今月スペクトラルソウルズが発売するので
スペクトラルシリーズ全般のエロい小説をかきませんか?
2
ミュウを希望しておく
漏れはヒロ様と大蛇丸のセクース希望
このシリーズってさ、かわいい女の子多いよね
5 :
名無しさん@ピンキー:03/10/19 17:15 ID:X+cZsqQw
応援age
>>4 男も美形揃いだしな。
ビジュアル面ではかなりのものだと思うが…
ギュフィ2世女体化小説書いてくれる人いませんか
PINK鯖のIF関連のスレって時々思い出したように立つなぁ。たいがい即死だが。
せっかく立ったんだから、今度は即死しないように保守っとくか。
8 :
名無しさん@ピンキー:03/10/20 02:18 ID:lVev+DSS
いつのまにかこんなスレが立ってる…
俺はマユラのエロがイイ、それとティナとリトル・スノーもイイな。
9 :
名無しさん@ピンキー:03/10/20 16:28 ID:Bj3/vvmq
うう、やっぱりマイナーなのかな…あげときます。
ルドーラの強制進化陵辱SSもいい
ヒロが五魔将に輪姦されるのもいい
ソウルズが出たらこのスレの住人も増えるでしょ。
それまで持つのかなぁ…
保守sage
ところで不意打ち勇者のシフォンは、女の子キャラの知り合いが多いわりには
どのキャラともフラグが立たないかわいそうな奴ですね。
魔道世紀999年ヒロ率いる新生魔王軍は黒騎兵ゴーラとの戦い直後
ジャドウ引きいる魔王軍に襲撃され不利な戦いを余儀なくされた。
新生魔王軍も善戦したが圧倒的な力を持つ魔王軍に敗れ去りヒロを守る三傭兵も戦死し、残るヒロも捕らえられ五魔将の前に引きずり出された。
「くっ・・・・ジャドウッ!!」
「久しいな・・・ヒロよ」
手を後ろ手に縛られて膝立ちになっているヒロをジャドウは冷徹な目つきで睨みつけた。
だが、その口元は愉快そうに歪んでいる。
いや、彼だけではない。ヒロを五魔将の全員が、どこか舐めまわすような目つきで彼女に視線を送っていた。
「くっ殺せ!!」
「くく、ほえるな・・・・貴様には死んでもらっては困る貴様には五魔将の最後の一人になってもらう・・・」
「ふざけるなっ!!」
「ならばしかたがない・・・少々荒っぽいが正直になってもらうしかなさそうだな」
ヒロは、はっとして周りを見回した。
五魔将全てが早く動きたそうにうずうずしているのが判る。
「やれ・・・」
「ひっ・・・や・・やめっ・・・」
ヒロが恐怖に顔を引きつらせる。
だが、ジャドウは何の躊躇いも無く、手をスッと下ろした。
それは合図・・・
五魔将たちがいっせいにヒロに群がっていった。
続きます
「いやぁぁっ!!」
ヒロの悲鳴が響く中、四人の手がヒロの身体をまさぐり始める。
後ろ手に縛られている為、魔法も撃てない。まあ、こんな状態では精神集中もまともにできないだろうが。
四人の手が、胸、脚、そして秘部を撫で始めた。
ヒロの服はあっさりと破かれ五魔将達に肌の接触を許してしまう。
「ひっ・・・やめろぉっ!!」
『良い身体しているな・・・感度はどうだ?』
そう言ったゴルベリアスがヒロの胸を掴む。
両方の乳房を握るように揉み上げながら、指の腹で乳首を刺激する。
「・・・っん・・くっ・・・」
ヒロの身体がビクッと反応する。
それに耐える間もなく、太股の方にも手が伸ばされた。
「くっ・・ああっ・・・や・・めろ・・・」
『ふふふっ・・・もう感じ始めているのでは?』
『そのようですね、少し濡れてきてるようですね』
五魔将がヒロの身体のあちこちを愛撫していく。
いつの間にか股間すら弄られ始めていた。
心は望まずとも身体は正直に反応するものだ。
ヒロの股間から透明な液体が少しずつ零れてくる。
。
クチュ・・・
「ひっ・・・!」
『溢れてくる、淫乱だな。ジャネスの娘が聞いて呆れるな』
「言わないで・・ううっ・・・」
涙を零しながら訴えるヒロだったが、ジャドウと五魔将達がそんなものを聞く耳を持っていようはずがない。
ヒロの涙声を聞いて、さらに劣情を高めていく。
溢れる愛液を指に塗りつけ、クリトリス、アナル、そして乳首を余すことなく愛撫していった。
「ひあぅっ・・・ああ・・くぅっ・・・」
ヒロの声にだんだんと艶っぽい響きが混じり始めた。
それは彼女が感じ始めた明らかな証拠であった。
『そろそろ犯りますか・・・ジャドウ様。前をどうぞ』
「ああ、味わわせてもらおうか」
「ひぃっ・・・」
愛した人ではない男に挿入されてしまう。
その恐怖にヒロの表情が凍った。
だが、それもまたジャドウ達快楽のスパイスにしかならないのである
キターーーーーー!!!他の作家さんも来ないかな−
ヒロ陵辱イイね!
・・・にしても人いないね
即死回避の為に俺もいっちょSS書いてみるよ
薄暗い石造りの部屋の中、アゼレアは目を覚ました。
「ここは一体…?」
自分の置かれている状況が把握できずアゼレアは周囲を見渡した。
長く俯いていたせいか首が酷く痛い。
ガシャリ。
痛む首を擦ろうと腕を動かそうとしたが、冷たい金属音を響かせただけで
その行為を完遂することは出来なかった。
「何で?これはどういう事?」
アゼレアの両の手足には枷が嵌められていた。
枷には鎖が付いていて、手枷の鎖はアゼレアの背後の壁から延びており
足の鎖はアゼレアの足元に転がっている2つの重しにそれぞれ繋がっている。
この状態では多少の身動きしかとれない。
一体、何故、この様な事態に?
アゼレアは目覚めたばかりの霞がかった頭で
必死に記憶を辿ろうとした。
「おやおや、ようやくお目覚めですか?聖女様」
クククッ。と嘲笑と共に投げ掛けられた男の言葉によって
アゼレアの思考は遮られた。
だが、今の状況に陥った理由は思い出した。
自分たちは戦に負けたのだ。
アゼレアの率いる森緑エルフ軍は既にネバーランドの南東部一帯を支配下に置いていた。
そして中央への足掛りとしてゴルデンに攻め入り、戦いに勝利したのだが
その直後、南の湿原から現れた魔族と魔法生物の軍団に襲われたのだ。
度重なる戦いで疲弊していた軍では、無能なカエル族しか生息していないと
油断していた湿原からの奇襲に対処出来ず、為すすべもなく敗走し
大将であるアゼレアは捕らわれてしまったのだった。
「貴方が先程の軍を率いていた人ね。
私をこんな所に縛り付けて何をするつもりなのっ!」
心に浮かぶ不安を悟られぬようにと、アゼレアは語気を荒げ男を睨み付けた。
「その様な怖い顔をされては、折角の美しいお貌が台無しですよ。
おっと、申し遅れました。私の名はルドーラ。見てのとおりの魔族でございます。
この度は、森の聖女と名高いアゼレア様にお目に掛かれて光栄でございます。
附きましては、幾ばくかの御もてなしをご用意致しましたのでご堪能ください」
ルドーラは恭しく一礼をすると呪文を唱えた。
ルドーラの足元の床が淡く発光し、魔方陣が浮かび上がる。
「ひっ」
その魔方陣から現れたものを目にして、アゼレアは小さな悲鳴を上げた。
それは触手の集合体だった。
大小様々な大きさの触手は思い思いにその身を蠢かせている。
粘液に包まれぬらぬらと光るそれが動く様は、見るのもに嫌悪感を抱かせた。
「いやっ。こ、来ないで…っ」
見るのもおぞましい触手たちはアゼレアに向かって這いずってきた。
アゼレアは必死になって触手から逃れようとするが、それは鎖によって阻まれてしまう。
ガシャガシャと鎖の音が部屋の中に虚しく響く。
ジュウウゥッ。
「きゃああぁっ!?」
触手の1つがアゼレアの脚に絡みついた瞬間
触手の触れた場所の服と靴が大きな音を立てて溶け出した。
「ああ、安心してください。
この粘液は服を溶かすだけで人体には危害を与えませんから…」
ルドーラが説明をしている間にも触手はアゼレアの肢体と這いずりまわり
アゼレアの白い肌が徐々に露わになる。
「…いや、見ないで、お願い…」
ルドーラの舐めるような視線を感じ、アゼレアはいやいやと首を振った。
この男の両の目と、額にある瞳に見つめられると
心の奥底ー魂そのものまで犯されてるような錯覚に陥ってしまう。
「クックック…。お気に召しましたか、私のおもてなしは?
ですが、面白くなるのはこれからですよ…」
パチンとルドーラが指を鳴らすと、アゼレアの四肢に絡みつき
肌の上を這っているだけだった触手の動きが変化した。
ヒロとアゼレアか・・・
誰かリトルスノーを書いてくれないかな
陵辱のすごいやつ
つーか本編再登場しないかな
名前は出るけど姿は見えない
再登場希望中の小雪教徒より
「−−ッ。あっ、いやああぁぁ……っく、んぐっ、んーーンンーーッ!!」
何の前触れもなくアゼレアの菊門に触手がねじ込まれた。
比較的細めのものが数本、菊門から体内に侵入しアゼレアの内壁を責め立てる。
いきなり後ろの穴を犯され、悲鳴を上げた口には
極太の触手が1本飛び込んできた。
それはおびただしい量の粘液を吐き出しながら口の中を犯していく。
胸には細い触手が絡みつき、アゼレアの豊かな乳房は
グネグネといやらしくその形を変えていく。
2つの触手の先端が口のように開き、胸への愛撫によって
起ち上がった乳頭に吸い付いた。
「んんーーっ!うぐっ、んーー、ーーッ!!」
アゼレアは鎖と触手によって身悶えすることも、声を上げることさえ儘ならず
ただ、触手の愛撫を受け止めることしか出来なかった。
口の端からは触手が出した粘液と、アゼレア自身の唾液がダラダラと流れてくる。
アゼレアの瞳から涙が零れた。
それは恐怖や悔しさから来るものではない。
この様なおぞましい生物に身体を蹂躙されているにも拘らず
その行為によって嫌悪感よりも快感を得てしまっている自分自身を恥じる涙だった。
身体が熱い。
身体の疼きが止まらない。
心のどこかでは駄目だと思っていても実際には
口の中で放たれる触手の粘液を零すまいと必死に飲み込み
腸内の触手からさらなる快感を得ようと肛門に力を込めて
中ものを締め付けてしまう。
惚けた顔で涎を垂れ流し、身体をひくつかせているその姿は
森の聖女と謳われていたときの面影は微塵も残っていなかった。
ふう。こんだけ書いておけばdat落ちしないかな?
次に続きを書きにきたときスレが無くなってたら切ないな…
>20乙。
明日のために保守sage。
29 :
名無しさん@ピンキー:03/10/22 01:14 ID:jkg94V8D
ヒロとアゼレア、イイ、続き楽しみにしてます。
せっかくだから俺もなんか考えてみます!
>17続き
「いくぞ・・・」
「やめろぉっ・・!!」
ずぶずぶっ・・・ブイッブチィ・・・
「がはっ・・ぎいいいぃっ!!」
ジャドウのモノは恐ろしいほど太く、大きかった。
「くくく・・・・とくと味わえ」
そう言ってジャドウは強く腰を上下させた。
ヒロの身体が激しく揺さぶられ、同時に身体をビクビクッと震わせる。
「いやぁっ・・・い・・たいいいいいいっ・・!!」
「さて、おい、お前達、後ろも犯してやれ、口も胸も。身体中をな」
「はっ」
1つ礼をした後、バイアードがヒロのアナルに自らのモノを突きこむ。
溢れる愛液が後ろの穴にまで到達しているせいかそれほど抵抗はない。
「あっぎいぃっ、痛ぁァァァァ ぎぃぃぃぃぃぃ・・・」
苦しげにヒロの口から吐息が吐き出される。
だが、彼女にはその自由すら与えられなかった。
更にルドーラがヒロの口の中にはちきれんばかりのモノを押し込んだのだ。
「むぐっ・・くっ・・・はぁっ・・」
前も後ろも、口も胸も身体中の全てを犯されるヒロ。
抵抗しながらも、だんだん彼女の身体からは力が抜けていく。
「抵抗が無くなりましたね」
「感じているのだろう、なあ?」
言葉と共に、ジャドウのモノが子宮を強く叩く。
その衝撃に少し遅れて、後ろに突っ込んでいるバイアードも激しく突き込んだ。
「ああっ・・・いっ・・い・・・あうっ・・・!!」
指摘されたことが図星だった為か、ヒロの身体が更にピンク色に染まる。
心はどうあれ、彼女の身体は明らかに快楽に溺れ始めている。
「口に出して言ってみたらどうだ・・・」
「だっ・・・誰がっ・・・!」
自分に「言っては駄目」だと言い聞かせる。
しかし、理性と本能は全然別物だ。
ヒロが堕ちてしまうのにそれほど時間はかからなかった。
「あうぅっ・・・いいっ・・・いいのぉっ!!」
「はははっっ・・・とうとう堕ちたか・・・」
マワされてるヒロ様にハァハァ
保守
34 :
名無しさん@ピンキー:03/10/23 14:43 ID:Ge6rsoma
今日はスペクトラルソウルズの発売日だけど、皆は買えた?
俺は店を六つまわったけど、どこにも売って無かった。
そんなに人気のあるシリーズじゃないとは思ってたけど、これはヒドイ!
どの店も入れてる気配がまったく無い、ポスターをペタペタ貼ってんだからちゃんと入れろよ
て思った! グチッてスマソ
35 :
名無しさん@ピンキー:03/10/23 15:15 ID:Ge6rsoma
つい今さっき、ソウルズのサイトをなにげに見たら30日に延びてたんだな。
前に見た時は23日だったんだ、ポスターも23日と書いてたんだよ、信じてくれ!
とりあえず、上のは無しにしてくれ。本当にゴメン!!
よくあることだ。
保守
38 :
名無しさん@ピンキー:03/10/25 00:44 ID:jio5ptSz
ラブラブも読みたいage
39 :
名無しさん@ピンキー:03/10/25 02:18 ID:tUGOzt9b
ラブラブかぁー、わかりやすい所だとジャドウとリトル・スノーだな
「愛しき邪悪」しかやった事ないので他はよく知らないんだけど
この二人チョット切ないよな、これも考えて見るか…かなり時間かかるだろうけど
上の方でせっかくだから俺も考える、て書いて今話をまとめてる所
書きこむのはもうチョイ先になると思う。
>39
がんがれ〜。
オフィシャルはたいがいろくなことになってないので、
無視したところで誰も気にしないんじゃないかと。
保守
「…くはっ、はあ、はぁ…」
ズルリと口の中から触手が引き抜かれた。
触手の責め苦から開放され、アゼレアは荒く息をついた。
「どうでしたか、触手の味は?気持ちいいでしょう?
ほら、ココもこんなに濡れてますよ…」
ルドーラはアゼレアの股間に手をやった。
そこは愛液で溢れ、じっとりと濡れている。
「ひゃあぁっ、ああ…っ」
ルドーラの指がアゼレアの肉芽を擦りあげると
アゼレアの口から一際大きい嬌声が上がった。
「この触手の粘液は強い催淫効果があるのですよ。
どうです?早くアソコに熱いモノをブチ込んで欲しくてたまらないでしょう?
どうして欲しいのか、キチンと口で言うことが出来たら入れて差し上げますよ…」
肉芽への愛撫を続けながら、アゼレアの耳元でルドーラは囁いた。
「ああっ…、だ、誰が…あなたの…はぁ…モノなど……
あっ、はぁ…っ早く、その…っんく、…汚らわしい…手を
は、はなしっ、ああぁ…っ、離しな…さい…っ」
押し寄せる快感に息も絶え絶えになりながらもアゼレアは必死に拒絶の言葉を並べた。
粘液の催淫効果は十分に発揮しており、アゼレア秘所は切なげにヒクついている。
少しでも気を抜けば自身の欲望に負けて
ルドーラに自らを犯して欲しいを哀願してしまいそうになる。
アゼレアはきつく目を閉じ、身体から湧き上がる肉欲と戦った。
「ふん、強情な…
貴方がそこまで仰るのなら仕方がないでしょう。
私も紳士ですし、嫌がる女性を無理やり犯すマネはしませんよ。」
ルドーラはあっさりとアゼレアから身を離した。
それに伴い、胸と菊門を攻めていた触手の動きも止まる。
そしてルドーラは振り返り、扉の向こうに呼びかけた。
「リリー。入ってきなさい。」
「リリー!な、何故あなたが此処に…っ!?」
ほどなくして扉が軋んだ音を立てて開かれた。
そこから現れた一人の少女を目にし、アゼレアは思わず叫んだ。
その少女にアゼレアは見覚えがあった。
彼女、リーガル・リリーはアゼレアの親友だった。
二人は幼い頃からよく共に行動していたものだったが
ここ数年は彼女からの音信はパッタリと途絶えてしまっていた。
「お呼びでしょうか、ルドーラ様…」
一糸纏わぬ姿のリリーはルドーラの元まで歩み寄ると膝まづいた。
彼女の耳にはアゼレアの声は届かないのだろうか、
アゼレアの呼びかけには何の反応も示さない。
「よく来ましたね、リリー。
早速ですが、私に奉仕しなさい。」
ルドーラはそう言うと自分の服を脱ぎ捨てた。
ルドーラの男根は既に勃ち上がっており、それは赤黒く脈打っていた。
リリーは嬉しそうに目を細めると、何の躊躇いもなくそれに舌を這わせた。
根元から舌全体を使ってゆっくりと舐めていき、
先端部分は舌の先を動かし刺激を与える。
2つの袋は指を忙しなく動かして愛撫している。
「…っ、なっ、リリー!そんな汚らしいこと止めなさいっ」
アゼレアの制止など気にも留めずリリーは奉仕を続けた。
ルドーラの肉棒を口一杯に咥え込んだ。
リリー自身も興奮してきたのか、愛液が内股を伝い滴り落ちてくる。
「フフッ、これに何を言っても無駄ですよ。
こいつは肉欲の虜となった唯のメス豚。
私の飼っている単なる家畜ですから。
リリー、放しなさい。
そろそろご褒美を上げましょう。」
リリーの奉仕を止めさせるとルドーラはアゼレアの正面に座り込んだ。
ルドーラの中心には先程よりも一段と膨張した肉棒が
唾液によってぬらぬらと光りながらそそり立っていた。
リーガル・リリーはルドーラの上に跨った。
彼女はアゼレアの正面を向いて、ルドーラに後ろから抱かれる形となっている。
「あああぁっ、イイっ!
ルドーラ様のモノ、太くて、熱くて、気持ちイイですっっ。」
ズプズプ…。
リリーの秘所がルドーラの熱くたぎった肉棒を飲み込んでいく。
「ヒイィッ。アッアッ。
もっと、もっとたくさん突いてぇ―っ。
アアアァァァ―っ!」
リリーの顔が快感に蕩けていく。
ルドーラに突き上げられながら
自身の手を片方は胸に、片方は肉芽に宛がい強く揉みしだいた。
快感がより強いものとなる。
リリーは獣のような嬌声を上げ、髪を振り乱し身悶えた。
アゼレアは親友の行っている痴態から目を逸らすことが出来ずにいた。
触手になぶられ、中途半端に追い上げられた身体は未だに熱を持ち
アゼレアの精神を苛んでいた。
身体の内側が刺激を求めて疼いている。
手を自由に動かすことが出来たなら、今すぐにでも膣に指を突っ込み
自慰に耽っていたことだろう。
しかし、身体の自由を奪われているアゼレアには
気持ちよさそうに身をくねらすリリーの姿を眺めることしか出来なかった。
リリーの秘所はぱっくりと裂け、ルドーラのモノを美味しそうに咥え込んでいる。
そこは悦びの涙を流しているかのように愛液を溢れかえらせていた。
ルドーラに突き上げられる度にリリーの口から喘ぎ声が漏れる。
その声はこの世にこれ以上の幸せは無いとでも言うような
悦びに満ち溢れた声だった。
自分の中もあの様にかき混ぜられたらどんなに気持ちいいのだろうか。
リリーがされている様に自分も激しく突き上げられたい。
リリーの快楽に溺れている顔を見ているうちに
アゼレアの内から汚い肉欲が湧き上がってくる。
今まで触手の催淫効果に抵抗していたが、それももう限界だった。
「…私も、犯してください…。」
アゼレアは消え入りそうな声で哀願した。
ところでここでモンコンやGOCネタはダメ?
>>47 俺は桶だと思うけど…っていうか超きぼん(w
49 :
名無しさん@ピンキー:03/10/27 11:03 ID:r0DqT2Zq
50 :
名無しさん@ピンキー:03/10/27 11:04 ID:r0DqT2Zq
52 :
49:03/10/27 23:49 ID:r0DqT2Zq
二重カキコ、すまん!
俺も、もうチョットで話まとまるから47さんもガンバッてください。
ルドーラなんて下手したら誰も覚えてないかもな。
54 :
名無しさん@ピンキー:03/10/30 14:22 ID:lidnxCyd
今日こそソウルズの発売日だ、みんな買った?
戦闘バランス悪杉。攻略本同時発売する訳だ…。
57 :
名無しさん@ピンキー:03/10/30 23:01 ID:lidnxCyd
攻略本同時発売だったのか、知らなかったよ。
みんなゲーム中なのか……?
保守。
他のRPGに比べたらソウルズ難しめだな。
まあ、レベル上げまくれば問題ないけど。
ってゆーか味方同士で攻撃(経験値稼ぎ)しても
親愛度下がらないのが不思議。
便利だからいーけど。
60 :
名無しさん@ピンキー:03/11/05 15:52 ID:Ougur129
一応保守っとく
61 :
名無しさん@ピンキー:03/11/06 02:28 ID:aK7gWbMB
「スペクトラルフォース 愛しき邪悪」で検索して「書庫」に小説があったよ
「アイノカタチ」ジャドウ×リトル・スノー物、マジ面白かった!
「鬼畜王ネバーランドを行く」なかなか面白かった。
知らない人は見てみたらどうだろう!
保守
ホシュ
64 :
名無しさん@ピンキー:03/11/13 23:41 ID:bbSt/j+y
ほしゅ
65 :
名無しさん@ピンキー:03/11/17 12:33 ID:gE2ay8qd
保守
66 :
名無しさん@ピンキー:03/11/17 17:28 ID:pXBECXrd
ヒロが仲間になったので保守
68 :
名無しさん@ピンキー:03/11/19 15:11 ID:0ckWRpzJ
69 :
名無しさん@ピンキー:03/11/19 15:14 ID:gFQoG98z
70 :
名無しさん@ピンキー:03/11/19 15:15 ID:gyTjlPzW
73 :
名無しさん@ピンキー:03/11/21 00:24 ID:PpZsrJr4
ヒロXアキラとアキラXレンどちらを先に書くか……
75 :
名無しさん@ピンキー:03/11/22 02:23 ID:PXqOB6V8
レンて男じゃあ……そう言うヤツなのか?
76 :
ヒロ陵辱:03/11/22 10:40 ID:mj66Li+8
「いくぞ・・・」
「やめろぉっ・・!!」
ずぶずぶっ・・・ブイッブチィ・・・
「がはっ・・ぎいいいぃっ!!」
ジャドウのモノは恐ろしいほど太く、大きかった。
「くくく・・・・とくと味わえ」
そう言ってジャドウは強く腰を上下させた。
ヒロの身体が激しく揺さぶられ、同時に身体をビクビクッと震わせる。
「いやぁっ・・・い・・たいいいいいいっ・・!!」
「さて、おい、お前達、後ろも犯してやれ、口も胸も。身体中をな」
「はっ」
1つ礼をした後、バイアードがヒロのアナルに自らのモノを突きこむ。
溢れる愛液が後ろの穴にまで到達しているせいかそれほど抵抗はない。
77 :
ヒロ陵辱:03/11/22 10:41 ID:mj66Li+8
「あっぎいぃっ、痛ぁァァァァ ぎぃぃぃぃぃぃ・・・」
苦しげにヒロの口から吐息が吐き出される。
だが、彼女にはその自由すら与えられなかった。
更にルドーラがヒロの口の中にはちきれんばかりのモノを押し込んだのだ。
「むぐっ・・くっ・・・はぁっ・・」
前も後ろも、口も胸も身体中の全てを犯されるヒロ。
抵抗しながらも、だんだん彼女の身体からは力が抜けていく。
「抵抗が無くなりましたね」
「感じているのだろう、なあ?」
言葉と共に、ジャドウのモノが子宮を強く叩く。
その衝撃に少し遅れて、後ろに突っ込んでいるバイアードも激しく突き込んだ。
「ああっ・・・いっ・・い・・・あうっ・・・!!」
指摘されたことが図星だった為か、ヒロの身体が更にピンク色に染まる。
心はどうあれ、彼女の身体は明らかに快楽に溺れ始めている。
78 :
ヒロ陵辱:03/11/22 10:43 ID:mj66Li+8
ひさしぶりにうpしました
79 :
名無しさん@ピンキー:03/11/23 12:42 ID:l5M3WUcQ
ナイスです。
80 :
名無しさん@ピンキー:03/11/28 13:18 ID:Pue30LEH
ほしゅ
hosyu
ほしゅ?
83 :
名無しさん@ピンキー:03/12/12 15:55 ID:vMidP5Pf
保守!
84 :
ヒロ陵辱:03/12/14 10:54 ID:b46qlb/r
「口に出して言ってみたらどうだ・・・」
「だっ・・・誰がっ・・・!」
自分に「言っては駄目」だと言い聞かせる。
しかし、理性と本能は全然別物だ。
ヒロが堕ちてしまうのにそれほど時間はかからなかった。
「あうぅっ・・・いいっ・・・いいのぉっ!!」
「はははっっ・・・とうとう堕ちたか・・・」
ジャドウが愉快そうに笑う。
そして、更にヒロを狂わせるようと、腰を激しく前後させる。
「くっ・・ああっ・・・当たるっ・・・奥に当たちゃうぅっ!!」
ジャドウの思惑通りに、ヒロは大きな喘ぎ声を洩らす。
前だけではない。後ろを責めるバイアードの動きも更に激しくなっている。
「め、めくれちゃうっ・・・・ダメッ!!」
前と後ろを同時に犯され、あられもない声が溢れる。
同時に後ろから胸を揉みしだかれたと思ったら、再び口に異物が挿入される。
「うむっ・・・ぐっ・・あふっ・・・」
身体全体の快楽がだんだん頭に上っていく。
既に頭は痺れてしまって、ほとんど何も考えられない。
85 :
ヒロ陵辱:03/12/14 10:56 ID:b46qlb/r
「むぅぅっ・・・ううっ・・・・くはっ・・・・」
わずかの間、口から異物が抜き取られた。
貪るように空気を取り込みながら、ヒロは快楽に喘ぐ。
「あああっ・・・胸を・・・いいっ・・・・・もっとぉっ・・・!!」
欲求を口に出したところで、再び口の中には異物。
だが、先程の欲求を満たすかのごとく、胸を責めるザラックは胸を重点的に虐める。
「おやおや、固くなってますね」
「淫乱なのだろう?」
ヒロは否定したっかたが身体の奥が疼くのを否定することができなかった。
「むぐぅっ・・・かふっ・・・げほっ・・」
喉の奥を擦るように犯される。
下の2つの穴、そして胸、そして喉奥。
身体中を余すことなく責められる感覚に、ヒロは完全に溺れていた。
ルドーラはこのスレのヒーローですね(w
スペクトラルのエロ同人出てないかな〜
情報きぼんぬ
88 :
ヒロ陵辱:03/12/26 13:02 ID:aUpQBV9K
「ジャドウ様・・・・・そろそろ・・・」
「いいぞ、思いっきり射精してやれ・・・」
ジャドウは冷徹に言い放つ。
妹であるヒロに対する情など何も無い。
そして、
「くっ・・・・」
どくっ・・・どくどくっ・・・
ヒロの喉の奥でルドーラの欲望が爆発する。
ぬめりを帯びた白い液体がヒロの喉を通っていった。
ザラック達もそれに続いた。
ドクドクドクッ・・・・びくっ・・・ぶしゅっ・・・
「あああっ・・・射精されてるっ・・・身体中にっ!!」
喉、顔、胸に背中・・・四人まとめて欲望を解き放った為、ヒロの身体は白い体液で汚される。
89 :
ヒロ陵辱:03/12/26 13:03 ID:aUpQBV9K
あふっ・・・いやぁ・・・」
犯される立場の人間が何を言っても無駄であった。
両方の穴に入れている2人もそろそろ限界に達しようとしている。
「ジャドウ様・・・我々も」
「そうだな・・・」
どくっ・・・どくんっ・・・・
先に後ろに入れていたバイアードが欲望を解き放つ。
ヒロの直腸に白い液体が流し込まれた。
90 :
ヒロ陵辱:03/12/26 13:05 ID:aUpQBV9K
「ああああっ・・・後ろに射精しちゃ・・・・ら・・めぇっ・・!」
拒絶の言葉。
だが、同時に快感を感じていたことも間違いない事実であった。
それを証明するかのように、ジャドウの挿入している膣内がぎゅっと締まったのである。
「よく締めるな・・・・・射精すぞっ・・!!」
ジャドウが最奥にモノを押し込む。
その時点でヒロの心に残っていたわずかな理性が警報を鳴らす。
91 :
ヒロ陵辱:03/12/26 13:06 ID:aUpQBV9K
「だ・・・だめっ・・・胎内はだめっ・・・赤ちゃんできちゃうっ・・・だめぇぇぇっ!!」
ヒロは今日、生理の真っ只中とても危険な日であった。
胎内に射精されたらかなりの確率で孕むことになる。
「心配するな・・・我々の子供だ・・・さぞかし優秀な子供だろうよ・・・安心して孕むがいい・・・くっ・・」
ドクドクドクっ・・・ブッシュウゥゥゥ・・・
とんてつなく濃く、大量の精液がヒロの子宮内を満たしていく。
「だ・・・・だめっ・・だめなのにっ・・・感じるのぉっ・・・・・あああああああっ!!」
恐怖と絶望。しかし、それらを上回るほどの強力な快楽がヒロを絶頂に押し上げる。
ヒロは背中を反らし、身体をビクビクッと震わせた。
「ああ・・・いやぁ・・・・」
ごぷごぷっと液体音を残し、ヒロの膣内から白い精液が溢れ出す。
力を失った瞳でそれを見つめるヒロ。
瞳には既に絶望しか宿っていなかった・・・・・・
しかし、彼らはさらに体位を変え何度も何度もヒロを犯していった、そしてヒロの中で何かが壊れていった。
92 :
ヒロ陵辱:03/12/26 13:08 ID:aUpQBV9K
その後・・・
「ひぃぃんっげふッ…ぐふぁッ…!」
ドプッ、ドプッ、ドプン……
「オラ飲めえッ!全部だッ!」
「かはぁぁあッ…!?」
「へ、へへ、終わらねえよ、次はこっちだ……」
「ひぐっ…あぁッ、うッ……うぅ……ッ」
ヒロの精神は度重なる陵辱で崩壊した。今のヒロはもはや堕ちた雌犬だった・・・
そして今日もヒロはただ延々と吐き出される男たちの欲望をその体で受けていた。
「あぁっ!!」
男が彼女の胎内に精液を放つ。
幾度も欲望を受け止めたその腹は既に、膨らみ始めている。
それが、腹に溜まった精液だけが理由ではないことに誰もが判っていた。
それから数ヵ月後・・・
ジャドウに子供が生まれたと国中に知らせが届いた。
それを産んだのは心の壊れたジャドウの妹であるということも・・・・
93 :
ヒロ陵辱:03/12/26 13:10 ID:aUpQBV9K
やっと完結しました、また書きますが何か書いて欲しいシュチュエーションはありませんか
書ければ書きます
94 :
名無しさん@ピンキー:03/12/26 14:19 ID:o8OuMYjY
>>93 壊れたヒロ良かったです。
次はリューンエルバ陵辱を是非、相手は誰でもいいです。
職人さん乙。スレ初期から楽しませてもらいました。
オレはヒロなら何でも読んでみたいから気が向いたらまた書いてください。
96 :
名無しさん@ピンキー:03/12/31 14:00 ID:9E+LHxNT
保守
97 :
名無しさん@ピンキー:04/01/03 05:13 ID:Va8S9M0h
そういえば、コミケでアゼレア陵辱SS本を買ったYO
どっかのサークルで委託販売されていたが、他に買えた人情報キボン
>>97 ホゥいいですな〜
漏れなんか田舎ですから気軽に混み毛にも行けませぬ。
出来れば委託先の詳細おながいします。
99 :
お昼寝:04/01/03 17:21 ID:yVCs1NB2
「ほえ〜。アキラちゃん、こんなところで何してるですか〜?」
ノックも無くいきなり入ってきたリムリムに俺は「昼寝だ」と一言だけ言葉を返した。
ここはオルルという街の宿屋の一室だ。
仲間たちは皆、神器の手掛かりを探しに外に出て行ったのだが
俺は気が乗らず、一人で宿に戻っていた。
神器が悪人の手に渡るとこの世界に危機が訪れるらしいが、俺には関係無い。
どーせ俺は異世界から召喚されてきた部外者なのだから。
「ねー、お昼寝ならお外のほーが気持ちいいよ。リムリムと一緒にお昼寝しましょ?」
そう言うとリムリムは俺の袖をぐいぐい引っ張ってきた。
「…俺は今、外に出る気分じゃない。ほっといてくれ。」
俺はリムリムの手を乱暴に振り払った。
するとリムリムの顔はみるみると曇っていき、今にも泣き出しそうになる。
「…ぐすっ、アキラちゃんはリムリムのこと嫌い?一緒にお昼寝したいだけなのに…」
なんてワガママな奴だ。
勝手に部屋に入ってきて、勝手に昼寝がしたいと言ってきて、勝手に泣き出す。
俺は半ば呆然として、遂には泣き出してしまったリムリムを眺めていた。
100 :
お昼寝:04/01/03 17:36 ID:yVCs1NB2
泣いているリムリムの姿を見ているうちに次第に俺はイラついてきた。
何故かと考えたら、一つの理由が思い当たった。
コイツの身勝手さが俺を召喚した奴らと同じだからだ。
人のことを勝手に異界から呼びつけておいて、自分に望んでいる力が無いと知ったら
あっさりと捨てて、あまつさえ命を狙ってきた奴ら。
途方にくれながら独り森を彷徨っていた時のことを思い出したら怒りが込み上げてきた。
このガキに俺の味わった苦痛の何分の一かでも味合わせてやろう。
そう心に決めると俺は不自然にならない位の笑顔を作ってみせた。
「ごめんなリムリム。一緒に昼寝するから泣き止んでくれよ。」
優しく言葉を掛けるとリムリムの顔は瞬時に泣き顔から笑顔になった。
本当に調子のいい奴だ。
「本当!?それじゃあ早くお外に…」
「外には行かない。昼寝はここでする。」
セリフも途中に部屋を出て行こうとするリムリムをドアのところで押しとどめた。
「え〜っ。お外でしたほーが気持ちいいよ〜。」
「知らないのか?部屋での昼寝のほうが気持ちよくて楽しいぞ?
俺がやり方を教えてやるから、とりあえずベッドに座れよ。」
101 :
お昼寝:04/01/03 17:50 ID:yVCs1NB2
リムリムは不満げな顔をしながらもベッドに向かってくれた。
……馬鹿な奴。
俺は心の中で呟いた。
後ろ手でドアに鍵を掛けると、俺もベッドに腰を下ろす。
「アキラちゃん、楽しいお昼寝ってどうやるのー?」
俺がベッドに腰を掛けると早速リムリムは聞いてきた。
「んーと、まずその前にお前の帽子(?)と手袋、邪魔だから取ってくれ」
リムリムは俺の指示に素直に従った。
「よーし、いい子だ。制服も邪魔だから、そいつも脱いでくれ。」
流石にこれはいやがるかと思ったがリムリムは「ほえ〜。制服も要らないの〜。」
等といつも通りの間の抜けた口調の科白を吐くだけで、何の躊躇いもなく服を脱ぎ捨てた。
「それで、この後はどーするの?」
服を脱ぎ、下着一枚の格好になったリムリムは恥ずかしがる様子もなく質問を重ねてくる。
……コイツ、本当に馬鹿なんだな…。
たしかリムリムは16歳だと聞いていたのだが
そのつるペタな胸同様に精神もあまり成長していないようだ。
可哀想な奴だ。そう思ってしまい俺は苦笑した。
これからもっと可哀想なことをする相手に同情しても意味はないのだ。
102 :
お昼寝:04/01/03 18:07 ID:yVCs1NB2
「これから先は俺がやるから、リムリムは大人しくしていればいいよ。」
俺はそう言うとリムリムを後ろから抱きすくめ、平坦な胸を撫で上げた。
「きゃははっ。く、くすぐったいよ〜。」
リムリムは身をよじって嫌がるが「じきに気持ちよくなるから」となだめて愛撫を続ける。
暫く胸をもんでやるとリムリムの乳首が硬くなってきた。
そこを指てでつまんだり強く押したりするとビクッビクッと面白いほどリムリムの身体が跳ねる。
「あっ、何か身体が…、ヘンな感じだよお……。」
「どうだ、気持ちいいだろ?でもこっちはもっといいぞ。」
片方の手を下着の中に潜り込ませる。
「きゃああっ」
クリトリスを刺激すると一際大きな嬌声が上がった。
「ああっ…き、気持ちいいよぉ……。もっとぉ…」
リムリムは頬を上気させ瞳を潤ませて俺に身体を預けてきた。
半ば開いている口からは涎を垂らしている。
そろそろいいだろう…。
俺はリムリムの身体を仰向けに寝かせ、下着を抜き取った。
103 :
お昼寝:04/01/03 18:26 ID:yVCs1NB2
「…?どーしたの?」
愛撫が止んでしまって不満なのか、リムリムは眉をを寄せて見上げてきた。
「これからもっと気持ちよくしてやるから、ちょっと待ってな。
頭を撫でてキスしてやるとリムリムは素直に頷いた。
俺は手早く自分の服を脱ぐとリムリムの片脚を持ち上げた。
脚が大きく開かれてリムリムの秘所がよく見える。
「いくぞ…。」
まだめくれていないそこに俺自身をあてがうと一気に腰を突き動かした。
「ヒィッ!キャアッむぐっ……ん―っん――!」
大きな声で騒がれて人が来てしまっては困る。
俺は片手でリムリムの口を塞ぎ黙らせた。
「ん――っ、ん――っ!!」
余程痛いのかリムリムは口を塞いでる俺の手に爪を立てて抵抗してくる。
そりゃろうだろう。
多少の愛撫があったとはいえ、何も慣らされていない膣内に無理やり挿入したのだ。
痛くて当然だ。
先程まであんなに快楽で蕩けていた顔が今では痛みと恐怖に凍りついている。
両目は涙で溢れかえっていた。
104 :
お昼寝:04/01/03 18:40 ID:yVCs1NB2
俺はリムリムの苦痛に歪んだ顔を見ながら腰を動かし続けた。
リムリムの内なかなりきつく俺を締め上げてくれる。
暫くするとリムリムの抵抗が弱まり、遂には止んだ。
爪を立てていた両手は俺の手に縋り付くだけになり、
恐怖に見開かれていた瞳は力をなくし何を映しているのか判らなかった。
「…っぷはっ、はぁ……、ああぁ…あ……」
口を塞いでいた手をはずすと、弱々しい喘ぎ声がリムリムの口から漏れた。
「どうだリムリム、気持ちいいだろ?」
「うん…。すごくイイ……。気持ちいいよぉ……。」
俺が耳元で囁くとリムリムは「気持ちいい」とうわ言のように繰り返した。
「そうか、正直な子にはご褒美を上げよう。リムリム、ちゃんと受け取れよ。」
俺は最奥まで突き上げると熱いモノをリムリムの内にぶちまけた。
105 :
お昼寝:04/01/03 18:51 ID:yVCs1NB2
「ねぇ、アキラって最近機嫌いいよね?何かあったの?」
仲間と宿で朝食を摂っているとミュウが話し掛けてきた。
「えっ、いや何も無いけど…」
俺はミュウの問いに言葉を濁した。
実際はリムリムのことを考えていたのだが、本当のことは言えない。
リムリムの処女を奪ってから既に一週間が過ぎている。
俺はあの日以来、毎日リムリムとセックスとしていた。
今ではリムリムは俺の言うことは何でも聞く肉奴隷だ。
咥えろと言えば喜んで俺のモノを咥えるし、
自慰しろと命令すればすぐに股を開いて自慰を始める。
今日は何をやらせようかと思いを巡らせるとつい顔は綻んでしまう。
106 :
お昼寝:04/01/03 19:03 ID:yVCs1NB2
「別に何も無いけど、こっちの世界の生活も悪くないって思えるようになったんだ。」
「ホント!?アキラにボクたちの世界気に入ってもらえてウレシイよ。」
俺の言葉にミュウはニコッと微笑んだ。
男を知らない純真無垢な笑みだ。
この女は男を知ったときどんな顔で啼くのだろう…?
「なぁミュウ。俺ってこっちの世界のことほとんど知らないんだ。
よかったらいろいろと教えてくれないか?
で、とりあえずこの街を案内してもらいたいんだけど…」
「うんっ、任せてよっ。…って、ボクもあんましこの街詳しくないけどね……
迷子になったら連帯責任だよ。」
ミュウはそう言って照れ笑いをした。
俺もミュウと一緒に笑っていた。
……本当に。
本当にこっちの世界も悪くないな……。
終わり
107 :
お昼寝:04/01/03 19:10 ID:yVCs1NB2
よーやくソウルズクリアしたんで記念に書いてみました。
2週目突入すべきか異界に潜るべきか現在悩み中…
職人さんお疲れ様です。鬼畜アキラ良いですね。
漏れも鬼畜アキラで書いてみるか 相手はグリューネルト、リュート、フレデリカ
あたりにしようかな、と
109 :
名無しさん@ピンキー:04/01/07 21:59 ID:3F4N2Xwm
あげ
110 :
名無しさん@ピンキー:04/01/10 12:16 ID:YdU+6n5/
鬼畜アキラ、スゲー良かった!
111 :
名無しさん@ピンキー:04/01/10 13:54 ID:FmUFjGa1
ここってスペクトラルシリーズ限定なの?
113 :
名無しさん@ピンキー:04/01/15 15:44 ID:QQscSGf2
>>112 一応そうだけど、ネタがあるんだったら書いてみる?
114 :
丼屋:04/01/15 20:16 ID:6qCf9xNL
漏れも書いて見たいなぁ。
IF系のネトゲスレはあれまくっていてこっちに退避したいとか思ってみる。
地球でいじめられっこだった小雪(=リトルスノー)の虐め陵辱とか時間をみて書いてみたいとか発言。
115 :
名無しさん@ピンキー:04/01/16 14:32 ID:yx19H+W1
楽しみに待ってます。
116 :
名無しさん@ピンキー:04/01/20 23:07 ID:kWoNL+ZH
保守
117 :
名無しさん@ピンキー:04/01/23 22:17 ID:egzTf6mF
あげ
鬼畜系じゃなくラブラブ物も書いてほしい。
アキラとル・フェイの甘い恋愛物をキボン。
119 :
名無しさん@ピンキー:04/01/31 02:35 ID:AnunApEW
あげ
120 :
名無しさん@ピンキー:04/02/05 01:11 ID:9GyZlkMS
ペペ希望……って俺だけだよな orz
ペペってグレーシャトラのネコだっけ?
まり案ルージュの面々と犬とか、変則的獣姦キボン
123 :
名無しさん@ピンキー:04/02/19 01:14 ID:d7BI77pz
>>122 それならアルトファとかキュイズとかいるじゃないですか
昔ネットでピンキーたち魔法王国の面々がシリニーグに侵略されて
レイープって小説見たことあるんだが結構良かった。まだあるのかな
職人さんの降臨を希望
124
そのHPのURL希望
>>126 なくなっていたよ
リニューアルで消えたみたい
あそこはマユラとかスノーとかもあったんだが残念
ついでにスペクトラルのエロSS置いてるサイトキボンと言ってみる
凛とした女君主って心当たりないだろうか?
129 :
名無しさん@ピンキー:04/03/17 23:35 ID:WQWv4K8u
>>128 メイマイのティナ・・・違うか。 ついでに保守age
昔、虐待陵辱なんてジャンルを知らなかった頃、リトルスノーの陵辱虐殺小説を見てショックを受けますた。 同じサイトには、同じくメイマイの面々がメイミーやらを虐待陵辱する小説があったりした。 今もそのサイトはあるのかな?
131 :
名無しさん@ピンキー:04/03/25 11:34 ID:WJLlZkcV
>128
カーシャのマユラとかはどうかな?
>>130 あー俺も見た。
というか、IF系サイトでも無いのに
何でこんなマイナーゲーネタが?と思ったら、投稿作品だった。
確か「鬼畜で外道 メイマイ騎士団」だったっけ。
133 :
名無しさん@ピンキー:04/03/29 22:19 ID:GoGT8eO+
最近脳内で「ザップ・ロイ×シフォン」がムラムラと沸いてくるんですが、年上筆おろしとか好きなのどれぐらいいまつか?
ノ
オナガイシマス
ってかこのスレ自体久しぶりに見たyo(´・ω・`)
135 :
名無しさん@ピンキー:04/03/30 23:53 ID:O6G11zPK
ここもうクソスレだよ。知名度なさ杉。
プリムタン晒しage
136 :
ルドーラ:04/04/01 03:50 ID:mTmAyQll
俺はアゼレアに俺の唇を重ね、憤る衝動を抑えつつ舐め回した…
実はグリーザは禁断の実で男に化けてる女という、どうしようもない設定で、
ドリファン帝の調教、ザキフォンとアオカン、ジャドウにラングート折られて
レイープ、というイロモノなSSを、酔った勢いで書いたのはよかったものの、
酔いがさめてから思い出したグリーザの面のせいで、そのSSを日の目を
見せずに削除したことがある。
ごめんグリーザ、あんなバカなの書いて。
>137
ちょっと読んでみたかったり
虹板のスレが落ちているのでこちらで質問。
捕虜になって、手かせをつけられた状態で陵辱ORリンカーンというリクをツレから受けたんだが、キャラはラト、ヒロ、マユラのいずれかを希望らしい。
多分、描いたらこちらでもさらそうと思うんだが、三キャラ中誰がいいだろうか?
助言キボンヌ
>140
是非ラトたんおながいします!!
>140
マユラたんの方向で・・・
>140
マユラたんに一票
>140
ヒロはもうおなかいっぱいなのでラトかマユラをたのむ
マユラ×シフォンの純愛とか無茶を言ってみる
ここで描いた絵うpしてもOKなの?
147 :
140:04/05/09 12:43 ID:bmTPWcL+
「シフォン……何でこんなことを」
ほかの武将たちとは別に独房に放り込まれたマユラは、かつての幼友達に問いかける。
「ねえ、何で僕と一緒に戦ってくれないんだ……」
「すまない。私はもう、戦うのに疲れたんだ……けど、お前ならわかってくれるだろう?幾人もの同胞を道具のように使い続けるつらさを」
肩に痛みが走る。シフォンの手が自分の肩を強く握り締めている。
「何でだよ。何でみんな僕と一緒にいてくれないんだ」
肩を震わす「勇者」と呼ばれる友人の姿に、言いようも無い悲しみを感じる。
「シフォン……無理をすることはない。」
耳元で優しくつぶやく。近づいて、改めていつの間にか線の細い少年が、逞しい青年に成長していたことに気がつく。
「私も、その苦しさは知っている。だから…誰か支えになってくれる人がほしかった。ブレイク…」
なんとなしに、側にいてほしかった乳兄弟の名前をつぶやく。側にいてくれればもっとがんばれたのかな。
「そうか……。みんな、僕よりも大事な奴がいるんだな……」
ギリリと歯がかみ合う音が聞こえる。
「な、シフォン!?」
手枷で自由を奪われた体に、一匹の雄と化したシフォンがのしかかる。
「ランジェも!クリスも!クソ!クソ!」
手荒く胸元に手をかける、形のよい乳房が外気にさらされる。
「やめろ……シフォン」
制止の言葉も聞き入れることなく、手荒く乳房を揉みしだく。
自分の体から突き飛ばそうとした腕は、たやすく掴み上げられ床の拘束金具に手枷をつながれてしまう。
「ブレイクさんにはかなわないかもしれない……けど、僕は、僕は」
ビィィィ
下肢を包む青いスカートが無残に引き裂かれる。
「やだ!やめろ!やめて…シフォン」
シフォンの顔が自分の股に埋められる。背筋を悪寒が走る。駄目だ、駄目だ。それはあいつのものだ。
「僕も大人になったんだ。マユラ、きっと僕のものになるよ。」
腰をぐっと持ち上げられエビの様な格好をとらされる。下着の上から生暖かな感触が押し付けられる。
胸は時に強く、時に優しく愛撫される。一人寝の寂しさを紛らわすための自慰とはまったく違った快楽が体を覆っていく。
「マユラってこんなに感じやすかっただね」
クチャクチャと水音を立てる秘所を弄り回しながらシフォンが声をかけてくる。
「それなのに、経験がな…」
「やめろ!」
言いかけた言葉をさえぎる。そうだ、だけどそれはあいつの為に取っておいたものなのだ。他の誰に散らされるものではないのだ。
「そんなに恥ずかしいのかい?じゃあ、なくしちゃえばいいんだよ。ランジェだって最初は恥ずかしがっていたけど、なくしたら、素直になれたんだよ」
下着が破り取られる。熱い塊が押し入ってくる。
「やめろ!?いやぁぁぁ!」
痛みで頭が真っ白になる。罪人になったあいつの顔が頭をよぎる。
相変わらずシフォンは、私の足の間で体をうごめかせている。
何かを語りかけてくる。唇に生暖かい感触が押し付けられる。
ああ、嫌だ。うっとおしい。
腰の辺りがむずがゆくなる。胎内にある何かにこすり付ける。
もっともっとだ。
「自分から腰を使い出して……マユラもいやらしいね」
何を言っているんだ?腰を使う?
お腹の奥にずんずんと何かが当たるたびに頭が白くなる。
考えるのが億劫になってきた。そうだ、もうどうでもいいんだ。あいつは罪人だし、私はもう何か目的があるわけでもない。
「マユラ、いい?行くよ?中に出すから。僕の子どもを孕んだら、きっと僕のものになってくれるよね?」
「!?」
子ども?誰の?ブレイクの?じゃない。
そんなのは嫌だ!いやだいやだおやだイヤだ、だから抜かなくちゃ。
必死で腰を離そうとするが、がっちりと押さえつけられた腕は振り解けない。
「いぁあ!いやぁああ!」
取り乱す。腰をひねる。
「そんなに激しくしたら…ううっ」
中に熱い液体が入ってくるのがわかる。
ぐったりと重いものがのしかかってくる。
「大丈夫。孕むまで何度も何度もしてあげるから。だから、僕のものでいてよ。マユラ」
こんな感じでsフォン×マユラ・・・ッぽく書いてみますた。
純愛じゃないけれど、「恋愛は狂気」とかそんなかんじで。
でわ〜
>140氏>148氏
乙!!GJです!!
>140 >148 両氏GJ!
ところでブレイク×マユラがデフォなのかね?
愛邪から始めたのでその辺よく分からんのだが……
角煮立てていい?○| ̄|_
いいよ
すいません立てられませんでした・・・もうダメポ ○| ̄|_
140=148でつ。わかりづらくてスマソ
ブレイク×マユラだけど、設定でマユラの母親の元で二人は育てられた。とかいう設定があったので、適当に描いてみた。
実際は、「今のお前の存在は、醜くゆがむ苦痛にすぎない」とか言われているからどーなんだろうか?
漏れの脳内妄想として流していただけるとありがたい。
157 :
145:04/05/10 22:38 ID:/3Us02Aa
>156
じゃあ、シフォン×マユラも脳内妄想という事でハァハァしておこう
結局145は自分のリクが通らなかったから粘着しているのか?
クレクレ言う前に、自分で書いて見ちゃどうだ?
159 :
145:04/05/16 16:20 ID:HDtDDN2j
>158
粘着とか、そんなつもりはまったく無く、軽い書き込んだだけだったのだが、
不快にさせたのならスマソ。
今度はソウルズのアキラとルフェイのラブものをお願いします。
そういえばどこかに18禁のお絵かきBBSってなかったか?
163 :
丼屋:04/05/21 00:44 ID:uSg3YSlO
マユラに引き続きラトものを書こうと画策中。
フェイトをティナにもっていかれて、自暴自棄のまま娼婦になるとかどうよ?
ラトはモンコン時代、烏丸のおっかけだった。
という設定があったような、無かったような。
165 :
丼屋:04/05/23 22:11 ID:gs2tmQVb
>164様
ムムム・・・メイマイ騎士団をバックボーンに考えていたので、5人ともフェイトにラブラブ的な設定でした。
それに、SFでもたいしたイベント無かった気がするので、あくまで子どもの頃の憧憬と考えるのは駄目チック?
つーか、このスレは純愛以外不可なのかYO!
ウァーン
167 :
164:04/05/24 02:04 ID:qaVw0u1a
>>165 そんなつもりではなかったんだ
ふと、昔が懐かしくなって
なんとなく書き込んでみただけなんだ
すまない・・・
純愛希望。
純愛でなくても読みたいっす
170 :
名無しさん@ピンキー:04/05/25 01:50 ID:g7lZEnRq
保守
171 :
名無しさん@ピンキー:04/05/25 22:43 ID:SY3vjH6U
ほしゅしますよ
SSまだー?
174 :
丼屋:04/06/01 21:47 ID:CgwLUvKS
すまん不調で、なかなか筆が進まんのよ。
期待上げ
176 :
名無しさん@ピンキー:04/06/06 02:26 ID:ft4wveuk
酒盛り中のリューンエルバとルフェイが
アキラとアルフリードを襲ったりとか想像してみた
SS書けたら書くのに才能がない自分が憎い
下手でもいいのでなんでもいいから心の赴くまま書いてみましょう!
何もしないでこのスレをさびれさせるよりはよっぽどいいはずですし。
そういえばどこかのサイトでスペクトラルソウルズの18禁同人誌が制作されているっていうの聞いたことがあるか?
そこのサイトってつい最近閉鎖したっていうが・・・
ネタにし易いゲームだと思ったけど、この廃れよう。
意外と難しいのか?
ほら、内容があまりにもあれだし
それはさておきそのサイト復活のための署名運動をしないか?
随分とスレ違いだが・・・・。
このままスペクトラルソウルズの同人誌が未完成のまま終わるのはあまりに惜しい。
どっかの考えなしが作者をせかしたせいで嫌になった本人がサイトを閉鎖してしまったという・・。
楽しみにしていたのにチクショウ・・・・○| ̄|_
そうすればこのサイトにも活気が出るかもしれないし。
このまま廃れていくよりはいいと思うな俺は。
自分は賛成だ。
そんなに言うなら駄目でもともと、書いてみますかv
載せるまでもう少し待ってくれるのをキボン。
署名活動というが具体的にどうすればいいの?
ジェネレーションオブカオスシリーズではデュリアがイイネ!
ソウルズでのヒロイン達の主な相手はヤパーリアキラで決まりか・・・。
しかし何故あれ程メイマイの女神官であるル・フェイやアルフリードやニヴァの
衣装はあんなに露出度が高いのか?
その同人誌読みたいな〜。
メイマイはネバーランドの地図から見て南東の位置に属していたな。
だれかル・フェイでラブラブ物書かないか?
