気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…

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1名無しさん@ピンキー
萌え(*^^*)
2加藤椎名:03/10/03 18:30 ID:RHQIFSdv
2get
3名無しさん@ピンキー:03/10/03 19:26 ID:426Xxtzo
俺が求めていたようなスレが立ったな。
即死回避のためにカキコ
4名無しさん@ピンキー:03/10/03 19:34 ID:D9PgPjSw
激しく同意してやるので何かSSを投下してくれ
53:03/10/03 19:39 ID:426Xxtzo
>>4
他スレのまだ終わってねえんだよなあ・・・なんとかしねえとw
で、なにかリクはないかい?どんなシチュがいいとか。
6名無しさん@ピンキー:03/10/03 20:12 ID:6f564yFk
>>5
やっぱりさ、
学校行事で登山なんかしてさ、
女の子が足を挫いたりしてさ、
おんぶしてやったりしてさ、
最初は背中で暴れる訳よ。
でもそのうち大人しくなってさ、
「けっこう力あるんだ」とか言ったりするわけさ。
7名無しさん@ピンキー:03/10/03 20:13 ID:WuPMDK+t
気が強い香具師が好きになった香具師と
ラブラブで甘々なのもイイ(・∀・)
8名無しさん@ピンキー:03/10/03 20:51 ID:tenFUUxO
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9名無しさん@ピンキー:03/10/03 21:58 ID:K8zCQqSL
>>6
ワラタww
10名無しさん@ピンキー:03/10/03 22:40 ID:9Mf8rDPA
>>5
「灼眼のシャナ」のシャナでお願いしたいです
113:03/10/03 22:55 ID:2pySA9vM
>>6
そのシチュでかいとるよ。もうすこしまっとくれ。

>>10
・・・何それ?
12名無しさん@ピンキー:03/10/03 23:08 ID:9Mf8rDPA
>>11
ライトノベルの作品です。
が、残念です。範疇から外れてましたか…

では気を取り直してシチュのリク第2弾。

親に連れられて格式張ったパーティに。
そこでケンカ友達のクラスメイトと遭遇。
いつもは活動的なポニーテールにしている髪を下ろし、
洒落たドレスに身を包んで恥ずかしそうにしている姿に…
13名無しさん@ピンキー:03/10/04 02:25 ID:QfnzTXkD
幼馴染みの女の子と賭をするわけだ。
勝った方の言うことを何でも聞くという約束で。
季節ネタで「阪神は優勝するか」でいいや。

で、普段はユニセックスな服しか着ない女の子に、
ヒラヒラのスカートみたいな、いかにも女の子、な服を着て1日買い物に付きあえって言うわけだ。

それが以外に似合っていてドキリとさせられ、兄妹みたいにしか思ってなかったのが…
143:03/10/04 12:53 ID:blPCg3HG
「えー、本日は天気にも恵まれ、絶好の登山日和となり・・・」
校長の長ったらしいお話に耳を貸す奴は少ない。
大概喋ってるか、下向いてなんかやってるかのどちらかだ。
俺もその一人。隣の友達なんかと喋って、この暇な時間が終わるのを待っていた。
「・・・というわけです。それでは、早速各班に分かれて行動を開始してください」
いつのまにか終わってた。周りの奴等が教師の指示に従って班に分かれ、移動していく。
今日は、俺が通う学校の年中行事の一つ、登山大会の日だ。
この山は規模でいえば中ぐらいの山で、俺達のような学生でも気軽に登れる。
確かにダルいけど、友達と一緒に行ったりするのはなかなか楽しい。
「おーし、それじゃ2班揃ったかー?」
班長が人数の確認をした。
俺の班は、俺を含めて5人だ。ただ、その中の一人に、ちょっとアレなのがいるんだよな・・・。
「もう揃ってるじゃない、見てわかんないの?」
この言葉の一つ一つにトゲがある女。こいつが、そのアレな奴である。
「なんでいちいちお前はそういう言い方をするかねえ」
「うっさいわね!あんたに言われる筋合いないわよ!」
俺が冗談めかして言うと、ムカッ、とした顔になり、俺の頭にげんこつを食らわせやがった。
こいつ―――名前は白羽真由子っつーんだが―――と俺はいつもこんな調子だ。
長い黒髪をポニーテールにしていて、けっこう元気そうな外見。
おまけに、ルックス、スタイルともに中々、というよりルックスはかなりいい方なんだが・・・。
「大体ね、なんでアタシだけこんな男くさい班になってんのよ!まったくもう・・・」
こうやってすぐ手を出すところと、気が強いのがタマにキズである。
アレだ、黙ってれば可愛いんだけど、喋るととにかく毒を吐く奴だ。
そういうサッパリとした性格なためか、男女問わず有効範囲は広い。
ただ、やっぱり色恋沙汰には無縁らしく、茶化される度に黄金の左を繰り出している。
「文句言うならかーえーれー」
「なんですってー!」
追いかけ回される。
実は俺とこいつは中学校から一緒で、結構付き合いが長い。いや、腐れ縁みたいなもんだけど。
153:03/10/04 12:54 ID:blPCg3HG
「ほら、いい加減夫婦漫才やってないでいくぞー」
班長の声に俺ら二人が同時に反応した。
「夫婦!?こいつと俺のどこが夫婦だよ!漫才で言えばこいつがボケじゃねえか!」
「そんな風に言わないでよ!どっからどうみたってこのバカが勝手にボケてるだけじゃない!」
今度は俺達で睨み合う。
「んだと〜〜〜?俺がボケなわけねえだろ!」
「アタシをバカみたいに言わないでよね、バーカ!」
「バカとはなんだこのドサンピン!」
「ドサンピンって何よ、頭の中空っぽなんでしょ?」
そうしてしばらく言い合いを続けているうちに、班長達は先に行ってしまっていた。
その事に気づいて、また互いに責任を押し付け合いながら、その後を追っていく。
・・・あ、唐突だけど、俺の方の紹介がまだだったな。
俺、春日十郎。以上。
で、話は追っている途中に戻る。
「あんたのせいじゃないのバカ!」
「あーもう、いつまでもそう言ってても仕方ねーだろ!」
俺達は困っていた。
班長達に追いつこうと山に入ったものの、ルートが分からないのだ。
登山コースらしき道が何本もあり、それがどれか分からない。
地図も班長だけが持っているため、どうしようもなく探し回っていたわけだ。
普通なら開始地点に戻るべきなのだが、俺達はもう結構深い方まで入ってしまったようで、
どっちが元の道なのか分からない。
とゆーわけで、登山道を右往左往している最中なのである。
「くそっ!早く見つけて合流しようぜ!」
「言われなくても・・・痛っ!」
突然、真由子がその場に座り込んでしまった。
左足の足首を押さえながら、痛みを我慢するような苦悶の表情を浮かべている。
「おい、どうしたんだよ?もしかして・・・挫いた?」
「だ、大丈夫よ、これくらい・・・」
手をどかして、挫いた足首を見ている。
そこは赤くなって腫れ上がっており、かなり酷そうだ。これじゃ歩くのは厳しそうだな・・・。
163:03/10/04 12:56 ID:blPCg3HG
「大丈夫じゃねえよ、これじゃ歩けねえだろ」
俺の言葉に、真由子は強がった表情を見せた。
「平気よ。あんたに言われなくたって・・・っ!!」
そう言って立ちあがろうとするが、激痛によってそれは叶わなかったようだ。
もう一度へたり込んでしまう。
「ちょっと見せてみ」
俺はバッグから非常用の包帯を取り出すと、真由子の足首に巻いてやる。
これで、少しは違うはずだ。
「な・・・いいのに・・・こんなの・・・」
最後の方はもごもごして、聞こえなかった。
「よし、それじゃ、ほれ」
「え?」
俺は真由子に背中を向けて、手を差し出した。
ここで立ち止まっていても仕方ない、俺はこいつを背負う事にしたのだ。
乗りやすいようにかがんでやる。
「ほら、早くしろよ」
「ば、馬鹿じゃないの!?そんなの出来るわけ・・・」
「っるせーな」
めんどくさいので、半ば強制的に背負う。
多少の反抗をされたが、完全に背負ってしまうと、すっかり大人しくなる。
尻を触ったとか言われるのが嫌なので、膝の辺りに腕を絡めて支える。
そこから歩き出した当初は黙っていたのだが、しばらくして、背中の上で暴れ始めやがった。
「もう、一人で歩けるわよ!おろしてよ!」
「やーだね」
真由子が暴れるので、ふらふら歩きながら進む。
頭を叩いたり身体を揺らしたりして降りようとしているのだが、俺はこいつが落ちないように
注意しながら背負っていた。
こいつが身体を揺らす度に、こいつの胸が背中に当たる。
決してデカくはない、というより貧乳なんだが、こうも接近していると感覚が敏感になるのが男の性だろうか。
「いいから、おーろーしーてーよー!」
「じっとしてろよ・・・ったく」
真由子が大人しくなったのは、それからしばらくしてからだった。
173:03/10/04 12:57 ID:blPCg3HG
山の中のどこか。
周りはすでに暗くなっていて、人もあまり見当たらない。
俺は真由子を背負ったまま、山道を歩いていた。
今ではすっかり大人しくなって、落ちないように俺の首に手を回して黙っている状態だ。
「もう暗くなってるなあ・・・」

沈黙。

「班長達困ってるだろうな・・・俺達見つからないで」

沈黙。

「・・・ねえ」
ようやく口を開いた。
「何だよ」
「重く・・・ない?」
なんだこいつ?急に妙なこと聞いてきて・・・。
「別に・・・このくらいなんでもねーよ」
俺達が沈黙すると、聞こえるのは足が踏む枯れ葉の音だけだ。
ざく、ざくという乾いた音が季節を感じさせる。
俺が答えると、それきり真由子は黙ってしまった。
ふと、首に回された腕に、さらに力が込められた気がした。
何の気なしに真由子の表情を伺おうとしてみるが、うつぶせてしまっていて分からない。
仕方なく視線を前に戻し、また歩く。
「・・・ねえ」
また口を開いた。
「何だよ」
さっきと同じように言葉を交わす。
またどーでもいいこと言い出すのかこいつは?と思った矢先。
「けっこう・・・力あるんだね」
何故か、心臓が一度バカでかく鳴った。
183 続くよ:03/10/04 13:11 ID:sdD3tn+3
「・・・お世辞を言っても何もでないぞ」
「お世辞じゃ・・・」
もう一度、表情を伺おうと振り向いた。すると・・・。
「・・・ないよ」
あろうことか頬を赤らめた真由子の顔が・・・。なんか微妙に瞳も潤んでるし。
いつもなら「なんだお前?拾い食いでもしたのかよ?」と言ってのけたりするのだが、こいつが
こんな表情をするのは初めてで、俺は頭の中が白くなっていたのである。
普段にないギャップ、それが・・・むちゃくちゃカワイかった。
「アタシね・・・ずっと、あんたに言いたい事があったんだ」
「言いたい事?」
俺は真由子の方を向きながら歩いていたので、前から人がやってくるのに気づかなかった。
いや、気づいていたとしても、その「言いたい事」が気になって、人なんて放っておいただろう。
「いい?・・・言うよ」
言葉で答える事も出来ず、顔が段々赤くなっている事にも気づかず、コクコクと頷く。
心臓の高鳴りが早くなる。一秒が一分にも思える。
頬を赤らめたままの真由子は、そっと俺の耳元に口を近づけてきた。
限界まで顔が近づき、いつもとは違うその状況と、鼻腔を擽る真由子の匂いがさらに
俺を緊張させた。
「ずっと・・・・」
一言一言が重く響き、背中を走り抜けてゾクゾク、という感覚を与えてくる。
そして・・・。
「・・・・・・・・・・」
「おーい!!誰だ、そこにいるのはー!」
言った。確かに俺の耳に届いた。
その言葉に俺は全身を固まらせてしまい、前からやって来たおっさんにも、しばらく反応を
返す事が出来なかった。
真由子は言った後にさらに顔を赤くして、その顔を隠すように背中に埋めた。
「は・・・ははは・・・」
呆然とした俺の頭の中で、真由子の言葉がもう一度響く。


                「ずっと・・・好きだったよ」
19名無しさん@ピンキー:03/10/04 13:55 ID:517I7j97
(;´Д`)ハァハァ
>3、ぐっじょぶ。
20SS保管人:03/10/04 14:34 ID:bmXWqXxu
>>3
いいです!
こういうのが欲しかったんです。

ただ、
>ルックス、スタイルともに中々
と言いながら、
>決してデカくはない、というより貧乳なんだが
というのは一般的には矛盾してるのでは?
いや、私的には貧乳=ナイススタイルなんだがw

ところで、
間違ってたらご免なさい。
もしかしてヴァルキリーの人ですか?
21名無しさん@ピンキー:03/10/04 15:40 ID:UgVlbD7V
>>10
「灼眼のシャナ」は「ライトノベルキャラで抜こう!」スレでリクしてみた方がいいヨカーン。
つーか、保管庫に1作収録済み。
22名無しさん@ピンキー:03/10/04 15:56 ID:SEL2viaf
関係ないが、秋空のはるぴーは良かった
233:03/10/04 16:00 ID:umZo2YcO
>>20
投下してから気づいたわけで。
あそこの行には「ただし、胸は小さい」という文字が入る予定だったのです。何?言い訳にしか聞こえない?
・・・で、ヴァルキリーですか。
そうです、俺は320です。はやくあっちのスレのも仕上げないと・・・(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ
24名無しさん@ピンキー:03/10/04 18:02 ID:VX9/fKT0
>>20
なんで文章だけでわかるんだろう?
25SS保管人:03/10/04 19:38 ID:lk5fgU7d
>>23
そうでしたか。
向こうではヴァルキリーや犬ッ子のリクに応えて貰い、ここでも書いて貰い。
お世話になりっぱなしで恐縮です。

ところで、この作品の続きは期待しても良いのでしょうか?
この後、キャンプ場で夕食、コテージで宿泊の流れで。
以外と料理が上手で、
「アタシが料理するのって、…そんなに変かな…」
とか、
教師の目を盗んで川に沈めておいたビールで内緒の酒盛り、
酔っ払って顔を赤くし目をウルませて、
「これはアタシの!」
恋人宣言とか。
26SS保管人:03/10/04 21:51 ID:lk5fgU7d
そういえば、
>>15で真由子の方はさり気なく”夫婦”ってのを否定してないんだなw
27名無しさん@ピンキー:03/10/04 22:37 ID:cCgsWc/s
ここはエロパロ板なのに何のパロでもねーでねーかよ!
…というのは俺が3のSSに禿萌たので言わないでおこう……しかし!…しかしエロは抜いちゃぁなんねー!
俺がアレすることで、3のアレがアレになることはよくないので駄々はこねますまい。
……期待しちょるよ…
283:03/10/04 23:08 ID:lz+r3B/B
>>27
エロはこれから入れるに決まってんだろう!続くんじゃああ!!
何?パロディ?それじゃ、俺の大好きなエロゲの「グリーングリーン」の朽木双葉で書いていいのか!?
止まらなくなるんだぞコンチクショウ!
29SS保管人:03/10/04 23:26 ID:lk5fgU7d
>>28
このスレにはブレーキとかストッパーとか舫い綱とか、
動き出したモノを止めるようなしろものは一切存在しません。

魂の赴くまま逝っちゃって下さい。
30名無しさん@ピンキー:03/10/05 01:43 ID:LvIK6/5i
やっぱ時節柄、文化祭で演劇発表。
お姫様役でドレスアップして、今まで見たことがないような女っぽい姿。
ラブシーン有り、当然最後にはキスシーンも
31名無しさん@ピンキー:03/10/05 09:41 ID:0UnpxHC7
普段は口より先に手が出るような子が見せる女らしい一面最高
ラヴラヴになって「私、気が強いから可愛くないよ…」とか言われた日にゃあ
32名無しさん@ピンキー:03/10/05 18:36 ID:mrNVf3gV
なんか良かった(笑)のであげ。このままがんばってください
33名無しさん@ピンキー:03/10/05 20:04 ID:coXw0hRf
ス○ゼロのかりんなんてどうでしょう?
34名無しさん@ピンキー:03/10/05 20:09 ID:mtJo/y/F
>>33
問題は、誰の前ならしおらしくなるか、だがw
35名無しさん@ピンキー:03/10/05 20:33 ID:p2LTavoT
なんでここはこんなにすばらしいのですか?
36名無しさん@ピンキー:03/10/05 20:49 ID:Ew9jgYnr
>>34
DJ
37名無しさん@ピンキー:03/10/05 20:51 ID:coXw0hRf
サクラとかは?レズになるけど・・・。
38名無しさん@ピンキー:03/10/05 20:52 ID:Bt5l5mLt
>>36
とりあえずsageようぜ。
39名無しさん@ピンキー:03/10/05 22:40 ID:oZxpUHnN
新作より>>18の連載キボン。
40名無しさん@ピンキー:03/10/05 22:51 ID:BnMqZBCu
新作も欲しいですぅ

特に二次創作ものが。
41名無しさん@ピンキー:03/10/05 23:36 ID:rrS6JZ+E
ニコロビン姉さんで。
42名無しさん@ピンキー:03/10/05 23:52 ID:tGbuHmBI
ていうかさ、スレタイが作品を限定してないスレって、大概オリが多くならない?
二次創作だって、専用のスレがあるならそこに行けばいいんだし。
43名無しさん@ピンキー:03/10/05 23:57 ID:9sfePAkZ
>>42
まあ、そういう傾向があるのは確かだけど、
だからといってオリ限定と決めてしまうのも面白くない。

独自のスレを持たない作品のSSが来るかも知れないんだし、
わざわざ門戸を狭めることもないでしょ。
44名無しさん@ピンキー:03/10/06 00:00 ID:8uugbXn/
>>43
いやまあ、狭めるつもりはなかったんだけどね。
二次創作のリクはよく考えてからのほうがいいんじゃないか、と言いたいだけ。
45名無しさん@ピンキー:03/10/06 12:15 ID:oL4iq1sh
本スレの方でリクしても、自分の好みのシチュエーションで書いてもらえるのは珍しいし。

”このキャラ”で”このシチュエーション”で、という要望があったとして、
本スレではキャラの要望は通っても、シチュは職人さんの趣向次第。
ここのスレではキャラの要望は通りにくいけど、シチュは望むものが書いてもらえる。

ここでリクするのは当然の様な気もするが?
46名無しさん@ピンキー:03/10/06 18:21 ID:IxRtRLMV
これまで通りで問題ないよ
47名無しさん@ピンキー:03/10/06 18:49 ID:rcJc+huK
本当は好きなのに口ではきついことを言ってしまうのは最高の萌えだ。

その秘めた想いを迸らせるのは酒の力かライバルの出現か。
48名無しさん@ピンキー:03/10/07 00:34 ID:mLDWSkWq
修学旅行先の見知らぬ街で二人きりで取り残されて…
49名無しさん@ピンキー:03/10/07 01:39 ID:2kCXFhDH
やはり何は無くともとり残されんことにはね!
501:03/10/07 04:11 ID:1RnZ1+xS
久々にスレに来てみると、俺が全く思いもよらなかった方向で盛り上がってる罠

漏れが萌えると言ったのは例えばレイープシーン等で気の強い娘が
「やめろ!! やめないか!! ケダモノ、はなせ!!」
から、
「おねがい・・やめ・・て・・・」
になって、最後は
「やめてください・・・」
っと、哀願する口調になるとこ(・ω・)
51名無しさん@ピンキー:03/10/07 18:56 ID:6+rbd6Xx
>>50
残念でしたw
52名無しさん@ピンキー:03/10/07 23:01 ID:2kCXFhDH
>>50
それも萌え!!だがまぁいーじゃないか。コレはコレでアレなんだから…
その意思を伝えたことにより誰かがソレ系のアレをナニしてくれるよきっと。
そして3野郎の続きのエチー突入を禿キボ!
タコラスマソ
53名無しさん@ピンキー:03/10/07 23:11 ID:2kCXFhDH
ぉおっと俺もしや今さげ忘れてなかった?
54名無しさん@ピンキー:03/10/08 13:50 ID:IQks/HdF
3さん、続きを待ってるよ!
55名無しさん@ピンキー:03/10/08 16:18 ID:Q/JiYpFD
かりんお嬢様sage
56名無しさん@ピンキー:03/10/08 18:24 ID:OYz9Fg08
なんか、萌え萌え言ってるだけのスレになってない?
57名無しさん@ピンキー:03/10/08 18:31 ID:IPoJQ79v
>>56
まぁ、萌え萌え言ってればその内誰か投下してくれるさ
マターリ行こうや
58名無しさん@ピンキー:03/10/08 19:56 ID:kV5y5k2O
とりあえず、>>6みたいに職人の意欲を刺激するような萌えシチュを書こうよ。
59名無しさん@ピンキー:03/10/09 00:35 ID:P9UOYtJE
双子の話でお願いします・・・
ボーイッシュで元気系の妹と女の子らしいおっとり系の姉で。
二人で同時に一人の男の子を好きになってって感じで。
60名無しさん@ピンキー:03/10/09 02:09 ID:cEfk/7iR
「なっ!何をする!?…やめよ!やめぬか…はぁっ…んぁぁあ!!」
……的な喋り方の女ぬ子…キボン(;´Д`)ハァハァ
61名無しさん@ピンキー:03/10/09 11:45 ID:gCMWtE21
やめぬかって…時代劇風?
62名無しさん@ピンキー:03/10/09 13:05 ID:cEfk/7iR
>>61
姫様ならそれも可!!!!
63名無しさん@ピンキー:03/10/09 14:22 ID:5eSI3GAO
>>60
気の強い、でも本当は寂しがり屋のお姫さまが、
赤ん坊の頃から姉弟同然に育ってきた侍女の子供に…

64名無しさん@ピンキー:03/10/09 17:25 ID:5NEBu3J3
>>63
俺的には無茶苦茶萌えるぞ、それ。
65名無しさん@ピンキー:03/10/09 19:22 ID:DZtjA6X9
やばいなぁ、最高だよこのスレw
66名無しさん@ピンキー:03/10/09 19:29 ID:hSELJggc
>>63
男勝りで浮いた噂の一つもなく、いつまでも側にいられると思っていた。
しかし、隣国の王子との縁談が持ち上がり…
67名無しさん@ピンキー:03/10/09 19:34 ID:5lf24J+F
とりあえず、犯したら孕んでしまった
68名無しさん@ピンキー:03/10/09 19:45 ID:hSELJggc
>>67
そして、裏で手を回していたお兄さんに、
「責任はとってもらうからな、お・と・う・と・クンw」
69名無しさん@ピンキー:03/10/09 22:37 ID:xPPGJ9kk
>>66
おや?
いつの間にか西洋のお姫さまにw
70名無しさん@ピンキー:03/10/09 23:08 ID:v0V+GhxD
>>66
いいなあ、それ。
71名無しさん@ピンキー:03/10/10 00:47 ID:obEMmgo7
>>66
縁談の話は、兄王子が流したデマだった。

夜叉姫と呼ばれ恐れられ、行き遅れそうな妹を心配してのこと。
よく勉強していて知識が豊富。庶民の情報にも詳しく政のアドバイスも的確。
なにより暴走しがちな妹を制御できるのは彼だけ、と目を付けられたのが運の尽き。

隣国の女癖が酷いと評判の王子との縁談を耳に入れ、
あれこれ理由を付けて妹の部屋から侍女と護衛を下がらせ、
酔い潰れて無抵抗だとさり気なく教えて。
72名無しさん@ピンキー:03/10/10 13:40 ID:+R1QS4cN
>>71
さあ、あとはこれを文章化してくれる人を捜さないとw
73名無しさん@ピンキー:03/10/10 17:37 ID:4+gkAA1E
あ…あげ…あっあっあげ…あげて…あげ……
アゲテミナイカ?;
74名無しさん@ピンキー:03/10/10 19:06 ID:5B1wprqr
芸能界物で、我が侭アイドルとマネージャーで…
75名無しさん@ピンキー:03/10/10 21:48 ID:6/sOW5kx
なんだそりゃ
76名無しさん@ピンキー:03/10/10 22:21 ID:4d96TYPt
>>74こんな感じ?

女の子らしい外面を装ってるが内面はかなり気が強い、現在売り出し中のアイドル。
ファンの前はもちろん、関係者の前でも外せない仮面、素顔の自分になれるのはパンピーだった頃からのつき合いのマネージャの前だけ。
反動で無意識にきつく当たってしまう。
本心ではいつも感謝しているし、素顔の自分を受け止めてくれると安心していたのだが。
だ積もり積もった不満はある晩、一気に爆発し…


あかんなあ。
こんなんじゃ神を呼べ込めない
77名無しさん@ピンキー:03/10/11 23:36 ID:SEb5nmVf
期待保守
78名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:44 ID:EUvl3U9V
男勝りとは違うの?
79名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:49 ID:GhrxsZy7
>>78
男勝りな子が、ふとした瞬間に見せる女らしさってのもモチロン萌えだ!
80名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:50 ID:DlxSOlW/
違う・・・だろ? 男勝りはー・・・ 男っぽい? 勝気な女つっーのは・・・ こう なんだろう?
81名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:53 ID:GhrxsZy7
>>80
気が強いのと、女らしいのは両立できると思うけど。
82名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:59 ID:DlxSOlW/
気が強い女が・・・ 急にしおらしくなるのは・・・ 嵐の前兆だぜ・・・ 気をつけろ!!!
83名無しさん@ピンキー:03/10/12 01:02 ID:EUvl3U9V
男勝りも気が強い部類に入りますよね。個人的にはそっちの方が萌え〜・・・
84名無しさん@ピンキー:03/10/12 01:04 ID:BZaU8KXu
sageろ
85名無しさん@ピンキー:03/10/12 08:52 ID:J7hzCl/k
>>82
その嵐がいいんじゃねえかщ(゚Д゚щ) カモーン
861:03/10/12 14:13 ID:mafW+oCj
>>83
漏れも勿論それ。
>>41
ニコ・ロビンスレ立てたけどあっという間に沈んだ罠。
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065547892
87名無しさん@ピンキー:03/10/12 14:46 ID:/yxvdODk
通ってる空手道場の娘ってのもいいなあ。
普段は道着姿しか見せてないので、偶然町中でスカート姿を見られて恥ずかしがるとか。
88名無しさん@ピンキー:03/10/12 17:25 ID:EUvl3U9V
男言葉しか使えない、空手っ娘イイ!!3rdのマコトみたいな。
89名無しさん@ピンキー:03/10/12 18:11 ID:dJtin8Jt
剣道娘でも。もちろんポニーテールな。


昔から一緒に武術格闘技を習ってて、前に一戦して女の子に大負け。おかげで態度がでかい。
しかし、久しぶりに手合わせをしたら勝ってしまい、女の子がしおらくなってしまう、ってのはどうよ。
90名無しさん@ピンキー:03/10/12 19:33 ID:XEj5HcCS
>>87
「あたしの腕、筋肉でゴツゴツでしょ
 指も太くて恥ずかしいよ」

こんなのキボン
91名無しさん@ピンキー:03/10/12 20:14 ID:EUvl3U9V
空手強くて男勝りでも、小っちゃい娘が良いな・・・
92名無しさん@ピンキー:03/10/12 20:32 ID:XEj5HcCS
>>91
胸もね!
93名無しさん@ピンキー:03/10/12 21:13 ID:OxpiN4Sm
胸は適度にあった方がいいな
94名無しさん@ピンキー:03/10/12 21:43 ID:XEj5HcCS
髪型はショートカット!
3歩譲ってポニーテール
95名無しさん@ピンキー:03/10/12 21:53 ID:EUvl3U9V
カョートカット&女を感じさせない程度の微乳に一票
96名無しさん@ピンキー:03/10/12 21:59 ID:XEj5HcCS
そして、一度くらいは主人公の”金”を蹴ったことがあるわけでw

「あの時つぶされてたら、こんなこともできなかったんだよなあ…」
97名無しさん@ピンキー:03/10/12 22:16 ID:oStxuExR
結ばれた後も尻にしかれる。
いつもいつも酷い仕打ちを受ける。
ただし、その借りは全てベットの上で返済される事になる
98名無しさん@ピンキー:03/10/12 22:22 ID:XEj5HcCS
>>96
でもって主人公の方も、女の子のふくらみ初めの胸を打ったことがあって。

「あの時とあんまり変わって無いなあw」とか口を滑らせてしまい、

「バカっ!」と、脳天に肘打ちを食らうと。
99名無しさん@ピンキー:03/10/12 22:28 ID:XEj5HcCS
余談だが、”ひじうち”で”土渕”に変換された。

難解な読み方だw
100名無しさん@ピンキー:03/10/12 22:31 ID:XEj5HcCS
相手が柔道娘なら、

発射の瞬間、慌てて腰を引こうとするが無意識のカニ挟みに腰を極められてしまって実弾命中なんて展開も。
101名無しさん@ピンキー:03/10/12 22:43 ID:EUvl3U9V
普段女の子らしい所が全く無いのに、ベットじゃ泣きべそをかき出す空手っ娘イイ!
102名無しさん@ピンキー:03/10/12 23:07 ID:XEj5HcCS
そして、初めての翌日の稽古で、

「どうした? そのへっぴり腰はなんだ!」

道場主の父親に速攻ばれてしまうと
103名無しさん@ピンキー:03/10/12 23:33 ID:EUvl3U9V
で、恥ずかしさのあまり父親も伸しちゃう。
104名無しさん@ピンキー:03/10/13 00:53 ID:i8hAiAW8
ここってリクは多いけど、SS来ないね。 1個だけだし……
え〜っとリクをまとめると

1、登山で足を挫いておんぶ
2、格式張ったパーティーでクラスメイトで女のケンカ友達と遭遇
3、普段はユニセックスな服しか着ない女の子にいかにも女の子、な服を
4、文化祭での演劇発表で今まで見たことがないような女っぽい姿。
5、修学旅行先の見知らぬ街で二人きりで取り残されて
6、>>1の「やめろ」→「やめて」→「やめてください」的な変化
7、双子の話でボーイッシュの妹と女の子らしい姉、同時に一人の男の子を好きになって
8、時代劇風?  男勝りで浮いた噂の一つもない西洋のお姫さま
9、芸能界物で、我が侭アイドルとマネージャーで…
10、通ってる空手道場の娘

今のところ1個のみ。 リクの文章化率10%です。
105名無しさん@ピンキー:03/10/13 01:05 ID:brALUn9x
うーむ、>1以外の全てのリクが私の物だw
1063:03/10/13 01:14 ID:RL99M84P
舞台はふもとのキャンプ場へ。
探しに来た教師のおかげで俺達はなんとか降りる事に成功し、班長達と合流した。
こっぴどく怒られたりしたが、左から右でなーんにも記憶しちゃいない。
この登山大会は登山の後ふもとのキャンプ場で野外炊飯をし、その後コテージにて宿泊することになる。
ちなみに、男子勢の強い要望で、炊飯に関しては二つの班が一緒となる。
というわけで、俺達二班一同と三班の連合体で炊飯作業の真っ最中である。
・・・とはいえ、女子連中に完全に任され、男どもでてんてこまいの状況。
野外炊飯のお約束、カレーを作ろうとしているのだが、まるで戦場のような状態である。
「春日伍長、状況を報告せよ!」
我らが班長が軍人ばりに指示をだす。ていうか、絶対ノッてる。なんか適当な階級与えられてるし。
「はっ!現在、我ら炊飯軍は、カレー軍の文字通り圧倒的な火力に押されております!」
「ぬぅ・・・仕方ない、射撃手!主砲用意!」
射撃手と呼ばれた奴が、ボウルに水を汲んでくる。主砲とは、鍋の中に入れる水の事だ。
「撃ち方始めぃ!続いて第二撃、カレー粉を投入せよ!」
女子連中に呆れた眼で見られつつ、俺達の闘いは続く。
すべては美味い飯を食べるために。一部のバカはいい男だと見られたいみたいだが。
と、次は風下にいたことで火の粉をまともに食らった奴がよろけた。
「うおおおおおお!メディック、メディーック!」
班長完全に壊れた。
俺もいいかげんノれずに、米の様子をみたりする。
だが、俺の頭の中では、相変わらずあの時の真由子の言葉が響き続けていた。

             「ずっと・・・好きだったよ」

ずっと?前からってことかよ?
ていうか好きなんて・・・そんな素振りまったくなかったから・・・。
いや待てよ、ありゃ冗談ってこともあるぞ?
だがなあ、あいつは冗談とか嘘をいう奴じゃないし・・・だがあの言葉は信じられん・・・。
いや、なんというか、あいつがそういう事を言うって事が信じられないんだよな。
そういうタイプじゃねえのは知ってるから、尚更信じられない。
1073:03/10/13 01:16 ID:RL99M84P
「・・・・・−し?」
しかしだなあ、俺の妄想とかそういう確率もあながち・・・。
「・・・もーし?」
いやね、そりゃ嬉しいですよ?だけどさ、真由子がそういうってのはあまり合わないというか・・・。
「もしもーし?」
いやいや、それはそうですよ?そーなんだけd「もしもーし!!」
脳内会議の真っ最中に、耳元に大声を出されて現実に引き戻される。
ていうか、鼓膜がキンキンいって死にかけてるんだけど。
「誰だ、俺の耳元で大声を出したうつけ者は!」
耳を押さえて怒りの形相で振り返ってみると。
「え・・・あ、ごめん・・・うるさかった?」
らしくなく口に手を当てながら謝る・・・真由子。
怒鳴ろうと思って振り返ったのだが、とたんにさっきの事が頭を支配して顔が赤くなってしまう。
「あ、いや・・・悪い」
しどろもどろになりながらなんとか適当に言葉を返し、米の方へ視線を戻す。
こうでもしていないと、なんだか変な事になりそうなので、俺は作業に集中しようとしたのだが。
「あのさ・・・あ、アタシがやるよ」
「は?」
こいつが料理というのは信じられない。だって、家庭的なタイプに見えないし。
だが、真由子は既にやる気満々のようだ。三角巾にエプロンを装着し、今か今かと指示を待つ。
「あー、まあ、それじゃ・・・班長に聞いてくれ」
「うん、分かった」
俺は真由子の方を向かずに答えた。
向いたらまた緊張して顔が赤くなりそうだったからだ。
そんな俺とは対照的に、真由子はいつも通りに話し、そして動いている。やってる事はらしくないけど。
どうやらカレー担当になったらしく、燃え盛る炎の上の鍋と格闘している。
真由子が参加して働き始めると、見ているだけだった女子連中も入ってくるようになった。
それぞれの方で指示をして動き、協力して炊飯作業を続ける。
騒がしくも楽しい時間が、過ぎていった。
1083:03/10/13 01:16 ID:RL99M84P
「司令!敵、陥落!我が軍の勝利です!」
「うむ、それでは試食だ!」
いつまで続けとるんだこいつらは・・・。
とはいえ、ついに完成した。大成功だ。
途中から女子も協力してくれたおかげで、美味そうなカレーが完成。俺が担当した米も中々の出来である。
それぞれの皿によそっていき、全員で両手を合わせて「頂きます!」ととりあえずやっておく。
と同時に、飢えた男子共は恐ろしい勢いで食らう。食らう。食らう。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」
感極まったという風に言葉をため、そして全員裏で合わせたかのようなタイミングで一言。
「「「「美味いッ!!」」」」
こいつらバカ同士でシンクロニシティでもしてるんだろうか。
といいつつ俺もカレーを口に運び、味わうようにして噛み、飲み込む。
確かに、レストランなんかにも引けをとらなそうなくらい美味い。
材料もそれぞれ程よい大きさに切り分けられていて、何よりカレー自体が絶妙な味わいなのである。
「カレー担当って誰だっけか?班長だっけ?」
「いいや、たしか・・・白羽じゃなかったか?」
班長がそう言いながら真由子の方へ視線を向けた。つられて俺もそっちを見る。
「え?ホントに?意外〜」
女子の一人が言うと、真由子が軽く顔を赤くしながら
「あ、アタシが料理するのって・・・そんなに変かな・・・」
と言った。そこで、既に皿の上のカレーを平らげた男衆が眼を輝かせる。
「いや〜、変じゃねーけど意外だよ。ていうか、美味い!白羽すげーんだなー」
それを初めに、女子からも賞賛の声が上がり始めた。
たちまち真由子の料理の腕を褒める声で一杯になり、当の真由子は嬉しそうな表情で話している。
「な、十郎もそう思わねー?」
突然話を振られ一瞬困ったが、とりあえず適当答えておくことに。
「え?ああ・・・うん、美味いよな」
我ながら上手く捌いたな、と内心思いつつ、真由子の方をチラッと見てみた。
「・・・・・・」
向こうもこっちを見つめていた。互いの視線が合ってしまい、慌てて眼を逸らす。
1093:03/10/13 01:17 ID:RL99M84P
そして舞台は宿泊するコテージへ。
当然男子班と女子班で分断され、それぞれの部屋に入る。
ここでも俺と班長は一緒だったわけで、俺以外の連中はウノやらトランプやらにうつつを抜かしていた。
俺はさっさと寝ようと布団に潜りこみ、消灯時間を待つ。
・・・だが教師連中は知らない。俺達のこの姿が仮の物である事を。
大半がカードゲームをやり、一部の人間が寝ようと布団に潜る。
このような一見「普通」の風景が、より教師の目を欺くのに適しているのだ。
そして予想通り、見回りの教師が部屋のドアを開け入ってきた。
「お前ら、さっさと寝ろよ」
「へーい」
遊んでいた奴等が散らかったテーブルの上を片づけていると、俺達が寝ているか見に来た教師がぼそりと呟く。
「バレないようにな・・・」
さりげなく頷く。
この教師は俺らの担任なんだが、中々物分かりがいい。
俺達が何をするのか察しており、そのために協力してくれる頼れる味方だ。
「それじゃ、こいつらの管理頼んだぞ」
「了解です、先生」
何気なく班長と話しながら、さらにさりげなく先生が何かを班長に手渡した。
それに気づいていない振りをしつつ、班長が「ほれ、寝るぞ」と全員を布団に潜りこませる。
先生が、去り際に背中を向けながら、親指を立てた。「御武運を」という意味合いでだ。
そしてドアが閉められ消灯されると、班長がさっそくその何かを広げ出す。
例にもよって持っていた懐中電灯。そして、布団に潜っていた全員が班長の周りに集まった。
そしてその何か―――何枚かの紙だ―――を広げてみていた班長がガッツポーズを取る。
「ナイス先生!」
小声でそう言い、集まった者達もそれを覗き込んでみた。当然俺も。
その紙の内容はこのコテージの見取り図(見回りのコースも書き込まれている)と、俺達の目当ての
方々からのメッセージが書かれた紙。
「裏の河原にて PM11:00〜」
大声で叫びたくなる気持ちを押さえつつ、そばにいる者同士で喜びを分かち合う。こいつらアホか?
俺は、なんとなく行ってみるだけ・・・もしかしたら、あいつがいるかもしれないという期待もあるけど。
1103 続くよ:03/10/13 01:18 ID:RL99M84P
「・・・諸君」
勝負私服になった班長。その前に集まる男達も私服へと変じている。
「これより我々が入る場所は死地だ。だが、一騎当千の諸君なら、必ず成功させられると信じている」
珍しく真面目な面持ちの班長。そして男達。
「覚悟はいいな?ない者は残りたまえ」
誰も離れない。そりゃそうだ。
「・・・よし。それでは、我々はこれより死地へと赴く」
班長が俺達に背を向け、そして振り返る。
その口元には、まるで戦争映画の鬼軍曹がたまに見せるような笑みが浮かんでいる。
「征くぞ、諸君」
音を立てないように走り出す班長。その後に続く男・・・否、漢達。
はたから見ると相当アレな図だが、まるで本当に死地へ向かう戦士のような表情である。
そして先程の見取り図を見ながら、見回りの教師とニアミスしないように進む。
向かうはコテージの裏にある河原。
的確にハンドサインで班長が指示を出し、それぞれが指示の通りに動く。
アイコンタクトで意見を交わし、一瞬も止まる事なく進む。
気分はまさに、S.W.A.Tか何かの特殊部隊である。これも業なのだろうか。
と、ようやく河原へ向かえる裏口に辿り着いたという時に、問題が発生した。
紙には書かれていなかった何者かが、裏口の前に立っているのである。
一部から「殺してしまおう」などと物騒な声も上がったが、さすがにそれは出来ない。
こいつらだとやりかねないのだが、なんとか俺が止めた。・・・俺がなんとかするという条件付きで。
「頼んだぞ、我らの活路を開いてくれ」
仕方なく、その立っている奴の背後に忍び込もうとしていたところ・・・。
「そう警戒するな、俺だ」
この声は・・・先生だ!
「おまえらがどんちゃん騒ぎやってる間、他の先生がこないように見張っといてやろうと思ってな」
事情を察して出て来た男達と班長は、涙を流しながら先生と握手を交わしている。こいつらアホか。
「勇気ある戦士に・・・敬礼ッ!」
ビシィッッ
班長の声を合図に、男達が敬礼をする。なぜか、俺も付き合わされた。
111104:03/10/13 02:50 ID:i8hAiAW8
>>105さん
その創造力を使ってSSを書けないですかい?

ところで、重複かもしれないが、上記パターンその1、で1個書いて良い?
っていうのも、>>3のSSなかなかエロが来ないんだもん。
1123:03/10/13 03:02 ID:RL99M84P
>>111
エロまでが長いのは致命的だよな・・・
ええい、もっと御都合主義を発動させるべきだったか。
ちなみに、俺は一向に構わん。
113名無しさん@ピンキー:03/10/13 04:20 ID:BWpE+0dq
3、10、に一票づつ!!!!さらに8は6な方向でお願いしたい!!!!きたれ英雄!!!!
1143:03/10/13 04:31 ID:RL99M84P
人は言う。王族になれれば、王族に産まれればどんなに楽であろうかと。
だがそれは間違っている。王族だからこその辛さ、王族だからこその悲しみ。
それは、人々から見た王族の「楽」の部分よりもはるかに大きい。俺は・・・・・・それをよく理解している。
なぜなら、俺はそれを・・・王族を、今までずっと側で見続けて来たからだ。
俺は、ある王国の、王妃様の侍女の子供として産まれた。
そんな俺が、子供の頃、一番遊んだ相手・・・それが、この国の王女、つまりは王妃様の娘だった。
単なる侍女の子供と一国の王女ではあまりにも地位の違いがあったが、王妃様はそんなことは気にされない人だった。
子供の頃から、俺はずっと王女の側にいたんだ。子供の頃は遊び相手として。そして今は・・・側近として。
・・・国の民の間では、王女・・・エレノアは、勝ち気で、そこら辺の男よりもよっぽど強気な王女として語られている。
だが・・・それは違う。たしかにあいつは、エルはプライドが高いし、どんな人間であっても決して媚びないような態度を見せているが。
本当はもっと、普通の女の子でいたい、とても寂しがり屋な奴なんだ。

「もうよい、下がれ」
「はっ」
エルの一声で、側近や護衛の衆が部屋から出ていく。
俺もその集団に混じり退室しようとしていたが、
「そなたは待て」
「・・・かしこまりました」
呼び止められ、俺とエルを残して部屋の扉は閉められた。
ここは、エルの私室だ。今日はもう大体の行動を終わらせ、これから就寝しようという時である。
「・・・のう」
「何で御座いましょうか、姫様」
頭を垂れながら、俺は返事をした。これが、貴族や王族と、平民である俺の差だ。
「もうこの部屋におるのは妾とそなただけじゃ、そのような呼び方は・・・やめてくれ」
錠がされている事を俺はさりげなく確認する。これから俺が取る態度を、側近や護衛の者に知られては面倒そうだからだ。
片膝をつき、深く頭を下げた「忠誠」の姿勢をやめ、エルと同じ目線に立つ。
「どうしたんだ?俺を急に呼びとめたりして」
前述の通り、俺とエルは幼少の頃から、いつも一緒だった。
だから、二人だけの時はこうして、身分は関係ない話し方、接し方が出来る。
1153:03/10/13 04:32 ID:RL99M84P
「父上から聞いておろう?」
「・・・隣国の王子との縁談の話か」
エルは高級そうな扇を閉じて口元をそれで隠したまま、そっと頷いた。
元々、この王国は平和な国だ。
それは、歴代の王が民の事を第一に考え、一心に王政を行ってきたからこその長い長い努力の結晶・・・。
今の国王様も、貴族と平民の隔たりをなくそうと、自ら城下に降りたりして民の声を聞く、とても朗らかな王だ。
その王が、隣国の王から持ち掛けられたのが、その縁談である。
この国の王女であるエルと、隣国の若き賢人と称えられる優秀な王子。その二人を、結婚させないかという話が持ち込まれたのだ。
たしかにこの国までその王子の聡明さなんかは伝わってきている。
だが・・・当人のエルは、その縁談を快く思ってないようだ。
「エルは、嫌なのか?」
隣国だけでなく、この国の女性ですら、王子の伴侶になれる事を夢としている。
一度だけこの目でその姿を見た事があるが、かなりカッコよかった。おそらく、あそこまでの美男子はなかなかいないだろう。
それで頭が良く、さらに心優しいとあれば、その話を断る女性はいないのではないのかというほどだ。
「妾は・・・嫌じゃ」
顔を伏せたままエルが答えた。
エルの気持ちが分からないわけではない。いくらそのようにいい事尽くめの男性であろうと、突然夫婦になれと言われたら誰でも困惑
するのが当たり前だ。
だが、王族同士の結婚ではそれが常識だ。互いの国の友好のために、それぞれの子供を結婚させるなんて日常茶飯事。
「一度も話した事のない男と婚姻を結べなどと・・・そのような事、妾は嫌じゃ」
「だけどな、エル・・・」
「だけどなんじゃ!国のためなら、父上のためなら妾の声は黙殺されても良いと申すのか!?」
伏せていた顔を上げて、エルが抗議の声を上げた。
幸い、部屋の周りは人払いがなされているようで、外からは何の反応もない。
「エル・・・我が侭を言うなよ」
一介の側近でしかない俺が言えるのは、肯定の意見だけだ。
第一俺が「そんなものはやめろ」と言っても、なんの効力もなさないのは自明の理である。
「我が侭!?妾が・・・妾が言っておる事は我が侭なのか!?」
エルの瞳には、涙が浮かんでいた。
1163:03/10/13 04:37 ID:RL99M84P
「妾は・・・そなたと、カイトと一緒にいたいだけなのに・・・それすらも許されんのか?」
「・・・エル?」
俺と一緒にいたい?別に、結婚しても俺が側近に立つ事はエルが望めば出来る事なんじゃないのか?
そう思った俺の頭に、もう一つの考えがよぎった。
「幼い時から・・・ずっと・・・ずっと一緒だったのじゃぞ・・・?妾は・・・妾は・・・」
そこまで言うと、エルは俺の胸に突然顔を埋め、泣き出してしまった。
鳴咽を上げる胸の中の女性を、俺はどうする事も出来ずに・・・いや、いつのまにか、俺は抱きしめていた。
「ぐすっ・・・カイト・・・」
きっちりと整えられたドレスがしわになるのも気にせず、俺は抱きしめた。
「エル・・・本当は、俺だって側にいたい・・・子供の頃みたいに、お前と一緒に笑ったりしたいよ。でも・・・」
俺達には、身分という超えられない壁がある。
そんな言葉を出そうとしたが、それは俺に向けられたエルの潤んだ瞳で遮られた。
一心にその瞳で見つめられ、声が出せなくなる。
「なら・・・そうすればよい。妾も・・・カイトの側にいたい」
エルの華奢な体を抱きしめていた腕の力は、抜く事が出来なかった。・・・違う、抜こうとはしなかった。
そう、俺も・・・俺も、エルの側にいたいんだ。こうして抱きしめて・・・離さないでいたい。
互いが互いの瞳を見つめたまま、しばらく沈黙がその場を支配した。
やがてどちらからともなく近づく顔・・・そして、触れる唇。
「ん・・・」
示し合わせたわけでもなく互いに瞳を閉じ、その柔らかい感触を楽しむ。
一層エルを抱きしめる腕に力を込めて、俺はその体勢のまま永い時間を過ごした。
そして始まりと同じように、どちらからともなく離れる唇。
始まりと違うところは、俺もエルも、ほのかに頬が朱に染まっている事と、顔の距離がずっと近づいている事だけだった。
「ようやく・・・妾の想いに気づいてくれたのじゃな・・・」
「エル・・・」
ようやくという言葉。
これが意味するのは一つ・・・エルは、ずっと前から俺の事を想ってくれていた。ずっと。
俺が、それにもし気づいたとしても、俺はそれから眼を逸らしただろう。身分の違いという壁を気にして。
だが、今は違う。今は、自分にも、そして、エルに対しても正直でいられる。
薄く朱に染まった頬、そして、どこかはかない、潤んだ瞳。
どこにでもいる普通の女の子じゃないか。だったら、嫌がるのだって当たり前だ。
「カイト・・・んっ・・・」
エルの言葉を待たず、俺は二度目の口付けをした。
もう離れないように、その身体をまた一段と強く抱きしめながら。
眼を閉じたエルの瞳から一筋涙が零れ、俺はそれを指で拭う。
何度も短い間隔で、今までの空白を、互いのすれ違いの代償を取り戻すように、キスをする。
一応の女性経験はある俺に対し、エルは男というものを全く知らずに育っている。
戸惑う様子のエルを優しくリードしてやりながら、その唇の甘酸っぱいような感触を味わった。
「カ、カイト・・・」
「ん?」
おずおずと、エルが口を開いた。
「その、この間本で読んだのだが・・・「きす」の時は舌を入れたりするのだろう?」
「・・・どっからそういう本を見つけるかね」
「うっ、うるさい!妾も、こういう時に備えてだな・・・・・・んぅっ!?」
ちょっとだけ乱暴に口付けて、またエルの言葉を遮る。・・・そしてついでに、聞かれた通りに舌を滑り込ませる。
「んんっ、んふぅっ・・・ちゅっ・・・」
俺の方から積極的に舌を絡めでもしないと、驚いて何も出来ないエルは動かない。
舌と一緒に唾液が混ざり合って、唇と唇の隙間から漏れる粘液の音がいやに部屋に響く。
「んふぁ・・・い、いきなり舌を入れるなんて・・・!」
ようやく唇を離してやると、その間を唾液の糸がいやらしく引いた。
そんなこともお構い無しに、エルが顔中を真っ赤にしてまくしたてる。
「だって、エルが舌がどうこう聞いてきたんじゃないか」
「やれとは言っておらんだろう!・・・もうっ」
子供みたいに唇を尖らせながら、ぷいっとそっぽを向くエル。・・・それがたまらなく可愛い。
「でも・・・これで終わり、じゃないぞ」
俺の言葉に一瞬視線をこちらに戻し、またそっぽを向いて、少しだけ頷いた。
「わ、妾も・・・もっとしたい」
そっぽを向いたままのエルの胸元――ちょうど鎖骨の辺りだ――を人差し指でなぞりながらおろしていく。
もちろん・・・行為を続けるために。
118名無しさん@ピンキー:03/10/13 09:45 ID:BWpE+0dq
いーんだ!!コレはコレでかなりアレだ!!
やっべエレノアが可愛い!!こういう時に備えていたエルタソ萌!!
そして早期エチー突入を心掛けた3にもモヘ!!!!
119名無しさん@ピンキー:03/10/13 16:08 ID:okRVWRL0
やっぱ10に一票
120名無しさん@ピンキー:03/10/13 19:06 ID:mnSHnpoS
>>111
すまん。執筆は以前に挑戦したこともあるが…
本筋に入る前、プロローグだけで挫折したんだ。

>同じネタで別の話
大歓迎です。同じ食材でどんな料理が出来上がるか楽しみです。
即エロ突入ということは、青姦ですね!
大樹の幹に背中を押し付けて立ったままですか?
樹に抱きつかせてバックからですか?
「ほら、ウサギが僕たちを見てるよ」ですか?
それとも、
開けた川原の大きな岩の上に寝かせ、瞳に映るのは男の顔と空だけですか?
「空に、そらに落ちて行くぅ」ですか?
121名無しさん@ピンキー:03/10/13 19:24 ID:mnSHnpoS
>>3
複数作品の同時展開乙です。
ところでこのスレでも作品にタイトルを付けてもらえれば読む方も混乱しなくて良いのでお願いできますか。

さて、この先は酒宴から定番の肝試しでしょうかね。
くじ引きで男女一組になって一本杉のうろに名前の札を入れてくるという方式で。
もちろんくじは細工してあって、意中の娘と一緒になれるように談合済み。
そして、札をうろに入れずに傍の木の枝に結び付けておけば、
「目標を陥落。このままフェードアウトします。
探さないでください&アリバイよろしく」という合図(先輩から代々受け継いでいるやり方)

122名無しさん@ピンキー:03/10/13 19:47 ID:mnSHnpoS
会社もので、気の強い上司というのもなかなか。
舞台は中堅商社。社運をかけた一大プロジェクトが持ち上がり、そのプロジェクトチームに主人公とヒロインも選ばれる。
(ヒロイン)
アメリカの大学で経営学を学んできたバリバリのエリート。
チームの責任者に抜擢される。
このプロジェクトの成功を手土産に、幹部にのし上るだろうとの前評判。
自分に厳しく、他人にも厳しい。

(主人公)
営業出身。やる気を表に出さないタイプ。
適当に手を抜きながらも平均より少し上の成績は常に残す。

性格の違いから度々衝突しながらプロジェクトは順調に。
ところが、本番であるマスコミ相手の発表の直前、単純な連絡ミスから必要な資材が足りないことが発覚。
慌てふためき右往左往する同僚を尻目に、本気を垣間見せる主人公。
取引先に頭を下げ、個人商店の友人に頼み込み。
それでも足りない分は少し強引な手で同業のライバル社の担当に、
「少しでいいんですよ、○○○を分けてもらえませんかねえ…
 え? 駄目? そこをなんとか…
 ……そういえば、秘書課のエミちゃんと仲が宜しいそうですねえ。
 クールな感じの奥様とは正反対のおっとりしたいい子ですよねえ。
 え? そんな脅迫だなんて人聞きの悪い、同業のよしみで融通してくださいとお願いしてるだけですよ。
 え? OKですか? ありがとうございます。」

そしてすべてを終え、皆が打ち上げに繰り出した後の深夜のオフィスで…

自分の能力に自信を持ってるタイプは、ミスしてしまった後が狙い目ですよね。
123名無しさん@ピンキー:03/10/13 22:22 ID:7eVt7pfq
普段は男勝りで幼馴染(男)に喧嘩腰で接してるのに実は雷に弱くて、
ある時、その幼馴染と二人でいたらいきなりの夕立と雷にあい、咄嗟に幼馴染に抱きつくとか
124名無しさん@ピンキー:03/10/13 23:18 ID:PU/U51bA
口げんかでそれまでガンガンやり合ってたのに
急に感極まって泣き出してしまうとか。
125104:03/10/13 23:29 ID:Biljq9/y
>>120
わかりました。 とりあえず書いてみます。
ただ、こっちの都合でうpは、1週間程先になってしまいます。 スイマセン

>>即エロ突入ということは、青姦ですね!
い〜え、違います。(w 
構想はすでに出来ていますから… 予定ではテントの中です。
126名無しさん@ピンキー:03/10/13 23:50 ID:V128hS1R
>>120
そのシチュいい! >落ちていきそうな青空
127名無しさん@ピンキー:03/10/14 00:47 ID:SIH8Ezmg
>>125
頑張って下さい。
お待ちしてます。

テントの中ということは…
ランプの明かりで影絵が映し出されて外から丸わかりとw
128名無しさん@ピンキー:03/10/14 00:57 ID:SIH8Ezmg
>>124
不快意味もなく口から出た言葉
「お前みたいな男勝り、嫁の貰い手も無えよ!」

その言葉を聞いた瞬間、
幼い頃の”けっこん”の約束、
縁日で買ってくれたオモチャの指輪
そんなことを思って涙が…
129名無しさん@ピンキー:03/10/14 12:10 ID:pxbBisVa
いつまでも続くと思っていた
私とアイツのこの関係
言いたい事を本音で言い合えるぬるま湯につかったようなこの関係
私は全てアイツのことは知っているつもりだった
アイツも私の事を全て知っていてくれていると思っていた
……この胸に秘めた熱い気持ちも……
でもそれは錯覚だって思い知らされた
いつもあいつのそばにいたから全てを知っていると
全てを知ってくれていると勘違いしただけだった
……アイツが私の知らない女と嬉しそうに笑いながら歩いているのを見るまで……
130名無しさん@ピンキー:03/10/14 16:00 ID:zcMgI4C6
>>128-129
わかったから、その妄想力使って自分で書け。
131名無しさん@ピンキー:03/10/14 20:13 ID:nywvCt6i
>>128
もちろん、そのオモチャの指輪は鎖を付けて肌身離さず身に付けてるんだよな。
132名無しさん@ピンキー:03/10/14 20:21 ID:mLuitSH6
>>130
妄想力と文章力は同じではないんだよなあ。
133名無しさん@ピンキー:03/10/14 22:56 ID:lo2adTN6
とりあえず何か書いてみようと思ったんだけど、
妄想時点では萌えるのに文章にするとくだらねー(つД`)

妄想を数行だけ書いた方が萌える文章になってるというのはどういう事だろうか・・・
134104:03/10/15 00:08 ID:u2VpAmL6
>>132-133
う〜ん… 人それぞれみたいですね。
オレの場合は萌えシチュを受信すると同時にそれを脳内文章に移行させます。
その脳内文書を、改良してわかりやすさと萌え、エロを加えて原稿に。
最後に、誤字脱字を直しながらPCへ、って流れですね。

ただ欠点として、書いたり考えたりしながら、床を転がって悶え苦しむってことです。
↑自分は萌えSS読むと大抵こうなる。
自分の部屋でしかできません。

>>妄想時点では萌えるのに文章にするとくだらねー
他の人の評価は違うかもしれませんよ。
とりあえず、うPしてみては?
135名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:12 ID:f6eOdANt
133じゃ無いけど、文章力は横に追いといて、とりあえずうpするよん
-------------------------------------------
入院した。

脚の骨折で全治2ヶ月、とりあえず3週間は入院だそうだ。
高校最後の大会にも出場不可能は確定三色イーペーコーってなもんだ。
(ある程度の)実力と、最終学年である事でやっとこさ、出場できるはずだったのに。

数日前、僕は幼馴染の美香と我が家の前の<心臓破りの千階段>をいつもの如く登っていた。
「高志!遅いよ、何やってんの!現役の陸上部員がそんな事でいーんですかー」
美香が上から声をかけてくる。
一応短距離をやっている僕には、ちょうどいいトレーニングであり、普通なら全然たいしたこと無いのだが…
「しょうがないだろ。美香がこんなに荷物持たせるんだから(ブツブツ」
何で女の荷物はこんなに重くてかさばるんだ。
「何モゴモゴ言ってんのよ!ちょうどいいトレーニングじゃない。折角の機会を与えた私に感謝してほしいもんだわ!」
「でも、こんな荷物持ってって言うのは…」
「グズグズ言わないの!男の子でしょ!」
「分ーかーりーまーしーたー」
まあ、ご覧の通り美香には全く頭が上がらない。
子供のころから姉貴風を吹かして、子分扱いされている。
小学校、中学校、そして高校とその関係は全く変わらない。
三つ子の魂百までとはまさにこの事か。
まあ、片や成績優秀多芸多才才気煥発容姿端麗etc..な学校のアイドルと、地味ぃーな陸上部員だからしょうが無いのかも。
「ほら早く早く!」
手ぶらで身軽な美香が、軽快なステップ&ターンでどんどん登っていく。
「美香ぁー。そんなにはしゃいでいるとあぶない…」
136名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:13 ID:f6eOdANt
>135
美香が階段のてっぺんにたどり着こうとしたその時、鳥が死角から飛び出してきた。
「あっ」
びっくりして避けようとしてバランスを崩す美香。

 落ちる。

 頭から。

 てっぺんから。

 アブナイ。

瞬間、荷物を投げ出して一足飛びに美香に飛びついた。
柔らかくいい匂いのするものを受け止めたと思ったら脚に激痛が走って背中も痛い頭もイタイホシガキラメク

 暗転
137名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:14 ID:f6eOdANt
>136

で、脚の骨折(+打ち身)で入院ってわけだ。
脳波とかも取られたけど異常はないらしい。
でも、大事をとって入院するんだとさ。

美香はかすり傷で済んだらしい。
入院して、面会が許された初日に目に涙を浮かべて来た。
いつもの美香らしくなく、しおらしい態度で
「高志、生きているんだね、無事だったんだね、良かった。ありがとう、ごめんね、ごめんね…」
と泣きながらしがみついてきた。
でも、美香に怪我が無くて良かった、本当に良かった。

入院した事を知って、級友や部活仲間が見舞いに来た。
僕と美香の関係(親分子分)は、既に知られているので、からかわれたりもしたけど。
脚のギブスには色々と描かれたよ。
お見舞い品に花やら漫画やら、お約束でエロ本までおいていきやがった…ありがたく使わせてもらおう。

顧問の先生からは案の定、大会出場は無理と言われた。
「まあ、女の子を救った名誉の負傷だ。立派なもんだぞ、ガハハハハ」
でも、折角大会に出れると思ったのに、最後のチャンスだったのに。
138名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:16 ID:f6eOdANt
>137

入院生活は退屈だ。
最初の内は、みんながお見舞いに来たけど、そのうちだんだん来なくなった。
(まあ、僕もそういう態度に出るだろうな)

美香はほぼ毎日お見舞いに来る。
身の回りの世話をできる限りしようとする…彼女なりの罪滅ぼしなんだろうな。
ただ、日が経つにつれて、彼女のかいがいしさが増すのに反比例するかの様に、僕はぼーっとすることが多くなった。
入院生活が退屈なのもあるが、大会に出られないことの方が大きい理由だろう。
特に、以前のように運動できる様になるには最低半年という医者の言葉、そして代
わりの選手を決めたと言う顧問の言葉を聞いてからは、それがますますひどくなった。
「もしかしたら、チャンスはあるかも」という一縷の望みに止めを刺されたようなもんだから。
僕はだんだん無口になっていった。
139名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:17 ID:f6eOdANt
>138

その日、病室でのんびりかつこっそりと、差し入れの無修正エロ本を鑑賞し、久々の自家発電にいそしもうとしていた。
スゲェ…、フェラチオってこんな事までするのか…
ウホッ、女のアソコってこうなっているのかスゲェスゲェ。
と、ノックの音がして、「高志…、入っていい?」
美香の声だ。
「な、何だよ!待てよ!」
あわてて、枕の下に本を隠す。
入院して以来、しおらしくなった美香が入ってきた。
慰めようと、学校の話を色々とする。
毎日のように来てくれるのはいいんだけど、正直、最近は少し鬱陶しい。
特に、大会に出られない事が確実になってからは、美香の態度が偽善ぶったものに感じる。
自家発電の邪魔をされたためのイライラもあったのだろうか、僕は彼女が部活の話をするにいたってついに怒りが爆発した。
「…でね、田中君達のテニス部は結局決勝に行けなかったん…」
「うるさい!」
突然の大声にびくりとする美香。
そりゃそうだ。美香と知り合ってからこのかた、僕が怒鳴るなんて事は一回も無かったから。
「大会の話をするんなんて、出られない僕へのあてつけか?
 そもそも、大会に出れなかったのは誰のせいだと思っているんだ。美香のせいで僕は怪我したんだぞ!」
呆然としていた美香は、急に涙目になったかと思うと、俺の枕元にすがり付いてきた。
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
「ごめんで済んだら警察は要らないよ!」
「高志、あたしが悪かった。だから、許して。」
「うるさい!」
「何でもするから…。お願い、嫌いにならないで…」
いつも偉そうにしている美香の涙に濡れた顔を見ているうちに、「もっと意地悪してやりたい」という思いが僕の中に芽生えてきた。
140名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:18 ID:f6eOdANt
>139

意地悪したい。
もっといじめたい。
日ごろ勝気な顔しかしない美香をもっと泣かせて見たい。
「よ、よし。何でもするって言ったな。じゃ、じゃあ、この本と、お、同じ事して見せろよ」
そうして見せたのはさっきの無修正本のフェラ連続写真。
涙でグショグショの顔が今度は朱に染まった。
「え…」
「なんでもするんだろ?それともさっきの言葉は嘘だったのか?」
戸惑っている美香を見るうちに、最初はぎこちなかったけど、だんだんと詰問する
言葉がポンポン飛び出てくる。ゾクゾクしてくる。
「…」
「どうなんだよ。返事しろよ!」
「…」
「なんだ、できないのか。できもしない事を言うんじゃ無いよ!だいたい…」
「い、いいよ」
「へ?」
「た、高志の気がそれで済むのなら、許してもらえるのなら、あたし、な、なんでもする」

正直、期待していなかったと言えば嘘になる。
ただ、ありえないだろうな、と思っていたし、単なる妄想でしかなかった。
「無理難題を言って困らせる」方がメインだったし。
ここまで素直に言う事を聞くとは吃驚仰天。
余りの急激な展開に僕は呆けてしまった。

本を見てその行為を一生懸命学ぼうとする美香。
しばらくすると、真っ赤な顔で、震える手で掛け布団をゆっくりとはぐ。
そこには、中断された自家発電の準備と、意外な展開の前にパジャマを突き破らんばかりに自己主張をする僕のブツがあった。
141名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:22 ID:f6eOdANt
とりあえずここまで。

エロはちょいと苦手なんで、この後書くの時間かかるかも。

ところでおまいら、この後どんな展開を望んでらっしゃいますか。

1.ファーストキスはティムポの味(鬼畜系)
2.初めてのチュウはmouth to mouth(純愛系)
142名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:28 ID:uhPxXbql
>>141
2を激しくキボン!
143名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:40 ID:uhPxXbql
>>141
でも、
 鬼畜 → 涙 → 純愛 → 嬉し涙
という流れも捨てがたい
144名無しさん@ピンキー:03/10/15 00:52 ID:uhPxXbql
>>143
でもって、>>128>>131の設定を借りて、
一発出した後、エスカレートして上着を破るように脱がしたときに、
胸に揺れる指輪を見て、ずっと想ってくれていたことに気付いて純愛モードに。
145名無しさん@ピンキー:03/10/15 02:02 ID:uhPxXbql
そして最後には、裸ベッドの状態でいるところを、お見舞いに来た美香の両親に見られる展開
146名無しさん@ピンキー:03/10/15 02:06 ID:uhPxXbql
「き、貴様ぁ〜! 私の娘に何をしている〜っ!」
「あらあら、ようやく告白できたのねぇ」

正反対な両親の反応
147名無しさん@ピンキー:03/10/15 03:02 ID:uQFTcg8e
ソフト鬼畜
148名無しさん@ピンキー:03/10/15 11:31 ID:SytLRygh
打ち身青あざが日常茶飯事の空手娘
でも破瓜の痛みには耐えられず涙が…
149名無しさん@ピンキー:03/10/15 12:06 ID:SytLRygh
料理なんてしなさそうな子がテキパキ料理をこなす姿は意外性の萌えだけど、
成績優秀スポーツ万能な委員長が全くできなくて恥ずかしがるのもいい。

主人公は親が共働きな為、妹たちの食事を作ってきたので結構得意。
商店街の店主たちとも顔馴染みで、奥様連中と井戸端会議で情報収集するほどの常連。
今日もまた学校帰りに夕食の買い物をしていると、珍しく委員長の姿が。
話しかけてみると、母親が急に出掛けた為に弟の分の夕食を作るとのこと。
しかし見ていると、食材の選び方は拙く、何を作る気か問い詰めたくなるような買い方。
よくよく聞けば料理は初めてと、それなら自分が一緒に作ってやるから家に来ないかと…
150104:03/10/15 16:49 ID:6VaTdHtE
>>135
上手いじゃん。 たぶんオレよりもイイです。(つД`)
希望は、最終的に1になれば…
151名無しさん@ピンキー:03/10/15 18:20 ID:msypMLNm
戦国時代、男として強く育てられた姫はどうだろう。ある日、幼なじみである剣術の練習相手に強引にHされてしまう。最初は激しく抵抗するも、徐々に自分の中の女に気付きラブラブに・・・。
152名無しさん@ピンキー:03/10/15 18:30 ID:Lb2RIc3f
>>151 こんなのはどうかな

相手が姫であることに遠慮して実力は見せてなかったと。
「この戦乱の世で、そのような軟弱では生きていけんぞ」

ところが姫を狙ってきた刺客を一刀の元に切り捨てたことから実力が明らかになって…
「そのような腕を持ちながら何故弱いフリをしていた?
妾のことを影では馬鹿にしていたのか!」

ってな展開になってお怒りの姫さんを宥めるために口で口を塞いで…
153:03/10/15 20:45 ID:msypMLNm
萌えですね〜!欲を言えば、妾より私の方が良いかな。細かいことですが・・・
154104:03/10/15 21:20 ID:cZFiIlO0
ミスった。 1じゃなくて2にして。
155名無しさん@ピンキー:03/10/15 22:39 ID:VeqcxAox
うむ。
>>141は最終的には2になって欲しい。即2でもいいけど。

脚を怪我して動けないとなると、騎乗位ですか?
156名無しさん@ピンキー:03/10/15 22:57 ID:lcMqugWv

1本10円 アダルト動画

http://urawa.cool.ne.jp/reedcosmo/dti/index.html
157名無しさん@ピンキー:03/10/15 23:04 ID:msypMLNm
sageましょう
158名無しさん@ピンキー:03/10/16 16:00 ID:P6V5AmKS
>>151-152 それでSSキボンヌ・・・
159名無しさん@ピンキー:03/10/17 02:02 ID:fWCqJXx7
>>149
家に連れてきたら、おませな妹が、
「おお、兄ちゃんが彼女連れて来たでぇ〜」
そこで初めて異性だと意識して…
160名無しさん@ピンキー:03/10/17 02:52 ID:ALy+n+ux
実写なら吹石一恵か仲間由起恵、
最近のアニメならガンパレの芝村ってところか・・・
161名無しさん@ピンキー:03/10/17 23:44 ID:lMO9T6H1
男女の垣根を越えたマブダチみたいな女の子ってのはどうだろう。
小さい頃から野球だサッカーだ秘密基地だと一緒に遊んでいて、
今まで女だと意識していなかった。

けれどある日、学園祭の準備に浮かれる放課後、不注意で着替えをしているところを覗いてしまい…
そして、後夜祭のフォークダンスで繋いだ手が、驚くほどに柔らかくて…
162名無しさん@ピンキー:03/10/18 00:31 ID:eIlchjUp
>>161の後半

けどある日、もう一人の男マブダチがそいつに告白
「…相談があるんだけど…」
「何?」
「あのね…タカシから告白されちゃった」
「えっ!?」
「…」
「…」
「…」
「…返事は?」
「…まだ…してない…」
「…お前も知ってると思うけど、あいつだよな」
(以下略)

…何?実名でてるって?
ああそうだよ、そうだよ、実話だよ(涙
163名無しさん@ピンキー:03/10/18 00:33 ID:eIlchjUp
誤:「…お前も知ってると思うけど、あいつだよな」
正:「…お前も知ってると思うけど、あいついいやつだよな」

逝ってきます
164名無しさん@ピンキー:03/10/18 00:47 ID:3kYbwvFB
>>162
そこでその思い出と未練をSSに変えて、
有り得たかも知れない未来を…
165162…逝ったんじゃねぇのか:03/10/18 01:13 ID:eIlchjUp
現実がエンディングを迎えた&文才無いんで、要点書き逃げ。

1.男2女1の幼稚園前からの幼馴染。女が気が強すぎでいつもリーダー。
2.男女の垣根など考えたこともなく中学入学まで遊ぶ。
3.それぞれ別々の部活に入ったが、休日遊びに行くのは3人。
4.3年の夏、>>162勃発。…しおらしかったなぁ(遠い目)
5.その後、男を通して女の「いろいろ」を聞かされる。

6.今年の夏、結婚。司会者くらい式場プロを頼め。

ここのネタになるのは「5.」までかと。
166名無しさん@ピンキー:03/10/18 02:10 ID:3kYbwvFB
>>151-152の流れを見てると、
>>1が必死に>>50のようなシチュに軌道修正しようとしているのを、
住人が即座にダメ出しをしているようで笑える。
167名無しさん@ピンキー:03/10/18 02:12 ID:3kYbwvFB
まあ>>151>>1だとは思わないけど、
>>1はこのスレでどこまで関与してたのだろう?
168名無しさん@ピンキー:03/10/18 02:25 ID:5aR0jwzO
>>167
とりあえず、>3と>5が職人の3さんで、
>4と>6が私なんで、即座に乗っ取り完了だったかとw
169名無しさん@ピンキー:03/10/18 11:49 ID:Jix4a7lu
リンク貼りすぎ
1701:03/10/18 15:40 ID:9uTo0zAY
いまからでも、鬼畜凌辱ネタとかをやってくれると>>1さん嬉しいな・・・(´_ゝ`)y─┛~~~~
1713:03/10/18 15:42 ID:rJY8M+Yy
あれだ、人間待つ事が重要だ。
172151:03/10/18 18:58 ID:0wi6v6D6
自分は1ではない。SSキボン
173名無しさん@ピンキー:03/10/18 21:11 ID:kZmxIVQn
家族ぐるみのつき合いで、親同士が勝手に将来結婚させると決めてたほどの仲。
というのはどうでしょう。

蜜月時代は彼女の両親が不倫、離婚となったときに崩れてしまい、
彼女も荒れて言葉を交わすことも少なくなり。
174名無しさん@ピンキー:03/10/18 21:25 ID:HfjmJUOh
>>171
ハァハァ……焦らすのは…もぅ……んぁぁあっ!!意地悪…しないでぇえ…!
175名無しさん@ピンキー:03/10/18 22:16 ID:aeHCuwsq
>>174
(;´Д`)ハァハァ
176名無しさん@ピンキー:03/10/19 20:08 ID:cJyvZPE6
アーたまらん・・・
177名無しさん@ピンキー:03/10/19 22:02 ID:gs+ow3ZW
>1は>1で萌えるので別にスレを立てるのはどうだろう?

