新規参加ガイドライン
・まずは役作り
役職ガイドラインを参考に、なりきる役柄を決める。
最低でも名前(メイド以外は名無しも可)、屋敷との関係、大まかな性格は決めるように。
容姿やセクース時のスタンス(受け入れる嫌がる優しく強引etc)等、細かく決まっていればなお良し。(あとから付け足しても良いです)
今は役を問わず、責め側を切に希望中(藁
・最初から飛ばす必要は無い
屋敷の人間としても当然新人。役としてはともかく、演じる方は無理なことはさせません。(と言うかさせないように)
屋敷での生活を描きつつ、他人の行為を覗き見る、おもわず自慰する、という程度でも。
表現しにくい(苦手な)行為があれば、あらかじめメアド欄で言うように。
・時間合わせがカギ
できれば前もって参加できる時間を伝えておけると、早めに開始できるので良い。
できなくても、早め早めに待機すれば終了時間も早くなる。
(むろん、連絡はメアド欄で。本文はできれば一人の動き、ダメなら空欄)
待機者が出てこないと、ずるずると開始時間・終了時間が遅くなるので注意。
【無名で待機するときはメアド欄に役名・新人の旨等を忘れずに。これで手間がかなり省けます】
・破綻しない程度の裏設定は可
実は粗相をしたところに隠しカメラがあった、隠し通路から先回りした、恥ずかしい写真をもっていたetcetc
お仕置きやエチをするための、雰囲気に合うその場限りの設定は、ある程度許可されます。
ですが、それにより住人の続行が難しくなる(あるいは立場が大きく変わる)ようなものは、
あらかじめメアド欄などで、当人に確認してからにして下さい。
・技量は問わない。連携ができるか否か
続きを書く早さ、表現の緻密さなどは、さほど問いません。(最低限の日本語・文章力は暗黙の必須条件ですが)
それよりもまずは、他の参加者とどう連携が取れるかどうかが重要です。
自分が考えた展開にこだわるのではなく、流れに乗った行動を心がけてください。
自分が参加できるかどうか、一度「名無しの客人」として、屋敷の門を叩いてみてはいかがでしょうか?
役職ガイドライン
・屋敷の住人
血縁関係又は養子縁組・居候等、屋敷で生活しているメイド以外の住人。役割は重複可能
名前は設定可。設定しない場合は「名無しの○○(関係)」
(ただし、主人の血縁の場合は苗字はつけられません)
屋敷の全権を握っているので、いろいろと強要したり行為を許可したりできます(致命的なプレイは不可)
・お客様
関係は何でも。住人やメイドの友人、取引先関係などなど
名前は設定可。設定しない場合は「名無しのお客人」とか「名無しの○○(役職)」とか
通常プレイのみ(強制含む) お仕置き部屋等は、基本的に屋敷の住人の許可が必要
住人にとって大切な人であるため融通が利き、メイドに対してもある程度強制力が働きます
・宿泊客(基本的に一時利用のみ)
識別上、上の名前は設定可 設定しない場合は「名無しの宿泊客」とかいろいろ考えてください
通常プレイのみ。奉仕やら何やらのソフトプレイ中心。
宿泊客の命令には強制力は働きません(どうしてもという時は脅迫を併用のこと)
・メイド
できる限り名前を設定(指名される場合を考え)
性格付けはできる限りしてください。セクース時の対応(受け入れる・嫌がる等)も
メイド同士の挨拶は簡潔に 採用云々の件は基本的に不要
暗にセクースへの派生の手がかりとなる展開は容認
受けだけではなく、逆に言い寄ってもかまいません(藁
命令には従属ですが、ひたすら嫌がって強姦役に徹してもかまいません(藁
※素の話はメール欄でお願いします。
(だからといって、素の話をし過ぎないように)
現在の主な屋敷の住人達
(前スレに登場していないキャラに関しては割愛させていただきましたが
再登場を拒むものではありません。復帰する場合はその折に自己紹介をお願いします)
名無しの御主人様
言わずもがな、この屋敷の主。
メイドたちの粗相に対して数々の「お仕置き」を下す。
客人
御主人様の友人伯爵
主人の旧友。屋敷を密かに訪れ、訪れるたびに屋敷の様子を傍観し、
その淫らな欲求を満たしては帰途につく。
安藤 五月@伯爵家使用人
友人伯爵家のメイド。御主人様である友人伯爵に好意をよせているが
関係が進展しないことに悩む。
伊達 雅彦
主人の弟、重臣の大学の後輩で書斎を借りている。地質・宝石学が専門だが医・薬学にも詳しい。
現在は志保と深い関係だが、一方で杏樹には振り回されてばかり。難病持ちらしい。
名無しの若侯爵
麗を潜入者として主人の屋敷に送り込んだ張本人。わざとなのか無茶な命令多し。
見た目は若いが、妙に落ち着き払った冷静な人物。
綾峰 雫@他の屋敷の女主人
自分の気に入らないメイドに対しては冷たく、無理難題を言いつけては悦に浸る。
だがこの屋敷のメイドである奏には優しい。というより、一方的に溺愛している。
使用人(メイド)
里村 志保
特に料理が得意なため、厨房を任されているメイド。
伊達に想いを寄せているが、彼と杏樹の関係についてはあまりよく知らない。
萩野 瑞葉
主人を慕うあまりに、家出をしてメイドとなった親戚の娘。
が、最近瀬名との仲が急接近中。
留萌 みかさ
元気で明るい健康的なメイド。 柔道と合気道合わせて三段。
実家の経営難がきっかけで屋敷のメイドに。地元に恋人がいる。
秋山 麗
名無しの侯爵家からこの屋敷に潜入しているメイド。
メイド歴十年を越え、独自の考えを持つ。昔の自分に似ている瑞葉が気になる様子。
椿 杏樹
掴みどころのないお姉さん系天然メイド。
主人を慕い娘のように夜毎甘えている。が、一方で伊達と体だけの関係を持つ。
退行癖?があり、幼い少女と大人の女が入り混じったような不可思議な性格。
桜庭 奏
真面目で勉強熱心だがまだまだ新人気分が抜けないメイド。
大学中退の経歴があり、まだ勉学への未練がある。
星野 凛香
夏休みを利用して屋敷でバイトしている女子高生
最近屋敷の本当の姿を知るが特に動揺もなく淡々とこなしている。
使用人(メイド以外)
名無しの執事
謎多き執事。 屋敷の規律を保つのに一役かっている。
柏葉 瀬名
屋敷専属パティシェ&コック兼主人の養子、性格ヘタレな今時の若者。
女癖の悪い義父に若干反発気味。
元学友である同級生の瑞葉に不器用に想いを寄せている。
7 :
秋山 麗:03/08/06 01:17 ID:8cp5noeK
へろへろになりつつも、新しい屋敷に入って、休憩室に座り込む。
「奏さん、1000、おめでとう……」
8 :
星野 凛香:03/08/06 01:17 ID:N6ICNm8S
「人生そんなにうまくはいかないのね…」
軽く項垂れながら埋め立て道具を持って新館に歩いて行く。
「奏には褒美をやらないとな」
満面の笑みを浮かべながら拍手をして、奏を祝福する。
10 :
桜庭 奏:03/08/06 01:20 ID:vg1vQC04
狙っていたものの、本当に1000獲得出来るとは思ってなかったので、目を丸くして
一瞬固まる。
「うわ、うわー!びっくり!!」
興奮冷めやらぬままスーツケースを引っ張って新館へ。
>>7 「センパイ、ありがとうございます。」
ニコニコ顔でお礼を言う。
11 :
桜庭 奏:03/08/06 01:23 ID:vg1vQC04
>>9 「御主人様、わざわざありがとうございます。
これを励みにお仕事もがんばりますね。」
滅多に褒めてくれない主人に褒められ、照れたように顔を赤くしながら頭を下げる。
12 :
星野 凛香:03/08/06 01:25 ID:N6ICNm8S
「あ、奏さんおめでとうございまっす!」
汗を流す為に浴場に向かう途中奏とすれ違う。
「あそこでもう少し待てばよかったか〜」
さっきの埋め立ての反省をしている様子である。
>>11 奏の笑顔に癒されて、なんだかこちらも1000を取ったかのような気分になる。
「ああ、君の働きっぷりには期待しているよ」
14 :
里村 志保:03/08/06 01:29 ID:VotrNt1r
ところどころ破れたメイド服から覗く肌を庇うこともせずに、とぼとぼと落ち込んだ表情で新館へと歩いてゆく。
15 :
秋山 麗:03/08/06 01:29 ID:8cp5noeK
お風呂に入りたいが、まだ疲れが残っているので、休憩室の椅子に背を預けている。
「はぁ……疲れた……教養の類は一通りできるけど、力仕事だけはね……」
などと一人で呟く。
16 :
桜庭 奏:03/08/06 01:30 ID:vg1vQC04
>>13 (うわ、御主人様が、私に期待してるって!!どうしよう!)
主人とはこの前変な去り方をしてから以来だったのだが、
両手で頬を押さえて舞い上がる。
「ほ、ホントですか?うわ、ますますがんばらなくちゃ。」
18 :
星野 凛香:03/08/06 01:33 ID:N6ICNm8S
「はぁ〜極楽極楽……」
きちんと肩まで浸かり疲れを癒していく。
20 :
秋山 麗:03/08/06 01:36 ID:8cp5noeK
呼吸が落ち着くと、立ち上がって風呂場に向かう。
「こういう時だけは、みかささんがうらやましく思えるわね……
まあ、主人もいい歳だし、長時間のプレイなんてしないでしょうけど……」
どうやら、放置系プレイのことは、考えに入っていないらしい。
>>16 舞がっている奏を捕まえると、両脇に下に手を入れてそのまま彼女を持ち上げる。
「ほら、高い高い〜! 奏は軽いなぁ」
23 :
秋山 麗:03/08/06 01:44 ID:8cp5noeK
>>18 風呂場に入ると、既に誰かいるのか、籠に服が入っている。
誰なのかを詮索する気力すら無いまま、自分も服を脱いで浴室へ。
「……あら、凛香さんだったの」
どこか疲れた笑みを浮かべたまま、シャワーで全身を流す。
24 :
桜庭 奏:03/08/06 01:45 ID:vg1vQC04
>>22 両手を頬に当てたままだったので、主人に抱き上げられて思考が追いつかず
目を瞬きさせる。
「……?…わ、御主人様!?」
高い位置から主人を見下ろして真っ赤になる。
>奏は軽いなぁ
「ご、御主人様が力持ちなんですよ!
ほら、また腰を悪くされないうちに下ろしてください。ね?」
25 :
星野 凛香:03/08/06 01:47 ID:N6ICNm8S
>>23 「あ、麗さん、お疲れ様です」
特に前を隠すでもなく湯船の中で浮いている。
「やっぱり、疲れた時はお風呂に限りますね〜」
>>24 「何、腰は日々鍛錬しているからそう易々とは壊れんよ。前のアレは鍛錬のし過ぎでな。
筋肉トレーニングのし過ぎによる筋肉痛みたいなもんだ」
奏を降ろしてそう説明し、頭を撫でて彼女を安心させてやる。
27 :
秋山 麗:03/08/06 01:51 ID:8cp5noeK
>>25 「ふふ、そうね」
相槌を打ってから、一通り体を洗い、凛香と一緒に湯船に浸かる。
「……ふぅ……あたし、ああいう力仕事だけはダメなのよ……」
こちらも全身の力を抜きながら、安らいだ顔で呟くように言う。
28 :
里村 志保:03/08/06 01:54 ID:VotrNt1r
新館の自室に入るとすぐにベッドへと身体を埋める。
「はぁ…」
溜息をひとつ吐くと、仕事に対する自信の喪失感からか涙を流し始める。
29 :
桜庭 奏:03/08/06 01:54 ID:vg1vQC04
>>26 「そうなんですか。よかった。」
頭を撫でてもらう心地よさに目を細めて安心したように呟く。
「そういえば、この前凛香さんと二人で御主人様の部屋へ伺ったとき、途中で
抜け出すような事をしてしまって申し訳ありませんでした。」
今の機嫌の良さそうな主人なら…と以前の事を頭を下げて謝る。
>>29 「いや、なに。 …こちらも突然無理なことを言ってすまなかった」
奏の笑顔につい彼女が以前した粗相を許してしまう。
「奏にはレズプレイはまだ早かったかな?」
31 :
星野 凛香:03/08/06 02:00 ID:N6ICNm8S
>>27 「確かに力仕事は嫌ですね〜、足とか筋肉痛になっちゃうし…」
足や腕を軽くマッサージをする。
「そういえば前から気になってたんですけど、その首のってアクセサリーですか?
他のメイドさんには付いてないみたいだし……」
そこの所の事情を知らないためなんの悪気もなく聞いてしまう。
32 :
秋山 麗:03/08/06 02:05 ID:8cp5noeK
>>31 「……これ?」
凛香の問いに目を細めて、手で、首に付いたままの首輪を弄くる。
「何ていうか……あたしがこの屋敷にいる理由、ってところかしらね」
さすがに洗い浚い話すのは気が引けたので、あいまいに答える。
「まあ、アクセサリーだと思ってくれていいわよ」
(この首輪の『意味』に、従う気なんてサラサラ無いから)
と、後半は胸の内だけで呟く。
33 :
桜庭 奏:03/08/06 02:07 ID:vg1vQC04
>>30 自分が謝ったのに、逆に主人に謝り返されてしまい面食らう。
(うわ、すごい。なんか今日の御主人様は優しい……。
もしかして、いつも1000獲った人はこんなに優しくしてもらってるのかな。)
自分の笑顔のおかげで主人が許してくれているとは思ってもみないので
そんな事を考える。
>「奏にはレズプレイはまだ早かったかな?」
「…はい、私、まだ恋人はつくれません。女の人はもちろん、男の人も。」
こんなことまで言っていいのか分からないながらも、主人を上目遣いで見つめながら
自分の胸のうちを告白する。
(恋人をつくったりしたら、そして今の考え方のままだったら……
私、きっとここでもう働けない……)
34 :
星野 凛香:03/08/06 02:12 ID:N6ICNm8S
>>32 「り、ゆう…ですか?」
(首輪が理由???)
一体何の事だろうと考えていたが、麗の雰囲気が
変わったのを感じ、深く追求するのを止める。
「ん〜、なんかよく分からないけど、分かりました」
そう答えると笑顔で微笑みかける。
35 :
秋山 麗:03/08/06 02:15 ID:8cp5noeK
>>34 あからさまに矛盾した答えに、思わず苦笑する。
「まあ、この屋敷に限らず、大きなところって大抵、知らない方がいいこと、っていうのがあるから。
あんまり好奇心を働かせると、泥沼にはまるわよ」
意味深なセリフとは対照的に、安らいだ顔で目を閉じ、水の中の心地よさを存分に味わう。
>>33 「そうか。…ん、女の人の恋人は作れないという意味がわかるが、男の人も?」
深い奏の胸の内までは読み取ることが出来ず、つい聞き返してしまう。
「……まぁいいさ。時間はたっぷりとある。ゆっくり色々考えてみるといい」
奏と手を繋ぎながら廊下を歩く。
「どこかの誰かと誰かみたく、時間が限られているというわけじゃないしな」
37 :
桜庭 奏:03/08/06 02:21 ID:vg1vQC04
>>36 「はい。男の人も、です。」
聞き返す主人に、真面目な顔をして答えるが、
>「……まぁいいさ。時間はたっぷりとある。ゆっくり〜
「ありがとうございます。」
主人の言葉に安心したように微笑む。
自分よりはるかに大きな主人の手を握りながら、片手でスーツケースを引っ張って
廊下を歩く。
>「どこかの誰かと誰かみたく、時間が限ら〜
「……?」
志保と伊達の関係は知っているが、伊達が不治の病を患っていることは
もちろん知らないので、主人の言葉に誰のことか全く想像がつかず首をかしげる。
38 :
星野 凛香:03/08/06 02:23 ID:N6ICNm8S
>>35 「それは分かってるんですけど、ほら、私って好奇心の塊みたいな物だから」
少し照れくさそうに頭をぽりぽりとかいている。
「それにしても、気持ちいい〜」
頭の上にぽんとタオルを置きめいっぱい伸びをする。
39 :
秋山 麗:03/08/06 02:26 ID:8cp5noeK
>>38 「なんとなく、分かる気がする」
凛香に同意すると、彼女の同じように伸びをする。
「はぁ、ちょっとはすっきりしたかも……
ところで、ここの仕事にはもう慣れた?」
>>37 奏の部屋へと歩みをゆっくりと進める。
「……」
疑問に首を傾げる奏に本当のことを言うべきか、言わないべきか。
そのひとつの選択に迷い、沈黙する。
「う〜む」
そう唸って、沈黙をかき消そうとするが他に特別するような話題が見つからない。
41 :
星野 凛香:03/08/06 02:33 ID:N6ICNm8S
>>39 「ん〜、まだまだな所もあるけど、結構慣れてきました、
色々大変だけど楽しいですし」
色々と言った後に、夜伽の事が浮かび、少し顔が赤くなる。
「それにしても、夜の方するなんて、思っても見ませんでした
てっきり漫画の中だけの話だと思ってた。」
42 :
桜庭 奏:03/08/06 02:35 ID:vg1vQC04
>>40 行き先を知らずに主人と手をつないで歩いていたが、どうやら自分の部屋へ向かって
いることが分かり、しっかりした足取りに変わる。
沈黙して唸っている主人を見て、きょとんした表情を浮かべるが、
自分もだんだん沈黙が気まずくなってくる。
「御主人様?別に言いにくいことなのだったらおっしゃらなくていいですよ。」
その場を取り繕うように話すと苦笑してみせる。
43 :
秋山 麗:03/08/06 02:38 ID:8cp5noeK
>>41 凛香の『夜の方』という単語に、一瞬唖然する。
(あの主人は……アルバイトの子にまで手を出して……)
呆れてしまうが、ふと顔を赤らめただけの凛香の顔が視界に入る。
「……その様子だと、嫌だ、っていうわけでもないみたいね?
実体を知ると、何日も思い悩む、って子も、結構いるのよ?」
>>42 「そうか? じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうかな」
こちらも同じようにして苦笑し返す。
「あ、そういえば奏は地下室の掃除には慣れたかい?」
新たな話題が思いついたので、沈黙を打破するべくすぐさま口に出す。
「いろいろと刺激の強すぎるものばかりが置いてあるけれども」
45 :
桜庭 奏:03/08/06 02:44 ID:vg1vQC04
>>44 新しい話題を持ち出す主人に微笑むが、最後まで聞いて顔を真っ赤にする。
「いえ、まだあまり……。」
だんだん顔がうつむいてくるが、そういえばと思い質問する。
「それにしても、地下室は何をするお部屋なんですか?
私のよく分からないものもいくつか置いてあって……。」
46 :
星野 凛香:03/08/06 02:48 ID:N6ICNm8S
>>43 「はい、あれくらいなら、どうってこと無いですよ。それにきもちい事は好きですから。」
悩む子という言葉を聞いて何故か奏が浮かんでくるが考えないようにする。
「まぁ確かに、初めての子とか、あまり男の人と接する事無いときついですよね。」
(私の場合は……)
少し自分の嫌な思い出を思い出すが首を振って忘れようとする。
47 :
秋山 麗:03/08/06 02:52 ID:8cp5noeK
>>46 何か嫌なことでも思い出したのか、表情が曇った凛香に、
「そう……でもまあ、抵抗が無いならいいわね」
そう言って、あえてその先は突っ込まないでおく。
しばしなんだかんだと雑談した後、ようやく湯船から上がる。
「……ちょっと長湯しすぎちゃったかな……?
それじゃあ、おやすみなさいね」
心なしかふらつく足に活を入れつつ、浴室から出て行く。
>>45 「…何をする、って」
素っ頓狂な質問に驚くが、奏なら当然のことだとすぐに平静さを取り戻す。
「それはまぁ… お仕置きをしたりする部屋だな。
ひどい粗相をしたメイドなんかを鎖に繋いで、こう…鞭でバシッバシッと」
志保に仕置きしたためにちょうど持っていた乗馬鞭を取り出し、何度か大仰な動作で振ってみる。
ヒュッっと心地よい風切り音が廊下に響く。
「普通はこの鞭よりももっと柔らかい鞭を使うんだが」
49 :
星野 凛香:03/08/06 02:57 ID:N6ICNm8S
>>47 「あ、はい今日はお疲れ様でした」
先に出て行く麗を見送ると自分も湯船から上がりシャワーを浴びる。
「久しぶりにあの事思い出しちゃったな……」
しばらくの間頭からシャワーを浴びていたがゆっくり立ち上がると浴室を後にする。
50 :
桜庭 奏:03/08/06 02:58 ID:vg1vQC04
>>48 鞭を振る主人を呆然とした表情で見つめる。
>「普通はこの鞭よりももっと柔らかい鞭を使うんだが」
「そ…うなんですか。……柔らかいのでも、きっと痛いには変わりないですよね。」
慌てて我に返ると、(うわぁ…)と痛そうな表情をしてみせる。
「そんなことにならないように気をつけなきゃ……。」
腕で自分の身体を抱きしめるような格好をする。
>>50 「大丈夫、その手の鞭ってのは音だけが派手で実際はそんなに痛くないんだ」
自分の腕に軽く鞭打して、怖がる奏にそう説明してやる。
「ただ、この乗馬用の鞭じゃないとお仕置きにならないメイドがいてね」
苦笑いしながら歩いていると、奏の部屋の前へと到着する。
「困ったものだよ、本当に。奏はいい子だから大丈夫」
最後に頭をひと撫でして、部屋の扉を開いてやる。
「おやすみなさいませ、奏お嬢様」
53 :
桜庭 奏:03/08/06 03:20 ID:vg1vQC04
>>52 苦笑いする主人に、よく分からないまま「そうなんですか。」と自分も難しい顔を
しながら相槌を打つ。
自室の前にたどり着くと、主人を見上げる。
「送ってもらってありがとうございました。」
頭を下げてお礼を言う。すると、
>「おやすみなさいませ、奏お嬢様」
扉を主人に開けてもらい主人の口から思わぬ言葉が。
数秒間目を見開いて主人をじっと見つめるが、思い出したようにゆっくりと口を開く。
「……おやすみなさい、御主人様……」
部屋の中に入り、扉を閉めるときに去っていく主人を振り返る。
(今のは、きっと、『ご褒美』なんだよね?)
内心戸惑いながらも、甘い感覚を味わいながらベッドに入る。
54 :
椿 杏樹:03/08/06 21:55 ID:perWJBSu
通路脇にある大きな鏡の前で、カチューシャを直している。
55 :
萩野 瑞葉:03/08/06 22:38 ID:gM2i/9ue
新しい屋敷の間取り図を見て頭に叩き込んでいる。
56 :
椿 杏樹:03/08/06 22:43 ID:perWJBSu
身だしなみを整え、客室のシーツを回収しカートを押して
来た道を戻ろうとするが
「…あ、あれ?」
まだ新しい屋敷に慣れず、気付けば道に迷ってしまっている。
57 :
萩野 瑞葉:03/08/06 22:46 ID:gM2i/9ue
「ええと、ここが二階への階段ですから
御客様を案内する時にはこのルートで……」
ブツブツ呟きながら来客の際のシミュレーションをする。
58 :
柏葉 瀬名:03/08/06 22:54 ID:perWJBSu
みかさから携帯電話を返して貰ったらしく、歩きながら誰かと話している。
「盆だから墓参りが必要なんじゃないかって?いや、この前行っただろ。
……ん?もしもし?何黙って…あ、切れた」
以前休暇で戻った際に、瀬名にくっついて回っていた少女からの電話らしい。
59 :
萩野 瑞葉:03/08/06 22:56 ID:gM2i/9ue
一先ず図面を見終わったので、今度は実践とばかりに
廊下に出て散歩がてら歩き出す。
60 :
柏葉 瀬名:03/08/06 23:01 ID:perWJBSu
客が食べ終えた後のグラタン皿を片手に、携帯電話を胸ポケットにしまう。
(なんなんだ一体)と軽く溜息をついたところで曲がり角に差しかかり、誰かにぶつかる。
「いてっ」
61 :
萩野 瑞葉:03/08/06 23:03 ID:gM2i/9ue
>>60 辺りをキョロキョロと見回して、記憶の中の地図と照らし合わせていると
曲がり角で誰かにぶつかってしまう。
「きゃっ……ご、ごめんなさい、私、なんてこと……」
てっきり客人にぶつかってしまったのかと思い、
相手の確認もせずに頭を深々と下げて謝罪する。
(まさか、いえ、やっぱり御仕置きをされてしまうんですかしら……)
62 :
柏葉 瀬名:03/08/06 23:10 ID:perWJBSu
>>61 「…。いえ…別に」
ぶつかった相手を確かめた途端、目線を下に逸らしてそのまますれ違い
立ち去ろうとする。
瑞葉の顔と先日耳にした淫らな喘ぎ声が重なり、表情は元気が無く声も沈んでいる。
「ごめん、まだ仕事があるから」
63 :
萩野 瑞葉:03/08/06 23:12 ID:gM2i/9ue
>>62 声を聞いて、ぶつかったのが瀬名だと分かり顔を上げる。
「……瀬名様……」
が、瀬名はつれなくその場を去ろうとしたため、
咄嗟に背中から声をかけて引き止めてしまう。
「ま、待ってください!」
いつぞや瀬名に同じような態度をとられた時のことを思い出し、
また何か悩ませてしまったのかと、気が気でなくなる。
「あの……」
しかし何を言っていいのかわからないまま、とにかく言葉を続ける。
「お、お手伝いしましょうか?」
64 :
柏葉 瀬名:03/08/06 23:21 ID:perWJBSu
>>63 瑞葉に声をかけられたので一瞬振り返るが
>お、お手伝いしましょうか?
「別に…気持ち良くなる手伝いなら、いらない。俺はただの使用人だし。
奥の客室に客がいるからあっちに行けよ」
すぐにまた背中を向け冷たく言う。が、顔はどことなく辛そうである。
65 :
萩野 瑞葉:03/08/06 23:26 ID:gM2i/9ue
>>64 背中を向けられたままなので表情は読めず、
ただ冷たい言葉がかけられたことで、一、二歩後ずさる。
「わ、私、そんなつもりじゃ……っ」
大きく見開いた目から涙が一筋こぼれる。
数旬の沈黙の後、ぽつりと呟く
「……そう、ですか。やっぱり……嫌いになったんですのね」
くるりと瀬名に背を向けると、しゃくり上げながら走り去ろうとするが、
あまりに動転していたことで、数歩で躓き、その場に転んでしまう。
それが引き金になったのか、声を上げて泣き始める。
66 :
柏葉 瀬名:03/08/06 23:35 ID:perWJBSu
>>65 >やっぱり……嫌いになったんですのね
(そうじゃないよ。全然その逆……)
言い返そうとするがそもそもの「養子・使用人」という自分の立場を考えると
もうこのままでもいいかと思い放っておこうとする。
だが、走って去ろうとした瑞葉が廊下で転び途端に泣き出した為、
驚いてまた振り返ってしまい、近寄るとすぐ側に膝をつく。
「!!だ…大丈夫?」
67 :
萩野 瑞葉:03/08/06 23:39 ID:gM2i/9ue
>>66 実際には転んだ痛みよりも、胸の痛みに耐えかねて泣き出したのだが、
瀬名が近づいてきて声をかけられると
泣きじゃくりながらも感情が爆発してしまい、
ほとんと半狂乱の状態で叫びながら暴れはじめてしまう。
「やめて下さいっ!」
瀬名を突き飛ばすように腕を突き出すが、
かえって自分がバランスを崩してしまう。
「ひくっ、嫌いになったのなら、優しくなさらないで下さい!
……辛い……ぐすっ、辛いだけじゃないですか!」
瀬名の顔も見ないままに、ただ叫び続ける。
「こんな……こんなことなら、こんなに……好きにならなければ……っ!」
68 :
柏葉 瀬名:03/08/06 23:56 ID:perWJBSu
>>67 予想以上に瑞葉が取り乱して泣くのでかなり慌て、
自分を突き飛ばそうとしてよろける彼女の体を抱きとめるが
売り言葉に買い言葉で、こちらも今まで抑えていたらしい感情が爆発してしまう。
>嫌いになったのなら、優しくなさらないで下さい!
「嫌いになんかなってないよ!!こっちだって辛いんだよ、ずっとずっと!」
大きな声で言った後、沈んだようにトーンを落とす。
「でも俺みたいなガキに…どうにかできる事じゃない……から…」
そこまで言ったところで、瑞葉が足を怪我してしまったかもしれないと気遣い
手を引き体を起こさせる。
「…派手に転んだから足、怪我してるかもしれない。とりあえずこっちで見せて」
近くの客室に瑞葉を連れて入る。
69 :
萩野 瑞葉:03/08/07 00:01 ID:RiUmBjf/
>>68 瀬名の感情が爆発したところで、ハッと顔を上げる。
そこで今日初めて瀬名の顔を見て、ようやく少し冷静さを取り戻す。
「……ごめんなさい」
まだ僅かにしゃくり上げながらも、項垂れて謝る。
>でも俺みたいなガキに…
「そんなことないですわ。私、瀬名様が側にいて下さるだけで……」
ふるふると首を振って、瀬名の胸に身を寄せる。
>とりあえずこっちで見せて
「はい。でも、多分大丈夫だと思います」
特に足を挫いたということもなさそうに瀬名に付き従うようにして部屋に入る。
70 :
柏葉 瀬名:03/08/07 00:10 ID:l36cx6Q7
>>69 感情を吐露してしまった事を恥ずかしく思いつつ、一言また小さな声で謝ると
空き客室のベッドに瑞葉を座らせる。
「やっぱ当然何もないか…。まあ怪我してたら、医務室まで取りに行けばいいんだけど」
棚の引き出しを開け、救急箱などを探してみるが空で何も入って無いので
仕方なく瑞葉の前に跪き、片足にそっと手で触れる。
「仕方ない。…どこか痛いところとか、さすって欲しいところとか、あるかな。」
靴を脱がせ、素足を晒し彼女の足を下から指で指圧するように触る。
71 :
萩野 瑞葉:03/08/07 00:15 ID:RiUmBjf/
>>70 「んっ……くすぐったい……けれど、気持ちいいです。これだけで……」
瀬名に素足をさすられて、心地よさそうに目を細め、うっとりと答える。
「痛いところは、今は特にありませんわ。
ただ……さっきはとっても胸が痛かったです。
……瀬名様も、そうでした?」
少し辛そうな顔になって、不安げに問う。
72 :
柏葉 瀬名:03/08/07 00:31 ID:l36cx6Q7
>>71 >……瀬名様も、そうでした?
「……うん…。慣れない事言ったから…凄く罪悪感でいっぱいだった。
本音言うと今日の客のところだって、御主人様のところにだって行って欲しくないよ。
でもそれは大きな声じゃ言えないし。目に見えて主張しすぎると俺達2人とも、どうなってしまうかわからない。
だけど…。って、そんな事ばっかり最近悩んでた」
瑞葉の膝に頭を乗せ、縋りつくようにもたれる。
「もっと割り切ったような大人の考え方が必要なのに、出来ないんだよな。」
全て話し終えると、瑞葉が『胸が痛かった』というので
「胸…。…この辺…?」
躊躇いつつも久々に触れたいと思ったのか、瑞葉の上に少し圧し掛かり押し倒すと
メイド服の上から胸をゆっくり、優しく掌で上下に擦る。
73 :
萩野 瑞葉:03/08/07 00:37 ID:RiUmBjf/
>>72 「それでも……そういう風に出来なくても、きちんと仰って下さいね」
膝の上の瀬名の頭を優しく撫でながら、優しく言う。
「二人で別々に苦しむなんてイヤですもの。
私だけ苦しむのならまだしも……
それならせめて、一緒に悩みましょう。ね?」
瀬名の髪の毛をすくっては離すのを繰り返す。
「私は瀬名様と一緒なら、どうなっても平気ですわ」
>瑞葉の上に少し圧し掛かり押し倒すと〜
「あ……んっ、分かりま、せん……
そういうことじゃないような気もしますけれど、
でも……私、いやらしいですから、こういうことをして欲しくて言ったのかも」
身体から力を抜いて、瀬名のなすがままに任せようとしながらも
哀しそうな顔になる。
74 :
柏葉 瀬名:03/08/07 00:48 ID:l36cx6Q7
>>72 瑞葉の言葉に一応こくんと頷くが、実際はあまり彼女に心配や気苦労をかけたくないので
表面的に了解する。
>でも……私、いやらしいですから、こういうことをして欲しくて〜
「…もしかしたら俺も、こういうことをしたい口実で
『痛いとこないか』って聞いたのかも。って。…おいおい、どっちもヤバすぎ」
冗談で真面目な話を途切れさせ、上から一度口付けをする。
「ん……」
顔を離し、一旦体も離すと客室の鍵を内側から閉める。
外と世界を遮断させたところで安心したようにベッドに戻り、
「瑞葉さん。俺にもキス…そっちから…」と小さな声で甘え、自分からも口付けをねだる。
キスを受ける間中、手は彼女の頬や髪を愛しそうに撫でさする。
75 :
萩野 瑞葉:03/08/07 00:56 ID:RiUmBjf/
>>74 瀬名の冗談に、ようやく僅かに口元をほころばせる。
>瑞葉さん。俺にも〜
「はい……ん……」
そっと唇を重ねると、遠慮がちに舌を進め、やがて情熱的に絡めていく。
その間、優しく愛撫を続けられ、唇が離れると
上気した顔で微笑む。
「本当ですわ。私、瀬名様とならどんなことになっても後悔しませんし、
瀬名様になら、どんなことをされてもいい。
瀬名様になら、何をされても幸せですから……」
今度は自分から積極的に胸へと瀬名の手を誘う。
「瀬名様は、おじ様以外でただ一人、私が御主人様にしていいって思った人です。
……メイドの分際で主人を選ぶなんて、いけないことですけれど」
冗談とも本気ともつかないことを言う。
「後は瀬名様が私をどうなさるかです」
76 :
柏葉 瀬名:03/08/07 01:09 ID:l36cx6Q7
>>75 「ん、うん…、んっ、んっ…」
激しく瑞葉が唇にしゃぶりついてくるのを受け止め、舌を絡ませ応えるように動かす。
手は今度は他メイドと比べて割と小振りである乳房に触れ
ねっとりと揉みしだく。
>瀬名様は、おじ様以外でただ一人、私が御主人様にしていいって〜
「ありがとう。今日はずっと抱いてたいけど…。
まだこんな時間だったら、誰か起きてるかもしれないから。えーと…。コホン。
……いいか瑞葉。声は、できるだけ外に漏れないよう我慢するように」
会話する内欲情したのか乱暴にメイド服を乱れさせると、急かした様子でショーツをずり下げ
指で少し潤うまでかき混ぜてから、膨れた逸物をあてがう。
そして耳元まで唇をぴったりくっつけるように近付けると
「…御主人様命令。瑞葉、好きだよ……」
最初から瑞葉が命令を守れなくなってしまう程の甘い囁きを浴びせ、
その後、貪るように貫き続ける。
77 :
萩野 瑞葉:03/08/07 01:20 ID:RiUmBjf/
>>76 >声は、できるだけ外に漏れないよう我慢するように
「え……でも、そんなの無理……きゃ、んぁっ、や、ぁはぅっ」
たちまち服を剥がれ、秘所をかき混ぜられて甘い声を漏らす。
瀬名の「命令」をそれでも守ろうと、手で口をしっかりと押さえるが……
>甘い囁きを浴びせ〜貪るように貫き続ける。
「あはぁぁぁぁっっ!!」
貫かれた瞬間、思わず大きな声をあげてしまい、
後は堰が切れたように、悩ましい声を漏らし、喘ぐのみ。
「やっ、こ、こんなになさったら、御命令なんて……あ、くぅぅっ!
ま、守れませんっ、無理……ですぅっ!」
瀬名にしっかりとしがみついて悦楽に耐えようとする。
「ごめんなさいっ、いやらしくて申し訳ありませんぅっ!
……でも、大好きだから、気持ちよくて、幸せでぇぇっ!」
その夜は幾度も達しながらも足ることはなく、瀬名との営みを味わっていった。
78 :
椿 杏樹:03/08/07 01:26 ID:l36cx6Q7
「…ねむーい」
疲れた調子でカートを押してやって来るが、なんとぐるり一周、
最初シーツを回収した客室の並ぶ廊下まで戻ってきてしまう。
「うう…どうしてなの〜…?」
近くの部屋からは誰かメイドの喘ぎ声が聞こえるが、まさかその中に入って
「あの。ここはどこですかねえ」などと尋ねるわけにもいかない。
(大変…。お屋敷建設の時にいなかったから、間取りが全然わからないわ…。
これは控え室に戻ったら絶対、誰かに間取り表コピーして貰わないと)
「……そうだ、志保さんにコピーさせて貰っちゃおう…。
ついでにまた、この前みたいにお願いしたらレクチャーして頂けるかも。ふふふっ」
本来全然違う目的で受けたのに、普段は大人しい志保の自分への『接客・応対教育』に
すっかり魅せられてしまったらしい。
眠たそうな顔で欠伸をしつつ、黙々と厨房の食材整理をしている。
80 :
萩野 瑞葉:03/08/07 23:12 ID:RiUmBjf/
使い古したハンカチをつかって
真剣な表情で縫い物の練習をしている。
81 :
伊達 雅彦:03/08/07 23:18 ID:GMARXJAB
「……。仕方ない、か」
自分宛に届いていたのは、検査入院を勧める書類。
「…ここを一時でも離れたくないけど、この状態じゃあな」
そう言って見た自室のゴミ箱には、喀血で汚れたハンカチが捨てられていた。
82 :
萩野 瑞葉:03/08/07 23:21 ID:RiUmBjf/
屋敷に置いてあったテキストを何度も読み直しながら
幾度も針を進めていく。
「うーん、茄子煎蛋のレシピは……と。材料は…」
明日の料理担当なのか、中華鍋片手に冷蔵庫を開けてしばし黙考している。
書斎でワイングラスをくゆらせている。
「……そういえばまだ今夜の相手を指名していなかったか」
「どうしよう?回鍋肉も捨てがたいなぁ…」
冷蔵庫の奥から豚肉を引っ張り出し、少し考えてからその扉を閉める。
ポケットの葉巻を探るが、切らしてしまっていることに気づき、
新しい箱を探し始める。
「ええと、何処に入れたかな」
ここだけはメイド達に触らせない机の引き出しは
そのせいか結構グチャグチャになっている。
「こういう場合、御主人様に聞きに行った方がいいんだけど…」
明日の料理はどちらがいいか主人の部屋に行って聞きに行こうとするのだが、何分にも前回の事のせいでどうも気が進まない。
しかし、考えていても仕方が無いので、主人の自室まで恐る恐る行く。
結局机の上に引き出しの中身を積み上げてまで
ようやく葉巻の箱を引っ張り出す。
「さて、後はこれをどうするかだが」
葉巻で一服しながら腕組みする。
「仕方ない。今回ばかりは誰かメイドにやってもらうか」
紫煙をため息とともに吐き出してベルを鳴らす。
>>88 とぼとぼと主人の部屋に向かっていると、丁度ベルの音が鳴る。
(今日は志保さん忙しいし…杏樹さんも掃除してたし…奏ちゃんは…)
他のメイド達の仕事状況を考えても、やはり自分が行くしかないようである。
「…御主人様。お呼びでしょうか?」
そう言いながら、前回自分が恥辱を受けた部屋におずおずと入っていく。
>>89 「ん……なんだ、みかさか」
以前に結構手酷い仕打ちをしたのが響いたのか
怯え気味のみかさを見て、安心させるように微笑む。
「随分早く来てくれたな。偉いぞ。
悪いのだが、この机の上を何とかしてくれ。
いらないものは指示を出すから捨ててしまっていい」
机上を指差して頼む。
>>90 前回のように酷い目に遭わされたらどうしようと考えていただけに、とりあえず落ち着いた様子の主人を見て安心する。
>悪いのだが、この机の上を何とかしてくれ。いらないものは指示を出すから〜
「はい、分かりました。それではすぐに片付けますね」
やや元気を取り戻したような声でそう言うと、何やら色々な物が乗っている主人の机の上を少しずつ片付け始めていく。
>>91 どうやら安心した様子のみかさを見て、
逆に嗜虐心が頭をもたげるが、
さすがにまた苛めすぎるのはよくないかと思いなおす。
「……ああ、みかさ。それとそれは捨てていい。
おっと、これは大切なものだからこっちへ」
指示を出しながら、これからどうするか考えるうち、いいことを思いつく。
「そうだ、これが終わったら、あそこの中も整理してくれ」
部屋の片隅に置いてある小さな引き出しを指し示す。
実は御仕置き用の淫具が大量に入っているのだが。
>>92 「…はい、それではこれは捨てて、こっちのこれはここにしまって…」
安心した事で仕事のキレも戻ってきたのか、主人の指示通りにてきぱきと片づけを済ませていく。
一通り終わったところで、次に主人が指し示したのは部屋の片隅にある引き出し。
「えっと…御主人様、この引き出しです……ね……って」
言われるままに引き出しを開けてみれば、出てくるのはお仕置き用の数々の道具。
中には自分が見覚えのあるものも幾つかあり、それを使った状況を思い出して思わず固まる。
「あ、あの御主人様、これを私にどうしろと……」
ぎこちなく主人の方に振り返ってはみるが、顔の赤さはどうにも隠せていない。
>>93 みかさの反応を内心愉しみながらも
ポーカーフェイスで対応する。
「うむ、そっちはみかさに任せよう。
みかさが好きなものを取り出し易い位置に入れてしまっていいぞ。
……ちなみに捨ててはいかん」
みかさに歩み寄ると、肩を抱くようにして耳元で囁く。
「みかさがどれだけの目利きが試してみような?」
>>94 「わ、わわ私が好きなものですか?その……」
肩を掴まれてさらに顔を赤く染めるが、次の言葉でふと首を傾げる。
「えっと…。すみません御主人様、その…目利きってどういう意味でしたっけ?えぇと…」
目利きという単語の意味を忘れているせいか、墓穴を掘っているとも知らずに主人にそんな事を尋ねてしまう。
>>95 「ううむ、目利きという言葉も知らないようでは
これは見ただけで分かるような実力は期待できないな……」
わざとらしく難しい顔になって腕組みする。
「仕方ない。一つ一つ試してみようじゃないか。
さ、下着を脱ぎなさい。まずはオーソドックスに、この辺りのバイブからだ」
色とりどりのそれらを手にして、みかさの眼前につき付ける。
「実際に使ってみて、好きなものを選んだほうが後々便利でもあるだろうしな」
>>96 主人の話を真剣になって聞いていたが、途中でようやく「目利き」の意味を思い出す。
(ああ!そういえば二歳馬の素質を見ただけで見抜く人の事を目利きとか何とか…)
とりあえず思い出しはしたものの、既に後の祭り。
「あ、あの御主人様。…言葉を知らなかったのは私の知識の無さのせいです。…それと、御主人様の命令なら私は従います…だから…」
また酷い目に遭わされるのは勘弁、という気持ちも手伝ってか、主人に言われるままに上着をはだけてブラを取り外し、スカートを履いたままでショーツも下ろす。
「お願いです…。その、優しくしてください…」
上目遣いで主人を見つめると、やや潤んだ瞳を涙目にして、消え入りそうな声でそう訴える。
>>97 どうやらまた怯え始めたらしい、みかさを安心させようと
軽く抱いてやると、ポンポンと頭を叩いて額にキスをしてやる。
「怖がらなくてもいい……その代わり素直に感想を言うんだ。いいね?
ではまず、このくらいの細いものから行こうか」
とりあえず目に入った中で一番細いものを手に取り、
幾度か秘裂を先端でなぞるように擦ったあと、ゆっくりと挿入していく。
スイッチを入れてバイブがうなりを上げはじめたところで
耳元で感想を問う。
「どうだね? みかさ……」
>>98 軽く抱いてくれたり、額にキスをしてくれたりと、今日は優しい主人の様子に安心する。
「はい。素直に…御主人様のなされる事に答えます…」
そう言うと主人を信じて目を閉じ、自分の身体をまかせる。
やがて自分の秘所をバイブが擦り、濡れてきたところでゆっくりと自分の中に入ってくるのを敏感に感じとる。
「ん…あっ…はあっ…。気持ちいい…です。でも、もう少し大きいものでもいいです…」
次第に荒くなる吐息と喘ぎの中で、バイブを小刻みに締め付けながらそんな感想を漏らす。
>>99 「そうか。もっと大きいのが欲しいんだな?」
何の未練もないようにあっさりと引き抜くと、
今度は極太のマジックペンくらいのものを一気に挿入し、
ゆっくりと前後に動かしながらスイッチをONにする。
「これはどうだ? 満足できそうか?」
>>100 「あっ……ん」
自分の秘奥を蹂躙していたバイブを引き抜かれ、僅かに残念そうな声を漏らす。
しかし、息つく間も無く挿入される太く長いバイブ。その圧迫感を伴う感覚に思わず背中をそらして反応する。
「…んぅ…あああぁぁっ!!ふ、太くて凄いですっ!長くてっ…きつくて…あっ、はぁぅ…やぁぁ……!」
最後の方は言葉にならないでいたが、やがて圧迫感が快感に変わる事で、恍惚の表情を浮かべながら主人の手つきとバイブの振動にただただ翻弄され続ける。
>>101 「どうやら気に入ってくれたようだな。
しかし、これならもっといいものがあるぞ」
またもあっさりと引き抜くと、今度は根元近くで枝分かれして
秘豆を刺激する突起が付いたものでみかさを貫く。
「ほら、こっちの方がさらにスゴいだろう? 気持ちいいだろう? そらそら」
心底愉しそうな声を上げると、みかさの内部をグチャグチャにかき回し、
花芽を押しつぶさんばかりに突起で刺激する。
「ついでだ。こっちも試してしまおうか」
片手でピンクローターをとると、スイッチをいれて震えるそれを
みかさの胸に押し当てる。
「さあどうだ? 感想の方は」
>>102 「はぁっ、ん…あっ………」
一旦バイブを引き抜かれるものの、次に侵入してきたのは中だけでなく外の突起まで刺激する代物。
「ひゃっ…!?…ダメ、そんな…んっ同時にされたら、私っ…あっ、はあぁぁん!」
痛い程の激しい刺激を受け、主人の責めの前に早々と陥落する。
達した後の反動で、主人にバイブで突かれながらぐったりとしていたが、次は敏感な胸にまで快感の波が押し寄せてくる。
「…っあ、あっあっ、ダメですぅ…私ばっかり気持ちよくなっ…くぅっ、あぁん!」
主人の股間に手を伸ばそうとするも、巧みな三点責めで意識が飛ぶほどに感じてしまい、何度も何度も高みへと押し上げられていく。
>>103 「ふっふっふ、いいんだよ。私はみかさの今の姿を見るだけで充分だ。
こんないやらしい声を上げて悶えるみかさは、とても素敵で綺麗だよ」
あくまで優しい声で囁きながら
震えるローターをみかさの乳首にテープで固定してしまう。
「だから、もっといやらしい声で鳴きなさい」
さらにもう片方の胸の頂にも同じようにローターを貼り付けると、
いよいよ極太のバイブを手に取る。
「さ、そろそろ仕上げだ。今まで以上に可愛らしい姿を見せておくれ」
一度大きく突き上げた後、勢いよく中程度のバイブを引き抜くと、
今度は先にスイッチを入れた極太でイボイボのついた張型を
一度みかさの目の前でたっぷり見せ付け、そしてゆっくりと挿入していく。
>>104 「あっ、あぁっ、御主人…様ぁ」
優しい中にも煽るような主人の囁きに、ますます身体が熱くなっていくのを感じる。
さらに胸にローターを固定させられ、全身に電流のように流れる快感に身をよじらせてしまう。
>さ、そろそろ仕上げだ。今まで以上に可愛らしい姿を見せておくれ
「あ……大きい……」
もはや朦朧として夢現の状態の思考で、何とかとてつもなく大きな張型の存在を視認する。
そして、壊れる程の圧倒的な挿入感。
「…きゃうっ…ダメ、ダメ…壊れちゃ…あんっ…ふあぁぁぁぁぁっ!!」
廊下にまで響くほどの声で喘ぎながらそれを受け入れると、ゆっくりと前後するその動きや、快感を生み出す秘奥の上辺を擦るイボイボの刺激に、もはや登りつめたままの状態で翻弄されていく。
「あっ…はっ、大きくて、凄くて…良くて、御主人様、私…ずってあそこがイっちゃって…ひゃっ、やっ、あああああぁぁぁぁぁん!!!」
最後に一際大きな声を出して、もう何度目かも分からない絶頂に達すると、終わりのない刺激に痙攣しながら主人の胸にもたれかかる。
>>105 「やれやれ。まだ引き出しの中の半分も試していないというのに、
こんなになってしまってはな。
いやらしいのも好みだが、もっと耐えられるようにならないといかんぞ?」
胸にもたれかかってきたみかさの頭と背中を撫でながら囁く。
「この続きはまたいつか、だな。
今度はせめて、後ろを責めるまでイかないようにして欲しいものだ」
バイブを引き抜いて、ぐったりとなっているみかさの尻穴を
少しだけ弄ると、その身体を抱き上げて立たせてやる。
「今日はこれでお仕舞いだ。
ゆっくり休んで、明日の朝には上手い料理を食べさせてくれ」
みかさを部屋の外へ送り出しながら、そんなことを言う。
>>106 身体をびくびくと震わせながら、主人の胸の中でまだ押し寄せ続ける快感の余韻に浸る。
>いやらしいのも好みだが、もっと耐えられるようにならないといかんぞ?
