マリア様がROMってる〜エロ・カニーナ〜

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952名無しさん@ピンキー:03/10/06 22:03 ID:+DwgQQTm
>>951
乙カレー!

さあ、今こそ投下の時だ!
降臨キボン!!>>945

完結してない職人さんの続きは、やっぱ次スレに投下していただいた方がいいよな?
953名無しさん@ピンキー:03/10/06 22:54 ID:tZ8LeBXA
欲情した弟が姉を犯すシチュエーションが好きな俺としては、
祐麒×祐巳きぼんぬ
954名無しさん@ピンキー:03/10/06 22:58 ID:Y/0wYFXx
そういえば祐麒×祐巳の18禁同人誌が出てたな…。
955名無しさん@ピンキー:03/10/06 23:09 ID:+UM3x7AC
聖祥子きぼんぬ
956名無しさん@ピンキー:03/10/06 23:11 ID:S8k4Qfh3
きぼんぬで埋め立てられそうな悪寒
というわけで祐×祐きぼんぬ
957名無しさん@ピンキー:03/10/06 23:43 ID:Y/0wYFXx
955にはげどー
958紗羅綺麗:03/10/07 00:54 ID:qpHkLg0d
ちょっと前に話題に出てた、聖さま×女装祐麒に食指を動かしてみたり。
さらに女装祐麒×覚醒祐巳ちゃんとか。
959名無しさん@ピンキー:03/10/07 10:36 ID:z91yC9IS
>>954
後 使ってた奴? 祐巳が髪おろしてて誰だかわかんない。

個人的に夏一番のキワモノは
祥子父×祥子 の陵辱ものでつた。
960名無しさん@ピンキー:03/10/07 13:40 ID:cDVXlwAP
すごく小声で言うけど実は令×祥子を読んでみたい…ごめん何でもない

埋めSSマダー?
961名無しさん@ピンキー:03/10/07 18:44 ID:mkp49+63
>>959
えーと、そうそう。俺は買ってないけどナー。
>祥子父×祥子
とうとうマリみてもこうなったか…。
962名無しさん@ピンキー:03/10/07 22:00 ID:IyMI4ZBP
勘弁してくれ・・・
963名無しさん@ピンキー:03/10/07 22:08 ID:2LSUZZOu
あ…けっきょくつづきを書かないまま新スレ移行してしまった…(だから、誰だよ?)

梅SSマダー?
964名無しさん@ピンキー:03/10/07 23:43 ID:88EBphhw
攻めに回ってる令さまを想像できない……
965名無しさん@ピンキー:03/10/07 23:49 ID:tD3bfocK
おいw
966名無しさん@ピンキー:03/10/08 00:04 ID:h8+efYSX
俺はむしろ受けに回る令さまのほうが違和感あるけどなあ。
かといって積極的に攻める令さまもアレ?な感じだし。
だから令ちゃんに合うのは誘い受けの由乃か真性総受けの祥子さましかいないんだよ

埋めマダ??
967名無しさん@ピンキー:03/10/08 00:14 ID:AOXati/P
945の職人さんも来ないみたいだし、もう埋めちゃってもいいんじゃない?
きぼんぬで埋めようぜ
968名無しさん@ピンキー:03/10/08 00:16 ID:AOXati/P
ということで、
花寺が舞台の純愛物きぼんぬ
969名無しさん@ピンキー:03/10/08 00:23 ID:MCZVXx81
>>966
俺もそう思う。やはりヘタレ攻めか?
970名無しさん@ピンキー:03/10/08 00:35 ID:h8+efYSX
>>969
だろ?ヘタレ攻めだよ(ニヤ
だが そ こ が い い
971名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:00 ID:EU1iarbc
>>968
花寺で純愛ってどんなのよ。日光×月光?
972名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:03 ID:43yFBTIu
>>968
「柏木先輩、大学なんかに行かないでオレの傍にずっといてくださいよ(涙目で)」
「ユキチ・・・そんなこと言われたら・・・もう我慢できないよ」

みたいな話か?
973名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:13 ID:BFGVm1Br
どうでもいいけど、書き手の男女比率ってどんなもんだろう。
白は男性、黄は女性というイメージがあるけど。
974名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:28 ID:i6bmPzd5
たしかに黄は女性かも。

書き手じゃないけどね。私(おい)
975名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:47 ID:kcLFWQGT
赤→男:女=4:6
黄→男:女=2:8
白→男:女=7:3
他→男:女=7:3

