1 :
名無しさん@ピンキー:
侍道。
2 :
2なのかよ・・・:03/10/20 15:28 ID:pWi6TsNc
ナカコー道。
3 :
名無しさん@ピンキー:03/10/20 15:28 ID:8lf9dW7n
2ゲット。で、何?
もっと分かり易いスレタイつけろや
>>1 例えば歴史物総合スレとか、何か分かり易いスレにしておけばよかったものを。
この板、即死判定厳しいから生き残れねぇぞ?
ここですか? 即死希望スレは・・・・
武士道とは死ぬことと見つけたり
7 :
名無しさん@ピンキー:03/10/20 16:36 ID:qTZprtNm
9 :
名無しさん@ピンキー:03/10/20 17:52 ID:3wxMvUQy
まあ、戦国物とかは嫌いじゃないから、とにかく
>>1。ここにきてみんなに分かりやすく説明したまへ
11 :
リムルル:03/10/20 18:42 ID:COLemato
大自然のおしおきだよっ!!
12 :
名無しさん@ピンキー:03/10/20 19:54 ID:g9G1oJtk
…ひょっとして、PS2のソフト、侍道2のエロパロスレなんじゃないか?
>>13 だろうね。
むしろ、俺が立てたいと思ってたスレなので、感謝。
誰も職人現れなかったら俺が書きましょう。暇を見て、ね。
15 :
名無しさん@ピンキー:03/10/20 22:28 ID:/7nQks07
16 :
名無しさん@ピンキー:03/10/20 22:38 ID:k7AFjncY
侍1のチェルシー×青年主人公が読みタイヤ。
吉兆は戦死ってことで(鬼)
17 :
14:03/10/20 23:12 ID:lk1V3lKh
>>15 明日・・多分書ける。今日は別スレで書いたので疲れた。
>>16 戦死させんでも、夜にばったり会ったところでやってしまったっつーのもありでしょう。
幸薄そうなスレ
…かと思いきや
19 :
名無しさん@ピンキー:03/10/21 08:09 ID:Uwq/aUJN
>>1はほんとやる気ねぇな。折角職人来たってのに。
保守する意気込みもないのかよ?
即死防止にageといてやるよ。
20 :
名無しさん@ピンキー:03/10/21 12:27 ID:QTwtLKIm
さらにage。
しかしいくらageたところで大して容量が増えるわけもなく・・・
ってわけで1、BOKEろや。
21 :
SS保管人:03/10/21 13:53 ID:gRKu95YB
容量確保のため登場人物紹介
天風の少女
遊郭「天風」で奉公している心優しい少女。
無賃奉公と思われるが、町の子供達よりも
きちんとした服装をしていることから、
酷い扱いはされていないようだ。
22 :
SS保管人:03/10/21 13:53 ID:gRKu95YB
団八
派手な刺青をした天風の男
前作では「坪八」という破天荒な一発男が登場したが、
団八は雑事を取り仕切っており、真人間と思われる。
23 :
SS保管人:03/10/21 13:53 ID:gRKu95YB
舞風
天原の中心にある遊郭「天風」の遊女。
遊郭の奥深くに陣取り、チラと裾から覗く襦袢も無地のもの
では無いことから、かなりの稼ぎ手だと思われる。
24 :
SS保管人:03/10/21 13:54 ID:gRKu95YB
奈美
天原の中心にある遊郭「天風」の遊女。
舞風などとは違い、生意気で人を馬鹿にした様な物言いをする。
しかし、その特殊な容姿ゆえか、金満おじさん達にはモテモテの
ようである。
25 :
SS保管人:03/10/21 13:54 ID:gRKu95YB
高沼の半左衛門
先代組長亡き後の青門組を取り仕切っている男。
残忍かつ凶悪な性格で、義理と人情を重んじる任侠集団で
あった青門組を、横暴で傍若無人な組に作り変えてしまった。
跡目相続に名乗りを上げている一人でもある。
26 :
SS保管人:03/10/21 13:54 ID:gRKu95YB
陰沼京次郎
青門組の用心棒。
常に血を求めている異常な性格で、青門組に在籍しているのも、
人を好きなだけ殺せるという理由からのようである。
組や半左衛門に対する忠誠心などは無いようだ。
27 :
SS保管人:03/10/21 13:55 ID:gRKu95YB
天原のかすみ
青門組先代の忘れ形見。
任侠の道を外れ、横暴さを増す青門組に心を痛め、
半左衛門に敵意を持っている。
跡目相続に名乗りを上げている一人でもある。
28 :
SS保管人:03/10/21 13:55 ID:gRKu95YB
一吉・仁平・三太
青門組の仲良し三人組。
いつも三人で行動し、お揃いの服を着ている。
弱い者には強い性格で、しつこく、頭も悪い。
29 :
SS保管人:03/10/21 13:55 ID:gRKu95YB
武藤郷四郎
天原奉行所の同心。
真っ直ぐな性格で真面目、いわゆる堅物である。
御奉行に対する忠誠心は高く、彼は彼なりに天原を
守ろうとしているのである。
30 :
SS保管人:03/10/21 13:56 ID:gRKu95YB
連投規制がきついのでヤメ
31 :
名無しさん@ピンキー:03/10/21 14:26 ID:jR7aLhjv
登場人物の画像up出来る奴はいないの?
その方が場面を想像しやすいんだよなぁ
32 :
14:03/10/21 16:31 ID:PRJTitsk
疲れましたが、一応完成。要望の通りのカップリングで。
1
夜の闇。
街灯も建物の明りもない。あるのは、煌々と厳かに灯る月明かりだけ。
そんな貴い光を一身に受けるように、決意した足取りで歩き始めた女が一人。ただでさえ美しい金髪が、月
に照らされることにより、さらに映えて見える。
イギリス人らしい、目鼻の形がはっきりした白く整った顔だが、今は緊張のせいで強張っていた。
「あら、良いところに来るじゃない?」
遠くから観察していたはずだったが、いつの間にか女は侍の目の前にいた。余裕の笑みを女・・チェルシー
は浮かべる。その裏に、小さな安堵を隠している事を侍は見抜いている。
「今から黒生屋敷に忍び込むわ。手伝ってくれない?」
侍は、チェルシーの決心の表情の意味を理解した。
「何故そんなことを?」
侍の問いに、少しだけチェルシーは返答を躊躇った。だがすぐに、重そうに乾いた唇を開く。
「・・昼間の見たでしょ?私もう、吉兆の苦しんでいるところを見たくないの」
言葉の内容の通り、チェルシーは辛そうに顔を歪める。それが裏表のない、本心から言ってる言葉だと侍は
確信する。
「で、協力してくれる?」
チェルシーの問いに、侍は・・・
了解した
赤玉党滅すべし!
→条件次第だな
33 :
14:03/10/21 16:32 ID:PRJTitsk
2
「条件?」
チェルシーが怪訝そうに侍を見つめる。
「あんたの身体だ」
「っ!!」
チェルシーが一気に表情を変える。そしてすぐに、侍への罵倒の言葉が飛び出してくる。
「あんたっ・・!サイッッテ・・・!!」
皆まで言わせず、侍はチェルシーを木の台の上に押し倒した。そして自分もその台の上に乗り、チェルシー の上に馬乗りになる。
「なっっ!」
「料金は前払いだ」
激しく暴れるチェルシーの腕を、侍はまるで何度もやったことがあるかのように上手く抑え付ける。チェル シーは平均的な女性の中でも、それもイギリス人の中でも腕力のある方だったが、カリブすら易々とさばく男 の力の前では、何の役にも立たなかった。
「こ、こんなことして、ただで済むと思ってるの!?」
「吉兆か?いざとなれば奴も斬り殺すさ」
「・・・ッ!」
その瞬間、チェルシーは初めて目の前の男に恐怖を覚えた。
(この男は、党や吉兆に対する忠誠心など、これっぽっちも持っていない・・)
「このゲ・・!」
チェルシーの罵倒の声は、再び侍の動きによって中断させられる。但し今度は、先程のような荒々しい事で はなく、まるでそこに唇があるかを確認するかのような口付けによって、だ。
「んっ・・!」
接吻の甘い味に、鉄の味が混じる。侍の唇を、チェルシーが噛んだのだ。だが侍は何事もなかったかのよう に、チェルシーの唇を貪るようにキスを続けた。
34 :
14:03/10/21 16:33 ID:PRJTitsk
3
チェルシーの赤い唇をしばらく味わうと、侍は一旦口を離した。唇の血も、もはや止まっていた。
「ファッカァオフ!外道ッ!死んじまえっっ!」
チェルシーはかすかに目尻を濡らして、侍を罵る。チェルシーの眼光は、まだまだ強い怒りを放ち、力に満 ちている。
しかし侍は、それに全く気づいていないかのように、表情を変えない。
不意に、侍はかすかに開いていたチェルシーの股の間に、自分の股間を密着させた。もちろん、着物越しに だが。
「ぐうっ!!」
それと同時に、チェルシーの身体に重いものが圧し掛かってきた。侍が、体重を半分チェルシーに預けたの だ。それにより、チェルシーの意識は、その重さに対して向くことになる。
「お・・もっ・・・!」
気づくと、チェルシーの抑えられていた両手が自由になっていた。その両腕で、慌ててチェルシーは男を押 し上げようとするが、侍の身体は少しも上がらない。
それこそ、侍の狙いだった。
チェルシーが侍の身体を離そうとしている間に、侍は己の着物の下を捲り、さらにはチェルシーの着物までをも素早く捲り上げる。
「あっ・・!」
チェルシーが気づいて声を上げた時には、もう遅かった。冷たい外気に陰部が触れ、チェルシーは小さく身震いした。
「こ、この鬼畜っ!」
それでも心だけは折られまいと、チェルシーは力いっぱい叫ぶ。その声に、表情の無かった侍はようやく笑みを漏らした。
35 :
14:03/10/21 16:34 ID:PRJTitsk
4
「・・うああっ!!」
濡れてもいない部分への、いきなりの突っこみ。その痛みに耐え切れずチェルシーは声を漏らす。耳元で、 侍のハァハァという荒い呼吸が聞こえる。時折、薄笑いも混ざる。
チェルシーは、自分の中に侵入した男を涙目で睨んだ。そしてそれと同時に、自分の不運を呪った。
「うっ・・くっ・・!」
どうあがいても、声が漏れた。痛みは、少しずつ薄れていく。だが、それ以上に悔しさで声が出る。
「ひっ・・・ぅっ・・!」
壊れそうな意識の中で、チェルシーは少しずつ、侍に気づかれないように、自分の刀へと手を伸ばして行く 。
(あと30センチ、あと20センチ・・)
「ハアッ、ハアッ・・・!」
男がいよいよ、本能をむき出しにして、チェルシーを貪り始めた。
自分の身体を防衛するためとはいえ、結合部から少しずつ湧き出てくる液体が、チェルシーは憎かった。
(あと、5センチ・・!)
