どうにかして女体化キラの専用オエビを作りたかったのに
ワケがわからなすぎて無理だたよママソ。
ところで次スレは480KBでオケ?
ところで
>>756は何が言いたかったんだろう?
>>757 挿絵依頼の事だろ。絵師にそういうコテハンの方がいるんだ。
でも通りすがりのななしさんは絵師登録してないから微妙。
登録してなくても受けてくれる人は何人もいたよ。
>>757 あー、いいねーオエビ。
女キラ描いてみたいけどあんまり南極に女体化ばかりは気が引けるし。
キラのオパーイは巨乳だろうが貧乳だろうが美乳ならなんでもいい
貧乳ならすごく気にしててパットいれまくりが(・∀・)イイ!
歯が軋むほどに食いしばろうとも溢れ出る欲望を抑えることなど出来ない。
キラの口内に射精している、嫌悪すべき事実はアスランを駆り立てるだけで
歯止めになってくれはしなかった。
無駄だと解っていても耐えようとする一方で
冷静に『キラに射精しているのだ』と受け入れている自分がいた。
限界まで耐えていたせいか、キラの奉仕の結果なのか
普段自分で処理している時とは比べ物にならないほど気持ちがいい。
今まで性欲が軍務や私生活に支障をきたさないようにある程度まで処理をしてきた。
男なのだから仕方の無いことだと思いながらもどこか後ろめたい行為。
そんなものとこれは比べるべきではないのだろうか?
出しつくした余韻に浸りながら…はぁ、と熱のこもった息を吐く。
温かく濡れた手がアスランの頬に添えられると薄く開いた唇に熱く生臭いものを感じる。
「んんぅ、んんー!」
それはキラの唇だった。
婚約者の頬に一度だけしたキスはふわふわと現実味の薄いものであり、
こんな肉の生々しさを感じるものではなかった。
アスランに屈辱を与えるためではなく、ただ純粋にイザークに従うために
口内に潜り込んで来るキラの舌、そして精液。
初めて感じる他人の唇と舌は自分の精液にまみれて汚らわしく感じる。
自分とキラはこんなことをするような関係ではなかった、
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
柔らかく、熱く、滑っていて生臭くて苦いものを感じながら必死に考えた。
そんなアスランにキラは精液を飲ませようと自らの唾液を口内に送り込んでくる。
押し付けられた乳房の柔らかさなど今のアスランには感じる余裕もなく、
嘔吐してしまいそうなこの臭いに耐えることしかできない。
永遠のようにも感じる時間の末にキラの唇が離れた。
「…ゲホっ、ゲホッ!」
アスランは咽てしまったが嚥下してしまった精液までは吐き出すことが出来なかった。
キラの熱い吐息がアスランの顔にかかる。
「……はぁッ、はぁッ」
飲み込めずに口の端から漏れた精液をまるでもったいないとでも言うかのように
キラの舌が舐め取っていく。
一通り舐め終わったらしく、キラは再びアスランの肉棒を口に含んだ。
肉棒は萎えたままだったが清めるために舐めているだけのようだった。
誰に言われたわけでもないのに自発的にでた行為。
キラがイザークに望まぬ行為を強いられ続けた事が想像できて、目頭が熱くなった。
「貴様も馬鹿な奴だなもっと楽しめよ。
キラの口は気持ちよかっただろう?当然だな、俺が仕込んだのだから」
仕込んだ――アスランの想像と寸分違わぬ事を告げられ衝撃と怒りで体が震える。
キラが口移しで精液を飲ませた時に体が離れたイザークは
上からアスランを見下していた。
この構図はまるで今の二人の置かれている状況を表しているようだ、
――ただし、キラがアスランに縋っていることを除けばだが。
そんなキラもイザークに身体を引き寄せられてアスランから離れる。
決して豊かとは言えないが張りのある乳房をイザークが揉むと身体を震わせるキラ。
「…ねえッ、早くいれて……」
君の言うとおりにしたでしょ、とイザークに甘える姿は『女』以外のなにものでもない。
そんなキラに驚いているのはアスランだけで、イザークは体中を撫で付ける事を止めなかった。
「焦るなよ」
そう言いながらディアッカに眼で何かを告げる。
彼はアスランの足を拘束している縄を解き、ソファから蹴落とした。
冷たく固い床に身体を横たえるアスランは痛みに顔を顰めた。
「あいつを貴様の好きにすればいいさ」
イザークはアスランとキラをセックスさせようとしている、
けれど身体を起こすことも出来ないアスランにはそれを食い止めることなど出来そうになかった。
横たわるアスランを跨ぐようにしてキラが圧し掛かってくる。