無理やりされた娘が快感に従順になってしまう話、とか。
178名無しさん@ピンキー:03/10/19 22:05 ID:CkQABPrn
>>177
このスレの状況を見てると維持できるかどうか…

このスレで萌え派に負けないだけのネタ出しをする方が良いと思うけど。
萌え派だって、乗っ取ったというほどSSがわんさかというわけでもないし、巻き返しは可能かと。
1793:03/10/19 22:50 ID:ut5WW4Yi
乗っ取りとかなしに、二つともカバーすればいいだけの話だ。
180名無しさん@ピンキー:03/10/19 23:06 ID:CkQABPrn
>>179
おお! 力強いお言葉
1813:03/10/19 23:10 ID:ut5WW4Yi
つーかね、俺は本当は鬼畜大好き人間なのよ。
ただ、一応空気を読んで甘々なSSを投下しているのだけど。
暇とやる気さえあればいつか書くさ。ていうか誰かもっと書こうぜ。

予告:もう少ししたらお姫様物の続き投下・・・すると思われ。
1823:03/10/20 00:30 ID:hXm2ZwqH
煌びやかな宝石の輝くネックレスが、エルの白い肌によく似合う。
その白い肌に指を這わせ、鎖骨の辺りから胸元へと、その指を段々下げていく。
そして、ドレスの上から、控えめな大きさの乳房の辺りをそっとなぞった。
「やっ、い、いきなり何を・・・」
おそらく、他人にそういう部位を触られるのは初めてなのだろう。恥ずかしそうな声で、反応を示す。
「ドレス脱がしちゃった方がいいかな・・・」
そう言いながら俺が手をかけようとした時、エルが慌てて俺を制した。
「ま、待って・・・続けるなら、その・・・」
最後の方は聞き取りづらくなったが、たしかに「ベッドに・・・」と言った。間違いない。
顔を赤くしながらなんとかそう言ったエルの髪を撫でてやって、俺はその身体を持ち上げた。
世間一般で言うところの「お姫様抱っこ」。この場合だと、まさに文字通りである。
「カイトは、こんなに大きくなったのだな・・・」
切なそうな表情で、俺の首に腕を回していたエルが呟いた。
「エルだって、大して身長変わらないじゃないか」
俺の言葉に、その表情のまま、静かに首を横に振る。
「妾は・・・まだ小さいままじゃ」
そんな会話をしているうちにベッドにつき、俺はエルの身体をそのシルクのシーツの上に横たわらせた。
じっとしたまま何もしないエルのドレスを、するすると脱がせてしまう。
頭や首元に付けられた装飾品もついでに外す。無論邪魔だからだ。
「あ・・・」
されるがまま下着だけの姿になると、エルは心底恥ずかしそうに身をよじらせた。
下着の色もその肌と同じに白く、飾り気のない、エルらしいシンプルな物だ。
胸は標準より少し小さい程度で、下着が着けられていてもその形のよさが分かる。
「の、のう、カイト・・・」
「なんだ?」
「その、妾だけ脱いでいるのは恥ずかしいから、カイトも・・・」
そんな幼いことを、顔だけでなく身体中までを朱に染めて言うエルが可愛くて、俺は上着を脱いだ。
さっそく、下着の上から乳房に触れる。
「やっ」
ピクン、と身体を反応させて、俺の手から逃れようとするエル。
1833:03/10/20 00:30 ID:hXm2ZwqH
「嫌なの?」
からかうように言うと、俺から視線を逸らしながらエルは首を横に振った。
手のひらで包むように触れて、軽く揉んでみたりすると、くすぐったそうにもう一度身体を震わせる。
あんまりじれったいとまた文句を言われそうなので、俺は思い切って乳房を隠す下着を取り去ってしまう。
「カ、カイト・・・」
すぐに胸が露になるが、恥ずかしがったエルが、両手でそれを隠してしまった。
上半身をややひねらせて、俺にそれが見えないようにしようとするエルの肩にそっと手を触れる。
「隠してたら先に行けないよ・・・?」
耳元でそう囁きながら、ふぅっ、と息を吹きかける。
「ひゃっ」
それに反応してエルの身体の力が抜けた瞬間、俺はその腕をどけた。
今度はもう隠せないように、覆い被さるような形にして腕の侵入を拒む。
ようやくしっかりと眺める事が出来た乳房は、下着の上から見て予想したのよりもずっと形がいい。
豊かではないが、その双丘は、十分に自己の存在を示すまで成長している。
その二つの膨らみの中央に、控えめに存在する、薄い桜色の乳首。
「やだ・・・恥ずかしい、カイト・・・」
まじまじとそれを見つめる俺の視線に、エルは頬を特に紅潮させて恥ずかしがる。
俺は、そのほのかに赤らんでいる乳房を、緩やかにではあるがしっかりと手の平でも揉み始めた。
「んっ」
それだけでエルは、短く声を上げてぴくん、と身体を震わせる。
ほんの少しだけ、指に力をいれ、できるだけ痛みを与えないように気を付けながら、マッサージのように揉む。
エルが初めてである以上、あまりやりすぎるのはよくない。
柔らかい感触が、手のひらを通して、たしかに伝わってくる。
「・・・んっ・・・はぁっ」
くすぐったいような、そしてどこか鼻がかった声。
それが上がり始めたのとほぼ同時に、乳房を揉む手のひらになにか、硬い物の感触が現れてきた。
なだらかな丘のような乳房を、中心へ向けて指でなぞってみる。
「あ・・・」
その丘の頂点となっている、初々しい薄い桜色の乳首。それが、すでに十分に尖っていた。
そして、さらにそれを指でつついたりする。
1843 続くよ:03/10/20 00:31 ID:hXm2ZwqH
「んっ!」
一際高く声を上げるエル。どうやら、けっこう敏感なようだ。
「エルのここ、硬くなってるね・・・」
さっきのようにもう一度耳元で、息を吹きかけるように囁く。
エルは、かあっ、と頬を赤くして、小声で「言わないで・・・」と言った。
親指と人差し指でその突起を挟むように摘まんで、少し、少しと力を小刻みに入れてみる。
「んんっ・・・ひゃ、ぁっ」
力が入る度に、それと同じようにエルが小刻みに声を漏らす。
「気持ちいい?」
分かってこそいるが、わざと本人から答えを出させるために聞く。
この間にも、右手での胸への愛撫は休めていない。
「わ、妾にそのような事を・・・んひゃっ」
言葉を、その途中に乳首をわりと強く摘まむことで、遮ってしまう。
別にSっ気があるわけじゃないけど、エルのこういう様子を見ていると、普段の彼女とまったく違って面白い。
そしてなにより、その恥じらいや感じる仕草一つ一つが、とても可愛らしいからだ。
「・・・カイト、すごくいやらしい・・・」
「エルが可愛いから」
俺がそういうと、エルはまた顔を赤くして黙ってしまった。
恥ずかしい台詞ではあるが、あくまで本心である。
しかし、エルもさらなる強い快感が欲しいのだろうか。
本人は気づいてこそいないが、腰を微妙にうねらせている。
「・・・エル、もっと気持ちよくなりたい?」
エルがぷいっ、と視線を逸らしてから、そっと頷いた。
それでも俺の悪戯心は止まらない。
「口で・・・言ってごらん?」
ここまで来ると自分でも止めたくなってくる。しかし欲望が勝る。
「・・・もっと、気持ち良く、なりたい・・・」
なんとか、自分の口からその言葉を出したエル。
そのエルに口付けてあげながら、俺は、お願いされた通りの行動に出た。
胸を愛撫していた右手を、腹部へ、腹部から腰へ、そして・・・下着の上に。
185名無しさん@ピンキー:03/10/20 01:00 ID:FP0fkXaL
>3さんが鬼畜系もいけるとは知りませんでした。
そっち系の作品も期待したいです。
(自分で書けなくてスマソ)
186駄ネタ:03/10/20 17:45 ID:VrWTb2V1
主人公の父親はそのスジの会社社長。母親は顧問弁護士。
幼い頃から家を空けることが多く、夕食はほとんど一人でファミレスだった。
それを見かねたのが、近所で小さな工場を営んでいるヒロインの家族。
夕食に招いてくれて、それ以来週の半分以上はそこで過ごすようになる。
その時に交わした無邪気な約束、
「僕は大きくなったらパパみたいなしゃちょうになるんだ。
 ○○ちゃんがべんごしになったらお嫁さんにしてあげる。」

しかし時が経ち、親の仕事を理解するようになり、周りの目もわかるようになり、
少しずつ荒み、ヒロインの家にも通わなくなる。
そして今ではクラスでも腫れ物に触るような扱い。
優等生で人気者なヒロインとは交わす言葉も少なくなる。

そんな中で、ヒロインが学校のアイドルの生徒会長とつき合っていると噂が流れる。
二人っきりで図書館にいたという目撃情報が続々と。
このままでは他の男に盗られてしまう。
焦る主人公は父親の部屋で、ヒロインの家の財務調査報告書を見てしまう。
一言で言えば最悪、一度目の不渡りを出して倒産は時間の問題だった。
税金対策で自分名義になっていた預金を解約、工場の債権を買い取る。
そしてそれをヒロインに見せて、
「家を守りたかったら俺のモノになれ」


オチは、ヒロインが生徒会長とつき合ってるというのはガセ。
弁護士になる約束を果たすため、同じ進路の先輩にアドバイスを貰っていただけ。
工場の財務調査をしていたのは、子供の面倒を見て貰ってきた恩と、
ヒロインの父親と工場の技術力を高く評価して、将来的に利益になると判断して資金援助をする為だった。
ということで最後はみんな幸せになってお終い。
187名無しさん@ピンキー:03/10/20 23:01 ID:7V1uy7Dh
>>186
ネタ的には良さそうだが、何か『幼馴染』な話になってるなあ。好きだけど、幼馴染。
ヒロインを気が強い娘として描写すれば問題ないか。
188名無しさん@ピンキー:03/10/20 23:10 ID:/sMD/eKH
>>187
まあ、元々「幼馴染み」ネタだったしw (オイ

学校の描写で、
みんなが近寄りがたい不良に、一人平気な顔で注意する委員長みたいに。
世話焼き属性も追加して。
授業をフケようとする主人公に、
「ほら、駄目だよさぼっちゃ。
 次は○○君の苦手な古文でしょ、ちゃんと勉強しなきゃ」
でもって主人公も「ちっ、うっせぇなあ」とか言いながらも嫌々ながら授業を受けて。
構って欲しくてサボるフリをしているだけで、実は出席率はかなり良かったりw

1891:03/10/20 23:44 ID:d/kgJ3wG
もう君たちには頼みません!!
ヽ(`Д´)ノ プンプン

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1066660912/l50
190名無しさん@ピンキー:03/10/20 23:47 ID:Yl2HCsRq
そのスジってどのスジですか。
893かと思ってしまいましたが。
191名無しさん@ピンキー:03/10/21 00:29 ID:aPZdgn8n
一本のタテスジ
192名無しさん@ピンキー:03/10/21 00:34 ID:IaG+EUvw
>>188
で、キレて女の子を犯しちゃう… っていうのが>>1の好みっぽいね。
193135:03/10/21 00:52 ID:J8Ajsa7I
鬼畜か、純愛かで迷った挙句、純愛路線で書いているのだが。
本筋より先にくっだらねー落ちの方が先に出来上がってしまったのだが。
落ちをうpしたいが為に、本筋が手抜きでテキトーになりそうなのだが。
194名無しさん@ピンキー:03/10/21 00:55 ID:aPZdgn8n
>>193
できれば、遅くなってもいいから本筋を頑張って欲しい…
195名無しさん@ピンキー:03/10/21 01:05 ID:fYabNrgi
>1の好みだとこういう事か。

牝鳥朝す、とは言うけれど、バリバリの女が上に付くとすげぇやりにくい。
アメリカ帰りだかなんか知らんが、がんばりすぎだっつーの。
「田中君、この企画書の事だけど、この点はどうなっているの?」
「えー、かくかくしかじかのように展開する事で昨今の消費者のニーズに併せていこうと考えております」
「甘いわ。わかってる?私たちは消費者のニーズに併せるんじゃないの。
 潜在的なニーズを先読みして、こちらから仕掛けていかなきゃだめなのよ。
 そもそもこの点においても見通しが甘いわ。消費者よりではなくてベンダー側の視点で語っているわね。
 そんな事では時代に追いついていけないわ。明日までに作り直しておいてね」
いやね、ご説ごもっともでございますが、もう少し言い方ってもんがあるんじゃないの。
今までは、仕事の合間にインターネット見ていたけど、そうもいきやしねぇ。
196名無しさん@ピンキー:03/10/21 01:11 ID:+4pg9CCF
>195

「おい、今日飲みにいかねぇか」
「お、いいねぇ。係長もどうっすか」
「私はいいわ。飲みに行くのも結構だけど、田中君、あの資料はできているの?」
「(ぐ)え、ええ。大体は出来ています」
「大体では困るのよ。きちんと完成した物を持ってきなさい」
「わ、わかりました」

まったく、やりにくいったらありゃしねぇ。
197名無しさん@ピンキー:03/10/21 01:21 ID:+4pg9CCF
>196

企画書はどうにか仕上げたものの、今度は別の仕事を押し付けられちまった。
結局今週中に終わらねぇよ。
あーあ、休日出勤かぁ。

休日のオフィスは案の定誰もいない。
あのヒス女もいねぇや。
スタイルはグンバツだし、黙って笑ってりゃ美人なんだけどなぁ。

ふう。大体めどが付いたな。
昼飯でもいって来るか。

さて、腹も膨れた事だし、仕上げと行きますか。
あれ?誰かいるみたいだな…あの女だ。
休日出勤ご苦労なこった。のんびり仕事出来ていたのに、あの女がいるだけでいらんプレッシャーがかかるな。
…?なんか様子が変だぞ。
オフィスの物影に隠れてこっそり近寄ると…おいおい、係長オナニーしてますよ。
胸元から手を入れて、もう一方の手は股間に突っ込んで、PCみながら。
顔真っ赤にして、声を押し殺しながら。
へぇーっ、結構色っぽいじゃないの。
つーか、これはチャンスだ。
198名無しさん@ピンキー:03/10/21 01:30 ID:+4pg9CCF
>196

パシャッ
携帯カメラの音が静かなオフィスに響き渡る。

「!だ、誰?!」
「誰じゃ有りませんよ。僕ですよ」
「え、な、何してんの!こっちへ来なさい!」
「来なさいじゃないですよ。係長こそ何してんすかぁ?」
「あ、アナタには関係の無い事よ!」
「へぇー。じゃあ、今の写真を後でじっくり見てみようかなぁー」
「や、やめなさい!今すぐその写真を消しなさい!」
「おいおい、この後に及んでもずいぶんな口調ですねぇ。え?」
携帯をこれ見よがしにぶらぶらさせていると、彼女は突如飛び掛ってきた。
「よこしなさい!」
「お、何しやがる!」
びっくりしたけど、所詮は女。簡単に突き飛ばした。
「こいつを奪ってももうおせぇよ。家のメールに今の写真送付したからな。ところで何を係長様は見ていたのかなぁ」
すばやくPCの履歴を調べると…おお、無修正ものじゃないの。
「へぇー、才色兼備のアメリカ帰りの係長様がこんなものをご覧になっていたとはねぇ」
199>198は>197の続き:03/10/21 01:42 ID:+4pg9CCF
>198

「そんなに寂しいなら、慰めてあげますよ。これも部下の義務ですし」
すばやくひん剥くと、おお、でけぇ乳だ、餅肌だ。
「さすがわが社の期待のホープ。体の方もご立派でいらっしゃる」
「こ、こんな事してただで済むとおもってんの?!」
「そりゃ、こっちのセリフだ。え、美人係長が休日のオフィスでオナニーしてましたっつたらどうすんのかね、え?」
「くっ…。わかったわ。私を好きにしなさい。その代わり今日の事は他言無用よ」
おーおー、追い詰められているのにかわいくないねぇ。しかも、何だよ、その軽蔑するような目つきは。
「ああ、アメリカでくわえ込んできた男を思い出してんのか」
からかうと、一瞬下卑た言葉に眉根をひそめたものの、冷笑を浮かべてこちらを見据える。
「さあ、どうかしらね」
なめやがって…日本男児の大和魂を見せてやろうじゃないの。
ごそごそと取り出した俺様のブツを見た瞬間、ヒッと声にならない悲鳴を上げた。
「…う、うそ…こ、こんなのって…」
「ばっきゃろい。これが日本男児よ。アメ公のフニャチンには負けやしねぇ」


----------------------------------------

ぶっつけて書いたから疲れたよ。
今日はもう寝るー。
200195:03/10/21 01:45 ID:+4pg9CCF
>195の「牝鳥朝す」は、「牝鶏晨す」の間違いでごんす。
意味は適当に調べてちょ
201名無しさん@ピンキー:03/10/21 01:45 ID:aPZdgn8n
また明日も期待してるよ〜
202名無しさん@ピンキー:03/10/21 23:04 ID:zWe2AB53
スマン。何故か笑ってしまった。
203名無しさん@ピンキー:03/10/21 23:50 ID:ejE1Wx5F
ねえ、>>189の1って、本物の1なの?
でもって戦う女の子がやられてるシーンに…http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1066660912/
を立てた1なの?

>ちなみに私は寝技・関節技で骨や靱帯をバキバキに破壊するのが好き
これってネタにしてもあんまりじゃない?


204名無しさん@ピンキー:03/10/22 01:05 ID:Ikkt552O
>>203
実際そんなの、どうでもよくないか?
205名無しさん@ピンキー:03/10/22 01:14 ID:WUMPqkfT
>>204
そう。
それより195さんが今夜も来てくれるかの方が重要だ。

生意気な上司を…
2061:03/10/22 01:58 ID:88cUAGjJ
>>195
高慢チキな女上司っていうのはなかなか萌えかな。
欲を言えば合気道の達人とかで腕力でも敵わない相手だとか。
でもって、なにか彼女にとって致し方ない理由、もしくは彼女自身には全く非がない事
で弱みを握ってそれをネタに脅迫し、立場を逆転させる。
体を自由にするは勿論だけど、真冬でも露出度の高いパツパツの服装で出勤させたり、
会議中(重役達に)気付かれないようオナニーさせたり、一日中、バイヴを挿入したまま
勤務させたり、浣腸してオフィスで同僚達の目前で脱糞させたりして、今まで蔑ろにされ
てきた恨み辛みも含めて陰湿に苛めて欲しいね。

>>203
「鉄拳」や「ヴァーチャファイター」の練習モードで女キャラに関節技の練習をして
(´д`)<ハアハア していますが、なにか?
207名無しさん@ピンキー:03/10/22 11:33 ID:Ddqualy1
スレタイみたいなエロマソガ探しているんだけどないでつかね?
208名無しさん@ピンキー:03/10/22 11:52 ID:Q7HxyoDo
田中ユタカの「初夜」と「ラブラブだもん」って単行本に一つずつあった
209名無しさん@ピンキー:03/10/22 12:10 ID:uL2AD7l6
エロマンガの話題はスレ違いだ。

だから、せめてどんなシチュだったか詳しく解説していけ。
210名無しさん@ピンキー:03/10/23 00:09 ID:qRb9EymP
いやあ、ここにぴったりなSSを見つけたよ。

剥落メイドモノなんだけど。最高!
主人公は超タカピーお嬢様。何不自由なく暮らしてメイドに囲まれて、
孤児院から引き取った6才上の男を下僕(奴隷)としてこき使っている。
どれくらい酷いかというと、こぼした紅茶がかかった靴を舐めさせるくらい。
どんなに酷い目に会っても男(龍輝)は絶対服従、無口でクール。頭はいいらしく、
祖父の眼鏡にかなって大学へ行って独自に会社も興しているらしい。
でも下僕として扱っている。そんなある日、一週間も龍輝がいなくて他のメイドに
あたっていると、父親の会社が倒産、やくざな債権者がやってくる。
父親は一人で高飛び、家は競売、おまけにやくざに売られそうになって、服をやぶられたところで
思わず龍輝を呼ぶと、颯爽と現れて、この家を買い取ったから出てけとやくざに
言う。すごすごと引っ込むやくざを見て、よくやったと龍輝を叩くお嬢。
服のお召し替えをとの言葉で龍輝が連れてきた新しいメイドに着替えさせてもらうと
なんとメイド服。たまらず怒鳴り込むと、「おまえ馬鹿か?まだ自分の立場わかってないな」
そう、龍輝はやり手の若社長で館の新しい主。
お嬢はソープに売られるか、メイドとして主人に絶対服従するか二者択一を迫られる・・・。

てな感じで、タカピーなお嬢様は絶対に元下僕にご主人様と言えないから、
「お仕置き」で処女は蹂躙されるわ、コーヒーは12回も入直しさせられるわ、
切れてコーヒーを靴にかけたら「舐めてふき取れ」と言われるわの大騒動。

タカピーな言動を取る度に「お仕置き」されるので、段々無口になって行くけど、
バイブ付きのパンティ履かせられて、父親のかつての部下達にメイドとして、
奉仕させられるに及んで遂に・・・ という展開。
まあ激甘なので読後感も悪くない。

美麗なイラストもあって最近では大ヒットでした。
211名無しさん@ピンキー:03/10/23 00:27 ID:tURlIcxP
>>210
詳細激しくキボン
212名無しさん@ピンキー:03/10/23 04:45 ID:EzBuDpVt
>>210
URLキボンヌ
(*´д`)ハァハァ
213名無しさん@ピンキー:03/10/24 00:30 ID:mYCUImk4
>210
詳細をプリーズ
214名無しさん@ピンキー:03/10/24 00:56 ID:tnF53vax
>>211

180〜reverse〜 龍輝 和泉とググルと美麗なイラストが拝めますぞ。
(9,14,15,19)
でも本体はいけないみたい。でもここからリンクを辿ると・・・・

他に「秘密の部屋」というこれもほんのちょっと気の強い女の子が
親に売られて無惨な目に遭う楽しい小説が載っています。
215名無しさん@ピンキー:03/10/24 22:05 ID:SLVFAMy0
ラブラブなのキボン〜!
2161:03/10/24 22:28 ID:NCo9KAM5
>>215
なにをいうか〜〜〜!!!!
せっかく俺好みの展開になってきたのに!!!!
217名無しさん@ピンキー:03/10/24 22:36 ID:SLVFAMy0
>135さん!
純愛路線の続きはまだですかあ〜?
待ってますよぉ。
218名無しさん@ピンキー:03/10/24 23:04 ID:/Hhvdbiq
このスレの見所
>>1vsその他の路線変更合戦
219名無しさん@ピンキー:03/10/24 23:53 ID:8n86IzYU
互いの関係はラブラブで行為やシチュが陵辱なのが好き
輪姦はパス
輪姦ってせっかくの獲物を他の男に分け与えてるみたいなんだもん
220名無しさん@ピンキー:03/10/25 00:03 ID:bSuvtUbd
輪姦は嫌い
他の男には裸を見せるのもイヤん
221名無しさん@ピンキー:03/10/25 01:05 ID:7EzeYy3s
このスレは、すでに>>1の手を離れ飛翔していたのであった。
222名無しさん@ピンキー:03/10/25 01:07 ID:7EzeYy3s
ゴメンsage忘れた…。

とりあえず>>210アリガトンと言っておく
223名無しさん@ピンキー:03/10/25 01:48 ID:bSuvtUbd
夏休み、仲の良い男女6人のグループで旅行を計画した。

一人(♂)は一学期の成績を理由に収容所(夏期講習)送り。
一人(♀)は親戚に不幸があり、直前に不参加になった。

残りの四人で目的地に到着、する寸前で二人が別行動をとると言い出す。
この二人はカップルで、二人だけの旅行の隠れ蓑にグループ旅行を利用していたのだ。
乗ってきたバスに再び乗って去る二人。

せっかくここまで来たんだし、とチェックインする二人。
だが、男女二部屋予約していたはずが、何故か一部屋、ダブルベッド。

互いに好意を持ってる喧嘩友達な二人をくっつけようとする友達の計画的犯行だった。


224名無しさん@ピンキー:03/10/25 19:12 ID:LQUaHqGo
>>223
入口は2つ、中は1つの混浴露天風呂は必須ですね。
225名無しさん@ピンキー:03/10/25 21:02 ID:LQUaHqGo
「なんであんたが入ってくるのよ!」言葉より先に必殺の桶が命中。
さらに、入口の方から数人の話し声が聞こえてきて、出るに出られず濁り湯に身を隠す。
226名無しさん@ピンキー:03/10/25 21:21 ID:1VKjJS8/
>>223
シチュは良いのだが、男女の性格も欲しい。
気の強い娘と言っても色々あるし。男の性格にもよるかも知れん。
227名無しさん@ピンキー:03/10/25 21:48 ID:qt13bPc0
>>225
入ってきたのはガラの悪そうな男たち。
見付かったら大変なことになると湯船の奥、岩肌の隙間に押し込んで前を塞ぐ。
以外と気さくに話しかけてくるのに受け答えしつつ、早く揚がってくれとひたすら念じる。
のぼせそうな湯に浸かっているのに、ガタガタと震える様が背中から伝わり、
微かに押しつけられた二つのふくらみが、やっぱり女の子だったんだと再認識させて…
228名無しさん@ピンキー:03/10/25 23:05 ID:qt13bPc0
何とか切り抜けたものの、のぼせて意識を失ってしまって下手まで運ぶ展開は必要。
「見たんでしょ!」
「見てねえよ!」
「嘘つき、本当は見たんでしょ」
「誰が見るかよ、そんな貧弱なもん」
229名無しさん@ピンキー:03/10/26 00:35 ID:rvwGk+bT
夕食時に仲居さんがこの地方に伝わる幽霊話を語って帰る。

男は「ほっとくと何されるか分からないから」と簀巻きにされたうえ、別々の部屋で寝るものの、夜中に、
「…ねぇ、起きてる?」
「起きてるけど?」
「そっち行っていい?」
「ははぁ、怖いんだろ」
「ち、違うわよ!ただ、あんたが一人だとかわいそうだと思って」
とか言いながら女の子が部屋に入ってくる。
230名無しさん@ピンキー:03/10/26 00:50 ID:gct23uTH
>>227
ここで、
「大きな声を出したら気付かれちまうぞ」
と言いながら体をまさぐり…
231名無しさん@ピンキー:03/10/26 02:04 ID:zvcjky0r
>>229
するとやってきたのはさっきのガラの悪そうな男たち。
「な・・何だお前たちは・・?」
「うるせえ!!」  ぼこっ
殴り飛ばされる主人公
「へっへっへっ・・・ねえちゃん、さっきはいいもん見せて貰ったぜ・・」
そういうと男のひとりはデジカメを取り出した。そこには先ほど、混浴で撮られた
彼女の写真が!?
「な・・なによこれ!?」
「うぇっへっへ・・こいつをばらまかれたくなければ大人しく、言うことをききな!」
仲居さんも入ってくる。
「ほどほどにしときや・・アンタ等」
なんとここは暴力温泉宿だったのだ。
232名無しさん@ピンキー:03/10/26 02:07 ID:e5yMnDtF
だからそこまで考えられるなら書けよ。
妄想上げられ続けてもウザイだけ。書くなら書け。書かないなら過剰な妄想はやめろ。
233名無しさん@ピンキー:03/10/26 14:08 ID:+8qM/PHh
と、見てるだけのクレクレ君はのたもうた。

気楽なものである。
234名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:30 ID:ta/Y13qv
この温泉宿シリーズ妄想はけっこう面白い。
このままでいいから続きキボンヌ。
つーか>>232は自分で書くんじゃないなら控えろよ。
235名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:34 ID:UMpbOHFF
>>229
女は簀巻きにされた男の隣に布団を持って来る。
簀巻きが緩んで男が脱出。
236名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:42 ID:USnD+Rj3
着慣れない浴衣、際どくはだけた胸元、裾から覗く太股ハァハァ
237名無しさん@ピンキー:03/10/27 01:44 ID:85YGq8gU
>>236
「ちょっと! どこ見てんのよ、このスケベ!」
238名無しさん@ピンキー:03/10/27 14:57 ID:/AU0kuEX
萌えシチュではあるけどしおらしくなってないじゃん
239名無しさん@ピンキー:03/10/27 15:56 ID:5tNGEkph
すなわち、普段なら
「ちょっと! どこ見てんのよ、このスケベ!」
なのが、初めての酒のせいで、
「やだ、見ないで。恥ずかしいよ」
になるわけだ。


240名無しさん@ピンキー:03/10/27 17:40 ID:ZZlpGYUm
>>238 じゃあ>>229からの流れで

実は女の子、勝気で強気に見えて実は虫と雷と怪談は大の苦手の大嫌い。
おまけに仲居さんが「あれは叩きつけるような雨と雷の鳴り響く夜…」
なんて出だしで始めたってのに、夜中になったら突如激しい夕立が。
「怖いんじゃないか」と馬鹿にされてやっきになって言い返すも、
雨足が強くなり遠くで雷が鳴り出すにいたって狼狽激しくも目がオロオロ。
241名無しさん@ピンキー:03/10/27 17:43 ID:ZZlpGYUm
>>240
んで、後はお約束的に真っ暗な部屋の中で近くに凄い落雷
「いや〜!」と叫んで泣きながら男の子に抱きつく女の子(胸が押し付けられる)
「やだぁやだぁ」と言いながら子供みたいにスンスンすすり泣く女の子(腰も抜けた)
いつも強気な女の子の意外な一面に戸惑ってしまう男の子
一生懸命泣きやまそうとするけど泣きやまない、そうしている内に……
242名無しさん@ピンキー:03/10/27 23:10 ID:ivIXC1f3
酒飲んだら泣き上戸ってのはどうよ?
243名無しさん@ピンキー:03/10/27 23:24 ID:8XuSEBJ2
リクまとめ

11、会社もので、気の強い上司
12、実は雷に弱くて〜
13、「お前みたいな男勝り、嫁の貰い手も無えよ!」(以下ry
14、成績優秀スポーツ万能な委員長が全くできなくて恥ずかしがる
15、男として強く育てられた姫
16、男女の垣根を越えたマブダチみたいな女の子
17、仲の良い男女6人のグループで旅行(中ry)喧嘩友達な二人をくっつけようとする友達の計画的犯行
18、勝気で強気に見えて実は虫と雷と怪談は大の苦手の大嫌い。

17(温泉宿シリーズ)、混浴露天風呂、必殺の桶が命中、ガラの悪い男から女を隠してのぼせ、地方に伝わる幽霊話、着慣れない浴衣、際どくはだけた胸元、裾から覗く太股、

18は12とややダブるかな。

偉大なる神はまだか?
244名無しさん@ピンキー:03/10/27 23:35 ID:SiElQfgD
主人公とヒロインは同じ学校の剣道部。

ヒロインは県大会で優勝し、全国大会常連の腕前。
主人公はそれよりも劣るが、団体戦で全国に行ける程度には強い。

決して広くない剣道場の使用権を巡って、男子剣道部と女子剣道部は犬猿の仲。
245名無しさん@ピンキー:03/10/28 04:40 ID:uXPgWvzM
主人公♂が美術部で、勝ち気な幼馴染み♀に、絵のモデルを頼む

主人公♂が、美術部の勝ち気な幼馴染み♀に、絵のモデルを頼まれる
246名無しさん@ピンキー:03/10/28 15:05 ID:BOOoVZFP
>>245
下をキボソ
247名無しさん@ピンキー:03/10/28 18:00 ID:UXsOa3JH
もちろんヌードで
248名無しさん@ピンキー:03/10/28 20:57 ID:T/pIDkit
あの〜、>>243の17と、>>223氏の設定をお借りして
少し書いてみたいと思うのですがよろしいですか?
249223:03/10/28 21:01 ID:RKCz3EPb
>>248
もちろん大歓迎です。
250248:03/10/28 22:42 ID:kWPVQ1CT
じゃあ、うpします。
251248:03/10/28 22:44 ID:kWPVQ1CT
「せっかくの休みなんだから旅行したいな。」

誰からともなくそんな話になった。
高校の夏休みが始まってから一週間ほどたったある日のことである。
場所はとあるファミレスで、久しぶりに気の置ける男女六人が集まって
馬鹿話に花を咲かせていたところだ。

「いいねえ、旅行かあ。」
「せっかくだから遠出したいよね。」
「ついでだから泊まっちまおうぜ。」
「え〜、泊まるの?」
「大丈夫、大丈夫。だって、夏休みだし。」
「・・・それって、関係あるの?」
「気にするな!夏休みだから!」

なんとなく「夏休み」という言葉のノリと勢いで話が進んでいるが、そこはそれ
みんなで遊びに行くのに異存はなかったので、話はトントン拍子に進んでいった。

「・・・じゃあ、予定は一週間後でいいな。宿の予約とかはしとくから。」
「おう、頼むわ。じゃ、俺達こっちだから。」
「バイバイ。旅行楽しみにしてるからね。」

それぞれに別れの挨拶をかわしながら俺達は家路に着く。
残った四人が顔を合わせて何か企んでいる事にも気づかずに。
252名無しさん@ピンキー:03/10/28 22:47 ID:kWPVQ1CT
「しっかし、旅行なんて久しぶりだな。」
「まあね。それより健太、旅行のお金持ってるんでしょうね?」
「あ、あたりまえだろ。」
「ふ〜ん・・・ま、私は貸さないわよ。」
「ぐっ・・・」
「なによ、図星ぃ?」

おどけた口調ではるかが笑った。

今俺と話をしてるのが幼馴染のはるかだ。
はるかとは家も隣同士で、幼稚園からずっと同じ学校である。
昔から男勝りで、幼い頃も男の子の輪の中に入って毎日泥だらけになるまで遊んでいた。
おまけにたかだか数ヶ月早く生まれただけなのにもかかわらず、俺にいろいろ命令したり
なんだか妙な世話を焼いたりしていた。
流石に最近は泥だらけにこそなりはしないが、ジーンズにスニーカーといった軽装な服を好み
髪をポニーテールにまとめていつも飛び回っている。
割と華奢な体のどこにそんなパワーがあるのか、あきれるやら感心するやらだ。
周りの奴は、「キリッっとした美人」なんて表現もするのだが別に俺はそんなこと思わない。
いや、俺が認めたくないのかもしれないが。
胸なんかもそこそこあるのかな、なんてボンヤリと考えていると。

「なに、ボッ〜としてんのよ。」
「してねえよ。ちょっと考え事をしてただけだ。」
「考え事〜?どうせろくなことじゃないんでしょ?」
「バッキャロ〜、いいか人生とはなんぞやという高尚な思索を・・・」
「ふ〜ん、それで人生とは?」
253名無しさん@ピンキー:03/10/28 22:48 ID:kWPVQ1CT
「えっ、いや、だからじんせいとは、その、つまり。」
「つまり?」
「ようするに。」
「ようするに?」
「お腹がすくものだな。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・バ〜カ。」
「んだとう!」

あきれた口調ではるかが応じたが、目元は笑っていた。
なんだか機嫌はいいらしい。そんな事はなんとなくわかる。
いつもの日常の、いつもの風景。
俺とはるかはそんな仲だった。


それから三日後、旅行の予定が決まったと電話あった。



「正志と蛍子がこれないって?」
「ああ、今朝方連絡があった。」

旅行当日集合場所に行ってみると六人のはずが少し事情が変わっていた。
俺とはるかはなんとなく顔を見合わせる。
聞くところによると、正志は親が勝手に夏期講習の申し込みをしたらしく、脱出を試みたものの
あっさり看破されそのまま予備校に行かされたらしい。
蛍子のほうは急な親戚の不幸があり今回は辞退するとの事だった。
254248:03/10/28 22:52 ID:kWPVQ1CT
とりあえず、改行とかいろいろエラーが出たのでこの辺で。
もう少し時間を置いたら、書いた分うpします。
255223:03/10/28 22:57 ID:RKCz3EPb
>>254
とてもいい感じです。
続きを楽しみに待ってます。
256名無しさん@ピンキー:03/10/28 22:58 ID:UXsOa3JH
神様ありがとうございます。

続き期待しております。
257名無しさん@ピンキー:03/10/28 22:58 ID:z4MizydI
ポニーテール萌えー。
258248:03/10/28 23:03 ID:qOyU84T3
「なんだかな。」
「しゃ〜ない、こうなっちまった以上俺達四人だけで行こうぜ。」
「・・・まあしょうがないよね。」
「そうね。じゃ、行こうか。」

俺達は気を取り直して、長距離バス乗り場へと向かった。
話によると最寄の駅からバスで三時間くらいのところにあるらしい。
目的地は風光明媚なところで、旅館は終点の近くにあるという。
なんだか露天風呂もあるらしい。
なんとなく気分も高揚してきた所で席に着こうとすると

「あ、お前とはるかは別の席。」
「へ?男同士で座るんじゃないの?」
「せっかくの旅行で男同士なんて何が楽しいものか。ほれ、行った行った。」

というわけで俺が席を移動すると既にはるかは席に着いていた。
そして俺をみるなり憎まれ口を叩く。

「な〜んだ、健太か。」
「なんだとはなんだ。仕方なく座ってやろうというのに。」
「ふ〜んだ、仕方ないから座るのを許可してあげるわ。」
「へえへえ、ありがとよ。」
「素直でよろしい。それじゃあこれをあげよう。」
「・・・なにこれ?」
「ボケまで始まってるの?これは、クッキーというおかしだよ。」
「んなこたあわかっとるわ!」
「まあ、いいから食べてみなさいよ。」
「・・・ま、いっか。」もぐもぐ
「どう?」
「・・・・・んまい。」
「やったね!」
259248:03/10/28 23:03 ID:qOyU84T3
満面の笑みを浮かべて勝ち誇るはるか。
俺はそんなはるかを横目で見ながら、結局全部食べてしまった。
なんでみんなの分を残さないのかと後で怒られたのだが。
そんなこんなで目的地の旅館近くに到着した。


「ここで別れる?なんで?」

着くなりいきなりの申し出がこれだった。
もう一組の男女、さとると陽子はさも当然のごとくだ。

「俺達が付き合ってるのは知ってるだろ?」
「そりゃ知ってるが、しかし・・・」
「んじゃそういう事だ。これが、旅館の住所を書いたメモな。部屋はお前の名前で取っておいた。」
「っておい、ちょっと!」
「それじゃあ達者で暮らせ、友よ。」

そういうなり、さっさと行ってしまった。
陽子もそれに従い、別れ際ウインクをひとつ投げてよこした。
なんだかエールのような感じもしたのだが気のせいだろうか。

「・・・どうする?」
「どうするって言われてもなあ。どうしたい?」
「う〜ん、ここまで来て帰るのもなんだし。」
「そうだな。とりあえずこのメモにしたがって宿まで行ってみるか?」
「そうね、日も落ちかけてるしそれしかなさそう。」
「よし、じゃ行くか。その荷物持ってやるよ。」
「ありがと。優しいんだ。」
「失敬な。俺はいつでも優しい。」
「・・・そだね。」
260名無しさん@ピンキー:03/10/28 23:05 ID:qOyU84T3
ここぞとばかりに憎まれ口が飛んでくるかと思ったが
なんだか素直にはるかがうなずいたのは意外でもあった。
しばらく雑談しながら歩いていると件の旅館に到着した。
古風ながらも落ち着いた様相である。

「うわぁ、結構立派だね。」
「確かにな〜。とりあえず入ってみようぜ。」

俺達はそのまま受付に向かい、来訪を告げた。
愛想のいいおばちゃんが出てきて、いらっしゃいませだの遠い所からようこそだの
いろいろと話している。かなりの話好きのようだ。
ようやく話が一段落した後で、部屋の鍵をもらった。

――1つだけ。


あれからおばちゃんに詳細を尋ねると、部屋は元から1つしか予約されていないこと。
他の部屋は予約で埋まっており、今から部屋は取れないとの事。
俺達は抗議しようとしたが、おばちゃんは柳に風とばかりに受け流し
とりあえず俺達はうやむやのままに部屋のほうに案内されてしまった。
部屋のほうは落ち着いた和室であり、テーブルやテレビが置いてある部屋と
襖でしきられた寝室があった。
しかたなく俺達は、荷物を置いて一息入れることにした。

「お、お茶でもいれよっか?」
「え、あ、うん、頼む。」

普段見ないまろやかな動作でお茶の用意をするはるかを見て、なんとなく俺は目をそらした。
しばらく沈黙が支配し、食器の音だけが場を支配する。
261名無しさん@ピンキー:03/10/28 23:06 ID:qOyU84T3
「はい、どうぞ。」
「サンキュー。」
「・・・・・・・」ズー
「・・・・・・・」ズー

「「あの・・・」」

「あ、なに、健太?」
「い、いや、その、なんか妙な事態になっちまったな。」
「そ、そうだね、なんか妙な事態になっちゃったね。」
「・・・・・・・」ズー
「・・・・・・・」ズー

「「あの・・・」」

「な、なんだ?」
「あ、あの、成り行き上、なんか一緒の部屋になっちゃって、その、だからって、別にその一緒に
 休むってことじゃなくて、つまり、えと、男女七歳にして同室せずっていうか、だから、あの・・・」

はるかは、顔面真っ赤になってしどろもどろになりながら、身振り手振りも踏まえて何とか説明を
しようするが、言葉にしようとすればすればするほど支離滅裂になっていく。
俺はそんなはるかを見て、ふっと落ち着いた気持ちになった。

「・・・だから、あの・・・」
「要するに、布団は放して寝るって事だろ?」
「え、あ、うん。」
「それとも一緒に寝たいのか?」
「バ、バカ言ってんじゃないわよ!」

俺達はそれからいつものような憎まれ口を叩きあいながら、お互い調子を取り戻していった。
そのうち、はるかはお風呂に入ると言い出して出て行ってた。
俺は少しぼんやりしていたが、せっかくなので風呂に行くことにした。
262248:03/10/28 23:07 ID:qOyU84T3
とりあえずここまでです。
続き書き次第うpします。
263名無しさん@ピンキー:03/10/29 01:07 ID:2dESrssR
憎まれ口いいですなぁ…風呂で更なる期待が膨らむ!!
264名無しさん@ピンキー:03/10/29 02:05 ID:5Ly3/uF+
なんつーか、。よくわからんのだが。
エヴァのアスカみたいのが好きってこと?
265名無しさん@ピンキー:03/10/29 02:11 ID:BdOCxEaL
>>262
はたして、はるかの方は2人っきりになることを察していたのでしょうか?

陽子から
「今日だけは素直になりなさいよ」
とか耳打ちされてたとか。
266名無しさん@ピンキー:03/10/29 11:53 ID:mlJY+ZfI
>>265
「ばっ、ばかっ、そんなんじゃ……!」
267名無しさん@ピンキー:03/10/29 19:14 ID:ryhr/UCG
避妊は大丈夫なのか?


……ってのは言ってはいけませんか。
268名無しさん@ピンキー:03/10/29 19:24 ID:813Zq0tQ
>>267
「ちゃんとはるかの分も買っておいたから」
こっそり手渡されたモノは…

OR

「オイ健太、餞別代わりだ。健闘を祈る!」
男同士の熱い友情
269248:03/10/29 22:18 ID:3IKX8Orr
その旅館の露天風呂はウリのひとつらしく、なかなか豪勢だった。
俺は手早く服を脱ぐと、露天風呂に飛び込んだ。
時間帯のせいか他に人もいなくて、ちょっと優雅な気分になりながらその辺りをぶらついていると
思いがけない方向から、物凄い速さで何かが飛んできた。
その物体は俺の顔面を直撃し、朦朧とする意識の中なんとか正体を確認する。
それは桶だった。

「な、な、な、なんで健太がここにいるのよ!」

充分すぎるほど聞き覚えのある声が耳に届いた。
湯煙の中目を凝らすと、体にタオル一枚つけただけのはるかが怒りをあらわに立っていた。
髪を洗ったのだろうか、普段のポニーテールをおろしロングヘアーが光っている。
普段見ることのない両足が目に飛び込み、慌てて視線を上げると上気したはるかの顔にぶつかる。
俺はこんな状況にもかかわらずはるかを凝視すると、お返しに二個目の桶が顔面にヒットした。

「信じらんない!こともあろうに女湯に忍び込むなんて!」
「ちょ、ちょっと待て、それは誤解だ!ていうか、なんでお前がここいるんだ?」
「問答無用!天に変わってこの私が天誅をくれてやるわ!」
「ほんとに誤解なんだってば!俺の目を見ろ、これが嘘をつく目に見えるか!?」
「・・・・・」
「陸に打ち上げられた魚のような目をしてるわ。」
「なんっじゃそりゃ!・・・っておい、誰かくるぞ。」
「誤魔化そうたってその手に乗るもんですか!」
「ホントだって。よく見ろ。」
「え、うそ!?」

困惑するはるかをよそに、大柄の男性が鼻歌混じりに近づいてきている。
俺は咄嗟にはるかの手を取り、近くにある人工物の隙間にはるかを押し込んだ。
270248:03/10/29 22:19 ID:3IKX8Orr
「いや〜、露天風呂はエエなあ、なあ兄ちゃん!」
「そ、そっすね。アハハハ・・・」

はるかを押し込んだ後、俺は自分の体で蓋をしてはるかを見えないように隠した。
その男性は俺を見かけると、陽気に話し掛けてきた。
俺は失礼の無いよう無難に話を合わせていると、その男性は興が乗ってきたのかいきなり歌い始めた。
俺もついつい手拍子なんぞを打ってしまう。

「(バカバカ、なに手拍子なんかしてんのよ!)」
「(しょうがね〜だろ!成り行き上こうなっちまったんだから。)」

俺は必死になって弁解するのだが、その男性の視線を逸らす事と同時に気になる事があった。
はるかを押し込んだ隙間が狭かったせいか、右の胸が背中に当たっているのである。
タオル越しとはいえ、十分な弾力を含んだそれは俺の感覚を集中させるのに十分だった。
おまけに、不意の動作で触れる素肌の感触、おもわず漏れるはるかの吐息が首筋を撫でる。
結果的に俺のアソコは反応し始める。

「(待て待て、静まれ俺!)」

胸の感触と、アソコの反応と、男性への対応を気にしながら俺がパニックになりかけていると
その男性はようやく気が済んだのか、じゃあな兄ちゃん楽しかったでえなどと言うセリフを残して
ようやく去って行った。

「やれやれ一難去ったか、なあはるか。」
「・・・・・」
「はるか?」

はるかの返事がないのでいぶかしく思いながら振り返ってみると、はるかが目を閉じて俯いている。
体を揺すってみると反応がない。どうやら湯にのぼせてしまったらしい。
271248:03/10/29 22:20 ID:3IKX8Orr
俺は状況を理解すると、即座にはるかを抱いて秒速で更衣室に移動した。
幸い誰の姿も見かけなかったので、俺は可能な限りはるかの体を見ないようにしながらタオルを
取って体を拭き、浴衣を着せるというよりは巻きつけるといった感じではるかの体を隠し、
音速で自分の着替えを済ますと、再びはるかを抱いて神速で自分達の部屋に移動した。
そして、布団を敷いてはるかを寝かせると団扇ではるかを扇ぎ始めたのである。

「なにやってるんだろうな、俺・・・」

団扇を扇ぎながら、何とはなしにつぶやく。
俺は何気にはるかの方に視線を向けつつ、こいつの寝顔を見るのはいつ以来だろうと考える。
昔は一緒に泊まったりもしたが、こうしてはるかの姿を見ると17年の時が過ぎたのだと実感させられる。
はるかは、綺麗になった・・・のだろうか、いや、多分そうなのだろう。
素直にそれを認めたくない、認める事で何かが変ってしまうのではないだろうかと怯える自分がいる。
そんな事を漠然と考えながら団扇を扇いでいると、はるかが目を覚ました。

「あれ・・・私・・・」
「ああ、まだ寝てろよ。お前風呂場で気失ったんだよ。ここまで運んでくるの大変だったんだぜ。」
「そっか・・・健太、私の裸見たでしょ?」
「み、みてねえよ、ちょっとしか。」
「ふ〜ん、ちょっとでも見たんだ。エッチ。」
「しょ、しょうがないだろ。」
「嘘だよ。健太、ありがとう。」

恥ずかしそうにお礼を言うはるかと、気にしてねえよなどとつぶやく俺。
その後、俺が止めるにも関わらずはるかは立ち上がろうとする。
思わずよろけたはるかの肩を掴んだ俺の視線とはるかの視線が交錯し、しばしの沈黙。

「お客さ〜ん、お料理お運びしましょうか〜。」

例のおばちゃんの声がドア越しに聞こえ、俺達はどちらからともなく笑いあった。
272248:03/10/29 22:20 ID:3IKX8Orr
はるかの着替えを取りに行く時間も含めて、10分後に食事を頼む俺達。
間もなくして、おばちゃんが再び現れ手慣れた手つきで食事の用意をしていく。
その手より三倍以上早く動く口で、新婚さん?いいわねえ。とか、ここそこが観光にはいいとか
果てはこの地方に伝わる怪談話まで話し出す始末だ。
おばちゃんはようやく口を閉じると、ごゆっくり〜などと呟いて出て行った。

「ほんっとによく喋るおばちゃんだな。」
「でも陽気で頼りがいのある人だよね。」
「まあな、じゃあ、早速いただくか。」
「そうだね、いただきま〜す。」

食事は想像以上においしく、リラックスした気分で俺達の会話も盛り上がった。
あらかた食べ終えた後ふと見ると、徳利が二本置いてあるのに気づく。
注文した覚えはないが、どうやらサービス?らしい。
如何した物かと思ったが、結局その場の勢いで飲んでしまう事にした。
地元の地酒らしく、口当たりの甘いのと物珍しさも手伝ってどんどん酌が進んでいく。

「ふわっ〜、なんか体がポカポカしてきちゃった。」
「おいおい、はるか顔が真っ赤だぜ。」
「健太だって人の事言えないでしょ。」

はるかは胸元を少し広げパタパタと仰ぎながら体の火照りを冷まそうとしている。
俺はその姿を眺めながら、もうちょっとで見えるかな?とか、さりげなく角度をずらすかな
でもそれだとバレまくりだ、などど本当にしょうもない事を考えていた。
俺はとりあえず少し残った料理を食べようと箸を手にしたが、酔いのせいか取り落としてしまう。
慌てて下を覗き込むと、浴衣の裾からはみ出たはるかの素足が飛び込んできた。
風呂場で見た時より鮮明で至近距離の映像に、俺の心臓が一瞬高まる。
思わず頭を上げようとして強かに頭をテーブルにぶつけ強打する。
その様子を見ていたはるかの朗らかな笑い声が室内に響き渡った。

どうやら外は雨が降り出したらしい。
273248:03/10/29 22:21 ID:3IKX8Orr
食事を片付けてもらった後、俺達は他愛もない雑談をしたりテレビを見たりして過ごした。
そんな中、はるかは時折雨音が聞こえる窓の方に視線を向け、何か思い出しているように見えた。
段段会話自体も少なくなり、そろそろ寝るかという話になった。
俺はテレビのある部屋を片付けてそこに寝るつもりだったのだが、はるかはどういう心境の変化
なのか、一緒の部屋に布団を敷いていもいいと俺に告げた。

「へ?いいの?でもお前あんなに・・・」
「別に深い意味があるわけじゃないよ、折角だから話でもしようかなって思って。」

枕を胸元に抱いて伏目がちに答えるはるか。
俺も別に断る理由もないので、はるかの隣に布団を引き直す。
消灯して布団にもぐりこむがすぐに眠れるわけでもなし、なんとなく今日の出来事を思い出していた。
旅行のメンバーが四人に減ったと思ったら、二人きりになり、露天風呂でのドタバタ、二人きりの食事
やはるかが作ってくれたクッキー等々、今日はなんだかはるかづくしだ。
おまけに、最後ははるかと一緒の部屋で寝る羽目になった。
外ではいまだ雨が降っている。
そういえば、あの日も今みたいに雨が――――

「・・・健太、まだ起きてる?」
「起きてるよ、ちょっと考え事してた。」
「どんな事?」
「今日一日いろいろあったなって。後ちょっと昔の事を思い出してた。」
「昔の・・・事?」
「そう、ガキの頃の話だよ。」
「そっか。」

俺達は再び沈黙した。
そしてその静寂を破るようにはるかが口を開く。

「ねえ、健太、あの日の事覚えてる?」
274248:03/10/29 22:22 ID:3IKX8Orr
あの日―――はるかの父親が出張先で事故に遭い、母親がはるかを俺の家に預けて飛び出していった。
はるかは「パパがジコにあったの。ママもいないの。」と言いベッドの中でしくしく泣いていた。
俺は普段明るいはるかが泣いているのに驚き、なんとかしてなぐさめて上げようとベッドに入って
いろいろと話し掛けた。無論話の内容は大した事ではなく、内容も覚えていない。
覚えているのは、「オレがはるかのそばにいてやるから!いつでもいっしょにいてやるから!」
と繰り返しはるかが泣き止むまで言い続けた事だけだ。
あの日も今日みたいに雨が降っていた。

「覚えてるよ、俺もその事思い出してた。」
「私、うれしかったよ・・・」
「はるか?」
「ホントに、ホントにうれしかったよ。」

俺は布団から上半身を起こしはるかの方を向いた。
はるかも同じ様に俺のほうを向いていた。
俺は何かを振り切るようにはるかに向かって手を伸ばす。
はるかが両手でその手を握った。
俺は何も言わず、何も言わせず、はるかを引き寄せて抱きしめた。
はるかも逆らわなかった。

「・・・側に居てくれる?」
「当たり前だ。俺がいつでも一緒に居てやる!」

どちらからともなく顔が近づき、俺達は初めてのキスを交わす。

―――そして俺はそのままはるかを布団に押し倒した。
275248:03/10/29 22:24 ID:3IKX8Orr
とりあえず次回で最終回です。
次はエロなんですが、あっさりしたものだろうと思うので
あまり期待しないでください。
では、明日にでもうpします。
276223:03/10/29 22:38 ID:813Zq0tQ
>>275
最高でした!
ネタがここまで育ってくれて嬉しい限りです。
さり気なく幼馴染みイベントも追加されてたのもツボでした。

翌朝、旅館のおばちゃんには伝説の名セリフ、
「おはよう ございます。
 ゆうべは おたのしみでしたね。」
を言って欲しいな(w
277223:03/10/29 23:25 ID:ShpDE98G
実はこの旅館は陽子の親戚だったり。
親戚だからこそ、学生の2人連れでも何の詮索も無しに泊まれたり、お酒が出たり。
陽子の両親にも4人で泊まっていったとアリバイに協力してたり。
278248:03/10/30 22:40 ID:nFp3X8km
雨音と自分の心臓の音だけが鳴り響く静寂の中、俺は思わず野暮な事を言い出す。

「はるか、その、お、俺でいいのか?」
「健太・・・」
「その、俺は凄くしたいけど、俺なんかでいいのか?だから、つまり・・・」
「違う、違うよ健太。」
「え?」
「健太ならいいんじゃないの。健太じゃないとイヤなの。」

かすれそうな小声で答えるはるかを見ると、俺の中の欲望が体の底から湧きあがってきた。
俺ははるかに近づき、再び口付けを交わす。
そして、はるかの浴衣の帯をほどいて俺はゆっくりと浴衣を左右に広げた。

「あっ・・・」

思わず目をつぶるはるかとは対照的に俺ははるかの体に釘付けになった。
ほっそりとした首筋になだらなかな肩、手足は思ったより細く力を入れたら折れてしまう
のではないかと思える程である。
そして、想像していたより大きめの乳房には小さめの乳首。
そのきめ細やかな素肌はほんのり色付き、暗闇の中で白く浮かび上がるはるかの体は
何か幻想的な雰囲気を醸し出していた。

「そんなに・・・見ないで・・・」

俺はそれに答える代わりに、素早く衣服を脱ぐと三度はるかにキスをする。
だが、今度は徐々に慣らした後で素早く舌を絡めていく。
はるかは戸惑いつつもおずおずとそれに応えてくれた。
俺は、頭の芯がボウッとするような恍惚感に浸りながら、はるかのそれを夢中で貪った。
お互いの舌が絡み合い、息遣いが荒くなるのを感じながら俺の手ははるかの胸に伸びていく。
279248:03/10/30 22:40 ID:nFp3X8km
「あ、く・・・ん・・・」

はるかが思わず吐息をもらす。
はるかの胸は弾力に富み、俺はこの世にこんなに柔らかい物があるのだと不思議な感慨を感じながら
その感触を堪能した。
両の乳房を揉み、乳首に触れ、軽くこねてみたり、乳首に吸い付きなどしてはるかに刺激を与える。
はるかはその刺激を受けるたびに、くぐもった声を漏らしながら徐々に乳首を硬くしていく。
やがてはるかの乳首はプックリと膨れ上がり、俺はそんなはるかに興奮を隠せなくなり思わず
きつく胸を握ってしまった。

「い、痛い!」
「あ、す、すまん。」
「ううん、ただ・・もう少し優しく・・・お願い・・・」

俺は少し冷静さを取り戻し、はるかに優しくキスした後首筋や脇腹、おへその回り等に様々な愛撫を
加えていく。はるかは思いもかけない個所からの刺激に戸惑いながらも、俺にしがみついてくる。
そんな中、俺は頃合を見計らってはるかの最も大事な部分に手を伸ばした。

「はるか、少し濡れてる。」
「バカァ、言わないでよ・・・」

俺の問いかけにはるかは、顔面を真っ赤に染めながら弱弱しく反論する。
そんなはるかを愛しく思いながら、俺ははるかの下着を脱がしはるかの秘部に指で直に触れてみる。
その瞬間はるかは今までで一番の反応を示し、俺はそれに釣られるように指で擦り、入り口を広げ
中を掻き回しながらクリトリスに刺激を与え、そして直接口で愛撫を始める。
はるかはだんだん堪えきれなくなってきたのか、徐々にあえぎ声が高まり秘部を自身の愛液で
しとどに濡らしはじめた。
ピチャピチャと音を鳴らして愛撫していた俺は、やがて俺は内部から沸き起こる衝動に耐えられなくなり
自身の分身をはるかの秘部にあてがった。
280248:03/10/30 22:41 ID:nFp3X8km
「いくぜ、はるか。」
「うん、来て、健太・・・」

俺は最初は少し戸惑ったもののやがて重心を下げてある場所にたどり着くと先端が入り始めた。
はるかの中は想像以上に狭く、俺の分身が進めば進む程柔肉が絡みつき締め上げてくる。
それでも俺は初めての感触に夢中になり、少しづつはるかの中に進入していく。
半分くらい埋まった所でふとはるかを見ると、はるかは目に涙を浮かべて痛みに必死に耐えていた。
俺は罪悪感を感じもうやめようと思ったのだが、意外にもはるかは続けてくれと言う。

「でも、痛いんだろ?」
「うん・・でも、健太をもっと・・・感じたいから・・・」

俺はその言葉で度胸を決めると、再びはるかの中に進入していく。
相変わらずキツイ締め付けだが、どうにか全て挿入することができたのではるかの様子を伺うと
はるかもその視線に気づきゆっくりとうなずいた。
俺は少しづつ腰を振り始め、はるかもぎこちないながらもそれに応えてくれる。
そして、徐々に痛みが快感に変化し始めたのだろうか、はるかの喘ぎ声が高まり、胸を揺らしながら
無意識の内にどんどん俺の分身を締め付けてくる。
俺もそれに呼応するかのようにはるかの中を動き回り、やがて限界が近くなってきた。

「けんた・・・わたし、もう、ダメ・・・」
「俺もそろそろ・・・」
「なにか、なにか、くるよ・・・わたし、わたし、・・・けんたぁ・・アアッ!」

はるかの絶叫が響くと同時に、俺は自分の分身を引き抜いてはるか目掛けて己の欲望を放出した。


翌朝目がさめると、はるかの姿がなかった。
俺はふと昨日の事は夢だったのだろうかなどと考えていると、突然襖が開いた。
そこにはいつものポニーテールで軽装なはるかが立っており、朝食の用意ができたと告げた。
俺が少し呆然としていると、まだ寝ぼけてるの?といいながら俺に近づき頬に軽くキスをしてくれた。
・・・どうやら、夢じゃなかったらしい。
281248:03/10/30 22:41 ID:nFp3X8km
<エピローグ>

食事を終えて俺達はチェックアウトする為に玄関に向かった。
そこには例のおばちゃんが居て、いつもの早口で機関銃のように喋りながら、また来てちょうだいねと
暖かく送り出してくれた。
駅へ向かう途中で、はるかが手を繋いでもいい?と聞いてきた。
俺は、気恥ずかしさを感じながらもはるかの手をそっと握る。
そして、駅の近くの角を曲がった途端クラッカーの音が響いた。
驚いて前を見ると、そこには正志、さとる、蛍子、陽子の四人が立っていた。

「お、おまえら、なんで・・・」
「いやいやその様子だとうまくいったらしいな。」
「うまくって、お前等・・・」
「さて、六人そろった所で旅行再開と行きますか!」
「賛成!」

状況が掴めずに硬直している俺を尻目に、正志達はさっさと歩を進める。
俺は唖然としながら、ふとはるかの方に目を向ける。
はるかは少しはにかみながらも優しい笑顔で俺を見つめている。
俺はなにか問いただそうとしたが、はるかの笑顔を見るとなんかどうでもよくなった。
前方からはやくこいよ!という呼び声が聞こえる。
俺は強く手を握り返しながら、はるかに向かって言った。

「行こうぜ、はるか。」
「うん!」

はるかが最高の笑顔で俺に応えてくれた。
今日も暑い一日になりそうだ。

【終】
282248:03/10/30 22:42 ID:nFp3X8km
以上です。拙文にお付き合いいただきありがとうございました。
あまりスレタイに似つかわしくない内容になってしまい恐縮ですが
もし感想など戴けたら幸いです。
283223:03/10/30 23:00 ID:ImNbt5T6
>>282
充分にスレタイ通りだと思いますよ。
まあ、旅行中の、はるかに主導権を握られている間の描写をもっと増やして、
気の強さを印象付けても良かった気もしますが。
ここがエロパロ板ということで、早くエロに突入しなければという焦りもあったでしょうか。

しおらしさを表現するためには、その前の気の強さをじっくり描写していないと対比が生まれないから、
非エロの部分の比率が高まってしまうのは避けられないことと思いますし、個人的には大歓迎です。

これにこりずにまた別のネタでも書いて下さい。
>>186のネタで書いて貰えたら嬉しいな。
284名無しさん@ピンキー:03/10/30 23:00 ID:5Z40z95j
>282
何をおっしゃる。
サイコーでした。グッジョブ!!
285名無しさん@ピンキー:03/10/31 09:44 ID:xu2VdfQs
神 降 臨
286名無しさん@ピンキー:03/10/31 19:51 ID:nGXO0kNh
>>283
やっぱり気の強さこそがこのスレの意義だし、エロパロ板ということはこの際黙殺して、
エロ前の描写に力を入れて欲しいね。
287248:03/10/31 23:31 ID:+CUh738s
248です。
調子に乗ってまた書いてみようかなどと思いますが
今の所特にこれといった題材がないので
勝手なお願いですが皆さんにネタを振っていただければと思っています。
よろしくお願いします。
288名無しさん@ピンキー:03/10/31 23:40 ID:x0hvDS6h
>>186系のネタでお願いしたい。
非エロの承前の部分にたっぷり力を入れて。
>>149も捨てがたい。
289名無しさん@ピンキー:03/11/02 18:33 ID:DtzLws+N
期待sage
290名無しさん@ピンキー:03/11/05 00:42 ID:RaiMf4wI
気の強い女体育教師なんてのも……ハァハァ
291名無しさん@ピンキー:03/11/05 22:01 ID:XOSfVDnz
気が強いのではなくて、弱い心を守るために虚勢を張ってるのが好き
292名無しさん@ピンキー:03/11/06 00:43 ID:4QV0Jm7W
遠縁の子を引き取ったという設定はどうだろう。
いわゆる妾腹の子で、早くに母親が亡くなったために本宅に引き取られていたが、
父親も亡くなってしまったため、その後は親戚中をたらい回しにされたあげく、
主人公の家に。

主人公は某大手家電メーカー勤務。一戸建てに一人暮らし。
父親は、還暦過ぎから始めた道楽の考古学にはまって南米に。
親戚中の反対を押し切って現地の女性と再婚。
曰く「うちには年頃の男の子がいるから…」
曰く「うちの子は今年受験だから…」
曰く「うちは狭いから…」
と、押しつけられる形で受け入れることに。

初対面では射抜くような視線で睨まれ、一緒に暮らし始めてからも一向に懐く気配はない。
だが、ある時…
293名無しさん@ピンキー:03/11/06 08:21 ID:XkG5un0Q
↑ア…アニメで見たい(;´Д`)ハァハァ
294名無しさん@ピンキー:03/11/07 01:04 ID:nDYDyd5i
>>292
ある時・・・の
続きが知りたい。
今でも(;´Д`)ハァハァ だけど
展開によってはさらに(;´Д`)ハァハァ 度合いが増しますね。
295名無しさん@ピンキー:03/11/07 01:27 ID:yhh0tfoa
>>292
姉妹にしてしまうのも手かもしれない。
この子が就職して独りで生きていけるようになるまでは私が守ってあげないと…
そんな想いから必死に虚勢を張りながら、親戚からの冷たい仕打ちに耐えてきた。

だけど、初めて逢ったこの人は、ぶっきらぼうだったけど優しい言葉を掛けてくれた。
温かいご飯を一緒に食べてくれた。
擦り切れたお下がりじゃない、きれいな洋服も買ってくれた。
そして…
296名無しさん@ピンキー:03/11/07 08:07 ID:dedE3rYu
セックスという訳ですな。
297名無しさん@ピンキー:03/11/07 22:33 ID:Wrp6VC9t
>>295
そして・・・レイープ!?

つうか、>>248の人出てきておくれ〜!
298職人さんは何処?:03/11/08 11:49 ID:3CVHp3p+
>>295
妹の桜(仮)は体が弱かった。
度々、風邪を引いて熱を出していた。
でも今までお医者さんに連れて行ってもらったことはなかった。
薬だってほとんど買ってもらえなかった。
寒さに震える桜を抱き締めて、暖めてあげることしかできなかった。

でもあの人は、熱を出した桜を見てすぐに病院に連れて行ってくれた。
「少し栄養失調気味ですね」というお医者さんの言葉に本気で怒ってくれた。

病室のベッドの上、
「注射は痛かったけど、お兄ちゃんが手を握っててくれたから我慢できたよ」
少し目に涙を浮かべながらも笑っている桜を見て、なぜか何だが溢れてきた。

299名無しさん@ピンキー:03/11/09 10:34 ID:ldNVjHea
さ、桜…。
妹の桜…。


トラサン?
300名無しさん@ピンキー:03/11/09 16:10 ID:YRfncujZ
確かに気が強いけどねー・・・・・・
301名無しさん@ピンキー:03/11/12 01:30 ID:AD8mWZES
本番ないしエロ自体ラストにちょっとだけだけど、こういうのはどうだろう?
ttp://home.att.ne.jp/red/Ragnalec/ura/midori/keep_out/keep_out1.html
ttp://home.att.ne.jp/red/Ragnalec/ura/midori/keep_out/keep_out2.html
302名無しさん@ピンキー:03/11/13 08:39 ID:34HsUCjD
下がり気味だ。


age
303名無しさん@ピンキー:03/11/13 14:17 ID:bPHYdqeM
このスレタイ見て「ぱすてるチャイム」の沙耶を真っ先に思い出したよ。

ああくそうもう一回やろう。
304名無しさん@ピンキー:03/11/13 18:46 ID:IZ2ovxDI
>>303

このスレでは二次創作もののSSも歓迎いたします。
元ネタがエロゲー板の範疇に含まれるものでも全然OKです。
中興の一作を心よりお待ち申し上げております。
305名無しさん@ピンキー:03/11/16 22:21 ID:zoajJav8
保守。

職人さん来ないなあ。
306名無しさん@ピンキー:03/11/17 15:01 ID:QpvShctd
「よくも言ってくれたわね!!
 哲也、あんた5年前のことを忘れたんじゃないわよね!?」
「おいおい、過去を掘り返されて困るのは、美咲も同じじゃないのか?」
 状況がわからない方のために説明しておくと
口げんかの真っ最中、時々回りのものがこちらに向かって飛んでくるアクセントつき。
先ほどから怒鳴り散らしているこいつは、一応、幼馴染で美咲という。
名前からとんでもない想像をする奴がいるが
例えるなら、その辺の道端に根性で花を咲かせるタンポポを想像してもらうといい。
ちなみに5年前の事とは、口喧嘩で美咲を言い負かしたらそれを親に告げ口されて(以下略
 さて、喧嘩の戦況はというと圧倒的に俺が不利。
何せ、ここで言い負かしてしまうと俺の夕飯がなくなる。
懸賞のチケットが当たったとかで、双方の親が泊りがけの旅行に行ってしまったのだ。
俺は親に旅行中の生活費をもらおうとしたのだが
「あんたにお金を渡したら、ろくな事に使わないだろうから、美咲ちゃんにお願いしたからね」
そう言った理由で、美咲の家に飯を食いに来る羽目になってしまったのだ。
最近は会うたび一戦交えてるので、来たくなかったのだが…。

「こら!! なに言葉に詰まってんのよ!?」
その台詞とともに何かが飛んできて、顔面に直撃した。
激痛でしゃがんだ足元に落ちてたのは、俺の持ってきたジャ●プ(月刊)
痛くて声も出ない、そこに追撃の台詞がかかる。
「馬鹿じゃない? あれくらい避けなさいよね」

「ってぇなボケ! お前みたいな男勝り、嫁の貰い手も無えよ!!」
思わず5年前の禁句が出てしまったのだ。

「じゃぁ、あんたが貰ってよ!!」
307名無しさん@ピンキー:03/11/17 15:04 ID:QpvShctd
一瞬、何を言われたのか解らなかった。
美咲は
真っ赤な顔をして
こぶしを握り締めて

泣いていた。

5年前の場景が浮かぶ。
いつもの喧嘩の乗りで言った言葉。
当然返ってくるだろうと思った言葉は返って来なかった
泣き出した美咲。
泣きながら投げつけてきた指輪。
あのおもちゃの指輪。

あの時と同じだ、5年前は解らなかったけど今は解る。

「貰うよ」
俺の口から出た言葉はそれだった。
「うそだよ。 あの時、私のこと嫌いだって、好きじゃないって・・・」
美咲にとって5年前の俺の言葉はかなり大きな物だったようだ
「好きだよ、あの時は解ってやれなくてごめん」
そういって抱きしめてやる、いつもなら飛んでくるパンチはなかった。
美咲はただ、泣いていた。

結局、夕飯は出前の寿司になった。
美咲に何が食いたいと聞いたら「お寿司」と答えたからだ。
「昔っから、なぐさめる時はいつも食べ物だね」
と余計な一言を貰ったのだが、気にしないでおく。
美咲が食い物で機嫌を直すのも昔からだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
勢いでここまで書いてみた、さてどうしようか
308名無しさん@ピンキー:03/11/17 16:37 ID:sJYuxK1g
当然のように続きを欲求!
309名無しさん@ピンキー:03/11/17 22:00 ID:sj4VbtxM
当たり前の様に続きを要求!
310名無しさん@ピンキー:03/11/17 22:08 ID:sJYuxK1g
あたりきしゃりきのこんこんちきに続きを請求!!
311名無しさん@ピンキー:03/11/17 23:38 ID:kZ9GguOg
そう
あたりきんきんりきやのこんきんちんに続きを請求!!