そこまでの距離になった時、チェルシーは一気に手を伸ばした。勝利を確信したのだ。だが、侍はその動き に気づいていた。
バチンッ!
「あっ!」
その瞬間、チェルシーの刀は、侍の左腕によって弾き飛ばされていた。
「ハハッ!惜しかったな!」
侍は声を上げて笑った。
36 :
14:03/10/21 16:36 ID:PRJTitsk
5
一瞬の絶望感の後、チェルシーは再び力のあらん限り抵抗を始めた。
ガタガタときしんで揺れる木の台が、その激しさを物語っていた。だが侍はそれを沈めようともせずに、ま るで荒馬に乗るのを楽しむように、肉棒の出し入れを続けた。すでに、十分なほどそこは潤んでいる。
「ハッ、ハアッ、ハッ・・!」
「げ、外道っ!クズ・・ヤ・・ロウッ!」
本来、チェルシーは今日も吉兆と夜の行為をするはずだった。そのため、身体は十分に男に都合の良い反応 をしてしまっている。
だがチェルシーは、ギリギリのところで意識を保ち、激しい感覚の揺さぶりにも流されずに、恨みの言葉を 放ち続けた。
それが、男には愉快でたまらないと言うのに。
「ふっ・・くっ!ハァッ・・・!」
だがそんな気丈な心も、そろそろ持たなくなってきていた。口汚い罵りの言葉も、もはや思い付かなくなっ てきている。漏れる声は、既に嬌声に近い。自分の頬が暖かいと感じたのは、一筋の涙が通ったからだった。
「素直になれよチェルシー?」
侍の挑発。その声で、失いかけた意識が再びはっきりして来る。
(また・・あの薄笑い!)
力を失いかけていた目に再び力を宿らせ、侍を睨む。そして、先程以上の激しい抵抗。
その中で、男は一気にラストスパートをかけるように腰の動きを速くする。
「死ねっ!死ねっ!!」
男の動きの変化が分ったチェルシーは、さらに罵倒と抵抗を激しくする。
(それだけは、やらせないっ!)
全身の力をありったけ使い切るように、チェルシーが最後の抵抗を見せる。
そして男の方も、まるで肉食獣が、獲物が最後の死力を尽くすのを必死に抑えるように、全力でチェルシー 抑える。
もはや侍の頭には、己の欲望をチェルシーの中に吐き出すことしかない。
37 :
14:03/10/21 16:38 ID:PRJTitsk
6
「いやっ・・・死ねっ!馬鹿っ!!」
最早チェルシーにあるのは、恨み辛みではなく、次の事態だけは避けなくてはならないという危機感だけだ った。
そして侍の方にも、それとは全く別方向の危機感、出さなくてはならないという危機感があった。今は互い に、強い感情と本能しかなかった。
そして、その瞬間はやってきた。
身体を少しでも離そうと最後の粘りを見せるチェルシーだったが、男はそんな隙を与えなかった。
全身の感覚を全て放出するような感覚。
そして、そんな男の欲情を、自分の中に注ぎ込まれて行く絶望感。
ドクッドクッという音が、侍には聞こえた気がした。
「い・・やぁあっ・・・」
侍の腕の中でチェルシーは、快楽と、絶望に押しつぶされたように、気を失った。
38 :
14:03/10/21 16:39 ID:PRJTitsk
7
「おい、チェルシー!」
チェルシーが目覚めると、朝の光を背にした吉兆がいた。
「吉兆・・?」
「心配して出てみたら・・。何でこんなところで寝ているんだ?」
チェルシーはハッとした。
(そうだ、私はあの侍に・・)
同時に、吉兆の前だと言うことを思い出し、慌てて自分の身体を見た。だが、まるで何も無かったかのよう に、着衣は整っていた。
台の上で寝ていた事を除けば、まるで本当に何事も無かったかのようだった。もちろん、チェルシーには夢 と現実の区別はついたが。
チェルシーは、聞かなくてはならないことを聞いた。
「あの、あの侍は!?」
「もういない。先程この峠を去った」
「・・・!」
(あいつ、やっぱりただの強姦魔だったって事!?)
チェルシーの頭に怒りが再び蘇ってくる。しかし次の吉兆の台詞は、予想もしない言葉だった。
「黒生家を、たった一人で潰してな」
「・・・・・え?」
気ままに、どこまでも己の旅を続ける侍。再びその侍に、チェルシーが出会うことは無かった。
39 :
14:03/10/21 16:41 ID:PRJTitsk
以上、侍とチェルシーでした。
シチュはすぐに思いついたのに、いざ書くと難しかった・・
それではまた
40 :
16:03/10/21 19:35 ID:QTwtLKIm
あわわわわ、まさか応えてもらえるとは・・・
グジョーブでした。
しかし一人で潰すとは・・・百人男はどうやったんやろうか。
41 :
14:03/10/21 19:48 ID:PRJTitsk
>>40 100人男はいなかった事にしてw
某スレ・・はっきり言っちゃうとクロックタワースレで二日続けて書いた反動で、これ書いたときめちゃめちゃきつかった・・。アラがけっこうある・・w
明日になったら、また回復してる・・かも知れないので、みんなが望むシチュエーション書いて欲しい
チェルシー寝取りとか邑咲寝取り
すず…はいいや
43 :
14:03/10/21 20:52 ID:PRJTitsk
俺的には、女先生ネタがけっこう好きかも。
ところで、2ネタも欲しいです。具体的なシチュとか。
京次郎とああだとか京次郎とこうだとか、京次郎とあんなこととか・・
先生!京次郎×中村はどうですか!
ねちねち攻める京次郎、攻められる中村さん
京次郎「あたしは強い男が好きだけど、その強い男が無様に感じてる姿を見るのは、もっと好きだよ」
とか「オカマみたいだけど、やっぱり男なんだねぇ…ハハハ」…みたいな
45 :
14:03/10/21 23:27 ID:PRJTitsk
先生!!黒生邑咲と主人公なんてどうでしょう?
