしの全身を眺め回した。
震えが止まらない。身体が熱い。
この火照りを止めたい。止めるため、には……
「と、トラップ……」
「どうした? ……やだ、っつったのはおめえだぜ? それとも……」
トラップは、手を伸ばしてゆっくりとわたしの頬に触れた。
わたしの目を覗き込むようにして、つぶやく。
「やだ、っつったのは……嘘なのか? じゃあ、どうして欲しいんだ? 言わなきゃわかんねえぜえ……パステルちゃん?」
……絶対、絶対わかってるくせにっ……意地悪っ……!!
エロくなってまいりました…
続き書きたいけど筆が追いつきません
書けたらまた書いてみようと思います。明日くらいに。
エロキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
とか言いつつ、ヘタレな自分にも続き無理っぽいです。
がんばってください、どなたか。
コソーリと続き…
いつものわたしなら、他のことでなら、「あーら、トラップもやめちゃっていーの?」なんてイジワルな口きけるんだけど。
このときばかりはそんな余裕なかった。わたしはトラップの手を握り、じいっとトラップの目を見つめた。
「お、お願い…舐めて」
「何を」
「…わたしを…お願い、トラップ…」
「わたしの、どこだよ?言ってくれないとわかんねえなあ、おれ」って言葉がくると思った。だけどトラップは半ば泣き声だったわたしの言葉を聞き、
「…上出来。おおせのままにいたしましょう」
なんて実にうれしそうに笑ったのだった。
そして、ついに。
ついにトラップの手が、指が、わたし以外の人が触れたのことのない場所を触り始めた。
こんな誰もいなさそうな場所でコソリとリレーできて嬉しいっす。
しかしこれ、スレが埋まる前に終わるんだろうか…
そして続きを書いてくれる人はいるんだろうか
続き待ってました(w
くちゅっ……
響いたのは、小さいけれどやけに生々しい音。
「ひゃあっ!!」
「……もーちっと色気のある声出せねえか?」
囁かれる声は、意地悪ではあるけれど嬉しそうだった。
だけど、それに反論する余裕は、わたしにはなかった。
くちゅっ……ぐちゅっ……
トラップの指は、細い。細くて骨ばっていて、わたしよりもずっと長い。
その指が、わたしの中で、ひどく巧みに暴れまわっていた。
決して痛みは与えないように、それでいて最大級の刺激を。そんな動き……
「やっ……や、や、ひゃああああああああっ!!」
「……すげえな」
ずるり、と指が引き抜かれる。そして。
つつっ
太ももを這い上がるざらりと湿った感触に、わたしは背筋をのけぞらせた。
快感……なのかな?
寒気とも違うぞくぞくした感覚が、全身を駆け巡る。
「ああっ……」
「…………」
ぴちゃり
さっきまで指が暴れまわっていた場所。
そこに顔を埋めるようにして、トラップは、舌を動かし始めた。
まったりリレー楽しい……
スレが埋まる前に完結させたいですね。
というわけでどなたか続きよろしくお願いします。
おおっと、話が進んでるよ。じゃ、続きいきます。
いつか。全然別のときに。
トラップって舌ながいねって言ったことがあった。
そのとき、真っ赤になって横をむいてしまって。
どうしてだろうって思ってたんだけど。
ねえ、トラップ。あのときわたしとこうしたいって・・・・・・。
考えていたの?
長い舌が、わたしの例の部分をなめあげる。
今までで一番強く、全身に不思議な感覚が走って。
一瞬意識がとびそうになった。
もどかしくて、よくわからない期待が高まる。
も・・・う・・・だめ。
楽しい、すごく楽しいです。
つづきおねがいします。
続いてしまいます。
声を出したのか、出さなかったのか…
目の前が一瞬真っ白になった気がして、気がつくと…
トラップがわたしの目をじっと見ていた。
わたしの膝を掴んで、ぐっと開いている。
トラップ?
「…挿れる、ぜ」
小さくつぶやく。
そして、ぐっ…と何か熱いものが身体の中に捻じ込まれるのがわかった。
本スレよりこっちのが盛り上がってるかもw
続きお願いします〜
さっき名乗り忘れてた……365=わたしです。続きます。
「ふっ……あああああっ!」
ぐいっ、とねじこまれたものは、とても熱く……とても、大きかった。
「い、痛いっ……痛い、痛いよトラップっ……」
「っ……」
わたしの悲鳴に、トラップの表情が揺れた。
しばらく動きが止まる。かなり躊躇したみたいだけど。やがて……
「わりい。……わりいな、パステル」
「いっ……やああっ!!」
ぐいっ
より深いところまで。熱い塊が侵入した。
傷口を無理やり引き裂くような、そんな痛み。目に涙がにじんできた。
「やあっ……痛い……」
「…………」
わたしの涙を見て、トラップはぎゅっと目を閉じた。
そのまま、彼は腰を突き動かし始めた。
「ひっ……あ、ああっ……あああああっ!!」
「…………っ」
トラップの表情に浮かぶのは、苦痛をこらえているかのような、そんな表情。
あまりの痛みに、頭がくらくらしてきた。
だけど。
痛みの中に、わずかに混じる……この、熱いような感覚は……一体何っ……?
