マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(後編)〜

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1 ◆qhSeI/Jekg
「マリア様」のエロSS(百合推奨)を書くスレッドです

#1 マリア様がRAMってる
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10331/1033106716.html
#2 マリア様がROMってる〜エロ薔薇革命〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1051/10511/1051109575.html
#3 マリア様がROMってる〜えろばらの森〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10576/1057660666.html
#4 マリア様がROMってる〜エロ・カニーナ〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1062225419/
#5 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(前編)〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065444527/

保管庫&アップローダ
ttp://soukospace.virtualave.net/
2名無しさん@ピンキー:03/11/01 00:19 ID:4zE3c4nQ
>1
3 ◆qhSeI/Jekg :03/11/01 00:20 ID:yblG6NP9
職人さまの降臨をお待ちしております。
ではわたくしはこれで。
4名無しさん@ピンキー:03/11/01 00:21 ID:4zE3c4nQ
スレは乱さないように、マターリとsage進行がここでのたしなみ。
もちろん、荒らし、煽りを放置できないような、はしたない住人など存在していようはずもない。


職人さんマダーAA略
この際ソドムでもいいから。
5名無しさん@ピンキー:03/11/01 00:29 ID:BtBkNHW5
乙ー。新刊も発売したことだし職人さんキボン
6名無しさん@ピンキー:03/11/01 00:41 ID:u+EdPJkT
>>1
乙カレーとステーキ
7sage:03/11/01 01:11 ID:ak+V9/TD
新刊読んだけど白薔薇分が激しく不足・・・
職人さんm(ry
8sage:03/11/01 01:12 ID:ak+V9/TD
ごめんなさい、吊ってきます
9名無しさん@ピンキー:03/11/01 01:26 ID:+EDcNi+y
(祥子さまの呼びかけにより)職人さま降臨きぼんぬ
10名無しさん@ピンキー:03/11/01 01:56 ID:od/FQ6bs
SS書いてはいるけど、全然進まん……(つДT)
もうちょっと待ってクレー
11名無しさん@ピンキー:03/11/01 02:59 ID:GRwP2Xyc
即死を回避
12名無しさん@ピンキー:03/11/01 03:05 ID:1Dco8ESk
即死はやばいよね、うん。

>10
適当にがんがれ、期待してるさー(´ー`)
13名無しさん@ピンキー:03/11/01 03:51 ID:RljrTNuv
ソドムきぼん。
14名無しさん@ピンキー:03/11/01 04:06 ID:iJNNBiAT
聖さまキボン
15名無しさん@ピンキー:03/11/01 06:53 ID:KmvG81LM
優さまキボン
16名無しさん@ピンキー:03/11/01 07:38 ID:PPFyswvL
>1
 乙です

融小父様×柏木さん

・・・を目の当たりにし精神崩壊して祐巳に救いを求める祥子様ネタ、キボンヌ
17名無しさん@ピンキー:03/11/01 07:39 ID:nIBgI4VM
可南子の祐巳監禁可愛がりキボン
18名無しさん@ピンキー:03/11/01 07:57 ID:bbra0RbJ
ここらへんで萌え可南子をひとつ。……まだキャラ固まらないかナー。
1918:03/11/01 08:01 ID:bbra0RbJ
あ、私が投下するんじゃなくて、キボンって意味。
20名無しさん@ピンキー:03/11/01 10:21 ID:9oIMSq+0
>>19
諒解。
期待せずに待て。
21夜宵:03/11/01 14:35 ID:4x4U7RBx
投下。エロ。
カプは伏せる。すぐにわかるのでそれからあぼんしても遅くない。
メル欄は「おねがい。sage」
22夜宵:03/11/01 14:36 ID:4x4U7RBx
(もし)(彼女は今でも時々考える)
(もし)(栞がもう少し弱い人間だったなら)

(……………………………………………………、もし)

              *

 クリスマス・イヴ、午後八時、私は凍えていた。身体と、心、両方とも。
 身体はここから逃げてしまうことを要求しているのに、心がベンチから一ミリも離れよ
うとしなかった。
 彼女は来ない――捨てられた。
 そんなことは、もうわかっていた。
 コートの奥底の精神が凍って癒着していた。張り裂けるように全身が痛かった。
 私はただ待つことしかできなかった。
 視線を上げる。
 数秒前と同じ風景。無人。それが栞でないならば、他のどんな人間も存在しないと同じ。
 逢いたかった。
 逢うためにここにいるのに、どうしようもなく逢いたかった。
 もう一度、その姿を見たかった。もう一度触れたかった。もう一度会話を交わしたかっ
た。もう一度――口付けを交わしたかった。
 一瞬、心に去来したあの暖かみは、却ってその後の再冷凍を深くしただけだった。
 永遠に、このベンチから立ち上がれないような気がしていた。
 否――確信が。
 私は首を振った。二度三度。でも栞の清らかな残像は消えそうになかった。
 私が自分を嘲笑った、その瞬間、幻聴が聞こえた。
「聖――」
23夜宵:03/11/01 14:36 ID:4x4U7RBx
 私は再び首を振った。私は待つためにここで待っているのだ。儀式めいた愚行。その果
てが、幻聴?
「せい」
 二回目に届いたその声色はあまりに鮮明だった。一音ずつ脳のなかで反響する。
 ゆっくりと、首をその声のほうに向けた。
 あまりにもはっきりとした、栞の姿が。
 否、否――そんな。
 なんでいまになってイマニナッテ今に成って。
「まっていてくれたの!?」
 叫びに近い声が耳元に届く、それだけで涙腺が緩んで、想い出が何故かフラッシュバッ
クして、ちがう、終わりなんかじゃなくて、これから始まるんだ、そのことを認識して、
意味のない思考が全身を駆け巡り、馬鹿みたいに二三回うめき声をあげて、ゆっくりと腰
をあげて、ずっと同じ姿勢でいたから腰が痛くなり、でも我慢して、私の前に呆然と立ち
尽くす栞の全体像を改めて確認し、その距離をゼロに縮めて、やっと私は、
 栞に抱きついて、
 その胸で涙を流して、
 二回目の、永遠にないと確信していた二回目の口付けを、
 ゆっくりと交わした。
 涙はとめどなく溢れ、口付けを交わしているその間も流れ、数時間前なのに数十年前の
ことに感じられるお聖堂の裏の出来事のときと――当然のことながらまったく同じの、綺
麗な顔を濡らした。
 でも、栞も泣いていた。
 私と栞の涙は交じり合って、ひとつになった。
 ひとつのながれに。
24夜宵:03/11/01 14:38 ID:4x4U7RBx
「もういないと思ってた」
 ベンチに座った栞はそう、ぽつりと言った。
「私ね――、一旦電車に乗ったの。聖を置いて」
「どうして」
「聖と行ったら……良くないことになるような気がして。……今でもそんな気がしてる」
「どうして!」
 隣に座った私は同じ言葉を繰り返した。
「行けば、二人きりでずっといられるんだよ――誰にも邪魔されないで」
 私がそう続けると、栞はただこくんと一回頷いて、呟いた。
「いつまでもね」
 私はただその言葉をそのまま咀嚼しないで飲み込んで、「でしょ」と畳み掛ける。
「――いいでしょう? さいごに私は聖を選んだんだから。一回電車に乗って、それかで、
目的地――遠くの教会で住み込みでシスターになるつもりだった――の駅に着いて、駅舎
の外に出た時に、もう聖に会えないと思って……でね、そう思った時に、ああ、やっぱり
駄目だ、って思って」
 そう言って薄く笑った。
「涙もそのときは出てこなくて、ただやっぱり駄目だ、生きていけないって。それだけが
直感的にわかって。それで何も考えずに引き返したの。まさかまだ駅で待ってるなんて」
「うん」
 私はただ頷いた。それ以外に何かすると、また泣いてしまいそうだった。
「ねえ――」
「何?」
「許してくれる? 一回聖を裏切った私を」
「何を言ってるの」
 許さないわけが無いじゃない。そう答えようとした私の声は、栞の願いにかき消された。
 ゆるして、おねがい。
 という、願いに。
25夜宵:03/11/01 14:40 ID:4x4U7RBx
 次に来た電車に乗った。M駅から新宿への快速だった。一刻も早く、リリアンの近くか
ら離れたかった。家族、お姉さまや蓉子、江利子――裏切る人たちとの断片的だけど密度
の濃い思い出から。
 南に行く事にした。栞がそう主張したからだ。
 新宿からなら小田急線がある。終点の小田原まで行けば箱根に近いし、JRに乗ること
もできる。約二十分で、新宿に着いた。
「それに、富士山も近いから」
 M駅のホームで栞がぽつりとそう言ったとき、私は子供っぽい、と笑った。
 南へ。そのまま小田急線に乗り換える。新宿の喧騒――ましてやクリスマス・イヴ――
は私には慣れたものであるが、栞にはストレスになるようだったので早くに立ち去った。
 もう特急は出尽くしていた。もとより特急券を買うつもりはなかったので急行の小田原
行きに乗った。混雑していた中央線と違って、小田急線には座ることができた。車内では
他愛もない話をした。お聖堂のことがあってから、栞とこんな風に話したことはなかった。
何よりも大切なことがなにもかもそうであるように、その時間がいかに私にとって濃密で
あったかは、いったんそれから引き裂かれないと実感を伴うことはない。
 これからずっと、栞とこうしていられる。
 そう思うと、胸の奥に熱いものが溜まってくるのがわかった。
「栞」
 そう呼びかけると、微笑を浮かべ栞が振り向く。
 呼べば、振り向く。振り向けるほど、近くにいる。
 不意に、泣き出しそうになった。必死で我慢する。こんな幸せな時間を、涙なんかに邪
魔されたくなかったから。
「いっしょに――いようね」
 そんな子供じみた台詞を自分の口は発していた。瞬間、恥じる。
「もちろん」
 栞は言った。私は、
「――どうしたの、聖?」
 やっぱり泣き出していた。
26夜宵:03/11/01 14:42 ID:4x4U7RBx
 小田原で下車したときには十時を回っていた。
 できるだけ安い宿を捜そうと駅前の宿をいくつか回ったが、何処も予想よりも高かった。
 これまで満足に旅行することもできなかった栞はともかく、少なくとも私は宿泊にかか
る値段をある程度わかっているつもりだった。――甘かった。私は今まで親の脛をかじっ
て生きてきたのだ。その厳然とした事実を私は眼の前に突き付けられた。旅行にいくらか
かるのかすら私は知らなかった。とにかく体力を消費しきっていたので、適当に安めの宿
に泊まることにしたが、私の貯金のすべてを使い切ったとしてもこれでは一ヶ月ももたな
い。それにあまり長い時間同じ宿に泊まるわけにもいかないだろう。怪しまれる。
 どうしたらいいんだろう――?
 私は何も考えていなかった。
 私はどうなっても仕方がない。どんな状況になってもそう思えるかどうかはわからない
が、とにかくすべては自業自得だ。
 しかし栞は――。
 私のせいで。
 今よりももっと、悲惨な目にあわせてしまうかもしれない。
 そう思うと、胸の奥がぎりぎりと締め付けられる。
 後悔が心臓を串刺しにする。
 自分のなかからなにかが染み出して流れ尽くし私は乾き水分が失われ萎縮する。
「ごめんね――栞」
 私は宿の部屋で栞に声を掛けた。
「――え?」
「私といるせいで、栞を嫌な目に合わせるかもしれない」
「何言ってるの?」
「何言ってるのって――私何も考えずに栞連れ出しちゃったりなんかして……」
「聖。……私の眼を見て」
 私は黙って従う。
「私が後悔しているように見える?」
 私はどうしていいかわからない。ただ願望から、首を振る。
「私は聖といられるだけで幸せだから」
 私は栞を抱き締めた。きつく、きつく、ずっと離れないように。
27夜宵:03/11/01 14:45 ID:4x4U7RBx
 夜になった。そもそも基本的に、することがない。本を何冊か持ってきてはいたのだが、
読む気になれなかった。浴衣に着替える。
「……寝ようか」
 そう私が言ったのは夜八時のことだった。
 うん、と栞は頷く。布団はすでに敷いてあった。二人分。
 ぎこちない動作で布団にもぐりこむ。
 当然のように、眠れない。眼が冴える。意識が不必要に覚醒している。焦っている、と
感じた。何に焦っているのか。これからのこと? それももちろんそうだ――いや、そう
だ。そうに違いない。
「聖」
 不意に、栞が暗闇のなかで話し掛けてきた。
「私ね――後悔はしてないけど……心残りはあるんだ」
「何……?」
「私――マリア様を裏切ったから」
 得心がいくと同時に、背筋を冷たいものが走った。マリア様。その言葉は、栞にとって
どれだけ大きいものだったろう。私はそれを、栞から引き離したのだった。
「でも――」
「うん。今は聖の方が大事。けど……ほんとうは順番なんてつけられないくらいに、私に
とってマリア様は大切なの――わかってくれるのよね?」
「うん」
 頷いてもわからないから、はっきり声に出した。
「でも。私は裏切ってしまった。だったら――もう、振りかえっちゃ、いけない。逃げ出
すんだったら、もう振りかえっちゃいけない」
「……………」
「だから、私はもうマリア様を棄てなくちゃいけない。聖、あなたのために」
 ――栞の潜在的な意思の強さは知っていたが、まさかここまでとは思っていなかった。
「多分近い将来もっとはっきりとした形で裏切ることになると思うけど――でも、今のう
ちに私は覚悟を決める必要があると思うの。だから――とても失礼な話だと思うけど、け
ど……」
 そして栞は言ったのだった。
 私を抱いて、おねがい。と。
28夜宵:03/11/01 14:47 ID:4x4U7RBx
 私は一瞬自分を見失った。栞の口からそんな言葉を聞くなんて未来永劫ないだろうと思
っていた。そして少しだけ屈辱的な気持ちだった。
「駄目だよ。……本当に私としたいんじゃない限り、出来ない」
 本心だった。……いくら精神的なところから出発した想いであれ、それが恋であり愛で
あるならば、あるいはそれに近いものであるならば、結局は欲に収斂するのもまた事実だ
から、私が栞にそういう感情を向けていなかったといえば嘘になる。しかし、しかし――
代償行為として栞とすることなんかに私は、価値を見出すことなんてできなかった。
 栞は何も言わない。……と思った瞬間、唇を塞がれた。舌が入ってくる。
 触れ合った瞬間、脳髄に血液が一斉に集中し、正常な思考が停止する。
 暗闇のなかで光がむやみに明滅した。
 血管が一本残らず切断され中身が飛散する感覚を味わった。
 理性なんてもちろん蒸発しきる。
 ……栞にとっては、ディープキス程度のことでも、ロシアンルーレット並みの覚悟が必
要だったに違いない。
「……これで、良い?」
 震える声色が鼓膜を揺らした。
 良いよ、喉まで出る、喉まで……。
「私、聖としたい……」
「嘘」
「嘘じゃない」
 栞の手が私の首筋に伸びる。
「そういうものじゃないの……」
 私は腕を掴んで言った。
「――」
「私とするってことは、何かのために、ってことじゃなくて、……するってことのために
する、ってことじゃなきゃ私は嫌。するなら――全部忘れよう?」
「――うん」
 私は栞の首筋にキスをした。
 栞の身体、震えてた。
29夜宵:03/11/01 14:49 ID:4x4U7RBx
 私はおそるおそる栞の浴衣に手をかける。少しずらす。白い肌が露に。
「――いい? ほんとうに――いいの?」
 訊く。返答は……ない。迷い。私は浴衣を元に戻した。栞の眼からは一筋の液体。舐め
取った。涙が付いた舌を栞の口内に差し込む。そのまま舌と舌を擦らせる。
 疑いようもなく、性的な行為。唇の隙間から声が漏れた。
 まずそれが「いやらしい」ことであることをまず理解して受け入れてもらえないんだっ
たら、その先に進むことなんてできやしない。
 水が撥ねる音がする。
 蹂躙。
 私はもう一度、浴衣に手を掛け、いいの、もっとこういうことするよと訊いた。
 栞は頷いた。
 私は浴衣を完全に脱がせ、下着だけにして、素肌の肩に右手を置く。
 栞がわずかに身を反らせる。離れそうになったので、引き寄せた。身体が重なり合う。
 肩から腕をなぞるように撫でる。手のひらの指紋に爪を合わせる。指を絡める、いつか
のように。あの時、栞は、くすぐったいと笑ったような気がする。
 今は笑っていない。
 心の緊張が解けないのなら、せめて、身体だけでも。
 左手を栞の左胸の上部に置く。栞は眼を瞑った。
 ふと、心配になる。栞の耳元に唇を寄せた。
「――嫌いにならない? 私のこと」
「……どうして?」掠れた声。
 また泣きたくなる。自分がどこまでも卑小で、栞はすべてを受け入れることができて、
その間にある溝に絶望的な気持ちになる。こんなときでさえ。
 でも、気持ちだけは交わってると思って。
 私はブラジャーのホックを外し、胸の中心にある突起に指を伸ばした。
30夜宵:03/11/01 14:50 ID:4x4U7RBx
 吐息とも、あるいは別のなにかともつかない音が漏れた。
 摘むように弄ぶ。なんだか興奮するのが悪いことのように思えるが――しかしそういう
ことをしているのにそれにふさわしい反応をしないというのも間違っている、きっと。
 だから私は自分の息が荒くなるのを止めなかった。
 栞の腕が私の背中に回される。
 私は何をやっているのだろうと、唐突に思った。首を振って、忘れた。全部忘れようと
言ったのは、私だったのだから。
 気持ち良い、と訊く。答えは返ってこない。
 右手を動かした。それと同時に唇を左胸に寄せる。口付ける。
「――ぁっ」
 喘ぎ声。身体が熱くなる。
 最後の一枚に、手を掛けた。栞が身体を捩る。しかし私に抱きついたままだから、何も
意味がない。
 両手を使って下ろす。栞は俯く。
 私は片手をそれまで隠されていた部分に導いた。ざらざらとした感触のなかにぬめり。
 唇を栞の耳に寄せる。
「濡れてる」呟く。
 栞は首を振った。
「栞が感じてくれてて、私、嬉しいよ」
 やっとのことだけそれだけ言う。でも、それだけ言えれば充分で、もう何もいらない。
 私はそのぬめりの奥に指を進めた。
「あ――はぁっ、いゃ――ああっ!」
 私は何も考えず、そのなかで指を往復させる。
 甘い響きが頭蓋骨のなかで反響し、何かが、融けて、いく、ようで。
 気が付けば栞の顔に紅が差し、涙は溢れ、半開きの唇からうめきが漏れ、身体は震えて。
 卒然、身体を反らし、
「――」
 脱力したように私の胸に倒れこむ。
 ……いっちゃったんだ、と思ったのは数秒後で。
 そして私は、気付いた。
31夜宵:03/11/01 14:54 ID:4x4U7RBx
 いくつかの台詞の断片が、つながり。
 ずっと、ずっと、最初から。栞はただひとつの未来を見ていて。気付いていて、
 それを理解して。
 今私の胸のなかでうずくまる栞。
 ……私は。
 私は自分と栞が「その場所」に向かっていることに今、やっと、気付いた。
 やっと。
 でも――私は怖くない。感覚が麻痺しているのかもしれないし、まだ実感がわかないの
かもしれない。その瞬間になったら、怖気づくのかもしれない。
 それでも……まだ、怖くない。
 ただひとつ私は祈る。
 どうか最後の一瞬まで、栞と同じ空気を吸うこと出来ますように。
 いっしょにいることができますように。

 おねがい。
32夜宵:03/11/01 14:57 ID:4x4U7RBx
こんな話になったは多分Syrup16gのせいです。嘘です。僕のせいです。

最後の意味がよくわからない人は
>25や>27の台詞をよく見てみると良いと思います。

次は
・>○祥子×祐巳、令×由乃で甘甘えちを書いた後、祐巳×由乃で浮気チックにとか…。
・新刊ネタ
・森一たんのネタを借りて真美×三奈子とか(許可取れれば)
33夜宵:03/11/01 14:58 ID:4x4U7RBx
のどれか。
34名無しさん@ピンキー:03/11/01 15:09 ID:CqHzmVbT
乙!
白き花びらのアナザーストーリーですな。素晴らしい
しかし切ない・・・
けどあの時栞が来ていたら本当にこういう未来が待っていたんだろうね
35名無しさん@ピンキー:03/11/01 16:49 ID:RljrTNuv
手術前の心臓に爆弾を抱えてる由乃。
無理していつものように一方的に令をさそうが、行為の途中で持病が再発。
病院に運ばれて何とか容態は治まるが、付き添いとして枕元に居る令に自分
の本心(死にたくない、冷ちゃんを悲しませ無くない。元気な妹でいたい)等の
本心を涙ながらに語る由乃。自分にとって最愛かつ大切な妹の心情を推し量り、
ぎこちないながらも、攻めに転ずる令。深夜の病院の個室で、静かに、けれども
儚く繰り広げられる彼女達の愛の顛末をしとやかに、時にはげしく読んでみたい。
36名無しさん@ピンキー:03/11/01 17:20 ID:FiqhYA2z
結局"いばらの森"となってしまうのですか・・・
ウワァァーン
37名無しさん@ピンキー:03/11/01 17:44 ID:fUmwCu6o
いばらの森にならなくてよかったと思う。
たとえ結ばれても悲しみでしかないのだからな……。

夜宵たん、乙!
38名無しさん@ピンキー:03/11/01 22:05 ID:kMXRK/4Q
>>35
お前書いてくれよ、ほんとに読みたいよそんなのが!なあ!なあ!!

でも「冷ちゃん」はどうかと思うなあ〜
39名無しさん@ピンキー:03/11/01 22:17 ID:Syph8ANU
ほんと、そこまで固まってるんなら書いておくれやす。

時に、保管庫の中の人の作業が時とともに大変になっていってて心配なのは自分だけか?
なんか、前スレもなんだかんだで結構作品あるし。
40名無しさん@ピンキー:03/11/01 22:29 ID:kMXRK/4Q
・・・サポート出来ることならしたいが。
何か出来ることあったら、言ってください。
41名無しさん@ピンキー:03/11/01 23:28 ID:MlMGHomN
>>40
それぞれの作品抜き出してhtml化するだけでも中の人は大変助かると思うよ。
42名無しさん@ピンキー:03/11/02 13:36 ID:cVIAR0xJ
この板って即死判定あるんでつか?
夜宵氏が投下してくれたから、大丈夫かな。

>>41
うぷろだの下に対応拡張子が並んでるけど、htmlはそのままうぷれないのかな?
何個かまとめるなら圧縮してlzhにするからいいんだけども。
4335:03/11/02 14:41 ID:oF1QBVXD
>38&39
>お前書いてくれよ、ほんとに読みたいよそんなのが!なあ!なあ!!
>ほんと、そこまで固まってるんなら書いておくれやす。

悪い。それを書く時間も腕も無いんだなこれが。俺だって読んでみたい。
そんな訳で誰か職人さんお願いします。話は無印よりちょい先、黄薔薇革命より
ちょい前くらいの時間軸です。この際、ソドムでもいいから、どなたかSS分を!!

>でも「冷ちゃん」はどうかと思うなあ〜
俺もどうかなと思ったでつ。スマン。
44名無しさん@ピンキー:03/11/02 16:32 ID:DjA/hNn0
Live2chでは赤いままだが・・・ヤヴァクないか?

ロサ・ギガンティア様ハァハァ
45名無しさん@ピンキー:03/11/02 16:33 ID:7X8mhsn4
即死判定がよくわかんないけど
20k越えてるしそろそろ50だし大丈夫なんじゃないかなぁ
などと無責任に言ってみる
46名無しさん@ピンキー:03/11/02 16:38 ID:cVIAR0xJ
前スレの埋め用に書いたSSがあるんだけど、こっちに投下した方がいいかな?
もうちょっと推敲したいし、短いんで即死回避にはちょっとしか貢献できなさそうだけども。
47名無しさん@ピンキー:03/11/02 16:43 ID:PKb8Su/e
今昼寝してたら、瞳子とホテル行く夢見た……。
新刊を読みながら寝たのがまずかったのか?
48名無しさん@ピンキー:03/11/02 16:45 ID:35YfpqML
瞳子がドリル降ろしたとこ見てぇー
49おねがい※リリアン:03/11/02 17:00 ID:CKpbZJqY
松平瞳子と細川可南子の姉妹同盟規約
その1 どちらが妹になるかはっきりするまで祐巳さまに告白はしない。
その2 もし祐巳さまと姉妹になったら、すぐに報告する。
その3 姉妹になれなかった方は、祐巳さまから手を引く。
その4 祐巳さまに言い寄ってくる他の子は、武力を行使してでも排除する。

次回もリリアンです!!
50名無しさん@ピンキー:03/11/02 17:03 ID:Ze97oFBg
>>49
このスレ的には、江利子さまが「うふふ…」担当か?現役じゃないけど。
51名無しさん@ピンキー:03/11/02 17:56 ID:jGINPx0Z
>>47
い!いいなー!それ。

漏れも蔦子たんとラブホ探検にいきてえ。

52名無しさん@ピンキー:03/11/02 18:39 ID:kojEAcAz
>>51
おまいの肢体を蔦子たんが激写するのか…?
そ れ は 良 い な 。
53名無しさん@ピンキー:03/11/02 19:17 ID:z2WEMnc9
16歳ですがここに立ち入ってもよろしいですか?
54名無しさん@ピンキー:03/11/02 19:27 ID:w6CFlqID
>53
そなたはこれから3つの試練に耐えねばならぬ・・・
55名無しさん@ピンキー:03/11/02 19:49 ID:53antd5o
>>53
万が一試練に耐えても、内P方式でけっきょく「帰れ!」オチです。

ま、ぶっちゃけ未成年の喫煙・飲酒状態なんだろけどw
56名無しさん@ピンキー:03/11/02 20:43 ID:LSak8MR/
>>53
山百合会幹部としては、未成年者の素行に対して正しく指導しなければいけないの。
21歳になってから、またいらっしゃいね。
57名無しさん@ピンキー:03/11/02 20:54 ID:/k06Zig+
>53
後5年待ちましょう。
それが試練です。
58名無しさん@ピンキー:03/11/02 21:03 ID:1GdvEzTf
>>53
第一の試練…ここに来たい気持ちを抑える
第二の試練…そのまま5年待つ
第三の試練…5年後にもこのスレが存在しているように祈り続ける
59名無しさん@ピンキー:03/11/02 22:09 ID:+t9wk3iA
裏道…わざわざ年齢を明かしたりせず、21以上のふりをしてROMったり書き込んだり投下したりする。
60名無しさん@ピンキー:03/11/02 22:15 ID:/KgSmMmG
大丈夫。ソドム書いてる職人こと三奈子さま(妄想)も18歳だから・・
61名無しさん@ピンキー:03/11/02 22:39 ID:O08DVN//
TEST
6253:03/11/02 22:57 ID:z2WEMnc9
リアクションいろいろありがとうございました。もう寝ます。
63名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:28 ID:O08DVN//
いきます。
ギャグエロです。キャラは現山百合会全員で・・・・・・。
メール欄は「罠 sage」
64名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:34 ID:O08DVN//
いつもの薔薇の館。
カリカリと小気味よく響く筆記音。
隣にはお姉さま。
幸せだ。

さらに今日は、部屋全体にいい匂いが広がっている。
なんでも祐巳さまが同級生の武嶋蔦子さんに珍しいお香を貰ったので、
試しに焚いてみたそうだ。
普通お香というと、かなり好き嫌いがあったりするものだと思うけど、
この香りはどうやら薔薇の館にいつものように集ったメンバー全員に受け容れられたらしい。

隣にいる志摩子さんがつぶやくように言う。
「いい香り・・・・・・」
「ええ、お姉さま」
ほんとうに。
不思議に目が冴えて、ペンが進む。なんだか心が浮き立つようだ。
他のメンバーの様子もだいたい自分と同じようだったし、
この分なら今日の仕事は予定よりはやく終わるかもしれない。

・・・・・・。

そろそろ太陽が夕日に変身しようかという橙色の時間帯。
予想どおり、そろそろこの日のノルマが終わろうかというとき、
窓の外を優美にそしてどこか気だるげに眺めつつ紅薔薇さまがおっしゃった。
「オナニーって何かしら?」
65名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:36 ID:O08DVN//

ハザード。
お茶をふき出す由乃さま。
お茶を浴びつつ硬直する黄薔薇さま。
隣では鈍い音とともにシャーペンの芯を折ったお姉さま。
一瞬呆けたあとに百面相を展開する祐巳さま。
理性だけが研ぎ澄まされて動けない私。

「由乃にかけられちゃった・・・・・・」
「ごごごめんなさい令ちゃんちょちょっとびっくりしてしゃっくりが」
「あれ、芯がうまく出ないわ・・・・・・」カチボキカチカチカチボキカチカチボッキカチカチカチカチボキカチカチ・・・・・・
「おおな・・・・・・じゃなくておねえさま!オナ・・・・・・じゃなくてお茶を入れましょう!」
「・・・・・・」

「ちょっと。みんなしてどうしたの。そんなにあわてて」
凛とした声が響き渡る。
「私、そんなにまずいことを聞いてしまったのかしら?
 誰かきちんと答えてくれなくって?」

しん、と静まりかえる部屋。
ここまで順調すぎるほど仕事をこなせていたのが問題だったのかもしれない。
最後になってこんな発言が飛び出すとは・・・・・・。
66名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:39 ID:O08DVN//
そもそもの事の発端は「山百合会目安箱」。
広く一般生徒の意見を聞こうと儲けられたこの箱のなかに、
あろうことか「毎晩紅薔薇さまでオナニーしてますvv」なんて書かれた不埒な
「意見書」が提出されていたのだった。
そしてあろうことかあろうことか、紅薔薇さまがたまたまその意見書をご覧になり・・・・・・
その単語の意味を知らなかったのだ。

「どうしてみんなして口を噤んでしまうの?いったいこれはどういうことなのかしら?」
徐々に口調に怒りの(というかヒステリーの)片鱗が見えはじめている。
「誰も自分から言う気がないなら、ひとりひとり聞いていくわ」
こわっ。

「志摩子。説明してちょうだい」
「・・・そ・・・そんな、私だってしたことがありませんし・・・・・・」
「?・・・・・・答えになってないわよ」

なにげに聞き捨てならないことを聞いてしまった。
そっか・・・・・・シたことないんだぁ志摩子さん・・・・・・。じゃあ私g
危ない。

「令はどうなの」
「え!?どどどうって・・・・・・」
名指しでうろたえる黄薔薇さま。
「知っているの?」
「え・・・あ・・・えっとね、自慰行為のことなんだけど・・・・・・」
(令ちゃんのバカ!単細胞!直接的すぎ!)由乃さんが小声で叱咤しながらおもいきり横ひじでどつく。

「・・・・・・示威行為?」
いや、それは違います。
67名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:42 ID:O08DVN//

「毎晩私の名で示威行為をしているということ・・・・・・?
 よくわからないけど、これは個人のプライバシーと山百合会の沽券に関わる問題・・・・・・」
「おなぇさま!違うんです!」
「祐巳・・・・・・?」

「えっと、そんな大袈裟なことじゃないんです。でも、大袈裟でないわけでもないんですけど・・・」
「・・・・・・要領を得ないわね。はっきりなさい」
「やっぱり恥ずかしいことで、みんなが言いにくいのもわけないことで、
 意味がわかったらやっぱりおな・・・お姉さまはお怒りになるかもしれなくて、その・・・」

祐巳さま。さすがだ。説明しようとしてる・・・・・・。
「あの・・・・・・なんていうか・・・・・・その・・・・・・」
がんばれ!祐巳さま! 一同、期待を込めて見守る。

しかし祐巳さまが言葉を詰まらせたのを自分なりに解釈して紅薔薇様は、
「祐巳。気を使ってくれるのは嬉しいけれど、私は自分が世間知らずなのは心得ているつもりよ。
 今更そんなこと恥ずかしいとも思わないし、それをあなたに教えてもらって、感謝こそすれ
 怒る筋合いはないわ。遠慮せずに言いなさい」と。

・・・・・・ズレてる。思いっきり。

祐巳さまはだいぶ長いこと逡巡したあとに、顔をあげた。いつになくキリッとした表情で・・・・・・。
「お姉さま。口で言ってもなかなかわかるものでもないので、これから実演しようと思います」

え?
68名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:48 ID:O08DVN//
なんなんだ。なんなんだこの展開は。

はしたなくもテーブルの上に座り、スカートを腰までまくりあげた祐巳さま。
そしてそれを普段どおりに椅子に座って取り囲む面々。
祥子さまも目を丸くしながら縛り付けられたように着席している。

「おねえさまッ・・・・・・よおく、見ておいてくださいね・・・・・・」

「最初はァ・・・・・・こうやって、ハァ、胸をいじったりして・・・・・・」
左手でたくし上げるようにして揉んでいる。いきなり、けっこう激しい動き。
さすが紅薔薇さまの妹をしているだけあって少しくらい痛いくらいの方が好きなのかも・・・。

「くふっ・・・・・・っ・・・・・・っ・・・・・・ここを、軽くつまんだり・・・んんっ・・・して・・・・・・」
それにしても、あのあどけない祐巳さまにこんな表情があったなんて。
目を潤ませて、頬を紅潮させて、吐息をついて、自分の胸をいじって。
いつもとのギャップに妙に胸がドキドキする。

「だんだん体が熱くなってきたら、下着を汚れる前に・・・・・・」
座ったまま器用に動いて、片足からショーツを抜く祐巳さま。
Mの字に、脚を開く。左足首にひっかかったままのショーツが艶かしい。
誰ともなく、ごくりと生唾を飲み込む音がする。
69名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:51 ID:O08DVN//
「・・・・・・ゆ、指で・・・ふ・・・れて・・・・・・」
くちゅ、ちゅ・・・・・・くち・・・・・・。
意外なほど大きな音が響いた。
「や、やだ・・・いつもよりすっごい濡れっ・・・てッ・・・ぁ」
右手の指がそこの形をなぞるように動く。

「あぁ・・・・・・はぁ、おねえさま、もっと見て・・・・・・」
そういって人差し指と中指で、大事なそこを押し広げるようにした。
秘所が皆の前にさらけ出される。祐巳さまの・・・・・・すごく綺麗。
視線を感じたのだろうか。透明な液体がとろとろと静かにあふれでて、テーブルを濡らす。
「ふぇ・・・・・・でてきちゃ、ぅよぉ・・・・・・」
また、ごくりと生唾を飲み込む音が聞こえた。

ガタン!
大きな音を立てながら由乃さまが立ち上がり、
「こんなの見せられたら、もう我慢できない!令ちゃん!!」
「ちょ、ちょっと、由乃・・・・・・んんっ」
問答無用で令さまの唇をふさぐ。いきなりディープ・キスだ。
令さまも視線を泳がせていたのは一瞬だけ、すぐ由乃さんに答えるように首に腕をまわす。
「ぷぁ・・・・・・んんっんんっ、よし、のぉ・・・・・・」
「令ちゃん・・・・・・」
黄薔薇姉妹の年季の入りようを見せつけるかのような、激しいがそれでいて美しさがある大人のキス。
由乃さまはそのまま令さまを床に押し倒した。
70名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:52 ID:O08DVN//

「あ、あなたたち、いったいこれは・・・・・・」
祐巳さまから視線が逸らされたことで今更正気に戻ったのだろうか。
祥子さまも立ち上がり声を張り上げるが、もう黄薔薇姉妹は止まらなかった。
「お姉さまァ・・・・・・こっちを、向いてくだ、さい・・・・・・んっ」
「ゆ、祐巳・・・・・・」
「ここがぁ、ああっ、ん・・・・・・く、くりとりすで・・・・・・ここを触ると・・・・・・
 ああ、はあ、・・・・・・そうだ。おねえさま、おねえさまがここを触ってくださいませんか・・・・・・?」

ふらふらと祐巳さまに惹きよせられるように近づいていく紅薔薇さま。
「きてぇ・・・・・・、祐巳のここにふれてくださいぃ・・・・・・」
テーブルの前に跪くと、祐巳さまの秘所に顔をちかづけ、そっと指でそこに触れた。
「んんぁあああっ!おねえさまっ!」
「祐巳・・・・・・!んんっ」
祐巳さまは感極まったように叫び、自分のの前にあった祥子さまの頭をつかむと、そこに押し付けるようにした。
「く、くるし・・・・・・」
「おねえさまっ、なめて、なめてくださいぃっ・・・・・・」
71名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:54 ID:O08DVN//
もうすごい状態だ。
黄薔薇さま方に視線を戻すと、由乃さまはタイで器用に令さまの手首をしばり激しく熱く美しく責めたてている。
令さまも普段のミスターリリアンのミの字も見えないほどに頬を紅潮させ乱れている。
祐巳さまは腰をゆらしながら祥子さまの顔を押し付け嬌声をあげ。
祥子さまは苦しそうにしながらも夢中で祐巳さまのそこをなめあげ・・・・・・。

そして、志摩子さん。
私の愛しいお姉さまは、ギュッと握ったこぶしを口元にあて、小刻みに震えながら・・・・・・。
・・・・・・その足首までを愛液で濡らしていた。

足首から視線をあげると、上目づかいの志摩子さんと一瞬目が合った。目を見つめたままほほえんであげた。
びくんと体を震わし困り果てたように視線を落とす志摩子さん。
そしてスカートをできるだけ広げ夥しく伝った愛液を隠そうとするが、
既にスカート自体がグショグショになってしまってどうしようもない。
泣きそうな表情で、救いを求めるかのように上目遣いに私の顔をうかがう。

そんな仕草に私のなかの嗜虐性が猛然と首をもたげ私をかきたてる。
椅子から立ち上がり、ゆっくりと焦らすように志摩子さんの背後に回り・・・・・・その耳を口に含んだ。
「ひゃっ・・・・・・ああっ!!」
「かわいい、志摩子さん・・・・・・」
耳元で囁くと、またびくんと体を震わせる。
72名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:56 ID:O08DVN//
「ねえ、さっき言ってたよね、志摩子さん。シたことないって」
「んん・・・・・・の、りこ・・・・・・」
「それなのに、こんな、スカートがグショグショになるまで濡らしちゃったの?」
「ぃや、やぁ・・・・・・」
「どうしようもない淫乱だね」
後ろから右手をまわして濡れそぼったショーツのなかに入れる。
熱い・・・・・・。

「・・・・・・あっ!」
「ほんとにしたことないの?」
「無いわ、くっ、ふっ・・・・・・ほんとうよ、信じて・・・・・・」
「じゃあなんでこんなに濡れるの?シたことないのにこんなになるなんて、根っからの淫乱ってこと?」
「ち、ちがうの・・・・・・」
ああ・・・・・・。背筋がゾクゾクする。鼻を首筋にうめて匂いをかぐ。
いい匂いだ。ついでに舌も這わせる。白くて透き通った肌に、唾液の跡がくっきり。

「ぁあっ、ひっ・・・・・・。ちがうの、乃梨子。わたし、濡れやすくって。体質なの、それは。
 それで、下着の変えはいつも学校にもってきていて・・・・・・。
 乃梨子としゃべったり、手に触れたりしたら、それだけでもう、本当は、いつも・・・・・・
 でも、いつもはこんなに濡らさないの。信じて、こんなの初めてで・・・・・・おかしいよぉ・・・・・・」
73名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:00 ID:mnySLB/O
・・・・・・。
この人は今自分が喋った内容がわかってるんだろうか?
オナニーはしたことがないのに、手を触れただけで?そんなことってあるんだろうか。
或いは、したことがないから余計に、かもしれないけど。

まあ、言葉の真偽はともかく。こうして考えてる間にも、右手はどんどん溢れるものを感じている。
考えるのは、後でいい。

「志摩子さん、もういいから。よくわかったから」
志摩子さんがエッチな娘だってことがね。
「だから、恥ずかしがらずにこっちを向いて。キスできないよ?」

ほっぺから目尻まで、何度も舌を這わせながら囁いた。
74名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:03 ID:mnySLB/O
カシャ。キュシィーン。

「おねえさま、今度はおねえさまにも」
「ちょ、ちょっと祐巳・・・・・・ああっ」
「ほら、令ちゃん、イっちゃいなさい!ほら、ほらぁ!」
「あ、あ、あ、あああ、よ、よしのぉ・・・・・・あああああああっ」
「志摩子さんのおっぱい、すべすべだぁ・・・・・・手にすいついてくるよ」
「やっ、ああ、ぅ・・・・・・ん、・・・・・・んん、ふはっ」

カシャ。キュシィーン。

「おねえさまの・・・・・・綺麗・・・・・・」
「ゆみ、だめよ、そんなところ・・・・・・んぅ」
「まだまだぁ!もう一本!抜かずに!」
「よ、よしの、ダメェェェェェェェェェ!」
「私の唾液・・・・・・飲んでね・・・・・・」
「んんっんく、んく、んく・・・・・・乃梨子・・・・・・」

カシャ。キュシィーン。
「んっ・・・・・・」

「こふぉ、感じまふか?ここかな?んんっ。ここかな・・・・・・?」
「やめ、ああっ、・・・・・・ひっ・・・・・・んああっ」
「休んでる暇はないのよ!あと5回!目指せ全国!」
「ええっ!そんな、無理、死む・・・・・・あん、あぁっ、ぅわああああん」
「すごっ、まだまだどんどん溢れてくる・・・。志摩子さんどっかおかしいんじゃないの?」
「やだ、やだ、もうヤだぁ・・・・・・。なんで、こんな、わたし・・・・・・」

カシャ。キュシィーン。
「ふぅ・・・・・・いかに私といえどもそろそろ我慢が・・・・・・。皆さん激しすぎ」
75名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:05 ID:mnySLB/O
「あは、ここだぁ。ここですよね、おねえさま。うふふ、イっちゃえ・・・・・・」
「や、あ、ゆみ、ゆみ、ゆみ、ああっ、ぁぁあああぁあああ!」
「そんなことじゃ花寺に伝わるドライオルガスムスの秘技は破れないわよ!しっかりしなさい!」
「由乃、いいかげんに・・・・・・ダメ、ダメだってばぁぁああああああああああっ!」
「志摩子さんはわたしのものだよね?そうだよね?」
「あん、あ、そうです、みだらな志摩子は、乃梨子のものですぅ・・・・・・」

カシャ。キュシィーン。
くちゅ、ちゅ・・・・・・くちゅ。

山百合会室を覗くことができる木の枝の上。
両足で器用にバランスをとりながら、右手にはカメラ、左手には膣口。

「あのお香、ちょっと効きすぎかも・・・・・・。まあいっか」
カシャ。キュシィーン。
「さて、あとフィルム1本だけでも・・・・・・」



終わり
76名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:06 ID:vsX3A/x8
>>63-75
グッジョブ。
77名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:08 ID:LRkK0cMS
黄薔薇がどんどんギャグってくるのにワロタw
グッジョブ。
78名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:09 ID:6z3TvHzo
「ドライオルガスムスの秘技」ってスゴそうだなw。
79名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:12 ID:ZC5O69Ob
>>63-75
GJ。
三薔薇とも、妹が攻めに回ってるね。
でも、黄薔薇はやっぱりこうなってしまうのね…w
80名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:13 ID:f8yBizOl
やはり意見書も蔦子さん?
とりあえず蔦子タングッジョブ!
81名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:15 ID:U8xCeicc
グジョーブ。

「蔦子さんがお香を持ってきた」と言う時点でオチは見えたけど、
それだけに安心して萌え読むことができますた。
揃いも揃って妹に攻められっぱなしのお姉さまズに萌え。
つくづく、今年の三薔薇はへっぽこの集まりであることよなあ。
82名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:16 ID:LRkK0cMS
ところで>>35
それは普段は由乃が攻めってことなのかい?
83名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:54 ID:g+pOVhZZ
グッジョブ。
なんつーか山百合会、それじゃ駄目だろw
84名無しさん@ピンキー:03/11/03 01:09 ID:146otm0W
>>63-75
グッジョブ!バリワロタ
姉妹ごとに個性あっておもろいw
85名無しさん@ピンキー:03/11/03 01:20 ID:8vQOVoKA
久々フツーに笑えたし面白かった。GJ。
でもやはり令さまは受けなのなw また違うのも読みたいっす。乙。
86名無しさん@ピンキー:03/11/03 02:35 ID:YIMVVCEH
左手には膣口ウウウ
87名無しさん@ピンキー:03/11/03 03:21 ID:kzJSOFrr
1000頂きました。dd。
88名無しさん@ピンキー :03/11/03 13:14 ID:zud2xEz/
保管庫うぷろだに贈りエロ前編のSSだけを抜き出してうぷしますた。
拡張子はDLしてからjpg→htmに。
なんだけど、そのままクリックしても見れるっぽい。
89名無しさん@ピンキー:03/11/03 15:56 ID:FV0onb5J
乙〜
90名無しさん@ピンキー:03/11/03 15:57 ID:WsFzyYvL
>>88 ぐじょぶ

細切れだった自分のやつ、まとめたんでよかったら使って下さい>保管庫の中の人
一応ファイル名とか、そのまま使えるっぽくしといたんで。

あとソドム書いた時に参考のため他の職人さんのも切り出したんだけど、それも
ソドムパックにしてうpっといたんで、使えるんならこれもどうぞ>未来のソドム職人さん方
(せっかくだから前スレのは全部切り取ったつもりだけど、何か抜けてたらスマソ)
9188:03/11/03 23:34 ID:FbeEmtj8
>>90現白さま乙!

ソドムマダーAA略
それと、前スレでいきなり最後を投下した蓉×祥もマダー
92名無しさん@ピンキー:03/11/04 01:36 ID:fRpozYx7
>>91
>前スレでいきなり最後を投下した
あれは衝撃的だったなw。
というわけで、データの中の人の真似してみました。


職人データ番外

【669】669

属性:紅
得意技:いきなりラスト
決め台詞:「誰って・・そこにお姉・・・・・・・・・・・っ!!」

前置きでカップリング、作品の属性、メール欄ワード指定等をそつなく実行。
しかしながら次のレスで、いきなり作品のラストのみを投下するという、
マリみて@エロパロ板史上始まって以来のアクシデントを披露。
「ターン(AA略」というレスを残して去るが、荒れ気味だったスレの一服の清涼剤となる。
再投下を望む声も多く聞かれたが、未だ実現ならず。


……ううう、ネタにしてごめん。
でも、あんたのこと好きだ>前スレ669
93名無しさん@ピンキー:03/11/04 01:41 ID:xKEDwV7Y
>>92
素でワロタ
669はいいやつだったよなー…
94前スレ503:03/11/04 19:56 ID:7biizgdA
>91
>ソドムマダーAA略
一連のソドム群を読み返して思ったんだが、死者が出るのは志摩子編だけでした
(可南子は兵隊の頭踏み抜いてるけど、ギリギリ助かるダメージの気もするし)。
そんな訳でソドムが投下しにくいのはストーリー上、すでに死者が出てしまって
いるのが原因だったと反省してます。

ソドムな雰囲気も良いと思うが、マリみての雰囲気も大切ですし、分岐点という
ことで乃梨子が連れさらわれた後、志摩子さんが殺さずに進む話(銃声は展開上、聞こ
えなければならないけど)があれば、ソドムな雰囲気が少しは緩和されると思います。
そんな訳でして、どなたか分岐話希望の方は遠慮なく投下していただけたら有難いです。

>それと、前スレでいきなり最後を投下した蓉×祥もマダー
同感です。漏れも続き読んでみたいのでお願いします。
95名無しさん@ピンキー:03/11/04 20:26 ID:zVzJwdle
>>94
ソドムって一応他の職人さんのと合わせたりしなきゃいけないから、どうしても投下のペースは
落ちるんじゃないかな。
そもそもソドム書こうと思ってる職人さんが少ないのかもしれないし(前スレ投下済みのやつで
5、6人ってとこか?)。

あんまり分岐しすぎると訳分からなくなりそうだけど、少しの分岐なら前スレ595の超バッドエンドにも
686のネタオチにも繋げることができていいかもしれんね。

まあ最後のソドムから1週間ちょっとしか経ってないし、そろそろ投下くるかもよ。
自分も間に挿めそうな聖さまを短めに書こうかと思ってるけど……半端なネタしか浮かばん。
ところで94はもうソドム書かないの?
前スレで「蔦子使われたー」って言ってた香具師の投下にも期待してるんだが。
9688:03/11/05 01:33 ID:5n0v85Z3
>前スレで「蔦子使われたー」って言ってた香具師の投下にも期待してるんだが
期待させてスマン。
トチ狂って三奈子さまを出してしまった_| ̄|○
97名無しさん@ピンキー:03/11/05 02:00 ID:YDKNR8fz
秋の夜長にエロパロをと思って居るんだがここ二、三日停滞気味だねえ
98名無しさん@ピンキー:03/11/05 02:08 ID:QXMn6ZUG
>>97
・みんな新刊でお腹イパーイ
・「新刊ネタでSS構想中なんだ。ちょっと待ってくれ」
・連休で職人さんたちは健全に外出
・職人さんたちのネタ切れ期間が偶然重なり中

ってとこなんじゃないかな。
まあ今思うと、前スレはよくあんなにボンボン投下あったよなって感じだ。
萌え話するなり、初代スレからのログ読むなりして、マターリ一緒に待ちませう。
99名無しさん@ピンキー:03/11/05 05:36 ID:17kFj9c3
新刊まだ読んでなかったりする。
なんというかもう、白ファンはおいてきぼりなのはわかってるので……。
SSを読んだり書いたりして鬱憤を晴らす日々です。
職人さんきぼーん。
100名無しさん@ピンキー:03/11/05 05:48 ID:+h9UoeM1
今回白姉妹は挿絵にも登場してないからね
聖さまも出なかったし、白薔薇の行く末は…(´・ω・`)
101名無しさん@ピンキー:03/11/05 05:59 ID:qTUbmDrx
令さまだって出なかったぞ!(゚∀゚)アヒャ!!
102森の一番槍:03/11/05 07:10 ID:3Xvk3FvM
>>32
どうぞ
103名無しさん@ピンキー:03/11/05 09:44 ID:17kFj9c3
えー、誰も投下ないのでいきます。
方向性はコミカル。あまりえろくないかもしれません。
主役は蓉子さま。
正統派カップルは無いに等しいうえ、
別人になってる人がいるのでそれが嫌な人は読まないで下さい。
メール欄は「あっぱれ後 sage」でいきます。
104名無しさん@ピンキー:03/11/05 09:47 ID:17kFj9c3

三年生を送る会。
由乃ちゃんの手品・志摩子の日舞・祐巳ちゃんの安来節。そして、祥子の屈託のない笑顔。
予定外で驚いたが、どれも楽しませてもらった。全く、聖もやってくれる。

ひとしきり笑った後、今は和やかに談話しつつお茶をいただいている。
「あれ?もうお茶なくなっちゃったの?」
「ああ、じゃあ私が淹れるわ。みんなまだ飲むわよね?」
聖の発言に江利子が応えて席を立つ。

「そんな、お姉さまにやらせるわけには」
「いいのよ令。最後なんだから、やらせてくれない?」
立ち上がりかけた令を、江利子は珍しく殊勝な口調で嗜め座らせる。
「お姉さまがそういうなら……」

江利子のやつ、いったいどういう風の吹き回しだろう。
まあいいか。て色々思うところがあるんだろう。そう、なにしろこれで最後なのだ。
私は深く考えずに席を立った江利子を見送り、祐巳ちゃんと祥子に視線を戻した。
二人とも、幸せそうに笑っちゃって。
少し妬けるが、満足感と幸福感のほうが断然大きい。
ありがとう、祐巳ちゃん。よく頑張ったね、祥子。心の中でそっと言う。
105名無しさん@ピンキー:03/11/05 09:49 ID:17kFj9c3
「はい、お茶が入ったわよ」
江利子が席に戻る。

「……令、あなたが一番最初に飲んでくれない?」
「え?」
「私がここで淹れる最後のお茶だろうから……。あなたに一番に飲んで欲しいの」
「あ……、はい。いただきます」
「ありがとう」

本当にいったいどういう風の吹き回しだろう。
江利子は由乃ちゃんがピリピリするのを完全に無視して、
優雅な仕草で、それでいて嬉しそうに浮き立つように、令のカップにお茶を注いでやっている。
まあ、こういうのも江利子らしいと言えるかもしれないけれど。

「いただきます、お姉さま」
令が真面目くさった顔で再度言う。
なんとなく、部屋全体がシンと静まりかえり、全員が令に注目する。

令はしずしずとカップに口をつけ……
目を瞑ってぐい、と一気にカップをあおり、喉をニ・三度鳴らし……

「ぶーーーーーッ!!」
おもいっきり吹き出した。
そして吹き出したものはちょうど正面にいた私に雨のように降り注いだ。
106名無しさん@ピンキー:03/11/05 09:51 ID:17kFj9c3

「あらまあ令ったら。それでも私の妹?はしたないわねえ」
「ちょっちょっちょっ、おねえさま!何するんですか!ていうかこれは何ですか!お茶じゃな……」
「令、それは蓉子のセリフでしょ?こんなにかけられちゃって……。もうお嫁にいけないじゃない」
「そ、そうじゃなくて……いや、それは申し訳ないんですけど……」
「なら、ちゃんと謝りなさい」
「ご、ごめんなさい……。……じゃなくて!」

……令が江利子に口で勝てるわけがない。埒があかないので、令がしたいであろうツッコミを私がしよう。
「いいのよ、令。それより江利子。これ……お酒じゃないの?」
さすがに顔にかかると匂いでわかる。
「え、お酒!?令ちゃんに!?」
なぜか由乃ちゃんが素っ頓狂な声をあげるが、それどころではない。江利子を問い詰めるのが先だ。

「そうよ?紅茶にブランデーを少し多目に垂らしてみたの。いい香りでしょ?」
全然悪びれない。それにこの匂いのキツさは「少し」「多目に」「垂らした」なんてものじゃない。
令もまあ、よく気付かずに飲んだものだ。雰囲気に飲まれたのだろうか。

「そういう問題じゃないでしょうが。ここは学校なのよ。それに私達はまだ卒業してない。
 そのことをよく自覚するべきだわ」
全く、お茶を淹れるとか令に一番に飲んで欲しいとか、どうも様子がおかしいと思ったら。
こんなことを考えていたなんて……。
「相変わらず蓉子は固いんだから」
「固いとかそういうことじゃな……」
「み、みんな、逃げて!はやく!」
107名無しさん@ピンキー:03/11/05 09:52 ID:17kFj9c3
反論を由乃ちゃんの大声で遮られてしまった。
「令ちゃんから一歩でも離れて!」
「ちょ、ちょっと由乃ちゃん。いったいどうしたの……」
「令ちゃんは酒乱なんです……!しかもお酒が入ってるとまるで別人みたいに上手くて……!
 だ、だから、酔いが回るまえに、はやっんんくっ」

まくしたてる由乃ちゃんの唇はいきなり立ち上がった令に塞がれた。

江利子を除いた一同は唖然として固まってしまう。

「んんーーっ!!」
由乃ちゃんは暴れて抵抗するが……令は気にせず唇をついばんだり、顔を斜めに向けて深く合わせたり。
「うわ、すご……」
隣で聖が目を丸くしている。私だって同じ感想だ。
こんなの……初めて見た。呆然と二人を見ていることしかできない。

由乃ちゃんの抵抗はどんどん弱くなっていき……やがて完全になくなる。そこで令はやっと唇を離した。
「由乃みたいなカワイイ女の子がそんな大声をあげちゃいけないよ……?」
艶然とほほえみ、由乃ちゃんの頬に指を這わせる。まるでホスト。バックに薔薇が咲いている。
「うん……ごめんね、令ちゃん……」
陶然と頬を紅潮させ目を潤ませ応える由乃ちゃん。

陥落。
その二文字が頭に浮かんだ。
108名無しさん@ピンキー:03/11/05 09:55 ID:17kFj9c3

「じゃあ、次は祐巳ちゃん……」
「ふえぇっ」
小犬のように一歩あとずさる祐巳ちゃんの前に、祥子が親猫のように立ち塞がった。
「……の前に祥子かな?」

令は微笑みを絶やさずゆっくりと祥子のほうへ足を進める。
「れ、令、しっかりなさいよ!」
「祥子こそ。顔、赤いよ?由乃とのキスみて、感じちゃった?」
「か、顔が赤いのはあなたのほうよっ」
上から優しく見下ろして、頬に触れた。令が身長を生かすところを初めて見たかもしれない。
「ひあっ……い、いやっ」
「そんなに怖がらないで……。祥子のことなら、なんでも知ってるから……」

「気持ちよくしてあげる」
「ぅんんッ」
祥子の顔を両手で抑えると、強引に唇を塞いだ。
さすが、よくわかってる。そう、祥子には強気に行ったほうがいい。

令は祥子の首に腕をまわしきつく抱き締めると、自分の胸で祥子の胸を押しつぶすような動きをした。
途端に祥子の抵抗が弱まったかと思うと、呆けて床にへたり込んでしまう。
そうか。祥子は胸が弱いのか……。勉強になった。

「一丁あがり、って感じねー。いやー、お見事」
横で聖が感心したように呟く声で我に返る。
そうだ……観察してる場合じゃなかった。
109名無しさん@ピンキー:03/11/05 09:58 ID:17kFj9c3

……逃げよう。
祥子には悪いけれど。済んでしまったものは仕方がない。
取り敢えずまだ無事な志摩子と祐巳ちゃんの貞操(?)は守り抜かなければ。

「聖!」
「うん?」
「令を五分足止めして。そしたら、前に私が蔦子さんから没収した
 祐巳ちゃんの秘蔵写真あげるから」
「え、それ本当?」
「本当よ。女の約束よ」
「……よしきた。令、次は私が相手よ」

聖ならそうやすやすと落とされはしないだろう。
威風堂々と令に挑戦にいく頼もしい背中にエールを送りつつ、
呆然と突っ立っている志摩子と、快感のあまりエクトプラズムが今にも出そうな祥子と由乃ちゃんを見て
顔を赤くしたり青くしたりしている祐巳ちゃんの腕をひき、ビスケット扉に向けて突っ走る。
110名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:00 ID:17kFj9c3

……が。
「逃がしはしないわよ」
江利子が立ちふさがった。

「……どいて」
「そういうわけにはいかないわ。楽しいお茶会じゃない?最後まで付き合ってよ」
「……」
悪役はまりすぎ。

「それに、祐巳ちゃんと志摩子。このままここから逃げちゃっていいの?
 あなた達のお姉さまと、友人の由乃が可哀相じゃなくって?」
「おねえさま……」
祐巳ちゃんと志摩子が、迷うようなそぶりを見せる。
「ひ、卑怯よ……!」
と言うと、待ってましたとばかりに。
「あら、置いて逃げようとしたそっちのほうが卑怯じゃないかしら?」

全く口の減らない……!でも事実だから反論できない。どうしてくれようか……。
久々に私に口論で勝ったことが嬉しいのか、満足げに小鼻を膨らませている江利子を睨みつける。
なんとかしてこの天邪鬼をどかさなくては……。
111名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:04 ID:17kFj9c3


「紅薔薇さま」
うまい反論を考えあぐねていると、聞きなれた凛とした声が頭の後ろで響いた。
……なぜ?

