素敵なエロ話でスカーッとしましょう♪
エロエロハッピーエロハッピー!!
○SSの神のご光臨お待ちしております。
○sage進行でおねがいします
○雑談OK!
SS貼り付け前や感想を言う前の“気配り”を忘れずに。
過去ログ及びローカルルールや
ローカルルールにするまでもない注意書きは
>>2-10辺り
●気配り例(ローカルルール)●
1.鏝半は連作以外は避ける
2.エロナシはスレ違いなので避難所なり各サイトへ投稿
直接行為がなくてもエロい雰囲気のものは投稿可
3.特殊な設定が出てくる場合は最初に宣言をして嫌な人がスルー出来るようにする
※特殊設定の例:鬼畜・3P・百合・当て馬・ライバル
その他主人公×男キャラ以外で波紋を呼びそうな場合や
設定上名前だけの登場の場合も各々考えて随時宣言して下さい
4.「こんなの@@(キャラ名)じゃない」等の意見は避ける
5.400〜450KBになったら速やかに新スレを立てる事
インデックスを貼るので容量ギリギリまで使ったり埋め立てたりしない
3 :
名無しさん@ピンキー:03/08/02 23:13 ID:3RgMVa6Q
●ローカルルールにするまでもない注意書き●
1.名前欄は 「タイトル」 にしていただくと、倉庫管理の人が助かるかもしれません。
2.1話完結の場合は 何分の何 と名前欄に書いていただくと、割り込みが防げます。
3.続きものの場合は、「今日はここまでです」と言っていただけたら、
続きがあるのかどうか分からなくて書き込みタイミングを迷っている
私達が書きこみしやすいです。
乙ですた!!
またたくさん神々のSSが読めるかと思うと…!
神々のご光臨お待ちしていまつ(−人−
乙です。
さてどのくらい人がいるのかしら。
>1
乙彼〜
>>1 乙です!最近かけなくなってしまったので新スレを機に何か書きたいでつ。
>7
とりあえず5人はいる模様。
どれくらい埋めればいいんだっけ?
>>9 洩れ、エロ無しがかけなくなってる…
どうしよう。
>10
40くらいでないっけ?
過去スレ4からのコピペ
684 名前:他のとこから転載 投稿日:03/02/22 13:28 ID:H9Iyfsot
301 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/01/30 14:30 ID:1bB9Zr3u
エロパロ板はどうなんだろうエロ漫画小説板のとあるスレでこういうのみたけど↓
よそはともかくこの板の基準はわりとはっきりしてるかも。かちゅーしゃ等
は落ちてもその前に取得したレスは読めるのでそこからの推察ですが
・スレ立てして24時間ないし48時間の間にレス数が30に満たないものは
まず落ちます。40あれば安全圏。
・あからさまな広告や荒らしを目的としたスレはものは巡回者にまめに削除されて一時間も持たないこと多し
およそ上の二つにひっかからなければ削除依頼でも出ない限りまず落ちません。
一回安定には入ればそれこそ2・3・月レスが付かなくてもなんてことなし
この板は圧縮がかかるほどスレ数はないので少なくても現時点ではそれもなし。
685 名前:他のとこから転載 投稿日:03/02/22 13:28 ID:H9Iyfsot
302 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:03/01/30 14:43 ID:r7Zz9fr9
即死はレス数じゃなくて、スレのサイズ。
サイズが一定以上いってないスレは、書き込み途切れるとdat落ち。
即死判定はずれれば、
>>301の通り、削除対象でない限り、
圧縮の来ないこの板では何日書き込みなくてもdat落ちはまずない。
バイトは乙のバイトをしには来ないでつかね
時給多分0リッチだしw
新スレおめでd&1タン乙華麗!
サイズはどれくらいまでいけば安心なのかしら。
エロ萌え5が10KBで1日後(たぶん)ぐらいに落ちてる。
現在5KB
まだ半分も行ってないのかな
和馬がとうとう童貞を捨てた。
ちゅーか、彼女が無事にもらってくれたと言うのんか?
日曜の試合ん時もいちゃいちゃしおってからに。
試合前に気合い入れたろ思うて、体育館裏まで和馬探しに行ったら
彼女と一緒やったんで、俺の悪いくせが出て、覗き見してもうた。
「試合、頑張ってね。和馬くん」
「おぅ、まかしとけって」
かわいい彼女を壁に押し付けている和馬。
顎を引いた上目遣いの彼女にゆっくり距離をつめていく和馬。
おーおー、がっつくのはやめたわけやね。
おもむろに彼女が上を向いて「ちゅっ」か、かわいいやん。
和馬は照れてまた下を向いた彼女に強引にキスした。
「む、んっ」
やっぱりがっついたか…。
「んっもうっ、和馬くんだめっ。試合に勝ったらね…」
彼女の胸の上に置かれた手を剥がして、彼女は和馬の胸に顔を押し付けた。
やっぱりがっつくように和馬は彼女を抱き締めて
「絶対勝つからよ。しっかり見てろよ」
「うん。応援するね」
「し、試合終わったら、う、うち来ねえか」
どもる和馬に頷く彼女。
和馬くん、コンドームもってはりますか?
「お、お前の事は、おおお、俺が守ってやるからよ。安、心して、いいぜ」
センセ、和馬くんちゃんとコンドーム買えたようです!
ニィやん安心したわ。
今週の新作無○正ビデオ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1059833496/ ****仔猫も一緒****
校舎裏で仔猫相手に淫らな事をする男子高生を盗撮
****マミーのアトリエ****
マミー仕込みのプレイで今夜も貴女を逝かせます
****溜息****
魅惑の指先であなたの中の楽器を今宵も奏で続けるます
****Zokkon LOVE****
貴女の手で軟派男を調教。もう貴女以外愛せなくさせて下さい
****なすとひき肉のミルフィーユ★****
「こんなの無理だよぉ!」叫ぶ少女に○○を挿入するバスケ少年との強化合宿
****TABOO 2****
次々に触手植物を開発する天才少年に魔の手が!前作より更に激しい触手プレイ
****思いコンダラ****
純情少年のグラウンドでの淫らな特訓がいよいよ開始★
****薔薇の為に****
女の子なら誰でも憧れるマリンブルーの海の上で薔薇が咲き乱れ……
****悪代官****
帯に手を掛けくるくる回る少女。古き良き日本風のハードなプレイは如何ですか?
前スレのを真似してみたが全然面白く書けない。
前回の書いた人禿上がるほど天才でつ。尊敬しますた。
かわいい彼女の応援のせいか、そのあとのご褒美のせいか、
和馬大活躍でうちのガッコは勝った。
さすがの俺も和馬の家まで覗きに行くわけにもいかんから。
草葉の陰で和馬の成功をニィやんはお祈りしております。合掌。
「おい姫条」
「おおお、なんや和馬、ジブンも昼寝か?」
「するかよ。お前のコレクション、増やしてやろうと思ってよ」
覗いたのばれたんかと思ったわ。
「ぶどうの匂いのつぶつぶ付き、やるよ」
えらいかわいいゴムやん。どなたのお見立てですのん?
「カズ〜、予鈴鳴っちゃうよ」
和馬は彼女に呼ばれて去っていった。ラブラブやねえ。
ん? 彼女、今、和馬の事、なんて呼んどった?
>>21 いえいえ、お気になさらずに。
予告もなしにイキナリでしたし。
24 :
18:03/08/02 23:55 ID:DVMhHCFW
>>20タン
貴方のも充分面白いでつ。神。
広告はかちゅのNGワードに速攻放り込んでるんで
良いパロが思い浮かばなかったよ(´・ω・`)ゴメソ
>19神様
神様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ありがとうございまつ(*´Д`)ハァハァ
>20タソ
(*´Д`)ハァハァ させてもらいますた
こっそり買ったのてんてーにばれたら反省文提出だけじゃ済まなさそうなヨカンw
そすて、同じことしようと誘うのは誰でつかね
ピーピングキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
バカタンちょっと成長?そしてバイト可愛い(;´Д`)ハァハァ
阿呆な書き込みでの割り込み本当にスマソ。
次回作も楽しみにしています。
神キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
最初のちゅーがかわいらしくてハァハァしますた。
>>20 悪代官
ちーたんよりもお銀が浮かんだ漏れって…
実はもういっこ書いたんで、うぷります。
てんてーだよ〜
てんてー楽しみでつ。ワクワク。
コレクションを増やすためにはいろんな店に行かな。
コンビニ、ドラッグストア、ファンシーショップ、まっとうに薬屋。
なんやあの車。すんげー外車。
あれ? 氷室センセやん。ナビに乗ってんの、吹奏楽部の部長さんや。フルートの…。
あの子もかわいいよなぁ。やっぱ、センセが狙っとるっちゅーんはホンマやったんやな。
車から降りようとする彼女を、センセが制した。
彼女は運転席の方に身を乗り出して、センセのほっぺに、キスした。
なんや、狙われとるんはセンセの方かいな。
「わわ、わたしは買い物をすませて来るから、大人しく待っていなさい」
あのお、声がひっくり返ってますよ、センセ。
センセだけが車から降りて、薬屋に入っていった。
俺もコンドーム買わな、と距離を置いて続いた。
コンドーム探しとったらセンセのでかい頭、いや、背がでかいから見つけてしもうただけなんやけど。
センセは下の方を向いて誰かと話をしとった。
「車で待っていなさいと言っただろう」
「一緒にいたかったんです」
「ああ、わかった、早くすまそう」
「せんせぇ、それは買わなくてもいいです」
「なぜだ。先日使い切ったはずだが?」
「男の人は、ない方がいいのかなって…」
「君を危険に晒すわけには行かないだろう。私の事は気にする必要はない」
なんか顔、優しぃないか? おい。
「はぁい」
フルートの君のちょっと甘えた声が聞こえた。
顔をあげたセンセの視界に、俺が入ってしもうた。
棚をひとつ挟んででかい男二人。
「き、姫条」
「あ、セ、センセこんにちは。お買い物ですか?」
「ビタミン剤を購入しにきた。君はどうした、具合でも悪いのか?」
「い、いえ、男の身だしなみグッズを…」
センセは眉間にしわを寄せて考え込んでいた。まさかコンドームとは思わんやろう。
「で、では先に失礼する。君も早く帰って勉強しなさい」
「はぁい」
ちょっとフルートの君の真似したつもりやったんやけど、
センセは気が付いてくれずに店を出ていった。
あれ? 買い物は?
車に戻ろうとちょこちょこ走っているフルートの君が紙袋をもっとった。
あ、彼女に買わせたわけね。俺と話している隙に。
俺はコンドームの棚を探した。次の棚の前に立ったとき、見つけた。
さっき、センセが立っとった場所。ビタミン剤じゃなく、コンドームがずらり。
その中でひとつだけ最前の箱がない、つまり、売れてるやつがあって。
もしかして…!
センセ、買ったんか? ちゅーかフルートの君とヤっとんか!
しっかりした吹奏楽部の部長が甘えた声だしとったし、そういう関係なんか?
氷室センセはアンドロイドでなくて、男やったんやね。
俺はちょっと感慨にふけりながら、つい、センセがかったと思われるものと同じのを買った。
>20
TABOOが2になってるのにワロタ
>29
神様またキタキタ━(゚∀゚)━!!!!
さすがてんてー、ごまかすのがさりげなくてうまい。(w
てんてーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
神様2作品もありがとうございまつ
神様キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!
(;´Д`)ハァハァ
>純情少年のグラウンドでの淫らな特訓
見たいでつ・・・(;´Д`)ハァハァ
てんてー久々にキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ピーピングトムシリーズ面白かったです!
購入したコ○ドームを使うところも読んでみたいです〜(願)
ピーピングトム読んでくれた人、
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! してくれた人、
感想くれた人、
あ り が と う !!
コンドームとバイトの覗きシチュで
やっていってるんでつが、
本番を覗いてもいいものかどうか…
>38
本番のも読んでみたいっす。でも今の微妙さも(・∀・)イイ!
本番もいいけど(wバイトと一緒に色々想像して楽しみたい気も。
>38
死ぬ程笑いますた>男の身だしなみグッズ
次回作も期待しております。
サイズが今、14KBぐらいなので、
24時間空かないように時々誰か書き込んでくれると
落ちないとおもいまつ。
では、漏れはまたバイトと覗きの旅にでも出てくるさ。
43 :
名無しさん@ピンキー:03/08/03 02:17 ID:S2mq+9Vt
やっぱ王子萌え。
あぼーん
>43
sageてね。
即死防止代わりに投下。エロ無しでつ。
いや〜ん
リアルタイムでいただきまつ!
外の水道で傷口はあらかじめ洗っていたので、ささっと消毒薬をつけてお終い……にするつもりだった。
大体私は、いつも「ちょっとした傷なんて舐めておけば治る」と言い聞かされて育ったのだ。
──たぶん、尽がいたせいだろうけど。転んで擦りむいたくらいでビービー泣く男の子になって欲しくない
という教育方針(?)から、姉の私までとばっちりを食らったのだ。
だから、氷室先生から「そんないい加減な消毒では却って化膿するだろう」と言われた時、かなり心外だった。
「えぇー!? せんせぇ、こんな浅い傷、唾をつけておけば治りますよ。念の為に、保健室に来ただけなのに──」
私がそう言うと、先生は真面目な表情のまま肯いた。
「……成程。君がそう言うならば、それもいいだろう。──とりあえず、見せてみなさい」
そう言って、私の手から消毒薬と脱脂綿を奪い取る。
ああ、やっぱり消毒しなおす気なんだと諦めて、私はなるたけ身体の力を抜くべく深呼吸した。
結構沁みる薬なので、覚悟を決めるつもりで天井を仰ぐ。
薬をつけているところを見ていたら却ってちりちりとした痛みを感じそうで、でも目を瞑っていたら
もっと痛く感じそうなので、これが私の折衷方法なのだ。
そうしていると──あれ、痛くない?
それに、感触も……って!!!
「せんせぇっ! ななななんで、そんなことしてるんですか!」
「何故も何も、君が舐めれば治ると言ったから実行したまでだ」
「だからって……」
本当に実行しないでください。心臓に悪い。
そう言おうとしたのだけど、うまく舌が回らない。かといって他に続ける言葉も見つからなくて、
私はそのまま先生の顔を見つめていた。
先生も、私が何か発するのを待っているのか、じっと私の顔を見ている。
ここには周囲の喧騒も届かない。静か過ぎて、まるで時間が止まったようだった。
「あ……」
どのくらいそうしていただろう、どちらからともなく掠れた声が漏れたとき。
『まもなく全校演技、フォークダンスが始まります。生徒の皆さんは入場門に集まって下さい』
校内放送のスピーカーから、そんな言葉が聞こえてきた。
先生はまだ、じっと私の顔を見ている。その表情からは先生の感情を読み取れなくて、私は
当惑していたのだけれど、そんな時間は長くは続かなかった。
やがて、何かを吹っ切ったように立ち上がり、私の方に手を差し出した。
「……立ちなさい。その程度であれば、フォークダンスには支障はない。
君も、演技に参加しなければならないのだろう」
「はい……」
私は差し出された手をとって立ち上がった。下から先生の顔を覗き見ようとしたけれど、
もう先生は私に視線を合わせてくれなかった。
なんだか拍子抜けしたような、奇妙な感じだ。
私が立ち上がると先生も手を離してしまい、そのまま保健室の入り口へと向かった。
追いかけるように後から向かった私が保健室を出ると、ぴしゃりと戸が閉められてしまう。
まるで、そこでは何もなかったかのように。
その後も、つかず離れずの距離で先生は私に背を向けたまま、入場門へ歩いていった。
傍から見れば、引率されているような感じだろう。
氷室学級の一員である私にしてみれば、それはよくある光景だった。先刻のことさえなければ。
今は先生の背中との間に、今までにない距離を感じてしまう。
遠いような、近いような。
私は、この距離を縮めよる為の一歩を踏み出しても、いいのだろうか──?
そう問いかけても、先生の背中は何も答えてはくれない。
じきに、入場門に並ぶ同級生達の列が見えてきた。
中途半端ですがここまで。
>46タンのご期待には添えて無いかもしれませんが(´Д⊂
えっちくしようとしてもあまりならなかった…。
いや、(・∀・)イイ!!
悶々としてるのも
てんてーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
主人公ちゃんもでつがてんてーも悶々としているんだろうなと
逆に(*´Д`)ハァハァ度upでつ
でもやっぱり続きが気になる…(*´Д`)ハァハァ
これくらいいけば即死はないかな?まだまだ?
50越えたらOKじゃなかった?
てんてーーー(;´Д`)ハァハァ
てんてー、膝以外も舐め(ry
47神、続き楽しみにしておりまつ
55 :
47:03/08/04 08:04 ID:BBdnfDqL
読んでくださった方、ありがとうございます。
漏れも悶々としてどうしてもえっちまで持っていけなかったんですが、
頑張ってエチ有の続きを書いてみまつ。
できたらまたうpしにきますね。
他の神様の降臨もお待ちしてまつ。
hosyu
あぼーん
久々にきて、書こうとおもって
途中まで書いてて
過去スレみてたらおんなじシチュのがあった_| ̄|○
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~ マターリ神が来るのをまつか
いいじゃんかぶってたって、
台詞まで同じって訳じゃなし。
それとも、そんなに特殊なシチュなの?
かいてくれ!
そうだー書いてくれー!
被ってたって人によって描写は違うもの。待ってまつ。
スマソ。58でいったのはもう消しちゃったし、
駄文で申し訳ないから迷ったんだが
神も降臨してないようなので
ホシュってことでご勘弁を。
今日一日暇だったので
某曲を聴いてて思いついたネタで一つ。
ヘタレ王子×主 エロ薄です。
(王子スキーなのになんでこんなヘタレにしちゃったんだろうか・・・・)
しかも予想以上に長くなってしまったスマソ…
卒業式。
学園長の言葉にクラスの女子達が何人か
寄り添い涙を流していた。
だが彼女は凛として静かに言葉をきいていた。
学校なんてどこに行っても同じだと思っていた。
思い出したくなる思い出なんてものが
作れるなんて思ってなかった。
なのに今、様々な記憶が蘇ってくる。
突然彼女からかかって来た電話。
クラス発表で彼女の名前をみて、嬉しかった事。
ほかの男と話してるのをみて生まれた小さな嫉妬。
手作りの弁当の味。
クリスマスのあの景色を彼女に見せたいと思った自分の気持ちに驚いた事。
プレゼントを選ぶことが楽しいってことを知った事。
夏休みの長さを初めて嫌だと思った事。
彼女と会える日の仕事が待ちどうしかった事。
そして彼女の俺に見せてくれたすべての表情。
俺の3年間のすべてが彼女だった。
永遠にこの時が続けばいいと願った3年間。
だが時は無情にも過ぎ今終わろうとしていた。
もう二度と会えないかも知れない君。
俺には何かできたんだろうか。
この時間を続けることができたのだろうか。
できたのに何もしなかっただけじゃないのか−−?
今、諸君の目の前に未来は無限に広がっている!
諸君!はばたけ!−−−−−−−−−
卒業生達が泣いて抱き合い、写真を撮り別れを惜しんでる中。
俺は彼女に再会した場所へと自然に足を向けていた。
彼女がいるんじゃないかという淡い希望を抱きながら…
その教会は十数年前と何も変わらずそこに在った。
軽く押して開いた扉の向こうに…
彼女の姿は…なかった…。
落胆の色は隠せない。卒業証書を握り締めた。
静かに最後列に腰掛け、
ぼんやりと祖父の作ったステンドグラスを眺めていた。
ふいにひんやりとした感触を膝の上に感じた。
小さな丸いシミがポツポツとできてゆく。
頬に触れると…濡れていた。
「……俺…泣いて…るのか?」
「……ハハ…」
この感情もまた、彼女によってもたらされた物だと思うと
悲しくもあり、嬉しかった。
「…もう幾ら待っても今までの朝は来ないんだな…」
彼女の朝の挨拶を
「…もう次がある言葉を聴くことはないんだな…」
彼女の「またね」を
聴くことはない。
「…最後くらい…ちゃんとさよなら言いたかったな…」
心では行かないでと。
「…ずるいな、こんなにあいつに甘えてたのか俺…。」
待つだけの未練がましい自分。…情けない。
一人には慣れてたはずなのに、もうお前のいない孤独には…。
忘れないといけないのに彼女の顔と声が頭から離れない。
これからずっとこんな思いをして生きていくのかと思うと手足が震えてた。
これまで彼女のことを考えていた時間をどうやって埋めればいいのか。
糸が切れたように心から抑えきれない言葉が溢れて来た。
「……行くな…。好きなんだ…どうしようもなく…。側に…いてくれ…」
どれももう届かないと知っているのに、
次々と喉の奥から搾り出されてくる想い。
「………遅いよ」
「!?」
後ろを振り向くがそこに人影はない。
「……待ちくたびれたよ。」
視線を声の方−下に向けると彼と反対に腰掛けた彼女がそこにいた。
「お、おまえいつから!?」
彼女は答えず立ち上がると彼の隣に座った。
だが彼の顔を見ない、真っ直ぐ前を見ていた…。
その凛とした姿に言葉を失った。
永遠かと思えた静寂を破ったのは彼女だった。
「ずーーっと…待ってたんだよ?」
「……ごめんな」
「……失うのが怖かった。言い訳にしかならないってわかってる。
たとえ…自分の物にならなくても、側にいれるだけで幸せだった。
何かが変わるのに恐れて何もできない臆病者なんだ…俺」
「……」相変わらずこちらを見ようとしない彼女。
「…でも…変わりたい、強くなりたい…いや、なるから。
それをおまえに側で見ててほしい」
彼女はコクンと小さく頷くと涙を流していた。
卒業式で泣かなかったあの彼女が。
「嬉しくても涙出るって本当だったんだね…」
その姿に内心ドキリとした。
唾をゴクリと飲み込んだ。
片手で俺の方を見ようとしない彼女の頭を強引にこちらに向ける。
「…今顔最悪だから…あんまりみな−−んん!?」
最後まで言わせずに唇を自分のそれで塞いだ。
「ぷはっ、い、いきなりっなに!」
「…ごめん。言葉でどうやって伝えたらいいのかわからないから。」
「……好きだから。おまえのこと。」
「……好きだから。」
「………。」面食らって赤くなって目を逸らす彼女
でもその”好きだから”の一言で十分彼女に想いは伝わっていた。
「あ…その表情初めてだ…」
「……バカ。」
「ああ…そうだな。馬鹿だよな…俺。」
「……でも私のために変わってくれるんでしょ?」
「ああ…おまえのためなら俺…何でもできる気がする…」
どちらからともなく、自然に唇を重ねた。
今までお互いに思っていたのに前に出せなかった想いがあふれだしてくる。
「んはっ…んちゅ…んん…」
追いかけあう舌。捕まえてもすぐに逃げる彼女。
「ん…あふぅ…」
互いの唾液で口元が汚れたが、気にもとめず
舌を絡め、唇のグミのような感触を求めた。
神聖な教会という場所に不釣合いな、
吐息と液体が出す淫らな音が響き渡る。
その響いた音がさらに二人を回りの空間から切り離してゆく。
「音…いゃ…んむっ…」
声をも自分の物にしたかったから、彼女の口を自由にさせない。
幼稚な独占欲だった。
だが彼女はそれを拒絶しない。
こういうときは、頭が真っ白になって、
何も考えられないようになるんじゃないかって思ってた。
でもなぜか冷静だった。悲しいわけじゃない。
むしろ嬉しい。鮮明に今を。記憶に残せそうだから。
唇を離しこのまま一つになってしまうんじゃないかと思うくらい
きつく…きつく…抱きしめた。
「…珪?」
「…少しこのままでいいか?」
「いいよ…いつまででも…」
彼女の声は優しかった。まるで母親が子供をあやすように。
さっきまでの胸のざわめきが嘘のように晴れてゆく。
二人の心臓の音が重なりまるで彼女の胎内にいるようだった。
それもいいかもな…。
「あ……」
「……?どうした?」
「こっちが聞きたい…」朱色に染まってゆく表情。
落ち着いてゆく心とはうらはらに体は正直だった。
漏れもヘタレでごめんね(;´Д`)
王子神降臨お待ちしてます。
漏れじゃヘタレ文しかかけん_| ̄|○
続きはまた過疎化した時にでも保守しにきまつ。
>61
なんか「甘酸っぱい」って言葉がぱっと浮かびました。
素直になっていく王子の表現が容易に伝わってきてとてもよかったです。
また次回作も楽しみにしています。
王子の描写よかたー
最近慢性過疎化ぎみなので、
またきてね。
漏れは…王子はかけん。
えー御機嫌伺いですー 1コ話ができたんですがー、コレ・・・・
今までの神様方のSSと、あちゃこちゃ「似通った描写」が出てきてしまいましまして、抗議が殺到しそーなデキなんです。
出だしからして「置き去りの想い」様の「バイトクンのレイープ」設定をパクってったーりしてます。いや、塩味が効いてたもんだから。
「グラビア」様、シチュやらセリフやら、酷似どころか同じセリフあったりするんです・・・
決して悪意はなく、書いてたらこうなってしまったのです。ホントに。
・・・縛りネタもどなたか書いてらしましたよねえ。出てきちゃったんですよ。ポポって、この腐れドタマに。
・・・・・・・・・・コレ、だめですかね? やっぱり?
○とにかく見せてみろゴルァ!
○パクリはやめれ。そんなコトしてまで書くなボケェ!
等、ちいと皆様の御機嫌を聞かせていただきたくお願い申し上げます。
特に置き去りの想い様、グラビア様のご許可をいただけましたなら(あんど縛りネタの方)嬉しいのですが・・・。
ちなみにやたら長い話です(含空行)。途中で飽きられそう。キラワレソウ。
来週あたり(盆明け?)にまた来ます。
よろしくお願いしまーす。
王子もイイッス! 58様も凄いッス!!!
うざ
個人的意見で恐縮ですが
書いていて似通ってしまうのは結構あることで、自分なりの表現、描写が
きちんと出来ていれば問題ないと思っています。
漏れもそこら辺はジレンマとして常に抱いているし。
神様のご光臨はとてもありがたいことですが
ただ、設定やセリフをパクりましたと堂々と公言して書くのはどうかと。
ゴメンね、そんなつもりがないのは承知の上ですが
なんだか、神様が書かれた作品の良いところを切り張りしてOK?
って聞いている印象を持っちゃったもんで。
だからと言って断り無しにパクって良いって言う訳でもないんだけどね。
該当神様のご意見が「問題ないよ」であればOKなのかなとも思いますが
漏れは感じた印象を思い切って書いてみました。
辛口意見ででスマソ
>>31神様
遅レスでスマソでつが、てんてー良かったでつー!
第3者視点ってこんなにハアハアなのかと、再認識しますた。
次回作もお待ちいたしており松。
74 :
名無しさん@ピンキー:03/08/10 16:13 ID:StezFnwr
age
あぼーん
あぼーん
シチュのかぶり程度ならなんの問題もないと思う。
屋上で激しくえっちする話ーとか、ラブホでSMごっこーとかね。
大事なのは、SSの中での話の流れやオリジナリティだと思うのですよ。
「どこで何をするか」が同じでも「エチまでの流れやキャラの心境」が別モノならぜんぜんいいと思う。
だけどある書き手が作りあげたオリジナリティのある設定をパクるのはいかんですよ。
同じSS書きであるのなら、文章のリズム感やキャラのセリフとかさ、
ものすごく悩みながら言葉を練っていく・・・というその辛さ、そして楽しさが分かるはずでしょう。
そして自分が作りあげたオリジナリティを、他人に軽々しく使われた時の辛さっていうのも、
同じ書き手ならば用意に想像できるはずだと思う。
SSを書く上で、何かと似通うってことはよくある事だけど、
それをなるべく似ないようにしようって、書き手はみんな悩んでるはずです。
セリフの内容は同じでも、言いまわしを変えて別モノにするとか、表現を変えてみるとか。
「似ちゃったんですー」と言う前に、まずは言葉をやりくりして似せずに書いてみるほうがいいと思う。
>>70 あと、誘いうけ的な書き方はやめたほうがいいと思うよ。
それにスレ住人のご機嫌を伺う前に、該当する書き手にはっきり伺うべきだと思う。
>「バイトクンのレイープ」設定をパクってったーりしてます
>〜〜様のご許可をいただけましたなら(あんど縛りネタの方)嬉しいのですが・・・。
と書いて、相手の反応を待つよりも先に
「○○さんの設定を使ってどうしても書いてみたい話があるんです!
使わせていただいてもいいでしょうか?」
と、はっきりと聞くのが仁義(言ってて恥ずかしいw)というもんじゃないでしょうかw
そういうわけで
>>58 シチュが同じっていう程度なら、是非見せてほしいですー!!
79 :
77-78:03/08/10 20:42 ID:Pfv0U9+F
あー、ちょっと反省。
>>70 うるさいこと言ってごめんね。
もしかしたら、ちょっと似ちゃったのを大げさに言ってただけなのかもしれないし。
だったらキツいこと言っちゃったかも。
私自身も、人とのカブリ・カブられや
また誰かからヒントを得たり、影響を受けたりとかもしてるので、
ちょっと人事じゃなくていろいろ考えてしまった・・・。
ただ、実際の内容がどういうものであれ、
>>70での書き方はあんまりいい感じがしないです
>>70タソは悪い人ではなさそうだが、ちょっと寒杉でな…。
流れ遮ってスマソ。夏だし花火大会で。ワカメ×主です。
*****
……全く、この人込みと騒がしさには閉口するね。
花火を観賞するのにわざわざこんな所に来るなんて感覚、ボクには理解できないよ。
……大丈夫、怒ってなんかいないよ。
だって、キミのその嬉しそうな顔を見て、怒っていられるわけないじゃないか。
キミの為なら、この蒸し暑さも混雑も、ふたりで楽しむスパイスに変えられるのさ。
そう言ったらキミは、きっと真っ赤になって俯いてしまうだろう。
だから心の中で囁くだけにするよ。もう少し、キミの喜ぶ顔を見ていたいからね。
夜の帳がキミの顔も姿も闇に溶かしてしまう、それまでは。
……ああ、もう間もなく始まるみたいだね。
座って見る場所を見つけるのは無理だね……仕方ない、ここで立って見物といこう。
ああほら、そんなに見上げたら引っくり返ってしまうよ?
ほら、よろけた。気を付けて? せっかくの可愛い浴衣が崩れてしまうよ?
……ねぇ、こうしてボクの胸にもたれているといいよ。
ボクが後ろからキミを抱きしめて、支えていてあげるから。
花火の間、ボクはキミを守るナイトでいるとしよう。
存分にお楽しみを、お姫様。
……ほら、始まった!
虚空を彩る、幾万もの炎の欠片。全身を揺るがす轟音。
鮮やかに咲き広がっては枯れ消える、刹那の花々。
それよりもボクが何に心を奪われているか、キミは気づいてる?
……ボクはね、キミに釘付けなんだ。
真ん丸く見開かれた瞳に色とりどりの光が煌いている様や、
艶やかな唇。花火が弾ける度に白い頬の流線が浮かび上がって、また闇に消える。
スッキリとまとめ上げた髪、首筋に纏わりつく後れ毛。
無防備なうなじが花火の色を反射したり。
辺りはもう完全に闇に包まれているから、キミの姿を確認できるのは花火が上がったときだけ。
ボクらの周りを取り巻く人々も、皆一様に空を見つめていて。
ほら、今ボクらはこの人込みの中で「ふたりきり」だよ?
……やれやれ、お姫様はすっかり花火に夢中だ。
ボクと一緒に見に来たことも、ボクが今キミを抱きしめていることも、忘れていやしないかい?
……そんなに空ばかり見つめないで。
ボクは、花火にまで嫉妬してしまうから。
そうだね。少し、意地悪をしてみようか。
例えば、こんな。
おや、どうしたんだい? そんな声をあげて。
軽く耳朶を舐めただけじゃないか。……いつもはそこまで大きな声、出さないよ?
ほら、また花火が上がるよ、見てなくていいのかい?
一瞬の光でも、キミが耳まで赤くなっているのがわかるよ。
体が熱くなったのも、抱きしめているから伝わってくる。
恥らう様が可愛いね。思わずもっと、悪戯してみたくなっちゃうよ。
……大丈夫、ボクたち「ふたりきり」だよ、ここは。
真っ暗だから誰もボクらを見られないし、花火が上がれば皆上を見上げるだろう?
キミの声は音と歓声にかき消されて、ボクの耳にしか届かないさ。
夜空に浮かぶ大輪の花よりも、ボクの腕の中にある花が開くのを見たいんだ。
今、すぐに。
……あぁ、すごく鼓動が速いね。脈打ってるのが、伝わってくるよ。
へぇ、そうなんだ。浴衣のときは、下着はいらないんだね。
本当だ……ほら、布を押し上げて先っぽが固く張り詰めているよ。
キミの素肌がそれだけ近いってことだろう? 素敵だね。
下着に邪魔されないぶん、柔らかな感触をいつもよりも楽しめるよ。
あまり強く揉んだら、襟元がはだけてしまうかな?
ボクとしては、照らされた鎖骨や、朱に染まった胸元を見ていたいのだけれど。
感じてる顔、しているね?
青い花火に晒されて、キミの瞳が熱っぽく潤んでいたよ。
夜空に瞬く花が、キミの表情を断続的に浮かび上がらせてはまた隠す。
ストロボに炊かれて、コマ送りで変化していく表情。
うっとりと、ボクの手が生み出す快楽に酔っていく、愛しいキミ。
愛くるしい蕾が、柔らかくその鮮やかな花びらを広げて開き咲くように。
ちょうど今空に咲いた、赤い大輪の花よりも、キミは綺麗だよ。
そんなに腰を揺らして、どうしたの?
息が荒いね。体も随分熱い。人込みに当てられてしまったのかな?
……なんてね、ちゃんとわかっているよ。
触れてほしいかい?
誰かに見られてしまうかもしれないのに。浴衣も崩れてしまうよ?
……あぁ、怒らないで。冗談だよ。
そう、火をつけたのはこのボクだからね。
ちゃんと綺麗に、咲かせてあげるよ。
さぁ、裾をちゃんと押さえてて。
……うん、それくらい捲くればいいかな。
大丈夫、誰も足元に目を配ってなんていないさ。
……すごく、熱い。それに……もう、こんなにしてしまったのかい?
恥ずかしがることなんてないさ。ボクは嬉しいんだ。
いつでもキミは、ボクに素直に応えてくれるんだ、ってね。
あぁ、今の表情はとてもいいね。
薔薇色の光と良く調和していて、悩ましげで。……可愛いよ。
しっ! 今声を出したら周りの人に気づかれてしまうよ?
花火と花火の隙間は、歓声も引いて静かになるからね。
キミの可愛い声を他の奴らに聴かせるのは嫌なんだ、我慢して。
……どうしたの、やっぱり我慢できないのかい?
全く仕方ないお姫様だ。そんなに気持ち良くなってしまったの?
脚が、震えているね? ……もうすぐ、なんだ。
ほら、こっちを向いて。キミの声を、ボクの唇で奪ってあげる。
だからその瞳に、ボクだけ映して。
……危ない! 立っていられなくなってしまったの?
力が抜けているよ。……わかってるさ、あんなになった後だからね。
さぁ、さっきみたいにボクにもたれておいで。
ナイトでいるって言っただろう? ……少し、悪戯もしてしまったけど。
ほら、フィナーレの大花火が打ちあがるよ。
少し涼しい風も出てきたみたいだ。
刹那咲き乱れ潔く散る花々を、ここで最後まで愛でていこうじゃないか。
だけど、お願いだよ。
花火が終わったら、すぐに家に帰ろう?
だって今度は、ボクが花火を楽しむ番さ、そうだね?
ベッドの上で咲き誇る、可憐な花を。
*****
終わりです。花火大会会場でサカったら周りに迷惑でつのでやめましょう。
86 :
70:03/08/11 10:16 ID:kMUNrIt3
盆前に来れそうだったので、来ました。
御機嫌どうもありがとうございました。
誹謗中傷覚悟しての文面でしたが、指摘されるとおり、言葉、配慮がかなり欠けてました。
ご迷惑おかけして、誠に申し訳ございません。完成して浮かれてあんな文面になってしまって、書いた自身が読んでも、サムイです。
不快に感じたり傷つけてしまった方々に謝罪申し上げます。(すいません、グラビア様、置き去り様、言い方最悪でした!)
この上は大人しく、神御降臨を待ちます。
81様みたいに優雅に書けるようになりたいデス・・・
本当に大変失礼いたしました(忘れちゃってくださいこんなクサレドタマ)。
87 :
70:03/08/11 10:19 ID:kMUNrIt3
し、しまった! 縛りネタの方にも謝罪申し上げます!!!
もうすぐちータンお誕生日でつね。
ひそかに期待してる漏れですた。
今までROM専だったんだけど、ここが最近過疎化してるのは
感想カキコミが少ないせいもあるのかなぁと他スレ見て思ったので初パピコ。
これからマメに書き込むようにしよう。
<王子作者様
王子の心理描写、グッときました。続き読みたいです。
<ワカメ作者様
イタズラワカメがカワイイ!面白い書き方だと思いました。
ちーたん誕生日記念SS、私も期待ー。
>>81神様
ワカメキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
脳内で三木ボイスに変換して読んでしまいますた。
悪戯っ子なワカメ最高!!(*´Д`)ハァハァ
>>89 > 今までROM専だったんだけど、ここが最近過疎化してるのは
> 感想カキコミが少ないせいもあるのかなぁと他スレ見て思ったので
書き手としては2chなので「スルーも感想のうち」
はわかっているんですけど、
あれもこれもスルーだと面白くないと言うよりも
読んでもらえてもないような気がしてきます。
個人的には無理せずに、誰かに喜んでもらえるものが書きたいと
思ってます。
なので、何かあれば作品にレスもらえれば嬉しいです。
>>81神さまマンセー!! すばらしい出来でつ!!
すばらしいワカメー!マンセーマンセー ハァハァ・・・・!!
おいらも三木ボイスで読んでしまいまつた。
てんてーファーストなのに、エロSSはワカメが好きな漏れっす。
これからも降臨お願いしまつ
93 :
名無しさん@ピンキー:03/08/15 15:12 ID:+OSMOstk
94 :
山崎 渉:03/08/15 15:52 ID:7WSqfyM8
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
95 :
名無しさん@ピンキー:03/08/16 08:59 ID:YgOM0YKG
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もりりんかけますた。
13レスも使ってしまいますが、書きあがっているので、
最後までうpります。
途中繋げ直したりしながらすると思うので、
何かあったら割り込み桶です。
広告はやだけど。
一流大学の図書館に行くと見られる風景。
「守村くん、ごめんね。待った?」
「さっきの時間、休講になってしまいましたので、調べ物をしていました」
彼の元に駆け寄った彼女と、彼女にあわせて席から立ち上がる彼。
「では、帰りましょうか」
「調べもの、いいの?」
申し訳なさそうに彼の顔を覗き込む彼女。
彼は彼女に優しく先を促す。柔らかい風がタンポポの綿毛を空へ舞わすように。
「急いでいませんから大丈夫です。今日はバイトの日なのでしょう?」
「うん。ありがとう」
二人は手を繋いで図書館をあとにする。
二人の歩いたあとには小さな、まるで二人の笑顔のような花が咲くと言う。
そんな真偽のほどは定かではない噂を持つ彼と彼女の、
これは、『初めて』のお話。
高校卒業時に思いを伝えあった二人は、
デートの度に何もない所で転びそうになる彼女を守るうちに、
自然に手をつないで歩くようになった。
初めてのキスは閉館まぎわの植物園だった。
企画展示物の珍しい花を見るために開館時間に間に合うように、やはり手を繋いで訪れた二人。
ぐるぐると園内を回り、何度お目当ての花を見ただろうか。
花を見ては喜び、解説を読んでは興奮した。
樹木医になりたい彼にとっては、植物はとても心引かれるもののうちのひとつだった。
彼女は彼ほどではないが成績も良く、彼が興奮して話す難しい話も理解できた。
けれど、なにより喜ぶ彼の顔が見られた事が嬉しかった。
「守村くん、いろんな角度から眺めてたね」
「はい! こんな機会めったにないですから。あ、ご、ごめんなさい。僕、自分の事ばっかりで…」
「ううん。楽しかった。誘ってくれてありがとう」
守村くんと見られて嬉しかったと、彼女は言おうとして彼の顔を見た瞬間、
二人は目があって、今までに感じた事のない興奮した空気が流れた。
「あなたと一緒に見る事が出来てとても嬉しいです。ああ、なんだかうまく言えません」
汗が滲む繋いだ手に力を入れて彼は呟いた。
キスしてもいいですか?
と。
彼女は反射のように目を閉じた。それがイエスの返事になる事を本能で知っていたのだろう。
ゆっくりと押し付けられる唇が離れるとき、小さな音が聞こえた。
目を開いた彼女は、初めての感覚に少し動揺しながらも、顔を赤くしている大好きな人を見て思った。
なんだか守村くんらしいキスだなと。
了解を得る所や、ぎこちなくとも気持ちが伝わってくるような所が。
お互いに初めてのキスで、比べる対象が過去にないにも関わらず。
二人は美しい風景を見て感動したり、野花に心癒されたり、
そして蝶を追い掛けて珍しく走ったりした時、二人が同じ気持ちになった時、
彼が彼女に了解を得てからや、彼女が彼のそで口を引っ張って誘って、
もしくは自然に引き合うようにキスをした。
一緒にいられて、同じ気持ちになれる事が幸せだったから、それで良かった。
二人は『初めて』にたどり着いていない事に疑問を持っていなかった。
そして、疑問を持たされるような出来事が、起こる。
「お金がないから、って」
彼女は、前日の休みに友達が持ってきた招待状を彼に見せた。
封筒の宛名には彼と彼女の名前、そして差し出し人は持ってきた本人とパートナー。
どちらも二人の高校時代の友達である。
彼女は、友達がお腹が大きくなる前に式をあげたいから急いだのだと彼に話した。
経費節約のために自分達二人の招待状はまとめて一通にされ、郵便でなく、持参されたとも話した。
「赤ちゃん、ですか?」
「うん、そうみたい」
彼は考えた事もない未来が急に目の前に迫ったような気がした。
真剣につきあっているから結婚はいずれやってくるだろうと
頭のどこかには意識があったように思う。結婚すれば、子どもだって。
そんな当たり前の事が急に現実になったのだ。
恋人同士ならあって当然の行為が自分達にはまだない。
彼女は、図書館なので、声は小さくしているが、結婚式と赤ちゃんの話を楽しそうにしている。
「赤ちゃんかわいいでしょうね」
「うん。いっぱい欲しいね」
彼女は深い意図もなく笑った。
それ以降彼は少なからず考えていた。世間の恋人達はどうしているのだろうと。
時間が許す限り一緒にいて、お互い以外が入る隙のない関係の二人。
だから彼女の気持ちを不安に思った事はない、少なくともつきあってからは。
ときどき学部の知らない友達の話をされて焼きもちをやく事はあっても、
いずれその人物も彼の知り合いになる。
彼女の事で知らない事などあったろうか。
知らないのは彼女の肌だけなのかもしれない。他の誰かに触れさせる事なんてきっと彼女はしない。だけど、手をのばさなければいつまでたっても触れられない。
───触れたい
そう思った。
だからと言って何か行動に出来る勇気はなかった。
「木を見にいくの?」
「はい。いい桜の木があるそうなので、夏休みに泊まり掛けで行ってきます」
落雷で半分だけ生きている木を見せてもらえることになり、彼は早くも興奮していた。
「……私、邪魔かなあ。一緒に行っちゃ、だめ?」
彼からすれば、お金がかかる遠出はひとりで、と無意識のうちに決めていた。
「旅行とか、行った事ないし、バイトはなんとかするから」
言葉を補えば、『二人っきりで旅行とか、行った事ないし』である。
「じゃ、邪魔だなんて。ぜひ、お願いします」
そうして夏休みの予定は決まった。
お目当ての桜の木は落雷で半分に割られた幹の片方にだけ新芽がのび、
わずかに葉が増えてはいたが、もう片方は幹の色がくすみ、穴が多数見られた。
彼は聴診器で幹の音を聞き、木製のハンマーで所々たたいていた。
「こっちの葉がない方はもう死んでいるんです。この穴は水が通っていたんですよ」
そういえば、生物で習ったね、なんていいながら彼女は興味深々に木を覗き込む。
自分の大切なものに興味を持ってくれる彼女を、とても可愛いと彼は思った。
この場に誰もいなければキスしたいほどに。
二人はホテルへと手を繋いであるいた。
「ね、守村くん、アイスクリームが食べたいな」
彼女は数メートル先のコンビニを指差して言った。あそこで買おうという事らしい。
「いいですね。でも、ひとつだけですよ」
「もうっ、ひとつしか食べませんよーだ」
かき氷のシロップが決められなくて、
結局彼の分まで彼女が食べたい味を買わされた事を憶えているらしい。
アイスクリームはお気に入りのものがあったらしく、すぐ決まった。
「まだ何か買いますか?」
彼は立ち尽くしている彼女の傍へ寄った。
彼女は彼の半袖のすそを引いた。キスをねだるときとは違う照れように彼はすぐ前の棚を見た。
「…持って、る?」
「い、いえ…」
彼は背筋が凍るような緊張を憶えた。男としての自分を神様に試されているような気がした。
世界中の人に見られている気さえする。
真夏なのに冷や汗で、熱いのか寒いのかわからない。
卒業式に彼女に告白したときよりも緊張していると思った。
意識してか、それとも無意識にか花の模様がかかれた箱を選んだ。
シャワーの水音がずっと続いている。
彼女が選んでくれたダブルベッドの部屋と、お揃いのパジャマ。
真新しいそれは、まだ自分の体には馴染まなくて折り目が付いている。
そして、
コンビニで買った箱。
水音がやんだ場所からあらわれた彼女は、パジャマの上だけを着ていて、
かわいいひざ小僧が見えていた。
ベッドに腰かけた彼の横をすり抜けて、彼女はベッドの中央に正座した。
意識を引っ張られるようにして、彼も彼女にたいして正面を向き、正座した。
彼女は顔を伏せたままで言った。
「守村くん、私の事、好き?」
彼女の顔が徐々に赤くなってゆく。
「私と、したいって思ってくれてる?」
言葉に反応し、彼も恥ずかしくなって下をむいた。
彼女の硬く握られた拳が目に入った。小刻みに不規則な動きをしていた。
震える彼女に、申し訳なく思った。不安にさせ、こんな事まで言わせてしまったのだと。
彼も、勇気を振り絞った。熱いはずなのに首筋が冷えていく。
「あなたの事が、誰よりも好きです」
彼女の拳に手のひらを軽くのせた。
「あなたに触れたい」
勢いよく顔をあげた彼女と目があった。
「泣かせてしまいましたね」
違うと言うように彼女は小さく首を横に振った。
閉じた目から流れた涙にキスをした。
頬に
瞼に
額に
唇に
唇に
唇をあわせるだけのキス。唇を押し付けるキス。唇をこじ開けるキス。
彼は彼女の口内を不器用に愛撫した。苦しくて息が出来ないほど。
彼は、頭の中でうっすらと知っている行為へ手をのばした。
彼女の胸に触れた。硬い綿の感触。少しづつ手を押し付け体の形に手のひらをあわせると
衣擦れの音もしないほどゆっくり手を動かした。
時間とともに中心が尖ってくるのが手のひらに伝わってくる。
「い、いいですか?」
彼がボタンに触れているのを確認して、彼女は頷いた。
彼がもどかしそうにボタンをはずす。彼女もまた、彼のボタンをはずしていった。
肩にひっかかっているシャツを向こう側へずらすと、裸の胸があらわれた。
とたんに彼女の腕に隠されてしまったが。
「見せてくれませんか?」
彼はゆっくりと彼女の腕を引いて体からはずした。
細い体に柔らかそうな膨らみ、そして、赤くなった先端。
彼はそれに引き寄せられて、指で触れた。
「…んっ…」
片手を彼女の背中にまわし、そっと体をベッドに沈ませた。
「ぼ、僕はきっと上手にできません。でもっ…」
「あなたとひとつになりたい」
彼の言葉を彼女が続けた。二人は同じ気持ちであると。
彼は自分の腕にかかっているシャツを脱いで、彼女にかぶさった。
彼女の体にゆっくりと唇をはわす。
そっと体をなでながら、膨らみにキスをする。
強く触れると壊れそうで、彼は自分を押さえながら慎重に触れた。
片手をゆっくりと下に移動させた。優しく触れたそこはまだ閉じられていた。
すすんでいった先に潤んだ場所があり、指が吸い込まれた。
「…ぁ」
彼女には確実にその場所が分かったらしく声が聞こえた。
彼はその場所から今度は指を来た方向に動かした。閉じられていた場所を開かせるように。
「やぁっ…」
「あ、ごめんなさい」
「ううん、違うの。…びっくりして…」
彼は触れたそこがとても敏感な場所だという事を知った。
彼女の声を拒否だと思ってはなした指をまたそこに差し込んだ。
ゆっくりと何度も同じように触れる。下から上に。
硬く目を閉じた彼女の顔が赤くなり、時々大きく息を吸うようになった。
その度顎をあげ、胸が上下する。
同時にいろいろな事をする器用さは初めての彼にはなくて、
彼女が反応する場所を優しく、でも執拗に触れた。
震えながら両足が開かれていく。
「見せてくれませんか?」
「え?」
彼女の返事を待たずに下着を剥ぎ取り、彼女の両足の間に顔をうずめた。
「もりむらくんっ、やだっ、見ちゃやだっ」
「もう見てしまいました。きれいですね」
「あ、それもやっ…ぁん…」
きれいなそこに舌をのばして指で触れたのと同じようにした。
太股を押さえて足を開かせる。
彼女はそれに抵抗しているのか、愛撫に反応しているのか、腰をゆらした。
「…ん…っ…」
時折漏れる彼女の声に彼女が感じている事を嬉しく思った。
先ほどよりも濡れているのも明らかだった。
「あの、そろそろ、大丈夫でしょうか?」
彼にはすべき時がわからなかった。初めてだから。
「う、ん。たぶん」
彼女もまた、そうだった。
彼はあの箱の中身を取り出した。
「ちょ、ちょっと待って下さい」
彼女に背を向け、ズボンと下着を一度に脱ぎ、必死にはめた。
取り説通りにつけたつもりではあるが、本当にあっているのか、確信が持てない。
「…お待たせしました」
「ん…」
彼を安心させようという笑顔。彼女ののばされた腕の中に体を倒していく。
彼女の両足の間に腰を落とし、繋がるはずの場所を探した。
指で探ると濡れた場所の中心に指が吸い込まれる場所。きっと、これがそうなんだ。
彼は自分の手で自分のを固定すると、ゆっくり腰を突き出した。
「ここで、大丈夫ですか?」
「うん…あっ、いたっ」
「ご、ごめんなさいっ」
彼女が閉じてしまった足をゆっくり開かせて、再度挑戦する。
濡れた入り口は彼を誘い込むのに、そこより先は狭くて難しい。
なにより彼女が痛がる。彼女に苦痛を与える事なんて出来ない。
彼は彼女が痛がる度にはじめからやり直した。
「僕は、あなたが痛くないようには、出来ないようです」
優しいがゆえに彼女のために突き進めない。
「もっと、我慢するから、ごめんなさい」
「い、いいえっ、あなたが悪いわけでは」
今度は彼女からキスをした。彼の首に腕をまわして。なれないけれど愛情のこもったキス。
彼は自分の体重を支えていた腕を彼女の胸にのせた。
彼女のキスに揺さぶられて、自然と手が動く。
さっきの壊さないような愛撫とは違って胸の形が変わるようにすくう。
彼女の胸の先端を指で摘む。
「…むっ…」
彼女の鼻のあたりから声が聞こえる。お互いの舌の感触はざらざらとしていて、
奇妙なのにどうして愛おしいのか。
彼女の手が彼の髪を混ぜる。彼は手を下に移動させた。
だんだんと潤いが消えかかっていたそこは、今までで一番濡れていた。
さっき憶えた彼女が感じる触れ方をする。突起を下から上にはじく。
「…はぁっ…」
彼女の声をまともに喉で受けてしまい、彼は苦しくて唇を離してしまった。
自分の指に反応して声を出す唇の横にキスした。
「…ぁ…あん……はぁぁっ…」
強くはじくと声も大きくなる。彼は唇を横にずらして耳にキスした。
瞬間体を突っ張らせた。
「耳が感じるんですね」
新たな発見に彼は嬉しくなってそこばかりを攻める。
「んんんん───っ」
彼女は耐えきれずに彼の頬をはさんで引き寄せた。
彼女からのキス。なぜ今までこんなに激しいキスをした事がなかったのだろう。
「ちょっとだけ、我慢して下さい」
彼女にキスされながら、彼は意識を下半身に持っていった。
彼女のそこへ、あてがう。
ゆっくりと、少しだけは入るのに、そこから狭いのか行き止まりのように硬いものが阻む。
少しづつ行ったり来たりを繰り返した。このままではらちがあかないと思った彼は
彼女の足を大きく開かせ勢いで押しすすんだ。
「やっ、いた──────っ」
壊れるような音が聞こえた気がした。
「大丈夫ですか?」
彼は体を動かさずに彼女の顔を見た。
「ちょっと、まだ痛い。なんだか苦しい」
もうおしまい?と、痛みが薄らいだのか少し微笑んだ彼女の顔を彼は歪ませた。
「いたっ」
「すみません、まだなんです」
彼女の中は彼を優しく包む。
少し動いただけでも痛がる彼女に囁いた。耳たぶを舐めながら。
「僕達、繋がっていますよ」
「はぁんんん…」
耳たぶを舐められて感じた彼女は彼を締め付けた。
「ああっ─」
締め付けられた彼は、彼女の中に、放ってしまった。
ゆっくり体積が減っていくのを感じながら彼は彼女の中からでた。
少し情けなく思いながら避妊具の始末をすると彼女に並んだ。
「あ、あの、すみません、終わったんですが…」
まだ出来ます。と言うのはためらわれた。
「ごめんね。痛がってばっかりで…」
「いいえ、そんなことっ」
彼女がすりよってきたので、彼は優しく腕をまわした。
「守村くん気持ちよかったの?」
「はい。とても」
「よかった」
彼女はゆっくりと目を閉じた。
「でも、僕だけ…」
「ううん、幸せだった」
次は痛くないといいね。
それが彼女の最後の声だった。
彼は彼女の寝息にキスをしてそのまま目を閉じた。
明日の朝目覚めても魔法が解けないように。
一流大学の図書館に行くと見られる風景。
「守村くん、おそ〜い」
「すみません、ちょっと教授と話を」
「う、そ」
彼の耳もとで囁く彼女と優しく微笑む彼。
「守村くん、披露宴着ていくスーツあるの?」
「はい。新しいの買いますか?」
「ううん。旅行でお金使っちゃったから。ね、チーフか何かお揃いにしたいな」
「そうですね。行きましょう」
指を絡ませて歩く二人。
目が合う度に微笑みあう、かわいい、一流大学でちょっと有名なカップル。
リアルタイムで萌えますた(*゚∀゚)=3=3
モリリンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
しっとりした素敵な文章にうっとり萌えながら一気に読ませていただきますた
またのご光臨お待ちしていまつ(*´Д`)
>>モリリン神様
禿萌えですた・・・!モリリンも主人公も優しくて!