そこを
312名無しさん@ピンキー:03/11/18 00:45 ID:CXgKq0+3
「今日の5の2」のチカやユウキで書いてくれる人募集


&306さん、続ききぼん!
313名無しさん@ピンキー:03/11/18 13:53 ID:Iy38iWkK
寿司を食べ終わる頃には美咲の機嫌はすっかり直っていた。
「んでさ、私のこといつ好きになったのよ?」
さっきまで、「やっぱお寿司には緑茶だよね」とか他愛も無い事言っていたのに
急に変わるんだから女の子はよくわからん。
…いつからなんて解んないけど、答えないと不味いんだろうなコレ。
「完璧、好きだって思ったのはついさっき。」
即座に突っ込みが入る。
「何それ!! 私の好きだって気持ちをぜんぜん受け取って無かったって事?」
ええそうですとも、あんたの表現は分かり辛過ぎます。
いつもだったら、そんな感じの返し文句が口から飛び出るのだが、どうも勝手が違う。
「最後まで聞けよな、たぶん好きなんだろうなって気がついたのは、一昨年ってとこだ。
 一応、美咲がやってた事の効果はあったんだよ。
 でもな、5年前の事があったし、俺の気持ちにも確信持てなかった」
コレでどうですかとばかりに見つめてやる。
見れば美咲は顔を赤くして、ふるふると振るえていた。
やばい、また泣かした、いや怒らしたのか?
314名無しさん@ピンキー:03/11/18 13:55 ID:Iy38iWkK

「……うれしい」
!? …声が美咲じゃない。
いや、一応、美咲なんだけど、口調やトーンとかが全然、美咲じゃ無い。
「すげぇ、マジ女の子だ」
そう思ったら、つい口から出てた。
一瞬の間があって、ちゃんと湯のみが飛んでくる、やっぱり美咲だ。
「女の子じゃいけないって言うの!?」
さっき美咲を抱いてた時に抑えていたものが湧き上がってくる。
やばい、マジにどうにかなってしまいそうだ。
「あのね、哲也。 これがほんとの私だよ」
微妙にうつむいて目線をあわせようとしない、言ってる美咲も恥ずかしいのだろう。
「哲也は本当の私は嫌い?」
そう言って、こちらを向きなおし、俺を見つめる。
「なんツーかさ、さっきから調子狂いぱなし。
 いつもを違うおまえを見てさ、押し倒したいとか思ってる俺がいる」
言ってから激しく後悔。
駄目だ、絶対にコレはいつもの俺じゃない。
「それが普通なんだと思うよ。
 私が、今の私に気づいた時もそんな感じだった」
頭を抱えてる俺に美咲が話しかけてくる
「それに、私はそんな哲也だって好きだよ」
顔を上げたら、美咲の微笑んだ顔が目の前にあった。
唇を交わす。
「これで良いんだよな
 第一、悩んでる暇なんかないんだっけ?
 明後日までしか時間無いからなぁ」
そう言ったら、美咲はまた顔を真っ赤にした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−
しおらしさレベル2ってとこでしょうか?
315名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:02 ID:TRals1hj
いい感じ!

一気にしおらしくなってしまうんじゃなくて、気の強さも残しつつ徐々に行って欲しい。
316名無しさん@ピンキー:03/11/18 22:59 ID:gH3HVyte
続きを激しく期待。
317名無しさん@ピンキー:03/11/19 02:21 ID:qZRbJU1y
なんか幼馴染スレになってるな………
しかしイイ!!!!久々に活気が戻る気配。
306ガンガレ!!!!
318名無しさん@ピンキー:03/11/19 22:49 ID:jb2RTz1r
気の強い娘は幼馴染が設定しやすいんかね。
319名無しさん@ピンキー:03/11/20 14:18 ID:9niJEgGi
元からの知合いの方が、しおらしくなるシーンにすぐ入れるというメリットがあるのかな?
1さん好みのは幼馴染でない方が良さそうだけど。
320名無しさん@ピンキー:03/11/22 18:51 ID:6iV7nAxf
気の強い女をレイプっていうのもいいと思うんだが。
どう思われますか職人様?
321名無しさん@ピンキー:03/11/24 22:30 ID:WRnL9QAt
職人さん・・・・・・来てくれる事を信じてます。
322名無しさん@ピンキー:03/11/26 00:02 ID:aG+YOiOm
エッチなことしたこともない潔癖なお嬢様が。

快楽に溺れて濡れまくってイかせてくださいと懇願するのが萌えるんですが。

スレ違い?
323名無しさん@ピンキー:03/11/26 21:54 ID:tRdMNqnL
>>322
そのお嬢の気が強ければOKなんじゃない?
324名無しさん@ピンキー:03/11/30 03:52 ID:RRjz7DNh
ほしゅ?
325名無しさん@ピンキー:03/11/30 10:05 ID:BL3ttPGc
よいしょぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!
326名無しさん@ピンキー:03/12/01 11:36 ID:Y955P2ba
おい!ヤンマガ連載中のハーレム学生寮に出てくる鶴さんどー思うよ!?急に甘々になってて萌えたんだがよ!?!?


………って…もぅ誰もいねーか……
327名無しさん@ピンキー:03/12/01 11:38 ID:dG0heQv1
いるよ!

職人さんが帰ってくるのをじっと待ってます
328名無しさん@ピンキー:03/12/01 12:25 ID:hfz91ad0
気の強い槙村香が電気責め拷問で素直になる
瞬間
「なんでも言うこと聞くから、もう許して」
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b34976936
329名無しさん@ピンキー:03/12/02 04:55 ID:bRfYT1dG
 いつもの呼び出しか、体育教官室ではなく用具室だったことに、望美は何となく違和感を覚えたが、
体育教師の松浦は、いつだって望美に難癖をつけるのが趣味みたいな奴だから、
彼女は深く考えずに放課後の呼び出しに応じた。
 薄暗い用具室の跳び箱に座って、松浦は望美を待ちかまえていた。
「遅いじゃないか」
「すみません。で、何の用ですか?」不貞腐れた口調で望美は答えた。
「今日は、お前の根性をたたき直してやろうと思って、特別授業をする」
「一体あたしが何をしたって言うんですか?」
「お前の異性不純交友の噂が、最近頻繁に耳に入ってくるんでね。今日はその真偽をオレが確かめることにした。
 とんだ言いがかりだと感じた望美は
「馬鹿馬鹿しくって、つき合いきれませんよ」
そう言って、用具室の扉に手をかけた。その瞬間、松浦は素早い動きで望美に足払いをかけた。
 もんどりうって、一瞬何が起きたか判断できない望美の身体の上に、
松浦の巨体がのしかかっていた。
「お前が成績優秀で、口も達者なことは知っているよ。だがな、身体は案外正直なんじゃないのか?」
舌なめずりするようなネチッこい口調と、望美のめくれたスカートの当たりを睨るように見る松浦のオスの視線に、望美は初めて恐怖を感じた。

330名無しさん@ピンキー:03/12/02 05:11 ID:bRfYT1dG
「止めてください、人を呼びますよ」
「お前が声をあげて、もしも誰かがここに駆けつけて来た時には、もうお前はもう丸裸にされて、
濡れ濡れのおま●こ全開に縛りつけて置き去りにしてやるけど、それでもいいのか?」
「けっこう使い込んでるまん●は、お前の顔みたく奇麗じゃないよな、きっと」
「学校一の美人のドドメ色のまん●が、こんなところにおっぴろげられてたら、性欲で頭ん中いっぱいの男子生徒が何するか楽しみだよなア?
「順番に並んで、突っ込みまくるだろうな。ま、お前はそういう淫乱なのが大好きだから、
考えただけでも、もうぐしょぐしょだろうけどな」
「どうして、……こんなこと、」悔し涙を堪えて、望美はやっとの思いで尋ねた。
「生意気なお前を、オレの奴隷にしようと思ってね」
「これだけの美人で、スタイルも抜群。その上気が強くで誰にもなびかないお前を
オレの前に跪かせて、スケベな雌犬に調教するってアイデアはなかなかだろ?」
331名無しさん@ピンキー:03/12/02 14:23 ID:oQ5KQs5U
ウヒョっ!!!!早く続きを!!!!
332名無しさん@ピンキー:03/12/03 04:38 ID:8TDD2HkO
確かに、気の強い娘だからこそレイプ物だと映えると思う
333名無しさん@ピンキー:03/12/03 08:49 ID:XOQRFQ7N
 望美はのしかかった松浦を蹴り上げようと、両足をばたつかせた。しかし松浦はそれを待っていたかのように
彼女の股の間に割って入ってきた。ニヤついた松浦の表情が悔しくて、望美は今度は松浦に平手打ちを喰らわせた。
「バチンッ!」
 松浦の表情が変わったと思った瞬間、望美は往復ビンタを喰らって一瞬頭の中が真っ白になった。
「まだ、よくわかってないようだね、望美ちゃん。まぁ、このくらい気が強い方が、こっちも楽しみが増えていいんだけどさ」
 そういうと松浦は、側にあった新体操のリボンで望美の両手を頭の上で縛り上げた。
それを手近にあったバーベルに結びつけた。
「あれえ、動けなくなっちゃったねぇ」
 松浦は、おもしろがっている。
 望美は、無駄だと半分諦めながらもなお、足をばたつかせた。
「望美って、イヤラしいな。先生にスカートの中を見せたいんだ」
 気づくと、確かにスカートはめくれ上がって、太股ばかりか白いパンティまでもが丸見えになっている。
「あ〜あ、望美、やっぱりオレが睨んだ通りだ。こんなにイヤラしい匂いのまん●は久しぶりだよ」
 松浦は、望美の両足をバックリと広げて、股間に顔を近づけた。
鼻先でパンティの脇のラインをなぞりながら、わざと大げさに匂いを嗅いでいる。
「やめてよ、なんなのよっ!」
「だから、お前の身体がどれだけ淫乱かを、これからじっくり調べるんだよ」
 
334名無しさん@ピンキー:03/12/03 09:06 ID:XOQRFQ7N
「冗談じゃないわ、訴えてやる! 教師のくせにこんなことして!」
 身をよじりながら、望美は叫んだ。その途端に、望美の唇は松浦の唇で強引に塞がれた。
煙草臭いヌメヌメとした舌が、口の中を這いずり回る。望美は吐き気がしたが、のしかかられていて身動きできない。
ジュルジュルと舌を吸われ、口の周りまで涎でビチャビチャに濡れてきた。気分の悪さに気が遠くなりかけた時、
大量の唾液が望美の口いっぱいに流し込まれた。
 むせ返る望美に松浦が言った。
「お前、感じてきてるだろ? 途中からお前の方から舌絡ませてきてたぜ」
「そ、そんなはず…」
「じゃ、証拠その1から見てみようか」
 そう言うと、松浦は望美のブラウスをボタンもはずさずにまくり上げた。
同時にパンティと揃いの白いブラにも手をかけた。
しかし全部は取らず、半分ほどたくしあげて、乳房がひしゃげて飛び出したような格好にした。
「おぉすげーや、思った通りの巨乳だ。男に揉まれまくらなきゃ、こんなパイオツにはならねえよな、普通」
335名無しさん@ピンキー:03/12/03 09:23 ID:XOQRFQ7N
 松浦は、望美の細いウエストを掴んで、ゆさゆさと揺すった。中途半端にブラで押し付けられた乳房が
不自然に揺れている。
「望美ちゃんさ、お前の乳首、もうコリコリに勃起しちゃってるよ。しゃぶって、しゃぶってって声が聞こえそうだよ」
 笑い声を含んだからかうような口調でそんなことを言いながら、松浦は望美の左の乳首を力一杯捻り上げた。
「いやあ! 止めて、もう」
「だめだよ、嘘言ったって。乳首ちゃんはもっともっとって言ってるぜ。
こんなに硬くしこらせて、止めてもないだろうよ。これが証拠その1だ」
336名無しさん@ピンキー:03/12/05 20:47 ID:n3NYu0dZ
ワンピのロビン姉さん。
337女上司:03/12/09 20:17 ID:8EVO16Il
「だからどうしてそうなるんですか!」
 それぞれがきびきびと働き、活気ある職場に怒声が響く。
 郵便物を届けに来ていたメッセンジャーはびくりと身をすくませたが、ほとんどの人間はもう慣れっこになってしまっていて、そちらを見ようともしない。
 銀色のフレームの眼鏡をかけた女性が受話器をに向かって怒りを露わにしている。怒鳴るたびに、アップにして纏めてある髪が僅かに揺れた。
 声の主は黒山美春、三十ニ歳。バリバリの、という言葉が似合いすぎるほど似合うキャリアウーマンである。
 新しい分野に進出しようとしている会社からプロジェクトチームのリーダーに大抜擢を受け、同時に部長に昇進した。ちょうど六ヶ月前にこの二十名からなるチームを編成し、指揮を取っている。
 その若さと女性であるということから、一部の口さがない社員からは体で地位を手に入れた。などと言われることがあるが、ほとんどの人間からはどう考えてもそんなことはありえないという返事が返ってくるだろう。
 確かに美春の凛とした美しさは社内でも一番といって良く、入社したての頃、社内のアンケートで美人ナンバーワンに選ばれたこともあった。
 しかし、その美貌と同じぐらい性格のキツさでも有名なのである。
 前述のアンケート結果を美春に報告したところ、
「ありがとうございます。でも仕事には関係ないですね、外見より中身で評価して下さい」
 という痛烈な言葉が返ってきたのが代表的な例だ。その翌年から今まで、彼女は社内で一番の美人と、一番キツイ女のニ冠を守り続けている。
 他にも上司の指示に反抗することは数知れず。その場合、必ずより優れたプランを提出するので、彼女を叱ることもできない。
 また、新人を怒鳴りつけて教育している彼女の姿は春先の風物詩となっていた。
 そんな性格で、さらに女性にもかかわらず、コネも無く三十ニ歳という若さで部長の地位まで昇り詰めたのは、彼女の積み上げた実績が素晴らしいものだったからだ。ここ数年の会社の大きな業績にはほとんど彼女が絡んでいる。
「お話が違います」
 電話の相手が約束を反故にしたのだろう。美春の眉がみるみる吊り上がる。怒りの表情は美春の美貌のせいで、より凄絶に見える。
338女上司2:03/12/09 21:01 ID:8EVO16Il
「わかりました。そちらがそのようなお考えなら、こちらにも考えがあります。それでは失礼します」
 あくまで冷静に電話を切ると、美春は部下の一人を呼びつけた。可愛そうに、自分に対する怒りでは無いとわかっているものの、美冬のしかめられた眉が部下に緊張を強いる。
「早急にこの部分を見直しておいて。バカのせいで今までの成果がおじゃんよ」
 書類を手に簡潔に命令すると、美春は相手の返事を待たずに手元の資料に目を通し始めた。
 勤務中に、彼女が食事とトイレ以外に休憩を取っているのを部下達は見たことが無い。
「部長。ちょっといいですか?」
 誰もが機嫌の悪い上司に近づこうとせずに自分のデスクで仕事をしている中、一人の若い男が呑気な口調で美冬に話しかけた。
 美春がチラリと目を上げると、山中が立っていた。
 美春はこの男をあまり好きではなかった。
 山中は美春が選んでチームに加えた人間ではなく、社長の命令で入ってきた人間で、言われたことはそつ無くこなすが、どうにもやる気というものが感じられない男だったからだ。
「給料分の働きはします。それ以上は疲れるだけなんでしません、もっと楽しいことがありますから」
 が口癖の、のらくらした人物だった。
 美冬は、自身がそうであるように、真面目で、一生懸命な人物が好きだった。それだけに、仕事はこなすだけという山中の態度が受け入れられなかった。
「例の件ですがなんとかなりました」
「わかったわ。ありがとう」
 感謝の言葉を述べているものの、美春の表情は相変わらず機嫌の悪いままだ。
「いやいや、どういたしまして仕事ですから」
 女上司のそっけない態度にもまったくこたえた様子が無い。
 それどころか、周りの人間がぎょっ、とするようなことを言い出した。
「あんまりぴりぴりしてると皺が増えますよ。もっと笑顔でいましょうよ、せっかく綺麗なんですから」
 美春のこめかみがピクリと動く。
339女上司3:03/12/09 21:07 ID:8EVO16Il
「よけいなお世話よ」
 冷たく言い捨て美春は再び資料に目を戻した。もう山中をちらりとも見ない。クールビューティーの面目躍如である。
 山中がデスクに戻ると隣の席の仲間が小声で喋りかけてきた。
「お前、相変わらずだな。キレてる部長にあんなこと言えるのお前だけだよ」
「そうですか? 普通だと思いますけど。せっかくの美人が台無しだと思いませんか?」
 笑いながらぬけぬけと言ってのける。
「その若さでそんだけ言えたらお前出世するよ」
 呆れた顔をして同僚が仕事に戻った。

 十分程して、ようやく美冬の怒りが収まった頃、美春のデスクの電話が大きな音で鳴り出した。
 書類に走らせていたペンを止め、美春が受話器を取り上げる。
「もしもし、黒山です。これは……いつもお世話になっております。どうかなされましたか?」
 どうやら上役からの電話らしい。突然、丁寧に挨拶していた美春の表情が硬いものになる。
「……は!? それはどういうことでしょうか? お待ち下さい、詳しい話を……。もしもし、もしもし!」
 珍しいことに美春が取り乱していた。音をたてて椅子から立ちあがると返事の無い受話器に向かって何度も呼びかけている。
 何度か呼びかけた末に、諦めたのか口を閉ざすと美春は呆然と受話器を握り締めて立ち尽くした。部下の視線が棒立ちの美春に集まる。
「そんな……?」
「部長、どうかされましたか?」
 美春の動向を部屋中が見守っていたが、相変わらずの呑気な口調で山中が美春に声をかける。
「……え? ああ……そうね。私はちょっと出かけてくるから、みんなは仕事を続けてちょうだい」
 口早にそう言うと、ヒールをカツカツ鳴らしながら部屋を飛び出して行ってしまった。
340女上司4:03/12/09 21:09 ID:8EVO16Il
 美春の姿が見えなくなったとたん、職場のそこかしこで上司の急変について囁き合いが始まる。
 同僚達が様々な憶測を交換している中、ひとり山中だけはその輪に加わらずぼんやりとコーヒーをすすっていた。

 一時間後、誰の目にも明らかなほど憔悴し切った美春が帰って来た。
 なにがあったのか気になるが、あまりの姿に誰もが声をかけるのを躊躇っている。
「……すまないけれど、誰かコーヒーを貰えるかしら」
 美春の言葉は空しく沈黙に吸いこまれていった。
 誰もが異様な雰囲気の中で動けずにいた。と、山中が無礼にも自分が飲んでいたカップを差し出す。
 美春はそのことを怒りもせずに、一口コーヒーを飲むと、感謝と共にカップを返した。
 それを受け取りながら、山中が沈黙を破る。
「なにがあったんですか?」
 そして、その場にいる全員が今一番知りたいことを口にする。
「なにがあったかですって?」
 美春が少し声を荒げて応えた。
「そうね、みんなにも説明しないと。ちょっと仕事中断してもらえるかしら」
 微かに震える声で部下に呼びかける美春。
 しかし、そんな呼びかけをするまでもなく、美春が戻ってきた時点で誰もが仕事を放り出していた。
 部下の注目が集まるのを待つというより、自分が落ち着く時間が欲しかったのだろう。少し間を置くと、美春はゆっくりと口を開いた。
「……発注にミスがあったらしいの。そのせいで商品が間に合わなくなって、明後日のイベントにはもうとても間に合わなく……」
 声の震えは徐々に大きくなり、最後の方はもう言葉になっていない。
341女上司5:03/12/09 21:13 ID:8EVO16Il
 今にも倒れそうな美春に部下達から矢継ぎ早に言葉が浴びせられる。
「ちょ、ちょっと待って下さい! そんなバカな!?」
「そうです!そんなわけないですよ!」
「なんとか言って下さい部長!」
「そんなミスがあるわけないですよ。何度も確認したし、最後には部長自らがチェックしたじゃないですか!」
「このプロジェクトがそんなつまらないミスで終わりですか!?」
 部下の悲鳴を聞きながら、美春は唇を震わせてただ黙っている。
 美春には今回の件が決して自分達のミスなどでは無いことがわかっていた。
 間違い無く、自分を疎ましく思っている上司の一人の仕業に違いない。そうでなければなんの関係もない上役からそのような発注ミスの話を聞かされるわけがない。
 女だてらにこの性格だ。敵が多いことは知っていた。
 それでも利益をあげれば、頑張っていれば、誰も文句は言えないと思っていた。
 しかし……ここまでされる程、自分は憎まれていたのか。
 おそらく今回の失敗で自分は首になってしまうだろう。数十億の損失だ、間違い無い。
 他人に陥れられて首になることが悔しかった。
 自分についてきてくれた部下に申し訳無かった。
 美春は歯を食いしばり涙を堪える。
「……ごめんなさい」
 ぽつりと呟いた瞬間、耐えきれなくなった涙が一粒零れ落ち、美春のハイヒールのつま先に染みをつくった。
 それを見てわめき散らしていた部下達も一斉に押し黙る。
 絶望的な空気が部屋中に蔓延した。
「……こんなことで」
 誰かがうめくと、糸が切れた操り人形のように、がくんと椅子に崩れ落ちた。
 その横の人物はなにも言わずに、黙って足元を見詰めている。
 それぞれがそれぞれのやり方で、耐えていた。
 そんな中、出し抜けに場違いな明るい声が室内に響いた。
「まだ大丈夫ですよ。給料分働きましょうよ」
342女上司6:03/12/09 21:15 ID:8EVO16Il
 美春はぽかんとした顔で声の主である山中を見詰めた。
「……なんですって?」
 かすれた声で尋ねる。
「まだ今日と明日。それに当日の午前もあるんだし、なんとかなります」
 呑気な声で返事が返ってきた。
 その落ち着いた声はは美春の神経をひどく苛立たせた。
「なんとかなるわけ無いでしょ! たった二日でなにができるというの!? 今更どうにもならないわ! もうこのプロジェクトはおしまいよ!!」
 美春が感情を剥き出しにしてわめき叫ぶ。今まで怒ったことはあったが、あくまで理性的にやってきていた。部下の前にこんなみっともない姿を晒すのは初めてだった。
 事態についていけず、混乱が辺りを支配する。
 冷たいキャリアウーマンの仮面が割れて、黒山美春という女性が感情のままに手近の机を叩いた。数人の部下が肩をびくりと震わせる。
「こんなつまらない妨害に負けて諦めるんですか?」
 美春を見据えて山中が静かに、しかし力強く言う。
 美春が口にしていないはずの何者かの妨害のことを山中は知っているらしい。
 しかし、それに気付くことなく美春はぼろぼろと涙を零す。
 絶望的な本人の意思とは関係なく、涙は美春の整った顔を儚く輝かせていた。
「あなたに何がわかるの!? 諦められるわけ無いじゃない! 一番悔しいのは私よ!! 半年も前から準備してきて! こんな結果なんて納得いくわけない!!」
 ぱしん! 鋭い音が混乱した場を切り裂いた。
 美春の頬へ、山中が平手を打ったのだ。
 頬を抑え、うつろな目で自分を見詰めている美春に向かって山中が大声で叱咤する。
「だったら諦めるな黒山美春!」
 その声を聞いて、美春の目に僅かに光が戻る。
「まだ時間はあります。なんで最後まで頑張らないんです」
 言葉遣いをあらためて山中が美春に優しく語りかけた。
「……そうね。あなたの言う通りだと思うわ」
 完全に少し前の鋭さを取り戻して、美春は山中を見詰め返す。
「ありがとう」
 泣き止みはしたが、いまだ潤んでいる瞳で見詰められて、山中はどぎまぎとうろたえた。
「い、いえ、そんな。失礼なことをしました」
343女上司7:03/12/09 21:16 ID:8EVO16Il
 美春は顔を上げにっこり微笑むと、凛とした声で呆然と成り行きを見守っていた部下達に語りかける。
「ごめんなさい、取り乱したところを見せました。いまからでも諦めないで少しでもなんとかしようと思います。こんな上司だけどついてきてくれる人、私を助けてください」
 言い終えると、深々と頭を下げた。
 プライドの高い美春が助けてくれなどと言うと思っていなかった部下達は、一瞬驚き、次いで歓声をあげた。
「なにを言ってるんですか。やるに決まってますよ!」
「部長にそうまで言われて助けないなんて男がすたります!」
「あら、女だってすたるわよ!」
「ここまで頑張ったんですからやるだけやってみましょう!」
「大丈夫ですって、あの黒山美春のプロジェクトですよ!」
 沈痛な雰囲気が、がらりと変わり今まで以上の活気が溢れ出した。
 今度は喜びの涙を目尻に浮かべながら美春は部下に恵まれたことを感謝した。
「ありがとう、みんな。でも今からが大変よ。頑張りましょう」
 その言葉が合図になり、それぞれが忙しく動き始めた。
 ある者はカバンを持って部屋を飛び出し、ある者は電話をかけまくり、また別のある者はパソコンを操作し始めた。 
 誰もが食事をすることも忘れ、不眠不休で、自分の限界以上の力を出し働いた。
 中でも山中の働きは凄まじいの一語に尽きた。
 今までの勤務態度が嘘だったかのように猛烈な勢いだった。
 美春が驚くほど的確に指示を出し、自分も動き回ったかと思うと、どのようなコネがあるのか不思議なぐらい幅広い人脈から様々な人間に連絡を取り、様々な事態に対処した。
 最後には美春までが山中の指示で動いていたようなものだ。
344名無しさん@ピンキー:03/12/09 21:19 ID:8EVO16Il
いきなりの連投申し訳ない
このスレのシチュエーションど真ん中ストライクです
エロシーンまでもう少しかかりそうですが
良ければお付き合いください
345名無しさん@ピンキー:03/12/09 22:22 ID:JdzPkn9s
職人さんキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
このスレではエロまでの過程も大事なので、期待してお待ちしております。
346名無しさん@ピンキー:03/12/09 23:39 ID:TC2hgTQS
>>344
乙〜!

ところで、ヒロインの名前が所々美冬になっちゃってるのは、某所で書かれたSSの残り香と考えて宜しいでしょうかw
347女上司8:03/12/11 23:14 ID:jFX3OPPt
 イベント当日。午前九時。
「……はい。まことにご迷惑をおかけしました。本当に今回の件では感謝のしようもございません。ありがとうございました。はい……はい。ありがとうございます。それでは失礼いたします」
 全員が静かに注目する中、美春が受話器を置いた。そして大きく息を吸いこみ、ゆっくりと吐き出した。
「……お疲れ様、みんな。なんとか間に合ったわ。本当にありがとう」
 美春が心からの感謝を述べる。少しやつれているものの、その美貌は損なわれるどころか、妙な色気を漂わせていた。
 部屋中で喜びの声が聞こえ、お互いの健闘を称え合っている。
 山中が軽口を叩いた。
「なんとかどころか、イベント開始まであと四時間も余ってるじゃないですか」
「違うわ、山中。もう四時間しかないのよ。まだやることは山ほどあるわ」
 時間が無いという言葉とは裏腹に、美春は不適な笑みを見せる。
 幸運にも凛々しい笑顔を目にすることのできた数人の部下は、そのおかげで疲れが吹き飛んだ。
 自分の魅力の及ぼした結果に、まるで気付かないまま美春が言葉を続ける。
「イベントはまだ始まってもいないわ。今日は休憩なんてできないと思うけれど、みんな頑張りなさい!」
 一番疲れているのは自分だろうに、気丈に部下を激励する姿は、戦女神のようだった。
348女上司9:03/12/11 23:20 ID:jFX3OPPt
 その日の夕方。無事にイベントも終了し、撤収作業の指揮を取っていた美春のもとに社長以下重役達がやって来た。
「良くやってくれた黒山君」
「いえ。任された仕事を果たしただけですから」
 社長の言葉に美春が頭を下げる。
「いやいや、そうは言っても君ほど仕事のできる人物がわが社に何人いることか」
「ありがとうございます」
 再び深く礼をし、姿勢を正すと美春は重役の一人をきつく見据えた。
「ですが私だけの力ではありません。支えてくれた部下達のおかげです。その上こちらの井沢専務には大変お世話になりましたから」
 そう感謝の言葉を口にした美春に何人かの重役は目を見張った。
 井沢は美春のことを、女が仕事にでしゃばるな。と毛嫌いしていた人物だったからだ。それゆえ二人は犬猿の仲として社内で知られていた。
 礼を言われた当の本人、井沢はというといきなり挙動不審になった。
「そ、そうかね、礼にはおっ、及ばんよ。く、くっ黒山部長もよくやったた」
 しどろもどろになって、せかせかと手にしたハンカチで額を拭う。
 その様子を見て察しのいい幾人かは、井沢が何らかの妨害工作を行なったことに感づいた。
 美春の眼鏡のフレームがキラリと光を反射した。
「ぬけぬけと! よくもそんなことが言えたわね!!」
 ピシャリと美春の平手が井沢の頬に突きさる。室内に響き渡った音に撤収作業をしていた社員達の手が止まり、一斉に目が音のした方に向けられる。
 突然のことに重役達は誰も美春の無礼を咎められず、事態を見守ることしかできなかった。
「今後、私に、私のチームに今回のようなことをなさったら、どんな手段を取ってもあなたを潰させて頂きます!」
 激しい口調で、へたり込んでしまった井沢に怒声を浴びせかける。そのまま他の重役達に艶然と微笑み、失礼します。と、一礼して作業に戻っていった。
 この話は後に、この事件を目撃していた社員達によって社内に広められ、美春の鉄の女伝説の一翼を担うことになる。
349女上司10:03/12/11 23:25 ID:jFX3OPPt
 イベントの翌々日、プロジェクトチームの面々は盛大な打ち上げを行なっていた。
 酒と自分達の成し遂げたことに酔い、大騒ぎをして。
 一次会が終わり、そのままの勢いで二次会になだれ込もうとしたとき、美春はそれを丁寧に辞退し、打ち上げの幹事に少なくないお金を手渡すと言った。
「ごめんなさい。ちょっと片付けないといけない書類があるのを思い出したの。みんなは私の分も楽しんでちょうだい」
 引きとめる部下に笑顔で謝りながら美春は去ってしまった。
 麗しの上司がいなくなったものの、部下達の熱気は冷めることなく、大声で騒ぎながら二次会の会場へと流れていく。

「……ふぅ」
 美春は誰もいない職場に戻り、暗い部屋に明りを灯す。
 自分のデスクにつくと美春は大きく溜息をついた。シャツのボタンを一つ……二つ外すと首筋をさする。
 背もたれに体重を預けだらしない格好で、ギシ。と椅子を軋ませる。再び大きく息を吐くと、そのままぼんやりと窓の外を見詰めた。
 疲労だけが全身を包んでいる。
「私はなにをしているのかしら……」
 いつもなら今ごろは疲労と共に心地良い達成感を感じているはずなのに。
 眼鏡を外して目元を指で押さえると、くにくにと軽くマッサージをする。
「女だからって舐められないように頑張ってきたのに、そのせいで妨害されるなんて……。挙句の果てに部下の前で泣き喚いて……」
 努力すればするほど敵が増えて、陰口を叩かれ、女としても見てもらえない。社内の人間関係は良くて上司と部下、他はライバルで頼れる同僚なんてどこにもいない。
350女上司11:03/12/11 23:28 ID:jFX3OPPt
「疲れたな……」
 会社に向かう途中で買っておいたメンソールの煙草を取り出すと、乱暴にパッケージを開け、一本口に咥える。
 メンソールの香りが鼻先を掠めたところで気がついた。
「あ……火がない」
 ここ数年、禁煙していたせいでライターを持っていないことを忘れていた。
 マッチでもいいから火を点けるものがないかと引出しを乱暴に開け閉めしたが、そんなものが出てくるわけもない。
「なにをしてもだめね」
 美春は寂しげに呟いて机に突っ伏した。
「火ならお貸ししますよ」
 突然自分に降ってきた言葉に驚いて頭を上げると、そこには男が立っていた。
「なっ! 誰かいるの!?」
 自分しかいないと思っていたところに、予想外の侵入者が現れたせいであたふたしながら眼鏡を掛ける。自分の心臓の音が聞こえるほどうろたえながら、美春は乱入者が山中であることを知った。
「山中! な、なんであなたがいるのよっ?」
 うろたえる美春を尻目に、山中は行儀悪く同僚の机に腰掛けながら話しかけてきた。
「部長って目、悪いんですか? 部屋に入ってもなんの反応もなかったんで無視されてるのかと思いましたよ」
 美春の問いには答えず勝手なことを喋っている。
「目はあんまり良くないけど、気付かなかったのは考え事をしてたせいだと思うわ。……そうじゃなくて、どうしてあなたがここにいるの? 答えなさい」
 誤魔化されそうになって、ついつい美春は詰問調になってしまった。
 それを気にした様子もなく山中は相変わらずの呑気な口調で応える。
「いやあ、明日ちょっと用事があるもので二次会は遠慮させてもらいました。で、ちょっと忘れ物したことに気付きまして、取りに来たんです。そしたら部長がいたわけです。部長こそ書類は片付けなくてもいいんですか? あ、火どうぞ」
 美春は山中が差し出したライターに顔を近づける。その動きを見届けてから山中は脇にあった灰皿を美春の前に差し出した。
351女上司12:03/12/11 23:30 ID:jFX3OPPt
「……ふぅー」
 ゆっくりと紫煙を吐き出すと、美春は目の前にいるつかみどころのない男の顔を眺める。
 おそらく、この男は自分に片付けなければならない仕事など無いことがわかっているのだろう。
 山中は机に腰掛けたままにこにこした顔をしている。
 黙ったまま自分の喫煙姿を見詰められて、美春はなんだか恥ずかしくなってきた。
「あまりじろじろと人の顔を見るのは止めてもらえないかしら」
「あ、これは失礼しました」
 まったく反省した様子もなく、山中は口先だけの反省の言葉を述べた。
「あんまり似合ってたものでつい。美人が煙草を吸うのは絵になりますね」
 続けて、歯の浮くようなセリフを並べ立てる。
「……」
「なんとか言ってくださいよ。寂しいじゃないですか」
 たわごとを無視して短くなったタバコを灰皿に押しつけると、あらためて美春は目の前の部下を見遣った。
「……山中、あなたって変よ」
「そうですか?」
「そうよ」
「はあ」
 そんなことないと思うんだけどな。山中が首を捻りながらぶつぶつ呟いている。
「ま、それはそれでいいです。僕もここに来たとき結構失礼なこと思いましたから」
「なにが?」
 会話の流れで尋ねただけだったのだが、それだけはちょっと。と妙に隠されるので美春はつい意地になってしまった。
「部長命令よ。なにを思ったのか、きちんと言いなさい」
「それはないですよ」
「命令よ、山中」
 怒らないで下さいよ。そう前置きして山中は喋りだした。
352女上司13:03/12/11 23:34 ID:jFX3OPPt
「あのですね。部長もやっぱり人間なんだなって思ったんですよ」
「私はれっきとした人間のつもりなのだけど」
 ピクリと眉を上げた美春を見て、少し後ずさりながら山中が泣き言を言う。
「怒ってますよね?」
「怒ってないから続き、話しなさい」
「絶対怒ってますよ、その顔。いや、はい。続けます。入ったとき部長が椅子でだれてるの見てそう思ったんです。部長っていつも厳しい顔してあんまり笑わないし。こう、結構キツイ物言いじゃないですか」
 こっちが部下だから当たり前なんですけど。山中は誤魔化すように笑って見せた。
 美春は少し寂しげに呟いた。
「そう……やっぱりそんな風に思われてるわよね」
 目を伏せてしまった美春を見て、焦ったのか。山中は横に置いたまま忘れていたビニール袋を持ち上げ言った。
「これ、どうですか?」
「それは?」
 顔を上げた美春が当然の疑問を口にする。
「あのですね。家に帰ってから飲もうと思って買ったビールです。飲みませんか?ちょっと温くなってるかもしれませんけど」
 山中はビニール袋をがさがさいわせて缶ビールを取り出して見せた。
「けっこうよ……いえ、やっぱり貰おうかしら」
 職場でお酒なんて。一度そう思ったが、続けていた禁煙を破ったのだ。今日はもう、なんでもありだ。そう考え直して缶を受け取る。
 自分で進めておきながら、美春の行動が予想外だったのか、山中が少し驚いた顔をしているのが見えた。その様子が美春の頬を少し緩ませる。
 プシッ。気持ちのいい音を鳴らすと、なにも言わずにそのままごくごくと一本飲み干してしまう。
「ぷはぁーっ」
 普段からは想像もできない美春の姿を目の当たりにして山中は目を丸くした。美春が空き缶をデスクに置いたのが見えると、慌てて自分の手にしていた缶を差し出す。そうしてから自分の分をあらためて袋から取り出す。
353女上司14:03/12/11 23:42 ID:jFX3OPPt
 美春とは違いゆっくりと缶に口をつけた山中が呆然と口にした。
「……凄いですね。お酒強いほうでしたっけ?」
「弱いほうよ」
 言った美春の頬はもうピンクに染まっていた。心なしか目もとろんとしている。その様子が山中には自分を誘っているように見えた。
 自分の勘違いだとわかっていても、山中は美春の色香に絡め取られそうになった。それを必死の思いでなんとか自制する。
「だったらダメじゃないですか、そんな飲み方したら」
「私にだって酔いたいときがあるのよ」
 美春がじろりと山中を睨む。
 敬愛する上司に悪酔いの兆候が出ているのに気付いた山中は、飲ますんじゃなかった。と、内心で後悔する。
「そうですか」
 何気なく言ったその言葉が美春の気に触ったらしい。いきなり缶が飛んできた。幸い中身はすでに空だったものの、見事山中の額に命中する。
「痛っ! いきなりなにするんですか」
 山中がおでこを押さえて喚く。
 その様子を見た美春は席を立つと、つかつかと被害者に歩み寄っていく。机に座ったまま自分の顔を見上げている山中のネクタイを掴み、むりやり引っ張ると互いの顔を近づけた。
 女上司の瞳の中に自分の顔が見える。年上の美女から漂ってくる淡い香りを感じてどぎまぎしてしまい、山中はなんの反応もできない。
「ずっと……ずっとそんな風に私のことをバカにして適当にやってたのね!」
 美春が薄く口紅の塗られた唇を噛み締めて、自分の部下をなじった。
「はっ?」
 間抜けな声が出た。酔っ払いが相手とはいえ、なんのことやらさっぱりわからない。
「仕事のことよっ! どうしてあんなにできるのに最初からその力を発揮しなかったのよ! どうせ……傲慢女がボス猿みたいにいい気になってるとでも思って全力を尽くさなかったんでしょう!!」
354名無しさん@ピンキー:03/12/11 23:48 ID:jFX3OPPt
女上司の名前は美春です
混乱させてしまってすいません

今回もエロ無しですが次回にはエロシーンに突入するはずです

>>346さん
その通りです
良い名前が思い浮かばなかったので
似た名前にしたんです
そしたら自分でも書きながら混乱してしまいました。
355名無しさん@ピンキー:03/12/11 23:54 ID:YVSv4vLJ
>354
乙〜
リアルタイムで読ませていただきましたがすごい良かったです
続き、期待してます
356名無しさん@ピンキー:03/12/12 12:57 ID:WhpjFfoN
読みました。
スレタイ通りの内容で面白いです。続きが楽しみ。
357女上司15:03/12/15 00:51 ID:vsPi6StE
 目を潤ませながら詰め寄られて、山中は自分が誤解されていることを知った。そんなつもりはまったくなかった。なんとか誤解を解こうと口を開こうとする。
「部長……」
「うるさいっ! 私を仕事が生きがいのつまらない女とでも思っているんでしょう!?
 お堅いキツイ女だって思ってるんでしょう!? 扱いづらい女だって思ってるんでしょう!? 私だって……私だってね、もっと他の可愛らしい生き方がしたかったわよ! でもこんな生き方しかできないんだから仕方ないじゃない!」
 美春は叫びながら山中を乱暴に突き飛ばした。バランスを崩した山中は机から落ち、そのまま一歩、二歩とたたらを踏んだ。突き飛ばした勢いで美春自身も力無くヨロヨロとあとずさる。
「……もう……疲れたわ」
 今までの絶叫とは一転して、言葉を搾り出すと、美春はずるずるとその場にへたりこんでしまった。
 そのまま、一筋、頬に涙を流すと、うつろな顔で身じろぎもしない。まるで抜け殻のようになってしまった。
 こんな姿になられるのなら、まだ泣き喚かれるほうがましだった。
 数日前に見た泣き顔よりも、涙の量は少なかったが、今のほうが遥かにつらそうだと山中は思った。
 なんとか誤解を解き、慰めたかったが、なにを言っていいかまるで思いつかない。ただぼんやりと黙って、今にも消えてしまいそうな自分の上司を見下ろす。
「……あの」
 結局、なにもいい言葉は思いつかなかったが何かしたくて一歩踏み出し、美春の肩に手を伸ばす。
 あと一歩で、というところで美春がのろのろと立ち上がった。
 伸ばした手を戻すこともできずに、山中は美春を見ている。
「……ごめんなさい。取り乱して自分の能力不足を棚に上げてあなたをなじったりして。ちょっと色々考えちゃって」
 お酒も入ってるしね。そう言うと無理やり笑顔を作る。
 あまりに痛々しい笑顔で見ていられない。山中は思わず目を逸らした。
「いえ……そんなこと」
「本当にごめんなさい。あとで缶ぶつけちゃったとこ見せてもらえるかしら。手当てしないと」
358女上司16:03/12/15 00:55 ID:vsPi6StE
 美春は重ねて謝ると、くるりと背を向けてデスクの上の煙草を手に取ろうとした。しかし手が震えているのか、掴んだと思ったら指から零れ落ちてしまう。
 山中の位置からは美春の顔は見えず、取りこぼされて転がるタバコが見えるだけだ。
 表情がわからなかったが、きっと、なんの感情も現していない。きっと先程の抜け殻のような顔をしているのだろう。と山中には妙な確信があった。
 何度か繰り返されるその光景を見ているうちに、山中は心の中に我慢できないなにかが沸きあがってくるのを感じた。
 そして、そのなにかに突き動かされるまま、背を向けている美春を後ろから抱きしめた。
 以外、と言っては失礼か。山中は美春の華奢な腰に驚いた。こんな細い体で一人きりで耐えていたなんて。
 美春が身を固くするのが抱きしめた腕から伝わってくる。
「山……中?」
 自分への呼びかけを無視して黙ったまま、腕に力を込める。
「離しなさい山中」
 振り向かず、厳しい口調で命令する美春。しかし、山中は離そうとしない。
「……離しなさい」
 怯えるような震える声で言う。
「嫌です、離しません」
 ようやく山中が言葉を発した。
「お願い……離して……」
 それはもはや命令ではなく懇願だった。
「少しは自分以外の人間を頼ってください。お願いします」
 上司を包み込み、髪の毛に顔を埋める。
「優しくしないで。よけいに惨めになるわ」
 そのまま体を預けてしまいたい自分に逆らって、美春は自分を抱きしめている手を振り解こうとする。
 今の美春にはそれだけの動作がひどくつらかった。
「こんなときに言うのは卑怯かもしれないですが、もう我慢できません。部長。好きです」
 美春の体がびくりと大きく震える。
「……年上の女をからかわないで」
 山中の決死の告白に返ってきたのはあくまで上司を装った、冷たい声だった。
 それを無視して山中は言葉を続ける。
359女上司17:03/12/15 01:03 ID:vsPi6StE
「最初はなんとも思っていませんでした。社長命令だったからチームに入っただけです。でも、必死で頑張る姿を見ているうちに、だんだんあなたを追いかけている自分がいました。
つらいこともあるだろうに僕達部下にはそれを見せず、気丈に振舞っているあなた。一人遅くまで残って仕事を続けるあなた。成果が上がったときに少し照れ臭そうに微笑むあなた。不器用だけど部下思いのあなた。
からかってなんかいません、僕はあなたが好きです」
 そこでいったん言葉を切ると、ゆっくりと息を吸う。喉がざらついて声が出ない自分にイライラする。
「僕があまり好かれてないことは知っています。力を隠すようなまねをして、自業自得ですね。だから、僕を頼ってくれとは言えません。でも、誰でもいいですから……頼る相手を見つけてください。傷付けられたまま一人で立ち続けるあなたを見ているのは、つらすぎます」
 なんの反応も示さない美春。山中はゆっくりと手を解くと、かすれた声で失礼しますと言った。そのまま立ち去ろうと美春に背を向け、歩き始めたとき。
「どうして……」
 美春の声が背中ごしに聞こえた。
「どうして、僕に頼れっとは言ってくれないの……」
 山中はぴたりと歩みを止めた。それでも振り返ることができない。
「……僕にはその資格はないですから」
 きつく拳を握り締めながら、泣きそうな顔で呟いた。山中は今の顔が美春に見えないのが責めてもの救いだと思った。
「資格なら……あるわ。……私もあなたが好きだもの」
 予想外の言葉に、山中は驚いて振り返った。そこには自分以上に驚いている美春がいた。
 どうやら自分の言葉に驚いているらしかった。
 美春はもはや、年上の上司でも、キャリアウーマンでも、冷たい男勝りの女でもなかった。ただの黒山美春が立っていた。
 それに構わず、山中は駆け寄ると今度は正面から美春を抱きしめる。突然のことに笑顔もつくれない。
 美春も人形のようにただ山中に抱き締められた。
「本当ですか? ずっと嫌われてると思ってました」
360女上司18:03/12/15 01:14 ID:vsPi6StE
「私も気に入らない男だと思っていたわ」
 え? という顔を山中がする。つい先程の言葉とまるで矛盾する。
「でも、今自分で言って気付いたの。私はあなたが羨ましかったのよ、きっと。仲間と楽しそうに軽口を叩いているあなた。職場の雰囲気に気を使ってくれるあなた。仕事以外に楽しいことがあると言ってはばからないあなた。
私には無いものばかりよ。だから羨ましくて、羨ましすぎて、嫌おうとしたのね」
 棒立ちのまま自嘲の笑みを浮かべ、哀しそうにする。
「部長……」
「私はこんな生き方しかできないわ。意地を張って、虚勢を張って。こんな扱いづらい女だけどそれでも構わないの?」
「構いません。そんな部長だから好きになったんです」
 ようやく山中の顔に笑顔が現れる。
「そう……ありがとう」
 そのときになって初めて、美春からも山中の背に手がまわされた。
 美春が山中の胸に顔を押し付ける。
「……私もあなたが好きよ」
 美春もようやく無表情な人形ではなくなり、今までの人生で一番優しく微笑むことができた。
 そのまま、二人はただじっと抱き合っている。互いの温もりを感じながら。
「部長」
 山中が美春の耳元で囁いた。
 吹きかかる息のくすぐったさを感じながら美春は顔を上げた。
「目、閉じてください」
 言われるままにまぶたを下ろし、唇を僅かに開いて、美春は緊張しながらそのときを待った。
 しっとりと濡れた唇と、長いまつげの先にかすかに残っていた雫に引き寄せられるように、山中は顔を近づけた。
「ん……」
 静かに、唇が触れ合った。美春が山中を強く抱きしめる。山中もそれに応えるように美春を抱く腕に力を込めた。
 この上なく柔らかく、甘い美春の唇を感じながら山中はそれだけで、今まで生きてきたことに感謝した。
「……ん、あ」
 僅かな隙間から美春の口内に舌が侵入して、甘い吐息を吐かせる。
361女上司19:03/12/15 01:16 ID:vsPi6StE
 最初は遠慮がちに、次第に情熱的に。山中が美春の口を蹂躙する。
 されるがままになっていた美冬も、ぎこちなく自分の舌を一度だけ絡ませた。
 ゆっくり唇を離し、互いを見詰め合う。
「キス……しちゃったわね」
「しちゃいましたね。部長の唇おいしかったです」
 アルコールで軽く染まっていた美春の頬にさらに朱が重ねられる。
 美春の年の割にすれていない、可愛らしい姿を見て山中が再び顔を近づける。
 今度は先程よりも深く、甘いキスを。
「あ、また……? んっ」
 山中はなにか言いかけた美春の口を自分の唇でふさぐ。唇を吸い、舌を吸う。二人の口の中で舌が絡まり、唾液が混ざる。
 遠慮してなのか、合わせるようなキスしかしない美春が、年下の自分を大人の余裕であしらっているように感じられて山中には面白くない。
 舌同士を絡ませるだけでなく、歯を、歯茎を、唇の裏を、頬の裏を、口の中すべてを愛撫する。
「ふぅん……んぅ、んぁ」
 新しい部分に山中の舌が触れるたびに聞こえる桃色の声が、まるで山中を挑発しているようだ。
 くちゅくちゅと淫靡な水音が、うねうねと求め合って動いてる唇の隙間から零れ落ちる。
 自分から唇が離れていくのを感じた美春はそれを惹き止めようと、開いたままの唇の隙間から見えるように突き出した舌をちろちろと動かし、誘惑する。
「はぁん」
 囁くようなその声を聞いて、山中も舌を伸ばす。しかし、美春の口内には侵入せずに、艶々と光っている唇を舌でなぞる。
 ゆっくりと、焦らすように唇を舐められて美春は、堪えきれずに切ない声を洩らした。
「……もっと……」
 自分があげさせた声に満足した山中は、美春の要求に応える。ちろちろと舌を動かし上司の唇を刺激した。
 繊細な刺激に我慢しきれず、美春は愛しい部下に吸って欲しいと、自ら舌を突き出す。
362女上司20:03/12/15 01:19 ID:vsPi6StE
 山中は濃いピンク色に濡れ光っている舌を口に含むとちゅうちゅうと吸いついた。そのまま舌を辿るようにして、幾度目かのくちづけをする。
 部下の激しい舌使いに影響されたのか、女上司もぎこちなさは残るものの、それゆえ情熱的に舌を使い始めた。
「んむ、山中……ぁあ」
 激しいディープキスのせいで唇の周りが互いのよだれだらけになり、綺麗に塗った口紅も台無しになってしまったがまるで気にならない。
 美春は口の中に送られてくる愛しい男の唾液を、こくりとのどを鳴らし嚥下した。それは蕩けるように甘く感じられた。
 舌が絡み合うたびに美春の頭にピンク色の霧がかかり、相手の舌を求めること以外考えられなくなっていった。
 顔を動かし、攻守を入れ替え、何度も何度もキスをする。
「っつ、はぁん」
 ちゅぽん、という音が聞こえ、情熱的なキスが終わった。離れる舌から、つぅ。と糸が引かれる。
 美春が舌を動かしその透明の糸を絡め取る。そうして、その舌でゆっくりと自分の唇を舐めた。
 まぶたが半分ほど閉じて、うっとりとした目をしている。おそらく自分がなにをしているか、良くわかっていないのだろう。
 あまりに淫らなその仕草は山中の欲望をさらに燃え上がらせた。軽くキスをすると唇から首筋にゆっくりと舌をずらしていく。
 あごから首筋へ、ぬるぬると妖しく光る筋を残しながら舌が動く。
 首筋に到達した山中は小刻みに舌を動かし、美春の白い首筋に快感を与える。
「ひぁ……! 舌が、んんっ」
 感じる部分を愛撫され美春が小さく悲鳴をあげた。
 それに気を良くして山中は吸血鬼のように首筋に吸いついた。しばらくの間、そうしていたが突然柔らかい皮膚に歯を立てた。当然、血など出ないように軽く。
「ひっ……」
 敏感に反応する美春。長いキスで霧がかかったようになっていた意識が少し覚醒する。
363女上司21:03/12/15 01:19 ID:vsPi6StE
 首筋に噛みついている力がじわじわと強まっていくが、美春にはそれに抵抗しようという気がおこらない。
 必死で山中にしがみつくことしかできないでいた。
 ようやく首筋が解放されると、白かったそこには朱色のキスマークと歯型がくっきりと残されていた。
 己の痕跡に満足したのか、山中は首筋から耳元へ顔を移した。
 今度はすぐに口を近づけずに、軽く息を吹きかける。
「んっ! はぁ……あ」
 よほど敏感なのか、美春はそれだけで声をあげ、脱力したような声を出す。
 耳たぶを甘噛みされて、複雑な耳のラインに舌が這わされる。すると美春のひざから一瞬力が抜け、かくり。と崩れ落ちそうになる。
 山中が慌てて腰に回した手に力を込め、美春の体を支えた。
 お返しとばかりに、山中に縋り付きながら美春も山中の耳朶を唇で挟み込む。
 さすがに山中は崩れ落ちはしないものの、上司の息遣いを間近で感じ、愛しさがこみ上げてくる。
 もう一度、耳朶を優しく刺激すると、山中は言った。
「もう、我慢できません。します」
 この状況で、この後することといったら一つしかない。美春は部下の意思表示に慌てふためいた。
「だ、だめよ。ここがどこかわかってるの!? こんなところで……」
 腕の中から逃れようともがき暴れる。が、しっかりと捕まえられてどうにもならない。
「あなたが誘惑したんです」
「そっ……そんな! 止めなさい、誰が来るかもわからないのに」
「こんな時間に誰もきませんよ。それに、誰かきたら見せ付けてやります。僕の恋人を」
「山中!」
「こんなときまで部下扱いはよしてください。それにあれだけのことをしておいて……今更その気が無いとは言わせませんよ」
364名無しさん@ピンキー:03/12/15 01:22 ID:vsPi6StE
ようやく入り口に到達です
といってもキスまでですが。

感想くれた人感謝です
のろのろとしか進めず申し訳ない
365名無しさん@ピンキー:03/12/16 00:02 ID:pOKiGDm3
いやいやいや。
こういうのは焦らされた方が・・・・・・なんてね。
366名無しさん@ピンキー:03/12/16 00:49 ID:87sVQMNr
>>364
 Gooooood Job !
 これはいいものだ…
367名無しさん@ピンキー:03/12/16 14:56 ID:qPwzZVoL
おお、更新されてる。年上が翻弄される様が萌えです。
急かす気はないので、じっくり続けてください。
368女上司22:03/12/17 01:28 ID:Vi3gTiT5
 自分が洩らした、淫らな吐息を思い出したのか、美春の動きが今までよりも大人しくなる。
 山中はその隙を突いて美春を抱え上げると、デスクに腰掛けさせた。そのまま書類やファイルが散らかるのも気にせず押し倒す。
「あっ!」
 美春が小さく声を上げる。ばさばさと色んなものが机から押しのけられた。
 美春の肩の横に手をついて、山中が覆い被さってくる。
「部長って、そこらへん甘いですよね」
「なにがよ」
「なんか、男慣れしてないって言うか。さっきもそうですよ。僕のライターで火をつけたとき」
 美春はつい先程のことを思い返してみるがなにも思い当たることがない。
 そんな美春の顔を見て、やっぱり違ったんですね。という山中の声が降ってきた。
「あのとき、ライターの方に顔を近づけたでしょう? あのときボタンが襟元が開いてたもんで部長の胸の谷間が見えたんですよ。普段は絶対にそんなことないでしょう? 誘惑されたのかと思って焦りましたよ」
 そう言えばあのときは、襟元をを緩めていた。それに気付き今更恥ずかしくなる。
「別に照れなくてもいいじゃないですか。どうせこれから全部見られちゃうんだし」
 山中は慌てて自分を押しのけようとした美春の手を掴むと、ゆっくりキスをした。
 舌が絡み、口内が犯されていくと、次第に美春の手から力が抜けていく。
 完全に抵抗する気が無くなった頃、美春の唇から山中が退いた。
「あ……!」
 思わず未練がましい声が洩れる。
「なんです、今の声?」
 からかうように言われて美春は耳まで赤くなった。
「責めてるわけじゃありませんよ。僕のこと嫌いですか?」
「……好きよ」
「だったらいいですね?」
 問い掛けに、美春は声を出さず、かすかに形のいいあごを上下させた。
 美春が山中を見詰める。山中がそれを受けて優しく髪を撫でた。
369女上司23:03/12/17 01:30 ID:Vi3gTiT5
 シャツのボタンを一つ一つ外されていくのを、緊張した面持ちで眺めていた美春がおずおずと口を開いた。
「職場でこんなことをするなんて……。責めて、責めて電気を消してくれないかしら」
「無理です。スイッチはドアの傍にあるんですよ。部長から離れないといけないじゃないですか。それに部長が見えなくなるのは嫌ですから」
 山中は美春のお願いを間髪いれず拒否する。その間も手は休まず動き、とうとう美春のシャツのボタンはすべてはずされてしまった。
 シャツがはだけ豊かな、いや、豊か過ぎるふくらみを包み隠したブラジャーを覗かせる。
 色気たっぷりの黒かと思っていた山中の予想に反して、レースがあしらわれた愛らしい純白の下着だった。
 純白のそれは美春のしみ一つ無い滑らかな肌と見事にマッチして、清楚な魅力を引き出していた。
 が、山中の目にはその少女のような下着に包まれているのが熟れきった美女の肉体というギャップでひどく淫らに見えた。
「外からはわからなかったけど、部長ってすごいおっぱいですね」
 山中が遠慮無く視線の雨を美春の胸に降らせる。
「そんなこと言わないで……」
 泣きそうになりながら美春が顔を逸らす。
「なんでです? せっかく褒めたのに」
「褒めてくれたの?」
「当たり前ですよ。どうしてわざわざそんなこと聞くんです?」
「だって……胸の大きい女はバカだって言われるから。私できるだけきついブラで押さえつけてたのよ」
 まるで思春期の少女のようなことを美春は言う。山中はそんな美春がさらに好きになった。
「なに言ってるんです。こんな綺麗なおっぱい押さえつけてもったいないですよ」
「本当? でも……そんなにジロジロ見ないでちょうだい」
 照れ臭そうに、けれど少し嬉しそうな顔をする。
「わかりました。ジロジロ見ません」
 その言葉に美春がほっとしたのも束の間、山中の指がブラのフロントホックに伸びる。
370女上司24:03/12/17 01:37 ID:Vi3gTiT5
 美春が、あっ。と思った瞬間、それは外されてしまった。キツイ締め付けから解放されて喜ぶようにぷるぷると揺れながら美春の胸が露わになる。
「あっ! ダメよ!」
 慌てて隠そうとするが、その前に山中の手が触れてしまう。
 美しいピンクの頂上を持った胸が明るい蛍光灯の光に晒された。
 山中が柔らかく、けれど張りがあるそこに掌を押し付けるようにして軽く揉みしだく。
「……んっ!」
 軽く刺激されただけで美春は切ない声を洩らした。
 山中は自分の手からはみだす程、白く大きな乳房をむにむにとマッサージするように弄ぶ。下から手を滑り込ませ持ち上げるようにすると、爆乳に隠れていた肌は興奮のためか、しっとりと汗ばんでいた。
 そこに舌を潜り込ませ、舐め上げる。
「はぁん」
 鼻にかかった美春の声を山中は敏感に聞き取った。
「敏感なんですね」
「そんな……」
 美春がいやいやをするように頭を動かす。
「可愛いですよ」
 山中が深い胸の谷間に顔を埋めて囁いた。鼻先に感じる美春の匂いが心地良い。柔らかい乳房に鼻を押し付けるようにして美春の香りを求めた。
「それに、凄くいい匂いです」
「ダメよ、汗の匂いなんて嗅がないで。昨日からシャワー浴びてないのよ……それなのにいい匂いだなんて……」
 女としての体面から美春が羞恥に身をよじるが、それが山中に胸を押しつけることになってしまう。
 その格好のまま、舌を出し美春の胸の谷間を味わう。両手は休まず美春の爆乳を弄りまわしている。
 自分の胸の形が歪むたびに美春の息が荒くなる。
「んっ、おっぱい……気持ち良い……」
「もっと気持ち良くしてあげます」
 山中は今までわざと触れなかった乳首に手を伸ばす。そこには精一杯の自己主張をしている薄いピンクの突起があった。しかし、いきなり中心の突起には触れずに、ふっくらと盛り上がっている乳輪を爪で引っ掻いた。
「んぁっ!」
 嬌声があがる。すでに固くしこっていた乳首がさらに尖る。
「綺麗な乳首ですね。こんなに色っぽい」
 ようやく、山中が美春の乳首を摘み上げる。それだけで美春はあごを仰け反らせた。
371女上司25:03/12/17 01:38 ID:Vi3gTiT5
「くぁ……ぁあっ」
 山中はくにくにと指で桜色の突起を転がしながら、美春の様子を窺った。
 美春の目はもはや山中を見詰めておらず、ただ自分に送りこまれてくる快感を感じているだけだった。
 それに満足すると、おもむろに乳首に口に含んだ。唇で挟みこみじわじわと力をかける。
さらにその隙間から覗いた乳首の先端に舌を這わせた。
「ひぁっ! おっぱい、んっ、舐められてるのね……」
「そうです。部長のエロいおっぱい舐めてます」
「私……エッチじゃないわ……」
「乳首でこんなに感じてるのに?」
 山中は今度は唇でなく、歯で軽く摘まむようにして噛んだ。途端に美春の口から言葉ではなく甘い悲鳴があがる。
「やっぱりエッチですよ」
 指を柔らかいふくらみに這わせながら、わざとちゅうちゅう音をたてて山中は乳首を吸った。
 その音が美春をさらに蕩かしていく。
「あっ、あああ……そんなに吸わないでっ、んぁっ」
 舌でころころと乳首を転がされて、美春は一言喋るのにも必死に快感に耐えなければならない。
 年下の男に翻弄されて、美春は今まで感じたことのない開放感に包まれていた。
「舌を出して」
 胸から送られてくる快楽に翻弄されてなにも考えることができない。言われるままに美春は舌を突き出した。そうして待っていると、上から山中が舌を突き出したのが見えた。上からたらたら唾液が垂れ落ちてくる。
 意図を察して口を開ける。一滴も零すまいと、相手の舌先をじっと見詰める。美春がどれだけ耐えられるか試すように、それはゆっくりとしか落ちてこない。
「んぁ……あぁ。もっと欲しいの」
 必死で雫を追うが、それでもポタポタと口以外のところにも落ちてしまう。そのたびに美春は悔しい思いをする。しかし、同時に己の顔を汚されているという暗い悦びを感じていた。
372女上司26:03/12/17 01:41 ID:Vi3gTiT5
 結局、美春は三度喉を鳴らしたところで我慢できず山中に抱きつき自らキスをした。
「もう少し我慢しましょうよ」
「……苛めないで」
「無理です」
 柔らかい胸は山中の指の隙間からはみだし、いやらしく形を変え、山中の嗜虐欲を煽る。
 荒々しく胸を無茶苦茶にされて、美春は軽く痛みを感じた。しかし、それも次第に悦びに感じられてくる。
 美春が喘ぎ、甘い声を洩らすたびに山中のキスが美春の胸のいたるところに落とされる。軽く触れるだけものから、長く痛みを感じるぐらいのものまで。
 しばらくすると豊満な二つのふくらみで山中の舌と指が触れていない部分はなくなっていた。数多く残された小さな赤い痕が、愛撫の激しさを物語っていた。
 酔ったように身を任せていると、山中の手が胸から脇腹、へそを撫でて下がってきた。 
 くすぐったさを感じながらも、美春はその手の辿りつく先を想像して身を強ばらせた。
 山中は敏感にそれを察して手を止める。
「やっぱり嫌ですか?」
「違うの……優しく……してね」
 初心な言葉に少々驚きながらも、それは顔には出さずに意地悪な返答を山中はした。
「それは部長次第です」
 山中が手際良く美春のタイトスカートを捲り上げる。
 そこは、ブラジャーとそろいの白いショーツで覆われていた。が、すでにぐしょぐしょに濡れてしまっており、白い下着は透けてその下の繁みをうっすらと浮かび上がらせている。
「凄いな。胸だけでこんなになって」
 淫らな女だと言われているような気分になったのに、美春はさらにその染みを広げてしまう。
 下着に山中が触れた。
「んっ!」
 美春が眉をしかめ、身を竦ませる。
 下着越しに、感触を確かめるように指でなぞられて、美春は羞恥で狂ってしまいそうだった。
373女上司27:03/12/17 01:42 ID:Vi3gTiT5
 山中の指に軽く力が込められると、じゅくじゅくと淫らな露が染み出してくる。
 もはや邪魔者としてしか存在していない小さな布切れは、美春の秘所にぴったり貼りついて、本来の役目とは逆に、そこの形を山中に教えている。
 そのラインにそってゆっくりと確かめるように指がなぞっていく。美春の体はぴくぴくと震え、快感に応えた。
「っつ……そ、そんなところ……さわらっ、あっ……ないでぇっ、ひっ、ん。」
 唇を噛み締め、できるだけ声を洩らさぬようにしながら美春が心にもないお願いする。
 頭では慎み深くしなければと思うのに、すでに美春の体は自分の一番恥ずかしい部分から得られる今まで以上の快楽の虜になっていた。
 甘美な悲鳴と、暖かくぬめるシルクの感触に山中の心が踊る。
 我慢していたらどうにかなってしまいそうだ。山中はいきなり美春のショーツをずり降ろした。
「きゃっ! 見ないでっ!」
 再び、美春がブラを外されたときのような初々しい反応をする。足を閉じ、なんとか隠そうとする。
 しかし、山中は美春の足首を掴むと、強引に持ち上げながら開いていく。
 美春は己のもっとも隠さなければならない部分を、今までの人生で一番恥ずかしい格好で晒す羽目になった。
「……そんな風に見ないで。……恥ずかしいの」
 目にうっすらと涙を浮かべながら人生最大の羞恥に耐える。それでも美春の体は熱い視線を感じ、敏感に反応していた。その証拠に美春の蜜は溢れ続けている。
 見ないでといわれて、見ない人間はいるのだろうか。そんなことを考えながら山中はじっと、食い入るようにそこを見詰めた。
 柔らかそうな陰毛に覆われたそこは、ぬらぬらと光り、妖しく山中を誘っていた。美春の陰唇はあまり発達しておらず、色も綺麗なピンク色だ。
 次々に溢れる愛液がその場に留まりきれず、零れ、なだらかな体の線に沿ってお尻の方に流れ落ちていく。
374名無しさん@ピンキー:03/12/17 01:46 ID:Vi3gTiT5
あーもうぜんぜんエロくならない
自分の表現力のなさが情けないです
もっと明瞭簡潔なエロイ文章が書きたいのに

ダメだしよろしくお願いします
375名無しさん@ピンキー:03/12/17 02:17 ID:7mpCBN6d
GJ!