「は、はい……頑張り…ます」
靄のかかったようなような思考でそう答えると、後始末をして食事の件を伝える。
>ゆっくり休んで、明日の朝には上手い料理を食べさせてくれ
「はい。腕によりをかけて作ります。…それでは、失礼しますね」
そう言って退出したものの、足腰に力が入らず自室に戻る前に廊下でしゃがみこんでしまう。
「ふぇ…。ど、どうしよう…力抜けちゃって歩けないよ…」
結局、呆れた顔で自分を見つける麗が現れるまでの数分間、その場でへたりこんだままとなってしまう。
みかさが去った後、ふと落ち着かない自分に気づく。
「うーむ……とは言ったものの、やはり
おしゃぶりくらいはしてもらうべきだったか」
ズボンにテントを張っている勃起を見て呟く。
「みかさのあれは絶品だしな。しかし呼び戻すのも……」
しばらく逡巡していたが、やがて他の相手を探しに廊下へ出る主人だった。
簡単な身の回りの荷物だけをまとめ、友人の勤める病院へと検査入院しに行く。
「大丈夫、ただの検査入院だから。またすぐに帰ってこれるさ…。わかった?」
複雑な表情で見送る志保に囁くと、細かい咳をしながら屋敷を後にする。
その顔には蓄積した疲労と病気の進行が垣間見え、さらに想い人と離れるせいもあってかどこか寂しげであった。
縫い物の練習を続けて、ふと気がつくと深夜になっている。
「あ……もう寝ませんと、明日のお仕事に差支えが」
慌てて私室へ戻ろうとすると、部屋を出たところで主人と鉢合わせする。
「お、おじ様?」
驚いてまじまじと主人の姿を見てしまうと
当然股間の膨らみも目に入り、咄嗟に目を反らす。
「あ、あの……きゃあっ!?」
無言のままの主人に、半ば強引に室内へ戻され、ソファーに押し倒される。
「いやっ、こんな、強い……あぅんっ、ひゃ、あああんっ!」
昨晩の瀬名とのコトの後遺症でまだ敏感な肉体を貪られ
悲鳴を上げるが、一切の手加減なしで主人に犯されていく。
111 :
椿 杏樹:03/08/08 06:56 ID:vUTjJBRQ
ほとんど空になった自分の部屋を出て、扉を静かに閉める。
以前訪問した先の貿易商に気に入られてしまい、どうしてもと我侭を言うのでやむを得ず
今後の円滑な取引の為、一時的にそちらの屋敷で働く事になってしまったらしい。
膨らみ袖で膝丈の桃色ワンピースを着て、大きなトランクを持ち
ここの屋敷の電話番号をメモすると手に握り締め、主人の部屋へと行く。
「御主人様は…私がいらなくなったから…余所のお屋敷に出すんじゃないですよね。」
そう尋ねて確認しようとするが、事実を知るのが怖くなったのか
ノックしようとした手を躊躇させて、引っ込める。
昨夜瑞葉と戯れていたので実際主人はこの部屋に居ないのだが。
「戻って来れるのは涼しくなってから。ということは9月末かあ…長いわね。」
門を出たところで寂しそうに振り返り、
(もし御主人様が、私の事を忘れちゃったりしたらどうしよう……)
などと考えるが、ふるふると頭を振り強引にその考えを消す。
「…だめだめ。こんな事で泣くなんてお馬鹿な私のキャラじゃないもの」
雨が少し降り始める中、傘を差して街の方へと歩き始める。
物思いに耽りながら仕事をしている。
だがそのせいで、洗い終えて拭いている皿を床に落としてしまう。
新しい屋敷を探検している。
行儀が悪いと思いつつも、コーヒーを飲みながら廊下を歩いて屋敷内を徘徊している。
目的は股間の疼きを抑えるために必要なメイドを狩るため。
122 :
桜庭 奏:03/08/09 00:47 ID:29OThyfa
机に向かって今日の日記を書いている。
「これだけ大きかったら大丈夫よね…。」
窓を開け空を眺めている。
「……」
遠くに凛香を見つけたので、彼女に気付かれないようこっそりと近づく。
「…やあ、凛香」
耳に生暖かい息が吹きかかるように、わざと耳元で声を掛ける。
「星を眺めているのかい?」
125 :
桜庭 奏:03/08/09 01:02 ID:29OThyfa
日記を書いていたノートを閉じて、読みかけの本を読み出す。
>>124 「うきゃっ!!」
急に耳元で囁かれ小さく声をあげその場に座り込む。
「び、びっくりしたぁ〜、脅かさないでくださいよぉ〜」
涙目で主人の姿を確認するとゆっくり立ち上がる。
>「星を眺めているのかい
「いえ星じゃなくて空眺めてました、ほら今台風来てるじゃないですか」
「なるほど」
凛香と同じように窓の外を眺めながらそう呟き、
強風に煽られて大きく撓んでいる木の枝を見詰める。
「この風なら、奏あたりは軽く吹き飛ばされそうだな」
コーヒーを啜りつつ真面目な顔でそんな冗談を飛ばすが、
空いているほうの手で凛香の胸元を軽く弄る。
>>127 「それは、いくらなんでも言いす…!!」
話の途中で行き成り胸を触られて体を硬直させる。
「えと……今日は凛香ですか?」
頬を赤く染め身体をモジモジさせながら主人に尋ねる。
メイドのほうから夜伽を示唆する言葉を発したので、多少驚く。
「志保といい、淫乱さは胸の大きさに比例するのかな?」
器用に片手で凛香の胸元を肌蹴させ、彼女にコーヒーを口移しで飲ませる。
「ブラックは苦いだろう。私も若い時はブラックばかり飲んでいたが、
最近はどうも歳のせいか胃にきてしまってな…」
露出させた大きな胸を放置して自分の腹をさする。
「そこで、だ… ミルクが必要だ。ブラックのままだと胃を痛めるからな」
下心に満ちた笑みを浮かべて手を伸ばし、指で凛香の乳首を捏ね回す。
「そんなぁ〜、淫乱じゃないですよぉ…」
頬を少し膨らませ、拗ねた子供の様に口先を尖らせるが
主人の口移しによって、ぽぉっと顔を蒸気させる。
「にが……え?凛香まだミルクでませ……んんっ!」
出もしない乳首を愛撫され甘い声を出し始める。
「ダメだなぁ。私が今欲しい乳首は、ミルクが出る乳首なのだよ」
何度弄っても、何度搾っても一向にミルクの出る気配が無い乳首。
「こんな乳首なんぞ、こうしてくれる」
苛立ったような口調で凛香の乳首を指で強く弾く。
「凛香、顔が赤いぞ。 …ミルクを欲しいのは私だというのに、なんだその物欲しそうな顔は」
愛撫に敏感な反応をして見せた凛香の顔に、溜息をついて感想を述べてみせる。
「…いいだろう。 私のミルクを注いでやるからな」
そう言ってすでに潤った彼女の秘裂を覆うショーツをずらし、逸物を挿入する。
「あぁん……だ、だってぇ…はぁ、ぁ…」
主人の理不尽な言葉に小さな抵抗を見せるが
「あぁぁっ!」
急に強い刺激を与えられ胸だけで少し達してしまう。
>「凛香、顔が赤いぞ。
「す、すみません、御主人様……でも…でもぉ…」
(無理なものは無理だ)と言おうか迷っている内に
逸物を突き入れられ再び達してしまう。
「ご、御主人様ぁ……りん、あぁ!……凛香にいっぱいミルクくださいっ!!」
ここが廊下だというのも忘れてよがり狂う。
135 :
桜庭 奏:03/08/09 02:14 ID:29OThyfa
自分の着ている今日届いた夏服を鏡で眺める。
今まで合服を着ていたからか、急に身体が軽くなったよう。
もう一度お風呂に入ろうかなと考えゴムのアヒル入りのお風呂セットを抱えると
スカートをひらひらさせて廊下を軽やかに歩く。
が、途中で誰かの喘ぎ声が聞こえてきて顔を真っ赤にして
くるっとUターンしようとする。
>>134 「ああ、たくさん注いでやるぞっ!」
猛威を振るう外の台風に同調するようにして激しく腰を打ち付けていく。
結合部の水音と肉を擦る音、お互いの太腿がぶつかり合う音が廊下に響き、
屋敷内に淫靡な雰囲気を漂わせる。
「凛香、私は本当にいいメイドを雇ったよ…」
豊かな胸の淫らに勃起した乳首を弄りながら言い、ひたすら腰を動かす。
「そら…っ! ご褒美のミルク、たっぷり注いでやるからなっ、漏らすんじゃないぞ…っ!」
尿道に響く射精感に任せて、一気に精液を放出する。
「ふふ… どうだね? 私のミルクは」
愛液と自らの精液で汚れた逸物を凛香の顔に擦り付けて綺麗にし、ズボンの中にしまう。
だが依然逸物は勃起したままであり、ズボンの股間部分を盛り上げている。
「…さて」
一度出しても未だ萎えることの無い逸物と疼きを持て余しつつ、再び廊下を徘徊し始める。
快感に身悶え、蹲る凛香を残して。
137 :
桜庭 奏:03/08/09 02:25 ID:29OThyfa
違う道を通ろうとカゴを抱えたまま廊下をうろうろする。
代えの下着などを用意し、お風呂セットを持って自室を出る。
そして脱衣所へ。
途中、廊下の遠くのほうから喘ぎ声が聞こえてくるが、
まぁいつものことだと頬を赤らめながらも無視する。
>>136 「あっ、ん、あっ、ああああっ!」
激しい腰の動きに今日数回目の絶頂へと導かれる。
「御主人様の、ミルクがいっぱい……」
余韻に浸っていると大量の白濁液が秘所から溢れてくる。
自分の欲望をぶつけるだけぶつけて、どこか行く主人を
遠い目でしばらく眺めていたがゆっくり身嗜みを整え自室へと戻って行く。
140 :
桜庭 奏:03/08/09 02:37 ID:29OThyfa
遠回りをしたせいでちょっと時間がかかったが無事浴場にたどり着く。
脱衣所を見ると、一人分の荷物が。
「誰か今入ってるのかな?」
男性なら出直そうかと思うところだが、どうやら同僚みたいなので安心して衣服を脱ぐ。
タオルで身体を隠してシャンプーやリンスなどの入ったカゴを持つと、中へ入る。
「あ、志保さんだったんだ。こんばんは。」
先客が志保だったことに気付くと微笑み、隣に腰掛ける。
「…あ、奏さん?」
頭を洗っていたので、前かがみの体勢で反応する。
「ちょっと待って下さいね…」
頭髪に付着した泡を丁寧にシャワーで流す。
だが髪の毛が短めなので、奏を待たすことはあまりなかった。
「…奏さんは屋敷のお仕事にもう慣れましたか?」
スポンジにボディーソープを少量注ぎながらそう尋ねてみる。
そうして体勢を変えるたびに、胸が奏を挑発するように大きく揺れた。
142 :
桜庭 奏:03/08/09 02:57 ID:29OThyfa
髪を洗う志保を横目で見ながら、自分も髪を洗い始める。
鏡に映る志保と自分を眺めながらシャンプーを手にとるが、
彼女の大きく揺れる胸に思わず自分の胸と見比べてしまう。
>「…奏さんは屋敷のお仕事にもう慣れましたか?」
「はい、…多分。
まだまだな部分ばかりだけど、同僚はみんな親切でいい人だし。」
来たばかりの事を思い出すと、その頃と比べると、結構慣れてきたのでは
ないかと思えてくる。
「といっても、私より新人な凛香さんの方が、ちゃんと仕事をこなしてるんじゃないか
って思いますけどね。…うらやましいな。」
物怖じしない性格の凛香を思い浮かべて苦笑する。
「奏さん、そんなことないですよ。メイドのお仕事といっても夜伽ばかりだけじゃないですし」
奏が夜伽を一度逃げ出したことがあるということを風の噂で聞いているので、
彼女の意味する仕事――つまりコンプレックスの原因というのは、夜伽のことではないかと推測する。
「それに、夜伽以外の… 例えば料理、洗濯、掃除などで頑張っていれば大丈夫ですし、
夜伽が苦手なんだな、ってわかれば御主人様はあまり酷い事はなさらないはずです」
ソープの付いたスポンジで腕を擦り、次に足のつま先から太腿までを擦ってゆく。
「もし、御主人様やお客様が酷い事をされそうになったら私に言って下さい。
代わりに私が引き受けますから」
身体を洗いながらそう言う。そして腰や尻の辺りにある生傷を指して再び口を開く。
「これ… ちょっと前に御主人様に鞭で叩かれた傷なんですけど」
生傷の周りにある泡を除去して、傷のひとつを見易くする。
144 :
桜庭 奏:03/08/09 03:28 ID:29OThyfa
志保と話しながら、洗った髪の毛をタオルでつつんでアップにすると、
自分も身体を洗うのにスポンジに石鹸をつけて泡立てる。
「そうですね。
まだ夜伽の仕事はとまどうことが多いけど、他は結構得意なんです。
お料理は、志保さんや瀬名さんとか上手な方が多いから何とも言えないけど。」
泡立つ石鹸の付いたスポンジで腕を洗い始めながら鏡の中の志保に微笑む。
>「もし、御主人様やお客様が酷い事をされそうになったら私に言って下さい
「そんな、それじゃ志保さんに悪いですよ。
できるところまではがんばります。」
志保のほうを振り返って顔の前で手を振る。
>「これ… ちょっと前に御主人様に鞭で叩かれた傷なんですけど」
「うわぁ…痛そう……」
(もしかしてここへ移ってきたときに御主人様が持ってた鞭って…)
まだ後の消えない傷を見て、自分も痛そうな顔をする。
「痛そう、と思いますよね? でもさほど痛くないんです。むしろ快感…
長い間このお仕事を続けているからだからかもしれませんが、こんなに変態なメイドは他にいないでしょう。
だから大抵のことは受け入れることができますので、出来ない夜伽は遠慮なく私に押し付けてください」
再び身体を擦り始めて、スポンジが胸のあたりまでくると手を止め、
そして自分の胸を何度か揉んでその感触を確かめる。
「なんか最近、胸が張ってきちゃって…」
奏の胸の小ささを批判するのではないという意味で苦笑しながら、顔だけ彼女のほうを向く。
「仕事柄、見境無くえっちしちゃうから、もしかして妊娠しちゃったのかも。
医務室にある妊娠検査薬で調べようかと思ったんですが、今切らしちゃってるみたいで」
妊娠検査薬を補充し忘れた自分の不手際を嘆き、また苦笑い。
「今度、病院行ってきます」
シャワーで身体の泡を流し始める。
「……もし妊娠してたら、雅彦さんの子だといいな」
自分の下腹部を優しく撫でながらそう漏らす。
146 :
桜庭 奏:03/08/09 04:00 ID:29OThyfa
自分の事を『変態』と言う志保に何と言っていいか分からず複雑な気分になる。
少しの間沈黙してしまうが、志保が胸の話をしはじめたところで真面目な顔をつくる。
が、彼女の『妊娠』の言葉に驚いて目を見開く。
「に…妊娠ですか?」
色々聞きたいことが頭に思い浮かぶが、いざ聞こうと思うとどれから
話せばいいか分からない。
「雅彦さん…って、伊達さん?
そういえば、今日どこかへ出掛けたみたいだけど……。
もし、妊娠してたら、産休ってもらえるのかな。
いいなぁ、赤ちゃん……。」
下腹部を撫でる志保が幸せそうに見えて、色々と想像を膨らませ、まだ妊娠と
決まったわけでもないのにうっとりとした表情で彼女の下腹部を見つめる。
「ええ、雅彦さん… 病気の検査入院だ、って」
自分にとって伊達の病気は大事なので、まるで皆が知っている周知の事実だと錯覚してしまい、
彼が病気だということを知らない奏に、ストレートに言ってしまう。
「産休、かぁ… どうでしょうねぇ? 多分、ギリギリまで休めないと思います。
そういう嗜好を持ったお客様もいるらしいと聞きますしね」
うっとりとした表情で不思議そうにその下腹部を眺めている奏に、静かで冷静な口調でそう説明する。
「さ、湯船に浸かりましょう」
立ち上がり、奏の手を引く。
「あ… もしかしたら御主人様がそういう嗜好の持ち主なのかも。
なんかさっき廊下で、ミルクがどうとかって聞こえてきましたし」
主人の異様な嗜好に想像が飛躍していき、
つい笑いを堪えきれなくなったのか、しっかりと微笑んでしまう。
148 :
桜庭 奏:03/08/09 04:29 ID:29OThyfa
『病気の検査入院』の言葉に引っかかりながらも、『検査』なのでさらっと
聞き流してしまう。
シャワーで石鹸を落とすと、志保とともに湯船へ。
並んで湯船につかりながら、先ほどの志保の言葉を頭の中で考える。
>「産休、かぁ… どうでしょうねぇ? 多分、ギリギリまで休めないと〜
「そうなんですか。大変なときは、言ってくださいね。
力になれることなら手伝いますから。
…って、そういえばまだ妊娠って決まったわけじゃなかったですね。」
すっかり妊娠が前提で語ってしまっていた自分に気付いて舌を出して笑う。
>「あ… もしかしたら御主人様がそういう嗜好の持ち主〜
「…ミルク?」
話がよく分からず、微笑む志保をきょとんと見つめながら首をかしげる。
「ええ、まだ妊娠と決まったわけじゃないです。けど、その気持ちだけでも十分嬉しいですよ」
舌を出して笑う奏にこちらも微笑み返す。
そうして弾んでゆく湯船の中の談笑。首を傾げる彼女に対してあれこれと説明し始める。
「そう、ミルク。おっぱいから出る母乳はもちろんのこと、男の人の精液をミルクと呼びません?」
おっぱいの母乳を説明するときは自分の胸を搾る仕草をしてみせ、
精液を比喩するミルクという言葉の説明をするときには、無い逸物を握ってみせるかのようにする。
「…あ、のぼせてきたかな?」
自分の大胆なアクションに戸惑って、その理由を無理矢理こじつける。
「私はそろそろ上がりますね」
十分に火照って赤くなった顔で奏にそう告げ、湯船から上がり、浴場を後にする。
「ふぅ… 長湯し過ぎちゃった」
ふらふらと脱衣所を歩きながら、鏡の前でがっくりとうな垂れる。
150 :
桜庭 奏:03/08/09 05:59 ID:29OThyfa
湯船から上がる志保を目で王だけで自分はお湯に残り、
彼女の言葉を頭で反芻させる。
が、考えているうちに自分も熱くなってきて上がる。
「わ、顔が真っ赤だ。」
鏡に映る自分の顔を見て思わず呟く。
151 :
桜庭 奏:03/08/09 14:14 ID:29OThyfa
雨が激しく降る窓の外を眺めながら、廊下を掃除している。
「夏なのに、こう天気が良くないと夏じゃないみたい。」
今日は地元校が甲子園で試合をするので休憩時間にテレビにかじりつく予定だったのだが
昨日の雨で明日に順延になってしまい、楽しみが伸びてしまってどこか残念そうである。
152 :
秋山 麗:03/08/09 23:12 ID:pJ6dnTte
屋敷を見回って、台風の影響を懸念している。
「……まあ、増築したばかりだし、そうそう酷いことにはならないと思うけど……」
153 :
桜庭 奏:03/08/09 23:46 ID:29OThyfa
乾かなかった洗濯物を乾燥機にかけている。
154 :
秋山 麗:03/08/09 23:56 ID:pJ6dnTte
ついでに戸締りも確認して、見回りを終える。
155 :
桜庭 奏:03/08/10 00:00 ID:hRElWdjq
乾燥機が止まるのを待ちながら、主人のブラウスの外れたボタンを器用に縫い付けている。
156 :
秋山 麗:03/08/10 00:09 ID:q3Vlb6JH
「ふぅ……なんか最近、ハズレ役ばかりやってる気がする……」
休憩室で一度座り込むと、ソファーに身を預ける。
157 :
桜庭 奏:03/08/10 00:18 ID:hRElWdjq
乾いた洗濯物をカゴに入れて廊下を歩く。
「ラーラーララーララー♪」
テレビでも見ながら洗濯物をたたもうかと思い、メロディを口ずさみながら
休憩室の扉を開ける。
と、先客がいることに気付き、ちょうど今まで普通に歌ってたので驚いて赤くなる。
「麗センパイ!いらっしゃったんですか。」
口元を押さえながら扉を閉めて中へ入る。
「こんばんは。スミマセン、ご一緒してもいいですか?」
158 :
秋山 麗:03/08/10 00:22 ID:q3Vlb6JH
>>157 「ふふっ、ずいぶんと賑やかね。
あたしは構わないわよ」
赤くなって口元を押さえた奏に、一週間ほど前から続く、爽やかな笑顔で答える。
「何なら、あたしも手伝いましょうか?」
奏の抱える洗濯物を目で指しつつ、そう言う。
159 :
桜庭 奏:03/08/10 00:28 ID:hRElWdjq
>>158 「え、いいんですか?
じゃあ、少しだけ……。
せっかく休まれてたのにゴメンなさい、ありがとうございます。」
麗の言葉にすぐに甘えてしまう。
洗濯籠をお互いの真ん中に置き、自分もソファに腰掛けて畳み始める。
何か話そうと思いながらも、しばらくこういう機会がなかったため何から
話し始めようかと思考を巡らせる。
160 :
秋山 麗:03/08/10 00:36 ID:q3Vlb6JH
>>159 籠から洗濯物を取り出すと、手際良く次々と畳んでいく。
「……どうしたの? 何か考え事?」
畳む手を止めずに、そう問いかける。
「だんだん手が遅くなっていってるわよ。……っと……」
ふと、少しほつれた肌着を見つけ、脇にどける。
161 :
桜庭 奏:03/08/10 00:42 ID:hRElWdjq
>>160 麗に指摘されて慌ててゆっくりだった手つきを早める。
「そういえば、センパイ風邪はもう大丈夫ですか?
杏樹さんも風邪が長かったみたいだし、センパイもだし、
自分も気をつけなくちゃと思って。」
つい最近一時的によその屋敷で働くためにここを出て行った杏樹を思い出して
少し寂しそうな顔になる。
162 :
秋山 麗:03/08/10 00:49 ID:q3Vlb6JH
>>161 「……えっ? ああ、あれは……もう大丈夫よ。
あの時は、色々と思うことがあったから……ほら、よく言うでしょ。病は気から、って」
散々思い悩んだ結果、自分の思い込みが大半を占めていたなどとは言えず、苦笑いをしてはぐらかす。
「とりあえず、これで最後っと」
最後の一枚を取り出すと、綺麗に積み重ねてきた洗濯物の上に乗せる。
163 :
桜庭 奏:03/08/10 00:54 ID:hRElWdjq
>>162 「そういえば、センパイが風邪をひく前しばらく元気なさそうでしたものね。
今は一応元気そうで安心しました。」
麗がはぐらかしたのに気付かず、彼女が悩んでいた頃の事を指摘してしまう。
あっという間に洗濯物を畳み終わったのを見て、満足そうに微笑む。
「二人で畳むとあっという間ですね!
手伝ってもらっちゃってありがとうございました。」
164 :
秋山 麗:03/08/10 00:59 ID:q3Vlb6JH
>>163 (やっぱり、見ているところは見てるのね……)
奏の指摘に冷や汗をたらすが、すぐ気を取り直す。
「いいのよ。このくらいでよければ。
……さて、と。それじゃあ今日最後の仕事でもしてくるわね」
シフト表を思い浮かべながら、腰を上げる。
「何だったら、一緒に来る? "地下室の道具の手入れ"だけど」
165 :
桜庭 奏:03/08/10 01:06 ID:hRElWdjq
>>164 腰を上げた麗を見上げる。
「え、うわぁ、ゴメンなさい。
まだお仕事残ってたのに手伝ってもらっちゃって。」
>「何だったら、一緒に来る? "地下室の道具の手入れ"だけど」
「もちろん」と言いかけるが、『地下室』と聞いて一瞬詰まる。
が、自分が手伝ってもらったために麗の最後の仕事開始が遅くなってしまった
と思い、腰を上げる。
「はい。お手伝いします。私も手伝ってもらっちゃったし。
二人でやれば早いですよ。」
地下室の雰囲気自体あまり得意ではないが、一人ではないことに自分を安心させて
両手で拳をつくって麗ににっこり微笑んでみせる。
166 :
秋山 麗:03/08/10 01:12 ID:q3Vlb6JH
>>165 「……それじゃあ、お願いするわね」
一瞬口ごもった事を知りつつも、これも勉強のうちと頭の中で片付ける。
奏と共に地下室へ降りると、鍵を開けて中に入る。
「えっと、それじゃあ……」
地下室独特の雰囲気など意に介さず、道具置き場まで一気に進むと、奏との分担を考える。
「それじゃあ、両端からやっていきましょうか。
この棚さえ終われば、あとはあたしがやるから」
167 :
桜庭 奏:03/08/10 01:20 ID:hRElWdjq
>>166 「私、実は道具のお手入れは初めてなんです……。」
麗とともに地下室の中に入りながら、緊張したようにごくっと唾を飲む。
(大丈夫、一人で入るよりは全然怖くない……っ)
変な事を想像しないように必死に自分に暗示をかける。
>「それじゃあ、両端からやっていきましょうか。〜
「はい。でも、出来るだけ手伝いますから終わるまで一緒にいていいですか?
なんか一人で戻るの怖くて。
今日、ちょっと怖い話の本を読んじゃったんです。」
苦笑しながら棚に手をのばす。
(お手入れってどうするんだろう…?)と思いながら麗の作業を盗み見る。
168 :
秋山 麗:03/08/10 01:32 ID:q3Vlb6JH
>>167 手入れ用の道具を奏にも渡し、いざ作業開始。
だが、中盤まで差し掛かったところで、ふと体の異常に気付く。
「……奏さん、なんか、暑くない?」
どこか頭が朦朧とするほどに体が火照り、息が荒くなる。
(何だろう、何か甘いものが鼻に……におい……!?)
気がついて、手入れ用の油に鼻を近づけて見ると、媚薬の香り。
「……ぅっ……! 奏さん、嗅いじゃだめ……!」
慌てて鼻と口を押さえるが、体の疼きは止まりそうもない。
169 :
桜庭 奏:03/08/10 01:42 ID:hRElWdjq
>>168 麗の作業を真似して自分も作業を進めていたが、麗に言われて首をかしげる。
頬に手を当ててみると、確かに上気しているように温かい。
「あれ?エアコンがかかってるのに…。」
麗が何かに鼻を近づけて匂いを嗅いでいるのを見て、くんくんと
自分も空気中の香りを嗅いでみる。
(んん?なんか甘い香り……?)
>奏さん、嗅いじゃだめ……!」
麗に言われて意味が分からないままに慌てて鼻を押さえるが、
自分も身体の異変に気付く。
(あれ、なんか…あの時みたい……)
少し息が荒くなって目が潤み、疼きを感じ始める。
「センパイ、コレ…なんなんですか?」
鼻を手で押さえたまま話しかける。
170 :
秋山 麗:03/08/10 01:51 ID:q3Vlb6JH
>>169 (手入れ道具をすりかえるなんて……主人しか考えられない……!)
思わず、地下室用の隠しカメラがある(と思われる)方を睨み付ける。
>センパイ、コレ…なんなんですか?
「たぶん、揮発性の媚薬……だと思う。早くここから出ないと……」
確かめようと思い切り嗅いでしまったせいか、強烈な疼きを我慢しながら、道具をそのままに出口に走る。
が、途中で足がよろめいて転倒する。
「あぅっ!」
倒れた時に胸が擦れてしまい、痛みより気持ちよさを感じさせる声を上げてる自分に気付く。
171 :
桜庭 奏:03/08/10 02:00 ID:hRElWdjq
>>170 「び、媚薬?」
ここで仕事をするうちに知った言葉がこの場で出てきたことに驚く。
麗に言われたように慌てて立ち上がるが、走りかけた麗ほどこの場の深刻さが
分かっておらず、早歩きで扉へ向かう。
が、転倒した麗の足につまづいて自分も倒れてしまう。
「いった……」
打った膝をさすりながら横目で麗を見ると、倒れたままの彼女に手を差し伸べる。
「大丈夫ですか?」
(どうしよう…、こういう時ってどうすればいいんだっけ。)
一応知識としては媚薬を知っていたが、この様なことになったのははじめてなので
とまどってしまう。
172 :
秋山 麗:03/08/10 02:07 ID:q3Vlb6JH
>>171 「……なんとか……大丈夫……」
思わず胸を触ろうとした手を、残り少ない理性で押し止める。
さすがに、こんなものが充満した部屋で慰め続けようものなら後が怖いが、階段を上る力も残ってそうにない。
仕方なく、よろよろと立ち上がって、入口横の換気扇のスイッチを入れると、再びよろよろと奏のところまで戻ってくる。
「……奏さん、あとは、時間が経てば何とかなるから……」
そう言うと、彼女の手を取り、自分の胸へと導く。
「我慢し続けるより……こっちの方がいいでしょ……?」
逆に自分は奏の胸に手を伸ばし、弄り始める。
173 :
桜庭 奏:03/08/10 02:16 ID:hRElWdjq
>>172 「あ、ありがとうございます。」
よろよろとした様子で換気扇のスイッチを入れてくれた麗に座ったままお礼を言う。
まだあまり状況が飲み込めてなかったのが、麗に手をとられてびくっとする。
(手を触られただけなのにドキドキしちゃう…!)
「ん…っ」
胸を弄られてすぐに感じてきてしまい、太ももを合わせる。
自分の感じる疼きを振り払うように、麗の服をボタンを外して胸の部分だけはだけさせる。
自分がされて感じる事を思い出しながらブラの上から愛撫し始める。
174 :
秋山 麗:03/08/10 02:21 ID:q3Vlb6JH
>>173 「……ぁっ…ふっ……いつまで、続くかわからないけど……」
優しい愛撫に対して、疼きの広がった体はじれったく思い、ならばと片手が、奏のスカートをたくし上げていく。
「こっちも、やって……」
自分がやって欲しい事をまず示すように、秘所を軽く圧迫しながら、ショーツの上から擦り上げる。
175 :
桜庭 奏:03/08/10 02:27 ID:hRElWdjq
>>174 胸への愛撫だけで秘所は既に潤っており、ショーツの上を擦られるとすぐに愛液の
シミが出来てしまう。
「はい……っ…んっ……」
声を少し漏らしながらも、麗が自分にしたようにスカートの中へ手を入れると
ショーツの上から割れ目の上をつーっと指で走らせる。
「…センパイも濡れてる……」
少し嬉しそうな顔をすると、膨らんだ陰核の上の辺りを軽く押してみる。
176 :
秋山 麗:03/08/10 02:33 ID:q3Vlb6JH
>>175 「あっ、ふぅ……そりゃあ、この状態で…濡れないほうがおか…ぃひゃぁっ?!」
言葉の途中で強い刺激がいきなり送られ、思わず一度体を反らせ、ショーツのシミを一段と広げる。
「くっ、ぅ……いきなり…こんなこと…!」
お返しとばかりに、ショーツの中に手を滑り込ませ、豆を手で直接刺激する。
177 :
桜庭 奏:03/08/10 02:41 ID:hRElWdjq
>>176 「ぁあんっ」
直接秘豆を刺激されて思わず背中を反らせ、反射的に彼女のショーツの上から
秘豆を押していた指に力を入れてしまう。
麗の刺激にびくっと反応しながらも、ぎゅっと手を握り締めながら耐えて
片方の手でショーツの横から手を入れる。
指に愛液を絡めると、親指で秘豆を少し刺激してから中指を
膣の中へゆっくり入れていく。
178 :
秋山 麗:03/08/10 02:48 ID:q3Vlb6JH
>>177 「っ! あっ、うっ……ああっ……あっ」
こちらも一瞬びくりと反応すると、徐々に侵入してくる指に体が喜び、腰が動き始める。
「んっ、あふっ…なら、あたしは……これで…!」
負けじと、こっちは指を二本挿入し、中で少し開いたまま掻き混ぜる。
その後もまるで勝負をしているかのように、お互いにさらに強い刺激を与えていく。
179 :
桜庭 奏:03/08/10 02:57 ID:hRElWdjq
>>178 「ぁんっ…センパイ…っ…なんかすごい……っ」
中に指を二本入れられて、もともと感じやすい上に媚薬の効果もあってか、
愛液が大量に溢れ出す。
今にも達してしまいそうな中、自分も中指だけ挿入していた指を増やして薬指も挿入し、
親指で秘豆を擦りあげる。
麗への愛撫に意識を集中させることで必死に耐えていたが、自分が愛撫を激しくした
ためか自分への刺激も激しくなる。
「ん…んっ……ぁあんっ!!」
そしてついに、麗の指を締め付け身体を思い切り反らせてびくびくと痙攣して達してしまう。
荒くなった息を整えながら、自分が指の動きを気付いたら止めてしまっていたことに
気付いて慌てて麗の方を見る。
180 :
秋山 麗:03/08/10 03:05 ID:q3Vlb6JH
>>179 「うっ、あっん…ああっ、はぁっ!」
責めれば責めるほど、同時に強く責められてしまい、まるで自分を責めているような錯覚すら覚える。
だが、どこか張り合いでも感じていたのか、後輩の奏より先に達しまいと身を固くし、ついに奏が達するまで耐え抜く。
「…はぁ…はぁ…どうする……? もう一ラウンド、いく……?」
言うが早いか、絶頂で手が止まった奏を、一方的に責め始める。
181 :
桜庭 奏:03/08/10 03:11 ID:hRElWdjq
>>180 「え、ま、まだ…?……んんっ…」
このまま翻弄させられそうな雰囲気に慌てて入れたまま動きの止まっていた
指の動きを再開させる。
「センパイもちゃんと、感じてくださいね……っ」
麗に負けじと指を動かすが、達したばかりで感じやすく、またすぐに昇り詰めそうである。
182 :
秋山 麗:03/08/10 03:17 ID:q3Vlb6JH
>>181 一度耐えたことで気が抜けたのか、再開した奏の動きに危うくすぐに達しそうになる。
「……ええ、気持ちいいわ……んっ、あぅっ、ああっ!」
こちらはイけなかった(イかなかった)からか、ずっと崖っぷちにいるような感覚に囚われ、一心不乱に奏を弄る手を動かし続ける。
その後、薬の効き目がかなり弱まるまで、地下室で慰め続けたらしい。
とある貿易商の和風邸宅で和服メイド(女中?)姿で働いている。
休憩時間に隙を見計らって、廊下の黒電話で屋敷に電話でも架けようかと思い
受話器を取ってダイヤルを回す。
が、背後から受話器を奪われ、3回コールで電話を切られてしまう。
「?、……あら、旦那様。あっ」
振り返ると26、7位の青年に、手に持っていた電話番号のメモ紙まで奪い取られる。
「んもう〜。ダメですよ、返してください」
「嫌だね。今は俺の所有物の癖に、目を盗んで電話なんかしようとして…。
今からたっぷり御仕置きだ。来い杏樹」
「えっ…?え、だ、旦那様っ…。やだぁっ」
戸惑う間もなく、胸を掴まれ近くの和室に体を引き摺られ、畳の上で主人に犯される。
「あ、あふぅっ!そんな、乱暴にしちゃ嫌っ…あぁん、んん、あはぁんっ!」
乱れた着物の上で体液と汗にまみれつつ、昼間からはしたなく喘がされてしまう。
今日ここ始めて発見しました。
すごい、面白いです。まだ全然読めてないですけどがんがって下さい。
(いずれ参加してみたいかも…。)
187 :
秋山 麗:03/08/11 23:16 ID:Mds8FI3M
氷水を作って、風呂上りに一杯飲んでいる。
夏の間、菓子職人のところへ修行に行ってしまった瀬名に触発されたのか、
自分でも料理の本を読みながら調理をしている。
もっとも作っているのは基本的なロールキャベツだったりするが。
189 :
秋山 麗:03/08/11 23:46 ID:Mds8FI3M
天気予報を見つつ、コップの水をさらに一口。
「……夏本番と思いきや、曇り続きか……今年は冷夏かしらね?」
休憩室の掃除をしている。
「……なんで私が……」
メイド長に言い付けられて、仕方なくやっている。
「さて、次は何をつくりましょうか」
とりあえずロールキャベツを作り終わって
味見をしてみると、なかなかのものだったので、
気をよくして更に料理本のページをめくっていく。
192 :
秋山 麗:03/08/11 23:55 ID:Mds8FI3M
テレビを消すと、残った水を一気に飲み込む。
「…んくっ…んくっ……ふぅ」
一瞬カレーのページに目がとまりかけるが、
今の時間から大量に作ると、明日一日カレー漬けになりかねないので
なんとか思いとどまる。
掃除を終え、ソファに腰を下ろして一息つく。
「ふ〜……全く、誰の食べ残しよ……」
以前自分が食べ散らかした後の菓子の空き箱とは思わず、それをちらりと見てため息をつく。
なにやら不気味な笑みを浮かべている。
198 :
秋山 麗:03/08/12 00:12 ID:ncaPCAgo
「そういえば……」
コップを片付けようと厨房へ向かう最中、ふと立ち止まる。
「他のみんなは主人に何か聞かれたそうだけど……あたしはいいのかしら?
それとも、聞くまでも無い質問、ってこと……?」
書類(ほとんどがメイド忠誠度類)を眺めながら、やれやれという風に眉を寄せる。
「うむ……やはりコイツはなかなか手ごわいな……」
とあるメイドの名にペンで印をつけて、唸りだす。
201 :
秋山 麗:03/08/12 00:22 ID:ncaPCAgo
厨房で、難しい顔をして本を読んでいる瑞葉の邪魔にならないように、こっそりとコップを流し台に置く。
洗濯物が梅雨続きのためなかなか乾かないせいで、
乾燥機を使用する回数が爆発的に上がり、少し機嫌が悪くなっている。
流しの方で音がしたので、ふと振り向くが
コップだけがおいてあって、誰もいない。
「?」
誰かが持ってきたのかと思い、
今まで使っていた食器と一緒に洗い始める。
黙考した後、立ち上がって棚を探る。
目当ての物を見つけてニヤリと笑みを浮かべると、メイドを呼び出すための鈴を鳴らす。
「麗、麗がいたらここまで来なさい」
大量に入れた洗濯物をかき回す乾燥機。
その轟音が耳にこびりつき、自室にいるいまでもその音が幻聴として聞こえる。
「あぁ、もう! うるさい…」
206 :
秋山 麗:03/08/12 00:33 ID:ncaPCAgo
>>204 噂をすれば何とやらとでも言うか、早速呼び出しが来たので、急ぎ主人のいる部屋へ。
「……失礼します」
ノックをして一言断ってから、部屋の中へ入る。
「何か御用でしょうか?」
リムジンに乗ってやってくると、つかつかと玄関まで早足で歩き、
ベルを鳴らす。スーツの良く似合う、きりっとした女性である。
>>206 麗が現れて、その姿をじっくりと時間を掛けて眺める。
「……そこに座りなさい」
ソファに向かって顎をしゃくると、麗に背を向け机に向かう。
手に持っている「何か」は、麗には見えない。
>>207 ベルが鳴ったのですぐさま玄関へと向かう。
仕事に打ち込めば幻聴も消えるだろうと、内心ほくそ笑む。
「はい、どちら様でしょうか?」
210 :
秋山 麗:03/08/12 00:41 ID:ncaPCAgo
>>208 (さてさて……何が出るか……)
自分を見つめる主人の視線に、単なる用事ではないことだけは察する。
「……はい」
とりあえず言われるがまま、ソファに座ると、姿勢よく主人の方を見つめる。
>>209 ドアの前でブラウスの胸をパタパタとさせて
風を送り込んでいると、聞き覚えのある声がする。
「ひょっとして、志保? 私よ。紫(ゆかり)。開けてもらえる?」
>>210 手に持った「何か」を机に置いて、椅子に座ったままくるりと麗に向き直る。
「……麗、最近……若侯爵に会ったそうではないか」
そう言うと立ち上がり、麗の目の前に立つ。
「私は何でも知っている。君もそれはよく知っているだろう……。さて、それでは
単刀直入ではあるが、率直に訊く」
腕を組んで、麗をじっと見つめる。
「若侯爵の元へ戻りたいかね?」
>>211 「紫様!?」
こちらも聞き覚えのある声がして、即座に開錠し、瑞葉の母である紫を屋敷に迎え入れる。
「お久しぶりです。紫様」
久々に会う紫に対し、深々と頭を垂れる。
214 :
秋山 麗:03/08/12 00:50 ID:ncaPCAgo
>>212 何かを机に置いたようだが、高さと距離の関係でよくは見えない。
>「……麗、最近……若侯爵に会ったそうではないか」
言われて一瞬ドキリとするが、その件でとやかく言われるのは覚悟の上。
割と平然とした様子で、笑顔すら浮かべてはっきり答える。
「はい。あそこがあたしの居場所ですから」
>>213 屋敷に入ると、志保の頭を上げさせ、軽く抱き寄せる。
「久しぶりね。元気だったかしら?」
その上、一瞬額にキスまでする。
「ところで兄はまだ起きてる? もっとも今頃、誰かに
夜伽でもさせてるのかもしれないけど」
屋敷の奥の方へ皮肉気な視線を向ける。
「まあいいわ。久々に戻って来て、いきなり会いたい人でもないしね。
それより志保、あなたの話を聞かせて。
最近はどう? 好きな人でも出来た?」
志保の頬を撫でながら問う。
>>214 麗の返答にフッと笑みを漏らす。
「ほほう、君の居場所はそこだと言うのかね。フフフ……」
窓の外に視線を逸らして、くすくすを笑い続ける。
「しかし、君の居場所は……最早その場所ではない。それは十分理解しているな?
君の居場所は……ここだ。ここから逃げ出すことは不可能」
そう言い切ると、机に置いてあった「何か」に手を伸ばす。
「それも君はわかっているんだろうな……。その首に巻き付いている物が何よりの証拠だ」
そして、「何か」の先端を持って、麗の首輪をこちらに引き寄せる。
「……君は賢いが、少々考えが浅い。現実を受け入れることを認めない……。
仕方ないから、私が現実を教えてあげよう」
そう言うと、首輪と「何か」の先端を繋げる。
ガチャリと無機質な音が、部屋に響き渡る。
>>215 「ええ、先ほどメイドを呼ぶ鈴が鳴りましたので、まだ起きているようです」
主人のことを尋ねる紫に、苦笑いしながら答える。
>最近はどう? 好きな人でも出来た?
「はい… 出来ました。好きな人」
紫がする軽い愛撫に促され、頬を赤らめながら答えた。
そして胸中の人を思い浮かべて一瞬、思わず恋心が生み出す悦に浸る。
だが、すぐに恋人が病持ちで余命あと僅かなのを思い出して表情が曇る。
218 :
秋山 麗:03/08/12 01:05 ID:ncaPCAgo
>>216 >「しかし、君の居場所は……最早その場所ではない。それは十分理解しているな?
「では、帰るべき場所だ、と言い直させて頂きます」
動揺も見せず、まだ嫌味にも似た敬語を使う余裕はあるらしい。
そのまま、逆らいもせず、首輪に「それ」が付けられるのを待つ。
すると、今までの笑顔が嘘のように、キッとした視線を主人に向ける。
「事実は受け入れているわよ。あなたにはこの身を捧げて仕える。
……ただし、約束の期限付きでね」
あくまで主人の物にはなるまいと、対決姿勢を露にする。
>>217 >出来ました。好きな人
「そう……やっぱりね。なんだか嬉しそうだったもの。
でも、その顔色からして、一筋縄ではいかない相手みたいね」
志保の案内より先に立って歩き出しながら、更に質問を続ける。
「もしもよかったら、話してみない?
志保は私がこのお屋敷で、最後に可愛がった娘だもの。
幸せになって欲しいのよ」
決して押し付けがましく聞こえないよう、優しい声で言う。
>>218 「はっはっは。気が強いとは知っていたが……さて、いつまでその気の強さが持つかな?」
高らかに笑って、「何か」=リードをぐいっと引っ張る。
「期限付きか……君の頭の中は、自分に都合の良い方へと向かっていないようだな」
床に這いつくばる麗を冷ややかにちらりと見て、ふんと鼻を鳴らす。
「取りあえず、そのままでメイド服を脱いでもらおうか……期限付きでも何でも、好きなように
思っているがいい。その方が君も気が休まるだろうからな」
リードを何度か引っ張りつつ、笑みを浮かべながらそう言い付ける。
221 :
秋山 麗:03/08/12 01:15 ID:ncaPCAgo
>>220 「甘く……見ないでよ……」
減らず口、とも取れるセリフを吐いてから、メイド服を脱ぎ始める。
主人に首輪を引かれ、その動きに翻弄されながらも、上着下着と順々に脱いでいく。
やがて生まれた時の姿になり、這いつくばったまま主人を見上げる。
>>219 「……」
まるで、屋敷の見取り図を暗記しているかのような足取りの紫の後をついて行く。
そして途中に彼女が発した言葉に促されて、胸中を告白する決意を固める。
「…その人は、病気なんです」
歩きながら、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「助かる見込みが無くて、残された時間もあと僅か。そんな人を好きになってしまいました」
俯きながら自嘲気味に告白する。
だんだん、声が震えてくる。
「…でも後悔はしていませんし、いま私は幸せです。
残された時間、…精一杯彼を愛するつもりです。いえ、その時間が過ぎても、ずっと」
頬を伝う一筋の涙を手の甲で拭う。
>>221 「……そんな態度だから、若侯爵にも振り向いてもらえないんだぞ? その辺は理解しているか?
麗のことだから気付いてもいないんだろうなぁ」
独り言のように呟くと天井を仰ぐ。
「主人を好むか否か、基本的にそんな感情、メイドには不要。だがその感情を必要と感じるメイドであれば……
解雇か、このように従わせるかどちらかしかない」
そう言って、麗の息を止めるようリードをこちらに引き寄せる。
「苦しいだろう? 苦しみから解放されたいか?」
青ざめていく麗の表情を愉しむように見つめながら問いかける。
>>222 「…………」
志保の告白を聞き、そして彼女が涙を零したのを見て、
黙って抱き寄せ、背中を優しく撫でる。
「『助かる見込みが無い』なんて言うものじゃないわ。まだ分からないでしょう?
そこまで好きになった相手のことなんだから、最後まで諦めたらダメよ?」
まるで母が娘にするように言い聞かせる。
「それでも、もしもってことがあったら、その時は私があなたを幸せにしてあげる♪」
最後だけは、明るく冗談を言って締める。
「見たところ、今はその人いないのね。病院かしら?
それなら私が今夜は一緒にいるから、そんな寂しそうな顔しないで……」
225 :
秋山 麗:03/08/12 01:31 ID:ncaPCAgo
>>223 「ぅぐっ!? ……く…ぁ……!」
呼吸ができなくなり、思わず首輪に手をかけ、出したくもないのに涙が出てくる。
しばらくして一度開放されると、激しく咳き込む。
「げほっ! ごほっ、えほっ! ……解雇…えほっ、すればいいでしょ……」
今まで止められていた空気を補うかのように、肩で荒く息をする。
「逆らうメイドはいなくなって、あたしは屋敷に戻れて、お互い丸く収まると思うけど……?」
締め付けられていた首元を押さえながら、涙目のまま言う。
>>224 「はい、有難う御座いますっ…」
”まだ分からないでしょう?”という希望を示す言葉に嬉しくなり、
紫の胸に顔を埋めてしばし号泣してしまう。
しばらく涙を流すと落ち着いたのか彼女の胸から顔を離し、口を開く。
「ええ、検査のために入院しているんです。私、お仕事が忙しいからなかなか付き添えなくて…」
寂しそうな顔しないでとは言われたものの、どうしてもそんな表情になってしまう。
>>226 胸から顔を離した志保の頭を撫でると、自分から手近な部屋に入っていく。
「ここでいいかしら? 今夜の部屋は」
ハンドバッグをその辺りに置くと、ソファに腰を下ろし、志保を手招きする。
「そうそう……今夜ここに来た理由を忘れるところだったわ。
ちょっと聞きにくいことなんだけどね……
最近、私の夫が、ここへちょくちょく来てるって聞いたんだけど、そうなのかしら?」
>>225 「そうもいかないんだよ。それはどうしてか……わからないのなら、後でじっくり考えてみるといい」
そう言って、テーブルの上にあった葉巻に火をつけ、紫煙を吐き出す。
「いいか、私は君を殺すことだって可能だ。殺すと言ってもこの世から肉体を滅ぼすという意味ではない。
麗という存在を消し去るという意味だ……」
そして、リードを引っ張りながら自室を出る。
「おっと、立ち上がってはいけないよ。犬みたいに歩くんだ。誰に見られても……麗ならば平気だろう?」
嘲るように笑みを浮かべると、葉巻を吹かしながら歩いていく。
「さっきも言った通り、君に帰るべき場所はここしかない。それを認めないのであれば……
私も悲しいが強硬手段と取るしかないな……」
やがて、厨房前へと到着する。
>>227 紫の手招きに気付いて、彼女の隣に腰を下ろす。
「はい、確かに何度か。ここ最近はあまりお見えになられないようですが」
正直にそう答えるが、自分が陵辱されていたことは漏らさない。
230 :
秋山 麗:03/08/12 01:44 ID:ncaPCAgo
>>228 もとより、半分挑発のつもりの言葉だったので、主人の言葉には何も答えず、
言われたとおり犬のように四つん這いになって、廊下を進む。
>麗ならば平気だろう?
(そりゃ……孤児ってだけで、手酷く扱われた事は、十や二十じゃ済まないわよ……)
やや憮然とした表情のまま、主人の後に続く。
>私も悲しいが強硬手段と取るしかないな……
「……契約違反、なんて強硬手段を最初に取ったのはどっちよ……」
ぼそり、とそう呟きながら、立ち止まった主人の横で、またしても犬のように座ってみせる。
>>229 「やっぱり来てるのね。で、何をしていってるのかしら?