柔らかい文章に胸キュン。フンワリした雰囲気についつい顔がほころんでしまう…。
行為最中の話は勿論のこと、導入と締めの部分(1/13と13/13)もすごく好きです!微笑ましくて。
萌えをどうもありがとうございました(゚∀゚)
>>愚作にレスくださった皆様
暖かいお言葉どうもありがとうございます。嬉しいです。三木ボイス様々です。
皆様のレス、本当に励みになります。
これからもここで皆様と萌えを共有できたらなぁと思います。
ありがとうございました!
最近ここを見つけて、三日かけて全部読ませてもらいました。
ここに集う書き手の皆様神すぎ…(´д`;)ハァハァ。
>>61様
王子の心理描写が良かったです。音プレイがほのかにエチーで(´д`;)ハァハァ。
体も正直になってゆく王子(w続き激しくお待ちしておりまつ。
>>81様
どこまでもポエマーなワカメたん(・∀・)イイ!ここのワカメSS職人様方は
ワカメたんを誰よりもわかっていらっしゃる…。(´д⊂)
多彩な表現に鳥肌たちっぱなしでつ!
>>97様
モリリンキタ*.゚・*。¨*.・(゚∀゚) *.゚・*。¨*.・!!!
ゆっくり穏やかに流れるお話に、期待しつつ続きお待ちしてます
115 :
114:03/08/17 20:46 ID:GjhEDmhK
Σ(゚д゚)はうあ!オフのまま更新せず書き込んだら
おかしげな感想に!!!
>>97モリリン作者様
すみません、今全部読ませて頂きました。はあ…。モリリンの優しさと
文章の暖かさにじんわりしてしまいました〜。なにかすごく幸せな気持ち
になりました (*´`)うっとり…
あぼーん
●みんなで一緒にTALK● *ノーマルSSはコチラへ*の
■2chのGSスレへリンクを貼りまくるスレ■ へ誘導書いておきました。
21禁エロパロだから誘導だけでリンクは貼ってないれす。
…いやね、探してる人が結構いたから一応デス。
すみましぇん、最初に謝っておきます。
昨夜より全過去スレみて超萌えぇぇぇぇぇ〜ってなりまして
書いたことのないSSを書きてぇぇぇって思い立って書き始めました。
今後、エロは出ますが徐々にちまちま書いてあぷします。序盤は出ません。
小説書きすら初心者なのでめっちゃ時間が掛かってしまうんです。ホントスマソです。
さわりだけで2時間もかけてしまった;甘いツッコミでおながいします。
では続き書きに逝ってきます。
主人公×てんてーです。↓↓↓↓↓↓(まだエロないっす。)
先生と夏祭り…それだけでこんなにもワクワクしている自分。
笑っちゃうくらい変な話だけど、浴衣を着て…髪をあげて…たったそれだけの準備なのに2時間もかけてしまった。
髪型をアップにするなんて早々滅多にあるもんじゃない。
先生、…あ、もう零一さんか、まだ慣れないこの呼び方もどきどきする。それに私にはやっぱりいつまでも先生でいて欲しいって願う。
先生は嫌みたいなんだけど、卒業の日、先生として今まで悩んでいた葛藤を聞いてそう思ってしまった。
私も先生と生徒の関係なんて嫌で嫌でしょうがなかったのに…ゲンキンな自分。何か口が勝手に緩んじゃうよ。
恋人同士、えへへ〜何かくすぐったい感じ。先生に喜んで貰いたい、少しでもカワイイって思われたい、
でも子供っぽく見られたくない、少しでも大人に見られていたい。ヘアカタログとにらめっこ格闘を何度繰り返したことか、
やっと本日の戦闘モード髪型完成!洋服以外で変化を付けられることなんてなかなか無いもん、頑張っちゃったよ。
思い返せば先週末、学校帰りの車に乗ろうとしていた先生を捕まえて作ったばかりのお手製浴衣を渡したっけ。
「私が作ったんです!これの意味が分かるならその日待ってますから迎えに来て下さい!」ダーッシュ逃亡!!
奈津美からの入れ知恵なんだけど…我ながら凄い事をしてしまった。
何より先生のことだ。お金が掛かってるかもしれないプレゼントなんて簡単には受け取ってくれることも難しそうだし、
照れ隠しって分かってるけど愛のあるお小言も降ってきそう。それにその場で包みを開けられたら点数付けられそうなんだもん。
「ま、待ちなさい!」なんてこと遠くで言ってたなぁ、ビックリな顔してたし。また笑いが込み上げてくる。
その夜聞いた留守番電話は忘れられない。「…コホン、私だ。大変結構な仕上がりだった。当日19時に迎えに行く。準備して待っていなさい。
それから、…無理をしたのじゃないか?大学への提出物も多かったはずだ。……しかし、私は大変嬉しかった。
これを着て出会えることを楽しみにしている。いっ以上。」
思わず保存しちゃったもん。繰り返し聞く私。馬鹿だな〜自分。何より留守電が入ってた時間、私がダッシュで逃げた直後だもん。
カワイイ。大好き先生。
下駄の音がカラコロ響いてチャイムが鳴る。我に返り時計を見ると時間を少し過ぎている。慌てて窓から外を見た。
はぁーカッコイイ、先生の長身の体に浴衣はよく似合っててほっとした。ってかそんな場合じゃないよ!先生はきっともっと早く着いてたに違いない。
時間に遅れたことなんてまず無いから先生も心配になってチャイムを押したのかな。
よく浴衣って日本人体系じゃないと似合わないっていうから心配だったんだよね。窓から見える先生にどきどきしながら急いで外に出る。
「すみません!遅れてしまって!!」畳み掛けるようにそう言って頭を下げた。
「……。」「……???」先生は無言だった。怒ってる??そう思って恐る恐る顔を持ち上げると先生は口に手を被せて眼鏡を押し上げてる。
「…フム…その、何だ。学生が華美な服装を…」「するのを私は好まない。しかし君には…似合いませんか?浴衣。」
先生の言葉を奪い取り、続けて発する私。
実はこれも私のお手製。しかも先生の浴衣を渡した後に徹夜で作ったものだからちょっと心配だった。
「いや…よく似合っている。」そして先生は手を顔から離した。その瞬間、先生の顔がちょっと赤いことに気づいた。
何だかどきどきしてお互いにまた無言。そして先生はまじまじと私を見た。
うぁぁぁぁ何だか先生の視線って慣れないよぉぉ!全身をゆっくりなぞられているそんな感覚。
私の顔の方が赤くなっていく。悔しくなって私は先生に耳を貸すよう要求した。
訝しげにかがめた体に近寄りそっと耳元で囁いてみた。
「気付きませんか?分かりにくいですけど、実は浴衣のモチーフになっているものは私と共通なんですよ。」
プチペアルック。私の愛しい先生はようやく私の言う意味に気付いたらしく、
リトマス紙のごとく耳まで真っ赤になった。
しまった!続くと書くの忘れマスタ。ヒィ;
3個ぐらいづつあぷしてくつもりです。次は先生視点で続きカキカキします。
123 :
おにぎり:03/08/18 10:07 ID:EZXwrce6
先生視点…超ムズー。そして寝てないのでアホー。
あちらの世界に逝きそうなのですが、のってきたのでガンガッテこのまま続き書いてみます。
出来たら随時あぷしようと思います。時間掛かりすぎ〜。
…下駄の音が響く。
助手席のドアを開けて車に乗ろうとしている彼女に尋ねた。「どうやってサイズを調べたんだ。」
冷静になろうとしたが彼女の策略にはまった気がする。まだ声が少しうわずっている。
「軽蔑しませんか?」彼女はもじもじしている。「あぁしない。答えなさい。」ゆっくりと深呼吸をし、落ち着こうと努力した。
「この間、帰り際に零一さんに抱きつきましたよね。あの時に大体のサイズを測ってたんです。」
…なんて事だ!あの時もこんな風に動揺させられた。別れ際、別れを告げ踵を返して車に乗り込もうとした際、後ろから抱きしめられたのだ。
一瞬、思いが通じたのだと思った。お互いに離れたくないと考え、それを彼女から初めて私に表してくれた行動。
私が振り向き彼女を抱きしめ返そうとした瞬間、…彼女はするりと腕を抜け「さようなら。」と言葉を残し走り去っていった。
あの時は恥ずかしいのだろうと勝手に想像していた。もちろん私も体温が上昇していた事は確かだが、
それよりも嬉しさが勝っていたので酷く落胆したのを記憶している。まさか彼女がそんなことをしていたなんて…。
酷くやりきれない気持ちになり思わず、溜息と共に非難の言葉が小さく出てしまった。
「君は私を何だと思っているんだ。私だって一人の人間だ。君の前ではアンドロイドではないんだ。からかっているのか?」
途端に彼女の視線が私の表情を汲み取り曇っていくのが分かる。
「ごめんなさい…。」
彼女を本気で怒りたかったわけでは無かった。彼女の努力は浴衣の出来を見て知っている。自分の思いが先行しすぎていたことへの八つ当たりに過ぎない。
小さくなっている彼女の後ろから軽く抱きしめる。彼女の家の前のしかも住宅街で少し大胆になっている自分がいた。
「すまない。言い過ぎた。車に乗りなさい。」そう促し自分も即座に運転席に乗り込む。彼女が私の顔を潤んだ目で見つめたからだ。
私はこの目に弱い。「…コホン、それにしてもあのような一瞬でよく調べられたな。」
「零一さんの上着、クリスマスの帰りに店でピアノを弾いている時にマスターから預かりましたから。」
…!?驚いた。彼女がそのころから私に好意を持っていてくれていたとは。
「肩幅とかはそれで大体分かっていましたから、他の所が知りたくて。」まだ少し怯えているのだろうか。小さな肩が竦んでいる。
「それならどうしてあんな行動を取ったんだ、方法なら他にも色々あった筈だ。」
「先生とっ…零一さんと、どうしても夏祭りに行きたかったんです。期末考査の結果から生徒各個人への今後の対策考えるのに忙しそうだったし、
合宿の準備に追われていたし…、何よりも浴衣を渡せば先生は気づいてくれるかもって聞いたら…っっ!」
彼女の口から嗚咽が漏れ始めたのが分かる。
「浴衣の事考え始めたのが本当に直前で、急がなきゃ、早くしなきゃってそればかり考えて…。」
もういい。分かっている。彼女の必死さが伝わってくる。あの時の彼女の行動にはとまどった、彼女から求めてきてくれる事はまず無い。
そんな彼女の突然の行動だ。余程考えてのことだろう。
「…落ち着きなさい。」車を路肩に止め、肩を引き寄せて唇を奪った。
「んんっ…。」彼女の唇を塞ぎ、ゆっくりと頭を撫でた。そして涙を一筋舐め、…額にに口付けし、体を引き寄せた。
彼女の呼吸がゆっくりになっていくのが分かる。
「私はこの浴衣が気に入っている。そして君と夏祭りに行ける事はずっと望んでいた事だ。…コホン、以上だ。」
視線を外して自身の昂ぶりを抑えようとした瞬間…!彼女に唇を奪われた。
「ごめんなさい。…ありがとう。」
涙目で微笑む彼女は、体温が上がった私の顔を見つめて優しくまた笑った。
もうすぐ夏祭りの会場に着く。車内はさっきのことが嘘の様に穏やかな空気に包まれていた。
対向車のテールランプに照らされて彼女の顔が一層いとおしく見える。
明るい照明の下や今までのやり取りで気づかなかったが、艶気というものを感じた。「子ども扱いばかりして。」
それが彼女のいつもの口癖だった。実際に先程のようなやり取りをしてしまうと、どうしてもそうなってしまうのか、彼女はいつも膨れっ面になった。
苦笑いがこぼれる。「零一さん?」彼女がこちらに視線を向ける。何でもないと言いつつ彼女から視線を外した。
露出が激しいわけでもない。いつもと変わらぬ彼女。だがしかし、目のやり場に困ってしまう自分がそこにはいた。
彼女の肢体が目の端に入る度、裾からこぼれる足首、袖から見える白い腕、髪をかき上げた時に香ったほのかな石鹸の香り。どれもこれも自分の理性をを混乱させた。
このまま何処かへ連れ去りたい…!欲望の狼煙が上がり始めるのが分かる。理性との葛藤をしないではいられない。
彼女からの口付けの所為だ。妙な妄想が浮かびかけ…自分を抑えるためにそう言い聞かせる。
突然、「あ!…見えてきましたよ。何だかお囃子の音も聞こえますよねっ!」嬉しそうな彼女の笑顔と言葉が降ってきた。
我に返る自分。彼女の笑顔に自分が考えかけていたことへの後ろめたさを感じるがそれを隠し笑顔を返した。
彼女は気付かない、はしゃいでいる。私も一緒に楽しもう。今は彼女の信頼を裏切りたくは無いのだから。《続》
127 :
おにぎり:03/08/18 12:05 ID:7QueYqCQ
ギャフン!逃亡女ですこいつぁ。まぁでも、もろ自分なんである意味先生視点より書きやすい。
でももっと自分出したらノリッツッコミとかしそうで鬱のヨカーン。
しかし、このまま突き進んで今日中に何とか書き上げるべくガンガッテみます。
ちょっと不安だった。先生を怒らせてしまったし、あー余計な事しなきゃよかった。バカバカバカ。
反省してももう遅い。先生は優しく許してくれたけど、お陰で私の作戦は崩れかけていた。
はぁ、ラブラブのまま続行したかったのに。まぁ自分が悪い。出鼻を挫かれるとは正にこの事。今思えば、車内で揉めちゃってあの時間が正直勿体無かった。
でも!…はぅ〜、キスして貰っちゃったよぅ。顔がとろけそうになっている。でも待て待て、あれは私を慰めるためのキスであって…うー、また子供扱いされたー。
せっかく大人で攻めようって気合入れたのに馬鹿みたい。大きな溜息を着きながら車を降りると
「クックックッ…、まるで君は人間百面相だな。」先生の押し殺した笑い声。
がーん!見られてたぁ〜。顔が真っ赤になっていくのが分かる。でも先生が笑ってくれている。ホッとした。
少し会話が少なくなった車内は、私にとって不安で仕方がなかった。だから“頑張ってはしゃいだ。”
先生は優しい。いつも私のことを考えてくれる。でもそれがいつも不安だった。子供扱いされる事を拒否しようとするのもそれが理由だ。
先生が大好きだから、私といる時間を楽しんでいて欲しい。無理をして欲しくない。先生は私の顔色をいつも伺っている気がしていた。
先生が私の歩調に合わせてくれている、でも私が先生に合わせたって問題は無い筈、大人になることで見えない壁を取り除きたい。
いつもそう願っているんですよ。気付いてますかー?…零一さーん!!
「行くぞ。」慌てて先生に付いていく。カラコロカラコロ。下駄の音が人気の無い駐車場に響き渡る。遠くではお囃子と人々の歓声の音。
先生と夏祭り。嬉しい、やっぱりワクワクしてる。でも夏祭りが終わって閑散とした会場を想像すると何だか切ない。…私って我侭なのかなぁ。
綿飴、りんご飴、かき氷、次々と出店に走っていく私を見ながら先生は苦笑いしている。何処が大人になる!だよ私。思いっきり子供じゃん!
自分で宣言したことすら守れないぐらい、夏祭りの会場は盛り上がっていた。ちょっと反省を感じながらも高揚した気持ちを抑えられない。あーぁ作戦意味なし。
「零一さーんっっ!!」大きく声を張り上げる。もはや大人なんかでは全く無い。哀れガキンチョの世界。一生懸命先生を呼んでいた。
「どうした?」「金魚すくい!模範を見せて下さいっっ!」先生に掬い網を渡そうとすると、私の手を上からそっと先生の手が覆った。
ひょぇぇぇぇっっっ!!声にならない心の声!!どくんどくんどくん!心臓が張り裂けそうなくらいの鼓動が聞こえる。
未だに先生の大きな手には慣れることが出来ない。綺麗でしなやかな指。それが私の右手に絡んでくる。
先生が優しく説明してくれている。「70度の角度で……水面に対して平行に…。」「や、っやっぱり金魚すくいは私に向いてないですーっっ。」
思わず振り払って駆け出してしまった。全く先生の説明なんか耳に入りません。おかしいです私は、はい。
先生がビックリして追いかけてくる。私も我に帰って止まる。もう何でもいい。
「いやっっあ、はい、あのっ実はですね!急に…ホント!零一さんにはこっちを教えて欲しかったんです!!」何にも考えず指で示した出店、
それは……射的だった。
生き地獄…ってこういうことを言うんだ。頭の中がグルグルする。
先生の身体がピッタリと私の身体に密着している。もぉもぉさっきでも限界だったのに、こんなのってアリなの神様〜っっ!!
手なんかぬるい方だったと後悔している。今は先生の手も腰も胸も髪も全てがくっついて私の身体の全神経が触れ合った所全てに過敏反応を示す。
追いかけてきた先生は、動揺を隠せない様子で本当に私を心配している表情を浮かべていた。
そんな先生の顔を見たら今更間違いでした。…なーんて言いたいけど言えないよぅ。神様のバカー!嘘です。悪いのは私です。ごめんなさい。
そして先生は「そうか。」とホッとした表情を見せ、では始めようかと今に至るのである。
先生の動きに異常反応しそうになる私。射的って弾を撃つ時揺れるんだもん。先生、お願いですから私の顔を見ないで下さい。
今の私、人様にお見せできる顔じゃないです。先生はそんな思い気付いてないのか淡々と説明しながら狙いを定めている。
パン!ゴトンッ!!私が先生に頼んだおもちゃの指輪が落ちる。先生は本当に嬉しそう。
今の指輪を取ったことで私も少し落ち着く。…まだ顔は赤いのだけど、幾分脈拍が人間値に戻ってきた。
…ふと、落ち着いたことで首筋に掛かる息に気付いてしまった。それは先生の息遣い。今度はそこへ血が集中していく。
ゾクゾクスル…駄目。変な感じ。腰に力が入らなくなってきているのが感じられる。先生、気付かないの?ちょっと辛い…。
耳元で先生が囁いた。「君は次は何が欲しい?」唇が耳の後ろで擦れた。膝がカクンとなるのが分かる。
…瞬間、もぅ限界です!!私はまた、勢い良く走って逃亡していた。
131 :
おにぎり:03/08/18 14:00 ID:HRaFhzuw
ガンガレ自分!ホントちまちまで申し訳ないです。
でも今日休みだからぜってぇ何とかしたい。そんな訳でまもなくエロ突入のヨカーン!
此処までが長かった;ホントヨケーナこと書きすぎな自分に激しく鬱。逝って来ます。
彼女はもつれた足で駆け出して行った。何かあったのか?いや、または私が何かしたのか?
混乱した。しかし考えている暇は無い、兎に角彼女を追いかけなければならない。あんな走り方では転んで怪我をしてしまう。
…遅かった。思った通りのことが起きている。追いついた時には転んだところだった。
浴衣の袖を屋台骨に引っ掛け転んだ様で半分破れて取れかかってしまっている。彼女は私を見ない。見ようとしない。
「大丈夫か。」「大丈夫じゃないです。」半泣きの声。
「怪我は無いか?見せなさい。」「嫌です。」頑なにこちらを見ようとしない。どうやら私が彼女に何かをしてしまったらしい。
「仕方が無いな。」私は彼女を抱き上げた。
「○×#б★Щ…〜っっ!!先生!零一さんっ!!下ろして下さいっ!恥ずかしいです!!」顔を両手で覆っているまま怒っている。
…どうやら人が多い所でこの状態でいるのが恥ずかしいらしい。「黙っていなさい。緊急事態だ。」彼女は渋々黙り込んだ。
抱き上げてみると分かる。彼女は華奢な身体つきをしていた。人気の無い神社の境内へ行き、そこに彼女を座らせた。
「もう、顔を見せたらどうだ。何かしたのか私は。」彼女の手首を握り半ば強引に顔から外す。
真っ赤な顔。…そして見る見るうちに涙が瞳に溜まってきた。
「私、もう、自分の馬鹿さ加減が、子供っぽさが嫌で、せっかく作った浴衣だってもっと時間をかけてちゃんと縫製していれば、
こんな事にはならなかった筈だし、先生…零一さんと一緒にいられてもっと大人になりたいのに失敗ばかりで…。」
袖が外れかかっている浴衣。彼女は私の浴衣を作るために時間を割き、自分の浴衣を満足に製作出来なかったのだろう。
そんな彼女が堪らなく愛すべき存在に感じた。
「足を見せてみなさい。」彼女の足にそっと触れる。
「…っっ!あっっ…!!」どうやら軽い捻挫らしい。腫れてはないが少し痛むようだ。こみ上げる感情を抑えきれず、足の指先にそっと唇を落とす。
足の捻挫部位にも優しく口付けを落としていく。それから彼女の足を優しく擦り、取れた袖口から見える白い腕、手の甲と口付けをし、涙を拭う。
その一つ一つに彼女が反応してくれたのが嬉しかった。ゆっくりと彼女に伝える。
「君といると大人にはなれない自分が顔を出す。しかし…私は…コホン。子供に戻れる自分に戸惑いながらも嬉しいんだ。」
彼女は戸惑いの表情と共にキョトンとした表情を見せる。
「え…でも、零一さん、疲れませんか私といて。無理して合わせてくれて。私の嫌がる事なんか絶対しないでいてくれて。」
勢い良く彼女はまくし立てた。まるで信じられないとでも言うかのように。
「無理はしていない。むしろ私が君に無理をさせていると言うのが正論だろう。」
「そんなことな…!!」彼女の言葉を遮り、尚も私は続ける。
「夏祭りだって普通に私を誘いたかったんだろう?君は卒業生だ、私の忙しさを知っていて誘うのを躊躇っていた。違うか?」
「普段の出かける…そのデートもこちらから誘わない限り、君から誘ってくる事は滅多にない。」
「それは……っっ。」彼女は多分反論を言いかけて口をつぐんだ。私が言ったことが正論だったのだろう。
「やはりそうか。しかし、私としては君からの誘いを待っているんだ。君からの誘いは私を非常に楽しませてくれる。」
「出来れば…その、遠慮しないで私を求めて欲しい。」「以上だ。」声がうわずる。これが私が彼女から与えられた感情か。
「そして出来るならば、先程私が君に何をしてしまったのか正直に教えて欲しい。気付かず君を傷つけていたのなら謝罪したい。」
彼女は言い辛そうにしていた。その仕草を見る限り、してしまったことは悪い事ではないのかもしれない。
怒りとか、悲しみ、そういっただぐいの感情ではなく耳まで真っ赤になり、袖からの白い肌も赤くなってきている様子だ。
「ぁ、ぁ…のですね。」消え入りそうな言葉の出だしから始まった彼女の説明は、激しく私を動揺させることだった。
「なんだ?」「ぁぁの、先生のぃ息が…首筋に…で、唇が…そのぉ………………………………。」
「先生?!先生っっ?!」なんて事だ!無意識なのか?無意識でそんな行動を取っていたのかっっ?!?!
しかもそれを彼女に知られてしまった。…自己批判と、羞恥心で自分が自分でどうしたらいいのかが分からない。
彼女のうなじをみて過剰に反応していたかも知れない自分。いや、彼女の話と様子から察するにしてしまっていたのだろう。
「先生…カワイイ。大好き。」「…すまない。」彼女はククッと笑って私の顔を両の手のひらで包み込んだ。
「私がどんなになったか、同じ事してあげます。」そういうと首筋に唇を這わせはじめた。
「君は何をっっ…止めなさい!」彼女は止めなかった。彼女から今、求められている。
たどたどしい唇の動きだったが、それでも十分だった。身体が彼女の唇の動きに反応し、痙攣するのが分かる。
「ふっ…くっっ。」「止めなさい!」私は彼女を自分から引き離した。
135 :
おにぎり:03/08/18 16:09 ID:VfRtaAZe
ゴメンクサイ。エロはこの後になりました。
眠い…やっぱり寝るべきだという葛藤と戦いつつあぷ。
何かどんどんシリアス方向へ。私には安定性と言うものがつくづく無いんだなと思いマスタ。
そして主人公ちゃん、もう私じゃないです。ドウナルンダロコンゴノテンカイ。
何で…?!意味が分からず呆然となった。私はただ、先生にも同じ気持ちになってもらいたかっただけなのに。
「そうではない。」私の表情を見て何かを察した先生が息を整えて切り出した。襟元の首筋のところにうっすら赤いあざが見える。
私が付けた印。先生は私の物だって証…。
「君はその…そういうことをして、男がどんな気持ちになるのか知っているのか?」多少怒っているみたいに聞こえる。
「いえ、その…さっき私がどんな風になったかを再現して味合わって貰わないと何だか悔しいじゃないですか。」
ホントそうだと思う。あの感覚、腰砕けそうになったんだから倍返しだよ。
「まったく君は…、私だからいいものの。他の…っ。」先生の口を塞ぐ。意味が分からないけど、とにかく何だか負けたくない気持ちで一杯。
「私は本当は今日は大人でいくって決心して家を出たんです。それも先生と同年代の!でも今日は全てがお子様モードで…。」
「でも今日はまだ終わってないですよね!時間は残っているはずですよね。だから負けたくありません!」
先生はビックリしている。そして苦笑いをして、「君は自分が興奮すると私の呼び方が変わるのを知っているか?」
「…?」意味が分からなかった。「普段は“零一さん”と呼んでくれている。私のためを思ってだろう?」
「感情が高ぶり、理性で収まらなくなると途端に“先生”になる。気付いていたか?」
そういえば……。はぁやっぱり私は理性で押さえが利かないガキンチョなのだ。頑張ろうと思ったのにガックリしてしまう。
「今の君の行為でタカが外れそうになった。君は恐ろしい。一瞬で私を先生から生徒にしてしまう。君にはいつも新しく教わる感情ばかりだ。」
先生は後ろを向いた。そして咳払い。…夏の夜の風が心地いい。
「しかし、今の君は袖は破れている、足を痛めている。そして何より外だ。」
「……君のその行動は男を誘惑する。今後慎みなさい。今夜これ以上私に何かしたら、私は自分を抑えられそうにない。」
「立ちなさい。」…先生は私に手を差し出した。手の平がじっとり汗で滲んでいる。
先生、私、…先生と一緒に居たいだけの。先生と少しでも離れていたくないんです。風がやたら冷たく感じてきた。…切ない。どうして気持ちが伝わらないんだろう。
それとも少しだけでも私の思い伝わっていますか?…ねぇ先生。
「破れた側の腕を貸しなさい。」先生が背を向けて何かを待っている。「…零一さん?」
不意に先生の手が袖が破れた側の腕を強く引き寄せ自分の腕へ導いた。私は先生と腕を組む格好になった。
「その格好を隠し、尚且つ足を支える為にはこれしかないだろう。」初めて腕を組んだ、恋人同士なのに。
「君はこの状態で人通りの多い所を通るのは恥ずかしいかも知れない。だが、さっきよりマシだろう。」気を使って無理をしてくれているんですね。
…ありがとう。ゆっくりと歩幅を合わせ、私の足を気遣って駐車場近くまで歩いてくれた。幸せだった。もっともっと好きになりました、先生。
「零一さん…。」「どうした?」「とても暖かいです。」先生の体温を感じられた。「…そうか。」先生の鼓動も聞こえました。
道まで出て先生が「急いで車を回してくるからそのまま待っていなさい。」と呟いて離れていった。どうしてほんの少し離れるだけでもこんなに不安になるんだろう。
先生と少しでも離れているだけで空虚になる、もっと触れていたい。先生で満たされたい。
「お姉ーさん、どうしたの?一人っっ?」ビクッと顔を持ち上げるとガラの悪そうな三人組が立っていた。
「いーじゃん、暇でしょ?遊んでよ。俺達ヒマでしょうがないんだよね〜。」下品な笑い声、そしてお酒臭い。夏祭りの帰りなんだと思う。
「いえ、連れがいますから。」一人になりたかった。ほっておいて欲しかった。しかし、そんな私の態度は彼らの感情をさかなでてしまったようだった。
「ケチケチすんなよなー、いいじゃねぇか。」肩を捕まれる。破れた浴衣の場所から肌が露出する。
…怖かった。別に何がどうと言うわけではないかもしれない。でもその場を逃げ出していた。
足が上手く動かない。千鳥足の酔っ払いぐらい簡単に巻けると思っていた私がバカだった。
先生…助けて!先生が歩いて消えていった方向へ自分も足を向ける。まだ彼らは付いて来る。もうどうしていいか分からなかった。
車のヘッドライト、先生の声。「どうしたっっ!!」顔面蒼白の私の顔を見て先生が何かがあった事を悟る。
「早く乗りなさい。」助手席に滑り込まされ遠くで聞こえる彼らの野次を背に車が動き出した。
身体がカタカタと震える。大丈夫、先生の車だ。安心したら涙がブワッと溢れ出した。車が急ブレーキで止まる。「何かされたのかっっ?!」
先生は真剣な眼差しで私を心配している。「大…丈夫、私…何にもされてないです。それよりも早く車出して下さい。…此処から離れたい。」
「分かった。」そう言うと先生は私を気遣うように何度も見て、今までに見たこともないくらい、そう、あの暴走車を追っかけた時より早いスピードで先生の自宅へ車を運んだ。
安全運転とはとても言えないその行為に、先生が本当に心配してくれているのがひしひしと伝わってきた。
部屋までの道のり、先生は私に触れようとしない。先生が助けようとしてくれた時、反射的に私が身を引いてしまったからだ。
しかし、物凄く丁寧に部屋まで招き入れてくれた。初めて先生の自宅に上がる。まさかこんな展開でなんて思っても見なかった。
先生の匂いを感じて安心したのか、腰がへなへなと抜けてしまった。
緊張した手、恐る恐る私を支え、様子を見ながらソファーに座らせてくれる。もぅ大丈夫だよ先生、そんなに悲しそうな顔しないで。
139 :
おにぎり:03/08/18 18:00 ID:ccxVF7NX
皆様スミマセン!エロ神様がマジデ降臨してくれません。
あ、このネタハイホー入れちゃえとかやっちゃてるので進みやしねぇ。
でも絶対エロエロにする!完結までには!それまで生暖かい目で見守ってクラハイ。(鬱
それにしても余りにも誰もいなくて相談出来ないので、自分の中の妄想でやれアオ●ンだレ●ープ寸前だ。
とかやり掛けちゃうんですよね。理性で抑えてるから書けないけど。ソウサワタシハゲキアマズキ。ハイホー
「私は…っ、例えあの時僅かな時間だったとしても君から離れるべきではなかったんだ。」
嫌がる彼女を無理にでも抱えて車の所まで連れて行くべきだった。後悔はいくらしてももう遅い。彼女が味わった恐怖は消えることはないのだから。
「自分の感情を上手くコントロール出来ず、冷静になる為に君から離れた。すまなかった。」
足の事を口実にし、彼女から逃げた卑怯な自分。その所為で彼女を傷つけた。もはや抗えない現実だった。
「待っていなさい。救急箱と着替え、裁縫道具などを持ってくる。そのままでは帰れんだろう。終わったら送っていくから。」
幾分落ち着きを取り戻し、何かを言おうとする彼女を遮り席を立つ。彼女を直視出来なかった。
戻ってようやく彼女を見ることが出来た。彼女の髪は少々乱れて見えた。
「足を治療する。出しなさい。」おずおずと差し出された彼女の足は少し赤らんでいたが、腫れるようではなかった。
湿布を貼った瞬間、彼女は小さく「冷たっ。」と言い、照れたように笑みが漏れる。少し落ち着いたようだ。
「念のため、明日病院へ行くんだぞ。」包帯を巻く、こうするといかにもな怪我人に見える。
「大げさですよ、零一さん。でも…ありがとうございます。」「何がだ。」「色々です。…色々。」「そうか。」
少し和らいできた空気感。そんな時、彼女の口から意外すぎる言葉がきたのだ。
「今夜は、…帰りたくありません。」「…一緒に…いたいんです。」
顔を上げることが出来なかった。聞き違いだと思ったからだ。黙っていると更に次の言葉。
「離れていたく…ないんです。」力強くハッキリとした彼女の口調。最初の言葉さえは震えてはいたが、最後の言葉は一点の曇りも無かった。
顔を上げる。真剣な彼女の眼差し。それは紛れも無く少女ではない女だった。
「…駄目だ。」おそらく元教師としての判断。厳しく冷たく言い放つ。彼女を守りたいという気持ちが自分にそう言わせている。
「どうしてですか!私、分かったんです。先生に触れていたいんです。先生になら…!」
「それ以上は言うな。今日は帰るんだ。忠告したはずだ、男の自分になってしまうと。私も男なんだ。…先程の奴等と同じ行為に成り下がる。」
…愛しているんだ。「帰ってくれ…でないと私は君をめちゃくちゃに犯してしまう…!!」
ビッ!ビリッッ!!突然の彼女の行為に驚いた。半分破れていて繕えば何とかなりそうな浴衣の袖を彼女は自分の手で引き裂いていく。
「何をするっ!止めるんだ!!」彼女はそれでも止める事をしない。私の手を引き払い、肩袖全てを剥ぎ取ってしまった。
「これで私は帰れませんよ。どうしますか?」ただただ驚く事しか出来ない。混乱した。
ここまでしてしまう彼女のエネルギーに圧倒されてしまっている自分がいた。仕方がない…。
「今晩は泊まっていきなさい。」初めて部屋に招いた日がこんな理由で泊めることになるなんて。何という感情なのだろうこれは。
「あの〜先生。怒ってます?」彼女が私を覗き込む。「…コホン!もうよろしい。早く着替えなさい!目のやり場に困る!」
慌ててそう言うと、彼女の一言。「零一さん、服は貸していただけるんですよね?」…まったく。
“浴衣の帯が解けない。”彼女はそういって私に手伝ってくれるように懇願する。何とか脱ごうと奮闘する彼女の仕草は妙に艶かしい。
挑発しているのか…?だが違うらしい、本当にさっき破いてしまったせいで何かが引っかかり取れないようだ。
「恥ずかしいですから、帯結びを解くところまででいいですから。」そう言って彼女は照れている。
「当たり前だ!」思わず声が裏返る。彼女はそういう私を面白がってなのか、からかいたいのか、それとも思い付きなのか更に言葉を続ける。
「これって引っ張ったら、クルクルクル〜、あ〜れぇ〜御無体なぁお代官様ぁ〜になるんですよね?」
「零一さん、試してみたいですか?」………っっ?!?!冗談にも程がある。彼女は限度を知らないようだ。
止まっていた手を再び動かし、引っかかりを外す。「後は自分でやるように!着替えはそこに置いておいた。シャワーは捻挫しているから無しだ。」
部屋を出る。…大きな溜息が出た。彼女の行動は理解不能な上、予測が出来ない。飽きずに私の心臓を揺さぶってくれる。高校時代と全く変わらない。
襲われかけた後だというのに、本気で迫ってきたかと思えば、お代官様?!…コホン。後ろの部屋から衣擦れの音がシュルシュルと聞こえる。
彼女は今、私のシャツを着ている筈だ。駄目だ…。ゴクリ。思わず生唾を飲み込んでしまう。お前は飢えた狼か!
兎に角、落ち着こう。頭を冷やせば今夜ぐらい何とかなる。…多分。私はシャワーを浴びるためドアノブに手をかけた。
143 :
おにぎり:03/08/18 20:43 ID:CEi8+RVX
まだまだまだー!道のりは長い。ガンガる。
誰か他の神様来ないかな〜、いい加減自分の妄想ネタにアタマイタクナッテキマスタ。
シャワーから出てきた先生。どうしよう…目のやり場に困る。僅かに火照った肌からかすかな湯気が見える気がする。鼓動が高鳴る。
欲情するってこういうことを言うのかなぁ。先生に触りたくて傍に行きたくて仕方がない。でも…。
「どうしたソファーの後ろに隠れたりして。何かあるのか?」先生は部屋に入ってこようとする。当たり前のことなのに今はそれが困る。
「欲情しません?」首を傾げる先生の前に飛び出す事は出来る。でもこの姿ってかなりの勇気が必要だ。
「実は…ですね、えっと…笑わないで下さいね。」更に変な顔をする先生。部屋に足を踏み入れようとする。「待って!ちょちょっと待って!!」
「…???」「そのですね、零一さんのパジャマ…大きくて…その…。」先生は近づいてくる。ソファーを中心に挟んで先生に見えないように対面に回る私。
「止まってぇぇぇ!!」あまりの大きな私の声に先生はビックリして立ち止まった。「何なんだ、白状しなさい。」ゆっくりと先生はそう言った。
「絶対に絶対に絶対に笑わないって約束して下さい!!破ったら私の言う事聞いて貰いますよ。」「分かった、笑わない。約束する。」
「本当ですね。絶対ですよ!」「絶対の絶対の絶対ですよ!!」「一体何なんだ。いい加減にしなさい。」もう仕方が無い。
「零一さんは…御自分が身長何センチかなのか分かってますか。」「無論分かっているつもりだが。そんな事、今は関係ないだろう。」
顔が真っ赤になってくるのが分かる。「大いにあります!!身長差考えてパジャマ貸してくれましたか!」もう叫んでいた。
「先生のパジャマの下!私が穿いたらまるで裃ですっっ!!」先生のあっけにとられたその顔は見る見る歪んで笑っていた。
う〜、分かっていてやってんじゃないのかってホント思う。悔しい。「笑わないで下さいって約束したじゃないですか!」涙声だけどピシャリと言った。
でも先生は笑うのを止めない。…どうなのそれって?!「分かった、分かったから。もう笑いはしない。後ろから出てきなさい。」
先生がそういった瞬間前かがみになってそっと出てやった。もうどうなっても知らないから!
先生はビックリして、そして…速攻で顔が真っ赤になった。
「あのですねぇ!出て来いって言ったのは零一さんなんですからね!ちゃんと責任取って下さいよ!!」
どうやら先生、裃状態で出てくると思ってたらしい。よっぽど刺激が強かったのか、なーんにも言ってくれない。
「聞いてますかっ!私、浴衣だったんです!下着は和物の浴衣専用のって“先生なら”知ってますよねっ!だから今下着は付けていないわけで、
先生の裃は穿けませんでしたし、しかもこんな薄い生地!透けて全部形とか分かっちゃうんですっっ!!!」一気に捲し立て言葉を吐き出した。
荒い呼吸を整え、ようやく次の言葉を口にした。「この体勢辛いんです。何とかして下さい。」そう言って懇願した。
我に返ったように先生は後ろを向いた。「すまない。それが私の家で一番小さいサイズのものなんだ。」ホントにそうらしい。先生はそれ以上何にも言わなかった。
「……奥の寝室のベットは今日は君が使いなさい。私はこの部屋のソファーを使う事にする。」
黙っていると先生の言葉が飛んでくる。「早く行きなさい!」私は先生と離れたくなくて足取りがやたらと重い。
少し歩いては振り返りとそれを何度も繰り返したあげく、勇気を振り絞って先生に伝えた。
「今晩は私と寝て下さい。恋人同士が駄目ならせめてベットサイドに居て下さい。…約束です。お願い…。」寝室のドアを閉める。
先生の反応は分からなかった。しかしドアを隔ててしまった今、ベットに入って待つしかない事を私は知っていた。
シーツからは先生の匂い。好き…大好き。先生…先生…先生…、私は先生の香りに包まれて身悶えるしかないのかもしれない。
先生に優しく抱きしめられているみたい。先生が付けたと思われる体の重みによる窪み、そっとキスを繰り返す。切なくて涙が流れ落ちた。
「コンコンコン…氷室だが。」静寂の中、一瞬の緊張。慌ててシーツの中に身体を滑り込ませる。「…あ、は、はい。」酷く変な返事になってしまった。
「その…開けてもいいだろうか。」自分の家なのにノックして名前を名乗って入ってくるなんて、先生の性格が垣間見える。「どうぞ…。」
カチャリというドアが開く音に続いて先生がドアの前に立っていた。しかし、それ以上動こうとしない。「零一さん?」声をかける。
「私はその…君を傷付けたくない。さっきも言っただろう、もう限界なんだ。この部屋に入ったが最後、何をしでかすか自分で想像が付かない。」
「君は…夕刻恐ろしい目に会って、男の怖さというものを身をもって感じた筈だ。止めたほうがいい。」逆光の所為で先生の表情は見ることが出来ない。
「私はこれから出かける事にする。鍵はポストの中にでも入れておいてくれ。」そう言って先生は身体の向きを変えようとした。
「先生っっ!!私は先生と彼らが一緒だなんて思いません。仮に一緒だとしても私は先生になら身体を預けられます。」
引き止めたくて、無理に起き上がりかけて、足の痛みがちょっと疼いた。「何を莫迦な…。」
「先生の瞳の温かさを、私は…知っています。先生の言葉は…いつも私を最上級の喜びへと誘ってくれます。先生の…手は私の…心を…熱くさせます。先生の…、先生のっ…!!」
もう止まらない。思い付く限り私が好きな先生の全てを語った。「もういい。…分かった。分かったから。」
先生は駆け寄ってきてくれて私の言葉を止めようとする。「だから…っっ、だから…っっ!!お願いですから私の3年間を否定しないで下さい。」
「ちゃんと分かります。先生だけが私には特別。どんなに酷い事をされてもそれが先生だって私には分かりますからっっ…。」
「もう大切にして貰うだけじゃ嫌なんです。大切にして欲しくないことだってあるんです。いい加減気付いて下さい。」 《続》
もちつけ
おにぎり神様、続きを身悶えながら待っております〜〜(;´Д`)ハァハァ
あぼーん
漏れも身悶えながら待っているよ。おにぎり神様、再降臨求む。
笑いとエチの融合を見せてくだちい。裃とか受けますた。
そして、おにぎり神様、終わるまで愚痴は禁止の方向でw
151 :
おにぎり:03/08/19 08:57 ID:IO4jefnR
すんまそん。昨日はパソ前に落ちました。
2日寝てなかったので今から読み返すと文章のあほ加減にブワホッ
今から出かけるので色々な展開を妄想しつつゴール目指しますね。
…で愚痴は終わるまでもう書きまへん。(w
1日に3つぐらいづつあぷ出来たらいいなぁ。 今夜は夜かな。
おにぎり神様は誘い受け。
キュートでつ。
後一歩が踏み出せない。そんな感じだった。いくら彼女の言葉に堰かされたからと言ってそう簡単に動けはしない。
大切なのだ、…結局。普段の彼女に心を癒される。いたずらな言動、行動に心を振り回される、そんな毎日の流れに満足感を憶えていた。
私の心はいつも妄想との戦いだった。彼女が考えているレベル以上のことを私の脳内は勝手に考え出している。きっと壊してしまう。優しくなど出来はしない。
私もと言えば語弊があるかもしれないが、彼女を意識し出してからの毎日は苦悩と葛藤の毎日で彼女を自由に弄ぶことが出来るのは夢の中だけだった。
目覚めると罪悪感に悶え、現実世界では一瞬でも感じる彼女への思いを打ち消す。私は教師だった。背徳心に自分をなじってばかりいた。
彼女のような純粋な思いではないのだ。そんな思いを察してなのか、静寂を破り彼女は私に向かって言った。
「私、…いつでも平気です。待ってます。零一さんががその気になったら言って下さい。」彼女は真剣だった。
「その代わり、今夜は…片腕を貸して下さい。私が眠るまでの間、ベットサイドからで結構ですから。それで約束はチャラにします。」
欲しくて欲しくて堪らない女。その女が我慢し耐えている。…何だか申し訳なくて、それでも何かを乗り越えられない自分に苛立ちを憶える。
きっときっかけなんだと思う。何かが変化が起これば…その時はきっと。
「えへへ。何だか変な感じですよね〜。」その声に顔を上げると、彼女のいつもの顔だった。
「どうやってしたらいいのかなぁ。」私の腕を掴んで考えている。その手は限りなく優しい。
その仕草に愛しさを感じると共に教師としての指導欲が出てくる。「こうするんだ。」彼女の頭を抱えベットへ倒れこむ体勢を取る。
途中、腕に違和感を感じ、彼女の髪が纏めてあったことに気付く。彼女もそれに気付き、慌てて髪留めとピンを外そうとする。
「私がやろう。」ひとつひとつの細いピンを外し、最後に大き目の飾りが外れると髪が大きく波打って下りた。
髪の動きと共に周りの空気が、優しい彼女の香りに包まれた。その香りは私の脳をとろけさせる。
「では、お願いします。“先生”」優等生のいたずらな笑顔。軽く微笑み返してそっと寝かせる。
「後は自分で微調節しなさい。」そう言って視線を外す。「分かりました。」彼女はもぞもぞと動いている。
彼女の髪が私の腕をくすぐる。その刺激が電気となり頭から爪先へと流れ込む。敏感になった感覚は彼女を少しでも感じようとする。
やがて動きは止まり、安定期となる。…ゆっくり視線を戻すと、彼女は目を閉じ、顔をこちらに向けかすかに規則正しい息をしている。
髪が顔にかかり垂れている。息につられて動くのが見える。彼女らしいというか何というか。笑いがこぼれる。
反対側の手でそっとかき上げてやる。
「大好き……零一さん。」突然の彼女の言葉に身体が反応する。……どうやら寝言か。心臓が止まるかと思った。
彼女の寝言に心拍数を上げられ、限界がきているのが自分でよく分かる。部屋を出よう。
彼女の額にそっと口付ける。起こさないように最善の注意を払い腕を外そうとした瞬間だった…、
彼女の目が開く、手が自分の腕を掴む、口が開く、「まだです!まだ寝ていません!」
…起きていたわけではなかった。本当に寝ていたはずだと思う。…目が覚めたのだ。「寝るまでという約束です!」
驚いた…、敏感に私の動きを捉えようと神経を尖らせていたのか…。
「君は!」…いや…仕方がない。「いい加減にして今度こそ本当に就寝するんだ!!」厳しい教師の口調。
彼女が強引に腕を引く。顔を反対側に向け、頭からシーツをすっぽり被る。…抵抗のつもりか?!
シーツを引き剥がそうとした時、…指先に電気が走った!感電死しそうな勢いで。
…ぴちゃっ…ちゅ…くちゅ…ちゅっっ… 卑猥な音が室内に響き渡る。刺激が快楽へと変わる瞬間、理性を本能が押しやろうとしている。
音と共に身体が熱くなり反応を示すのが分かる。…耐えられない!!
「っっ何をするんだっ!!」腕を引き戻そうとするものの全く動かない。華奢な彼女の何処にそんな力があったのか。
シーツの端は彼女の下に引き込まれて捲ることすら出来ない、そうしている間にも身体の熱が帯電していくのが分かる。
「っ離すんだっっ!!」「嫌ですっ!!寝るまで腕を貸してもらう“約束”です!!」彼女の激しい一言。
もう駄目だ…、彼女の舌は人差し指から始まり、腕の裏側を通過するのが分かる。見えない状態で彼女の唾液がつたわり垂れている。
指の間を念入りに舌先で擦られ、身体が反応する、脈が上がる。指にねっとりと絡む彼女の舌。「…っふ、うっ!…」
「やめ…止めっっ…んだ…。」激しい呼吸、聞こえてしまっているはすだ。「嫌です!…っっ。ん。」小指を噛まれている。爪の付け根をなぞられる。
唇の柔らかな感触、ふわりと絡んだかと思えば、連続し吸い上げられる。もはや抵抗すら出来ない。
生命線を繰り返しなぞられた時、突き上げるような感覚が自分を襲う。弓形になる身体、それでも見えない動きは止まりはしない。
夢中だった。先生に行って欲しくなかった。少しでも私の傍に繋ぎ止めたかった。
私の大好きな先生の手。今だけは自分だけのもの、自分だけが自由に出来る。誰にだって渡しはしない、先生からだとしても所有権を奪い取りたい。
…せめて片腕だけでも!ピアノを自由に操る先生の指先、黒鍵に触れる中指、緩やかなカーブを作り、指先が鍵盤に触れるのが大好きだった。
夢中で指先を咥え吸い上げる。特に指紋、この指の腹はどんな風に私を攻めるの? 親指…テストを渡す時に見える爪面が好き。
短く整えられた爪、先生の性格…良く表してるよね。爪先をなぞる様に何回も舐めるだけで先生の呼吸が荒くなる。
唯一、先生の中で私の指と比べられる小指。長くすらりと伸びる先生の指の中で、私と比べられるって凄いことなんだよ。頬張っても舌の上で十分絡められる。
「ふざけっっ…!ふざけるんじゃ…っは…。」先生がビクビク反応するのが伝わる。先生、…辛いよ。悲しいよ。胸が痛いんだよ、分かってよ。
…白いタクト、いつも光っていた。その先で指された時に見える指の側面。白くて綺麗で真っ直ぐ伸びた指はまるでタクト。
側面の指の付け根から指先に向かって甘く咥えていく。唾液に混じって塩辛い味がする。自分の目から涙がこぼれていたことに始めて気付く。
枯れることを知らない涙の味。水分は何処までも無くならないのに。満たされない思い。唇に力が入る。
心が逸れば逸るほど先生に気持ちが伝わらない、離れていく。どうして上手くいかないの?教えてよ。どうしたらいいの。
「好き…なんです、好きな気持ち…っっ抑えられないんです。手、…手だけでも、私の物にはなりませんか?…私の…自由にっっならないのですか?」
必死に先生の手を舐め回す。貪って先生を味わう。先生を感じる。
聞こえてくる先生の呼吸音、血の流れる音、温度の上昇、神経を集中させる。もっと高めたい!もっと熱くさせたい!せめて手だけでも私を捕まえてくれるように。
願いを伝えるために舌を絡ます。自分の高まりも感じる、額からつたわって落ちる汗が一滴…二滴…。溢れる水分…熱を帯びていく。
私だけのもの…誰にも渡さない、渡したくない!! 先生の薬指を咥え、付け根を思い切り噛む。「っつ!!」先生の手が激しく反応する。
それでも離しはしない先生の指。先生の手が震えている…。口の中に広がってきた血の味。
「うぅ…っっ…うーー。」何をやっているんだろう私。後から後から涙がこぼれる。
好きな人を傷つけて、私がしたかったことはこんな事じゃない。こんな事をするために今日があったんじゃない。
力が抜けていき、口から指が外れる。先生の手がシーツから出て行った。
ごめんなさい…ごめんなさい…。先生を求める資格は私にはもう無い。自分がやってしまったことへの自責の念だけが心を覆い尽くす。
見えない相手への嫉妬、自分が先生のものだという自信が欲しかった。それが無理なら、先生が自分のものだという証が欲しかった。
自分を見失った行動。…先生が一番嫌いなことだ。それを自分がしてしまった。
情けない…嫌われる…どうしようもない自分、子供の自分。恥ずかしい。全ての負の感情が襲い掛かっていた。
「指輪か…。」まだ少し荒い呼吸と共に聞こえてきた言葉。…耳を塞ぐ。気付かれてしまった醜い感情。嫌だ、聞きたくない。
シーツが剥がされる。みっともない私…見られたくない。耳と顔を隠し丸くなる。
力強い手で両手を広げられる。「安心しなさい。少し血が滲んだぐらいだ。」先生の声が聞こえる。「目を開けなさい。」
開けたくない、…怖い。先生が怖いのではない。自分のやってしまった罪を見るのが怖い。例え小さな傷でも、傷付けた先生を見るのが痛い。
「開けるんだ!!」厳しい口調。目を薄っすらと開けていく。見えてきたのは上気した先生の顔、額に付いた汗、
…そして濡れた手の…薬指に付いた歯型だった。
「ごめんなさい…ごめんなさい…。」呪文のように繰り返す。先生はまだ息が荒い。
「説明してくれ、私には…君の気持ちを理解する義務があるんだ。」たとたどしく言い、先生は私を見つめて私の上から動こうとしない。
嫉妬心…独占欲…自分のありとあらゆる汚い感情を思い付く言葉で説明していく。上手く伝わっているのか分からない。
けれども…先生はそれら全てに対して、じっと真剣に聞いていてくれていた。
「教えて欲しいんです。…最初は上手く出来ないかもしれません。…でも教わらない事には何も出来ません。理解したいんです。先生の心。
始めないことには何も起きません。無理かもしれない…けど挑戦してみたいんです。先生の指導なら失敗しても後悔しません。」
「お願いします!教えて下さい!!先生!!」
続きを! 続きをお願いしますここでやめないでけれ
てんてーといえば指なのは
結構そうなんだな…
161 :
97:03/08/21 07:02 ID:vsZhDrzA
もりりんかいたものでつ。
>>111タン
萌えてもらえてうれしいでつ
リアルで読んでいただいて、時間かかってごめんなさい。
(5分おいても連投にひっかかるのはなぜだろう)
>>112タン
物書きとしては嬉しい限りです。
やっぱりこれはモリリンの人徳かと(w
>>113タン
書き手の方に萌えていただけるなんて(*゚∀゚)
モリリンと主人公がそんな感じなのがわかっていただけたようで
うれしいでつ。
>>115タン
みなさん優しいレスをくれるんで嬉しいです。
モリリンの幸せを感じていただけたようでよかったでつ。
またがんがりまつね。
皆様ありがとうございました。
162 :
おにぎり:03/08/22 01:22 ID:7lnRdS5W
すみません。…もう書き上がるまで何もレスしないつもりだったんですが、
待ってくださってる方もいるかもしれないし、他の方でカキコするつもりの方が
いらっしゃる場合ですとご迷惑をかけると思いましたので予告しておきます。
明日の夜、一気に全てをアップします。
知らなくてちょっとづつあげていて申し訳ありません。
書き上げてからあげると言う事、読み返して気付きました。後の祭り;
深く反省してます。ごめんなさい。何とか徹夜で仕上げます。
本当に本っっ当にすみません。…では一旦失礼します;
おにぎり神様、無理なさらず、程々にがんがってください!