自分的にはしおらしくなるところがツボなのであって、エロはオマケ程度だったりw
376名無しさん@ピンキー:03/12/17 02:32 ID:wNTRjWve
GJGJGJ!!し、しかしこの反応は三十二歳で…?それはそれで(;´Д`)ハァハァ !
377名無しさん@ピンキー:03/12/19 14:25 ID:KRv0A54x
GOOOOOOOOOD JOOOOOOOOOB!!
美春たん萌え
378名無しさん@ピンキー:03/12/19 21:16 ID:nvRqiUZ1
 エロい文章ってのは冗長なところがあるもんだと思うよ。
漏れは短いけどエロい文章って見たこと無い。
 ただ、ほんとにエロい文章は、なんていうか、流し読みしても
エロいし、しっかり読んでもエロいんだと思うんだよな。
 簡潔さなんかより、良い意味で飛ばし読みできる完成度の
高いものを書くってのじゃ駄目かな?
379女上司28:03/12/20 01:47 ID:wJcH43+3
 自分の恥ずかしいところを見た途端、山中が黙ってしまったので美春は不安になった。
「……山中? 私の、どこか変……なの?」
 その発言に少し引っかかるものを感じながら山中が応える。
「変どころか……綺麗で、凄く美味しそうなおまんこだと思って見てたんです」
「……!」
 直接的過ぎる言葉が返ってきて、美春は絶句した。山中がそんな下品な言葉を使う人間とは思っていなかったからだ。
「そんな言葉……」
「なんです? そんな言葉って?」
 山中がわざと聞き返す。そうされると美春は黙るしかない。
「おまんこのことをおまんこって言ってなにがいけないんです?」
 自分では一度も口にしたことのない単語を連呼されて美春は頭がおかしくなりそうだった。
 黙ってしまった美春を見ると、苛めすぎたと思ったのか。山中は、可愛いなあ。と呟き美春の頬にキスを落とした。
 年下の男に可愛いなどと言われて美春はくすぐったさを感じる。
 足首を掴まれたまま美春のお尻が高く持ち上げられ、俗に言うまんぐり返しの格好になってしまう。
「部長のお尻の穴まで丸見えですよ」
 山中が美春の顔を見遣ると、泣きそうな顔をしているのが見える。
 しかし、その眉は、悲しむためではなくではなく、悦びに耐えるために寄せられているように見えた。
 美春の秘所に顔を近づけると、山中はおもむろに息を吸いこんだ。そのまま目を閉じ、ひくひくと鼻を動かす。牝の匂いが鼻腔を刺激した。
 その様子を見て美春が慌てる。
「そ、そんなところの匂いなんて嗅がないで!」
「え? いい匂いですよ」
 山中はニヤニヤと鼻を鳴らした。美春の匂いを堪能して自らの興奮を煽る。
380女上司29:03/12/20 01:49 ID:wJcH43+3
「……だめぇ」
 美春が両手で顔を覆う。
「お願い……苛めないで」
 いつも凛々しく自分に指示を出している美春にお願いされて、山中は征服者の快感に酔いしれた。
「わかりました。可愛がってあげます」
 ペロリと舌なめずりすると、美春に舌を見せ付けながらゆっくりと顔を美春の股間に近づける。
 もう少しで味わえる新たな快感を期待して美春の胸が高鳴る。自分で見ないでと言った部分を期待のこもった目で見詰めてしまう。
 胸を高鳴らせ、その時を待っているとふいに山中と目が合った。自分の心を見透かされたような気がして美春は顔が熱くなる。それでも、止めて。という言葉は出てこない。
 ぺろりと山中が舌を動かした。
 痺れるような快感が美春の背筋を駆け上る。
「ひぁあんっ……!」
 その声が終わらないうちに、山中は美春の蜜を掬い取るように舌を動かす。
「ひっ! くぁん……あっあっ、す、凄いっ! ……いいっ」
 白いお尻を震わせながら、美春は与えられる悦びを歓喜と共に迎える。
 舌が自身に触れるたびに美春の体に電流が走る。
「ああ、山中っ、気持ちいいの……んくっ」
 舌で裂け目をなぞるようにして舐められて、美春はなにも考えられない。
 山中はこっそりと美春の足から手を離した。それでも美春は尻を高く上げ山中の口に押しつけてくる。 
 次第にバランスが崩れ、美春の柔らかい尻が下がっていく。つまり、山中の舌が届かなくなるということだ。
 美春は自分の行動に気付いているのか、いないのか、少しでも秘所を高く持ち上げ易くと、自ら足首を掴み、姿勢を整える。柔らかいお尻を突き出して、惜しげもなく愛液をあふれさせ、ぷるぷる震えている。
381女上司30:03/12/20 01:52 ID:wJcH43+3
「あれ、その格好恥ずかしいんじゃないんですか?」
「そ、それは山中、あなたがむりやり……」
「え? じゃあここにある僕の手はなんですか?」
 山中は美春の目の前で両手を広げて見せた。数秒遅れて、美春が息を飲む音が聞こえた。
「自分でわざわざ恥ずかしい格好するなんて部長って変態ですよね」
 優しく語りかけられて美春はパニックに陥った。
 先程までは、いくら恥ずかしくても、あくまで山中の手によってむりやりとらされた姿勢だから仕方ない。と、いいわけができたから我慢できたし、快感に酔うこともできた。
しかし、今はなんのいいわけもできない。自分からはしたない格好をして山中の舌を求めていることを指摘されてうろたえてしまう。
「違うの……」
「なにが違うんですか」
「だって……」
 一度山中の舌の味を覚えてしまった体はもうおさまらない。舌が触れなくなった途端、せつなく疼きだした。口を開こうとするとみっともなく山中を求めてしまいそうで美春は唇を噛み締める。
 なにも言えず、それでも美春は恥ずかしそうに足を抱え込んだまま局部をさらけ出している。
 美春ははしたなくおねだりしそうな自分を抑え、声を絞り出した。
「……だって、気持ちいいんだもの」
 潤んだ瞳で囁かれて山中は理性がはじけ飛ぶのを感じた。
 指で美春の秘唇を開くとピンクのそこにむしゃぶりついた。
「ああっ、山中っ! はぁぁん」
 欲しかったものを与えられて美春が歓喜に身をよじる。
 ちゅうちゅうと、枯れることなく溢れる美春の愛液をすすり、舌を淫猥にうごめく美春の粘膜に絡みつかせる。
「いひっ……もっと、もっとちょうらいっ」
 粘膜が絡み合って美春の体を蕩かしていく。美春は舌足らずな言葉で山中を求めた。
 美春の快感に比例するように量を増していく愛液が流れ落ちて、美春の白く柔らかいお腹、逆さになっても綺麗な形の胸を濡らしていく。
 山中は美春の控えめなビラビラを唇で挟み、その感触を楽しんだ。口に力を入れるたびにひくひくと柔らかい肉が動く。
382女上司31:03/12/20 01:54 ID:wJcH43+3
 顔中を濡らしながら夢中で美春を味わっている山中の目に、小さく尖っている肉の芽が入ってきた。舌を動かしながら、いきなりそれを摘み上げる。
「ひっ……ひぁああああっ」
 美春があごを仰け反らせ、部屋中に響き渡るような声を上げた。美春の蜜が噴き出し、自身の顔と眼鏡に降りかかる。
 ぴくぴくと一、二度痙攣すると、全身の力が抜けたのか、そのままくたりとデスクの上に倒れこんでしまう。
「大丈夫ですか部長?」
 山中が荒い息をついている美春の顔を覗きこんだ。
「ん、ふぅ、ん。す……すごひっ、頭が、真っ白にっ、はぁ、なっれ。あそこが、痺れたみたい……で」
「僕が部長をイカせたんですね。嬉しいです」
 息絶え絶えな上司の頬に山中は優しくキスをした。
「ふぅ、はぁはぁ、あんっ私……イッちゃっらの……?」
 美春は余韻に浸ってうっとりとしている。だらしなく開いた唇の端からはよだれが零れ落ち、デスクに小さな池をつくっている。
「部長はクリトリスが弱いみたいですね」
 山中は今度は口にキスをした。美春はそれにほとんど反応せずにうつろな目で窓を見ている。
「んっ、はふぅ……んぁ」
「今度は、僕の番です。こんな姿見せられたらいくらなんでも我慢できません」
 山中は微かな音と共にジッパーをおろし、自らのものを取り出した。すでにはちきれそうなくらい大きくなって、血管が浮いている。
「そ、そんな大きいのが私の中に入るの……」
 まだどこかぼんやりとした表情のまま美春が山中の股間を見た。
「普通の大きさだと思いますよ。このままじゃ入れにくいな。部長デスクから降りて、そこに手をついてください」
383女上司32:03/12/20 01:59 ID:wJcH43+3
 美春を引き摺り下ろすと、山中は自分のほうにお尻を向けさせ、デスクに手をつかせようとする。
 しかし、まだ体に力が入らないのか、美春はふらふらと危なっかしい。そのため、上半身はベタリと机に貼り付いたままだし、足はふるふる震えて今にも崩れ落ちて机から滑り落ちそうだ。
 それでもなんとか望む姿勢に近くなると山中はおもむろに、美春のくびれたウエストに手をやり、濡れた美春の秘所に自身のものをあてがった。
 くちゅり。小さく音がする。
 それが恥ずかしくて美春は尻をくねらせた。
 それが亀頭を刺激することになり、山中のものはますます固く反りかえった。
「それじゃあ、いきますよ」
 ゆっくりと焦らすように腰を進め、いやらしいひだひだを掻き分けていく。すると、山中は妙な違和感を感じた。
 なんだかきつすぎる。いや、それは部長が名器だと言うことでいいとして。それよりも中の感触がなにか違う。
 それでも絡みついてくる粘膜が与えてくれる快感にごまかされて腰を沈めていく。
 山中が違和感を先っぽに感じたのと、美春が小さな悲鳴を上げるのはほぼ同時だった。
「……っつ! 痛いっ!」
「え!?」
 慌てて山中は美春の中から自身を引き抜いた。亀頭が納まった程度だったのですぐに抜き終わる。
「ちょっ、まさか……部長って処女なんですか!?」
 間違いなく、今日一番の衝撃が山中を襲った。
 美春は目を逸らして俯いている。
「そ、そんなこと最初に言っといてくださいよ!」
 山中が間抜けな声で叫んだ。
「言ったわよ。優しくしてって」
 先程までの快楽に溺れていた女はいなくなり、美春は普段どおりの気の強い態度を取り戻していた。
384女上司33:03/12/20 02:16 ID:wJcH43+3
「そんな、それだけじゃわかるわけないですよ」
「だって……いい歳して初めてだなんて……言えるわけないじゃない」
 美春が怒ったような顔をした。
「部長ってお幾つでしたっけ?確か三十……」
「三十二よ」
 思いきり不機嫌な声で美春が応える。
「三十二で処女で悪かったわね。今までそう言うことする機会がなかったんだものしょうがないじゃない。三十二でセックスしたこと無かったらいけないの!? 私だって……私だって好きでこんな……」
 美春の顔が哀しそうに歪むのを見て、あせった山中が優しいくちづけをした。
「別にいいですよ。それどころか嬉しいです。部長の初めて貰えるんですから。こんな美人なのに経験がないなんて信じられなかったもので……」
「山中っ!」
 言うことを聞かない体を無理に動かして美春が山中に飛びついた。その顔は喜びに溢れている。
「ありがとう。気を使ってくれて。好きよ山中」
 耳元で愛を囁かれ剥き出しのままだった山中のものがさらに固くなる。
「僕も好きです。それじゃあまた後ろを向いてもらえますか」
 美春は恋人に自分を肯定されて幸せそうな顔で言われたとおりの姿勢になった。両足を踏ん張り、できる限りお尻を突き出して愛しい人を誘惑しようとする。
山中の舌でほぐされた美春の秘部からは、ぽたりぽたりと糸を引きながら粘液が垂れ落ちている。
美春の後姿はとても処女とは思えない色気をふりまいていた。熟れた体なのに男に触れられたことがないのが関係しているのだろうか。
「お願い。私の初めて貰って」
 美春は愛らしく頬を染め、伏し目がちにお願いした。人生の中で一番勇気を出した瞬間であろう。
 山中は美春の表情だけで先走りがにじむのを感じた。
385女上司34:03/12/20 02:16 ID:wJcH43+3
「わかりました。でも、今部長ってお酒飲んでますよね」
 張りのあるお尻を撫でまわしながら山中が尋ねた。
「飲んでるわ。でもビールを少しよ」
 奇妙な問いをいぶかしみながらも美春は素直に返事をする。その表情はつまらない質問よりも早く私を襲ってくれと山中を誘っていた。
「それで、後から酔った勢いだから勘違いしてね。とか言われると困るんで」
「そんなこと私が言うわけないじゃない!」
 見くびられたと思い美春が怒気を露わにする。怒りで紅潮した顔が一段と美しさを増した。
「そうは思うんですけどね。もっときちんと部長の処女を貰いたいと思うんです」
「でも……いまさらそんな」
 それではこの甘くせつない疼きをどうすればいいというのか。美春の体はこんなにもオスを求めているのに。
 知らず知らず美春の指が股間に伸びていく。柔らかい草むらに触れて、自分のしようとしていたことに気付き、赤面する。
「……あの……さっき我慢できないって言ってたじゃない」
 自ら誘うような言葉を口にした。
「言いましたよ」
「だったら……私を……。私もあなたが欲しいの」
 どうしても我慢できなくなり、山中に縋り付いた。
「ありがたくちょうだいしますよ。なにも部長を抱かないなんて一言も言ってないじゃないですか」
「え?」
 辻褄の合わない山中の言葉に美春は首をかしげた。
「今日は後ろの初めてを貰います」
「え……えっ!?
 混乱している美春を尻目に、手早くネクタイをほどくと山中はあっという間に美春の腕を縛り上げてしまった。
「ちょ、ちょっと山中! いきなりなにするのよ」
「前のほうは今度お酒の入ってないときにしましょう。だから今から後ろの初めてを貰います」
386名無しさん@ピンキー:03/12/20 02:20 ID:wJcH43+3
さげ忘れすいません

>>378さん
アドバイスありがとうございます。

精進します!

387名無しさん@ピンキー:03/12/20 04:27 ID:ceTwURX8
む、たしかに萌えるな
388名無しさん@ピンキー:03/12/21 00:21 ID:68NDl0Bg
 ウホッ、いい乙女…
389名無しさん@ピンキー:03/12/25 00:40 ID:B2YNAC6J
286 名前:名無したちの午後[sage] 投稿日:03/12/24 17:56 ID:QgLQAtyp
俺は夜に幼馴染フラグ立ってます







……向こうも彼氏いないのに街歩くの嫌だから、というゴッコなわけだが_| ̄|○

--

気の強い娘がしおらしくなる瞬間な香りがしませんか?
390名無しさん@ピンキー:03/12/25 01:00 ID:pyFSXDQ0
>>389
幼馴染みは、単独でスレ立てできるほど萌える
391名無しさん@ピンキー:03/12/25 20:54 ID:vwJxazqA
幼馴染スレ 誰かたてて〜
392名無しさん@ピンキー:03/12/26 00:37 ID:7xsvcAbB
>>389
お前は根本から勘違いをしている。
「ねぇ、XX君。クリスマスの夜開いてるかな?私彼氏いないし、一人で歩くの嫌なの」
と、言うのはラブストーリーの王道だぞ。

つまり香りがするとかなんとかじゃなくて、攻め捲くれ
393名無しさん@ピンキー:03/12/26 01:46 ID:JyHl6N+j
まもり姉タソ…
394名無しさん@ピンキー:03/12/26 23:14 ID:gpaW+s04
誤爆? ・・・でもないか
395女上司35:03/12/26 23:51 ID:RArfZuns
「そんな……無理よ!」
「そうですか?」
 美春は必死で抗議の声を上げたがまるで無駄だった。
 山中は身を屈め、美春の大きな尻たぶを両手で広げる。むちむちした肉の奥にはうっすらと色素の沈着したすぼまりがあった。
「……部長のお尻の穴だ。可愛いですよ」
 美春のもう一つの穴は恥じらうようにひくひくと動いている。
「ダメっ、お願いよ! 私痛いのは我慢するから。だから……そんなところ見ないで!」
 必死で抵抗しようとするが、両手を縛られているので上手くいかない。震える足で密着してくる山中を振り払おうとしたところ、山中の指が美春の前の穴に触れた。
「ぃやぁっ……ひぅっ」
 それでもなお逆らおうとしたところ、クリトリスを強く擦り上げられて美春は情けない声をあげた。へなへなと腰砕けになってしまう。
「ダメですよ部長。大人しくしないと」
 山中は美春のアヌスの周辺を指で弄りまわしている。ときおり指を軽く沈ませ、美春に緊張が走るのを楽しんでいた。
「そんなところ……触らないでっ、ひぁん」
「そんなこと言って部長濡れてますよ。ほんとは気持ちいいんでしょ」
「……わから、ない……」
 美春は前と後ろ二つの穴を弄ばれて混乱の極みにいた。どちらから快感を得ているのかまるでわからなくなっていたのだ。山中にお尻で感じていると言われればそんなような気がしてくる。
「じゃあ、わからせてあげます」
「なに……するの?」
 美春の排泄口に舌を近づけると、山中は皺の一本一本を広げるように丹念に舐めていった。くにくにと穴の周辺を舌で弄りまわす。
 ちろちろと舌が動くたびに美春の体が敏感に反応する。マシュマロのようなお尻が妖しくくねり、山中の顔に押しつけられる。
396女上司36:03/12/26 23:53 ID:RArfZuns
「あぁ……お尻なんか舐めないでぇ」
 ぬらぬらとした舌に一番汚い部分を舐めまわされて、不思議な感覚が美春を襲った。
 不愉快なような、心地良いような。予想していた不快感は感じなかった。
 排泄口までいとおしげに愛撫してもらえるなんて、なんだか嬉しい?
 ダメよ、ここで止まらないと……お尻を……犯されてしまう。
 なんとかしないと。
 しかし、美春の口からでたのは喘ぎ声混じりの声だった。
「ひぁ、ダメ……汚いわ、んっ」
 美春の口からは先程のようなあからさまな拒絶がでてこない。頭は混乱していたが、いやらしく熟した体は新しい快感をあっさりと受け入れてしまっていた。
「部長のお尻の穴、凄く美味しいです」
 美春の理性は、その言葉で溶けて無くなってしまった。ただ恋人の舌の感触を受け入れ、悦ぶ。
「はぁぁ、お尻……なのよ。でも、気持ちいいのぉ」
 山中の舌がぐにぐにと美春の内側に侵入して、掻きまわす。美春は内側を舐め回され口をぱくぱくさせて喘ぐ。
「くぁあっん。だめよ……んはぁ、こんなところで感じちゃ……ぁん」
 たらたらとよだれを零し、うっとりと喘ぐ美春。言葉と表情がまったく一致していない。美春のふとももは秘所が垂らす淫らな蜜でベトベトになってしまっている。
「くぅっ!」
 美春はきゅっと唇を噛み締め必死で耐えた。山中の中指が根元まで美春のすぼまりに突き刺さったのだ。括約筋が山中の指を食いちぎらんばかりに締めつけ、咥えこむ。
「ぬ……抜いてぇ」
「ダメです」
 体を起こした山中が美春の耳に息を吹き込んだ。美春は上と下を同時に攻められて、ぞくぞくと全身の毛が逆立っていくのを感じる。
「部長、こっち向いてください」
「ん……ふぅ、はぅっ……ひあ」
 もはや上司としてのプライドも消え失せたのか山中の言うとおりに行動することしかできない。
397女上司37:03/12/26 23:55 ID:RArfZuns
 美春の唇に吸いつくと、山中は美春の中に沈めたままの指をぐりぐりと回転させる。
「ひっ、ひっ、く……はっ、お尻が、指が……」
 指が動くたびに美春は悲鳴を上げ、はしたなくお尻をくねらせ、よがり声をあげる。
 山中は巧みに入り口を引っ掻きまわして美春のすぼまりをじわじわと拡張していく。
 当初は、苦痛のほうが強かった美春だが、今では指が動くたびに、甘い声を上げ、上下の口からたらたらとよだれを零している。
 しばらく感触を確かめるように指をピストンさせていた山中が指を引きぬいた。
「ひうっ!」
「そろそろ、いいですかね」
 蕩けきった美春の頭にその意味は伝わらない。初めから美春の返事は期待していなかったのか、山中が美春の僅かに口を開いた小さなすぼまりに自分のものを押し当てた。
「いきますよ」
 山中は力強く自身の欲望を美春の体内に侵入させた。止めることなく、ずぶずぶと肉を掻き分けて奥深くまでえぐっていく。時間をかけて美春のむっちりとしたお尻に山中の腰が密着した。
「ひっ、ひぃぁあっ……くぁ……ぁあ」
 今まで一度足りとも遺物の進入を受けたことの無い部分に熱い塊を受け入れて美春は口をぱくぱくさせている。
「はひっ……ひぐぅ、っん」
 美春の括約筋がきゅうきゅうと山中を締め付ける。あまりの締め付けの強さに山中は満足に動くこともできない。美春の腸壁が妖しく蠕動して山中のペニスの表面をマッサージする。
「部長、もう少しお尻の穴緩めてください。このままじゃ動けません」
「あっ、はぁっ。私の……くぅぅ、お尻にっ、入ってるの……?」
 熱い塊をお尻の中に感じながらも美春は尋ねずにいられなかった。美春の性知識にはアナルセックスという言葉は無かったため、本来なら行なわない、タブーを犯したという罪の意識が沸き起こる。
「そ、そんなっ、ところに……入れちゃダメぇ」
「入ってますよ、僕のが。でもきつすぎます、緩めてください」
「そんっ、なこと言ったって……どうすればっ、んんっ、いいのかはぁっ……。う、動かないでぇっ」
398女上司38:03/12/26 23:58 ID:RArfZuns
 山中が身じろぎする程度の動きでも今の美春には異常な刺激となって伝わる。気持ち良くなどないと思いこもうとするが、固いペニスの熱が腸からじわじわ伝わって快楽に変化していく。
 いけないことだと思えば思うほど、体が芯から熱くなる。
 美春に頼んだところで埒があかないと悟った山中は、右手を美春の胸に、左手を割れ目に伸ばした。
「じゃあ、自分で何とかします」
 山中が固くしこっている美春の乳首とクリトリスをきつく摘み上げた。
「ひはぁあああああっ!」
 剥き出しの性感帯を刺激されて美春はあっさりと絶頂に達した。その瞬間、肛門は今まで以上の力で山中を咥えこんだ。肛内が激しくうごめき山中に激しい快感を与える。しかしそれは一瞬のことだった。
「はぅん……へはぁあ……」
 美春は放心しきってぐったりして全身の力が抜けている。そうなるとお尻の締めつけも多少は緩くなる。
 狙い通りの結果となった山中はゆっくりと腰を使い始めた。後ろで欲望の塊が動くたびに、美春の美しいピンクの秘裂からぴゅくぴゅくと愛液が噴き出す。
「あっ……あっ、まだ動かないれぇ、ひぁん、力がはひっ、はひらなひのぉ」
「力が入ってないから動けるんじゃないですか」
 イッたばかりの敏感な体に暴力的なまでに快感を与えられて、美春は山中に翻弄された。なにかに耐えるように固く目を閉じ、舌足らずな声で喘ぐ。
「はっ、んぁっ! ふぁあ……わらひ……おかひくな……るぅ」
「おかしくなっていいですよ。お尻の穴でおかしくなってください」
 次第にこなれてきたのか、美春の穴は滑らかに山中の肉棒を出し入れするようになった。
 粘膜がこすれる音が結合部から聞こえてくる。その音が美春をさらに悦楽の渦に巻き込んでいく。
「お尻のっ、穴……ひぅっ! 気持ちっ……へひぃ、あっ、んあぁ」
 白痴じみた表情で喘ぐ美春。纏めてあった髪の毛がほつれ、唇の端にかかる。がくがくと揺れるせいで眼鏡はとっくの昔に顔から擦り落ちてしまってどこかにいっている。
399女上司39:03/12/27 00:02 ID:2Ca/6g2b
「お尻なんてぇ……。はひぃ……あぁん、そっ、そんな、ふぁっ、まるれ変態みたいなっ……っん、ことぉ」
「アナルセックスで感じる部長も素敵ですよ」
 山中の褒め言葉など今の美春に聞いている余裕はない。これまで感じたことのない圧倒的な量の快感が美春の体を支配していたからだ。ただ、全身を震わせて山中が達するのを待っている。
 楚々としていた美春のお尻の穴は皺が広がりきって、必死に男のものを咥えこんでいる。抜き差しされるたびに引き摺られるように穴がペニスにまとわりついた。美春本人の意思とは関係なく貪欲に、より深く、より長い間そのすぼまりにペニスを飲み込んでいたいらしい。
 体の中に侵入されるたびに、美春の全身を貫くような激しい快感が襲う。山中の腰が叩きつけられ、美春の意識が引き裂かれていく。
「ひぎぃ、はっ、あっ……お尻が、おひりが壊れちゃうぅ」
「ぶ、部長。僕ももうすぐいきますよ」
 山中の手が美春の胸を蹂躙する。乳首を摘まみ、乳輪を引っ掻き、美春の体に快感を刻み込む。
「んくぅっ! ……ひぃ、んっ! んんっ、らめ……もう待てなひっ! んぁっ、ひぃん……はっ、あんっ! お尻で、イッちゃぅぅっ!」
 美春はお尻をぷるぷる振るわせ、むせび泣いた。
 じょじょに山中が腰の動きを早めだした。どうやら山中も限界が近いらしい。今まで以上に腰が激しく動かされぐぽぐぽと淫猥な音をたてる。
 呼吸をするたびに、自分が出しているとは思えない声が美春の耳に届く。ペニスが引かれるたびに、体の中身をすべて持っていかれそうになり、押しこまれるたびに自分がどこかに行ってしまいそうになる。
「いくっ! 部長! イキます!」
 ぺちぺちと美春の尻に山中の腰がぶつかる音が加速する。
 山中が美春の背にのしかかるようにして腰を打ちつける。それを支えきれずに美春はデスクに押しつけられた。二人分の体重とデスクに挟まれ、美春の胸が潰されて形を歪める。その痛みさえ今の美春には快感として伝えられる。
400女上司40:03/12/27 00:06 ID:2Ca/6g2b
 今までで一番深くまで入ってきた山中のものが一瞬膨れあがったかと思うと、欲望の証を美春の腸内に吐き出した。びゅくびゅくと濃い粘液を美春の中に大量にぶちまけていく。
 山中は射精しながらも腰を動かし、美春を責めたてる。
「ひっ! はひぃっ! 山中っ……熱い、熱いのぉ! ふあっ、山中ぁ! んっ、いっ、イクぅ、おかひくなるぅぅぅ!」
 美春は絶叫とともに背筋を仰け反らせ、びくびくと激しく痙攣した。真っ白になった頭でなにも考えずに喘ぎ、ただ山中の精液を受け止める。
 美春は糸の切れた人形のようにくたりと机に倒れこんだ。目を閉じ、荒い息づかいをしている。ときおり、びくりと大きく腰が跳ねあがる。快感の残滓が残っているのだろう。
 幸せそうな顔で余韻に浸っている美春の中では、欲望を吸い尽くされた山中のペニスが、ひくひくと動くアヌスの余韻に浸っていた。
 長い射精を終え、山中が美春のアヌスから硬さを失ったものを引き抜いた。名残惜しそうにどろりと糸が引く。
 それをきっかけに美春は気を失った。体内から恋人が去っていったことで、気が抜けたのだろう。
 穴はぽっかりとだらしなく開いたまま、美春が呼吸をするたびに淫らにひくひくと収縮を繰り返している。
 山中は精魂尽き果てている上司の頬を優しく撫でてやる。
「愛してます、部長」
401女上司41:03/12/27 00:09 ID:2Ca/6g2b
 美春が目を覚ましたとき傍に山中の姿は無かった。
 すべて自分の夢だったのかと思ったが、そうではない証拠に髪は乱れ、シャツがはだけている。さらに、情事後の独特の匂いが辺りに満ちている。なにより、お尻の穴がいまだに熱い。
 いまだにお尻の穴にじんじんと疼きを感じて、美春は慌ててそこに手をやった。山中が拭ってくれたのだろうか。綺麗なそこは粘液がこびりついていることもなかった。
 すぼまりに指が触れると、そこから軽い痺れのような快感を感じ、美春は自分の乱れぶりを思い出して頬を染めた。
 なんてはしたない姿を見せてしまったのだろうか。
 前より先に後ろの初めてを奪われ、それなのにお尻で達してしまって、変態だと思われていないだろうか。
 でも、凄く……良かった……。
 でも、いきなりあんな姿を見せて幻滅されただろうか。
 普段は偉そうにしていた部下の手であんなになってしまうなんて。明日からどんな顔をして職場に行けばいいのか。
 ぐるぐると美春の頭の中を混乱した思考が駆け巡る。
 とりあえず、美春は考えるのを止めて身支度を整えることにした。体を動かしている間はよけいなことを考えずに済む。
 脱ぎ散らかされていた下着を身に着け、ばさばさの髪をほどき、纏めなおす。
 一連の作業を終えると、山中は自分を置いて帰ってしまったのだろうかと美春は不安を感じ始めた。
 美春が寂しげなまなざしをドアに向けたそのとき、ドアを開けて恋人が入ってきた。
402女上司42:03/12/27 00:11 ID:2Ca/6g2b
「山中……」
 美春は泣きそうな顔で、こちらに近づいてくる愛しい男の名前を呟いた。
 あれほど傍にいないのが不安だったのに顔を見た途端、美春は恥ずかしくて相手の顔をまともに見られなくなってしまった。
 できるなら抱きつきたい自分の気持ちを押し隠し、平静を装って声をかける。
「どこに行ってたのよ」
 驚くほど無愛想な声に自分でも驚いてしまう。
「コーヒー煎れてきたんです」
 確かに手には湯気の立ったカップを二つ持っている。
 美春は礼を言いながらカップを受け取った。ゆっくりとコーヒーを口にすると、激しい情事に疲れきった体を癒すように染み込んでいく。まだ視線を合わせることができない。
 そんな美春に山中がいぶかしげな視線を投げかける。
「どうしました部長? やっぱりさっきのやり過ぎでしたか?」
 さっきの、という言葉に敏感に反応して顔をふせる美春。
 耳まで赤い美春を見て山中の頬が緩む。あらためて、愛しの女性を手に入れたことを実感したのだ。
「まさか……五歳も年下の部下とこんな関係になるなんてね……」
 しみじみと美春はコーヒーをすすった。
「あなたと会ったときは夢にも思わなかったわ」
「え!? ちょっと待ってくださいよ。部長さっき三十二って言ってませんでした?」
「そうよ。三十二よ、それがいけないかしら」
 ピクリと美春の眉が跳ね上がる。年齢の話をされると途端に不機嫌になるようだ。
403女上司43:03/12/27 00:14 ID:2Ca/6g2b
 いけないなんて一言も言ってませんよ。と、おどおどしながら山中がカップに口をつけた。
「だったら僕とは十歳違いのはずでしょう?」
 えっ。と美春の顔が強ばった。
「なんで、あなた二十七でしょ?ファイルにはそうあったわよ」
 しまった。山中は慌てて口元を抑えるがすでに遅かった。美春は、じっと自分を見詰めている。ごまかすのは無理だと悟り、山中は大きく深呼吸すると静かに口を開いた。
「あのですね、僕本当は二十二なんです」
 美春はいきなりの衝撃の告白に呆然としている。危うく手にしたカップを落としてしまうところだった。
 沈黙を守ったままの美春の姿が不安を煽ったのか、山中はどんどん饒舌になっていく。
「なんて言うか……僕この会社の社長の息子なんですよ。愛人のですけど。認知はされてないんですけど、やっぱり後ろめたいらしくて……。それで色々あって社長の隠し玉みたいな感じになっちゃって」
 山中はコーヒーをすすり喉を潤して話を続けた。
「その、美春さんのチームに入ったのも社長の命令で、怪しい動きがあるかもしれないから、いざというときはなんとかしろって言われて……」
 ちらりと美春の様子を窺って山中が言葉を続ける。
「歳をごまかしてたのは、そこからオヤジとの関係が気付かれてスキャンダルとかにならないようにってことで、だから別に部長を騙そうとしたわけじゃないんです。それに部長を好きだってのは本当です。僕の正直な気持ちです。……その……すみません」
 美春は伏し目がちなままコーヒーカップをデスクに置いた。
「すごく……ショックだわ……」
「……すいません。お詫びに僕にできることならなんでもします。だから許してくれませんか。殴ってくれてもいいです」
「そう……。だったら一つだけ言うことを聞いて」
「なんでも言ってください。できることならなんでします」
 思いつめた美春の表情を見て山中は意気込んで応えた。
404女上司44:03/12/27 00:15 ID:2Ca/6g2b
「あの……山中……クン」
「は、はい」
 今まで呼び捨てしかされなかった上司に君付けされてうろたえながらも返事をした。
「その……いまさらこんなこと言うのも変かもしれないけれど、二人のときは……名前で呼んで欲しいの」
 可愛らしいお願いに山中は思わず美春を抱きしめる。
「わかりました……美春」
 愛しい男の声で自分の名前が呼ばれた幸せを噛み締めるように美春は目を閉じた。そうして、ゆっくりと目を開く。
「でも……。あなたはいいの?」
「なにがです?」
「十歳も年上のくせになにも知らない、そのくせ気だけは強い女で」
 返事のかわりに年下の男はその日一番優しいくちづけを、少女のように純粋な年上の恋人の唇に落とした。

 一週間後。
 最近、社内では人が集まると必ず話題に上ることがあった。黒山美春になにがあったのかということである。
 美春は気の強さは変わらないものの、張り詰めて刺々しかった印象が丸く柔らかくなり、人当たりが素晴らしく良くなっていた。笑顔も以前のようなお愛想ではなく、心からの笑みで相手を蕩けさせるようなものになっている。
 その結果、美春の人気は急上昇し、社内中に美春のファンが増えた。
 勇気ある社員の一人が美春に、なにかあったのか? と、尋ねたところ、
「秘密よ。……今、私すごく幸せだからかしら。ね、山中クン?」
 という意味深な答えが満面の笑みとともに返ってきたそうだ。
 そして……。
 職場では相変わらず凛々しく働く美春と、以前よりこき使われるようになった山中の姿があった。
「お話が違います! だからどうしてそうなるんですか!!」
 今日も美春の声が職場に響く。
405名無しさん@ピンキー:03/12/27 00:20 ID:2Ca/6g2b
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に・・・〜女上司編〜
おしまいです
長い文章にお付き合いありがとうございました

ダメだし、感想等、よろしくお願いします
406名無しさん@ピンキー:03/12/27 01:21 ID:skwzu0j2
>405
長文、お疲れ様でした
GJです、実にこのスレにふさわしい作品だと思いました

37の行目の遺物→異物っていう誤字だけなんだか目に付いてしまったので報告しておきますね
407名無しさん@ピンキー:03/12/27 02:06 ID:vcAN/ePb
>>405
お疲れ様でした。次回作を楽しみにしてます。
408名無しさん@ピンキー:03/12/27 02:19 ID:/Yy3nsa9
>>405
お疲れでした。

次回作も期待しています。
次は幼馴染み編をキボン!
409名無しさん@ピンキー:03/12/27 14:09 ID:bTsRkwz1
>405
とても読み応えがありますね。じっくり書かれていて興奮しました。
個人的には女上司があと5歳ほど若ければさらに良かったのですがw
410名無しさん@ピンキー:03/12/28 13:18 ID:2kMTiqm1
>>409
君は、熟女の良さというものをまったくご存知ない。
411名無しさん@ピンキー:03/12/28 13:33 ID:Y03vC2N9
>>409
君は、半熟卵の良さというものをまったくご存知ない。
412名無しさん@ピンキー:03/12/28 13:33 ID:+7ljJdkz
>>409
君は、生卵(ry
413名無しさん@ピンキー:03/12/28 21:43 ID:ZGT5POru
>409
君は卵が先か鶏が先か(ry
414名無しさん@ピンキー:03/12/28 22:44 ID:ejHYX2Sv
>411-413の流れに神威を感じた。
415名無しさん@ピンキー:03/12/29 19:51 ID:YTcdKmld
>>413
鶏が先だ
鶏に火が通ってから(ry
416名無しさん@ピンキー:03/12/29 20:20 ID:1S/Z/6jl
>>415
親子丼かよ
417名無しさん@ピンキー:03/12/30 13:08 ID:Tdsrtbtq
気の強い母親と娘萌え。
418名無しさん@ピンキー:03/12/30 13:46 ID:To9vgejg
とろけそうなやさしい母親と、若鮎のようにぴちぴちした強気ッ娘の親子丼で。

腹減ったから親子丼食ってくる。
419名無しさん@ピンキー:03/12/30 13:51 ID:NPHuUFdp
内心ガクガクブルブルなのにそれを押し殺して母親を守るために我が身を差し出す娘萌え
420名無しさん@ピンキー:03/12/30 15:14 ID:Tdsrtbtq
そして別の部屋で、娘を守るために身体を差し出す貞淑な母萌え
421名無しさん@ピンキー:03/12/30 22:42 ID:To9vgejg
これだけ萌えるシチュなのに陳腐なストーリーになる綺羅光萎え。

すまん。激しくスレ違いだ。死んでくる。
422女上司編作者:03/12/31 04:13 ID:0Q869HKU
みなさん感想どうもありがとうございます

>>405さん
訂正どうもです
見なおしたはずなんですが
誤字、脱字には気をつけてるんですけどどうしても見落としがでてしまいます

>>409さん
 熟女好きなもんで・・・
423名無しさん@ピンキー:04/01/02 05:08 ID:2sZ+Nkv3
幼馴染みスレ欲しいね…
作品の境目なしで幼馴染みだけ集めてホスイまじで
424名無しさん@ピンキー:04/01/03 23:35 ID:2NLYixNx
>>423
は・げ・ど・うーーーーーーーー!!
425名無しさん@ピンキー:04/01/04 00:10 ID:vRYVth9K
>>423
誰か書ける人いる?
もしくは書いてくれそうな心当たりは?
426名無しさん@ピンキー:04/01/05 01:59 ID:3anE4C4D
黎明期を支えてくれた職人さん達は何処に行ってしまわれたのか…
427名無しさん@ピンキー:04/01/05 02:00 ID:3anE4C4D
再び職人さんの目に止まることを願ってage

age
428名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:00 ID:5iYo9eWY
いきなり始めます。題名なし

「……つまり、3日目の物資の搬入は別の業者から……」
「あははーっ! 智仁、またふられたのーっ?」
「……はい、当日は他の日より1時間遅い……」
「うるせぇ! 悪かったな!」
「……では、準備ができしだい……」
「なんのアプローチもせずにいきなり告るからよ! ばっかじゃーん!」
「……ですが、田村委員長が、その時間はまずいと……」
「うるせぇ! オレはこれでもさゆりさんのことを」
バン! と机を2つに割らんばかりの大きな音が部屋に響いた。
「うるさいのはお前らだ。なぜ学園祭実行委員でもないお前らが、この会議室にいるんだ」
眼鏡をかけた、真面目そうな男、吉田哲人(よしだてつと)は、はしゃいでいた二人を睨みつけた。
ショートカットの女は、佐藤美沙(さとうみさ)。金髪ピアスの頭の悪そうな男は、川崎智仁(かわさきともひと)。
3人は大学で知り合った、いわゆる仲のいい友達だ。(哲人にとってはくされ縁らしいが)
大体いつもつるんで遊んでいたのだが、哲人が学園祭実行委員の方で忙しいこの時期は遊び相手がいないのだ。
だから、2人はよくこの会議室に遊びに来る。
この時期になると、「また始まるのか……」と他の学園祭実行委員は頭を抱えるのである。
429名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:01 ID:5iYo9eWY
「だって今日暇なのよ」
「だぜ」
「だったら他の場所で暇をつぶせ。迷惑だ」
「2人だけじゃさびしいじゃん」
「だぜ」
「男1人、女1人でむしろ邪魔者が減ってちょうどいいだろう」
「なんでこんなバカと一緒にデートしなきゃなんないのよ!」
「だぜ……っておい!」
全くもっていつもと同じ展開。
実行委員の古株達はそのあまりの再現性の高さに思わず感心してしまう。
こうなると、次の展開も大体想像がつく。
上級生達は「若くてかわいい女の子」に該当する人物に目を向けた。
1年生の松田美雪(まつだみゆき)は、一斉に向けられた視線に思わずびくっとする。
(な……何?)
先輩達の目は、何かあわれんだような色を含んでいる。
まるで、これから生贄に捧げられる動物を見るような……。
「あー! 君かわいいねえ! 名前は? 年は? 電話番号は? 後メアドも教えてくれるとうれしいんだけど?」
「え? え? え?」
美雪は、何がなんだかさっぱりわからずに、きょとんとした顔をしていた。
「お前な……うちの実行委員に手を出すなと何度言ったら……」
「あーっ! ゆみちゃーん! ひっさしぶりー! わー、やっぱちょーかわいいねーゆみちゃんは!」
2年の小谷由美(こたにゆみ)は、見つかってしまったか、と天を仰いだ。
「いい加減にしろ美沙。小谷が迷惑してるだろうが」
既に由美に抱きついている美沙を、哲人は無表情にみつめていた。
430名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:02 ID:5iYo9eWY
「えー? 別にゆみちゃん、迷惑してないよね?」
「…………。」
由美は、既に悟りを開いてしまったかのような表情を作っていた。
自慢の黒髪の美しさも相まって、さながら日本人形のようである。
しかし、美沙はそんな由美を見て、くすりと笑った。
「それに、あの日の夜の出来事、ゆみちゃんも楽しんでたよねぇ?」
そう言うと、由美の顔がかーっと真っ赤になった。
「ちょちょちょおおっと美沙ぁ! お前なにしたんだその子に」
智仁が明らかに1オクターブ高くなった声で美沙に詰め寄ってきた。
「うるさいわねあんたには関係ないでしょ!」
ごすっという音とともに、智仁は崩れ落ちた。
フランス語の辞書のカドでおもいっきし頭を殴ったのだ。
「おい誰かそのゴミを片付けろ」
「はあ……」
哲人が眉一つ動かさずにそう言うと、下級生達は仕方なく智仁を運び出した。
「ついでにお前もとっとと出てけ」
「いやよ」
「みんな迷惑してるんだ、邪魔だから出ていけ」
「じゃあ私ゆみちゃんとこの子と一緒にあそぶぅ」
こっからが長いんだよな…。
実行委員達は、もう今日の会議は無理と踏んで、帰り支度をし始めた。
431名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:03 ID:5iYo9eWY
(いや、今回は哲人にも出てってもらうことにしよう)
(いいんですか? 幹部抜きで会議して)
(仕方ないだろう、もう残された期間もあまりない)
(はあ……)
哲人と同学年で、哲人の所属する部署の副部門長の山下が、哲人のところに向かった。
「おい哲人……」
「いい加減にしろこの非常識女!」
その瞬間、あたりの空気は凍った。
会議室中をびりびりと震わせ、山下をはじめとする実行委員の面々は金縛りにあったように動けなくなった。
哲人が怒ったところを見るのはみな初めてだった。
そしてその怖さは尋常ではなかった。
美沙は、何も言えず、ただ目を見開いて哲人の方をみつめていた。
数秒間の静寂。
「わ…」
美沙が、やっとの思いで出した声は、震えていた。
「私はどうせ非常識よ!!!」
美沙は、会議室の外に駆け出していた。
カッカッカッと廊下を駆ける音が遠ざかっていくと、哲人は会議机の方を向いた。
「会議を続けよう」
「先輩。美沙さんを追いかけてあげて下さい」
そうい言ったのは、由美だった。
「その必要はない」
「あります。美沙さんは先輩のことが好きだからです」
由美は、まっすぐと哲人のことを見ていた。
432名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:04 ID:5iYo9eWY
その目に、明らかに動揺の色が見えた。
会議室を沈黙が支配する。
「……追加説明、要りますか?」
「要らん。会議を続ける」
「先輩!」
由美は思わず立ち上がった。
「……が、すまないが急用を思い出した。山下、悪いが続きを頼む」
「了解。がんばれよ」
「美沙とは関係ない」
「誰も佐藤さんのこととは言ってないぜ」
ひっかけられたと分かった哲人は顔を赤くしていた。
いつも感情を隠そうとしているのに、こういう子供だましのひっかけなんかに弱いところが、山下も、他の実行委員達も大好きだった。
「……先輩」
会議室を出ていこうとする哲人を、由美が呼び止めた。
「美沙さん、本当はすごくさびしがりやで、甘えたがりなんです。だから……」
「君に言われなくても知ってるよ。何年あいつとつきあってると思ってるんだ」
哲人は由美に手を振ると、会議室のドアを閉めた。
433名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:05 ID:5iYo9eWY
美沙は、近くの川原のベンチに座っていた。
3人がよくたまり場にしてる、3人にとっての「いつもの場所」だ。
(なんでいつも哲人とはああなんだろ……。)
美沙は、一人悩んでいた。
美沙は自他ともに認めるほど裏表がない。
口は悪いし、多少性格に難があるものの、素直で、誰とでも仲良くなれる才能があり、みんなの人気者だった。
でも、哲人にだけは素直になれなかった。
哲人にだけは……。
(なんでいつも哲人とはああなんだろ……。)
哲人の顔を思い浮かべた。
あの憎たらしいメガネ。クソ真面目そうな整ったきれいな顔。
全然好みのタイプじゃない。タイプじゃないのに……。
「やっぱりここか」
美沙ははっと振り向いた。
夕日に照らされて、真っ赤に染まった哲人がいた。
「…………。」
「隣、座るぞ」
「…………。」
哲人は、美沙のすぐ隣に腰掛けた。
哲人のきれいな横顔が赤く照り上がっていた。
美沙は、思わずみとれてしまった。
その口が、動いた。
434名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:06 ID:5iYo9eWY
「……最初、オレがお前のこと、どう思っていたか知ってるか?」
「……え?」
そんなこと、考えたこともなかった。けど……。
どう思っていたの? 私のこと?
カラスの鳴き声が、川のせせらぎが、なぜかはっきりと聞こえていた。
「あこがれてた」
「……うそ」
「人間、自分にないものにあこがれるっていうのは本当なんだな。美沙は、オレの理想像だった。
誰とでもしゃべれて、素直で、いいたいことを言えて、やりたいことをできる。
オレのあこがれの女性だった」
「…………」
河のせせらぎが、とめどなく耳に流れてくる。
「じゃあ……今は」
どうなの、という前に、美沙の視界は真っ暗になった。
「…………!」
抱きしめられてる。哲人に。
ずっと好きだった、哲人に。
「好きだ」
435名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:07 ID:5iYo9eWY
「あ、あ……!」
涙が。
「オレは美沙みたいに話すのもうまくないし、感情表現も苦手だけど、でも、美沙のことは大好きだ」
「っ……!」
あふれてくる。
「オレじゃ、だめか?」
ダメなわけ、ないじゃない。
そう言おうとしたが、声が出なかった。
「うっうっうっ……!」
美沙は、涙をぼろぼろとこぼしながら、哲人をぎゅっと抱きしめた。
「美沙……」
「……哲人ぉ……哲人ぉ……」
涙が止まらない。
美沙は、なきじゃくりながら、哲人をぎゅっと、ぎゅっと抱きしめていた。
「美沙……」
哲人は、美沙の細いうなじの上のあたりに手をあてた。
美沙に顔を上げるよう促す。
美沙は哲人の胸から顔を上げた。
涙でくしゃくしゃだったが、誰よりも美しかった。
哲人は、彼女の唇に、自分の唇を重ねていた……。
436名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:08 ID:5iYo9eWY
エピローグ
「なんで私が書類整理をしなきゃいけないわけーっ?」
「過去2年にわたってさんざん会議を遅らせてきた罰だ」
「哲人、なんでオレもなんだー?」
「同罪だ」
結局、哲人と美沙はつきあうことになった。ま、オレからしてみりゃ、やっとかよって感じなんだがな。
素直じゃないんだよね、二人とも。
まあ、とりあえずはハッピーエンドでよかったんじゃない?
それにしてもさ……。
「でも、哲人と一緒にいられるからいっか」
「あれ、そういやなんで関係のない哲人が一緒に書類整理やってるわけ?」
「オレは部門長だ。監督不行き届きということで、責任をとらせてもらった。こういうけじめはつけないと」
哲人、それ絶対けじめつけてないって。
「哲人、だーい好き!」
「い、いいから早く仕事しろ」
あーあ、あんなこといいつつも哲人、まんざらじゃなさそうな顔してるし。
結構ひどいバカップルになりそうだな。
え、オレ?
ふっふっふっ……。
437名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:09 ID:5iYo9eWY
「あー、智仁、何こっち見てにやにやしてるのよ。
さては、私たちのことがうらやましいんでしょ。
智仁も早く彼女作ればあ? ま、一生できないでしょうけど」
「オレ、実は美雪ちゃんとつきあってるんだけど」
「な、何だって……!」
「て、哲人、なんでそんなに動揺してるの?」
「美沙、美雪っていう子は……お前があの時目つけた1年の子だよ」
「う、うっそーーーっ!」
「いつの間に……」

終冬
438名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:12 ID:5iYo9eWY
後書き

エロなし駄文でスマソ
転載自由にしますんでSS保管庫を作ろうかという奇特な方が
おられましたらご自由にどうぞ

ちなみに文中の哲人の「非常識な女」発言は
以前実際に私がある同級生の女の子に言ったことであります。
反応は全然違いましたが、おそらく相当ショックを受けていたものと
思われます。すいませんでした。
439名無しさん@ピンキー:04/01/06 22:44 ID:pZ0B5ohb
ったく……
エロはないは突然始めるはおまえは神様かっ!
いや神様だ!!
ありがとうございましたーー!!!
440名無しさん@ピンキー:04/01/07 00:28 ID:gRofa3TS
晒しage
441名無しさん@ピンキー:04/01/07 00:34 ID:ZJkTtsUI
http://pink.bbspink.com/test/read.cgi/ogefin/1073399978/
どんどん書き込んでください!
442名無しさん@ピンキー:04/01/08 14:37 ID:ZvKyv7lN
幼馴染スレがたったぞ
ただ一つ困った事に立てたのが厨なのだが・・・

幼馴染みとHする小説
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073533206/l50
443名無しさん@ピンキー:04/01/08 20:51 ID:lhBlt9pE
別にマンセーを求めてるわけじゃないが、
2日たってもほとんどスルーか……。
せめて何がまずいのかぐらい指摘して欲しかったよ……。
2chで創作書く利点って、匿名だから、結構正直な感想をもらえることに
あると思っていたんだけどね。

まあいいや、出直してきます
444名無しさん@ピンキー:04/01/08 21:32 ID:ufXAgKsV
>>443
ちょいと批判的になるけど、”川崎智仁”が不要だったような気が。
2人の物語に焦点を絞った方が良かったと思う。
445名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:16 ID:Y6Og2rvV
>>443
おお!久々に見たぞ、そういう構ってちゃんなレス。
スルーされたということは語るに値する作品じゃないという事だ。
分かったらさっさと(・∀・)カエレ!
446名無しさん@ピンキー:04/01/09 00:38 ID:bNI1eYCb
>443
「スルーだった」ってとこに全ての答えがあるかと。

444氏と違ってかなり批判的になるけど
短い話なのに脇役がやたら多いうえに
前半部分で、殆どセリフだけで話が進んで行ってるのに、
誰がどのセリフを話しているのかが非常に区別しづらいので
正直、読みにくかった。

あと、「ささいなケンカでヒロイン出て行く→追っかけて行って仲直りウマー」って
学園物には非常に良くあるシチュエーションなので、このネタで読ませる話を
書くってのは、相当手慣れてても難しいのでは。
447名無しさん@ピンキー:04/01/09 04:47 ID:NBuIze5X
まぁ、好意的に言えばボロクソに言われるほど悪くもなかったと。
心情描写とかは及第点というか、ありがちなネタが無難にまとまっているので、
コメントが非常に書きにくい。


強いて言うなら、>>446も似たことを指摘しているけれど、
台詞や会話の前後で主格が入れ替わる部分とかがあって、主観や視点の変更がわかりにくい。
人物Aの心情描写・独白の後に、人物Bの台詞が入って、そのままBの主観に移行したりするような部分。
台詞が誰のものか区別しにくいから、余計に。
逆に、主観がわかりにくいから台詞を区別しにくい、ってのも事実なのだが。

心情描写が終わったところで一行空白行を入れるだけで、かなり見通しが良くなると思う。
448名無しさん@ピンキー:04/01/09 07:37 ID:uFdUGVCk
>>443
なぜスルーされんのかわかる?

激しくつまらんからだよ。

クソは逝ってよし。

職人さん、降臨期待してまつ

449名無しさん@ピンキー:04/01/09 19:57 ID:tqRrO0GF
哲人×美沙なら、冒頭で喧嘩するのもこの二人であって欲しい。
川崎智仁、松田美雪と小谷由美は必要ない。
美沙が美雪と由美に絡んだ理由の説明がまったくない。
感情移入ができない。
セリフばっかりで話についていけない。
萌えられない。

等等。
450名無しさん@ピンキー:04/01/09 23:36 ID:au9v7IkJ
とりあえず、自分の2ちゃんブラウザからは削っておいた。
451名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:03 ID:pVgrpP8k
>>443
ここは中学生のくるところじゃありませんよ
とりあえず国語の勉強からしてきましょう
452名無しさん@ピンキー:04/01/10 00:09 ID:1mBkJa6K
叩きたくなる気持ちは俺も良く分かる。
良く分かるがいい加減にしとかないと他の職人さんが投下してくれなくなるぞ…
453名無しさん@ピンキー:04/01/10 01:48 ID:QMCXpg5g
なんか最近、良作にお目にかかれないなぁ。
俺の好きなジャンルだし
>>442のいう所に逝ってきます。
454名無しさん@ピンキー:04/01/10 17:25 ID:JpK1Yvj+
いたらない奴は諭して育てればいいじゃないか。
とりあえず描いてくれたんだからそれに対しては有り難く思おうよ。
これじゃ誰も書いてくれないよ。
455名無しさん@ピンキー:04/01/10 17:46 ID:pVgrpP8k
>>454
自演乙
456名無しさん@ピンキー:04/01/10 18:19 ID:c5Z8CqgH
しかし、
それまで黙ってたのに、一人が批判したら尻馬に乗るように次々と叩き始めるのって、
端で見ていて相当かっこう悪いよ。
457名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:10 ID:b1G4I5hm
期待age
458名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:52 ID:ZjwzCTc9
>>456
評論するほどではないのでスルーしてたら、感想クレクレなレスがついたので、悪感情を持たれて批判されたんじゃないのか?
ていうか、元々批判的だったのに書いてくれたんだから黙秘してたのに、クレクレレスで噴き出したんだと思うがねえ。
459名無しさん@ピンキー:04/01/11 05:25 ID:u7BzO/q3
>>456
正直な意見を求められたから、正直に感想書いただけだろ?
>>446-447 >>449のレスは冷静な意見だろ。
>>448 >>450-451みたいな糞レスは普通にスルーするとしてな。

460名無しさん@ピンキー:04/01/11 12:01 ID:JQOrqumW
うむ
461名無しさん@ピンキー:04/01/11 13:16 ID:jPtDrNbg
>>459
もちろん、全部が全部とは言いませんよ。
っていう、一番最初に書いたのは自分だし。

ただ、後の方になるほど尻馬に乗ってるだけのレスがねえ。
462名無しさん@ピンキー:04/01/11 22:27 ID:EqtGM3EJ
え・・・?
>>110の続きは・・・?
463名無しさん@ピンキー:04/01/12 04:55 ID:rZvpRPcT
110の続きなんてありませんよ
ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから
464名無しさん@ピンキー:04/01/13 22:11 ID:21qpop1l
なんか自分だけ優位に立とうという姿勢がずるいね。
465名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:24 ID:pTa96Bwa
正直、エロもないクソSS書いたヤシも、
SSも書けないくせに言いたい放題言ってるヤシもウザイ
466名無しさん@ピンキー:04/01/13 23:25 ID:pTa96Bwa
げ、IDがPTA
オレが自治厨かマナー厨みたいに思われるじゃねえか
467名無しさん@ピンキー:04/01/14 00:08 ID:ngEiD1Gf
駄弁を弄しても仕方ない。
とりあえず、次の良作を静かに待とうや。
468名無しさん@ピンキー:04/01/14 01:49 ID:5BF/ocC8
ぁあ?!!静かに待とうだぁあ!!???








そうだね…静かに待とう
469名無しさん@ピンキー:04/01/17 00:33 ID:eBB7zFrM
ダレモイナイ…















キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!

と叫べる日はくるのだろうか…
470名無しさん@ピンキー:04/01/17 02:17 ID:F5sFHdoe
SSを書ける人は神様です。エロの有り無しに関わらず
大切にしましょう。
471名無しさん@ピンキー:04/01/17 02:56 ID:V5e27LT2
強い娘に賭けで勝って、媚薬塗りたくったバイブつけさせたらすっかりしおらしく。

……というのはスレ違いか。
472名無しさん@ピンキー:04/01/17 03:20 ID:Uz+lMDBR
いや違わないだろう
和姦も凌辱も良い!
473名無しさん@ピンキー:04/01/17 05:53 ID:oFW7fLQs
気の強いのが急にしおらしくなるときって、リアルでは
乱太郎でいうと、第八協栄丸さんが魚をどっさり持ってきたときの
状況に近いものがあるんだよねぇ……
474名無しさん@ピンキー:04/01/17 08:24 ID:iU3Qew8i
…それはリアルなのか?;
475名無しさん@ピンキー:04/01/18 09:04 ID:F8LxRREP
しおらしくなる瞬間とは、
幼馴染の女の子と初めてエロイことする時。
フェラしてとか、胸触らしてとか言うと、
俯いて顔を赤くして、
それでも小さい声で「イイヨ・・・。」と言ってくれる瞬間のことかな?
476名無しさん@ピンキー:04/01/19 00:33 ID:Xl+TsevS
幼馴染専用スレ

幼馴染みとHする小説
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073533206/l50
477名無しさん@ピンキー:04/01/22 23:59 ID:fK84+A0/
保守
478名無しさん@ピンキー:04/01/23 20:43 ID:k3hFzIkA
最近、幼馴染スレに圧されてるぞ。こっちが本家なんだから
ここから派生した分家に負けてどうする。

        ってわけでage〜〜〜〜〜。
479名無しさん@ピンキー:04/01/23 23:45 ID:zxNXx5au
>>478
あっちも職人1人こっきりが命綱だけど
480名無しさん@ピンキー:04/01/24 20:32 ID:8t21DMkm
幼馴染スレの81です・・。ちょっと非難させてもらいます。
向こうの理由はわかりませんが、書き込めません。
かちゅ〜しゃにお茶でも飲んで待ってろと言われました。
・・・もしかして皆リロードしまくってる?
481名無しさん@ピンキー:04/01/24 20:34 ID:8t21DMkm
文章おかしくなった・・・。
>向こうの理由はわかりませんが
理由はわかりませんが、向こうに・・です。板汚しすんません。
482名無しさん@ピンキー:04/01/24 20:40 ID:DXmxLlLT
書けまっせ。
483名無しさん@ピンキー:04/01/24 20:47 ID:8t21DMkm
>482
thx 助かりました。
484480:04/01/25 01:27 ID:JCHOKQ8E
非難じゃなくて避難だな・・・。あと連続書き込みスマソ。
485名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:39 ID:i1Jg4cOJ
保守。
486名無しさん@ピンキー:04/01/29 11:55 ID:XfRek2/Y
136の続き幼馴染スレでやって欲しいなぁ
487名無しさん@ピンキー:04/01/31 15:27 ID:s/4UtsYX
激良スレ
488名無しさん@ピンキー:04/01/31 16:00 ID:RiWfnUBL
素人画像が見れます。
ttp://cyberx.h.fc2.com/adults/daijiten.htm
489名無しさん@ピンキー:04/02/01 12:51 ID:DutECWTT
幼馴染スレに抜かれたな・・・。

神降臨はまだか?
490名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:36 ID:ua7C/+9H
職人さんが光臨するまで、保守ついでに『気の強い娘がしおらしくなる』マンガを紹介するのはどう?



ごめん俺は今心当たりがない  _| ̄|○
491名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:38 ID:Pgpm7Kqs
灼眼のシャナはどうでしょう。
492名無しさん@ピンキー:04/02/01 22:31 ID:WAqMc2Nu
>>491
シャナはスレがあるわな。
493名無しさん@ピンキー:04/02/11 00:26 ID:fcQzrpoo
ほしゅ
494名無しさん@ピンキー:04/02/12 09:15 ID:t5rsIpEV
ここしばらく作品の投下が無いね。変な議論とかしてないで
職人さんを再び呼び込もうよ。
495名無しさん@ピンキー:04/02/13 00:05 ID:TRxLQM1v
ネタをくれ〜
496age屋:04/02/13 19:55 ID:q+WX38Ue
age
497名無しさん@ピンキー:04/02/14 21:01 ID:zpO9UDQC
 
498名無しさん@ピンキー:04/02/14 21:27 ID:H3wBYwC5
>495
気の強い娘さんと言うと高貴なお嬢様(お姫様含む)か幼馴染系がまず定番だと思うんだが
その半分を持ってかれたからね
まぁ、幼馴染スレは繁盛しててそれはそれで嬉しいんだが(笑

んで、傭兵な娘さんとか軍人な娘さんだとかってのはどうだろう
上官か同僚かで話は大分違ってくるだろうが
大規模な会戦を控えていて、その前に…って言うシチュとかは個人的にかなり好きだ
499名無しさん@ピンキー:04/02/14 22:16 ID:y88hBW/c
>>498
女は正規の軍人、エリートコース。
男は雇われの傭兵。
500名無しさん@ピンキー:04/02/14 23:37 ID:tvJX4O0b
>>498
J・H・コッブの「ステルス艦カニンガム出撃」なんかいいかも。
女艦長アマンダと新任のヘリパイとの恋愛を書いているのだが、実はコッブは日本のアニオタだそうな。
流れとしては、
ブラジルに入港したアマンダ、それと知らずに砂浜で男とランデブー

アルゼンチンが南極に侵攻し、一番近かったアマンダが急行を命じられる。当然デートはおしまい

正式に着任してお互いびっくり

航海中、男は何回も誘うが、「部下だから」といつも断られる

(戦闘中;なんだかんだあってアルゼンチン艦隊は撃滅される)

初めて人を殺し、部下を喪って落ち込むアマンダを男が慰める

ここでこの巻は終わるんだが、次の巻ではもう結ばれてるから、この慰めてるシーンの後数時間なんか
このスレ的にはツボかも。
501名無しさん@ピンキー:04/02/16 22:40 ID:QuKb5+Oa
とりあえず、山中ってのは>>14とも被るけどいきます。

山の頂上。
そこには普段は見かけないような植物が茂り、手が届きそうなほど近くに空と雲の心地よいコントラストが漂っている。
年間恒例行事である、登山研修。
山に登って弁当を食い、ふもとの街で観光をして帰るだけのこの「研修」とやらのために、
はるばる隣県までバスを貸し切って向かうのはいかがなものかと俺は常々思っていたが、
山頂での壮大な景色を前に、これなら悪くないかと感じていた。
とは言え、山頂での自由行動の時間はわずか30分。
昼飯を食べてしまえば、残る時間などそうそうある訳もなく、この絶景ともお別れの時が近づきつつある。
そろそろ時間かな、と思い、大きく深呼吸をして清々しい空気を吸う。
――さあ、張り切って山下りと行きますか。
弁当の空箱を片付け、カバンを片手に勢いをつけて立ち上がる。
と。
頭に衝撃を感じ、思わずバランスを崩して倒れる。
「尻餅ついてないでさっさと降りる準備しなさいよ、馬鹿祐樹」
衝撃を感じた辺りを見上げると、見慣れた顔があった。
502名無しさん@ピンキー:04/02/16 22:41 ID:QuKb5+Oa
俺は神崎祐樹。特に目立つ事はしていないはずだが、
目の前のコイツには妙によく突っかかられる。
川澄直。俺の頭があった位置の数十センチ上方に、
腕を突き出して仁王立ちしている女――女といっても、あくまで生物学的に見た場合――が、ソイツだ。
「人が大自然の息吹を味わっている時に、どうしてこう粗暴な真似をするかな」
「大自然の息吹はいいけど、アタシ達置いてかれちゃってんのよ!」
久しぶりの清々しい気分に、冗談っぽく返してしまい、それがコイツをますます怒らせたらしい。
「ほら、ちゃっちゃと立つ!なんとか最後尾に追いつくわよ!アンタのせいで遅れたんだから!」
「わーったわーった、じゃ、ひとっ走り…ん?」
その時俺は、視界の端に何か動くものを捉え、自然と目がそちらに行ってしまった。
「ちょっと、どこ見て…っきゃぁぁぁっ!?」
裏声をさらに2,3回裏返したような悲鳴がこだました。
503名無しさん@ピンキー:04/02/16 22:42 ID:QuKb5+Oa
俺の視界の端で動いていたモノは、蛇だった。
俺も爬虫類とはあまり親交を深めたくはない。アイツはその傾向が強すぎるようだが。
ともあれ、アイツは悲鳴をあげながらあさっての方向へ駆け出してしまった。
「川澄――、……クソ、仕方ないな」
アイツが走り去った方向は、本来のルートとは微妙にズレた方向だったが、追わないわけにはいかない。
慌てて走り出すが、遠目に背中が見えるだけ。
どうやら、全力疾走で坂を駆け下りたため、止まれなくなっているようだ。
「畜生……!」
俺は一瞬迷った後、同じ斜面に足をかけた。
504名無しさん@ピンキー:04/02/16 22:43 ID:QuKb5+Oa

「直ー!どこだー?」
慎重に坂を下りたためか、見失ってしまったらしい。
恐らくこの周辺にいるはずだが、姿が見えない。
しばらく名を呼んでいると、チラリと白い色が見えた。
その色を目指して草むらを進んでいくと、やや開けた場所で小さくなっている直を発見した。
「直!大丈夫か?」
俺の姿を見るや、泣き出しそうな安堵の表情を浮かべてこちらに顔を向ける。
「お、遅いわよっ…」
震える声で、それでも強がりを言ってくる。
普段の俺ならば「探してやったんだから礼ぐらいあるだろ」とでも言うところだが、
小さくなって震えている直の様子を見ると、とてもそんな気にはなれなかった。
「…とりあえず、ケガはしてないか?」
「大丈夫……、痛っ」
立ち上がろうとして、そのまま直は座り込んでしまった。
505名無しさん@ピンキー:04/02/16 22:44 ID:QuKb5+Oa
「見せてみな」
「だ、大丈夫よ…」
その言葉を無視して足首の辺りを見てみると、結構な切り傷が出来ている。
「見てるほうが痛くなってくるような切り口だ…。おい、消毒するからちょっと腰下ろせ」
「え…ちょっと、待って…」
ケガのせいだろうか、普段とは違って弱々しい声が返ってくる。
その間にも、俺はカバンから消毒液とガーゼを取り出す。
一番ラクそうな保健係を選んだのは幸いだった。
山頂で汲んだ岩清水をペットボトルから傷口にかけて、汚れを除く。
「……っ!」
直が痛みに歯を食いしばっているのが、顔が近くにあるせいでよくわかる。
水の冷たさで痛みが緩和されたのか、はぁはぁと荒い息をつく。
「ちょっと痛いけど、ガマンしろよ…」
薬が傷に触れた途端、激痛が走ったのだろう、小さな呻きが耳元で聞こえた。
「くぅ・・・っ、ぅ・・・っ!」
気持ちは分かる。切り傷に消毒薬を塗る痛みは並大抵のものではない。
「大丈夫か?」
506名無しさん@ピンキー:04/02/16 22:44 ID:QuKb5+Oa
心配して顔を覗き込むと、直は涙を浮かべていた。
きつく閉じた目から、じわりと涙が溢れる様子。
それまで、「涙」と「川澄直」は俺の仲でかなり遠い位置にあったのだが。
俺は、何も言えなかった。
しばらく沈黙が続き、それを俺が破る。
「・・・歩けるようになったら、とりあえず先に進もうな」
「・・・・・・」
直は無言で立ち上がると、よろめきながら歩き出した。
俺は、慌てて消毒薬をしまうと、直を追いかけた。
507名無しさん@ピンキー:04/02/16 22:46 ID:QuKb5+Oa
とりあえずここで半終止。
正直、やや萎えな出来になった気がする…。
エロまでの導入部ってのは辛いものがあるやね。
508名無しさん@ピンキー:04/02/16 23:09 ID:LB3N4e5Q
近親相姦で濃すぎた血のため、生まれつき手足のない少女
「だからそれ、わたしのことなのよ。本当に困るのよねぇ。
 週に一度はオーバーホールのために入院しなきゃならないし、その日はボーっとするしかなくなるしねぇ
 まったくこれだけの美貌と頭脳を兼ね備えてなかったら、とっくに自殺してたわよ」
「ということで、…クン、今の話を聞いても口説く勇気は、ある?」
「あ、安心してね。生殖器は自前だから……機能的にも問題ないという話だし」
「へへ、まだおしっこ以外につかったことないけどね」
「まったく、私は変わってるって自分でもわかってるけど、あんたも相当な変わり者ねぇ
 怖いものみたさなの?」
「え……、本気……なの、本当に私なんかと……する、の?」
「本当にほんと? 迷惑じゃないの? だって私…………あっ……んっんふ」
「きゃっ、足をそんなに持ち上げないで、抜けちゃう、手も……だめ、私動けなくなっちゃう……あっ」
「んっふぅ、本当に・……ああぁ……もうだめ、ああ手も足もいらない、貴方のそれだけがあれば……」
509名無しさん@ピンキー:04/02/16 23:12 ID:kIdjVK7i
新作キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
510名無しさん@ピンキー:04/02/16 23:42 ID:bcXQgFbt
>>507
導入部をじっくり書くのは良いことだ! むしろそこが重要だ!
久しぶりの新顔にドキドキワクワクです、頑張って下さい。

>>508
凄く重そうなテーマだけど興味が湧きますね。
しっかりとした文章に仕上げて欲しいものです。
511名無しさん@ピンキー:04/02/17 06:42 ID:/H3DxL0T
新作2連発キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
両作品ともこれからに期待です。じっくり書いていってくださいね。
512名無しさん@ピンキー:04/02/17 18:29 ID:bTlZk+vS
「軟弱者」「話しかけないでくれる?」「あなたなんか大嫌い!」
    ↓
「見直したわ。少しだけ」「好きにしたら」「ほんとに…バカなんだから」
    ↓
「キスして」「行っちゃダメ」「私をこうした責任、取ってもらうからね!」


某スレから転載だけど、黄金パターンだよな(;´Д`)ハァハァ
513名無しさん@ピンキー:04/02/17 21:44 ID:kc8u7szl
>>512
俺は「行っちゃダメ」より「行かないで」のほうがしおらしくて好き
514名無しさん@ピンキー:04/02/17 22:02 ID:75wtvZP6
気持ちをバリバリに込めた本命チョコに、大きく「義理」と書いて渡してくれる勝ち気娘は何処に?
515名無しさん@ピンキー:04/02/17 22:11 ID:bTlZk+vS
516名無しさん@ピンキー:04/02/20 23:35 ID:7P+3mMz7
続きを信じて保守。
517名無しさん@ピンキー:04/02/21 23:00 ID:yBD3fxDm
女上司、続きはないのかナーとつぶやいてみる。
本番を読みたい。
518名無しさん@ピンキー:04/02/23 23:55 ID:kzvVJB5F
>>517
漏れも続き期待してる。
職人さんはまだこのスレにいるのだろうか。
519名無しさん@ピンキー:04/03/01 22:08 ID:jOTz6Joe
続きが読みたいっ!
職人さんの登場を待つっ!
520名無しさん@ピンキー:04/03/07 00:20 ID:eIlMHr8z
保守
521名無しさん@ピンキー:04/03/07 23:18 ID:pK5wBVlQ
>>512
最近の最萌キャラがまさにその黄金パターン
「大嫌い!」→「ほんとに、馬鹿なんだから・・・・」→「私をこうした責任〜」だったよ(;´Д`)ハァハァ

あ、後ついでに「やさしくしてくれる?」も追加して欲しいなぁ(;´Д`)
522名無しさん@ピンキー:04/03/09 19:59 ID:P/P9Skmz
他スレ用に書いたけど、せっかくだからこっちにも保守ついでに貼っとく。

「だいたい私は処女を守ってきたわけじゃないの。ただそのへんの男どもに私の身体を許
すことが我慢できなかっただけ。私にふさわしい男性が現れたならば、私はいつでもその
人に身体だけじゃない、心までも許しましょうとも。それにしても何故私の周りには、こ
うもくだらない男ばかり付きまとってくるのでしょうか。やれ医者だ弁護士だ球を打つの
が上手いだ蹴るのが上手いだ、歌がヒットしてるだのテレビで騒いでるだの、政治家の息
子やら元華族の家柄やら皇太子やら、まったく、くだらない。それがなんだっていうの。
そんなもの私がその気になればいくらでも手に入るわ。いえ、そうね、庶民を笑わせる存
在にはなれないかもしれないけど。でも私にふさわしい人っていうのは地位や財産なんか
じゃないのよ。ただ、この私の震える心を恋という炎で温めてくれる、それだけでいいの。
なのに、たったそれっぽっちのことが出来る人が、私の周りにはなんでいないの。まった
く、私がいくら男に肌が触れられるのが嫌いだからといって、私に性欲がないわけじゃな
いのよ。私にだって性欲くらいあるわ。だからといって、それを慰めるだけにその辺の適
当な男を捕まえて身体を許すなんていうことが耐えられないだけ。だから、しかたないじ
ゃない。ひとりで……ひとりでするしかないじゃない。なにかそれが悪くって? 私が肉
体の欲求を満たすために、ひとりで慰めることがどこかいけなくて? 晩餐会に呼ばれて
着飾った綺麗なドレスの下で、来場者に優雅に挨拶するその微笑みの下で、じゅんっと濡
れているのがなにかいけなくて? そうよ。もう白状してしまうわよ。私は、私の肉体を
慰めてくれるパートナーが欲しいの。欲しくて欲しくて堪らないの、あら少しばかりお下
品な言葉遣いだったかしら、まあそれはいいわ。とにかく、そういうことなのよ。ええ、
私は自分に正直になったわ。それで、私にここまで喋らせておいて。ふふ、不思議ね。こ
んなに素直になれたのは貴方がはじめてだわ。それで、貴方は一体私にどんなことをして
くれるのというのかしら。期待してもよろしくって?」
523名無しさん@ピンキー:04/03/09 20:36 ID:h72FJmue
改行プリーズ
524名無しさん@ピンキー:04/03/10 00:29 ID:U5wKyRwz
いいんだけど、改行よろしく
525名無しさん@ピンキー:04/03/11 16:38 ID:/PsitZYY
考えようによっては、これは改行を捨ててるから勢いのある文章が出来上がってるとも取れるが。

でも出来ればやっぱり改行プリーズ。
526名無しさん@ピンキー:04/03/16 02:06 ID:2/rUFICr
457番目/495スレ
1ヶ月ぶりの保守age
527名無しさん@ピンキー:04/03/19 19:23 ID:q4CQivEx
いまさらですが…

140さん、カムバーーーーーーーーック!!
528キューティクル・ジョー:04/03/20 14:07 ID:WVseoOjc
『私立骸(むくろ)学院』
その名が出ると、ある者は恐慌し、またある者は随喜の涙を零すと謳わ
れている。一般的には一貫教育を理念とし、幼稚舎から大学までをも
有する屈指の教育財団と見られている骸学院。各界に著名人を輩出し、
世間からも評価が高いのではあるが、教育理念や学内の事はあまり知ら
れてはいなかった。否、知られてはいけなかったのである。中でも、
『骸学院高等部』
に関してだけは、生徒数や教師の数。そして、学内の様子までもが、杳と
して掴めなかった。無論、常識から言えば、それらが許される訳がない。
だが、教育委員会を始め、様々な機関からの干渉は無かった。それは、
各界にある重鎮たちに、この骸学院出身者が多い・・・という事が無関係
であるとは、とても思えなかった。

骸学院高等部は全寮制。学内は千人を越える生徒が、勉学に勤しむといわ
れている。生徒はそれぞれ寮部屋を与えられ、学内は自治によって規律が
守られていた。その自治を、
『骸学院高等部風紀委員会』
と呼ばれる私設治安部隊が司っており、生徒間の揉め事や学内の事件は、
すべてこの風紀委員会が片付ける事となっている。これは、学内に蔓延る
珍事に敢然と立ち向かう、風紀員たちの活躍を描いた物語である。
それでは、はじまりはじまり・・・
529キューティクル・ジョー:04/03/20 14:30 ID:WVseoOjc
「まったく、バカバカしいったらありゃしない」
そう言って、棟方冴子(むなかた・さえこ)は校舎の中を歩いている。冴子は、
骸学院高等部の数学教師。先日、二十五歳の誕生日を迎え、嫁き遅れの
心配をし始めた美しい女性である。今、彼女は自らが務める風紀委員会の
顧問として、二時間ほど前に起きた生徒同士の暴力事件の為に、貴重な
時間を浪費していた。だから、毒づきたくもなる。
「喧嘩くらいで、先生を呼ぶなって言うのよ」

事件は、学院内の食堂で起きたという。約十人の男子生徒が、『ギャルゲー
にメガネッ娘は必要か?』という世にもくだらない論議で熱くなり、殴り合いに
なったとの事。それを目撃していた生徒の通報で、冴子が食堂に駆けつけた
時は、数人の生徒が血の海に沈んでいた。
「誰がやったの?」
冴子が目撃者に問うと、
「二年屁糞蔓(へくそかずら)組の、相川雅長(あいかわ・まさなが)くんです」
という答えが返ってきた。途端、冴子の顔が曇る。
「また、あの暴れん坊か」

相川雅長。彼は、骸学院空手部に所属し、その腕っ節には定評がある生徒
であった。普段は虫も殺せないようなおとなしい少年ではあったが、一旦怒り
狂うと手がつけられない暴れん坊ぶりを見せる。今までにも、若妻に似合う裸
エプロンはフリルのついたヒラヒラタイプか、体にフィットするピッタリタイプかで
口論をし、五人の同級生を半殺しにしたという前科があった。余談ではあるが、
裸エプロン論議に関しては、裸割烹着がいい!という新しい提案が出て、丸く
収まった。本当に、どうでもいい話だが。
530キューティクル・ジョー:04/03/20 14:53 ID:WVseoOjc
「ちくしょう、歩きにくいなあ・・・」
骸学院内は緑が多く、道も険しい。獣道にも似た中を、冴子は一歩、また
一歩と歩き続けた。行く先は、相川の所属する空手部である。今ごろ、
相川は暴力事件の発覚に怯え、空手部に逃げこもっているはず、と冴子は
読んでいた。正気に戻った相川は、虫も殺せない優しい少年なのである。
だから、所在さえ掴めれば安心だ。彼を促し、殴った相手に謝らせれば、
冴子の役目も終わり。そう思っている。
「見えた、見えた」
獣道を十分も歩いたところで、空手部の道場が見えた。そこへ、冴子は意味
も無く猫足立ちで迫る。本当に、意味も無く。