「そういう風に眉間に皺を寄せていると、美貌が台無しですよ……?」
うえぇ。なんだこの歯の浮くようなセリフは。
ていうか、足止めの聖は。まさか。もう……?

「ようこー。ダメだったわー。マジできもちいい……令、うますぎ。
 蓉子も味わっといたほうがいいよー」
「……」
顔をあからめて、オンナの表情になっている犠牲者が部屋の隅に、新たに一人。
うわぁ。弱っ。

「……蓉子、これはいわゆるチェックメイトというやつじゃないかしら?潔く諦めなさい」
心底嬉しそうな顔をする江利子……。

「さあ、令。メインディッシュよ。存分に料理してみせてね。
 うふふ、卒業までに一度鼻を明かしてやりたかったのよ。」
「承りました、お姉さま」

料理って。やっぱり、ああいうことだろうか……。

……マリア様。お助けください……。
112名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:11 ID:17kFj9c3


後ろから腕を回される。心地よい重み。
「蓉子さま、さっきはごめんなさい。お茶をかけてしまって……」
「い、いいのよ、そんなこと。それよりこの腕を……」
「蓉子さまがよくても、私の気が済んでないんです。ハンカチでふく暇もなかったでしょうから、
 ふきとって差し上げます」
「だ、だからいいってば……ひゃっ」

いきなり頬をなめあげられた。生ぬるい感触と、背筋のぞくぞくする感覚が合わさる。
「うふふ。顔全体にかかってたものね。綺麗にしてあげてね、令」
「はい、お姉さま」

熱い息をはきかけながら、ことさらゆっくりと私の顔、首筋を舐め上げていく。
ランダムに、うまく左右に散らして。
背後にある令の動きが見えないものだから、次はどちらにくるか、期待……いや、考えこんでしまう。
右かと思ったら左頬へ。左だと思ったらうなじを奇襲され。油断していると容赦なく耳を。

「ああ……はあっ……」
神経をはりつめてはいけないし、油断してもいけない。

……こんなの無理だ。
「あーら蓉子。もう抵抗できないの?」
悔しい……けど気持ちいい。
頭がくらくらする……。世界がまわる……。
113名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:14 ID:17kFj9c3

と思ったら本当に回っていた、というか回されていたようで、
いつのまにか令の微笑む顔が正面にあった。
いつもと同じなのに、いつもとどこか違う色気がある笑顔。
少年のような爽やかさが抜けて艶やかさが加味されたような……。
その笑顔が。近づいてくる。ゆっくりと。
……ああ、キスされてしまうのか。

唇が合わさった。
でも、軽く触れるだけ。
随分とそっけない。

……なぜ?他の娘にやったようにはしないの?
不満を感じて見上げると同時に、太股の間に令の片膝が差し込まれた。
「きゃっ、ぁ、ああっ」
思わず声が漏れてしまう。
「んんっ」
しかしすぐ塞がれる。時間差できた今度のキスは深く激しかった。
114名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:19 ID:17kFj9c3
令の舌の動きは巧みだ。
歯茎をなぞられ、たまらず私が声をもらしそうになった隙に、
奥深くに侵入し私の舌をからめとり引きずり出し、私の舌に自分の舌と唇をからめ、しごくように動かす。

「ふっ……ぅ、ぷぁ、ああっ、ん」
ダメ……体の力が抜け……て。

「え?……あああっ!?」
力が抜けてへたりこもうとした私を鋭い刺激が襲った。
そうだった。わたしの股には、令の膝がさしこまれていたんだった。
座り込もうとすると……体重と膝に秘所がはさまれッ……て……っ。
そ、それに令、重みを感じたら膝に……ひねりを、くわえ、て……る……。

「だ、だめ、令、お願い、膝……」
「膝がどうかしたんですか?紅薔薇さま」
「あぁ、んっ、く……は、ああっんんッ」

もうダメだ。唇はまた塞がれてしまったし。ああ、また舌がしごかれてる……。
足もガクガクしてて、限界。そして膝が。膝が。膝が。こすれて……。
頭、白い……でも、こ、声だけは抑えないと……。
115名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:22 ID:17kFj9c3

「くっふっ……ぁ、く」
「令。私は蓉子が可愛く鳴く声が聞きたいわ」
「……わかりました、お姉さま」
「!?」

令は唇を離し、わたしの両肩をつかむと……おもいきり下方向に押さえつけた。
膝の力と動きは、全く緩めずに。それどころか、上に突き上げるようにして。

「ひっ、ダメ……はぁん、ぅぁ、ぁぁあああアアアアッ!」
電気が背筋を貫き、同時に白くあやふやになる感覚。
「あああぁぁ……!……は、ア……」
……イッちゃった……。

悔しいはずなのに、快感がそれを塗りつぶしていってしまう。
視界がぼやけるのは、焦点が合ってないのか涙で潤んでしまっているのか、その両方なのか。

「蓉子……綺麗よ」
床にダウンしてうわのそらの私の顔の前で、江利子がほほえむ。

「それにしても、さすが私が見込んだ妹よ。令。いいもの見させてもらったわ」
「どういたしまして、お姉さま」
「ふぅ……満足。満腹。て感じね。もう思い残すことはないわ」
116名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:24 ID:17kFj9c3
「でも、お姉さま」
「なに?」
「実は私はまだ満足していなくって」
「え?あなた、まさか本気で祐巳ちゃんと志摩子も襲うつもり?いくらなんでも私だってそこまで鬼じゃあ……」
「いいえ、お姉さま。違います」
「……どういうこと?」

「………………!
 ……ま、まさか、あなた」
「さすが私のお姉さま、察しが良い」

「私にとってのメインディッシュはお姉さまですので」
「ちょっ、待っ……ぃやぁああッ、そんな、待ちなさっ」
「あ、やっぱり。お姉さま、濡れてますね?」
「いやっ、やめ……い、いきなり指、入れな……!!」

……。
江利子め。因果応報。

しかしあんなの初めてだった。未だに体が動かない。恐るべし、支倉令。の酒乱Ver。

ふぅ……。今日の片付けは明日の朝に持ち越しかな……。
どこかに行ってしまった理性を取り戻すために段取りをどうするか、床に寝たままぼんやりと考える。
……と、誰かが近寄ってくる気配があった。

「よ・う・こ」
「せ、聖……」
「さっきは可愛かったねー?」
……やばい。
117名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:26 ID:17kFj9c3

「な、何言ってるの……」
「私にも、可愛いところ見せて欲しいなー?」
「……い、今はダメ……」

「ダメとかいやとか無しだよ」
「ひゃっ」
聖は私の胸に手をのばし、優しくもみしだく。
うわっ……。きもちいい……。

「うーん、これが蓉子の胸かぁ……。あー、やらかい……」
「聖、ダメ、ダメなの、今は……ッ!今はダメだからぁッ!」
「ん?なんで?……イッた、ばかりで、ビ・ン・カ・ン、だから、かな?」
一語ずつに切って耳元で囁いてくる。ほんとに中年オヤジみたいにいやらしいんだから……!

「そ、そうよ、そのとおりよ。だから、もうちょっと待って」
「うーん。じゃあ、イッたばかりで感じすぎちゃうからダメなんです聖さまぁ、
 っていってくれたら待ってあげる」
江利子といい聖といいそろいもそろって……!ほんと、何考えて……!

「ふ、ふざけないで……ぇああっ、んあっぁああ!」
「ほら、言って?」
だ、だめだ。このままじゃまた意識が。
またあんな声を出してしまう……。
118名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:29 ID:17kFj9c3
背に腹は、変えられないか……。
意を決する。

「い、言えばいいんでしょ……」
「うんうん。はやくイッて?」
「い……イッた、ばか、りで感じすぎちゃ、うからダメ、なんです、聖さ……ま」
なんて屈辱。でもやっと休め……
「じゃあ、感じちゃいなさい。紅薔薇さま」

え?

「そ、そんな……!ひどぃ、だめ、だめぇ……う、ひあっ、んっ!」
「さっきよおっく観察させてもらったからね。多分こことかこことか……くるでしょ?」
「え、うわっ、ひゃああっ!何、コレ……まだ、もう、すぐな…のに、イッちゃ……!」
「うわ……、手が、ビショビショ」

「蓉子、まだ出てくるよ……。……ていうか、かかる。すご……、もしかして、潮ってやつ……?」
え?え?
わたしが?

「う、嘘ッ」
「嘘じゃないよ。ほら、見て」
無理矢理視線を自分の太股の間に固定させられる。
…………!ぱたぱたと音をたてて床に落ちる水滴。

「……いやっ、や、やだぁ……なんでェ、あぁッ、なんでえぇ?」
聖が目をキラキラさせて泣きそうな私の顔を見つめる。
「ようこぉーッ!かっわいい……。もっと、もっとよ。もっと見せて!感じて!イッて!」
「やだぁぁああっ!」
意識が、飛んだ。
119名無しさん@ピンキー:03/11/05 10:33 ID:17kFj9c3
うーん。どうしよう……。
由乃さんと祥子さま、天国から帰ってこない塩の像のお二人。。
天国への階段を登らされっぱなしの黄薔薇さま紅薔薇さま、責める令さま白薔薇さま。
そして隣には唯一正気の志摩子さん。

「ねえ、志摩子さん」
「祐巳さん……?」

そんなすがるような目で見ないでよ、志摩子さん。
「私達、なんだか置いてきぼりだね……?」
「え?ええっ?そ、そうね……」

「じゃあ、二人でしてみる?」
「ゆ、祐巳さん!?」
「えいっ」
「きゃっ」

きゃっ、だなんて、可愛いなぁ。すごく変な気持ちになっちゃった。いや、もうなってるかな。
うーん。勢いで押し倒してみたものの。どうしたらいいのやら。胸ばっかりどくどく波打って、頭が回らない。
とりあえず、白薔薇さまの真似をすれば……。それにしても、こっちは紅白なのにむこうは白紅かぁ。
なんだか面白いかも。あ、そんなこと考えてる場合じゃない。えっと……うわ、志摩子さんの顔、
アップで見たら改めて綺麗……。

「祐巳さん……。百面相してる」
「……あ。またやっちゃってた?」

わたし達はくすくすと微笑み合い……そしてごく自然に唇を重ねた。


終わり。(次の日の朝どうなったかは皆さんの想像におまかせ)
120名無しさん@ピンキー:03/11/05 11:41 ID:qTUbmDrx
      ∧∧     ∧∧     ∧∧    ∧∧    ∧∧    ∧∧     ∧∧
キタ━━(*゚∀゚)━━(,*゚∀)━━(  *゚)━━(   )━━(゚*  )━━(∀゚*,)━━(*゚∀゚)━━!!!
     と  つ   /  つ     l  、)   と  |    ⊂ 〈   r 、  ⊃   と ⊂)
    〜(_,,つ   〜  〈     〜  )   /  〜  と  〜   ヽ、_ノ〜   〉  つ
       し'    (/"ヽ)    (,/し'     し"ヽ)    し'     (,/      .し'")

最近令は受け手ばっかだったせいもあって個人的にツボ。
攻められる紅&黄薔薇さま萌え。祥子が可愛い…乙。
121名無しさん@ピンキー:03/11/05 11:44 ID:vNxNvSaM
おつー
朝からいいもの見せてもらいますた。
一番おいしいとこ取りしたのって白薔薇さまな気がする(w
122名無しさん@ピンキー:03/11/05 12:37 ID:VOxh/7ue
正気に返ったら令は自殺しそうなくらい落ち込むような気がするw
123名無しさん@ピンキー:03/11/05 12:41 ID:6syn+Cpf
由乃がかわいい
124名無しさん@ピンキー:03/11/05 13:03 ID:6LH1tKFo
このスレでの江利子は実に悪巧みが似合うなぁ(w
面白かった。またよろー。
125名無しさん@ピンキー:03/11/05 13:21 ID:/VKn42uH
ここはすばらしい薔薇の乱れ咲きですね。
126名無しさん@ピンキー:03/11/05 13:25 ID:kfZ7pLv2
>祥子には悪いけれど。済んでしまったものは仕方がない。
蓉子さまひどっw。でもステキー。
127名無しさん@ピンキー:03/11/05 15:51 ID:AtAQ4sbI
おもしろかったー。
適度な笑いとエロのコンビネーション、最高っした。
また是非よろしくー。
128名無しさん@ピンキー:03/11/05 16:46 ID:OwuDEFQJ
笑いがすごく面白かった!
蓉子さまと聖さまスキーの自分には最高でした。
また書いてくれると嬉しいでつ
129名無しさん@ピンキー:03/11/05 17:34 ID:rDG956xT
酒乱令さま萌え。
実はすごかったミスターリリアン。

当然何も覚えてないってオチがつくんだろ?
130名無しさん@ピンキー:03/11/05 18:22 ID:qTUbmDrx
由乃は以前うっかり令ちゃんに飲ませた結果
一晩中際限なく可愛がられた経験があるに違いないとか考えたら(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
131名無しさん@ピンキー:03/11/05 22:41 ID:Hk3GqqSU
最後の祐巳×志摩子に萌えた
132名無しさん@ピンキー:03/11/05 22:52 ID:kfZ7pLv2
>>96
このまま三奈子さまで書き続けるというのはどうだね。

そういやソドムといえばさ。
ちょっと前にキャラネタ板の乃梨たんが1個だけレスをSSで返してるのがあったんだけどさ。
それが何故だか(お題のせいか?)ソドム風味になっててちょとワロタ。
あそこって前も「祐巳と瞳子のハードレズエロキボンヌ」とか出てこっちで突っ込まれてたし、せっかくだから
こっちでネタ振ってくれよって思うレスが時々あるよな。
133名無しさん@ピンキー:03/11/05 23:36 ID:B2THfWFU
令×由乃を本気でキボンヌ。検索してもみつからない・・・!
134名無しさん@ピンキー:03/11/05 23:37 ID:uFB7YQbv
>>133
お待ちなさい。

スレが上がっていてよ。
135名無しさん@ピンキー:03/11/05 23:47 ID:LAiJjWJ8
>>133
漏れがこの間ラブホにしけこむのをあげてみたではないですかw

アレじゃ、駄目かやっぱ。
136名無しさん@ピンキー:03/11/06 00:02 ID:lJbzKagQ
>>135
続き書いてくれよ待ってるぜフフフフ
137名無しさん@ピンキー:03/11/06 00:48 ID:ZmSBSMUw
>99
俺は志摩子さんのファンだけど、萌えるシーンは多々あったよ。
出番は少ないけど、萌えシーンは結構あったと思う。
(サイトの感想とか見て回っていても、そういう感想多かった。)
姉妹のからみはなかったけど、今回はお祭りネタだからなあ。
乃梨子も格好良いシーンあったし、白ファンでもちゃんと楽しめると思うよ。
(マリみてのファンなら・・・・。白だけがとにかく好きっていうのならわかんないけど。)
メインが紅姉妹と妹候補二人なのはやっぱり主役だから当たり前だしね。
138名無しさん@ピンキー:03/11/06 01:25 ID:kd9i6EsG
まあそれにしても白は影薄いけどな。
>>135
続きキボンヌー。
139名無しさん@ピンキー:03/11/06 01:25 ID:SShSg6Sh
>>137
そですかぁ。じゃあ、明日あたりにぼちぼち探してみます。
しかしマリみて終了までに、白メインの短〜中編をもう一度だけでもいいから読みたいですねぇ。
それまでは現白さまで補給。
>>122
最初はそれも書いてたんですけど、削っちゃいました。残しとけばよかったかな。
>>130
お正月とひな祭り(甘酒)では恒例行事らしいですよ。

>>76-86 >>120-131
色々な感想、ありがとうございますありがとうございます。
節操なく全員出席させた甲斐がありました。嬉しいです。
暫くはネタ切れですが、また機会があれば。
140名無しさん@ピンキー:03/11/06 01:52 ID:E7rld09C
>>32
いまさらだがこんなところでSyrup16gの名前を目にするとはなー。
世の中わからないもんだ。
141名無しさん@ピンキー:03/11/06 02:15 ID:Nm67LI0j
漏れも可南子タソと瞳子タソに両方から引っ張ってもらってる棒を乃梨子タソに回収されたいです
142名無しさん@ピンキー:03/11/06 02:40 ID:DayddiD7
誰かに聖さまと乃梨子で一本書いて欲しいな。
ある日聖が乃梨子に声をかけてデートにむりやりさそう。
乃梨子は相手が何者かわからないままそれにつきあわされてしまう・・・。

ってな感じ。長編になるし、最初の方はエロにならない展開が続くと思うから無理かな
おもしろくなると思うんだが・・・文才がなくて情景が浮かんでも言葉に出来ない自分が泣ける(つд`)
143名無しさん@ピンキー:03/11/06 08:26 ID:JkK9nNAX
>>142
面白がってエロい悪戯を連発する聖さま…
ラストは志摩子に見つかって3Pだな。
144名無しさん@ピンキー:03/11/06 10:52 ID:AGZNZaXM
なんとかして静さま×志摩子さんSSのつづきを
書きたいと思ってる、今日この頃……。

コバルト12月号の読みきりが気になる…。
145名無しさん@ピンキー:03/11/06 12:03 ID:lI3x4nk7
>144
そうか、今度の読みきりは静さまの話って可能性もあるんだよな。


>142-143を見て、思いついたけどSSに昇華できないネタを思い出した。
「もうすぐ志摩子さんの誕生日。志摩子さんを喜ばせようと思った乃梨子は聖さまにプレゼント
は何がいいか相談する。そんな乃梨子に聖さまは志摩子さんの悦ばせ方の実技指導を提案し、
挑発に乗った乃梨子はそれを受け――・・・」
とか、そんな感じのを誰か書いてくれませんか?

新刊を読んで「白薔薇姉妹については別時空で脳内補完しなさい」というメッセージを受信したので、
頑張りましょう白薔薇スキーの皆様。
146名無しさん@ピンキー:03/11/06 13:03 ID:pHDZqkJs
コバルト12月号が静さまの話なら10冊は買うんだが

>144
是非おながいします
147名無しさん@ピンキー:03/11/06 13:38 ID:WolmCdEM
聖さまは受け
148名無しさん@ピンキー:03/11/06 17:33 ID:L0l49gR0
でもコバルト12月号は「降誕祭の奇跡」らしいから静さま登場はなしと思われ。

聖さまは攻め。
149名無しさん@ピンキー:03/11/06 17:45 ID:Mo0SPWo9
>145
誕生日って、ちゃんと設定してほしいよな。
別にこだわらなくても書けるだろうけど、やっぱり誕生日が分かってた方が色々とね。
季節とかもイメージしやすいし、そこからネタが沸くかもしれないし。
アニメ化ついでに設定してくれないかな、今野タン。ついでに血液型とかも。
150名無しさん@ピンキー:03/11/06 17:51 ID:o6cYE4yY
>149
とりあえず祐巳と由乃は血液型が違う。
151名無しさん@ピンキー:03/11/06 18:35 ID:SShSg6Sh
現2年は祐巳O 由乃B 志摩子ABってとこ?
誕生日は聖さまがクリスマスイブで、他にわかってる人いたかな。
把握してる人いたらよろー。
152名無しさん@ピンキー:03/11/06 18:43 ID:Mo0SPWo9
>150
どっかに書いてあったっけ?全然覚えとらん。

>151
祐麒は確か4月1日。
この板の住人的には、祐麒のが分かって嬉しい人は少ないかもしれんが。
153名無しさん@ピンキー:03/11/06 18:50 ID:OeEbMcU5
>152
2巻。
由乃の手術のとき。
154名無しさん@ピンキー:03/11/06 19:39 ID:Hh9Th1e+
聖さまは攻めだけど、精神的には受け。
蓉子さまとかに絡め取られたら最後。
155名無しさん@ピンキー:03/11/06 22:05 ID:hhwnaUdY
>>154
(´∇`)σソレダ!
156名無しさん@ピンキー:03/11/06 22:13 ID:Mo0SPWo9
聖さまを絡め取る蓉子さまステキ。ハァハァ。
蓉子さまに絡め取られる聖さまもステキ。ハァハァハァハァ。

157名無しさん@ピンキー:03/11/06 22:17 ID:aO8CjFnv
それだけじゃない?
後は祐巳が4月2日〜5月末くらいってとこか?
祐麒の誕生日からして。
158名無しさん@ピンキー:03/11/06 22:51 ID:rTTAPqey
福沢夫妻って、仲いいんだな…。
159名無しさん@ピンキー:03/11/06 23:08 ID:cJFyLcvY
>>139
>お正月とひな祭り(甘酒)では恒例行事

由乃が廃人になりかねんな
160名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:14 ID:Y7TPS6B6
本スレで発見したネタ


360 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 03/11/06 00:27 ID:qicNPPLX
可南子の父親嫌いはレイープ説が最有力っぽいが
少し視点を変えてみた
彼女の父親が可南子を、自分の同僚達に輪姦させて金をもらっていたとか


同僚
 「気持ちよかったぜ、ほら約束の金だ」


 「まいど、またウチの可南子を使ってくれよな」

同僚
 「可南子ちゃんの膣はしまりがいいからね、今度は他の奴も誘ってみるよ」

可南子
 「………(殺してやる、いつか殺してやる)」
161名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:22 ID:2s5do5/m
>>160
そんなマリみては嫌杉
162名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:27 ID:N6DxwCE+
>158
福沢時空の生みの親ですから。
163名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:30 ID:7fhcT6mX
>>160
わざわざそんなことせんでも普通にソープで働かされてるでいいだろ
いや良くはないが
164名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:32 ID:Qa90CjfT
>>160
というかすでにマリみてじゃねぇ。
165名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:33 ID:ydkUvM4v
畜生、いつか殺してやる
↑だったら小林原hうわなにをするやめr
166名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:49 ID:/OGofqK+
普通に、浮気したり母親に暴力をふるったってことぐらいだろう。
瞳子情報だと、たいしたもんじゃないかもしれんが。
167名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:59 ID:7fhcT6mX
>>166
それはどうかな
可南子は父親というより男を憎んでいるって印象がある
むしろその程度では不自然
168名無しさん@ピンキー :03/11/07 01:02 ID:+Hn5J1zu
案外今野たんはそこまで細かい設定考えて無かったりしてな。
169名無しさん@ピンキー:03/11/07 01:49 ID:9H9bF65d
あんまドロドロしたのもマリみてに合わないし、実際そこまでのものではないと思うけど。
志摩子の時もそうだけど、その大元の原因よりも本人の気持ちの問題なんでしょ。
170名無しさん@ピンキー:03/11/07 02:02 ID:I4Ls0WtX
浮気だと思う罠。
瞳子にしたら小笠原の男どもで浮気なんか屁でもないと思ってるだろうし。

>>168
細かくないだろw
171名無しさん@ピンキー:03/11/07 02:09 ID:c4Mbrl04
屁でもない、とは思っていないだろうけど。
その不幸が自分だけと思っていないだけで。

瞳子と乃梨子、SSキボン。
172名無しさん@ピンキー:03/11/07 02:23 ID:hYVOdpRP
普通に身長関係のような気もする。
小さい頃から並の男子より大きくてバカにされてた事を
ずっとうじうじ気にしてるとかな。
173名無しさん@ピンキー:03/11/07 02:29 ID:c4Mbrl04
>172
瞳子が「彼女の父親がー」と言いかけているから、それはないだろう・・・・。
174名無しさん@ピンキー:03/11/07 02:41 ID:hYVOdpRP
>>173
読み返してみると、涼風で可南子自身もそれっぽいこと言ってるな…。
すまん出直してくる_| ̄|○
175名無しさん@ピンキー:03/11/07 02:43 ID:LOWMDDtI
父親が妻子を捨てて男と駆け落ち……スマン、巣に帰りまつ
176名無しさん@ピンキー:03/11/07 05:16 ID:XU6g38u1
新刊のラストで、やっと姿がおがめた可南子様に激しく萌えた香具師
|-`*)ノシ←1人
177名無しさん@ピンキー:03/11/07 06:12 ID:uPM96LGf
そろそろ巻頭の人物紹介の絵リニューアルしないかなあ
ロサカニ→ヴァレンティーヌスの時みたいに
178名無しさん@ピンキー:03/11/07 08:01 ID:B5JTNGnq
女と逃げては、薄ら笑いで帰ってきて金を無心する。
最近は、『なぜか』お風呂を出ようとすると鉢合わせる。
……エロ漫画路線一歩手前だとこんなかんじか?>可南子
179名無しさん@ピンキー:03/11/07 09:01 ID:Gdd1rPot
可南子設定の議論は本スレだけで十分だぜヽ( ´ー`)ノ
180名無しさん@ピンキー:03/11/07 10:52 ID:VQ88xx4H
祐巳の妹が決定になれば変わるんじゃない?
181名無しさん@ピンキー:03/11/07 10:59 ID:cQl/jH3i
>>177
×ヴァレンティーヌス
○ウァレンティーヌス
182名無しさん@ピンキー:03/11/07 15:04 ID:PE8olT/g
要するに、このスレで言うべきは
「祐巳×可南子キボン」
これだけさ…
183名無しさん@ピンキー:03/11/07 15:25 ID:iBG7vYUu
志摩子×祐麒きぼん
184名無しさん@ピンキー:03/11/07 15:56 ID:IiJtt5nJ
紅薔薇は、二人のキャラ的にこれからも色々起こるだろうし、
可南子・瞳子との絡み、祐麒に柏木と話題盛りだくさん。
黄薔薇は由乃ちゃんが何かやるたびにそれなりに話題になるだろうし、
新刊での江利子さまとの約束、祐巳と同じクラス。

白薔薇……。日なたぼっこ中の老猫よばわりされるほどマターリ。
カップルとしては安定しすぎるほど安定。リリアン内の繋がり薄し。
唯一話題になりそうなのは志摩子さんの父の存在くらいか……。

ウワァァァァァァン
185名無しさん@ピンキー:03/11/07 16:07 ID:QjuhUP3g
>>184
そこでブラックノリダーの覚醒ですよ。
186名無しさん@ピンキー:03/11/07 16:16 ID:hzTxKtik
全スレが落ちてしまっているのでレス番号すら不明ですが、
なんだか変に評判が良かった黄薔薇モノの続きを投下してみますよ。
187186:03/11/07 16:16 ID:hzTxKtik
支倉令は困惑していた。
彼女の妹である島津由乃のわがままに付き合わされて、
少し足を伸ばしてこの繁華街まで映画を観にやって来たはずだったのに、
どうして自分はこんな所にいるのだろうかと。
そして自分をこんな場所に連れてきた当の本人である由乃は、なぜそんなに楽しそうなんだろうかと。
「ねえねえ。こっちのお部屋はフランス風なんだって。どんななのかしらね」
「…ど…それでもいいよ。人が来ないうちに早く選んじゃってよ」
「えー。令ちゃん、私ばっかりに頼らないでよ!あ、こっちのインド風って面白いかも」
穴があったら入りたい。祐巳ちゃん、その気持ち私にもようやく判ったよ。
支倉令は心の中で泣いていた。

街頭で手渡されたチラシに載っていた地図を見ながら辿り着いたふたりは、
ラブホテルといえば西洋のお城のような妙な趣味の建物を頭の中で連想していただけに、
まるで普通のシティホテルのような外観にほっと安心した。
「ここよね。へえ。なかなか素敵じゃない」
「なんだ。特に普通のホテルと変わらないんだね。…じゃあこれでか」
「では!しゅっぱーつ!」
帰ろうか。という言葉を飲み込んだまま、令は由乃に引きずられるように歩いていく。
何だってよりによってこんな場所に。という気持ちの重さが足の重さに繋がっているのか、
俯き加減でのろのろと歩く令に由乃の叱咤が飛ぶ。
「ほら。もっと胸張ってよ。令ちゃんはこんな可愛い彼女を連れ込む『彼氏』なんだから、
もっとシャキっとするの!」
気持ちの準備もできない間に、着合い入れにぱんっ!っとジーンズのお尻を平手打ちされて、
ひゃうっと妙な声をあげてしまった令は由乃にぎろりと睨まれる。
「まったく。こーんなだらしない彼氏といっしょだなんて思われたら、私の沽券に関わるわ」
また年季物の言い回しを引っ張ってきたね…と、突っ込みを入れる気力すら沸かない。
188186:03/11/07 16:17 ID:hzTxKtik
「あ、ここよここ。では、失礼して」
受け取ったキーナンバーを見ながら辿り着いた部屋は、
建物の外観のままにリゾートホテルの一室のような雰囲気で、令はなんとなくほっと安心した。
「別に普通のホテルみたいだね」
「なーんだ。くるくる回るベッドとか無いんだ…」
きょろきょろと部屋を見渡した由乃が残念そうに言う。
「どうでもいいけどさ…そんなのどこで覚えてくるんだよ…」
「うわっ!令ちゃん令ちゃん!見て見て!天井が鏡になってる!」
天井が?どうして?意気の上がらない頭でぼんやりと考えながら、
はたとその理由に気付いた令は思わず顔を熱くしてしまう。
「…だ!だからどうしたのさっ!?」
素っ頓狂に上ずってしまった令の声と赤くなった顔に、由乃が声を上げて笑った。
「あ。令ちゃんのエッチ!」
「なっ!なんでそうなるんだよっ!」
そうやって令がムキになればなればなるほどに由乃のペースに絡め取られるのが
黄薔薇姉妹のお約束なのだが、興味本位とはいえ高校生の身でありながら
ラブホテルになど足を踏み込んでしまった罪悪感で心をちくちくと痛める令には、
由乃の冗談を笑って受け流す余裕もない。
「…へぇ?だったらどうして顔が赤いのかしら?ねえねえどうして?」
にんまりとした笑みを浮かべて、自分の頬を突き回す由乃の声に、
令は『格』の違いを思い知らされたような気分にもなった。
189186:03/11/07 16:18 ID:hzTxKtik
「ね?令ちゃんカラオケやろやろ」
「別にいいよ」
「テレビは何が写るのかな。…うわっ!エッチなビデオやってる!」
「…み!見ちゃダメだってば!」
「だったらプレステでもやろっか。私、スペインね」
「ウイイレは苦手だから…」
テンションの上がった由乃にいいように振り回されるのはいつもの事なのだが、
踏み込んだ場所が場所だけに、令はいつも以上にげんなりと気が抜けてしまう。
まったく由乃ってばどうしてこんな所に来ても平気なんだろ…と顔を向けてみれば、
当の由乃はベッドサイドに置いてあった箱からなにやら包みを取り出しては、
それをまじまじと観察している。
「えと…なになに?『簡単な装着方法』…まずは先端に被せて…なにこれ?」
「うわあああああっ!?」
奇声をあげながら真っ赤な顔の令が由乃の手からそれをひったくると、
そのまま元の箱の中に入れ直してばんっ!っと、しっかりふたを閉めた。
「あーもう。ちょっと。何するのよ令ちゃんってば」
「…もういいだろ。由乃、帰ろうよ」
ぜえぜえと赤い顔で荒い息を吐く令の姿に、由乃は眉をしかめてちぇっと舌打ちをする。
「つまんないの。令ちゃん、ちっとも楽しそうじゃないんだもん」
「…あ、あんまりあちこち弄らないほうが良いって。ね?由乃」
「いいわよ。令ちゃんが気乗りしないなら。今度、祐巳さんを誘ってもっとゆっくり探検しよっと」
「…いや、由乃…そんな事をしたら間違いなく祥子に殺されるよ」
アレも駄目、コレも駄目と、好奇心旺盛な彼女の暴走をちくちくとたしなめる令に、
膨れっ面で不満の顔を見せながら、
由乃はうろうろと部屋の中をうろつきまわっては様々な場所を覗き込む。
190名無しさん@ピンキー:03/11/07 16:18 ID:hzTxKtik
「トイレは普通…クロークにも異常なし…うわ、すごい!令ちゃん、お風呂とっても広いわよ」
「ふうん…そうなんだ。良かったね。じゃ、そろそろ」
適当に切り上げて帰ろうとする令の気持ちなどまったく念頭に無い様子で、
ぱちんっ!っと手を合わせた由乃が突然声を上げた。
「あ!そうだ…ね、令ちゃん?ちょっと来て来て」
なにやら思い付いたらしい、にんまりとした顔でこいこいと手招きする由乃を見て、
令の心臓がどきりと鳴った。ちょっと由乃さん。この上まだ、なにか?
「どうしたの…あ、本当だ。結構広いね」
覗き込んだ浴室は確かに広く、部屋の雰囲気に合わせたしゃれた造りが目を惹いた。
浴槽は長身の令が手足を伸ばしても、たっぷり余るほどの大きさに見える。
「ね、令ちゃん。お風呂入ってかない?」
「お!?お風呂!?なんでわざわざ」
突然の提案にぎょっとなった令に、だってほら。っと、由乃が指差したのは、
広い浴槽に取り付けられたジャグジーのスイッチ。
191186:03/11/07 16:20 ID:hzTxKtik
「あ、これって」
「そう!凄い勢いで泡がどーっ!って出る、アレよ」
えっへん。と、胸を張りながら、由乃があまりにも断片的過ぎる適当な知識を披露する。
「最近いろいろ忙しいでしょ?肩凝っちゃって。これだったら血行とか良くなりそうじゃない?」
「由乃…銭湯巡りのおばさんじゃないんだし」
確かに生徒会に籍を置くふたりは秋に集中する様々な所用に振り回されて、
この所お互いにいささかお疲れ気味ではあったのだが、
その慰労を身内同然の同姓と共にこんな場所で行おうかという女子高生とは、果たして。
「…でも、いいのかな。こんな場所でお風呂なんて」
とはいえ、校内では中世的なルックスでミスターリリアンなどと慕われながらも、
しっかり中身はお年頃の娘さんである令としては、純和風造りの自宅の浴室には望めない
こういったシャレたお風呂にも少しだけ憧れてしまったりもする。
「いいじゃない。令ちゃんどうぞどうぞ。広いお風呂でゆっくりなんて素敵でしょ」
にっこりと由乃スマイルでそう言われたら、それは令にとっては『お勧め』ではなく、
むしろ『強制』に近いものがある。
この場合、事を穏便に済ませるためには果たしてどうしたものか。
その疑念に、令は即座に長年の経験と反省から最良と思える結論を導き出した。
ここは余計な事は言わずにおいて、由乃におとなしく従うのが得策だと。
無力だなロサ・フェティダ。
192186:03/11/07 16:21 ID:hzTxKtik
「…うん、そうだね。たまには足を伸ばせるような広いお風呂もいいね」
「そぉ?じゃ、決まりね!」
やれやれ。お風呂に少し浸かったら、由乃が温まるのを待ってすぐに帰ろう。
そんな事を考えながらトレーナーに手を掛けた令の目に、
その由乃がするするとソックスを脱ぎ始めるのが入った。
あれ?今、由乃『令ちゃんどうぞ』って言わなかったっけ?
にも関わらず、自分の目の前で服を脱ぎ始める由乃…はて?
そんな当然の疑念に固まった令の姿に、由乃がけげんそうな顔を向ける。
「…令ちゃん、お風呂入るんでしょ?」
「…そうだけど」
「じゃ、早く脱いでよ」
「は?」
呆れた。という顔で、脱ぐ手を止めて由乃が向き直る。
「…あのね。令ちゃん、お風呂っていうのは服を着たまま入るものじゃないでしょ?
だったらまず着てる物を脱がないと」
「いや、それはそうなんだけど、な…なんで由乃も服を脱いでるわけ!?」
こめかみにひとさし指を当てながら、由乃はやれやれという顔で首を振り、
目の前のお姉さまに向けて容赦のない言葉を浴びせた。
「ばかね。令ちゃんったら」
ぼそりと呟いた由乃のキツイ一言にぐっと言葉を詰まらせながら、それでも思わず令の視線は
ブラウスのボタンを外して前をはだけた由乃の胸に向いてしまう。
あ。由乃、今日の下着可愛い。…いや、そうじゃなくて。
「チラシでタダになるのは1時間しかないのよ」
由乃に言われるまでもなく、それくらいは令にも判っている。
むしろそれが前提でこんな所まで引っ張って来られたわけなのだが、
それと由乃の突然の脱衣の因果関係が令にはさっぱり見えてこないのだ。
「…だ…だから?」
はぁ。っと、由乃は大きく溜め息を吐きながら、心底呆れたような顔で令の顔をまじまじと見た。
「だからあ、いっしょに入るに決まってるじゃないの。時間ないんだし」

(続くか?)
193名無しさん@ピンキー:03/11/07 16:29 ID:6UTKLktB
>>186
なななな何でこんなとこで止めるんだよわざわざBGMまで消して準備したのにw
面白い、続きを是非期待。

>無力だなロサ・フェティダ
ワロタ
194名無しさん@ピンキー:03/11/07 16:33 ID:SBiVaLyp
>186-192
続け、と言うかむしろ続けてくださいおながいします(;´Д`)
195名無しさん@ピンキー:03/11/07 16:34 ID:rslk6PGL
>>167
自分の周りでも潔癖症系の過度の男嫌いはいるけど
そんな対した理由はいらんですよ。
ある種、この世代の感情は結構特異です。

可南子ちゃんみたいに女性への憧憬と複合になるようなのとかも含めて色々いるよん。
よければ一度女子高通ってみるのも楽しいかも。色々面白いです。マジでお勧め(待て

まぁ、こんなところにきてる自分も逆の意味であれだがな〜
(あぁ、もちろん自分は21歳以上ってことになってますので、いちおう
196名無しさん@ピンキー:03/11/07 16:57 ID:4SbFvi6s
>197
君の周囲の男嫌いはどうでもいいんだが。
197名無しさん@ピンキー:03/11/07 17:02 ID:6UTKLktB
>>196
そんなこと私に言われましてもね。
198名無しさん@ピンキー:03/11/07 17:03 ID:tECj6Bp4
子供は見ちゃだめ
199名無しさん@ピンキー:03/11/07 17:09 ID:zDhoV7ZN
面白いけど、令ちゃんの口調に違和感が…
ともあれ続きキボン!
200名無しさん@ピンキー:03/11/07 19:40 ID:rOdx9xBJ
>186
え、延長おながいします

プレステでウイイレか…由乃が好きそうでワラタ
201名無しさん@ピンキー:03/11/07 20:27 ID:ZRT5WIiG
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   < >>187-192
     `ヽ_っ⌒/⌒c     次回は洗いっこか・・・
        ⌒ ⌒
202名無しさん@ピンキー:03/11/07 20:44 ID:/OGofqK+
>>167
 リリアン育ちにとって、最も身近な男のモデルは父親でしょう。
 祥子さまだって身近な男の行為のせいで、男嫌いになったわけだし。

>>186
 俺も199と同じこと思いました。
 令ちゃんはけっこう普通の女言葉かと。

 しかし、ヘタレっぷりは見事だ……
203名無しさん@ピンキー:03/11/07 20:56 ID:CQTs074Z
>>201たんが使ってるみたいな、ぺらぺらになるパソコンとかPDAが欲しいなw
204名無しさん@ピンキー:03/11/07 21:31 ID:hzTxKtik
>>199
あれ。ほんとだ。由乃に対しては結構フランクな口調のイメージあったんですけど、
黄薔薇とか読み返してみたら別にそんな事も無かったですね。モウシワケネエデス。

…なのでウチのHDDの中に残ってる方は修正しておきました。(意味ねえじゃん)
205名無しさん@ピンキー:03/11/07 21:50 ID:Axt+lhue
>>204
違和感のある箇所は脳内変換で修正したので無問題です。

は、早く続きを…ハァハァ
206名無しさん@ピンキー:03/11/07 22:25 ID:XU6g38u1
>>204
保管庫にupるっいう手もありまっせ(・∀・)
207名無しさん@ピンキー:03/11/07 22:31 ID:iBG7vYUu
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´ρ`) ハァハァ
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒
208名無しさん@ピンキー:03/11/07 22:56 ID:dSRBnURi
203のびみょーなツッコミがジワジワきた。
209名無しさん@ピンキー:03/11/07 23:47 ID:xsIpFkQH
>>186
うひ。そこで止めなさるか。

結論:ここの職人さんたちは、みんなサドw。
210名無しさん@ピンキー:03/11/08 00:17 ID:tPoq81F4
タクヤ君と乃梨子たんの純愛(wというのは需要は無いのだろうか。
あ、ここ男女は駄目なんだっけ?
211名無しさん@ピンキー:03/11/08 00:23 ID:eJ/COTzJ
>189
令さまは、由乃が見つけたゴム製品が何か知っているのか・・・。
ショックだ。
212名無しさん@ピンキー:03/11/08 00:28 ID:bA879OvI
>>210
そもそもジジイだろうが、相手は。
213名無しさん@ピンキー:03/11/08 00:32 ID:WC5JXyVd
>>208
PDAはいいぞ。
ネット上の小説やテキストをPDAに落としておけば、どこでもハァハァできる。
214名無しさん@ピンキー:03/11/08 00:50 ID:23DMikhO
>>189たん続きマダー(・∀・)?
215名無しさん@ピンキー:03/11/08 01:26 ID:J2YdcFcL
やばい。PDAが欲しくなってきた。

>>214
おまいさん、気が早すぎw。そりゃあ早く読みたいけど、もう少しマターリ待とうや。
216序章:03/11/08 02:30 ID:nzhRVc3U
脆弱な体が原因で歪み始めていた私達の関係は、革命によって解決した。
お互いが依存しあっていたあの頃より、今の私達はよりよい方向へ進化出来たと思う。
健康な肉体と一層深まった絆。私は幸せな気持ちで一杯だった。
健康にさえなれば、全てが上手くいくと信じていたし、実際、物事は上手く進んだのだ。
でも。
その頃は考えもしなかった不安が、今の私の胸に巣食っている。
対等でありたいと思い、ただ並んで歩ければいいと願っていたその頃の私は、なんと無欲だったのだろう。
私たちは今、姉妹として、従姉妹として、そして幼馴染として実に上手くやっている。
どうして私はその事に満足が出来ないのだろう。
姉妹として愛されている事を実感する度に、こみ上げてくるのは嬉しさではなく空しさだ。
より一層絆が深まった事で、かえって私は自分が何を望んでいたかに気がついてしまった。 

私は彼女に愛されたい。

姉妹として、従姉妹としてではなく、私が彼女を愛するように、一人の人間として。
叶うわけのない、馬鹿げた望みだとわかっている。
私達は従姉妹だ。一生付き合っていかなければならないのだ。
その後の事を考えると、玉砕覚悟で告白する事も出来ない。
彼女は知らない。私が内心何を望んでいるのかを。
絶対に知られてはならない感情だ。私が彼女を諦めきれる日まで(その日がいつかは来ると信じたい。)、胸に秘めたまま、封印しなければならない。
知れば彼女は困るだろう。気持ち悪く思うだろう。そして、それ以上に、私の気持ちに答えられない事に、罪悪感を覚えるだろう。
彼女にそんな思いをさせるぐらいなら、一生我慢している方がいい。
そうわかっているのはずなのに、「仲良し姉妹」の振りをする事が、最近無性に辛い。
家が近いことも、姉妹であることも、今の私にはかえって苦しい。
苦しすぎて、愚かな夢を見る。
彼女が私に応えてくれるかもしれない、という馬鹿げた、ありえない夢を。
217名無しさん@ピンキー:03/11/08 02:42 ID:d0aqF6Jt
>>189
ヘタレっぷり全開の令ちゃんがどう攻めるんだ!?
続き楽しみにしてます。

>>216
黄薔薇豊作キター!
つ、続きは?
218名無しさん@ピンキー:03/11/08 02:49 ID:J2YdcFcL
うわー。
もの凄い黄薔薇ラッシュだ。
黄薔薇派はマジ萌え死ぬだろ。やばい。
219名無しさん@ピンキー:03/11/08 03:35 ID:BFo197Yv
>>216
おおっ、黄薔薇シリアス系くるか?
楽しみ
220名無しさん@ピンキー:03/11/08 04:00 ID:k8xmBdU2
>>216
うぉ〜、続きを書いてください〜。マジ、お願いしまつ

もちろん>>189さんも〜
221名無しさん@ピンキー:03/11/08 05:07 ID:l8uHMnkE
うわん黄薔薇ラッシュに感激でつ!
永久保存しますね!続きキボンヌハァハァハァハァ
222名無しさん@ピンキー:03/11/08 06:29 ID:oDse40hB
江利子さまから 速達が届きました・・・
          _____
         / ヽ____//
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       /              /ヽ__//
     /  (・∀・)イイヨイイヨー!   /  /   /
     /              /  /   /
    /   ____     /  /   /
   /             /  /   /
 /             /    /   /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   /
223名無しさん@ピンキー:03/11/08 09:38 ID:23DMikhO
      ∧∧    ∧∧                         ∧∧
キタ━━(*゚∀゚)━━(*゚∀゚)━━━━━━━━━━━━∧∧━━(ヽ*゚∀゚)')━━!!!
     と  つ   / つつ  (       /^)^)     (*゚∀゚)   ヽ   /
    〜(_,,つ  〜(  〈   (⌒(´>>  (_, `)〜   / つつ  〜(  〈

萌え転がっております
職人さんたちがんがれ!!
224名無しさん@ピンキー:03/11/08 10:23 ID:52yTr1zO
>>206
ほうなるほど。と、いうことで、あぷろだに昨日投下分の修正版あげてみました。

こんな感じでいいのかな?令ちゃんってなにげに難しいね…。
225名無しさん@ピンキー:03/11/08 10:36 ID:23DMikhO
>>224
おっつ。
なにげに色々加わってるねw

まあ自分のイメージを大事に書いてくだされ、その方がいいものが出来るときもあるだろうし
個人的にはちょっとくらい男言葉でも全然構わないし。続き楽しみにしてます!
れ、令攻めなんだよね?いやまだわからんかw
226名無しさん@ピンキー:03/11/08 10:41 ID:aXBE+pOf
>>224
ぐじょーぶ。

なんかさあ、秋のそよ風に乗って黄薔薇電波でも流れてるんじゃないか?
自分もちょっと前から黄薔薇のとこ書いてたんだが。
なんでみんなシンクロしたように黄薔薇投下してるんだよw。
227名無しさん@ピンキー:03/11/08 10:46 ID:d0aqF6Jt
ちょっと前まで白薔薇フィーバーだったしな。

>>226
楽しみに待ってるよ。令と由乃?
228名無しさん@ピンキー:03/11/08 20:22 ID:xYZWbBUT
いとしき歳月はいつみてもやばいね・゜(ノД`)゜・
しかし祐巳が聖様にキスしたところが激しく(*´Д`)ハァハァ

てことで王道の聖×祐巳希望してみる
229名無しさん@ピンキー:03/11/08 21:17 ID:Gy/Vd/+z
>>228
聖・祐巳カップルは聖さま受けで書こう書こうと思いつつ、思い入れが強すぎて没ばかりだしている……(ノ_<。)
230名無しさん@ピンキー:03/11/08 21:25 ID:fY/I6L9l
SS投下します。

面子 現山百合会幹部6名
属性「百合」

メル欄は「現山sage」にしときます。
231「打ち上げ」(プロローグ):03/11/08 21:27 ID:fY/I6L9l
私立リリアン女学園で先日行われた体育祭。
その代休と週末が上手く重なり、生徒たちにはありがたいことに三連休となった。
そこで祐巳たち薔薇の館の面々六名は、体育祭の打ち上げ及び反省会と称して、
二泊三日のお泊り旅行にやって来た。

ちなみにここは小笠原グループが所有するリゾート地の一角。
静かな木立に囲まれた貸切コテージに泊まり、三日の間敷地内にあるコートでテニスを
したり、あたりを散策したり、あるいは広めのダイニングで歓談したりしながら更に親交を
深めるのが目的。

体育祭の反省会はもちろんのこと、遊びや食事当番も無事にこなし、今は二日目の夕食後。
食後のティータイムに、他愛の無い話などをしながら皆で盛り上がっていた。
その最中、由乃さんに「祐巳さん、ちょっと」と呼ばれた祐巳は、皆からは少し離れた窓辺の
テーブルに行き、そこに由乃と二人で腰を下ろしたのだった。
232「打ち上げ」(1-1):03/11/08 21:30 ID:fY/I6L9l
「ねえねえ、昨夜はどうだった?」

由乃さんは自分と祐巳、二人分の紅茶を入れ祐巳の横の席に着くと、声をひそめて
祐巳に囁いた。
しかし囁かれた祐巳の方はというと。
由乃さんの言う「昨夜はどうだった」という言葉を頭の中で何度繰り返してみても、彼女が
一体何を聞きたがっているのかが、どうしても見当が付かなかったのである。

「え?昨日の夜?何が?」

きょとんとした顔で答える祐巳の言葉を聞き、「はあ」と溜め息をつく由乃さん。
内緒話をするかのように、祐巳の方へと身体を寄せる。

「せっかく祥子さまと部屋で二人っきりの夜だったのよ。まさか、何にもなかったってわけじゃ
 ないでしょうね?」
「えっ。な、何もって、何が!?」

そうは言ったものの。
さっきと違い、今度はここまではっきり聞かれているのに、由乃さんが言っている意味が
分からないほど祐巳も鈍くはなかった。
この場合の「何か」とは。
つまりその、キスとか更にはもっと先の……アッチ関係、のことであろう。
でも、何かあったかって聞かれても……。

「……その様子だと、何にもなかったのね」
「うー。お察しの通りです」

残念ながら、何もありませんでした。
情けない顔をして答える祐巳を見て、由乃さんはまたもや「はあ〜」と大きく溜め息をついた。
233「打ち上げ」(1-2):03/11/08 21:34 ID:fY/I6L9l
「まったく。なんのためにわざわざ色別二人部屋にしたと思ってるのよ」

由乃さんは「わざわざ」って言うけれど。
ここは元々二階にツインルームが四部屋ある建物だ。
だったら一部屋余るけれど、色別に姉妹二人が同じ部屋に寝るのが一番自然な分け方では
なかろうか。実際部屋割りした時も、そういう風にあっさり決まったわけだし。
しかしそんなことは忘れたかのような由乃さん。かまわず話を続けてくる。

「まあそんなことだろうとは思ったけど。それに祐巳さんとこだけじゃなくって、白薔薇さんちも
あの様子だと、昨夜は何もなかったようね」

そう言って由乃さんは、離れたテーブルにいる志摩子さんと乃梨子ちゃんの方を見やった。
つられて祐巳も顔を向けると、二人は楽しそうにおしゃべりしている。

「何もなかったって、どうして分かるの?」
「全然いつもと変わらないじゃない、あの二人」
「でも志摩子さんも乃梨子ちゃんも、思ってることがあまり顔に出ないタイプなんじゃない?」

祐巳がそう言うと、由乃さんは得意げな顔付きをして解説を始めた。

「あそこの姉妹は誕生してまだ半年も経っていないしね。さすがに愛の営みがあった後に
 何事も無かったかのように振る舞えるようになるには、私と令ちゃんくらいの年季が必要なのよ。
 今日の私と令ちゃん、普段と別に変わらないでしょ?」
「うん、いつもと同じ。いつも通りの仲良しさん」

返事をしながら「ふうん、そういうものなんだ。さすが由乃さんとこは違うね」、って祐巳は思った。
…………って、

「あ、愛の営みぃ!?」
「しーっ!祐巳さん、あまり大きな声出すと向こうに聞こえるわよ」
234「打ち上げ」(1-3):03/11/08 21:39 ID:fY/I6L9l
まったく、そんなに驚かなくたっていいじゃない。
祐巳のことをジト目で見ながら、そうぶつぶつ言う由乃さん。

「じゃ、じゃあ……、由乃さんは令さまと、昨夜、その、あの……」

しどろもどろになる祐巳に、由乃さんはあっさり答えた。

「私と令ちゃん?もちろんしたわよ。エッチ。昨日が初めてじゃないけど」
「――――――!!」

思わずまた大きな声を出しそうになってしまったけれど、先回りした由乃さんに、その口を
手で塞がれてしまった。
きっとまた、考えていることが顔に出ていたのだろう。なんせ祐巳は百面相だから。

慌てた祐巳が祥子さまたちのテーブルを見ると、こちらの様子には全く気付いておられないようで、
祥子さまは令さまたちと歓談なさっている。
祥子さまに自分の百面相を見られていなくてよかった。
そして今の由乃さんのセリフを聞かれなくてよかった。
祐巳はきっと今も見守っていて下さるだろうマリア様に、心の中で感謝した。

「まあ、さすがにいつもと違う場所だから、少し盛り上がったけどね」

祐巳のことを落ち着かせてそう言いながら、由乃さんはちょっとだけ何かを思い出しているような
表情になった。

もしかして昨夜のことを思い出しているのかな、と祐巳は思った。
でもいつもイケイケな由乃さん。
その由乃さんが言う「少し盛り上がった」とは、一体どれくらいの盛り上がり方なのだろう……。
235名無しさん@ピンキー:03/11/08 21:40 ID:okA6HOXP
いまいち
236名無しさん@ピンキー:03/11/08 21:41 ID:23DMikhO
>>235
全部読みもせず何言ってんだか

気にせず続けてください
237「打ち上げ」(2-1):03/11/08 21:41 ID:fY/I6L9l
「まったく由乃は情けないなぁ。あれくらいの運動で身体が悲鳴をあげるなんて、やっぱり
 まだまだね」
「しょうがないでしょ、スポーツ全般実技は初心者なんだから。それより次は脚揉んで、令ちゃん」

「はいはい」と言い、令ちゃんは由乃の腕をマッサージしていた手を止めた。
うつ伏せになっていた由乃の脚の方に身体を移し、ふくらはぎからマッサージを始める。

お泊り旅行の一日目。
スポーツ好きの由乃の提案で、まずはテニス大会が開催された。
それ自体はさほど時間もかからず終了したのだが、皆がコテージに帰った後も、由乃は
令ちゃんとその場に残り、テニスの個人レッスンをしてもらったのだ。

テニスをしている最中はプレイに夢中で疲れなど感じなかった。
しかし夕食も終わり入浴も済ませ自分たちの寝室に戻ってくると、疲れが一気に表面化
したかのように、全身がもうガクガクになっていた。

そんな訳で、とりあえず筋肉の疲れをほぐしておこうという令ちゃんの手によって、由乃は
マッサージを受けているのだ。
体育会系の部活で長年鍛えてきたためか、令ちゃんはマッサージも上手かった。
「うーん、気持ちいい」と思いながら、由乃はゆったりと身体を弛緩させる。

「脚も結構きてるね」
「令ちゃん、もうちょっと上」
「ん?ここ?」

マッサージをする令ちゃんに、由乃はあれこれ注文をつけていた。
そしてその度に令ちゃんは「由乃はマッサージにもうるさいんだね。ちょっとは私に任せてよ」と
困ったように言うのだが。
口ではぶつぶつ言いながらも、結局最後は由乃の言う通りにしてくれるのだ。
何故なら令ちゃんは優しいから。
238「打ち上げ」(2-2):03/11/08 21:45 ID:fY/I6L9l
そうしてまた由乃のリクエストに応えた令ちゃんの手は、軽く揉むような動きで由乃の
ふくらはぎからふとももの方へと動く。

「あ、そこっ…。気持ちいい。……あん」

令ちゃんの手がふとももを揉み始めるとすぐに、由乃は声を上げた。
その声はイケイケの由乃でさえも、「今のはさすがにただのマッサージにはちょっと
似合わなかったかなぁ」と思ってしまうような艶を帯びた声音になっていた。

そして由乃のその、艶っぽい声を聞いた令ちゃんはというと。
案の定、由乃の声を聞いた瞬間、由乃のふとももに置いていた手を確かに少しだけピクリと
させたのだった。
しかしそれもほんの一瞬のことで、令ちゃんは何事もなかったかのようにマッサージを再開
したのだけれども。その手の動きがそれまでと比べて少しぎこちなくなっていることは、
由乃にはバレバレだったのである。

「ね、そこ、…ぅん…もっと、……あぁっ」
「…………ちょっと由乃。ヘンな声出さないでよ」

悩ましげな吐息が混ざり始めた由乃の声に、令ちゃんが憮然としたような声で呟く。
うつ伏せになっている由乃は、頭の後ろにその声を聞いた。
もう、令ちゃんったら。無理して我慢しなくてもいいのに。
由乃は更に追い討ちをかけることにした。

「だって令ちゃん、んんっ……上手なんだもん……やっ、いい……」

由乃が熱い息を吐きながらそう言うと、マッサージしていた令ちゃんの手が完全に止まった。
――支倉令、落ちたな。由乃は心の中でVサインを出した。
239「打ち上げ」(2-3):03/11/08 21:46 ID:fY/I6L9l
「ねえ由乃…………しよっか」
「え?」

うつ伏せになっている由乃の上に、令ちゃんが覆い被さってきた。
しかし由乃は身体を動かさない。すると、後ろから耳たぶを甘く噛まれた。

「令ちゃんのエッチ」

令ちゃんの舌を耳に感じた瞬間、すごくぞくっとしたのだが。由乃はそれを隠しそっけなく呟いてみた。

「由乃があんな声出すからでしょ」

しかし令ちゃんはもうかなりその気になっているようで、しばらくそうして由乃の耳を味わった後、
ようやく離れて身体を起こした。
そして次の段階に移るために由乃の身体の下に腕を入れ、抱えるようにして仰向けにさせようと
由乃を促す。
今度は由乃もそれに応え、身体を回しながら令ちゃんの首にぎゅっと抱きつき、まずは軽くキスをした。
すぐに唇を離し、しばらくの間見つめ合う。

「由乃……大好き」
「知ってるもん……」

由乃は内心その言葉を待っていたのだが、今は素直に認めないことにする。
でも、声の調子にその気持ちが出ちゃったかな。
そう思いながら、二回目のキス。
今度のキスは、唇を開きお互いの舌を絡め合う、濃厚な大人のキスだ。

「んっ」
「はぁ……あん……」

そうしてキスを交わしていると、二人の息遣いが少しずつ悩ましげになってきた。
240「打ち上げ」(2-4):03/11/08 21:48 ID:fY/I6L9l
令ちゃんが何度も何度も由乃の舌を求めてくる。
今日の令ちゃんは、いつもよりちょっとだけ積極的で、そしてほんのちょっとだけ激しいような
気がした。

(ちょっと挑発しすぎちゃったかな)

貪るようなキスのせいで痺れ始めた頭の片隅で由乃はそう考えながら、自分の口内に
差し込まれてくる令ちゃんの舌の感触を、自分の舌で震えるように感じていた。
そして令ちゃんの手は、口付けを交わしながらも由乃のパジャマに延び、一つずつボタンを
外していく。
ほどなくして胸が露わになると、その膨らみを優しく揉まれた。

「令ちゃん……」

胸に直接触れられ自分の中の欲望も更に高まってきた由乃は、甘えるような目で令ちゃんの
瞳を見つめた。

「由乃……ここは、どう?」

そんな由乃の目を見つめ返しながら、令ちゃんの指が胸の先端の突起を軽く転がし始めた。

「や……あっ」

指の動きはそのままに、令ちゃんの顔が、由乃の胸元へと降りていく。
由乃は期待に胸を高鳴らせて、その様子をうっとりと見つめていた。

「マッサージしてた時は、もっと素直に気持ちいいって言ったじゃない」
「……令ちゃんのイジワル……あ!」

胸の頂きに唇を這わせられると、由乃はたまらずに身悶えした。
二つの硬くなった先端を、指と舌で同時に転がされる。
241「打ち上げ」(2-5):03/11/08 21:49 ID:fY/I6L9l
「令ちゃん、だめ……」

いつもの令ちゃんは、言葉責めなんてあんまりしてこないのに。
どうしたんだろう。旅行に来て開放的になってるのかな。

ともすれば快感にさらわれそうになる意識の中で、そんなことが由乃の頭に浮かんだ。

(でも、こういうのも新鮮でいいかも…。せっかくだから、楽しまなきゃ……あっ!)

