「んっ・・・、あふっ・・・」
「う・・・、んむっ・・・」
私と旦那様は、ベッドの上で濃厚なキスを繰り返す。
口の中でお互いの舌が絡み合い、口内で唾液がピチャ、ペチャと湿った音をたててる。
口の中にひんやりとした感触が広がる。私達はお互いに、唇と舌をむさぼるように絡みつかせる。
私たちの口の中は、まるで軟体動物の交尾のようにねっとりしてるのだと思う。
私の舌に、旦那様の感触がする。旦那様も、きっと私の感触を味わってくれてる。
十分のお互いを堪能した後、私たちは唇を離した。唾液が銀色の糸になって、かすかな光を放つ。
そして次に、旦那様は私の喉に唇を這わせてきた。
「あっ・・・。旦那様〜、くすぐったいですよ〜・・・」
唇が這ったところから、ツー・・・とした全身を震わせるような感触が広がっていく。
「んうう・・・ああっ」
私は、余りの気持ちよさに甘美な声を上げた。くすぐったいけど、それがとてもいい気持ちにしてくれる。
私が旦那様の唇に酔いしれる中、彼はいきなり私の胸をわしづかみにしてきた。
さっきまで喉を這っていた唇が、今度は胸を丹念にくすぐる。
旦那様は私の胸からフサフサの毛を掻き分けてピンク色の乳首を探し当て嘗めまわした。
旦那様の舌が私の乳輪を這い、私の乳首を転がし、嬲る。
「うあうっ!!」
余りの刺激と気持ちよさに、わたしは全身をのけぞらせた。だけど旦那様は、ぜんぜん手を緩めない。
「その程度で悦に入られたら困るから。まだまだこれからだから」
「い、いじわる〜・・・」
旦那様は、愛液でじっとりと濡れた私の恥部に手を伸ばしてきた。
「これだけで濡れるなんて、相変わらず可愛いから」
「・・・ぁんっ・・・」
旦那様は、自分の手を愛液で濡らし、もう一度私の胸を搾るように揉み解す。
私の胸は、旦那様が力を込める度に柔らかく歪んで形を変える。
「あっ・・・んんっ・・・」
「相変わらず綺麗な胸だから。触っててとても気持ちいいから」
「だ、旦那様・・・」
胸を揉みしだかれた快感は全身に広がり、恥部をますます勢いよく濡らそうとしてる。
私の顔も胸も火照って、目がトロン・・・として感じてきちゃって・・・。
旦那様はそれでも飽き足らず、不意に私の勃起した乳首に歯を立ててきた。
「ひああっ・・・」
続けて今度は、私の乳首を音を立てて吸う。
私の体は楽器のように淫らな音を立ててくる。とても恥ずかしいけど、気持ちいい・・・。
それに合わせて胸を揉みしだく勢いが増し、乳首を吸う力もますます強くなってくる。
「・・・いやっ・・・はぁん、うあぁ・・・。駄目ですよ〜・・・。そんな事をしても〜、ミルクは出てきませんよ〜・・・」
するとそれを聞いた旦那様は、急に意地悪そうな目付きで私を見つめてきた。
「いやいや、以前子供を産んだ事もあるし、もしかしたら強い刺激を与えたら出てくるかもしれないから」
そういい終わると旦那様は、私の両乳首の割れ目に人差し指を突立ててきた。
そしてその人差し指を、私の乳首に根元まで飲み込ませていく。
「・・・ぁうっ!」
私の乳首の穴はピクピクと震え、旦那様の人差し指を強く締め付ける。
「くっ・・・、流石に凄い力だから・・・。あとはこの指で乳房の中をかき回して・・・」
旦那様は指で私の胸の中をほじくり返す。胸の中から激痛が走るけど、それが何故か気持ちよくて・・・。
私の胸は小刻みに震え、同時に胸の中に何か熱いものが集まってくる。
「ああ〜っ・・・出る〜っ・・・」
そして嬌声と共に、私の胸から熱いものが弾けた。
私の胸から熱い母乳が滲み出る。旦那様はミルクが出るのを確認した後、乳首に飲み込ませた両指を外す。
今まで勢いを邪魔していたものがなくなったのか、私の胸はさらに力強く母乳を噴き出していく。
「あふぅ〜っ・・・き、気持ちいい〜・・・」
クリーム色の液体はさらに勢いよく飛び散り、私と旦那様の身体を白く染める。
「さすがは一児の母といった所だから。それにしても少し勢いが強いような・・・」
快楽に身を任せる私を他所に、旦那様は私の左乳首を口に含んでミルクを吸う。
「ほら、フサしぃも・・・」
旦那様は右の乳房をつかみ、先端を私に含ませる。
「ん・・・」
口に含んだ私の乳首からは、生暖かい感触と甘い味が広がっていく。
私と旦那様は、官能的で甘美な味を楽しんだ。
ミルクの勢いが少し弱まった所で、私と旦那様は乳首から唇を離した。
そして旦那様は、興奮によって硬化してる自らの陰茎を差し出す。
「胸の方を堪能したところで、次はこっちを気持ちよくしてもらうから」
私は言われたとおり旦那様の陰茎に口付けをする。彼のそれは、強い熱気を放ち私をさらに興奮させる。
私はカリの裏まで丹念に舌を這わせ、尿道の割れ目に舌を軽く入れ、亀頭にある先走りの液を吸い上げる。
「んっ・・・ふぅ・・・あはぁっ・・・」
今の私は、まるで機械のように一心に、そして丁寧に旦那様のフェラだけに没頭していた。
「うっ・・・うくぅっ・・・じ、実に美味しそうにしゃぶってくれてるから・・・」
そういうと旦那様は、私の頭のフサ毛を指で櫛のように梳く。くすぐったいけど、暖かい。
そして旦那様は後ろに倒れこみ、仰向けの状態になる。
「ほら、お尻をこっちに向けて。私も責めてあげるから」
私は旦那様の陰茎をしゃぶったまま身体の向きを変え、彼の顔にお尻を向ける。
旦那様は私の太腿の間に頭を通し、すっかり愛液でビショビショになった私の恥部に舌を這わせた。
恥部で溢れかえる蜜を舐めとりながら、私の恥部に舌をねじ込み、内側に舌を這わせて刺激を与えてる。
「・・・あ、あ、ああああぁぁっ・・・」
自らの恥部を責められる快楽に酔いしれ、不意に意識が飛ぶ。
「ほらほら、スピードを落としちゃ駄目だから」
そういうと旦那様は、私の硬く勃起したクリトリスを指先でキュッと摘んだ。
私の身体はビクンッとふるえ、快楽と刺激の連続に頭の中が痺れてくる。
だけど、何とか責めたてる勢いは落とさないようにしないと、また怒られちゃう。
私は快感に涙を浮かべ、涎まみれの陰茎を根元まで咥え、唇を使ってしごく。
旦那様も、負けじと私の恥部を責める。クリトリスを舌で転がし、膣の奥まで指を挿し、Gスポットを刺激する。
お互いに限界が近くなり、今まさに絶頂を迎えようとしてる。そして・・・。
「うぐぅっ・・・で、出るっ・・・!」