手を伸ばし、肉棒をそっと包むと上下に擦り始めた。
指先で先端をいじり、根元を擦るとアスランの意思に反して次第に硬くなっていく。
駄目だと思っているのに首をもたげて来る彼の『男』はキラを求めていた。
少々潔癖症ともいえるようなきらいのあるアスランは理性が
欲望に屈することなど許せるはずが無かった。
「……もう、いいよね」
どこかうっとりしているようなキラがアスランの肉棒を掴んだまま跨いだ。
ぬるぬると湿っている秘所に狙いを定めると、
キラはそのまま腰を下ろし始めた。
「やめろぉぉ!」
自分の声など届きはしないことは解っていたがそれでも叫ばずにはいられない。
キラが男を銜えて喜ぶような女なのだと認めたくは無い、
自分もまた、ただの男に成り下がりたくは無い。
何故親友では居られなかったのだろうか、…親友とセックスなんかしたくは無いのに。
それなのにキラの秘所は肉棒に絡みついてきた。
突き抜けるような甘い痺れが腰に響くと、アスランは腰を動かさないように必死だった。
「……あぁぁッ!…はぅ、ん……んッ…あ、あなたの…気持ちいいですッ」
彼が耐えたものを簡単に崩してしまおうとするようにキラは腰を動かし始めた。
ガクガクと震える腰を押さえるようにしてはいるものの、
キラの秘所は想像以上に淫らなものだった。
愛しあう男女がするべき行為をキラとしている、
これが愛する人相手の行為ならもっと神聖なものだと感じただろうか?
愛の無い行為だからこんなにも淫らなものなのだろうか?
判断に苦しむところだが、そうだとしたら何故こんなにも
淫らなはずのキラが美しく感じるのだろうか。
乳房を揺らし、嬌声を上げ、快感に顔を歪める、
全てから解き放たれてしまったように欲望だけを求める醜いはずの姿。
アスランは生まれて初めて感じる『女』に酔ってしまいそうだった。
キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
91氏いつも楽しみにしてます
765 :
91:03/11/02 00:36 ID:ZxGqJXq8
転載……(*´∀`)ポッ 何が嬉しいって転載して欲しいと思ってくださる人がいることだよね。
(´-`).。oO(じゃあ自分でも読み直してみるか)
……
………もうだめぽ。
>>711 ムキになるキラ萌えー(;´Д`)ハァハァシカモヒンニュウ
百合(・∀・)イイ! やはり相手はフレイなのでしょうか。
>>679 誰かに恋をしているような女の子がゴウカーンというのはツボであります。
しかも相手は汚そうなオサーン(;´Д`)ハァハァ
キラのオパーイはどのくらいでも萌えです。
トリィ×キラキボンヌ
と言ってみるテスト。
個人的には元々は男だった娘が女体化した時に、そこらの女の子より
デカイ胸になっちゃって、扱いに困ったり、かつての男友達に頼まれて嫌々触らせたり
自分より胸が小さい女の子に嫉妬されて揉みまくられたりといったシチュが好きなんですが
>>767 はげど(*´д`*)
もともと女の子なのももちろん萌えるが
困ってるのはもっと萌え
女キラと絡めたいのって誰?
ラクスキボンな人間だけど、アスランあたりが多そうだなーて思ってる。
それとも女キラ単体に(´Д`)ハァハァ?
俺×女キラって椰子もいそうだな(藁
背徳、倒錯の極みのカガリが良いノウ。
性転換、百合、近親相姦にナルシストまでつくぞ。
771 :
名無しさん@ピンキー:03/11/03 09:47 ID:Y8c7PFu0
(・∀)/あげ
772 :
名無しさん@ピンキー:03/11/03 13:23 ID:m4EbRDno
>>765 いつもおつです、私の愚息がいつもうねりを上げております。
がんばってください!!
774 :
232:03/11/03 19:45 ID:F9JmQQZN
232です。
強制的に次スレに移行させるために投下します(笑)
エロ無しのアスキラです。
アスキラしか書けないのかも……… つД`)
もういいやって方はそのままスルーして次スレに移行してください。
◆QOIHQtPx8Aさん、とってもエロいキラをありがとうございます。
目に溜めた涙がいいです。
「・・・アスラン?」
「キラ?」
焼け落ちる格納庫、イージスの上でおれはキラと再会した。
「また会えるよね」と再会を約束した願いは、皮肉にも戦場で叶ってしまった。
言葉を失い、時間が止まったかのように立ち尽くす。
しかし、それを破ったのは銃声だった。
タン!