油断している隙に、令ちゃんの指が由乃の秘所に差し込まれた。
既に濡れていた由乃のそこが、微かに水音を立てる。

「ねえ由乃、ここも……好きだよね?」
「し、知らない……んっ!」

令ちゃんの指は、由乃の感じるところを的確に責めてくる。
もう何度も身体を重ねているので、お互いの感じるところはよく知り尽くしているのだ。
時には焦らすようにゆっくりと、そうかと思えば激しさを増し、令ちゃんの指は由乃の
秘所を丹念に愛撫してくる。
その指の動きに合わせて強い快感が沸き起こり、抑えようと思っても勝手に腰が跳ねてしまう。

「由乃……」
「あ……はぁっ」

令ちゃんのことをもっと感じたい。由乃がそう思ったのと同じ、絶妙のタイミングで。
令ちゃんの指が、由乃の中に入ってきた。
これまでの愛撫で既に高まっていた由乃は、その指がゆっくりと自分の中で動き始めたのを
感じただけで、限界を迎えた。

もうダメ……令ちゃんっ!

この世界で一番大好きな令ちゃんの腕に抱かれながら、由乃の意識は白く跳んだ。
242230:03/11/08 21:51 ID:fY/I6L9l
次回へ続きます。
たぶん来週の中頃くらいに。
243名無しさん@ピンキー:03/11/08 21:55 ID:Pk5AY3bK
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   < >>237-241
     `ヽ_っ⌒/⌒c     乱交はまだだいぶ先だな・・・
        ⌒ ⌒
244名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:01 ID:okA6HOXP
長いだけ
245名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:04 ID:d0aqF6Jt
>>244
これだから白厨は
246名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:07 ID:hxDxIa5g
いい!
由乃がかわいくていい!
247名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:09 ID:aR38VLRd
>>230
こういう普通な話を待っていたんだよ。
乙!
248名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:10 ID:kpfZ1IN4
白ファンだが244といっしょにするなよ。
249名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:19 ID:8HIb/6PD
いいねえ
250名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:36 ID:52yTr1zO
どうでもいいけど、本当に何かあったのか?

ここに来て黄薔薇大ブレイクだな。
251名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:37 ID:lKrVMFr8
マリみて好きが最終的に行き着く先は黄色なんですよ
252名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:39 ID:23DMikhO
黄薔薇は通の至る道ですからね
最近少なかったし、えへへへへへへへへ
253名無しさん@ピンキー:03/11/08 22:56 ID:mBTE31I3
最近、黄色分が摂取過多なので白分か紅分が採りたいぞ。
254名無しさん@ピンキー:03/11/08 23:01 ID:aAAa5kdq
栄養は摂れるときに摂っとけ。次はいつ摂れるかも知れんし。
255名無しさん@ピンキー:03/11/08 23:03 ID:d0aqF6Jt
特に黄薔薇はな…まあ、このスレではそうでもないけど
256名無しさん@ピンキー:03/11/08 23:04 ID:5zf0Arw1
ピンクでもいいぞ
257名無しさん@ピンキー:03/11/09 00:17 ID:5yYI1nEJ
黄薔薇最高・・・!ありがとうございます・・・・!!!!!
258名無しさん@ピンキー:03/11/09 00:25 ID:bDfPg00p
それには同意してもいいんだけど、まあ、とにかくageるなと。
259名無しさん@ピンキー:03/11/09 00:36 ID:hejPrPMz
黄色いいぞぉーーーーー!

聖×静きぼん
(蟹による鬼のような猛烈にえろい誘い受け→聖ダメヨダメヨと思いながらもまんまと蟹の手に堕ちる...みたいな展開の)
260名無しさん@ピンキー:03/11/09 00:42 ID:lRd0Z/gJ
>鬼のような猛烈にえろい誘い受け
うわ、激しく読みてえ

と言いながら黄薔薇続きキボンキボーン!
261名無しさん@ピンキー:03/11/09 00:48 ID:mtCq7pD2
>>259
いいな、それ。読みたくてたまらん。
262名無しさん@ピンキー:03/11/09 00:54 ID:nyiZJGkT
>>259
(*´Д`)ハァハァ
263名無しさん@ピンキー:03/11/09 00:56 ID:+eiW8hYJ

>>259
ピンク豊作はまだかね?
264名無しさん@ピンキー:03/11/09 01:42 ID:PIMAjMYg
そういや最近蟹ネタとんと見ないな。
あとソドム。
キボン。
265名無しさん@ピンキー:03/11/09 01:55 ID:qrccIS+s
>>259
聖×蓉子きぼん
(蓉子による鬼のような猛烈にえろい誘い受け→「聖、だめよ…」言いながらもまんまと蓉子の手に堕ちる...)
266名無しさん@ピンキー:03/11/09 05:06 ID:Dc4HLgWT
乃×志きぼん
(志摩子による鬼のような無意識フェロモン放出誘い受け→「もう辛抱たまらんばい」)
267名無しさん@ピンキー:03/11/09 06:19 ID:lRd0Z/gJ
…まーったくちょっと黄が続いたくらいでこの有様かよ早漏どもw
268名無しさん@ピンキー:03/11/09 06:42 ID:Dc4HLgWT
保管庫の中の人、バナクリでもつけたらいいのに。
あの労力は報われるべきだろー。
自分なら訪れるたびにクリックするよ。
269名無しさん@ピンキー:03/11/09 07:48 ID:07mvnXIl
聖x祐巳onlyの投稿が少ないのはなぜ_| ̄|○
270名無しさん@ピンキー:03/11/09 09:21 ID:+SdUTfUc
サイト探せばいくつかあるしなぁ>聖x祐巳
まぁ、俺も好きなんだけど。
271名無しさん@ピンキー:03/11/09 09:30 ID:1LyKhWrE
聖さまに蟹喰ってほしいな〜...と
272名無しさん@ピンキー:03/11/09 09:43 ID:07mvnXIl
蓉子&聖 - 128
祐巳&祥子 - 107
由乃&令 - 101
乃梨子&志摩子 - 66
祐巳&聖 - 54
志摩子&聖 - 45
祐巳&瞳子 - 35
祐巳&志摩子 - 31
祐巳&由乃 - 27
聖&栞 - 17
祐巳&蔦子 - 15
祐巳&祐麒 - 11
祥子&蓉子 - 10

273名無しさん@ピンキー:03/11/09 09:52 ID:mtCq7pD2
>>265に激しく激しく激しく同意。
274名無しさん@ピンキー:03/11/09 11:34 ID:1bwu+4QP
すみません前スレで祥子調教もの書いたものです
いまそっちの方も書いているのですが
乃梨子X祐巳、乃梨子、由乃ものもべつで今日中に投下したいのですが
275名無しさん@ピンキー:03/11/09 12:19 ID:Dc4HLgWT
すればよろしかろう
276名無しさん@ピンキー:03/11/09 13:18 ID:n49y3Acv
ソドム落とします。
新スレに移ってしまったんで、ソドム企画が何なのか知らない方もいると思うのですが、
前スレから始まったやつです。
少し危険なやつなので、心配な方はNGワードの準備をお願いします。
やばかったらスルーして下さい。メール欄は「ソドムsage」です。


では前スレの151氏と273氏の前ということで。
上手く繋がるようにしたつもりなんですが。

10レスちょっと使いますが一気にいきます。
277ソドム-祐巳・聖編(1-1):03/11/09 13:20 ID:n49y3Acv
「祐〜巳ちゃんっ」
「うぎゃっ?」

少し肌寒いある日の朝、薔薇の館に向かっていた祐巳は、誰かにいきなり後ろから
抱きつかれて思わず声を上げた。
この懐かしい感触は……

「聖さま!」
「ピンポーン」
「ピンポーンって……どうしてこんなに朝早くに、それも高等部の敷地にいらっしゃるんですか?」

祐巳の疑問に答えた聖の話によると。今日は何故だか早起きし過ぎてしまったので、大学の講義が
始まる時間まで懐かしの母校の様子を見て回ることにしたということだった。
そうして怪しく徘徊していた所に獲物の祐巳がノコノコとやって来た、ということらしい。

「薔薇の館に行くんでしょ。お姉さんも一緒に連れてって」
「はいはい」

始業のベルにはまだ少し時間があるのだが、色々な行事が立て続けに入っている今の時期。
放課後だけでは仕事をさばききれなくなりそうなので、朝の僅かな時間も利用して仕事を
することにしたのだ。

そうだ、聖さまにも手伝わせちゃおうかな、などと祐巳は考えながら、聖と二人で
薔薇の館へ向かって歩き始めた。
278ソドム-祐巳・聖編(1-2):03/11/09 13:22 ID:n49y3Acv
祐巳は聖との他愛のない会話を楽しみながら校舎の間を抜け、中庭に足を踏み入れた。
すると少し遠くに見える薔薇の館の前に、数人の人影が立っているのが目に入ってくる。

祐巳の目にまず映ったのは、こちらに背中を向けている二人組みの男。
その向こうに、二人の少女が両手を頭の後ろに組むようにして立っている。
男の陰になっていてよくは見えないが、あの姿は間違いない。
その二人の少女は、祐巳の姉である小笠原祥子と彼女の親友の支倉令だ。
祐巳からは遠くに見えるその表情は、恐怖に強張っているように見えた。

何だろう、この光景は。
祐巳がそう思っていると、聖に腕を掴まれ引き寄せられた。
急に腕を掴まれたことに少し驚いて祐巳が聖のことを見ると、聖は男たちの方を
睨みつけるような眼差しで見つめている。
その聖の顔からは、先ほどまで祐巳にじゃれついていた時のような笑顔は跡形もなく
消えて去っていた。

そして聖が今来た方へ引き返そうとするかのように、祐巳の腕を更に引いた時。
男の一人が、不意にこちらに振り向いた。

「おい、そこの二人!」
「祐巳、逃げて!」

新たな獲物を認めた男、そして大事な妹の姿を認めた祥子、二人が同時に叫ぶ。
その声が祐巳と聖に届くのと同時に、男が二人の方に銃口を向けた。

しかし――男は銃の引き金を引くことはできなかった。
男が祐巳たちの方を振り返り、同時に自分たちから銃口が逸れたのを見た令が、
男の後ろから体当たりを喰らわせたのだ。
279ソドム-祐巳・聖編(1-3):03/11/09 13:24 ID:n49y3Acv
しかし令がいくら長身だとはいえ、ろくな助走も付けられない距離からの体当たりだったので、
男を転倒させることはできなかった。
すんでのところで踏みとどまった男と令が、バランスを崩しながらもつれ合う。

「貴様!」

そしてそれを見たもう一人の男が、令に銃口を向けようとした。
すると今度はその男の腕に祥子が組み付く。
パアン!
ずれた銃口が火を噴き、薔薇の館の階段に銃弾がめり込んだ。

「お姉さま!」

今目の前で起こっている出来事はなんなのか。
それはよく分からなかったが、祐巳は祥子の危機だけは感じ取り、聖の腕を振り払い
祥子の方へ駆け寄ろうとした。
しかし、もうほとんど男に身体を拘束されている状態になってしまっている祥子が
「祐巳、来ては駄目!」と悲痛に叫ぶのを耳にすると、祐巳の脚はピタリと動きを止めた。

「聖さま!祐巳を、祐巳をお願いします!」

祥子の叫びを聞き瞬時にその場から逃げる決意をした聖は、祐巳の腕を掴んで強く
引き寄せる。
しかし祐巳は今にも男に組み伏せられようとしている祥子から目を離すことができず、
かといって祥子を助けようにもどうしていいのか分からずに、走り出そうとする聖にただ
ずるずると引きずられるようによろめくだけだった。
280ソドム-祐巳・聖編(1-4):03/11/09 13:26 ID:n49y3Acv
「祐巳ちゃん、逃げるよ!早く!!」
「でも、お姉さまが!」

祐巳と聖がもたついていると、不意に薔薇の館のビスケット扉が開いた。
中にいた男が異変を察知して、外へ出てくる。まだ仲間がいたのだ。

「おい、どうした!」

遠くで男が叫ぶのを聞きながら、逃げることも助けに入ることもできずに
うろたえる祐巳を、聖は一喝した。

「祥子が逃げろって言ってるのよ、あの子の言うことが聞けないの!」

聖のその一言に祐巳はハっとし、一瞬身体から力が抜けた。
祐巳のその様子を認めると、聖は更に力をこめて祐巳を強く引きながら、
すぐ側にある校舎の入り口に向かって走り始めた。
281ソドム-祐巳・聖編(1-5):03/11/09 13:29 ID:n49y3Acv
「こいつ、なかなかいい女じゃねえか」

黒いシャツの男が祥子の顔を覗き込んでそう言った。
祐巳を逃がしたい一心で男に組み付いた祥子だったが、やはり腕力では男に敵わずに地面に
組み伏せられてしまったのだ。自分の横では、令がもう一人の男の手によって後ろ手に縛られている。
下卑た笑いと下品な言葉を投げられた祥子は露骨に嫌な顔をしたが、この状況で憎まれ口を
叩くのは得策ではないと、抗議の言葉を口にするのはすんでのところで思いとどまった。

「おい、犯るんなら中に入ってからにしろ!俺達は今の奴等を捕まえてくる」

薔薇の館の中から出てきた男が、祥子を押さえつけている男にそう言う。

「別に俺が犯るわけじゃねえよ。せっかく女が二人もいるんだ、もっと他の楽しみ方を
 するんだよ」
「ともかく、あと何人か応援を回してもらえ。見張りがお前一人だけじゃ心配だからな」

どうやら自分たちは、この男たちによって薔薇の館の中に監禁されるらしい。
ただでさえ男に触れられて気が遠くなりそうなのに、この上監禁とは。祥子は不快さと
恐ろしさで叫び出しそうだった。しかし、そうだ……。令が一緒にいるのだ。
祥子は自分は独りではなく信頼している親友と一緒にいるのだということを思い出し、
自分の気持ちを落ち着けた。

ともかく、自分の事はこれから考えればいい。
しかし祐巳は……祐巳は、無事に安全な所まで辿り付けるだろうか。
今のこの学園に安全な場所などあるのかどうか。それは不明だったが、祐巳さえ無事で
いてくれれば……。そういえば何故だか分からないが、聖も一緒にいた。
祐巳も自分と同じく独りではなく、聖に連れられ逃げているのだと思うと、祥子は少し安心できた。

(祐巳、無事に逃げ延びてちょうだい……)

男に引き立てられながら、祥子は心の中でマリア様に祈りを捧げた。
282ソドム-祐巳・聖編(2-1):03/11/09 13:30 ID:n49y3Acv
一番近い校舎の中に逃げ込んだ祐巳と聖の二人は、三階まで階段を駆け上がると
次に廊下を走り出した。
男たちの仲間がいるかもしれないのに、校舎の中に逃げ込んだのは間違いだったか。
聖は一瞬そう後悔した。
しかし一年生が教室にいるはずのこの校舎は、主を失い何故かしんと静まり返っていた。

「聖さま!私やっぱり、お姉さまのところへ……!」

廊下の真ん中あたりまで来ると、急に祐巳が足を止め、聖に引かれていた手を振り解こうとした。

「駄目よ祐巳ちゃんっ」
「どうしてですか!」
「私たちまで捕まっちゃうわけにはいかないでしょう」

立ち止まった祐巳の腕を離してしまわないように、聖は手に力をこめたまま祐巳を説得する。

「そんなことっ。たとえ捕まっても、やっぱり私……お姉さまと一緒にいたかった!」
「祐巳ちゃん……」

祐巳の気持ちも分かるだけに、聖は言葉を詰らせ一瞬困惑した。
283ソドム-祐巳・聖編(2-2):03/11/09 13:32 ID:n49y3Acv
その時。
階下から人の気配が伝わってきた。
はっとする祐巳と聖。
しかし素早く立ち直った聖は辺りを見回し、側に大き目の清掃用ロッカーがあるのを
発見すると、その扉を開け祐巳を中に押し込んだ。
少しきついが、小柄な祐巳の身体はロッカーの中にすっぽりと収まる。

「私が引き付けるから、中で大人しくしてて。しばらく経って人の気配が無くなったのを
 確認してから外に出るのよ」
「聖さま……何を、おっしゃってるんですか……」

弱々しく尋ねる祐巳の耳に、「お前は上に行け!」という男の声が階下から微かに
聞こえてくる。

「後で会おうね」

聖は祐巳の瞳を見つめ微笑みながら優しくそう言い、祐巳の頬に軽くキスをした。
驚く祐巳の目の前で、ロッカーの扉が閉められる。
聖の姿はもう見えない。
そして、暗闇が訪れた。
284ソドム-祐巳・聖編(3-1):03/11/09 13:35 ID:n49y3Acv
ロッカーの扉を閉め、聖は廊下を走り出す。
祐巳を独りで残すのは心配だったが、あんな状態の祐巳を連れて逃げても
すぐに二人とも捕まってしまうのは目に見えていた。
ここはなんとか自分が引き付けるしかない。

心臓がドキドキと脈打っている。
後ろからは男の気配はまだ漂ってこない。あまり引き離し過ぎても意味がないのに……。
反対側の階段がある角まで辿り付いた聖が逡巡していると、後方から男の叫ぶ声が
聞こえた。

「おい、止まれ!」

聖は向こう側の階段を上がってきた男が銃口をこちらに向けるのを目の隅に捕らえながら、
角を曲がった。

(止まれと言われて止まるわけないでしょうに!)

男は一人だけだった。
とりあえず、あいつを祐巳ちゃんのいるロッカーから少しでも引き離さないと。
そう思いながら階段に足をかけた。
と、それと同時に、今自分が曲がったばかりの角の柱が、ビシっという音を立て微かに欠けた。
撃ってきた!
心拍数が飛躍的に跳ね上がる。弾が当たったらおしまいだ。

(志摩子、お願い。私のために祈っといて!)

聖は信心深い自分の妹の顔を思い出しながら、階段を駆け上がった。
285ソドム-祐巳・聖編(3-2):03/11/09 13:39 ID:n49y3Acv
聖は一気に屋上まで来ていた。
別の場所で朝礼でもしているのか、どうやらこの校舎に生徒はいないようだったし、
教室にも入れず途中の階の廊下で挟み撃ちになるよりはマシかと思ったのだが……。
かといって、この屋上で何ができるという訳でもないのだった。

舌打ちしながらきょろきょろと周りを見回した聖の目に、非常消火用のホースが収納してある
金属製のボックスがとまった。
確か何かの外国映画で、テロリストと対決する主人公がホースみたいなのを身体に巻きつけて
屋上から飛び降りるってのがあったっけ。
そう思い出し、屋上の端に駆け寄りフェンスから下を覗く。

「うわ。高っ」

こんなの降りられるわけないじゃん!
心の中でそう愚痴りながらも、ボックスの蓋を開ける。
のんびりと考えている暇はない。
あの男が途中の階も調べていたとしても、この屋上まで辿り付くのにそうは時間は
かからないだろう。

聖は素早く非常用ホースをガラガラと引き出し、男の仲間が残っているだろう中庭とは
反対の方へ引きずって行った。
286ソドム-祐巳・聖編(3-3):03/11/09 13:41 ID:n49y3Acv
「くそっ、何て女だ」

屋上に走り込んできた男は、フェンスを越えてだらりと下に延びたホースを目にすると、
諦めたようにそう呟いた。
フェンスから下を覗くが、もうそこには女の姿は無い。

あの女、私服だったところを見るとこの学校の生徒ではないらしいが、かといって
教師にも見えなかった。
一体なんなんだ。
とりあえずその疑問は横に置き、男は懐から無線機を取り出すと仲間に連絡した。

「俺だ。逃げられた。まったく、命が懸かってると人間何をするか分からねえな」

こんな高さから降りるなんて、火事場のバカ力か?
最後にそう呟くと、男は腹立ちまぎれにボックスに一蹴り入れ、階段を下りその場を後にした。
287ソドム-祐巳・聖編(3-4):03/11/09 13:43 ID:n49y3Acv
(ふう、引っかかってくれたか)

屋上の反対側の柱の陰にある隙間に隠れていた聖は、男が階段を下りていくのを確認し、
ほっと息を吐いた。

(あんなホースで屋上から降りられる女子大生がいるんなら、是非ともお目にかかりたいわ)

とりあえず、もうしばらくはここに身を潜めることにして。
なんとか下に降りなくては。それまで祐巳ちゃん、大人しくしててよ。

今日はたくさん走ることになるかもしれない。
そうも思った聖は、一人静かに呼吸を落ち着けることに専念し始めた。
288276:03/11/09 13:45 ID:n49y3Acv
以上です。

エロは男たちのそれっぽい会話と、聖さまの「ほっぺにちゅ」しかないんですが。
落ち着いてエロる時間がないというか、ムズい……。

例によって続きは全く考えてないので、よかったらどなたか続きよろしく。
289名無しさん@ピンキー:03/11/09 14:07 ID:NysTTsGe
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   < >>277-287
     `ヽ_っ⌒/⌒c     今スレ中に続編出るのかな・・・
        ⌒ ⌒
290名無しさん@ピンキー:03/11/09 14:17 ID:k8zLGqOR
まだやんの?
291名無しさん@ピンキー:03/11/09 14:51 ID:IS3sVVp9
今月のコバルト短編を確認してからつづきにとりかかろう、と決めた。
でも、夏休みの宿題はいつも最後まで大事にとっておくタイプなので、
危険な匂いがする…。

しっかりせな…しっかり…。
292名無しさん@ピンキー:03/11/09 15:01 ID:vuhSRcrP
>290
げ・・・元気・・・イッパイ・・・だぜ
293名無しさん@ピンキー:03/11/09 15:33 ID:lpweoZgf
>276
乙、聖さまかっこいいなぁ
294名無しさん@ピンキー:03/11/09 16:05 ID:o+NGAKNP
うまく繋げたな
ここからが大変だ
295名無しさん@ピンキー:03/11/09 21:58 ID:7aSP2FXz
>>291
そしてコバルト購入後は「年末の新刊読んでからSS書こう」と思ってしまいそうな罠。
いや、それは自分……_| ̄|○
296名無しさん@ピンキー:03/11/09 23:15 ID:5HyIEuIs
ソドム乙
次の職人さんは何やってくれるかな

黄薔薇続きまだかな
297名無しさん@ピンキー:03/11/09 23:34 ID:W7A9EmaT
>>291
>>295
ぼくなんか「原作で瞳子が祐巳の妹になってから投下しよう」とか思って
ずっとHDDの中に眠らせてるSSがいくつもあるよ(えろ非えろ問わず)。
もう勘弁してください緒雪さんw
298名無しさん@ピンキー:03/11/09 23:42 ID:S7q6qf5Y
令ちゃんはリバタチだろう。
聖さまは栞さんにはタチで蓉子さまにはリバだろう…。

そんなことをマジレズがいってみる

299名無しさん@ピンキー:03/11/09 23:57 ID:YoKUnVJb
>>297
祐瞳か?祐瞳なんだな?
待つまでもなく投下しる!
300名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:04 ID:WrbLiNKX
>297
時期を逸するとムザムザ埋もれさせることになるぞ。
いいから投下してしまえ。
301名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:07 ID:m6Z3vwGs
>>298
すまんリバってなに?
302名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:13 ID:uq0mHccp
>>301
リバーシブルのことじゃないか。
聖×蓉子でも蓉子×聖でも、どっちでもOKみたいな。
303301:03/11/10 00:14 ID:uq0mHccp
あ、リバタチってのは分からん。
だれか補足plz。
304名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:23 ID:uBfxKWo7
>>297
瞳子分がほしいです、投下してくださいお願いします。
305名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:27 ID:PJkYkg3J
>>303
リバでタチより。
両方OKだけど攻めよりってこと。
ついでにそれは百合というよりビアン系の用語だが。
306名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:39 ID:eb4llK+j
まあアレだな
ぶっちゃけ女の子同士の場合攻めはイけないわけだしな
リバーシブルくらいでなきゃ可哀想だろうw

そんなわけで漢前受けキボン
令ちゃんとか聖さまとかでひとつ
307名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:52 ID:PJkYkg3J
いやいや、そうとは限らんぞ。
というわけでやはり聖さまは攻めキボンヌー。
308名無しさん@ピンキー:03/11/10 01:03 ID:PQ4I1wBU
聖さまは受けw
309名無しさん@ピンキー:03/11/10 10:22 ID:BY8p/aLi
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/4035/avemaria_top.html
聖x祐巳はun doでも読むがいい
310名無しさん@ピンキー:03/11/10 15:26 ID:SHLD02Af
これこれ。URLなんてはるもんじゃないよ。
あなたの好きなそのHPの管理人さんに迷惑かかるかもしれないんだからさ。
21歳以上なんだから、弁えましょう。
311名無しさん@ピンキー:03/11/10 15:34 ID:eb4llK+j
じゃいっちょ荒らしてくるか
312名無しさん@ピンキー:03/11/10 17:27 ID:RZtWXBW1
>>311
やめれ
313名無しさん@ピンキー:03/11/10 17:39 ID:bJ+1J15B
>>309
みつかんねー
314名無しさん@ピンキー:03/11/10 18:29 ID:gF6AFNi+
某板ならURL貼っても何も言われない。
315名無しさん@ピンキー:03/11/10 21:42 ID:6nkIP4/7
と、直リンひとつでこういう風にいらん荒れ方をする事になるので、
>>309のヒトは反省すれ。
316名無しさん@ピンキー:03/11/10 22:39 ID:RZtWXBW1
原点に戻って祥子×祐巳キボンヌ
317名無しさん@ピンキー:03/11/10 22:42 ID:lU86IN7e
>>316
狂おしく同意
318名無しさん@ピンキー:03/11/10 22:44 ID:rSl2ri6Z
>316
原点は裕巳X祥子だと思っていたが違うのか
319名無しさん@ピンキー:03/11/10 22:46 ID:VZ5242/h
原点はやはり >316かと
320名無しさん@ピンキー:03/11/10 22:51 ID:E3Owpm4O
最近は祐巳×祥子をプッシュするよー

妹に教えたテクで今度は自分がイかされて..
321名無しさん@ピンキー:03/11/10 23:20 ID:OiRz0q66
黄薔薇の続き早くきぼんぬ
322名無しさん@ピンキー:03/11/10 23:26 ID:eb4llK+j
>>321
急かすなよゆっくり茶でも飲みながら待とうぜ
           ヌクヌク
       ∧_∧
    _ ( ´∇`)  ∬_     ほら
   |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 \
  ./..\\           \
 /※ \|=================|
 \ ※ ノ ※ ※ ※ ※ ※ \
   \ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※\
    \ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※.\
     """"""""""""""""""""""""""
323名無しさん@ピンキー:03/11/10 23:32 ID:Q0jYe60z
黄薔薇はいいよな…。
続き待ちの作品がいくつかあってさ……。
ウワアァン。

ところでコバルトの発売日って、もう来週だっけ?
324名無しさん@ピンキー:03/11/10 23:53 ID:AFIlh/Aw
うん、来週の火曜日。
325名無しさん@ピンキー:03/11/11 00:48 ID:OHeUzS7A
ふと黄薔薇SSなど書いてたりしても、漏れなんかは本来メガネ×七三派だったり。

『ちょ…ちょっと。そんな携帯のレンズなんかで映されるなんて…心外ね』
撮るのは好きだけど、撮られるのはちょっとね。と、普段から公言している蔦子にとって、
よりにもよってこんな姿を撮影されるなどは羞恥以外の何物でもなく、
真美に向けて放ったそんな余裕ぶった言葉も、
赤くなった頬のままでは、かえって彼女の冷笑を買うだけだった。
『ふふっ。カメラにこだわりのある蔦子さんらしいわね。でもね?』
そう言いながら、真美はご自慢の携帯電話のレンズを蔦子のあらわになったふとももに向けた。
『…な…何よ…』
自分のこんな姿を目の当たりにして、ばかにするでもなく、そして嫌悪感を示すでもなく、
微笑み混じりでカメラに収めようという真美の真意を測りかねて、
蔦子は精一杯の虚勢を張ったまま、彼女の瞳を見詰め返した。
『そりゃあ、蔦子さんが使うようなちゃんとした写真は撮れないけどね』
そう言いながら、真美は着衣を乱したままの蔦子の姿をぱちりと収める。
『…これだったら、撮った写真をすぐに他の誰かさんに送っちゃえたりするのよねえ?』
その言葉にメガネの奥の目を見開いて驚いた蔦子の顔に、真美はすかさず撮影ボタンを押した。
『コレはコレで便利なのよね?おわかり?写真部のエースさん』

…みたいな、真美たんリードのメガネ責めみたいなSSキボンヌ!キボンヌダッテバサ!
同 士 は い な い の か ? コドクダナ…。
326名無しさん@ピンキー:03/11/11 01:14 ID:SoyOet3R
プゥ。

すまん。屁がでた。
327名無しさん@ピンキー:03/11/11 01:18 ID:VwaF6u6k
>>325
うわっ
なんか同志になってしまいそうだ(*´д`*)ハァハァ
328名無しさん@ピンキー:03/11/11 01:32 ID:jy9EdGs4
>>325
顔に撮影ボタンを押してどうするw
>>326
臭い
>>327
裏切るのか
329名無しさん@ピンキー:03/11/11 08:51 ID:/CfwWCxH
それよりも「蔦子さんが使うようなちゃんとした写真」に突っ込みを入れるべきかと
330名無しさん@ピンキー:03/11/11 09:07 ID:AsS47V/d
>>329
わかってねえな
写真の使い道なんてひとつしかねえだろうがよ

というわけで裏切りそうになるまえに黄薔薇分を補給したい
331名無しさん@ピンキー:03/11/11 12:23 ID:sHEs8k8z
>>241の続きを投下します。
332「打ち上げ」(3-1):03/11/11 12:24 ID:sHEs8k8z
「もしもーし。由乃さーん」
「あ」

ぼんやりしながらニヤニヤし始めた由乃さんに声をかけると、やっと意識がこちらに戻って
きたようだ。

「今、令さまのこと考えてたんでしょ。でもいいなぁ、由乃さんと令さまはそこまでいってるんだ」
「ふふん、いいでしょ。祐巳さんも頑張りなさいよ」

羨ましい。祐巳は素直にそう思った。自分も祥子さまとそこまでの関係になれたらなあって。
もちろん無闇やたらとそういう関係になりたいわけではないけれど、でもお互いに好きなら、
やっぱりそこまでいくよねって、そう思うのだ。

「でも祐巳さんもそうだけれど、志摩子さんのところもねぇ」
「志摩子さん?」

話題の主である志摩子さんの方を見ると、彼女は穏やかな表情で静かにお茶を飲んでいた。

「お互い好き合ってるのは分かってるんでしょうから、乃梨子ちゃんとさっさとゴールイン
 しちゃえばいいのに」
「うーん。まあでも、あれだけ仲いいんだから、そのうちなんとかなるんじゃない?」

祐巳のその言葉を聞くと、由乃さんはビシッと指を一本立てて、「甘いわ祐巳さん!」と
勢いよく言い放った。

「ロザリオの授受だけでも、あれだけぐずぐずしてた二人なのよ。結局また誰かが背中を
押してやらないと、一線を越えられないのよ」

まったく世話が焼ける、なんて由乃さんは口の中でぶつぶつ言っている。
でもまさか……。
333「打ち上げ」(3-2):03/11/11 12:26 ID:sHEs8k8z
「由乃さん、まさか。二人の背中を押すつもりなの?」

そう聞いた祐巳に、由乃さんは「何言ってるの」というような視線を寄越しこう言った。

「押すわよ、もちろん。あと祐巳さんの背中もね」
「ええーーーっ!」

由乃さんが「誰かの背中を押す」。それは、押された方は空の彼方まで飛んでいって
しまうのではないかと心配になってしまう、それくらい強烈なイメージを伴って聞こえてきた。

「でも祐巳さんはともかくとして。こういうアダルトチックな話題の場合、志摩子さんの背中って
 どうやって押せばいいものやら」
「そうだね……。志摩子さんにそういう話って……なんだかしづらくない?」
「うーん。やっぱりそうよねえ」

眉間にしわを寄せ、うーんと唸る由乃さん。
そんなに悩むなら、無理して押してくれなくてもいいんだけど。志摩子さんだけでなく、自分の背中も。
祐巳は喉元まで出かかったその言葉を、すんでのところで飲み込んだ。

そして祐巳がそんなことを思っている間にも、由乃さんは何かを思い付いたようで。
一瞬ニヤっと唇の端を上げたかと思うと席から立ち上がり、ちょうどお茶を入れに席から立っていた
乃梨子ちゃんに声をかけた。

「ちょっと、乃梨子ちゃん」

どうやら由乃さんは、背中を押すターゲットを志摩子さんではなく乃梨子ちゃんに絞ったらしい。
まあ、志摩子さんを交えて過激な話っていうのはかなり想像しにくいし。
由乃さんに捕まってしまった乃梨子ちゃんには悪いけれど、妥当な選択だと祐巳は思った。
334「打ち上げ」(3-3):03/11/11 12:29 ID:sHEs8k8z
「なんでしょう、由乃さま」

丁度自分の紅茶を入れて戻るところだった乃梨子ちゃんは、そのまま祐巳たちのテーブル
までやって来た。

「まあまあちょっと、ここへ座ってちょうだい」
「はあ」

乃梨子ちゃんは祐巳たちの正面の椅子に腰を下ろし、手に持っていた紅茶をテーブルに置いた。

「乃梨子ちゃんって、志摩子さんのこと好きなのよね?」
「え。……ええ、まあ……好きですけど」

乃梨子ちゃんが向かいの席に落ち着くやいなや、由乃さんは何の前置きもなくいきなり
本題を切り出した。
そして由乃さんの言葉にさすがに少し驚いたような乃梨子ちゃんは、由乃さんの質問の真意を
計りかねるというように、やや曖昧に頷いた。

本当は志摩子さんのことが大好きなはずなんだけど。
由乃さんが何を企んでいるのか分からないので、とりあえずは慎重に返事をする作戦なのだ、きっと。

「やっぱり好きよねえ。で、昨日の夜は部屋で二人っきりだったわけだけど。志摩子さんと
何かした?例えばキスとか」

どこまでもストレートな由乃さん。

「……えっと。そのようなことは、何もしてませんけれど」
「ダメじゃない!志摩子さんを押し倒すなりなんなりして襲わなきゃ!!」
335名無しさん@ピンキー:03/11/11 12:30 ID:2npJeVlD
>309
un doってどこだ… 外道verってどこだ… _| ̄|○
336「打ち上げ」(3-4):03/11/11 12:31 ID:sHEs8k8z
ぶっ!
横で聞いていた祐巳は、飲みかけていた紅茶を吹いた。
「襲わなきゃ」って!そうまでしてさせたいのか、由乃さん。
祐巳は慌てながらもハンカチを取り出し、濡れた口元とテーブルを拭いた。
乃梨子ちゃんはというと、驚きの表情を浮かべて固まっている。

「いい、乃梨子ちゃん。向こうが積極的に出るのを待ってるんなら、それはダメよ。
なんたって相手はあの志摩子さんなんだから。乃梨子ちゃんの方から一歩を踏み出さないと、
いつまで経っても進展なんてしないわよ。ここは強気にいきなさい!私が許すわっ」

熱く語りまくる由乃さん。
そして乃梨子ちゃんは、話の方向性が見えてきたのだろうか。落ち着いた口調で由乃さんに
こう言った。

「あの。人のことより、由乃さまの方はどうなんですか」

乃梨子ちゃんは自分たちのことから話題をそらそうと、由乃さんに切り返した。
でもね乃梨子ちゃん、その戦法は由乃さんには通用しないよ。

「うちは昨日もエッチしたし、今夜もするわよ」

平然と返す由乃さん。ああやっぱり、と祐巳は思った。へえ、今夜もするんだ……って、ええっ!?
由乃さん、さりげなく凄いことを宣言している。

「…………そうなんですか」

そしてそれを聞いた乃梨子ちゃん。
そうなんですか、って。言葉だけ聞くと、いつもの冷めた乃梨子ちゃんの反応に思えるけれど。
見ると乃梨子ちゃんは、スティックシュガーと間違えたのか、紅茶にタバスコを入れようとしている。
あーあ、思いっきり動揺してるでしょ。
337「打ち上げ」(3-5):03/11/11 12:32 ID:sHEs8k8z
「まったく。祐巳さんも乃梨子ちゃんも、不甲斐ないわ」

由乃さんは「しょうがないわねぇ」という風に腕を組み、椅子の背もたれにもたれかかった。
そして「ふう」、と一息つくと、祐巳と乃梨子ちゃんに向かって、おもむろにレクチャーを始めた。

「いい、祐巳さん、乃梨子ちゃん。今の流行は『年下攻め』。これなのよ」

そりゃあ、あなたのところはそうでしょうけど。祐巳はそう思ったが、口にはしなかった。
乃梨子ちゃんの方を見てみると、微妙な表情で固まっている。
彼女もきっと、祐巳と同じことを思っているに違いない。

「『誘い受け』っていう手もあるけど、これは高度な技だから、初心者にはオススメしないわ」

由乃さんはノっている。祐巳にも乃梨子ちゃんにも止められない。
そしてそんな固まる二人のことは気にもせず、由乃さんは固めたこぶしをダンッとテーブルに
振り下ろし、ただ呆然と由乃さんの話を聞くだけの祐巳と乃梨子ちゃんに向かって気合いを
入れた。

「とにかく!今夜は最後のチャンスなんだからっ。頑張ってよ、二人とも!!」
338「打ち上げ」(4-1):03/11/11 12:34 ID:sHEs8k8z
頑張って、って言われてもなぁ。
乃梨子はベッドの上に寝転がりながら、ひとり密かに溜め息をついていた。

(でも、確かに今夜が最後のチャンスだよね)

姉妹ごとに割り当てられた二人部屋。志摩子さんは自分のベッドの上に座り、静かに髪を梳かしている。
乃梨子はそんな志摩子さんの様子を、さっきからこっそり伺っていた。
そして由乃さまの言葉を思い出しては、今日ここで自分の気持ちにケリを付けるべきかどうなのか、
自分のベッドの上でごろごろしながら思い悩んでいたのだ。

しかしそれもここまでだ。
乃梨子はやっと、「いつまでも行動を起こさずにウジウジしているのは自分らしくない」と
結論を出し、「やっぱり言うなら今しかない」と心の中で自分に活を入れた。
そして自分を励ますように勢いをつけて起き上がると、意を決して志摩子さんに話し掛けた。

「あの、志摩子さん。ちょっと大事な話が」

突然真剣な眼差しと声音でそんなことを言い出した乃梨子に、志摩子さんはほんの少し驚いたようだ。
しかしすぐに気を取り直すと、髪を梳かしていた手を止め頷きながら返事をした。

「大事な話?いいわ、何かしら」

そう言い手に持っていた櫛を脇に置き、乃梨子を誘うように志摩子さんは一人分のスペースを
空けてベッドの上に座り直した。
それを見て、乃梨子は緊張しつつも志摩子さんの隣に並んで腰を掛ける。
志摩子さんはただ静かに、乃梨子が口を開くのを待っている。

「あのさ、志摩子さん」

この先を言ってしまったら志摩子さんに嫌われてしまうかもしれない。
乃梨子はそう思ったが、今更後に引く気は更々なかった。
339「打ち上げ」(4-2):03/11/11 12:37 ID:sHEs8k8z
「女の子が、同じ女の子のことを好きになるのって……どう思う?」
「え?」

予想外の話だったのだろう。志摩子さんは乃梨子がどういう意味で言っているのか分からないと
いうような表情になって、乃梨子のことを見つめている。
やっぱりハッキリ言うしかないか。

「あのですね。私、志摩子さんのことが……好きなんです」

乃梨子は志摩子さんの目を見つめ返して、自分の気持ちを伝えた。
そして乃梨子の言葉を聞いた志摩子さんはさすがに驚いたようで、言葉を詰らせたように
固まっている。

「……やっぱり、変、かな?」
「乃梨子……」

志摩子さんはやっとのことでそう呟いたが、続く言葉はなかなか出てこなかった。
それは短い間のことだった。それでも乃梨子はその僅かな沈黙にも耐えられず、志摩子さんから
少し目をそらし、二人分を一人で喋ろうとするかのようにあれこれと自分の気持ちを話し出した。

「自分でもちょっとおかしいかなーって、思ってたんだよね。志摩子さんのこと見るたびに
ドキドキしちゃったりとか」
「乃梨子、あのね……」

志摩子さんに名前を呼ばれたが、乃梨子は自分の言葉を止められなかった。

「はじめはきっと、志摩子さんがあんまり綺麗だから、それでドキドキするんだと思ってたんだけど。
でも段々、それだけじゃないんじゃないかなあって、自分でも分かってきて」
「乃梨子」
「昨日の夜なんか志摩子さんと二人きりだと思ったら、なんだか落ち着かなくてよく眠れなかったし。
自分でも変だと思うんだけど、そう思えば思うほどなんだか止められなくって。やっぱり私少しおかし――」
340「打ち上げ」(4-3):03/11/11 12:39 ID:sHEs8k8z
止まらなくなった言葉の途中で。
突然志摩子さんに自分の手をそっと握られ、驚いた乃梨子は言葉を切り口をつぐんだ。
乃梨子が顔を向けると、志摩子さんは握った手をそのままに乃梨子のことをじっと見つめている。
刹那の間そうして見つめあった後。志摩子さんは口を開いた。

「私も乃梨子のことが好きよ」

志摩子さんは、真剣な眼差しでそう言った。
しかし自分の想いがすんなり受け入れられるとは思っていなかった乃梨子の頭には、
嬉しさよりもまず疑問の方が先に浮かんできた。

(それは……嫌われてるなんて思ってはいなかったけど)

でも自分の「好き」と志摩子さんの「好き」は、微妙に違ってるのではないか。
そう思った乃梨子は、自分の考えを口に出した。

「えっと。私が言った好きっていうのは、人として好きっていうのも勿論あるんだけど、
それだけじゃなくってですね……」
「分かってるわ」

え?と思う乃梨子の目の前で、志摩子さんは静かに目を閉じた。
それを見た乃梨子は、「こういう場面、ドラマや漫画で見たことあるかも」と頭の中で思った。
乃梨子の方に顔を向け、じっと目を閉じている志摩子さん。
これってやっぱり……キス待ち状態!?

「志摩子さん、あ、あの……」

思いがけない展開に動揺し、乃梨子が小さく声を出すと、志摩子さんは乃梨子の手を
握っていた手に少し力を込めた。
そしてその手に志摩子さんの温かみを感じた乃梨子は、動揺していた気持ちを抑え一瞬で
覚悟を決めた。
341「打ち上げ」(4-4):03/11/11 12:47 ID:sHEs8k8z
緊張した身体を志摩子さんの方に寄せながら、乃梨子も目を閉じた。
そして――そっと唇を重ね合わせる。
初めて触れた志摩子さんの唇は、とても柔らかかった。

唇を合わせていた間は時間の流れがとてもゆっくりと感じられた。
しかしいざ離れてみるとそれはとても短い時間だったということが分かり、乃梨子にはそれが少し不思議だった。
目を開いた乃梨子の瞳に、少し頬を赤く染めた志摩子さんの顔が映る。

(……キスした後って、どんな顔すればいいんだろ)

破裂しそうなほどに高鳴る心臓と、熱くなる身体。そして志摩子さんに受け入れられた自分の心を、
乃梨子はまだ持て余していた。

「志摩子さん……」
「乃梨子、ありがとう……。あなたの気持ちが聞けて嬉しいわ」

そう言った志摩子さんはしかし、少し寂しげな微笑みを浮かべて言葉を続けた。

「私の気持ちも分かってくれていると思っていたのだけど。でもやっぱり私は、いつも少し
言葉が足りないようね。あなたのことを苦しめてしまったかしら……」
「そんなことないっ」

志摩子さんは全然悪くないのに。
そう言う志摩子さんのことがいじらしく感じられて、乃梨子は思わず志摩子さんのことを抱きしめてしまった。
そして志摩子さんの鼓動を胸に感じながら、自分の気持ちを全部話してしまおうと乃梨子は決意した。

「私、志摩子さんにキスとかこういう事とか……もっと先の事とかもしたいって、そんな風にも
思ってたんだけど……。それでもまだ私のこと、好きって、言ってくれる?」
「どんな乃梨子でも、私は好きよ……」

その言葉を聞いた乃梨子は、志摩子さんを抱きしめた腕にさらに力を込めた。
342「打ち上げ」(4-5):03/11/11 12:53 ID:sHEs8k8z
腕の中に志摩子さんの身体の温かさを感じながら、そのままベッドに押し倒す。

「志摩子さん……」

乃梨子はベッドの上で、自分の下に横たわり目を閉じている志摩子さんと夢中で唇を
合わせた。

ぎこちなく、自分の舌で志摩子さんの唇を開かせる。
志摩子さんとの距離がまた一歩近付いたことを実感し、乃梨子の心は高揚していた。
ディープキスの経験などなかったが、口付けは自然に熱を帯び始める。

そして志摩子さんの胸にそろそろと手を延ばすと、寝巻きの上からではあるが、柔らかく温かい
その胸の感触が、確かに手のひらに感じられた。
志摩子さんのことを喜ばせたいけど……。さすがにこの後、上手くできるかどうか。
こんなことは初めてだった乃梨子は、高揚した心とは裏腹に、身体を上手く動かすことが
できないでいた。

そんな逡巡を心中に抱え、乃梨子が身体を少しずらそうと脚を動かしたその時。
志摩子さんの唇から「んっ」と小さな吐息が漏れた。
志摩子さんのその声に乃梨子は一瞬「どうしたんだろう」と思ったが、もしかしてと
思い当たり、志摩子さんの脚の間に入り込んでいた自分の片脚を、志摩子さんの秘所に
押し当てるようにして軽く上下に動かしてみた。

「……ぁっ!」

志摩子さんの唇から、また声が漏れた。目が閉じられたその顔は、少し切なそうに眉が
寄せられている。乃梨子の脚の動きに合わせて、志摩子さんは確かに悶えていた。

(やっぱり気持ちいいんだ……)

そう確信した乃梨子は、志摩子さんの背中に両腕を回し軽く腰を抱えるようにすると、
思い切って脚の動きを激しくした。
343「打ち上げ」(4-6):03/11/11 12:59 ID:sHEs8k8z
「やっ……乃梨子……っ!」

志摩子さんの息遣いが激しくなり、乃梨子が脚を押し当てる度に、悩ましげに身体をくねらせている。
このまま志摩子さんを最後まで……。
そう思って脚で志摩子さんの腰をゆすっていると、悶えた志摩子さんの脚が僅かに跳ね、
乃梨子の脚の間に入る形になった。

「あっ!」

そのはずみで志摩子さんの脚に自分の秘所を刺激され、攻めることに夢中になっていた乃梨子は
自分が感じた快感に驚き、思わず声をあげた。
突然の乃梨子の声に驚いたのか、志摩子さんが今まで閉じていた目を開く。
志摩子さんと目が合った。
とろんとした眼差しで見つめあった二人は、その瞬間お互いの意図が分かったような気がした。

志摩子さんが脚を少し立てるようにし、乃梨子の両足の間に自分の片脚を挟み込む。
それを合図にしたかのように二人は互いを抱きしめ深い口付けを交わし、乃梨子は再び志摩子さんの
秘所を自分の膝で責め始めた。
そして同時に志摩子さんの立てた脚のももの辺りに、自分の秘所を押し当てるようにして
腰を動かすと、あっという間に下腹部に熱い快感が沸き起こってきた。

「あっ……志摩子さん、んっ」
「乃梨子…はぁっ、ぁっ」

互いの脚で、互いの敏感な個所を刺激する。
時間と共に二人の息遣いが激しくなり、徐々に高まる快感に顔を歪ませた。
自然と脚と腰の動きが速くなる。
そして訪れた絶頂の予感に息を飲み、身体を震わせ――きつく抱きしめあいながら、二人は共に果てた。
344331:03/11/11 13:00 ID:sHEs8k8z
続きは週末までには。
次回で終わります。
345名無しさん@ピンキー:03/11/11 13:06 ID:TYZ1Y0WC
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
途中からだけど生で見れた。
週末楽しみにしてます(*´Д`)
346名無しさん@ピンキー:03/11/11 13:08 ID:dzTn1+iL
乙!最高
乃梨子と一緒にドキドキした
347名無しさん@ピンキー:03/11/11 19:11 ID:X5rK5kLW
>>344
マジ最高!
(´д`;)ハアハア。
348名無しさん@ピンキー:03/11/11 19:28 ID:DWI3feJc
>344
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

黄薔薇に続き白も最高!次は紅? 期待してます。
次回で終わりなんて言わずに、ぜひ続編も。
349名無しさん@ピンキー:03/11/11 19:50 ID:gs9VlYvF
>>344
乙ー。
なんとなく本物っぽい文章だし、話もおもしろかったよー!
350名無しさん@ピンキー:03/11/11 20:57 ID:xooYBDs7
>>325の続きマダー?
351名無しさん@ピンキー:03/11/11 22:57 ID:9RSwGqZz
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>332-343
     `ヽ_っ⌒/⌒c     乱交なしのオムニバス?
        ⌒ ⌒
352名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:25 ID:/xt8DqEE
ちょっと聞きたいんだが、
薔薇=ホモ だったら
百合=レズ ではないのですかい?
百合≒レズ なのか?
353名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:27 ID:WaMGjYy9
>>352
そんな議論でスレを消費したくないので別スレで聞いてくれたまえ。
354名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:32 ID:6OZqQfdY
百合とビアンのチガイについては各自でググって呉れ給え
ところで薔薇は匂うが百合は香るらしいぜ
355黄色い薔薇 1:03/11/12 04:37 ID:J7jWcPn0
トイレの個室から出ようとしたその瞬間、自分の最愛の姉の名前を耳にして、由乃は思わずドアにかけた手を止めた。複数の明るい声と元気な足音が耳に入ってくる。
彼女たちは個室に入るわけでもなく、そのままペラペラと喋り始めた。
どうやら用を足す気はないらしい。髪でも梳かしにきたのだろう。

「えーっ!!やっぱり令様は受けよー。」

・・・・受け???・・・・って何?