かな、個人的な見解だが
976名無しさん@ピンキー:03/10/08 02:00 ID:BFGVm1Br
食人族さんとか北枕氏、紅茶氏なんかは男性かなあと思う。
祐巳攻めとか聖受けは女性かなあとか。
本当にただの偏見なんだけど。
977名無しさん@ピンキー:03/10/08 03:19 ID:sfSp8dSn
花園を舞台にゆみすけとさっちーの純愛を描くんじゃないのか?
978名無しさん@ピンキー:03/10/08 18:51 ID:TIbBY+yT
書き手の女です。
どれ書いたかは内緒ですが。
紅は男女両方とも結構書き安そうな気もします。
979名無しさん@ピンキー:03/10/08 19:02 ID:h8+efYSX
あー…黄書いたねえ。♀で。
でも書きやすさという点ではどの色もたいして変わらないような
単にファン層の違いじゃない?
980名無しさん@ピンキー:03/10/08 20:33 ID:yLbIz+wp
…このスレって、女の人イタンデスカ!ガーン!

みんな漏れと同じくナイスなタフガイばかりだと思ってたよ…。
981名無しさん@ピンキー:03/10/08 21:10 ID:pZYUH8LU
そりゃいるさ
982名無しさん@ピンキー:03/10/08 21:39 ID:RwnQ6yqg
埋め立て−

 #謎[ちゃんばら][ソフトS]

山百合血風録〜黄薔薇哀涙剣〜

「ご(ryる。

 秋、イチョウ並木の金色の絨毯も薄れ行く季節。
 支倉令は、そろそろ鈍色がかりはじめた空を見上げ、学園の外に向かって急いでいた。
 今日はいとこの由乃が用事があるということで一人部活に出ていたのだが、帰り際に見つけた道場のシミとの戦いに思ったより時間を取られたからだ。
 秋の日はつるべ落としと言う言葉は、ビルにさえぎられる都会の中にあるほどよく感じられる。
 時折吹く北風が葉の落ちたイチョウの枝を振るわせるたび、首をすくめて空を見上げる。
 路地を照らす心もとない街灯は調子が悪いのか時折瞬いており、満月のはずの空は薄雲に覆われ月も時折姿を現すだけである。
 ビュン
 その音を捉えられたのは、耳慣れた音だったからに違いない。それは日に何百回と聞く音。彼女自身が作り出す音。
 それは竹刀が生み出す風切音。今まさに、音の聞こえるほど近くで竹刀が振り回されている。令はそう確信した。
 不意に街灯がその明かりを失った。月にも厚い雲が差し掛かったようで、先ほどまでの明かりの落差もあいまって、あたりは闇に覆われる。
 目を凝らす先からリリアンの制服が小走りでやってくる。その後ろには竹刀を握っていると思しき姿が見える。
「いや、やめ……」
 バシ
 無造作に振られた竹刀が、少女の背中を打つ。悲鳴と、竹刀が人体をたたく音が響き、令が駆けつけるまもなく、打たれた少女が倒れる。
983982:03/10/08 21:40 ID:RwnQ6yqg
 一瞬、満月の光があたりを照らす。
 不意の強い光に令が目覆おう間に、軽い足音を響かせ、竹刀を持った人影は走り去った。
 その人影を追おうかと一瞬考えたが、令は、倒れた少女に駆け寄った。
「はぁっ、ぁぁぁ」
 倒れたまま身をそらしてうめく少女は、まだ1年生のようだった。
 抱き起こそうと手を撮った瞬間、少女が体をビクビクと震わせると失神した。
 不思議なことに、その表情は、妖艶とも取れるものだった。

