214 :
名無しさん@ピンキー:05/03/15 14:24:11 ID:e+XjnTqE
ほす
215 :
名無しさん@ピンキー:05/03/20 16:55:15 ID:nQl/qhi6
期待あげ
216 :
名無しさん@ピンキー:2005/04/26(火) 23:06:06 ID:+U8isuIG
あげ
217 :
牛男:2005/05/14(土) 16:06:14 ID:LG8MwmBI
進展しないどころか、最近は倦怠期の夫婦のようになってしまった恵一とベルダンディの関係に、ウルドはイラつき、また疑問を抱いていた。
「あー、腹が立つ! 恵一のやつ、ベルダンディが傍に寄っただけで、ビクついちゃって。昔はあんなやつじゃなかったんだけどなぁ」
そう。彼女が始めて地上界へ降臨した時などは、どちらかといえば、恵一はウルドを邪魔者扱いしていた。
ベルダンディとの二人きりの時間がなくなるからという、ごくまっとうな理由で……。
「あの頃は、普通の大学生だったわよね」
そんな恵一が、ベルダンディと二人きりになっただけで、まともに話もできなくなったのは、いつの頃からだろう。
「――たぶん、あのときだ」
あれは、そう……。
恵一が、恐怖の大王に、感染したとき。
ベルダンディが恵一とともに自爆しようとしたところに、スクルドがフロッピーディスクを投げ入れ、そこに移転した大王は、磁石によって消滅した。
「だけど、よく考えたら、わずか1メガちょっとの磁気媒体に、あんなのが入りきるはずがないわよね」
恐怖の大王は、恵一の中に残っているとみるべきだろう。
「……自白させますか」
ウルドは愛用の注射器を手に取ると、その先の針を愛おしそうに見つめた。
218 :
牛男:2005/05/14(土) 16:06:52 ID:LG8MwmBI
「恵一、入るわよー」
バイクの雑誌を読んでいた恵一は、猫なで声で襖を開けたウルドを見て、やや警戒するような表情になった。この反応はやむを得ないところだろう。ウルドやスクルドが何かをするたびに、必ず恵一はトラブルに巻き込まれてしまうだ。
「どうしたんだ、ウルド。テレビでも壊れたのか?」
「違うわよ。ちょっと話がしたいだけ」
そう言ってウルドは、いきなり恵一に抱きついた。
まさに問答無用である。
「う、うわっ、ちょ、ちょっと――どうしたんだ!」
いつものごとく、恵一は情けないくらい取り乱してしまう。
舌打したい気持ちを堪えながら、ウルドは恵一の背中から首のあたりをまさぐって、注射針を刺した。
「――うっ」
ちくりとした痛みに顔をしかめた恵一は、すぐさま大人しくなる。
その目がぼんやりとして、焦点が定まっていない。
「それでは診察するわ。あなたはわたしに、すべてを晒け出してしまう。あなた自身が知らないことも、すべて。覚悟はいい?」
「……はい、ウルドさま」
出来の悪い操り人形のように、恵一はこくりと頷いた。
219 :
牛男:2005/05/14(土) 16:07:23 ID:LG8MwmBI
やがて判明した状況は、次の通りである。
やはり、恐怖の大王は恵一の中に残っていた。
催眠状態となった恵一の中から、ウルドは強制的に大王の意識を呼び起こした。
自白によると、大王の力の大部分は失われていて、通常は意識がほとんど眠っている状態だという。
天敵である女神に接近すると、魔属である恐怖の大王が拒絶反応を起こし、それが恵一に伝わって、ああいう情けない行動を起こしてしまうようだ。
「じゃあ、あんた。今すぐに、恵一から出て行きなさいよ」
「それは、無理だ。無念ながら、我の意識は、この人間に溶け込みつつある。今さら分離することなど、できようはずもない」
催眠状態となった恵一が、彼の無意識の声が、そう語った。
「精神分離薬、飲んでみる? 副作用が大きい劇薬なんだけど」
恵一の姿をした恐怖の大王は、びくりと身体を震わせた。
「わ、我は、森里恵一と、記憶を共有している。お前の薬は、非常に、タチが悪い。成功したためしが、ない」
「失礼ね!」
ウルドは憤慨したが、怯えた様子の大王を見て、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「分かったわ。その代わりに、わたしに協力してもらおうかしら?」
