[豆]鋼の錬金術師[豆]

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1俺の身長は豆以下かも(爆)
アニメ化も決定した事ですし、そろそろ萌えてもいいのではないでしょうか。
画像でも小説でも気軽にアップして下さいな。

+最低限の条件+
(下の3つだけは守って下さい。お願いします)
1、小説は必ず最初にカップリング名を書いて下さい。
ノーマル、百合(あるのか?)問いません。801は801板に行って下さい。

2、小説の内容は原作に忠実なものでも捏造したものでもパラレルでもOKです。むしろ大歓迎。
ただし、あんまりに残酷な描写だけはカンベンして下さい。
あと、ネタバレ的な内容は念の為ガンガンの発売日以降にして下さい。

3、一生懸命書いてくれた方に対する批評、広告は絶対禁止。っつーか荒らしは出てけ。
それとカップリングの批評や論争も×です。

・・と、色々と五月蝿かったですがみなさん仲良く楽しく書き込みまショー。
2あぼーん:あぼーん
あぼーん
3あぼーん:あぼーん
あぼーん
4名無しさん@ピンキー:03/07/26 02:25 ID:rX37x5cW
SAGE
5名無しさん@ピンキー:03/07/26 03:43 ID:N37N3S+k
ウィンリィたん、ハアハア。

五巻82ページが裸エプロンに見えたのは漏れだけではないと思う。
6あぼーん:あぼーん
あぼーん
7名無しさん@ピンキー:03/07/26 09:46 ID:+X/Fy805
>>5激しく同意。
ちなみに5巻のカバーイラストのウィンリィたん、よく見るとノーブラでつ。
エロ過ぎ。
8名無しさん@ピンキー:03/07/26 11:10 ID:85pEP766
SAGE
9あぼーん:あぼーん
あぼーん
10あぼーん:あぼーん
あぼーん
11あぼーん:あぼーん
あぼーん
12名無しさん@ピンキー:03/07/26 13:19 ID:hyFw/BJR
期待しながらSAGE
13名無しさん@ピンキー:03/07/26 22:09 ID:CzHoj/Qn
即死防止。
雑談でもするか。師匠体弱いのに、旦那さんとえちすんの、大変じゃないんかな。
14あぼーん:あぼーん
あぼーん
15あぼーん:あぼーん
あぼーん
16名無しさん@ピンキー:03/07/27 02:34 ID:Vngr654r
>>13
人体練成で内臓(一部)を失うまではけっこう激しかったんでしょうな・・
(今でもアツアツですが)
17俺の身長は豆以下かも(爆):03/07/27 02:59 ID:Vngr654r
>>13

論争と喧嘩さえしなければ雑談も大歓迎です。
つっーか広告消えれ。
18あぼーん:あぼーん
あぼーん
19名無しさん@ピンキー:03/07/27 09:06 ID:uxkEAilN
先生質問です!≫5、≫7はどのあたりから鋼の錬金術師を見ているのですか?
20名無しさん@ピンキー:03/07/27 11:18 ID:yLBb6QNN
中尉タン………
21俺の身長は豆以下かも(爆):03/07/27 11:20 ID:RCcH7exL
>>19
KC1巻あたりからです。
ダチに勧められたのですが見事にハマった。

そしてウィンリィたんに萌えです。
15歳にしてこのエロさは反則。
22名無しさん@ピンキー:03/07/27 11:25 ID:I8kAuGoA
>>21
sageないか?

中尉と、
名前は忘れたけどお姉様風の敵キャラハァハァ
23名無しさん@ピンキー:03/07/27 11:28 ID:TPb+okxo
>>22
ラストでつか?
24あぼーん:あぼーん
あぼーん
25名無しさん@ピンキー:03/07/27 13:10 ID:RCcH7exL
大いに期待しながらSAGE
26あぼーん:あぼーん
あぼーん
27あぼーん:あぼーん
あぼーん
28:03/07/27 13:54 ID:Y/hONPbS
>19

本誌2話から。
でも基本的に単行本派です。これだけのためにガンガン買うのは辛い。


中尉もラスト姐さんもシェスカもみんな好きだが、
ウィンリィたんが一番好き。ひざとふとももがたまらん。

今のキャミにミニスカ、ポニーテールが大好きだが、初登場時のチューブトップにツナギも好かった。
みんなはどっちが好き?

29名無しさん@ピンキー:03/07/27 23:35 ID:WVgr7g1t
つなぎ派でつ!!!
30俺の身長は豆以下かも(爆):03/07/28 02:41 ID:06eKlGRf
>5様

私も単行本派ですね。
ガンガンは今はハガレンの表紙のオマケが付いてるので
何とか買ってますが基本的には立ち読みッス。


>ウィンリィたんの服
私もつなぎがけっこう好きです。ミニスカの生足も良いでスが。

>ちなみに
ちょいと検索してみると無能大佐×鷹目中尉のエロSSけっこう多いですね。
やはりオフィスラブがよく似合う(笑)
検索してみたい方は↓でどーぞ。
[鋼さーち]ttp://hagane.sub.jp/

エド×ウィンのジーンズカップルのエロも読んでみたいでス・・!
31名無しさん@ピンキー:03/07/28 08:33 ID:DDB6ghtE
のろけ中佐と図書館眼鏡の同人誌があった。
32?´?I`?g?・?I´???E`???�?a`(??):03/07/28 12:42 ID:69j6x2xm
>>31
俺買いました。かなりワラエました。

神降臨を待ちつつSAGE
33あぼーん:あぼーん
あぼーん
34あぼーん:あぼーん
あぼーん
35名無しさん@ピンキー:03/07/28 19:35 ID:2rs36mPN
>>23
お、ありがと。そうそう。ラストさん。黒髪萌える〜
ウィンリィたんはツナギも捨てがたいな。どっちも似合っててヨシ
さてさて職人さんキボーン
36俺の身長は豆以下かも(爆):03/07/29 01:56 ID:biHqi1Ns
>32の俺の名前、文字化けしてた・・・ごめんなさい。

俺も職人神降臨キボンヌ。
37名無しさん@ピンキー:03/07/29 22:13 ID:KJZXB0Wo
SAGEDEATH!
38あぼーん:あぼーん
あぼーん
39名無しさん@ピンキー:03/07/30 12:17 ID:a74zey1J
SAGE
40あぼーん:あぼーん
あぼーん
41名無しさん@ピンキー:03/07/31 02:15 ID:oyUYn/hG
>>40ウザいカキコすんな。
・・・・と言いつつsage
42あぼーん:あぼーん
あぼーん
43あぼーん:あぼーん
あぼーん
44名無しさん@ピンキー:03/07/31 12:36 ID:ui2useKh
広告にムカつきつつもsage
45名無しさん@ピンキー:03/07/31 14:43 ID:urx/T60R
エドのパンツ没案(5巻参照)に萌え
46俺の身長は豆以下かも(爆):03/08/01 03:10 ID:G8cE/ZcW
>>45
萌えはしなかったけど笑えました。

神降臨しないかな・・・・・・
俺も書いてみたいけど文才ないしなぁ・・・・愚痴ばっかりでスマソ。
47名無しさん@ピンキー:03/08/01 03:23 ID:0Iwpw84H
>41 44
sageてないsageてない。
メール欄に書いてくれ。

48名無しさん@ピンキー:03/08/02 00:28 ID:VroxyX4q
絵描いてみました。本当なら半虹で出した方が良いんだろうけど…
エロパロでこういうのって良いんでしたっけ?ヤバかったらすぐ消します。

ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/4904.jpg
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/4905.jpg
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/4906.jpg
49俺の身長は豆以下かも(爆):03/08/02 02:31 ID:Tm1H8yjC
>>48氏
サイコーでした。遂にゴッド来る・・!
っつーか最後の○○○氏に爆笑してしまいました。

消すなんて勿体ない。
おヒマがあったらガンガン書いてくださいッス
50あぼーん:あぼーん
あぼーん
51ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 04:43 ID:e3EGd7L5
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
52名無しさん@ピンキー:03/08/02 12:37 ID:Kk/g0Hh7
ホシュ
53名無しさん@ピンキー:03/08/02 19:46 ID:PoAQ1fhR
保守
54あぼーん:あぼーん
あぼーん
55名無しさん@ピンキー:03/08/02 23:49 ID:VroxyX4q
保守をしなければ落ちかねないが、頭を上げれば業者に撃たれる。

スレもageねば汚れまい…
56名無しさん@ピンキー:03/08/02 23:50 ID:PoAQ1fhR
>>55
同感・・・
複雑ですよねぇ・・・
57名無しさん@ピンキー:03/08/03 00:04 ID:4pWXqQac
そお言いつつageてる>56のセンスに脱帽(w

…ココの住人はsageや保守の意味や条件・効力ぐらいしってるよね?
職人呼ぶのだって、下手にageるより
稚拙でも作品を地道に張っていった方が集まりやすいよ。
58俺の身長は豆以下かも(爆):03/08/03 02:10 ID:/RV71Bl6
>>57
その通りですね。

来週辺りにでもちまちまとSSやってみます。
(今現在はオフが忙しいのでちょっと無理・・)
エロ指数40ぐらいでジーンズ組(=エドウィン)ですが、OKスか?
(ホントに文才ないんで温かい目で見守っていただけたら幸せです)
59あぼーん:あぼーん
あぼーん
60あぼーん:あぼーん
あぼーん
61あぼーん:あぼーん
あぼーん
62名無しさん@ピンキー:03/08/03 23:55 ID:Xp2JiIMQ
>58
楽しみに待ってますんで〜。
どうぞ無理せず。
63俺の身長は豆以下かも(爆):03/08/04 01:13 ID:UoLxqu54
>>62様
ありがとうございます〜(感謝)

明日の仕事が終わったら少しづつアップしてみるッス。
ベタベタの甘々になりそうなヨカン・・
64あぼーん:あぼーん
あぼーん
65あぼーん:あぼーん
あぼーん
66>>48:03/08/04 22:42 ID:FdOJy3UL
>58俺も楽しみにしてます。無理せずゆっくり頑張って下さい。

先日のレス、なんか高圧的でしたねスミマセン。
お詫びと呼び水を兼ねて、また3枚ラフを投下。
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/4971.jpg
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/4972.jpg
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/4973.jpg
67OREBAKU:03/08/04 23:07 ID:beYDKd/T
こんばんわ。「俺の身長は豆以下かも(爆)」略して、OREBAKUです。(ムチャクチャな訳し方だ)

予告通り、エドウィンものを今日から始めます。
完全自分勝手メチャ遅更新ですが、どうか温かい目でお見守り下さい・・

>>48氏
ウマっっっ! またもや3段めで爆笑させて頂きました。
68あぼーん:あぼーん
あぼーん
69OREBAKU:03/08/04 23:46 ID:beYDKd/T
=エドウィンもの=

A challenge of a cherry boy
~チェリーボーイの挑戦~
その1

*作戦決行前夜・前編*

消毒液臭いしみったれた病室の中。

オレ(エドワード・エルリック)は眠れなかった。

寝ようとしても、すぐにパッと飛び起きてしまう。
そのたんびに糸が取れたばっかりの腹の傷が少しだけ痛む。

今、ついさっきまで大っ嫌いな牛乳付きの夕食が置かれていた
ベッドの脇の簡素な造りのテーブルには、液体の入った小さな小瓶が置いてある。
なんか訳のわかんねー変な字や紋様の描かれたシールが貼られている、
見るからにおそろしげなブツ。

何度起きても、それに眼が行ってしまう。

今日の午後、ヒューズのおっさんがオレにプレゼントしてくれた逸品なのである。

70OREBAKU:03/08/05 00:09 ID:jj6Q9d8X
*作戦決行前夜・中編*

ウィンリィが鼻歌歌いながら出てったあと、
オレとアル、そしてヒューズのおっさんは密かにナイショ話をしていた。


「うん。いい嫁さんになるぞ。 うちの嫁さんほどじゃあないがな!」
「オレに言うな! さりげにのろけるな!」
「・・・あら? お前さんあのお嬢ちゃんにホの字なんじゃないのか?(ニヤリ)」
「(・・・・ギクリ。)だ! だだ誰がんなコト・・・・・??」
「誰って・・・・・・・・」
「ハーイ。ボクでーす」
「アル〜〜〜〜〜〜〜!!??(怒)」
「だって兄さんメチャ奥手なんだもん。
ウィンリィの写真いっつも肌身離さず持ち歩いてるクセにさ」
「・・・・・・・
な・ん・で・お前が知って・・・??????」
「いっつも一緒に旅して知らないとでも思ってたの? そこで、ヒューズ中佐に話もちかけてみたんだ。
ハイ。中佐バトン・タッチ。」
「オウよ! そこで・・・だ!
退院祝いも兼ねて俺からささやかなプレゼントだ!」
「プレゼントぉ?」
コト。
「・・・・・・・わぁ」
「・・・・・・・・・・・なんなんだよこの見るからに怪し気なブツは・・!」
「フフフフ腐。
これぞある東の大陸から俺が10本入り5万センズでゲットした・・・
精力増強剤イコール催淫誘発剤だぜァ!」
「それってまさか・・・・・・・・・・・!」
「そう。平たく言やぁ媚薬だ! ワハハ」
71OREBAKU:03/08/05 00:22 ID:jj6Q9d8X
*作戦決行前夜・中編2*

「うわー、スゴいなぁヒューズ中佐! ボク媚薬なんて初めて見たよ!」
「オウ。俺の女房も大満足、100パーセント保証の逸品よ。
メチャ強力だからな。食事にでも一口分混ぜときゃあイチコロだぜ!
ラッシュバレーまでは汽車でも一日ぐれー掛かるからな。チャーンスなんじゃねーのか?
わはは!」
「・・・・だね。兄さん(キュピーン)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


・・・・と、まぁ単純にからかわれた訳だ。
からかわれたのは不本意だが・・・・確かに「チャーンス」だ。

ウィンリィがラッシュバレーまで一緒に行くと言い出したときは、心臓がバクバク鳴ってた。
ブロッシュ軍曹からアイツの話題を持ちかけられたときは血が吹き出るほど恥ずかしかった。

それで、「オレってアイツの事好きなんだなー」と改めて自覚。
いつそう想い始めたのかは・・・・・自分でもわからない。
どっかのマンガの主人公が言っていたが、「気が付いたら好きになっていた」状態だ。

ま・・・それでアイツをヨコシマな視線で見る事も多くなった訳で・・
72OREBAKU:03/08/05 00:37 ID:jj6Q9d8X
*作戦決行前夜・後編*

ちょっと見ないだけで、アイツはどんどん女らしくなっていく。
長くてきれーな髪とか。やわらかそうな唇とか・・・
あと・・・その、急に大きくなってるムネ・・・とか・・・
スラリと長ーく伸びた脚・・・・・・とか。言い出せばキリがない。

何故か知らねーけど、俺が帰るときは必ずと言っていいほど目のやり場に困るカッコで来る。
最初は「ウィンリィらしいな」と思ってたけど今じゃあ「誘ってんのか?」
・・なーんて思ってしまう。重症だ。

それと同時に、アイツに対する「独占欲」と「支配欲」も芽生えてきた訳で。

ウィンリィはオレだけのモノだ。
ぜっ・・・〜〜っ対誰にも渡さねー(特にあのスケベ大佐!)。
どこの誰ともわかんねーヤツにアイツの処女を持ってかれるのだけは死んでもヤだ!! 想像もしたくねぇ!
(毎晩アイツの写真オカズにしてるオレに言えた事じゃねーんだけど)

オレは明日必ず、ウィンリィのバージンゲットしてやる。
・・・・このブツ(媚薬)を使ってでも・・・・・・

心の中で一大決心したオレは壁に掛けてるコートにブツをしまい、眠れないと知りつつも
毛布を頭から被った。
おせっかいなおっさんと、我が弟にちょっぴり感謝しながら。




作戦、開始ーーーーーーーーーーーーーーッ
73OREBAKU:03/08/05 00:46 ID:jj6Q9d8X
今回はここまでです。
プロローグ故、エロくなくて申し訳ないです。

このお話は完全エド視点です。
原作のイメージ完全に崩してしまいました。
普段はクールなエドも、性の事に関しては普通の15の童貞クンなんだろーなと思った訳で。

やっぱりヒューズ中佐いいひとだよ・・・・チクショウ(泣)

ちなみに解る人は知ってると思いますが「センズ」ってのはハガレンの世界でのお金の単位です。
俺の見解では1センズ=日本円で1円ぐらいだと思ってます。

こんな調子になりますが、どうか宜しくお願い致します。
74あぼーん:あぼーん
あぼーん
75あぼーん:あぼーん
あぼーん
76あぼーん:あぼーん
あぼーん
77あぼーん:あぼーん
あぼーん
78あぼーん:あぼーん
あぼーん
79あぼーん:あぼーん
あぼーん
80あぼーん:あぼーん
あぼーん
81あぼーん:あぼーん
あぼーん
82OREBAKU:03/08/05 22:40 ID:UlknwuRx
広告ウザ過ぎ。
「その2」は現在作成率60パーセント。

明日には間に合うと思います。
では・・
83名無しさん@ピンキー:03/08/05 23:25 ID:Bz+7d1Xj
>>82
めっちゃよかったよ。ありがとん。
84あぼーん:あぼーん
あぼーん
85あぼーん:あぼーん
あぼーん
86あぼーん:あぼーん
あぼーん
87あぼーん:あぼーん
あぼーん
88OREBAKU:03/08/06 12:18 ID:ztVEu+F0
ホントに広告ウゼーな。
アップする気が滅入ってしまう・・・・

また夜に来ます
89OREBAKU:03/08/06 13:07 ID:ztVEu+F0
管理人さん、広告あぼーんして下さい
90あぼーん:あぼーん
あぼーん
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あぼーん
92あぼーん:あぼーん
あぼーん
93あぼーん:あぼーん
あぼーん
94あぼーん:あぼーん
あぼーん
95あぼーん:あぼーん
あぼーん
96あぼーん:あぼーん
あぼーん
97OREBAKU:03/08/06 22:36 ID:p2V3h+qQ
A challenge of a cherry boy
~チェリーボーイの挑戦~

その2
*ドラッグ・パニック 1*


ラッシュバレーまであと二駅まで来た。
・・だけど、その時にはもう夕方で、日が沈み始めていた。
無論、列車の旅に不馴れなウィンリィは完全に夢の中にいる。

そして・・・・・・その可愛い顔がオレの肩に当たってる訳で・・・
彼女が呼吸をする度に、なんとも言えない吐息が聞こえてくる。
オレは左手でズボン越しにけつを抓って、必死に腹の底から込み上げる欲望と戦っている。
蛇の生殺し状態だ。一刻も油断できない。
「・・よく寝てるね。ウィンリィ。」
「ま・まーな。 今日はもう日が暮れるし次の駅で泊まろうぜ」
「・・あっ。次の駅の街『イツボッシ』にはおいしい料理の店がいっぱいあるみたいだよ。
ラッキーじゃないか兄さん」
オレが入院してる最中に買ってきたのだろうか。
アルはいつの間にか荷物から『プロが選んだ! 安くて美味い名物料理店100選』
・・とかいうガイドブックを取り出して読んでる。
「そっか。中央(セントラル)でカネもある程度降ろしたから、久しぶりにババンと喰うか」
言われてみれば、大分腹も減ってきた。
ヒューズのおっさんの奥さんが作ってくれたアップルパイも、もう今頃消化されてしまってる。
隣で寝てるウィンリィも一緒だろう。
・・でもこれは肉体があるからこその特権だ。
肉体のないアルには、食欲はあるものの食べる事なんかできやしない。
そんなことを微塵も口にせず、あまつさえ調べていてくれてる弟に、後ろめたさを感じつつも・・・とても感謝している。

98OREBAKU:03/08/06 22:45 ID:p2V3h+qQ
*ドラッグ・パニック 2*

すると、当のアルがオレの方をジッと見つめている。

「・・・・・・なんだよ。」
「・・・・チャンスは今夜だよ。兄さん・・・・」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・!」

・・・・・訂正。
とんでもないヤツだ。
兄をからかうとは。
立ち上がってツッコミたいのはやまやまだが、隣で気持ちよさそうに寝ているウィンリィを怒鳴り声で起こしてしまうのはちょっとかわいそうだ。
オレはグッと堪えて、汽車の揺れに身を任せることにした。

99OREBAKU:03/08/06 23:00 ID:p2V3h+qQ
*ドラッグ・パニック 3*

それから、2、30分ぐらい歩いただろうか。
オレとアルはまだ寝足りなさそうなウィンリィを連れて、ガイドブック片手に街を一通り詮索したあと一軒のホテルに入った。
軍の系列であるこのホテルならばオレ(国家錬金術師)の名前で宿泊代はある程度浮くし、
ここのオーナーシェフはこの国で5本の指に入るフレンチ・シェフなのだそうだ。
一石二鳥である。

建物や本で見た部屋もなかなか奇麗だし、ウィンリィも喜んでくれるだろう。

ある程度の手続きを済ませ、部屋を二つとった。
あくまで形式としてだが・・・・・・・

気付けば時間は6時。
荷物を置いて一息ついたら、すぐに食事の時間となった。

オレは例のブツ・・媚薬を、コートからそっと取り出し、ズボンの左ポケットに移した・・・。
100OREBAKU:03/08/06 23:04 ID:p2V3h+qQ
100ゲット・・。
またもやエロなしでごめんなさい。

この*ドラッグ・パニック*編はかなりギャグ風味ッス。
どっかで見たようなギャグもあるでしょうが・・・・それはご愛嬌を。
101名無しさん@ピンキー:03/08/06 23:07 ID://KMVAQZ
リアルタイムで見せてもらったぞ。ああ、おもろいな・・・
自分が若かった頃を思い出すよw
これからも頑張れ。自分もなんか絵描きたいし。
102OREBAKU:03/08/06 23:13 ID:p2V3h+qQ
>>101様
ありがとうございます。
その言葉だけで癒されます・・・・・
さて。もうちょっと頑張ります。
103名無しさん@ピンキー:03/08/06 23:17 ID:VN8itIhN
>102
ガンガレー
|ω・)コッソリ応援してまつ
104名無しさん@ピンキー:03/08/06 23:21 ID:eBMOvFnh
>>102
がんばれ!期待してますよ!
105OREBAKU:03/08/06 23:32 ID:p2V3h+qQ
*ドラッグ・パニック 4*

「おいっ・・・し〜〜〜〜〜〜〜〜Vv」

夕食の感想は、このウィンリィの一声で決定した。

「良かったねウィンリィ。
・・・・・ほら。兄さんもがっつかないでよ。行儀悪いなぁ」

・・確かに美味い。
今まで喰ってた病院の薬のにおいのするメシとは天と地の差だ。
前菜、魚、メインディッシュの肉など、どんどん胃の中に入ってく。
食べる事のできないアルも、取りあえず怪しまれないように鎧の中に仕込んである袋に(勿論、種類ごとに分けてある)食べてるフリして入れてる。

それで、腹も大分満足した所に、最後のオーダブルが入った。
「お待たせいたしました。当店自慢の『ジャンボパフェ』でございます」
テーブルに置かれたのは、山盛りに積み上げられたひとつのパフェ・・?だった。
いや、これがパフェと言えるのか?
これには、オレもアルも、ウィンリィもアゼンとするだけだった。
普通のデザートを頼んだはずだったのだが、どうやらオーナーシェフが気を聞かせてくれたらしい。
オレを国家錬金術師と知っているだろうとは言え随分気っ風のいい人だ。

「うーん・・・これを・・・・食べろってか?」
「そうみたいね。ちょーど二人分ありそうだし」

・・・・ひょっとしてこれは、大チャンス?

それにはウィンリィを席から少しだけ、外させなければ。
オレは必死に頭の中で、ウィンリィを一旦席を外させる言い訳を検索した。

106あぼーん:あぼーん
あぼーん
107OREBAKU:03/08/06 23:53 ID:p2V3h+qQ
*ドラッグ・パニック 5*

頭の中の何人ものオレの会議の結果、最もらしい言い訳をヒットした。

「あ、そうだ。
悪ィけどウィンリィ。アルの鎧用のオイルとクリーム、
置いてあるか聞いてきてくれねぇ?
頼む! このパフェ好きなだけ食べさせちゃるからよ」
「兄さん?(・・ッッ!とうとう強行手段に出るのか?)」
「うーん・・・・どーしょっかな。」

・・・頼む! OKと言ってくれ!!
汽車の中でおあずけ状態を食らわされて、もー我慢の限界なんだよ!

「・・・いーわよ。
ちょっと待っててね」
ウィンリィはそれだけ言って、鼻歌歌いながらロビーの方に行ってしまった。


作 戦 成 功。


オレはすぐさま、ポケットからブツを取り出し、
アルにも見えない角度で言われた通り一口分・・・・
108OREBAKU:03/08/06 23:59 ID:p2V3h+qQ
*ドラッグ・パニック 6*

「エ・ド!」
「〜〜〜〜〜!!!???」
いきなり、ウィンリィの声が聞こえた。

「な、なんだよ、もう聞き終わったのか?」
「? ホラ。持ってきたよ」
その手にはちゃんと錆び取りオイルと、艶出しクリーナーが・・・早っ!

「・・それよりなぁに? そのパフェの上にどっちゃりかけた液体? シロップ?」
「あ、ああこれはハチミツ・・・」
・・・・・って、え? どっちゃり??

ギャアアアアアアアアアアアーーーーーーーー!!!

ウィンリィの声にビビったせいか、オレは瓶の中の液体を全部かけてしまってた・・・・

「や、やば・・・・」
「・・・なにがやばいの? それじゃあ・・・・」
ウィンリィが爆弾パフェにスプーンを入れた。
ど、どーなっちまうんだ?」

「はい、あーん」

何ィィィィィィィィィィィィィィ!!!!?????

こ、これをオレに喰えと???

109OREBAKU:03/08/07 00:14 ID:ZBK9XuBW
*ドラッグ・パニック 7*

やばい。

やばいヤバイYABAIyabai!!

ヒューズのおっさんに「一口分」と言われたシロモノだったのに・・・・
エドワード・エルリックピーンチ! ・・・そ。ピーンチ。
ってボケかましてる場合かオレ!

・・・とか思いながら、オレは決心した・・・・・・

ウィンリィから差し出されたその爆弾を、オレは口に入れた・・・

「・・・・・・(兄さん・・・アンタ漢だよ!)」
「どぉ? オイシイ?」
「・・・・・・・・オイシイ・・・です。」

ウィンリィはオレの声を聞くと、喜びながら自分も黄色い声を上げながら食べ始めた。
どうやらこれが媚薬などとは微塵も思っていないようだ。
まぁ確かに意外に味は悪くない。
誰もがハチミツだと言われたら納得するだろう。

だが、オレの胸中は恐怖が頭の中を過っていた。

どーなっちまうんだろう。オレとアイツ。

やっぱり悪い事はできないものだ。因果応報・・

気が付くと、山盛りのパフェはきれいにオレとウィンリィでたいらげていた・・・
合掌。
110OREBAKU:03/08/07 00:25 ID:ZBK9XuBW
*ドラッグ・パニック*編おしまいです。

次からエロ入ります。
でもハッキリ言ってヌルいです。
甘々系です。ヘタクソです。
覚悟しておいて下さい・・・・(←何をだ?)

>>101氏、103氏、104氏
暖かい声援有り難うございます!
皆様の声援に応えられるよう力の限りやってみます。

エドウィンの次はロイリザの他、デニマリ(ブロッシュ軍曹×ロス中尉)のマイナーカプにも挑戦してみょうかと。
(多分両者ともギャグになると思いますが)
111名無しさん@ピンキー:03/08/07 00:30 ID:U7UD7o20
OREBAKU氏もつかれ。楽しく読ませていただきますた。
これからのも期待してるよ!
あなたの文からはなぜかエロスがにじみでているw

自分も何かそのうち絵描きまふ。オフィスラブヽ(´ー`)ノマンセー
112あぼーん:あぼーん
あぼーん
113名無しさん@ピンキー:03/08/07 03:53 ID:tpmsK9cS
OREBAKU氏の書かれるエロに激しく期待しつつsage
114あぼーん:あぼーん
あぼーん
115あぼーん:あぼーん
あぼーん
116101:03/08/07 19:06 ID:U7UD7o20
ttp://f3.aaacafe.ne.jp/~gangan/phpup/img/018.jpg

OREBAKU氏にめっちゃ期待しつつ保守がてら一枚・・・
48氏を大尊敬します。

大佐の夢、叶ったり。
117名無しさん@ピンキー:03/08/07 20:18 ID:B0kVm87f
広告消えれ。
118あぼーん:あぼーん
あぼーん
119OREBAKU:03/08/07 23:03 ID:XEM9GUOZ
>>111氏、113氏、101氏
ご声援有り難うございます。(涙)

皆様のご期待に添えられるかどーかは解りませんが(ヘタクソなので)、
精一杯ない頭で構想しようと思います。

101氏、有り難うございました。
私も48氏(111氏と同一人物? 間違ってたらごめんなさい)大尊敬です。

つー訳で私もミニスカ中尉プレゼントします。コピぺでどーぞ。
ttp://www.hagaren.com/pue.jpg
120OREBAKU:03/08/07 23:55 ID:XEM9GUOZ
*書き忘れ*

アップは明日か明後日になると思います。
どうかご勘弁を。
121あぼーん:あぼーん
あぼーん
122あぼーん:あぼーん
あぼーん
123あぼーん:あぼーん
あぼーん
124あぼーん:あぼーん
あぼーん
125あぼーん:あぼーん
あぼーん
126OREBAKU:03/08/08 21:04 ID:8lEr66yB
広告売ってる奴等ムチャクチャムカつくな。
おんなじ奴等ばっかじゃねーか。

せっかく続き打とうと思ってたのに・・・・
127あぼーん:あぼーん
あぼーん
128名無しさん@ピンキー:03/08/08 21:15 ID:eGvP0CZa
頼む、
広告を張るのはやめてくれ!
129101:03/08/08 21:16 ID:LqWh6eoO
あ、OREBAKU氏だ。保守がてら2枚目を描いて投下しようと思ってたとこでした。
しかしえちーですな、>>119の中尉・・・

どうぞお納めください。エロくないけど・・・>スレ住民の方
ttp://f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs/img/1060344602.jpg

そろそろ削除整理の方に広告あぼーんのお願い行きますか?
自分行ってもいいですけど、広告にハイリンすると削除されなくなっちゃうので、お気をつけ下さい。
130OREBAKU:03/08/08 22:08 ID:8lEr66yB
101氏の行いに感動しました。

やっぱりウィンリィ可愛いyo。
来週の夏コミでエロ同人出ないかな。

では私もエロ編ちょっとだけ投下です。
「その3」からはエド視点になったりウィン視点になったりコロコロ変わるのでご注意を。
131OREBAKU:03/08/08 22:43 ID:8lEr66yB
A challenge of a cherry boy
〜チェリー・ボーイの挑戦〜

その3
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 1*
-side Edward-

「あの」爆弾パフェを二人仲良く喰っちまってから・・・・・・・もう一時間が過ぎようとしている。
今のトコロ、オレにはちょっとした不安があるものの、何の異常もない。

「・・兄さん、だいじょぶ?」
「あ、あー。」
ひょっとしたらオレ、ヒューズのおっさんにからかわれただけなのかもなぁ。
・・まぁ、アレがニセモノだったのならそれでもいい。
それならば・・・・次の作戦を実行するまでだ。
名付けて・・・・アレ? な・・づ・・・・・


・・ドクン!