視界の隅に見えた敵が銃を構えたのに気づき、横に飛んだ。
キラに向けた銃口を瞬時に敵に向けて引き鉄を引く。
狙いは寸分違わず、敵の急所を貫いた。
銃で撃たれ、血を流す人間を初めて目の当たりにするキラは、何が起きたのか理解できずにいた。
ただ怖くて歯をカチカチと鳴らし、自分の足で立っていられるのが不思議なくらいだ。
ヒトガシンダ、アスランガコロシタ―――
それを理解するよりも早く、キラをイージスのコックピットに押し込む。
「キラ!早く入れ!」
乱暴に押し込み、自分もそこに入る。
コックピットに入るとイージスを起動させるために端末を叩き始めた。
「・・・アスラン・・・どうして?」
目の前にいるかつての親友であるおれを見る目は怯えていた。
そのときコックピットが音を立てて閉じた。
「アスラン、何を!」
「黙ってろ!」
おれの一喝と同時にイージスが動き始めた。
立ち上がろうとするMSの中は大地震が起きたみたいで立っていられない。
「掴まってろ!」
その言葉に従い、キラはしがみつく。その直ぐ後に急激なGがかかり、イージスは空に飛んだ。
正面のモニターには戦火に巻き込まれたヘリオポリス一帯が映し出される。
平和だと信じていた街にも戦争が広がってきたのだ。
「ひっ!」
突然目の前にジンが現れ、キラの顔が引きつる。
ジンがザフト軍のMSだと知っていたキラは死を意識した。
「安心しろ、味方だ」
ジンはイージスを守るように取り囲み、いっしょに着地した。
目の前のジンと落下による浮遊感が怖くてキラは必死にしがみついていた。
「うまくいったようだなアスラン。どうだナチュラルのMSは?」
「悪くないな。他はどうなった?」
ジンのパイロットと親しげに話すおれを見て、キラは驚きを隠せなかった。
「アスラン・・・ザフトなの?」
おれはキラの問いかけを敢えて無視した。
そのことに腹を立て、端末を叩いている手を掴んだ。
「なんで軍になんか入ってるの・・・戦争は嫌いだって言ってじゃない!」
身を引き裂くような声で問い詰めた。
キラの目には涙が溜まっていたが、それでもおれから目から離さない。
「黙ってろ!」
大声で怒鳴りつけた。
今のおれはキラの知っている幼年学校時代のおれではない。
あの頃にはもう戻れないんだ。
キラはそれ以上何も言えなくなり、おれもまた口を開くことはなかった。
ゴウ!
イージスが轟音と共に空へ飛立った。
たくさんの閃光と轟音が辺りから聞こえた。
ヘリオポリスのあちこちではまだ戦闘が行われ、住み慣れた街が破壊されていく。
その一角で小さな影を見つけた。
「みんな!」
モニターの隅に逃げ惑う人の姿を捉えた。それを見てキラはほっと胸をなでおろす。
しかし次の瞬間には爆発に巻き込まれて、辺り一面が吹き飛んでしまった。
「いやあああああ!!サイ!トール!カズイ!ミリィ!」
キラは狂ったように泣き叫んだ。
さっきまで映っていた場所は爆発でクレーターのようにえぐれていた。
「キラ!落ち着いてくれ!」
「離して!みんなが、みんなが!!」
ガチャガチャと端末を叩き、モニターには色々な場所が映し出されていく。その全てが破壊しつくされていた。
端末を動かすキラのせいでイージスの姿勢が乱れ、操縦に支障が出てきた。
「どうしたアスラン、調子が悪いの―――」
キラの存在を知られると面倒なので、急いで仲間からの通信を切った。
「なんで・・・どうして!!」
目の前で泣くキラの姿を見て心が締めつけられる。
自分がやっていることはただの人殺しだ。同朋のためだと言っていても今のキラにとっては友だちを殺した憎い敵でしかない。
ヘリオポリスを攻撃したことにより報復が行われ、戦火は瞬く間に広がり、多くの人がまた犠牲になるだろう。
しかし後戻りはもうできなかった。
「ごめん」
突然キラの後頭部に鈍痛が走り、おれの謝罪の言葉を聞くヒマも無く気絶した。
気絶したキラを抱きとめ、イージスの姿勢を直す。
「戦争か・・・」
次第に小さくなるヘリオポリスの街は戦争により、その姿を一変させた。
「ボクはキミが憎い」
キラの声は冷たく凍てついていた。
地球連合軍のMS奪還のためにヘリオポリスを強襲したとき、おれはこいつと再会を果たした。
幼年学校の頃の幼なじみとしてではなく、戦争の火を招いた敵としておれたちはまた出会ってしまった。
そしておれたちは敵のMS4機を奪取したのと引き換えに何人かの仲間を失い、ヘリオポリスを崩壊させた。