「たのもう!」
ズガッと道場の扉を蹴破り、冴子が叫んだ。別に鍵がかかっていた訳でも
無いのに、冴子は扉を蹴りで粉砕した。何事も気合が大事!というのが、彼女
の信念だからである。すると、
「な、何?」
道場の畳の上で、胴着をはだけさせた美少年が、唐突な冴子の登場に目を
丸くした。見れば、美少年は誰かに組み伏せられ、尻穴を男根で穿たれている。
どうやら、二人はおホモ達らしい。
「何・・・って!こっちが言いたいわよ!」
冴子が頬を赤らめながら、叫んだ。少年たちが紡ぐ美愛が、嫁き遅れ女教師
の胸を打つのだ。が、それは置いておく。
「ここに、相川がいるでしょう?呼んできなさい」
本心は続けなさい、と言いたいが、一応自分は教師であり、風紀委員会の顧問
でもあるので、毅然とした態度で言う冴子。本心は、見たい。美少年たちのあられも
ない姿を・・・・・
531キューティクル・ジョー:04/03/20 15:15 ID:WVseoOjc
「なんだ、なんだ?」
冴子が叫んだ後、空手部員たちと思しき面々が、道場内へ現れた。
部員たちは二十人ほど。全員が屈強な武術家然としている。その中に、
相川の姿もあった。
「風紀委員会よ。先ほど起きた暴力事件の事で、相川君に話があるの」
冴子が部員たちの前で言い放つ。彼らは、全員が空手の有段者である。
身に纏った殺気が冴子へ向けられており、風紀委員会がなんぼのもんじゃ
い!とでも言いたげであった。ちなみに、さっき組み伏せられていた少年は、
部室の奥へ逃げていった。ちっ、と舌打ちする冴子。美少年たちの絡みが、
本当に見たかったのだ。
「・・・・・」
名指しされた相川がうなだれていた。その姿は、暴力事件を後悔している様
に見える。心根は優しい少年なのだ。ただ、愛するギャルゲーの事になると、
つい熱くなってしまうのが、いけないだけ。
「相川君。先生と一緒に来なさい。来ないなら、力ずくにでも連れて行くわよ」
その場に佇む相川を見た冴子が、隠し持っていた木刀を背中から抜く。実は
彼女、剣道の有段者である。他にも、柔道や合気道にも通じていて、並みの
男など簡単に地へ這わせる事が出来る。そうでなければ、この魑魅魍魎が
闊歩する骸学院の風紀委員会顧問など、務まらない。
「すいませんでした」
部員たちの間を掻き分け、相川が冴子の前へ立つ。こうべを垂れ、反省の色
を見せているのは、殊勝である。
「俺、悔しかったんです。メガネッ娘をバカにされて・・・俺、やっぱりギャルゲー
には、メガネッ娘が必要だと思ってるから・・・」
相川が凶行の理由をとつとつと零しだした。それを、冴子はあほくさいと思い
つつも、一応は聞いてやる。これも、教職にある人間の使命だからだ。
532キューティクル・ジョー:04/03/20 15:31 ID:WVseoOjc
「・・・行きましょう。後は、風紀委員会で聞くわ」
冴子が相川の肩を取った。そして、居並ぶ部員たちに踵を返したその時、
「しゃッ!」
という叫び声と共に、流星鞭が冴子の頬を掠める。
「はッ!」
流星鞭とは、分銅を着けた鞭と思って貰えばいい。いや、鞭というよりは、
鉄球に紐をつけたような代物だ。中国拳法において、接近戦を拒みたい
時に使われる飛び道具である。
「先輩を連れて行かないで!」
と、流星鞭を手にした部員が言う。それは、さっきおホモ達行為に浸って
いた美少年であった。どうやら、連れて行かれそうな相川を、とどめようと
しているらしい。
「そうはいかないの。相川君は、罪を犯したの。それは、償ってもらわない
といけないのよ・・・」
木刀を斜に構え、冴子が答えた。彼女とて、空手部員たちの抵抗を予期
していなかった訳では無い。故に、怯えは全くと言って良いほど、見せて
はいなかった。ただ、個人的に愛らしい美少年に思われる相川を、ちょっぴり
ねたましく思っている。本当に、ちょっぴり。
「そうだ、そうだ!相川を返せ!」
「風紀委員会、何ほどのものぞ!」
美少年の熱意にほだされたのか、他の部員たちも気勢を上げた。そうなれば、
冴子をここから返す訳にはいかない。
「囲め」
空手部員が冴子の周りを固める。どこから出したのか、部員たちはそれぞれ
日本刀やサーベルを手にしていた。それを見た冴子は、言う。
「あんたたち、空手部員なら空手を使いなさい!空手を!」
と・・・・・
533キューティクル・ジョー:04/03/20 15:46 ID:WVseoOjc
「死にたい人から、かかって来なさい・・・」
「生きては返さんよ、先生」
八層に構えた冴子と、じりじり間合いを詰めていく部員たちが互いを
牽制する。そのすぐ傍らで、相川は美少年と抱き合っていた。冴子の
目に嫉妬の炎が宿る。羨ましい、と。
「いくぜ!」
日本刀を持った部員の一人が前へ出た。冴子は間合いを読み、半身
でかわそうとする。が、しかし・・・
「なんちゃって」
部員は日本刀を引っ込め、変わりにスプレー缶を取り出した。そして、
シュッとひと吹き。
「なにッ!ち、力が・・・」
スプレーにアルコール臭に似た物を感じた後、冴子は急激に体の力が
抜けていくのを悟った。そこで、吹き付けられた物が、エーテルだった
事に気づく。
「これぞ、兵法。間抜けな先生だぜ」
スプレー缶を持った部員が嘲笑う中、冴子の意識が遠のいた。木刀を
持つ手にも力が入らない。
「お前ら・・・空手使えって・・・空手部・・・な・・ら・・・」
畳の上へ突っ伏しながら、冴子が残した言葉はそれだけ。その間に、
相川は美少年と口づけを交わしていた。羨ましいぜ!それが、薄れゆく
現実とうつつの間で、冴子が思った事であった・・・・・
534キューティクル・ジョー:04/03/20 16:00 ID:WVseoOjc
「んッ・・・ここは・・・?」
眠りから目を覚ました時、冴子は自分の身に異変が起きている事を
悟った。まず、衣服を剥ぎ取られている。そして、両手足を押さえつけ
られていた。背中に畳の感触が認められる。ここまできて、冴子はよう
やく自分が囚われの身になっている事に気づいた。
「お目覚めかい、先生。へへへ」
下卑た笑いが冴子の耳に届く。声の持ち主は、先ほどスプレーを嗅が
せた部員だった。
「何を・・・している・・の?」
下半身に生暖かい物がある。考えたくは無かったが、それが男根である
事を認めざるを得なかった。
(犯されている!)
そう思った冴子は、体を起こそうと試みる。しかし、手にも足にも力が戻っ
て来ていない。その上、両手足を押さえつけられている。たとえ、エーテル
の影響が残っていなくても、この戒めからは逃れられそうに無い。
「よく締まるマンコだぜ」
冴子の両足を割って、男根を打ち込んでいる部員が言った。口元を欲望で
歪めつつ、女を犯す快楽に酔っている様だ。
「今すぐ・・やめなさい・・・」
自分を犯している部員をきつく見据えながら、冴子は言う。出来れば、顔を
背けたいが、そうすれば涙が零れそうだった。だから、気丈に振る舞い、
部員を促す。
「オマンコをザーメンまみれにされながら、よく言うぜ」
部員の誰かがそう言って、冴子の乳房を鷲掴みにした。ぎゅうと雑巾でも
絞るような、力任せの暴行である。
「あううッ・・・」
ぐんと背を仰け反らせ、冴子が鳴いた。ここで、こらえていた涙が頬を伝って
落ちる。しかし、まだ完全に屈した訳では無い。
535キューティクル・ジョー:04/03/20 16:19 ID:WVseoOjc
冴子が辺りを見回すと、二十人近い部員たち全員が、裸になっていた。
その内、幾人かは男根をぎらつかせ、粘液をまみれさせている。その数
だけ自分は犯されたのだ、と冴子は愕然とした。
「あなたたち・・・こんな事をして・・退学よ・・」
ぐいぐいと急所へ男根を捻じ込まれながらも、冴子は毒づいてみる。が、
しかし、部員たちは、
「退学?それがどうしたっていうんだよ。それよりも、自分の事を心配した
方が良いんじゃないの?冴子先生よ」
「同感、同感」
と、顔を歪ませつつ、組み伏せられている冴子を見下ろすだけ。
「ち・・・ちくしょう・・・ッ・・」
冴子は目を閉じて、唇を噛む。悔しかった。教師であり、風紀委員会顧問
でもある自分が、このような辱めに遭わねばならない事が、である。
「うッ!出る!」
冴子を犯していた部員がそう言って腰を振った。その刹那、どくんと生暖か
い液体が、冴子の女穴を汚していく。
「ちッ・・くしょう!この、ケダモノ!」
じたばたと体を揺らし、精一杯抗がっても、冴子が忌まわしい男からの強制
受精を拒む事は出来ない。部員の男根は、二度、三度と波打ち、毒々しい
男液を放出しては、雄叫びを上げる。
「いい具合だったぜ」
散々に男液を放った部員が、冴子の体から離れると、開ききった女唇から
とろりと濃い粘液が滴り落ちた。それらは、ひくついた冴子の花弁を伝い、
溢れるかの如くねばついている。その量は、とても一人分の男液とは思え
ないほど、多かった・・・・・
536名無し@ピンキー:04/03/20 16:27 ID:vVRFiMGU
新作キター!!
待ってました、ガンガン書いちゃってください!!
537キューティクル・ジョー:04/03/20 16:32 ID:WVseoOjc
夜が更け始めても、冴子は戒めから逃れてはいなかった。
「さすがに、冴子ちゃんもおとなしくなったな」
校舎から離れた空手部の道場内で、冴子は犯され続けている。
今も、畳の上に這って後ろから責められている真っ最中だ。
「ン・・・ンンッ・・・」
部員の男根を頬張りながら、冴子は鼻を鳴らしている。口唇愛撫
を強要されたのだ。そして、その周りには順番待ちの部員たちが
控えている。
「フェラ顔がカワイイな、冴子ちゃん」
部員がそんなからかいを漏らすと、冴子の目が吊り上がった。
たとえ、犯されても口唇愛撫を強要されても、風紀委員会の誇り
は捨てていないらしい。だが、
「全身ザーメンまみれで、まだ格好つけてるのかよ」
と、女穴へ男根を捻じ込んでいる部員に言われると、冴子の心が
ぐらりと傾きそうになった。正直、もう泣いて許しを乞いたい、と冴子
は思っている。しかし、挫けてはならないという思いもある。
「イクぜ。飲めよ、冴子」
口唇愛撫を男根に愉しませている部員が、腰を戦慄かせた。その
すぐ後、生臭い少年の精液を舌に感じる冴子。
(ああ・・・もう・・・許してッ!)
そう叫びたかった。だが、冴子は屈しない。そして、精液を飲むと
いう屈辱も甘受し、時が過ぎるのを待った。
538キューティクル・ジョー:04/03/20 16:49 ID:WVseoOjc
夜半になっても、部員たちは冴子から離れようとはしなかった。この
頃になると、冴子は犯され続けた為に、微動だにしなくなる。
「・・・・・」
無言のまま畳の上に突っ伏す冴子。時折、すすり泣くような声が漏れ
たが、決して許しを乞う言葉は口にしなかった。その気丈さが、更なる
悲劇を彼女にもたらす。
「オマンコ、緩くなったなあ・・・」
冴子を犯している部員が、女穴の締め付け具合に文句をつけた。無理も
ない。冴子は、もう幾度となく犯されているのだ。女肉がほぐされきって
いても、文句をいわれる筋合いなど無い。しかし・・・
「ケツの穴はどうだ?」
部員の誰かが言った。女穴が緩くなったのであれば、尻穴を使えばどう
か?と提案したのである。すると、冴子がゆっくりと身を起こし、
「そ、そこは・・・やめて・・・やめなさい・・」
言い様、畳の上をずるずると這いずり出した。排泄器官である尻穴を犯す
と聞かされ、冴子は恐怖する。そこを犯されれば、女としての辱めを極み
まで受ける事となる。また、そうされて気丈に振舞う自信も無かった。
「逃げるなよ、冴子ちゃん」
部員が冴子の腰に足を乗せ、逃亡を阻む。ただ、これだけの事で冴子は
動けなくなった。それだけ、憔悴しているのだ。
「ああ・・・や、やめ・・・」
尻の割れ目に沿って、部員の指が這わされると、冴子は涙ぐむ。やめて、
と声に出そうと思った瞬間、
「指が入ったぜ」
と、誰かが言った。
539キューティクル・ジョー:04/03/20 17:03 ID:WVseoOjc
「アアーッ・・・」
ずぶりと差し込まれた指が、冴子の肛内で蠢く。そこは、違うのだ、と
冴子は叫んだ。しかし、指は決してそこから離れようとはしない。
「すげえ締め付けだぜ」
尻穴がきゅうと指を食い締める。官能からではなく、ほとんど反射的に、
だ。指を動かせば、冴子が身悶える。犯されつづけで、力尽きかけていた
冴子が、再び泣き叫ぶようになった様が、部員たちの嗜虐心を煽った。
「ケツの穴、頂くぜ!」
部員が冴子の尻に圧し掛かっていく。
「やめ・・・やめて・・・ください・・そ・・・そこだけは・・・」
ぽろぽろと涙を流し、ついには哀願をする冴子。彼女は、屈してしまった。
とうとうこの獣たちの前に、身も心も傅いてしまったのである。
「こうなったら、諦めた方が早いぜ、冴子。ケツの力抜きな」
部員の男根が冴子の尻穴にあてがわれた。ぐぐぐ・・・と鈴口が割れ目の
中心へ埋まりはじめると、
「お願いします!やめて!ああーッ!た、助けて!」
頭を振り、泣き叫ぶ冴子。手を伸ばし、近くにいる部員の足に縋りつくが、
誰の目も冷ややかだった。冴子を除き、今やそこにいる全員が、美しい
女教師の肛姦シーンを見たいと願っているのだ。だから、救いの手は
現れない・・・・・
「やめッ・・・ウウウ・・・だめッ!」
尻穴が徐々に開いていく感触を得た冴子が、うずくまった。みしりと
畳の下のある床が鳴る。彼女の尻穴に男根を当てている部員が、ゆっくり
と体重をかけていったが為に、鳴ったのである。
540キューティクル・ジョー:04/03/20 17:16 ID:WVseoOjc
「何でもします!セックス奴隷として、空手部の皆さんにお仕えしても
いいです!だから、そこだけは・・・」
冴子が泣きじゃくった。尻穴を犯されるのだけは堪忍して、と全身で
訴えかけている。しかし、結果としてそれは部員たちの獣心を煽ったに
過ぎなかった。
「入ったぜ」
男根の鈴口が尻穴へ収められた。その時、冴子は目を見開いて口を
ぱくぱくとさせる。声にならない、そんな感じだった。
「イ・・・ヤーッ!」
次の瞬間、道場内に冴子の悲鳴が上がったが、その叫びは決して
誰にも届かない。そして、宵は更に深まっていく・・・

三日後─。骸学院風紀委員会では、異例の会議が秘密裏に催されて
いた。議題は、冴子についてである。
「先生は、堕とされたみたいね」
そう言ったのは、風紀委員長の権藤加奈子。二年生でありながら、
異例の抜擢を受けた才女である。眉目秀麗という言葉は、彼女の為に
あると言って良いほどの、美少女だ。
「何があったんでしょうね?」
「脅されているんでしょうね」
風紀委員たちが眉をしかめながら、冴子について様々な憶測を出す。
冴子は、一昨日来風紀委員会に顔を見せなくなった。授業を終えると、
隠れるようにしてどこかへ行ってしまう。風紀委員が用事で声を掛けても、
急ぐからと言って取り合おうとはしない。明らかに、委員会を避けている
のだ。
541キューティクル・ジョー:04/03/20 17:34 ID:WVseoOjc
あの日、冴子は空手部員たちから、セックス奴隷の誓いをさせられていた。
幾度となく犯され、尻穴までも汚された後、泣き叫ぶ冴子を部員たちは写真
に収めたのである。男根を頬張り、両手で女穴を広げさせられている写真や、
尻穴ばかり犯され、身悶える姿を激写されてしまった。だから、冴子はもう
抗う気力が無い。セックス奴隷として、彼らが飽きるまでその身を捧げねば
ならなくなったのだ。
『後は・・・お願い・・』
冴子は、それだけを風紀委員会の面々に言い残していった。その言葉には、
仇を取ってくれ、とも受け取れる悔しさがあったと、風紀委員は見ている。
「ゆゆしき問題だわ」
加奈子が腕組をしながら、呟く。風紀委員会の顧問が堕とされたとなれば、
この学院に巣食う悪党たちが気勢を上げるだろう。そうなれば、自治は崩壊
する。それらはすべて、骸学院の崩壊をも意味するのだ。
「委員長」
「なあに?今泉さん」
この時、女子テニス部部長の郷田麗華が席を立った。そして、
「あたしが刺客になります」
そう言って胸を張る。更に、
「空手部をぶっ潰して、先生を助けます。なあに、やつらごと道場を業火の中
へ叩き込んでやりますよ!」
ラケットをぶんと振る麗華。彼女も愛らしい容貌の美少女だ。
「大丈夫なの?」
「ええ!あたしに、おまかせください!」
加奈子に問われると、麗華が微笑みいっぱいに答える。風紀委員長の期待に
答えたい一心で、興奮しているらしい。
542キューティクル・ジョー:04/03/20 17:46 ID:WVseoOjc
「分かったわ、麗華。でも、危ないと思ったらすぐ逃げてね。それと、
連絡は欠かさない事。いい?」
「はい!」
加奈子の注意を素直に聞く麗華。この時、不意に音楽室からピアノ
の音が風に乗って渡ってきた。
「ショパンですね」
麗華は頬を緩めて言う。音楽好きでもある彼女は、ピアノの音色が
ノクターンである事もすぐに気が付いた。だが、彼女は知らない。
これが、麗華の身に起こる悲劇への前奏曲になる事を・・・

時を同じくして、空手部道場。そこでは、胴着に着替えた冴子の姿が
あった。そして、二十余人の空手部員もいる。
「やあ!」
冴子が部員の一人に挑んでいく。柔道や合気道には通じているが、
徒手空拳の類の武術は身につけていない冴子。拳を前に突き出す
が、部員の体には届きはしなかった。
「ほらよ」
部員が身をかわし、冴子の足を掬う。その途端、胴着を纏った冴子が
つんのめった。
「あッ」
短い悲鳴の後、胴着の前合わせが開き、こんもりと麗しい乳房が露
となった。慌てて胸を隠す仕草をする冴子だったが・・・
543キューティクル・ジョー:04/03/20 17:58 ID:WVseoOjc
「隙あり!」
冴子と対峙していた部員が、彼女の乳房をぎゅっと鷲掴む。
「あうッ!」
胸を強く揉まれ、冴子が低くうめく。そこへ、他の部員の野次が飛んだ。
「犯っちまえ!」
部員たちは、目に狂気を浮かべ、口々に叫ぶ。それに背を押されたのか、
乳房を揉んでいる部員が、冴子を畳の上へ這わせた。
「イヤアッ!」
暴力で女を犯す、という表現がぴったりな、陵辱ショーが始まった。部員
は、冴子を力ずくで押さえ込み、胴着の下を脱がしにかかる。
「やめてッ!大人しくするから・・・無理強いは・・・」
冴子が懇願しても、部員の獣心はおさまらなかった。嫌がる冴子の胴着
を無理矢理脱がし、パンティを毟り取っていく。そして・・・
「ああーッ・・・」
冴子の悲鳴が上がった。道場のど真ん中で、冴子はこうやって犯される
事を義務付けられている。空手部員たちは、冴子の誇りを最後の一片まで
粉砕させたいと思っているのだ。
「アッ・・・アッ・・・アッ・・・」
男根が捻じ込まれる度に、冴子が低いため息を漏らす。そして、恥丘に
ぶつけられる男の下半身のおぞましさに、泣いた。
(みんな・・・助けて・・)
心の中で、風紀委員たちに助けを願う冴子。いつか、委員会が自分を
救いに来てくれる・・・という希望の中で、彼女に圧し掛かっている男根が、
欲望の樹液を放出し、雄叫びを上げたのであった・・・
544キューティクル・ジョー:04/03/20 17:58 ID:WVseoOjc
ギャグから入ったのに、重い雰囲気になってしまいました。
545名無しさん@ピンキー:04/03/21 14:14 ID:JMlDS1eq
新作キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
546キューティクル・ジョー:04/03/21 15:11 ID:vFlALlCd
かつて、テニスは格闘技であると言ったプレイヤーがいた。コートの中で
互いの力を出し尽くし、死闘を繰り広げるテニスの試合は、精神的にも
肉体的にもタフでなければならない・・・と、言っているのだろう。しかし、
麗華はそれを言葉通りに受け止めてしまった。
「よいしょ」
合金製のラケットと鉄球を背負って、麗華は空手部に囚われた冴子を救出
すべく、骸学院内を歩いていく。彼女は、テニス部に籍を置いてはいるが、
試合の類には出して貰えない。テニスを格闘技と勘違いした麗華は、ラケット
で相手を殴り、ノックアウトしてしまうからだ。それはまるで、バレーボールの
試合にチュチュ(踊る方のバレーの服)を着て、臨むようなもの。だから、
テニス部の厄介者と言われていた。だが、勘違いをしながらも、テニスを人
一倍愛していた麗華は、試合はおろか練習にさえ参加させて貰えなくなっても、
テニス部をやめなかった。試合が駄目なら、せめて雑用でも、とコートの草
むしりをしていた時、風紀委員会顧問だった冴子から、誘いを受けたのである。
「あれが空手部の道場か」
合金製のラケットを手に持ち、鉄球を取り出した麗華。ガットもケプラーで編ま
れた特注の物である。
「先生、待っててね。今すぐ助けてあげるから・・・」
麗華は、風紀委員会に誘われた事が嬉しかった。だから、冴子には憧憬にも
似た気持ちを持っている。その冴子が、空手部員たちから辱めを受けている
と聞けば、黙ってはいられない。命をかけても、救い出さねばならない。そう
思っている。
547キューティクル・ジョー:04/03/21 15:29 ID:vFlALlCd
麗華が道場の入り口へ張り付いた。テニスから遠ざかってはいるが、
彼女は普段からテニスウェアを身につけている。今も、短いスカートの
裾をひらつかせ、むっちりと張り詰めた太ももを晒していた。だが、
アンダースコートは穿いていない。ウェアが風に掬われると、普通の
パンティがちらり。何故ならば、
(いつか、生パンツで、ウィンブルドンのセンターコートへ立つ!)
という野望を、胸に秘めていたから。そんな事が実現すれば、国辱もの
ではあるが、今のところ実現は不可能に感じる。それは、置いといて・・・
(先生はいるのかしら・・・?)
扉に耳を当て、中の様子を盗み聞く麗華。すると、道場の中からすすり
泣く女の声が聞こえてくる。冴子の声だ。
「うう・・・もう、やめて・・ぐすっ」
涙混じりに懇願する冴子の声が聞こえると、麗華の頭がのぼせ上がった。
男ばかりの道場内で、女がすすり泣く。それは、どう考えても尋常な状況
としか考えられない。敬愛する冴子が、辱めを受けている、そう思った
麗華は、ラケットのグリップをぎゅうっと握り締めた。
「滅殺!」
そう言うや否や、麗華はラケットで道場の扉を粉砕する。べきべきと木製
の扉は音を立て、合金製の撲殺具の前に屈した。
「先生!」
粉砕された扉が埃を浮き上がらせ、麗華の視界を曇らせる。が、しかし、
彼女は見た。自分を風紀委員会へ導いてくれた恩人である冴子が、空手
部員たちの醜い欲望の前に、傅いている様を。
548キューティクル・ジョー:04/03/21 15:46 ID:vFlALlCd
「麗華・・・?」
半ば呆然となった冴子が呟いた。見れば、冴子は後ろ手を胴着の帯で
戒められ、男の上に跨らされているではないか!しかも、全裸である。
よく実った乳房や、悩ましい腰のライン、更には女の恥部までもが、
二十余人の男子生徒たちの前で晒されているのだ。真下から女穴を、
後ろからは尻穴へ男根を捻じ込まれている。それも、強制された事に
間違いはない。冴子が、涙で頬を濡らしているからだ。
「よくも、先生を!貴様ら、黄泉へ送ってやる!」
ぎりぎりとラケットを握りこむ麗華。思わず口にした言葉も荒い。しかし、
「メスがもう一匹増えたぜ」
「猪口才!返り討ちだ!」
と、空手部員たちは、全く臆する様子も無く、麗華の全身を舐めるように
見回した。彼らの腹は、冴子に続き麗華までをも、己らの欲望の餌食に
しようと決まったらしい。
「麗華、逃げなさい!あたしの事はいいから!」
冴子が叫んだ。逃げてくれ、と必死の形相になっている。ここで麗華まで
囚われの身になってしまったら・・・身の毛がよだつ輪姦劇が待ち受ける
羽目となってしまう。それだけは、避けたかった。
「剥いちまえ!」
空手部員の数人が麗華に襲い掛かる。目を血走らせ、獲物を食らう獣の
如くあさましい姿だ。目標は、テニスウェアが愛らしい美少女。
「・・・・・」
麗華は無言だった。瞳に怒りの炎を宿し、自分へ向かってくる獣たちを
正面切って待ち受けている。その刹那、空手部員たちの体が跳ねた。
549キューティクル・ジョー:04/03/21 16:01 ID:vFlALlCd
「キエエーッ!」
部員の一人が、飛び足刀蹴りを麗華に向けて放つ。女を力ずくで犯すと
いう快楽を知った獣たちは、まず獲物を倒しにかかったのだ。牙を立て、
組み伏せた後、犯せばいい。そう思っている。だが、飛び掛った部員の
蹴り足は、麗華には届かなかった。
ひゅん─
と、風切り音が道場内に響いた瞬間、部員の体は吹っ飛んだ。ぐうと
うめき声を上げ、そのまま奥の壁へ叩きつけられる。
「死ね!」
と、声を上げたのは麗華。彼女は、鉄球をラケットで打ち、飛び掛って来た
部員を葬ったのである。更に、
「どいつもこいつも死ねえッ!死んで詫びろおッ!」
五キロはありそうな鉄球を次々とラケットで打ち、居並ぶ空手部員たちへ
食らわせた。鉄球が命中する度、
「ぐわあッ!」
「ひいッ!」
と、部員たちの叫びが上がる。彼らは、狩る側から狩られる側へ身を
落としたのだ。ものの二十秒もしない内に、冴子へ男根を捻じ込んでいる
部員以外が倒された。
「先生から、離れろッ!この、畜生ども!」
合金製のラケットを振り回しながら、麗華が冴子へ近づいていく。狙いは、
女教師の股間を弄ぶ二人の部員。
「ひいい!助けてくれッ!」
「死にたくない!」
冴子を突き飛ばし、最後の獣が逃亡しようとした。が、麗華の方が早い。
550キューティクル・ジョー:04/03/21 16:19 ID:vFlALlCd
「死ねーッ!」
まさに、一閃。ラケットがぶんぶんと風を切ると、二匹の獣が卒倒した。
それを見届けた後、麗華は冴子の傍らへ寄り添う。
「先生、大丈夫?」
「あなたに助けられるとは思わなかったわ。麗華」
冴子は気丈にも微笑んだが、笑顔が歪んでいた。この両日で彼女が
受けた陵辱は、筆舌し難い物だったに違い無い。だが、冴子は麗華に
弱い所を見せまいと、つとめてにこやかに振舞っているのだ。
「立てますか?肩を貸しましょう」
「ありがとう。大丈夫よ」
麗華が冴子の体を抱き起こす。風紀委員会顧問の女教師の体は、
腐臭にも似た男液を全身に浴びせられ、汚辱されきっていた。それ
でも、麗華は気に止めず冴子の肩を抱く。
「服が汚れるわ、麗華。あたし、精液まみれだから」
「いいんです。それより、帰りましょう。風紀委員会へ」
麗華に気遣われた冴子の眦が震える。一言でも口をきけば、涙を零し
そうだった。だから、無言のままで頷く。

道場を出た所で、冴子が何かを思い出したような素振りを見せた。
しきりに空手部の部室を見て、そわそわとしている。冴子は、自分が
陵辱されている写真がそこにある事を、思い出したのである。
「・・・麗華、ごめんなさい。あ・・・あたし、犯されている所を・・・写真に
撮られちゃったの・・・ちょっと、戻って探してくるわ」
途切れ途切れに冴子が呟く。その顔に悔しさが表れていた。無理矢理
犯され、女性器をあけすけにされた写真を撮られた事が、思い出されて
いるようだ。
551キューティクル・ジョー:04/03/21 16:37 ID:vFlALlCd
そうと聞いた麗華は、冴子の心情を思い涙ぐむ。忌まわしい記憶の
残る場所へ足を運ぶのは辛かろう、と。だが、行かねば写真が残る。
そこで、麗華は言った。
「燃しちゃいましょう。何もかも」

数分後、空手部の道場と部室は煙火に包まれ、茜色に染まっていた。
麗華が火を放ったのである。
「燃えろ!燃えろ!」
いささかやりすぎでは・・・という感が無いでもないが、麗華は気勢を
上げ、燃え盛る炎を煽るように叫んだ。冴子に背を向け、おどけ混じり
に体を躍らせた。その姿はまるで、冴子の体に刻まれた傷を癒して
欲しいとでも言うように。
「麗華・・・」
冴子が不意に麗華の背中へ頬を寄せた。震えている肩が、泣いている
事を示している。
「なあに?先生」
出来るだけ素っ気無く麗華は尋ねた。冴子が泣いている。その心情を
察し、敢えてそうしたのだ。
「背中貸して・・・ちょっと、泣くから・・・」
テニスウェアの肩口をぎゅうと握り締め、冴子が嗚咽を漏らす。二十匹
を越す獣たちに、三日間犯され続けた。たとえ、身を解放されても傷が
消える訳ではないのだ。それでも、彼女は風紀委員会顧問として、弱い
部分を見せてはいけないのである。だから、声を殺して泣いた。
(切ない─)
背中で泣いている冴子を思って、麗華も泣く。敬愛する女性が、獣たち
から蹂躙されたという事実が許せなかった。
552キューティクル・ジョー:04/03/21 17:08 ID:vFlALlCd
「・・・はい、先生は救出しました。空手部員たちは今ごろ、あの世で
悔やんでいる事でしょう。全員、地獄行きでしょうが」
麗華は、骸学院教師寮内にある冴子の自室から、風紀委員会へ
報告の電話をかけていた。冴子は、激しい汚辱の痕を拭おうと、
シャワーを浴びている。
「・・・先生、大丈夫かな」
麗華がそっと浴室へ足を運び、冴子の様子を伺う。すると・・・
「うッ・・・うッ・・・ううッ・・」
水音にまぎれ、冴子のすすり泣く声が聞こえて来た。湯煙で曇る
浴室の扉向こうで、冴子が股間に指を入れながら泣いている。
恐らく、女穴にたまった精液を掻き出しているのだろう。温いシャワー
を下半身へ当て、懸命に肩を揺すっていた。
(先生─)
汚された股間を清める冴子の姿を、見ていられなくなった麗華は、
慌ててリビングへ戻り、ソファへ身を沈めた。
(先生は、立ち直れるだろうか─)
その思いが、麗華の脳裏を過ぎる。冴子は、自室に戻るまで、
己の身に起こった忌まわしい出来事を、麗華にだけは教えていた。
風紀委員会の顧問である自分が、空手部員たちの姦計に堕ち、
口にするのもおぞましい辱めを受けたのだと。そして、一度は隷従
を誓い、性奴となった事も。
(ちくしょう!もっと早く気が付いていれば!)
麗華はうなだれた。空手部員たちは、嫌がる冴子の尻穴までも
犯したという。無理矢理押さえつけ、思いを遂げたのだと・・・
553キューティクル・ジョー:04/03/21 17:24 ID:vFlALlCd
「ごめんね、お茶も出してなかったわね」
シャワーを浴び終えた冴子がバスタオルを体に巻き、リビングへ
現れた。泣きたいのを無理に抑え、笑っているように見える。どこ
までも気丈な女教師だった。
「先生、気を使わないで」
「ううん。何と言っても、あなたは命の恩人だし・・・ね」
そう言って、麗華にウインクをする冴子。やはり、無理をしている、
と麗華は思う。
「ジュースでいい?」
「はい」
冴子が、冷えたジュースをグラスに注ぐ。その時、ジュースの瓶が
カチカチとグラスを鳴かせた。手が震えている。
「先生、大丈夫?」
「何でもないわ。・・・ちょっと、疲れている・・・だ・・・け・・・」
麗華に気遣われた冴子の語尾が濁った。そして、くくっと声をくぐも
らせた後・・・
「ううッ・・・ひくッ・・・」
ぐすんと鼻を鳴らしながら、冴子は涙を流す。もう、どれだけ泣いた
のか。いや、いくら泣いても、陵辱された女教師の涙は枯れないのだ。
「ごめんなさい・・・麗華・・みっともない所・・・見せて・・」
「先生・・・」
ぽろぽろと溢れる冴子の涙。それを見た麗華はたまらなかった。
そして、何もしてあげられない自分の無力さを痛感する。ならば、
せめて励ましたい─そう思って、冴子の手を取った。
554キューティクル・ジョー:04/03/21 17:39 ID:vFlALlCd
「いけない。麗華・・・こんな、二十人以上の男に犯されたあたしに触れたら、
あなたまで汚れてしまうわ」
重ねられた麗華の手を解こうとする冴子。声が涙がかっている。しかし、
「先生は汚れてなんかいない!」
麗華は逃げる冴子の手をぎゅっと握り締め、頬を寄せていった。
「あっ・・・」
そう声を漏らしたのは、冴子。この時、麗華の唇は冴子の唇へ重ねられて
いた。突然の口付けに戸惑ったが、冴子は拒もうとはしない。
「ごめんね、先生・・・」
唇を離した後、麗華は詫びた。自分でも、どうしてこんな事をしたのかが
分からないようで、伏し目がちのまま、冴子を見遣っている。
「いいのよ、麗華」
教え子に握られた手が暖かい・・・と、冴子は思った。それと同時に、
(この子は、自分へ愛情にも似た憧憬を、持ってくれている)
と確信する。それが分かって、感激した。嬉しくて思わず涙を零した。
「先生・・・?」
慌てた麗華が冴子の顔を覗き込む。自分の行動が、冴子の涙を誘ったと
思っているらしい。
「大丈夫、嬉し泣きよ」
麗華の真摯な表情に答える冴子。そして、涙を指で拭いながら、寄せて貰っ
た愛に応えるべく、体に巻いていたバスタオルをそっと床へ落とした。
555キューティクル・ジョー:04/03/21 17:58 ID:vFlALlCd
深夜になった頃、骸学院は雨に包まれていた。それが、女教師と女生徒が
紡ぐ禁忌の愛を隠してくれている。二人は、ベッドの上だった。
「先生・・・」
「ああ、麗華・・・」
麗華が冴子の股間へ顔を埋め、舌と指を使った愛撫に夢中となっている。
恥丘に鼻を擦りつけ、はあはあと息を荒げながら、冴子の女肉を指で探り、
開いた女の裂け目から顔を出す肉芽を、ちゅうちゅうと吸っていた。
「先生のここ、美味しい」
「バカ・・・変な事を言わないで・・・」
二十五歳の女教師は、教え子の少女に女肉の味を評され、頬を染める。
少女の方は、敬愛していた気高い風紀委員会顧問の女教師が、自分の
愛撫で気もそぞろ・・・といった様子に満足げだった。
「先生の事、お姉さまって呼んでいい?」
ちゅっと肉芽へ口付けながら、麗華が問う。包皮を丁寧に剥き、女の弱点を
優しく責める様が、いかがわしくも美しい。
「いいわよ、麗華。ああ・・・あたしの可愛い子猫ちゃん・・・」
冴子が身悶えつつ同意すると、麗華は微笑をたたえながら指を使い出した。
「先生─ううん、お姉さま、いかせてあげるね」
子猫ちゃんと呼ばれた事が嬉しく、つい張り切ってしまう麗華。冴子を大股開き
にさせ、細い指を束ねて女穴をぐいぐいと穿つ。
「ああッ!」
自分の中で、教え子の指が蠢いている─それだけで、あの忌まわしい獣たち
から受けた輪姦を忘れそうだった。なにより、麗華との間には愛がある。それと、
決して壊れることのない信頼も。
556キューティクル・ジョー:04/03/21 18:16 ID:vFlALlCd
「汚い男の事なんか、忘れさせてあげる・・・ううん、あたしがお姉さまの
体に新しい記憶を刻むわ。永遠に失われる事の無い絆よ・・・」
麗華が冴子に圧し掛かった。股間と股間を合わせ、互いの性器をぶつけ
合うつもりらしい。肉づきの良い恥丘同士が接すると、ぴちゃりと鳴く。
「ああん!嬉しいわ、麗華。あたしをめちゃくちゃにしてッ!」
冴子が叫ぶと、麗華は腰を使って、性器と性器を擦り合わせていく。生の
肉音がぴちゃっぴちゃっと悲鳴を上げ、互いの淫欲を高ぶらせる。
「ああ・・・お姉さまを犯してるみたい・・・」
陰裂が割れ、半剥けとなった肉芽同士が擦れ合う。その、最も敏感な性感
帯が刺激を受けると、女教師と女生徒の理性を粉砕した。教師は被って
いた理知の仮面を剥がされ、生徒は初めて知る同性との甘い蜜戯に酔う。
「麗華・・・顔を見せて・・・キスしましょう」
「お姉さま・・・ああ、愛してるって言って・・・」
「愛してるわ、麗華」
そうして二人は唇を重ね、飽く事無く互いを貪ったのである・・・

同日同刻─骸学院風紀委員会室で、風紀委員長である加奈子は机に
向かっていた。眉間に険を浮かべ、何やら思案している様子だ。
「・・・・・」
加奈子が顔の前で手を組む。そして、ほうっとため息を一つついた後、
「出番が無かった・・・」
そう言って、机に突っ伏した。あれだけ、意味ありげに登場して、何の活躍
も出来なかった事が悔しいらしい。更には、
「やっぱり、トレンドはやられキャラかな・・・責めか受けかは別として」
と、訳の分からない独り言を呟きつつ、
「萌えとはなんぞや!」
そう叫んだのであった・・・・・

おちまい。
557名無しさん@ピンキー:04/03/21 21:04 ID:vRj0Gbv5
なんというか、方向転換したのがありありとわかってワラタw
自分としてはあんまり後味が悪いのは嫌いなんでこの結末はそれは
それでいいけどw

しかし、最初に意味ありげに名前の出てきた相川君は一体どこへ・・・・・w
558名無しさん@ピンキー:04/03/22 19:06 ID:5VokCNrM
久しぶりの投下キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
559名無しさん@ピンキー:04/03/22 19:52 ID:vEn7AT28
相川君と冴子先生がヤるとばかり思ってましたよ(w
560501:04/03/23 00:57 ID:z2iSpykx
続き投下します。愛があってやや意地悪、というのを目指してみたんだが。

歩き出して数時間。辺りは段々と暗くなってきた。
一応は山を下るように歩いていたのだが、直を追いかけて闇雲に走り回った時点でもう道が分からなくなっている。
そう寒い季節でないとは言え、冷え込みも厳しくなってきた。
夜になる前に出来るだけ山を降りておかないと―そう思った矢先に、
「ねえ、ちゃんと降りてるんでしょうね?」
と、背中を叩かれた。
「っ・・・、今考えてんだよ」
「え?ぁ・・ご、ごめん」
いつになく素直に謝る直。素直なのはいいことだが、やはり違和感がある。
「なんだよ、妙に素直だな?」
「そんなわけ・・・ないでしょ」
直は何故か頬を赤らめて否定する・・・まさか。
「もしかして、お前・・・」
「ち、違っ・・・」
直の発しようとした言葉を遮って言う。
561名無しさん@ピンキー:04/03/23 00:58 ID:z2iSpykx
「足の傷から雑菌が入ったか?」
「・・・・・・」
「そのせいで・・熱があるとか・・・あれ?」
先程とは微妙に違った意味で顔を真っ赤にしながら拳を握り締める直に、
俺は自分の発言が的外れであることを悟らされた。
「この・・・、馬鹿祐樹ー!」
腕を振り上げて直が追いかけてきた。どうやらコイツ、もう足の傷は治ってたらしい。

「はぁっ、はぁっ、はぁ・・・」
闇雲に走るのも二度目。もう帰り道は完全に見失った。
俺は荒い息をつきながら、草原で肉食獣から逃げるシマウマの気分を満喫していた。
そこへ、肉食獣の直がやってくる。
「ホント、持久力ないわねー・・・」
こちらも同じ距離を走ったはずなのに、少し息が乱れているだけでついてきている。
562名無しさん@ピンキー:04/03/23 00:59 ID:z2iSpykx
「・・・っるさいな、俺は、短距離型なんだよっ」
そう。魚で言えば白身魚だ。白身魚は旨いんだぞ。
「はいはい。で、これは何だと思う?」
直が指差した先には、古びた小屋があった。
「・・・山小屋?」

偶然にも山小屋の前に出てきてしまった以上、ここに留まるのが得策だろう。
もう、気軽に山道を歩ける時間帯ではない。
「しっかし幸運だな。SFかファンタジー小説の主人公みたいだ」
「・・・恋愛小説じゃないんだね」
「あ?悪い、聞こえなかった」
「なんでもない」
それなら、本当になんでもないんだろう。直の「なんでもない」は昔から、本当になんでもないことばかりだ。
猟師が時たま使う小屋なのだろう、古くはあるが、泊まるには不便はない。
ランプの燃料も予備があったし、少しだが常備薬もあった。
563名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:00 ID:z2iSpykx
直が缶詰を見つけたので、1つずつ食べることにした。
昼飯も結構食べたせいでそう空腹というわけでもなかったが、
直が「鯖の水煮だけは自分のものだ」と強く主張したのには驚いた。
「一体、何がお前をそんなに鯖に執着させるんだろうな」
「別にいいじゃない。そこに鯖があるから、って奴よ」
「明確なまでのパクリじゃないかよ」
「別にいいじゃない・・・っくしゅんっ」
直が小さなくしゃみをした。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫・・・っくしゅん」
なんだか大丈夫ではなさそうだったので、乗り出して直の顔を覗き込んでみる。ちょっと赤い。
「ねぇ、あんまり女の子の顔をじろじろと・・・あっ」
直が何か言いかけるのと同時に、俺の手が直の額に添えられる。
「・・・やっぱり、熱があるな。顔も、さっきより赤くなってる」
「・・・じろじろと・・見る、のは・・良くないんじゃないかなぁと・・・」
564名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:00 ID:z2iSpykx
言い終えた後も、真っ赤な顔のまま口だけをぱくぱくと動かしている直。
「マズイな。熱のせいで朦朧としてないか?」
「・・・・・・」
返答はない。これは恐らく、緊急を要する事態だ。
俺はただちに直の体を支えて立たせ、ベッドの脇に座らせた。
「ゆ・・・祐樹?」
「ほら、いいからベッドに入れって」
「馬鹿・・・」
俺の看病欲に火がついてしまったのだった。

幸い、風邪薬が棚に備えてあったので、それを飲ませた。
疲れもあるのだろう、直はすぐに眠ってしまった。
もう一度、直の額に手を当てる。
安らかな寝息に合わせて上下に動いているが、ぐっすりと眠っているので触っても気付かない。
熱も下がりつつあるし、やることもないので俺も寝てしまっていいのだが、
直の寝顔を眺めていると、そうする気にはなれなかった。
565名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:01 ID:z2iSpykx
恐らく、俺の心の底で抑圧されてきた看護スピリッツがここぞとばかりに眠気を圧倒しているのだろう。多分。
ロウソク一本だけの、薄暗い部屋。
時計もないから、聞こえる音は夜の自然の音くらい。
目に入るものは直の寝顔だけ、
耳に入るものは直の寝息だけ。
いつのまにか、目の前の寝顔を食い入るように見ているのに思い当たり、
誰もいないのに時計を見たりしてごまかす。
そんな繰り返しで、時間が過ぎていった。

何時間経っただろうか。
もしかしたら、少しくらい居眠りしたかもしれない。看護スピリッツだって無限ではないのだ。
ふと思い立って、また熱を測ってみる。
直の額に手を当てて、自分の体温と比べて。
厳正なる審査の結果、平熱と診断された。熱さえ下がればとりあえず安心だろう。
566名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:02 ID:z2iSpykx
「これも俺の素晴らしき看護スピリッツの賜物だな」
誰にともなく呟くと、小さな、押し殺した笑い声が聞こえた。
「何言ってんの?バカじゃ・・・ないの」
「・・・起きてやがった」
風邪薬の副作用でまだ眠いのだろう。声がとろんとした響きを帯びている。
その声を聞いた途端、俺は胸の辺りに熱いものを感じた。
俺も鈍感ではない(と自負している)、それがどういったものかは判る。
普段なら胸のうちにしまっておくはずのそれも、暗い部屋に二人でいるとそうはいかない。
「なあ、オマエって結構・・・可愛かったんだな」
「え、え・・・?な、何言って・・・」
「ホント、何言ってんだろうな・・・俺」
別に、直に向けて言ったわけではない。
だが、普段なら気恥ずかしくてとても言えないことも、この雰囲気の中ではいくらでも口にできてしまう。
「お前さ・・・大人しくしてりゃ、結構可愛いんだなって言ったんだよ」
「は・・・? だから・・・、何言ってんの・・・っ!」
567名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:03 ID:z2iSpykx
顔を真っ赤にした直の表情が、面白いようにころころと変わる。
「あぁ、ほら・・・落ち着けって」
体から落ちた毛布を直し、まだ口をぱくぱくさせている直を、そっとベッドに戻らせる。
「あ・・・っ・・」
毛布が体に掛かった瞬間、直の口から声が漏れた。
「っ・・どこ、触ってんのよ・・」
「あ・・ゴ、ゴメン」
「っ・・・」
どうやら変な所を触ってしまったらしい。ベッドの上で、そっぽを向かれてしまった。
それからしばらく、二人とも押し黙ってしまった。
どれくらい経った頃か、直が突然、ぼそりと呟いた。
「祐樹・・・寒くないの?」
「ん・・・、あぁ、命に別状があるほどじゃないかな」
とっさにそう答えてしまったが、実を言うと中々に凍える。
再び直が黙り、それにあわせて俺もなんとなく黙る。
568名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:04 ID:z2iSpykx
「あっ、あのさ!」
急に、直が早口でまくしたて、語尾に行くにつれて弱弱しい声になっていく。
「さ、寒いなら入ってきてもいいから入ってきたら・・・・・・、どう?」
申し出そのものはこの室温では実に有難かったのだが、
前もって考えておいてから言ったような早口ぶりが妙に可笑しくてそれに苦笑して答える。
「どう、と言われてもな・・・」
「何笑ってんのよ・・・入れたげないわよ?」
ああ、そいつは困る。何しろ俺の内なる痩せ我慢の精霊様は凍死寸前、ここで機嫌を損ねて熱的死を迎えるのは頂けない。とりあえず適当にごまかしつつ謝罪を試みる。
「悪い悪い。嬉しくてな」
「・・・ぇ、えっ?」
「いや、実は結構寒くてさ。命に別状がありそうだったから」
こうなったら痩せ我慢も何もないと、寒かったことも正直に話してみたのだが逆効果だったようで、引っ叩かれてしまった。
569名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:06 ID:z2iSpykx
「この、変態馬鹿!」
「変態を追加するな!」
子供の頃と変わらない調子で取っ組み合いを始める俺達。男の俺が最終的にいつも力負けしてしまうんだが。
「うっさい、祐樹の赤色酸化チンポ!」
「そ、それでも女かお前!ていうか誰のが赤色酸化だ、この・・・二酸化貧乳!」
例年通り、この言葉で直の何かがスイッチオン。
「こ、・・・この・・・!う、うっさいっ!うっさ・・・」
いよいよもって殲滅戦仕様に切り替わらんばかりの直に向かって、ちょっとしたイタズラを仕掛けてやる。
「隙ありっ」
胸タッチ。
「ひゃっ?!」
小さな胸に手を添えたまま、ああ、少しは成長しているんだなどと妙な感慨を覚える。
「あ、でも俺が最後に確認したのは6歳の時一緒に入ったきりだから発育してて当然か・・・」
「ぁぅ・・・は、離せっ・・・」
困ったような表情で、直が文句を言ってくる。
570名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:08 ID:z2iSpykx
そういえば、風邪薬の副作用で眠いのだろうか、さっきから目元がとろんとしている。
そんな状態で取っ組み合いの喧嘩なんかしたせいか、顔が真っ赤だ。
「直も成長したんだなー・・・」
言いながら、無意識的に直の胸に添えた手をもぞもぞと動かす。
普段尻に敷かれてきたお返し、などという感はない。ただ、目の前で真っ赤になって縮こまってるコイツが妙に可愛いだけだ。
「んっ・・ちょっ、何考えて・・・」
「いや・・・単に可愛いなーとか思っただけだ」
「え・・・っと、・・・その、ぅん・・」
ごく自然に言ってしまった俺の言葉と、直の反応を境目として、冗談のつもりだった愛撫は、どうやら本気にならざるを得なくなってってしまったようだ。
俺は、直の体を静かにベッドに寝かせた。
571名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:09 ID:z2iSpykx
「ぁ・・っ!や・・・ぁん」
こうなってみると、直はとてもとても可愛かった。
時々びくっと反応して恥ずかしがる時も、普段と変わらぬあの反抗的な表情が見え隠れして、それさえも可愛く思えるのだ。
そんな直の表情を見ると、俺はちょっと意地悪なことをしたくなって、
「服、自分で持ち上げててくれるか?」
洋服のすそを直自身の手に握らせてそう囁くと、直はちょっと迷った後、おずおずとその手を持ち上げた。
震える手で服をたくし上げている直の顔は、俺の下半身に対して絶大な影響をもたらした。
先程までは服の上から触るだけだった胸を、今度は直接に弄り回す。
「ひゃぁっ・・・」
一度だけ声を上げたあとは、思いのほか自分の声が響いて聞こえたのか、必死にこらえている。
指先で触れるだけの愛撫から、段々と気分が乗ってきて舌まで使うようになって声を我慢するのが辛そうだったので、
「声・・別に我慢しなくてもいいよ?」
「ゃ・・・やだぁ・・・っ・・」
「俺だって直の声、聞きたいしな」
「ば、馬鹿・・・ぁっ・・・!」
572名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:10 ID:z2iSpykx
熱に浮かされたような声で、弱く抗議の声を上げる直。
「さて・・・直、どんな感じ?」
「ぇ・・どんな感じ、って・・?」
胸への侵攻を一旦止めて、直の顔をじっと見る。
「わ、わかんないよぉ・・・変な感じ・・」
言葉の端々とか表情に、媚びるようなものが見える・・・などと、自惚れてしまいそうになる。
それくらいに、普段の直とは違って見えた。
「じゃぁ・・・直は、俺のこと好きか?」
人間、精神状態如何ではどんな科白も口にできてしまうらしい。
「す、好き・・だよ・・・?」
「そっか・・・。俺も直のことは・・・好き、だな。今更だけど」
「こんなこと、好きでもないのにされたらやだよ・・・」
どういうわけか未だに服をたくし上げた格好のまま直が言う。
それに気付いた俺は、更に意地悪をする。
「さて・・・さっきから続きが欲しそうな格好してることだし、そろそろ続き・・・いくぞ?」
「・・・っ!そ、そんなこと・・・っ!」
「思ってない、ってか?」
「・・・・・・っ・・もう、したいならすればいいでしょ・・・」
「じゃ、遠慮なく」
俺達は、遭難中だということも忘れて夜遊びに興じた。

573名無しさん@ピンキー:04/03/23 01:11 ID:z2iSpykx
翌朝。山の中では朝から鳥の鳴き声が絶え間なく聞こえる。
昨夜の行為で腰が立たなくなった直は、俺に肩を借りて、それでも難儀そうに山を下っていた。
「腰痛いー・・・祐樹のせいだからね!」
辛うじて見覚えのある場所にたどり着いた俺達は、そこから皆の元へ歩いていくことにした。
夜更かしをしすぎたせいで、歩き始める頃には日がだいぶ昇ってしまったが。
「んなこと言ったってなぁ・・・。あんな可愛い声で誘われたら仕方ないだろ?」
「ばっ・・・!なんでそういうことっ、言うかな・・・」
「どうせ誰も聞いてやしないだろ?あの声で『もっとぉ・・・』って囁かれたときはかなり来たな、正直」
「うっさい!黙れ!・・・みんなの前で言ったら容赦しないから!」
腰の痛みに顔をしかめる直をおんぶしてやろうかどうか迷いながら、俺は山を降りた。
574560-573:04/03/23 01:15 ID:z2iSpykx
後半だけ異様に長いですが、これで一応の終着です。
なんだかこういうエロが好きになってきたしまったので、反応を見てまた投下したりしなかったりしたいかなとも思います。
「赤色酸化チンポ」の原典が分かる人はいるのか・・・
575名無しさん@ピンキー:04/03/23 05:31 ID:4vzZvHHf
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
今週はやけに投下が多いですなぁ。待ってたかいがあった!
576名無し@ピンキー:04/03/23 16:53 ID:98bmPfh2
キタキタキター!!
職人さん方、お疲れ様であります。
577名無しさん@ピンキー:04/03/24 01:58 ID:wRRaij5A
うーむGJ!

素直になりたいのになれない、ここら辺はツボ!
578560とかの人:04/03/24 20:14 ID:Hq8ytOL8
自分で服をたくし上げさせるのが自分で書いててツボかなと思うんですがいかがでしょう。
579名無しさん@ピンキー:04/03/24 20:38 ID:8d10EJcl
>>578
勝ち気な子が素直になっちゃうところは壺ですよ
580116338:04/03/29 17:08 ID:88nutf4a
ツボですね
581名無しさん@ピンキー:04/03/29 17:11 ID:FahCTKMH
…名前欄は何ナンダ
582名無しさん@ピンキー:04/03/30 01:25 ID:FtYhKpsI
自己中のフザケタくされ女子中学生をグーで殴ってみた。

バキ!
「いってーな、テメーふざけんなよ」

ボグ!
「やめろって言ってんだろ、キモイんだよ」

ベキ!
「いいかげんにしろよ」

バシ!
「…やめろよ」

グシャ!
「…………」

ゴキ!
「…も、もういいでしょ…やめてよ」

バコ!
「ゆ、許してぇ……ごめん…な…さい」

ゴス!
「もういやぁ…助けて…パパ…ママ……」

パンパン!
「…アン…アン」
583名無しさん@ピンキー:04/03/30 23:09 ID:ThMmgKO0
最後ワラタ
584名無しさん@ピンキー:04/04/02 22:52 ID:BKcUbwSg
保守
585名無しさん@ピンキー:04/04/05 22:22 ID:i8zbUWO+
保守。
来て…職人さん……。
586 ◆LfDjNWxQrY :04/04/07 01:19 ID:GKg7eIwz
 
587名無しさん@ピンキー:04/04/07 11:23 ID:O6XA5JKL
ここってオリジナルキャラ限定?
某格ゲーの姐さんとか某格闘マンガの金髪とかで書いちゃダメ?
588名無しさん@ピンキー:04/04/07 12:57 ID:KeM77dFm
>>587
OKだよん!
589C・ジョー・リバイバル:04/04/08 10:12 ID:/8SNe/0M
男女平等が叫ばれて久しいが、やっぱり男と女の間には越えられない
壁がある・・・と俺は思う。自己紹介が後になったが、俺の名は国分元治。
モックンと呼んでもらえれば有難い。基本的にエロ本は自販機で買う・・・
そんな、ちょっとシャイな高校二年生である。今、俺は学校の屋上にあって、
昼食後の僅かな休息を愉しんでいる所。たとえ、勉学に励まねばならない
学生とは言っても、安らぎは必要だと俺は思う。ああ、アイロニー・・・
「おい、モッコリ」
・・・俺の貴重な休み時間を、心無い誰かの呼び声が侵そうとしている・・・
ちなみに、モッコリとは俺のあだ名。
「聞こえないのか?モッコリ」
声の主は分かっている。が、俺はそいつを無視したまま、デザートにと
持参したうみゃい棒キャラメル味を取り出し、貪り食う。そして、
「ここには、こくぶもとはる君はいますが、モッコリなんて人はいないよ」
それだけ言って、屋上の金網越しから青空を見上げた。うむ、抜ける
ような青さ・・・なんて、思っていたら、
「モッコリって言ったら、お前しかいないだろう!」
と、声の主が俺の背中へ飛び蹴りを食らわしてきた。この時、食いかけの
うみゃい棒は宙を舞い、俺に蹴りを食らわせやがった奴の手へ吸い込まれ
ていく。すると、
「うむ。甘露、甘露」
日本を代表する国民食うみゃい棒は、かりかりと香ばしい音を立て、そいつ
の胃袋へ収まってしまった。
590C・ジョー・リバイバル:04/04/08 10:39 ID:/8SNe/0M
「かすみ、貴様!」
俺はよろけた体勢を整え、うみゃい棒を奪った奴を斜に見る。そいつは、
キャラメル風味の残る指をぺろぺろと舐め、猫のような好奇心を携え、俺
と正対している。
「ごちそうさま」
ちゅうっと指を吸い、そう言った奴の名は天蓋かすみ。幼稚園からの腐れ
縁で、事あるごとに俺を苛むいじめっ子である。こいつの人なりを手早く
説明すると、黙っていれば可愛いのに・・・そんな感じ。言葉使いが荒く、
自分の事を『ボク』と言う、キャラ付けが激しい女だ。
「よくも、俺のうみゃい棒を!」
「ケチケチしなさんな。たかが、一本十円のお菓子ひとつで」」
「バカヤロウ!キャラメル風味は人気商品で、中々売ってないんだ!だから
俺は朝早くコンビニへ行って、買えるだけ買ってくるんだ!それを、お前は!」
今さら『国民食うみゃい棒』についての説明は不要だと思うが、俺の、キャラ
メル味への思い入れは、上記の争いから分かっていただけると思う。昨今は
コンビニでも駄菓子が買えるのだが、そのバリエーションは決まっていて、
選択の幅が狭いのが現状。故に、うみゃい棒をフルコンプリートする事は
きわめて難しい。・・・まあ、諸兄にはどうでも良い話かもしれないが。
「まあ、まあ・・・それよりもモッコリ、もう授業が始まるよ」
かすみがそう言って、腕時計を指差した。もう、予鈴がなる時間になってる。
「ちくしょう!今日のところは俺が引いてやる!覚えてろ、かすみ!」
次の授業は、鬼軍曹とあだ名される鬼瓦先生の日本史。遅れる訳には
いかないので、俺はバク転をしながらかすみの脇をすり抜けた。普通に
走れよ!という意見もあると思うが、やつに背を向けたくないという俺の
男心と理解していただきたい。
591C・ジョー・リバイバル:04/04/08 10:51 ID:/8SNe/0M
午後の授業が始まると、途端に眠気が襲ってきた。今、教鞭を振るって
いる鬼瓦先生のダミ声すら、子守唄に聞こえるほど眠い。
「モッコリ、モッコリ」
囁くように、誰かが俺を呼ぶ。声は俺の真横から聞こえてくる。予定調和
というか、諸兄の予測どおりかすみとは同じクラス。
「なんだよ」
「眠そうね」
「ああ、昨夜遅くまで起きてたからな」
「ひとりエッチでもしてたの?ウフフ」
「違う!大人アニメみてたんだ!」
「それで、しこしこしてたんだ。やだ、いやらしい」
かすみが俺をからかうのは昔から。しかし、最近ではエロい事を平気で
口にするので、性質が悪い。俺の方は、エロ本を買うのも自販機を利用
するような、小心者だというのに。と、この時、
「楽しそうだな、国分」
まさに鬼軍曹というあだ名の通り、逞しくいかめしい鬼瓦先生が、俺の前に
立っていらっしゃった・・・かすみは、誘い水をかけておいて、自分はちゃっかり
教科書を見てるふりだ・・・次の瞬間、
「海軍式バックブリーカー!」
という鬼瓦先生の叫びとともに、俺の体が宙に舞う。ぐわあ!背骨が折れそうだ!
おのれ〜!かすみ・・・ああ、意識が・・・ふっ・・・
592C・ジョー・リバイバル:04/04/08 11:09 ID:/8SNe/0M
放課後、俺は背を丸め、だんご虫のようになりながら帰途についた。まだ、
背は痛むが、命があっただけ良しとする。
「モッコリ!待って」
校舎のスロープをかすみが走ってきた。制服のスカートをひらつかせ、
パンツが見えるか見えないかギリギリのストライド。粗忽な性格のくせに、
意外に愛らしいところがあざとい。
「待たない」
校舎内にはまだ人も多い。その中で、モッコリと呼ばれる俺の心情を理解
して欲しい。道行く生徒たちが、なんだよ、モッコリって!って言うような顔
してるしな・・・
「背中、痛む?カバン持ってあげようか?」
「いやん、カバーン(バカーン)・・・お前の世話にはならない」
「そんな・・・ねえ、怒ってる?」
「別に・・・」
かすみが珍しく俺を気遣っている。鬼瓦先生の海軍式バックブリーカーの
破壊力は、生徒なら誰もが知っているので、奴も心配なのだろう。
「ボク、家までついてってあげるよ」
「無用」
「・・・ねえ、怒らないで。モッコ・・元治」
付き添ってやるという言葉を言下に撥ね付けると、かすみは悲しい目をした。
そうして、俺の後を少し離れてついて来る。
(言い過ぎたかな)
なんて思わないでもないが、いったん口にした事を取り消すのは男らしく
ないので、俺は無言のまま歩く。だが、ちょっとおどけ混じりに阿波踊りを
見せ、かすみを気遣う所が小心者。・・・だって、嫌いって訳じゃないからね。
593C・ジョー・リバイバル:04/04/08 11:25 ID:/8SNe/0M
家に着いた。ついっと後ろを向くと、かすみはへへっと笑って見せる。
俺が怒っていると思って、機嫌を伺っているらしい。
「上がってくか?俺のうみゃい棒コレクションを馳走してやるよ」
「うん!」
俺が誘うと、かすみは嬉しそうに頷いた。別に、俺は怒っている訳では
無い。というか、正直、奴とのコミュニケーションが楽しいとすら思って
いる。だから、変な気遣いは無用と言ってやりたかった。だが、この時
はしゃいだかすみが振り回したカバンが、俺の脳天を直撃。こういう所
が粗忽だと言うのだ!・・・が、今は何も言うまい。

「久しぶりに来たなあ・・・元治の部屋」
「俺も久しぶりだよ。お前に本名を呼ばれたの」
「意地悪ね」
俺の部屋に入った後、そんな会話が紡がれた。子供時分には良く二
人で遊んだものだが、何時の間にかお互い大人びてきて、中々二人っ
きりになる事は無かった。ここで、俺はバケットに詰められたうみゃい
棒を差し出す。
「うみゃい棒食うか?」
「うん。食べる」
「俺的には、明太子味がお薦めだ」
「ボク、たこ焼き味がいいな」
「ああ、ソース味と酷似しているが、ほんのりおたふくソースっぽくて
いいよな」
フィーチャリング・バイ・うみゃい棒って感じの会話がかわされると、
俺とかすみは子供の頃に戻っていた。昔はこうして、駄菓子について
気炎を上げたものだが、今は二人とも大人になってしまった。
594C・ジョー・リバイバル:04/04/08 11:36 ID:/8SNe/0M
「あっ、サラダ味がある。食べちゃおう」
一本しか残っていないサラダ味を、かすみが目ざとく見つけた。これも
最近は手に入りにくい一品。
「ああ、それは俺の・・・ちょっと、待った」
「ケチケチしなさんな。あーん」
俺の静止にも関わらず、カリカリとサラダ味を食すかすみ。まさに甘露
といったような表情で、偉大な国民食をたいらげた後、
「うふふ。元治も食べたかった?」
そう言って、俺を見据えた。
「ああ、サラダ味は俺の好物だからな」
「そう。じゃあ、チューしてみる?まだ、味が残っているかもよ?」
「えっ・・・」
不意にかすみが唇を突き出した。目を閉じて、んっと鼻で誘う。
「あ・・・あの・・・」
俺は戸惑った。すでに、うみゃい棒の事は頭から飛び、つやつやと色っ
ぽいかすみの唇だけが目に入った。若干粉っぽいのは、うみゃい棒の
残滓か。
「・・・女の子に恥をかかせちゃ、駄目なんだから」
かすみが呟くと、俺はふらふらと奴を抱き寄せ、柔らかな唇へ自分の
思いを重ねていった。・・・しょっぱい。実はこれが始めてのキス。だが、
その味はサラダ味・・・正直、微妙なファーストキスだと思った。
595C・ジョー・リバイバル:04/04/08 11:48 ID:/8SNe/0M
キスは三分も続いただろうか。まだ、拙い二人の口唇愛撫はぎこちなく、
ただちゅっちゅっと唇を鳴らすだけだったけれども、お互い十分に気持
ちが通い合ったと思う。
「元治・・・ボクの事・・好き?」
「う、うん・・・」
「じゃあ、よろしい。うふふ、元治のうみゃい棒・・・硬くなってるけど」
「す・・・すまん」
俺はかすみに自前のうみゃい棒(イカ味)を触られ、困惑した。妙に
うみゃい棒にこだわる理由はここにあったのか!と思うが、それはさて
置く。
「元治のうみゃい棒・・・ご馳走してくれる?」
「え・・・そ、それって」
かすみが身を横たえながら、言う。足を軽く開き、腕を俺に向かって伸ばし、
「い、いいよ・・・ボクでよかったら・・・」
かあっと頬を赤らめ、かすみは言った。そして、両手で顔を覆い、
「元治の好きにして・・・あ、あたし良く分からないの」
指の隙間から俺を見遣った。
「お、俺でいいの?」
「うん・・・」
「そ、そうか。ふ、服脱がなきゃな・・・ははは」
俺は混乱しつつも、着ているものを脱ぎ、丁寧にたたんだ。この辺に、
躾のよさがうかがわれるが、話は更に続く。
596C・ジョー・リバイバル:04/04/08 12:00 ID:/8SNe/0M
「ボ、ボクも脱がなきゃ。パンツだけでいい?」
かすみは言いながら、スカートの中へ手を突っ込んだ。性の知識に疎い
とは言え、下着だけ脱いでナニをするのは、マニアックだと思う。
「とりあえず、全部脱ごう」
「そうだね」
そうして、俺とかすみは着ているものを脱ぎ、生まれたままの姿となる。
カーテンを閉め、部屋を暗くすると何やら妖しい雰囲気になった。
「もう一度聞くけど・・・元治は、ボクでいいの?」
「いいっていうか・・・俺、かすみの事が好きだし」
「本当?もう一度言って」
「す、好きだよ、かすみ」
「もう一度!」
「好きだ!かすみ!」
「嬉しい!ボクも好きだよ、元治。ああ、早く来て」
お互いの気持ちを再度確認しあった後、俺たちはベッドへなだれ込んだ。
そして、緩やかな時の流れの中で愛し合う。
「ああーッ!元・・・は・・る」
かすみは俺のナニを受け入れたとき、がくがくと震えていた。そして、背中に
爪を立て破瓜の痛みに耐える。
「かすみ・・・」
俺はかすみをなるべく優しく抱き、果てた。印象的だったのは、シーツに
ついた処女の証。それは、お互いが間違いなく純潔だった事を示すように、
赤々と染まり、消えなかった。
597C・ジョー・リバイバル:04/04/08 12:11 ID:/8SNe/0M
それより半年後、俺はいつもの通りかすみと一緒に過ごしていた。
いや、厳密に言うともう一人いる。
「だいぶ、お腹目立ってきたなあ・・・」
そう言って膨らんだ腹をさするかすみ。手にはうみゃい棒を持ち、時折
カリカリと小気味良い音をさせている。
「もう、暴れるのか?」
「うん。へへへ、あたしに似たのかな?」
かすみは妊娠していた。勿論、お腹の中にいる子供の親は俺。半年前、
処女と童貞を喪失したあの日の一撃が、大当たりしてしまったらしい。
「学校休むか?」
「ううん。行こう。一緒に!」
かすみの妊娠が発覚したとき、互いの両親は怒り狂い、学校は大騒ぎ
となった。二人とも退学は間違いなし、と覚悟していたのだが、意外にも
俺たちを庇ってくれたのは、あの鬼軍曹と呼ばれる鬼瓦先生であった。
「子供が出来たって、勉強は出来る」
鬼瓦先生はそう言って、校長や教頭を説き伏せてくれたそうな。だから、
俺もかすみも相変わらず高校生のまま。
「手、繋ごうよ」
「ああ。カバンは俺が持ってやる」
結局、俺たちは両親の援助もあって、同棲する事となった。高校生が
同棲してどーせいっちゅうねん!との見解もあったが、もはや俺たちは
離れられない。だから、借りたアパートから通学するのが、俺たちの
日常になっている。
598C・ジョー・リバイバル:04/04/08 12:17 ID:/8SNe/0M
「ねえ、元治」
「なんだい?」
二人は手を繋いで、アパートを出た。傍目から見ると、お腹の大きな女子
高生の姿はかなり奇妙である。しかし、俺たちは気にしない。
「子供の名前、ボクがつけていい?」
「ずるいぜ。俺だって、色々考えているのに」
かすみと俺は、にこやかに争った。こういう争いなら大歓迎とばかりに。
「あっ、コンビニ寄っていこうよ」
かすみが指差す方向には、見慣れたコンビニがある。そう、あそこには
うみゃい棒がある。俺たちの仲を取り持ってくれた、偉大なる国民食が。
「キャラメル味があればいいな」
「サラダ味もね」
俺とかすみはそう言って互いに見つめあい、朝もやの中、コンビニへ向かっ
て・・・否、未来へ向かって歩き出したのであった・・・・・

おちまい。
599名無しさん@ピンキー:04/04/08 12:26 ID:XSOF609v
リアルタイムでキター

こういうほのぼのしたの、好きです。
でもスレ的には「気の強さ⇔しおらしさ」のギャップが少ないような…
気が強い(=高飛車)というより活発な娘って印象を受けましたし。
600名無しさん@ピンキー:04/04/08 14:58 ID:HIsbzVQ/
なんにせよ職人さんが来てくれるのはバンザーイ!
601名無しさん@ピンキー:04/04/08 15:32 ID:2P95HbVf
幼なじみスレの方が合いそうですな。ともあれgjです。

正直、最初に「うみゃい棒」という単語が出た時点で、「元治の〜」に流れる事が予想できなかったのが滅茶苦茶悔しい……
602:04/04/08 18:12 ID:mTGiJtGK
漏れは鬼畜属性なのだが…
だから
>>50
とかの好みは良くわかるつもりです…

このスレにハッピーエンドありの鬼畜を期待していたのだが、あまり無いな。

その代わり、>>589->>598のような良い作品が読めるから全然良いのだけど。
鬼畜が少ないのも持ち味?
このスレ、良い作品多いと思いますよ。本気で。
強気娘と一口に言っても皆さん色々な好みを持ってますね。

今から見ると
>>104
とかって結構貴重?