旦那様の陰茎から、大量の熱い精液が勢いよく放たれる。
ドピュッ、ドピュッと噴出してくる白濁色の液体が、恍惚の表情をした私の顔に降りかかる。
私自身も絶頂に達しており、恥部から大量の愛液を洪水のように噴出す。
「あはぁ〜・・・熱い〜・・・」
私は恍惚の表情で、顔中に精液を浴びる。汚れていく顔も、独特の臭いも全く気にならない。
私は精液を放った後の陰茎を、丁寧に舐めて掃除する。
丁寧に掃除をした後、私は意識を緩ませ、視線は焦点を失い、全身から力が抜けていく。
だけど旦那様は、少しばかりの休みも許さない。
「これからが本番だから。こんないい所で終わったら本気で怒るから。」
今日という日が終わりを迎える。だが、私達の交わりはこれから本番を迎えるのである。
私は仰向けになった旦那様の陰茎を、愛液をダラダラと垂れ流しにしている自らの恥部にあてがう。
旦那様は騎乗位の体勢になった私の両太腿をしっかりとつかんだ。
そして私は自分自身の股間から目を離し、腰を沈めた。愛液で濡れた恥部が、旦那様の陰茎を飲み込む。
めりめりとしたペニスの感触が私の恥部を通り、子宮口の奥まで貫く。接合部はヒクヒクと震えている。
「はっ・・・、あっ・・・はぁ〜っ・・・、」
私の腰が快楽にブルブルと震える。陰茎の先端が、私の子宮の奥にある壁にコツンと当たった。
私の膣内は、旦那様の一物を咥え込んで強く締め付けている。
余りの気持ちよさに涙をこぼす私の目元を、旦那様が人差し指でそっと拭う。
「ほら、二人で一緒に楽しむから」
「はい〜・・・」
私は、コクリとうなずいた。
私は自らの恥部が陰茎をくわえ込んでいる状態から、ゆっくりと腰を上げる。
愛液まみれになった旦那様の陰茎が、ズルリと恥部から引き出される。
「はぁ・・・、くっ・・・」
そしてもう一度腰を落とし、再び根元まで陰茎を咥える。
私は何度もそれをくりかえし、腰を上下させる。そして私の膣は、旦那様の陰茎を搾るように強く締め付ける。
腰を動かす度に私のフサフサの体毛が乱れ、その向こうで、私の乳房がプルンプルンと艶めかしく揺れた。
旦那様も腰を突き上げ、お互いに淫らに腰を揺らし、精神の高揚に比例して腰使いが激しくなる。
「うぅ〜っ・・・あっ、ああ〜っ・・・」
「はぁ・・・、はぁ・・・あ、くぁあっ・・・」
私は陰茎を軸に腰を回し、横向きに陰茎と膣内をすり合わせて刺激を高める。
私の身体が倒れこみ、旦那様の身体を覆う。それでも腰の動きは、少しばかりも緩む様子を見せない。
旦那様は私を強く抱きしめた。体中に彼の体温が伝わっていく。そして旦那様は、私の唇にキスをした。
お互いの腰が披露するピストン運動は休むところを知らない。このまま絶頂に達するまで続くのだろう。
すでに、お互いの頭には理性がないんだと思う。もはや本能だけで動いているに違いない。
私の頭は、気持ちよさで真っ白になる。旦那様の顔も、心なしか快楽におぼれているように見える。
彼の腰を突き上げる勢いも、私の膣の陰茎を噛み締める力も、ますます上昇していく。
息が詰まった。絶頂が近いと感じた私は、旦那様を強く抱きしめる。私の乳房が、彼の胸板で押しつぶされた。
そして今まで以上に、私の膣全体は彼の陰茎を力強く締め付けた。
「い、イクからっ!しっかりと受け止めるから!!」
「うっ・・・、んくっ・・・、んあっ、あああーーっ」
私の子宮の中で、旦那様の精子が弾けた。大量の精液が、私の胎内に注ぎ込まれる。
「あぅ、あぁ、あああ・・・」
彼が精を放つたび、私の身体は小刻みに震える。
絶頂を迎え、私はすでに気が遠のいているが、大好きな人が注ぎ込む精液の感触だけは感じ取っている。
「うふふふふ〜・・・、私のお腹の中が〜・・・旦那様の暖かさで満ちあふれてます〜・・・」
私はうっとりとした表情でその感触を楽しみ、旦那様の精液が溜まった下腹部をさする。
今まで私達がつながってた所から、どろりとした白い液体が愛液と混じって零れてくる。
「・・・、こっちへ・・・」
旦那様は私を自分のほうへ近寄せ、ギュッと力強く抱きしめた。
―――あれから30分後。私と旦那様は、ベッドの中で身体を密着させ、何度もキスを繰り返している。
「フサしぃ・・・」
旦那様が、口を開く。
「私はあなたのことが大好きだから。あなたの好きなクリームコロッケを食べさせるし、
こうやって気持ちよくもさせてあげるから。だから、ずっと私だけのものでいてほしいから」
私は・・・、その言葉だけで心が満ちあふれてくる。
彼は私の一番大切な人。これからも、これからもずっといてほしい素敵な人。
「はい〜・・・私も〜、私も大好きです〜」
そうして、今ので何度目になるかわからないキスをした。
――――――――――
所変わってこちらは、寝室の窓の向こうにいる前ギコ浅野と後ろギコ岸田。
「うおおおおおおおおおお!フサしぃ助教授ーーーっ!!!」
「ば、馬鹿っ、大声を出すな!聞こえるだろうが!!」
「あ、あんな奴とぉぉっ、あんな奴と寝るなんてぇぇっ!不貞だ、不貞だぁぁぁぁあああっ!!!」
「だから、さっきから大声を出すなと・・・」
「うおおおおおおおおおおおおおおん!!!」
――ガララッ
窓が開く。
「「あっ、フサギコ教授」」
「君たち、さっきからここで何をしてる」
―――――
「浅野と岸田は・・・、今日は休みのようですね」
ふぅ・・・と、ギコ教授がため息をついた。
「全身複雑骨折で療養中と聞きましたが、普段からコロッケを食べて鍛えないからこうなるんですよ」
ギコ教授はやれやれと肩を落とし、講義を取りやめにして食堂に向かった。
「さて、食堂のコロッケでも食べに行きますか・・・」
そんなこんなで、東京ギコ大学は今日も平和。
【フサ夫婦の宴】 糸冬了
gj d(´∀`)b
浅野と岸田・・・哀れに・・・
それはそうとGJ!ティンコ立ってきたw
感想ありがとうございます。初めての作品なので目も当てられなかったのですが、とても嬉しいです。
さっそくですが、質問させてください。
一応「ちびしぃ鬼畜陵辱」で次の作品があるのですが、虐待・虐殺表現があるのです。
前例としては
>>658-664があるのですが、それでもこういったのをホイホイ乗せても大丈夫かわかりません。
エロや性行為を主体として書いたので、アブ板で掲載するにはどうもおかしいのです。
掲載しても大丈夫でしょうか?