その中にはキラの友だちがいた。
おれは罪悪感からキラの顔をまともに見れなかった。
「なんで死ななくちゃならなかったんだよ……サイもトールもカズイもミリアリアも、みんな戦争とは関係なかったんだよ」
一言一言が胸に突き刺さる。
親しい者の死がどれだけ辛いものなのかをおれは知っていた。
キラの責めるようなまなざしに、苦し紛れの言い訳をするしかなかった。
「仕方なかったんだ。ヘリオポリスで地球連合のMSが造られてる情報があった。もしそれが完成したら戦争は今より酷くなる。だから…」
「理由があったら人を殺してもいいの!」
キラは涙を流しながら掴みかかってきた。
その目には憎しみの色がこもっていた。
「なんで!どうして!戦争は嫌いだってキミは言ってたじゃないか!」
「…今だって嫌いだよ」
「じゃあどうしてザフトになんかいるの!どうして戦争なんかするの!人を殺して平気なの!」
憎しみや悲しみのこもったキラの絶叫が部屋に響いく。
「それは…」
おれにはその問いに答えることができなかった。
しかし後ろからおれの代わりに答える声があった。
「全てのコーディネイターを守るためだ」
答えたのはイザークだった。
イザークはそのままキラのもとに歩み寄り、見下ろすように睨みつける。
その迫力にキラは怯えた。
「よせイザーク、おまえは関係ないだろ!」
「なんで貴様は黙っているんだ!こんな女に言われて!」
イザークはおれの制止を振り切ってキラの胸ぐらを掴んだ。
「アスランの母上はな……血のバレンタインで犠牲になったんだ!」
「本当なの…?」
キラは驚き、凍りついたような顔でおれを見る。
おれは力なくうなずいた。
「レノアおばさまが……そんな……」
「女、わかったか!戦わなければ血のバレンタインよりも多くのコーディネイターが殺される。おれたちには戦う理由があるんだ!」
イザークはそう言ってキラを乱暴に解き放った。
「キラ!」
「そんな女なんかほっとけアスラン!」
イザークはそう言うが、キラをこのままにしておけず、そばに寄り添う。
そんなおれを見てイザークは苛立たしげに一瞥して部屋を出て行った。
「ごめんなさい、ボク知らなかった…」
血のバレンタインで母上が死んだとき、おれは全てのナチュラルを憎んだ。
さっきのキラと同じように。
母上を理不尽な死に追いやったナチュラルたちが憎かった。
しかし今のキラはまるでそのときの自分を見ているようで怖かった。
「いや、いいんだ。今のおまえの気持ちはおれにもわかるから……だから気にするな」
涙が枯れるほどに泣き腫らし、恨みの言葉を綴り続け、暗く澱んだあのときにおれはザフトに入隊した。
イザークが言うように、多くの同胞を守るためなんかじゃない。
おれはただナチュラルに復讐したかっただけだ。
こうして客観的に見て初めて自分の中にある影の部分がわかった。
「ア、アスラン?」
キラにはおれと同じ思いを味あわせたくはなかった。
あんな思いをするのはおれだけでたくさんだ。
それなのにおれは―――
浅はかな自分に対して後悔の念しか抱かなかった。
「キラ、おれは……」
しかし突然、静かな時は破られた。
非常召集がかかった。
「すまないキラ、召集がかかった」
静かに立ち上がり、部屋を出ようとキラに背中を見せた。
「……またなの?」
「ああ。今、ヤツらを逃すわけにはいかない」
「そう……そう言ってまた人を殺すんだアスランは」
部屋を出ようとしていた足が止まった。
責めるようなキラの言葉と眼差しが背中に突き刺さる。
もしかしたらキラはおれに思い留まってほしかったのかもしれない。
しかし今のおれはザフト軍に所属する人間だった。
ならば答えは決まっている。
「………そうだ」
おれはその時のキラの顔を見たくはなく、振り向かずに背中で答えた。
もし見ていたらおれの決心は鈍ってしまったかもしれない。
おれはその一言だけを言って、部屋を出た。
「アスランのバカ!!」
去り際に聞こえたキラの声が耳に残った。
パイロットスーツに着替え、イージスに乗り込む。
おれは出撃の準備を淡々と進めていく。
「アスラン、大丈夫ですか?」
出撃の際にニコルが心配そうに声をかけてきた。
戦場では一瞬の気の緩みが死に直結するから余計なことは考えない方がいい。
だからおれはニコルに対して事務的に答えた。
「足つきとストライクを逃がすな」
