強制女性化小説ない? Part9

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150413
この後は確か―――おそらく和人が参考にしているだろう話を思い返す。
そしてその記憶通り、和人は舌を胸からゆっくりと這わせて腹の方に向かわせた。
体の線をなぞるように和人の舌が胸から腹、へそへと降りていく。ただ舐められているだけ
なのに、ぞくぞくと甘美な電気が体を走るのは、やはり女の体だからなのか。
だがその先には―――それを思った途端、今度は雷撃が俺の体を襲う。
「きゃあうぅっ!!」
恥かしいぐらいの”女の悲鳴”を上げて、俺は体をベットの上で跳ねさせた。
まるでいきなりペニス全体を舐められたような感覚……おそらく、いや、間違いなく和人が
俺のクリトリスを舐めたのだ。その感覚が女にとってのペニスのようなものだというのは知識で
聞いてはいたが、そんな生易しいものじゃない。確かに快感の性質は似ているが、その勢いが
男だった自分の予想をはるかに越えている。
「このお豆を、兄ちゃんの股が”あいえき”で濡れるまで刺激するんだよね」
「ま、待てって! こんな刺激を受けたら…………きゃん! や、やあめ……ひゃうぅん!!!」
和人はまるでアイスクリームを舐めるかのように、勢いよく舌を動かし始める。
こちらからは股に顔を埋めている和人の頭しか見えないが、あいつがひたすらクリトリスを
舐めているのは体の感覚が伝えてくる。しかしその刺激はあまりに強く耐えがたい。
足を閉じて拒絶したいのだが、しっかりとベットに固定された四肢はまったく動かす事が
かなわず、和人の責めを止める事は不可能だった。
俺はただひたすら叫び喘いで快楽に耐えていたが、その一方で、このあまりに甘美な快楽に
例え様のない歓喜を覚えていた。女のように鳴かされる陵辱感と、もっと快楽を享受したいという
欲求が、心の中で責めぎあう。
そしてその欲求がさらに強くなった途端、突然和人が舌を離した。
―――なっ……ど、どうして?
突然の快楽の切断に、俺は自分の置かれた状況も忘れて顔を上げる。
しかし俺の股座に膝立ちでこちらを見る和人を見た途端、その意味を知って血の気が引いた。