アキラ絡みで最も萌えるカップリングは?
個人的にはイグレーヌ
アキラ絡みで最も萌えるカップリングは?
個人的にはイグレーヌ
私はネージュが一番。
自分はル・フェイが一番萌える。
あの露出度の高い姿に対して真面目な性格と「そなた」や「〜なのじゃ」といった
言葉遣いのギャップがたまらない。
ヴァラノワ組によるアキラ逆レイプとかかな
それもいいが、とにかく例え下手でも自分のおもむくままに話を書くしかないか。
書かないよりはよっぽどましだし。
議論ばかりでは成り立たないし、やっぱりSSがないとな・・・。
ソウルズの18禁同人誌読んでみたい・・・。
>200
スゴイHPですね
マイナーだけどマックスとイグリアス。
サイトを閉鎖してしてしまった人、もしこのスレを見ているのなら復活してくれることを願う。
自分はルフェイと明のを。
はやく誰でもいいから小説を投稿してくれないかな〜。
同人誌活動の復活を望む。
場違いかつマイナーすぎるがスペクトラルブレイドのエクアトーレとクライスを・・
とにかく職人が降臨しないとナ。
漏れも書いてミッカ・・・・・・。
期待してます。
>182
このサイト復活のための署名運動に署名する!
だからどのサイトだよ…分からん…_| ̄|○
本人にこの想いが届くことを願う。
同感だ。
ちなみに俺はスカーフェイスとミュウのカップルを推薦する。
>210
幾度も悪いが…これはソウルズ同人誌が発端てこと、と理解してもいいのか?
詳しい事は不明だがその可能性が高いと見た。
俺も復活を激しく望むが、
これは難しそうだな。
相当参ってるみたいだし・・・。
とにかくくじけずに署名及び応援をしよう。
小説もそろそろできる頃合かもしれないしな。
とにかくその元凶になった本人がどういう対処をするかによって、
ようするにこの件に対して謝るのかしらばっくれるかにより、
復帰するのかどうかが決まるのではないか?
どーでもいい話なんだが、210は本人か?関係者か?
ページ下のカウンタ数を見てからずっと気になってる…
少なくとも本人ではななく関係者かと・・・
ばれたら叩かれる可能性大だし。
>>210のサイト見にいってきたけどさ・・・せかした馬鹿って
なんか同人板の合宿所スレの厨共と似たような精神構造だと思ったよ。
むしろ
>>210は本人より件のせかした馬鹿の方がありそうかと
小説ですがもうすこし待ってください。
ちなみに前からリクエストの多かったアキラ×ル・フェイです。
期待している&どうすれば決定的な活動の復活のきっかけになるのか?
224 :
名無しさん@ピンキー:04/06/16 21:39 ID:25IxSVh8
上がってっなかった。
スレ汚しスマソ
応援のメールでも送るとか?
頭隠して尻隠さず?
エロ話でもしようYO!!!
同人作家殿、今回の事でめげずにもう一度頑張ってみないか?
こんなに貴君のファンがおるのだから。
漏れ、古いの(PC版アイラ・PS版2〜メイマイ・GOCN)くらいしか知らないんだが、
それらで書いてもおK?
オーケー!
とにかく強姦や陵辱なんかでなければ是非書いて。
やっとこのスレにもエンジンがかってきたという感じだ。
これであの同人サイトが復活してくれたらいうことなしなのにな……
祈ろう。
それだけ・・・
>>226 メル欄にちょっとだけ同意。
復活してほしいのはやまやまだけど。
ここはエロ小説スレじゃないのかな?
それと俺も陵辱なんかは好きじゃないけど
230みたいなのは気に入らないな
このスレって一回一通り読んでみたが強姦に陵辱ばかりだな。
正直言って飽きた。
とにかくその小説も、ルフェイとアキラのも完成するまで待つしかない。
エロけりゃなんでも良いですよ。
純愛物からショタまですべて受け入れてみせますよ
アキラの性格がイマイチ分からんから、書き難いのがあるかも。
まずは
>>221>>229が
SSを投下してくれるのを待とう。
お二人とも頑張って下さい。
他にもSSを投下してくれる
神の降臨キボン。
気長に待ちましょう。
話題を提供しながら。
ちょいと質問。
陵辱とかより純愛の方が需要が多いでFA?
アキラ×ル・フェイの話ですが。
最近中々時間が取れなかったので完成までもう少し待ってください。
ちなみに和姦ですので。
>>241 陵辱ものが続いてるから
純愛の方が需要があるのではないかと
思われ。
このスレ、閉鎖しちまったサイト管理者も見てるのか?
相手に教えなければ気がつかんのでは?
一体どうすればもう一度やる気になってくれんのかな〜〜〜〜?
そっとしといてやれよ。
期待が重荷になることだってあるだろうしさ。
本人が自力でヤル気を取り戻したら応援してやればいいんでないの?
しかし製作途中の作品が気になって仕方が無い。
どんな内容なんだろうな・・・?
待っている間気晴らしに小説のネタでも考えるか?
タルとレンのCP。(マイナーすぎるな・・・)
じゃあ私はこれまたマイナーなスペクトラルブレイドのクラウス×エクアトーレで。
復活活動への一人でも多い参加をお願いします。
暇だ…早く小説完成してくれ〜
このシリーズってどれくらいになるんだろう?
254 :
名無しさん@ピンキー:04/06/25 20:10 ID:Jk3ctTxF
どれくらいとは初代から何年たったかということ?
スペクトラルタワーからこのシリーズは始まったはずだな。
ネタってまだ出ていないのでどんなのがあるのかなあ?
スク水とブルマ
それはちょっと違う・・・。
私が言っているのはどんなキャラとの組み合わせかなのだけど・・・。
ジェネレーションオブカオス4のヴァリゾアとジナ。
アキラ×ネージュの純愛書いたんで投下しようと思ったらぷらら規制中だったんでできなかったorz
ちなみにこの書き込みは携帯から。
是非投下してください!
楽しみに期待していますので。
俺がこの世界に来てから色々不快なことがあった。
神器とかいうやつのせいで命を狙われたこと。
そしてヴァラノワールとかという学校の奴等が一緒に来る事になったことだ。
こいつらには本当に腹が立つ。
俺がこの異世界にたった一人でいるつらさをわかったかのように俺を慰めてくる。
あんな奴等に俺の気持ちがわかってたまるか。
トントン
宿のベットに横になりながらそんなことを考えているとふとノックの音がした。
今は人に会いたい気分ではないしめんどくさいので放っておこう。
トントン
「アキラさん、失礼しますよ。」
しかし放っておいたというのに勝手に入ってきやがった。
けだるい中起き上がり見てみるとネージュだった。
こいつは初めて会った時から何かと俺の面倒をみようとしてくるうっとうしい奴だ。
だがこちらの返事も待たずに入ってくるような奴じゃなかったはずだが。
「チッ…なんの用だよ?」
「アキラさんが今日の戦いで調子が悪かったみたいなので心配になって…」
たしかに俺は今日の戦闘の時軽いミスをしてしまい怪我をしてしまった。
この世界に来た当初の俺ならともかく今の戦闘に慣れた俺ならしないようなミスだ。
そう戦闘になれた俺なら…
だがその怪我をした理由というのが戦闘に慣れた自分に恐れを感じたからというには皮肉なものだ
「アキラさん何かあったんですか?
私でよかったら相談に乗りますよ。」
ネージュはそんな俺の気持ちもわからず聞いてきやがる。
「別になんでもないさ」
「なんでもないって感じじゃなかったですよ。
私にできることがあったらなんでもしますよ。」
本当に腹が立ってくる。
俺のことを全部知っているかのように言ってきて、何がなんでもだ。
「だから何でもないって言ってんだろ!」
怒りのあまり思わず声を荒げてしまう。
ネージュはそんな俺に一瞬ビクッと体を奮わせる。
だがそれも一瞬ですぐに俺を見つめ
「私はアキラさんのことならわかってます。
だからもっと私を頼ってください。」
なんて言ってきた。
なにが俺のことをわかってるだ。
そんなことを言ったところでどうせ俺になにもできやしない。
なんでもしてやるといったとこらで俺にしてやることなどない。
そこでふと自分の中で激情が沸いてきた。
「なんでもしてくれるんだろ?
じゃあこんなことでもいいんだな」
俺はその激情にまかせてネージュを押し倒していた。
「きゃあ、アキラさん…」
いきなり押し倒されたネージュは不安気な瞳で俺を見つめている。
そんな姿に多少心が痛んだが俺には関係ない。
「アキラさん、いったい…」
なにかを言おうとするその口を接吻でふさいでやる。
そして舌を入れネージュの口内を楽しむ。
「んんん…アキラさん…」
ここまでしてるというのにネージュは目を閉じ必死に俺の舌に自分の
舌を絡ませ俺に合わせてくれている。
「くそっ…」
不快感がおもわず声に出てしまった。
てっきり俺を跳ね除けて逃げていくとでも思っていたのに。
「これから何をするかわかってるんだろう?
逃げなくてもいいのか?」
まさか何もわかってないのかと思い聞いてみる。
「はい…わかってますよ。」
「だったらなんで?」
「私はアキラさんがいきなりこの世界に連れてこられてどれだけ苦労したか
そしてどれでけ頑張ってきたかもわかってます。
だからわたしと…その…することで元気がでるなら…いいですよ…」
そう言うとネージュは俺に押し倒されている状態だというのに
真っ赤になりながらも自ら服を脱ぎだしていった。
「なっ…なんだよそれは。ふざけんなよ!
同情だけで俺に抱かれるっていうのかよ!
馬鹿にするのもいいかげんにしろ!!」
「そんなことないですよ。アキラさんだからですよ。
たしかに最初のころは同情とかそんな気持ちもありました。
でもなんだかんだ文句を言いながらも決して逃げず頑張ってきた。
そんなアキラさんだから皆魅かれて一緒にいるんですよ。
アキラさんは自分を軽視しすぎです。
私だってアキラさんことが…好きですし。」
ネージュは俺の発言に驚いたのか目をパチクリさせ不思議そうに俺を
見つめていたがすぐに真剣な顔になり自分の気持ちをぶつけてきた。
「なっ…本気で言ってるのか?」
「こんなこと冗談で言いませんよ」
たしかに言われてみれば戦闘の時は積極的に俺の援護にまわってくるし
あのおせっかいも同情かと思ってたが好意の表れだったのか。
しかしそんなことを言われたところで俺はこんなことをしてしまっているんだ。
今更はい、そうですかと言える訳がない。
だがネージュは俺のそんな葛藤もわかっているのか
「アキラさん、私はアキラさんのことが好きだから抱かれたいとも思ってますし
アキラさんは一人で悩みを溜め込んでるからこんな形とはいえ悩みをぶつけてくれて
私は嬉しいんですよ。
だから気に病まないでください。」
こんなことを言ってきた。
ここまで言われてしまったら完璧に俺の負けだ。6
「なあ、そんなことを言われても俺はお前のことが好きかどうかわからない。
むしろお前の好意をうっとうしくさえも思っていた。」
俺のそんな発言にネージュはあからさまにおちこんだ顔を見せる。
「でも…俺はこの世界でたった一人だけだ。
だからこんな俺でも慕ってくれる奴がいるなら嬉しい。
そして頼れる相手がそいつしかいないというのなら
そいつに頼ると思う。」
今更、素直に礼なんて言えはしない。
だからこんな風にしか自分の気持ちを言うしかできない。
だがネージュは俺の気持ちなんかお見通しなのだろう。
「はい。もちろんじゃないですか。
でも頼れる相手が私だけってことはありませんよ。
皆を頼りにしていいんですよ。
皆、アキラさんの味方です。」
笑顔で嬉しいことを言ってくる。
「でも…」
急に今まで以上に真っ赤になり口篭っていく。
「んっ?」
「私を特別頼りにしてくれたら嬉しいです。」
そこまで言われてしまったら
「もう我慢できない…するぞ?」
「はい…きてください…」
ネージュの脱ぎかかっていた服を完璧に脱がしていく。
途中少々てこずったがネージュも協力してくれ無事脱がすことができた。
全裸のネージュを見つめながら本当に最後の確認をする。
「俺はまだネージュのことを好きとは言えないけど
それでもいいんだな?」
せめて嘘でも好きと言ってやればいいのに
言わない自分がつくづく最低だと思う。
だがネージュがここまで自分の気持ちをぶつけてきたのだから
嘘でそんなことは言いたくなかった。
「んっ…」
そんな俺にたいする答えはネージュのキスだった。
もう言葉はいらないネージュの瞳はそういっていた。
俺はネージュの意外にふくよかな胸に舌を這わせていく。
「んっ…ああ」
唇を使いその頂点を吸いながら掌で二つの乳房を包み捏ねくりまわしていく。
俺の愛撫で感じてくれているのだろう
ネージュはわずかながら太腿をくねらせている。
「んっ…ん、あっ……」
乳房全体に唾液をつけがらすっかり硬くなった突起を指で弄んでいく。
ネージュの胸は決してでかいわけではないが柔らかく揉み応えがあった。
何度揉んでいても飽きない。
「すごいいい」
「ああっ…そっそうですか…
私の胸いいんですか…?」」
胸に与えられる性感が体中を駆け巡り涙目になりながらも自分の胸が
俺を喜ばせてるの嬉しいのか健気にも聞いてくる。
「ああ。でもそろそろこっちも」
そう言うとネージュの太腿の間に手を入れていく。
「んうっっ…」
反射的に太腿を閉じようとするが俺の手はすでに
花弁の淵を弄んでいる。
「あっ…あんっ…」
今までされていた胸と違いあきらかに強烈な刺激に
ネージュは感じきっている。
なにより今まで思ってきた相手に抱かれるということが
ネージュをより感じさせていた。
ネージュがより感じてきている間に俺は陰唇中に舌を入れ
奥から溢れてきている愛液を掬い取っている。
自分の中に俺の舌が入れられているということが
恥ずかしいのかネージュは両手で自分の顔を覆い隠している。
そんなネージュを見て俺のモノはすでに痛いくらいに勃起していた。
(そろそろいいかな)
ネージュの方もずいぶんと濡れてきているので
最後に露になった陰核を軽く吸って愛撫を終わりにする。
「きゃぁ…んんっ…」
突然今まで一番強い刺激がきたためネージュは小さいながらも
あられもない声を出してしまった。
「初めて…だよな?」
軽く膝を屈曲させた状態で聞く。
「はあ…はっはい。」
息も絶え絶えな状態だが俺の質問にははっきり答えてくれている。
「いくよ…」
そして俺の求めにはっきりとうなずいたのを確認し
俺はネージュの花弁に挿入した。
「っ!!んんっ…」
さすがに痛むはずだ。
だがネージュは軽く声を出しただけで後は平静を装っている。
「ネージュ、優しくする」
そんなネージュがいとおしく思え優しい気持ちになる。
「平気ですよ…んっ…もっときてください…」
だがネージュは健気にもそんなこと言ってくる。
俺は言い返そうとも思ったがネージュはきっとつらいなどとは言わないだろう。
だから何も言わずこのまま続けようと思った。
俺は自分自身を入り口付近まで戻るとまた奥まで突きこんだ。
内壁がかきわけられてる感覚に初めてのネージュは思わず喘いでしまった。
「うっ…あん…あっ…」
お互いの局所が絡み合う音がこの部屋に鳴り響く。
ネージュも成熟している体なので除々にこの行為になれ感じてきていた。
「あっ…あっ…」
局所から出る水音も一層激しさを増していく。
そして俺は律動で揺れる乳房を揉みながら律動を激しくしていく。
性感両方に刺激を受けその快楽のためネージュの顔は恍惚に染まっていた。
「気持ちいい?」
その顔を見たためついつい訊ねてしまった。
気持ちいいだろうけどついさっきまで処女だった
ネージュがなんて答えるか気になるな。
「あっ…あっん…アッ…アキラ…さん、愛してます…」
そんな快楽に苦しみながらの愛の告白。
俺は体より心のほうが満たされていくのを感じていった。
そして体のほうを満たそうとさきほどより貪欲に腰を振り出した。
「あっ〜んっ…あっ…あっ…」
俺が組み敷いて快楽に喘いでいるネージュ。
そんな光景を見ながら腰を振る。
このままずっと繋がっていたい気持ちさえも起きてくる。
だが限界は訪れる。
「いっいくぞ」
限界を迎え俺のモノはより一層膨張する。
ネージュも自分の中で俺のモノが膨張したのに感じたのか体を奮わせた。
「んっ…きっきて……」
「くっ…」
俺のモノが奥深くに入り注ぎ込んでいった。
「あっ…あ〜…んっ…」
ネージュも達したのか背を反り返らせ今まで一番大きな声で喘いだ。
その喘いでいる唇がとても綺麗に見え俺はその唇を奪っていった。
◆
朝日を閉じた目で感じ目が覚めた。
今日もこの世界での一日の始まりを嫌でも
感じさせるから俺は朝日は嫌いだ。
無性に嫌な色に見えてしまう。
だが始まってしまったものはしかたがない。
軽く憂鬱な気分になりながらも起きようとする。
だがそこで初めて体の違和感に気づく。
「んっ…!」
俺は驚き目を開けるとそこには
「んっ〜」
俺の体にのしかかり寝ているネージュがいた。
「なっ…!」
さすがに驚くがすぐに昨晩のことを思い出した。
「あ〜。俺、ネージュとやっちゃたんだな…」
口では後悔しているように言っているが俺の気持ちは
晴れ晴れとしていた。
ネージュのおかげで俺はこの世界でたった一人ではないと実感できた。
だからネージュには感謝しなければならない。
だが他の奴らにばれない様にネージュを部屋に戻さなくてはならないと思うと
頭が痛くなってくる。
見つかったら何て言ってくるかわからない連中だ。
「ふぅ〜」
溜息をついているとまた朝日を感じた。
さっきまでは憂鬱な気分にさせた朝日を見る。
その朝日は今までと違いとても綺麗に見えた。
======完=======
ソウルズやったの相当前だからよく覚えてないのと4時間くらいでいっきに仕上げたから
おかしなとこがあるかもしれません。
すまない…
うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
∧__∧
乙です。お茶ドゾー (*´∀`)
/ っ旦o
し ゙̄U'
これをきっかけに連鎖的に小説が投稿されるといいな。
んにしてもあのサイトを閉鎖に追い込んだ奴、今頃なにやってんだ?
ぶん殴りてぇ・・・・・・!
>>262-273の作者です。
自分のは別に構いませんよ。どうぞ収蔵してください。
ただ前の職人さん達はここ過疎化しちゃってるんでいないと思いますよ。
いいもの読ませてもらった。
>>279 許可有り難うございます。
とりあえず収蔵させて貰いますので、他の書き手の方で収蔵お断りの方は仰って下さい。
いまさらだけど乙
(・∀・)イイ! (*´ω`)
>>278 おちつけ、俺だって同じ気持ちだ。
せめて罵倒するぐらいにしておけ。
思い出したらまたハラがたってきた
そんなことやってたってきりが無いでしょ、前向きに行こうよ☆
そんなわけで上げる。
新規職人もキボン。
待つよりも行動あるのみか・・・。
何もないというのも、いいもんだ
でもソウルズの絵が無い……(泣
気長に彼に応援のメールでも送るしかないないね。
見つけても言わない方が・・・
黙って応援メール送ろう、何通も
それはそれで恐いな
ンなことより小説はまだー?
無い
ネタが無い?
書く気が無い
そんな事より前半のアゼレアの続きを書けと(ry
>>297 それはあなただけだ
そういえいばだいたいそのソウルズの同人誌ってどんなのだ?
たしかルフェイの本だったはず。
そう、それでル・フェイとアキラの絡みだったのでは?
302 :
名無しさん@ピンキー:04/07/13 23:43 ID:ElOHvhsp
そうなの?
さいでっか
それならますます読みたくなってきた・・・畜生、どこのどいつだ閉鎖に追い込んだ奴、殺したい。
オレオレ。オレが閉鎖に追い込んだ。
このままだと状況は変わらないし新サイトも見つかったしいっその事このスレであなたのことを応援していたというメールでも送ってみたら?
それでもう一度ソウルズの同人誌を頑張ってくださいとお願いしてみれば……
みんなで一斉にな
話に水を差すようで悪いですがこの調子で職人さんも降臨してくれませんかねぇ・・・・。
ここは誰か代表者を選びその人に我らの思いのこもったメールを出してもらったら
よろしいのでは?
それもどうかと
そっとしておくのが相手のためなんじゃないかな・・・
しかしなぁ、彼の言うことにも一理あると思うが。
現状じゃ埒があかないし、この際俺達の存在を知ってもらったほうがいいんじゃないか?
相手は注文メールのプレッシャーで閉鎖した人でしょう
またそんな期待かけたら気の毒だと思うのですが
自分の都合ばかり考えたら駄目です
GOC4の小説読みたいデュリアの和姦キボン。
たのむ前に自分で書いてみよう。
クレクレはしない事。
他にキャラの性格がわからない場合もあるから書けないという事もある。
どうでも良いからアゼレアたんの続きを…
鬼畜書けないのに読むのは好きなダメ人間…○| ̄|_
よろしければ個性的な性格や口調のあるキャラの特徴を教えてほしい。
そうすれば話を書けるかも…
じゃあソウルズのル・フェイ
ttp://www.ideaf.co.jp/spectral/ninki/45.html ttp://www.ideaf.co.jp/spectral/chara.html [性別]女 [種族]人間 [出身]メイマイ
[年齢]21 身長[175cm] [武器]剣
[趣味]瞑想、入浴
[特技]笛、武芸全般、医術や薬学など
[好き]お酒、果物、水浴び
[嫌い]不誠実、怠惰、虚言
[性格]物怖じしない、沈着冷静、クール
[目標]平和な世界
フレア神殿に仕える女神神官。
アルフリードとは違い生粋の神官である彼女は、魔術を操り、ときに精霊達の声を
聞くという。
眉目秀麗、才色兼備とは彼女のためにあるような言葉で、文武ともに優れた実力を
持つ。
特に剣の腕は並みの男子では太刀打ちすることすら敵わぬ腕前である。
女神神官である限りその身は女神に捧げられることになっている。
当然、異性との交際も禁止されている。そういったいくつかの戒律があるものの、
禁酒や殺生は禁止されていない。
これは有事があれば戦士として戦うことを義務付けられているからで、神官とはい
っても道徳と戒律さえ守っていれば、暮らしぶりは一般のそれとほぼ変わらないも
のとなっている。
神器探索の命を受け、その道中、アキラたちと出会うことになる。
もう一つおまけに最終決戦前に滞在した街での会話。
ル「もうすぐ終わるな」
アキラ「あんたか」
ル「おぬしに双女神様の加護があらんことを。おぬしの行く末に光があらんことを」
アキラ「神の加護か・・・ありがたく受けておくよ」
ル「今回のことでは私もよい出会いができ、おぬしたちに感謝しておる」
ル「メイマイに居れば知らずにいたことを、こうしてともに旅することができ、知ることができたのじゃから」
ル「この経験は今後私にとって大きな意味を持つじゃろう」
アキラ「それは俺も同じさ」
アキラ「この世界のことを何も知らない俺が、いつの間にかこの世界の命運を握る戦いをしているなんて・・・おかしなもんだよな」
アキラ「けど、悪い気分じゃない。俺にもできることがあるってこと、分ったから」
ル「それは私も同じじゃ」
アキラ「そうか」
ル「さあ、参ろう。これで最後じゃ」
アキラ「ああ、行こう」
|┃三 人 _________
|┃ (_ ) /
|┃ ≡ (__) < アイデア ファック! 鳥のフン。
____.|ミ\__( ・∀・) \
|┃=__ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
わざわざ資料をありがとう。
他のキャラのデータとかもよければ投下してほしい。
マユラたんは?
そのキャラの趣味や特技や好きなもので話を書けそう。
ヒロの特技や趣味って何だ?
そんなものをあの会社が考えているとは(ry
好きな食べ物…ひよこむしのエビフリャー
くっ…これだけしか調べられなかったぜ。>ヒロ
ひよこ虫のエビフライ・・・ちょっと抵抗が・・・。
なにせひよこ虫って人語を解して喋れるくらいの知能があるからなあ。
ピカチュウの唐揚げみたいなもんか
想像したくないな〜。
ネタもできたしそろそろ新作を読みたい気分。
久しぶりに来てル・フェイの会話を見た・・・・・・。
これをネタにした話が読みたい。
俺はこのゲームを最後までやっていないが好きだった。
それなのに、それなのに折角その同人誌を無にしちまったバカ野郎がいる。
閉鎖に追い込んだ奴のバッキャロー!!!!!!!
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒ \
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
だったら再開してくれるように
相手の都合もお構いなしに再開希望のメールでも
送り付け続ければ良いんじゃないかな?
こちらの熱意も伝わるかも知れないし
やり方は漫画喫茶に行って、全部のPCを使ってメールを出せばOK
本が出るまで毎日200通位出せばなんとかなるかも
332 :
名無しさん@ピンキー:04/07/23 18:47 ID:BWzYkT1N
>330 粘着過ぎてウザイ
(・∀・)カエレ!
荒らしなんかより職人をキボン。
私もルフェイは好きだが>330はヤリスギ。
気持ちはわかっけどさ・・・。
古いがサトヒロの話なんて誰か書かないか?
336 :
名無しさん@ピンキー:04/07/25 23:19 ID:5Jzncw3D
ヒロシンとかプラヒロは読んでみたい気が…。
ジャネマリでもいいぞ。
自分で話を書いて少しでも賛同者を増やしていけば、後は自然と他にもそういった話を書く職人が降臨するんじゃないか?
行動あるのみだな。
そう簡単に書けたら苦労はしないんだけどね・・・・・・・・・。
しかしこのままの状況でいいわけなんてないし・・・(溜息
供給がないのは需要が少ないからじゃね?
私にゃ文才無いからせめてネタを提供します。
ネタ提供って、自分の読みたいものを書けと言ってるだけ
キャラの特技や趣味と言ったデータの提供は?
アンクロワイヤーとロゼのラブものなんてどう?
ロゼってシャドウとスノーの娘だったっけ?
>>344 多分な。
ロゼgoc4でその二人の必殺技カッとばせるらしいし
長髪バージョンの彼女との和姦話キボン。
ちなみに俺はル・フェイ。
彼女の「〜じゃ」という時代がかった口調に惚れた。
やっぱり注文するだけになってる
んじゃお前が書いてミソ。
350 :
名無しさん@ピンキー:04/07/31 16:58 ID:j9oXYGGj
マターリしましょうよ
職人待ちに萌え話でもしながら( ´∀`)
ふむ、萌え話か…
俺はメイマイ騎士団のヒロENDとかが好きだな。
チビとか、SM女王とか、正義魔女っ子とかのENDより
何故マユラのENDを入れないのかと小一時間(ry
それ以外で…
ティナに逃げられたショックで取り乱したフォルトがラトを
レイプしちゃうけど、おかげで二人がくっつくことになる、とか。
フォルトがリムを調教して、机の下でフェラさせるとか。
小雪をジャドウから寝取るとか。
ヒロとジャドウお兄ちゃんの近親相姦とか。
子供の頃のヒロにいたずらするとか。
キュネ姉さんに捕われて、女体化したシンバがキュネ姉さんに
調教されたり、男共に輪姦されたり、助けに来たソルティと
和姦したりとか。
いつもこういう妄想しているな…我ながらキモイ。
マユラのENDの後初夜に至るという独自の話を書いてみるというのも悪くないかも。
萌え話ならソウルズのアキラと踊り子の二ヴァなんていいな。
アキラのためにニヴァがストリップダンスをしてくれてそのまま行為に至るなんてのを考えた。
後もう一つはルフェイとアキラので、神殿の教えのためにアキラに告白できないと悩んでいたルフェイが同じ神官仲間のスタインの一言で吹っ切れる。
その後アキラを呼び出して自らの想いをぶつけ、その夜二人は激しく愛し合う。
ヒイ
アキラとミュウの話なんてどうだ?
ミュウのペースにすっかり巻き込まれるアキラ・・・。
妄想だけを列挙されると何かキツいな
萌え話ってそういうものでしょ?
想像から始まるのだし。
>317を参考にニヴァのデータ
[性別]女 [種族]エルフ+人間 [出身]ハイラングール
[年齢]25 [身長]170cm [武器]短剣
[趣味]古物収集
[特技]踊り、曲芸
[好き]お酒、自然現象(特に雨と雪)
[嫌い]退屈
[性格]開けっ広げ、人懐っこい、大雑把
[目標]自由気ままに生きる
踊り子を生業とし、ネバーランド各地を気ままに旅する女性。その実は、双女神の巡検使。踊り子に扮して世界の情勢を探っているというのが、本当の姿である。
偶然通りかかったアキラが神器を身につけていることを目に留め、以降、共に行動するようになる。
ttp://www.ne.jp/asahi/comet/comet/ 上のに全員とはいわないが決戦前のヒロインとの会話があったので載せておく。
ニヴァ(以下ニ)/なにたそがれているのかな?
アキラ(以下ア)/たそがれてなんてないさ。騒がしいからこっちにきただけさ
ニ/ふーん。思ったよりも元気そうじゃない。これじゃお姉さんの出る幕はないかな
ア/・・・・・・
ニ/どう、いじけ終わった?
ア/さあ、どうだろうな
ニ/それだけ憎まれ口がきけるなら大丈夫ね。アキラはね、うちの弟みたいなもんだ
から、元気になってもらいたいのよねこれでもうち、昔はいろいろとあったのよ。
辛いこととか、いろいろとね。だからなにかったら、お姉さんに相談しなさいっ
て。力になってあげるから
ア/どうだかな。本当に辛いことなんてあったのか?
ニ/まあ、それはそれよ
ア/これだからな。そうだな。何かあったら相談させてもらうよ
ニ/うん。やっぱり、素直が一番よ
ア/ハハ。これだからな
359 :
名無しさん@ピンキー:04/08/01 19:16 ID:uCzTXST8
萌え話とはひとりよがりの妄想とちゃう!
みんなで楽しくするもんや!!
てな訳でタイトルは忘れたんですがヒロとグリーザとライラ・ドルの三人が主役のアクションゲー誰か買いました?
自分はヒロのミニスカは萎え;
姫様はおみ足隠して…(;´Д`)
その境界線ってあいまいだよね・・・。
まぁ提示したネタに喰い付く人間もいるにはいる訳で。
あんま神経質にならんでも
362 :
名無しさん@ピンキー:04/08/02 01:33 ID:jRaa4W4N
359です
そうですか、出すぎました。すいませんでした。
>>262から
>>273でネージュとアキラの話を書いてくださった職人殿、またこれまで投下されたネタを参考に話を書いてもらえないだろうか?
個人的にはアキラとル・フェイの和姦ものを頼みたい。
本来なら言いだしっぺが書くべきなのだが俺にはそこまでの文才がない・・・(涙)
スマソ。
朝っぱらからすいませんが、
>332,>336,>350,>359,>362
ageでなくてsageで書き込んだほうがいいのでは?
>>345 らしいってことはテメーGOC4やってないな?
・・・おれもだが ノ∀`)タハー
妄想と言ってもヒロを使わないと意外と出来るカプリングがすくないなー
>>363 まさか指名されるとは思わんかったです。
なんか人が増えてきてるし書きたいんだが
魂もうよく覚えてないからなあ。
キャラの性格やシチュエーションなどの情報が必要なら我等ができる限りの形で提供して支援しますが。
我らといってもなあ・・・・・・。
ルフェイというか魂の粘着ウザーと思うのは俺だけですか?
>>368 そこも昔はIF一色だったのになぁ。
企画物が好きだった。
私もウザーと思いまつ
ていうか、断片的な情報を提供すれば書けるってもんじゃないだろ
うん、職人さんには自由に好きなもの書いて欲しい
のんびり神を待つさ
>367さん、マイペースに書いてください。
の〜んびり期待して待っていますので。
>366
スペクトラルのヒロインってヒロだけといえるか?
マユラとデュランの話みたいにゲーム中のセリフからネタを考えれば結構あるぞ。
砂のエンブレイスのイフとネーブルなんてどう?
想像してみたが結構いけるかも・・・。
イフはわかるがネーブルってどんなキャラ?
スコップで敵を撲殺し、
アンクロをロリの道に陥れ(法螺貝で告白させると言う恥辱プレイ的告白方法で)、
アースですら陥没させる洗濯バサミ娘。
380 :
名無しさん@ピンキー:04/08/04 16:11 ID:bTA72NI/
↑ワラタ
間違ってない
380さん、sageましょうね・・・。
一番ネタにしやすいのってやっぱりソウルズかな。
ヒロインの相手は一通りアキラができるし・・・。
召喚された影響で絶倫のスキルが覚醒して自分が何もしなくても相手から求めてくる状況に戸惑うアキラの話というのを考えてみた。
アキラは妙な都合よさがあるからあまり好きじゃない…。
確かにソウルズはネタになりやすいけどな。
傷顔にゴカーンされるミュウとか、タルレンを喰っちまうリーエ先生とか、百合とか百合とか百合とか…
強制進化のルドーラ様が一番やりやすそう
それだと強姦ものばっかだし、何よりルドーラって魔力が無かったらただの変態親父だよ・・・。
読んでて不快感がこみ上げてくるような。
シャドウならまだ顔がいい分マシだけどね・・・。
ルドーラたんも顔イイよ。
ルドーラはパッと見だと上半身裸のムキムキオヤジなんだけど〜。
アキラならまあ・・一応誰とでもくっつけられるし、シチュエーションも和姦から強姦まで一通り過程さえしっかり考えればできるな・・。
ちなみに俺の中で気に入っている組み合わせベスト3は
1.ル・フェイ
2.ネージュ
3.ヒロ
この三つかな。
頭の中だと結構色々な話は浮かぶがそれを文にすんのは大変ッス・・。
現在この3人の話を文章にするために奮闘中だが難航している。
一番進んでいるのはル・フェイかな・・。
念の為言っとくがまだ完成するかわからんので期待はしないでほスィ。
流れとはまったく関係ないけど
シンバ×ヒロは考えたことがあったな
ルドーラたんも顔自体はいい
・・・色が変なだけで
GOC1やGOC2ではロゼ×アンクロや鈴魚姫×シローのカップリングがある。
GOC4だとヴァリゾア×ジナ。
GOC3でのカップリングは聞いたこと無いな…
3はウェレスとレアがそれに該当するんじゃないかい?
ウェレスとティーファはだめかい?
ここの連中は強姦系は地雷か
ある意味健全なのだな
健全っていうか(ry
まあ書き手がいない状況が全てを物語っているというか…
ル・フェイに結構人気があるのは露出度が高い神官衣装に、あの時代がかった「〜
じゃ」「そなた」といった口調や性格による外見と内面のギャップの差が魅力にな
っているのではないか?
ちなみに私もそれにやられた一人…。
俺もそれには同感だね・・あのギャップが萌えだよ。
一つ書き上がったので投下します。
ちなみにサトヒロっす。
そして矢鱈と長いです。どうしようもなく長いです。
前半前置きと言うか、致すまで無駄に長いです。
ご注意ください。
ではとりあえず途中まで投下します。
ちなみに私はウェレスとティーファの方が。(ぇ
398 :
サトヒロ:04/08/07 01:54 ID:jw5ez4r3
時は1003年。
遥か東の孤島の一国であるムロマチに、魔王の娘が加わった。
それまで、地道に、だが着実に領土を広げつつあったムロマチだが、目下東の最大の敵、フラウスター兵団に西への進出を阻まれていた。
だが、魔王の娘がムロマチの武将として前線に出てきた事により、膠着していた戦況は変化。
そのまま畳み掛けるように、今まで赤毛の軍師が温存していた兵力を投入。フラウスターを突き崩しにかかった。
結果、同盟国からの援軍もうけ、ムロマチはフラウスターを倒したのである。
一戦が終わり、人々が勝利の美酒に酔いしれている頃、一人の男が君主の青年にごねられながらも、その宴から抜けだした。
濃紺の夜空に白い月。空気は夜の風に冷やされ、酒で僅かに火照った体に心地よい。
とはいえ、さほど飲んではおらずしっかりとした歩調で男はある一室を目指した。
音もなく動くのは男の職業柄のくせだ。長年の事で身に染み付いてしまっているため、それが自然なのである。
鶯張りの床さえきしりとも音を立てない。
399 :
サトヒロ:04/08/07 01:56 ID:jw5ez4r3
そうしてやってきた一室の前でとまると、軽く咳払いをして、襖に手をかけた。
「姫さん、入るぞ」
「待て!はいってくるな!!!」
その声は、言って襖を開けたと同時だった。
思わず驚いて、中に入ろうとした体を止めたが、襖は開けてしまったので、中の様子は見えた。
「………………」
妙な間が流れる。
お互い無言で、相手を凝視していた。
場が凍りつくとか、時間が止まったと言う言葉は、まさにこんな時に使うのだろう。
男の目にまず映ったのは、自分が個人的に仕えている姫君の背中だった。それも、上半身一糸纏わぬ。
それからその白い体に巻かれた更に白い包帯だ。
彼女の近くには桶にはいった水と布、それから使っていない包帯、あて布。傷薬、鋏。
そして、見事に真っ赤になっている彼女の顔。それらをみて男は判断した。
「……傷の手当てして」
「入ってくるなと言っただろうが馬鹿者ー!!!!」
「うおあっ?!」
言葉はその怒鳴り声と、投げ付けられた鋏によってさえぎられる。
だんっ!!と勢いよく投げられた鋏は男の横の柱に突き刺さった。
400 :
サトヒロ:04/08/07 01:58 ID:jw5ez4r3
「あ、あぶねぇな!いきなり鋏なんか投げんなよ!」
「お前が悪いんだろうが!入ってくるなと言ったのに入ってきて!!」
「いやそりゃ悪かったけど、だからって鋏はあぶねぇだろ!」
「自業自得だ!!」
真っ赤な顔で、今にも噛み付きそうな勢いの声を張り上げる。
ここが離れの部屋でなかったら、今頃、普通ならば何事だと、女中や見回りの兵士がやってきただろう。
「とにかくさっさと出ていけ!!」
さながら怪我を負った獣のように、肩で息をしながらこちらを見据えている。
しかし、男はようやくおさまったこの事態に、半ば複雑な表情をしながら思った事を告げた。
「……出てくけど。その前に取りあえず姫さん、隠した方がいいぞ」
俺だったからまだ良かったものの、と僅かに頬を赤らめて頭をかいた。
へ?と不意をつかれたような顔をして、彼女を改めて今の自分の姿を認識した。
手当てをしていた途中なので、上は何も身に付けておらず、中途半端に巻かれた包帯が崩れてきてしまっている。
つまり。ばっちりと。目の前にいる男には見えてるわけで。
「────────」
息を飲んだ。表情が引きつり、先ほどよりも真っ赤になる。まずい、と男が思った瞬間、彼女が振り被った姿が見えた。
「馬鹿者──────っ!!!」
目の前が炎に染まった。
401 :
サトヒロ:04/08/07 01:59 ID:jw5ez4r3
さすが忍者と言うべきか、男は見事に彼女の必殺技をかわし大した怪我も負わず、軽い火傷ですんだ。
手当ても諦めたのか、ヒロは寝間着を羽織り、まだ赤い表情でそこに座っていた。
「だいたいお前が悪いんだ、サトー。普通、入るぞと声をかけたあとは一息待って開けるものだろう。
それをいきなり開けるとはどういう了見だ」
「だから悪かったって。まさかアンタがこんな所で怪我の手当てなんかしてるなんて思ってなかったしよ……」
向かいあわせに座ったサトーは、困った顔で対応する。
「私の部屋だ、私が何をしていようとかまわんだろう」
「そりゃそうだが……」
もっともである。だがしかし、ここでサトーは素朴な疑問を口にした。
「なんで、ちゃんと医療室で手当て受けねぇんだ?」
数年前の兄に対する敗北以来、極親しい者以外には心を閉ざし、表情の乏しくなった彼女が、それでも見て分かるほどに一瞬顔を強張らせた。
「…………」
だがしかしそれも一瞬で、ヒロは目を伏せると静かに言った。
402 :
サトヒロ:04/08/07 02:01 ID:jw5ez4r3
「別にいいだろう。この傷は情けなくも私の落ち度で付けられた。それを誰かに治療してもらおうとは思わないだけだ。
それに大した事もない。私達魔族は治癒力が高いしな。こんなもを巻かずとも、放っておけばそのうち治る」
反論を許さないような、低いがきっぱりとした声だった。
けれども、黙ってそれをきいていたサトーは、伏し目がちの視線のまま、言い放つ。
「嘘付け」
「何?」
「嘘付け、って言ったんだよ。あいにく目はいいもんでね。
確かにアンタは怪我の治りが早いかもしれねぇが、大した事はなくねぇだろ。
現に、ほれ、血ィ、滲んできてるぞ」
指摘され、ヒロははっと腹の傷口を押さえた。確かに顔にはださないが、傷口はじくじくと熱をもち、痛みをともなっていた。
治りが早いといっても、限度がある。そんな瞬間的に治るわけじゃない。
「うるさい、お前には関係ないだろう」
「関係なくねぇだろ、ほら、今からでもいいから医療室いくぞ。先生は俺が連れてきてやっから」
戦争での怪我人の治療を何とか終えて只今仮眠中であろう医師を叩きおこそうと言うわけだ。しかしヒロは言下に告げた。
403 :
サトヒロ:04/08/07 02:02 ID:jw5ez4r3
「いやだ」
「は?」
「いやだと言ったんだ。余計なお世話だ。お前も今日の戦で疲れているだろう、さっさと寝てしまえ」
そのつっぱねた態度にかちんときたのか、サトーは表情を険しくする。
「何だよそりゃ、いうに事かいて余計なお世話かよ。放っておいたらいくらアンタでもまずいだろ、治るもんも治らねぇぞ!ほれ、いいから行くぞ!」
言ってその腕を掴んだ。けれどもヒロはその腕を振り払う。
「行かん」
「行くぞ!」
「行かんと言ったら行かん」
「何でだよ!」
「…………」
押し問答を繰り返すうちに、ヒロは俯いて瞼を僅かに伏せた。その様子に怪訝な表情を浮かべる。
「…………魔族の、それも魔王の娘の怪我の手当てなぞ、したがる人間はいない」
静かに呟かれた言葉に、息を飲んだ。
「……怯えた視線と震えた手付きで治療されても不快なだけだしな」
自嘲気味に笑うのは、新生魔王軍が滅ぼされてからここ数年の間に増えた笑い方だった。
404 :
サトヒロ:04/08/07 02:04 ID:jw5ez4r3
戦争が始まり、この国でも種族に拘らない君主のおかげで、魔族の兵も増えている。
だがそれでも、人間達にとってはまだ慣れ親しまない魔族は脅威だ。
おまけに彼女は、その魔族を率いていた魔王の娘。
医者とてただの人間だ。それなりに肝が座っていても、『魔王の娘』に対する怯えは隠し切れない。
「だから行かん」
そう繰り返して、ヒロは座り直した。
「…………」
怒りを表すでもなく、嘲笑するでもなく、ただ無表情に座る彼女を見て、サトーは暫し黙りこんだ。
そして、やおら片付けた救急箱を取りだすと胡座をかいてヒロの前に座りこんだ。
「な、何だ?」
不意の行動に戸惑ったように問いかけると、サトーは口をへの字に曲げたまま、眉間に皺を寄せて救急箱の蓋をあけた。
「だったら俺が手当てしてやる」
「何?」
「あんたは手当てなんていらねぇって言うが、俺の気が治まらねぇ。だから俺が手当てをする。つーかさせろ」
「……はぁ?!」
405 :
サトヒロ:04/08/07 02:06 ID:jw5ez4r3
素っ頓狂とはまさにこの声だ。サトーは言ったが早いか、消毒薬と血をふく布を手にもつ。
「…………なっ、何を言っているんだお前、何でお前が……!」
「姫さん、自分じゃ手当てろくにできねぇだろ。包帯巻くの下手だしな」
「う、うるさい!」
「他人にゃしてほしくない、でもって自分じゃできない、だったら俺がやるのが一番いいだろ」
至極真面目な顔に有無を言わさぬ口調で言ってくる。ヒロは思わず逃げ腰になった。
そう言えばこの男、結構寛容に見えて妙なところで頑固だった。
「だ、だ、だからって、手当てって、つまり、お、お前の前で、ふ、服を、ぬ、ぬ、ぬ……」
先ほどに負けず劣らず、真っ赤になってきたヒロは、その状況を想像していくうちに口調がどもり始めている。
その顔は今にも火をふきそうなほどに赤い。
「……落ちつけよ。……それに、今更、だろ」
「!!!!」
視線をヒロから外し、サトーがぼそりと、気まずそうに赤くなりながら零した。
そんな大層に照れたり慌てふためいたりする歳でもないのだが、妙に居た堪れなく恥かしいのは、目の前で全身を赤く染める彼女のせいだろう。
ヒロはもういっそ、この場から走って逃げ出したいほどだったが、その恥ずかしさのあまり、気持ちはそう思っても、体の方は腰が抜けてしまっていた。
406 :
サトヒロ:04/08/07 02:11 ID:jw5ez4r3
すまない、今日はここまで。
…次章お楽しみに!(?)
サンクス!
続きを楽しみにしてます。
ル・フェイとアキラの話も誰か書いてくれませんかね?
ル・フェイの粘着はうざいと思うんですが
409 :
サトヒロ:04/08/07 22:52 ID:rJFJdgu9
続きを投下します。
ちなみにル・フェイならファインとが(ぇ
410 :
サトヒロ:04/08/07 22:53 ID:rJFJdgu9
「……変な事をしたら燃やしてやる」
「変な事ってなんだよ」
そう返すと凄い形相で睨まれ、左手に魔力を込められたので慌てて片手を上げる。
「冗談、冗談だって。ちゃんと手当てすっから」
降参の意味もこめた表情で苦笑すると、ヒロは赤い顔のまま小さく息をついた。
呆れたため息と言うより緊張による胸苦しさを吐き出したと言う感じだった。
サトーの方はともかく、ヒロの方はそういった男女の関係に対し、鈍く疎く、そして幼い。
普通の女性でもいくら好いている男性に対して堂々と肌をさらすのは気恥ずかしいものだが、ヒロの場合はそれが酷い。
どうしていいのかわからず半ばパニックに陥る事もあり、そして無駄に強いものだから、下手に刺激すると必殺技が飛んでくると言うわけだ。
早くもうちょっと慣れてほしいなと思いつつ、この物騒な初々しさも可愛いなどと思うのは惚れた弱みだろう。
「……んじゃ、まず先に脇腹のから。別に脱がなくていいから、服、少しまくって押さえててくれよ」
本当ならば、脱いだ方が楽なのではあるが、ヒロが、見ているこちらが気の毒になるほど恥かしそうなので、そう言った。
「………………」
それにしても、と思う。
411 :
サトヒロ:04/08/07 22:56 ID:rJFJdgu9
傷口を丹念にふき血を拭い取り、それから清潔な布に消毒薬を染み込ませ、さらにそれで拭く。
そして傷薬をとって塗りこんでやる。薬が染みるのか、朱に染まる顔に時折痛みの表情が浮かんでいた。
何もいわず淡々と、手当てを続ける。
『こんなに……』
今、サトーの胸中に先ほどからわだかまるのは、そこここに見え隠れする、彼女の古傷だ。
彼女の身体には、既に治ってはいるが薄らと残る傷跡が幾つもある。
戦場で力をふるう者として、怪我はつきものだ。
ましてや前線で戦う魔王の姫君。怪我をするのも無理からぬ事だった。
しかし、絞めつけられる想いが浮かぶ。
こんな戦争のある時代でなければ、まだ心穏やかに過ごせたかもしれないだろうに。
それを思っても詮無き事ではあるが、だが、それでも思わずにはいられない。
「………………」
慣れた手付きでガーゼをあてて包帯をまく。その作業をヒロは黙ってみていた。
「……よし、と。それじゃあとは肩の傷だから……」
「………………」
412 :
サトヒロ:04/08/07 22:57 ID:rJFJdgu9
じぃ、と頬を染めたまま上目で何かを訴えるように見るのに気がついた。
「……脱がなきゃ手当てできねぇだろ」
「し、しかし……」
「医者の前だったら脱いでるだろうが、それと同じだ」
「………………」
「……こっちに背中向けて。それならまだいいだろ?」
色々頭の中で葛藤しつつも、このままでは埒があかない事もわかっているので、ヒロはくるりとサトーに背中を向けた。そしてゆっくりと寝間着を脱ぐ。
小柄なヒロの、小さい背中が現れる。サトーの懐にすっぽりと収まってしまうほどの体。
その背中を改めてみた時、サトーははっとなった。
『……これは』
手を伸ばして左肩に触れる。
そのごつごつとした指の感触に、ヒロは思わず見を竦めた。
「………………?」
しかし、そのサトーが触れた所は傷のある場所とは反対だ。どうしたのだろうと思い、ヒロは恐る恐る視線を後ろへ投げた。
サトーは自分の左肩をじっと見ている。その先を見てヒロは、ああ、と声を落とした。
413 :
サトヒロ:04/08/07 23:02 ID:rJFJdgu9
「……あの時のか?」
先に問いかけられて、ヒロは苦笑した。
「……そうだ」
何か、鋭いもので貫かれたような傷跡で、その深さを物語っているかの如く、他の消えかかっている小さな傷よりもそれは存在を主張していた。まるで。
「………敗者の証のようだな」
「………………」
また、己を嘲るような笑みを浮かべる。
「明らかに私のミスだ。疲弊しきった隙をついて戦いを仕掛けてくるのは戦術として当然だろう。
私は、私の甘さにより虚をつかれ、奴に破れた。……無様だな」
貫通された傷は、サトーが触れる場所だけでなく肩の前にも残っていた。
ヒロはその傷を確かめるように撫ぜた。そうして、突如その傷に爪を立てた。
がり、とまるで抉り取るように立てられ、血が滲む。
「姫さん!」
「……父様と、姉様が……私に託してくれたあの国を、あんな奴に奪われて……
おまけにそのせいでチクやザキフォンも行方不明になってしまった。
私は……私は、私を信じてくれた人達の期待も信頼も裏切ってしまった……
今の私などに、いったい何の価値がある、何があると言うんだ……!!」
414 :
サトヒロ:04/08/07 23:03 ID:rJFJdgu9
視線を前にもどし、俯きながら言うヒロの表情は、背中ごしのサトーには見えない。
だがそれでも、自責の念に苛まれる声は、いっそ悲痛で、聞く者の胸を締めつけた。
「………………」
サトーは黙ったまま、しばらくヒロの背中を見ている。そうして、肩に残る傷を優しく撫ぜた。
この傷を彼女が受けた時、自分は目の前にいたのだ。庇い守る事も、声をかける事すらできなかった。
「!」
不意に肩の傷にあたたかく柔らかいものが押し付けられた。
その感触にびくりとヒロは体を強張らせた。覚えのある、だがまだ慣れ親しまないそれ。
サトーが、その傷跡に口付けていた。
「サ、サトー……?」
胸が早鐘のように鳴っている。治まってきていた熱が再び上がりはじめて困惑してきているようだ。
傷から口を離すと、サトーはその太い腕でヒロを背後から抱き寄せた。
膝の上に抱え、もう一度肩に口付ける。まるで、あたかもそこから見えない血が流れており、それを拭うかのように。
「ちょ……こ、こら、待て……ッ!」
舌の感触にぞくりと背中が粟立ち、真っ赤になりながら堪えるように目をきつく瞑る。
415 :
サトヒロ:04/08/07 23:06 ID:rJFJdgu9
「……アンタは、何も裏切ってねぇよ」
「え……?」
背後で呟かれた声に思わず疑問の声をあげた。
「確かに……国はとられちまったけれど、それは何もアンタだけのせいじゃない。
チクやザキフォンの事だって、俺達が好きでやっただけだ。アンタに命令されてやった訳じゃねぇだろ。
俺達は、アンタを守りたかったからああしただけだ」
「……だが、私にはお前達にそうしてもらう価値など……」
「あるさ。アンタがどう思おうと、俺達がそうしたかったんだから。姫さんの親父さんや姉さんだってそうだろうさ」
「……でも、私は奴に国を……」
「それもだ。親父さん達が託したのは『国』じゃないんじゃねぇのか?
あの二人が託したのは、『想い』なんじゃねぇのかな……」
「………………」
側で呟かれるように綴られる声は、ただ静かに染みる。
「国に拘って、親父さん達が何をしたかったのかを見誤ったら。
負けた事に引きずられて、自分ばっか責めていたら、それこそ裏切っちまうんじゃねぇのか?」
416 :
サトヒロ:04/08/07 23:07 ID:rJFJdgu9
「………………!」
「やり直しは諦めねぇ限り何度でもきく。時間はあるんだ、そうだろ?」
「……しかし……」
「だーっ!『だが』も、『でも』も、『しかし』もあるか!!
難しく考えてたってはじまらねぇだろうが、ウジウジやってる暇あったら前に進めっての!」
ぐしゃぐしゃと頭をかき回すように撫ぜる。いきなりの事に呆気になって、ヒロは自分を抱えるサトーの方を振り返った。
サトーは、僅かに目を細めて笑っている。その笑みにつられ、髪が乱れたままでヒロも気恥ずかしそうな困った顔ではにかんだ。
「……お前は、難しく考える事が苦手だからな」
「おう。そう言うのはチクに任せてたからな」
「いばって言うことか。……ま、それがいい時もあるがな……」
「だろ?」
人好きのする、屈託のない顔で笑う。裏表のないこの笑顔がヒロは好きだった。
お互い、ひかれるように口付ける。深く重ねあわせてから一度離し、再び交わる。
「……ん……む、ぅ、こ、こら!」
「あ?」
417 :
サトヒロ:04/08/07 23:10 ID:rJFJdgu9
「そ、そう言えば手当ての途中だっただろうが!何処を触っているんだ!!」
触られてはっと気がついたのか、口付けから逃れ、当初の目的を思い出したヒロが怒鳴った。
「あー……そうだった」
つい勢いにのってしまい、いくら何でも今日はまずいな、と思ってサトーは手を離した。しかし僅かに残念、と言う表情が浮かんでいる。
「………………まったく」
ため息まじりの言葉を落として、ヒロは赤い顔をしたまま、体をサトーの方に向けて両手をのばした。
「姫さん、肩……」
「……大丈夫だ」
「……いいのか?」
伸ばされた腕を、それでも負担がかからぬように背中に軽く回させ、先ほど撫ぜて乱れた髪をなおすように手櫛で梳いてやる。
「……わ、私の、気が変らぬうちだ……」
自分から先に求めることなどないからか、湯気が立ちそうなほど赤くなって俯いている。
「……了解」
その様子に小さく笑って、額にキスをした。
418 :
休憩:04/08/07 23:19 ID:rJFJdgu9
やっとここまできましたよ!
次から本番だコノヤロー!
では次章お楽しみに!(?)