「今の我に、協力できるような、ことなど……」
弱気な大王に、ウルドはこう諭した。
「あんたと恵一は繋がっている。だったら、恵一の欲望を呼び起こすことくらいわけない。そうでしょ?」
「……我の意識が、眠っていなければ、の話だ」
「1、2時間くらい、気合を入れて我慢しなさい!」
それくらいならばと、大王は不安そうに頷いた。
220 :
牛男:2005/05/14(土) 16:08:26 ID:LG8MwmBI
「恵一さん、大丈夫ですか?」
恵一が目を開けると、そこには見慣れた天井と蛍光灯があって、いつ見ても美しい女神、ベルダンディが、やや強張った表情で自分を見下ろしていた。
「……あ、あれ? どうしたんだ、俺」
布団の上に、寝ている。
上体を起こして頭をかきながら、恵一はきょろきょろと自分の部屋を見渡した。
記憶を辿ってみると、バイクの雑誌を読んでいたところまでは覚えているのだが、それから先が分からない。首の後ろがちくちくするが、気のせいだろうか。
「ウルドが知らせてくれたんです。恵一さん、玄関先で倒れてたんですよ」
「え! 玄関で?」
ベルダンディの説明に、恵一は首を捻るばかり。
「最近、お仕事が忙しかったから、体調を崩されたんじゃないでしょうか?」
「う〜ん。そうなのかな? そんな気も、しないでもないけど」
確かに、今は千尋が立ち上げた会社“ワールウィンド”の繁忙期である。
経営が軌道に乗るかどうかの瀬戸際。絶対的に人手が足りない状況なので、恵一にかかる負担は大きい。
腕を組んで考え込んだ恵一は、かすかな嗚咽の声に驚いた。
ベルダンディが、ぽろぽろと大粒の涙をこぼしている。
221 :
牛男:2005/05/14(土) 16:09:45 ID:LG8MwmBI
「ごめんな、さい。わたしが、もっとよく注意をはらっていれば……」
両手を顔に当てて、女神はその華奢な肩を震わせている。
「な、なに言ってるんだよ。ベルダンディのせいじゃないさ。確かに最近、仕事は忙しかったけど、それだけで倒れるなんて、俺もびっくりしてるんだから」
ベルダンディは泣き止まない。顔を上げることすらできないようだ。
様子がおかしいと思い、どうしたのかと問いかけると、
「ウルドに、言われました。ずっと傍にいるあなたが、気づいてあげなくちゃいけないことだって。……恵一さんが毎日、夜遅くまで作業をして、家に帰ってからも勉強をしていたこと、わたしは知っていました。それなのに、わたしは!」
ベルダンディは自分を断罪するかのように、言った。
「わたしは、女神、失格です」
「ベルダンディ……」
222 :
牛男:2005/05/14(土) 16:11:02 ID:LG8MwmBI
「ふっふっふ。うまくいったわ」
自分の部屋で二人の様子を見守っていたウルドは、満足そうに頷いた。
彼女は元々“監視”の権限を持つ女神である。同一次元の、しかも同じ屋根の下にある部屋を覗くことなど、造作もない。
ウルドの目の前には、法術によって構成されたディスプレイが浮かんでいる。
映像も音声も申し分なかった。
「あの子は、素直すぎるのよね。ちょっとしたことで、すぐに自分を責めるんだから」
ウルドはベルダンディにこう言った。
『最近、恵一のやつ、疲れてたみたい。(ため息をついて)だめよ、ベルダンディ。いつも傍にいるあなたが、気づいてあげないと。人間は、肉体的にも精神的にも、脆弱な生き物なんだから』
仕事のせいで恵一が倒れたとは、ひと言も言っていない。
嘘はついていないわけだ。
「あとは、恵一しだいね。――お、手を出したぞ」
普段の恵一であれば考えられない行為である。
恐怖の大王は拒絶反応を我慢しているのだろう。恵一の仕草にぎこちなさはない。
あとは、ここ数年押さえつけられてきた恵一の、健全なる男としての欲望を、一気に爆発させるだけである。
223 :
牛男:2005/05/14(土) 16:11:43 ID:LG8MwmBI
恵一はベルダンディの肩に、そっと自分の手を置いた。
「ベルダンディ。君は、何も悪くないよ。君がそばにいてくれるから、俺は元気が出るんだ。君がいなかったら、きっと挫けていたと思う。だから、泣かないで。俺は……」
あふれ出す感情のままに、心から、恵一は言った。
「俺は、笑顔の君が、好きなんだ」
――あれ?