>>945 注意書きさえしっかりしてあれば
嫌いな人はスルーするだろうから平気だと思う
所で、そろそろ次スレの
>>1とか練る時期かな
何を書いておくべきなんだろう
後、ここの即死回避基準ってどんなもん?
作品を投下するために新スレを建てていいですか?
おう
期待してるよ
人来ないね。
950超えたし、新スレもたったから梅初めてもいいような…
SSも大丈夫かな?
おそらく大丈夫かと。
流れの遅いスレですし、新スレを追い逃す人が出ないように
新スレが立ってから一週間くらいしてから埋めを始めようかと
企んでいたんですが、もしかして
>>953は既に埋めネタ用意済みですか?
もしまだでしたら、週末あたりにコチラに投下させていただきたいです
956 :
953:2005/06/24(金) 17:54:46 ID:bk/77b8N
>>955 いえ、まとまってる訳ではないのですが、
♀×ショボ♂なんてどうかなとか考えてますた。
♀がアヒャだと面白そうだけど、アヒャヒャしか言わないしなぁ…
『虐殺するよ』のエロパロです。
モララーの性別は逆転して♀、不明のはずのぎゃしゃの性別は♂に
固定してあります。
性別逆転パロが苦手な方はスルーをお願いします。
物語の中で女性らしさを出すために、スレと違って、モララーの一人称を
『俺』でなく『私』にしてありますので注意して下さい。
机の中にあると思った置き傘のあてが外れ、
コンビニのビニール傘も売り切れ。
静かな音を立てて細い雨を落とす曇天を恨めしく睨みつけてから、
チラリと腕時計を確認した。
「まだ、ギリギリ営業時間だな」
少しのつもりの残業が長引いて、そう言えば夕飯も
マダだったなぁと思い出だすと、昼にジャンクフードを流し込んだだけのお腹が、
クーッと小さく情けない音を立てる。
「よし、店まで走ろう!」
大した雨量ではないし、家に足を向けるよりも店の方が近いと、
Mona's Cafeに向かって走り出した。
「ゲッ! 結構降ってたんだなー」
喫茶店の軒下で、濡れてまとわりつく衣服を見下ろすと、
肉体のラインや下着の色が浮かび上がるほどピッタリと張り付いている。
傘を差して下を向く人々が自分が隣を通るたびに
視線を投げてくるのに気付いてはいたが、少しでも早く喫茶店に辿りつこうと
考えて、視線には気付かないフリをしていた。
「もーちょい、なりふりに構っておくべきだったかな?」
白のブラウスと薄い水色の膝丈のタイトスカートの下で、
自分で見ても艶かしい程、黒い下着が目立っている。
「ココの所の雨降りで洗濯物が乾かなくて、マトモな下着が無かったからなぁ」
生乾きの下着を身につけるよりはと、昔買った勝負下着を身につけてきたが、
カップの一回り小さいブラからは今にも胸が零れ落ちそうだった。
「マスターにタオルでも借りよ…って、アレ? 営業中の札がないや。
もう、そんな時間?」
ドアを開こうとした所で心配になって時計を確かめると、
オーダーストップまでは後、10分ある。
もしかしたら早めに閉店したのかもしれないが、
店の中から明かりが漏れているので、きっと片付け中か何かだろう。
「雨に祟られた常連を叩き出すほど、マスターも薄情じゃないよな」
閉店間際に掃除の仕事を増やすなと、不機嫌な顔になる
マスターが浮かんだが、それは気にせずドアを開いた。
「いらっしゃいませー。って、何だ君か」
しかし、予想に反して私を出迎えたのはアイツだけで、
マスターは影も形も無い。
「何だとは御挨拶だな。マスターはどこ行ったんだ? まだ、営業時間内だろ」
店内を見回しても、奥の気配を伺ってもマスターがいる様子は無かった。
「僕がさっきビデオを借りてきたんだけど、そのタイトル見たら
間違ってるとか何とか言って、返してくるから店番するように言われたんだ」
ぎゃしゃは喫茶店の店番らしく、透明な液体の入ったグラスを私の前に置く。
何か変なものでも入れてないかと心配しながら
少しだけ口に含んだ氷入りの液体は、普通の水であった。
「お前の間違って借りたビデオを返しに行った? 営業時間中に
そんな事するなんて、マスターも律儀というか、責任感が足りないというか…。
まあ、こんな雨の夜じゃ客も来ないと思って行ったのかな。だけど、
どうしたもんかな」
マトモに店番をしているコイツに安心しつつ、マスターがいないのでは
身体を拭くタオルも食事も望めそうに無い事に気付いて、溜息が出てしまう。
「何かあったの?」
「いや、おな…えーと、身体が凄い濡れたからタオルを貸して欲しかったんだよ。
でも、マスターいないだろ。だから困っちゃってさ」
私の溜息に反応して尋ねてきたので、腹が空いている事を喋ろうとしたが、
危ないものを食べさせられては堪らないと、服が濡れている事だけを口にした。
「ふーん。どれどれ? どれくらい濡れてるの?」
カウンターの中から出て、ぎゃしゃは私の隣に立つと、グッと身体に
顔を近づけてくる。
「そんな近付かなくても服が透けてるんだし。分かるだろ」
マジマジと下着の透けている身体を眺められ、思わず恥かしくなってしまい
ぎゃしゃの身体を避けるように押しのけた。コイツの性別は分からないが
考えてみれば男かもしれない奴に、ほとんど下着姿と変わらない身体を
見つめられるのはハッキリ言ってイイ気分じゃない。
「モララー、ちょっと手イイ?」
しかし、私の心情など微塵も察する事なく、コイツはまた、
下らない虐殺にもならないような小ネタを仕込んでいるのか、
押しのけた手を掴んで目をキラキラとさせていた。
マスターが帰ってくるまでの暇潰しと思って、コイツの好きにさせようと
右手を貸したまま左手をグラスに伸ばすと、突然、右手首に