419 :
サトヒロ:04/08/07 23:51 ID:rJFJdgu9
「ふ、あ、く……ぅんん……っ」
着ていた衣服も脱がされて、向かい合い、サトーの両足をまたぐ形で膝立ちになった。
ヒロの首筋に舌をはわせ、鎖骨から胸元へと続ける。
程よい大きさの乳房の頂きに口付けると、ヒロは分かるほどに体を震わせた。
膝立ちのままでの刺激に、心許無さそうな彼女の腕をサトーは自分の体につかまらせた。
そうして自分は彼女の腰の辺りに手を添えてやる。
「う……あ、ふあっ……」
もう片方の手で残りの胸をゆっくりと揉む。
緩やかな感触に小さく声をあげてやり過ごすのを見ながら、舌をはわせるのも忘れない。
「あ、あぁ、んあ……っ」
こそばゆいような、もどかしいような感覚に肩を竦め、ヒロは半ば縋り付くようにサトーの頭を抱えこむ。
サトーにしては押しつけられるような感じだったが、その柔らかさを心地よく思いながら、手の中の頂きを指ではさんですりあげる。
「んぅっ」
少し強い刺激に声をもらし、強張らせる。
その反応を楽しむように、二度三度と続け、さらに口の中でも舌先で転がしてやる。
420 :
サトヒロ:04/08/07 23:53 ID:rJFJdgu9
「ん、んんっ、あ、や、あぁっ」
まだそう慣れない刺激は快感には直結せずに、奇妙な感じであるが、それをどう対処したらいいか分からずに声をあげるしかない。
だが厭ではない。サトーの手は暖かかった。
サトーは愛撫を続けたまま、胸元から手を離し、体の線をゆっくり辿って腰の方へと落とす。
そして後ろの方から双丘の狭間に指を滑らせた。
「あっ!ちょっ……」
思わずその動きに静止の声をあげようとしたが遅かった。
しっとりと濡れはじめていた秘所に骨ばった指が入りこんできた。
「っ!」
異色の感覚に腰がひけてしまいそうになるが、サトーは逃さなかった。
乳房から顔を離すと、縋り付くヒロに声をかけた。
「……姫さん、ちょっと苦しいって」
「お、お前が、悪いんだろうが……あぅっ」
言いながらも、指はヒロの下で蠢いていた。
しかし中には入らずに、何度も往復するように撫ぜているだけだが、それだけでもヒロにはたまらないらしい。
421 :
サトヒロ:04/08/07 23:55 ID:rJFJdgu9
伸ばした中指で、奥まった場所にある突起を押し付けるように撫ぜる。
「ふぁあっ、や、……っぅ……っ」
すがりついてはいるものの、下からの刺激に力が入らなくなってきたか、ヒロの足が震えはじめ、腰が落ちてきた。
頭を抱える腕もほどけ、サトーの肩に力なくかかるだけになる。それでもサトーは指の動きを止めない。
湿った、どこか粘り気のある水音が耳に届く。
サトーの腿の上に完全に腰を落としてしまったヒロは、為すすべなくその音を聞いているだけだった。
これが、自分の体でサトーが鳴らしているのだと頭のどこかで認識すると、ヒロは更に羞恥が増してくるように感じた。
「…………っ」
頬を赤く染め、与えられる刺激に喘ぐ姿はいっそこのまま押し倒してしまいたくなるほどだった。
だがそれを半ば無理矢理、理性で押しとどめ、サトーはその変わりにヒロに口付ける。
「ふっ……」
舌を挿し入れてからめる。貪るように口付けながらも指は動いている。
飲みきれなかった唾液がヒロの口の端から零れて顎につたった。そして、唇を離すと同時に、指もそこから離した。
「……はぁ……」
熱にうかされたように、ぼうっとなっているヒロの前で、白く濡れた自分の指をサトーは少しなめる。
それを見て、はっとなったヒロは赤い顔を更に赤くして眉をひそめた。
422 :
サトヒロ:04/08/07 23:56 ID:rJFJdgu9
「お、お前なっ……!」
「何だ?」
「…………っ」
聞き返されてしまったのでそれ以上二の句が継げずにヒロは黙ってしまう。眉を下げて小さくサトーは笑った。
「……傷とか、痛くねぇ?」
なるべく負担はかけないように起きたままでやっているのだが、それでも気になるので問い掛ける。
「……大丈夫だ」
「本当か?アンタ、どんなに痛くても我慢するからなぁ」
「当たり前だろう、すぐに泣き言をいうなんて情けなくてできるか!」
「いや、アンタの場合は我慢しすぎだって。
我慢するのが悪いってわけじゃねぇし、すぐ音をあげるってのもいいってわけじゃねぇが、限度ってもんがあるだろ」
言われてぐぅっとなる。確かにヒロは、そのプライドの高さからか、絶対に助けを求めるような弱音は吐かない。
「本当に大丈夫だ!」
それでも負けじと言い返す。
「……ったく。アンタは本当に意固地だよなぁ」
423 :
サトヒロ:04/08/07 23:58 ID:rJFJdgu9
苦笑まじりに言うと、サトーは先程の肩の傷跡にまた唇を落とした。
先ほど、ヒロがその傷口に爪をたてたせいで血が滲んでいる。
それを舐めとるようにすると顔をあげて言葉を続けた。
「……これもさ」
「……何だ?」
ヒロが『敗者の証だ』と言ったそれ。
「負けてできた情けない傷だって思いこんでるみてぇだけど、逆にこうも考えられねぇか?」
怪訝そうにサトーの顔を見上げる。
「もう負けねぇっていう戒めと誓いってやつ」
「…………」
「俺のこの傷もさ、ガキん時にやられたやつでな。
昔はこの傷見る度に腹がたって情けなくてしょうがなかったが、今はそうじゃなくて、
もうあの時みてぇに見境なく突っ走ったりしねぇ、俺は仲間を裏切ったりはしねぇって思うようにしたんだ」
頬の刀傷を一度撫ぜてそう言った。
ヒロは、そういえばこの傷について話してもらったのは初めてだな、と思った。
424 :
サトヒロ:04/08/07 23:59 ID:rJFJdgu9
「だからさ、アンタもこの傷みて情けねぇって思うより、今度会ったらあいつをぶちのめすって思ってみたらどうだ?」
「…………」
この男の、呆れるくらいに前向きな考え方はなんだろうか。
考えていくほど深みへはまりそうなるヒロの腕を掴んで、引きずり上げるようだった。
「……お前は単純だな……」
「あ、酷ぇな」
「事実だろう」
ヒロはくすくすと笑って、サトーの頬の傷に触れた。
「……そうだな、もう少しお前の単純さ加減に感化されてみるのもいいかもな」
「何となく言い方が気になるんだけど」
「気にするな」
そう言って今度はヒロの方から口付けた。それにサトーも応える。
「……んっ、ふ……ぅ」
何度か具合を確かめるように角度をかえ、舌の動きをかえる。
425 :
サトヒロ:04/08/08 00:01 ID:aYfcH6HE
サトーは先ほどまで後ろから挿し入れた手を今度は前にもってきた。
同じように、口付けたまま指先を動かすとヒロはびくりと震えたが、今度は腰をひかずにその指の動きを受け入れた。
「……入れるぞ」
それにサトーは、今まで入り口を撫ぜていた指先を一本、中へと押し入れる。
「んっ」
声はくぐもったまま飲みこまれた。サトーの腕を掴んで、必死に何かを堪えるように指を受け入れる。
太く骨ばった指が中をかきまわし、内壁をこすりあげる。
その度に先ほどよりも大きな水音が響いて、ヒロの身の内を何かがかけめぐった。
「……っはっ、あ、やぁ、さ、サトー……っ!い、あぁ、んっ」
サトーの肩口に頭を押しつけ、声を上げながら、たまさか空気を求めるように息を飲む。
何処か苦しそうな声に、少し気遣う気持ちが浮かぶが、同時にもっと泣かせたいと言う想いも浮かぶ。
それに、今十分に慣らしておかないと、あとでヒロの方が辛い。
「……もう一本、いけるか?」
「ん、ぅ、だ、だいじょう……ぶ……ふあぁっ」
ほとんど受けいれた事のない中は狭くてきつく、指二本でぎちぎちだった。
それでも慣らすように動かしてやる。
426 :
サトヒロ:04/08/08 00:03 ID:aYfcH6HE
「い、んんっ、あ……ぅんっ……は……ぁっ」
中から溢れる蜜が指の動きを助けてくれる。続けていくうちに、苦しそうだった声に艶がではじめた。
「姫さん」
呼ぶと、ヒロは生理的に浮かぶ涙で潤んだ視線を上げた。
しかしすぐにまた、動かされる指に目をきつく閉じて快感をやりすごす。
ぞくぞくと襲いくる全身の力が抜けるような感覚が矢鱈にもどかしく怖かった。
サトーの胸元にまたすがるように身を寄せる。
そろそろか、と思い、サトーは指を抜いた。
「ふぁ……」
抜いてみれば指は、挿し入れなかったものにまで白い蜜が伝っていた。放心したような声を出すヒロに、サトーはまた声をかけた。
「姫さん」
「……何だ……?」
「ちょい、もっかい膝立ちになってくれねぇか?」
「…………?」
疑問に思いつつ、ヒロははいらぬ力を無理に入れて、サトーの体も支えにして膝立ちになる。
そうすると、サトーはヒロの腰を支えるように掴んだ。
427 :
サトヒロ:04/08/08 00:05 ID:aYfcH6HE
「辛かったら、しがみついていいから」
言われて、下の唇が熱くそそりたつ硬いものに軽く当たって、ヒロは瞬間的に赤さを増した。
「ちょ、ちょっと待て、こ、この格好で……っ?!」
「……姫さんの肩と腹に負担かけられねぇだろ?」
「だからって……こんな……む、無理だっ」
困惑するヒロに無理もないか、と内心で思いながらもサトーは優しく声をかける。
「大丈夫だって。……ほれ、肩に手おいて」
「…………っ」
口を引き結び、サトーに促がされてヒロはそれでもゆっくりと腰を落とした。
濡れそぼった口に頂があたる。
おもわず体を強張らせたが、この状態でいるのも辛い。けれど、自分から入れるには恥かしく、難しかった。
「……サ、サトー……っ」
助けを求めるように喘ぐと、サトーは苦笑して、ヒロの腰をしっかりと掴み引き寄せる。
「ふ、あ、あぁあっ!」
何度かの抵抗と圧迫を感じながらもずるずるとサトーはヒロの中へと入っていった。
428 :
サトヒロ:04/08/08 00:08 ID:aYfcH6HE
狭い内壁がその度に収縮を繰り返して、飲みこまれてゆく。
ようやく全部収まると、ヒロは熱い息の塊を吐き出した。
「……姫さん」
「……大丈夫……だけ、ど……っんか……へん……っ」
「へん……?どこがだ?」
「わ、かんな……、だけどなんか……」
真っ赤な顔で、どこか居た堪れないように切ない声を上げる。その様子に心配げにサトーは訪ねた。
「……落ち付くまでもうちょい待つか?」
「ん……大丈夫……だと、思う……」
サトーに問われ、多分、前の時と体勢が違うからだろうと思い、ヒロはそう言った。
「……んじゃ、動くぞ」
「うん……っ」
同時に中を突き上げる圧迫が襲った。
「んぅっ!」
こんな体勢は初めてなので、どうしたらいいのかわからない。
襲いくる突き上げに一瞬頭の中が真っ白になった。
奥の奥まで突かれ、気持ちがついていかずに振り回されるようだ。
429 :
サトヒロ:04/08/08 00:11 ID:aYfcH6HE
「あ、あぁっ!や、さと……っんぅ、やあ、ぁあっ!」
突き上げる度に嬌声が上がり、ヒロはその衝撃に耐えるようにサトーの頭を抱えこむ。
「姫さん……っ、あんま掴むと苦しいって……」
「だ、だって……!な、んか、前より……うぁあっ!……ふか……いぃっ!」
苦しいというより、正直やりづらいのだが、彼女の方が辛いだろう事がわかっているのでやらせておく。
それでもぴったりと纏いつく暖かさと柔らかさに、くらくらと眩暈を起こしそうに酔う。たまらなく気持ちがいい。
「ひあぁっ!や、ぁあっ、さと、サトー……っ!だ、だめ、……ぅんあぁっ」
確かに前の体勢よりもヒロの奥深くへと入りこむ。重力のせいで否が応にも深くなるのだ。
結合する部分から蜜が溢れ、滴ってサトーの腿を汚す。
彼女の声で、自分の名前を呼ばれる度に、どうしようもなく押さえきれないものがこみ上げる。
たまらなくなって、暴走しそうになるのを堪えながらも、それでも激しくなりつつある。
一度息をはいて、腰をひくと、また深く突き上げた。
「サトー……っ……ゃだ、そん……なに、うごく……なぁあっ!」
「……っわりぃ……でも、姫さん、気付いてっか……?」
「……っ?」
430 :
サトヒロ:04/08/08 00:16 ID:aYfcH6HE
動きを押さえるように緩やかにする。
そのせいでヒロも追いたてられる勢いがおさまって、深く息をはいた。それからごくりと唾を飲み込むように息を飲む。
それにサトーが顔をしかめた。
「……っ、そうやって」
「ふぁ……っ?」
「姫さんの方も俺の事、締めつけてんの」
「……………っ?!」
近くにあるヒロの顔を引き寄せて口付ける。荒い息のせいで苦しいが、それでも貪るように舐めつくす。
ヒロが息を飲む度、身体の方も強く収縮を繰り返して、サトーを高みへと追い立てるのだ。
無意識の事とは言え、ヒロはその言葉に声を失う。
「……それに、今も、姫さん、自分で腰、動いてるの知ってるか?」
唇を僅かに離してそう言ってやると、ヒロは慌てたように自分の体に意識を向けた。
サトーの動きにあわせ、腰が知らずに動いた事に気がついた。
今まで与えられる衝撃に感じ入るだけで、そんな余裕などなかったのだ。
「や……っ!こ、これは……っ!!」
火照りかえった顔を両手で隠す。たまらなく恥かしかった。
431 :
サトヒロ:04/08/08 00:18 ID:aYfcH6HE
「……イイんだ?」
言われて更に恥かしくなる。みっともなくて消えてしまいたくなった。
「そっ……そういうことを言うなぁ!!」
「すまねぇ……でも俺は嬉しいけどな」
「なっ……」
蹲るようにサトーの胸に頭をつけて俯くヒロの体を抱きしめる。
「前はそんな余裕、アンタにゃなかったしな……。今もねぇけど、それでも感じてたんだろ……?」
「……わ、わかるか、そんなこと……っ!!」
「ん……それでもいいけどな、今は」
「馬鹿も……あぁっ!」
再び律動が開始された。
「や、あぁ、きつ……っ!さと……ぉっ、きついぃ……っ!!」
「……姫さん、あんま……締めんなって……!」
先ほどの台詞で、変に腰を意識して力を入れてしまうのだが、そのせいでサトーを締めつけてしまう。
更に締め付けられ突き上げるので、サトーの方も感じ取り、主張してしまうのだ。
432 :
サトヒロ:04/08/08 00:19 ID:aYfcH6HE
「んぅ、あ、はぁあっ、う、やぁあっ!っんあっ」
がくがくと揺さ振られ、為すがままに受けいれる。熱くて頭の奥が熱で焼け付くようだった。
「は……ふあ、んく……ぅ!んん、は、ああぁっ、や、うぁっ」
空気を求めるように喉をそらせ、喘ぐ。奥深くまであたり、限界が近い。
もう何も考えられず、ただ無意識に声が喉からもれるだけだった。
「や、だ、だめ、や、あぁあっ、…………ひあ、あぁああっ!」
びくりとヒロの体が震え、背中をのけぞらせる。
「…………っ!」
きゅう、と締め付けられ、サトーはヒロの中へと放った。
勢いをつけたものが奥に叩きつけられ流れこみ、繋がった部分から溢れかえった。その度にヒロの腰が痙攣を起こしたようにひくついた。
全て彼女の中に吐きだすと、サトーはゆっくりと己を引き抜く。
そしてぐったりと自分に身を預けるヒロをみやった。
「……大丈夫か?」
その声に反応するように、ヒロが頭を動かす。
「……だい、じょうぶ、じゃ、な……」
火照った顔でそこまでいうと、まるで眠るように瞼を閉じた。気を失ってしまったようだった。
「……わりぃ」
サトーは素直に彼女に謝った。
正直、今回は本当にまずかった。何度理性を手放しそうになったかわからない。
「…………」
胸元で規則正しい呼吸を繰り返すヒロに安堵して、サトーは思い出したように救急箱を手にとった。
(とりあえず)終
433 :
サトヒロ:04/08/08 00:20 ID:aYfcH6HE
尻切れとんぼでスマソ。
お付き合い有難うございました〜
あんまえろくな・・・・。
次、もし書くとしたらアンクロワイヤーとロゼか、ウェレスとティーファ辺り
ヴァイルとマシリーはどうだろう
ふと思ったが鈴魚姫×シローって、鈴魚姫が攻めなんですか(ぇ
では失礼。
ご苦労様でした。
次回作も期待しています。
>>409 ファインってナンパなマックスとは別のもう一人のナンパ神官ね・・・・
似合わない(汗
ヤパーリ、アキラ×ル・フェイの組み合わせが普通でしょ?
436 :
名無しさん@ピンキー:04/08/09 00:01 ID:236QrCql
それだけその話(ルフェイ・アキラ)の需要があるということなのでは?
普通じゃなきゃ駄目だろ?
特定の阿呆がクレクレしてるだけだったりする
でもその証拠は無い。
なんか妙に話題になっているのでふと思ったのだが。
もし二人が色々あった上で結ばれた後、初夜はどんな風になるのだろうか?
ル・フェイはそれまで異性との交際などに興味はなかったし、
アキラも意外と知ったかぶっているだけな様だし、
う〜〜〜〜ん
サイトで性格などを調べてみました。
イザ本番って時、お互いに戸惑う確率が高いですね。
久しぶりに来てみたら王道のサトヒロ小説が投稿されていた!
シャドウとヒロの近親相姦ものには引いたからこの話はうれしい
ありがとう
職人が集まらんわけだ
ルフェイの話なんかも好きだがレズなんてどうだ?
ミュウとナギをリューンエルバが二人まとめていただいてしまう話なんてどう?
レズもいいな。今までこのスレには無いし。結局は話を書かなければどうにもなら
ないということなのだろうな・・。
自分に都合の悪い書き込みはスルーしてしまえばいい
投稿してしまえば無視することはできないし
話を先に書き込んだもの勝ちになる
>444
いちいち引いたとか言わんでもいいだろ
大人なら苦手なモンくらい黙ってスルーしとけ
サトヒロは王道じゃないだろ。
単に緑の人が頑張って布教したから、一部に受け入れられただけ。
ルフェイとアキラについてうるさく言ってる連中と同じ。
そうだったの!?
漏れはそんなこと知んなかったよ…
アキラの相手として一番いい女性キャラは誰がいいだろうか?
それぞれの状況をリストみたいにしてみるのも面白そう・・・(クス
>アキラの相手として一番いい女性キャラは誰がいいだろうか?
グリューネルト
この二人が実際に会話しているのはどういう光景が思い浮かぶのだろうか。
よろしければ簡単な会話シーンを投稿してもらえないだろうか?(できればエチーシーンの会話なんて)
新作のネタになるかも。
アキラの相手なんだけど、ローズブラッド・・
・・・・・やっぱしダミ?
そう特定キャラ応援にも向きになって否定しないで。
この時点においては書き込みが少なくなるよりよほどマシだし。
好みに合わなきゃスルーしましょう。
お話を書けるならなんでもいいので是非ともヨロシクオネガイシマス。
今年のコミケにソウルズの同人誌は出ているのだろうか?
アキラとヒロ
グリューネルトのデータ
[性別]女 [種族]人間 [出身]シリニーグ
[年齢]17 [身長]168cm [武器]剣
[趣味]乗馬、楽器(クラシック)の演奏
[特技]乗馬、楽器(クラシック)の演奏
[好き]清潔な空間、花
[嫌い]不潔、不浄な場所や人
[性格]おしとやか、清楚、生真面目
[目標]平穏な世界
良家に生まれ、両親の期待を一身に背負う。
その期待に応え、優秀な成績をおさめるが、そんな自分自身の行き方に疑問を抱き、思い悩む日々を過ごしていた。
しかし、ミュウに出会い、自分の意志で歩み始めることになる。
普段は乗馬や、庭の手入れ、楽曲の演奏をして過ごしており、趣味の共通するネージュとはよく行動を供にしている。
決戦前の会話
グリューネルト(以下グ)/どうです、落ち着きましたか?
アキラ(以下ア)/まあな
グ/アキラさんはこの後どうされるのですか
ア/あんたこそ、卒業したらどうするんだ
グ/まだ決めておりません
ア/あんたに戦いは似合わないよ
グ/戦いは似合う似合わないでするものではございません
ア/気を悪くしたなら誤るよ。そういう意味で言ったんじゃないんだ。あんたみたい
なお嬢様が戦わなきゃいけない世界ってのはどうかと思ったんだ
グ/世界を思う気持ちに地位や性別は関係ありません
ア/だから戦うってことか?
グ/はい。見ているだけでは何も変わりません。また、ただ思うばかりで行動しない
のでは何も変わりません。それは卑怯なだけです。
ア/そうか。おれも卑怯者の部類に入るだろうだけど、せめてあんたみたいなお嬢様
……いや、女が戦わなくてもいいくらいの世界にはしたいな
グ/貴方にならできます。元の世界に戻るまで力をお貸しください
ア/そうだな。これが終わったら、な
グ/はい
以上です。
長かったので二つに分けました。
小説を書くのに役立ってもらえたら光栄です。
アキラの身長が178センチ。
ふと思ったがル・フェイの姿ってFF10のユウナレスカに似ている。
髪の色も同じだし。
たしかにある程度似ているが
何でもいいからそろそろ新作が読みたい。
内容は何でもいいから・・・・・・お願いします。
ゲイる
「旋風のゲイる」がハッテンたちの間での通り名。
元は、ある国の騎士団長を務めていたのだが、狙ってた美少年を寝取った他の軍団長を犯し殺してしまう。
(その軍団長は犯すのは慣れていても犯されるのは慣れていなかったようだ。)
それがきっかけで国を追われてしまう。だが元来気まぐれで、やらないかな性格もあり、
気に入った相手であればそれが一国の王の尻であろうと掘る男根を持つような男であり、
「いい機会だ」と、追放処分に処される前に自ら国を去ったというのがことの真相である。
出奔後は特定の男を持たず、傭兵として戦場でいい男を探し続けている。
ふと見ると男が暗殺者に襲われてた。
「ウホッ!いい男…」
あんないい男がやられるのを黙ってみているわけにはいかないな。
俺は右手に自慢の愛剣を握り暗殺者どもに立ち向かっていった。
「すまない…。助かった。」
暗殺者どもをあっさり片付けた俺は今、目の前の少年をじっくり視姦している。
ふむ…。こうして近くで見ると思った以上に若いな。やはり男は若いに限る。
それに何か武術でもやっていたのかほどよく筋肉もついているようだ。
ケツの張りから察するにまだ男をしらなそうだしこれを調教できるかと思うとますます股間がいきり立つ。
「おい!あんた聞いているのか?」
「んっ、おお聞いてるぞ。それに俺はあんたじゃないゲイるだ。」
「ああ、俺はアキラだ。それよりゲイるって…」
「やらないか。」
「なっ!あんたやっぱりゲイなのか!やるわけないだろう!」
「そうか残念だ!」
抵抗するアキラの腹を思い切り殴りつける。
「ぐはっ…」
「まったくお前が抵抗するから悪いんだぜ。せっかく優しくやってやろうと思ってたのによ。」
痛みに悶絶しているアキラの両手両足をロープで縛りつけ逃げられないようにする。
そして髪を掴みすでに大きくなっている男根の前にもってくる。
「おら、口を開けな。」
だがアキラは口を閉じ目の前にある男根から目を逸らし必死に抵抗している。
(なかなかいい態度だ。抵抗する男を無理やり犯すのも悪くないな。)
そう思いもう一度アキラの腹を殴りつける。
そして悲鳴を上げるために開かれた口の中に素早く男根を押し込む。
「ぐっ…ん。」
「おい、しっかり顎を開くんだな。俺のはまだ大きくなるからこのままだと顎が砕けるぞ。」
宣言したとうりに男根はさらに膨張していく。
「しっかり唾液を出して俺のを濡らしておくんだぞ。乾いたまま入れられて苦しむのはお前だからな!」
そう言いアキラのことなどまるで考えていない律動が始まった。
「んっ…はぁ…」
限界まで開かれた口はゲイルの男根を押し込まれたためまともな声を出す事など出来ずわずかな隙間
から唾液をたらすだけになってしまっていた。
(やめろ!やめてくれ!いったいどうして俺がこんな目に。)
今朝までは普通に生活していたアキラには何故自分がこんなところにいるのか、そして何故目の前の
男に陵辱されているかなどわかるはずもなかった。恐怖や絶望の感情だけがアキラを支配していた。
ふと、自分の口から異物が抜けていくのを感じた。
(もう終わるのか…?)
「さてこれからが本番だぞ。」
一瞬安堵したのだが四つん這いにされ腰を掴まれた為恐怖に震えてしまっていた。
「まったくケツを振るわせやがってそんなにやって欲しいのか。」
だがゲイルにとっては恐怖の震えなどより男根を硬くするためのスパイスにしかすぎない。
アキラはすでにゲイルの声など碌に耳に入っておらず自分の尻の穴が開かれている感覚だけで一杯になっていた。
「さて入れさせてもらおうか。」
「やっ…やめてく、ぐわあああ!!」
抵抗の声など無視しそのまま男根は菊座へと押し込んでいく。
ブチッブチッとケツの何かが破られていく音が森に響いていった。
「ちっ…。すゲイ締め付けだな。これだったら少しぐらいほぐしてたほうがよかったな。」
「あああ!!がああ!ああ!」
アキラは体が引き裂かれていく感覚に耐え切れず喉が張り裂けんばかりに大声を上げってしまっていた。
「少し黙ってろ!」
あまりのうるささに男根が萎え始めてきていたため顎を思い切り殴りつける。
ボキッ
「んっ…。顎が砕けちまったか?まあ静かになったからいいか。」
ぐったりと体から力が抜けたアキラを抱え込みさらに激しく腰を打ち付けていく。
あまりの激しさに一瞬が永遠に感じられてしまうほどである。
今のアキラは自分は永遠に腰を振られ続けると錯覚までしてしまっていた。
だが永遠に腰を振り続けられるわけなどなく、いつか終わりはくるもの。
「うぅおおおおぉぉ!!」
猛獣のような雄たけびをあげゲイルはすさまじいまでの精液を腸内へと出していった。
そしてついに腰の運動は終わりを告げた。
(ようやく…終わるのか…)
アキラはすでに薄れつつ意識の中この拷問とも言える行為が終わるのかという安堵に包まれていた。
例え腸内に注ぎ込まれているという不快感を感じながらでもそれは希望だった。
だがそんな希望は一瞬だった。
「これでちょうどよく濡れてきたな。やはり一度出さないと滑りが悪くてな。
まだまだ楽しませてもらうぞ!」
(父さん、母さん、俺はもう駄目だ。すまない…。)
パンッパンッと肉と肉のぶつかりあう音の中アキラの意識は消えていった。
「アキラ殿、今夜共に酒でも飲まぬか?」
この時、俺は夕食を取ったら別にすることもなかったし、たまには酒でもいいかなと思ったので
軽い気持ちですぐに了解した。
「うむ、ならば夕食の後に私の部屋に来てくれ」
そして夕食を取りしばらくしてからル・フェイの部屋に行く。
2、3度ノックしてから扉を開ける。
「ル・フェイ、入るぞ。」
「んっ…。アキラ殿遅かったのう。」
そこにはすでに酒を飲みまくっているル・フェイがいた。
「おい、もう始めているのかよ。」
「そんなことはいいから、ほれっ、おぬしも飲め。」
まあ付き合うとは言ったんだから付き合わなくては悪いよな。
そして俺も一緒に酒を飲みだしていった。
「っ…」
不味いな。ル・フェイに付き合って飲んでたらちょっとやばくなってしまった。
なぜか今夜のル・フェイはいつもとは違い酒を味わっているという感じはしない。
そのためか妙に俺に絡んできて酒を飲ませてくる。
「ル・フェイ、酔ってるのか?」
「酔ってなんかおらぬよ。おぬしは私が酔ってると思ってるのか?」
いや顔を真っ赤にしてそんな酒臭い息を吹きかけながら言われても説得力なんてないんだが。
「むっ…もしや、おぬし疑っておるな。」
だから自分の状況と周りの空になった酒瓶の数を考えてから言ってくれ。
ちなみに俺もこの空瓶の数に協力したが精々二、三本で残りはすべてル・フェイだ。
その数はというと数え切れないほどとしかいえないな。
「だからおぬしは私の話は聞いておるのか!」
「ああ、聞いてるよ。ル・フェイは酔ってないんだろ。
でもなル・フェイは平気でも俺はもう駄目だからそろそろ終わりにしないか?」
正直これ以上ル・フェイに絡まれたくないたくないからという気持ちもあるけど。
「まったくこんな美女に酒を注いでもらっておいて断るとはもったいないことをするのじゃな。」
「神官がなにを言ってるんだよ。」
まったくル・フェイってこんな奴だったけ…
「そうじゃな、確かにおぬし達に出会うまでの私だったらこんなことは言わなかったのじゃろうな。」
「じゃあ俺達のせいでこんな悪神官になっちまったってわけか。」
「そうじゃな確かにおぬしのせいじゃな。
ここはやはり責任をとってもらわねばならぬな。」
責任か…。確かに俺は迷惑をかけてきたからしかたないかな。
「まあ俺に出来る事なら別にいいぞ。」
「そうじゃなぁ。ならばこの私のこの気持ちを鎮めてもらおうかな。」
「えっ…それってどういう…んっ」
俺が疑問を口にしようとするとル・フェイが唇で俺の疑問を防いできた。
ル・フェイの唇は酒を飲んでいたために随分と酒臭かったがそんなことをどうでもよく思わせる
くらいに気持ちよかった。その心地よさに思考が止まってしまっている間にル・フェイはさらに
俺の唇をこじ開けて口の中に残っていた酒を注ぎ込んできた。
「んっ…!!」
注ぎ込まれたと同時に咽が焼け付くような感覚がきた。
ル・フェイの奴なんて酒を飲んでるんだ、今まで俺の飲んでた酒とは比べ物にならないぞ。
「は、ふぅ‥‥‥」
だがル・フェイはそんな俺の気も知らずか自らの口にあった酒を注ぎ終えると
今度は唇を吸い立ててきた。しかも俺が逃げられないように頭を押さえ込んできた。
「んっ……ふぅ…ちゅ…」
抵抗しようにも頭をしっかり押さえられている、いや仮に押さえられていなかったとしても
この心地よさの前では抵抗しようなんて気は失せたかもしれない。
「……ん、むぅ」
抵抗しないのをいいことに存分に俺の唇を味わったため満足したのかようやく唇を離してきた。
「ル・フェイ、なんの真似だ?」
「なんじゃこの酒はまだきつかったのか。」
「そういう問題じゃないだろ!!」
いくらなんでもさっきのあれは口移しで飲ませましたで済むようなものじゃなかった。
そもそも口移しという行為自体がおかしい。
「ならばあの口付けのことか?」
「あたり前だろ!いきなりあんなことして…。
そもそも神官があんなことしていいのかよ?」
「そうじゃな確かに女神神官である限りその身は女神に捧げられることになっているため
当然、異性との交際も禁止されている、つまりさっきの行いも許されんじゃろうな。」
「だったらなんでっ?」
「じゃがなそういったいくつかの戒律があるものの、禁酒や殺生はおぬしも知っておるとうり
禁止されていない。」
確かにそこまで禁止されていたら戦いなどは出来ないだろうし、今こうして酒を飲んでいる事も
出来てなかっただろうな。
「これは有事があれば戦士として戦うことを義務付けられているからで、神官とはい
っても道徳と戒律さえ守っていれば、暮らしぶりは一般のそれとほぼ変わらないも
のとなっているのじゃよ。」
「つまりどういうことなんだ?」
正直ル・フェイが何を言いたいのかよくわからない。
「つまり…」
常に物怖じしないル・フェイにしては珍しく言いにくそうにしている。
「酒の席のでの過ちならば双女神様も見逃してくれるかもしれん…。だから…。」
「それって…」
「だから…抱いてくれんか?」
俺はこの世界では、いやこの世界に来る前だって神などはまったく信じていない。
だからル・フェイがいったいどれだけ苦悩してこの神を裏切るという考えまで至ったかなんて
わかりはしない。だがル・フェイの俺を思っている気持ちなら充分伝わってくる。
ならそんな気持ちを裏切るわけにはいかないな。
返事の変わりにさっきのお返しとばかりに今度は俺の方から唇を重ねていった。
柔らかな感触を味わい、触れ合わせたまま角度を変えル・フェイを味わっていく。
ひとしきり味わうと唇から離し今度はうなじを吸い立てていく。
「あっ…跡が残ってしまう…。他の者にばれてっ…あんっ。」
確かにル・フェイは肌の露出が多い服装をしているから跡が隠せない。
それでばれてしまったら、やばいな。
「んっ…。そうだな。」
文句を言ってくるル・フェイを無視しさらに吸い立てていく。
白い肌は酒が入っている為仄かに赤みがしている。
その赤みがかかった肌にさらに赤い跡を付けていく。
「くっ…。こんなにしおって…、これでは首を隠さなくてはいかん…。」
「でも首だけ隠すっていうのも変だよな。だったら…」
そう言い唇を首筋から離し今度はその体全体を狙って吸っていく。
「こうやって一杯跡を付ければ全体を隠せていいよな。」
「そっ…そういう問題じゃ…。」
口では文句を言うが本気になって抵抗する気がないことはわかる。
そしてル・フェイの服とはいえないような服を脱がしていく。
多少てこずったがル・フェイも協力してくれたしそもそも脱がしやすすぎだろ、これ。
脱がし終えル・フェイの胸が露になる。
元々の服があれなためわかっては、いたがやはり実際に見るとやはりすごいな。
「むっ…。私の胸に興味があるのか?」
ジロジロ見てたのがばれたか。
「そうじゃな。私が見た文献に丁度いい方法があった。」
「えっ…!?。」
「これが精液か…。予想以上じゃな。」
やばいそんな光景を見てたらまた…
「んっ。いまだに大きいままじゃな。」
「それだけル・フェイが魅力的ってことだよ。」
半ばやけで言ったのだがそんな言葉を聴くとル・フェイは先ほどまであんな行為をしていたとは
思えないように真っ赤になってしまっていた。
やばいこっちまで照れてきた。
「ええと、じゃあそろそろするぞ?」
俺からすればただの確認なのだがル・フェイからすれば神官として背徳的行為を行うという意味をもつ。
そのため決心はしていたのだろうが戸惑いが見れた。
しかし戸惑いながらも小さく、だがそこに明確な意思を見せ頷いた。
だから俺はそんなル・フェイを抱きしめそのまま押し倒していった。
そのまま胸と花弁の両方に愛撫をくわえていく。
やはりさきほどの行為で自分自身も感じてきていたのかその花弁はすでに愛液を垂らしていた。
ここまで感度が良ければもうできると思い自らのものを掴み花弁に軽く擦りつけていく。
そしてもう一度ル・フェイを見て迷いがないのを確認するとそのまま胎内へと入れていった。
「んっ…。ああぁ!」
軽く抵抗を感じたがそのまま押し込んでいくとすぐに奥にまで到達した。
「アキラ殿、気持ちいいか?」
「ああ、すごく…」
「そうか…。ならもっとよく…する…。」
そう言うとル・フェイは自ら腰を振ってきた。
「くっ…。」
「んっ…。はぁ…あん…」
けして余裕があるわけではないだろう。それはル・フェイの顔を見ればわかる。
いくらあまり痛みを感じていないとはいえ処女なわけだ。
だがル・フェイはそんなことは感じさせようとせずあくまで俺の快楽の為に腰を振ってきている。
一度いった為肉体的な余裕は若干感じられたが精神的にはもう限界だ。
「どうした?おぬしは…もういいのか…」
「ル・フェイ!!」
そのまま自らの快楽を貪るためだけに腰を打ち付けていく。
普段はあんなにも毅然としているル・フェイを押し倒し、普段の理知的な様子から想像も
出来ないほど快楽に酔っている顔を見せられ、なによりもそんな状況を自らの行動でつくり
だしていくという事実が肉体的な面ではなく精神的な面で高まらせてくれる。
じゅぶじゅぶと、奥の壁を突き破る勢いで、ただ律動する。
「くあっ!‥‥‥はあ、は、激しすぎる!」
「くっ…。ル・フェイ!!」
限界を感じ引き抜こうとする、しかし思いとは裏腹に体は前に倒れていく。
一瞬不思議に思ったがよく考えれば当たり前な話だ。
酒を飲みまっくた状態でこんな激しくすれば倒れるよな…。
ル・フェイの胎内に注ぎ込んでいく感覚を最後に俺の意識は消えていった。
翌朝目覚めたら二日酔いだった。
「頭が痛い…。水でも飲みに行くか。」
頭の痛みに耐えながら必死に台所へと向かっていく。
台所へついたらそこにはル・フェイがいた。
「平気か?ほら水じゃ。」
「ああ、すまない…。」
水を飲んだら少しは落ち着いてきた。そこでひとつの疑問が生まれた。
「なあル・フェイ、昨日の記憶があまりないんだが?」
「なんじゃ、覚えておらんのか。
おぬしは私に付き合って飲んでるうちにいきなり倒れてしまったんじゃよ。
まったく自分の限界くらい考えて飲むんじゃな。」
「ああ、そいつは悪かったよ。」
しかしそれだけだったかな。他にも何かあった気がしたんだが…。
俺がそんな考えにふけってるうちにル・フェイは行ってしまおうとしていた。
去っていくル・フェイの服装はいつものあの格好ではなく肌の露出がないものだった。
479 :
終わり:04/08/15 00:09 ID:0PIf9EZx
正直ル・フェイ粘着がすごくうざかったです。
だからあまりやる気でませんでした。
ル・フェイのは前回のネージュの時から考えてはいたんで時間だけは無駄にかかってます。
ゲイルのは何でもいいとか言うんで1時間ぐらいで仕上げました。
色々すいませんでした。
いろんな意味でお疲れさまでした
マジで乙!!
話、ありがとうございました。
私もル・フェイの話を待っていた者の一人ですが、気分を害するような意見を書いてしまい申し訳ありませんでした。
以後自重するように心がけます・・・・・・・・・・・・・・・・。
このスレッドは皆のものです。
一部の人々のために他の人の気分を害してはいけません!
度の過ぎた話の要請や応援は相手にプレッシャーをかけて迷惑につながります。
ルフェイ好きの方々も気持ちは・・・ま〜ある程度理解はできますが、これからは注意して他の人に迷惑をかけないようにしてください。
でなければせっかくの職人さんを失ってしまうということになりますよ。
それと467〜479の職人様ご苦労様でした。
そのような状況で二つも作品を完成させるなんて尊敬します。
このようなことにくじけず、これからもいい話を書いてくださる事を期待しています。
これからも頑張ってください。
>450
サトーは開発日誌で、恋人募集を呼びかけられてたっけ。
そもそもヒロは特定の相手がいないっぽいが。
実家から帰ってきたら留守にしている間にこんな名作が投稿されているなんて…
感謝します!作者様は神様です。
前半のホモ話は笑いました。
そういえば軍板で男だけの軍隊だとそういう同性愛が起こりやすいとの解説が書き込まれていたのを思い出しました。
アキラご愁傷様……チーン
後半ルフェイの話ですが彼女の葛藤が伝わってきます。
好きなのに教義上の理由で思いを打ち明けられないというのがグッと来ました。
他に最後のシーンで疑問が、二人は結婚したんですか?
それとこの話の続編はどうでしょうかね?
何か続きが気になる終わり方でしたので…
駄目ならいいです…無理強いしたくないですし、実際に書かれているのは作者さんですしね。
ローズブラッドとネイルのレズなんでどうですか?
これからの作品も楽しみにしていますのでウザイ書き込みにも屈せずにがんばるのを祈ってます。
最後に、夏のコミケですがスペクトラルシリーズの同人誌は出たんですかねえ?
知ってる人がいるなら詳細を教えてほしいです。
…本当にここ21禁板のスレなのか心から疑問に思う
GJ!!!!!
ホモ話ワラタ(´∀`)
迷惑をかけてすいません。
これからはスレの雰囲気も考え、発言に気をつけるようにします。
話の流れを考えてなくて悪いがGOCWのデュリアにピッタリな相手は誰がいいだろうか?
彼女一番かわいいのにいい相手がいないんだよな
誰だっけ?
サンクス
しかしGOCWは印象に残ってないなぁ
可愛いか?
少なくともGOCWの中では性格、容姿、文句無しにかわいいといえる
・・・・それって、他が・・・・・
まあいいけど
アキラって攻略本による設定だと剣術がうまくてネバーランドにきてからはもう達人レベルになったという。
これをネタにして話が作れるかも。
アキラに好意を抱いているヒロインが実戦訓練を彼に頼む。
ところがアクシデント発生、ヒロインの強さに本気になったアキラの剣技によってまちがって服だけ切り裂かれてしまう。
例としてあげればルパン三世の、五右衛門による斬鉄剣の居合いよって敵の服や武器だけが切られるといったもの。
慌てるアキラにヒロインは「責任をとって」と言い、なし崩し的に体を重ねるに至る、というのを考えてみたがどうか?
そこまで考えたのなら書いてみたら?
で、その肝心のヒロインは誰?
同じ作品のデモナもいいと思うのは俺だけか?
世界中の花を見るために旅をしている魔族の女。
ロングの銀髪が特徴。
そりゃまたマイナーな・・・・・・。
ヤパーリ王道はサトヒロでしょ?
王道自体が存在しない
つーか、
エロパロで王道も外道もなかろうて。
そうですね、すいませんでした・・
それじゃあ皆はどんなのがよろしいのかと・・?
カップリングは人の数だけあるものだよ…onz
う〜ん
ルキ×リュート。
コーエーからのソウルズの攻略本に掲載されている人物関係図だとリュートがルキ
に片想いという構図だった。
こうして見ると結構知らない組み合わせもあるんだな。
雪邪、サトヒロ、ウェレアぐらいしか知らなかった。
みんな、
いちばん新しい4の
ヴァリゾアとジナを
忘れてねーか?
ルドーラは変態強姦キャラ?
むしろルドーラタンを禿げしく陵じょkyうわなにをするやめry
やおいネタは読んだばっかし。
アゼレア様とリーガルリリーに陵辱されるルドーラたんのSSキボンヌ
前にも誰か言ってたのの逆バージョン?
結局誰か話を書くしかないじゃないか?
そしてそれがスレの流れを握ることになるんじゃないか?
王道?……そりゃあソウルズだったら『マックス×イグリアス』は鉄板だと思う
作品の枠を越えてルドーラXジナとかミュウとか・・・
それはちょっとなあ・・・。
ファンタジーなんだからエルフなんてないか?
ネバーランド暦1005年6月、大陸の覇権を目指すザーフラクは、ジグロード決戦において宿敵魔王軍を退けるや、ネウガードを水陸両面から包囲して敵宗主国を孤立させた。
敵本拠地の閉塞に成功したフラウスター兵団は、その間に一気に大陸西部を掌中に収めるべく各地を襲撃、圧倒的な兵力を持って西へ西へとなだれ込んでいった。
鎧袖一触、グリドフ率いる第1騎馬隊が、中央部を突破した勢いに乗って、旅団フェリアスを壊滅、エイクスへの道が開かれるや、君主ザーフラクは自ら解放軍ドウムと雌雄を決するべく、軍師ジルオンに後を託して宗主国ロギオンを出立した。
「大君主様ぁ。どうして魔王軍をこのままお潰しになられないのですか?」
西へと向かう君主の車中、愛人兼外交官を務めるランジェが、ザーフラクの足元に跪き、愛おしそうに君主の分身をシャブリながら尋ねた。
「窮鼠猫を噛む、という言葉もある。幾らゴミみたいな連中でも、追いつめられればこちらも無傷では済むまい・・・」
連戦連勝に奢るザーフラクも、言葉とは裏腹に魔王軍の実力を侮ってはいなかった。
ランジェのフェラティオが籠絡したゴルベリアスによる計画的謀反、という奇策が成功していなければ、ジグロードで一敗地にまみれていたのは自分かも知れないと明敏な君主は知っていたのだ。
「真正面からジャドウの小僧と事を構えるのは、今少し国力を付けてからだ」
現在の兵力で魔王軍に総攻撃を掛けるためには、東の押さえが手薄になるし、海峡を隔てた先には小生意気なティナ王女が率いる連合諸島が虎視眈々と渡洋攻撃の機会を伺っているのだ。
ザーフラクは度重なる降伏勧告にも一向に耳を貸さず、あまつさえ隣国の島国を併呑して、敢然と挑戦状を叩き付けてきた小娘の顔を思い出しながら顔を歪める。
「ティナ・・・か。ネウガードを攻略した後は一気にメイマイ征伐に掛かる」
ザーフラクが現実世界に思考を戻すと、愛人が政治の事などどこ吹く風とばかり肉棒を舐め上げている。
「ふんっ・・・一国を滅ぼす舌技か・・・参る」
ザーフラクは目を閉じると、ランジェの口の中に白濁色の体液を大量に放った。
※
『覇王軍本隊迫る』の報にエイクスの民は上を下へパニック状態に陥った。
フラウスター兵団の通った後には、草木一本残らぬとの噂を信じる村人達は早くも疎開の準備に大わらわである。
居城において国内の恐慌を耳にした君主トゥエンティーは、眉一本動かさないで情報将校を下がらせた。
「これだから人間はだらしない。我が軍の兵士がドウム兵であった事が、ザーフラク最大の不幸よ」
麾下の武将であるサーティーンがあざ笑うように言い放った。
「今回は防衛戦であるから、攻城戦に難のあるドウム兵の弱点は晒さないで済みますが。如何せん彼我の兵力差は明らかです」
この年、解放軍ドウムの軍師となったばかりのチクが鼻の脂でずり下がり掛けていた眼鏡を押し上げながら呟いた。
「現在国境付近に布陣している軍団だけでも、ロギオン本国軍のグリドフ騎馬隊、ギャリンの騎士団。その他ハン・デ・クル率いる騎兵トゥイングー、クリフ・リフ率いる野獣軍ゴムロアが確認されています」
「分かっている。その後にはザーフラク直卒のフラウスター兵団本隊5個軍団が迫っている」
人造戦闘兵ゆえに感情を表に出すことのないトゥエンティーだが、圧倒的不利を理解できずに、ただ手をこまねいているわけでもない。
「やはり、援軍を乞いましょう」
※
同盟国とは名ばかり、事実上エイクスの属国と言うべきツェンバーの君主、暗黒不死団を率いるメイミーは、エイクス城の謁見の間に跪いて盟主の臨席を待っていた。
入城に当たり実施された、裸にされてのボディーチェックは、属国の君主なる身ゆえメイミーも止むを得ず耐え抜いたが、役得とばかりにむしゃぶりついてくる下級兵士の無礼は拭い切れぬ屈辱感を彼女に与えた。
口の中や腋の下をかわぎりに、およそ武器を隠せそうな部位を不必要なまでに丁寧にチェックする下級兵士を、完全に無視することでプライドを保とうとする若きバンパイアの姫君。
チェックはたっぷり30分も掛けてようやく終わったが、メイミーが履いていたパンティーは戦利品と称して没収されてしまった。
軍師チク考案の奇計にはまり既に精神的に敗北させられたメイミーの前に、盟主トゥエンティーが姿を現したのは、それから2時間も後の事であった。
「待たせたな」
鷹揚に声を掛けて玉座に腰を下ろすトゥエンティー。
「盟主様におかれましては、ご機嫌麗しゅう・・・」
跪いたまま消え入りそうな声で挨拶の口上を述べるメイミー。
「時に、ロギオンのうつけ者との決戦が近い。その方の国にも援軍を出して貰う」
有無を言わせぬ響きを伴ったトゥエンティーの言葉に、メイミーはただ頷くのみ。
「褒美は先に取らせて遣わす・・・」
立ち上がったトゥエンティーは、跪いたままのメイミーの背後に回り込むと、おもむろにスカートの裾をまくり上げた。
メイミーの処女雪のように純白の尻が惜しげもなく晒される。
トゥエンティーは感情のこもらぬ手でメイミーの尻にひとしきり愛撫をくれると、ズボンの前をはだけて疑似陰茎を取り出す。
「めっ、盟主様・・・お慈悲を」
首をねじってトゥエンティーを切なそうに見上げたメイミーの股間からは、既に期待が粘液の滴となって具現化している。
トゥエンティーは無造作に両手でメイミーの腰を引き寄せると、股間の中心部を一気に貫いた。
「あぁっ・・・あはぁぁぁ〜」
メイミーの眉間に縦皺がより、熱い溜息と共によがり声が漏れる。
体内を掻き回すように出入りを繰り返す疑似陰茎に、バンパイアを統べる姫君もはしたなく乱れて、自然と腰を使ってしまう。
「これよ・・・これだわ・・・」
メイミーは、戦わずしてエイクスの属領主として甘んじる決意を決めさせた、憎い疑似陰茎を全身全霊をもって感じ取る。
「はぁぁぁ〜ん。イクッ、イクゥゥゥゥ〜ッ」
疲れを知らぬ人造ペニスの責めに、4度目のクライマックスを迎えたメイミーは、絶叫と共に体を硬直させ、やがて激しく痙攣して果てた。
白目を剥いて失神したメイミーを冷ややかに見下ろしながら、トゥエンティーは必勝の策を練り上げていた。
※
「前衛突撃部隊壊滅っ」
「支援部隊、ボボンゴ殿討ち死にぃっ」
エイクス北部の湿地帯で激突した解放軍ドウムとフラウスター兵団。
はかばかしくない緒戦の状況にも、フラウスター兵団の大君主ザーフラクは余裕の態度を崩していなかった。
「ゼンマイ仕掛け共もなかなかやりおるではないか。苦手な者が多い湿地帯を決戦場に選んだ戦術センスも見るものがある」
自軍の中核を構成するナイトと戦士は、いずれも湿地帯での戦いは苦手である。
地の利を味方にし、陣形を目まぐるしく変えながら有利に戦いを進める敵将の手腕に、ザーフラクは素直に感心する。
「しかし感心してばかりはおれぬわ。ドミニム騎士団を戦線に投入せよ」
前衛で戦っていた野獣軍は孤立しほぼ壊滅、ハン・デ・クルの騎兵トゥイングーも総崩れ寸前になるのを見たロギオンの大君主は、本隊の一部を割いて援軍に向かわせた。
「そうはさせるか」
折角崩し掛けた騎兵トゥイングーに、立ち直らせる時間を与えるわけにはいかない。
「天魔爆雷」
金属の鎧を着込んだナイト部隊に雷撃系最強の魔法は、天敵とも言うべき威力を発揮した。
只の一撃で殆どの兵士を失い、戦力外と化すドミニム騎士団。
「今だ、突撃。陣形、三方不敗」
トゥエンティーの指示でなだれ込むドウム兵にたちまち飲み込まれてしまう前衛部隊を目の当たりにして、流石のフラウスター本隊にも同様が走る。
「大君主様っ。後方に敵の新手がっ」
本隊の右翼を任されていたランジェが、目聡く敵の戦士部隊を発見して報告する。
「暗黒不死団・・・こしゃくな」
新手の部隊に無数に翻る旗指物で、その正体を看破したザーフラクが憎々しげに吐き捨てる。
「退路を断たれる」
「国に帰れなくなるぞ」
そう喚いて本隊内に動揺を走らせているのは、解放軍ドウムの軍師、チクの配下の工作部隊所属の兵である。
「うつけ者がっ。あれしきの敵、恐れるに足らず。例え退路を断たれようと我らには前進あるのみ」
ザーフラクの一喝で表面上は落ち着きを取り戻す本隊。
「クリス。その方の部隊をもって、生意気なヴァンパイアの小娘を討ち取って参れ」
ザーフラクは後衛に布陣していた忍者部隊に出撃を命じた。
しかし。
「いやだね。いつ戦うかは僕が決める」
形勢不利と見たクリスは、大君主の命に従わないばかりか、勝手に撤退を開始する。
「後衛部隊、クリス様ご謀反」
またも上がった声に兵士達が振り返ると、後衛のクリス部隊が東へと去りゆくところであった。
「負ける。味方が負けるぞ」
恐慌を起こした兵士達は統率を失い、部隊としての運用が不可能となる。
そこに歓声を上げて突っ込んでくるドウム軍部隊。
グリドフ騎士団を蹴散らしたサーティーンの部隊が、一気にザーフラクの本陣に迫った。
(つづく)
今までのとは違う感じの話、続きを期待しています。
ネバーランド大戦の仮想戦記ものですね。
覇王ザーフラクは見事ネバーランドを制覇し、デュークランドまで攻め込むことが
出来るのでしょうか?
それとも志半ばに戦場に咲いた一輪の徒花として散るのでしょうか?
ただエッチシーンが添え物的扱いなのが惜しい。
浮いて見えるのは社員だからなのかなんなのか
文句言う時には、せめて末尾に(wをつけてなごめよ(w
ええっ?
IF公式SSなの
んなワケ無いか、if戦記物だよね(w
という風に和んでくれ
他スレのように荒れるのはゴメンだYO
私はまだスペクトラルソウルズのエンディングを見ていないのだがアキラは結局地球に帰ったのか?