自分で口に出した言葉に、驚いてしまう。
いつもであれば、どうしようもない緊張感に負けてしまい、気のきいた言葉など出てはこないはずなのに、今日は何故か落ち着いている。
普段、自分が考えていることを、素直に言うことができた。
「恵一、さん……」
ベルダンディの瞳には、いっそう涙が溢れてくる。しかしそれは、先ほどまでの悲しみの涙ではない。もっと熱くて暖かな涙だった。
「わたしも、あなたが……好きです」
視線をそらして頭をかく――そんな行動パターンが思い浮かんだが、恵一は愚かなその行為を実行しなかった。
驚いたことに、じっとベルダンディを見つめ返している自分に気づく。
(相変わらず、美人だな。笑っていても、泣いていても)
ポニーテールにまとめられたさらさらの髪に、透き通るような白い素肌。優美な曲線を描く眉。長い睫毛に覆われた青色の瞳。そして、唇は……。
――その時。
どくりと、心臓が耳障りな音を立てた。
224 :
牛男:2005/05/14(土) 16:12:25 ID:LG8MwmBI
(――え?)
不意に恵一の顔が近づき、唇が重ねられていた。
ベルダンディはその感触に、一瞬、我を忘れてしまった。
(……キス、されてる)
恵一と口付けを交わした経験など、数えるほどしかない。
だから、驚いた。
呆然としているうちに、たくましい手が肩越しに背中に回された。身体を引き寄せられ、胸と胸が重なる。
(……けいいちさんと、キス、してる)
その事実を認識したとき、ベルダンディの心の中を、熱い感動が駆け巡った。
視線の先には、目を閉じた恵一の顔があった。
これほど間近で愛する青年の顔を見たのは、久しぶりなような気がする。
(けいいち、さん……)
溢れ出してくる感情が、抑えきれない。
先ほどまで泣いていたというのに、ベルダンディはうっとりと瞳を潤ませて、全身の力を抜いてしまう。
しばらくの間、流れ行く時を全身で感じていたベルダンディは、
「……んっ」
恵一の腕の中で、びくりと身をよじった。
まるで予想もしていなかった行為――
恵一の舌が、口内に差し込まれたのだ。
225 :
牛男:2005/05/14(土) 16:13:13 ID:LG8MwmBI
恵一の舌が、絡んでくる。
生まれて初めて経験するその感触に、ベルダンディは震えた。
「ん……ちゅ……ん……」
我知らず、声が出てしまう。もちろん唇は恵一によって塞がれているので、行き場のないくぐもったような声だった。
(け、けいいちさん――何を……!?)
思わず口を閉じかけたベルダンディーだったが、ぎりぎりのところで止まった。
恵一の舌を、噛むわけにはいかない。
抵抗することもできず、また、抵抗する必要性も感じなかったベルダンディーは、しばらしの間すべての思考を停止させて、すべてを恵一に任せることにした。
「んっ……あっ……ちゅ……んむ」
温かい感触。ぬるりとした感触。
舌の先から裏側まで、恵一の舌に、すべてを奪われていく。
意識が、解ける――
「ん、ん、あ――んんっ!」
ベルダンディは両目を閉じて、両手をしっかりと恵一の背中に回した。
淫らなその行為は、かなりの時間、続けられた。
226 :
牛男:2005/05/14(土) 16:13:59 ID:LG8MwmBI
「はぁ、はぁ……」
呼吸が、苦しい。
学生時代、無理やり走らされた一五〇〇メートル走。そのゴール直後といったところだろうか。
ベルダンディとまともにキスを交わしたのは、おそらくこれが初めてである。
それなのに、恵一の心は何故か落ち着き払っており、潤みきった目で見上げてくる美しい女神の様子を、冷静に観察していた。
(どうしたんだ、俺。今日は変だぞ)
自分の心と行動に、矛盾がない。
ベルダンディとキスをしたかった。だから、した――
中学校の方程式よりも簡単で、大学の卒業論文よりも難しかったその行為を、恵一は初めて実行することができたのだ。
ベルダンディは何も言わない。ただただ、自分を見つめている。
これまで見たことのないような、陶酔しきった表情だ。
「けいいち、さん……」
濡れた唇が、僅かに開いて、熱い吐息が漏れる。
――どくり!