・・・なんだこりゃ。
心臓が・・・・・すげぇ鳴ってくる。
なんか・・・・・身体じゅうが・・・・・

熱く・・・なっ・・・・・・・て・・・・・・
132OREBAKU:03/08/08 22:51 ID:8lEr66yB
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 2*
-side Edward-

まさか。

アレが今頃効いてきたのか。

「に、兄さん??」

・・・・・アツイ。
マジで全身が燃え上がっちまうみたいだ。

・・・・・・・ヤバイ。熱いのがオレのアレにまで来やがった。
なんか、自分のモノじゃねーみたいな感覚。

「ア、アル・・・・オレ・・・・行かなきゃ。アイツんとこ。
せ、せめて、オレがマトモでいられてる間に。」

ウィンリィもこれを喰ってる。それ也に鍛えてるオレでさえこんなザマだから、
タダの女の子であるアイツは・・・・・・

オレはゼーゼー言いながら、壁伝いに必死に部屋から出た。

・・・・ウィンリィ。
オマエ今、どうなっちまってるんだ・・?
133OREBAKU:03/08/08 23:08 ID:8lEr66yB
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 3*
-side winry-

思えば、アイツと一緒に旅した事なんてなかった。

列車の中で半分以上寝てしまったけど、でもすっごく楽しかったな。
ここのホテル、お料理チョーおいしかったしーv

明日はいよいよ、憧れのラッシュバレー!
お風呂は入ったし、下着も新しい服も、髪のお手入れもオールグリーン。

それにしても、なーんかエドの言動がぎこちなかったな。
ミョーに慌てちゃったりしてさ。
・・・・ひょっとしてー、夜ばいしてきちゃったりして?(←当たってたりして)

*乙女モード全開妄想*
『ウィンリィ・・・・・・』
『エド・・・・
あっ・・・・・・・Vv』

キャーキャーキャー!
あたしってばヘンタイ??

・・でも、あたしはイツでも待ってるのよ? エド。
子供の頃から、ずっとずっと・・・・・

・・・あ、あれ? なんだろ、この感じ・・・・・・・
134OREBAKU:03/08/08 23:21 ID:8lEr66yB
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 4*
-side Winry-

な、なんだろ・・・・・

エッチな事考えちゃったら、ホントにエッチになっちゃったのかな?

ムズムズする・・・
ちょっとカラダ動かすだけで、自分で慰めてるときみたいに・・・・・
いや、もしかしたらそのとき以上かもしれない。

・・・・・・触りたい。
でもダメ・・・・・・さっきおフロ入って、下着替えたばっかりなのに。

ダメ・・・・・、もう・・・・・
限界だよ・・・・・・・!

「ん・・・ふ・・・ああ。
き・・・もちいい・・・・・・・よぉ!」
あたしは、自分でおっぱいとアソコを弄り始めた。

ダメ・・・大声出しちゃ・・・・
エドとアルに・・・・聞こえちゃう・・・・・
軽蔑されちゃうよ・・・・あたしが、こんなエッチな女の子だって知ったら・・・

でも・・・でも・・・・この指が・・・アイツの指だったらって考えるだけで・・・・

その時・・
「ウィン・・・・リィ・・・・・」
あたしの願いは、脆くも崩れさった−・・・

135OREBAKU:03/08/08 23:25 ID:8lEr66yB
いいとこで今日はここまでです。

実は私、エロ書くの初めてだったりします。
やっぱりえちーは難しいです。
他スレで書いているヒト達が羨ましい。

つーか他の人のハガレンエロも見てみたいなぁ。
136名無しさん@ピンキー:03/08/08 23:50 ID:m7NQf+8i
広告本当にウザイな。
あぼーんしていただけるのなら、自分からもお願いします。
雰囲気壊すなよ。

OREBAKU氏>
毎晩続きを楽しみにしています。ハァハァ。
これからもがんばってください! ハァハァ。
137あぼーん:あぼーん
あぼーん
138101:03/08/09 00:10 ID:Q5nLkK2G
削除依頼は数時間前に行ってきました。通るといいなーとか思ってる矢先に新しい広告が・・・
100レスに一回ぐらいは行った方がいいですね。

OREBAKU氏>
一気に読まさせていただきました(;´Д`)ハァハァ
なんて気になる終わり方なんだー!!続き楽しみにしてますよ、本当に。

自分もSS、挑戦してみようかな・・・こ、このスレの中間地点までには・・・

絵の方は、お邪魔でなければ、
板にふさわしいえちーやつをもりもり描いて見たいです。
139OREBAKU:03/08/09 00:34 ID:qkGTni4A
>136氏、101氏

寝る前に覗いてみたら・・・・・・
有り難うござりますッッッッッッッッ!!(徳光さん並の号泣←ウソ泣きかよ!)

広告にはすっげームカついてますが、皆様のこの暖かいお返事だけで、
すっげー癒されます。
こういうときに「やっぱりココ(2ch)に来て良かったなぁ」って思いますヨ。

101氏、邪魔な訳ないっス!!
是非是非是非・・(以下省略)お願いします!!
お暇なようでしたらもりもり描いてください。

つーかマジで夏コミでハガレンのエロないかなぁ。

あと、私は基本的にギャグ純愛主義なので、これから書くヤツも
しょーもないギャグかましてしょーもないイチャラブになると思いますが、
どうかこれからもお願いします。
140あぼーん:あぼーん
あぼーん
141名無しさん@ピンキー:03/08/09 08:08 ID:kiSxogCu
 自動鎧(オートメイル)の指先――下着を通しても、普段から扱い慣れている商売道具の感触はよくわかるものだ。
つい最近自分自身の手で整備修理したものだから。硬くて強固で、色形、構成成分など、知らないところなどない
自信作の自動鎧。それが今、自分でも触らないようなところを弄っているなんて、とても想像も出来なかった。
 鋼の指先はウィンリィの敏感な小丘の溝をぎこちなく、だが小強く擦りつけるようになぞる。
次第にその動きは速くなっていく。それに合わせるかのように、ウィンリィは自分の口唇から漏れる吐息が深く、
熱っぽくなっていくのを感じていた。体中のあちこちが、さらに熱い。
 指で薄布が秘部に擦りつけられ、離れるそのたびに、火照ったそこからくちゅくちゅと
奇妙な音が聞こえた。それが何を意味しているのか、知識でのみだがウィンリィは知っていた。
込み上げてきた羞恥心に、思わずやだ、と嘆くように喘ぐ。愛液が溢れてきている
――感じている証拠なのだ。
「っん!」
 ウィンリィはひと際高く喘いだ。エドの指が、入り口の少し上のあたりを擦ったのだ。
それまで弄られていたときと全く違う不思議な甘い感じに、
ウィンリィは少し怖れを覚えて思わず腰を引く。
「どうした?」
「やだ、そこ…なんかへんなの」
「へん? そこって…」
 エドはおうむ返しに呟いて、ふと考え込む。それから、ああ、と小さく呟いて顔を上げた。
何故だかかすかに確信じみた笑みを張りつかせて。
「気持ちよかった…とか?」
「やだぁ…っ」
 確信を差されて、ウィンリィの頬がカアッと赤くなった。さっと両手で顔を覆う。そんなウィンリィにエドは
どこか楽しそうに、小さく笑ったらしかった。
「そっか。"あそこ"が気持ちよかったんだ」


朝からお目汚しスマソ。一応エド×ウィンで初エチーです。
OREBAKU氏にインスパイアされて書いてしまいました。
これからもがんばってください。応援してます。
さらに多くの神降臨を待つです。
142あぼーん:あぼーん
あぼーん
143名無しさん@ピンキー:03/08/09 11:29 ID:8DUQeaMc
http://ime.nu/f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs/img/1060359969.gif
これは・・・もうこんなのでてたのね。
しかもなんてマイナーなカップリングですか。

とりあえず詳細キボンヌ
144あぼーん:あぼーん
あぼーん
145あぼーん:あぼーん
あぼーん
146OREBAKU:03/08/09 20:36 ID:T5IlWZrC
>141氏

最高です!
やっぱり他人様のSSはいいです!
ロイリザもいいけどやっぱりエドウィンラブ!

>143氏
私その同人誌もってます(笑い)
「しみ」ってタイトルで中佐×本の虫ネタ二本とラスト姐さん×シュワちゃん(私はスカーをこう呼んでます・・)ネタです。
絵はまぁまぁかなって感じ。ギャグがけっこう笑えますね。

・・・あと・・・
皆様には大変ご迷惑でしょうがルール追加。
どの方かを見分ける為に、一度カキコしたらHN入力して下さい。このスレだけのものでOKです。
101氏のよーに最初にカキコした数をHNにしても全然オッケーッス。
これもひとえに、皆様と仲良く楽しいスレにしたいが為のお願いッス・・
どうかご了承をお願い致します。
147OREBAKU:03/08/09 21:34 ID:T5IlWZrC
・・さて。またアップします。
またいいとこで終わると思いますが・・・・ご了承を。
148OREBAKU:03/08/09 21:45 ID:T5IlWZrC
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 5*
-side Edward-

「ウィン・・・・リィ・・・・・」
・・・なんだよこれ。
オレ夢でも見てんのかな・・・・
試しに自分の頬を右手でつねってみる。(機械鎧のほうが痛いと思ったからだ)

・・・痛ぇ。夢じゃねー。

「ど、どうして・・・・・? どうしてエドがいるの・・・?」
ウィンリィは、涙で瞳を潤ませながら、小刻みに震えてオレを見てる。
・・なんというか、箱に捨てられた子猫みてーだ。

・・・・・どうしてと言われても・・・・
オレ・・・・・オマエが心配で・・・・・・

・・あれ? 本当にそうだったっけ?
それで・・・来たら鍵開いてて・・・・・・あ、あ?
なんだろう・・・・・この感じ。
ウィンリィの潤んだ顔見たら・・・・・なんか、背中じゅうに蟻が這いつくばるような・・

ゾクリとする。
・・・・・オレって、変態じゃねぇか?

・・・ああ。それにしても。
なんて可愛いんだよオマエ・・・・
149OREBAKU:03/08/09 22:01 ID:T5IlWZrC
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 6*
-side Edward-

「・・・・・ウィンリィ」
オレは・・・アイツの名前を呼びながら、一歩一歩・・・近付いてった。
なんか、夢遊病に侵されてるみたいな、変な感覚だ・・
アイツの眼には、今のオレはどう映っているのかな。
・・・・どうでもいいか・・・・・そんな事。

「いや・・・見ないで・・・いやだよう・・・エド・・・!!」
・・・・・・何をそんなに怯えてるんだい? ウィンリィ。
見ないで? 何を? オマエをか?
見れない訳ないじゃねぇか。

「・・ウィンリィ。」
「いやっ! こんな・・・こんなあたしを見ないで!
見ないでよぅ・・・・あたし・・・・・・あたし」
・・・・こんなあたし?
何言ってんだよ。
今のオマエは、オレが今まで見たウィンリィ・ロックベルの中で一番奇麗だぜ・・・

「あたし・・・エドに嫌われたくないよ!!」

その時、オレの中で何かがキレちまった。
その言葉で・・・・・・・オレの中の理性だとか道徳だとか言った言葉が・・・・
一瞬にしてブッ飛んじまった。

「ウィンリィ!」
オレは・・・・・力一杯アイツを抱き締めて・・・・・・
その柔らかそうな唇に・・・キスした。
150OREBAKU:03/08/09 22:14 ID:T5IlWZrC
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 7*
-side Winry-

な、なにがどうなってるの?
てっきり・・・・・・ほっぺ叩かれるかと思ってた・・・・
それなのに・・・・
それなのにアイツは・・・・エドは・・・・

ファーストキス、盗られちゃった・・・
でも・・・アレほどあった恥ずかしさが、いつの間にか消えてなくなっちゃった。
・・・・・嬉しい。

「んん・・・!」
・・・・あっ。舌入れてきた・・・・・・
エドの舌って、なんかザラザラしてて・・・・気持ちいい。
歯茎から舌の裏まで、丹念に這わせてくる。
エドったら、子犬みたい・・

いつの間にかあたしも、自分の舌にエドのそれと絡ませてた。
鼻で息を吸わなきゃいけないんだけど・・・
もうなんか・・・そんな余裕ないみたい。
頭の芯からボーッとしてくるような・・・・・
151OREBAKU:03/08/09 22:35 ID:T5IlWZrC
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 8*
-side Winry-

何分ぐらい経ったのかな・・・・・
エドがようやく、唇を離した。
「ウィンリィ」
エドが・・・話し掛けてきた。
近くで見るエドの顔って・・・・・・なんて奇麗なんだろう。
まるでお月様のような金色の瞳。吸い込まれちゃいそう。
「ウィンリィ。」
「はっ、ハイ!!?」
・・なんて上ずった声だろ。
自分でも恥ずかしくなる。
「ウィンリィ・・・・・・・・・・・・・」
「あ、あの、あたし、その、・・・・」
なんだか意味不明な言葉ばっかり出てくる。そんな事言いたいはずじゃなかったのに〜・・

「オマエが、欲しい。」

えええええええええええええええええええ?

「オレ、オマエが好きだ。アルを元通りにしてから言おうと思っていたけど、もう我慢ができない。このまま・・・・抱くぞ」
そ、そんな・・・・ これって、プロポーズってヤツ?
「・・オレとじゃ、イヤ?」
イヤな訳ない。あたしは必死で首を横に振った。
「・・・・・・いいの?」
今度は縦に・・・そっと頷いた。

もう、恥ずかしさで気絶しちゃいそう。でも・・・・嬉しい!
あたしって今、世界一幸せかも・・・?
152OREBAKU:03/08/09 22:53 ID:T5IlWZrC
*ぷりーず・ぎぶみーらぶ? 9*
-side Edward-

・・・・なんてくせーセリフだよオレ!
よくこんな事が言えたもんだ。 昼メロだよ。まるで。

・・でも、ウィンリィが答えてくれたのはメチャクチャ嬉しかった。
女の子って、意外にこういう言葉に弱いんだなぁ。
オレはまた・・キスした。
「ふ・・んぅ・・・・・・・・・・・」
今度はウィンリィも、積極的に舌を絡ませてくる。
それにしても、なんて甘口なんだよコイツ・・・・一生こうしていたいぐらいだ。

それでオレは・・・・次のステップに挑む事にした。
「! ん・・・!」
オレはキスしながら、左手てウィンリィのムネを揉み始めた。
「ん・・・! ・・・・!」
・・・・・柔らけぇ。
想像してたより、ずっと大きい。
そっと寝巻き越しに揉む度に、ウィンリィは小刻みに反応してくる。
さっきオナニーしてたせいか、乳首の感触まで分かる。 感じててくれんのか・・・・
「ぷぁっ・・・まっ、待って・・・!」
ウィンリィが唇を離す也いきなりオレに言ってきた。どうしたんだ? 
「ご、ごめん・・・痛かったのか?」
ウィンリィは首を振った。
「あ、あのね・・・・・・・・このパジャマ、お気に入りなの・・・・・汚れちゃイヤだから・・・・
・・・・・・ヌガして・・・」
か、可愛い〜〜〜〜〜・・・・・・・・・!
153OREBAKU:03/08/09 23:00 ID:T5IlWZrC
焦らしまくりですが、今回はここまでです。

ハイ。昼メロです。イチャラブです。
バカップル誕生である。(←キートン山田調で)

ちなみにエド、ちょっぴりSマンになりつつあります。

やっぱりお約束と分かってても、こんなシチュエーションに萌えてしまう私はバカチンですね。
ちなみに私は男です。
男のクセに昼メロかよ!!

・・・勘弁して下さい・・・・・・
154101:03/08/09 23:22 ID:Q5nLkK2G
OREBAKU氏>
あいかわらず素晴らしい。
昼メロでも全然かまわないですよ。この二人のイメージは自分の中ではこうですから。
自分は大佐×中尉萌えだったんですが、OREBAKU氏のおかげでこの二人も好きになれました。
続きが気になってしょうがないです。頑張って下さい。

広告あぼーんされましたね。よかったよかった。今日忙しくて何も描けなかった('A`)
SS、書くなら大佐×中尉でいかせて貰おうと思ってます。考え中です。

>141氏
お目汚しなんてとんでもない。初々しい二人が拝めて嬉しかったです。
あなたもどうぞ職人さんに・・・!

ハガレンのエロ系同人、夏コミは期待できるのだろうか。次は、出したいな・・・
155143:03/08/10 01:24 ID:B4YScWjx
とりあえず名乗ってみる。

>>OREBAKUさん
教えていただきありがとうございます。とらのあなに
あったので買ってみよか、、、

加えて、小説ナイスです。ちょっと気になったことを言わせて貰えば
初めてでいきなり「抱くぞ」というかな?といったところw

>>101さん
エロ同人でもノーマルでも是非〜
ロイエド始めやおいの多さに辟易しておりまつ。

元々、原作が(・∀・)イイ!だけに、そっち方向へ持っていってほしくない
部分もあったり。少年ガンガンで連載されてる以上腐女子人気が出るのは
仕方ないのかもしれない、、、

む、この論法だとノーマルエロも否定することになりかねないかw
まぁとりあえずもう少しやおいへってクレよと(´Д⊂
156あぼーん:あぼーん
あぼーん
157あぼーん:あぼーん
あぼーん
158あぼーん:あぼーん
あぼーん
159OREBAKU:03/08/10 11:45 ID:y1RTgZDC
>143氏
カキコありがとうございます。
私への批判は大歓迎。(ただし、過ぎない程度になら・・)
いくらクスリでブッ飛びまくりとはいえ、言わせ過ぎですよね。
エド「恥を知れ恥をーーーーーー!(私をタコ殴り)」
せーばい せーばい(←効果音)
私「しぎゃーーーーーーーーーーー!!(死亡)」

>801
・・・まぁ仕方ないのかも。
でも荒川先生は801嫌いらしいですから・・・ねぇ。

さて。また夜にアップするとします。
143氏、アドバイス有り難うございました。
160143:03/08/10 13:13 ID:h9BWqvIw
>OREBAKUさん

はひ、がんばってくださいまし。

>荒川先生は801嫌いらしいですから

ですね・・・某牛小屋でエド受けか何かの同人話題がでたことが合ったんですが
総統引いていたみたいで、つか、公式板でそんな話題を出すのがアレだw

「しみ」在庫切れっぽ(´Д⊂
161あぼーん:あぼーん
あぼーん
162あぼーん:あぼーん
あぼーん
163OREBAKU:03/08/10 22:17 ID:a+gJ1v7i
予告もなしに「その4」です。(「その3」が長過ぎた事に対する反省から)
ここからは−side−表現なしです。完全にコロコロ変わっていくのでご注意を。

A challenge of a cherry boy
〜チェリー・ボーイの挑戦〜

その4
*Like→Love 1*


・・・鼓動が。
心臓の鼓動がやたら耳に響く。メチャうるせーよ。
まるで今にも破裂しそうな感じ。
・・・・・・と言うのも・・・・・
ウィンリィが、オレの目の前で下着だけの姿になってるからだ。
・・・そんなオレも、パンツ一枚だけになってるんだけど・・・・

思わず息を飲んでしまう。
白で統一された下着が、とても可愛らしくてよく似合う。
そして、その周りの肌の色も、雪のように真っ白。
クスリなんぞ使っていなくとも、男なら誰でも興奮する事間違いナシだろう。
だが実際に使っちまってるオレは、興奮度120%。

「やっ、やだ・・・そんなに見つめないでよ・・・」
ウィンリィが真っ赤になって、ムネと股間を必死に腕と手で覆い隠す。
・・・やっぱり可愛いよな・・・・コイツ。

「・・大人しくしてろよ。大丈夫だから」
そう言いながらオレは、震えるアイツのカラダを抱き締めて首筋辺りからキスし始めた。
なにが大丈夫なもんか・・・・自分でもさっぱり分からないクセに。
164OREBAKU:03/08/10 22:30 ID:a+gJ1v7i
*Like→Love 2*

気付かなかったな・・・エドの身体って、こんなに逞しかったっだっけ?
いつも機械鎧の整備とかして見なれてるクセに・・・今はすっごく、男らしく感じちゃう・・。

それに・・・・・トランクスの上からでも勃ってる(?)のがわかる・・・
エドの・・・・・・・おちんちん・・・なのかな?
見たのはちっちゃい頃一緒におフロ入って以来だったかな・・・・
あんなに・・・・おっきかったっけ?

「・・大人しくしてろよ。大丈夫だから」
・・・・・かっこいいなぁ。エド。大好き。

エドはどんどん私の身体にキスしてくる。
首筋から耳、鎖骨の辺りまで・・・・・・
・・何でこんなに上手なの?
まさかあたしより先に経験してるとか・・・・?
そんな訳ないか。

「・・・ん、ふぁっ・・・・・・」
ーーダメ。感じちゃう・・・
そんなあたしの隙をついたのか、エドはあたしのブラのホックを外した・・
165OREBAKU:03/08/10 22:32 ID:a+gJ1v7i
↑の文、間違い発見・・・・
何やっとんねん俺。

懲りずに続きです。
166あぼーん:あぼーん
あぼーん
167OREBAKU:03/08/10 22:53 ID:a+gJ1v7i
*Like→Love 3*

オレはキスをしながらウィンリィの背中でそっと手を合わせて・・・ホックの部分に指を掛けた。
すると目の前に、程よく実った二つの果実が露になった。
(ブラのホック・・・錬金術で壊しちまったから後で直しておかなきゃあな・・)
そう思いながらも、今まで自分の想像の中でしか見た事のなかったウィンリィの胸に・・・
オレはたまらなくなった。

オレは右腕でウィンリィの身体を支えながら、左手で右の胸を弄び始めた。
服越しのときとは段違いの柔らかさだ。
そして、先端にあるピンク色の可愛い乳首をそっと摘んでみると、耳もとから微かに喘ぐような声が聞こえてくる。
「・・気持ち・・・いいの?」
ウィンリィはオレに視線を合わせずに、赤くなってそっと頷いた。

やっべー。たまんねぇ・・・
オレは開いてる左の乳首を舐め始めた。
「・・!! ひぁっ・・・!」
・・母乳は出ないって分かってるけど・・なんか甘い味がした。

「んっ! あふっ・・! エドぉ・・・!」
今度は間違いなく、感じてくれている声だ。
「ウィンリィ・・・・・」
オレは妙に嬉しくなって、左手と口の動きを強めた。
168OREBAKU:03/08/10 23:24 ID:a+gJ1v7i
*Like→Love 4*

なんで?
なんであたし、こんなにエッチに反応しちゃうの?
これじゃあたし・・・・ホントに変態じゃない・・・!

「! っひっ・・・・!」
エドの左手が、ショーツの中に入ってあたしのアソコを撫で始めた。
「!! ダメッ、そんな・・・・そんなトコ・・・」
自分でも、熱く湿ってきてるのが分かる。
そんなとこをエドに触られるなんて・・・・・!
「・・感じやすいんだ。やっぱりエッチなんだな。ウィンリィって」
エドがわざと意地悪に囁いてきた。
・・・・分かってるクセに・・!
でも抗議の言葉が、一つも思い浮かばない。
「でもオレはそんなエッチなウィンリィが好きなんだから、お互い様だよな、オレ達」


ショーツを脱がされたあと、エドの指が、あたしのアソコをどんどん蹂躙していく。
2本・・・? 3本、かな・・・?
指が敏感なとこに動く度に、あたしのアソコからどんどんエッチな音が聞こえてくる。
そのうちにあたしには、考える余裕が完全に消え失せてた。

「あっ、んん! ふあ! エドぉ、あ、あた、しッ、んあ!」
来るっ・・・イッちゃう・・・エドの指で・・・・イッちゃうよぉ!
「いいぜ・・・ウィンリィの感じてる声、もっと聞かせて・・・・」
「ひぁっ! エド、あっ! ん、んんーーーーーーーーーーーー!!」

・・・イッちゃった・・・・・・!
自分のじゃなくてエドの手で・・・・・・
169OREBAKU:03/08/10 23:32 ID:a+gJ1v7i
本番直前ですが今日はここまでです。

ちなみに初体験のクセに妙にテクニシャンなエドですが、
実はなんにも考えてません。
只単にやりたい事を実行してるだけ。

・・・とは言うものの、やはり上手すぎたか?

>143氏
某スレのお願い聞けなくて、大変申し訳なかったです。
ネットド素人とはいえ・・・・・・本当にゴメンナサイ。
落第。
170101@(・3・):03/08/10 23:47 ID:CT+fmHrv
OREBAKU氏もつかれでした。相変わらずぶっ飛ばしてますねw

ここで、板にふさわしい絵を・・・
エドウィンです。OREBAKU氏の小説より先にやっちゃってて御免なさい(・3・)アルェー

ttp://f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs/img/1060526043.jpg

>143氏
どもです。頑張ってみます。
エロ同人はまだまだレアですからね・・・801は山ほど見ましたよ。ええ。('A`)
しかし、需要も供給もこの先増えていくかと思われます。

ぼるじょあブーム。
171OREBAKU:03/08/10 23:54 ID:a+gJ1v7i
>101@(・3・)氏
拝見させて頂きましたyo。
はい。ブッ飛びまくりです。やはりイチャラブ至上主義なモンで!
余裕があったら、また・・・!(ワガママ言うない)

>エロ同人
・・・・・そうですねぇ。
夏コミは少々不安ですが、冬コミあたりはいっぱい出ると思いますな。
これからも頑張って下さいッス

それにしてもぼるじょあが「封神」の簡略スースに見えてしまうのは私だけでしょうか。
172143:03/08/11 03:07 ID:6TO3+vYL
OREBAKUさんモツカレー

あちらでは無理をいって申し訳なかったでつ。
しかしあんな同人が既に出ていたとはびっくらこきますた。

>>101
路居江戸に打ちのめされた漏れへの一筋の光が(w

このままやおいだけが増えていくのではないかという恐怖も
ありまつが、男性向けにも期待したいものでつ(´Д⊂
173あぼーん:あぼーん
あぼーん
174あぼーん:あぼーん
あぼーん
175あぼーん:あぼーん
あぼーん
176>>48:03/08/11 16:01 ID:plN1O5Bl
OREBAKUさん101@(・3・)さん、乙彼様&GJ!楽しませてもらってます。
OREBAKUさんに口挟まないでおこおかと思いましたけど、
自らネットど素人を名乗られてるので(w アドバイスもどきをさせてもらいます。

小説を直接「書き込み欄」に書いてるようですが、
それだとギャラリーがいつ投稿が終わるのか見当がつかず心配しますし
時間がかかって「割り込み」などに会い見た目が悪くなりやすいです。
小説系スレでは「テキストドキュメント(メモ帳)」に投稿分を書き貯めして、
コピぺで投稿するのが(確か)主流です。
これだと保存が出来て時間に追われずゆっくりと書け、投稿前の見直しにも便利。
さらにコピペによる連続投稿なので「割り込み」の確立が格段に減ります。

あと、コテハンは常時付けた方がいいんですかね?それとも自己主張したい時だけ?


それでは、ツマラナイ物ですが今回も三枚ほどラフをどうぞ。
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/5078.jpg
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/5079.jpg
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/5080.jpg

後、晒し首にあった前回の改訂版。誰だよハァハァに晒したの…(TДT)
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/clip-board/img/5081.jpg
177OREBAKU:03/08/11 17:35 ID:a0Vv8W8F
>>48氏

爆笑させて頂きました。
つーか中尉ー! ヒゲー! タモリさーん!! そしてシュワちゃん・・

アドバイス有り難うございます。
でも・・・・テキストドキュメントって・・・どうすればええのん?
取りあえず今のやつはこのままやります。

方法が分かれば次の短編ギャグでチャレンジしてみます。

また夜に打ち込むとします。今夜で終わり。
178OREBAKU:03/08/11 18:04 ID:a0Vv8W8F
>>書き忘れ
コテハンですができる限りこのスレだけで結構ですので常時お願いします。
179あぼーん:あぼーん
あぼーん
180OREBAKU:03/08/11 21:48 ID:ytFT51Sy
*Like→Love 5*

・・何か凄ぇ。
エロ本で知ってはいるけど、これって潮吹きってヤツ?
ウィンリィは身体をヒクヒクさせながら、虚ろな眼ででオレを見てる。
オレはそんな彼女が・・・とても愛しく感じた。
それと同時に・・・・「メチャクチャにしてやりたい」という欲望も・・・

「・・っきゃっ?」
オレは未だ放心状態のウィンリィの両脚を掴み、オレの方に身体を寄せた。
「エ、エド・・・・」
・・挿れたい。
オレのソコはもう膨張し過ぎて狂っちまいそうだ。
オレはパンツを脱いで、固くなりきったソコをウィンリィのピンク色の秘所にそっとあてがった。
「挿れて、いい・・・?」
「・・・!」
一瞬、ウィンリィが驚いた顔をする。
でもすぐに顔を真っ赤にして、微かに震えながら頷いた。
「・・・・・うん・・」
その言葉の後、オレはゆっくりと腰を沈めていった。

「・・・・!」
・・・・・なんだよこれ! まだ先っぽ挿れただけなのにすっげぇ締め付けられる・・
なんか、キュウキュウして、締め付けられつつもすげぇ柔らかくて・・
・・あー。例え様がねぇ・・・・ 
もう少し腰を沈めると、オレのモノの先端に何か当たってきた。
・・これって、処女膜?
見ると、ウィンリィはもう半泣き状態。必死に痛みに耐えてるみたいだ。 
181OREBAKU:03/08/11 22:18 ID:ytFT51Sy
*Like→Love 6*

「ウィンリィ・・・・痛いか?」
ウィンリィはふるふると震えながら頷いた。
「・・・止める・・・か?」
ウソを言う。本当は止めたくない。でも、ウィンリィに辛い思いをさせるのはもっと嫌だ。
そんなオレの質問に対し、ウィンリィは・・ふるふると首を振った。
「エド・・・・あ、あたし・・平気だよ。
だ、大好きなエドの・・・・おちんちんだもん・・・・・・!」
「ウィン・・・・・」
その言葉が、オレの中の最後のドラッグを刺激した。

オレは一気に、根元までウィンリィのそこに挿入した。
「っ・・! 〜〜〜〜〜〜〜!!」
同時に、ウィンリィが声にならない声を上げる。
ウィンリィの純潔の証-血-が、オレのソコへと伝わっていく。
オレだけのモノになったと言う証・・・・
「エ、エ、エド、エドぉ・・・・」
彼女がぼろぼろ泣きながら、オレにしがみついて来た。
「・・・・ごめん・・・・・痛くしちまって。
でももうオレ、ダメだ。止まれない・・・・!!」
オレはウィンリィの泣き顔に少々後悔しつつも、ゆっくりと動き始めた。
「んあ! あふっ、ひっ、ふあ! ああんっ・・!」
「く・・・あっ、すげぇ・・・・・!」
痛みに顔を歪めてたウィンリィも、少しずつ悦びの声を上げてくる。
それよりも・・・・メチャクチャ気持ち良過ぎる・・・・・!
オレは腰の動きを強めた。
「・・うあ? あっ、あっ、あ・・・・!」
もうオレの中で彼女を気遣う意思なんか完全になくなっていた。
もっと、もっと気持ち良くなりたい。それだけだった。
182OREBAKU:03/08/11 22:47 ID:ytFT51Sy
*Like→Love 7*

「あっ、うっ、ああっ、エド、エドぉぉ・・・!
キ、キス・・してぇっ・・・!」
ウィンリィが、自分からキスを強要してきた。
・・多分、不安な心を必死に紛らわそうとしているのだろう。
オレは抽走を繰り返しながら、愛しい彼女の希望通りにキスを繰り返し、激しく舌を絡め合った。
「ん・・・ンうっ・・・んむ・・・エド、エドぉぉ・・・」
「ウィンリィ・・・・ウィ・・・・ンリィ・・ウィンリィ!」
・・限界が近付いて来た。
オレはもう何も考えずに一心不乱に腰を動かした。
その度にウィンリィのソコはますます締め付けが強くなっていく。
「はぁ、あぁぁん! エ、エドぉ、あたし・・もうダメ、
また・・・・・またイッちゃうよぉ!」
・・「また」って事は、さっきのもやっぱりイッてたのかな・・・・
・・・・・どうでもいいか・・・もう。
「ウィンリィ・・・・・オ、オレも・・・・出るっ・・・
出ちまう・・・・!」
抜こうとしたが、ウィンリィが脚を絡めて来て腰を引けない。
・・・これって・・・・
「嫌っ・・! 抜かないで・・・このまま・・・・・このまま・・・!!」
い、いいのか? いいのか?? いいの・・・・
あっ、ダメだ。もう・・・・・・・!
「だ・・・出すぞ、出すぞ・・・・!
ウィンリィ・・・・! くっ、ああっ・・・!」
オレは彼女の背中に腕を回し、小刻みに震えながらウィンリィの膣に精子を放った。
「はぁぁぁん! イク、イッちゃうよぉ!
ふぁ、あああぁーーーーーーーーーーーー!」
ウィンリィはオレの背中に爪を立てて、絶叫しながらオレの欲望を受け止めてくれた。
183OREBAKU:03/08/11 22:55 ID:ytFT51Sy
*Like→Love 8*

「はぁー、はぁー、はー、はー・・・・」
オレはすっかり荒くなってる息を必死に立て直し、オレのモノをそっと抜いた。
その直後に、ウィンリィのソコから血とともに大量の精がごぽごぽと音を立てながら流れてくる。

「・・ウィンリィ・・・・・・」
オレはウィンリィの頭をそっと撫でながら囁いた。

・・・? だが、返事がない。
「ウィンリィさーん?」
・・・どうやら、気絶してしまったようだ。
ヒクヒクと痙攣しながら、彼女は寝息を立てている。
・・・・・でもそんな彼女の裸体に、またオレの中でムズムズとした欲望が点火した。

・・でも取りあえず、彼女が目を覚ますのを待つ事にしよう。

オレはベッドの下にある薄い掛け布団を取り、彼女にそっとかけてやった。
そしてオレも、掛け布団の半分を共有させてもらう事にした。
184OREBAKU:03/08/11 23:14 ID:ytFT51Sy
*Like→Love 9*

・・・あれ。あたし・・・・どうしちゃったんだろ・・・・・

気付くと、あたしの身体には薄い掛け布団がかけられてた。
そして・・・隣には裸のエドが・・・・・
「よっ。気が付いた?」
「あ・・・・」

!!!!
やっと気付いた。あたし・・・・気絶しちゃったんだ。
顔から湯気が出る。
「・・・なにやってんだ。ホラ。シャワー浴びに行くぞ。
汗まみれになっちまったろ?」
エドが、左手を差し伸べて来た。
「・・・・うん」
あたしも素直に従う事にした。 エドの左手を握って・・・・
握って・・・・・ あ、あれ? 立てない・・・・?
「・・どうしたんだ?」
「・・・・・・こっ・・・・腰が・・・・
腰が抜けちゃったみたい・・・・・ゴメン。立てない・・・!」
「しょうがねぇなぁ・・・・! よっ!」
「きゃっ!」
エドがいきなり、あたしを抱え込んだ。属に言う「お姫さまだっこ」だ。
なんか、嬉しい・・・!