ネバーランドでの後日談の話を書こうと考えているのでノーマルエンド、トゥルーエンドとも教えてほしいのだが。
設定資料集だとネバーランドに残ったと書いてあるが・・・・・
GOCVの小説を見つけたので読んでみた。
挿絵にレアが髪を下ろしてドレスアップしているのを見つけた。
一発でホレちまったよ。
髪を降ろした彼女…想像がつかん
(w を付ければ和むとでも思ってるのか。
スペクトラルソウルズ、大分前に一回クリアして封印してあるからな…
何か書こうと思っても、何も思いだせねぇ
「オホホホッ。それでは私もこの辺で・・・」
形勢不利と見た右翼のランジェ隊も既に逃げ腰になっている。
「敵は弱兵だ。一気にザーフラクの首を上げろ」
敵軍の先頭に立ち、突っ込んでくるサーティーンが言うように、ロギオンの兵卒は近隣諸国に比べて弱いことで有名であった。
数を揃えて補給線を確保した、圧倒有利な状況下では正しく機能する部隊も、一旦崩れかけると脆さが露呈してしまう。
「大君主様も・・・そろそろ・・・」
後数百メートルの距離に迫ったドウム兵の大部隊を前に、ランジェは退避勧告を行わざるを得なかった。
「ぬるいわっ」
「はぁっ?」
呆気にとられるランジェを尻目に、ザーフラクはマントを翻して床机を蹴って立ち上がった。
「舐められたものよ。その程度の勢いで、この覇王の進撃を止められると思っているのか」
ザーフラクはランジェが慌てて差し出した愛剣を引き抜くと、ゆっくり数歩前へ出た。
意識を集中したザーフラクの体に見る見る気力が充実していく。
「ザーフラクだ。敵の親玉を見つけたぞっ」
ようやく敵将の居場所を捉えたサーティーンは、歓喜の雄叫びを上げて突入を開始した。
「参る。裏奥義・封神閃!!」
渾身の力を込めて薙ぎ払われた剣先から、3本もの真空波が伸びた。
たちまち切り崩されるドウム兵前衛部隊。
「こしゃくな。されど後続部隊は健在・・・」
真空波を受け、胴を真っ二つにされながらも、自軍の勝利を確信したサーティーンの言葉が終わらぬうちに悲劇は起こった。
3本に飛んだ真空波は途中で勢いを失うどころか、部隊中腹で波動へと変化を見せ、後続部隊の全てを薙ぎ払ってしまったのだ。
逆に逃げ腰になるドウム軍だが、後方は倒れた味方が邪魔して逃げ道はない。
無言で掲げられたザーフラクの剣が敵に向かって振り下ろされた。
歓声を上げて突撃を開始するザーフラク直卒の騎士団の前に、サーティーンの部隊は飲み込まれていった。
※
勢いを取り戻したフラウスター兵団の全力攻撃前に、遂にトゥエンティーの本隊も壊滅、激しい攻城戦の末、トゥエンティーの首がザーフラクの元に届けられたのは、それから6時間後の事であった。
「ザーフラク!!ザーフラク!!」
兵士達の歓呼の声に迎えられて、陥落したばかりの敵城に大君主が堂々の入城を果たす。
直ぐさま行われた論功行賞の席上で、城攻めに功があったとしてクリスの敵前逃亡は不問に付され、その他、功のあった将帥には、それぞれ女帝の銀水晶などの戦利品を与えられる。
しかしザーフラクの渇望したドラゴンソウルは遂に手に入れることは叶わなかった。
また、フェリアスは先鋒を努めた野獣軍ゴムロアの君主クリフ・リフに払い下げられ、エイクスの統治はフラウスター兵団の第1騎馬隊長グリドフに任されることとなった。
素早く戦後処理を済ませると、ザーフラクは早くも本国ロギオンへの帰り支度を始めた。
「例のものをこれに」
ザーフラクの命令で第2騎馬隊長のギャリンが1人の女性を伴って入室してくる。
それは一糸まとわぬ裸に剥かれ、自殺防止用の猿轡を噛まされたメイミーの惨めな姿であった。
抵抗しようにもメイミーは、白い肌に食い込むまでに荒縄で縛り上げられているのでどうにもならない。
トゥエンティーの部隊が壊滅するに及んで、自らも盟主に殉じようとして突撃を掛けたメイミーを、側面からの一撃で生け捕りにしたのは、撤退を装って迂回していたクリス忍軍であった。
敵の女武将をコレクションするという、ザーフラクの悪癖を満足させるために、陰で暗躍し、実際に手を汚すのがクリス忍軍の真の役割なのである。
緊縛されたメイミーは、近寄ってくるザーフラクを上目使いにキッと睨み付け、無言の拒絶を示す。
「余を拒絶するか。それもまた一興」
完全に相手の生殺与奪権を手に入れたザーフラクは余裕の笑みを浮かべてメイミーの肩に手を掛ける。
必死で肩を揺すり、ザーフラクの手を振り解こうとするメイミー。
だが後ろ手に縛られた身ではどうすることも出来ず、遂にベッドへと押し倒されるメイミー。
「バンパイアの味は、如何なる美味かな」
ザーフラクは剥き出しになったままのメイミーの乳房を鷲掴みにすると、桃色の乳首を唇の間に挟み込んだ。
「くぅぅぅ〜むぅぅ・・・うぅぅぅ〜むぅぅ・・・」
憎い敵に愛撫されるおぞましさに、メイミーは身をよじらせて逃れようとするが、荒縄の締め付けがそれを許さない。
やがて乳房を離れた覇王の手と口は、徐々に下へ下へと下がっていき、薄緑の飾毛に覆われた秘密の泉に達した。
「ふふふっ。バンパイアといえども、作りも機能も人間と同じか」
覇王の指先と舌がメイミーの敏感な部分を責め立て、メイミーは強制的に発情させられる。
メイミーは涙を流しながら必死で本能に抗うが、体は心より数段正直であった。
やがて湧きだした清水にメイミーの泉が溢れんばかりになった時、ザーフラクは一旦彼女の体から離れた。
「では参る」
ザーフラクはメイミーの下半身を改めて抱き寄せると、己の分身を泉の中心にあてがった。
「人間の男に犯されてしまう・・・」
純粋なバンパイアの女王として民草の上に君臨するメイミーにとって、最も恐れていた瞬間がやって来た。
「情報部より伝令っ。情報部から伝令ありっ」
突如として廊下に上がった慌てふためく叫びは、メイミーの純血を一時的にせよ救った。
「何事かっ」
素早く着替えたザーフラクは情報士官を呼び止めた。
「大君主様に入電あり。御味方ナハリ国において敵襲これあり。君主ギュフィ2世殿、討ち死にの模様!」
「なにぃ」
ナハリはジグロードと共に、宿敵ネウガード包囲網の1つを形成する同盟国で、ギュフィ2世は比較的早くからフラウスター兵団に隷属を求めてきた、事実上の属将である。
「敵は、魔王軍か」
ジグロード決戦で与えた打撃から計算して、ジャドウが兵を起こすには、今しばしの時間があるはずである。
「敵は・・・カイゼルオーンのアレース殿」
「何っ、黒騎兵ゴーラが・・・何のために」
カイゼルオーンは君主アレース1人の弱小国ゆえに脅威とはならず、敢えて攻撃を避けて不戦条約を結んだ、いわば友好国の一つであった。
ナハリが落ちた今、ネウガードを包囲するのは、ジグロードのゴルベリアス、海峡封鎖を行っているディアルゴ諸島のハネーシャ艦隊軍だけとなった。
「まぁよいわ。これも戦国の世のなせる業・・・」
大君主ザーフラクは外交官ランジェを呼び寄せると、メイミーの身柄を預けた。
「この女を人質にツェンバーに対して無血開城を迫れ。従わぬ時はこの女もろともバンパイア共を根絶やしにしろ」
不戦開城によるドラゴンソウルの入手をも視野に入れ、敢えてメイミーを生け捕りにした、大君主の恐るべき戦略眼にランジェは改めて恐れ入る。
「出陣っ」
ザーフラクは身の回りの手勢だけを集めると早くもナハリ目指して出立していった。
それを城内から見送ったランジェは、頭を起こすとメイミーに向き直る。
「さてどうしましょうかしらね。ヌードのままの貴女を十字架に磔にして迫れば、兵士達の士気もがた落ちかもね。あっ・・・この体だと逆に元気になっちゃうかも?」
ランジェは明らかに責められた証跡を体中に残すメイミーを値踏みするように睨め回した。
「いずれにしても、時間はたっぷりあるわ」
ランジェは手早く衣服を脱ぎ捨てると、嫌がるメイミーにのし掛かっていった。
※
ギュフィ2世は、父である先帝から受け継いだこのナハリ1国を守る事だけで、満足であった。
魔王軍と隣接しているという、致命的な地理条件下において、弱小国が生き残るためには有力な他国への隷属はやむを得ぬ所行であったのだ。
そのため、魔族よりは人間をと、ロギオンのザーフラクを頼ったのは間違った選択ではなかったはずである。
事実ザーフラクは、表面上は自分を1国の君主として丁重に扱ってくれるし、そもそも自分の心に大それた野心などあろうはずはなかった。
なのに。
「キャハハッ。見せてみな、お前の醜い本当の心を・・・」
突如として国境を侵し、猛攻を加えてきた若き黒騎士は、自分の本心を見透かしたかのような言葉を投げかけてきた。
「私は・・・私は・・・」
次の瞬間、若き黒騎士アレースの放った魔剣ランシュバイクの一撃は、戦国の世に生きる1君主の心の奥に潜む野望を、配下の兵力共々真っ二つに粉砕していた。
(つづく)
戦争大好き
ヘルシング大好き
陵辱も大好き
戦争戦争陵辱幼女ぐへへへ
俺様最強
早い続編の投下ご苦労様です。
応援してますので。
545様、暖かい応援有り難うございます。
元々戦術シミュレーションであるこのゲームのことですから
一つくらい戦記SSがあっても許されるのでは?との考えから
勢いだけで始めてしまいました。
一応エロ小説というスレタイの縛りがあるため、ザーフラク
によるハーレム作りの側面も持たせていきます。
なるだけ元ゲーの世界観を損なわないよう、気をつけていき
ますので、生暖かく見守って下さいね。
因みに弱小国のナハリが、強国ロギオンに隷属を求めてはい
けませんね。
校正ミスによる「申し出る」の間違いでした。
謹んでお詫び申し上げます。
ウェレスとその小説にあるという髪をおろしてドレスアップしたレアとのHキボン。
連載ものの18禁始めて読みました。
続きを期待してます。
ただ主人公がザーフラクだったのがちょっと。
メイマイのフォルトによって本人は自覚せずとも戦っている内に、敵味方問わず彼に惚れた女武将によるハーレムができるというのも読んでみたかったです。
他にもアキルフェのカップリングを読んでみたいですな。
>敵味方問わず彼に惚れた女武将によるハーレム
そんなもの最低SSと相場が決まっている。
というか
>ただ主人公がザーフラクだったのがちょっと
これは単にお前の趣味だろ?
前にもいたが本当に年齢的にこの板に来れるのか激しく疑問なわけだが
>他にもアキルフェのカップリングを読んでみたいですな。
ま た か !もう一個投下されたんだから我慢しろ。
まあこいつにばっかレスがつくのはよくないので作品の感想も。
ここに投下するために無理にエロをつけるくらいなら
>>546にあるとこで書いたほうがいいとは思います。
無理にエロをつけなくても十分読める作品ですんで。
いや、エロが書きたいというならいいんですけどねwこっちも望むとこですし。
そんな目くじらたてないで、荒しみたいなものなんだし
無視しようよ
549を書いたものです。
悪気があったわけではなかったんです。
ただ自分の感想や意見を書いただけなんです・・・。
改めて言っておきますが前のがここだと初めての書き込みです。
皆さん気分を害するようなコメントをしてしまい御免なさい。
もう二度とここには書き込まないんで。
あ〜あ〜やっちゃったよ。
書きんでくれるの一人減ったな。
せっかくのスレの活気が・・・・・・
無理に活気作らなくてもいいよ
だいたいムキになって反論する奴のほうがガキじゃないのか?
気取った書き込みして済みませんでした。
本当はスペクトラルエロが大好きで、出来ればエロだけで書きたいのですが
必然性のないエロは、照れが入ってしまうので略奪強姦というスタイルを取っ
てみたりしただけでした。
戦いに敗れた国の姫がどの様な運命を辿るのかは、想像すれば想像する程、
興味が湧きますし、また自国の民を守るため、嫌々ながら強国に恭順した姫が
どんな顔をして股を開くかは、大君主様じゃなくても楽しみではありませんか?
自分の限界をわきまえた上で、優れた戦略眼と硬軟交えた戦術を駆使しなが
ら、有力な敵を撃破していった織田信長。
群雄割拠する戦国の世を、ほぼ制した乱世の雄・信長をモデルに本SSの主
役を考えた時、一番しっくり来たのがザーフラクであり、他のキャラは考えら
れませんでした。(元々結構好きなキャラだったんですけど、マイナー過ぎま
したか?)
小生意気なアゼレア、聖女を気取るティナ、独善的な教義を押しつけるアイ
ラ、更には路傍の村娘アルに至るまで、千人斬りを目指して野望を燃やす大君
主ザーフラクの最終目標は、魔王と化してのメイファース、マイラスティとの
三輪車。
古いゲームを題材にしたSSですが、プレイに興じて幾つもの夜を明かした
あの頃を思い出しながら、自身が楽しませて貰っています。
微妙にキモい・・
好きな組み合わせなんて人それぞれだろ?
それがたまたまアキラ×ル・フェイだっただけじゃないのか?
もうこの件はこれにて打ち切りってことで。
(ちなみに洩れはフォルト×ティナだけど・・・誰も書いてくんない)
でもアキラ×ル・フェイはもっと読みたい
もう駄目だな。やる気も出やしない
>>561 そういうあからさまなクレクレはカップリングが誰であろうとしばらく自重するように。
後この嫌な雰囲気を洗い流してくれるような話を誰か書いてくれないだろうか・・・・
つーか基本的にクレクレはこの板では荒らしの種だ。ヤメレ
>>548 折角スペフォスレがあるんだから
ここでいいんじゃないの?
ラードゥイ×ザップ・ロイが読みtうわなんだおまえやめftgyふじこ
>>566 ドて何だ。ドて。
それにしても渋好みだな…
戦記作家さんえ俺が思うに主人公はザーフラクよりもアレースのが良いと思う。
いや、彼はデュークランドに攻mうわなんだおまえやめftgy
気長に待つことにしよう。
ただしもしも書き込まれたのがサトヒロなどの、既に掲載されているカップルの話であっても文句は言わないこと。
人それぞれに好みがあるということを忘れないように。
イエス・サー!
軍曹の命令通り別名あるまで待機してます!
ナニが軍曹だナニが
久々に覗いたら素晴らしいSSが!!
初代からのファンなので懐かしくて萌えました!
エロ表現もありますし、私もこのスレに投下のままでいいと思いますよー
作者様頑張って下さい!
ソウルズ好きさん多いし、このスレは平均年齢低いのだろうか?
↑ あ、書き忘れてますが戦記作家様への感想ですv
ザーフラクというマイナーキャラできたのがまたマニアックで萌えw
イヌオウハーレム! m9(・∀・)
「パウラス・ヌイ征伐。いよいよご決心なされましたか」
ナハリへと急ぐ大君主の車中で、帷幕に加わったばかりのチクが口を開いた。
ザーフラクは、ドラゴンソウルの入手を急がせているという風聞のみで、自分の考えを見通したチクの鋭さに感心する。
フラウスター兵団の首都国ロギオン。
その西側の、狭い水道を隔てた位置に存在するパウラス・ヌイは、ザーフラクにとってのど元に突きつけられた匕首そのものであった。
国力が低いゆえ、積極的に攻め込んでくる危険性は低いと思われるものの、決して膝を屈せぬ隣国の存在は気持ちの良い物ではない。
更にはパウラス・ヌイの君主ブレイクが、不可侵条約を持ちかけたザーフラクの使者を斬って捨てたことで、両雄の決裂は決定的となっていた。
しかし当時、覇権に乗り出したばかりで、まだ国力の整っていなかったザーフラクは、直接攻撃をも操る最強武将のブレイクを相手にすることを、躊躇せざるを得なかった。
いたずらに兵力を損なう不利な戦いをよしとしなかったザーフラクだったが、ドラゴンソウルを使い、率いる兵を対魔防御力の高い『竜戦士』にすることさえ出来れば話は違ってくるのだ。
「兵の士気を犠牲に対魔陣形を持続させれば、直接攻撃はしのげますが、お味方の攻撃力が4分の1になるのでは・・・」
ロギオンの弱卒では勝ち目はない、とまではチクは口にしない。
気力が低下し、必殺技を封印された状態の今のジャドウを相手になら五分の戦も出来ようが、来るべくブレイクとの決戦の前には、何としてでもドラゴンソウルを手に入れる必要がある。
「それと、早いうちに天魔クラスの必殺技を・・・できれば剣属性以外で」
チクの言葉は必要最小限度だが、翼戦士に守られたボルホコ山攻略を意図したものであるということは、ザーフラクには理解できた。
ザーフラクが振るう3種の必殺技のうち、実に2つまでが剣属性であり、翼戦士は剣属性の必殺技を無力化してしまう。
「考えておこう」
徹底した能力主義を貫くザーフラクは、獲得したばかりの幕僚の明晰な頭脳に満足して薄く口元を弛めた。
しかしチクには1つの危惧があった。
「大君主は捕らえたメイミーを使って、実父である魔王軍のバイアード13世に謀反を迫るような愚を犯すであろうか・・・」
親娘の情を弄ぶその行為が、戦術上無意味であるばかりでなく、人臣の心を離反させる元凶ともなりかねない事をチクは知っていた。
※
9日後、神速ともいうべき早さでジグロードに到達したザーフラクは、事前にナハリへと放っていた、ゴルベリアス麾下の強行偵察部隊から意外な報告を受けた。
「アレース殿は既にカイゼルオーンに撤退。君主ギュフィ2世様におかれましては、城内にて御尊命の模様」
突如として隣国カイゼルオーンより襲来したアレースは、ナハリ軍に壊滅的打撃を与えた事に満足すると、何故か攻城戦に入ることなく悠々と引き上げていったという。
「恐らく、只の退屈しのぎの遊びだ」
と、若き黒騎士の奇癖を知るザーフラクは推測する。
「で、どうする?カイゼルオーンへ追撃して、奴等を皆殺しにするかい?」
ゴルベリアスの態度は、ザーフラクに対する敬意など一向に感じさせないものであったが、大君主は意に介さない。
有用な道具は使えるうちはどんどん使い、使えなくなった時点であっさりと切り捨てればいいだけなのである。
自軍に投降して来たばかりである、この元5魔将軍の1人は、現時点ではザーフラクにとって、まだ使い道のある道具であった。
「カイゼルオーンへの仕置きは、しばらく保留する」
ゴルベリアスに対し、短い言葉でそれだけ告げるとザーフラクはナハリへ向かって自軍を進めた。
※
「アレースなど恐れるに足らぬが、あ奴の保つ魔剣ランシュバイクは、そう遠くない将来、必要になってくる」
どうも大君主も新参幕僚であるチクの前では多弁になるようである。
「さて、ナハリの仕置きであるが・・・その方の考えを申してみよ」
既に考えのあったチクだったが、即答を避け、しばし熟考するように首を傾げる。
「やはり国替えがよろしいかと・・・ネウガードとカイゼルオーンの2大強国に挟まれたナハリを統治するにはギュフィ2世殿下では、余りにも脆弱。全てを瓦解させる蟻の一穴を作らぬためにも・・・」
満足いく回答に、大君主は微かに頷いて応じる。
本来なれば死罪も免れぬかという不始末をしでかしたギュフィ2世であるが、彼は魔導世紀初頭より脈々と続く名族の嫡男である。
自身が勇魔戦争以来の成り上がり者だけに、血統などは歯牙にも掛けないザーフラクだったが、その有用性と使用法は充分に承知している。
「して、誰にナハリの統治を任せるがよいか?」
続く大君主の問いにチクはしばしの沈黙の後、口を開いた。
「私の考えに間違えがなければ・・・ナハリに着く頃には早馬が到着するでしょう・・・」
またも我が意を得た幕僚の回答に、今度は呵々と声を上げて笑う大君主であった。
※
「ハイヤァッ」
大陸西部を縦断する街道筋、ガッツォからシルヴェスタへと至る辺りを1団の騎馬隊のが北上していく。
荒くれ男達の先頭を行くのは、法衣の青色も眼に鮮やかな、フラウスター兵団外交官のランジェである。
ミニスカート風に改造した法衣の裾が捲れ上がるのも気に留めず、鞍に腰を下ろさぬ中腰で乗馬しているため、形の良いお尻に貼り付いた純白の下履きが丸見えになっている。
「うっひょぉぉ〜。姐さん、たまんねぇっす」
根が単純なリュウなどは、それだけで鼻血でも出そうかという舞い上がりぶりであった。
「うふふっ、リュウったら・・・たまにはサービスしとかなくっちゃね」
深い前傾姿勢のまま後ろを振り返ったランジェは、リュウに向かって手にした乗馬ムチを振りかざし、芝居掛かった仕草で怒ってみせる。
ザーフラクの寵愛は、自分の容姿に依るものなどではなく、能力を愛でて貰った結果であると、わきまえていたランジェであったが、無論容姿の方にも充分自信は持っている。
フラウスター兵団では、まだ新参者に分類される身であるランジェの悩みは、自身の武力が知力程には高くなく、また股肱の臣を持たぬ事であった。
一計を考えたランジェは盗賊征伐にかこつけ、ザーフラクから借り受けた兵力をもってマンビー盗賊団を根こそぎ生け捕りにした。
そしてマンビー、ギャプなどの主だった幹部に無理矢理死神の血判状を書かせ、有力な配下として抱え込んだのである。
裏切れば呪いの掛かる血判状のせいで、最初は嫌々ながら仕事をこなしていた彼らだったが、決して部下の出自をもって分け隔ての理由としないランジェの魅力に、徐々に惹かれていった。
また大君主ザーフラクのランジェに対する寵愛の深さ、成功報酬として得られる恩賞の高さを、身を持って知らされたならず者共は、いつしかランジェ麾下の軍団でも、最も有力な戦士部隊となっていた。
『汚い仕事』をする時、必ずマンビー盗賊団を用いるランジェは、ツェンバーとの交渉の供回りとしても、やはり彼らを同行させた。
往路の弱国ガッツォは使節団の通過を一も二もなく許可したが、ナハリへと急ぐ復路を遮るシルヴェスタは、それを黙殺したのである。
※
数日に渡る、文字通り裸の付き合いで、すっかりうち解けたメイミーの協力もあって、ツェンバーとの交渉は淀みなく進んだ。
その結果、取り敢えずの開城によるドラゴンソウルの譲渡、そして従属の証に人質として有力武将の差し出す事が命じられ、代わりにメイミーを君主とする当面の自治権の承認が大君主ザーフラクの名によって約束された。
人質の人選をツェンバー側に一任したランジェは、その後たっぷり2日間待たされることになるが、その間、彼女は事ある毎に大君主が強烈な民族主義者であることを強調し、自らもバンパイアを毛嫌いして見せた。
「一体どうしちまったんだよ、姐さんは。あの日かよぉ?」
差別主義とは無縁に思っていたランジェの豹変振りに、リュウは首を捻るばかり。
「てめぇには分かんねぇのかい。姐さんはどうやら、あのドファンとかいう金髪の兄ちゃんにご執心のようだって事さ」
同じく幹部のギャプは面白く無さそうに顔をしかめながら吐き捨てるように言う。
「それも兄ちゃんの方から、喜んで来てくれるように仕向けてんのさ」
「それじゃ、俺達はお払い箱・・・うわっ」
途端に飛んで来たウィスキーの瓶を、慌てて避けるリュウ。
「どいつもこいつも静かに出来ねぇのかい。酒が不味くならぁ」
マンビーは不機嫌そうに唾を吐くと、新しいボトルの封を切ってラッパ飲みして見せた。
ようやくツェンバー側の会議が終わり、決まってみれば選出された人質は、やはりドファンであった。
元々ツェンバー只1人の人間の武将であり、浮いた感の拭えなかったドファンは、不要者の烙印を押されたことで、むしろサッパリした気分でランジェの供回りに加わる事が出来た。
「けど、あんな除け者の兄ちゃんなんか人質に貰ったからって、ツェンバーの奴等なんか信用していいのかよ?あいつら絶対裏切るぜぇ。姐さん、大君主様に叱られんじゃないのかな」
リュウは心配顔でギャプに話しかける。
「アホが、奴等が裏切ろうが知ったこっちゃねえんだよ。どっちみち飛び地のツェンバーを無理して支える兵力は無いんだから」
訳知り顔でギャプが答える。
「仮に裏切ったとしても、いずれ併呑したガッツォやシルヴェスタの連中にでも攻めさせればいいんだよ。まぁ、そのくらいの計算の出来ねぇバンパイアの姫さんでも無かろうけどよ」
「ふぅ〜ん。やっぱ姐さんは賢いや」
ギャプの言葉にようやく嬉しそうに笑い、先を走るランジェのお尻を照れながら見つめるリュウであった。
※
一行はガッツォを抜け、不戦協定を無視したシルヴェスタへと侵入していく。
本来ならガッツォから占領したばかりのエイクスを経由し、ナハリまで行きたいランジェであったが、要らぬ会議で2日余計に時間を費やした今、回り道をしている暇はなかった。
「けど後腐れ無くお土産を頂けたし・・・仕方無いのよね」
ランジェは左後方に続いている、今は亡きトータスブルグの元君主ドファンを振り返って微笑む。
トータスブルグはかつてナハリの西方、現在のネウガードの北東部に当たる位置に存在した亡国であり、魔王軍と神聖皇国軍の狭間で数奇な運命を辿った国家である。
現在はネウガードの一部として魔王軍による恐怖政治の統治下にあるが、かつて同国を中立国として独立させることに成功、善政を敷いた名君ドファンに対する憧憬の念はいまだに強いものがある。
特に彼の率いた騎士団ローザの残党は、魔王の娘ヒロに壊滅的打撃を与えられたとは言え、現在も地下に潜伏し、時が来るのを待ち構えているという。
振り返ったランジェの微笑みを、自分に都合良く解釈したドファンは、気取ってウィンクまでしてみせる。
一行がシルヴェスタ深くまで侵入した時であった。
切り立った崖の向こう側から、雨のような矢の奇襲が襲い掛かってきた。
「何者ですっ?」
ランジェを庇った盗賊団の兵士が2名、払い損ねた矢を体に受けて馬から転落する。
「我らこそラーデゥイ騎兵団。フラウスター兵団の盗賊共を退治してくれんわ」
髭面の中年男を先頭に逆落としに崖を駆け下りてくるシルヴェスタの騎馬兵たち。
「お師匠様っ」
ランジェはかつての師匠に当たり、五勇者のリーダーと呼ばれた男の出現に慌てふためく。
「姐さんを守れ」
盗賊団の面々は次々に馬の横腹に蹴りをくれると、ラーデゥイ騎兵団に立ち向かっていく。
伝説の『武神』に率いられた騎馬隊といえども、実戦ともなるとやはり経験豊富なマンビー盗賊団に分があった。
柄の悪い事で有名な盗賊と言えどマンビー、ギャプは大陸でもまず1流の剣士の部類に入る。
更にラーデゥイ騎兵団にとって運の悪いことに、一行にはかつて騎士団ローザを率いた名うての剣の名手、ドファンが味方していた。
「お師匠様っ、引いて下さい」
味方優勢に戦いが進む中、自身も細身のサーベルを必死に振るって戦うランジェが叫ぶ。
「うるさいっ。ザーフラクなどに魂を売った貴様など、既に師匠でも弟子でもない」
とりつく島もないラーデゥイの言葉に、狼狽えたランジェの後方に、敵の兵士がコッソリと忍び寄る。
気配を察したランジェが振り返るのと、マンビーが兵士を切り捨てるのが同時だった。
「マンビー・・・」
「ケッ。自分のケツくらい、自分で面倒見ろってんだ」
御大将に礼を言わせる暇も与えずに、再び乱戦の中に飲み込まれていくマンビー。
やがて嫌々ながら敗北を認めたラーデゥイは、独断で出した騎兵団を何とかまとめ上げると、這々の体で退却していった。
「お嬢さん。お怪我はありませんでしか?」
気取ったポーズで薔薇の花を差し出すドファンを無視して、ランジェは改めて礼を言うためマンビーに近付いた。
「マンビー・・・いつもありがとね」
「チッ。本当に感謝してるんなら、そんな言葉なんかより、血判状を返せってんだ」
マンビーは、ランジェが差し出した手を無視して、吐き捨てるように言った。
「そうしたら、俺は・・・俺はっ・・・」
「俺は?・・・」
途端に悲しそうな表情を浮かべたランジェを前に、マンビーは言葉を失い、馬首を巡らせるとナハリ方向へ向かって駆け出し始めた。
「あっ、待ってよ。マンビー」
遅れじとその後を追うランジェ。
ヤレヤレとばかり首をすくめて、互いを見合わせたギャプとリュウがそれに続く。
※
「何にせよ、殿下が無事で何よりであった。敵の兵種を見極めて籠城戦に切り替えたのはお見事」
ナハリの城にて、ギュフィ2世との会席に臨んだザーフラクは幼き君主を褒め称えた。
無論のこと、上座は大君主であるザーフラクが占めている。
しかしながら本当は、籠城戦どころか命からがら城に逃げ帰った彼を、アレースが見逃してくれたというのが事実であり、彼もまたそれを承知していた。
しばしの沈黙の後、ギュフィ2世は信頼する軍師シーマ・ツヴァイより託された秘策を語り始めた。
「この度の失態、大君主様に対して取り返しのつかないものになるところでした・・・」
「まあ良い。既に済んだことではないか」
ザーフラクの言葉を手で制しながら、幼き君主は血を吐き出す思いで言葉を続けた。
「ネウガード、カイゼルオーンという2大強国に挟まれたこのナハリの統治・・・今の私には、ちと荷が重すぎまする。出来れば私が一人前になるまで、大君主様にお預けしとうございます」
思いも掛けぬ幼君の言葉に、機先を制された形となったザーフラクは言葉を失う。
「殿下はそれでよいのか」
「祖先より受け継ぐこの地に未練が無いと言っては嘘になりますが・・・これも大君主様の覇業に対する、些少ながらの私からの助力と思っていただきたい」
余りに出来すぎた幼君の台詞に、不審を感じた大君主は、側近シーマ・ツヴァイの訳知り顔に思い当たった。
「あのタヌキか・・・」
ギュフィ2世は消え入りそうな声で先を続ける。
「されば祖国最後の夜の思い出として・・・お情けをいただきとう存じます」
※
翌払暁、夜を徹しての大君主の責めに、狂ったように燃え上がり、何度も登り詰めた幼君は死んだようになって眠っている。
1人テラスに佇む大君主は、登りつつある朝日に背を向け、その眼は仇敵ジャドウの待ち構えるネウガードを見据えている。
その眼は、今まさに登らんとする若い太陽より、更に爛々と燃えさかっていた。
やがてヘルハンプールへと移るギュフィ2世の一行が、出立の時間となった。
「ヘルハンプールはかつてモンコンで栄えた商業と娯楽の町。全てはこのシーマ・ツヴァイにお任せを・・・」
大陸随一の噂も高い名軍師は、幼い君主を元気づけるように耳打ちする。
「あぁ。いつかここに戻ってくる日のために・・・」
一大決心で家臣団を守り抜いた幼い名君は、最後に居城に一瞥をくれると、国境を過ぎるまで、二度とは振り返らなかった。
※
次いで新君主ドファンの任命式が執り行われ、元騎士団ローザの団長は、正式にナハリの君主として統治権を与えられた。
『名君還る』の報に、既にネウガード国内の旧領民も沸き返っているという。
「よくぞやってくれた。褒美に国を取らせる」
口頭による命令以上の結果を出したランジェを、大君主はご機嫌で迎えた。
「いえ、現在での身分でも身に余る光栄ですわ。大君主様が大陸を制覇なされた暁には、私はデュークランドに攻め込み、彼の地を頂戴する積もりですので」
ザーフラクの元を離れたくないランジェは、主君のご機嫌をいいことにシャアシャアと言い放った。
「豪毅なことを抜かしおるわ」
あくまで機嫌の良いザーフラクは笑って捨て置いた。
後刻、莫大な恩賞をナハリの通貨である家畜で下賜されたランジェは、マンビー盗賊団の元を訪れた。
「やったわよっ。大君主様も殊の外お喜びで恩賞に預かったわ。今夜は飲むわよ」
嬉々として跳ね回るランジェに引き込まれて、鬨の声を上げる盗賊団の兵士達。
「やったぜ、姐さん。今夜は徹夜で飲み明かすぜ」
酔っぱらったランジェの脱ぎ癖を今から期待して、リュウも飛び上がって喜んだ。
※
「手元に置いてこそ能力を発揮できる者もいれば、外征でこそ、その実力を生かせる者もいる。」
と能力主義者のザーフラクは信じる。
「仮にジャネスの息子が人間で、余の陣営に迎えることが叶っておったら・・・」
自分は今頃、母国ロギオンでゆるりと酒でも飲んでおられたものを、とも思ったが現実は夢物語とは相容れない。
※
魔導世紀1005年7月初頭、全ての軍備を終えたフラウスター兵団は、実に10個軍団をもってジャドウ討伐に出立した。
先頭に立つのは、ザーフラクの直卒する竜戦士部隊、その数1000。
「何とか和解の手は無いものか・・・」
一路ネウガードへ向かう車中、幕僚総長に任命されたチクは、1人『人魔和解』の手段を探って頭を悩ませていた。
一方、筆頭副官を兼任するランジェは、『ヒロ、メイマイ国を出奔』の報に接した後、10日に渡ってその行方が掴めないままになっている事に、終始不安を禁じ得なかった。
(つづく)
589 :
戦記作家:04/08/25 04:35 ID:d+mLgR8C
長文の上に、またやってる・・・
尊命 ×
存命 ○
逝ってきます
逝ってらっしゃい
お疲れ様、この調子で続くことを期待しています。
しかしラスボスは何になるのだろう?
シャドウが出てくるとしたらスノーは?
シャドウは出てきません
ネウガード討伐の緒戦において先鋒を勤めたドファン部隊は、一斉に武装蜂起した旧トータスブルグ領民の助けもあって、いとも簡単にルドーラの軍勢を西へと追いやった。
歓喜の涙を流す領民達に担がれてトータスブルグ城への帰還を果たしたドファンは、更なる追撃によりこの地区の魔族を完全に一掃、敵地に確固たる橋頭堡を築くことに成功した。
「ザーフラク!!ザーフラク!!」
熱狂的な歓呼の声に迎えられてトータスブルグ入城を果たしたザーフラクは、トータスブルグの再独立と旧領主ドファンによる統治を大君主の名において確約した。
同じくジグロード側からネウガードに侵攻したゴルベリアス部隊は、ほとんど抵抗らしい抵抗も受けることなく東南部地区を席巻、バルハラ城塞を完全に沈黙させると最小限の兵を残して北上し、本隊との合流を果たした。
※
「輝かしきフラウスターの同志よ!!時は来たッ!!この世の全ての凶、魔族を討つ時がッ!!」
出陣に当たっての閲兵式の終盤、ザーフラクによる最後の演説が行われる。
魔族の影に怯えて暮らしていた人々は、人間の魔族に対する優越性を説く大君主の姿に感激し、むせび泣く者まで出てくる。
「本来劣等種族であるこの世の全ての魔族を殲滅し、正しき秩序を人間の手に取り戻す事こそが、我ら選ばれた存在であるフラウスターの使命なのであるッ!!」
歓声を上げて大君主の元に殺到してくる領民。
「ザーフラク!!ザーフラク!!」
次々と名乗り出る志願兵に衛兵達もたじたじになる。
「流石に上手いな・・・」
演説の草稿を担当したチクは、ザーフラクのカリスマ性と弁舌の完璧さに舌を巻く。
そのチクも、今回は攻城戦を担当する1武将として、志願してきたトータスブルグの民を率いての参戦が決定していた。
ジャドウ討伐の最終局面であるネウガード城攻略戦における攻撃隊の陣容は先頭より
第1陣 ランジェ隊 戦士800
第2陣 ドファン隊 ナイト600
第3陣 ハン・デ・クル隊 ナイト400
第4陣 クリフ・リフ隊 野獣200
第5陣 ドミニム隊 ナイト400
第6陣 ザーフラク本隊 竜戦士1000
第7陣 ギャリン隊 ナイト600
第8陣 ゴルベリアス隊 スケルトン400
の8段構えの威容を誇り、更にその後方には攻城部隊としてチクの率いる村人志願兵1000、そして遊撃隊としてクリス忍軍200とマリルの率いる拳法使い200が続いていた。
「ザーフラク!!ザーフラク!!」
いつまでも鳴りやまぬ歓声の中、必勝の布陣をもって、フラウスター本隊は一路ネウガ
ード城目指して進撃していった。
※
「どうするんだ?このままじゃ、いよいよ俺達も最期だな」
ドファンの部隊に散々に打ち負かされて、更に手勢を喪失したルドーラが、やけくそになったような態度で椅子に座り込む。
ここネウガード城の一室で作戦会議を開いていた魔王軍の面々には、明らかな絶望感が漂っていた。
「なら、お前は降伏でもするのかい」
皮肉った調子でザラックが混ぜっ返す。
「ザーフラクは決して魔族の降伏など認めない・・・」
落ち着き払って両者を諫めようとするバイアード13世だったが、ザーフラクの手に落ちた愛娘メイミーの現状が分からぬ今、内心は穏やかでない。
自ら下した選択により、自分が死ぬのはやむを得ないが、愛娘にもしもの事があれば正統バンパイアの血統が途絶えてしまうのである。
首魁のジャドウの内心は更に怒りで燃え狂っていた。
「この俺が、人間なんかに・・・」
かつて母を殺した人間達が、今度は自分を殺そうとして押し寄せてきている。
あたら強力な魔力を持ちながらも、兵数が激減し、その士気も衰えた今では必殺技の発動もままならないジャドウは歯噛みして悔しがる。
「こうなったら最後の一兵まで戦い、1人でも多くの人間を道連れにしてくれるわ」
腹の決まったジャドウの眼が怪しく光る。
「特にザーフラク・・・奴だけは絶対に許さん・・・」
※
『ドラゴンソウルの入手』、『アレースに対する防壁たるドファンの籠絡』、そして『不確定要素の多いツェンバーの弱体化』という3種の功績を同時にやってのけるという離れ業を見せたランジェが、今回の先鋒を許されたのは当然のことであった。
率いる軍団も攻城戦以外の能力ではナイトに見劣りするランジェの戦士部隊だが、彼女は有り余る恩賞を用いてこれを強化、そこいらのナイトより強力な軍備を整えていた。
魔導世紀1005年7月5日午後0時、ランジェ隊はネウガード城裾野の荒れ地において、ザラック率いるゴブリン隊200と真正面から激突、遂にネウガード城攻略戦の先端が開かれた。
ともすれば戦士が苦手とする山岳地に引き込み、戦いを有利に進めようと巧みに誘いを掛けるザラック部隊だったが、ランジェは麾下の部隊をよく統率し、突撃と撤収を小刻みに繰り返し、敵に出血を強いる。
同日午後1時15分、ランジェ隊による何度目かの撤収運動に、ゴブリン共が釣られて深追いした隙を突いて、第2陣ドファン隊と第3陣ハン・デ・クル隊が側面から回り込み、敵の退路を断つ。
味方の不利を前に、バイアード13世は手持ちのスケルトン部隊300を投入、意外に強力な増援部隊の前に、戦いは一進一退の乱戦の様相を呈してきた。
※
同じ頃、山上にあるネウガード城へと通じる隘路を、長い縦列になって進むザーフラク本隊の姿があった。
規律の行き届いたザーフラク本隊には楽勝ムードなど微塵も見られず、左右からの奇襲に備えた監視の目は怠っていない。
同日午後1時45分、「敵将ジャドウ隊、右翼方面より来襲」の報を受けた時、ザーフラクは先鋒部隊の戦況を聞きながら、遅めの昼食を取っていた。
本陣の位置は、華々しく戦闘を続ける先鋒部隊から、東へ約2時間の距離である。
一向に動じぬザーフラクであったが、ここでこれまで麾下の将帥の心理を顧みることの少なかった大君主に計算違いが生じた。
「ジャドウを討ち取るのよっ」
「敵の総帥の首を上げろっ」
このままでは新参者に戦功を独占されると危機感を覚えたギャリンとドミニムが、先を争って海岸方面から突入してきたジャドウのスケルトン隊に襲い掛かった。
これが本作戦で功を上げる最後のチャンスとばかり、2人の旧臣は全部隊を率いてジャドウに迫る。
そのためザーフラクの本隊は、敵地の真っ只中で一時的に孤立してしまった。
この時、後詰めのゴルベリアス隊は、本隊から遅れること、約20分の位置にあって攻城部隊との合流の真っ最中である。
「左翼方向、敵襲」
いきなり上がった見張りの声にザーフラクが振り返ると、山側からルドーラの手勢、魔法生物300が逆さ落としに降って来るところであった。
「君主自らが囮とは・・・」
この瞬間、縦に伸びきったザーフラク本隊は、横からの攻撃に対する防御力をほとんど持っていなかった。
魔導世紀1005年7月5日午後2時ちょうどの事である。
(つづく)
設定的な突っ込みをすると、ロギオンの兵卒が近隣諸国と比べて弱いってのは、
公式設定を意図的に無視してやってるの?
あんまり公式に拘ると、一部のキャラが大暴れして終わってしまう
危険性もあるが。
コミックスペクトラルフォースではジャドウが
一人でフラウスターを壊滅させてたりしてるし…。
>>600 士気が落ちてるシャドウは必殺技が使えないからなぁ
ゲームでもそういう時のシャドウは雑魚キャラだし
ロギオンの兵が強すぎると一気に統一しちゃいそう(w
>601
>ロギオンの兵が強すぎると一気に統一しちゃいそう(w
魔王軍が更に強いので無問題。
公式設定程では無いが…。
…どっちも駄目じゃん。
続編を期待
しかし最近このスレ盛り上がってるな
この調子で続いていってほしい
フラウスターファンとしてはあの漫画は悔しかったなぁ
でも早く終わらせてほしいな('A`)
>604
フォース2で恨みを晴らすか?
愛邪は初代の続きだから、ザーフラクが漫画のまんま…。
マンビーも漫画の設定に近いな。
2ではヒロに闘って負けた事があったっぽいけど、
その設定は無いみたいだし。
ザーフラクとマンビーは2と比べて滅茶苦茶割食ってるなあ。
陣形も取れないまま乱戦に陥ったザーフラク隊の竜戦士1000とルドーラ奇襲部隊の魔法生物300。
数の上では3倍以上のザーフラク隊だったが、縦一杯に伸びきったところに横腹を突かれた格好になったため、数の優位を生かし切れない。
やがて薄皮の様な防御網を突破した魔法生物たちが、馬上のザーフラクに迫る。
「剣を」
供回りの差し出した愛剣をスラリと抜いたザーフラクは、馬の横腹を蹴ると自ら剣を振るって敵集団に向かって突入していく。
「大君主様っ。ここは一旦退いて陣形を・・・」
恐らく前後の道にも伏兵があり、自分が単騎になるのを待ち構えていると見抜いたザーフラクは、供回りの注進にも耳を貸さず、その場に踏みとどまり斬り合いを始める。
それに彼は今自分が引けば、狼狽えた全軍のたがが外れ、取り返しのつかない事態に陥るであろう事を肌で感じていた。
またこの戦いに敗北すれば、兵士に魔王軍に対する苦手意識が植え付けられてしまい、勢いを取り戻したジャドウには2度と勝てなくなることも・・・。
「数はこちらの方が圧倒的に多い。包囲陣形を取って1人の敵に3人で当たれっ」
魔法生物の首をすっ飛ばしながら、ザーフラクは兵に理解しやすいように簡潔で具体的な指示を飛ばす。
大君主自らの奮闘に最初の混乱から立ち直った兵士達は、勢いを取り戻し魔法生物を押し包んでいった。
一方、ジャドウ隊に向かっていったギャリンとドミニムの隊は散々の目に遭っていた。
「ひぃぃぃっ。何なのよ、あの坊やは」
男色家で知られる第2騎馬隊長ギャリンは、縦横無尽に戦場を駆け回り麾下の部隊を切り刻んでいくジャドウの奮戦を目の当たりにして既に逃げ腰になっている。
「これじゃ、ジャドウを討ち取るどころか大君主様の盾にすらならない」
騎馬隊と並ぶフラウスターの花形軍団、重装歩兵部隊を率いる女指揮官ドミニムとて、決して弱くは無いのであるが、必殺技抜きでもジャドウの強さは群を抜いていた。
最初の勢いはどこへやら、醜態を晒した2大部隊がジャドウの部隊に突破されるのに時間は掛からなかった。
「目指すはザーフラクの首、只一つ」
精強なスケルトンの群れを率いたジャドウが、ザーフラクへ向かって最後の突貫を試みる。
しかしルドーラ部隊を蹴散らしていたザーフラク本隊は山岳地にまで下がり、大君主の前に波状攻撃の陣形を取り終えていた。
大君主の無言の合図で3列に展開した兵士達がジャドウの部隊に向かって突撃を開始する。
通常攻撃の3倍とも言われる波状攻撃、それをもってしてもジャドウの進撃を止めることは出来なかった。
錐のように一点突破を図ったジャドウ隊は、1段2段と波状攻撃群を突破していく。
「むぅっ・・・」
さしものザーフラクも顔をこわばらせて戦いの趨勢を見つめる。
しかしようやく疲労の色が見え始めたスケルトン部隊が勢いを弱める時が来た。
3列目の突破に手を焼いたジャドウの軍勢が、引き返してきた1,2段群に挟み撃ちにされ防戦一方となる。
「ようやく決まったな・・・」
ザーフラクが初めて勝利を確信した時、彼はとんでもない光景を目にした。
ジャドウ後方に展開していた自軍の兵士が、いきなり地獄の底から湧いて出たような業火に焼き尽くされたのである。
「魔招・・・煉獄・・・?」
ザーフラクはこの世で只1人、その技を用いる事の出来る魔族の正体を知っていた。
ザーフラクが海岸方向に目をやると、沖合から接近してくる見慣れぬ艦隊が視野に入った。
「キース同盟軍・・・何故・・・」
艦隊のマストに翻った旗は、魔族の住むという北海の島国のそれであった。
(つづく)
マユラの登場か?
>>606 あの2人はPC版2では結構活躍してるよ。
専用EDあるし。
と、いうかすべての国に専用イベントが追加されてた。
ザーフラク戦記の作者さん、すぺふぉの1ファンとしていいもの読ませていただ
いております。
完結まで頑張ってください。
大蛇丸の出番はいつごろになるのか?
そろそろ戦記ものじゃなくて別の話を読みたい今日この頃・・・
別の話を読みたいと書けば誰かが書いてくれると思ってるん?
せっかく職人がいてくれるのにそういうことは思ってたとしても書きこむな
まあ辛抱強く待ちましょう。焦っても何にもならんよ。
クラフロの話はどうよ?
シンバ・ソルティの801はどう?
(やっぱり駄目?・・・)
塔の中という閉塞空間での吊り橋現象(だっけ?)とか。
…当時ヒロは一桁だっけ?
たしか9歳だったハズ。
うむ、なにも問題は無い。
流れと全然関係ないけど
シンバ×ヒロにハァハァした経験がある俺はイってよしですか?
イくなイくな
俺もそれにハァハァしたことあるぞ
ウェイブ×ヒロに興味を向けたりしたこともあったが
「ジャドウ、味方本陣に突入せり」
「キース同盟軍、襲来す」
急を告げるクリフ・リフ隊の早馬がランジェの元に到着した時、フラウスター前衛攻撃部隊は既にバイアード、ザラックの両部隊をほぼ撃滅させ城塞内へと追いやっていた。
「敵は上陸した後、お味方本隊と交戦状態に入れり。敵援軍の頭目は魔王ジャネスの娘ヒロ」
「えっ?」
その名を聞いたランジェの顔が見る見る青ざめる。
新生魔王軍の首魁にしてジャドウの妹に当たるヒロ。
反目しあっているはずの兄妹だが、衰退著しい魔族にとって最後の砦とも言うべき魔王軍が最期を迎えようとしている今、2人の共闘は充分予測出来る範疇の出来事であった。
それ故、メイマイ国を出奔したヒロの行方をユーセ商会の力を借りて必死で探索させていたランジェであったのだが。
「それで、本隊は?大君主様は?」
ランジェの問い掛けに伝令が言葉を詰まらせる。
「ジャドウ、ヒロ両者による・・・魔界粧が発動。本陣の中心に・・・巨大な爆炎が確認されております」
馬上のランジェは息をのんで凍り付く。
「物見の話では・・・恐らく、一兵のお味方も・・・」
次の瞬間、体から全ての感覚を失ったランジェは失神し、馬から転落していた。
※
「おいっ、しっかりしろ・・・おいっ」
ランジェが目を覚ますと、心配顔のマンビーが必死で自分をゆさぶっているところであった。
「大君主様がっ・・・大君主様がぁぁぁ〜」
マンビーの胸元にしがみついてワンワン大泣きするランジェに部下達は困惑する。
体では泣きながらもランジェの頭脳は目まぐるしく回転し、敵味方の兵力や現在位置などの戦況を計算する。
5分後、立ち上がったランジェはもう泣いていなかった。
「大君主様が倒れられた今、求心力を失った我軍は瓦解、敗北する事は火を見るより明らかです」
ランジェの言葉に部下達は静まりかえる。
「正面の敵が城塞に立て籠もっている今なら、この地よりの撤収は叶いましょう。マンビー指揮の元、南に逃れた後はヘルハンプールのギュフィ2世殿下を頼りなさい・・・」
ランジェは沈痛な面もちで一旦言葉を切った。
「姐さん・・・姐さんはどうすんだよ」
リュウは真っ青になって主君の心配をする。
「あたしはこれより大恩ある大君主様の仇を討つために、ジャドウの本隊に斬り込みを掛けます。敵わぬとは言えジャドウにせめて一太刀浴びせて大君主様に殉じる事こそ、これまでに取り立てていただいた事へのご恩返しです」
それだけ言うとランジェは愛馬に跨った。
「姐さん・・・」
「これは個人的な復讐だから、あなた達は連れてはいけません。ギュフィ2世殿下の元で再起を期しなさい」
ランジェはそういうと法衣の胸元を開けて紙の束を取り出した。
「俺・・・俺達の・・・死神の血判状・・・」
ランジェは呆気にとられた盗賊共の顔を眺め回すと、手にした血判状を引き裂いて宙に放り投げた。
「今までホントにありがとね。これでみんな自由だから、後は自分の本心に従って行動しなさい」
目尻を白手袋の指先で拭ったランジェは、作り笑いでニッコリ微笑むと馬首を翻し東へと駆けだした。
ランジェを見送った後、麾下の部隊は沈黙に押し潰されそうになる。
「お・・・俺、やっぱ行くわ・・・」
いつも主体性が無く、付和雷同的であったリュウが初めて自分の意見を吐くと、馬にムチをくれランジェの後を追った。
「どうするね?」
ギャプが感情を押し殺したような声でマンビーに尋ねるが返事はない。
「あんたとは長いこと一緒にやって来たが、どうやらお別れのようだな。俺は人に命令されるのは好きじゃないが、あの人のことは・・・好きだ」
ギャプは柄にもなく照れたような口調で最後の言葉を付け加えると、乗馬ムチを振りかざす。
「待ちな・・・この勇者マンビー様が女ごときに虚仮にされたまま、借りも返さず放っておくとでも思ってるのか」
マンビーは馬に跨ると剣を抜いて振り返った。
「行くぞっ。マンビー盗賊団の意地を見せてやる」
東へ駆けだしたマンビーの後を追う盗賊団、そして負けじとばかりにそれに続く正規兵の面々。
「大丈夫。これなら勝てる」
後を振り返ったランジェは命令ではなく、自らの意思で自分についてきた兵士達の忠誠度と士気の高さをもって、この戦いの終局における勝利を確信した。
※
ヒロとジャドウの合体技、魔界粧・暗黒爆炎の直撃を食らったザーフラク本隊であったが、まだ壊滅したわけではなかった。
「とんだ直接攻撃対策の予行演習になったわい」
まだ焦臭さを残した大気に顔をしかめながら、ザーフラクは4割程喪失した麾下の竜戦士部隊を見回した。
「兵力はまだまだ互角。魔族共を一気に葬り去れ」
魔法攻撃に対する耐性の強い竜戦士達は、歓声をあげてキース同盟軍に殺到していった。
「うぅっ、そんな・・・」
一発逆転を狙った必殺技が不発に終わった事にヒロは愕然となる。
「お前が狼狽えてどうする。お前を信じてついてきた兵達が指示を待っているぞ」
氷の魔女と呼ばれるマユラは涼やかな瞳のまま冷静さを保っている。
「もっとも、アタイ達はバイアード様が心配でついて来ただけだがね」
ラミアとスガタはヒロに冷たい目を向けてあっさりと本音を吐く。
魔王軍の危機を魔族全体の危機として捉えるというヒロの説得に応じて援軍を出したマユラだったが、肝心のヒロがこの調子では見込み違いもいいところである。
「ここでザーフラクにネウガードを落とさせるようなことになれば、奴の進撃を止める機会は永久に失われる・・・行くぞ」
ヒロは手勢を攻撃陣形にまとめ上げると先頭に立って突撃を開始した。
「中央突破でジャドウの隊と合流する。続けぇぇーっ」
各個撃破されることを恐れたヒロは敵陣形の向こう側にいるジャドウ隊との合流を図った。
「妙に熱いな・・・はっ?・・・」
氷の魔女マユラはいつの間にか辺りに吹き始めていた熱風に気がついた。
「散開っ、散開しろっ」
しかしその声が届く前に虚空から発せられた高温の熱波が、突撃していたキース同盟軍の兵士達を薙ぎ倒していく。
「俺の灼熱の息にどこまで絶えられるかな」
ようやく後詰めのゴルベリアスが戦闘地域に姿を現し、ここに戦況は再度フラウスター優勢に傾く。
「おのれゴルベリアスの裏切り者めが・・・。ラミアッ、闇門をっ」
ゴルベリアスの必殺技は熱風の中でしか使用できない。
天候を変えてその技を封じようとしたヒロだったが、今度はその暗闇を利用してクリス忍群の暗殺陣形がキース同盟軍の背後を襲う。
風の如く陣内に忍び込んだニンジャ達は、予め狙いをつけていたラミアとスガタに襲い掛かると、2人に悲鳴を上げる暇さえ与えず縛り上げ、馬上の仲間に身柄を渡した。
「無礼者っ、人間の分際で。はなせっ、はなせぇぇぇーっ」
牙を剥き出しにして必死で身をよじる2人であったが、身に食い込む程に鎖で縛られていては、どうする事も出来ずに拉致されてしまった。
ヒロとマユラにも魔の手が迫ったが、流石にこの2人相手にはニンジャ風情では格が違い過ぎ、ゲート・オブ・ヘブンの一振りで蹴散らされてしまう。
「やはり生け捕りは不可能か。引けっ」
クリスの命令で未練も残さず敵陣から撤収するニンジャ達。
ランジェ率いる戦士部隊が海岸線沿いに殺到してきたのは丁度この時である。
そして西の沖合からは、ようやくキース同盟軍の奇襲から立ち直り、体勢を立て直したハネーシャ艦隊軍が姿を見せ始めた。
「ヒロ、まずい。このままではカーシャに帰れなくなる」
マユラはあくまで冷静に戦況を判断して、ヒロに撤退を進言した。
「ジャドウ、来いっ。生きてさえいれば、今日の借りは必ず返すことが出来る」
必死の叫びを上げるヒロ。
「魔族の未来のためにっ。ジャドォォォーッ」
ヒロの絶叫はその真心と共にジャドウに伝わったが、この時ジャドウに従う兵士は既に10人を切っており、分厚い竜戦士の囲みは破れそうになかった。
「もはやこれまでか。かくなる上は・・・」
ジャドウは獅子奮迅の戦い振りで敵を自分に引き付け、何とか妹だけでも逃がそうとする戦いに切り替えた。
「ジャドォォォーッ」
その意図を見抜いたヒロは絶叫を振り絞り引き返そうとするが、マユラに引き止められる。
「ジャドウの考えが理解できたのなら、尚のことそれを無駄にするな」
股肱の部下を2名も失い、それでも感情を表に出さないでいるマユラの言葉には説得力があった。
「ジャドォォォーッ」
ヒロは再度兄を振り返ってその名を呼ぶと、目を瞑って波打ち際へと全力で駆けだした。
「掃討戦に移れ」
勝利を確信したザーフラクが最後の命令を下した時であった。
闇夜を照らす光の玉が山地の上に現れ、一際高い頂に降り立ったかと思うと、人の姿に変化した。
「あれは?・・・」
背後の異変に振り向いたヒロが眩い光に目を細める。
「リトル・スノー・・・」
空間を越えていきなり出現したプラティセルバの少女君主の姿にジャドウもフラウスター本隊も息を飲んで黙り込む。
「あいつ・・・やっぱり・・・」
キース同盟軍説得のため海を渡る直前のこと、ヒロは非公式にリトル・スノーと会談の席を持ち彼女に助勢を乞うたのであるが、一国の君主である彼女の立場ではフラウスターへの宣戦布告を意味するその申し出は拒否するしかなかったのだ。
「悲しくて・・・苦しくて・・・ジャドウ・・・私にとっては本当の恋でした・・・」
リトル・スノーは慈愛に満ちた口調でジャドウに語りかけた。
「ジャドウ・・・私を乗り越えて行くのです。貴方の幸せが・・・私の幸せなのです。ためらう事などありません・・・」
負担の大きい空間移動で気力体力を使い果たしていたリトル・スノーは、消え入りそうな声でそれだけ伝えるとヴィエラージュを発動させた。
自らの生命を増幅し他人に分け与える禁断の回復魔法、ヴィエラージュだったが、生憎と天候が暗闇だった事、更には彼女自身の生命の灯が燃え尽きようとしていた事もあり、力の全てを発揮することは出来なかった。
それでも数十体のスケルトンが再び立ち上がり、戦列に復帰することが叶った。
「これなら奴等を突破して脱出できる」
不敵に笑ったジャドウの表情が、リトル・スノーを振り返った途端に凍り付く。
体を包んでいた光を失ったリトル・スノーは力無くうなだれ、フラウスターの兵士に埋め尽くされた平地へと転落していった。
「スノーッ」
怒りに燃え狂った雑兵達が、意識を失ったリトル・スノーの体に群がり衣服を引き裂いていく。
「死んじまったか」
「まだまだ使えるぜぇぇぇ」
浅ましい本性を剥き出しにしたフラウスターの下級兵士達が、リトル・スノーの無垢の裸体をまさぐりながら下卑た笑い声を上げる。
「ジャドォォォーッ」
今や指呼の距離に迫ったランジェの部隊を前にして、ジャドウに脱出を促すヒロ。
その声に振り返ったジャドウの顔からは憂いの色が消え去り、薄く微笑すら漂わせていた。
「ヒロ、最後まで兄らしいことは何一つしてやれなかったが・・・許せ、妹よ・・・」
ジャドウは最後にそう言い残すと、雄叫びを上げて敵兵群がる真っ只中へと突入していった。
「ジャドォォォーッ・・・兄さぁぁぁーん」
マユラに引きずられるように波打ち際へと向かうヒロの視界が涙にぼやける。
やがて敵兵の波に飲み込まれ、ジャドウの姿は見えなくなった。
早い更新お疲れ様です。
ジャドウですか・・・・
ご冥福を祈らせてもらいます。
(ノД`)
ジャドウ兄さん… ・゜・(ノД`)・゜・
泣くな!あきらめるな!