先ほどから、鼓動が変だ。今日の俺は、おかしい。
耐え難い黒い衝動が、腹の底から沸き起こってくる。
心にブレーキをかけつつも、決して緩まないスピード。
恵一の心は、暴走を開始した。
227 :
牛男:2005/05/14(土) 16:14:40 ID:LG8MwmBI
「ベルダンディ。愛してるよ」
恵一の口から漏れた、そのひと言。
耳から伝わって、心に染み込む。その言葉の意味を完全に理解したとき、ベルダンディは感極まって泣いてしまった。
「あ……う、ああ」
恵一の腕に抱かれながら、ベルダンディは震えた。
「わたしもです。わたしも、心から恵一さんを――愛してます」
そう言いたいのに。そう言うべきなのに。どうしても言葉が出てこない。
心が理性を圧倒してしまい、彼女はただ、泣くことしか出来なかった。
無言のままに、再び唇が重ねられる。
言葉に出せなかった想いを、ベルダンディは行動で表現した。
両手を恵一の背中から、頭の方へと移動させる。恵一の後頭部を自分のほうに押しつけて、自ら舌をからませたのだ。
「ん、ちゅ――は、あ――けいいち……さ……ん」
今までの関係が信じられないくらい、情熱的なキス。
普段の冷静な彼女であれば、恵一の心の奥底に沸き起こっている、黒い感情に気づいたことだろう。
しかし、今の彼女には、何も見えていなかった。
愛する青年の感触だけを、ひたすら求めていたのである。
85のDカップ、くらいだろうか。
女性の胸はあまり詳しくはないのだが、グラビアアイドルの公表値から判断するに、それくらいはだろうと思った。
腰まわりがびっくりするくらい細いので、インパクト的には十分だ。
ようやく互いの舌と唇を離して、ベルダンディが呟く。
「けいいち、さん……はぁ、はぁ」
呼吸が乱れている。
「わ、わたし……」
恵一はベルダンディを優しく抱きしめた。
「――もう、言葉はいらないよ」
その耳元で、ささやくように、
「俺だけを、見ていて」
「……」
「俺だけを、感じていて」
自分でも呆れるような台詞を、すらりと口にする。
冷静に考える隙を与えない。舌先を耳に這わせた。
「――あぁぁ」
胸の手は動きを止めず、ボタンを外しにかかる。
耳の感触に弱いのか、ベルダンディは切なげな声を上げながらぷるぷると震えている。
ひょっとすると、服を脱がされようとしていることにも気づいていないかもしれない。
やがて、しなやかな肩と、純白の下着が露になった。
229 :
牛男:2005/05/14(土) 16:21:11 ID:LG8MwmBI
ベルダンディの熱と匂いが、伝わってくる。
ブラはフロントホックのタイプだ。これならば、知識のない自分でも簡単に外すことができるだろう。
恵一はベルダンディの背中側にまわりこむと、優しく耳を甘噛みしながら、その艶やかな肌を堪能することにした。
「あ――け……けいいち、さん」
一〇本の指の腹で、お腹から脇のところところまで、くすぐるように滑らせる。
「……んっ」
ぞくりと震えるベルダンディ。
イヤリングのせいで、残念ながら耳は攻めづらい。
恵一はベルダンディの首筋から肩にかけて、舌を這わせた。
「は――んん!」
(ベルダンディ、感じているのか?)
いや、まだそこまでの状態ではない。
くすぐったくて、身をよじっている程度だろう。
(初めてなんだろう? 感じさせてやるよ。この俺が、たっぷりとな)
冷たい心の奥底で、恵一は他人事のように呟いた。
230 :
牛男:2005/05/14(土) 16:22:10 ID:LG8MwmBI
プツン。
中心部のフックが外されると、豊かな胸に押されて、ブラが弾けた。
肩越しに見る胸は、白く緩やかな曲線を描きつつも、その一部だけが尖っていて、淡い桜色に染まっている。
きれいな色、きれいな形。
アダルトビデオなどで見てきたどの女優よりも、魅力的な胸だった。
強引に揉んでも、痛がるだけだろう。
(だったら――)
先ほどと同じく、指先を使って胸を責めることにする。
「あっ――そ、そんなところ……」
胸の先が盛り上がるように固定して、ひと指し指をその頂に這わせる。
「ん――う……んん」
一周、二周、三周と、指先が細かく動くに連れて、少しづつ肌が固さを帯びてくる。
親指と人差し指で、かるく――本当にかるく摘むと、
「はぁぁぁ……」
ベルダンディは震えるような吐息をついた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「ベルダンディ、こっちを向いて」
思考力が低下しているのか、ベルダンディは素直に命令に従う。
やや苦しい体勢ながらも、軽いキスを交わす。
「ん……あ……恵一さん……好き、です」
「俺もだよ」
甘い言葉を交わしながら、恵一は右手を女神の足へ伸ばしていた。
231 :
牛男:2005/05/14(土) 16:22:46 ID:LG8MwmBI
身体が、ぞくりと震える。
はしたない声が、口から漏れてしまう。
半裸の状態で、胸をまさぐられながら、けいいちさんとキスしている。
それはベルダンディにとって、想像すらできない状態だった。
だが知識として、彼女は男女の営みについて知っていた。
言葉だけではない。男と女は、肌で、その行為で愛し合うものなのだ。
詳しくは知らないが、恵一さんに任せておけば、大丈夫。わたしたちは、心から……愛し合っているのだから。
ベルダンディは微かな意識の中でそう結論づけると、あとは言われた通り、恵一だけを見て、恵一だけを感じることにした。
しかし、胸を優しく触られると、とても我慢できない。
(あっ……だめ。また、声が……出ちゃう)
得体の知れないこの感覚が、何なのかは分からないが、心の奥底から、熱く危険なものがせり出してくる。
必死に耐えていると、そっとスカートがまくられた。
(え……けいいちさん、何を……?)
