かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その9】
軍板のSSに書かれなかった裏設定ストーリー、投下します。
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/army/1078588258/ これまでのあらすじ。
判定者同盟が南半分を支配する大陸のさらに東、いくつかの島からなる弧状列島があった。
エルフがマナ資源の消耗による文明の衰退を防ぐため、異界から召喚した大地だ。
そこにはマナを潤沢に含む木々とともに、高度な物質文明を持つ先住民がいた。
彼らを日本人という。
エルフと日本人とのファーストコンタクトは最悪級のものとなる。対馬に上陸した判定者同盟の先行偵察隊は小さからぬゴタゴタを起こした。
これは任務から帰還した者たちの、ちょっとした挿話。
登場人物の一人、招集騎士トライ・ナイ・トルオールは年齢89歳。エルフとしてはごく若い部類に入る。
顔の輪郭は丸みをおび、ひたいに数条の銀髪がたれさがるが、ぱっちりとした、芯の強さを感じさせる目を隠すほどではない。
広めのひたいにやや太めの眉が幼さを強調していた。
左右の髪は後ろに流れ、エルフの長耳は根元まで見えている。
後ろ髪は肩に掛かるか掛からないかぐらいで、毛先はふわりとばらけている。
性格は気が強く、何よりも乗騎のドラゴンへ愛情を注いでいた。
もう一人、同盟直属騎士、アルマ・アシ・ステアリン。
彼女は288歳。同盟の第一線を担う人材だ。
ドラゴン騎乗能力や人格を評価され、高等教育を受けて今の地位に就いた。
顔は卵形であごは細く、アーモンド形の、切れ長の目をしている。
流れるような銀髪は細い右眉の上あたりで優雅に分けられ、耳は隠さない。
腰まで届く先端は布で巻き束ねられている。
温厚で人間への偏見を持たず、彼らの技術を評価し、利用価値を認めていた。
処女、ドラゴン偏愛者。騎乗すれば大陸最強?
エルフには清潔を保つために入浴する習慣がある。前進基地にもその設備はあった。
先行偵察任務を終えたトルオールは汗を流そうと浴場棟に向かう。初夏の日差しの下で戦装活動したのだ、汗もかく。
先に自室で装備を外し、緩衝綿入れも下着も脱いで、白く光沢のある肌触りの良い苧麻(からむし)薄布の活動着に着替える。
これは一枚の布を胴に巻き、数箇所の紐で前留めするもので、わきの下からふとももの中ほどまでを覆っている。
肩紐をなくした丈の短い、タイトワンピースのような形だが、すそにはスリットが入って、脚の動きを邪魔しない。
その分、肌を隠す機能はささやかで、肩や脚は言うに及ばず、すこし視点を下げれば乙女の秘所まで覗けるだろう。
涼しい生地ゆえに肌に張りついても違和感なく、身体の線を如実に見せる。布の上からでも少女の胸に二つの突起が確認できた。
居住長屋から程近い浴場棟は、水周りや換気を考え、レンガの土台に板張りの壁を持つ建物だ。
排泄を処理する厠とは違い、男女別に一棟ずつある。
給湯部と浴室部からなっていて、燃料は柳など成長の速い樹木か、マナの蓄積が不十分な小枝などが使われていた。
入り口の木戸をくぐると、もう熱い空気が漂ってくる。
先客はいない。ドラゴンによる飛行、哨戒任務を終えた者は優先的に使用できることになっている。彼女が一番乗りだ。
入口からすぐは酒保になって、管理や奉仕に従事する人間女性が数人いる。
土間でサンダルを脱ぐと素足になり、板の間を抜けて脱衣所に入った。
数列の棚が並び、置かれるたくさんのかごには大判の拭き布が用意されている。
脱いだ活動着をかごに入れて身体を見下ろすと、きめ細かな若い肌を隠すものは、なにもない。