ムラサキは個人的にどうも好きじゃないけど・・
もしかしたら書くかもね。
今日はもう、このスレでも別のスレでも一話ずつ書いたから疲れ果ててるので無理だけど。
すみません。誰も求めていないだろうに女先生と知床を書いてみました。
良かったら読んで下さい。
親不知神社……寂れきって廃屋と化したこの場所に血臭が漂っていた。
冴えた月の光が木々の合間を縫って微かにその惨劇を照らし出している。しかしその月も雲間に隠れ、
辺りに深い暗闇が訪れた。
「何で……あたしが死ななきゃ……」
知床総一郎の耳にそんな言葉がまとわりついた。
つい先程までしたたかに、しかし確かに生きていた女の抜け殻が今、血と泥にまみれて足元に
転がっている。
知床は激しい息遣いを隠そうともせず、自らの傍らへ影のように近づいてきた女侍へ言葉を投げた。
「我々は正義を行ったのだ。……そうだよな?」
――黒生邑咲……不義を働いた許すべからざる女なのだ。
女侍は知床の濁った目をちらと見、静かに頷いて同意してみせた。
暗闇の中で女の表情ははっきりと確認できなかったが、微かな空気の動きと独特の気配を
肌で感じ取った知床はホウと息を吐いて言う。
「そうだよな。何も悔いることはない……何も……」
その言葉は女侍に向けたものではない。
そんなことは知床自身がよく分かっていた。
知床と邑咲のやりとりを気怠そうに傍観し、しかし斬り合いが始まったとたん水を得た魚のように
暴れ出したその女侍は、知床の言葉にただ惰性のように頷いただけだった。
そんな適当な言葉に救いを感じているこの男に、女は何を思ったろう。
知床は黒生邑咲の死体を目の端に捉えたまま、ゆっくりと女侍に背を向けた。
「明日、赤玉党が高炉を襲うという情報が入った。……迎撃に参加するように」
返事を待たずに、この血に煙ったおぞましい場所から逃れようと、知床の足は主の待つ屋敷へ
向かい始める。
しかし、不意に闇から響きだした低い笑い声にその足は止まった。
「ク…ッフフフ……あははははは……」
次第に高くなる笑い声はまるで童女のそれのようだ。
「な…にが可笑しい……?」
「フフフ……。お前、面白い男だ」
砂利を踏みしめながら、女侍は大股に知床へと歩みを進める。
「そんなに後味が悪いと思うなら、ハナからこの女を見逃せば良かったんだ」
女侍は、目を剥いたまま息絶えている邑咲の顎の辺りを蹴やり、とたんに引きつった知床の顔を
可笑しそうに眺めた。
「ええい、痴れ者!仏となった者をそんな風に扱うとは何事か!――……それに、見逃すなど…」
女侍の襟元を掴んで乱暴に引き寄せ、邑咲の骸から引き離す。
そして続けた。
「見逃すなど……、不義は許せん。ただそれだけだ」
女は知床の加減を知らぬ手によって乱された襟と、その肌を隠そうともせずに再び笑い声を立てた。
「アハハ……、それで己が辛くなっていたら世話がないだろうに?……だが」
女の白い手が知床の頬を微かに撫でる。
「フフフ、お前可愛いな」
「何だと……!?――…むっ!」
一瞬知床は、唇に感じた甘い柔らかさを理解できずに目を見開いた。
だが、それがさっきまで自分を嘲笑するように歪んでいた女の赤い唇だということに気付くと、
全力で抵抗をする。
やみくもに押しやった女の体に、ぞっとするほどの柔らかさを感じて狼狽の色を強くした。
「貴様……、何のつもりだ!?」
「そんなに驚くな。女を知らないわけじゃないだろう?……フフ、さっきの闘いじゃ物足りないんだ。
秘密を共有し合うついでにコッチの相手もしておくれよ」
血臭に混ざって女の匂いが知床の鼻をつく。
「どうせ、長くない命だ、楽しめるときに楽しんだ方がいい。お互いにな」
明日には六骨峠にゴロゴロと転がる肉塊のひとつさ、と女の唇が歪んだ。
知床は上がった息を整えながら近くの木の幹へ体を預け、愛刀”十戒丸”を腰から外すと女の顔を見る。
「フン……かような臓物の臭いの中でも構わずに欲情するとは……外道め」
「馬鹿だね、こんなところだからこそ興奮するのさ。そのわりにお前だって乗り気じゃないか」
女はしなを作り、猫のように知床に擦り寄ると唇を引き寄せた。
知床はその甘い毒のような唇を吸いつつ、女の袂へ手を伸ばしてじっとりと汗ばんだ脇の辺りを
くすぐるように撫でる。
くぐもった声が女の口から漏れ、知床はそれを聞きながら女の肉感を確認するように愛撫した。
「確かにそうだな……」
知床は自分の一挙一動に過敏に反応する女を、何故だか愛しく思いながら唐突に囁く。
「な…何が…?んっ……あぅ…」
「さっき貴女が言ったことだ。”楽しめるときに楽しんだ方がいい”と」
首筋に唾液の線を描き、そこに返り血だろうか、すでに乾きかけた血痕を見つけると、知床は
迷わず舌で舐め取った。
――誰の血だろう。邑咲様か、井ノ頭か、それとも保世……、だがそんなことはどうでも良い。
むせ返るような血の臭いにもう鼻は利かず、確かなものといったら目の前の女の肌だけ。
知床は心の底から湧き上がる、男の性を持て余しながら女の袴の帯に手を掛けた。
「そう、どうせ糞みたいな命なんだ。……捨て時が来るまで、精々楽しませて貰わなきゃ損ってものさ」
「…………」
女の腰を抱き寄せたその時、踏みしめた足元で小さく乾いた悲鳴を上げたもの…――それが
空蝉だと気付くと知床は微かな、そして悲しげな微笑を浮かべた。
筋肉のしっかりついた腿を撫で上げ、知床の手は女を捉える。
ビクンと戦慄いた女に視線を送り、溢れる液体をしつこく確認すると呆れたように囁いた。
「何故こんなに濡れているのか……説明してくれると有り難いのですが」
「何を……、っん……!刀を交える刹那が最も興奮して濡れる悦楽の時間だ、と言ったらアンタは
理解してくれるかい?」
当然のように首に回ってきた女の腕を、知床は心地よく感じる。
「成る程……、ええ、よく分かりますよ」
「そう……。じゃあ、アンタもここらで息絶えるべき古い人間だね」
「…………」
知床はふと、女がこの峠に侍としての死に場所を求めてやって来たような気がした。
”黒生家”、”赤玉党”、そして”宿場”と、そのどれにも転びかねない危うく奔放な、悪く言えば
主張のない態度の訳が納得できる。
そう思うとこの女が今、自分の腕の中にいること自体がまるで幻のように映った。
「……あんまりだらだらやってると、今にそこの仏さんが生き返っちまうよ。さァさ……」
女が腰を擦り寄せて知床を催促する。
知床は、確実に近づきつつある”死”を感じて萎えるどころか逆に怒張を示した己の欲望を
女の前に現すと、それを中に沈めた。
「ぅんんっ……!っあ……はぁっ」
喘ぎ声を夜の闇に溶かしながら女は知床にすがりつき、腰を揺する。
快楽を求めて必死に腰を動かす様は滑稽でもあったが、それを考える余裕などないほど互いに
高まっていた。
「っふう……、フ、フフ……流石だねぇ。上手いのは剣さばきだけじゃ……はぁんっ……!
ア……アッアッ……!」
――この人を布団の上で抱けたら……。
知床はのぼせあがった鈍い頭でそんなことを考え、そしてそんな自分を嘲笑した。
――ほんの戯れのつもりで触れた女にこんな感情を抱いてしまうことがそもそも間違っている。しかし、
もしも生きて帰ることができるのなら……。
戯れ言だ、とひとりごちながら、知床は女と我が身をさらなる快楽の高みへと追いやった。
獣のように、ただ快楽を求め、ただ腰を突き上げ、ただ呼吸する……そんな存在となり思考も途絶えた
ふたつの生き物が、一方の吐き出した白濁とした体液を確認すると、やがて小さく崩れ落ちる。
そして高揚感を肉体に留めたまま互いの唇に噛みつき合い、頭が痺れるほど甘く感じる唾液を
啜り合った。
飢えた山犬が湯気の上がった生温かい臓物を夢中で食らうように。
再び月明かりが辺りを照らし始めると、獣は人間へと姿を変え、両者は名残惜しそうに泣く体を
持て余しながらゆっくりと立ち上がるのだった。
「明日……ここを去りなさい」
七三にきっちりと分けられた髪を撫でつけながら、情交のあったことなど微塵も感じさせぬ
毅然とした態度で知床は言った。
「…何故?」
女侍もまた衣服を整え、直立不動の姿勢を保って問う。
「貴女まで死ぬことはない。黒生家のために死ぬのは黒生家の人間だけで良いのだから」
腕の立つこの女侍が欠ければ黒生家の劣勢は明らかだ。
しかし知床は他の何を置いてもこの女だけは死なせたくない、と強く思ってしまっていた。
一時の戯れのような情交に体は燃え上がり、心までもが冒されてしまった。しかしそれは
ほんの戯れにすぎない。数日もすればおそらく冷めてしまうような安っぽいもの。
――分かっている。そして、そんなものを抱えながら刀を振るうのもまた一興……。
――特に、死に臨んだ今は。
知床は思う。
黒生邑咲の抜け殻を血溜まりの中に認めつつ、その姿に空蝉を重ねた。