>>140
の続きとかを鬼畜→純愛の流れで書きたいが、漏れは別な板で書いてるので、技量の問題でここでは書けないな。多分。
603名無しさん@ピンキー:04/04/08 18:23 ID:9pW7SWT4
ああああ
604名無しさん@ピンキー:04/04/08 19:12 ID:j6ZZDpSD
命名神の怒りを鎮める為に、603から5000ゴールドいただこう。
605名無しさん@ピンキー:04/04/09 00:15 ID:fz4tXhp6
無理
606名無しさん@ピンキー:04/04/12 22:22 ID:VwhqGBGK
保守
607:04/04/13 06:26 ID:HnXL1HX9
>>602

ああ、そうだ、「それ以前に作者に許可をもらわなきゃ」を書き忘れてた…
608名無しさん@ピンキー:04/04/17 23:10 ID:HLWDIxHT
保守。
609名無しさん@ピンキー:04/04/19 22:13 ID:mgwXEKFI
ほしゅ
610名無しさん@ピンキー:04/04/21 21:42 ID:mLGtZS9a
鱸さん・・・・・・
611:04/04/22 23:26 ID:FG4sUImh
>>610
なんですか?
612名無しさん@ピンキー:04/04/28 01:22 ID:t+yvDeBq
保守age
613age屋:04/05/01 10:15 ID:py2E3NGa
age
614キューティクル・ジョー:04/05/02 15:44 ID:VLrFKaM6
「武」とは、二つの矛を止めると書く。見解は多々あろうが、一般的には
武術家たるもの諍いを好んではならないとされている。が、しかし、
『私立ボンジョルノ高等学校』
においては、それが当てはまらない。ボンジョルノ高校は武を尊び、喧嘩
上等、下克上が教育理念とされ、洋の東西を問わず、様々な武術家が
存在する。その中でも際立っているのが、普通科に在籍する二年生、
十河恭一(そごう・きょういち)であった。
「ちくしょう!またかぶった!」
初夏の吉日、恭一は某アニメショップにある大人ガシャポンの前で毒づい
ていた。大人ガシャポンとは、アニメやゲームのお姉ちゃんフィギュアが
入ったアレ。彼はあられもない水着姿や、下着が丸見えになっているフィ
ギュアを集める事が趣味で、その造詣も深いダメ人間。見れば恭一はずいぶ
ん散財したらしく、ガシャポン機の前にはカプセルがいくつも散らばっていた。
「シークレットって、本当に入ってるのかな・・・?」
目的のフィギュアが出ず、恭一は苛立っていた。ああでもない、こうでも
ないとガシャポン機を揺らし、中を覗く様が情けない。しかし、これでも彼は
空手三段の猛者である。特に足技が秀逸で、学生空手界からは大器として
の期待を持たれていた。
「あと、一回だけやろう・・・」
小銭をジャラジャラと鳴らし、ガシャポン機に最後の戦いを挑もうとする恭一。
「出ろよ・・・シークレットの満田臭美ちゃん・・・」
ぐぐっと眉間に皺を寄せ、ハンドルを回す手に力が込められた。と、その時・・・
615キューティクル・ジョー:04/05/02 16:12 ID:VLrFKaM6
「喝!恭一、貴様まだそんな玩具に狂っているのか!」
という叫びと共に、身の丈二メートルはあろうかという巨馬に乗った少女が、
恭一の背へ襲い掛かってきた。
「わッ!あ、あぶねえ!」
巨馬の足が頭を掠める寸前に、恭一は二間の距離を横っ飛びして、八双
に構えた。そんな状況でも、手にはしっかりとフィギュアを持っている所が、
ダメ人間。
「何しやがる!美雪」
恭一が間合いを取りつつ、フィギュアを学生服のポケットへしまい込むと、
美雪と呼ばれた少女は、これ以上は無いという呆れ顔で、
「な・・・情けない・・・十河家の嫡子ともあろう貴様が・・・そんな玩具に・・・
魂を奪われているとは・・・」
涙と鼻水、それに唾まで、汁気という汁気を零しながら、恭一を詰った。
「な、泣くなって・・・俺だって、恥ずかしいっていう自覚はあるんだよ。でも、
これが・・・やめられないんだよなあ」
ポケットにしまい込んだフィギュアたちを愛しげにさする恭一に、照れ笑いが
浮かぶ。収集癖のある人間に共通する事だが、他人が思う以上の何かが
彼らには存在する。詳細は省くが、とかくマニアやコレクターなどという人種は
大概が酔狂な輩ばかりで、自覚はあっても収集をやめる事が出来ないのだ。
「なんたる堕落!貴様ぁ・・・そこへ直れッ!」
巨馬に乗った少女が、どこから出したのか槍を持ち出し、恭一へ向き直る。
騎乗から彼を討ち取ろうというつもりのようだ。しかし・・・
616キューティクル・ジョー:04/05/02 16:33 ID:VLrFKaM6
「やめときな。馬上にあっても、お前の槍は俺には刺さらない」
すすっと半身になった恭一が言った。普通に考えれば、相手が騎乗、
更に長尺の武器を携えてるとなれば、素手の恭一は不利極まる。
だが、彼は鼻先に突きつけられた槍の穂先にも、まったく怯む様子
を見せてはいない。
「おのれッ!このわたしを嬲るのか!殺してやるッ!」
少女の手に力がこもった。突く、という意思が見て取られる。しかし、
恭一は少しも怖気ず、
「そう思ったら、突けよ。俺は手加減してやるから、安心しろ。ふふふ」
と、不敵な笑みを浮かべた。その刹那、
「死ねッ!」
という少女の叫びと共に槍が空を切り、恭一の心臓をめがけていく。
穂先は何の迷いも無く、一直線に急所へと向かった・・・しかし!
「ふッ」
恭一の体がゆらりと揺らぐと同時に、陽炎が少女の視界を遮った。
「しまった!」
目標を見失い、槍に迷いが生じたため少女は前のめる。と、そこへ、
「だから、刺さらないっていっただろう?」
そう言って笑う恭一の手が、少女の槍を掴んでいた。なんという早業か。
恭一は槍の間合いを一息で詰め、いとも容易く少女の攻撃をおさめて
しまったのである。
「離せッ!き、貴様・・・」
馬上にあって、間合いを詰められれば、後は白兵戦しか道がない。だが、
か細い少女の力量では、とても恭一に敵いそうもない。
617キューティクル・ジョー:04/05/02 16:57 ID:VLrFKaM6
「カリカリするなって、美雪」
恭一は掴んだ手を離すと同時に、巨馬へぱっと飛び乗った。そして、
やんわりと少女の腰を掴む。
「ぶ、無礼な!降りろ、恭一!」
自分の後ろを取られた少女が憤る。だが、恭一は知らん顔で、
「いいじゃないか。一緒に帰ろうぜ。いくぞ、黒王」
と、巨馬の鬣を撫でてやった。すると、黒王と呼ばれた巨馬がゆっくりと
歩み始める。
「いい子だ、黒王。さすが、名門、鬼龍院家の馬だけはあるな」
恭一が少女の後ろに乗り、したり顔で呟くと、
「当たり前だ!この黒王号は、かつて世紀末救世主と呼ばれた、胸に七
つの傷がある男から譲り受けた、由緒ある馬なのだぞ!本来なら、我が
鬼龍院家の『家臣』であった十河家の小せがれなんかが、乗れる代物じゃ
ないんだ!」
少女は顔を紅潮させ、恭一に食って掛かる。家臣、という所に語気を強めた
あたりに気の強さが伺われる。
「はいはい。分かったよ、美雪」
「よ、呼び捨てにするな!家臣の分際で!」
「じゃあ、なんて呼べばいい?」
「ひ・・・姫と呼べ」
「はい。姫ちゃま」
「貴様ッ!わたしを愚弄するのか!」
騎乗で二人の喧嘩が始まると、道行く人たちがにこにこと笑い、
「またやってるよ、鬼龍院の姫さんと、十河の荒くれ坊主が」
「本当ね。相変わらず、仲の良いこと・・・」
そう言って、誰もが少女と恭一を優しく見遣っていた。
618キューティクル・ジョー:04/05/02 17:29 ID:VLrFKaM6
かつて、この地を統治していた鬼龍院家は、今もって名家の趣を残して
おり、市井の人々からも慕われていた。当代になり、その名を継ぐのは
この少女、鬼龍院美雪。まだ十五歳になったばかりだが、鼻っ柱が強く
早くも君主としての威厳を持っている。その鬼龍院家の直参である十河
家には、このフィギュアバカ一代、十河恭一の姿がある。十七歳にして、
空手三段。その他、武芸百般に通ずる猛者ではあるが、性格に問題が
あり、家中の恥とさえ言われていた。

帰途を半分ほど終えた所で、恭一がジャンクフードの店をじっと見詰めて
いる事に気がついた美雪。彼の気持ちに呼応するかのように、黒王号の
足も止まっている。そして、恭一は美雪の肩をつんと指で突く。
「なんだ、恭一」
「なあ、姫ちゃま。買い食いでもしていかないか?お前も腹減ってるだろ?」
「な、なんという大馬鹿者だ、お前は!武家としての嗜みも無いのか?
武士は食わねど高楊枝、という言葉を知らんのか?家まで辛抱しろ!」
恭一が寄り道を提案すると、美雪は言下にはねつけた。年齢で言うと、恭一
の方が年上なのだが、無作法なために美雪はいつも嗜める役。
「だって、育ち盛りだし・・・ほら、腹の虫が」
そう言って、ぐうぐうと腹を鳴らす恭一を、美雪は呆れ顔で見遣る。
「分かった。うちで何か馳走してやるから、それまで我慢しろ」
ぷいっと顔を背け、後ろにいる家臣を何とかなだめる。
「了解、姫ちゃま」
恭一が調子よく返事をした。これでは、どちらが主従か分からない。だが、
(仕方のない奴・・・)
と、美雪が小さな声で呟いた時、少しだけ口元が緩んだ。まるで、家へ招く
ことが嬉しいとでも言いたげに・・・・・
619キューティクル・ジョー:04/05/02 17:53 ID:VLrFKaM6
「うまい!うまいな、このお菓子。むぐむぐ」
「慌てず食せ。無作法だぞ」
しばらく後、広大な敷地の中にある鬼龍院家の豪奢な建物の中で、
恭一は出された和菓子を頬張っていた。その姿が、家臣としては失格
といえるほどあさましいので、美雪も苦い顔。
「毎度言っているが、恭一。お前はいやしくも、この鬼龍院家の家臣なん
だから、少しは礼儀というものをだな・・・」
慇懃無礼とまでは言わないが、少しは嗜みを身につけてくれと美雪が
諭す。しかし、恭一は手を振って、
「いや、今は家臣でも何でもないぞ。ただのご近所さんじゃないか」
と、のたまった。確かに武家の世は消え、万民平等の今、美雪の言い分
はおかしい。だが、彼女にしてみれば十河家はまだ臣下の礼を、自分に
対して持っていると思いたい。特に、恭一にはそう願っている。
「それは、そうだけど・・・鬼龍院と十河の歴史はだな・・・」
「そんなもん、俺には関係が無いな」
「いいから、聞け!かつて、我が祖、鬼龍院貞元と十河の祖が・・・」
美雪はとうとうと互いの家の成り立ちを説き始めた。菓子を頬張り、鼻を
膨らませている恭一を、まるで赤子をあやすように機嫌を取り、なだめ
すかしては話に集中させようとしたのだが・・・
「ごっそさん!」
ぱん、と手を合わせ、恭一が唐突に立ち上がる。菓子皿はすでに空。食う
だけ食って、とっとと退散しようという腹づもりらしい。それを見た美雪は、
「ま、待て!話を全部聞いていけ!」
そう言って、恭一の学生服の裾を掴んで、引きとめようとした。しかし・・・
620キューティクル・ジョー:04/05/02 18:14 ID:VLrFKaM6
「いや、帰ってアニメ見るから。じゃあな」
恭一は事もあろうか、テレビ見たさに帰ると言い張る。しかし、美雪も食い
下がった。
「馬鹿者!いい年して、アニメなんて見るんじゃない!いいから、座れ。今日
という今日は、言い含めさせて貰うぞ!」
掴んだ学生服の裾を持ち、恭一を引き止める美雪。そうして、帰る、帰るなの
押し引きが始まった。
「帰る!アニメ見るんだい!」
「バカ、バカ!それでも、お前は武士の子か!帰さんぞ!帰してなるものか!」
鬼龍院家の客間で、世界一くだらない諍いが始まった。十七歳にして分別が
つかない少年と、十五歳という若輩ながら礼儀作法を教えようと試みる少女は、
いつしか掴み合い、もつれあっていく。
「離せ、美雪!」
「離すもんか!それと、姫と呼ばんか!家臣の分際で!」
客間の扉へ手をかけた恭一の腰にへばりつく美雪が、顔を真っ赤にしながらも
頑張っている。しかし、膂力で恭一に敵う訳も無く・・・
「は〜な〜せ〜・・・」
「い〜や〜だ〜・・・」
恭一にぐいぐいと肩を押され、美雪は腕に力が入らなくなっていく。が、その時、
肩を押していた恭一の手が滑り、美雪の柔らかな乳房を掠めてしまった。
「あッ!」
それが追い討ちとなり、美雪はとうとう恭一の体から離れてしまう。ぺたんと
尻餅をつき、小さな悲鳴を上げた後、掠められた胸をそうっと両手で覆った。
621キューティクル・ジョー:04/05/02 18:34 ID:VLrFKaM6
「美雪!」
恭一が心配そうに駆け寄った。依怙地になった事を悔やみ、崩れた少女
を慮ったように膝をつく。すると・・・
「・・・ないで」
美雪が小さな声で呟いた。
「なんだって?」
あまりにも小さな呟きを聞き逃した恭一が問い返すと、
「帰らないで・・・」
目に涙を一杯ためた美雪が、今度はしっかりと言い放った。そして、
「帰っちゃ・・・やだ」
乳房を覆っていた手を恭一の背へ回し、ゆっくりと体を重ねていく美雪。更
にそのまま畳敷きの客間へ恭一を引き倒し、頬を近づけて視線を合わせる。
「み、美雪・・・」
「しッ!黙って・・・」
二本の糸がもつれあうように、恭一と美雪の体は重なり合う。そうして、互い
の目を見詰め合った時、唇は自然と吸い寄せられていった。
「恭一・・・帰さないよ」
美雪は恭一の頬へ両手を添え、目を潤ませている。帰さない、という言葉を
裏付けるように足を積極的に絡め、静かに乳房を押し付けてみる。
「ああ・・・やめるんだ・・美雪・・・まずいよ、こんなの」
柔らかな母性の象徴が自分に触れたとき、恭一の理性が働いた。フィギュア
バカ一代という不名誉な称号を持つ彼ではあったが、一応は自制というもの
を持ち合わせているらしい。
622キューティクル・ジョー:04/05/02 18:58 ID:VLrFKaM6
「駄目・・・やめない」
学生服の前をはだけさせ、美雪の手は開襟シャツの合わせ目の中へ
滑り込む。ボタンを丁寧に外し、恭一の厚い胸板をあからさまにさせる
と、頬擦りしながら乳首を甘く噛んだ。
「う、ううッ!美雪・・・」
かりかりと小梅をかじるような、美雪の愛撫。舌を絡ませ、悩ましく乳首
を吸っては、恭一を身悶えさせた。そうして、今度はぴったりと体を合わせ、
「恭一・・・わたしの気持ち・・気づいてた?」
と、尋ねてみる。手は答えを待ちきれないように、恭一の体のあちこちを
まさぐり、妖しく動きながら。
「気持ちって?」
「まったく・・・分かってないな・・・いいわ、今から分からせてあげる」
質問の意味を理解出来ない恭一がうろたえるのを見て、美雪は積極的な
行動に出る。まさぐらせていた手を恭一の股間へ導き、ベルトのバックルを
外しにいったのだ。
「ああ!やめるんだ、美雪」
ズボンから戒めを解かれた男根が、むっくりと起き上がっている。それを、
美雪は何の躊躇も無く握り、
「これで、あたしの処女・・・貰ってくれる?」
そう囁いて、頬を染めた。

陽が傾き始めた頃、美雪の純潔は破瓜の印と共に、散り去っていた。
「う、うぐぐッ・・・き、きついね・・・」
「大丈夫か?美雪」
「うん・・・あそこがじんじんする・・・でも、平気」
客間の畳の上で恭一は肌を汗ばませ、男根を深々と美雪の胎内へ捻じ込ま
せている。畳は処女の証で赤く染まり、少女が大人へと変わる瞬間をまざまざ
と表していた。
623キューティクル・ジョー:04/05/02 19:14 ID:VLrFKaM6
「好きよ・・・恭一・・・家臣とかじゃなくて、一人の男性として」
女を貫かれながらも、美雪は両手で恭一の頬をさすり、秘めていた思い
を打ち明ける。女体が戦慄き、下半身ががくがくと震えたが、意識だけは
愛しい男へ注がれていた。
「美雪・・・ありがとう」
強気だった美雪の一途な思いを知り、恭一は感動した。そして、いつも、
からかいまじりでいた自分の態度をあらためる事を誓う。それと、フィギュア
バカもやめようとか思いながら・・・
「う・・・ああ・・・今・・・射精してるの?」
「す、すまん・・・」
「いいの・・・全部出しちゃって」
女が温かみを感じ、受精の瞬間を悟った美雪が恭一の背に爪を立てた。
それと同時に、ようやく思いが成就した少女の頬に涙が流れる。
(ひとつになれた・・・)
そう思った後、美雪はふっと意識が遠のいていく。だが、それは達成感にも
似た、安堵からくる放心だったことを、彼女自身もこの時は気づかなかった。

それから幾年・・・某アニメショップの前ではいい年をした青年が、
「また、かぶった!くっそう!」
と、大人ガシャポンの前で憤っていた。言うまでも無く、これは恭一。続いて、
「あなた!何をやっているの!いい年をして!」
と、赤子を抱いた美しい女性が、馬に乗って恭一を見下ろしていた。無論、
これは美雪である。
624キューティクル・ジョー:04/05/02 19:31 ID:VLrFKaM6
「わああ!母ちゃん」
恭一は美雪を見るや否や、背を向けて逃げ始めた。手には、大人ガシャポン
のフィギュアを目一杯持って。
「逃がすか!」
赤子を抱いた美雪が馬を駆り、恭一を追った。かつては武芸百般に通じ、空手
に長けていた彼も今はただの男。逃げ去る姿が情けない。
「母ちゃん、勘弁!」
「許さん!」
恭一は、母ちゃんと呼び名を変えた美雪に追われ、走っていく。そう、二人は夫婦
となっていた。子を成した美雪も、純潔を失った時のしおらしさはどこへやら、今は
母親としての貫禄に溢れている。しかも、亭主を尻に敷く、立派な鬼嫁という称号も
得て。
「ママ」
「なあに?」
赤子に呼びかけられると、美雪は頬を緩め目を細めた。今は夫の恭一よりも、この
可愛い子供に夢中なのだ。そして、赤子が
「パパ、バカ」
と言うと、
「そうね。バカだからおしおきしなくっちゃね!そらッ!」
かつて、胸に七つの傷がある男から譲り受けた巨馬を駆り、夫へ襲い掛かる美雪。
そして、
「たしけて!」
という、恭一の今際の言葉が響いたのであった・・・

おちまい。
625名無しさん@ピンキー:04/05/03 18:22 ID:KwQeioAY
>>614
グッジョブ!!
626名無しさん@ピンキー:04/05/03 20:46 ID:wNRIYnwK
>>614
GJ!
627◇鱸 ◆xT/ZtgSAnQ :04/05/03 21:32 ID:H0SbHD2N
>>614
グッジョブです! ナイスファイトです!
ツボでした!
オチは…主人公が情けないのがアレっちゃあアレな気がするが、これも良し!
問題無し!!



…序盤、今月の少年エースの読み切り『もなみ・もなむーる』(でよかったかな? 本当は英語で書く)を思い出してしまった。
628名無しさん@ピンキー:04/05/07 22:27 ID:Vxua1/Tu
ホシュ
629キューティクル・ジョー:04/05/09 13:50 ID:ynWoMHzI
『私立ボンジョルノ高等学校』
には、今日も戦いの嵐が吹き荒れている。全校生徒のほぼ百パーセントが
武に通じ、戦うことこそが生きる道と決めた若者たちは、求道の士となって
己を鍛え上げる日々を過ごしているのだ。当然、その中には強者と弱者が
存在し、弱肉強食の世界が紡がれている。

今、校庭に空手着を身に付けた一人の少女が、型の練習をしている。小柄
だが、伸びやかな肢体を持つ褐色肌の美少女だ。
「ふうッ!せいやあッ!」
突く、受ける。そして、身を転じる。軽やかな足さばきで、少女は華麗に舞う。
腰にまとった黒帯が有段者の風格を見せ、ただの空手使いではない事を
良く表していた。そんな少女の名は、氷上由里。女性ながら、ボンジョルノ
高校第二空手部を率いる猛者である。幼き日々より空手を学び、今はすで
に達人の域にあった。
「ん?風向きが変わった・・・?」
練習中の由里が眉間に皺を寄せ、何者かの気配を感じ取る。風のざわめき
は、何者かが放つ殺気によって起きたものらしい。
「出て来い」
由里が静かに言うと、校庭にある花壇の影から数人の覆面男たちが現れた。
全員が殺気を放ち、由里に対して何やら企んでいるように見える。
「氷上由里殿、お命頂戴致す」
覆面男の中から一人が進み出て、由里に正対した。左構えから拳を突き出す
正当な空手のスタイルを取りながら、だ。
630キューティクル・ジョー:04/05/09 14:10 ID:ynWoMHzI
「愚かな」
由里が八層に構えを取り、呟いた。相手の人数を確認すると、五人ほど。
その全員が、一目見て分かるほどに鍛えられた体を持っている。間違い
無く、武道に通じた者達だ。
「いくぞ」
リーダー格の男の合図で、五人の覆面男が由里を円で囲む。逃げ場を
無くし、取り込む戦法で由里を倒す算段らしい。だが─
「下郎、推参」
ふっと口元を緩め、そう言った瞬間、由里は跳んだ。生来の動体能力に
物を言わせ、五間も跳ねた後、由里の足刀蹴りが正面の男を襲う。
「ぎゃッ!」
蹴りを食らった男が真後ろへ吹っ飛んだ。その刹那、由里は蹴りの反動を
利用して隣にいる男へ後ろ回し蹴りを放つ。
「ぐわッ!」
二人目は真横へすっ飛んだ。体が折れ、糸の切れた操り人形のように
手足をぶらつかせ、地にまみれていく。だが、由里の攻撃は止まらない。
「死ぬのはお前らだ!」
何と由里は蹴りの反動を利用して、次から次へと男たちを襲い、只の一撃
で血の海に沈めていく。その間、彼女自身は一度も地に足をつけていない。
そうして、まるで白鳥が舞うかの如くに跳びながら、由里はあっという間に
五人の暴漢を蹴り伏せてしまった。
「うう・・・」
死屍累々。まさにそんな有り様で、五人は突っ伏している。その姿を、由里
は息切れひとつ見せずに、
「鍛錬が足らないな」
と、詰った。
631キューティクル・ジョー:04/05/09 14:30 ID:ynWoMHzI
「強くなりたかったら、第二空手部へ来るんだな。稽古つけてやるから」
由里が暴漢たちに背を向け、その場から去ろうとした瞬間、
ひゅん─
という風きり音が鳴った。
「しまった!」
何かが腕を掠めた─そう感じた時、由里は悔やんだ。腕を掠めた何か
が、尾ひれのついたクナイである事に気づいたとき、由里の膝は崩れて
いた。
「ふ、伏兵を・・・」
潜ませていたのか・・・そこまで考えたとき、由里は地にまみれる自分の姿
を思う。そして、薄れていく意識の中で敗北した事を、はっきりと理解した
のであった・・・

『第三空手部』
と書かれた看板が、うらびれた道場に掲げられている。戸は落ち、屋根に
はペンペン草が生すほどの寂れ方で、道場と呼ぶには少々頼りなげ。その
中で、由里はサンドバックを繋ぐ鎖に戒められ、天井から吊るされていた。
「く、くそッ!」
彼女の姿は、捕らえられた家畜の如き様相であった。両手両足をひとつの
縄に縛られ、身には何も着けていない。
「この縄を解け・・・貴様らッ!」
虜囚となった自分の姿が、未開の蛮族に捕らわれ、木の棒にくくりつけられ
て運ばれていく畜生の如く惨めで、由里は泣き出しそうになった。しかし、
ボンジョルノ高等学校第二空手部を率いる身で、泣き言は言えない。
632キューティクル・ジョー:04/05/09 14:53 ID:ynWoMHzI
道場内には、十人近い男が鎮座している。その中から、一人の男が
進み出て、由里の前へ立った。
「相変わらず、お気の強いことですね、氷上殿」
「き、貴様・・・生沢」
「そうです。以前、あなたに敗れ、第二空手部主将の座を追われた、
生沢義春です」
由里から生沢と呼ばれた男は、無表情で言う。知己である由里を前
にしても、何の感情も持たないような、冷たい眼差しを携えながらだ。
「そうか・・・お前があたしに負けて、第二空手部を追われた後、第三空
手部に落ちていったとは聞いていたが・・・これは、その復讐か?」
「いいえ。そんな不遜なものではありません」
「だったら、どうして」
「下克上です。第三空手部を、格上げする為の」
由里の問いに、生沢は静かに答えた。ボンジョルノ高等学校では、各
部活にランク付けがあって、実力いかんによって第一、第二・・・と決め
られている。無論、上位であるほど道場や設備が整い、下位に至って
はほとんど部費も出しては貰えない。だから、下位に属する部活は常に
上位の部活を狙っている。この場合、第三空手部が、第二空手部を凌
ごうとしている訳である。
「そうか・・・だから、伏兵まで潜ませて・・・不意打ちをしたというのか・・
そう言えば、お前はいつも急所ばかりを狙う、卑怯な空手を使っていた
な。外道め!」
そう言って、由里がぷっ・・・とつばを生沢に引っ掛けた。つり上がった
目にも、憎しみがこもっている。
633キューティクル・ジョー:04/05/09 15:12 ID:ynWoMHzI
「何と言われても結構です。私は今、第三空手部の主将としてこいつらを
導かねばならない。汚名など、いくら着ても何とも思わない」
つばをひっかけられても、生沢は無表情であった。そして、
「やれ。遠慮は無用」
と、他の部員を顎で促すと由里に背を向け、道場を出ようとした。すると・・・
「あッ!待て、生沢!尋常に勝負しろ!貴様、それでも空手家か!」
戒められてもなお、由里は生沢に噛み付いた。だが、彼女が必死に留めようと
しても、生沢は歩を緩める事も無く、道場から姿を消していく。
「待てーッ!生沢ーッ!」
それだけ叫んだ後、由里は十人近い部員たちに囲まれた。部員たちも生沢
と同じく無言で、不気味さを醸し出している。
「あれを持ってこい」
誰かが言うと、部員がそれぞれ動いて何やら怪しげな物を持ってきた。ある
者は牛乳を、またある者はカメラを手にしてくる。
(こいつら、何を始める気だ・・・?)
素肌を刺す道場内の張り詰めた空気に怯える由里。そして、ある物が目前
へお目見えした時、彼女はついに戦慄した。
「な、何だ、それはッ!」
カチャン・・・と不気味な音を立てた『それ』は、何と浣腸器。どこから、どうやって
手に入れたのかは不明だが、便通を良くする薬液を注入するための器具が、
戒められた由里の前へ運ばれてきたのである。
634キューティクル・ジョー:04/05/09 15:30 ID:ynWoMHzI
「ま、まさか・・・それを」
浣腸器を手にした部員が、紙パックの牛乳を嘴から吸引している。白い液体が
器の半分ほどを潤した時、由里は暴れ始めた。
「貴様らッ!馬鹿な真似はやめろッ!」
ぎしぎしと鎖が軋む。しかし、サンドバックを吊るす鎖は小柄な由里が暴れても、
びくともしない。
「やれ」
部員の冷たい言葉が響いた。暴れる由里を数人がかりで押さえ、吊るされて恥部
を隠すことも出来ない女の尻を割り、小さなすぼまりを探り当てる。
「やめろーッ!ちくしょうッ!」
ひやりと冷たい嘴が尻穴へあてがわれた。くうっと悲鳴を漏らす由里。高校一年の
今に至るまで、そこへ異物を招いた事など経験が無いのだ。
「やめろッ!やめッ・・・ううッ!」
拒む言葉の最後が濁った。この瞬間、由里は尻穴へ牛乳が注がれていくおぞまし
さを初めて知る。
「うぐぐッ・・・く、くっそう・・・」
天井から吊るされているがため、由里は尻穴に力を込められない。よしんば、込め
られたとしても、嘴から注がれる液体を拒む事は不可能だろう。そうこうしている内
に、牛乳はすっかり彼女の肛内へと収められていった。
「お、お前ら・・・狂ってるッ!」
にゅるっという感触と共に、浣腸器の嘴が抜かれる。この時、由里は反射的に尻穴
をすぼめ、牛乳が逆流してくるような感覚に怯えた。呪詛の言葉も力ない。
635キューティクル・ジョー:04/05/09 15:43 ID:ynWoMHzI
「氷上殿はまだ達者のようだ。もう一本、馳走して差し上げろ」
誰かが言うと、浣腸器を持った部員は再び嘴を牛乳パックの中へ入れる。
「ひッ!も、もう・・・」
やめて、という言葉は出なかった。卑怯極まる策略で、自分を貶めたこの男
たちに慈悲を乞う事などを、したくはなかったのだ。
「やれ」
号令と共に捻じ込まれた二本目の浣腸は、キーッというガラス音を立て、由里
の尻穴を穿つ。
「あーッ・・・」
牛乳の冷たさがうらめしい・・・と、由里は背を仰け反らせ、思う。しかも、薬液に
見立てられた白い液体は、すぐに便意を誘い、由里の肌を汗ばませてしまう。
「グ・・・ククッ・・・」
尻穴を懸命にすぼめ、便意に耐える由里。僅かにでも力を抜けば、濁流が肛門
を抜け、外界へ放たれてしまう。しかも、十人近い異性の前で。
「放してやれ」
逼迫した由里の状態を見た部員が、戒めを解くように言った。しかし、縄を解かれ
道場の畳の上に放り出された由里は、わなわなと震えたまま、動かない。いや、
猛烈な便意が襲っていて、動けないのだ。
「うう・・・」
芋虫のように這いずり、由里は道場の戸へ向かう。行き先など無いが、この場を
離れたいという本能が、そうさせているのだ。
636キューティクル・ジョー:04/05/09 15:59 ID:ynWoMHzI
「はあッ・・・はあッ・・」
ずるずると這いながら、由里はどうにか道場の戸まで来ることが出来た。
そして、畳の縁に手をかけ、外まであと一歩・・・という所まで来た時、
「無様ですな、氷上殿」
と、いう声が響き、生沢が由里の前に立った。その瞬間、
「あッ!ああッ!あああッ!」
戸を目前にして、由里は汚物を放ってしまう。聞くに堪えない濁音と共に
腐臭を放ちながら、由里は人として最も見られたくない排便シーンを披露
してしまったのである。
「うううッ!駄目、見ないで!」
畳に突っ伏したまま、由里は泣いた。だが、盛り上がった尻穴からは濁流
が放たれ続けている。ブスブスと燻る排出音に、居並ぶ部員たちは眉を
しかめ、
「すげえ音。それに、臭い」
「本当に、くせえなあ。何を食ってるんだよ」
「氷上殿は肉食なのかな?ははは・・・」
そう言って、由里を嘲笑う。すると、ついに・・・
「うわあーッ!」
と、由里は誰憚ることなく、泣いた。泣き、狂ったように頭を振って、今だ放
たれる濁流の温もりに慄いていたのである・・・

それから数日後、校内に奇怪なビデオテープが置かれるという事件が
起きた。それも、人目につくよう大量に・・・である。
637キューティクル・ジョー:04/05/09 16:15 ID:ynWoMHzI
「なんだろう、これ」
それを最初に見つけたのは、男子生徒だった。名を特に記す事は無いが、
生徒は意味ありげに置かれたテープに興味を引かれたので、視聴覚室を
ちょいと借りて、中身を確かめようとした。すると・・・

『やめて!やめてーッ・・・』
テープは、そんなくだりから始まる。悲鳴を上げているのは、由里だった。
「これは・・・第二空手部の・・・」
生徒は、由里の名前を知っていた。この学校で、一年生ながら第二空手部
を率いる彼女の辣腕を知らぬ者はいない。
『あッ!ああッ!あああッ!』
続いてビデオを再生するテレビ画面に、芋虫のように這わされ、排便する
由里の惨めな姿が映る。肛門から放たれる濁流まで、しっかりとだ。
『やめて!もう、やめてッ!』
今度は、輪姦劇だった。覆面をした男たちが、素裸の由里に群がっている。
『氷上殿は、処女じゃないんですね』
泣き叫ぶ由里に圧し掛かった男が言う。男根は彼女の真芯を深々と貫い
ていた。
『空手一筋って訳じゃ、無かったんだ』
『お相手は誰?』
周りから男たちの野次が飛ぶと、由里は涙ながらに、
『もう、許して!お願い!』
と許しを乞う。
638キューティクル・ジョー:04/05/09 16:30 ID:ynWoMHzI
『初めてのお相手は、誰です?』
男根をゆさゆさとゆさぶりながら、覆面男は問う。すると、観念したのか、
『か、空手道場の・・・先生』
ぽろぽろと涙を流しつつ、由里は自白した。だが、男たちの辛らつな質問
は続く。
『いつですか?』
由里は答えない。唇を噛み締め、悔しさをこらえているようだった。
『答えないと、もう一度牛乳をケツで飲んで貰いますよ』
誰かがそう言うと、由里はひっと悲鳴を上げる。よほど、浣腸が堪えたら
しく、声を詰まらせながら結んでいた唇を緩めてしまう。そして・・・
『じゅ・・・十二歳の・・・時』
ひんっとしゃくりあげ、女性であれば心に秘めておきたい破瓜の思い出を、
告白させられてしまった。

「なんてこった・・・あの、氷上由里が・・・」
視聴覚室で、男子生徒がため息をつく。彼は、由里が堕ちた─そう思った。
「まあ、うちの学校じゃ、何があっても驚かないけどな。氷上由里は、もう
陽の目が見られないだろうな」
生徒はテープをデッキから取り出し、手刀で粉砕した。そして、ポケットから
何やら人形のような物を取り出すと、
「俺には、関係が無い事だ。ねー、アスカちゅわあん!」
某ロボットアニメの気の強い女の子フィギュアに頬擦りしつつ、のたまう。
そう、この男は前回登場したフィギュアバカ一代、十河恭一である。
639キューティクル・ジョー:04/05/09 16:50 ID:ynWoMHzI
「だけどね、アスカちゅわん。俺は、女をいたぶる野郎を許しておけるほど、
気の好い人間でもないんだよね」
恭一がフィギュアをポケットへしまい込む。そして、第三空手部のある道場
へと足を向けつつ、今度は別のフィギュアを取り出した。
「ボンジョルノ高校、第一空手部主将、十河恭一があいつらを撲殺しましゅ。
覆面してても、俺にはすぐ分かっちゃうの。ねえ、アヤナミ・・・」
危険極まりない人形への憧憬。十河恭一はすでにこの頃から、色んな意味
で抜きん出ていた。だが、空手は一流であり、校内最強の座を欲しいままに
している。
「行こうか、アスカたん、アヤナミにゅん」
拳を握り締めた恭一が第三空手部に着いてすぐ、そこかしこから悲鳴と怒号
が上がった。助けてくれ、とか死にたくない、とか、それはもう哀れな悲鳴が。
そして、第三空手部部員たちは全員半殺しの目に遭い、学園を追われる事
となる。すべて、恭一が叩き伏せたのだ。
「氷上を自由にしろ。テープも全部回収しろよな」
恭一は最後にそう言い残し、立ち去ったと言われている。これが、十河恭一
にとって最強伝説の始まりとなるのだが、それはまた、後のお話・・・

って事で、強引におしまい。
640◇鱸 ◆xT/ZtgSAnQ :04/05/11 05:59 ID:JRRTIZGH
堕ちる強気娘イイ! 牛乳浣腸イイ!
最強男サイコー!!

いやー、ヒーローがいる世界ってのもいいもんですね(自分では書けないから)
641名無しさん@ピンキー:04/05/15 11:48 ID:kukMfop5
642名無しさん@ピンキー:04/05/18 21:12 ID:SbhhTQF3
保守。
643名無しさん@ピンキー:04/05/19 19:55 ID:0Fy7WVg+
美人だけど、すごく気が強くていつもキツイことばかり言ってくる
年上のお姉さんが、あることをきっかけに急に激甘に・・・なんてのもイイ。

・・・と思うのは俺だけ?
644名無しさん@ピンキー:04/05/19 21:28 ID:2S0maWJG
>>643
いいなあ、それ。そんなの読みたい……。
職人さんかもーん。
645◇鱸 ◆xT/ZtgSAnQ :04/05/19 22:42 ID:J/ep3Zdm
>>643
わかります。とてもよくわかります。
646名無しさん@ピンキー:04/05/19 23:18 ID:bcZvTIJn
それも、自分の前だけで弱さをさらけ出してくれる……
「あたし、ホントはこんなダメな女なんだよ(泣)」
647名無しさん@ピンキー:04/05/19 23:46 ID:lIbjUpre
気の強い娘がしおしおのパー…
648名無しさん@ピンキー:04/05/21 01:59 ID:v+ts58G3
>643-646
姉しよの要芽姉さまがそれっぽいが・・・気が強いというより怖い・・・
つーか、皆しってるよね
649名無しさん@ピンキー:04/05/21 10:15 ID:v45dbN+e
ともねえが好き。
650名無しさん@ピンキー:04/05/24 12:14 ID:uSLqtCgH
そうか。
651名無しさん@ピンキー:04/05/25 14:25 ID:409ilnU4
紫皇院姉様が好き
652名無しさん@ピンキー:04/05/28 20:50 ID:hbZCeLct
保守します。
653名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:52 ID:bbUJTTOA
気の強いクラス委員、高貴な風紀委員なんかが
しおらしくなると可愛いと思ってしまう
654名無しさん@ピンキー:04/06/13 21:54 ID:0kqSlTgL
激しく新人勧誘
655名無しさん@ピンキー:04/06/14 04:06 ID:zvFcNYea
かなり壺なスレハケーン!!携帯からの書き込みで構わなければ近日中に投下しますが。
656名無しさん@ピンキー:04/06/14 04:31 ID:aMUNTuM/
ソードワールドアドベンチャーの、ボウイなんかどうだろう?

ボウイ
本名イーシャ・レン・ギルガメッシュ。
ギルガメッシュ家の・・・まあ、ようは良家のお嬢様。
幼い頃、近所の(また良家の)ユリウスと許婚にされてしまうが、当人とは犬猿の仲。
勉強や学問などと言った事に興味を示さず、寧ろ体を動かすほうが好きなのだが、
両親に無理やり魔道の勉強をさせられてグレる。
拳法の達人に惚れ込んで弟子入りし、さらには家の金を持って家出してしまう。
現在バンド集団「ナイトブレイカーズ」に所属。その性格から「Boy」等と愛称がついている。

ユリウス
イーシャとは幼馴染。よくパシリにされたりボコられたりしていたらしい。
腕のよい魔法使いで、博識。
現在イーシャを探している・・・という名目だが、本人に連れ帰す気は無いらしく、あちこちぶらついている。
イーシャとは犬猿の仲で、時に口汚く罵ったりするが、少なからず相手を想っている。
「家に縛り付けられて大人しいイーシャより、今の自由に輝いているイーシャのほうが好きなんです」等と言う台詞を真顔で言い、周りを白けさせる才に長けた男。

こんな感じだけど、どうよ?
幼馴染スレに行ったほうがいいか・・・っつーか専用スレもあるじゃん。
657名無しさん@ピンキー:04/06/14 09:26 ID:ZvaBDeP5
>>655
是非ともお願い!

>>656
幼馴染みスレもSWスレも見てるから、お好きな所に投下よろしく!
658名無しさん@ピンキー:04/06/14 18:28 ID:eRySr+Wn
そんじゃひとまず投下開始。携帯ですんで読みにくいのは勘弁してください。
659名無しさん@ピンキー:04/06/14 18:28 ID:VfD848yh
2人も書き手降臨の予感!
660投下:04/06/14 18:34 ID:eRySr+Wn
うかつだったと後悔はしている。
私は甘く見すぎていた。小規模なこの組織にいかほどの戦力があろうかと。
カメラを欺き、見張りを昏倒させた次の瞬間に奴は現れた。
気づいた瞬間には腹部に一撃をもらい、そのまま首筋を強打されて私は捕らわれの身となった。

私はマナ・クロサキ。駆け出しの身とはいえ、きちんと訓練を受けたスパイだ。
661投下2:04/06/14 18:43 ID:eRySr+Wn
「気がついたか」
その言葉で意識が急速に覚醒した。
よく映画なんかじゃここで初めて拘束に気づくが、現実には朦朧とした中で既に手足がベッドに固定されているのがわかっている。
何とか首を振った。
……先ほどの男だ。しなやかな肉体は同業者だろうか。
「お前は俺に見つかり、そのまま逃げた」
?……何を言っている?
「つまり、お前がここにいるのをお前のターゲットは知らない」
……だから何だと言うのだ。
「いくら出す?」
……はぁ?
「まだまだ新人だろう?ココでミスをすれば今後仕事はやりにくくなる。わからんか?手を貸してやると言っているんだ」
……あきれた。クライアントを裏切ると?本気なら同業者の風上にも置けないし嘘でもひっかかるわけ無い。
662投下3:04/06/14 18:52 ID:eRySr+Wn
「……貴方、私をナメるのもいい加減にしてね」
その言葉に男は眉をぴくりと動かす。
「そんな手に乗るほど馬鹿でもないし。大体拘束しといて取引も無いものだわ」
「ああ、それは趣味だ」



さらっと言った男の言葉を理解するのに私が時間を要したのを誰が責められよう。
「……は?」
「いやー、スパイだのってのはどーしてこう魅力的な格好かね。特に君は理想的だ。その大きな胸とかがぴったりしたスーツで素晴らしく強調されちゃってる」
……か、軽い……。突然軽くなったが、コレがこの男の本性か……?
「しかもアレだろ、見た感じアジア系、日本人だろ?いやー、俺黒髪って弱いんだよ。そんなコが忍び込んで来たなら、とりあえず拘束するっしょ」
「とりあえずでされてたまるかッ!!」
私はついに怒鳴った。こ、……この男ッ……、こんな奴に負けたのかッ!?
663投下4:04/06/14 19:02 ID:eRySr+Wn
「あらら。怒られちったー」
へらへらと笑う男に対して私は眩暈すら覚えた。
「んじゃあ仕方無いなぁ」
男はにんまりと笑ってこちらに近づいてくる。
「何を……」
「問題でーす。好みの女の子を拘束してさらにこの部屋は完全防音。更にココには誰も来ない。そして俺は健康な男性。さーて答えはなーんだ?」
……こ、この男、まさかッ!?
かあッと赤くなった私の顔を見て彼は笑う。
「正解ー」
「ば、やめろッ、何が正解だッ、変なコトするなッ」
「いくらでも暴れていいけど、絶対止めねぇー」
男は余裕しゃくしゃくに私の上に乗った。
「わ、わかった、と、取引に応じるから」
「あーりゃりゃー。ゴメン俺的にタイムアウト。今は君をいぢめる方向で脳内会議は満場一致ー」
「ちょ、やめッ……」
言いかけた次の瞬間、男の唇が私の唇に重なった。
664投下5:04/06/14 19:11 ID:eRySr+Wn
「ん、ーーッ!!」
必死で顔を振る。男は仕方なく唇を離す。
「何、キスはだめな宗教なの?」
「ば、馬鹿かッ!?いいからやめッ」
「それは無理」
今度は首筋にキス。必死に頭を振るが、今度は片手で押さえられてしまう。
「ちょ、やめッ、……んッ、や、めてッ」
「断固拒否」
そう言うと男の唇が首筋から上ってくる。ま、不味いッ、つまり……
「ちょ、やめ……ぁあッ、あっ、ーーーんあッ……」
耳を甘く噛まれ、更に舌が這い回る感覚。耳は、本当に弱い。
「耳か。じゃあこんなのはどうかな」
びちゃぴちゃという音が否応なしに響く。私の体は電気を流されたみたいに跳ね上がり、でも男の体で押さえられ、耳からじわじわと気持ちよさが全身に広がってしまう。
665投下6:04/06/14 19:20 ID:eRySr+Wn
「んー?どうしちゃったのかな?おとなしくなってきちゃって」
男はにまにまと笑い、やっと耳を解放してくれた。
「やめ、なさい……」
「しつこいね。はやってんのソレ?」
男は再度首筋にキス。先ほどならいざ知らず、今の私にはソレは強い刺激だ。
「く、あはッ!!」
思わず声が出る。男の手がその瞬間、胸元のジッパーを引き下げた。私のコンプレックスでもある大きな胸が、解放されてぶるんと震える。
「ちょ、ほ、本当にやめてッ」
「やっぱブラしてねえよなー」
男は服の下に手を入れ、ゆっくりと胸を揉みはじめる。だが、中央には一切触れない。その間も首筋や耳は彼の唾液とキスでべとべとにされて行く。
「あ、ぅあっ、は……ぅ、や、めて……」
「まだ言うかね。じゃあこうだ」
666投下7:04/06/14 19:31 ID:eRySr+Wn
「は、ぅあっ!!」
突然、今まで触れられなかった乳首に歯が軽く立てられる。のけぞる私に、男はにやりと笑い、舌と指で二つの胸を弄ぶようにしつこい愛撫を繰り返した。
「あ、あ、あッ、…――あーッ、だ、駄目、やめっ……あ、あ、はあ、ああ!!」
息も出来ない程の快感の嵐。確かに最近シてなかったけど、……こ、この男……
「気持ちイイんだろ?素直に言っちまいなよ」
……体が、跳ね回る。でも、拘束がソレを許さない。結果、逃がせない快感が体を駆け回る。そこには更に何倍もの快感が叩きこまれ続ける。
「あ、はぅっ、あ、あ・あ・……ーーーッッああッ!!」
もう、言葉になんかならない。
胸をいじられているだけなのに、達してしまいそうだ。
男はそれでも、許してくれない。甘美な拷問を続ける。
667投下8:04/06/14 19:42 ID:eRySr+Wn
「……もう、駄目……い、イッ、……キそうっ……」
思わずもらした本音に、男は乳首をひねるようにつまむ。
「あ、あ、あああ!!」
全身が痙攣する。私はなす術なく達してしまった。
と、次の瞬間、男は私のズボンを下ろす。
「や、やぁっ、やめっ」
「……イッちゃったばっかりだろう?今ココいじられたらどうなっちゃうんだろうな?」
にやりと笑うと、ショーツごしに彼の指があたる。
「、ーーーーッ!!」
声が出ない。ショーツはびしょびしょになってしまい、既に下着としての用を果たさない。しかしそれでも、布ごしなのに、
撫でられているだけなのに、
ものすごい快感が、
走り、
抜ける。
「また、イッちゃいそうだな?」
「あ、ああ、は、あっ、だ、めぇ、やめっ、あぅぁ、は……ぁぁっ、い、あ、イッ、イクっ、……っちゃうっ、イッ……ちゃうっ……!!」
「イキなよ」
男が布ごしにつまみあげた瞬間、二度目の絶頂が私に刻まれた。
668名無しさん@ピンキー:04/06/14 19:44 ID:eRySr+Wn
とりあえずここまでッす、
携帯での投下は時間かかりますな……。
感想や展開希望などありましたら。
おながいします。
669名無しさん@ピンキー:04/06/14 21:35 ID:xpxwB7LW
スゴクイイ! 続編に期待します!
670名無しさん@ピンキー:04/06/14 22:19 ID:VfD848yh
いきなり軽い男に爆笑。
陵辱のようであんまり暗くない、好きな雰囲気。
是非とも続きをキボン
671続投下・前振り:04/06/14 22:34 ID:KJ3YK397
んでは調子コイて投下再開。しつこいようですが携帯です。読みにくいとかはカンベソ。
672続投下1:04/06/14 22:51 ID:9JRd0gY0
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、……あ、あ!?ちょ、駄目、あっ、ああァっ!?」
二度の絶頂。
体中が触れられただけで跳ね上がりそうな状態。そこへ男は休まず愛撫を加える。
「ゆっ、許して、あぁあ、あ、あーーーッ!!だ、駄目っ、ほ、本当にどうにかなっちゃうッ……」
「まだ本番もシてないのに終われますかっつーの。うは、……すげえな」
「っあ、あ、あぁあっ!!」
男の指先が、ついに私のショーツの中に入ってきた。
673続投下2:04/06/14 22:59 ID:9JRd0gY0
入り口を引っ掻かれる。じわじわとむずがゆいソレが今の私には呼吸も厳しい程の快感の嵐だ。
「……っあ、あぁあ、や……う、んッ、あぁあっ……」
男はついに指先を挿入して来る。体の中に入る感覚が、今の私にはそれだけで達しかねない。
「ぐっちゃぐちゃだな……そんなに良かったか?」
「そ、んな、は、あぁっ、ぅアぁっ、やめっ、動かさなぃでッ、あ、あぁあっ……」
膣の中を這い回る指。その本数が増え、同時に乳首は指で潰されたり捻られる。そして、絡む舌と舌。
最初の私ならその舌を噛むくらいはしただろうが、今はもはやだらしなく相手にされるがままだ。
674続投下3:04/06/14 23:11 ID:9JRd0gY0
「最初のお願い、聞いてやろうか?」
突然男は私に囁く。
「んッ、あっ、お、お願……いッて?」
「ヤメてやろうか?ココで」
男はからかうように言う。
「そ、んなッ……や、やめてちょうだい」
嘘だ。身体は完全にトロけきっている。今やめられたらたまらなくなってしまう。だが妙な意地を張って私はそう言った。
「へぇー……」
男は私の言葉に従い、ぴたりと手を止めた。
そのまま時が過ぎるが、十秒ともたず、私は身体がヒクつくのを感じた。
「ん?どーしたんだ?」
「な、何が……」
憎ったらしい男だ。わかっていて敢えて止め、そして聞く。
「ずいぶんと何かシてほしそうに見えるけど?」
にやにや笑い。
「ば、馬鹿じゃない……んあああッ!!」
再び男の指が挿入された瞬間、私はあられもない声をあげてしまった。
675続投下4:04/06/14 23:19 ID:9JRd0gY0
しかも今度は一切の手加減無しに指が、手が動き回る。
「あああ、あああああッ!!」
「素直になりなよ?んー?」
その後も、休めては聞き、休めては聞きと男は繰り返す。
私はと言えば、昇り詰めそうになっては引き戻され、もう身体に力も入らない。そして、3度目の絶頂を欲し、私はついに折れた。
「……シて……」
「ん?」
これ以上無いくらいニコニコした顔で(畜生、ムカつくっ)男は聞き直す。
「お願いします、……続きをして下さい……」
そう言う私の顔は真っ赤だった。
「へへ、素直が一番可愛いな。俺もそろそろ限界だったからよ」
そう言うと、男は私の拘束を解いた。無論私は彼が見越した通り、逃げることももはや考えない。
676続投下5:04/06/14 23:29 ID:9JRd0gY0
「挿入るぜ」
男のソレは、既にガチガチだった。私はこくんと頷く。そして……指とは似て非なるモノが入ってきた。
「あ、あーっ、ンっ、んあっ、あああっ……」
イキそうになり、彼の身体に抱きついて耐える。しかし彼はその状態から腰を打ちつけてきた。
「だッ、駄目、イッちゃうからッ、またイッちゃうから……ァっ!!」
「いいよイッちまいな、おらっ!!」
ひときわ強力な突きに、私は声もなく気をやった。全身が激しく震える。……と、そのまま男はバックに態勢を入れ替える。
「ちょ、う、嘘でしょっ!?休ませてっ」
「俺まだ一回もイッてないしなー」
どこかトボけた口調のまま、男は胸を掴み、もう片方の手でクリトリスをいじりまわしながら腰を動かしはじめた。
677続投下6:04/06/14 23:39 ID:9JRd0gY0
「ふぁうッ、いぅッ、あッ、あっ、アぁっ」
鼻にかかったような、半分泣いたような声をあげながら、ベッドの上で私は必死にパイプを掴んで耐える。
「く……うッ、凄ェイィな、……あんた最高だ」
「あっ、あっ、あっ、……んーーーーッ、駄目っ、また、またイッちゃう、またイッちゃうッ……」
立て続けに三回の絶頂、そして今4回目が急スピードで迫っていた。もはや何も考えられず、ただ身体が打ち震えるのみ。
「ヤベっ、俺もイキそうだ……」
「あ、ああッ、イクっ、イクっ、イクっ、イクっ……あ、あーーッ!!」
達した瞬間、彼のモノをきゅっと締め付けたのがわかった。
「うあっ、お、おぅッ……」
同時に男もぶるぶると身体を震わせながら私の中に放つ。どくっ、どくっと注がれるのがわかるたび、私は小さな絶頂を味わった……。
678続投下7:04/06/14 23:49 ID:9JRd0gY0
……その後にまた三回もイカされて、ぴくりとも動けなくなった私を残して、彼は「ヤボ用をすましてくる」と部屋を出て行った。
私は、霞がかかったような頭のまま、ベッドに倒れ込んでいた。
暫くして、やっと動ける程度に回復したので、のろのろとだが服を身につける。水を飲み、顔を洗ったので、ようやく私はまともに動けるようになった。
「任務は、果たさなきゃ」
私の目的は、この組織の生命線の麻薬ルートを記したデータの入手だ。それを果たし、帰りつくだけならまだ何とかやれるかもしれない。
そして部屋の外に出た私は唖然とした。

構成員が、至るところで気を失っている。
たまに死体もあった。
とにかく累々たる構成員の山を抜け、私はどうにかボスの部屋とおぼしきところへ辿り着く。と、会話が聞こえた。
679続投下8:04/06/14 23:57 ID:9JRd0gY0
「な、なんで私を裏切るッ!?」
引き攣った声はこの組織の首領だろう。
「ん?いやー、ちょっと良い女がいて、ココを潰したがってるらしいからねー」
「ふ、ふざけるなッ!!」
「マジマジ。だもんで悪いけど死んでね」
……間違いない。この声はあいつだ。
「き、貴様、……イーブル・アイともあろう男が、依頼主を裏切るのかッ!?」



イーブル・アイ?
……まさか。
聞き間違い?
あり得ない。

「だって俺、麻薬は嫌いっつったのに隠してたのそっちじゃん」
「こ、この……」
「オーイ!!そこの可愛い子猫ちゃーん」
こ、子猫って……私かッ!?
「なんだよ冷たいなー、さっきまであんなに甘えてくれて」
「やかましい喋るなッ!!」
私は耐え切れず物陰から飛び出した。
680続投下ファイナル:04/06/15 00:08 ID:XIK16izD
「そんなワケでー」
ぱぁんと一発。よそ見しながらも彼はボスを一撃で殺した。
「はい解決。さ、またシよっか」
「ば、馬鹿かッ!!いや、それより、イーブル・アイだと!?」
それは伝説のスパイ。まるっきり漫画みたいなヒーローの名前。
私のあこがれ。
「二代目だけどね」
「に、二代目!?」
「おう。いやー、パチスロとかいうのにハマって日本で所持金無くなっちゃったからこんなショボい仕事したんだけど、いやーラッキー、君みたいな最高にツボなタイプに会えるなんてなー」
……だ、駄目人間だ。とびきりの大馬鹿だ。コレがイーブル・アイ?
「嘘でしょ……」
呆然と呟くと、彼は突然近寄り、ひょいと私を抱き上げた。
「わっ!?馬鹿、何すっ」
「爆発まであと三十秒ー♪」
ばく、はつ?
彼のさっきまでいた場所には、プラスチック爆弾が置いてあった。



すさまじい爆風と爆音を背に受けながら、私は彼にしがみついていた。
「ヒャッホー、いやぁやっぱり爆発は定番だよなッ!!」
「死になさいいっぺん、この馬鹿ッ!!」
地上30メートルをロープ一本で飛びながら、私は彼に悪態をついた。


681名無しさん@ピンキー:04/06/15 00:10 ID:XIK16izD
てなわけで糞長いけど終わりました。
またリビドー溜まったら投下させて頂きたいです。
感想・叩き・指導・希望などお願いします。んでは。
682名無しさん@ピンキー:04/06/15 00:52 ID:CQ/idVix
グッジョブ!
最高に萌えた!何から何までツボでしたよΣb(´∀`)
こういうの大好き
683名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:16 ID:Mtp/KEn+
めちゃめちゃ面白かった。そしてツボでした。
んでもって激しくエロかった、お世話になりました
こういうノリもまた見たいけど、他のタイプの作品も見てみたい気がする。
ともあれよかったらまた新作お願いします。
684名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:17 ID:Mtp/KEn+
うあごめんageてしまった
685名無しさん@ピンキー:04/06/15 04:06 ID:nHw+J9Nw
投下した者です。
うわ、素直に嬉しいですな。強気な娘さんがへにゃりは個人的にド壺なので同好の士に楽しんでいただけたのは恐悦至極です。
よーし、パパ近い内にまた投下しちゃうぞー。
で、好みのシチュとかきぼん。自分の文章力はこんなもんです。それも考えてやっていただければありがたかったり。
686名無しさん@ピンキー:04/06/15 06:00 ID:E8fbrXHe
イイですね。あんなネタで暗くない。萌える。
次回作に期待します。
687名無しさん@ピンキー:04/06/15 13:52 ID:r/phInkV
>>685
>>186みたいなのキボン!
688名無しさん@ピンキー:04/06/15 14:23 ID:4XnMQ8AU
>>12とか>>13とか>>76とかでお願い!


そういや>>104で序盤のリクエストがまとめられてるな。
689名無しさん@ピンキー:04/06/15 17:25 ID:Hc65iK8u
むう、なんか皆さんらーぶらーぶなんが好きなようですな。
いえ、俺も好きですが(笑)、
耐 え ら れ る か ?
という問題が。
鬼畜なリクって無いんですな、思ったより。らじゃ了解、早ければ今晩にでも再投下開始します。仕事流れて暇なので。
690投下開始:04/06/15 18:17 ID:wAGbuy2r
……煙草が切れかけてる。俺は舌打ちして部屋を出ると、階段を下る。
「あら坊ちゃん、お出かけですか?」
家政婦のババァは何度言っても坊ちゃんと呼ぶのを止めない。ぎろりと睨んで俺は無言で靴を履いた。
「もう少しでご飯…」
「いらねえ」
俺は吐き捨てると外に出た。ガレージの片隅に止まるカタナにまたがり、メットを取り出す。
「あ、キョウ」
……声に反応して、手が止まる。
視線の先には、栗原夏美(くりはら・なつみ)がいた。
「あんたまた学校フケたっしょ?谷岡先生カンカンだったよ」
「……どけよ、そこ」
「何、ドコ行くの?」
「関係ねぇだろ」
「あたしも今から駅のほう行くんだ、乗っけてってよ」
「…………」
コイツは、本当に。
「十分以内だ」
そう言うと夏美はぱあっと明るくなり、三軒先の自宅にダッシュして行った。
俺はポケットからマルボロを取り出し、火をつけた。
691名無しさん@ピンキー:04/06/15 18:28 ID:WfF/jB18
書き手スレでネタになっていた武道娘で書いて欲しいな。
ゴツゴツした指や、筋肉が付いて女性らしい柔らかさに欠ける体とかにコンプレックスを持ってるようなの。

師範の娘で黒帯と全く頭が上がらない門下生たちが仕返しを。
恋愛経験が皆無な彼女を口説いてからかってやろうと悪巧み。
道場で一人練習している所に真剣な顔を作って迫り、甘い言葉の連発でペースに持ち込んで…
692投下弐:04/06/15 18:28 ID:wAGbuy2r
俺は木原恭一(きはら・きょういち)。キハラと言えばまさかと思われるが、そのまさかであり、家電シェアの半分を占めるキハラグループの御曹司と言う奴だ。
ガキの頃から、親父とお袋が大嫌いだった。家にいることの方が少ない両親は、たまに会うと奇妙に甘ったるい態度を取る。
ガキながらそんな帳尻合わせにムカついて、俺は家に余りいなくなった。
今ならまだしも、当時のオレに行くあてなんて無かった。そんな時、夏美は良く自分の家に引っ張って行き、夏美のお袋さんも飯を食わせてくれた。
あの頃から、俺は未だに夏美に会うと引きずられている。
「あー、コラ!!何煙草なんか吸ってんのよ!!」
本当にダッシュしてきたらしく、夏美は息を切らせながら俺を咎めた。
パーカーにジーンズ。いつもながら服に金とかかけねぇ女だ。
「っせェな、オラ行くぞ」
予備の半帽を夏美に放ると、奴は器用にも頭にすぽんとはめて受け取った。
693投下参:04/06/15 18:39 ID:wAGbuy2r
「……ねぇ」
駅前と言われ送るだけの筈が、何故か買い物に付き合わされ、コーヒーショップで茶をしている。
とことん俺はコイツに頭が上がらないらしい。
「あン?」
「あんたさ、何で学校サボるの?そりゃ、常に学年トップのアンタにとってつまんないかもしれないけどさ」
自慢では無いが、俺は昔から勉強と喧嘩は負けしらずである。
「くだらねーことに時間を使いたくねえだけだ」
「んで、アンタさぼってそんなに有意義なことしてンの?」
「……るせー」
世話焼きなんだ、コイツは昔っから。
その性格が災いして、昔から委員長だの役員だのを押しつけられている。
今もクラス委員で生徒会書記だった筈だ。俺にしてみりゃ馬鹿としか思えない。
「あれ?」
突然、聞き慣れない声がした。
「え?あ、ちょ、先輩!?」
夏美の言葉に反応し、視線をやった先には、我が高校の期待の星、檜山武文(ひやま・たけふみ)がいた。
694投下四:04/06/15 18:48 ID:yKZdikWp
「なんだ、栗原君デートか?」
爽やかに言うその面が気に入らねぇ。
「ち、違いますよこんなサルとっ」
否定する夏美も気に入らねぇ。
「そうそう、例の件、準備できたから。明日の会議の後にでも渡すよ」
「あ、有り難うございますっ」
仲良く話す二人が気にいらねぇ。
「……俺もう行くから」
ガキくせえのは百も承知で俺は席を立った。
「ちょ、キョウ!?」
「バスまだあんだろ。俺も用事あんだよ」
用事なんか本当はカケラも無いが、俺はそう言うと夏美の言葉すら聞かず店を出た。
695投下伍:04/06/15 18:57 ID:yKZdikWp
イライラしながら俺はゲーセンに居た。別にやりたくもないパチンコの機械に百円を突っ込み、煙草をふかす。
……夏美の奴、檜山に惚れてるんだろうか。
ふっとよぎったその考えはあながち妄想とは言えまい。檜山は一コ上だが、生徒会長を勤め、さらにその爽やかなルックスと性格は学校中の女子の人気を集める。
トドメに檜山はヒヤマ食品と言う、ウチに負けず劣らず馬鹿でかい企業の一人息子、時期社長。
「……くそッたれ」
思わず言葉が口から出る。
そう、俺は夏美に惚れている。自分でも呆れるくらいに一途な片思い。たぶんガキの頃からずっと。
「……檜山ごときに」
取られてたまるかよ……。
696投下陸:04/06/15 19:06 ID:yKZdikWp
「どこに行ってた?」
……最悪だ。帰ってみれば親父がいる。月に数日しかいない癖に、したり顔でまた説教か?
「……まあいい。お前、明後日の夜、空けておけ」
「はぁ?何で」
「檜山さんとこで懇親会のパーティーがある。檜山さんの息子さんもお前と一緒の学校だろう?」
……輪をかけて最悪だ。何で檜山の家のパーティーなんざ……。
「先方もお前に会いたいそうなんでな。とりあえずその奇妙な頭だけでも何とかしろ」
親父はそう言うと書斎に戻っていった。
「……チッ」
ゴチャゴチャ話をするだけ面倒だ。当日のメシ代が浮いたと思えば良い。親父とは今更何も話したくは無い。
「…………」
脳裏に檜山と夏美が一瞬浮かび、俺はまた舌打ちした。
697名無しさん@ピンキー:04/06/15 19:09 ID:yKZdikWp
とりあえずここまで。ネタ振りでこの長さか……。
えーと、武道な娘さんはその内望まれなくても書きますので(笑)。
次回でエロに、
……入れないかなぁ。
698名無しさん@ピンキー:04/06/15 19:32 ID:9iqJtfdf
>>697
割り込みごめんなさい
699名無しさん@ピンキー:04/06/15 21:02 ID:xFuqIjxr
昨日寝た後に投下されていて、今日も投下されているとは・・・・・・。
凄いっス。

リクタイムが終わってますが、イーブル・アイとマナのその後が読みたいと思ったり・・・・・・。
口ではそう言っても体は、ってなのが。
700投下犯:04/06/15 21:29 ID:RnpMK5aR
698様
:いえいえ。携帯で投下なんぞしてるワシが悪いのDEATHから。お気になさらず。
699様
:唯 の 暇 人 で つ
うお、気に入って下さったなら恐悦至極。その内あの二人のスチャラカな話をまた書かせて頂きますですよ。

と、ゆーわけで投下再開。……需要あるのかこの話は、といった心の突っ込みをヌルーして逝きまつ。
701続投下壱:04/06/15 21:39 ID:RnpMK5aR
「……キョウ、きょーおー!!」
夏美に無理矢理学校に連れて来られ、昼休み。飯は屋上の貯水タンクの辺りで俺はいつもとる。なぜか夏美が「話があるから」と言うので屋上にいると言い残し、奴にはジュースを命じ、俺は購買での激戦を終え一服していた。
そう。まさに激戦であった。最近久しく購買を利用していなかったからだが、あれ程に強烈な光景が平成の世の中にもまだ残っているとは。
「おう、こっちだ」
軽く手を上げると、夏美は小走りによってきた。
「はい、てーか何よウーロンとコーヒー二本って?」
「ウーロンはメシ用だ。コーヒーは食後だ」
「……もう一本は?」
「次の時間が山岡の古文だからな」
「……だから何よ」
「さて飯にするか」
適当にあしらい、タバコをコンクリに押しつけてから携帯灰皿にいれ、俺はビニールをがさがさやり始めた。
702続投下弐:04/06/15 21:52 ID:k0WqJkOI
「んで?相談て何だ」
カツサンド(と言えば聞こえは良いが、駄菓子のカツを挟んだような珍妙なパン)を開きながら言うと、夏美はちょこんと座りながらレモンティーを啜った。……こいつは、普段は全然そんな風に感じさせないのに、時々こうやって強烈に女を意識させやがる。
「あのね、……私が女の子っぽい格好したら変かな?」
「あ?」
思わず飯を食う手が止まる。何を言い出すかと思えば……。
「そらまあ。お前は普段もジーンズばっかだしなぁ」
「うんうん」
「制服以外にスカートなんかはかねえだろ」
「うんうん」
「化粧やアクセサリーの類も縁が無い」
「うん……」
「……そんなお前が何で今更女の子っぽい格好とか言い出したんだ?」
「う、うん、そのね」
少し顔を赤らめる。
……強烈に嫌な予感がした。
703続投下参:04/06/15 22:03 ID:k0WqJkOI
「あのね、先輩が」
聞きたく無かった。
だから聞かなかった。俺はすぐにその場を立ち、背後から聞こえる夏美の言葉を振り切り、学校から早足で抜け出した。

「……髪を何とかしろと言っただろう」
「るせー」
親父とお袋と俺。三人が一同に会した事など、今年に入ってから何度あったろうか。
一応パーティーと言う事で、俺もスーツは身につけている。しかしネクタイなんて物はしめる気がしないので、今日の会場で間違いなく一番俺が異端者だろう。
知った事ではない。
俺は親父に無理矢理連れていかれるだけなのだ。せいぜいバカ檜山のタダ飯を楽しむだけだ。
「……チッ」
檜山という単語でまた夏美がよぎった。
あいつの赤らんだ顔が甦り、俺は再度舌打ちをした。
704続投下四:04/06/15 22:11 ID:k0WqJkOI
会場は檜山グループの持つホテルだった。
親父は無論顔パスでさっさと入る。俺はタバコを吸ってから入ると言い、また親父と一悶着起こしていた。
「チッ……」
イライラして、ジッポがうまくつかない。と、目の前にシュッとマッチが擦って出された。
「あ、どもすいませ……」
ん、を飲み込んだ。
マッチを持って笑っていたのは、檜山だったからだ。
「……何の用だ」
「用だってのは酷いな。君はお客様、僕は主催者側だよ?」
そういうと檜山はポケットからジタンを取り出し火をつけた。
「……アンタ、煙草吸うのか」
「ん?うん。あ、何吸ってんのさ」
「マルボロだ」
「へえ」
会話は止まる。
「……そう言えば君は羨ましいな」
「何がだよ」
「夏美ちゃんさ」
ピクッとこめかみが動いたのがわかった。
705続投下伍:04/06/15 22:18 ID:k0WqJkOI
「……あ?」
「夏美ちゃんと幼なじみなんだろ?あんな可愛い子とってのは実にうらやましい」
「……テメエ、何が言いたいんだよ」
「負け戦ってのは、したくないよね……」
かちんときた。コイツ、まさかもう夏美を……!?
「お、来たね」
その言葉に襟を掴もうとした手が止まる。
そして檜山の視線の先には、


ドレスアップした、夏美がいた。


心臓が止まるかと思った。
惚れた女の服が違うだけの話なのに、
そこにいる夏美は何十倍も輝いて見えた。
「え……キョウ……?」
夏美も固まっている。
パーティー会場の外で、俺らはカカシみたいに突っ立っていた。
706投下犯:04/06/15 22:27 ID:J56QEkH1
ゴフッ!!
続投下陸、書き上げ直前に操作ミスであぼーんしました……。
とりあえずここまでで。
あと一回で終われるかな……。
結局エロに入れなかったし。


が、がんがりマッスル。
707名無しさん@ピンキー:04/06/15 22:44 ID:eQXpoQc1
イイヨイイヨー
がんがれ!
今度気が向いたら幼馴染スレにも来て。
708名無しさん@ピンキー:04/06/16 00:08 ID:aSzao+Us
グハァッ・・・。た・たまらん!!
次の投下を期待しとります。GJ!!!
709続々投下壱:04/06/16 00:59 ID:ctG5oNuz
「な……お前、何でココに……」
「きょ、キョウ、え、私は先輩に誘われて……」
俺は反射的に檜山を見る。奴は心底楽しそうに笑いながら言う。
「おやおや、お互い知らなかったのかい?おぉ!?いけない、もうこんな時間じゃないか。僕はいろいろしなくちゃいけないんだ、すまないが木原君、エスコートを頼むよ?じゃあ、ああもう始まってしまう!!早く会場に入ってくれたまえ」
……高速で喋りたい事を喋ると、奴は奥の方に走って行ってしまった。
「と、とりあえず……入るか」
「う、うん」
真っ赤な顔をした夏美の手を引いて、俺はパーティー会場へと入った。
ドレスなんて普段まず見ないものを身に纏った夏美は、何て言うか、とても、

綺麗に見えた。
710続々投下弐:04/06/16 01:11 ID:ctG5oNuz
会場はさすがに豪華なモノであった。料理・食器・人・サービス、どれも極めて一流である。
「オイ、何が食べたいんだ?」
俺の言葉に、夏美はビクッと反応する。
「え!?へっ!?」
「へっ、じゃねえよ。取ってきて食べるんだって」
「あ、ああー、私全然わかんないから……」
照れたように笑い、夏美はグラスの水を飲んだ。
「しゃあねえなぁ、ちょい待ってろよ」
俺は近くのウェィターを捕まえ、適当に頼むと席に戻る。
「さ、さすがにキョウは慣れてるねー」
「あんなモンバーガー屋と一緒だ」
照れくさくて、そっぽを向きながら答える。
「シャンパンはいかがですか?」
近くのウェイターの言葉に、慌てふためく夏美。俺は二つを取り、夏美に一つを渡した。
「おら」
「あ、ありがと……」
真っ赤になりながら、夏美はくいっと行く。
「!!こ、これ、お酒じゃない!!」
「シャンパンは酒だ馬鹿者。お子様用のなんて置いてるわけねえだろ」
俺は呆れながらくいっと行く。
「あ、どうも……ホラ、料理来たから食べろよ」
そう言いながら俺は夏美をひょいと見やった。
711続々投下参:04/06/16 01:20 ID:ctG5oNuz
「…………オイ、何してんだよ。食わねーのか」
「な、ナイフとかフォークって外から使うんだっけ?」
「……はい?いや、こーゆーのは良いんだよ。そんな形式ばった奴じゃ無いから」
俺はとりあえず適当にフォークでつつき出す。夏美もようやく慣れたようで、目をキラキラさせながら食べ始めた。
「…………」
くすっ、と笑いがこぼれた。
「む、な、何よ」
「いやー、ビッグマックに齧りつくお前とは余りにもギャップがあってよ」
「な、う、うるさいなっ」
夏美は真っ赤になる。……やべえ、凄い可愛い。
「き、木原さん!!」
そんな俺の幸せをブチ壊すかのように、そんな言葉が響いた。
712続々投下四:04/06/16 01:33 ID:0eK0RdiS
「……またかよ」
親父はトコトン酒に弱い。弱いクセに飲む。そしてすぐに倒れる。この手のパーティーで親父が倒れなかった事が無い。
「糞親父……いい加減懲りろよ」
呟いて、夏美をソコに待たせて俺は席を立った。

結局、ホテルに部屋を借りて親父とお袋は泊まる事になった。
死ぬべきだ、あの親父は。
そして俺は夏美を迎えに会場へ戻り、唖然とした。

酔っ払い二号誕生。
おそらくは会場で薦められるままに酒を飲んだのであろう、フラフラして真っ赤な夏美がぺたりと擦り寄ってきた。
「な、夏美……こ、この馬鹿」
「き、きょーおー……?あは、あははー……眠……い……」
「ば、馬鹿、寝るなよ」
うれしいがどうしたものかと困る俺に、にやにやしながら檜山が近づいてきた。
「おやおや、これは大変だ。休んでもらったほうが良さそうだね?」