聞きなれた名前と聞きなれない言葉の取り合わせに、由乃は何だか気になって便座に再び腰を下ろした。

「そう?私は令様×祥子様一押しだけど。なんと言っても見た目が王子様とお姫様って感じで麗しいんだもの〜〜。やっぱり令様は攻めよ。王子様攻め。」
「あーわかる。令祥いいよね〜。祥子様って、あまり同級生に親しくしてらっしゃる方が少ないっぽいけど、でも令様には心許していらっしゃる御様子で萌えよね!!」
「文化祭のリハーサルで令様と踊ってらっしゃった時、お似合いだと思ったもの。」

よくわからないが、会話の流れからして、少女達(たぶん、令や祥子を「様」と呼んでいる辺り、由乃と同じ一年生であろう。)はどうやら、令と祥子をお似合いだといってときめいているらしい。

・・・何でそこで令ちゃんの相手が祥子様なのよ。

何やらそれが由乃には面白くない。
しかし、そんな由乃の感想などおかまいなしに、少女達は萌え話を続ける。

「確かに祥子様相手なら令様も攻めになるかもしれないけどさ、私は黄薔薇様×令様だからさ、やっぱり受けがいいんだよね〜。」
「ああ、令様、黄薔薇様に尽くしまくってらっしゃるものね。」
「この前も、一緒に相合傘で帰っておられたわよ。勿論傘は令様が持っていた。」
「きゃ〜ラブラブですわね。萌え〜。」

・・・・そりゃ、身長から言っても令ちゃんが傘を持つでしょうよ。

相合傘だって単にどっちかが傘を忘れただけの話であって。『ラブラブ』という程の事か?
356黄色い薔薇 2:03/11/12 04:47 ID:J7jWcPn0
「でも、やっぱり私相手が黄薔薇様でも令様は攻めがいいなあ。・・・こう・・・マダムとたらしって感じの!!」
「確かに、それはそれで萌えだわ。」
「なんかさー、令様って足の裏まで舐めてくれそうでいいわよね〜。」

その発言にきゃーやだーときゃっきゃと少女達は無邪気に嬌声をあげた。

「でも実際、今まで言った薔薇カプの中で、一番ありえそうだよね。」

あるかいっ!!と由乃が突っ込みを心の中でいれた次の瞬間、一人の少女が聞き捨てならない事を言った。

「私、結構あの二人が人気の無い所で二人っきりでいるのよく見るよ。」
「やだー。それ本当?あやしー。」
「本当本当、こう、手なんか握っちゃって、凄く真剣な感じだった。」
「まあ!!じゃあ公式?」

驚愕のあまり硬直している由乃の耳に、更に無慈悲な言葉が耳に入る。

「でも、誰も令×由乃萌えとは言わないのね。」
「う〜〜ん。祐巳祥と一緒で、あんまり王道って萌えないんだよね。」
「突っこみようないしね。」
「それにあそこは、何か近親相姦はいってない?私近親ダメなんだ・・・・。」
「あっわかるわかる。あそこは純粋に姉妹であって欲しいよね。その方が美しい。」
「うん、カップルとして考えると・・・ちょっと気持ち悪いかも。」

少女達は、令由ってなんか語呂も悪くて言い憎いしねえ、と訳の解らぬ結論を下し、白薔薇様は受けか攻めか、と三年生に話題を移しながら、せわしなくトイレを去っていった。
由乃は少女達がトイレを去った後も、個室の便座にすっと腰を下ろしたままだった。

「気持ち悪い・・・・か。」

自分の気持ちをしったら、やはり令も、そう思うのだろうか。
357名無しさん@ピンキー:03/11/12 05:33 ID:VquqQu7h
sage
358名無しさん@ピンキー:03/11/12 06:32 ID:GaiwjuwE
あ、おもろい
359名無しさん@ピンキー:03/11/12 06:47 ID:mQt9BcK3
>>355
続きを書いて下さい。お願いしまつ
360名無しさん@ピンキー:03/11/12 07:22 ID:Y8Gb26D7
ネタなのかシリアスなのかわからなくなりますたw
でもおもろいので続きもがんがって!
361名無しさん@ピンキー:03/11/12 08:37 ID:/UGh4Qxt
それでいいのかリリアンの生徒w
362名無しさん@ピンキー:03/11/12 09:54 ID:iYiEPDaa
これで令が由乃の知らない所で
ほんとに祥子やでこ様とアレな関係だったら激しく燃える。
363名無しさん@ピンキー:03/11/12 11:51 ID:Qf1q1Ju3
最初の「えーっ!!」で吹き出してしまったじゃないかw

続き楽しみに待ってますよー
364名無しさん@ピンキー:03/11/12 12:38 ID:2hIZtdF/
38 名前:イラストに騙された名無しさんsage 投稿日:2003/11/12(水) 01:00 ID:J8DvdMqu
ちょっといやらしげな話題だけど。
「レイニーブルー」、P173L1の三奈子さまのセリフ
「妹にはしないことまで、していたみたい」
この、妹にはしないことって何?
それを考えると、もう胸の鼓動はドキドキ、目先はクラクラ。
365名無しさん@ピンキー:03/11/12 16:11 ID:1vHjY3iG
リリアン生がどこかのネットのマリみてサイトの掲示板みたいな話してておもしろかった。
ほんと、ネタなのかシリアスなのか…どちらにでも持っていけるなw
366名無しさん@ピンキー:03/11/12 17:49 ID:6RWmKqfN
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>355-356
     `ヽ_っ⌒/⌒c     いっそ続きもトイレで・・・とか。
        ⌒ ⌒
367名無しさん@ピンキー:03/11/12 18:21 ID:D5EHDGEr
>>352
定義は人によって違うから君の心の中で好きに決めたまえ。
368名無しさん@ピンキー:03/11/12 18:33 ID:6qmVHWD0
>>366
ソレだ
369名無しさん@ピンキー:03/11/12 19:54 ID:C1loSJ8T
>>368
(・∀・)イイ!!
370名無しさん@ピンキー:03/11/12 22:32 ID:vgGbMou0
>356
ラストでビシッと締めるねぇ
371名無しさん@ピンキー:03/11/12 22:35 ID:CqHbmpIp
>>356
白薔薇さまは受け
372名無しさん@ピンキー:03/11/12 23:58 ID:zaPhHAS7
聖さまは攻め。
そして蓉子さまは誘い受け。
373名無しさん@ピンキー:03/11/13 00:20 ID:DVFkkcOl
>>372
漏れ的にはむしろその逆で! リバ可!
374名無しさん@ピンキー:03/11/13 00:20 ID:zyAZ7mtd
黄薔薇@らぶほの続きもキボンキボーン!
375名無しさん@ピンキー:03/11/13 00:21 ID:iziVJq65
祥子をおもちゃのように扱う聖さま&そうと知りつつも
聖さまのテクニックに溺れる祥子きぼん
376名無しさん@ピンキー:03/11/13 00:46 ID:aId+Tgxa
>>375
様々な思惑を互いに隠しつつも、愛などは無い。
これだけは確かだったはずの二人…。
それでも快感を貪ろうとする身体は止められない。
そして交錯する想い…

「ああっ、祐巳ちゃん!!」
「あ…うぅん!…祐巳…」

刹那の後、思わず顔を見合わせる二人…。
377名無しさん@ピンキー:03/11/13 00:47 ID:uNJCZ9ef
いまいち
378名無しさん@ピンキー:03/11/13 00:59 ID:O0o2BpBP
素晴らしい
379名無しさん@ピンキー:03/11/13 01:30 ID:Py6nfBkK
…ところで、スレ移行しても保管庫が更新されてないのは心配だな。忙しいんだろか。
こっそり応援しとこう ヽ(゚д゚)ノ ガンバレー
380名無しさん@ピンキー:03/11/13 01:39 ID:uNJCZ9ef
保管庫の人の苦労に報いようとそれとなくリクエストを求めたがあっさりスルーされたことがある(涙)。
「聖さまは受け」で書いてみようかしらんw
381名無しさん@ピンキー:03/11/13 05:21 ID:Au49YD2i
書こうという、その気持ちが大切
382名無しさん@ピンキー:03/11/13 08:21 ID:3poda3OK
結局聖さまは受けと攻めのどっちなんだよヽ(`Д´)ノ ウワァァァァァァン!!!
383名無しさん@ピンキー:03/11/13 11:22 ID:qK/40JfM
これだけは確か。 ユ キ チ だ け は 受 け
384名無しさん@ピンキー:03/11/13 14:07 ID:7QhXu3gA
受け攻めなんて個人の趣味でいいじゃん。
女子高生みたいな事言うなよ。
385名無しさん@ピンキー :03/11/13 15:24 ID:wrDUY3XF
まぁ、いいじゃないか。それぞれに思いありさ。
386名無しさん@ピンキー:03/11/13 16:36 ID:NFrrn65k
受けも攻めもどっちでもいいけど作品キボン!
387名無しさん@ピンキー:03/11/13 17:36 ID:u8a/OfKQ
黄薔薇の作品たちの続きは…?
待ってまつよ!・゚・(ノД`)ノ・゚・。
388名無しさん@ピンキー:03/11/13 19:54 ID:0/eITApU
>>379
そういや前「アク禁に巻き込まれた」って書き込みあったな。
また巻き込まれてたりするのかもしれん。
ヽ(゚д゚)ノ ガンバレー
389名無しさん@ピンキー:03/11/14 00:27 ID:DK9GtIs6
>>356
>「う〜〜ん。祐巳祥と一緒で、あんまり王道って萌えないんだよね。」
一般生にも祥子さま受けとバレてるのかw
390名無しさん@ピンキー:03/11/14 01:08 ID:vbKprFz1
祐巳にクンニをせがむ祥子さま(;;´Д`)きぼん
391名無しさん@ピンキー:03/11/14 01:36 ID:np6eOAgf
バカ。茶、噴いちまったじゃねーか。
392名無しさん@ピンキー:03/11/14 21:25 ID:9dTtgqof
376タンの妄想に萌えて聖祥書きました。
後で落とします。

393名無しさん@ピンキー:03/11/14 21:42 ID:OMtmmPit
キテ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
394名無しさん@ピンキー:03/11/14 22:45 ID:v5CPO526
スキニシテ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
395名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:09 ID:HcHj0uBH
落とします〜。
聖祥子です。ちょっとだけ鬼畜。
396聖祥1:03/11/14 23:11 ID:HcHj0uBH
 薔薇の館に忘れ物をしたのを思い出したのは、マリア像の前を通り過ぎようとしていた時だった。
 急に立ち止まった私を、蓉子は不思議そうに振り返る。
「どうしたの、聖?」
「ん、あ、忘れ物」
 数歩先を歩いていた祐巳ちゃんと由乃ちゃんも歩みを止めた。
 大したものじゃないから明日にしようかと思いかけていたけど、不思議そうにこちらを見詰める祐巳ちゃんの顔を見返していたら、なんとなく一人になりたい気分になった。
「ちょっと、取って来るわ。みんな、先帰ってて」
「なんなの? 待ってるわよ」
「いーよ。ほら、バスすぐ来るし。じゃ、ごきげんよう」
「あと5分はあるから、走れば間に合いますよ、白薔薇さま」
 祐巳ちゃんの声が、私の背中を引き止める。
「鞄持ってましょうか?」
 私は、くるりと回れ右をすると、いつものように可愛い彼女をハグする。
「ぎゃう!フガフガっ!さまっ!」
「そっか〜、祐巳ちゃんはそんなに私と別れるのが辛いかー。う〜ん、ういやつういやつ」
「そんなんじゃありませんって!」
「今日は、祥子もお茶会に来なかったし。祐巳ちゃんは寂しいんだね。でもね、私も二十四時間君にかまっているわけにはいかないんだよん」
 目を白黒して腕の中で暴れる祐巳ちゃんをしばらく堪能したあと、私は祐巳ちゃんを開放してあげた。へたり込みそうになる祐巳ちゃんを、令がさっと後ろから支える。瞬間的に由乃ちゃんの目が釣り上がるのを見届けてから、私はみんなに背を向けた。
「じゃ〜ね〜、明日は一緒に帰ろうね、祐巳ちゃん」
 祐巳ちゃんの弱々しい抗議の声を背中に聞き流しながら、私は元来た道を薔薇の館へと引き返して行った。
397名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:13 ID:/4XebKae
ハグいうなw
398聖祥2:03/11/14 23:18 ID:HcHj0uBH
 薔薇の館の古いドアを開くと、私は靴を脱いで中に入った。
 靴下に直接伝わる床の冷たさに身震いしながら、階段を上る。階段がきしむ音は、上靴を履いている時よりひどくない。寒さに強張る両手に息を吹きかけながら階段を上り終え、私は二階の扉を開けた。
 そして、息を飲んだ。

「祥……!」
「聖……さま……!」

 祥子は、強張った顔で私を見上げている。私の網膜には、ほんの一瞬前まで彼女が浮かべていた恍惚の表情が焼きついていた。あかくほてった顔。ほどけたタイ。スカートの中から慌てて手を引き抜くと、祥子は制服の前を掻き合わせるようにして私に背を向けた。

 部屋の中に漂う、ほんのかすかな祥子の薫り。
 顔に、かっと血が上るのがわかった。耳の熱さを感じながら、私は祥子に背を向けた。
「ごめんっ、その、忘れ物して……」
「……」
「誰もいないと、思っていたから……」
 震える指で机の上のペンを拾う。それをコートのポケットに突っ込み部屋を出て行こうとした時、視界の片隅に屈辱と恥かしさに震える祥子の肩が映った。

 それを見て、私は、ただ黙って立ち去ってしまったらいけないような気がした。傷ついている祥子の気持ちを、少しでも楽にしたいと思ってしまった。
 黙って立ち去るべきだったのに。私は、蓉子のように人を救える人間なんかじゃないのに。
399聖祥3:03/11/14 23:21 ID:HcHj0uBH
「祥子」
「……」
「別にさ、変なことじゃないよ。恥じることじゃない」
「……」
「誰だって、していることだから」
「わかっていますわ……、そんなこと」
 祥子は、私に背を向けたまま、呟く。
「そう。ならいいんだ。余計なお世話だったね」
 そのまま背を向けて出て行こうとした時、祥子の振り絞るような声が私の足を引き止めた。
「……ええ、余計ですわ。そんな、保健の授業みたいなお説教、あなたから聞きたくありませんわ」
 はっとして振り返ると、祥子は潤んだ瞳で私をにらんでいた。

 祥子に、反感のこもった目を向けられることは慣れている。祐巳ちゃんに構うと、祥子はいつもその目で睨んでくるから。祥子のその目は、嫌いじゃ無い。祐巳ちゃんに向かう気持ちに、その目は心地良いブレーキをかけてくれる。

 でも、なぜだろう。その日は、アクセルになってしまったんだ。
 狂気への、アクセルに。
400聖祥4:03/11/14 23:23 ID:/4XebKae
私は制服を一気に脱ぎ捨て、テーブルに飛び乗った。飛び乗り、飛び降りながら尻をバンバン叩いて叫ぶ。
「ビックリするほどギガンティア!!ビックリするほどギガンティア!!」
祥子は黙って部屋を出て行った。
401聖祥4:03/11/14 23:23 ID:HcHj0uBH
 祥子に反発も露わな目を向けられて、私の体の奥底から、怒りのような激しい感情がこみ上げてくる。
「説教じゃないよ。アドバイス。続きを聞きたい?」
 私は、つかつかと祥子に歩み寄る。祥子は、椅子の上で体を強張らせた。
「何を……」
「こういう事は、鍵のかかる場所でした方がいいよ。狼が、いつ何時現れるか分からないからね。赤ずきんちゃん」
 私は呆然としている祥子の頭を掻き抱くと、その唇を奪った。乱暴に舌をねじこみながら、驚きに見開かれている祥子の瞳を見返す。制服の上から、祥子の胸を乱暴に掴んだ。
 祥子はしばらく、驚きに抵抗を忘れているようだった。しかし、すぐに我に返ると、私を思いきり突き飛ばした。

 私の頬が、ばちんと高く鳴る。炎を近づけられたような熱さが、頬に残った。
「これは、なんの真似ですの!?」
 怒りに震える祥子の問いには答えずに、私は再び彼女に襲いかかった。噛みつくように彼女の唇を奪い、足の間に体を捻じ込む。脚の間に指を這わせると、下着はぐっしょりと重く濡れていた。
「!?」
 私は、布の上から指を強く擦り付けた。祥子は唸り、私の腕に強く爪を立てる。その痛みに急きたてられるように、私は指を強く動かした。
 すでに十分に準備が出来ていた祥子の体は、すぐに限界を迎えた。
「!!!!」
 私の腕を折れそうになるほど掴み、祥子は果てた。強張った体から、一気に力が抜ける。唇を離すと、祥子に強く噛まれた傷から血が零れ落ちる。それを手の甲でぬぐうと、私は祥子の体を椅子の背にそっと預けた。

 何をやっているんだろう。私は立ちあがると、ぐったりとしている祥子を見下ろした。
「ごちそうさま」
 震える声でそう呟いて、私は祥子に背を向けた。転げ落ちるように階段を駆け降りて、薔薇の館から逃げ出した。
402聖祥5:03/11/14 23:26 ID:HcHj0uBH
 次の日の放課後。
 散々迷ったあげく、私は薔薇の館の前にいた。祥子は来ているだろうか。私は、二階の窓を見上げる。
 もし来ていたら。一体、どの面を下げて、祥子の前に出て行けばいいのだろう。なんと言って謝れば……、いや、謝って済むような事ではなかった。
 私は、なんて愚かなんだ。

 二階の窓に、髪の長いシルエットが立つ。その影は、しばらく私を見下ろした後、窓の前から消えた。
 逃げ出したい。そんな気持ちを罰するように、私は薔薇の館の階段を上った。 

 薔薇の館には、メンバーが全員揃っていた。私は、みんなの挨拶に答えながらいつもの席につく。正面の席に座っていた祥子が顔を上げる。私の目を真っ直ぐ見て、祥子は言った。
「ごきげんよう、白薔薇さま」
「……ごきげんよう」
 一片の誇りさえ失っていない祥子の澄んだ瞳。私は、慄きと怒りを隠してただ見つめ返すことしかできない。私の前に、コーヒーのカップが置かれる。祥子の視線から逃げる口実を見付けて、私はほっとする。
「寒いね」
 私は、ブラックのコーヒーをスプーンでかき回しながらつぶやく。
「寒いですね」
 コーヒーを置いてくれた祐巳ちゃんが、本当に寒そうにそう答える。
「そんなに寒いなら、お姉さんがあっためてあげようか?」
「ええっ、けっ、結構です!」
 祐巳ちゃんが、祥子を気にしながらあたふたと答える。
「遠慮しなくていいよん」
 カップ越しに祥子を見ると、祥子は口元に冷たい笑みを浮かべて、まだ私を見ていた。
403聖祥6:03/11/14 23:29 ID:HcHj0uBH
 お茶会が終わって、みんなが帰り支度を始める。私は一人、自分のためにコーヒーをいれる。
「白薔薇さま、帰らないの?」
 怪訝そうな蓉子に、私は微笑み返した。
「これ飲んでから帰るよ。皆さんどうぞお先に」
「祥子も、帰らないの?」
 江利子の声に、私はどきっとしてテーブルを見た。祥子は席についたまま、目の前の紙にペンを走らせている。
「私も、この仕事が終わってからにします」
「あら、そんな急ぐ用件でもなし。明日にすればいいじゃない」
「明日はクラスの仕事があるので、薔薇の館には来られませんから。明日の分の仕事を、済ませて行きますわ」
「無理しなくていいのに」
「もうすぐ終わるんです」
 二人のやり取りを聞いていた祐巳ちゃんが、着かけていたコートを脱ぐ。
「じゃあ、私も残ります。お手伝いします」
 祥子は、初めて顔を上げると、祐巳ちゃんに優しい笑みを向ける。
「いいのよ。一人で十分だから。もう、暗くなるから、祐巳は早くお帰りなさい」
 そう言って、再び仕事に戻る。
「でも……」
 祥子はもう、顔を上げない。躊躇う祐巳ちゃんの背中を、江利子がそっと押した。
「さあ、帰りましょう。本人もああ言っていることだし」
「はい……」
 がやがやと、みんなが部屋を出て行く。
「じゃあ、戸締りお願いね。白薔薇さま。祥子」
「おっけー」
 最後に志摩子が、私を振りかえった。
「ごきげんよう、お姉さま」
「うん。また明日……」
 志摩子は微笑むと、ドアを閉めた。
404聖祥7:03/11/14 23:31 ID:HcHj0uBH
「なんのつもり?」
 私はカップを流しに置くと、祥子を振りかえった。祥子はテーブルから顔を上げて、私を見返している。
「狼さんと二人きりになったらどんなに危険か……まだ分かっていないのかな、赤ずきんちゃん?」
 祥子は、真っ直ぐ過ぎる目で私を見返して、言う。
「あなたなんて、怖くない」
「……そう?」
 私は、内心の怯えを隠して祥子に近付く。その時、私は祥子が怖かった。恐怖を振り払うように、昨日のように激しく、私は祥子の唇を奪った。

 祥子は、抵抗しなかった。無反応な彼女が怖くて、私はさらに激しく彼女を貪った。やがて、背中に祥子の手を感じる。祥子の舌が、私に応えるように動いた。

 私は、唇を離すと祥子を見下ろす。
「正気?」
 祥子の顔は、かすかに紅潮していた。そのきれいな唇に冷たい笑みを浮かべて、祥子は私を見上げている。
「自分から始めておいて、それはないんじゃありませんの?」
 その冷静な態度に、私の頭にかっと血が上った。祥子のタイを乱暴に振りほどくと、その細いうなじを強く吸った。
「んっ」
 制服の上から乱暴に体を弄りながら、再び祥子の唇にむしゃぶりつく。祥子は、私の荒々しさに反抗するかのように激しく応えた。
「いつっ!」
 祥子の舌に昨日の傷を強くなぞられ、私は思わずびくっと肩を強張らせた。祥子は私の頬に手を置いて、唇の傷を見つめている。
「謝りませんわ」
「謝んなくていいよ」
 祥子はどこか寂しげに微笑むと、私の傷にそっとキスをした。
405聖祥8:03/11/14 23:34 ID:/4XebKae
祥子に舌を入れられて私はゾクゾクした。次の瞬間。
く、くるしい。
突然全身をしびれが走った。
のたうち回りながら視界の隅に祥子の笑みを見て私は悟った。祥子は口封じのために毒で私を――。そして私は――。
406聖祥8:03/11/14 23:35 ID:HcHj0uBH
 祥子の制服を脱がせてテーブルの上に横たえると、私も自分の服を脱ぎ捨てた。彼女の上に重なると、その唇に優しくキスをした。唇の傷は、心臓の鼓動に合わせてズキズキと痛む。祥子の優しい舌は、時々いたぶるようにわざとその傷に触れた。

 彼女を少し仰け反らせてブラを外すと、私は彼女の胸に顔を埋めた。祥子はフッと溜息をついて、私の頭に腕を回す。乳首に歯を立てると、祥子は体を捩じらせる。胸元のロザリオが、天井の明かりを反射して私の目を眩ませる。
 私は、祥子の乳首を愛撫しながら、ロザリオを指でなぞった。
「大事な妹にこんな事をしているのがばれたら……、私は蓉子に殺されるな。きっと、一生、許されない」
 祥子は、私の髪を愛撫していた手をとめた。
「一生許されないのは、私の方です」
「どうしてさ? 君は被害者でしょ? 邪まな先輩の手に落ちた、いたいけな後輩」
「んんっ。たとえ、私が無理矢理あなたと関係を持たされたのだとしても、お姉さまは私をお許しにわならないわ。あなた愛撫された私を……お姉さまは、決して許しては下さらない……」
「わからないな。蓉子は私には滅茶苦茶怒ると思うけど、君のことを責めたりなんかしないよ。理由がない。嫌な目にあったわね、忘れなさいって優しくなぐさめてくれはずだよ」
「……全然分かってらっしゃらないんですね」
「なにが?」
「白薔薇さまって、鈍感な所がありますわ……」
 最近どっかで誰かに言われたセリフだな。そう思いながら私は祥子の硬く張り詰めた胸を指でなぞる。
「ああっ……はあっ」
「君は敏感だよね」
「少しは、はあっ、そのふざけた口をお閉じになったら?」
「閉じさせてみたら」
 祥子は私を抱き寄せると、唇で私の無駄口を止めさせた。
407聖祥9:03/11/14 23:38 ID:HcHj0uBH
 次第に、戸惑いや恐れは薄れて行き、私は、祥子の体に夢中になっていった。まさか、初めての相手が祥子になるとは。昨日までは夢にも思わない事だった。柔らかく弾む祥子のからだ。その声。私は、初めて知るその全てに感動して震えていた。
 そして、祥子のからだに、ある人を投影していた。無意識に。

 祥子の足の間に、指を滑り込ませる。
「くっ!」
「すごいよ祥子。ぐちょぐちょだ」
「んんっ……んっ!」
「ほらっ、気持ちいいんでしょ。なんで首を横に振るの? 嫌なの?祥子」
 私は指を離すと、祥子を見下ろした。祥子は、苦しそうに身を捩じらせて、私をにらむ。私は、濡れた指で祥子の乳首をつまんだ。
「くっっんっ!」
「もう止めようか。祥子がそんなに嫌がるなら」
 祥子は、黙って首を激しく横に振る。
「黙ってちゃわかんないよ。言葉でちゃんと言って」
「……続けて」
「聞こえないよ。もっと大きな声で言ってくんなきゃ」
「続けて! お願い! もっと……おかしくなりそうっ……!」
 切なげな祥子の表情に、私の頭も欲望でクラクラとしてくる。
「よし、いいこだね。……じゃあ、御褒美だ」
 私は、祥子の足の間に顔を埋めた。
「あぁっ!」
 ビクビクと震える祥子の足をおさえつけながら、私は懸命に舌を動かした。冷たいテーブルの上で、ピンク色に火照った祥子の肌はびっしょり汗をかいている。
 張り詰めた胸の向こうに見える苦しげな祥子の表情を見つめながら、私は彼女を愛撫した。彼女の快楽に、私のからだは次第にシンクロしていく。私はやがて、祥子のからだを愛撫しながら自分も声を上げていた。
408名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:40 ID:/4XebKae
面白杉る
409聖祥10:03/11/14 23:40 ID:HcHj0uBH
「はあっ」
 私は再び彼女の上に重なると、指を彼女の中に沈めた。
「んんっ、んっ、んっ……」
 彼女の指が、私の髪を強く握る。私は指を動かしながら、その乳首を舌で愛撫した。次第に激しくなっていく彼女の動きに、テーブルの足がきしむ。私は、彼女の体が次第に絶頂へと昇って行くに連れ、理性を失っていく。
 力強く動いていた腰が、リズム崩し始める。ガクガク震える両足が、腰に強く絡み付く。もうすぐ、彼女はいくんだ……。私の愛撫で……。喜びと感動に、私の頭は真っ白になった。
 そして、その時が来た。

「あっ!くっ……祐巳っ……!!!」
「ああっ!祐巳ちゃんっ!」
「……」
「……」
410聖祥11:03/11/14 23:41 ID:HcHj0uBH
「……そうだね。お互い、少しおふざけが過ぎちゃったみたいだ」
 振りかえると、祥子はばつの悪そうな、不貞腐れたような顔で私を見ていた。
「忘れよう」
「ええ」
「……んーじゃー、お先に」
 部屋を出ようとしたその時、祥子が私を呼びとめた。
「聖さま」
「なに?」
「祐巳は、渡しませんから」
「……了解」
 私がそう答えると、祥子は勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
 その笑顔を見て、私はなんだかすごくもったいない事をしてしまったような気がした。
 なにがどうもったいないんだかは、分からないんだけど。


オワリ。
411名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:54 ID:9uKrUpEZ
いらん
412名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:57 ID:lFvjTdLa
いやーヨカタよ

4XebKae
のばーか
413名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:01 ID:37FYJwjc
面白かった。

でも…… >>400! てめぇ、思わず噴き出しちまったじゃねーかッ!
414名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:03 ID:26yxm+ez
>>395
乙〜。
>そして、祥子のからだに、ある人を投影していた。無意識に。
の所で、「ある人って蓉子さま?(゚∀゚)ハァハァ」とか思ったけど、そういえばオチはある意味
始めっから分かってたんだよな。オチを忘れてて楽しめたので幸せだったw。
415名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:06 ID:PDgjp4x5
このスレのSSは「誰かのおなにぃを見た(知った)者は、必ずその実行者を襲わねばならない」という様な
不文律に従って書かれとるんだろうかw
同じパターンが多いような。

はっ。これがいわゆる「お約束」という奴なんだな!
416名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:08 ID:2sn7O2Jp
イイ!!!
417名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:10 ID:26yxm+ez
>>415
人はそれを、「リリアン時空」と呼ぶ。
418名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:12 ID:3wi89lew
っていうか、女の子はそんな滅多にオナ兄しませぬよー。
ましてや校内なんかで。


と、マジレス
419名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:13 ID:MwerhvmQ
>>418
ここはエロパロ板なんだからそんな無粋なことは言わないが吉
夢くらい見させてやろうよ、な。
420名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:17 ID:CQsKcJAQ
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>396-410
     `ヽ_っ⌒/⌒c     次は二人がかりで祐巳を・・・?
        ⌒ ⌒ 
421名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:20 ID:/grUIqVN
そう、だから、この後聖祥祐の3Pというお約束がでてくるのさ。

>/4XebKae
マリア様に呪われろ
422名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:28 ID:3wi89lew
>420&421
っちゅーことは祥子は聖さまと祐巳にいっぺんに攻められるわけなんですね。
後ろから聖さまに乳首を弄られ前からは祐巳にクソニされて果てる祥子きぼん
423名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:31 ID:/grUIqVN
いや、リリアン時空内では、聖さまは受け。
424415:03/11/15 00:32 ID:PDgjp4x5
>>418>>419の発言を念頭に置いて、先ほどの>>415でのカキコを考慮してみる。
「誰かのおなにぃを見た(知った)者は、必ずその実行者を襲わねばならない」のルールは
ひょっとすると花寺にこそふさわしいのかも知れんな……。

「ユキチ……!」
「柏木……先輩……!」

 ユキチは、強張った顔で僕を見上げている。僕の網膜には、ほんの一瞬前まで彼が浮かべていた恍惚の表情が焼きついていた。
 あかくほてった顔。ズリおろしたズボン。トランクスの中から慌てて手を引き抜くと、ユキチはズボンのチャックを掻き合わせるようにして僕に背を向けた。

 部屋の中に漂う、ほんのかすかなイカ臭い薫り。
 顔に、かっと血が上るのがわかった。耳の熱さを感じながら、僕はユキチに土下座をした。
「すまんっ、その、忘れ物して……」
「……」
「誰もいないと、思っていたから……」
 震える指をのばして机の上のペンを拾う。それをコートのポケットに突っ込み部屋を出て行こうとした時、視界の片隅に屈辱と恥かしさに震えるユキチの肩が映った。

 それを見て、僕は、ただ黙って立ち去ってしまったらいけないような気がした。傷ついているユキチの気持ちを、少しでも楽にしたいと思ってしまった。
 黙って立ち去るべきだったのに。僕は、ブッダのように人を救える人間なんかじゃないのに。

やだなあ。

>>420
そのアンカーではアラシたんも含まれてしまいますw
425銀杏:03/11/15 00:37 ID:pSuI9bBw
>>424
いやあ、最高の作品だね。ユキチ×ぼk・・柏木とは。
続きが待ち遠しくて仕方ないよ。
426名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:39 ID:26yxm+ez
>>425
「おまい、どんなハンドルなんだよ」と思ったら、王子かよw。
427名無しさん@ピンキー:03/11/15 01:11 ID:o+esum00
>>400 を書いたのが別の人だってのに気が付かなくて、
まじめに読んでるときに400のところで息が苦しくなるほど笑った。
しばらく続きが読めなかったし、何この人って思ってしまった。
で、>>401も聖祥4って書いてあったのでようやくIDを見てああ、変な人がいたずら
したんだとわかった。

4XebKae、心臓に悪いのでもうしないでね。
428名無しさん@ピンキー:03/11/15 02:01 ID:VwZABTmV
聖さまと×蓉子さまキボンヌ。
429名無しさん@ピンキー:03/11/15 02:51 ID:XDr9vka7
SS投下宣言後はじっくり待つのがエロパロ板でのたしなみ。
もちろん、SS投下中にびっくりするほどギガンティアなどと書き込む、
はしたない生徒など存在していようはずも…ない。
430名無しさん@ピンキー:03/11/15 04:37 ID:Pmqj0w6z
すげえ。聖祥子なんて初めて見た。この2人ってエロいな…
431名無しさん@ピンキー:03/11/15 04:57 ID:bHEn2Ef8
>400
頼む、酸欠で死にそうになったからもうこういう事はしないでくれ…
432名無しさん@ピンキー:03/11/15 05:44 ID:K0kcXAju
久々に来たけど素晴らしいでつね。
職人さんがた本当にありがとう。

聖×栞って悲しいなー。やっぱそういうラストしかないのか。
433名無しさん@ピンキー:03/11/15 07:01 ID:EemSLa0S
>>400
死ぬほどワラタ
434名無しさん@ピンキー:03/11/15 10:20 ID:52gdnYg5
【/4XebKae】/4XebKae
属性:不明
得意技:偽装レス
決め台詞:「ビックリするほどギガンティア!!ビックリするほどギガンティア!!」

マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(後編)〜にて、
2003年11月14日 23時13分から4レス確認されている。
>>396から始まった聖祥のSSを固唾をのんで見守る人々を
次々と混乱と爆笑の渦へと突き落としていった人物。
その絶妙な偽装レスは、IDを見るまでしばらく気づけなかった人もいるほど。

現在の消息は不明


スマン適当につくってみた_| ̄|○
爆笑させてもらったお礼に・・・

>>396乙〜 おもしろかったです
435名無しさん@ピンキー:03/11/15 10:28 ID:C1uIeeBm
>434
グッジョブ!!
436名無しさん@ピンキー:03/11/15 10:39 ID:azFrruyT
君ら無責任に笑ってるけど、書き手にすればバカにされたようなもんで結構萎えるんだけどな。

こういう無頓着な読み手しかいないスレだから、職人の人が長く居付かないんだよな。
と、改めてそう思った。
437名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:09 ID:bMqYgJ8O
>>436
同意。
なんで笑ったっていうレスがつくんか不思議で仕方ない。
438名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:16 ID:v23JiQEv
>>436
そうだろうね
仮に連投支援するつもりだったのなら、全角スペースの一行レスするだけで良いんだから
439名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:30 ID:J8B2o64w
>>436
そうか? 俺はこのスレではアップしたことないが、このくらい気にならないけどな。
俺が普段、もっと殺伐としたスレにいるせいかもしれんが。

まぁ、人それぞれなんだろうけど、気にしすぎじゃね?レス読んでみると、悪意はまったくないんだしさ。
440名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:42 ID:azFrruyT
>>439
『自分は気にならないから』荒らし行為は別に構わないという事ですか…フーン…。

まあ、確かに印象は人それぞれだし、当の書き手の人が別に気にしてなければ
他人がとやかく言う事でも無いのかもしれませんが、ひとつ言わせてもらうなら
>悪意はまったくないんだしさ。
だからこそ余計に性質が悪いんじゃないのかと思ったりもするわけで。
悪意の無い迷惑行為が普通に行われるというのは、やっぱスレ住人のレベルの問題かな。
441名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:51 ID:Fi2Kv2rN
俺も朝読んだ時は怒り狂ったが、その後ワラタレスが多いので
しばらく書き込みを自粛してました
442名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:52 ID:q+O8agZW
ただ単にスレが殺伐とするよりはなんぼかマシな気もするけどね。
荒らしとは言え。
443名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:58 ID:M4bFpDgG
リアルタイムで投下に遭遇して読んでいた身としては、横槍入れて欲しくなかったけどなぁ。
うっかり割り込んじゃったのとは違って、わざとだし(実は笑ったんだけど、それとこれとは別だと思う)。
自分も>>441と同じ行動をとったよ。
でもその後の「ワラタ」レスが付いてるのを見て、荒れなくて良かったとも思った。
444名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:58 ID:J8B2o64w
>>440
いや、そうじゃなくて。

内容みてると、もともとの茶々もそれに対するレスも粘着荒らしみたいに悪意
プンプンっていうわけじゃないだろ? 
だったら、どうせ一過性のものなんだし、スルーして細かく気にしたり、いちいち
カリカリしないほうがUpする側の精神衛生上もいいんじゃないか と思っただけ。

言葉足らずですまなかったが、「荒らし行為は構わない」というわけでは無論ない。
445444=439:03/11/15 12:03 ID:J8B2o64w
>だったら、どうせ一過性のものなんだし、スルーして細かく気にしたり、

>だったら、どうせ一過性のものなんだし、スルーして、細かく気にしたり、

まぁ、読み手も書き手もマターリしましょうや ってこと。
446名無しさん@ピンキー:03/11/15 12:04 ID:aTp+7nA5
仲良くしる
447名無しさん@ピンキー:03/11/15 12:20 ID:M4bFpDgG
>>343の続きを投下します。
448「打ち上げ」(5-1):03/11/15 12:22 ID:M4bFpDgG
頑張ってって、言われても。こればっかりは相手のあるものだから。
自分の「頑張る!」という気持ちだけではどうにもできないことも、この世の中には
確かにあるんだ。
祐巳は今更ながら、情けない気持ちでそのことを痛感していた。


「どうしたの、祐巳?祐巳の番よ」

祥子さまの声に、考え事をしていた祐巳はハッと我に返る。
二人だけの夜、二人だけのこの寝室で。祐巳は祥子さまと何をしていたかというと――

「あ、すみません。『は』でしたね。えっとじゃあ……ハチマキ!」

そう。
祐巳と祥子さまは、二人っきりのこの部屋で。
冗談でもなんでもなく、健全にしりとりなんぞをして遊んでいた。

(ううう。由乃さんごめん、祐巳はやっぱり不甲斐ない娘です)

祐巳も色々と考えてはいたのだ。祥子さまがお風呂から上がられたら、まずは髪を梳かして
さしあげて、そこからなんとかいい雰囲気に持っていって、とか。
部屋の窓辺で二人並んで夜空を眺めて、ロマンチックな話題でも振って、そして祥子さまに
もたれかかってそのまま抱きついちゃったりして、とか。

頭の中ではそういう作戦を、いくつか練ってはいたのだが。
日頃の経験不足が祟ったのか、どの作戦も第一段階すら実行に移せない、情けない
祐巳なのであった。
449「打ち上げ」(5-2):03/11/15 12:23 ID:M4bFpDgG
そして少し焦った祐巳の口から実際に出た言葉は。
「祥子さま、しりとりでもしませんか」であった。

「しりとり」なんて、自分がシミュレーションしたラブラブ作戦の中には入っていなかったのに。
まったく今回といい、「びっくりチョコレート」の時といい、祐巳は自分で自分の口が不思議だった。
それにしても、ここからどうやってラブラブモードに持っていけばいいというのか。
これでは今夜はもうダメだ。
祥子さまのしりとりに返事をしながら、祐巳は内心頭を抱えていた。

「ええと。『お』、ね? 『お』……」

「お」で終わった祐巳の言葉に、うーんと考え込む祥子さま。今まで割合ぽんぽんとスムーズに
しりとりが続いてきたのに。
何故だか急に考え込んだ祥子さまが少し不思議で、祐巳は心の中の情けなさを一旦脇に置き、
祥子さまの顔を眺めてみた。

(私だったら、絶対すぐに「お姉さま」って答えるけどな)

でもお悩みになっているお顔もやっぱり素敵。
なんて祐巳が思っていると。

「おやすみのキス……なんて、どうかしら?」
「へっ?」

「おやすみのキス」。
微笑みを浮かべながら、祥子さまは確かにそう言った。
450「打ち上げ」(5-3):03/11/15 12:24 ID:M4bFpDgG
でも、「どうかしら」って、何が?
間抜け面をしてぽかんと口を開けたままの祐巳に、祥子さまはこう聞いた。

「いやなの?」
「イヤじゃありません!」

何がイヤで、何がイヤじゃないのか。突然のことに、本当のところ祐巳はいまいちよく
分からなかった。
しかし、祥子さまの麗しの唇が紡ぎ出した、「キス」という甘美な言葉。それに対して
「イヤ」などと、誰が言えるものか。

そう思いながら身を乗り出して返事をした祐巳に、祥子さまは少しだけ驚いたような顔を
したのだけれど。
すぐに柔らかな微笑みを祐巳に返すと、祥子さまも少しだけ祐巳の方に身を乗り出し。
そして――

「祐巳、良い夢を」

祥子さまは優しい声でそう囁くと、祐巳の頬に軽くチュっ、とキスをした。

「それじゃ、おやすみなさい、祐巳」
「はい……おやすみなさい」

部屋の電気を茶色にしてからご自分のベッドに入られた祥子さまを見て、祐巳も
自分のベッドに横になる。
目を閉じると、さっきの祥子さまの唇の感触が思い出されてちょっとドキドキした。

祥子さま、この先はナシですか?って、一瞬そう思ったけれど。
でもなんだか本当にいい夢が見れそうで、祐巳はもうこれだけで、とても満足な気分に
なっていたのだった。
451「打ち上げ」(エピローグ1):03/11/15 12:27 ID:M4bFpDgG
最終日の朝。
食卓に全員揃った薔薇の館の面々は、この旅行最後の朝食を食べていた。
そして祐巳はご飯を箸で口に運びながら、他の面々のことをこっそり観察していた。

まずは黄薔薇姉妹。
向かい合わせの席に座った由乃さんと令さまは、何やら楽しく会話している。
そんなを二人を見ながら、祐巳は考えた。

(うーん。あの二人、今日もいつもと変わらないなぁ。でも昨夜も……したんだよね?)

昨日、由乃さんが「今夜もする」って宣言してたし。
祐巳と乃梨子ちゃんに奮った熱弁からすると、あの由乃さんが昨夜何もナシで眠りに
ついたなどとは到底想像できない。

自分がもし祥子さまとそういう風なことをしたとしたら、次の日の朝なんて一体どういう状態に
なっていることか。きっと百面相どころの騒ぎではないだろう。
そう思って、祐巳の隣に座っている祥子さまを横目で盗み見ると。
今日の朝食当番である令さまお手製の料理を、おいしそうに口に運んでいる。
そうして祥子さまのことを見ていたら、ついつい昨日の「おやすみのキス」のことを
思い出してしまい、顔がにやけそうになってしまった。

(危ない危ない。キスだけでこれだ。しかもほっぺになのに)

ともかく今祥子さまのことを見つめるのは非常に危険だ。絶対顔に出てしまう。
そう思った祐巳は、気分を切り替えようと、今度は白薔薇姉妹の様子を観察することにした。
452「打ち上げ」(エピローグ2):03/11/15 12:29 ID:M4bFpDgG
祐巳の反対側の席に、二人並んで座っている志摩子さんと乃梨子ちゃん。祐巳が様子を伺おうと
視線を移した丁度その時、志摩子さんが何かを取ろうと食卓の端に向けて手を延ばした。

「あ、お姉さま。お醤油ならお取りしま……」

醤油さしを取ろうとした志摩子さんの手と、それをフォローしようとした乃梨子ちゃんの手が
一瞬触れた。その瞬間、思いっきり身体をびくっとさせて、慌てて手を引っ込める二人。そ
して何故か、そのまま硬直している。

「す、すみません……」
「いえ……いいのよ」

顔を少し赤らめ、俯き加減に食事を再開した志摩子さんと乃梨子ちゃん。
なんだこの二人の反応は。そういえばさっきからこの二人、やけに会話が少ないような気がする。
祐巳がそう不思議に思っていると。

「あの二人、結ばれたわね」
「えっ?」

祐巳の耳元で小さく囁く由乃さんの声。
結ばれたって、結ばれたって……、そうなのーーー!?
心の中で叫ぶ祐巳。すると。

「祐巳、何をボケっとしているの。早くお食べなさい」
「は、はい」

祥子さまに注意されてしまった。どうやら祐巳は、おかずの卵焼きを一切れ箸で掴んだまま、
しばらくの間固まっていたらしい。慌てて食事を再開する。
それにしても、「ボケッとしてる」だなんて。
低血圧で朝に弱い祥子さまにそう言われたんだから、きっともの凄く「ボケ」っとしていたに
違いない。祐巳は反省し、とりあえずは食事のみに集中することにした。
453「打ち上げ」(エピローグ3):03/11/15 12:31 ID:M4bFpDgG
そうして朝食を食べ終わり、皆が一息つきかけたところで。

「これよりつぼみ会議を開きます」
「へっ?」
「つぼみ会議?」

いきなり由乃さんが立ち上がり、高らかに宣言した。
由乃さん以外のつぼみである祐巳と乃梨子ちゃんは、突然のことに驚いて顔を上げる。

「紅薔薇のつぼみ、白薔薇のつぼみ、ちょっとこちらへ」

そんな二人には構わず、由乃さんは「お姉さま方、ちょっと失礼いたしますわ」とにっこり
笑いながら祥子さまたちに告げる。そして祐巳と乃梨子ちゃんを引き連れて、少し離れた所にある
昨日と同じテーブルに三人で陣取った。席に着くと早々に、由乃さんが口を開く。

「では各自、昨夜の戦果を報告してもらいます。まずは私ね。昨夜もバッチリでした。以上」
「うわ、やっぱり」
「以上って、それだけですか?」

さっさと自分の報告を終えた由乃さんは、余裕の表情で優雅に紅茶を口にしている。

「今更私たちのノロケ話なんか聞いたって、しょうがないでしょう」

まあ、それもそうなんだけどね。
でもやっぱりちょっと聞きたいかなぁ、なんて祐巳が思っている間にも。
由乃さんはまるで司会のようにその場を取り仕切り、会議を次の話題へと進行させた。
454「打ち上げ」(エピローグ4):03/11/15 12:35 ID:M4bFpDgG
「はい。じゃ、次。乃梨子ちゃん」
「えっ」

早くも話を振られた乃梨子ちゃん。
いえ、私たちは別に……なんて言っているけれど。乃梨子ちゃんに似合わず、ちょっと
目が泳いでいる。
そして由乃さんは、「全てお見通しなのよ」というような表情を浮かべてこう言った。

「またまた〜。最後までいったんでしょ。今朝のあなたたちを見てれば分かるわよ」
「最後までって!どうして分かるんですかっ!?」

ガタンと椅子を蹴立てて立ち上がった乃梨子ちゃん。
クールな乃梨子ちゃんがそんな分かりやすい反応をしてくれるなんて、ちょっと意外。

「おめでとう、乃梨子ちゃん。私はあなたを信じていたわっ」

うんうんと頷く由乃さんに手を握られ。

「乃梨子ちゃんって、志摩子さんのことになると分かりやすくなるよね」

ボケキャラであるはずの祐巳にまでツッコミを入れられ。

「えっとですね……」

乃梨子ちゃんは言葉を詰らせ真っ赤になった。
でもこういう乃梨子ちゃんもなんだかかわいいなぁ、なんて祐巳は思う。

でもそっか。志摩子さんと乃梨子ちゃんも結ばれたんだ。
おめでとう。祐巳は心の中で、二人にそう言った。
455「打ち上げ」(エピローグ5):03/11/15 12:37 ID:M4bFpDgG
「はい、最後は祐巳さんが報告する番よ」

乃梨子ちゃんを座らせると、由乃さんは祐巳に向かって言った。
しょうがない。二人だけに白状させて自分だけ内緒にはできないしね。
祐巳は昨夜のことを正直に話すことにした。二人の戦果に比べたら、ちょっと見劣りするかも
しれないけれど。

「キスを、少々」
「少々って、どれくらい?」
「ほっぺに。チュって」

それだけでした、と報告を終える。
それ以上はできなかったけれど、でもあの時は、確かにそれで満足だった。
そんな祐巳の気持ちが、由乃さんにも伝わったのか。

「ふうん……。まあ、祐巳さんにしては良くやったってところかな」

「キスだけなんてダメじゃない」と言われるかと思いきや、祐巳の報告は意外にも由乃さんを
満足させたようだった。


「でも祥子さまにキスするなんて、勇気がいったでしょ」
「……いえ。祥子さまからされたんです」
「紅薔薇さまが。結構やりますね」
「祐巳さん、まさか。上級技の『誘い受け』を実行?」
「それはすごいです、祐巳さま。何気に侮れませんね」
「そうそう、私ってこう見えて実は攻め属性……って、ちがーう!」

もしかして、からかわれてる?そう祐巳は思ったけれど。
でもほんの少し楽しくて、そしてすごく幸せだったのも、また事実だったのである。
456「打ち上げ」(エピローグ6):03/11/15 12:39 ID:M4bFpDgG
祥子は令、志摩子とともに紅茶を飲みながら、少し離れたテーブルで「つぼみ会議」なる
ものを開催している自分の妹たちの方を眺めていた。

由乃ちゃんはいつもの彼女らしく、明るくけらけらと笑っている。
乃梨子ちゃんはすました顔で紅茶のカップに口をつけているが、その肩は少し震えていて、
なんだか笑いを堪えているようにも見える。

そして祥子の妹の祐巳はというと。
彼女はまだ朝だというのにもう百面相を披露している上に、腕をぶんぶんと振り上げたり
下ろしたりしている。

(まったく祐巳ったら。あと少しでもいいから、落ち着けないものかしら)

祥子はそう思いながらも、その口元には微笑が浮かんでいた。
そんな祥子に、令が話し掛ける。

「ねえ。あの三人、いつの間にか団結してない?」
「そのようね。でも、いいことだわ」
「そうですね」

あちらのテーブルでは、少々過激な会話が交わされているとは露知らず。
祥子、令、志摩子の三人は妹たちの様子を見つめ、幸せそうに暖かな微笑みを浮かべていた。


(「打ち上げ」 完)
457447:03/11/15 12:40 ID:M4bFpDgG
完結です。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

>>243>>351
乱交でなくてゴメンw。
458名無しさん@ピンキー:03/11/15 12:43 ID:DuGTg4Oi
楽しく読ませてもらいました。
紅姉妹の絡みももうちょっと読みたい気もしましたが
これはこれでとてもほのぼのしてよかったです。
おつかれさまでした。
459名無しさん@ピンキー:03/11/15 13:08 ID:IXMEWYoy
「マリア様と漂流教室」な話が黄泉タイんですが。
460名無しさん@ピンキー:03/11/15 14:15 ID:IXMEWYoy
具体的にはソドムのように外部からの男が登場する話じゃなくて、

リリアンの女子高校生達が互いに殺しあう話キボンヌ。
白薔薇派と黄薔薇派と紅薔薇派が全面戦争したりするの。下克上ありで。
461名無しさん@ピンキー:03/11/15 14:51 ID:IXMEWYoy
具体的にはこんな感じ↓


「そいつから離れて!!」 バンッ 「ふう」 ドサッ ビクッ
「令さまは一番手強いから楽に殺せてよかった」 「志摩子ちゃん…」
「ああこのピストルは(略」「だから裕巳さんも死にます。動いたら痛いですよ…」 パン
「志摩子ぉっ」 ドゴ ガリッ 「こ…のっ」 ガンガン ガンッ グザッ 「があっ」 ブンッ
「あぁあっ」 ズドッ 「あ゙ああ゙」 嫌…嫌だよ… 
「裕巳っ、銃を拾って!!」「あっ…はい」 「押さえてるから早く!!」 
「そんな事言われても」 グググッ ぶちぶちぶち びゅう 「指が…指が離れない!!」
「いいから腕ごとちぎり取って!! 早く!!」 ゴッ 「!!」
「痛いって」 ぶしゅっ ビュッ ビクッ ビクッ びゅ… 「お姉さま…」 ビクッビクッ
「裕巳さん手ぇ返して」 「くっ、わっ」 グイッグイッ 「くっ、くぅ、わっ」 ドッ カシャ
「うっ、う──っ」 ガッ ガッガッ バタッバタッ 
「離して!! 離して離して、離してってばあ」 ガ ガッ ザクッ
「…うわぁぁああ!!」 チャキッ 「!!」
「由乃ちゃん志摩子ちゃんを撃って!! 撃ち殺して、早く!! 由乃──っ」 (中略)
「もうやめようよ志摩子ちゃん。私達の世界に帰ろう・・・?」 ずん
「何やってるの?改造人間なのに」 びゅっ 「よっと」 グリッ びくんっ
「とろい私でもがんばれば意外とやれるんですね。これがきっとマリア様のお導きなのですね。
 あははー、改造人間に勝った──」 びゅーっ びゅーっ 「こほっ」 ざくっ
「は」 「ゆ゙…」 グッ 「ゆ゙み゙ぢゃ…」 ドッ 「ぐっ」「が…がかっ、かっ」 ズ…
「ぬ゙」 ギュッギュッ 「ぬ゙ぬ゙ゔゔ」 ガッガッググッ 「ん゙、ん゙ん」 ガッ ぺたっぺたっ
「ぶう」 ゴリッ 「がぅぅ」 ビクッビクッ ブシャアアアアア 
462名無しさん@ピンキー:03/11/15 14:53 ID:IXMEWYoy
ごめん、ホントはこういうのの方が好きです↓


祥子「裕巳、接吻というものをしたことはありますか?」
裕巳「せ、せ、せ、せっぷん!?」

せっぷんと言ったら接吻と書いてせっぷんと読ませるアレですよね。
そして接吻と書いたらそれは口を口を合わせるアレでして、
つまり西洋の言葉だとキスとか言うわけでつまり祥子さまの口から
そんな大それた単語が飛び出てくるとは夢にも思わなかったわけで

祥子「あるのか? ないのか? そう聞いているのよ」
裕巳「あ、ありません、そんなめっそうもな」
祥子「私もよ。じゃあ、二人でしてみない?」
裕巳「どどどっどどどうして」
祥子「姉としての命令です。目をお閉じなさい」
裕巳「え、えええええ」
祥子「では、行きますよ・・・」
裕巳「は、はい・・・」

・・・

ゴチン!