そんな男の心中を覗き見たかのように、女侍は小さく笑った。
「……知床、私はお前を死なせたくない」
知床の反論を許さずに、女は続ける。
「それに…多分、死ぬときは皆一緒さ」
女は足元の木の根に転がる空蝉をひょいと拾い上げ、それを月夜に照らしながら微笑している。
それを随分と長い間見つめていた知床は、やがて息を大きく吐き出して言った。
「……そろそろ屋敷に帰りましょう」
知床は律儀に死体のひとつひとつに手を合わせると、後ろも振り返らずに歩き出した。
自分の後ろを影のようについてくる、ひとりの女を確かに感じながら……。
完
56 :
14:03/10/23 23:22 ID:0A/kYAyz
>>48 いえ、俺が求めてましたw
良い、すごく良いです。俺の中の、女侍のイメージにかなり近いです。
こいつなら、こんな風にしそうだなーというのをまさに表現してくれました。
本当、凄く良かったです。
では、俺のつたない小説を投下させていただきます。
57 :
14:03/10/23 23:25 ID:0A/kYAyz
1
チェルシーを侍が犯したその日の夜。
尽きる事のない性欲は、侍にさらに別の獲物を探すようにと、強く訴える。
膣から精液を溢れさせたまま、意識を失っているチェルシーの服を整えた後、侍は立ち上がった。
目指す場所は・・黒生屋敷。
チェルシーとの約束(というより、一方的な宣言)を守るために・・という理由もあるにはあったが、侍にとって屋敷を目指す最も大きな理由は、黒生にいるたった一人の女だった。
(やや年増だが、この際仕方あるまい。それに・・自分への勝利の恩賞は、多いに越したことはない)
屋敷へと向かう道の途中、侍は神社へと登って行く人影を見た。
(遠目だが間違いない。黒生の女、邑咲だ)
『これから目指そうという女が、こんな所にいるとは、』と、侍は少々がっかりした。
(これでは、黒生への夜襲に対する意欲が、薄れてしまうだろう)
だがとりあえず、というように侍は性欲のままに、邑咲の後を辿った。音を極力立てないように、忍び足で階段を登ってゆく。
鳥居まで登り切ると、ひそひそ声が侍の耳に入ってきた。すぐに侍は、その声が邑咲とどこかの男の声だと分かる。
その声の源へ、侍はさらに気を使いながら近づいて行く。向こうは侍の存在に中々気づかない。
58 :
14:03/10/23 23:27 ID:0A/kYAyz
2
「こんな所を見られたら・・お前も困るだろう邑咲?」
「ふんっ、色事の一つや二つこなせなきゃ・・・」
「ハハハッ、所詮同じ穴のムジナか!」
侍はその相手を知り、少なからずショックを受けた。
(なんてこった。よりにもやって相手はこいつか。この女、もしやゲテモノ好きか?なら俺は気に入られそうにないな)
ハアッ、と侍は大きくため息を吐く。その拍子に、小さな小枝をパキンッ、と踏んでしまう。
「誰だいっ!?」
流石に気づいたらしく、二人は侍の方に向き直る。闇夜に照らされた邑咲の厳しい顔つきは、かなり恐ろしいものがある。
「あ、あんたは・・」
「き、貴様っ!」
二人は見事なほどうろたえる。当然だろう。密会を見られれば、誰だってこんなものだろう。
「さっきの話、聞いていたんだね?」
邑咲が、余裕のない顔で侍に問う。
黒生家当主の妻がこんな事をして許されるわけがないし、もちろん、その相手もただで済むわけがない。
(俺の行動いかんで、大きく二人の運命は変わるわけだ。さて、どうするかな)
ああ
いや
→俺も混ぜてくれ
59 :
14:03/10/23 23:28 ID:0A/kYAyz
3
「はあっ?」
予想だにしない返答に、邑咲は変な顔をする。
「良いだろ、混ぜてくれよ。あんたら黙ってて欲しいんだろ?黙っててやろう。だからほら、俺も混ぜてくれ」
密会していた二人は、黙ってしばらく侍を見つめた。
やがて、口を先に開いたのは井の頭の方だった。
「そう言う事なら・・良いんじゃないか邑咲?」
そう言う井の頭の顔はやや強張っていたものの、どこか変な期待をしている風にも見えた。
「な、何を馬鹿なことを言ってるんだい!あたしは誰とでも寝るような女じゃないよ!」
「・・邑咲様っ!」
突然の背後からの声に、全員が驚きの顔で振り返る。そこにいたのは、黒生家の最も頼りにする忠臣、知床だった。
「し、知床」
「こんな時間に、井の頭などと何を?」
知床の全く無駄のない問い。知床は、色香や金品などでは懐柔できるタマではない。それを邑咲はよく知っているため、少しの間邑咲は返事に窮した。
「職務質問されてたんだろ?」
と、侍は都合良い嘘を言った。
「そ、そうなんだよ。こんなところで警官に会うなんてびっくりさ」
そんな下手な演技にだまされるほど、知床は馬鹿ではなかった。
「そんな嘘を、私が信じるとでも?」
「ううっ・・・」
「この事は、鉄心様に報告させていただく」
そう言って背を向ける知床に、侍は・・・
見逃してやれ
・・・・・・
→お前も混ざらないか
60 :
14:03/10/23 23:31 ID:0A/kYAyz
4
「・・何?」
重々しく振り返る知床に、侍は続ける。
「だから。お前も混ざらないかって言ってるんだよ。今ちょうど、三人でやろうって話はまとまったところだったし。一人ぐらい増えても」
「ば、馬鹿!まとまってなんかないよ!・・・あ」
邑咲はしまったという顔をする。
「やはり、井の頭などとそのような事を・・」
「ち、ちきしょう!」
ばれてしまった事を悟った邑咲は、勢い良く刀を抜いた。井の頭がぎょっとした顔をする。
「お、おい、何を」
「決まってんだろう!こいつを行かせたら、あんたも鉄心に殺されるよ!」
「な、なるほど。ようし!ホセ、ホセーッ!」
と、井の頭も拳銃を取り出し、それと同時に大男のホセを呼ぶ。
やれやれ、と侍も己の刀を抜く。
まず、
「死刑だーっ!」
と叫ぶ井の頭の拳銃が、火を放った。しかし、元々大した腕ではないため、知床にはかすりもしない。その隙に、知床は井の頭を自分の間合いに捉えるまでに接近する
「ひ、ひいっ!」
再び撃とうと構える井の頭だったが、遅すぎた。知床はその刀で井の頭を斬り上げると、さらに仰向けに倒れた井の頭の胸に、素早く刀を突き刺した。そして、内臓をえぐるようにぐるぐると刀を回す。
あっという間に絶命する井の頭。だが、その井の頭に気を取られていた知床は、ホセの背後からの一撃に対応が遅れた。
「がはっ!」
「んもぉーーっ!」
倒れこむ知床に、ホセはさらに攻撃を加えようと、大きな得物を振り上げる。しかし知床も、ただでやられるような男ではない。ホセの振り下ろしにあわせ、ホセの首を突き刺しに行ったのだ。そしてそれは成功した。
「んもあぁあーっ!」
「ぐ・・っはっっ!」
二人は相討ちの格好のまま倒れ込み、動きを止めた。
61 :
14:03/10/23 23:32 ID:0A/kYAyz
5
侍は邑咲の方を見る。邑咲は、事が終わったかのようにホッとした顔つきになり、侍に向き直った。
「た、助かったね。あんた」
「いや別に。俺は知床も井の頭も怖くはない。ただ、この場があんただけになったことは、助かった、とは思っているけどね」
「なっ・・?」
緩慢だった男の動作が、突然素早い動きを見せた。
風のように速く、それでいて流れる様な動きで、侍は邑咲の両腕を掴み上げた。
「ひっ!」
邑咲の短い悲鳴を聞きながら、侍は背後に回り、無遠慮に着物を捲くり上げる。
そこから現れたのは、いまだ現役を誇る、形の良い女の尻。
「あ、あんた!何する気だい!」
「分ってるだろ?」
侍は、チェルシーにも見せた薄ら笑いを浮かべながら、二度、三度、その尻を揉み上げる。
(思ったとおり、まだまだ締りが良さそうだ)と、最も確認したかった事が分り、侍は笑みを作る。
「あんたっ!私に手を出したらどうなるか聞いていただろう!?」
「知らないな」
男はけらけらと笑ったまま、己の硬くなった一物を取り出し、邑咲の穴に狙いをつける。その部分は、思いの他濡れている。
「や、やめな!」
と、邑咲は声で虚勢を張ったが、それには何の効果もなかった。男は微塵も怯まずに邑咲の肩を掴み、そのまま身体を邑咲に寄せて行く。
「あっ・・!」
男の予想以上に、一物がすんなりと入って行く。
「ははっ、邑咲。ずいぶんと濡れてるな?やっぱり、お前は淫乱な女なんだな」
62 :
14:03/10/23 23:34 ID:0A/kYAyz
6
「ち、違うっ」
既に熱を帯びたような声で、邑咲は否定する。
「違うだと?何が違う?井の頭と毎晩あんな事をしていたのだろう?」
女は少し反論が遅れる。
「い、井の頭とあんな事になったのは・・黒生のためさ。あいつあれでも、パイプになったんだよ。せ、政府とのね・・」
「何だ、そんなつまらん理由か」
ズルリッ!