いえ、そんな風に聞いてもあなたは答えないわよね。
だから質問を変えることにする。あの人、夜伽をさせに来てるんじゃないの?」
志保の目をまっすぐに見て聞く。
「正直に答えて、志保。私、嫉妬から言ってるんじゃないの。
それに瑞葉のことは複雑な問題だから、あの人が怒るのも分かるもの。
でもね、もしもあなた達に迷惑がかかってるのなら、それは筋違いな
酷いことでしょう?特にあなたは愛しい人がいて、しかもそれで悩んでるのに……」
>>230 麗の呟きに反応せず、リードを引っ張って厨房の中へと進む。
「……正直、君は犬より質が悪い。なまじ知識や知恵があるせいだろうな」
そして、リードの先を椅子にくくりつけると冷蔵庫からジャムの瓶を取り出す。
無言でその中身の半分を麗にぶちまけると、残りを床にこぼして瓶をテーブルに置く。
「……ああ、汚れてしまった。汚いな……」
それだけ言って、ちらりと麗を見る。
233 :
秋山 麗:03/08/12 01:54 ID:ncaPCAgo
>>232 「……ひっ!」
ジャム自体よりも、ジャムの冷たさに一瞬身を震わせる。
>……ああ、汚れてしまった。汚いな……
主人の呟きと視線で、何をすべきかを悟る。
「……んっ……ぺろっ、ぺちょ…んっ……」
先ほどまでの反抗的な態度とは裏腹に、頭を下げてお尻を上げ、
主人の前の床にこぼれたジャムを、端の方から舌で舐め取っていく。
>>231 「いえ、夜伽とかではなく、普通にお食事を召し上がったりされて帰られます」
半分嘘だが半分本当という答え方をして、自分の中の嘘をつく罪悪感を打ち消そうとする。
実際、自分以外のメイドには迷惑が掛かっていないので別にいいだろう、と。
だが不覚にも、こちらを真っ直ぐに見詰める紫の視線から目を逸らしてしまう。
>>233 何も言わずとも、素直に従った麗を薄く笑みを浮かべて見つめる。
「それじゃあいつまで経っても綺麗にならないぞ。もっと早く舐めろ」
葉巻を口にくわえたまま麗の背後に移動すると、麗の、むき出しの尻肉に葉巻の先端を押し付ける。
「ほら、舐めるだけでは駄目だろう? 吸うように……ついでに床の掃除もしてもらおうかな」
そして、焼き鏝を押した痕のようになった麗の尻を舌先で舐める。
>>234 志保の様子を見て、これ以上聞きだすのは酷だと判断し、
ため息をついて追求を止める。
「……ごめんなさいね」
性急に問い詰めたことにか、それとも夫の所業についてか、
どちらともとれるように謝罪する。
「これはお詫び」
自分の耳につけていた、控え目なデザインだが
高価そうなイヤリングをとって、志保につけてやる。
「もしも兄が何か言ったら、私からのプレゼントだって言えばいいわ。
あとついでに、一日お休みも貰いなさい。
それをつけて、愛しい人に会いに行くの。
それで、付きっ切りで看病したあげたら……素敵じゃない?」
志保の手を握って諭すように言う。
237 :
秋山 麗:03/08/12 02:06 ID:ncaPCAgo
>>235 「……はい……んっ…ぺちょ……熱ッ! ぐっ!」
床のジャムを舐め取っていたが、突然お尻に走った熱さに、悲鳴と共にバランスを崩し、残ったジャムの中に倒れこむ。
「痛っ……! は、はい……んっ…んはぁ、いっ! ……くっ、ずずっ……」
一瞬、主人のほうを振り返っただけで、主人の"命令"には従順に従う。
軽い火傷をしたお尻を舐められる、痛みが含まれた感覚に身悶えながら、残りのジャムを舐め取っていく。
>>236 謝罪する紫を見てこちらも何か申し訳なくなって、彼女と同じような表情になる。
そうしていると自分の耳に彼女のイヤリングが付けられる。
「そ、そんな高価なもの… メイドである私には分不相応なものです」
驚いたような、困ったような表情で抗議の声を上げるが、
紫の説得の言葉に、彼女が本当に自分のことを想ってくれているんだなと改めて感じる。
「…有難う御座います!」
また涙をこぼしてしまうが、今度は嬉し涙。
再び頬や目尻を手の甲で拭って笑顔でお礼を述べる。
>>237 「よしよし、少しだけ言うことをきくようになったようだな……。床のジャムを舐めた後は
自分についたジャムを舐めろ……そうだ、ここにも……」
葉巻を口にくわえると、まだ床にこぼれているジャムを指先ですくって麗の秘部に塗りつける。
「……ここがぬるつくくらいが、精も出るだろう? あ〜あ、顔にもベタベタ付いてしまったようだな」
こちらを一瞬振り返った麗の顔を見て、先程押し付けたのとは反対側の尻肉に
再び葉巻の先端を押す。
「ふふ、まるで顔のようだな……。と、なるとここは口になるのか……」
ジャムを塗りこんだ秘部を指先で弄りながら、呟くように言う。
>>238 「お礼なんていいの」
志保の唇に人差し指を当てて、それ以上は言わせないようにする。
「私もあなたに色々聞いたし、もっと聞きたいことがあるし……
それに、正直こういうのもしたいのよ」
そう言うと志保をソファの上に押し倒してしまう。
「ん〜胸、おっきくなったわね。愛しい人の愛撫の成果?」
ふにふにと志保の胸をエプロンの上から弄ぶ。
「瑞葉は最近どうなのかしら。少しはスタイルよくなった?
私の娘なんだから素質はあると思うんだけどね」
本人が聞いていたら憤慨するような質問をしつつも
愛撫の手は止めず、尖ってきた頂点を巧妙に探り当てて摘んだりする。
241 :
秋山 麗:03/08/12 02:21 ID:ncaPCAgo
>>239 「んあぅっ!」
突然秘所が刺激され、先ほどまでと違った甘い声を上げる。
主人の命令に、そのままの体勢で手に付いたジャムを舐め取り始めるが、再び葉巻が押し付けられる。
「熱っ…嫌っ!」
悲鳴のような声を上げてしまい、思わず口から出た『嫌』というセリフに、一瞬、しまった、という顔をする。
主人と反対方向を向いているので、バレないと自分に言い聞かせて、
まるで動物が毛づくろいをするように、ジャムの付いた自分の手を舐めていく。
「…んっ、ぅあっ、あっ…ふん……んっ、あっ、はぁっ……」
しかし、主人が続ける秘所への刺激に、徐々に舐めるペースが落ちていく。
>>240 「あぁっ、紫様…」
唐突に押し倒されて胸を揉まれ、
レイプされたかのような被虐感を一瞬味わってしまい、艶っぽい声を上げてしまう。
「ええ、彼の愛撫のせいもあると思うんですが、どうやら最近それだけじゃないみたいで」
数週間前よりもさらに大きくなっている胸に、自分でも驚いたように答える。
「瑞葉様は経験を積むごとに魅力を増していっているようです。スタイルも同じように。
数年前の体型とは大違いで、その成長性には目を見張るばかりです」
愛撫にいやらしくも勃起してきた乳首を摘まれ、表情が上気してくる。
すると摘まれた頂点のあたりに少し染みが滲んできだし、ブラウスやエプロンを汚す。
>>241 「……ん? 今何て言ったのかな……"いや"? それとも"いい"?」
わざとそんな風に問い返して、紫煙を吹かす。
「ふむ、麗はこういうことをされるのが好きなのか……ははは、さすがの私もそれには気付かなかった。
それじゃあ、ジャムをちゃんと舐めた褒美として、もっと……してあげよう」
身体についたジャムを舐める麗を、麗の肩越しから覗き込むようにして見つめながら
背中に次々と葉巻を押し付けていく。
「大丈夫……尻や背中だから普段の生活をしている分にはこの火傷の痕は見えない……もっとも、誰かに
手当てしてもらったり、客に体を開いたりしたら気付かれるだろうが」
ニヤリと笑い、葉巻をテーブルの上の灰皿に捨てると、リードを手に取る。
「……ふむ、まだまだジャムは残っているようだな。まぁ、舐めるには限界があるか。
それでは……綺麗にするために風呂にでもいくか」
そう言って、麗の準備を待たず、リードを引っ張って厨房を出て行く。
>>242 艶っぽい志保の声を聞いて、指で乳房全体を包み込むようにすると
更に愛撫を巧妙なものにしていく。
「可愛いわ、志保……」
>瑞葉様は経験を積むごとに〜
「そう、ちゃんとメイドの仕事をしてるのね? 安心したわ。
兄との関係を盾にして、いい加減なことをしてるようなら
無理にでも連れて帰ろうと思ってたけど……それならもう
あの娘の思うようにさせるのがいいのかもしれない……」
ふと感慨深げな目つきになるが、
志保の胸の辺りに染みが出来たのを見て一瞬首をかしげ、
そして自分の経験を思い出して、驚きの声を発する。
「志保、あなた、ひょっとして……!?」
245 :
秋山 麗:03/08/12 02:36 ID:ncaPCAgo
>>243 「っ?!」
主人のわざとらしい問いかけに、嫌な予感がして思わず息を呑む。
そしてその予感どおりに、次々と葉巻が押し当てられていく。
「…ぅくっ! ……熱っ、い……熱っ! ぐっ……うぅっ!」
両手で踏ん張り、熱さに耐えることが精一杯で、手を舐めることを止めてしまう。
「……はい……」
首輪が引っ張られ、慌ててまた四つん這いで主人の後を付いていく。
その際一度だけ、目尻に涙の溜まった目で、主人の背中を睨み付けるが、気取られないようにすぐに視線を落とす。
>>244 「……」
紫の驚く声に、頷いて答える。
「まだ何も検査とかしていないんですが、最近の身体の調子を見ると…」
幸せに満ちた表情と、愛撫で上気した表情が合わさった顔をする。
日々の仕事柄、想い人以外の人間とも夜を共にすることも多々あり、
孕んだ新たな命の血に想い人の血が含まれていないかもしれない。
だがそんなことは考えもせず、想い人との子だと信じ、確信している。
>>245 「……あ、そうだ。まだ片付けていない仕事が残っていた……」
ふと、机の上の資料を思い出して、ちっと舌打ちする。
あれこれと考えているうちに、浴場へ到着する。
「ほら、何してる! さっさとこっちに来いっ!!」
八つ当たりのように喚き散らかすと、麗の身体を引きずるようにリードを引っ張る。
「まだ、お前が私に従う気がないことはよくわかっている。だが、残念だが私も多忙の身。
すこしはずすが……麗にはここにいてもらう」
そう言って、浴室の中に入ると、適当な蛇口にリードをくくりつける。
「わかっているだろうが……ここから出たら駄目だ。私が戻って来るまで
その身体の汚れを落としておけ。もちろん、シャワーなど使っては駄目だ。わかったな?」
試すように麗を見つめてそう言うと、小さく笑って浴室を出て行く。
「やれやれ、若侯爵からの書類はちゃんと目を通さないと後で面倒だからな……」
>>246 志保の顔を見て、彼女が何を信じているのかを正確に察する。
「おめでとう」
スッと志保の上から身体を退けて柔らかく微笑む。
「じゃあこれ以上は、あなたの大切な人とその子に悪いわね」
優しく一度だけ志保の下腹を撫でると、ソファから立ち上がる。
「身体、大切にしなくちゃダメよ。もう今日は休みなさい」
それだけでは職務熱心な志保が納得すまいと思ったのか、
もう一言付け加える。
「私ももう休むから。実を言うとね、明日の朝早くに出なくちゃいけないのよ。
イタリア行きの便を予約してあるから。朝食もモーニングコールもいらないし、
リムジンも勝手に来ることになってるの。
だから本当に気にせず休んでていいのよ」
249 :
秋山 麗:03/08/12 02:57 ID:ncaPCAgo
>>247 急に怒り出した主人に、『わかってるわよ』と言いたげな視線を投げかけ、浴場に入っていく。
無言のまま、主人の怒鳴り声を聞き流して、主人が出て行くのを待つ。
「……勘違いしてるわね……
物言いはともかく、命令には背いていない。十分に従ってるじゃない」
言われたとおり、ジャムを手ですくい上げながら、誰もいない浴室で呟く。
「この上、あたしに何を求めるのかしらね、"御主人様"は……」
>>248 「…本当にいいんですか?」
寝そべったソファから上体を起こし、イタリア行きの便を予約と言う紫に、
本当にモーニングコールはいらないのだろうか? と怪訝な表情を浮かべる。
「じゃあ、軽くお車の中で食べられるようなお弁当を…」
仕事をしていないと何か不安なようで、そう提案してみせる。
>>250 >軽くお車の中で食べられるようなお弁当を
あまり仕事をするなと言っても志保が気にするかとも考えるが、
やはり「母」としての経験がある以上、志保の身体を思いやってしまう。
「じゃあ、おにぎりかサンドイッチ。それだけよ?
手の込んだものを今から寝ないで作ったりしたら、私も怒るわよ?」
とても雇用主側の人間とは思えないことを言うと、
志保にもう一度だけ優しい口付けをする。
「……ん……っ、後はこれでいいわ。可愛い可愛い志保のお出かけのキス♪
さ、愛しい人のためにも、本当にもうお休みなさい」
「…はい、おにぎりかサンドイッチですね。承知しました」
仕事をすることを許されてホッと胸を撫で下ろしていると優しく唇を重ねられ、
そのマシュマロのような感触と甘い味に目を細める。
キスの甘い余韻に浸っていると、紫に早く休めと急かされる。
「わかりました、早めに休みますね」
ソファから立ち上がると、紫からもらったイヤリングが祝福するように揺れた。
「今日は本当に有難う御座いました。
こんな不肖のメイドに御寵愛を注いでいただき、もう何と言っていいのやら…」
退室する際にも長々と礼を言い始め、それでまた”早く休みなさい”と指摘される。
そして今度は”申し訳ありません、でも言うべきことは言っておかないと…”と返し、紫に呆れられる。
その後すぐに弁当作りに取り掛かり始めるのだが、「おにぎりとサンドイッチどちらにしよう」とか
「具は何にしよう」とか「飲み物も付けよう」とか考え始めて止まらなくなる。
その結果、早く休みなさいと言われているにも関わらず長々と仕事をしてしまうことになる。
「伊達さん、あと3、4日で退院らしいけど…」
モップ片手に廊下を歩きながら、ふとそんな事を考える。
「そういえばうちの牧場、大丈夫だったのかなあ…?」
テラスの掃除をしながら、台風が直撃して大被害を被った地元の事をふと思う。
「……やっぱり、電話しなきゃだめよね。ご主人様にばれたらただのお仕置きじゃ済まないけど…」
決意したかのように頷くと、自室に戻って机の中からこっそり買った携帯電話を取り出す。
「確かに契約違反かも知れないけど…使用料は実家持ちにしてるし、ばれないよね?」
自分を落ち着かせるかのようにそう言うと、実家へ繋がる番号をゆっくりと入力していく。
洗面所の鏡に顔を近づけ、そこに映る自分の耳元を見詰めている。
先日、瑞葉の母である紫からもらったイヤリングだ。
「すいません!どなたかいらっしゃいませんか?」
しかし返事がないようだ。
「ちっ、めんどくさがらないでガソリン入れて来ればよかったぜ。」
どうやらドライブ中にガス欠になったようだ。
「もう一回呼んでみるか…。すいません!どなたかいませんかー!!」
先ほどより大きな声で呼びかける
洗面所から出るや否や、どこからともなく大声が聞こえてくる。
「…外?」
耳を澄まして声のする方向を確かめる。
そしてその大声の主は屋敷の外にいると判断して玄関に向かい、
外に出ると屋敷に面する道路に車が止まっており、すぐ傍で男が途方に暮れている。
「どうしました?」
「うわっ、びっくりしたぁ」
屋敷に誰もいないと判断していたため、
急に現れた使用人のような女性に驚く。
「あ、こちらの屋敷の方…ですよね?
すいません、ガス欠になっちゃったもんで、ガソリンとかありませんか?」
「えっと… ガソリンですか?」
初めての出来事に戸惑い、一度聞かれたことを聞き返してしまう。
「お屋敷のお車のガソリンを使えばあるのですが、只今、そのお車は御主人様が使用中でして」
つまり簡単に言えば、ガソリンは無いという旨のことを男に伝える。
「…明日の早朝には車が戻ると思いますので、
今日はもしよろしければうちのお屋敷にご宿泊してはいかがでしょうか?」
結果的にガソリンがないという事を聞き、がっかりしたような顔で
「マジですか?何で入れてこなかったんだよ、俺のばっかやろ〜!」
ところが屋敷に宿泊する旨を聞き、急に明るい顔になる。
そして、女性の手を取ってうれしそうに話し出す。
「いいんですか!
よかった、このまま車の中で寝ることになる所でしたよ。」
「ええ、この時期、お車の中だと寝苦しいでしょう?」
手を取る男に笑顔で答え、彼を屋敷に迎え入れる。
「夕食はどうしましょう? もしいらないのでしたら、軽食か何かご用意させて頂きますが」
廊下を歩きながらそんなことを尋ね、男を寝室へと案内する。
「どうぞ、こちらのお部屋をお使い下さい」
「本当にありがとうございます!助かりますよ。」
と言って屋敷に入って行く女性の後に付いて行く。
部屋に入ったところで、夕食の話を聞いて、
「あ、頂いてもいいですか?昼から何も食ってなくて…。」
また、ニヤリと笑みを浮かべ、
「君も一緒に食べてみたいな。」
と言い、また女性の手をとる。
「もう、お上手なんだから…」
男の手を握り返し、耳元で囁くようにそう言ってみせる。
そのため甘い吐息が彼の耳をくすぐる。
「食べられるのはお嫌い?」
耳たぶをそっと甘噛みして悪戯っぽく聞く。
「ふふっ、申し訳御座いません。只今何かお持ちしますね」
「お待たせしました。とりあえず、おむすびでよろしいでしょうか。後でもっとお持ち致しますので」
早朝の残りであるおにぎりを小型のバスケットに入れて持ってくる。
冗談のつもりで言ったことに対して意外な反応が返ってきて驚く。
「いいっ、何だ、冗談ですか(ふう、びっくりした…)
すんません、飯まで作って貰っちゃって。」
持ってきたおにぎりを一口食べ、
「ありがとう。ん、これうまいよ!
ところで君の名前はなんていうんだい?」
「名前ですか? 志しを保つと書いて、志保と言います」
空中に指で字を描く仕草をして見せ、男の問いに答える。
「あなたのお名前は?」
ベッドに腰掛けている男の隣にぴったりとくっつくようにして座る。
「あ、あと、それ今朝の残り物なんです。”うまい!”なんて言っちゃってもらって…
本当に申し訳御座いません。お詫びとしては物足りないかと存じますが…」
おにぎりの味を心底誉める男に対して申し訳なくなってきたのか、
自分から自らの着衣を肌蹴させてベッドに寝転がる。
「志保…サンですか。
あ、俺の名前もまだだったか、俺の名前は秀志(しゅうじ)って言うんだ。」
隣に座る志保に気をとられながら、おにぎりを食べる。
すべて食べ終わったところで、志保がベッドに横たわる
「えっ、志保さん、さっきのは冗談だったのに…
いいのかい?」
と、志保に尋ねたものの、返事を聞かないままに
はだけた胸元に手を伸ばし、ゆっくりと胸を揉んでいく。
「…んっ、あぁ」
腫れるように熟れた胸を揉まれ、
その先端からは白い液体が僅かに流れ始める。
「おむすびにミルクなんか、きっと合いませんよね」
乳首から何か漏れる感じを覚え、
男が責める胸元の快感に耐えながら言う。
志保の胸から出たミルクに驚きながら聞く。
「え、志保サン赤ちゃんいるのかい?
こんなことしてていいのか?」
「でも母乳って一回飲んでみたかったんだよな。」
と言うと、左の胸の乳首を舐め始める。
「ん、あんまり美味いもんじゃないな、これは」
「もう、殿方のミルクだって苦くて塩辛くて青臭いじゃありませんか」
将来我が子が飲むであろう自分の母乳を不味いと言われ、口を尖らせる。
「あなたのミルクも同じで、苦くて塩辛くて青臭いんでしょう?」
男の股間に手を伸ばし、擦ってみせる。
「もし同じだったら、ちゃんと謝って下さいね。お腹の赤ちゃんに失礼です」
何度か擦って男の逸物が快感に勃起してきたのを確かめると、
ズボンのジッパーを開いて彼のものを露出させる。
「絶対、あなたのミルクも不味いんだから… んっ、ちゃぷっ、ぴちゃ…」
舌を絡めて唾液を逸物全体に行き渡らせると、口内にそれをゆっくりと埋めていく。
自分のミルクの味を聞かれて、少し困惑した様子で
「俺の味って言われてもなあ、飲んだことないし…ってうあっ」
志保が股間を弄ってきたことに驚きながらも、快感に身を任せる
「んじゃあ、確かめてもらおうかな、俺のミルクを」
志保の口内の感覚を感じながら、
「んっ、ああっ、なかなかやるじゃないの志保サン」
と言いつつ腰を動かし始める
「んんっ、ん…」
奉仕中に腰を動かされて逸物が喉奥を突き、噎せ返ってしまいそうになるがなんとか堪える。
男が腰を動かしているために、自分があまり口を動かさなくても口腔内を蹂躙され、
上手く呼吸ができない感覚がまるでレイプされているようで、なんとも甘美。
「んっ、んぁっん…」
被虐心に火を点けられて炎へと燃え上がらせ、その炎に身を委ねていると、
男への奉仕の動きが完全に止まってしまって彼が腰を動かすのみになる。
「んっ、んんっ……」
頬を朱に染めて唇を窄め、秀志の逸物に刺激を与えていく。
口内を犯しながら、徐々に射精感が高まってくる
「う、ああっ、そろそろ、行きますよっ…」
舌と唇からの快感を感じながら腰の動きを早めていく
「い、行きますっっ!!」
志保の口内で爆発するように精を放っていく
「はぁ、はぁっ、良かったですよ。
俺のミルクの味はどうですか?美味しいですか?」
「んんっ! んっ、ん…」
喉奥に叩きつけられる熱い奔流。
その液体は粘っこく、青臭さを鼻腔に残し、舌に苦さと塩辛さを伝える。
他の男のミルクと同じように、その基本となる味はほとんど変わらない。
だが、口から出た言葉は先ほど自分が言った言葉とは違っていた。
「あぁん… 秀志さんのミルク、とても美味しいです…」
まるで”もっとおかわり下さい”と言わんばかりの表情で感想を述べる。
行為の後、自分の言葉の矛盾を指摘されて苦笑いする。
「では、あなたのミルクに負けないぐらいの美味しいお料理をお作り致しますね!」
そう言って一時退出し、秀志に料理をつくるため厨房へと向かう。
ミルクが美味しいということを聞き、嬉しそうにしている。
「そうか、美味かったか。こんなもんでよければいつでも飲ませてやるぜ?」
「ん、また美味い飯作ってくれるのか?ありがとう。
それまで待ってるよ。」
料理を待つ間、この屋敷に付いて考える。
(それにしてもこの屋敷は何なんだろうな。
始めて来た俺をこんなにもてなしてくれるとは…
まあいいか、メイドさんも美人だし、また来てみようかなあ?)
しかし、料理を待つ間、ガス欠と行為の疲れで寝てしまうのであった。
すげえ。上手いなぁ・・・。
厨房でクッキーを焼いている。
玄関で立ち止まり止みそうもない夜空を一人見上げている...
「雨、やみませんわね」
窓外を見て、夜気に身を震わせる。
「夏服では少し、寒いかも……」
285 :
名無し客:03/08/14 23:09 ID:/CNF+KMQ
玄関前にて
「参ったな道に迷っちまった・・・」
二階の窓から玄関に誰かが佇んでいるのが見える。
「あら? お客様ですかしら?」
急いで玄関へ向かうと、チェーンはつけたまま扉を開けて様子を伺う。
「当家に何か御用でしょうか」
287 :
名無し客:03/08/14 23:28 ID:/CNF+KMQ
>>286 ギギギ・・・と重い音を立てながら扉が開きメイド姿の綺麗な女性があわられた。
「今晩はお嬢さん。道に迷っちまったんだけど・・・一晩とめてくれるか?それと服も雨でぬれちまってて」
>>287 「はぁ……」
見知らぬ男の様子をしげしげと見て、しばし考える。
(勝手に御案内していいですかしら?)
しかし結局びしょ濡れの様子を見るに耐えかねて
ドアチェーンを外すと、男を迎え入れる。
「どうぞ、お入りください。客室はこちらになります」
男を手近な客室へ案内し、クローゼットからタオルを取り出して渡す。
「これもどうぞ。そのままでは、お風邪を引いてしまわれますわ」
289 :
名無し客:03/08/14 23:47 ID:/CNF+KMQ
>>288 女性に屋敷に入れてもらい客室まで案内されタオルを受け取る。
「すまない。なかなか古い屋敷だねここは・・・なんか中世のイギリス貴族の屋敷にでもいる様だ。
・・・・さてと、早速なんだが ここの浴槽に案内してもらえるかな?身体の汚れを落したいからね」
>>289 「お風呂、ですか……そうですわね。そちらの方が
お体も温まりますものね」
一つ頷くと、客人を浴室へ連れて行く。
「こちらです。お着替えは用意しておきますので、ごゆっくりどうぞ」
そう言って脱衣所を出て行こうとする。
291 :
名無し客:03/08/14 23:59 ID:/CNF+KMQ
>>290 脱衣所を出ていこうする萩野の手をまえる。
「待ては、くれなか?折角 男と女なれる時間が来たんじゃないかここは・・・
心も裸にするべきだ」
優しく抱き寄せ口を重ね突然事に戸惑う萩野だが一切の抵抗はしない。
>>291 「……な、何をっ!?」
突然唇を奪われて動転し、抗うことも出来ないまま
口腔内を犯されてしまう。
「ん……んんぅ……っ」
293 :
名無し客:03/08/15 00:27 ID:EiM6VCrr
>>292 口を重ねたまま萩野を壁に押し付け頬はスカートを外しショーツに左指を入れ
ながら秘所の亀裂に弄り右腕で形の整った胸を服の上から丹念に揉みまくる。
萩野の顔は少しつづ真っ赤二染まっていく…
>>293 「ん、んんっ! ん、ふぁ……い、や……お客様、ダメ……です」
消え入りそうな声で拒絶の意を示すが、
上気した頬と潤んだ目、そして玩弄に答え始めている
秘裂や乳首の様子が、それを裏切っている。
「お、お許し下さ……あ、んんぅぅっ」
せめて声は上げまいと、片手で口を塞ぐが、どうしても嬌声が漏れてしまう。
295 :
名無し客:03/08/15 00:54 ID:EiM6VCrr
>>294 真っ赤に染まった萩野は口で嫌がるが身体は、正直に反応していき口をはなし
ネトネトした粘液が流れ落ち手の動きを止め上半身をブラだにして浴槽に連れ込む。
「ここなら人に聞こえないだろ。さてどうするか?」
男の腰に巻かれたモノは大きくなっていた。
>>295 浴槽へと連れ込まれ、真っ赤な顔になりながら羞恥に震える。
「こんな……こんなことをなさるために、いらしたんですの?」
わずかに涙ぐんで男を見上げるが、
股間のモノが、巻かれたタオルを押し上げて
隆々といきり立っているのが目に入ると
諦めたように俯き、目を反らす。
「いえ……失礼いたしました。お好きなようになさって下さいませ、お客様」
297 :
名無し客:03/08/15 01:11 ID:EiM6VCrr
>>296 浴槽につれて来たものの萩野の恥らう真っ赤な顔がよく見えない。
「…震えているのかい?…大丈夫。怖くない、怖くない。」
震えている萩野の顔が一瞬見えて近づき頭を撫でながら近く椅子に座らせ落ちつかせる。
>>297 諦めの言葉を発した後は、強く目を瞑って
その後の行為に備えていたが、頭を撫でられて、うっすらと目を開く。
「お客様……」
浴槽から引き上げられ、椅子に座らせられて
かえって剥きだしになった裸身を咄嗟に腕で覆う。
「あの……」
一瞬このまま何とか許して貰おうかという考えも浮かぶが
やはりそれでは良くないと思いなおし、胸は手で隠しながらも
寄せ合わせていた脚を僅かに開く。
「……どうぞ。お気に召すままに……」
299 :
名無し客:03/08/15 01:37 ID:EiM6VCrr
>>298 萩野の顔は安堵の表情しながらも頬は火照っていながら脚を僅かに開いていた。
「・・・怖がる事はないから・・・」
しゃがみながら脚をゆっくりと両腕であけながらショーツの上から
指でなぞりながら染みてきた液を口で啜りとりながらショーツをぬがす。
>>299 >怖がる事はないから・・・
「はい……」
ショーツを取り去られると、透明な露の伝う秘所が顕になる。
それが浴場にいるがゆえの水滴なのか、それとも別のものなのかは
判然としないが、それを啜られて、びくりと身体を震えさせる。
「ん……っ!」
身体の力が抜けて、壁にもたれかかるようになってしまう。
301 :
名無し客:03/08/15 01:55 ID:EiM6VCrr
>>300 ショーツを脱がした秘所は半透明な肌色の泉の様に見え
そのまま泉から流れる蜜を啜りながら舌を動かしながら両手で腰を押さえていた。
>>301 「ぅんぅっ! は……あっ、ふ……んんっ」
花弁からこぼれ出る露を啜り上げられて、
舌の感触や淫らな水音に堪えかね、つい声を漏らしてしまう。
(また……また私、こんな風にされて、感じて……)
快楽に侵されていく頭のどこかでそんなことを考え、
自己嫌悪からか、一筋の涙をこぼす。
が、それとは裏腹に、肉襞は男の舌の蠢きに対して
淫らに蠢き締まって応えていく。
303 :
名無し客:03/08/15 02:23 ID:EiM6VCrr
>>302 半透明な肌色の泉から十分に蜜を煤りとるがその泉は枯れる事はなく
腰に巻かれたタオルは自然と外れその巨棒と化したモノを泉の祠に入れてとその隙間から水しぶきが迸る。
「・・・動かすよ?」
挿入したまま対面座位の格好となりながらお互いを抱きしめながら
腰をゆらしながら萩野が流した涙をふきとる。
>>303 「んっ、きゃ、ふぁぅ……っ」
蜜を湛えた秘壷を肉棒で満たされ、思わず男にしがみついてしまう。
>動かすよ?
「はい、どうぞ……ぁんっ! そう……そこ、いいです……んんぅっ」
男の動きに合わせて、自分も腰を蠢かせながらも
自分よりも相手に快感を与えるように努力する。
「あの、イきたくなったら、いつでも……どうぞ。
ただ……その、膣内は出来れば……私の身体にかけてくださって構いませんから」
自分を貫いているモノを締め上げながらも
恐怖があるのか、膣内射精をやんわりと拒絶する。
お盆という時期のせいか、普段よりアクティブに動いている。
菓子職人の元で修行中の瀬名が、うなされつつも熟睡する様子を見てクスクス笑った後、
机の上のサッカー雑誌に挟まっている、便箋らしき紙を見つける。
「手紙…?…何々、『拝啓』…ぷっ…。あらいけないわ、ごめんね瀬名…。」
続きに目を通す。
『御主人様の紹介でこんな有名な職人さんの所で修行できるのは、とても嬉しいです。
でも、その間瑞葉さんに触れられないのが正直かなり辛いです。
夢に毎日出てきて"瀬名様"って可愛く俺を呼ぶのはやめてください』
「大変…。じゃあ今も夢に出てるのかしら…?」
こっそり雑誌からそんな性欲丸出しの本音ばかりを延々と綴った手紙を抜き取ると
寝顔をポラロイドに撮って共に封筒に入れ、屋敷へと持ち帰り
「瀬名の修行してるお店の住所書いておいたから、返事でも出してあげて?
あの子ったら貴女に会いたくて、仕方がないみたいだから…」
笑いを堪えつつ、愛するバカ息子の為に、瑞葉の部屋のドアに手紙を挟む。
306 :
名無し客:03/08/15 02:48 ID:EiM6VCrr
>>304 「くぅうう!!」
顔は萩野の胸の谷間に埋めながら
お互いを抱きながら腰の動きを強めていき・・・・思わず中で出してしまう。
「大丈夫かい?」
入れたまま萩野の顔を心配そうに見る。
>>306 「あっ、はぁんっ、あ……あっ……あ、いや、いやあああっ!!」
男のモノが一向に引き抜かれず、ついに中で爆発したのを感じ取り、
身をよじって悲鳴を上げる。
だが無情にも欲望の白濁は膣内を満たしていく。
>大丈夫かい?
「……お気になさらないで下さい。お仕事、ですから……」
物悲しげにそう答えると、シャワーで手早く自分と男の後始末をする。
「少しはご満足いただけました? 私はこれで失礼しますけれど……
お客様も、お風邪など引かれないように、お気をつけ下さい」
すっかり冷えてしまった身体に一度だけお湯を被ると
男を残して浴場を後にする。
手早くメイド服を身に着けて脱衣所を出ると、
医務室で事後用の避妊薬を服用し、そのまま辛そうな顔で私室へ。
と、部屋の扉に手紙がはさんであるのに気づく。
「何でしょう……夕方にはなかっ……!」
そこに書かれた文字を見た途端に
虚ろだった瞳に光が灯る。
「瀬名……様……っ」
最初は辛そうな面持ちのまま文字を追っていたが
やがて“くすり”と笑うと、手紙と写真を胸に抱きしめて笑いながら涙を流す。
そして住所の書かれた紙を見て呟く。
「お返事、書きましょう。本当はお側に行きたいですけれど、
それは御迷惑でしょうから、せめてお返事だけでも……」
疲れ果てていたはずの身体に不思議なほどに力が戻ってきて
深夜だというのに机に向かうと、ペンを走らせ始める。
深夜に書いた手紙は出すな、という言葉通り、その文面は
後々まで瀬名を慌てさせるものになるのだが。
309 :
名無し客:03/08/15 03:06 ID:EiM6VCrr
>>307 萩野は颯爽と挨拶をするとその場をはなれ
一人浴場に取り残され暫し考えながらお湯を被った。
「・・・やはりまずい事をしてしまったか?」
脱衣所て服を着替え寝室に戻る。
310 :
山崎 渉:03/08/15 17:26 ID:7WSqfyM8
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
「……ふぅ。やっと帰って来れたか」
色々と物が入った鞄を背負い、屋敷へと帰って来る。血色は多少良くなっているものの、一進一退の病状には変わりがないらしい。
「最後の論文も終わったし…。志保は元気にしてるかな?お見舞いの時はあまり話せなかったが…」
どうやら志保の現況にはまるで気付いていないようである。
屋敷内の図書室で、パソコンをおっかなびっくり触っている。
「ええと……ええと……」
自分の仕事を一通り終えると、自室に笑顔で駆け込んでいく。
説明書と画面を見比べ、恐る恐るマウスをクリックしていく。
自室に戻ると、雑誌を読みながらある業者に電話をかける。
「ああ……そうだ。費用は多少かかっても構わないから。うん、頼む」
何かの商談をしているらしい。
「ううむ、執事がいないと書類整理が進まんな……」
“戦場”へ出てしまった執事のことを考え、
目の前の書類の山を見て、思いため息をつく。
「うんうん。…それじゃ、また後で電話するね。…ちょっと残ってた仕事、あるから」
通話を切ってメイド服のポケットに携帯電話を突っ込むと、幾つかの書類を持って廊下を歩く。
「仕方ない。メイドに手伝ってもらうとするか。
……そういえば、みかさに書類を持ってくるよう言いつけていたな」
壁の時計を見て呟く。
>>318 主人が何やら呟いている間に、部屋の外までやってくる。
「御主人様〜?みかさですけど、頼まれたお仕事の書類持ってきました」
ノックをして確認をとると、主人の様子を窺いながら部屋に入ってくる。
>>319 「ん、遅かったな。入ってくれ」
入室してきたみかさに苦笑を向ける。
「まあ遅かったといっても、私の処理もかなり遅くてな。
まだまだそれに手をつけるところまではいかんのだが」
御仕置きどころではない、とでも言いたげである。
>>320 「遅かった」の言葉で一瞬ドキリとしたものの、どうやらお仕置きといった感じでは無いようなのでほっと胸を撫で下ろす。
「えーっと、それではこちらの書類の方からファイルに綴じていきますね?」
手早く書類をまとめていくが、不意にポケットからバイブ音が響き始めてしまう。
どうやら例の恋人からの着信らしく、とっさにわざと物音を立てて誤魔化そうとする。
「ごご御主人様、この書類はどっちに……」
慌てているのを顔に出さないようにしているのだが、一方で目は完全に泳いでしまっている。
>>321 「ああ頼むよ」
もはや書類から顔も上げずに仕事を進めていくが、
ふと我に返ると、みかさのいる方から
何かが震える音が聞こえてくる。
「ん……? なんだ?」
顔を上げると、みかさが慌てた様子で声をかけてくる。
>ごご御主人様、この書類はどっちに……
「みかさ、何か心当たりでも……あるようだな。
しかし今の音は……まるでバイブでも入れているようだったな」
ニヤリと笑って命ずる。
「まさか、みかさがそんなものを入れながら仕事をしているとは思えんが、
念のためにスカートを脱いでみてはくれんかね?
>>322 (どどどうしよう…携帯持ったままだった!?しかも幸希からの電話…)
慌てたまま主人の指示を聞き、混乱した頭で必死に考える。
(ここで変に隠すよりも、うまく誤魔化せれば…)
「わ…わかりました。脱ぎます…」
一旦着信が止んだので、主人に促されるままにゆっくりとスカートを脱ぎ始める。無論携帯は見付からないように。
何とか携帯を落とさずにスカートを脱ぎきったかと思った瞬間、再び着信が入って震動する携帯。
「……あ、きゃっ!?」
思わず驚いてしまってよろけると、スカートのポケットから携帯が滑り落ちる。
主人の見ている前で「鵡川 幸希」とサブディスプレイに文字を表示させたまま、無情にも携帯は床で震動し続ける。
>>323 ポケットから滑り落ち、なおも振動を続ける携帯を見て一瞬顔色を変える。
(私的に連絡をとっていたのか? いや、しかし、もし取引の実情が
暴露されていたなら、みかさは既に私に従っていないはずだ……)
そう考えなおし、冷徹な表情を作ると、淡々と語り始める。
「みかさ。私は契約の時に言ったはずだがね?
私的な携帯電話の所有や使用は許さない、と。
これに反したということは、即座に解雇、
そして、これまでの給与など吹っ飛ぶほどの違約金も課されることになる」
携帯を拾い上げ、相手の名前を確認する。
(幸希……みかさの恋人だったか? ふむ……)
何かよからぬことを思いついたようである。
>>324 携帯で電話をしていたのは恋人とだけなので、主人や伯爵の裏工作などは知る由もない。
「御主人様…あの、これは…その」
契約内容や「解雇」「違約金」いうフレーズに、身体を強張らせて目には涙さえも浮かべる。
「御主人様…その、私のほんの出来心だったんです。お仕置きでも何でも、私は拒みませんから…どうか契約の事はお許しください」
主人に近寄ると、跪くような体勢でそう懇願する。墓穴を掘っている事を知りつつも、契約の為にと覚悟を決めているらしい。
>>325 みかさが自分の意図通りに追い詰められていくのを確かめると、
さらに冷淡な反応を示してみせる。
「そうは言ってもな。これは立派な“契約違反”だ。
出来心などと言って許せる問題ではない」
だが、そこで一転して優しい口調になる。
「しかし、だ。私はお前を気に入っているし、無下にクビにするのも気が引ける。
そこで今回だけ、彼氏に電話をすることを許そう。
もちろん私の前で、だがな。そしてその後で、その電話は回収させてもらう。
それがイヤならば仕方が無い。我々の縁もこれまでだ」
椅子に腰を下ろしてため息をついてみせる。
>>326 冷淡な態度を示す主人にますます恐怖心を感じていたが、口調を変えて一度だけの電話を許してくれるくだりになると、微かに表情を和らげる。
「……わかりました。一回だけ話させてもらえるのなら…申し訳ありません」
再び震動を始めた携帯を主人から受け取ると、一度深呼吸をしてから電話に出る。
「あ、幸希?ううん…ちょっと仕事長引いちゃって。……え?そ、そんな事ないよ」
緊張で声が震えているものの、相手の用件に沿った話を何とか続けていく。
主人が何を企んでいるかなど考えもしないので、椅子に座っている主人の様子はほとんど気に留めていない。
>>327 みかさが幸希との話に興じ始めたのを見計らって
背後から密かに歩み寄り、突然胸を鷲づかみにする。
「……そのまま話を続けなさい」
電話には届かないほどの小さな声で命じると、
エプロンの下へと手をすすめ、ボタンを引きちぎって
下着をむしりとると、露になった豊満な乳房を揉みこねたり、
先端の実を摘んで押しつぶしたりし始める。
その手の動きには一切容赦というものがない。
>>328 恋人が何やら近況を話すにつれて、一応表情も明るくなっていく。
「そっか…あの二歳馬、ルモイドリームって名前になったん…ひゃっ!?」
突然胸を鷲掴みにされて思わず声を上げてしまう。が、主人の命令があるので話を中断するわけにもいかない。
「ごめん。んっ…うん、ゴキブリが出て…はぁっ…大変なのっ…」
容赦ない主人の手付きによって体が少しづつ反応していってしまうが、何とか恋人には知られないように会話を続けようとする。
>>329 みかさが逆らえないのをいいことに、
乳房をこねていた手の片方を下腹部へと差し伸べ、
ショーツの中へと侵入させていく。
花弁を指でこじ開けて襞を引っ掻くように刺激したかと思うと、
花芽を指で弾いて、みかさの身体に電流を走らせる。
>ゴキブリが出て…はぁっ…大変なのっ…
「そうだな。悪い虫が出て大変だな、みかさ」
またも小声で囁くと、電話を当てているのとは反対の耳を
執拗にしゃぶり始める。その間も胸や秘所への刺激は一向に止めようとしない。
>>330 何とか息を整え、喘ぎ声を我慢しようとしても、身体から溢れ出す快感の奔流は留められそうにもない。
「っく…。うん、ルモイリーズンは…くぅん…3着…っ……!」
花芽の責めにも歯を食いしばり、漏れ出す液体は抑えられなくとも、喘ぎ声だけは必死に留めようと努力する。
>電話を当てているのとは反対の耳を執拗にしゃぶり始める。
「ひゃうっ!?…っ…ううん、違う、熱なんかないよ。ただ虫が多くて…」
次第に膝から力が抜けて主人に身体を預けるような体勢になってしまうが、それでも快感を生み出す刺激に抗おうとする。
普段の感じ易い体からは想像できない程の我慢を続けるが、もう限界は近いようである。
>>331 みかさの限界が近そうなのを感じ取って
音を立てないように机の上に身体を倒させると、
己の逸物を取り出して、裂け目にすり合わせ始める。
「みかさ、欲しい、と一言言って見なさい。
彼氏には分からないように、な」
無理難題を押し付けつつ、入り口付近を亀頭で弄る。
「電話を切る必要はないぞ。せっかく好きに話せるチャンスなんだから」
言外に、通話を終了させる道すら潰してしまう。
>>332 荒い息が相手に伝わらないように会話を続けていたが、秘裂に直接逸物を擦り付けられると状況が一変する。
「うん…っく…そうだね。G1で勝ちたいよね…はぅ…」
逸物の動きにあわせて背筋をピクピクと反応していたが、主人の有無を言わさぬ指令に困惑する。
(そんな…幸希が聞いている所で他の人となんて……私、私…)
しかし、股間の濡れ具合からもわかるように理性を本能が圧倒し始めている事、そして雇用に関わる主人の命令には逆らう事は出来ない。
「んうっ…うん、そうね、三冠馬クラスの馬…欲しいよね」
主人の方を振り向いてそう言うが、同時に潤んだ両目から溢れた涙が頬を伝う。
>>333 「よく言えたな」
ニヤリと笑うと、みかさの頬を一つ撫で、
そして強引に内部へと押し入っていく。
そして遠慮会釈ない突き上げを始め、
身体の動きに合わせて揺れる乳房を目で愉しむ。
「みかさの彼氏も、これを愉しんだのかな?」
そして少しだけ声を大きくする。
「みかさは最高だな」
>>334 主人の笑み。突き入れられる感覚。電話から届く恋人の不審がる声。
もはや余裕など微塵も無く、ただ声だけは出さないように手で口を塞いでいるしかできない。
身体は主人の前後運動に反応してしまっているのか、内部の襞は細かく逸物を締め上げていく。
そして、極めつけの主人の言葉。
それが聞こえたのか、疑いをこめた口調になる相手。それに対して涙を流しながらただ口をパクパクと開閉するとか出来ない自分。
そんな心境にも関わらず、身体の内部は熱く滾り続けていく。
「っ…違うよ、ちょっと先輩に見つかっ……んっ」
弁明の声もあまり効果を現してはいないらしい。
>>335 みかさを恋人との会話中に犯す、というシチュエーションに、
早くも絶頂を近く感じ始める。
「みかさはミルク搾りが上手だなぁ」
やはり少し大きめの声で言うと、
腰の動きを更に早めて、息が切れるまで突き上げ続ける。
そして……
「くっ、く……くおおおおっ!」
さすがにうめき声まで聞かれてはまずいと、
絶頂の雄叫びだけは押さえ気味に発しつつも、
その分大量の白濁をみかさの中へと吐き出していく。
>>336 主人の言葉責めが恋人に聞こえないよう、声のスピーカーの辺りを指で押さえようとする。
>みかさはミルク搾りが上手だなぁ
その言葉で、このままもう隠し通すのは困難と感じたのか電話口の相手に焦ったように聞こえる言い方で別れを告げる。
「っ…幸希ごめん!先輩に見付かっちゃったから…ぁっ…また電話かけなおすね!」
もう二度とかけられないであろう事を知りつつも、もう限界とばかりに電話を切ってしまう。
それと同時に訪れた主人の絶頂に、こちらも我慢していたものを噴出するように一気に絶頂へと達する。
「ダメっ…もうイくっ…やっ、んぁぁあぁぁぁああ!!!」
通話の切れた携帯を取り落とすと、繋がったままで白濁を自分の中に注ぐ主人に言う。
「お許しを…なんて言いません。ただ、私はお仕置きや夜伽で存分に虐めてもかまいませんから、幸希は…彼は傷つけないで下さい…お願いです」
自分の身体を捧げる事でこの場を乗り切ろう…そう考えてか、息絶え絶えのままでそう告げる。
「その分、私の身体は御主人様のお好きになさってもかまいませんから…」
>>337 >私はお仕置きや夜伽で存分に〜彼は傷つけないで下さい…
「みかさが私にしっかりと仕えるなら、そんなことはしないさ」
逸物を引き抜き、後始末をしながら返答する。
「……そうだ。携帯をただ取り上げるのも気の毒だな。
ではこういうことにしようか」
携帯を何やらしばらく弄くり、番号も控えた後、
未だぐったりと横たわっているみかさの脚を開かせて
秘所へとそれをねじ込んでいく。
「バイブレーションの種類を幸希君と御実家の分だけ変えさせてもらった。
その番号を他に知っているのは今のところ私だけだから……」
自分の携帯を取り出すと、みかさのそれへと掛けてみる。
「この小刻みな振動なら私から。そして長いバイブレーションなら
君の愛しい恋人か大切なご両親から、だ」
今度は自分の携帯を振動させて、みかさの乳首へと押し当てる。
「こちらから掛けるのは許さないが、
みかさがそのままでいるなら、掛かってきた電話に出ることは許そう。
ただし、私からの着信の場合は、何をしていてもすぐに駆けつけること。
それでいいかな?」
>>338 絶頂の余韻と、拭い去れない裏切りの罪悪感にさいなまれていたが、秘所にねじ込まれた何かの感覚、そして震動ではっと我に返る。
>この小刻みな振動なら私から
「あはぁぅ…わ、わかりました…。この震動があった時、私は、ぁぁぁ…」
まだ硬いままの乳首にも震動を与えられ、さらに身体の中のくすぶっていた炎が盛り始めてしまう。
>私からの着信の場合は、何をしていてもすぐに駆けつけること。それでいいかな?
「…分かりました。御主人様の仰るとおりにします……」
細かな携帯の動きに荒い声を上げて悶えつつ、主人の命令に対して頷く。
>>339 「よろしい」
振動を止めると、みかさの服装を整えてやり、身体を起こすのも手伝う。
「ああそうだ、留守電機能は切っておいたからな。
幸希君からだと思ったら、あえて出ずにいれば
愛しい彼にイかせてもらうのも可能だぞ」
クックックと好色な笑いを見せながら言う。
「それと最後に一つ。これから毎月、利用明細は私に見せなさい。
もしも自分から掛けていたらその時は……分かるな?」
それだけ脅すと、みかさの背を押して下がらせる。
>>340 「幸希に…イかせてもらえ…る?」
まだ快感の余韻に浸っているような表情で、ぼんやりと主人の話を聞いていたが次の言葉で真顔に戻る。
>もしも自分から掛けていたらその時は……分かるな?
「は、はい。もう二度と御主人様を裏切るような事はしませんから…。それでは…失礼します」
脅しがしっかり効いているのか、静かにそのまま主人の部屋を出る。…が、すぐに自室には戻れずに途中の休憩室でがっくりと膝を落としてしまう。
「どうしよう…。幸希、絶対私の事疑ってるよね……。ごめんなさい…私のせいで」
淡々と独り言を呟くと、しばらくそのまま休憩室で身体を休める。
みかさが去った後、絶頂後の気だるさに浸りながら
よからぬ妄想を逞しくしている。
「いっそのこと幸希君や御両親を招待するのもいいな。
そして彼らが泊まっている部屋の隣で
みかさを一晩中抱いたら……どんな声で鳴いて、
どんな顔をして、どんな風になってしまうのだろうな?」
と、そこまで呟いたところで、ふと真顔になる。
「……いかんいかん。ちと悪趣味だぞ、我ながら」
机の上に散らばった書類を片付けはじめる。
「仕事に疲れているのかな……寝るとするか」
みかさを抱いてしまったことで、未だ山積みのままの書類を尻目に
寝室へと向かう主人だった。
343 :
桜庭 奏:03/08/16 21:58 ID:6irKIVd8
英国の閑静な住宅街。
奏は主人に休暇を貰い、留学していたときのルームメイトの住む
お屋敷でお世話になっていた。
留学中の後片付けがまだ少し残っていたのである。
用事が済んだ後、テニスをしたり、パーティに誘われたり、オペラや
ミュージカルを観に行ったりして目まぐるしく日にちは過ぎてゆく。
どうやら奏はそこの家族に気に入られているらしく、今までされたことのないような
歓迎に内心舌を巻いていた。
『もう、奏がお兄様と結婚すれば、働かなくてもあなたが好きな事をして
暮らしていけるのに……。』
『ありがとう…でも、私にはもったいないお話だわ。
ってもう何度か言ったじゃない。』
元ルームメイトの、彼女の兄との結婚を促すような言葉に何度目かになる断りの
言葉を言い、眉根を寄せる。
正直、奏は自分と10歳ほど年の離れているルームメイトの兄の事を何とも
思っておらず、ここへ来てから何度か言われたその話にうんざりしていた。
直接彼にそのことを言おうと彼の部屋の扉をノックする。
部屋でちょっと待っていろと言われて待っていると、机の上に見覚えのある
表紙の写真が。
中を開くと案の定成人式の着物姿の自分が写っている。
しばし呆然とするが、次第に状況が理解できてくる。
ここは自分の養父の働く会社の親会社の社長の家だったのである。
(そういえば、留学していたのから結婚するのに日本に呼ばれたのも
ここのお兄さんと会った後だったわ。)
自分が馬鹿だったのだと思い、急いで荷物をまとめるとルームメイトへの手紙を書き置くと
屋敷を飛び出す。
途中で車を拾うと空港へ向かう。
344 :
桜庭 奏:03/08/16 22:33 ID:6irKIVd8
訂正
結婚するのに→お見合いするのに
書き置くと→書き置いて
でした。ごめんなさい。
風呂上りのせいか、広間でかなりリラックスした様子でくつろいでいる。
買い物袋を手に下げ、裏玄関から帰宅する。
「ふぅ…」
疲れたのか、厨房で溜息を吐きながら買い物袋の中身を見やる。
そしてその中身のそれぞれを冷蔵庫などへと、仕舞うべき場所へとしまう。
>>349 何か風呂上りに一杯、とでも思ったのか厨房へ向かう。
「ん……誰かいるな。……志保か?」
入院時の見舞いと、退院した日に少し話しただけなので久々の二人だけの時間を取りたい…。そう思い、まずは忍び足で志保の後ろに近寄る。
「志保、手伝おうか?」
ぽん、と肩に手を置いて唐突に声をかけてみる。
厨房に響く、買い物袋をガサガサと漁る音。
さらに伊達が忍び足だったせいで、彼の接近には全く気付かないでいる。
そんな中、肩に手を置かれる。
「ひ…っ!?」
厨房には今自分ひとりしかいないと思っているので、身を見開いて驚く。
肺が凍りつくような恐怖感に襲われるが、恐る恐る振り返ってみるとそこには伊達の姿が。
「ま、雅彦さん!」
脅かされたことに対する抗議と、彼の登場に対する純粋な歓喜の声。
「いえ、大丈夫ですよ。それより、ちょっとお時間空いていらっしゃいますか?」
>>351 「ああ…驚かせちゃったか、ごめんごめん」
志保の驚いた表情を見て微笑みつつも、冗談っぽく一応は謝る。
>それより、ちょっとお時間空いていらっしゃいますか?