祥子「な、なぜ鼻をぶつけるのですか・・・」
裕巳「お姉さまこそ・・・」

二人の仲は姉妹の仲から中々抜け出せない、ある日の放課後の薔薇の館でした・・・
463名無しさん@ピンキー:03/11/15 14:58 ID:FfTHemcR
>>462
>>461をそのまま放置できないあんたに萌え
リリアンロワイヤルは俺もちょっと興味あるがただでさえソドムがあるからなー
あんま調子乗るとスレ荒れそうだし
464名無しさん@ピンキー:03/11/15 15:09 ID:CQsKcJAQ
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>448-456
     `ヽ_っ⌒/⌒c     ほのぼのオチもいいな(・ω・)
        ⌒ ⌒ 
465名無しさん@ピンキー:03/11/15 15:12 ID:v23JiQEv
>>463
ID見たかい?
>>459-462まで全部同じ香具師だぞ
466名無しさん@ピンキー:03/11/15 15:14 ID:v23JiQEv
>>463
スマソ、漏れの日本語読解能力が欠如してますた
もちついて、ゆっくり嫁よ、漏れ
吊ってくる・・・
467名無しさん@ピンキー:03/11/15 18:23 ID:6sx58kp9
「打ち上げ」作者氏、乙です。
とても楽しく読めました。ライトエロがマリみての世界にぴったり収まっていてナイスです。
ほんわかな結びもグッド。いつもはクールな乃梨子がホットになるサマ萌え。
次回作もヽ(´ー`ヽ)ヽ(´ー`)ノマターリと期待しております。
しかし何が恐ろしいって、実際の作者が書いていそうな文体がとてつもなく恐ろしいですな〜。
(もちろんホメ言葉ですよ〜)
468名無しさん@ピンキー:03/11/15 18:43 ID:ag8vTPEb
>>457
乙です。
現白薔薇好きとしては最高に楽しませてもらいました。
469薔薇刑:03/11/15 22:27 ID:XdXyxUDD
聖×蓉子です。メル欄は「聖蓉sage」です。
エロあり。まだ途中ですがよかったら読んでください。
470薔薇刑1:03/11/15 22:28 ID:XdXyxUDD
突然の聖のおねだりに蓉子は驚いた。
何を言い出すのかと思えば…

聖が引っ越して一人暮らしを始めるという。
両親は大学卒業まで実家に、と反対したが押し切られた形だ。
別々の大学に通う聖と蓉子だが、時には長電話、時にはドライブなど
やりとりは頻繁に続いていた。
2人は互いの気持ちに気づいていながら、その領域には踏み出せないでいた。
わかっていながら、2人の間の距離を保つ技術をすっかり身につけていたせいで
それ以上踏み込むタイミングを逃していたのだ。

そんなことに気づき始めた頃、聖が実家を出た。
『引っ越しが終わったから遊びに来てよー』
…多少複雑な思いで蓉子は小ぎれいなマンションの前に立った。

開口一番、あっけらかんと聖は言った。
「蓉子、好きだ」
そして強引にキスを迫り、蓉子に平手打ちにされた。
「あなたの茶番につき合う気はないわ」
「茶番じゃない。本気だよ!」
471薔薇刑2:03/11/15 22:29 ID:XdXyxUDD
「だめよ、聖。私はあなたの“女”にはならない」
「なっ」
「あなたのこと、好きよ。でも、」
蓉子はふと聖から視線を逸らした。
「あなたに溺れるのは嫌だわ」
「溺れる?」
聖は蓉子の顔をのぞき込んだ。
「分からないな。好きならそれでいいじゃない。
何を躊躇することがあるの?私が嫌い?そばにいたくない?」
「好きよ。…もうずっと前からね」
「じゃあ、なぜ私を拒むの?」
「理性でコントロールできない感情に振り回されるのは嫌なの」
「…はあ?」
「あなたには分からないわよ、きっと」
聖はやれやれという態度を大げさに表現するため、大きなため息を一つ吐いた。
「それじゃあ恋愛も結婚もできないよ?」
蓉子の頬が緩み、怪訝な表情の聖を正面から見据えた。
「ほんと、ロマンチストの極みね。あなたは」
472薔薇刑3:03/11/15 22:30 ID:XdXyxUDD
蓉子は体じゅうに言葉のびっくり箱を仕掛けて、次々とそれを取り出すのが得意だ。
いつも驚かされるのは聖。会話のイニシアチブを取れたためしがない。
「今なにかバカにされたような気がしたんだけど」
蓉子は、ふふ、と笑いながら聖の頬をそっと撫でる。
「バカにだなんてとんでもない。愛おしいと言っているのよ」
「どこがっ」
「好きよ、聖」
蓉子は慈しむように聖の頬を指でなぞる。
「私にもっと勇気があれば、」
「勇気なんていらないよ」
聖は頬に触れる指を掴んだ。それから人差し指にゆっくりと口づけた。
「いるのはお互い好きだという気持ちだけ…違う?」
蓉子の目が見開く。聖の唇が触れた指先が熱い。
「違うわ」
「なら、それはそれでいい」
聖は蓉子を抱き寄せた。蓉子は身を固くして懸命に抗おうとしている。
「愛してる、蓉子」
「あ、」
「愛してるよ」
聖はつぶやきながら、蓉子の首筋に軽く歯を立てる。身体中に鳥肌が立つ。
「やめて、聖」
聖の吐く息が荒くなる。耳たぶを軽く甘噛みする。鎖骨に指を這わせる。
「何か言えるなら言ってごらん」
片手で下着のホックをはずされる。シャツのボタンを一つずつはずされる。
言葉で、表情で、気持ちで武装していた蓉子の鎧が一枚ずつはずされていく。
「せ、い」
ソファーに押し倒されたと気づくまで、数秒のタイムラグがあった。
473薔薇刑4:03/11/15 22:31 ID:XdXyxUDD
射るような目の聖の顔。まるで知らない誰かのよう。
この人のこんな表情を見たのは自分が初めてなんだろうか。
パニックになりながらも、どこか客観的な自分がそんなことを考えている、と
蓉子は感じていた。
「あっ…」
しかし次に襲ってきた快感の波にそんな思考もかき乱される。
聖が胸の突端を探り当てた。手のひらを上に、人差し指と中指でそれを挟み
親指で突起をなぞる。
「ああっ…あっ」
胎内の奥深いところから快感の震えが湧いてくる。何かが充血して膨張する。
それがキリキリと痛む。
「せ、い」
「気持ちいい?」
聖は指に代わって、今度は舌先でその突起を円を描くようになぞる。
まずは左の胸、次に右の胸、と交互に愛撫する。
蓉子の反応を確かめるように、楽器を弾くように繊細に繰り返す。
「左の方が気持ちいいんだね?」
「……っ!」
「左の方が感じてるよ、ほらこんな風に」
「いやっ、ああっ」
そんなこと今まで考えたことないわ、と答える余裕はなかった。
しかし実際に左と右で快楽に差があるなんて、今日初めて知った。
474薔薇刑5:03/11/15 22:31 ID:XdXyxUDD
突然、全ての行動が止まった。
「キス、したいな」
「…」
「してもいい?」
潤んだ蓉子の瞳をみつめながら聖が聞いてくる。
「…どうして聞くの?」
「嫌だって言われるかも知れないし」
この期に及んで妙な言いぐさだ、と蓉子は思った。
いきなりキス以上のことをしておきながら。第一、嫌だったらここにはいない。
「…いいわよ」
聖はゆっくりと口づけた。それから、蓉子を抱きしめた。肌と肌がしっとりと吸い付いた。
「女の子の身体は、抱きしめるようにできてるね」
「あなたも女の子でしょう?」
「うん、そうだよ。だから吸い付いて離れない感じがする」
「…聖」
「なに?」
「キスして」
聖は再び蓉子に口づけた。舌と舌を絡ませ、長いキスをした。
「あなたに抱かれるのは少しだけ癪ね」
475名無しさん@ピンキー:03/11/15 22:40 ID:v23JiQEv
 
476名無しさん@ピンキー:03/11/15 22:52 ID:27XERhPy
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>469-474
     `ヽ_っ⌒/⌒c     1レス内の視点は固定した方がいいような・・・
        ⌒ ⌒ 
477名無しさん@ピンキー:03/11/15 23:34 ID:tW4TUXBV
>>469-474
がんがれー
478名無しさん@ピンキー:03/11/16 01:11 ID:dkUKMXdD
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>469-474
     `ヽ_っ⌒/⌒c     セリフが多すぎるような・・・
        ⌒ ⌒ 
479名無しさん@ピンキー:03/11/16 01:16 ID:dHouKZsm
>>469-474 おつかれー。

>>476とか、みんなわりとアドバイスくれたりするから参考にねー。
なんかまだ書きなれてないって感じだけど、その気があればどんどんうまくなっていくので
がんばれー。のんびり待ってるよ。
480名無しさん@ピンキー:03/11/16 03:32 ID:4Zyss6qr
>>469-474
いいです、いいです。台詞多いって意見もあるようですが、
自分は会話を大事にして、書いてるんだと思ったよ。
聖蓉の会話が違和感なく、二人らしくて素晴らしいです。
481名無しさん@ピンキー:03/11/16 09:30 ID:mgRy+lTa
聖蓉はやはり王道だと思った
482名無しさん@ピンキー:03/11/16 12:57 ID:XDkNTkKy
>>481
ん。アグレッシヴに同意します。
483名無しさん@ピンキー:03/11/16 14:06 ID:8jK5HEHG
リリアンかわら版コラム「これがリリアンのベストカップリングだ!」

王道 聖蓉
覇道 祥裕
邪道 由令



                                横道 蔓真
484名無しさん@ピンキー:03/11/16 14:19 ID:IseXbfbu
┐(´ー`)ヤレヤレ
485名無しさん@ピンキー:03/11/16 14:26 ID:bGjHiXDi
本スレ、声優、アニメ各板でキャスト情報が。
どーやらマジみたい。
486名無しさん@ピンキー:03/11/16 15:19 ID:9CxBLaJP
この板の男女比率が謎なんだが
女性職人いるかしら
487名無しさん@ピンキー:03/11/16 15:32 ID:TavNu7iO
>>485
キャプ画像あったし確定だろうね。
それにしても声優、分かるの半分、分からないの半分(分かるのはベテランの方)。
ここのSSも、そろそろあの人たちの声付きで読むようになるのかw。

>>486
確か前にも埋め立ての時だったかで、その話題出たと思ったけど。元が少女向けだし
普通に(とは言わないまでも)いるのでは。
白の職人で女なんだけども、その時「白→男:女=7:3」って書き込みがあって、少し微妙な気分にw。

ところで短編のネタバレ書き込みも出始めたぞ。知りたくない奴は各所から退避だな。
なんかアニメ版の各キャラ立ち絵も載ってるみたいだし、資料としても早く欲しい。
488名無しさん@ピンキー:03/11/16 21:00 ID:FBaRiBum
黄薔薇のラブホ話(・∀・)マダー?
489名無しさん@ピンキー:03/11/16 22:11 ID:P94Dcdj+
裕巳×瞳子 とか見たいんですが。
490名無しさん@ピンキー:03/11/16 22:23 ID:LuQNfeiG
祐瞳を求める人が現れるとは時代も変わった、とかひとりで満足して引退を決意するSS書きであった。
491名無しさん@ピンキー:03/11/16 22:30 ID:FwGyeATG
そろそろ
祐巳x瞳子
祐巳x可南子
の時代だ
492名無しさん@ピンキー:03/11/16 22:32 ID:4zgQ3SiG
>490
引退記念に一発。
493名無しさん@ピンキー:03/11/16 22:38 ID:3xL5knKf
まぁ、たしかにレイニーブルーの時代では考えられんな、祐瞳w
494名無しさん@ピンキー:03/11/16 22:41 ID:q6PmGdV5
>>490
さては北枕たんか。
退役にはまだ早い。
祐瞳派にもこのスレにも、まだまだあんたの力が必要だ。あんたが本スレで書いたSSで祐瞳に
目覚めた漏れの様な奴もいるんだぜ。
495名無しさん@ピンキー:03/11/16 22:52 ID:BUmi0rgK
やっぱ、祐祐の続きは埋め立てまで待たねばならないのか?
496名無しさん@ピンキー:03/11/17 00:34 ID:uptbCBAw
三奈子×真美がみたいと空気を読まずに言ってみるテスト
497名無しさん@ピンキー:03/11/17 00:47 ID:wRlvh7pJ
もちろんその場合真美がものsごい誘い受けをするんでしょ?
もしくはこういう時だけは慣れてる感じを見せつける三奈子とか。
498名無しさん@ピンキー:03/11/17 00:51 ID:QHLkHRWj
真美×三奈子というのも乙だと言ってみる中間テスト
499名無しさん@ピンキー:03/11/17 00:53 ID:wNw6eF7C
黄薔薇のラブホ話(・∀・)マダマダー?
500名無しさん@ピンキー:03/11/17 01:19 ID:Q3Kkb3gX
>>490
強制的に予備役に編入しますた。たまにでいいから書いて
>>491
祐巳たんも大変だな
>>496>>498
いいね。
>>499
急かしてはいかん。のんびり待ち給え。
501名無しさん@ピンキー:03/11/17 02:03 ID:wRlvh7pJ
そろそろ蓉子による祥子オナニー強制←祐巳が目撃してしまつた!!!

がヨミタイデス。
502名無しさん@ピンキー:03/11/17 02:07 ID:J4hXknPI
キャストつながりで、聖さまを想ってオナーニしちゃう志摩子さんきぼん。
503名無しさん@ピンキー:03/11/17 02:24 ID:y3Xx1cFZ
これからはオナニー志摩子が定着してしまうのかな・・・
504名無しさん@ピンキー:03/11/17 02:46 ID:K/2W4w8q
マリア様が見てるのに・・・いけない、こんな事!

なんて独白もキボンヌ
505名無しさん@ピンキー:03/11/17 11:40 ID:Kfetyg+t
>504
>『マリア様がみてるのに・・・いけない、こんな事!』

yes 
506名無しさん@ピンキー:03/11/17 11:46 ID:BefyeAV7
>マリア様
このスレ的にはイカSSのアレみたいに結構さばさばしてて寛容なマリア様であって欲しいw
そうでないと何も許されないからね。
507名無しさん@ピンキー:03/11/17 12:39 ID:KgCYFvh9
お釈迦様が・・・みてる! みてるよ志摩子さん!!

な乃梨子さんとかも盛り合わせでキボンヌ。
どっちかっていうと乃梨子さんの方がやってそうなヨカーン
508名無しさん@ピンキー:03/11/17 13:14 ID:Kx6ovG9r
お釈迦様がみてるなら舞台は花寺だろうw
509名無しさん@ピンキー:03/11/17 16:22 ID:jjGm3uGg
「ユキチ…」
「兄貴…」

そんな「釈迦見て」は イ ヤ だ 。
510名無しさん@ピンキー:03/11/17 16:29 ID:huOFfZ0b
凸聖たのんます。
511名無しさん@ピンキー:03/11/17 16:31 ID:wNw6eF7C
前にあったよな、凸聖
もう続き書いてくれないんだろうか…
512名無しさん@ピンキー:03/11/17 18:57 ID:bXEo4687
某サイトのお祭りのおかげで、凸の記号がチンコにしか見えないよ……助けてマリア様
513名無しさん@ピンキー:03/11/17 19:16 ID:E9gorsyz
祐麒でTSモノが読みたい
514名無しさん@ピンキー:03/11/17 19:25 ID:gZ9jDeMS
関係ないけど、保管庫のケースイエローの作者名が
ケースの中の人になってるのにワラタ
515名無しさん@ピンキー:03/11/18 08:58 ID:pHtM8lPC
ほう
516名無しさん@ピンキー:03/11/18 14:02 ID:li4lJ04b
それはハコの中の人だ。
517名無しさん@ピンキー:03/11/18 14:12 ID:o0YRyhEM
手を繋いだだけで鼻血ものの話が読みたい。そんな関係のカプは居ないものだろうか。
518名無しさん@ピンキー:03/11/18 15:58 ID:Fp88EHak
アニメ板にこのスレの妹スレが立ちましたw

マリア様がみてる ハァハァスレッド
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1069050082/
519名無しさん@ピンキー:03/11/18 16:47 ID:VQB3bzev
>>517
普段手なぞ繋がない関係か
ならば横繋がりかもしくは祐瞳あたり?

個人的には令祥子に萌えるが同士がいないんだよな
520517:03/11/18 17:40 ID:WfUOvm+H
>>519
祐瞳か。いいね。志摩子と可梨子も、実際手を繋ぐとしたら 「あは」「え、えへへ・・・ (赤面して俯く)」
みたいなかなり互いに照れそうな勢いかもしれない。
521517:03/11/18 17:41 ID:WfUOvm+H
つまり・・・


男を憎む可南子にわけを問いただそうとする祐巳だったが、なんだか可南子が言いにくそうにしてるので
あごめん言いたくないなら無理に言わなくてもいいよと気づかう。すると可南子がぼそぼそと話し出すには
うちには1つ年上の兄がいるんです、2年前のある日、たまたまノックせずに兄の部屋に入ったら兄がズボン
とパンツを下ろしてオナニーをしてるんです、しかもカナコ〜とか呟きながら。それを見て以来男なんて
男なんて、と。しかしそのオナニーという単語の意味がいまいち良く分からなかった祐巳はその意味を聞こう
とするが、私の口からはこんなこと説明できませんと言って可南子は泣きながら走り去っていくのだった。
気になる祐巳は薔薇の館に行き、祥子さまに聞いてみる。口に含んでいた紅茶を豪快に祥子さまに顔謝
する令を咎めつつ祥子さまは、私この言葉嫌いよその行為の意味を和らげようとするかのような根性が気に
くわないわ、オナニーって言葉を飾ったって、結局はマスターベーションなんだから。全然同じじゃんと思わず
突っ込む由乃は放置されるも、そういえばそんな言葉を保健の授業で聞いた気がするなあと祐巳はやっと
可南子の言っていたことを理解することができたのだった。しかしそうなるとふつふつと恐ろしい疑問が湧いて
くるのだった。まさか祐麒が?祐麒ももしかしたら私のことを想ってしてるんじゃないだろうか?そう思った
522517:03/11/18 17:42 ID:WfUOvm+H
祐巳は取るものも取りあえず我が家へ急ぐ。そして祐麒の部屋に直行した祐巳は、祐麒正直に白状なさい
あんたまさかオナニーとかいうのをしてるんじゃないだろうねネタが上がってるんだから、と迫るのだった。
最初はただ驚いて否定する祐麒だったが、祐巳に胸を押し付けられつつ問い詰められるうちに、だんだん
紅くなってきて、俯きつつ、するよ、オナニーくらい、と呟く。ドッヒャーン、な祐巳だったが気を取り直して
まさかそれはお姉ちゃんを想ってじゃないだろうね、とさらに聞くと祐麒はイエスであり、ノーだと答える。
バリバリドッカーン。あんたをそんな風に育てた覚えはないよお姉ちゃん悲しい、と取り乱す祐巳に今度は
マジ顔で、俺実はお前の事ずっと好きだったんだ血は繋がってるけどでも愛は全てを超越するから、と迫る祐麒。
状況の変化についていけない祐巳は次第に部屋の隅に追い詰められていく。祐巳ーっ、いやーっ、二人の怒声が
福沢家に響きあわやという時に窓を破壊してちょっと待ったーっ、と颯爽と飛び込んでくるのは我らが地球を守る
正義の味方。どうなる福沢姉弟、そしてトランプのジョーカーは混迷する事態を収拾できるのか!?
というようなSSキボンヌ。

・・・ということなんだな(意味不明)
523名無しさん@ピンキー:03/11/18 17:55 ID:Ty+BxrGi
>>519
いるぞーいるぞー!
令祥子は萌える。
524名無しさん@ピンキー:03/11/18 18:40 ID:KeIFVTyH
>>520
微妙にヤな名前だなw>可梨子
525名無しさん@ピンキー:03/11/18 19:13 ID:jO1Tvewa
>>524
いっそのこと可瞳梨子にしてしまえとオモタよ。
526名無しさん@ピンキー:03/11/18 19:23 ID:K049BnrO
どうゆう誤字だw>可梨子

>>519>>523
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
一緒にひっそり愛でようじゃないか
527名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:17 ID:Bl48yBei
中学生祥子さま萌えになりますた
528名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:18 ID:O2flZFE+
1月より銀河鉄道祥子さまが始まります。
529名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:27 ID:HQOxAF4g
>517
自分で書いたほうが早そうね。続きキボン
530名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:32 ID:PPyBNTzI
>中学生祥子さま

じゃあその、何だ令×祥子萌えって声も出ていることだし
わけもわからず流れと勢いでやってしまう中一の令と祥子とか、どうだ
531名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:40 ID:IEbdSbzW
可梨子>
可南子、乃梨子を辞書登録してない為、
「可能、南、子」と打って能を消す、「乃村、梨、子」と打って村を消す、
というような打ち込み方をしているので、ついこんがらがったってとこだろう。
532名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:43 ID:pHtM8lPC
可南子も乃梨子もふつうにでない?
533名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:48 ID:GEaarvFf
可南子は出るけど、乃梨子は出ない・・・
534名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:49 ID:RAe7tP6f
 遅レスですが打ち上げすごいよかったです。ホント実物の
文体読んでるみたいだたーよ。 赤も白も黄も(*´Д`)ハァハァ
535名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:49 ID:jO1Tvewa
っていうか、辞書登録よりも面倒だろ、その変換方法w。
536名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:59 ID:WybuAM+M
タクヤ君×真美・・・ とか言ってみる
537名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:59 ID:jO1Tvewa
>>534
ああ、あれの作者です。535なんだけど書き込み時間ケコーン遭遇したので、ついでと言っては
なんだけどお礼を。他にレスくれた方もサンクスでした。
文体は……前スレだったかで原作の改変パロやったからかあんな感じに。
逆に自分の文体に戻すリハビリがきつそうで怖い。

ところでコバルト出たし、そろそろ何かSSキボン。
538名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:59 ID:3JjlZjp8
やっぱりみんな、ネットでうpされてるマリみて辞書とか入れてるのかな?
漏れはいいのがあったので入れてます

あと、乃梨子×瞳子が読みたいなんて、超少数派なんでしょうね・・・_| ̄|○
539名無しさん@ピンキー:03/11/18 23:16 ID:uTVoqhB5
>>527
俺も中学生祥子様に萌えた(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
540名無しさん@ピンキー:03/11/18 23:34 ID:hxJ0RPut
>>517
てか、その性義の味方に姉弟とも喰われちまうんじゃねの?
541名無しさん@ピンキー:03/11/18 23:55 ID:80B6vnaw
>>517
 キボンヌつーか、それだけで充分だろアンタ……
 
542名無しさん@ピンキー:03/11/19 00:35 ID:v0HF2Ka9
>>517
続ききぼん。祐麒の複雑な感情とかがそれっぽくて良い。マリ知らネタも...

しかし令の紅茶吹き出し→祥子 は定番ですな...
543名無しさん@ピンキー:03/11/19 00:49 ID:v0HF2Ka9
>>536
タクヤ老人は余り人気ないよな。あんま必然性なかったからかねぇ...初の真美視点ということで挿絵も出て漏れとしては(*´∀`)=3七三ハァハァだったのだけど。

乃梨子属性=しっかりした妹+黒髪≒真美属性  と言ってみるセンター試験。
544名無しさん@ピンキー:03/11/19 00:57 ID:jgLRq2sH
タクヤ攻めはなんつーか、リビドー強すぎだぜジジイって感じだな。
真美Xタクヤだったらいい気がするが。
つーか今それで書いてるんだが、どこまで書いたものやら。
セックルまで書くと自分でも萎えそうだし…
545名無しさん@ピンキー:03/11/19 00:58 ID:FVSJbVQu
いつからだ?<令の紅茶吹き出し→祥子 は定番ですな...
546名無しさん@ピンキー:03/11/19 01:02 ID:aZ13a0CL
>タクヤ
七回忌事件を思い出すからやめれ
547536:03/11/19 01:13 ID:pqQKiJ5p
>>543-544
タクヤ君×真美は、エチーな展開に発展するよりはむしろ・・・

ほのかな好意を爺に寄せるいじらしい真美たんと、その気持ちを微笑ましく思いつつ
上手くさらりと交わして孫に対するように真美に接する爺。来週の週末にでもタクヤ君
の仏像ツアーに御一緒させて頂けませんかと普段の勢いもどこへやらおずおずと話す
真美にタクヤ君は君のようなお嬢さんと御一緒できるなんて光栄ですと快く受け入れる。
そして日曜日二人は一緒に仏像ツアーに(真美の中ではデート)出かけるのだった。
しかしそこで偶然三奈子に発見される。ミイラ取りがミイラに!と驚く三奈子だったが、
普段見せることのない真美の恥らうような笑顔を見ているうちに、こんちくしょーこちとら
受験勉強できりきり舞いなのに幸せそーじゃねーか許さねー、姉を差し置いてデートかよ、
こっちは生まれてこの方殿方とデートなんぞしたことねーよ(この間0.5秒)、と毒づくの
だった。そこへさらに偶然に通りかかる蔦子。三奈子は顎で爺と孫娘を指す。蔦子もその
様子を確認する。二人の間にもはや言葉は必要なかった。ポニテとメガネはその貴重な
休日を取材に費やすことを決意する。しかし、あとで脅して口では言えないような恥ずかしい
目に合わせてやるイヒヒともはや親父状態の三奈子を横で盗撮する蔦子。まさかこの時
あんな恐るべき陰謀が張り巡らされていようとは発展しようとは夢にも思わなかったのです・・・

というような感じが漏れの好み。
548名無しさん@ピンキー:03/11/19 01:15 ID:xfGlsvvl
>>545
レイニーからとマジレスしてはダメですか
>>530
まあ慰みに…ちょっとだけ。こんな感じ?


「ちょっ、と、待って、待って、令っ」

 祥子の震える声に、令はびくりとして手を引いた。まるで怯えたように見開かれた令の目の、色素の
薄い瞳の中に祥子は同じ表情をたたえた自分を見て取った。涙目になって息を乱している分、令より更
に悪い。13年、生きてきた中でこんな顔をしたことが何回あっただろう? ようやく通常のリズムに
戻り始めた呼吸の間でそんな考えを浮かべた瞬間、鏡になっていた令の瞳がすいと泳いだ。

「やっぱり、嫌?」
「そんな、」

549名無しさん@ピンキー:03/11/19 01:15 ID:aZ13a0CL
いつも乙
550名無しさん@ピンキー:03/11/19 01:16 ID:xfGlsvvl
 祥子は続けようとした。しかし続く筈の声が出てこない。祥子のスカートのプリーツに半分
隠れた令の腕が微かに動いて祥子の内腿に擦れ、それが祥子の呼吸を差し止める。再び乱れ始
めた呼吸に、どうにも言葉が続かないので、祥子はただ令の肩にしがみついて首を横に振った。
10代に入って間も無い、これから成長していくだろう柔らかい身体は、制服の下であたたか
く弾んでいる。続けてと言う前に令の指が動いて、脚の付け根の皮膚におずおずと触れた。そ
のくすぐったいような微かな摩擦に、祥子の身体の奥がきゅっと締め付けられた。自然、動悸
が速まる。

 湿った息を吐いて見上げた視線の先、令の肩の向こうに明るい窓が見える。抜けるような冬
の青空を、切り取るようにしてそびえる校舎の屋根が。ああ、私たちは、いったい何をしてる
んだろう? 何を期待して? 何のために? 身体が熱い。鎖骨の辺りに押しつけられた令の
唇から、融けるような熱さの息が制服を通って肌まで沁みる。スカートの下の見えない指が、
下着の生地をくぐるのが感じられる。左手は祥子の背に。右手は、今や、祥子の肌から一糸と
隔てぬ距離に。その先にある何かを期待して、腰から膝裏にかけての肌がぞくりと粟立つ。名
前を呼ぼうとしたが、声が出なかった。

 ぬるりとした感触と一緒に、柔らかい襞を指先が攫った。



てな感じでどうよ
551名無しさん@ピンキー:03/11/19 01:25 ID:aZ13a0CL
 祥子は続けようとした。しかし続く筈の声が出てこない。祥子のスカートのプリーツに半分
隠れた令の腕が微かに動いて祥子の内腿に擦れ、それが祥子の呼吸を差し止める。再び乱れ始
めた呼吸に、どうにも言葉が続かないので、祥子はただ令の肩にしがみついて首を横に振った。
10代に入って間も無い、これから成長していくだろう柔らかい身体は、制服の下であたたか
く弾んでいる。続けてと言う前に令の指が動いて、脚の付け根の皮膚におずおずと触れた。そ
のくすぐったいような微かな摩擦に、祥子の身体の奥がきゅっと締め付けられた。自然、動悸
が速まる。

 湿った息を吐いて見上げた視線の先、令の肩の向こうに明るい窓が見える。抜けるような冬
の青空を、切り取るようにしてそびえる校舎の屋根が。ああ、私たちは、いったい何をしてる
んだろう? 何を期待して? 何のために? 身体が熱い。鎖骨の辺りに押しつけられた令の
唇から、融けるような熱さの息が制服を通って肌まで沁みる。スカートの下の見えない指が、
下着の生地をくぐるのが感じられる。左手は祥子の背に。右手は、今や、祥子の肌から一糸と
隔てぬ距離に。その先にある何かを期待して、腰から膝裏にかけての肌がぞくりと粟立つ。名
前を呼ぼうとしたが、声が出なかった。

 ぬるりとした感触と一緒に、柔らかい襞を指先が攫った。



てな感じでどうよ

と言われましても。
552548:03/11/19 01:27 ID:xfGlsvvl
だめかー。ちぇ。
553名無しさん@ピンキー:03/11/19 01:38 ID:2mkppVIB
イイヨイイヨー
 
ていうか乃梨子以外の一年生モノはマダー?
554名無しさん@ピンキー:03/11/19 01:45 ID:4xbKhIi5
>>538
乃梨子×瞳子(・∀・)イイ!!
555名無しさん@ピンキー:03/11/19 02:21 ID:X86bvAVE
>548
さいごまでヤっちゃってくれー
お預けを喰らった犬状態だワン
556名無しさん@ピンキー:03/11/19 03:25 ID:4bIfzLxB
「祐巳ちゃん」
 紅薔薇さまは目を細めて小さく言った。
「祥子のことをよろしくね」
「・・・は・・・い」
「可愛げがないけれど、あれでも私にとってはかけがえのない妹なの」
 紅薔薇さまは、『遺言』を言うために誘ったのだと、祐巳はその時やっとわかった。



祥子「もうだめ!!これ以上行きたくない!!!」
祐巳「お姉さま!?」
 
祥子「私、動けない!
   もうこれ以上動けない!!」
祐巳「お姉さま・・・」
祥子「あの人が卒業してしまう・・・。
   リリアンに帰ったって、もう、お姉さまはいないわ。
   私まだ何も言ってないのに!
   好きだとも、愛してるとも、抱いてとも言ってない、
   何一つ・・・言えなかったのよぉ」

祥子「本当はあの時、キスして欲しかった。
   ・・・抱いて欲しかった。
   好きだと言って欲しかったのよ。
   それなのに・・・
   それなのに・・・
   このまま、もう逢えなくなってしまうなんて・・・
   絶対にいやァァァァァァァ!!」
557名無しさん@ピンキー:03/11/19 03:27 ID:4bIfzLxB
祐巳「お姉さま、しっかりして下さい! 
   このままじゃ、やられてしまいます!」

祐巳「紅薔薇さまの六ヶ月はどうなるんです?
   本当は紅薔薇さまだって、お姉さまと一緒にいたいはずです!
   最後の六ヶ月!!
   本当は、行くなと抱きしめてやりたかったはずです!
   それを紅薔薇さまは自分を捨てて、その半年を、私達に、ロサギガンティアに賭けたんですよ!
   これは、その六ヶ月なの!お姉さま!!」
祥子「!」
祐巳「いいえ!!紅薔薇さまだけじゃありません!
   蔦子さんも由乃さんも、自分達の未来を、みんな私達二人に託したんです!
   その私達が負けたら、みんな今まで、何の為に生きてきたの」
祥子「・・・」
祐巳「私達は!
   私達は!!
   必ず、勝たなきゃいけないんです!」
祥子「・・・」
祐巳「お願い!
   さちこ!
   戦ってェ!!!!」
 
祥子「わかったわ、祐巳。合体しましょう!!」
祐巳「お姉さま!!」
558名無しさん@ピンキー:03/11/19 03:28 ID:4bIfzLxB
祥子(お姉さまの六ヶ月。この六ヶ月戦ってみせるわ。お姉さまの為に。
   それが・・・お姉さまと同じ時を生きる、唯一の方法なのね)

ロォォォォサ
ギガァァァァン
ティアァァァァァァァァァァァ!!!

祐巳「合体したロサギガンティアを、ただのマシンと思わないで!」
祐巳「紅薔薇さまの!
   ロサ・キネンシスの!
   蓉子さまの心が、こもってるんだからァァァ!!!

   ホーミング!レーザーーー!」




三奈子「──というのを書いてみたんですが発行の許可を貰えますでしょうか?」
聖  「・・・なんで私が乗り物なのよ」
令  (合体だし・・・)
由乃 (合体だし・・・)
志摩子(合体ですしね・・・)
559名無しさん@ピンキー:03/11/19 03:34 ID:sHub1cOZ
>>556-558
どないやねん…w
メカ・ギガンティア(*´Д`)ハァハァ
560名無しさん@ピンキー:03/11/19 04:12 ID:xvpR2+Ee
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>556-558
     `ヽ_っ⌒/⌒c     ・・・ロサ・ギガンバスター?
        ⌒ ⌒
561名無しさん@ピンキー:03/11/19 07:51 ID:A5F+pEzH
三奈子さまワラタ
562名無しさん@ピンキー:03/11/19 10:37 ID:2/yqbq1g
>>556-558
めちゃくちゃワロタw

>>538
俺も好きだ>乃梨子×瞳子
ほとんど見かけないけどね。あっても瞳子のドリルネタばっかりw
563名無しさん@ピンキー:03/11/19 14:01 ID:L10UH+FW
どたばたギャグではなく
シリアスな乃梨子×瞳子が読みたい。
564名無しさん@ピンキー:03/11/19 14:42 ID:yCvAi0z8
あり得るとしたら瞳子→乃梨子なわけだが
565538:03/11/19 16:45 ID:QwzETSnp
>>556-558
禿藁
コソーリ見てたのに、もうちょっとでバレそうだったじゃないか!w

>>554 >>562 >>563
ヽ(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)ノ ナカマー!

ドリルネタ抜きキボンヌw
566名無しさん@ピンキー:03/11/19 18:18 ID:elq2sG4W
ドリルカーマン ウオォォォォ!
567名無しさん@ピンキー:03/11/19 18:34 ID:YRL1RF3O
>>548
続きを激しくキボンヌ!
放置プレイは耐えられぬ(*´Д`)ハァハァ
568名無しさん@ピンキー:03/11/19 19:10 ID:ERDYdaIE
>>564
 初期の方は本気で本編が瞳子→乃梨子なんだろ! って思ってた(;´Д`)
まぁ今では完全に瞳子→祐巳なんだってのは分かるけど。

 それでも自分も瞳子乃梨子の話かなり(*´Д`)ダイスキだ!! 親友話ぽいのは
特に(*´Д`)ハァハァ
569名無しさん@ピンキー:03/11/19 19:11 ID:jMbL/fXi
乃梨子と瞳子・・・ これぞまさに手を繋いだだけでカッチンコッチンになる組み合わせだ。
570名無しさん@ピンキー:03/11/19 20:31 ID:jOwFDfYG
あるサイトでは乃梨子→瞳子だけどな。
それにしても結構多く仲間がいるもんだ。
571名無しさん@ピンキー:03/11/19 20:47 ID:nntufqjA
攻め乃梨子に萌えてるのか、受け瞳子に萌えてるのかと問い詰めたい。
お前ら、祐巳に腕に抱きつかれて真っ赤になった瞳子にハァハァしてるだけちゃうんかと。

そして瞳子を呼び捨てするクールな乃梨子にマイペースで責められて
顔を赤らめつつ口をぎゅっとつぐんでじっと耐える瞳子にハァハァしてるだけちゃうんかと。
572名無しさん@ピンキー:03/11/19 20:50 ID:iJZuRU6S
>>571
ハァハァ

さて、手を繋いで鼻血……何となく浮かんだんだが、こんなのはどうだろう。
エロまで持っていけるか不安だが。
573名無しさん@ピンキー:03/11/19 20:51 ID:iJZuRU6S
「祐巳さんは可愛い。いつもながら、すごくいい」


修学旅行の往路。
リリアン女学園高等部2年生のお嬢さまたちが集まっている駅のホームは騒がしい。
シャッターの音も、カメラを持つ本人の耳だけにやっと届くくらい。

「ちょっと、蔦子さん」

撮影されているとは気付かない自然な表情の写真を何枚も撮れる好ましい環境だ。

「もしもーし、つーたーこーさーんー」

これから始まる旅路への期待と不安を浮かべた表情が、
列車に乗り込む彼女たちを『いい絵』に仕立ててくれている。
もう1枚、ああもう1枚……。

さあシャッターを切ろうとした瞬間、ファインダーの中の景色が大きく横滑りした。
グイグイと腕を引っ張られてしまったのだ。

「ちょっと、何するのよ……って、あら祐巳さん」
「あら祐巳さん、じゃないでしょ。もう……」

蔦子の撮影を妨げるという勇気ある行動をとったのは、クラスメイトの福沢祐巳さんだった。
紅薔薇のつぼみは、両手を腰に当てたポーズで、ちょっとご立腹のようだ。
574名無しさん@ピンキー:03/11/19 20:52 ID:iJZuRU6S
「こんな所で、何してるの?」
「見ての通り、今まさに旅路に出ようとしている乙女たちのその一瞬を……」
「その一瞬をカメラに収めている蔦子さんは、どの新幹線に乗るの?」
「どの……って、この」
「だーかーらー、自分が乗る新幹線に乗り込んでる人撮ってたら、乗れないってば」
「あ、そっか……」

祐巳さんは、蔦子のカメラを持っていない方の手を取って、
二人のクラスが乗り込む車両の方へと引っ張る。
撮影に夢中になっている間に、だいぶ離れた所まで来てしまっていたようだ。

蔦子の手をしっかりと握ったまま、祐巳さんは先に立って歩いて行く。

「あ……」

蔦子の唇から、少しだけ声が漏れた。
二人が手を繋いだ経験は、実は数えるほどしかない。

クラスメイトの手を引く祐巳さんの絵。
自分が第三者だったら絶対フィルムに焼き付けたい。
ああ、でも手を引かれている自分としては、絶対に今の姿を撮られたくない。
なぜなら、自分の顔は今、真っ赤だから。

今日も祐巳さんは可愛い。いつもながら、すごくいい。
575名無しさん@ピンキー:03/11/19 20:57 ID:p74BG4LN
乃梨子×志摩子 の最中を覗き見て、一人涙する瞳子「乃梨子さんの馬鹿・・・・・・」
という同人なら読んだ。
576名無しさん@ピンキー:03/11/19 21:20 ID:siNwAzKs
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>556-558
     `ヽ_っ⌒/⌒c     ワロタけどノリコでやれよ
        ⌒ ⌒
577名無しさん@ピンキー:03/11/19 22:00 ID:Gq0qpsyb
乃梨子を想って瞳子がオナニーする
SSなら昔あったな。
わりと良かった。
イカSSと同じ人が書いたと言うのが信じられんW
578名無しさん@ピンキー:03/11/19 22:46 ID:aZc20Ui2
乃梨子って何となくリリアンではもてそうなタイプだなあ
579名無しさん@ピンキー:03/11/19 23:06 ID:JdgNbvyj
>>578
実際、マリア祭であれだけハデな事をやったので、同級生からは人気ありそうだ。
「冷めて見えた乃梨子さんがあんな熱い涙を流すなんて。乃梨子さん(;´Д`)ハァハァ」
などと密かに思っているクラスメートもいるかもしれない。
580名無しさん@ピンキー:03/11/19 23:31 ID:ERDYdaIE
>>579
 うわ ソレ すんごい (・∀・)イイィ!!!!!
ということは自分は攻め乃梨子萌えなのか?

 実際の本編でも 瞳子→乃梨子→←志摩子の三角関係つか横槍モノ
は無理でも 瞳子+乃梨子→←志摩子てかんじで由乃と祐巳みたい
な友情モノならこれからドンドン見れると期待し始めた!!

>>573-574
  そういえば手つなぐなんてのは男も女も平時では珍しいよな。
581名無しさん@ピンキー:03/11/19 23:55 ID:pDM4Felf
乃梨子×瞳子にせよ瞳子×乃梨子にせよ、
前戯の段階で言葉攻めの応酬になりそ…。
582名無しさん@ピンキー:03/11/20 00:17 ID:VNQPrsAD
>>580
大学とか、道の真ん中を手繋いで歩いてるカップル結構いまつ。
狭い廊下でやられると通れなくてイライラ。
583名無しさん@ピンキー:03/11/20 00:22 ID:PQ4LxSIb
繁華街行けばいくらでもヴァカップルがつないでますよ畜生
584名無しさん@ピンキー:03/11/20 00:23 ID:PQ4LxSIb
同性同士は見ないですけどね
585名無しさん@ピンキー:03/11/20 00:25 ID:BRYMbGGy
>>579
クールな乃梨子は同級生にモテてるのかもしれんな(;´Д`)ハァハァ
586名無しさん@ピンキー:03/11/20 00:30 ID:CO7zkk2q
>>585
ミカエル学園に転入してきた史緒さんみたい。
587名無しさん@ピンキー:03/11/20 00:35 ID:4GASoWEW
>573
純情蔦子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!
SSではマッドな役しか見たことなかったんで神仙でかわいいでつ
588名無しさん@ピンキー:03/11/20 01:18 ID:kOQFDVBu
>>577
何スレ目にあったんだ?

>>573
蔦子タソ(・∀・)イイ
がそのあとの手繋いでるカップル云々のレスが激しく鬱。
589名無しさん@ピンキー:03/11/20 02:19 ID:VNQPrsAD
>>584
都会に出るとわりといたりする。
でもいたら周りがジロジロ見るからなかなかできないしな。
590名無しさん@ピンキー:03/11/20 02:25 ID:BeQXlr+C
マリ見ても「ノリコとお姉さま」なんだな。
なるほど。
591名無しさん@ピンキー:03/11/20 07:45 ID:REk5kxTM
>590
一生、気がつかんとこだったよ。なるほど。
592名無しさん@ピンキー:03/11/20 11:51 ID:qNCKtVUp
けっきょく、コバルト12月号の短編に静さまは登場しなかった…。
でも、お話そのものが良かったから無問題かな。

これで心置きなくSSが書ける、と思ったら今度は冬コミ本の原稿が〜。
いつになったらつづきを書くんだよ、自分…。
593573の続き:03/11/20 12:11 ID:syK09smk
祐巳×蔦 続きます(´ー`)
594573の続き:03/11/20 12:12 ID:syK09smk
「蔦子さん、私、一度でいいから生八つ橋をお腹一杯食べてみたいのですが」
「そう。明日は京都だから、お腹いっぱい食べたらよろしいんじゃないかしら。
 こんな所で油を売ってないで、早くお休みになってはいかが? 真美さん」
「ふーん……そんなこと言ってしまって、よろしいのかしら?」

リリアン女学園修学旅行の宿舎。ホテルの一室である。

「そんなこと、って?」

バスルームの扉越しに、蔦子さんのちょっとくぐもった声が聞こえる。

「この部屋のバスルームは今夜、どうやらその本来の機能を果たせそうにないわけで」
「ええ、最初からそのつもりだったから、シングルルームを希望したんだもの」

なんと蔦子さん、外から光が入らない空間なら即席の暗室にしてしまえる携帯用の道具を持って来たらしい。
『今日の収穫』を現像中というわけだ。

「蔦子さんは、どこかの部屋にバスルームを貸してもらいに行くしかないわけで」
「そうなのよ……ああ、真美さんのお部屋で貸してもらえるってこと?
 でも、生八つ橋お腹いっぱい奢るくらいなら、他の人に借りるわよ」

喋りながらも作業の手は止めないらしい。
と言うよりも、現像作業の合間に真美に返事をしてくれているといったところか。

「私の部屋はツインなわけで」
「クラスの人数が奇数だから、ひとつだけシングルルームになったんですものね」
「で、私のルームメイトの名前は、福沢祐巳さんという人なわけですが」

現像作業の音が止まった。

「蔦子さん、私、一度でいいから生八つ橋をお腹一杯食べてみたいのですが」
「……お腹いっぱい、奢って差し上げるわ」
595573の続き:03/11/20 12:12 ID:syK09smk
んであ、また書いてきます。
596名無しさん@ピンキー:03/11/20 12:26 ID:Rf6hOukC
期待してまってるよ〜(`・ω・´)ノシ
597名無しさん@ピンキー:03/11/20 13:16 ID:jFrWgckV
経験者として忠告したいのだが、

> 一度でいいから生八つ橋をお腹一杯食べてみたいのですが

メッチャ飽きるし気持ち悪くなるのでやめた方がいいぞ、七三。

それはそれとして、続き楽しみにしてます(´ー`)ノシ
598名無しさん@ピンキー:03/11/20 13:25 ID:bPLPLQWN
生八ツ橋だけ、を食べるのはちょっとねえ。
生八ツ橋系のお菓子を食べるのなら、飽きも遅かろうけど。
それはともかく、蔦子いいなあ。
599名無しさん@ピンキー:03/11/20 15:51 ID:9xdbyhA1
蔦子さんにたかる七三に思わずニヤリとしてしまった。
続きマッテルヨー(゚∀゚)ノシ
600名無しさん@ピンキー:03/11/20 16:36 ID:CgXziJPS
( ゚Д゚)ウマー
脇役スキーにはたまんないっすねー続き楽しみに待ってます。
601名無しさん@ピンキー:03/11/20 19:33 ID:Rf6hOukC
ってゆーか、七三と同じ部屋になってしまった祐巳がかわいそうだw
質問攻めで一睡も出来ない祐巳タソ・・・(;´д`)
602名無しさん@ピンキー:03/11/20 20:07 ID:WSY4C5eu
誰か挿絵描いてうpする神はいないものかー

絵が少なくてちょっと寂しい(´・ω・`)ショボーン
603名無しさん@ピンキー:03/11/20 20:49 ID:4GASoWEW
>598
聖さまがのんでたような濃〜〜い日本茶となら何とかイケるかも
604名無しさん@ピンキー:03/11/20 21:41 ID:zRWJza+3
    〃∩∧_∧
   ⊂⌒( ´・ω・)   <>>573-574>>594
     `ヽ_っ⌒/⌒c     エロくしなくてもいいような・・・
        ⌒ ⌒
605名無しさん@ピンキー:03/11/21 00:24 ID:bh3ZCqjl
涼風で令さまだけが祐麒を君づけしていたのを見て、なんかフラグがたったような気がした。
606名無しさん@ピンキー:03/11/21 00:26 ID:knSmyMYF
待ってたんだよ・・・フラグが立つのを。みんな役割を演じ(ry
607名無しさん@ピンキー:03/11/21 00:48 ID:c0550Ih3
>>605
柏木×祐麒のBLを脳内で完成させてしまっている令ちゃんは、
受けキャラである祐麒に「さん」づけが出来なくなっているだけなのです。
608名無しさん@ピンキー:03/11/21 01:07 ID:mSdTaEP0
>>607
勿論、その構図を植え付けたのは由乃さんなわけだ。
いや、意外と江利子さまの趣味だったり・・・?
609名無しさん@ピンキー:03/11/21 01:08 ID:ZbtdmMkF
>>607
妙に納得してしまった(w
610名無しさん@ピンキー:03/11/21 01:20 ID:5/QzO65O
実は黄薔薇ファミリーはBLサークルとしてコミケに出ている。
サークル名はもちろんロサ・フェティダ。
611名無しさん@ピンキー:03/11/21 01:40 ID:fxFA9s/w
飽きるほど使われ尽くしたネタだがそれを敢えてエロ方向に持って行くのがエロパロ板住人のたしなみ

資料にするといいながら令を脱がす江利子さま萌え
612名無しさん@ピンキー:03/11/21 03:42 ID:/qFUaPxX
伴天連デートの時、祐巳は絶対祥子の着替えを覗いてしまってたと思うんだが。
衣擦れの音。  ………エロいなっ!(・∀・)
613名無しさん@ピンキー:03/11/21 07:48 ID:2fx5g1Wf
>>612
そんな絵がなかったっけ?どっかで見たような。
614名無しさん@ピンキー:03/11/21 09:40 ID:Mv82xqlv
>612
萌えjpで見た気がする…
615名無しさん@ピンキー:03/11/21 15:08 ID:Mygpp5F3
>>606
祐麒は祐国の麒麟なわけだ
616名無しさん@ピンキー:03/11/21 16:52 ID:Ebmueji0
黄薔薇はもう飽きた
617名無しさん@ピンキー:03/11/21 16:59 ID:d6St4eFN
>>616
これだから白厨は
618名無しさん@ピンキー:03/11/21 17:47 ID:MlL3D3o8
>>617
紅厨の可能性は0%なのかw
じゃぁ、俺は桃厨ということで静を希望するぞ。
619名無しさん@ピンキー:03/11/21 19:19 ID:T9ph6rI+
>>618
おう、同士よ〜。静さま物は少ないよな。カプの難しさで書きにくいんかね。
えろいと思うがなぁ。
そう言えば>北枕たん
いつになったら静×祐巳を書くんだ。ずっと期待して待ってるんだが。
まさか本当に引退する気か?
そんな我侭、お父さんは許しませんよ?
620名無しさん@ピンキー:03/11/21 19:33 ID:O7j5aRh8
621名無しさん@ピンキー:03/11/21 19:33 ID:6onqUJ9I
 リリアン大学部の体験入学に参加した祥子。
 公開講座の一つを受講してみると、美人講師(32才人妻 夫はかまってくれない)が祥子を教壇に呼び寄せた。
 じつはその美人講師は"ある人物"の手によって"目覚め"ており、
"よき妻、よき母になるため"の講座のはずが、"女の肉体の神秘"の講座だった。
 わけもわからぬまま目隠し、ギグをつけられ、手足を教壇に縛り付けられた祥子の肉体を、
"お姉さまたち"の無数の手が、舌が行き交う。
 絶望と快楽の入り混じる中、祐巳のことだけを考えることで耐える祥子。
 不意に体をまさぐるものがなくなり、耐え切ったと思った祥子のほほに誰かの吐息がかかった。
 "ある人物"がくすくすと笑う中、たったひとつの唇が祥子の全身にキスをする。
 どうしてもカラダが反応してしまう祥子。信じられないながらも祥子に愛撫をしているのがだれか確信した。
「いいですか?」
 たった一言かけられた言葉ですべてを察した祥子は、異物を押し当てられた処女を、
その声の持ち主にささげる覚悟をして、返事をした。
「いいわ。堕ちていける。祐巳となら……」

 っていうのを書こうとしてたんだがPCがハングしまくったのでHDDフォーマット&OS再インストで
まちがって消しちゃったのでだれか書いてください。
622名無しさん@ピンキー:03/11/21 20:10 ID:hTioX3S+
>>621
(*´Д`)ハァハァ、もう一回書いてください、いや書け。
623名無しさん@ピンキー:03/11/21 20:49 ID:EwOYud4+
>622
命令形〜懇願のコンボがここでのたしなみ。もちろん、逆手を決める
といった、はしたない住人など存在していようはずもない。
624名無しさん@ピンキー:03/11/21 20:55 ID:cyxSv46k
>>620
もう消えてる・・・
625名無しさん@ピンキー:03/11/21 22:06 ID:IIJRot/K
>>621
マリみて?
626名無しさん@ピンキー:03/11/21 22:20 ID:QTlrwoVi
新刊情報出たな。
さて、これで祐巳すけのスール問題解決引き伸ばしが確定的になった訳だが。
早く決めてくれ(つД`)。
627名無しさん@ピンキー:03/11/21 22:27 ID:E/QSvC0J
祐巳すけにプティスールはいりません。
ttp://www.kyoto.zaq.ne.jp/pure/images/1119.jpg
628名無しさん@ピンキー:03/11/21 22:38 ID:O7j5aRh8
629名無しさん@ピンキー:03/11/21 22:39 ID:O7j5aRh8
うわっ、レス番間違えた
628は>>624へのレスです。重ね重ねスマソ
630名無しさん@ピンキー:03/11/21 22:45 ID:f6jKDmue
黄薔薇のラブホ話続編(・∀・)マダー?
631621:03/11/21 22:49 ID:6onqUJ9I
>625
 祥子はミイラの祐巳でも見分けられる。→目で見なくてもわかるかな?
 ・目隠しをされる状況
 ・知らない人が触る
 ・祐巳が触る
 ・祐巳にだけ反応する祥子
    +
   エロ
#っておいら何を解説してるんだろう……
632名無しさん@ピンキー:03/11/21 22:55 ID:QTlrwoVi
過去スレのも含めて、完結してないSSがたくさんあると思うんだが……。
せめて、まだ作者さんがここにいるのかだけでも知りたい(今スレの分はともかくとして)。
そう思うのは罪ですか、マリア様?(´Д`)
633名無しさん@ピンキー:03/11/22 02:12 ID:0SYiwyCs
>>632
お逝きなさい
634613:03/11/22 04:00 ID:TTgYruPB
>>620
へぇ、そういうのもあるのかありがd。
でも俺が見たのはそれじゃなくて祐巳が一人で
「私はお姉さまの衣擦れでハァハァしてしまういけない妹です。」
みたいなこといってハァハァしてるやつ。
・・・ってここまで書いて別に覗いてる絵じゃなかった、と思い出した。
635名無しさん@ピンキー:03/11/22 04:49 ID:1UiieWjU
イニシャルGでぐぐれ
636名無しさん@ピンキー:03/11/22 07:22 ID:yVVpzC4L
遅まきながら、新刊読みました。
罰ゲームの答えが予想と違ってがっかりだったので、
SS脳内返還してみました。短編2回ですが、可南子
嫌いな方はスルーしてくだされ。プチ鬼畜風味です。
637636@体育祭:03/11/22 07:24 ID:yVVpzC4L
「いいわよ、何を、して、欲しい、の?」
ゴールした祐巳は、まだそこに立っていた可南子ちゃんに言った。
負けて何だけれど、ちょっとハイになっていた。息切れすらも、気持ちいい。
可南子ちゃんは祐巳と一緒に歩き出した。
あれ、待っていてくれたのかな、ってチラリと思う。

連れてかれた先は体育倉庫。普段は体育で使うボールやマットなどを保管して
いる場所だ。可南子ちゃんが私の背後から手を伸ばし扉を開けた。背中を押され
室内に入室すると、もうすぐ閉会式が始まるためか、ほとんどの生徒はグラウンド
に集合していて部屋には誰も居なかった。背後で扉の閉じる音が聞える。ホコリと汗が
程良くブレンドされた倉庫独特の空気が鼻をついた。可南子ちゃんの罰ゲームって一体
なんだろう? わたしに一体何をして欲しいんだろう?