185OREBAKU:03/08/11 23:23 ID:ytFT51Sy
*Like→Love! えんどれす*

「エド・・・V」
お姫さまだっこの余韻に浸ってる間に、バスルームの前に着いた。
これでおしまいなのかなーと思ったとき・・・・・ふとある事に気付いた。
「あ、あのエド・・・・・あたし達の着替えの下着・・・・忘れちゃってるよ?」
その時、エドの瞳から怪しい光が放たれた・・・・
「・・・・ア? ナニ言ってんだ。まだ着替えなんか必要ねーだろ?(キュピーン)」
「・・・・・・え゛?」

ちょ、ちょっと待ってよ、まさか・・・・・ここで? またするの??

「え゛って・・・・・夜はまだまだこれからだぜ?
最低5発は・・・・・!」
「ちょ、ちょっと待っ・・・・・」

そんな・・・「最低」5発って・・・・・・そんなにしたら、ホントに壊れちゃうよぉ!

「へっへへー! いっただっきま〜す」

ふぇぇぇぇん!
誰かたすけてぇぇぇぇぇ!



†取り敢えずおわる。†
186OREBAKU:03/08/11 23:38 ID:ytFT51Sy
A challenge of a cherry boy
〜チェリー・ボーイの挑戦〜
おまけ

・・・・・うーん。
朝の光が眩しい。
あ、お早うございます。ボク、アルフォンス・エルリックです。

・・結局兄さん、帰ってこなかったな。
昨日の夜はきっとウィンリィと・・・・・・
うーん・・・・ボクも少なからず好きだったからなぁ・・・・・
でもゼッタイ、ウィンリィより可愛い彼女ゲットしてやる!

・・・それにしてもコレ(媚薬)、スゴい効き目だったな。カラの瓶だけど持って来ちゃった・・
・・・・・あれ? ちょこっと剥がれたシールの下に・・・またシールが?
・・あれ。あれ?? あれれれれれれ????
『牛印・100%ピュアプロポリス・これで元気1000万パワー!(飲まなきゃダメだこりゃ)』
・・・・・・・だ・・・・・・騙されてるーーーーーーーーーー!!(ガビーン)
・・兄さん!
ボクは気になって、ウィンリィの部屋に向かい、そっとドアを開け・・
「9発目っっ・・・! イクぜ、ウィンリィぃぃ!」
「来てっ! 来てぇぇエドぉぉ! スゴ・・・スゴいよぉぉぉぉ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
入る気になれなかった。
・・まぁ、幸せそうだからいいか。当分、ナイショにしておこう。
ボクは取り敢えず、宿泊延長の手続きを取る事にした。

¢これでほんとにおしまい¢
187OREBAKU:03/08/11 23:45 ID:ytFT51Sy
クソ長くなっちまいましたが、これでほんとに終わりです。
私の馬鹿な駄文に付き合って頂いた皆様、ホントに有り難うございました。

この後二人が完全に腰を抜かしたのは言うまでもありません(笑)

今度は下ネタ短編ギャグに挑戦してみたいと思います(ロイリザかデニマリで)。
くどいようですが、本当にありがとうございました!
188あぼーん:あぼーん
あぼーん
189あぼーん:あぼーん
あぼーん
190あぼーん:あぼーん
あぼーん
191名無しさん@ピンキー:03/08/12 08:33 ID:MD5c7yuE
床子屋キタ━━━━━━(゚∀゚)!
夏コミではがね本出すみたいだ!
192143:03/08/12 08:44 ID:CU4/CyD8
>>191
サイト見てみたけど新刊予定には入ってないよね・・・?
日記にうpされてるけど次のイベントとかそういうんじゃないかな。
193名無しさん@ピンキー:03/08/12 08:54 ID:Yo1KCWHb
>>191
いや、TINAMIの夏コミ情報に書いてあったよ。
ブラクラとのよろず本なのかな。
194名無しさん@ピンキー:03/08/12 17:42 ID:CMJ5GT0V
http://www.shylolita.com/cgi-bin/potop.cgi?action=in&ACC=5113
220.144.187.170 , Air1Aaw170.ngn.mesh.ad.jp?
195名無しさん@ピンキー:03/08/12 18:58 ID:RD1CrI6g
ついに管理側発動か。
196OREBAKU:03/08/12 19:26 ID:7svU4PKv
こんばんわ。
>>194
・・・・何でしょうかこの赤い数字は?
俺何かいけない事したのか・・・・・・・・?
197OREBAKU:03/08/12 21:53 ID:7svU4PKv
今日は誰もいませんかね?

>床子屋
拝見しましたよ。エドウィンもののようですね。
ってか絵が超ウマ!!
期待大ッス! よろずでも・・・

191氏、193氏、これからも遊びに来て下さいね
198OREBAKU:03/08/12 22:55 ID:7svU4PKv
次の作品構想中。
今週中にはアップしたいです。

それでは・・
199OREBAKU:03/08/13 12:33 ID:0Ec2pUIq
オボーンだからか?

誰も来ないYo-!
200143:03/08/13 13:27 ID:QKs27H9+
いまつよ〜皆コミケにむけて鋭気を養っているのではw
201OREBAKU:03/08/13 15:56 ID:MJHpA2b9
>143氏
いた・・・!! 良かった。
私の駄文の批評も聞きたいのでまた夜来てくださいねー

>コミケ
そーか。明後日なんだよなぁ。
狙いは二日目と三日目ッス!
・・・・でも尊敬してる先生のいる初日も行かなくてはなぁ。
・・・・結局全て行く事になるのかよ!!(ガビーン)
202OREBAKU:03/08/13 22:08 ID:vsb/i13I
ううむ。やはりムチャな願い出だったか?

それよりも次の話まとめなければっ・・・・・・!
203OREBAKU:03/08/13 23:47 ID:vsb/i13I
セミヌードウィンリィたん発見。
コピぺでどーぞっス
ttp://joukamachi.cool.ne.jp/gallery/tm_020109.jpg
204OREBAKU:03/08/14 21:09 ID:KFYieZn6
いよいよ明日からコミケッスねぇ・・・・
っつーか止めよ雨! うぜぇ!! 寒みー!!! 

短編ギャグはコミケ二日目の日にアップします・・・
205名無しさん@ピンキー:03/08/15 01:34 ID:Gc58dEuc
雨はともかく、寒い位の方がいいなあ…などと言ってみるテスト。
206143:03/08/15 10:53 ID:qax8Gnm/
とりあえず2日目参戦予定なんでスが、
雨さえなければこれくらい涼しいとこの上なくありがたいですな。
207名無しさん@ピンキー:03/08/15 14:55 ID:+OSMOstk
208あぼーん:あぼーん
あぼーん
209OREBAKU:03/08/15 20:05 ID:rBu/8DdM
>143氏
そうですかー。ひょっとしたら顔を合わせられるかもしれませんな。

>山崎
誰がするか。消えろ塵芥野郎。

>207
これはウィルスだと思います。皆さんゼッタイクリックしないで!!
210名無しさん@ピンキー:03/08/15 20:28 ID:lDmGp/Mm
>>209
トマトも知らんのか厨房。
211OREBAKU:03/08/15 20:48 ID:rBu/8DdM
>210
知らねーですよ。
ネット初めて1年半ぐらいですもの。
この2chの存在知ったのもほんの数カ月前ですし。

あと業者落ち防止とはいえもうこういう話は止めにしましょう・・ね。

明日アップするのはブロッシュ軍曹×ロス少尉の下ネタパロディーギャグものですがいいですか?
212143:03/08/15 22:40 ID:iwNSIl4I
>>OREBAKU氏
明日はお昼頃には会場に居る予定ですわ〜。ただ、会っても特徴がわからないと
わからないかもしれませぬが。例のぁぷろだにメアドでも投下しておきますかな。
興味があったらそちらにメールをどうぞ。
213名無しさん@ピンキー:03/08/16 00:53 ID:TGb5d5Hl
>ネット初めて1年半ぐらいですもの。
>この2chの存在知ったのもほんの数カ月前ですし。

こういうことは言わないほうがいいと思うよ。
正直、半年はROMって雰囲気を掴んで欲しい。
214名無しさん@ピンキー:03/08/16 01:58 ID:ixXHoJ4D
211の発言とか山崎にまでマジレスするあたり
文面から判断した限りではOREBAKU氏は到底21歳越えてるとは思えないんだが。

検索で直にスレに来たのなら、一度板のトップの注意書き読んどいたほうがいいぞ。
215名無しさん@ピンキー:03/08/16 02:03 ID:OJ8xqiNk
正直、2ch初心者は歓迎できないよ…
216名無しさん@ピンキー:03/08/16 09:19 ID:almxzRXr
おまいら書いてもらっててそれはない気がするぞ
217OREBAKU:03/08/16 16:35 ID:9sR60Nvk
確かに迂闊なカキコをしてしまった私の責任は重大です。
最初の約束、自分で破っとるやん・・・・

でも・・・・・止め。
もう止め。こういう話はもう止めにしましょう。

それと、皆さんせっかくここに来てくれたのなら神になって下さい。
小説もエロくなくてもいいですからなんか書いてって下さい。
正直、他の方のSSを読みたいです。
お願いします。
218OREBAKU:03/08/16 21:37 ID:PVJht8Mz
予告通りデニマリものです。
短いです。エロほとんどなしです。


+催眠術でGO!GO!!+

1,
中央(セントラル)軍部の飲み会の直後の出来事。

「うー・・・ぎも゛ぢわ゛る゛い゛〜・・・」
「ほらー・・大丈夫スか? 少尉・・」
マリア・ロス少尉がデニー・ブロッシュ軍曹にフラフラになりながら連れられていた。
ちなみに二人とも私服である。
端から見れば普通のカップルと見られても不思議ではないだろう。
「わるいわれ〜、ぐんそ〜。おくってもらっひゃっれぇ〜」
ロス少尉はロレツが回っていない。完璧に酔っぱらってる。
「ほら、しっかりして下さいよ! 明日も仕事あるんですから・・・」
これでは、東部のロイ・マスタング大佐とリザ・ホークアイ中尉の逆バージョンである。

・・そんなこんなで、女子寮のロス少尉の部屋にまでやっとの思いで着いた。
「少尉、着きましたよ! 起きて下さいよ!!」
「・・んにゃ。お〜、ご〜まいほ〜む〜! にゃはは〜!」
「ったく・・・しっかりして下さいよ少尉! 明日起こしに来ますからね!」
「んにゃ。りょーかーい。でも・・・デニー君ってほんっといい男よね〜」
「えっ・・・・?」
突然の言葉に、ブロッシュ軍曹はドギマギしながら答える。
「なに言ってンスカ少尉・・・少尉だってじゅーぶんいいオンナッスよ」
「・・・ねぇ。私の部屋でまた飲まない・・? 二人っきりでさぁ〜・・」
「いっ・・?」
219OREBAKU:03/08/16 21:52 ID:PVJht8Mz
+催眠術でGO!GO!!+

2,
ロス少尉からの突然のお誘いに、思わずドキリとする。
女性経験豊富なブロッシュ軍曹だが、こういう風に歳上の女性から誘われたのは初めて。
ショートカットから覗くうなじが、なんとも言えず色っぽい。
唾を飲む。
「えっ、え・・・・・
遠慮しときます! お休みなさい!!」
ブロッシュ軍曹はロス少尉から手を離し、一目散にBダッシュして逃げた。
正直彼は『お酒の勢いで「ピー」』はイヤだった。
それならば、シラフのときに。彼はそういう主義であった。

「・・・んもぅ! 逃げるんじゃないわよ馬鹿デニー!」
部屋に入ったロス少尉は、TVのバラエティ番組を見ながら更にビールの缶を4缶ほど空けていた。
「・・・ったく・・・・ちょっと期待してたのにさぁ・・・・
いけずぅ・・・・・・」
その時、TVに映っている番組ゲストのマジシャンらしき男が何かを言い始めた。
『それでは皆さん、画面をよーく見ていて下さいねー』
「・・・?」
『1、2・・』
『スリー!!』
ロス少尉はボーッとしながら画面を見つめている。
『これであなたに私の術が掛かりましたー。』
「・・・・・・・それで〜・・?」
『あなたは、この術に掛かった後、初めて眼が合った人を・・・・』
「ひとを〜・・・・?」
その2時間後、ロス少尉はソファーで寝息を立てていた。


220OREBAKU:03/08/16 22:06 ID:PVJht8Mz
+催眠術でGO!GO!!+

3,
翌日の早朝。
「・・・・ふぁ〜・・・眠み〜・・・」
ブロッシュ軍曹はあくびをしながら女子寮に向かっていた。
約束通りロス少尉を起こす為である。・・とは言え、これは「ほぼ」彼の日課になっているのだが。
「ったく・・・昨日の深夜の催眠番組はくだらなかったよなぁ。
なーにが『初めて眼が合った人を襲いたくなる』だよ。くっだらねー。効くヤツがいるかっつーの」
そういってる間に、部屋の前に着いた。鍵は、事前に持っている。
「・・・っちゃーす。お早うございます少尉・・・」
やはり、返事がない。
「・・・・・上がりますよ少尉ー・・・」
彼はそっと、足音を立てずに中に入った。
「・・・・・いた。」
案の定、ロス少尉はソファーで寝ていた。
「・・・・あっちゃー・・・あれから随分飲んだんだな」
周りには、ビールの缶がムチャクチャに散乱している。
「・・・・少尉、朝ですよ。起きて下さい・・・・・・
起きてくださーい!」
声を掛けながらそっと肩を揺らす。
「お客さーん、終点だよー!」
「う、うーん・・・・・・・・・」
やっと瞼が開き、眼が合った。これで遅刻せずに済むと思ったその時・・・
「デニーVvvVVv」
「のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
彼はロス少尉に、襲われてしまった。
221OREBAKU:03/08/16 22:19 ID:PVJht8Mz
+催眠術でGO!GO!!+

4,
「わわっ! ど、どーしたんですか少尉!!」
催眠術なんて信じちゃいないブロッシュ軍曹にとって、今何が起きてるのか訳が分からなかった。
「デニー・・・私の事、好き・・?」
「な、な、なに言ってるんですか! まだ酔っぱらってるんですか??」
「答えになってない! ・・ねぇ、好きなの? 嫌いなの??」
ロス少尉は顔を膨らませて反論する。
・・・・こんな状況で「嫌い」と言える男はいないだろう。
「そ、そりゃあ・・・・ 好き、ですけど・・・・・」
「〜〜〜〜〜v」
またもや抱き着いて来た。
「(・・・こりゃあ最後までイッちゃうのかな・・? でも時間・・まぁいいや。)」
そんな余韻に浸っていると・・・・・
「・・・・あの、少・・マリアさん、その、手に持ってるおそろしげなブツは・・・?」
「? これ? 私達が愛し合う為のどーぐv」
その手には、革が幾つも束ねてあるムチや、ロウソク、さらには電動コケシまで・・・
「ちょ! ちょっと待て!! ・・・・はっ!!」
ここに来てようやく、昨日の催眠番組の事を思い出した。
(マ、マジか?? 効き過ぎじゃねーかー???)
「ホーホホホ! 逃がさないワヨダーリン!!」
「しぎゃああああああああああああああああ・・・・」

その後、二人が遅刻し、アームストロング少佐にみっちり怒られた事は言うまでもない。
そしてその時ロス少尉は何も覚えておらず、ブロッシュ軍曹は腰に手を当てていたという・・
・・・・・合掌。

+オワリ+
222OREBAKU:03/08/16 22:25 ID:PVJht8Mz
終わりです。短いです。ちょっとSMです。
催眠術ネタ、やってみたかったもので・・・・・
ごめんなさい。

でも私的なデニマリ関係が書けたと思います。
書いた通り、この二人は大佐と中尉の逆バージョンじゃないかなと思っていた訳で。

さて、今度はロイリザに挑戦してみたいと思います。
223143:03/08/17 16:35 ID:kMUCsWu/
今日行った友達がトココヤさんの本(σ゚д゚)σゲッツしたもよん。
いいなぁ・・・ちなみにちゃんと「成人指定」となっていたらしい。
224あぼーん:あぼーん
あぼーん
225名無しさん@ピンキー:03/08/18 14:00 ID:YuNkhMyK
>>223
どういうカプだったんだろ…友人さん羨まスィ|д`)ハァハァ
226143:03/08/18 16:25 ID:ZOf29y+r
>>225
その友達、どうやら漏れのための土産として買ってきてくれたらしく・・・
貰ってしまいますた。内容はエドウィンでした。絵も上手くいい感じですた(゚∀゚)
227名無しさん@ピンキー:03/08/18 22:13 ID:Q4XXklDy
東京ガール、こんな事見たこともないよ
http://66.7.65.90/sou/TokyoGirls/
218.41.123.78 , p297b4e.t128ah00.ap.so-net.ne.jp ?
228OREBAKU:03/08/18 22:59 ID:c6FoDlKO
>床小屋さん同人誌
私もゲッツできましたッスー。

よろず本故、ちょっと短かったですが絵が上手いしらぶらぶだったので大満足。
(まぁ床小屋さんの本はラブラブものが多いんですけどね)
オチが思わず笑ってしまいます。でもバカップル(笑)

今度はぜひともハガレンをメインにしてもらいたいものですな。
229143:03/08/18 23:52 ID:du03ep4Q
ttp://ime.nu/f3.aaacafe.ne.jp/~gangan/phpup/upload.php
というわけで「なつもの。」でふ。
230名無しさん@ピンキー:03/08/19 00:18 ID:CqylpLQI
>229
う、143氏、自分のパソだとそのファイル形式では見られないんですよ・・・
できれば、zip形式でおながいできませんでしょうか。
231143:03/08/19 00:37 ID:f/4nphN4
>>230
ちょっと縮小して1ファイルに収めたzipバンを上げますた。
ドゾ。
232名無しさん@ピンキー:03/08/19 00:41 ID:CqylpLQI
>231
ありがとうございます。泣くほど嬉しいですハイ。・゚・(つД`)・゚・ 
手に入れられなかったから・・・感謝しますです。
233あぼーん:あぼーん
あぼーん
234名無しさん@ピンキー:03/08/19 01:14 ID:H4TcRFrb
藻前等、それを一回うpするたびにどれだけ売れ行きが悪くなるか
分かってやってるんだろうな?
もう手に入らないものをうpするなら構わないだろうけど
発売一年以内の物ってのは流石に販売してる方もやりきれないぜ?
235名無しさん@ピンキー:03/08/19 06:39 ID:TPZec8eD
>234
禿同。
サークル側の事も考えろや。
>232
お前も何が泣くほど嬉しいですハイだバカ。
買って読め。
236名無しさん@ピンキー:03/08/19 07:12 ID:CqylpLQI
(´・ω・`)
氏の本を見かけたら置いてある分全種類買って来ます。
237名無しさん@ピンキー:03/08/19 07:46 ID:zGRjQkEm
>>236
ブレス2ニーナ好き発見!!
238143:03/08/19 07:59 ID:eOI0pack
スミマセン、消しました・・・。
239OREBAKU:03/08/19 22:42 ID:ZQCHYdxR
うう・・・なんかとんでもない事になってしまったな。
240名無しさん@ピンキー:03/08/20 01:54 ID:X9kjHUB8
・・・とりあえず話題を振ってみる。

OREBAKUさんの新作まだ〜(・∀・)?
241名無しさん@ピンキー:03/08/20 02:43 ID:aDomRVGf
>>239
とんでもなくない、普通のことだろう。
このスレに『作品だけ』書きたいんだったら、感想スレぐらい立てたらどうだよ。
242名無しさん@ピンキー:03/08/20 03:08 ID:cKTf05i3
>241
初心者相手だからってそう煽るなよ。
真に受けたらどうする。
243OREBAKU:03/08/20 08:11 ID:jiJHVKbc
>>240
まだしばらく掛かりそうです。ごめんなさい。

今度はロイリザ。
ヒューズ中佐の葬儀の直後の出来事でまぁ多少也ともエロっぽいです。
ギャグ至上主義の私には珍しくシリアスっぽくなると思います。
あと、自分で勝手に考えた大佐の過去もちらほら。

>>241
忠告有り難うございます

244OREBAKU:03/08/21 22:07 ID:JAHde0y4
ロイリザ、土曜日にぁぷします。
今回も無駄に長いと思います・・・・・
245名無しさん@ピンキー:03/08/21 23:39 ID:GRrJoNEu
>>244
楽しみにしてますよー。
あなたの作品好きなんで。どれもラブラブっぷりが良い感じですから。
246OREBAKU:03/08/22 22:07 ID:+lza72TB
>>245
有り難うございます。
そういう声があるととっても嬉しいです。
では明日、がんばりまっす。
247OREBAKU:03/08/23 20:22 ID:2OzuRjUQ
っー訳で、ロイリザ新作投下します。
エドウィンもの同様ペース激遅ですが、許して下さい。
248OREBAKU:03/08/23 20:31 ID:2OzuRjUQ
*紅蓮の華*

-1-
ある晴れた空。
涼やかな風が薫る丘。
まさに、突き抜けるような青空とは、この事を言うのかもしれない。

その丘に、青い軍服の青年が一人。
その眼前には、真新しい墓がひとつ。
墓に刻まれた名前は・・
「Mars-Hughes」。
青年の親友の名前。

青年の名は。

ロイ・マスタング。

249OREBAKU:03/08/23 20:43 ID:2OzuRjUQ
*紅蓮の華*

-2-
「・・殉職で二階級特進・・・
『ヒューズ准将』・・か・・・・・
私の下について助力すると言った奴が私より上に行ってどうするんだ。
・・・・・馬鹿者が・・・・・・・・」
親友が下に眠る墓に悪態をつく彼の表情は、寂し気だった。
「・・大佐」
後ろから、ロイと同じ色の軍服を着た女性が話し掛けて来た。
「風が出て冷えて来ましたよ。
・・まだお戻りにならないのですか?」
リザ・ホークアイ。
階級は中尉。ロイの側近であり・・
「・・・まったく錬金術師ってのはいやな生き物だな。中尉」
「え・・」
「今・・・頭の中で人体練成の理論を必死になって組み立てている自分がいるんだよ。
・・・あの子らが母親を練成しようとした気持ちが今ならわかる気がするよ」
穏やかな眼。
リザの眼には、その穏やかさの中にも、深い悲しみが交差して見えた。
「・・・・・・・・大丈夫ですか?」
「・・大丈夫だ」
嘘。
リザはハッキリとそう思った。
250OREBAKU:03/08/23 20:50 ID:2OzuRjUQ
*紅蓮の華*

-3-
彼が本当は誰よりも繊細で、誰よりも優しい男である事は、自分が誰よりもよく知っている筈。
彼はそんな自分自身に叱咤しているのを、リザは感じ取っていた。
「・・・・・・・いかん。
雨が降って来たな」
「雨なんて降って・・・・・
・・・・・!!」
リザは、ハッとした。
確かに、ロイの心には雨が降っていた。
それは形となって、ロイの瞳から溢れ落ちていった。
「いや・・
雨だよ」
それを見た瞬間、リザの心にも雨が降り落ちたような気持ちになった。
「・・・・・・・・そうですね。
戻りましょう。
ここは・・・・・・・冷えます。」
251OREBAKU:03/08/23 21:03 ID:2OzuRjUQ
*紅蓮の華*

-4-

20年前の出来事。
「父さん! 母さん!!」
ひとりの少年の両親が、ひとりの軍人に撃ち殺された。

『スパイ容疑』

それが動機であった。
誰もが信じられなかった。
少年の父親は厳格だが、とても誠実な人物だったからだ。
母も身体は弱い方だったが優しく、母の歌う「マザーグース」は、少年のみならず、
近所の子供達の共通の子守唄になっていた。
それだから周りの人々は父を羨望の眼差しで見ていたし、少年自身にとっても憧れであり尊敬だった。

それが。なぜ。どうして。

そして、少年は。
復讐を誓った。

ロイ・マスタング。この時8歳であった。
252OREBAKU:03/08/23 21:16 ID:2OzuRjUQ
*紅蓮の華*

-5-
ロイはリザに連れられ、予約しておいた上層階級用の軍宿泊施設に着いた。
「・・すまない。気を使わせてしまったな・・・」
「大佐・・お疲れでしょう。
今・・・コーヒーを・・・・・・!」
突然、ロイがリザを背中の方から抱き締めて来た。
「た、大・・・・」
「・・・・・・・・・『リザ』・・・」
ロイがいつもの「中尉」ではなく、名前の「リザ」と呼んで来た。
それは二人だけの暗号。肌を重ねるときの、暗黙の合い言葉。
「リザ。」
「・・・・・・・『ロイ』・・」
ロイがリザを自分の方に振り向かせた。
そして互いに何も言わず、口付けを交わした。
「・・・ん・・・・・」
「・・・・・・・・・」
リザは、正直戸惑っていた。
彼に抱かれるのは、初めてではない。
キスのタイミングも、彼の唾液の味も、何もかもいつもと変わらない。
だが、何故なのだろう。
何故今の彼は、こうも脆く見えてしまうのか。
まるで海辺に作った、砂の城。
波に揉まれて脆く崩れてしまう哀しいオブジェ。
253OREBAKU:03/08/23 21:19 ID:2OzuRjUQ
キスまで何とか行けましたが、今回はここまで。

大佐の過去話も、少しずつ書いていくつもりです。
これ(大佐の過去)は私なりの解釈なので、原作とはゼッタイ違うと思いますが、突っ込まないで下さいね・・

ううん。やっぱり私にしては珍しいぐらいシリアスか。
こんな調子なのでどうか最後までヨロシクお願い致します〜・・
254OREBAKU:03/08/24 23:00 ID:N69KX+VK
続きは明日ぁぷします。
ごめんなさい。
255OREBAKU:03/08/25 21:20 ID:Ba1fOHWF
*紅蓮の華*

-6-
復讐を心に秘めた少年時代のロイの向かった先は、スラム街であった。
そこでチンピラやゴロツキ共と喧嘩した。
目的はただ一つ。
強くなる事。
時々スラム街を拠点にしている大人のギャングにコテンパンにのされる事もあったが、
元々父に武道を教わっていたロイは、貧民街の荒波に飲まれて、メキメキと強くなっていった。
犯罪にも手を染めた。
恐喝。傷害。強盗。やっていない犯罪は殺人だけ。決してドジを踏む事もなく大人のチンピラヤクザでさえ少年時代のロイを恐れた。
そして、そんな日々の中も、彼は街の図書館に通って必死に勉強をした。
父が趣味で学んでいた「錬金術」を学ぶ為。
この力を、己の武器に変えられないだろうか。
彼の脳は、どんどん知識を吸収し、眼をつぶっても練成陣を書けるようにまでなった。
だが、彼の青春時代は、全て両親の復讐の為に捧げていった。

そして、10年の歳月が過ぎていった・・・・・・。
256OREBAKU:03/08/25 21:31 ID:Ba1fOHWF
*紅蓮の華*

-7-
ロイはキスをしながら自分の上着を脱ぎ、リザの上着をも脱がしていった。
「・・・んっ!」
ごとり、と鈍い音がした。
リザの上着に入っている拳銃が、上着と共に床に落ちた音。
だがそんな事はおかまいなしに、ロイは彼女の首筋を骨伝いに舌でなぞっていく。
「・・・ぁ・・・」
リザの口から思わず声が漏れる。
「・・・・・まだ始まったばかりだよ。
感じやすくなったものだな。リザ」
「そ・・・それは大佐が・・・」
「『ロイ』だ。リザ。」
「ロ、ロイが・・・・・・その・・いつも・・・
っひゃん!」
ロイがいきなり、シャツ越しに左の胸を揉み出した。
「その声、まさか私以外に聞かせた事はあるまいね。
・・まぁ君に限ってそんな事はないと思うが・・・な」
「ふぅ・・・
あ、貴方と一緒にしないで下さい・・」
リザの言葉に、ロイは少し微笑んだ。
「・・そうだな」
257OREBAKU:03/08/25 21:43 ID:Ba1fOHWF
*紅蓮の華*

-8-
ロイ・マスタングは18歳となった。
最早彼はこのイーストシティの貧民街にとって、無冠の帝王とでも言うべき存在になっていた。
そしてその右手には、赤い紋章の描かれた手袋。
数年前彼は、錬金術の実験中、発火布を使った実験で偶然焔を生み出す事が出来た。
そしてこれで手袋を作り、自分の意志で自在に焔を出せる術を得ようとした。
幾多の失敗と幾多の努力の末、彼は自在に焔を操れるようになった。