クルーゼ隊長からの命令はそれだけだった。
足つきとストライクを落とせば戦争は早く終わるはずだ。
戦争さえ終わればキラもわかってくれる―――
おれの頭にはそれだけしかなかった。
「何をしているアスラン!」
イザークの声が聞こえたような気がした。
しかし今のおれにはそんな余裕はなかった。
「くそっ!」
苦し紛れにライフルを撃つがストライクにはかすりもしない。
それどころか間合いを詰められて逆に攻撃されてしまった。
衝撃で大きく体が揺さぶられ、わき腹に激痛が走る。
直撃だけはなんとか免れたがこのまま戦闘を続けられる状態ではなくなった。
しかし、それでもストライクの猛攻は終わらない。
「ディアッカ、ニコル、援護しろ!」
イザークがおれを助けようとしてストライクを引きつけてくれた。
戦場において迷いは死を招くというが、そのとおりだった。
キラの言葉が耳に残り、それが命取りになってしまった。
「大丈夫ですかアスラン!」
「……ああ、大丈夫だ。だからおれに構うな」
ニコルの心配そうな声に答えるが、今はただ鬱陶しかった。
「イージスの具合はどうだ?」
ディアッカはデュエルを援護しながらニコルに聞く。
「戦闘はムリですね。でもベサリウスまでは持ちます」
「だとよイザーク!」
「足つきもストライクも落としてないぞ!」
苛立たしげな声が聞こえる。
すべてはおれのせいだ。
「仕方ないだろ、アスランがやばいんだ」
「ええい!」
イザークは文句を言いながらも撤退を決めた。
ディアッカとニコルは弾幕を張り、ストライクの追撃を止めることに成功した。
結局、今回の出撃はおれのせいで失敗に終わってしまった。
「どういうつもりだ貴様!」
おれのせいで作戦は失敗した。
キラの言葉が戦闘中ずっと頭から離れなかった。
あれだけ復讐に凝り固まっていたのにキラの言葉に迷わされ、集中力を欠いてしまった。
その結果、足つきとストライクを逃がしてしまった。
「何とか言ったらどうなんだ!」
今にも殴りかかろうとする剣幕のイザークを前にしても、キラの言葉が耳から離れない。
何のために戦うのか、なぜ戦うのかわからない。
おれは戦う理由を見失ってしまったのだろうか………
「この腰抜けが!」
何の反応も見せなくなったおれを見限ってイザークは部屋を出ていった。
静かになった部屋でおれは戦う理由を探すが、一度見失ってしまったものは簡単には見つからなかった。
どれだけ時間が過ぎたのだろうか………
ずっと考えていたが、答えは見つからなかった。
時間の経過がわからなくなってぼんやりと天井を眺めていると、いつの間にかドアが開いて誰かが立っていた。
「キラ……なんでおまえがここに」
「緑色の髪の人が連れてきてくれたの」
キラは伏し目がちに言う。
「ニコルか……余計なことを」
「ボクがムリ言って頼んだの。だからあの人は悪くないよ」
お節介なヤツだと吐き捨てるように言うとキラは慌ててかばった。
そのせいでおれは余計に苛立ってくる。
おれが居心地が悪い空気を作り、キラは部屋に入れずドアのところで止まったままだ。
「入れよキラ。こんなところを誰かに見られたら問題だからな」
「ごめん」
キラが入るとドアはオートで閉じた。
けどそれ以上前には進まず、ドアに寄りかかる。
おれとキラとの距離はそれほど離れていないが、なぜか遠く感じられた。
キラは部屋に入ってから一言も話そうとしない。
嫌な空気に耐えられず、口を開いた。
「で、おまえは一体何しにきたんだ」
「その……よかったね、無事に戻ってこれて」
「おれのせいで作戦は失敗したんだぞ!よくそんなこと言えるな!」
怒りに任せて怒鳴りつけた。
キラは怯えた顔を見せたが、腹の中では笑っているに決まっている。
おれは行き場の無い憤りをキラにぶつけた。
「あれだけ大口を叩いておいて結局逃げ帰ってきたんだから笑ってるんだろ」
「そんな……ボク、アスランが心配で」
「おれはおまえの友だちを殺したんだぞ。ヘリオポリスも崩壊させた。それでもおれが心配か……笑わせるな!」
キラを力任せに壁に叩きつけた。
一瞬息が詰まってキラはむせ返ったが、おれの怒りは収まらない。
「おまえはおれが憎いんじゃなかったのか?」
「でもアスランが生きていて本当によかったんだよ」
「まだ言うのか!」
例えそれが本当だとしても哀れみなんかいらない。
女に情けをかけられるほど弱くなどなりたくはなかった。