「ああ、空いてるよ。…と言うか、俺も志保と話がしたかったし」
志保がそそくさと作業を終えるまで、近くの椅子に腰掛けて待つ。
冗談っぽく謝罪する伊達に静かに微笑み返したあと、
手早く買い物袋の中のものを仕舞い終える。
「そうえいば雅彦さん、お見舞いの時と退院のとき全く気付いてくれませんでしたね。このイヤリング」
不満そうに伊達を責めながら、彼の隣の椅子へと腰を落とす。
「瑞葉様のお母様にもらったんです。こんなに綺麗なイヤリングなのに気付いてくれない雅彦さんって、
なんて困ったパパさんなのかしら… 鈍感なパパだとお腹のこの子も可哀想だわ」
意地悪そうに口を尖らせて捲くし立てる。
>>353 イヤリングの事について言う志保に、思わず「しまった」という表情をしてしまう。
「…ああ、それは志保が綺麗すぎるから他には目が…いかないわけないよな。ごめん、ちゃんと気付いてなかったよ。…よく見たらこれはけっこう高そうだけどもっと…」
[高そうだけどもっと]の後に続ける言葉はあえて言わずに、話を聞き続ける。
(瑞葉君の母という事は、萩野家の夫人…か)
萩野と聞いて、思わず子爵の事を考えてしまう。…が、その思考すらも軽々と吹っ飛ぶ言葉を耳にする。
>なんて困ったパパさんなのかしら… 鈍感なパパだとお腹のこの子も〜
「パパ…?お腹の子…?」
普段は明晰な頭脳が化石となったかのように固まり、一瞬の間をおいてようやくそれの意味を悟り始める。
「し、し志保!お腹の子って…赤ちゃんできたのか!おめでとう!今何週間なんだ!?」
混乱する頭でなんとか言葉を紡ぎだすと、志保の手を取ってぶんぶんと振る。
湧き出る喜びの感情の中に、一抹の割り切れない疑いを持ちながら。
「ええ、今日お医者様のところに行ってきたんです。そしたら、二ヶ月目に入った…って」
伊達がこのことを理解するのと同時に尖らせた口を戻し、
ぶんぶんと振られる手に戸惑うものの、満面の笑みを湛えた顔で彼と一緒に喜び合う。
「ここに、雅彦さんの子が…」
伊達に手を取られていて、そのコントロールの主導権を彼に奪われていたが、
今度はこちらが手のコントロールの主導権を奪い返し、彼の手を自分の下腹部へと当ててやる。
まだお腹の大きさに変化は無いものの、ほんのどこか温かい気がする。
>>355 笑顔で話す志保の一言一言に、大きく頷きながら反応する。
(こんな事なら宝飾業者に急いでもらえば良かった…)
と、考えてはいるが口には出さない。
「そうか、二ヶ月目に入ったって事は…」
約一月前の事を思い起こせば、病の話を志保に告げた後、不安から逃げるように志保の部屋で何度も身体を重ねている。時期的には問題ない。
(ただ…)
忘れてはいけないのは、彼女がメイドであると言う事。主人だけではなく、客人に奉仕をしている事も考えられる。
ふとそんな事を考えていると、やや不安そうな顔をしている志保。思い当たる節があるのかと考えるが、二三度頭を振ってその考えをかき消す。
「余計な事は考えない。……ここに志保と俺の子がいる。それは事実だから」
自分を信じ込ませるようにそう言うと、まだ外見は変化の無い志保の下腹部を優しく撫でる。
「志保……やっぱりこのままの関係と言うのもなんだし、俺と……っ!」
そう言いかけた所で細かい咳が続き、しばらく話せなくなってしまう。
伊達の言葉に耳を傾けていると、彼の声が突然咳の音へと変わる。
「雅彦さん……」
普通なら”大丈夫ですか?”と続けるだろうが、その後に返ってくる言葉が嫌で続けられない。
”大丈夫ではない”と言われるのはもちろん、
”大丈夫”と返されても、それは気休めの言葉としてしか受け取ることができない。
「……」
先ほどまで高揚していた幸福感が一気に萎えてしまい、表情が暗く落ち込む。
伊達の背中を擦りながら、ただ彼の咳が治まるのをひたすら待つ。
>>357 「…志保…ケホッ…。もう、大丈夫…」
しばらく背中を擦られていたが、ようやく咳が止まり始める。
「診断では…肺も心臓もまだ持つはずって言われたんだけどな…はは」
自嘲気味にそう言ってから、一度深呼吸をして志保に再び話しかける。
「志保、今度…お互いに時間が空いている時に旅行に行こう。実はもう、留萌君に色々と向こうの観光関係について聞いているんだ」
大事な事はさすがにここでは話せないのか、やや声のトーンを抑えてそう言う。
「色々と話もあるけど…今ここで話すのもどうかっていう話題もあるし。出来るならその時に」
「みかささんに…」
みかさに観光のことを聞いていると知り、旅行は北海道になるんだろうなと推測する。
そしてあれこれと、どんな食べ物があるかとか妄想を展開しようとするが、
とてもそんな気分ではない。トーンを落として続く伊達の言葉に黙って耳を澄ます。
「…ええ、わかりました。もうこんな時間ですしね。日を改めてということで」
そう了承しつつも、心配そうな表情で伊達を見詰めている。
その瞳にはなんともいえない切なそうな色の光が湛えられており、潤んでいる。
>>360 「そんな不安そうな顔しないで。俺のせいだから仕方ないけど、悩んでばっかりだとお腹の子供にも悪影響がいくし」
切なく潤む志保の瞳を見て我慢できなくなったのか、優しく抱きしめて耳元で囁く。
「それにその頃までには仕事も落ち着くし、色々と準備も終わるから。…しかし疲れた……今日はもう寝ようか」
志保から身体を離すと、一度欠伸をしてからそう言う。
「そうですね」
伊達が子供を気遣ってくたことと、彼の屈託のない欠伸に癒されて落ち着く。
「お休みなさいませ、雅彦さん」
お盆の里帰りから屋敷に戻ってくる。
「あ〜、楽しかったぁ〜♪」
久々に地元の友達と会い、たくさん遊んだのか上機嫌である。
大きな荷物を抱え、自室に戻ると着ていた私服を脱ぎメイド服に着替え始める。
「明日からいつものお仕事かぁ、それにしても……」
服を脱ぎ鏡に映った自分の姿が目に入る。
「ん〜……なんかえっちぃな〜」
日焼けで出来た水着の跡を指で撫でながらポツリと呟く。
練習なのか、厨房で玉子焼きを作っている。
「……あっ!」
が、すぐに形がくずれてしまう。
374 :
秋山 麗:03/08/18 23:08 ID:XQgQ0hok
「あー、疲れた……」
出張(謎)から帰ってきて、自室に荷物を下ろす。
気づかないうちに、卵のパックは空になり、
代わりに失敗した分の玉子焼きで
大皿が一杯になってしまっている。
「あら? あ……」
その事に気づいて困ったような顔になる。
「どうしましょう、これ……それに卵も買っておかないといけませんわよね?」
376 :
秋山 麗:03/08/18 23:17 ID:XQgQ0hok
凝った肩をこきこき鳴らしながら、メイド服に着替えていく。
「まったく、なんであたしが休み返上であんなところに行かなきゃ……
お盆だ夏休みだ、って言っても、あたしたちには関係ないわね……」
「猫って卵は食べてくれますかしら?」
どうやら飼猫に消費させることを考え付いたらしい。
書庫で、とある本を探している。
「えっと……何て本を頼まれたんだっけ……」
片手のメモを見ながら、棚に並ぶ本のタイトルを一つ一つ確認している。
「ふぁぁ……あと一時間後には絶対寝ないとね」
時計を見ながら眠たそうに目をこする。
「そうそう、志保さんに送られた書類読んだって報告しておかないと…」
メイドの仕事関係の書類をざっと読むと、自分のスケジュールを書いて部屋を出る。
380 :
秋山 麗:03/08/18 23:34 ID:XQgQ0hok
準備を整えると、最後に鏡の前で一回り。
「……よし」
卵をコンビニまで買いにいくべきか思案している。
「深夜の道って怖いんですわよね……」
「よいしょっと……うわっ! すごいホコリ……」
埃をふぅっと吹いて、近くの机に置く。
「これで終わりかな……?」
顔を横に倒して、タイトルとメモを交互に見る。
384 :
秋山 麗:03/08/18 23:48 ID:XQgQ0hok
自室を出て廊下を歩いている。
志保の部屋の前まで行くが、不在のようなので書類に書き込みをして返却しておく。
「連絡の書類は読んだので、私の仕事の事を書いておきました…と」
書類をドアの隙間に挟み、踵を返して自室へ。
思案の末に買い物籠を引っ張り出す。
「やっぱりこのままにしておくのは、良くありませんわよね」
勇気をふるって深夜の買い物にいくことにしたらしい。
「ふむふむ…」
自室に戻ってみると、書類が投函されている。
その書類にすばやく目を通し、軽く返信のメモを書こうとペンを取り出す。
顔の半分が隠れるくらいまで積み上げられた本を抱えて、よろよろと書庫を出る。
「おっとっと……気を付けないと転んじゃう」
注意深く足元を見ながら、ゆっくりと階段を上がる。
玄関まで出たところで、ふと何かに気づいたように厨房へ戻る。
「お財布お財布……」
どうやら肝心なものを忘れたらしい。
自室でくつろぎながら、何やら機嫌よさげに笑みを浮かべている。
「この俺が、父親……か。志保のお腹の子のためにも…長生きしなきゃな」
自分の仕事机から、処方された薬を取り出して一気に飲み干す。
一息つくと、最近付け始めた日記を書いているノートを広げ、軽快にペンを走らせていく。
メモ帳に返信の言葉を書いて、みかさの自室に投函しておく。
「メ、メ、メ、メイド長……頼まれていた本を持ってきました……」
やってはいけないとわかっていたが、仕方なく足でドアをノックしてそう告げる。
「す、すみませんが……扉を開けていただけますか?」
扉を開けてもらった後、どうやってノックしたのかを問い詰められ、結局お咎めを受ける。
393 :
秋山 麗:03/08/19 00:08 ID:e3pNN2mN
「……っと、忘れ物忘れ物……」
瑞葉と同じく、ふと何かに気付いたように自室に戻る。
財布を取りにもどったついでに、懐中電灯と防犯ブザーを探している。
「これくらいの備えは必要ですわよね」
気だるそうな瞳をしながら、不気味な笑みを浮かべている。
396 :
秋山 麗:03/08/19 00:21 ID:e3pNN2mN
部屋に取って返したはいいが、そこで何を取りに来たのか忘れてしまう。
「……えっと……」
困ったように部屋を見回すが、思い出せない。
買い物籠に財布、懐中電灯、防犯ブザーを放り込むと
ついでに虫除けスプレーを吹いて厨房を出る。
取引先との会合を終え、玄関先に待たせてあった車に乗り込む。
「最近のクライアントはどうも無駄話が多くて困る……」
やれやれという感じでため息をつくと、車を出すよう指示を出す。
「……主人のところへ寄りたい。そちらへ向かってくれ」
「さて、可愛い奏ちゃんに会って楽しい夜の時間でも過ごそうかしら」
さきほどの気だるい瞳で不気味な笑みを浮かべた表情とは打って変わり、
そう言って名無し主人の屋敷のインターホンを鳴らす。
401 :
秋山 麗:03/08/19 00:29 ID:e3pNN2mN
「……仕方ないか」
どうしても思い出せないので、諦めて部屋を出る。
>>400 玄関まで来てノブに手をかけたところでインターホンが鳴ったので、
つい無防備にも扉を開けてしまう。
「はい……!? し、雫様……」
買い物籠を落として硬直してしまう。
(き、貴利子さんのこと……ですわよね)
忘れかけていた罪悪感が再び湧き上がってくるのを感じて
何も言えずにいる。
>>401 屋敷に到着し、車を待たせておく。
いつもどおり勝手に門をくぐり、玄関から中へ入る。
周囲を眺めながら、悠々と歩いていく。
「……おや、そちらにいらっしゃるのはどなたかな?」
麗の姿が遠くに見えて、声を掛ける。
405 :
秋山 麗:03/08/19 00:38 ID:e3pNN2mN
>>404 「えっ? ……あっ!」
廊下を歩いていると突然呼び止められ、振り返ってみれば伯爵の姿が。
慌てて向き直って頭を下げ、ごく自然に対応する。
「これは伯爵様……ご主人様に何か御用ですか?」
>>402 「…ちっ」
応対に出た人間が奏ではないと知った瞬間、堂々と舌打ちしてみせる。
「ほら、落ちたわよ」
瑞葉が落とした買い物袋を拾って彼女に返すのかと思いきや、
中に入っていた防犯ブザーを手にとって一言。
「へぇ… 私に襲われないように防犯ブザーを買ったのね?」
瑞葉の防犯ブザーは一般の痴漢に対するものだと思われるのにも関わらず、
そうわざと嫌味っぽく言葉を発してみせる。
「ほら、何やってるの。中に案内ぐらいしたらどう? 萩野さん」
腕を組みながら瑞葉を見下して言う。
>>405 薄っすらと笑みを浮かべながら、麗に近付く。
「主人に用がなければ、ここへ来てはいけないのかな?」
からかうような口調でそう言うと、麗の首元を覗き込む。
「これは……こちらはどなたから?」
笑みを浮かべつつ、指先で首輪を撫でながら問う。
>>406 「し、失礼いたしました!」
体を90度以上折り曲げて頭を下げる。
>私に襲われないように〜
「ち、違いますっ!」
籠を受け取りながらも雫の故意の誤解を何とか解こうとするが、
>中に案内ぐらいしたらどう?
「えっ、で、でも卵が……」
一瞬、奏を呼んででも代わってもらおうかと考えるが、
雫をそれまで待たせるわけにもいかないと思いなおす。
「いえ、かしこまりました。こちらへ……」
雫を応接間へ通してソファをすすめる。
409 :
秋山 麗:03/08/19 00:47 ID:e3pNN2mN
>>407 >主人に用がなければ
「そういうわけではありませんが……」
半ば条件反射的な言葉だったので、何も言えずに口ごもる。
ニヤニヤとした伯爵の笑みに、嫌な物を感じつつ立っていると、案の定首輪を弄りながら聞いてくる。
「はふ……ご主人様からです。
どうやら、繋いでおかないと不安で仕方がないようで」
ため息混じりに、さらりと嫌味っぽい事を言う。
410 :
名無しさん@ピンキー:03/08/19 00:48 ID:gdE9jZAv
>>409 「ふふふ……そうか、主人か。私はてっきり……」
そこまで言って、首輪から手を離す。
「麗殿は不満そうだな。これを付けてもらっているということは、君はこの屋敷に
必要なメイドだということだ。少しは誇りに思ってもいいのではないのかね」
両手を後ろに回して背を伸ばし、下方を見るように麗を見つめる。
「それとも……こんな屋敷のメイドなど、さっさと辞めてしまいたいのかな?」
412 :
秋山 麗:03/08/19 00:58 ID:e3pNN2mN
>>411 誇りに思え、という言葉に、思わず顔をしかめる。
「……伯爵様は、一部始終をご承知でしょうに……
必要だろうと無かろうと、私には、主人に仕える義理は無いでしょう?」
すでに『ご主人様』という言葉すら使わず、どこか憮然とした態度で話し出す。
「私が今でもここにいるのは、侯爵様が結ばれた契約だからです。
それが無ければ、すぐにでも侯爵様の元に戻りますよ」
>>408 「……」
応接間に通される間、先を進む瑞葉の背中を無言で凝視しながら歩く。
背中に突き刺さる視線に胃を痛くしているであろう彼女の心情。
それを想像しただけで、逸物がはちきれんばかりに暴発しそうになりながら、
そして秘肉の奥からは蜜が流れ出す。
「貴利子のことなんだけど…」
勧められたソファに腰掛け、唐突に我がメイドの名を挙げて話を切り出す。
「あの子ね、この前私の言いつけを守れなかったからちょっとお仕置きしたの。
そしたら何がいけなかったのか、彼女寝込んじゃって。だから今日は私一人で来たわ」
>>413 雫が腰を下ろしたのを確認して、お茶を淹れに行こうとすると
貴利子の話が唐突に出て、心臓が締め付けられるような感触を覚える。
「あ、あの……貴利子さんは大丈夫でしたでしょうか?
私、あの方に謝りませんと……」
雫に対する恐怖も一時忘れて、泣き出しそうな顔で言い募る。
「本当に私、とんでもない酷いことをしてしまって……」
>>412 あまりに不躾な麗の態度に対し、眉一つ動かさない。
「なるほど、侯爵様の契約に従ってここにいると……忠実だというか浅慮だというか……」
鼻でふっと笑い、視線を遠くに逸らす。
「私に対してそのような態度なのだ。主人に対しても同じであろう。
そんなメイドに……果たして侯爵様は帰ってきてもらいたいと思うのかな?」
麗に目を戻して、刺すような視線を送る。
「私には、自棄になったメイドにしか見えない……。侯爵様の前では手のひらを返したように
態度が変わるのであろうが……いささか信用に欠けてくる……」
>>414 「いえ、あなたが貴利子がしたこと自体はどうでもいいの。
貴利子が私の顔に泥を塗ったことが問題よ。
だから今日は、寝込んだ貴利子の代わりに私がお礼参り」
瑞葉の潤んだ涙などどうでもよく、ただ事実だけを述べていく。
「あ、そうそう。私が貴利子にしたお仕置き、聞きたい?
乳首に電流流してやったらあの子、泣きながら失禁してるの。
そりゃあもう傑作だったわ。白目なんか剥いちゃって。ブスな顔ったらありゃしない」
だんだん語ること自体が楽しくなってきたのか、表情に笑みが浮かんでくる。
「…ふふっ、ぜーんぶ事実よ。さぁ、萩野さん」
瑞葉の手首を握り締めて拘束し、こちらに力いっぱい引き寄せる。
「あなたにはどんな事実が訪れるのかしら?」
418 :
秋山 麗:03/08/19 01:18 ID:e3pNN2mN
>>415 伯爵の言葉に、どこか表情が陰る。
「……以前にも時々、同僚にそう言われたことがあります。自暴自棄過ぎる時がある、って……
決まって、辛い事があった後なんですけど……」
重い声でそう答えてから、気を取り直すように、一度小さく深呼吸をする。
「でも、言ったことは嘘では無いですよ。
侯爵様やその御父様には、返し切れない恩があります。そしてそのために仕えてます。
それなのに、侯爵様の契約を無視して、強引に自分の物にしようとしてる主人に、心まで捧げろ、なんて無理な話でしょう?」
>>417 雫の話を聞くうち、顔を蒼白にしてガタガタと震え始める。
>あなたにはどんな事実が訪れるのかしら?
「ひ……っ」
手を引っ張られて小さな悲鳴を上げるが、
雫の足元に跪く形になって、彼女を恐る恐る
上目遣いに見上げると、慈悲を請うように言う。
「あの……私にはどんなことをなさっても構いません。
ですから、貴利子さんにはそれ以上は何もなさらないと
約束して……下さいませんか?」
どうやら途轍もない罪悪感に苛まれているようである。
「お願いします、雫様……」
自分の気持ちを訴えるかのように、雫の足先に幾度も接吻する。
>>418 「ふむ、麗殿の言い分も一理あるやもしれない。しかし……ここは侯爵様の屋敷ではない」
言いながら、麗を壁際に追い込んでいく。
「麗殿にとって、メイドとはどのような存在だ? 契約とはいえ麗殿は今、ここのメイドだ。
……確か、ここの屋敷のメイドが別の屋敷へ出向いていると聞いたが
そのメイドは誠心誠意、その屋敷の主人に仕えているらしいが……」
別屋敷で見た、和服姿のメイドを思い出しながら言う。
「それに対して君はどうかね。外面的には従っているようだが、その態度では
いつまで経っても侯爵様の屋敷には戻れない……その辺は理解しているのかね」
>>419 「…あなた、メイドの分際で私に指図しようってわけ? ふざけてるの?」
足を舐めながら懇願する瑞葉の頭髪を掴んで言う。
「いいからあなたはこっちにお尻向ければいいのよ。 まったくグズメイドなんだから…」
掴んでいた瑞葉の頭髪を突き放すようにして解放し、ポンと両手を叩く。
「その私に対して指図するような肥溜めみたいな口で奉仕されてみたくなったわ」
自分のショーツを脱ぎ、股を少し開いて逸物を露出させる。
「舐めてみなさい」
>>422 >メイドの分際で私に指図しようってわけ?
「い、痛っ……いえ、そんなつもりでは……」
髪を引っ張られる痛みに耐えながら微かに首を横に振る。
そして仕方なく指示通りに尻を向けようとするが、
>肥溜めみたいな口で奉仕されてみたくなったわ
「……はい、かしこまりました」
雫の股座に顔を埋めると、まだ半勃ちのそれに頬擦りをし、
ある程度の硬度になったところで口に含んでいく。
「ふぁ……む……ぅっ、ちゅ、んん……ふぅっ」
雫に少しでも満足してもらおうと、淫らに舌を蠢かせ、
喉の締め付けも使って口腔奉仕を行う。
424 :
秋山 麗:03/08/19 01:38 ID:e3pNN2mN
>>421 「……少なくとも、メイドとして相応しくない態度であることは理解してます。けど……」
何やら難しい顔をして考えてから、一瞬、何かに気がついたような顔になる。
しかしそれを慌てて隠し、どこか鋭い表情になって、
「私は、侯爵様以外には、本当の意味でお仕えすることはできません。
例え誰に何をされても……」
>>424 「……そうかね」
短くそう言うと、無表情で麗の頬を平手で殴る。
「あくまで主人に仕える事が出来ない……形だけでも無理だというのであれば
身体に教え込むしかないな。主人とはどのような存在で、自分はどのような存在なのか」
冷淡な表情で麗を見つめ、片手で廊下に麗を突き飛ばす。
「本来、この役目は主人が行うべきなのだが、主人は優しすぎて少々爪が甘い。
君のような出来損ないを契約の品にされて、本当は憤っているかもしれないが
何せ、侯爵様からの贈呈品だ……扱いが難しいのも仕方ない」
>>423 「あぁっ、いいわぁ… こういうことだけは上手くなってるのね。
こんな礼儀も知らなくて、夜伽だけが上手な娼婦と同等のメイドに育っちゃって。
子爵も大層嘆いていることでしょう。
まぁ、あなたにはこういう肉奴隷の仕事が相応しかったのだから、
どう育とうとも変わらないでしょうけれども」
瑞葉を罵る快感に頬を赤く上気させ、中指を口元に当てて愉悦に浸る。
口腔内を媚粘膜と模して奉仕される極上の快感と征服感。
「あん… 凄くいい。あなたが言う、貴利子のこと少し考えてあげてもいいかな…」
>>426 娼婦同然のような扱いを受けて涙ぐむが、
父のことに触れられて、ふと以前に
貴利子が写真を持ってこさせられていたことを思い出す。
「そういえば雫様、どうして父の写真を……んむぅっ!」
奉仕をする合間に問おうとするものの
雫の突き上げを受けて、それもマトモには叶わない。
>貴利子のこと少し考えてあげてもいいかな
「ふぁっ、あ、むぅ……っ、お、お願い……は、あん……します、ふぅっ!」
必死で奉仕を続けながら懇願する。
428 :
秋山 麗:03/08/19 01:56 ID:e3pNN2mN
>>425 「……つっ!」
ぶたれた頬を押さえ、伯爵の方を無言で見つめる。
>片手で廊下に麗を突き飛ばす。
廊下に倒れこみながら、睨むような怯えているような、複雑な表情を浮かべる。
「な、何をする気よ……」
>>427 「…でも、私は責められるより責めるほうが好きみたい。
だから、貴利子のことは考えてあげない」
立ち上がって瑞葉を退かすと、今度は代わりに彼女をソファに座らせる。
だがその瑞葉体勢は四つん這いで、ソファに這い蹲っていると言ったほうが正しい。
「子爵の写真? あぁ、あれはそんな大したものじゃないわ。
彼と一緒に仕事をしたときに撮った写真を拡大して引き伸ばしただけ」
瑞葉のスカートを捲り上げて、ショーツの真ん中を縦になぞる。
>>428 かっと目を見開いて、麗の襟首を掴んでこちらに引き寄せる。
「まずは言葉使いから。私や主人が憎いのはわかるが、最低限の礼儀はわきまえたまえ」
抑揚のない口調で言うと、そのままぱっと手を離す。
「さて、君は主人の気を損ねてしまった。さ、メイドである麗殿はどうするのかな?」
腕を組んで、麗を見下げると試すように見つめ、口元に笑みを浮かばせる。
>>429 「ん……っ」
抱え上げられ、ソファに四つんばいにさせられて小さく呻く。
>あぁ、あれはそんな大したものじゃないわ〜
「えっ? そ、そうだったんですか?」
若干ホッとしたように雫の顔を見る。
「よかった……でも雫様は、私の素性をご存知で……あんっ!」
まだ心の準備も出来ないうちに
敏感な裂け目をなぞられて、つい声を上げてしまい、
慌てて口元を押さえる。
432 :
秋山 麗:03/08/19 02:10 ID:e3pNN2mN
>>430 「……はい」
目の前で伯爵に説教され、少しうつむいたまま頷く。
体が開放されると、少し退ってから、伯爵に向かって土下座をする。
「ご主人様、申し訳ございませんでした。
私の体でご機嫌が直るのであれば、どんなことでもさせていただきます……」
声に張りは無いが、さりげなく主語を『ご主人様』に変えていたりする。
>>432 「ふざけているのか、それで本当に主人が了解すると思うのかね」
足先で麗の頭を小突く。
「上辺だけの言葉で主人を欺いているとしか思えない……。
それとも、下手に出ることが、麗殿にとってのメイドというものなのかな」
そう言って首輪を掴み、引っ張って顔をこちらに向ける。
「それではこうしよう。君は侯爵様の機嫌を損ねてしまった。さ、どうする?」
再び、ぱっと手を離して麗を見つめる。
>>431 「少し黙ってなさい」
子爵のことを話すと多弁になり始めた瑞葉。
そんな奴隷の身分をわきまえない彼女に腹を立てたのか、その尻を大きく平手打ちする。
「この下着、邪魔ね」
早く逸物の疼きを鎮火させたいらしく、落ち着かない表情で自分のハンドバッグを漁る。
そして出てきたのは小さく細長いライター。
ショーツの股の部分を思い切り引っ張って瑞葉の股間から離れるようにすると、
その部分を点火されたライターの炎で焼き始め、分断する。
「腰の部分もしないとだめね。…普通に脱がせたほうが早かったかも。
失敗したわ。でも、もうやっちゃったし、いいか」
わざわざ面倒なことをして後悔しつつも、今度はショーツの腰の部分も同じ方法で分断する。
「よし、これでいいわ」
露わになった瑞葉の秘裂から流れ出す蜜を見つけてそれを掬い取ると、彼女の菊座に塗りたくる。
435 :
秋山 麗:03/08/19 02:25 ID:e3pNN2mN
>>433 (まあ確かにふざけたんだけど)
内心のぼやきを表に出さず、改めて頭を下げる。
「申し訳ございません! 私が至らぬばかりにこのような事を……
何でも致しますから、どうかお許し下さい!」
先ほどとは打って変わって、本当に許しを乞うているような口調と動きをしてみせる。
>>434 「ひ、あああっ、も、申し訳ありませんっ!」
尻をスパンキングされて悲鳴交じりに謝罪する。
ショーツの秘所を覆っている部分を火で炙られ、
熱さと恐怖に身動きもとれなくなる。
「し、雫様……火傷、してしまいます……私、わたしは……怖い、ですぅっ」
本気で怯え、しゃくり上げながら雫に許しを請う。
だが取り合っては貰えず、腰の部分も焼ききられ、
チリチリとした痛みに耐える。
その感覚に被虐心が呼び覚まされたのか、秘所から溢れ出した蜜を
雫が菊座に塗り始めたことで、彼女の意図を悟る。
「雫様、そちらは……」
肛虐を予測して、尻の穴がきゅっと縮む。
>>453 膝をつき、無言で麗の顎を持ち上げて、思いっきり平手で殴る。
立ち上がり、横様に倒れてしまった麗を見つめながら胸ポケットから差し棒を出し
それを引き伸ばすと麗の肩に強烈な一打を浴びせる。
「侯爵様の……と、私は言ったはずだ。よいか、私は昔の君を知っている。
どのような態度で侯爵様に仕え、事もあろうに侯爵様に対し、どのような感情を
君が抱いているかも十分理解している。いい加減、その下手な芝居はやめたまえ」
そして、差し棒を振りかざし、今度は腰に差し棒の先端をぶつける。
>>436 「そう、ここは違うのよ。でも違うからこそ厭らしい。
快感を貪るためだけにここを穿り返すなんて、人間だけよ?
他の動物と同じようなところでエッチするなんてつまらないじゃない」
潤滑油を塗るという行為が表す事象を予想してか、窄まりを見せた瑞葉の尻。
それを解すため、舌を彼女の菊門に宛がう。
「もうちょっと待っててね」
今日初めて見せた優しい口振りで告げると、ゆっくりと瑞葉の菊門に舌を埋めていく。
「んっ… ぴちゃ…っ んん…」
潤滑油として足すために唾液を送り込みながら、舌をうねうねと妖しく蠢かす。
439 :
秋山 麗:03/08/19 02:45 ID:e3pNN2mN
>>437 「……ひぐっ!」
思い切り引っぱたかれて廊下に倒れると、続いて襲ってきた痛みに、耐えかねて悲鳴を上げる。
「あぐっ! ……くっ……
さっきのは……芝居じゃないですよ……」
叩かれた部分に手を当て、ジンジンする痛みに耐えながら、少々潤んだ瞳で伯爵の方を向く。
「伯爵様が仰ったこと、ほとんどその通りです……
でも、『道具』である以上、そういう類の感情、表に出してはいけないのでしょう……?」
ふと、侯爵にきっぱり『道具』宣言された時を思い出したのか、目の潤みが一掃増す。
>>438 「で、ですが……」
未だにアナルセックスには抵抗感があるのか
戸惑いを見せる。
>もうちょっと待っててね
雫の優しい声に、かえって抵抗をし辛くなってしまう。
が、彼女の舌が菊門を弄り始めると、途端に声をあげ、
身をくねらせて静止を訴える。
「ひゃ、あぅんっ! だ、ダメですっ!
雫様ぁっ! そこ……そこは汚い、ぅんんっ! 汚いところですからぁっ!」
訴えも虚しく舌戯は続き、次第に精神が蕩けていく。
「あ、はふぅ……んっ、いけませんっ、
雫様ともあろう方が、私のような……んんぅっ!
汚れた娘のお尻を……」
自分で自分を貶める台詞を口にしながら昂ぶって行く。
>>439 差し棒の先を、もう片方の手のひらで跳ねさせながら麗の言葉を無表情で聞いている。
「……ようやく麗殿の本音らしき言葉が聞けたな。ふむ、今宵はここまででいいだろう」
麗の悲哀な表情を見て軽く息を吐くと、差し棒を短くして胸ポケットにしまう。
「君の質問には答えかねる。知りたければ、主人に尋ねてみるがいい。
君は私のメイドではないからな……」
横目で麗を見ながら淡々を話す。
「……主人と話がしたかったが今宵は遠慮しておく。失礼」
そう言い放つと、くるりと背を向け、玄関へ向かう。
>>440 「んっ…」
瑞葉の昂りを無視しながら、菊座が十分に潤ったことを確認すると舌を抜く。
「さぁ、私を楽しませてね」
待ち焦がれたようにしてビクビクを脈打つ逸物をついに瑞葉の尻に宛がい、
躊躇することなく挿入していく。
「あぁっ、この締め付け、堪らない…」
ゆっくりと瑞葉の直腸粘膜の感触と締め付けを楽しむ。
そうして逸物を限界まで押し込んでやると、次に挿入したまま彼女の胸元を弄ってやる。
「あらぁ… もう硬くなっちゃって」
胸の先端の突起を服の上から摘み、擦ってやる。
443 :
秋山 麗:03/08/19 02:59 ID:e3pNN2mN
>>441 去り行く伯爵の背中に向けて、頭を下げる。
「今日は……私はどうかしているようです。
この埋め合わせは、いずれ必ずさせていただきます……」
混乱する頭でなんとか謝罪の言葉を吐き出すと、暗い表情のまま自室へと歩いていく。
>>442 「ひっ、あ、あああああぅっ、く、ぅんんっ!」
一気に置くまで腸内を雫に貫かれ、苦悶の声を上げる。
>あらぁ… もう硬くなっちゃって
「きゃ、あはぁぁっ」
エプロンの上からでも分かるくらいに尖った蕾を刺激され、
悲鳴に近い嬌声を上げて悶える。
乳首を擦られながら直腸を逸物で犯されるうちに、
胸からの快感に全身が侵食されていき、
肛虐にさえも悦びを覚えていく。
「あぁん……雫様、しず、んぅぅっ、しずく、さまぁぁっ!」
まるで愛しい人の名を呼ぶかのように
雫の名を呼び、快感を訴える。
屋敷を出てから車のドアを開ける前に、背後の屋敷を振り返る。
目を細めて窓の一つ一つを眺めていると、不意に自分の屋敷のメイドを思い出す。
「やれやれ、主人も侯爵様も大変だな……まぁ、人の事は言えないが」
自嘲気味に小さく笑うと、後部座席のドアを開けて中に乗り込む。
そして、何かを吹っ切るように、傍らに置いてある書類に集中して目を通す。
>>444 「んぁ…っ、萩野さん、あなたのお腹温かくて素敵」
直腸越しに伝わってくる瑞葉の体温に感想を言い、
逸物を支配する快感に耐えようと彼女の乳首を摘み潰す。
そうやって意識を保ちながら直腸内を思う存分蹂躙していく。
奥の奥まで突付いたり、左右に腰を振ってみたり。
時には乳首を責めていた手を止め、淫核を指で弾いてやったりもする。
「あぁっ、うぅ… そろそろイキそう…っ」
何度もピストンを繰り返していると、
逸物が直腸内から顔を出す時に肛門の肉ごと引っ張ってくる。
そして逸物が直腸内に姿を消すと、肛門の肉もそれに引っ張られて内部に潜っていく。
それらの何とも卑猥な肛肉の蠢きに劣情を高め、
逸物を直腸壁に擦られる快感に劣情を頂点まで持っていく。
>>446 雫にも快楽を与えようと、肛門の入り口を
出来うる限りに締め付け、肉襞を肉棒に絡み付ける。
「ん、くぅ、あっ、あんっ、あはぁ……んんっ、ふぁ、ぁあん……」
既にマトモな言葉すら発せなくなり、ただただ喘いで雫の責めに応えていく。
「ひ、あああああんっ!!」
乳首を潰されたり、淫核を弾かれたりするたびに
雫のモノを食いちぎりそうなくらいに肉襞の締め付けが増す。
「ひゃ、ふぅぅんんっ、す、すごいっ、スゴいですぅっ!
おっきくて、温かくてぇっ! 雫さまぁっ……
私で、いやらしい私のお尻で、イって下さいませぇっ!」
雫の昂ぶりを感じ取って、卑猥な言葉と態度、そして反応で暴発を誘う。
>>447 「萩野さんのお尻、とっても美味しいわ。もう… お口もお尻も性器みたいで、
なんて形容したらいいのかわからないぐらいだわ。まさに肉便器と言ったほうがいいかしら」
高みへと上り詰めるために、瑞葉を罵って高まりの速度をさらに上げる。
「ああぁっん、萩野さん…」
最後に奥まで逸物を突き上げると、そのまま身体を痙攣させて弱弱しい声で呟く。
>>448 「はい……はいっ、私は、皆様の……肉便器ですっ!」
もう既に自分でも何を言っているのかすら分からない快感の中で
自分の尊厳すら売り渡すようなことを言ってしまう。
やがて自分を奥まで貫き果てた雫のモノが引き抜かれると、
本来あってはならないその器官が目に入る。
自分がそれに快楽を与えられていたことを改めて思い知り、
あまりのおぞましさに悲鳴とともに達してしまう。
「ひっ、あ、いや、いやぁぁぁぁぁっっっ!!!」
身体を反り返らせて痙攣させ、ソファに横たわる。
>>449 「はぁはぁはぁ…」
瑞葉の中から逸物を引き抜いて肩で大きく呼吸していると、
彼女が突然絶叫してソファに横たわってしまう。
「ほら、何やっているの。行為を終えた後のモノを掃除するのは肉便器の勤めでしょうに。
あなたのお尻の中に埋まっていたコレを、丹念に掃除なさい」
瑞葉の顔にペチペチと逸物を叩きつけながら命令する。
「もっとも、行為はこれで終わりじゃあないけれども」
自分の秘裂から溢れ出す蜜を指で掬い取り、淫靡な素振りで指をしゃぶってみせる。
「……地下室、使わせてもらうわね」
そう言って、瑞葉の手首を再び掴んだ。
>>450 >ほら、何やっているの。行為を終えた後の〜
「は、はい……ん……」
絶頂後のまだ呆然とした頭で、雫に従わなくてはならないということだけ
判断し、自分の尻に埋まっていた逸物に舌を這わせて綺麗にする。
>地下室、使わせてもらうわね
「ち……か、室? あ……!」
ようやく意識が判然としてきたのか、
一瞬怯えるような目になるが、雫に手を掴まれたときに
強烈な被虐の快感がぶり返してきて、思わず頷き従ってしまう。
「はい……雫様」
うわ言のように答えると、後に続いて地下室へ降りて行った。
452 :
桜庭 奏:03/08/19 10:54 ID:ei/Iabd4
屋敷に戻ってから数日。
前まで抵抗があった仕事にも慣れ始めていたときに約一週間も屋敷を離れてしまったため
感覚が取り戻せずいらいらしたり、不安になったりどこか不安定な様子。
しかし、深夜に浴場を出てから自室へ戻る途中に廊下で伯爵に麗が鞭打たれる様を
目撃してしまう。
主人や志保に、そのようなことがあることを聞いて頭では一応分かっていたものの、
実際見てしまうのは刺激的過ぎて思わず腰を抜かして座り込む。
伯爵と麗が気付く前に身体を起こして急いで自室に戻るが、寝ようと目を瞑るたびに
先ほどの光景やいつかの子爵と志保の光景が頭に思い浮かんでしまう。
仕事をする自信をすっかりなくしてしまい、思い立ったように荷物をまとめると、
紙に主人へのメモを残す。
『御主人様、先日休暇を頂いたばかりで申し訳ないですが、
4日ほど休暇をください。
帰ってきたら、休みを返上するくらいお仕事がんばります。
突然でごめんなさい。 桜庭 奏』
書いた紙を主人の部屋に放り込むと、荷物を抱えて屋敷を飛び出す。
洗濯物を取り込むと、憂鬱そうに溜め息をつく。
「今さら梅雨明けの宣言撤回を検討って…そんな事あるんだ…」
厚い雲に覆われた夜空を恨めしそうに見つめる。
厨房で林檎の皮を剥いている。
自室の物置に乱雑に収納していた私物を、黙々と整理している。
「あっ……」
惜しいところで皮が切れてしまい、床に落ちたのを
恨めしそうに見て拾う。
洗濯物を一通り干すと、一度背伸びをしてから廊下に出る。
8つに切り分けた林檎を楊枝を使って摘んでいる。
自室で書類に目を通している。
「さて、今日はどうしたものかな…」
仕事を終え、とりあえず呼び鈴を鳴らしてみる。
呼び鈴が鳴ったのが聞こえたものの、
まだ林檎を剥いた包丁や、皿などをしまっていないので
急いで後片付けを始める。
>>464 呼び鈴が鳴ったので急いで主人の部屋に向かう。
「はいはぁい、御呼びですか?御主人様。」
>>466 「おお凛香、いつもながら来るのが早いな」
急いでやって来た様子の凛香を見て、機嫌よさげに答える。
「それでだ。私の机の上の書類がどうも整理が進まなくてな。悪いが種類別に分けてもらえるか?」
健康的に日焼けしている凛香の肌をちらちらと見ながら、以前みかさができなかった仕事を凛香に頼む。
>>467 「えへへ〜、これ片付ければいいんですね、任せてくださいよぉ」
褒められた事がうれしかったらしく、上機嫌で仕事をこなしていく。
「これは、こっちかな?これは…そっち?」
書類の中身が難しい為かかなりアバウトに仕分けをする。
実際分けている本人は内容を理解していない。
>>468 どっかと椅子に座って凛香の仕事の様子を見ていたが、どうも分別がうまくいっていないようである。
「やれやれ…」
足音を立てずに凛香の後ろに近寄ると、耳元に息を吹きかけながら囁く。
「凛香、どうもうまく書類の分別が出来ていないようだが…これはどう言う事かな?」
口調は厳しいものではないものの、その代わりに凛香の背中や脇腹をくすぐるように触っていく。
>>469 「え?あはは……バレチャッタ…」
途中で自分の手に負える仕事でない事に気づくが
勢いでこのままやってしまおうとした所に気づかれてしまう。
「だってぇ……きゃ、あははは…く、くすぐったい、やめ…ははは」
どうしようか考えいると、主人の悪戯が始まり身悶え始める。
>>470 「凛香、与えられた仕事が出来ない場合はできないと言いなさい。…さもないと、お仕置きしてしまうぞ」
そう言いながら、くすぐっていた手を鎖骨のあたりやうなじあたりに這わせ、空いていた片手は胸元へと伸ばしていく。
「しかし…日焼けした肌というのもいい物だな。もっと触りたくなってしまった」
凛香の衣服をはだけさせ、じろじろと視姦しながらソフトな愛撫を続ける。
後片付けを丁寧に終えて主人の部屋へ行くと、
小さく開いた扉から、主人が凛香にちょっかいを出しているのが目に入る。
「……!」
咄嗟に壁に背をつけて中からこちらが見えないようにするが
顔は真っ赤になって、鼓動も早くなっている。
「今日のお相手は凛香さん……」
複雑な表情で、ちらりと室内に視線を向けると、しばしその場で立ち尽くす。
>>471 「だ、だってぇ……できないっていったら、ポイってされるもん」
笑いながらだが少し寂しそうに呟く。
「御主人様は、凛香の事ポイってしない?んっ、はぁ…」
首だけをくるっと主人に向け、潤んだ瞳で尋ねる。
「んっ、あ、御主人様ぁ……私…」
しばらくご無沙汰だったので、軽い愛撫だけで感じてしまう。
>>473 「ふふ…安心しなさい。凛香は私にとって大切なメイドだ。大事にするに決まっている」
おそらくは他のメイドにも言っているであろう台詞をさらりと言うが、振り向いた凛香の色っぽい表情を見てごくりと生唾を飲む。
(いかん…もう抑えが効かん…)
我慢が出来なくなってしまったのか、手が凛香の体中を弄り、やがて乳房とショーツ越しの秘所へと到達する。
「凛香……可愛いぞ」
立ち上がり始めた逸物を意図的に擦り付けながら、舌を凛香の耳に近づけて軽く舐める。
>>474 「ほんと?んんっ、んぅ……ぁ…」
快感のために徐々に体が下がってくる。
「あっ、あああっ……ひゃぁ!」
下がったところに耳を舐められびくっと体が反応する。
「御主人様ぁ……もう、我慢できないよぉ……」
ゆっくりと、自分の手を主人のズボンに持っていきファスナーの隙間から潜り込ませる。
>>475 「……っ。おやおや、いやらしい凛香はもうコレが欲しいのかね」
自分から積極的に逸物に触れてきた凛香に声をかけながら、凛香の上体を机の上にもたれかからせる。
「正直に[我慢できない]と言えたご褒美だ。さあ、思いっきり鳴くんだぞ?」
シミが出来ているショーツをひきずり下ろすと、準備の出来ている凛香の秘裂に荒々しく挿入していく。
>>476 「あん、あっ…うんん…いい…」
主人の逸物をすべて咥え込むと自分から勝手に腰を動かし始める。
「すご…御主人様のとっても…あぁ…とっても気持ちいですぅ…」
両手を、主人の首下に絡め、少し上体を浮かすと激しく唇に吸い付く。
「んぅっ、ちゅ……あはぁ、あぁ」
>>477 「そうか、そんなに私のモノがいいなら、すぐにイかせてあげよう」
凛香と唇を貪りあうと、急に突く角度を変えて凛香を絶頂へと導いていく。
「そら、そら…。私もそろそろイきそうだ…!」
結合部には淫液が滴っている為、主人が腰を振るたびに水音が室内に響いていく。
>>478 「あ!あんっ、あはぁ、うんっ…!んはぁ!」
先ほどとは違う刺激に徐々に絶頂へと押し上げられて行く。
「あっあっ…あぁん!もっ…私、い、イキますぅっ……!!」
膣をビクビクと締めつけ、先に限界を感じ達するが
「っ、く・・・・・・ぅ、ううぅ、ふぁ・・・・・・・んっ!」
まだ主人が達しておらず、人形の様に成すがままに激しく突かれている。
>>479 「おぉっ、いいぞ凛香!ぐっ……!」
しばらく絶頂の締めつけを愉しんでいたが、ついにこらえきれずに絶頂に達する。
だが、征服欲を満たす為か射精の寸前に逸物を引き抜き、凛香の髪や顔に白濁をまんべんなく放っていく。
「はぁ…はぁ……良かったぞ、凛香。……しかし、凛香の髪や顔がベトベトになってしまったな」
半ば放心状態の凛香をしばらく見ていたが、自身の後始末をするとやおら凛香の腕を掴む。
「よし!ここは私が凛香の体と、汚した部分を洗ってやろう。ほら、行くぞ?」
そう言うと引きずるようにして凛香を浴場まで連れて行ってしまう。しかし、結局そこでも一度凛香を抱いてしまうのだが。
>>480 「はぁっ、あぁぁ……」
自分を支えていた逸物が抜かれそのまま机にぐったりと横たわってしまう。
「はぁ、はぁ…こんなにいっぱい、ちゅ…んっ……」
顔に放たれた精液を指で口へ運び、その感触を味わう。
「へ?あわわ、こんな姿で……えぇぇー!」
10代の小娘の力が、大人の男に勝てるわけもなく服が乱れたまま連れて行かれる。
「え?そんなぁ、またですかぁ?……嫌じゃないですけどぉ…ってそんな急に……ああああぁぁっ!!」
テレビ中継を見ながら、一緒に観戦していた伊達とともにスタンディングオベーションを送る。
「ん〜!渋い!職人!世界一!もう最高〜!」
どうやら今は、嫌いなチームだのファンだのは関係ないらしい。
二階の廊下を歩いていると、ふと庭のプールが目に入る。
「そういえば今年は涼しいから、まだプールに入ってませんわね」
窓を開けて温めの風に当たりながら、プールサイドの夜景を、しばし楽しむ。
「誰かの為に自分を犠牲にする…か。今思うと悪くないかもな」
しばらく余韻に浸っていたが、やがてゆっくりと席を立つ。
「そういえば今年用の水着を頂いてましたっけ」
まだ試着もしていなかったことを思い出して自分の部屋へ向かう。
厨房で食材確認をすると、一旦自室に戻る。
自室のクローゼットや箪笥を開けて、水着を探している。
「どこへ閉まったんでしたっけ……?」
「ああ、そうだ。変更書類は後で送る。…そう、対象者を変更してくれ…」
自室に戻り、誰かと電話している。
「ん〜……こんなことなら、もっと早くにプールに入っておけばよかったですわ」
どうしても水着が見つからずに、つまらなそうな顔で愚痴る。
仕方なく辺りに散らばった下着や小物類をしまっていく。
自室で過ごすうちに、眠気に襲われ始める。
自室の宝石コレクションの手入れをしている。
厨房でサンドイッチを食べている。
今夜も屋敷へと侵入し、志保を探すうち、厨房へたどり着く。
「やはりここにいたか」
足音も無く戸口へ立って声をかける。
「……喉が渇いたな」
一旦手を止めると、自室を出て厨房へ向かう。
>>496 誰もいない厨房で一人サンドイッチを食べていると、突然声を掛けられる。
以前、似たようなことを伊達にされたが、今回は声の主が違うようだ。
低く渋い声の中にも優しさが込められている伊達の声とは違い、
その声には殺伐とした悲哀のようなものが感じられる。そう、瑞葉の父である萩野子爵の声だ。
「…し、子爵様っ!」
恐る恐る振り向いたその先には、予想通りの顔。
>>498 「何をしている。早く余計なものを脱いで私を迎えたらどうだね?」
いつも以上に冷たい声で言い捨てると
どっかりと椅子に腰を下ろす。
どうやら、また何か気分を害するようなことがあったらしい。
「それとも変態の志保は、強引に脱がされるのが好みかな?」
>>500 「……」
さっそく顔を会わせるなり、性行為を強要されて戸惑う。
ただ、性行為自体が嫌なのではない。
この厨房という他人に見つかりやすい場所で性行為を強要されたことに、戸惑う。
辺りを見回して誰もいないか一応確認し、耳を澄まして足音を確認する。
(よかった… 誰もいないみたい)
別に誰に見られようが問題はないのだが、伊達だけは例外である。
気休めではあるものの、辺りに誰もいないということが判明したことで己を奮起させる。
「はい… 志保は変態ですから、強引に脱がされても結構です」
そう言いながら子爵に跪くと、彼の靴をペロペロと子犬のように舐め始める。
厨房の側までやってくると、何やら志保の声とどこかで聞いた覚えのある声が聞こえる。
「………?」
壁際から中を窺ってみれば、どこか怯えたような表情で跪く志保と、昔重臣に食事会に連れられて行った時に見た萩野子爵。
「あいつ…まさか…」
以前(秋初館一)の事が頭をよぎり、志保に悪いと思いつつも隠れて様子を見る。
>>501 「……ふん」
挑発にも関わらず、志保が従順な姿勢を見せたので
怒りをぶつけることもできず、しばし志保のなすがままに任せる。
「……いや、そうか、そうだな」
ふと何かを思いついたかのように志保の手をとると
強引に引っ張って廊下へ。
「変態だと言うのなら、ここでも平気だな?」
言うなりエプロンと胸のボタンを引きちぎり
下着をむしりとって乳房を鷲づかみにする。
と、その膨らみの先端から漏れ出した液体を見て、しばし首を傾げる。
「……これは……これは志保、まさか……?」
何か思いついたらしく、厳しい目で志保を睨み付ける。
×
子爵と志保が廊下に出てきたので慌てて廊下の角まで下がるが、その後の子爵の行為に愕然とする。
(どうする…?行くべきなのか?…いやしかし)
今自分が行けば、見られた志保が傷つく上に、客への接待の可能性もある。それだけに迷ってしまって決断が下せない。
むかつく胸の苦しさに耐えつつ、様子を見続ける。
>>503 「えっ!? ろ、廊下ですか…?」
厨房よりもさらに他人に目撃される率が高い廊下に性行為の場所を移され、
困惑した表情になりながらも逆らえずにいる。
「はい、どこでも結構です。廊下でも、屋外でも、街の雑踏のなかでも…」
逆らわずにいるにはただ単に相手の言葉を肯定すれば良いだけなのに、
ついそういう相手の嗜虐心を刺激するような言葉の返し方をしてしまう。
子爵に胸元を肌蹴させられて乳房を鷲掴みにされる。
その乳房に掛かった圧力のせいか先端から流れ出す白い体液。
「……はい」
子爵の厳しい視線に耐えられずに瞳を逸らすものの、
彼の視線が意味する疑問に頷いて答える。
>>508 >はい、どこでも〜
「ほう。街中でもいい、というのだな。
そういうことをされたことがあるのか?