太ももの間に、するりと手が入ってくる。
さわり、さわり。
ぞくりと肌が粟立った。
(だめっ――それ以上は、だめ!)
理性ではなく本能で、ベルダンディは危険を悟った。
232 :
牛男:2005/05/14(土) 16:23:27 ID:LG8MwmBI
ベルダンディの心が、理性と本能の間で、激しく揺れている。
眉根を寄せ、唇を少し噛む。何かに耐え忍ぶようなその姿は、恵一の心をぞくぞくさせた。
ベルダンディの場合、理性とは、恵一を受け入れるとということだ。
本能とは、羞恥心のあまり、恵一の行為を拒絶しようとしている。
「ベルダンディ。もし、嫌だったら……ここでやめるよ」
その気もないくせに、恵一はベルダンディに優しく聞いた。
「だい、じょうぶ、です」
ベルダンディは顔を真っ赤にしながらも、首を振る。
「愛しているよ」
今まで口に出さなかっただけに、愛という言葉には絶対的な効力がある。
再びベルダンディは緊張感を解いて、うっとりとした表情になった。
キスをして、舌を絡めながら、左手で胸を愛撫する。
「ん――は……ん、ちゅ」
そして右手は太ももを伝って、ショーツに触れた。
「――んん!」
恵一の手は左右の太ももに挟まれて、身動きが取れなくなってしまう。
「ベルダンディ。少しだけ、足を開いて」
羞恥心に顔を歪めながら、ベルダンディは恵一の命令に従った。
乱れたスカート。眩しいほどの白い太もも。そして、ちらりと見えた純白のショーツ。
ややもりあがったその部分に、指先を軽く沿わせると、
「――んくっ!」
一瞬、ベルダンディの身体が弓なりになった。
233 :
牛男:2005/05/14(土) 16:24:10 ID:LG8MwmBI
(これが、ベルダンディの……)
スカートに隠れていて見えないが、手の感触が伝えてくる。
そこは、熱いくらいの熱を帯びていた。
ショーツの材質はシルク、だろうか。薄くてすべすべしていて、その中にあるものの存在をはっきりと伝えてくる。
恵一は左右の手でベルダンディの太ももの内側を押さえ、やや強引に足を広げた。
「あ――」
真っ赤どころか耳まで真っ赤にして、顔を背けてしまう。
「このまま、動かないで」
「……う……は、はい」
信じられないくらい大胆な格好。ベルダンディの羞恥心も限界に近いだろう。
ゆっくりと慎重に、指先をショーツに這わせる。
「ん……ん、――あ……ああっ」
布越しに伝わってくる割れ目を、しつこいくらいに上下させると、かすかに湿り気を帯びてきた。
「け、けいいちさん、その……んん、そこは……」
「……そこは?」
ちょっと意地悪して、聞いてみる。
「……」
ベルダンディは答えられない。声を押し殺すように、指を噛む。
「ウルドたちもいるから、なるべく、声を出さないでね」
「――!」
234 :
牛男:2005/05/14(土) 16:24:56 ID:LG8MwmBI
そのことに、初めて気づいたのだろう。
すでにかなりの喘ぎ声出していたベルダンディーは、唇をかみ締めた。
(お……なんか、すごく熱いぞ)
ひょっとすると、言葉でいじめめられると、感じるタイプ、なのだろうか。
「こんなところ、スクルドには見せられないからね」
「――っ!」
くちゅ。
指先が、熱い。
女神も、人間の女性と同じように、濡れるのだ。
そろそろ頃合いだろう。ショーツの中に、直接手を差し込む。
「あ――だめっ」
とっさに声を出してしまったベルダンディーは、慌てたように口を押さえた。
さらさらとした感触。ベルダンディの恥毛は薄く、産毛みたいだ。その感触をたっぷり楽しんでから、恵一はさらに奥へと指を進めた。
くちゅ。
柔肉に挟まれた、神秘的な割れ目。
その奥にはすでに、熱い泉が満ちていた。
「すごいよ、ベルダンディ。もう、こんなになってる」
「あ……そ、そこは……そこ、だけは……」
ほとんど泣きそうな声で、ベルダンディは懇願した。
「ここは? ……どうして欲しいの?」
まさか触らないでくれとは言えない。
ベルダンディは何も言わずに両目を閉じた。
声を殺すために、すべての神経を集中させたようだ。