 翌日、全校集会が開かれ、校長らから大まかな事情と、注意が呼びかけられた。
しかし、自体を収集しようとした教師の思惑とは裏腹に、生徒たちの口にさまざまな憶測が飛び交っていた。
 曰く、襲われたのは一人ではないらしい。
 曰く、長身でショートカットの生徒が狙われているらしい。
 曰く、襲われたものは多くを語らず、家に閉じこもっているらしい。
 令は目撃者ということで今日も朝から多数の生徒に質問攻めにあっていたが、それに答えることもなく、考え込んでいた。
 教師たちには話をしたが、襲った側も、リリアンの制服のようなものを着ていたからだ。
 うかつに話をすると、余計な混乱を招くことから、教師にも口止めをされていたし、自分から話すつもりもなかった。
 話を聞き出すことのうまい新聞部の相手などして、うっかり話してしまうのを避けるため、ことさら沈黙を保つ姿に、りりしい姿などと言い出す取り巻きも出るほどだった。
 そしてなにより、その犯人の姿形が、最も疑いたくない人間のそれとダブっていたのだ。
<いや、帰っていたはずだ……>
 脳裏で幾度となく繰り返した否定の言葉が、やけに空しく思える。
 そして不意に、1週間ほど前の光景が、脳にフラッシュバックした。
984982:03/10/08 21:41 ID:RwnQ6yqg
 秋の大会を控え、練習試合の会場として使われる道場を片付けた時のことだった。
 練習用の道具を片付けておく倉庫として使われている小部屋がある。その壁の羽目板が一枚、ぐらついていた。
 竹刀を片付ける籠の裏側に当たるその板を、外してみると、いつの間にもぐりこんだのか、古ぼけた一本の竹刀が見つかった。
 それは古く、茶色がかってはいたが、革の握りは痛んでおらず、刀身もつやつやと輝いて見えた。
 そして、不思議なことに、まるでカーボン竹刀のように、とても軽かった。
 そのときはただ紛れ込んだだけだと思い、また軽かったことから入部間もない非力な部員の練習用にと籠に放り込んだのだった。
 もちろん、由乃も何度かそれを握っているはずだ。
 いやな妄想が脳裏をよぎる。
 たとえばそれは、才能ある小学生がはじめて竹刀を握ったとき、誰よりも強い力を手に入れたと勘違いすることに似ていた。
 由乃は小さいころから幾度となく道場に足を運び、また時代小説を読み漁るなど知識だけは豊富にある。
 これまで非力さゆえに自由に操れなかったが、軽く、自由に操れる竹刀が身近にあることで、心の箍が外れてしまったとしたら。
 どれだけ否定しても令の脳裏の霧は晴れなかった。
 また、なぜか今日に限って由乃とめぐり合えなかった。いつもは休み時間毎にすら顔を合わせていた由乃に合えないことで、令の疑念は深まっていった。