そして、表通りの街を歩いていた彼の眼に、一枚のポスターが。

『第○回・国家錬金術師試験開催
開催地・中央(セントラル)軍本部』

彼の脳裏に、十年前の悪夢が蘇った。
怒りが心の底から込み上げて来た。
歯で下唇を噛んだ。
拳を血が吹き出すぐらい握った。

彼は直ぐさま駅に向かい、セントラル行きの列車に飛び乗った。
258OREBAKU:03/08/25 21:58 ID:Ba1fOHWF
*紅蓮の華*

-9-
ロイはリザをベッドにいざなうと、改めて彼女のシャツとロングスカートに手を掛けた。
下着も剥ぎ取り、次第にリザの白くきめ細かい肌が露になっていく。
「奇麗だよ。リザ・・」
聞きなれた台詞。
だがこういうときに言われると、恥ずかしくも妙に嬉しい気持ちになってしまうのは、女の性なのであろうか。
「あ、あんまり・・見つめないで下さい・・・」
リザは頬を赤く染めながらそっぽを向いてしまう。
「いや・・本当に、奇麗だ。」
彼は真顔で言う。
見ると彼の身体は、自分とは対照的に傷だらけ。
彼に何度か抱かれて知っているつもりではあったが、
改めて見ると、こんなにあったのかと思うほどのものである。
「リザ・・・愛してるよ」
これが本気なのか、いつも女を口説いているときの演技なのかは、リザには分からなかった。
そして、ロイは彼女の髪止めを取ると、そのまま後頭部を手で押さえながら再びキスをした。
「・・! ふっ、ん、んん・・・・」
さっきよりも濃厚な口付け。
その甘い感触に、彼女の知的な顔立ちが、少しずつ只の女のそれへと変わっていった。
259OREBAKU:03/08/25 22:01 ID:Ba1fOHWF
今日はこれまでです。

俺ってキス魔なのかな・・・?
やっぱエロはヌルくなってまうわ・・・・・・
もっと激しいのを期待してる方、ごめんなさい・・
260名無しさん@ピンキー:03/08/25 22:07 ID:fPSIBscs
イイヨイイヨー(・∀・)
OREBAKU氏はかなりのロマンチストと見ましたw
あなたの文は本当に見やすいです。これからも頑張ってください。
261OREBAKU:03/08/26 21:04 ID:wK+gpXrG
続きは明日です。ゴメンナチャッピー。

>>260
励ましてくれてありがたうごぜぇます。
ロマンチストか・・・うーん。そーかもしれない。
これ書くのにいろんなロイリザサイト回って読みまくりましたからね。
純愛系に毒されてしまいますた。
パクリだと?
どーぞ言うだけいいなさい。
262OREBAKU:03/08/26 21:53 ID:wK+gpXrG
↑眠る前に。
誰に言ってんだ俺は・・・・
263OREBAKU:03/08/27 21:22 ID:OeYcQkOO
・・と、まぁ独り言を言ってしまいましたが・・・
続き打ちます。
その前にメシ喰って来ますので・・・
264OREBAKU:03/08/27 22:00 ID:OeYcQkOO
*紅蓮の華*

-10-
セントラルの軍本部には、軍の入隊希望の若者や、全国から集まった一癖も二癖もある錬金術師たちがぞろめきあっていた
「さー番号順に並んで! ならべって!! ならべらぁぁぁぁぁ!!」
その中には当然、ロイの姿もある。
ロイの気分は、不思議と落ち着いている。
もうすぐだ。もうすぐ「あいつ」を・・・・
(俺は、国家錬金術師になんぞなれんだろうな)
そう思っていた。
当然だろう。「あいつ」の顔を見たら即座に殺す。
殺すに違いない。俺は・・・・・・・
「!!」
そのとき、ロイに何者かが勢い良くぶつかって来た。
「ってぇ! す、すまねぇ。よそ見しちまってたもんで・・・・・」
ロイと同い年ぐらいの青年である。今年の軍士官学校の受験生だろうか。
「・・っと・・あ、あれ? メガネどこ行った?」
青年は、ぶつかった拍子に落としたであろうメガネを必死に探していた。
見ると、それはロイの足下に落ちている。
「・・ここだ。もうよそ見するなよ」
ロイはそのメガネを拾い、青年に渡してやった。
「あっ! す、すまねーな・・ お前さん、今年の国家錬金術師の試験受けに来たのか?」
「・・ああ」
「まぁ国家錬金術師と言っても・・・・やる事は軍人とあんまり変わらねぇそうだからな・・・」
「・・そうか」
「・・っと。自己紹介がまだだったな。俺ゃあヒューズ。マース・ヒューズだ。」
「・・ロイ・マスタングだ」
「ま、お前さんも頑張れよ。・・いっけね! 試験始まっちまう! じゃな!!」
マースはロイに軽く敬礼すると一目散に試験会場へ去って行った。
265OREBAKU:03/08/27 22:22 ID:OeYcQkOO
*紅蓮の華*

-11-
「くっ・・ふっ、・・んん・・・!」
ロイの指が蟻のように、リザの頚椎のあたりをなぞっていく。
その蟻は頸から背中へ。背中から腰へと移動してゆく。
「ふぁ、ロ、ロイ・・・・っひゃん!」
もう片方の手で、リザの乳房を揉みながら指でゆっくりと摘む。
ゆっくりと。焦らしながら。
「そ、そんな・・・・そんなに・・焦らさ・・ふぁ!」
「・・・何だ? もっと激しいのがいいのかい?」
「そ、そういう訳では・・・・」
「じゃあどういう訳なのかな・・・? リザ」
ロイの手の動きが、急に荒っぽくなった。
いつの間にか手は、腰からリザの熱く湿った秘部へと移動している。
「っひっ・・・! い、意地悪・・しないで下さい・・・」
リザは瞳を潤ませて懇願する。
普段からは想像もできないこの女性の姿に、ロイはブルリとするような快感を感じた。
「ダメだね。そんな顔されたらもっといじめてやりたくなった。」
ロイが、リザの秘部に指を入れ始めた。
「っ! あ、あう、ふあ!」
抜き挿しのペースが、どんどん早くなっていく。
・・と、思ったら動きを止める。
それの繰り返し。
266OREBAKU:03/08/27 22:50 ID:OeYcQkOO
*紅蓮の華*

-12-
遂に、ロイの番になった。
「試験番号18番、ロイ・マスタング入ります・・」
試験会場は、万事に広い作りになっていた。
左右に軍上層部の人間達や、政府の高官までいる。そして真ん中に、隻眼の軍人が座っている。
(・・・・違う。あの男じゃない・・・・・・・・)
ロイは、「あいつ」の姿を探した。
立っている正面には、いない。だが必ずいるはずだ。「あいつ」が。
隻眼の男が、ファイルを見ながらロイに話し始めた。
「・・・・・筆記試験、精神鑑定共に主席。大したものだな。
この実技試験に合格すれば君は晴れて国家錬金術師だ。・・頑張ってくれたまえ」
「・・・・・・・・・その前に・・」
「? 何かね?トイレならドアを出て突き当たって右だが。今なら認めてやるぞ」
「その前に、皆さんに昔話をさせてくれませんか」
あたりがたちまちざわめき始めた。
「ふ・・ふざけるな! 試験中に!」
「そうだそうだ! つまみ出せ!!」
二人の屈強な軍人がロイに掴み掛かろうとしたその時。
「待ていッッッッ!」
隻眼の男の、怒号が響いた。
二人の軍人は、気落とされながら慌てて身を引いた。
「話してみるが良い。」
「ちゅ・・中将?」
「筆記試験ではわからん事もある。その後に実技さえやってもらえば何の問題もない」
「・・中将・・・・・」
「・・・・・さぁ、話すが良い。なるべく時間を掛けずにな」



267OREBAKU:03/08/27 22:54 ID:OeYcQkOO
今回はここまでです。
できる事なら次のカキコのときには終わらせたいですね。

ちなみにまだ、キング・ブラッドレイさんはこの時点では大総統になっていません。
10年以上も前から大総統ってのはちと独裁者っぽいだろ。・・と思ったもので。

まだまだ書きたい事はいっぱいありますが・・・

次のアップは2、3日後になる予定。
268OREBAKU:03/08/29 21:46 ID:k06glaxB
ううっ・・・
せっかく帰って来たのに今からまた会社に呼び出しです。
アップしたかったのに・・・

と、言う事で、アップは明日です・・・ごめんなさい
269OREBAKU:03/08/30 21:42 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-13-
「ン、はぁっ! ア、ロ、ロイ・・ひゃうん!」
リザの口からあられもない嬌声が響く。
自分だけが知る彼女の感じている顔。声。肢体。
ロイは改めて興奮し直す。
「・・・あ、あ・・・ロイ・・私、わたし・・・もう・・」
「もう・・・・・何かね?」
リザは真っ赤になりながらも唇を震わせながら懇願する。
「そ、その・・・ロイの・・・・『それ』で・・
あ、愛して・・・下さい。いつもの・・・ように・・・!」
「よく言えたね。リザ・・・・」
ズブッ!
「!!」
ロイが濡れきったリザの秘部に、自分の逸物をバックから一気にねじ込んだ。
「あ、あ・・・・うあ・・・・」
「・・くっ、相変わらず君のここは締め付けてくるな・・・まだ全部入っていないぞ」
「そ、そんな事・・・わからな・・・・きゃ、ふぅ!」
どうやら全部入ったようだ。
リザの秘部に例え様のない圧迫感が襲う。
「う・・・あ・・・ロイ・・・」
それは恐怖からではない。なんとも言えない心地よさと安心感から来るもの。
これは初めて彼に抱かれ、「女」になったときから変わらない気持ちであった。
270OREBAKU:03/08/30 21:59 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-14-
隻眼の軍人の許しを得た後、ロイは沸々と語り始めた。
「・・昔むかし・・・イーストシティの街に・・・とても仲の良い家族がいました。
暮らしは豊かと言う訳でもありませんでしたが・・その家の息子は優しい父と母に囲まれて幸せでした」
ロイは語りながら歩き始めた。
「あいつ」を見つける為に。
「でもある日、その幸せが一瞬にして砕かれたのです・・
ある一人の男に、父と母が撃たれて殺されたのです」
辺りはシンと静まり返っていた。
中でも隻眼の軍人は一番真剣にロイを見つめている。
「(・・・あの動き・・・・まるで何かを探しているような・・・
それに・・・・彼の名字「マスタング」・・・・・・
・・・・はっ!! 「マスタング」・・・! まさか、あの・・!!)」
話しているうちに、ロイは「あいつ」を見つけた。
耳をほじりながらふんぞり返って座っている。
「その息子は敵を捜しました。10年以上かけて捜しまわりました。
そしてそれを今ここに・・・・・・」
ロイが、手袋をはめている右手をポケットから出した。
「・・・!(む・・・・発火布!)」
「見つけたのです」
ボンッッッ!
ロイが指を鳴らすと、たちまちロイの足下から焔が吹き出し、小さな爆発を起こした。
同時に白い煙が辺りを覆う。
「くっ・・・! 焔を練成しおった!!」
「・・はっ! 彼がいないぞ!?」
ロイは煙に隠れて、「あいつ」の目の前に来ていた。
「It is a long time. Mr,Philip
(お久しぶりです。Mr.フィリップ)」
271OREBAKU:03/08/30 22:21 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-15-
その爆音は隣の試験会場にまで聞こえており、試験が一旦中断になっていた。
当然、見に来たヤジウマの中に、マース・ヒューズの姿もある。
「ちょっ、ちょっと俺にも見せてくれ・・・・あっ!!」
マースは我が目を疑った。さっき別れた青年が軍人の胸ぐらを掴んでいるのである。
「あ、あいつ・・最初からこれが目的だったのか?」
「It comes and is whom you!?
(なっ、き、貴様何者だ!?)」
「You... Don`t you remember my thing?
(あんた・・・俺の事を覚えていないのですか?)」
フィリップは胸ぐらを掴まれながらも、不適な笑みを浮かべた。
「It does not know. You etc!
(し、知らんな貴様など!)」
どうやら本当に覚えていないようだ。フィリップの態度にロイの脳裏に改めて怒りの感情が芽生えた。
「(こんな・・・・・こんな奴の為に・・・・俺は・・・・
俺は!!)」
掴む手に力がこもった。ロイはその片手一本でフィリップの寸胴な身体を持ち上げた。
「・・お前のでっちあげた罪で殺された俺の父と母の分だ!」
「What is carried out!
(な、何をする!)」
「あ! あいつまさか・・・・・!」
そしてもう片方の腕を思いっきり振りかぶった。
「ありがたくちょーだい」
「・・・ヒッ!」
「しゃがれ!!」
次の瞬間、ロイの拳がフィリップの顔面にめり込んだ。
「ああっ!!」
「や、やりやがった・・・・・!!」
272OREBAKU:03/08/30 22:42 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-16-
「あっ! ふ、ンア、アアア、アアゥ、ファ!」
ベッドが軋む。
ロイが動く度にリザの喘ぎ声が加速する。
飛び散る液体もリザの愛液なのかロイの汗なのか分からなくなっていた。
いつの頃からなのだろうか。彼女が彼のこの激しい抱き方に心地よさを覚えてしまっていたのは。
このときの彼女はゾクリとするぐらい女らしい。
ブルリとするような快感が再びロイを刺激し、それが動きに反映されていく。
「ファ、ひっ! ロ、ロイ・・私・・・・わたしもう、耐えられ・・」
「ああ、いいよ・・・私も、限界だよ・・・!」
ロイがリザを向き合わせ、最後のスパートをかけた。
こうして見るリザの顔は、改めて見ても美しい。
ロイはその唇にキスを交わすと、抽送の動きをこれ以上ないと言うぐらい激しくした。
「う、うあ、ひぃっ! 
ロイ、わたし、アフッ! イ、イく、イってしまいます・・・!」
「くっ・・・そ、そうだな・・膣で・・いいか・・・?」
「あ、ハ、ハイ、下さい、いっぱい・・・・!
ンア、フゥ、アァーーーーーーーーーーーーー・・!」
リザが背中を反り返しながら絶頂に達した。
同時に膣の締め付けも最高度に達し、ロイも彼女の膣にありったけの欲望をぶちまけた。

そして、二人はいつの間にか眠ってしまっていた。
273OREBAKU:03/08/30 22:55 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-17-
「フィ、フィリップ大佐に・・・・・!
な、なんと言う事を・・・・・!」
そのフィリップは、ロイの拳一閃で壁までふっ飛び、気絶してしまっていた。
「Mr,Philip.
My father and mother`s loan which Were killed by returned.
(Mr.フィリップ。あんたに殺された父と母の借りは返したぜ)」
しばらく、声も出なかった。
やっと、一人の軍人が慌てて護衛の屈強の軍人達に命令する。
「な、なにをやっている! さっさと取り押さえろ!」
「い、いや、殺せ! 撃ち殺せ!!」
呆然としていた護衛の軍人が、懐から拳銃を抜いて慌ててロイの方に向かって来た。
「こ、小僧!!」
「あっ、危ねぇ!!」
「・・フッ。逃げも隠れもしないぜ」
その時、隻眼の軍人が護衛の間を割って、ロイの目の前に来た。
「ちゅ、中将!」
「はっ!!」
その形相は、まるで東洋の「鬼」とかいう悪魔のようであった。
その顔にロイも護衛も、一瞬ゾッとした。
ゴシャアッッ!
次の瞬間、隻眼の男の拳が、ロイの顔面を直撃した。
274OREBAKU:03/08/30 23:08 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-18-
「うっ・・・・!」
ロイは気付いたとき、どこかの部屋のソファーに寝かされていた。
「気が付いたか。ロイ・マスタング」
向かい合ったソファーには、先程自分を殴った男が座っていた。
「あ、あんた・・・・どうして俺を助けた・・・」
そう。彼に殴られはしたのだが、結果的にはロイは彼に助けられたのだ。
「才能ある人間を殺すのは惜しいからな・・それだけの事だ。
ああ、それとフィリップの事だが・・・彼は任せておけ。
どうせ叩けばホコリ(スキャンダルのこと)がいくらでも出てくる。そういうヤツだ」
「・・・・・」ロイは黙ったままだった。
「なぜ・・・・・殺さなかった。ヤツが憎かったのだろう?」
「・・・憎いさ。憎いけど・・・・・」
「けど?」
「アイツは・・・・俺の顔を覚えてすらいなかった・・・・・そんな奴の為に・・俺の10年は何だったんだって・・・」
隻眼の男は、懐から何かを取り出し、ロイの目の前のテーブルに置いた。
見ると、軍士官学校の入学案内書と、学生証。新兵階級ワッペンなどであった。
「・・・・お前。我が軍に入らないか?」
「え?」
「お前はもっと伸びる逸材だ。我が軍に入って強くなれ。のし上がれ。いつか大総統になれるぐらいに・・・・な。
まぁその前に私が大総統になっているだろうがな。」
「大・・・総統・・・・」
「どうだ? やってみんかドンケツから」
275OREBAKU:03/08/30 23:17 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-19-
ロイが、口を開いた。
「3年だ」
「・・・!!」
「この学校を卒業したら・・・・・3年であんたに・・キング・ブラットレイに追い付いてみせる。
必ずあんたと勝負できる男になってみせる!」
その言葉に、ブラットレイの顔に笑みが浮かんだ。
「(ふっ・・・・それでいい。それでこそマスタング氏の息子だ・・!)
そうと決まれば・・・・君にこれを渡しておこう。」
次に出したのは、国家錬金術師の証明証と銀時計。
「!! これは・・・・・!?」
「最終試験、文句なしに合格だよ。
今日から君は、こう名乗るが良い。

『焔の錬金術師』

と・・・・」
276OREBAKU:03/08/30 23:34 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-20-
死体。死体。死体。
ロイ・マスタングは死体の山の中にいた。
(何だこれは・・・・・まるで何かに力任せに引き裂かれたような・・・)
その中には、よく知っている顔も。
(鋼の! 少佐!! ハボック!!)
そして、自分の愛する者の姿も・・・・・・
(中・・・リ・・・・・ザ・・・・・・・)
絶叫した。だがその絶叫は空しく響くばかりで。
(誰だ! 誰が殺した!! また・・・また私の・・俺の愛する者を奪うのか!!)

『貴様だ』

声が聞こえた。
振り返るが、誰もいない。声だけがハッキリと聞こえる。
『貴様が殺したのだ』
(嘘だ! 俺が・・・・そんな・・・・!!)
『貴様はこれからも、殺し続ける。この世の最後の一人となるまで・・・殺し続ける。
神の意思のままに。』
(嘘だ・・・!! 俺じゃない・・・・・俺じゃない!
・・・・・はっ!!)
見ると、自分の手は人間のそれではなくなっていた。鋭い爪の生えた、血まみれの手。
そしてみるみる内に、自分の姿が人間ではない「なにか」に変貌していった。
『貴様は殺し続ける。そして最後は自分をも・・・・』

(うぁあああああああぁあぁあああぁああぁあああぁあぁぁああぁぁぁぁ)

277OREBAKU:03/08/30 23:46 ID:kDWgFrzM
*紅蓮の華*

-最終章-
「・・・・・ぁあっ!」
ロイは飛び起きた。
呼吸を荒くし、全身は汗にまみれていた。
「ゆめ・・・・だったのか・・・・?」
隣には、リザが安らかな顔で寝息を立てている。
「・・・・ロイ・・・・わたしは・・」
一瞬ドキリとするが、どうやら寝言のようだ。
「わたしは・・・・消えません。
ずっと・・・・あなたと・・・・・・共に・・・・」
「リザ・・・!」
ロイの瞳から涙が落ちる。
ロイは再びベッドに潜り、リザの顔を自分の胸に優しくかき抱く。
「(俺はもう・・・・・・独りじゃない・・・!)」
こんな自分でも尊敬してくれる部下がいる。悪態をつきながらも、慕ってくれる友がいる。
そして・・・ここに。愛する者がいる。
「(ヒューズ・・・・お前の仇は・・・・必ず討ってみせる。
そして・・・・俺はリザと・・・皆と共に・・・・・・
だから・・・・・・見守っていてくれ・・・・)」

空には、赤く染まった月が華のように輝いていた。

@END@
278OREBAKU:03/08/30 23:51 ID:kDWgFrzM
終わりです。

やっぱり消化不良な感じですね。
今度は中尉との出会いのストーリーも書きたいです。
次こそは中佐ももっと絡ませなければなぁ。

次のヤツはまたエドウィンになるかと・・・・
またゲロ甘ギャグに落ち着くかと思いますが・・・・・・
279名無しさん@ピンキー:03/08/31 00:09 ID:xT38KsT6
うん、とても良かったです。なるほど・・・という感じでした。
あの話の後にこんなことが起こっていると思うと、面白いですね。
前作もかなりいい感じでした。
大佐の無能さが全然出てないシリアスなストーリーも良いものですねw

次の作品もかなり楽しみにしてます。
280OREBAKU:03/09/02 21:54 ID:i9LtfyBM
ごめんなさい〜
仕事が忙し過ぎてなかなか来れなくなってます。

新作はもうちょっと・・ごめんなさい
281OREBAKU:03/09/05 22:12 ID:SdoDwXjY
皆さんエドウィンもので何かリクエストはありますか?
純愛ベースで。

グロ、鬼畜は勘弁。
282SS保管庫の素人”管理”人:03/09/06 23:22 ID:dZBZo+MU
http://a dult.csx.jp/~database/index.html (スペースを抜いてください)
当方の保管庫にこのスレのSSを収蔵しました。
自分の作品を転載して欲しくない方は仰って下さい。削除します。
正式に作品名、作者名を付けたいという場合も仰って下さい。
誤字脱字、リンクミスなど発見されましたらご指摘下さい。
283OREBAKU:03/09/10 20:25 ID:bahOcBxv
ううっ・・・誰も来ねぇ!!

明日また勝手にアップしちゃいます。
エドウィンの微エロギャグ。
284名無しさん@ピンキー:03/09/11 21:14 ID:LC7pycLe
いちおーいますよ。
今アニメ化とかゲーム化とかで向こうのスレばかりに行ってんじゃないの?
とりあえず見てる人いるんで新作おねがいします>OREBAKUさん
285OREBAKU:03/09/11 22:12 ID:6CfJL2vH
新作です。またもや催眠術ネタ。

+催眠術でGO!GO!!エドワード×ウィンリィ編+
〜アルフォンス君 頑張る〜

1.
ラッシュバレー行きの電車の中。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
初体験以降バカップルになっているかと思われていたエドとウィンリィは・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
険悪なムードになっていた。
おんなじ椅子に座ってはいるが、ぜんぜん顔を合わせようとしない。
アルフォンスは、ホームで買って来た雑誌を見ながらどうしたものかとおどおどしながら様子を伺っていた。

二人は今、こう思っていた。

*エドの心の声*
(チッキショー。いつまですねてんだよ・・・
そりゃーオレだって調子に乗って10何回もヤッタ挙げ句に
アナルバージンまで頂いちまったのは悪かったけどよー・・・)

*ウィンリィの心の声*
(調子に乗り過ぎよまったく!
前だけでもすっごく痛かったのにお尻まで・・・
こっちはまだ腰が痛いってのに、何で男は平気なのよ。ひきょーもの!
もー反省するまでエッチしてあげない!)

・・・贅沢な痴話ゲンカである。
286OREBAKU:03/09/11 22:26 ID:6CfJL2vH
2.
アルはそんな二人の仲を直そうと必死に頑張った。
「ね、ねぇ。何か飲み物買って来るよ」
「「いらない!!」」
見事なハモり様である。
「ウィンリィ。何オメーオレと同時に断るんだよ。
もらえばいいだろーが!」
「アンタこそ何よ! アルの気持ちをムゲにするつもり!!?」
そして直ぐさま口喧嘩に。
「ルセー機械オタク!」
「何か言った豆!」
「ちょ、ちょっ・・・
ストップ、ストーーーーーーーーップ!!」
「「アル、るっさい!!」」
この夫婦漫才+aに他のお客さんの席から、少しずつ笑い声が聞こえてくる。
「青春だねぇ」
「わし等の若い頃を思い出すのう」
「あそこのカップル、かわいーv」
そんな声を聞きながら、アルは思った。
「(やれやれ・・・最凶の痴話ゲンカだよまったく。
二人ともお互い素直になればいいのに・・・・・・・・)」
287OREBAKU:03/09/11 22:36 ID:6CfJL2vH
うぅ。明日5時出社なので今日はここまで。
また明日帰ったらアップします。

明日はガンガン発売日。
アルが「ゼクロス」と化さないことを祈るばかりです。

あと、アニメディア(で、いいんですっけ?)のウィンリィ可愛過ぎ・・!
3話登場と言うことはレギュラー決定か? むしろそーなってくれ(切実)。

原作批判ではないがやはりウィンリィの出番は遅すぎましたね・・
(先生自身ウィンリィは3話で登場させたかったらしいし。)
先生の無念を叶えてくれた兄メカ万歳。
288OREBAKU:03/09/12 22:12 ID:LEcCgHPn
続きです。

3.
それから何分か経ったが、二人は相変わらず口喧嘩してる。
「・・んだよ!」
「ナニよ!!」
アルは、真剣に悩んでいた。
今まさに彼はゴジラとキングギドラを仲裁しに来たモスラの気分だった。
「(う・・・一体どうすれば・・・・・)」
ふと、読んでいた雑誌の中の、「今月の特集」の記事に目が入った。
『今月の特集 君にもすぐできる!! Mr.マニックのカンタン催眠術講座』
「(催眠術・・・・! これだ!!)」
アルは直ぐさま特集記事を黙読で必死に読破した。
流石に中央(セントラル)のシェスカ嬢とまではいかないが、
書いてあった催眠術のかけ方や暗示の刷り込み方などをしっかりと眼と精神に焼きつけた。
そして・・・
「ねぇ、兄さん。ウィンリィ。」
作戦を、開始した。
289名無しさん@ピンキー:03/09/12 22:15 ID:UtzneKak
続きを期待してます。


――兄メカって。
エドとアルがステポテチーン?人生紙吹雪?
290OREBAKU:03/09/12 22:27 ID:LEcCgHPn
4.
「ねぇ、兄さん。ウィンリィ」
「あー?」
「なに? アル」
二人をこちらに向けると、アルは取り出したマッチに火を付けた。
「二人とも、この火をジーっと見つめてみて」
「あ? んだよそれ」
「これを・・?」
「いいから。」
アルに言われた通り、その火をジッと見つめる二人。
十秒近く経過し、そろそろマッチの火が消えようとしたとき・・・
「(よし・・!)ワン、ツー・・・・スリー!」
掛け声と同時に、アルはマッチの火を素早く消した。
「(ど、どうだ?)」
エドとウィンリィは、火が消えてもなお、ボーッと火のあった方向を見ている。
「(・・成功か? ならば・・・・)
兄さ、い、いや、エ、エドワード・エルリック君。ボクの声が聞こえますか・・?」
「・・・はーい・・・」
催眠術成功である。
「(むっ・・ギャラリーがいてはまずい。取り敢えず席を移らなきゃ!)」
取り敢えず、アルはボーッとしてる二人を連れて、席の開いている個室車両を借りる事にした。
291OREBAKU:03/09/12 22:43 ID:LEcCgHPn
5.
「えー・・・ゴホン。改めて聞きます。
エドワード・エルリック君・・・君の実の身長を言いなさい・・」
「は、はい・・1『ピー』センチです・・・(一部音声を変更しております)」
普段とは想像も付かないような声。
「次に、ウィ、ウィンリィ・ロックベル君。君の現在の所持金を言いなさい・・」
「・・・・・一万二千センズ・・・・
ちなみにエドに踏み倒されてる借金は二十七万六千センズです・・・・」
「(に、兄さん!! そんなに機械鎧の修理代踏み倒してたのかー!!?)」
本題に入る前に、ちょっとしたイタズラ心が、アルに芽生え始めた。
「・・・そ、それでは二人とも。
君達が最近起こした悪行を、懺悔の意味でそれぞれ告白しなさい・・」
「「・・・はい」」
この後の懺悔に、アルは心底ビビることになる・・・・
292OREBAKU:03/09/12 22:50 ID:LEcCgHPn
今日はこれまでです。

改めて言いますがこのお話はギャグ主体です。そっち方面が大好きな方はごめんなさい。
でももちろんえちぃのも入れますのでご安心を。

今月のガンガン、リザ嬢とイズミ師匠のナイスバディっぷりに萌え。

>289氏
ステポテチーンって・・・・?
293OREBAKU:03/09/13 21:49 ID:tYdTuDg6
ごめんなさい。急用のためぁぷは明日行います・・・
294OREBAKU:03/09/14 22:37 ID:Dh2HO/xU
6.
懺悔-エドの場合-
「えーと・・・・
去年、査定で中央に行ったとき・・・・・・
夜に国家錬金術師と軍部の皆さんで食事会に誘われてー・・・・・
さんざんワイワイ飲んだり喰ったりしましたがー・・・・・
(エドはオレンジジュースに見せ掛けたカシスオレンジを騙されて飲みました)
終わりのときにー・・
大佐の酒に目薬を入れてー・・・・・みんなで逃げました。
領収書も大佐の名前で。」
「な・・・・兄さん、なんて事を!!(ガビーン)」
「苦しめ〜。ホークアイ中尉に叱られて苦しむがええんや〜・・・・
女喰いまくってるバチだ〜・・・・」
295OREBAKU:03/09/14 22:44 ID:Dh2HO/xU
7.
懺悔-ウィンリィの場合-
「えーと・・・。
半月前、エドが壊した機械鎧を作ったときにー・・・・・
部品を一個あまらせました。
それでー・・エドがその事を知らないのをいい事にー・・・・・
修理代を水増ししましたー・・・みたいなー・・・・・」
「みたいなーって・・・・
そーか・・・だからあのとき兄さんの機械鎧が壊れたのか・・・
・・・あ。」
アルはハッとした。
これでは当初の「二人を仲直りさせる」という目的から完全に脱線してしまっている。
「いけない。そろそろ本当の目的を果たさなきゃ・・・・・・」
296OREBAKU:03/09/14 22:52 ID:Dh2HO/xU
8.
アルは、再び二人に向かって話しかけた。
「えー・・・・それでは二人とも・・・・
ボクの指をジーっと見て下さい・・・・・・」
アルに言われるがままに、催眠術に掛かった二人は差し出されたアルの右手の人差し指をジッと見つめている。
「(なんて言えばいいのかな・・・)え、ええと。
ボクがワン、ツー、『スリー!』と言った瞬間に、君達は3分程眠りに落ちます。
そして目覚めた瞬間・・・互いに素直に謝りたくなります・・・・自分が『悪かった』と思う事、全部。
では・・・・
1.2.・・・・・」
「スリー!!」
297OREBAKU:03/09/14 22:58 ID:Dh2HO/xU
9.
催眠術は成功した。
エドもウィンリィも、個室車の中で座りながら眠っている。
アルはそんな二人を起こさないように気をつけながら、そっと出ていった。
「・・・・これでいい。
二人とも・・・・お互い素直じゃないからなぁ。
こうでもして『きっかけ』を作ってあげなきゃ、絶対本音を言わないから・・。
兄さん・・・・・・ウィンリィ。
グッドラック」
アルはすぐに先程の催眠術特集の載っていた雑誌を破って捨てた。
もう必要ない。
心に叩き込んだ催眠術のかけ方も、すぐに忘れる事にした。
298OREBAKU:03/09/14 23:03 ID:Dh2HO/xU
今日はここまでです。