235 :
牛男:2005/05/14(土) 16:25:37 ID:LG8MwmBI
ちゅ、ちゅく……ぬちゅ。
左右の指の感覚を駆使して、ベルダンディの秘部を丹念にせめる。
左手の指で割れ目を開き、その中心部に右手の指を添える。
「ふ――うんん! んん! ん――」
口を閉ざしていても、声は漏れものだ。
「ベルダンディ。ひょっとして、気持ちいい、とか?」
「……!」
もはや答えることもできない。
両手で口を押さえた状態で、あとは恵一にされるがままだ。
割れ目の最上部。先ほどから微妙に触れていた、ベルダンディの小さく固い部分。
そこに、たっぷりと愛液で濡れた指を、こすりつける。
「あっ――ふあああっ!」
ついにベルダンディは声を上げてしまった。
「はぁぁ……あ、あ、あ……」
しかし、何という反応の強さだろうか。
顔も身体も一級品だが、感度もいい。ちなみに声もいい。
まさか、ここまで感じるとは思わなかった。
指先に触れているそれは、もう何があるのかも分からないくらいに、しとどに濡れまくっている。
「あ、ああ……はぁ、はぁ……も、もう……だめです」
ベルダンディは、大粒の涙を肌に零しながら、恵一の手を押さえた。
236 :
牛男:2005/05/14(土) 19:28:41 ID:LG8MwmBI
ふたりとも服を脱ぎ、下着姿になる。
とはいえ、ベルダンディのブラはすでに外されているので、濡れそぼったショーツ一枚という姿だ。
布団の上で膝をつき合わせると、しばしの沈黙が舞い降りた。
「……あ、あの。恵一さん」
「なんだい?」
「その、わたし……。こういう営みの方法を、知らないんです」
「営みの、方法?」
ベルダンディは真っ赤になりながらも、言葉を紡ぐ。
「男女の、愛し合い方です。医学的な知識なら、少しは分かるんですが……」
恵一はテレもせずに、実務的な問いかけをした。
「基本的には、女神も人間も、身体の構造は、変わらないんだよね」
「……は、はい」
「だったら、大丈夫。愛し合えるよ」
愛し合える――その甘美な響きに、ベルダンディは胸を詰まらせる。
「けいいちさん……。わたしのすべてを、あなたに捧げます」
「じゃあ、俺も。俺のすべてを、君に――」
あまりにも決まりすぎた台詞。
内心、恵一は苦笑してしまった。
どす黒い心が、どんどん溢れてくる。ややもするとベルダンディを無理やり屈服させ、痛めつけたいという欲望が、ぐっと顔を持ち上げてくる。
(まあ、最初からヤッちまったんじゃ、後が続かないしな。まずは、たっぷり喜ばせてやるか)
真摯な眼差しでベルダンディを見つめながら、恵一はその唇を奪った。
237 :
牛男:2005/05/14(土) 19:29:24 ID:LG8MwmBI
とすんと、ベルダンディの背中が落ちる。
布団の上に、仰向けになった状態。その上に恵一が覆いかぶさってくる。
完全に逃げ場所を失ったわけだが、その閉鎖的な状況が、ベルダンディの心を高めていく。
(けいいちさんに、愛される――)
本当に、夢のような出来事だ。
恐くは、ない。自分はこれから、身も心もすべて、このひとに捧げるのだから。
優しい愛撫が始まる。
キスから首筋。それから、鎖骨のあたりを丁寧に舐められる。
「は……はぁ」
息が、震える。
ベルダンディは自ら両手を広げて、シーツを掴んだ。すべてを任せますという意思表示である。
隠すものを失った胸が、荒い呼吸に合わせて揺れる。
恵一の舌が、脇をなぞった。
「――あっ、くすぐ、ったい……」
薄目を開けると、恵一ははにかむような笑みを浮かべていた。彼女が大好きな、ちょっと困ったような笑顔だ。
「少しだけ、我慢してね」
「……はい」
ベルダンディは幸せそうに目を閉じた。
238 :
牛男:2005/05/14(土) 19:30:16 ID:LG8MwmBI
「――ふんんっ!」
その感触が、ついに胸の先端にきた。
舌先で、優しく転がされる。
「ふあぁぁぁ!」
くすぐったい感触だが、それだけではない。
何か、心の奥底から、熱いものが、込み上げてきて……。
(こ、これは……なに?)