しかしそんな思いもキラは一瞬にして氷解させる。
「なんでわかってくれないの………」
おれの頬に冷たく濡れた感触がした。
それがキラの流した涙だと気づくのに、それほど時間はかからなかった。
猛る心が鎮まり、おれは冷静さを取り戻していく。
「最初は人殺しをなんとも思わないアスランなんか死ねばいいんだって思ってた………」
キラは涙を拭おうともせず、おれをまっすぐ見つめていた。
その目には出撃前に見た憎しみの色は見えなかった。
「でも時間が経つにつれて不安になってきた………おかしいよね、友だちの仇である人を心配するなんて」
無理に笑顔を作ろうとしておれに微笑みかけたが、それがかえって痛々しかった。
おれはさっきまでと違って、黙ってキラの話を聞いた。
「友だちを殺した人、憎い人………でもボクにはキミを憎めなかった、恨めなかった」
言葉のトーンが落ちていき、キラはうつむいてしまった。
手をぎゅっと握って何かに耐えているキラの姿を見て、おれはキラを掴んでいた手から力が抜けていく。
「………理屈ではわかっていても感情がそうさせてくれなかった。そうすれば楽なのに」
そこで言葉を一旦切り、もう一度おれを見上げる。
「だって、アスランは優しい人だから………」
引き込まれそうな目がおれをじっと捉え、いたたまれなくなって目をそらす。
「お、おれは優しくなんかない!」
「知ってる?アスランってウソつくとき、必ず右頬がつり上がるんだよ」
「えっ」
慌てて右頬を触る。
しかし触った直後、はっとなってキラを見るとこいつは笑っていた。
「うん、ウソだよ」
「キラ!」
怒って見せても通じず、するりとおれの手から逃れる。
そのまま離れるのかと思ったら壁をけって抱きついてきた。
おれの胸に顔を埋めて小さな声で謝る。
「ごめんねアスラン」
その言葉はとても懐かしかった。
昔はどんなにケンカをしても、たったそれだけで仲直りができた。
素直だったあの頃はたった数年前のことだ。
なのに今は―――
「……いいさ、おれも悪かったんだ」
昔を思い出したおかげなのか、余計な力が肩からすっと抜けて素直な心でいた。
キラは驚いたのか、きょとんとした目でおれを見ていた。
しかしその顔もすぐに笑顔になる。
「やっと笑ってくれたね」
「やっと笑ってくれたね」
そう言ったキラも笑っていた。
それはあの頃と変わらない笑顔だ。
「そうだったのか?」
「うん。全然知らない人みたいで怖かったんだよ」
目を閉じておれを確かめるように、じっと抱きつく。
「やっぱりアスランだ。ボクの知っているアスラン……」
ぎゅっと抱きついた手に力がこめられる。
おれもキラを抱きしめていた。
小さく華奢な体なのに、キラのぬくもりはおれの凍りついた心を温める。
ただキラが愛おしく、このぬくもりを手放したくはなかった。
「泣かないで、アスラン」
はっとなって目を開けると、キラの顔が目の前にあった。
キラに言われて自分が泣いているのにやっと気づいた。
母上が犠牲になったときにもう枯れ果てたと思っていたのに、まだ残っていたみたいだ。
それにおれはまだキラに言っていなかったことがある。
「すまないキラ、おれはおまえの友だちを…」
謝っても許されるはずはなかったが、言わなければならない言葉だった。
「ううん、あれはアスランのせいじゃない。戦争のせいなんだから…」
キラは首を振るが、まだわだかまりが残っているのはわかる。
「でも、おれは……」
しかしおれが言う前にキラはおれの頭を優しく抱き寄せた。
キラの胸の中は温かく、心臓の鼓動が静かに聞こえる。
それは一瞬だが母上を思い出させた。
女は生まれながらに母性を宿しているというが、キラの小さな体の中にも感じられた。
全てを包み込む温かく優しいキラの想いが伝わる。
「あああああ!!」
何か張り詰めていたものが切れ、おれは声を上げて子供のように泣いた。
「おかえり、アスラン」
キラの声は優しかった。
出撃準備にかかり、艦内は喧騒に包まれた。
おれは素早くイージスに乗り込んだ。
と、そこにニコルが心配そうな顔で覗き込む。
「大丈夫ですかアスラン」
一体何度聞いたセリフだろうか。
そんなにおれは頼りないのかなと、思わず口に出てしまうところだった。
「大丈夫だ。心配かけてしまってすまない」
でも仲間だから気にしてくれている。
やっとわかって、それがとてもうれしかった。
「…どうしたんだニコル?」