書きあがった分だけうpされていた方もいらっしゃいましたし、
あまりお気になさらずに…(´∀`)
続きを楽しみに待っておりまつ(;´Д`)
164 :
うめぼし:03/08/22 15:18 ID:j3WA/kHf
おにぎりさん。おにぎりさん。エロ神様はあなたの近くにいます。
ガンバテちょ。
ヒムロッチ萌え。次は葉月オトします。
嗚呼、現実逃避。我二面的恋愛也
うめぼしタソ。うめぼしタソ。上げちゃイヤvv
葉月さんおとしたら次 の 書 き 手 は ち み だ (w
教える…そう、分からないということは誰にでもあること。そのことを完全に忘れてしまっていた。
分からないなら教えてやればいい、いや、愛しているからこそ、二人で分かり合いたい。
学んでいかなければ何も始まらない…。ましてや自分の臆病さに気付かないふりをして、彼女の求める心までを否定し、
受け入れることさえしないのは自身の単なるエゴであり、そのことに気付かせてくれた彼女に感謝する。
彼女こそ私の教師であり、私自身、いつまでも彼女の教師であり続けたい。私は決意し彼女の肢体へと目を向ける。
そして気付く、シャツを通してでも分かる彼女の胸の形。「…かなり…無理をさせることになるかもしれないが。」
「平気です。…失敗は成功のもとって言います!…それに、二度あることは三度あるってことわざもあります。簡単にいく方が怖いです!」
…天然なのか、ポジティブなのか、どこまでも明るい彼女の言葉に笑みが浮かぶ。
「三度目の正直だ。…その頃までには善処したい。A bargain is a bargain.(武士に二言はない。)」
「分かりませんよ〜、七転八起って言葉もありますし、あ!石の上にも三年…って言葉も!
何にしても“Custom makes all things easy”(習うより慣れろ。)ですよ!」全くこの女は…。思わず苦笑が漏れる。
それにつられ彼女も笑う。「少し黙っていなさい…。」私の言葉に彼女の口元が締まる。次の言葉を不安げに待つ表情。
ポケットから夜店のおもちゃの指輪を取り出し、彼女の薬指にはめる。
「約束だ。君の教師として、そして恋人として最善の努力をさせて貰う。問題は無いだろうか。」
「……はい。宜しくお願いします。信用してますから“先生”の…いえ、零一さんこと。」赤らんだ彼女の顔、薬指に残る彼女の願い。
その甘く疼く痛みに心から誓う、彼女を愛していると…。
微笑んでゆっくりと彼女を見つめる。彼女も私の目を見つめ返す。
「…ふふっ、契約完了ですね。…えーと、あ、あのぉ、それで!何か、そのっやる気満々って思われるのは、そのっ!どうかもしれないんですけど、
シャワーをですね!浴びさせて欲しいんですがっっ!!」
耳たぶまで真っ赤な彼女の顔。照れてはにかんだ挙動不審な仕草が可愛くて仕方がない。
「駄目だ。」「…いえっでもあのっ!汚いですしっ!ほらっあの、足は暖めないようにしますか…ぅんっ!」
彼女の口を自らの口で塞ぐ。何時もの様な甘いものではなく強く激しく深く強引に。
「ん…、はっ……んんっ…。」上唇をついばみ、下唇を吸い上げる。初めての行為に彼女の困惑が伝わる。
その困惑は興奮を誘う媚薬となり、私は更に激しく彼女の口を塞ぐ。一瞬の隙を突いて彼女の口内へ舌を侵入させる。軟口蓋から歯肉にかけて舌先で刺激を与える。
「っふ、…んんん…、んん…っ。」吐息は弱々しくなり、彼女の舌を思い通りに味わい、転がす。
懸命に耐えている姿に更に刺激を増して攻撃する。思い通りに出来なかった今までの思いをぶつけるかのごとく、彼女の反応に過敏になる。
不意に彼女の手が私の頭に絡められ、彼女の舌が侵入してくる。ぎこちないながらも次第に熱を帯び私を求める舌の動きは頭を麻痺させる。
滴り落ちる唾液、絡み合う舌の粘着音、興奮を増す呼吸の音、全てがいやらしく脳を朦朧とさせる…。
「…は。」彼女が唇を離し、唾液に濡れた私の唇を繰り返し舐めあげる。その度、ゾクゾクとしたものが背中を駆け上がる。
次に彼女は薬指の痕に何度も唇を落とす。そして、再び口付け。耳の裏側に舌を這わせ、鎖骨をなぞり上げ通過していく。
彼女の細い指がボタンへと伸ばされる。ぎこちなく外す仕草さえもが卑猥に見える。
持っているもの全てを使おうとし、胸を必死に愛撫している。指に唇、舌…彼女なりの愛し方。
決して快感を味わうとは言いがたいがその動きに次を期待してしまい、時々感じる恍惚に胸を躍らされる。
「…くっ!」体温の上昇、細かな反応が増える。彼女の唇が突起を吸い上げた瞬間、息が詰まった。
「採点して下さい。…悪いところがあれば直しますから。」動きが止まり、彼女が潤んだ目で見上げる。
湿り気を帯びた荒い呼吸が彼女に熱く絡む。高まった興奮は快楽を求め暴走する。頭が彼女の身体を早く見たいと発狂する。
手がシャツのボタンにかかり、的確にボタンを外す。「あ、あのっあのっ!!」何かを懇願する彼女の顔。だが止められない。
「黙っていなさい。」ボタンが外れるに従い白い肌が露出していく。ずっと焦がれていたもの、吸い寄せられる。
襟を掴み手を握られ抵抗される。「でも!あ…、あのっそのっ!……せめて電気をっ。」真っ赤になり俯く彼女。
その姿も僅かに垣間見える白い肌の膨らみも理性を飛ばしていく。「これから手本をみせる。」言葉と同時にベットサイドの灯りを切った。
月明かりがカーテンから漏れ、暗闇の中にぼんやりと浮かび上がる火照った肌。その艶かしさに理性が焼き切れそうになる。
堪らず抱きしめると布の質感を通して彼女の鼓動と突起を感じた。柔らかな感触と対照的なそれは興奮の度合いを高める。
全てのボタンを外し、布を剥ぎ取る。少女から大人へと変化を遂げようとしている無垢な裸体。微かに聞こえる彼女の吐息。
微かに光る汗の粒。透き通る肌、形の良い乳房に淡い桃色のそれ、重なり合う足。綺麗だ…汚したくなる。見惚れながらも下半身への血の流れが激しくなる。
子犬のような目で不安げな表情、目線を合わせようとしないのが何となくだが分かる。大丈夫だろうか…。
私が怖いのかもしれない。こんなに相手のことが気にかかるなんて生まれて初めての事だ。大切にしたい、同じ位の幸せを感じさせてやりたい。
「私が怖いか?」そっと耳元に囁く。
「せんせぇ…私の身体…満足出来そうですか?私…恥ずかしくて…消えちゃいたぃ…。」
先生の視線が身体中に絡みついてくる。頭が爆発しちゃいそう。生まれたままの姿、自分が望んだ事なのに死にそうに恥ずかしい。
見られたくない、でもして欲しい。矛盾してるって分かっているのにどうしても隠したくなる。
何処か変じゃないかな、もっとちゃんとしておけばよかった。でも、あぅ、あー、もぅとにかく限界〜、何とかしてー…。
こんなに暗いのに明るい場所にいるみたい。早く今すぐどうにかして、顔から炎が出るよ。「安心しなさい。」先生の湿った吐息混じりの声、頭がグルグルしてくる。
先生の唇が耳の裏側から首筋を通過する。何?!何これ〜っこんなのって、ゾワゾワする感触、足までが勝手に反応する。や…はっ!痺れる、こんな…こんなの知らない!
舌が耳たぶをなぞりそっと噛まれて…足が攣りそう。自分の思い通りに身体が動かない、息が聞いた事もない跳ね方をしてる。
「あっっ!」先生の手が胸を刺激する、オクターブも高い声が喉の奥から一人走りしていく。ヤダヤダヤダ…どうしたらいいの??暴走を止められない。
先生…、先生もう駄目、何も考えられないよ、頭が真っ白になってく。生き物の様にねっとりと絡められる舌、動けない…動いちゃう。
自分の意思と違う部分が反応して微動する。その度に鼓動が早鳴りしていく。まるで飴玉を舐めるように転がされ舐め上げられ焦らされ突起が硬くなる…目が開けられない。
余りにイヤラシイ私、まるで飢えていたよう。先生の指先、舌使いを頭の中で反芻する、次々に襲い来る新たな刺激…熱によって頭がぼーっとしていく。
大人の先生…早く追いつきたい、意思を固めようとしても、与えられる快楽に全てが白旗を上げかける。
キモチイイ…淫らな私、段々次を期待し始めてる。不思議…他人に絡まれた時は触られただけでゾッとしたのに、先生にならこんなに求められるなんて。
目を薄っすら開けてみる。暗闇の中に先生の汗、私の汗、混ざり合ってひとつになってる。大きな肩幅、真剣な目、ドクンドクン大きな心臓の音。
下半身に先生の手が伸びる、膝を割られ、微かな違和感、聞こえてくるのは私のイヤラシイ水音。忘れかけてた恥ずかしさが一気に戻ってくる。
こんなの当たり前のこと、当たり前のことなんだってば…必死で言い聞かせるけど身体が強張る。手の動きを想像するだけで眩暈がする。
指がひだを押し広げなぞり上げる。卑猥な音と先生の吐息、手の動きと連動する私の囀り…煩わしいくらいに気になって仕方がない。
誰にも触れられた事がない秘部を弄られ悶える。指が芽を捕まえ弾く様に刺激を与える。クラクラする。
「助けて…せんせぇ…。」オカシクナル。後から後から溢れ出す粘液が伝わり垂れていく。先生に捕まっても耐えられそうにもない。
もう無理。腰は別意識を持ち自制が利いてくれない。ガクガクする膝。先生は手の動きを止めてはくれない。
先生の手を制止しようとするがフワフワして力が入らない。首を振っていやいやする、「もぅホント駄…目…ヤ…はっ!」
先生の指が侵入して何かを探っている。拒絶反応で締め付け侵入を拒む秘部。指の腹が何かを見つけ一箇所を重点的に刺激される。
「それ以上されたら…もぅ私っ…!!!」突然真っ白になる画面、弓形になる身体。
身体の力が抜けきり、何も考えられない…荒い呼吸だけが部屋中に響き渡り、時々感じる秘部の動き。
身体に付いた大量の水滴が光っているのが漏れた月明かりで確認出来る。凄過ぎる…、全然動けないよ。
不意に遠のく先生の体温。“カチャ”そしてドアの開閉音。先生は部屋を出て行った…。
……????…私何かした???急に不安が襲い来る。追いかけたいけど足に力が入らない。何で…どうして…?
私の反応に冷めちゃったの?先生が想像してた女の子とかけ離れすぎてたの??シーツを被って葛藤する。
直後、ドアの開く音。心配が大きくなる間も与えず先生は戻ってきた、何かを手に持って。
“コトン”ベットサイドの灯りが燈される。チェスターの上には琥珀色の液体が入った小さなグラス。
「起きれるか?これを口に入れて噛みなさい。」傍らに座る先生。
差し出された物にはレモンの輪切りに何かの結晶が乗っている。先生は指でそれを持ち上げ、私の口に入れた。
甘酸っぱい…。「上に乗っているのは只のグラニュー糖だ。」そう言うと先生はグラスの中の液体を全部煽り、私に口移しで一気に飲ませる。
味わう間もなく喉を通過する。喉の奥が焼けるように熱い。
「こういうものに頼ることは本来したくない。未成年の君に飲ませることは私の本意ではないが、さっきの液体はブランデーの原液だ。」
眼鏡を持ち上げながら先生は言う。「先程の行為で私は自覚してしまった。私は男だ、本能を止められない。必ず君を壊してしまう。」
「その時に今のカクテルが君の助けなるかもしれない。それから…。」先生の手にはコンドームが握られている。真っ赤な先生の顔。
「付けないで行為に及ぶ事は出来ない!君が大切だからだ。以上!」咳払いをしている先生。どこまでも優しく真面目なこの人を私は愛している。
微笑ましくて大好きで…早くこの人の物になりたいと心の底から思う。身体が火照り、カクテルのせいか頭がぼーっとしてきた。
「零一さん、…これ…何…ですか?」
「“ニコラシカ”という名前の至極簡単なカクテ…。」「違います!コレです。」説明を遮るように彼女の言葉。
グラスを持った手ではなく反対側の手を指している。「ありがとうございまふ…、先…零一さん。大好きれす。」呂律が回らなくなってきた彼女。
目は潤んで腕を首に絡ませ口付けをねだる。私の手から避妊具を奪い取り封を切る、中身を引き出し持ち上げる。
「初めて触りましたぁー。」ケタケタと笑う彼女。「当たり前だ!」奪い返し彼女を見る、急に真剣になる顔。
「そのとおりれす!せんせぇじゃないと嫌ですから!」全く…何なんだ。飲ませるのではなかったかもしれない。今更ながらに反省する。
「…で、どうやって使うんですかぁ?」また取り上げようと抱き付いてくる彼女。余り力が入らなくなってきているらしい、手に握力が無い。
「保健体育で習う筈だ。いい加減にしなさい。」彼女の唇を強引に奪い舌を絡ませる。ブランデーの香りと甘酸っぱいレモンの味。
絡めあう口から唾液が落ちる。暗闇から一転、ベットサイドの仄かな灯り。彼女の手の力が抜けてシーツがずり落ちる。
光の中に露呈する彼女の白い肌。体中に自分が付けた赤いあざ。色気を感じるその姿に妙な興奮が掻き立てられる。
赤い痕を辿りながらシーツを剥いでいく。敏感に感じやすくなった彼女は抵抗しない。寧ろ欲してるかの様な目をしている。
「先生を私に教えて下さぃ…。」
膝を大きく押し広げようとして初めて抵抗される。「それは今日はっ…。」聞こえないふりをし、そのまま身体を滑り込ませる。
「やだ…っっあっ!」膝の間に頭を入れ、手で足の付け根を抱え込む。彼女の秘部を目の前に男を止められない。
濃い桃色と薄い桃色の対比、湧き出る体液、余り濃くはない体毛、木の芽はふるふると震えている…。
彼女の手が私の頭を掴み、引き離そうと押しやる。力のない抵抗は返って欲情に火を付ける。夢の中の行為が今実現している。…狂いそうだ。
男の力で押さえ込み舌を差し込む。「っふぁっ!…。」一瞬弾けた彼女の線。彼女は諦めたのか両手で顔を隠す。
様子を見ながら愛液を吸い、割れ目をなぞり舌で芽を刺激する。舐めあげる度に漏れる噛み殺した様な小さな喘ぎ声。小刻みに震える身体。
…そして何より彼女から香る甘い匂いに吸い寄せられ、自制が利かなくなる。もっと彼女の囀りを聞きたくてわざと音を響かせる。
“ぴちゃっ…くちゅ…ちゅっ…”「あっ!やぁ…!?先生!音…立てないでぇっ…!!やだぁ!!」泣き声の混じった懇願。
それでも止める事が出来ない。「も…許して…。」隠し切れず顔の横からはみ出た彼女の耳。…真っ赤に浮かび上がる。
「こんなことをする私のことを君は軽蔑するか?もう顔も見たくなくなったろ?」頑なに顔を見せようとしない彼女に、少し自信が無くなる。
その反面、今どうしても彼女の顔が見たいと願ってしまう。…私の我侭なのか。
「そんなことないです!私が…っ上手く応えられないだけで…。先生はこんな私を見て幻滅するかと思ったら…怖くて。」
「我慢せず、本能のままに感じてくれればいいんだ。その方が私も嬉しい。」
躊躇いがちに顔から外れていく彼女の手。その下から熱く濡れた瞳が…覗く。
彼女の純粋な思い…思わず胸が熱くなる。気が付けば彼女を抱きしめていた。「零一さん…。」彼女も抱きしめ返してくる。
「私、もう大丈夫です。私…零一さんの思いに応えたい。」大人への階段を踏み出す決意の表情、そして彼女は少女を脱ぎ捨て女となった。
………………………………………………………………。
「あっ…んんぅ…!!」彼女の高い声が部屋中に響き渡る。それに呼応するかのように抑えていた自分の動きも早まっていく。
初めは幾分辛そうだった彼女の表情も今では甘く溶け、漏れる吐息も甘く切ない。
制御出来なくなった頭は、壊しそうな程彼女を攻め立てよがらせる。もっと激しく!もっと熱く!“彼女を感じたい。”
「ひぅっ!!あぁっ、先生!!」強く突き上げた瞬間、濡れた音が耳に届き、肌と肌の接触する音までもが同じリズムを刻む。
音という音、全ての音が部屋中に満ちて自分も動物なんだと自覚させる。新たな発見は次に続く行為へと熱くのめり込ませる。
潤んだ目は自分を求め、首に絡んだ手からは汗が滴り落ちる。振り乱れる髪からは鼻腔を擽る甘く馨しい香り。蜜床からは絶えず淫猥な音。
両胸を寄せ上げ舐めあげる、指を彼女の唇に持っていくと彼女は吸い付き咥えしゃぶりつく。
「…何か…変っ?!…さっきと違っ…いっや…っ……!」眉を寄せ、縋り付く彼女の指先の爪が皮膚に痛みを走らせる。それさえも媚薬となり私の思考を濁らせる。
彼女の中をかき回し、彼女の中が反応し、私を離すまいと締め付け、そしてそれが急激に速度を増していく。
足首を掴み返すと腰が持ち上がり、彼女の秘部が露になる。隙間無く埋った私との彼女の繋ぎ目。
薄く敏感なソコをなぞると彼女の腰は思い通りにグラインドし、自分の中の満足感と高まりを演出する。彼女から与えられる想像を凌駕する程の快楽。
彼女の足は過敏に反応し、天を仰ぎ突っ張る。シーツの皺が彼女の掴んだ部分に引き寄せられ集中する。
「やっ…、せんっ…せぇ!っあぁぁああああぁ…!」感極まった彼女の声。思考回路がショートし、私達は同じ所へ導かれ…果てた。
重なる柔らかな呼吸の中、果てしなく遠く感じた二人の距離がこの瞬間にようやく縮まり、三年間の様々な想いが、今、静かに昇華されていった。
優しく髪をかき上げられる。…大好きな先生の指。「起こしてしまったか?」大好きな先生の声。
…どのくらい眠っていたんだろう。まだ外は暗く月明かりが優しく差し込んでいる。まだ頭がぼんやりしている。
「私…気を失っちゃったんですね…。」静寂の中、切り取られた暖かく静かな二人だけの空間。…しちゃったんだ。下腹部に感じる鈍い痛みに改めて実感する。
うぁぁぁぁぁっっっ!!!今頃になってさっきの行為がフラッシュバックしていく。私っっ…いやぁぁぁ〜!!何か恥ずかしくってっ!うぁーっ!!きゃーっ!
あーんなことやっ!こーんなことやっ!いやもぉホント勘弁してぇぇぇっ!穴があったら入りたい。私の頭の中で何千何百の私が大暴れしている。
「…身体は大丈夫か?」先生の言葉にハッと我に返る。
「…!あ、はい!っ平気です。零一さんのお酒が効いたのかな、考えてたより全然…痛くなかった…です。」
「そうか…。」それでも不安気な先生の顔。…そんなことより私、この状態の方が辛いです。先生の身体はピッタリと私を抱き寄せ、腕枕をしてくれている。
さっきはあんなことしちゃったからなぁ…自分の行動に反省するしかない。先生の指に残る私の付けた傷。…先生の手を引き寄せ傷にキスをする。
「まだ…気にしているのか。」先生の私を気遣う気持ちに嬉しさがこみ上げると同時に、私の中の悪戯心に火が付いた。私って悪い奴、子悪魔かも。
傷から離れない私を先生が心配そうに覗き込む。「零一さん。」暗く沈んだ私の声「どうした?」「ごめんなさい…。」
「気にするんじゃない。」先生は私を安心させるように優しく微笑む。
でもごめんなさい。私の心の中はこれから起こる出来事を想像し、その瞬間の先生の表情を捕まえたくてワクワクドキドキしている。
さて…いきますか。「零一さん…。」私は伏せていた瞳を持ち上げ、不意に悪戯っぽく笑う。
「私も噛んじゃったけど、……零一さんも初めての私にあそこまでするなんてっ……相っっ当っ!“鬼畜!!”ですよっ♪」
先生は一瞬、口をぽっかり開けたかと思うと、次の瞬間にはタコの様に真っ赤になった。カ、カワイイ〜!!思ったとおりの反応。
まだまだ私の口は止まらない。「それに先生の言ってた“男”の意味、よ〜く分かりましたっ。本当に壊れちゃうかと思いました。」
「最初は本当に優しかったのに…ヒドィ!零一さんっっ!!」なーんて泣き真似まで入れる私。さっきまで死ぬ程恥ずかしかったのに嘘みたい。
先生は真っ赤な顔で口をパクパクさせている。「零一さ〜ん?…顔真っ赤ですよ〜、私に酔っちゃいましたかぁ〜?」ついつい楽しくて先生をからかっちゃう私。
“ガバッ!”突然シーツで視界が遮られる。外そうともがくと先生がシーツごと上から私を抱え込む。出られない!うぁぁぁん!これじゃ簀巻きだよぅっっ!!
大きな咳払いと少し裏返った先生の声。「す、少し黙っていなさい!」先生の小さな反逆。まだぶつぶつと聞こえる呟きと溜息に思わず笑ってしまう。
ムードも何処へやら…やっぱりまだまだ大人になるのは先かなぁ…。でも、もう不安じゃない。焦らず確実に少しずつでも成長していこう。
シーツを通して感じる先生の体温。…暖かい。これからも躓いた時は、必ず傍らで先生が助けてくれる。
先生ありがとう…。いつまでも出来の悪い生徒でごめんね。来年はもう少し大人になった私をまた浴衣で夏祭りに連れて行って下さいね。
愛してます零一さん、…大好きだよ。
177 :
おにぎり:03/08/24 00:10 ID:WH1LCis6
やっと終わりました。
本当に長々とすみません。ハッキリ言って自爆しまくりでした。
エロ神も光臨してくれないし、脱線しまくりだし最悪です。
沢山の場所を取ってすみませんでした。自分には才能無い事が身に染みました。
やっぱりROM専でいいです。では!ダーッシュ!!
おにぎり神様、お疲れ様でした!
うまく言えませんが、とってもよかったです。
Hシーンの細やかな描写にかなり(;´Д`)ハァハァ
混同無とニコラシカという先生らしい小道具(?)も、リアルさ倍増でポイント高かったです。
H後の二人のやりとりも萌えました〜
『顔を真っ赤にしてシーツを被せる』なんて、先生ホントにやりそうだ!
素敵な超大作をどうもありがとうございました。
ROM専などと言わずに、これからも機会があったらぜひ書いてください!!
(まともな感想もいえない漏れを許して…(´Д`))
読み終わった……ニコラシカがなんだか非常にエロかった……
なんかごろごろしていいですか。
おにぎりさん、また何か仕上がったら是非ここでうぷしてください!
漏れも頑張ります!
それと老婆心ながら…
>おにぎり神様
恐らくWindowsユーザーでいらっしゃるかと思うのですが、
1〜20につけた通し番号の○に1(@)は機種依存文字というものにあたり、
違うPC(Macなど)では文字化けや他の文字になってしまい読むことができないのです。
(これは当スレや2chに限らずWEB上や他PCとのファイルやりとりの際の
お約束ですので、覚えておいて損は無いかと)
次に降臨される場合は半角でも全角でもOKなので、21以降同様
普通の数字を使用して通し番号をふってくださいね。
>おにぎり神様
このスレをほぼ一週間占領していらっしゃいます。
他の神様が降臨のタイミングを測りづらいかと思われますので
完成してからうpしてくださると助かります。
長編お疲れさまでした。
183 :
おにぎり:03/08/26 00:38 ID:hWFTNKlC
>>178 あぁぁぁありがとうございます〜っっ。(泣
そう言って貰えるだけで身悶えしそうです。特に初めて小説書いたので不安で不安で
マジで>178さんが1番で感想レスくれた時は嬉しくて嬉しくて嬉しくて
何回も何回も何回も読み直してしまいました。しかも保存しました。はぁ嬉ヒィ。
修行して機会があったら今度は短編とかであぷしたいです。禿カンドゥ!ハラショー!
>>179 ニコラシカは実は私の好きなカクテルです。
元々ブランデーやバーボンやウイスキーのロック派で、初めて一緒に飲む人の前で
いきなり「バーボンロックで。」とか言うと引かれるのでこれを飲むようになりました。(w
先生は絶対↑派だと勝手に想像して、レモンだったら家にあるだろうと思って
ネタとして使ってやろうと思いました。
一気に酔いが回って残らないので美味しいです。是非お試し下さい。
しかしながらアルコールに弱い方にはお勧め出来ません。死ねます。
何か仕上がったら…そうですね…迷惑お掛けしない程度に…ですね。はぁ;
>>181 インデックス職人様。未熟者の私に丁寧にご鞭撻有難うございます。
もう本当、感謝感激猛反省です。色々勉強してからやるものだと今回深く反省しました。
スレ住人の皆様からとても温かい目でご説明して頂いたので涙が出そうでした。(特に後半戦。)
無知は本当にいけないことなんだと思いましたし、レス数(通し番号)が増えれば増えるほど
焦ってしまい全く進まなくなって最悪な状態になってしまいました。
次回からは(あるならば)きちんと予習復習した上で伺いたいです。
>>182 これは本当に申し訳ありませんでしたーーーーーっっ!!!!の
一言に尽きます。許されはしないと思いますが、首吊って逝ってしまいたいです。
全部書いてからあぷするということに気付いたのが途中で、こんなに長くなるとは自分自身でも思わなくて
もうどうしたらいいのか収拾付かなくなってグルグルして…言い訳ですね…本当にごめんなさい。
これはスレ住人の皆様に市中引き回しの上打ち首獄門にして頂きたい位です。すみませんでしたー!!!
184 :
おにぎり:03/08/26 00:40 ID:hWFTNKlC
長文エラーが出ましたので続きです。↓↓↓↓
読んで頂いた皆様へ。
もう本当に今回は謝り倒しても謝り切れない位です。氷室学級の生徒として退学処分でもおかしくないです。
全然終わらない苦しみと早く終わらせて占領状態止めなきゃというプレッシャーで狂いそうでした。
そんな中で優しく見守って頂いた皆様に感謝の気持ちで一杯です。何度も言って申し訳ありません、
「本当に本当に有難うございました!!!!そしてご迷惑をお掛けしました。」では失礼いたします。
185 :
うめぼし:03/08/26 10:25 ID:/IuRgkZZ
>>165サマ
申し訳ナイでふ・・・。反省(−−;)
おにぎりさん>
おつ!!エロエロばんざい!!
おにぎりタソって
>>70タソなのかなあと思ってしまう漏れ…(´・ω・`)
187 :
おにぎり:03/08/26 22:37 ID:cSAj5sXK
>>185 ありがとさんです。ビバ!エロエロ!!
>>186 いやそれは違います。念のため。
でも、そう見えますか?…うーん、複雑な気持ち;
>>188 アァ…カイセンキッテイッテキマス; イタクテスミマセン;
190 :
70:03/08/27 09:15 ID:NFxNJ7jA
はい、私はずっと草葉の影から見ておりますデス。
おにぎり様、最高ですー。御降臨にウットリデスー
あ、私のことなど気にせずに、次の方、どうぞー
(退場)
おにぎりタンと70タンは別人だとは思ってたけど、似てるよね…
しかし、何で最初から鏝なんだろう…。
もう
>>1-3なんて要らないのかな(´・ω・`)
>おにぎり様
長編お疲れ様でした。久しぶりに萌えがほとばしった作品を読んだな、って感じです。
最近ここはマターリ萌えが主流だったので、新鮮でした。
(自分は萌えダクもマターリも両方好きです)
口はばったいのですが、書き込む際にはもう少しクールダウンしてもらえると助かります。
ちょっとのぼせて周りが見えなくなってる印象を受けたので。
192タンの言うとおり、>1-3を熟読するのは勿論のこと、
過去ログに、先からの住人様方が互いに気配りパラを上げ合って心地良いスレを作るために
意見を出し合った歴史が残っています。
その辺参考にすると雰囲気が掴めるのではないかと。
偉そうなことを長々とすいません。何様だ自分。
おにぎり様、気を悪くされたらごめんなさい。次回作楽しみにお待ちしてます。
その他の皆様、長文失礼しました。
194 :
193:03/08/27 19:59 ID:lkYf0Bf2
あれ?191タンとIDが一緒だ…。携帯からだから?
>>192 鏝…それすら分からない私はドキュソです。ごめんなさい。
ちゃんと>1->3を熟読すべきでした。情けないです。はぁ。
>>193 気を悪くするなんてとんでもないです。
注意してして頂けるだけで本当に感謝しています。
私の突っ走った行動でどれだけの皆様が不快になられたかと思うと…、消えてしまいたいです。
気配りパラをもっと上げて皆様に迷惑を掛けないように予習をすべきでした。
…実はこれ以上、私の話でレスを使う事に抵抗を感じています。
タダでさえ迷惑をお掛けしましたので辛いのです。ここで私の話は終わって頂いて宜しいでしょうか。
色々な意見を貰う事は欲しているのですが、私のことで場所を取ることに…。申し訳ないです。
気付いた方もいるかも知れませんが、“おにぎり”HNも止めました。逃げに見えたらすみません。
最後に、関係のない話かもしれませんが、エロパロ板に『てんてー祭り☆ 』というスレを見つけました。
GSと関係あると思いましたので報告しておきます。そしてあえてリンクは外しておきます。
それでは失礼します。皆様、不快にさせてすみませんでした。最後に場所を取ってすみません。
これで他のお話に移って下さい。
>>195タソ
快く対応して下さって良かったでつ(って偉そうに聞こえてしまったらスマソ。)
今後も名無し神様としてがんがってくだちい。
それにしても「てんてー祭り」スレは一体どうしたら…(;´Д`)
これも夏休み効果なのかな…。
重複でしょう。
その程度のルールが守れない気配りもないヤツは
逝ってよしだよ。
うめぼしってひとがパクリ厨だったのかもね。
う●ぼしって椰子は
アフォ…?夏厨か?
チクリみたいで嫌なんだけど、ギャルゲー板の
ときメモGSの守村桜弥たんはエロカワイイ
はアリなんだろうか・・・。此処の住人さん達はあまり知られたくなくて
コッソリsage進行でやってる男性方みたいだけど。
なんか、心温まるスレみたいw
GSやってる男性、結構いるのかな>桜弥たんスレ
重複スレは向こうのスレにて削除依頼出提案方のおかげで無事削除されたみたいでつね
依頼出された方、乙彼さまですた_(_^_)_
インディックス職人様
いつもありがとうございます。
(全サバ規制されてたので亀レスを許して)
バイト名前だけはあるのにエロがないという(w
「姫条くん!」
なんやメガネくん、怒っとる?
「こ、ここここれ…」
小さめの紙袋を俺の目の前に突き出して、小刻みに振るえとる。
あ、もしかして、アレか?
先日たまたまメガネくんと彼女のデートを目撃して、
つい好奇心からあとをつけてしもうた。
俺のでかい体はメガネくんに見つかって、慌てた俺は、
たまたま持っていた買ったばかりのコンドームを渡してしまったのだった。
そしてそれを持って、メガネくんが小動物みたいにプルプルしとる。
かわいいやん。
「こんなもの僕にどうしろって言うんですか!」
「え? メガネくん生派なん?」
「?」
「いや、コンドーム無しでやるんかなあって…」
「そんなわけないじゃないですかっ、て、そうではなくって…
僕にはまだ…」
「彼女とはまだなん?」
「そんなコトするわけないじゃないですか」
「そんなコトってな、メガネくん。愛し合う男と女には大事なコトやねんで?」
愛がなくてもできるっちゃー出来るけど。
「いずれ必要になるから持っとき、な」
俺的にはいっこだけコレクション用にもらえればエエし。
「それにしたって、こんなにたくさん…」
ひと箱は多いかもしれへんなぁ。
「練習したらええんとちゃうか。メガネくん付け方知っとる?」
あ、固まった。
俺はひとつ封を切った。
「ここを摘んでな、空気抜いて、そうちゃーく、やで」
表と裏も間違えんようにな。
固まったメガネくんの、目の高さまでコンドームを持っていって説明する。
「メガネくん、メガネなくても出来るようにしとかなな。彼女、初めてやろ?」
「…だと、思います」
なんだかんだ言っても素直に答えてしまうメガネくんかわいいなあ。
「なら、『電気消して』って言われるの必至やから、暗闇でも付けられるようにしとかな」
「は、あ」
メガネくん、恐いもの見たさっちゅーか、びっくりして金縛りのまま凝視してるっぽい。
「心配やったら、根元押さえて、動くんやで」
何の事やら分かってなさそうやけど、ま、エエか。
「終わったら、すぐ抜いて、中味こぼさんようにぎゅってしばって、ポイや」
家とかやったら紙に包んだ方がエエかも。メガネくん家族おったよなあ。
目の前で、実演したら納得したようやった。
「縛るの知らなかったです…」
そのまま捨てる気やったんかいっ!
「あと、紳士のたしなみとして爪は短い方がエエよ」
「? 土いじりするんでいつも短いですけど」
なら問題ありませんわ。
「とにかく練習あるのみや」
結局メガネくんは残りのコンドームを持って帰った。
無理矢理俺が鞄にいれたんやけど。
頑張れメガネくん。
「お、メガネくん、今日はもう帰るん?」
「あ、これからクラブに」
「で、どないや? やれたん?」
何を?って顔でぽかーんとしてたけど、1分ぐらいかけてわかったみたいで
「やるやるやるって、そんなことっ」
顔真っ赤にして怒らんでも…。
「チューもまだなん?」
「あたりまえですっ」
「健全なんやね。せやけどな、チャンスがあったら手ぇ握って、
チューぐらいしたらな、彼女も不安になんで」
メガネくん悲しそうな顔せんでくれ。
「好きなんやろ?」
俺はメガネくんを応援するより、おもしろがっとるんかもしれん。
なんってったって、後つけてるもんなあ。
ホンマ、覗きが趣味になってもうてるわ。
メガネくんは途中で彼女と合流して園芸部の花壇へ行った。
花の本か何かなんやろう、二人で覗き込みながら笑っとった。
ええなあ、かわいいカップルやなあ。
なんかチューもしてないのがうらやましいような気ぃさえしてくるわ。
俺、悪モンかもな。
彼女の髪に傍の木の葉っぱが落ちてきた。何の木やら、俺にはわからんけど。
「葉っぱが…」
メガネくんがとろうとしたその先に既に彼女の手があって、
「あ」
たぶん彼女の手に触れたんやろ、メガネくんは即座に手をはねた。
彼女はそのまま手を下ろして、言った。
「守村くん、取れた?」
「あ、いえ…」
メガネくんはもう一度手を彼女の髪にのばした。
彼女はじっとメガネくんを見ていた目をゆっくりと閉じた。
メガネくんは彼女に引き寄せられるようにして、距離をつめた。
かたい顔で、彼女にキスした。
「あ、あ、鼻があたっちゃいましたね」
「うん」
真っ赤な顔で照れている二人を見て、俺、なんかめっちゃ寂しくなった。
俺も、あの子とチューしたいなぁ。気になってる、あの子。
良かったな、メガネくん。
おしまいでつ。
目標としてはバイトを含む全キャラ制覇です。
きびしーなー
キャラが偽だったりしたらつっこんでください。
いつも本番ないのにすみません。
> 目標としてはバイトを含む全キャラ制覇です。
がんがってください。お待ちしておます。
本番なくても好きだよ、こーゆーの。
てんてースレは許されんのに、植物オタクスレは叩かれず放置。
ちょっと不公平で可哀想と言ってみるテスト。
板違いだけど、同じエロ系なのにね。
>210
…もしかしなくても、
あのスレ立てたうめ●しとかいうアフォですか?
キャラ貶めるようなカキコすんな。
212 :
名無しさん@ピンキー:03/09/03 22:04 ID:Ny29BN1O
桜弥たんスレに>210貼られちゃったみたいだね。
まぁ向こうの住人さん達はそれはそれで対応してくれてるみたいだけどもさ。
>211 何でもかんでもうめぼしって人のせいにするのはどうかと。
例えそうだったとしても、私も同じように思ったYO-
キャラ貶めとかじゃなくてさ、てんてースレだけあんなに叩かれなくても良かったかなと。
良い人もいたけど叩きの方が多かったし、冷静に考えればやってることは同じだしね。スレ重複。
私は桜弥たんスレのカキコ見ていい雰囲気だと思ったから見て見ぬ振りしてた。
でもそれが一番悪かったのかも。何で見てみぬ振りしてんのか理由書かなかったし。チト反省。
誤ってあげでしまった。スマソ逝ってくるッス。
妙な平等主義持ちださんでも簡単な話さ。
イタイもんは叩かれる。
重複かどうかが一番の問題ではない。
>214 ま、確かにそー言われれば何とも言い難いのだけど。その通りだし。
時期が被ってたからこそ良心が痛んださ。
>211
モリリンスレは重複承知でネタっぽく立てられたのに
いつの間にか良スレになった珍しいスレッド。
自分のSSを書く為にスレ立てした梅干しとは、根本的に違うんじゃないか脳。
こんなときですが、いつまでも寝かしておくのもどうかと思うので、うpします。
王子でてきます。妙な絡みはないんですが、お気をつけ下さいませ。
前スレのおしまいにうpしたグラビアから続いています。
***
久しぶりの彼女とのセックスは気持ちよすぎて、
後始末も面倒でまどろんどったら、彼女に呼び出しがかかった。
「今日とった仕事の相手が、もうひとつ仕事を依頼したいって…」
そういやさっきジブンが話したがった事、聞いとらんかったな。エエ仕事なんやろ?
「受けたらエエやん」
彼女の顔が困惑に満ちた。
「わたしにって」
夜中やから俺がバイクで送っていく事にした。
支度する間に彼女から聞いた事は、
自分の担当のタレントに、アクセサリーのCMの話をとってきたと。
そのアクセサリーのデザイナーが葉月珪で、CMにも一緒に出るから、話題性にはことかかない。
自分が関わった仕事で一番大きいものだと興奮しとった。
さっきの電話は、大人をターゲットにした広告も作りたいから、彼女に出てもらいたいとの事で
急いでいるふうだった。と。
俺は嫌な予感がして終わるまで待つ事にした。
席には向こうのたぶんえらい人と、カメラマンと、葉月とマネージャー。そして彼女と、事務所のえらい人。
俺は、葉月が気を使ってくれて、その部屋の隅っこにおった。
「こちらの商品はキャリアのある人向けの雑誌にだしますので、スチールのみです。
葉月さんと恋人の設定での絡みで、シナリオもできてます」
「でも、私はもう裏方で」
彼女は事務所のえらいさんを見やった。
「もともとは、表にいただろう。事務所としては問題ないよ」
双方のえらいさんは同時に席を立って言った。
「後は3人で話を進めて下さい」
「あのっ、CMの方の話は」
彼女も慌てて腰をあげた。
「あなたの返事いかんによってはなかった事に、なんてことはないですから安心して下さい」
軽く笑って部屋を出ていった。
彼女は立ち上がったまま考えていたようで、葉月がやっと口を開いた。
「座れよ」
「あ、うん」
そのまま腰を下ろしてうつむいた。
「僕の事を、憶えてますか? あの頃はまだアシスタントでした。ずっとファンで、いつか撮らせてもらいたいと思ってました。僕の夢を叶えるとは思ってもらえませんか?」
思い出した。カメラマンは、彼女がおそわれたときに助けてくれたやつや。
「この仕事、あなたが撮りたくて、葉月さんに無理やりオッケーもらったようなものなんです」
葉月はずっと黙ったままで、カメラマンがずっと話を進めていた。
どんな広告になるかの話になったとたん、彼女がおおきな声をあげた。
「そんなの困る!」
「撮影のときは肌色の水着を着てもらうので、脱ぐわけじゃあありません」
脱ぐ? 裸で葉月とどういう絡みやる気やねんっ!
殴り込みたいのをぐっと堪えて睨む。
妄想力が豊かなんも困ったもんや。俺の頭ん中には裸の葉月と彼女がおった。
向い合せで見つめ合う二人。ゆっくりと近付いて唇を寄せる。腕をまわして抱き合って、
深いキスをする。息が続かなくなる頃唇を離しても二人は唾液の糸で繋がっている。
葉月の顔がゆっくりと下にずれて彼女の胸にとどく。舐められて彼女は仰け反る。
彼女は葉月の頭を抱え込んで髪にキスする。そのまま葉月に押し倒されて…
このままだと暴れそうだったので、トイレを探して部屋を出た。
べつに本気でトイレに行きたかったわけやないけど。
「裸で抱き合うくらいで怒るな」
葉月やった。ついてくんな。
「自分の女が犯されようっちゅうんに落ち着いていられるか!」
「……別に……犯すわけじゃ……」
「おんなしや!」
「……説得……」
「するか! せやけど、止めもせん。決めるんはあいつや」
今までこんなにおおきな仕事、なかったしな。やる、言うやろな…。
「…なぁ、葉月、もし、あいつが仕事受けたら、ひとつ頼まれてくれんか?」
俺が彼女にしてやれる事、思い付いたから。
その後は、肌のコンディションを整えるために、普通に帰宅できるようになった。
俺は毎日彼女を抱いた。痕は付けないように優しく抱く。せやけど、俺の心の中は荒んどった。
彼女の肌にもうじき他の男が触れる。彼女も答えて、それが、写真として残る。
俺以外の男に触らんといて。
「まどか、やっぱり怒ってる、よね。いいよ。ひどくしても」
強い意志の目で、俺を見る。
「でも、仕事はするから」
そういって彼女はゆっくりと目を閉じた。
俺が触れてない所がないように、体の隅々にキスをする。
いつかこういう事が起こるのはきっと必然やったんや。
グラビアで人気が出て、タレントになってストーカーされて、ドラマに出てキスシーンをやって、映画に出て…
毎日毎日嫉妬して、心配して血ぃ吐いとったかもしれん。
ジブンの心がどこにあるか、ちゃんとわかっとるのに。
このまま芸能人に戻るんやろか。俺の傍におって欲しいって我がままやろか。
手のひらで、形を覚えるように体を撫でていく。時折彼女の体が震える。
指先で確認していく。感じる所。柔らかい所。ざらざらな所。彼女の体が跳ねる所。
余裕あるふりで、平気なふりで彼女を抱く。
ホンマは痕をつけたい。俺のもんやって。撮影できんくらいたくさん。
鎖でつないで誰にも見せとうない。俺の、俺だけのや。
自分が情けない男やってようわかったわ。
「いつもわたしばっかりわがまま言ってごめんなさい。撮影終わるまで離れていよう」
そういって出ていく背中に何も言えんかった。
「戻ってきてもいいよね?」
口のはしっこで笑うしか出来んかった。
王子でます。お仕事の絡みがありますので、
かなり気をつけてほしいです。
***
撮影は、葉月が人が多いのをいやがるからと言う事で、ごく少数のスタッフでやるときいた。
葉月から連絡をもらって、俺はここにおった。スタジオの、全体が見える場所。
目立たない場所で、じゃまにならんように。そして彼女に気付かれないように。
あらわれた彼女は黒いつやのある胸元があいたタイトなドレスを着とって、葉月もフォーマルな…。
裸っちゅーのはどうなったんや。なんか気ぃ抜けたわ。
俺が気ぃ抜かしとる間に撮影は始まって、
二人はキスしそうなほど近付き、お互いが隙間を埋めていく。
いやや。
カメラマンの言葉に従って二人は触れあう。
「葉月さん、後ろから腕まわして指絡ませてくださーい。リングこっちに向けて」
「そのまま頬に手を」
彼女に葉月が囁く。すると、さっきよりも恋人の空気がただよう。
クールな空気が甘くなる。彼女の目尻に照れが浮かぶ。
「ペンダントに顔寄せて下さい。もうちょっと右、はい、こっちむいてください」
おい、葉月、鎖骨舐めてないやろな。しばくぞ。
「葉月さんの背中撮ります。ブレスの方の手出して下さい」
彼女が葉月に抱きついた。彼女の姿も葉月の表情もこっからは見えん。
ジブン、今、どんな顔してるん?
俺は、今、何でここにおるんやろ。嫉妬するためにか? マゾやんけ。
「もう少しセクシーな感じになりませんか?」
ならんならん。
「彼氏と抱き合うときみたいに葉月さんを煽って下さい」
おい。
彼女の指が葉月のシャツのボタンをはずしていく。
葉月が話し掛ける。彼女は顔をくしゃくしゃにして照れながらゆっくり答えていた。
葉月は眉間にしわを寄せて渋い顔をし、彼女は照れて顔をそらした。
「良かったら、二人とも視線下さい」
彼女は両手で顔を覆い、目を閉じたままゆっくりと手を下ろして、指先にキスした。
キスしたように見えた。
指はそのまま下ろされ、深呼吸すると、そっと目を開けた。艶やかに変身した唇で、彼女はつぶやいた。
俺の名を。
潤んだ瞳は俺が彼女を抱いているときのようで、カメラマンすら息をのんでいた。
「葉月さんも視線下さい」
二人の雰囲気は深く繋がってる男と女で、彼女が俺の名前をつぶやいていなかったら、スタジオをつぶす勢いで暴れたかったと思う。
彼女にあんな目をさせてるのは、葉月じゃない。俺や。そうやな?
ウエストにまわっとる葉月の手をもぎ取って、連れて帰りたい。早お、抱き締めたい。
もう何日触れてないんやろう。
落ち着け、俺。惚れた女が大事な仕事頑張っとんねん。でかい男になれ。
撮影が終わって、俺は二人の前に顔を出した。
「まどか! なんで? …もしかして、見てたの?」
「ぜぇんぶ見てたで。エエ仕事できたな」
泣きそうな顔すんな。
「葉月から連絡あってな、頼んどったもんが出来たからゆうて」
「……お前が急がせたんだろう……」
葉月はいやそうな顔で手のひらにそれをのせた。
「箱ナシかい」
「……金がないと言ったのはそっちだ……」
「まあええわ」
俺は彼女に向き直った。
「会社、つくれそうなんや。お膳立てはほとんどできた。あとは、」
まわりは片づけをしとる中でムードがないかもしれんけど。
「あとは、かわいいお嫁さんだけや」
彼女の見開いた目から真珠でもでてきそうや。
「人気モデルの葉月珪さんにデザインしていただきました」
葉月がやっぱりいやそうな顔しとる。
銀色に光るワッカを差し出す。
「結婚、しよ、な」
指輪を凝視して、ゆっくり顔をあげた彼女は鼻を赤くして笑っとった。
ゆっくり差し出された左手から撮影ではめられた指輪を抜いて、俺のをはめた。
涙がこぼれる前に指ですくってやる。
「ななな、カメラマンのにいちゃん、婚約記念写真撮ってくれや」
「……図々しいぞ、おまえ……」
「ええやん、な? にいちゃん」
俺は衣装のままの彼女を両腕で囲って写真を撮らせた。
後ろから羽交い締めで髪にキスした。
「……恥ずかしくないのか……」
「知らんやつに陶酔顔晒しとるモデル様よりましや」
あきれる葉月も捕まえて3人で写真を撮った。幸せに、なろうな。
彼女の泣き笑いの顔がキラキラしとった。
うれしいて、人前もはばからず彼女にキスした。
「ジブン、葉月相手に発情しとったなぁ」
「してませんっ」
「目ぇうるうるさせて「エッチした〜い」ってかもし出してたで」
彼女が言葉につまった。したかったんか。
「…だって、葉月くん『姫条だと思え』って言うんだもん。したくなっても仕方ないじゃない」
上目遣いでにらんでも恐くありません。眉間にしわが残るで。
しわにキスした。
「よその男に体触らして、お仕置きや」
彼女の体をくるっと反転させて後ろから抱っこした。
首の後ろにキス。ゆっくりと舌をはわしていく。
俺の手は彼女の服を脱がす。
俺は彼女の手を取って胸にあてた。彼女の下着をずらして直に。
「ジブンでしてみ?」
「え?え? やだ、なんで?」
「さっき、俺のこと思い出してやりたくなったってゆうたやん?