アルええ子や(苦笑)
次のぁぷではヌルイえちーが多少は書けると思いますが・・
299OREBAKU:03/09/15 22:44 ID:ZiEmZsDk
10.
3分後。
「うーん・・・よ〜く寝た〜・・・」
エドが先に起きた。
「・・・アレ。ここどこだ?
えーと・・・・アルにマッチの火を見ろって言われてから・・なんにも覚えてねー・・。
まぁいいか。もうちょっち寝よ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」
また再び寝ようとしたとき・・・・・・・
「なぁっ!?」
ウィンリィが自分の隣で寝息を立てているのにようやく気付いた。
「うっ・・こ、この密室に二人っきりか・・・・・・?」
その寝顔は何故か、この前の列車で見たときよりも数段色っぽく見えた。
「(やっ、やべぇ・・・・すげぇ可愛い・・・・!!)」
300OREBAKU:03/09/15 22:53 ID:ZiEmZsDk
11.
その寝顔を見ていると、さっきまで下らない事で口喧嘩していたのがバカらしくなって来た。
「ったく。オレって何やってたんだろな。 ・・・カッコ悪ぃ。
謝んなきゃ・・・・オレの方から・・」
と、思いながら見つめているうちに、ウィンリィが目を開けた。
「・・・・・・・・・・・にゃ?」
「(にゃって・・・)あ・・・・・起きた?」
「あれ〜エド? あたしいつの間に寝ちゃったんだっけ? っていうか、ここどこ?」
「うーん・・・・・・・オレもよく覚えてねーんだけど・・・・」
二人とも、モジモジしながら座っている。
「あ・・・」
「「あのさぁ」」
同時に声がハモった。
301OREBAKU:03/09/15 22:59 ID:ZiEmZsDk
12.
「な、なに?」
「そっちこそ・・・・」
二人とも顔を真っ赤にしている。
「お、オレから言っていいか?」
「・・・・・うん。」
エドがコホンとせき払いをしてから、言った。
「あ、あの・・・・・・ゴメン。
オレ、ウィンリィの気持ちも考えないで調子に乗り過ぎた・・・・・
でもオレがウィンリィの事好きな気持ちは・・・・変わんねーから。
だから、えーと・・・・」
彼らしいぎこちない謝り方だ。
302OREBAKU:03/09/15 23:12 ID:ZiEmZsDk
それに対する彼女の答えは。
「ううん。謝るのはあたしの方。 ごめんね・・・・・・・意地悪し過ぎて。
ただ身体を求めるだけの関係はイヤだったから・・・・・ちょっとだけ確かめたくなっちゃったの。」
それは表裏のない、彼女の真剣な気持ちだった。
「そーだったのか・・・・あー・・・そう言やぁ・・・」
「なに?」
「お前からの返事、聞いてない。
いっつもオレの方からだったじゃん・・・・・・コクハク・・」
ウィンリィの顔から、思わず湯気が立った。
「あ・・・ あたしね・・・・・・エドの事好きよ。大好き。」
エドはその言葉を聞いたとたん、ウィンリィに抱き着いた。
「・・っきゃ!?」
「やべー。オレ今すっげー嬉しい。これで正式に幼馴染みから脱却だな。」
「・・・・・うん。」
303OREBAKU:03/09/15 23:19 ID:ZiEmZsDk
今日はここまで。
砂吐きゲロ甘展開。

でもエドって彼女ができたらすっごく甘えるタイプなんだと思うんですよね。
苦労してるし、親の愛も満足に得られなかったでしょうし・・・
イズミ師匠も師というよりもむしろ母親として見ている節がありましたし。
あくまで私的意見ですが。

逆にウィンリィは母性本能全開。あったかく包み込む感じ。

まぁようするに、私はこの二人の組み合わせが大好きなんです。
無論、ロイリザも好きですけどね。
304名無しさん@ピンキー:03/09/16 01:24 ID:wUgNNZ86
確かにゲロ甘・・・
でも俺は甘口大好きっす!!
305名無しさん@ピンキー:03/09/16 02:02 ID:ulhKt9al
もっと甘くやって下さーい!
私も甘口好きですよ〜♪
306OREBAKU:03/09/16 22:51 ID:AV1uBWc6
>304様
暖かい声援ありがとうございます。
自分でも「やり過ぎたかな?」と思ってましたが・・・良かった。
>305様
はい。可能な限り・・・

明日は地獄の五時出勤のため、今日はSAGEるので精一杯です・・・
ゴメンナチャッピー。

307OREBAKU:03/09/17 23:13 ID:vVzdYstP
14.
「ちょ・・・ちょっと、どこ触ってんのよ!?」
エドの手が、ウィンリィの服の中を通って背中に入り込んで来た。
「んー・・・・オレ今すっごくしたくなった。」
「え゛。」
機械鎧の右手は上を、左手はお尻の方をフニフニと触っている。
「やっ、ちょ、エドのチカン! ヘンタイ!!
誰か来たらどーするのよ! 車掌さんとか・・・・・アルとか!」
「誰も見るだけで邪魔しねーよ。
それにどーせなら・・さぁ」
「なら・・・・何よ?」
「見せつけちまおーぜ。オレ達のラヴラヴなとこをよ」
308OREBAKU:03/09/17 23:23 ID:vVzdYstP
15.
「バカ。」
「お前になら言われてもいい。」
「大バカ! 変態ちび!!」
「怒んねぇよ。」
「あんぽんたん! 鬼太郎アンテナ!!
あんたなんか・・・・・・・・・・むぐ。」
抗議の言葉はキスで塞がれた。
「あんたなんか・・・・・・なんだ?」
キスを解いた途端に見える普通のイタズラ小僧の笑顔。
これが彼の素直な本当の素顔なのかもしれない。
頑固で、意地っ張りで、その癖シャイで、繊細で臆病で。
そんなエドワードがウィンリィにはたまらなく。
「あんたなんか、大好きよ」
今度はお返しに彼女の方からキスをした。
309OREBAKU:03/09/17 23:29 ID:vVzdYstP
死ぬ・・・眠くて死ぬ。
今回はここまでだけです・・・・

キス魔全開。
なんだかすっごく長くなってしまいそーなヨカーン。
ごめんなさい。

偶然見つけたウィンリィさんお着替え絵です。
よかったら貰って下さい。
ttp://www.boreas.dty.ne.jp/~bbrs/tarou/tcg/d00/d24.jpg
310OREBAKU:03/09/17 23:32 ID:vVzdYstP
間違えた・・・・
正しいURLはwww.boreas.dti.ne.jp/~bbrs/tarou/tcg/d00/d24.jpg
です。
311OREBAKU:03/09/18 22:32 ID:zsBKeU8b
16.
「んぐ・・・むぅ。ん゛ぁっ・・・・!!」
ねっとりと絡み合うキス。
右回りになったり、左回りになったり。
たっぷりと彼女の味を味わったエドが唇を離そうとすると。
「・・・・っ!! ムグ・・・・!!」
逆にウィンリィの方が唇を離さなかった。
「ちょ・・・ウィンリィ、舐め過ぎ・・・む。」
「はぁ・・・あたしのせいじゃ・・・ないもん。
エドが悪いんだから・・・・」
「・・ああそうかい。だったらオレもその気になってやろーじゃん」
エドがウィンリィの上着を下着ごとずり上げ、右の胸を触り始めた。
「ひゃん! エド・・・」
「感じる? 感度いいよなやっぱ。」
そう言って左の乳首を甘噛みする。
「ン・・・・ッ! 噛んじゃ、だめ・・・」
312OREBAKU:03/09/18 22:48 ID:zsBKeU8b
17.
「噛んじゃだめって・・・ここ、オレにもっと舐められたいって言ってる」
二つのピンク色の乳首はツンと立っている。
「やっ・・・そんな訳・・・・」
「それとも、こういうとこでするってのに興奮してる?」
「・・・・・・・!」
ウィンリィの顔が更に赤くなる。
「・・・実はオレも・・・・・・
すっげードキドキしてる。」
エドが何時になく素直なのはアルの催眠術の効果なのかどうかは定かではなかった。
本人同士は知らないが・・・・
「・・・・ん!」
エドの機械鎧の右手が、下着越しに彼女の秘唇を撫でる。
「ちょ・・・・・ん! あふ・・・・・・!!」
その冷たい感触と、自分で造った機械鎧に撫でられるという背徳感がウィンリィを更に高めさせた。

313OREBAKU:03/09/18 22:52 ID:zsBKeU8b
今日はここまでです・・・
私はこの二人をどこまでラブラブバカップルにしたいんだか。
314名無しさん@ピンキー:03/09/18 23:52 ID:kWPqftKL
行くとこまで行っちゃて下さい!!!
オーエンしますから。
315名無しさん@ピンキー:03/09/18 23:58 ID:kWPqftKL
極甘ですので虫歯or糖尿にご注意下さい。
甘党な私は大満足です。
316名無しさん@ピンキー:03/09/19 00:41 ID:ns9n6Rno
極甘を中和する為には渋茶でしょう!
次点は抹茶でw
甘党には欠かせないやね。
317OREBAKU:03/09/19 22:44 ID:vHLBSHNE
18.
「へへ。自分で造ったシロモノに嬲られるのって、どんな感じッスか?」
・・・・狙ってやってる。
ウィンリィはちょっとだけムッと来た。
「おわっ!?」
今度はエドの身体を押して、反対側の席に座らせた。
「な、なんだよ!?」
「エドばっかり攻めてズルイ!」
「・・・・はい?」
「たまには・・・・あたしだって」
そう言って、エドのズボンのチャックを降ろした。
「わわっ・・・・・ちょちょ、ウィンリィさん!?」
たちまち彼女の目の前に隆々としたエドの男根がそそり勃つ。
「・・・・・・・たまにはあたしだってリードしたいんだから・・
(・・やっぱり、エドのっておっきい・・・・・)」
改めてエドのペニスをまじまじと見つめた後、筋に舌を這わせた。
「うぁっ・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
(やっ、やべぇ!! すっげー気持ちイイ・・・・・・)」
ただ舐められただけで、エドを凄まじいまでの快感が襲った。
318OREBAKU:03/09/19 23:02 ID:vHLBSHNE
19.
「あら? エドここ弱いんだ?
なんか玉のとことかフニフニしてるし・・・・・おもしろーいv」
「だーっ!
ちょ、ちょ・・・遊ぶな、う・・・・」
亀頭を舐められたり、玉をいじられたり、指でしごかれたり。
さっきまでのお返しとばかりに色々いじられた。
それでも感じてしまう自分に自己嫌悪。
「や、止め、うぁ・・・・・・
って固羅ウィンリィ! 何落書きしよーとしてんだ!!」
「何って・・・・浮気防止。」
ウィンリィの手には、いつの間にか極太のマーカーが。
落書きされる寸前であった。
「浮気防止ってオイ!!?」
「だってエド・・・・・リゼルブールから出た直後に女の子と旅で一緒になったって言うじゃない!
アルから聞いたわよ!?」
「・・・・・!?(あんの・・・・オシャベリフンドシ!!)」
それはリゼルブールから中央に行く間に、エド達が巻き込まれた事件の事であった。
そこで二人はある少女と出会い・・・とまぁ、これは別の話。
「だからって今更言うなよ!?
オレが金○遊び道具にさせるのは・・・・・お前で最初で最後だっつーの」
「ホントに?」
「・・・ホントホント。ウソ言ったってしょーがねーじゃん」
319OREBAKU:03/09/19 23:10 ID:vHLBSHNE
今日はここまでです。
さり気なくゲームのネタを出してしまいました。

途中からウィンエドに・・・・。
工具を持たせようかとも思いましたが床小屋様のネタとかぶるので取り止め。
次で終わらせる事ができると・・・思います。

>314、315様
応援してくれるのはすっごく有り難いのですが・・・SAGEて下さいね。
>316様
私もお茶大好きです。茶菓子は栗羊羹が好き。
320名無しさん@ピンキー:03/09/20 00:23 ID:mTxazqry
.。.:*・゜゚・(´ー`).。*・゜゚・*:.。.

(≧∀≦)bイイ!!

OREBAKUさんは本当に文章読みやすくていいですな。
キス魔なところも(・∀・)イイ!!
321316:03/09/20 03:43 ID:XTCqlWKC
何気にゲームネタなんて・・・ご馳走様です。

栗羊羹美味しいですねぇ.。.:*・゜゚・(´ー`).。*・゜゚・*:.。. 私も好きです。
和菓子がお好きでしたら正月限定の花びら餅もお勧めですよん。
ピンクの花びら型の餅に包まれた白味噌風味の白餡と牛蒡の砂糖煮が絶品ですw
スレに関係無い話なのでこの辺でsage。
322OREBAKU:03/09/20 23:00 ID:OsH8rj9p
20.
「エド・・・・」
「あ、あの・・・・・そのついでと言っては・・・なんだけど・・・・
そろそろ限界なんすけど、オレ。」
「・・・・あ゛。」
やっとウィンリィはエドのペニスから手を離した。
「挿れても・・・いい?」
お互いに頬を真っ赤に染めている。
「え、あ、あの・・・・・・」
色々と変な言葉が飛び出したが、ウィンリィはおずおずと頷いた。
エドはウィンリィを座らせると、両脚を持ち上げた。
「やっ、やだ! エド・・・恥ずかしい・・・・」
ウィンリィのそこは、もう彼を受け入れる準備が出来ているようだった。
とめどもなく愛液が溢れている。
「・・・いくぜ」
「・・・・ん」
ずにゅっ・・・・ずぶっ・・・・・!
「くっ! キツッ・・・」
「んぁっ・・・ああっ!」
ウィンリィの秘所は、エドの男根をギチギチに締め付けながらも、柔らかく包み込むように彼を受け入れる。
「ぁあっ・・! エドのが・・・エドのがあたしの中に入っちゃってるっ・・・!」
「あー。ウィンリィのここ、すっげぇ絡み付いてくる。
やっぱりオレ達って身体の相性サイコーにいいみてぇだな」
そう言ったあと、涙を浮かべて彼を受け入れる彼女の唇にそっと口付けた。
「・・・・心の相性も。な。」
323OREBAKU:03/09/20 23:31 ID:OsH8rj9p
21.
エドは彼女を気遣いながら、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっ! あっ、フア、アァッ!」
「うっ・・・・! すげぇイイっ・・・・!
ウィンリィのここって、する度に良くなってる気がする・・・!」
「やっ・・・あっ、そ、そんな事・・・・あっ!」
「ないとは言わせねぇぜ。こんだけ気持ちいいんだから・・・よ!」
次第に、エドの腰の動きは強くなった。
「あっ! あっ! あっ!! エド、エドぉ! あふ、ひっ、ああ!
イイ、気持ち、イイのぉ! ンア、ヒァ!」
くの字に曲がった彼女の身体も、彼の動きと重なっていく。
更に列車の揺れが、丁度良いバイブレーションとなって彼等を更に高めさせていった。
「はっ、は・・ ウィンリィ、ウィンリィ! 好きだ・・好きだぜ!」
「フア、あっ・・エド、いい、嬉しい、よぉ! あたしも、好きぃ! あっ!」

未来への不安。悲しみ。侵した罪。そして、嫌と言う程味わった「絶望」と言う名の地獄。
彼女といるときは、全て忘れられた。暗く荒みきった自分の心に、光明が差した。
開けてしまったパンドラの箱。だが・・・

「うぁっ、ウィンリィ、オレ・・そろそろっ、限界、かも!」
「あぁっ・・! いいよ、エド! あたしもっ・・・・! お願い、一緒にぃ!」

最後に残ったのは。

「ウィンリィっ・・・射精(で)るっ・・・!!
くっ、あぁっ!!」
「エッ、エド・・・エドぉ! 
んっ、んうっ、あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

ウィンリィ・ロックベルと言う名の「希望」だった。
324OREBAKU:03/09/20 23:46 ID:OsH8rj9p
22.
それから何時間か経ったときのこと。
「・・・・ねぇエド?」
「・・・何だウィンリィ」
「結局あたし達、なんてこんなとこにいたのかなぁ?」
「さーな・・・きっとアルがおせっかいしたんだろ・・・・・」
「でもそのおせっかいのおかげじゃん。あたし達が晴れて恋人同士になれたのも」
「まー・・・な。これからはアルに足向けて寝れねーや・・・」
「って言うかさぁ・・・・・・?」
「?」
ウィンリィは窓を指差して、言った。
「ここ、どこ?」
どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
窓から見える風景には、海が広がっていた。
「・・・・・・・・・・
だーーーーーーーーーーーーーー!! ホントにここどこだぁーーーーーーー!!!???
ラッシュバレーはおろかダブリスも過ぎちまったのかオイ!?」
「ど、どうするのよエド?」
「ど、どうしましょう・・・・・・・・って言うか、アルはどこだ?」
「あ、あれ、あたしもすっかり忘れてた!」
「「アル〜〜〜〜〜〜!!??」」

その頃アルは・・・・・
「えー、そ、それでは、『北島三郎のモノマネをするコロッケ』のモノマネをしなさい。」
「(ヒップホップダンスを踊りながら)よさぁくわぁ〜、きを〜、きぃる〜・・・・」
覚えたての催眠術で、ラッシュバレーの居酒屋で人気者になっていた・・・・
「兄さん・・・ウィンリィ・・・・着いたときに知らせてあげれば良かったよ・・ゴメン」

†おしまい†
325OREBAKU:03/09/20 23:55 ID:OsH8rj9p
おしまいです。
本当はもっと短い予定だったのに。この愚か者め。
315氏、316氏、320氏(同一人物のカキコだったらごめんなさい)・・
極甘なのに暖かい声援ありがとうございます。
っつーか・・・やっぱり他の方のSSも見たい・・・・・待ってますから。

次はハボック少尉が主役の下ネタギャグを予定しております。
下ネタですがHなしですのでご了承下さい・・・・・
326320:03/09/21 00:56 ID:/QpZfXwA
>>325
続き良かったよ!
次のも期待して待ってます。
ガンガッテくださいまし。
ちなみに同一人物じゃないですよん。
327名無しさん@ピンキー:03/09/21 01:49 ID:DBsGLiE5
314と315が同一です、sage方を覚えて帰ってまいりました。
個人的には甘口系とおバカ系が好き、要はほのぼのなのが好きとゆー事で
328OREBAKU:03/09/21 21:16 ID:uohWp1ns
ハボック少尉主役の下ネタおバカギャグ投稿です。

Hなし、原作捏造ですのでご注意あれ。
329OREBAKU:03/09/21 21:30 ID:uohWp1ns
*ビョーキ注意報!?*

1.
夏。
世の皆様がたが夏休みを謳歌したように、軍部にもリラクゼーションの一環として夏休みがある。
期間は地方ごとに異なるが約一週間から十日程。
ただ、軍部には一つだけお休みに於ける「鉄則」があった。
『休みのときは上下なし』
というものである。
・・・・まぁ単純に言えば、お休みのときぐらいは階級の上下関係なく人として対当に接しろと言う事である。

ここ東方司令部の面々も、夏休みに入った。
「なぁリザ。今日はどこで食べようか?」
「・・・そうですね。三丁目のイタリア料理の店などはいいんじゃないでしょうか?」
「いいね。行ってみようか」
ロイ・マスタングとリザ・ホークアイはチャンスとばかりに堂々とデートをしている。
そして。ロイの側近中の側近のひとり、ジャン・ハボック少佐は・・・

「お兄ちゃん! いいかげんに起きてよ!」
17、8ぐらいの歳の少女が、ジャンの寝ている布団を引っ張る。
「・・・・んぁ〜? るせーな。夏休みなんだからちっとはだらけさせろよ」
ジャンは夏休みの間、実家に帰っていた。
「ったくもう! 帰ってから3日・・・いっつも朝帰りを日課にして!」
「っせーな・・・・・ムニャムニャ」
ジャンが寝返り、身体が正面を向いたとき・・・・・
「・・!」
とんでもないモノが少女の目に入った。 
330OREBAKU:03/09/21 21:49 ID:uohWp1ns
2、
それは首元に付いた、女性の口紅。
「・・・・・・!!
(キスマーク!!)」
てん、てん、てん、てん・・・・・・・
「(ちょ、ちょ、ちょっと・・・・・・・・・)」
それはジャンの身体の下の方に降下しており、最終的にはパンツの中に・・・
「・・・・・・・・・・この・・・・・・」
少女は、部屋の隅に置いてある電気掃除機を取り出し・・・
「こ、このスケベ兄貴ーーーーー!!」
しゅごおおおおおおおおお!!
股間を思いっきり吸い込んだ。
「おわっ! ナニ吸い込んでんだテメー!!?」
「ホラ! さっさと着替えてよ! 洗濯できないじゃない!!」
「・・・ったくよ・・・・」
ジャンは妹を部屋から出て行かせると、言われた通り下着を履き替え、ドアの前に放り投げたた。
「ホイよ! 洗濯頼んだぜ。」
そして・・・思い出し笑い。
「・・・・・・ニヤリ。」
『また会ってねv』『今日安全日なのv』『浮気しちゃダメよv』・・・

-ジャンの心の声-
「(しかしここ3日間ツキまくりじゃねーか・・・・
ポコチン労働基準法違反だっちゅーの!
今のオレにオトせねーオンナは中尉ぐらいなモノだぜ・・・
このままオレのバットで、大佐やイチ○ー君と打率勝負でもしてみっかヨ!?)」

「・・なーにニヤニヤしてんのよ!?」
突然、妹の声が耳もとから聞こえて来た。

331OREBAKU:03/09/21 21:59 ID:uohWp1ns
3.
「おわっ!? いつからいたんだよ!?」
「さっき洗った洗濯もの干しに来たの。ベランダはお兄ちゃんの部屋からしか行けないじゃん」
「ああ、そう・・・・・・・・」
ジャンは渋々引き下がった。
「・・・お兄ちゃん。いろんな女の人と付き合うのは勝手だけどさぁ・・・」
「あん? んだよ」
次の瞬間、恐るべき言葉が妹の口から飛び出した。
「汚れたパンツ洗う妹の身にもなってよね!」
「・・・!?
誰のパンツが汚れてるってぇ!?」
声を高めたジャンに、股間から異様な感触が襲って来た。
「・・・・?
(な、何ィーーーーーーーーーーーー!?
さっき替えたばっかのパンツにシミがぁ!?)」
そして恐る恐る中を覗いてみると・・・・・・・
「(うげっ!! 亀が怪し気な涙をーーーーーーーーーーーーーー!?)」
「・・・・なにやってんのよ? 挙動不審よ?」
「・・・・・・・・・・・・・・
な、なんでもねーーーーーー!!」
ジャンは慌てて上着を着て、家から出て行ってしまった。
「・・・・・・・・・・・・ハァ!?」
その様子を、妹はアゼンとして見つめていた。
332OREBAKU:03/09/21 22:17 ID:uohWp1ns
4.
30分後。
行きつけの病院にて。
「ハボック君、ビョーキもらったね?」
主治医の先生の第一声はこうだった。
「・・・・・・いぃっ!? どーゆー事ッスか先生??」
この主治医の先生。ジャンが小さい頃から診てもらっている顔なじみである。
「『アレ』つけないでやったんだろ!?
つけないでツケもらっちゃったってか? わーはははははは・・・・・・・」
「あ、あの、いや、その・・・・・・・
(・・・・・チッキショー! さてはここ3日間の間に口説いたオンナの中に時限爆弾背負ってたヤツがいたにちがいねー!
クソアマが〜、賞味期限切らしやがって〜・・・・・・)」
「ま、当分薬の副作用でカユミが続くだろうが初期の症状だから1週間ぐれーで治るだろ。
たまにはいいクスリだろ、イロオトコ!」
「・・・・・あ゛、あ゛り゛がどう゛ございました・・・・」
ジャンは込み上げる怒りを必死で堪えた。
「バイバイ菌〜」
「(オレとした事がヘタ打っちまった〜〜・・・・・!)」
そして、病院から出た直後・・・・・・・
「・・・・・・・っ!!」
猛烈なカユミがジャンを襲った。
「・・・・・・・・・・・
(か、か、かきてぇ〜〜〜〜〜〜〜!!
でも家に着くまではガマンだ! ガマンだオレ!!)」
そのせいで、自然と内股になってしまう。
「(か、カッコワリい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!! オレとした事が!!)」
その不気味な様子を、見ていた一組の男女がいた・・・・・
333OREBAKU:03/09/21 22:23 ID:uohWp1ns
今日はここまでです。

「ビョーキ」ネタ。実際はマジでシャレにならないそうです・・・・
幸い私は一度もかかった事はないですが。

オリジ設定で少尉の妹を登場させちゃいました。
彼女も色々と設定作ってみたいですね・・・・・・
334名無しさん@ピンキー:03/09/22 00:55 ID:bo1VW+wS
笑わせていただきました〜ノシ
実際なったら洒落にならないですが・・・体力が落ちると心当たりが無くてもかかりますからねぇ
風俗行ったり遊び回らん限りは大丈夫でしょうw
何気に妹キツイですね、皮肉が良い味出して良いですな


335OREBAKU:03/09/22 01:53 ID:qBegzIcZ
最初の方、少尉が少佐になってました・・・・・ニアミス・・・
階級上げてどーすんねん・・・・
336OREBAKU:03/09/22 22:03 ID:W6U3YrUs
5.
その二人とは、ロイとリザだった。
「・・・あれ、ハボック少尉じゃないですか?」
「・・・・・何やってるんだアイツは」
「・・・・・・・・なにか白い袋落としましたね」
「・・・・追い掛けて拾ってみるか」
二人は早速ジャンの後をそっと追い掛け、落とした袋を拾った。
「何でしょう? 病院の薬・・・・みたいですけど」
「・・・・・・・! (これは・・・・)」
ロイは直ぐさま袋に書かれていた病名にハッとした。
「・・・・・なに顔を青めているんですか?」
「い、いや・・・・・リザ。
この袋は私が届けるよ。ちょっと待っていてくれ」
そう言うとロイはダッシュでジャンの元に走った。
「・・・・・・・はぁ?」

「・・・・ハボック少尉」
「・・・おわっ!! 大佐じゃないっスカ! 一体・・・」
ロイはニタリと笑うと先程拾った薬をそっとジャンの眼前に差し出した。
「・・・・・落としたよ?」
「なにぃ!?」
ジャンは慌ててロイから薬の袋を取り上げた。
「フフフフ腐・・・・・君も好きモノだねぇ」
「た、た、大佐・・・・・・望みは何ですか?」
「フフ・・・・・・そーだねぇ・・・・・・・・・」
337OREBAKU:03/09/22 22:18 ID:W6U3YrUs
6.
その瞬間、ロイの瞳から怪しい光が放たれた・・・・
「君には確かけっこうカワイイ妹がいたねぇ。歳は確か18歳だったかな?
彼女と食事にでも・・・・」
「・・・ちょっと待て。
アンタオレの妹に手ぇ出すつもりか・・・?」
「ははは。手を出すとは言ってないだろう。食事に誘うだけさ。
・・・それで黙ってあげよう。どうかね・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・っ!!!」
この瞬間ジャンの頭に天使と悪魔が降臨した。

-天使-
『ダメだ! 絶対ダメ!! 野獣の如き大佐に妹を喰わせるなんてダメッスよ!!』

-悪魔-
『ゲへへ。これでオレの出世街道が保証されるなら妹なんざ安いもんだぜ! ゲへへ・・』

そして、ジャンの出した結論は・・・・
「・・・お断りします」
「そうか。交渉決裂と言う訳だね。男を見せたね少尉」
ジャンは、半分魂が抜けていた・・・
「(妹よ・・・ 兄ちゃんはオマエを野獣の魔の手から守ったよ・・・ウフフ・・・)」
「・・・・誰が野獣かね?」
「・・・・はっ!!」
・・・・・・・・あんただ。あんた。(←天の声)
「馬鹿だねー少尉。可愛い部下のビョーキを私がお喋りする訳ないだろう?」
ロイはジャンの肩をポンと叩き、最高の笑みを見せた。
「た、大佐ぁ・・・・・一生付いて行くッス!!」
そのときジャンの眼に見えたロイは、まさにゴッドであった。
だが・・・・
338OREBAKU:03/09/22 22:29 ID:W6U3YrUs
7.
二日後。
中央(セントラル)の病院に、ジャンの姿があった。
「・・・・・・・・甘かった・・・・」
ロイは、その後リザと行ったレストランで酔っぱらった勢いで喋ってしまったのだ。
「・・・おかげで東部の病院じゃ半径一メートル以内誰も近寄ろうとしねー・・・・
妹の耳にも入って『移ったらどーすんのよ!』ってパンツも洗ってくれねーし・・・
何で高い電車賃掛けてセントラルの病院まで通わなきゃいけねーんだよ・・」

コノウラミハラサデオクベキカ。

そんな心がジャンを支配していた。
「孤独だ・・・・・
誰もオレの気持ちなんか分かってくれねぇ・・・・・誰も・・・」
そうブツブツ言いながら病院の待合室に入ると・・・
「・・・・?」
何故か大人も子供も、ご老人も眼を点にしてビビっていた。
そしてその視線は真ん中に座っている大男に・・・・・
「・・・・・・!!」
その大男は、そのデカイ手で股間をボリボリとかいていた。
「おお・・・・・・・」
ジャンは、その大男の顔をよく知っていた。
「おおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
その男とは・・・・・・!
339OREBAKU:03/09/22 22:46 ID:W6U3YrUs
8.
「アレックス・ルイ・アームストロング少佐!!」
「・・ああ。東部のハボック少尉ではないか。こんな所で何をしているのかね?」
ジャンは半泣き状態でアレックスの手をガッチリ掴んだ。
「アンタがそんなにエッチな漢だったとは!!!!」
「・・・?」
「わーはははははは! 同士めっけたぜ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

翌日・・・
「オラオラオラ〜〜〜大佐! やっとめっけたぜ〜〜〜〜!!」
バイクに乗って特攻服に身を包んだジャンとアレックスが、デート中のロイとリザの前に現れた。
「な、なんだねその格好は!! それにアームストロング少佐まで・・・」
「話は聞きましたぞ。酔った勢いとは言え上司にあるまじき行為!」
「大佐にはオレ達最強コンビ誕生のイケニエ第一号になってもらいますからなぁ!!」
リザはロイにそっと耳打ちした。
「・・・・・まずいですよ大佐・・
まだ夏休み中です。 『休みのときは上下なし』が鉄則ですから、我々同士で起こしたモメゴトは何も罰せられません」
「なっ!! そうだった・・・・・・・・ヤバイ」
ロイは初めてちょっとだけ後悔した。
今回は発火布の手袋もしていない。まさに無能状態。
「な、って言うかなんで少佐までいるのかね??」
「はーははは! 大佐にはわからないでしょーね! オレ達の義兄弟にも匹敵する深いキズナをよ!」
「キズナ・・・・何ィ!? まさか・・・・少佐もなのか?」
「はははは少佐! これからオレ達『ビョーキコンビ』でどんどんのして行きましょうや!!」
340OREBAKU:03/09/22 22:57 ID:W6U3YrUs
9.
その時、アレックスの眼が点になった。
「ビョーキ? 何の事かね??」
「「「・・・・・は?」」」
「え、え、アンタ・・・・・・なんで?」
アレックスは、ふぅとため息をつくとポケットの中の薬の袋を取り出した。
「うっ!!」
「そ、それは・・・・・」
『アレックス・ルイ・アームストロング様
病名・インキンタムシ
お薬の使用方法・一日三回、患部に適量をお塗り下さい。』
「イ、イ、インキンの薬?????」
「ア、アンタオレと同じビョーキじゃあ??」
アレックスはフルフルとその太い首を左右に振った。
そして、一言。
「お主と一緒にするな・・・」
そう言って、アレックスは帰ってしまった。
そして・・・・・ジャンは死んだ・・・・・
「オ、オレはインキン以下か・・・・?」
その様子を、ロイとリザはアゼンとして見ていた・・・・
「・・・ちょっとだけ同情してしまうな」
「この事は黙っておいてあげましょう・・・・大佐」
「ああ。」

その後、ジャンはセントラル赴任の為に別れた彼女と付き合うまで、二度と女遊びをする事はなかったと言う・・
合掌。

†おしまい†
341OREBAKU:03/09/22 22:59 ID:W6U3YrUs
おしまいです・・・

インキンなのに威張るなよ少佐・・・・

次は何がよろしいですかね?
少佐の妹のキャスリンちゃん萌えです。
342名無しさん@ピンキー:03/09/25 20:41 ID:M4ZmVPtu
hosyu
343OREBAKU:03/09/25 21:18 ID:zc41caXr
次回作提案求めます。

1.カップリング名(エドウィンなどの略称でも可)
2.シチュエーション(グロだけは勘弁)
3.シリアスorギャグ

御協力のほどをば。

ネタが思い浮かばないぽ
344名無しさん@ピンキー:03/09/26 22:18 ID:e7cvKaXl
シェスカを希望。
相手は・・・・・・うーん。エド?
345OREBAKU:03/09/27 01:43 ID:8GzJcNbC
シェスカ嬢でつか。
只、私のポリシー上エドのお相手はウィンリィ以外にはしたくないので
他のキャラで良かったら近いウチにやってみます・・・・ハイ
346名無しさん@ピンキー:03/09/27 05:25 ID:2YeJzLzA
希望にそわないんなら無理にやらんでもよかろうに。
347OREBAKU:03/09/27 20:38 ID:/ER0rP1p
他にはございませんか?
348344:03/09/27 23:58 ID:QAxn4Cmr
ええ、無理ならいいっス。

シェスカ自体は希望したいが。
349名無しさん@ピンキー:03/09/28 00:02 ID:o+nJ3w9o
OREBAKUさんの SS面白かったですよー!(・∀・)
個人的に エドとウィンが気に入ってるので、
この二人の他の話も、読みたいです。
350OREBAKU:03/09/28 00:22 ID:MKplV/hM
>344様
シェスカ嬢自体は無理ではないですよ。相手がエド以外なら。
シチュエーションはどんなのが宜しいでしょうか?

