294 :
罰:
「ひッ…ぃう…ぁっ…ぁ…!」
乱された死覇装から覗く白い肌には、いくつもの桃色の痕が刻まれている。
それが人の唇によるものというのは一目瞭然であり、
はだけた場所の穢れを知らない胸のふくらみも、足の付け根にも。それは確実につけられていた。
「ほら、もっと声出さな。お空の藍染君にまで聞こえへんやろ」
ぎぢっ、と重苦しい音が体内に響く。
先ほどまでは誰にも触れられたことの無かった秘部には、目の前の―――悪魔。
こんなときにも軽い笑顔のままの市丸の剛直が、破瓜の血を纏いながら突き刺さっている。
「ぃゃ…あぅ!か…ぁはっ……ぅ!」
幼い顔は苦痛にゆがめられ、その可憐な瞳を痛みに開き、涙を滲ませる。
大きく反り、牢の天井を仰ぐのは、無理な貫通からの痛み、そして、
最も尊敬すべき上司を殺したこの男に、何の抵抗も出来ずに犯されているという屈辱から。
「愉しまなアカンやろ――――藍染君のために、"とっといた"んやろ?」
にや、と音さえ聞こえてきそうなまでの笑顔で、そうささやく。
心底楽しそうに人を踏みにじりながら。言葉が途切れると同時に強く突き上げられる。
「ぁ…は…あぁっ!」
信じられない。
体の中に突き抜ける痛みに、大きい圧迫感が、自分の中に納まっているという事実が。
罰―――と告げられ、その時が来るまで、ないていた。
目の前に焼きついた、真紅の血がべったりと白い塔の壁にこびりついていて、
それを上に、上にと辿って、見たものが―――脳裏に再び過ぎる。
この、男が――――
295 :
罰:03/09/08 11:33 ID:bGKTLT+w
「十番隊長さんに、阿散井君。それにイヅルも、君のことよく見てるやろ。」
「ぅっ…ぅぁ…あ…」
ぐりぐりと奥に押し付けられるそれに、喉が狭くなったように感じる。
声が出せない。
「そんくらい"悦い"んや――って思ってたけど。まさか、初物だったとは、びっくり。」
頭に腕を置かれ、無理やり胸まで引き寄せられる。
服の上からでも噛み千切ってやりたい。それでも、体が言うことをきいてくれない。
「ま、悦いのはホントやったけど、ね」
その口が残酷な弧を描いたと思うと、信じられないほどの重みが腰にぶつかった。
「ぃ…あ、嫌ぁ…い、あぁっ、はあっ…!」
良くなんかない。良くなんか、ない。痛い。
体中が痺れるような感触。自分が、出したこともないような声を出しているのを知ってしまった。
訓練中負った傷に喘いでいたときとは違う、何、何―――?
「ま、いつも夜使うこと出来んのは惜しいけど―――
"知った"罰やね。…それに、罰ゆうても…悦んでるやん、君も」
「ひっ…い、ゃ…いや、ぁ、あぁぁぁぁッ…!」
ひときわ強く差し込まれると、強い痺れが凄い速さで体を駆け巡った。
白い花火がはじけたような、そんな…快楽? 力が抜けて、黒い服へと体を預けた。
舌を噛み千切ってしまいたい。こんな、こんな。
だらしくなく唾を垂らして、喘いでいたのは――私?
「楽しいなぁ。…なぁ、雛森君。」
ずるり、と引き抜かれると同時に、何かが流れ出す感触もした。
高笑いが響く中、私は、意識を闇に沈めた。
ごめんなさい。ごめんなさい――――藍染、隊長…
終