重い金属の感触が走る。
「何だよ、コレ」
驚いて右手を見ると、手首にはしっかりと手錠が嵌まっていた。
子供のオモチャかと思ったが、腕にかかる重みは確かなもので、
かなり精巧な作りらしく外れる気配は無い。
「まだ、待ってね。ここからが大変なんだ。練習したけど、上手く行くかな?」
ぎゃしゃはそんな事を言いながらも素早く手錠の鎖を引っ張り、
もう一つの輪をカウンターの椅子の足に嵌めてしまった。普段の鈍くささから
想像もつかない手際の良い動きに、何を練習してるんだとツッコミたかったが、
不安定な場所に固定されては下手に動く事も出来ない。
「おい、馬鹿な事はやめろ外せ!」
動く左手でぎゃしゃのむなぐらを掴んだが、その手にまで手錠が
嵌められてしまった。
「よいしょっと…。これで、OK」
マズイと思った時にはもう遅く、両手をカウンターの椅子の足に繋がれ、
小さな椅子の上で天井に向かって胸を突き出した姿勢に固定されてしまう。
「こんな方法、お前が一人で思いつく訳ないよな。誰から教えてもらったんだ。
それに手錠、どこで手に入れたんだ?」
何とか手錠から逃れようと身を捩るが、輪も鎖もビクともしなかった。
それどころか、動くたびに雨に濡れた服がゴワゴワと擦れて、
小さなブラから胸がこぼれそうになってくる。
「今日、頭に大きなキノコをつけた人がビデオを見せてくれて、その後、
ビデオに出てた小道具を使えって売ってくれたんだ。マスターは、
その人に借りたビデオが間違ってるって返しに行ったんだよ」
頭に大きなキノコがあってビデオを見せるという事は、恐らく
アロエに店を構えるAVショップのマララーに違いなかった。
未成年と思わしきコイツに一体、どんな内容のビデオを
閲覧させたのかを思うと、あのチンコ頭をへし折っても気が済みそうにない。
そして、恐らくマスターはAVを借りてきたぎゃしゃに驚いて、マララーに
文句を言いに出かけたに違いなかった。
「どうせ、コレを使えば相手はイチコロだとか言われたんだろ」
素直すぎるぎゃしゃが、いかようにしてマララーの言葉に
惑わされたのかの詳細は分からないが、多分、きっとそんなもんだろう。
「凄い、何で知ってるの? もしかして見てた?」
ぎゃしゃは元々丸い目を更に丸く大きくして、私を凝視してきた。
「見て無くても分かる。お前が嵌りそうな手だ。手錠嵌めて気が済んだだろ?
早く外せ」
焦っている事を悟られれば、面白がって更に先へ
進んでしまうかもしれないと、なるべく静かに言い聞かせるように
手錠を外せと命令する。
「あ、やっぱり見てないんだ。だったら、この後の事は知らないよね〜。
モララー、絶対に君を虐殺するからね」
しかしコイツは、私の優位に立った事が嬉しいのか、こちらの言い分など
微塵も取り入れずニコニコと笑って、行為の先へ進むべく手を動かし始めた。
「な、何してるんだよ。お前…」
迷う事なく始められたぎゃしゃの行動に、声がどもる。
私の足の間に入り込み、タイトスカートの中からショーツが
引きずり出され始めた。
突然の、しかし見せられたであろうビデオからして当たり前の行動に
移り始めたコイツが怖くなって、足をジタバタと蹴り上げる。
「へー、あのビデオやっぱり凄いや。君がこんなに焦るんだもん。
今度こそ虐殺出来そうだ!」
雨に濡れたショーツは酷く足に絡みつき、それを必死に下ろそうとする
ぎゃしゃの手が私のももや膝を撫で回していた。
ショーツの次はブラウスに手が伸びてきて、悪戦苦闘しながらも
一個一個確実にボタンを外してくる。
「一体、どんな…ビデオを…何を…お前は見たんだ?」
たどたどしくもよどむ事なく確信を持って進められる行為に、恐れを覚えて
焦りで上ずる声で問いかけた。
「ビデオのオネーサンは、こういう風に手錠で動けないようにされて、その後、
色々あって『死んじゃう〜』って言ってたんだよ」
手錠の存在を明確にするように、ぎゃしゃが私の手を軽く動かす。
カシャリという金属の音が耳の中で冷たく響いた。
「冗談…だろ…。レイプ物かなんかに影響されたのか? でも、
色々あってって事は色々の部分は、分からなかったんだよな?」
モザイクに一縷の望みを託して、ぎゃしゃに問いかける。
「ううん、ちゃんと見たよ。だから、ココに僕のココにあるのを
入れればイイんだろ? それくらい知ってるよ」
私の履いているスカートを腰骨までたくしあげて、覆うものの
無くなった股間に右手を這わせた。そして、左手はしっかりとぎゃしゃ自身の
股間を指差し、私の望みをあっけなく打ち砕く。
「モ、モザイク掛かってなかったのか? 繋がってる所は見え辛くなってただろ?」
何をするかを既に知っているぎゃしゃの素振りに、
ビデオ業界の良心の行方を尋ねた。
「モザイクって何? 繋がってるとこほど良く見せてたよ」
しかし、ぎゃしゃはモザイクの存在を知らず、恐ろしい事を
サラリと言ってのける。
「マララーの奴! 裏物なんか扱ってたのか…今度、警察を送ってやる……」
だが、今、毒づいた所で何の解決にもならないのだ。
腕を抜けないため中途半端に脱がされたブラウスと、
たくしあげられたスカート、そして外し方が分からないらしいブラしか
身につけていない状態では、犯されるのも時間の問題である。
「えーと、あれ? 凄い、凄い。モララー見て。いつもと形が違う。
ビデオの中の人が変なのかと思ったら、こういう時になると
誰でもなる状態だったんだね」
ズボンのジッパーを下げたぎゃしゃが、嬉しそうに勃起したペニスを
私に見せ付けてきた。
その無邪気な笑顔とは裏腹な股間の逸物に、ドッと冷や汗が湧き出る。
「な、ぎゃしゃ。止めよう。コレ以上は、本当に、冗談にならないんだ」