……休む?
713続々投下伍:04/06/16 01:45 ID:0eK0RdiS
「……野郎」
俺はぼそりと呟いた。結局、フラフラになった夏美を抱き抱え(死ぬ程恥ずかしかった)、檜山が渡したキーの部屋に入ったが、

どう見てもこれはまともじゃ無ぇ。
ていうか、ベッドがダブルで一つしか無い。
風呂が妙に広い。
「カップルというか、これは……」
新婚用じゃねえのか。
「野郎……」
再び俺は呟いて、とりあえず夏美をベッドに降ろした。
胸元や鎖骨に目が行く度に、俺は全力で自制心を働かせなければいけなかった。
とりあえず、俺は夏美を寝かせ、ベッドに腰掛けテレビをつけ、冷蔵庫を開き、
「野郎ッ!!」
三度吠えた。
冷蔵庫の中には、あからさまに奴が仕込んだ赤まむしドリンクとコンドームが置いてあったのだ。
714名無しさん@ピンキー:04/06/16 01:51 ID:4cXTJE0J
水を指すようで悪いが、これは「気の強い娘がしおらしくなる」作品なのか?
男の方はともかく、普通の幼なじみ関係にしか見えないのだが…

思わず言いたくなってしまった。スルーでよろしく
715続々投下陸:04/06/16 01:53 ID:0eK0RdiS
「ん……」
夏美が気づいたらしく、慌てて冷蔵庫を閉めた。
「おう、気づいたんか?」
夏美に声をかけると、しばらくきょとんとしてから、がばっと起き上がって夏美は真っ赤になった。
「な、な、何ココ!?え、あ、アタシ!?き、キョウ、あんた……」
「黙れ酔っ払い。何を考えたんだか知らんが礼を言われても罵倒される言われは無えぞ」
「へ、え……あ、そうか、あたし……あ、ありがとう」
真っ赤になって俯いている夏美は、
もう、何というか。
「悪ィ、夏美、謝っとくわ」
「へ?な、何が?」
「すまん、限界だ。……勘弁な」
「きょ、キョウ?」
次の瞬間、俺は夏美にキスをして、
「!?」
そのまま押し倒していた。
716名無しさん@ピンキー:04/06/16 01:57 ID:0eK0RdiS
いったん終了ー。

気の強い要素はココから僅かながら出せましたらと。
リクのシチュに近くしようとしてみたのですよ。すんません。

とりあえずこっから頑張りますです。ハイ。

あぁ、構成能力が低いのが恨めしい。

次回ようやくエロ&ラスト&強気予定。
すんません糞長くて。
717名無しさん@ピンキー:04/06/16 02:09 ID:T2WymLL0
GJ!!GJ!!!
ズボン脱いで待ってる(*´Д`)
718名無しさん@ピンキー:04/06/16 12:36 ID:6aUVpSov
GJ!
ただ、ここまで読む限りだと、ここよりはむしろ幼馴染スレ向きのSSですな。
この後に気体しとりましゅ(w
719名無しさん@ピンキー:04/06/16 14:04 ID:klo1c9gm
まあ幼馴染みスレってここの姉妹みたいなものだしw
720投下犯:04/06/16 14:28 ID:o4wqTlNa
うぅ、自分でも書いてて「……幼なじみネタだ」と思ってしまったり。
何とかラストでここのスレの方に楽しんで頂けるように持っていきます。
やっぱシチュ頂いて書くのは、特にエロは難しい……。
何とかがんがります。
あー、超言い訳くせえ。それではラスト投下逝きます。
721ラスト投下1:04/06/16 14:40 ID:o4wqTlNa
「ん、んーッ……!?」
夏美が驚きと抗議の混じった声を上げるが、もはやそんなモノは俺に届かない。
片手で夏美の両腕を押さえるようにして、体で体を押さえーーー
「……が……」
一言うめくと俺はずるり、と夏美の上に崩れ落ちる。
……こ、こいつ、……ひ、膝をブチ込んできやがった……俺のナニに……
「が……はぁ……」
「な、何考えてんのよこの馬鹿ッ!!」
罵倒に対し反応したくとも、今は体が全く動かない。
「あ、アンタねぇっ、……馬鹿ッ!!」
「うがぁっ」
更にベッドから突き飛ばされる。
床に転がった拍子に、俺はサイドテーブルに強かに頭を打ちつけ、上下の痛みで尺取り虫のように跳ね回った。
「て、てめェ……」
「何考えてるのよこの馬鹿ッ!!色魔ッ!!レイプ犯ッ!!」
……ムカつくが、全く以て言われる通りだ。
722ラスト投下2:04/06/16 14:52 ID:o4wqTlNa
「…わ……り……」
「ふざけんなッ!!あ、アンタ、だけ、はッ、そういう事、しない、ッてッ、思って、た、のにッ……」
……な、ま、まさか。夏美が、……泣いてる?しかし床で未だ蹲る俺にはベッドの上の夏美が見えない。
「あっ、アンタは、酔った、馬鹿な女をっ、ヤッちゃっても平気とっ、思ってるかもしんないけどっ、わっ、私は、そんな、安い女でも都合の良い女でもっ、無いッ!!」
安い?都合の良い?
……違う、それだけは絶対に、違うッ!!
「か、帰るッ!!」
夏美がそう言ってベッドから降り、靴を履いている間に、俺はようやくノロノロと立ち上がった。
「な、夏美、違う、話を……」
「今更何の話があるってのよこのスケベ!!」
……本気で、夏美は怒っている。だが、本気って事なら、こっちだってずっと本気で惚れてたんだ。
そうそう、簡単に引けるわけ無い。
723ラスト投下3:04/06/16 15:04 ID:o4wqTlNa
「……頼む、聞いてくれよ」
フラつきながらも俺は何とか立ち上がる。
「はっ、安心しなさいよ、誰にも言いやしないわよこんな事!!」
かちん、と来た。
「そ、んな事言ってるんじゃねえ!!」
「はん!!そりゃ、天下のキハラのお坊ちゃんにとっちゃ一般人の私なんか一山幾らーー」
本気に腹が立ち。俺は夏美の腕を捕まえると、思い切り頬を張っていた。そしてバランスを崩してしまった俺達は、床の上に見事に転ぶ。
「いったあ!!何するーーー」
「好きなんだよお前がッ!!」



あーぁ。言っちまった。絶対言わないつもりだったのに。
恥ずかしい。何年前のドラマだよ。ほら、夏美も呆れて何も言わなーーー
「……嘘」
夏美はぽかーん、としながらもそれだけ言う。
「嘘じゃ無ぇ」
反射的に返す。
「嘘」
「嘘じゃ無ぇって」
「うそーーーんっ!!」
懲りない馬鹿と言われりゃ返す言葉も無いが、俺はまた夏美の唇を奪っていた。
724ラスト投下4:04/06/16 15:16 ID:o4wqTlNa
「んっー、んっ、んーッ!!」
暴れる夏美を、今度は蹴られないように巧みに体を乗せる。長いキスが終わって、ぷはって息を吸いながら、俺はもう一度言った。
「……嘘じゃ、無ぇ」

「んっ、あっ、あっ、んんっ、……くぁ……」
首筋に。耳に。鎖骨に。キスする。その度に夏美が声を上げる。ゾクゾクする。
重ねた体が。夏美の体の柔らかさを伝える。五感をフルに使って目の前の女を愛する。
「んッ、あッ、……キョ……うっ……」
切な気な声が官能的で、俺をヒートさせる。
手を、ゆっくりと胸の膨らみに持っていく。
「や、ちょ、駄目……んっ、あっ、きょ、キョウ……っ!!」
信じられないくらい、柔らかい。胸を揉む。キスを至るところに。その間に左手は背中にまわり、背中のジッパーを下げる。
「きょ、キョウ……や……」
少しおびえた夏美の声は、抑止どころか加速剤だ。
725ラスト投下5:04/06/16 15:30 ID:o4wqTlNa
「や、あ……んうっ!!」
少し固くなった乳首を口に含み、舌で転がす。右手は胸をいじり、左手はドレスを剥ぐ。
「あ、ぁあ……ッ、や、キョ、きょ……うッ……」
可愛い。愛しい。陳腐なセリフが脳を焼いて、俺はまた優しく、そして念入りに愛撫していく。
「あっ、あっー……ッ、だ、め……キョウ、あッ、くゥ……んァっ」
ドレスを脱がし、夏美が今身につけているのは肘まである手袋とショーツだけ。ストッキングも靴も脱がし、その間も念入りに愛撫していた。
……酷くエロい。上気した肌。潤んだ瞳。光る汗。荒い呼吸。
ショーツの上から、ゆっくりと撫でる。ぴちゃりとした感触。
「ひ、あっ……駄目、キョウ……そこ、はっ、んッ、んむうッ……」
舌を絡ませるキス。トロンとした夏美に、唾液を送り、そして夏美の口の中を舌が這い回り、その間に俺はショーツを脱がしてしまう。
「んんッ、んッ、むゥッ、んんッ」
何か言いたそうだが、舌を絡められてて発音は出来ない。
そして俺は、夏美の中に指を入れる。
726ラスト投下6:04/06/16 15:40 ID:o4wqTlNa
「あ、あッ……ん、ぁあァっ、いっ、んァッ、……〜〜〜ッぁぁアっ……」
頭が、爆発しそうに興奮する。夏美が、俺の指で、キスで、喘ぎ、悶え、感じてくれている。
「夏美、俺、もう……我慢できねぇ」
耳元で囁くと、夏美は一瞬体を強ばらせ。そして、こくんと。顔を真っ赤にして頷いた。
「きょ、キョウ……」
「ん?」
「あた、あたし、は、初めて……だから……」
「俺もだ、馬鹿」
俺はズボンを脱ぎ、シャツを脱ぎ、全裸になると、何度も確かめながら夏美の中にず・ずっと俺自身を沈めた。
「いっ、……くゥっ、あつッ、いた……いッ……」
切れ切れに夏美が呻く。目尻には涙。俺は少しでも夏美が痛みを忘れられるよう、必死で愛撫を続けた。
727ラスト投下7:04/06/16 15:50 ID:o4wqTlNa
……それは、稚拙だったろう。テクニックも何も無い、ただのセックス。だが、俺は本能の命じるまま、愛撫し、そして腰を打ちつける。
「んあッ、あンっ、ふぅッ、あゥっ、いッ、ああっ、キョウっ、あたし、……ちゃうッ、イッ……あ、あああッ!!」
何も考えられぬまま。俺は夏美の中に放ち、そしてそのまま、夏美を抱き締め、倒れ込んだ。

「……悪ィ」
落ち着いてから、俺は夏美に謝りっぱなしだった。
レイプまがいの行為。
中出し。
ナンボ謝っても許されることでは無い。
だが俺はひたすら謝った。
「……キョウ、あのさ」
「ん」
「……たしも、キョウの事……」
「ん?」
「……あたしも、……好き、だよ」
顔を真っ赤にして、胸に顔を埋めながら、夏美が言う。
728ラスト投下ファイナル:04/06/16 16:02 ID:ntYBm8ol
「……マジ??」
俺の言葉に、真っ赤になりながらも夏美は頷く。
「……ねぇ」
「ん?」
「ベッド、行こう?」
……その言葉で気がつく。俺らは、床でシていたのだ。何でベッドが(しかもダブル)あるへやの床でヤッてるんだか、俺らは……。
苦笑しながら、俺は夏美を抱き上げ、ベッドへ向かった。



「きょーうー、キョウ!!」
昼飯時。夏美が小走りによってくる。
「オウ、サンクス」
「あんたまたサボる気でしょ」
ウーロンと、コーヒー二本。と、夏美が持っているジュースは、その他にもレモンティーとオレンジジュース。
「……オレンジなんざ頼んでねえぞ」
「コレはあたしの分」
「あ?」
「次の時間、井手先生のリスニングだしー」
「……この馬鹿」
呟いて、俺はにんまりと笑い、
「オウ、なら行くぜ」
「へっ?ど、どこへよ」
「どーせサボんだろ?もっとイイところに行って食おうぜ」
「ん、うん!!」
夏美と二人、学校を抜け出した。



729ちゅーわけで:04/06/16 16:05 ID:ntYBm8ol
終わりました。
ぐぁあ、やっぱ幼なじみモノですなコレは。
つーか幼なじみって威力デカ過ぎです。他の要素が消し飛びかねん。修行不足ー、DEATH。


例によって、感想・叱咤・叩き・ダメ出し、なんでも良いので頂けると有り難いです。
んでわー。
730名無しさん@ピンキー:04/06/16 16:57 ID:ln8IVD/f
いやー、最高!!たまたま通りかかったんですが、良かったー。
過去のも一気に読んでしまいましたw

次回作にも期待しとります。
731名無しさん@ピンキー:04/06/16 16:58 ID:aSzao+Us
>>729
謙遜なさんな。最高でしたぜ!!
次回作を楽しみにしとりやす。GJ!!
732名無しさん@ピンキー:04/06/16 20:11 ID:jnrWG6PF
GJ!エロくて読みやすくて実に良かったですよ。
次回作も楽しみにしてます。前のスパイ物の続きが読みたい。
で、良かったら今度幼馴染書くときは幼馴染スレに来てw
733投下したモノですが……:04/06/17 02:59 ID:4ttedf3+
何事だこの大絶賛。感謝感激雨アラレですが有頂天には程遠いレベルと自負する故にあまり褒めないで下さい。すぐ調子コキます。
で、スパイ?物の続編は鋭意脳内錬成中DEATH。またさほど遠くない内に投下できるかと。その時にはコテハンつけますかね。

ではでは、読んで下さった方&これから読んで下さる方に感謝しつつ、また次回。
734名無しさん@ピンキー:04/06/17 03:00 ID:BGuihINj
>733
名前欄見てなかったから一瞬煽りかと思った。GJです
735名無しさん@ピンキー:04/06/17 03:39 ID:0+qyg/mI
GJ!















しかし、今になって思えば、あの部屋、カメラでも仕掛けてあったんじゃ……(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
736投下犯改め無礼度:04/06/17 12:06 ID:4lZGE98s
というわけで過去に二度程駄作を投下した者です、コテハン使います。
で、リクエスト頂きましたスパイ?物のエピソード2を近日中に(早ければ今夜あたり)投下開始予定。拙い作品ですが読んで頂ければ幸せです。
では、リビドー充填&十二時間ブッ通しカラオケによる肉体疲労回復のため寝ます……。
737名無しさん@ピンキー:04/06/17 16:37 ID:qnT6t7dd
>>736
待ってま〜す
738無礼度:04/06/17 22:49 ID:TS7gvPT/
ひ、人が来ないー。
ageるべきかどうか……。
一応、イーブル・アイとマナ・クロサキの話を投下開始します。
前話同様スチャラカノリです。
こんな駄作のキャラを愛して下さる方の期待を裏切らぬようにがんがります。
例によって携帯投下ですが。
では、次からイキます。
739名無しさん@ピンキー:04/06/17 22:56 ID:qnT6t7dd
>>無礼度
早くしてくれ!!辛抱堪らん!!
740名無しさん@ピンキー:04/06/17 23:00 ID:kosD3pi9
>>739
落ち着け。
おちけつ
おち・・・・・・




マナ・・・・・・(;´Д`)ハァハァ
741無礼度ー第二話01:04/06/17 23:02 ID:TS7gvPT/
鼻歌混じりに、私は映画館を出た。
キース・パトリック主演、「ラスト・ソルジャー」は今日が封切りだ。
キース・パトリックは私の大好きな俳優だ。しなやかな筋肉。鋭い眼差し。実際に格闘技を納めたからこそ彼のアクションは輝く。
表に出て、看板と同じ彼のサイン入りパンフレットを見て、また笑いがこぼれた。
同僚には「ミーハー」だの「任務と同じような映画なんざ良く見るな」と冷やかされるが、それはそれだ。
私はマナ・クロサキ。スパイ行為や破壊活動を行う某組織の新米工作員だ。
742無礼度ー第二話02:04/06/17 23:15 ID:TS7gvPT/
先日受けたミッションは、ある大馬鹿の介入により成功を通り越し組織全員の目を集めた。
当たり前だ。
ナイフと拳銃しか持たず、データディスクの持ち帰りを命じられ、相手組織の本部を爆破して帰って来る人間は普通いない。
というか化け物だ。
私は不幸にも(そう、アレは間違いなく不幸だ!!)その化け物とコンタクトしてしまい、かと言ってソレを報告も出来ず、結果「ハリウッド」とかいう渾名を頂いた(尚、その名で読んだ男は例外無く男性として産まれた事を後悔するように蹴飛ばしている)。
……そして涙目でボスは私に休暇を与えた。

あの男の事は忘れようが無い。が、無理にでも記憶から除去する必要がある。
脱出後、彼から逃げるのに払った犠牲は多かった。
チェックインして即脱出したホテルは三軒。
オーダーしても口に運ぶ事がかなわなかった食事は五食。
悪夢と淫魔と怪奇現象が手に手をとって襲い来るかのような数日。
743無礼度ー第二話03:04/06/17 23:28 ID:TS7gvPT/
焦燥の私は短期間だが我が母国ー日本への帰国を決意した。
そして私は今、ささやかな幸運を堪能中だ。偶然、お気に入りの俳優の主演最新作の封切りに間に合い、更には限定のサイン入りパンフレット。
あの一件のツケとしては大量に割りが合わないが、まあこんな事でもなければやっていられない。
久しぶりに帰る日本の我が家。ハウスクリーニングは頼んであるし、今日はこの小さな幸せを胸にのんびりしよう。

そう思っていた私は、平和ボケの国の人間であるとつくづく思う。
悪夢は至る所から突然現れるから悪夢なのだ。予想も防衛も成り立たない。基本だ。
その日鼻歌混じりに帰宅した私を待っていたのは、とびきりの世界だった。
「お帰りなさいませご主人様」
三つ指をついてかいがいしく私のマンションの玄関で(ご丁寧にもエプロンまでつけてだ!!)出迎えた男こそ、
「………な、ぁ……」
先日私が遭遇したとびきり好色なモンスター、「イーブル・アイ」だった。
744無礼度ー第二話04:04/06/17 23:39 ID:TS7gvPT/
「やふー。泊めてねー」
「な、なっ、ッあああアンタッ、ど、どーやってッ、いやなんでココがッ!?」
「まあ俺様だし?」
……そう。真にもって忌々しいながら、その答えは正解。
男の通り名は「イーブル・アイ」。それこそ映画顔負けの伝説を誇るスパイだ。
鍵だの住所だのは彼にとっては有っても無くても一緒だ。
「ちょ、んーーッ、んンんッ!!」
突然キス。目を白黒させている間に、扉は閉められチェーンまでされてしまった。
「んッ、んーーッ、ンァっ、ちょ、待っ……」
「ああ大丈夫、今のは挨拶だからー」
「あ、挨拶で舌を入れられてたまるかッ!!」
口の中を、短時間で彼の舌が犯し尽くしている。私は不覚にも、一瞬うっとりしてしまった自分を恥じた。
「まーまー、腹減ってるだろ?ホラホラ、飯作ったから食おうぜー」
「で、出て行けッ!!何してンのよアンタ、人の家で!!」
「やだなー、恋人を待つくらいはするさー」
「誰が恋人だッ!?」
745無礼度ー第二話05:04/06/17 23:50 ID:TS7gvPT/
「へー。そゆ事言うんだー」
し、しまった!!こ、この顔は、マズい、マズ過ぎるッ!!
「ちょ、ちょっとやめッ」
「てーい」
はっと気がつくともう遅い。私は背後から抱きすくめられていた。同時に彼の舌が、唇が、耳と首を襲い、服の上から容赦無く胸を揉みしだかれる。
「あっ、ンぁッ、ちょ、駄目、ひ、卑怯者ッ」
「ココをこうされるの、好きだったよな?」
「んッ、んは……ァあッ!!」
耳たぶを甘く噛まれ、息と唾の音が響き、さらには胸からもじわじわと広がる快感。
早くも、膝がグラつき出す。
「はっ、ンァあッ、や……あ、駄目、……ンくッ……ぅ!!」
「マナの弱い所、全部覚えてるんだぜ?」
言葉通りに、ピンポイントに責めが続く。
「や、やぁッ、やめ……」
「スーツ姿のマナもエロいなー。普段はコレなんだ?」
そう言いながら彼は片手でワイシャツのボタンを外して行く。
746無礼度ー第二話06:04/06/18 00:02 ID:Cytml4BM
外気に胸がさらされる感覚に、一瞬強張る躯。が、たちまちに彼の手が、私の胸をいじくり回し、そして私は内側からの炎に上気する。
「デカくて感じやすくて、エロいおっぱいだよなー」
「や、ぁあ、駄目、〜〜〜〜ッッんあッ、あ、あァっああ!!」
駄目だ。もう、ろくに抵抗も出来ないくらい、体中が熱い。
自分で自分が、制御できない。
男のなすがままに、いやらしく形をかえる私の乳房同様、私も彼の望むままに快楽に溺れさせられる。
「あッ、アァあッ、んっ、〜〜〜ァっ!!」
弓なりに暴れそうな体。だが彼が背後から抱き締め、そして責め、逃げ場の無い快楽に膝が震え出す。
「んッ、……ああッ、はっ、はっ、はっ……」
もう消しようがない程に私の躰に火をつけ、ようやく解放される。
「んー、なんかOLプレイみてーだな。化粧してもやっぱかーいいなー、マナは」
「はっ、あっ、……っくう……」
また、いいように遊ばれる。その背徳感、敗北感、そしてその先の快感に私はまたしても屈服した。
747無礼度ー第二話07:04/06/18 00:15 ID:Cytml4BM
ぴちゃぴちゃと、いやらしい音が私の口と性器からしている。
寝室のベッドの上、お互いの性器をお互いの口で愛撫するカタチをとらされ、私は責め抜かれていた。
既に三度も舌で達してしまい、羞恥と快感に私は震えながら男自身に舌を這わす。
「ンッ、んッ、んン、……ンぁ、あっああ!!」
快感に飛び上がってしまい、私はまたも彼を口から離す。
「ちゃんとシてくれよー、マナばっかずるいぞー」
「そ、ンなこ、と、言っても、……ッ、あ、ああッ、駄目、んッんああ!!」
舌と指が膣を優しく苛め抜く。
「しゃーない、マナ。もう、挿入るぜ?」
男の言葉に、私はコクリと頷く。が、彼は動かない。
「?」
「ホラ、来いよ」
と彼は寝たまま手を引っ張り、腰に手をあてると、
「ちょ、待って、こ、こんなの……んああああッ!!」
私は彼に跨るように肉棒を飲み込んだ。重力が追加され、深く、深く挿入っていく。
「あ、あッ、くゥんッ、ーーーーッああッ!!ふ、深……いッ……」
彼の上で、私は深い恍惚に見悶える。
748無礼度ー第二話08:04/06/18 00:26 ID:0FM55CYh
「イクぜ?」
「や、ちょ、ゆ、ゆすら……ナイ……でえッ、あ、あああァっ!!」
彼からしたら軽い準備運動くらいだろう。が、軽く前後に揺らされただけで私の体を電気が走り抜ける。
その動きが、いつしか下からの突き上げに変わり、更に同時に胸をいじり回され、声も無く私は身を捩る。
「ら、めェ……ま、た、……っちゃ……ん、ーーんッあ、あうッ、ああうッ、ふァあン、や、駄目、だ……めッ……」
「俺もそろそろだな……スパートかけるぜ!!」
「え!?や、やっああ、アんぁッ、ひッ、んンぁぁア、ふゥあアァぁ!!あっ、あっ、あっ、あっ、……んンァああッ!!」
火山の爆発を受けるかのごときピストンに、私は全身をひときわ激しい電気が走るのがわかり、そして……
「あ、あああああッ!!」
「ンッ!!」
どくん、どくんと注ぎこまれる彼自身からの白濁に、昇り詰めるのを感じた。
749無礼度ー第二話09:04/06/18 00:37 ID:0FM55CYh
「んッ、ァぁっ、ああァっ、ふァぁんッ……」
すすり泣くような声で、私は貫かれる。
先ほどの絶頂にうち震える躰を、背後から動物のように彼が犯す。
「ね、もう、かんべ……んッ、してッ……」
「おねだりは聞いてあげたいけど、なッ!!」
「ふァあゥうッ!!」
強烈な彼の突きに、声が押さえられない。
「あ、あーッ、あ、んッ、くゥ、や……ああ!!」
シーツはもう、ぐしゃぐしゃだ。そして私は、彼に手綱のように腕を掴まれて叩き込まれる快楽に震える。
「は、ンぁ、あぁ、やぁ、……らめ、また、イク、イッちゃう、ま……たッ!!」
「俺もだ、やっぱマナは最高……だッ!!」
「あ、あ、あッ、んあっ、ふぁァ、イッ……ああ!!」
「う、くっ!!」
二度目の射精が、私の体に注ぎ込まれる。私は全身が痙攣するかのように震えるのと、背後から彼が抱き締めるのを感じながら、倒れ伏した。
750無礼度ー第二話10:04/06/18 00:48 ID:0FM55CYh
「は、はぁッ!?あンたがキースの師匠ッ!?」
たっぷりと愛され(後戯がそのまま本番になってしまったりした)、またしても私を骨抜きにして、彼は私を腕の上に乗せ、あっさりととんでもないことを暴露した。
「おう。キース・パトリックだろ?アイツに格闘教えたのは俺ー」
「う、うそ……」
工作員という世界と映画スター。二つの憧れが、どちらも目の前のスチャラカに繋がっているなんて……。
「いやー、そーか。キースのファンかー。じゃあ今度……」
「会わせてくれるの!?」
「んなわけなかろう」
「な、何でよっ!!」
「だってマナは俺んだもーーん」
「!!……こ、の、馬鹿ッ!!」
ぶん殴ろうにも力が入らない。からからと笑う男を、私はにらみつけるしか無かった。

休暇とは、いつからより多くの疲労を蓄積する日々へと意味が変わってしまったのか。
会ってしまったが運のつきなのか。
私は憎ったらしい男の隣で、深い眠りに落ちて行った。


END
751無礼度:04/06/18 00:50 ID:0FM55CYh
というわけで投下終了っス。携帯でやるモノじゃ無い……。
また、感想等ありましたらレスして頂けると有り難いDEATH。
では。

P.S.隣の部屋からヤッてる声が聞こえて来るのをどーにかしてください。ホテル行け、ホテル!!
752名無しさん@ピンキー:04/06/18 01:21 ID:SqAxxETS
>>751
グハッ!!モロ来たじぇ。
GJ!!グッドジョブ!!グッジョ〜〜〜〜〜ブ!!
753名無しさん@ピンキー:04/06/18 10:07 ID:DcB1+P3A
>>751
GJとは貴方のためにある言葉
754名無しさん@ピンキー:04/06/18 11:48 ID:UCeBcKUf
玄関先でいちゃいちゃなんて何て事しやがるんですか( ゚∀゚)=3ムッハー

凄腕で好色のスパイ、というと、俺にはボンドじゃなくて、
真っ先に加持さんが思い浮かぶんだが・・・。

「よう。遅かったな。」
                       ドンッ
755無礼度:04/06/18 13:40 ID:Xz9/Vh8R
好評を頂き、恐悦至極です。次回あたりはまともに「工作員」としての話を書いてみたいかな、とも思います。
以前にリク頂いた武道家な娘さんネタもありますし、まぁSS職人なんざ飽きられる&忘れられる前に投下してナンボでしょうから、今後もちょくちょく投下させて頂ければと思います。
ではまた。
756名無しさん@ピンキー:04/06/18 18:30 ID:2qC+TJAW
無礼度さんへ。
失礼を承知でお願いがあります。投下速度を上げる手立てを考えて下さい。
今回のSSの投下には2時間近く掛かっています。この間、他の住人は割り込みを遠慮して書き込むことができませんでした。
このスレはまったり気質で他の書き手も、雑談をする住人も居ないのでのんびり見守っていましたが、どうやら他のスレにも進出のご様子。
他の書き手や雑談している住人が居るスレで、これまでの様なペースで投下されますと叩きの対象となりそうで心配です。

1レスごとに書いては投下を繰り返しているのだと思いますが、予め全部を書いて置いてコピペで連続投下することは可能なはずです。
書き手スレや携帯板などで質問すれば方法を教えて貰えるかと思います。

もし不可能ということでしたら、こちらの掲示板を利用するという手もあります。
エロパロ板SS投下専用掲示板http://jbbs.shitaraba.com/bbs/i.cgi/otaku/2051/
SS保管庫の管理人さんがしたらばに借りている掲示板です。
ここに、SS投下用のスレがあります。
汎用SS投下スレhttp://jbbs.shitaraba.com/bbs/i.cgi/otaku/2051/1081525681/
ここなら、どれだけ時間を掛けても文句は言われませんし、投下完了後に誘導のリンクを貼るか転載をお願いすることもできます。

どうでしょうか?
757無礼度:04/06/18 18:38 ID:Dx4tGgg+
>>756
大変申し訳ありません!!自分の勉強不足及び考え無しを深く恥じ入るものであります。
改めて手段を講じるなり勉強するなりして出直して参ります。
スレの皆様、大変ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした!!改めて謝罪致します!!
758名無しさん@ピンキー:04/06/18 18:42 ID:2qC+TJAW
>>757
別にこのスレでは気にすることはないですよ。
ただ、某ゲームスレで投下するような書き込みを見ましたので心配になりまして。
あそこは、煽り叩き上等な空気になっていて、格好の標的になりそうだったので。
759無礼度:04/06/18 18:54 ID:UmMjTCOT
もしかしなくても某チャンバラ格闘ゲームのスレですよね?
……正直、あそこへの投下は二の足踏んでます。
ですがいずれにせよ解決せねばいけない問題ですので、ご指導に感謝する&謝罪する次第であります。
改めまして、ありがとうございます&申し訳ありませんでした。
760名無しさん@ピンキー:04/06/18 21:55 ID:8iEJ/xKt
>>無礼度
最近ここをROMる様になった、書き手の一人です。自分の言おうとした事は、殆ど
>>756さんが仰っているので、自分は補足を。
先ず、(もう遅いかも知れませんが)別スレに跨っての、同ハンドル使用と言うのは、
ここでは余り薦められません。あるスレで何か問題が起きた時に、
それが別スレに飛び火する可能性が考えられますし、無礼度さんが有名書き手になった際、
「知名度に頼って発言してる」
と言う取り方をする人が出て来ないとも限りません。それから、SSを書く際に色々と訊ける、
「SS書きの控え室 16号室」と言うスレが在ります。現在、かなり上の方に在るので、探してみてはどうでしょう?
質問には、様々な書き手さんが十人十色の考えを示して下さいますので、それを取捨選択出来れば、参考になりますよ。
進行は早いですが、かなり穏やかなスレです。あ、勿論名無しでの書き込み推奨ですよ。

それから、某チャンバラスレも覗きましたが、慣れる迄は待った方が良い、と言うのは、>>758さんと同意見です。

最後に。何時も、書き手としての立場でSSを読ませて戴いてますが、無礼度さんのSSは文章、構成共にしっかりしていて
羨ましい限りです。これからも頑張って下さい。自分も初心者なのに、偉そうな助言&長文レスして済みませんでした。
761無礼度:04/06/18 22:32 ID:bZQ6F1EO
>756,760様
自分ごとき一駄文書きに色々と教えて下さり、ありがとうございます。今まで2ちゃんはロム専門、小説は同人媒体でしか出していなかったので本当に助かりました。
カキコするスレに恵まれたと改めて感謝致します。今後もどうか拙い作品ではありますが、投下を重ねたく存じますのでよろしくお願いします。
762760:04/06/18 22:44 ID:8iEJ/xKt
>>無礼度
気にしない気にしない。俺も似た様な失敗して来て、そのスレの住人に助けられたし。
と言うか、20日前の俺を見てる様でね。基本的にこの板、あんまりトラブル無いスレが多いみたいだから、
そんな気張んなくても大丈夫。俺なんざ、同人すらやった事無いド素人だよw。

それと、無礼度さんの文章、巧いと思うし、実はこのスレ、少し前に書き手の控え室で紹介されてんだよ。
だから、実はかなりの数の人が読んでるかと。そんな訳で、これからも良作宜しくね。

あ、このレスには返事書かなくて良いよ。あんまり小まめに返事書くのも、
「全レスうざい」
って疎まれたりする事も在るから。俺も全レス癖抜けなくて困ってんだけどね。
763名無しさん@ピンキー:04/06/18 23:04 ID:fHCVMqva
>>8iEJ/xKt
指摘はとても正しい。でも君ももっとがんがれよ。
どのスレでもいつも、ちょっと語りが多すぎる。
どれも四分の一に情報量を削ってちょうどいいくらいだと思う。
スレ違いだけどいい機会なので言ってみた。スレの皆さんゴメン
764名無しさん@ピンキー:04/06/18 23:10 ID:2qC+TJAW
>>762
まあ良い機会だし何か書いてってくれ

あ○○×う○○とかw
765無礼度:04/06/19 07:46 ID:iZAWLPXC
ども。
ご指摘やご指導をいただき、一晩中様々なスレを読んだりしてました。
で、避難場所の管理人様から「転載します」とのレスを受け取りましたし、改めて気合い入れて投下したいと思います。
ウゼーとか誘いかとか言われそうですが、レベルが高い人低い人、萌え主体読み物重視、とかく文章ネタは厳しいです。
そんなガクガクブルブルな状況で、レス一個がとてつもなく自分にパワーをブチ込んでくれるのは、創り手の方ならご理解頂けるかと思います。更に「こうしたらより読んでくれるよ」という意見は本当に嬉しかったです。
今後とも皆様の期待を裏切らぬ様なモノを書きたく思います。
有り難う御座いましたッ!!

長文&スレに関係の無い内容、スンマセンでしたッ!!
766名無しさん@ピンキー:04/06/22 22:04 ID:afyeAkjG
保守。
767名無しさん@ピンキー:04/06/24 14:46 ID:NbwM4CYG
ホシュ
768代理転載:04/06/25 23:05 ID:MZBsDaD8
3 名前: 翁の話/無礼度/前書き 投稿日: 2004/06/25(金) 08:42 [ jHAYE.uA ]

以前、投下速度に関しご指摘を頂きまして、一応対策をしてから初めての投下作です。
毛色が違う作品を投下してみたくなりました。正直、スレの皆様が望む作品かどうか甚だ疑問ですが、宜しければ御一読を願います。
それでは。
あ、タイトルは「翁の話」になります。
769代理転載:04/06/25 23:07 ID:MZBsDaD8
5 名前: 翁の話/無礼度/二 投稿日: 2004/06/25(金) 09:06 [ jHAYE.uA ]

中森の土地を昔から治めていたのが誰であったかはもはや誰も覚えていない。
唯、今の統治をする、「簸川(ひかわ)」はおよそ最悪の領主であろう。
元が蛮族上がりであり、取り立ても治世もおよそ最悪。領民は常に生きるギリギリのラインまでを搾取された。
それでもここに住む人間は、豊かな土地に恵まれどうにか生きて行けた。
領民は口癖のように言った。「加瀬の殿様にこちらもお願いできんかのう……」と。

隣の土地を治める、加瀬の殿様こと加瀬一族は名君の誉れも高い。
代々加瀬の土地を治めて来ただけのことはあるが、更により領民のことを気遣い、簸川の屋敷を十とするならば加瀬の屋敷は二か三といった慎ましやかな生活であった。
加瀬の土地は中森の土地と比べ、地質も落ちれば便も悪い。それでも加瀬の土地は、領民と領主が一体となって頑張り続け、改良を重ね中森に追いつけ追い越せの勢いであった。

770代理転載:04/06/25 23:08 ID:MZBsDaD8
さっそく失敗…
気を取り直してもう一度!

4 名前: 翁の話/無礼度/一 投稿日: 2004/06/25(金) 08:52 [ jHAYE.uA ]

ほう、貴方はどちらから?
にちゃん?はぁ、まあ、世間は広うございます。そんな名前の国もございましょうか。
私?私はホレ、見ての通りの唯の爺です。多少長生きをしている故に、少々物知りなだけの。
まま、よろしければお茶でも。一服がてら、この爺の昔話におつき合い下さらんか。
……この辺りもねぇ。やれ維新やらその前だと江戸の殿様が色々騒いだ為に、その度に名前が変わってしまっているようですが。
昔はねえ、「加瀬」と「中森」という土地だったのでございますよ。
殿様?はぁ、無論いらっしゃいましたが。我らにとっては、貴方様が知るような「国」を治められていた殿様はついぞ知りませぬ。
我らにとって、「殿様」にあたるお方、それはやはり……

771代理転載:04/06/25 23:09 ID:MZBsDaD8
5 名前: 翁の話/無礼度/二 投稿日: 2004/06/25(金) 09:06 [ jHAYE.uA ]

中森の土地を昔から治めていたのが誰であったかはもはや誰も覚えていない。
唯、今の統治をする、「簸川(ひかわ)」はおよそ最悪の領主であろう。
元が蛮族上がりであり、取り立ても治世もおよそ最悪。領民は常に生きるギリギリのラインまでを搾取された。
それでもここに住む人間は、豊かな土地に恵まれどうにか生きて行けた。
領民は口癖のように言った。「加瀬の殿様にこちらもお願いできんかのう……」と。

隣の土地を治める、加瀬の殿様こと加瀬一族は名君の誉れも高い。
代々加瀬の土地を治めて来ただけのことはあるが、更により領民のことを気遣い、簸川の屋敷を十とするならば加瀬の屋敷は二か三といった慎ましやかな生活であった。
加瀬の土地は中森の土地と比べ、地質も落ちれば便も悪い。それでも加瀬の土地は、領民と領主が一体となって頑張り続け、改良を重ね中森に追いつけ追い越せの勢いであった。

772代理転載:04/06/25 23:09 ID:MZBsDaD8
6 名前: 翁の話/無礼度/三 投稿日: 2004/06/25(金) 09:21 [ jHAYE.uA ]

「楓、早く早くー!!」
幼さをまだ若干残した声が秋の豊かな田畑に響く。
「伊織様、慌てずとも逃げはしませぬ」
落ち着いて返したその人間は、楓といった。
女でありながら男子の着物を纏い、槍を担ぎ歩く。加瀬の人間ならばもはや彼女を知らぬ者はない。加瀬の若き次期当主、伊織を幼い日から擁護して来た、加瀬の家では珍しい武人である。
楓は幼い日に加瀬に拾われて以来、己にできる事で何とか恩を返そうとしてきた。
自分には槍の才能があった。学問や歌は出来なかった。
その日より、楓は加瀬の武人となった。我流ながら日々の鍛錬がモノを言い、いまやその腕前を聞きつけてやってくる者も少なくない。そして返り討ちだ。
「楓は強いのう!!」
そう目を輝かせる伊織は、逆に武の才能が無かった。学問に優れ、様々な知識を得るのを喜びとしていた。
「伊織様と楓様の中身を入れ替えられたら一番なのじゃ」とは加瀬の住民の口癖であった。
773代理転載:04/06/25 23:09 ID:MZBsDaD8
7 名前: 翁の話/無礼度/四 投稿日: 2004/06/25(金) 09:39 [ jHAYE.uA ]

「えぇい、つまらぬッ!!」
中森の当主、簸川光治は猪口を投げ捨てた。日も高い内からその顔は赤く、息は酒くさい。彼は隣の土地のすべてが気にいらなかった。
領主を慕う領民。領民に媚びる領主。女人でありながら武にうつつを抜かす家臣。武を納めぬ次期当主。
中森に無く、加瀬にあるものは全て気に喰わぬ。中森に有り、加瀬に無いモノはこれ全て中森当主たる自分の手柄である。
「……酒だ、酒を持ってこいッ!!」
怒鳴る彼の瞳には狂気が走っていた。

「……これでございますか」
伊織に引っ張られて楓が辿り着いたのは、村はずれの山。そこには野狐の親子が伊織に近づき、そして甘えていた。
「ほら楓、楓も撫でてごらんよ」
「は、はぁ……」
実は先ほどから楓はかなりどぎまぎしていた。目の前のつぶらな瞳で首を傾げる子狐は実に愛らしく、楓の心を揺さぶる。
「で、では……」
武人たる自分が、そこらの女人のように騒いではならぬ。そう戒め、おそるおそる楓は狐の頭を撫でる。と、狐は擦り寄り、頭を押しつけるように甘えて来た。
「あ……」
「わぁ、やっぱり楓は気に入ってもらえたんだ。美人だし」
「い、伊織様!!」
真っ赤になって楓は伊織を見る。
「何?だって僕は昔っから言ってるじゃない、楓は美人だって」
「お、お戯れを……」
774代理転載:04/06/25 23:10 ID:MZBsDaD8
8 名前: 翁の話/無礼度/五 投稿日: 2004/06/25(金) 09:55 [ jHAYE.uA ]

「戯れじゃ無いってば……あ、楓、どこ行くのさ!!」
顔と言わず全身を真っ赤に染め、楓は槍を担いで歩き出してしまった。
楓は己の身体を知っている。筋肉は固く、世の女人たちの様に柔らかくは無い。乳房は無駄に育ってしまい、世の理想とされているよりははるかに大きい。下品ですらある、と楓は思う。
そんな自分を美人だ美人だと言う伊織。ならぬ恋、秘める想いだが、楓は伊織を慕っていた。自分は一家臣。伊織様が幼い日より守り役を仰せつかったのみ。決して、……。


「お呼びでしょうか、殿」
時は猪の刻を回った。楓は加瀬当主、京三の前に伏していた。
「うむ、すまぬな、斯様な時間に」
「いえ。して、用向きは」
楓はぴしりと姿勢を正す。殿がこの時間に呼ぶ等、何事であろうかと。
「ふむ。まあ、その……お主、伊織をどう思う?」
「は」
突然の言葉に楓は間抜けな声を出してしまっていた。

775代理転載:04/06/25 23:12 ID:MZBsDaD8
9 名前: 翁の話/無礼度/六 投稿日: 2004/06/25(金) 10:12 [ jHAYE.uA ]

「ど、どうと申されますと」
「うむ、いや、そのな……」


「敵襲ーーッッ!!」


絶叫が夜の帳を引き裂いた。

776代理転載:04/06/25 23:13 ID:MZBsDaD8

「ククク、良い格好よなァ、加瀬の?」
加瀬京三、その妻美久、息子伊織、そして楓。四人は高手小手に縛り上げられ、簸川の足元に座らされていた。突然の夜襲に加え、加瀬の家は武人も少なく、増して家は壁すらもボロボロ。
族上がりの簸川に歯がたつわけも無かった。
「ぐ……、何故だ簸川殿、何故このような……」
「あぁん?」
呻いた京三に対し、簸川はにやりと笑い、
「退屈だったから」
と答えた。
「な、た、退屈!?」
「血も最近は見ていなかったしなぁ、それにアンタの土地もイイ感じに育ってきたようだ。俺のモノにしてやるのにちょうど良いくらいにはな」
野卑そのものの口調で簸川は京三を嬲る。
「げ、外道がッ!!」
京三の妻、美久の叫びに簸川は眉をいったんしかめ、そしてニヤリと笑った。
「おい、あんた立場ってモンを理解してるのか?あんまり俺を怒らせないほうが良いぜ?」
「黙れ族がッ、恥を知れッ!!」
怯む事無く叫んだ美久に、簸川は蹴りをぶち込んだ。
「かはぁっ!!」
「キャンキャンうるせえ雌犬だな」
「ま、待たれよ簸川殿!!妻には手をッ」
「うるせえッ!!」
次の瞬間。二人は簸川の部下により、腹を貫かれていた。
777名無しさん@ピンキー:04/06/25 23:13 ID:9IHwt5wT
10 名前: 翁の話/無礼度/七 投稿日: 2004/06/25(金) 10:30 [ jHAYE.uA ]

「と、殿ーッ!!」
楓の絶叫。それに対し、加瀬は
「伊織を……頼むぞ」
そう言い、最後ににやりと笑い、そして絶命した。

「き、貴様……!!」
楓は簸川を睨みつける。
「おぉ怖ゃ怖や。だが貴様にはやってもらう事があるのだよ」
簸川はおどけたようにそう笑い、伊織を部下に命じて引っ張り、そしてその首筋に刀を突きつけさせた。
「な、き、貴様ッ!!」
「安心しろ、殺しはせんよ……お前次第だがな」
下卑た笑いに、楓はすっと嫌な空気を感じた。


「んッ、んむッ、ふッ、ん……あッ、んむッ……」
ぺちゃぺちゃと鳴る舌。鼻をつく匂い。それらに涙を浮かべながらも楓は耐え、簸川の肉棒を咥えさせられていた。
縄を解かれ、楓は簸川にこう命じられた。伊織の命惜しくば、その身を以て我を満足させよと。
全身を羞恥と怒りに震わせながらも、楓には選択などできよう筈も無かった。
「ははは、男の陽物を咥え込むなど、遊女でもなかなかせぬぞ、この淫乱な雌犬め!!」
「んッ、……き、貴様……」
「オラ、誰が休んで良いっつった!!」
「んッ、んーッ!!」
強引に頭を押さえつけられ、楓の口内を簸川の肉棒が犯し回る。
「んッ、ふむぅッ、んんッ、んんんッ!!」
「くゥ、……出すぞッ!!」
「んッ、んんんんんッ!!」
頭を押さえつけられたまま、口の中を簸川の白濁が襲った。
778名無しさん@ピンキー:04/06/25 23:14 ID:9IHwt5wT
11 名前: 翁の話/無礼度/八 投稿日: 2004/06/25(金) 10:42 [ jHAYE.uA ]

「げえっ、げほゥっ……」
涙をうかべえずく楓を暫くにやにやと簸川は見ていたが、またしても楓の頭を掴むと無理矢理立ち上がらせた。そして着衣をいきなり破る。
「や、いやぁッ」
「可愛らしい声も出せるんじゃねえか……やっぱりな、なんだこの馬鹿でかい乳は」
「うぁあぅッ!!」
乳首を捻られ、楓は呻く。
「へへ、次はこの胸を使え……そうだ、そうやって挟むんだよ」
全身を羞恥に震わせながらも、楓は簸川の一物をその豊かな谷間に納めた。
「おら何してる……お前が俺を気持ちよくするんだよ。イイのか?あぁん?」
「ま、待ってくれ、今、今するからッ」
悲鳴混じりに楓はぎこちなく乳房を動かし、簸川自身を愛撫する。
「おほっ、そうよ。オラ舌も使え……くうッ、た、たまんねえな……」
「う、くッ……」
涙を浮かべながらも、楓は従わざるを得なかった。こんな無様で下品な姿を、主の仇にさらす。それでも、視界の片隅に今は亡き主人の骸。蘇る「伊織を頼む」という言葉。
刀をつき付けられ、青ざめながらも唇を噛み締め耐える伊織。その二つが楓を動かしていた。

779名無しさん@ピンキー:04/06/25 23:15 ID:9IHwt5wT
12 名前: 翁の話/無礼度/九 投稿日: 2004/06/25(金) 10:57 [ jHAYE.uA ]

「くゥあ、イクぞ!!」
再び迸る大量の白濁が、楓の顔面と胸を汚した。
「……へへ、じゃあそろそろ下のお口といこうか……」
わかっては、いた。
覚悟も、していた。
だが、改めてソレを言われ、楓の身体はびくりとこわばる。
「あン?……手前、もしかして、男を知らねぇのか?」
挑発的な簸川の言葉は。だが、真実だ。
「は、はは!!初物かよ!?そいつはひろいも……」
「楓ッ!!」


突然、伊織が鋭く声を上げた。
「あン?何だ手前……」
「楓、今までご苦労であった……不甲斐無い我を許せッ!!」
そう言うと、伊織は舌を噛み切ったのである。
「い、伊織さまぁぁッッ!?」
楓は絶叫し、簸川を突き飛ばし伊織に抱きついた。
「い、伊織様、何故、何故この様な……ッ」
楓の涙混じりの叫びに、伊織はにっ、と笑い、そして喋る事がもう適わぬのを知り、楓の手に文字をなぞり。

事切れた。

「ちッ、ガキが……」
簸川が立ち上がり、吐き捨てた瞬間。
「おおおおおおおおお!!ひぃィかぁぁぁァわあぁぁぁぁぁァァっ!!」
楓は絶叫し、獣のごとく傍らの槍を手に襲いかかった……
780代理転載:04/06/25 23:16 ID:MZBsDaD8
13 名前: 翁の話/無礼度/十 投稿日: 2004/06/25(金) 11:05 [ jHAYE.uA ]

……それからはもう、地獄でございますよ。血煙が上がる中、貫かれようと切られようと楓様は槍を振るい、ついには簸川の屋敷の民を皆殺しにしてしまわれたそうです。
話を聞いて領民や大殿様が向かいましてな、簸川の屋敷につきまして、そこで見たモノは、血と肉、そして……

愛し気に伊織さまを抱き、全身を刻まれながらも優しく微笑み事切れた、楓様のお姿だったそうです。

はて、もうこんなに時が過ぎてしまいましたな。
ああ、もう行かれますか。そうですな、これ以上この爺めの話に付き合わせるは酷でありましょうし。
いえいえ。また、よろしければ旅の途中、お暇ならお寄り下さいませ。爺はここにおりますでな。

では、また。
御加護のあらん事を。
781代理転載:04/06/25 23:17 ID:MZBsDaD8
以上です。
最初でいきなりの失敗、面目ない。

(転載元)
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に……
http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/otaku/2051/1088120057/
782名無しさん@ピンキー:04/06/26 00:25 ID:32t+O7DS
>「や、いやぁッ」
>「可愛らしい声も出せるんじゃねえか……

ここ、激しく(;´Д`)ハァハァ
783名無しさん@ピンキー:04/06/27 00:36 ID:ZdPJPRp9
ここって良スレだと思うんだがなぁ
あげ
784名無しさん@ピンキー:04/06/27 05:18 ID:dzPwnhfB
属性の方は多いはずですよ。漏れもそうだし。
785無礼度:04/06/29 00:22 ID:rTd5Hctr
……えーと、なんか凄まじく過疎ってる気が……気のせいですかね?
次作投下にあたり、ネタやシチュを……と思ったのですが……前作不評のようですし。
786名無しさん@ピンキー:04/06/29 00:41 ID:y5SdBTHB
シチュというか、個人的にはハッピーエンドの方が好きかも。

無礼度さんの話いつもエロくて面白いので好きです。
次作も楽しみに待ってます。
787名無しさん@ピンキー:04/06/29 01:05 ID:DFeUQq3H
いやー、むしろ男装武人の楓に思い切り(;´Д`)してしまい
伊織×楓でしおらしくなる瞬間を見たくなってしまっていた。
それだけに死にオチなのはつらかった。

何だかんだで自分もハッピーエンド好き。新作期待してます。
788無礼度:04/06/29 01:12 ID:r9B9p076
うお!こんな短時間で反響!?ビクーリしましたよ
うーむ。やっぱハッピーエンド推奨すか。イーブルアイネタで馬鹿ノリやってたんで……。
了解しました、次回はハッピーエンド?で。(しかしマナのアレはハッピーエンドなんだろーか……)
789名無しさん@ピンキー:04/06/29 20:14 ID:vpt5yVPI
読んで幸せな気分になればハッピーエンド。
なのでマナのアレはある意味ハッピーエンドです(藁
790名無しさん@ピンキー:04/06/29 21:49 ID:18auAXKD
義手とか固めとかの少女はありですか?
791790:04/06/29 21:51 ID:18auAXKD
ぬぁあぁ!片目です!っつか隻腕隻眼!いやむしろファンタジーありですか!?
792名無しさん@ピンキー:04/06/29 22:11 ID:8YDDDVJW
>>791
アリあり有りですよ
793名無しさん@ピンキー:04/06/30 03:20 ID:5v3oJFrn
丹下左膳?
794無礼度:04/06/30 07:09 ID:piIHAnlw
ハゥ!!次のネタを錬成してたら全く同じ事考えてるヒトが!!
サイボーグ化した女賞金稼ぎの話なんですが……やべ、被りそうですナ。封ー印ー。炊飯器に。ぐるぐる回って。
795790:04/06/30 10:52 ID:S7eNblRZ
近未来イイ!
こっちは全然違うファンタジーなので安心してください無礼度さん!
こちらの女子はただ単に義手で眼帯なだけのか弱い強気少女です。
796名無しさん@ピンキー:04/06/30 15:41 ID:J+uuHc4V
このスレを見て女スパイものを書こうかな、と思いましたが無礼度さんのヤツが凄すぎて二の足を踏む罠(^^;)。
797名無しさん@ピンキー:04/06/30 15:45 ID:t/+TEXot
>796
踏むな!書け!書いてくださいお願いしまつ(;´Д`)
798無礼度:04/06/30 15:56 ID:r8U4NdBB
>>795
あ、桶でしたら近い内に書かせて頂きます。
>>796
ワシのなんざ全く気にせんで良いです、つーかそんな凄いモノじゃ無いですから。
書いて下さい。おながいしまつ。
799796:04/06/30 15:59 ID:J+uuHc4V
ホントは書きたいんですけど…。
100%シリアスで前フリが異常に長い(敵に捕まるまでが長い)、拷問系が主(三角木馬とか鞭打ちとかのレベルですが、もちろんエッチもあるます)とか問題がありすぎな気が…。
それでもよければ夜にでも書こうと思います。
800無愛想ハーレクイン:04/06/30 20:00 ID:S7eNblRZ
前振り投下致します。

リョウは悩んでいた。恐らく、ここ数年で初めて真剣に物事を考えた。
 片方しかない目を瞑り、義手と生身の腕を組み合わせて、休むことなく自己主張を続ける足
の痛みと相談しながら時々思い出したように左右を見やる。
リョウの片足に、太い蔓が数本絡み付いていた。決して意志をもって蠢いているわけではな
く、ただ純粋に森を突っ切る道に伸びていただけの蔓なのだが、リョウはこれに足をとられて
転倒した。
結果、骨折。
慢性的な栄養不足が仇となり、蔓に絡まったままの状態で奇妙な方向に捩れた足は、あっけ
なくベキリといった。
801無愛想ハーレクイン:04/06/30 20:00 ID:S7eNblRZ
隣町へ向う旅人でも通りかからないかと待ってはみても、もうすぐ夕方と言う時刻に町を出
る者はまずいない。ケガをしたか弱い少女を助ける王子様などそうそう簡単に現れるはずも
無く、リョウは真赤に腫れあがった足を見つめてひたすらに悩んでいたのである。
 議題は一つ。呼ぶか、呼ばないか。

リョウは従僕を持っていた。もちろん彼女には地位も名誉も金も無いが、“異種族”に対し
ては地位も名誉も財産も意味をなさず、ただ純粋に、相手が望む物を与える事で契約が成立す
る。
彼女が使役する従僕の数は全部で6人6種。与えた物は右目を一つ、腕を一本、体、血液を
毎日少量ずつ。後の一人は物心ついた時から傍にいて、何を与えたのかも分からないし、教
えてももらえない。残る一人には“許し”を与えるという契約。
802無愛想ハーレクイン:04/06/30 20:01 ID:S7eNblRZ
 決して自分から進んで契約を求めたわけではなく、倒れている者、傷ついている者にめぐり
会う星の元に生まれているのか、やけに瀕死の誰かに遭遇する。助けるためには何かを与え
ねばならず、与えると相手は仮を返すつもりなのか勝手に契約してしまう。望んだ物を与え
る事が契約の承諾とみなされるため、こっそり契約の印を結ばれているとこちらの意志とは
関係なく従僕が増えて行くのだ。もちろん、中には数匹例外もいるが…
 おかげで旅は賑やかであり、この上なく安全ではあるが、人間を捕食する種族ばかりを従僕
にして歩いているリョウは、行く先々で奇異の目で見られていた。ゆえに、旅の上で人間の友
人ができる可能性はゼロに近い。いい迷惑である。
803無愛想ハーレクイン:04/06/30 20:02 ID:S7eNblRZ
 そんな6人の従僕のうち3人の聴力は、人間からしてみれば尋常ではなく、ここからでも叫
べば駆けつけてくれるのだろうが、問題はその中の一人だった。
 契約を交わした従僕の中で、唯一のウィザード。ウィザードと呼ぶのもおこがましい反則魔
法使い。あだ名するなら、悪魔の使い。
「ぅ〜〜〜…」
 その男の顔を想像して、リョウは既に泣きそうだった。
 銀の長髪。赤目に、全身を被う紋様。種族名ハミット。外見的には人間とほぼ同じだが、彼
らは触れる事で食事をする。生気を吸い取るとかそういう優雅な食事方法ならまだ好感がもて
るのだが、彼らは触れた生物を粉々にした上に爪の先から分泌する体液でドロドロに溶かし、
皮膚から取り込んでそのままエネルギーに代えるのだ。当然、狩りの対象には人間も含まれる。
好感を持てという方が難しい要求だ。
804無愛想ハーレクイン:04/06/30 20:03 ID:S7eNblRZ
 リョウがこのハミットの主に強制任命された経緯は正に悪夢であり、道端で行き倒れている
“人間”を助けようとしたら、それが偶然ハミットで、気に入られて無理やり契約に持ち込ま
れた。許しをくれと涙を零す物だからついつい縦に頷いて、それで契約は成立。見る間にハミ
ットの体に従僕の刻印が浮き出して、リョウは策士を前に絶叫した。
 ハミット種の雄は、雌を全身全霊をかけて守り抜く。これだと決めた雌ならば例えそれが死
体になっても愛しつづけ、腐乱した唇にさえ躊躇なく唇を重ねるというのだからたまらない。
どれほど見た目が美しくてもハミットの雄にだけは近づくなと、あらゆる種族の女は親からき
つく言い聞かされる物である。
 リョウはこのハミット種の雄が苦手だった。6人の従僕の中で一番苦手…というよりも嫌い
の部類に入るだろう。
 とはいえ、夜の闇はあっと言う間にやってくる。今はまだ太陽が必死に足掻いているが、夜
になってしまえば夜行性のモンスターが徘徊するこの世界に、身動きの取れない少女が一人で
はあまりにも命取りだ。
805無愛想ハーレクイン:04/06/30 20:05 ID:S7eNblRZ
 モンスターならまだいい。人間を捕食する異種族に見つかったら、綺麗に料理されて食われ
る可能性も無いわけではないのである。素材を新鮮に保つため、殺さないように調理されるの
だけは勘弁願いたいものだ。
 赤かった夕日はもう見えない。だが叫んでしまえば、真っ先にここに現れるのはあのハミッ
トに違いない。魔法が使える分他の二人より遥かに有利だ。
 そうしてしまえばあの男は間違いなく褒美をねだる。でかい図体で甘い声を出し、他の従僕
の前で遠慮も無しに脱がしに掛かろうとするのだろう。
 訂正しよう。リョウはあのハミット種の男が…考えうる全ての生物の中で一番大嫌いだった。
806無愛想ハーレクイン:04/06/30 20:06 ID:S7eNblRZ
百聞は一見になんとやら。
こんな世界観はありでしょうか
807名無しさん@ピンキー:04/06/30 21:58 ID:h8sL004L
オリジナリティ溢れてステッキー(゚∀゚)

ただ、主人公の名前を見ると、
柔道着姿のリュウを思い浮かべてしまうのが難点だけど・・・。
愛されてるね、主人公。
808796:04/06/30 23:04 ID:J+uuHc4V
いちおう挿入部分を書いて見ますた。

草木も眠る丑三つ時、郊外にある建物に私は侵入する。外周にフェンスが張られ、敷地内は厳重な警戒態勢が敷かれていたが、私にとって彼らの目を欺いて建物に侵入することはたやすい事だった。
私の名は御鏡 綾香(みかがみ りょうか)、コードネーム「ダークネス・クィーン」の名で呼ばれることもある私は諜報員、すなわちスパイを生業としている。今度の任務はこの建物に侵入することなのだ。
809796:04/06/30 23:05 ID:J+uuHc4V
今の私は、首から下全てを覆った漆黒のボディスーツの上に真っ黒のレオタードにグローブ、足にはひざにぎりぎり届かないくらいのブーツ、といった格好をしている。
肩には二丁の拳銃が収まったショルダーホルスター、左の太ももには小道具が入ったポーチがついたベルト、これが私の装備の全てである。最小の装備で最大の成果をあげることこそスパイに必要なことなのだ。
810796:04/06/30 23:06 ID:J+uuHc4V
任務の内容は少女を対象とした人身売買組織の全貌を暴くこと。
この建物が組織の本拠地であることを突き止めた私は、犯罪の証拠を掴む為に侵入する事を決意した。本来ならば証拠品を持ち帰ればそれですむのだが、もし中に「商品」として捕えられた少女達がいれば彼女達の救出を優先するつもりだ。
人々を救い、守ることこそ私の使命だと思っている。同僚や上司はそんな私を「お人よし」、「偽善者」などと陰口をたたくが、私の決意は揺るがない。
そんな連中に私は実績を残すことで彼らの口を封じてきた、そして人々を守るという使命感こそが私を世界有数の諜報員たらしめているのは間違いなかった。
811796:04/06/30 23:08 ID:J+uuHc4V
建物に侵入した私は真っ先に管制室を目指した。
いかに厳重な警備下でも管制室さえ押さえれば敵に見つかる確立はぐっと減る、無論、そこまでたどり着くまでに敵に発見される恐れはあるが、そんなヘマをするほど私は素人ではなかった。
制圧は簡単だった、厳重すぎる警備の割には管制室には鍵すらかかっていなかったのだ。部屋に入った瞬間、そこにいた3人の男達に反撃の暇すら与えずに2丁拳銃をお見舞いする、ただし弾は特殊スタン弾で男達は気絶しているだけである。
殺しは決してしない、が私のモットーなのだ。
優先的に管制室を制圧する理由は、建物全体を把握するのに便利だということもある。監視カメラからの映像で、内部がどんな状況なのかが丸分かりなのだ。
幸いにも今は「商品」の少女達はいないようだ、正直私はほっとしていた、なんだかんだ言っても任務はやりやすいにこしたことはないからだ。
それから色々とコンソールパネルをいじって赤外線トラップや各種警報の解除、証拠品が納められている部屋の開錠などを行う。これで下準備は全て終えた、後は証拠品を奪取するだけである。
812796:04/06/30 23:09 ID:J+uuHc4V
無数のデスクとその上に置かれているパソコン、今、私は証拠品が納められていると思しき部屋にいる。見つけるのは簡単だった、一際大きいデスクにある鍵のかかった引き出し、ピッキングを使って難なく鍵を開け、中に入っていたディスクを取り出す。
私はそれをデスクの上にあるパソコンにセットした。
―思ったとおりだ―、そこには人身売買に関するあらゆるデータが網羅されていた、取引先の情報まであるこのディスクを解析すれば人身売買に関するあらゆる組織を一網打尽に出来る。私の心は踊った、これで罪もない少女達が悲しむことは無くなるのだ。
だが、そこにスキがあったのだろう、ディスクの解析に夢中になっていた私は男に銃を突きつけられていた…。
813796:04/06/30 23:10 ID:J+uuHc4V
「動くな」
男の低いが鋭い声、油断していたとはいえ私の背後をとるなど並の人間に出来ることではない。背中に感じる冷たい感触、私は降服の意思を示すようにゆっくりと両手を上げる。
向かいにあるパソコンの暗いモニター越しに男を見る、顔は黒覆面で覆われており、小さいモニターからは表情を伺うことは出来ない。
迷彩服の上にベストを羽織り、自動小銃を構える男はどう見ても犯罪組織にいるチンピラなどではなかった。
「貴方…、プロね」
静かに尋ねる、最近では羽振りの良い犯罪組織は軍人崩れや元特殊部隊の人間を雇っている事が多い。
この男も金で雇われたのだろう、そういった人間に私は今まで何人も会ってきた。
男はそれに答えず更に強く銃を押し付ける、私は両手を上げた状態でされるがままになっていた。
だが観念した訳ではない、モニター越しに男を見ながらスキが出来るのをじっと待っていたのだ。
「へへっ…」
男は視線を下に下げた。体にピッタリと密着した私のスパイスーツ、当然私のお尻の形もくっきりと映し出している、男は下卑た目で私のお尻を視姦していた、男にとっては一瞬のつもりだろうが私にとって十分過ぎるスキだった。
814796:04/06/30 23:12 ID:J+uuHc4V
「ッ?!」
一瞬、男の視界から私の姿が消えた、私は素早く身をかがめ、返す力で右足を突き上げる。
右足は狙いたがわず自動小銃に命中、男の手から弾き飛ばした。
「ハッ!」
一瞬で振り向いた私は男に反撃の隙を与えず、蹴りを男の顔面にお見舞いする。
ドサッ
男はひとたまりもなく倒れる、すかさず顔に手をやって命に別状が無いことを確かめた。
長居は無用だ、すぐにでもここを脱出しなければならない。だが、部屋の外に出ようとした時、外に人の気配を感じた。既に男が応援を呼んでいたのだ、廊下越しに多くの足音が聞こえて来る…。
815796:04/06/30 23:13 ID:J+uuHc4V
バンッ!
部屋の扉が乱暴に開かれた、そして完全武装した8人の男達が足音も荒く部屋に入ってくる。
「クソッ!いないぞ!」
男達は気絶している仲間をそのままに必死になって侵入者―すなわち私、御鏡 綾香―を探している。だが、いつまでたっても私を見つけることが出来ずにいる。
当然だった、私は今、この部屋の上にある配管通路に身を潜めていたのだ。
男達が来る直前に私は天井にある通気口からすばやく配管通路に避難したのである、男達が来るまで約2分、その間に天井の配管に移動することは私にとってたやすいことだった。
そのまま息を殺して下の様子を見る私、業を煮やした男達は一固まりになってなにやら相談していた、しかも私の真下で。チャンスだ、この好機を逃すわけには行かない。
私は通気口を蹴り破りそのまま下へ落下した、真下にいた哀れな男は脳天に私の一撃を喰らいひとたまりも無く昏倒した。
「なっ?!」
驚く男達に反撃の隙を与えず、周りにいる4人の男達を蹴り倒す。そして素早くホルスターから2丁拳銃を抜き、残る3人を打ち抜いた。
全ては一瞬の内に終わっていた、男達の命に別状が無いことを確認した私は今度こそこの部屋を後にした。
816796:04/06/30 23:18 ID:J+uuHc4V
え〜と、マジですみません!挿入部分なのにこんなに長くなっちまいました。しかも1レスの文章が多すぎ…。
この後、彼女は囚われの身となり、いろんな拷問や辱めを受ける予定なんですが…。
要望があれば書きます、でも多分ないだろうナ…(^^;)。
もっと勉強します。
817名無しさん@ピンキー:04/06/30 23:26 ID:9i4OYCRM
(・∀・)イイヨイイヨー

でもちょっと気になったんですが、挿入部分じゃなくて、導入部分じゃ…?
818796:04/06/30 23:30 ID:J+uuHc4V
>>817
そうでした…、アナガアッタラハイリタイ…。
819名無しさん@ピンキー:04/07/01 01:05 ID:8Ak6SOAv
>>800 >>808
両方とも(・∀・)イイ!!
続きをお待ちしてます。
820796:04/07/01 02:53 ID:spqpXEEQ
薄暗い廊下を私は音も立てずに走る。ポーチに入っているディスク、一刻も早くこのディスクを持ち帰り本部で解析しなければならない。
幸いにもこれまで敵には一度も会っていない、管制室を制圧したおかげで警備側の連帯が途切れているのだ。1階に降り立つ、後は裏口から警備の隙を突いて逃げ出すだけだ。
私は裏口に続く広く長い廊下をひた走った、特殊ブーツのおかげで足音は立たない。眼前に十字路が迫る、―とその時―。
(殺気!)
そう感じた時には遅かった、十字路の影から飛び出してきた男の体当たりを受け、私は勢い良く吹っ飛ばされたのだ。
私は驚愕した。なぜなら、彼の気配を全く感じることが出来なかったからである。先ほどは意識を解析に集中させていたからこそ不覚をとってしまったが、今は走りながらも周囲への警戒は怠っていなかった。
スパイになってから十分に警戒している私に全く気配を感じさせなかった相手はこの男が始めてなのだ。
私は背筋に冷たいものが走るのを押さえることが出来なかった、私が対峙している相手は間違いなく今まで会ってきた中で最強の敵だ、それも桁外れの―。
(逃げるか―?)
一瞬そんな考えが脳裏をよぎる、しかし、それはすぐに否定する。もし逃げても応援を呼ばれれば脱出は非常に困難になる、しかも、背後から狙い撃ちされればいくら広いとはいえ逃げ場の無い廊下ではひとたまりもないだろう。
戦うこと―それが唯一残された選択肢だった…。
821796:04/07/01 02:54 ID:spqpXEEQ
改めて男を見る。大きい、170pと女性としては大柄の私よりさらに頭2つ分以上はある、2mは軽く超えているはずだった。
迷彩服のズボンとブーツ、上半身は軍用のベストを羽織っているだけで後は何も着ていない。腕にはやけに大きな手甲がはめられており、強烈な威圧感がある。
鍛えられた身体は伝説のヘラクレスを連想させ、それだけでも十分威圧的だったが、真に畏怖すべきものは彼の顔だった。
太い首の上にのった顔は人間というより獣―それも人食い狼や人食い虎を連想させるひたすら凶悪で獣じみた表情をしていた。凶悪な眼差しを向け、半開きにした口からは涎すら流れている狂犬を思わせる顔はしかし、私を見て確かに笑っていた。
「グシュシュ〜、…小娘、お前があのダークネス・クィーンか?」
私は内心飛び上がりそうなほど驚いた。―この男は私の事を知っている!―
「さあ、知らないわねそんな人」
内心の驚きを隠し、私は努めて平静に答えた。と次の瞬間。
「ガアアーー!!」
いきなり男が私に向かって突進してきたのだ。
「馬鹿!」
言いつつ私は2丁拳銃を取り出し発砲する。しかし男はなんと鋼鉄製とおぼしき手甲で弾丸をはじき返したのだ!次の瞬間男の掌底が襲い掛かる、それを何とかかわし、私はバク転で距離をとる。
「グルル〜」
獣じみた声で男が唸る、彼は私の銃撃を全く恐れていなかった、ハンドガンの限界を知っているのだ。
(こうなれば接近戦しかない)
私は意を決して目の前の魔獣に立ち向かっていった―。
822796:04/07/01 02:55 ID:spqpXEEQ
「ハァッ!」
私は目の前の巨漢に強烈な蹴りの連打を浴びせる。格闘戦なら十分に勝機はあるはずであった、かつて私は2mを超える巨漢―もちろん戦闘のプロである―を倒したこともある、組織でも格闘で私に対抗できる人はいなかった。
―所が―この男はその巨体に似合わず私の繰り出す蹴りをことごとく手甲で防いでいたのだ、なんという運動神経!私の蹴りに対応出来る人など今まで会ったことがなかった。
だが、ここで負けるわけには行かない。遂に私は渾身の一撃を彼の側頭部に決めることに成功した。
私は勝利を確信した、かつて戦った2mを超える巨漢もこの一撃で昏倒したのだ。―だが私は知らなかったのだ、今戦っている相手が全てにおいて規格外の存在であることに―。
823796:04/07/01 02:56 ID:spqpXEEQ
「グフフ〜、小娘、それがお前の全力か?」
なんと男は私の渾身の一撃を喰らって薄笑いを浮かべていたのだ。次の瞬間、私の足がその巨大な手で掴まれてしまう。
「くぅっ!しまった!」
反撃する間もあらばこそ、男は私を思いっきり振り回す。
「うわぁーーー!!」
なすすべもなく私は振り回される。鍛え抜かれた私の身体は65kg近くある、それを木切れのように軽々と振り回す男の腕力は底知れないものがあった。
ズダン!放り投げられた私は壁に勢い良く叩き付けられる。
「ぐはっ!」
一瞬、呼吸が止まった。壁に叩きつけられた私は力なくその場に崩れ落ちる。もう立ち上がる力は無い、男が私を見下ろす。
「グシュシュ〜、お前、やはりダークネス・クィーンだな?」
「何度も言わせないでね…、そんな人…、知らないわ…」
息も絶え絶えになりながら、私はなお自分の正体を否定する。
「グルルル…、まあいい、これよりお前は我らの玩具だ、せいぜい遊んでやる」
男はそう言うと、無線で仲間を呼び集めた。程なく、私は武装した男達に囲まれてしまう。
彼らは抵抗できない私を高手小手に縛める。なんとか男達の手から逃れようと身体をくねらせるが、後ろ手に縛られ捕らわれの身となってしまった私が彼らの手から逃れる事は不可能だった。
私はこれから男達の手によって連行される。全ての所持品は彼らに没収されてしまった、武器も無く、彼らに抵抗すら出来なくなった私。
だが、私は戦う。如何なる地獄に連れて行かれようとも、私は決してあきらめない。男達は目隠しをされた私を乱暴に連行する、私の戦いはこれから始まるのだ―。
824796:04/07/01 03:03 ID:spqpXEEQ
とりあえず、捕まるところまで書いてみました。
相変わらず長ったらしい文章ですね、すいません(´・ω・`)
しょうも無い作品ですが感想などを書いていただけると嬉しいです、よろしくお願いします。
825無礼度:04/07/01 04:03 ID:AUlBuiyQ
無愛想ハーレクイン〜
:イイ!!……すいません、俺もゲーヲタなんで某極限流空手使いがチラついてしまいましたが、設定も秀逸なら非常に読みやすく、無理無くエロへ移行できそうな感じですな。
後は完結してからですが。
スパイ物の方
:すっげぇ惜しいのが、句読点と改行の使い方。これ一つで三倍テンポ良く読めるかと。
しかし、……マナも本来はこーゆーアクション出来る筈なのになぁ……唯のエロ女に(笑)
とりあえずこちらも完結を待ちますDEATH。
826796:04/07/01 04:31 ID:spqpXEEQ
>>無礼度様
改行なんですけどイマイチやりにくいんですよ。行が長すぎるのはだめなようなので適当なところできってしまうんです…。
句読点の方は…、自分でも気になってます(^^;)。何とか直さないとなぁ。
ご指摘、どうもありがとうございました。
827796:04/07/01 04:39 ID:spqpXEEQ
追加
>>無礼度様
マナたんのアクションものも見てみたいでつ。というか見せてください。
828796:04/07/02 23:56 ID:afbqr53C
最近誰も書き込んでなくて(´・ω・`)ショボーン
えーと、とりあえず続きは少しずつ書いているのですが。皆さんは拷問シーンが長いのはお嫌ですか?
拷問シーンでもがき苦しませてからHシーンと考えているのですが、このままだと拷問シーンがちと長くなりそうです。
このまま拷問シーンを書くのがいいか、それとも拷問シーンははしょる(もしくは短くする)のがいいか皆さんのご意見を聞かせてもらえばと思っています。
どうしたものでしょうか?
場合によっては今書いている部分を消そうと思っています(個人的にはこのままいきたいというのもあるんですが、やはり皆さんに見てもらっているというのもあるので)。
829無礼度:04/07/03 00:15 ID:AYZFoNxz
>>828
書きたいように書いて下さいな。あまりにグロくなければ気にしないで良いかと。
自分は楽しみにしてるです。商業誌に書いてるわけでもありませんし、好きにやりましょうさ。
マナのアクションは、いずれと言うことで……
830名無しさん@ピンキー:04/07/03 00:16 ID:T4dVHlKn
>>828
個人的には痛いのとか血がドバドバは苦手ですけど、”しおらしくなる”演出のために必要なら書くべきでは?
831796:04/07/03 02:06 ID:3prVvSSC
ありがとうございまつた。
正直、至らない所はたくさんあると思いますが、がんばってみまつ。
拷問シーンは799で書いてある程度です、あまりグロくはないと思います。血がどばどばというのは個人的にも苦手ですし。
>>830
そうですね。精神的には屈服しないが、心とは裏腹に肉体的に“しおらしくなる”ような感じにしたいので。
832名無しさん@ピンキー:04/07/04 08:51 ID:iw8RiM3Z
あげ
833796:04/07/04 23:39 ID:W57cqmZF
御鏡 綾香の拷問シーンです。