兄さんは捕虜になって触手要員になるさ!!
つまらんエロくもないし。
社員が自社ネトゲで他のユーザーに迷惑かけてはいけません
じゃあ小雪のために泣いときますね
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( つД´) < 死姦要員だったなんてー
`ヽ_ ノ ⊂ノ
いい感じの兄妹になりましたね
小雪は… ・゜・(ノД`)・゜・
悪夢のような攻防戦から12時間後、堅牢を持って知られるネウガード城の城壁も2度に渡るチクの攻城部隊の前に遂に陥落、ここに魔王軍討伐作戦は終結した。
しかし城内にはバイアード13世およびザラック達魔将軍の姿は無く、野戦で行方知れずとなったルドーラと共に逃走説や自決説が囁かれたが、事実は分からないままであった。
いずれにせよジャドウという求心力を失った彼らが勢力を盛り返すことは、永遠に無いであろう。
そのジャドウであるが、満身創痍になりながらも血路を開いてリトル・スノーの元へ駆け寄ると、彼女を抱きしめたまま最後の力を解放、2人は1体となったまま石化したという。
直ぐさま手近の兵士により破壊が試みられたが、その石はあらゆる名剣宝刀の類を一切受け付けず、傷一つ付かなかった。
「結局魔族とは何だったのか」
とザーフラクは考える。
魔族の長が最期の最期で見せた行為は人間そのもの、否、権謀術数が飛び交う自分の周囲の人間よりよほど人間らしい最期ではなかったか。
その是非は別として、ジャドウが最期に取った行為が、ザーフラクの魔族に対する認識を僅かではあるが変化させたのは事実である。
※
ネウガード城塞の通路を、割り当てられた宿所へと向かうランジェの足取りは重かった。
論功行賞の席上で勲功第一に叙せられ多大な報奨金を得たまでは良かったが、その後思いも掛けない受命が待っていた。
「南西方面軍総司令官に任ず。シルヴェスタ以南を可能な限り早期に占領せよ」
独立した司令部を有し、かなりの自由裁量権を与えられる方面軍総司令官への昇進は臣下としてはこの上もないものであったが、それは同時に大君主の元から遠ざけられるという事実をも含んでいた。
「政治的野心を疑われたのかもね」
戦闘終了後に各武将の提出した戦闘詳報を読めば、ザーフラクが戦死したものと錯誤したランジェが、狼狽する他の武将に先んじて自兵を糾合するために、一芝居打ったという事は直ぐに分かる。
大君主の仇を討った事実が、次の大君主を選出する時にこの上もない実績になる事くらいは誰にでも理解できる。
問題は小細工を使ってでも他の武将を出し抜こうとしたランジェの拙速にあり、『最高権力への野心あり』との疑いを持たれると言うことは、家臣として致命的な失敗であった。
「ダメだろうけど、明日もう一度大君主様にお願いしてみよう」
こういう時には、見苦しいぐらいに足掻いてみせる方が、かえってザーフラクに好印象を与えると言うことをランジェは副官勤務を通してよく知っていた。
与えられた執務室に入ったランジェはマンビーを呼ぶように小者に命じた。
「用ってのは何だ?今みんなで楽しく一杯やってるところなんだ。手短に頼むぜ」
ほろ酔い気分のマンビーはいつもよりは機嫌良さそうに見える。
「ご機嫌のようね。血判状が破かれた事がそんなに嬉しいの?」
自らの生き血で署名を綴る『死に神の血判状』は、忠誠を誓った者に対する一切の敵対行為を封じる魔符の一種である。
「ああ、嬉しいね。これで、やっとこさまともな主従関係になったってもんだ」
マンビー自身も署名と引き替えに手錠を外して貰った瞬間、いきなりランジェを押し倒し乱暴しようとしたが、恐怖の呪いに邪魔されて失敗、それどころか泣いて許しを請う羽目になった過去がある。
「言いたいことも言えんようじゃ奴隷と同じだぜ」
呪いの効力により、意思に全く関係のない射精を止めどなく繰り返して悶絶、土下座して許しを請うマンビー、ギャプ、リュウの姿を思い出してランジェはクスリと笑ってしまう。
最初ランジェが盗賊達を嫌っていた頃は、彼らの発するタメ口程度に対しても呪いの効果は容赦なく現れ、その度大騒ぎになったものである。
しかしランジェが彼らの悪態に慣れ、信頼を寄せるようになっていくにつれて、余程の敵対行為が無い限り、呪いの力は発動されないようになっていった。
要は血判状の所有者の署名者に対する個人的な感情が、その効力の範囲を左右するのである。
「なに笑ってんだよ」
ランジェの笑い顔を咎めるようにマンビーが鼻白む。
「マンビーはこれまでだって言いたいこと言ってたくせに」
迂闊なマンビーはランジェに言われて初めてその事実に気付く。
「いつ頃からだ・・・」
マンビーの思考を打ち切らせるようにランジェが改まった口調で話しかけてくる。
「今回のご褒美に下賜されたの。こんな業物、私じゃ扱えないからあなたに預けるわ」
ランジェは一振りの剣を重そうに持ち上げるとマンビーに取るよう促した。
「そっ、そりゃあ・・・」
鞘の中にあって溢れんばかりの霊気を帯びた剣など、そうは存在していない。
「魔剣・・・ランシュバイク?」
「雄剣のね」
カイゼルオーンのアレースが持つ魔剣と雌雄一対をなす1本を持つマンビーの手が小刻みに震える。
「どういう事か分かるわね。今日からマンビー盗賊団もフラウスターの正規兵として認められたって事よ。あなたにも一軍の将として相応しい働きと格式を期待します」
ランジェが最期まで言い切らないうちにマンビーはランシュバイクを執務机の上に投げ返した。
「ふざけるなってんだ。こんなモン返すぜ」
当然喜んでもらえると思っていたランジェはマンビーの怒りに満ちた返答に驚く。
「俺たちゃ盗賊団で充分なんだよ。正規兵なんて堅苦しくってやってられっかぁっ」
大きな身振りを交えながらそれだけ言うと、マンビーは振り向きもせず部屋を出ていった。
「マンビー・・・あぁっ?」
失意にうなだれたランジェは、その時になって初めて机の上から魔剣ランシュバイクが忽然と消えているのに気付いた。
「マンビーったら、いつの間に。流石は盗賊団の頭目ね」
ランジェは幾分か明るくなった顔を上げて閉ざされたドアを見つめた。
マンビーは正規兵の身分は大君主の直轄兵であり、部隊長にとってはあくまで貸し与えられた物であることを知っていた。
「それに俺様は、その他大勢の1人になる積もりはねぇ。嫌われててもいいから、アンタとは特別な感情で繋がっていたい」
本人に対して言えるはずもない台詞を心の中で叫びながら、マンビーは裏庭へと通じる廊下を進んでいった。
※
夜も更け流石に馬鹿騒ぎも一段落したのか城塞内は嘘のように静まりかえり、ときおり発せられる小集団の笑い声が異様に響き渡るようになっていた。
それでも多忙な副官ランジェは今回の戦旅に掛かった総戦費の算出に追われており、床につくにはまだ少し時間が必要とされた。
「そろそろ出てきたら如何です?」
ランジェは帳簿から顔も上げず、ソファーの向こう側に隠れている侵入者に声を掛けた。「これはお人の悪い、知ってらっしゃいましたか。流石は有能で知られるお嬢さんだ」
ソファーの背もたれの裏から姿を現せたのは魔将軍の1人、ルドーラであった。
「招待した覚えはないけど。ご用の向きは?」
眉一つ動かさずにランジェは質問する。
「この城は今日の昼までは私の住処でしたから、勝手は貴女方より少しは承知しております。秘密の脱出口という物は、逆に秘密の侵入口にもなるわけでして・・・」
「無礼は許しますから、さっさとその秘密の脱出口とやらから消え失せなさい」
寸暇を惜しむランジェは回りくどいルドーラの説明を途中で遮って、速やかな退出を命じる。
「そうは行きません。今日は無礼を覚悟で、貴女との強制進化を楽しみに参ったのですから」
ルドーラは部屋の主人の言葉を無視すると、ふてぶてしく訪問の理由を告げる。
「そうそう。この部屋には結界を張っておきましたから、幾ら大きな声で楽しんで貰っても、手下の皆様に対するお気遣いは無用です」
口調だけは馬鹿丁寧なレイプ予告が終わりきる前に、ランジェは椅子を蹴って逃げに掛かる。
ドアに辿り着く寸前、空中から現れた数本のスパークがランジェの体に突き刺さった。
「キャァァァーッ」
全身に流れる電撃がランジェの筋肉を痺れさせ、法衣を散り散りに弾け飛ばせた。
「如何ですか、爆雷の呪文のお味は?いささか弱目ですが、貴女には充分でしょう」
苦手な雷系魔法の直撃を浴びたランジェは半死半生で固い床に転がった。
「いい格好です。まずは目で楽しませて貰いましょうか」
ルドーラは仰向けに倒れ込んだランジェの横にしゃがみ込むと、彼女の体にまとわりついた法衣の切れ端を払いのけていく。
「あぁ・・・あぅぅぅ・・・」
叫ぼうにも舌を噛もうにも、神経まで痺れ上がった今のランジェには、顎を動かす力さえなかった。
直ぐに小振りな、しかし形のいい2つの乳房が姿を見せる。
「何だ、意外に小さいではありませんか。いけませんねぇ、上げ底は詐欺、重罪ですよ」
無駄口をききながらもルドーラの手は徐々に下へ下へと降りていき、やがてスカートの破片の下から奇跡的に被害を逃れた純白の下履きが姿を現せた。
「おぉっ、私に脱がされるために、雷のエネルギーから耐えて下さったんですね」
変態のようにパンティに話し掛けるルドーラを見て、ランジェは身震いする。
今やランジェの体に貼り付いて、彼女を守護しようと頑張っているのは、ボロボロになった肘まである白手袋、膝下までを覆う焼け焦げたブーツ、そして最後の一線を守るには余りに非力なシルクのパンティであった。
ルドーラはしばしランジェの惨めな半裸を楽しむと、緩い意匠で作られたパンティの両端に手を掛けた。
「残念ですがおさらばです。先を急がなくてはならない私の無礼をお許し下さい」
ルドーラはパンティに詫びを入れると、一気に両手を開いてパンティを引き裂いた。
※
ルドーラは一旦ランジェの裾を外巻きにした金髪を見た後、もう一度股間に視線を向ける。
頭髪と同じ黄金色があるべき所に艶々と光る黒があった。
しかもその黒は毛などではなく動物の革で出来ていた。
「なっ・・・何ですか?これでは下のお口にご挨拶できないではありませんか」
ルドーラは無粋な革のパンティに抗議すると、何とか引き千切ろうとしたが、魔物封じの染料で鞣された『魔女の貞操帯』はビクともしなかった。
「どうなっているのですか、これは?」
どうやら縦横2枚の革ベルトで作られていることは理解できたが、接合部分に錠は無く、4桁分の数字のダイヤルがあるだけであった。
「これを正しい組み合わせに並べれば言い訳ですね・・・って、一体何通りあると思っているのですか」
ルドーラは一瞬諦め掛けたが、捨て置くには今日の獲物は余りにも美味しそうである。
「とても良い事を思いつきました。貴女自身がこれを進んで外して下されば話しは早いのです」
※
ルドーラは貞操帯の隙間から指をねじ込むとランジェの秘密の部分に『悪魔の媚薬』をタップリと擦り込んだ。
「お薬が効いてくるまで、別の所で遊んでます」
ルドーラは暇つぶしとばかりランジェの両乳首を摘み、指先で引っ張ったりこね回したりを続ける。
やがて小さい乳首が精一杯の自己主張をするように尖り始めた頃、貞操帯の下がお漏らしをした時のように溢れかえって来た。
「困ったお嬢さんですね。警報も無しにいきなり洪水ですか」
しかしルドーラの嘲笑は真っ白になったランジェの耳には届いていなかった。
「ほらほら、こういうのは如何ですか」
ルドーラは貞操帯の上からランジェの股間の中心当たる部分を強く刺激し始める。
「あふぅぅぅ・・・くっ・・・くぅぅぅ〜ん・・・」
股間にもどかしいような甘美な疼きを覚えてランジェは切なげな鼻声を漏らしてしまう。
「これならどうでしょうか」
ランジェの頭側に回ったルドーラは貞操帯のベルト部分を両手で握ると、一気に上へと引き上げた。
「あぅっ・・・あうぅぅぅ〜っ」
パンティ部分の革が股間の割れ目に厳しく食い込み、めくるめく快感にランジェは背中を仰け反らせて悶絶する。
「ちゃんとして欲しかったら、番号を教えるのです。ほれっほれっ」
食い込ませた革を器用に使ってランジェの一番敏感な部分を責めるルドーラ。
「魔族なんかに契られてしまえば、大君主様の御不興を買ってしまう」
その思いだけがランジェに最後の一線を踏み越えることを思いとどまらせていた。
「意外にしぶといですね。でもこれは我慢できないですよ」
ルドーラはランジェの体をうつ伏せにすると、今度はお尻の側から革ベルトを引き上げ始めた。
「あふぅぅぅ〜ん・・・んんん・・・」
蜜に溶け出した媚薬の成分が後ろにも回り、既に肛門の粘膜から吸収されていたため、ランジェのアヌスは前の部分以上に敏感になっていたのだ。
「どうです、お嬢さん。おかしくなっちゃう前に早く言った方がいいですよ」
体中が性感帯になったような感覚に溺れてしまったランジェは、もう意識は飛び、この快感を止められる事に恐怖した。
「0・・・3・・・」
ランジェの唇からうわごとのような言葉が漏れ始める。
「ん?いい子だ」
勝利を確信したルドーラは満足げに微笑む。
「・・・1・・・」
残るは最後の一つの数字となった時であった。
いきなり窓を蹴破り、部屋に飛び込んで来たマンビーがルドーラに必殺の突きをくれた。
魔族の優れた反射神経を最大限に動員して、ギリギリでそれを避けるルドーラ。
「これはこれは、勇者殿」
ルドーラの言葉を嘲笑と受け取ったマンビーは、背中に背負った魔剣ランシュバイクを鞘から引き抜いた。
「今度は逃がしゃしねぇぜ」
流石にルドーラの顔にも緊張が走る。
「おやおや、そんなご褒美を貰っていたのですね。今日の所はこれでお暇することにしましょう」
形勢不利と見たルドーラは、魔族特有の身軽さをもってソファーの向こう側へと飛んだ。
「待ちやがれっ」
マンビーは慌ててソファーへと駆け寄り、蹴り倒してみたが、そこにルドーラの姿を発見することは出来なかった。
「アンタの部屋ん中から嫌な妖気が出てるからおかしいと思ったら・・・」
ランジェを気遣って近寄ってきたマンビーが立ち止まる。
「アンタ、醜態だぜ・・・幻滅だな」
急に機嫌を損ねたようにマンビーが吐き捨てる。
「仕方・・・なかったのよ。お薬で・・・」
「そんなこと言ってんじゃねえよ。血判状を破ったその日のうちに、もう貞操帯かよ。俺達ってそんなに信用無いのかよ」
マンビーは今まで見せたことのない、泣き出しそうな顔になるとドアを開けて部屋から出ていこうとした。
「待って・・・これを着け始めたのは、もうずっと前の事なのよ」
ドアの所で立ち止まったマンビーがランジェを振り返る。
「なに?」
「だって・・・もうずっと前からあなたに対しては、血判状の呪いは効かなくなっていたから・・・そう・・・あたしが、あなたの事を好きになっちゃった日から・・・」
生まれて初めて女性から告白を受けたスカーフェイスの男は、しばし凍り付いて沈黙した。
「おっ・・・俺よぉ・・・」
再度の沈黙の後、自称勇者はありったけの勇気を振り絞ると、年下の女上司にそっとキスをしてみた。
血判状の破れた今となっては、その効果が発揮されないのは当たり前だったが・・・。
安全を確認したマンビーはランジェを強く抱きしめると、今度は強く深く唇を重ねた。
※
1週間後、ランジェ部隊はシルヴェスタ討伐のためネウガード城を発した。
その先頭、親衛隊である1番隊隊長の位置には正規軍武将の軍装に身を固めたマンビーの姿があった。
初めて人から愛されるということを知った自称勇者は、彼を愛した女のために真の勇者になることを誓ったのだ。
伝説の五勇者を擁するクリアスタ王国軍との戦いは熾烈を極めるであろう。
しかしランジェは自軍の勝利を信じて疑わない。
自分には偉大なる大君主様の御威光と、心から信じ合える仲間が付いているのだから。
※
丁度そのころ、フラウスターの首都国ロギオンの東、洋上遙かに浮かぶ島国の城塞、その一室に、真っ昼間から裸で絡み合う1組の男女の姿があった。
「ティナ、とうとうネウガードも陥落ちちゃったって・・・」
左右に開かせた女の両足を自分の肩に掛けて挿入する、その体位はこの国の名前を取ってメイマイスタイルと呼ばれていた。
少年の体は線が細いものの、要所要所はキリリと引き締まった、まさに戦士の体であった。
「今そんな事、どうでもいい」
少年からティナと呼ばれた少女はこの国の王女である。
「あぁっ、イクッ?またイクッ。フォルト・・・あなたも一緒にぃぃぃ〜っ」
ティナ王女は自ら腰を使い、貪るように下から少年を突き上げると、今日何度目かの絶頂に達した。
王女からフォルトと呼ばれた少年こそ、このメイマイ国の危機を救わんがために遠い外国からやって来た雇われ君主である。
「ティナ・・・迫り来るフラウスターの恐怖を少しでも忘れようとして・・・ボクがしっかり守ってあげないと」
フォルトは失神したままであるティナの目尻にそっと指を伸ばし、涙を拭ってあげた。
自分の全て、命より大事な愛しのティナをザーフラクの手に渡さない為に、フォルトは必勝の策を練り上げる。
その隣室、控えの間ではメイドスタイルに身を固めた美少女リムが、いつもの通りに2人の睦み合いを盗み見して己の欲望を貪っていた。
「あぁっ、フォルト様。あたしっ・・・あたしもぉぉぉ〜っ・・・」
ソファーにもたれ掛かり、パンティだけを膝まで下ろしたリムは、両足を高々と上げた疑似メイマイスタイルのまま、ベトベトに汚れた自分の花芯を弄り続けていた。
(つづく)
続き読みました。
小悪党だったマンビーが・・(感涙です)
んにしてもこんなに早い更新、体に無理はしてないでしょうか?
完結を待ってます。
あとできればフォルトとティナは生き延びてくれることを願いたいです。
鬼畜王キテター!
くだらんツッコミで申し訳無いが、
フォルトは少年というよりは青年なのでは?
ええっ
フォルトってオッサンなの?
けど少年のほうがいいや
できればヒロやマユラらとフォルト達が同盟を結んでくれるといいんだけどな。
東西冷戦のごとくフラウスターVSキース同盟軍&メイマイでにらみ合いかよ
魔導世紀1005年10月、熾烈を極めたネウガード攻略戦から2ヶ月半、ようやく戦傷も癒えたフラウスター本隊は大軍を持ってカイゼルオーンを急襲。
一目散に逃走した君主アレースを尻目に同国を蹂躙すると、返す刀でパウラス・ヌイの冥界軍先発隊を一刀両断の元に切り捨てた。
当面の脅威を取り除いたザーフラクは一時首都国ロギオンへの帰還を決意、同年11月、ドウム侵攻から続いた長く激しい戦旅を終え、無事祖国への凱旋を果たした。
お祭りムードに浸るのもそこそこに、ザーフラクはプラティセルバへ特使を派遣、ネウガード攻略戦における同国の不義を問うた。
君主リトル・スノーによる独断との言い訳に一切耳を貸さなかったザーフラクは、これを口実にプラティセルバ攻撃を断行。
ネバーランド北部のエジュー、ボルホコが雪に閉ざされるや、孤立したプラティセルバ攻略を知将チクに命じた。
「ルネージュ公国軍はなかなかの強者揃いと聞きますが、我々総勢6個軍団で掛かれば今年中にはケリが付くでしょう」
チクの与力として遠征軍に加わることとなった騎兵トゥイングーの首魁ハン・デ・クルはリラックスして言った
「上手くいけば来年の正月は久し振りに母上の手料理が食べられるというもの」
うなずくジャピトス王宮軍を率いるカーマ・ラ・ルーの態度にも、一向に緊張感が感じられない。
「大君主様が我らにお命じになったのは、プラティセルバ征伐・・・」
しかしその言外には、奪取したプラティセルバを拠点に、エジュー、ボルホコまでを攻略しなければならないという含みがある事に気付かない副将2人を前にチクは黙り込む。
エジューはともかく、ボルホコ山に住むという剽悍な翼戦士達を相手にするには、6個軍団はむしろ少なすぎる数である。
「こうなると大君主様にカミシアを取り上げられたのが痛いや・・・」
自分が戦術指揮官として『武』に専念する際に『智』の部分を補ってくれるブレーンとして招こうとしたカミシアは、先の戦いで戦場の露と消えたブレイクの情婦である。
カミシア自身の口からその事実を告げられたチクは慌てて登用を見送ろうとしたのであるが、ギャリンの告げ口からそれを知ったザーフラクは敢えて彼女を自らの副官に取り立てた。
そして何故かカミシアはその要請に応え、憎いはずの男に仕えることになったのである。
「女の人って、よく分かんないや」
ともかく人魔和解を説くために、フラウスターの中での発言権を強めなければならないチクは、6個軍団を率いる北部方面軍総司令官として、頂に雪を冠する山々目指して出立していった。
※
「ギュフィ2世殿下より、お貢ぎ物です。ナハリ復権のお礼とか・・・」
ザーフラクは執務室にあって、副官カミシアが淡々とした口調で読み上げる書類を心地よさそうに聞いている。
結局のところ酒と女にだらしのないドファンは、君主としては失格だったようであり、失政を繰り返した挙げ句、一月待たずして失脚していた。
一方、シルヴェスタ国内で危機的状況に陥ったランジェ隊を、ギュフィ2世の軍が救出するという勲功を上げたのは、ちょうど同君のナハリ復権が取りざたされていた時であった。
ナハリへと帰還したギュフィ2世は新領ヘルハンプールはそのままに、新たにネウガード、トータスブルグ、バルハラの統治権を与えられ、実に5カ国を統治する太守となった。
ただしこの5カ国のうちトータスブルグとバルハラは共にネウガード領内の亡国名であり、実際に新たに下賜された国はネウガード1国なのであるが、文句は勿論何処からも出なかった。
国などと言うものは統治する側から見れば、手狭に区切られている方が制御するのに容易いのである。
「しかし殿下も国替えの後、短期間でよくあれだけの兵力を蓄えたもの」
ザーフラクもヘルハンプールの国力を頭に描いて不思議に思う。
「おそらく復活させたモンコン大会によるものかと。一度ぜひ御前興業を開きたいとも申されております」
モンスター同士の一騎打ちからなるその闘獣大会のことはザーフラクも聞いたことがあった。
「ふん。どうせシーマ・ツヴァイ辺りがギャンブルの要素を取り入れおったのであろう」
戦乱の去った国では、早くも娯楽を求めるゆとりが出始めている。
「後一息か・・・」
ザーフラクはこれまでの戦いを反芻しながら目を細める。
「時に、現在の兵力で計算しますと、メイマイ征伐に動員できる我が軍の兵力はギュフィ2世殿下の手勢を併せて約12個軍団。本国守備に4軍団駐留させるとして、渡海部隊に使えるのは8個軍団です」
早くもギュフィ2世の兵力を削ぎに掛かる新副官の冷徹さに、ザーフラクも寒いものを感じる。
「ふむ。8個軍団あれば他の諸島連合、イズルヒ、ムロマチが救援に駆け付けてきても各個撃破の餌食に出来ようぞ」
ザーフラクは軍事同盟で結ばれた3カ国の綻びを、彼らを守るはずの海そのものに見つけた。
「所詮は地続きではない島国の同盟など、始めからヒビが入っておるわ。海が荒れ出す1月までが勝負だ。直ぐにハネーシャ艦隊軍に繋ぎを」
軍師ジルオンに細かい戦術を練らせるため部屋を出ていこうとするザーフラクをカミシアが呼び止める。
「大君主様は仇敵の情婦など、どうしてお信じになられるのです?お恨みなどしていないという私の言葉を真に受けられたのですか」
立ち止まったザーフラクが煩わしそうにしかめた顔で答える。
「余が信じておるのは身上ではなく能力のみ。それに余はそなたに恨まれるようなことをした覚えはないからな。」
「うそっ、うそです。私はあの人を・・・ブレイクを愛していました」
冷静なカミシアが激情に身を任せ、着ていたドレスを脱ぎ捨てる。
「私に含むところが一切ないのなら、私を抱けるはずですっ。さぁっ、抱いてみせてください」
熟練の芸術家が丹誠込めて彫り上げた彫刻を思わせるカミシアのヌードは、美しいの一言であったが、血の気の無さもまた彫刻そのものだった。
後ろ手にドアを閉め掛けたザーフラクが背中越しに付け加える。
「余は、死にたがっていた者を・・・土に還しただけだ」
それだけ言うとザーフラクはドアを閉めて廊下を歩いていった。
※
メイマイと連合を組む一方の島国ムロマチの城壁は一風変わっている。
その瓦屋根付き城壁に囲まれた本城の寝所を盗み見する4つの目があった。
「うほっ。あの姫さん尻に入れてるぜ」
下卑た笑いを見せるのはムロマチの武将シンザン。
もう1人の侵入者、ソルティは不機嫌そうな顔で君主シンバの行為を見守っている。
寝所にあってシンバに組み伏せられ、後ろからアナルを犯されているのはメイマイ国の王女ティナであった。
「こっ・・・こうして、ティナのお尻を愛せる日が・・・また来るなんて・・・ウソみたいだよぉ」
シンバは激しい息づかいをしながらティナに話し掛ける。
「あっ・・・あたしも・・・あぁっ、そこぉっ・・・」
本来排泄のみに用いるはずの菊型のすぼまりはシンバの太いモノを悠々と飲み込んで大きく広がりを見せている。
シンバに抱え込まれたティナの白い尻がエロティックに円を描いていた。
偶然知り合い、密かに親しみを深めた隣国の姫との秘密の睦み合いの為に、平民シンバが考えに考えた末、思いついたのが排泄器官を利用した疑似性交行為だった。
「これなら密通の証拠は残らないし、姫の貞操も保たれる」
我ながら発明の天才だと思った当時のシンバは、やはり子供であった。
「けど・・・ティナいいのか、会議に訪れた使節が・・・こんなことしてて。ザーフラクの手の者は・・・盛んに君のこと・・・淫乱王女だなんて・・・宣伝してるしさぁ」
シンバのゆっくりだが深いピストン運動に、直腸壁を擦り上げられたティナは快感の余り背中を思い切り仰け反らせて悲鳴を上げる。
「あぁんっ・・・いっ・・・言わせておけば・・・いぃっ。いっ・・・淫乱は・・・ほっ・・・ホント・・・あぁ〜っ」
シンバのモノが射精しそうに痙攣を始めたのを感じて、ティナのアヌスがそうはさせまいと無意識に締め付けを強くする。
「あぁ〜っ。駄目だよっ、ティナッ。ティナァァァ〜ッ」
大声で隣国の姫の名を呼んで身震いしたシンバは、彼女の直腸にタップリと白い液を放った。
「せっかく君主になったというのに・・・」
愛する女は既に別の男の所有物になってしまった。
自分の股間に顔を埋め、舌を使って汚れを清めてくれているティナを見下ろしてシンバは虚脱感に襲われた。
「ねぇ、ティナ・・・」
「黙って・・・」
喋り掛けようとしたシンバをティナは遮る。
「今は何も言わないで・・・平和な日が戻る日までは・・・」
その意味をどう取って良いのか分からないシンバは黙り込む。
「ねぇ・・・普通にしてみましょうか・・・」
いきなりの申し出に戸惑うシンバの前にティナは仰向けに寝そべる。
形のいい胸の2つの膨らみはそれでも崩れない。
股間の金の飾り毛に縁取られた秘裂にはあの男のモノが何度も出入りしたのであろう。
そう思うとシンバの対抗意識がムクムクと頭をもたげてくる。
「ようしっ、行くよティナ」
シンバはティナの両足を乱暴に左右に開くと、いきり立ったモノを股間に押し当てた。
「足は肩に掛けるのよ」
ティナの言葉に従ったシンバはメイマイスタイルを取ると、先の部分をティナの体の中に潜り込ませていった。
「・・・ご免なさいフォルト・・・同盟を強固にするには、シンバの私に対する未練を利用するしかないのよ・・・辛いけど・・・愛するあなたのためなら、私なんだってするわ」
心の底でフォルトに詫びながら嬌声をあげて腰を使うティナ。
「あぁっ・・・いいっ・・・あなたの・・・いいわぁっ。アァーッ」
それを盗み見しているシンザンも我慢できなくなってくる。
「なっ・・・なんてエロい女だ。くそっ、俺・・・もう我慢・・・」
今にも爆発しそうな股間を擦りながら助けを求めるようにソルティを見るシンザン。
しかし性欲とは別の種類の興奮をソルティの目に見て取ったシンザンは絶句する。
「殺意・・・」
武人であるシンザンは、今ソルティの体中から発散している、目には見えない物質の事を、その名で呼んでいた。
※
同じ頃、イズルヒを訪れたメイマイの外交官ラトは、迫り来るフラウスター兵団に関する最新の情報を持って君主烏丸と面接していた。
「よぉ、ラト。久し振りだな」
ラトはモンコン時代の友人烏丸に会えることを楽しみにしていたのである。
ラトには当時烏丸に憧れ、彼の追っかけをしていたという恥ずかしい思い出があったが、久し振りに旧友に会えた懐かしさで一杯だった。
「いい女になったなラト・・・特に胸から腰にかけてのラインが何とも色っぽいや」
それだけにロマンティシズムの欠片もない烏丸の言葉にムッと来てしまった。
「やめて下さい。今日はフラウスターの新情報を持ってきたんです」
ラトは不機嫌そうにわざと丁寧な言葉を使う。
「へへっ、気取るんじゃねぇよ。俺様に抱かれたくってわざわざ来たんだろ。顔に書いてるぜ」
いよいよガッカリしたラトは書類だけを机に置いて退席しかける。
「そう急かせんじゃねえよ、この好き者が」
烏丸はラトの手首を握って部屋に引き戻す。
「なんでこんな人のこと好きになったんだろ・・・」
思い出をぶち壊されたラトは、一旦上に吊り上げた烏丸の手を肘関節で折り畳むと、全身の力を使って彼の体を地面に叩き付けた。
「しまった。あたし外交官だったんだ・・・」
しかしラトが後悔するよりも早く、空中で身を翻らせた烏丸は足から地面に着くと、その勢いを使って逆にラトの体を投げ飛ばした。
大股開きでベッドに叩き付けられたラトは一瞬息が詰まる。
その足の間に割って入った烏丸は拳法衣の前を跳ね上げる。
「色気のないの履いてんぁ」
舌打ちした烏丸は白い木綿のパンティをためらいなく引き千切る。
露出されたラトの股間はぷっくらと恥丘が高く、髪と同じ黒々とした縮れ毛は不必要なほど濃かった。
「お前、結構濃いな。尻の穴の方までビッシリじゃないか」
烏丸が面白い物でも見つけたかのようにケラケラと笑う。
「いやぁぁぁっ、見ないでっ。見ちゃ駄目ぇぇぇっ」
下半身にコンプレックスのあったラトは誰にも見せたことのない部分を大笑いされて羞恥の余り真っ赤に染まる。
「見られてる・・・あたし全部見られてるわ・・・」
他人には絶対に見られたくなかった部分を、尻の穴までさらけ出した大股開きで男に見られているという異常な状況に何故か興奮してしまうラト。
「なんだ?お前、見られてるだけでもう興奮したのかよ。おねだり汁なんか垂してんじゃねぇよ」
烏丸は溢れんばかりになってきたラトの蜜壷に人差し指を入れると、グルグルと掻き回して弄んだ。
「やめてっ・・・お願い、やめてっ」
力では叶わないと知らされたラトが哀願口調で烏丸に訴える。
「こんなに濡らせといてなにが止めてだ」
烏丸はラトの汁を指に馴染ませると、包皮を捲くって一番敏感な部分を露出させる。
「見られただけでクリまででっかくしといて。こいつはお仕置きが必要だな」
烏丸は親指と人差し指の間にラトの肉芽を挟み込むと微妙な力加減でこね回し始めた。
「あっ・・・くぅぅぅ〜っ。うぅぅぅ〜むぅぅぅ・・・」
全身に駆け巡る快感に必死で耐え抜こうとするラトは歯を食いしばって首を激しく振る。
不意に止まった責めにラトが気を抜いて脱力した瞬間を狙って烏丸の指がキリリと絞られる。
「アヒィィィィーッ」
思いもしなかった快感の不意打ちに、背筋を一杯に仰け反らせて反応したラトは、股間から熱いものを迸らせてしまった。
「良すぎて潮吹きやがったな・・・お前みたいに敏感な女は知らねぇよ」
半ば感心して、半ば呆れながら烏丸はラトの黄色い拳法衣を脱がせていくが、脱力状態のラトは抵抗すら出来ない。
やがて全裸に剥かれた上でベッドに寝かされるラト。
「さて、それじゃ久し振りにお前の腋臭でも嗅がせて貰うぜ」
残酷そうに笑ったイズルヒの君主は自身も全裸になるとラトの体に飛び掛かっていった。
(つづく)
カミシアがまだ好きなのはグレイのはず(愛邪カミシアvsグレイ参考)
ブレイクとは同僚ってだけじゃなかったっけ
職人さんの脳内設定かな
あとネウガード戦の後なのに、何でここでリトルスノーの名前が出るんだ?
死んだんじゃないの?
続き、お疲れ〜
しかし敵側のほうがスケベに描写されているような・・・。
ジュリー・スカイとかが死んだ小雪に責任を押しつけようとしたのでは?
いやまさに小雪のせいなのでしょうが
女って奴ぁ
本来の主役キャラを叩くのもほどほどに。
でないとファンの反応が後で怖いよ。
やっぱりこのスレには(ry
アキラとル・フェイだよな。
いやサトヒロだろ!
あれはいいものだぁ〜〜〜〜!!!(マ・クベ風に)
それよりもマユラだ
彼女は裏の主人公ともいえる
ただ正式なカップリングが成立してないのが…
アキラとル・フェイ
ウェイブとヒロに一票
今ひさしぶりにタワ−2やっとるし
ウェレスとレア。略してウェレア。年上の彼女がたまらない。
シャドウ×小雪。
愛しき邪悪なんていうのがあったし。
ただ一番この話は多いからネタが使い果たされている状態。
スペクトラルフォース外伝
ザーフラクの野望
アンクロゼは?
ただしロゼの髪は長髪バージョンで
魔導世紀1005年12月初旬、大陸最強の名を欲しいままにするフラウスター兵団の大君主ザーフラクは、首都国ロギオンの東海岸にあって水平線の彼方を睨んでいた。
ザーフラクの心は、例年になく早く荒れ始めた海そのもののように波立っていた。
同年11月に開始されたメイマイ攻略作戦は、一ヶ月経とうとしている今になっても何の決定打を見いだせないまま膠着状態に入り、海は閉ざされようとしている。
※
ギャリン、ドミニムそれにルーセイダーを先鋒とするメイマイ攻略部隊が出撃したのは11月に入って最初の大潮の日であった。
その後にはザーフラク直卒の本隊、ギュフィ2世の手勢が続き、総勢8個軍団の堂々たる船団は季節風に乗って一路メイマイ目指して侵攻していった。
懸念されていたメイマイ艦隊による抵抗は、シオン率いるハネーシャ艦隊軍の洗練された艦隊機動の前に一蹴され、先鋒軍は無傷のままメイマイ西海岸に上陸を果たした。
メイマイ軍は水際戦術をとり、上陸直後のギャリンの部隊に少なからぬ打撃を与えたが、続々と上陸してくる後続部隊を前に、形勢不利と見たのか奥地奥地へと退却を始めた。
※
「イズルヒ、ムロマチから艦隊が進発、メイマイ救援に向かう模様」
間者からの緊急伝を得たのは、ザーフラクがメイマイ本島に上陸を果たした1時間後であった。
「日付は7日前か。明日にもこの辺りの海域に姿を見せるかも知れんな」
シオンに周囲の策敵を促す一方、ザーフラクはメイマイ騎士団の動きに腑に落ちないものを感じていた。
メイマイ騎士団の兵そのものは極めて精強であるのに対し、防衛線が余りにも脆すぎるのである。
黄金の鎧に身を固めた少女に率いられた軍団は、突入してきたフラウスターの兵を散々に挑発するや適当に戦って見せると、直ぐに兵を引いて奥地へと逃走してしまうという。
「ティナ王女か・・・」
あの少女を目の前にしたら、大概の男は自分の手に入れんが為に、我を忘れて追撃するであろうという事は大君主の想像にも難くない。
それは予想の範疇であり、それゆえ男色家のギャリンと女隊長ドミニム、それに老成したルーセイダーを先鋒に配したのであるが、一兵士レベルの感情までは計算には入っていなかった。
意外とギャリンやドミニムなどはティナの楚々とした美しさに嫉妬して、追撃の速度を速めているのかも知れない。
しかし決戦場までの到達時間が想定より早くなったのは事実であり、お陰で諸島連合を各個撃破できる可能性が高くなったとも言える。
「我が軍に縦深陣を敷かせて、本隊の横腹を突く気か」
とも考えるが、隘路続きのネウガードとは勝手が違うこの地では、伏兵を置くことも奇襲を掛けるのも困難である。
「まぁいいさ。出来るだけ早く逃げるがよい。自ら命日を早めるだけのこと」
連戦連勝から来る奢りなのか、この時ザーフラクは深く考えようとはせず早々と仮設の寝所に入った。
「こういう時、女の副官とは実に便利なものである」
大君主は有能な副官カミシアの肉体を貪りながらそう思う。
しかしカミシアはベッドの中ではそれほど有能では無く、芸術品のようだが死人のように冷たい体をベッドの横たえ、されるがままになっている。
それでも『殺した敵の情婦を犯す』といった、一種倒錯した感情がザーフラクを激情に駆り立てる。
またカミシアが美しい顔を歪めながら、快楽に溺れまいとして必死で己と戦っている姿を見るのは、彼にとっての楽しみでもあった。
「ふっふっふっ・・・最近は余のモノの味を大分覚え込んできたようだな」
「・・・あぁ・・・くぅぅぅぅ・・・」
カミシアは体内で跳ねるリズミカルな律動が、ともすれば自分の感覚を押し包んでしまいそうになるのを歯を食いしばって耐え抜く。
「郷に入らば郷に従えとも言う。今日は趣向を変えてみるか」
ザーフラクはカミシアの両足首を握ると、太股を大きく開かせた上で彼女の足首を肩に乗せた。
「この国では男女が睦み合う時、女にこの様な姿態を取らせるという」
「やめて下さいっ・・・こんなっ・・・恥ずかしい・・・」
カエルのような体勢を取らされたカミシアが涙を流しながら抗議する。
「ふふふっ、無様な格好だぞ。今のお前にはお似合いだ」
カミシアの見せた意外な反応にザーフラクは驚く。
これまでカミシアを抱いた男達はみんな彼女を繊細なガラス細工のように扱ってきたのであろう。
扱い方さえ理解できれば、後は名騎手としても知られるザーフラクの独壇場であった。
幸いなことに晩秋の夜はまだ長い。
※
「フラウスターのみなさん、戦うことをやめて・・・あなた達の心は暗黒竜に支配されているのよ・・・」
追撃戦を始めてから4日目の早朝、今朝も崖の上に立ち必死で訴えかけてくるティナ王女の姿に、フラウスターの兵士達もすっかりメロメロになっている。
「あの女を生け捕りにしたものは、褒美に国を一つ貰えるそうだぜ」
「俺、国なんかよりあの女の方がいい・・・」
黄金色の甲冑は朝日を受けて眩く輝き、ティナの姿はこの世のものとは思えない神々しさを伴っている。
「俺っ・・・もうフラウスター辞める」
「ええおなごやぁ〜」
ミニスカート風になったティナの甲冑の中身を何とかのぞき込もうとしてしゃがみ込む兵士が出てくる程、フラウスターの風紀はここ数日で乱れきっていた。
「なによっ、あんな小娘のどこがいいのよっ。あんた達、とっととやっておしまい」
ギャリンは麾下の部隊の視線をすっかり奪ってしまったティナに対する攻撃命令を下すが、ティナのフェロモンにおかしくされていた兵士達は言うことを聞かない。
「もうっ、どうしちゃったのよぉ」
男色家ギャリンがふて腐れているちょうどその頃、ザーフラクの元に辿り着いた1人の密使があった。
「イズルヒ、ムロマチの連合部隊。首都国ロギオンを襲撃中」
その伝文を耳にした時、最初ザーフラクは意味を理解しえなかった。
メイマイに援軍として来るはずのイズルヒ、ムロマチがなぜロギオンにいるのか。
「そういうことか・・・ぬかったわ」
3国連合の内、1国が攻められれば、残る2カ国が全力を上げてロギオンを突く。
一時的にせよ首都国を喪失するという事を前に、プライドの高いザーフラクはロギオン防衛のために必ず兵を引く。
フォルトが描いた策は、大陸全土に版図を広げすぎたフラウスターの寡兵と、出自をロギオンに持つザーフラクの心理を突いた巧みなものであった。
「お戻りなさいますか」
カミシアがいつもの冷たい口調で確認を取る。
例え今ロギオンを失っても、兵力を糾合すればたちどころに奪回することは確かに可能ではある。
しかし救えるはずの母国を見捨てたという事実により、二度と回復出来なくなるものも確かに存在しているのだ。
「ロギオンは我らフラウスターの母なる大地なのだ」
威厳、秩序そして才能を守るべきものとして考えるザーフラクは、自分に言い聞かせるように言った。
「兵をまとめろ。準備できた部隊から順次引く。我らの撤退を知った敵は全力で追撃してくるぞ。後方に備えつつ整然と兵を引け」
ザーフラクの血を吐くような口調で命令が下された瞬間、第1次メイマイ攻略戦は失敗に終わった。
※
その後、直ぐさまロギオンへとって返したフラウスター兵団だったが、元々ロギオン占領が目的ではないイズルヒ・ムロマチ連合軍は戦わずして戦線を離脱、それぞれの母国へと悠々引き上げていった。
1つの頭を撃てば別の2つが噛み付いてくる、伝説の三つ首竜を相手にしているかのような諸島連合との戦いは、こうして千日手の様相を呈していった。
兵力増強のため大陸各地に散っている部隊を呼び戻そうにも、シルヴェスタ国内でグレイと対峙しているランジェもプラティセルバ攻めの真っ最中であるチクも、それぞれ苦戦しているのが現状である。
時間さえ掛ければ兵力増強も見込めるのであるが、それまでに周辺各国が大人しくしている保証はない。
事実、プリエスタやウマリー島ではフラウスターの窮状に便乗するかのように、怪しい動きが見られるとの情報が入ってきている。
粘り強いアゼレアと破壊力に優れるヘルガイアはそれぞれ単体でも厄介な難敵である。
これらが諸島連合に組みするようなことにでもなれば、パワーバランスが一気に敵方へと傾くおそれがある。
「いっそプライドごとロギオンを捨てるか・・・」
ザーフラクはそうも考えてみるが、後の憂いを考えてみると、自分の名声を地におとしめ、蟻の一穴を自ら作るような真似は慎むべきであった。
「ランジェ様から次回の作戦の許可を求める決裁書が参っておりますが」
副官カミシアに思考を妨げられてザーフラクは不機嫌さを増す。
「あ奴がグレイ如きに手間取っておるから余が苦労を背負い込む。その方が作戦要綱を吟味して適当に回答しておけ」
恭しく礼をしたカミシアは黙り込んだまま次の間に下がる。
最初、破竹の勢いでシルヴェスタ国内を進撃していったランジェ隊であったが、主城まで3日の距離に近付いた頃から戦況は思わしくなくなっていったという。
「グレイの奴めが、余程の軍師を雇い入れでもしたか」
ザーフラクは忌々しげに眉を吊り上げながらつぶやいた。
※
「どうだい?ポチ。ウチらの君主様の頭はザーフラク以上だろ」
メイマイ騎士団の一翼を担う有力武将のアニータは、自室のベッドの上でペットの猛獣ケルベロスの頭を優しく撫でながらご機嫌そうに笑った。
「こうやってザーフラクの奴をロギオンに釘付けにしておいて、海の鎮まる春までにアゼレアやヘルガイアを味方に付けようっていうわけさ」
流石に意味を解さないケルベロスはキョトンとした表情で飼い主の手のひらを舐めている。
「そうなったら今度はこっちからロギオンに攻め込んでザーフラクの首を上げてやるんだ。その時にはお前、頼んだよ」
アニータは本来凶暴きわまりないケルベロスにヘッドロックをかましながら豪快に笑った。
(つづく)
レズレズは無いのか?
リューンエルバとミュウの教師と生徒の同性愛ものなんてどうよ?
乙ー
ここでぺろぺろしてるケルベロスに萌えてみる
ご苦労様です
毎回毎回すごいペースですね
この話が終わったら今度は何を書きますか?
アキフェイですよ
ウェアルは?
誰もこの二人には触れていないのだが・・・そんなに人気ないの?
ヴァラノアだと2人の息子のスカーフェイスだって登場したというのに。
>>683 悪いがウェアルの息子が傷顔ではない。
イスとか言う堕天使と闘神の息子。
傷顔が母親似であれば、イスは青髪のちょいキツめな美女ですね。
良し。ディ・モールト良し。
傷顔が父親にであれば、ある日突然マッチョなダンディーになりますね。
それもまた良し。
「終末の時まで後2年、こんな所で足踏みしている暇は我々には無い」
ロギオン城塞の作戦室に勢揃いした部隊長達を前に、ザーフラクは厳かに言い放った。
「冬が来る前にメイマイを陥落とす。何か意見のある者はおらぬか」
既にネバーランド大陸の半分以上を制覇した、フラウスター兵団の有能な部隊長達と言えど、今回のように余りにも限定された状況下では打開策の立てようも無かった。
「ならば余の考えた作戦を実行する事にする」
ザーフラクは立ち上がると壁に貼り付けられた大地図を指し示しながら説明を始めた。
「今更言うまでもないことであるが、この度の戦いで厄介なことは、強力な戦力を持った複数の敵が、海を隔てた島国に分散して配置されているという事にある」
大君主の顔が忌々しげに歪む。
「また我軍にロギオン防衛という足枷がある以上、全兵力を上げての侵攻が不可能であるという不利を背負っていることは承知のことと思う」
ザーフラクは部隊長達を見回しながら続ける。
「そこで分散している敵を一カ所に集めた上で一気に叩くことにした」
部隊長達はお互いの顔を見ながらざわめく。
「恐れながら何処に、またどの様にして敵を集められるのですか?」
重装歩兵部隊を預かるドミニムが恐る恐るといった風情で問い掛ける。
「これより余は手勢を率いてトラテペスへ侵攻する。トラテペスが陥落れば、奴等の頼みとするプリエスタが自軍の勢力圏から分断されてしまう事になるので、必ずや救援に向かって来るであろう」
ここで大君主は自嘲的に笑った。
「また余を討つ最大のチャンスともなるこの一戦には、敵は必ず総力を上げて向かって来ようぞ」
「そっ、それでは大君主様自らが囮のお役目を?・・・いけません。危険すぎます」
ギャリンが真っ青になって席を立つ。
「他に方法がないのであれば、これが今取れる最善の作戦である。お前達は待機しつつ、敵の出方を見極めた上で、可能な限り迅速に、可能な限り多くの兵力をもってトラテペスに駆け付けよ。余はそれまで何とか持ちこたえておく」
代案を出すことの出来ない部隊長達は自らの無能を呪いつつも黙らざるを得ない。
「お待ちを・・・」
その沈黙を破ったのはギュフィ2世の軍師、シーマ・ツヴァイであった。
「ほう、シーマ殿には何か腹案があるとみえるな」
ザーフラクは大陸きっての名軍師と言われる男を一睨みした。
「些か試してみたい手があれば・・・なに、大君主様のお手を煩わせる程のことでもありますまい」
シーマ・ツヴァイは眼鏡を冷たく光らせながらほくそ笑んだ。
※
「どうしてこんな事になっちゃったんだ・・・」
メイマイの森林地帯を、王女ティナの手を引いて一心不乱に逃げるフォルトは、炎上を始めたメイマイ城を振り返りながら呟いた。
2人を追いかけてくる群衆は、昨日まで彼を君主と仰いでいたメイマイの国民である。
「いたぞっ、ゾディアのスパイだっ」
「売国奴のティナも一緒だぞ」
フォルトは前メイマイ王グランの遺志を受け、危機に瀕したメイマイを救いにやって来たデュークランドの勇者である。
フォルトの故郷ゾディアは、もう長い間メイマイ国との戦争状態が続いていた。
厄災に襲われたゾディアをグランが救った事で、両国の緊張は幾分緩和されたように見えた。
しかし長年に渡る戦乱で家族恋人を失った下級兵士や市民レベルの感情面で言えば、両国の和平などは到底納得の出来ない遠い未来の夢物語であったのだ。
「平和な世になったら、国民にも全てを打ち明けようと思っていたのに・・・こんな事になるのなら・・・」
時間稼ぎのため城門に踏みとどまったアニータの事も気になるが、ともかく今はティナを無事に落ち延びさせることが先決である。
「フォルト。私を差し出せば、ザーフラクはきっと降伏を受け入れてくれるわ」
自分を犠牲にしてでも愛する人を救おうというティナ。
しかしそのティナを失ってまで得た未来に、何の幸せがあろうか。
「いけないっ、囲まれてる」
動きの取りにくい森林地帯のこと、巧みに四方を取り囲まれたことに気が付いたフォルトの顔から血の気が引く。
「もうお終いなのね・・・」
朝から走り詰めだったティナが力無くその場に座り込み、弱々しくフォルトを見上げる。
「お願いフォルト・・・最後に・・・してっ・・・」
国も城も、そして民からの信奉も、全てを失った王女は只の小娘同然に震えていた。
「ダメだよティナ。最後の最後まで諦めちゃ・・・」
フォルトはティナを抱き起こして勇気づける。
「何としても囲みを突破するんだ。海岸まで落ち延びたら、船を奪って一緒にゾディアまで行こう」
そこまで言って、フォルトはティナを抱き寄せた。
「そしたら・・・君の作ったペルーチュを毎日食べたいな」
フォルトはそう言うと、微笑んで目を瞑ったティナにキスした。
「いたぞぉっ、スパイと売女だっ」
暴徒と化した農民達が2人を取り囲む。
リーダー格の男が手にしているのは、見まごう事なきアニータの鞭である。
「殺しちゃだめだよ」
手加減しようのない竜剣カシュシリアスを投げ捨てたフォルトは、手頃な棒きれを拾って防戦に努める。
勇者と呼ばれたフォルトと言えど、疲労しきったティナを庇いながらの戦いでは、とても十重二十重に囲まれた人の壁を破れそうになかった。
「もうダメか」
疲労の極みに達したフォルトが流石に諦め掛けた時であった。
「うわぁぁぁっ」
「何だっ、ウギャァァァッ」
2人を幾重にも取り巻いた人の壁を、あっさり蹴破って飛び込んできた黒い影があった。
「ポチッ」
それはアニータがペットとして飼っていた魔狼ケルベロスであった。
最後までご主人様を守って戦ったのか、体には無数の傷が走り、あちこちに矢が刺さったままである。
目と目が合った瞬間、フォルトは魔狼の言わんとする意味を理解した。
「ティナッ」
フォルトはティナの腕を掴むと、彼女を強く抱きしめてケルベロスの背に飛び乗った。
同時に空高く跳び上がったケルベロスは人の壁を軽々と飛び越えると、2人を背中に乗せたまま疾風の早さで駆け始めた。
※
ザーフラクが抵抗らしい抵抗も受けないまま、半壊したメイマイ城に入ったのはそれから2日後の事である。
自分が望んだ形での勝利を遂に得られなかったザーフラクの表情は憮然としたものであった。
「如何でしょう。お約束通り大君主様の兵を、只の一兵も損なわせることなくメイマイは陥落いたしました。イズルヒとムロマチの陥落るのも間もなくかと」
確かに時間と兵力を大幅に節減させたシーマ・ツヴァイの鬼謀には感謝すべきであったであろう。
イズルヒ攻めは既に掃討戦に入り、四源聖を擁するギュフィ2世の主隊もムロマチの本城に迫っているという。
「しかし余の欲した勝利はこの様なものではなかった」
口には出せない大君主であったが、その心は晴れなかった。
後味の悪さを残したままメイマイ討伐戦は集結し、事後処理をルーセイダーに託したザーフラクはロギオンへと引き上げていった。
結局この遠征でザーフラクが得た最大の戦利品は、王宮の寝室に立て籠もり、恐怖の余りに狂ったようになってオナニーに耽っていた美しい小間使いであったという。
※
メイマイ討伐戦から早1年余りが過ぎようとしていた。
フラウスターの征くところ、その旗に屈せぬ者のあるはずもなく、版図は加速度的に広がっていった。
フラウスターの誇る4つの軍団のうち、フレッドバーンを陥落としたギュフィ王国軍は海峡越しにカーシャを臨み、クリス忍軍はウマリー島に兵を展開させている。
長らくシルヴェスタ攻めに苦労したランジェ隊だったが、スパイの存在を知った彼女が情報漏洩を逆手に取った作戦で一気に攻勢に出て以来連戦連勝を続け、終局的な勝利を掴んだ。
そのスパイ、大君主の傍にあってあらゆる機密に通じていたカミシアは、グレイの死と時を同じくして彼の愛に殉じていたのである。
残る1人、先月不倶戴天の敵、神翼兵ミルリアをボルホコ山ごと焼き討ちしたばかりのチクは、新たな指令を受け取るためにロギオンへと帰還していた。
「久し振りに御親征ですか」
武具に身を固めたザーフラクを見てチクが驚いたような声を上げた。
「ガッツォに攻め入ったランジェが救援を乞うてきた。遂に神聖皇国軍が重い腰を上げおったとか」
「ではシリニーグのグリーザが」
チクの顔にも緊張が走る。
「聖神の白き獅子を相手にしては、流石にランジェも腰を抜かしおったらしい。慌てて余直々の出陣を願い出てきたわい」
ザーフラクはランジェからの文をヒラヒラとチクに見せながらも、言葉とは裏腹に機嫌は良さそうであった。
「そこで、戻ったばかりで悪いが。その方が先発隊として、一足先にガッツォへ向かってくれ。余は今宵サンライオの寺院でギュフィ2世殿下の歓待がある」
ザーフラクは傍らに座しているギュフィ2世とその軍師シーマ・ツヴァイへ首を振った。
陥落させたフレッドバーンを下賜されたギュフィ2世は、その礼のために供回りを連れてロギオンを訪問していたのである。
今や北方6カ国を領し、四聖源マハトやホルノス政府軍の残党を麾下に加えたギュフィ王国軍は以前とは比べものにならない程に強力になっている。
そのギュフィ2世が次に狙うのは、魔族最後の砦、キース同盟軍の立て籠もるカーシャである。
「シリニーグを屠れば、もう大君主様に刃向かえる者など何処にもいなくなりますなぁ」
シーマ・ツヴァイが意味ありげな表情で発した言葉に、人魔和解の道を探るチクの顔は心なしか青ざめたものになっていた。
※
サンライオはロギオンの南にあって、かつてミリア僧兵団の支配していた地域である。
サンライオの寺院は建築美術の粋を集めて作られた美しい建物であり、占領後はムゲン信仰を禁じたザーフラクも寺院だけは残して、別荘や迎賓館替わりとして愛用していた。
夜更けまで続いた酒宴も今は終わり、客人達の去ったサンライオ寺院はひっそりと静まりかえっていた。
「カーシャに使節を送ろうと思う」
ザーフラクは侍従リムの入れてくれた冷水をあおりながらおもむろに呟いた。
「不倶戴天の敵であったメイマイのお前とも、こうして和解できた。魔族共と和解出来ぬ道理もあるまい」
魔族のジャドウとリトル・スノーがネウガードで見せた、互いを思いやる献身的な愛がザーフラクの方針転換のきっかけになった事は想像に難くない。
「まぁ、魔族の国の1つも認められんようでは大君主も務まるまいて」
リムはザーフラクの言葉に無言で頷く。
※
魔導世紀1006年12月8日払暁、ザーフラクは馬のいななきを耳にして目を覚ました。
ここサンライオ寺院に詰めているのは供回りの侍女達や厨房要員だけで、兵士達は本朝からのガッツォ遠征のためロギオン城塞において待機中のはずである。
ベッドを共にしていたはずのリムの姿も消えていた。
「何事か」
不審に感じたザーフラクは次の間に待機している侍女に声を掛けた。
「大君主様っ、敵襲です」
メイド服型甲冑に身を固めたリムが緊張した面もちで部屋に入ってくる。
「なにっ、敵だと?何処の部隊ぞ」
ザーフラクはベッドから飛び降りると寝室のカーテンを開いて外を見た。
「チク・・・チクの部隊か」
高いとは言えない寺院の塀越しに林立した幟の旗印はまさにフラウスターの有力な軍団長チクの物であった。
「何故にチク様が・・・」
チクの意味不明な謀反を前に憤りの色を隠せないリムが小さく叫ぶ。
しかしザーフラクの疑問は塀を乗り越えて庭園に侵入してきたスケルトン部隊を見た瞬間に氷解した。
「そうか・・・あ奴目は、まだヒロのことを引きずっておったか」
ボルホコ以来、チクの部隊を構成するのは魔法生物であり、彼らは『白の薬』でスケルトンへと一発変更が可能なのだ。
深慮遠謀を身上とするチクのことである、魔族存続の最後のチャンスとばかり、この日が来るのを待っていたのかも知れない。
「色恋沙汰なら是非に及ばず」
ニヤリと笑ったザーフラクは魔剣ランシュバイクの雌剣を抜くと鎧戸を蹴破って庭園へと躍り出た。
「大君主様っ。私が時間を稼ぎますから、お逃げ下さい」
竜剣カシュシリアスを構えたリムがザーフラクの前に盾となる。
「相手がチクならばそれも無駄であろう。それよりお前は侍女達を連れて落ち延びよ。チクは女子供相手に無用の剣は振るうまい」
ザーフラクは飛び掛かってきたスケルトン達を一刀のもとに切り捨てながら叫んだ。
「嫌ですっ。もう1人だけで生き残るのは」
リムも剣を振るいながら大声で叫び返す。
「仕方のない奴だ」
この時、大陸きっての剣の使い手と言われたザーフラクは、その名に恥じない獅子奮迅の戦い振りを見せたが、所詮は多勢に無勢であった。
「一時、時を稼いでくれ」
リムにそれだけ言うとザーフラクは寺院の奥へと姿を消した。
※
四方を炎に包まれた大聖堂でザーフラクは思う。
「近く冥界から復活する大魔王ジャネスを討つための戦いであったが・・・結局はその娘の前に我が身は潰えるのか」
結局、この大陸を制覇し、大魔王ジャネスとの戦いに臨むのは誰なのか。
ランジェかクリスか、それともギュフィ2世なのか。
あるいは意外にその娘ヒロに与えられた宿命なのかも知れない。
「いずれにしても余には関係のない事よ」
豪快に笑い始めたザーフラク。
その哄笑はやがて燃え狂う炎の中に消えていった。
(完)
こ、これで終わりですか?