疑問に思いあれこれ百面相をして考えていると、肩に可南子ちゃんの手がそっと置かれた。
638636@体育祭:03/11/22 07:27 ID:yVVpzC4L
「ねえ、可南子ちゃん。いったい私に何をし…っ」問いかけを無視して、可南子ちゃんの
手はわたしの肩から腕を伝い手首を掴んで捻りあげた。肘から指先までの間を電気のような
痺れが走る。ギリギリ手加減してくれているのか、悲鳴をあげる程の痛みは無いが、体の
自由は完全に奪われている。

「祐巳さまって」

可南子ちゃんは自分の鉢巻をはずし、わたしのもう片方の手を引き寄せぐるぐる巻きに縛りつけた。

「やっぱり、すごくおめでたいですよね」

今度はわたしの鉢巻に指をかけて下に向けてクイッと引っぱる。
ちょうど目隠しのような形で私の視界は闇にそまった。

「分かり切ってる事ではないですか?」

トンっと両肩を押されてうつぶせの形にマットに倒れ込む。
恐怖と鉢巻のため、体は動けず固まっていた。

「わたしが欲しいもの。それは」

細く長い指が頬に触れる。鉢巻越しに流れる泪の雫を、
丹念に丹念に舌がすくい上げる。

「祐巳さまの『純血』ですよ」

閉ざされた視界の中、何故だかお姉さまの笑顔が浮かび、そして消えた。
639636:03/11/22 07:28 ID:yVVpzC4L
純血と純潔を間違えた。スマソ。
640名無しさん@ピンキー:03/11/22 07:42 ID:dW5aHCHH
作品はどうしようもなくつまらんが
その誤字は禿しくワロタ
バンバイアネタで続き書けw
641名無しさん@ピンキー:03/11/22 10:39 ID:HKVYldKH
>632
 コテをつかったり、特定の誰かだとわかると叩かれるので、いても名乗り出ないと思われ>未完の作者の人
ていうか定期的に>4 のように
>スレは乱さないように、マターリとsage進行がここでのたしなみ。
>もちろん、荒らし、煽りを放置できないような、はしたない住人など存在していようはずもない。
とか入れたほうがいいんだろうか……
#まぁ、"便所の落書き"に"自治"なんてたいそうなモノを持ち込む必要もないが……
#っていうかこのレス自体が"放置できてないはしたない住人"なのかな……
642名無しさん@ピンキー:03/11/22 11:24 ID:bQkdt92d
>>632
未完の書いたけどまだ寄生してます…ごめん…
643名無しさん@ピンキー:03/11/22 11:58 ID:Pweq/6RS
未刊のの続きが読みたければ具体的に
何スレの何番って、わかるように書いたほうがいいとおもうぞ。
作者がまだスレを見ていたらやる気がでたり罪悪感から続きを書くことがあるかも。
ていうか昔それで自分は書きました。
「未刊のどれか」、よりは名指しではっきり書くほうが効果大。
644名無しさん@ピンキー:03/11/22 13:40 ID:/aaeln4b
保管庫に絵板設置したら良くない?
645名無しさん@ピンキー:03/11/22 13:47 ID:bQkdt92d
>>644
現在のうぷろだの状況を見るに絵板は必要ナシ。
これ以上中の人に負担掛けてどうする。
646614:03/11/22 14:09 ID:fCddiIE/
>>620
ありがd。
でも、漏れの見たの613と同じですた…_| ̄|○
647名無しさん@ピンキー:03/11/22 14:57 ID:wcDDCSDk
>>638の続きに期待
648名無しさん@ピンキー:03/11/22 15:02 ID:EHILTw7j
>>630
あれ書いたの漏れのFF11知り合いだが、どうやらPCが死んだらしいぞw
649名無しさん@ピンキー:03/11/22 16:03 ID:YPBry6sY
PC死んだのか。ご愁傷様(つД`)・゚・
それと保管庫の中の人、元気なんだろか。もしやまたアク禁に巻き込まれてるのかな。
650名無しさん@ピンキー:03/11/22 16:17 ID:DmkW3i6F
激しくデジャビュだ……。>>体育祭
前のように荒れないことを祈る。
651名無しさん@ピンキー:03/11/22 17:01 ID:aV5E1d3H
ttp://moe2.homelinux.net/src/200311/20031122204065.jpg
 
誰か書ける神いないかー!
652名無しさん@ピンキー:03/11/22 17:11 ID:YPBry6sY
>>651
祐巳喰いまくりかよw。
それをSSで書けたらすごいな。
653名無しさん@ピンキー:03/11/22 17:54 ID:VIGQ0jT/
>>651
ワラタw
祐巳は攻め属性と誘い受けを相手によって使い分けてそうだが、
これでSS・・・たぶん長編になるだろうが誰か書ける人なんかいたら神だろうな。
654名無しさん@ピンキー:03/11/22 18:00 ID:yeQznj21
臭作みたいになりそうだ……
655名無しさん@ピンキー:03/11/22 18:31 ID:kbb7WxxE
>>651
白薔薇姉妹も狙われとるw
656名無しさん@ピンキー:03/11/23 00:41 ID:3Dphwsi+
瞳子が出てくるエロSSって意外と少ないのな。
ちょっと前に乃梨子×瞳子の雑談で盛り上がってたみたいだけど、それって「友情」話として萌え?
それともその二人でエロってるの想像して萌え?
後者だったら志摩子さんの立場は〜と思うのと同時に、乃梨子に攻められる瞳子も結構イイ!(・∀・)
かもと思ってしまった。
657名無しさん@ピンキー:03/11/23 01:14 ID:55oiP8n9
>>656
>瞳子が出てくるSS
少ないし、あまりまともなのが無いな。
誰か書いてくれんかのう
658名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:01 ID:6FUuWwiK
ちょっと聞きたいのだが、祐麒X令なんて需要はある?
今書いてるから、できたら載せたいけど。
659名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:12 ID:9v/EV81G
某サークルの祐巳瞳子はエロエロでよかったが...
660名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:12 ID:4W6SOzbE
>>658
イラネ。
661名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:22 ID:2DKrIhvB
小ネタを投下してみたり……

「遅くなっちゃったな」
 山百合会の雑用に忙殺され、校門へと続く夕暮れの銀杏並木を祐巳は小走りに進んでいく。
(あれ?)
 まだ衣替えの季節にもならないのにコートを羽織った聖の姿を目にして思わず足を止めた。
「聖様? ご……ごきげんよう」
「は〜い、ごきげんよ〜」
 慌てて頭を下げる祐巳に軽い調子で笑顔を返す聖の頬は心なしか赤く、どこかいつもの雰囲気とは違う物が漂っている。
「で……聖様はどうしてここへ?」
「ちょっと忘れ物があってね」
 猫のような含み笑いを浮かべる聖に、日頃の行いのためにどうしても警戒心が先に立つ祐巳の背中に悪寒が走る。
「忘れ物……ですか?」
「そ、忘れ物♪」
 そう言うと聖は祐巳の背後に回りこみ優しく抱きしめた。
「んっふふ〜♪ ゆ〜み〜ちゃ〜ん♪」
「あぁっ! やっぱりぃ〜」
 コートの中にすっぽりと包まれた祐巳が聖の腕から逃れようと暴れるが、いつもと違う感触が祐巳を包み込んでいた。
(……………………えっ?)
 聖の胸元にすっぽりと包まれた時に感じるはずの後頭部に当たるリボンや制服のカラーの硬さではなく、暖かな肌と柔らかな感触が祐巳の背中に当たっていた。
「せ……せせせせせせせせせい……せい……せい……聖さま!? ふふふふふふふく……ふく……服はぁ?」
 パニックに陥った祐巳の身体にさらに肌を擦り付ける聖の表情は至福の笑みが浮かんでいる。
「祐巳ちゃんを驚かせようと思ってねぇ〜」
「そっ……それだけのためにここまでやるんですかっ!」
 はしたないと思いつつも上ずった声は叫びに近く、二人だけの銀杏並木に祐巳の声が風に乗って吹き抜けていた。
662名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:23 ID:ccHL9khh
>>660
せっかくマリみてなんだから女の子と絡ませてあげてくれよと個人的には思うが

まあ恐れず投下しなされ
663名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:23 ID:2DKrIhvB
「何でこんな格好してまで……」
 聖が服を置いてあると言った校門脇まで手を引く祐巳の手には、小刻みに震えている聖の手が握られていた。
「まぁ……ちょっと脅かそうとしてって言う事もあるけど……面白そうだったから」
 いつもと変わらない余裕の口調に力が無いのは流石に反省しているのかもしれないと思う祐巳だったが、もしもこの時に振り返っていれば、すぐにその思いは後悔に変わっていただろう。
 祐巳の横顔を見つめて頬を染める聖の緩みきった表情は、すでに「快楽にとろけた」物だったのだから。
「とにかく誰かに見られたら大変なんですから早く行きましょ……エ?」
 目の前には長い髪をなびかせたシルエットが祐巳達を待ち構えていた。
「お二人で何をなさっていたんですか?」
 その視線が刃のように祐巳を射抜き、身動き出来ないように立ち止まらせている間に、聖はあっさりと踵を返して物陰に紛れてしまっていた。
「祐巳ちゃんありがと♪ 私はもう大丈夫だから……それではごきげんよう」
「そんな……聖さまぁ」
「ずいぶん仲良くなったようですね」
 帰り際にウィンクすらして去っていく聖の姿を視界の端に残したまま、祐巳は祥子の視線に竦んでしまっている
「えと……あの……その……はわわわ……」
「祐巳、何があったのか包み隠さず話してもらいますからね」
「は、はいっ……ってお姉さま、それだけは止めた方が……」
 しどろもどろに答える祐巳の内心の葛藤を知らない祥子の姿は凛々しい物だったが、この表情が長く持たない事を本人だけが知らない。
 リリアンの一部の生徒達に「少しはしたない遊び」が流行るのはもう少し後の話である。

END
664662:03/11/23 02:24 ID:ccHL9khh
ごめん>>660でなくて>>658だった
665名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:35 ID:PVickHGQ
祐巳×令の間違いじゃないのか
666名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:39 ID:KOLwxlYs
>>658
激しく希望
667名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:56 ID:5pYqve4E
>658
二人がどういう接点で絡み合うのか凄く興味あるな。
投下是非キボン
668名無しさん@ピンキー:03/11/23 02:58 ID:9v/EV81G
と、いうわけで658は祐巳令で投下決定
669658:03/11/23 03:02 ID:6FUuWwiK
すいません、間違いなく祐麒X令です……やっぱスレ違いでしょうか。
670名無しさん@ピンキー:03/11/23 03:10 ID:kmZTgR0B
>>669
いいから投下するんだ!
もうBGMもかけて待ってんだぞ!w
671名無しさん@ピンキー:03/11/23 03:11 ID:v5UW+G8I
いや、スレ的には大丈夫じゃない?
祐麒×祐巳だってあったし、メル欄にワードを入れとけば。
672556:03/11/23 03:20 ID:W/PO+pAE
>669
漏れはスレで「投下してもいいですか?」なんて聞いた事はねえ。
なぜなら、一人脳内で盛り上がっててアヒャヒャヒャヒャ状態になり、
「ああ!誰かに話してえ!!」と思った時には、
既に「書き込み確認」ボタンを押してしまっていて、
投下は完了しているからだ。
だから「投下してもいいですか?」なんて聞いた事はねえ。

・・・でも困るんだろうけどw 
>671さんの言うとおりメル欄にワード入れればいいんじゃないかな?
673669:03/11/23 03:26 ID:6FUuWwiK
わかりました、メル欄にワード入れて投下します。
当分後になると思いますけど。
674名無しさん@ピンキー:03/11/23 03:30 ID:Zs+YhVFm
щ(゚Д゚щ)カモーン!!
675名無しさん@ピンキー:03/11/23 03:47 ID:Qp+J+1rK
接点のないキャラ同士のカプ物って結構不思議なんだけど、
その辺上手く読ませてくれる事を期待します。
676名無しさん@ピンキー:03/11/23 09:09 ID:4pIwAiXp
>>669
反応が良かったら今度は祐巳×令で書いてくれ

というわけでどんと来いやあ
677名無しさん@ピンキー:03/11/23 10:57 ID:w5RZs8Jb
書き込めない・・・とほほ
678名無しさん@ピンキー:03/11/23 10:57 ID:w5RZs8Jb
いきなり書き込めた。わーい。
なんで?
679名無しさん@ピンキー:03/11/23 11:51 ID:sKRmn/9D
祐麒X令だけは百合でなくても(俺が)許す
680名無しさん@ピンキー:03/11/23 12:48 ID:HhWSBzP8
だが祐麒ハーレムは許さん!祐巳ハーレムなら可。(あと聖さまハーレムも)
>678
このスレ、だいぶメモリ喰ってるからね。1000までもつだろうか?
681名無しさん@ピンキー:03/11/23 14:38 ID:OXmpGryU
祐麒にハーレムは似合わんな。なんとなく。

>>669
祐麒×令≒祐巳×令∴投下OK
っていうか何でも委員で投下してホスィYO
682名無しさん@ピンキー:03/11/23 15:43 ID:revklnuk
…祐巳総攻め食いまくり待ってます
683名無しさん@ピンキー:03/11/23 15:50 ID:HhWSBzP8
じゃあ、ちょっと場つなぎで。たまには自分で書いてみる。(祐瞳)
684祐瞳:03/11/23 15:51 ID:HhWSBzP8
「・・・ここは?」
ふと気がつくとベッドの上に横たわっていた。保健室・・・?
「気分はどう?」
祐巳さまが心配そうにのぞき込んでいた。
「わたし、いったい・・・」
「立ち稽古の最中に倒れたのよ。ずいぶん無理してたのね」
そうだった。演劇部と掛け持ちで、無理をしても関わっていたかった。
「祐巳さま。ずっとついていてくださったんですか?」
「うん。ここまでは何人かで運んできたんだけど。私だけ残ったの」
思わず頬がカーッと熱くなる。
「どうして、そんな」
「心配だったんだもの。それに・・・」
「それに?」
「こんな美味しい機会、逃せるわけないじゃない」
祐巳さまは、ゾッとするような妖艶な表情で微笑んだ。
685祐瞳:03/11/23 15:52 ID:HhWSBzP8
「祐巳さま。やっぱり、あなたは!」
どうしようもなく魅かれながら、本能が告げていた。深入りしてはいけないと。
「そう、やっぱり気付いていたのね。瞳子ちゃん」
普段の祐巳さまからは考えられない淫蕩なクスクス笑い。
胸元のタイをスルスルとほどいて、ピンク色の舌先でペロリと唇を舐めた。
(やっぱりこのひとは・・・逃げなければ!)
「ダメよ瞳子ちゃん。いい子にしてなくちゃ」
凄い力でベッドに押し戻され、祐巳さまのやわらかい躯がのしかかってくる。
「誰か、養護の保科先生は!?」
「ああ、“栄子ちゃん”?彼女は“こういうこと解ってくれる”から・・・」
信じられないことを囁きながら、祐巳さまの胸が圧し付けられる。
「もう、素直じゃないんだから。瞳子ちゃんは」
頭の芯が痺れたようになって、瞳子は抵抗する力を失っていった。
かぐわしい吐息に酔ったようになり、唇を奪われる。
「からだは、こんなに正直なのにね」
686祐瞳:03/11/23 15:53 ID:HhWSBzP8
クスクス笑いに混じって、何処からかピチャピチャという音が聞こえる。
「ごめんなさいね。あなたにばかり、寂しい思いをさせて」
もう、何も考えられなかった。
祐巳さまの体温を肌に感じながら、瞳子は自分からすがりついていった。
「祐巳さま、好き!」
「いい子ね、瞳子。いっぱい可愛がってあげる」
祐巳さまの舌が、瞳子の肌の上を這い回る。
(わたし、何を怖がっていたんだろう?)
こんなに祐巳さまは素敵なのに。こんなに愛してくれるのに。
「可愛いわ、瞳子。もう離さない」
祐巳さまの切羽詰った声が、天使の歌声のように頭に直接響いてくる。
(躯の奥から、何かが、くる!)
意識を霞ませながら、瞳子はこの上ない幸福感に満たされていた。

―おしまい
687名無しさん@ピンキー:03/11/23 16:00 ID:rA1pjLqy
>>684-686
乙。
こ、これは・・・伝説の>>651設定ですね!?
妖艶祐巳、よかったですw
688名無しさん@ピンキー:03/11/23 16:21 ID:4pIwAiXp
か、か、か、かっちょええ…!!w
ワロタ。

>(躯の奥から、何かが、くる!)
って!って!w
その調子で他カプも書いてくれえ〜
689名無しさん@ピンキー:03/11/23 17:01 ID:OsuOb5+e
瞳子が素直になれないのは、こういうわけか…
690名無しさん@ピンキー:03/11/23 17:21 ID:08Onr5Lp
じゃあ自分もてきとーに。(祐令)
軽めにパパっといきます。あまり深くつっこまないで下さい…。

放課後の帰り道、私の前を令さまと由乃さんが歩いている。
二人とも快活によく笑う。とても幸せそうだしお似合いだ。
でも令さま、そんな嬉しそうな顔をしていいのかな。
私が見てるってこと、考えなかったのかな。
自分が誰のものかをもう一度しっかり教え込んでおかないと。


「由乃さん、令さまー」
「あ、祐巳さん!」
後ろから息を切らしつつ無邪気に(見えるだろう、由乃さんからは)追いついて、二人に並ぶ。
左から私、令さま、由乃さんという配置だ。
「二人一緒に下校かぁ。なんかすごい自然な感じ。さすが黄薔薇姉妹だね」
「えへへ、まあねぇ〜」
照れながらも少し誇らしげにする由乃さん。

でもね。
気付こうよ。
私に他意がなければ、令さま・由乃さん・私という順で並ぶと思わない?
なんで私が令さまの隣か考えられないの?「まあねえ」じゃないよ。
長い付き合いに甘えてるからそうなるんだよ。私と祥子さまなら、そんなことない。
691いざかや祐令:03/11/23 17:23 ID:08Onr5Lp
隣に来たものの考え込んでいるだけで何もしない私に、
令さまがほっとするような怯えるような期待はずれのような
曖昧な、それでいて従順な犬のような視線を向けてくる。
ごめんごめん、今シてあげるからね。

私はその目を見返してにっこり微笑むと、右手を令さまのお尻に這わせた。
「ひゃっ……!」
「え、何、どうしたの令ちゃん」
「あっ、いや、なんでも……ちょっと小石につまずきそうになって」
「もう、しっかりしないさよね。剣道部主将のくせに、ドジなんだから」

令ちゃんはだらしないんだからとか祐巳さんもそう思うわよねとか
由乃さんのいつものセリフにてきとうに相槌を打ちながら、尻を弄る手は止めない。
円を描くように優しく、ときどき強くつかんだりつねったりしつつ。

「ちょっと令ちゃん、聞いてるの!?」
快感に上の空になっている令さまにつっこみが入る。少しやりすぎたかも。
「…あぁ、うん、ごめん由乃。ちょっと…ッ…体調悪いか、も……」
「え、そうなの?大丈夫?やだ、確かに顔赤いかも」
「うん、でも大した、ことな、いから……」
「ほんと?我慢してない?荷物もとうか?ごめんね、気付かなくて」
692祐令:03/11/23 17:24 ID:08Onr5Lp
令さまの変調をみとった途端に心配症で優しくなる由乃さん。
自身が昔、体が弱かっただけに、病気の兆候には敏感なのだろう。
令ちゃんは我慢しすぎなんだからとか令ちゃんが病気になったら私が困るとか、
憎まれ口を叩きながらも令さまの鞄をとりあげ、額に手をあてて熱をはかっている。

令さま、愛されてるなぁ。
なんだか妬けてきたのでおしおきをもう少し続けることにしちゃおう。

ずっとお尻をなでまわすだけだった手を、股間を通して前に伸ばしていく。
スカートとショーツと、2枚の生地ごしでも感じやすい令さまのことだから……。
「……ひぁっ!」
やっぱり膝をガクガクさせて声をあげた。

「令さま、ほんとに大丈夫ですか?」
心配そうに顔を覗き込んでやると、怯えたように目を逸らす。
全く、可愛いんだから……。もっといたずらしたくなっちゃう。

「……令さま!肩をお貸ししましょう!」
「!?」
無邪気に(見えるだろう、由乃さんからは)そう宣言して、素早く体を割り込ませる。
「ゆ、祐巳さんそんな、そこまでしなくても」
「いいよ、大丈夫だよ。令さま心配だし、由乃さんは鞄持ってるんだし。
 私も何かしないわけには! それに私、けっこう力持ちだし」
あくまで真顔で。そう、これは天然ボケの祐巳さんの大真面目。下心なんてないんだよ、由乃さん。

「そっか……。まあ確かに私に令ちゃんを支える力は無いか。それに祐巳さんなら……大丈夫か。
 じゃあ、バス停までお願いね。ほら、令ちゃんもちゃんとお礼言って」
「あ、ありがとう、祐巳ちゃん……」
693祐令:03/11/23 17:25 ID:08Onr5Lp
「どういたしまして」
早速肩を押し付け柔らかい胸をつぶしながら微笑んであげる。
そして、右手の愛撫を再開。
「……くっ…ぁあっ、ん……」
もうだいぶ高まってるだろうし、胸からも刺激がくるんだ。あと一歩だろう。

クリトリスをとんとんと人差し指で叩きながらわれめの形をなぞり、
とどめに耳に息を吐きかけてみた。

かくん、と折れる下半身。前かがみになる上半身。染まった頬。
「ああッ……!!」
堪えきれず漏れる声。
あはは、イッちゃった。

「ちょっと令ちゃん、どうしたの!?そんなに具合悪いの?」
「だ、だいじょうぶ…ちょっとふらついただけだから」
「でも、立ち上がれないんじゃないの」
「うん、ごめん、もうちょっと待って……」

「由乃さん、タクシー呼んだほうがいいんじゃない?それで家まで送ったら」
「そ、そうね……。じゃあ私、ちょっと通りまでいってくるから!
 祐巳さん、令ちゃんお願いね」
694祐令:03/11/23 17:26 ID:08Onr5Lp
たたた、と走り去っていく由乃さん。
私はうずくまってる令さまの横にたたずんで、その耳に口を寄せる。
「良かったですか?……おしおき。またしてあげますね」
「……ッ!」
びくんと体を震わせる令さまを、私は立ち上がって満足気に見下ろした。

「そうそう、由乃さんに後ろを見られないようにしてくださいね。
 スカート、グショグショですから」


あー楽しかった。
さて、家に帰ったら祐麒で遊ぶかな。聖さまと加藤さん家に遊びにいくのもいいな。
志摩子さんと乃梨子ちゃんはどっちから落とすのが効果的かな。
また蔦子さんに写真頼まないと。
学校って、楽しいなぁ。

おわり
695名無しさん@ピンキー:03/11/23 17:30 ID:asy0PpP+
>>694
> 学校って、楽しいなぁ。
イェーイ、グッジョブw
696名無しさん@ピンキー:03/11/23 17:34 ID:SCL2rOYG
祐巳覚醒でつか?
697名無しさん@ピンキー:03/11/23 17:39 ID:0ALLLSz5
祐巳コワー(・∀・)
この調子で全キャラ分の話きぼん。
色んな職人さんが書いてくれれば揃うかもw。

698祐×乃1/2:03/11/23 17:49 ID:HeUHMWWB
「ねぇねぇ、乃梨子ちゃん。お願いがあるんだけど」
 放課後、いつものように薔薇の館で仕事をしていると祐巳さまが突然声をか
けてきた。
「何でしょうか?」
 珍しいな、そう思いながら乃梨子は聞き返す。
 珍しいといえば、放課後なのに他に誰も来ないというのも不思議だ。黄薔薇
姉妹は部活だろうけれど、紅薔薇さまはどうしたのだろう? お姉さまも別に
用事があるとは言ってはいなかった筈だけど……。
「えーっとね、みんなで飲もうと思って、家から紅茶を持ってきたんだけど、
よかったら味見してくれないかな?」
 すっごく美味しいんだよ、と笑顔の祐巳さま。
「いいですけど……」
 仕事でも頼まれるのかと思っていたので拍子抜けだったが、のどは渇いてい
たし、乃梨子はその好意を受け取ることにした。
699祐×乃2/2:03/11/23 17:49 ID:HeUHMWWB
「はい、これっ。熱いから気をつけてね!」
 何がそんなに嬉しいのか、にこにことした表情で流しから入れたての紅茶を
持ってくる。
「ありがとうございます、祐巳さま」
 お礼を言いながら、乃梨子は早速カップに口をつけようとした。
「……あの祐巳さま?」
 感想が気になるのかもしれないけれど、そんなにまじまじと顔を見られると
少し照れてしまう。
「あ、ごめんごめん」
「いえ、――いただきます」
 なんだか妙な気恥ずかしさを覚えて顔をそらしながら、乃梨子はもう一回カ
ップの中の紅茶に口をつけた。

「ゆっくり飲んでね、乃梨子ちゃん」
 ――だからそっと呟いて、いつもと全く違う笑みをこぼした祐巳さまには全
然気づかなかった。 

――続く……のか?
700名無しさん@ピンキー:03/11/23 17:52 ID:k8KWdaWY
祐巳さまは乃梨子ちゃんから落とすのが効果的と見たか!
701名無しさん@ピンキー:03/11/23 18:00 ID:olIlXzsB
うわぁ、覚醒祐巳っておもしれーw
みなさんグッジョブです。そしてこのまま全キャラ制覇へGO!
702名無しさん@ピンキー:03/11/23 18:04 ID:08Onr5Lp
>>698-699
あ、この続き考えついた。(超ありがちだけど)
志摩子さんも絡めて落としちゃうので、良かったら譲って下さい。
OKなら明日が終わるまでくらいに頑張って書きます。
他の職人さんには悪いけど……。
先生、祐乃志がしたいです……!
703名無しさん@ピンキー:03/11/23 18:09 ID:HeUHMWWB
>>702
競作という形でもいいのならぜひどうぞ。

私も出来れば続きは書きたいと思ってるけど、
遅筆なモノでいつ次が書けるか自分でも自信がないんで。
704名無しさん@ピンキー:03/11/23 18:56 ID:NNYRJcwT
どっちのツリーなのか解れば一読者としてはどっちでも可 > 分岐競作
まーこのスレ盛り上げてちょ
705名無しさん@ピンキー:03/11/23 19:25 ID:1grJZCuL
>>702>>703
 >>704氏みたいな分岐競作も(・∀・)イイ!けど両方ともの展開
読んでみたいなとか思ってみたりする自分は欲張りですか!!
706名無しさん@ピンキー:03/11/23 19:33 ID:olIlXzsB
俺はお二方それぞれの展開を読みたいな!といってみる。
707名無しさん@ピンキー:03/11/23 19:37 ID:08Onr5Lp
そうですね、何も一つにする必要はないんですね。
じゃあてきとうにやらせてもらいますー。意見サンクスでした。
708名無しさん@ピンキー:03/11/23 21:30 ID:zVFxRgQk
>651のリンク先がもう消えてるっぽいです。
誰か、どこかにうぷしていただけるマリアさま(中の人が男でもいいでつ)はいらっしゃいませんか?
709名無しさん@ピンキー:03/11/23 21:39 ID:0ALLLSz5
>>708
それって相関図のやつだよね。
萌えjpのマリみてスレにまだあるよ。
710名無しさん@ピンキー:03/11/23 21:40 ID:PfBj/4cS
212 :イラストに騙された名無しさん :03/11/23 17:29 ID:pZ65gTkB
キモヲタがマリみてでハァハァすることを「マリミテする」という言い方が流行


これは俺らのことか?
711名無しさん@ピンキー:03/11/23 21:40 ID:0ALLLSz5
ごめん書き忘れ。
一度トップから入らないと見れないのかも。
712名無しさん@ピンキー:03/11/23 22:04 ID:4ZRFIuNB
>>651の図
せっかくなんで、保管庫のうぷろだにあげといた。
都合悪ければすぐに消すけど。
713名無しさん@ピンキー:03/11/23 22:10 ID:zVFxRgQk
>712
ありがとう、マリアさま。
>711
トップから入ったら「非常事態宣言発令中」って表示が。
消えては無かったんですね。ご迷惑おかけしました。
714名無しさん@ピンキー:03/11/23 22:37 ID:k8KWdaWY
で、お次の覚醒祐巳ちゃんはまだでつか?
攻めもいいけど、鬼のような誘い受け発揮の
祐巳ちゃんきぼんぬ。と言ってみる。
715名無しさん@ピンキー:03/11/23 23:03 ID:6FUuWwiK
聖さまなんか、攻めまくってるつもりが手玉に取られてたりってのが似合いそうだが。
716698:03/11/24 00:50 ID:Dno+V5WG
祐×乃の続きは明日(今日?)の夜までには投下予定です。
ただまた短い上に、エロ無しです、ゴメソ。

あと、祐巳にして欲しい攻め募集中(ネチネチしたの大歓迎)
717名無しさん@ピンキー:03/11/24 00:58 ID:5axYR/mk
>716
羽(耳掻きの柄の方についてるやつでも可)攻め。強制潮吹き。
718名無しさん@ピンキー:03/11/24 01:05 ID:blqUo2oW
攻めというか鬼誘い受けで...
蜂蜜を自らにかけて舐めさせるプレイ強要
719名無しさん@ピンキー:03/11/24 01:13 ID:5SJgkdEP
めちゃ誘惑しまくって襲わせて、
罠にかかったわニヤリ的な祐巳ちゃんとかどーよ。
聖さまあたりが引っ掛かりやすそう。
720名無しさん@ピンキー:03/11/24 01:50 ID:dm9w/QZF
ラブハンター★祐巳

●瞳子
●令
?乃梨子
○志摩子
○聖
○由乃
○可南子
○祥子

○蓉子
○江利子
○蔦子
○真美
○桂
○三奈子
○景
○笙子
721名無しさん@ピンキー:03/11/24 01:52 ID:iBtnPlIn
ん〜〜、やはり経験なクリスチャンである志摩子さんには「堕ちる」という要素が欲しい。
わざとポイントをずらした愛撫で焦らし上げ、自分から求めさせる。これ。
そして場所が礼拝堂で、おまけに屈服済みの乃梨子の前だったりすると背徳感が増加。
722名無しさん@ピンキー:03/11/24 01:53 ID:5axYR/mk
●ってクリアの意味か。13勝2敗の栃東かと思った。
723名無しさん@ピンキー:03/11/24 02:11 ID:3H+aw0R+
祐巳「ほーら志摩子さんの好きな銀杏だよ〜」
志摩子「いやっ!! そんなとこに入れないで!!」
724名無しさん@ピンキー:03/11/24 02:13 ID:j50YjX14
    ↑

   うわぁー。
  萌え悶えーーー
725724:03/11/24 02:13 ID:j50YjX14
違う。
じぶんが萌え悶えたのは721の設定だ。
726名無しさん@ピンキー:03/11/24 02:21 ID:lpoLjiBd
>>725
ホッ(w
727名無しさん@ピンキー:03/11/24 02:35 ID:tU//ouIU
空気読まずに祐麒X令まだ〜と催促してみるtest
728名無しさん@ピンキー:03/11/24 03:02 ID:9XDlpMGz
>>725

GJ!!
729名無しさん@ピンキー:03/11/24 03:06 ID:WAtn4vyV
>>727
カエレ!
730名無しさん@ピンキー:03/11/24 03:36 ID:eHa42p06
祥子さまと由乃さんって、あんまり接点ないよね…このスレで救済してくれないだろうか…
731669:03/11/24 03:52 ID:3H+aw0R+
スマソ、祐麒X令が途中までできてしまいました。
メール欄に「麒令」と入れておくので、男女カプ苦手な人はNGワードでスルーしてください。
732669:03/11/24 03:53 ID:3H+aw0R+

 とある日の休日、福沢祐麒はK駅ビル内の書店に来ていた。
 人目を避けながらあるコーナーへと移動する。その前にたむろする人々の間に生じる隙間から、音速の速さで手を差し入れ、目当ての本を手に取った。そのままカウンターに叩きつけ、目を丸くしている店員に千円札を叩きつける。
「…カバーは」
「お願いします」
 茶色いカバーのかけられた文庫本と釣銭を受け取り、逃げるように書店を飛び出した。
 別に悪いことをしている訳ではないのだが、つい人目を気にしてキョロキョロと辺りを見回してしまう。
「未だに慣れないな、このテの本買うのは……」
 知り合いに見つからないうちに、さっさと家に帰ることにしよう。祐巳の目は気になるが、部屋に閉じこもって鍵でもかけておくしかない。
 そう思った瞬間、不意に聞き覚えのある声が飛び込んできた。声の聞こえたほうを見ると、一人の女性が数人の男に絡まれている。
 中心に居るのは、ベリーショートの髪形をした、長身の女性。ミスター・リリアンの異名も持つ、ロサ・フェティダ支倉令だ。
(令さん……ナンパされてるのか?)
 周りにいるのは、ガラの悪そうな男達。馴れ馴れしく令の肩を握り、ベラベラとなにか話しかけている。
 嫌悪感丸出しの表情で、令が男の腕を払った。
 だがそれを見てプライドを傷つけれたのか、男が令をドンと突き飛ばす。小さな悲鳴と共に、令が尻餅を着いた。
「っ!!」
 それを見ると同時に、祐麒の体が反射的に飛んだ。男の背中めがけ、肩から突き刺すが如くタックルする。男の体が宙を舞い、地面を這った。
「え……祐麒君?」
 地面に座ったまま、呆気にとられた表情で呟く令。
733669:03/11/24 03:55 ID:3H+aw0R+
「な、なんだおまえ!!」
 答える代わりに、別の男の鳩尾に肘を叩き込む。醜い呻き声と共に男が倒れた。
 そこまでやって、ようやく自分のしている事に気がつく。考えるよりさきにここまで動いてしまったが、花寺の生徒会長である自分がこんなことをするのは、非常に不味いのではないか。 
 そんなことを考えたせいか、背後から迫る殺気に気がつかなかった。
「てめえ!!」
 振り向けば、リーダー格の男が鉄パイプを振りかざしている。
 まずい、かわせない。
 そう思った瞬間、横から箒が伸び、男の攻撃を遮った。
「大丈夫!? 祐麒君!!」
「は、はい!!」
 祐麒が答えると同時に、令の箒が目にもとまらぬ速さで飛び、男の得物を跳ね飛ばした。
「面っ!!」
 箒が男の顔面を打ち据え、昏睡させる。
「助かりました……」
 ハァと一息ついて気がつくが、いつのまにやら周りに人垣ができている。
 ミスター・リリアンと花寺の生徒会長が喧嘩。これは少し問題があるのではないか。
 そう思った瞬間、令の手を握った。
「え、え?」
 驚いて体を硬直させる令を無視し、そのまま走り出す。
「逃げましょう。お互い、こういうとこ見られたくないでしょう」
「そ、そうだね」
734669:03/11/24 03:56 ID:3H+aw0R+
 通行人に迷惑そうな顔で見られながら、駅ビルの中を走り回る二人。気がつけば駅から離れ、商店街の方にまで来ていた。
 ここまで来ればいいだろうと思い、ホッと息をつく。
「もう大丈夫でしょうね……」
「うん……あの……手……」
「え?」
 そう言われて自分の手を見ると、しっかりと令の手を握ったままだった。
「わわっ!! すいません!!」
 急に恥ずかしくなって、腕を離す。姉がいる分、男子校の花寺の中でも女性に免疫があるほうだとは思っていたが、こんなにしっかりと異性の手を握ったことはなかった。それは幼稚舎からリリアンにいた令も同じだろう。
 なんとなく気まずくなり、無言になる二人。だが、それを打ち消すように令が口を開いた。
「その……祐麒君って、強いんだね……生徒会長って、そういうこともやるの?」
「まあ……俺の場合、柏木先輩みたいに、ただ立ってればいいということにはならないんで。実際に動かなきゃいけないことも多いから、鍛えられたんです」
 男子校の花寺には、昔ながらのヤンキーやツッパリも居る。といっても、ほとんどはそれなりにスジを通す連中なので特に問題にはならないが、中には他の生徒に暴力を奮う者も居る。そういう者に対しては、力で押さえつけなければいけないこともあるのだ。
735669:03/11/24 03:58 ID:3H+aw0R+
「祐巳ちゃんは……知らないんだよね。祐麒君が生徒会長やってたことすら知らなかったみたいだし」
「ええ……あまり心配かけたくないし、かっこいいとも思ってないですから……」
 柏木なら、もっとスマートに済ませることができた。祐巳には『無理することないって』とは言われたもの、ついいつも自分と比べてしまう。
「だから、令さんも祐巳には黙ってて欲しいんですけど」
「わかった。私も箒で人殴ったなんて言えないから……二人だけの秘密ね」
 二人だけの秘密。言った後で、
「そ、それじゃ俺はこれで」
「あ、ちょっと……」
 何かお礼でも、と令が言おうとした時。
「ん……?」
 祐麒が急に、ベタベタと自分の体を触り出した。まるで、何かあるはずのものを確かめるように。
 十数秒後、サーと顔を青くして叫んだ。
「あーっ!! コスモス文庫の新刊置いてきた!!」
 そう言った直後、ハッと口元を押さえる。
「祐麒君……コスモス文庫読むの?」
「ま、まあ……」
 今度はカァと顔を紅く染める祐麒を見て、祐巳の百面相を連想する令。やはり姉弟なのだなと思った。
「新刊って……もしかして、須加星の『いばらの森U』?」
「え?」
 予想外の言葉に驚きつつも、コクンと頷く。 
「それなら私、今持ってるけど」
 あたりまえのような顔で、鞄からひょいと文庫本を取り出した。確かに自分が先ほど買った物と同じ物である。
「令さん、コスモス文庫……読むんですか?」
「そうだけど?」
736669:03/11/24 03:58 ID:3H+aw0R+
「コスモスフレンドに載ってた新人賞の受賞作読んだ?」
「ええ、けっこう面白かったですね。ただ、ちょっと展開が急かなとは思いましたけど」
「私は読み切りのが好きだなあ。テンポもよかったし……」
 小さな喫茶店で、机を挟んで会話を弾ませる二人。自分達の好きな話について、あーだこーだと言い合っている内に、気がつけばけっこうな時間が過ぎていた。
「あ……ごめん、私の話につき合わせて」
 腕時計を見ながら、令がすまなそうに呟く。
「いや、こうしてコスモス文庫のことで人と話せるなんて初めてだから、楽しいです。花寺ではなかなか言えないし」
「祐巳ちゃんとは、話したりしないの?」
「実の姉相手に言えませんよ……あ、もともとは祐巳が買ってきた『いばらの森』を読んで好きになったんです」
「そういえば、私もあまりこういうことで人と話したりしないなあ……」
「あれ? 妹の由乃さんは?」
「あの娘ね、こういうのダメなの。時代劇の剣客物とかが好きだから」
「意外ですね……」
 意外と言えば、令がコスモス文庫の愛読者だったという事実のほうが度合いは上だが。 
「そろそろ出ようか。店混んできたし……あ、代金は私が払うから」
「いや、そこまでしてもらうわけには……」
「助けてくれたんだから、これくらいのお礼はさせてよ」
 学校は違えど、上級生からこう言われたときは素直に甘えるべきだろう。
737669:03/11/24 03:59 ID:3H+aw0R+
「じゃあ、お言葉に甘えて。ご馳走様になります」
「うん」
 ニコッと微笑んで、祐麒の分の代金も払った。
 店を出ると、すでに薄暗くなった商店街を歩く。逃げた時はわりと走った気もしたが、すぐに駅に辿り着いたのを見ると、そうでもなかったようだ。
「じゃ、私は駐輪場に自転車置いてるから。ここで」
「そうですか……あのこれなんですけど。本当にいいんですか」
 『これ』とは、令から借りた須加星の新刊である。『私はもう読んだからいいよ』と言って、貸してくれることになったのだ。
「……今度会った時、返してくれればいいわ」
「はあ……」
 とは言っても、自分達が偶然出くわすことなど、あまり無いのではないか。そう思ったのだが、なぜか口に出して言う気にはならなかった。
「またね、祐麒君」
「はい……」
 手を振って駐輪場の方に消える令を見送り、自分は改札口に向かう。
 駅のホームで電車を待ちながら、ふと呟いた。
「また……か」
 次に出会うのがいつになるかはわからないが、この本を返すにはまた会わなければならない。
 そう考えると、この本を持っている限りまた会える気がした。
「また……会えたらいいな」
738669:03/11/24 04:00 ID:3H+aw0R+
「ふう……」
 風呂上りで湿った髪をゴシゴシと拭きながら、令は自室のベッドに腰を下ろした。
 今日買った文庫本でも読もうと思ったが、すぐここには無いことを思い出す。
「そうか、祐麒君に貸したんだ……」
 祐麒にはもう読んだと言ったが、実は自分も今日買ったばかりだった。そうでも言わないと受け取りそうにないと思ったからだ。
「しかし、いきなり来たのは驚いたなあ」
 見知らぬ男に取り囲まれた時、周りからは気丈に振舞っていたように見えただろうが、内心ではビクビクと震えていた。力ずくで突き飛ばされたときはもうだめだと思った。
 だがその瞬間、祐麒に助けられた。いきなり飛んできた祐麒を見たとき、まるで夢を見ているような気分だった。
 そう、まるで
「絵本に出てきた王子様、みたい……」
 ポツリと呟いた言葉に、赤面する令。
「なに言ってるかな、私。祐麒君だって、私みたいなの嫌だろうし……」
 そう言って、部屋に置かれた長方形の姿写しに目を移す。他人からは賞賛されるが、美少年にすら見える長身と顔立ちは令にとってコンプレックスのひとつだった。
 パジャマの前を開けて、地味なブラジャーに包まれた胸を出す。ズボンも脱ぎ、白いショーツを纏った下半身を露出させた。
「……こうしてれば、ちゃんと女っぽく見えるかな」
 鏡の中に、下着姿にパジャマの上だけを羽織った自分の姿がある。グラビア撮影のように、ポーズをとってみた。少し筋肉のついた二の腕が気になるが、意外とサマになっているのではなかろうか。
739669:03/11/24 04:01 ID:3H+aw0R+
「ちょっとエッチかも……」
 スルリとパジャマを脱ぎ、ブラジャーのホックも外す。少し体を動かすと、ハラリとブラジャーが落ちた。
「あ……」
 大き目の乳房が、鏡に映っている。トレーニングの賜物か、ブラジャーなしでも重力に引かれることなく、美しい形を晒していた。
 だが令の目を引き付けたのは、その先端である。薄い色の乳首が、何かを主張するように固くしこっていた。
「う、うそ……」
 咄嗟に胸を押さえるが、腕の下で胸が潰れる。その感触が、ゾクリと体の奥に響いた。
「やだ、私……」
 胸を潰した感触が、お腹の中で燻っている気がする。そしてそれは、下半身にも影響を与えていた。
 下腹部のさらに下を、ショーツの上から撫でる。体がビクリと震え、指先に布以外の感触を残した。気がつけば、いつのまにかかすかな湿り気を感じる。
「そんな……私、なんで……」
 ショーツの上から割れ目をなぞった。同時に、胸を押さえた手をゆっくりと上下させる。
 乳房が揺れ、乳首がこすれるたびに、鈍い感触がジワジワと令を苦しめていく。指先を見れば、べっとりとした粘液が付着していた。
 それを口元に運び、まるで幼児のようにチュパチュパとしゃぶる。
「パンツ、汚れちゃうよぉ……」
 長く美しい足から、ショーツをスルリと引き抜いた。脱ぐ瞬間、ヴァギナから溢れた粘液が、ショーツに糸を引いていたのを見て赤面してしまう。
740669:03/11/24 04:02 ID:3H+aw0R+
 ショーツをベッドに放り投げると、全裸となった自分の姿を鏡に映した。上気してほんのりと紅く染まった肌に、乳首を固くしてフルフルと揺れる乳房。薄い陰毛を備えた秘所からは涙をこらえるかのように、トロリとした蜜が浮かんでいる。
 この姿を見れば、ミスター・リリアンなどと言うものは居ないであろう。
「ふわあ……やだ……」
 自慰の経験は初めてではないが、やる時はやろうと決めてからやるものだ。今のように、気がつけば自慰にふけっているというような体験は無かった。
 ヴァギナをこすりあげ、乳房を揉みしだく。その動きに反応するかのごとく、次々と蜜があふれ出していく。
「うわあ……止まらない……」
 ドロドロの粘液に濡れる指を見て、ふと思った。今、自分の秘所はどんな状態なのだろうか。
 目の前には、令の痴態を写し出している鏡がある。その前に座ると、両足を抱えて、M字型に脚を開いた。
「あう……」
 柔肉の扉が鏡に映る。鏡の中の女性器は、今は泣くように蜜を溢れ出させていた。
 観音開きの扉に指を添え、そっと開く。クチュリという音が聞こえた気がした。
 今まで自分の女性器をマジマジと見つめたことなどない。そのせいか、最初に思ったのは『気持ち悪い』という感想だった。
(お姉さまも……由乃も……祥子も……こんな形なのかな……)
 自分の体の一部を、じっくりと観察する。充血した小さな突起と、下方にある肉の通路がまる見えだった。
741669:03/11/24 04:04 ID:3H+aw0R+
「うわあ……」
 クリトリスにそっと触れてみる。下半身が別の生き物のように、ビクリト震えた。
「ひゃ、ひゃあっ!!」
 大きな声を出したことに気づき、はっと口を押さえる。親にこんなとこを見られるわけにはいかない。シーツの端を噛んで、声を殺した。
「ふうっ、ふっ……」
 クリトリスを優しくいじる。そのたびに、体内に火種を投げいられている感触がした。
「は、はうっ」
 一方の手で乳房をこねくり回し、もう一方の手でクリトリスを弄ぶ。開いた指で、膣の入り口をツンツンとつつきながら。
 膣から溢れ出す粘液が、肛門の方まで洪水のように流れていた。
 鏡に目を移す。そこには、弛緩しきった表情で自慰にふける自分の姿。
(こ、こんな……いやらしいっ!!)
 資格を通して伝わる映像が、最後の引き金となった。
「ふ、ふううっ!!!!」
 腰がビクビクと振るえ、ダラダラと粘液を垂れ流した。その拍子に、人差し指が膣に進入する。第一間接までだが、新たな刺激を感じた女性器が、搾り出されるように蜜を放った。
 下半身から脳まで響く快楽が、令を打ち据える。
「ふ、ふにゃあ……」
 未だ腰が脈打っているような感触を覚えながら、脱力して絨毯の上に倒れこんだ。
 暫くボーっと壁を眺めていた令だったが、荒い息をつきながらポツリと呟く。
「い……いっちゃったよぅ……」
 絶頂を迎えた体が覚めていくのに反比例して、罪悪感がフツフツと沸き起こってきた。なにか自分はとてつもなく悪いことをしてしまったのではないかと思ってしまう。
「こんなんじゃ……祐麒君にだって愛想つかされる……」
 そう呟くと同時に、ベッドの上にパタリと倒れる。未だ体に残る疲労感も手伝って、令が眠りに落ちるのに、時間はかからなかった。

                     続いてしまいます
742669:03/11/24 04:05 ID:3H+aw0R+
お気づきの方は居ないでしょうが、669=605です。
涼風にて、令さまだけがユキチを『祐麒君』と読んでいたのがなぜか印象に残り、それだけを元に妄想を膨らませました。
NGワードは設定しましたが、嫌いなのにうっかり読んでしまった方、ブラクラだと思ってスルーしてください。

つうか、ここまでだけだと祐麒X令でもねえなあ……
743名無しさん@ピンキー:03/11/24 04:48 ID:2gpbtp3w
令さまがやたらかわいいな(*´Д`)


おまーら
今日は
黄薔薇オンリーの日ですよ?

い か な い か ?
744名無しさん@ピンキー:03/11/24 04:58 ID:omWXtX9F
>>742
!!!
745名無しさん@ピンキー:03/11/24 04:58 ID:5GJQPC3f
>>669
おつかれさまです。
令は見た目と違って少女趣味なので性格的に王子様とかにあこがれるだろうってのはいい着眼点だと思いました。
自分が王子様扱いされることにコンプレックスもあるだろうしお姫様に憧れてるでしょうしね。
令の設定いいなぁって思いました。
祐麒がコスモス読者なのには笑いましたがw

思ってたよりきちんとした文章で、軽いネタじゃなかったんだなぁ・・・と驚きつつなかなかよかったので続きよろしく。
746覚醒祐巳X聖:03/11/24 05:31 ID:lZDFF3Tv
覚醒祐巳の勢いに便乗。
やりやすいところで聖さまから。


卒業式の前日、私が三年藤組を覗くと、聖さまが、ただ一人いた。
「忘れ物ですか」
そう言って教室の中に入り、後ろでで扉を閉める。
聖さまはちょっと怯えたような表情をしてあたりを見回すが、
私はかまわずずかずか近づく。
「ちょっとね、教室にお別れを…なんだか感傷的になっちゃって」
「リリアンを去るからですか」
そう言うと聖さまは一瞬黙ったあと、明らかにほっとしたような顔をした。
「…色々あったからね」
そのまま目を伏せる。そうですね、色々シましたもんねえ。
「白薔薇さま、私!」
私がずいっと詰め寄ると聖さまが比喩じゃなく本当にぴょんと飛び上がる。
「私に、何かできることはありませんか。
 頼みたいこととか、約束とか、託したいこととか、シて欲しいこととか」
私の最後の言葉に明らかにぎくりとした聖さま、「なーに、それ」
なんて笑ってごまかそうとしてる。もう、素直じゃないなぁ。実力行使しかないか。

私は聖さまに微笑みかけながら、その太ももにそっと手を這わせた。
「何だってシてあげますよ。もし、何もないんだったら志摩子さんの事でもいいです」
志摩子さん、の部分を強調して言う。
747覚醒祐巳X聖:03/11/24 05:32 ID:lZDFF3Tv
「! 志摩子には何もしないで!」
とたんに体を強張らせる聖さま。なーんだ。何だかんだいって心配してるんだ志摩子さんのこと。
面白くないなぁ。お仕置きしなくちゃ。
「でも、私白薔薇様のために何かしたくて」
私の手はもうスカート中に入り込んでいる。
「お願い祐巳ちゃん、ば、薔薇の館にいこ。そこだったら何でもするから」
聖さまはもう懇願するような口調になってる。
「いやだな白薔薇さま、教室にお別れを言ってたんでしょう?」
私の手が、聖さまのスカートの奥へ奥へと進む。
「だったら教室でしないと、ね?」
とうとう指先が下着に触れた。

ひちゃ。

その音は微かだったかれど、確実に私たちの耳に届いた。
「あはは、白薔薇さま、濡らしてますね? 期待してたんですか」
顔を真っ赤にして首をすくめる聖さま。シて欲しいなら欲しいって素直に言ってくれればよかったのに。
私は左手で聖さまの体を抱き閉めて固定すると、右手で愛撫を開始した。
「んっ! 駄目だよ祐巳ちゃん。あ、ああん…」
うわ〜。もう大洪水。聖さまトップギアだ。何だかんだいって感じてるんですね。
「誰が来るかわかんないんですから静かにしてくださいね」
そう囁くと、聖さまは眉根を上げて泣きそうになりながらも、唇を噛んで声を我慢する。
よし、もう一息だ。
「可愛いですよ白薔薇さま。あ、そうそうリリアン大学合格おめでとうございます」
748覚醒祐巳X聖:03/11/24 05:34 ID:lZDFF3Tv
「えっ!!」
伏せていた顔を凄い勢いで上げる聖さま。それと同時に私は聖さまの一番敏感なところをつねった。
「ん、んんんっ!ああん!」
ガクガク揺れる聖さまの体を抱きとめる。私の右手には熱い飛沫が絶え間なく襲う。
聖さま、いつもよりすっごく感じちゃったんだな〜。
私にもたれて熱い息を吐いている聖さまに囁く。
「え、じゃないですよ。進路先いつまでも教えてくれないと思ったら、蓉子さまと
おなじ大学を受けて落っこちたそうじゃないですか。それで滑り止めのリリアンにしたんでしょう?」
聖さまは信じられないものを見るような目でこっちを見てる。
やだなー、まるで私が悪者じゃないですか。
「しかもそれを私に隠してるなんて、私白薔薇さまに嫌われちゃったんですか」
必殺ウルウル目攻撃。聖さまはうろたえて私の目を覗き込む。
「ど、どうして知ってるの、口止めしといたのに」
「聞いたんです。令さま(の身体)に。なんでも『祐巳ちゃんには絶対内緒にして』って言ったそうじゃないですか」
「あなたまさか令も…? 通りであの時令が複雑な顔してると思った」
大きなため息をつく聖さま。
私はへへへ、と笑いながら手についた愛液を舐め取った。
「大学はお隣さんなんだから、また遊びに来てくださいね白薔薇さま。
 遊びに来てくれないと、志摩子さんが寂しがっちゃうし、そうしたら慰めてあげなきゃならないですから」
聖さまの愛液と私の唾液に塗れた手で、聖さまの頬を撫でる。
「お返事は?
「…はい」
749覚醒祐巳X聖:03/11/24 05:36 ID:lZDFF3Tv
しょんぼりした表情の聖さま。ちょっとやりすぎちゃったかな。
「よーし、じゃあ聖さまに大奮発のお餞別!」
「え!?」
まだ何かあるの?という顔をする聖さま。
だーかーら、そんな顔をされるとまるで私が悪役じゃあないですか。

わたしは聖さまの両頬にそっと手を添えると、唇にやさしくキスをしてあげた。
「私のファースト・キスです」
とたんに聖さまの顔が真っ赤っ赤になる。今日は聖さまの百面相日和なんだろうか。
「ありがとう、祐巳ちゃん。凄く嬉しい…」
さすがはロマンティストオヤジ女子高生。キスしてあげた甲斐があったかな。
「それではまた明日、ごきげんよう」
「うん…」

まだ瞳を潤ませている聖さまを置いて教室を出る。
と、蔦子さんがクラブハウスのほうからやってくるのが見えた。
「おーい、祐巳さん、この間の令さまの写真できたよ」
「あー! 惜しい、もうちょっと早く来れば最高のシャッターチャンスがあったのに」
蔦子さんは私の視線の先、三年藤組の扉を見てそれが何なのか察したようだった。
「残念。今度は教えてね。はいこれが写真と一万円。ネガも入ってるよ」

封筒を渡される。チラッと見ると蕩けそうな表情の令さまが一杯だ。
「それにしても、よく私は撮らずに令さまだけ写せるね」
「ふふん、それがテクって物よ」

あー楽しかった。学校ってほんと楽しいなぁ。


以上です。なんつーか微妙に鬼畜っぽくなっちゃったかな?
>690氏に感謝。
750名無しさん@ピンキー:03/11/24 08:24 ID:wZg2KoMz
覚醒祐巳スゲーーーーーーーーーーーーーーーー!
751名無しさん@ピンキー:03/11/24 10:06 ID:jKTcHifJ
>ロマンティストオヤジ女子高生
すげぇ分類だなw
752名無しさん@ピンキー:03/11/24 12:38 ID:lxN1dsyo
「し」がカタカナなのが気になる…
753名無しさん@ピンキー:03/11/24 12:53 ID:mGZV8o54
おつ!イイヨイイヨー 
志摩子さんをダシにするとは、祐巳さんやり手すぎ。
754名無しさん@ピンキー:03/11/24 14:05 ID:DjWvx5Xq
カメラちゃんグルかよ・・・
755名無しさん@ピンキー:03/11/24 14:16 ID:Z5VXy42R
>>754
蔦子さんはグルというより、既に覚醒祐巳に落とされているのでは?

祐巳「私と令さまの写真撮っている間、蔦子さんのはこんなになってたの?」
蔦子「んんっ。だって祐巳さんが激しすぎるから…」

みたいな。
756名無しさん@ピンキー:03/11/24 14:29 ID:RkeZRuLI
覚醒祐巳の方が素なんじゃないかって位、違和感が無いなw
757名無しさん@ピンキー:03/11/24 14:39 ID:5GJQPC3f
俺はでも聖様が相手の時は覚醒祐巳は誘い受けの方がいいと思った。
758名無しさん@ピンキー:03/11/24 14:42 ID:mGZV8o54
そう思ったら自分で書いてみるとか。
羽ばたけ妄想
759名無しさん@ピンキー:03/11/24 14:59 ID:5SJgkdEP
お待ちしておりまつ。
760名無しさん@ピンキー:03/11/24 18:04 ID:0uDwsoY9
761名無しさん@ピンキー:03/11/24 19:38 ID:TNQBy2HF
挿絵付とはGJ
762名無しさん@ピンキー:03/11/24 19:38 ID:QqjTq+Y7
>>760
うはは。
すげぇグッジョブ。
絵も上手いな!760が描いたのか?