ニコルはきょとんとした顔でおれを見ていた。
「な、なんでもありません」
「ぼーっとするなよ。でないとイザークからどやされるぞ」
おれが冗談を言うとニコルは戸惑っていたが、やがて笑顔になった。
「そうですね。イザークは几帳面だから………」
「何やってるニコル、出撃だぞ!!」
ちょうどタイミングよくイザークの怒号が聞こえた。
おれたちは苦笑して出撃準備に取り掛かった。
「ようアスラン、さっきまでと違ってやけに機嫌がいいじゃないか。さてはあの子と…」
今度はディアッカから冷やかしとも取れる通信が入った。
「おまえには関係ないだろ」
「それは肯定と受け取っていいのかな」
「言ってろ」
ディアッカの追求を軽くあしらう。
調子が狂ったのか不思議だったのか、ディアッカはそれ以上何も言ってこなくなった。
最後にイザークが話しかけてきた。
「アスラン、前の戦闘のときのようなマネはするなよ」
「わかってる。もう大丈夫だ」
そう言い切るとイザークはそれだけで察したのか、短く笑う。
「なら見せてもらうぞ。貴様の本気を」
ゲートが開き、目の前に宇宙が広がる。
操縦桿を握る手に力を入れながら思い出す。
「どうしたのアスラン?」
振り向くとキラはシーツを手繰り寄せ、上半身だけを起こしていた。
起こさないようにそっとベッドを離れたはずなのに、カンのいいヤツだ。
「また出撃なの?」
心配そうな顔がおれに向けられる。
そばに寄り、安心させるために頭を撫でてやると、キラの顔から不安な表情が薄らいでいった。
「違うよ。ただやれることはやっておかないとな。いつ出撃がかかるかわからないからな」
しかし出撃という言葉を聞いてすぐにキラは暗くなる。
そんな表情を見ておれはため息をついて話しかける。
「………おれ、自惚れていたんだ。もう誰も死なせない、おれが戦争を終わらせる……そう思ってた」
何を話し始めたのか掴みきれず、キラは不思議そうな目でおれを見ていた。
そんなキラにおれは微笑みかけた。
「でも現実には好きな女の子の願いも叶えられない小さな人間だった。
何のために、誰のために戦うのか………おれはまったく理解してなかった」
手を伸ばして愛おしく頬に触れる。
キラの頬は紅潮していて温かかった。
「でもキラがいてくれたおかげでわかったような気がする」
まっすぐに向けられたキラの目にはおれだけが映っていた。
「世界を救うなんて大それたものじゃなくて、おれはおまえを……この温もりを守りたい」
流れ出たキラの涙をゆびでそっと掬ってやる。
おれの手にキラの手が重なる。
「………絶対だよ。約束だからね」
幸せそうなキラの笑顔がそこにあった。
誰だって好きな人、守りたい人がいる。その想いだけはコーディネイターもナチュラルも関係ない。こんな戦争は間違っている!
おれはもう迷わなかった。
「アスラン=ザラ、出る!」
強烈なGがかかり、イージスは宇宙へ飛んだ。
788 :
232:03/11/03 20:06 ID:F9JmQQZN
しまった設定書くの忘れてた。
でもそんなに無いんですけどね。
ストライクは誰か名も無い人が動かしてます。
結構うまいかもしれません。
それからキラは最強のコーディネイターじゃなくて平々凡々なコーディネイターです。
以上
誰か次スレお願いします。
232サン乙です。
切ないですがいいお話でした。
91さん、すみません・・・
リクエストの内容とかけ離れた絵を描いていたことに
やっと気がつきました・゚・(ノД`)・゚・
インナーに気が捕らわれすぎてて_| ̄|○ダメポノアラシダ
上のあれはなかったことに・・・_| ̄|○ムリダッツーノ
オイラも書きたいなぁ(´・ω・`)
でも純愛系統が好きだから無理ぽ('Д`)
>792
「ちょっぴりえっち」なだけでもいいと思うの。
>>792 純愛(・∀・)イイ!
キチークだったらエロエロが(・∀・)イイ!けど
純愛だったら着替え中に好きな人と遭遇、位でも萌える。
796 :
792:03/11/03 23:57 ID:9iCYPG66
それじゃお言葉に甘えて書いちゃおうかな(´∀`)
容量の事等もあるし投下は次スレにするわ('Д`)
無理ですた(´・ω・`)ショボーン
お役に立てなくてごめんなさい
798 :
797:03/11/04 18:58 ID:nUuJRMTK
ゴバクしますた。スマソ。
埋め?