「ああっ!」
根元までモノを入れたままだった侍は、突然一物を引き抜いた。そしてまた突き入れ、引き、そしてまた突く。
「ああっ!ああっ!」
ズボッ、スボッというような、身体の中身を持っていかれそうな感覚に、邑咲はたまらず声を上げる。それは、井の頭のモノではどうあがいても感じることの出来ないような、恐ろしい快感だ。
「邑咲。やっぱお前好き者だよ。じゃなけりゃ、大して知らない男に、こんな事されて感じるわけがないよな?」
「違っ・・あああっ!」
「違わないだろう?」
邑咲は、もうまともに立っていられないという風に、木の根元に体重を預ける。だがそれでも、崩れ落ちないようにするのが精一杯だった。
ズボズボと、やや速くなった出し入れに、グチュグチュといった淫らな音が混じる。それが、自分の淫らさを証明するように思え、邑咲は耳を塞ぎたくなる。
(あたしは、そこまで尻軽な女じゃないよ!濡れていたのは・・目の前の殺し合いに、神経が昂ぶったからさ!)
63 :
14:03/10/23 23:36 ID:0A/kYAyz
7
だが例え、男にそれを言ったところで、この状況が変わらないと、邑咲にも分っていた。観念したように、邑咲はがっくりとうなだれる。
「お。やっぱり俺の言ったとおりみたいだな。ほら、自分で腰を振りな!」
鳴いている蝉の声がかき消されるほど、結合した部分が擦れ合う音は大きくなっていた。女は既に、快感に
流されるまま、神社に嬌声を響かせている。
「ああっ!ああっ!良いよっ!!もっと、もっと突いておくれ!!」
「ようやく素直になったな邑咲っ!さあっ!今出してやるっっ!」
本気になった邑咲の膣は、相当な代物だった。男の快感をまるで全て分っているかのように締め上げ、そして緩める。まるでその部分自体が意思を持った生き物のようだった。
(これは、かなり良い満腔だな・・井の頭め、毎日これを味わっていたとは)
そして侍は、最後の仕上げに入る。
「うお・・っ・・く!邑咲!も、もうイクぞ!」
「ああっ!わ、私ももう!イキそうだよ!!い、一緒に・・!」
その言葉が、最後のスイッチだった。
「うおおおおおっっ!!」
「ああっ、ああああああっ!!」
その瞬間、邑咲の膣は一気に男の物を強く締めあげた。それが引き金となり、男は邑咲の奥深くへと、大量の熱い精を放つ。
「あ、ああっ・・・!」
自分の中に入ってくる精を感じながら、邑咲はフウッと熱い吐息を、うっとりとした顔で侍の顔にかけた。そしてそのまま、力を失ったように崩れ落ち、意識を失った。
まるで最後の一滴まで搾り出そうというように、絡み付く邑咲の膣の余韻を十分に味わった後。侍は名残惜しそうに、己の一物を女の中から抜き去った。
そしてゆっくりと立ち上がり、侍はその場を離れた。
後には、死体の転がる中にたった一人、白い水溜りを作ったまま眠りにつく、邑咲の姿があった。
64 :
14:03/10/23 23:37 ID:0A/kYAyz
お粗末さまでした。
(・∀・)グッジョブ!
66 :
SS保管人:03/10/24 21:54 ID:SLVFAMy0
失礼します。
14様、48様、そして、これから投下しようと考えられてる作家様、
当方の保管庫に、このスレに投下されたSSを収蔵しても宜しいでしょうか?
http://a dult.csx.jp/~database/index.html (スペースを抜いてください)
トリップを付けてますが14です。
俺の小説に関しては、宜しいですよ
68 :
48:03/10/25 17:07 ID:wUCjfsvq
>>56 こんなイメージじゃねぇよと言われるのを恐れていたので、そう言って頂けると
大変嬉しいです。ありがとうございました。
そして新作…侍の言動に飲んでたモノ噴きそうになりました。すごく面白かったです。
>>66 SS保管人様、ぜひお願いいたします。
69 :
SS保管人:03/10/27 23:04 ID:WQ0IrAch
お言葉に甘えて収蔵させて貰いました。
新作も期待しています。
誰か侍道2のエロ絵描いていいお絵かき掲示板知りませんか。
オススメのとこあったら教えて下さい。
72 :
SS保管人:03/11/01 02:09 ID:X4FXfw9c
>>70 良い無料レンタルを紹介して貰えれば、うちに設置しますが…
73 :
70:03/11/01 18:45 ID:khAdyse/
>>72 無料レンタルのお絵かき掲示板を調べたところ、ほとんどがアダルト禁止でした…(´・ω・`)
ttp://candybox.to/ ↑ここの無料レンタルお絵かき掲示板の規約は「アダルト禁止」とは書いてないけれど
「不快感や精神的悪影響を与えるような内容は禁止」とありました。ここならいいのではないかと。
74 :
SS保管人:03/11/01 20:59 ID:HLmg2nBi
>>73 >不快感や精神的悪影響を与えるような内容は禁止
エロパロ板でこの条件はキツイような…
猟奇・拷問スレなんてのも存在しているわけですし。
それだったらエロおkでCGI可能な鯖を探して
設置するのがいいかと
76 :
70:03/11/02 13:40 ID:0DJaNFIk
>>74 すいません。エロ絵OKのお絵かき掲示板で
>>72 の無料レンタルの所を見た事あったんでいいかな。と
77 :
70:03/11/02 13:43 ID:0DJaNFIk
78 :
名無しさん@ピンキー:03/11/04 00:17 ID:onqHNR1S
age
ふと気付くと、そこに女が立っていた。
「んー、……客か?」
堂島軍二は気怠そうに向き直り、女と女の刀を見る。
女侍は言葉の変わりに唇をくっとつり上げて、微笑を浮かべた。
美しい極上の笑み。だが、その笑みには温かい人間味など微塵もない。かといって
非情な色すら存在していない。
まるで誰の手も借りずに顔を笑みの形に変えることが出来る、等身大の人形のようだった。
堂島はその美しく妖しい女から漂う毒気を帯びた色香と、それに混じった血の臭いを
感じ取る。そして、女がその血の香りを好んで全身に纏わせているということを。
堂島の剣客としての勘は、人を斬る楽しみだけに依存して生きている人間特有の臭いを嗅ぎつけ、
激しい警鐘を鳴らした。
――…しかし刀は人を斬る道具、そして剣士は斬り合いをせねば生きてはいけぬ生き物だ。
そう思いながら堂島は「用事は何だ?」と女に尋ねる。
「刀を鍛えて欲しい」
女が初めて口を開いた。
「磨き上げてくれ。より鋭く、より人を斬りやすいように」
人形のような瞳にふと、人間らしい感情が宿ったように見える。ただし、それはあくまで残虐な欲望だった。
「……。…六円かかるが払えるな?」
堂島は刀を受け取りながら言った。
女侍は無言で頷き返す。
受け取った刀を抜いた堂島は、壁に寄りかかって腕を組む女に視線を向けた。
女は片方の眉を上げ、小首を傾げてみせる。
「難癖つけて絡んできた者がいたから斬っただけだ。……フフ、さすがに目ざといな」
言いながら、女は体をわずかに震わせて、人を斬った余韻をその体に呼び戻すように大きく息を吸った。
女から発せられる毒っぽい艶がいっそう濃くなったような気がする。
「……もう少ししなやかな方が、使い勝手がいいんじゃないのか?」
堂島は刀を見ながら言った。
「いや、いらない。鋭くしてくれ」
女はそう言い残すと工房の外へ出ていった。
空が高い。
女侍は、のどかさの中に言葉では言い表せない緊張感を秘めているこの六骨峠の渦中に、
我が身を投げ出し、そして凍り付くような快感を感じているように見えた。
軽く腰を下ろし、鉄を打つ音を聞きながら緊張感という褥に身を委ね微睡んでいた女に、やがて
堂島は声をかける。
「ふぅ……。仕上がったぞ」
その声に女は立ち上がり、再び工房の中に入っていった。
渡された刀はより磨きがかかって、人の肉と骨とを断つにふさわしい狂気の光をその身にたたえている。
その光に魅せられたように女は溜め息をつき、次の瞬間、殺気と劣情をその体に宿しながら大きく震えた。
女は、人を斬りたいという欲望と性欲とが等号で結ばれているような――……否、”ような”ではなく
まさにそれだった。
つまり、人間の肉を断つ感触で欲情し、また欲情することで不意に人を斬る快感を思い出すような、
救いようのない狂気じみた無頼の類。間違いなく女侍はそういった種類の人間だった。その証拠のように
女は、抜き身の刀を見て欲情し、劣情をたたえた淫靡な光を映している。
斬るか寝るか、どちらにしようかと思案しているようにも見えた。
「……じゃ、六円払ってくれ」
それに気付かぬ振りをしながら堂島は言う。