ぎゃしゃはズボンとパンツを膝まで下ろすと、私を押さえつけるように
覆い被さってきた。
まだ、挿入されてはいないが、割れ目にピッタリとぎゃしゃのペニスが
張り付いているのが感じられる。
濡れたくなど無いのに、その牡の存在に自分の牝が潤んでくるのが悔しかった。
「いつも、いつだって、僕は冗談で虐殺をしようと思ってないよ、モララー」
ぎゃしゃの手が、私のブラに伸ばされる。既に小さなブラの中から
はみ出しそうになっていた突起が、ぎゃしゃの手によって外気へ晒された。
「ふぁ…やめ…ぎゃしゃ…。イヤだ……ハァ…っん…」
恐らくビデオで見た知識なのだろう。ぎゃしゃがブラからはみ出した突起を
口に含み、チューチューと音を立てて吸い始めた。
ただ交互に、2つの突起を吸われるだけの行為なのに、私の口からは
思いもかけない甘い声が漏れてしまう。
「モララー…君の声、聞いてたら。何かもっと、大きくなってきたよ」
更に大きくなったというペニスの存在は、股間にあてがわれた感触が、
最初よりも硬く熱く育っていく事で無理矢理に体感させられていた。
「…入れるんだな……」
ぎゃしゃがペニスに手を添え、私の膣を狙っているのに気付き、小さく呟く。
「…もちろんだよ」
ぎゃしゃはペニスの熱さの割には冷静に答えると、亀頭で穴を探りつつ
遂に挿入してきた。
「っく…痛ぇ……」
想像していたよりも鈍くて、重い痛みが走る。濡れているのに痛いのだから、
もし、いきなり挿入されていたらと思うとゾッとした。
「も、モララーどうしよ。血が出てるよ」
奥まで挿入し、腰を引いたぎゃしゃが、ペニスに絡んだ血に気付いたのか
動揺した声を発する。
「悪いか、血が出て。こんな歳になっても、まだ、処女だったのが、
そんなおかしいか」
恐らく、ぎゃしゃはこちらが経験者だと勝手に思っていたに違いなかった。
そりゃ、こんな歳の奴が処女のままいるなんて世間の常識的には外れているし、
私の肉体付きで処女だと思われる事なんてまずない。
だから、ぎゃしゃの動揺は当り前と言えば当り前なのだ。
「処女って、何? 血が出る事なの?」
ところが私の劣等感をよそに、ぎゃしゃの動揺はこちらが処女である事でなく、
血が出てきた事に対するもののようである。
虐殺を目指しているくせに、出血ごときで動揺するとは情けないが、
その情けなさこそがぎゃしゃらしかった。
「……お前、処女って何か分かってないのか?」
「知らない。何それ?」
一応、確認の為に尋ねると、やはりコイツは処女という概念を知らないらしい。
「処女って言うのは、セックスした事が無いって事。セックスってのは、
今してるみたいにペニスを膣に入れられた事が無い奴の事なの」
セックスという単語に首を傾げたぎゃしゃに、痛みを堪えて説明を加え、
処女とは何かを語ってやった。
「ペニスって、何?」
けれど、ぎゃしゃの淫語への知識は、ほぼ0のようで話が進まない。
「今、お前が入れてるだろ。それの事だよ」
ぎゃしゃが尋ねる間も腰の抜き差しを繰り返すので、ズキズキとした
痛みの波が何度もやってくるのだが、それでも、何とかコイツに
マトモな知識を植えようと必死に声を出していた。
「オチンチンの事? こうやって大きくなるとペニスって名前になるの?」
だが、イイ加減限界である。
「いや、そうじゃなくて、…ああ、もう、どうでもイイから、抜け! 痛いんだよ!」
血と愛液のせいで滑りが良くなってきたのか、段々と激しくなってきた
腰の振りに耐えかねて叫んだ。
「血が出てるもんね。でも、ダメ…」
ぎゃしゃの断りの声はきっぱりというには、あまりにも語尾の力が抜けている。
でも、全く抜く気が無いようだった。
「何で、だよ…虐殺のためか…?」
「違う…何か、コレ。凄く、気持ちイイんだもん」
言いながら、ぎゃしゃの腰の動きが一層激しくなる。
「ぅぐっ…ひぅぁ…痛っ! …痛い…ヤメ…そんな激しく……」
「痛いの? 僕は、こんなに気持ちイイのに、モララー嘘ついてるんじゃないの?」
ぎゃしゃ私の痛がりようが理解できないらしく、怪訝な顔をしながら
ピストンを続けていた。
「女と男じゃ仕組が違うんだよ! とにかく抜け!」
傷口を広げられるような痛みから何とかして逃れたいが、逃れる術は無い。
「泣いてるのモララー? …セックスって凄いね。モララーの事、本当に
虐殺出来そうだ」
ぎゃしゃは、心配そうにこちらを覗き込んだ後、満足そうに頷き始めた。
「…やめてくれ、本当に…頼むから…なぁ、ぎゃしゃ!」
何度も揺さぶられ、叫ぶ内に痛みは段々と遠のいてきたが、
そうなってくると余計に色々な事が見えてきて、恐ろしくなってくる。
「…ダメ…やめられない。だって、やめたくない……」
コイツが気持ち良さそうにすればする程、中で射精するんじゃないかと
怖くて仕方なかった。
「おい! 抜け! イイ加減にしてくれ! 私を泣かしたいとか、
虐めたいとかなら、もう、充分だろ!」
嵌められた手錠と椅子の柱がガチャガチャと金属が擦れてわななく。
「ヤ…ダ…君の…言う事なんか…聞くもんか」
掠れた声で答えながらも、コイツの腰は止まらずガシガシと肉体が
揺さぶられ続けた。
「マジでヤメロって! 中で出したら出来るかもしれないんだぞ!」
昔、習った妊娠の仕組みで、中で出されなくても先走りで
出来る事もあるって言ってたから、既に手遅れかもしれないけど、
それでも中に出されて更にリスクを高めるなんて冗談じゃない。
「出来るって…何が?」
しかし、この期に及んでぎゃしゃの知識不足が炸裂した。どうやら、
セックスが本来、何のために為されるのかを知らないようである。
「何って…お前、分かってないのか! イイから抜け!