>349様
有り難うございます・・シヌホドウレスイ・・・
このふたりは次にどんなエチーをさせてしまおうか・・・(SMは流石に無理だろうけど・・)
ジーンズバカップル万歳。
351名無しさん@ピンキー:03/09/28 22:29 ID:DGfdGzwe
エドウィンがよかとです・・・
352OREBAKU:03/09/28 23:07 ID:6YArOxdZ
>351様
シチュは・・・どんなのがええでしょうか?
353名無しさん@ピンキー:03/09/29 16:53 ID:l8esz6qc
下がりすぎ
354OREBAKU:03/09/29 23:29 ID:H3E4aSWZ
>351様
急きょ思い浮かんだんですが牛乳ネタはいかがでしょう?
OKなら近いうちにぁぷしますが・・
355名無しさん@ピンキー:03/09/30 20:27 ID:bRNYUpUR
>>354
いいっすね〜♪
356OREBAKU:03/09/30 23:47 ID:WDc/mbYj
エド×ウィンで牛乳ネタ、投下させて頂きます。
各地のエドウィン小説を読みまくったので多少「パクってるよコンニャロー」ってとこがあると思いますが見逃して下さい。

更新が前に輪をかけて遅いですのでご了承をば・・・。
でわ。
357OREBAKU:03/09/30 23:57 ID:WDc/mbYj
†みるくうぉーず!!†

ある日の事。
「ねぇエド。」
「あ? んだよ」
相変わらずさっぱり意味の分からない本に向かっているエドワードに一言。
「あたしと勝負しない?」
「・・・・・・・・・・・はい?」
言ってる意味がさっぱりわからなかった。
「何言ってんだオマエわ。」
「だーかーらー。あたしと勝負!」
「なにで?」
「んーとね。飲み比べ!」
「・・・・・・・は?」
エドは完全に思考回路が混乱してしまった。
「(飲み比べ? オレ達まだ未成年だぞ?? っつーかいきなりなんで勝負??)」
エドの頭の中がぐるぐる回っていると、ウィンリィは頬を膨らませてそっぽを向いてしまった。
「だってエドったら本に向かってる間ぜーんぜんあたしの話聞いてくれないんだもん」
「い、いや、別にシカトしてた訳じゃ・・・・」
「いいもん。ペナルティとして一年間えっち禁止!!」
「何ィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!?(ガチャピーン)」
358OREBAKU:03/10/01 00:07 ID:2BFUUi6A
「そ、それわものすっげー困るんだけど・・・」
この二人、やりたい盛りだけあって毎晩毎晩ものすごい事になっているのである。
「・・・だったら飲み比べする?」
「ハイ。しますします」
「よろしい。」
そう言って、ウィンリィは部屋から出て行った。
「(飲み比べ・・・かぁ。ワインならちっとは飲んだ事あるからな・・・
それで酔った勢いであんな事やこんな事・・・・・フフフフ腐)」
・・なんて妄想していると・・・・
「お待たせー。飲み比べのお題はこれよ!!」
ウィンリィの持って来た丸いお盆の上には、エドが最も恐れているものが何本も置いてあった。
「ギャーす!?」
所謂、牛から分泌された白濁色の汁。
所謂、モーモーさんのお乳。
所謂、瀬川瑛子・・・って、それは違った。
単純に言えば・・・・・・・・・・・・・・・牛乳であった。
359OREBAKU:03/10/01 00:18 ID:2BFUUi6A
「・・・・・・・・・・・・」
「エドの牛乳嫌いを克服する為に協力してあげよーって事。
感謝しなさい」
エドはブツブツ言ってるだけだった。
「・・・・・・・じ、じ、じじじじじじ・・・」
「・・エド?」
「辞退シマスッッッ!」
大声で叫んだ。
「きゃーっ!! なに亀○政調会長のモノマネしてるのよ!?」
「辞退します!」
「ちょっと! 飲んでもいないうちから何言ってるのよ!!」
「辞退します!!」
「あーそーですか!! だったらもう二度とえっちしてあげない!!」
「辞た・・・・ナニィ?」
やっとエドの動きが止まった。
「当然でしょ。牛乳如きに負けるよーなおチビさんの相手なんかしてらんないわよ」
「・・・・なんだと?」
ウィンリィの挑発に、エドがキレた。
「あら。久々に怒った? だったら勝負受ける?」
「おーお! やってやろーじゃねーか!! ただしオレが勝ったら何でも言う事聞いてもらうかんな!!」
「オッケー!(ニヤリ)」
かくして、エドワード・エルリックvsウィンリィ・ロックベルの時間無制限ノールール牛乳飲み比べデスマッチのゴングが鳴らされた。
360OREBAKU:03/10/01 00:24 ID:2BFUUi6A
今日はここまでです。

一応この後牛乳プレイ→おフロでプレイと言う流れになる予定。
舞台は泊まってる軍の宿泊施設・・だと思って下さい。
361名無しさん@ピンキー:03/10/01 21:32 ID:VLs9k2De
>>359
>「辞た・・・・ナニィ?」
送り仮名は、辞(め)たが正しいナリ

まあこんな些細なことは放っておいて、
続きを期待しています。
362名無しさん@ピンキー:03/10/01 22:01 ID:RFAnolRp
>>361
それは「辞退します」の「辞た(い)」でしょう

とツッコミを入れつつ、期待保守

イチャイチャしながらも仲良くケンカしなな二人がとってもいいです
363OREBAKU:03/10/01 22:35 ID:DwOrsVqf
†みるくうぉーず!† 続き

ソレカラドシタ。

10分後。
「・・・8・・・杯めぇぇ・・・・オエ。」
エドワード・エルリック現在8杯目。
牛乳嫌いの彼としては奇跡である。
「やるじゃないのエド・・・こっちも8杯目よ・・・・プハー」
ウィンリィ・ロックベルも現在8杯目。
もう二人とも意地になってる。
そんな二人の今の心境は・・・・
-エド-「(や、やばい。もー腹がゲボゲボだっつーの・・・)」
-ウィン-「(いけない・・・・ちと飲み過ぎたかも。やる前におトイレ行っといて良かったわ・・)」
そして。エドの9杯目・・・
「9杯目・・・・行く・・
・・・・・?」
突然、エドの鼻にものすごいむず痒さが襲った。
牛乳の蒸発した水分が鼻の中に入ったのである。
「ふぇ、ふえ・・・・・・(や、やば・・・くしゃみが・・)」
「え、エド?」
「ふぇっきしょい!!」
瞬間。エドの持ってた牛乳瓶から牛乳が宙を舞い・・・・
「あ゛。」
「あ゛。」
それは全てウィンリィに・・・・・
364OREBAKU:03/10/01 22:49 ID:DwOrsVqf
「エ〜〜〜〜ド〜〜〜〜〜・・・」
たちまち彼女の頭に怒りマークが二つ、三つ。四つ・・・
「あ、ウィンリィ・・ごめんなさい・・・・」
「・・・こんなドリフのオチですか?」
「わ、ワザとじゃねーよ! 事故だ事故!!」
飛んでくるであろうスパナを警戒し、うずくまるエド。
「そーよねぇ。ワザとじゃないわよねぇ・・・・・
まーそろそろあたしも限界だったし? 許してあげてもいいかなーって・・」
「あ・・・・そうなの・・・?」
恐る恐るウィンリィの顔を見ると、にっこりと微笑んでいる。が・・・
「(ヒィィィーーーー)」
眼は怒っている。怒りマークもバッチリ。
「だから・・・・ね?」
「だから・・・・・何スカ?」
ウィンリィは直ぐさま近くの牛乳を手に取り・・・
「お前も全身で飲めーーーーーーーー!」
「うぎゃーーーーー!!」
その牛乳をエドの頭からぶっかけた。
たちまちエドの全身も牛乳でびしょ濡れに。
「やりやがったな! ワザとじゃねーのに!!」
「キャー! うっさいわねー」
エドもお返し。そしてウィンリィも・・・・etc。

たちまち辺りは阿鼻叫喚の牛乳地獄に。
365OREBAKU:03/10/01 22:53 ID:DwOrsVqf
今日はこれまでです。

次はいよいよミルクプレイ?
この二人、どこまでイチャイチャするんでしょう。
ガキの喧嘩だ・・・
366名無しさん@ピンキー:03/10/02 00:34 ID:PI3nhbEu
>>365
かわええですよ・・・
367OREBAKU:03/10/02 23:36 ID:wmtTxFGG
†みるくうぉーず!† 続き2

それから一分もしないうちに、二人は全身牛乳まみれに・・・
「あーん。べとべとー・・・」
「お前だけじゃねーだろ・・・・
・・・あっ!」
エドワードはハッと気付いた。
「いけね・・・・・・お前の機械鎧までこんなになっちまった・・」
確かに、エドの右腕と左脚も牛乳まみれ。
「あ、だーいじょぶよ。
あたしの機械鎧だもん。そのぐらいで錆びるようじゃこの商売やってられないわよ」
ウィンリィは自信たっぷりに豪語する。
そんな彼女を尻目に・・・・・・
「・・・・・・・・」
エドは彼女をまじまじと観察していた。
白い液体で濡れた金髪が彼女のうなじに貼り付いている。
「(こ、これわ・・・・・・)」
そして着ているタンクトップもぐっしょりと濡れて、彼女の美しい肢体がクッキリと。
「(けっ・・・けしからん! なんというエロエロさか・・・・ッッ!)」
極め付けに、白い液体でまみれた彼女の顔がなんとも卑猥で。
「・・・ウィンリィ」
その不気味な殺気に、ウィンリィもようやく気付いた。
「な、何よエド」
「エッチすぎっぞオマエわーーー!!」
「きゃーーー!」
押し倒された・・・
368OREBAKU:03/10/02 23:55 ID:wmtTxFGG
「ちょ! なんでこーなるのよー!?」
「したい。」
「ちょっと待っ・・・・勝負は?」
「んなもん無効! したい。」
「き、昨日の夜・・・朝も・・・したばっかじゃない!」
「ヤダ。今したい」
そう言ってエドは残り2つとなった牛乳瓶のひとつを半分まで口に含んだ。
「せ、せめてシャワー・・・・むぐ・・・」
そしてそのままキス。
エドの口の中の牛乳がそのままウィンリィの口の中に。
「! むー・・・んん、ん・・・・」
ウィンリィは抵抗もできずそのままエドから口移しされた牛乳をゴクゴクと飲んでいく。
そして、巧みに舌を動かしてウィンリィの口内の彼女の唾液とブレンドされた牛乳を舐め取るエド。
「クフゥ・・・ン・・・ンー・・・・・・・」
無論彼女の舌を絡めるのにもぬかりはない。
そのうちにだんだんウィンリィの方もボーっとした気持ちになっていく。
「ぷは・・・」
息継ぎに唇を離すと、いつもよりも濃厚な色の糸ができあがった。
「エドったら・・・・いっつも強引なんだから」
「はは・・・ごもっとも」
でもそんな彼に心地よさを得てしまったのも揺るぎない事実である。
「・・・・何かオレ、こーゆー飲み方なら何百杯でもいけそうな気がする・・」
「・・・・・あたしも・・・・・」
本当に今さらと言う感じで、顔を真っ赤にする両者であった。
バカップルめ。(←天の声)
369OREBAKU:03/10/02 23:57 ID:wmtTxFGG
いいとこですが今日はここまでです。

なんか悪ノリしてばかりですね。エド別人だよ。
気分を害したらスミマセヌ。
370名無しさん@ピンキー:03/10/03 00:33 ID:RYx42mGc
良いぞ〜!!
ハァハァして続きを待つ
371OREBAKU:03/10/03 22:35 ID:9GyWpjfs
†みるくうぉーず!† 続き3

「アレ・・なんか声が聞こえたような気がするけど・・」
「へ? あたしは何も聞こえなかったよ?」
そう言ってエドワードのおでこに自分の額を当てるウィンリィ。
「熱はない熱はない」
「・・・・・・・そーね」
「・・ったくよ。なんでそんな可愛い顔するかな・・」
そんな彼女の顔に付いた牛乳をエドはペロリと舐める。
「ひゃっ・・・エドったらデンみたい」
「なんかいっつも思うんだけど・・・・・・・」
「なに?」
「ウィンリィって、苺みたいな味がする」
「・・・・・・・・・・・・・////////
そーなの?」
「ほっぺとか・・・・首とか。」
「・・・ん!」
そう言って、首筋をなぞるように舐めるエド。
「あとここも・・・・・」
「・・・! あっ・・・」
タンクトップの上着を脱がし、たわわに実った乳首を唇でひと摘み。
「ん、あ・・・・・v」
「ミルクで味付けされた今は、さしずめ苺ケーキってか?」
歯で甘噛みし、舌でも弄ぶ。
「ふあ・・・そんなに、舐めても・・・・あ、あたし・・からは出ないよ?
・・・んV」
「何が出ないって? そんじゃあ出るようにしてやろっか?」
エドがニンマリと笑う。
「・・ばか」
372OREBAKU:03/10/03 22:55 ID:9GyWpjfs
「いやいや。オレは大マジだぜ?」
「そ、そんな事・・・・・ひっ!?」
エドの左手が、いつの間にかショーツの中に入っている。
「ここも・・・・・こんなだぜ」
引き抜いて、ミルクと自分の愛液でべっとりになってる左手をわざとウィンリィに見せつける。
「いっ意地悪・・・・・」
「ホラ。舐めて。」
エドの言われるがままに、彼の左手の指を丹念に舐める。
「・・・ん・・・・
(なんか・・・やらしい味・・・・・しょっぱいよーな甘いよーな・・)」
そんなウィンリィの顔にたまらない快感を得てしまうエドであった。
「(くぅー・・・すっげぇやらしい・・・・でもすっげぇ奇麗だぜウィンリィ・・)」
堪らなくなったエドは、指を離させるとガチンガチンに固くなった自分自身をウィンリィの眼前に差し出した。
「ここも・・・・・舐めて」
「・・・・ん・・・・・・・・!(このまんま攻められるのは癪だから、ちょっとだけ・・驚かせちゃおっと)」
そう思いながら、エドの亀頭に舌を這わせ、その肉棒をゆっくりと唇で包んでいく。
「・・・・・っ!(い、いきなりくわえるとは思ってなかった!)」
口の中で、エドのペニスに舌がいやらしく絡み付いていく。
と同時に、顔をゆっくりと前後に。
「うっ・・・あっ!(おいおいおい! こんなテク持ってたのかよ? す、すげぇ・・・良過ぎるっ!)」
「ふぇふぉ(エドぉ)、あふぁひのおくちどぉ・・・?」
「あ、ああ・・・・なんか、サイコー・・」
完全に攻守交代状態である。
373OREBAKU:03/10/03 22:59 ID:9GyWpjfs
本番寸前で今日はここまでです。

この二人はどっちを攻めにしても楽しいです。
互いにチャレンジしあって。
やっぱり、愛だろ。愛。(←誰だお前は)
374OREBAKU:03/10/03 23:28 ID:9GyWpjfs
ちなみに・・・アニメOPのウィンリィたんが素晴らしくえっちでした・・
生足・・・・・肩・・・ノーブラ・・・・

激しく期待。
375名無しさん@ピンキー:03/10/04 02:23 ID:JHrKi84B
>>374
それ思いますた。
376名無しさん@ピンキー:03/10/04 18:35 ID:SIeHklV2
さすがにこっちは21禁だけあってマターリしてるな。
本スレは厨が入り混じって
ウインリィ萌えなんていえないほど
すごいスピードでスレ消費してるからな。
ちょっと前までのマターリした雰囲気が嘘のようだ。
377名無しさん@ピンキー:03/10/04 18:41 ID:n/PI98Th
〉373
やっぱ愛ですよね、愛があれば内容がちょっとくらい鬼畜でも許せちまう俺はダメですか??(歪んでたり一方的なのは×)
378OREBAKU:03/10/04 19:45 ID:2N5LgqMC
>377氏
私はラブエロ至上主義なもんで。
まぁ個人差じゃないですかね?

さて。もー少ししたら続き投下します。
今日はミルクプレイ終わらせる予定〜
379名無しさん@ピンキー:03/10/04 22:09 ID:W9n4R2ja
師匠×エドきぼんぬ。
380OREBAKU:03/10/04 22:49 ID:2N5LgqMC
†みるくうぉーず!† 続きラスト

「えへ・・・。じゃあもっとやってあげるね」
そう言って筋→玉→カリ裏・・・と奇麗に丹念に舌を這わせるウィンリィ。
「うっ・・・! ちょっ、ちょっと待て!」
ウィンリィはエドワードの言葉に素直に従い、動きを止めた。
「なに?」
「ウィンリィ・・・オマエいつの間にオレの弱いとこをっ・・?」
「・・なんとなく」
ウィンリィの答えは単純そのものだった。
「(なんとなく・・・かよ。まぁウィンリィらしい答えだけどな・・)」
「・・・お口に出してもいいんだよ?
エドのみるく・・・」
その言葉に、ドキリとするエド。
「(な、なんつー・・・)い、いや・・・・ウィンリィの中で・・・」
「・・・・・・・ん・・v」
真っ赤になりながらも、頷くウィンリィ。
そして牛乳でべっとり貼り付いた服を全て脱いで、床の上で全裸になるふたり。
彼女の裸体は見なれてしまってる筈なのに、エドはいつも堪らない興奮を覚えてしまう。
自分の下で眼をつぶりながら小さく震えるウィンリィの唇にそっとキスをする。
そして、一言。
「・・いくぜ・・・・」
「うん・・・・来て・・・・いつもみたいに・・・・して・・・」
381OREBAKU:03/10/04 23:12 ID:2N5LgqMC
ゆっくりとエドの腰が沈み、エドのペニスがウィンリィの膣に挿入されていく。
「・・ん! は、あぁあん!」
「・・・・・・!」
途端にエドの背中に、微かな痛みが。
「ごめんね・・・・爪・・・・立てちゃった。」
「べ、別に・・・いいけどよ。 う、動く・・ぞ!」
「うっ・・あ! あっ、あっ、あ・・・!」
少しずつ、でも力強くエドの腰の動きが増していく。
「あっ・・エド、気持ち、いいっ・・・・・ンア!」
「ああ、やっぱ・・・・お前のカラダって、何度味わっても・・・・っく!」
「と、当然よ・・・ぜっ、絶対・・・・飽きさせないんだから・・・・ヒュア、アァッ!」
「あ、飽きて・・・・たまるかっつーの!」
やがてウィンリィの方も、エドの腰の動きにぴったりと合わさっていく。
ひと突き、ひと突きとする度にふたりの結合部分から水音が聞こえる。
「やぁっ・・・えっちな・・えっちな音が聞こえてるっ・・! ああん!」
「ああ・・・オレも、すげー聞こえるっ・・・・」
やがて二人とも、完全に快楽を貪るのに夢中になっていった。
何度も体位を変え、スピードを遅くしたり早くしたり。
・・そうやっているうちに、「最初の」限界が来た。
「やぁっ・・・! あたし、もう・・・・・い・・く・・っ・・
いっちゃうぅっ!」
「くっ! オ、オレも! もう・・・このまま、いいか?」
「いっ、いいよ、出して・・・いっぱい!」
最後に、エドの左手とウィンリィの右手がしっかりと握りあう。
無意識に。何があっても、離れまいと。
「ウィンリィっ・・・射精るっ・・!! くっ!」
「エドぉ! いくっ・・いっちゃうぅぅ! ふぁぁぁあぁあぁ!」
互いの全身が、激しく痙攣して背中が弓状に反り返る。
と同時に、エドの精子がウィンリィの膣内にたっぷりと注がれていった。
382OREBAKU:03/10/04 23:21 ID:2N5LgqMC
「はぁ・・・エドったらいっつも・・・ほんとにミルク出ちゃうかも・・」
「・・ごめん。でも・・・・責任はちゃんと取っからよ・・・・」
真顔で言うエドに、ウィンリィは残った牛乳を頭からぶちまけた。
「どわっ! ちべてー!!
何すんだよ! 人がせっかく真面目に言ってるのに!」
「少しは頭を冷やしなさい。そーゆー事軽々しく言うんじゃないわよ」
100%照れ隠しである事はエドにも十分分かっていた。
だから、エドもそれ以上は怒らない事にした。
「ったく・・・・どーすんだよ。マジ汗と混じってベトベトになっちまったじゃねーかよ」
「・・・じゃあさ・・・・」
ウィンリィが突然顔を赤くして、もじもじと呟く。
「じゃあ・・・・なんだよ?」

「一緒に・・・おフロでも入ろっか?」

「へ?」

†みるくうぉーず!†終わり。
†おフロでGO!†に続く(?)
383OREBAKU:03/10/04 23:23 ID:2N5LgqMC
取り敢えず前編「†みるくうぉーず!†」終了です。

やっぱりイチャイチャさせたいのね。私って・・
笑って許してやって下さい・・・
384名無しさん@ピンキー:03/10/04 23:31 ID:tLdeU8Op
(・∀・)イイ!!
二人イチャイチャしすぎ(ノ´∀`*)
385名無しさん@ピンキー:03/10/05 00:11 ID:PpXMG3Y3
キュピ=ン!!
楽しいっす
386OREBAKU:03/10/06 19:17 ID:uLrkZy1q
寝起きウィンリィたん。
ttp://www.boreas.dti.ne.jp/~bbrs/tarou/tcg/d00/d37.jpg
やはりかわええですなぁ。
387名無しさん@ピンキー:03/10/06 20:09 ID:KggKjcz6
386萌え〜
388名無しさん@ピンキー:03/10/07 00:07 ID:Qd/NNuQ/
>>386
それって・・B・タロウさんが描いたのでは・・・・?
389名無しさん@ピンキー:03/10/07 00:28 ID:LFj/P5ff
>388
その通りです。
この方大好きです・・・
390OREBAKU:03/10/07 00:29 ID:LFj/P5ff
>389
あ、名前入れ忘れた・・・・
391名無しさん@ピンキー:03/10/07 00:32 ID:Qd/NNuQ/
>>389
おお!僕も好きなんですよ!コミックは持ってますけど・・・(同人誌も)
392OREBAKU:03/10/07 00:46 ID:LFj/P5ff
>391様
そうでつか。
今度からはメール欄に「sage」と入力して下さいね。

「おフロでGO!」は明日ぁぷ予定。
ちょっぴりだけシリアスな場面+オリキャラもちょっとだけ。
393名無しさん@ピンキー:03/10/07 00:48 ID:Qd/NNuQ/
わかりました〜期待しますー^^
394OREBAKU:03/10/07 23:35 ID:jmm3Resf
新作投稿。
予告通り「†みるくうぉーず!†」の続きです。

マヌケなタイトルのワリにシリアスな場面も。
あと、どっかで見たようなキャラが登場しますが深く突っ込まないで下さいね・・

最後に、これも更新激遅です・・・・
でわ・・
395名無しさん@ピンキー:03/10/07 23:40 ID:Qd/NNuQ/
おー!待ってました〜!
って、もう時間ので寝ますからまだ明日で見ます・・・^^;
(どんな内容になるか、楽しみだなー^^)
396OREBAKU:03/10/07 23:46 ID:jmm3Resf
†おフロでGO!†

宿泊所の部屋に完備されているお風呂の中・・
「君の〜手で〜・・切〜り裂〜い〜て〜・・・・♪
遠い〜日〜の〜・・・・記憶〜を〜・・・・・・・♪ アハハン」
エドワードが湯舟に浸かりながら、鼻歌を歌っていた。
・・何故最後が「アハハン」なのだろうか・・
最初は、二人で一緒に入るはずだったのだが・・・・

(数分前)
『一緒に・・・おフロでも入ろっか?』
『へ?』
『背中ぐらい・・・流してあげ・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・!』
『ウィンリィ? どうしたんだよ!?』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・
おトイレ・・・・・・・・・・・・・・・』
『はい???』
『ごっ、ごめんね!! お湯は沸いてると思うから先入ってて!!』
『ポカーン・・・・・・・』

・・・てな具合になったのである。
397OREBAKU:03/10/08 00:04 ID:PPkfNw6w
「ったく。腹こわしたんなら無理にやるなっつーの」
半分は君のせいだぞ。エドよ・・・・
浴槽のはしっこには、派手な絵の書いてある入浴剤が破かれて落ちている。
それには、こう書いてあった。
『機械鎧(オートメイル)の人でも安心!
ツ○ラ 温泉のもと 登別カルルス』
この登別・・・なんとかがどこなのかよくは知らないが、ウィンリィが前もって入れてくれたのである。
洗面所には、幾つかの入浴剤があると言うのに、わざわざ買って来たのだろう。
そんな彼女の優しさに、思わず笑みがこぼれる。
「・・・ありがとよ」
そして、その彼女が作ってくれたこの右腕を、そっと撫でる。
この時エドは、ある男の言った言葉を脳裏に思い浮かべていた・・・

 『確かにその左脚は 君の罪の証かもしれない』

 『だがその右腕は違う』

 『その右腕は 君と 君の弟と その右腕と左脚を作ってくれた人との
  魂の絆の証だ 』

「絆・・・・・かぁ・・・・」
エドは、湯舟に顔の半分までぶくぶくと入った。
398OREBAKU:03/10/08 00:17 ID:PPkfNw6w
一方、ウィンリィはと言うと。
「あー・・・すっきりしたー・・・・」
バスローブ姿でスッキリツヤツヤとした顔でトイレから出て来た。
「さーてと・・・・エドの背中流してあげる前に・・・・
パジャマの用意でもしてあげよっと」
そう言って、エドワードのトランクをマイナスドライバー一本であっさり開けてしまう。
「えっと・・・・・パジャマはどこかな・・・・・と」
幾度か荒らしてるうちに、エドの替えの下着と寝巻きが見つかった。
「・・・ププ。 熊さん柄・・・・・・ ・・あら?」
トランクの真下に、手帳がある事に気付いた。
「ボロボロの手帳・・・・なんだろう」
そこに書いてある事は、ウィンリィにはぜんぜんちんぷんかんぷんだったが、最後のほうに、4、5枚の写真が挟んであった。
一枚目は、小さい頃のウィンリィとエドワード、アルフォンスと写ってる写真。
「(エド・・・・まだこんなの持ってたんだ)」
二枚目は、エドとアルと、やたらでかい男と長髪をドレッド状にした女性が写っている。
「(師匠さんね・・・・エドやアルがあんなにビビるなんてどんな修行だったんだろう)」
三枚目は・・・・・・彼の母親の写真。
「(・・・・・・・エド・・・・・)」
そして、四枚目は・・・・・・・・
「(あ、あれ? この人誰なんだろう・・・・)」
それには、ウィンリィが今までに見た事のない青年が写っていた。
399OREBAKU:03/10/08 00:29 ID:PPkfNw6w
「(誰なんだろう・・・・この人。)」
黒髪を無造作に分けた、ワイルドな風貌。
肌の色は、自分たちよりも少し浅黒い。
だがしかし、そのキリリとした眉と鋭い瞳が、知性と意思の高さを思い知らされる。
そしてその眼は、どことなくエドに似ていた。
「(もしかして、エドのお父さん? ・・・・そんな訳ないか。髪の色が違い過ぎるもん。
同じ黒髪でも大佐さんとも違う・・・・異国の人だよね・・・・この肌の色は)」
裏を見ると、かすれてよくは見えないが、名前のようなものが書いてある。
「・・・えっと。『T・Hong・・・・ Ka・・・n・・・der』?
読めないな・・・・・・」
ウィンリィは、ハッと気付いた。
「いけない! こんな事してる場合じゃなかった!!」
慌てて荒らしてしまったエドの荷物を寝巻きと下着だけを除いて戻した。
そして手帳も元の場所にしまっておく。
「エドー、入っていい?」

五枚目の写真を確認する事なく。
400OREBAKU:03/10/08 00:35 ID:PPkfNw6w
今日はここまでです・・・

謎のひと、バレバレですね(笑)
お願いです・・・分かっても心の中でだけ突っ込んで下さいね・・・
そして心の中で笑ってやって下さい。
「パクリ野郎」と・・・

395氏、申し訳ないでつ・・・・
401名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:06 ID:XMzoQc8N
OREBAKUさんすみません、謎の人の正体、マジで解りません、
何かヒントはありませんか?
402OREBAKU:03/10/08 01:10 ID:PPkfNw6w
一応オリキャラですよ。
「エドとアルの生き方を決定づけた人」という設定。

ある作品からパクったんですがね。
つーか名前でバレバレ。
しつこいよーですが分かってもここでは何も言わないで下さい・・・
403名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:11 ID:XMzoQc8N
了解しました。
404OREBAKU:03/10/08 22:11 ID:ZdlRuX5X
†おフロでGO!† 続き