もしも斬りかかってきたなら、返り討ちにする自信があった。
――だが、もしそうではなく……。
「…………」
堂島の思案をそれ以上許さずに、女は愉悦の表情を浮かべてこちらを見た。
まるで、すぐ側にちょうど良い獲物を見つけた肉食獣のような眼差しで、目に見えるほどに
その身を快感に戦慄かせながら。
女の視線の、殺気とはまた違った異様な感覚。それにハッとする前に、女は堂島に襲いかかった。
刀を抜いて斬りかかったのではない。まるで猫が獲物に襲いかかるように、堂島に飛びかかったのだ。
胸に重苦しい衝撃を受け、堂島の巨体が倒れた。
「……金はないんだ」
女が堂島に馬乗りになったままそう言い、笑う。生温かい吐息が堂島の顔にかかる。久しく触れていない
香るような女の肌が、否が応でも堂島にまとわりついた。
堂島は呟いた。
「またか…。最近こういう奴が多くて困る……」
自分の口から転がり落ちた台詞が金を払わぬ者へ対しての言葉なのか、もっと別の意味を孕んだ
それだったのか、堂島自身もよく分からない。
自分の上に乗ったままの女を押しのけることは可能だったが、堂島の中の牡がそれを拒んでいた。
のしかかってくる女の発情臭を敏感に察知してしまっているからだ。
「払わないとは言っていない。……これで勘弁してくれ」
女が堂島の唇に噛みついた。
「……うっ!」
その刺激が直接、堂島の男に響く。
しかしそれでも堂島は、押しのけようとも逆に組み敷こうともせずに沈黙していた。
「フフ、こんな支払いをした者は今までに居なかったか?」
情けない表情を浮かべ強ばったままの堂島の顔を覗き込み、嘲笑いながら女はさらに囁く。
「どうした?女も抱けないのか?フフフ、あまりに無沙汰なものだから抱き方を忘れたか?……それとも――」
衆道か。
目を細め、赤い唇を美しく歪めて挑発する。
「何だと……?」
もともと気の短い男だ。
堂島はその言葉に頭に血を昇らせ、獰猛なまでに膨れ上がった劣情を残らず女にぶつけた。
女の両の腕を掴みながら起き上がると、そのまま組み敷く。千切らんばかりに女の衣服を剥ぎ、
乱暴に脚を開かせた。
「この淫売が……」
思った通り、女の秘所には今にもこぼれそうなほどの潤いが秘められてい、その淫靡な唇が誘うように
蠢いている。
堂島は抵抗を見せない女侍をちらと見、依然として羞恥心はおろか恐怖すら見せぬ表情に
少しの焦りを感じながら、乱暴にいきり立った自身を突き刺した。
「……あぁっ!!」
女の顔が隙のある表情へと変わる。
快感に震える、苦悶の表情に似たそれ。堂島は久方振りに味わう女の肉と、何かを蹂躙する
心地よさを痛いほどに感じ、低く笑った。
さらにそれを貪欲に求めて激しく律動する。貫くたびに響く、女の淫らな嬌声が堂島を後押ししていた。
限りを知らずに膨張した欲望は、その身を加虐心へと変え、女に襲いかかる。
堂島はいったん動きを止め、長い髪を乱暴に掴み上げながら女を壁に押し付けた。勢い余ってその髪が
ブチブチと音を立てながら堂島の手に絡みつく。
「つっ……!」
女の歪んだ顔を愉快そうに眺め、堂島は白い胸に手を伸ばした。
硬くなった乳首を指の腹で転がすように愛撫し、それに女が恍惚とした表情を見せたとたん、
爪を立てて捻り上げる。
「うあっ…!?」
その痛みから逃れようにも背後は壁だ。
女の視界は乱れた黒髪に遮られ、しかし腕を拘束されている訳でもないのにそれを整えようとしない。
堂島は、鉄と炎とが染みついた無骨な指で乳房を鷲掴み、グイと上に引っ張った。
「な、何……」
柔軟な女の肉体がそれと共にわずかに浮き上がる。
浮いた下肢に滑り込んだ指が女の臀部を捉え、尻の肉をかき分けて女のもうひとつの受け入れ口への
侵入を試みた。
「よ、せ……このっ…!っああぁあっ!」
排泄器官への屈辱的かつ無慈悲な蹂躙と共に、堂島が再度動き始めた。
肉のぶつかる音と自らの低い唸り声、そして女の喘ぎ、その体から香る淫靡な匂いと染みついた血臭。
それしか感じなくなった堂島に、やがて弱々しい言葉が飛び込んできた。
「あっ……い、厭ぁ……」
――…何?
拒否の言葉。
信じられないほど慎ましやかな声が女の口からこぼれていた。
「厭、だと?この期に及んでよくそんなことが言えたもんだな!?ッハハハ!!」
形勢が逆転し、もはや女に感じた漠然とした不愉快な不安すら払拭されたことに、堂島はこの上なく
愉快な笑い声をあげた。
男が潜在的に持っているある種の加虐心を煽られ、ますます息を荒げて単純なほどに
興奮を示し、追い打ちをかけるような激しい摩擦を繰り返した。
犬のような下品な息遣いのまま顔面を女の胸元まで這わせ、その乳房に食らいつく。
「あぁ、……ック…くぅ…っ」
脳髄にまで響くような直接的な快楽。まるで、人間の肉を断つ瞬間のような、じっとりとした
生温かい心地良さ。まとわりつき、執拗に締め上げる女の最奥。堂島の意識はそれに
根刮ぎ奪われかけている。だが、さらに女を肉体的にも精神的にも追いつめてやろうとする意志だけが
堂島を押し留めていた。
――ざまを見ろ。挑戦的に男を誘ってみたところで痛い目をみるのは…。
「……!?」
そう思いながら、ふと女の顔を見た堂島は愕然とした。
笑っている。
堂島の顔を下から見上げ――だが、その目は高みから見下ろすかのような嘲弄の色を
秘めていた――視線が絡まると、その目は淫靡に光った。快感と苦痛に顔を歪ませながらも、
女は手の中で踊る愚鈍な人形を見て恍惚とした微笑を浮かべているのだった。
「ハハハ。いいぞ、続けて…ンッ……!ハッ…ア、単純な男は、嫌い、じゃない」
「何だと……?」
堂島に耐え難い屈辱感がのしかかってきた。
この女は、女の抵抗の言葉が男をさらに興奮させることを知っている。そしてそれに
踊らされた自分を見て、愉快そうに笑っていたのだ。痛みや屈辱すら楽しみながら。
女侍は、堂島の無精髭の浮いた顎に舌を這わせた。
「…っあ…、はぁ……!どうだ?六円分は楽しめたろう…フフ。つ、釣りはいらないさ。
……私も、愉快な思いを……ッア!させてもらったからなぁ……フッ、ンフフ、フ」
ばねのようにしなやかな肉体が、驚くほどに力強く突き上げてくる。
「この匂い……、お前の身体は鉄の匂いがする……。ウフフフ、私と同じ、血の匂いだ。
クク……、ハァアッ」
女は目に狂気の色を映しながら、堂島の肩にきつく歯を立てた。
「……ぐぅっ!」
白い歯との狭間から滴る堂島の血を、傷口をえぐるように這うその淫猥な舌が舐め取る。
激しい水音の源が、自分の肩口からなのか、それとも深く浅く結合したそこからなのかが
もう分からない。
からみついた女の白い細腕は恐ろしいほどに力強かった。
「フフッ、楽しいなァ?」
積極的に動いているのは確かに男の方なのに、その姿は強靱な粘着質の糸に絡まって藻掻く
囚われの哀れな節足動物のようで、ひどく滑稽だ。
「…何て、女だ……!」
女の与えてくる痛みよりも強い快楽に負け、堂島は敗北感を背負ったまま欲望を搾り取られた。
「…………」
衣擦れの音が堂島の耳を不快にくすぐる。
「お前が鍛えた刀、あれを見たとたん催して来てねぇ…」
殺意がだろうか、それとも性欲…いや、両方なのだろう、女侍は衣服を整えながら笑っていた。
「…………」
「そういう顔をするな」
堂島は女を遠巻きに眺めて、口も開かない。
「穏便にコトが済んで良かったじゃないか。正直、あの瞬間まではお前を斬り捨てていくつもり
だったのだから」
それでも押し黙ったままの堂島を見て女は笑い、それ以上言わずに立ち去ろうとする。
しかし軒下でピタリと足をとめると、後ろを振り返らずに言った。
「……ああ、お前。仕事熱心なのは構わないが、料金は先払いにした方がいい」
「……あ?」
女はわずかに顔を上向け鼻を鳴らすと、何かを嗅ぎつけた動物のように颯爽と宿場の方へと
去っていった。
…………
…………
…………
ふと気付くと、そこに女が立っていた。
「んー、……客か?」
堂島軍二は気怠そうに向き直り、女と女の刀を見る。
女侍は言葉の変わりに唇をくっとつり上げて、微笑を浮かべた。
美しい極上の笑み。だが、その笑みには温かい人間味など微塵もない。かといって
非情な色すら存在しない。
まるで誰の手も借りずに顔を笑みの形に変えることが出来る、等身大の人形のようだった。
堂島の男としての勘は、この女に対して激しい警鐘を鳴らした。
――またこの女か……。
そう思いながら堂島はそこに立っている女を見、露骨に嫌そうな顔を浮かべつつ、
「用事は何だ?」と尋ねた。
「刀を鍛えて欲しいのだが……」
「……。…どんな風に鍛えるんだ?」
堂島は低く唸りながら女侍の刀を受け取りかけたが、途中でその手をとめる。
「待て。……待て、先払いだ」
完
新しい職人がキテル〜!