取り返しつかなくなるかもしれないんだよ!」
説明している間に射精されては困ると、とにかく抜けと騒ぎ立てた。
「ダメ…だって何か…気持ちよくって…止まらないんだ。それにドンドン何か、
熱くって凄くて…オシッコと違うけど何か……」
「…なっ…ソレ、マズイんじゃないの? あ〜! もう! ぎゃしゃ! お前、
チンチンを口の所に出せ! もっと良くしてやるから!」
もしかして射精しそうなんじゃないかと気付いて、慌てて
下肢から離れてもらおうと必死に騒ぐ。だけど、気持ちいいのか
うっとりした顔で腰を振り続けるぎゃしゃは私の言う事を聞く気は
サラサラ無いようで、苦し紛れに口ですると叫んだ。
「口? あ、そーいえば…ビデオのオネーサンも口でしてた…
男の人も気持ち良さそうだった…」
「だろ? ほら、だから、抜けって…口の方が舌も動くし、絶対、
気持ちイイって!」
反応を見せたぎゃしゃに、やった事もない口での奉仕の良さを
必死に語りかける。
「う、うん…」
そして、遂にぎゃしゃがペニスを膣から抜き出した。抜かれたペニスは
すぐに私の顔の前へと差し出される。
愛液と血液がまとわりついたペニスは大きく怒張し、それだけで
別の生き物のように奴の行動とは無関係にビクついていた。
コレが自分の中に入っていたのかと思うと気が遠くなりそうなほど
ゾッとする。だが、今、気を失って再び中に入れられては困るのだ。
これから起こる刺激への期待でギラついている目と興奮で紅潮した頬、
荒いコイツの息遣い。
そして一番、昂ぶっているペニスが私の口の前で新たな刺激を待っていた。
「っんぅ…」
ためらっていては、再び突っ込まれてしまうかもしれないと覚悟を決めて
ぎゃしゃのモノを咥え込む。
ペニスを舐めるように舌を動かすと、鉄としょっぱさの混じった不思議な味が
口の中へ広がった。
「モララー凄い…舌…気持ちイイ。グチャグチャして…口の中って柔らかいんだ」
うっとりとした顔で、奥深くに押し込んできたペニスを何とか少しでも
口の先に押し出そうと、舌を動かす。けれどその行動は、コイツにとって
快感を生むだけのようだった。紅潮した顔で気持ち良さそうに荒い息を吐く
奴の下で、私は少しでも酸素を得ようと必死に喘ぐ。
「ねぇ、モララー動いてもイイよね?」
あまりの苦しさに動かれてたまるかとクビを振ったが、ぎゃしゃはこちらに
お構いなく腰を使い始めた。
「ふぁ…ダメ…何か出る……」
そして、幾ばくかの後、遂に終わりが訪れる。
「ぐぅ…っ……」
口の中に出されたえぐい液体を飲み下すだけの根性もなく、私はまだ
しゃくりあげるぎゃしゃのペニスを吐き出した。
すると、唇から放たれたペニスは射精のたびに跳ね上がりながら、
私の顔をまんべんなく汚していく。
「…本当に白いのが出るんだね…」
ぎゃしゃは射精の快感にうっとりとしながら、汚れていく私の顔を
見つめていた。
「ああ、そうだな…」
射精を終え、しぼみ始めたペニスの先から滲み出ている液体を見つめ、
とりあえず外出しさせた事にほっとする。
「モララー、凄く気持ち良かった」
ぎゃしゃが私の顔に顔を近づけ、ニッコリと笑った。
「そうか、良かったな。私は痛かったよ」
無邪気であどけない笑顔が酷く憎らしくて、私は出来るだけふてぶてしく
痛みを訴える。
「あのさ。ビデオでオネーサンも最初、嫌がってたんだよ。だけど、後から、
気持ちイイって一杯言ってたから、君も続けてれば
気持ち良くなるんじゃないかな?」
不穏な言葉を口にしながら、再び下半身へ手が伸びた。
「は? チョット待て、お前、何考えてるんだ…」
足を持ち上げられ、腰を抱えられ、二戦目の危機が来た事におののく。
「だから、セックスだっけ? コレって続けると女の人も気持ちイイんだって。
だから、君もちゃんと気持ち良くなるまでしてあげるよ」
そう言って割れ目に当てられたコイツのペニスは、すでに硬くなり始めていた。
それは若さか初めての快感か、それともその両方か、噂に聞くより
凄い回復力を持つコイツにもしや夜通し貫かれるのかと思うと、
その事実だけで気を失いそうである。
「虐殺の為じゃなかったのか?」
再び痛めつけられる恐怖に身をよじるが、手錠が邪魔して
何処にも逃げられない私の腰を掴む事など簡単で、ぎゃしゃはやすやすと
二度目の挿入を開始した。
「そうだったけど、君から血が出ちゃったし、痛かったでしょ。それに僕だけ
気持ちイイなんて悪いしさ」
先ほどは抽送を繰り返すだけだったぎゃしゃが、ピストンをしながら
ブラに手を伸ばしてくる。
「悪くない、悪くないから、もう、とにかく、手錠を…やぁ…お願い…手錠…
外せって…んぅ……」
吸われていたせいで勃ってしまった乳首は、ブラのカップの中に
おさまりきらず、そこをぎゃしゃの指が摘み上げた。
「モララー…」
ぎゃしゃが私の名を呼び、乳首を再び吸い始める。ただ吸うだけでなく、
舌が口の中で動き、乳首は潰され撫でられながら、硬く硬くしこっていった。
「イヤ…おっぱい吸わないで…吸っちゃヤダ……ハァ…ああっ……」
痛いだけだった下肢の感覚が、乳首への刺激にほぐされるように
甘く痺れるように変わってくる。
「今度は白いの…中で出してイイ?」
乳房をこねながら、楽しそうにぎゃしゃが笑った。
「ダメに…決まって…っん…だろ…ぉ……」
そんな事は冗談じゃないと、強く突っぱねたいのに徐々に迫る快感が
思考を蕩かし、マトモな言動を邪魔してくる。
「でも、中に白いの出されて、オネーサン気持ちイイって言ってたよ」
「嘘、中出しモノなんか…見せられて…たのか……ああぅ…ダメ…ぁあっ…
そんな…突いちゃ……ハァ…やぁっ…」
中出しなんてとんでもないと思う気持ちとは裏腹に、中に出されるのは
気持ちイイかもしれないという、相反する感情が生まれ始めた。それでも、
必死に理性を振り絞って、ぎゃしゃの言葉を拒もうとあがく。
「君の中、気持ちイイよ。君は?」
けれど、その魅惑的な問い掛けを拒むのも、そろそろ限界だった。
「……私も…気持ちイイ…ふぅ……もう…ダメ…おかしくなる…イイの…
気持ちイイ…どうなってもイイ…もっと…ぎゃしゃ…もっと来て……」