俺の事思って、ジブンでして」
首筋と耳もとはずっと愛撫したるから。
「おれのおっぱいちゃん、気持ちようして」
仕方なさそうに胸を自分でさする。
「他に葉月になんかされたか?」
「んー、『姫条が呼ぶように呼んでやろうか?』って」
その間も俺は服を脱がしながら聞く。なんて答えたんやろ。
「まどかは、『俺のおっぱいちゃん』ってよく言うよ。って言ったらすごくやな顔された」
ぶっ
「ジブンなにゆうてんねんっ!あほやろ!」
「うん。葉月くんもさすがにおっぱいとは言わなかった」
言うか。葉月もかわいそうやな。セクハラされとるわ。
「エエ顔してたで、撮影のとき。俺にどうして欲しかったん?」
彼女の片手を掴んでスカートの中に滑り込ませた。
「やぁぁ…」
下着をとって足を開かせる。掴んでいた手を濡らして
俺の手で彼女の手を固定して動かす。
「触ってほしかったやろ」
彼女の息が熱くなって、小さく腰が上下しだした。
手を離すとそのまま自分で擦り続ける。
彼女が自分でするの見るん初めてや。今までそんなコトする必要もないくらい抱いとったしな。
俺の濡れた指をくわえさせる。
「んっ」
顎をあげておれに背中を擦り付けてくる。
「やぁ…ぁ…ぅ…んっ…んっ。だめぇ、まどかでなきゃ、やぁ」
逆に俺の手を掴み、俺の手と指を動かす。両膝が開いたり閉じたり、
何度も足の位置を変えて、けっこうキとる。
「なら、てつだっちゃるわ」
彼女の指に俺の手と指を添えて中に入れてやる。
「ふぁぁんっ…な、に、こわいよ…」
「ジブンの中、熱いやろ。俺、いっつも気持ちエエんやで。指曲げてみ。
ポコってなったとこ触って。そおっとな」
俺はザラってなったとこ触っていい気持ちにしてやるから。
彼女の中で二人の指が絡む。困惑しながらも快感に上り詰めていこうとする彼女が愛おしい。
顔を真っ赤にして、声を殺しても殺しきれずに逆に興奮しとる。
俺の、かわいいお姫さん。いや、もう、お嫁さんかな。
なんか恥ずかしいわ。自分でゆうといて。
「ま、どかっ…も、だめっ…やめてぇ…でちゃ、うぅ」
出る?
そう思った瞬間にホンマに出た。
彼女は潮をふいた。
あっけにとられてただ中の指を動かし続けた。
彼女はぐったりとして時々体を痙攣させていた。
俺は冷静になって状況を考えてみると、めっちゃうれしぃなって、彼女を抱き締めた。
そのまま抱ける状態になかったから、彼女へのお仕置きは、俺の放置プレイになってしもうた。
ああ、俺の、どないしよ。明日まで我慢できるんか?
レス数があわなくなってごめんなさい。
グラビア本編これで終わります。
あと、フォローと落とし(w で3本、番外があります。
今日はもう寝ますが、
誰かワタポン書いてくれないかな〜
(だって誕生日だし)
むちゃくちゃ続きが見たいでつ!!
バイトスキーにはたまらないよママン!
230 :
名無しさん@ピンキー:03/09/04 13:43 ID:LBNo/Aj+
【素人顔見せ】【尿道&肛門丸見え!】【トイレ盗撮アリ!】【10人分!】
http://www.omorashi.net/shop/ なんと10人分のおしっこ、盗撮、おもらしシーンを豪華に120分収録!!
女のコ全員が顔見せで恥ずかしすぎる排泄シーンを無修正でトコトンじっくり
お見せします!女子大生から、元レースクイーン、美人若奥さんまですごい!
スレ違いでゴメンナサイ!!!!m(__)m
なんでガールズサイドのエロパロあって遥かなる時空の中ではないの!?
すっごい書きたいのに!!!描きたいのに!!!絵も描くし!!!
以上心の叫びでした。GSももちろん好きでつよ・・・。
まあスレ違いですね。
叫ぶならコーエースレでも行ってはどうか。
まだ夏休みだっけ?
グラビア神様、シリーズ完結お疲れ様でした!
漏れはむしろ王子に萌えてしまいますた(*´Д`)
勿論バイトにもモエー 幸せになってくださいって感じでつ
番外編も楽しみにお待ちしておりまつ!
>インデックス職人様
いつもありがとうございまつ!漏れも規制くらって遅レスになってしまいました(遅すぎ)
インデックス職人様のおかげで過去ログが読みやすいです。ありがとうございます!
>>229 喜んでもらえて嬉しいよっママン
>>234 王子との絡み怒られなくて良かった(ホ
(まさかセクハラ場面に萌えてたりなんてこと…
そんなこんなで、グラビア、番外行きます。
ただ、視点が主人公だってだけなんですがね。やってることは同じ…
***
えへへ。光ってる。うれしい。
貰ったリング、窓の向こうのお月様にかざした。
くれたのは、この人。
私の隣で寝息を立ててる、背い高のっぽ。
いつもは私より先に目を覚ましているのに、今日はまだ眠ってる。
この人はいつも私をドキドキさせる。でも、安心する。
お願い、ずっとそばにいさせてね。
「なんや、まだ見とるんか?」
「だって〜。うれしいんだもん」
まどかがくれたリングがキラキラしてる。
世界に一個。しかも約束付き。
『結婚、しよ、な』
ずっと一緒にいられるってことだよね。
「ね、まどか」
「なんや?」
「何かしてほしい事ない?」
まどかはちょっと考えて嬉しそうに言った。
「外でしよ!」
は?
「アオカンや〜」
あおかん?
「ななな、そういや、外でヤったことなかったやん。
どこにする? どこにする? 公園にしよか? デパートとか?」
まどかの目がリングよりキラキラしてる。すっごい嬉しそう。…この人には勝てないと思う瞬間。
「あ、ガッコにしよ! 夜のガッコ」
まどかは私の返事も聞かずに決めて、バイクで学校に向かった。
アレ、しに行くって言うのもなんだかなあ。
学校、私達にとって学校と言えばもちろんはばたき学園な訳で。
さすがというか、なんと言うか、まどかは守衛さんとも知り合いで、
私達は罪にならずに学校に忍び込めた。
堂々と入ったんだけど、それはまあ、シチュエーション的にってことで。
薄暗い学校は私は初めてで、なんだか不安で、まどかの手を握った。おおきな手、ほっとする。
私達は卒業を機につきあったから、校内でいちゃいちゃするなんて実は初めて。
冗談で手を握られたり、髪に触れられたりなんてことはあったけど、
まどかはけっこう堅い人だったように思う。まじめ? どっちの言葉も違うような気もするけど、
まあいいや。まさかただのビビリってことは、ないよねえ?
二人で適当な教室に入って席につく。私の後ろにまどか。
「一緒のクラスになった事なかったね」
「せやな。前向いてみ?」
黒板の方に体を向けると妙な開放感が。
やっ! ブラはずされた。
「こういうの、授業中にやりたかったなー」
同じクラスにならなくて良かった…。
「あ〜ん、触っちゃだめっ」
制服着てくりゃ良かったなーなんていいながら直にもまないでよぉ。
私はまどかの手をはたいてブラを直した。
「なんやけち。俺のおっぱいや」
「わたしのですっ」
勢いよく立ち上がって教室を出た。もう、その気になるでしょ。
軽く追っかけっこをしながら私達は近付いたり、離れたり。
まどかの腕に捕まえられて、体中が心臓になる。
「あの頃、会う度ジブンの事こうしたかった」
抱き締められた腕の隙間がなくなってきつい。首筋に顔を埋めてくる。
まどかの息がかかる。まどか…。
「今度は私がしたかった事、いい?」
まどかの腕をほどいて階段に跳ねていく。3段目にたって、まどかを手招き。
「おんなじ背丈」
まどかの頬を両手ではさんでそっとキスした。まどかの腕が私の腰に回る。
まどかの頭を抱え込んで何度もキスした。好き。大好き。
「屋上がエエな」
まどかの言葉と同時に私の足が浮いた。キスする体勢でのだっこ。
毎日のように、ううん、毎朝毎晩求められて、
まどかってなんてエッチ好きなんだろうって思ってたけど、
気が付いたらまどかを待ってる自分がいて。
私も好きなんだって気がついた。まどかと、するのが。
この人に抱かれてると、すごく愛情を感じる。
まどかはいっぱい「好き」をくれる。私のわがままを包んでくれる。
まどかしか知らないけど、他の人なんていらない。
あなたが『抱きたい』って目でキスしてくれるだけで、私はすぐその気になってしまう。
鍵を開けて屋上にでた。
思ったより明るい。
「私にさせて」
まどかのジッパーを下げて指でそっと撫でる。やっぱり直視するのは恥ずかしいな。
まどかを座らせて、口に含んだ。きっと、私はそんなに上手じゃないと思う。
でも、気持ちよくなってほしいから。好きって気持ち、私も伝えたいから。
手で擦りながら舌で、まどかがピクってなる所を探す。
まどかはさっき教室でしたみたいに背中を摘んで私のブラをはずした。
髪を撫でてくれた後、胸を触られた。
「むっ…」
まどかの息があがってきて私も我慢できなくなった。
「学校でこんなコトするなんて。考えた事もなかった」
まどかからコンドームを受けとってかぶせる。早くひとつになりたい。
でも溺れちゃうのが恐い。だから冷静に、ならなくちゃ。
下着をとってまどかにまたがる。スカートで隠れるようにしながら。
ちらりとまどかを見やると、優しく嬉しそうだった。もうっみないでっ。
まどかのをゆっくり私の中におさめていく。熱くてのぼせそう。
「チア部のアイドルが俺の上で腰振っとる」
自分のファンやった男共も、こんなんしたかったんかな? って下から突かれて
声が我慢できない。
「んっ…んぁ…ぁあ…やあぁ…はぁぁぁん。ずっと、ずっとまどかだけ、だった」
ずっと好きだったの。恥ずかしくて言えなかったけど。
「これからだって、まどか、だけ、だよ。…んぁああんっ…」
「俺もや、ジブンだけやで。もう誰にもジブンの事触らせへんからな」
まどかは私の腰を掴んで動かした。奥まであたるのがわかる。
「…んっ…んっ…んん…んぁ…んあぁ…きゃあああっ」
まどかが繋がってるとこ、触ってきて、
「だ、だめぇ、やぁぁ…ん。イっちゃ…」
イっちゃうからやめてと言いたかったのに、言い終わる前に
快感が背中を突き抜けていって、わたしはまどかにしがみついた。
「もうちょっと許してな」
まどかがイくまで突かれて、私の体はいろんな所が痙攣を起こした。
あなたとずっと繋がっていたい。だから頑張るよ。あなたに負けないように。
仕事も、まどかの大好きなエッチも。
「まどか、わたし、かわいいお嫁さんになれるかな?」
「もちろんや。姫条まどか様のお嫁さんやからな」
あなたの優しい笑顔に、私を感じさせてくれる指に、いっぱい注がれる愛情に、
私の全部で誓います。ずっと、姫条まどかだけを愛しつづけます。
幸せで、涙が出た。
ね、今度は教会でしよう。
そういったらどんな顔するかな。
グラビア神さま!
バイトスキーなので、ずっとずっとグラビアシリーズ楽しみにしてました。
次は教会ですか!楽しみにしてます。
>ちらりとまどかを見やると、優しく嬉しそうだった。
萌え死ぬのならば今日だと思いますた…!!
ハァッハァッハァッハァッ
>>241 この二人ならきっと結婚式でもやってそうですなぁ。
(たぶんガータートスは自分でとりそうだ)
すみません。教会ではやらないうえに、つぎは…王子
>>242 たぶん漏れがイメージしている顔と同じですよ。バイトの表情。
萌え死んでも帰ってきてね〜
バイトの彼女にセクハラされたかわいそうな王子にも、実は彼女がおりまして、
そんな王子にたいする漏れのごめんなさいSSという感じです。
フォローフォロー
……鍵……あいてる……
「ただいま」
返事がない。
……誰もいないの、か?
ドアを開けた葉月の目に入ったのは
ジグソーパズルをする彼女の姿。
「……それ……俺の……」
フローリングに座り込んでいる彼女の、足元にはファッション雑誌。
「……見たのか……」
人付き合いが上手でない葉月と、葉月のまわりの人間をつないでくれる彼女。
葉月のスタッフとも仲がいい彼女。
そこからアクセサリーの広告の話を聞いて、企画まで変えさせた。
裸のスチールならあまり有名でない人の方がいい、
葉月がやるなら着飾った方がゴージャスでいい、と。
企画したカメラマンを納得させるのだからたいしたものだ。
葉月を無視してパズルを続ける。
「……裸じゃなかっただろ……」
やっと彼女が葉月を見た。確実に怒っている顔だ。
「カメラマンさんのお気に入りの元アイドルだっていうから、若い子だと思ってた」
顔をパズルに戻す。
「はば学の人だね。チア部で、人気あったはず」
他人にたいした興味のない葉月が、クラブまで知っているはずもないのだが。
葉月は彼女の横に腰を下ろした。彼女の後ろに手をまわして、向こう側にあったカップを掴む。
そのまま両腕で彼女を囲った。反対の手にカップを渡し、彼女の冷めたコーヒーを飲んだ。
「……めずらしいな……妬いてるのか? おまえ……」
「珪、彼女の胸にキスしたでしょ」
彼女のペンダントヘッドに唇を寄せた写真の事だろうか。
葉月は少しだけ眉間にしわを寄せた。
「……触れてない……」
他の場所には色々触れたが。
右手で彼女の左手を掴んだ。薬指に唇を寄せる。ギリギリで息を吹き掛けてはなす。
「……触れてないだろ……」
「でもっ、彼女、『エッチしたい』って顔してる。珪も、珪も優しいんだもん、目が」
わたしといるときみたいに───。
最後は声がかすれていた。
「……こんな……目か?」
葉月の狭めた腕の中で彼女は身をよじった。
「見えないからわからない」
葉月の頭は彼女の頭の上だ。見えるわけがない。
「……姫条……知ってる?」
「姫条、まどかくん? 関西の…」
「ああ……あいつら結婚するんだ」
彼女に巻き付けていた腕を放して葉月は立ち上がった。
「珪?」
彼女を残して部屋をさった。
ほどなくして戻ってきた葉月は無言で彼女の左手をとり、指輪を抜いた。
「やっ」
そこへ違う指輪をはめ、元あったものをあとからはめた。
「……姫条に婚約指輪つくらされた……おまえにもつくってやりたくなって……」
まるで婚約指輪だとでも言うように取れる言葉。
卒業式からずっと薬指にあった指輪。それにピッタリ合うように緑の石がついた指輪。
彼女は緑色の光に引き付けられていた。
自然に頬が緩む。
「ありがとう。珪」
「……ごめんなさいは?」
彼女は悔しそうにでも、本気ではないふうに唇を噛んで、葉月をにらんだ。
「ごめんなさ、いーーーーだ」
葉月の目が優しいのに気が付いたからキスした。
「……今日、泊まっていくだろ?」
彼女は葉月の緑色の瞳から目がはなせなかった。
頷く事も出来ないほどに。
「珪、もうっ…」
やめてという言葉を塞ぐように葉月は彼女にキスした。
ほんの少しづつテンポを変えながら差し込んだ指でかき回す。
優しくも狂おしいそれを彼女はどこかで聞いた歌のメロディのように感じていた。
「…珪、なんだか、いつもと…ちがっ…うぅんっ…」
「……嫌、なのか?」
葉月はいつもと同じ口調だった。
「い、や、じゃない…けど…はぁっ…どうしてぇ……」
葉月はいつもよりほんの少し優しい口調になった。
「やきもち……うれしい……
……入れるぞ」
「はぁぁんっ、珪ぃ」
愛しい愛しい俺の姫。
俺の腕の中でしか……泣くな。
グラビア神さま!!!
乙です〜。
バイトも好きだけどやっぱり王子萌えな漏れには
フォローうれしいでつ!
>「……こんな……目か?」
もっと見て〜!(;´Д`)ハァハァ
おおお…神降臨の後に出すのはかなり緊張です…。
王子×主逝きます。主人公ちゃんの名前は
「こなみ」ちゃんでお願いしまつ。エチー臭くない上
拙い文章ではありますが ヨロシカッタラドーゾ…。
「ん…。」
カーテンの薄明かりが柔らかく頬を射しているのに気がつく。
ぼんやりした頭の中で視線を泳がすと、その先には愛おしい女性が静かに寝息
をたてて自分の胸のなかにおさまっていた。――瞬間、昨夜の行為が鮮明に甦る。
(…そうか……。俺…昨日こなみと…。)
すうーすうー…。彼女の規則的な吐息。伝わる体温。それに合わせてとくん…とくん、
自分の心臓も静かに脈打っている事に気付いて。ふたつの鼓動、ふたつの体温。
不思議な安堵感につつまれる。(何時もなら寝姿は自分のほうが見られる側なのにな……)
目を細めながら未だ眠りから覚めぬ彼女を見やる。
長い睫毛にはうっすら太陽の光りが当たり影が落ち。白く透き通った肌にまばらに残る朱のしるし。
左腕で彼女の頭を支えていたので、空いた右腕をのばしそっと触れる。
少し乱れてしまった髪を梳きながら、頬をなでる。ピクッ。こなみの肩が揺れた気がした。
――相変わらず規則正しい寝息。(…………。)
そのままそろり、静かに首筋に手を這わす。(確かこの辺…。)昨夜発見した成果を早速試みる
チャンスだ、とばかりに左耳元とうなじの際をぺろり、舐め上げた。途端、「うひゃあっ!」
長い睫毛がぱっかり見開いた。
「…おはよう。」視線が泳いでる彼女をよそに更に続ける。
「おまえ…なかなか目開かないから…起こした…。」
漸く目の焦点が合い互いに見つめ合う。「…き、気付いてたの?」こなみは目をぱちくり
させている。瞬きを繰り返し、上目使いで碧の瞳を見上げる。「…ああ。」少し意地悪っぽく
微笑み返す。「ううっ…もう…。」かああ〜っ。頬をほんのり桜色に染めて彼の胸板に頭を
ぽすん、 と押し当てて顔を隠してしまった。「…………。」「…?珪くん?」少しの間の後。
「おまえ、あんまりくっつくな……。」葉月は自分の胸に納まっていたこなみから視線をずらした。
「えっ…」ガーン。彼女の表情が曇ってゆく。「あ…いや、その…違うんだ。
イヤとかじゃなくて…。」「な、なに?」おどおど。(違うんだ。そうじゃなくて…。)
「体。」ぼそり、呟く。
「え??か、体…?」またもこなみはぱちくり。疑問の眼差しで彼を見上げる。
(…天然もここまでくると…。)暫くひそめていた眉が和らげて。じいっ。未だ
不思議そうな表情をして、彼の言葉を待っている彼女の顔をのぞき込む。
「…珪くん?どうし…――っ!ひゃあっ?!」ぐいっ!左腕で彼女を抱き寄せて胸に
もう一方のあいてる手をあてがう。「ち、ちょっと…け――」「…おまえが誘ったんだからな。」
「へっっ?さ、誘っ…??」うわずった声。「…黙って。」「―んんっ!」
ちゅ…っ。有無を言わさず舌を差し込み唇を塞いでしまう。「んふぁ……っ!」
うっすら差し込む朝陽にさらっとした髪がなびいて。急速に求めた唇はしっとり濡れて。
彼女のささやかな抵抗すらも彼の欲望に火をつける結果になってしまう。
昨晩抱いた彼女は夜更けと共に暗闇に包まれてしまい。姿かたちを、存在を確かめる
為に全神経を研ぎ澄まし、身体全ての五感を集中させて彼女を夢中で貪った。
―――けれど今は―…。時間の流れと共に朝の光りにてらされくっきり映し出されて。
きらきら。ひかる。肩まで掛けていたシーツから見え隠れする滑らかな肢体。
昨夜、―否。恥ずかしがる彼女を気遣っていた為今までどうしても感じることの
出来なかった鮮やかな色覚の世界。
「ん……っくっ…っ…かはっ…」はあっ。繋がった唇から漸く解放されたと思いきや
彼女の身体を包んでいた敷布をいきおいよくバッ!と腰のあたりまではがされてしまう。
「!ひゃあっ!!?」いきなり想像もつかない展開に吃驚してしまう。カーテンから零れる
朝陽の光りによって新たに生まれた色彩の中の彼女。白くゆるやかに続く丘の上に円を描く頂きの
上にちょこん、薄い紅のコントラスト……。「……やっっ!!」バッッ!!!こなみは
恥ずかしくて両腕を交差して隠そうとした。葉月は瞬時にこなみの両手首を掴み、それを制御させた。
交差している腕の隙間からこぼれる胸を脇からやわやわと揉み、鎖骨の周辺に愛撫を加えて、
頑なになってしまった彼女をほぐしはじめる。「は…ぁ……っ」「“は…?何?“恥ずかしい?”」
左耳元のうなじの際をつつーっ。舐めて吸い上げる。「ひあっ…!う…っ…ぅんっ」
大きく反応を返す彼女。「“ううん”…?…そうか。」そう言って葉月は胸の愛撫を続けながら腰の
ラインギリギリのところまでしか下げていなかった敷布を一気に取りはらってしまった。
253 :
249:03/09/07 02:43 ID:gNSoJnMJ
根性なしなんで今日はここまでです。
続きは出来次第またうpしに来させて下さい〜。
>ピーピングトムさん
何時も飾らない彼らの日常の会話のやりとりがリアルな感じで
(・∀・)イイ!でつ。これからも投稿楽しみにしてます〜。
>グラビアさん
妬きもち萌え━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!
バイトも王子も恋人にメロメロンで(wいい男だ〜v(;´д`)ハァハァ。
姫っちゅう言葉に弱い漏れ…萌 え 氏 に ま す た。
主人公に名前があるとちょと微妙。
この流れなら名前なくてもいけると思うし、
がんがって。
漏れも主人公は名無し推奨派でつ。
どぞよろしくお願いしまつ。
次回作楽しみに待ってまーす。
ネットに繋げなくなっていて、久しぶりにスレを覗いたのでつが
たくさんの神が降臨されていてハァハァしながら読ませて頂いてまつ
神光臨中のようでつが…てんてー投下させて下ちい
ただエチしてるだけで、てんてー視点、ちょっとだけてんてー意地悪かもしれないでつ
「あっ、先生…こんな所じゃ………」
楽譜が散らばる音楽室の床の上で淫らな声を上げる彼女の姿。
まるでグランドピアノを抱き締めるようにすがりついている。
制服の胸元は解かれ白い肌を曝け出しスカートを腰まで捲り上げられたまま。
腰を私に向けて突き出すように厭らしい獣のポーズで誘うような彼女。
私は下着を剥ぎ取った彼女の中心を指で擦り上げながら口を開く。
「止めて欲しいなら構わない。だが…辛いのは君だ」
彼女は首だけを私へと向け振り返り赤く染まった顔で恥ずかしそうに答える。
「…んっ……やめないで…下さい…」
頬を染め瞳を潤ませ強請るような彼女の表情。
それだけで理性なんて消え去ってしまいそうなのに、誘うような彼女の甘い声に限界を感じる。
すぐに窮屈なズボンのベルトを外し寛げると昂ぶりで彼女の中心を後ろから貫いた。
「はぁっ…んっ」
想像よりも彼女のそこはすんなりと私自身を飲み込んでいく。
ゆっくりと焦らすように腰を動かして彼女の中を味わいながら追い詰めていく。
「校内にはまだ部活動の生徒も残っている。
あまり大きな声を出すと誰かに聞こえてしまうかもしれないな」
薄く笑いながら羞恥心を煽るかのように彼女の耳元で囁く。
いくら防音設備を備えた音楽室とは言っても所詮は高校の音楽室。
完全に中の音を漏らさないようには作られていないのだ。
「やっ…嫌、ですっ…そんなっ…」
押し殺した声でそう呟くのと同時に彼女の中がひくひくと締め付けてくる。
欲望を吐き出したい衝動にかられた私は一度動きを止める。
余裕がないのを悟られないようにと背後から両手で胸を揉みしだきながら。
「誰かがこの教室の向こうで聞き耳を立てていないとも限らないな」
言いながら彼女の身体をグランドピアノから離すように腰を掴んで引き寄せる。
「…そんなっ…あっ」
ワザと意地悪く言う私から逃げるように彼女は腰を振る。
だが焦らすように自身を引き抜いて私は彼女の身体を横抱きにした。
一体何と彼女が問い掛ける間もなく、音楽室と廊下を繋ぐ戸の前へと移動する。
そのまま背後から再度挿入される私自身に彼女は慌てて抗おうとする。
「やっ、やですっ!」
いくら放課後とはいえ廊下の前を通り過ぎる足音が全くないわけではない。
微かに聞こえてくる生徒たちの話し声や足音に見つかるかもしれない緊張感と。
知られてはいけない秘密の関係という背徳感が余計にこの行為の快楽を煽っている。
「君が大きな声を出さなければ、誰にも見つからないだろう」
ゆっくりと彼女の中へ押し入りながら私は怪しい微笑を浮かべていた。
確かに声を押し殺していれば廊下を通り過ぎていく生徒たちは気付くことはない。
音楽室に立ち寄る生徒もそうはいないのだから誰かが足を踏み入れる事もないだろう。
けれど掴まる所もないような場所では身体を支える事さえ不安定で。
後から追い詰めるように挿入される彼女は抵抗も出来ずにただ快感に耐えている。
そんな姿が私の男としての欲望を引き出してしまうのだと彼女は気付いていないだろう。
もっともっと快楽に私に溺れて欲しいと、つい意地悪になってしまう。
ワザと連続的ではなく焦れったいほど単発的な刺激を繰り返し。
解放したくても解放出来ずにギリギリまで彼女の快楽を引き出す。
もっと激しく貫けば彼女はこのまま一気に上り詰められるのはわかっている。
彼女の奥からじわりと溢れてくる欲望が私にも伝わってくる。
「欲しいの……先生…もうイかせて……」
私へと顔を向けながら彼女は涙を零して呟いた。
「その言葉を君の口から聞きたかった…」
焦らすような出入りを繰り返していた私は言いながら動きを激しいものへと変える。
その動きに合わせるかのように彼女の腰が貪るように踊り出す。
戸に突っ伏すようにしがみ付き溢れ出そうな声を漏らさぬようにと。
手の甲に唇を押し当てたまま、彼女は上り詰めていく快楽に身を任せる。
波に攫われそうになったその瞬間、私はピタリと動きを止めた。
「やはり君の声を他人には聞かせたくない」
早くイかせて欲しいのだと訴えかけるような視線で見つめる彼女。
「そんな顔をするんじゃない…」
私は苦笑しながら自身を抜いて彼女を再び横抱きにして場所を移す。
どさりと彼女が横たえられたのは床に散らばる楽譜の海の中で。
普段なら床の上で抱くはずがないと言いたげな不思議そうな彼女の視線の先には。
いつもの余裕の表情の私ではなく、微笑みも消えた無表情な私がいる。
「すまない…私も余裕なわけではない…」
言いながら一気に自身を突き入れて激しい出入りを繰り返す。
「ひゃぁっ…やっ…そんなに、し、ちゃぁっ」
両手で彼女の腰をぐいと引き寄せて叩き付けるように腰を動かし続ける。
膝裏に手を宛がい自分の肩に担ぎ上げ、結合部をより一層深いものへと変えながら。
「もっと私を求めなさい…私が欲しいと強請りなさい」
余裕のない自分の心を落ち着けるかのように私はワザと顔を寄せ囁く。
「はあぁっ…ぁんんっ…」
彼女の身体が中がびくびくと震え、私もそのまま上り詰め最奥で吐き出した。
がくりとそのままうなだれるように彼女は楽譜の波に身を埋めながら。
力ない声でそっとうわ言のように呟いた。
「先生…もっと、もっと…シテ…下さい……」
まだ抜いていなかった彼女の中の私自身は硬度を取り戻し。
椅子の上へと場所を移す余裕もなく再び彼女を貪るように抱き続ける。
いや場所を移す余裕はあったのかもしれない。
けれど私は彼女の中の自分という存在を色濃いものにしたくて。
ワザと楽譜の溢れる床の上でで彼女を抱いたのだった。
END
259 :
256:03/09/11 02:45 ID:3eB14Ejr
以上でつ…257は2/3ですた…スマソ
お目汚し失礼しますた!!
では名無しに戻って神々のssにハァハァさせて頂きまつ
イイ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
校内プレイは良い。萌え。
また光臨して下さいよ(;´Д`)ハァハァ
板住人と思われる前スレ>775さんに何で旧スレを埋め立てないのかと
ご指摘が入ってますけど、どうしましょう?
埋め立てするにしても、毎日このスレ覗いてるわけじゃない人も
多いだろうから、ある程度は保存しておいても良いと思うのですが
具体的にはどうしたら良いでしょうか?
このスレで話し合いした方が良いかな…それともどこか移動しますか?
新スレを作ったときに、前々スレが生きていれは埋め立てる、で
いいような気がする。最後の方に新スレのアド残してさ。
SS保管庫さんは更新されないのかなぁ。実はすごく楽しみにしてる。
私達は、今日結婚式をあげます。
二度目の結婚式を。
「き・じょ・う・夫人」
控え室に顔だけ覗かせたまどか。
「もう〜、その呼び方恥ずかしいよっ」
「なら、しゃっちょー夫人かな」
社長でしょ社長。
「えらい、べっぴんさんにしてもろうたなあ。芸能人はメイクさんが命か?」
「はいはい、メイクさんのおかげで私は三国一の花嫁さんです。
葉月くんのおかげで、ブランドもののウエディングドレスが着れます」
私はふわふわのスカートを広げてみせた。
「そら、俺にたいする嫌みですやろか? 若奥様」
「いえいえ。まどか大人になったわねえ、と思って」
メイクを崩したらまずいと思ったのか、まどかは髪にキスをくれた。
結婚をするために、ではないけれど、まどかは父親と和解した。
本人は違うと言い張るんだけど。
彼の実家は、庶民の私には訳がわからないほどのお金持ちらしく、
結婚を喜んでくれた父親は、大阪で披露宴をやるといって聞かなくて、
実は、数日後には大阪へ行く予定になっている。
サイズをはかられたため、私のドレスも用意されているはず。
楽しみなような、ビビっちゃうような。
でね、まどかの実家で、「若奥様」と呼ばれちゃったの。恥ずかしいったら。
まどかに、屋根からお菓子投げたりするの? って聞いたら
「そら、名古屋やろ」って、あきれた顔で言われた。
本当は身内だけで、式も披露宴もやろうと思っていたのに、
まわりのみんなのおかげで、立派な式があげられる事になった。
「祭壇の前で、花嫁さん待ってるから。ヴァージンロードこけんようにな」
ヴァージンの所に力いれないで下さい。まどかにあげたでしょ。
初めての人、たったひとりの人と結ばれる私は、なんて幸せなんだろう。
ドアを開けた向こうにはまどかが緊張した面持ちで立ってて、私は最初の結婚式の事を思い出していた。
「思ったより大げさになってしもうたから、ここで、二人っきりで、しよ」
二人とも一張羅を着て、はばたき学園の傍の教会に来た。
ここを借りるコネが、いったいどこにあったんだろう。
「俺の全部でおまえを幸せにしたるから、結婚してくれ」
「まどか、それ、誓いの言葉じゃなくて、プロポーズだと思う」
あまりにも、てんぱってるまどか。
「るさい。返事せぇ」
「はい。結婚します」
まどかにそっと両手をとられた。
「俺は、何があってもお前をはなさへんし、ずっと、好きや。
お前がおるから頑張れるんや」
鼻の奥がいたくなってきた。まどかの言葉は続く。
「…誓うたる」
まどかがいったい何を誓ってくれたのか、さっぱりわからなかったけど、嬉しくて、泣きながら笑った。
「私も、誓います」
まどかは、私の手をまどかの腰に回させて、自分の手を私の頬に当てた。
「まどか、ずうっと愛してる」
自分の言葉がおかしいのも気が付かなかった。感動して。
神様だけが見てる誓いのキスは、何度も何度も繰り返された。
それはやっぱり唇だけでは終わらずに…。
「ま、ど、かぁ…」
私の声がかすれてる。だって、いいの。気持ちいいの。
「なんや? エエんか?」
「ん…まどか、いつもより、優しい」
はだけた胸元にまどかのキスがいっぱい。
「あぁ、こんな所やし、『静粛に』せな…」
まどか、なんか間違ってるよ。
目を細めてキスの痕を見てる。その優しい顔、好き。
「きれいやなあ。いろんな色に染まって」
あ、ステンドグラス…。私の身体、カラフル。まどかの横顔も。
カラフルなキャンディを舐めるように、まどかの舌が私の身体をなぞっていく。
「…ふぅ…ぅ…ん…はあっ」
愛おしそうな顔して胸のてっぺんを舐めてる。まどか、ほんとに胸好きなのね。
私も、気持ちいいよ。
「…んっ」
まどかのシャツを脱がす。引き締まった胸と腹筋。
まどかを転がして上にのしかかった。
さっきまどかが私にしたみたいに胸を舐める。
「……ぅ…」
「感じる?」
嬉しくって笑っちゃった。まどかにいっぱいキスをする。
「きゃぁっ」
「お姫さんはスケベやねぇ」
こんなんなってんで?
いきなり下着をまくられて、水をすくってなでられて。
「んんん…ん」
「もう俺のは舐めてくれへんの?」
だって、まどかがそこ触るから…動けない、よぉ。
「はぁ……ん」
ゆっくりとまどかの指が私の中に侵入してくる。一本じゃないでしょ。すごくわかる。
まどかは音をたてながら指を動かす。
も、だめ。
腕に力入らなくてまどかの上に倒れ込んだ。
「いっかいイっとこうな」
まどかの指が、すごく器用に私の中心部を興奮させてく。
「あ、あ、やぁっ」
まどかっ、なんで、なんで、そこってわかるの?
「あぁ──っ」
まどかの指を締め付けてるのが自分でもわかる。指だけでも充分いい。
「神様にも見せたろ、な」
まどかは私をひっくり返した。指は入れたままで。
「ほら、ええやろ。けど、俺のやからな」
たぶん神様相手に話してるんだろうと思う。
まどかと目が合う。
手をのばしてまどかを引き寄せる。
「もう、神様にでも、見せちゃやだ」
まどかだけのものなんだから。
「私だけの、はやく…」
ちょうだい。
「もっと、ゆうて」
「まどかが欲しい。気持ちよくして…んっ」
まどかがくすぐったそうな顔で、でも勢いよく侵入してきた。
「そんなんゆわれたら、期待に答えんとな」
私の腰を持ち上げて擦ってくる。あ、あ、やっぱり、まどか上手。
瞼の裏にステンドグラスみたいな色がいっぱい見える。
「はぁ…まど、かっ…きもち、いっ」
まどかの動きが速くなって頭がぼおっとしてくる。
「ジブン、何でそんなにすごいん?」
なに? なにが?
「…っう…」
一番奥を突かれると見える光。
「ああっまどかぁ」
「一緒に、イこ」
「誰にも渡さへん」
まどかにぎゅってくるまれる。
r r r r r r
「何で携帯切っとかんねん」
「ごめん」
電話かけてきた相手がまたわるかった…。
私の顔見てわかったみたい。
「また葉月か!」
わたしはアレ以来、葉月くんと絡める唯一のモデルとして時々仕事が来る。
それも、本人直々か、葉月くんの彼女から。
彼女公認なのはいいんだけど、わかんない人たちだ…。
まどかがヤキモチ妬くんだもん。葉月くんとの仕事の前後は大変なんだから。
まどか、セーブできなくて。失神させられちゃうし。
神父さんの声が聞こえる。
「誓いますか?」
「はい、誓います」
「今、二人は神のみまえにおいて…」
誓いのキス。
まどかの唇。柔らかくて、優しくて、大好き。
気が付いたらやっぱり長いキスになってて、後にみんなの語り草になってしまった。
まどか、幸せになろうね。
「ああ、いっつも気持ちようしたるからな」
はいはい。
***
無事にグラビア終わりました。
最初は違う話だったんですが、ラストでドロドロは違うだろうと、
「次は教会ですか?」というレスにのっかってしまいました。
読んでくれた方、レスくれた方ありがとうございました。
すっきり〜
グラビア神さま、乙!
やっぱ愛あるHはいいなあ、(;´Д`)ハァハァ
乙!!
本命別だけどいつも萌えさせてもらってますた。
バイト萌えになってしまいそうなくらいだ(*´Д`)
グラビア神様の作品読むと幸せな気分になります。
グラビア神様、乙!!
教会レスに応えてくれて、めちゃ萌えました。(;´Д`)ハァハァ
グラビアが終わってもまた、バイトの話、
書きに来てくれると嬉しいです。
>>253 やっぱりすきすきだと安心して読めますからね。
萌えてくれてありがとう。姫。
で、続きは?続きは?
>>272 愛がある方が気持ちいいのはバイトが一番わかっている(w
>>273 一緒にバイト萌えになりましょうよ。きっとバイトが幸せにしてくれまつよ。
>>274 バイトしかかけないので機会があればまたバイトでお邪魔しまつ。
やっぱりバイトが書きやすい。それっぽい事口にしてくれるしね。
神来てくれないかなぁ
最近はなんや、いろんなもんがでとるなあ。
『ゴムじゃないコンドーム』って、通称『ゴム』ってゆえへんやんけ。
最近ホンマむなしいんは、使い道がなくてどんどんコレクションが増えていくコトやねん。
誰でもいいっちゅー訳やないからな。そうそう。セックスは不特定多数とやってはいけません。
でな、今一番のお気に入りはこれ。入れもんがかわいいねん。使い捨てコンタクトのケースが大きくなったみたいなやつに入っとって、ふたのアルミにポップなイラスト。知らんやつには見えんやろな、コンドームには。
体育館裏で昼寝しているやけに目立つカップル。
葉月と、その彼女。ホンマにつきおうてるかは知らんけど。
彼女の膝枕でこの世の天国みたいな顔で寝てる葉月。
彼女の方はたいせいがつらそうやけど、葉月につられてか、優しい寝顔やった。
俺はなんかムカついたっちゅーか、うらやましかったんやけど。
いたずらしてやろうと思うたんや。
近距離まで、気付かれないように忍者のように近付く。
お気にのコンドームを葉月の顔めがけて投下!
みごと葉月のおでこに張り付きました。さっすが、俺。
ほな退散。
「……姫条」
げ、葉月。
「……なんだ……これ……」
「さ、さぁなんでしょうねぇ〜」
何で葉月はいつも仏頂面やねん。さっきはあんなに幸せそうな顔やったのに。
「……こんどーむ、だろ」
知っとんなら聞くなや。
「俺には必要ない……返す」
必要ないって、モデルさん、彼女さんとは…まだですのん?
「……使わない」
「ナマかいな」
睨まれた。せやかて、避妊はせなあかんで?
「……させない、妊娠。結婚するまで……」
モデルさん、その自信はいったいどこから?
「……あり得ない……そんなこと」
葉月は謎の自信とともに去っていった。
ちゅーか、何で俺がやったってバレてるん?
しかも、コンドーム結局返してくれへんかったし。
ワロタ。なんでそんなに自信満々なんだよ王子(W
超能力があるから(w
保守。
保守という言葉だけの書き込み見ると、
逆にもうこのスレいらないんだなンという気がする。
萌え話もないってことでしょ?
6スレめに入ってから作家さんも格段に減ってるしさ。
「いらないんだなン」って言われてモナー(;´Д`)
要らないと思うなら来ない様にすればヨロシ。
エロの神様が降りてきてくれるのが
前にくらべて少なくなってるのは事実だけど、
要らない訳じゃないし、なくなったら困るyo・・・
あ、漏れは読み手ですが。
書きたいのに書けなくなってしまいますた(´・ω・`)ショボーン
なんでだろう?まだまだ萌えはあるのでゆっくりと書きたいと思います。
ここに出てくる神様のように上手くはないけど。
>>285 ご自分のペースで書いてくだちい。待ってまつ(´∀`)旦 ニラチャドゾー
じゃあそれまで萌え話でもしましょう。
絵本CDでもいいかな?
色サマの朗読のときはなぜか主人公が「裸」
絵本で腰のあたりを隠していたりする
萌え話とはちとちがったな
288 :
名無しさん@ピンキー:03/10/03 13:28 ID:eA4Dzglp
age
保守しがてら「5.5」スレが無事ストッパーがかかったことを報告してみたり
依頼出してくださった方、ありがトンでしたm(_ _)m
マターリ神のご光臨をお待ちしていまつ
保守がてら。
ではエロ萌えスレはここだけになったんでつね。ヨカッタヨカッタ。
漏れもマターリと降臨を待ちまつ。
絵本CD、全キャラとも読み終える時には眠ってしまうんだね。
眠ってる彼女にナニヲスルノカ知りたい(笑)。ちゅーだけで済ませないで欲しい〜。
>290を読んで思いついたネタ
バイト×主
「……よー眠ってますなあ、小ヤギちゃん。」
主人公はすやすやと寝息を立てている。
「腹ペコのオオカミ目の前に、そない無防備に寝とったら危ないんやけどなぁ。」
主人公は目を覚まさない。
「オオカミがくるで〜!?」
主人公が目覚める気配はない。
⇒添い寝する
⇒襲う
⇒襲う(ぴっ)
「へっへっへ、それではいっただきまーす!」
姫条は主人公に襲いかかった!
「……。」
それでも主人公は寝ている!
姫条はコケた!
「意地でも起こさんとやってられんわー!」
姫条は主人公に襲いかかった!
主人公は寝返りを打った!
姫条の攻撃はすべてかわされた!
「そらないやろ!」
おわり
>291
不覚にも笑いのツボに大ヒット
なんでだろ〜笑いが止まらんよ
漏れも漏れも〜。添い寝の時はなにすんだろー?
まさか添い寝だけってことはないよね(笑)
>291の続き
バイト×主
⇒添い寝する (ぴっ)
「しゃあないなあ。寝る子となんとやらには勝てんて言うし。」
姫条は主人公の隣で眠りについた。
「う〜ん。」
主人公は寝返りを打った!
姫条はダメージを受けた!
「え、えらい寝相の悪いお姫さんやね……。」
姫条は耐えている。
主人公は寝返りを打った!
主人公の会心の一撃!
「……うっ……。」
おわり
「ん…ぅん…っ」
いつもと違う。いつもは唇をくっつけるだけなのに。
唇を弱く噛まれて、舌でたどられて、それがこんなに気持ちいいなんて。
触れられてもいないのに、耳の後ろがくすぐったくてぞくぞくする。
「んっ…」
でも、どうしても息苦しくなって、唇を離そうとした。
それなのに、先生は許してくれなかった。後頭部に手を回されて、唇を強く吸い上げられる。
「っ…んぅ…、んん!」
酸素を求めて開いた口に、先生の舌が入り込んできた。
尖らせた舌の先で、上顎や舌の付け根を刺激される。
なんとなく、外国映画のキスシーンが頭に浮かんだ。そんな考えを見透かしたように、
先生の舌が私の舌を絡めとった。
「んぁ、ん、ん…っ」
繊細なその動きに翻弄されて、力が入らなくなる。足がふらついて、その場に崩れそうになる。
私の頭と腰を支える先生の腕が、それを押しとどめた。
ようやく唇を離されて、私は荒い息を吐いた。
「…っ、は…ぁっ、せ、んせ…っ」
「キスだけでそんなになっているくせに、何をするつもりだったんだ?」
冷静に見下ろす先生の視線から、私は逃れられなかった。
意地悪。知っていたけど、先生は意地悪です。
でも、好きなんです。好きだから、結ばれたいのに。
それはいけないことですか? どうしていけないんですか?
答えてください、先生。
「先生…っ! お願い、先生!」
「あ…、あぁん…」
声が漏れる。自分の声じゃないみたい。
気持ちいい、ずっとこうしていたい。
恥ずかしいとか、自信がないとか、そんな気持ちがどこかにいってしまうくらいに。
「ん…あぁ…、ん、ぅん…」
先生の手が、指が、唇が、私の肌を伝う。そのたびに、甘い声が何度でも漏れる。
演技なんかしなくてもいいんだ。こんな声、本当に出るんだ。
そんなことをぼんやりと考えていた。すると上の空なのは許さないとばかりに、
先生の口が敏感なところを吸い上げた。
「ああぁっ!」
「…少し、声を抑えなさい」
思わず嬌声をあげた私に、先生は冷静な声で言った。
そんなの無理。無理です。
「せん、せ…」
「そう呼ぶのはやめなさい」
でも。
呼び方を変えたら、違う人になってしまうみたいで。
ただでさえ信じられないのに、夢になってしまう気がして。
怖いんです、先生。
「だって…」
「何だかいかがわしい行為をしている気になる」
「してる、じゃないですか」
「いかがわしくなどない。君はそんなふうに思っているのか?」
いかがわしいので終わり。
てんてーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
いかがわしいから終わりだなんて、差し障りがないようでしたら
続きを(*´Д`)ハァハァ しながらお待ちしていまつ
>いかがわしいので終わり。
ワロタ
300
王子ハピバスデー!0時ちょうどにうぷしたかったけど叶わず。
******
携帯電話が鳴っている。
気だるい疲れによって半ば眠りについていた体を無理やり現実に引き戻して、
葉月は手探りで枕元の携帯を取る。
こんな時間に仕事の連絡でもないだろうし、メールを寄越すような親しい友人もほとんどいない。
そもそもいつもマナーモードにしているはずだ。
ぼやけた頭にいくつも疑問符を浮かび上がらせながらも、葉月は携帯の画面を確認する。
しかしそこには着信を知らせる表示もなく、幾度かボタンを押してみても、着信音は止まらない。
そこでようやっと葉月は、隣に寝ている彼女の存在に思い当たる。
葉月の左側、腕の付け根に頭を乗っけるようにして。
腕枕が好き、と彼女が言うからそこはすっかりと彼女の指定席になっている。
いつもは自分よりも先に、頭を乗せると同時くらいにこてんと寝てしまう彼女。
だけど今日は、胸の前で重ねた手の中に光る携帯電話を握り締めて、じぃっと葉月を見つめていた。
葉月がゆっくりと視線を彼女に巡らせると、彼女はふわりと微笑み、小さな声で何事かを囁いた。
それで気づく。0時ジャストの液晶画面や、ループして流れ続けるメロディの意味に。
「ハッピーバースデイ、珪」
一番にお祝いしたかったんだ、と彼女が笑う。
いつだって、一番そばにいるのは彼女。高校の時から、自分の中ではそれより前の幼い頃から。
現に今日だってこうして一つのベッドの中で一緒に眠っているのだから、朝になってからだってそれは可能だろう。
それでも、満足した様子で頬を紅潮させた彼女をとても愛しく思う。
「プレゼントも用意してあるんだよ」
そう言ってベッドを降りようとした彼女の手首を掴んで引き寄せる。
軽い抵抗感、だけどすぐに彼女は葉月の腕の中へと収まる。
「プレゼント、見せたいんだけど……」
少し不満そうにしてみせる彼女の唇を塞ぐ。
自分を喜ばせようとする彼女の気持ちが嬉しい。それでも今は、彼女自身を強く求める。
どんな時も、こんなにも自分の感情を動かすのは彼女しかいない。
ポーズとしての抵抗を示していた彼女の手が、葉月の胸から首筋へと滑る。
唇の繋がりは段々と深くなり、彼女の唇からは時々吐息とも声ともつかないものが漏れる。
腰や胸の柔らかなラインをなぞるように手を動かすと、それは大きさを増してゆき、
ベッドサイドの小さな明かり、白熱灯の山吹色の光の中でも彼女の肌が紅く染まっていくのがわかる。
熱い息の下、彼女が葉月の耳元で囁く。
「これからもずーっと、こんなふうに2人でお祝いしようね?」
「…………ベッドの中で、ってことか?」
真顔でそう返した葉月を、彼女は「バカ」と笑った。
「あっ……や、ぁん…っ」
数え切れない程に抱き合った体は、ほんの少しの愛撫でもすぐに反応する。
葉月は彼女のどこが感じるかを知り尽くし、彼女もまた葉月の愛撫に敏感に応える。
「……ここ、だろ?」
溢れるほど蜜で潤ったそこに沈めた中指を、葉月は中で軽く引っかくように曲げた。
「あぁっ!」
途端、彼女の体はビクンと痙攣するように跳ね、背中をしならせる。
自分しか見たことのない、苦痛の色に似た快楽の表情が愛おしい。
その表情に、その先が欲しくなり。
―――少し、早いけど……
誕生日だからいいか、とわけのわからない理屈で自分を納得させ、葉月は彼女の中へ自身を沈めた。
狭い膣内を押し広げ進入し、擦れる感触と柔らかに絡みつくぬめった壁の温度に身を震わせる。
ゆっくりとした速度で中へと進むたびに、彼女の体温が上がるのを、触れた部分全部で感じる。
進入を終えると、どちらともなく詰めていた息を吐き出し、そのままの体勢でしばし抱き合った。
葉月は瞳を閉じて、彼女の膣壁がジワジワと自分の形に合わせて纏わりついていく、
やがては熱と潤みによってどこまでが自分でどこまでが彼女かわからなくなるあの感触を探った。
「…………ありがと、ね?」
ぽつりと呟いた彼女の言葉に、顔を上げる。
誕生日は普通「おめでとう」で、「ありがとう」はこの場合自分が言うべき言葉であろう。
葉月の顔に浮かんだ疑問の色に気づいたのか、彼女は先ほどよりも更に小さな声で続けた。
「生まれてくれて、とか、今こういうふうに一緒にいられること、とか。いろいろ」
そう言って彼女は照れくさそうに、葉月の胸に隠れるように顔をうずめた。
例えようのない愛しさが喉の奥を押しつぶす。
それこそ、まさに自分の台詞だ。
世界中に星の数を超える感謝を。
生まれてきた奇跡に。
奇跡と呼ぶにはありふれているけれど、それでも星がぶつかる確率にも近い値の、連綿と続く鎖に。
もう一度出会えた奇跡に。
失うことに慣れすぎていた自分に与えられた、希望の兆しに。
想いが通じた奇跡に。
互いでなければ駄目なのだ、と、互いが思えるその喜びに。
そして何よりも、今こうして抱き合える瞬間に。
ここに至るまでの全ての要因に気づかずに流れた奇跡に出会えた全ての人に時間に
君に
星の数を超える感謝を
何も言わずただきつく彼女を抱きしめる。訝しげに、葉月の顔を覗き込もうとする彼女の動きを
唇で封じると、緩やかに葉月は律動を始めた。
山吹色の仄かな明かりが、優しく2人を包み込む。
「……おまえの誕生日も、こうやって、2人で祝おうな」
汗で彼女の額に貼りついた髪を払いのけてやりながら、翠の瞳にオレンジの光を宿して葉月が囁く。
葉月の左腕の指定席で彼女は、悪戯っぽく瞳をきらめかせ、
「ベッドの中で?」
と反撃のパンチを繰り出す。真顔、ではなく笑顔、で。
葉月は軽く微笑むと、口付けで返事を返した。
「YES」と言う代わりに。
******
ワーオあーりがちィー。しかもヌルエロ御免。
>バイト(襲う・添い寝)
ワラタ。どちらにしても痛い目見るバイトが哀れ。そして萌え。
楽しませていただきましたー!
>てんてー
いかがわしくなかったらエロじゃない気が(w
むしろいかがわしさ全開でお願いします。続きお待ちしてますハァハァ
珪ポンお誕生日おめー!
>305神
ハァハァハァハァ(´д`*)
誕生日だしもしかして、と深夜にふらりと見に来て良かったでつ!!
激 し く 萌 え ま す た
しかも一押しの王子×主だよ!!
しかもしかも誕生日話だよ!!!
深く感謝ヽ(*´ー`)ノ
そして王子誕生日おめ!
(*´д`*)ハァハァ
神様ありがとうございます。
文章がとても上手で、微笑みながら読んでしまいました。
王子よりも主人公よりも、神の文章力に萌えますた
王子も誕生日おめでとう〜
このスレ初めて見てちらっと読んだんだけど
主人公ちゃんは名無しなの?
久しぶりに来たら神キテター!
王子もてんてーも良すぎです!
てんてー続きを是非キボンヌ!
>308
特例を除いて主人公は名無しです。
2chでドリーム仕様だと、仕方ない。
王子、おめでと〜。やっと17歳か…。
も、も、漏れもてんてーの続きキボンヌ!
そこでやめられちゃ主人公もだが漏れも
そんな殺生なぁ〜と身をよじってしまう。
久々に神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
てんてーにも珪ちんにも(*´Д`)ハァハァ
またのご降臨、お待ちしておりまつ。
皆様レスありがとうございます。暖かいお言葉嬉しいです。
早くうぷしようと急いだため、エロが半端になってしまってごめんなさい。
何となく火がついてしまったのでまた投下させてください。
(エロ描写にリベンジしたいらしい)
・エロに至るまでが少々長いです
・付き合ってないけどそういうことします
・甘くないです(むしろしょっぱい?)