GJ!!
91 :
48=79:03/11/06 19:41 ID:VQaIBNt9
>89
名乗り忘れた自分が激しく悪いのですが、実は新しくない人なんです。スマソ
ありきたりかもしれないけど、お京さんが主人公に手込めにされるのがキボウです・・・・。
GJ!
いまさらだけど、絵板。
トクトクでいいなら立てますよ。広告うざいけど
野放しになってる垢なんで
97 :
名無しさん@ピンキー:03/11/16 21:03 ID:nv90TSLs
hosu
98 :
48:03/11/20 21:44 ID:UL4CXhsp
どこからか、犬の遠吠えが聞こえてくる……。
大塚町は長屋の一室。
侍は布団も敷かずに畳に寝そべり、犬たちの狂ったように吠えるその声を聞きながら浅い
眠りについていた。
月夜が犬どもを狂わせるのか、その声は途絶える気配がない。
寝静まった町に響くのは野良犬の咆吼のみ。高く低く、長く短く。遠くで聞こえたかと思えば、
すぐそばで。
ううう、と低い威嚇の声が耳に届いたその時、音もなく戸が開けられた。
ゆらゆらと体を揺らし、殺意を身の内で踊らせながら恍惚とした表情を浮かべているもの。
それが戸口に立っていた。
影沼京次郎だ。
その体から漂う血臭と殺気は、まるで煙管から上る紫煙のようにはっきりと目に見えるもの
だった。
侍は大して驚いた表情も見せずに半身を起こし、京次郎の狂気を含んだ双眸を見る。
「フフフ……アンタのことを想うと、体が疼いてきてねぇ。たまらなくなってこうして忍んできたっ
てわけさ……」
裏返ったような、かすれた奇妙な声が、血色の悪い唇からするするとこぼれ落ちた。
京次郎の左手が痙攣を起こしたようにぴくりぴくりと動いている。細い筋張った指は血の匂
いを渇望し、脈動する触手。いつ、愛刀”美帝骨”に伸びてもおかしくない。
しかし侍はそれに臆せずに立ち上がると、唇に微かな笑みを貼り付けたまま京次郎に歩み
寄った。すでに京次郎の間合いに踏み入っている。
京次郎は唇を奇妙な形に歪めて、ひしゃげた、嬌声にも似た笑い声を立てて囁いた。
「フフ、安心しな。別に艶っぽい話じゃない。分かっているだろう?」
言いながら、わずかに首を傾ける。
愉快そうに微笑しながらその体を一度大きく震わせると、当たり前のように京次郎の周りか
ら血臭が漂ってきた。
99 :
48:03/11/20 21:45 ID:UL4CXhsp
「親分はアンタが邪魔になったのさ。このままだと自分が……――ングッ!!?」
京次郎の発言はそれ以上許されなかった。
侍がその唇を、唇で塞いでいる。
一瞬、何が起きたのか分からずに入り込んでくる舌を受け入れていた京次郎だったが、口
元を濡らした唾液を感じると、犬が威嚇するときのような低い唸り声を上げながら歯を噛み
合わせた。
しかし鋭利なその牙が、口中の淫乱な舌を捉えることは出来なかった。
「危ないな。もう少しで食いつかれるところだ」
すんでのところで舌を唇の中に納め、侍はからかうように笑う。
唇を濡らした不愉快な液体をそのままに、京次郎は腰の刀へと手を伸ばした。
しかし、鞘の中を走る無骨な太刀の音は途中で止まり、再び京次郎は低い唸り声を上げる。
侍のがっしりとした手が京次郎の鞘を掴んだ手の上に固く置かれ、行く手を阻んでいた。
負けじと力をかち合わせても敵わない。何故なら相手は屈強な男。そして京次郎は女……。
どうあがいても力で敵う道理ではなかった。
「…………!」
舌打ちをしながら後ろへ身を引こうとした京次郎の腰に、侍の腕が絡みついた。
「離せ……っ!」
乱暴に引き寄せられ、強い力で抱きすくめられているうちに、腰の刀が床に投げ捨てられる。
侍はふたつに折れよと言わんばかりに京次郎を強く抱き、その喉から漏れる微かな空気の
音にも、骨が悲鳴を上げているようなきしんだ音にも頓着せずに、腕の中の生き物を羽交い
締めにした。
100 :
48:03/11/20 21:47 ID:UL4CXhsp
京次郎が何とか逃れようと抵抗し、爪を立て、歯を立ててもそれが緩むことはない。罵りの言
葉もその口から放たれることはなく、ただの空気の漏れる音ばかりで、ぐいと一層強く締めた
拍子に、激しい蹴りを繰り出していた足が軽々と宙に浮いた。
「……ぅ……ぁ……」
侍の背に回り、きつく爪を立てていた京次郎の手がくぐもった苦痛の声と共に脱力する。
それを確認すると、侍は犬でも撫でるような仕草で京次郎の真っ黒い髪を撫で始めた。
その仕草は京次郎をからかっているようでもあり、また、愛情の念によるもののようでもあった。
仮にその行為が愛などという温かな情によるものだったとしても、それは通りすがりの子犬を
愛でるといった程度の気安い感情に過ぎなかったが。
ふうふうという荒い呼吸に連動して波打つ肩に手をやり、京次郎が再び抵抗しようとする前に
侍はその体をいとも簡単に畳の上に組み敷いた。
すいません、とりあえずここまでです。
は、激しく期待!!!
おいオメェ、俺たちがただいつもROMってるだけだと思うなよ。
人知れず俺たちなりに守ってるモンがあんのよ。
スレが!
オラァ
SSが!
オラァ
貞操が!
ンダラァ
そういうこった。じゃあな。
貞操ワラタ
看板娘のお珠さん保守
⌒WWハW; | ̄ ̄|
wW*・ー・) | 保 |
|⊂【|* ̄*】つ | 守 |
刀@ ==== |__|
∪ ∪
107 :
48:03/12/14 21:39 ID:WhC9hFdF
「女が欲しけりゃ女郎でも買ったらいいじゃないかァ、ウゥ……よ、せ……っ!」
侍が間違いなく自分の中の”女”を欲していると悟り、京次郎は悲鳴に近い声でそう言った。
その間にも袂からは手が差し込まれ、裾はまくり上げられる。
「お前を抱いてみたい」
侍は、自分の挙動によって、普段ひた隠しにしているはずの――もしくは彼女自身、意識して
いないのかもしれない――”女”をさらけ出していく京次郎を、少々意地の悪い視線で見下げ
ながらそう告げた。
「ウウ……や、やってみなよ。噛みついて、食いちぎって……フ、フ……喰ってやるから」
ぎらぎらと攻撃的に光る濁ったような色の瞳が、しきりに揺らめき、動揺する。剥き出しの歯が
ガチガチと小さな悲鳴を上げていた。
侍はその京次郎をしっかりと押さえつけると舌を出し、京次郎の頬を舐めた。
頬にひかれた渦巻きの紅。
――これを描くのに一刻もかけているという噂は本当だろうか?