言葉にすると少しづつ感じ始めていたセックスの快感が全身に行き渡り、
言い知れない快感が生まれ出す。
かつてない快感に私は訳が分からなくなってきて、ただ、心のままに
声を上げた。
「もっと? こう? これでイイ?」
「イイ…凄い…何? ああっ…何コレ…ハァ…やぁ…飛ぶ…飛んじゃう……
やぁっ…ぁあ――――‐っ」
私は、ぎゃしゃの動きに身をまかせながら、本などの知識の中でしか
知らなかった絶頂を味わった。
何度目かの射精の後、疲れたと言ったまま、ぎゃしゃはカウンターの下で
眠り込んでしまった。
寝顔は少女だか少年だか分からないあどけないものなのに、
下半身は確かにしっかりと男だった。
「お前も牡だったって訳か」
しばらくボンヤリと天井を見上げていると、カランと音を立てて店の扉が開く。
「いや〜、凄い雨だったモナ。雨宿りしてたら遅くなっちゃったけど、
留守番、ご苦労様モ…モララー? 大丈夫モナ?」
見知らぬ誰かだったらどうしようと、一瞬、身体が強張ったが
聞き慣れた声に、一気に身体の力が抜けた。
「大丈夫に見えるなら、そう思ってくれよマスター」
疲れきり、自嘲気味に笑う筋肉くらいしか動かない。
「えーと、タオル。いや、手錠の鍵が先モナ?」
マスターが、私の周りでオロオロと何をすべきか困り始めた。
普段は冷静なマスターの困惑した姿に、本当にトンでもない事を
されたのだという自覚が、少しずつ出てくる。
「何でもイイから落ち着いてくれ。もう、私は疲れた」
雨でゴワゴワしている服、手錠のせいで変な姿勢を取り続けている身体、
空腹すぎて気持ち悪い位のお腹、自分に付属するあらゆる全てが
疲れと不快を呼び起こすものになっていた。
「ご、ゴメンモナ。鍵、見つけたから外すモナ」
ぎゃしゃの懐を探っていたマスターが、手錠の鍵を見つけ出し、
すぐに手錠が外される。
「アリガト。はー、手が動くって凄い幸せ」
久し振りに自由になった腕をまわし、肩を動かした。固まっていた筋肉は初め、
ぎこちない動きであったがすぐにスムーズに関節が動き出す。
「奥のロッカーに制服の替えがあるから、良かったら貸すけど、どうするモナ?」
酷い格好の私に向かって、マスターがスタッフ用の扉を指差した。
「そうしてくれると嬉しい。後、お腹空いたから何か食べ物ある?」
カウンターの中からタオルを差し出してくれたマスターに、
時間外の注文を頼んでみる。
「着替えてきたら食べられるようにしておくモナ。シャワー無いけど、
奥の洗面台で身体を拭くとイイモナ」
マスターの色よい返事に安心して、まずは洗面台へと向かった。
「あ〜、人心地ついた。本当はお腹空いてるのと雨で濡れたのを
何とかしようと思ってココに来ただけだったんだけどなあ」
出された食事を無言でガツガツと平らげ、食後のコーヒーを飲んだ所で、
やっと言葉を発した私にマスターが微笑む。
「災難だったモナね」
「本当だよ。まさか、コイツがココまで出来るとは正直、
思ってもみなかったもん。見くびりすぎてたかな」
マスターの言葉通り、本当に災難な事件だった。でも、
男か女か分からなかったせいとはいえ、ぎゃしゃを見くびりすぎていたのは
確かなのである。
「でも、誰だって、そんな事、想像しないモナ。だけど、これからどうするモナ?」
マスターの言葉は、どうやって帰るとか、そういう事じゃなくて、
明らかにコイツとの関係をどうして行くのかって事を尋ねているようだった。
「どうするって、コイツの事? う〜ん、さっきまでは顔を見るのも
イヤかもしれなくなった気がしたんだけど、やっぱ憎めないんだよね。
ってか、やっぱり、焚き付けたマララーが諸悪の根元な気がするし」
最中はぎゃしゃが怖くなったし、終わった後は全てがイヤだとも思った。
でも、身体を拭き、服を着替え、こうしてお腹の中も満たしてみると、
ぎゃしゃへのモヤモヤした感情はどっかに行ってしまって、
残っている負の感情はマララーへの怒りだけしかない。
「やっちゃって、情が余計に涌いたモナ?」
マスターは自分もコーヒーを口にしながら、ニヤリと笑った。
「余計って何だよ。まるで私が元々、情を持ってたみたいじゃないか」
飲んでいたコーヒーを噴出しそうになって、慌ててマスターに尋ねる。
「違うモナ?」
マスターは意味深な笑みを浮かべ、私の反応を伺っているようだ。
「違うね。初めての男だから、ちょっと、気持ちが入っただけだよ」
私はキッパリとマスターの勘繰りを否定し、自分なりの考えを述べてみる。
それは、元々あった情が余計に涌いたのではなく、
初めての男という思い入れが出やすい相手だから、
情っぽいものが涌いたような気がするのだという意味の言葉だった。
「初めて!? モララー、まだ、処女だったモナ?」
しかし、マスターは私の言葉の意味を汲む前に処女という所で驚き、
マジマジとコチラを見つめてくる。
「何だよ、さっき、血、見ただろ」
奥で着替えている間に、カウンターの汚れを綺麗に片付けいてた
マスターだからこそ、処女なのはバレバレだと思っていた。しかし、もしかして
気付かれていなかったのなら、余計な事を言ってしまったのかもしれない。
「いや、生理中に襲われたなんて災難だなあって思ってたモナ。だけど、
モララーが…意外だったモナ。そんなパツンパツンに育ってるのに、
まだ処女だったモナね〜」
同じ服だというのに、私の着ているブラウスはボタンが飛びそうなほど
ミッチリと胸が詰まっているが、マスターの方はささやかに胸を
主張しているだけだった。確かにこれでは、育っているくせにと言われても
仕方ない。
「そういう、マスターはどうなんだよ」
長くMona's Cafeに通っているが、そういえばマスターの浮いた話を
聞いた事は無かった。
「私? さあ、ご想像にお任せするモナ」
マスターは曖昧に微笑んで、話を流そうとする。
「何だよ、それ。……マスターのペチャパイ。制服のブラウス凄いキツイぞ」
自分は今まで処女だった事まで知られてしまったのに、
マスターの事を聞けないのが何だか悔しくて、出来る限りの煽りを試みた。
「な、モナはペチャパイなんかじゃないモナ! ちゃんとBあるモナ!