ここのメイドはそういうことをされているのか?」
言葉で志保を弄りながら胸に手を伸ばし、そして……
>視線が意味する疑問に頷いて答える
「孕んだか」
端的に呟くと、また志保の乳房を、搾り取るような手つきで揉みしだく。
「誰の子だ? 主人か? 君の恋人か? ……それとも私の子か?」
>>509 「いえっ、私はありますが、瑞葉様はそんなことされてません!」
また瑞葉のことをいろいろ言われるかもしれないので、先に否定しておく。
「あぁっ、ん、ん… 誰の子かはわかりません」
子爵に弄られて、水風船のように熟れた乳房から母乳が流れ出す。
搾られるたびに多少の痛みを感じるが、とめどなく溢れ出す母液に対する驚きのほうが強く、
胸元の破れたメイド服と子爵の手を汚している自分の液体に頬を赤らめる。
「…ただ、私の恋人の子だと思います」
どこか確信めいた口振りでそう宣言する。
この後どういうことを子爵にされようとも、これだけは譲れないといった口調。
>>510 手に付着した母乳を舐め取ると、
その汚れた手で志保の小さく形のいい顎を摘む。
「誰の子だかわからないのに、恋人の子だと思う?
随分と能天気なことだな。その身体を何人の男に捧げたか
覚えていないとは言わせんぞ」
メイド服を下腹部まで破くと、生命が宿っている辺りに手を這わせていく。
「これは私の子だ。いや、それだけでは不十分だな。
娘を産んでもらおう。以前は願い下げだと言ったが取り消す。
いやらしい娘を産むといい。そうしたら、今度こそ私は……」
狂気に満ちた視線を志保に向けて、滔々と喋り続ける。
自分の大切な人である志保を物のように扱う子爵。
志保に多少被虐心があるのは知っていたが、やはり自分の前で他人にこうも手を出されると怒りがこみ上げてくる。
「……っ……」
握った拳は血が吹き出るほどに強く爪が掌に食い込み、顔は悔しさで紅潮する。そして、「私の子か」という子爵の発言。
「…志保……」
志保の中に芽生えた命は、自分とは関係がないかもしれない。
目の前が真っ暗になるような衝動に思わずがっくりと膝をつき、悔しさで身を震わせる。
胸の圧迫感は増していくものの、一方で狂気さえ混じり始めた子爵への怒りもそれに比例して増大していった。
「………」
志保はこのままでは何をされるか分からない。
しっかりとした足取りで立ち上がると、覚悟を決めて廊下の角から姿を現す。
「萩野子爵。…そこまでにしてもらおうか」
全身から怒気が漂っており、いつもはとても見せる事のない凄みの効いた顔で志保の傍らに立つ。
>>511 「い、いやっ… 絶対、この子は子爵様の子じゃありません。
確かに私は何人もの殿方と身体を重ねていますけど、この子は、この子は…」
最初は自信に満ちた口調で断言するが、
己の生活を振り返ってみて段々と自信が無くなってくる。
さらにそれが根拠の無い、からっぽな自信だということを子爵に思い知らされ、
その場に力無く放心したような状態でへたり込んでしまう。
「絶対、雅彦さんの子です…」
夢遊病者のうわ言のように呟きながら、その視線はただ中空を彷徨う。
そんな中、伊達の姿が視界に入り、それがこちらに近づいてくる。
(…夢?)
絶望の渦の流れに身を任せていたが、伊達の声ははっきりと聞こえる。
夢ではない。現実だ。
意識の中に流れ込んでくる一条の光を足がかりとして、意識を覚醒させる。
「雅、彦さん…」
潤んだ瞳から、大粒の涙がこぼれだす。
>>512-513 崩れ落ちた志保に、さらに手を伸ばそうとして、ふと怒気を感じ
横を向くと、いつの間にか伊達が立っている。
「君は……そうか、君が伊達君か。
この肉奴隷にぞっこんだという哀れな男だな」
嘲笑を漏らすと無関心そうに、また志保の方に向き直る。
「何をしている。どこでも平気だと言っただろう。
早くその、自分の淫らさが詰まった胸で奉仕をしなさい。
誰の種だか分からない子を孕んだせいで一層に膨らんだ胸で、な」
>>513-514 「……志保、安心して。この人は俺が……」
涙を流す志保の肩に優しく手を添えると、子爵に向き直り改めて対峙する。
>君は……そうか、君が伊達君か。 この肉奴隷にぞっこんだという哀れな男だな
自分だけでなく志保までも卑下する言葉に、ますます目つきに怒りが混じっていく。
「そうだ。私……いや、俺がその哀れな伊達だ。…もっとも、志保は肉奴隷なんかじゃないがな」
一応丁寧語で話そうとしたが、感情の抑えがきかずに素のままで話し出す。
が、自分にそれだけ言って後は無視するかのように志保に命令を始めた子爵を見て、我慢し続けていた何かが弾けた。
黙って子爵の前に立つと、そのまま胸倉を掴んでこう言い放つ。
「いい加減にしろ!志保があんたに何をしたって言うんだ!それに志保はもメイドである前に今は母親なんだ!…あんたも人の親なら、子を持った人間の気持ちがわかるだろうが…」
吐き捨てるように言った後で、志保に話しかけるようにして呟く。
「俺の…俺の子だ、彼女のお腹にいるのは。何があったか知らないが、俺が生きている限り、志保には…手を出させないぞ」
棟の圧迫感のせいか顔色は段々と悪くなっているのだが、精一杯の自分の気持ちを強い口調で言う。
>>514 >>516 「お願いです、お願いだから… 御奉仕しますから…っ そんなこと言わないで下さい!」
”誰の種だかわからない”ということを連発する子爵の言葉が耳に響き、
つい激しく泣き叫ぶように抗議する。
続いて伊達が抗議し始めたのを見て胸がいっぱいになる。
だが子爵の機嫌を損ねると、他のメイドにまで迷惑が掛かりかねない。
「雅彦さんっ、やめて!」
子爵の胸倉を掴む伊達の手を引き剥がそうとするが、所詮女の力ではどうにもできない。
「ごめんなさい、雅彦さん。私、自分の娘がメイドになてしまった気持ち、わかるから…」
宥めるように伊達に語りかけ、彼の熱を冷まさせようとする。
>>516 >あんたも人の親なら
「若造が……分かったようなことを言うな!」
伊達の手を軽々と払うと力一杯に突き飛ばす。
「ならばお前に分かるのか?
自分の娘を絶対に嫁がせられない相手に
キズ物にされた父親の気持ちが!」
一息ついて、さらに捲くし立てる。
「……この屋敷の人間はみんな同罪だ。
私の大切な娘が汚されるのを平気で見ているんだからな。
お前もどうせ、幾度か瑞葉を抱いたのだろう?」
逆に伊達の胸倉を掴んで問う。
「どんな味だった。私の娘は!?」
>>519 「分かっているなら早く始めるんだな」
伊達の胸倉を掴み、首筋を締め上げたまま
片手でファスナーを下ろし、モノを取り出して見せる。
「その腹の中に宿っているのと同じかもしれない種を、
たっぷりと吸い出してみせろ」
志保が嫌がるのを承知で、さらにそんなことを言う。
>>519>>520 子爵に今にも殴りかかりそうな勢いで掴みかかっていたが、志保の行動とその一言で動きが止まる。
「……っ。そ、それは…」
瑞葉のいきさつもある程度は聞いていたので、さすがに子爵に手を出すのは躊躇われた。しかし。
突然子爵の見かけによらない腕力で突き飛ばされると、倒されたままで子爵の怒りの言葉を耳にする。
>…この屋敷の人間はみんな同罪だ。〜お前もどうせ、幾度か瑞葉を抱いたのだろう?
「……くっ…」
自分もかなり前とはいえ、瑞葉と肌を合わせたことがあるのは事実。その事で一瞬答えに詰まる。
それを見てさらに逆上し、自分の首筋を掴んだ上で志保に奉仕を迫る子爵。
「…っ……志保っ…駄目だ…やっちゃいけな…ぐぁっ…」
口内を切ったのか、あるいは別の要因か。口元から血が流れ、顎までそれが伝う。
抵抗しようにも抑えつけられているので、体力の落ちている身体ではそうそう脱出できそうにない。
>>520 「はい… 先ほどの御無礼、失礼致しました。
では、誠心誠意を尽くして御奉仕させていただきます」
伊達のやったことをこちらが謝罪しつつ、忠誠を誓うように子爵の逸物に口付けをする。
「んっ、ん…っ、ちゃぷ、ぴちゃっ…」
子爵の出張ったカリの部分や赤黒い亀頭、その太い竿などに一通り舌を絡めて唾液を塗してゆく。
途中、再び心を彫刻刀で抉られるようなことを言われて涙するが、それでも奉仕を続けていく。
>>521 (ごめんなさい、雅彦さん。許して…)
そう思いながら奉仕していると、伊達の口から血が流れ、子爵に首筋を掴まれている。
「し、子爵様っ、お願いです。彼に手を出さないで下さい」
すでに口腔内に埋め、抽送を開始していた逸物への奉仕をやめて言う。
「瑞葉様を抱かれた怒りをぶつけるのなら、彼の大切な私を同じように抱いて下さい!」
自らショーツを脱ぎ始めてスカートを捲り、人差し指と中指で秘所を押し開いて見せる。
「でも、ここだと子爵様の大切なお子様に影響があるかもしれません」
もう子爵には膣穴を弄られたくないという気持ちと、
自分と伊達の子が子爵の精液で汚されるのが堪らなく嫌という気持ちを隠すために、
そう理屈付けして言葉を紡ぐ。
「だから、ここでお楽しみ下さい」
自らの手で、尻穴を開いてみせる。
>>521-522 口元から鮮血を垂らしている伊達を見て
押さえつける必要もないかと手を離し、
志保の口腔奉仕に意識を委ねる。
「よかろう……その若造に、一番大切なものを奪われる気持ちを
しっかりと分からせてやろうじゃないか」
>でも、ここだと子爵様の大切なお子様に〜だから、ここでお楽しみ下さい
(ふん、小賢しい真似を……)
志保の意図を見抜き、強引にでも犯そうと一瞬考えるが、
ふと何かを思いついたのか、薄く笑うと
志保を四つん這いにさせ、伊達と視線が合うようにする。
「よし。では望み通り尻にくれてやる。
それと……私のせめてもの情けだ。
哀れなその男の逸物でも舐めてやれ」
それだけ言って、強引に志保の後孔へと剛直を埋め、
激しく揺すり上げていく。
「………志保…かはっ…」
自分の愛する人が、目の前で他人に奉仕する…そんな状況を、押さえつけられたままで見なければならない。
文字通り胸が張り裂けそうな悔しさ、悲しさ、無力感に襲われる。…が、発作寸前までになっている自分の体の状態では子爵を止める事すらできない。
ようやく解放されるが、もう志保は子爵に奉仕をしてしまっている。止めれば後々志保がより酷い目に遭うかもしれない。
「くそっ…俺は…俺は…」
そして、言い知れぬ敗北感の中で自分を庇っているであろう志保と目が合い、さらに投げかけられる子爵の一言。
「………何だって?」
なす術も無く、呆然としたままで志保と子爵が繋がるのを見ていたが、ふと志保の目が自分の方を見ていることに気付く。
>>523 「痛っ、ひっ、あぁっ! うぅ…っ、んあぁ…」
何の潤滑油もなく、潤ってもいない菊孔に無理矢理逸物を捻じ込まれ、激しく呻く。
だがやがて子爵が抽送を開始すると、その動きはスムーズだ。
どうやら、先ほど彼の逸物全体に唾液を塗したことが幸いしたらしい。
それと分泌される腸液もあって、
直腸内と肛門付近で発生する感触が甘美なものとなっていく。
>>524 「あぁっ、ま、雅彦さ、ん… 見ないで。 見ないで下さい…」
菊座を貫かれ、快感に惚けているところを他人に見られたくないという羞恥もあるが、
それだけではない胸の奥底から湧き上がるような嫌悪感。
ただ単純に、好きな人にこの姿を見られたくない、見せたくない。
「んぁぁっ、ダメっ、ぁ、あぁ…」
泣きながら、魚のように口をパクパクとさせて喘ぐ。
>>524-525 「どうした。愛しい女に舐めて貰えるというのに。
もっと嬉しそうな顔をしたまえ」
勝ち誇った顔で伊達を見下ろしながら志保を犯す。
「さあ、何をやっている、志保!
私の命令が聞けないのかね? その口はただの飾りか!?」
淫らな水音を立てつつ肉棒が出入りする尻を
幾度か平手で激しく打ち据える。
「私の言うことに逆らうというなら、こちらにも考えがある。
先ほどの頼みは無かったことにして……こちらに入れるぞ?」
志保のヴァギナに指を入れて、中を軽くこねくり回す。
愛する人が目の前で犯されていてもろくに立ち上がることすら出来ない。
(病気さえ…病気さえなければ…)
健康な身体であれば後先考えずに子爵を殴っていただろう。しかし、今は荒い呼吸を繰り返すのがやっと。
さらに調子に乗って志保を犯す子爵に、搾り出すように言葉を発する。
「けほっ…やめろ…頼む…やめてくれ…志保には、もう…」
ぜいぜいと息をしながらそう言うが、子爵が聞き入れるはずもない。
やっと上体を起こすが、どうやら立ち上がれないようである。
>>526-527 「ひあぁっ! あぁ、ひっ、ぁ…」
尻を平手打ちされ、そのたびに大きく尻肉を揺らして苦痛に悶える。
「い、ぁ、や、止めて… 彼のも舐めますから。そちらは…っ」
膣内を蠢く、突然の異物感。
それが子爵の指だとわかると、即座に従順な態度を取って彼の命令に従おうとする。
そして、命令を実行しようと伊達のほうへ涙目の視線を投げ掛ける。
「……」
直腸内を押されて這いずり回るようにして伊達の傍まで寄ると、
快感に震えた手つきで彼のズボンから逸物を取り出す。
(雅彦さん…)
黙って、伊達の逸物を口の中に埋める。
>>527-528 「どうだね? 分かるか? 大切なものが踏みにじられる気持ちが」
冷たく吐き捨てて、志保にモノを加えられる伊達を眺めつつ
腰を激しく動かす。
「もっともこの志保は、大切にする価値もないような淫売かもしれんがな。
なにしろ……自分が身篭った子の父親も分からないような女だ」
しかしその口調には、少しずつ快感に上ずったものが混じり始める。
「ただ……その分、具合だけは最高だがな……っ!」
どうやら絶頂へと向かい始めたらしく、
志保が伊達のモノを喉に詰まらせるくらいにキツく突き上げはじめる。
>>528-529 子爵の命令に従うべく、志保が自分の股間まで這って来る。
「…志保」
彼女の震える手付きにも抗う事はしない。なぜなら、今志保を拒めば、自分のちっぽけなプライド等の前に志保とお腹の子が壊される。
自分ならまだしも、子爵の手によって彼女が壊される事だけは避けたかった。
>黙って、伊達の逸物を口の中に埋める
「うっ…」
志保の口内で逸物が膨張していき、時折それがびくりと震える。
そんな快感に敏感な自分を嘲笑うかのように吐き捨てる子爵。
「彼女は…違う…淫売なんかじゃ…」
この状況では何を言っても意味を成さないのは知りつつも、僅かに子爵に抗う素振りを見せる。
しかし軽い発作状況にある今では、動く事もままならずに志保の奉仕に身を委ねるだけ。
>>529 「んんっ、ん、んぅ…」
自分を貶す言葉に反論したくとも、
伊達の逸物が喉奥まで突き上げているので全く声を発することができないし、
子爵の言っていることは本当のことで反論のしようがない事実。
涙を流しながらその現実を受け入れ、
彼によってもうすぐ自分の身体が高みへと押し上げられるであろう現実も受け入れる。
>>530 「…ん、ん……」
しばらくすると激しい快感によって惚けた表情になり、
口が塞がれていることもあって発するのは呼吸困難からくる荒い呼吸音だけになる。
(雅彦さん、私たちは幸せになれるのかな?)
虚ろな瞳で、伊達の瞳を見上げる。
>>530-531 (ふん……二人とも大人しいことだ。つまらん)
志保も伊達も諦めたように自分に逆らわなくなったので
かえって不満げな顔で志保を犯し続ける。そして……
「ならば、そろそろ褒美をやろう……!」
唐突にそう言うと、志保の身体を起こし
太股を抱え上げるようにして持ち上げる。
尻穴から逸物を抜き取ると、決して挿入しないはずだった膣へと
絶頂寸前で震えるそれを進める。
「くっ、さあ、受け取るがいい! 志保っっっ!!!」
志保の子宮に先端が触れると同時に陰惨な欲望を破裂させ、内部を満たしていく。
「くくっ……ふ、ふははははっ!!
どうだ? これでも腹の子が伊達君のものだと言えるかね?
私の精液で汚された子が、愛しい人の子だと?」
壊れたように笑いながら、志保の耳元で囁く。
「私の子なら私が許してやる。だが、伊達君はどうかな?」
伊達をチラリと見て、さらにたたみ掛けるように続ける。
「私の子だと認めるんだ、志保。
そして……可愛らしく、淫らな娘を産め。
そうすれば、その新しい『私の娘』ともども、永遠に私のものにしてやるぞ」
それだけ言うと、志保を伊達の上へと放り出し、
二人に背を向けて去っていく。
>>531-532 (志保………)
こちらも焦点の合わない虚ろな瞳で志保を見る。
快感というよりは自失状態でただ高みへと押し上げられるだけ。
(俺達………幸せになれるのかな)
志保の何かを訴えるような視線に、何故かそんな事を思う。
が、絶頂に達する寸前に子爵が行った行為。それで我に返るのだが子爵の精がただ志保の中に注がれていくのを呆然と見るしかない。
そして高笑いをしながら言い放つ子爵の言葉に、戦慄を覚える。そして、辛うじて志保から逸物を離してそれをしまうと、発作が止まったのかふらふらとしながら立ち上がろうとする。
「貴様……それでも人間か…くそっ……」
最後にトドメの一言を言って自分達に背を向けた子爵を追おうとするが、二三歩歩いた所でがっくりと膝をつく。
「俺は…何て無力なんだ」
憎しみは憎しみしか生まないと知りつつも、子爵へのその感情を抑えきれずにただ怒りに震える。
>>532-533 子爵の”そろそろ褒美をやろう”という言葉から、長い陵辱がやっと終わりを告げるのだと内心ホッとする。
そして安堵からか、辛いことを忘れるように尻穴の快感に浸っていると、
突然その快感が止んで膣内に強烈な拡張感、異物感が発生する。
(!?)
まだ直腸内に精液を叩きつけられていないので、行為は終わりではない。
つまり、行為はまだ続いている。だんだん状況把握が出来てきた。
(嫌…)
頭の中でひと言そう呟いたそのあと、連呼するようにしてそう叫ぶ。
膣の最深部、子宮口へと向けて陰惨な劣情を子爵が放つのと同時に。
「…嫌ぁぁああっ! やめてぇっ! お願い! 助けて…」
半狂乱になりながら嫌悪感を露わにし、子爵を引き剥がそうとするも意味は無かった。
「うぅ…」
虚ろな表情で涙を流すその姿は夜伽に熟達したメイドという影は無く、
レイプされて破瓜の血を流すような少女の表情だった。
「そうだ……今度こそ『私の娘』にするのだ……」
ブツブツとそんなことを呟きながら屋外へ出て歩く。
と、夜風に吹かれてハッと我に返る。
「く……は、ははは……また、か」
屋敷の門柱に、皮膚が破れるほど強く拳を叩きつける。
「もう抑えられんのだな。私自身を……」
その頬を一筋の涙が伝う。
「ならば……いいさ。堕ちるところまで堕ちれば。
どうせ瑞葉は私を捨てたのだ。紫もそのうち愛想を尽かす……」
そう言うと、またブツブツと何かを繰り返しながら屋敷を去っていく。
>>534 がっくりと膝をついていたが、ふと志保の様子がおかしいのに気付く。
「志保……?おい、しっかりするんだ志保!」
志保のもとにたどたどしい足取りで駆け寄ると、ハンカチを取り出して汚された志保の秘所や尻穴を労わるように拭き取っていく。
「志保…。済まない、俺が無力なせいで…。おい志保、志保……」
以前り憶測が本当だった事もショックだったがそれどころではない。
壊れてしまったかのようにただ涙を流し続ける志保に、耳元で志保の名を呼び続ける。
>>536 「……」
子爵がこの場を去り、辺りに響くのが伊達の声だけになる。
すると絶望の渦にはまった意識の中に一条の光が差し込み、
少しではあるが頭の中を明るく照らしていく。止まっていた思考が再開した。
「ま、雅彦さん? そ、そんな謝らないで下さい。
全部一人で抱え込んで、誰にも相談しなかった私が悪いんです」
辺りに散乱するメイド服の欠片やボタン、下着をゆっくりと拾い集める。
「むしろ謝るのは私のほう」
伊達の傍へと身を寄せ、彼の横に座る。
「でも、あなたがいてよかった」
自分の呼びかけででどうにか我に返った志保を見てほっと一息つくが、その後の志保の言葉を聞いて静かに呟く。
「全部抱え込む…か。いや、誰にも言えないよな。瑞葉さんが関わっている問題だしな」
子爵への怒りは消えないものの、ある程度冷静さが戻ってきたのかそう志保に答える。
>でも、あなたがいてよかった
「ああ、俺もだよ。…正直志保が居なかったら、こう言う事があったら立ち直れないだろうと思う」
迷ったものの、ややあってから志保の背中に手を寄せてそっと抱く。
「弱いもの同士がただ傷を舐め合っているだけかもしれないけど…」
破れた志保のメイド服に視線を落としながら、その下腹部で目を留める。
「お腹の…"俺達の"子供の為に…頑張って生きていこう」
そう言ってから、口元から垂れていた血を拭う。
伊達の眺める下腹部を自分も見詰めながら、その部分を優しく撫でる。
「…たとえ私たちの子じゃなくても、別にいいと思います。
生まれてくる子供の血が違うからといって愛されないのは変だと思いますし、
誰が生まれてこようと、雅彦さんと私の子なんですから」
伊達のほうを振り向くと彼の顎に拭い残した血を見つけ、それを舐め取ってやる。
「それに、弱者の傷の舐め合いでもいいじゃありませんか。
今日、あなたが負った傷癒させて下さい。身体の傷も、心の傷も」
伊達の唇に自分の唇を重ね、彼の口腔内に舌を入れる。
志保の言葉を聞いているうちに、段々と表情が穏やかになっていく。
「そうだな…いや、そうなんだよな。血なんか関係ない…俺と志保の子供だよな」
納得したようにそう言うと、下腹部を撫でていた志保の手に自分の手を優しく重ねる。
>今日、あなたが負った傷癒させて下さい。身体の傷も、心の傷も
「志保……んっ…ん……」
顎を舐められた後に唇を重ねられると、どちらからともなく互いに貪るように舌を絡める。
「……っぷはっ。血が混じってたから鉄臭いだろ?」
唇を離してそんな事を言っていると、舌で求め合ったせいか先程不完全燃焼だった逸物がむくりと頭をもたげてしまう。
「……あ」
妊娠している上に、先程犯された志保の前にも関わらずこうなってしまうのを恥じ、黙ってうつむく。
「…いいですよ、気にしないで下さい」
勃起してしまったことを恥じる伊達に対し、微笑みながら言う。
不完全燃焼だったからだとはいえ、
キスだけで勃起してしまう彼が童貞少年のようで可愛かった。
「疼きを鎮めてあげたいけれど、どこかに移動するのが先ね」
ここが廊下だということを思い出して我に返る。
「…もう、寝ちゃったのかしら?」
自分の膝枕で寝息を立てる伊達に小声で呟いてみるが、返答はない。
「ちょっと失礼しますね」
別室から毛布を持ってくると伊達の上に掛けてやり、再び膝枕をしてやる。
先ほどの辛い陵辱の傷を癒すようにして、
寝息を立てる彼が目覚めるまでいつまでも寄り添っていた。
だが数分後には、壁にもたれかかって自分も眠りに落ちてしまうのだが。
「旦那様〜、お鞄忘れてらっしゃいますわ。はい。いってらっしゃいませ。」
朝。玄関で主を乗せた車が走り去るのを微笑みつつ見送ると、屋敷内へ入る。
(そう言えばこの間のお客様、やっぱり伯爵様だったのかしら。
…今のみんなの事とか色々聞きたかったけど…。旦那様にすぐ遠ざけられちゃったから残念だわ…)
元いた部屋に戻ると、主のばあや(?)らしい老女が背中を丸めてTVを見ているので
流れている人気の連続テレビ小説を、膳を片付けながら一緒に眺める。
その話はとても悲しみに満ち溢れているシナリオだったが、
「なんだかどの登場人物も、羨ましいなあ…。……え?あ〜。あの…。
…私、たぶん一生自分の子供は持てそうにないと思うから。無いものねだりなんでしょうねえ。
だって怖いじゃないですか。…だから、すごい勇気あるなって。」
羨望の眼差しを目の前の物語に向け、なぜかそんな事を呟く。
「………っ。…ここは?」
孤独なままで深い闇に取り込まれていくような、そんな悪夢から目覚める。
辺りを見回せば、昨晩の忌まわしい行為が行われた廊下である事を思い出す。そして自分に寄り添って眠っている志保の姿。
「…あれだけは悪い夢じゃ、なかったんだよな」
改めて自分の無力さを呪うが、その時昨晩の志保の言葉が胸の奥で反芻した。
「あなたがいてよかった…か。俺もだよ、志保」
眠ったままの志保の目からうっすらと滲む涙を拭き取ってやると、再び肩を寄せ合って眠りに落ちる。
独りではないという「幸せ」を噛みしめながら。
546 :
秋山 麗:03/08/21 23:20 ID:K2m/wpFj
昨夜、一波乱あったであろうあの廊下を掃除し終え、一息つく。
「ふぅ……男なら、せめて志保さんを部屋に連れて行ってあげればいいものを……」
裸の志保と伊達が一緒に寝ている所を、廊下で発見した時を思い出す。
547 :
:03/08/21 23:47 ID:0jYf7BiA
548 :
秋山 麗:03/08/21 23:56 ID:K2m/wpFj
続いて厨房に入り、調理道具と消耗品のチェックをしている。
550 :
秋山 麗:03/08/22 00:06 ID:qFYMvz9k
早々とチェックを完了する。
「よし、っと……これで今日の役回りは最後……かな?」
自室で裁縫道具を広げ、ブラウスのボタンを直している。
552 :
秋山 麗:03/08/22 00:18 ID:qFYMvz9k
念のため、メイド向けの掲示板の情報を再確認している。
ブラウスのボタンを直すと、買い物袋に入った大量の電池を持って屋敷内を巡回する。
いたるところに隠し置かれている淫具の電池を交換するために。
554 :
秋山 麗:03/08/22 00:27 ID:qFYMvz9k
書き漏らしていた情報を手帳に書き写し終え、自室に戻ろうと廊下に出る。
厨房、食堂、書斎…… と、屋敷の数ある部屋を全て回るのはとても困難で、
まだ大まかな場所しか電池交換できていない。
そんな中、息を切らしながら廊下を歩いていると手帳を持った麗を発見する。
「ご苦労様です」
そう軽く会釈しながら麗に近づいてゆく。
「あの… 以前、麗さんの部屋に投函した写真、捨てちゃっていいですからね」
苦笑いしながら言う。
556 :
秋山 麗:03/08/22 00:43 ID:qFYMvz9k
>>555 「あら、ご苦労様」
向こう側から歩いてきた志保に、こちらも会釈を返す。
>以前、麗さんの部屋に投函した写真
言われて、ようやくそのことを思い出す。
「ああ、あれ……ごめんなさい、あたしも、もっと早く聞いてみるべきだったんだけど、忘れちゃってて……」
思わずこちらも苦笑いしてしまい……ふと、志保が大量の電池を抱えているのを見つける。
「それ、もしかして……手伝いましょうか?」
電池の用途をある程度推察して、そう言う。
「あ、すいません。…お願いします。一人じゃ重たくって」
麗の手伝いの申し出に甘えることにする。
メイド服のポケットの中から買い物袋をもうひとつ出し、
その中に自分が持っている電池の半分を入れて彼女に渡す。
「あと、この中に使用済みの電池を入れてください」
さらにもうひとつの買い物袋を麗に渡し、次の目的地を告げる。
「次は地下室です」
558 :
秋山 麗:03/08/22 00:59 ID:qFYMvz9k
>>557 「さすがに、これじゃあね……よいしょ、っと。
それじゃあ、行きましょうか」
渡された電池を持つと、志保と肩を並べて、なんの抵抗も無く地下室へ向かう。
その道すがら、ぽつりと、思い出したかのように口を開く。
「……あなたも大変ね……ほら、さっきの話の写真。
まあ、誰かに強要されたんでしょうけど、他にああいうことに耐えられるメイドって、いなかったでしょ?」
「…いえ、私だけじゃなく皆さん大変だと思いますよ。
あの写真みたいなことにも耐えられれば、その分だけ夜伽の仕事が楽になりますし。
出来ないと、出来ないことがプレシャーになって夜伽の仕事が大変になると思います」
地下への階段を静かに降り、地下室の扉を開く。
「確か、ここで撮ったんですけど…」
そう呟き、麗の耳元で「伯爵様と」と付け加える。
560 :
秋山 麗:03/08/22 01:19 ID:qFYMvz9k
>>559 「……まあ、それはあるかもしれないわね……」
志保の言葉に同意して、志保に続いて地下室に入る。
>確か、ここで
「あの伯爵に、ねぇ……」
不意に、数日前の出来事を思い出してしまい、頭を振って忘れようとする。
「さて、早く終わらせちゃいましょ。
……って、少し顔が赤いような気がするけど……大丈夫?」
ふと、志保の顔が熱を持っているように見えたので、そう聞いてみる。
昨日廊下で寝ていたために、風邪でもひいたかな、などと思いつつ。
伯爵の話から話題を逸らす麗の態度から、伯爵と何かあったのかな?と推察する。
「……」
無理に詮索するのも悪いかなと思っていると、”顔が赤い”と指摘される。
「…え、本当ですか?」
額に手を当てて自分の体温を感じてみるが、よくわからない。
そこで地下室の鏡に顔を映してみる。
「確かに、ちょっと…赤いかな?」
562 :
秋山 麗:03/08/22 01:34 ID:qFYMvz9k
「風邪とかひいたわけじゃないなら、いいんだけど……
伯爵にされた事を思い出して、火照ってたりして」
などと、有り得そうな冗談を飛ばしてみる。
一人、電池交換の準備を始めながら、
「向こう(侯爵)のお屋敷にも、そういう同僚はいたけどね。
普通の状態が長く続くと耐えられない、とか言われて……苛めてくれないか、って言われた時はどうしようかと……」
志保とこう話す機会が少なかったからか、昔話なども始めてしまう。
「なるほど、確かに普通の状態ばかりだと身体が疼いちゃいますよね。
御主人様、私が妊娠初期だからなのかソフトにしか責めてくれないですし」
麗の話す昔話に頷きながら、地下室の一角にある棚の引き出しから淫具をかき集める。
「これで地下室は全部のはずです」
集めた淫具を麗の前に持って行く。
「これは、電池ある… これは、電池ない…」
ひとつひとつ淫具のスイッチを入れ、電池の残りが少ないものだけを麗に渡していく。
564 :
秋山 麗:03/08/22 01:52 ID:qFYMvz9k
渡された淫具の電池交換をしながら……ふと、志保の言葉に違和感を覚える。
(……あれ? 今、同意した?
かなり調教されたとは聞いてたけど……同じ気?)
などと頭の中で思いながら、話を合わせる。
「……我慢できないんなら、あの元お嬢様のかわいい女王様に苛めてもらったらどう?」
ニヤニヤと笑いながら、この場面でいきなり瑞葉を推薦する。
「あたしも、できないわけじゃないけど……
一線越えるとハマっちゃって、手加減忘れるかもしれ……ううん、なんでもない……」
ふと、以前本気で同僚を泣かせた事を思い出し、顔を歪める。
「う〜ん、それでもいいんですけど、瑞葉様にはそこまで堕ちて欲しくはないと言うか…
やっぱり瑞葉様はメイドになっちゃいけない人だと思いますので」
瑞葉がメイドになることで悲しむ人がいる。
そのことを十分に知っているので、
彼女のメイドとしての仕事をエスカレートさせるのは躊躇われた。
「だから…」
電池のない淫具を全て麗に渡し終えると電池のある淫具にスイッチを入れ、
その震えるディルドの先端を見詰めたまま、ただでさえ赤い頬をさらに上気させている。
566 :
秋山 麗:03/08/22 02:13 ID:qFYMvz9k
「まあ、少なくともメイドには向いてないわね……あとは柏葉さん次第、かしら?」
最後の電池を入れ、パチンと蓋を閉めてから、そう付け足す。
>その震えるディルドの先端を見詰めたまま
しばらく無言で志保の様子を眺めていたが、やおらディルドのスイッチを切ってしまう。
「……少なくともこれは、胎教には悪いんじゃない?」
そう言って微笑んでから、電池を入れた袋をまとめる。
「あ… そうですね」
ディルドのスイッチを切られて口を尖らせるものの、
”胎教に悪い”という言葉に同意する。
「じゃあ、とっとと片付けちゃいましょうか」
電池交換の終わった淫具を棚の引き出しに戻し、交換用の電池も補充してやる。
地下室での作業終了の旨を麗に伝える。
568 :
秋山 麗:03/08/22 02:30 ID:qFYMvz9k
「そう、それじゃあ次ね……」
そう言ってから、地下室の中をぼーっと見回す。
「……ねぇ、志保さん。なんで苛めて欲しい、って思うの?」
いきなり、突拍子も無い事を言い出す。
「そりゃあ、あたしもそれなりに慣らされたし、嫌だと思っても感じるけど……
そうして欲しい、って思ったこと、無いから……」
「……」
唐突に投げかけられる麗の疑問に動きが止まる。
「中学生の頃から慣らされたから… っていうのは感じる理由ですよね。
…う〜ん、『苛めて欲しい』っていう理由ですか…」
仕事そっちのけでつい考え込んでしまう。
「ただ単に強い刺激が好きということもありますけど、
やっぱり相手の嗜虐心を満足させることで、自分は相手にとって必要な存在なんだ、
ということを確認できるからでしょうか。歪んだ方法だけど、孤独じゃないって感じることができる」
頭の中に思ったことをゆっくり言葉にして紡いでいき、麗の疑問に回答する。
「だからこそ、プレイの中では放置プレイが唯一嫌いですね」
最後にそう苦笑いして、話題が暗くならないようにする。
570 :
秋山 麗:03/08/22 02:54 ID:qFYMvz9k
「……」
今度は逆に、志保の答えを聞いてこちらが固まってしまう。
「……あたしも、まだ甘いのかしらね……」
ふと、侯爵におねだりした時の事を思い出し、自嘲する。
「ごめんなさい、何でもないの。……ありがとうね」
あいまいなまま、パタパタと手を振ってごまかしてしまうと、次の場所に向かって歩いていく。
「…?」
麗の誤魔化しを不思議そうな表情のまま見詰める。
「次は、ここの廊下全部の客間です。ひとつひとつやるのは大変ですけど、
手分けしてやればすぐ終わると思います。頑張りましょう」
地下から上がり、客間が並んだ廊下を前にして額の汗を拭う。
乾燥機から乾いた洗濯物を取り出している。
自室で、写真立てを拭いている。
「う〜ん……もうちょっとこっちを向いていればなぁ……」
写真を傾けながら呟く。
乾いた白いシーツを一枚一枚丁寧に畳んでいる。
写真立てを元の場所に戻すと、自室を出る。
「もしかしたら……もっと良い写真が手に入るかも?」
他のメイドを探しつつ、休憩室へ向かう。
畳みおわったシーツを造りつけのクローゼットへと仕舞い込む。
「あ、ねぇねぇ!」
早速、同僚を見つけて捕まえる。
「あのさ……この間のパーティでさ……カメラ、持ってたよね?」
遠回しに写真のことを尋ねる。
「ん〜〜〜〜っ」
一仕事終えて大きく伸びをする。
「……って、これ何よ!」
同僚の撮った写真を見て、思わず叫んでしまう。
「ほとんど若侯爵様ばっかりじゃない……」
「もういい……はい、ありがと」
不機嫌な表情で写真を同僚に返す。
「え、何の写真を探しているのかって? そ、そんなこと……言わなくてもわかるでしょ」
頬を赤らめながら答える。
「最近あまりお客様が見えませんわね」
シーツを洗う量が減ったことで、そんなことをふと思う。
「……そう言えば、瑞葉さんお元気かしら……」
ふと、自分のことから連想して瑞葉の事を思い出す。
「あ、私ちょっと出かけるから……」
同僚にそう言って、屋敷を出て行く。
名無しの御主人様の屋敷に到着して、呼び鈴を鳴らす。
「こんばんは〜」
まだ応答のないインターフォンに声をかける。
>>583 「!」
客人がこないなどと言っていると夜中にインターホンがなったので
慌てて玄関へ向かう。
(お相手……しなくてはいけない方ですかしら?)
戦々恐々としながら扉を開けると……
「五月さん!」
瞬間、表情が明るくなって、五月の手をとる。
「お久しぶりです〜♪」
>>584 突然、扉が開いたので少し驚く。
「あ、瑞葉さん〜! ちょうど瑞葉さんに会いたかったんですよ〜」
取られた手を握り返し、笑顔で瑞葉を見つめる。
「瑞葉さん、元気でした? 本っ当に久しぶりだよね〜」
>>585 >元気でした?
「ん……まあまあ、ですかしら」
苦笑して答えるが、ふと心配をかけてしまうのではと思いなおし、
明るい声を出して五月を中へ誘う。
「立ち話もなんですし、上がって下さいな。
今日はお客様もいらっしゃいませんし、おじ様もお休みになられたようですし」
五月とともにメイドの休憩室へ行き、手早くお茶とクッキーを用意する。
「これ、美味しいんですよ」
>>586 瑞葉に導かれ、休憩室へ入る。
適当な椅子に腰を下ろし、出されたクッキーに手をつける。
「本当に美味しそう! いただきま〜すっ」
クッキーをもぐもぐと食べながら、瑞葉を見る。
「まあまあって……あんまり元気じゃないの?」
食べながら、何とはなしに聞いてみる。
五月がクッキーを食べるのを見て、自分も一枚つまむ。
>あんまり元気じゃないの?
「ん〜……元気溌剌、とはいきませんわよね、なかなか」
少し寂しげに微笑む。
「五月さんはどうですの? 伯爵様とは……」
沈んだ話になるのを避けようと、水を向けてみる。
>>588 瑞葉の言葉に目を見開く。
「そう! さっきね、私が持っている伯爵様の写真の写り具合があんまり良くなかったから
同僚にもっと良い写真、持っていないかなぁって、同僚が撮った写真を見せてもらってたの」
クッキーを食べ終え、今度は出されたお茶に手をつける。
「そしたらなんと……若侯爵様の写真ばっかりだったの!
瑞葉さん、知ってる? 若侯爵様ってメイドの間じゃ、大人気なんだよ〜?」
>>589 「若侯爵様……?」
どこかで聞いた名前だと、しばし顎に指をあてて考える。
「……ええと……っ!」
ふと麗の本当の主人のことを思い出す。
「あの、若侯爵様って、ひょっとして……とっても若い奥様のいらっしゃる?」
とりあえず搦め手から訊いてみる。
>>590 再び目を見開く。
「え? えぇ〜っ!? 若侯爵様って奥さんいるの!?」
思いっきり叫んでしまったので、クッキーが喉に詰まってしまう。
あわててお茶を飲んで、息を吐き出す。
「ごめんなさい……あんまりびっくりしたから……。
多分、その侯爵様で合っていると思うわ。なんか、こう……ちょっと怖い感じの……」
以前の接客を思い出しながら、若侯爵の姿形を口にする。
>>591 >若侯爵様って奥さんいるの!?
「えっ? あ、いえ、でもその侯爵様かは……」
そもそもその情報さえ、麗から聞いたのか
その後みかさから聞いたのか記憶が定かでないので
声も尻すぼみになる。
>ちょっと怖い感じの……
容姿のことを語られて、再度ハッとする。
「そ、そうです……あの方、ですわね」
間違いなく麗の主人であり、自分を一度陵辱した人物だと確信する。
「でもあの方、人気がおありなんですか?」
つい、信じられないといった表情と口調になってしまう。
>>592 「ええ。何回か、私のお屋敷のパーティにいらっしゃったんですけど
その時ばかりはメイドのみ〜んなが、いつも以上にお化粧してるんですよ?
もう、信じられない! 伯爵様がいるのに……」
ぶすっと眉を寄せて、思わず愚痴ってしまう。
「そりゃ……確かにカッコイイですけど……」
小さな声で呟いた後、頭を振る。
「でも、見た目に騙されちゃダメですよね。本当にその人を好きになるんなら
その人の中のことも知らないと……そう思いません?」
残り少ないクッキーに遠慮なく手をつけて、瑞葉に問いかける。
>>593 以前の陵辱の記憶に苛まれてクッキーにもお茶にも手をつけられず、
ただ五月の言葉に頷く。
>本当にその人を好きになるんなら〜
「そう! そうですわよね。見た目がいいからって
いい人だなんて思ったら大間違いですもの」
そこでようやく我に返り、かつての記憶で自分の身体が
若干たかぶってしまった事実から目を背けるように
大きな声で五月に同意する。
「五月さん、御立派ですわ」
>>594 突然、瑞葉の表情がきらめきだしたので少し驚いてしまう。
「え……そ、そう? やだな〜、私全然立派じゃないですよ〜」
照れたように鼻の頭を撫でる。
「瑞葉さんだって……御主人様のこと、まだ好きなんでしょう?
お仕事についてはともかく、私よりも積極的に御主人様にアプローチ出来る
瑞葉さんが羨ましいです」
伯爵の前ではしどろもどろになってしまう自分を思い浮かべて
大きなため息をついて、がっくりと肩を落とす。
>>595 >やだな〜
「いいえ。ちゃんと御自分の大切な方への思いを
貫けるんですもの。すごく立派ですわ。羨ましいくらい……」
>御主人様のこと、まだ好きなんでしょう?
「……ええ。でも、それだけでは、もう済まないんです」
五月からふっと目を反らす。
「五月さん、好きな男の人って、一人じゃないといけないんでしょうか?」
本人としては出来うる限りの直球でない質問をしてみる。
>>596 「一人じゃ……? それは……」
意外な質問に、言葉が途切れてしまう。
「う〜ん……でも、もし私がそんな状況になったら……多分、自分を許せないと思う」
お茶を全て飲み干して、受け皿にそっと置く。
「一人に決められないって、なんだか傲慢じゃありません?
……考え方が古いのかもしれないけど……あ、でも」
俯けていた顔を上げて、瑞葉を見る。
「片思いだったら何人いてもいいんじゃないのかな?
自分の中だけの重いだし……ほら、テレビの俳優とかに恋するのと同じみたいな?」
>>596 >一人に決められないって、なんだか傲慢じゃありません?
「!」
予想していたよりもさらにキツい一言が飛び出してきたため、
瞬間的に硬直してしまう。
「……そう、ですわよね。やっぱり」
まだ自分のことだとは言っていないというのに、がっくりと項垂れる。
>片思いだったら〜
「それじゃあ……五月さん。五月さんは伯爵様がお好きなんですわよね?
でも伯爵様は五月さん一人だけのものには、なかなかなれないでしょう?