それでもオッケーよ、という方、読んでいただけると嬉しいです。
では、次のレスからドゾー
「orange」
冬の、夕暮れの廊下はしんと冷たくて、私は足早に教室を目指した。
ぱたぱたと、上履きの音が誰もいない校舎に反響する。
薄いオレンジの光は教室を通り抜けて廊下まで届き、私の影を長く長く映す。
鼻は冷たいのに、頬は熱い。きっとどちらも赤くなっているんだろう。
きりりと冷え切った空気の中、白い息をたなびかせながら私は教室へと急いだ。
――――きっと、彼は待っている。
教室が迫る。少し速度を落として、目指すドアの前でちょうど立ち止まる。
すぐにはドアを開けず、走ったせいで乱れた前髪を軽く直してから教室へと入った。
後ろから2番目、窓際の席。
やはりというか何というか、彼は机に突っ伏して眠っていた。
待たせて申し訳ない気持ちと、待っていてくれて嬉しい気持ちがない交ぜになる。
色素の薄い金色の髪が、オレンジの光を捉えてさらさらと煌めく。
私は彼を起こさないよう気をつけながら、ゆっくりと前の座席に腰掛け、背もたれに肘をついて彼の寝顔を眺めた。
いつからだろう、こんな風に一緒に帰るのが当たり前になったのは。
初めは私が声をかけるだけだった。それだって断られる事の方が多くて。
それが段々、断られる回数が減って、彼からも誘ってくれるようになって。
いつの間にか、2人で帰るのが『当たり前』になってた。
HRが終わって、鞄を持って。どちらともなく肩を並べて、歩調を合わせて。
――その肩が触れ合う距離になることは、なかったけれど。
ふと、彼が身震いをした。寒いのかもと思い、咄嗟に自分のコートをかけてやると、
彼はまた規則正しい寝息を立て始めた。
気持ちよさそうに眠る彼にほっとしながらも、こんな所に寝ていたら風邪を引くかもしれないのだから
起こすべきかもしれない、と思い当たる。受験も間近なこの時期、体調を崩したらことだ。
それでも、もう少し。彼の寝顔を眺めていたくて、私はそのまま密やかな呼吸を続ける。
オレンジ色はその濃さを深めて、彼も私も、教室全てがオレンジの水槽になる。
長い睫毛が、ひときわ濃いオレンジの影を彼の下まぶたに落とし、私はそれがほんの微かに震えるのを見ていた。
袖口から覗く、骨ばった手首とその先に続くすらりと長い指を備えた手。
軽く握られたその手が冷たいことを、私は知っている。
いつか、気温が下がってきた秋。鮮やかな落ち葉が舞い散る中、彼と手を繋いだことがあった。
『おまえの手、温かそうだから』
そう言って私の手を取った彼に引っ張られるようにして歩きながら、私は、
―――この手を離さないでいられるのなら、世界がずっと冬であればいい―――
そんな馬鹿な願いを、本気で、強く、願ったのだ。
今の私には、彼の手を離さないでいられる『理由』がない。
それを手に入れる為には、今のバランスを崩さなければならず、私はそれを恐れているのだ。
もしかしたら『当たり前』に一緒に帰ることすら出来なくなってしまうかもしれない、そのリスクは
私を現状に踏みとどまらせるのには十分すぎるほどだ。
嫌われてはいないと思う。思わせぶりな台詞を互いに交わしては、期待することもある。
それでも、その期待を必死に打ち消し、『友達』という都合のいいまやかしのポジションに自ら戻る。
その先を、切実に望んでいるくせに。
結局、私は臆病なのだ。
彼が欲しいと、その手も声も視線も全てを欲しいと全身で望むくせに、
傷つくことを恐れて自分から動こうとはしない卑怯者なのだ。
張り詰めた風船のように、彼への想いをギリギリまで溜め込んで、
誰かが何かが針を刺してくれるのを待つだけの、弱虫だ。
なんて情けない。そうやって逃げ回って、いつの間にかもう卒業間近だ。
クリスマスやらバレンタインやら、その気になればチャンスはいくらだってあったのに。
一緒に帰って、たまに外で会う。それだけじゃ、とっくに我慢できなくなっていたのに。
その関係だって、卒業してしまえばなくなるかもしれない。『同級生』という肩書きもなくなるのだから。
そんなことわかってる。わかってるのに。
踏み出す勇気が出ない。こうして彼の寝顔を見つめるだけ、それすらもうすぐ叶わなくなるのに。
いつまで、足踏みを繰り返せば気が済むのだろう。
―――どうして、私はこんなに臆病なんだろう。
オレンジ色は少しずつ赤みを増して、彼の髪を焔のように見せる。
その色は、赤く燃える秋の葉を思わせて、
私はあのときの、彼の指先が私の熱を奪う、その手の温度を思い返していた。
「red」
夕暮れを、『逢う魔が時』とひとは言う。
だからきっと、魔がさしたのだ。
それでなかったら、私は酔っていたのだ。
強く濃く、燃えるように教室全体に広がる赤い光と、それなのにどこまでも凍てつく白い空気に。
あの秋の高い空の下、彼と手を繋いだそのことを思い返して私は、
彼の手に触れたくなったのだ。
彼が眠っているという事実も、私の背中を押した。
心臓がその鼓動を速める。それを治めるように深呼吸をひとつして、
私は、至極ゆっくりと、軽く握られた彼の手の中に、自分の手を滑り込ませた。
あのときと同じように、彼の手は冷たかった。
それに反して私の手は、いや手だけでなく全身が急激に温度を上げていく。
暖房もとうに切られていて息も白いのに、寒さは私の身には届かない。
顔が熱い。きっと赤くなっていて、でもそれはさっき走ったせいでも夕焼けのせいでもないだろう。
もしも、この手が。私、に触れたら。私はどうなってもいい、なんて思えてしまう。
―――本当に、この手にいつでも触れることが出来るようになるなら。私はなんになったってかまわないんだ。
あくまで、軽く。爪を立てないように、そっと、彼の指先を包む。
『好き』
唇で言葉を形作る。届かない言葉、息にもならないから空気にも溶けず、ただ私の内に降り積もる。
好きで好きでどうしようもなくて、切ない。
想いは溢れそうで、でも拒絶が怖くて、なんでもない振りをするしかできない。
こうやって溜め込んだ想いは、このまま開放しなかったらどこへ行くのだろうか。
いつかは雪のように消えるのだろうか。それとも澱のように奥底へ沈み、時折浮かび上がっては
胸のうちに苦い悔惜を蘇らせるのだろうか。
指先に、軽く力を感じた。瞬間、私の体は今まで以上に熱を帯びる。
彼の手が、私の手を握り返していた。
飛び跳ねるように、心臓が打つ。喉の辺りがぎゅっと締め付けられて、息が出来ない。
相変わらず彼は規則正しい寝息を立てていて、何の意味もないのだろうけど。
痛い。
胸が、痛い。
彼の手が私の手を握るそれだけのそこに意思も意味もないだのにそれだけでこんなにも。
冷たい手が私の指に冷気を注ぎ込む。
徐々に、私の熱が彼に伝播し、やがては溶け合っていくだろう。
それは、この上なく幸せなことのように思えた。
握る手に軽く力を込め、そっと彼の寝顔に顔を寄せる。
『好き』
届けられない想いをまた1ミリと積み重ねる。
『葉月くんが』
臆病で弱虫で卑怯でどうしようもない私の、真実の想い。
『好き』
失うことが怖くて逃げてばかりで、行き場を失くしてしまったそれ。
『あなたが、好き―――――』
それでも募るばかりで唇に乗せるのを止められない想いを層にして。
わかってる。
こんなのは自己満足なのだ。
伝える勇気を持てないのなら、それは朽ち果てるしかない。
それでも私には、バランスを崩せなかったのだ。
――――――でも、それは、本当に崩せないものだろうか?
不意に、強く手を掴まれて、再び心臓が飛び跳ねる。
軽く包まれていたはずの手に、強い力が込められ、私の手を封じていた。
息が、出来ない。
眼前の彼は、2,3回睫毛を瞬かせると、
唇だけで、私の、名前を呼んで、
それからやっと、瞳を開けた。
あかいいろはすっかりどこかへ行ってしまって、あとにはただしろいくうきだけが残っていた。
320 :
313:03/10/18 00:44 ID:23BvVw5v
とりあえず今日は導入部ということでここまでにします。まわりくどくてすいません。
そして投下前のレスで誰の話かアナウンスし忘れました…さらにすいません
こんな感じの計算高く理屈くさい主人公で、エロ部は次回投下予定の章からです。
明日か明後日の夜に貼りに来ます。良ければ読んでやってください。
それでは連投失礼しました。
神様方の光臨の為の賑やかし程度にでもなれればいいな。
期待してまってまつ!!!
良い感じ!!
期待してまつ!!!
>313神また来テタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!
貴方の書く空気の色まで見えてきそうな丁寧な描写が非常に好きでつ。
また明日・明後日降臨ということで、心よりお待ちしておりまつ。
>313
漏れは特別王子萌えではないのですが、誕生日ネタで
王子に萌えますた(*´Д`)ハァハァ
今回のお話の続きもハァハァしながらお待ちしております(*´Д`)
325 :
313:03/10/19 23:54 ID:dstPTPPG
こんばんは、313です。
続き貼らせていただく前にお詫びを。
前回のレスで、今回投下予定分からエロ、と書きましたが
ごめんなさいエロ部は次回になってしまいました…_| ̄|○
あぁ狼少年になってしまった。期待してくださった方、いたら申し訳ありません
待っているとの嬉しいレスを下さった皆様、本当にありがとうございます。
拙い文章ではありますが萌えをつぎ込んで書かせていただきます。
それでは次のレスからドゾー
「purple」
太陽が沈んで、夕焼けの色が消えてしまっているのにでもまだ明るい、
こんな時間のことを何と言うのだろうか?
ピンクとも薄紫ともつかない色の空がほんの少しの間だけ顔を覗かせる時間。
それは確かに短い時間のはずで、それでも私には永遠に感じられた。
目の前の彼は、ゆらゆらと頭を振って、それから初めての生き物を見るように私を見た。
薄い翠の瞳からは何の表情も読み取れなくて、それを怖いと感じながらも私は目を逸らせずにいた。
彼の瞳がゆっくりと焦点を合わせ、覚醒してゆくごとに、私の手を掴む彼の手も温かさを取り戻す。
それでもやはり私の体温の方が高くて、どことなくひんやりと感じられた。
薄紫の空は何の影も落とさない。
明るいのか暗いのかわからないその色は、普段の教室を別の何か不可思議な場所へ変えた。
翠が段々とその色を鮮やかにして、彼が私を認識する。
掴まれた手に伝わる力は緩むことなく、むしろ徐々にきつくなっていく。
早く、逃げなければ。
(溢れろ)
いつものように、何もない振りをして。
(崩せ)
重ねてきたもの、壊れてしまう。
(壊してしまえ)
誰か、助けて。
(この壁を壊して―――)
このままではいけない。
頭の中でシグナルが鳴り響く。
けれど私は彼から目を背けることが出来ず、曖昧な笑みを浮かべるだけだ。
何か言おうとしても、喉はただひゅうひゅうと乾いた音を立てるだけで、声が出せない。
私の手を凄い力で掴んだままの彼は、もうすっかり目も覚めきっているだろうに
微動だにせず、少し悲しげにそれでも強く私を見据えていた。
私はどうしたいのか。
彼はどうしたいのか。
わからない。
わからない。
この膠着した状況がむらさき色の中永遠と続くのかと思われたそのとき、
幕を降ろしたようにむらさきの明るい世界は消え去り、夜の訪れが始まって
教室は一段その闇を受け取った。
むらさきの世界はいつだって唐突に始まり唐突に終わるのだ。
太陽が陰ったのかと思い、私はふと窓の外に視線をやった。
(太陽などとうに沈んでいるのに)
次の瞬間、
私は彼に抱きしめられていた。
闇に囚われ始めた教室に、椅子の倒れる不愉快な音がけたたましく響いた。
「blue」
全てが、遅れて脳に届く。
例えば目の前を塞ぐ濃い青は彼の制服の色なのだとか、
ばさりと重たい音を立てたのは私がさっき彼の肩にかけた私のコートで、
彼が動いたために肩から滑り落ちて床にあるのだとか、
目の前の出来事を受け取って理解するまでに随分なタイムラグがあるのだ。
それなのに彼の、熱。微かに香る、シトラスのトワレ。背中と腰に回された腕の、力強さ。
そういった全ては触れたところから神経や感覚器官を飛び越して、ダイレクトに体の芯を揺さぶる。
体中が、針を刺されたように痛む。
内側を痺れとも疼きともつかない何かが駆け回っている。
心臓は耳元へ移動したかのようにうるさく、どくどくと早鐘を打つ。
好きな人に触れられるということが、これほどに感情を揺らすとは知らなかった。
他の誰に触れられたって、こんなふうになりえない。
彼が私の『特別』であるという証。体がそれを証明している。
この恋は、間違いなく本当であると。
ともすれば意識を手放してしまいそうなほど、私は陶酔していた。
彼の肩越しに見た空は青みを増し、世界は本格的に夜へと移行しようとしていた。
だけど、一方で。私の中で回る疑問符。
――――どうして――――?
彼もまた、バランスを保つことを嫌っていたのだろうか。
それともただの衝動で、私でなくてもいいのだろうか。
彼の息が耳たぶをくすぐる。
そのたびにゾクゾクと背中が震え、肌が悦楽に粟立つ。
2人の呼吸は荒く、教室全体に響いているのではないかと思うほどに大きい。
答えが、欲しい―――
どこまでも卑怯な私は彼の言葉ばかりを求めて縋るものを探す。
彼の顔が見たい。あの翠の瞳に、どこか私自身を肯定するものを見つけられたら。
それは間違いなく、『壊す』こと。だけど、それでも。
私は、私の頭を自分の肩に押し付けるように抱きしめる彼の胸を押し、
頭上にある彼の顔を仰ぎ見ようとした。
故意か、偶然か。それはどちらにもわからなかった。
ここから始まる全ての行為が偶然に流されたものとも言えるし、
ずっとこうなるのを望んでいたのも本当だ。
とにかくそのとき、私が身を仰け反らせた為に、腰に置かれた彼の手が、
私の背中をするりと撫でた。
「あっ」
その瞬間、あれほど出そうとしても出なかった声が零れ出た。
それは自分でも初めて聞く、艶めいた甘い『喘ぎ声』。
小さな声の振動はぴんと張り詰めた教室の空気を思いの外大きく揺らした。
この状況でこんな声を出すつもりなんてなかった。
いや、もしかしたらあったのかもしれない。
あるいはその前、太陽に気を取られ視線を外し隙を見せたことさえ故意かもしれない。
少なくとも私は、いつか『友達』でなくなることを望んでいたのだから。
だからこれは、私が彼を誘うために出した振動。
彼に届いて彼を揺らせばいい。
だって事実私は
濡れていた。
その声を捉えた彼は驚いたように翠の瞳を軽く見開き、
次の瞬きにはその瞳を何故だか悲しげに揺らめかせた。
私が答えを欲する間もなく、彼はさらに私をきつく抱きしめると、
噛み付くようにキスをした。
そうだ、壊したのは私そのものなのだ。
もう一度と垣間見た空は青から闇へと姿を変え、ちらちらと星が見え始めていた。
331 :
313:03/10/20 00:14 ID:vDe4Rh1A
今回はここまでです。
次回の投下は未定です…エロSSの神様の降臨待ちです。
形にならない萌えがモヤモヤ溜まってる状態なので、早いとこ形にしたいと思ってます。
続きが出来たらまた投下させてください。次回こそエロ全開でいきたいものだ。
SSを投下しようかしらーと思っていらっしゃるソコの神様方、
どうぞガンガン投下なさってくださいませ。
割り込み、とかそういうの全然気にする事でないので。
下手に続きという形を取って、神々の書き込みづらい環境を
作っていたらどうしよう、と懸念しております。
えー、待ってます。
それではまた。度重なる連投失礼しました。
すごい、ドキドキしながら読みました。
続きが楽しみです(*´Д`*)
緊張感溢れる展開でドキドキでつ
続きお待ちしてまつ
保守
335 :
名無しさん@ピンキー:03/10/22 08:33 ID:KvIyxWsc
下がりすぎあげ
313タンマダー?期待待ちー
保守
神様、お待ちしております。
本スレで、あるレスを見て思ったんだが、
てんてーって、お口でしてあげたらどんな反応するかな?
「やっ、やめなさい」と、戸惑いながらも了承?(w
てんてーといえども男だからやっぱり嬉しいかなー?
結構前に、そう言うSS書いて下さった神が居らした脳。
戸惑いながら…っていう内容で、かなり萌えた(w
本スレで話題になってたんだけど、
修学旅行でお風呂の覗き(覗かれ)なんてのは
ネタとしてダメでつか?>神
どうぞ、なんぼでも書いてくだされ。
覗いても、覗かれても
誰が覗くのか、その人によっても反応や言い訳が面白そうでつね
神のご光臨末永くお待ちしていまつ
ところで、男キャラとライバルキャラのエロを落としたら需要ありますか?
>>343 ●気配り例(ローカルルール)●
3.特殊な設定が出てくる場合は最初に宣言をして嫌な人がスルー出来るようにする
よろしくね。荒れる原因になるから。
346 :
名無しさん@ピンキー:03/10/30 20:59 ID:wCViHmK/
鬼畜な王子がすき〜!!!
煤i´∀`;)
348 :
343:03/10/31 18:35 ID:PLKvS58s
えっと、考えてたら王子病死になりそうなんだけど、いい?
王子の相手は主人公なんだけど。
逐一「このネタはいい?」って聞かなくても
>>2のローカルルールにある通り
うpする時に「氏にネタあり」とか宣言すればいいと思われ
降臨待ってます(´∀`)ノシ
350 :
313:03/11/01 01:24 ID:Ddyr179b
お久しぶりです、313です。
343さまの降臨がありそうなときにタイミング悪いんですが
続きを貼りにやってまいりました。ようやっと。
前回の投下から随分間が空いてしまい、住人の皆様には申し訳ありません。
もし待っていてくださった方(いらしたら)、遅筆でごめんなさい。
しかもまだ終わりません……冗長でごめんなさい……
この上は一刻も早い完結を目指してとりあえず今回分を投下いたします。
では次のレスから。連投規制に引っかかりませんように。
>>348 ∧_∧
(* ・∀・) 期待してまつ
( ∪ ∪
と__)__)
「black」
一度崩れてしまえば、後はもう落ちるだけ。
空は恐るべきスピードで夜の帳に包まれ、辺りは闇を手に入れた。
だけど私はそのスピードにも、全く気づかなかった。
かたく、目を閉じていたから。
葉月くんのキスに、全てを奪われていたから。
獣が獲物を捕えるように、彼は私の唇を貪る。
柔らかなそれを強く押し付ける。角度を変え、力加減を変え、何度も何度も。
次第に熱を帯びてきた唇を甘噛みされて、ぞくりと背筋が震えた。
軽く差し出された舌が、私の唇をなぞり、歯を突付く。
私たちの周りに充満する、熱い空気。
「んっ…ふ、ぅっん……」
息苦しさに薄く開いた隙間から、彼の舌は私の口内にやすやすと入り込み、
自由自在に暴れまわる。
力任せに荒いのに、私はそれを微塵も不快に感じない。
歯列を辿り、上顎を突付き、頬の内側を尖らせた先端で引っかくように滑り。
逃げ場もなく絡め取られた私の舌は、彼の動きに翻弄される。
吸われ、啄ばまれ、舐られた私の舌。彼の為すがままに、ただ流される。
深く深く、私の口内に潜る彼の舌が、唾液とともに甘やかな疼きを私に注ぎ込む。
足の力が抜けて、ともするとくず折れそうになる体を、彼の腕が支えてくれている。
ぴちゃぴちゃと、甲高い水音がしんと静まり返った教室を支配する。
それと、私たちの発するくぐもった荒い息遣い。
ふたつのリズムに踊らされるようにして、私は急速に快楽の淵へと沈んでいった。
さっきはあんなに暴れ狂っていた心臓の音は、今は主張をやめていた。
代わりに私の全身を動かすのは、唇から生まれる蕩ける程の悦楽。
唇から注ぎ込まれた甘い蜜が、血液の代わりに私の体中を走り回り、
つま先から頭の天辺まで余すところなく蜜を巡らせて、
そうしてその蜜が細胞をじわじわと溶かしていく。
葉月くんのキスはそんなふうにのぼせる程気持ちよく、私を蕩けさせた。
目を閉じて、キスの快楽に酔いながら微かに見え隠れする私の闇。
そうだったんだ、私はずっと、葉月くんとこうしたいと願っていたのだ。
彼の気持ちを確かめるのが怖くて逃げ惑ってばかりいたその裏で、
こうして彼が私を抱きしめてキスをしてくれる事を切に願っていたのだ。
ぐるぐると回る疑問符は、ひとつも解消されていない。
それでも私は彼の唇を心底嬉しいと思う。
こんな曖昧な状況でも、彼とキスしている自分を幸せだと感じる。
なんて、浅ましい。
欲に溺れた、汚い女だろうと。
自分を責めて蔑んで(それで安心する)、その為の言葉はいくらでも出てくるけれど。
それでも、葉月くんが欲しい。
今。彼が、欲しい。
それが闇だと言うのなら私は喜んでどこまでも堕ちよう。
夜気で一層冷え込んだ温度も、何の意味も為さない。
火照った身体を密着させるようにして、彼の背中に手をまわす。
私は彼の制服の背中をぎゅっと握り締めた。
瞬間、私の腰に回された手に、ぐっと力が込められた。
刹那私の肉体は、彼に引き寄せられる。
一瞬下腹部に当たった熱く硬い何かの存在を、知る。
これ以上ないと思ったのにまた顔が熱くなる、と感じたそのとき、
彼は私を、勢いよく引き剥がした。
ひゅう、と冷たい空気が2人の間を埋める。
もうひとりの熱を手放した身体は、一人しか知らなかった時よりも寒く思える。
彼の作り出した距離は、それ以上にがらんと、空虚に感じられる。
やっと触れられたのに、拒絶が悲しくて縋る気持ちで見上げた彼の瞳は、
私よりもずっと、深い悲しみのいろを湛えていた。
彼は、形の良い眉を辛そうに顰めると、掠れた声で小さく言った。
「……悪い、俺……調子に乗った」
夕闇に、口の端を無理やり持ち上げただけの、彼の苦しげな微笑が浮かぶ。
それだけ言うと彼は、がっちりと掴んでいた私の腕から力を抜いた。
触れていた部分の熱が、急速に逃げていく。
私の体を支配していた蜜が凍えて固まっていく。
(嫌だ、嫌だ、嫌だ―――――!)
離れたくない。放したくない。
ただ、目の前の彼だけが欲しいと、ただそれだけの。
それは全てを飲み込む緑黒。
私は眼前にあった彼のネクタイを引っ張り、つま先立ちで彼の唇を奪った。
がちん、と歯がぶつかって、眉間の方まで軽い衝撃が走る。
痛みに気を配る余裕も、彼に謝る余裕も私にはない。
とにかく懸命に、私は彼の唇を愛撫する。
彼がするように上手く出来ない。差し込んだ舌は、ただ単調に右往左往するしかなく。
それでも、彼に逃げる隙を与えないように。私は無我夢中で強引なキスを続けた。
ここで離れたら、絶対に私たちは離れたままになってしまう。
そう確信していた。
どうしてキスしたのか。どうしてやめたのか。
全て曖昧になって、互いに答えを聞くことも出来ずに
そのまま会わなくなってお終い、なんて路を辿ることに、きっとなる。
だからこのキスは、賭けだった。
もし彼が、ただの衝動で私にキスをして。それで我に返って後悔しているのなら。
このキスは何も生まない、賭けは私の負けだ。
だけど、もし。彼も、私を望んでくれていたら、そのときは。
先へ、進めるかもしれない。
一度崩れた天秤は、元には戻らない。
だったら少しでも望む方へ傾くように、出来るだけ足掻くしかない。
前方へつんのめる体勢の彼と爪先立ちの私は互いに体を支えあっている状態だった。
私は彼の首へ腕を絡めると、さらに深く舌を潜らせた。
「……おまえ……」
離れた唇から細い銀の糸が互いを繋いで、すぐに消えた。
やっとのことで私の猛勢を潜り抜けた彼が、荒い息をついて私を見る。
月が出ていて良かった。夜に彼の表情を隠されずに済むから。
私は彼の頬に両手を当てて、じっとその翠緑の瞳を覗き込んだ。
私も、ずっと卑怯だったけど。
逃げていたのは、あなたも同じでしょう?
思わせぶりな言葉を吐いて、私が揺れるのを見てきたのでしょう?
バランスは、ふたりでなければ保てないのだから。
一定の距離を越えないように、ずっと心を砕いてきたのでしょう?
そして、それはきっと。
そっくりそのまま、私とおんなじ理由だと。
そう思い上がっても、いいでしょう―――――?
ひたと見つめる私の視線の中で、ゆらりと彼の瞳が揺らいだ。
何かを迷うように、言いあぐねた言葉を飲み込むように、唇が微かに動いた。
大事なことを伝えてもいいものか、躊躇っているように見えた。
縦横に並んだ机の上に、縞模様の影が落ちる。
その中に、ふたり重なった形をくっきりと浮かび上がらせるのは月の光。
その黒の濃さで、思った以上に光が強いことに気付く。
月の光が、彼を惑わせればいいのに。
月光の魔力で、彼も狂わせてくれたらいいのに。
月明かりに照らされた彼は、幾度か何かを言いかけてはやめ、
やがては深いため息を付くと、俯いたまま小さく呟いた。
「俺が、今までどれだけ……」
あまりに微かな囁きで、語尾に向かうに従って音は白い息の中に紛れてしまった。
だから、そのときの私にはわからなかったのだ。
彼の言葉の意味は、全くわからなかったのだ。
(そうだ、今なら全くすべてがわかるのだ。)
(あのとき彼が何を戸惑っていたのかを。)
(何を私に伝えようか迷っていたのかを。)
(全てを思い出し手に入れた私なら、わかってあげられたのに。)
(こんなにも彼を悩ませることはなかったのに。)
彼が何を言いたいのかわからず、手を引っ込めることも出来ず、
私は彼の両頬に手を添えたまま軽く首を傾げて、曖昧に微笑んだ。
それを見た彼は、一瞬きゅっと唇を引き結ぶと、私に答えて儚く笑った。
彼の微笑で気持ちが和んだのも束の間、
透き通る翠緑の瞳がそれまでの揺れ惑いを消し、その色に鮮やかな強さを宿した。
その瞳に私はどうしようもなく引き付けられた。
「葉月くん、私ね、葉月くんのこと……」
続く言葉を、親指で止められた。彼の冷ややかな指先が、そっと私の唇をなぞる。
彼がゆっくりと体を屈めて、私の手は彼の頬から首へとまわった。
清廉な緑色が、段々と近づいてくる。
三度味わう、柔らかな甘い感触。
賭けに勝ったのだと、そのとき思った。
一度崩れてしまえば、そう、後はもう落ちるだけなのだ。
「green」
翠の瞳が、月明かりを灯している。
思えば私は、この瞳に恋をしたのだ。
冷たく何も映していなかったように見えた瞳が時折見せる、
寂しげな陰りや驚くほど優しく穏やかな光に。
色々な表情を見つける度嬉しくなって、もっと沢山の顔を見たいと思うようになって。
どうしたって、『もっと欲しい』と思ってしまう。
ただ『好き』なだけでは、どうしてもいられないのだ。
私は今、この瞳が欲しい。
お互いに薄く目を開け、見詰め合ってキスをしながら、私はそんなことを考えていた。
私の腰をかき抱いていた彼の手が、ゆっくりと上下に私の体のラインをさする。
もう片方の手は私の髪をさらりと通り、露出させた耳に彼の唇と熱い息が触れた。
くすぐったいような感触に、首筋のあたりがぞく、と震える。
こんなふうに誰かに触られるのは(ましてや今後予想される展開も)初めてで、
どうしていいかわからない。
『やめないで』
ただそれだけを強く念じながら、葉月くんの手の動きに意識を傾ける。
「ひゃあっ」
耳たぶを舐められて、思わず変な声が出た。
彼の舌はそのまま私の耳殻を舐め上げ、最後に軽くキスを落としていった。
くすぐったいのに、私の唇からは鼻にかかった切ない声しか出てこない。
耳だけじゃない。 彼の指先が滑ってゆく髪も、首筋も。
どこもかしこも、『彼』が触れる、そのことで私の体はどうしようもなく震えるのだ。
耳から、首へ。 うなじや鎖骨を通り、キスは胸元へと降り注ぐ。
その間にも彼の手は私の体をするすると撫ぜ続ける。
私の意識は彼に翻弄され、頭が熱に浮かされたようにくらくらした。
段々と私は、思考を手放していった。
体を繋げたところでどうなるというのか、
結局私も彼も決定的な言葉を発していないままではないか、
『体だけ』で終わってしまうのではないか、
考えるべき事は沢山あった。
だがその全てが煩わしく、どうでもいいことのように思えた。
それよりも、今。
私の胸元にほの赤いしるしを残した彼の唇の熱さや、
少しずつ力が込められてきた彼の指先の強さ、
時折私に寄越す淡いグリーンの視線の優しさ、
そういったものが愛しくて嬉しくてたまらない。
『葉月くんが、好きだ』
私の意思はそれ一点のみに集中する。
体に力が入らず、机に半ば腰を掛けるような体勢になる。
葉月くんは顔を上げると、啄ばむようなキスを再びくれた。
私はぼんやりと霞む視界の中、翠色が伏せられてまた開くのを見た。
頬に、まぶたに、こめかみに、沢山のキスが降る。
数え切れないキスの雨に降られて、体の力がどんどん抜けていく。
しゅるっと衣擦れの音がやけに大きく響き、スカーフが抜き取られていった。
彼の手が、私の制服のボタンをするすると外していく。
動きに迷いがなくて、いまさら戸惑う。
彼は、こういったことは初めてではないんだろうか。
そうであっても不思議ではないのだけれど。
聞いてみたい気もしたけれど、とても言い出せなくて、されるがままでいた。
やがてボタンが全て外されて、素肌が冷え冷えとした外気に晒された。
彼の唇がさらに下、胸の谷間の方へと降りてきた。
彼はブラの上から胸を撫で上げつつ、唇と舌でなだらかな膨らみを刺激する。
舌で舐められた部分は、一瞬熱く湿った感触に震えるが、冬の空気ですぐに冷たく乾いていく。
だが、その皮膚の一枚下、内側の熱は冷めることなく、逆に熱さを増してゆく。
心臓がどくどくと動いているのがわかる。
声が、止まらない。抑えられない。
下腹部に、じんと痺れるような疼きが続く。
唇から溢れる声は、白い息になって夜気に紛れていった。
ふと、胸に解放感が生まれた。
ブラのホックが外されて、胸が露出される。
葉月くんの顔が胸に近づく。 張りのある髪がさらさらと胸元をくすぐる感触が心地良い。
大きな手に乳房が包まれて、円を描くように揉みあげられる。
彼の手はひどく、熱かった。
彼の手の中で、私の胸は変幻自在に形を変えてゆく。
「はぁん…あ、やぁ……」
柔らかな肉を揉みしだかれるたび、吐息交じりの声が零れる。
彼の手のひらに、私の鼓動は確かに伝わっているのだろう。
そう思うと、ひときわ強く心臓が鳴った。
乳房の先、彼の手が全体を揉むごとに硬さを増してゆくのが感じられる。
ちりちりと弾けるような感覚が、突起に集まっていく。
「あぁんっ!」
そこに意識がいったちょうどそのとき、彼の指が張り詰めた突起をきゅっと摘んだ。
思わず大きな声を上げてしまい、その声で我に返る。
彼もその声に驚いたようで、ついと顔を私の眼前まで持ってきた。
恥かしい。今さらな気もするけれども、急に羞恥に襲われる。
彼はふっと目を細めると、私の耳元で小さく囁いた。
「声……可愛い」
耳たぶに熱が集まる。 それでも彼の言葉は優しく、嬉しくて、
知らず緊張で凝り固まっていた体がほぐれた気がした。
いつの間にか下半身の力はすっかり抜けて、机に半ば横たわるような格好になっていた。
彼は私の腰に手を添えて抱き起こすと、自分のコートを机に敷いてその上に改めて私を横たわらせた。
月明かりでもわかるほど、私の肌が桃色に火照っているのがちらりと見えた。
彼は私の胸を両手で包んで寄せ上げると、出来上がった谷間に顔をぽふっと乗せて
「気持ちいい」
と呟いた。 なんだか可愛らしい台詞に、思わず笑みが零れた。
こんなときにも、彼が優しいことが嬉しい。
このときにも、翠の瞳は悲しげで柔らかい光を湛えている。
この瞳に、私は、為すすべもなく恋に堕ちたのだ。
362 :
313:03/11/01 01:42 ID:Ddyr179b
今回は以上です。
予定としましては、本編(残り2章)は次回投下で終了、後日談1編で完結です。
いつ投下できるかはまだ未定です…すいません。
早めに投下して、イロモノシリーズは終了といきたいです。
>348さま
楽しみにお待ちしておりますー
>313さま
神来たーv
待ってましたv
起きてて良かったー!
相変わらずお上手ですv
めちゃくちゃ萌えましたv
続きも楽しみに待ってまつ!
>348さま
楽しみに待って待つv
313さんキター*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
萌えをありがとう
神キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!
切ない、切なすぎる!
けどそれがとってもいい!!
これからも期待しております。
がんがって下さい!!
366 :
313:03/11/03 06:16 ID:o0sPhw4h
おはようございます、313です。
前回投下分にレスくださった皆様、どうもありがとうございます。
勿体なくもありがたいお言葉の数々、本当に嬉しいです。
とりあえず今回投下分で本編は終了です。あまり間が空かなくて良かった。
それでは次のレスからドゾー。
「yellow」
瞬くネオンが頭上に、濃厚な黒い夜空がその下に見える。
仰向けに寝転がった姿勢で見られる窓の外の景色は全て逆さまだ。
四角く縁取られた夜空の真ん中あたりに、うす黄色の月がぼんやりと浮かんでいる。
冷たくも柔らかいその光が、やけにぼやけて見えた。
視界が滲むのは、執拗に繰り返される愛撫のせい。
葉月くんは私の胸の上に覆い被さるようにして、その乳房を弄る。
先端の飾りをころころと転がすように舐め、ときに甘く噛む。
かと思えば全体を大きく舐め上げ、きつく吸い上げる。
もう片方の乳房も彼の手によって、刺激が休まることはない。
ぴちゃぴちゃと響く唾液の音と、肌に当たる熱い息。
高められる快感に、声を抑えることができない。
「んっ…ふっ、うぅん…んくッ……」
気を抜くと甲高い嬌声をあられもなく上げてしまいそうになるので、
手の甲を唇に当てて必死で声が漏れるのを抑える。
緩急をつけた彼の愛撫に、体がびくびくと跳ねて机ががたがたと揺れる。
ともすれば落ちそうになる私の体を支えつつ、彼の愛撫が止む事はない。
月明かりを受けて、彼の髪が白金に煌めいた。
彼が顔を上げて、上気した私の顔を見つめている。
私を見つめる彼の瞳は相変わらず優しく、そしてどうしようもなく悲しげで。
ちくりと、罪悪感が胸を刺した。
ごめんね、あなたに無理をさせているね。
それでも、私はとても幸せなの。
あなたが好きだということで、許されるわけではないのだけれど。
ごめんね、ごめんね、ごめんね―――――
潤んだ視界の中で、月光と彼の髪が混ざり合って暖かな黄色が生まれる。
彼は、唇を押さえる私の手のひらにキスをすると、
するりとその手をスカートの中に滑りこませた。
すっかり力が抜け、しどけなく開いていた私の脚は、あっさりと彼の進入を許す。
内腿の辺りを、触るか触らないかの距離で彼の手が動き回る。
些細な刺激に、その奥がじわじわと痺れるのが感じられた。
そうして、ついに、彼の手はそこに触れた。
下着の上からでも簡単にわかるほどじっとりと濡れて熱いそこに。
彼の指がそこに触れた瞬間、私の体は今までで一番大きく跳ね、危うく机から転落する所だった。
彼の手が下着の上から包むように添えられる。
私の秘所が起こす律動が、きっと伝わっていることだろう。
羞恥と歓喜と愉悦が渦を巻いて、私のわずかに残った理性を侵食する。
彼の指がゆっくりと秘裂をなぞり始めると、それはほぼ完璧に打ち砕かれた。
下着が重く湿っていくのがわかる。
彼の指も同じように私で濡れていっているのだろう。
形を浮き上がらせるように彼の指が往復する。
徐徐にスピードを増すその動きに、快感は煽られる。
荒い息をつきながら、私はただ彼の指が沸き起こす快楽のみに集中した。
やがて濡れて汚れた下着も取り払われ、彼は私の脚を担ぐようにして秘所を露出させた。
冷たい風に晒されているのに、そこの火照りは収まらない。
彼はひどくゆっくりとした動作で、硝子細工に触れるかのようにそっとそこに指を付けた。
「あぁっ!」
決して閉じるまいと思っていた瞳をぎゅっと瞑って、刺激に耐える。
声は抑えようもなく、手の隙間から零れていく。
彼の指がするすると滑るたび、私がどれほど濡れているかを知らされる。
葉月くんは、私がどこが感じるのかを確かめているようで
あちこちを軽く撫でては反応の大きいところを重点的に愛撫してくる。
粘着質な水音が、教室に充満してゆく。
彼の指はやがて、赤く充血した花芽に届いた。
「んぁッ!」
電流のような強い刺激が、全身を駆け抜ける。
今まで体験したことのない快楽が火花のように爆ぜる。
彼は、無意識に逃げようとする私の腰を押さえると、花芽をくるくると捏ね繰り始めた。
「や、ぁあっ、ん、あァッ、はぁんっ!」
もはや声を抑えようなどというゆとりもない。
腰をよじらせて強すぎる刺激から逃れようとするが、彼の手がそれを許さない。
私の蜜を掬い取って塗りつけるように、彼はぬめった指先で花芽を転がす。
涙が浮かび上がってくる。
びりびりと痺れる快感が全身を飲み込もうと暴れまわる。
悦楽の曲線が急激に上がって、頂点に達しそうになったそのとき、
彼の指が私の濡れそぼった秘裂につぷっと卑猥な音を立てて飲み込まれた。
それが内側を掻き回し、と同時に花芽を急速に擦られ、
初めて感じる異物感に戸惑う間もなく、私は達してしまった。
かたく閉じた目の中で、黄色い火花が散った。
びく、びくと小刻みに痙攣を繰り返す私の体。
彼はその中にまだ指を埋めたまま、私が落ち着くのを待っていた。
「凄い……中……ヒクヒクいってる」
心底感心したようにそう言うと、彼は埋めた指をゆっくりと抜き挿しし始めた。
私の内側で彼の指が動いているのが伝わる。
濡れきった内部は滑らかに彼の指を受け入れるが、やはり異物感は拭えない。
それでも何度も指を出し入れされる内に、段々と私の中は柔らかくほぐれていった。
ずるりと、指が抜かれる感触。
きつく瞑っていた目を薄く開くと、彼の姿が冴え冴えとした月の光の中、輪郭を映し出されていた。
つい今しがた、彼が私の中に埋めていた指は、すっかり濡れ
手のひらの方まで、てらてらと月明かりに光っている。
ゆるりと彼の指を流れる私の蜜を、彼はぺろりと舌で舐め取った。
うす黄色の淡い光に照らされたその仕草がやけにいやらしく、でもとても綺麗で。
そう感じた自分はとても淫乱なのだろうと、恥ずかしくなった。
秘裂に触れていない方の手で、彼が私の頬を撫でた。
伺うように私の瞳を覗き込んでくる。
何の言葉を発さずとも、彼の言いたいことがわかった気がして、
私は翠緑の瞳を見据えたまま、こくりと肯いた。
彼の瞳がその色を強くする。 彼は私に何度目かのキスをすると、
体を起こして制服のベルトに手をかけた。
とろりと黒い空の中、月はその黄色がかった光を、鋭く白いそれに変えようとしていた。
金属音が、やけに大きく耳に響く。
彼のしていることを直視も出来ず、かといって思い切り目を逸らすことも出来ない。
横目で彼を見やる。 天を仰ぐ『それ』のシルエットが浮き彫りになる。
『それ』は想像していたよりも大きく、グロテスクで、
彼の体に付いているのが不思議な気がした。
彼が私の脚を大きく広げさせて、その熱い昂りを秘所へ擦り付ける。
溢れかえるほどの蜜で、それはつるつると裂け目を滑る。
熱く、硬いのに確かな肉の感触を持つ『それ』の起こす刺激に、
私の体はまたしてもひくひくと震える。
やがて彼は自分の昂りに手を添え、もう片方の手で私の頭を抱えると、
ゆっくりと体重を私へと預けた。
彼が、入ってくるのだ。
「―――つぅッ……!」
痛みに、神経が波立った。
引きちぎられるような鋭い痛みと、押し寄せる圧迫感。
彼の動きは至極ゆっくりだが、それでも内側を押し広げられる苦しさは和らがない。
浅い呼吸を繰り返し、彼の制服を握り締めて苦痛を堪える。
とてもとても長い(と感じられた)時間が過ぎて、ようやく彼が動きを止めた。
裂かれる痛みは治まったけれど、内臓を押し上げる圧迫感は取れない。
深く息を吸えなくて呼吸を整えることも出来ず、犬のように短く息を吐く。
いつの間にか眦から涙が溢れて、こめかみを通って耳の中を濡らしていた。
痛くて、苦しくて、
死んでしまいそうなくらい、幸せだった。
さらりと流れる彼の髪が、私の上に黄金色の雨を降らせる。
目の前の彼は、頬を朱に染め眉を顰め、苦痛とも快感ともつかない表情だ。
彼は詰めていた息をふぅーっと長く吐き出すと、薄くまぶたを上げた。
涙に濡れた私の顔を見たせいか、彼の顔に悔恨か罪悪感と取れる色が浮かぶ。
それを打ち消そうと私は無理に微笑んでみせたが、効果はなかったようだ。
彼は私の目縁に溜まった涙を唇で吸い取ると、私の体をかき抱いた。
私は母親がするように彼の背中を優しく撫で、彼はそれを黙って受けていた。
どれくらいか、2人でそのままただ抱き合って、互いの鼓動に耳を澄ます。
圧迫感にも多少慣れ、私の内側は彼の昂りが時折びく、と跳ねるのを感じられるまでになった。
彼の息は相変わらず熱く、荒く、彼の身体がさらなる快楽を求めていることを匂わせていた。
「動いて、葉月くん」
私の言葉に、彼が悲しげに顔を顰める。 私の苦痛を案じているのだろう。
「大丈夫だから、私、大丈夫だから」
どう言えば、この気持ちが伝わるのだろう。
とても、幸せで。 どんなに痛くても、幸せなのだ。
むしろ、痛いほうがいいかもしれない、だってそうしたら
私はこのときをずっと長く覚えていられるだろうから。
この気持ちを上手く伝える自信がない。
全く言葉というものは、こうも少しのことしか伝えられないのか。
「お願い、ね、動いて」
馬鹿みたいに同じ言葉を繰り返すしか出来なかった。
「……痛かったら、止めるから……」
少し苦しげにそう言うと、彼はさざ波のように緩やかに抽挿を始めた。
再び裂かれる痛みと、内臓を抉るような重圧感が沸き起こる。
「あっ、は、あっ、うぁっ……」
突き上げられるたびに、息が押し出されて呻き声が漏れる。
それでも、彼とひとつになった喜びが私の四肢を充たしていた。
段々と、彼の動きが早まっていく。 合わせて私の身体も揺れる。
目を閉じると痛みが増す気がして軽く開いていた瞳に、彼の髪が月の光の粒子を捕らえて煌くさまが映る。
だがそれは、次から次へと零れてくる涙に溶けて、こがね色が視界に広がった。
痛くて泣いているのか、嬉しくて泣いているのかわからない。
涙は言い出せない言葉の代わりに止め処なく溢れる。
『好き』
彼は目を閉じ、頬をますます上気させながらその動きを大きくする。
『葉月くんが』
彼の額に汗の粒が生まれて、整った輪郭を滑り落ちる。
『好き』
翠の瞳が開かれて、私の視線を受け止める。
『あなたが、好き―――――』
柔らかな緑が目一杯に広がったかと思うと、彼は私に口付ける。
「はづきく、あ、はっ、はづきくん、はづき、く……」
いつの間にか私は彼の首にしがみつき、まるでそれしか言葉を知らないみたいに彼の名前を連呼していた。
彼は力強く腰を打ち付ける。 痛いかどうかも、私にはもうわからなかった。
ただ、幸せで。例えようもなく、幸せで。
潤む視界に、月がその輪郭を失くしていく。
激しく突き上げられて、体ががくがくと揺さぶられる。
達する寸前、彼は小さく息だけで私の名前を呼んだ。
それがとても心地よく、嬉しかった。
「white」
胸の上に出された生温かい白い液体を、彼が丁寧に拭ってくれた。
急に冷えた空気の中、2人黙々と乱れた衣服を整える。
彼はぐしゃぐしゃになった私の髪を、優しく指で梳いた。
その瞳は、やはり申し訳なさそうに私を見つめていたけれども。
それでも彼は、「ごめん」とも「悪い」とも、口にすることはなかった。
通用口から校舎を出て、人気のない緩やかな坂道を下る。
中空には、すっかり白く冴え渡った月が凛と在った。
鈍く痛む下腹部をさすりながら、私は彼の数歩後ろを歩く。
どちらも何も口に出さず、ゆっくりとした歩調でアスファルトの上を進んだ。
これから私たちは、どうなるのだろうか。
私が望んだように、先へと進めるのだろうか。
それとも、何も変わらないままだろうか。
だって、結局肝心な言葉は何も言えなかったし聞けなかったのだ。
告げるべき言葉も言わず、ただ身体だけを繋ぐことに意味を持たせることなど出来るのか。
だけど、今からでも、伝えられるだろうか―――?
不意に彼が立ち止まり、私もつられて立ち止まる。
「……星」
彼が天を指さす。 見上げた先には満天の星が瞬いていた。
「すごい……月が明るいのに、良く見えるね」
「外灯が少ないから、だろ」
どちらともなくガードレールに腰掛けて、空を仰ぐ。
いつもなら何でもない沈黙が今日は重くて、詳しくもない星の話を無理に繋いだ。
「綺麗だね」
「ああ」
「あれ、オリオンだよね」
「ああ」
「……あれは?あの辺、明るいの」
「……プレアデス星団」
「すばる?」
「そう」
彼の方が見られなくて、夜空を見据え目に付いた星を何でも挙げる。
固く、重苦しい空気が辛くて、外気までさらに冷たく感じられる。
冷えてきた指で、私はある星を示した。
「……あれは?すばるの近くの……」
「あの、赤っぽい星か?」
「うん」
「アルデバラン……すばるのあと星、とも言うな」
アルデバラン。後追い星。
ひゅう、と刺すような風に、2人身を竦める。
「そろそろ、行くか……」
コートの襟元に顔を埋めるようにして、彼が歩き始める。
私も立ち上がると、彼の後ろについて歩き出した。
それはまるで、アルデバラン。
永遠にプレアデスを追い続け、永遠に追いつけない。
私もまた、追いつけないままなのだろうか。
未だに迷ってばかりで、この数歩を縮められない限り。
―――賭けは、私の負けかもしれない。
喉がぐぅっと詰まって、涙が出そうになった。
またも彼がその歩みを止めて振り向いた。 涙目になっているのがばれないように俯く。
彼は私の前まで来て立ち止まった。 泣きそうになったのを、気づかれたのだろうか。
ふと、指先に微かな温もりを覚えた。
次の瞬間、ぐい、と引っ張られる力によって、私はつんのめるように2,3歩進んだ。
彼の手が、冷え切った私の手を包んでいる。
さっきよりも少し大股で歩く彼に引かれて、坂道を下り始める。
彼の手と私の手が、わずかに残るぬくもりを分け合っていく。
その手の強さに、私の胸は再び締め付けられた。
言葉よりも、確かなこの手の優しさに。
軽く力を込めると、それ以上で答えるその力の確かさに。
じわりと涙が滲んで、零れないように慌てて天を仰ぐ。
ぼやけた視界に輝く、白く冴えた月と無数の星。
星に、願いを。
月に、祈りを。
どうか、彼のそばにいられますように。
彼と過ごしたこの空のいろが、どうかまぼろしとなりませんように。
end.
377 :
313:03/11/03 06:33 ID:o0sPhw4h
以上で本編終了です。長かった。
最後までお付き合いくださった方、どうもありがとうございました。
また、結果的にスレを独占しており、申し訳ありません。
とか言いながら、後日談というかフォローというか、王子視点の話を
1篇考えております。本当ながながとごめんなさい。
完成したらまた貼りに参ります。
それでは。しつこい連投失礼しました。
神様、萌えです。
私も頑張りまつ。
乙です。
王子視点も超楽しみでつ
神乙です!
激しく萌えさせていただきましたv
王子視点の楽しみに待っています。
313神様乙でした!
いまだかつてこんなに切ないSSは読んだ事ないです
王子視点も楽しみにしております。
ガンガッテ下さい
>313神
おつかれさまです。相変わらずの素敵描写に萌え萌えですた(*´д`)
それぞれキーになる色が見えてきて心地よいです。
次の王子篇も楽しみにしております。
>313様
・・・この感動はいったいなんだ。
素敵過ぎです、神様・・・
各章の色が情景と心理描写に綺麗に溶け込んでいて圧巻・・・
主人公視点なのに王子の行動から心理が透けて見えるみたいで凄い。
王子篇もめちゃめちゃ楽しみです。
>313神に感謝をしつつ・・・
他カプ神の降臨もマターリ待ちまつ。
>313神
乙です!切な萌えしました!
王子編楽しみに待ってまつ!
神よ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
切ない一時をありがとう!!
昨日王子を落としたので今日は別の人を落とす予定だったが、やっぱり王子にしよう・・・。
次回も楽しみに待っております!
387 :
313:03/11/08 05:23 ID:gX7GGr1+
おはようございます、313です。
こんなに沢山のレス、本当にどうもありがとうございます。
読んでいただけただけでも嬉しいのに、勿体ないお言葉多数いただいてどうしましょう。
もう非常に嬉しいです。ありがとうございました。
予告しておりました王子篇を投下しに参りました。
前回とは若干注意書きが異なりますので、改めて書かせていただきます。
・糖度高めです(むしろバカップルの域です)
・エロに至るまでが長いです(前回もそうでした)
・全体的に長文です(前回もry)
大丈夫よ、という方、どうぞご覧いただければ幸いです。
それでは次のレスからドゾー。
「pink」
窓の外に広がる世界は、ようやく朝を迎えようとしていた。
きりりと冷たい朝の空気に未だ冬の名残を感じるものの、柔らかく拡散する朝日や
風に乗って訪れる緑の匂いが、春の訪れを教えている。
間もなく、この白々と褪めた空に赤みがさして、太陽が顔を覗かせるだろう。
葉月はシャツを羽織っただけの姿で、窓の向こうの空を穏やかな表情で眺めていた。
眠れなくて。
隣にいる彼女の寝顔を、一晩中飽かず見ていた。
幸せで眠れないなんて、初めてだった。
ふと去来した淋しさに襲われ眠れなくなることはあっても、だ。
たった一つ、どうしても手に入れたかったひと。
そのひとが傍にいてくれる幸せに。
「……葉月くん?」
呼ばれる声に振り返る。彼女がベッドの中、まだとろんとした瞳でこちらを見ていた。
「起こしたか?」
「ううん、大丈夫。ね、こっち来て」
甘えた声で彼女が自分を呼ぶ。葉月は優しく微笑むと彼女の隣に滑り込んだ。
腕を彼女の頭の下に置かせて、彼女を抱き寄せる。彼女は寝心地を整えるために、しばらくモゾモゾと動いた。
その仕草が猫のようで、ふと校舎裏の猫を思い出す。彼女の名を付けた、子猫。
―――もう、一人で生きていかなくていいんだ。
あの猫にいつか自分を重ねて見た、あの時間に心の中で欲しかった答えをくれてやる。
葉月はようやく寝床が定まったらしい彼女をきゅうと抱きしめた。
「指輪、ありがとね」
「……何回目だ?」
「だって、嬉しいんだもん。何回でも言いたいの」
昨日から、口を開くたびにありがとうと繰り返す彼女。
葉月が苦笑交じりでそれを指摘すると、少し膨れて
「いくら言っても、言い足りないの」
と告げた。
仄かに、うすばら色の光が広がって、世界は徐々に覚醒してゆく。
2人は微笑を交わして、何となく声を潜めて、共に過ごした3年という時間を振り返る。
そのとき伝えられなかった想い、飲み込んだ言葉を取り戻すように。
――この枕、使ってくれてるんだね。
――あぁ……寝心地いいから、気に入ってる。
――あのね、ずっと気になってることがあるんだけど……
――何だ?