 そして放課後。薔薇の館にも、道場にも由乃は現れなかった。
 ほどほどにという顧問の言葉に微笑を返して一人道場に残ると、例の竹刀を探した。
 疑念は半ば確信に変わりつつあった。やはり、その竹刀は見当たらない。
 羽目板もはずしてみたが、出てくるのはかび臭い空気だけだった。
 日はとうに沈み、にぎわしい烏も巣に帰った。
 虫の音が切れ切れに響き、晩秋の冷たい風が時折戸板を揺らす。
 明かりもない、誰もいない道場の中央で、胴着に身を包み、愛用の竹刀を脇に、令は待った。
985982:03/10/08 21:41 ID:RwnQ6yqg
 キーという軽い音を立てて、令の背面に面した戸が開く。音も立てず令に忍び寄る気配。
 それまで身動き一つしなかった令が、かっと目を見開き、脇の竹刀を取ると、振り向きざまに打ち付ける。
 今まさに打ちかからんとしていた人影がバク宙をして飛び退ると、床に擦り付けんばかりに低い体勢で竹刀を構えなおす。
 雲が流れ、天窓から月の明かりが差し込む。
 やはりと、令が小さくつぶやく、浮かび上がった姿は、紛れもなく、由乃だった。
 なぜという令の問いに答えることなく、低い体勢のまま由乃の体が突っ込んでくる。
 逆袈裟に切り上げる竹刀をはじいて無防備な顔に一撃入れようとして思わず手が止まる。
「あはは、いとしの『令ちゃん』さすがね」
 飛び退った由乃の口から、聞きなれない口調の台詞が飛び出す。
「貴様、由乃じゃないな!」
 令の叫びにおどけた声で『由乃』が答える。
「あれあれ。『令ちゃん』わたしの姿を忘れちゃった? わたしの声を忘れちゃった?」
 『由乃』がすり足をするでもなく、無造作に竹刀を垂らしたまま、令の竹刀までほんの数センチのまで距離を詰める。
「ほら、いとしの『由乃ちゃん』だよ?」
 月光の元、由乃の顔がヒステリックに笑う。
 気圧されて令が思わず胴を薙ぐ。
 由乃は一昔前のハリウッド映画にあったように大げさに体をそらし、それをよける。
 体勢を崩した令の顔に触れんばかりに由乃が顔をつけ由乃がわらう。
「あれあれ? ぶっちゃイヤよ? くふふふふ」
 予備動作もなく、由乃が不意に無造作に竹刀を振った。
986982:03/10/08 21:43 ID:RwnQ6yqg
 バシン
 令の脇腹で竹刀がはじける。
 不思議と、痛くなかった。いや、軽い竹刀、力の入っていない手打ちの竹刀だからではない。
 そこに生じた感覚は、快楽だった。
 全身の感覚がそこに集まったかのように熱かった。全身の血液がそこに集まったかのように脈動した。
 そして、まるでクリトリスを甘噛みされたかのような快感が背筋を走った。
 流れた体勢を立て直そうとして、おもわず片膝をつく。
 一瞬、もっと打たれたいと思った自分がいやだった。
「ふふふ、気持ちイイでしょ? 『令ちゃん』?」
 『由乃』がぶらぶらさせた竹刀で、自分自身の足を打つ。
 スカートのすそからかすかにのぞく足は、すでに赤黒く見えた。
 何かに、操られている。そう直感した。
 竹刀を杖に体を持ち上げる。月光を浴びて、由乃の竹刀が金色に輝いていた。
 これだと直感した。この竹刀がすべての元凶だと。
 なんとか立ち上がると、刀を大上段に振りかぶる。
 これで由乃の顔に傷をつけたとしても一生を由乃のために費やす覚悟もした。
 己の直感に、残りの人生のすべてを掛ける決心をした。
「うぉぉぉぉ」
 気合を振り絞り、由乃に向かって突進する。
 薩摩示現流に、その技はある。二の太刀いらずと呼ばれるその技は、まさに一撃必殺を旨とする。
 ただひたすら、力の限り最上段から打ち込む。その技の本懐は、受けた刀ごと相手を打ち砕くことにある。むしろ、相手に受けさせる技と言ってもよい。
 無造作に、由乃の手が竹刀をかざす。
 片方の手で、ただ無造作に。
 令の竹刀と由乃の竹刀が交錯し、止まる。
 全力で振り切ろうと力をこめる令の竹刀を、由乃が受け止めたかに見えた。
 次の瞬間、由乃の竹刀が折れた。
 令の竹刀が由乃の額に迫る。
987982:03/10/08 21:44 ID:RwnQ6yqg
「はぁぁぁっ」
 慣性の法則を捻じ曲げるがごとく令が筋肉を総動員する。
 由乃の前髪が、1房落ちる。由乃の顔をぎりぎりでよけ、令の竹刀が通り抜けた。
 無茶な筋肉の使い方に動く力を無くしたのか、令の体が床に崩れ落ちる。
 由乃は、折れた竹刀を掲げたまま、立ち尽くしていた。
 だめかと令が思い始めたときである。
「あれ? なに? ここ? え? あー、いったーい。なんで足がこんなに痛いの? え? あれ? 令ちゃん? どうしたの? え? 髪の毛? あれ? なんで? ちょっと令ちゃん、寝てないで教えてよ。」
 竹刀を投げ出して体を揺する由乃のしぐさに、令は微笑みかけ、そして、意識を手放した。

 1時間後、由乃の膝枕の上で令は目を覚ました。座ったまま居眠りをしている由乃の顔をその膝の上からじっと見つめ、よかったと小さくつぶやいた。
 眠った由乃をそのままに、折れた竹刀を道場の裏で燃やした。
 黒い煙をあげ、竹刀が燃え尽きるのにそれほど時間はかからなかった。
 令は胴着を着替えると、痛む筋肉に顔をしかめながら、由乃を背中に負う。
 その背中に幸せの重みを感じながら、令は、静かに家路についた。

 それからしばらくの間、由乃は原因不明の打撲を不思議がり、令は道場中を掃除して古い竹刀を片端から始末した。
 これを後のリリアンは刀狩令と呼んだが、これはまた別の話である。

<END>

 祐巳が古い温室見つけてきた真っ赤なタイ。そして同時に巻き起こる首絞め魔事件。
 放課後の教室で祥子が見た真実とは!!

 次回、山百合血風録 〜紅薔薇血染布〜
 あなたの知らないスールがいる!!

