「ぁ…ふん…んん…っ…! んっ…んふ…っ…!!」
いつしかファリスの頬には涙が光っていた。
白い身体にはじっとりと汗が滲み、その姿もありさらに艶かしい雰囲気を放っている。
バッツは、バッツはまだ来ないのだろうか?
声にならない声を上げ、ファリスは身体を悶えさせ待ち焦がれている。
既に秘裂からあふれ出る蜜はシーツにおよび、いくつもの染みを作っていた。
「…レナ酔ってるでしょ」
クルルがぴたりと食事の手を止め、ちらりとレナの方を見た。
レナの目は既に焦点が合っておらず、顔を紅潮させて果実酒を何杯もあおっている。
「酔ってないわよ…私…酔ってるように見えるの? クルル…」
グラスをテーブルに置き、レナはぐっとクルルに顔を近づけさせた。
「…酔ってるじゃない…もう止めときなよ〜…」
ふとバッツは壁にかかっている時計を見た。ファリスを部屋に残したまま丁度1時間ほどが経過していた。
そろそろだな、そんな言葉が脳裏をかすめた。
「悪いクルル、俺一回ファリス見てくるわ」
そう言ってバッツは小さ目の籠に果実酒を1本とパンと果物を適当に掴み、さっさとテーブルを後にした。
「ちょ…ちょっと待ってよバッツ! あたしはどうしたら――」
「クルルも飲めばいいじゃないの…ほらほら、ぐっと行きなさいよ〜…」
後ろからクルルが引き止める声がしたがあえて聞こえないふりをし、バッツは部屋へと急いだ。
――部屋の扉が開いた。他でもない、バッツだ。
ファリスの頬を、さらに一筋の涙が伝っていった。
「元気だったか? ファリス」
わざと明るい声を掛けファリスの側へと近付いていく。
ファリスはくぐもった声を出しバッツを求めたが、耳には入らないといった様子でベッドサイドに腰掛けた。
「いい眺めだな。気分はどうだ?」
バッツはファリスを頭の先から足の先までじっくりと眺める。
艶かしい雰囲気と、部屋にたちこめる雌の匂いにバッツもまた興奮していた。
「今の気分はどうだ? ファリス」
バッツはファリスの頬を掴みこちらを向かせた。くぐもった声を上げ、涙を一筋流した。
ベッドサイドから立ち上がり、バッツは再度ファリスをまじまじと眺めた。
形のよい胸は既に痛々しいほどに立ち上がった蕾を称え、じっとりと汗を浮かべている。
秘裂はというと、シーツに大きな水溜りを作り、それでもなお蜜を流し続けていた。
バッツは胸の頂にフゥーと息を吹きかけた。それだけでファリスは激しく反応し、びくりと身体を振るわせる。
「なんだよ、もうこんな状態なのか」
バッツはそのまま秘裂の方へと歩み寄り、まじまじとそこを見つめた。
ファリスは首を激しく横に振るも、視線を感じるだけでさらに多くの蜜を流した。
「ここもこんなに濡らして…なあ?」
再度息を吹きかけてやる。ファリスの喉から悲鳴に近い声が洩れた。
バッツはファリスの口からハンカチを取り、解放してやった。
「ふはぁぁぁ! はぁ…はぁ…はっ…はぁ…はぁ…っ…!」
胸を激しく上下させ、肺いっぱいに空気を吸い込む。久々に口が自由になり、僅かばかり咳込んだ。
「やっぱり淫乱じゃねえか。それもどうしようもないほどの」
わざと蔑んだ目でファリスを見下ろした。
「ち…がう…っ…薬…の…せいで…っ…」
ファリスは息も絶え絶えに言葉を紡ぎだす。しかしバッツは言葉を止めようとはしない。
「何が違うんだ? 俺がいない間に色々考えたりしてたんじゃないのか? 例えば…フォークタワーでのこととか…なあ?」
その言葉を聞くだけでファリスはびくびくと身体を震わせる。
「ちが…う…っ…そんなこと…考えて…ない…っ…」
バッツはズボンからイチモツを解放し、ファリスの眼前へと近付けた。
大きく膨れ上がったそれの先からは既に光るものが零れ始めている。
「これが欲しくて仕方なかったんだろ? 違うのか?」
バッツはイチモツでファリスの頬を僅かに叩いた。