「エドー、入っていい?」
「だっ! ちょ、ちょっと待て! まだ・・・」
ウィンリィが呼び掛けると素っ頓狂な返事が返って来た。
「・・・ムフー。さてはアヒルちゃ〜んとでも戯れてるわね〜」
「・・んなんじゃねーって! とにかく、まだちょっと・・・」
妙に焦るエドワードをよそに、ウィンリィはさっさとバスローブを脱いでバスタオルを身体に巻いた。
「もう遅いわよ! 入りまーすv」
ガラ。
その瞬間、ウィンリィの眼に飛び込んだエドの姿は・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
顔中を、泡のようなクリームで覆っているエドの顔だった・・・
「・・・・・・アンタ誰?」
「オレだっつーの・・・・・」
405OREBAKU:03/10/08 22:25 ID:ZdlRuX5X
見ると、手にはヒゲ剃り。
「ひょっとしてエド・・・・・おヒゲ剃ってたの?
っつーか生えてたワケ?」
「あー・・・・ぜってー言われると思った。
だからお前が入る前に剃りたかったんだよー・・・・」
そう言う彼は二次成長期。ヒゲが生えないほうがおかしい。
ふてくされながらシャワーのお湯を使って顔のシェービングクリームを落とすエド。
一応ちょうど剃り終わったときだったらしい。
「っつーかウィンリィ! お前こそ何だそのカッコは!!」
「・・・はい?」
「風呂とは男女差別のない昔からの社交の場!
そんな重装備のバスタオル巻いてくるなんざ言語道断だっつーの!!」
・・確かに正論である。
「わかったわよ。バスタオル取ってくるから後ろ向いて入っててちょーだい」
「お、おう」
エドの妙な迫力に押されたウィンリィは、言われた通りバスタオルを取って扉から洗面所に投げた。
そして、お湯を二度、三度身体にかけた後、背中を向いているエドの隣の空いているスペースに入る。
その艶かしい音に、エドの心臓はバクバクと音を立てていた。
「・・・こーやって入るの・・・・五歳ぐらいのとき以来だね・・・」
「・・あ、ああ・・・あんときはアルも一緒だったけどな・・・」
互いにさっきまで肌を重ねていたのに、妙にドギマギしてしまう。
406OREBAKU:03/10/08 22:44 ID:ZdlRuX5X
ウィンリィが、エドワードの方をチラリと見る。
「(エドの背中って・・・こんなにおっきかったんだ)」
確かにエドの身体はまだ成長中とはいえ、体つきは武道を習っているだけあって既に並の青年以上。
そして、普段は三つ編みになっている髪はほどかれている。それだけでも普段の印象とは全く異なる。
「エドの身体って、こうしてみると傷だらけだね・・・・」
「ま、まぁな・・。お前の知らない所で修羅場くぐり抜けて来たからなぁ」
そう言いながら、エドもウィンリィをチラリと見る。
「(ううー・・・やっぱり色っぺー・・・ガキの頃とはダンチだよ全く)」
しっとりと濡れたうなじ。ほんのりと桜色に染まっている肌。そしてお湯に浮かぶ彼女の奇麗な髪。

そして、5分ぐらい経つと・・・・・。
「うにゃー・・・・今度みんなで温泉行きたいねー・・・・」
「あー。俺やアルが入れるよーなとこがあったらなー・・・・」
「そーねー」
二人とも自然とリラーックスしていた。
その手は、お湯の中でもしっかりと握りあっている。
407OREBAKU:03/10/08 22:49 ID:ZdlRuX5X
今日はここまで。

エドのヒゲ剃り。あまり想像したくないですね・・・・
でも、アヒルちゃーんと戯れてる二人は想像するだけで萌えてしまうかも。
ヤバイ。

マウント・フジがあるんですからハガレンの世界にも温泉ぐらいあっていいでしょう。
長時間の入浴はできなさそうですがね(金属が腐食する成分の含まれた温泉もあるそうですから)。
408名無しさん@ピンキー:03/10/08 22:52 ID:/2KF+e1D
やっと入れたらと思ったら、いきなり風呂シーン^^;
ドキドキしちゃったw
409名無しさん@ピンキー:03/10/08 23:16 ID:/2KF+e1D
OREBAKUさん、昨日のことは気にしなくでいいです^^
仕事が疲れていたのて、眠気が・・・^^;
今週中はさすがに無理があるみたいので、今度にします。
10/11〜14はもう大丈夫と思います。(仕事休みだし^^)

OREBAKUさん、話がうまいねー^o^
でも、僕は想像力が凄いのでもう鋼の錬金術の世界に入り込んでしまった^w^;
後の話はがんばってねー^o^/
410OREBAKU:03/10/08 23:23 ID:ZdlRuX5X
>409氏
は、はい!?
私は「期待外れでスマソ」と言う意味で申し訳ないですと言ったのですが・・・
「昨日の事」ってオリキャラの討論のことですか??
411名無しさん@ピンキー:03/10/08 23:42 ID:/2KF+e1D
いや、>>395氏ですよー
412OREBAKU:03/10/08 23:46 ID:ZdlRuX5X
・・そーですか・・・・
じゃあ一応区別の為にここでのHN作ってもらえませんかね?
413名無しさん@ピンキー:03/10/08 23:48 ID:/2KF+e1D
了解。じゃあ、ヒグマでいい?
414OREBAKU:03/10/08 23:54 ID:ZdlRuX5X
何でもオッケーですよ。
っていうか最初の「最低限の条件」に入れておくべきでしたね。
「2回目以降はここだけのHNで来て下さい(最初に来たときの数字でも可)」って。

応援感謝です。
ついでに神になってくれると凄く嬉しいのですが・・・私だけが書くのも・・
ハッキリ言ってエドウィンのネタが尽きかけてます。
勝手すぎますね。スマソ
415名無しさん@ピンキー:03/10/09 16:55 ID:tMw33vrQ
耐えらんね。本当にお前21かよ。
416名無しさん@ピンキー:03/10/09 18:00 ID:LKYAVakY
やだなぁ、文句言うくらいなら自分で書けって
書けないなら他の神が来るまで黙ってROMってろって
417名無しさん@ピンキー:03/10/09 19:06 ID:2LzipL8D
>っていうか最初の「最低限の条件」に入れておくべきでしたね。
>「2回目以降はここだけのHNで来て下さい(最初に来たときの数字でも可)」って。

そんなの、どのスレでも見たことないぞ?
前から気になっていたのだが、>>1= OREBAKUは1年ROMってからこいといいたい。
ここは藻前のHPじゃねぇ。
自分でスペースとって、自分のところで書いてくれ。
余りにも房くさくて耐えられん。
418名無しさん@ピンキー:03/10/09 19:14 ID:LKYAVakY
やだなぁ、4行目を書いたならその下の5・6・7行目は要らないじゃん
419OREBAKU:03/10/09 19:32 ID:Y8bNLNbE
スミマセン。

煽られ防止+自分への戒めとして作品以外の投下はいたしません。
23時以降に続きを投下いたします。
420OREBAKU:03/10/09 23:06 ID:Y8bNLNbE
†おフロでGO!† 続き

「なぁウィンリィ」
「・・・なぁに?」
「もしもさあ・・・・・・自分の意志と関係なく・・・永久に歳をとらなくなっちゃったらどうする?」
「・・・え?」
突然のエドワードの質問に、ウィンリィは少し戸惑った。
「それって・・・不老不死ってこと?」
「・・ああ。なんとなく・・・・で、どうなの?」
「ん・・・えーと・・・・・・そうね」
少しだけ考えた後、ウィンリィは答えた。
「・・・・・そうね・・・あたしはイヤかな。
だってあたしは普通にエドやアルと年を取りたいもん。
あたしだけ若いまんまでエド達がおじいちゃんになるなんて考えたくもないわ。
・・・まぁ、よぼよぼにはなりたくないけど・・・ね」
「・・・そっか」
エドはその顔をお湯でジャバジャバと洗う。
「っきゃ?」
そして、ウィンリィの頭を自分の頭の横に引き寄せる。
「ウィンリィ」
「な、なに・・?」
「お前を好きになって良かった」
ウィンリィの顔が真っ赤になる。
見えないが、自分を抱き寄せる彼の顔もきっと自分と同じ色だろう。
「・・・・・・・・・な、なんで今更言うのよ・・バカ」
周りに立つ湯気も、もうお湯なのか自分から出たものなのかわからない。

彼は知っている。
望んでもいないのに永遠の命を得てしまった人間を。
一人は彼の弟。
そして、もう一人・・・
421OREBAKU:03/10/09 23:18 ID:Y8bNLNbE
「あ、あの〜エド?」
「なんだ?」
「し、下に・・・・・なんか固いものが・・・・」
見ると、固くなったエドの肉棒がウィンリィのおへそのところにぴったりと貼り付いている。
「あ〜ごめん。 ・・・・感じたか?」
「もう・・・・バカ!」
ウィンリィが、エドの顔を水に浸ける。しかも・・・思いっきり。
「ガボゴボ・・・・・ぷぁ!
こ、殺す気かこの凶悪オンナ!! ゲホゴホ・・・」
「調子に乗ったバチよ!
ホラ上がって! 言った通り背中流してあげるから」
「・・・あ、ああ・・・・・」
ウィンリィに言われた通り、エドは風呂釜から出る。
「(・・・・・・うわー・・・・)」
すると当然、ウィンリィの眼前に彼の勃起したものが見える訳で。

「・・はーいお客さーん。お背中お流ししまぁーす」
「はーい・・・って、そんなセリフどこで覚えたんだよ??」
422OREBAKU:03/10/09 23:31 ID:Y8bNLNbE
妙なトコロでツッコミながらも、ウィンリィの前でちょこんと座るエドワード。
「(・・うー。妙に緊張するぜ・・・・・)」
後ろからは、わしゃわしゃと泡立てる音が聞こえる。
「じゃあやるよ。痛かったら言ってね〜」
「はいはい。オテヤワラカニ・・・」
次第に背中に、スポンジと泡の心地よい感触が伝わる。
彼女の力加減は、痛くもなく痒くもなく、ちょうどいい感じだった。
「どお? 痛くない?」
「あ、あー・・・・・なんとも言えません」
後ろから見えるエドの顔が、次第にポワーンとした締まりのない顔になる。
「エドったら、オヤジー」
「うるせー。彼女に背中流してもらうなんて男冥利に尽きるっつーの」
「(・・・・キュピーン)」
そんなエドに対し、ウィンリィにちょっとしたイタズラ心が芽生えた。

ムニュ・・・
「・・いっ!?」
突然、背中の感触が変わった。
「ほらエド、じっとしてて」
「お、おまえ・・・・・なんつー事をっ」
「さっきのお返しよ。ホラ動かないで」
ウィンリィはスポンジの代わりに自分の胸を使ってエドの背中を・・
「あたしの胸、あんまりおっきくないから気持ちよくないと思うけど・・」
「い、いや、そんな事は・・・・・・っっ!」
423OREBAKU:03/10/09 23:45 ID:Y8bNLNbE
背中越しでも、そのいやらしい感触は十分に伝わってくる。
「お客さーん。いかがなものですかー?」
「だ、だーかーらどこでそんな言葉覚えたんだよ!」
・・ツッコミどころが違う。
それはさておき、むにゅむにゅとしたウィンリィの胸の感触は、次第にエドを興奮させる。
「(こ、こいつっ調子に乗りやがって・・・・おしおきしちゃる!
でも・・・どうやって? ・・あっ。気持ちイイ・・・)」
そのスポンジとは格段の差の柔らかい感触。ツンと張った乳首・・
「(・・・・ん? 乳首? ひょっとしてウィンリィも感じてんのか・・・
そーいやコイツ、乳首性感帯だったっけ)」
エドはウィンリィとは逆の方向に背中を動かした。
「ちょ・・ちょっ! じっとしててって言ったはずよ?」
「う、うるせー。お前にばかり攻められてたまるかっ・・・」
二人はもう意地になってそれぞれ逆方向に身体を揺らす。
「こ、これじゃ洗えない・・・・あっ、や、やめ・・・ひゃんっ!」
たまらず嬌声を上げるウィンリィ。
声と同時に彼女の動きがストップした。
「・・・まだまだ!」
「ちょ、あたし動き止めたのに・・・・あん! だめぇ!」
そんなのをお構いなしにエドは動きを止めようとしない。
「ほれほれ。ギブアップって言うか?」
「ふあ、あっ! ぎ、ぎぶあぁ〜っぷ・・・あん!!」
勝負あり。 エドワード・エルリックのKO勝ちである。
424OREBAKU:03/10/09 23:48 ID:Y8bNLNbE
今日の書き込み終了。
断っておきますが私は仕上げてからソース化しての投稿は環境の都合上できません。
直接カキコなのでそこはご容赦して下さい・・
425名無しさん@ピンキー:03/10/09 23:52 ID:N8perJlO
あいかわらず甘エロでいいですなヽ(´ー`)ノ頑張ってください
426>>395:03/10/10 00:00 ID:DQJVZfIg
甘いエロっぽい^^いいなぁ・・・
こっちの世界に行きたい・・・w
427名無しさん@ピンキー:03/10/10 00:01 ID:3PZgkZnt
乙。

勘違いしているようだからいいますが、もっといろんなスレ・板を見てきたらどうですか?
空気が全然読めてないように見受けられます(←この言い回し、意味わかります?)
2chがどういう所なのかということを全くわかってないみたいですし。

正直、今の雰囲気じゃ他の職人さんたちは来辛いと思う。
428OREBAKU:03/10/10 00:29 ID:I9WepnbO
>427様

はい。精進して勉強します。
ご忠告、大変感謝しています。
429320:03/10/10 00:50 ID:jC7j+guV
OREBAKU氏
なんかまたいろいろ言われてますが
自分は応援していますので!
いろいろ言われてちゃんと抑えてるのは偉いと思います。

続きも今後も期待して待ってまーす(=゚ω゚)ノ
430名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:05 ID:hfVdICNn
>417や>427に同意。
>はい。精進して勉強します。
>ご忠告、大変感謝しています。
と言ってはいるけど、前にも同じ事言われているだろ。
わかってないんだよ、藻前。

煽りじゃないんだ。意見として聞いて欲しい。
各々のスレにローカルルールはあるけど、それを作るのはそこの住人。
ルールはスレの進行具合や雰囲気によって意見が出るうちに
賛否を取って決まっていくもんだろ?
匿名掲示板なのに、なんでいちいち名乗らなければならないんだよ。
個人の自由だろ?藻前が決めるとこじゃないだろ。
ここは2chであって、藻前の個人サイトじゃないんだ。
ここじゃ誰もが大総統なんだよ。
全ての女性にミニスカート履かせるのも、男は全員クビにするのも、
全部個人の自由なんだよ。
でもそれをどうするかみんなで決める所なんだよ。
その上で楽しむ所なんだよ。
激しく主旨がそれたけど、とにかくわかってくれ。
空  気  を  読  ん  で  く  れ。

でも小説の投下自体は嬉しいんだ。
でも今のままじゃ応援したくても出来ないってのが本音だ。
熱くなってスマン。デンパでスマン。偉そうでごめん。
431名無しさん@ピンキー:03/10/10 01:30 ID:pUDkI1Mm
ここまでスレが育ったら、多少書き込み無くても落ちないから
ネタが無いって事なら、SSのアウトプットはしばらくお休みして
原作からの萌えシチュ探しとかのインプットに専念してみては。

ここ最近のネタ系作品(牛乳とか)
別にハガレンキャラである必然性が無いじゃん。
(名前を他作品のキャラに入れ変えても
違和感ない)
432OREBAKU:03/10/10 01:31 ID:I9WepnbO
>430様
いや・・なら一回でもいいから何か書いて下さい・・・
正直、私が書くのも限界です。
今書いてるのを最後に、もうネタは他スレで書くようなエロなしのドのついたシリアスなものしかありません。

今だから言いますが、誰も書いてくれないから私が書いてるんです。
書いてるのを見ればわかるように、私には文才なんかありません。
でもせっかく誰も作ってないスレを作ってみたのだから、ハガレンが好きだから、
仕事から帰ってありもしない頭で考えながらコツコツ書きました。

別に、名乗るのを強要してる訳ではなかったんです。
それは確かに、言葉が足りなかったです。謝ります。
空気の読み方も、まだまだ経験不足なのを痛感しています。

が・・・・最後に、言わせて下さい。
「読むだけなら、静かに見守り、書いてくれるのなら、まったり頑張って下さい」

・・言った通り、今投下してるSS(金、土の二日で終了)で私の馬鹿な作品は最後です。
偉そうでごめんなさい。
320様、395様、425様。応援、大変感謝しております。
433名無しさん@ピンキー:03/10/10 07:47 ID:0HQxrueI
こいつ本当に人の話聞いてねェよ(藁
こ こ は お 前 の サ イ ト じ ゃ ね ぇ ん だ っ つ う の 。


大体他のやつに書けって言われてもここのスレの過疎具合を見てみろよ。
書きづらくしてんのはてめェの妙なテンションなんだよ。このスレ見てるとここ本当に2chか?って疑いたくなるっての。
わざわざ作品投下して糞スレ存続させとくよりかは放置してdat落ちさせておく方が懸命だね。
文句あるならてめェが書けって台詞はこのスレをもっと盛り上げてから言って下さいよ。
一作品投下して感想が1〜2コだけって所あたりがまた情けなくて見てらんない。(プ

434名無しさん@ピンキー:03/10/10 13:22 ID:+R1QS4cN
>>433
端から見てるとお前の方がイタスギ。
作品も投下しない、ネタも出さないで文句だけ言ってる自治厨がいるスレの方が居心地悪い
435名無しさん@ピンキー:03/10/10 15:54 ID:hEkw8SNs
>>434
禿同。
投下の合間は感想投下か雑談でスレの保守がROM専の美学じゃ!
それ以外に誘導したけりゃ先ずネタ投下しなきゃなー。
436名無しさん@ピンキー:03/10/10 20:44 ID:VWv71P01
416と418で優しく言ってあげたのに。
自分で書けない奴は黙って見てろっての

一般のスレとかで、1つの話題に集中することに文句いう香具師もいるけど
自分でそれに代わる話題も出せないで威張るだけならカエレと

OREBAKU氏もちょっと空気が読めてないところあるかもしれんが
文句言ってるだけの香具師に比べたらこのスレのために頑張ってるし全然オッケ

他の人の作品もお待ちする次第
437今まで ロムってますた。:03/10/10 21:26 ID:hZVc/t7N
自分も エドウィンで何か投下したいのですが、
原作で恋愛要素が 読み取れず、
ストーリーが さっぱり浮かばないのですよ…。(;´Д`)

エロパロといえど、原作から読み取れない事は、書けないもので。
アニメの方で 萌えシーンとかがあったら書けるかもしれませんが。
そんな訳で いろんなシュチュエーションで、
沢山SSを書いてくださる OREBAKU氏には、非常に感謝してます。

まぁコテハン付ける付けないは、個人の自由という事で。
あと あまり 職人キボンとおっしゃるのを、控えた方が宜しいかと。
あと 書くのがつらいとか愚痴も(ry

>自分でそれに代わる話題も出せないで威張るだけならカエレ
空気空気とおっしゃる方々の作品が、本気で読みたいです。
438チョト訂正。:03/10/10 21:36 ID:hZVc/t7N
>自分でそれに代わる話題も出せないで威張るだけならカエレ
禿げ胴!
空気空気とおっしゃる方々の作品が、本気で読みたいです。
439名無しさん@ピンキー:03/10/10 22:37 ID:XnB3rOSD
晒しage
440名無しさん@ピンキー:03/10/10 22:45 ID:VWv71P01
悔しかったか、いじわる言ってごめんな
441名無しさん@ピンキー:03/10/10 22:51 ID:4d96TYPt
>>431
ハガレンの必然性がないと言うけど、
ただイチャイチャあまあまが読めるだけでも満足だし、
それがハガレンならもう文句はない。

つまり、もっと読みたいってこった。
442437:03/10/10 23:11 ID:ws465TPA
>>440
悔しくないが、貴方のSSは読んでみたい。
や、読み手がレス付け禁止とか言いたい訳ではなく(ry
>>431
確かに。
でも 多少原作から離れても、
バラエティがあるのは、良い事だと思う。
443名無しさん@ピンキー:03/10/10 23:15 ID:5UpuA6MC
いや、そこの晒しageてる人に言っただけだから気にせんといて


書いてみたいけど表現力のなさに鬱ですよ先生
444OREBAKU:03/10/11 22:12 ID:3UKl837z
色々ありましたけど、これで終了ぁぷです
死、死、死だけに。

†おフロでGO!† 続き
445OREBAKU:03/10/11 22:27 ID:3UKl837z
「さーてー。洗ってもらってばっかりじゃ申し訳ねーからオレがやってあげる番ですねぇ」
そんなエドワードの眼は、まるで料理の鉄人。
「・・・・うー・・・爪立てないでよ」
さしずめウィンリィは、これより鉄人に料理されるまな板の上のコイと言った所か。
「アイアイサー」
妙に嬉しそうである。

「・・ん、そこ、脇の下も・・・・」
ウィンリィの心配をよそに、エドワードの洗い方は丁寧だった。
「・・・! あふ。あっ・・・・ なんか、やらしい・・・・」
「お前が感じやすいんだよ」
ただひとつ、性感帯をいやらしく重点的にいじると言うのを除けばだが。
「・・おいウィンリィ」
「・・・な、なに・・・・」
「足広げろよ。一番大事なとこ洗えねぇじゃん」
「や、やだ・・・・そんなとこ、自分でするよぉ・・・」
「いいから広げろ」
ウィンリィは真っ赤になって、エドワードの言う通りにその長い足を広げた。
「もう濡れちゃってるのかよ。やらしいな」
そう言って、熱く濡れる彼女の秘唇に舌を入れるエド。
「!! エ、ド・・・汚、いよぉ・・・・あっ!」
「なんか、オレのが少し混じってるから変な味するな。
っていうか・・・・オマエ力入れ過ぎだよ。オレの舌千切れちまうぞ」
「そ、そんなの・・・・わかんないよぉ・・・・んっ!」
「・・・でもさぁ。こんなちっちぇー穴にオレのアレが出たり入ったりするんだろ?
それに赤ん坊だって・・・さぁ。やっぱ、人間て凄ぇよな・・・・女の子って・・・すげぇ」
446OREBAKU:03/10/11 22:43 ID:3UKl837z
そんな事を言いながら、エドワードのクンニは激しさを増す。
「お客さぁん。なんか舐めても舐めても溢れてきますよぉ?」
薄い金髪の陰毛をかき分けて、ワレメとクリトリスを丹念に舐め回す。
「な,なんでエドまでそんな言葉に・・・あ! ンン! そこぉ、もっとぉ!」
その激しいクンニに、ウィンリィの気持ちもどんどん高ぶっていく。
だがそれは攻め続けてるエドワードも一緒だった。
「ウィ、ウィンリィ! な、なんかオレもうたまんねぇ!
い、いいだろ?」
エドワードのペニスは勃起しきって、はち切れそうになっている。
「い、いいよ、あたしも、来てっ! 来てェエドぉ!」
ウィンリィの言葉の後、エドワードは半分のぼせてしまいそうな気分になりながら勃起しきったペニスを彼女の秘所に当てがい、
「くううっ!」
「んぁっ、ああ!!」
一気に捻り挿れた。
「アッ,エド,ぃい、気持ちいいよぉ! もっと、ああん!」
「くっ! やっぱりすげぇっ・・! はぁっ、はっ・・!」
エドワードはウィンリィを抱き寄せ、そのまま腰を激しく打ち付ける。
その度にウィンリィの秘所は彼をやすやすと受け入れつつもギチギチと締め付けていく。
447OREBAKU:03/10/11 23:04 ID:3UKl837z
「ウィンリィっ! オレ、も、もう限界っ・・!」
「ふあ、あん! あ、あたしも、もうだめぇ!」
興奮しきった二人は、いつもよりも早い絶頂を迎える。
「ウィンリィっ・・・・ウィンリィ!! うあっ、くっ!」
エドワードは最後の力とばかりに激しく腰を突き立て。
「ああ! エドぉ、いっちゃううう! ダメぇ! エド、エドぉーーーー!!」
ウィンリィもそんな彼をきつく抱き締める事で受け入れた。

ドクン、ビュク! ビュクン!ビュク、ビュクッッ・・・!!

「あ、あ、あぁ・・・・エドのが・・エドのがいっぱいっ・・・」
同時に絶頂を迎えた二人は、無言で抱き締めあい、激しいキスをしあう。
唇が離れると同時に、エドワードがくてっと、ウィンリィに覆いかぶさった。
「やだ・・・重いよエド・・・」
そう言いながらも、愛しい彼をぎゅっと抱き締めるウィンリィ。
その時、彼の異常に気付いた。
「(・・・・熱い?)え,エド?」
顔を見ると、エドワードは目を回していた。
「エド??? どうしちゃったのよ?」
入浴剤の裏面には、大きくこう書いてあった。

『使用上の注意
1.当社の製品は機械鎧の方でも安心して入浴できますが、機械鎧の構成物質によって熱伝導を起こす場合がありますので念の為一時間以上の入浴は控えて下さい。
2.入浴した際は蒸発した成分でお風呂場が軽いサウナ状態になりますのでご注意下さい。
3.乳幼児の手の届かない所に保管して下さい。』

「ど、どうしよう・・・・」
448OREBAKU:03/10/11 23:34 ID:3UKl837z
『・・・なぁ・・・エドワード君。アルフォンス君。
君達には・・・・好きな女の子とかはいるか?』
『・・・・ぶっ!! な、なにいきなり言うんだよホンゴウさん!』
『そうですよいきなり・・・・』
『・・どうなんだ』
『いると言えば・・・いるけど・・・・』
『・・オレも・・・・それより、ホンゴウさんはどうなんだよ!』
『いた・・・・。だが、俺にはもう・・・そんな資格はない・・・』
『それじゃあ・・オレ達だって・・・・』
『そうですよ・・・・・禁忌の身体という点じゃあボク達は同じじゃないですか』
『・・・・・いや。君達は違う。
君達には、俺になくて君達にあるものがあるさ』
『えっ・・・・・』
『その魂の奥に輝いている、可能性だ』
『ホンゴウさん・・・・・・』
『俺はもう、この呪われた身体から逃れる事はできない・・・・
だがまだ君達には可能性がある。元の身体を取り戻す事も、人を愛する事もできる』
『だったら何故・・・・貴方は戦うんですか?』
『「錬金術よ 大衆の為にあれ」 ・・・それと同じ事さ・・・』
『ホンゴウさん・・・』
『大切にしろよ。自分が愛している人を。自分を愛してくれる人を・・・』
449OREBAKU:03/10/11 23:44 ID:3UKl837z
「う、うーん・・・アレ。ここはベッドじゃねぇか」
エドワードの目が覚めたときには、既に朝になっていた。
「オレ、どうやってここに来たんだっけ・・・・・
まぁいいや。もう少し寝よう・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・げっ!!」
同じベッドで、ウィンリィは寝息を立てていた。
そして、よく見ると自分は下着だけの姿。
「・・・ウィンリィが運んでくれたのか・・・・」
彼女を起こさないようにそっとベッドから降りると、自分のトランクをなるべく音が立たないように開けた。
「(・・あいつ、オレのトランクこっそり開けたな・・・・・まぁいいや)」
そして一番奥に閉まっておいた古ぼけた手帳を取り出すと、その中から一枚の写真を取り出した。
「・・・・こんなの、恥ずかしくて見せられねぇや・・・」
その写真には、ウィンリィの満面の笑みが写っていた。

そしてその裏には、エドワードの筆跡でこう描かれていた。

『The Gooddess of mine (オレの女神様)』
450OREBAKU:03/10/11 23:55 ID:3UKl837z
「兄さん、おはよー」
突然、アルフォンスが入ってきた。
その手には、お菓子の缶がある。
「・・・・・ギクッ!! の、ノックぐらいしろよアル!!」
突然の来客にビビり、慌てて写真と手帳をしまうエド。
「ノックは5回もしたんだけど・・・・・」
「え。そうなの?」
そんなやり取りの中、ウィンリィが目を覚ました。
「・・・・うーん。あ、アルおはよー・・」
「あ。お早うウィンリィ」
「いい匂い。何持ってるの?」
ウィンリィの視線は、早速アルの手に持っているお菓子の缶に注がれた。
「ああこれ。朝御飯の前に食べさせてあげようと思って・・・・」
「・・何だよ。さっさと見せてくれよ」
その甘〜い匂いに、エドワードも興味津々である。
「下のお土産屋で買ってきた・・・・」
アルは、その缶のふたを開けた。
「クッキーだよv」
そのクッキーには、白濁色の汁が・・・
「「はぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜??????」」
二人同時に、意味不明の声を上げた。
「こ、これ牛乳がかかってねぇか?」
「違うよ・・・・これ、シュガーシロップのやつとチーズだよ・・」
「お、おんなじだ! 変えてもらってこいアル!!」
「おいしいのに・・・・って言うか、なんでウィンリィまで嫌がってるの?」
「いやー! もうしばらくは牛乳はこりごりよー!!」
「ふたりとも、ワガママだなぁ・・・」

アルは、何も知らない・・・


†おしまい†
451OREBAKU:03/10/11 23:57 ID:3UKl837z
終了です。
思い残す事はありません。
応援してくれた方、ありがとうございました。
452名無しさん@ピンキー:03/10/11 23:58 ID:9h6utsZh
どうしよう。感動してしまいました。またいつかでいいですから、書いて欲しいです。
453名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:06 ID:yt2kUYqL
んな、もったいねぇ…いつかきっと帰って来てくだせぇ
454名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:08 ID:GhrxsZy7
相変わらずイイなあぁ
あんな自治厨な粘着は気にしないでもっと書いて下さいよ。
ネットマナーなんてそのうちに自然とわかってきますよ。
455名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:17 ID:iDYtb65C
リアルタイムで読みますた!
ラストに一ひねりあって、予想以上に良かったです!