戦記始めた頃に言ってたこととはかなり違うけど、
単なるハーレム戦記もので終わらなかった辺りは面白いと思う。
アゼレア陵辱は楽しみにしてたけどな…
制覇までいかなかったのは、結局職人さんが飽きたかマンネリ気味になるからか?
何はともあれ、職人さん乙華麗。
ご苦労様でした。
覇王にふさわしく潔い死に様でした。
ザーフラクが織田信長みたく見えましたよ。
また別の話しを書く予定はあるでしょうか?
もし書かれるのなら楽しみに待っていますので。
てえいうとチクは明智光秀か?
このあと大陸はどうなるんだ…
チクが明智光秀となるか、司馬昭(で合ってたっけ?)となるか?
>697
シバーイだよ
二 蜀 l、ノi, r┬───┬ 、 ,r! /`,=、 ヽ
六 が / 「| | / l!´| | , 、 | l=ヽノ 蜀 え
三 許 〉 ||, | /\ | l!r| |_厶ァヽ__|__//〉
年 さ | |'!┴‐ 。─‐亠-'ムi´ o__ ``.、| ヽ 軍 │
ま れ | } -─ヶー─- 、ri |'二´ _`二ャ8、_! ノ
で る | ‐l─-i、 , -─‐||゙|'、ツ` ヾツフ '||r、 ヽ マ
だ の フ |ゝ゚ィ ゞ゚‐' ||f| |_ 、`''u||,ン ノ !?
よ は |, l ,.i- 、 ` ||_,| l!、´ ̄`ヾ, || 7、フ、 ジ
ね / l l!二ニニl! ||,ハ l!,  ̄ ̄`l!ノ/∬、_ヽイ、r─、 ,ィ
│ 了 /゙l!、 ,,,, l!_从从ノ、ーiii--‐'l!/ ∬/@@ ー-、 レ'
どうでもいいが秀吉役は誰になるんだ?
いきなり話をおるようですまないがエウィとザラックという組み合わせもあるようだ。
その同人誌が通販されていた。
ザラックは知っているけどエウィって誰?
聞いたことないな・・・・・
ギュフィ・・・徳川家康
シーマ・・・・本多正信
ランジェ・・・羽柴秀吉
グリーザ・・・毛利輝元
と見たが
盗人崩れのマンビーは蜂須賀小六あたりで、大魔王の2世であるジャドウは武田勝頼かな?
エウィはGOCに登場。
もとはキングダムオブカオスでネット参加者が作成したオリキャラらしい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/ = 完 =
,.-―っ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
从 iヽ_)// ∠ 再 開 !!!!
.(:():)ノ::// \____
、_):::::://( (ひ
)::::/∠Λ てノし)' ,.-―-、 _
______人/ :/´А`):: ( _ノ _ノ^ヾ_) < へヽ\
|__|__|__( (/:∴:::( .n,.-っ⌒ ( ノlll゚∀゚) .(゚Д゚llソ |
|_|__|_人):/:・:::∵ヽ | )r' ー'/⌒ ̄ て_)~ ̄__ イ
||__| (::()ノ∴:・/|::| ./:/ /  ̄/__ヽ__/
|_|_| 从.从从:/ |__|::レ:/ ___/ヽ、_/
|__|| 从人人从 ..|__L_/ .( ヽ ::|
|_|_|///ヽヾ\ .|_|_ /⌒二L_ |
──────── ー' >ー--'
なんて感じで復活しないかな・・・あとジャネスは武田信玄か?
出来過ぎてると思うが
ニンジャを操るクリスは甲賀出身の滝川一益と考えると納得
705ワラタ(w
レズで新しい組み合わせを思いついた。
GOC4のジナとグレンのレズなんてどーすか?
ガイシュツというかある意味オフィな希ガス
たすかにそれは言えてる・・・・・・・・・・・・・・・
ラーデゥイが幼いミュウを調k…スイマセンデシタ
今更なんだけどさぁ・・・
ソウルズメンバーが海水浴に行くって話しはどう?
ちょっと季節外れになっちゃったけどさあ
キャラの水着姿を想像してみる・・・グハッ!(鼻血
安い鼻血
そうか?好きなキャラの姿を想像すりゃー誰だってそうなるさ。
なお俺はロゼの水着姿。
実際暑中見舞いのイラストで黒ビキニの姿を拝んだ事あり。
ミュウ…動きやすさを重点に置いたワンピース
ル・フェイは普段着からして露出が多いから
ココはひとつダイバースーツ等をキボンしてみる。
男だけど空夜、ムロマチ出身だから褌
色に関しては・・・お願いだから聞かないでくれ。
すいません、ちょっとした遊び心です。
お目直しとしてリューンエルバの水着姿を。
ワンピースタイプで胸の谷間からへそにいたるまでがハート形にくり貫かれている。
ちなみに見えるのは下乳辺りまで、さすがに乳首は・・・
書き忘れたが彼女の水着は首周りを包み込むタイプでハイレグということも付け加えておく
妄想キモ(ry
ここの人は最近のシリーズのファンの方が多いのかな?
モンコン時代…とか爆竹を投下してみる。
フォースからメイマイまでくらいしか知らないからやりにくいな
最近のシリーズもやってるが
フォース、フォース2、タワー2あたりが好だ。
>>721 だけどそれが無ければ今まで投下された話だって書けなかったんだぞ。
いちいち余計な水差すな。
それはともかくイグリアスの水着を考えてみた。
リューンエルバの魔の手によりすんごく恥ずかしい水着に着替えさせられた彼女。
もはやワンピース型とはかけ離れた正面から見るとムネの谷間からヘソまで丸出し
でV字型の形にしか布地が残っていない水着。
詳しくはこのページの水着一覧の中にある以下の名称の絵を参考に
ttp://doaxhelena.at.infoseek.co.jp/helena/helena.html page01 アスタルテ
page02 ウシャス
page03 エイレーネ
page11 マッハ
page12 ラートリー
デュリアは!デュリアの話は無いのか!?
デモナでもいい!誰か話の投下を〜!
男の水着は思い浮かぶけど男の水着なんて考えても誰も喜ばないよなー
仕事行く前に何考えてんだ俺は
チョコ…フリルいっぱいの少女趣味なもので全体に可愛らしさを強調したデザイン
バニラ…妹と同じでありながら背中の方は大きく開いている辺り侮れない
>>729 侮れないワロタ
ネージュは無理に昔のスク水着て(貧乏だから新しいの買えない)
ムチムチ体系が目立って恥ずかしくなってるのキボンヌ。
リュートかグリューネルトのお嬢様キャラのどっちかは
白ワンピースの水着に日傘とレースの手袋着用してほしい。
ヘレネは爽やか系のタンキニっぽ。下がデニムの短パンで。
シェキルの水着=首周りから布地で覆われている黒のハイレグワンピース。
Mな性格の彼女からアクセサリーとして、手首足首に腕輪足輪、同じく首輪に
腰、下乳、上乳部分にベルトを装着、体のラインやバストを強調する仕組み
になっている。なおこれらも黒で統一されている。
タンキニってタンクトップ型のビキニのこと?
タルナーダの水着二種類考えた。
>>726で紹介されてるページにあるヴィーナスというキラキラ宝石ビキニ。
リューンエルバに自分の持ってきた水着とは別に手渡されるが
『こんなキラキラした恥ずかしいヒモビキニみたいなもの着れるかーーーー!!!!』
と逆切れ、しかし彼女は
『でも〜すごく高かったのよ〜このまま着ないのももったいないしせっかくだから着てよー』
・・・結果として無理矢理着せられることに・・・。
それを見た同じく彼女の魔の手にかかり恥ずかしいV字型水着を着せられたイグリアス、
リューンエルバの餌食にされた彼女に同情する。
何とか彼女の監視網から逃れたタルナーダはすぐに自分の水着に着替える。
その水着はトラジマビキニ・・・まるっきりうる星や○らのラムじゃん(同じ電撃娘同士)
しかしその後ヴィーナスを持ったリューンエルバに追っかけまわされることになった・・・。
ショートストーリーみたいでイイ!
ザーフラク戦記が終わってから寂しかったし
うる★やつらか・・・・・なつかしい。
確かにタルちゃんも体に電気の力を秘めているし、これにはワラタ
アキラがトラじまビキニを見たらおもわず「ラムだっちゃ・・・・・!?」
と驚いてみたり。
水着厨
ノーラ・ノーラ…自己主張の弱いローレグワンピース、しかし背中の方は密かに腰ま
で肌が露出しておりしっかり隠れて自己主張している
ここで提案海水浴&水着ネタで小説書いてみないか?
あとキャラの水着、既に紹介されてるのと別のバージョンを考えたんだけど載せていいかな?
リューンエルバはハートマークのブラのTバックビキニ。
シェキルはV字型の水着の胸からヘソまでの部分と、脇の部分などが目の細かくないワイヤーのような網でボディーを引き締めている水着。
他にも考察中…しばし待たれよ。
これまでの水着を見てふと気付いた事がある。
それはパレオ水着がないということだ。
お嬢様系のキャラクターには似合いそうなのに・・・どうして?
736、実はもう準備出来てるんじゃないか?
時機を失する前に、遠慮してないで投下してくれ(w
今までの無意味な水着談義は作品投下のための713の自演前振りかよ
海水浴水着小説が投下されれば一連の水着談義にも意味が生まれるさ。
往け、
燃えと萠と欲望のおもむくままに。
早くしないと逆襲のZが来てしまうぞ(w
736だけど、お言葉に甘えて投下させてもらおう。
前書いたのは一行が変に長くなっしまったから今回は調節しておいた。
まずは獣っ子二人組。
キュオは本当に獣耳とシッポが生えているのでこれを活かさない手はない。
よって肩ひもを除いたワンピース型(バニーガールが着ているような)の豹柄水着、
なお背中には脇下部分に胸からずり落ちるのを防ぎ固定させるためのひもが
しっかりと結ばれている。
リムリムはピンクのワンピース、ちなみに水着のお腹の部分に彼女がいつもかぶっている
動物の被り物の顔の模様が描かれている。なおその部分は透けているからおヘソも
ばっちりと見える。
次は神官娘三人組。
二ヴァは踊り子あることを意識してか、ロングスカート丈のパレオのついたビキニ。
上は胸の中央にあるひもを首に掛けることでブラを支えるタイプ
しかしそのパレオの下にはかなり過激なローレグあり。
アルフリードは色気などよりも動きやすさを重視したセパレーツ型。
上は胸を覆い隠す程度の太さの帯のような布地を胸に巻きつけておりヘソは見える、
下はピッチリとしたハーフパンツのような形。
そして最後のル・フェイの水着は薄蒼白の三角ビキニ。
ビキニの上のほうは、胸の間でリボンがかわいく結ばれており、布地も少なめ。
その白い水着にすっぽりとはとても収まりきらない双丘の上乳と下乳が、
水着の表面積を上回って外にさらけ出されている。
下のほうは、両脇をひもで結ぶ形のもので、角度もキツく布地も少なくTバックに近い。
上下ともサイドや布の外縁部分などを銀糸で細かな飾りが施されている。
かなりセクシーであることは疑いようがない。
なお腕に、アキラからもらったらしいクリスタルの腕輪を大切に装備している。
アキラもオリハルコンの腕輪を彼女から受け取ったらしく彼女と同じ時期から装備している。
なおその腕輪の交換シーンを目撃したらしいル・フェイに惚れているファインは、
ショックのあまりしばらくの間かなり落ち込んだらしい………。
水着の解説が死ぬほど辛かった。
言葉で詳しく説明するのがこんなに難しいなんてとは。
しかもこれまで投下されたの水着とダブらないように考えるのに疲れ果てた…。
最後の部分はちょっとした遊び心で書いた。
最後にもう一言、リムリムの模様の部分、あそこはメッシュでできてます。
だから透けるということで。
以上
もう眠い、オヤスミ……
ヒロ様の水着姿はどんな姿なんだろう?
ビキニ?ワンピース?
だれかキャラの水着姿の絵を描いてくれないものか?
でも彼女顔はともかく中身は72か74のおばあちゃんだぜ、水着なんて着るのか?
くだらん遊びごとにつきあう気はない と断る可能性高確率
それ以前に一緒に海へ行かないか
ルフェたんだけ一層詳しい解説、思い入れの差か?
最後のファインの落ち込み これワラタ (´∀`)
のちのファイン、失恋のショックを慰めてくれる彼女探しに趣味の妓館巡りにあけくれたりしたらもっと笑える。
ホントはヒロはカナヅチで泳げないから断ったというのはどうですか?
表面は冷静を装いつつも内心は必死に断ろうとしますが・・というギャップが萌えますね。
妓館て今で言う風俗店のことでしょ?聞きなれない単語だから最初意味不明だった
爆炎の魔女が水泳するのって…非常に違和感がある。
泳ぎたくない理由はスタイルに自信がないからだったりして。
人間で言えばもうおばあちゃんだけどぺッタンコのままだから。
心の中じゃ落ち込む&泣いてるなコリャ。
同じカナヅチキャラからローズブラッドの水着を妄想。
迷彩色のビキニの上にライフジャケットを着用してなおかつビート板を持っている。
おしゃれ好きな事もあってかライフジャケットやビート板にエンブレムを描き込んでいる。
カナヅチなのに何故来たかというとここらの海に隠し洞窟がありそこに宝があると聞いたから。
姫様をバカにするなー!!
つるぺたってほどでもないんだ、適度にあるんだ!
おばあちゃんだなんてもってのほかじゃー!
でも、かなづちな姫様には萌えw
誰か早く海水浴SS書きなよ
じゃないと他の作家さんがSS投下しづらい雰囲気がいつまでも続くよ
>>754 宝の噂は彼女を呼び寄せる為にリューンエルバの仕組んだウソの可能性が
>>743 神官娘三人組にヤラレタヨ・・・・・見事に魅力を引き出してる。
この中の誰かで話をキボン、でもレズは遠慮
きぼんきぼん言う割にはアレコレ条件付ける馬鹿が多いスレですね
希望の中に多少の個人的嗜好が含まれるのはある意味しかたがないんじゃないか?
『文句があるなら自分で書け』 これ鉄則なり
まあ茶でも飲みつつ私の考えた姫様の水着姿を見て落ち着きなされ。
ヒロはオレンジのビキニ、左胸の布地に炎の紋章が刻まれてる
こういうところで肌を晒した事がないから恥ずかしい
どうじゃ?萌えたろ?
ヒロ様は下賎の者に裸見られたくらいでは恥ずかしいなんて思わないよ
天使のシエルはドラクエ3の神秘のビキニが一番似合う
水着・・・似たようなのばっかしか思いつかねえよ〜〜
ウワァァァン (T_T)
アホくさい
水着より新作を読みたい。しかし俺は話を書けない。だから創作のネタを提供する
のがオレの役目だ
つーわけでニヴァのストリップダンス話を考えたんたが
普通のクレクレよりタチが悪いな
クレクレもイチイチ叩く人も同じように見えます。
そういうあなたはどういう打開策を持っているのですか?
あるなら教えてください。
あったらね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
769 :
名無しさん@ピンキー:04/09/19 22:13:49 ID:RZT6m3Xz
どんどん投下しにくい状況になってきたな
どうすれば投下しやすい状況にすることができるのだろうか?
またその逆はどんな時?
書き込みが2〜3週間無くて
誰も見てなさそうな時が投下しやすい
後はカプ厨が居ない時
創作のネタを提供すると称して注文してくるやつがいない時
2〜3週間無くてというがそれぐらい時間が経過するとスレが潰れる恐れあり。
投下するときあらかじめに、ことわっておくようにすれば無問題じゃない?
ルキの妹のリアはスク水で胸の名札にひらがな名前
まるで狙ってるみたいだけどこれしか考えられなかった・・・水を差すようでスマソ
776 :
名無したちの午後:04/09/21 06:31:53 ID:A4XXGa9O
主人公アキラの後日談の話は? (ようするにどのヒロインと結ばれるかという事)
その手の話はカップリング厨が湧きやすいからなあ…
あと俺自身、アキラと誰かがくっつくっていうのが好きじゃないのもあるが。
魂の本編では、ぶらり一人旅することにしたらしいぞ
カプ厨は自分のことを言われているという自覚がないのが痛い
779 :
カプ厨:04/09/21 15:45:11 ID:jnLrxHFF
ゲイル×アキラキボン
ガイザン×アゼレア キボンヌ
>>779 これならアキラ×ル・フェイの話と一緒に投下されてるゾ。
機械至上主義のガイザン、自然保護至上主義のアゼレア・・・・・
まるで冷戦の資本主義と社会主義の対立の如くこの二人、接点が無い
そこがまたいいかも
×をVSと考えて、一つ前向きに考えてみるか
名前間違えてた、スマソ
ガイザン・・・・・死んじゃった奥さん、恨みそうだな
息子のチクはなおさら激怒する事間違いなしだ。
なんせ母は父の実験によって結果的にとはいえ死んじゃったんだし
それとアキラ×ル・フェイ、これの水着話を読んでみたい
アキフェイ
カプ厨だめぽ
また水着にループするのか(w
カプ厨がだめだとなんの話も投下できなくなるし、ここの衰退を招くぞ
多少は認めなてやらないとどういうのが読者が望んでいるかわかりにくいから話を書きにくいと思うし
ネイル…黒のビキニ、ただし上下ともサイド部分は金糸のメッシュになっており惜
しげもなく地肌が透けて見えている
書き手は別に読者の望みなんてどーでもいいと思う
別スレ立てたら?
【スペソ】ゲームキャラの水着を考える【限定】
作者は自分の書きたい妄想を書くだけだしな。
うまく作者の妄想=創作意欲を煽るならいいが、注文するだけじゃ邪魔ぽ
堕天使のイスって何作目のどこに登場した?
別スレ立てたら?
【アキラ×ル・フェイ】スペクトラルソウルズ【限定】
”各ジャンル(作家・作品・シリーズ)毎に一スレッドまで”にまとめよう
既存スレッドとの重複・類似は禁止。『キャラ』『カップリング』単独でのスレ立ては控えめに
って最初に書いてあるよ・・・・
しかし読者がいないというのも問題、結局は持ちつ持たれつなのだしここらで落ち着かんか?
とにかく話の投下を希望、この雰囲気をなんとかしてくれる新たな時代の風を求む
今は静観することがいちばんイイの?
ところでガイザンは機能停止しちゃったんだっけ?
だったら新キャラと掛け合わすのは無理だな・・・
「リリー、リリーはいないのですか?」
ネバーランド大陸の南東部に浮かぶ巨大な島、トライアイランド。
その南半分を占めるプリエスタ国の主城にあって、緑に囲まれた屋上で日光浴をしていた女王アゼレアは、親友でもある側近のリーガルリリーを呼びつけた。
アゼレアはビーチチェアの背もたれを起こして深く座り直すと、サイドテーブルからミネラルウオーターのグラスを取り、口と喉を潤す。
「アゼレア様、またこんなところで・・・。お肌にシミが出来ても知りませんよ」
城内から眩しいテラスに出て来たリーガルリリーは純白の水着に身を包んだアゼレアの姿を見て眉をひそめる。
胸元と背中が大きく開き、大胆なハイレグカットを施されたその水着は、品のない者が着ようものならたちまち下劣さを強調しかねないデザインであったが、アゼレアの優美な体のラインには違和感なくマッチしていた。
「やっぱり敵わないな」
美の女神も嫉妬しようかというアゼレアのボディラインを前に、リーガルリリーは改めて思う。
世が世ならダークエルフ軍を統べる一方の女王であったリーガルリリーも、アゼレアが持って生まれた女王の気品と風格を認めざるを得ない。
「あなたはもう耳にしていますか?ドウム戦闘国家が新たに開発した新兵器の事を」
グラスをテーブルに戻しながらアゼレアが憂いを帯びた顔でリリーに問い掛ける。
「あのドウムが、科学とやらでまた何かを?」
ドウムの名を聞いたリリーの顔も急激に曇る。
毒水と呼ばれる液体を用いた独自の魔法−−科学−−で富国強兵を敷くドウム戦闘国家は、自然の破壊者として全てのエルフ族にとって忌避すべき存在であった。
毒水を燃焼させる事によって発生するガスは、河川を汚し森林を枯死させ、自然にとって取り返しのつかない悪影響を及ぼす。
これまでに何度も繰り返し発せられたアゼレアの警告は、その度ドウムを指導する中央審議会の前に無視されていた。
そればかりか中央審議会はプリエスタのドウムへの隷属を強要し、アゼレアの身柄を要求してくる始末であった。
通常の魔法などは意に介さぬドウムの指導者達も、ずば抜けて高い魔力を誇るアゼレアには興味津々であるらしかった。
「なんでも森をあっという間に枯死させてしまう兵器とか。森を味方とする敵を一気に葬り去るのが目的でしょう」
「つまり我々を?」
リリーの言葉に深く頷くアゼレア。
「その兵器が完成する前に叩く必要があります。これから私は城を抜けて海を渡ります」
「そっ、そんな危険過ぎます。第一お兄様・・・アイスバーグ様がお許しになるはずがありません」
女王自らが敵陣に単身で殴り込むという異常さにリリーは激しく首を振って諫める。
「もう決めたことです。それに誰かがやらなければならないことなら、やはり女王の私がやるべきでしょう」
アゼレアの決意を秘めた深い緑の目で見据えられるとリリーも反論出来ない。
「けど、みながアゼレア様の留守を知ったら大騒ぎになります」
リリーは事情を知ったエルフ軍がアゼレアを追ってエイクス方面に進出する事により、結局ドウムとの全面戦争に発展してしまう事になりはしないかと危惧する。
「私が何の考えも無しにおおっぴらに日焼けなどしていたと思っているのですか」
アゼレアは褐色の肌をしたリーガルリリーの顔を意味ありげに見つめる。
「それじゃ私が・・・?」
「しばらくお城を頼みます」
アゼレアは精巧に作られた緑色のヘヤーピースをリーガルリリーに差し出しながらにっこりと微笑んだ。
時に魔導世紀990年代後半、ネバーランド大戦勃発間際の事である。
※
それから3日後、北航路の船で大陸への移動を果たしたアゼレアは、ロギオン半島の中央部に位置するバウラス・ヌイにその記念すべき冒険の第一歩を記した。
「どうしてお船でエイクスまで行かないの?」
只1人アゼレアに同行を許されたスタリナが、大きな欠伸をしながらもっともな質問をする。
秘密のはずの計画も動物と心を通わせる事の出来るスタリナには筒抜けだったらしく、出発間際になって騒ぎ立てる彼女の口を封じるためには同行を認めるしか手がなかったのだ。
「ドウム戦闘国家のあるエイクスは鎖国をしているから直接船では行けないのです」
幼いスタリナにも真面目に返答してやるアゼレア。
「周辺国の港にもドウムのスパイがいつも目を光らせているから、万が一を考えると遠回りでも陸路が一番安全なの。それに・・・」
南回りでシュラク海へ入るためには途中エレジタットを経なければならず、かの国を治める君主はアゼレアを異常な執念でつけ狙うルドーラなのである。
心理的なおぞましさを考えればアゼレアが陸路を選んだのも無理はなかった。
「エルフのお姉ちゃん、どこまで行くんだい?乗ってかないか」
陽気な声に振り返ると、バウラス・ヌイの有力な特産品であるヤギを駆動力として用いた車屋の姿があった。
※
「ゴルデンとの国境までって、お姉ちゃん達は旅行者か何かかい?」
話し好きな性格なのか、車屋は後ろの有蓋車に乗り込んだアゼレア達を振り返りながら気軽に喋り掛けてくる。
「ええ、西へ急ぐ旅なのですが。フラウスターの支配下に置かれているゴルデンなら治安も保たれているでしょう。この国の暮らしは如何なのですか」
他国の事とはいえ、アゼレアは自らも一国を統べる君主として、市井の民草の暮らしぶりには興味があった。
「この国はダメでさぁ。特にマハラージャ様が君主になられてからは・・・。元々人身売買を本業としていたお方だから、国民のほとんども一見善人ぶっちゃいるが一皮剥けばゴロツキばかりでさぁ」
車屋の言葉に引っ掛かるものを感じたアゼレアは、おそるおそる車のドアノブを引っ張ってみたが、ドアは外側からロックされていた。
「全くこの国のゴロツキときたら女子供にも見境無し、っていうか・・・女子供の方が高く売れるから重宝するんだけどよぉ」
振り返った車屋の顔からは先程までの陽気な表情は消え、欲に眩んだ外道な性格が色濃く出ていた。
車屋の合図で木々の後ろに身を潜めていたゴロツキ仲間達が一斉に飛び出てきて車を取り囲む。
「最初から私たちの身柄が目的だったのですね」
アゼレアは怯えるスタリナを庇いながら車屋をキッと睨み付ける。
気品のあるアゼレアの一睨みに気圧され一瞬たじろいだ車屋だったが、直ぐに立ち直り子分達に合図を送った。
車から乱暴にひりずり降ろされたスタリナは、子分達の手慣れた連携でアゼレアと引き離されてしまう。
「その子に乱暴をすると承知しませんよ。私たちをどうするお積りですっ」
アゼレアは両手をそれぞれ2人掛かりで掴まれたまま警告を発する。
「お前さんほど上玉の雌エルフならマハラージャ様が高く買って下さるわい。君主様はエルフとの交尾も殊の外お好きであられるからな」
自分を動物扱いするような下品な台詞に、誇り高いウッドエルフの女王は忍耐という言葉を忘れて激昂した。
何とか男達の手を振り解こうと藻掻くアゼレアだったが、荒くれ男4人の力の前には無駄な努力であった。
「生意気に服なんか着てんじゃねぇよ」
子分の1人がアゼレアの服に手を掛けて一気に引き裂いた。
たちまち露わになった豊かな胸の膨らみに、男達の下卑た笑いが浴びせられる。
「このままじゃアゼレアが・・・ヤギさん、お願い」
スタリナの必死の願いを聞き入れた2頭のヤギは、固い角を振り立てて日頃自分たちをこき使ってくれるゴロツキどもに突っ込んでいった。
「うわぁっ」
「こいつらどうしたんだぁっ」
家畜の突然の反乱に反応出来なかったゴロツキはアゼレアの腕を放して逃げまどう。
「今だわ」
手近な木に飛びついたアゼレアは枝に巻き付いていた蔓を引きちぎって地面に降り立った。
「そこに直りなさいっ。あなた達にお行儀を教えてあげます」
言うが早いか、アゼレアは蔓をムチ替わりに振るってゴロツキどもの頬を強かに打ち据えた。
「ギャッ」
「痛てえぇぇぇっ」
鋭いスパンクにゴロツキ達は情けない声を上げながら、顔を覆って転げ回る。
「内懐に飛び込めっ」
ムチの弱点を突くように間合いを詰めてくるゴロツキどもだったが、アゼレアの振るうトリフィード・ウィップは生き物のように自由な伸縮を見せ、次々に男達を打ち据えていく。
「そこまでにして貰おうか。このお嬢ちゃんがどうなってもいいのなら話しは別だが」
卑怯な車屋は担ぎ上げたスタリナを盾にとると、ナイフを突きつけてアゼレアに武装解除を迫った。
「スタリナ・・・あなた達、恥を知りなさいっ」
歯噛みして悔しがるアゼレアだったがスタリナの命には代えられず、やむなく緑のムチをその場に捨てる。
「この野郎っ、よくもやってくれたな」
急に勢いづいたゴロツキどもは無抵抗になったアゼレアに飛び掛かるや、残る衣服を引き裂いて地面に押し倒した。
泥にまみれたアゼレアの高貴なボディラインを前に、最初息を飲んで見守るしかなかったゴロツキどもに、徐々に嗜虐的な欲望が湧き上がってくる。
「乳搾りの時間だぜ」
アゼレアの胸に飛びついたゴロツキは、芸術的な曲線で作られた乳房がいびつに変形するまでに激しく揉みしだき、乳首に歯を立てて食らいついた。
「うぅぅっ・・・」
余りに乱暴な扱いにアゼレアの噛みしめた歯の隙間から押し殺したような悲鳴が漏れる。
「その位にしとけ。商品に傷を付けたらマハラージャ様がご立腹なさる」
ボスの制止にようやく乱暴を止め、名残惜しそうにアゼレアの体を離れるゴロツキ達。
アゼレアの戦闘力を身をもって知らされたゴロツキどもは、鎖のついた頑丈な枷を手足にはめて彼女の運動の自由を奪う。
そして手に入れた商品2つを改めて車に押し込めると、マハラージャの城を目指して出発させた。
※
マハラージャの城に連れ込まれたアゼレアは水風呂に叩き込まれ、体に付いた泥と汗を洗い流される。
「さあキレイキレイしましょうねぇ」
下卑た笑いを浮かべた男達は寄って集ってアゼレアの体に石鹸を擦りつけると、乱暴だが不必要なまでに丹念に素手で擦り上げる。
「不埒者っ。私に無礼は許しませんよっ・・・あぁっ、どこ触ってるのですか・・・ヒィィッ・・・」
これだけの上玉におさわり出来る機会は、下っ端にとって滅多に無いことであるからアゼレアの抗議など聞く者は誰もいない。
「止めねぇか、お前らに任せていたら壊されちまわぁ。ルーチェ、先輩のお前が面倒見てやりな」
ボスの命令に手下どもは渋々と引き下がり、替わって悲しそうな顔をした金髪の娘が風呂場に入ってくる。
「貴女は?」
「元は宮廷詩人としてこの城に連れてこられた者です。君主マハラージャを讃える詩を作れと言われ、断ったところ・・・」
そこで一旦言葉を切ったルーチェの顔が曇る。
「お腹立ちでしょうが、あなたも今は我慢なさって下さい。いずれ東から良い風が吹くこともあるでしょう」
ルーチェはアゼレアの体に残った石鹸の泡を丁寧に流しながらそっと囁いた。
「東から?」
「占星術・・・星がそう告げています」
風呂から上がったアゼレアに新しい衣服が渡される。
水着というには余りにも扇情的で全裸より遙かにエロチックな2点の衣服は、胸の突起と股間の恥ずかしい部分を申し訳程度に覆うだけの面積しか無い。
少しでも無理な動きをすれば隠している部分が露呈しそうなほどであった。
それら僅かな布きれの表面には大小様々な色の宝玉が散りばめられており、ギラギラと輝くさまが一層の妖しさを演出していた。
「こんな・・・お尻なんか全部出てしまっているではありませんかっ」
アゼレアは後ろを振り返って、割れ目に沿って縦紐一本が貼り付いているだけのお尻を確認して激怒するが手足を縛る枷に邪魔されて抵抗もままならない。
「アゼレア。あんまり動くと見えちゃうよぉ」
サイズは小さいが同じデザインの水着を着せられたスタリナがおてんば女王をたしなめる。
スタリナを盾に取られ、ようやく大人しくなったアゼレアは首輪の鎖を引かれながら謁見の間に引き立てられて行った。
ほどなくして銅鑼の音と共に君主の来室が告げられ、マハラージャがその巨躯を現した。
「その方が今度ワシのハーレムに加わりたいと申しておるエルフか?」
大層な動作で玉座に座りながらマハラージャが面倒臭そうに口を開いた。
「誰が、そんなこと・・・」
後ろ手に縛られ四つん這いにさせられたアゼレアが真っ赤になって反抗しようとするのを女衒のボスが押さえ込んで黙らせる。
「君主様、なにとぞお許しを。田舎暮らしが長く、まだ人間社会のしきたりに疎いので」
金を貰うまでは君主にご機嫌を損ねて貰っては困るボスが恭しく礼をする。
「うわっはっはっはっ、活きがよいのぉ。よいわ捨て置け、捨て置け」
一目でアゼレアを気に入った変態君主は早くもベッドでの痴態を想像して豪快に笑う。
「アゼレア、怖いよぉ」
マハラージャの馬鹿でかい笑い声に怯えたスタリナがアゼレアにしがみつく。
「ん・・・アゼレアじゃと?」
スタリナの呼んだ名前に記憶巣を刺激されたマハラージャは改めて目の前の女エルフの顔をまじまじと見つめる。
「アゼレア・・・プリエスタの・・・エルフの女王様か?」
奴隷の格好をした女と高貴な女王の像がマハラージャの脳裏で合致する。
「うわっはっはっはっ、これは気が付かなんだわい。まさか気位の高いエルフの女王様がこの様な格好をなさっておられるとはな」
遂に正体を見抜かれてしまったアゼレアの背中に冷たいものが走る。
「いや、ワシもその節は身の程をわきまえずご無礼で御座った。うわっはっはっはっ」
先年、王位についたばかりのマハラージャは、天下に隠れ無き美女との噂の高いアゼレアに婚姻と両国の合併を申し込んで一笑に付された過去があった。
誉れも高き天下の美女を手中に収めたとなると、その使い道はいかほどにもある。
プリエスタの属国化は当然として、彼女の身柄を欲している国は幾らでもあるから経済効果も計り知れない。
現にドウム戦闘国家の中央審議会はアゼレアの死体にすらバウラス・ヌイの国家予算の2年分の値をつけてきた。
それを生け捕りにしたともなると、報賞金の額はどれだけになるか想像もつかない。
「うわっはっはっはっ。その前に、昔年の恥を雪がせて貰うぞぉぉぉっ」
雄叫びを上げながら欲望全開でアゼレアに飛び掛かるマハラージャ。
のし掛かってくるマハラージャの下腹部に両足の裏を押し当てたアゼレアは、変則的な巴投げで中年男の巨躯を投げ飛ばした。
「スタリナ。逃げなさい」
自分の存在がアゼレアの邪魔にしかならないと状況判断したスタリナは素直に部屋を走り出る。
「うわっはっはっはっ。少々抵抗された方が燃えるわい」
後頭部をさすりながら立ち上がったマハラージャの前にルーチェが立ち塞がる。
「君主様、お止め下さい。プリエスタを敵に回して勝ち目のないことは、ご自身がお分かりのはず。犠牲になる国民の事をお考え下さい」
理を説くルーチェにマハラージャの平手打ちが襲い掛かり、か細い彼女の体は壁まで飛ばされ床に転がる。
「奴隷の分際が君主に逆らった罪で処刑してやる」
目を血走らせた醜い中年男は剣を抜くと失神したルーチェに歩み寄っていく。
「お止めなさいっ」
勢いをつけた体当たりでマハラージャを前のめりに跪かせたアゼレアは、自分の両手を繋ぐ枷の鎖をその首に巻き付けると渾身の力で締め上げた。
「うがぁっ」
呼吸と脳への血流を強制的に止められたマハラージャの顔が醜く歪む。
「くっ、君主様が」
大事なスポンサーの危機に際しても、キレたアゼレアの恐ろしさを身を持って知っている女衒のボスは手をこまねいて見ているだけである。
「うぅ〜んん・・・」
マハラージャを屠る最初で最後のチャンスを失うわけにはいかないアゼレアも、剥き出しのヒップを振り乱しながら歯を食いしばる。
「不死身のマハラージャ様を・・・舐めるなよぉぉぉ」
首に食い込んだ鎖を手探りで掴んだマハラージャは最後の力を振り絞って引きちぎった。
「キャアァァァーッ」
弾き飛ばされたアゼレアのビキニの紐が反動で千切れ飛び、無数の宝玉がバラバラと音を立てて床に散らばる。
「脱がす手間が省けたわ」
マハラージャはアゼレアの両足首を繋ぐ鎖を手に取ると、あたかも紙テープのようにあっさりと引きちぎってしまった。
恐るべき怪力にアゼレアも息を飲むばかり。
「夢にまで見たお前の御満腔、遂に見てやったぞい」
マハラージャは怪力を使ってアゼレアの両足を左右に大きく開かせながら叫んだ。
「うぅっ・・・ダメッ、凄い力だわ」
内股に筋が浮き出るまでに開かれたアゼレアの両足がピクピクと小刻みに痙攣を始めた。
※
「誰か、誰か呼んでこないと・・・アゼレアが殺されちゃう」
城の建物から逃げ出て植え込みに潜り込んだスタリナは、半泣きになりながら味方になってくれそうな人物を捜した。
しかし城壁の内側にたむろしているのは、女衒一味より更にガラの悪そうなゴロツキばかりであった。
絶望感に打ちひしがれたスタリナが城門へ目をやると、丁度1人の男が門を潜って敷地内に入ってくるところであった。
年の頃なら20を過ぎたばかりであろうか、異国情緒溢れるゆったりとした黒の上下に赤い手甲と帯を着けたその男は、左の肩当てを除いて甲冑らしい甲冑を身に着けていなかった。
染め上げたものであろうか、所々黒が混じった金色の長髪は無造作に括って後ろに流されており、少々垂れ気味の双眸は激しさと優しさの入り交じった複雑な輝きを放っている。
男は右手に束を握った細身の長剣を肩に担ぎながら、何が面白いのか笑みを絶やすことなく城内に入り込んだ。
猛るでもなく、臆するでもない余りに自然な男の歩みに、城内の誰もが自軍の兵士と勘違いをしたのも無理はなかった。
只1人スタリナだけは男の発する気が、そこら辺にたむろしているゴロツキ兵と決定的に違っていることに気が付いていた。
「この人だ・・・この人しかいない」
敵味方を的確に嗅ぎ分ける自分の本能を信じた妖精スタリナは、泣きじゃくりながら男の胸に飛び込んでいった。
(『おてんば女王の出撃』終わり、『東から来たドラゴン』につづく)
お! ザーフラク戦記の人の新作ですな。
戦記とは関係あるのかな?
ひさしぶりに話がキターーー!って感じ 原作とは一味違う終わり方を希望
アゼレアに幸せがあらん事を
>>788 空気読んだネタ振りならまだしも五月蝿い事この上ないししつこい。
だからこそ厨だっつってんだ。恥を知れヴォケ
取り敢えず今までアキラルフェイリクしてたヤシは厨決定
お前のほうがうるさいよ、話が投下されたのにいちいちぶり返すんじゃねえ!
スルーすりゃいいだろうが!もし誰かがカプの話を書こうとしても下手すりゃ
ますます話を書き込みにくい状況になるかもしれねえんだからな!
勝手に厨なんて決め付けないでもう少し考えろ!!
せっかく新作が投下されたのに一気に台無しにされた気分だよ
双方とももうそこまでで終わりにしましょうよ・・・これ以上無用な争いは何も生みませんよ・・・。
話のリクなどもその話がそれだけ望まれているという事かもしれませんが度が過ぎれば問題です。
それにきつい言葉で反論する方もそうして相手を煽るので穏便にしましょう。
しばらく様子を見るべ
少なくとも
>>810が空気読んでないのは歴然としてるな。
厨乙
また煽るような事言うなよ・・・貴重なスレの無駄になるし
沈静化したのぶり返したらどうにもならんぞ。
じゃあもし小説書いても空気を読まないカプなら投下しちゃ駄目って事?
それがちゃんと面白かったり、インパクトやエロだけじゃないカプなら全然問題ないと思うけど。
ザー戦記の職人さんのランジェとマンビーとかは意外だけどよかったし。
そのかわり、もう相手いるだろとか言われるカプの片割れが
どっちか無視されて他の奴とカプにされるとなんか複雑。
書いた本人が寝取りや浮気を狙ってるならアリだろうけど。
基本的に「面白ければアリ」の一言に尽きると思うが。
ここエロパロだから面白いだけじゃ駄目だな。
面白くてエロい、だな
公式カプなどありません
エロい人にはそれが分からんのです
まあもうそのへんにしといて今回の争いは教訓として受け止めて繰り返さないようにしよう。
>>817 寝取りとかどうとかいう意識ですら無くて、ただのパラレル設定だと思われ
自然に書かれてると寧ろ好感を覚えつつ読めるし、
想像の余地も広がるので少しお得な気分になる
無視どころか酷い扱いにして平気な顔してる奴もごまんといるからな…
>>820 繰り返すも何も問題は一人だけやん
スペフォはキャラが多くて、しかも人間関係が複雑だから
SS書くのもヒヤヒヤみたいだな
特にOVAやネットで捏造された裏設定なんかの細かい所まで知りつくしていないと手が出せないな
一つ間違うと叩かれて強制終了されそうだし
>>821 またそこで突っ込むと、下手してぶり返す恐れあり。
ここはほっとくのがベスト。
>>822 ま、そこは多少の部分は容認してやろうよ。
後は臨機応変にさ。
このスレ絶対に21歳以下が混じってるよな。ガキは(゚Д゚)カエレ!
まあ厨臭いシリーズだし、あんな子供だましのゲームにハマるのは、せいぜい高校生までだから
仕方ないちゃ仕方ないよね(・∀・)
と、釣ってみるテスト
だから煽るなよ・・・・・(ため息
とにかく話を書いたら気にせずにじゃんじゃん投下してくれ、という事で
826 :
817:04/09/25 09:20:16 ID:i1rqZloS
>>821 誤解を呼んだかもしれないけど、あの職人さんには文句はないぞ?
恋愛感情からちゃんと書いてくれてたのは確かにお得に感じた。
今回のアゼレアの話も楽しみ。
パラレルはきちんと書かれてたらGJだけど、
捨て廃の小雪みたいな、急に公式カプかと思われてた片割れのキャラを対象に出して、
しかもストーリーも糞だったら辛いってこと。
まあ、エロパロスレであそこまで酷く裏切られた気持ちにはならないだろうけどな。
話戻し気味のレスでスマソ
IFはアマチュア職人より下か・・・
分かっちゃいたけど・・・
この場合におけるいい話を書くコツって何?
あったら教えてホスィ。
新作のプラーナたんは?
>>826 「今回は上手かったから許すけど」と聞こえるが
それを許すか許さないかは問題では無い。
許せなかったらスルーするのは基本どころか前提である
あと、
>急に
コレがワケワカラン。パラレル注意書きがおまいのために必要なら
別にそれでも構わんとは思うが、
私にはコレの方が唐突に感じた
>>824 厨乙
>>827 私は全くそうは思わん
>>830 みんな余裕でスルーしてるのに釣られちゃだめじゃん。
最新作の主人公、トナティ・・・チビといわれると『誰がチビじゃー!』と激怒するし、
おまけに自信過剰、その姿はまさに鋼の錬○術師と瓜二つと思ったのは俺だけじゃないはず
パクリ
でもかわいいから許す。
トナティ、相手として臣下の二人、魔術師とメイドがいるけど皆はどっちがいいと思う?
混ぜると某鬼畜エロゲー主人公の下僕になっちまうから、分けたな…。
魔術師ティリア
トナティが幼い頃に彼女と結婚するといった話をしてた
表向きはいばっても裏からは知らずにこの二人に操られてるね
やっぱりここは3P(ry
「どうだアゼレア。軽蔑している人間の男の前で恥ずかしい格好を晒している気分は?」
アゼレアの股関節はマハラージャの怪力で脱臼寸前にまで開かれている。
「あぅぅぅ・・・」
限界を超える股裂き責めの苦痛にアゼレアの顔は激しく歪み、食いしばった歯の隙間から押し殺したような悲鳴が漏れてしまう。
「恥ずかしいか。しかしワシがお前から受けた恥はこんなもんじゃないぞ」
復讐の悦楽にマハラージャの顔に下卑た笑いが浮かぶ。
「どれ、気位の高いエルフの女王様の蜜のお味は如何なものかな」
マハラージャはアゼレアの股間に巨大な顔を近づけると、彼女の花芯にそっと唇を寄せた。
アゼレアはなんとかマハラージャの顔を近づけまいと両手で押しやろうとするが、力の差は歴然としている。
「止めなさい。不埒者っ・・・あぁっ」
そんな制止などには聞く耳も持たず、マハラージャの舌がアゼレアの敏感な部分をじっくりと味わっていく。
「うぅぅ、何という美味。勿体をつけるだけのことはあるわい。たまらんっ」
マハラージャは改めてアゼレアの股間に顔を寄せると、今度は本性を剥き出しにして激しくむしゃぶりついた。
マハラージャの熱い舌先がアゼレアの蜜壷深くを抉り、鼻先が一番敏感な肉芽にグリグリと擦りつけられる。
「あぅっ・・・やめっ・・・やめてぇ・・・はぁうぅぅぅ・・・」
女体の泣き所を知り尽くしたマハラージャの的確な責めに、お姫様育ちのアゼレアが耐えられる道理も無かった。
敏感な部分を舐め上げられることにより、好むと好まざるに関わらずアゼレアの秘密の泉がこんこんと湧き上がって来てしまう。
「ずいぶん水っぽい雌エルフだな。尻の穴までベトベトではないか」
マハラージャは一旦片手を離し、膝でアゼレアの足を固定すると、ズボンの前を開いて巨大な肉棒を引きずり出した。
「ひぃぃっ」
血管が浮き上がりドクンドクンと脈打つ野太い逸物を見せつけられたアゼレアは悲鳴を上げて目をそらせる。
血統を重んじるエルフ社会にあって、その女王が人間に契られるということは全エルフ族にとって屈辱の以外なにものでもない。
「これでお前を屈服させてやるぞい。なに、一度これを味わえばワシ無しでは生きていけなくなるわい」
グフフと笑いながらマハラージャがアゼレアの膣口に先端を押しつける。
「いやっ、こんなの嫌ぁぁぁっ」
自分の握り拳ほどもある亀頭が体内に潜り込んでくるのを感じながらアゼレアは絶叫を上げる。
「気位の高いエルフの女王といえど、やっちまえばこっちのもんよ」
アゼレアの狭い秘肉を押し割って先端を侵入させることに成功したマハラージャが、一気に貫き通そうと腰に力を入れたその時であった。
ガラガラと大きな音を立てて謁見の間へのドアが無遠慮に開かれた。
「誰だっ。今いいところだから邪魔するでない」
勢いを殺され不機嫌そうに背後を振り返ったマハラージャが見たものは金髪で髷を結った黒ずくめの男であった。
「よぉ、相変わらずあくどい商売続けているようだな」
目の前の修羅場など気にせぬそぶりで、男は微笑んだまま気軽にマハラージャに話し掛ける。
「おっ・・・お前はぁ、オロッ、オロッ・・・大蛇丸」
生唾を飲み込んで狼狽えるマハラージャの逸物が見る見る縮み上がりアゼレアの中から抜け落ちる。
「おほっ、こいつはホントにエルフのお姫さんじゃないか。お前度胸あるなぁ」
無惨な生け贄の顔を確認したその男、大蛇丸がマハラージャに向き直り、半ば呆れ半ば感心したように賞賛する。
「なっ・・・何しに来たんだ?」
ムロマチ国の君主にして『極東の飛竜』の異名も名高いネバーランド屈指のサムライを前にしてマハラージャは完全に圧倒されていた。
「そうそう、先日お前んとこの下っ端奴隷商人が、うちの国の旅行者を相手に誘拐未遂を起こしやがったとかで訴えが出てんだよ。それで今日は抗議に来たってわけでな」
あくまで笑みを絶やさない大蛇丸の言葉に、悪徳奴隷商人の親玉マハラージャの顔が気の毒なほど青ざめていき、女衒の親玉は情けなく失神する。
「お前さんがどんな商売しようたって俺様には関係ないが、以前からあれだけうちの国民だけにゃ手ぇ出すなって忠告してたんだしよ」
「そっ・・・それは済まなかった。なっ・・・何かの手違いだと思うが、いずれ償いはさせて貰う積もりだ」
下手をすれば命取りにもなりかねない女衒師の失態を呪いつつ、素直に詫びを入れるマハラージャ。
「流石は悪徳奴隷商人の王、マハラージャだ。話しが早くて助かるぜ」
褒めているのか、けなしているのか分からない言葉であったが、大蛇丸のご機嫌そうな笑顔を見たマハラージャはホッと溜息を漏らす。
「ところで話しは変わるがよ・・・」
そこで微笑みを消した大蛇丸の冷たい目がマハラージャを真っ向から見据える。
「このお嬢ちゃんを泣かせたのはお前さんの仕業だな?」
大蛇丸の細袴の後ろから姿を現せたビキニ姿のスタリナがマハラージャを睨み付ける。
「ゲェェェッ・・・」
4本の冷たい視線に気圧されてマハラージャが尻餅を付く。
「こんなちっちゃな子にまで手を出そうなんて・・・最低な奴だな」
「ワシッ・・・ワシは知らん。ワシにはそんな趣味は無いぞい」
ブルンブルンと激しく顔を横に振り、ロリータ趣味を否定してみせるマハラージャだったが、無理矢理に悩殺ビキニを着せられているスタリナを前にしては説得力がまるでない。
「お侍様、嘘です。この男は女と見ると見境の無くなる最低の悪党です」
意識を取り戻したルーチェの厳しい指摘がマハラージャだけでなく、脛に同じ傷を持つ身の大蛇丸の心臓をも深く抉った。
「ルーチェ、貴様。命を助けた上、これまで可愛がってやった恩も忘れて」
マハラージャがひとしきり激怒する間に大蛇丸は素早く心の平静を取り戻す。
「とにかく悪人の風上にも置けんお前に制裁を加えておく」
今や完全に目の据わった大蛇丸の宣告にマハラージャは壁際まで跳び下がり、窓を開けはなった。
「曲者だっ。出あえぇぇぇっ」
マハラージャはオリジナリティの欠片もない常套句を用いて城塞内の手下に助けを求める。
「グフフッ、この城の中だけで100人からの手下が詰めておるのだぞい。如何に『極東の飛竜』とて無事に帰れると思うなよ」
急に勢いを取り戻したマハラージャが反っくり返って大笑いするが、大蛇丸に動じる素振りは全く見えない。
「誰も来ねぇみたいだな」
大蛇丸の言う通り、既に駆け付けて来てもいいはずである援軍の足音は一向に聞こえてこない。
不審に思って窓から庭園を見下ろしたマハラージャの目に飛び込んできたのは、門前から目下へと続く、死体で作られた道路であった。
「ひゃっ、百人斬りぃ。おっ・・・お前、1人で・・・」
「もう少しマシな手下を持った方がいいぜ」
面白くも何ともないといった調子で大蛇丸が忠告をくれる。
「ギャアァァァッ」
レベルの差を知らされパニックに陥ったマハラージャは壁に掛かっていた戦斧をむしり取ると、絶叫を上げながら大蛇丸に突っ込んでいった。
瞬き一つせずに戦斧の横殴りを見切った大蛇丸は、右手に持った『昇陽』の業物を頭上に掲げ、鞘ごとマハラージャの脳天に叩きつけた。
「ギャッ」
鈍い音と共にマハラージャの足元の床が抜け、巨体が胸の辺りまで階下に陥没する。
同時にマハラージャの黒目が瞼の奥へと裏返り、完全に失神してしまった。
「アゼレアッ」
スタリナがアゼレアの元へ走り寄り、ルーチェは窓から引きはがしたカーテンを彼女の体に掛けてやる。
「だいじょうぶ・・・だいじょうぶです」
流石に強姦され掛かったショックから完全には立ち直れていないアゼレアだったが、心配顔のスタリナを気遣って青ざめた顔に作り笑いを浮かべる。
「ホントに大丈夫かよ。何なら俺様が確認・・・」
カーテンの裾をつまみ上げようとした大蛇丸が最後まで言い切らないうちに、アゼレアの強烈な平手打ちが彼の頬に炸裂する。
「大蛇丸っ。あなたって人は・・・本当に最低な男ですね」
痛そうに頬をさする大蛇丸を目を三角形にして睨み付けるアゼレア。
「なにしやがるんだ。それが恩人に対する態度かよっ」
「誰もあなたに助けてくれって頼んだ覚えはありませんっ」
ふくれっ面で顔をそむけてみせるアゼレア。
「ったく・・・とんだお転婆だぜ。けど、ようやくいつものお前さんの調子に戻ったな」
大蛇丸流の気遣いを理解したアゼレアは仏頂面をしたまま、繰り出し掛けた2発目の平手打ちを渋々と収める。
「ともかくあなたに変に恩に着せられるのも嫌だから、一応お礼は言っておきます」
アゼレアは不本意な態度をありありと見せながらペコリと頭を下げた。
「何だ、言葉だけかよ。俺様は全エルフの尊厳を守ってあげた英雄だぜ。ホッペにチュウくらいしてくれても罰は・・・」
不満そうな大蛇丸の頬に火の出るような2発目の平手打ちが炸裂する。
「調子に乗らないで下さいっ。あなたのふしだらな言動には全エルフの娘が迷惑しているのですよっ」
頭から湯気を上げんばかりのアゼレアの勢いに大蛇丸もたじたじとなる。
「とほっ、こんなんじゃ俺の助けなんて必要なかったんじゃないのかよ」
※
「男のくせにポニーテールなんておかしいや」
すっかり大蛇丸に懐いてしまった様子のスタリナを見てアゼレアは自分の考えを少し改める。
「喧嘩っ早くて、がさつで下品だけど、妖精に好かれる悪人なんていないし・・・」
そういう気持ちで大蛇丸を見てみると、喧嘩っ早さは彼の強さと自信の現れに、がさつで下品なところは気取らず分け隔てのない性格に見えてくるのであるから不思議であった。
「そうだっ」
いきなり叫んだ大蛇丸に注目するアゼレア。
「この機会に、ここのハーレムの女どもをそっくり頂戴しちまおう」
生き生きとした目で語り始める大蛇丸を見てアゼレアはガックリと肩を落とす。
「例え一瞬とはいえ、あなたの事を見直そうとした私が愚かでした・・・」
※
結局、大蛇丸はハーレムでしか生きる術を持たない一部の者を残して、マハラージャに捕まっていた女達を解放してやった。
「いいのですか。あの人達を残したりして」
悪の巣窟に女性を残していくことにアゼレアは一抹の不安を覚える。
「なに、自分の意志でハーレムに残ってあげるんだ。マハラージャも感激して少しは扱い方を良くするだろうよ。ところでお前さんはこれからどうするんだ」
大蛇丸の気配りに感心していたアゼレアは急に問い掛けられて言葉に詰まる。
「私・・・私は・・・」
「ドウムの噂を聞いて、エイクスに向かうんだろ」
「違いますっ」
秘密にしていた冒険の目的をズバリ言い当てられたアゼレアは真っ赤になって否定する。
「へへっ、顔にそうだって書いてあるぜ。それじゃ俺も・・・」
「えっ?」
大蛇丸の言葉にドキリとしたアゼレアが硬直する。
「・・・そろそろ行くよ。女達を無事に国境まで連れて行かなくっちゃいけないからな」
アゼレアは一瞬何かを期待しかけた自分に気付き、狼狽えて耳まで真っ赤に染まる。
「わっ・・・私も行かなくては。ルーチェさんをヘルハンプールのお友達の所まで送って行かなくてはならないのです」
アゼレアは大蛇丸に心の動揺を悟らせないよう、殊更に急いでヤギの引く車に乗り込む。
「狭い大陸のことだ、また逢うこともあるだろう。その時にゃ・・・」
「その時にはタップリとお説教して差し上げますから、覚悟してなさい」
アゼレアは思いっきり怖い顔を作ると、大蛇丸を睨み付けながらヤギに発車の合図を送った。
ゴルデン国境へ向けて進むアゼレアの車はやがて丘の向こうに見えなくなる。
「嫌われちゃったかな」
「はい」
独り言のように呟いた大蛇丸に答えるように、姿を現した不如帰が言葉少なに答える。
「全く望み無しです」
頭から決めつけて掛かる無表情な不如帰。
新たな戦乱の足音が忍び寄りつつある今、今日の友が明日の敵にならないとも限らない。
「嫌われてた方がいいんだ・・・」
ふと寂しげな表情で目を細めた大蛇丸だったが、振り返った瞬間にはいつもの微笑みを浮かべて、彼を待つ水着美女達の方に歩んでいった。
(『水の都の決闘』編につづく)
続編きましたね アゼレアがこのたびで素敵な恋ができる事を願いたいです
ただしルドーラは遠慮したい 外面が良くても中身は強姦魔そのもの
ネタにはいい相手だが実際は嫌だね
恋はあせらず
グッジョーーーーーーブッッ゚+.(・∀・)゚+.゚!!