私が連行された先は組織のボスの部屋だった。
一際豪華なデスクに肘をかけて座っているその男はいかにもやり手の若社長を思わせるいでたちであるが、その瞳の奥にある欲深さは隠しようが無かった。
他人を思いやるということからは程遠い人物。正直、私が最も嫌いな人種である。
二人の男が後ろ手に縛られた私の両腕を?みあげ、後ろではもう一人の男が私に銃を突きつける、私の正面には勝ち誇った笑みを浮かべているボスがふんぞり返っていた。
「さて、君がここに来た理由―まあ、君が持っていた物を見れば大体判るが―と君の所属している組織について教えてもらおうか」
「…」
ボスの問いに私は無言で睨みつける事で返答をする。
その様子を見たボスは私の元へ歩み寄る。私より頭ひとつ分程大きいこの邪悪な組織の長は、私の顎を掴み上げ乱暴に上向かせた。
「くっ…」
残忍さを隠そうともしないボスの瞳が私を見据える。よほど唾を吐きかけたい気持ちに駆られたが、かろうじてその気持ちを抑える。代わりに私は敵意のこもった眼差しで男を見据えた。
「ほぅ、この期に及んでいい目をしているな。君がどう思っているかは知らんが私は紳士だ、素直に話してくれれば悪い目にはあわせないと約束できるのだがね」
「ふっ、紳士ですって?貴方が言っても説得力はないわ」
男の提案を私は鼻で笑い飛ばす。罪も無い少女達を苦しめるこの男に誰が屈するものか、私は決してこの男の思い通りにはならない。そんな決意が男にも伝わったのだろう、顎から手を離すと男は手を伸ばしながら大仰に首をすくめた。
「やれやれ、君はもう少し賢い女かと思っていたが…。君が自力で脱出出来る可能性はもう無いのだよ、君も判っているはずなのだがね」
「…、確かに優秀な番犬がいるようね。見栄えも良さそうだし」
私を捕えたあの大男を思い出す、確かにあのような化け物がいるのでは私の力では脱出は難しいだろう。だが、だからといって諦める訳にはいかない。私には使命があるのだから。
「まあいいだろう、少し君に考える時間を与えようじゃないか。おい、お嬢さんを特別室へご案内して差し上げろ」
ボスの合図で私は再び目隠しをされる、そして私は「特別室」へと連行されるのだった…。
834796:04/07/04 23:41 ID:W57cqmZF
「さあついたぞ」
目隠しがはずされた私の目に入ってきたのは薄暗い部屋だった。
中には様々な器具が置いてあるが、そのいずれもが人体に苦痛を与える代物だ。そう、ここは捕虜から情報を聞きだすための拷問室、そしてこれらの器具で責められるのは私なのだ―。
「怖いか?えぇ?これからお前を泣き叫ばしてやるぜ。わたちがわるぅございました、ゆるちてくだちゃ〜い、ってなぁ!」
「ふっ、それは楽しみね。私は泣くつもりはないし。貴方たちに泣かせられるつもりもないわ」
そうかよ、と言いながら男の一人が私の首筋に注射をした。その数秒後―。
「うっ!?」
体中の力が抜ける。力を失った私はガックリと膝をついてしまう。
(くっ…、脱力剤か…!)
今の私は立ち上がることすら出来ず、倒れないように踏ん張るのが精一杯だった。これでは脱出はおろか、男達に抵抗することすら出来ない。
男は私の髪を乱暴に掴み、無理やり立たせた。
「くくく、この薬はなぁ、唯の脱力剤じゃない。これからお前にその効力をたっぷりと味わわせてやるぜ」
そして、私は抵抗も出来ないままX状に拘束される。地獄の宴が始まった…。
835796:04/07/04 23:42 ID:W57cqmZF
バシィイイイ!
「アァアアアーーッ!!」
暗く冷たい牢獄に鞭の音と私の悲鳴が木霊する。X状に拘束された私は前後から絶え間の無い鞭打ちを受けているのだ。
「痛いか?ほれ、もっと泣け!」
ビシィイイ!
「ウァアアーッ!」
背後からの一撃で私の身体は大きくのけぞる。責め苦を受ける前、私は決して悲鳴をもらすまいと決心していた。だが、その決意は最初の一撃でもろくも崩れ去った。
バシィイン!
「ウワァアアーーッ!!」
一撃喰らうごとに激痛が私の全身を駆け巡る。手足が痺れ、脳が焼け爛れそうだ。私の人生において、ここまで強烈な「痛み」は今まで感じた事が無かった。
理由は解っていた。先ほど打たれた薬には脱力の他に感覚を強化させる作用があったのだ。当然、痛覚も通常の何倍もの高さになっているはずだ。
(くぅっ!ま、負けるものか…!私は決して屈しない!)
私はキッと正面の男を睨みつける。そんな私に男は残忍な笑みを浮かべる。
「ほれ、もっと泣けぇえ!」
ビシィイイ!!
「グワァアアーーーーッ!!!」
ガクリッ
一際強力な一撃を喰らい、遂に私は力尽きた。力なく頭を下げ、弱々しい息を吐くだけの私をあざ笑う男達。彼らは次の拷問の準備を始める、鞭打ちに屈しなかった私は新たな責め苦を受ける事になるのだ…。
836796:04/07/04 23:43 ID:W57cqmZF
ハァッ…、ハァッ…。
責め苦を受けた私は力なくうなだれている。
私のスパイスーツは先ほどの鞭打ちで所々裂けており、そこから白い地肌と赤く脹れ上がった鞭打ちの痕が露出していた。
「うへへ、たまんねぇ」
「…」
私は男達の下品な言葉に無言を貫く。いかなる屈辱を受けようとも今は堪えなければならない…。
男達が持ち出したのは、いくつかの吸盤状のものだった。それらの頂点部分にコードが出ており、その先は大きな機械とつながっていた。
腕、足、わき腹、乳首、そして股間部分におぞましい感触の吸盤が取り付けられていく。私はなんとか逃れようと身をよじらせてもがくが、所詮はむなしい抵抗だった。
「よしっ、これでいい。…もう一度聞くが、全てを吐く気になったか?」
「愚かな問いね。答えはノーよ!」
男の勧告を私はきっぱりとはねのける。ニヤリと笑った男はコードの先にある機械のパネルに手を伸ばした―。
837796:04/07/04 23:44 ID:W57cqmZF
ビリビリビリ!
「ゴガァアアア!!」
私の身体に流れる高圧電流、その衝撃に私の身体はエビのように跳ね上がる。
くっ、苦しい…、私の身体が焼け焦げていくようだ。絶叫を上げ、もがき苦しむ無様な姿を晒しながら私は耐える。
「ハアッ、ハアッ…」
永劫に続いたと思えた責め苦は、しかし時間にして1分もしなかったようだ。
半開きになった口からは弱々しい呼吸音しか出ない。しかし、一時の安息を楽しむ間もなく、再び電撃が私を襲う。
バババババッ!
「アグゥウウッ!!」
この程度の拷問、どうということは無い―、必死に心で念じつつ地獄の時を過ごす。
いかなる拷問も私の心を屈することは出来ない。だが、心とは裏腹に私の体力は確実に奪われている、彼らに抗すべき力は確実に蝕まれているのだ…。
838796:04/07/04 23:45 ID:W57cqmZF
「ああっ…」
拷問部屋に私の弱々しい声が響く。
電流責めの後、私は再び後ろ手に縛られた。
もちろん拘束されなおす時に抵抗を試みたが、やはり身体が全く動かず彼らのなすがままにされてしまう。
そして今、私は男達の手によって三角木馬に跨らされている…。
「ううっ…」
痛い―、股間が裂けそうだ。股間に1トンの力がかかっているかのような苦しみに、しかし私は暴れることすら出来ない―。
正確には暴れるだけの体力が残っていないのだ。
私も堕ちたものね―。
私は今、自らの無力さを悟った。続けざまの拷問で体力の尽きた私にもはや彼らに抗する力は残されていない、味方の救援も見込めない(この組織へのミッションは綾香一人でやっている為)今。もはや生きてここから出ることは不可能だろう。
だが―、私は新たに誓う。彼らに哀れみを請うことは絶対にしない、悪魔に魂をささげて生き延びるよりは誇りある死を選ぶ―。それが私の存在意義だから。
バシッ!
「ああっ!!」
背後からの鞭の一撃に私は苦しみの声を上げた、その声が弱くなっているのが自分でも解る。
もう…、限界だ…。
私の意識が遠のく。
その時―。
重い音を出して拷問室の扉が開く。その先にはあのボスが数人の部下を引き連れて立っていた―。
839796:04/07/04 23:54 ID:W57cqmZF
だいぶ長い前フリですが、次からようやくエッチシーンが始まります。
私的に、拷問シーンはエッチシーンと同じ「濡れ場」なのでついつい力を入れて書いてしまいます(要は私が拷問シーンが好きなだけなのですが…)。
あまりグロくはしてないつもりなのですが、拷問シーンが嫌いな人には本当にすいませんな内容でした。

他の方の作品も早く読みたいです。

840無礼度:04/07/05 05:44 ID:u48swVFP
>796氏
乙です。そんな気になさるような拷問シーンでは無かったように思いますよ?というかむしろSMっぽい感じを受けました。
次回からエチシーンという事で、期待しております。でわ。
841無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:30 ID:MDKhic3p
アクセス規制の合間に投下。
設定を細かくするとエロまでの道のりが遠くなる事を忘れていたためまだいちゃいちゃしてるだけですが、
とりあえず投下致します。
主人公の名前のツッコミがとっても痛いよママン・゚・(ノД`)・゚・
842無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:31 ID:MDKhic3p
 絶対に声など上げる物か。這ってでも自力で帰ってやる。そう心に誓った数十分後、森は完
全に闇に飲まれていた。
 軽く這っただけで激痛を訴える足では立つ事は愚か這うこともできず、リョウは転んだ場所
から数センチしか動けていない。
 夜と全く同じ毛並みをした鳥が金色の瞳ばかりをギラギラと光らせて空を舞い、時たま森の
どこからか聞こえてくる獣の悲鳴にリョウは微かに怯えていた。
 今では呼吸をする事すら恐ろしく、物音など立てようものなら何が起こるか分からない。
 どこかで草を踏む音がする度に身を強張らせ、17をやっと過ぎたばかりの少女は細すぎる
手足で自分の体を温めた。
 ひざ下までの布製ブーツに、皮製のハーフパンツ。薄手の長袖一枚と皮手袋だけでは一桁の
気温は寒すぎる。日が出ているか出ていないかで10度以上の温度変化があるこの地域で、日
中と同じ服装をしているリョウは、確実に夜風に体温を奪われていた。
 ほぼ無いに等しい脂肪が恨めしい。
843無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:31 ID:MDKhic3p
「…体売ってでもお金溜めよ…絶対…! 最悪だよ…なんで、誰も迎えにこないけ…!?」
 愚痴でも言わなければ心細さと寒さと痛さで従僕の名を絶叫しそうだった。
 毎回迎えに来るなと文句を言っているのが災いしたのか、いつもならば暗くなる前に必ず迎
えが現れるのにこんな時に限って誰も来ない。
「…ベロアぁ…」
 弱弱しく鼻をすすり上げ、リョウは小さく最愛の従僕の名を呼んだ。
 固体名ベロア。種族名アイズレス。額に瞳を持つ男。
 ハミット種より遥かに人間に近い造形であり、額に一つだけ瞳がある。本来人間の目がある
場所は必ず何かで隠してあり、アイズレスはそこを見られる事を極端に嫌がった。そこに核が
あるのだという説が人間社会での定説だが、本当の所は定かではない。彼らは人間に溶け込ん
で生活する珍しい種族であり、服は総じて派手な物を選ぶ傾向にあった。理由は…ただの趣味
だろう。
844無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:32 ID:MDKhic3p
「……ぅ…」
 泣けてくる。
 事あるごとに従僕なんていらないと叫んで来たというのに、こういう状況になって都合よく
従僕を当てにしている自分にだ。
 リョウは一向に痛みの治まらない足を軽く見て、もう一度動かそうと試みた。
「ぃッ……!!」
 全身を突き抜けるような痛みが走って、リョウは全身を強張らせた。絶対無理だ。動かせな
い。
「ばっか…! こんなん、腕、食べられた時より痛くないじゃん……!」
 大丈夫、動かせる。
 一旦諦めかけた自分にそう言い聞かせ、やっとの事で数センチ移動すると、リョウは息を荒
げて仰向けに倒れこんだ。
 この痛みを宿まで…いや、町まで持続させる事は不可能だ。どの痛みに比べようが、痛い物
は痛い。大声を上げて転げ回れれば少しは気も楽だろうが、今は夜。そんな事をしたら、エサ
はここだと言うようなものだ。
845無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:33 ID:MDKhic3p
「さすがに、これ以上待っても意味がないようですね」
「ッ!?」
 諦めて従僕の名を叫ぼうかと、リョウが決心しかけたその時だった。
遥か頭上から声がした。聞き覚えのある、背筋も凍る甘い声。
見るまでもなく姿形も想像できる。
 青白い肌に浮ぶ蒼い紋様。腰まで届く、絡みつくような長い銀髪。
 仰向けのまま、思わず目をやったその先で、赤い瞳と視線があった。
「ハミット…!」
「エルと御呼びいただけませんか? 我が主」
「っ!」
 飛び降りもしていないのに、次の瞬間目の前で膝を折っていた化け物に対して、リョウは飛
び起き際に上げかけた悲鳴をかみ殺した。
 種族名ハミット。固体名エレイゾン。本人はエルと呼ばれる事を希望するため、通称・エル。
 首から下を完全に被うマントは黒く、その下の服は辛うじて袖と裾が長いというだけで露出
度は極めて高い物であった。本来服を着て生活する種族ではない者に着衣を強要するとこうい
った事がしばしば起こるが、何もストリッパーの衣装を着る事は無いだろうと思ってしまう。
846無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:35 ID:MDKhic3p
 その上、呼んでもいないのに現れる図々しさ。助かりはしたが、これでは今まで叫ぶのを我
慢していた理由が全くわからない。
「いつから…!」
「といいますと?」
「いつからいたわけ!?」
「木の上?」
「そう!」
「でしたら2時間ほど前から…お帰りが遅いので何かあったかと様子を伺いに」
 だったらとっとと助けろ阿呆。
 そんな言葉が一瞬頭に浮んだが、喉まで出かけて飲み込んだ。
 言うだけ無駄であり、意地を張って従僕を呼ばなかったのは自分だ。助けに来てくれただけ
でもありがたいと思わなければならない。
 だが…
「2時間も木の上で何してたわけ…?」
「我が主…あなたのご様子を伺っておりました」
「だから…もっと早く助けようとか思わなかった……?」
「極限状態になってから出て行ったほうが喜ばれるかと思いまして…」
 殺してやりたいほど憎らしい。
847無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:35 ID:MDKhic3p
 ふと感じた疑問に対する答えがあまりにも予想通りで腹が立つ。
 数秒前、この男に対して多少なりとも感謝を感じた自分が悔しくて、リョウは何度も鉄の拳
と掌を打ち合わせた。
「もっとも、貴方が私をお呼びになれば、すぐにでも姿を表しましたが…よりによってあのア
イズレスの名を呼ぶとは……」
「地獄耳が……よくあんな小さい声…」
「私もあんなふうに呼ばれて見たい物ですね」
「安心していいよ。永遠に無理だから。ベロアは特別。僕のダーリン」
 ベロアはリョウの従僕の中で最古参であり、最弱のレッテルを貼られているのも彼だった。
正し、彼がリョウの最愛の従僕である事も事実であり、ハミットに目の敵にされている哀れ
な男でもある。彼が幼少期のリョウに要求した物は不明だ。
「でしょうね。毎晩切なげにあのアイズレスの名を呼ぶ貴方の声が聞こえますから」
 嫌味のつもりが思わぬ方向から切り替えされて、リョウは目を見開くと、真赤になってエル
の顔を凝視した。
848無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:36 ID:MDKhic3p
「ぬ…盗み聞きして…!」
「耳がいい物で……骨折をなさっているようですね」
「ぃ…ッ!」
「まだ触れてませんが?」
 無遠慮に伸ばされた腕に身構えた所に、あまりに冷静すぎる反応。
 いちいちこの男の言動に引っかかっていると疲れるだけだと言う事を、最近やっと学習して
きたリョウは、表情を引きつらせただけでエルに何か言う事を諦めた。
 今はとにかく、早く宿に帰りたい。
「っていうか、触ってどうすんの? 痛がらせて喜ぶ趣味?」
「嫌いではありませんが…」
「変態」
「人間とそれほど変わるとも思えませんがね」
 それが、一部の奇妙な性的嗜好を指しているのか、それとも人間の残忍性について言ってい
るのかリョウには分からなかったが、これには反論しようという気は起こらなかった。
 珍しく気が合ったとでも言おうか、リョウの人間嫌いも中々の物である。
「傷を見せていただきます。治癒が可能な範囲ならば治しましょう」
849無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:37 ID:MDKhic3p
 平然と放たれた言葉に、リョウは返事をする事も忘れて呆然とエルを見返した。
 そうか、この男はウィザードか。
 今までリョウが見てきたエルの魔法は、強力だとか奇跡だとかそういう範囲を越えて不気味
でえあり、人間が抱くウィザードのイメージとはあまりにかけ離れた物だった。
 ハミットは、獲物を生きたまま食らう。
 狩りのために考えられた術は、当然獲物を生かすようにできており、人形のように動かなく
なったまま獲物が絶叫する光景は、リョウから見ればまるで悪夢のような光景だった。
 そのハミットが、治癒の魔法を使うだと? 想像だにしなかったが、人間がつかえない術を
操るハミット種なら、人間の扱う魔法くらい楽に使えると説明されれば納得してしまいそうで
ある。
主の思考を駆け巡る不安を無視するように、エルはリョウの布製ブーツを留めている細い紐
を解くと、ゆっくりとブーツを引き抜いた。
「…比較的軽度か……これならばなんとか……」
「ねぇ……」
 不安は拭えない。なにせリョウは、まだこの従僕まったく信頼していない。
 様子を伺うように控えめに掛けられた声に、エルは赤く腫れあがった患部に注いでいた視線
を上げた。
850無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:38 ID:MDKhic3p
「何か?」
「治癒の魔法なんて……つかえんの? ハミットが…」
「我々が傷を負わない種族だとお思いですか?」
「あ・いや…そうじゃないけど……使ったの見たこと無いし…」
「今から使います」
「…やっぱ、ベロアに治してもらうから、いいよ…帰る」
 どうにも安心できなくて、リョウはエルから視線を外して地面の石ころを意味もなく見た。
 好意を断わるのはいくらなんでも気が引ける。おまけに、ベロアに治癒の魔法が使えるわけ
ではなく、この男の申し出を断わった結果、数ヶ月不便な思いをするのだろう。
「……嫌われていますね」
 ため息をついて、座り込む。
 疲れきったように頭を垂れて目頭を抑え、エルはもう一度深くため息をついてからリョウを
見た。
「理解しているつもりでしたが……ここまでとは…」
 すぐにそらされ、苦しげに歪んだエルの表情があまりにも意外で、リョウは突然拭いきれな
いような罪悪感に襲われてうろたえた。
 何か声をかけようとしても頭に浮ぶのは更に傷つけるような言葉ばかりで、どうすればいい
のかも分からない。
851無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:40 ID:MDKhic3p
「かけらほどの信頼もいただけませんか…私は、それほど他の従僕と違いますか?」
「あ・あの…ご、ごめんハミット! ごめん、そういうわけじゃなくて…だって…えっと……
あー…」
 とりあえず謝ったはいいものの、何処からフォローを入れていいのか分からないほど、今ま
でリョウはエルを嫌い続けてきた。
 姿を見れば逃げ、同じ部屋にいれば口を聞かずに布団をかぶる。手を触れられればあからさ
まに嫌がり、口を開けば嫌味を言った。
 何故そこまで嫌うのか、今思えば分からない。
 腕を食いちぎった従僕とも、瞳を与えた従僕とも問題なく接しているのに、エルにばかりき
つく当たって傷つけた。
 大嫌いな従僕がどう傷つこうと構わないはずなのに、こんなにも胸が痛い。
「ただ……ただ…その…」
 理由が必要だった。この男を避ける理由。嫌う理由。

「…怖…い…んだ…」

 何か言わなければと必死に探って、絞りだした言葉が、それだった。
852無愛想ハーレクイン:04/07/05 19:41 ID:MDKhic3p
切がいいわけでもないけれど、ほかに切れそうな所がないのでいったん止めます。
次回こそはエロエロで!
853無礼戸:04/07/05 21:53 ID:tIcDCbvo
馴れ合いと言われようが感想カキコせずにおれようか!!
>無愛想〜
イイ、実にイイっ!!設定もキャラも見事にツボでゴザイマス。あー、普通に楽しみ。ここからエロくなる時、リョウはいかに「気の強さ」を見せ「しおらしく」なるのかッ!?
……期待して身悶えて待ちます。ハイ。
854名無しさん@ピンキー:04/07/05 23:24 ID:hfjAZzoX
お二人ともすごくイイ!
ここのスレの住人もじきに帰ってくることでしょう。
嬉しいなぁ
855名無しさん@ピンキー:04/07/07 01:46 ID:ycClou+8
どの職人さんのも続き楽しみ。
頑張ってください。
856796:04/07/09 00:37 ID:10kFI53Y
とりあえずエロシーンの導入部分を

「やあ、お嬢さん。ご機嫌はいかがかな?」
いかにも芝居がかったしぐさでボスが私に呼びかける。
「レディーのもてなし方がなってないわね。女性には優しくしなさいとママに教わらなかったの?」
全身の苦痛をこらえながら私はボスを挑発する。ここで弱みを見せれば彼らの思う壺だからだ。
だが、そんな私の態度に怒るでもなくボスは凶悪な笑みを浮かべる。
―そういうことか―私は悟った、彼は私を弄ぶ為にここに来たのだ、と。彼にとって私はていのいい暇つぶしの玩具にすぎないのだ。
「私としたことが、これは失礼した、ミス・スパイ。それでは、私自ら心からのもてなしをさせていただこう。オイッ、このレディーを降ろして差し上げろ」
ボスの指令で、私は三角木馬からようやく解放されることになった。
ドサッ
男達は私を担ぎ上げ、乱暴に地面におろした。あまり丁寧とはいえない扱いに思わず顔をしかめる。私は後ろ手に縛られたまま、ボスの前まで引きずり出された。もはやモノとして扱われている事実に私は唇をかみしめる。
ボスは私の目の前でしゃがみこんだ。私の顎を掴み、醜悪な顔を私の眼前に突き出してきた。
「まったく、お前は馬鹿な女だ。素直に言うことを聞いておけば痛い目を見ないですんだものを」
「…」
「そんなにお前のいる組織が怖いのか?言うことさえ聞けば口裏を合わせてお前に悪いようにはさせないことも出来るし、お前に少しの手柄を与えてやることすら出来るのだぞ」
私はおかしかった。この男は私をそんな風にしか見ていないのか、ずいぶんと見くびられたものだ…。
857796:04/07/09 00:38 ID:10kFI53Y
「組織が怖い?手柄を与える?貴方馬鹿?私は貴方のような人の人生を奪って生きていくダニみたいな人間が嫌いなだけよ」
「ふんっ!商品の女共のことか?あいつらこそこの世に生きる価値の無いダニ共だ!」
「…!なんだと!」
「あいつらは自らの本分を忘れ、金の為だけに生きてきた奴等だ。金の為なら平気で身体を売り、善良な市民を騙す。存在自体が社会のゴミの人間の屑だ!」
怒りで身体が震える私に、ボスはさらに話しかける。
「俺は存在価値のないあの虫ケラ共に存在意義を与えてやっているだけだ!奴等が表社会から消えることで多くの市民も助かるのだ!いい事ずくめじゃないか。俺のやっている事は慈善事業だ。あのくそ虫共にとってもな―」
ぺっ
いい気になって演説している男の顔に私は唾を吐きかける。もう、我慢の限界だった―。
858796:04/07/09 00:39 ID:10kFI53Y
「…ッ!貴様」
顔にかかった唾をぬぐいながらボスは怒りの声を上げる。
「慈善事業だと?己惚れるな!」
捕らわれの身であることを忘れ、私は怒鳴る。私の怒りは止まらない、この男は…、この男は人間を何だと思っているのだ―!
「悪いことをしていたから、その人を食い物にしていいと言うのか!慈善事業の名を出せば連れ去られた女の子の家族や友人の悲しみはどうでもいいのか!まったく、反吐が出るわね。貴方の言っている事は下衆の論理よ!」
義憤に駆られ、私は怒りの声を出す。だが、ボスは冷ややかな目で私を見下ろすだけだ。
「馬鹿な女だ。…どうやら己の立場を身体に教えるしかないようだな!」
言うやボスは鼻息も荒く私の身体に覆いかぶさってきた。そのまま両の手で私の乳房を乱暴にもみしだく。
ボスの意図は明らかだった―。私を陵辱するつもりなのだ。
「やっ、止めろぉーーー!!!」
牢獄に私の絶叫が木霊する。何とか男の手から逃れようと私は身をくねらせて暴れようとするが、全く身体が動かせない。悔しいが薬のせいで抵抗する力がないのだ。
859796:04/07/09 00:40 ID:10kFI53Y
「くくく、くやしいか?メス豚。どうやら薬のせいで抵抗出来ないみたいだなぁ」
「くっ…。や、止めなさい…」
私の声を無視して、ボスは私の乳房を弄びながら私の顔をベロベロと舐める。私はイヤイヤをするように顔を振って逃れようとするが、ボスは舌に唾液をたっぷりとつけて私の顔を犯し抜く。
く、臭い―ひどい口臭で鼻が捻じ曲がりそうだ。
「ヒヒヒ、どれ、本格的にかわいがってやるとするか」
そういうや否や、ボスは私の股間に左手を伸ばす。
クリッ
これまでとは明らかに違う手つきだった。ボスの左手はスパイスーツ越しに私のクリトリスをつかみあげ、コリコリとこね回す。一方、右手の方も私の乳首をつまみ上げ、刺激を与えていた。
「ふっ、口で言う割にはたいしたことないのね。そんなことじゃ私は満足させられないわよ、坊や」
「くくく、そんなことを言っていられるのも今のうちだ。あの薬はただの脱力剤じゃない。お前のようなメス豚を調教するための媚薬でもあるのだよ!」
「なっ、なんだと!くっ、ひゃうっ?!」
ズキーン!
唐突に私の身体を快楽の電流が駆け巡る。それは乳首と股間から発せられ、私の脳内を焼き焦がす。
860796:04/07/09 00:41 ID:10kFI53Y
異常な程の感度だった。私はようやくあの薬の本来の役目を知った。極度に感覚を上げるあの薬は、通常の何倍もの快楽をもたらすのだ。「商品」の少女達もこの薬を使われているのだろう、彼ら好みの身体にするために。
「ふんっ、どうやら効いているようだな」
クリッ
「ひぁあっ!」
ボスの指先が触れるたびに私の身体がエビのように反り返る。
「どうだ?感じているのだろう。この淫売が!」
「ちっ…、ちがう…。私は…、感じてなどいない…」
ボスの言葉を否定する私。目を瞑り、私は必死に快楽に抵抗していた。
「ほう?ならこれはなんだ?んん?」
そう言うやボスは左手を私の眼前に突き出した。
ボスの左手は濡れていた。指の間を粘液の糸が張っている。
「そ…、それは汗よ」
「くく、見苦しい言い訳は止めろ。これはお前の本気汁だ。お前は感じているんだよ!この俺の手でな!」
「そ、そんなこと無い…!ッ!アッ、アッ、アァン!」
「ははは、スパイの癖にかわいい声を出すではないか。ほら、もっと鳴け!」
「ヒィイ!アンアーー!!」
私の意志とは裏腹に、身体はボスの愛撫によって快楽の虜になっていく。乳首とクリトリスは膨れ上がり、股間からは愛液がスパイスーツ越しに垂れて来る―。
861796:04/07/09 00:48 ID:10kFI53Y
「ヒヒヒ、身体は正直だなぁ!すぐにヒィヒィ言わせてやるぞ!メス豚ァ!」
「くっ…。たとえ貴方が私の身体を汚そうとも、心まで汚すことは出来ない!」
私はボスに抵抗の意を告げる、それは私自身に対する叱責でもあった。だが―。
「はっ!やせ我慢は身体に毒だぞ!」
そう言うやボスは私の乳首とクリトリス、両方を絶妙な強さで刺激した。
「ヒィイイイーー!!!!」
私はたまらず目を見開き、一際大きく身体をのけぞらせながら悶絶してしまう。
「ははは、さっきの威勢はどうした!えらそうな口をきいた割には愛液をこんなにたらしおって。このメス豚が!」
―あぁ、意識が飛んでいく―
自分の無力に絶望しつつ、私は官能の炎に身もだえする。
「くくく。どれ、そろそろ俺のものを入れてやるか」
「あぁ、イヤッ」
ボスは自分のペニスをまろび出す。赤黒いそれは隆々とそそり立っていた…。

本番前まで書いてみました。今回は「しおらしくなる」とはなんぞや、ということで少し主人公を「しおらしく」させてみたつもりですがいかがでしょう。
気の強さを感じさせるセリフもいくつかありますが、その分、「しおらしく」なった時のギャップが大きくなっていいかな。と思ってあえて書きました。
本番シーンでは、もっとうまく「しおらしく」書ける様になりたいです。
862名無しさん@ピンキー:04/07/10 01:08 ID:QffY5yFX
ガンガレ(・∀・)!!!
863名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 08:23 ID:BtoWx6EK
頑張れー
俺の大好きなシチュだ。
864名無しさん@ピンキー:04/07/13 01:35 ID:Ty4eBlzc
age
865名無しさん@ピンキー:04/07/14 16:04 ID:wHYs8Lbt
あげ
866無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:26 ID:bFqVAXQ4
まだエロに到達していないのですが、過疎化しそうなので投下します。

 思い出す、契約を交わした次の夜。リョウは初めてハミットの“食事”を見た。
 足掻く獲物を触れるように捕らえて、四肢から徐々に粉々に砕いてゆく。それは視線だけで。
それは指先だけで。
宙釣りの獲物は砕けた先から溶け出して、もがく獣の咆哮が途絶える寸前、別の従僕がリョ
ウを眠らせて彼女を悪夢から解放した。
 直接的な暴力より尚恐ろしい。
 恐怖は嫌悪を装ってリョウの心に纏わりついた。
 視線が合うたびに胃袋に石を詰められたような感覚がして、意味もなくイラついて、振り払
って逃げ回る。
「…ゴメン。たぶん、嫌い…な、わけじゃなくて…」
 泣きたくなるのはこれで一体何度目か、自分が従僕に怯えていたことに今更ながら気が付い
て、リョウは情けなすぎて泣きそうだった。
867無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:27 ID:bFqVAXQ4
 従僕が主を傷つける事はありえない。それは契約であり、破る事は許されないのだ。
 仮に従僕が主を生命の危機に追いやった場合は、刻印が全身に広がりどんな種族だろうと消
滅する。
 再生もできないように、一欠片の細胞も残さずに。
「あの…だからそんな落ち込まないでよ。ほんと悪かったって。ねぇ、まさか泣いてないよね? 
ちょっとハミット返事くらい……!」
 俯いたまま肩を振るわせるエルが、まさか初めてあった時のように泣いているのではないか
と心配になって、リョウは身を乗り出してエルに手を伸ばした。
 その手首が、前触れもなく捉まれる。
「わッ…っと…! は、ハミット…!?」
 くつくつと、喉の奥で押し殺すような声が聞こえてきた。
 笑っている。間違え様も無いほどに、確実に笑っている。
「失礼、あまりにも愛らしかったものでつい…」
――やられた!
 無邪気に笑顔を浮かべたエルを見て、リョウは契約の瞬間と同じ心境に陥った。
 演技だったのか、それとも本当に落ち込んでいたのか分からなくなる瞬間。
868無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:29 ID:bFqVAXQ4
「落ち込んでたんじゃ…!!」
「嫌っていないと仰っていただいたので…立ち直りました」
「バ…ッカ野郎! なに見え透いた嘘ついてんの!? 心配して損した! 離せよ手! も
ういい! 大っ嫌い!!」
「暴れると足が痛みますよ?」
「だったらとっとと足治してよ! 帰る!」
「よろしいんですか?」
 聞き返されて、リョウはあらぬ方向に向けていた視線を眼前に迫ったエルの赤い瞳と絡ませ
た。
 人間とは明らかに異質な瞳の奥に、赤い血が流れているのが確認できる。それほどに、近い。
「な……」
「ベロアじゃなくて」
 何が、と問う前に止められて、リョウは再び地面へと視線を投げた。直後に、リョウは内心
舌打ちした。
869無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:30 ID:bFqVAXQ4
 従僕に怯えてどうする。舐められて黙っていられるか。一旦自分に言い聞かせると、リョウ
は挑むような視線でエルの瞳を見つめ返した。
「ベロアがいーよ。気味じゃ嫌だ」
 こんなにもはっきりと言い返されることを予想していなかったのか、エルは一瞬言葉につま
り、それをみて気をよくしたリョウは、余裕を含んだ表情で勝ち誇ったように唇の端を持ち上
げた。
「でも治させてあげる。僕は優しいご主人様でしょ? なのに君は僕を怖がらせるし、ご主人
様の僕をからかう最悪の従僕だ。性格は悪いし融通も利かない。不気味な魔法ばかり使うし食
事方法が凶悪で、本当に強さと美人を取ったら何一つのこりゃしない」
「随分と厳しい…」
「まだ終わってない。僕は君が従僕の中で一番嫌い。触られるだけでゾッとした。口を聞くの
も嫌だし目が合ったら吐き気さえするくらい。だけどハミット。君は僕の従僕で、僕は君のご
主人様だ。君は僕を迎えに来て、今からケガを治してくれる」
870無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:31 ID:bFqVAXQ4
 そこでいったん言葉を切って、リョウはエルに捉まれたままの腕を自分の方へと引き寄せた。
「ご褒美を上げるよ。何か一つだけ、僕が与えられるものなら何でもいい」
「ッ……」
「欲しいでしょ? ご褒美。君は、一度も貰った事がないはずだから」
 ほんの少しの動揺から、明らかな狼狽へ。だがそれが見えたのは一瞬で、エルはすぐにいつ
ものポーカーフェイスを取り戻して気付かれないほど小さくため息を吐いた。
 リョウの頬に触れていた手を自ら引き戻して、几帳面に礼儀正しく頭を下げる。
「従僕が主をお守りするのは当然のことです。褒美を頂く事はできません」
 言われて、リョウは絶句した。
 よくもまぁいけしゃあしゃあと…とはこの時のための言葉だろう。今までこの男が褒美をね
だっていたのはリョウをからかうための冗談だったとでも言うのか、よりによって主からの褒
美の申し出を断わった。わけがわからない。それ以前に、腹が立つ。
「な…なにそれ! わけわかんない! いいじゃん! 上げるつってんだから貰えば! 前
だって『褒美をいただけませんか』とかいってキス迫ったじゃん! いいよキスの一発くら
い! それとも何!? 栄養の足りないガリガリ女なんかに興味ないって!?」
「そういうわけでは…」
「じゃあ何!?」
871無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:32 ID:bFqVAXQ4
 力いっぱい噛み付かれて、エルは先ほどまで自分に怯えていた主と目の前の少女が同一人物
かと疑った。いや、エル以外の従僕に対するリョウの態度はもっぱらこんな物で、今までのエ
ルに対する態度の方が異常だったのだが、こうも突然他の従僕と同じに扱われると反応に困る。
 怖がっていたのだと分かった瞬間に恐怖が吹き飛びでもしたのか、今やリョウは、足さえ痛
くなければエルに飛び掛っていただろう。
「……あまり愛らしい事を仰るので、今触れると押さえが利きそうにありません」
 どう答えるべきは少し悩んで、結局は素直に答える事にしたのだろう。
 エルの言葉の意味する所がわからないほど、リョウは鈍感でも純真でもない。唇くらいは許
してやってもいいかもしれないが、体を許すとなると話は別だ。しかもこんなに寒い、こんな
外で。
「んッ……な…! この、変態! 最低!」
「男ですので」
 さらりと答えられて返す言葉を失い、リョウは苦虫を噛み潰したような表情でふて腐れた。
「…じゃ・いーよ。今の話無し。もう君には何もやんない! 早く足、治してよ」
「ご命令とあらば、おおせのままに」
872無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:33 ID:bFqVAXQ4
振り払われた腕をおどけたように掲げて見せて、エルは改めてリョウの骨折箇所に指先を触
れた。
 当の本人はふて腐れてあらぬ方向を睨んでいるが…
「治りました」
「……は?」
「ですから……治癒が完了致しました」
 エルが指先を触れてからまだ数秒しかたっていない。普通、呪文の詠唱があったり、優しげ
な光が傷を包んで温かかったり、傷みが引いていったりするものではないのだろうか?
 だが、気が付いてみれば傷みなど最初から存在していなかったかのごとく、足の腫れは引き、
傷みは消え去っていた。
 神秘的でもなんでもない。だがそれは感動的で、リョウは目の前に居るのがハミットだとい
う事も忘れたように、ひたすら感心して自分の足を眺めたりさすったりしていた。
 こんなにあっさりと治るものなら、もっと早く治してもらうべきだったとさえ思う。
873無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:33 ID:bFqVAXQ4
「…あ・寒い」
 一頻り感心してから、思い出したように身震いする。
「ぅわ! 寒い!?」
 気付いてしまうと寒さはまるで身を切るようで、リョウは全身を駆け抜けた鳥肌を収めよう
と自分の体を激しくさすりつつ立ち上がった。
「マントをお貸ししましょう」
「いらない」
もはや条件反射のごとく、差し出した優しさを叩き落されて、エルはマントの止め金にかけ
た手を垂らして大人しくリョウの後ろを歩き始めた。
874無愛想ハーレクイン:04/07/15 22:36 ID:bFqVAXQ4
ここで問題が一つ。
宿に戻ってからラブラブエチーか寒空のしたでガッと・・・!
どちらのシチュも決まってるんですが、個人的にはどちらも書きたいので読み手さんに運命をゆだねます
875名無しさん@ピンキー:04/07/15 22:40 ID:9kofDzPf
エルが特異な存在なのでギャップの味わうのに宿に戻ってから……。
いやしかし、寒空でも捨てがたい……。

駄目だ俺。欲張りだな。  _| ̄|⊂・∵.  サラサラ
876名無しさん@ピンキー:04/07/15 22:47 ID:csg2lKsv
何を遠慮している!
どちらも書きたいならどちらも書けばいいではないか。

…すみません両方読みたいですどっちも書いてくださいお願いしますorz
(気の強い子がしおらしくなるスレ風)
877無愛想ハーレクイン:04/07/15 23:18 ID:bFqVAXQ4
うわレス早っ!
両方ですか・・・? 両方・・・
できれば今後噂のベロア君ともくっつけてみたいなぁとか思っているので、
ストーリーが二つあるとちょっとした矛盾が・・・
しかし寒空も・・・いやいや・・・もしもよろしければ、
またこのメンツで書くストーリーで夜空の下でバリバリベイベーを書くとして、今回はお部屋でまったり(?)って感じでよろしいでしょうか?
っていうか、書きつづけていいのか、自分。一つの作品を・・・
878名無しさん@ピンキー:04/07/16 23:33 ID:6QO7htdS
>>877
おいらはそれで良いです。
879796:04/07/18 02:58 ID:HJHWs6yw
「まずはお前のアソコを見せてもらおうか」
汚らわしいモノを出したボスは、ナイフを私の股間に近づける。
「動くなよ、動けばお前のマンコが斬れるからな」
ビィイイー!
ボスはレオタード部分をまくりあげ、股間部分のボディスーツを手にしたナイフで切り裂いた。
「ああ…」
「ヒヒヒ、なかなか綺麗な色をしているではないか。どれ、中の具合はどうかな…」
チュク…
むき出しになった私の性器に、ボスは容赦なく指を突っ込んだ。
「ヒャウッ!」
股間から湧き上がる快楽に、自分の意思に反して私は身体を浮かせてしまう。
クチュクチュ…
ボスが膣内をまさぐる度にいやらしい音が響き渡る。
屈辱だった。当然だろう、スパイとして厳しい訓練をしてきた自分が、薬を打たれただけで憎き敵の愛撫に感じる淫乱にされてしまったのだから―。
ネチャアッ
いやらしい音を立てながら、ボスの指が私の膣内から引き抜かれる。
「ほぉら、これはなんだぁ?んん?」
ボスが粘ついた指を私に見せる。
「お前のきたならしい本気汁だぁ。ほれ、たっぷりと味わえ」
言うやボスは粘液を私の顔に塗りたくる。
「やっ、やめなさい…!」
「何故だ?元はといえばお前の身体から出た物ではないか、ん?ほれ、遠慮するな」
顔を動かし懸命に抵抗するが、所詮無駄なあがきだった。私の顔は自分の股間から分泌された粘液でベトベトにされてしまう。
「ははは、どうやら気に入ってくれたみたいだな」
ボスは再び私の股間に手を伸ばす。牢獄に、あのいやらしい音と私のあえぎ声が再び響き渡った。
「ん?」
私の股間をいじくっていたボスが不意に素っ頓狂な声を上げる。
「…?」
一瞬、何が起こったのか解らない私はきょとんとした目でボスを見る。と、急にボスの顔が凶悪なモノに変わる。
「お前、処女だな?」
880796:04/07/18 03:00 ID:HJHWs6yw
「…ッ!」
私の顔が硬くなる、処女であることがばれたからではない。それはいずれ知られる事だ。
女である私が敵の手に落ちればどうなるか―、そんな事は解りきっている。相手は法を無視する犯罪者だ。
辱めを受けることは彼らに捕えられた時、いや、スパイになった時からすでに覚悟していた。
問題はボスの表情だった。歓喜と狂気の入り混じった顔、大きく開けた口から涎すらたらすこの男にもはや理性はかけらも見当たらなかった。
「そうかぁああ、お前は処女か処女か処女か処女か処女だったのかぁあああああああああああ!!いいぞぉお!いいぞいいぞ処女だ処女だ処女だ処女だぁあああああああああ!!」
けだもの―
私は思った。彼は凶暴な肉食獣、そして自分は獲物となるネズミなのだ。
凶暴な肉食獣に殺される獲物の気持ちが今わかったような気がした。
「ヒャハハハハハハ!犯す犯す犯す犯すゥウウウウウウーーーー!!!!!」
ボスのペニスがすさまじい勢いで勃起した。
「ヒャハハハハ!いくぞぉおおーーー!!!」
ズンッ!
バナナ程になったそれを、ボスは私の膣内に容赦なく突き刺した。
「アァアーー!!」
牢獄に私の絶叫が響き渡る、それは私の純潔が最も忌まわしい方法で奪われた証であった…。
881796:04/07/18 03:01 ID:HJHWs6yw
「どうだ?どうだぁあ!気持ち言いだろォーー!!!」
「ああ、イヤァーーー!!!」
ボスの容赦の無い挿入で私の処女はあっけなく奪われた。
愛液が十分に分泌されていたおかげで巨大なペニスは驚くほどスムーズに私の膣内に侵入してきた。だが―。
「クゥ…、い、痛い…」
破瓜の痛みはそれでも止められなかった。そして私は痛みを訴えていた…、自分でも驚くほど弱々しい声で―。
「イイゾイイゾォオオオーー!!オマエモカンジロォオオオオ!!」
ズンズン!
今や完全にケダモノと化したボスが荒々しく腰を振る。
「ウァア…、アンアー!」
後ろ手に縛られ、薬で動くことすらままならない私に出来ることは、ただ弱々しく頭をふるだけであった。
ズンズン!ズブズブ
膣とペニスがこすれあう音が湿った感じに変わっていく。
―そんな…、私、感じてる…?―
信じられない。いや、信じたくない。だが、こんなケダモノに陵辱されている私の身体は、いつの間にか痛みではなく快楽を感じ取っていたのだ。
882796:04/07/18 03:02 ID:HJHWs6yw
ズンズン!
「ファアーー!!」
ボスの突き上げに私は堪らず嬌声を上げてしまう。
「ヒヒヒ、ドウヤラオマエモカンジテイルヨウダナァ。コノケダモノガ!」
「う、嘘だ…、私は感じてなんか…」
首をふりつつ必死にボスの言葉を否定する私。
そんな私をボスはあざ笑う。
「マダソンナコトヲイッテイルヨウダナ!コレデモソンナクチガキケルカ!」
ズンッ!
「ヒィイーーー!!!」
ボスの一突きに、私の理性はあっけなく吹っ飛んでしまう。もはや、はしたない声を上げることしか私には出来なかった。
「あっ、はっ、う、うぁあ…」
私のうめき声が、ボスの動きに合わせて出てくる。
もはや抵抗は無意味だった。私に出来ることは、ボスと共に頂点に達することのみだったのだ。
「ウッ!ソロソロイキソウダ!オマエモトモニイクガヨイ!」
ズンズン!!
ボスの腰が激しく振られる。
「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ」
私の声もだんだん上がってくる。
「ウォオオオ!イクゾ!オモエノナカニダスゾォオオオ!」
「えっ?い、いやぁ!それだけはやめてぇ!」
ボスの先刻に一瞬、私は我に帰る。だが、とめどなくあふれる快楽にはもはや逆らうことは出来なかった。
「ウォオオオオオオオ!」
「うぁあああーーー!!!イクイクイクゥーーーー!!!!!」
膣内に熱いものが入ってくるのを感じながら、私の頭は真っ白になっていった―
883796:04/07/18 03:09 ID:HJHWs6yw
「ふぅ、いいかんじだったぞ」
私の膣に射精してようやく正気になったボスが満足げな声を出す。
「…」
それに対して私は無言を貫く。いや、何も言うことが出来なかった。
私の胸にあるのは敗北感、ただそれだけだ。
そう、私は負けたのだ。この男に、薬に、快楽に―
「私のもてなしはいかがだったかな?そろそろ話してくれてもいいと思うのだがね?君もそろそろ素直になった方がいいぞ」
「…。お断りよ…」
私はあくまで拒否の姿勢を崩さなかった。まだ、私の気持ちは折れてはいないのだ。
「なんだと?」
「いったはずよ…。たとえ貴方が私の身体を汚そうとも、心まで汚すことは出来ない、と」
この言葉を期待していたのだろう、私の言葉にボスは嬉しそうな顔になった。
「やれやれ、君は本当に馬鹿だな。よかろう、そこまで苦しみたいのなら望みどおり君が満足するまで犯し、拷問にかけてあげよう。せいぜいやせ我慢することだな…。ハァーハッハッハ!!」
私を見下ろし、ボスは高笑いを上げる。
私は両手に加え、両足をもがんじがらめに縛られる。
芋虫のようになった私をあざ笑いながら、ボスと手下共は牢獄から出て行った。
ガチャン
牢獄に鍵がかけられ、静寂があたりを覆う。
ようやくひと時の休息が得られた。だが、これが地獄の始まりだということも解っている。
希望の無い日々が始まろうとしていた、既に覚悟は出来ている、私は残り少ない人生をここで苦しみながら過ごすのだ―

え〜と、なんかバッドエンドっぽい感じですがまだ終わりではありません。
最終的にはグッドエンディングっぽいものになる予定です。
あとHシーンも一つか二つ入れる予定です。
何か感想でもくださると嬉しいです。では失礼します。
884名無しさん@ピンキー:04/07/18 06:01 ID:EHZRbidC
グッドエンディングっぽいというと、媚薬責めを強化して、後ちょっとでいけるという状態で半日放置とかして、
とうとう機密暴露して、そのままボスの愛人とかか?
それはそれで燃えるかも。
885名無しさん@ピンキー:04/07/18 08:10 ID:YdxuJ2uS
良いですなぁ。GJ!

以前同人で見た「犯ってる途中で薬の効果が抜けて正気に戻り
反撃開始、でもって組織から抜けだす」ってオチがあったなぁ
886796:04/07/20 22:54 ID:uBbICzeS
一区切り付いたので投下しまふ

ここに捕らわれて一体何日が経ったのだろう。
あれから私に課せられたのは、過酷な拷問と陵辱を耐える日々だった。
一日の始まりは男達が拷問部屋に入ってくる事から始まる。
まず、拘束された私は部屋に入ってきた男達に薬を打たれ、抵抗する力を奪われる。
それから私は様々な拷問にかけられ、自白と降服を強要されるのだ。
無論、私は彼らに屈したりなどしない。だが、抵抗は私の体力をより一層蝕むことになる。
厳しい拷問に耐え切れず、私は何度も気絶する。しかし、すぐに男達の手により覚醒させられてしまうのだ。そして、弱りきった私に更なる責め苦がかけられる。力を奪われた私はただ耐える事しか出来ないのだ…。
そして、心身ともに弱りきった私に、男達は陵辱を加える。
薬を打たれた上にがんじがらめに拘束された私はただ、彼らの辱めを甘受するしかない。いかに悔しくとも、私にはどうすることも出来ない…。
私の膣に、顔に、そして身体に精液が浴びせられる。そして、満足した男達は私を芋虫のように縛り上げるかX状に磔にし、私をあざ笑いながら牢獄から出て行く…。
これが私の一日だった。
そして今、私は後ろ手に縛られ、床に転がされている。
逆さ吊りに水責め、電気ショックに三角木馬…。その他様々な拷問を受けた私は、弱々しい息を吐きながら力なく床に横たわる。
「おいっ、メシの時間だ」
男の一人が、食べ物を乗せた盆を持ってやってきた。陵辱の前に、日に一度の食事が与えられるのだ。
887796:04/07/20 22:55 ID:uBbICzeS
食べ物はパンやシチュー、サラダなどごくごく普通の代物だ。だが、男は私に食べさせるはずの食料を自分の口に放り込む。
グチュグチュ…
食べ物を噛み砕く音を大げさに響かせながら、男は私の髪を掴んで乱暴に引き上げた。
「ウッ!」
髪を引っ張られる痛みに顔をしかめる私にかまわず、男は自分の口を無理やり私の唇に合わせてきた。そのままキスをするような格好になる、そして…。
「そら、遠慮なく喰えっ!メス豚!」
「ンッ!ングゥウウ…!」
ゴクゴク…
男の口から唾液でドロドロになった食べ物が無理やり私の口に注ぎ込まれる。
口内にあふれる食べ物を吐き出すことも出来ず、私は半ば強制的に食べ物を咽に流し込む。
「カハッ、コホッ、コホッ」
食べ物が咽につまり、私は咳き込んでしまう。
これが私の食事だった。与えられる食べ物は全て口移しで与えられ、男の唾液が交じり合った食べ物を食べることを余儀なくされているのだ。
それでも食べない訳には行かなかった。ここで朽ち果てる覚悟は既に出来ている、しかし、同時に私はいちるの希望を捨ててはいなかった。
彼らの責め苦に耐え、生きてここから脱出する。その為には食事を取り、少しでも体力をつける必要があるのだ。
「ほれっ、今日はこれで最後だ!」
「ンムッ!ンググググッ!」
屈辱の食事がようやく終わりを告げる。だが、それは新たな屈辱の始まりに過ぎなかった。
「おーしっ!お楽しみのはじまりだ!」
私の身体に男達の手が伸びてくる。第二の拷問、すなわち陵辱の始まりだった…。
888796:04/07/20 22:59 ID:uBbICzeS
プスッ
「ウッ!」
私の首筋に、あの忌まわしい薬が注入される。
身体が重い。薬は一日の内に何度も私の身体に注入された、私の身体から薬が抜けきったことは一瞬たりともなかった。
クチュ…
男の一人が仰向けになった私の股間に手を伸ばす。
「フゥッ…」
堪え切れずに私は甘い声を出す。
これもあの忌まわしい薬の力、指が軽く触れただけで私の身体は性的な快楽を感じてしまうのだ。
クチュクチュ…
「ああ…」
「おっ、今日もいい感度だな。もう濡れてやがる」
私の身体は快楽でヒクヒクと痙攣している。そんな私の胸をもう一人の男がもみしだき始めた。
ムニュウ
男の手に揉まれて、私の乳房がいびつに変形する。
「うへへ、相変わらず最高の感触だぜ」
「あ、貴方たち。やめなさい…。ンァア!」
ダメだ…、しっかりしろ、御鏡 綾香!お前はここで負けてはいけないんだ。耐えろ、耐えるんだ…。
嬌声をだしつつも、なんとか理性を保とうと私はあがく。心の中で必死に自分を叱咤激励する。だが、それは所詮無駄なあがきに過ぎなかった。
889796:04/07/20 23:00 ID:uBbICzeS
「ほーれ、クリちゃんをつまんじゃうぞー!」
「ついでに乳首もクリッとな〜!」
「やっ…、やめなさ…。ヒッ…、ヒィイイーーー!!!」
とても耐えることなど出来なかった。脳を焼き焦がさんばかりの快楽に、私は痴態を男達に晒してしまう。
「うわっ、こいつマンコがびしょ濡れだぜ!」
「オッパイもパンパンにふくれてらぁ!」
「ヒィイイッ!イヤァーーー!!!」
「この淫乱スパイが!こうして欲しいのか?オラオラオラァアーーー!!!」
男達は私の胸を、そして股間を乱暴にまさぐる。男達が手を動かすたびに私の身体は淫らに反応してしまう。
「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ」
口からは涎があふれ、身体をいやらしくくねらせ、股間からは愛液をたらすというこの上なく無様な姿を晒しながら、私の身体は快楽を貪っていた。
「ヒィイ!アッ!アンッ!アンッ!アアン!」
今の私には、一かけらの理性も残ってはいない。ただ快楽を貪ることしか頭に無い。
「ほれぇえ!イケェエ!イキさらせぇええ!!!」
「イァアーーー!!!!アアッ!!!ハァアーーー!!!」
遂に私は一際大きい嬌声を上げ、大量の愛液をほとばしらせながら果ててしまった。
ハァッ、ハァッ、ハァッ…
絶頂の余韻を味わいつつ私は無様に横たわる。
「ひひっ、こいつもうイキやがったぜ」
「なさけねぇ野郎だ。これからが本番だってぇのによ」
「まぁいいや、こんだけ濡れてりゃあもうヤッてもかまわないだろ?」
私をあざ笑いながら男達はズボンからペニスを取り出した、赤黒いそれは隆々とそそり立っている。
「ああ、イヤッ…」
これから起こる惨劇を前に、私はただ脅えるしかなかった…。
890796:04/07/20 23:02 ID:uBbICzeS
「おらっ!足ひろげろ!」
男の一人が私の両足を掴み、強引にこじ開けようとする。
私は必死になって足を閉じようとするが、力の出ない身では男の成すがままにされるしかなかった。
「へへへ、それじゃお先にやらせてもらうぜ」
私の両足を広げた男が、私の股間にペニスをあてがう。
「よーし、いけいけー!」
「止めなさいっ!貴方たちっ!ウッ…、アァアーー!!」
ズンッ!
男のペニスが私の膣を貫いた。
「アッ…、フゥウッ…、ウァアアアーー!!」
男が激しく腰を振るのに合わせて、私の口からあえぎ声がもれてしまう。
「へ、へへへ、いつもながらとても気持ちいいオマンコだぜ!」
「やっ、止めなさいっ!ンッ?ンブゥ!!」
「はいはい、そのお口でボクちゃんのモノをしっかりしゃぶってねー」
私の頭を掴み上げたもう一人の男が、私の口に無理やりペニスをねじこむ。
その大きさと勢いに、私は一瞬咽が詰まり呼吸困難に陥った。
「ングッ、ンムム…、ングゥーーーー!!!!!」
口をふさがれた私は声にならないうめき声を上げる。
それは、苦しみと屈辱、そして快楽の入り混じった声であった。
「うひゃひゃ、こいつ気持ちよさそうによがってやがるぜ!」
「ちげえねえ!ひゃはは!」
男達の嘲りの言葉に、私はただうめき声を上げることしか出来なかった…。
891796:04/07/20 23:03 ID:uBbICzeS
「ンッ、ンムッ、ムッ…、ムゥンンンーーーーー!!!!!」
今、私はこの上なく無様な姿を晒していた。
膣に口にそれぞれ犯罪者のペニスを無理やりに咥えさせられ、抵抗すら出来ない私は唯うめき声を上げることしか出来ない。
いや、それどころか忌まわしい事に、私の身体は男達の陵辱に快楽を感じていたのだ。
「おおっ、こいつ感じてやがるぜ!」
「ムッ、フゥウーーー!!」
ズンズン!
私の膣に挿入している男が激しく腰を振るのに合わせて、私の身体がガクガクと揺れる。
「フッ、フゥンンン…」
私の口から甘い声がもれる。
男が激しくするほど、私の身体は快感を感じてしまう。
「ほれっ!もっと舌を動かせ!」
「ンムッ、ンンッ、ンフゥウ…」
ペチャペチャ…
男の要求に応じて、私は咥えているペニスに舌を絡ませる。
「おほっ、いい感じじゃねーか。おらっ、もっと気張れや」
「ンフッ、フフッ、フムゥウウーー!!」
被虐の感情が、より私を快楽に導いていく。
今の私は文字通り唯の牝に成り下がっていた、スパイとして人々の生活を守ってきたという誇りは最早どこにもなかった…。
「ようし、そろそろフィニッシュと行こうか!」
「おおよ!」
「ンッ!ンムーー!!」
膣に挿入している男の腰がより激しくふられる。
同時に、口内のペニスの動きもより激しくなった。
そして、激しく揺さぶられる私も快楽の波に飲み込まれようとしていた。
「よぉし、いくぞぉーー!!」
「おぉおおお!俺もだぁーー!!」
「ンンッ!ンムゥオオオオーーーー!!!!!!」
ドピュッ
二人の男は私の膣に、口に、大量に射精した。
そして同時に、私の身体も絶頂に達したのだった。牝の咆哮と共に…。
892796:04/07/20 23:10 ID:uBbICzeS
「うへへへへ、とても気持ちよかったぜ」
ハァッ、ハァッ、ハァッ…
男達に汚された私は、快楽の余韻に浸りながら無様に横たわっていた。
グイッ
私は男に髪を掴まれ、再び顔を持ち上げられた。
「どうだ?お前もすげぇ感じただろ?天国みてぇな快楽をよぉ」
「…」
「もうお前も解っているだろ?この薬の快楽に捕らわれた者は、もうこれ無しでは生きてはいけねぇ。もうお前は俺達の下で生きていくしかねぇんだよ」
…確かにその通りだ、毎日行われる陵辱は私にすさまじいばかりの快楽をもたらしていた。
身も心もとろけそうになる快感。正直、すべてを投げ出してこの快楽におぼれてしまいたいと思ったことも一度や二度では無かった。
しかし、その度に心の奥底で快楽に負けるなという声が聞こえてきたのだ。
それでいいのか?犯罪者に媚を売って生きていくのがお前の望みなのか?違うだろう!お前の使命は秩序と安寧を守るために命をかける事ではないのか?こんな快楽に負けるな!お前なら最後まで戦うの事が出来るはずだ―と。
その声が、快楽の前に挫けそうになる私の心を奮い立たせた。
そして、私は私であるために戦い続けるのだ。
893796:04/07/20 23:12 ID:uBbICzeS
「さぁ、言っちまいな。『あなた方に忠誠を誓います、だから貴方様のチンポを下さい』ってなぁ」
「…フッ」
「何が可笑しいんだコラッ!」
鼻で笑う私に男が声を荒げる。
「何?その『あなた方に忠誠を誓います、だから貴方様のチンポを下さい』ってセリフ、貴方の頭の悪さがにじみ出ているわね。それに、すぐ出しちゃうくせに良くそんなセリフが言えるものね。もっと頑張ってから言いなさい、早漏クン」
「…ッ!テメェ!」
ガッ!
男は乱暴に私の頭を床に叩きつける。
「ケッ!やせ我慢しやがって!せいぜい発狂するまで粋がってるんだな!」
ガチャン
既に後ろ手に縛められている私の両足を縛りつけて、男達は牢獄から出て行った。
確かに彼らの言うとおりだ、このまま快楽に抵抗し続ければいずれ発狂してしまうかもしれない。
だが、私はあきらめない。
彼らの思い通りになどなってたまるものか、最後の最後まで抵抗してやる。
新たな誓いを胸に、私は深い眠りにつく。再び訪れる拷問と陵辱に耐える為に…。

だいぶ長い話になりましたが、次でクライマックスになる予定です。
御鏡 綾香の運命やいかに、という感じですが。皆さん最後までお付き合いいただければ幸いです。
>>885
その同人(誌?)について知りたいです。
オリジナルものなのでしょうか?
894名無しさん@ピンキー:04/07/20 23:18 ID:Y2KV0nB7
おまいみたいなのがいるから小中学生が異常化してるのかもな…

ニュース見て何となく思っただけ。スルーしてくれ。GJGJ。
895名無しさん@ピンキー:04/07/20 23:32 ID:HUJDUe+3
現在の容量が489kb
はっきり言ってパンク寸前です。

この次に投下される書き手の方は次スレを立てましょう。
896796:04/07/21 00:11 ID:k5uRo30o
>>895
うわっ、俺のせいか。正直すまんです。
次スレを立てるのは俺になるかもしれないのでちょっと聞きたいのですが。
すいません、誰かスレの立て方教えてくれませんか。ちょっと立て方が解らんので。
クレクレ房でスマン。
>>894
(´・ω・`)ショボーン
897名無しさん@ピンキー:04/07/21 00:15 ID:vNz3/vJa
>>896
投下する前に予告してもらえたら私が立てますよ。
898796:04/07/21 00:51 ID:k5uRo30o
>>897
ありがとうございます。
スレ立ても知らないヘタレで申し訳ありません。
お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。
899名無しさん@ピンキー:04/07/21 01:55 ID:FWg5ONxD
次スレ立つまではSS投下控えた方がよろしいみたいですね。






いや、俺は書いてないんだけど(書ける技量ねぇよ_| ̄|○
900名無しさん@ピンキー:04/07/21 02:04 ID:vNz3/vJa
>>899
投下の予告があればすぐに次スレを立てますから遠慮なく。

まあさすがに昼間に予告されても夜まで待ってもらうでしょうけど
901885:04/07/21 02:47 ID:uivNLwMR
>>796
GJ!!

ちなみに同人誌です。確か版権物だった筈。
シリーズで三作ぐらい出ていて、記憶が確かなら
「レイチェルEX」っていうまとめた物が出ていたように思います。
肝心な題名の記憶がだいぶ怪しいんですが。
902796:04/07/22 02:44 ID:ZjGj1mWF
>>897
お話を一応全て書いたので、スレ立てをお願いしてよろしいでしょうか。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。

>>901
レイチェルの奴でしたか、実はそれ俺も持ってます。
だいぶ昔の奴なのですっかり忘れてました。
久しぶりに読んでみようかなぁ。
情報ありがとうございます。
903名無しさん@ピンキー:04/07/22 14:29 ID:whLagvdA
気の強い娘がしおらしくなる瞬間に… 第2章
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1090474137/


立てました。
投下&即死回避お願いします
904796:04/07/22 19:20 ID:6aWyhPa4
>>903さん
ありがとうございます。
早速投下させてもらいます。
905名無しさん@ピンキー:04/07/26 00:18 ID:aQESDmE4
                   _ -─ ¬く  ̄  ‐- 、
                 /    _==-ミァ-─‐-、 \
                /  , ‐''"         \ \
               /  /     /   |      \ ヽ
               / /  /   / /    ||  |  i  ヽ i
              i /  / /  / / /    ||  ||  |│ |ノス
               |//  / /___, -一ァ|  /! |ト、|│ | | く」
                |,-‐¬  ̄---┘'7 |!  ハ! |,、-┼十|! | | |
          , -‐ ''"  し' '´_ /,ィ二l |ト、/!ヽト、\_ヽ!|!l | ハ |
       ,r/      __   ,イ|リ ヾハ! ヽ!  ,ィ⌒ヾミリノ!/リ  |
      / ||ヽ  -'     / ̄ )` __      |ヒノ:} '` ,イ/ |  |
    ,r '   ヾ、  ,-、____ , イ ̄,r==-      ==-'  レ' /|  |
  / ヽ    `ーソ  ' | |ト、,ヘ ′""          "" / / || |
. /    \_  /  | ハ ヽ`゙'ヘ       ' '__. ィ  / / | |  |
           /   / / |  ヽ 川\    ヾ三ニ‐'′//! |  | |  |
        /    / / 八  \川| |`ト- ..  __ , イ‐ァヘ |  | ||  |!
      /    / / /  \  \ 「`ー- 、    /  .〉  ト、|  ヽ、
     ,イ    /-─=¬ニヘ、_  \   厂\ 厂ヽ /!|   | `ー=ヘ
 -‐  ̄ /─ '  ̄     ├- ヽ\  \ノ\ \ 人 ハ!ヽ ||  |-┤ ヽ
      /          /!‐-- | |\   ト、_`ヽ oヽ  ト、!  ||  |‐┤- ヽ
  // 〉      __ /  ├‐-  ||  | 川-‐  | |  厂7! ハ!  ├:┤  ̄ヽ
  / / ー ─    ̄       ├‐- リ  || ハ!ヘ   | |  ト┤|/′ ヾ,┤   ゙i_
  ‐ '              〉‐-    | / /\ .|o | /ヽ/(′    ∨     \
‐--─ ──-r、___-、    /ー_     {(   '´>、! /ヽ/       |\       \
         ||  | |ヽーrイヽ / !    ヾ、    /∨、 /          ト、 ヽ     \
906名無しさん@ピンキー:04/07/26 00:20 ID:aQESDmE4
         |!  | ! \ \ン /           ヽ '´           ! \       \_
         ヾ ヾ、  `ーヘ              /'′       |   ヽ / _∠二_ ヽ
             ヽ     |'′  ヽ、_     _ イ     ,-‐┐  !    ヽi'´-‐‐   ヽ !
                 |            '′   /  ///    / -‐‐   ヽ |
                   |          /   /   / /   / -‐-、      /
________________ |          '    '     / !__/', -─ 、 ヽ  /____
_____ ____/_____/ヽ \    /  '"      /  l|____レ′   _)/ / ̄\___
        U      ! /   \  ー''"       /    / 〉 !    〈-‐ '  ̄ ̄U
         |         〉 、    ヽ  __     /    / /! /     !      |
         |       /─- ー--一   _  '" /     / '´ il  , ヽ │      |
─‐‐┬-‐─‐┴───/ ' ̄   -‐   _  '"´     //   |  _  ,  _├--── ┴‐-
   │         / '  ̄ ̄    ̄ ∠ _        / |    | 「i  | | T
    |         |ニ‐ ̄ ̄ ̄  ̄    ‐-   ‐--┘ |     ! .| ヽ ト '│
    |         / , ---ァ‐- 、     ̄   ‐- 、  ─-    し'  ヽ_j |
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄! ̄ / ̄  /   / ̄ Tー-- ___      ー--  、/‐┬--‐┴───--┬‐-
        |  /    /   /   |    |   ̄Tー-┬‐-r--rく
907名無しさん@ピンキー:04/07/26 03:47 ID:g1Gsa9Ri
 
908名無しさん@ピンキー
         し!                                     て
  二 未    /                                      く   未 え
  七 婚    L_      _ ,,, _  __                〃 ヽ`_7i⌒'⌒ii‐ー,   ノ    婚  |
  歳 が    /     ノ-―-`、ヽ`ヽ-.、          i./ ,./-‐` """´'ー 、!   )    !? マ
  ま 許    /   _,,/  , _---、`ヽ\ヽヽ、        ノ./, - ' ´  ̄ ̄`ヽ_ \ ヽ.     ジ
  で さ    l   , ‐'´ r-.    ̄ヽ、  \'、ヾ、\    ー'´イ/      _,. ィ,.、 `ヽ、ヽ i
  だ れ   ( /    .l トヘ     ヽ.  ヽ ', ヽ    ,ク´   __,. - '/'´  ヽ  'く
  よ る   l/ /   /l '、 \ ヽ、 \.  ヽ   ヽ ー'´7i ,  ,-'-`!/´ ヽ''ニ-`、  厶,
  ね の   ゝ /  /'´ヾヽ、_ ,\ ヽ_,. -‐、 ', ヽ、 ヽ //./ /  __      __  i、  l ヽ
   l は  「リl // /  _,,.\`く'  `´<ヽ、 \ ヽ \ ーヽ.,イ  ', '´`ヽ    r '' ヾ_,!l  !l .!レ、⌒Y⌒ヽ
        ヽ l l / l 、/"`ヾヽ\ ,' ‐''ヾー- _人__人ノし'i__l =! (゚;)     (゚;) l= ! _/  !
-┐人    ,√l V./ゝ !=!  (゚;)   ` (゚;)  l=て      ノc.', ' ,_,.   i   、_ ,、`./'r、i  !
  レ'  ヽ/ て, ヽll 'ヽ!!  , --  l   -- 、 ` .)   ア   L_i    __    i_ ) /  !
        了ヽヘ、!l,!   , - 、 __,. -.、   ,i ノ   リ    了    !'    ヽ  ノ、')´   .!
  ワ キ   /  _ゝlヘ  !'´     .i  / )   エ     |`ヽ、. ヽ _ ノ / ./    i
  ル モ   `>.'=ノ , `ヽヽ      l,.ィ__く     ナ     >,、.`_iー--‐.´レ' /,.へ、 _ ',
  イ .チ    〃   /,ヽ、r'こl` ー-‐ ',l´'Yヽヽ !    l       ( /´  !  / ,// l    ヽ!
   !!      l   / !.  ( ` ー=-´‐  ) ! ノ    イ     >__. ! / // ./_,,L    i