ちゅうぅぅぅ。
「はぁん!」
新たな刺激に、ベルダンディは声を上げてしまった。
熱い。身体のすべてが、通常ではありえないくらいの熱を帯びている。
(あっ――ああっ、き、気持ち、いい……)
口には出さなかったが、確かにベルダンディは快感を感じていた。
(ああ、もっと。けいいちさん、もっと、してください)
激しく身悶えながら、恵一の愛撫にすべての神経を集中させる。
しかし、胸の愛撫は思った以上に早く終わってしまった。
「ベルダンディ……」
残念だったが、もっと続けて欲しいなどとお願いできるはずもない。
「男女の営み、協力してくれるね?」
恵一の問いかけに、ベルダンディは一瞬、考え込んだ。
このまま恵一に身を任せていればいいのかと思っていたが、どうやら違うようだ。
確かに、男女が愛し「合う」わけだから、一方的な行為ではないのだろう。
「教えてください。わたしは、何をすればいいですか?」
239 :
牛男:2005/05/14(土) 19:30:54 ID:LG8MwmBI
とりあえずということで、下着を脱ぐことになった。
互いに相手のを、である。
息の詰まるような緊張感の中、その行為は失敗することなく、完了した。
これで、互いの身を隠すものは一切存在しない。
「いい、ベルダンディ。身体の位置を変えるよ」
「は、はい」
恵一が下、ベルダンディが上になる。
「そのまま、足をこちら側に向けて」
足を、けいいちさんの頭のほうに向ける?
重なり合った二人の体勢を想像し、ベルダンディは驚いた。
「そ、そんなことを、したら」
「したら?」
「その……見えちゃいます」
「見ないと、愛し合えない」
そう言われてしまうと、頷くしかない。
涙が出るほどの羞恥心を黙殺して、ベルダンディは体の向きを変えた。
ベルダンディの足が開かれ、その付け根の部分が恵一の顔の前にくる。
彼女は知らなかったが、それは”シックスナイン”の体勢だった。
「あ――ああ……」
み、見られてる――わたしの、あそこも、おしりの……も。
触られているわけでもないのに、その部分がじんと熱くなる。
「きれいだよ、ベルダンディの、ここ。きらきら光ってる」
あまりの恥ずかしさに、ベルダンディはいやいやと頭を振った。
240 :
牛男:2005/05/14(土) 19:31:35 ID:LG8MwmBI
きれいなピンク色の筋が、すっと通っている。
初めて見るベルダンディの秘部は、想像していた以上に美しかった。
やわらかく慎ましく咲く恥毛。その下に、割れ目の頭、小さな突起がほんの少しだけ顔を出している。
美しい筋は薄いひだを慎ましく隠しており、その中が――潤んでいた。
最後の部分は、白い二つの丘の中心に位置する、きゅっと絞った小さな穴。
窓からの薄明かりに照らされ、すべてを、はっきりと細部まで観察することができた。
「あ、ああ……そんなに、見ないで、ください」
たまららず懇願してきたベルダンディだが、目をそらす気はさらさらない。
「だめだよ。ベルダンディも、俺のを見て」
「は、はい」
恵一のモノも、これ以上ないくらい膨張している。男の場合は見られても感じないものだが、ベルダンディの明らかに戸惑ったような気配が伝わってきた。
「男の子のそこはね、興奮すると、大きくなるんだ」
「そう、なんですか?」
これ以上講義をするつもりはない。むしろ学術的な探究心を満たすかのように、恵一は両手の指でベルダンディの秘部をそっと開いた。
「――え!」
自分がされていることに、もちろんベルダンディは気づいた。
もうこれ以上はないくらい、すべてを晒してしまったと思っていたのに、さらにその奥を、覗かれてしまったのだ。
「ん――んうぅぅ」
すぐ目の前に、ひだよりもさらに薄い桃色の壁が、口を開けている。
身体の内部と直結している、もっとも繊細で、敏感な場所だ。
ふっと息を吹きかけると、壁がきゅんと収縮し、代わりに雫が溢れてきた。
241 :
牛男:2005/05/14(土) 19:32:16 ID:LG8MwmBI
「ベルダンディのここ、溢れてくる」
「ああっ、言わないで、ください」
触れてもいないのに、その泉は徐々に水位を増し、ついには溢れ出した。
つうと粘り気のある液体が、クリトリスの辺りから、糸を引く。
シーツを汚さないように、恵一の口が受ける。
「見られるだけで、感じちゃうんだね」
別に責めているわけではないのだが、ベルダンディは明らかにショックを受けたようだ。恥じ入るような声を上げて、俯いてしまう。
「あ、ああっ。けいいちさん。ご、ごめんなさい」
それでも、感じてしまうものは感じてしまう。