アドラー×プラーナたんハアハア
ヒロの印象は激しく
プラーナの印象は静かな
感じ
水の都の決闘…どんなのか想像がつかない
プラーナたんはかなりのテクニシャンと見た!
淫乱でスカトロ好き
淫乱でスカトロ好きはともかく数百年は生きてるはずだから経験は豊富そう
うぶなヒロを経験豊富なプラーナが手取り足取り教えてあげる・・・。
彼女は余程の事でない限り体を重ねた相手はセックスフレンドとしてしか見なそうな感じだ。
初めての相手は優しくリードしてあげる彼女
フィストファックを「する」のが大好きな彼女
プラたんは両刀だよ!絶対にそうだよ!
強力な魔力でフタナリ化〜
ヒロとの近親相姦を是非キボン!
レズは今んとこ誰も書いてない
アドラーとの絡みを考えてもそれを文章にする才能がねえ自分が憎い。
「見て、見てアゼレア。お魚さんだよ」
スタリナが澄んだ水を脈々とたたえた水路を覗き込んで大はしゃぎする。
ここゴルデンは大河フーリントルクやフーリンガンの支流を巧みに整備し、町中に水路を張り巡らせた美しい商業都市である。
大陸東部からは河川を、西部からは海路を通じて輸入された大陸各地の多彩な特産品は国中にあふれ、市は何処も賑わいを見せている。
その自由市場がゴルデンに経済的成功をもたらしたことはいうまでもないが、極端に低く抑えられた軍事支出がこの国の発展を側面から支える一因となっていた。
ゴルデンの正規軍、ホーンハル国防軍は豪商出身の君主マークノイヤが金で集めた傭兵部隊であり規模は小さく、実力の程も知れている。
それなのにこのゴルデンを攻めようとする周辺国は皆無であり、治安の良さは国の隅々にまで行き渡っていた。
その理由が目に見える形となって通りの向こう側から足音を響かせながらやって来た。
ものものしい鎧に身を固めた騎馬兵の集団は周囲を圧するように沈黙を守ったまま、只武具の触れ合う金属音を鳴らしながら大通りを巡察していく。
騎馬兵達の一点の曇りもなく磨き上げられた鎧は、部隊の士気の高さと規律の厳しさをそのまま物語っているようであった。
彼らが決して無用の暴力を振るったりしないことを経験で知っている商人達は、恐れる様子もなく商売に精を出している。
「アゼレア様。フラウスターの突撃騎兵団です」
隊伍のあちこちに林立する旗印を見たルーチェがアゼレアの耳元に囁いた。
魔導世紀996年、突如としてゴルデンを包囲したフラウスター兵団を前に、恐れをなしたマークノイヤはロギオンの隷属命令を受諾。
それ以来この国の警備と治安を実質的に管理しているのはフラウスター兵団であり、ゴルデンの経済はまさにフラウスターの開いた傘の下にあって発展を遂げたと言えるのだ。
宗主国ロギオンへの上納金の他に、駐屯する兵士の養いもまたゴルデン側に課せられた義務であるが、これだけ質の高い兵を抱える事が出来るとなれば充分お釣りが来る。
「ではあれがザーフラクなのですか」
アゼレアは隊の先頭に立って指揮している、血色の悪そうな顔をした中肉中背の男を見て小声で尋ねる。
「いいえ、あれは第一突撃騎兵団のグリドフ様です。一度ロギオンのお城に招かれた際、お顔をお見かけしたことがあります」
高名な歌い手で、詩人としても知られるルーチェはその職の性質上、国家レベルの祝い事に招かれることも多く、意外に大陸各国の君主や有力武将に通じているらしかった。
「あちらから来るのは重装歩兵団です」
ルーチェが示した方角からは、更に居丈高な装いの鎧に身を固めた大部隊が歩調を揃えて橋を渡ってくるところであった。
魔法弾すら弾き返しそうな重装備を苦にする様子もなく行軍を続けるその部隊も、やはり粛々として規律が行き届いているように見える。
「兵の数がやたらと多いようです。近々大きな演習でもあるのかも知れませんね」
アゼレアは目の前を通り過ぎて行く屈強の兵士の群れを見て不吉なものを覚えた。
※
「これ、美味し〜い」
昼食に立ち寄った野外レストランで出されたひよこ虫のフライにスタリナが歓声を上げる。
ゴルデンでは大陸各地の食材が豊富に手に入るので、美食を求めてこの地を訪れる者も多い。
「アゼレア様はひよこ虫、お嫌いなのですか」
コルトハンナの特産品であるひよこ虫のフライにナイフを入れながらルーチェが尋ねる。
「アゼレアはベジタリアンだから」
エルフ族が肉類を口にしないことを知っているスタリナが代わって答えた。
「うそっ、お肉も食べないのに・・・」
ルーチェは見事に盛り上がったアゼレアの胸をまじまじと見ながら呟く。
「ヤギのミルクには栄養分がタップリ含まれているのです」
アゼレアがすました顔でルーチェに説明してやる。
「そのヤギさんのお乳を飲んでるアゼレアのお乳にも栄養が一杯あるのかな。あっ、分かったぁ。だからこの前、プロミネントに夜中こっそりオッパイ飲ませてやってたんだね」
罪のないスタリナの発した大声に周囲のテーブルが静まりかえり、重苦しい空気が流れる。
「誰か、この気まずい雰囲気から私を救って・・・」
日頃から善行を積んでいるアゼレアの願いは直ぐに聞き届けられた。
「いたぞっ。こっちだぁ」
猛々しい怒鳴り声と足音がしたと思うや、アゼレア達のいる野外レストランに十数人の一団が転がり込んできた。
「もう逃げられねぇぞ。さあっ、我々を侮辱した事を謝れい」
東方の僧侶が着る法衣のような物をまとった大男達が、ほっそりとした1人の少女を取り囲んで口々に吼える。
「私はあなた達に謝らねばならないような事をした覚えはない」
純白の袖無し道着を身に着けた少女はムッとした表情になり謝罪を拒否する。
「お前は我々の道場を盗み見した上、稽古を見て笑ったであろう」
「我々がこの国の有力武将、ギガルス様お抱えの念仏流門下生と知っての侮辱か」
たった1人の少女を幾重にも取り囲んだ男達が、僧衣に似合わぬ脅し文句を口にする。
「違う。あなた達の鍛錬を見ていて、ふと子供の頃を懐かしんでいただけだ」
少女の言葉足らずの説明が、男達の怒りの炎に油を注ぐ結果となった。
「つまり・・・我々の鍛錬が子供のお遊戯だと・・・許せぬっ」
「そういう意味では無いのだが。謝ったところで無駄なようだな」
少女は持っていた風呂敷包みを地面に置くと、両拳を腰に歩幅を広くとり、腰を大きく落とし込んだ。
「貴様も拳法使いか。我々のバックにはフラウスターの・・・」
脅しの言葉が終わるより先に、右足で地面を蹴った少女の体が男の内懐に飛び込み、電光石火の双手突きを繰り出していた。
「気功連弾!」
か細い少女の放った突きを受け、100キロはあろうかという大男の体が宙を舞い、レストランのテーブルに突っ込んでいく。
並んでいたテーブルを十柱戯のピンのように倒しながら転げ回った大男が、カウンターにぶつかったところでピクリとも動かなくなる。
突然の惨劇に呆然とした男達に少女の容赦のない攻撃が襲い掛かった。
「アゼレア、すごいよあのお姉ちゃん」
目にも止まらない少女の早業にアゼレア達も舌を巻く。
次々に繰り出される拳の嵐の前に1人また1人とぶちのめされていく男達。
「うわぁっ、駄目だ。誰か秋山様をお呼びしろ」
隙を見て逃げようとした1人の背中に気功弾が命中し、前のめりに転がった男は沈黙する。
1分と掛けずに十数人を片付けた少女は、闘い終わって息一つ乱していなかった。
「なかなかやりなさるね。ラコルム流の武術と見たが・・・」
突然背後から浴びせられた声に冷たい殺気を感じた少女は、一旦前に跳躍し大きく間合いを取ってから振り返る。
「あなたは」
少女は僧侶の格好をした初老の男を用心深く見つめながら問い掛けた。
「この者達は不肖の弟子でしてな。念仏秋山と申す」
僧侶は頭に被った笠を外しながら名乗る。
「私はマリル。見た通りの旅の武芸者です」
マリルと名乗った少女は構えを解かないままで名乗りを返す。
「どうも弟子達は技の習得を急ぐ余り、精神修行を怠っていたようで。いやはや、お見苦しいところをお見せした」
素直に詫びを入れる念仏秋山だったが、マリルに伝わる殺気は消えるどころかますます強くなってくる。
「それはそれとして、拙僧も一応この国の武術指南役を正式に仰せつかっている身なれば、このまま念仏流の名を貶めさせておく訳にもいかぬのが道理」
一礼をした念仏秋山は手にした錫杖を一扱きすると戦闘態勢を整えた。
「分かりました。この勝負、お受けしましょう」
マリルも手のひらと拳を合わせるラコルム式の礼をすると、大きく腰を落として気を練り始める。
練り上げられた両者の気が重量を伴って観衆にのし掛かり、2人の拳法家が一触即発の状態になった時であった。
「フラウスターの警備隊が来たぞぉっ」
誰かの上げた胴間声に観衆がざわめき始め、辺りを支配していた緊張感が薄れていく。
「どうっ、どうぅぅっ」
野外レストランに馬を乗り入れてきたフラウスターの騎士が、その場の殺気を感じていきり立つ馬を巧みに制する。
「私はフラウスター兵団第一突撃騎兵団のグリドフ。この町での騒ぎは私が許さぬ」
魔族の血を引くといわれるグリドフが鋭い目つきで辺りを圧する。
「これは秋山殿ではないか。一体何の騒ぎか」
グリドフは騒ぎの中心にゴルデンの武術指南役の姿を見つけて厳しく問いただす。
同時に部下の騎士達が見慣れぬ姿のマリルを取り囲んで抜き身の剣を突きつけた。
「お止めなさいっ。誰が見ても非があるのはあちらのお坊様の弟子達でしょうに」
たまりかねて飛び出したアゼレアがマリルを取り囲んでいた騎士団を掻き分けて円の中に入っていく。
白いドレスはソースとドレッシングで台無しになっているものの、アゼレアが生来身に着けた気品は完全武装の騎士達を狼狽えさせるのに充分だった。
「あなたは」
馬上のグリドフは見知らぬエルフの娘にただならぬ物を感じて問い掛ける。
「訳あって西へと急ぐ旅の者です。私がこの件について、彼らの無法を暴く証人になりましょう」
真っ正面から睨み付けてくるアゼレアの視線を外したグリドフは念仏秋山に目を向ける。
「確かに罪は我が弟子にこそありまするが、当方とてこの国の武術指南を任された身。どうしてこの場を引けましょうか」
念仏流の矜持を掛けた秋山も必死で食い下がる。
「私も武術家の端くれ。挑戦を受けて、敵に後ろを見せるわけには参りません」
マリルにも一歩も引く気配は見られない。
「ワハハハハッ」
その時、突如として湧き上がった笑い声に全員が振り返る。
「ちっちぇえ、ちっちぇえぜ」
潮が引くように人混みが割れ、その後ろから巨大な剣を背負った大男が姿を現した。
「拳を極めた達人同士の決闘、こんなケンカまがいの野試合で決着つけていいのかよ」
筋骨隆々とした男は人懐っこそうな顔に照れ笑いを浮かべると、絆創膏を貼り付けた鼻の下を指で擦った。
「来週に迫った建国祭のイベントとして、御前試合をやらかしたらいいじゃねぇか。審判はこの究極流師範、イヌオウ様が引き受けてやるぜ」
突然の乱入者にグリドフの部下達は剣を抜きはなって身構える。
「おいおい。この上、第4回世界剣武大会を制したイヌオウ様まで敵に回そうってのかい」
ニヤリと笑ったイヌオウの余裕ある態度と充実しきった体躯に、恐れを知らないはずのフラウスター騎兵団が後ずさりする。
「どうだい隊長さんよ。このままじゃ2人とも引っ込みが付きそうにないし、町の風紀を預かるアンタとしてもその方が都合いいんじゃないかい」
考えてみれば名案であるように思えた。
「よかろう。この勝負、イヌオウ殿に預けよう。双方文句は無いな」
グリドフの問いにマリルと念仏秋山は渋々と頷く。
「それでは試合の日まで、その女の身柄を拘束しておけ」
グリドフの命令で再びマリルの周囲をぐるりと取り囲む騎兵団。
「無体なことはお止めなさい」
アゼレアが甲高い声を張り上げて抗議するがグリドフは聞き入れない。
「試合の日までに出国でもされたら、メンツを潰されるのはフラウスター兵団だからな。身元を保証する者でもいれば話しは別だが」
「それでは私が・・・」
「その方は一介の旅の者であろう。他人のことより自分の身元保証人でも探したらどうだ。このままではお前達の出国を認めるわけにはいかんぞ」
グリドフの冷たい返事にアゼレアは言葉を詰まらせる。
「私は・・・私は・・・」
立場ゆえに身分を明かせないアゼレアは、グリドフを睨みつけながら心の中で自分の自制心と激しく闘っていた。
その時、周囲を取り巻いていた観衆の中から一騎の若武者が進み出た。
「僕が彼女達の身元保証人になろう」
まだ少年の面影を残した若武者はグリドフに真っ向から向き合う。
「ほう、今日はよく旅の者が絡んでくる日だ。して、その方は」
意味ありげな表情で若武者に名を尋ねるグリドフ。
「私は騎馬兵トゥイングーのハン・デ・クル」
「むっ、それではガルカシュの・・・」
相手を一国の君主と知ったグリドフは、素早く馬から降りて深々と一礼をする。
「それで文句は無いな」
「クル様と分かっておれば最初から意義などあろうはずが・・・それでは追って使者を立てますので本日はこれにて失礼つかまつります。イヌオウ殿もこちらに」
グリドフは素早く兵士をまとめるとイヌオウと共にその場を去っていった。
「あぁ〜ああ、せっかくの食事が台無しだよ」
ようやくゆとりを取り戻したスタリナが悪態をつくが、先程までの元気は何処へ行ったのかマリルはうつむいたままで一言も発しない。
「マリル・・・ずいぶん探したよ。どうして黙って出ていったりしたんだ」
ハン・デ・クルはマリルの両肩に手を置いて話し掛けるが、当のマリルは泣き出しそうな表情になり若き君主から顔を逸らせてしまう。
「駄目ですよ、女の子を困らせたりしては」
年上のアゼレアに優しく諭されてクルは素直に引き下がる。
「とにかく静かな所に移りましょう」
※
郊外の宿でアゼレアの正体を明かされたマリルはガルカシュ出奔の理由を語り始めた。
「それでは恋の三角関係が・・・」
ラコルム武術で有名なフーリュンの武将だったマリルは、同盟国ガルカシュの若き君主ハン・デ・クルに惹かれ、思い悩んだ末にガルカシュへの移籍を果たした。
しかし今度はマリルに恋心を抱いていたフーリュンの君主、7代ハマオウが黙っておらず、同盟国であったフーリュンとガルカシュの仲は急速に冷えていった。
マリルは互いに友人でもあったハマオウとクルのいがみ合いを見るに見かねた末、自分さえいなければとガルカシュの出奔を決意したという。
「あなたは卑怯ですね」
アゼレアに卑怯者呼ばわりされて不快感を露わにするマリル。
「一度クルに決めたのなら、どうして最後まで付いていこうとせずに逃げるのです。あなたはそんないい加減な気持ちで人を愛したのですか」
痛いところを突かれたマリルは黙り込んでしまう。
「・・・だけど・・・私はクル様の重荷になるのは耐えられないのです・・・」
呆れたアゼレアは今度はハン・デ・クルの部屋を訪れ、話を聞いてみる。
「無論、僕はマリルのことを愛してます。ハマオウなんかに渡すわけにはいかない」
クルもマリルへの思いを熱い口調で語る。
「なら何も問題は無いでしょう。好きな女性を守るためにどうして遠慮がいるのです」
「・・・けど・・・一国の君主である僕には守るべき国民と国土が・・・軽はずみな行動を取るわけには・・・」
若い2人のまどろっこしさに苛立ちを押さえきれないアゼレアであった。
※
一方、念仏流の道場を訪れたゴルデンの武将ギガルスは師範室で秋山と対面していた。
「で、勝ち目はあるんだろうな。もしお前が負けでもすれば単にこの国の武術が名声を失うだけに止まらんのだぞ」
ギガルスは額の汗を拭いながら念仏秋山に忠告を続ける。
「お前の敗北が君主マークノイヤ様、ひいてはロギオンのザーフラク様のお顔に泥を塗る事になると分かっているんだろうな」
「これはしたり、ギガルス様はこの秋山が小娘如きに後れを取るとでもお思いか」
自身に満ちた秋山の態度に溜息をつくギガルス。
「とにかくロギオンに我が国を併合させる口実を与えてはいかんのだ」
ギガルスが喉を潤そうと茶碗を手にした時、師範室のドアが不作法に開かれた。
「師範、道場破りです。見たこともない技で四天王が倒され、今師範代が出られました」
飛び込んできた若い弟子が血相を変えて叫ぶ。
「この忙しい時に。ギガルス様、予行演習替わりに一寸体を動かして来ましょうぞ」
やれやれといった風情で立ち上がった秋山は、面倒臭そうに首を回しながら部屋を出ていった。
その数分後、道場の方から秋山の裂帛の気合いと共に激しい衝突音と振動が伝わってくる。
当代きっての武術家である念仏秋山に全般の信頼を置くギガルスであったが、変に胸騒ぎを覚えた彼は茶碗を置き、道場に向けて足を運んでみた。
「ゲェッ・・・」
板張りの道場に入ったギガルスが見たものは、エキゾチックなデザインの黄色い道着を着た少女の足元で白目を剥いて失神している念仏秋山の姿であった。
「あっ・・・秋山・・・」
辺りを見回すと100畳敷きの道場のあちこちにボロ雑巾のようになった50人程の弟子が転がっていた。
無惨な光景に生唾を飲んだギガルスは、悪鬼のような少女の前から後ずさりする。
「私はさすらいの拳法家、ラト。約束通り、ご飯を食べさせてくれるのかな。もうお腹ペコペコで死にそうなんだぁ」
ラトと名乗った少女拳法家は、それだけ口にすると天使のような笑顔で微笑んで見せた。
(つづく)
続きご苦労様。
・・・現時点だと貴方様しか話の投下がないので頑張ってください。
他の方も書いてくれないかなあ。
ラトが出てきたのをきっかけにこんな話がひらめいた。
フォルト×メイマイっ娘+ヒロ+マユラのハーレム。
時代設定はメイマイが全国統一した後。
フォルトってMっぽいよな。
搾り取られるフォルトか?
フォルトのキャラ紹介ってどこかにないかな?
メイマイ買ってないから分かんないよ…
フォルト
デュークランド人で先代メイマイ国王に受けた恩を返すためメイマイに渡来。
爪と剣を足したような武器竜剣カシュシリアスを使う。
ゲームではメイマイ騎士団の他にヒロやピンキーなども落とせる。
一人称が僕やキラットやアニータ参入イベントでの押しに所か弱い所からM疑惑が立つ。
IFストーリーでマユラとヒロがフォルト争奪戦を繰り広げるというのもイイね!
個人的にマユラの髪は長髪が良かった、銀髪ロングが萌えるのに・・・
880 :
877:04/10/04 14:53:18 ID:M/V0GwDY
>>878 ご親切にどうもです。
顔グラって公式のネバラン研究論のしか現存してないんですかね…
ナイスミドルじゃMといわれても(w
アゼレアの冒険、続編キター゚+.(・∀・)゚+.゚
作者様乙です!がんばって下さい!!
今ここに新たなカプが生まれた・・・!
フォルト×マユラ
この二人の会話はどのようなものになるのか?
名前の部分ですがこれは間違いですので気にしないでください。
失礼しました。
ごく個人的な趣向を言わせてもらえば、
フォルトみたいなそのために出されたポッと出と古参の組み合わせはあんま好きくない。
妙な部分でこだわりを持っているな。
それも一つの考え方として、
しかしそこに魅力や萌えがあるからフォルト×マユラもいいと思うけど?
それは今までの書き込みが証明してるし
だんだんフォルト×マユラの小説が読みたくなってきた・・・
フォルトとマユラのENDが急に思い浮かんだ。
マ「終わったな。」
フ「ああ・・。」
マ「結局、人間への転生法は見つからなかった。」
フ「マユラ・・・。」
マ「解ってはいたさ。所詮、魔族の私が人間になろうなど永遠にかなわぬ夢だった。」
フ「・・・。」
マ「結局、この戦争も私にとって何の意味もなかった。」
フ「そんな事無い!。君が居なければこの戦争も終わらなかった。
君が居たからこの世界を平和にできたんだ。」
マ「フォルト・・・。」
フ「それに、まだ完全に人間になれないと決まった訳じゃない。
僕と一緒に、人間になる方法をさがしていこう。」
マ「いいのか?」
フ「かまわないさ。だって君は・・・。君は僕の大切な人だから。」
マ「ありがとう、フォルト。私もだよ。」
フ「マユラ・・・。」
マ「そう、例え昨日この場所でヒロを口説いてたとしてもこの気持ちは変わらない。」
フ「・・・・・・・・えっ?」
マ「今おまえの後ろでティナ達が変な道具を持ち恐い顔をしていようとも、私はおまえが大好きだ。」
途中で変な電波が混ざっちまった○| ̄|_
フォルトとマユラ、最後が笑えた。
後ろのティナ達・・・フォルト御愁傷様・・・ゲームにハーレムエンドもあったら良かったんだけどな。
もちろん彼女達の中にはマユラも含まれてるので。
あ〜ますますこの二人の話を読んでみたくなった。
しかしルフェイやマユラといった銀髪キャラには人を惹き付ける何か得体の知れない魅力があるな・・・
ちなみに私もその何かにやられた一人、どっちも大好きだー!
マユラは処女ですよね?
フォルトとの初夜の際、普段冷静な彼女の慌てふためく姿が浮かんできます。
でもその後フォルトにされるままなのも申し訳ないと思いその手の勉強を他の女性から学んだりして。
まだ夜も明け切らぬ日の出前、大河フーリントルクを眼下に臨む丘の上に、一心不乱に反復鍛錬を繰り返すマリルの姿があった。
ラコルム武術伝統の型を演じるマリルは、ある時は湧き上がる雲の如く雄大に、そしてある時は飛燕の如く鋭利に変幻自在の動きを見せる。
「フゥゥゥ〜ッ」
一通り型の稽古を終えたマリルは長く息を吐いて呼吸を整える。
もう3日後に迫った念仏秋山との決闘に備えて、マリルの仕上がりは上々であった。
背後の茂みに自分の国外逃亡を見張るホーンハル国防軍の兵士が数人、偵察を兼ねて潜伏しているのを感じるが、マリルは一切気にしない。
また秋山の使う念仏流がどの様なものか全く知らないマリルであったが、敵の流儀などはどうでもよく、ただこれまで歩んで来た自分の道を信じて闘うのみであった。
※
マリルが宿まで20キロの道のりをランニングで戻ってきた時、既に夜は明けていた。
裏手の井戸端に回ったマリルは頭頂部にまとめ上げた結い髪を解き、手早く衣服を脱ぎ捨てると頭から井戸水を被って身を清め始める。
羽目板の節穴からそれを覗き込んでいた宿所専門のスパイ兵は思わず生唾を飲み込む。
「すっ・・・すげぇ。ゴルデン女にあの肌はねぇよ」
透き通るように白いマリルの肌はきめ細かで、水蜜桃のように瑞々しさに満ちあふれている。
火照ったスレンダーボディを冷たい井戸水で引き締めたマリルは、手拭いを使って水滴を拭い去ると真新しい衣服に着替える。
「さて、クル様のお世話をしなくっちゃ」
身嗜みを整えたマリルはスパイの潜む板塀を一睨みすると、宿の中に入っていった。
「クル様、もうお食事はお済みですか・・・」
一声掛けてからハン・デ・クルの部屋に入ろうとしたマリルは、中から聞こえて来たただならぬ声にノブに伸ばし掛けた手を止める。
「・・・そう・・・そこ、そこです。そこをもっと強く・・・あぁっ、いいわっ」
部屋の中から聞こえてくるのは、アゼレアの嬌声とハン・デ・クルの激しい息遣いであった。
「アゼレアさん・・・僕・・・もう・・・」
「若い人が何言ってるのですか。後少しだから・・・頑張って」
クルの切羽詰まったような喘ぎ声を聞いて、武術以外の事に関しては直情径行型のマリルは羞恥と怒りに真っ赤になってしまう。
「なにやってらっしゃるんですかぁっ。デェヤァァァーッ」
ドアをぶち破らん勢いで部屋に乱入したマリルは、ロッキングチェアに座ってクルに肩を揉んで貰っているアゼレアと目が合って今度は真っ青になる。
「慣れぬ旅で少々肩が凝ってしまいました。クル殿に無理を言って揉んでいただいていたのです」
アゼレアがクスクス笑いながら説明するのを聞いてマリルはホッとした表情を見せる。
「なんだ、マッサージだったんですね・・・って、違う。一国の主に按摩させるとはどういう事ですかぁぁぁっ」
非常に分かり易い性格のマリルはまたも眉毛を吊り上げて激怒する。
「その一国の主同士で同盟の話しなど、ついでにしていたのです」
アゼレアの言葉にようやく彼女の身分を思い出したマリルは渋々怒りを抑える。
「それなら私が代わります。クル様、おどき下さい」
「私はクル殿がよいのです。それに、あなたは逆にマッサージを受けなければならない大事な体でしょうに」
今日は何故か少々意地悪なアゼレアであった。
※
「それは大変だったわね」
宿の食堂でマリルから事の経緯を聞いた詩人ルーチェはケラケラと大声で笑い転げる。
こういう時の笑い声さえ彼女の場合は何故か音楽的な響きを伴って聞こえる。
「で、マリルさんはその変な声を聞いてなんだと思ったのです」
怒りの確信を突くようなルーチェの質問にマリルは真っ赤になって黙り込む。
「・・・・・・」
いかに無骨なマリルと言えど男女の秘め事くらい知っていた。
実際の経験は無かったものの一人寂しい夜のベッドの中で、星も凍り付きそうな野宿の橋の下で、愛しいハン・デ・クルに抱かれる自分を妄想して何度も自らの指で登り詰めたマリルであった。
いらぬ事を思い出し、意思とは関係なしに股間が湿り気を帯びてくるのを感じるマリル。
「・・・ックス・・・」
同い年くらいのルーチェにまでネンネ扱いされないよう、マリルは耳朶まで真っ赤になりながら勇気を振り絞る。
「えぇっ?」
ルーチェがわざとらしく耳に手を当て聞き直してくるのを、バカにされたと認識したマリルの頭が再度爆発する。
「セックスです、セックスゥゥゥーッ」
いきなり上がったマリルの大声に、丁度2人の朝食を持って食堂に入って来た宿の親爺が、お盆のお皿をぶちまけながら転倒した。
※
「アゼレア様は、ことのほか年下の男の子がお好みだそうだから」
下半身の不快感を拭い去ろうと再び井戸端に向かったマリルは、ルーチェが最後に呟いた言葉を頭の中で反芻していた。
「どうしよう。このままじゃクル様を取られちゃう・・・」
泣きべそをかきながら井戸端に辿り着いたマリルは、水の流れる音を耳にして初めて先客がいることに気付いた。
「あっ、ごめんなさい」
慌てて回れ右をしようとするマリル。
「勝手に使わせて貰ってるよ。こんな湿りっ気が多い国は、私みたいな汗っかきにとっちゃあ地獄だね」
いきなり声を掛けられたマリルは、振り返って声の主を見直す。
マリルとは対照的に小麦色をした肌をしたその少女は、身長こそマリルよりも低いのだが、発達した胸と尻、細く縊れた腰などが早熟した南国ムードを漂わせていた。
髪を後ろで束ねる大きなリボンが愛らしい。
「やぁ、やっぱりマリルさんだ。お久しぶり。暗黒竜事件以来かな」
「ラト・・・ラトなの」
振り返った少女の顔を見てマリルは、共に暗黒竜アビスフィアーを封印するために闘ったメイマイ国出身の旧い戦友を思い出した。
「あなたも武者修行の道中なの」
ラトも拳法使いである事を思い出し、マリルは問い掛ける。
「この度、上手くいくとこの国で道場を構える事が出来るようになってさ。手っ取り早く言えば道場破りの末の乗っ取りなんだけどね」
エキゾチックな道着を身に着けながらラトが自嘲的に笑う。
「弱い者が滅びるのはこの世界の習わしだもの。気にすることはないわよ」
強さこそ武道の第一義であると信じるマリルはあっさりと言ってのける。
「だろ。あの程度でこの国の武術指南だって言うんだから・・・念仏秋山って言ったっけ」
「えぇっ・・・」
驚愕と同時にマリルはラトの訪問理由を悟った。
「って訳で今度の試合、私が代理でマリルさんと手合わせすることになったから。マリルさんに勝ったら以後はメイマイ式がゴルデンの制式武術にして貰えるんだ」
そう言って鼻の頭を掻くラト。
「正直ちょっと欲が出ちゃったよ。悪いけど全力でいくから・・・ごめんね」
「全力を出したからって私に勝てると決まったわけじゃないから」
ムッとした表情になり不機嫌に答えるマリル。
「フフッ、マリルさんは相変わらず可愛いなぁ。それじゃもう行くよ、マリルさんも早くオナニーの後始末しなくっちゃね」
「してませんっ」
鼻をクンクン鳴らすラトを前に、両手で股間を押さえたマリルが真っ赤に染まる。
※
「なに、ラト殿があのマリルとか言う小娘と通じていると申すか」
宿を張っていたスパイからの報告を受けたギガルスは思案顔になる。
「安心しな、このイヌオウ様の前で八百長が通用するとでも思ってるのかい。その時にゃ俺様が2人同時に折檻してやるまでさ」
選手交代の正式手続きのため、立会人としてゴルデン城を訪れていたイヌオウが鷹揚に頷く。
「その点に関しては心配しておらぬが・・・」
イヌオウに保証されて君主マークノイヤの顔にようやく赤みが戻る。
「時にイヌオウ殿、我がホーンハル国防軍の建て直しに一役買ってくれる積もりはござらぬか」
マークノイヤはイヌオウ個人の戦力を、少なくともフラウスター兵団の1個軍団に匹敵すると踏んでいる。
マークノイヤの野望を果たすためには喉から手が出るほど欲しい人材であったし、当然フラウスターのスカウトの手も伸びているであろう事は推測出来た。
「知行は望みのままに・・・」
「銭金の問題じゃねぇんだ、男の仕事ってのはよ。全ては大義よ、魂が打ち震えるほどの大義よ」
照れたような笑いを浮かべて退出していくイヌオウを見て溜息をつくマークノイヤ。
「是非とも欲しい。例えこの国の半分を与えても抱えたい逸材よ」
そんな君主の呟きなど耳に入らぬように、ギガルスは思い詰めたように黙りこくっていいた。
※
いよいよ試合当日、選手控え室の中で顔面蒼白となったマリルはうわごとのように何か呟いては立ったり座ったりを繰り返していた。
「マリルさん、とにかく落ち着いて。2人の行方は今、スタリナちゃんが捜しているから」
ルーチェの言葉も上の空で、マリルの耳には届いていない様子であった。
「嫉妬心を利用しようと言うアゼレア様の作戦が見事に裏目に出たわ。敵がまさかこんな手を使ってくるなんて」
建国祭を翌日に控えた昨夜のこと、アゼレアとハン・デ・クルの2人の姿は忽然と宿から消えていた。
ルーチェはホーンハル国防軍の手による誘拐事件だと直感したが、パニックに陥ったマリルには理解出来なかった。
しきりにクルを前夜祭に誘っていたアゼレアのことが気になったマリルは半狂乱のようになり、徹夜で町中を探したがとうとう2人を発見することは出来なかったのだ。
「時間ですよ。さあ」
ルーチェに引きずられるようにしてリングに上がったマリルを、野外スタジアムを埋め尽くした1万人近い観衆の声援が包み込む。
地元代表のラトはやや遅れて入場、軽やかにロープを飛び越えてリングに上がる。
「青コーナー、ラコルム武術界が生んだ今世紀最強最後の拳聖、フーリュンの谷間に咲いた可憐な名花。マリル嬢」
「赤コーナー、メイマイ式ボクシング空前の天才にして全階級制覇の女王、南洋の地に舞い降りた戦いの女神、ラト嬢」
リングアナのいい加減な選手紹介に対する声援は、まず引き分けといったところである。
「1ラウンド3分制の8回戦だ。反則は特に設けない。互いに全力を尽くして闘うように」
リング中央でイヌオウから諸注意を受けた2人は一旦コーナーへ引き上げる。
「それでは試合開始っ」
イヌオウの合図でゴングが鳴らされる。
「マリルさん。しっかり」
ルーチェの声援に押し出されるようにリング中央に進んだマリルだったが、まだ正気は戻っていないように見える。
ラトは軽やかなフットワークを使って相手の出方を伺っていたが、マリルに反応は全く無く棒立ちのままであった。
ラトのスナップを利かせた左ジャブがマリルの鼻先に命中し、バランスを崩した彼女は尻餅を付く。
「マリルさん、失礼だろ。キミの闘ってる相手は誰なんだい」
鼻血の臭いと軽蔑しきったようなラトの目に、ようやく我を取り戻したマリルはカウント7で立ち上がる。
「ごめんなさい」
戦いを前に醜態を晒した事をラトと武術の神に謝罪したマリルは、改めて一礼すると腰を低く落として気を練り始める。
「そうこなくっちゃあ」
華麗なるフットワークを再開したラトは時計回りに周回しつつマリルとの間合いを詰めていく。
「タッ」
鋭い気合いと共に前に跳躍したマリルは、腰に当てた右拳を捻りながら目にも止まらぬ早さで上段突きを繰り出した。
最小限のヘッドスリップでそれをかわしたラトは、同じ軌道を辿って引き返すマリルの拳の後を追うように右のストレートを放った。
時間差クロスをもろに食らったマリルの脳漿が激しく揺れ、意識が薄らいでいく。
「スリー、フォア、ファイブ・・・」
マリルが意識を取り戻した時、何故かイヌオウが数字を読み上げていた。
「あっ。私ダウンしてる」
正気を取り戻したマリルはよろめきながら立ち上がり、カウント8でファイティングポーズを取った。
「まだいけるな。後一回でスリーダウン・ノックアウトだぞ。ファイッ」
イヌオウの合図で試合が再開される。
今度は上段突きの前に低い前蹴りをフェイントとして組み込み、コンビネーションを構築するマリル。
ところがフェイントの左の足が伸びきる前に、先読みして出されたラトの足先がマリルの軸足を蹴って前進の勢いを殺す。
バランスを失いながら弱々しく出された右手首を簡単に掴んだラトは、マリルの体を手前に引き込みながら膝蹴りをボディにめり込ませた。
「グフッ」
胃液を吐きながら体をくの字に曲げたマリルだったが、何とか踏ん張ってダウンを逃れる。
続いてマリルの首を両手でホールドしたラトは、獲物の体を巧みにコントロールしながら連続して膝蹴りを放つ。
地味だが威力の大きい膝蹴りを受け、マリルの吐瀉する胃液に赤いものが混じり始めたところでゴングが鳴らされた。
「マリルさん、しっかり。お気持ちは分かりますが、本気を出して下さい」
ルーチェが冷たいタオルでマリルの口元を拭ってあげながら心配する。
「これでも・・・全力で闘っているのよ。それでも・・・」
改めて実戦性の高いメイマイ拳法の恐ろしさを認識するマリル。
※
その頃、ゴルデン城下の尼寺において、ハン・デ・クルもまた違った形の戦いを強いられていた。
風呂上がりの無防備なところを念仏流の尼僧に襲われたハン・デ・クルは当て身を食らって失神。
意識を取り戻した時にはこの尼寺に拉致され、若い尼僧達の慰み物にされていた。
「坊や、若いのにもう駄目なの」
「休ませちゃダメよ、ここをこうすれば」
秋山の夜の相手も努めていた尼僧軍団は寄って集ってクルの両足を左右に拡げさせると、露出した尻の穴に深々と指を潜らせる。
「やっ・・・やめろぉっ」
顔をしかめて抗議しようとするクルの顔面に一人の尼僧が座り込み、股間を押し当てて彼の口を塞いでしまった。
(つづく)
グッジョブ!!!!!!
ここで一言
髪の伸ばしたマユラ、
これはあまりにも反則的な魅力を持ってるよ…!
髪を伸ばして首もとあたりで束ね、ル・フェイの着てる衣装を身に纏いフォルトのために舞うマユラを見てみたい。
踊りに合わせて揺れる髪から見えるうなじが魅力を醸し出す。
「黙ってお姉さん達に任せておきなさい。あったあった、前立腺」
クルの前立腺を探り当てた尼僧は、指先を使ってコリコリと刺激し、泣き所を突かれたクルは意思に関係なくペニスを勃起させてしまう。
すかさずクルのペニスを握りしめた尼僧は激しく扱き上げる。
マスターベーションしか経験のないクルは、手慣れた女の責めにたちまち登り詰めて精を放ってしまった。
「キャハハッ、かっわいいんだ」
「クル君、お尻の穴がヒクヒクしてるわよ」
昨夜から数えてもう十回は越えているクルの射精に、尼僧達は大はしゃぎで声援を送る。
「あなた達、いい加減にしなさいっ」
裏返しにした座卓の4本の足に、全裸で四つん這いに括り付けられたアゼレアが尼僧達の行いを非難する。
クルをさらった尼僧軍団を追って一人尼寺に乗り込んだアゼレアだったが、落とし穴の罠に掛かって敢え無く囚われの身となってしまったのである。
アゼレアが縛り付けられている座卓の回りにはムチや浣腸器などの責め具が使用済みの状態で無造作に転がっている。
「あなた達も異教とは言え、神に仕える身でしょうに」
アゼレアは周囲に集まってきた尼僧達を睨み付けるが、言葉では言うことを聞きそうにない相手であった。
「自分だって昨日は何度もイッちゃってたくせに」
「そんなバイブ突っ込んだ格好でお説教垂れたって聞きやしないよ」
「やっちゃえ、やっちゃえ」
尼僧達はアゼレアの秘裂に挿入されたままになっていた張り型を握ると激しくこね回し始めた。
動物の世界でも雌対雌の戦いは熾烈を極め、相手に対する攻撃は一切容赦がない。
「くはぁぁぁっっ」
潤滑油と媚薬の効果を併有する東洋の秘薬を擦り込まれたアゼレアのその部分は、木製の張り型に擦り上げられ収縮を繰り返す。
「お止めなさいっ。私を誰だと思っているのですかっ・・・あぁん」
イク寸前で止められる地獄の寸止めバイブ攻撃は恐ろしいが、今は少しでもクルを休ませてあげたいアゼレアはわざと挑発的な言葉遣いで尼僧達をなじる。
※
一方、アゼレア達の探索を任されたスタリナはと言うと、その頃何もしていなかった。
何もせずにただひたすら友人からの連絡を待っていた。
水路を張り巡らせたゴルデンの町は水の都の別名と共に、ネズミの王国としての一面をも有していた。
闇雲にアゼレア達の行方を捜しても試合までには間に合わないと判断したスタリナは、ネズミたちに探索を依頼したのである。
やがて帰ってきた一匹のネズミがスタリナに尼寺の存在を告げる。
「助けに行かなくっちゃ。みんなを集めて」
※
スタリナが尼寺に辿り着いた時、アゼレアは何度目かの絶頂を迎えて、お尻を突き出した格好のまま失神していた。
「好きもののくせして、一端の口きくんじゃないよ」
「そうだクル君の精子を注射器に詰めて、この雌エルフに人工受精しちゃおう」
尼僧達の企みについて、意味までは理解出来なかったスタリナだったがアゼレアの身が危ないことは理解出来た。
「アゼレアの手足の縄を噛み切るのよ」
尼僧達がアゼレアの元を離れ、クルのペニスを扱き始めるのを待って、スタリナはネズミたちを放った。
「キャッ、ネズミ・・・」
手足にフサフサとした感覚を覚えて目を覚ましたアゼレアは、一心不乱に縄だけを囓るネズミを見るや全てを理解し、失神した芝居を続ける。
「今頃、可愛い恋人がリングの上で半殺しにされてるっていうのに、クル君ばっかり気持ちいい目をしちゃって」
「でもクル君が悪いんじゃないわよ、勝手にイッちゃうクル君のオチンチンが悪いのよ」
マリルの現状を考えると胸が張り裂けそうになるクルの気持ちを知ってか知らないでか、尼僧達は彼のペニスとアナルをいいように弄ぶ。
連続5回もの強制射精で25tの精液を絞り出されたクルはとうとう失神してしまったが、その精液は細身の注射器一杯に満たされた。
「こいつで雌エルフが受精するか人体実験だ」
酷薄そうな尼僧が注射器を手にしてアゼレアの尻側に回り込み、陰部からバイブを引っこ抜こうとする。
油を染みこませた縄は頑丈で、まだ手足の自由を取り戻していないアゼレアは必死でバイブを締め付けて時間稼ぎをするが、ヌメリで滑るバイブは容易く抜かれてしまう。
「顔に似合わずとんだスケベだよ。今度はこれをあげるからさ」
尼僧の挿入した細い注射器は何の苦もなくアゼレアの体内の深部へと潜り込んでいき、遂に先端が子宮口に突き当たった。
「さあ、今発射してあげるからね」
若いクルの元気の良い精子を放たれたら受精は免れず、アゼレアの体に緊張が走る。
その時、ようやく四肢を縛る縄がプツリと切れ、アゼレアは体の自由を取り戻した。
「エイッ」
後ろ蹴りで尼僧を蹴り飛ばしたアゼレアは、股間から慎重に注射器を抜き取ると宙に放り投げる。
アゼレアはすかさず拾ったムチでまだ空中にある注射器を真ん中から真っ二つにしてみせた。
アゼレアの鮮やかなムチ捌きに呆然となる尼僧達。
「さあ、今度はこちらの番ですね。今からあなた達の性根を据えてあげます」
アゼレアは仁王立ちになると、ムチをしならせて地面をピシャリと打った。
※
その頃、第6ラウンドを終えたばかりのゴルデン野外スタジアムの特設リングでは、ラト対マリルの戦いの行方が決定しかけていた。
無数に食らったローキックのせいでマリルの太ももは腫れ上がり、コーナーまで歩いて帰るのが辛いくらいであった。
ラトの鋭い膝に突き上げられた内臓は既に一部破裂し、機能不全を起こし掛けている。
イニシアティブを完全にラトに握られた勝負にあって、マリルが見せた有効打らしい有効打は4ラウンド終了間際に放った掌底突きくらいだったが、直後に鳴ったゴングのせいで追撃は叶わなかった。
「今度一方的な防戦に入ったら、その時点でストップを掛けるぜ」
青コーナーへやって来たイヌオウがマリルに警告する。
「もう止めましょう。マリルさんは充分闘いました」
涙さえ浮かべた心配顔でルーチェが棄権を促す。
「大丈夫、これくらいで死にはしないから・・・私にはこれしかないのです・・・」
マリルは優しい顔になりルーチェに答える。
「武術の腕前だけが私の存在意義であり、私とクル様を繋ぐ唯一の絆。自ら戦いを止めるようなことがあれば、私が私でなくなってしまうのです」
クルの名前を出したところでマリルの頬がほんのり朱に染まる。
「降参することにより、たとえ生きてリングを降りる事が出来たとしても、それは既に私ではないのです」
一方の赤コーナーではギガルスがラトになにやら耳打ちしていた。
「ラト殿、このままでも優勢勝ちは動かないが。出来れば派手なノックアウトでケリをつけてくれんか」
貴賓席に座るマークノイヤとグリドフを意識しながらラトに頼み込む。
「あんた私が誰と闘ってるのか分かってるの。相手は太古から脈々と続くラコルム武術の叡智を結集して作られた人間兵器なんだよ」
そこで言葉を切ったラトは口元に洗面器を当て、こっそりと血の固まりを吐いた。
「あの掌底であばらが下から4本折れてる。レザーアーマーが無かったら・・・多分、今頃私の体は真っ二つに千切れちゃってただろうね。分かったら酒臭い顔、近づけないでよ」
ラトは革製の鎧に守られた右脇腹をさすりつつ、今更ながらに身震いする。
第7ラウンドの開始を告げるゴングが鳴らされ、両者はリング中央へと進む。
ラトは相変わらずのローキック攻めでマリルの動きを封じる策に出た。
ラコルム武術では下腿への攻撃は、その効果が疑問視されているため発達することはなかった。
よって当然その防御も想定されておらず、ディフェンス技術は確立していなかった。
しかし目の前の敵が繰り出す下腿への蹴りは、確実に自分の歩形を崩すことにより攻撃力と移動力を奪い去っていく。
またブロックをかいくぐるように上から降ってくる回し蹴りも、既存の防御技術では防ぐことは出来ないでいた。
「私は伝統に固執する余り、他の格闘術から目を背け過ぎていたのかも・・・」
何度目かの膝蹴り地獄を味わいながらマリルはぼんやりと考える。
「・・・・・・」
マリルの防戦を目の当たりにしながらイヌオウはレフェリーストップを掛けられないでいた。
肉体は死して、なおかつ殺気を放ち続けるマリルの目がイヌオウを思いとどまらせていたのである。
「こんな時ハマオウならどうするんだろ・・・ハマオウって誰だっけ・・・やだっ、私浮気してる・・・クル様・・・御免・・・なさい・・・」
遂に胃を蹴破られたマリルは吐血すると膝からマットに崩れ落ちていった。
「ワン・・・ツー・・・スリー・・・」
ピクリとも動かなくなったマリルに無情のカウントが浴びせられる。
※
水を打ったように静まりかえった会場が再びざわめき始めたのはカウントが5まで数えられた時であった。
馬上のまま会場に乗り付けたクルとアゼレアが、警備員の制止を振り切るとリング目指して観衆の頭上を飛び越えた。
「マリルゥーッ」
試合終了間際になってようやく姿を見せたマリルの恋人ハン・デ・クル。
その傷だらけの体を見ただけで、全てを悟ったグリドフはマークノイヤを睨み付ける。
「やってらんないよ」
ニュートラルコーナーのラトも大まかな筋書きを読んでギガルスからそっぽを向く。
「マリル、負けちゃダメだ。立って、立つんだマリル」
リングサイドに立ってマットを激しく叩きながらマリルに呼びかけるクル。
「クル・・・様・・・」
意識不明のマリルを目覚めさせたのは愛する人の呼びかけか、失神すら許さぬ激痛の為か。
「マリル・・・キミを頼りにしている」
クルの言葉にそっと肩に手を置き、首を横に振るアゼレア。
それを見たクルは意を決したように頷くと大声で叫んだ。
「マリル、好きだぁぁぁーっ」
今度の叫びはハッキリとマリルに伝わった。
マリルの体の奥底から新たな力が湧き上がり、全身の痛みが薄れていく。
やがて再開されたカウントが9を告げた時、マリルは再びリングの上に立ち上がっていた。
「レフェリー何をやってる。とっくに10カウントを過ぎているぞ」
ギガルスがイヌオウに吼え掛かるが、怒りに燃え狂うラトの瞳に見据えられてへたり込んでしまう。
「マリルさん。とんだケチがついちゃったけど、取り敢えず決着だけは付けとくよぉ」
ラトの叫びに視力を失ったマリルが反応する。
「マリルさんもう目が・・・」
ルーチェの悲痛な叫びにクルは息を飲むばかり。
「いくよぉぉぉっ。てやぁぁぁぁーっ」
大声を上げながら助走をつけたラトは大きく跳躍すると、空中で膝を折り畳んで急降下に入った。
岩石すら破壊する必殺の飛び膝蹴りを食らえばマリルの命の保証はない。
「マリル、愛してるぅぅぅーっ」
クルの心からの叫びに直情的なマリルの体が反応し、一瞬で全身の気が高まる。
「クル様ぁぁぁっ、私もでぇぇぇーっす」
叫びと共に放たれたマリルの烈衛練功弾がラトの体を見事に捉えた。
必殺拳をまともに食らったラトの体はリング外へと吹き飛び、セコンド陣を巻き込みながら観客席まで転がっていった。
「勝者。青コーナー、マリル」
イヌオウがマリルの右手を高々と挙げると同時に、会場からは割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こった。
クルがリングに駆け上がり、倒れそうになるマリルの体を支えてやる。
「クル様・・・」
「僕のせいで、御免よ。もう離さない」
恥ずかしい台詞に観衆から冷やかしの口笛が吹き鳴らされるが、クルに悪びれた様子はなく寧ろ誇らしげであった。
「こんなバカなことが認められるか。普通にカウントしておれば既に決着は付いておった」
納得のいかないギガルスは兵士を動員してスタジアムの閉鎖に掛かる。
「お前達、マークノイヤ様・・・否フラウスター兵団に恥を掻かせて、生きて帰れるとでも思っているのか」
兵士にリングを包囲させたギガルスは剣を抜いて喚き散らす。
前に出ようとしたアゼレアとクルを無言で制してイヌオウが背中の長剣を抜き放った。
「ほぅ、俺様の公正な捌きに文句をつける奴がいるとはな。よかろう、お前らの薄汚いやり口に腹が立っていたところだ。このイヌオウ様がお相手つかまつろう」
時ならず発生した局地戦レベルのもめ事に狼狽えるマークノイヤは、隣席にいるグリドフの腹を探りあぐねて手を出しかねていた。
「お前らはムシだ!チリだ!それ以下だぁ!」
イヌオウの威嚇に満ちた口上が述べられ、ホーンハル国防軍の兵士達が身を固くする。
「俺は美の結晶、強い!強すぎるぅ!」
その兵士達はマークノイヤがやがてフラウスター兵団に対して起こす独立戦争のための貴重な人材であるのだ。
「そんな俺からはじめる殺人ゲーム!」
いわれなき支配からの独立を諦めるか否か、決断するのは今しかなかった。
「シャイニング・イリュージョン!」
「待ってくれっ。悪いのは我々だ」
イヌオウが必殺技を発動させるのと、マークノイヤが制止するのがほとんど同時であった。
イヌオウの歯茎から発せられた光で、居並ぶ100人の兵士のうち3人が吹き飛ばされた。
「ふぅぅ、気付くのが遅ぇよ。お陰で罪もない兵士が3人もふっ飛んじまったじゃねえか」
貴重な兵士が3人しか吹き飛ばなかった事にマークノイヤは感謝した。
「神聖な勝負を卑怯な手で汚し、フラウスター兵団に恥を掻かせたのはギガルス、お前の方だ」
君主に叱責を受けた忠実な傭兵隊長はうなだれる。
「グリドフ様、ご覧の通りでござる。結果的にフラウスター兵団の皆様に恥を掻かせる結果となりましたが、更なる恥の上塗りは未然に防ぐことが出来ました。何卒お許しを」
その時、グリドフは心の中でイヌオウの推挙に伴うフラウスター兵団の戦力強化と、自らの地位の変動を秤に掛けていた。
「恐ろしい男よ・・・」
まだ『ザーフラクの懐刀』としての地位に未練の残るグリドフは額の汗を拭って溜息をついた。
※
それから数日後のこと、アゼレア達一行はガレーナとの国境付近にいた。
「これからどうするのです」
アゼレアの質問にハン・デ・クルとマリルは顔を見合わせて微笑んだ。
「今からガルカシュへ帰ってマリルと2人で国を支えます。まずはフーリュンのハマオウと真剣に話し合って誤解を解くつもりです」
そう語るクルの顔には迷いの色は無かった。
「クルは身も心も大人になったのですね」
2人の熱々ムードにカチンと来たアゼレアが意地悪っぽく囁く。
「うわぁぁっ、アゼレアさん。もうその話は・・・」
慌ててアゼレアの邪魔をするクルを見てルーチェが助け船を出す。
「けど、7代ハマオウは武術の達人なんでしょ。果たし合いになったらどうするのです」
「その時は私が助けてあげますから」
マリルが包帯グルグル巻きの体をクルにすり寄せる。
「もう、勝手にやってなさい」
アゼレアの投げやりな台詞に笑い声が上がる。
「いい王様になれよな」
イヌオウもはにかんだような笑顔を見せる。
やがてクルとマリルが北へ去り、君主無きガレーナの紛争を仲裁すると話していたイヌオウも一足先に出発していき、アゼレア達だけが荒野に残された。
「もう誰もいませんよ。そろそろ出てきたらどうです」
アゼレアはヤギ車の荷台に向かって声を掛けた。
「たまんないなぁ。気付いてたんならもっと早く声を掛けてよ」
荷台に置かれた行李の蓋が開き、包帯グルグル巻きになったラトの上体が姿を現す。
「あなた、あの時わざと負けましたね」
アゼレアは目の見えないマリルに大声を上げながら突っ込んでいくラトの姿を思い出す。
「あの状況で勝ちに行けるほど精神修行出来てないからね。お陰でフラウスターからもお尋ね者だよ。責任の半分はそっちにあるんだから、無事にこの国から連れ出してよね」
ラトの厚かましい依頼であったが、アゼレアは何故か憎めないものを感じて承諾した。
「私たちに責任などは何もありませんが、よろしいでしょう。借りは少しずつでも返して貰えればいいですから」
「私、怪我人なんだからさ。当面は3食昼寝付きでいいよね」
あくまで図々しいラト。
いよいよ宿敵ドウムの本拠地へと接近している今、彼女が秘めた真の実力が発揮される日も近いことであろう。
(『ディアルゴ諸島の嵐』編につづく)
乙カレー、
アゼレア・・・・・・なんかミョーにSM女王様が似合いすぎてます。
ムチも似合ってるし・・・ハハハハハハハ・・・・・・笑えねえよ。
乙です!あいかわらずグッジョブです(・∀・)!!!