侍は何度もなんどもそこに舌を這わせ、紅を舐め取り、京次郎を脱がした、……いや、「脱が
す」などという表現すらこの場面においては艶っぽすぎた。抵抗を見せる京次郎を片腕と足で
押さえつけ、あるいは軽く頬を張り、隙をみて着物を剥ぎ、唸り声をあげながら腕に噛みついて
くる獣のような女を、侍は裸にしていったのだった。
その過程はとてもこれから始まる快楽への前戯とは思えない。しかし侍にとっては、そんな
色気のない抵抗もこの上なく愉快で、そしてどこか哀れを誘う可愛らしいものなのである。
108 :
48:03/12/14 21:40 ID:WhC9hFdF
はさ、と乾いた音をたてたのは、京次郎の髪だった。
薄暗闇のなか衣擦れの音をたてていたはずの着物は、京次郎の熱をわずかに抱いたまま
畳の上に無造作に放られ、徐々に温みを失っている。
侍は規則正しい呼吸をほんの少し荒げて、組み敷いたそれをじっと見つめた。
着物を剥いだそこに残ったのは、”女”だった。
乱れた黒髪の奥から覗く白目がちの瞳は依然、攻撃的な色を宿したままで、しかし恐怖とも
歓喜ともとれるような、どこか不思議な輝きを内に秘めていた。
さらしを巻かれ窮屈そうにしていた乳房が、解放されたことを喜ぶように顕著なふくらみとなって
薄暗い闇に映えている。白い、を通り越して青く見える肌に、浮いた肋骨。体のそこここに散った、
刀傷の鮮やかさ。
その体はまるで、人から何も与えられずに育ち、飢えて痩せ細ってしまった野良犬のようだった。
世辞にも美しいとは言えなかったが、かといってその体は醜悪さを感じるものでもない。
――憐憫。
敢えて言うのならばそれだった。
人間としての道徳や正義、善悪、そういったものがごっそり欠如してしまっている侍の心にすら
そんな気持ちを植え付けてしまうほどに、何故かその体は哀れを誘うのだ。
侍は、京次郎の頬をぬぐい舌に残ったままだった紅を、京次郎の唇に塗ってみる。
「……うん?」
微かに紅に染まった京次郎の唇は、あまり美しくなかった。
唇を指でなぞりながら、もっといい色があるはずだろうに、と侍は思案する。
「厭だ、や、やめろ……アタシは”女”じゃない……!アタシをそういう目で見るな!!」
悲鳴のような叫びが京次郎の口を突く。
”女”として見られ、扱われることに対して激しい危機感と嫌悪を感じているのだ。
敵わぬと知りながら隙を突いて、――あるいは思い出したように抵抗しそのまま喉笛に食らい
つこうとする京次郎を、侍は難なくあしらいながら、舌に絡みついて不快感を残す紅を、今度は
その骨張った体に塗りたくり始めた。
109 :
48:03/12/14 21:41 ID:WhC9hFdF
「……っ!?」
不意に胸元を襲った侍の舌と唇に、京次郎の体はひとつ大きく跳ね上がる。
ぞくり、と腰の奥を言い得ぬ心地よい怖気が這い回り、とたん意識下で燃え上がった情欲が
京次郎の胸と体を焦がし始めた。
白い乳房の上を、侍の舌が紅をひきながら動く。
徐々にその先端が形を作っていき、敏感さを増していった。乳房の周囲が薄紅色に染まり、
その染まった色の分以上に、京次郎の体は内から熱を帯び、快楽に呻いている。
京次郎の肌が赤みを帯びていったのは、侍のひく紅の所為だけではなかった。
「はじめてじゃないんだろう?」
激しい抵抗をしつつも、紛れもない”女”を京次郎の中に見つけた侍は、舌を休めて問う。
「な……なんだって……?」
止まってしまった心地よい動きに、京次郎の瞳が焦れたように揺れたのを侍は見た。次いで、
さっきまでは頑なに閉じられていた京次郎の太腿が侍を蹴り上げるでもなしに、ふいと動いて
侍の腿のあたりに触る。
京次郎には聞こえぬように口の中で笑い声をあげてから、侍はがっちりと捕まえていた京次郎の
両腕を解放し、愛撫を再開させた。
物理的な拘束をなくしても、京次郎はさっきと変わらずに囚われたままだ。
つまり、”肉欲”という熱い鎖に。
「……イイ、……ねェ」
その快感は京次郎に、人間を斬って返り血を浴びた瞬間の気が遠くなるような異常な悦楽を
思い出させた。
まただ。打ち震えた京次郎の体から血臭が漂う。
顔には狂気じみた微笑が、体からは血臭が、そして心からは欲望が飽和し、したたるように
溢れていた。
110 :
48:03/12/14 21:42 ID:WhC9hFdF
侍はふと、この病的な女の薄気味悪い色の唇と口腔を、自らのそれで陵辱し汚してやりたいと
いう考えを抱いた。
しかし、
『ウウ……やってみなよ。噛みついて、食いちぎって……フ、フ……喰ってやるから』
――やめておこう……。
京次郎の言葉を思い出すと、侍は即座にその考えを頭から捨てた。
刀と同じだ。折れてしまっては……もう戻らない。
侍は京次郎の胸に手を伸ばし、琴を弾くうら若き乙女のような繊細な指遣いで乳首を爪弾き
ながら、脚を割って腰を引き寄せた。
「ぁう……」
小さく呻くと、京次郎のそこから女のにおいが舞い始める。
侍の腰が京次郎に擦りつけられ、幾度かの触れあいのあと、沈み込んだ。
「ぃやあぁあぁぁぁああぁ〜ッ!!」
押し入ってきたそれに嫌悪したのではなく、率直な快感が京次郎を叫ばせた。その声は嬌声に
違いなかったが、彼女が美帝骨と共に血煙の中を舞うときの楽しげな、あの心からの叫びと
大した変わりはなかった。
「う……あっ、アァ……あ、あ……っ!」
しかしその叫びは次第に唸り声へと姿を変える。
次第に低い唸り声も消え、変わりに子犬のような甘ったるい鳴き声があたりに響き出した。
111 :
48:03/12/14 21:43 ID:WhC9hFdF
闇がふたりを完全に包んでしまっていたとしたら、この部屋に居るものの判別はつかなかったに
違いない。
病んだ山犬のような不規則な呼吸音と、ぴちゃりと漏れる何かの音。
「変だよ……有り得ない!人の血を浴びるより気持ちいいことがあるなんて……!!」
ここで初めて、人間がいる、と分かる。
動物じみた声をただ喉の奥で転がし、一定の間隔と律動を守ってそれを漏らしていた京次郎の
唇が、久方振りに人間の言葉で己の思いを口にしていた。
病的な彩色が施された京次郎の爪が、侍の背に食い込む。
当惑したような、否定的で、しかも肯定的な、非常に微妙な感情が、京次郎を支配していた。
「認めない……よ、アタシは……っく……ぅん!」
白く、生々しく、京次郎は身をくねらせた。
侍の頑健な肉体の下で悶える白い肌の女は、腹を開かれ、内臓をまき散らしながら、それでも
呼吸を止めぬ巨大な蛇を思わせる。事実、侍は幼い時分にそういった子供特有の無垢な残酷さを
もって、蛇の腹を裂いたものだった。
執拗にからみつき、毒々しい視線と牙や爪を向ける、美しい死にかけの、白い蛇。鮮やかに目を
燃やして、波のようにうねる、白い蛇。唯一違うのは、その心臓がひどく激しく鼓動を続けていると
いうことだけ。
112 :
48:03/12/14 21:44 ID:WhC9hFdF
はあぁ、と京次郎が溜め息をひとつ漏らした。
「このまま……逝ってしまい、たい……」
語尾を震わせ、そう囁いた京次郎の顔は女の表情だった。眉を快感に歪め、虚ろな目で侍を見上げた。
侍は京次郎の牙によって傷つけられた腕からつたう自らの血を指ですくい、その指で京次郎の唇を
そっとなぞってみる。
「……ああ、これだ。これが一番似合ってる」
侍は、濡れた喘ぎ声を漏らす京次郎の真っ赤な唇を満足そうに眺め、その紅を落とさぬよう慎重に
舌のみを口中に差し入れながら、再度律動を始めた。
「っあぁ……っ!はっ……ンンッ!」
自分自身の唇から漏れる高く切ない女そのものの嬌声を恥じるように、京次郎は口元に手をやった。
「駄目だ。……紅が落ちてしまうだろう?」
低く笑い、その耳元に”お京さん”と囁く。
「いやっ……イヤだ……、あっああぁっ!っあぁッ――!!!」
自分の中の女を潔癖に嫌いながら、一方で、女だからこその快楽を貪るように動く京次郎は、矛盾と
道化のようなおかしさを感じさせた。
侍は、すぐ脇に獣のようにうずくまった京次郎の着物――女物の深い藍染めの着物を目の端に
とらえて笑う。
「お京さんよ、これが終わったら……、やっぱり殺り合うのか?」
しかし、喘ぐ京次郎からその答えを聞くのは、今はまだ無理のようだった。
――まただ。どこからか、狂ったような犬の遠吠えが聞こえてきた……。
完
どうも…小出しにしてすみませんでした。
も、萌えました・・・
114 :
名無しさん@ピンキー:03/12/15 21:07 ID:65kkhmRj
Good Job!!
巧いよ…アンタ最高だよ!!!
48氏の文章すごい世界観と合ってて、つなぎ方もうまくて大好きです。
お京さんが適度にブサ(ry なのもいいですなぁ…。
もっかい読んで堪能し尽くします〜(;´д`)
48氏には侍フォーエバーの称号を差し上げたい。
素晴らしいです(;´Д`)ハァハァ
117 :
48:03/12/21 22:17 ID:da2b8AVZ
読んでくれてありがとうございます。
称号まで頂けて(つД`)ウレスィ
保守
新年一発目の保守
なんちゅーか…先生の小説書いてる人の文章ってモロ菊池秀行だな。わかるぞ。
はげ
>>122 おお、なるほど!
良いですね。グッジョブです
ピンキー侍は皆、天原から旅立っていったのか?
そろそろ誰かに期待age
126 :
名無しさん@ピンキー:04/01/31 22:33 ID:on/8tu//
age
書いてよ誰か・・・あげ
まず隗よりはじめよう
舞風、もしくは奈美の小説キボン
a
g
e
131 :
名無しさん@ピンキー:04/02/06 23:09 ID:G/b+ypLB
しくじった・・・
かすみキボン
hosyu
保守
「保守ばっかせずになんか書こうよ保守」
↓ここから始まる予感
「書こうとしたけど書いてる途中で801じみてきたのでやめたよ保守」
138 :
名無しさん@ピンキー:04/03/17 01:04 ID:cKGD4f3d
期待安芸
っていうか需要あんの?
ありますので書いて