次々と割れ目から愛の液が溢れ出し、恵一の口に流れ落ちる。
ベルダンディは震える声で、嗚咽をもらした。
すべてを、見られている。自分さえ見たこともない大切な場所を。さらにその奥を。
そこからどうしようもなく溢れ出してしまう、熱いものを。
「謝らないで。ベルダンディが感じてくれると、俺も嬉しい。だから、恥ずかしがらずに、すべてをさらけ出すんだ」
「は……はい」
恵一はベルダンディの臀部に手を回すと、少し力を込めてその位置を下げた。
愛する女神のすべてが、近づいてくる。
息をかけただけで、これほどの反応を見せてくれる身体。
直接愛撫したら、どうなってしまうのだろうか。
唇の端を吊り上げて、恵一は声を出さずに笑った。
242 :
牛男:2005/05/14(土) 19:33:08 ID:LG8MwmBI
舌を伸ばして、泉の中に差し込む。
「――っあああんっ!」
開かれた足が、臀部が震えた。
つぷ……ちゅく……ぬちゅ。
舌先を力ませたまま、上下にスライドさせる。
「ひあっ――んくぅぅぅ」
滑らかな肌は愛液をまとり、表現のしようがないほどの感触を伝えてくる。
熱、匂い、味、微細な動き。
そのすべての情報を、恵一の舌は敏感に感じ取る。
(すごいな。中が、震えているぞ)
十分に割れ目を堪能したあと、その先にあるものに狙いを定めた。
わずかに薄い皮をまとった、神秘的な突起。
女性が一番感じるとされる部分。
まわりを囲むように、唇で吸い付く。
「あっ――け、けいいちさん! 待ってっ」
上唇に、細く柔らかな毛の感触。
息を吸って軽い真空状態にし、舌先を伸ばす。
「―――――んんんッ!」
ベルダンディの上体が、跳ね上がる。
だが、臀部をしっかりと固定しているため、恵一の唇は離れない。
薄い皮のようなものを捲り、突起をじかに愛撫する。
「あはっあああ、だめぇぇぇ! そこは、だめぇぇ!」
普段のベルダンディからは考えられないほどの、乱れた台詞だ。
ほどなく、ベルダンディは生まれて初めての、そして今日最初の絶頂を迎えた。
243 :
牛男:2005/05/14(土) 19:36:20 ID:LG8MwmBI
すまん、自分を押さえられなかった。
スレが伸びてたんで何かあったと思えば
>>243 乙。
いやまさしく自身を押さえる必要などありません。
そういや和姦が珍しいのもあれだな。
女神のスレに神が降りとる!
>>345 純愛でも陵辱でもエロければイイ!
神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
一気に読んでしまった・・・
この後の展開が気になるので、ぜひ続きを!
249 :
名無しさん@ピンキー:2005/05/24(火) 15:11:13 ID:wi97zVq+
ぜひつ続きを!
GJ!!
神(゚∀゚)降臨!!!!
252 :
名無しさん@ピンキー:2005/06/22(水) 21:10:38 ID:msx210Ys
揚げ
保守
254 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/04(月) 20:55:27 ID:aUeyVjAu
あげ
255 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/14(木) 22:32:30 ID:HWx67D0L
捕手
256 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/19(火) 01:22:24 ID:lERwMHZV
スクルド
とらのあなに蒼1−4が入荷しとりますな。
258 :
名無しさん@ピンキー:2005/07/27(水) 01:23:26 ID:tX1EnyVm
巡回
259 :
名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 01:03:38 ID:1jWKEXmO
挙げ
260 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 12:21:39 ID:gq+YR2jB
保守
261 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 19:49:16 ID:i1r1zYr9
投票
262 :
名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 07:09:26 ID:k26ENTX7
徘徊