「あっ……ああっ……ひゃあんっ……」
もう、駄目。
さっきも感じた思いが、また頭に浮かんだ。
何が駄目なのかわからない。だけど、わたしの頭の中から、「理性」と呼ばれるものが少しずつなくなっていくのは、よくわかった。
容量がそろそろ危険っぽいので……後2〜3レスでフィニッシュさせないとまずいですよね…
つ、続いてる。
目の前にトラップの顔があった。もう無我夢中でその首にしがみつく。
トラップが、荒い息をついているのがわかる。どちらからともなく激しく唇を求め合った。
「…好きだ。すげえ、好きだ」
低くて掠れた、声音。その甘い言葉を聞いた瞬間、わたしの中にまだほんの少しだけ残っていた恥じらいとか、そういったものが全部なくなった。
わたしの体が全部、反応して、狂おしいほど、ただトラップが欲しい。
「あ…あ、わたしも、わたしも好き…トラップ…!」
「パステル…!」
巨匠の方々にまぎれて自分なぞが書いていいものでしょうか。
けっこうここ人いたんですね。嬉しいです
この続き、うちのサイトでアップしたいけど書き手さんが何人もいるから無理だろうなあ。
大人数リレー、すごく楽しいです。
というわけで続き
耳に届いたとても甘い声。
ただ激しく、トラップが欲しいとそれだけを願うわたしに。
彼は十二分に答えてくれた。
激しく突き動かされたその直後。彼の手が、ひときわ強くわたしを抱きしめて。
そしてその瞬間、わたしの中で、動きを止めた。
「トラップ……トラップ、トラップっ……」
「パステルっ……」
わたしはともかく。トラップがこれほど息を乱すのはひどく珍しいことだった。
しばらく何も言うことができず。わたし達は、ただ、お互いの身体にしがみついていた。
……次でフィニッシュくらい……でしょうか? どなたか続きお願いします〜
その瞬間を書いてくださったのでよかった…自分には無理ですた
で、続き…
汗ばんだ体で寄り添って、息が整うのを待った。わたしがそっとトラップの胸に頬を寄せると、トラップが優しい声で言った。
「その…大丈夫だったか?痛かったんだろ。わりい、おれ、夢中で…」
「うん、痛かった」
わたしの言葉に、トラップの顔がすまなさそうな表情になった。あ、こんな表情、きっとめったに見れるものじゃない。
「最初はね。でも、気持ちよくなった。それに、すごく幸せだった」
わたしが笑ってそう言うと、トラップもうれしそうに笑った。
スレの容量、もーちょいいけるか?どなたか次かその次くらいでシメを。さわやかに。
>>370 自分はぜんぜんかまわないですが。こんなヘタレでよければ。
フィニッシュさせます! さあ、容量内におさまるでしょうか……
雨がやんだのは、結局夜が明けてからだった。
わたしとトラップは、よりそうようにしてみんなが待つ宿へと向かった。
内股あたりにしびれるような鈍い痛みが残っていたけれど、でも、それは決して不快なものじゃなかった。
ぎゅうっ、とトラップの腕にしがみつく。その暖かさが、昨夜の素敵な記憶を何度でもよみがえらせてくれる。
……と。
「……なあ」
「ん?」
「両思いになったんだよな、俺ら」
トラップの不安そうな声が、妙におかしかった。
「そうじゃない、って言ったらどうする?」
ぎくり、とトラップが身を強張らせた。ふふっ、わかりやすーい。
いつもいつもわたしがからかわれてるんだもん。たまには……ね。
「冗談だよ」
そう言うと、「おめえなあ」と言って軽く小突かれたけど。
その表情が、すぐにいたずらっこみたいないつもの表情へと、変わった。
「ま、別にいいんだけどな」
「え?」
「例え両思いじゃねえって言われたって。おめえを俺に惚れさせる。どんな手を使っても、な」
「……自意識過剰」
「ばあか。実際惚れてる奴の言うことかっつーの」
視線がからみあったとき。自然に唇を重ねていた。
遠くの方から、「おーい」という妙に懐かしいみんなの声が、聞こえてきた。
完結させました。いいのでしょうかこれで……
>>371さん ありがとうございます。……載せましょうかね? 中途半端なところまでアップしてるし……
駄目、とおっしゃる方がいらしたら、第八スレあたりにでも(多分このスレはもう無理でしょう……)