モララーが無駄に太りすぎモナ!」
マスターは気にしていたのか、サイズまで公表して真剣に怒鳴ってくる。
「ウエストがピッタリなんだから、マスターより太ってる訳ないだろ」
借り物のズボンはウエストサイズがピッタリで、それが余計に
ブラウスに生じる不都合を際立たせていた。
「ウエストが同じなら、胸の重さの分、デブなはずモナ!」
「胸の重さの分なら問題ないだろ! もし、これで体重が
マスターのが重かったら、マスターがデブなんだからな」
マスターの真剣さに、男性経験の有無の問題などすっ飛ばして、
体重論議が白熱してくる。
「何で、そうなるモナ。脂肪と筋肉だと筋肉のが重いって言うモナ!
もしモナのが重くてもデブとは限らないモナ」
「…2人とも体重なら僕が一番、軽いよ」
私達の互いに一歩も引かない口論の激しさに、ぎゃしゃが
眠そうに目をこすりつつ中途半端に口を挟んできた。
確かに、コイツの言う通り、多分、この中で一番細身なのは
ぎゃしゃで間違いない。
「男のくせに軽いだなんて、お前は女の敵だ! お前なんか、こうしてやる!」
さっきまで自分が嵌められていた手錠の内の一つを今度は、
ぎゃしゃの手に嵌めて椅子に足止めしてやった。
「え、何? 敵? 違うよ。僕がモララーの敵で、モララーを虐殺する側なんだ。
虐殺されたら、虐殺出来ないだろ」
手錠を嵌められた事で、加虐と被虐が入れ替わったと感じたのか、
焦った声で騒ぎ出す。
「ウルサイ! 黙らないとこうだぞ!」
騒ぐぎゃしゃの口を口で塞いでやった。いわゆる、キスだ。
「……モララー」
驚いてぽかんと口を開けっ放しになったぎゃしゃが、私の名を呼ぶ。
「何だよ、黙れって言っただろ」
恥かしくて、再び黙れと叫んだ。
「気持ち良かったから、もう一回」
触れるだけだったキスが、気持ち良かったとか言われても困る。
「ウルサイ、黙れ!」
顔が赤くなってきたのに気付いて、もっと大きな声で叫んだ。
「やだ、もっと」
しかし、コイツは黙らず、手錠を嵌められていない左手で私を掴もうと
手を伸ばしてくる。
「黙れって言ってるだろ!」
「でも、さっき、黙らないとするって言った」
コイツの言う事は正しいが頷く訳にはいかないのだ。
「さっきは、さっき。今とは違うんだよ」
ぎゃしゃの近く、でも、手の届かない近くの椅子に座って背を向ける。
「モララーの嘘つき」
背中に向かって、ぎゃしゃの恨めしそうな声が掛かった。
「何だと、強姦魔のくせして」
「ゴーカンバ? 何それ」
嘘つきなんかより、ぎゃしゃの罪の方がよっぽど重いと主張してみたが、
ぎゃしゃにはサッパリ通じていない。
「何か、ラブラブなんだか、違うんだか、本当に分かりにくい2人モナね〜。
だけど、そろそろ、閉店したいモナ…」
マスターのぼやきは聞こえていたし、明日も仕事があったのだけど、
でも、何だか、いつも以上に、ぎゃしゃとの言い合いが心地よくて、
その日は結局、夜が白む頃に店を出る事になってしまった。
976 :
おまけ:2005/06/26(日) 20:20:17 ID:e5J7oAo9
┌──────────────────────┐
|ヌ、抜キ打チノ (み) |
| ガサ入レ!? |
| 身 |
| /⌒\ 裏モノヲ扱ッテルト か |
| ( ) タレコミガアリマシテ… ら ニヤ |
| | | 出 ニヤ |
| | | <(警)_> た ∧_ |
| (|li ∀) (゚ー゚,ll( 錆 (・∀|
| ( つと) cー(<v>)ゝ 〇|
| ) ) ) |令| ノ_ll__ヽ ヽ|
| (__)_) |状| し`J |
|  ̄ |
└──────────────────────┘
980超まで、自分の投下だけで行こうかとも思いましたがそれをすると
いつ落ちるのか自信がないので、とりあえずコレで止めておきます
後は、他の住人の方にお任せしたいと思います
GJ!!
虐殺するよキター!!
激しく乙&GJです
萌えた。
GJですた!
>>977 続きがあるなら是非!もう980越しちゃってるし。
>>982 続きはありません
長くなり過ぎないように色々削った結果を投下しました
ちなみに、削った部分は何だ? と問われても出せません
期待させるような書き方をしてしまい申し訳ありませんでした
age
新作に刺激されたらしく、エイツ学園もの
という夢を見た。
内容は、( ̄ー ̄)