――…一緒にビリヤード行ったときに、モデルの人が絡んできたことあったじゃない?
――あぁ……いたな、そんな奴。
――あのときその人が言ってた、新人アイドルの子っていうのが、ちょっと気になって……
――…………
――イヤ別に変な意味じゃないんだけどね?何があったのかなーなんて、ちょっと……。ごめん、嫌だった?
――……いや……誰だっけ、と思って……
――あとね、クリスマス、ありがとう。イルミネーション綺麗だったね。
――あぁ……気に入ったか?
――うん、すごく。……あのとき、ヘンだなんて言って、笑ってごめんね?本当はすごく、嬉しかった。
――別に……気にしてない。
――今年も一緒に、見に行こうね。
――あぁ……行こう。
体育祭、落としたパンをあげて嫌がられたね、とか。
テストのとき、頑張ったの褒めてもらって嬉しかった、とか。
文化祭の演劇、台詞が違ったからドキドキしたよ、とか。
葉月は彼女が語る思い出に相槌を打ちながら、彼女の髪が指をすり抜けていく感触を楽しんでいた。
「……あのとき……」
少しの躊躇いの後、少しの緊張を伴って彼女が指した「あのとき」。
それがあの、冬の教室での出来事だと瞬時に理解し、葉月の体にも緊張が走る。
今までそれは、どちらとも触れることを控えていた話題。
しかし葉月の心にもずっと棘のように引っかかっていたことは確かで、
彼女がその話題を持ち出したことに軽く安堵を覚えるのもまた事実だった。
「あのとき、ごめんね。私、すごく葉月くんに無理させたよね」
「いや……」
毛布から覗く彼女の白く透けた肩が急に艶めかしく見え、葉月は毛布を引き上げる。
「もう、嫌われたかもしれないとか思ってたから。昨日すごく、嬉しかったんだ」
そう言って葉月を見る彼女の瞳が潤んでいて、その中に映る葉月の顔がぼやける。
「でもね、あのとき、すごく幸せだったんだよ?本当」
言葉を選びつつ、上手く言えないや、と言いながらも懸命に伝えようとする彼女。
そうだ、彼女は伝えることを恐れない。
理解されないかもしれなくても、拒絶されるかもしれなくても。
どんなにそれを恐れても、それでも必ず伝えようと努力する様が、
自分には信じられなくて、羨ましくて。
そんな彼女と接するうちに、伝えることを諦めなくていいのかと、思えるようになったんだ。
言葉が伝えられることなどほんの僅かで、それでも。
今の自分にできる精一杯で、伝えようと前を向けるように、なってきたんだ。
「俺も……嬉しかった、と思う……あのとき」
脳内をフル回転させて、適切な言葉を探る。どんな言葉を使えばいいんだろう?
俺は、あのとき、どう感じていたんだろう?
「いや……嬉しかった、のと…でも、すごく、悪いっていうか……」
感情を閉じ込めることに慣れすぎて、言葉と上手くリンクしない。
だが、彼女に「伝えること」を躊躇ったりしたくない。
もう躊躇う必要なんてない。彼女はいつも俺の言葉を待ってくれるから。
だから、伝えたいと思うんだ。
「あのとき、痛かっただろ?……悪かった」
葉月の言葉に、彼女は軽く微笑んで、ふるふると首を振る。
「早く……言ってやれたら良かったんだ」
君が好きだと。姫であってもなくても。
「でも……どうしても言えなかった。ずっと……」
「……私が、思い出さなかったから?」
彼女が、葉月の言葉の続きを継ぐ。葉月は小さく首を傾げた。
「おまえのせいじゃない……俺が、拘ってただけなんだ」
幼い頃の小さな思い出にいつまでも縋って、拘って、でも言い出せもしなかった。
何もなかった事にするには思い出は大切すぎ、目の前の彼女は面影を強く残しすぎていた。
「たぶん……ただ、おまえと普通に付き合ったりも、きっと出来たんだと……思う」
彼女は潤んだ瞳のまま、葉月の次の言葉を静かに待っていた。
「でもそれだと……何だか、おまえを騙してるみたいに思えて……」
思い出も、目の前の彼女も、大事だから。妥協も折り合いも、無意味だった。
「悪い……やっぱり俺も、上手く言えない……」
口元を歪めて自嘲するように葉月が笑う。彼女は真剣な眼差しで、再度ふるふると首を振った。
「大丈夫、ちゃんとわかる。わかるよ」
そういうと彼女は葉月の胸に顔を埋めた。
切れ切れの雲が、薄紅色にその身を変える。朝もやに乗って、新たな光が夜の名残を消してゆく。
少しだけ開いた窓から朝の爽やかな風が通り、カーテンをはためかせた。
「あのとき……あんなふうに、おまえを抱いちゃいけないと思った」
彼女の頭に軽く顎を乗せて、掠れた声で葉月は続ける。
叶うなら、幸せに。いつか彼女を抱くことが叶うなら、それは幸せなシチュエーションで、と思っていた。
いくら彼女がそれを望んでも、気持ちも伝えぬまま、衝動に駆られて抱いてはならないと決めていたのに。
「でも、あのとき……おまえ、笑ってくれただろ?」
全てを受け入れるように、包み込むように。
「それで、許されるような気がして……ごめん」
葉月の顎の下で、彼女が一層激しく首を振り、葉月を仰ぐ。
彼女の顔は、涙でしっかりと濡れていた。
彼女の涙を毛布の端で拭ってやると、皮膚の薄い彼女の目元が更に紅くなる。
葉月はその瞼に軽いキスを落とすと、また言葉を繋ぎ始めた。
「でも……あのときに、背中を押されたのも、本当なんだ」
冬の凍てついた空気の中、そこだけ熱に浮かされていた時間。
それをまぼろしにしてはいけない、と。
言葉を求め、伝えようとしてくれた彼女を裏切るものかと、心に決めた。
「だから……サンキュ」
彼女の瞳に、再び涙が滲んだ。
泣きながら、それでも微笑みを浮かべる彼女と啄ばむようなキスを交わす。
あのときがあったから、今の自分たちがあるのだと、確かに思う。
朝の柔らかい光が差し込む寝室で、二人寝そべったまま。
「ずっと、待たせてごめんね」
「いや……俺こそ、不安にさせてごめん」
「……なんか、私たち謝ってばっかりだね」
「……だな」
視線を交わし、クスリと笑い合う。
薄紅桜に色づいた彼女の頬に、軽く口付けを落とす。何度も、何度も。
言葉が伝えきれない感情を、行動で。
穏やかに、胸の中を幸福が満たしていく。
「ね、じゃあ代わりに『愛してる』って言って?」
彼女の甘えるような口調に、葉月はやれやれといった調子で眉を顰める。
「それも、昨日から沢山言った……」
正しくは、『言わされた』。何度も彼女にねだられて。
それこそ彼女が『指輪ありがとう』と言った回数と同じだけ、と思えるほど。
「だって聞きたいんだもん。……ずっと、葉月くんにそう言ってほしかったんだから」
言葉を紡ぐ彼女が、その目元を桃色に染める。
それは本当に、幸せに色をつけたらそんなふうになるのではないかと思えるような、幸福に満ち溢れた色。
彼女の桃色の眦に、そっとその唇を付ける。
幸福は、葉月の唇よりも仄かに温かい。
それから、それよりもずっと紅く熟れた熱い唇に、少しだけ深いキスをした。
「……もう、そうじゃないよ葉月くん」
笑みが零れてしまうのを懸命に隠しつつ、少しむくれて彼女が不平を訴える。
「……今のが、『愛してる』のキス」
しれっとした口調の葉月の言葉に、彼女の頬は紅を刷いたようにさぁっと薔薇色に染まる。
「……言葉で聞きたいって言っ……」
彼女の言葉を唇で遮る。一度で伝わらないなら、何度でもキスをしよう。
言葉で伝えるよりも、やっぱりこっちの方が自分には合っている気がする。
段々と深くなるキスが、彼女の言葉を奪っていく。
瞳を閉じて、うっとりとキスの甘さに酔いしれる彼女。
あのときは緊張で強張っていた彼女が、今は全身を葉月に預けている。
葉月は軽く目を開けて、彼女が蕩けていくさまを見ていた。
「……んン………」
長く深く、ゆるゆると口付けを交わして。
ようやっと自由になった彼女の唇から、ため息とも喘ぎ声ともつかぬ声が漏れる。
とろんと熱っぽく潤んだ瞳が、ふわりと葉月を捉える。
桃色が、彼女の頬だけでなく顔全体、さらには胸元まで広がってゆく。
東雲の空は静かに光を宿し、青から紫、桃色を通ってやがては橙に繋がるグラデーションが広がる。
窓から差し込む光が、彼女の珊瑚色の肌を照らした。
触れる指先や唇、舌に『愛してる』の想いを込めて。
愛しい彼女の体を、出来る限り優しく弄る。
いくら言葉を重ねても到底伝えきれないこの愛しさが、少しでも届くように。
彼女の唇から、快感に答える艶やかな声が出る度に、
それは確かに伝わっているのだと信じられて、嬉しくなった。
「ねぇ……葉月くんって、こういうの結構、経験ある?」
熱く息を吐きながら、少し鼻にかかった声で彼女が問う。
何故今そのようなことを聞くのか、葉月が訝しげに眉を顰めると、彼女は慌てて早口で言った。
「別に、遊んでるとか思ってないよ?ただ……全然、迷いがないから」
慣れてるのかなぁと思って、とか何とか、彼女が語尾を濁す。
そんなふうに取られていたのか、と少し面食らう。
しばし言葉を捜しあぐねて、それから葉月は自分でも納得したように呟いた。
「俺……ずっと、おまえのこと、こうしたいって思ってたから」
自分で発した言葉に、すとんと何かが落ちるような感覚を覚えた。
そうだったんだ、俺はずっと、彼女とこうしたいと思っていたんだ。
大事なことを告げて彼女を失うのを恐れて、はぐらかしてばかりいたその裏で、
こうして彼女にキスをして抱きしめたいと、ずっと願っていたんだ。
うつ伏せに寝そべる彼女の腰から、なだらかに膨らむ双丘に手を滑らせる。
「ずっとこうやって、おまえのこと抱きたいって……思ってた」
毎晩、頭の中で、数え切れないほど、彼女を抱いた。
ふわふわと柔らかい尻の割れ目をなぞり、そのまま内腿へと手を滑り込ませる。
彼女の体がぴくんと弾け、甘やかな切ない吐息が聞こえる。
葉月はその手をさらに奥、彼女の秘所へと潜り込ませた。
「ここにも……ずっと触りたかった」
そう言うと葉月は、そのしなやかに長い中指をすでに十分に潤っている秘裂へと沈めた。
「やぁっ!」
下半身を持ち上げ、彼女が葉月の指に反応する。
葉月は彼女の腰に手を添えると、沈めた中指をゆっくりと、内部に円を描くように動かした。
「あぁ…んっ…くぅ…ン……」
しとどに濡れているとはいえ、まだ彼女の内側は愛撫を素直に感じられる程こなれてはいない。
彼女の苦痛を呼ばないように、葉月は細心の注意を払って指を滑らせる。
緩やかに緩やかに、ささやきのように繰り返される、なめらかな愛撫。
少しずつ、少しずつだが、彼女の内壁は柔らかさを増し、漏れる声に色が乗せられてきた。
後ろから彼女を抱きしめる体勢で、葉月は彼女の中、入り口辺りの膣壁を指の腹で擦る。
指は彼女の蜜でびっしょりと濡れ、関節のあたりに滴っているのがわかる。
ぐちゅぐちゅとぬめった水音が、部屋を淫猥な空気に変える。
「なぁ…どこが、一番気持ちいい?」
荒い呼吸を吐く彼女の首筋に、浅いキスを繰り返しながら問う。
彼女はそれに答えられるわけもなく、ただ左右に首を振った。
「嫌なのか?……なら、やめる」
その言葉に彼女はハッと顔を上げると、涙目で葉月を見上げた。
その仕草がやたらと懸命で、可愛らしくて。
愛しさがこみ上げると同時に、他愛のない意地悪を、もっとしてみたくなる。
葉月は指を動かすスピードを緩めると、彼女の耳に息がかかるように囁いた。
「口に出して言わなきゃ、わからないだろ?」
これくらいの仕返し、したっていいよな?
「やぁ……」
言えないと、彼女は真っ赤になって首を振る。
だが、葉月の指の動きに合わせ、彼女の腰が揺らめいているのに、葉月は気づいた。
身を震わせ、息を荒げて、確かに快感を享受している。
―――『意地悪』は、また今度な。
葉月はそう一人ごちると、親指で彼女の固く張り詰めた花芯を擦り上げた。
「きゃっ、あ、あぁ、あ、あんっ!」
突然の強い刺激に、彼女が激しく細腰をくねらせる。
葉月が爪先で軽く花芯を弾くと、小さく悲鳴をあげて彼女はあっけなく達してしまった。
やっと痙攣が治まり、ぐったりと力の抜けた彼女の体を支える。
今や全身が桃色に火照り、熱を帯びていた。
葉月は彼女を仰向けに寝かせると、だらりと抵抗を失った両脚を開かせた。
まだ『それ』は彼女には苦痛だと知っていても、葉月自身ももう限界であり、
わずかな後ろめたさと罪悪感を感じつつも、葉月は自身の昂りを彼女の秘裂へと押し付けた。
薔薇色の光は空一杯に広がって、朝明けを美しく彩っていた。
「んぅッ……」
濡れているとはいえ、やはりまだ彼女は苦痛を露にする。
辛そうな表情に一瞬腰が引けるものの、自身を包む快楽の先を欲することも止められない。
相反する感情を抱えたまま、出来るだけ彼女の負担にならないよう、ゆっくりとその身を進めた。
時間をかけて進入を終え、葉月の体は快感に、彼女の体は異物感に震える。
つぅ、と彼女の目縁から涙が一筋流れる。葉月は慌ててそれを舐め取った。
「悪い……俺ばっかり、気持ちいいな」
そういうものだとはわかっていても、目の前の彼女が苦しげだとどうしても申し訳なく思ってしまう。
「いいよ、そんなの。まだ3回目だから、仕方ないんだよ」
あのときと、昨夜と、今と。
まだ、3回目。
沢山の時を二人で過ごして、思い出を重ねてきたように。
きっと、これから、何度も何度も、体を重ねるのだろう。
「……そのうち、数え切れなくなる……と思う」
何か言った?と聞き返す彼女の唇を、葉月はまたもや唇で制した。
どうやら、癖になってしまったようだ。
初めはまだ固さを残していた彼女の中も、しばらくすると徐徐に柔らかさを取り戻し、
熱く湿った壁で葉月自身を絡めとろうかという程だ。
繋がっているのはほんの一部分なのに、不思議な感覚が葉月の全身を覆う。
まるで、彼女の中に全身を滑り込ませて、互いにその輪郭を溶け合わせているかのような。
「ひとつになる」とはこういうことなのか、と肌で感じる。
自分の下に抱かれている彼女を見やれば、まだ苦しげに顔を歪めていて、
そう感じているのは自分だけだということを少々寂しくも感じる。
だけど、きっと。二人、何度も体を重ねていけば。
これから時間は、たくさんあるのだ。
「……愛してる」
彼女の耳元でそう告げると、葉月は至極穏やかに動き始めた。
彼女は、葉月の名を呼ぶ。
葉月も、彼女の名を呼ぶ。
互いに腰を打ち付けあいながら、互いの名を、繰り返し繰り返し。
それは多分、どんな言葉よりも雄弁に、互いの想いを伝え合う、万感の言葉。
大きく揺れる視界の中、潤んだ瞳で優しく微笑む彼女が見える。
その蓮花の紅を引いたかのような唇に、きつくきつくキスをする。
桃色の肌に、葉月は自身の白い花を散らした。
絶頂に達した後の体はひたすら重く、気だるさが全身を支配する。
二人は四肢をベッドに投げ出して、まどろみの気配を受け入れようとしていた。
「少し、眠るか?」
「うん……ねぇ、空気が、春っぽい匂いになってきたね」
「ああ……そうだな」
重そうな瞼と戦いつつ、彼女が囁く。
「もう少ししたら、桜、咲くかな?」
「もうすぐ、だろ……」
「咲いたら、森林公園にお花見行こう?お弁当作るから」
「ああ……行こう」
葉月が柔らかく微笑んで返事をすると、彼女は安心したように目を閉じ、やがて穏やかな寝息を立て始めた。
その肩に毛布をかけてやり、彼女の心地よいリズムに耳を傾けながら、
葉月は窓の外、今はもう抜けるような爽青の空に視線を巡らせた。
あの日見た、茜色の夕焼け。
天文薄明 宵の空、寒月。
そして今、君と共に過ごす、あかときくだち。
これからも、たくさんのときを、たくさんのそらを、ふたりで。
そうして重ねた月日がいつか永遠と呼ばれるように。
瞳を閉じて、隣で安らかに眠る彼女の、その桃色の頬。
その幸福のいろに、葉月は言葉にならないキスをひとつ、告げた。
end.
400 :
313:03/11/08 05:47 ID:gX7GGr1+
以上でイロモノシリーズ完結です。
長々とスレ独占状態を続けてしまい、大変申し訳ありませんでした。
やはり神様方の書き込みづらい状況を作ってしまったかな、と反省しております。
このような長い、先の見えない作品を読んでくださった方々、
そして心優しいレスをくださった皆様、本当にありがとうございました。
投下の方法や文章など、SS書きとして反省・改善すべき点は多々ありますが、
とりあえず今は内に溜まっていた萌えを完全に吐き出せたことに満足しております。
また何か出来ましたら投下させてください。今度はもう少しスッキリしたヤツを書けたらいいな…
それでは、神々のご降臨を待ちつつ、名無しに戻りたいと思います。
最後までお付き合いくださって、本当にありがとうございました。
キター*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(´ー`)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
313神
投下ありがとうございます。
文章の流れとか、空気の感じとか、優しくて愛おしいっ
とっても素敵でした。
漏れも書き手なんでつが、よい勉強にもなりました。
神のとは全然色が違うタイプを書いているのでいかせるかはわかりませんが(w
> ――……いや……誰だっけ、と思って……
ここに一番萌えた漏れ_| ̄|○ アホダ
よーし、漏れもがんがっちゃうぞ〜
>313の神
今回も、切なくも優しい萌えをありがとうございます。
3年間を振り返り思い出話をするシーン
>体育祭、落としたパンをあげて嫌がられたね、とか。
思わず笑ってしまいました。
SS読後、王子ED、共に流れる「美しき世界」が脳内で
何度も再生されています。
久々にGSプレイしたくなったので、これから王子EDを
見て来よう。
次回の降臨も心からお待ちしております。
>>313神!!!
素敵すぎて言葉がでないです。
ありがとうございました。
萌えと愛でおなかイパーイです。
今日はよく眠れそうです。
>>402 私も脳内で「美しき世界」聞こえますた。
(・∀・)人(・∀・)
>313神様〜
こっちも切なくなってしまう想いで一杯になりながら読ませて頂きますた。
イロモノなんて呼び方しないで、カラーズストーリーとか私は思ってます。
素敵な萌えをありがとうございました!!!王子の夢を見れそうでつ。
>402&403
漏れも漏れも〜〜
(・∀・)人(・∀・)人(・∀・) マゼテ
>313神へ
今回もとっても*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!でした!
切なくて、すごく良かったです。
月並みな言葉しか出てきませんが、ステキな一時をありがとうございました!!
次回もゼヒ、楽しみに待っております。
頑張って下さい!!!
406 :
313:03/11/10 23:20 ID:2Zgg+up8
こんばんは、313です。
レスくださった皆様、どうもありがとうございます!
勿体ないほどのお褒めの言葉、本当に嬉しいです。感謝。
404さまには素敵タイトルまで付けていただいてありがとうございます。当方ネーミングセンス皆無。
私的にも「美しき世界」をエンドレスリピートして書いていたので、
聞こえた、と言っていただけてヤッターと思っております。
(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)ミンナナカーマ!
萌えゲージがたまらないと創作までいきつけないヘタレSS書きなんですが、
ぜひまた投下させていただきたいと思います。
とりあえず今は名無しに戻って401さまががんがっちゃうのを期待〜(楽しみに待ってます!)
それでは失礼しました。またね。
879 :名無し草 :03/11/11 00:29
某スレの投下神にプチもにょ・・・
SSはいいんだけどなー
882 :名無し草 :03/11/11 01:47
>879
廃れてdatオチするよか
いいって思うしかヽ(´ー`)ノ
883 :名無し草 :03/11/11 02:24
>879
あれだけ反応があれば、
舞い上がってしまうのも仕方なかろう。
時間経過と共に落ち着くんじゃないかな?
もうしばらくしても、まだ舞い上がっていたら、
その時存分にもにょれば良かろうて。
自分で反応しておいてなんだけど、
この話題は、ここではすべきではないと思うんだけど、どうかな?
884 :名無し草 :03/11/11 02:38
GS関連全般スレの息抜き、ガス抜き、避難所だから、別に構わないと思われ。
あすこ最近は神降臨が少ないし、本スレから新規の初心者タンが
流れたりしているのを見ると、あの妙なノリも納得。
漏れは脳内あぼーんしてるよ
>>407 一番イタイのはここの神でも
別スレでガス抜いた人でもなく
藻前な訳だが。
全くだな。
もう神がこなくなったら 藻 前 の 所 為 だ。
同意。
個人的にはガス抜きに書き込んだ香具師もどうかと思うがなー
あそこは全年齢板、こっちは年齢制限板なわけだし。
「ガス抜き」だから何言ったっていいと思ってるのか
少なくとも漏れは神が投下しにくくなるようなレスをした879のがもにょる。
この手の話題は定期的に出るんだからスルー汁。
考えなんて人それぞれなんだから。
この程度のレスでもにょられるのか・・・そりゃ降臨も減る罠。
今までだってもっと痛いレスはあったがそれはスルーできてたのに。
ガス抜きの弊害だか何だか知らんが気配りパラ低杉。
思わず感想レス少ない香具師の僻みかと疑ってしまった。
スルー出来ない漏れも厨だな・・・ゴメソ逝ってくる。
厨は気にせず神さま方いつでもいらして下さいね。待ってますよ。
間違った、ガス抜きは難民じゃなくて、難民で出た問題は難民で。
せめてここは神が降臨しやすい雰囲気作っておこうよ。
>416
同意。じゃしばらくマターリと萌えエロ話でもしないか?
・・・
ネタが浮かばん。
マターリと優雅にエロ話とは難しいものよの。
>417
では、大した話題ではないのですが振らせて頂きます。
根本は別キャラ萌えなのに、最近王子が気になって仕方ないのです。
なんというか下心はあるのに押し殺して押し殺して…なタイプかと
思うとハァハァです…
419 :
418:03/11/12 22:16 ID:saC/ZUdd
すみません、途中で送信してしまいました。
皆さんも萌えキャラではないのに、何故かエロに関してだけ
どうにも考えすぎてしまうキャラは居ますか?
…私だけ?(´・ω・`)
自分も王子に関してはいろんな妄想が…。
絶対ムッツリだもんなあこいつW
…本命ワカメなんだけど。
あと最近ちーたんが気になる…。アメリカンだし一番手早そう。
私はてんてーが…ちゃんとした知識があるのかどうか気になって困ってます。
へたに研究熱心だから、なんか見当違いな本を読んだりしないかと心配で。
王子たち高校生の男子なんて現実ではHなことばかり考えてる年頃だろうに女の子を大事にして体に触ろうともせず、偉いなあと妙な感心をしてしまいます。
漏れはモリリン…。内気な優等生だから鬱屈した物がありそうで。
>>421 最後の一行ワロタ(w
>421
そういえば私の今カレってセイーリのシステムっていうか
理屈というか知らなかったし(生理中にエチすると妊娠すると
思っていた)、ナプキンの使い方も誤解していたなあ……。
テープの方を、身体にはっつけると思っていたのですよ。
いわく
「えっ! だってバンソウコウって、肌にはっつけるだろ?
それとは違うのか!!」だって。
バイト友達の中には、彼女に童貞だってのを知られたくなくて、
AVでヤッてるそのままのプレイを強要してふられたって子も
いました。南無。
>421
「ギャーせんせー!いきなり顔にかけるなんてヒドイ!」
「す、すまない(おかしい…私が研究したビデオのうち82%がフィニッシュは顔、
そしてその中の96%の女性が恍惚とした表情を浮かべていたというのに…
顔射は女性の喜ぶ、一般的な処理方法ではないのか?)」
イマイチだな。もっとこう突拍子もない間違いを自信満々にしていただきたい。
最後一行は、まぁそこで欲望を露わにされたらときメモじゃないからw
リアルで家に誘うっつったら、その年頃の子は100%それ目的だよな。
キャミ&ミニスカで行っても指一本触れないジェントルマン揃い。
家誘いは初回時には吃驚だったなぁ。
ないとわかっちゃいるが、思わず妙な心配をしてしまったよ。
でもなんか家誘いOK時には相手の喜び度が五割増しに見えるのは気のせいか。
・・・気のせいだなw
>>425 彼の家に行ったときの一瞬の暗転に謎が隠されているような気がします。
続けて3回家へ誘われた時は、こいつ何か期待してるな?と
変な勘繰りをしてしまう漏れ。
いや、漏れが一番期待してるんだな…
>>428 あの一瞬の間に色々してるのかーと思うと……w
特に王子とバイト。
一人暮らししている健康な男子高校生が、好きな女の子部屋に連れ込んで
『なにもなし!』というのはどうかと。
女の子だって、ちょっと覚悟して行ってるんだからさー。
ジュースやコーヒーお出ししてる場合じゃねえぞゴラ。
430 :
名無しさん@ピンキー:03/11/14 19:46 ID:uPzvdM6Y
〉425 ワカメの「おいで!」にはカナーリどきどきした。あの囁きは妄想を掻き立てまつ(藁)
話違ってスマソだがやっぱりちーたんの喘ぎって英語なんかなー。なんか想像したらイヤンな感じW
喘ぎは・・・どうだろう。イク瞬間にOh!とかネイティブで言われたらイヤンw
てんてーは終わった後ならエクセレント!とか普通に言いそうだけど。
てんてーがエチーしている時「この角度での挿入では…」と実践で調べていたり
主人公ちゃんに講義を行いながらしてたりしたら、怖いかもw
わたしの脳内では、バイトとの海で
「紫外線は水着も通すんやで。」と、ブラの中に手を入れられてオイルを塗られたことになってます。
>>435 と、当然下もですよね? (´Д`)ハァハァ
主人公はボーッとしてるから、最初は気づかない。
「あれ?ちょっと?」てなかんじでバイトのセリフ「紫外線は、、」
⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ・・・・
よし、その脳内で今夜はバイトと海だ!
セクシービキニ着用で、バイトの手はブラの下から。バイトの指は長いから、小さなブラから手が出ちゃいます。
>>435 どこで塗ってるんだろw
車の中?
岩場の影?
ほてりを冷やす為海の中?
せまい更衣室orシャワー室に連れ込んで?
それとも肝心な所はタオルで隠して大胆に砂場で?
妄想がどこまでも続いて逝くよ(゚∀゚ )
バイトの大きめのパーカーをはおって。
「ヤー ウ〜ベイビー カモッ! ヤー ハァハァ」
…やっぱアメリカ仕込み喘ぎチータンはやだなw
きっとチータンだからあえぐときもカタコトの日本語で
『あなたとこういうことをしているおかげで、とても気持ちよくて幸せです』
ということを精一杯伝えてくれるような気がしまつ。
>>444 ヤベ、ワロタ(w
でもちょと聞きたいかも・・・
久しぶりに過去ログを読み返してみた。
最初のスレとか、凄いスピードで進んでたんだね。
自分は前スレから見始めたから、最初の方参加してた人が羨まスィ。
祭り状態で、楽しそうだなーとオモ。
最近はマターリだし(それはそれでいいのだが)
またーりでも楽しもう!
ちーたんカタコト…萌える
「…ん」
彼の唇が私に重なる。
「ぁ…は……んん」
彼の指が私をまさぐる。
「アナタはとてもキレイです」
「はぁ…ん、あ、ぁ…もう……ね?…お願……い」
「いいですか?」
「……来て…はぁ…ん…ふっ」
千晴クンが私の中をいっぱいにする。
「ワタシもとても…いい……です。アナタはすばらしいです…ォゥ」
ォゥ?
「オゥ…ヤー…」
ォゥ ャー??
「ん、どう…しました?」
「な、なんでも…な…い…ん、ぁ、あ、あっ」
「…イエス…イェス……」
……やっぱ…外国産まれなんだなぁ…
彼の動きが早くなる。
私も一緒に持って行かれる。
「あ、んぁっ…んんっ…あ、あ、あ…ふ、ぁっ」
「も……ダ…メ…」
「…イエス…カモン……ウっ」
「あぁっ!」
・・・文化の違いが身にしみる夜だった。
>499
ワロタ
すげー(・∀・)イイ!
多分最初の頃はそんな感じにうっかり喘いでそうだよね。
>>449 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ・・・・
チ、千晴くん、(;´Д`)ハァハァ
ワロタ
ワロタ
ワロタ
イエス… イエッス は まだOK範疇
でも カモン は ちょっと…w
いやー チーたん大好き
454 :
449:03/11/19 22:29 ID:pmLhEA59
笑ってくれてありがd〜。
カモンは悩んだんだが444が頭から離れなくてw
勢いに乗って書いたエロ無しだけどチーたんモノうpさせてください。
内容がエロ話題って事でお許しを。
「あの、シツモンあります。いいですか?」
千晴クンが真面目な顔で聞いてきた。
「私でわかることなら教えるよ。なんか言葉でわからないことあった?」
「その…怒らないで聞いてくれマスか」
「話しによるけど、怒らないように我慢する」
「…日本のオンナのヒト、SEXで達する時 イク 言うのなんでですか?」
ブハッ 私は飲んでいた缶の紅茶を盛大に吹き出した。ここが公園で良かった。
いや、こんな質問を公園でしてはいけない。
「ゲホッ、ゲホゲホ…な!な?なにをッ」
「アメリカでは 来る 言いマスcoming」
私は金魚のように顔を真っ赤にして口をパクパクするしか出来ない。
「こんな事アナタにしか聞けません」
そりゃそうだ。他人に聞いたら張り倒す。
「シツレイでしたか?ごめんなサイ。もういいです。気にしないでください」
「…………ょ」
「エ?」
「意識が飛んで行っちゃうほど……き…ちぃいってことよ」
今の方がよっぽど意識が飛びそうだよ…
「ほ、他の人はわからないけど…………私は…………そぅ…///////」
「なるほど、ヨクわかります」
害のなさそうな顔でにっこり笑われると大した質問じゃないのかと思ってしまう。
意外と曲者なのかもしれない。
「アナタを愛シテマス。だからイクのはとてもシアワセです」
それから軽くキスをして
千晴クンは私の耳に唇を寄せて言った。
「だから今夜モ2人で イク しましょう」
私はまた金魚になった。
ごめんなさい・・・あげちゃったよ・・・・_| ̄|○
ちータンえろー(w
かわいい話をアリガトン(;´Д`)ハアハア
意外と曲者なちーたんイイヨー!
悪気のないふりして..ちータン、エロ奉行だなっ!
>460
エロ奉行ワラタ
そうか、真のお奉行さまはちーたん自身だったのだな!
オブギョウサマ、ココデスヨ。
(夜のお奉行?)
暴れん棒将軍も教えてないとなっ!...ワシらおっさんか?
悪代官とお銀で文化祭の学園演劇を(w
きらめき高校と合同で文化祭か?w
学生演劇大会とかw
楽屋で(;´Д`)ハァハァ
「よいではないか、よいではないか〜」
「あ〜れ〜!」
これが独楽回しと申します。(大嘘)
そんなの上演できねーよ!w
バイトには立ちバックを、王子には執拗なクンニを希望します。
てんてーはお道具とか。
指揮棒で(;´Д`)ハァハァ
モリリンやわたぽんにはむしろこっちが色々してやりたくなりませんか。
>472
なるよ。
とりあえずわたぽんには間違った知識を与えてそこいらで披露させる陵辱プレイがいいな…
バイトは名前どおり騎乗がいいなw
ニヤニヤ笑いながら下から攻めてくるの。
>ニヤニヤ笑いながら
ここがポイントでつね(w
おまいら、本当に複数の男キャラ×主人公ちゃんみたいな奴が見たいの?
…てんてーとバイトでどなたか書いて下ちぃ
(´д`*)
バイトと騎乗中に、てんてーの突然の家庭訪問を受けたい。
オナーニ中のもりりんを突撃したい
慌てるもりりんに
「今何してたの?ん?」
と(・∀・)ニヤニヤしながらあんなことやこんなことを
>>479 漏れは、バカタンに突撃したい! (*´д`)
>479
自分もそれやりたい!
おつまみに、バイト立ちバック。
「なぁ、コーヒー淹れてくれへん?」
そう言ってまどかは私に白いシャツを手渡した。
「……なんでシャツ?」
男物の制服のシャツ。まどかサイズだから当然私には大きいはずで。
私の服だって何着かは置かせてもらってるのに。
「何でって、裸のまんまやったら風邪ひいてまうやん。いーから早よ着てみい」
『なんでシャツか』の答えになってない理屈をこねて、まどかは私の腕をシャツに通させた。
良くわかんないけど私も何となくまどかの言うとおり、シャツのボタンをはめる。
合わせが普段と逆だから慣れなくて、もたもたしてたらまどかが
「しょーがないやっちゃなー」
とか言いながらやたら嬉しそうにボタンをはめてくれて、ついでに腕まくりもしてくれた。
……なんでこんなイキイキしてるんだろう……
当たり前に大きいシャツは私の太ももを半分くらい隠した。
素肌にシャツがさらさら当たって、気持ちいいかも。
「ワンピースになってまうなぁ」
私を眺めるまどかはこれ以上ないってくらいの満面の笑顔。
「そんなに好きなの?この格好」
「そりゃもう。オトコの浪漫やで?」
アツく語るまどかがちょっと可愛いから、少し恥ずかしいけどこんな格好もいいかな。
小さなヤカンに水を入れて、コンロにかける。
エスプレッソメーカーを取ろうとして棚に手を伸ばしかけた時、気づいた。
裾が上がって、見えちゃう。
やられた。
ヤツの狙いはコレか。
「どしたん?早ようせえへんとお湯沸いてまうで?」
後ろからまどかの声がかかる。振り向かなくてもどんな表情してるかわかる。
ちょっと意地悪な、口元でのニヤニヤ笑い。
……悔しい。
片手で裾を押さえながら手を伸ばすけど、あとちょっとで届かない。
なんたって姫条ハウス、隅から隅までまどか仕様。棚も当然高い。
背伸びしても186cmの高さには適うわけない。
「なにモタモタしとんの?両手使った方が早いんちゃう?」
笑みを含んだ語調が憎たらしい。頬が、熱くなる。
動くと、かすかにシャツからコロンの香り。ムスクのラストノート。
まどかの、におい。
私を安心させたり、どきどきさせたりする香り。
あぁダメだ、体まで熱くなってきた。
かたかたと音を立てて、隣でヤカンのお湯が沸騰してる。
早く、早くしなきゃ。
まどかの視線、痛いくらいに感じる。
裸なんか何度も見せてて、私の体中まどかの目に晒されてない場所なんかない。
それなのに、なんでこんなに恥ずかしいの?
「きゃっ!」
爪先立ちで頑張ってた足に限界が来て、よろめいた私の体をいつの間にか後ろにいたまどかが支えてくれた。
そのまま、ぎゅうっと抱きしめられる。
薄い生地越しに、まどかの体温。少し骨っぽい体の感触。
「……見られんの、恥ずかしい?」
からかうように聞くからまた悔しくなる。
「熱いで、カラダ。心臓も、ドキドキゆうてる」
胸に伸びた手に、カラダがびくん、って反応する。
やだ、もう。恥ずかしい。恥ずかしいよ。
「……なぁ、こっち向いて」
声の調子が変わる。低くて、クールなのに甘い、「本気」の声。
耳元で囁かれて、首筋がぞくりと震えた。
言うことを聞かない私の顎に手を添えて、まどかは私を自分に向かせる。
振り向いた姿勢で、そのままキスをした。
唇を合わせたまま、まどかがコンロを捻って火を止める。
そのまま彼の手は、私の胸をシャツの上から撫でる。
「前、上がってまうんやな」
膨らみのラインを辿りながら、離れた唇からそんな言葉が漏れた。
シャツと一緒に胸を揉まれる。まどかの手に吸い付くように、私の胸が形を変える。
片手が太ももを滑って、シャツの中へと入り込んできた。
「オレのシャツ、やっぱぶかぶかやな。手ぇ入れやすいわ」
まどかの手が直に胸を掴む。温もりがずっと近くなって、さっきよりもずっと感じる。
後ろから耳たぶやうなじに沢山キスされて、私の体温はどんどん上がっていった。
シャツの中を自在に動き回る手が、お尻の割れ目に入り込んできた。
「や、触っちゃだめ……」
私の言葉を無視して、まどかの手はさらに奥に進んでいく。
まどかの手が触れた途端、そこはぐちゅ、といやらしい音を立てて震えた。
「なぁ、何でこんな濡れてんの?」
そんなこと聞かれても困る。
上半身をうつ伏せに倒される。ステンレスが冷たい。
お尻を突き出す格好にさせられて、何か恥ずかしい。
まどかの動きが見えないから不安になる。
と、不意にざらっとした感触が私のあそこに走った。
「や……!」
振り返ると、まどかが膝をついて私のあそこに顔を埋めてるのがちらっと見えた。
大きく舌を上下に動かされて、脚の力が抜ける。
溢れる私の愛液を、わざと音を立てて啜り上げられる。
それでも零れた露が股を伝っていく。
「はぁ、あぁん……」
気持ちよくて、頭がぼうっとする。冷たいステンレスに、頬を付ける。
硬く尖ったまどかの舌が、クリトリスを弾いた。
「ひぁ、あぁっ、ん……」
「腰、動いとる。ヤラしいなぁジブン」
小刻みに刺激を与えられて、急激に快感が増す。太ももの内側に、ぴりぴりと痺れが走る。
もう少しでいく、そう思ったときにまどかの動きが止まって、お尻に添えられてた手の温もりが離れた。
口元を拭いながら、まどかが立ち上がる。
「や、まどかぁ……」
「なに?どうしてほしいん?」
わかってるくせに、まどかはこういう意地悪を言いたがる。
薄く笑って、私の反応を楽しんでる。
いつも悔しいって思うけど、受け流す余裕なんて私にはなくて。
恥ずかしいけど、まどかの望む言葉を口にしてしまうんだ。
「まどかが、欲しいのぉ……」
「なにが欲しいんや。ちゃんと言うてみ?」
ニヤニヤ笑って、さらに意地悪。切なくて、我慢できない。
「やだ、まどか、お願い……」
私の言葉に、まどかは糸が切れたみたいに荒く、私に覆いかぶさってきた。
「あかん、今の反則や。オレのが限界」
そう言うと、私のあそこを指で開いて、まどかはアレを突き立てた。
熱くて硬い、アレが入ってくる。
後ろからされると奥まで入りすぎて苦しくて、あまり好きな体位じゃないけど。
それでも今日は、すごく感じる。
「んぅ……」
まどかはぶるりと震えると、いきなり激しく腰を動かした。
強く速く突かれて、カラダががくがく震える。
「あ、や、そんな、激し、まど、かぁ……」
まどかが動きを緩めることはなくて、喋ると舌を噛みそうになる。
奥を突かれる快感と、大きく擦れる感触がごちゃ混ぜになってわけがわからない。
ただ、きもちいいってことしか、頭にない。
腰をがっちりと掴まれて、肌と肌がぶつかり合う音がキッチンに響く。
「キツ……」
耳元で囁くまどかの声に、私のカラダはまた反応した。
左脚と腰を支えられて、ぐるりとカラダを反転させられる。
少し汗ばんだまどかの顔が見えて、安心する。
それも束の間、また激しく突き上げられて気持ちよさに頭が真っ白になる。
力強い突き上げに、かろうじて床に付けてた右の爪先も宙に浮いて、シンクに腰掛ける格好だ。
「あ、まどか、きもち、い、まど、かぁ、ん、あぁ……」
うわごとみたいな言葉が勝手に出てくる。
また股の内側に甘い痺れが走って、もうすぐいきそうだってわかる。
「ま、どか、イッても、いい?」
荒い呼吸でそう聞くと、まどかは微笑んで答えてくれた。
「一緒に、イこ?」
まどかがシャツごと私の背中を抱きしめて、一層激しく腰を動かす。
速い刺激に快感が煽られて、頭が真っ白になる。
「あ、あぁ、あ、ああぁっ!」
電流が全身を駆け抜けて、痙攣するみたいに体が震えて絶頂が見える。
まどかも2、3度強く腰を打ち付けると身を震わせて、私たちは抱き合ってほぼ同時にイッた。
「シャツ脱いだん?つまらんなぁ」
エスプレッソのデミタスカップをテーブルに置いて、まどかが残念そうに言った。
「だって汗かいちゃったじゃん。気持ち悪いんだもん」
「肌に張り付いたカンジがまたヤラしくてえーんやけどなぁ」
私の前には、バニラアイスクリームの入ったお皿。
「もう、人のことオモチャにして」
エスプレッソをアイスにかける。コーヒーの香りと、クリームの香りが混じる。
「オモチャになんかしてへんって。……オレしか見られへん、カワイイとこ見たいだけやって」
そう言ってまどかは、私を膝の上に抱き寄せると苦いキスをした。
ようやく唇が離れたころには、アイスクリームはすっかり溶けて。
お皿の中にはマーブル模様が広がっていた。
おわり。
も、萌えました!
良かったです!
こうゆうラブラブなの合いますよね、バイト×主人公たん
イジワルいたずらっ子なバイトに(;´Д`)
甘エロ話、ゴチでした!
バイトキタキタ━━━━━━!!!!!
繊細なバイトも良いけど
ストレートにイヂワルエロもしっくりくるね
>482神ありがとうございます!
もうすぐバカタンの誕生日だね。
エロパロ的には一番「高校生らしい」エロを爆発させてくれそうな奴だよな。
バカタンが一番暴走しそうだ(w
乳見た瞬間にプチっと切れそう
1日遅れだが、バカタソ誕生日おめでとー!!
・・・実は今、色様で書いているんだが。
主人公がまだすっぽんぽんになってもないことに気付いて、
ちと愕然・・・・。
簡潔なエロは難しいのお。
>494タン
待ってるよーーーー!
すっぽんぽんじゃなくても出来ることは出来る!(w
そう!全部脱ぐ必要はないぞ!
むしろ中途半端に脱がされて弄られてる、なんてーのが(;´Д`)ハァハァするわけでつよ、(;´Д`)ハァハァ
∬゜∀゜∬<待ってるよー。
なんかなりきりHスレができてるんだけど・・・
>>499 ええー!(;゚д゚)
と言いつつ500ゲト
501 :
名無しさん@ピンキー:03/12/15 23:36 ID:jx/D2DMA
むっちゃ下がってるから一度あげるね。430以下だった。
途中で詰まっておりまして。
「これ」が目標なんです。
−−−−
羽根ぼうきが、そっと乳房の上を這った。
「ああん」
上げたくなくとも、つい声が上がってしまう。
繊細で微妙な感触が、肌をぞわざわさせる。
「・・・も、やめ・・・・て。・・・、色く、ん・・・」
途切れ途切れの哀願も、天然の彼の前では何の効力も無い。
「どうして? だって君はこんなに綺麗な姿を僕に見せてくれているのに」
彼はそう言うと、また羽根ぼうきを這わせた。
乳房の先の紅い実の上に。
快感に、声よりも背が反った。
「凄い。何て綺麗なんだ、僕のミューズ」
色は身を屈めて、唇を奪った。
嘗めるように、貪るように。
舌を入れ、絡ませ、吸う。
頬は真っ赤に染まり、目尻に刺激から来る涙が光る。
軽く開かれた唇は、酸素を求めて喘ぐ。
その姿はますます色をそそった。
「ぅん・・・・」
色は恋人の裸身をうっとりと眺めた。
彼女の両手はその頭上で手首を縛られ、その先はベッドの支柱に繋がれている。
彼にとっての必要なことであれば、そこに禁忌の意識はない。
三原色の天使の笑顔を見上げながら、彼女は快楽と苦痛の合間に
たゆたっていた。
−−続く????
つまり脱がせ方で詰まっているわけでして。
天使・色様とブラック色様で揉めて(?)ます。
なお羽根ぼうきは、主人公のプレゼントって設定です。
も、もう、ぜひブラック色サマでお願いしますです(;´Д`)ハァハァ
いっそ両方のパターンが読みたいです(わがまま?)
ど、どっちがいいかな(どきどき)
色様だから…黒で!
ほぜん…
神降臨お待ちしてます…
バイトの言葉攻めきぼん…。保守。
メリークリスマス!
神のご光臨をお待ちしております。
てんてーで書き始めたはいいものの
エチの前で動いてくれなくなりました(w
お願いてんてー、主人公ちゃんにのしかかってよぉ〜
>>508 言葉攻め、ひどい系でしょうか
それとも恥ずかしがってる主人公におらおら〜な感じでしょうか
……ちょっと考えてみまつ。
>>510 恥ずかしがってる主人公ちゃんの羞恥をさらに煽るバイト……(;´Д`)ハァハァ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ・・・・
「気持ちええ?」
「あぁぅ・・・・・・ん」
「正直に言いや。なあ、気持ちええ?」
「・・・・・・んんっ・・・・・・」
「まだ足りんの? しゃあないなぁ。ちゃーんと気持ちよくしたるさかい・・・コレ取るで?」
「あ・・・・・・ん・・・だめ・・・・・・だめ、ぇ・・・」
・・・てな感じで?
姉ちゃんラブラブな尽くんです。
あの年ですから、悪魔の小学生と言ってもいいでしょう。
そういうのがお嫌いな方はスルーしてください。
あ、初詣ネタです。
今年『も』姉ちゃんに初詣のお誘いは来なかった。
当然だ。
姉ちゃんに近づいてきたヤローは、姉ちゃんには悪いが、
嘘の悪い噂を聞かせてやって、ご退場していただいだ。
部活で頑張っていた姉ちゃんは、夏の初めぐらいまでは
いいセン行っていたっぽいヤローがチラホラいたから、
今年こそは『らぶらぶはっぴーな初詣』が出来ると
夢を見ていたけど。
そんなことはさせるもんか。
気落ちして、届いた年賀状を整理している姉ちゃんに、
俺は声を掛けた。
「姉ちゃん、今年もダメだったね〜」
「尽。ウルサイ!・・・・・あっち行ってよ」
「折角、晴着買って着付けまで出来るようになった
のにねー」
姉ちゃんは顔を真っ赤にして、半べそをかきながら
俺を睨みつける。
う〜、かわいいー!!
もっともっとそんな顔させたいー。
「いいじゃん、折角なんだからさ。晴着着て初詣
行こーぜー」
「一人で行ったって、つまんないもん」
「んじゃあさ、俺と行こうよ」
「えっ?」
姉ちゃんの顔が少し赤く染まったのを、俺は見逃さ
なかった。
・・・・・姉ちゃんは思い出しているんだ。
去年の夏。俺と出かけて・・・・・・・・・体験した
少しばかりイケナイことを。
姉ちゃんの心を縛る出来事を。
俺は姉ちゃんの揺らいだ天秤に、重石をかけた。
「俺は姉ちゃんの綺麗な晴着姿、すげー見たいんだ
けどなー」
「ほ、ほんと?」
俺はにっこりと笑った。
「もっちろん!」
姉ちゃんの天秤は傾いた。ちょっとイケナイ方向に。
「つ、尽がそこまで言うんじゃ、しょーがないっ。
い、一緒に行ってあげてもいいわよっ」
「そうでなくっちゃ! んじゃ、支度できたら降りて
来てねー。愛してるよ、ねーちゃんっ」
「つくし−−−−−っ!!」
俺は追い出されるように、姉ちゃんの部屋を出た。
冗談めかして言ったが、最後のアレは本音だ。
冗談でしか許されない・・・・・・・・・・。
「やっぱそれなりには混んでるなー」
「そーねえー」
着物の着付けまでマスターした姉ちゃんだったが、
普段から着慣れているわけではない。
重い帯と不慣れなことで、足元は相当に危うい。
俺は助ける振りをして、姉ちゃんの手を握った。
姉ちゃんは少し俺を見つめた後で、
「ありがと、尽」
とぶっきらぼうに言った。
俺は傾いた天秤に、更に重石をのせることにした。
やっとこお参りをして、少し人ごみから離れる。
神社裏の森には、流石に人は殆どいなかった。
「つ、つくし・・・・?」
姉ちゃんは気付いている。気付いているのに、
ついて来る。
「いいじゃん、さ。少し休もうよ、」
「尽、・・・あの、」
俺は姉ちゃんの耳に囁いた。
「イイコトして、さ」
姉ちゃんの顔が真っ赤になった。あー、かわいいっ。
誰にもやらねえ。姉ちゃんは俺のものだ。
「つ、尽。それは、あのっ」
俺は姉ちゃんの裾に手を差し入れた。
「つ、くしっ」
「だーいじょうぶ、ちょっとだけ。ちょっとだけだよ。
姉ちゃんを気持ちよくさせてあげたいんだ」
戸惑う姉ちゃんの気持もわかる。
実の弟と、些か「イカガワシイ遊び」をしていること
に、背徳を覚えないわけが無い。
だ・け・ど・・・・・。
嬉しいことに姉ちゃんは、『そういうの』がお好みな
性質だったらしい。
俺はそれにもつけこんでいるんだ。
差し入れた俺の手は、何枚もの着物の下にある
姉ちゃんの腿にたどり着いた。
「・・・・あ」
姉ちゃんの頬の赤みが増すが、抵抗はない。
「何枚にも覆われているせい? あんまり冷たくないね、
姉ちゃん」
姉ちゃんは押し黙る。ま、そりゃ何も言えないわな。
俺は気にも留めず、そのまま一番大事なトコロへ動かした。
「あ、ぁぁん」
ソコはもう濡れていた。
「やっぱりパンツ穿いてない」
「だ、だってっ、だって」
そう、俺は姉ちゃんがそうすると思ったから、初詣に
さそったのだ。
そして姉ちゃんのアソコは、俺にこうされる期待を
抱いたからこそ、既に濡れていたのだ。
音がくぐもっているのは残念だが仕方ない。
俺はビショビショのソコを指でいじりながら、姉ちゃんに
囁く。
「思い出しちゃってたんでしょ。去年の夏のア・レ」
真正直に姉ちゃんの顔に出ると同時に、アソコから
一層蜜があふれ出てきた。
「つ。・・く・し、いやぁ」
「体はそうじゃないみたいだよ、姉ちゃん。俺の指が
大好きだって言ってる」
「うぅぅ・・ぁは」
真っ赤になって俺のイジメに耐えている姉ちゃんは、
本当にかわいくって、俺の精神の方が先にだめになり
そうになってしまう。
「あの時も、こんな顔だったよ、姉ちゃん」
「あ、ぁあん・・・・ぁン、」
姉ちゃんのイヤらしい顔。知っているのは『まだ』
俺だけ。
いいともイカせてあげますとも。
俺はまだ固い花芯に何とか2本の指を入れて、中を
蠢かす。
「ツ・くしっ、も、ダ・・・メ」
「姉ちゃん、いって、」
唆すと、一際高く啼いて、−−−−−−姉ちゃんは
俺の指でイってしまった。
俺はキスもできないまま、ただそれを見ていた。
そうして戻ってきた日常。
いつもの姉弟喧嘩。
だけれど。
俺は気付いてしまった。
姉ちゃんが俺を見る目に、ちょっと熱が篭っているのを。
姉ちゃん、そんな目で俺を見ていいわけ?
姉ちゃんを誘惑するのなんか、俺には至極簡単なんだよ。
後で後悔しても知らないよ。
姉ちゃん。−−−−俺のものになる?
そうして俺は、『彼女』に悪魔の囁きをする。
「もう少し、気持イイことしたくない?」
end;
>513さん乙。
尽は眼中になかったのに、思わず(;´Д`)ハァハァしてしまった……
姫始め、よろしゅうに〜。
姫始めはやはり、晴れ着で帯クルクル?