埋めるぞ(ほんとは800get目当てのレス)
「あんた・・・自分もコーディネーターだから本気で戦ってないんでしょ!」
うらみそのものをぶつけるようなフレイの言葉。
一瞬、胸をつかれたが、次の瞬間キラ湧き起こってきたのは怒り。
「ふざけるなっ!あんたなんかに何が分かる!」
一瞬、何が起こったかわからずその場にいた全員が凍りついた。
温厚なキラがそんな風に叫ぶなんて。
「あんたに戦闘の何が分かる?攻撃を避け損なったら即死ぬようなところで
手加減なんかしてる余裕あると思ってるの?
コーディネーターだってやられりゃ死ぬんだよ!
死にたくなんかないけど・・・生き残るだけで精いっぱいだけど・・・
ボク以外乗れないから、みんなを守るために必死で戦ってるのに!
なのに、だれの、何の役にも立とうとしない人間に何で非難されなきゃいけないのさ!」
腹から吐き出すような想いそのものの言葉。
だけど・・・
「何言ってるの?パパはあんたとおんなじコーディネーターに殺されたのよッ!!
悲しいのはあたしよ!コーディネータなんかにあたしが何でそんなこと言われなくちゃいけないのよッ!」
わあっと盛大にフレイは泣き、サイの胸に飛び込んだ。
キラは涙の滲んだ顔をゆがませ、部屋を出た。
「ああ、キラ・・・」
キラを追おうとしたが、フレイがしがみついて離れてくれない。
板ばさみになったサイは密かにため息をついた。
悔しい、悔しい!悔しい!!
キラは自室のベットで泣きくずれた。
悲しいからではない、悔し涙だ。
自分は命がけで戦っても、サイは何もしないフレイの方を選ぶのか。
今頃わがままなフレイがあの優しいサイを独占しているのかと思うと、
自分でも信じられない程のどす黒い感情が体内を駆けめぐった。
アルテミスで自分が一人引き離されたのも、彼女が原因だった。
あのあと、彼女は謝ってきたが、いかにも気乗りしない風で、あからさまに
サイたちしそうするように言われたのがありありで、
その時は謝罪を受け入れたものの、本心では許せなかった。
「あのあと、ボクがあそこでどんな目にあったか・・・」
言えない、みんなには絶対。
ただ一つ救いだったのは、初めてではなかったということ。
キラの初めては、アスランだったから。
幼年学校を卒業する時、初恋の思い出にしたのがそうなのだ。
初めて同士で、お互いぎこちなくて、いっぱいっぱいで具体的にどんなだった
というのはほとんど記憶にはないのでけれど。
そのアスランには、婚約者ができていた。
綺麗で優しくて、ちょっと天然だけど、ちゃんと彼と家柄の釣り合ったいい人。
彼女なら、許せる。
どのみち、身分違いの初恋が実るとは思ってなかった。
彼の相手がいい人で良かったとすら思う。
けど、サイは・・・。
「ううん。フレイになんか、渡さない。」
キラの頭の中で、ある計画が閃いた。
さりげなくなんかキテルー
廊下から靴音が聞こえる。この足音は・・・サイだ。
キラは起き上がり、急いで着替えた。
「作戦開始」
キラの目がきらりと光った。
コンコン、とノックの音がした。
「キラ、あのさ・・・ちょっといい?」
遠慮がちなその声は、予想と違わぬサイの声。
けど、まだドアは開けてやらない。そのかわり、できるだけ弱弱しい声で応じる。
「サイ、今は誰にも会いたくない・・・」
「ごめん、その、俺・・・謝りに来たんだ。頼むからその・・・中に入れてくれないか?」
「きみがなんで謝るの?きみが何かしたの?どうしてきみがフレイの代わりに謝るの?
フレイ自身が悪かったって反省して謝るのならともかく、きみがそんなことする必要なんてない」
「キラ・・・頼むから、ちゃんと俺と話す機会をくれないか?ここを開けてくれよ」
途方に暮れたようなサイの声。
『そろそろ、いいかな。本当に帰られたらヤだし・・・』
ボタン操作でロックを開けてやる。
「・・・どうぞ。今開けたよ」
サイはほっとして、入室した。
「キラ、あのさ・・・」
サイは言葉を繋ごうとして、ベットに腰掛けたキラの格好を見て硬直した。
806 :
801:
了解しました。