こうなったら未攻略の相手のもクリア済みのキャラのも、どんどん増やして欲しいぞ。
757も758の言うように書いてみたらどうか。誘い受けも見てみたいし。
別に1キャラ1SSでなくてもかまわんだろ。こうなったらいくつでも集めたくなってきたしw。
763名無しさん@ピンキー:03/11/24 19:59 ID:IxysCwjD
>>762
この絵は、マリみて同人では有名な絵師さんでつね。
この人の絵、エロくて好きでつw
764名無しさん@ピンキー:03/11/24 20:05 ID:5axYR/mk
ふともも絵師のとこから無断借用はヤバいんでないかい?
765名無しさん@ピンキー:03/11/24 20:07 ID:lB915tlz
じゃこのスレの職人さんにお願いしようぜ
俺は自分の絵が萌え絵系統じゃないからパス
766名無しさん@ピンキー:03/11/24 20:09 ID:/vGTMEly
燃え絵でもいいよ。
767名無しさん@ピンキー:03/11/24 20:46 ID:LX/gDkgw
相姦げふんげふん相関図、笑わせてもらいました。黒祐巳(闇祐巳?)、いいねえ。

蔦子さん→利害一致で手を組む→祐巳
祐巳→そのうち食って服従させようと思っている→蔦子さん

……っていうのを考えたけど、>>755氏のように既に食われているのも捨てがたい。

真美さん→祐巳の本性をスッパ抜こうと画策している→祐巳
祐巳→口封じを考えている。上の口ついでに下の口も塞ごうと思っている→真美さん

……ってのはどうだろう。
768祐×乃2・1/2:03/11/24 20:50 ID:Dno+V5WG
 何だか――カラダが……熱い。
 ぼーっとするようなそんな火照りがいつからか乃梨子の全身を駆け巡ってい
た。カラダだけじゃなくて、意識までも――どこか熱い。
 ……どうしちゃったんだろ……私?
 今まですらすらと書類の上を進んでいた手も、スムーズに働いていたはずの
頭も、何故かさっきから鈍ってばかりだった。
「乃梨子ちゃん、どうかしたの?」
「あ、いえ……。大丈夫……です」
 ……仕事……しなきゃ。
 心配そうにこちらまで立ち上がって来て覗き込む祐巳さまに、乃梨子はなん
とか顔に笑みを形作って返す。
「でも、なんか辛そうだよ? 本当に大丈夫?」
 目の前には大写しになった祐巳さまの顔。……ワカンナイ。なんでこんなに
ドキドキするんだろう――。激しい動悸のせいで、今にも心臓が壊れそうだ。
「だぃ……ぁあっ」
 何か言わなきゃ――そう考えていたのに、祐巳さまが伸ばした手、それが肩
に触れた瞬間、乃梨子は思わず変な声を出してへたりこんでしまっていた。
769祐×乃2・2/2:03/11/24 20:50 ID:Dno+V5WG
 ……な……に……どう……なってる、の?
 この状態はおかしい、変だ。こんなの普通じゃない。――乃梨子は朦朧とし
た意識の中で、全くワケがわからないまま混乱していた。
 祐巳さまの手に触れられた瞬間、意識が真っ白になった。カラダが熱い、ど
うしようもなくクラクラする。でもそれだけじゃない、さっきまでは感じなか
った体の芯から滲み出てくるような、そんな蕩けるような感覚。意識がカラダ
ごとどっかに飛んで行っちゃいそうな気分だった。
「大丈夫……、心配しなくていいからね……乃梨子ちゃん」
「…………」
 祐巳さまが優しく包み込んでくれる。耳元であの素敵な笑顔で、天使のよう
な声で落ち着かせようと囁いてくれていた。
 何かおかしい、どこか狂ってる、でも正しい、こんなのは違う、でもキモチ
イイ……、誰か助けて、ケドそのままでいたい――。
 ――分からない、何も考えられない。
 だから気が遠くなるままに、乃梨子はいつしか意識を手放していた。

「……助けて……志摩子さ……」
 倒れこむ瞬間わずかに漏れ出でた声。祐巳さまはそれを嘲笑うかのようにそ
の唇を荒々しく奪うと、乃梨子のカラダを弄ぶように抱きしめた。
770名無しさん@ピンキー:03/11/24 20:52 ID:Dno+V5WG
次はちょっとエロ、その次はさらにえろえろよ〜の予定。
771名無しさん@ピンキー:03/11/24 20:53 ID:Vxr7Kn8M
蔦子さん→利害一致で近づくがからめ捕られ、服従する→祐巳
祐巳→道具・奴隷・カメラ→蔦子さん
772名無しさん@ピンキー:03/11/24 21:08 ID:5axYR/mk
>770
お、オリジナルの方が先に来ましたか。いいね、どんどんエロ濃くなりゆかん。
競作のひともガンガッテ!
773名無しさん@ピンキー:03/11/24 21:27 ID:xA07b180
>>767
がんがって、祐巳x蔦子と祐巳x真美を書いてください。
774名無しさん@ピンキー:03/11/24 21:42 ID:8i5a9EJv
覚醒祐巳×祥子いきます。
775祐祥1:03/11/24 21:45 ID:8i5a9EJv
卒業式の前日、聖さま(の身体)に念を押した後、私は薔薇の館に向かった。
そこでは祥子さまが私のことを待っているはず。何故って「一緒に帰りましょう」と
約束していたから。
でも「一緒に帰る」なんていうのは、もちろん祥子さまを薔薇の館で待たせておく口実。
他のみんなには裏で手を回してあるので、今頃は一人で私のことを待っているはずだ。
待っててください、お姉さま。愛しの祐巳が今すぐ行きますからね。ふふふ。

そんなこんなで、これからのことを頭の中でシミュレーションしながら歩いていると、
あっという間に薔薇の館に辿り付いた。
でもすぐには祥子さまのところに行ったりしない。階段の前で立ち止まり、ここでまずは
下準備。自分で自分のタイを解き、髪のリボンも少しゆるめて乱れ気味に。
そうしてひとつ深呼吸。さあて、ここからが正念場だ。

自分の制服の乱れ具合をもう一度確認してから、一気に階段を駆け上がる。そして
ビスケット扉を乱暴に開けて、転がり込むようにして部屋の中に入った。すると。

「祐巳!どうしたの!?」

きちんと部屋の中で待っていた祥子さまが、扉の側にうずくまった私に駆け寄ってくる。
私の尋常ではない様子を瞬時に察知したんだろう。やったね、第一段階成功だ。

「お、お姉さま……」

ビクっと肩を震わせ、祥子さまを見上げる私。もちろん涙目になるのも忘れない。

「わ、私…白薔薇さまに……」
「ロ、白薔薇さまが!」

私の乱れた制服を見れば、いくら世間知らずの祥子さまだって何が起こったのか分かるはず。
776祐祥2:03/11/24 21:48 ID:8i5a9EJv
「あの方は……まさか、ここまでっ!」

ほうら、誤解した。階段を駆け上がったから、いい感じに息が乱れて頬も上気して
いるしね。どう見ても襲われたようにしか見えないって。
まあ、これも作戦のうちなんだけど。ふふふ。

「ごめんなさい、祐巳。私があの方のことを放置していたばっかりに……。私、
白薔薇さまに話をつけてくるわ!」
「やめてください!」

怒りを露わにすっくと立ち上がる祥子さまの腕を、私はすがりつくようにして掴んで
引き止めた。どうしてって、ここで出て行かれちゃあ、この先ができないもん。

「祐巳?」

引き止める私のことを、不思議そうに見つめる祥子さま。さて、ここからが腕の見せ所。

「白薔薇さまは、紅薔薇さまと同じ大学を受験したのに、落ちてしまったんです……。
きっとそれがショックで、私にあんなことを……」

したのは私の方からだけどね。でも私のことしか見えていない祥子さまのことだから、
そんなことは思い付きもしないんだろうなぁ。だめですよ、もっと周りをよく見なきゃ。

「きっと気が動転なさってたんです。ですから、白薔薇さまのことは責めないであげて
ください。私は、私のことは……いいですから」
「祐巳……あなたは優しい子ね」
「お姉さまっ」

愛しむように、私のことを見つめる祥子さま。そして祥子さまに抱きつく私。
いい感じになってきた。さあ、駄目押ししなくっちゃ。
777祐祥3:03/11/24 21:51 ID:8i5a9EJv
「でも、ファーストキスは……お姉さまにあげたかった」
「祐巳……」

うるうるした瞳で祥子さまを見つめ返して、震えた声で言ってみる。
さっき聖さまにした時も、全然ファーストキスなんかじゃなかったんだけど。まあ、嘘も
方便ってやつよね。

「全部、忘れさせてください……」

この時のために溜めていた涙を、すっと一筋瞳からこぼす。祥子さまったら、すごく真剣な
目で私のことを見つめてる。ふふん、決まったかな。

「祐巳、これからは私がきちんと守ってあげるわ」

祥子さまが目を閉じて、顔を近付けてくる。私も目を閉じて、祥子さまの唇を待つ。
――そして二人の唇が静かに触れた。軽いキスだ。
……うーん、物足りない。でも、舌を入れるのはやめておこう。ウブな祥子さまには刺激が
強すぎるもんね。焦っちゃだめだ。急いてはことを仕損じる。
しばらくして唇を離した祥子さまは、うっとりした瞳で私にこう言った。

「あなたのはもらえなかったけど、私のは今のがファーストキスよ」
「お姉さまっ」

そんなことは知ってました。でもそんな心の声は口に出さずに、感激した風を装って
祥子さまにぎゅっと抱きつく。
うーん、やっぱりこの先は急がない方がよさそうだ。祥子さまはどうせ元から私に
ぞっこんだし、ゆっくりジワジワいけばいいか。楽しみは後にとっとかないとね。

でもね、お姉さま。今日は軽いキスだけで解放してあげるけど、次はそうはいきませんよ。
あー、また楽しみが増えちゃった。もう大変、どうしようかなぁ。
778774:03/11/24 21:54 ID:8i5a9EJv
終了です。
>>749氏の後という設定ってことで。
779名無しさん@ピンキー:03/11/24 21:55 ID:5axYR/mk
>もう大変、どうしようかなぁ。

いや、もう、どうにでも(ry
780名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:03 ID:CBH1mmjR
うわー

うわー

すごい笑った!萌えた!
781名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:04 ID:mGiqwZzi
覚醒祐巳なら祥子さまには真っ先に手出してそうなんだが
本命は時間をかけてじっくり料理するタイプなのか
782名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:09 ID:iS/3xFIB
く、黒いな祐巳……w

(  ̄▽ ̄)bグッジョブ!
783名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:19 ID:Dno+V5WG
堕とす、っていい響きだよね……
784名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:28 ID:CBH1mmjR
総喰も
785聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/24 22:34 ID:5SJgkdEP
放課後の薔薇の館。
「皆遅いね」
帰宅する生徒やクラブに向かう生徒等を窓から眺め、聖は呟いた。
今、薔薇の館には聖と祐巳ちゃんの二人しかいない。
祐巳ちゃんはテーブルに向かって、何やら宿題をしているようだ。
聖は祐巳ちゃんと二人きりだラッキーなんて内心喜んでいた。
誰もいないし、ちょっと悪戯しちゃおっかな〜。
「白薔薇さま」
「ど、どうしたの?」
考えてる事がばれた!?そんなわけないかと一人ツッコミし、
聖は祐巳ちゃんの隣の席へ移動し腰掛ける。
「この問題分からない所があって」
上目遣いに、いつもの可愛い子狸顔で、
体を聖の方へ少し傾けながら質問する。
祐巳ちゃんの顔をチラリと見ると、目が合った。
瞳に吸い込まれそうっていうのは、
こういう事をいうんだろうなと思った。
「あ、ああ、それはね……」
すぐに顔をノートの方に向け、
聖はドキマギしながら、祐巳ちゃんの質問に対して丁寧に解説する。
今日の祐巳ちゃんは何だかいつもと違う気がした。

解説中、聖は祐巳ちゃんを何度となく盗み見る。
祐巳ちゃんは真剣に聖の解説に聞き入りながら、
時折、なるほどと頷いてみせたり、そっかーと明るい表情を見せたりした。
他にも首を傾けたり、髪をいじったり、瞬きしたり……、
全ての動作が聖の心の奥深い所を刺激するようだった。
祐巳ちゃんはこんなに睫が長かったんだ。
祐巳ちゃんの唇って、可愛らしくって、それに柔らかそうだ……。
……ああ、あともう少しで胸元が見えそうじゃないか!
聖はゴクリと喉を鳴らす。手も汗ばんできた。
いけない。慌ててその不純な考えを打ち消し、解説に専念する。
786聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/24 22:35 ID:5SJgkdEP
一通り解説し終えると、祐巳ちゃんは
「ありがとうございます」と極上の微笑みを向けた。
その表情を見て、聖はクラクラした。どうしたんだろう、私は。
「いやー、皆遅いよね」
聖は、火照った顔を見られたくなったので、
祐巳ちゃんに背を向け、窓の方へ移動しようとした。しかし、
「……祐巳ちゃん?」
祐巳ちゃんは、聖の袖を控えめに掴んで移動を阻止する。
俯いていたので表情が見えず、何を考えているのか分からない。
聖は焦った。
「どうしたの、祐巳ちゃん?」
祐巳ちゃんは何も答えない。
聖は一度浮かした腰を元に戻した。
「ま、まだ分からない所があるとか?」
ノートをパラパラとめくる。反応のない祐巳ちゃんに、聖の焦りは加速していく。
787聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/24 22:37 ID:5SJgkdEP
祐巳ちゃんは袖を掴んでいた手を離して、すっと立ち上がり、
そして--そしてタイを手早く解き、スカートを捲り上げて制服を脱ぎ始めた。
見る人によっては、この制服の脱ぎ着は間抜けな感じに見える。
聖は、初めは何を始めるのか理解出来ずに呆然としていたが、
そのいきなりの行為にぶっ飛んだ。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと、祐巳ちゃん!!ストップ!」
「何で止めるんですか?」
止めない方が絶対に可笑しい。
「だ、だって、そりゃあ……」冷静さを欠いた聖はしどろもどろになっていた。
そんな間に祐巳ちゃんは完全に下着姿になる。
聖は魔法をかけられたかのように、目を逸らす事も言葉を発する事も出来なかった。
「そりゃあ……?」
祐巳ちゃんはにっこり笑いながら、聖の首に手を回して体を密着させる。
聖は制服越しから、祐巳ちゃんの温もりと柔らかさを嫌でも感じた。
明らかに今日の祐巳ちゃんは変だ。でも何も考えられない。
「今日は誰も来ませんよ。」
耳元に甘い吐息を吹き掛けながらそう囁いた。
788名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:38 ID:5SJgkdEP
IDにSSが入っているのはマリア様のお導きかと思い、
初SSに挑戦するもエロが書けない……!覚醒鬼誘い受け祐巳ちゃんにしたいんだけども。
お目汚し失礼しました〜。(よかったら誰か続き書いてくれたら嬉しいかもだ)
789名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:47 ID:eHa42p06
>>785-787
続けてくれよー!
…えちぃは難しいよね。書きづらい。
だが途中まで書いてしまったんだから勢いで書いてみれ!
つーかIDにSSなんて入ってないがなw
790名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:47 ID:mGiqwZzi
>>788
ここまできて焦らしプレイ!
これも覚醒祐巳タソの魔性か
791名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:50 ID:5SJgkdEP
あ、よく見たらSSじゃない!ガビーン!
マ、マリア様……!
792名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:51 ID:Vxr7Kn8M
5は確かにSににてるねえ……うん。
でも誘い受けって、そこまで露骨なんすかwもう少し、こーw
793名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:54 ID:QpeEa+h/
>>791
あなたひょっとして「ストレッチマン」とか熱心に見てませんかw

それはそうと、この流れに乗ってぼくも書いていいっすか。
794名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:55 ID:mGZV8o54
まあまあ、最初は難しいんだし仕方ないでしょー。>>792
5Sさん、頑張って続きお願いします。

いい盛り上がり方だね。
こういう気軽に参加できる雰囲気は、このスレで初めてじゃなかろうか。
やる気がわきます。
795名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:58 ID:mGiqwZzi
>>793
ぜひ書いて下さい・・・・・・最後まで
796名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:00 ID:8i5a9EJv
>>651の相関図を描いたお方、ここでこんなに盛り上がってるとは知らないんだろうな。
じつはここの住人だったりしたら面白いけど。っていうか大感謝w。

もうみんな、この勢いでドンドン書いてしまえー!(・∀・)
797名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:00 ID:0uDwsoY9
798名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:01 ID:Vxr7Kn8M
>>796
あれ描いた人、まだ未成年だから、ここに来てちゃだめですw
799名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:06 ID:8i5a9EJv
そっか未成年なのか、残念だ。数年後に期待しようw。

って、仕事はやー!>>797
乙かれーしょーん!
800名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:07 ID:eHa42p06
>>797
更新されてる…w
笑い死ぬところだったわ!
801名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:14 ID:uwPCoBlr
>797
おお!上のほうのやつ見れなかったんだ。サンクス。
覚醒祐巳シリーズ楽しすぎ。みんな頑張ってくだされ。
802名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:15 ID:mGiqwZzi
次は完全に奴隷に堕ちる可南子タソが見たいな
足指舐めて奉仕する悦びに浸る、というような感じで
803755:03/11/24 23:31 ID:FloYMg9D
いつまでも人に頼ってはいけないと思って、覚醒祐巳x蔦子さんを書いてみますた。
アイディアは頭の中にあっても、それをエロく文章化するのって難しいでつね…
スレ汚しになったらスマソ。ちょっと鬼畜入っているかも。
>>749の続きからでつ。
804755:03/11/24 23:31 ID:FloYMg9D
「あ。そうだ蔦子さん。」
蔦子さんの体がビクッとなる。
「な…何?祐巳さん?」
「今日もアレ入ってるの?」
「え、ええ…でも祐巳さん。お願いだからもうこんなこと…」
私は、蔦子さんのスカートの中に手を入れ、蔦子さんの中に入っている”アレ”を確認した。
「んっ!!ダメ祐巳さん…こんなところで…」
「え〜どうして?だって気持ちいいでしょ?」
蔦子さんの中に入っているバイブのスイッチを入れてみる。
ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・・・・・
「んあっ!!祐巳さん…ここ廊下…誰か来たら…ああんっ。」
「しょうがないなぁ。」
流石に廊下の前で事をするのは蔦子さんがかわいそうだから、2人で近くの教室に入った。

教室に入って蔦子さんを見てみると、もう立つのがやっとといった状態。
私は蔦子さんを優しく抱きしめてあげた。
「蔦子さん。可愛い…」
「あんっ。祐巳さん……」
そして蔦子さんの股間を愛撫しながら耳元で、
「蔦子さん。令さまの写真現像している間、ずっとこんなに濡れていたの?」
「だってぇ…ずっと入ったままなのに……ん…あんな写真現像してたら…
それに、祐巳さんが令さまをあんな風にしていると思ったら…あああんっ!!!」
「あんな風って、こんな風に?」
私は、バイブを少し乱暴に挿入してみた。
「いぃぃ!!!そう…祐巳さんに…して欲しくてぇぇ…」
「いいよ。もっと気持ちよくなって…」
そう言いながら、蔦子さんのバイブのスイッチを強くしてみる。
「ああああぁっ!!!祐巳さんいいよぉぉ……」
「蔦子さん…気持ちよさそう…」
その時、わたしの視界に蔦子さんのカメラが目に入った。
805755:03/11/24 23:32 ID:FloYMg9D
「そうだ。いっつも蔦子さんに写真撮ってもらってるから、今日は私が蔦子さんを撮ってあげるね」
「え!?ダメ!!祐巳さんやめて!!お願い!!!」
私は蔦子さんのカメラを手に取り、ファインダー越しに蔦子さんを覗いた。そして・・・・・・

パシャ、パシャ、パシャ、パシャ・・・・・・

「いやぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ファインダー越しに見る蔦子さん。綺麗…

パシャ、パシャ、パシャ、パシャ・・・・・・

「祐巳さん!!私を撮らないでぇぇぇぇ!!!」
「クスクス。蔦子さん綺麗だよ。もっと気持ちよくしてあげる…」
私はバイブのスイッチを全開にして、更にシャッターを切り続けた。

パシャ、パシャ、パシャ、パシャ・・・・・・

「いやぁぁぁぁぁぁ、ダメェ!!イクぅぅ!!イっちゃうぅぅぅぅ!!!」
カメラのシャッター音とフラッシュを浴びながら、蔦子さんは全身を震わせながら絶頂を迎えた。

ジー・・・・・・・・・・・・・

「あ。フィルム切れちゃった。これ貰っていくね」
私は蔦子さんのカメラからフィルムを抜き取り、涙を流しながら余韻に浸っている蔦子さんに渡した。
「グスッ…祐巳さん酷い……」

そこまで喜んでくれるなんて、私感激しちゃうなぁ。
でも、これで蔦子さんは完璧に私の奴隷ね。ふふ…次は誰を落とそうかなぁ?
806755:03/11/24 23:36 ID:FloYMg9D
読み返したつもりなのに、ミスってしまった…_| ̄|○

私は蔦子さんのカメラからフィルムを抜き取り、涙を流しながら余韻に浸っている蔦子さんに渡した。

私は蔦子さんのカメラからフィルムを抜き取り、涙を流しながら余韻に浸っている蔦子さんにカメラを渡した。

もっと精進しまつ・・・
807名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:42 ID:eHa42p06
>>804-805
祐巳(・∀・)キチーク
808名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:46 ID:/vGTMEly
>>755
非の打ち所が無い程の素人臭さだな。
よく他人に読ませる気になれるね。
809名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:50 ID:mGiqwZzi
しかし覚醒祐巳は凄いな
このペースでいくと遠からず全キャラ制覇達成するかも
810名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:51 ID:Vxr7Kn8M
>>808
素人だもん、あたりまえじゃんw
そこらへんも楽しもうや。なあ^ ^
811名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:53 ID:8i5a9EJv
もうどんどん来てくれという気分。

ところでさ、うpろだにまとめてくれた人のやつ、何気に笙子までメニューに入ってるんだがw。
こうなったら桂さんもとか、どうよ。
812名無しさん@ピンキー:03/11/24 23:56 ID:CBH1mmjR
しまいにゃ清子さんとかシスター上村も...


めざせ祐巳ちゃん女千人斬り
813名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:01 ID:ASC2KZmD
清子さまネタは昔書いたなあ。当時は投下を自粛したけど今のこのスレなら許容されるのかもw
814名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:10 ID:NrBoIBNS
そういや昔、聖さま×清子さま18禁SSどっかで見たなぁ。
どこだったっけ……
815名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:13 ID:T+zz07aa
あー
あったね<聖清
でもリアルすぎて萌えには程遠かったなぁ
816名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:19 ID:tY3nlm3v
ところで祐巳タソの覚醒のきっかけってのはなんだったのかな
祥子さまに手を出す時期から考えてヴァレンティ―ヌス〜いとしき歳月の間だと思うのだが
既に覚醒してたらデートの時キスも無しってのはちょっと考え難い
相手は聖さまかな
出来心で手を出したら覚醒させてしまって逆に調教されてしまったってとこかな
817名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:29 ID:9gu8fWvj
いとしき歳月前編で、温室で聖の腕にすがりついた時、
確かに何かのフラグがギューンと立ったような気がした。
おとなしい小動物だったはずの祐巳に不意に逆襲されて
一瞬驚くイケイケの抱き魔の聖。ギュギュギュと来たね。
818名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:30 ID:qr1GU76E
入学時から覚醒してたんだよ、じつはw
全部、信用を勝ち取るための演技、演技。
819名無しさん@ピンキー:03/11/25 00:37 ID:9zZF4Be0
うpろだに最新版キター!
仕事速いなあまとめ人さん(*´∀`)
820名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:09 ID:bfMyFjrF
では、志摩子さんから落とすのが効果的だと判断した黒祐巳話。
速攻で書き上げたので正直デキはいまいちかもしれませんが。
でも、今のこの波に遅れないのも大事だとおもうので、いきます

める欄は「祐志08Onr5Lp sage」
821名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:10 ID:bfMyFjrF
「祐巳さん……私、さっきみたいな感じで良かったかしら……」
志摩子さんが不安げに聞いてくる。
さっき、とは多分、部活の予算編成会議のことだろう。
勿論、志摩子さんは完璧だった。2年生なのに白薔薇さまの職務を十全にこなせていた。
「さあ……まあ、あれでいいんじゃない?」
でも、てきとうに答えて不安を煽る。

「そう……。ありがとう」
物憂げに視線を伏せると、思考の海に沈んでいく志摩子さん。
多分、志摩子さんのなかではあの事件がまだ消化されてないんだろうな。
だから自分が白薔薇さまとして仕事をこなせばこなすほど、裏切ってるような気持ちになるんだと思う。
そうだよね、ずっと悩んできた信仰に関わる問題が、山百合会と瞳子ちゃんが仕組んだ茶番のなかで
殆ど何も知らない一年生に祝福されたくらいで解消されるわけないもん。
結局、令さまも祥子さまも宗教と真剣に向き合ったことがない人だから。
あれを聖さまが見ていたら、宗教に恋人をとられた人が見ていたら、何と言うことやら。

表向きの感情と内面の葛藤が、志摩子さんのなかでどんどん乖離していくのがわかる。すごく不安定になってる。
去年までいた聖さまという壁が取り払われて、乃梨子ちゃんの壁はまだ完成していなくて、本人は無防備で。
狙うなら、今だ。
あの楚々とした美しい顔が、どういうふうに歪むんだろう?そしてそれを知ったときの乃梨子ちゃんは?
考えただけで、笑みがこぼれる。ついでによだれもこぼれそうになった。危ない危ない。

「祐巳さん、また百面相しちゃって」
くすくす笑う志摩子さん。あなたに癒されてるって顔。
「あはは、恥ずかしいなぁ〜」
でももうすぐ、あなたはもっと恥ずかしい百面相をすることになるんだよ。
822名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:11 ID:bfMyFjrF
さて。
ビスケット扉を背にして硬く閉めて。
とりかかる。

「志摩子さん……。私、ずっと思っていたことがあるんだけど」
「何かしら?」
「志摩子さんは……志摩子さんは、あれで良かったの?」
「……あれって……?」

「おメダイのときの……」
びくんと体を震わせる。うんうん、さすが白薔薇さま、もう何の話かだいたいわかってるみたいだね。
「ゆ、祐巳さん、……?」

「私ね、思うんだ。志摩子さんなんかが全校生徒の代表でいいの?ってね」
「……ッ!」
「だって、ずっとみんなを裏切ってきたんだよね。ずっと騙してきたんだよね。
 令さまとお姉さまは笑ってたけど、一年生もなんか拍手とかしてたけど、納得してない人もいると
 思うんだよね。私とか……志摩子さん、あなた自身みたいにね。それに聖さまがきいたら何て言……」
「祐巳さん……それ以上は……」

力なく項垂れる志摩子さん。
ココだ。
その右手を、そっと両手で包んであげる。
「辛かったよね、苦しかったよね。下手にみんなの前で"ゆるされた"ことになっちゃったから……
 私なら、みんなよりはわかってあげられると思うから。だから、もう一人で悩まないで……!」
目に涙をためながら、精一杯に志摩子さんに笑いかける。
823名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:14 ID:bfMyFjrF
最初は美しい顔をぽかんとさせていたが。
やがてみるみる目から涙が溢れ出させる乃梨子ちゃんのマリアさま。
「わ、わたしを、糾弾しないの……?ここから出ていけって言わないの……?」
「言うわけないよ」
わあん、と感情を弾けさせ、志摩子さんは私に抱きついてきた。
おお、よしよし。その顔をこの胸に埋めたまえ。豊満とはいえないけどね。

子供のように声をあげて泣く彼女の頭を優しくなで、強く抱き締めてあげる。
私はマリアさまのマリアさまになる。

しばらくそのままにしていると、小さい声でたずねてきた。
「……ふわぁん、ひっく、と、友達でいて、ひっく、くれるの……?」
「当たり前だひょ!」
いけない。あまりにうまくいきそうで声が上ずってしまった。まあかえって普段の私らしくて良かったかな。

志摩子さんは小さく笑うと、やっと泣き止んで顔をあげる。
その顔を見つめつつ、頬から耳に手を這わせ、そっと唇を重ねた。乃梨子ちゃん、お先ー。
「んんっ……」
やわらかい。突然のキスに驚いていた志摩子さんだが、やがて官能に支配されたように体から力を抜いた。

「可哀相な志摩子さん。罪は消えるわけじゃないけど、せめて私と二人でいるときは、それを忘れさせてあげるね……」
タイを解く。
「祐巳さん……」
わたしはあなたにゆるされてあなたのものになりましたもうどうにでもしてくださいって顔だ。ゾクゾクする。
824名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:15 ID:bfMyFjrF
「志摩子さんを気持ちよくさせてあげたいの。全てを忘れさせてあげたいの。
 だから、感じるところがあったら言ってね」
「は、はい……」
耳に吐息を吐きかけ、舌を入れる。
「ここは……?」
「きもち、いいです……」
そのまま頬に舌をはわせ、口内に侵入。上の歯の裏の、口腔の柔らかいところと硬いところの境目。ここは効くよねー。
「どう?」
「ああ、はぁ、い…いいですっ……」
胸に右手をやり人差し指と中指で突起をはさみ、
「そ、そこも……!」
左手でおへそのまわりをさすって
「ふああっ……!ん、んん……」
唇をときどき塞ぐのも忘れず
「んくッ……!あああっ」
胸から背中にまわした手で背骨をなぞり
「いやっ、そんな……そこも……!」
秘所に左手をおろす。
「ああ、っく、ひああっ……!」

「困ったなぁ」
そういって愛撫を中断すると、志摩子さんは熱に倦んだ表情で私を見た。
「志摩子さん、えっちだね。体中どこ触っても反応するんだもん。こんなえっちな人、初めて」
「……」
羞恥のために泣きそうな表情になる。
「でも、そんな志摩子さんも大好きだからね」
ぱっと表情を明るくして、体を預けてくる。
不安定になっている彼女は、いちいち私の言葉に反応してくれるおもちゃだなぁ、
と抱きついてきた細身を抱き返しながら思う。もっともっと可愛がってあげる。
825名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:17 ID:bfMyFjrF
「じゃあ、自分のいいところはだいたいわかったと思うから。今度は一人でやってみよう?」
「……え?」
「できるよね?」
「は……はい……」

志摩子さんはおとがいを軽くあげて、自分の口内を自分の舌で刺激し始めた。口は半開きで。
なんて淫靡な光景。思ったより大胆だ。
左手は胸にあてて、右手はショーツの中に入れて。ときどき声を漏らす。水音も漏れる。
恍惚と自分の中に入りかけている彼女の意識。
これじゃ少し面白くないから、連れ戻してあげるかな。もっと恥じらいがないとね。

「えっちだね」
「……!」
「志摩子さんて、そういうことしたことないと思ってたけど。ほんとはけっこうするの?」
「……」
「するの?」

「……い、今まで2回だけ……」
「へえ……。やっぱり1回は聖さまで1回は乃梨子ちゃん?」
表情が固まる。図星だったみたい。
「で、でも、達するって、よくわかんなくて……だから、1回ずつだけで……」
あら。イッたことはないんだ。

「じゃあ、私が教えてあげるね」
予定変更。初めての絶頂は私がもらってしまおう。
826名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:18 ID:bfMyFjrF

「指、入れたことはある……?」
秘所のかたちをなぞりながら耳元で囁く。もうかなり濡れている。
「無い、で、す……」
「じゃあ、ここね、クリトリスっていうんだけど、ここはどれくらい感じる?」
指さきで軽く押しつぶしながら聞いてみた。
嬌声あげつつ何か答える志摩子さん。ふーん、答える余裕はあるんだ。
令さまなんて、普段から自分でいじってたのもあるかもしれなけど、答えらんないくらい感じるのに。
クリトリスより中のほうで感じるタイプなのかも。

今度は小指のさきを中に少しいれて、こすってみる。くちくちくち、と音が響いた。
「……! あああああっ!!」
やっぱり。中のほうがいいんだ。
「指入れたことは、なかったんだね……」
「ああ、はぁ、んっ……だって、こわく……て……」
「志摩子さんはね、えっちだから、中のほうが感じるみたいだよ?もっとシてあげるね」

人差し指にかえ、さっきより強く早く出し入れする。くちくちくちくちくちくち。
「ひっ、く、い…いた……!」
「でも、いいでしょ?」
「はぁ、はぁ、う…ん、いた、いけど……きもちいい!」

そろそろかな。少し奥にいれて、間接をまげてひっかいてみる。
「ひゃ!なに、それ…!それ、だめ、くる、なにかく……る……!」
駄目押しに一度突き入れてから、間接を曲げたまま一気に引き抜いた。
「ぁ、あ、あああああああああ……ッ!」

パタ、パタと透明な液があふれ出てくる。むむ、これは潮というやつでしょうか、イーグル加藤さん。
あそびがいがありそうな体……。
でもまあ、今日はここまでかな。
827名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:20 ID:bfMyFjrF
衣服を整える間、ぽつぽつと話し掛ける。
「もう志摩子さんと私は、二人だけの秘密を共有する仲だから。
 私もみんなを裏切ってる、同罪だね」
にっこり微笑む。
「祐巳さん……」
「でも、志摩子さんは二つで私は一つだけどね」
にっこりと、しかし酷薄さを交えて微笑む。
「ゆみ、さん……」
ああ、その表情いい。たまらなくなっちゃうよ。

「一人で悩まずに、私には何でも言ってね」
そして私の前で、何度でもイッてね。

彼女のお尻を制服の上からずっとなで、ときどき頬を舐めながら薔薇の館をでて、バス停まで送る。
色んな意味でビクビクしながら誰かに見られてないか視線を泳がせる志摩子さん。
すごくかわいい。志摩子さん。私の志摩子さん。

「今晩は、私で、オナニー、するんだよ。私も、志摩子さんで、する、から」
一語一句切って耳元で囁いて別れ、それぞれの帰り路についた。
ああもう、いちいち体震わせて、目潤ませちゃって。かわいいんだから。


蔦子さん、さっきの写真ちゃんと撮れたかな。
次は志摩子さんの写真を使って、乃梨子ちゃんかなー?

つづく(はず)
828669:03/11/25 01:29 ID:LKxZ6qMd
便乗して、可南子攻略編を書いてしまった。 
ちょい鬼畜ぽいので、メル欄に『ゆみかな』といれておきます。
829669:03/11/25 01:31 ID:LKxZ6qMd
 私をストーキングしている可南子ちゃんが、花寺の学園祭に行かないでください、などと言い出した。
 聞けば、男は危険で私を狙っているとかいうことらしい。妄想もここまでくれば賞賛に値する。
 可南子ちゃんがここまで男を敵視するのは、どうもお父さんに理由があるらしい。人の家庭の問題に首を突っ込むのが好きな私は、それとなく聞いてみることにした。
「可南子ちゃん、なんでそんなに男の人を嫌うの?」
 と、私が尋ねると、可南子ちゃんが頬を染めて口篭もった。
「そ、それは……」
 人には言えない話らしい。そうなると、ますます聞きたくなるのが人情というものだ。 
「ねえ、教えてくれない? 場合によっては、私も男に対する認識を改めなければいけないと思うし。お姉さまには悪いけど、花寺に行くことも考えさないと」
 可南子ちゃんがパァと顔を輝かせた。宗教の勧誘に成功したときは、こんな顔をするのかもしれない。もっとも、今の獲物は可南子ちゃんのほうだが。
「わ、私……父に……です」
 顔を真っ赤にしながら、ボソボソと話し出す。長身をブルブルと震わせているのを見ると、よっぽど屈辱的なことなのだろう。
830669:03/11/25 01:32 ID:LKxZ6qMd
「よく聞こえないよ、可南子ちゃん」
 そう言いつつ、私はポケットに忍ばせていたMD録音機のスイッチを押した。このさいだから、しっかり証拠を残しておこう。月並みだが、『このことをばらされたくなければ』と脅迫しちゃうのも面白いかもしれない。
「私、父に犯されたんです!!」
 と、可南子ちゃんが泣きそうな表情で言った。
 なるほど、リリアン育ちにとって、一番身近な男はお父さんだ。それにレイプされたのでは、全ての男に嫌悪感を示すのも無理はない。
「可南子ちゃん、それいつの話? どんなことをされたの?」
「そんなこと、思い出したくもありません」
「そうは言われても、もっと詳しく言ってくれなきゃわからないよ。それとも、嘘なの?」
 天使の祐巳ちゃんは『犯された』なんて想像できません、そういう設定でいくことにした。
 いつもの天然ボケフェイスで尋ねると、案の定、あっさりと引っかかってくれる可南子ちゃん。
「私が十三歳のとき……その時から私は背が高くて、胸も他の子に比べて大きかったんです。ある日、私が部屋で着替えをしていると、たまにしか帰ってこない父が入って来たんです」
 そういえば、可南子ちゃんはけっこう胸も大きい。ちょっとむかつく。
「私は出ていってと言いました。でも酒に酔っていた父は、いきなり私を押し倒したんです。私が抵抗すると何度も殴ってきました。抵抗をやめると、汚い手で私の体をまさぐって……うう……」
 あ、言葉に詰まってきた。ここからがいいところなのに。
 可南子ちゃんの腕をきゅっと抱きしめて、勇気をわけてあげることにした。簡単に勇気づけられた可南子ちゃんは、再び口を開く。
831669:03/11/25 01:32 ID:LKxZ6qMd
「父は私の下着をひきちぎり、自分も脱いで……ぺ、ペニスを私の中に……入れたんです。ただひたすら痛いということしかわからなかったんですが……お腹の中に熱いものが吐き出されたのは感じました」
 うわあ、中田氏。すごいねお父さん。
「それからというもの、母の居ないときには何度も犯されました。母がそれに気がついて離婚するまで、一年以上犯されつづけたんです」
「妊娠とか、しなかったの?」
「ええ、生理がまだ来ていませんでしたから……」
 おおう、生理前の実の娘に中田氏。いいなあ、うらやましいなあお父さん。
 私がそんな感想を心の中で述べていると、
「祐巳さま、男がどんなに卑劣な生き物かわかったでしょう!」
 拳を握り締めて、力説する可南子ちゃん。お父さん一人がどうだといって、男すべてが悪いということにならないのには気づいてないのだろうか。
 そんな当然のことを、今更言う気にはならない。
「うん、そうだね。男ってひどいね。可南子ちゃんが嫌うのも当然だよ」
 私の言葉に、可南子ちゃんは顔を輝かせて喜んだ。
「でも」
 私は素早く可南子ちゃんに近づくと、スカートの中に手を差し入れた。
 ショーツに包まれたヴァギナに、くいっと指を食い込ませる。
「ゆ、祐巳さまっ……あうっ!?」
 予想通りの反応を返してくれる、可南子ちゃんのあそこ。
「だったら、なんで可南子ちゃんのココはこんな風になってるんだろうね」
 可南子ちゃんの目の前―――そうは言っても身長の関係で口元あたりになるが―――で、愛液に塗れた指を晒した。指と指の間で、トロリと糸を引いてるのが見える。
「い、いやあっ!! 祐巳さまやめてください!!」
 悲鳴をあげる可南子ちゃんの下半身に、再び指を近づける。今度はショーツをずらして、直接指を入れた。
「本当に嫌だったの? もしかして、お父さんに犯されて感じてたんじゃない?」
「違うっ……違いますっ!!」
832669:03/11/25 01:33 ID:LKxZ6qMd
 ブンブンと首を振って反論する可南子ちゃんだが、ヴァギナはもう大洪水。長い脚に伝って流れ始めてきている。
「もしかしたら、最初からお父さんを誘ってたのかもね」
「そんなことっ……そんなことっ!! あああっ!!」
「お父さんのペニスをココに入れて……奥でドバっと熱いのを注いでてほしかったんだよね」
「違いますっ!! もう、もうやめてくださいっ!!」
 口はそう言ってもここは素直。使い古された台詞だが、つい言いたくなってしまう。
「今だって、男の人を見るたびに犯してほしいって思ってるんじゃないのかな?」
「言わないで……いや、いやあああ!!!」
 耳元で騒がれるのもうるさいので、クリトリスをプチッとつまんで止めをさした。
「あ、ああああっ!! ああっ!!」
 ガクガクと脚を震わせて、ダラダラと蜜を垂れ流す。いや、噴出す。
「あ、潮吹き。お父さんにちゃんとしつけられてたんだね」
「なんで……なんでこんな……」
 リリアンの天使に蹂躙されたのが、かなりショックだったらしい。地面に横たわったまま、愛液に濡れた下半身がまる見えになっているにも関わらず、すすり泣くように呟いている。
 はっきり言って、萌える。
「可南子ちゃんが素直にならないからだよ。本当はお父さんが大好きだったんだよ」
 そういいつつ、指を先膣口に入れた。イッたばかりの敏感過ぎるヴァギナには衝撃的だったのか、跳ね上がるように体を痙攣させる可南子ちゃん。
「お父さんのペニスにとは比べ物にならないだろうけど、とりあえず指で我慢してね」
「ゆ、祐巳さま……なにをっ!?」
 答える代わりに、指を三本挿入する。チュプッといやらしい音を鳴らして、奥まで吸い込まれた。
「ひゃうっ!!」
 指を出し入れするたびに、ブルブルと体が震えて蜜を噴出す。
「も、もう嫌ですっ……嫌っ!! イキたくないっ!! もうイキたくないんですっ!!」
「じゃ、我慢すれば?」
833669:03/11/25 01:34 ID:LKxZ6qMd
 そう言いつつ、可南子ちゃんの胸を揉みしだく。制服の上からでもムニムニと形を変えているのがわかる。これはいい。お父さんの気持ちがよくわかる。
「嫌っ、嫌ぁ!!」
 ちょっとうるさくなってきたので、もうそろそろ黙らせる。指を最奥まで挿入すると同時に、親指でクリトリスを潰す。
「嫌ぁぁああああっ!!」
 まるで男の人が射精してるみたいに愛液が吹き出てきたた。ビクンビクンと全身を痙攣させる可南子ちゃん。
「あ、あうう……」
 弛緩した表情で、可南子ちゃんがグッタリと倒れる。もう終わったとでも思っているのだろうか。まだ指は可南子ちゃんの中に入ったままなのに。
 指を二、三度出し入れすると、可南子ちゃんの体がまた痙攣しはじめる。
「そんなっ、まだっ!? もう嫌ぁ!!」
「じゃ。今度四本いこうか。もしかしたら、フィストファックとかできちゃうかな?」
「そ、そんな……」
 絶望したような表情の可南子ちゃん。私好みのいい顔をしてると思った。



 さて、これからどうしよう。
 祐麒でも呼んで、可南子ちゃんの相手させようか。そうだ、瞳子ちゃんとも仲直りさせてあげなきゃ。
 これからもやることがいっぱい。二年生って大変だなぁ。
834669:03/11/25 01:36 ID:LKxZ6qMd
スマソ、最初の三つ、NGワード入れ忘れてました……
835名無しさん@ピンキー:03/11/25 01:45 ID:4/Umc6Yz
>>829-833
鬼だ…
可南子は祐巳を崇拝してたから、それを利用して堕としていくものかと思ってたよ…
どっちにしろ鬼畜だが。
836名無しさん@ピンキー:03/11/25 02:01 ID:t8II9QFn
まとめ人、仕事早いなぁ…
837覚醒祐蔦:03/11/25 03:50 ID:sLibVdG+
>746です
覚醒祐巳X蔦子の馴れ初めです
メル欄に覚醒祐蔦と入れてあります。
調子に乗って書いたらエロが薄いわりに長くなって申し訳ないです。
838覚醒祐蔦:03/11/25 03:52 ID:sLibVdG+
最近、祐巳さんが変だ。
私、武嶋蔦子は昼休みの写真部部室で一人首をひねった。
いや、祐巳さんの周りがとでも言うべきか。
祐巳さんを写っている写真を一枚一枚取り上げて仔細に調べるが、違和感の正体は分からなかった。
「やっぱり、山百合会に入っちゃったからかな」
学園祭でまるでシンデレラのように紅薔薇のつぼみに見出され妹となった祐巳さん。
どこまでも平均点な彼女の魅力を知ってるのは私だけだと思ってたのに。
「ちぇっ」
写真の中の彼女にでこぴんをお見舞いした。
さあ、午後の授業だ。それが終わったら放課後は剣道部を撮りに行こう。


放課後。
私は体育館の2階から剣道部の撮影をしていた。
望遠レンズで剣道部員たちの顔を追いかける。
部員たちの中でもひときわ目立つのはやはりミスター・リリアンこと支倉令さまだろう。
有名な生徒を撮るのはポリシーではないのだが、ま、こんな日もある。
私はフィルムの残り枚数を確認すると、これ一本を令さまに費やすことに決めた。
凛々しい顔。額に浮かぶ汗。体育館によく通る声。
素晴らしい。
やはり一般生徒とは違う。
私が最後の一枚を撮ろうとした、その時ーーー
839覚醒祐蔦:03/11/25 03:54 ID:sLibVdG+
「すいません、支倉令さまはいらっしゃいますかー?」
ファインダーの中の顔が大きく歪んだ。
シャッターが切れる。
「!?」
私は慌ててカメラから顔を上げて体育館を見渡した。
「令さまー! 山百合会で会議があるそうですよー!」
向こう側の入り口で祐巳さんが手を振っているのが見えた。
令さまに目を移す。彼女は顧問と「最近会議が多くて」とか何とか話しをし、
いやにぎこちなくそそくさと祐巳さんのところに駆け寄った。
さっきの表情。今の態度。
どう考えても先輩がついこの間後輩になった者に対するものではない。
見間違い? いや、証拠は私の手にある。
私は妙な胸騒ぎを覚え、写真部へと急いだ。

怯え、安堵、従順、期待…。
早速現像した写真にはそんな感情が表れている。やはりあれは見間違いなんかじゃなかった。
なんだ、これは。
他の写真と同一人物とは思えない。
「そうだ、前に撮った写真!」
私は自分のロッカーから”祐巳さん”と書かれた大判封筒を取り出すと、
昼休みのように机に並べ始めた。
祐巳さんと令さまが写っている写真だけをピックアップする。
「…」
言葉もない。
そこに写る令さまがみんな同じ顔をしているのだ。
それに比べて祐巳さんのなんて楽しそうな顔。
これだ、これが違和感の原因だったのだ。
ぐるぐると思考が空廻りし、私はいつまでもそこに立ち尽くしていた。
840覚醒祐蔦:03/11/25 03:56 ID:sLibVdG+
だめだ、一息入れよう。缶コーヒーでも飲んでこよう。
写真を片付け、薬品臭い部室を出て、ふらふらとミルクホールへと歩く。
と、校舎の裏手からビニール袋を持った志摩子さんがにこにこしながらやってきた。
「志摩子さん、銀杏拾い?」
「ふふふ、当たり」
そういって彼女は袋を揺すって見せた。うわ、致死量になるんじゃないかというぐらいの銀杏だ。
「あれ、でも今日は山百合会の会議があるんじゃ…」
そういうと志摩子さんは可愛らしく小首を傾げる。
「変ね。そんな話聞いてないわよ。緊急な要件もないと思うけれど…」
「!?」

わけが分からない。
祐巳さんが令さまを呼び出したのは嘘だったのか。
「それでは私はこれで、ごきげんよう」
「ご、ごきげんよう」
私の混乱はどんどん膨らんでいく。
そして、それはミルクホールについた瞬間に頂点に達した。

ミルクホールに入ると、そこに渦中の人を見つけた。
照明が届かなくて、薄暗く奥まってて目だたない席。
そこにいるのは紛れもない、令さまだ。

しかし、その表情は今まで私の見たことがないものだった。
眉を寄せて、頬は赤く染まり、口からは甘やかな吐息を漏らし…。
そう、まさしく快感に耐えている顔。
美しい。
841覚醒祐蔦:03/11/25 03:57 ID:sLibVdG+
カメラを持っていないことを一瞬悔やんだが、令さまの向かいに座る後姿を見て私は凍りついた。
リボンで二つにまとめられた髪。
「ひっ…!」
私の声が聞こえたのか視線に気がついたのか、彼女がゆっくりと振り向く。
祐巳さん。
無邪気な笑顔。
立ち上がってこちらに近づいてくる。

私は即座に身を翻しミルクホールを駆け出した。
助けて、助けて、誰か助けて。
写真部の部室に駆け込み、震える手で祐巳さんと令さまの写真を取り出す。
こんなもの撮らなければ良かった。
捨ててしまおう。
そうすれば明日からいつもどおりに祐巳さんと話ができるーーーー。

がちゃり。

うしろで、ドアが開いた。
842覚醒祐蔦:03/11/25 03:59 ID:sLibVdG+
「やだなー、蔦子さん。私の顔見るなり逃げ出しちゃって。最近なんかよそよそしいし…」
振り向いた。
彼女が入ってくる。ドアを閉め、鍵もかける。
「それなあに? 私の写真? いっぱい撮ったね、いつ撮ったの? 見せてよ」
私の手元を覗き込む。彼女の目がすうっと細くなるのが分かった。
「…もしかして、気付いちゃった?」
上目遣いの、ちょっと困った顔。
「困ったなぁ」
私が好きだった表情豊かな顔。
「でも蔦子さん凄いよ、結構気をつけてたつもりなのに」
タイに手が伸ばされ、しゅるりとほどかれる。
「そういえば私、専属カメラマンが一人欲しかったんだぁ」
両頬から耳の後ろ辺りを優しく撫でられる。
「祐巳さん! わ、私、だ、だだ誰にも言わないから…」
震える私をそっとあやすように抱いてくれる優しい腕。
「ありがとう。でも、もう遅いよ」

猛然と唇を奪われ、そのままの勢いで机に押し倒された。
”祐巳さん封筒”が落ち、祐巳さんの膨大な写真が舞い散る。
「わお、蔦子さん、私の写真ばっかり。嬉しいな」
ぐちゅっ、ぐちゅっ。
舌が絡み合う。大量の唾液が流し込まれた。
「う、ごほっ」
思わず咳き込むと、「駄目だよ、全部飲んで」と言われる。
涙目でうなづく私。
「あう」
いつの間にか下着が下ろされ、祐巳さんの手が私のあそこに這っていた。
「あれー、蔦子さんあんまり濡れないねぇ」
困ったなー、とか言いつつ祐巳さんの顔が下腹部に進む。
「ま、まさか…」
知識はあったが、それを本当にやるなんて、ましてや自分がされるなんて信じられなかった。
843覚醒祐蔦:03/11/25 04:00 ID:sLibVdG+
ぺろり。
「ああん!」
「お、感じてくれた?」
ぷちゃ、ちゅ、ちゅく…
ああ、ああ、気持ちいい。自慰行為とは別種の快感に脳髄がとろけた。
「あああ、イク、イクイクッ!!」
視界が白く染まる。
私の愛液が床の祐巳さんの写真に垂れるぱた、ぱたという音だけがやけにはっきり聞こえた。

「ねえ蔦子さん。私にもしてよ」
その一言で視界が焦点を結んだ。いつもと変わらない祐巳さんの顔。
祐巳さんの手が私の手を導き、彼女のあそこに触れされた。
「私、いつもはあんまりさせないんだよ、令さまだって一度もさせてあげないの」
くすくす笑う。祐巳さんが抱きついてくる。
「でも、蔦子さんは特別。友達だから」
ぷつり。頭の中で何かが弾け、私は祐巳さんを組み敷いた。
844覚醒祐蔦:03/11/25 04:02 ID:sLibVdG+
「蔦子さん、瞳子ちゃんと可南子ちゃんと乃梨子ちゃん、誰がいいと思う?」
「うーん、山百合会の一員ってことなら乃梨子ちゃんがやりやすいんじゃない?」
「それがさ、志摩子さんがなんか最近警戒してるんだよね」
「ああ、それは困ったねえ」
「そうでしょう? 聖さまも志摩子さんをかばってたし、やっぱり似た者姉妹だったんだね」
「そうそう、聖さまって言えば加藤さんとの写真…」
「わーい、見せて見せて!」

いつもと変わらない日常。
いつもと変わらない笑顔。
今日も祐巳さんは可愛い。いつもながら、すごくいい。









以上です。ほんとに長いですね…
ごめんなさい>573さん。最後の文お借りしました。
845名無しさん@ピンキー:03/11/25 04:28 ID:T+zz07aa
うっひょーーー!

寝て起きたら豊作状態!!
846名無しさん@ピンキー:03/11/25 04:53 ID:Gxf4gJhh
ホントにいったい何があったんだ?
うちの地方では雪が降ってるのに、
スレの中は満開の花が咲き乱れてるよ・・・
847名無しさん@ピンキー:03/11/25 04:57 ID:xyxhgfkK
菊の季節に、エロ桜が満開!(ぉ
848名無しさん@ピンキー:03/11/25 05:05 ID:fgckTXL4
志摩子さんは黒いだろうと容易に脳内設定してたけど、
今後は本編読むとき、ゆみすけも実は心の中では…って
勝手に内面描写が湧いてきそうで困る。
私が志摩子さんスキーから祐巳ちゃんスキーになりそうで困る。(ぇ
849名無しさん@ピンキー:03/11/25 06:20 ID:PZNMI4Sm
萌える……

これは黒薔薇さま進呈だな(w
850名無しさん@ピンキー:03/11/25 08:30 ID:vSoKM5eQ
すっげ。このスレこんなに早く進むの俺が来てから初めてだ。
しかもみんな良作で萌える(*´д`*)もうサイコー。
851名無しさん@ピンキー:03/11/25 08:48 ID:NjczH8uK
(・∀・)イイ!!

次は新聞部の姉妹ってところかな?
852名無しさん@ピンキー:03/11/25 09:35 ID:08xaj02h
なんて咲き乱れてるんだ(*´д`*)ハァハァ
女王薔薇祐巳ちゃん最強…!!
853名無しさん@ピンキー:03/11/25 09:39 ID:08xaj02h
連続スマソ、うpろだの相関図を見たんだけど、
現・山百合会は由乃ちゃん以外、既に総喰してるんだねw
知らぬは由乃ちゃんばかりなり…
854名無しさん@ピンキー:03/11/25 10:10 ID:sLibVdG+
>853
令さまが由乃さんと祥子さまにたいして”とてもうしろめたい”感情を抱いてるのはワラタ。
なんつーか損な性格だなあ。
個人的には蓉子さま江利子さまを何とか絡めたいと思っているんだけど、なかなか難しいのねん…

>822さまズゲェです。
今まで志摩子さんはわりとどうでもよかったのに一気に好きになりますた。
855名無しさん@ピンキー:03/11/25 10:56 ID:dJcp7K47
>>854
蓉子さま→後輩という立場を利用して甘える

…江利子さまはあの性格からして難しそうだな。
856名無しさん@ピンキー:03/11/25 11:51 ID:6YwdgkMF
どちらかというと、一緒に楽しみそうだな>江利子さま
一家の男どもを肉バイブ扱いにしちまいそうだ。
857683:03/11/25 12:05 ID:68WKOmH4
二日足らずの間に、何かエラいことに・・・。
フルコンプ前だけど2順目いきまーす(祐瞳)。他派のひとゴメンm(__)m
858祐瞳2:03/11/25 12:06 ID:68WKOmH4
「ご苦労さま、瞳子ちゃん」
制服の乱れを直しながら、祐巳さまが言った。
古い温室の入り口近く、うずくまったままの瞳子の耳元に囁く。
「どうして入って来なかったの?いっしょに楽しめたのに」
「だって、祐巳さまが『見張っててね』って、おっしゃったから・・・」
そんなのは口実。内側から錠を下ろしてしまえば、誰も入ってこない。
「本当に素直じゃないんだから、瞳子ちゃんは」
クスクスと笑った祐巳さま右手が伸びて、その部分に触れる。
「うわあ、びっしょびしょお」
そこは、もう湿っているなどという段階をとうに超えていた。
「自分でしてたの?はしたない子ね。」
祐巳さまの指の感触は、直接触れられているのとかわらなかった。
「だめ、そこは・・・」
「ふうん?だったら、こっちぃ?」
こたえるより早く、2本の指がさらに奥にもぐり込んできた。
859祐瞳2:03/11/25 12:07 ID:68WKOmH4
「ん!ん・んー」
抗議の叫びをあげようとした口を素早くふさがれ、舌が滑り込む。
支えるように首の下に回した左手が襟ぐりから忍び込み、先端に触れた。
「ゆ、祐巳さまぁ」
解放された口から、甘え声が漏れ、瞳子の両手が祐巳さまの背にまわる。
「そろそろ“これ”が欲しいんじゃない?瞳子ちゃん」
祐巳さまの胸元から、ズルズルとロザリオが引き出される。
「!」
「欲しい?」
とばされそうになる意識を必死につなぎとめて、コクコクとうなずく。
「駄目よ。欲しかったら、ちゃんと“おねだり”しなくちゃ」
「ロ、ロザリオを下さい」
「違うでしょ!」
瞳子のいちばん敏感な部分が抓みあげられる。
「痛いッ!」
860祐瞳2:03/11/25 12:07 ID:68WKOmH4
「ちゃんと言わなきゃ駄目よ。“どこ”を“どう”して欲しいの?」
冷たい金属の感触が、ぬるぬるの場所をいったりきたりする。
「ああッ!と、瞳子のいやらしい××××を、ゆ、祐巳さまの・・・」
先を促すように、1本の指がにゅるりと入り込む。
「ひッ、祐巳さまの、清らかな、ロ、ロザリオで、浄めて、ください!」
その瞬間、一気に奥までつらぬかれ、乱暴にこねまわされる。
白濁する意識の中で、祐巳さまの優しい声が聞こえた。
「わかってるわね、瞳子?私、妹が出来ても“やめない”わよ」
瞳子の目尻から、ツーと涙が一すじ零れ落ちる。
「自分で決めなさい。いっしょに、くる?」
「い、いきます。イク、イッちゃうー」
「だったら、お姉さまと呼びなさい」
「お姉さま、お姉さま!」
瞳子は、幸せだった。

―おしまい
861名無しさん@ピンキー:03/11/25 12:29 ID:9oujFxeM
>>683
GoodJob!!
流れや台詞回しにジョジョやゾンビ屋っぽさを感じてしまった

しかし、祐巳は黒いのが似合うね何でだろ?
862祐×乃3・1/3:03/11/25 12:51 ID:wAr3z28a
 霞がかったような意識の中で、乃梨子が最初に感じたのは自分の股間からの
ぼってくる心地よい快感だった。
 耳に飛び込んできたのは子猫がミルクの入った皿を舐めるようなぴちゃぴち
ゃとした音。それがまるで一心不乱だったので、本当に子猫が舐めているかの
ような錯覚すら覚えた。
 何か暖かくぬらっとしたものが、自分の大事なところを上に下にとなぞりあ
げて刺激与えようとしている。
 ……気持ち……いい。
 そこではじめて、乃梨子はショーツの上から誰かが舐めているんだというこ
とに気づいた。意識はまだ全然はっきりしない。だけど、今はただこの快楽を
感じたくて……体を素直にゆだねた。
 その舌は優しく、割れ目の周りを円を描くようにして舐める。
 ……志摩子さんだ。
 間違いない。だってこれは夢だから。志摩子さんが夢の中でワタシノコトを
愛してくれてるんだ。乃梨子はそう確信した。
863祐×乃3・2/3:03/11/25 12:52 ID:wAr3z28a
「……ん、あっあっ」
 夢の中だと気づいた瞬間、乃梨子は思わず声を漏らしていた。『志摩子さん』
も、その声を聞くとさらにいっそう攻め立ててくる。
 舌の先端で軽くくすぐるようになぞったかと思うと、今度は舌全体を使って
ショーツを割れ目に押し込んでくる激しさだ。
 その愛撫に、思わず小さく体を動かして身じろぎしてしまう。
 ……やだ、志摩子さん激しすぎるよ。
 そう考えて、乃梨子は思わず赤面する。しょせんこれは自分の夢、だから自
分の持っているイメージを勝手に投影しているに過ぎない。つまり、二条乃梨
子は藤堂志摩子をそういう人間だと思っていたという――コト。
 つまり……自分はそんなにエッチな人間だったらしい。
 それを認めてしまった瞬間、秘所からじわっとした液体が溢れてくるのを感
じる。とろとろとした粘液が太ももに流れて伝わっていくのが分かった。
 でも、夢でこんなに悶えるなんて……、乃梨子は靄がかかったような朦朧と
した意識の中で、そう無意識に判断しながら体を艶かしく動かし続けた。
864祐×乃3・3/3:03/11/25 12:54 ID:wAr3z28a
「あ、あっ……ん」
 さらに激しくなる攻めに、ついに乃梨子は耐え切れなくなって喘ぎ声を漏ら
してしまう。その攻めでショーツは愛液と唾液でぐちょぐちょになってぴった
りとアソコに張り付いてきているのが分かった。
 冷たくて気持ち悪いはずのそれが、火傷しそうなぐらいに熱くて。
 もう何も考えられない、ただ溺れてしまいたい――。
「――し、志摩子さんっ」
 絶頂寸前にその名前を叫ぶと、それに応えるかのように『志摩子さん』はい
きなりショーツの上から、割れ目の敏感な芽にと歯をつき立ててきた。
「あっ、あっ、ああぁぁぁーっ」
 ――のぼりつめた瞬間、乃梨子の意識は完全に覚醒した。

「……え?」
「あ、気がついた? 乃梨子ちゃん?」
 呆然とする乃梨子の前で、祐巳さまは乃梨子の股間にうずめていた顔をゆっ
くり上げる。その笑顔はどうしようもないぐらい優しくて、怖かった。
865名無しさん@ピンキー:03/11/25 12:56 ID:wAr3z28a
さて、なんで最初のプロットどおりの進度で進まないんでしょか。
一人称っぽい三人称がこんなにむずいと思わんかった。

結論・祐巳ヤバイ(ry
866名無しさん@ピンキー:03/11/25 13:54 ID:dJcp7K47
>>862-864
ナイス! 祐巳ヤバイ。

おまいら最高すぎます。
867名無しさん@ピンキー:03/11/25 16:48 ID:8sq99Dto
ヤバイ。祐巳ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
祐巳ヤバイ。
まずエロイ。もうエロイなんてもんじゃない。超エロイ。
エロイとかっても
「陵辱ヒロイン二十人分くらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろ総喰。スゲェ!なんか単位とか無いの。何人とか何名とかを超越してる。総喰だし超エロイ。
しかも増量してるらしい。ヤバイよ、増量だよ。
だって普通はヒロインとか増量しないじゃん。だって自分の性奴隷がだんだん増えてったら困るじゃん。相手しきれないとか困るっしょ。
性奴隷が増えて、一年のときは二、三人だったのに、三年のときは五十人超とか泣くっしょ。
だからエロゲヒロインとかは増量しない。話のわかるヤツだ。
けど祐巳はヤバイ。そんなの気にしない。増量しまくり。一番最初と現状の一番最後以外は堕とした順番とかよくわかんないくらい多い。ヤバすぎ。
エロイっていたけど、もしかしたら普通かもしんない。でも普通って事にすると
「じゃあ、妹とか姉のことも忘れてあっさりと堕ちていった令さまとか乃梨子とかナニよ?」
って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。
あと超黒い。約20鬼畜主人公。例えるならば全員堕としてハーレムエンド。ヤバイ。黒すぎ。助けを求める暇もなくイく。怖い。
それに超テクニシャン。超絶倫。それに超演技派。後輩の口から天使とか平気で出てくる。天使て。コバルト読者の純粋な少女でも言わねぇよ、最近。
なんつっても祐巳は頭が凄い。脅迫とか平気だし。
うちらなんて脅迫とかたかだかエロゲ屋から出てきたとこを目撃しただけで上手く扱えないからなにかおごらせたり、さり気なくばらしてみたり、心の中にしまっておいたりするのに、
祐巳は全然平気。秘密を脅迫材料として上手く扱ってる。凄い。ヤバイ。
とにかく貴様ら、祐巳のヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイ祐巳がなかなか手出しできない江利子さまとか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。

改変したはいいがあんまり面白くないな……
868名無しさん@ピンキー:03/11/25 17:13 ID:gRREmxta
>>867
ワロター。天使てw。
祐巳はヤバイよな。

でも、祐巳はヤバいんでもっと増量するんです。
というわけで、覚醒祐巳×蓉子いきます。
869祐蓉1:03/11/25 17:15 ID:gRREmxta
今日は三年生を送る卒業式。その日の早朝、私は水野蓉子さまを薔薇の館に
呼び出していた。
だれも来ない早朝に呼び出した理由はただ一つ。
このリリアン女学園から巣立つ紅薔薇さまに、良い思い出をさしあげるためだ――


「ごきげんよう、祐巳ちゃん」
「ごきげんよう、紅薔薇さま」

紅薔薇さまは指定の時間の少し前にやってきた。早過ぎず、そしてもちろん遅過ぎずって
感じのご登場。
さすが、最後まで優等生なんですね。でもその優等生の仮面、今から私が外して
あげますよ。紅薔薇さまだって、たまには発散したいでしょ?