そんな時に、もしも……例えば若侯爵様とかが
五月さんに『恋人になって欲しい』なんて言ってらしたら……どうします?」
なんとか冗談に聞こえるように願って言ってみるものの、
その表情は真剣そのものであったりする。
>>598 表情が暗くなった瑞葉を見て、ふと疑問に思う。
(もしかして……あの綺麗なドレスを着ていた時にいっしょにいた男の人と
関係があるのかな……)
そう思うが、取り合えずその話題を口にするのは止める。
「そんなの、絶対お断りします! 私は全身全霊をかけて伯爵様を愛しぬくって
誓えますもの……」
そこまで言った途端、自分の言葉が恥ずかしくなって真っ赤になる。
「……確かに、叶わない恋ですけど……少しでも望みがあるのなら、それに縋る方を
選びます。その機会を逃さないためにも、若侯爵様とかには絶対なびかないわ」
>>599 「やっぱり御立派ですわ……五月さん」
きっぱりと言い切った五月を眩しそうに見やる。
「私とは大違い」
と言ったあとに、あたふたと手を振って言い足す。
「あ、でも瀬名様は別におじ様の代わりってわけじゃ……!」
そこまで言ったところで、問題はそういうことではないと、ようやく気づく。
「あ……っ」
思わず口元を押さえるが、もう遅い。
>>600 「えっ!? 今……なんて……」
頭の中に、例の男性の姿を思い浮かべていたので、瑞葉が漏らしてしまった名前と
姿が一致してしまう。
「瀬名様って……もしかして……」
男性の姿を事細かに説明しながら、瑞葉を見つめる。
「……わかったわ。瑞葉さん……御主人様以外に好きな人が出来ちゃったんだね。
それが……瀬名さん?」
心配げに瑞葉の顔を覗き込む。
>>601 五月の言葉を聴いて、一々コクコクと頷く。
「そう……そうですわ」
顔を覗き込まれて、咄嗟に目を反らすと重いため息をつく。
「これじゃ、メイド失格ですわよね。
それなのに私、どうして何時までもここにいるんでしょう……
おじ様のことは好きですけれど、裏切ってることには変わりないのに」
>>602 あまりに深刻な事情を知って唖然とするも、少しの間黙考する。
「……御主人様は……その、瑞葉さんと瀬名さんの事、知っているんですか?」
物悲しく、こちらではない一点を見つめる瑞葉を見続ける。
「御主人様だって、子供じゃないんですもの。瑞葉さんが自分の事を……その……
本気で恋愛対象にしていないって思っているかもしれませんよ」
何とか言葉を選んでいくが、なかなか良い言葉が思いつかない。
>>603 「おじ様は、もうとっくにご存知ですわ。
それなのに私、まだ答えが出せないんです」
>本気で恋愛対象にしていないって〜
「そんなこと……!」
ブンブンと首を大きく横に振る。
「少なくとも家を飛び出したときは、本当におじ様のためなら
今の生活を捨ててもいいって思ったんです。
おじ様が私一人だけを見てくださらなくても、それでもいいって思ったんです。
でも……今の私は……」
涙を堪えた分、言葉が次々と噴出してくる。
「お父様の仰るとおりだったのかもしれません。
私はまだ子供だから、自分のことを決めることなんて無理だって」
>>604 「……そんな事はないですよ。ここまで頑張ってきた事については
瑞葉さんが自分で決めた事でしょう? 状況は確かに苦しいですけれど……」
そこまで言って、瑞葉の片手を握る。
「もう、瑞葉さんは子供じゃないんです。少なくとも、自分に正直に家を出た時から
子供じゃないって思います……」
小さく微笑みながら、瑞葉を見つめる。
「どうすればいいか……悩んで、悩んで、もう悩めないって思ったときに
浮かんだ答えが、きっと……瑞葉さんの本音だと思う。
その本音を信じて……それに従って、歩いていけば良いと……思いますよ」
>>605 「……ありがとう、五月さん……」
五月の手を握って伏し拝むようにする。
「実は今、瀬名様は長く出かけていらっしゃるんです。
だから、帰ってらっしゃるまでに、自分でもちゃんと考えようと思います。
戻ってらしたら、その時は……おじ様も一緒に話せたらいいですわね」
夢を見るような瞳になって、そう言う。
「いえ、そうしなくちゃいけないんですわよね」
と、決然とした表情になる。
>>606 力強くなった瑞葉の態度に、安心したように笑顔を見せる。
「ええ、そうしないと……瑞葉さんも瀬名さんも動けないと思います。
壁は怖ろしく厚くて高いですけど……変な言い方ですが、なるようになります」
そう言って、照れたようにくすっと笑う。
「これだけはハッキリ言えます……瑞葉さん、両方取ろうって事だけは
考えない方がいいですよ。二兎追うもの……って言うじゃないですか。
……ごめんなさい、これは私の個人的意見」
そして、椅子から腰を上げる。
「もうこんな時間。私……そろそろ帰ります。伯爵様の写真も探さないといけないし」
>>607 >二兎追うもの〜
「ええ……そうですわよね。どちらを選ぶか、もう一度よく考えてみます」
まだ少し表情は暗めだが、僅かに力の宿った瞳で頷く。
「ごめんなさい、私の話ばかりで……
今度、私も伯爵様の御写真、探しておきますわね。
なるべく素敵なのを」
最後は冗談めかして言うと、五月を玄関まで送っていく。
>>608 「ううん、いいんですよ。久しぶりに話が出来て嬉しかったです。
そうだ、今度瀬名さんの事、紹介してくださいねっ」
言いながら、瑞葉の後をついていく。
そして、写真の話になって、表情を輝かせて瑞葉の両手を握り締める。
「本当!? お願いします! 全然良いのが見つからないの。
今日はありがとう。また遊びに来ます。その時……どうなったのか教えてくださいね」
玄関先で瑞葉に向き直ると、小さく笑って首を傾ける。
「あ、それと写真も……瑞葉さん、忘れないでくださいよ〜? それでは失礼いたします」
瑞葉に頭を下げて、屋敷を出て行く。
610 :
桜庭 奏:03/08/23 20:57 ID:61XhDRit
屋敷を飛び出してから、通う大学の近くに一人暮らしをしていた義弟の部屋に
転がり込むことに。
自分には無条件に優しくしてくれる彼の部屋で過ごすうちに、自信をなくして
落ち込んだ気持ちもすっかり薄れてくる。
というより、仕事を忘れて何の不安もない日常を思い切り楽しんでしまう。
(うーん…まだお仕事できる気分になったわけじゃないけど……
どうしよう、ここにもずっといれるわけじゃないのに。)
そんなことを考えて悶々としていた今日の夕方。
彼の部屋で二人並んで映画を観ていたがすっかりうつらうつらしていた自分に
彼が口付けをしたのに気付いてしまう。
「…え〜っと……」
すっかり目が覚めて慌てて目を開けるが、途端に気まずくなって言葉が出ない。
油断していたが今まで恐れていたことが形になってしまい、ここにはもういられないと悟る。
「…いつまでも仕事を休むわけにもいかないし、そろそろここを出るね。
ちょっとの間だったけど置いてくれてありがとう。じゃあね。」
気まずい雰囲気の中立ち上がると荷物を持って彼の部屋を出る。
自分の中の問題が解決したわけではなかったが、彼との仲をこれ以上
ややこしくするつもりはなかったし、他に行くところも思い浮かばない為
屋敷に戻らざるを得ない。
今日戻る旨を連絡すると、そのまま名無しの主人のお屋敷へ向かう。
611 :
桜庭 奏:03/08/23 23:09 ID:61XhDRit
屋敷の門の前に立つ。
しばらく複雑な表情で屋敷を見上げていたが、覚悟を決めたように荷物を持ち直して
門を開ける。
玄関にたどり着くと、そっと扉を開けて中へ。
「ただいま〜……」
膝上の長さの丈のワンピースの裾を翻して自室へ向かう。
廊下の電話の前で長らく躊躇していたが、
やがてようやく受話器をとって実家の番号をプッシュする。
「……こんばんは、瑞葉ですけれど……あ、婆や?」
三鈴と待たずに出た相手は、自分の世話をしてくれていた老婆である。
「本当にお久しぶり……え? ええ、何とか元気ですわ。
ああ、そんなに泣かないで、ね? 大丈夫だから……」
一年ぶりに育ての子と話して泣き出してしまった相手を慰めながら
自分もつい涙ぐんでしまい、しばし話を続ける。
「……それで、今日はお父様とお話がしたくて電話をしたのだけれど……
え? そう、よかった。いらっしゃるのね。じゃあお願い」
そして、しばし受話器から漏れる待受音に耳を済ませながら緊張の一瞬を待つ。
613 :
桜庭 奏:03/08/23 23:30 ID:61XhDRit
自室につくと、荷物を放り投げてベッドに飛び込む。
やがて待受音が止まるが、そこから聞こえてきた声は父のものではない。
「どうしましたの? お父様は……そう、『何を今更』って。
……いいえ、婆やが謝ることではありませんわ。
今まで連絡もしなかった私が悪いんですもの。
ね? だからそんなに泣かないで……ええ、ええ、うん。大丈夫。
また電話しますわ、そう、何度でも。
婆やには辛い思いをさせるかもしれないけど……ごめんなさいね。
今日はありがとう。お休みなさい」
少し憔悴した様子になりながらも労わりの言葉を口にして受話器を置く。
「やっぱり、そう簡単にはいきませんわよね」
思いため息をついて、しばしそこに佇む。
616 :
桜庭 奏:03/08/23 23:39 ID:61XhDRit
むくりとベッドから起き上がって、持ってきた荷物の整理をはじめる。
萩野邸の私室で一人天井を見上げている。
「そうだ……遅すぎる。今更だ、瑞葉。
私もお前も、もう元通りにはなれんさ」
捨て鉢に吐き捨てると傍らのボトルから
ウィスキーを手酌でグラスへ注ぎ、一気に飲干す。
休憩室でテレビを観ている最中に、つい居眠りしてしまう。
「……はっ!」
あわてて背を伸ばし、周囲を見回して時計を見る。
「……そろそろ行かないと……」
619 :
桜庭 奏:03/08/23 23:50 ID:61XhDRit
お土産を買ってきた事を思い出し、大きな紙袋を持って自室を出て厨房へ向かう。
気分を入れ替えようと集中できる裁縫の練習を始める。
休憩室を出て、倉庫へ向かう。
「えっと……あ、これこれ」
真新しいスプーンとフォークの束をいくつか持って、次は厨房へ向かう。
622 :
桜庭 奏:03/08/24 00:03 ID:kNmcUthD
紙袋から包装された箱をとりだすと、包装を解いて中身を冷蔵庫に入れる。
ついでに
『休暇中のお土産です。一人二つずつなのでよろしく。
賞味期限は9月1日なのでそれまでにどうぞ。 桜庭奏』
とメモを付けておく。
ちなみに中身は水羊羹である。
「ひとつ700円もしたけど、私が食べたかったんだよね〜」
ちゃっかり自分の分をとりながら満足そうな顔をしている。
「痛ッ!」
指を針で突付いてしまい、腹に浮き出してきた赤い珠を口で吸って
止血しようとする。
厨房で食器洗いをしている同僚を見つける。
「持ってきたよ〜……え、約束した時間より遅いって?
そんな細かい事まで気にしな〜いっ」
不機嫌な同僚の肩を、失礼なまでの笑顔を向けて叩くと、倉庫から持ってきた物を
テーブルに置く。
「あとは……古いのをっと」
625 :
桜庭 奏:03/08/24 00:16 ID:kNmcUthD
「うーん……御主人様にはお土産を渡しに行くのもかねてちゃんと謝らないと
いけないよね。置手紙だけで勝手に休んじゃったし……。」
主人の分の水羊羹は実は別に包装してもらっており5個もあったりするのだが、
それでもあまり気乗りしないで椅子に座って考え込んでしまう。
「あ、そうだ。スケジュール表見ておかないと。」
嫌な予感がすることはついつい後回しに。
表を見ながらメモをとっていたが、また暇になってしまう。
こっそり職人宅から抜け出し、庭で携帯電話から屋敷に電話を架けようとする。
「…誰も出ないかな。夜遅いし」
「はぁ……」
指に絆創膏を巻くと、気が抜けてしまったのか
そこでしばし放心してしまう。
食器棚から、メイドたちが使うスプーンやフォークを取り出していく。
「ふ〜、結構な数あるわね……あ、ねえっ」
機嫌が直った同僚の背に向かって、古いものと新しいものを分けていく。
「今度入ってくる新人のメイドってどんな娘かな? ちょっと楽しみだよね〜」
自室で料理の本を読んでいる。
634 :
桜庭 奏:03/08/24 00:30 ID:kNmcUthD
今日は仕事がないので私服のまま厨房でだらだらしている。
「ううーーーーーん……」
なぜか頭を抱えてグシャグシャとした後、意を決して通話ボタンを押す。
コールを聞きながら誰かが出るのを待つ。
部屋から出て、夜風にでも当たろうかと廊下を歩き始める。
>>635 廊下に出た途端に近くの電話が鳴ったので、
すわ実家からかと、咄嗟に出てしまう。
「はい、こんばんは……」
639 :
桜庭 奏:03/08/24 00:36 ID:kNmcUthD
スケジュールを写したメモ帳を睨んでいる。
「うーん…」
「ふんふん、ここでレモン果汁を……なるほどね。」
黙々と本を読むうちに、ふと作って実践でもしてみようかと思い、自室を出る。
>>637 「あ。こんばんは、えーと…柏葉ですけど、すみません夜遅くに」
相手が瑞葉だとわからず他人行儀な挨拶をする。
「瑞葉さんか御主人様、まだ起きてますか」
足元でサッカーボールを蹴りつつ、携帯電話は肩で挟んでいる。
「あ、ごめんごめん。別にこれで刺そうってわけじゃないよ〜」
フォークの先を同僚に向けていたため、そう言ってフォークを引っ込める。
「でもさ〜、こんな時期に新人なんて……どういう事情なんだろうね〜?」
まだ見ぬメイドの姿を思い浮かべながら、悪いと思いながらもあることないこと言い出す。
>>641 「え?」
電話の主が思いもよらぬ人だったことで、少しの間呆然としてしまう。
「……瀬名、様?」
信じられない、というふうに目を丸くしてポツリと呟くと、
次には大きな声でもう一度問う。
「瀬名様ですの!?」
>>644 「…え?ああ!ごめん。…久しぶり。元気だった?」
驚く瑞葉の声にやっと気付き、穏やかに優しく声をかける。表情は少し崩れ照れ臭そうに笑う。
「もう寝てるかと思ったけど、まだ起きてたんだ。何してたの」
ボールをリフティングの要領で弄びながら尋ねる。
廊下を歩きつつ、ふと独り言を漏らす。
「お屋敷の料理、私も頑張らなきゃ!瀬名は今居ないし、志保さんの料理はなぜか最近ちょっと酸味が強いような時があるし…」
料理本を読みながらすたすたと廊下を進んでいく。
>>645 >元気だった?
「……ええ、何とか、元気ですわ。でも……本当は寂しいです」
つい本音を吐露してしまう。
>何してたの
「ええと、今はお裁縫の練習を」
実家に電話をしたことは言うべきか迷いながらも
受話器の向こう側から聞こえる、何かが弾む音に首を傾げる。
「でも瀬名様こそ、こんな夜中にお電話して大丈夫ですの?」
648 :
桜庭 奏:03/08/24 00:52 ID:kNmcUthD
とりあえず自室に戻り、ミニ冷蔵庫に自分の分の水羊羹を入れる。
洗面所に誰もいないことを確認すると、
胸元を肌蹴させて水風船のように張った乳房を露出させる。
(胸が重くて仕事ができない…)
困ったような顔をしながら乳首を洗面台に向け、ゆっくりと搾り始める。
勢い良く音を立てて噴出した母乳が、洗面台に流れる。
>>647 >でも……本当は寂しいです
「ありがとう、俺もちょっと声が聞きたくなって。あと、みんなどうしてるかなーとも思って。
メシとか大丈夫?皆、俺の代わりにちゃんと料理作れてるのかな。
志保さん以外はすげー心配な感じがする」
本当は主人に一度尋ねたい事などもあったのだが、瑞葉から代わって貰うのは
少し困難であろうと思い、それは告げず。
「夜中じゃないと電話できないんだ。昼は店で働いてるし。
まあ最近は夜もレシピ作りとか勉強してるから、時間あまり取れないんだけど…。
今日ぐらいは特別にゆっくりしろって。なんか師匠に怒られちゃったよ」
ベンチに腰掛け、ひと息つく。
「…あとは、えーと…。…何か変わった事とか、無い?俺に言いたい事とかさ」
話題が無くなってきた事に焦り尋ねる。久々で少々緊張しているらしい。
「……っと、そう言えば」
厨房に着く寸前で、ふと立ち止まる。
「裏口の鍵、かけてなかった気が…」
泥棒でも入ったら大変だ…と思い、急ぎ足で裏口の方へ向かう。
「あっ! 私、部屋にほうきを置きっぱなしだった! ごめん、ちょっと片付けてくる〜」
食器の仕分けを一時止めて、あわてて厨房を飛び出す。
653 :
桜庭 奏:03/08/24 01:02 ID:kNmcUthD
「やっぱり今日のうちに御主人様に帰ってきたことを報告した方がいいよね…。」
ソファから立ち上がるとお土産の入った袋を持って自室を出る。
主人の部屋へたどり着くと、扉を控えめに叩く。
「御主人様、こんばんは。桜庭奏です。」
>>650 >みんなどうしてるかなーとも思って
「あ、そうですわ! 大ニュース! 志保さん、おめでたみたいです。
時々伊達様と幸せそうに話してらっしゃいますわ」
父の一件は未だ知らないため、そんな風に報告する。
「お食事はみんなで協力して作ってます。
私も最近は、お味噌汁と肉じゃがくらいは作れるようになりましたわ。
瀬名様、頑張ってらっしゃるみたいですけれど、私ももっと頑張りますから」
>俺に言いたい事とかさ
「ええと……」
一瞬盛り上がったものの、やはり肝心のことに触れるべきかと
迷った挙句に、結局違うことを言ってしまう。
「そう、この前のお手紙、嬉しかったですわ。
いつの間にか届いていて不思議でしたけれど……
お返事、呼んで下さいました?」
>>653 「……」
自室で書き物をしていると、ノックの後に奏の声が聞こえてくる。
「奏か、入れ」
そう促すだけで奏には視線ひとつ送らない。
机に広げた紙にペンを走らせ、どんどん仕事をこなしていく。
>>651 片手に書類を持ち、屋敷の前に現れる。
ふと、呼び鈴を押そうとするが、なんとなく別の入り口から入ろうと屋敷裏へ向かう。
「……おや、そこにいらっしゃるのはどなたかな?」
ちょうどみかさがの姿が見えたので声を掛けてみる。
660 :
桜庭 奏:03/08/24 01:13 ID:kNmcUthD
>>658 久々に主人の部屋に入るので緊張し、大きく深呼吸をしてから中に入る。
が、主人は仕事中な様子。
邪魔にならないように机の側の床にお土産の入った紙袋を置く。
「…御主人様、あの、休暇中のお土産です。水羊羹なんです。
お口に合うか分かりませんが……。」
主人の様子を伺いながらゆっくり話し出す。
「今回は、申し訳ありませんでした。
書置きだけで勝手に仕事をお休みしてしまって。」
立ったまま深く頭を下げると主人が言葉を発するのを待つ。
>>659 とりあえず外の見回りをしてから扉の鍵をかけようと考えていたのだが、突然の声のせいでその思考は中断させられる。
>……おや、そこにいらっしゃるのはどなたかな?
「…?……あ、伯爵様…!?こんばんは、えっと…留萌です」
以前の事が一瞬頭をよぎるが、とりあえずは普通の態度で伯爵に応対する。
>>660 「……」
すぐには返答せず、書き物の切りがいいところまでペンをそのまま走らせる。
「奏、もっとこっちに来なさい」
ペンを置き、机に散乱する書類を整理しながら言う。
仏頂面で静かに言葉を発するので、妙な威圧感がある。
>>656 >志保さん、おめでたみたいです
「はあ!?嘘、おめでた、って…子供できたの!?志保さん。
でもそれじゃ今後メイドの仕事しにくいだろ。大丈…」
そこまで言ったところで、ふと今日職人から少しだけ聞いた
母親・南が過去に屋敷のメイドであったという話を思い出し、言葉を途切れさせる。
「そうだよな。あの屋敷に居る以上は…妊娠だってする事もあるよな…」
「いや、いいんだ。こっちの話。…手紙?ああ、届いた届いた!
不思議だよなー。あれさ、恥ずかしすぎるから捨てようと思ってたのに、なんで届いてるんだろ?」
内容が内容だったので恥ずかしそうに顔を赤らめ、弱った顔になる。
「でもそっちの返事も相当なもんだったよ。先輩にかわかわれて大変だったけど…。
…けど、戻ったらホントにあんな事していいのかな」
よほどの過激な内容だったのか、思わず本人に意思確認してしまう。
>>661 「ああ、みかさ殿か……お元気そうでなにより」
怪しく笑みを浮かべながら近付き、みかさの横を通り過ぎて勝手に屋敷内へ入る。
「……ここも久しいな……」
厨房内をぐるりと見回して、そんな事を呟く。
「主人に会いたいのだが……先に客室にでも案内してもらおうかな」
みかさの方を振り向いてそう言うと、先に廊下へ出る。
665 :
桜庭 奏:03/08/24 01:22 ID:kNmcUthD
>>662 なかなか言葉を発してくれない主人に緊張して鼓動が早くなる。
が、やっと主人が言葉を発し、そっと頭を上げる。
>「奏、もっとこっちに来なさい」
「はい…。」
主人の側へ歩み寄ると、緊張と不安の混ざった表情で主人を見つめる。
>>664 いつもながらの伯爵の笑みにどこか不審感を抱きつつも、廊下に出てからは伯爵を客室へと誘導していく。
「あの…御主人様は執務中でしたので、お会いになるには多少お時間がかかるかもしれませんが…よろしいですか?」
案内する空き客室の前で立ち止まると、伯爵にそう質問してみる。
>>663 「志保さん、幸せになれるといいですわよね。
その為にも私、メイドのお仕事をもっと上手くできるように
色々練習してるんです。……あ、その、夜のことではありませんからね?」
最後に慌てたように付け加える。
>戻ったらホントにあんな事していいのかな
自分でも書いたことを思い出して顔を火がついたように赤くする。
「そ、その……あの、瀬名様さえ良ければ、どうぞ……」
か細い声になって、どうにか答える。
「道具とかコスチュームとか、おじ様からいただいたものも結構ありますし、
瀬名様のお好きなようにしていただければ、私は……」
喋っているうちに、わけが分からなくなってきたのか、
やおら素っ頓狂なことを言い始める。
「そ、そういえば、この前のお手紙には瀬名様のお写真がついていましたけど、
あれ? 誰が撮ったんですの?」
言外に少し疑いの意味を含めて問う。
>>666 「そうか……承知した。それでは少々待たせてもらう」
主人が今、何をしているのかと考えて、邪魔をしては悪いと判断し
みかさを見てそう告げる。
「所でみかさ殿。こちらの屋敷で最近新しいメイドを雇ったと聞いたが……
どのような人物か教えて欲しい。ずいぶん若いメイドだとおっしゃっていたが」
誰から聞いたかはあえて言わず質問してみる。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
机の上に山の様に、積まれている夏休みの宿題に大きくため息をつく。
「よぉし、こうなったらやるしかない!!!」
意気込んで始めたもののほんの数分で頭から煙が上がり始める。
>>665 「これが春期の屋敷別仕事能率ランキングなんだが…」
机の引き出しを開いて一枚の紙を取り出す。
「ほら、ここのところ。第7位のところに私たちの屋敷があるだろ?」
定期的に配られるメイド協会の広報。その中で、季節ごとに行われている企画である。
「だが今まではね、5位以内を確実に保っていたのだよ。
そして次の夏季ランキングでは10位を下回るだろう。子爵や侯爵、伯爵のいい笑いものさ」
自嘲気味に説明するが、目は真剣そのもの。
「何故そうなったかわかるかね?」
>>667 >そ、その……あの、瀬名様さえ良ければ、どうぞ……
「わ、わかった…。じゃあ楽しみにして、修行頑張ります…」
こちらも小声で訳のわからない答えを返す。
「でも地下室を2人でこっそり使うのって、御主人様に最中覗かれないかな。
隠しカメラは止めておかないと…って何真剣に考えてるんだ俺は。アホすぎる」
>瀬名様のお写真がついていましたけど〜
「写真?…知らない、何?写真なんか入ってた?」
驚いた後、首をひねる。
「うーん?店に来たお客のお姉さんが『可愛く撮れてるよ』ってこの前くれた奴かなぁ」
女性客から少し前、普通のスナップ写真を貰った事を思い出して言う。
672 :
桜庭 奏:03/08/24 01:39 ID:kNmcUthD
>>670 主人の取り出した紙を覗き込みながら話を聞く。
が、だんだん話の意味が分かってくるにつれ、自分のしでかしたことの重大さに
気付いて動揺する。
「…私みたいに、仕事をいきなり休んだりする人がいるから、ですか?
……それに、私、ただでさえお仕事上手にこなせていないのに……。
私…自分のことしか考えてませんでした。本当に申し訳ありません。」
涙がこぼれそうになるのを抑えながら、ワンピースのスカートの裾をぎゅっと握り、
もう一度頭を下げる。
>>668 「新しい…メイドですか?」
そう言われてみて、おそらく凛香の事だろうと推測する。
「凛香さんの事でしょうか?そうですね…まだ子供っぽくて仕事も慣れていない感じはありますけど、明るくてスタイルも良くていい子だと思いますけど…」
顎に手を当てて考えながら、そんな事を言う。
>>671 >隠しカメラは止めておかないと〜
「じゃあ私、おじ様から聞きだしておきますわ」
少し冗談めかして言う。もっとも聞き出すためには
文字通り身体を張らねばならないだろうが。
>店に来たお客のお姉さんが〜
「…………」
途端に台詞がしばらく途絶える。
「……瀬名様、お仕事中に居眠りして、
それで女の人に『可愛い』なんて言ってもらえるところに
いらっしゃるんですの?」
寝顔の写真を思い出すが、今や甘い思いなど欠片も無くなり
冷たい口調で問う。
>>673 みかさに導かれて客室に入り、適当なソファに腰を下ろす。
「……何も持ってこなくて良い。"凛香"という名のメイド……。
君はそのメイドの事について、どこまで知っているのかね」
暗に、みかさにここにいろと視線で示し、みかさの目を凝視する。
>>672 「そう、君みたいに勝手に仕事を休まれると困るんだよ。
せめて前もって言って欲しい。突然いなくなると、その分の仕事が中に浮いてしまうからな。
一時的にメイドを補充するなどで対処しなきゃならんので、いなくなるときは予め言ってくれ」
涙を浮かべる奏に対し、仕事のことなので躊躇せずに言う。
「だから、その分の仕事の遅れを急いで取り戻さなければならん」
座っている椅子を自分の身体ごとスッと引き、
椅子とか足とかを入れる机の下の空間を空けてみせる。
「だが君が自覚している通り、君は仕事が上手ではないな。
だから、他人の仕事の能率を上げてやるようにサポートして欲しい」
立ち上がって、奏の背中を押す。
「ここに入って、私の仕事の能率を上げてもらうぞ。身体の小さい奏なら、ここに入るだろう」
机の下の空間に奏を押し込め、自分は何事も無かったかのように席に着く。
「ふふ… 楽しく仕事が出来そうだ。
そういえば、伯爵のやつもこうやって仕事をしてると言っていたしな」
ズボンのチャックを開け、逸物を露出させる。
>>675 客室に入り、自分に凛香のことについて質問してくる伯爵。その話し方から部屋に残るように言いたいという事は理解できた。
>君はそのメイドの事について、どこまで知っているのかね
「そ、そう言われましても…私、彼女がメイド協会系のアルバイトに近い形で此処に来ている事くらいしか…わかりません。…申し訳ありません」
実際凛香の事にはあまり詳しくないので、伯爵に申し訳なさそうに頭を下げる。
>>674 >お仕事中に居眠りして〜『可愛い』なんて言ってもらえるところにいらっしゃる〜
「ああ、居眠りの写真だったんだ。
なんか年上の女のお客さんに、俺はオモチャにされてるんじゃないだろうかって思うよ。
うちの客層、みかささんや杏樹さんみたいな人達ばっかりなんだけどさ、
とにかく『瀬名こっち来て〜』だの『あーんして食べさせて〜』だの毎日うるさくって」
本人は愚痴をこぼしているだけなのだが、今の瑞葉には怒らせる材料でしかない。
が、怒っているような瑞葉の様子にさすがに気付いたのか、慌ててフォローし始める。
「でも全然変な事とかはしてないから。毎日独りでちゃんと寝て…本当だって!!
あっ!も、もうそろそろまた勉強しなきゃいけないから切るよ。ごめん」
フォローもつたなくなってきたので最終手段で切ろうとしてしまう。
「忘れてた。御主人様だけは仕方ないけど…そっちこそ浮気すんなよ、おやすみ!」
勢いに乗って本音もしっかり伝え、電話を切る。
>>677 「……メイド協会のアルバイト……」
ふと、以前自分を主人を間違えたメイドの事を思い出し、得心したように頷く。
「了解した。彼女の事か……確かに、子供っぽくて仕事にも慣れていないようだったな」
独り言のように呟くと、頭を下げたみかさをちらりと見る。
「そう言えば……先日、鵡川氏にようやく会う事が出来た。君の事を……尋ねてみたよ」
(プスプスプス………ボンッ!!!)
「むきー!!!じゃdすいfふf(中略)」
突如謎の言葉を口走りながら、頭を掻き乱したり
机の上のプリントをぱーっとばら撒きちらす。
「はぁはぁはぁはぁ………ハッ!またやっちゃった……」
周囲に散乱したプリントを見て我に返り、せっせと拾い集める。
どうやら朝からこの繰り返しらしい。
「気分転換してこよ………」
肩を文字通りがっくりと落とすと、部屋を出て行く。
>>678 冷たい態度も最初は半分演技だったのだが、
瀬名の言葉を聞くうちに、まずはどんどんと怒りが膨らみ、
次には、逆にどんどんと気持ちが沈んでいってしまう。
>でも全然変な事とかはしてないから
「……そうですか……」
もっとも愛想のない受け答えになってしまうので、
瀬名には凄まじく冷厳な声に聞こえるのだが。
>もうそろそろまた勉強しなきゃいけないから切るよ
「えっ……もう、ですか?」
つい切なげな声を出してしまう。
「……いえ、ごめんなさい。お忙しいんですものね。
お勉強、頑張って下さいね」
今度は皮肉でも何でもなく言い直す。
>そっちこそ浮気すんなよ、おやすみ!
「ふふ、どうでしょう。瀬名様がそちらで他の人にうつつを抜かすようなら……」
悪戯っぽく言って寂しさの混じった声を誤魔化すと、
「おやすみなさい」
と言って受話器を置く。
682 :
桜庭 奏:03/08/24 02:09 ID:kNmcUthD
>>676 うつむきながら反省し、主人の言葉をしっかりと胸に刻む。
が、主人が座っている方向を変えたのを見て頭に『?』が沢山浮かぶ。
>だから、他人の仕事の能率を上げてやるようにサポートして欲しい
「はい…。…?」
よく分からないまま机の下の空間に入り、戸惑った表情をしていたが、
主人が逸物を露出させたところでやっと主人の言いたい事を理解する。
「…分かりました。」
暗い机の下からでは主人の顔が見えず不安な表情になるが、そっと主人の逸物に
手を伸ばす。
(しばらくやらないうちに、ご奉仕のやり方忘れちゃってたらどうしよう……)
逸物に手を這わせながら考える。
手の中のモノがだんだん固くなってくると、久しぶりで少し抵抗を覚えながらも唇を
寄せていく。
が、机の下の空間にいるため、頭を中の天井でゴンッとぶつけてしまう。
「いった……」
片手をぶつけた頭に持っていき、逸物を持ったもう一方の手に力を入れてしまい、
軽くぎゅっと握ってしまう。
>>679 凛香の話について伯爵が納得したようなのでほっと一息つく。
だがその直後の話を聞くと、大きな目をさらに見開いて驚いた。
「…おじさ……あ、いえ、鵡川さんに会ったのですか?その…伯爵様は私の事を何とお聞きになったのです?」
平静を装うように振舞ってはいるが、仕草や表情からは焦っている事が見て取れる。
>>683 みかさの態度が微妙に変わった事を、内心ほくそ笑む。
「屋敷の事は詳しく話さなかったが……みかさ殿がここで勤めている事をご存知かと尋ねてみた。
ああ、鵡川氏の隣りにご子息の方もいらっしゃったかな?」
そして、遠くを見つめながらにやりと笑みを浮かべる。
「驚いていらっしゃったようだが……みかさ殿は、連絡など取っていらっしゃらないのかな?」
>>682 「ん、よし、いいぞ…」
逸物に触れる奏の小さな唇の感触に劣情が膨らみ、
ついつい紙に走らせているペンの動きが止まってしまう。
そんな中、逸物へと強い圧力が掛かる。
「奏!」
明らかに怒気を含ませてそう叫ぶ。
「ふざけていると、そのまま排泄処理までさせるぞ!」
一呼吸置き、怒気を抜いて笑みを浮かべる。
「トイレに行く時間を節約できれば、仕事の効率が物凄く上がるんだがな。
でも、奏はそんなことまだ出来ないだろう。だったら、自分のできることをちゃんとやりなさい」
>>681 通話終了ボタンを押したままで、はーっと溜息をつく。
(勢いに乗ってちょっと余計な事を言ってしまったような気がする…。
何だよ『浮気すんなよ』って。相手はメイドさんだぞ。なんだか、まるで付き合ってるみたいな)
真っ赤な顔でしばし無言のまま、庭の木々を見つめると立ち上がる。
>瀬名様のお好きなようにしていただければ、私は……
店の2階の自室に戻る為階段を上がるが、その途中で先ほどの瑞葉の言葉を思い出し
心臓あたりと下半身が熱くなるような感覚を覚える。
「……。あー…」
「今日は寝れないな、こりゃ…。ごめんなさい、一足先にお好きなようにします、頭の中で」
弱々しくヘタレにそう呟き自室へと入る。
主人への問いは、瑞葉との会話でいつのまにか頭から消えてしまっていた。
>>684 伯爵の口から出てくる単語のひとつひとつに精神的ダメージでも受けているのか、ぐっと口を真一文字に結んだままで話を聞く。
>驚いていらっしゃったようだが……
「幸希はともかく、幸乃輔おじさんはお屋敷の"メイド"だと言う事までは知りませんから…」
搾り出すように出した声には、やはりいつもの元気は無かった。
>みかさ殿は、連絡など取っていらっしゃらないのかな?
「文通や…たまに向こうから電話も掛かってきます。お互い、大変ですけど……」
例の種付け馬の失敗の話も聞いたのか、ふっと顔をそらして悲しげな表情をする。
「あの時は、ありがとうございました。…不受胎で種付け失敗しましたけど」
688 :
桜庭 奏:03/08/24 02:27 ID:kNmcUthD
>>685 慌てて逸物を握ってしまった手を緩める。
「わ…ごめんなさい…っ!」
>「ふざけていると、そのまま排泄処理までさせるぞ!」
「排泄処理…?」
あまり理解できず首を傾げるが、次の言葉で理解できてしまい、青ざめる。
「は、はい。ちゃんとやります!」
慌ててもう一度逸物に刺激を与え始め、今度は頭を打たないように唇を寄せて
ゆっくりと舌を這わせる。
受話器を置いた後、会話の内容を反芻するうち、
実家とのことや、主人と瀬名と自分の関係の問題について
何も話さなかったことに気づく。
「私ったら……」
思いため息をついて呟く。
「あんな風にふざけているより、もっと言わなければならないことの方が
ずっと多かったはずですのに」
しかしそうは言いつつも、表情は少し明るくなっていたりする。
「はぁ……今日はもう休みましょうか」
裁縫道具を抱えて私室へ向かう。
その夜は、瀬名の向こうでの女性関係について
あらぬ妄想を膨らませてしまうのだが。
(……今度、私の写真も送りましょう。瀬名様が夢中になるような写真を)
誰がそんなものを撮るのか、ということは念頭にないようである。
厨房に向かう途中客室から聞こえてきた声に足を止める。
「(この声は、みかささんと……誰だろ?)」
悪いとは思いつつ、そっと中を覗く。
「(見たことないや、お客様かな?………それにしてもなんか重い空気…)」
>>687 「そうか……安心したまえ、君がここでメイドをやっているとまでは口にしなかったから」
どこまで話したかは言わず、悄然としたみかさを無表情で見つめる。
「連絡しているのか……呆れたな、主人はそれを許しているのか。全く……」
少しだけみかさから視線を逸らしてそう呟くと、みかさの言葉を聞いて、ふと考え込む。
「ああ、あの件か……こちらこそ申し訳ない。もう一方の厩舎の種付けは成功したと聞いたので
上手くいくと思っていたのだが……留萌氏とは会ってはいないが、首でも吊っていないといいが」
みかさの心情を知ってか知らずか、そんな事を言ってみかさを改めて見つめる。
>>688 「…よし」
奏の慌てたような返事にサディスティックな笑みを浮かべる。
「そうだ、…っ、やればできるじゃないか」
まるで小動物のような動きを見せる、幼げな奏の唇と舌。
そんなご大層なものに逸物が刺激されていると思うと、つい勃起してしまう。
「いいぞ… 長期間休んでいた割には、奉仕の仕方は忘れていなかったみたいだな」
再び紙にペンを走らせながらそんなことを呟く。
693 :
桜庭 奏:03/08/24 02:42 ID:kNmcUthD
>>692 自分のする刺激によって更に固く大きくなる主人の逸物の感触にほっとしながら
愛撫を続ける。
>「いいぞ… 長期間休んでいた割には、奉仕の仕方は忘れていなかったみたいだな」
その言葉になんだか恥ずかしい気持ちになりながら、主人の逸物を口に入れていく。
このような行為に対する抵抗心を振り払うように目を瞑って頭をゆっくり動かし
主人が仕事をしているのも忘れて主人をイかせようとする。
>>691 何故か、連絡している事について主人への愚痴を言う伯爵を見て、首を傾げる。
(いつも思うんだけど、どうして私は実家とかへの連絡手段が限られているんだろう…?)
>ああ、あの件か……こちらこそ申し訳ない〜
「いえ、種付け時の不受胎はそこまで珍しい事でもありませんし、仕方ないですよ」
しかしそれでもまた、軽く一千万以上の損失が出た事を考えると辛いらしい。
>首でも吊っていないといいが
「……なっ…!」
いくら相手が伯爵とはいえ、父親の事をそんな風に言われては腹が立つのだろう、一瞬反抗的な目つきを伯爵に向けてしまう。
が、この相手を怒らせる事は自分の身だけでなく実家にも害が及ぶ事を思い出し、すぐにそれを収めた。
「……父は、強い人ですから。……伯爵様も、何かと父や幸乃輔おじさんの仕事関係に関わる事が多いようですね。…何かあったら、またよろしくお願いします」
それだけ言うと、伯爵に深々と礼をする。
>>694 「おっと、失礼。君のような境遇のメイドを先日、ある屋敷で見かけたのだ。
そのメイドの父親が、借金苦で首をくくって亡くなったのをその屋敷の夫人に聞いて
不意に思い出してしまった。君の言うとおり、留萌氏がそんな簡単に
命を落とすとは思えない……たとえ、借金が増えようともね」
そこまで言った時、扉が少し開いている事に気付く。
「……先程、みかさ殿はきちんとそこを閉めたはず。誰かいるのかね。
盗み聞きとは……そんなに罰を受けたいのかな?」
>>690の凛香の姿はまだ見えない。
>>693 「ここからだと、奏の顔を見れないのが残念だな」
すでに稚拙さが抜け始めている奏の愛撫に呻きそうになるが、
先ほど主人として毅然と叱り付けた以上、弱みを見せるわけにはいかない。
そこで逸物に与え続けられる快感をグッと堪え、余裕ぶってみせる。
「くっ、ぅ…」
だがその余裕も長くは続かず、つい何度か呻いてしまう。
>>695 「(首吊りって……うえっ…)」
学校のコンピューター室で、友達と一緒に見たある画像を思い出す。
>「……先程、みかさ殿はきちんとそこを
「(いいっ!!しまったぁー)」
このまま逃げてしまおうかと思うが、ばれたらクビに成りかねないので観念してドアを開ける。
「す、すみません!!覗くつもりなんてこれっぽちもなかったんです!!」
>>695 「ええ、父は絶対そんな事ありません。やっと実家の牧場の最強馬達の仔馬も何頭か育っていますし。借金と言ってもあと長くて何年間かの我慢です。競走馬業界は当たれば大きいですし」
どうやらこれは本当に自信があるらしく、にっこりと笑って言う。
>誰かいるのかね。 盗み聞きとは……そんなに罰を受けたいのかな?
「ええっ!?…誰か、そこにいるの?」
今の話はあまり他人には聞かれたくなかっただけに、狼狽した様子で扉の方を見る。
699 :
桜庭 奏:03/08/24 03:02 ID:kNmcUthD
>>696 顔が見れないのが残念という主人の言葉に少し赤くなりながら無言で愛撫を続ける。
しかし、口がふさがっているので息が荒くなり、時々鼻にかかったような声が漏れる。
「ん…むぅ……」
中々達しそうにない主人に慌てて、だんだん愛撫を激しくする。
(御主人様が、出してくれないと終わらないんだよね……?)
そして、主人が口の中で爆発させたのを感じると、脈動が終わるまで耐え、
そっと口から抜いて、口の中の精液を少しずつ飲み込む。
(やだ、この味…。)
吐きそうな気分になりながらも、ゆっくりと全て飲み下すとケホケホとせきをする。
少し落ち着くと、椅子と机の隙間から顔を出して主人を見上げる。
「御主人様、私、お仕事がんばります。
今は無理なことでも、出来るだけやれるように努力します。
休んでいた分の仕事も、ちゃんとやります。
だから、…ここに置いてください。お願いします。」
そこまで真剣な表情で言い切ると、主人の顔を見ているのが辛くなったのか
また机の下に頭を引っ込める。
>>698 自信を取り戻したかのようなみかさを、薄笑いながら見つめて頷く。
「そうだな。あの業界は天と地の差が激しい分、逆転の機会も多々ある。
みかさ殿も早々に戻れるやもしれないしな……」
自分の本心は隠して、みかさを元気付けるようにそう言う。
>>697 現れたメイドを見て、訝しげに表情を歪める。
「……君はどなたかな?」
>>698-700 一応みかさの方を向き軽く会釈をする。
「私ですか?えと私は最近雇われた星野凛香と言う者です……本当にすみませんでした!!!」
伯爵の質問に答えると覗いていた事を再び謝り深く頭を下げる。
「(どうしよう、どうしよう……こんなの御主人様が知ったら怒っちゃうよぉ…)」
>>700 「はい、そうですね。……どちらにしても、今はこの仕事を頑張るだけです。…逆転には元手が必要ですから」
伯爵の本心や過去の行いなどは露知らず、そんな事を言う。
>>701 「凛香さん……」
何度も謝る凛香を見て、どうなることかと伯爵の方を見つめる。
>>699 「……」
精液を放出している最中はペンを止めるが、放出した後はすぐに仕事を再開する。
そうしていると真剣な表情で願い出る奏の言葉に気付き、またペンを止める。
「…まぁ、人手不足だしな。いくら失敗したところでクビになることはない。
よっぽどの失敗じゃない限りはな。だから、奏をクビにすることはまだない」
頭を掻きながら面倒臭そうに言いって席から立ち上がり、椅子を引く。
「ただ、もうちょっと頑張ろうな? 高校生アルバイトの凛香君には負けないようにしなきゃ」
奏の肩に手を掛けて彼女の顔を覗き込むようにして言い、
机の下の空間から彼女を引っ張り出してやる。
>>702 「凛香……? 先程話していたメイドの"凛香"かね?」
そう言って、謝り続ける凛香を見つめる。
>>701 「……この件に関しては主人に申し上げておく。覚悟しておきたまえ。
弁解は聞かない。ところで……君は本当にメイド協会から派遣されたアルバイトかね?」
凛香が何を心配して謝罪しているかをわかって、厳しく言い渡す。
705 :
桜庭 奏:03/08/24 03:24 ID:kNmcUthD
>>703 主人の話を聞きながらだんだんほっとしたような表情になるが、安心したのか
瞳が潤んでくる。
「はい…はいっ……御主人様、ありがとうございます。
がんばります。だから、色々教えてください。
私、ここでのこういうお仕事はちゃんと教えてもらわないとダメみたいなんです。」
頬を流れかけた涙を指で拭いながら立ち上がり、主人を見つめる。
>>702-704 「本当に……ごめ…ぐすっ……なさい…」
頭の中で色々な事が思い浮かび涙声になりはじめる。
「ほ、本当ですぅ……」
流れてきた涙を両手で拭いながら首を大きく縦にふる。
>>704 怒っているように見える伯爵と、泣きながら謝る凛香。それを見て「お仕置き」の四文字が頭をよぎる。
(凛香さんのプライベートな問題にも関わるし…お仕置きは見られたくないだろうし…ここは外した方がいよね)
そう考えると、伯爵の側に歩み寄って話しかける。
「伯爵様…。私、そろそろ御主人様の執務が終わったかどうか聞いてまいります。…よろしいですか?」
伯爵が許可を出したので、一礼するとそそくさとその場から立ち去る。
そのまま主人の部屋まで直行するが、どうやら主人はお楽しみな様子。仕方ないので一旦その場を離れて自室で待機する。
「競走馬業界は逆転の機会も多い…かぁ」
ふと、伯爵の言葉が頭をよぎり、椅子に座って大きく溜め息。
「幸乃輔おじさんは実力者だから大丈夫だろうけど…これからはあなたも頑張らなきゃね」
[新米調教師]である恋人の写真の入った写真立てを手に取ると、僅かに微笑む。
>>705 涙を流して訴え掛けてくる奏に溜息をひとつ吐く。
「甘えるんじゃない。私は仕事で忙しいから教える暇がないから、
こういう仕事をするときは失敗の許されない本番になるぞ?」
言い聞かせるようにして言葉を続ける。
「だから、他のメイドさんに教えてもらいなさい。
身体は小さいけどもう大人なんだから、それぐらい自分で出来るだろう?」
つい奏の頭を撫でてやりたいと思うのを堪える。
>>707 みかさの囁くような問いに、凛香の方を無表情で見つめながら黙って頷く。
そして、そのまま立ち去るみかさをちらりと見て、内心嘲笑する。
「……精々、頑張りたまえ。父君のためにも、主人のためにも」
小さな声で言うと、軽く咳払いをして持っていた書類を片手に
泣き出した凛香の眼前に立つ。
>>706 「……何のからくりか未だ理解出来ないが、君が本物の"星野凛香"なのだな」
凛香を冷淡に見つめながら、メイド協会の情報提供の真偽を疑い始める。
「まぁいい。主人もどうやら忙しいようだ……君の件は先延ばしになるな……。
取りあえず、この書類は君から主人に渡してもらおう、簡単であろう?」
そう言って、凛香の片手を取って書類を渡す。中には
>>670の夏季・広報が入っている。
「必ず君の手から渡して、すぐに主人に目を通してもらいたまえ。
今は主人は忙しいようだから……そうだな、明日にでもよろしく頼む」
凛香の悲しみに沈んだ目を覗き込みながら言うと、凛香の横を通り過ぎて客室を後にする。
711 :
桜庭 奏:03/08/24 03:45 ID:kNmcUthD
>>708 主人に『甘えるな』と返されてしまい軽くショックを受ける。
「はい…ごめんなさい。
あんまり、自信ないですけど……。でも、できるだけがんばります。」
不安な表情のまま主人の言葉に頷く。
女性同士の行為や、主人や不特定多数の人と関係を持つことに、ここへ着たばかり
のとき以上に自分ではどうしようもない抵抗心が生まれてしまい、不安になるが、
ここにとどまるにはやるしかないと自分に言い聞かす。
「明日から、お仕事復帰します。
御主人様も…お忙しいみたいですけどあんまり無理なさらないでくださいね。」
机に乗っている紙の多さに心配そうな表情をする。
「では…おやすみなさいませ。」
主人に一礼すると主人の部屋を出て自室に戻る。
>>707>>710 「(あっ……)」
何かを言って、何故か部屋を出て行くみかさを目で追っていく。
「!!」
近づいてきた伯爵に、なにかされると思ったのか、びくりと身体を反応させて視線を戻す。
”本物の"と言われ、頭の中で色々考えていると、書類を渡されコクコクと大きく頷く。
「ぐすっ………ひっく…」
伯爵が客室を出て行ったと同時にその場にへたり込み啜り泣く。
しばらくその場で泣いていたが、泣きつかれたのか書類を持ったままその場で寝てしまう。
今日も実家へ連絡をとっている。
「ええ、ごめんなさいね、婆や。今日もお父様をお願い」
が、結局電話口に父が出ることはなく、涙ながらに謝罪される。
「泣かないで。いいんですわ。また電話しますから……
ええ、お休みなさい。またね」
「なかなか上手くは行きませんわよね」
寂しげな笑みを浮かべて電話のある場所を去る。
「焦っても仕方の無いことですけれど……」
「どうしよう……」
机の上に置いてある書類とにらめっこしている。
庭で夜風に吹かれながら携帯で伯爵と電話している。
「ん、ああ。それはすまなかったな。
しかし君もそれで愉しんだのではないのか?
なに? していない? それは珍し……いや、なんでもない。
そうか、では私が責任をもって『教育』するよ。ではな」
受話器を置くと、屋敷内へ戻って大きな声を出す。
「凛香! 凛香はいないかね?」
「!!」
どうしようか悩んでいた所に、自分の名前が呼ばれびくっとする。
「どうしよう、もう逃げられないよぉ……」
朝からなるべく主人と関わらないようにしていたが
今回ばかりはもう無理だと観念し書類を片手に主人の元に向かう。
>>721 やってきた凛香を庭へと誘う。
「まずは凛香、伯爵から受け取ったものがあるだろう?
なぜ私に渡さないでいるのだね?
今、彼から電話があって、初めて知ったよ」
凛香の肩を抱きながら、顔を覗き込むようにして
穏やかな口調ながらも、どこか圧迫感を与えるような表情で問う。
「それに伯爵に、ちょっとした無礼を働いてしまったようだな。
まあ奴も覗き趣味があるが、だからといってメイドが
客人と同僚のいる部屋を覗いていいとは言えないだろう?」
>>722 「えっと、そのぉ……あのぉ…すみません、これです」
なんの言い訳も思い浮かばず、素直に謝ると手に持っていた書類を渡す。
「ひゃっ!!」
主人の雰囲気が違うので、いつもなら普通に受け入れている様な事にすら、敏感に反応する。
「ドアが少し開いていたから……気になってしまって…」
>>723 黙って書類を受け取ると
凛香をつれたまま庭のプールサイドまでやってくる。
そこのテーブルに一先ず書類を置き、椅子に腰を下ろす。
「気になってしまって、で済む問題ではないのだよ。
今回は私の親しい友人だったから、お目こぼししてもらえたものの
大切な取引の相手だったりしたら、どうなっていたことか……」
子供を諭すような口調でゆっくりと言う。
「分かるな? 私は主人として、凛香を『教育』しなくてはいけない。
さ、服を脱いで見せるんだ」
>>724 徐々に感情が高ぶってきたのか目にうっすら涙が浮かぶ。
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
溢れ出し始めた涙を、両手で拭いながら主人に着いて行き
主人に言われた通り、ゆっくり服を脱いでゆく。
「これで、いいですか?」
>>725 凛香が泣き出してしまったのを見て、柄でもなく内心慌てる。
(なんだ? こんなに泣き易い娘だったっけか?)
>これで、いいですか?
「ああ。すぐに言うことをきいて偉いぞ、凛香」
少しなだめようと頭を撫でてやるが、
その健康的に日焼けした肉体に、下半身は興奮し始めている。
「しかし……やはり何度見ても、いやらしい日焼けの仕方だな」
前かがみになって股間のテントを隠しながらも
水着の跡がはっきりと分かる凛香の肉体を目で愉しみはじめる。
>>726 撫でられ少し気持ちが落ち着いたのか、照れ臭そうに俯くが
少し膨らんでいる、主人の下半身が目に入り目線を逸らす。
「そんな………じっくり見ちゃやです…」
自分でも気にしている事を言われ、日焼けの跡を手で隠す。
>>727 体を隠そうとする凛香の手を抑える。
「こら、これはあくまで御仕置きなんだから、逆らったらダメじゃないか」
凛香の腕を強引に身体の脇へと戻すと、
太股のあたりから、つうっと手で胸までを撫で上げていく。
「うむ。柔らかくて、いい身体だ」
そして今度は日焼けのラインにそって舌を這わせ始める。
「肌の焼け具合で味は変わるのかな?」
そんなくだらない冗談をいいながら。
「今度ヌーディストビーチにでも行ってみるかね? 凛香」
>>728 「んっ……はぁぁぁぁ…」
下から上ってくる手の感覚にぴくんと身体を反応させ
その手を静止させようと手を伸ばすが、さっき言われた事を思い出し手を引っ込める。
「ヌーディスト、んっ!…ビーチですか?」
言葉は聞いた事はあるが実際なんのなのか知らないらしい。
>>729 「そうだ。みんなが裸で日光浴や海水浴を楽しむんだ」
凛香を抱きかかえるようにして椅子に腰掛け、
彼女は机にもたれかけさせて、耳から脚の先まで
嘗め回したり撫で回したりする。
「そうだ、各屋敷の主人に連絡して
メイドたちのビーチバレーや水泳の大会を開くというのもいいな。
早くしないと夏が終わってしまうが……」
凛香の秘所を指で責めながら聞く。
「凛香はスポーツは得意かね?」
>>730 頭の中にその様子が浮かんできたのか、ぶんぶんと頭をふる。
「やですそんなの、絶対やですよぉ」
今連れて行かれる訳ではいのだが、何故か主人の腕の中でじたばたする。
「ダメです…ん…あっ、あぁぁ…」
既に行く気満々の主人に講義しようとするが
与えられる激しい快感に、抵抗の声が飲まれてゆく。
>>731 じたばたと暴れる凛香の姿に、かえって興奮を覚える。
「こらこら、そんなに暴れるんじゃない」
秘所に指を入れて捻り回し、動きを抑制しようとする。
と、同時に親指で花芽も刺激し、乳首にむしゃぶりつく。
「凛香があんまり誘惑するから、私も本気になってしまったじゃないか」
>>732 「ダメですっ…こんな…やっ…んっ、ふあぁぁん!」
秘所だけでなく、感じる所すべてを刺激され息も絶え絶えに大きく声を上げる。
「あう、ああっ、だめぇ、もう……あはああっ!!」
主人の本気の愛撫にとうとう身体をびくびくと痙攣させ達してしまう。
「ふあぁぁぁ……はぁ、はぁ…」
>>733 「なんだ、もうイってしまったのか?