全身の肌が浅黒いわけではない。へその下、わきの下、ふとももの内側、ところどころ健康的な肌色を示している。
普段見せているエルフの肌が黒いのは、日焼けしているからだった。
脱衣所には風呂上りに身だしなみを整えるための、貴重品の大鏡があり、つま先から頭まで全身を写して見ることができる。
そこに写る自分の姿に、少女はちょっとだけうつむき、ため息を漏らす。年上の知り合いと比べて、劣等感を感じたのだ。
女系社会のエルフ種族では、女らしさは血族を繋ぐ力の象徴。
もう一度ため息をついて肩を落とすが、気分を切り替えると鏡に背を向け、歩き出した。
躍動する肢体に尻えくぼができて、ちいさくとも張りのあるお尻に陰をつくる。
肉づきの薄い、しなやかな脚のあいだには隙間があって、そこからからちらりと女陰が覗く。
柔らかく盛り上がるそこは一本のスジがあるのみで、女核も秘唇も、産毛が輝くなめらかな肌の内に隠されている。
腰骨の上、わき腹に浮き出た肋骨が数条、陰影を描く。
胸は薄い。ささやかなふくらみの頂上、わずかに濃い乳輪が二つ。中心では突起がぽつんと自己主張している。
風を切る肩すれすれに銀髪が舞って、小麦色の肌の上でひときわ輝いた。
誰の目も気にせず歩む少女は、備品の手桶、ひしゃく、洗い布を持ち、浴室に入る。
湯気で満ちたそこを照らすは、換気用の天窓から漏れる陽光と、照明筒が放つ淡黄色の明かり。
淡い光が少女の肢体に陰影をつくり、女というより少年を感じさせる輪郭が湯気に浮かび上がった。
エルフは生まれて30年で体格が出来上がるが、生殖可能になるには更に100年を要する。
だいたい100歳で第二次性徴の発達が始まり、もう100年かけて身体が完成する。ここからは寿命が来るまでほとんど変化しない。
トルオールは89歳。まだ初潮も来ていないし、胸や尻は発展途上ですらない。
皮下脂肪も薄く女性らしさは感じられないが、それゆえ誇示される筋肉の躍動が生命の輝きを放っていた。
エルフにとって風呂とは、たいてい蒸し風呂を指す。
自然温泉も利用するし、湯船で肩までつかる快感も知っているが、燃料の節約から湯水を大量に使うことは推奨されない。
浴室の隅に湯がたたえられた湯槽があり、そこから必要な分だけ、手桶に汲む。
洗い場へ行く前に、まずはここで汗を洗い流す。
湯槽から直接ひしゃくに湯を取り、肩から手先へ、首から胸へ股へ、背中から尻へ。流れるお湯が、肌に心地よい。
床は竹で編まれた目の細かい網になって、身体を洗った湯はすぐに排水される。足が滑ることもない。
洗い場の奥、適当な照明の下に場所を定めると腰を下ろした。
編み床に直接座れるのは若い彼女らの特権だ。発毛してくるとどうしても隙間にひっかかり、痛い思いをする。
そのための敷物も用意されていたが、トルオールにはもう20年は必要ないだろう。
手に持つ洗い布に湯を染みこませる。
これにはオリーブ油と海草灰から作った石鹸が一回分、塗られている。両手で揉んで泡立てた。
真綿のように白く柔らかいそれで、わきの下を軽くこする。
汗をかいたところを順に、ひじの内側、首筋、腰からひざ裏まで脚をなぞって、最後に秘部へと手を伸ばした。
洗いやすいよう腰を浮かすと、広げた脚に引っ張られ、開いたそこから少女の胎内への入口が顔を覗かせる。
まだ色素の沈着もなく、露出した粘膜はきれいな薄紅色で、染みだす粘液に濡れて、てらてら光る。
この年頃のエルフは、体格は成人に近いが内性器はまだ充実していない。子宮口は緩く、大事な胎内を守る処女膜も持たない。
ゆえに子宮頸部から殺菌力のある頸管粘液を多く分泌することで、膣内を清潔に保っているのだ。
そのまま服を着たのでは、溢れる清液が染みてしまう。
木質繊維を目の粗い麻布で包んだ吸収体を、下着の内側に当てることによって、エルフ女性は生活していた。