>>521 いや、着たまま行為に及ぶ『昆布巻き』ってーのもあるですよ、(;´Д`)ハァハァ
やっぱり晴れ着の下はノーパン&ノーブラですか(*´д`*)ハァハァ
>>523は主人公に(*´д`*)ハァハァ してるように見受けられます(w
バイトの言葉攻め、自分がその定義をよくわかっていないような気がしますが、
できたので、うpります。
「一緒に帰らへん?」
「うん」
学校の帰り道、姫条くんに会った。
偶然でもうれしいな。
「…あ、バイクとって来るから待っといてくれる?」
「ついていくよ」
新学期早々から、また遅刻しそうになったんだね。
垣根の向こうに身を乗り出しながら、姫条くんらしいなって思って笑ってしまった。
「なんや。今笑ったな? お仕置きや」
姫条くんに脇腹をくすぐられた。
「やーっ。きゃはははっ」
はたき落とした姫条くんの手が、脇腹をすり抜けて背中に回った。
「え?」
目の前に姫条くんの制服があった。身体が、姫条くんに密着してた。
…抱き締められてた。
心臓が掴まれた気がする。痛い。
「太ってないやん」
「あ、聞いてたの?!」
やだ〜。教室で、お正月にお持ち食べ過ぎて太ったっていうの、聞かれてたんだ。
それを確かめるために、この人はこんなコトするんだ。やっぱりエッチな人だ。
腕をのばして離れようとしたけど、姫条くんの力は緩まなかった。
「ちょ、ちょっと、姫条くん」
「運動して痩せるんやて?」
そんな所まで聞いてたんだ。耳に声がかかる。恥ずかしいよ。
「うん。頑張るもんねー」
だから痩せたらまた、ぎゅって、してくれる?
「きゃあ」
スカートの中に冷たい風が入ってきてびっくりした。
「え? な、なに?」
風よりももっと冷たい感触がお尻から…。
「思ったより、濡れとんなあ」
姫条くんの指だった。彼の指が、私の、あそこをなぞっていく。
「や、やだ…姫条くん」
片腕で抱き締められてても、力は強くて、逃げられなかった。
「会えん間寂しかったやろ? 自分でしたりせえへんかった?」
してた。姫条くんを思って自分で触ってた。あぁ、彼の指が一番敏感な所を擦る。
「そんなこと、しな、い」
首を振りながら、だけど、気持ちいいように腰の角度を変えてしまった。
神経が全部あそこに集まってくる。
「だめぇ…やめて、姫条くぅ…ん」
「うそつきやな。さっきよりも濡れてきてんで。痩せたいんやろ? 運動しよな」
言葉と同時に指が入ってきた。
「ああっ…いっ」
いいって口から出そうになった。自分のとは全然違う、太い指。
「ジブンの感じるとこはナカかな? それとも、ソトかいな?」
彼の指が動く音がする。ぐちゅぐちゅって。恥ずかしい。
指を出し入れする音が、屋外なのにこんなに聞こえる。誰も、誰も聞かないで。
「はぁっ…そこは、だめ…っ」
「だめだめゆうても、腰が動いてるで」
気持ちいいように彼の指に外側を擦りつけてた。頭がぼぉっとしてくる。
身体が動く。腰が、快楽を求めて動く。
「ちが、う…っ。ああっ…ああんっ」
「好きなんやろ? したかったんやろ? 正直になろうや」
彼は激しく指を動かして私をいたぶる。重い快感があそこでくすぶってる。
ああ、いきたいよぉ。
「はああ…きじょ、くん」
彼の腕が緩んだのに気が付かずに、わたしは腕をのばして彼の首にまわした。
立っていられない。足が震える。
もうちょっとでいきそうだったのに指が抜かれて、私はあそこに冷たい風があたるのを感じた。
ぼんやりと目を開けると姫条くんは嬉しそうに笑っていった。
「欲しぃなったやろ?」
姫条くんはズボンのジッパーを下げて、彼のモノを取り出した。
初めて見る彼の…。想像よりも大きくて、生々しい。
疼くって、こういう事なんだ。あそこがじんじん、もやもやする。すっきりしたい。
黙っている私を煽るように彼は、指であそこをはじいた。
「ほ、し、い、やろ」
「あはぁん…」
いつの間にか、きっと最初から膝上までずらされていた私の下着。
その間に楽々と彼のモノは割り込んで、私のあそこをゆっくりと擦りはじめた。
熱い。姫条くんの、熱いよ。
「もっと、気持ちよぉなりたいやろ? 欲しいって言わんと、ずっとこのままやで」
あそこがぴくぴくする。なんでこんなことになっちゃったんだろう。
もう、我慢できない。姫条くんのが、欲しい。でも…。
「姫条くん…。して…」
「な、に、を?」
「これ以上…いじわる…しない…で」
泣きそうになる。始めたのはそっちなのに…。ひどいよ。
「こんな所じゃ、やだ…。誰かに見られるよ」
「大丈夫やって、せやからバイクもここに置いてるんやし」
誰も来ぉへんから
そう耳に囁かれて、ねじがはずれたのかもしれない。
「ほん、と?」
「ほんまや。気持ちエエやろ?」
そう言って擦られたあそこに電気が走った。
「きゃぁぁん」
「俺が欲しいって、ゆうて」
彼はすぐ傍に腰を下ろして、わたしの腕を引っ張った。
下着を片足だけはずされて、彼のなすがままな私。
目の前に彼の張り詰めたもの。すごい。
私は彼の上に跨がされてたまま動けなくなった。
彼の腕が、私の脇を支えて、距離をつめさせてくれなかったから。
「なんてゆうんやった?」
もう我慢できない。だって、あそこはじんじんするし、早くしないと誰か来ちゃうかもしれない。
「欲しいの。姫条くん…の…すごいの…欲しい」
「ほんまにすごいで、よう、味わい」
ゆっくりと支えていた腕を下げていき、スカートの中で、彼のモノが私のを探っている。それすらも感じてしまう。
「はぁっ、早くぅ」
「さっきまで、嫌や嫌やゆうてたのになあ。いやらしいわ」
彼に場所を見つけられてゆっくりと押し入られる。あ、ちょっと痛い。
「痛い、よ…」
「すまん。ちょっとだけ、我慢して」
濡れてるからなのか、自分で触ってたからなのか、想像よりはいたくなくて。
息を吐きながら、彼を全部飲み込んだ。いっぱいいっぱいで、苦しいって感じ。
「自分で動いてみ」
「え? やだっ。そんなの出来ないよぉ」
「自分で動いた方が、痛くないから」
気持ちいい方がエエやろ、と私の指を自分の指にからませて優しく笑った。
自分にとっていい角度を探しながら腰を動かしてみる。
「…あ…」
ここにあたると気持ちがいいって場所が分かった。そこに彼のモノがあたるように必死で腰を振った。
「…んぁ…ぁ…はぁ…どうしよう」
「なんや? 大丈夫か?」
姫条くんの顔が焦ったように見える。違うの。
「どうしよう…気持ち、いい…。あ…あん…」
「アホやな、ジブン」
姫条くんは私の腰を掴んで自分の腰を動かした。
「もっと気持ちようしたるからな。声もっと聞かして」
「やぁぁぁんっ……あ…あ…あ…あああん…」
いつの間にか制服の上着もはだけていて、彼がブラを下げようとしていた。
「あ、あ、あ、だめぇ…はあ…あんっ」
強く吸われ、身体が仰け反る。乳首を舌でこねられてぞくぞくする。
「感じてるんやろ?下が締め付けてる。どや? もうそろそろイキとうないんか?」
「…ん、いき、たい。もっと、して」
姫条くんは私の腰を持ち上げて落とす。たぶん奥まであたってる。
「嫌やゆうてみたり、もっとゆうてみたり、女はわからんなあ」
粘液が泡立つ音がして姫条くんはうれしそうに私を動かす。
気持ちいいの?
「先にイっとこうな」
彼は繋がったまま前の突起を擦りはじめた。振動が中まで伝わる。ああ、だめっ。
「や、あ、あ、あ、あ、あ……あああ──っ」
体中を強いしびれが走って最後にあそこが大きく痙攣した。
「すごい締めよる。俺もイかせて」
彼は疲れた私の身体を動かして、自分も激しく動いた後、大きく息をして、動くのをやめた。たぶん、イったんだ。
「気持ちよかったか?」
私は小さく頭を下に振った。
彼は唇に小さくキスをして、バツが悪そうに私を抱き締めた。
「なんか順番間違ってもうたけど…。次は、ちゃんとキスから…な」
その後、痩せるためと称した『運動』を頻繁にせがまれるようになる。
痩せたいのはわたしなのに、どうして彼が迫ってくるんだろう…。
ムハ(゚∀゚)ムハー!!
言葉責めバイト、しかも外エチー。
さらには2人の初エチで。
新年早々悶えました。
532 :
名無しさん@ピンキー:04/01/05 12:18 ID:nHxRYlzQ
・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
キターーーーーーー!
ヒサビサにお邪魔したら、バイトモエー☆
今更ながら、あけましておめでとうございます。
はー、やっと書けました。
葉月×主人公 で 振袖です。
ちょっといじわる王子です。まあラブラブですが。
少しの間お付き合いください。
その姿を見た時、脳の一部が灼けた気がした。
「どう、かな? 似合う?」
彼女はうなじまで赤く染めて、俺に聞いてきた。
「あ、ああ。・・・ちょっと得した」
こんなことしか言えない自分がちょっと情けないが、ほんとに
これ以上言葉にならなかった。
あの誘うように染まったうなじに、今すぐキスを落としたい。
この場で押し倒さなかったのは、彼女の家の玄関だからというだけだ。
お参りが終わって、俺は家へと誘った。
玄関のドアを閉めたと同時に、欲しかった彼女のうなじへ唇を落とす。
「ひゃっ、け、珪くんっ」
「ん?」
俺は構わず舌先で生え際あたりをなぞる。
「こ、こんなところでっ、」
「俺、ここまで我慢した。もう出来ない」
彼女は逃れるように身を捩るが、出来るわけがない。
「だ、だって。こんなトコロ、家族の人に見られ、」
「いない。わかってんだろ、そんなこと」
彼女の哀しげな溜息が聞こえた。
今更同情もないが、それで彼女の抵抗が無くなるのなら大歓迎だ。
帯が邪魔だな。俺は帯止めに手を掛けた。
「ちょ、ちょっと珪クンっ。ダメ!」
「何が?」
彼女の耳の後ろを舐める。
「だって、着物。困るの」
「????」
彼女は真っ赤になっている。可愛い。
「・・・・う、うまく着られない・・・の」
彼女の言っていることがよくわからない。
「着物の着付け、ちゃんと出来ないの!」
なんだ、そんなこと。
納得した俺は帯止めを解き、帯にも手を掛けた。
「珪くんっ━━━━」
涙声に流石にちょっと手を止める。
「脱いじゃったら、・・・・着られないの。だから、」
「俺が着せるから平気」
それだけ言って帯を解き始めた。
「・・・・珪くん、・・・・もしかして着付け、出来るの?」
「昔、母さんの着付けを・・・・・・・・」
帯って面倒くさい・・・・。
「見たことがあるから、」
結びが解けた。はずそうとしたら、彼女がぎゅっと抑えている。
「オイ、離せよ」
「見た、だけなの???」
「ああ」
「実際着付けたことないの?」
「ナイ」
彼女は大きく目を見開いて、俺から離れようとした。
「おい、待て、」
俺は掴んだ帯を追って・・・・・・・
「きゃっ」
彼女はくるりと回転した。
まずい━━━━━━━━
彼女は数回廻ってバランスを崩した。
俺は急いで帯を手放すと、何とか彼女を横抱きに抱きとめた。
「ふう」
驚いた彼女の息も上がっている。
帯が無くなっただけで、着物姿が急に心もとない印象になった。
緩く上下する胸が、俺を誘う。
俺は彼女をそのまま横たえると、その胸へ顔を埋めた。
「珪くん、ぃヤっ」
彼女の手が俺を押しやろうとするが、構わず、手探りで紐を外しに
かかった。
俺は彼女の名前を呼ぶと、唇を吸った。
━━ああ、甘い・・・・
俺の唇の味を知っている彼女は、僅かにあった抵抗をじきに止めた。
洩れる吐息が、彼女の情感を物語る。
キスを喉元に滑らせた。
数本の紐が外された後は、ゆるりとはだけられた鮮やかな赤い振袖、
薄い桃色の襦袢、白い腰巻だけ。
俺はそれらを分け入って、彼女の腿に手を伸ばした。
彼女が顔を背け、僅かに抵抗する。
「珪く・・・ん。ダ、メ・・・」
「だめ?」
耳元で囁く。ほんとに?
俺の手の進入を阻止しようとしているのか、脚はぎゅっと閉じられる。
「開いて、」
彼女は顔を真っ赤にして、ふるふると首を振る。
それはそれで可愛いが、俺はもっと可愛い顔が見たい。
耳から下げて、また口を犯す。
舌を絡ませ、唾液を与え合う。
キスに反応した彼女のガードがやや緩む。その隙を逃さず、俺の手が
彼女の足の間に滑り込んだ。
「や」
俺は彼女の足の間に触れた。
━━!
彼女は・・・・・・下着を着けていなかった・・・・・。
流石に俺も驚いた。まさかノーパンだなんて。
そこは既にかなりの湿り気を帯びていた。
始めたばかりの俺の愛撫だけでこんなになっているわけがない・・・・。
ずっと前から濡れていたのか・・・?
俺は囁いた。
「俺とこうなるつもりで、パンツ穿いてこなかったのか?」
「や。違う」
「だってこんなに濡れてるぜ」
「ちがう・・・ちがうの」
顔が真っ赤になっている。すげえそそる。
「どう、違う?」
俺は彼女の濡れた『そこ』に指を挿れた。
「あ、・・・ゃん」
「答えて」
ゆるゆると動かすと、彼女の体がふるふると震えた。
「・・あ、だって、着物・・・着る、時・は、パン・・ツとブ、ラは、
つけ・・ちゃ、ダメ・・だてっ」
「何で?」
「下着・・・のセン、が出る・・・から・・・・あん」
成程。それについては納得した。
でも。
「じゃあ、濡れてたのは、どうして?」
荒い息の下で、彼女は顔を覆って半分泣いていた。
「珪く・・・ん・・・許し、て。わたし・・・いやら、しい・・・」
俺は軽くキスを落とした。
「恥ずかしくて、感じて、た?」
こくん。
「それって、俺だけに?」
コンマ何秒遅れて、彼女の肯定。
俺は彼女から指を抜いた。蜜で濡れたそれを舐め取る。
そうして彼女の手を顔から外して俺の手で押さえた。
「け・・い、く・・ん?」
「俺以外に感じたのって、誰?」
「え、え?」
「俺以外で感じて、濡れたんだろ? それが誰かって訊いてる」
彼女の腕に舌を這わせて、促す。
「ち、違う。違うの、珪くん、」
俺はやや冷ややかな目で彼女を見下ろしていた。
答えを聞くまで、絶対に離れない。
「じゃあ何だよ。言えよ」
彼女は俺の視線から、目を逸らした。
なんなんだよ、ソレ。
俺はまだ解いていなかった襦袢に手を掛けると、それを開いた。
彼女の言うとおり、ブラジャーはつけていなかった。
俺は強く揉みしだいた。
甘い息が上がる。
綺麗な桃色の先端が俺を誘うので、素直に吸った。
「あ・・・ゃ・・」
右の乳首を抓んで捻ると、耳元で促した。
「言って」
彼女は首を振る。
俺は鎖骨から肩にかけて舌を這わせ、肩口に噛み付いた。
目だけ彼女に合わせる。それでも彼女は口を割らない。
だんだん腹が立ってきた。
なんとしても言わせてやる。
俺はそのへんにあった紐を掴むと、彼女の両手を頭上で縛った。
「や、珪くんっ、やめ、」
「お前がちゃんと言わないからだ」
「言う、言うからほどいてっ」
「言ったらほどく」
彼女は押し黙った。やはり視線を合わせない。
俺が促すように彼女の名前を呼ぶと、ぽつりと口を開いた。
「珪くん・・・・・私のこと嫌いにならないで」
「なるわけないだろ」
「・・・・だって私・・・すごくいやらしいんだもん」
彼女は両肘で顔を隠しながら、続ける。
「・・・下着つけないで歩いて・・・・すっごく恥ずかしかった。
誰かに指摘されるような気がして、されたらどうしよって。それで、」
「つまりお前が感じたのは、不特定多数って訳?」
赤く染まった彼女の顔が、それを物語っていた。
つまり誰でもないヤツに嫉妬してたってことなのか?
それってもの凄く不愉快・・・・・。
「け、珪くん・・? 呆れちゃった? わたしのこと」
「ああ。呆れた」
それでもって悔しい。
「え?」
俺は約束通り彼女の紐をほどくと、自分のシャツを脱いだ。
そして嫉妬のキスをする。
逃げても逃げても俺は追った。
息が上がり、乱れても俺はやめなかった。
「ヤ、・・・・苦し・・・」
苦しい? 俺の方が苦しい。
俺以外で濡れるなんて許さない。
乳首を齧り、周辺にくっきりした跡を残す。
俺のことだけを思い出すように。
「け・・ぃく、ん・・・・ダめ・・ぇ」
俺は彼女の最後の布を剥がした。
茂みの下に一層蜜を滴らせているのが、見える。
俺は舌舐めずりすると、彼女を言葉で追い詰める。
「濡れてるぞ」
「やめ・・・・て」
「俺が欲しいと、溢れてる」
「、・・・や・・ぁ」
「俺以外でも濡れるヤらしい女なのにな」
「ち、ちが、」
「だってそうだろう」
「珪、く・・。・・ひど、・・・ひ。どぃ・・・ょう」
「お前が悪いんだ、」
俺は彼女の足を開いてその中心に舌を入れると、
「ひゃっっ、ぁぁぁあ、ぁん」
と一際高い声で啼いた。
俺は彼女を貪った。
捏ね、舐め、突く。
甘い声で啼き続ける彼女に、ここが、お前が俺のものだと思い知らせ
るように。
指で最も敏感なあそこを突く。
「・・・ぃやー、」
掴んでいる彼女の足がびくびくと震えた。蜜が一層溢れる。
その蜜を吸い、濡れたまま口付ける。
「舐めて」
快楽でぼーっとしている彼女は、俺の首に手を掛け、言われるまま
自分の蜜を舐めた。
俺の言うまま快楽に身をゆだねる彼女が可愛い。
もっともっともっと見たい。見たくて、━━また彼女を追い落とす。
「ホント、ヤらしいな、お前」
「け・・い、くん。・・・・も、許し・・て、ぇ」
「ダメ。お前が俺でないとだめだときっちり覚えるまで、」
俺は裸になると、自身を彼女に当てがった。
少し、挿れる。
濡れきったそこは俺を難なく咥えた。
「あ・たし、珪く・んだけ、・・・珪くんっだ、けなのー」
長い声が彼女を見せている。
真っ赤な顔が凄くいやらしく俺を誘う。
俺はそのまま進んだ。
彼女が俺の名前を呼ぶ。
すごいかわいい・・・・・・
揚がる彼女の呼吸に合わせて、俺は動いた。
乱れた息、卑猥な声。
二人の間の肉の擦れあう音。
揺らめく乳房に舌を這わせ、その先を咬む。
「あ、あぁぁ・・・・い、イ、・・く−−−−っ」
「いけよ」
そう言いながら俺ももうもたない・・・・。
彼女の喉が俺に晒された後、俺も出していた。
二人で荒い息を吐く。
彼女が自分の顔を隠した。
「ひ、ドいよ、・・・珪くん・・」
「・・・・?」
「あ、あんなに、いじ・める、なんて」
「そうか?」
あんなのいじめのうちになんか入るもんか。
「それに、・・・・・・」
「それに?」
「こ、こんなところでっ」
言われて、俺はここがまだ玄関だということを思い出した。
流石にこれは文句を言われても仕方ないか。
「わるぃ」
一応謝っておく。
でもあんな、誘ってますみたいな姿をしたお前の方が悪いんだぞ。
・・・・ちょっと思い出した。
あの白いうなじ。
そして濡れていた『そこ』・・・・
俺の目が彼女のうなじに吸い込まれる。
「珪くん、聞いてる、の!?」
彼女の首に咬み付いた。
「ちょっと、珪くん! ヤ」
そうして俺は、彼女の抗議に目もくれず、抱き上げた。
「珪くん!」
「俺、まだお前の体に覚えさせてない」
「へ?」
「俺以外で濡れるのなんか、許さないから」
思い出したのか、彼女の顔が真っ赤になる。
「あ、あれわっっ」
「今度はちゃんとベッドでする」
腕の中の彼女の抗議が途絶えた。
「夜には、ちゃんと送るから、」
俺はそう言うと、足取りも軽く自室へ向かった。
「姉ちゃんおかえり〜。初詣デートどうだったー?
もう夜10時だもんね。さぞやお楽しみだったんじゃないのっと、
・・・・アレ? なんだ振袖全然着崩れてないじゃん。
葉月悩殺出来なかったのかよー。姉ちゃん色気なさすぎ〜」
end;
以上でございます。
振袖ってあんなんだったかなと。間違っていても流してね。
勿論、葉月は着付けだってできます。当然でしょうw
また何か書けましたらきます。では。
バイトと王子の姫始め、おいしくいただきました。
ゴッツアン━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ デツ!
王子の言葉遣いが王子っぽくなくてちょっと(´・ω・`)
それさえ気にならなければもっと萌えられたのになぁ
バイト、王子と来たら次はてんてーだろ〜
というわけです。
はっきりいって本番無しです。
ちょっとうだうだしてます。
奈津実はお友達で出てくるので無問題です。
氷室先生のうちに押し掛け女房して3ヶ月。
押し掛けたというか、押し倒したというか、泣き落としたというか…。
先生、あんまりエッチしてくれないんだよね。
らぶらぶ〜な感じとか、なりたいのにな…。
「先生、数学のテスト、どこが出るんですか〜?」
「範囲全てだ」
ぶぅ。うそばっかり。
「じゃあ、範囲全部理解するまで、今日は家に帰れませんね」
「残ったものは自分の家でやりなさい」
明日お休みなのに、泊まっていくに決まってるじゃないですか。
「なっちんちで試験勉強合宿って言っちゃいました」
「で、藤井とは何の勉強をしたんだ?」
先生は、私の鞄からのぞいている箱を引っ張りだした。
私の目の前に突き付けられたそれは、
─アダルトビデオだった─
先生のうちに来る前に、本当になっちんとは勉強した。ほんのちょっとだけ。
「結構いいもの見つけたんだけど、お子ちゃまのあんたには刺激が強すぎるかなぁ〜」
にやにや笑いながらなっちんが取り出したのは、セーラー服を着た女の人のウエストにスーツの腕がまわされた写真の、ビデオ。
その女の人、セーラー服似合ってないんですけど、と、素で突っ込もうとしてしまった。
「アダルトビデオ見てリアクションがないなんて、よっぽどの経験者か、超ピュアピュアしかいないよ〜、って、あんた、どっちなのよ」
どっちなのよって言われても、本気で気が付かなかっただけなんです。ただのボケです。
「まあ、あんたがものすごい経験あったら、奈津実ネエサンは腹踊りしてあげるわ」
量ではなく、質ではものすごい経験やらかしてしまいました。腹踊り見たいけど、さすがに言えない、こればっかりは。相手が氷室先生だし。
「でさ、そんなピュア子のあんたに、いいもの見せてあげようと思って借りてきてあげたってわけ」
なっちんは、嬉しそうに私に説明した。
女子高生と、教師の校内エッチで、男優がヒムロッチに似てる、と。
「女優の顔はちょっとおばさんだけどさ、なんだか、あんたとヒムロッチのエッチ覗き見てるみたいで嫌になったわよ」
嫌ってなによと思って、素直に顔にだした。
「まーまーまー、あんたの大好きなヒムロッチがやっちゃってる気分で見てよ。ヒムロッチ落とすまではこれで我慢しなよ」
手に握らされたビデオをどうしようかと3秒ほど途方にくれて、鞄に投げ込んだ。家に誰もいない時にでも見よう。
「ま、まだ見てないですっ」
「どうせ、藤井に押し付けられたんだろう」
はい。さすが先生。
「あの〜、見てもいいですか?」
「なんだと?!」
あー先生の顔が恐いいいっ
「だ、だって、家じゃ見られないし、恥ずかしくて見れないなんて言ったら、なっちんに負け犬呼ばわりされちゃいます」
「藤井はそんなひどい事を言うのか?」
いえ、言いません。
「一人で見るのも恐いし、負け犬にもなりたくないし、先生、一緒に見て下さい」
先生は私の口からでまかせ攻撃と泣き落としに負けた。
ホラー映画のビデオを見るときのように先生の隣に身体を寄せて、先生の脇の下で膝を抱える。
ホラーのときは自分が恐いのと、先生が集中してかまってくれなくなるから寂しくてぴったりくっついているんだけど、アダルトビデオもある種の恐さがある。
「せんせっ、いやっ」
「嘘をつくとは生徒指導の必要がありそうだな」
ビデオの中で、到底高校生には見えない女子高生は生徒指導室に呼ばれて担任教師にレイプされていた。
お約束なんだろう、女子高生はすぐに気持ちよくなって、喜んでた。
「気持ちがいいだろう?」
「ああ〜ん、せんせ、もっとお」
世の中のエッチはこんな感じなんだろうか…。
それにしても氷室先生とキャラも似てる、微妙な気分。
男の人が見るビデオだから先生も、興奮するのかな?
先生の顔を盗み見た。やっぱり。
真面目な顔で、でもちょっと怒ったふうで凝視してる。分析しながら見てるんだろうな。
先生、こんなふうにしたいと思った事あるのかな?
先生こんなに強引にはしないもの、なんだかんだ言っても優しいし。
あ、心臓がどきどきしてきた。したい、な。
先生、興奮してる?
先生に気付かれないようにズボンに手をのばす。
ふんにゃり。
勃ってないや。つまんない。揉んじゃう。
「な、な、何を君は」
「へへっ大きくなってきました」
先生は必死に私の手をはねのけようとする。
「先生、ビデオ、よくなかったですか?」
「わたしはセーラー服に興奮する性癖を持ち合わせてはいない。だいたい、レイプは親告罪とは言え犯罪だ。それに学校内でそのような行為を行うなど言語道断」
予想とずれないお答えをありがとうございます。
「興奮したのは君の方ではないのか?」
先生は私の肩にのせていた腕をもっとのばしてパンティに触れた。
体育座りの無防備になっている場所に長い指が差し込まれて、それは私の感じる所を優しく撫でた。
「あ…」
うれしい。先生がこんなふうに触ってくれるなんて初めて。
「君こそ、ビデオのような事が、したかったのではないのか?」
先生の指がわたしのあそこをずっと擦ってる。
「…エッチ…したい、です。先生と…」
ビデオ見ていた時もなんとなくは濡れてたけど、今は、もっと濡れてる。
先生に触れられてると思うと、溢れてくるのがわかる。
「ん、せんせぇ…」
わざとじゃないのに甘えたような声しか出てこない。
ぷちゅっ
音と一緒に先生の指が中に入ってきて、私はつい腰を浮かせてしまった。
先生の指が中を優しく動く。ゆっくりとなでられてる。
私は、先生の首に腕を巻き付けて、ソファの上に膝立ちになった。
なんか、このままで我慢できなくて。先生のちょっと上から唇を奪いに行く。
キスもあんまりしてくれないから。
「んん─っ」
唇をあわせた瞬間に、違う指が強くわたしの前の方を擦ったから、声がでそうになった。
口の中で声がこもったのは…、先生のもう片方の手が私の頭を押さえて、キスが離れなかったから。
そんなキスも初めてだった。うれしい。
ずっとキスしたまま、舌が絡む音が耳にはいって、頭がぼぉっとなってくる。
先生は指を休みなく動かして、中も外もやさしく、だけど、確実に気持ちよくしてくれてる。
「どっちがいいのか?」
やっと離れた口からでた先生の言葉は意味が分からなくて、ゆっくり目はあけたけれど焦点のあわない視線を先生に向けた。
先生は呼吸が安定しなくなった私の唇を軽く舐め、数秒おいてから指を前後に動かした。
あ、わかった。
「…りょうほう、で、す」
『す』の形のまま唇を先生にあげる。先生の口の中も、髪も私がくちゃくちゃにしていく。ああ、かわいい。ん、メガネ邪魔です。
ちょっといやがる先生から無理やりメガネをもぎ取って、投げようとしたらさすがに睨まれて取り上げられた。
「ふんだ。けちんぼ」
「これは私のメガネだ。…だいたい、今、私を怒らせることは君にとって得策ではないだろう」
先生は指を抜こうとした。
「あ、だ、だめです。だめだめっ、あっ!」
先生を逃がさないようにって、慌てて腰を落としたら、おおきな刺激が来た。
「感じるのか?」
先生の声って、エッチです。
「せんせぇ、もっと、もっと欲しい…です」
はしたないなんて言わないで下さい。先生相手だと、黙ってたら何にも前に進まないんですから。
「もっと学業にも貪欲になりなさい」
そう言いながら先生は指をもう一本増やしてくれた。
「ふぅ…ぅん」
大人の男の人の指だから私には充分で、苦しいって思うときさえある。
私はゆっくりと腰を前後に振った。
「ぁん…せんせ…すき」
先生の指の動きに翻弄されて私は、どんどん追い詰められていく。
先生が愛撫してくれる事がうれしくて、それが指だって事を忘れてひたすら動いた。
「はああ…せんせっ…いっちゃいそぅ…」
先生に触れられてる所が熱くてびりびりして小さな電気が頭のてっぺんに時々届く。
せんせ、もっと。
「んぁ、あ、あ、あ。はあああんっ」
最後は先生に強く擦られて、イった。
身体の力は抜けていくのに、あそこだけがぴくぴくしてる。
先生はゆっくりと指を抜いて、私をソファに座らせた。
先生はとても大きな息を吐いて、赤い顔をして言った。
「ま、満足できたか?」
「すごく、気持ち、よ、よかったです」
先生のどもりがうつっちゃった。
落ち着いて考えたら恥ずかしいよね。指だけでイっちゃってるし。
そう、落ち着いて考えたらおかしい事いっぱいあった。
先生も、私も、服着てる。
キスと、私のあそこ触られただけ、気持ちよかったのも、私だけだ。
髪をなでてくれる先生の手。片手でメガネをかける先生。顔が赤い。
「先生、今日、どうして、してくれたんですか? いつも先生からしてくれる事ほとんどないですよね?」
「い、いや。したかったんだろう?」
そうですけど…。先生はしたくないんですか?
先生の股間にそっと手をのばす。さっきもそうだけど、この人はいつも触ろうとするといやがる。
「先生。かたくなってます」
「や、やややめなさいっ」
また手を払われる。
「先生も気持ちよくなってほしいんですっ」
「わたしはいいっっっ」
いつものように実力行使だ!
ベルトを掴んではずそうとすると、先生の手にじゃまされるから急いでファスナーを下ろした。
「やめなさいっ!」
先生がおおきな声をだしたので、私はびっくりして動きを止めた。
瞼だけが動いてなぜか涙がでた。
「どうして、どうしてそんなに嫌なんですか?」
泣かれると困るんだ、と先生が小さく口にだした。メガネの上から片手で顔を覆う。
「君は私の担任するクラスの生徒だ」
「そんなの…最初にエッチした時には既にそうだったじゃないですか」
確かに最初は不意打ちみたいな、ひどく言えば逆レイプだったかもしれないけど。
「経験してみないと気がつかない事もある」
「エッチの相性が悪かったとか? バージンは面倒だったとか?」
情けなくて涙がどんどんでてくるよ。気持ち、通じたと思ったのに。
「君の気持ちを受け止めたいと思った。受け止められると思ったんだ、俺は。
同じ気持ちでいると知ってうれしかった」
既に消えているテレビの画面をじっと見てる。私を見てはくれないんですか?
「エッチしたら好きじゃなくなったってことですか?」
「そうではないっ」
私の方に恐る恐るのばされた腕。先生の目が悲しそうに『来るか?』って言ってる。
その腕にくるまれに、身体を倒す。
「抱き合うだけではだめなのか? セックスがなければ君は愛情を保っていられないのか? セックスでなければ私の気持ちは確認出来ないのか?」
「…先生、難しい事いわないで下さい」
好きあってたらエッチして当然だよ。
目の前のシャツで涙を拭く。どうせ先生のシャツだ。どうとでもなっちゃえ。
「好きだからエッチしたいんです。気持ちよくしてあげたいの」
先生に抱き締められてるだけでもドキドキします。でも、したい。
「どうして、するの嫌なんですか? ちゃんと教えて下さい」
「君は、私の大切な生徒だ。しかし、わたしはその大切な生徒を、抱いてしまった。それは君に対してだけでなく、他の生徒に対しても不誠実な行為だと、感じる。君を貫くときにその罪悪感に頭を支配されるんだ。教師として失格だと」
わたしのせい…。
「君がのぞむなら、喜ばせたいとも思う。やはり、教師の資格はないな」
だから、さっき指でしてくれたんだ。
「先生…、ごめんなさい。でも、すき…、だから、したいです」
「………」
「先生はやっぱり、先生だから好きです。そういう先生も、好き。わがまましてごめんなさい」
不安定な姿勢で先生の腕にくるまれて、さっきイっちゃったし、その後泣いちゃったからなんだか疲れて眠くなりました。
「せんせ、好きです」
「ああ、わたしもだ」
目が覚めたら、ちゃんとベッドで寝なさいって怒られるだろうなって思いながら、わたしは先生の腕の中で目を閉じた。
生徒じゃなくなる日が早く来ますように…。
レス数間違えたようです(w
在学中に先生からは出来ないだろうというのが頭にあったので
主人公ちゃんに積極的になってもらったんですが、
この二人の初めてはなんとなく頭にあるので、
(彼女曰く逆レイプ)いつかうぷらせて下さい。
久々にてんてーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
朝から堪能させていただきました
微妙に遠慮気味のてんてーに(*´Д`)ハァハァ です
彼女曰く逆レイープ のうp お待ちしております
>545様
全体的な印象なんだろうとは思うのですが、特にどのへんの
台詞回しがダメだったのでしょう。
どんなに話や文章が良くても、キャラ描写で失敗してたら、
パロ書きとしてはドサイテーだと思うので、今後の為にも
指摘してくださると幸いです。
GSは好きなので、ネタが出来れば今後も書きたいと思っておりますので。
>546様
モラルと欲の板ばさみのせんせーがかわいいです。
本番なしでもええですよん。
>>557 私もちょっと違和感感じたよ。
ゆるい読み専なんで、どこがってズバリ指摘できないんだけど
なんとなくキャラが王子っぽくない ちゅーか
王子よりもっとスマートで女好きでいい男な感じがした。
話はエロ甘ですごく好き。
>>557 自分は545ではないですが、書き手なので、王子について気をつけている点を。
王子の語りの場合、地の文はたくさん考えて、喋ってても、口に出す量(台詞)は極力控える。
台詞は、……を少しうっとおしいぐらいに使って、ゆっくり喋らせ、台詞に含みを持たせる。
助詞を省き、体言止め多用。あえて言葉の並びはグチャグチャに変える。(王子が言葉を探しながら喋ってるふうになる)
台詞がちょっと、っていうのはきっと
……がないので、はっきり喋ってる感じがするのと、
王子にしては助詞があり過ぎるんだとおもいます。
「……見たこと……ある。
母さんの……着付け」
自分ならこう↑かな。
てんてぇキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━
7時に出ないと間に合わないのに思わず深く読み込んでしまいマスタ。
心情の表現とかうまいっす!
帰ってきたらも一回読みに着ますーv
くそ寒い外に出るエネルギーを有難うございました!
神いっぱいキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!
お年玉をたくさんもらった気分です!
これで今年も良い年になります(つд⊂)。
神様方、次なるご降臨を心よりお待ちしております。
皆様、ご指摘、ご感想ありがとうございます。
何となくわかりました。
どうもうちの王子はスマートすぎたようです。
一応、初詣の辺りのデータロードしたりもしたんですが、まぬけたようです。
とりあえずは、入学式から王子に会いに行ってきます。w
それでは。
563 :
545:04/01/08 00:02 ID:p0P6r3Mw
>葉月×主人公・初詣様
なんだか悩ませてしまったようでごめんなさい。
自分が感じた違和感は大体皆様と同じような事です。
あとは言葉のセレクトが王子にしては軽め、というような印象を受けました。
(「すごいかわいい」とか「〜もんか」といったのが)
お話がとてもエロラブで良かったので、勿体ないと思えてしまって。
まぁ二次創作なんで色んな王子がいて当然なんですけど。
余計な突っ込みいれてごめんなさい。またの投下をお待ちしております。
亀レスかもだけどバイト言葉責めモエーーーーモエーーーー!!!!
何度も読んでしまったよ!も、もっとバイト読みたいでつハァハァ。
まだ書かれて1週間とたっていないのに亀なもんか
さあ、みんなでハァハァしよう!(w
>563
>545様、わざわざレスどうもです。
>557で自分が言ったとおり、キャラで萌えられなかったら、
パロとしてはダメだと思ってますので、ありがたいです。
別にこれで書かなくなった訳ではないので、ご安心を。w
すぐには次のネタがないってだけです。
次のイベントといったらバレンタインですが、まだ降りてこないので、
またいつか、ということで。
そうか、次はバレンタインか・・・冬はイベントが多いね。
>>546ー554と同じ主人公で。
初めての時の話。半分だけうpります。
準備はばっちり。
シミュレーションも何パターンも考えてきた。なにが起こっても対応できます。
先生を私だけの先生にしたいんです。最近優しくなったってみんな言ってる…。
社会見学という名のデートを重ねて、なんとか家にもあげてもらえるようになった。
でも、なーんにもない。「寒い」と言えばジャケットを貸してくれる。赤い顔して笑ってくれる。
もうちょっとはっきりしたものが欲しいって、わがままですか?
「その問題が解けたら休憩にしよう。お茶を入れた」
「はーい」
「だらしない返事をするのはやめなさい」
「はいっ」
先生のおうちで、びっくりするほど難しい問題集を教えてもらう。
先生はちょっとうれしそう。
私はといえば、こんな問題集選ぶんじゃなかった…。とほほ。
抜かりなく一度解いてはいるんだけど。予習大変だったんだよ。
私はソファの先生の隣に座る。
「君は本当によく頑張るな」
先生のその悦に入った顔、好き。
私は、自分でスカートのボタンをそっとはずす。いつでも脱げるように。
先生がコーヒーをテーブルに置いたら、一気に行く計画。
「どうかしたのか?」
「い、いえ」
どうしたもこうしたも、今の私は不振者そのものだと思う。
先生のきれいな顔が、落ち着いた色見のカップでコーヒーを飲む。
長い腕がゆっくりとテーブルまで下がっていく。
テーブルにカップがあたった瞬間にスカートを落として、遠くに投げ、
先生の隙をついて膝の上を陣取る。
「ななな、なにを」
先生が狼狽している隙に
「先生、好きです」
キス、出来た。
押し付けるだけのキスだけど、だって初めてだから仕方ない。
目を見開いて、口をぱくぱくさせてる先生。まだ落ち着かないみたい。
私はまだ予定通り。計画通り進めるので手いっぱい。
手が震えるけど、頑張って先生のシャツのボタンをはずしていく。
尽で練習してきたんだ、はずすのは大丈夫。ただ、やっぱり本番は緊張する。
先生が我に返る前にしなきゃいけないし、でも、がっついてるようには思われたくない。
先生の肌にキスをしていく。キスマークはどうやったらつくんだろ。
えい、ベルトベルト。
ベルとに手をかけたとき、さっきまで宙をさまよっていた先生の手が私の手を押さえた。
「なな、何をしているんだ君は」
顔を上げると、先生は真っ赤で。
「エッチするんです。だから脱がしています」
「どうしてそんなことになる、なるんだっ」
先生、声がひっくり返ってます。
先生がベルトを掴むなら、私は自分のシャツを脱ぐ。
「好きだから。先生は私のこと嫌いですか?」
「嫌いなわけがないだろう」
先生は赤い顔のままで、でもしっかり言ってくれた。
手は、私のシャツが脱げるのを防ごうと、私の襟元を掴む。
それも予想してました。私は手を先生のズボンへと下げる。
「わたし…先生にとって、自分はちょっと特別だと思ってました」
「…特別…教師が生徒を贔屓したり、差別したり、そんなことはあってはならないことだ」
先生の膝の上で太股丸出しのはしたない私は、もう少し距離をつめた。
「じゃあ、他の生徒もこの部屋に入れてるんですか?」
「入れるわけがないだろう。君だけだっ!」
ちょっと怒った先生と、目があった。
「それって、『特別』じゃないんですか?」
先生の動きが止まる。考えてるんだ。お願い、拒絶しないで。
ゆっくり顔を近付けていく。先生はそのまま私のキスを受けてくれた。
「君のいうことが、正しいようだ」
目を伏せて照れる先生。よかった。ほっとした。先生の手が私の後頭部の髪を撫でる。うれしくてほっぺがいたいくらい口角をあげて笑ってしまった。
実は、もう自分の前ボタンは全部はずしていて、まん中で、フロントホックだけが繋がっている状態。シャツは肩にかかってるけど、脱いだも同然。
先生好みの清楚なレースにしてみたんだけど、それは気付いてくれないんだろうなあ…。
「もっと特別になりたいんです。だから…」
先生のジッパーを下ろす。
「や、やめなさいっ」
ひっくり返った先生の声。やめません。先生がそこを隠すなら私は…。
「そ、それもやめなさいっ」
ブラのホックをはずした私を先生は抱き締めた。私のシミュレーションにはなかった行動。
「君の気持ちは、わかった…。言いだしたら聞かない所もよく知っている」
先生の、心臓の音が伝わってくる。大きくて、速い、音。
でも、きっと私の方が速い。
「ただ、どうするのが最適なのか今の私には…」
「私はわかってるから大丈夫です」
先生としたいの。ううん。します。
「先生。好きです」
ズボンの前は開いているから取り出すのは簡単だった。でも、ここからが大変。
男の力に勝てるわけないから、本当は縛るとかしたらいいのかもしれないけど、先生はネクタイしてなくて。
「なんてことをっ」
股間を隠そうと伸びた手を払って、指を絡ませた。これなら手は使えない。
私も手が使えないけど。
「不安なんです。他の子が先生のこと好きになっていく…」
下着は脱ぎやすいように横が紐のもの。指に引っ掛けて片方だけリボン結びを解いた。まだ繋がっている方に布は落ちていって、太股にまとわりついている。下着が濡れているのが見えた。
こんなにも先生が好きだって、証明してる。
ゆっくりと腰を落とす。擦り付けてそれが入る場所を探す。
「先生は、私が、他の人に、告…白されても、平…気…?」
い、痛い。
「平気なわけが、なか、ろ…ぅっ…やめなさ…」
「やめませっ、い、痛っ」
痛いよ。痛い。痛い。裂けるかも。
痛いけど、先生と、繋がりたいの。
先生が身をよじるからよけいに痛くて、泣きそうになった。
ううん。泣いてた。
「先生。動かないで下さいっうっ…いたっ、痛くないです。大丈夫、だから、もっと特別にし…て…」
先生は指を絡ませたままの手で、私の涙を拭った。
「わかったから、やめなさい。私に考える時間をくれないか」
先生を見つめても一生懸命見つめても、涙で、先生の顔は歪んでた。
「君にはいつも驚かされる。……寝室で待っていなさい」
先生の視線が隣の部屋をさしていた。こう言われれば、従うしかない。
私は先生から離れて、なんとなく下着だけはなおした。涙も擦った。
先生の行動が気になって、少しドアを開けたまま電気は付けずにベッドに腰掛け耳をすます。
食器の音がカチャカチャと聞こえる。片付けているのかな。
ドアの隙間が先生の身体で、一瞬暗くなり、先生の表情は暗闇にまぎれて見えないまま、私に手を差し出した。
「飲んで、落ち着きなさい。私はちょっと出てくる」
え?
手の中のミルクティーの温かさが、なんだか寂しかった。
きっとこれを飲み干す頃には戻ってくるはず。そう思っても恐くて、ゆっくりとすすった。
前編終了ということで。
続きはまだ書いてはおりませんが、近いうちに。
前回の読んでいただいた方、レスいただいた方、
ありがとうございました。
てんてー逆レイープキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
お待ちしておりました。もう出かけなきゃならないってのに準備もせず
(*´Д`)ハァハァ言いながら読みふけってしまいました
お忙しいことと思いますが続きのうpお待ちしております
>568ー573の続きです。(後編)
>>575タンは遅刻しなかったでしょうか、心配です。
「よく眠っていたな」
目を開けると、先生の優しい顔が私を見ていた。
「慣れないことをすると疲れるからな。全く君は無茶をする」
先生は、おおきな手で私のおでこの髪の毛を払って、ため息をついた。
「先生、私、不安を取り除きたいんです。他の女の子が先生のこと、かっこいいって言っても、バレンタインにチョコレートいっぱいもらってても、特別は私だけって思えるように。そうしたら勉強にも集中できると思うんです。先生の自慢の生徒にもなれます」
起き上がって言った。本当の気持ち。確かな証拠が欲しいです。
「本当に、それでいいのか?」
「はい」
先生の首に腕を巻き付けた。
「逃げようったってそうはいきませんからね」
「ちゃんと戻って来ただろう」
ちゃんと考えて、ここに戻って来たんだよね?
「出来れば、私にリードさせてもらいたいのだが…」
先生の首にぶら下がった私をベッドへ押し戻した。
優しい優しいキスが私を包んだ。軽く唇を吸われて、幸せな気持ちになった。
暗闇の中で聞こえるのは洋服の擦れる音と、小さなキスの音。
先生は唇から耳たぶ、首筋に軽いキスをくれた。
ブラジャーのホックに指がかかって、心臓の動きが倍になったけど、
期待したことがやってこなかった。
「す、すまない。はずし方がわからないんだが…」
あ、フロントホック。
「先生にでもわからないことがあるんですね」
わたしは胸の谷間のプラスティックをカチリと音をたてて折り、上下にスライドさせた。
先生、私の胸、どう…?
さっきは勢いで押してたから、見られる不安、なかった。
そっとさすられる胸。時々頂きにひっかかるとぴりぴりってする。
谷間にもキスしてくれる。背筋がぞくってした。
「君らしいというか、なんというか…」
ショーツの紐を引っ張りながら先生は言う。
「今日のための勝負下着です。いつもこんなのじゃありませんよ。ぁ」
先生の指が、私のあそこに触れた。
なんだか恐くて、息を潜めていたら、恥ずかしい音が聞こえて来た。
私、濡れてるんだ…。たぶん、さっき先生にのしかかったときよりも。
「せ、せんせっ、私、どうしたらいいですか?」
「何もしなくていい。ただ、やめたいときは正直に言いなさい」
恐くても、痛くても、やめたくなんてなりません。
先生がズボンを脱ぐ音。さっき見た先生の…アレを思い出した。
アレが、私の中に入ってくるんだ…。さっきは痛かった。
先生は私の両膝を立てさせて、身体で押し開いた。
私のあそこにあたってるのはきっと、先生の…。
「力を抜いて、大きく息をしなさい」
先生の言う通り、ゆっくり息をすって、吐いた。
私の深呼吸にあわせて先生は私の中に入ってきて、私はあそこだけじゃなくて、胸もいっぱいになった。
「大丈夫か?」
「は…い」
我慢できないほど痛くはなかった。さっきの痛みはいったいなんだったんだろうってくらい。
「どうだ? 君の言う『特別』は」
「ちょっと苦しいです。でも、うれしい」
私達は繋がったまま抱き合った。先生に抱かれてる。そう思うと胸が苦しくなって涙が押し出されて来た。
「痛いのか?」
私は首を振って答えた。
「こんなに幸せなことがあるなんて、思ってなかった。先生、ありがとう」
「まだ終わってないんだが」
「そうでしたね」
どちらともなくゆっくり唇をあわせてほんの少しだけ、笑いあった。
特別な気がすごくした。
「動いても大丈夫だろうか」
「大丈夫です、痛かったらやめてくれるんですよね?」
どんなことがあってもやめる気はありませんけどね。
先生はゆっくり大きく動いた。きっと、私が痛くないように、だと思う。
たぶん普通はもっと激しく動くんだと思うから。
私には充分苦しかった。ちょっと、痛い。
「せんせ…い、もっと激しくしてもいいですよ…。先生が気持ちいいように動いて…」
「これ以上すると、君が苦しいだろう。それに、初めてだからか、とても…」
きつくて充分いいんだ…。
最後は耳もとで囁かれて、私は全身で感じた。背中を何かが走っていく感じ。
本当に? 先生、気持ちいいの? そうだったらうれしい。
私は深呼吸をしながらなんとか痛みをやり過ごした。
先生がイったのとか、よく分からなかったけど、終わった後も髪を撫でてくれて、お話をした。
「先生、まだ何か入っている感じがします」
「なっ」
目を白黒させて、声をひっくり返して、先生かわいい。
「落ち着くまで横になっていなさい」
先生は簡単に洋服を着ると寝室を出ていった。
サイドボードに、脱ぎ散らかしたはずの私の洋服が畳んでおいてあり、その向こうにあったものは、
コンドームの箱だった。
私はとにかく洋服を着て、先生の後を追った。
テーブルの上にはコンビニの袋に入ったお菓子がいっぱい。
「私は食べないから持って帰りなさい」
「なんで、こんなに買ったんですか?」
わかった。
「い、いや、いつも君はなにかしらお菓子を持ってくるから…」
「私のためですか?」
「そ、そうだ」
私のために、コンビニにコンドーム買いに行って、ごまかしにお菓子買ったんですね?
うれしかったけど、先生に言ったらすねそうだからやめた。
わざわざ買いに行ってくれたんだ。
先生の『特別』になれたんだ。
うろたえてる先生に抱きついた。
「先生、好きです」
いちいち断るてんてーに萌え〜
コンドム誤魔化すのにお菓子買うてんてーにもへ〜
グッジョブ!!(・∀・)b
581 :
575:04/01/12 22:54 ID:UZpcxvvz
ご心配をおかけしてすみません、無事新幹線の時間に間に合いました
そして帰ってきたら続きキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
てんてーどんな顔してコンドム買ったんだろう(*´Д`)ハァハァ
確かにフロントホックって外し方に戸惑うみたいですね
この後てんてーはフロントホックの外し方を勉強したのでしょうかw
神様連日のご光臨ありがとうございました
582 :
名無しさん@ピンキー:04/01/13 01:55 ID:08N2s/lm
めちゃくちゃ遅レスですが、初詣話の王子のキャラは王子じゃないですな〜。
王子は間違っても「すげぇそそる」なんて言葉は吐かないと思う。
ってか吐かない。
てんてー神、萌へをありがとう!!
最後のくだり、ぐっときました。
ああ・・幸せだー
>582
禿同だが終わった話だ
あとsageようぜ
てんてーに(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
神さま、乙です。
586 :
名無しさん@ピンキー:04/01/14 03:39 ID:ka7cFLbx
あのぅ〜、すみません。
はじめまして。
この辺の板には一度も書き込みをしたことがない、通りすがりのモンです。
みなさんのエロエロを読んでいたら、わたしも書きたくなってしまい、
初挑戦してみました。
2時間くらい前に書き始めたのですが、ちょいと長くなってしまったのと、
続きを書くよりも眠気が襲ってきてしまったので、途中までではありますがうpさせてください。
---
ここをごらんの方々へ
・わたしはガールズサイドをやっていますが、日も浅く、登場人物の誰もゲットしたことがありませんw
・なにせ、王子をゲットしたことがないもんですから、彼の話し言葉がおかしいかもしれません
変なところがありましたらご指摘ください
・ゲーム中の「バイオリン」という表記が許せなく、本文中はあえて「ヴァイオリン」としました
・主人公の、ゲームにはない設定がちょこっと出てきています
・このスレを一通り読みましたので、ルールは踏まえているつもりです
でも「これはルール違反」ということがあったらご指摘ください。
…以上を踏まえてくださるのでしたら、稚拙ですが、以下どうぞ。
↓↓↓
す、すみません! 上のレス、下げ忘れましたっ!!