イチモツから放たれる強烈な雄の匂いにファリスの身体はさらに燃え上がる。
「欲しいのか? 欲しくないのか? 言ってみろよ。その口で。ほら、早く言ってみろよ」
ぐいっとファリスの口のすぐ側にイチモツを押し寄せる。ついにファリスの口からその言葉が洩れた。
「ほ…しいよぉ! バッツのが…バッツのが欲しいよぉ…」
ファリスの目から涙が零れた。
卑猥な言葉を言わされ、そんな言葉にさえ反応する自分の身体がほんの少し恨めしかった。
「最初からそう言えばよかったのに…なあ」
側に置いた籠の中からナイフを取り出し、ファリスの両手足を解放する。
「はぁ…はっ…あぁ…っ…!」
バッツはファリスの両腕を自分の背中に回させ、深く口付けた。
「ふぅ…んんっ! んむ…んん…っ…!」
ファリスの唇を撫でたバッツはそのまま下方へと下り胸の頂の蕾を強く吸い上げた。
「ひっ…! はぁぁん! はぁぁっ! あぁぁんっ…うあぁぁぁ!!」
待ち焦がれた刺激に、一気にファリスは絶頂へと上り詰めてしまった。
「もうイッたのか? 本当に淫乱だな…お前」
「ちが…あっ! ふぁぁん…! あっ…あはぁぁぁん!」
蕾に舌を絡ませ、強く吸い上げる。反対側のそれを指で強く摘み上げ、揉みしだく。
身体をびくびくと震わせ、完全に与えられる快楽に押し流されていた。
「そうだ…ここの宿…壁もドアも薄いんだよな…」
「…え…っ…?」
「あんまりでかい声出すと、他の客に聞かれるぞ。俺は別にいいけどな」
そう言ってバッツは手を秘裂へと伸ばしていく。指先に頂の肉芽が当たった。その僅かな感覚だけでも腰がびくりと動いた。
「はぁっ…! んっ…ふあぁぁんっ! あっ…はぁぁっ!!」
指は肉芽を捕らえ、摘まみ、押し込み、弾く。どうにかファリスも声を押さえようとしているようだが、殆ど変化がない。
バッツは一旦ファリスから身体を離し、秘裂へと顔を近づけた。
「や…あ…っ!」
ファリスは腰をくねらせ、僅かな羞恥心を引き起こさせた。
「今更何がいやなんだ?」
バッツは秘裂の目前まで顔を近づけ、突然頂の肉芽を吸い上げた。
「あぁっ! うぁぁぁぁぁぁんっ! ひゃっ…はぁぁぁぁ!!」
強烈な刺激にファリスの脳内に白い火花がいくつも散った。ぐったりとうなだれるファリスにまだまだバッツは手を休めない
言ってるそばからリアルキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
リミッター解除!!!
ぐっしょりと蜜を零すそこにバッツはねっとりと舌を這わせる。
「やあぁっ! はぁぁん…!!」
どうにかファリスも足を閉じようとするが快楽に押し流され満足に力も込められない。
鮮やかなサーモンピンクの亀裂を下から上へと舌を走らせ、時折秘穴に埋める。
そこに口をつけ、止まらぬ蜜をわざと音を立てて吸い上げ、舌でえぐるように舐め上げる。
「はぁっ! あぁぁぁ…っ! ふあぁ…!!」
いつからかファリスの声も涙声になっている。
がくがくと腰は震え、秘穴もモノを求めてひくついている。舌ですら締め上げるほどに餓えているのだ。
「はぁっ! はぁっ…ん! もう…ダメ…ぇ…! お願い…オレ…もう…あっ! もう…っ!」
腰をくねらせファリスがついに折れた。バッツは秘所から顔を離し口元を腕で拭った。
「ファリスは淫乱だもんな? だから俺のが欲しいんだよな?」
バッツはファリスの耳元で囁く。ファリスの背がぞくぞくと震え、びくっと身体を振るわせる。
「そう…あっ! オレ…は…淫乱だよ…ぉ…だから…バッツのが…欲しいの…ぉ…っ!」
ファリスは涙を流しバッツの背に手を回した。
こんなこと言いたくないのに。淫乱なんかじゃないのに。
それでも押し寄せる快楽には勝てなかった。それほどまでに薬の効果は大きく、ファリスを堕落させた。