「それで、私に用ってなにかしら。二人きりで話がしたいってことだったけど」

朝の挨拶もそこそこに、さっそく用件に取り掛かる紅薔薇さま。さすが、話が早い。
いつまでもグズグズしてると、他の生徒が登校してきちゃうかもしれないからね。
私にとっても好都合。

「はい。紅薔薇さまはもう卒業なさるんだし、最後に聞いておきたいことがあって」
「ええ、なにを聞きたいのかしら?」

私は今まで浮かべていた笑顔を消し、真剣な眼差しで紅薔薇さまを見つめた。
さあ、いよいよ本番スタートだ。きばっていこう。

「紅薔薇さまって、白薔薇さまのことが好きなんですよね」
「えっ?」
870祐蓉2:03/11/25 17:18 ID:gRREmxta
私の言葉に、「えっ?」っていう驚きの言葉がぴったり過ぎる表情で硬直する紅薔薇さま。
まさかこんなこと聞かれるなんて、普通思わないですよね。
でも、聞いちゃうんです。ごめんなさい。

「私、知ってますよ。ご自分じゃ誰にも気付かれてないと思ってるようですが、傍から
見てたら結構バレバレでしたし」
「ゆ、祐巳ちゃん……」

呆然としている紅薔薇さまに構わず、言葉を続ける。立ち直る暇なんて、与えませんよ。

「まあ肝心の白薔薇さまは、紅薔薇さまの気持ちなんて全然気付いてなかったみたい
ですけど。白薔薇さまったら、大事なところでは鈍感ですからね」

これはかなり効いたらしい。紅薔薇さまは顔を強張らせ、言葉も出せずに立ち尽くしている。
上手くいった。さあ、ここにつけこまなきゃ。

「かわいそうな紅薔薇さま」

そう言って紅薔薇さまに軽く抱きついたけど、何の抵抗もしてこなかった。きっと私に図星を
つかれて、放心してるんだ。
でもまさか、こんなにあっさり上手くいくなんて。やっぱり話に白薔薇さまを絡めたのが
よかったんだ。ふふふ。

「お願い、聖には……聖には、言わないで……」
「分かってます」

弱々しく懇願する紅薔薇さまにそう答えると、私は素早く蓉子さまの唇を奪った。
871祐蓉3:03/11/25 17:20 ID:gRREmxta
「な、何するの、祐巳ちゃん!」

さすがにこれには驚いたようで、紅薔薇さまは慌てて私から身体を離そうとした。
紅薔薇さまったら、キスくらいでそんなに慌てなくてもいいのに。それともやっぱり、ファースト
キスだったのかなぁ。あ、そうそう、キスといえば。

「私、白薔薇さまとキスしたことあるんですよ」
「え! う、嘘よ、そんなの」
「嘘じゃないですよ。だから私とキスすれば、白薔薇さまと……間接キス、ですよね」
「祐巳ちゃん…何を、言っているの……」

紅薔薇さまったら、明らかに動揺してる。そんなに白薔薇さまのことが好きなんだ。
でも、この隙を逃すわけにはいかない。私は紅薔薇さまの首に両腕を回し、もう一度キスをした。
さっきと違って、ディープキス。深く、激しく、自分の舌で紅薔薇さまの口の中を愛撫する。

「んっ…祐巳ちゃ……だめ…っ」

紅薔薇さまは顔を左右にそむけ、私の唇から逃げようとしている。でも、まだ逃がしませんよ。
これからが本番なんですから。
私は紅薔薇さまの唇を貪りながら、同時に胸に手を這わせて軽く揉むように動かした。
するとすぐに、紅薔薇さまの身体がびくっと跳ねた。
結構敏感なんですね。でも、もっとすごいこともしちゃうんですから。

「こういうことも、全部白薔薇さまから教わったんです」

教わったっていうか、白薔薇さまも私の作戦にはまったんですけどね。
さて、胸は感度がいいみたいだけど、こっちはどうかな?
872祐蓉4:03/11/25 17:22 ID:gRREmxta
「いやっ…祐巳ちゃんっ!」

私の手がスカートの中に延び、ショーツの上から割れ目をなぞると、紅薔薇さまは
堪えきれずに床にへたりこんだ。
まあ立ったままじゃ、し辛いし。ついでだから、押し倒しちゃえ。

「紅薔薇さま、白薔薇さまのことを想って、ご自分でこういうことなさってたんじゃないですか?」
「そ、そんなこと……あっ!」

紅薔薇さまに覆い被さって、言葉で苛めながら身体を愛撫する。そしてショーツの中に
手を入れると、そこはもうぐしょぐしょに濡れていた。
愛液を指に絡ませて花びらをかき分けると、くちゃっといやらしい音が聞こえてきた。

「ああ、あ……」

快感に身悶える紅薔薇さま。
でもこれって、私に感じてくれたんじゃないんですよね。
頭の中で白薔薇さまのことを考えてたら濡れちゃったんですよね。
あーあ、ちょっと妬けちゃうなぁ。

「祐巳ちゃん、だ、だめっ」

あ。頭の中でごちゃごちゃ考えてたら、指の動きが激しくなっちゃってたみたい。
紅薔薇さまったら、どうやら限界らしい。じゃあ、最後の仕上げといきますか。

白薔薇さまにあげるつもりだったのかもしれないけど、こうなったら仕方がないですよね。
いつまでもハッキリしない紅薔薇さまと、鈍い白薔薇さまがいけないんです。
グズグズしてるから、横からさらわれちゃうんですよ。
873祐蓉5:03/11/25 17:26 ID:gRREmxta
「紅薔薇さま、今楽にしてあげますから」

耳元でそう囁いて、紅薔薇さまの中に指を進めた。ぬるっとした熱い感触を感じながら
奥まで指を沈め、同時に中をかき回す。

「――っ!」

紅薔薇さまは、もう言葉も出ないみたい。私の指が中で動くたびに、身体中で悶えている。
もう何もかも私のなすがままだ。
いつものきりっとした紅薔薇さまがこんなになってるなんて、誰も想像できないだろうなぁ。
それにしても、こういう面も素直に出せれば白薔薇さまだってモノにできたかもしれないのに。
もう、不器用なんだから。

「い、いや…も、もう、だめっ……!」

喘ぎながらも、なんとか言葉を出した紅薔薇さま。感じ過ぎたのか、美しいお顔が快感に歪んでいる。
ああ、もうだめなんですか。じゃあ、いかせてあげますね。
私は出し入れしていた指の動きを早くした。ぬぷぬぷと水音がより大きく聞こえてくる。

「やっ……あ、ああぁ!」

指をひときわ深く差し入れると、紅薔薇さまが大きく喘ぎ、中に入れている指がきつく
締め付けられた。――紅薔薇さま、私の指でいっちゃったんだ。
喘いでいる姿はいやらしかったけど、でもすごく可愛いかったですよ。

「蓉子さま、寂しい時は言ってくださいね。いつでも慰めてあげますから」

まだ半ば朦朧としている紅薔薇さまにキスをして、私は優しく囁いた。
最後に名前で読んであげるのも忘れない。こういう細かいところがポイントなのだ。

他のみんなには見せない可愛い顔。これからもっと、見せてもらいますから。
ああ、優等生を落とすのって、気持ちいいなぁ。ふふふ……。
874868:03/11/25 17:28 ID:gRREmxta
終了です。
覚醒祐巳、何気にクセになるw。
875名無しさん@ピンキー:03/11/25 17:39 ID:PKU+eO7v
えーと・・・651設定がブームみたいだが、そればっかりじゃなくて普通のも読みたいぞ。
まさかこのスレは残り1000までこの設定でいくのか?w
別にそれでもかまわないけれどさ。
876名無しさん@ピンキー:03/11/25 18:26 ID:qr1GU76E
>>875
そこ、水を差すようなこと言わないw
勢いというのにのっておくのが吉だ。落ち着いちゃったらなんも面白くないじゃないか。
877名無しさん@ピンキー:03/11/25 18:40 ID:NHaja4B6
オリジナルストーリーもいいけど
劇中の舞台裏で覚醒祐巳が活躍するのもいい
東鳩のあかり姉さんのように
878名無しさん@ピンキー:03/11/25 18:56 ID:N4F+tnAq
いい流れが続いている時は、切らずに一気に行っちゃいましょう
フィーバー中にトイレにはいかんだろ
879名無しさん@ピンキー:03/11/25 19:33 ID:dJcp7K47
>>878
つまり、漏らせとw

まぁ、流れは大事だね。SSや妄想の溢れる良いノリだし。
でももう少ししたら次スレのスレタイ論議も忘れるなよ!
880名無しさん@ピンキー:03/11/25 20:05 ID:NHaja4B6
覚醒祐巳のイラスト描いてくれるような
マリみて関連スレッドってある?
881聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:45 ID:pBbuC9oe
「今日は誰も来ませんよ」

祐巳ちゃんのその一言は、聖の理性をほぼ吹き飛ばした。
聖は祐巳ちゃんの背に手を回し、きつく抱き締める。

「ん……」

祐巳ちゃんは少し苦しそうな表情をした。
この胸の激しい鼓動は、祐巳ちゃんに聞こえているのだろうか。
抱き締める力を少し緩めて、右手を祐巳ちゃんの頬に添えて顔を近付け、
――そして唇を重ねた。
祐巳ちゃんの唇はやっぱり柔らかかった。
唇から融けて行くような感覚を覚える。
これだけで頭の奥がジンと痺れて、どうにかなってしまいそうだ。
そっと合わせて、離してまた口付ける。
今度は舌で祐巳ちゃんのしっとりした唇を舐めて、舌を口の中に滑り込ませる。
キスは初めてじゃないけど、こんなにいやらしいキスは初めてだ。
祐巳ちゃんの様子を見ると、目を瞑って頬を上気させている。
抱き締める手に力が入る。
聖は祐巳ちゃんの舌を絡め取って、夢中で感触を味わう。
祐巳ちゃんもまたそれに応えてくれた。息が続くまで堪能し合う。
聖は祐巳ちゃんを抱え込むようにして向きを変え、テーブルにもたれさせた。
そして何度も何度もキスをする。
882聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:48 ID:pBbuC9oe
「祐巳ちゃん、可愛い……」

優しくもう一度キスをする。
祐巳ちゃんの口の端から溢れ出た唾液を舐め取り、首筋に舌を這わす。

「はぁ……」

祐巳ちゃんのその甘い声に、聖は更に興奮する。
そのまま鎖骨まで舌を這わし、自分のものであるという印を付けるため口付けた。

「っぁ……ん、白薔薇さま、それはダメ」
「え!あ!ごめん!!」

聖はぱっと体を離した。
そして何がダメなのか分からず混乱する。
そんな聖の様子を見て、祐巳ちゃんはクスリと笑う。

「キスマークは付けちゃダメってこと」

祐巳ちゃんは上体を起こし、両手で聖の顔を固定する。
そして互いの額を付けて目を合わせた。
その瞳は妖艶に輝いており、何処までも深い。
聖はその瞳に魅せられ、本当に吸い込まれてしまった気分に陥った。

「……うん」
883聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:49 ID:pBbuC9oe
聖はそのままゆっくりと祐巳ちゃんをテーブルに押し倒し、口付ける。
今、祐巳ちゃんは下着だけを纏った姿だ。
清楚な白い下着に、乳児のようなキメ細かい白い肌。まるで天使のようだ。
恐る恐るブラ越しに胸を触る。柔らかい。
祐巳ちゃんは少し身じろぎしたものの、嫌がってはいないようだ。
ブラの上から敏感な所を撫でると、祐巳ちゃんは甘い声で反応してくれた。
もどかしくなって右手を祐巳ちゃんの背に回してブラを剥ぎ取る。
祐巳ちゃんらしい控えめな双丘を見て、
考えるよりも先に、片方の乳房の桜色の敏感な部分に口付け、
もう片方の乳房を本能の趣くままに愛撫していた。
赤ん坊のように乳首に吸い付き、口の中で転がす。
手が吸い付くような錯覚を覚える。
祐巳ちゃんは感じているのか、体を震わせて聖の柔らかい髪を指に絡め取る。
そしてこう呟く。

「――もっと」
884聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:50 ID:pBbuC9oe
聖は我を忘れて、しばらく無我夢中に胸を攻め続けた。
自分を感じて洩れる祐巳ちゃんの声を聞いていると、
聖自身も高みに上って行くようだった。頭の中がジーンと痺れる。
実際に軽い目眩を覚える。
でも祐巳ちゃんはそれだけでは満足出来なかったのか、聖に愛撫されている手を取り、

「……そこもいいけど、ここも触って欲しいです」

と、下腹部の方へと手を導く。
聖はごくりと唾を飲み込んだ。
いつのまにかまた息が荒くなっていたが、
自分は今どんな様子かといった事は、全く考えられない。
もっと祐巳ちゃんを知りたい欲求で頭が一杯だ。
祐巳ちゃんの胸から顔を離し、下の方へ移動させる。
手で祐巳ちゃんの脚を広げる。そしてショーツを凝視する。濡れてる。
聖は手で割れ目を上下になぞると、祐巳ちゃんは甘い喘ぎをあげた。
指から柔らかさと湿り気を感じる。
もう興奮しすぎておかしくなりそうだった。
思い切ってショーツを片足からスルスルと脱がせる。
ショーツに覆われていたそこは、ぬめりを帯びていて艶かしかった。それに奇麗だ。
聖はたまらずにそこを味わう。甘い。すごく甘い。
祐巳ちゃんがそれに合わせて、一際甲高い甘い声で鳴く。
そこからは際限なく甘い蜜が溢れ出す。
飲み干しきれずに口の端から蜜が伝う。
しばらく夢中で祐巳ちゃんを味わう。
少し余裕が出来ると、祐巳ちゃんの反応を引き出すために
太腿を愛撫したり、女の子の一番敏感な所を口付けたり、吸い上げたり、舌を膣に挿入したり。
その度に祐巳ちゃんの体は激しく震え、また歓喜に声を震わせた。
祐巳ちゃんの反応全てが、聖を興奮させる材料であった。
885聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:51 ID:pBbuC9oe
息を荒げながら、聖は祐巳ちゃんに尋ねる。

「……入れていい?」

祐巳ちゃんもまた荒い息で、上気した頬で目を潤ませながら頷いた。
聖は祐巳ちゃんの目元にキスをして涙を舐め取り、
人さし指を祐巳ちゃんの膣口にあて、
そして慎重にゆっくりと侵入させる。

「ああっ!」

祐巳ちゃんはテーブルクロスを握りしめる。
十分過ぎる程に濡れていたから、難無く指は飲み込まれて行く。
祐巳ちゃんの中は熱く、そして指を締め付ける。
聖は指に全神経を集中させて祐巳ちゃんを感じた。
祐巳ちゃんの様子が落ち着いたのを見て、指を前後させる。
聖は祐巳ちゃんの表情を見るために、祐巳ちゃんに覆いかぶさる。
祐巳ちゃんの乱れた表情を見ると、これまでにない程とても可愛く愛おしく思えた。
指を動かしながら何度もキスをする。
祐巳ちゃんの両手が背に回る。
パタパタと愛液がテーブルクロスに落ちる。
祐巳ちゃんの嬌声といやらしい水音が部屋中に、聖の頭の中に響く。

「ふぁ……」

祐巳ちゃんは目を閉じて、回した手に力を込める。
聖は祐巳ちゃんの熱い吐息に、更に気持ちが高ぶる。
もっと、もっと祐巳ちゃんが知りたい……!
886聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:51 ID:pBbuC9oe
「……あっ、あっ!」

聖は祐巳ちゃんの声色が一層高くなった事を察して、
指を動かすスピードを早めて行く。

「は、あ……あ、あ、あぁああああ」
「祐巳ちゃん!」

聖は指で祐巳ちゃんを突きながら、同時に敏感な所を親指で攻める。
祐巳ちゃんの体が弓なりに反らされる。
指がきゅう、と一段と締め付けられる。
聖は祐巳ちゃんの体をきつく抱き締める。

「……ふ、ふああああぁああああああああああ!!」
「祐巳ちゃん!!」

祐巳ちゃんは聖の胸の中で果てた。荒い息遣いでぐったりとしている。
聖も息が荒い。二人とも汗でびっしょりだ。
聖はぎゅっと祐巳ちゃんを抱き締める。
祐巳ちゃんの全てが愛おしい。誰にも渡したくない。
しかしどうしてこんな事になったんだろうと、ふと脳裏をかすめた。

「……白薔薇さま」

祐巳ちゃんは少し落ち着いてから、聖の首に手を回してキスをした。

「祐巳ちゃん……」

もうどうでもよくなった。
887聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:54 ID:pBbuC9oe
翌日。
ああ、いいお天気。今日もいい事がありそうだ。
祐巳は並木道を歩く。

「祐巳さん、昨日は激しかったわね」

蔦子さんが背後から、近所のおばちゃんよろしく話し掛けて来た。

「……相変わらずいい趣味してるわよね」

人の事言えないけど。

「で、白薔薇さまはどうだった?」
「うーん、テクはまだまだ。期待してたんだけどね〜」

超演技派の私にすれば、感じるフリなんて容易いものだ。
聖さまにはこれから特訓してもらいましょう。

「祐巳さん黒っ!ところで写真現像出来たんだけど見る?」
「見る見る」

祐巳は、蔦子さんから渡された写真を手に取って眺めた。
888聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:55 ID:pBbuC9oe
「どう?」
「うん、奇麗に撮れてる。……って私しか映ってないじゃない!」

写真には、タイを解く祐巳、スカートを捲りあげる祐巳、
下着姿の祐巳、何も身に付けていない祐巳、感じちゃってる祐巳
……とにかく祐巳しか映っていない。
これでは困る。
祐巳は生憎ナルシストではないし、第一脅迫の材料にもなりゃしない。

「あ、しまった。いつもの癖で……」

これはお仕置きする必要があるかもね。

「もしかして蔦子さん、これで私を脅せるとでも思っているの?」

祐巳は蔦子さんにずいっと顔を近付ける。

「ご、ごめんなさい。でもわざとじゃないのよ?」

体を強張らせて、怯えたような表情で答える。
そんな顔をしてもダ・メ。
祐巳は蔦子さんの手を取って、写真部の部室へ向かう。
途中振り返って、笑顔で蔦子さんに言う。
さあ、友情を完璧なものにしよう!って。
889聖×覚醒鬼誘い受け祐巳:03/11/25 20:56 ID:pBbuC9oe
ごきげんよう、5Sです。
785-787の続き、結局自分で書いてしまいました。
初SSで初エロエロなんて、死ぬ程恥ずかしい……。
お目汚し失礼しました。
890名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:00 ID:U+2J01wj
>889
ナイス!いいタイミングだ。
このまま勢いが止まりそうだったけど
覚醒祐巳降臨ありがと
さて、職人さん元気に投下しましょう。w
891名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:02 ID:8NTBdGt1
もう飽きてきたというのは禁句なのだろうか
892名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:09 ID:bfMyFjrF
>>891
わからないでもないけど。このスレの終わりまでは、行くでしょう。
次スレ移行が切り替え点になって、ちょうどいい感じになると思う。
以降は未消化の続きものが他のSSと一緒にポツポツ投稿されるだけなはずだから、我慢しんさい。
個人的にはソドムよりはずっと良い流れだと思うし。

それはそうと職人さん達、おつかれさまです。
ここまで連投で並ぶと壮観ですなぁ。まとめ人さんもがんがってください。
893名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:12 ID:PKU+eO7v
うん、たしかにソドムよりはずっといいなw ソドム好きには申し訳ないけど。
894名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:17 ID:OpNCbusO
じゃあ次スレでは純情祐巳シリーズにするか。
風紀乱れる山百合会に放り込まれた祐巳が総受けとなり、
メンバーに次々と翻弄されるシリーズ。

…ごめんなさい、嘘です。
895名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:19 ID:OpNCbusO
連投すまそ

>891
飽きたんならSS投下かネタだしキボン。
ネタもらえると書く原動力になるので。
896名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:21 ID:NHaja4B6
次は志摩子さんを取り戻すため乃梨子が
令ちゃんを取り戻すために由乃が祐巳を陥れていくのがいいと思う
もちろん返り討ちw
897名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:33 ID:+MBzj9M2
由乃が最後まで残りそうな雰囲気なんで、「自分以外全部吸血鬼」ネタか
「のっぺらぼう」ネタでいこうかと思ったんだけど、オールキャスト出す
だけの力量がないです。ハーレム完成編は誰かに書いて欲しいなあ・・・。
898名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:48 ID:U+2J01wj
静さまは夏休みを利用して日本に帰国しているみたいだった。
たかだか4ヶ月という海外生活で帰国したのは両親と交わした約束のためにすぎなく。
けして佐藤聖様に会いたいなんて思っていなかったと話してくれた。

珍しい人がリリアンの近くを歩いている。
静様もしかして聖様に会いにきたのかな?
でも、いまさら来ても遅いのに。
聖様はとっくの昔に私の物になちゃってるし、ここは静様で遊ぼうかな?
「あっ、静様、静様じゃありませんか。」
無視したら許さないけどね。
ゆっくりと振り向き、
「こんにちは、祐巳さん」
よろしい、覚えていたようね。
1年前までは目立たない生徒だったけど知り合いに忘れられるようなヘマはしなかったわ。
相手がよっぽどのバカじゃない限り。
「ごきげんよう、静様お久しぶりですね。これからお時間ありますか?
よかったら一緒にお茶でもいかがです?」
断る理由なんてないだろうと踏んでいた。
暇じゃなければこんな場所に居ないだろうし、絶好の機会をのがすヘマはしない。
人懐っこい笑顔を付けて誘ったらあっさりOKした。
これで落としたも同然だわ。おもわず笑みがこぼれてしまう。
いけない、静様の知っている可愛い後輩のふりをしなくちゃね。
899898:03/11/25 21:49 ID:U+2J01wj
そして連れこんだ場所というのが、加藤さんの下宿先だった。
「勝手に入って平気なの?」
「はい、加藤さんってリリアンの大学に在籍されている方なんですが、いつでも遊びにきてちょうだいって、合鍵を預かっていますから、大丈夫です。」
本当は、聖様と一緒に落としたんだけどね。
にっこりと、人懐っこい笑顔を静香様に向けてきっぱり言い切る。
「奥で座って待ってて下さいね。お茶の用意をしますから。」
2人でお茶を飲みながら最近の山百合会の話をした。
もちろん表の部分だけだが。

ある意味正解だったかもしれない。
静様と会ったのが志摩子さんや聖様ではここに連れ込めなかった。
まあ、静香様も聖様の話が聞けて満足だろうし。
「静様、お茶のお替りはいかがですか?」
「ありがとう、でも、もういいわ」
さてと、ここが重要なポイント。
上手く言わなくちゃ。
「じゃあ、聖様はいかがです。」
思わず笑みがこぼれる。この微笑で理解してくれるかしら。
解るわよね、聖様にアタックしたんだから。
「どういう意味?聖様って・・・、まさかどこかに隠れているの?」
「あのドアの影に隠れているのかもしれませんよ。静様」
立ち上がろうとしても足がもつれて上手く立てない静様をゆっくり眺め
聖様が子悪魔と言ってくれた笑みを浮かべた。

900898:03/11/25 21:51 ID:U+2J01wj
クスリが効いてきたみたいね。大丈夫、副作用は無いから安心してください。」
「祐巳さん・・・」
はいはい、楽しませてね。もうすぐ加藤さんが帰ってきちゃうから。
静様を仰向けに寝かせて心臓の上に手を載せて鼓動の旋律を感じる。
「静様の初めてが欲しいなぁ〜。ダメって言っても貰っちゃいます。もしかして初めてじゃないのかな?御褒美は聖様でいいですよね。」
聖様がキスした場所に軽く触れる。
そのまま、濃厚なディープキスをしながら抱きかかえる。
ブラウスのボタンを外し直接胸をもみしだく。
ついでに、ふとももを撫で回していたが反応がいまいちなので直接触ることにする。
ショーツの上から触れるだけで声が漏れる。
「静様はこちらの方が感じるんですね。」
そうだ、いい事思いついた。
台所にいってある物を持ってくる。
ショーツを剥ぎ取ると花びらが愛液で濡れて咲き誇っている。
「蜂蜜ってのどにいいんですよね。折角だから食べようかな?」
器はこれでいいよね。ワカメ酒ならぬワカメ蜜なんてね。
ぴちゃぴちゃと音を立てて蜂蜜を舐めとる。
いつの間にか夢中になっていたみたい。
静様は泣きながら何度もイッていたらしく気を失っていた。
夢中になるとつい他のことを忘れちゃうのよね。

さてと、加藤さん電話借りるね。
聖様と蔦子さんを呼ばなくちゃ。
ふふ、今夜は楽しくなりそう。
901名無しさん@ピンキー:03/11/25 21:56 ID:g6cGW5aj
ぐぅ、乙女純度が足りないぞー

 花言葉しりとり(花の名前+花言葉を1フレーズとするしりとり)で盛り上がる
山百合メンバーとか見てみたいぞー

「ではわたしから。 [山百合 花言葉は甘美]『ひ・び・ぴ』でどうぞ」
「それでは[ひえんそう 花言葉は浮気]」
「きんぎょそう 花言葉は欲望」
「うつぎ/秘密」
「つつじ/愛の喜び」
#あれ? なんか変な方向へ……
902名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:06 ID:EwJIB1c8
ヤってりゃいいってもんでもないだろ。
しかも少し飽きてきた。
903名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:10 ID:gmLewsZb
そんなわけで
黄薔薇ラブホ話の人のPC復活(・∀・)マダー?
904名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:22 ID:8NTBdGt1
今の流れ、い〜のかな〜と思いながらも結構楽しんで読んでるけど
>>898->>900みたいなのを読むと、さすがにちょっと夢から覚まされてしまうな。
げんなり
905名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:24 ID:NHaja4B6
読ませてもらう側が文句言うなってば

(´Д`)イイヨーイイヨー
906名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:25 ID:6YwdgkMF
だなぁ。
もっと精神的に絡め取るようにするっていうか、いや、難しい注文だとは思うけどね。
907祐×乃4・1/5:03/11/25 22:31 ID:wAr3z28a
「う……嘘……」
 乃梨子はのぼりつめていた意識が急速に冷えていくのを感じた。
 ……え、なに……夢じゃ……なかったの?
 半ば摺れ落ちそうなぐらいに椅子に深く身を預けたカラダ、そのだらしなく
開いた両足の間には祐巳さまが完全に入り込んでいる。
 最近はすっかり着慣れたはずのワンピースの制服が、腰のところまですっか
り捲り上げられていて――
「や、止めて……」
 ワケも分からぬままとにかくカラダを動かそうとしたとき、乃梨子は初めて
自分がリボンのようなもので後ろ手に縛られてることに気づいた。
「あはっ、逃げちゃダメだよ」
 ぎゅっとしがみつくようにして乃梨子の太ももを押さえる。
 まるで聞き分けがない子供をあやすかのような言い方、祐巳さまはもう一度
顔を下げるとアノ部分を赤く小さな舌でちろっと刺激した。
「――ひ、ひゃあ」
 全身が電流でも走ったかのように跳ねる。急激に醒めた意識と反対に、カラ
ダの昂りは全く収まらない。乃梨子は思わず変な声を上げてしまっていた。
908祐×乃4・2/5:03/11/25 22:31 ID:wAr3z28a
 全くワケがわからなかった。
 いつものように薔薇の館で仕事をしていただけのはずだった。それがいきな
り気づいたら熱くカラダが火照っていて、いつのまにか意識を失っていたと思
ったら、今目の前で祐巳さまが秘所をねぶるようにして攻めたてている。
 乃梨子には悪い夢の続きとしか思えなかった。
「ゆ、祐巳さま……なんで?」
 どうしてこんなことを――、そう続けようとして、唐突にそのことに思い当
たった。
「まさか……紅茶に……?」
 それを聞いた瞬間、祐巳さまの目が鈍く光った気がした。
「くすっ、ご名答」
「ん、ひゃっ」
 いきなりショーツの上から割れ目に沿って指が動く。
「乃梨子ちゃんって、やっぱり頭良いんだね」
 その褒めるような口調とは裏腹に、今度は舌だけではなく、口全体を使うよ
うにして愛撫を行い、手も動かし始める。
 乃梨子のカラダが椅子の上でびくびくっと淫らに踊った。
909祐×乃4・3/5:03/11/25 22:32 ID:wAr3z28a
 ……ヤダ、嫌だよ……志摩子さん。
 心と体が――相反する。
 音を立てて愛液をすすられたかと思うと、太もものぬらつきに沿って淫らに
舌が這う。その細い指先は敏感な肉芽を軽くはじき、濡れたショーツを摘み上
げて、細く強くアソコの割れ目に押し付けた。
 心の中ではこんなにあの人のことを想って叫んでいるのに、鳥肌が立つぐら
いこの行為に嫌悪感を感じているというのに――。
「……ぃ、や……んんっ」
 体は全く思い通りに動いてくれない。ともすれば意思は快楽に流されそうに
なり、カラダは主人である乃梨子のことを裏切りっぱなしだった。
 下着がびちょ濡れだね――、とそんなことを嘲るように言って、祐巳さまは
さらにたっぷりの唾液で乃梨子のそれを汚してくる。
 あまりの恥ずかしさに、顔が真っ赤になっていることを自覚した。
「乃梨子ちゃん……可愛い」
「あっ……ああ、……っん。んんー」
 ――悔しい、なんで、嘘、祐巳さまが、キモチイイ、志摩子さん、嫌、
 途切れ途切れにと思考をめぐらせながら、乃梨子は祐巳さまの一挙一動に反
応して嬌声をあげてしまっていた。
910祐×乃4・4/5:03/11/25 22:33 ID:wAr3z28a
「な……、なんで、ぁん、こんな……こと……」
 息も絶え絶えになりながら、涙でわずかに潤んだ瞳を開いて必死に訊く。う
わごとのようにかすれた声で呟く乃梨子に、祐巳さまはいつもとは全く違う妖
艶な笑みとともに言葉を返してきた。
「うーん、乃梨子ちゃんが好きだからかな?」
「……んっ、そんな……ぁ」
 反論しようにも、口からあがるのは自分の喘ぎ声だけ。何かを言おうとする
と、その瞬間に狙ったように快感が襲ってくる。
 蜘蛛の脚のように動く、細くしなやかな指に体が蝕まれてしまっている。
 祐巳さまは、そんな乃梨子にゆっくりと宣言するように囁いた。
「だからね、乃梨子ちゃんも私のモノにしようと思って」
 ――それでわずかに意識が戻った。
 力を振り絞ると、乃梨子は祐巳さまを精一杯睨みつけながら口を開く。
 それははっきり言って虚勢に近いものだったけど。
「っく、私は……祐巳さまの、んっ……モノなんかじゃ、ない。……志摩子さ
んとずっと……一緒に、いるんだから……っ」
911名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:33 ID:+MBzj9M2
薬と脅迫は、スパイス程度に止めておかないと興を殺ぐ、というのはありますね。
912祐×乃4・5/5:03/11/25 22:33 ID:wAr3z28a
 ――唐突に愛撫の手が止まった。
「ふーん、そんなコト言うんだ」
 次の瞬間、祐巳さまは低く、平坦な声でぼそっと呟いた。
 それだけ。それだけだというのに、乃梨子は指一つ動かすことすら出来ない。
その顔は俯いたままで、表情が見えないことがさらに恐怖を増幅させた。
「じゃあ……自分からお願いさせてあげる」
「……えっ?」
 当たり前のことのように、虚勢でもなく、まるで先生が授業で公式の説明を
するかのように、祐巳さまは淡々とした声で言った。
 上げた顔は、いつもの人好きのするあの笑顔と何ら変わらないというのに。
「乃梨子ちゃんが悪いんだからね?」
 そう言って祐巳さまは膝元から立ち上がると、覆いかぶさってきた。
 乃梨子は――既に自分の無鉄砲な発言を後悔しはじめていた。

「手加減なんて、――しないから」
 ……志摩子さん、お願い……助けて――。
913名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:35 ID:wAr3z28a
もまえらもちつけ。
914名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:37 ID:8NTBdGt1
あかん、萌えられなくなった。
915名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:37 ID:aHIzu95O
ID:8NTBdGt1
お前ウザイ。文句言うならなんかネタふれや
916911:03/11/25 22:38 ID:+MBzj9M2
>HeUHMWWB様&ALL
最悪のタイミングで・・・申し訳ありません。
許していただけることではありませんが、吊ってきます。
917名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:43 ID:qr1GU76E
つまらん、つまらんいうばかりでなんも提案しようしなけりゃ、たださびれるだけだよ。まったくもう。
918名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:46 ID:gmLewsZb
だから黄薔薇ラブホ話が(ry
あんな風にどきどきするような話が恋しくなってくるころなのだよ

ま、どんだけいいネタでも使いすぎると飽きられるってことで
919名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:49 ID:iQ7zKHbO
まあ、ご馳走も度を越すと胸やけを起こすかな。
旧スレの作品などと並行してよんでみよう。
920名無しさん@ピンキー:03/11/25 22:55 ID:gRREmxta
飽きたって言っても、この祭り状態はたった2日間の出来事だってことがある意味凄い。

と言ってる間に900超えてるんだが、次スレタイトルの元は「いとしき歳月(前編)」だったよな。
とりあえず思いついたのは、「マリア様がROMってる〜エロしき歳月(前編)〜」なんだけど。
ストレート過ぎるかな。
921名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:05 ID:PKU+eO7v
>>907
GJ。あなたはうまいと思う。読めるし。なんだかんだいってもね。
922名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:21 ID:uXtUI9kT
祐麒X令の続きも期待しております。
923名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:25 ID:g6cGW5aj
代案としては
 やらしき歳月
 いとしき蜜月
ぐらいかなぁ
#素直にエロしき歳月でいいんじゃないかな。
924名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:34 ID:4/Umc6Yz
やはり「エロ」の二文字は外せないだろ。せっかく統一してきたんだし。
エロしき歳月(前編)…に一票。
925名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:36 ID:LdJbUpzK
>>923
いとしき蜜月がいいな
直接的でなく、それでいて艶っぽい感じが
マリみてに合ってると思ふ
926名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:38 ID:Tll+VPli
いとしきエロ月

とかはあんまりイクナイな。やはりエロしき歳月で
927名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:38 ID:Bnk14Y5b
「エロしき」ってのも凄い言葉のような・・・
「エロき歳月」とか「エロエロ歳月」とかは、どうでしょ。
928名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:43 ID:gmLewsZb
エロき歳月に一票。
929名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:44 ID:wAr3z28a
<<いとしき蜜月>>に一票
930名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:46 ID:4gefW0EK
いとしき蜜月がいいなぁ
931名無しさん@ピンキー:03/11/25 23:52 ID:PKU+eO7v
いとしき蜜月(前編)がいいと思います。
932名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:00 ID:ODzSgvRM
>>916
 いや!かなりよかったグッジョ!!
 とりあえず最初このネタで職人さん煽ってたのは俺ら住人な
わけだし、続いたつってもたった二日だし気に病むことないですよ!

 じゃあ自分も<<いとしき蜜月>>に一票で。
933名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:08 ID:xF3Nq2am
次スレの話が出たのでテンプレ。#4,#5 HTML化されてたので更新してみた。
間違い・追加があれば訂正ヨロシク。
↓----------------------------------------------------------

「マリア様」のエロSS(百合推奨)を書くスレッドです

#1 マリア様がRAMってる
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10331/1033106716.html
#2 マリア様がROMってる〜エロ薔薇革命〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1051/10511/1051109575.html
#3 マリア様がROMってる〜えろばらの森〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10576/1057660666.html
#4 マリア様がROMってる〜エロ・カニーナ〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1062/10622/1062225419.html
#5 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(前編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10654/1065444527.html
#6 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(後編)〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067613438/

保管庫&アップローダ
ttp://soukospace.virtualave.net/
934昔の名無しで出ています:03/11/26 00:21 ID:NxLz/IJF
いとしき歳月(前エロ)
935名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:25 ID:ldcqVsxe
覚醒祐巳更新ー
936名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:28 ID:WiC0SNef
>4 を入れるならこんなかんじかな。

----------------------------------------------------------
「マリア様」のエロSS(百合推奨)を書くスレッドです

スレは乱さないように、マターリとsage進行がここでのたしなみ。
もちろん、荒らし、煽りを放置できないような、はしたない住人など存在していようはずもない。

前スレ
#6 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(後編)〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067613438/

保管庫&アップローダ
ttp://soukospace.virtualave.net/

HTML化済過去スレ
#1 マリア様がRAMってる
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10331/1033106716.html
#2 マリア様がROMってる〜エロ薔薇革命〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1051/10511/1051109575.html
#3 マリア様がROMってる〜えろばらの森〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10576/1057660666.html
#4 マリア様がROMってる〜エロ・カニーナ〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1062/10622/1062225419.html
#5 マリア様がROMってる〜ウァレンティーヌスの贈りエロ(前編)〜
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10654/1065444527.html

----------------------------------------------------------
#HTML化済過去スレは「これ以前は>2」として2に振ってもいいかも。
#ともあれ、>950氏のセンスに期待
##とかプレッシャーをかけてみるテスト
937名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:29 ID:8eOXXqJa
マリア様がROMってる〜いとしき蜜月(前編)〜

に一票!
938名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:36 ID:WiC0SNef
それはそうとして 埋め立て時期も近いですね。
 
次 弾 の 装 填 願 い ま す >イカの人
939名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:36 ID:nbZ2pMHj
マリア様がROMってる〜エロき歳月(前編)〜
に1票。

マリア様がROMってる〜チェリーエロッサム〜
マリア様がROMってる〜レイニーエロー〜
パラソルと子羊が思いつかん
マリア様がROMってる〜真夏のエロページ〜
マリア様がROMってる〜涼風エロエロ〜
・・・何かむなしくなってきますた_| ̄|○
940名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:48 ID:no0Pi2mp
漏れもマリア様がROMってる〜いとしき蜜月(前編)〜に一票。
941名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:59 ID:cDtIKDnG
>〜チェリーエロッサム〜

一瞬「エロイム・エッサイム」の略かと思ってしまいました。我は求め訴えたり〜。
それはそうと〜いとしき蜜月(前編)〜に一票。
942名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:02 ID:sA44X9wc
別に「エロ」っていう単語にこだわらなくてもいいんだよな。
せっかく歳月→蜜月っていう、うまい変換ができるんだから。

という訳で、いとしき蜜月(前編)に一票。
943669:03/11/26 01:20 ID:MozevX1u
ちょっと質問だが、令さまと祐麒ってどっちが背高いのだろうか。
全員が並んでる登場人物紹介と、涼風の挿絵を見比べると、令さまのほうが微妙に高い気はするが。
944名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:27 ID:bAzPWOLe
きっと令さま
945名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:27 ID:2d6PXDIC
令さまのが微妙に高いことにしといたら絡ませたときに萌え要素に繋がる気がする。

何かが隆盛しているときには質の悪いものも同時に出回るのは定説でしょう。
競作のメール欄にIDがある二人と、瞳子ネタの人のはそこそこ読めたし満足。
946名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:30 ID:oHf9+9bC
>>939
「マラそれを挿入(さ)して」
947名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:31 ID:WpeIYZNI
>>945
たしかにそれらは普通におもしろかったな。
俺は覚醒祐巳シリーズの中では瞳子書いてた人が一番よかった。
948名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:31 ID:WpeIYZNI
>>946 それはもはやマリみてじゃないw
949名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:32 ID:ODzSgvRM
 >>932ですがなんかイロイロ勘違いしてた(;´Д`) いやマジでスマソ。
950 ◆gq8LfIdVD. :03/11/26 01:44 ID:oHf9+9bC
950だったらスレ立ててまいります
951名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:50 ID:e7+ADFv3
>>950
よろ。テンプレは少し前にある。
952 ◆gq8LfIdVD. :03/11/26 01:53 ID:oHf9+9bC
お姉さま方、次スレです。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1069778956/

>>933お姉さまと>>936お姉さまに感謝です。
953名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:53 ID:66AdjHyA
>>950
よろしく頼まあ(´ー`)ノ

新スレ以降後は、どういう流れになるんかね?
覚醒祐巳祭りもいいが、そろそろ他のネタも読みたいところ。

具体的に言うと、乃梨子×瞳子なんだけど。
いつか誰か書いてくれないか、いまだに期待している漏れ。
1年次の行事にキャンプがあるとか捏造して、その夜にコテージでとかさあ。
どー言う流れでエティまで持っていくかは分からんけど(´・ω・`)
954名無しさん@ピンキー:03/11/26 01:56 ID:ldcqVsxe
覚醒祐巳はいい職人さんもいるからマターリと
逆に祐巳を影で皆で取り合ってて
軽い嫉妬とか垣間見えるのとかないかな
955名無しさん@ピンキー:03/11/26 02:05 ID:e7+ADFv3
>>950
おつ。

それはそうと、このスレで覚醒祐巳ちゃんを完結させないか。
とりあえず
・令ちゃんと薔薇の館でハァハァ→由乃さんにバレちゃった→喰う。
・全員に手を出してることがバレちゃった→祐巳ちゃん山百合のみんなに復讐されるハァハァ
どっちかで終了、とか。
956名無しさん@ピンキー:03/11/26 02:25 ID:eOrSVc9v
どっか
覚醒祐巳ちゃんadvゲームとか作らないかなー。
かまいたちみたいなやつ。
957名無しさん@ピンキー:03/11/26 02:56 ID:OJoBVNJ9
Nscripterか吉里吉里人でつくれってか?>956
結構マンドクサいんだよね。
背景画像はともかく、人物の立ち絵を作るには絵師さんの協力が不可欠だし。
まあ見てみたいというのは同感だけど。
958683:03/11/26 03:03 ID:q9wA6qqu
>935(保管庫&うぷの中の人)
綺麗に纏めて頂いて恐縮です。
2作目8行目の脱字は直しておいて頂けると有難かったり・・・。

×祐巳さま右手が伸びて→○祐巳さまの右手が伸びて

自分のチョンボなので無理にとは申しませんが。
特に2作目は「瞳子らしさ」に欠けるというか、別の妹候補に読替え
ても違和感ないというか。
エロ処女作につき、長い目で見て頂ければ幸いです。
959名無しさん@ピンキー:03/11/26 03:19 ID:ldcqVsxe
>958
おつかれさまです。
ローダーが300kbなので分割しないときつい…
むしろあの絵はマズイのだろうけれども
960名無しさん@ピンキー:03/11/26 06:36 ID:uLdEMCfN
> それはそうと、このスレで覚醒祐巳ちゃんを完結させないか。

勝手に決めるなよ・・・
961名無しさん@ピンキー:03/11/26 06:49 ID:kqWylmEJ
仕切り厨は欲望に忠実で、頭がすこし弱いんだから、スルーしてあげようぜ
962名無しさん@ピンキー:03/11/26 08:31 ID:Z2mGAZvM
>>960-961
次スレまで引っ張らないように。ってことだろ。
言葉足らずに対して何でそんな突っ掛かるかな。
963名無しさん@ピンキー:03/11/26 08:38 ID:UMKKkJro
>>958
「エロ」処女作ってことは、やっぱり…?
無粋な詮索はしませんが、あなたの非エロ作品も好きです。
どっちも、また書いて下さい。待ってます。
964名無しさん@ピンキー:03/11/26 13:34 ID:dkDbXM7Y
覚醒祐巳〜に載せてるイラスト、絵師の名前が知りたいのだが・・・
正直惚れた。
965名無しさん@ピンキー:03/11/26 16:05 ID:CwZyAvV0
あと30で無理やり完結させるのはどうかと思うが
次スレでも連載するなら、やっぱりただのエロではなくて
祐巳に襲われている薔薇ファミリーの自分の姉妹への背信と快楽の葛藤や
祐巳から見えない水面下の姉妹間の絆がハリボテになっていく様を書くとおもしろいかも。
966名無しさん@ピンキー:03/11/26 16:27 ID:bAzPWOLe
そこまでいくともうおふざけ企画じゃなくなるなあ…まあ、適当にやってくれ★
楽しみに読むから。
967名無しさん@ピンキー:03/11/26 16:37 ID:6JvPxXSr
祐麒×祐巳の続きマダー?
968名無しさん@ピンキー:03/11/26 16:43 ID:CyTgsejb
イラネ
969名無しさん@ピンキー:03/11/26 17:06 ID:pRwwbzYo
( ゚听)イル
970名無しさん@ピンキー:03/11/26 18:27 ID:I9Hn7a4H
ココロの明日でぐぐれ
971名無しさん@ピンキー:03/11/26 18:38 ID:OJoBVNJ9
>954
俺がマリみてを読み出したのはあの絵師さんがきっかけだったなあ。
ある日を境に見たこともないキャラが怒涛の勢いで登場して、しかもそれがみんなすごく(・∀・)イイ!!
その元ネタを知りたくて…って感じ。
972名無しさん@ピンキー:03/11/26 19:24 ID:Kk/vmFq+
祐麒×祐巳で未完のヤツってあったっけ?
973名無しさん@ピンキー:03/11/26 21:59 ID:WiC0SNef
妹候補がなかなか見つからず、ギスギスした雰囲気を振りまく由乃
1年生の間で広まる噂話でなんとか場を明るくしようとする乃梨子
『中央公園の噴水にマリア様が現れて願いをかなえてくれる。』
神頼みでもしろってことと大人気なくからむ由乃
しかし由乃はその晩、令を連れ出し、中央公園へ向かう。
ひたすら噴水前で待つ二人の周りは、カップルがいっぱい。
なぜか酔っ払いに「にいちゃん、姉ちゃんがじれったいって顔してるよ」と絡まれる令。
酔っ払いに絡まれないようにカップルのふりをしているうちに盛り上がってしまい、
思わずコトに及んでしまう二人。ついには由乃はとある事情で眠ってしまった。
そのとき地平に顔をのぞかせた月がビルの隙間を射抜くように噴水に光を注ぐ。
現れたマリア様を思わせる姿に、令は「いつまでも由乃といられますように」と祈った。
その後、目を覚ました由乃は、令から顛末を聞くと、明日もくるとごねる。
そんな由乃に令はささやいた。
「ひょっとして、外でするの、癖になっちゃった?」
由乃はひどく赤面し、ばかばかとかわいらしく拗ねたのでした。

#というネタを考えたのだが、書き始めたらいまいち筆が乗らなかったので
#誰かが書いてくれないかなと期待してみるテスト。
974名無しさん@ピンキー:03/11/26 22:31 ID:YCuySz8g
失せな。
975名無しさん@ピンキー:03/11/26 22:35 ID:f/2xJzF9
ああもう無差別荒らしうぜえな

>>973
そんなら俺だって書けなかった黄薔薇ネタがあるぞ!
976名無しさん@ピンキー:03/11/26 22:39 ID:eD/+ESkJ
>>975
シチュエーションだけ聞くのも、それはそれで楽しいもんだ。
言ってみなyo(´ー`)ノ
977名無しさん@ピンキー:03/11/26 23:10 ID:IOy5q31m

 昼休みの直後の五時限目に体育、それも水泳の授業を行うなんて、許せないと思う。どう考
えても、体に悪そうだ。体育の授業を行う本来の目的に反するのではないだろうか。
 とはいっても、私は風邪をひいてひどく熱っぽく、今日は見学していた。私の小さな体は、
夏休み直前のこの時期に、もうバテてしまったのだろうか。私は、夏が苦手だ。
 生まれた季節が冬であることや、そのために付けられた名前とは、関係ないと思うけれど。

 見学、とは本来「見て学ぶ」という意味なのだろうけれど、実際の所はただ制服のまま日陰
に座り込んで、時間を無為に過ごすだけだ。私と同じように見学している何人かのクラスメイ
トたちは、みんなぼんやりしている。
 けれど私は、同じように時間を過ごしている振りをしながら、ただ一人の姿を目で追ってい
た。その人から視線を外すことが、どうしても出来ない。
 祥子さん――。
 彼女はだれよりも綺麗だった。

 いま祥子さんは水から上がって、プールサイドを歩いている。
 祥子さんの長い黒髪は水泳帽の中に仕舞いこまれているけれど、それがかえって整った顔の
輪郭やほっそりとした首すじの優美なラインをいつも以上に浮かび上がらせている。
 紺色の水着からのびる長い手足はすらりと伸びていて、まるで絹布のようにしなやかに動く。
 不意に、強い日差しが水面に反射して、彼女の姿を照らしだすように見え、一瞬だけ祥子さ
んのシルエットが目に灼きついて、私はなんだか目眩がして、目を閉じて頭を振った。
 ほっそりとしているが女性らしい丸みを帯びた祥子さんの姿が脳裏に揺らめいた。
978名無しさん@ピンキー:03/11/26 23:13 ID:IOy5q31m
 私は祥子さんの容姿に魅かれている訳ではない。彼女の美しさはその気高い内面とつり合う
ように、天から与えられた付録のようなものに過ぎないとさえ思う。
 けれど。こんな時には。
 祥子さんはなんて綺麗なのだろう、そう再認識せずにいられない。そのことが、私が祥子さ
んとの距離をいつまでも縮められないでいる要因であるように思えてしまう。
 そんなのは間違いだって、自分でもわかっているのだけれど。
 私はため息をついて、両手で抱え込んだ膝に顔をぎゅっと押し付けた。ゆっくり吐き出す息
が熱い。
 私は空を見上げて、もう一度ゆっくりと頭を振った。

「……さん? ……ねえっ……ねえっ!」
 クラスメイトが声をかけてきたが、私は朦朧としていて気づかなかった。
 肩を軽く叩かれて、ようやく我にかえる。
「え、ええ…なぁに…!?」
 答えかけた私の口に、ぬるりとしたものが入ってきた。思わず口に手をやると、手のひらが
赤く濡れていた。

 ――血!!

 私は一瞬だけ動揺したが、すぐに気が付いた。
 鼻血。これは鼻血だ。鼻血を出すなんて、小学校以来のことだ。
 私は慌ててポケットからハンカチを引き出して鼻に押し当てながら、祥子さんのほうを横目
で見た。今更ながら、こんな姿を祥子さんにだけは見られたくなかった。
 幸いというか、悲しい事にというか、彼女は全く気が付いていないようだった。
 私は体育教諭に駆け寄り、直ぐに事態を悟った教師から鍵を受け取って、更衣室に駆け込ん
だ。
979名無しさん@ピンキー:03/11/26 23:17 ID:IOy5q31m
黄薔薇ものじゃないけど、このような導入で始まる変なSSとか。
ちなみに祥子視点の話(マリア様の贈りエロ)との二本立てにするつもりでノリノリで書いて見たが、
できた物を読み返してみたら気持ち悪かったのでやめた。
980名無しさん@ピンキー:03/11/26 23:22 ID:q9wA6qqu
>直ぐに事態を悟った教師

「鵜沢さん、授業中にハァハァするのはやめなさい!」
981名無しさん@ピンキー:03/11/26 23:28 ID:zv2t7Ma1
いい感じ
続きキボンヌ!
982名無しさん@ピンキー:03/11/26 23:29 ID:f/2xJzF9
つまりその アレだ

「何かを失わず前へ進むことなど出来ないんだよと、
繋いだ私たちの手を見て神様は言いました。」

令が自分のために歩幅を遅くしていることをずっと前から知っていて
自分がいなければもっとずっと速く走れるのだと知っていて
だから解放してあげる、
令ちゃんは令ちゃんのために、私のためじゃなく自分のために走ればいい
もう私は大丈夫だから、私はひとりで大丈夫だから、
今、自由にしてあげる

けれどやっぱりその手を離せず縋りつき
やっぱりダメ、おいていかないで、私も走るから、ついていくから、
どんなに速く走っても、走り続けてこの心臓が壊れても、それでもついていくから、
だから、おいていかないで。

と令に誘い受けするような暗い話を夢と現を交錯させつつ書こうと思ったのだがダメだったのだよ
983名無しさん@ピンキー:03/11/27 00:25 ID:YbBt6IO2
>>972
前スレの最初の方にある”горъкая тыква ”ってやつだと思われ。
984名無しさん@ピンキー:03/11/27 00:30 ID:cY7Azwku
>>982
いいじゃねえスか(゚∀゚)
この構想でも漏れは悶えられるぜ。
高等部に入った令ちゃんが江利子さまの妹にされたあたりの話と勝手に推察するが、
見知らぬ女のロザリオをつけてきた由乃んの心情を思うと、それだけで(;´Д`)'`ァ'`ァ

由乃んと言えば、改造後のはっちゃけモードの印象が強いが、
改造前ならではの萌えどころもあるんだよなあ。
985名無しさん@ピンキー:03/11/27 01:08 ID:/4wV/C5P
紅いショーツ……。
986名無しさん@ピンキー:03/11/27 01:41 ID:pH4GigW6
埋め埋め

借り物競争で祐巳が引いた紙には、見覚えのある字で「精液(はぁと)」

由乃さんの協力も仰ぎ、江利子を探し出した祐巳。
ついでにその辺りに居たダンディなオヂサマを捕まえる。
「責任持って調達してくださいね、江・利・子・さま!」
「お似合いですわ、江・利・子・さま!」
「あーん、祐巳ちゃんひどーい、由乃ちゃんこわいー。
 私には心に決めた人がっ(泣)」
987986:03/11/27 01:42 ID:pH4GigW6
「お、お父様……どうして江利子さまと……
 まさか、由乃ちゃんや、祐巳まで……」
「ち、違うんだ祥子! いや違わないのか……」
(面白いから、ま、いっか)

祥子さまの男嫌い、当社比1.5倍に。
988わがまま読者:03/11/27 08:40 ID:nQWSiWS6
イカの人復活の悪寒、いや予感。
「紅いショーツ」と「マリアさまの贈りエロ」読みたい。
タイトルで寝たばらししてるっぽいけど、いきなりの鼻血ワロタ。
982さんのようなネタもきぼん。書くのは大変とも思うけど、できたらでいいですから。
職人さんたち、次スレにもどんどん投下してください。
989名無しさん@ピンキー:03/11/27 09:13 ID:7jurQs7o
読者の要求レベルが上がってくると、書き手さんの中の人も大変ですな。
このスレの場合、問題はそれだけでは無い気もするが。

>紅いショーツ
美冬さん(とは書いてないけど、美冬さんだよね?)が祥子さまの下着を隠しちゃうんだろうか。
「ぱんつはいてない」状態にされた祥子さま(*´A`*)ハァハァ
990名無しさん@ピンキー:03/11/27 09:40 ID:ubrMHA/9
ショーツ・・・紅と黄に対して白が普通すぎる
991名無しさん@ピンキー:03/11/27 20:31 ID:znwsJb43
>>990
白……と言えば精(ry
992名無しさん@ピンキー:03/11/27 21:05 ID:R1rl4BGN
>>991
志摩子さんのショーツに真っ白になるまで振りかけたい(*´д`)ハァハァ
993名無しさん@ピンキー:03/11/27 21:09 ID:h9ttH+R/
>992
薔薇さまはその色の下着を身に着けることを義務付けられています。
つまり志摩子さんは白ぱんつ。
令さまは黄色ぱんつ
祥子さまは真紅のばんつ!!! アヒャヒャヒャ
994名無しさん@ピンキー:03/11/27 21:20 ID:R1rl4BGN
静様は黒と思わせてピンクと・・・(*´д`)

祐巳(最初に会った時に見えた黒いのは何だったのかなぁ・・・あ・・・)
995名無しさん@ピンキー:03/11/27 21:30 ID:0Jt1nIsN
>993
なんか痒くなってきたw
>994
関連スレにときどき出現するね、BGNのID。本スレとか
アニメスレとか、もう4回くらい見た気がする。実は全然
無関係なスレにも頻出してるのかもしれないけど。
996名無しさん@ピンキー:03/11/27 21:46 ID:h9ttH+R/
>995
あの、ボクが言ったのは元から白、黄、紅の生地で作られた下着を愛用するということであって、
精(ryで白く染まったぱんつを志摩子さんに履かせるとか
ゴールデン水で黄色く染まったぱんつを令さまに履かせるとか
XXで赤く染まったはんつを祥子さまに履かせるとかそーゆーことを言いたかったんじゃないんでつが…
997994:03/11/27 21:53 ID:R1rl4BGN
BGNって何か意味あるIDなの?
自分は変動IPなんだけど・・・

>>996
誰もそこまでは言ってない(w
998名無しさん@ピンキー:03/11/27 21:59 ID:NiFfdUGR
そんなわけで次スレも萌え上がりましょう、お姉さま方。
999名無しさん@ピンキー:03/11/27 21:59 ID:znwsJb43
>>997
> BGN
「バックグラウンドノイズ(チェリブロの後半の話)」じゃないかと。

さて、梅梅。
1000名無しさん@ピンキー:03/11/27 22:00 ID:Wku6v0KJ
1000ゲトズサー!
10011001
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。