#うそです。次回はありません。
988名無しさん@ピンキー:03/10/08 21:46 ID:f6vpRTIv
>祥子が見た真実

一瞬「真美」にみえますた。
989982:03/10/08 21:49 ID:RwnQ6yqg
あ、えっと、ばればれだとおもうけど、おいらオトコです。
990名無しさん@ピンキー:03/10/08 21:56 ID:bPn8E4Uq
>>982
乙。なんとも奇妙な話だね。
991名無しさん@ピンキー:03/10/08 21:56 ID:h8+efYSX
むしろ続きが読みたい
992名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:00 ID:7jZEu/E4
ラストの親父ギャグはいただけないな
993名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:47 ID:9usJaNcC
スレ617です。
あえて祐麒×祐巳でいってみようと思います。
埋め立てだと思って許してください。
メール欄はotokosageにします。
スレが残り少ないこともあって短くしました。
不快な人だらけかもしれないので、今からごめん。

994名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:49 ID:9usJaNcC
「・・・祐麒、問3わかった?」
「あー、オレもそこで詰まってる。」
「うーーん。」「うーーん。」
頭の出来も成績も全く変わらないわれら姉弟は、よく2人そろって同じ問題で頭を抱えることになる。
これじゃ2人で勉強する意味がないと思う時もあるが、一人で部屋にいるとどうしても勉強が
手に着かないことが多いため、こうして、テストの一週間前などは2人で決めた時間に
どちからの部屋で勉強するようにしていた。
今日は、祐巳が終始疲れた顔であくびを繰り返していた。
花寺は文化祭も終わり今は一段落着いて楽なのだが、リリアンは今が一番忙しい時期だろう。

しばらく考えてみたけど、結局問3はわからなかった。
時計を見るといつのまにか予定の11時を大分過ぎていた。
今日はもうこれで終わり。大分眠気も襲ってきていた。

見上げると目の前の祐巳は、既に小さく寝息を建てていた。
テーブルにうつぶせになったまま、シャーペンを握ったままの器用な姿勢で。
995名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:51 ID:9usJaNcC
別に30分くらいならここで寝たとしても大丈夫だろう。
起こそうかとも思ったが、祐巳は昔から寝付きだけは良く、こうして一度
寝ついてしまってはすぐに起こすことは難しかった。
ただ祐巳の場合、このままだと後ろに倒れ床に頭をぶつけかねないので、
クッションを置いて枕を作り、そこへ祐巳を移すことにした。

運んだ時、祐巳の体は思いの外軽く、そして小さく感じられた。
クッションを枕に横になった目の前の祐巳は、気持ちよさそうに寝息を立てている。
改めて見ても、祐巳は驚くほど小さくなっていた。
いや、実際は自分が大きくなっただけなんだけど。
祐巳の腕の横に、自分の腕を並べてみた。
学校じゃ細い方の自分の腕でも、こうして比べてみるとあきらかに太くて、堅い。
いつのまに、こんなに違ってきたんだろう。
小さい頃、僕ら姉弟はよく周りからは双子と思われたりしていた。
自分達でも、髪型を除けば本当に鏡を見ているように思うときもあった。
それがいつのまにか、こんなにも、男と女、そのことが僕ら姉弟を遠ざけようとしていた。
996名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:51 ID:WYKYyNbk
f
997名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:52 ID:rvMMaC0h
997?
998名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:53 ID:h8+efYSX
998
999名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:54 ID:9usJaNcC
「うわっ」
手の甲に冷たく濡れる感触があった。
見下ろすと祐巳の口から自分の手によだれがこぼれていた。
気が抜けた時、緊張している時、僕ら姉弟はほぼ100%何かしら失敗をしてしまう。
こうした時ほど、僕ら姉弟は確かな血の繋がりを感じてしまうのが悲しい。
祐巳の頭を少し上向きに直し、ティッシュで祐巳の口の周りと自分の手の甲を拭いた。

周り、特に小林が言うには、僕ら姉弟の仲の良さは異常だという。
小林がふざけて「祐麒は祐巳ちゃんのことが好きだから」などと言うこともあった。
その時は怒ったが、実際のところはどうだろう。
姉であり、妹のようであったり、友達のようであったり、でも、
それだけじゃ足りない気持ちが確かにあった。
徐々に、でも明らかに、祐巳を誰かに渡したくない、そればかりか、
姉弟だから、ずっと一緒に居たから、それだけで解決できない気持ちが
自分の中にあることに気づいていた。

ずっとさっきから、祐巳の寝顔を見続けていた。
こうして見ていると、自分の気持ちがよりはっきりとわかってくる。
異常だと思う、でも、誰よりも祐巳がかわいいと思う。
その時、祐巳が寝返りをうった。明かりが眩しかったんだろうか。
祐巳の手が、自分の手に触れた。このことが、自分にとって引き金になってしまった。
もしこの時、祐巳が逆の方向に寝返りをうっていたら、でも、それはもうどうにもならないことだった。
1000名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:54 ID:YxUQ4wk/
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