では、改めてドゾ。
*********************************************
「おい。……寝てるのか?」
キレイな曲にうっとりとしてしまい、目を閉じていた私に葉月くんが声をかける。
「ううん、起きてるよ! …ね、いい曲でしょ? これ」
目を開けた私は葉月くんに問い掛ける。
「ああ。だな」
窓から入り込んでくるやわらかな日差しを背に、葉月くんはやさしくほほえんだ。
「よかった! 葉月くんが気に入ってくれて!」
そういって、私は喜びを笑顔で表現した。
今日は葉月くんに誘われて、彼のおうちでデート。何度来ても緊張する。
誘われたときに私のお気に入りのクラシックのCDを何枚か持っていくといったら、
それを喜んでくれた。そして今は、二人ともベッドの横に座り込み、
私が持ってきたCDを聴いている。
葉月くんがヴァイオリンの曲を好きで聴いていると本人から聞き、
少しでも彼の話についていけるようにと、父が持っているCDコレクションの中から、
ヴァイオリンと書いてあるものを片っ端から聴いてみた。
かわいい曲、すてきな曲、キレイな曲、かっこいい曲…と、分け方はおおざっぱだけど、
少しずつクラシックが好きになり、そして今はヴァイオリン以外の楽器の曲も聴くようになっていた。
「この曲もすっごくステキなんだよ〜!」
私はカバンから一枚のCDを取り出し、葉月くんに見せた。
「知ってる、このチェリスト。でも、聴いたことない…」
「聴いてみて! 今かけるね」
CDをセットし、再生ボタンを押す。
チェロの音が静かに流れ出し、裏拍でピアノが和音を奏でる。
ゆるやかな抑揚が続き、それがフォルテになったとき、それまでメロディを演奏していたチェロが伴奏にまわり、
ピアノがメロディを演奏する。そしてまた逆転し、元に戻る。
1楽章を聴き終え、不安交じりで私は葉月くんに話し掛けた。
「どう…だった?」
「いい曲だな、これ。好きだよ、俺、こういうの。………」
彼の笑顔とその答えに安心した私は、何か言いかけようとした葉月くんには気づかず、
私の一番のお気に入りである、はじまったばかりの2楽章に聴き入っていた。
切なげなピアノの上で、チェロが哀しげに跳ねるこの曲に、次第にうっとりしはじめた私は、
目を閉じ聴きつづけた。
「…この楽章、すごーく好き。……大好きなんだあ〜…」
夢見心地で目を閉じたまま言葉を続ける。
「葉月くんも気に入ってくれると……?!」
突然、続きがしゃべれなくなり、私は閉じていた目をぱっちりと開けてしまった。
視界がぼやけてしまうほどの近距離に葉月くんの顔がある。
私は葉月くんに唇の自由を奪われていた。
初めて交わすキスは、軽いキスではなく、押し付けるような、だけどやさしいキス。
葉月くんの唇のやわらかさに次第に頭がボーッとなり、私はそのまま目を閉じた。
どれくらいそのままでいたんだろう。徐々に顔が高揚のため赤くなっていくのが自分でもわかる。
「……ん…」
葉月くんの両手が私の背中にまわされ、私は完全に彼の腕の中に収まってしまった。
そして、葉月くんの唇が私の唇から離れる。一呼吸を入れる間もなく、また重ねられる唇。
それはだんだんと深いくちづけに変わっていった。
下唇をちろりと舐められ、抱きすくめられている体がビクッとかすかに跳ねてしまった。
「あっ…」
その瞬間を見透かしたように、葉月くんの舌が私の口の中に入ってきた。
私の舌を弄ぶように、丁寧に、だけど縦横無尽に動き回る。
「………んんっ…」
脳がとろけてしまいそうになりながらも、その状況からなんとか逃げようとする私は、
両手で葉月くんの体から離れようともがいた。でも、その抵抗はすぐに彼によって押さえられてしまった。
やがて葉月くんの右手は徐々に私の背中から胸元へと移動し、服の上から私の胸を揉みしだきはじめた。
「…ん…ふ……」
彼の右手を押さえようとしたけど、利き手じゃない私の左手には、彼を押さえるほどの力はなく、
抵抗も無駄に終わってしまった。
葉月くんの唇は私のあごを通り、やがて首筋へ。唇と舌でなめるように私の首筋から鎖骨のあたりを動き回る。
やがて床に倒され、彼の左手は私が着ているセーターの下から進入してきた。
冷たい彼の手を体に感じたそのとき、それまで夢見心地だった私は我にかえり、思わず声に出してしまった。
「…………いやっ!」
私の声に反応して、葉月くんが顔をあげる。この間も音楽は流れつづけ、
転調した複合三部形式のこの曲はトリオ部分を演奏しはじめた。
二人とも体を起こし、ほんの少しの間、無言で見つめあった。
「……どうして?」
沈黙を破ったのは私だった。混乱した私の目に、徐々に涙がたまっていく。
「………っ」
目だけは葉月くんを見つづけたけど、続ける言葉が出てこず、目からは大粒の涙がこぼれてしまった。
「………目を閉じてうっとりしてるおまえ、見てたら…」
葉月くんが目線をそらし、顔を真っ赤にして、私の質問に答えるよう続ける。
「我慢、できなくて………」
「…え……」
その瞬間、私の顔は燃えるように熱くなり、葉月くんから視線をそらす。
「……おまえ…………」
「え…………あっ!」
葉月くんに視線を合わそうとしたら、ものすごい勢いと力強さで抱きしめられた。
そして彼は言葉を続ける。
「俺以外の男の前で…するな、あんな顔…」
葉月くんの胸元を目の前に見ており、状況が把握できてなかった私は「…うん……」としか答えられなかった。
やがて込められていた腕の力を解き、私の両肩をつかみ自分の正面に私の顔がくるようにし、
葉月くんは私をのぞきこむように少し首を曲げた。
「約束、してくれ」と言う葉月くんの目の力におされ、私は素直に「うん」と返事をした。
そう答える以外にどう返事ができるというのか。私は葉月くんが大好きなのだから。
私の答えに満足そうに、さっきまでとはうってかわった、やわらかな表情をみせた葉月くんは、
聞き取れないほどの小さな声で私の名前を一度呼び、私の顔にキスという名の雨を降らせた。
「う……ん…く、くすぐったいよぅ」
そういった私から唇を離して、私の顔を見るとほほえみ、
それまで肩におかれていた彼の両手は私の背中へと移動した。
「あ……っん…やっ………」
状況を把握しようと動いていた私は、彼の腕と唇によってしばられ、身動きがとれなくなってしまった。
私の体を確かめるように、何度も上下に動く彼の手のひらを背中に感じながら、
口の中を自由に動き回る彼とのキスで次第に思考力がなくなり、私はだんだんとそれに没頭していった。
「……ん………ふ…ぁ……」
彼の唇が離れ、トロンとしたまなざしで彼を見上げると、突然体が宙に浮いた。
「ひゃっ!」
私を抱えあげ、ベッドに横たえると、もう一度私の名前を口元からこぼし、私の首筋へと顔をうずめた。
中途半端ですみません…。
今日はここまでです。
続きも一応考えてはあるのですが、評判が悪ければもう書きません…。
お目汚し、失礼しました(´・ω・`)
うへー (・∀・)イイ!!
めちゃドキドキしちまいました。
こーゆーシチュ大鋤です。
激しく続ききぽんこ。
漏れも激しく続きキボン。
でも
>評判悪ければもう書きません
みたいな誘い受け発言はちょっとイヤソだゾ☆
昨夜書き込みをした通りすがりです。
592さん、593さん、ありがとうございます。
現在、何とかエロエロになるよう、がんばって続き書いています。
593さん、すみませんでした。
どう立ち回ったらいいのかわからず、余計なことを書いてしまったと、
書き込み直後に後悔しました。不快にさせてしまってごめんなさい。
夜には、かけたところまでをうpさせていただきます。
(待機中)
で、できますた…。590からの続きです。以下、ドゾ。
******************************************
「きれいだな、おまえの体…」
一糸まとわぬ姿となった私をみて、葉月くんが言った。
「そ…、そんなことないよ…。あんまり見ないで……」と私は顔をそらすと、
どうして?という葉月くんの直球な質問が返ってくる。
「そのっ…。…私は胸もちっちゃいし、ウエストのくびれもないし…。は…はずかしいんだってば…」
「そんなことない。それに、そんなこと気にしないし、俺。『おまえが』きれいなんだ」
そう言って重ねられた唇が、何かを求めるように動き回る。
片手は胸元にある、いたいほどに硬くなった突端をさぐりあてる。
そしてそれを指で転がされ、ときどきつままれると、体が自然と弓なりになる。
「ああっ…ん!」
胸元を前に突き出すような格好になってしまうと、突然もう片方の突端が唇に包まれ、
中では舌がゆっくりとそれをねぶる。
「あん…ん…あ……ん…ふ………あ…あ…」
腰がしびれるような感覚がやがて全身に広がり、体中のすべての場所が葉月くんに敏感になっている。
私の肩におかれていた手は、ゆっくりと這うように腕を滑り落ち、
今はじれったいほどの触れ方で、ウエストをなでている。
「…頭の奥がしびれる、おまえの声。…もっと聞きたい」
そういいながらその手を太ももの間にすべらせ、秘密の場所へと進める。
「やあ…んっ! ああ!」
入り口を指で押し広げられ、抵抗する間もなく、葉月くんの指をすんなりと受け入れてしまう。
その進入に驚き、私はとっさに葉月くんの首にしがみついた。
「あ…はぁ……ん……あっ! ああっ…! あ…ん!」
「もっと……もっと聞かせてくれ、おまえの声…」
何かを探ろうと、私の中で上下左右に動き回る葉月くんの指。…葉月くんを感じる。
「あ…あぁん……っ! はっ…、は…づき…く……ん…。あ…ん!」
無意識に彼の名前を呼ぶ。私はやってくる何かにおびえ、しがみついている腕に力を入れる。
しかしそのとき、ぬぷ………という音を立てて、葉月くんの指が私から離れてしまった。
「は…あ……」と息をつくと、私自身と葉月くんの呼吸が荒くなっているのに気づく。
私ははがいじめされるように、強く抱きしめられ、葉月くんの声が耳元で響いてきた。
「…もう、我慢できない、俺……。…入れて、いいか?」
…不安がないといったらウソになる。だけど、私は葉月くんが好きだから、そうなることを望んでいるのは間違いない。
でも…。
「う…ん……」
かすれた声で返事をすると、葉月くんの大きくなったものが押し当てられるのを感じた。
それは少しずつゆっくりと私の中へと入ってくるが、突然の激痛に、
「いやああ…! い、いたい…!」
と声をあげてしまった。とっさに出た涙が、頬を伝う。
動きを止めた葉月くんは、私をなだめるようにやさしく抱きしめ、
「大丈夫だから…。深呼吸して、力を抜け…、そう」
言われるがままに深呼吸をして力を抜こうとすると、またすぐに体がこわばる。
そしてなぜか涙が止まらなくなっている。
「どうした? 怖いのか?」
葉月くんの肩に顔を押しあて、私は不安だったことを一気に口に出してしまった。
「……わ、私ね…私はね、葉月くんのこと好きなの。
だからこうなることはうれしいの。でも…でもね。
葉月くんが私のことをどう思ってるかわからないから……それが怖いの…」
不安を打ち消すように「ごめんね………ごめんね…………」と唱える。
いつの間にかCDに収録されている全曲が再生し終わったのか、
音楽がなっていなかったのに気づく。
「………ほんとうに鈍いんだな、おまえは」
「……え?」
「おせっかい、マイペース、妙にプラス思考……」
「…それ、葉月くんの好みの女の子……」
「だから、おまえのことだ、それ」
「…あ」
葉月くんの言葉にびっくりしたら、涙が引っ込んでしまった。
葉月くんは私の髪の一本一本を確かめるようになでながら、私を見つめ、こう言った。
「おまえのこと…好きだよ、俺」
たったひとことの魔法のような言葉で安堵した私は、
葉月くんのやさしいリードで少しずつ彼を受け入れることができた。
「…いたいか?」
「んっ……だいじょうぶ……」
葉月くんがどんどん私の中へと入ってくる。それに伴う痛みすらいとおしくなってくる。
でも、さっきに似た痛みに顔がゆがむ。
「っ……!もっと、力を抜いて……俺の呼吸にあわせるんだ…」
「…ん……」
葉月くんにしがみつき、彼が動くのを待つ。
彼が息を大きく吸い込んだのを合図に、彼が動き出し、私もそれにあわせる。
「ああっ……!」
「はぁ…」
葉月くんのそれは、最後まで一気に私の中へ入ってきた。
私は葉月くんのすべてを知ることができた、という大きな喜びを感じていたら、
葉月くんがゆっくり、ゆっくりと動き出した。
「あっ、ああっ……!」
「いたいか?」
「……だ…いじょう…ぶ………んっ!」
感触を確かめるように奥までぐーっと入れると、ゆっくりと引く。
決して速くならないように、すごくゆっくりとした動きを何度も何度もする。
やがて痛みはほとんどなくなり、気持ちよくなってきた。
その証拠に無意識に歓喜の声がこぼれる。
「はあっ……ん…あ………あぁん…」
徐々に葉月くんの動きが速くなってきた。
「は……づ…き……く…ん…」
「っ…ん…?」
「大、す……きぃ…」
「…俺、も…」
そういうと、突然ものすごい勢いで動き出し、彼のものを私の中に突き立てた。
「あっ……あっ……ああ…! は、…はづ…きくんっ…………」
********************************************
ピピピピッ、ピピピピッ。
「ねえちゃん、ねえちゃん、起きてるか?」
けたたましい目覚ましの音と、弟の尽に起こされ、私は布団の中から顔を出し、目覚ましを止めた。
「尽〜〜〜っ! あれほど勝手に部屋に入ってくるなって言ったでしょ! 何度言えばわかるのよ!」
「へへ〜ん、まあいいじゃん、二人っきりの姉弟なんだしさっ!」
まったく反省の色がない尽を睨みつける。
「で、用件はなに?」
「あ、そうそう、今日葉月とデートの日だろ? 遅刻なんじゃないの〜?」
時計を見ると、約束まであと30分もない。
「も〜〜〜! それを先に言ってよ〜〜! 着替えるから早く出てって!」
尽を追い出し、あわてて支度を始める。
「この前『俺の家に来いよ』って誘われたときに、
私のお気に入りのクラシックのCDを持っていくって約束したから…っと。
ヴァイオリンの2枚とチェロの1枚ってとこかな?」
ん? チェロ? 今朝の夢になんか出てきたような…? 動きを止め考え込むが、すぐに我に返り
「あ〜ん! 早く支度しないと遅刻する〜!」と叫び、再びあわただしく支度をはじめた。
「ごめん、待った?」
「べつに……俺、おまえ待ってるの、嫌いじゃないし」
にへら〜と笑いそうになるのを押さえつつ、私は次の言葉を続けた。
「この前約束したとおり、お気に入りのCD持ってきたよ!」
「そうか。…楽しみだな」
そうやり取りしながら、私たちは葉月くんの家に向かった。
end
もしくは
最初に戻る。
完了です。
それでは通り過ぎていきます。
バイバイキーン
夢落ちかよ!w
通りすがりタンの王子好きです。
話も尼尼だし。
満足。
楽しませていただきました。
ありがとん。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
同じく夢落ちかよ!w
通りすがりさん乙です
すごくよかったです(*゚∀゚)=3ハァハァ
もしまた気が向いたら書いてください
再度やってきました。
602さん、603さん、読んでくれてありがとう。
夢落ちの件ですがw
やっぱり王子からの告白は、卒業式の教会で…というシチュにしたかったので、
あえてそうしました。しかもループっぽくできるようにと。
なので話はゲームに沿わせて、エチは主人公の夢の中の出来事つーことで。
私自身、まだゲームをやりはじめて日が浅いので、まだ王子をゲットできてない、
という現実があったもんで…。
ただ、自分なりにセレクトした言葉へのこだわりから、あんまりエロエロになってないのが
心残りというか。
もし、誰かをゲットできたら、そのときはまた何か話を考えてみたいな〜と
思ってます。
もうちょっと、文章うまくなりたいっす。
通りすがりタン、乙ー。素敵王子ダターヨ。
クラシックが聞こえてきそうな雰囲気が良かったでつ
最後の「もしくは最初に戻る」ってーのも音楽的で効いてると思った。
そんな意味の記号あったよね(名前がわからん)
ところで誰かワカメ書いてくれワカメ。誕生日だったしー
>>605 D.C.=『ダカーポ』です。>>音楽用語で『最初に戻る』
607 :
605:04/01/16 23:18 ID:b0fhJ0de
>606タン
それだー。どうもありがとう。
久しぶりに書きたくなったので参りました。
バイト×主人公です。
すっかり書き方とか忘れてるので禿しく散文ですがお許しください。
次から始まります。直接行為は無しです。
ベッドの上で何度となく躊躇いながら携帯のアドレスを検索する。
もう寝てしまっているだろうか、それともまだ起きているのだろうか?
会うのはおろか、電話すらヒサシブリだから私の事など忘れてはいないだろうか?
何箇所も掛け持ちでバイトをしているまどかと、
グラビアの仕事をしている私とでは中々時間が合わない。
卒業してからこの仕事を選んだ事をまどかは躊躇う事なく許してくれた。
だからこうやって会う事が無くても毎日メールのやり取りだけでも
心が繋がっているって感じる事が出来る。
アドレスを閉じてメールをもう一度読み返す。
今日の最後のメールは1時間前。
近くの幹線道路を通る車の音さえ疎らになっている。
でも今日掛けなかったら今度いつになるのか分からない。
1時間前ならまだ起きている可能性も有るかもしれない。
そうやって自己完結させて勢いよくまどかの番号の所でボタンを押した。
あの人を呼び出す音が鼓膜を震わす。
なかなか出ない。早く出て欲しい。
このまま留守電にでも切り替わってしまうのだろうか?
「もしもし。」
たった十数秒の時間なのにもう永遠に出ないと思ったから
その声を聞いた途端胸の奥が締め付けられるように息が止まった。
聞きなれた声が少しだけ涙腺を緩めた。この声、とても安心するよ。
「……今晩は。」
「今晩は。なんや、ジブンえらくヒサシブリやな。
今日は仕事はどないしたん?」
「珍しく早く終わったの。まどかの声が聞きたくて速攻電話しちゃった。」
「なんや嬉しい事言うてくれるなぁ。」
「エヘヘ。うん。」
「そやな。グラビアの仕事も時間掛かるからな。
早く終わった時くらいオレも声が聞きたいしな。」
「……うん。」
「……な。」
「……。」
「……。」
沈黙になった。次の会話を考えるとか特にしなかった。
話なんかしなくてもこうやって通じているだけで幸せだ。
マイクが拾うまどかの微かな呼吸が耳にくすぐったい。
そしてそのくすぐったさと音は私の脳へ幸せの波長へと変わり
全身が段々とぽかぽかしていく。
このままじゃ時間が通話料も時間も勿体無いのは分かっているけど
でももうちょっとこうしてまどかの息や存在を感じていたい。
「なぁ。」
口火を切ったのはまどかの方だった。
声を聞いた瞬間に幸せでいっぱいになった脳がとろけそうになった。
「ん?なぁに?」
「ジブンの声聞いたら反応してしもうて。」
「……えっ!?」
「ああ、スマン。その、な、声聞くのヒサシブリ過ぎて。
色々思い出してしもうて……。オレ、アホやなぁ。」
声だけで申し訳なさげなまどかの様子が伺える。
そして、そのまどかの声に私自身もしっかり反応してしまった。
僅かに体を動かすだけでアソコに違和感を感じる。
その違和感は下まで流れているのを確認出来るほどだ。
私もまどかの声だけでこんなに反応している。
「まどか……。私も。」
「ん?私も、何や?」
聞き返される少し艶を帯びた低い声にますます反応して溢れてくる。
溢れ出てくる事に羞恥を感じ体が熱くなり、更に溢れ出てくる。
「まどかに反応しちゃって凄く濡れてるの。恥ずかしい子でしょ……?」
私の言葉にまどかが大きく息をする音が聞こえる。
その呼吸に胸が締め付けられる。
やっぱり恥ずかしい子だって思うの?
それともまどかもこんな私の言葉に反応してくれているの?
「オレで感じてるんやろ?恥ずかしい子ちゃうで。それより、我慢出来るん?」
意地悪っぽく囁くまどかの声がますます脳を刺激して蕩けさせていく。
「ダメ。恥ずかしい子だよぉ。まどかだって……。我慢出来るの?」
「そやなぁ、まずはジブンを何とかせなアカンな。オレはそれからや。」
「いやぁ……。どうすればいいかわかんないよぉ。」
「下着の中、手入れてみ?」
「いやぁっ。」
口では嫌と言いながらも空いてる手はまどかの言葉通りに下着の中へ滑らせていった。
まだ軽くふれただけなのに既にぬるっとした感触が溢れ出ている。
その感触に更に溢れ出す。そしてその溢れ出る場所を探すように奥へ指を滑らせる。
「入れてるんやろ?どんな感じ?」
私の行動を見抜いているまどかは更に意地悪そうに聞いてくる。
こうなったら何を言われてももうダメだ。
「ん……。凄く濡れてるよ。まどかで感じてるんだよ。」
「そんならオレがいつもやってるみたいにアソコ触ってみ?」
「……うん。」
電話越しにまどかの言う通りクリトリスに指を伸ばす。
そしてまどかの指を思い出し軽く膨れ上がった突起を指で転がす。
「あぁんっ。」
ちょっと弄っただけなのに既に感度も上がり無意識に声が出る。
その声にまどかはまた息を荒げる。
荒い息がますます私の感度を上げていき指を動かすたびに声が零れる。
「エエ子やな。もっと早く弄ってやらなアカンで。」
「うん……。」
頷いて指の速度を上げる。強い刺激が脳を突き足に痺れが走り全身を強張らせる。
「ゃっ……。あぁっ……。ん……クッ……。まど……かぁっ……。」
「気持ちエエか?もっと優しく、激しく、触ってな。」
「あ……うぅ……んっ。」
指の速度を下げる術を忘れた私は夢中になってクリトリスを擦り続ける。
指を動かすたびに呼吸が途切れ途切れになる。
時々にゅちゅっと粘質な音が聞こえてくる。
その音がますます私の頭の中を白くさせていく。
私の指じゃなくて、まどかの指でしてほしいの。
まどかのアレが欲しいの。まどかじゃなくちゃダメなの。
ひくつく入り口や体がそう叫ぶ。
「ジブン、ホンマにエッチやな。
電話でこんなんやってる事週刊誌に売ったら幾らになるんやろな?」
「ちが……っ。まどかだから……。
ま……どかにしかこんな事しな……ん……あぁッ……ん……。」
わざと言う意地悪な言葉に反応してますますまどかのを求める。
寂しいよ、今すぐ会ってこの体でまどかを感じたいよ。
「まどか、まどか、まどか!!」
最後の叫びに全身が痙攣を起こしぐったりとした。
「イッたん?」
さっきまでの熱の篭った声とは別な小さな声でまどかが問い掛ける。
「……うん。まどか……。やっぱり、まどかがしてくれなくちゃダメだよ。」
「……。今度、会うたら、な?」
「……うん。……次は……まどかの番だよ。」
「分かった。」
「……。」
「……。」
再度沈黙が続く。時々大きく吐く息が聞こえてくる。
大きく吐く息のリズムが段々小さくなってくる。
「……ッ。……。」
「まどか、今何を考えてるの?」
さっきのお返しにちょっと意地悪な質問を投げかけた。
「ジブンと、エッチしてた時の事……。……クッ。」
「まどかの想像の中私、エッチ?」
「……ああ、かなり……エッチやな……。」
「やぁだ、もう……。」
「……ッン……。」
まどかは次の言葉を発する事なく熱い吐息を零してきた。
そのまま熱い吐息を小刻みに続ける。
「アカン、……イク……ッ。」
熱い吐息が深呼吸に変わり、まどかはいっそう息を荒げた。
「イッたの?」
「イッた……。ジブンの事、……頭ン中でイッパイ抱いたで。」
急にまどかの息を聞くたびに虚しさが襲ってきた。
どんなに気持ちよくなっても電話越しなんだ。
こんなに近くに居るようでいて、物凄く距離があるんだ。
まどかが遠いよ……。
「……まどか。」
「……何や?」
「今度会ったら、ちゃんとしようね。」
「ああ、勿論やで。覚悟しぃや。こんなんお互い虚しいだけやもんな。」
「あはっ、そうだね。覚悟するよ。」
電話越しの虚しさはお互い同じだったけど、
それが同じだって言う事が嬉しくて自然と口の端が上がった。
そして、ヒサシブリの電話をベッドの中で朦朧としながら楽しんだ。
次に会った時はちゃんとまどかのをちょうだいね。
以上。お目汚し失礼しました。
>>608-614神
乙!сGチー(・∀・)イイ!
「エエ子やな」とか意地悪台詞のバイト萌えー!
是非また書いてくだされ。お待ちしております!
確か過去ログに王子のсGチものがあったよね。
あっちも良かったがこっちもかなりハァハァでした。
ちゅーか、сGチーってツボだ自分・・・
声だけなのに反応しちゃうバイトがかわい〜〜〜っ
次は二人を会わせてあげて下さいね。
ほしゅ。
アレですねそろそろGS世界では王子と大観覧車でお話寸止めくらいの時期ですな。
618 :
名無しさん@ピンキー:04/01/23 11:14 ID:tOraAbQT
そろそろ2ってでなかなぁ…
そろそろ2ってでなかなぁ…
補習のときのお話なので、てんてーとバカたんが出てきますが、
何の関わりもありませんので、ご安心下さいませ。
「まどかー、まだプリント終わらないのー?」
教室の後ろのドアから細い声がまどかの耳に届いた。
「こんなもん終わるか、アホー」
まどかも、細い声で答えたつもりではあったが、教室の中にいたのは、まどかと、もう一人だけだったのだから、校庭からの雑音に消される事もなく、その声はもう一人に聞こえてしまう事となった。
「姫条、『こんなもん』でも、君のために用意したプリントだ、『アホ』とは何ごとだ」
もう一人とは補習の面倒を見ている氷室。
「ちょうどよかった、わたしはこれから学年会議が予定されている。『こんなもん』も出来ない『アホ』がきちんとプリントを終えられるように、君の時間を割いてはもらえないだろうか」
氷室は教室の後ろのドアの隙間に身を隠している女生徒に尋ねた。
「課題の数学をしていてもかまわない。学年会議はたいして時間を取らないだろう。その後鈴鹿を連れて戻ってくる。それまで、姫条が鈴鹿のように逃げないようにいてもらいたい。頼めるか?」
女生徒は、ばれてましたか〜と笑いながら教室の中に身を移動させた。
「はい。捕虜を逃がさないように、見張りに立ちますっ」
氷室は、女生徒の言葉に少しあきれながらも教室を後にした。そんな事を言っても彼女は成績もなかなかよく、姫条に勉強を教える力もあることを氷室は知っている。どこか似ている二人だと、苦笑を漏らした。
「氷室先生、結構怒ってたね」
「アイツ、アホアホ言いくさってからに」
彼女は、先ほどのやり取りを思い出してクスクスと笑った。
「さあ。プリントやっちゃおうよ。だいたい、今日は寄り道してかえる約束だったでしょ?」
彼女は、まどかのとなりに椅子を寄せ、プリントを覗き込んだ。
問題を読み、頭の中でだいたいの理解はしたようである。
「ほ〜んと、『こんなもん』もわからないんじゃ、補習になっちゃうわよね」
「ジブンまで、そないなこと言うんか」
「試験前にあれほど言ったでしょ。勉強しようって」
勉強道具を持って行っても、結局は勉強できないので、彼女は、金輪際試験前にまどかの家には行くまい、と心に誓ったばかりだった。
「しゃーないやろ、こんなかわいいお姫さんと二人きりで、やることやらんかったらそれこそ『アホ』やん」
柔らかい息を彼女の耳に吹き掛け、まどかは唇の端で笑った。
「もうっ、バカな事しないで」
「バカ、ゆうたな」
お仕置きや〜とまどかは彼女を右腕で抱き、頬を舐めた。
彼女は唇を尖らせてプリントに目をやった。舐められた頬がピンクに染まっていく。
かわいいなぁ。まどかの声が直接耳にかかる。
彼女はプリントを凝視して動かない。しかしまどかの目に入るのは、桃色に染まった耳たぶ。知らないフリをされても何も感じていないわけがない。
「エエ匂いするなぁ」
まどかの舌が彼女の耳たぶをなぞっていく。
「や。プリントしようよ」
彼女は至近距離でまどかを睨んだ。
「わーった。ちゅーしたらな」
彼女はあきらめたようにそのまま目を閉じて、まどかを待った。
まどかは嬉々として何度も唇を押し付け、何度目かで、ゆっくりと彼女の唇をこじ開け、舌を差し込んだ。
彼女も控えめながらそれに答えて、唾液の濃度が高くなっていく。
「んっ…まど、か…だ、め…」
唇の隙間から彼女は、まどかの手を遮ろうと言葉を漏らした。
まどかの左手は彼女の胸で、制服の上からとはいえ、確実に意図を持って動いていた。
「だめなわけないやろ」
左手はそのままに、右手は太股へと降りてきていた。
「だめだめゆうて、だめやった試しないやん」
まどかは調子にのって耳たぶを噛んだ。強引に出れば彼女が落ちるのは、考えなくてもいつものことである。
「…んっ…」
彼女は吐息を漏らしながらも、両手を突っ張ってまどかから逃げようとする。
怒っているのか、そうではないのか、彼女は顔を真っ赤にしておおきな声をだした。
「プリント、やらなきゃ先生にまた怒られるよ」
「はいはいっと。優等生さんに嫌われとうないからな」
それでもまどかは彼女を腕に囲ったまま、プリントに向かった。彼女も安心してプリントの説明を進めていく。
しかし、たったの一問も解かないうちに、まどかの手は彼女の制服にそっと潜り込み、先端を探りあてた。
「…やぁっ…っ」
彼女は開ききらない目でまどかを睨むが、まどかにはかわいく映るだけだった。
「…ま、ど、か」
「怒っても、恐ないも〜ん」
しらじらしい顔でぺろりと舌を出す。
「ちゃんとしてよっ」
意を決して怒った彼女にも、まどかは喜ぶ顔をあらわにし、彼女を囲む腕を狭めた。
「やっとその気になってくれたんか、『ちゃんとして』欲しいんやな?」
「全然違う!………お願いよ。まどか…」
情けなさで声が小さくなってくる彼女。情けないのは、こんな時にもいやらしいことをしてくるまどか以上に、その気になりそうな自分にだ。
「『お願い、気持ちよくして、まどか』やろ?」
彼女の気持ちを知ってか知らずか、まどかはなおも続ける。
「な? 気持ちようしたんで」
耳もとの甘い息に、彼女の喉は小さく鳴った。欲しているようで、恥ずかしい。
頷けば、まどかはためらいもなく行為に及ぶだろう。しかしここは学校なのである。放課後の教室に、二人きり。
彼女はスカートの中の湿り気を感じた。このままだと、ながされる。
心持ちだるくなった身体を奮い立たせて、まどかの腕を押し退けた。
「やめ…て…」
まどかの腕の力が緩んだ隙に椅子から立ち上がり、席を離れた。
身体が熱を持って、動きが鈍い。それでも扉の傍の席まで逃げることが出来た。
まどかは、彼女の顔の赤さで温度をはかっているかのように値踏みし、近付く。
「やめる理由なんか、ないやろ?」
彼女をゆっくりと腕に囲い込み、背中のまん中を上へ、下へとなぞって、彼女の反応を確認した。
「誰か…来る…よぉ」
「大丈夫やって、心配なら廊下、見張っとき」
まどかは彼女の身体をひっくり返して背中から抱き締め、素早く手を上下の制服の中に潜り込ませた。
「やあっ」
まどかの手から逃げたつもりで腰を引いても、逆にまどかの身体に押し付ける形になってしまった。まどかも楽しそうに腰を揺らしている。
「ジブンのこんなになっとんのに、嫌やなんてようゆうたなぁ」
スカートの中の、そのまたもう一枚、布地の中に差し込んだ指でそこをかき回す。
わざと、音が出るように、彼女に聞かせるために。
「だって、学校で…」
声がかすれてくる彼女に、まどかもまた半音高い声を聞かせた、耳もとで。
「やから、ええんやろ?」
誰かに見られるかもしれないスリルが、誰かに聞かれるかもしれない羞恥心が、彼女の体温をあげ、まどかもまたその姿に煽られていく。
言葉でしかまどかを拒めない彼女は、腕をドアに突いて自分の身体を支えるので必至だった。まどかに知り尽くされている身体はもう抵抗しても無駄なのだ。
「…はぁ…ぁ…んふ…ぅ…ぅ……まど、かぁ…」
「声、我慢せんでもエエんやで? 誰かに聞かしたり。なん? 恥ずかしいんか? きゅって締めよった。かわいい身体やな」
ドアの向こうの音が気になる。遠くの話声、シューズが階段を跳ねる音。グラウンドの金属音、靴が砂を蹴る音、ランニングの掛け声、笛の音誰かの叱咤声鳥の鳴き声誰かの声何かの音まどかの息使いまどかの─
まどかのいじわるな甘い声。
「そろそろ、欲しいやろ?」
「…うん…。はや…く…」
彼女のもうろうとした意識でも、まどかがはしゃいだのがわかった。
「今日もかわいいパンツやなー」
彼女の下着を膝まで下ろすとすぐ、そこに口を付けた。
「や、あ、あ、あ、あぁ」
リズミカルに舌を動かして、彼女をいじめるのに一番のところをはじきながら、まどか自身もズボンをずらす。ポケットから取り出した避妊具を装着する間も、彼女への愛撫は続ける。
「はやく、し…て…ん、ん」
「そんなにしたかったんなら、はようゆうてくれな、ジブンもいじわるさんやな」
まどかは彼女を焦らすためにゆっくりと挿入していく。自分を粘着質な暖かいものが包み込んでいく、彼女本人には自覚がないのだろうが内壁は優しく呼吸をしていて、まどかを安心させるのだった。
「んぁ…」
彼女の奥まで到達すると、彼女もわかるようで、身体を仰け反らせた。
彼女の顔が見たい。
自分が彼女を感じさせている顔が見たい。俺に感じている顔が見たい。
まどかは彼女と離れると近くの椅子に座り、彼女を引き寄せた。下着を足首までおろして片足だけを浮かさせた。
焦点が定まらないながらも、急な展開に驚いたような顔をし、彼女はまどかに引っ張られるまま椅子ごとまどかを跨いで、腰を落とした。
「ふぅぅ─ぅん…ん…」
息を吐きながら深く繋がろうとする彼女に、愛おしさを感じる。
もっと感じてほしくて、奥まであたるように彼女の腰を掴んで動かす。
「ん、ん、ん、んん、まどかっ」
彼女の泣きそうな、だけど優しい顔が、まどかの瞳に映る。
自分のわがままな寂しさを埋めてくれる彼女。
こんなにも身体が繋がって気持ちがいいのは、心が繋がっているからだと教えてくれた彼女。だから、心も気持ちいいのだと知った。
身体以上に心が感じるから、彼女の感じている顔が見たい。
好きだという思いをぶつけて答えが欲しい。
「まどか、もぅ、もう…お願い、私だけは、や…」
最近は彼女に夢中になり過ぎて、先に何度も到達させてしまう。
自分よりも彼女の快楽を優先できるようになったのはいいが、加減が出来ない。
「はんっ…んっんっん、ん、──っ」
まどかに寄り掛かって大きく息をする彼女の髪を撫でる。
「パンツ、はこうな」
足首で丸まった彼女の下着を引き上げる。
「んあっ、やあ、あ、あっ」
最後に彼女の水分を舐めてから、下着のゴムを引っ張って放した。
「まどか…」
小さく唇が動く
「ええよ、寝とき」
一番好きなのは終わった後。疲れてすがるように寄り添ってくる、満足したような、安心したような柔らかい表情の彼女。
「俺は、まあ、ええか。ジブンがイケたんやし」
まどかは、結果として使用したことにはなっていない避妊具をはずして丸めた。
「ちっきしょーっ。俺は補習受けてる場合じゃねぇんだよ」
「どうだ、姫条。プリントは出来たのか…」
会議の後、鈴鹿を連れて教室へ入ってきた氷室は、彼女の姿に気が付いて声を細めた。
まどかに寄り掛かったまま目を閉じて、穏やかな呼吸をしている彼女。
いったいふたりでなにをやっていたのか、姫条はこの体勢でプリントをやってるはずがないだろうと、訝しげに氷室はまどかを見た。
女の子が寝ている傍で、いつもの大声を出すのはまずいことだと気が付いた鈴鹿も小さな声で話し始めた。
「なにやってんだよ、姫条」
「プーリントやってんのに決まっとるやろ。もうじき終わるで」
まどかのおどけた顔に、ついいつもの調子に戻った鈴鹿は、おおきな声で叫んでしまった。
「きったねーぞぉぉぉ」
「逃げたんはジブンやろ。………起きたんか?」
鈴鹿にとはうってかわって、囁くように彼女を気づかう。
彼女はぼんやりとまどかを見て、二度寝するかのように目を閉じた。
「風邪をひく、もう起きなさい。全く君はすごい方法で姫条にプリントをさせたのだな」
やっぱりあきれたように氷室は言った。
「ふわぁい。先生、おはよ、ございます。もう帰ります。さようなら」
終始ぼんやりしたまま、彼女は頭を下げて鞄を抱えて教室から出ていこうとした。
「ちょ、ちょお待てや。センセ、これで今日は許してえな。ほなさいならっ」
まどかはふらふらとしている彼女の後を追って教室を出た。
「ほら、かえんで」
「ん」
ふたりは寄り添って、いや、まどかがよたよたしている彼女を抱えて、下校した。
「鈴鹿、さあ、補習の遅れを取り戻すぞ」
「ちっきしょ〜、姫条〜」
「姫条は関係ない、君自身の問題だ」
鈴鹿のプリントはきっと明日に持ち越しになるほど時間がかかるのだろう…。
>620神様
ラブラブキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!
甘々で意地悪なバイト(*゚∀゚)=3ハァハァ 放課後の教室モエー
どうもゴチでした!
>690様バイトイイ!(・∀・)
このスレでバイト萌えになったよ。これからも期待しまつ
(;´Д`)神オツデスハアハア
630 :
620:04/01/29 16:59 ID:WbX5V2II
喜んでもらえる人がいて良かったです。
書いたかいがありました。
ただ、個人的にはエロの前フリの方が
気にいってます。
エチさせるのは大変だ…
小ネタ。エロ後。
*****
「痛ぅっ……」
「や、やっぱ痛いよね?ごめんね」
振り返って覗く鏡に映る背中。
均整の取れた筋肉、男にしては色の白いその背中、両の肩甲骨のあたりに、
赤く伸びる、幾筋かのライン。
「痕、残っちゃうかなぁ……撮影のときとか、まずいよね……本当ゴメン!」
鏡の枠内に、心配そうに背中の傷をしげしげと眺めながら彼女が入ってくる。
「猫に引っ掻かれたって言っとく……」
葉月の言葉に、鏡の中の彼女がやや赤らめた顔を上げる。
「そんなベタな台詞、誰も信じないよ」
そう言うと彼女はまた傷痕へと顔を傾け、どーしよーとか痛そうーとかぶつぶつと一人呟き始めた。
ぴょこぴょこと、鏡の中の丸い頭が揺れている。
「別に、嘘じゃないだろ」
ぴく、と跳ねていた頭が止まる。
くるりと彼女が前へ回り込んできて、それは虚像から実像の彼女へと変わる。
「私、猫じゃないんですけどー!」
むくれた彼女を宥めようと葉月が手を伸ばすと、背中の傷がまた引き攣った。
「っ痛……っ!」
彼女の顔は再びさぁっと曇り、申し訳なさそうに葉月の背中の痕を覗き見る。
肩越しに見る自分の背中の痕は、赤みを増しているように見えた。
彼女は葉月の背中にぴたりと寄り添うと、虚像の彼と視線をぶつからせた。
「次からはちゃんと、爪、切っとくからね?」
そう言うと彼女は小さな舌を出し、ぺろぺろと傷痕を舐め始めた。
彼女がつけた、赤い傷を。
ちりちりと走る痛みと、目を伏せて懸命に舌を伸ばす彼女の像、皮膚に走るは湿り、ざらついた感触。
それはひどく簡単に、葉月の劣情を刺激した。
(……やっぱり、猫だ)
言うとまたむくれるから、言わない。
その代わりに、葉月は彼女に向き直ると、その肢体をひょいと担ぎ上げた。
鏡の中の彼女もまた、虚像の葉月によって簡単に持ち上げられる。
「な、なに?」
突然宙に浮いた脚をばたつかせて、彼女が葉月を見下ろす。
「……痕残ったら、責任取れよ」
ベッドルームへ進みながら、葉月が言った台詞に彼女は、
「……それ、男が言う台詞?」
と笑った。
おわりでつ。
雰囲気がエロー(;´Д`)大人っぽいですなぁ
エ、エ、エ、エロいっ!!!
全然行為そのものはないのに、雰囲気がすごくエッチっぽいです。
乙!
珪ちんマンセー━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
色々と想像してしまいました。
今晩の夢はこれで決まりっ!!
設定とネタ小道具を同じで書かせてもらっている
バイトの覗きなんですが、今回バイトとバイトの好きな子の話です。
この先に彼女がいた方が都合いいのと、
いい加減バイトにも彼女をつくってやりたくて書きました。
申し訳ないんですが、本番どころか、キスもないです。
補習だるかった〜。とっととバイト行かな。
俺は自分の教室に鞄を取りに行った。ゆうてもなんも入ってへんのやけど。
あん? こんな時間に誰かおる。
廊下から教室の中がちらっと見える。和馬の彼女と……アノコや。
俺が今、ちゅーしとうて、しとうて、でも出来ない相手。
和馬の彼女は当然、和馬を待っとるんやろな。
まさか3人でお手々繋いで仲よく下校なんてことは、ないわな…。
誘ったら、俺と、一緒に帰ってくれるやろか。
「い、一緒にかえらへんか?」
練習せな、口が巧く回らへん。
よっしゃ、行くで。
俺が扉に手をかけようとしたとき聞こえてきたのは、
「だって姫条くんだよ」
アノコの透き通った声。
俺の大好きなあの声が、俺の名前をいつもとは違う調子で紡いだ。
俺は扉を開けられずに、アノコの声の続きを待った。
「知ってるでしょ? モテルんだから彼…」
「カズにそれとなく探ってもらってるから、ね?」
「私の事は言ってないよね?」
「うん。大丈夫よ。カズは、バカ正直に姫条くんに言っちゃうものね」
和馬の彼女は笑いながら言った。
和馬が、俺に…、心当たり、ある。
補習のときやったかいな、神妙な面持ちで
「おい、姫条。お前プレゼントって、何欲しい?」
「姫条、どの女が本命なんだ」
「どんな女ならいいんだ」
とか、色々聞いてきたっけな〜。めんどいから流してもうてたわ。
アノコのことやったんか? ホンマに? 俺、喜んでエエんか?
「カズがちゃんと情報仕入れてきてくれないと、プレゼント、コンドームになりかねないもんね」
和馬の彼女の声は少し恥ずかしそうに聞こえた。俺だって、そんなハッキリ言われちゃ恥ずいわ。
「姫条くん、本当にそんなの集めてるの?」
「使ってる形跡はないってカズは言ってたけど。あ、ほっとした顔してる」
アノコがえへへと笑う声が小さく聞こえて、俺もほっとした。
やりまくってるなんて思われたらかなわんわ。ていうか、和馬のヤロー彼女になんてことゆうてんねん。
「だって…。でも、そんなのあげたら”エッチしよ”って言ってるみたいなものじゃない?」
「え? したくないわけ?」
なんや、話がえらいとこにきてもうて俺心臓バクバクや。
「そんなの付き合ってからだよぉ。エッチ目的だって思われるのやだ」
それ、俺の台詞。何言っても軽いって思われてるんやないかって。
「実際それ狙いの子もいるらしいもんねー」
和馬の彼女は数人の女の子の名前をあげていった。なんや、はようゆうてくれたらエエのに、って、俺何ゆうてんねん、アホ。
今はジブンだけや。ちゅーしたいのも、それ以上も。信じてな。隙間から見える彼女のやわらかそうな髪に届くように祈った。
見えない場所で、椅子が動く音がして、和馬の彼女が立ち上がったのだと想像できた。
「そろそろカズ迎えにいかなきゃ。いつまでもやってるからね。バカだから」
すごくうれしそうな声で、正直うらやましくなった。彼女にこんな声を出させる事の出来る和馬を。
和馬の彼女が教室から出ていこうとしたのがわかったから、俺はその気配が遠くへ行くまで身を縮こませた。このでかい身体が隠れるところなんてなかなかないしな。
「あ、姫条くん、補習終わったの?」
「ん、ああ、ジブンは? どないしてん?」
教室に入るとアノコは、俺にいつもの可愛らしい顔で笑った。
「もしかして、俺のこと待ってたとか? いやー、モテル男はつらいわな」
恥ずかしいからって、なにゆうてんねん俺はっ。
「………うん」
彼女が小さく答えたことに驚いて、俺は彼女を見つめてしまった。
口を小さく結んで、その唇くらい赤くなった頬を手で押さえてる。
申し訳のうてもう茶化せなくなった。
「ごめ…さっきの話、きいとったんや」
「え?!」
「ほんまか? さっきの…」
俺のこと…っていう話。
彼女は一生懸命目を見開いて俺を見とった。
「私のことより、姫条くんは? 調子いいこと言ってばっかりだもん」
俺に誠実さは見て取れるわけないか。せやけど、もう調子のってられんやろ。
言え、俺。
「俺からデート誘うの、ジブンだけや」
もっとわかりやすく言わんかいっ。
「姫条ハウスに呼んだ女も一人しかおらん」
だめだめやな、俺。
「帰ろっか」
彼女が指先に触れてきたから、その手を引き寄せて握った。
「せやな」
彼女の手の小ささとか、柔らかさとか、うれしすぎて俺は帰り道ずっとアホやったかもしれん。記憶が飛んどる。
俺は、うちで使い道の決まったコレクションを並べて、にやにやが止まらんかった。
エッチできるからやないで、好きなアノコと両思いだったんやからやで。
覗きの神様ありがとー!
ピーピングトム神さまGJ!!青春ですな〜本番ありもその内お願いしまつ。(−人−)
バイトカワ(・∀・)イイ!
そして最後の一文に激しくワラタ
ヘタレ告白の自己つっこみがかわいくて……(*´Д`)アハウフ
ハッピーバレンタイーン。日付は変わりましたが。
バイトの神、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
ドキドキしてるバイトに萌えです。
ぜひともこの続きを読みたい(・∀・)ニヤニヤ
コンドームの減りがもの凄く早そうな感じがするのは漏れだけ?
ピーピングトムを書いているものでつ。
レスありがとうございました。
またドラッグストアでコンドームの研究してきます(w
N○Kで「次はワカメです」と聞こえたので
ドキッとして振り向いたら
「ワカメの生殖です」
びっくりしちゃった。
ワカメの●子とか、見ちゃったよ(w
GS同人板にてんてーのエチーヴォイス(?)があったよ(*´д`)ハァハァ
…つーかワロタw
GS同人板って何?
650 :
648:04/02/27 00:42 ID:rAu6iPKI
>649
GS同人スレの間違いです_| ̄|○
ときメモGirl's Side 【同人板】というスレタイなので間違ってしまいますた。すみません。
>>651 いやん先生のエチー(w
優しいニュアンスが堪らん・・・ハァハァ
653 :
名無しさん@ピンキー:04/03/02 20:21 ID:GPufkgoS
もいらにはこれが限界_| ̄|○
王子×主で卒業後2ヶ月って感じです〜萌え度低めですんまそん。
----------
「…け、いく…っは、ん、も、やぁっ…うんっ」
「……嘘、つくな…こんなにしてるくせに…」
「や…言わないで…っん」
珪はたんねんに彼女の体のラインをなぞっていく。
暗闇の中、月明かりにほのかに浮かび上がる白い裸体が、
珪のしなやかな手の動きに合わせてサカナのように跳ね上がる。
どうしてこんなに愛しいのだろう?
何度抱いても染まらない彼女。
それどころかどんどん透明度を増しているようだ。
「おまえ、ここ…好きだろ……」
「ひあっ!?」
入り口付近で指をくの字に曲げられ、天井を刺激される。
珪とこういう関係になってからまだ、日は浅い。
経験値の少ない彼女にとって珪の与える快感は時として苦痛と紙一重だ。
「んっ、あ、け、けいくん…もぅ…」
「もう…何?」
言いながら指を2本に増やし、ゆっくりと抜き差しを始める。
彼女の蜜壷からくちゅ、といやらしい水音が漏れた。
「いやぁっ…」
「…はっきり言わないと、わからない……」
「んぁ…そ、んなこと…」
彼女は、珪の首の後ろに回した腕に少しだけ力を込めた。
いつもならすでに一つになって、訳がわからなくなっている状態なのに、
今日の珪は意地悪だ、と思った。
「…け、いく…っん」
「……言えよ、どうして…欲しいか」
彼女は泣きたくなった。言えるわけない。
ないのに、埋められない空白と規則的にリズムを刻む指が理性に白旗を上げさせた。
「…ほ…ほし、い…の」
「…何が?」
「…え…」
ただでさえ上気した頬を更に朱に染めて精一杯言ったのに、それでは許してくれないらしい。
「う…ぇ…ひっく」
「!?」
ついに、彼女は泣き出してしまった。
「…ああ、泣くな…悪かった」
「だって…珪くん意地悪ばっかり言うし…ひっく」
「…ごめん。俺、おまえの恥ずかしがってる顔が見たかったんだ…」
「な、なんで?」
「決まってる。…かわいいから」
彼女は、しばし絶句した。
「…な、どうしたいか、言って。…簡単だろ?」
「…!」
何が何でも、言わせたいらしい。
彼女の『イイところ』を的確に知っていながら、わざとそこを掠めては
はぐらかす指の動きに彼女の思考は停止寸前だった。
「…ん、ふ…け、けいくんの…」
「俺の、何?」
「…お、おっきいのが欲しいの……、あ、んぁっ!」
「…よく、できました…っ」
「あ、んっ…んん!」
「…きつい、な」
「やぁぁっ!あっ、あっ…ん!」
焦らしに焦らされた蜜壷は、いつもより珪を締め付ける。
抑えていた腰の暴発を解き、珪は彼女と共に快楽に没頭していった。
「俺ばっかり冷静だと思ってるんだろ…」
すっかり意識を手放した愛しい彼女の髪を梳いてやりながら珪は呟いた。
目を覚ましたら彼女は先ほどのことを怒るだろうか。
それもいいかもしれない。怒った顔も、かわいい。
「…重症、だな」
照れた顔も、怒った顔も。泣き顔だって、全て愛しい。
全てが見たくて、意地悪してしまう。まるで小学生だ。
彼女が目を覚ましたら、今度の休みは森林公園に行こうと誘おう。
きっと、初夏の公園は噴水が綺麗だ。
──どんな顔の彼女も好きだが、やはり笑顔が一番いい。
眠る彼女のまぶたにキスを一つ落とし、珪も幸福な眠りに落ちていくのだった。
>654
おいしくいただきますた。もえた。
神キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
意地悪なようで余裕のない王子に萌え萌えですよ(;´Д`)ハァハァ
ごちでした!
レスありがとございます〜
駄文に萌えてくださってう・れ・ち・い(´∀`)
また思いついたら読んでやってくださいましね。アビエント。
人多杉解除されないね…さみちい。
もともと過疎ぎみだったところに人多杉…皆、専ブラ入れないか?
かちゅ〜しゃ利用だけどアク禁食らってました
色くんです。発作的に書きました。1レスショート話。
「あ・・・・・・・。色、く・・・・。お願、」
「何をだい? ボクのミューズ」
釣瓶落としの秋の美術室準備室で。
色は恋人の耳元に囁きながら、素直に問うた。
彼女の耳が、囁きの吐息で一層赤くなる。そして軽く開いた唇から、切れ切れの喘ぎが洩れる。
「ん? ちゃんと言わないと、ボクにはわからないよ」
「・・・・・色くん。・・・・・・・ぃ、じわるっ、あぁっ」
同時に彼女の体が仰け反り、淡い吐息が連続する。
「ィや、・・・・ソ・こ、は!」
「そこが・・・どうしたの?」
そう言いながらも、色の、普段は薄い色素の顔も、微かに赤く染まっている。
色がミューズと呼ぶ恋人の切ない表情に、ぞくりとした興奮を隠せないのだ。
「あぁ、色、くんっ」
「ん?」
色は舌で耳たぶをなぞった。
「好き、好きなの!!」
身体の及ぼす快楽から逃れるような、彼女の叫び。
「ボクもだよ、ミューズ。だから、」
色は彼女の花芯を、芸術家の指で蹂躙した。
快楽の音階が変わり・・・・・・・ミューズは色の手の中に堕ちた。
彼女の身体からするりと指を抜き、そのまま舐める。
色は、天上の蜜の味だ、と思った。
快楽に酔わせた身を自分に預ける彼女の頤を取って、キスをする。
「永遠のボクのミューズ。今度はボクをそこへ連れていってくれないか」
end or continue .......?
色サマキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!
神、ごちそうさまでした continueキボン
捕手