御仕置きなのに凛香だけが気持ちよくなって……まだまだだな」
そう言うと凛香を軽々と抱き上げ、その手を自らの固くなった股間へ誘う。
「私も気持ちよくしてもらわないと困る。
悪いが今夜は一晩中付き合ってもらうぞ」
凛香が絶頂の余韻に浸っていて抵抗できないのをいいことに
自分の部屋まで運ぶと、ベッドにその裸身を横たえてのしかかり、
強引に行為へ挑んでいく。
>>734 「はぁ、はぁ………」
意識が朦朧とし、何を言っているか(しているか)理解が出来ない。
「(なんだろ、この固いの?……それにどこに行くんだろ…?)」
部屋に着き、心地よいベッドの感触にふっと意識がなくなりかけるが
主人の熱い逸物が入り意識が戻る、と同時に再び達してしまう。
「あぁぁ、だ、だめぇ……あ、あ、あああっ!!」
そしてその後この行為は朝まで行われ、次の日一日中腰痛に悩む事になる
○
自室で伊達に頼まれた旅行計画の原案を考えている。
「う〜ん、何とかロマンチックな旅路にしてあげたいけど…どう日程組もうかな」
743 :
桜庭 奏:03/08/25 23:19 ID:lx/Ir/YS
とりあえず仕事を終え、いつか主人にもらった水着を着て屋敷の室内プールで
泳いでいる。
「ぅ──────っ……」
昨日の主人との行為で腰を痛めたようである。
「なんでって?そんなの決まってるじゃん、アッハッハー…………
だめだめだめ、絶対だめ、いくらなんでもこれはだめよ凛香」
学校で言われた時の為に言い訳を考えているらしい。
746 :
桜庭 奏:03/08/25 23:44 ID:lx/Ir/YS
プールから上がってシャワーを浴びた後髪をタオルで乾かしながら廊下を歩く。
「うぅー…ちょっと年寄りくさいけど仕方ない……」
医務室から持ってきた、ピッ○エレ○バンを腰周辺に張りまくる。
749 :
桜庭 奏:03/08/26 00:02 ID:6tU7c24E
一旦自室に戻りドライヤーで髪を乾かしていたが、暑くなってきたので髪をアップにして
バレッタで留める。
仕事に復帰してうまくやっていけるか不安もあったが、今のところ順調にこなせていて
ほっとしている。
といっても、今のところ夜の仕事をせずにすんでいるのでうまくいっているだけなのかも
しれなかったが。
考え込むと悪い方へ思考が行ってしまいそうなので考えを断ち切るように頭を
フルフルと振って立ち上がる。
(そうだ、御主人様に凛香さんの夏休み後の予定を聞いてくれって言われてたんだっけ。)
主人の言葉を思い出して自室を出て凛香の部屋へ向かう。
「こんばんは、凛香さん。奏ですけど…。」
扉を叩いて返事を待つ。
>>749 「はーい、ちょ、ちょっと待ってくださいね!!」
急いで起き上がり、残りのピ(ry)を隠し
暑さでその辺に脱ぎ散らかしたメイド服を着る。
「き、汚い所ですが………ど、どうぞ」
急いで片付けたはいいが、実際はそんなに綺麗になってはいない。
752 :
桜庭 奏:03/08/26 00:20 ID:6tU7c24E
出てきた凛香に微笑み、部屋の中へ入れてもらいながらさっそく本題へ。
「あの、御主人様に夏休み後の予定を聞いてくれって言われたんです。
…夏休みっていつまでなんでしょう?今、高2でしたっけ…?
学校がはじまったら、夏休み中のようにはお仕事出来ないでしょう?」
珍しそうに部屋をさらっと眺めて凛香らしい部屋の雰囲気を感じながら、
凛香へ視線を移す。
が、その後彼女の後ろの机へ視線がいく。
「…あ、それ、夏休みの宿題ですか?
なつかしいな〜…。私も夏休みの今頃は読書感想文とかが残ってたような。
ついいつも後回しにしちゃうんですよね。」
机の上に重なっている宿題と思われるものを見ながら昔を思い出す。
「ほんと、すみません散らかってて」
奏を部屋に招き入れると、散乱している服等をクローゼットの中に押し込む。
「そうなんですよぉ、私もそれどうしようかと考えてたんですよぉ
学校始まっちゃったら昨日みたいな事もできないし……あ、いやこっちの話です」
昨日の事を思い出し顔を赤くして一人もじもじするが、次の奏の一言で我に戻る。
「えぇぇ!!読書感想文"しか"残ってなかったんですか!?!?
私なんか国語の問題集に数(大略)に自由研究まで残ってますよぉ…」
754 :
桜庭 奏:03/08/26 00:48 ID:6tU7c24E
「読書感想文だけ…だったっけ、うーん…。」
凛香の驚いたような言葉に、もう一度考えてみる。
「問題集とかプリントとかそういう宿題は8月になる前に急いで片付けて、
遊びに行ったり自分の勉強をしたり…そういう感じだったんです。
ほら、たまってる宿題をためたまま遊びに行くのって何だか気になって
思い切り遊べなくないですか?」
そばにある数学の問題集を手に取って見てみる…と。
「……あら、………」
空白ページの多さにしばし固まってしまう。
「え。もしかして、他のも?」
失礼かもと思いながらも他の国語の問題集や社会の問題集…などなども手に取って
見てしまう。
「8月は今日を入れて残り……7日ですね。
やれない量では……ない、と思う。たぶん…。
ね、凛香さん、ここでバイトしたから宿題出来なかったなんてなったら
学業が本業なのに本末転倒だし、がんばりましょう。
私もよかったら、手伝いますよ。差し出がましいかもしれないけど…。」
さすがにこれだけの量を一人でやるのは大変かと思い提案してみる。
「気になって遊べない……」
自分とはまったく正反対の考えに驚嘆する。
「そんなの気にした事もなかったかも、私なんか
遊びに行ったら宿題どころか、勉強のべの字も頭にありませんよぉ
奏さんって、優等生って奴だったんですね」
「あは、あはははは……はぁ」
自分の宿題を見て固まってしまった奏をみて苦笑をもらす、というかこれしか出てこない。
「本当ですか!?あ、でも奏さんもまだ戻ってきて間もないし、
こんな関係ない事させるのもなんか悪い気が……」
756 :
桜庭 奏:03/08/26 01:15 ID:6tU7c24E
「いえいえ、気にしないでいいですよ。
私が言い出したことだし…。」
悪いという凛香に片手を顔の前で振る。
「それに、私、まだちゃんと決めたわけじゃないけどいつかは再受験するつもり
なんです。
だから、高校のとき習った事を忘れないうちに復習しておかないとっていうのも
あるし……。大学で2年くらい勉強して高校の勉強からすっかり離れちゃったから。
手伝いって言ってもちゃんとできるかわからないけど……。」
そう言いながらすっかり手伝う気で机に向かって凛香の隣の椅子に座る。
「早く片付けると、気分もいいですし、どんどんやっちゃいましょう。
……あ、さっきの再受験の話はナイショにしててくださいね。」
人差し指を口に当てると、さっそく数学の問題集に目を通し始める。
もともと勉強はある程度得意なため分かりやすい教え方で凛香を導き、
速いペースで問題が片付いてゆく。
きりのいいところで一旦切り上げ、今日はここまでということにする。
「よかった、この調子なら終わりそうですね。
凛香さんも飲み込みが早いみたいだし…。
私、これでも大学受験を経験してますから、高2の問題なら聞きに来てくれたら
たぶん教えてあげられると思います。
質問が出来たら、もしよければいつでも聞きに来てくださいね。」
机の上を凛香と片付けながら話しかける。
>>756 「それじゃあ……お言葉に甘えて」
照れ臭そうに頭をぽりぽりかきながら、椅子に座り机に向かう。
普段なら始めてすぐに発狂しだすのだが
奏の教え方がいいのかスラスラと問題を解いていく。
「おぉぉぉぉぉ…私の問題集がこんなに黒く……おぉぉ!!しかもこんなに…」
物凄く進んだ!!という訳ではないのだが、1人興奮して同じページを行ったりきたりしている。
「いつでも?……そんな事言われたら毎日行っちゃいますよぉ〜、あはは
それにしても凄いな〜、教え方も上手だし優しいし、いつも私に勉強教えてくれる梓紗とは大違い」
758 :
桜庭 奏:03/08/26 01:36 ID:6tU7c24E
「ふふ、いいですよ。私も、自分の為にもなることだし。」
毎日行っちゃうという言葉に思わず笑う。
褒められて照れくさそうに目を伏せていたが、『梓紗』という名前が出てきて
思わず凛香を見る。
「あずさ…?お友達、ですか?」
自分の知っている杏樹の妹の梓紗を思い出して動揺するが、とくに珍しい名前
というわけではないので、同一人物ではないはず、と思い直す。
>>758 「はい、その子凄いんですよ、私がちょっと(実はかなり)
分からないって言っただけで『あんたねぇ、何回説明したと思ってんのよ!』
『こんなのが分からなくてよく進級できたわね』とかもう言葉の刃が物凄いんです。」
奏が、梓紗の事を知っていると知らないので声真似をしたりしている。
760 :
桜庭 奏:03/08/26 01:54 ID:6tU7c24E
凛香の梓紗を真似る口調を聞いて、それにしても自分の知っている梓紗と似ている…
と思う。
「そうなんですか。私の知ってる梓紗さんっていう人も、似たような感じなんです。
年下なのに、言葉がキツくて、でもどこか憎めない感じなんですけど。
そう、確か凛香さんと同い年くらいじゃなかったかな。
ここへ来るときいつもバイオリンを持ってました。」
まさか凛香の知り合いの『あずさ』と同一人物だとは思わないので、そこまで
梓紗の特徴を話してしまう。
「最近ここへは来てないみたいですけど…。」
最後に会ったときの事を思い出してしまい、顔を赤らめながら頬に手を当てる。
>>760 「有名な音楽家の娘じゃなかったらデコピンですよデコピン」
顔の目の前で、ぴしぴしとデコピンをする動作を取る。
「言葉がきつくて……バイオリン?おやおや?」
思わぬ人物から思わぬ事を聞いたので頭の上に「?」が数個浮かぶ
そして、その後なぜか顔を赤らめている奏を見て、頭の「?」が吹っ飛ぶ。
「ま、まさか………」
(そういえば、前ここに来てた時に奏さんの事知ってた…)
762 :
桜庭 奏:03/08/26 02:15 ID:6tU7c24E
表情をころころと変える凛香を見て、自分も思わず口元に手を当てる。
「え、……。
有名な音楽家の娘……?」
そういえば、と、いつか杏樹に渡るはずだったコンサートのチケットに書いてあった
指揮者の名前を思い出す。
(もし、杏樹さんとあの人が親子なら、梓紗さんとも、親子…だよね。
まさか、……。)
「もしかして、違うかもしれないけど、凛香さんの知り合いの『あずささん』って、
椿梓紗さん……?」
混乱して思わず口に出して呟く。
(ええ、知り合いなの?何、どういうこと?)
>>761 「や、やっぱり!!なんか変な事されませんでした?
悪口言ったり、えっと、ほらあのエッチな事されたり!!」
自分のした事は棚に上げ興奮した様子で話し始める。
「すごぉ、こんな事ってあるんですね、あ、そうだ
これ知ってます?梓紗前にゴニョゴニョゴニョなんですよぉ!」
梓紗から絶対秘密と、言われていた事だったが場の雰囲気でしゃべってしまう。
「あ、もうこんな時間……これからが楽しい所なのにー…」
自分は寝不足でも構わないが、それに奏を巻きこむ訳には行かないので話しをやめる。
「じゃあ、この話はまた今度って事で、今日は色々手伝ってもらってありがとうございました」
奏を送り出すと姿が見えなくなるまで大きく手を振っている。
「まっさか、奏さんと梓紗が知り合いだったなんて、あはは、今度来た時に問い詰めてやろっと」
うれしそうに自室に入り、そのままベッドにもぐりこみ就寝する。
764 :
桜庭 奏:03/08/26 02:40 ID:6tU7c24E
やはり自分の知っている梓紗と凛香の知っている『あずさ』が同一人物だったと
分かり、ぱちぱちと瞬きして驚く。
「うわ、やっぱりそうだったんですか。
世界は狭いですね。」
思わぬ偶然に驚くが、彼女の『エッチな事』という言葉で我に返る。
(もしかして、梓紗さん、凛香さんともそういうことを…?
って、私のこと話したりしてないよね、……。)
一人で表情を変えて色々考え込みそうになるが、
>「あ、もうこんな時間……これからが楽しい所なのにー…」
「あ、ホントだ。そろそろ寝ないと明日がツライですね。
時間が分かったら眠くなってきたかも……。」
口を手で押さえながら小さくあくびをする。
「いえいえ、どういたしまして。こういうのはお互い様ですから。
私もいつか凛香さんに助けてもらうことがあるかも。」
御礼を言う凛香にそう返す。
「じゃあ、おやすみなさい。また明日ね。」
軽く頭を下げて小さく手を振ると、自室に戻る。
泳いだ疲れも手伝ってか、急いでパジャマに着替えるとそのままベッドで寝息をたて始める。
766 :
秋山 麗:03/08/26 22:55 ID:qpvNbsda
自室で寝ているが、苦悶の表情を浮かべてうなされている。
「……ぅぅっ…くぁ……ささん、やめ…うっ……お願…んっ……」
「う〜。暑すぎ……これが熱帯夜って言うんだよね…」
屋敷の外から帰ってくると、さも暑そうに額の汗を拭う。
768 :
秋山 麗:03/08/26 23:09 ID:qpvNbsda
「いやぁっ!!」
悲鳴と共に跳ね起きて、布団を握り締め荒い息を吐きながら、ゆっくりと部屋の中を見回す。
自分がいるのが、いつもの自室だということがわかり、ようやく今までのが夢だと認識する。
「……ああもう……あたしってばなんて夢を……」
見てしまった夢の内容に、思わず頭に手を当てる。
主人だけならともかく、妖しい目のみかさと二人がかりで、拘束されたままイかされまくる、というリアリティ溢れる夢を見たらしい。
「ちょっと汗かいちゃったし、お風呂でも入ろうかな…?」
自室の前で立ち止まると、ふとその場で考え込む。
770 :
桜庭 奏:03/08/26 23:16 ID:6tU7c24E
自室で休暇中に貰ってきた大学のパンフレットを眺めている。
「はぁー…。やっぱり学費は高いなぁ。
凛香さんに再受験狙ってるって言っちゃったけど実現しないで
終わっちゃったりして。」
自分の貯金通帳と見比べて唸っている。
771 :
秋山 麗:03/08/26 23:18 ID:qpvNbsda
どこか気だるげに、服を着替えて部屋を出る。
「……夢見最悪……しかも主人ならやりそうな手、っていうのが尚更……」
>>771 結局、一応着替えとお風呂の道具だけを持って廊下を歩いている。
どうやら軽く汗を流す程度に入ることにしたらしい。
「ふんふ〜ん♪……ってあれれ?あそこにいるの麗センパイ?」
麗らしき人影が見えたので、思わず呼びかけてしまう。
773 :
秋山 麗:03/08/26 23:25 ID:qpvNbsda
>>772 突然飛んで来た声に、心臓が飛び出しそうなほど驚き、硬直する。
「……み、みかさ…さん…」
振り向くと、予想通りの相手がいたことがわかり、引きつった顔で、思わず一歩後退る。
>>773 声をかけた麗が、引きつった顔をして自分から離れた事で驚く。
「あの…センパイ、私何かしましたっけ…?」
一歩退いた麗に、そのまますたすたと近づく。
776 :
秋山 麗:03/08/26 23:32 ID:qpvNbsda
>>775 「……えっ? ああ、な、何でもないの」
慌ててぱたぱたと手を振るが、内心の驚きはまだ隠せない。
何とか平静を保とうとするが、どこかギクシャクとしたまま、みかさの持つ風呂道具一式を見つける。
「あ、あら、これからお風呂?
……あたしも入っておこうかしら……嫌な汗かいちゃったし……」
>>776 「そ、そうですか……」
まさか夢の話とは分からないので、麗への疑問は残るものの「別にいいか」と自己完結する。
「はい、これからお風呂ですけど…。あ、センパイも一緒に入りませんか?汗かいたのに放っておくと、お肌荒れちゃいますし」
そんな事を言いながら、麗を誘ってみる。
778 :
秋山 麗:03/08/26 23:41 ID:qpvNbsda
>>777 「そうね……ちょっと待ってて」
部屋の中にとって返すと、自分も風呂道具一式を持って、戻ってくる。
「おまたせ。それじゃあ、行きましょうか」
言って、みかさと共に廊下を歩いていくが、どうにも隣のみかさが気になって仕方が無い。
(予知夢……なんてことはないわよね、まさか……)
>>778 戦々恐々としている麗の内心など露知らず、明るい表情で廊下を歩いていく。
「さ、それじゃ誰も居ないみたいですし…ささっと入っちゃいましょうか。御主人様とか来たら何ですし」
メイド服を脱ぐと、柔らかな手付きで下着を脱いでいく。
以前、麗に風呂場で遭遇した時からは随分成長したようである。
780 :
秋山 麗:03/08/26 23:50 ID:qpvNbsda
>>779 「…そ、そうねぇ、あはは……」
みかさの言葉に、いやをなしに先ほどの夢を思い出してしまい、苦笑する。笑った気はしないが。
自分も服を脱いで裸になると、なぜか一度深呼吸してから、浴室へと入る。
(……心配しすぎね、いくらなんでも……)
そう自分に言い聞かせると、シャワーで自分の体を流していく。
>>780 シャワーで身体の汗を流しながら、ふと悪戯っぽく話す。
「セ〜ンパイ、何だったら洗いっこでもしましょうか?うふふ…やだ、冗談ですよ」
無論麗の心中などまるで気付いていないが。
「…って、あれ?…センパイ、これ火傷の痕ですか?」
麗の背中を見ている内に、何か不可解な痣のようなものを見つけてしまう。
783 :
秋山 麗:03/08/27 00:05 ID:d2lrPMKB
>>782 以前伯爵に打たれた傷だろう、と思い、さらりと答える。
「ああ、この前伯爵様に、ね……大丈夫よ、残るような傷じゃないから」
答えてから、またみかさのほうをちらちらと見て、
「……さっきからごめんなさい、ちょっと夢見が悪くて……」
言うべきかどうか悩んだ末、打ち明けることにしたらしい。
785 :
桜庭 奏:03/08/27 00:09 ID:M6/LArsZ
書庫の本棚を物色している。
>>783 「は、伯爵様に……?」
自分にとっては伯爵はけっこういい人(ただし騙されているが)なので、少なからずショックを受ける。
>……さっきからごめんなさい、ちょっと夢見が悪くて……
「夢…ですか?一体何があったんです?」
麗に密着しそうなくらいまで近づき、次の言葉を待つ。
789 :
秋山 麗:03/08/27 00:18 ID:d2lrPMKB
>>786 さすがに寄り添われると警戒心が浮かぶが、それを振り切って話し出す。
「さっきね、主人に調教される夢を見たの。まあ、それだけならまだいいんだけど……出てたのよ。あなたも。
寝ているような虚ろな目をして、首輪を付けて。主人と一緒になって、あたしを責めてきたの。
……それだけ」
あえて表現をぼかしたが、吐き出してしまうとすっきりしたのか、安堵のため息などしながら、再びシャワーを浴びだす。
>>789 麗の話を聞くうちに、何とも複雑な表情をする。
「あの…何か私もそんな夢見たことがあります…。実家の事で脅されて、それで…」
嫌な悪夢を打ち払うようにぶんぶんと首を振ると、ポニーテールから下ろした髪を撫でながら、近くのバスチェアに座る。
791 :
桜庭 奏:03/08/27 00:23 ID:M6/LArsZ
『メイドの心得』を数冊借りる。
堂々巡りなのだが、結局今は仕事をがんばることに考えが落ち着いたらしい。
(でも…、麗センパイや志保さんみたいな目に私があうことになったりしたら、……)
想像もしたくないので頭を振ってその考えを振り切ると本を抱えて廊下を歩く。
792 :
琴吹 司:03/08/27 00:27 ID:XpzmbW6B
髪を手で撫で付けながら、呼び鈴を押す。
793 :
秋山 麗:03/08/27 00:29 ID:d2lrPMKB
>>790 「たぶん、心の中の不安の現れ、だと思うけどね」
そう言ってしまってから、ふと、どこかで見たホラー物を思い出す。
「そういえば……昔あったわよね、こんな話。
現実に近い夢の中で、知り合いに襲われて……起きてみたらみんな普通で、夢だとわかって。
それで、安心して打ち明けたら、いきなり夢の中みたいに襲われちゃう、ってやつ。
まさにその主人公みたよね、あたし」
よほど安心したのか、そんな冗談を飛ばしながらみかさの隣に座って、背中を預けて目を瞑る。
先ほどまでのビクビクしていた態度とは一変して、安らいだような微笑が浮かんでいたりする。
794 :
桜庭 奏:03/08/27 00:32 ID:M6/LArsZ
自室へ戻ろうと歩いていると、突然呼び鈴が聞こえる。
本を抱えたまま玄関へ向かい、扉を開ける。
客人が司だったことに気付いて目を数回瞬きさせるが、すぐに微笑む。
「こんばんは。お久しぶりです。」
795 :
琴吹 司:03/08/27 00:36 ID:XpzmbW6B
>>794 よそ見をしたまま、横目で奏を見る。
「……ああ、奏……だったっけ」
記憶を探るように、額に手をあてる。
「今、ひま? 良かったらさ……俺と話でもしない?」
>>793 「心の中の不安…ですか。…確かにそうかも」
そんな事を思いながら「ホラー物」の話も聞いているが、ふと悪戯っぽい笑みを浮かべると、麗の耳元でこんな事を囁く。
「こんな風に、悪戯したりしたんですか?私…」
ふぅっ、と息を吹くと悪乗りモードで麗の乳房に手を伸ばす。
「それとも、こんな事したりしたんですか…?」
797 :
桜庭 奏:03/08/27 00:41 ID:M6/LArsZ
>>795 「はい、後は寝るだけなので…。」
この前とどこか雰囲気が違うような司に少し首を傾げる。
「いいですよ。どこで話しましょう。
客室も空いてますし、私の部屋も……。」
そこまで言いかけて、以前の自分の部屋での司との行為を思い出して言いかけてやめる。
798 :
秋山 麗:03/08/27 00:41 ID:d2lrPMKB
>>796 突然耳に息を吹きかけられ、ぞくぞくしたものが背中を走り抜ける。
「やっ、ちょ……みかささん?
んっやっ…さすがに、こんな時にふざけないでよ」
小さく身もだえしてから、苦笑いをしてたしなめる。
「それに、悪戯って言うより調教。
あたしを快楽漬けにするみたいに、思い切り激しくされたわよ」
軽くふざけてるだけだと思い、そこまで打ち明けてしまう。
799 :
琴吹 司:03/08/27 00:43 ID:XpzmbW6B
>>797 無言で奏の言葉を聞いている。
「……じゃあ、奏の部屋で。奏の部屋だったら誰にも邪魔されないだろ?」
表情を変えず、奏の肩に手を回して屋敷内に入っていく。
>>798 「うーん、調教ですかぁ。…私じゃ無理かなぁ…?」
度を過ぎた悪乗りだと半分気付きつつも、麗の胸をソフトに愛撫していく。
「快楽漬けって…私、どんな事しました?」
麗の後ろに回り、乳房を麗の背中に押し付けてさらに一言。
「私…最近欲求不満なの…。センパイは…どうです?」
実際にご無沙汰なせいか、身体も多少敏感な状態らしい。
801 :
桜庭 奏:03/08/27 00:51 ID:M6/LArsZ
>>799 「はい、邪魔はされないと思いますけど……。
じゃあ、私の部屋で、ですね。分かりました。」
おとなしい司を不思議そうに見つめるが、肩に手を回されて顔が一気に熱くなり、
本を抱えていた手にぎゅっと力を入れる。
特に話すこともないまま自室にたどり着き、先に部屋が片付いてるか確認してから
司を中へ入れる。
「どうぞ。…何か飲みますか?お茶が冷蔵庫に入ってますけど。」
返事を聞く前からコップを二つ出してお茶を注いでいく。
ついでに自分の分だった水羊羹を二つ取り出してテーブルにお茶とともに出す。
802 :
琴吹 司:03/08/27 00:55 ID:XpzmbW6B
>>801 奏の部屋に到着し、適当な場所に腰を下ろす。
何も言わず、お茶と水羊羹を差し出す奏を見つめる。
「……それ、何の本?」
机の上に置いた本を顎でしゃくって、無愛想に奏に尋ねる。
803 :
秋山 麗:03/08/27 00:58 ID:d2lrPMKB
>>800 さすがに夢の中のような、ある種の威圧感が感じられないせいか、みかさの悪戯に付き合っている。
「ふぁぅ…んっ、そうね……胸の先端を抓ったり、うなじを舐め上げてたりしてたかな。
……もっとも、主人にバイブで責められ続けてたから、そのへんはあまり覚えてないけど……」
暖かい浴室の中で、乳房から広がる甘美な疼きに浸りながら、そう答える。
>私…最近欲求不満なの…。
「あたしも……かな…でも、いつも耐えるようにしてるから……」
背中から伝わるやわらかい感触の中に、二箇所だけ堅い感触があるのに気付きつつ。
804 :
桜庭 奏:03/08/27 01:01 ID:M6/LArsZ
>>802 何の本かと先ほど借りてきた本を指されて、前回彼がここに来たときにも
似たような本を借りていた事を思い出してしまう。
「え、えーと…。あの、お仕事の本です。」
詳しいことは答えないでその一言で誤魔化す。
あまり気にしていなかったが、無愛想な司にだんだん不安になってくる。
(私、なんか変なことやっちゃったっけ……。)
805 :
琴吹 司:03/08/27 01:04 ID:XpzmbW6B
>>804 本がある方向を無言で見つめている。
「……仕事……メイドの?」
そして、奏へ顔を向ける。
「奏、このままずっとメイドやるの? 瑞葉みたいにこの屋敷に
ずっととどまるつもりか?」
なんとなく悲しげな眼差しで奏を見つめながら問いかける。
>>803 麗の肌や乳房にソフトに指を這わせていたが、麗の夢の話を聞いて触り方を変えていく。
「麗センパイ…こう、ですか…?」
言われた通りに、尖り始めている乳首を軽く摘まんだり、うなじを舐めたりしてみる。
>あたしも……かな…でも、いつも耐えるようにしてるから……
「そんな事してたら溜まっちゃう一方ですよ…?でも私もやっぱり…彼もさすがに電話越しにはしてくれないし…」
最近は主人と交わる事も少ないせいか、そんな事まで言う。
「っん……人肌、恋しくなっちゃう…」
麗の背中に胸を擦り付けつつ、そんな事を漏らす。
807 :
秋山 麗:03/08/27 01:14 ID:d2lrPMKB
>>806 「…んぃっ! ……あっはぁ……そ、そんな、感…ぃっ…」
胸の先端を弄られるとピクリと身を震わせ、うなじに走る舌の感触に快感が走り抜ける。
>彼もさすがに電話越しにはしてくれないし…
「……電話越しに自分で慰めたりとかは……? ふふっ」
などと冗談を交えつつ、逆に悪戯っぽい口調で口を開く。
「あたしも、あなたを慰めてあげたいけど……後ろにいるんじゃ、手も届かないし……」
先ほどから手など動かしてもいないのに、そんな事を言う。
808 :
桜庭 奏:03/08/27 01:16 ID:M6/LArsZ
>>805 悲しげな眼差しを受けて少し戸惑うが『瑞葉』の名前を聞いてその理由を
なんとなく理解できてしまい、複雑な気分になって目を伏せる。
「私…甘い考えでメイドをしてるって御主人様に怒られそうなんですけど、
でも、ずっとここで働いているのってあまり想像できないんです。
大学にも通いたいし、将来なりたいと思っていた職業がメイドさんというわけじゃないし。」
司の本音のような言葉に誘われて、つい自分も話し始めてしまう。
「だからといって、現実的に考えると、大学に行くにはお金がないし、
他に何かしたくなっても出来る状況じゃないし…。
だから、今はここでがんばるしかないんです。
ここでがんばりたくても、クビになっちゃったりしたらおしまいだから
勉強しようと思って。」
そう言い切ると小さく苦笑する。
809 :
琴吹 司:03/08/27 01:23 ID:XpzmbW6B
>>808 奏から視線を逸らして、遠くを見つめながら言葉を聞いている。
「そうか。ま、奏がそう思うんならそれでいいのかもな。アイツよりかは立派だと思うし」
呟くように言うと、奏の差し出したお茶を飲み干す。
「大学ね……将来、何になるつもりだったの?」
そこまで言って、視線だけ奏に向ける。
「あ、言いたくなかったら言わなくてもいいよ」
>>807 「電話越し…だすか?…幸希との電話の後、耐えられなくて一人でしちゃったりは…」
赤裸々な告白をしつつ、麗の耳たぶをちろっと舐める。
>あたしも、あなたを慰めてあげたいけど……後ろにいるんじゃ
「私も、気持ち良くなりたいです…センパイ…」
麗の体勢を変えさせると、向き合うような崩れた体勢に持ち込む。
「一緒に気持ちよくなりましょう?…ね?」
偶然にもそんな事を言って、麗の背中に腕を廻す。
812 :
桜庭 奏:03/08/27 01:31 ID:M6/LArsZ
>>809 「アイツ……?」
誰だろうと思いつつも司が言うまで聞かないことにする。
お茶を飲み干した司を見て、全く自分がお茶を飲んでなかったことに気付きコップを
手にとる。
「気にしなくていいですよ。
一応、…建築学科に通ってたんです。建築士になりたくて。
色々あって退学しちゃったんですけどね。
でも、今それになりたいかって聞かれたら、よく分からない…かな。」
コップの中のお茶を見つめながら話す。
813 :
秋山 麗:03/08/27 01:31 ID:d2lrPMKB
>>810 「気持ちよく、ねぇ……」
みかさの言葉に何を思ったのか、目つきに妖しさが漂う。
「それじゃあなたは……どうすれば気持ちよくなれるの? キス?」
言って、突然軽く口づけをする。
「……違うみたいね。それじゃあ、あたしがどうすれば、あなたは疼きが納まるのかしら?」
みかさの瞳の奥を覗き込むような目で、誘惑にも似た甘い問いかけをする。
814 :
琴吹 司:03/08/27 01:37 ID:XpzmbW6B
>>812 「へぇ……家を建てるメイドってのも、なかなか面白いかもな」
そんな冗談を言って、小さく笑う。そして、無表情のまま奏をじっと見つめる。
「……俺ってさ、そんなに嫌な奴に見える? そりゃ確かに、瑞葉には
ひどいことしてきたかもしれないけど……俺、よくわかんないんだよな……」
視線を逸らし、襟足に伸びた髪をいじりながら、口を尖らせる。
「俺の事、怖かったりする? そうじゃなかったらさ……もっとこっちに来てくれない?」
言いながら、上目で奏を見る。
>>813 「センパ……んっ、ん…」
突然のキスに意表を突かれるが、確かにあまり感じてはいない様子。
>それじゃあ、あたしがどうすれば、あなたは疼きが納まるのかしら?
「あ…あ……麗、センパイ……」
自分から仕掛けたにも関わらず、いつのまにか麗のペースに引き込まれている事に気付くが、今はそれどころではない。
「おっぱいの…私の乳首、弄ってください…。触られると凄く、感じちゃうんです…」
麗の誘惑じみた問いかけに、引き込まれるようにそんな事を口にする。
まだ触られていないにも関らず、乳首は硬く尖り、胸全体が上気しているようだった。
816 :
桜庭 奏:03/08/27 01:45 ID:M6/LArsZ
>>814 「全然、嫌なヤツじゃないですよ!」
自分を見つめる司に、そんなことないと首を横に振る。
「そりゃあ、初対面のときはちょっと……。」
またお茶を見つめて司から目を反らすが、最後の方は言わないでおく。
「今は、大丈夫です。ふふっ、どうしたんですか?
司様がこんなだと、調子がくるっちゃう。」
上目で見つめてくる司に母性本能がくすぐられて優しく微笑み、司のそばに座る。
817 :
秋山 麗:03/08/27 01:46 ID:d2lrPMKB
>>815 みかさの言葉に、満足したかのような微笑を浮かべる。
「そう……わかったわ。……ここ、ね?」
言いながら、指先でむにむにと片方の乳首をこね回す。
小さな悲鳴のような喘ぎ声で、確かに感じていることがわかると、もう片方の乳首に顔を近づけ、舌を這わせる。
「んっ…っ……ちゅ、んっ……」
舌と手で弄くり、唇でくわえ込んで刺激をするも、言われたとおり『乳首』だけしか愛撫しない。
818 :
琴吹 司:03/08/27 01:50 ID:XpzmbW6B
>>816 「そう? だったらいいんだけどさ……」
あくまで控えめに言って、照れたように笑ってみせる。
「俺、本当は寂しいのかもしれない……そりゃ、仲間とつるんで
遊んだり、女の子ナンパしたり、そういうことやってる時は楽しいけど……
なんか……妙にむなしくなってきたりするんだよ。どうしてだと思う?」
近くに来た奏の肩に顔を預けるように寝かせる。
「奏は優しいな……本気で好きになってもいい?」
>>817 「あっ、あぁ、センパイ…そこです…」
ツボを掴んだ麗の愛撫に声をあげてしまい、風呂場でのその声の響きの大きさに慌てて口を塞ごうとするが時遅し。
「あっあ…センパイの舌、気持ちいい……」
ぴくぴくと身体を震わせて反応していくが、やがて「別の場所」にも欲しくなってくる。
「せ、センパイ…っ…あの、下にも…欲しい…」
どことははっきり言えず、抽象的なおねだりをする。
820 :
秋山 麗:03/08/27 02:00 ID:d2lrPMKB
>>819 「ずいぶん感じてくれているのね……うれしい」
そう言うと、ちゅっと乳首にキスをする。
>せ、センパイ…っ…あの、下にも…欲しい…
「……下? 下って……ここかしら?」
人差し指で、みかさの胸の間からつーっとなぞり、おへその周りを指先で刺激する。
「違うの? 下だけじゃ、どこだかわからないわよ?」
言いながら、指先はおへその周辺を上下に行ったり来たりする。
821 :
桜庭 奏:03/08/27 02:03 ID:M6/LArsZ
>>818 >どうしてだと思う?
「それは……うーん……」
悲しげな顔をしたり照れたように笑ったり、そんな司を見ているうちに次第に胸がドキドキ
してきて戸惑い、司の顔を直視できなくなって視線をうろつかせながら適当に言葉を出す。
が、そこで肩に顔を預けられて顔が真っ赤になる。
>本気で好きになってもいい?
驚いてしばらく頭の中で言葉を反芻させていたが、理解した途端火を噴いたように顔が真っ赤に。
「え、ええ…、人を好きになるのは、その人の自由だと思いますけど……、
ってそんなことが言いたいんじゃなくて、えっと……
私も、司様のこと、キライじゃないです。…じゃなくて、……。
こんなに簡単に人に惹かれていいのかっていうくらい、
今、司様に惹かれてるかも……しれないです。」
真っ赤になった顔を抑えながら、視線を伏せてしどろもどろになりながらもここまで話す。
822 :
琴吹 司:03/08/27 02:09 ID:XpzmbW6B
>>821 ふと、顔を上げて至近距離で奏を見つめる。
「本当? それ、信じてもいいんだね……?」
紅潮している奏の頬を指の背で撫でながら、奏の目を覗き込む。
「……じゃあ、さ。普通の恋人同士がするような事しても……いい?
今だけは奏も、自分がメイドだってこと……忘れて欲しいんだけど」
小さく微笑みながら、親指の腹で奏の唇を撫でる。
>>820 「ひゃっ…!?ぁぁ……」
乳首にキスされて一瞬大きな声を上げるも、その後の刺激が物足りない。
「お、おへそじゃないです…。もっと下……」
そう言ってもなかなか麗は触ってくれない。次第に込み上げるような欲望が、下腹部の奥から湧き上がって来る。
「お願いです…。センパイ、私の…私のエッチなあそこを、ぐちゃぐちゃにして……」
真っ赤な顔でそう言うと、思わずそのまま目を閉じてしまう。
824 :
秋山 麗:03/08/27 02:17 ID:d2lrPMKB
>>823 もしこれが調教をしているのなら、いやらしいポーズでおねだりして欲しいものだが、
「……まあ、そんなわけじゃないしね……いいわよ」
おへそあたりをさ迷っていた指で、そのままつーっと下腹部まで這わせ、割れ目の上から優しく撫でる。
これまでの刺激ですでに愛液が溢れており、音を立てながら愛液が這わせた指に絡みつく。
「ここが……いいのね? ここが? こうされるのがいいの?」
這わせていた指を割れ目に押し込んだと思いきや、すぐさま出し入れが始まり、すぐにその指が二本に増え、
さらにもう片方の手で割れ目の先の突起を弄るなど、ものすごい速さで責めがエスカレートしていく。
825 :
桜庭 奏:03/08/27 02:18 ID:M6/LArsZ
>>822 「はい…。」
司に目の前で覗き込まれて、あまりにもドキドキしてしまい、彼の目を見つめて
ゆっくりと頷く。
「恋人同士……」
甘い響きにうっとりとなりながら、唇を撫でられて潤んだ瞳で司を見つめる。
「…いいの?でも、私…失礼なこと、しないように気をつけなきゃ……。」
口ではそう言いながらも、この後に続く『恋人同士の時間』を想像してそっと目を閉じる。
826 :
琴吹 司:03/08/27 02:23 ID:XpzmbW6B
>>825 「何も気にしなくていいんだよ。ありのままの奏を……俺は見たいな」
奏の耳元で囁きながら、目を閉じた奏の瞼に唇を落とす。
ゆっくりと唇を落としていき、軽く触れるように唇を重ねる。
「……熱くなってる……緊張してる?」
そう言って小さく笑うと、奏の身体をきつく抱きしめて今度は吸い付くように唇を奪う。
>>824 「あはぁぅっ!!…そこ、そこなの…センパイ…」
期待していた部分に指を添えられ、反射的に歓楽の声を上げてしまう。が、それはほんの序の口。
次々とエスカレートしていく麗の責め。それに見る見るうちに翻弄されていき、がくがくと身体を震わせる。
「あはっ、ダメ…ダメ、センパイの指、上手くて、激しくてっ!いいです…とんじゃいそう…!!」
二本の指での前後に加えて、突起へも刺激を受ける、それによって我慢が限界へと達する。
「センパイ…ダメです、もういく、私いくっ……はあぁぁん、あぁぁぁああぁっ!!」
身体を一瞬強張らせて達するが、まだ麗の動きは止まらなく、そのまま声にならない声を上げて二度目の絶頂へと押しやられていく。
828 :
桜庭 奏:03/08/27 02:32 ID:M6/LArsZ
>>826 「はい…。司様……。」
耳元で甘い言葉を囁かれ、更に顔を赤くする。
軽く触れた唇の余韻に浸っていると、きつく抱きしめられてもう一度唇が重なる。
甘く激しいキスをしながら、そっと司の背中に手を回す。
829 :
秋山 麗:03/08/27 02:33 ID:d2lrPMKB
>>827 二度絶頂に達したのを確認し、ついでにもう一度……とか思ったが、実行に移す前にみかさが倒れこんでくる。
「わっ、おっとっと……」
慌てて抱きとめると、仰向けにして、優しく頭をなでてやる。
「ちょっとは満足した? でも、あまり我慢せずに慰めてると、ハマっちゃうから気をつけなさいね」
絶頂後の余韻に浸っているみかさに、そう優しく忠告すると、なぜか、にやぁっとした笑みを浮かべる。
「それはそうと……あたし、まだ気持ちよくなってないんだけど?」
830 :
琴吹 司:03/08/27 02:38 ID:XpzmbW6B
>>828 そっと顔を離して、ゆっくりとその場に奏の身体を押し倒す。
何も言わず、うなじに唇を落とし、メイド服のボタンを外していく。
「奏、きれいだね……それにいい匂いがする……」
囁くように言うとブラウスの前を開いて、優しく持ち上げるように乳房に愛撫を加えていく。
そして、ブラをずらして胸を晒すと、小さな突起を指の腹で転がし始める。
「……気持ちいい? 少しは感じてる?」
言いながら、突起を強めに摘んでみる。
>>829 「はぁ……はぁっ……麗センパイ…」
二度達した事もあってか、息も絶え絶えでただ麗の思うままに身体を動かされる。
ようやく身体の感覚と鮮明な意識が戻ってきた所で、かけられた麗の言葉。
「私…満足しましたよ。でも、私をこんな身体にしちゃった責任は、センパイにもありますよ?…だから、私がセンパイにお仕置きしちゃいます」
麗が気持ちよくなっていないと言った事もあって、やや妖しげな笑みを浮かべて麗をゆっくりと押し倒す。
「センパイ…容赦、しませんから…」
そう言ってから鎖骨の辺りに舌を這わせ、次第に愛撫を激しくしていく。
結局、その晩はほとんど麗と浴場で過ごす事となる。
832 :
桜庭 奏:03/08/27 02:47 ID:M6/LArsZ
>>830 (こういうことも、今はお仕事じゃないんだよね……?)
苦手だと思っていたこういう行為も、必要に迫られてやるのではなく、こういう
甘い雰囲気で行われるのははじめてで、どこかくすぐったいような気持ちになる。
「ありがとう……」
司の褒め言葉に嬉しいような照れくさいような顔をする。
胸が露出されると、やはり恥ずかしさから目を反らしてしまうが、それでもいつもと
違う雰囲気に感じ始め、胸の先端をつままれて目を瞑り、声を漏らす。
「んん…、はい……っ。私、さっきからすごくドキドキして……」
それでも感じた声を発するのは恥ずかしいのかだんだん言葉が少なくなっていく。
833 :
秋山 麗:03/08/27 02:48 ID:d2lrPMKB
>>831 >だから、私がセンパイにお仕置きしちゃいます
「あら、怖い怖い。お手並み拝見させてもらおうかしら?」
みかさに押し倒されながらも、そんな軽口を言う余裕があるらしい。
やがて、下半身から駆け抜ける刺激に、身もだえ始める。
「んぁっ…はっ、あっ…っ…い、いいわよ……んっ、あっ、うっ…!」
どうやら、夢の不安感は完全に払拭されたようで、みかさから送られる刺激を嬉しく受け止め続ける。
834 :
琴吹 司:03/08/27 02:53 ID:XpzmbW6B
>>832 「……そう」
短く言って、弄っていた突起に口付ける。そして、舌先で転がしながら
スカートをゆっくり捲くっていく。
「仕事中もドキドキしたりしないの……?」
浮かんでくる玉のような汗を舐め取りながら、じょじょにショーツを引き下ろしていく。
「ね、こっち……見て。俺の方見ててよ」
口元に笑みを浮かべながら、秘裂をなぞり、指を埋めていく。
835 :
桜庭 奏:03/08/27 03:03 ID:M6/LArsZ
>>834 「ん……ぁあ……」
突起に与えられる刺激に、声を抑えきれなくなる。
「お仕事のときとは比べ物にならないくらい、うれしい……。
司様も、…私、さっきの言葉、信じていいんですよね…?」
ゆっくりと目を開けてまぶしさに少し目を細めながら司を見つめる。
が、それと同時に秘部に指が埋められ、また目を閉じてしまう。
「んっ……司様…ぁ…」
手を動かして、司の空いている手に指を絡める。
836 :
琴吹 司:03/08/27 03:08 ID:XpzmbW6B
>>835 奏の質問に対し、すぐに返事を返さない。
「……もちろん。奏が欲しいって真剣に思ってるよ……」
言いながら、奏の絡めてきた五指に力を入れる。
「すごい濡れてきてるけど……もうイっちゃう?」
二本の指を挿入させて抽送を開始する。更に親指で秘豆を押しつぶしていく。
「自慰もしたことなかったのに、感じやすい身体だったんだね」
そう言って小さく笑うと、奏の言葉を待たずに再び唇を奪い、舌を絡める。
837 :
桜庭 奏:03/08/27 03:18 ID:M6/LArsZ
>>836 「ほんと……?うれしい……っ」
嬉しさからか、目尻から涙がつーっと一筋流れる。
自分が絡めた手に司も応えてくれたことに安心しながら愛撫に身をゆだね、感じ続ける。
秘所は今までにないくらい愛液を溢れさせ、指の抽送をはじめられて膣が収縮をはじめる。
「や…、そんなにしたら……っ…んっ……」
耐えようとして握った手に力を入れるが、再び唇を奪われて力が抜けてゆく。
「ん……」
そして力が抜けて油断した直後に身体を反らせてさせて達してしまう。
息の荒いまま、目を閉じて余韻に浸る。
838 :
琴吹 司:03/08/27 03:26 ID:XpzmbW6B
>>837 奏が達したのを表情を窺いつつ確認して、ゆっくりと指を引き抜く。
「……気持ち良かった?」
顔を上げてそう言うと、奏の愛液で濡れた指をしゃぶるように舐める。
「奏、明日も仕事……だろ? 俺はもういいからさ……今日はゆっくり休んで」
流れた涙を拭うようにそっと唇で吸うと、身体を起こして奏の身体を抱き起こす。
「見送りもいい……。俺、この屋敷のメイドにあんまり良いように思われてないし
俺と二人でいるところ見られたら、奏に悪いしね」
自嘲するように言って、奏から視線を逸らす。
「今度は……俺の番ね」
そう言って奏を抱きしめると、再び口付けして、離れるのが惜しいと感じさせるくらいに顔を離す。
「じゃ……」
最後まで優しく微笑みかけて、奏の部屋を出て行く。
839 :
桜庭 奏:03/08/27 03:38 ID:M6/LArsZ
>>838 問いかける司にはにかみながらもゆっくりと頷く。
自分の愛液で濡れた指を舐める司から、恥ずかしくなって目を反らすが、これで
帰ってしまうという司に慌てて視線を戻す。
「そんな……私、大丈夫なのに……。」
思わず先を期待しているような事を口走ってしまうが、最後まで優しい司の言葉に
甘えることにする。
「ごめんなさい…、私ばっかりで……。
今度は、ちゃんと司様にも満足してもらえるように……。
…え、見送りもいいんですか?そんな、私がお見送りしたいのに……。
私、そんなこと気にしないです。」
残念そうに、そして少し悲しそうに表情を歪めたところで、最後の口付けが降りてくる。
「ん……」
去っていく司を扉のところで名残惜しそうに見えなくなるまで見送る。
みかさから手渡された書類を、自室で機嫌良く見ている。
今夜も実家に電話はしたものの、成果は得られなかったらしく
思いため息をつきながら私室のベッドへ腰を下ろす。
厨房で食材の整理をしている。
「電話ではもう無理なんですかしら……」
ベッドに寝転がると、ぽつりと呟く。
「でも直接実家に行ってしまったら
そのまま帰って来られないかもしれませんし……」
「えっと、野菜はこっち……と」
どうやら明日の朝食の準備もするらしい。
「とりあえずは、もう少し電話で頑張ってみましょうか」
ベッドから起き上がって、そう結論を下す。
一度結論が出ると、少しだけ気分が楽になって
まだ残っている仕事がないか、廊下に出て見回り始める。
「ふむ……。では、本人に話を聞いてみたほうがいいかな」
しばし考え込んだ後で、呼び鈴を鳴らす。
>>848 呼び鈴が鳴ったのを聞いて、主人の部屋へ急ぐ。
「おじ様、瑞葉です。お呼びになりましたか?」
部屋の前につくと、ノックをして問う。
>>849 「おお、瑞葉か。…ちょうど良かった、入りなさい」
瑞葉を手招きして近くの椅子に座らせると、机の中から一冊の冊子を取り出す。
「これは…協会から出ているメイド広報なのだが。…瑞葉はこれの存在を知っているかな?」
その表紙には、おそらく他家のメイドと思われる美しい女性が写っている。
>>850 「失礼します」
一礼して入室すると、主人から一冊の冊子を受け取る。
>これの存在を知っているかな?
「え? あ……はい、何度か見たことがありますけれど、これが何か?」
表紙のメイドと主人の顔を交互に見ながら聞く。
>>851 「そうか、知っているなら話が早い。本題に入ろうか」
机から何冊かの冊子を取り出し、それらを開きながら瑞葉に話し始める。
「次回の広報の表紙はわが屋敷が担当でな。…で、私は表紙を飾るメイドを探しているわけだ」
数年前のものと思われる広報を引っ張り出すと、まだ10代後半と思われる志保が写っている。
「お前の立場上、今までは表紙どころか中の写真も避けて、専ら志保、今年の冬には杏樹やみかさに頑張ってもらったのだが…」
そこまで言って、言葉をやや濁す。
「お前は嫌だろう?花形とはいえ、これは子爵家にも届く。……最近、随分と電話しているようだしな」
さりげなく瑞葉の事にも触れつつ、過去の広報を漁る。
>>852 主人の話を聞き、頷きながらも
その手元にある古い後方の写真を興味深げに覗き込む。
>お前は嫌だろう〜最近、随分と電話しているようだしな
「っ! ご存知だったんですの?」
主人が電話のことを知っていたことに驚く。
「でも……よく分かりません。どうするのが一番いいのか。
お父様にわかっていただくには、私がメイドどして
しっかりとお仕事をするのがいいのか、それとも……」
その後は言葉を濁してしまう。
「……でも、おじ様がご命令して下されば、私はそれに従います。
おじ様は、どう思われてらっしゃいますの?」
>>853 「ああ、知っているさ。…それくらいはな」
瑞葉の顔は直接見ずに、そこそこ昔のものと思われる広報を見ている。そこには、まだ若い主人と屋敷の写真が写っていたり。
「どうするのが一番いいか…か。それは私が命令してどうこうという問題ではない。瑞葉自身が決める事だ」
広報を閉じると、欠伸をしながらベッドに腰掛ける。
「お前は自分の意思でここのメイドとなった。だから続けるも辞めるも自由だ。もうお前は子供ではないのだからな」
そのまま瑞葉の方をはっきり見ると、話を続ける。
「ここにいる限り、少なくても私はお前を大切にする。しかし…自分の身の振り方を考えるのは、他でもない瑞葉自身だからな」
本心かどうかはともかく、瑞葉に向かってそう言いきる。
>>854 >瑞葉自身が決める事だ
「そう……ですか」
目を閉じて項垂れる。
「御命令しては下さらないんですね」
主人の目を見られないまま続ける。
「……私が裏切ったからですか? 御主人様であるおじ様を
ただ一人思い続けることが出来なかったから……」
そこまで言って、ハッと我に帰る。
「ごめんなさい……私、なんてことを……
少し、頭を冷やさせて下さい。写真のことも」
涙がこぼれそうになるのを堪えて、主人に背を向けてしまう。
>>855 「瑞葉……」
どうも瑞葉には厳しく接しきれない事に自分自身呆れつつも、続きの言葉を聞いて表情を微かに歪める。
「裏切りか…。いや、仕方ないかも知れんな」
そっと瑞葉の後ろに立つと、後ろから軽く両手を廻す。
「私を慕って飛び出してきたにもかかわらず、私はお前一人を見てやることはしていないのだから。
…だが、私は瑞葉を大切にする気には変わりはないからな?それだけは確かだ」
胸中様々な感情があるのだが、それを抑えたりしつつ、瑞葉に囁く。
>>856 主人に背後から軽く抱きすくめられて
小さな嗚咽を漏らす。
「ぅ……ひっく……ぇっ」
あくまで主人に泣き顔を見せないようにするが、
涙が身体に回された腕に落ちてしまい、
結局泣いていることは分かってしまう。
「おじ様……もう少し、時間を下さいますか?