人間よりはるかに長く受胎能力を維持しなければならない彼女らにとって、外性器を清潔にすることはとても大事だ。
泡をまとった指先で、開いた秘裂の外周をなぞっていく。
粘膜にはまだ触れずに、どこよりも繊細な柔肌をていねいに撫でていく。
奇妙な多幸感が少女の皮膚感覚を敏感にして、腕が触れる脇腹がしびれるようにくすぐったい。
割れ目の上端、肌色の土手が合流するそこにある、帽子を被った女核に優しく触れた。お腹の底から何かが湧き上がる。
指ですこし引っ張れば、どんな布地よりも柔らかな頭巾の下から、わずかに充血した緋色の珠が顔を出す。
ここも清潔にしなければならない。
めくった帽子の裏から中心に向けて、指先が軽く触れながら、すこしずつ近づいていく。
敏感なそこからしびれるような刺激が背筋を走り抜けた。
「んっ」
耐え切れず声が漏れ、苦痛とは違う感覚が少女の脚を震えさせた。
脚を閉じそうになるのを歯を食いしばって耐え、泣くとも笑うともつかない形に顔を歪める。
女核を磨き終わるころには、生命を誕生させる神秘の奥から、透明な蜜が湧き出すようになっていた。
これで胎内への石鹸水の浸入を防げる。
女陰の奥を包み隠そうとする媚唇の内側、充血し始めた敏感な花弁へと、少女の指先が進んでいった。
二本の指を使い、中心を隠すにはまだ小さく薄い花びらの、表と裏を同時にこする。
ぞわぞわと肌が泡立つような感覚が、腰から背中へ這い上がってきた。
腹筋に力が入る。苦悶の形に眉を寄せて、背筋を反らして泣き叫びたいような切なさに耐える。
このまま床に這いつくばり声を上げて悶えたくなる衝動を押し殺す。
声を出せぬようくちを引き締め、すすり泣くように鼻を鳴らした。
ここまで洗っても、まだ終わりではない。
てのひら全体を使い、恥丘の上からお尻の割れ目まで、もみほぐすようになでていく。
中指が秘裂の中心をなぞり、未熟な花びらは指のあいだで引っ張れたり押されたり、粘土のようにこねられる。
もう腕は動かしていない。
正座するように落としたお尻の下で、手の甲は床に押しつけられ、腕のかわりに腰を動かす。
少女が腰を前後に振るたび、動きにつられる吐息が荒い。
「んっ、ふうっ、んふっ、んうっ」
親指が頭巾の上から女核を押しつぶし、中指の先端は会陰を滑って、届いたお尻のすぼまり周辺をさする。
声は出さない。かわりにすすり泣くような鼻息が荒い。
もう限界だと認識した一瞬、てのひらを股に挟んで脚を閉じた。
「っう!、はぁあー」
身体を反らし、手足を突っ張ってその時を迎える。
絶叫の形に開かれたくちからは、かすれ声のような、熱い吐息が切れ切れに漏れる。
しびれるような爽快感が震える身体を駆け巡り、閉じた目の前を真っ白に染めあげた。
一陣の嵐が少女を駆け抜けていった後、身体に残るは、肌を通り過ぎていく涼風のような爽快感。
肌寒さを感じるほどだ。ぬくもりが欲しくなり、ぎゅっと身体をちぢこめる。
波が過ぎると弛緩した身体を横たえ、短時間に激しく消耗した体力を取り戻すように、胸は上下し呼吸は深かった。
「はあっ、はあっ、はあ、ふぅ」
トルオールはこの行為があまり好きではない。
清潔を保つのは女性のたしなみと教えられたが、秘所を洗うたびに奇妙なせつなさやさびしさが彼女を襲うのだ。
産んでくれた母や育ててくれた祖母とのあいだには、あるいきさつから、わだかまりがある。
誰ぞに脚を開いて求愛する年頃でもなく、自分が女として扱われることに違和感と反感を持っていた。
そんな心の内とは関係なしに、少女の胎内からあふれだす、ふとももを濡らし、手にまとわりつく熱い感覚。
けだるげに起き上がり、目の前に持ってきた指先には、糸を引く透明な蜜。
腰を下ろして開いたそこを観察すれば、充血した花弁の中心が蠢くたびにじわりと染み出し、糸をひいて滴り落ちる。