いやむしろ、私は女王様なアゼレア萌えv
そうそこはむしろ萌えポイント(*´Д`)
914 :
名無しさん@ピンキー:04/10/07 01:39:33 ID:cng+GG0Z
あ、上二つ連書きスマソ;
______ _ _| ̄|_ _ _
|____ | | | 口口 |_ _| \\ | | __ __ __
/ / | | | | _  ̄ ___ | | |__| _| |_| |_
/ / | | _ | | _| |_ |___| | | |_ _ _\
| | | \_/ / / / /。 _| | | ___ .| |.|__|/ /
\\ \ /  ̄ \/ | | |___| |__|  ̄
 ̄  ̄ ̄  ̄
アゼレアの話もいいが息抜きとしてメイマイの話が読みてえ・・・・・・。
ジサクジエーンシパーイ
なんだか自分の中にあるアゼレアのイメージが壊れていくようで悲しいけど次の話に期待しましょ
マユラたんはどんな下着を着けているかみんなで予想してみないか!?
たまたまマユラの下着姿を見てフォルトが鼻血を吹いて倒れた!!!
俺的にガーターベルトは絶対に外せないかと……ハアハア
小学生かお前ら
>>922話が投下されないなら雑談してたほうが活気がないよりマシよv
無駄にレス使ってID変えながら長々と独り言を言ってる厨が一人貼り付いてるな
しょうがないよ、このシリーズのファンは厨しかいないからw
一人だけじゃないよ何人もいるよ〜〜〜〜〜〜
たっとえばぼくみたいなやつ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
う
け
け
け
け
け
け
!
気に喰わない意見=荒らし
まあ、売り言葉に買い言葉とはよく言ったもんだ
アゼレア位の美人になると攻めも受けもよく似合う
けど序盤の陵辱話の続きを読ませろ
クレクレの人はまず話を書いて投下する事、それで相手のほうにも同じように書いてもらうというのは?
ヒロとロゼのレズって近親相姦?
モロですな。叔母と姪。
しかも、ジャドウ兄さんはジャネス父さんが単体繁殖で産んだ子だから
微妙に腹違いの姉妹と言えないことも無いかもしれない。
また独り言が始まったな
レズが姦という時点で既に話しが破綻してるよ
おい勝手に独り言にしないでほしいな。
IDを良く見てみろよ。
お前のような奴が書き込み少なくさせてるんじゃないか?
930書いたのは俺だがその時のIDはPkGwbr2Mで間違いなかった。
勝手な言いがかりをつけられてこっちは迷惑なんだよ!
嫌味しか書き込まないならな、このスレから退出するかスルーしてればいいだろが!
折角徹夜して強姦もの話の構想ができかけてたのに疑ってきた誰かのせいで書く気がなくったよ。
非常に不愉快だから投稿は中止させてもらう。
おはよう。久しぶりに来てみたけど荒れてるね。気持ちはわからなくもない。
断言されたらたまったものじゃないよ、誰だって疑われるのは嫌だしね。
ここで一言、“口は災いの元”はちょっと違うかな?
Uzeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!
めでたしめでたし
全然めでたくないのですが。事態の収拾できてないし。
>>934 「書こうとしてたけどやめた」は書けないROMの中でも
痛いヒトタチの常套句
現物が出て来ない限りいくらそれを言っても机上の空論で終わるからね
つーか928風情でクレクレ認定かい。おめでてーな
アゼレアの冒険は一言も否定しておりませんが。
934うぜー
もう次スレは立てずにこのスレで終わりにしようぜ
>現物が出て来ない限りいくらそれを言っても机上の空論で終わるからね
独り言も同じ事、決定的な証拠がない、下手に疑うのはまたややこしい事態を引き起こしそうだ
>スレで終わりにしようぜ
それはあんたが決めることじゃないよ
楽しみにしてるアゼレアの冒険だってまだ完結してないしさ
とにかく書き込みを行う際に一定のルールでも作ったほうがいいんじゃないか?
そんなにこのスレが嫌いな人は出ていって二度と来なけりゃすむことだけどね
時間を空けてもう一度見に来てみたのはいいですが、事態の収拾できてませんね・・・。
どうすればいいのでしょうかね?別の新しい話などを投稿してこのスレに新たな風を吹かせたりすれば、
もしかしたらこの状況を何とかできるかも・・・・・・ごめんなさい。
私の頭じゃこんな解決策しか浮かびませんでした。本当に何かいいアイデアないかなあ・・・。
ルールを作っても守れないような奴がいるからこんな状態になってるからなあ。
ルフェイ厨みたいに何言われてもわかってないようなのもいるし。
まあルールを作ること自体は賛成だよ。
このスレの残りでルールを決めて次スレの1にそのルールをのせる。
それでいってみるか?
945 :
931:04/10/10 21:19:19 ID:1GOy5nqV
>>931のレス書いた者だけど、なんか荒れる原因になったみたいで申し訳ない。
ID変わってると説得力無いかもしれんが、独り言は濡れ衣ですな。
とりあえず、もっと、こう、のんべんだらりとしましょうや。
ルフェイ厨だけが悪いんじゃないよ。
他にも原因は色々ある。
カップリングがなければエッチ話は書けないし。
それにこれから特定のカプの話が駄目になるというのも問題だし今回は水に流しておこうよ。
現時点では静かになったし。
彼等も最初は謙虚だったがある程度の賛同者がいたために調子に乗って暴走しちゃったんだろうね。
もしこのカプ厨等の暴走がなかったら別のカプ房等が別のきっかけで暴走してたのかもしれない。
ルールとしては考えたので自分の好きなカプを勧めるのはかまわないが自制すること。
そんなにそのカプがいいと言うなら自分でそのカプ話を書いて表現することで我々に伝えてほしい。
ようするに、それほどそのカプを好きなら話ぐらい言いだしっぺの責任として書いてみろってこと。
どうかな?、ルールとしてはきつすぎるのも問題だからこんなのしか思い浮かばなかった。
急いで書いたから大分変な文になってしまったが最後にこれからこのスレが改善されてくことを。
わけわかめ
とりあえず長文うぜえよ
ルール作るというか1に注意書き入れることには何の異存もないけど
>>946 どう考えてもルフェイ厨は問題ありすぎだから。
はっきり言ってルールにルフェイ禁止を入れてもいいくらいだ
それはそれでまた問題になるじゃないの?
ヘタな対処を取るとこれをきっかけに連鎖的にカプの禁止令が出てしまい何も書き込めなくなってしまうかもしれない。
別のスレでそういう風に規制で縛り付けてしまったために問題になってしまった所もあるよ。
ルフェイ厨も今は一応おとなしくしてくれてるしこれ以上叩かなくてもいいんじゃないか?
でないとまた無用な反発招いてスレの荒れをうながしちゃうよ。
とにかくここは2ちゃんねる、自由な書き込みが基本だしそんなにピリピリしないでも少し寛容に、ね、以上っす。
それじゃルール1
『話を投下するのは別として、特定のカップリングやキャラを過剰に強調してはいけない。
度が過ぎる場合は荒らしと認定されるので気をつけること』
これまでの発言の真ん中をとってこれぐらいの規則にしとくのが最適かと
951 :
名無しさん@ピンキー:04/10/11 10:26:48 ID:K0V49J6q
うーむ 緩い規制には不満があるけどそれでよしとしておくよ
他にも必要なルールはあるか?
1000になるまでにあらかた決めておかないと
新スレも作らにゃいかんし
sage忘れたてた スマソ
キース同盟軍のお姉さん方はエロいですね。
ルール02
嵐、煽り、気に食わないコテは徹底放置。自然現象として脳内あぼーんしましょう。
ルール03
気に食わないレスを、気に食わないコテハンまたは気に食わない人間のものと根拠無く認定するなかれ。
後は新しいスレを作ればOKですか。
まだ早いと思うが。
980になってからでも十分間に合うし。
>>950 その位で丁度良いだろう。GJ
曖昧な表現って苦手だから、こういうのきちんと書けるおまいが
個人的にちょっと裏山
>>954 ルール3は腐女子が最も得意とする所だからな。
意外と重要になって来るかも知れない
シュラク海は朝日に映えて凪いでいた。
君主ザップ・ロイの出奔に紛糾するガレーナを早々に通過したアゼレア達一行は、その2日後には早くもシュラク海に面したディアルゴの地に到達していた。
「海路を行かれるのですか」
ルーチェは海賊の海として知られるディアルゴ諸島海域を船で渡ることの危険性を考えアゼレアに翻意を促す。
シュラク海北部内湾にあるジュネイリンク島を中心とするディアルゴ諸島海域は海賊の巣と呼ばれる危険地帯なのである。
一方内ロダ地方と呼ばれる湾周辺部の平野部は内海と切り立った山脈に囲まれた難所続きの要害であり、通過にはかなりの日数を必要とする。
「それでも海賊は危険すぎます。やっぱり、ここは急がば回れで・・・」
「ふふっ、陸に上がった海賊の事を何と呼ぶか知っていますか」
アゼレアはルーチェを手で制しながら澄まし顔で言う。
「それを山賊と言うのです。ゴロツキ共の巣窟であるこの国では、陸路を使ったからと言って無事に済むわけもありません。まあここは私に任せておきなさい」
アゼレアは自信満々の表情でそう言うと港へ降りていき、1隻の海賊船船長と交渉してヘルハンプールまでの渡航契約を取り付けてしまった。
「どうです。当の海賊に護衛させれば、これ以上の安全は無いというもの。案ずるより産むが易しですよ」
※
意気揚々、海賊船に乗り込んでいったアゼレア一行は、出航の5分後には見事に身ぐるみ剥がれて甲板に転がされていた。
対象外年齢のスタリナを除く3人は衣服も剥がれて荒縄で縛り上げられていた。
「何をするのですかっ。正式な契約も履行しないで、あなた達はそれでも船乗りですかっ」
乳房が歪に変形するほど荒縄で緊縛されたアゼレアは真っ赤になって怒り狂うが、無論のこと海賊達に怯む様子はなくケラケラ笑っている。
「男の約束は、相手が男である場合に限って有効なのよ」
「分かったかい、世間知らずのお嬢さんよぉ」
迂闊な判断を下した事にアゼレアは自責の念に駆られる。
「これはとんだ拾いものだぜ。鴨がネギ背負ってやって来おったわい」
アゼレア達の荷物を勝手に開いて、うなるような金銭や宝玉を見つけた手下達が歓声を上げる。
「すげえ宝玉だぜぇ・・・」
アゼレアのトランクからニワトリの卵ほどもあるエメラルドを見つけた手下が息を飲む。
「それは・・・返しなさいっ」
全エルフの共有財産にして女王の証である大事な宝玉を奪われそうになったアゼレアは、立ち上がって男に駆け寄ろうとするが縄尻を引かれて転倒してしまう。
「こりゃ、貨物船1隻襲ったのと変わらねぇ稼ぎだぜ」
「女の方もこれだけ上玉揃いじゃ、ヘルハンプール辺りで結構高く売れそうだ」
早くもアゼレア達を売り飛ばす算段を始めた海賊達は、ズボンの前を膨らませながら裸で転がされている女達を睨め回す。
「自信を持って売り込むためにも商品の性能は知っておかんとな」
船長の言葉に手下共が歓声を上げる。
「野郎共、掛かれっ」
船長の下した号令に、子分達はいつもより数倍の忠誠心を持って任務を果たしに掛かった。
「いやぁぁぁっ」
数人掛かりにのし掛かられて敏感な部分を嘗め回されたルーチェが泣き声を上げる。
「ヒャハハッ、仲良くしようぜぇ、金髪のお嬢ちゃん」
「いやです、いやです。いやぁぁぁ〜っ」
その道のプロをもって自認する男達の舌技にルーチェの泣き声の質が変わっていく。
まだ負傷の癒えていないラトも、普段なら手も触れさせないような男達相手にされるがままになっている。
どんな形にせよ反応を見せることが男達を喜ばせる結果になると分かっているラトは、せめてもの抵抗として徹底的に男達の責めを無視することにした。
「そんな態度を取るなら、それなりの扱いをしてやるぜ」
男達はラトを四つん這いに押さえ込むと、いきなり後ろから犯し始める。
「うっ・・・」
前戯も無しにいきなり押し入ってきた極太の肉棒に、ラトの秘所が悲鳴を上げる。
「お前は今から俺達の公衆便所だ」
相手の感情など考えない一方的な責めが生みだす激痛と憎悪に、ラトは歯を食いしばって耐える。
やがて男は激しく腰を痙攣させラトの中に精子をぶちまけて果てる。
その男を押しのけるようにして入れ替わった手下も、既に射精寸前になっていた分身をラトの中に突き入れて激しく出入りさせる。
前の男の放った体液が潤滑剤になって肉棒の出入りはスムースになり、適度な摩擦感をもってラトの膣道を掻き回し始める。
そうなると早熟なラトの体の奥底が火照り始め、意思とは関係なく更なる刺激を求めだす。
「ヒャハハッ、こいつ泣きながら腰使ってやがんの」
一方海賊達の概ね半分を一人で引き受ける格好になったアゼレアは、鼻先に突きつけられたペニスの群れが放つ分解臭に閉口していた。
海賊達は何とかこの生意気な雌エルフに自分のペニスをくわえ込まそうと顎をこじ開けに掛かる。
「およしなさいっ。そんな不潔なもの、死んだって口にすることはありません」
頑としてフェラチオを拒むアゼレアの顔面に、待ちきれなくなった何人かが白濁色の体液をぶっかけてしまう。
我慢出来なくなった船長はアゼレアの鼻をつまみ上げて上へと引き上げる。
呼吸を止められたアゼレアは、やがてこらえきれなくなって大きく口を開いてしまう。
船長はすかさずアゼレアの両頬を指で押さえて口を閉じられなくしてしまうと、ニンマリ笑いながら怒張した逸物をその口の中にねじ込んだ。
「おごぉっ・・・」
喉の奥にまで達した巨大な肉棒の異物感にアゼレアは吐き気を催し、えづいてしまう。
アゼレアは必死で歯を立てて船長の肉棒を噛み切ろうとしたが、アゼレアの小さな顎は巨大な逸物の前には全くの無力であり文字通り歯が立たなかった。
「ふふふっ、気持ちが良いぞ。もっと強く頼む」
余りの吐き気と敗北感にアゼレアの目から涙が筋を引いて流れ落ちる。
「キッチリしゃぶらねぇかい。いつまでも反抗的な態度を取っているとガキにも手を出すぞ」
あぶれていた手下共が縛られたスタリナに手を掛ける。
「アゼレアァ・・・」
泣き出しそうなスタリナの悲鳴を聞いてアゼレアはやむなく口の中で舌を動かし始める。
「下手くそだな。そんなんじゃ、お客が納得しねぇぞ」
アゼレアの生まれて初めての拙いフェラチオであったが、それでも美しいエルフに対する征服感に酔った船長は早々に限界に達した。
「全部飲めぇっ」
口の中に溢れかえる生暖かい粘液を持て余してアゼレアが再びえづき始める。
船長が手を離しても敗北感に打ちひしがれたアゼレアは、反抗する気力を喪失して甲板に転がったままピクリとも動けない。
惨めなアゼレアの姿を見ているうちに船長の逸物が回復してくる。
「親分っ、まさか続いて犯る積もりじゃ無いでしょうね。次はオイラの番だ」
我慢しきれない手下が船長に食って掛かる。
「うるさいっ、全ては船長のワシが決めることだ」
アゼレアの全ての穴に一番乗りを果たしたい船長も一歩も譲らず、船上に緊迫した空気が流れる。
「敵だっ、敵に取り囲まれているぞぉ」
女達に気を取られていた海賊達が怠慢な見張りの声で周囲を見回した時、既に数十隻の敵海賊船団に取り囲まれてしまっていた。
敵のマストに翻るのは片目のドクロの旗印。
「海賊ハネーシャ・・・シオンのスイート・ポイズン号だ・・・」
※
「うはぁ、こりゃ目の毒だ。シオン、戦闘準備が整ったぜ」
望遠鏡を手にして敵船上における乱交を見ていた副長トリトフが船長のシオンに声を掛ける。
黙って右手を挙げたシオンが、その手を前へと下ろし戦闘開始の意思が全軍に伝えられた。
同時に甲板に備え付けられた投石機のストッパーが外され、焙烙弾が唸りを上げながら敵船目指して飛び去る。
中に火薬を仕込んだ分厚い鉄製の器は導火線の火によって炸裂し、爆風と破片の雨で船体と乗組員を傷つけていく。
こうなってはもはや女どころではなく、アゼレア達を放って防戦に努める海賊達。
焙烙弾により敵船から火の手が上がり、船足が完全に止まったと見るや、海賊シオンは接舷攻撃の合図を送る。
「野郎ども、続けぇっ」
トリトフを先頭に敵船に移乗して殴り込みを掛けるシオンの手下達。
蛮刀を振るっての斬り合いが船上のあちこちで始まるが、彼我の士気の違いから戦いの行方は最初から決まっていた。
機先を制されて既に逃げ腰になっていた敵を散々に打ち負かしたトリトフは、船を完全に制圧すると手下に命じて船倉のお宝を運び出し始めた。
「それは私たちの・・・」
アゼレアは自分のトランクが運び出されるのを見て声を上げる。
「お嬢ちゃん。海賊にさらわれて、命が助かっただけでもラッキーと思わなくっちゃ」
トリトフは立てた人差し指を左右に振りながらアゼレアに笑いかけると部下をせかしてスイート・ポイズン号に飛び移った。
海賊船の船内で爆発が起こり、軋み音と共に船体が傾き始める。
一瞬アゼレアの目がシオンの右目と合う。
「来るか・・・?」
シオンは無愛想にそれだけ呟いた。
(つづく)
1000までに終わるかな?
ご苦労様だが容量のほうは大丈夫か?
んじゃ、安心だ。
話を続けよう。
島影一つ見えない大海原の上ではシオンの申し出を拒否するわけにもいかず、アゼレアはスイート・ポイズン号への移乗を決めた。
アゼレアはトリトフが差し伸べてくれた手を無視することで、ハッキリと彼らに対する嫌悪感を表明する。
最後のラトがスイート・ポイズン号へ飛び移った僅か5分後には、大破していた海賊船は波間に没していった。
気持ちが落ち着くとアゼレアはまずルーチェとラトに謝罪した。
「ごめんなさい。私の考えが甘かったばかりに、申し訳ないことをしました」
きちんと頭を下げて謝るアゼレア。
「エルフのことはよく存じませんが、人間の中には約束など何とも思わない手合いも存在しているということです。これからは気をつけましょう」
事前の忠告を無視されたルーチェは丁寧な口調ながら辛辣にアゼレアを批判する。
ルーチェはマハラージャの元で性奴隷に貶められていた時の事を思い出し改めて身震いするが、そこから救い出してくれたアゼレアへの恩も忘れたわけではなかった。
「私は気にしてないから。ここんとこ、すっかりご無沙汰だったしさ」
ラトはアゼレアの気持ちをおもんばかって、わざとおどけた口調で言う。
最初、訳の分からない恐怖に震えていたスタリナは早くも立ち直り、スイート・ポイズン号のあちこちを珍しそうに眺め回している。
アゼレアは仲間が謝罪を受け入れてくれたことを確認すると、頭領のシオンに面会を申し込んだ。
「私たちをどうするお積りです。返答次第ではこちらにも覚悟があります」
怖い顔をしてシオンを睨み付けるアゼレア。
「お前達は運が悪かった」
シオンの発した言葉にアゼレアは思わず身を固くする。
「この船は根城を出たばかりで、まだ予定の航海が済んでいない。今度の仕事を全て終えたら手近な陸に降ろしてやろう」
シオンはそれだけ言うと一方的に会見を終えた。
「お待ちなさい、私たちは先を急ぐのです。それに私たちの荷物をどうするお積りですか」
食い下がるアゼレアを無視して席を立ったシオンに代わり、同席していたノブ=ガラスが葉巻をくわえたまま答える。
「お嬢ちゃんよぉ、俺っち達も一応海賊なわけで。命を助けて貰っただけでも感謝していただかなくっちゃね。身の回りのモンは返してやっから、金目の物は諦めちまいな」
女王の証を失うわけにはいかないアゼレアが尚も食い下がろうとした時、頭上から見張りの声が響いた。
「東方向、水平線上にマスト多数っ」
アゼレアが見上げると、見張りの水夫がマストに設けられた物見台から身を乗り出させるようにして盛んに東の方角を指さしている。
「カエル共の沿岸警備隊だな。お頭に報告しろ」
この時期、ディアルゴ諸島海域で頻発している商船の海賊被害を何とか食い止めようとする近隣各国は、互いの協力のもと連合護衛艦隊を形成して海賊征伐に乗り出していた。
「各船に通報、進路西南西。帆を張れ」
波と風を的確に読んだシオンが言葉少なに命令を下し、船団が一斉に進路を変える。
潮流に乗り見る見る速度を上げた海賊ハネーシャの船団は、あっという間にベルヌーブの沿岸警備隊を引き離し水平線の彼方に消えてしまった。
※
1時間後、スイート・ポイズン号はディアルゴ諸島南端にある無人島の入り江近くに投錨していた。
「早くしろっ」
トリトフの指示で手下達が金貨や宝玉を手早く鉄の箱に詰め込んでいく。
「お待ちなさい私達の財産をどうするのです」
アゼレアの抗議を無視した水夫達は、鉄の箱を抱え上げると掛け声で調子を合わせて波間に放り出した。
「なんて事を・・・」
ドレスをかなぐり捨てた下着姿のアゼレアが舷側から飛び込もうとするのをノブ=ガラスが引き止める。
「やめときなって、アンタ死にたいのか」
ノブ=ガラスが指さす方を見たアゼレアは海底に蠢く巨大な影を目の当たりにして慄然となる。
ゆうにスイート・ポイズン号の半分はあろうかという巨大な影は何本もの触手を伸ばして宝箱を引き寄せると、島の入り江の方へ向かって消えていった。
「何なのです、あれは」
尋ねるアゼレアの声は心なしか震えを帯びていた。
「お前が知る必要はない。錨を上げろ、進路北北西」
シオンは冷たく言い放つと船長室へと消えていった。
※
「そこをお退きなさい」
アゼレアは船長室の前に立ち塞がるトリトフに命令する。
「エルフの小娘風情が、立場をわきまえろ。お頭は世が世ならお前らなどお目見えさえ叶わぬ、やんごとなき身分のお方なんだぞ」
拒絶するトリトフの言葉に、アゼレアは初対面のシオンに感じた違和感──海賊に似つかわしくない澄んだ目と高貴な物腰──を思い返す。
「入れてやれ」
船長室から聞こえてきたシオンの声に躊躇するトリトフ。
「いいから、入っていただけ」
アゼレアはそれでも退かないトリトフを脇へ押しのけ船長室のドアをくぐった。
意外に質素な船長室に驚きながら部屋の奥に進んだアゼレアは、ベッドに横になった人魚の少女の姿を見つける。
「お悪いのですか」
アゼレアはベッドの傍らの椅子に腰掛けて人魚を看病しているシオンに声を掛けた。
「時々こうして呼吸困難の発作を起こす。陸に上がった人魚は長く生きられない・・・なのにこいつは海に帰ろうとしない・・・たった一度の恩義を忘れないで」
アゼレアはシオンの口数少ない言葉の端から、人魚の少女が海に帰りたがらない理由が決して恩義のためではないことを悟る。
「いやです、いや・・・シオン様、何処にも行かないで・・・」
悪夢にうなされたのか人魚がうわごとを口走り、シオンの手を強く握りしめる。
「あれはエルフに伝わる女王の証のエメラルド・・・アゼレア殿とお見受けいたす」
口調を改めたシオンはアゼレアの正体を看破する。
「無礼は承知の上だが、当方にも当方の事情がある。無論異存はおありだろうから、後日改めて宣戦布告を受けよう」
シオンの只一つ残った右目に、一国を敵に回しても頑として譲らぬ決意の光が帯びている。
「事情というものを聞かせて貰えないと何の判断も出来かねますわ」
全エルフの共有財産と言うべき女王の証を軽々しく扱うわけに行かないアゼレアも譲れない。
「俺が説明してやろう」
いつの間にか船長室に入ってきていたトリトフが船長の心中を察してアゼレアを室外にいざなう。
※
クリアスタ王家の第1王子だったシオンは、世継ぎに際して国政を壟断しようと企む家老一派の野心の為に国が2つに割れることをおそれ、王位継承権を妹のミュラに移譲。
自らは野に下り、ひょんなことから海賊を生業とする事になった。
優秀な頭脳と持って生まれたカリスマ性で瞬く間に近隣の海賊をまとめ上げたシオンは手際の良い略奪行為でライバル海賊と商船団の両方からおそれられる存在となった。
ただシオンが無益な殺生を許していないため襲われた船の乗員生存率は以前よりはるかに高くなっている。
そんなある日、漁師の網に掛かった人魚の少女アーマリンを救ってやったことから2人は恋に落ち、やがて著しく寿命を縮める事を承知でアーマリンは陸での生活を選んだ。
トリトフの語った長い話しは概ねその様な内容であった。
「人魚って下半身はお魚さんじゃないの」
おとぎ話でしか人魚を知らないスタリナが目を丸くして質問する。
「それは海中で漁をする時だけ動きやすいように魔力によって姿を変えたものなのよ。それに本当の人魚には肺とエラと両方があって海でも陸でも生活出来るの」
ルーチェはスタリナに教えてあげながら顔を曇らせる。
「・・・けど海を捨てて陸に上がった人魚は数年しか生きていられないのよ」
「じゃあさ、ちょくちょく海に帰って掛け持ちで生活すれば何の問題もないんじゃないの」
ラトがもっともな事を口にするのを聞いて、ノブ=ガラスが頷く。
「そう、そこよ。人魚ってのは融通が利かないって言うか、健気を通り越して、ありゃバカだな。それは即ち、お頭に対する裏切り行為だってよ」
「そこでだ、やっとの事で人魚を人間に変える魔導手術師を発見したのはいいんだが。その手術費用ってのがトンでも無く高くってな。稼ぎを全部吸い取られて、お陰でこちとら日照り続きよ」
そう悪態をつくトリトフの顔は言葉とは裏腹に嬉しそうである。
「そう言う訳でよ、お姉ちゃん達にも悪いけど、銭の方は諦めてくんない?」
ノブ=ガラスはお気楽そうにそう言うが、エルフを統べる女王としての立場があるアゼレアは直ぐに返事をすることが出来ない。
「北西に商船団を捕捉、距離3000」
見張りの声に甲板上の全員に緊張感が走る。
巧みに風を捕まえた海賊ハネーシャの船団は快速を飛ばして一気に商船の群れに接近していった。
※
「ホントにやるのかよ」
海賊ハネーシャに所属する大型船ディープ・パープル号の船上で、水夫長のガトゥハは船長ムラサキに青ざめた顔を向けていた。
「ああ、やるともさ。このままシオンのお頭に付き合わされたんじゃ、こちとらの懐が干上がっちまわぁ。ここでカエルの警備隊に協力してお頭の首を上げれば一攫千金は約束されてんだ」
大事なお頭の恋を成就させたいばかりに、命懸けでただ働きしようという海賊達の中にもやはり不満分子は存在していた。
野心に燃えるムラサキは、巨万の富と引き替えにシオンを裏切るという裏取引を、カエルフォースとの間に取り交わしていたのだ。
圧倒的な速度で進む海賊ハネーシャは距離300で焙烙弾攻撃を開始、やがて接舷攻撃に切り替えた海賊達は我先に商船に雪崩れ込んでいく。
最小限の斬り合いで商船を乗っ取る事に成功した海賊達は、金銀財宝の他、値の張りそうな品物を片っ端から略奪する。
「お頭、大漁でさぁ。早いとこ支払いに行きやしょうぜ」
上機嫌のノブ=ガラスの声に被さるように見張りの叫びが上がる。
「東にベルヌーブの沿岸警備隊っ」
シオンは首を巡らせて素早く彼我の体勢を確認する。
「敵の士気を挫くためにも一度叩いておく。体型このまま、大きく右回りに接近せよ」
潮を読んだシオンは敵艦隊を左に見ながら、手下に焙烙弾の準備を急がせる。
「距離500で射撃を開始する」
シオンの命令に合わせて導火線の長さを調節する手下達。
「600・・・550・・・間もなく距離500・・・」
高々と挙げられたシオンの右手がまさに今降ろされようとした時、スイート・ポイズン号の左舷至近に焙烙弾が落下し大爆発を起こした。
「何事か」
大きく右に傾いだ甲板でトリトフが叫ぶ。
「ディープ・パープルです、最後尾のディープ・パープル号が撃ってきます」
部下の叫びにシオンは振り返る。
「ムラサキか・・・」
シオンは野心家の部下が自分の異例とも言うべき出世に嫉妬していることは分かっていた。
だからこそシオンはムラサキを自分の一相談役から大型船の船長に格上げさせたのであるが。
「所詮はこの程度の男か」
裏切りという最大の侮辱に対し、怒りに燃えた僚船はディープ・パープル号に集中砲火を浴びせ、たちまち無力化してしまう。
「何だよっ、お前らだって不満に思っていただろうによぉ。この偽善者共めぇぇぇっ」
時流を読み違えたムラサキとガトゥハは救命胴衣を着けるいとまもなく、船を捨てて海に飛び込んだ。
海賊船から何個かの浮き輪が投げ込まれたのは、昨日までの仲間に対するせめてもの情けであった。
そうしている間にもカエルフォースの艦隊は着実に迫ってくる。
「やってくれおったケロ」
艦隊旗艦の艦橋で司令官のタムタムは砲戦開始の命令を告げた。
たちまち爆炎と水柱に包み込まれたスイート・ポイズン号の姿が一瞬掻き消える。
「逃げるぞ。進路南南東」
潮流を使い戦場離脱を図ろうとしたシオンだったが、船体を破損したスイート・ポイズン号は潮に乗りきれずに速度が上がらない。
「お頭、このままでは捕捉される」
見る見る迫ってくるベルヌーブの沿岸警備隊を指さしてトリトフが叫ぶ。
「逃げ切れぬか・・・」
シオンはアーマリンの下船を脳裏に描くが、どう説得しても聞き入れてくれそうに無かった。
「スイート・ポイズン号は降伏する。その他の船は戦線を離脱、捲土重来を期せ」
誇り高い海賊の頭が、縛り首覚悟で降伏を申し出ることを決意した。
「済まんな、みんな」
巻き添えにする事になる手下達に対し、一言の言い訳もせずに頭を下げるシオン。
「そんなお頭だこそ惚れたんでさぁ。あの世とやらまでお供しますぜ。なあ、みんな」
ノブ=ガラスの言葉に歓声を上げる手下達。
「白旗を用意しろ」
最初で最後の降伏準備に大わらわの甲板上に、船倉に押し込められていたアゼレアが上がってくる。
「困るなぁ、アンタ達は大事な捕虜なんだから勝手にその辺うろついて貰っちゃ」
トリトフは拿捕後のアゼレアの立場を考え、優しく微笑みながら船倉へ戻ることを促す。
そのトリトフのさり気ない優しさに接して、アゼレアは策を授ける決意を固めた。
「だからあなた達海賊は救いようのないバカだというのです。捕虜には捕虜の便利な使い方があるでしょう」
アゼレアの言葉で一つの手段に思い当たったトリトフは真っ青になって首を振る。
「駄目だ、それはお頭の一番嫌いな手なんだ」
「好きとか嫌いとか言ってる場合ですか。取り敢えずこの場を逃れるのが先決です」
トリトフは救いを求めるようにシオンの方に顔を向ける。
「どうしてそこまでしてくれる」
シオンはアゼレアに対して疑問をぶつける。
「罰当たりの海賊共の為ではありません、全ては可哀想な少女人魚の為にする事です。それに・・・私はカエルというものが余り好きではありませんから」
アゼレアはかつて大胆にもプリエスタの城に忍び込んで夜這いを掛けてきたベルヌーブの君主マークの恥ずべき行為を、そのジメッとした皮膚感覚と共にいまだに忘れられないでいた。
「さあ、早く。時間がありません。私の服を剥いでマストに磔にするのです」
半分脅迫するような口調でアゼレアは命令した。
「変わった趣味の女王様だ・・・」
シオンは呆れたような口調でぽつりと呟いた。
※
「ケロロロッ、あれは何だケロ?」
望遠鏡でスイート・ポイズン号を見張っていたタムタムはマストに掲げられた異様なものに気付いて焦点を合わせた。
「大変だケロォォォーッ」
望遠鏡の接眼レンズに浮かび上がったのは、素っ裸で磔にされた美しいエルフの女性と、その豊かな胸の前で鋭い銛を十字に組み合わせて威嚇している海賊の姿であった。
猿轡を噛まされたエルフは何やら大声で抗議し、涙さえ流していた。
海賊の通信夫が手旗信号で脅迫を行ってくる。
「停船セヨ、サモナクバ・・・女子供を見殺しにして勝ったと知れればカエルフォースの名折れだケロ」
意外に紳士で体面をおもんばかるカエルの艦隊は一斉に帆を降ろし停船作業に入る。
速度に差が付いた彼我の距離はどんどん広がり、やがて海賊船団は水平線の向こうに消えていった。
マストの付け根で、自由の身となったアゼレアが顔を両手で覆ってワンワン泣いていた。
「誰が全裸なんかにしろと言いましたかぁ。全部見られてしまいましたぁ。もうお嫁に行けません」
「すっ、済まねぇ。俺たちゃ、てっきりよぉ・・・」
アゼレアがおかしな趣味の持ち主だと勘違いしていたノブ=ガラスは平謝りする。
ドレスはともかく、下着まで剥がれた全裸にされる事はアゼレアの予定外の事であったが、それが予想以上の効果を上げたのは確かであった。
その時船長室からただならぬ物音が響き、続いてシオンの叱責とアーマリンの泣き声が上がった。
「どうしたというのです」
船長室に飛び込んだアゼレアは、ナイフ片手に肩で息をするシオンと、両手で顔を覆って泣きじゃくるアーマリンの姿を見て全てを悟った。
ナイフの刃を握ったシオンの指の間から鮮血がしたたり落ちる。
「私がいけないのです。私さえいなくなればみなさんの仲は元通りに・・・それに今だって私のせいでシオン様が・・・シオン様がぁぁぁ・・・」
肩を振るわせて泣きじゃくるアーマリンにルーチェが毛布を掛けてやりながら呟く。
「そんなにお辛いのなら、下船すれば・・・何も死ぬことなんかないでしょうに」
「シオン様とお別れしてまで生きていたくはありません」
アーマリンは涙に濡れた目でルーチェを睨み付けながらキッパリと言い切る。
「バカだな。その言葉、そのままそっくりお前に返そう。お前無くして、何で俺の人生があるというのだ」
シオンはそう言うと血まみれの指先を伸ばしてアーマリンの目元を拭ってやる。
「シオン様・・・私のシオン様・・・」
アーマリンは両手でシオンの手を握ると、頬に押し当てながら幸せそうに呟いた。
一歩間違えばただのバカップルにもなりかねない程の純愛家2人を前にして、アゼレアは立場上口にせずにはおれない残酷な台詞を言いあぐねていた。
(つづく)
オオ来ました!
この調子でこの話の最後がきっかけとなり原作とは違う歴史を歩んでいってほしいです。
残酷な台詞って?
次スレが立ったらメイマイのふたなりモノ書こうと思うけど需要ある?
ふたなりスレ立てて同好の士を募れば?
その道の人はきっと喜んでくれると思うよ
まず書いてみてくれ、それがこのスレの活気につながるのだから。
「騙されているとは、どういう事だ」
東へと向かうスイート・ポイズン号の舳先でアゼレアとシオンは2人きりの会見を行っていた。
「ですから言ったままの意味です。人魚を人間に変える魔導手術など、私の知りうる限りこの世に存在していません」
アゼレアはシオンの気持ちを考慮しつつもキッパリと言い切った。
「そんなバカな・・・あの魔導師は私に約束してくれた。これでも嘘を嘘と見抜く自信くらいはあるつもりだ」
「そんな自信が、嘘をつくことなど何とも思わない者を相手に、何ほどの意味があるのでしょうか」
シオンの言葉に対し、アゼレアは自己嫌悪に陥りながら答えた。
「あなたは魔導師の言葉を信じたのではなく、アーマリンのために信じたかっただけなのです」
動揺の色を隠せず、腕組みしたまま黙り込むシオン。
シオンにしてみればアーマリンの命をこの世に繋ぎ止めておく只一つの手段が、魔導師の詐言であるとは信じたくなかった。
「ご自分の確かめてみれば分かることです」
※
魔導師の小島近くに到着したスイート・ポイズン号は前回と同じように頑丈な宝箱を幾つか投下する。
たちまち巨大な黒い影が忍び寄り、宝箱を掠め取ると島の方へと引き返していった。
黒い影は荒波の打ち寄せる磯へと回り込み、入り口の下半分が波間に隠れた洞窟に侵入していく。
意外に広い作りの洞窟内部に入り込んだ黒い影は、宝箱を次々に乾いた岩場に放り上げると再び白波の立つ磯へと戻っていった。
間を置かずして足音が近づき、魔導服を着た一人の小柄な老人が姿を現す。
「ひぃ、ふぅ、みぃ・・・ヒッヒッヒッ、いつもながら手際の良い事よ。この調子なら今しばらくはタップリ稼がせてくれようて」
魔導師が戦果確認のため宝箱へと近付いていった時、いきなり一つの宝箱の蓋が自動的に開いた。
「ヒィィィッ」
いきなりのことに慌てふためき尻餅を付く魔導師。
箱の中から姿を現したのは、両手を腰に当て魔導師を睨み付けるアゼレアであった。
「お前は何者じゃっ」
招かれざる客に向かって杖を振りかざして吼える魔導師。
「魔導手術すら行おうという高位の魔導師が私の顔も知らないとはお笑いぐさね」
アゼレアの口元が皮肉っぽく歪む。
「私はエルフを統べるプリエスタの女王、アゼレア。盲目な愛に溺れた海賊を利用し、罪無き民草から金品を掠め取って私腹を肥やそうという似非魔導師はあなたね」
相手の正体を知った魔導師は愕然とするが、直ぐに立ち直ると高笑いを始めた。
「騙される奴が悪いのよ。ワシに人魚を人間に変える程の魔導力があったら、そもそもこんな落ちぶれた暮らしなどしておらんわい」
開き直った魔導師はアゼレアを睨み付けると憎々しげに言い放った。
「ワシはこの財宝でどこか大国の魔導参謀の地位を買って、昔日の栄華を取り戻すのよ。お前にはここで死んで貰う」
そう言って笑いかけた魔導師の顔が、今一つの宝箱から身を乗り出したシオンの姿を見て凍り付く。
「貴様・・・よくも・・・」
愛する者の命を救う最後の望みを失ったシオンの右目に危険な光が帯びている。
「クッ・・・折角のぼろい儲けだったが、もはやこれまでか」
魔導師が杖を振るうと周囲に散らばっていた幾つもの人骨が組み上がり、生前のように動きだす。
ドクロ兵士達は手に手にサーベルを持ち、カタカタと歯を鳴らしながらアゼレアとシオンをぐるりと取り囲んだ。
アゼレアとシオンもそれぞれ腰に吊した剣を抜き放ち、2対10の壮絶な斬り合いが開始された。
王室の護身術の域を遙かに超えた二人の剣技は、5倍の戦力を誇るドクロ兵士を相手に一歩も引けを取らない。
しかし何度バラバラになっても再び組み上がるガイコツを相手に、2人の疲労は徐々に蓄積していく。
「あの杖をっ」
アゼレアの叫びに頷いたシオンは手にした蛮刀を魔導師に投げつけた。
魔導師が悲鳴を上げて杖を取り落とした瞬間、ドクロ兵士達は元のバラバラの骨片に還る。
「ヒィィッ。おっ・・・お助け・・・」
魔導師は無言で近付いてくるシオンから逃げようとするが、腰を抜かしてその場にへたり込む。
「なるほど、この程度の力では複雑な魔導手術など思いもよらぬな」
転がっていた蛮刀を拾い上げたシオンが大上段に振りかぶる。
一閃、振り下ろされた分厚い蛮刀が魔導師の首を切り飛ばした。
「生者を死人に変える手術くらいなら、このとおり俺にも出来る」
いつもの無表情に戻ったシオンは、恐怖の表情を浮かべたまま転がった魔導師の首に語りかけた。
※
「あったわ」
宝物倉に入ったアゼレアは、見覚えのある宝箱の中から女王の証の宝玉と奪い取られた自分たちの金品を見つけ、それを取り戻した。
「私はこれだけ返して貰えれば充分です。後はあなたの好きにするがいいでしょう」
アゼレアは黙りこくったシオンに語りかけるが、失意の底に佇む彼の耳にその声は届いていなかった。
心から欲する物が決して金で買えない物であるならば、こんな財宝が一体何になるというのか。
今のシオンには全てが虚しかった。
※
小島を北に望む沖合には、海賊ハネーシャの全船団が駆け付けてシオンの帰りを今や遅しと待っていた。
「あっ、出てきたよ」
見張り台のスタリナが目聡く2人の小舟を見つけて大声を上げる。
すかさず望遠鏡を目に当てたトリトフは、小舟の舳先でエメラルド片手に微笑むアゼレアと、対照的に無表情で櫓を操っているシオンの姿を見て、全てが夢幻に終わったことを知った。
「お頭・・・」
シオンの胸中を察すると慰めの言葉も浮かんでこなかった。
そのトリトフが小舟の周囲を取り巻く海の色が他と違っていることに気付く。
「お頭ぁっ、下だぁぁぁっ」
トリトフの叫びと同時に変色していた海面が大きく盛り上がり、小舟が宙に持ち上げられた。
「キャァァァッ」
バランスを失って海面に投げ出されるアゼレアとシオン。
転覆した小舟に嫌らしい吸盤の付いた触手が絡み付き、易々とバラバラに破壊してしまう。
次いで波間を割って海上に姿を現せたのは、胴体部の差し渡しだけで10メートルはあろうかという大ダコであった。
魔導師の最後の呪いが掛けられたかのように荒れ狂う大ダコは、波間に漂うアゼレアとシオンに襲い掛かった。
必死でスイート・ポイズン号へ泳ぐ2人だったが、自由の利かない海中では逃げ切れる訳もなく、あっという間に触手に絡み付かれてしまう。
まずシオンを何度も海面に叩き付けて戦闘力を奪った大ダコは、次にゆっくりとアゼレアの料理に掛かった。
「何をするのですっ」
アゼレアの着ている純白のドレスを引き裂いた触手は、うねうねと流動的にうねりながら彼女の手足の自由を奪っていく。
そして触手がアゼレアに屈辱的なM字開脚を強いた時、彼女は敵の意図を悟った。
無防備になったアゼレアの股間に嫌らしくぬめる触手が近づき、緑の飾毛に覆われた秘裂をなぞり上げる。
「ヒィィィッ」
脊髄に電流が走ったような感覚に、アゼレアは身を仰け反らせて悲鳴を上げてしまう。
アゼレアの後ろから忍び寄った別の一本が、本来排泄に用いる菊の形をした肉の窄まりをノックする。
「そっ・・・そこはぁぁぁ」
海賊達の見ている中、これ以上のプライドを傷つけられる訳にはいかないアゼレアは、キュートなヒップを振り乱して触手の攻撃を避けようとするが、強烈な腹への一撃で抵抗力を喪失する。
「間に合わないっ」
必殺技の発動のため気を練り始めたラトであったが、脇腹の負傷が気力の集中を阻害する。
やがて自然に開き気味になったアゼレアの花芯から蜜が溢れ出し、菊座の方までベトベトにしてしまった。
頃合いよしと見た大ダコは触手の先端を硬化させると、アゼレアの前後のホールを一気に貫いた。
「あぐぅぅぅ〜っ」
野太い触手に膣道と腸壁を同時に擦り上げられる未体験の感覚に、アゼレアは絶叫を上げて暴れる。
最初、助けを求めるように藻掻いていたアゼレアの手足の指先が、やがて力を失ったようにダラリと弛緩した。
時ならず始まった公開レイプショーに、海賊の面々はただ息を飲んで見守るばかりで、シオンの体が海中に没していることにまで気が回らない。
「シオン様っ」
ただ一人シオンの危機に気が付いたアーマリンは、躊躇することなく舷側を乗り越えて魔物の暴れる海へと飛び込んだ。
残り少ない魔力を用いて下半身を魚に変化させたアーマリンは、文字通り水を得た魚の如く俊敏さで襲い掛かってくる触手をかわしながらシオンに近付いていった。
やがてシオンの元に辿り着いたアーマリンは、口移しに空気を送り込む。
肺の空気が無くなる度にアーマリンは海面へと浮かび上がり、大きく息を吸ってはシオンの元に急ぐ。
3度目の口づけの最中、ようやく意識を取り戻したシオンは、そのまま無言でアーマリンを抱きしめる。
長い長い接吻の後、寂しそうな笑顔を浮かべたアーマリンは、シオンの蛮刀を抜くと大ダコに向かって突進していった。
アーマリンに向かって必死で手を伸ばして引き止めようとするシオンであったが、水中では彼の叫びは声にならなかった。
何本もの触手をかいくぐったアーマリンは、手にした蛮刀で見事に大ダコの目を貫き通す。
怒りに燃えた大ダコはアゼレアとシオンの体を離して全触手を伸ばしてアーマリンに襲い掛かった。
流石のマーメイドも同時に8方向から迫った触手攻撃は避けきれず、遂に囚われの身となってしまう。
「アーマリンッ」
大ダコの頭上に掲げ上げられたアーマリンに向かってシオンが叫ぶ。
「シオン様・・・シオン様のお役に立てて、私は幸せでした・・・」
アーマリンが言い終わるのを待たず、大ダコは触手をしならせて彼女の体をスイート・ポイズン号の舷側に叩き付けた。
「アーマリンッ」
波間に漂いピクリとも動かなくなったアーマリンにシオンが泳ぎ寄る。
目の前の惨劇に感情を高ぶらせたラトの気力が爆発的に高まり、両手の間に光り輝く宝玉が現れる。
「今だっ。ロース・ファイヤァァァーッ」
大地に潜む神竜の力を借りて、ラトは手にした宝玉から暗黒の炎を迸らせた。
轟炎に包み込まれて一瞬で絶命した大ダコは、しばらく波間を漂った後、ゆっくりと海中に没していった。
※
スイート・ポイズン号の甲板に引き上げられたアーマリンを診察していたルーチェは顔を上げてシオンに向き直る。
「大丈夫、背中の打撲くらいで命には別状ありません。只の人間だったら危なかったけど」
全身を苛む激痛に耐えながらルーチェの診断を待っていたシオンは、ようやく安堵の溜息をつき、そのまま失神してしまった。
「むしろシオンさんの方が心配です。手を貸して下さい」
船長室にシオンを運び込む海賊達を見送るルーチェの視界に舷側にもたれかかって一人佇むアゼレアの姿が目に入る。
「心中お察しします」
ルーチェの慰めにアゼレアは殊更に大きな声で強がってみせる。
「ふふっ、下等生物に悪戯されたくらいで傷つくほど私のプライドは安っぽくありません」
本当はその姿を大勢に見られた事の方がショックなんだと分かっている海賊達は、アゼレアに気を使ってわざとらしい馬鹿笑いをする。
「そうよっ、姉ちゃんが俺達に裸見られるのはこれで3度目だし。今更って感じだよなぁ」
ノブ=ガラスの余計な一言に、アゼレアはしゃがみ込んでワンワン大泣きを始める。
みんながどう手をつけて良いやらオロオロし始めた時、見張りの声が上がった。
「南に敵警備艦多数、縦隊隊形で突っ込んで来るっ」
一難去ってのまた一難に海賊共は口々に罵り声を上げる。
一列になって突進を図るカエルフォースの狙いは、一撃離脱で司令船スイート・ポイズン号の機能を喪失させることにあった。
しかしお頭のシオンが倒れた現状では、既に船団の指揮系統は寸断されたも同然であり、各船がバラバラに戦っては勝ち目は無い。
「畜生っ、ムラサキの奴。地獄へ堕ちやがれっ」
望遠鏡の視界に浮かび上がった元同僚の姿に悪態をつくトリトフ。
手の内を知っているムラサキが敵艦にいる以上、磔作戦は二度とは通用しない。
「私が指揮を執ります」
すっくと立ち上がったアゼレアが決然と言い放つ。
「けどよ、アンタ艦隊戦の指揮なんか執ったことなんか・・・」
トリトフは青ざめた顔でアゼレアを見つめる。
「戦場ではいつも万単位の兵士を指揮している私です。ここでシオンを死なせたくなかったら言うことを聞きなさい」
自信に満ち溢れたアゼレアの目を見て黙り込んだトリトフは、一流の軍略家として名を馳せるエルフの女王に全てを任せる決心をした。
「分かった、船団の操船は俺に任せてくれ。指揮を頼む」
トリトフの返事にニッコリ笑ったアゼレアはブリッジ上にある指揮所に上がっていった。
※
「距離800、間もなく射程距離に入るケロ」
先だっては卑怯な手段に掛かり一敗地にまみれたタムタムだったが、今回は必勝の信念に燃えていた。
「敵は大きく三列に分かれて突っ込んでくるケロ」
部下の声に望遠鏡を見てみると、敵は縦に並べた船団を三列に分けて突っ込んでくるところであった。
「敵は真ん中の船列を犠牲にして、外側の二列を逃がす積もりだケロ。しかし我々の狙いはスイート・ポイズン号ただ一隻。他の船に構わなくてもいいケロ」
タムタムは真ん中の船列の先頭にスイート・ポイズン号がいるのを見てほくそ笑んだ。
距離600で互いの指揮官は砲戦開始の指示を下した。
たちまち焙烙弾の雨に襲われた互いの先頭艦が、煙と水柱に包まれ見えなくなる。
強力な投石機を搭載している海賊ハネーシャの方が正確な射撃を行っているが、密度の濃さでは艦列を集中させたカエルフォースの方が3倍近いアドバンテージを誇っていた。
たちまち先頭の3隻に命中弾を与えて炎上させたスイート・ポイズン号だったが、遂に一発被弾して艫の辺りに火災が発生した。
手すきのスタリナもバケツリレーに加わり懸命の消火作業が行われる。
距離が500を切ると投石機の優劣がさほどの意味を持たなくなる。
いよいよ正確さを増した敵の焙烙弾がスイート・ポイズン号に集中して来た時、アゼレアの右手がゆっくりと挙げられ、そして後方へと倒された。
その合図を待っていた第二列の水夫達が全力で櫓を逆方向に漕ぎ始め、第一、三列を残して後退を開始した。
「シオンの船が逃げるケロッ」
慌てたカエルフォースは全力で正面の敵を追い始め、その結果、前進を続けていた海賊ハネーシャの第一第三列の間にスルスルと割り込む格好になった。
「しまったケロォォォッ」
タムタムが敵の罠にはまった事を知った時、勝敗は決していた。
第一第三による左右からの挟み撃ちに加えて、引き返して来た第二列に頭を押さえ込まれたカエルフォースは只の一艦も残さず壊滅した。
「これが三方不敗の陣です。如何だったかしら」
指揮所のデッキで澄まし顔を見せるアゼレアに恐縮してみせるトリトフ以下の海賊達。
※
3日後の早朝、ヘルハンプールの港に到着したスイート・ポイズン号から下船する段になってアゼレアは船長室にシオンを訪ねた。
「世話になったな。旅の安全を祈っている」
「あなた達も、お幸せに」
アゼレアの言葉に目を合わせ幸せそうに微笑むシオンとアーマリン。
言葉少ない挨拶を終え、船を下りる一行に海賊達から別れの言葉が飛ぶ。
「帰りも声を掛けてくんない。プリエスタまで直行便を用意しとかぁ」
「ヘルハンプールの町には盗人が多いから気を付けなよ」
自分の事を棚に上げたような海賊達の挨拶にアゼレア達は苦笑いで応じる。
※
「アーマリンさんが可哀想だよぉ」
歩き始めたスタリナがポツリと呟いた。
「例え愛し合える時間が短くとも、当人同士が幸せならそれでいいのです」
そう応じるアゼレアにスタリナは不満そうな顔を向ける。
「本当の愛にとって、長い短いは何の意味も持たないのです。例え短くとも、最後の最後まで、心変わることなく愛し合えれば・・・それは本当に幸せなことではないのでしょうか」
1000年以上の寿命を持つというエルフの女王は少々メランコリックになりながら、今一度振り返って港を出ていく海賊船を見送った。
シュラク海は今日も朝日に映えて凪いでいた。
(『シーフタワー危機一髪』編につづく)
スレ数が限界に近づいてますよ。
お疲れさん、そろそろ新スレつくらんと