必ず、答えを出しますから。曖昧にしたりしませんから……」
仕方なしに泣き顔のまま主人を見上げて言う。
>>857 「瑞葉……」
流石に自分の腕の中で泣かれると、罪悪感が沸いてきてしまう。
>必ず、答えを出しますから。曖昧にしたりしませんから……
「…わかった。お前の出す答えを出来るだけ尊重するようにしよう。…だから、今日はもう泣くのはやめるんだ。…な?」
ベッドに瑞葉を腰掛けさせると、瑞葉の目から溢れる涙を拭い、その後で優しくキスしてやる。
>>858 「ありがとう、ございます……ん……」
主人に導かれてベッドへ腰を下ろすと
その唇を受け入れて目を閉じ、身体の力を抜く。
>>859 「………」
瑞葉が力を抜いた事で我慢できなくなったのか、唇を離すとゆっくりと瑞葉をベッドに横にさせる。
「…仮にお前がどういう立場になろうとも、この屋敷には居させてやるからな…」
気休めにしかならないであろう事を口にしつつ、瑞葉の着衣を一枚ずつ脱がせていく。
久々に抱く瑞葉の身体の感触を愉しみつつ、時々くすぐってみたり。
>>860 主人の言葉に、かえって居た堪れなくなりながらも
その愛撫に身を任せていく。
服を剥がれていくことにも無抵抗のままでいたが、
さすがに素肌が晒されると恥ずかしげに震えて
腕で覆おうとしてしまう。
「あ……ゃぁ……ん、ふぁ、ぅんっ!」
軽めの愛撫に小さな声を漏らして反応を示していく。
>>861 「ふふ、やはり瑞葉は可愛がり甲斐があるな」
下着まで脱がしたところで、一旦手を止めて自分も下着のみになる。
>軽めの愛撫に小さな声を漏らして反応を示していく
「最近瑞葉は感じやすくなったな…」
そんな事を言いつつ、瑞葉の脇腹のあたりに舌を這わせてみる。
空いた手はさりげなく瑞葉の乳房を探り当て、そのままやわやわと愛撫していく。
>>862 主人の裸身を目にして、これからされることを
具体的に色々と想像してしまったのか、真っ赤になって目を反らす。
>最近瑞葉は感じやすくなったな…
「そ、そんなこと……んっ、ふ、やぁっ、あ、あっ、んんっ! ひゃっ、あ……」
否定しようとはするものの、
主人の巧みな愛撫に、悲鳴のような嬌声を上げながら
扇情的に体をくねらせてしまう。
>>863 「ほら、やっぱり感じやすいじゃないか」
ソフトな愛撫に瑞葉の身体が反応してきた事を確認すると、瑞葉が纏っていた最後の下着も全て脱がせる。
「さあ瑞葉、ここでしばらく…このままの体勢でいなさい」
ベッドの上で瑞葉を立ち膝の状態にさせると、自分はその瑞葉の股間に潜り込み、既に濡れている秘所を音を立てて舐め始める。
時折瑞葉の反応を確かめるように、小さな突起にも息を吹きかけていく。
>>864 「きゃ……やっ、ダメっ、ダメで……ひゃぁんんぅっ!」
蜜が滴り始めた秘裂を淫らな音とともに啜り上げられ、
密やかに尖り始めた花芽にも息の感触を感じて、
ともすれば立膝の状態を維持出来なくなりそうになってしまう。
「いけません、あぅぅっ! まだ、お風呂に入ってませんから、や、はぁ……っ、
汚い、ですし……んっ、は、あんっ! は、恥ずかしい、ですぅっ!」
快楽が与えられるたびに、びくりと脚が震え、
主人の顔を腿で挟み込む。
>>865 自分の責めに確実に反応を示す瑞葉を見てほくそえみつつも、その責めの勢いはまったく緩めようとはしない。
「ふむ。……瑞葉のココは相変わらずだな。溢れた汁が私の顔にまで垂れてきそうだぞ?」
そう言うと、わざと大きな音を立てて瑞葉の秘所から溢れる液体を啜る。
>主人の顔を腿で挟み込む
「汚くなんかないぞ…うぉっ!?」
突然腿で顔を挟まれて驚くが、さほど力があるわけではないのですぐに押しのける。
ついでに両腿を一舐めしてから、体勢を向き合う形に変えて、ゆっくりと瑞葉の上になっていく。
「ふふ…擦り付けるだけで瑞葉のココはひくひくいっているな。いやらしいものだ」
硬くなり始めている逸物を擦りつけ、瑞葉の嬌声を愉しむ。
>>866 >溢れた汁が私の顔にまで垂れてきそうだぞ?
「あ、ふぅっ! も、申し訳、ありませ……きゃあんんっ!」
一際強く秘唇を吸われ、喉を反らせて声を上げる。
>擦り付けるだけで瑞葉のココはひくひく〜
「ひゃっ、あっ、んあっ、はぁ……あ、はぁん……っ」
もはや言葉も発することも出来ず、
ただ喘いで腰を動かして、主人のモノをねだる。
>>867 「もう、言葉も出ないか…?瑞葉?」
擦り付けている逸物が硬さを増していくうちに、自分自身の息も荒くなっていく。
>ただ喘いで腰を動かして、主人のモノをねだる
「瑞葉……行くぞ。狂うほどに…感じていいからな」
擦り付けていた逸物を瑞葉の秘裂にあてがうと、ゆっくりと挿入させていく。
>>868 「あ……あ……あはぁぁぁぁんんっっっ!!」
身体を反らせて主人のモノを迎え入れると
そのまま腰を浮かせて円弧を描き始める。
「んっ、んあっ、はぁんんっ、おじ様、おじ様も、気持ちよくなって下さい」
ちょうどブリッジをするような体位になったため
ブルブルと腕を震えさえ、今にも崩れ落ちそうになりながらも
秘所を締め付け、主人に快楽を与えようとする。
>>869 挿入した後で、これからどうするかと考えていたが、瑞葉が体勢を変えた事で起こった突然の刺激に悶絶する。
「くっ…こ、これはいいぞ、瑞葉…」
絶妙な締め付けに思わず呻き声を上げながらも、主導権は渡さないとばかりに荒々しく腰を使い始める。
「はぁ…っ……気持ちいいか、瑞葉?…して欲しい事があったらどんどん言いなさい」
空いていた片手で瑞葉の乳首を摘まんだり弾いたりしながら、そんな事を話しかける。
>>870 「あっ、きゃ、はぅぅっ! は、激しいですぅっ!」
唐突に早まった主人の突き上げに
早くも腕の力は限界に達して崩れてしまうが、
腰は主人に突かれて持ち上げられたままなので
逆立ちとまでは行かぬまでも、身体を逆さにされて犯される体勢になる。
>して欲しい事があったらどんどん言いなさい
「それなら、きゃ、はぅんっ、あん、もっと、もっと酷く……
いじめてくださって、大丈夫ですから……私に、御仕置きを……っ」
胸の蕾への刺激に、電流を流されたかのように反応しながらも
さらにキツい快楽を求めてか、それとも罪悪感ゆえか
そんな風に主人を求める。
>>871 「瑞葉のココから…どんどんいやらしい汁が溢れてきているぞ、ほらほら」
瑞葉の愛液を指で拭き取ると、わざとらしく瑞葉に見せる。
>いじめてくださって、大丈夫ですから……私に、御仕置きを……っ
「そうかそうか。もっ苛めてほしいか。…それなら」
逸物を抜けるギリギリまで引くと、いきなり最奥まで一気に突くという行為を続けて行う。
その腰の動きはかなり激しいものであり、疲れる側は多少の痛みを感じるもののように見える。
「くっ……瑞葉はもうすぐ…イきそうだな。私も…!」
>>872 「んっ、ひゃ、あぅんっ、わ、私……」
主人に自分の愛液を見せ付けられ、
羞恥のあまり意識を手放してしまいそうになる。
「私、こんなに……いやらしい……」
>もっ苛めてほしいか。…それなら
「あ……ひっ!? あ、きゃあああっ、は、んんっ、ひ、くぅぅぅっ!!」
だが主人の突き上げが余りに激しいものになったことで
すぐに意識は覚醒する。
「す、ごいっ、こんな、壊れ、ちゃ……わ、私、きゃああっ!」
与えられる苦痛が蜜壷の奥で快感に変わるのを覚えながら
口の端から唾液を垂らして恍惚とした、淫猥な表情で肉の悦びに浸る。
>>873 「瑞葉…聞こえるか?お前と私がいやらしくぶつかる音が」
激しい突きにも瑞葉が順応しているのを確認すると、腰を振る前後運動のスピードを上げる。
「ふふ…今日の光景はしっかり記録してておいてやるからな…」
瑞葉に聞こえるか聞こえないかくらいの声の大きさでそう言うと、ラストスパートとばかりに瑞葉を責め立て始める。
「瑞葉…そろそろ、出すぞ……。…いいな?」
正常位の体勢で、瑞葉の胸に手をやりつつ、身体を前後運動させていく。
>>874 「は、はい、聞こえます……おじ様が、私と繋がってらっしゃる音……
私の、いやらしい音……」
悦楽の中で耳をすませ、あえてその淫らな水音を聞く。
その途中、主人の小さな呟きが耳に入ってしまう。
(きろ……く……?)
だが、その意味を吟味するよりも早く
主人のラストスパートが意識を押し流していく。
「はぁっ、あんっ、ひゃ、くぅぅんんっ、は、い……いらして、下さいっ」
主人に胸をまさぐられ、ひたすらに突き上げられて
身体中の性感帯を荒されながら、尚も主人との快楽をねだり、
そして絶頂へ向かって登りつめていく。
>>875 荒々しく瑞葉の中を蹂躙し続けていたが、とうとう限界が訪れる。
「瑞葉…!いくぞ…くっおぉぉっ!」
細かく震える瑞葉の秘所の中で達すると、征服欲を満たすためか瑞葉の胸や腹のあたりに白濁を注ぐ。
「はぁ…はぁ……良かったぞ、瑞葉…」
そう言うと汗ばんだ瑞葉の額を撫で、その後で軽く唇を奪う。
>>876 「ひゃ、あ、んん……っ、く、ふ、んぅぅぅぅぅぅっっっ!」
主人の逸物が内部で爆発したのを感じ、
泣き声のような甘い声を上げ、また身体を反り返らせて達する。
さらに迸りが続く逸物を引き抜かれ、
欲望の白濁に身体を汚されて、軽い被虐の喜びに、もう一度軽く果てる。
「ん……は、ああ……っ」
>良かったぞ、瑞葉
「は……い……うれしい、です……」
絶頂後の霞がかかったような頭で
なんとかそれだけを言うと、後は主人の唇に貪られるに任せる。
>>877 「んっ…ぷはっ…………。さて、と」
お互いに後始末を済ませると、改めてベッドに並んで横になる。
「瑞葉の事はしっかりと一人で悩んで決めるといいが…。たまには…私と話をして欲しいものだな」
瑞葉の柔らかな髪を手で梳きつつ、そんな事を囁く。
「この後はどうする?部屋に帰るか?わたしとこのまま眠るか?それとも…」
最後の一つはあえて言わずに、冗談っぽくそう言う。
>>878 “後始末”の方にかえって恥らいを覚えて
終わってからも主人の顔が見られないでいるが、
>たまには…私と話をして欲しいものだな
「はい……」
髪を撫でる主人の手の感触を心地よく感じながら頷く。
「あの……今度、瀬名様が帰っていらしたら、
三人でお話をして下さいませんか?」
そして、勇気を振り絞って、そんな提案をする。
>この後はどうする?
「……ごめんなさい。答えも出ないうちから、これ以上甘えるわけには……」
起き上がってこの場を辞そうとしたものの、
ベッドから降りて立とうとすると、途端に腰が砕けてしまう。
「あ……ら……?」
何とか立ち上がろうとしても、一向に腰に力が入らず、
やがて半泣きの表情で主人を振り返る。
「あ……の……」
しばらく口をパクパクとさせた後、仕方無しに言う。
「やっぱり、ここにいても、いいですかしら」
>>879 瑞葉の口から「瀬名」の言葉が出て、一瞬口ごもる。が、やがて穏やかな表情で口を開く。
「…そうだな。…今度、3人で食事にでも行こうか。屋敷ではどうも話しにくいしな」
そう言って瑞葉を見送ろうとしたが、どうやら瑞葉は歩けない様子。
「やれやれ…」
瑞葉に手を差し伸べて抱きかかえると、お姫様抱っこでベッドまで運ぶ。
「いいぞ。…では今日は、私のベッドで一緒に寝るとするか」
瑞葉の隣りに身体を横たえると、何か考え事をしているような表情のまま、やがて眠りに就く。
>>880 >今度、3人で食事にでも行こうか。
「はい。お忙しくていらっしゃるのに、ごめんなさい」
恐縮したように謝るが、その顔には嬉しさと安心とが見て取れる。
>やれやれ〜一緒に寝るとするか
「申し訳ありません。こんな……」
結局ベッドへ連れ戻してもらい、
これからのことを考えているうちに
交わりの後の疲労感もあって、徐々に眠りに落ちていく。
883 :
椿 杏樹:03/08/29 20:58 ID:kYiXbJrG
こっそり屋敷を抜け出し、近所にあるポストに手紙を投函する。
椿 杏樹
掴みどころのないお姉さん系天然メイド。
退行癖?があり、幼い少女と大人の女が入り混じったようなふわふわ不可思議な性格。
柏葉 瀬名
屋敷専属パティシェ&コック兼主人の養子、性格ヘタレな今時の若者。
元学友である同級生の瑞葉に想いを寄せている。実母は元主人の屋敷のメイド。
名無しの若侯爵
麗の主人。見た目は若いが人間らしい感情が薄く、妙に落ち着き払った冷たい人物。
主人の非礼な行動をネタに屋敷のメイド達を弄ぼうと企む。
「お手紙と私の和服メイド写真、事故らずに御主人様にちゃんと届きますように〜。」
ポストを拝み、駆け足で屋敷へと戻る。
884 :
桜庭 奏:03/08/29 23:14 ID:ZFJKnrp8
厨房で明日の朝食の下ごしらえをしている。
「ラーラーララーララー♪」
手つきも鮮やかにどんどん準備がなされていく。
「えっと、…まあいいや、こんなもんで。」
お米を炊飯器に入れて予約すると、手を洗って厨房を出る。
窓から外を眺めつつ、グラスに入ったワインを一口。
「既に八月も残り僅かか……夏らしくない日々がずいぶんと続いたものだな……」
886 :
桜庭 奏:03/08/29 23:40 ID:ZFJKnrp8
自室に戻ると大きなダンボールが部屋に届いている。
「……?」
開けてみると、見覚えのあるランドセルや制服、衣類や勉強道具が入っている。
ランドセルには、某有名私立小学校の校章が描かれている。
(…なんだか、あまりよくない予感が……。)
封筒が入っているのを見つけて読み始めると、だんだん眉間に皺を寄せていく。
空になったワイングラスを持って、厨房へとやってくる。
「さて、と……そういえば久しくやっていないな……」
流し台にワイングラスを置いて、ふと何かを思いつく。
一度どこかへ行ってからまた厨房へと戻ってくると、銀色のトレイと新しいワイングラスを用意する。
「よし」
準備が完了すると、内線を使って奏を呼び出す。
888 :
桜庭 奏:03/08/29 23:50 ID:ZFJKnrp8
しばらく手紙を睨んだまま固まっていたが、主人から呼び出しがかかって立ち上がり、
主人の部屋へ向かう。
「御主人様、奏です。」
扉を叩くと、主人の返事を待つ。
>>888 「おお、来たか。入りなさい」
そう言って奏を部屋に招き入れる。
「仕事も一区切りついたことだし、お前に少しメイドの実習をさせようかと思ってな。
そこのトレイを持ちなさい。上にあるワイングラスの水をこぼしてはダメだぞ」
機嫌がいいみたいに、どこか嬉しそうにテーブルの上を指差す。
890 :
桜庭 奏:03/08/30 00:01 ID:ZBbYa8wE
>>889 「こんばんは、失礼します。」
機嫌の良さそうな主人に微笑み返しながら部屋に入る。
「実習…ですか?はい、分かりました。
そのワイングラスの水をこぼさないように、トレイを持てばいいんですよね。」
主人の言葉を繰り返しながら、テーブルの上にあるトレイを両手で持つ。
(ワイングラスを、動かさないように気をつければいいのよね。)
>>890 「ほら、もっと背筋を張って、まっすぐ立ちなさい。
……よしよし、そのまま、こぼさないようについて来なさい。姿勢に気をつけてな」
そう言うと部屋を出て、先ほど準備しておいた場所へと向かう。
しばらく廊下を右へ左へ折れ曲がり、一つの扉の前で立ち止まる。
「……よしよし、こぼしていないな」
892 :
桜庭 奏:03/08/30 00:11 ID:ZBbYa8wE
>>891 「はいっ」
ワイングラスに気を取られておそるおそるという感じだったが、途中で意外にも
姿勢を正してワイングラスを見ないで歩いた方がこぼさないで早く歩けることに
気付く。
歩くのに慣れると、主人から遅れがちだった歩みを速めて追いつく。
「はい、こぼしてないです。」
満足そうに主人に微笑む。
>>892 奏に釣られるように自分も笑顔を浮かべる。
「中級は文句なしの合格だな。では、次は上級だ」
そう言いながら扉を開けて中に入ると、部屋の端から端へ、一本のロープがつけられている。
むろん、股下より少し高く、なおかつ一定間隔で結び目が付けられていたりする。
「さぁ、このロープをまたいだまま、端から端まで行けたら合格だ。
もちろん、水をこぼしたら最初からだぞ」
あっさりと言いつつ、トレイを持ったままうろたえる奏に構わず、彼女の前のスカートをたくし上げ、
ロープが直接下着に食い込むように、スカートを止めてしまう。
894 :
桜庭 奏:03/08/30 00:25 ID:ZBbYa8wE
>>893 『中級は合格』の言葉にほっとしたような顔をするが、扉を開けた先の中の光景に
きょとんとする。
が、説明を聞いて予想もしない言葉に衝撃を受ける。
「ええっ…このロープをまたいで、ですか?
うーん、出来るかな。やってみます。」
主人にスカートをたくし上げられて顔を赤らめるが、まだロープが股下より
少し高いことには気付いていない。
グラスの水に気をつけながら、そっとロープをまたぎ、そこでやっと股間に
ロープが食い込むことに気付く。
「御主人様、コレって……背伸びしないとロープが当たらないように
歩けませんよ?」
主人が意図的にそうしたことにも気付かず、そうたずねる。
とりあえずバレエで鍛えたバランス感覚で爪先立ちながらゆっくりと歩いていく。
(んん…なんだかあそこにロープが当たって変な感じ……)
気付かないうちに、息が荒くなる。
>>894 素直に従った奏に感心したものの、次の言葉で、根本的に思惑を理解していないことに気付く。
(無知ゆえ、というわけか)
まあそれもそれで面白そうなので、あえて説明はしない。
「誰も『当らないように歩け』などと言っておらんぞ。
爪先立ちでもかまわんがな。最後までもてば、の話だが」
そう言う主人の顔に、邪な考えを思いついた時の笑顔が浮かぶ。
896 :
桜庭 奏:03/08/30 00:42 ID:ZBbYa8wE
>>895 「あ、当たっても大丈夫なんですね。」
さすがに当たらないように歩くのは大変だと分かったのか、少し気を抜いて
立ち止まる。
が、たまたま結び目のところだったらしく、踵を床に下ろした途端股間に
食い込む結び目に戸惑う。
トレイを揺らさないように気をつけながら落ち着こうと深呼吸するが、とどまれば
とどまるほどじわじわと感じてきてしまい、慌てて再び歩き出す。
(やだ、どうしよう。すっごく難しい……。
なんだか変な気分になってきちゃったし……。
でも、はじめに戻ってやり直しなんかなったら終わらないからがんばらなきゃ。)
グラスの水とロープに気をつけてゆっくりゆっくり歩きながら、やっとロープの半分を
通過する。
>>896 奏の持つトレイの上で、ワイングラスに入った水が小さく跳ねるのが、見てて面白い。
「ほらほら、前屈みになるんじゃない。そんな姿、客人に見せられんぞ?」
前屈みになるのは、少なからず股間が気になっている証拠なのだが、
そのことまで言及せず、姿勢の指導だけを行う。
「ようやく半分だが……疲れたのか? 少し息が上がっているぞ?
そんなでは、残り半分は少しキツイかも知れんなぁ」
いけしゃあしゃあと、笑顔のままそんなことまで言う。
むろん、ロープは水平に見えて、先に進むにつれて実は徐々に高くなっているのはお約束。
898 :
桜庭 奏:03/08/30 01:01 ID:ZBbYa8wE
>>897 「はい…姿勢よく、ですね。」
言われたとおりに姿勢を正すが、すぐに股間に食い込むロープが気になり、
姿勢が戻ってしまう。
いつしか頬も上気してピンク色になり、息も多少荒くなって歩いてるだけなのに
運動をしたような疲労感を覚え始める。
「大丈夫です。あと、半分だけですから。がんばります。」
強気に発言してみせるが、先程より歩くたびにどんどん食い込むロープに歩けなくなり、
思わず立ち止まる。
知らぬ間にショーツは愛液で染みだしており、ロープも3分の1を過ぎた辺りから変色を
始めていて奏が立つ場所に近づくにつれだんだん色が濃くなっている。
「…ちょっと、休憩していいですか?」
疼きを感じ始めてそれをごまかすように主人に微笑む。
>>898 そろそろ嫌がおうにも自覚してくるな、などと思いつつ、表面上はさりげない表情を装う。
「おいおい、奏、今これは『客人に頼まれた物を運ぶ』練習なんだぞ。
少しでも早く届けよう、とか思わんでどうする?」
説教じみた事を言いながら、ロープのゴール地点へと近づき、
客人からの催促のつもりか、おもむろにロープを揺する。
「ほらほら、早くしないと客が待ちくたびれてしまうぞ?」
奏の顔に切なげな表情が浮かんでくると、逆に主人の顔にはいやらしい笑みが浮かんでくる。
900 :
桜庭 奏:03/08/30 01:19 ID:ZBbYa8wE
>>899 ロープを揺すられ、慌ててトレイを押さえる。
「ぁんっ……そうでした、お客様に……。」
思わず嬌声のような声を上げてしまいながら、グラスを確認する。
グラスを乗せたトレイを運ぶのは分かるが、今更ながらロープは何の意味が
あるんだろうと思い始める。
「御主人様…、コレは、お客様にエッチないたずらをされてもちゃんと運べる
ようにする練習ですか?」
もう一度爪先立ちながらゆっくりと主人に近づいていく。
なんとかゴールまであと1歩というところまで来るが、ゴールにたどり着いた瞬間
気が抜けたのか、少しトレイが揺れてグラスの中の水がトレイの上へ少しだけこぼれる。
「あ……。」
安心した途端にこぼれた水を見て、瞬間泣きたくなるがそれを押しとどめて不安げな
表情で主人を見上げる。
>>900 >お客様にエッチないたずらをされても
「いやいや、そんなもののわけが無いだろう。
注文された物を第一に考え、例え体に些細な刺激が疾っていても、無事に届ける。
つまりは、精神修行の一つみたいな物だ」
屁理屈をこね回しながら、奏が自分のもとにたどり着くのをひたすら待つ。
>グラスの中の水がトレイの上へ少しだけこぼれる。
水がこぼれたとたん、主人の表情が一瞬険しくなる。
「……奏、私はまだグラスを受け取ってはいないが?
このくらいの刺激にも、君は耐えられないのかね?」
奏の股に食い込んだロープを激しく揺すりながら、先ほどまでの軽い口調から一転して、どこか凄味を利かせた声で言う。
902 :
桜庭 奏:03/08/30 01:34 ID:ZBbYa8wE
>>901 「ご…ごめんなさいっ……んっ……
ちゃんとやり直しますから、揺らすのをやめて下さい…っ…お願いしますっ」
険しくなった主人の表情を見つめるのがつらくなって俯きかけるが、ロープが揺すられ
慌てて主人を見上げて懇願する。
今度こそグラスの水をこぼさないように必死でトレイを押さえる。
>>902 奏の懇願を、あっさりと聞き届ける。
「そうか……じゃあすぐに、また向こうの端からこっちへ来なさい。
……ああ、そのトレイはもう下に置いて、手ぶらでいいぞ。ただし、姿勢良くな」
一度敏感になった以上、手ぶらでも辛いことを知った上で、譲歩してみせる。
「手ぶらなら、奏でもできるだろう?」
904 :
桜庭 奏:03/08/30 01:50 ID:ZBbYa8wE
>>903 「はい、分かりました。」
トレイを置いても良いと聞いてほっとしたように微笑んで返事をすると、一度
足を上げてロープから離れてからトレイを床の上に置く。
はじめと同じ場所に戻ると、もう一度足をそっと上げてロープをまたがる。
今度はトレイが無いため気にするのはロープだけでいいので、爪先立ちで
先ほどに比べると余裕の表情で歩いていくが、何個目かの結び目で、思い切り
ショーツに食い込み、立ち止まる。
が、主人の視線を感じて慌てて息を吐きながらゆっくりと歩き出す。
(あと、ちょっと……)
上気した顔で主人を見ると、早く終わらせるため先程よりペースをあげて主人に
近づく。
>>904 どこか儚げで、結び目ごとに切なそうな表情を浮かべる奏を見ていると、思わずロープを揺すりたくなってくる。
(うーむ、いかんな……教育の基本は飴と鞭。自制せねば)
意地悪したくてうずうずする手を押し込めつつ、奏がたどり着くのを待つ。
「よし、もう少しだ。がんばりなさい」
目の前まで迫ってきた奏にエールすら送る。
906 :
桜庭 奏:03/08/30 02:08 ID:ZBbYa8wE
>>905 「はい…っ」
思わず漏れそうになる声を抑えて返事をする。
秘部の疼きに何度も立ち止まりそうになるも、(気にしない…っ)と言い聞かせながら
息を吐き、爪先立ったまま細かく進み、やっと主人のところにたどり着く。
ロープから離れるのも忘れて息を整えながら主人を潤んだ瞳で見上げる。
「御主人様、コレで終わりですよね……?」
>>906 「よしよし、よくがんばったな」
軽く頭を撫でて優しい笑顔を浮かべ、奏の体を持ち上げると、ロープから下ろす。
「今度やる時には、最初からちゃんとできるようにな。
今日はもういいから休みなさい」
そう言って、顔を赤く色づかせた奏にそれ以上何もせずに、部屋の出口に向かう。
908 :
桜庭 奏:03/08/30 02:25 ID:ZBbYa8wE
>>907 主人に抱き上げてもらい、ロープから離れるが、秘部に感じていた感触が無くなり、
ふと物足りないと感じてしまって戸惑う。
「はい。今度は失敗しないで出来るようにがんばります。」
疼きが治まらない身体に戸惑いながらも、主人に気付かれないように微笑む。
「御主人様も、お忙しいのに実習に付き合ってくださってありがとうございました。」
出口に向かう主人の後に続いて歩くが、気付かないうちに時々太ももを擦り合わ
せるように歩いてしまっている。
>>908 部屋を出ると、別れる前に一度振り返る。
「……奏、言いたいことがあるなら、言わなくてはわからんぞ。
私も心が読めるわけではないからな」
体の疼きが、理性と反して刺激を求めているらしいことを、
奏の細かな挙動で見透かした上で、肝心なことは本人に言わせる気らしい。
(言わなければ言わないで、構わんがな……今日のところは)
910 :
桜庭 奏:03/08/30 02:43 ID:ZBbYa8wE
>>909 「…はい…でも……っ…」
このまま主人と別れてしまうと、はじめて自分から自慰をしてしまいたくなりそうな
予感がして戸惑う。
「あの、私……」
そこまで言いかけたところで何故か頭に司の顔(しかも弱ったような表情の)が思い
浮かぶ。
「…やっぱり、大丈夫です。」
手で扇いで火照った顔に風を送りながら困った顔のまま微笑む。
「おやすみなさいませ。」
通り道上の主人の部屋まで一緒に歩いて部屋の前で頭を下げて主人と別れると、
顔を赤くして早足で自室に戻る。
(うーん……。
どうしよう、あの日からたまに司様の顔や声が思い浮かんじゃって……。)
>>910 「脈はあるが何かが支えている、と言った所か。
今度からはもう少し圧す必要があるかもな……」
自室で、誰にとも無しに呟くと、自分の椅子に座り込む。
913 :
秋山 麗:03/08/30 02:53 ID:ZQ7plIaK
秋山 麗
十年以上名無しの侯爵家に仕えていたが、一悶着の末、この屋敷で働くことになったメイド。
半ば強制的とも言える懐柔策だったため、時折、主人に対して強く反抗的になる。
「……今度はこれを書き損じないようにしないとね……」
一人、事務室で増改築の準備を進めながら、ぽつりと呟く。
萩野 瑞葉
伯父である主人を慕い、実家の子爵家を飛び出してメイドとなった娘。
しかし同年代の瀬名とも半ば恋仲になってしまい、二人の間で揺れ動く。
現在の主な屋敷の住人達
(前スレに登場していないキャラに関しては割愛させていただきましたが
再登場を拒むものではありません。復帰する場合はその折に自己紹介をお願いします)
名無しの御主人様
言わずもがな、この屋敷の主。
メイドたちの粗相に対して数々の「お仕置き」を下す。
客人
御主人様の友人伯爵
主人の旧友。屋敷を密かに訪れ、訪れるたびに屋敷の様子を傍観し、
その淫らな欲求を満たしては帰途につく。
安藤 五月@伯爵家使用人
友人伯爵家のメイド。御主人様である友人伯爵に好意をよせているが
関係が進展しないことに悩む。
伊達 雅彦
主人の弟、重臣の大学の後輩で屋敷の書斎を借りている。地質・宝石学が専門だが医・薬学にも詳しい。
現在は志保と深い関係である。かなりの難病持ちであるが……?
名無しの若侯爵
麗の主人。見た目は若いが人間らしい感情が薄く、妙に落ち着き払った冷たい人物。
主人の非礼な行動をネタに屋敷のメイド達を弄ぼうと企む。
綾峰 雫@他の屋敷の女主人
自分の気に入らないメイドに対しては冷たく、無理難題を言いつけては悦に浸る。
だがこの屋敷のメイドである奏には優しい。というより、一方的に溺愛している。
使用人(メイド)
里村 志保
特に料理が得意なため、厨房を任されているメイド。 妊娠中。
孕んだ子は伊達の子だと信じているが、確証はない。
萩野 瑞葉
伯父である主人を慕い、実家の子爵家を飛び出してメイドとなった娘。
しかし同年代の瀬名とも半ば恋仲になってしまい、二人の間で揺れ動く。
留萌 みかさ
元気で明るい健康的なメイド。 柔道と合気道合わせて三段。
実家の経営難がきっかけで屋敷のメイドに。地元に恋人がいる。
秋山 麗
十年以上名無しの侯爵家に仕えていたが、一悶着の末、この屋敷で働くことになったメイド。
半ば強制的とも言える懐柔策だったため、時折、主人に対して強く反抗的になる。
椿 杏樹
掴みどころのないお姉さん系天然メイド。
退行癖?があり、幼い少女と大人の女が入り混じったようなふわふわ不可思議な性格。
桜庭 奏
真面目で勉強熱心だがまだまだ新人気分が抜けないメイド。
大学中退の経歴があり、まだ勉学への未練がある。
星野 凛香
夏休みを利用して屋敷でバイトしている女子高生
最近屋敷の本当の姿を知るが特に動揺もなく淡々とこなしている。
使用人(メイド以外)
名無しの執事
謎多き執事。 屋敷の規律を保つのに一役かっている。
柏葉 瀬名
屋敷専属パティシェ&コック兼主人の養子、性格ヘタレな今時の若者。
元学友である同級生の瑞葉に想いを寄せている。実母は元主人の屋敷のメイド。
919 :
桜庭 奏:03/08/31 22:23 ID:qRN7mooc
現実逃避をしていても仕方ないので、
>>886の手紙を主人に見せに行く。
「ダメですよね……?ダメならダメで、全然大丈夫です。」
むしろ却下と言われる事を望んでいたのだが、意外にもその内容を了承されて
しまう。
自室に戻ると、2箱くらいあるダンボールが奏を迎える。
(ここに来るなんて、絶対教育にはよくなさそうなんだけどなぁ……)
頭を抱えながら、段ボール箱の中に入っているノートをぺらぺらとめくる。
表紙には某有名大学附属小学校の校章と『桜庭 俊』の名前が。
胃の中に何か物がないと吐き気がするので、厨房で夕食の残り物を食べている。
922 :
秋山 麗:03/08/31 22:49 ID:Ijqs0Ozm
「ちょうど月末……今日引越しできると一番いいんだけど……」
末期状態に突入していた凛香の部屋の前を通りながら、ふと呟く。
923 :
桜庭 奏:03/08/31 22:54 ID:qRN7mooc
「…アイスが食べたい。」
机に突っ伏して呟く。
夏バテ状態で夕食はほとんど食べられなかったのだが、甘くて冷たいものは
別のようである。
924 :
秋山 麗:03/08/31 23:00 ID:Ijqs0Ozm
屋敷を回ってみるが、動いているメイドが少ない。
「……まあ、学業と両立してる娘もいるし、この時期は仕方ないかもしれないけど……」
926 :
桜庭 奏:03/08/31 23:19 ID:qRN7mooc
「もう明日から9月なんだよね。早いな〜。」
30日までバツ印がついているカレンダーを見る。
「凛香さん、宿題終わるかな……?」
何時間か前に手伝っていた凛香の宿題を思い浮かべる。
928 :
秋山 麗:03/08/31 23:24 ID:Ijqs0Ozm
先ほどまでは、引越しの用意でも、と思っていたが、人数の少なさに思いとどまる。
「……さすがにこれだと、地獄を見るわよね……」
「流石にこの本で、感想書いたら怒られるよね……」
読書感想に手ごろな本を持っていなかったので、屋敷で探したが、
主人の趣味と思われる厭らしい小説しか見つからない。
931 :
桜庭 奏:03/08/31 23:28 ID:qRN7mooc
この夏を振り返って日記を書いている。
933 :
秋山 麗:03/08/31 23:33 ID:Ijqs0Ozm
夜食を食べた志保とほぼ入れ違いに厨房へと入る。
934 :
桜庭 奏:03/08/31 23:37 ID:qRN7mooc
「うふふ。
結構出歩いた割には日焼け対策がんばったおかげで無事白さを保てました〜。」
ほとんど日焼けしていない腕の白さを見て満足げに微笑む。
「"もうここはこんなにぐちょぐちょだぞ" "いやっ!言わないで!"」
返しに行って主人に見つかったらあれなので、朗読をし始める。
937 :
秋山 麗:03/08/31 23:54 ID:Ijqs0Ozm
朝食の仕込をしつつ、願をかける。
「いきなり引越しになって、作り直しになりませんように……」
「って、こんな事してる場合じゃないし!」
小説をその辺に置くと、机に向かい残りの宿題を片付けを再開する。
自室の掃除をしている。
「うへ〜……虫とか……沸いていないよね……」
「違いのわかる男、名無しの主人は知っている……」
古臭く格好をつけながら、書斎でコーヒーを一口飲む。
「……さすがに語呂が悪いか」
「はい!つぎぃ!つぎぃ!」
数日前とは打って変わり、さくさくとこなしていく。
944 :
桜庭 奏:03/09/01 00:26 ID:rDNEC1d4
「いつお引越しになってもいいように……。」
部屋を片付けて荷物をまとめておく。
「ええと、このあたりのはずなんだけど……」
道端の案内板を見ながら、手に持った地図をくるくる回して首をひねっている。
「……そうだ、あのお屋敷で訊いてみようかしら」
「ごめんくださ〜い! どなたかいらっしゃいますか?」
屋敷のインターホンを鳴らして声をかけ、じっと耳を澄ます。
946 :
秋山 麗:03/09/01 00:39 ID:HTUWyH7V
>>945 「はい、ただ今」
仕込みを一時中断して、玄関へと向かう。
「えっと……どちら様でしょうか?」
アポは無いはず、と頭の中で思いつつ、そう尋ねる。
>>946 すぐに返事があり、ホッとする。
「すみません、少々お尋ねしたいことがあるのですが、
このあたりで住み込みのメイドを募集しているお屋敷があると聞いたのですが、
どちらのお屋敷かご存知ありませんか?」
……ダメだろうなぁ、こんないい加減な質問で答えてもらえはしないだろうし。
それにしても、こんな地図だけじゃわかりっこないわよ
そう呟いて、改めて地図を見る。
誰がどう見てもここがその屋敷に間違いないのだが、本人はいまだに気づかない。
950 :
秋山 麗:03/09/01 00:54 ID:HTUWyH7V
>>947 どうやら道に迷った人らしいので、彼女の持っている地図を見てみる。
「この辺りにはこの屋敷しか……ちょっとその地図を貸して下さい。えっと……
……やっぱり、うちのお屋敷ですね。どうぞ入って下さい」
接客口調でそう言いながら、彼女を主人の部屋へと案内していく。
「……こちらです。粗相の無いようにして下さいね。一応。
ご主人様、メイド希望の方をお連れしました」
さりげなく一言釘を刺して、主人の部屋をノックする。
952 :
桜庭 奏:03/09/01 00:59 ID:rDNEC1d4
暇になってきたのか、厨房へ向かう。
冷凍庫から小さなカップのアイスを二つ持つと厨房を出て凛香の部屋へ。
「凛香さーん、奏です。差し入れ付きですw」
扉を叩くと返事を待つ。
>>950 「……えっ?」
意外な答えに一寸キョトンとするが、ようやく事態を理解して安堵する。
「あぁ、そうでしたか。ありがとうございます!」
「それでは、お邪魔します……」
恐る恐る、案内されるままに進む。
ようやく部屋の前に止まったと思うと、粗相のないようにと注意を受ける。
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
気丈にそう返事はしたものの、声が震えている。
今夜も実家へ電話をかけている。
いつものように沈黙が長く、やはりダメかと思ったところで
ついに根負けしたのか、子爵が電話口に出る。
「お父様!?」
>>952 「はいはーい、どうぞー鍵開いてますからー」
出迎える暇もないのか一心不乱に机に向かっている。
「あっ!ちょ、ちょっと待って!」
さっき探してきた本の存在を思い出すが、もう後の祭りである。
>>954 「入りなさい」
麗の声に反応して、相手を中へ招き入れる。
続いて部屋の中にメイド希望の女性が入ってくるが、なにやら酷く緊張している様子。
「ははは、そんなに緊張しなくてもいい。
……とりあえず、そこの椅子に座りなさい」
笑顔で彼女に手近な椅子を勧めてから、机からなにやら紙を取り出すと、彼女の正面に自分も座る。
「さて、この屋敷でメイドとして働きたい、ということだが……
まずは、自己紹介をしてもらおうかな」
クッションを窓の外でたたいている。
「ふぅ、これはやっぱりお日様の下で干さないとだめね〜」
959 :
桜庭 奏:03/09/01 01:12 ID:rDNEC1d4
>>956 「こんばんは〜…」
そっと部屋の扉を開けて、凛香の様子を窺う。
「お、がんばってるがんばってる。
差し入れ持ってきたけどお邪魔だったかな。」
邪魔にならないように気をつけながら凛香の手元に視線を移す。
「結構進んでる!この調子なら終わりそうね。」
自分のことのように喜ぶ。
>>957 ガチガチに緊張して、服装の乱れを直したり髪に手を遣ったりしている。
案内のメイドさんに続いて、そっとお辞儀をして部屋に入る。
「失礼します」
主人と思しき男性に声をかけられて身を硬くするが、
柔らかい物言いに口調に安心する。
「はい、ありがとうございます」
勧められるままに椅子に腰掛け、自己紹介する。
「は、はい。名前は白河貴子と申します。歳は22です。
こちらでメイドとして働かせていただきたいと思ってお訪ねしました。
失礼ですが、ご主人さまでいらっしゃいますか?」
>>959 「あ、アイス!うわ〜アイス大好きなんですよ私」
うれしそうに渡されたアイスを頬張る。
「ふぉれもふぇんぶ奏ふぁんのおかげでふよ〜」
口いっぱいに入ったまま、しゃべっていて
何を言っているかわからないが、どうやらお礼を言っているようである。
今夜は諦めかけていた分、心の準備が出来ておらず
数瞬口を開閉させたままになってしまう。
「あ、あの……あの、私、お父様……」
意味のあることを言うことも出来ないまま、
受話器の向こう側から「もう話すことなど何もない」という言葉が投げられ、
通話が閉ざされてしまう。
「……」
がっくりと近くの壁にもたれかかり、すすり泣きを漏らす。
>>960 「ふむふむ……」
貴子の自己紹介を聞きながら、手元の紙にペンを走らせる。
白河 貴子
屋敷に来たばかりの新人メイド。だが年齢的には、この屋敷のメイドの中でも割と高め。
長身色白で身は細く、胸も控えめ。メガネではなくコンタクトを着用。
>失礼ですが、ご主人さまでいらっしゃいますか?
「うむ。いかにもこの屋敷の現当主だ」
などと、少しわざとらしく胸を張って見せる。
「メイドとして働きたい、ということだが……思ったよりもきつい仕事だぞ? その辺の覚悟はあるのかね?
こちらとしても、人は欲しいが、そう易々と辞められても困るのでな」
964 :
桜庭 奏:03/09/01 01:28 ID:rDNEC1d4
>>961 「私も大好き。急にアイス食べたくなっちゃって。」
アイスを手渡して自分もアイスのふたを開ける。
「いいえ〜どういたしまして。
でも、ここまで進んだのはやっぱり凛香さんのがんばりですよ。」
アイスを食べつつ、彼女の机の上を眺め、視線が例の本の上で止まる。
(……もしや、読書感想文をこれで書くんじゃ……。…見なかったことにしよう。)
>>946 「よぉっし、アイスも食べた事だし最後の追い上げしなくっちゃ」
一気にラストスパートをかけさくさく終わらせて行ったが
読書感想文に差し掛かった時急に「ぴたっ!」と動きが止まる。
「はっ!…………」
しばらく止まっていたが、一冊の本を手にそぉーっと奏の方を向く。
「やっぱりこれじゃ無理ですかねぇ……」
>>963 いかにも主人らしい、胸を張った態度に少し笑みを漏らすが、
主人の機嫌を損ねないようにと、おそるおそる言葉を返す。
「はい。実は私、この春に大学を卒業して就職したのですが、
ちょっとした思い違いから重大なミスをして、クビになってしまいました。
何度も他社の面接を受けたのですが、そのせいか落とされてばかりで……」
そういって肩を落とす。
言ってしまえばこちらの不利になるだろうが、正直に話してしまう。
「ですから、こちらで断られるともう当てがないんです。
これでも一通りのことはできるつもりですし、なんだってする覚悟でいます。
どうか置いてください。よろしくお願いします!」
>>967の名前欄を間違えたことに気づいてハッとする。
「しまった……」
白河 貴子
大学を卒業後、屋敷で働くことに。 一生懸命だがちょっと抜けている天然系。
長身色白で身は細く、胸も控えめ。視力が悪く、コンタクトレンズを着用。
969 :
桜庭 奏:03/09/01 01:48 ID:rDNEC1d4
>>966 「う、うーん。あまり、オススメはできないかなぁ……。」
本を手にとってこちらを見てきた凛香に苦笑する。
「そうだ。あまり薦められるやり方じゃないけど、この時間なら苦肉の策で
仕方ないかも。ちょっと待っててね。」
そう言って立ち上がると、一旦自室に戻り、しばらくして文庫本を手にして
戻ってくる。
「友達がやってたやり方なんだけどね……。」
途端に声を潜めて話し出す。
どうやら、巻末の解説を自分の言葉に置き換えて書く方法を教えてしまうらしい。
>>967 どこか暗い面持ちのまま話す貴子をよそに、話した事を紙に書き留めていく。
内心、図らずも弱点を握れたことに笑いたいところだが、そんなことはおくびにも出さず、
「そうか……ああ、もういい。君も大変だったんだろうな」
同情の言葉を投げかけて、うんうんと頷く。
「まあ、こんな簡単にそうなった理由はわからんが……とりあえず、置いてあげよう。
メイドの仕事は辛いが、逆に言えば特別な技能はあまり必要ないしな」
そう言いながら契約書を取り出し、貴子の前に置く。
>>969 「ですよね、だめですよねやっぱり……はぁぁ…」
言われる事が分かっていたが、実際言われ肩をがっくり落とす。
「そ、そんな手があったとは……」
早速解説の部分を開き、原稿用紙に書き始める。
「主人公の○○が〆〆〆で□□□なのである…」
さっきまでとは打って変わり、どんどん原稿用紙が黒く埋まっていく。
「そして、最後は△△△な感じでとてもよかったです丸っと………
で、できたぁぁぁぁぁ!!」
>>970 ……ああ、言っちゃった……これで落とされたらどうしようかしら?
一気に話してしまってから自己嫌悪に陥る。
あまりに予想通りな主人の言葉に気を落としかけるが、採用されると聞いて驚く。
「えっ!? あ、ありがとうございます!
まだまだ不束者ですが、よろしくお願いします」
思いがけず嬉しそうな主人に不安になるが、なんでもないんだと自分に言い聞かせる。
「こちらの契約書は……ええと、サインをすればよろしいのでしょうか?」
>>974 「そうそう、あと横に印鑑を押してくれ。無かったら拇印でも構わんぞ」
問いかける貴子に逐一答え、契約書を書かせる。
「そうそう……もう少し話があるが、これから屋敷の引越しをするのでな。
すぐに新しい屋敷に移るから、落ち着いたらまた私のところに来てくれんか?」
977 :
桜庭 奏:03/09/01 02:06 ID:rDNEC1d4
>>973 原稿用紙に文字を書き始めた凛香を見て、邪魔にならないように退散することにする。
「その本は、いつ返してもらっても大丈夫だから……じゃあ、がんばってね。
引越になったら、凛香さんの分くらいはお手伝いするし。」
この分だとすぐに終わりそうな様子を見て微笑む。
「じゃあ、またね。」
自分の分と凛香の分のアイスの入っていたカップとスプーンをとると、部屋を出て行く。
涙を拭いながら私室へ向かう。
「まだ……諦めるわけにはいきませんわよね。
そう。また時間をおいて電話をすれば、もしかしたら……」
未来に一縷の望みを抱いて部屋へ入り、ベッドに横たわる。
「そういえば連続投稿規制というのができたんですよね…」
特に誰へと向けるわけでもなく呟く。
「や、やったぁ……やっと、やっと寝れzzzzzz……」
宿題をやり終え今まで張っていた緊張の糸が切れ
そのまま机に突っ伏して寝息を立て始める。
「へへん、今年は凛香だけでやったんだから…ムニャムニャ……」
この時、目覚ましも何も仕掛けないで寝たせいで、
次の日寝坊で、学校に遅刻し怒られてしまうのはお約束である。
>>976 「はい、印鑑はここに」
念のため契約書の内容に一通り目を通す。
「えっ、引越しですか?」
今来たばかりだというのに引越しと聞いて、怪訝そうな表情をする。
読み終えたところで慎重に捺印し、ホッと息をつく。
(やっとこの印鑑を使えたわ……)
「はい、引越しですね。分かりました、またお伺いします。
何もお手伝いできなくって申し訳ございませんが、
これからよろしくお願いいたします」
なんだか置いてけぼりを食ったような気がして残念な気持ちになる。
987 :
桜庭 奏:03/09/01 02:34 ID:rDNEC1d4
>>987 新築現場を視察して、戻ってくる。
「おお、奏。よく頑張ったな。
……少し隙を見せてしまったようだがな……」
滑り込みで屋敷に傷をつけた誰かを、憎らしげに思う。
989 :
秋山 麗:03/09/01 02:40 ID:HTUWyH7V
さすがに頭を垂れながら、埋め立て現場にやってくる。
「うぅっ……朝食の仕込み終わったと同時に引越しって何……?
またやり直しじゃないの……」
「よし、これで終わりっと……」
周囲を見回して、自室を出る。
「お買い物行かないと……あれもこれもいつの間にかなくなっちゃってるし……」
>>987 自室の窓から覗く新館。
どうやら奏が建てたらしいことに驚いていると、不審者の痕跡を見つけてしまう。
992 :
桜庭 奏:03/09/01 02:43 ID:rDNEC1d4
「ああん、あんなところに人がいるなんて気付かなかった。」
悔しそうに表情を歪めながら、埋め立てに参加する。
屋敷を出てから途中、怪しげな人物とすれ違う。
「何あれ……怖いな……」
「あ、お屋敷がまた……」
名無しの御主人様の屋敷前を通りかかる。
996 :
秋山 麗:03/09/01 02:46 ID:HTUWyH7V
「今回こそ1000を!」
「……取りあえず、お世話になりました」
紅染館に頭を下げる。
早速家に戻って荷物をまとめている。
「4年間暮らしたこのアパートともお別れか……
さすがにこうなるとなんだか寂しいわね」
「ろくに着もしなかった服、描きかけの風景画、
酔っ払ってつけた箪笥の傷跡……
要らないものは友達に譲って、と」
そういって、コーヒーを飲みつつぼんやりしている。
「いけない、急がなきゃ!
今度こそ地図はなくさない――あれ、どこに置いたっけ?
……あ、あったあった。危ない危ない……」
そうして、わずかばかりの荷物を抱えて、アパートを引き払う。
999 :
秋山 麗:03/09/01 02:48 ID:HTUWyH7V
これで……どうっ?! 1000?!
1000?
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。