胎内を雑菌から守るための、さらさらとした清蜜とは明らかに違う。
異物の侵入による物理的な外力から、膣内を守るための潤滑液。
いまだ役目を果たしたことはないが、それゆえ汚れも知らず、透明なしずくが浴室の薄明かりを反射して、神秘的に輝いた。
息も整い、泡も蜜液も洗い流して、まだ違和感が下腹部に残る。
これはむしろ尿意か。我慢できないこともないが、その場で解放したい欲求に駆られる。
ドラゴンに騎乗すれば長時間の飛行も珍しくない。
鳥が体重を軽くすべく食物を消化器内に残留させないのと同じに、小まめに厠へ行っておくことは推奨されている。
さすがに風呂での小用は礼儀に反するが、彼女一人が占有している今、気にすることではない。
エルフは女性も立ったまま小用を足すが、いささかの気後れから小さくしゃがんだ少女は、出口の筋肉を弛緩させた。
居心地悪げにもぞもぞと脚を動かすと、花弁の中心からわずかに上の、細い開口部から熱い潮があふれ出す。
大部分は弧を描いて、少量が秘裂と会陰をつたい、尻のすぼみをなでるがごとく、熱く濡らして滴り落ちる。
「はぁあ」
ほほがゆるんで、半開きのくちからは快楽のため息。
じわじわ染み入る、心地よい解放感にひたる少女の背中に、よく通る女性の声がかけられた。
「風呂の一番乗りは、トルオールかしら?」
聞き覚えのある声に、反射的に立ち上がり振り向く。
「はいっ、ステアリン直属騎士っ」
そこに居たのは少女よりも一回り背の高い、細身ながらめりはりのある身体の女性。
しっかり肉のついた肢体の胸にはお椀のようなふくらみが二つ、張りがあって先端の突起は上を向く。
胴は腰でくびれ、尻に向けてなだらかに広がる。胎内の発達具合を示すように、へその下から恥丘まで、柔らかい曲線を描いていた。
充実したふとももからすらりと伸びる脚のあいだ、つつましく萌える白銀の茂みが、小麦色の肌の上で秘部を隠す。
腰まであるはずの銀髪をまとめ上げた彼女は、さっきまで指示を受けていた偵察隊の長だった。
「あのっ、これは、その」
体内からあふれ出す熱潮の勢いは止められず、内股になり股間を手で隠そうとする。
覆いきれない脚の上にすじを作って流れる液体が、床に滴る水音が、目の前の女性に全てを教えた。
慌て意味のある言葉をつむげない少女に、首をかしげた女性は微笑み救いの手を差し伸べた。
「騎乗に備えて身軽になろうとしてたのね。いい心掛けだわ」
何を考えていたかわかってしまうあたり、さすが人の上に立つだけはある。それともドラゴン偏愛者ゆえのカンだろうか。
身体を縮めてうつむくトルオールに一声かけると向きを変え、湯槽の前にしゃがんで湯をかぶリ始めた。
視線から逃れて一息ついた少女は女性の後姿を観察する。
湯をかぶろうと手を動かすたび、彼女の身体はしなやかに躍動し、芸術品のような曲線を描く。
時々覗くうなじやら、わきの下やら、きれいにむらなく日焼けしている。さっき見た下腹部や脚の内側もそうだった。
エルフにとっての日焼けは、ドラゴンに騎乗する時間の長さを示す指標と言ってもいい。
空でこんな焼き方ができるのか、疑問に思う。
いつもなら数十人のエルフ女性のあえぎが満ちる空間で、他者の不在が尋ねることを易くさせた。
彼女が立ち上がり振り向くのを待って、疑問をぶつける。
目の前の女性は得意げに胸を張って、質問に答えた。
「もちろん、なにも隠さない格好と姿勢で騎乗するの。地べたからの解放感、ドラゴンとの一体感が気持ちいいのよぉ」
よだれをたらさんばかりにほほをゆるめて、うっとりとする視線は彼方を見ている。
何を思い出したか、その手は自らの下腹部をさすり、上がって乳房を持ち上げ、つぶすように握りこむ。
危険な空気を察したトルオールは逃げ出した。
一区切りしてステアリン編へ続く?