いろいろ疲れた事でしょうね。(; ´∀`)
ゆっくり休んで、充電期間を置いて下さい。 乙!
456名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:25 ID:iDYtb65C
来週の予告のウインリィに萌えれそうな予感。
お嫁さん発言も見れるかも。 ハァハァ。
457>>395:03/10/12 03:18 ID:pHN1goHR
OREBAKUさん、ストーリーは結構いいです^^
エドとウィンリィがラブラブはいいなー^^
最後に最後までがんばっていたのは、すばらしいです。
知らない人からいろいろな言いながら、我慢してストーリーを作ったのは、よくがんばりました。
でも、まだ「ストーリーを書きたい」と思ったら、期待します^^
気を落とさないて、僕から応援します!
458名無しさん@ピンキー:03/10/12 17:22 ID:Cw2Mmnoc
私も応援しております
459名無しさん@ピンキー:03/10/12 18:22 ID:mvMIlyHm
OREBAKUさん、頑張ってまた書いてくださいー
私は女ですけど、なんかほのぼのしちゃいました。
いや・・内容はえっちぃんですけど、なんか読んでてこういうことあるかも?って
思うような内容で想像しやすくていいです。
460名無しさん@ピンキー:03/10/12 20:34 ID:v09VPcdN
マリアたんハァハァ(´Д`;)
461名無しさん@ピンキー:03/10/13 00:09 ID:brALUn9x
うーむ、恐ろしく甘々! 恐ろしくイチャイチャ!
私の好みにジャストミート
もっともっと書いて欲しいです。


しかし、まさか師匠にあの戦士を持ってくるとはw
462395:03/10/13 01:41 ID:bgHXEoFE
OREBAKUさんの小説は保存して印刷しました。(個人的です。)
もう一回読むと・・・興奮しました^^;
(でも、印刷したら50ページ近く・・・・(・д・;))
463名無しさん@ピンキー:03/10/13 02:12 ID:NcmIrC7M
まぁ、空気云々は仕方ないことだと思うが。
年齢関係なく最初は皆初心者。成長する板は人それぞれ。
氏はそれがたまたま2ちゃんの暗黙ルールが多く厳しいここだったってことだろ。
しばらくしてほとぼりが冷めたら名無しとしてまた新作投下して欲しいな。

とつぶやく自分は只今ロゼ補完小説を細々と書いてまつ。まだ構想の段階だけど。
ぶっちゃけ相手キャラ不特定の陵辱モノになりそうなんで、基本的にマターリ純愛なこのスレ住人にはかなり不快かも。
大体こんな内容、果たして需要あるのか?
464名無しさん@ピンキー:03/10/13 02:14 ID:brALUn9x
>>463
陵辱モノは別腹です、ハイ!
465ORE爆:03/10/13 15:10 ID:4WgRjhEd
>452様、453様、454様、455様、395様、458様、459様、461様、463様各皆様。
こんな馬鹿者に暖かいお声有り難うございました。
書きたいですが、やはりネタ切れなのとこのスレを毒し過ぎた故、投下は控えます。
書くとしても・・・・
1、エロが前にも増して少ないです。ただしきちんとロイリザ+エドウィンしますが。
2、「七つの大罪」と「黒幕」を脳内補完した本編とはかなり懸け離れたパラレルです。
3、(最も重要)アルフォンスが○になります。
と、種エロパロスレとほぼ同じような感じになってしまいます・・
そ、それでも宜しいのでしょうか・・・・・?
宜しいのなら、本編やアニメとは別と考えて見てやって下さい・・・

>395氏
ううっ。個人的にと言うなら全然構いませんが・・・恥ずかしいですね。自分で見てもアラがヒドイし・・。
>463氏
464氏と同意。
残虐シーンとスカトロさえなければ全っ然オッケーです!
慌てずまったりと書いて下さいね。
466395:03/10/13 17:26 ID:bgHXEoFE
とんでもない。まとめて読むと、結構な笑うところが多くでいい^^
何度読んでもあきらめないけどw
467名無しさん@ピンキー:03/10/13 19:42 ID:03ULeZjU
俺って、若いなぁ、と思った日だった。

「中尉ー?」
コンコン、と執務室をノックする男。
口には煙を立てる煙草を銜え、たれ気味の眠たげな眼がトレードマークといったところか。
東方支部所属、ハボック少尉。
「ホークアイ中尉?居ないんスかー?」
普段はマスタング大佐、と呼ぶところだが、彼は現在市街へ出向いている。
傷の男―――による国家錬金術師に限定した殺人事件。
身の毛もよだつような恐ろしい男が現れてから、水面下でこの街はあわただしくなっている。
まぁそんなとこは今は関係ないのだが。
「中尉?電話が入って―――」

ガチャ。

…すー。

あぁ。
机に突っ伏して寝ている姿は、まるでいつもはここに居る誰かさんを想像してしまった。
今は傷の男による殺人事件云々の問題で、市街へ出向いているマスタング大佐。
ホークアイがその人と重なることは全くといってないのだが、
ついこの部屋の雰囲気とポーズで、その二人をダブらせてしまった。
「…まぁ、疲れてますよね、中尉も」
今は取り込み中です、と入れておこうか、と身を翻そうと思った瞬間のことだった。
「ん……」
まるで鈴のように、うららかな日差しの下で昼寝をする猫のように。
甘く、静かに漏れた吐息が、廊下とは逆の方向にハボックの足を動かしていた。
468名無しさん@ピンキー:03/10/13 19:44 ID:03ULeZjU
ポケットから慣れた手つきで携帯灰皿を取り出し、親指で弾いて蓋を開ける。
押し付ける動作から蓋をしめてポケットに入れる動作はとても素早い。
重なった両腕を枕に眠っているホークアイと、床に膝をついて高さを同じにする。
日の下の仕事も決して少なくはないというのに、雪のように白くきめの細かい肌。
普段は吊り上げている眉も、ゆるりと降りていて。
数年前に自然消滅したはずの僅かな心が再燃した気もした。
「…中尉…起きないでくださいね。いや、なるべくおきて欲しいんスけど」
優しい、手つきで。
手袋につつまれた手で、眠る姫の顎をすくう。
普段の彼女なら、飛び起きて銃をつきつけるだろう。だけれど、何故か。
「…ちゃんと寝ないと、理性も危うくなるんだな」
自嘲気味にそう呟く。
煙草臭い唇は、その可憐な唇に落ちることはなく、僅かに横にそれて、白い雪に着地した。

新しい煙草から漏れる煙を揺らして、ばたんとドアを閉めた。
「…俺、凄い卑怯者だな…」
全く自分に呆れてしまう、何でここまで心臓が早く鳴っているのか。
彼女へ、自分より愛というものを注いでる者が、居るというのに。こんな、自分のすぐ隣に。
あれ?
「全くだな。ハボック少尉。」
ずざざざざざっ、と音を立て、数歩高速で後ずさるハボック。
目の前には、今最もあってはいけない人物が、満面の笑みを浮かべて立っていた。
「まさか眠っている無防備な女性に…しかも中尉にそういう行為を働くとはな。
 全く、君の上司として私は情けないよ。まぁ減給は流石にひどいからこれで勘弁してあげようじゃないか」
最後のほうは棒読みであった。そして、眼が笑わなくなった。
「げ、減給でいいッス…や、やめてください大…ギャーーーーッ!!!」
469名無しさん@ピンキー:03/10/13 19:45 ID:03ULeZjU
「マスタング大佐」
「…あぁ、どうしたんだい?中尉」
山積みになった資料から顔を上げると、少し首をかしげて問う。
「ハボック少尉の姿が見えないのですが」
ピク。と、一瞬だけ肩眉がつりあがった。それを見逃す中尉ではないが、流石に理由までは読み取れない。
「彼は、沸騰したヤカンに、転んだせいか顔から突っ込んでしまってね」
沈痛な面持ちで話しはじめるロイ。心の中では僅かに悪魔の微笑が浮かんだ。
「そして跳ね上がったヤカンから溢れた熱湯が、彼の体中に…」
「全身火傷で入院ですか、それではお見舞いに花でも届けましょう」
「え、あ、中尉」
私は、こんな時何もできない、どうしたら…と哀しげな表情で問いかけて、
そのまま職務中だというのに、ああいう展開に流れ込むはずだった。
だが、中尉は間髪いれずに背中を向け、さっさと執務室から姿を消してしまう。
「………やれやれ、減給だな、ハボック少尉」
いつものように笑顔を見せて資料に眼を落とす。
そして、涙が一粒紙に落ちて、しみ込んでいった。
470名無しさん@ピンキー:03/10/13 20:31 ID:kUYYbRYf
・・・感想書いてもよろしいですか?

いや、凄いですね、表現とか。白い雪〜のところとか、そういう表現にドキドキしました。
キャラらしさも崩れていないし、かなり(・∀・)イイです。そして面白い。
中尉はモテモテですなwやっぱり。・・・大佐、最後に泣いてる?w

これからも書いてくれるなら、とてもありがたいです。
471ORE爆:03/10/13 20:38 ID:VSfmrjnq
待った・・・待ってましたよこの時を・・・
ハボ→リザ←ロイいいですね!!

ちょっぴり切ない系なのもGOODでございます!!
天と地だよ・・
472名無しさん@ピンキー:03/10/13 20:47 ID:FGQvlHe7
467氏
激萌えしました・・・!
イベントでもネットでもなかなかこのカップリングが
なくて飢えていました。
ありがとうございます!!
473467:03/10/13 21:02 ID:03ULeZjU
感想ありがとうございます。
こんな駄文には勿体無いお言葉…本当にありがとうございます。
軍部側だと大佐×中尉が本命なのですが、何気に少尉も大好きなものでして。

次はエド×ウィンリィか、変化球でエンヴィー×ウィンリィとか考えてたりもします。
予告どおりにいったためしなんて殆どないのですが…w
474395:03/10/14 01:41 ID:dAIpUZM8
おもしろいw特にハボック少尉は凄くかわいそう・・・w
467氏がんばってくださいねー^^
475名無しさん@ピンキー:03/10/14 22:36 ID:tb7zVwpz
リザ←ハボって初めて見ました。
こういうのも良いですね!
ほっぺだけってのが、初々しくてイイ!
エロパロ板では、珍しいSSですな。
しかし 何故大佐は泣いているのですか?

それにしてもORE爆さん以外の鋼SSって、コレがお初…?
よく 一人で頑張って書きますたね。(・∀・)
神様たちの新作 マターリと待ってます。
つか、漏れもSSを投下したい〜!!
来週のアニメにかかってるよ…。 ハァハァ。
476名無しさん@ピンキー:03/10/14 22:48 ID:nywvCt6i
>>475
最初の方にもう一人いるよ
477名無しさん@ピンキー:03/10/14 22:51 ID:tb7zVwpz
>>476
そうでしたか。
478名無しさん@ピンキー:03/10/14 23:31 ID:AO6lOMrq
>>463氏の小説マダー?チンチン
479463。エドウィン "break to myself":03/10/15 01:20 ID:UIUt19h+
あの時――――――もし。
あいつが居たらどうなってた?
『兄さん、何してる!逃げろよ!』
死なせてはいけない。だから、俺は。
死んでも守ろうとしたんだ。大事なものを。
あいつが居たらどうなってた?
『じゃあ約束しろ、弟には手を出さないと』
『約束は守ろう』
『やめろぉぉぉぉおおっ!』
あの男は、恐らくその時点で弟への殺意を消していた。
動けなかったから。
でも、もし。

見慣れたその綺麗な顔に、無骨な手がかかった。
―――――やめろ。
動けない、怖くて。あいつがか?違う、俺が。
―――――やめろ。
雨の中、わかってしまうほどの大粒の涙を流すんだろう
あいつはそれでも止まらないかもしれない。
俺とアルが、あんな姿になっていたとしたら。
―――――…れ、ない…
守れない。
赤いものが、飛び散った。
480463。エドウィン "break to myself":03/10/15 01:22 ID:UIUt19h+
「――――――ッ!」
叫びは声にはならず、重い空気だけが喉を通った。
嫌な夢、を見る事なんて慣れたものだと思っていたけれど、
エドは、この夢を見るのははじめてだった。
レパートリーの中にひとつ追加される、極上の悪夢。
「…くそっ」
あの時、砕かれた右腕の痛みがよみがえってくる。
心臓が、ドクン、ではない。ドン、という音のように聞こえるほど、
重く、早く、高鳴っていた。
時計は真夜中の3時を指していた

カチ。
カチ、カチ、カチ、カチ…

心臓と呼吸の音以外に、ようやく秒針が動く音を精神が認識した。
もう深い眠りは無理だと思いながら、
頭の中に、出来るだけさっきの夢を残さないようにしながら。
エドは再び枕に顔を埋め、目を閉じた。
481463:03/10/15 01:22 ID:UIUt19h+
今日はここまでです。
ぼんやりと考え付いたものがダーク鬼畜…やれやれ
482名無しさん@ピンキー:03/10/15 01:37 ID:uhPxXbql
期待していますね
483名無しさん@ピンキー:03/10/15 02:32 ID:p+tczIVX
ハボアイ、めっちゃ好きなんでかなり嬉しいです
ありがd!職人さん
484ORE爆:03/10/15 11:28 ID:ppaFMi5W
463師、凄くイイです!
エドの心理描写が凄くって・・・・
ダーク鬼畜・・・かぁ。大期待です。

なんか、熱いものを感じてきます・・・・
私ももう少ししたら・・・・いや・・・・・
485ORE爆:03/10/15 16:52 ID:sOOq+1YO
ごめんなさい。我慢できずに投下しちゃいます。
カップリングはスカー×ロゼという素晴らしく珍しいものです(っていうか初かも)

前後編でバトルあり、オリキャラあり、オリジ設定ありです。
主に前編はバトルで後編はエロが少し入ります。
それでは。
486ORE爆:03/10/15 17:10 ID:sOOq+1YO
そのいつまでも続く地平線には、「死」の荒野が果てしなく続いていた。
砂だけの大地。
生けるものなど、なにもない。・・・はずである。

「男」がひとり歩いていた。
長い事歩いていたのか、その足取りは重い。だがその分、力強い。
砂塵を避ける為の黄土色のローブの頭が、風に舞った。
その瞬間、「男」の素顔が露になった。
銀色の髪。褐色の肌。顔全体を覆う、大きなクロス上の「傷」。そして、その黒い銀縁のサングラスの奥に除く、真紅の瞳。
彼は、「追われる身」だった。罪は「殺人」。人として踏み越えてはならない領域である事は心の中では十分に理解していた。
だが、彼は・・・
「・・・・・・・・!」
サングラスの下の彼の瞳に、「蜃気楼ではない」街が見えた。
砂漠の街、「リオール」。
彼の足踏みが、ほんの少しだけ早さを取り戻した。

『彷徨の咎人(さすらいのとがびと)』前編
487ORE??:03/10/15 17:24 ID:sOOq+1YO
闇。辺りに何もない。真っ暗な闇。
「ねぇねぇ。『ラスト』ー。いつになったら腹いっぱい食べていいの?」
闇の中から、声が聞こえる。
「まだ、もうちょっとだけ先になるわよ。『グラトニー』」
闇に蠢く「者」達。
「それよりも『グリード』の野郎が随分勝手な真似をしてる見たいじゃねーの。
どうなのよ『プライド』? アイツも・・・・・『処分』するかい?」
「ホムンクルス」と呼ばれる、人ならざる者。
「ククっ、そうですね『エンヴィー』・・・・・ まぁ、『お父様』の指示がない限りは放っておいても害はないでしょう・・・
それに、錬金術師など例え『処分』してしまっても魂さえあれば『人柱』としての役割は十分担ってくれますからね・・・」
「・・・・ケッ。それよりも『あの野郎』の行方は未だに掴めていねぇのかよ。『スロウス』。てめーはどうなんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・ウックク・・」
「ヘッ。テメェに聞いたのが間違いだったよ。」
「安心しなさい『ウルエス』・・・彼は必ず『あそこ』に行くはず・・・友との『約束』を果たす為にね」
「約束ぅ? ギャハハハハハハハ! そんなもんの為にわざわざ死にに行くってのかよ?」
「・・・・さて。彼は我々の『計画』にとっては『鋼の錬金術師』並に危険です。彼の『処分』はあなた達に任せましょう・・

・・・・・・『レギオン』・・・・」
488ORE爆:03/10/15 17:39 ID:sOOq+1YO
「・・・・・・! な、なんだこれは・・・・・・」
彼は、「二年前」に見た光景との余りの違いに、愕然とした。
美しい町並みは、影も形もない。
あるのは、道ばたで泣く子供の声と、銃器の硝煙。そして、不快な血の匂い・・・まるで、「あの時」のようであった。
「こ、これは・・・・いったいどういう事だ!」
呆然と立ち尽くす彼の元に、軍の制服を着た男が二人、歩み寄って来た。
色が黒い事から、恐らくは二等兵ぐらいの憲兵だろう。
「・・・・・・!」
彼は、とっさに身構えたが、
「おっおいアンタ! 旅の人か?」
「この街からは早く出たほうがいい。アンタも巻き添えを喰らうぞ」
随分、親切だった。彼等は、自分が指名手配の身だと言う事を知らないらしい。
多分混乱の最中にあるこの街にまでは、情報がすり抜けてしまったのだろう。
「・・ああ。すまない・・・・・それより、花屋はあるか・・・・?」
「・・・花?」
二人の憲兵は、キョトンとした顔になった。
そのボロっちい格好で、何の為にとでも言いたそうである。
「・・・・そうだなぁ。このリオールも数カ月前まではにぎわっていたんだが・・・
今は内戦でひどいありさまさ・・・・・・」
「花屋はあっても、花なんてないんじゃないかなぁ。今は花よりも食料のほうが大事だからなぁ・・」
「・・・・内戦・・?」
彼の脳裏に、数年前彼の「故郷」で起こった凄惨な光景が、鮮明に蘇った。
489ORE爆:03/10/15 17:57 ID:sOOq+1YO
「それは一体・・・どういう事だ?」
「ああ、『レト教』っていう宗教団体が、俺達をだましやがったのがきっかけさ。
最初はちっちゃい花を向日葵に変えたり、丸太ん棒を銅像にしたりってんで本当に神の使いかと思って俺もちょっと信じちゃったんだけどね。
それがタネは錬金術ってんで大チョンボ。おまけに教団の奴等が暴動起こして・・・こんなになっちまった・・」
憲兵の表情は、哀し気だった。彼等も一個の人間。人殺しなどしたいはずもない。
「・・そうか・・・・ところでもう一つ。この街には『ロゼ』と言う名の女性はいるか・・?」
二人の憲兵は、お互いに顔を合わせた。
「・・・あ、あー。ロゼちゃんか。知ってるよ。アンタ彼女に会いに来たのか?
それなら花も納得がいくぜ」
「ほんと、いい子だよなぁあの子。けが人の手当てをしたりみんなのスープ作ってくれたりしてよ。
かく言う俺も、怪我しちまったときあの子に手当てしてもらったんだよなぁ」
「・・・ま、まぁそんなところだ・・・・・ところで・・・居場所は知っているのか?」
「あ、ああ。多分この時間ならあそこに行ってるんじゃないかなぁ。恋人のお墓。」
「・・・墓・・・か」
「ああ。いい奴だったよあいつは・・・・男の俺が言うのも何だけど顔も良くて腕っぷしも強くてよ。
おかげでこの街はチンピラが逆にブルってたぐらいさ。いいカップルだったよ。あの二人は。」
「それが一年前に事故で死んじまってよ。その光景と来たらひどかったなぁ・・・」
「(やはり・・・・・お前は死んだのか・・・・『ケイン』・・・)
すまない。世話になった・・・・・」
「あ、ああ・・・ちなみに墓場は、ここをまっすぐ行って突き当たりを右だよ」
彼は軽く会釈をして、言われた通りの方向に足を運んだ。
490ORE爆:03/10/15 18:09 ID:sOOq+1YO
行く途中、一束の小さな花を持った少女が、彼の目に入った。
「・・・お嬢さん」
「なぁに? おじちゃん」
少女は彼のほうを見ると、にっこりと微笑んだ。
「(お、おじちゃん・・・・)その花・・・・・どこで見つけて来たのかな?」
「うんとね。むこーの所にお花畑があるの。そこで摘んで来たのー」
「・・・そうか・・・・・」
すると、少女がこちらのほうにとてとてと歩いて来た。
そして、彼の前にその花を差し出して来た。
「おじちゃんにあげる!」
「・・・・!? い、いいのか・・? せっかく摘んで来たのだろう?」
「いいの。お花はまだまだあるし、また摘みに行けばいいもん」
彼は、少女に向かって優しい微笑みを浮かべた。
「そうか・・・・ありがとう」
花を受け取り、少女の頭を優しく撫でた。
そして、心の中でそっと祈った。
「(神よ・・・・・この少女に幸多からん事を・・・・)」

そんな彼を見つめる、「影」があった。
一つではない。
人の形をしているものの、生気を感じられないその表情は果たして「人」という字がおさまるのかすらも解らない。
その中でもひと際大柄な影が、殺気すら感じられない冷たい瞳で、彼に狙いを定めていた。
491ORE爆:03/10/15 18:15 ID:sOOq+1YO
すみません。途中ですが続きはまた今日じゅうに投下します。
なるべく「前編」は早く終わらせたいんで。
「レギオン」=「群れ成すもの」。某怪獣映画のパクリですごめんなさい。
463氏、頑張りましょうね。
492名無しさん@ピンキー:03/10/15 19:32 ID:ZmNmN29n
>491
ナルほど、レギオンってそうゆう意味だったんっすか、
俺の頭の中ではレギオン=マヴVSカプの飛竜の超必名・・・
そう言えば大量のメカ達が一斉に襲いかかっていったような・・・
スレ違いでしたね、氏んできます・・・・
493ORE爆 :03/10/15 20:25 ID:LAksaKP2
+「前編」続き+

規則的に並べられた石の列。
数カ月前からの暴動で、その数は眼増しに増えている。
そんな中。「それ」は存在した。そして、その前には一人の少女が佇んでいた。
少女の右手には、美しい赤い花の束が握られている。
「・・ケイン。今日はあなたの好きな色の花を持って来たよ・・・」
そう言って、そっと花を墓の前に置いた。
ほんの少し前まで、彼女は彼の死を受け入れようとはしなかった。
悪徳宗教に縋り付き、彼が必ず帰ってくると信じて疑わなかった。
だが、数カ月前にこの待ちに来た二人の少年の残した言葉が、彼女を変えた。
『ロゼ 君はこっちに来ちゃいけない』
『立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか』
その言葉が、彼女を吹っ切れさせた。
彼等は彼等で、今頃は目的を果たそうと必死に努力しているに違いない。
彼女も、自分のできる事をした。暴動の怪我人を必死に看護し、ケインの遺したお金を使って貧しい子供達に食事を作ったりもした。
「(ケイン。私・・・・・強くなったよ。向こうで・・・見てくれているよね?)」
彼の名前の彫られた墓の前にしゃがみ、そっと微笑む彼女。
「・・!」
後ろから、足音が聞こえた。
しゃがんだまま振り向くと、褐色の肌をした大柄の男が立っていた。
「だ・・誰ですか・・・?」
見ると、きれいなピンク色の花束が握られている。
「男」は、軽く会釈をすると、その花をロゼの持って来た花の隣にそっと置いた。
494ORE爆:03/10/15 20:47 ID:LAksaKP2
『前略 元気にしているか?
俺は今、自分の死を予感している。 
・・・俺は見てしまった。レト教のコーネロ教主が、悪魔と取り引きしている姿を。
奴は神の使いなんかじゃない。悪魔の使者だ。それを見て以来、俺は常に誰かに狙われている。
多分俺が見たのを気付かれてしまったのだろう。
もちろん俺は簡単に死ぬつもりはない。だが・・・・もしも、俺の身に何かがあったら・・・』

「あ、ありがとう・・・・あなたは、ケインの知り合いなんですね・・?」
ロゼの問いかけに、男はこちらに顔を向けた。
見ると、彼の顔には生々しい大きな傷跡が残されている。
サングラスの深い黒から微かに覗くその赤い瞳は、穏やかな炎のように見えた。
「・・・・ほんの・・・半年だけだがな・・・・」
その言葉を聞いたロゼは、ポンと手を叩きながら、ああと納得した。
「聞いた事あります。何年か前の旅の最中イシュヴァールの街を訪れたときに、知り合った人と友人になったって。
よく言ってましたよ。頭ガチガチのガンコヤローって。」
「男」の肩の力が、ガクンと落ちた。
「(お前・・・・己れの事をそんなふうに言っていたのか・・・・!!)」
「あ・・・ご、ごめんなさい・・・あの、聞いた風に言っちゃったもので・・」
「いや・・・・いい。それよりも・・・・」
「な、なんですか・・・・?」
「彼の墓は・・・・何故・・・周りの草が枯れている・・?」
「・・・・!!」
見ると、彼の墓の周りの草だけが、真冬のように枯れている。比べると隣の墓とは一目瞭然だ。
しかも、匂いはしないが腐っているような異様な枯れ方である。
「・・・・数カ月前・・・この街の暴動が起きた直後から・・・・・
彼は・・・・正義感の強い人でしたから・・・彼が今のこの街を見て・・・悲しんでいるようで・・・」
495ORE??:03/10/15 21:25 ID:LAksaKP2
「枯レタ・・・・花カ・・・・」
二人の背後から、まるで機械か何かを通したような声が聞こえた。
「!!」
「な、なんですかあの人たち・・・!」
振り向くと、真っ黒い革のような服を着た男が立っていた。
「知り合いですか・・?」
「ち,違う・・・・(くそっ・・・己れとした事が,気配に気付かないとは・・)」
「・・・・・ソノ墓カラハ・・・・強力ナ毒素ヲ感ジル・・・。
ヤハリソノ墓ノ下ノ者ハ・・・・・・・アノオ方ノ毒ニ侵サレテ・・・死ンダノダナ・・・」
「どっ・・・毒・・・・・? ケインは・・・ケインは事故死・・・」
「マアヨイ。ドノ道アノ者ト関係ノアル者ハ・・・・・・スベテ『処分』スル・・・!
ソシテ・・・・・『傷の男(スカー)』。貴様モナ・・・・」
男の後ろから、少しデザインの違う服を着た男達が、ぞろぞろと現れた。
リーダーらしき男を合わせると13人。
その中から二人、リーダーの前に出た。
ベリッ・・・・! 二人の男の肘から、十字の形をした刃が勢いよく飛び出した。
「逃げろ・・・」
「えっ?」
「早く逃げろ! 奴等は貴女をも殺す気だ!!」
一瞬、遅かった。ロゼが逃げる直前に、二人は刃をスカー達に放った。
「くっ!!」
ゴキン。 スカーの右手が軋んだ。と同時に、二つの刃をその右手で同時に受けた。
刃は突き刺さらなかった。右手の中で、「再構築」する事なく「破壊」された。
「あ、あなた・・・・錬金術師・・・・!」
「・・ぉおっ!!」彼が、地面に右手を思いっきり叩き付けた。
すると忽ち叩き付けられた周辺の土が異様に隆起し、「13人」に向かって雪崩のように襲った。
「グ・・・・・!!」たちまち、「13人」は全員生き埋めとなった。
「これで少しは時間稼ぎができる。早く逃げるんだ」
「はっ、はい・・・・・・!!!」
立ち去ろうとしたロゼの眼に、恐るべきものが映った。
「・・・・・・あ、あれ・・・・!!」
496ORE爆:03/10/15 21:44 ID:LAksaKP2
「13人」は、何事もなかったかのように立っていた。
だが、全員「人の形はしていた」が、「人間」ではなかった。
禍々しく、無機質な昆虫のような顔。それはまるで作物を喰い尽くし、病魔を運ぶイナゴのようであった。
ただひとり、先程のリーダーらしき男の変わった姿だけ、他の12人とは少し違っていた。
「・・・・・!! キメラかっ・・・?」
「そ・・・そんな・・・・・人間のキメラなんて・・・」
「ヒェッヒェヒェ! バーーーカ」
「ククク・・・オレタチハカミニエラバレタ『レギオン(群れ成す者)』ナンダゼ・・」
「オレタチ13タイハナンゼンニン、ナンマンニントイウジンタイジッケンノセイカデウマレ、カミノアイヲウケタンダ。
ソンナカスミテーナ、レンキンジュツガツウジルトデモオモッテイルノカヨ?」
「「ケヘヘヘ! ヒャハハハハハハハ!!」」
12人の怪人が一斉に笑った。機械のような声がいっそう不気味である。
その中から、リーダーの怪人がスカーの前に出て来た。
「貴様ハ・・・・・何ノ為ニココニキタ・・・・・・
モウ最早・・・・・・錬金術師ヲ殺戮シテ回ル気ハアルマイ・・・・・」
「・・・・・・友との約束を・・・・一年越しの約束を果たしに来ただけだ」
「・・フン」
瞬間、リーダーの怪人の右手が、スカーの脇腹に突き刺さった。
「・・・くっ!」
が、間一髪の所で、彼の左手がリーダーの怪人の手刀を手首から掴んでいた。
「・・・・・フン。ソノ左手デハ・・・・私ノ右手ヲ砕ク事ハデキマイ・・・」
たちまち後ろから右手の攻撃をさせる間もなく、12人が飛んで襲い掛かって来た。
「あ、危ないっ!!」
497ORE爆:03/10/15 22:08 ID:LAksaKP2
「ゲヘヘヘヘ! シネシネシネーーー!!」
その12人の下忍の一体が、スカーにその爪を振るおうとした瞬間。
「・・・フン!」
彼等のイメージしていた早さとは比べ物にならないスピードでスカーの右手が下忍の胸に深々と突き刺さった。
「ヌッ! ・・チイッ」
危険を感じたリーダーは、直ぐさまスカーの左手から右手を引き抜き、後ろにジャンプして逃れた。
「ゲッッ!? ナ、ナンダコノハヤサハ・・?」
「・・・・・たっぷりと味わうがいい。貴様等が馬鹿にしきった錬金術をな・・・!」
「ヒッ! ヤ、ヤメ・・・・」
その瞬間、下忍の身体が胸を中心にしてバラバラに砕かれた。
「ツ、ツヨ・・・・・・・・・イ・・・」
頭からつま先まで砕かれた瞬間、下忍の肉体だった物質は爆発四散した。
その爆発でスカーのサングラスが外れ、中の真紅の瞳が露になった。
「神の道に背きし悪魔共よ・・・・・制裁を受けろ!」
残り11人になった下忍に向かって歩み寄るスカー。
「ジェ、『ジェネラル』! カセイシテクレ! オレタチジャア・・」
「・・・・・・・・・・・」
「ジェネラル」と呼ばれたリーダーは、加勢もせずにその戦っている様子を、ジッと見ていた。
ロゼもその様子を、不安な眼で見ていた。
「(なぜ・・・・あいつは部下を助けないの? どうして・・・私に襲い掛からないの・・?)」

「ギギ・・・・・ビビビビビ!」
あれから何分経過したのだろうか。スカーの周りには残り11人の残骸が辺り一面に飛び散っていた。
「はぁー、はー、はー、は・・・・・・・」
百戦錬磨の彼とは言え、流石に12人もの怪物を相手にして相当体力を使っているようだ。
その時・・・
「う、後ろです!」
「はっ!!」
気付くと、いつの間にか後ろにジェネラルの姿があった。
498ORE爆:03/10/15 22:26 ID:LAksaKP2
「(しまった・・・・こいつからは殺気が!)」
ゾブッ!
「ぐはっ!!」
一瞬の出来事であった。ジェネラルの左拳がスカーの左脇腹にナイフのように突き刺さった。
「ぐっ・・・・がぁっ!!」
たちまち、その場にへたりこむスカー。
「ククククク。ヤハリ『グラトニー』様ニ受ケタ傷ハ完治シテイナカッタヨウダナ。
アノクズドモヲ捨テ駒ニシタ甲斐ガアッタ。十分確認サセテモラッタカラナ・・・」
「はっ!!」ロゼはようやく、この怪物が動かなかった理由を悟った。
「(そうか・・・あいつは彼の・・彼の体力の消耗と過去に受けた傷の具合を観察していたのね・・
それだけの余裕を見せるなんて・・・・私なんか、いつでも殺せるって事・・・?)」
息も絶え絶えになった彼に、ジェネラルはジリジリと歩み寄った。
「女・・・・待ッテイロ。貴様ノ処分ハイツデモデキル。ダガコノ男ハ。今コノ場で処分シテオカナクテハナラナイ・・」
じわじわと処刑執行しつつあるジェネラルに、ロゼは何もできなかった。
「(ど・・・どうしたら・・・・・)」
その時、彼女の足に、先程の下忍共の武器らしき棒状のものが当たった。
「・・・・・・・・!!」
ジェネラルが、彼の頭に自らの右手をそっと当てた。
「光栄ニ思ウガイイ。今マデオマエガ殺シテキタヤリカタデ処分シテヤロウ」
「くっ・・!? 貴様・・・まさか、錬金術師か? (くそ・・・身体が痺れて・・)」
「クク・・・ククククク。沢山修行ヲシタサ。ダガ、ドウシテモ芽ガ出ナカッタ。
ソンナ虚無ノナカ・・・・・我等ガ神ニ出会ッタ・・・・。
ソシテ・・神ガ与エタモウタコノボデイヲ・・・今度ハ我等ガ神ノ為ニ!
サァ懺悔シロ!!」
ガッ!!
「グァッッ!!」
止めを刺そうとしたその時、何者かがジェネラルの頭を固い鈍器のようなもので殴りつけた。
「ロ・・・・・ロゼ・・・・」
499ORE爆:03/10/15 22:47 ID:LAksaKP2
「勝手な人ねアンタは! そんなバケモノになってまで得た強さに、何の価値があるのよ!!」
「ギッ・・・・・コ、小娘ェェェェ・・・!」
「私を殺すの? いいわよ殺してみなさい!
私はある人に言われたわ! 『立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか』って!
私は歩いたわ! 自分で自分の生き方を決めた! でもアンタは何なの? そんな作り物の身体で!
あんたには足もなんにもない! ただの操り人形よ!!」
「ギッ・・・・黙ッテ聞イテイレバッ・・・! ソンナニ処分サレタイカァァァァァ!」
ジェネラルはスカーの頭から手を離し、ロゼに襲い掛かった。が・・・・。
ドボッ・・!
「ギッ!?」
スカーの右手が、ジェネラルの背中から胸の真ん前までトンネルのように貫通した。
「強い方だ・・・・貴女は・・・・あの男が・・・・ケインが惚れたのも解る気がする・・」
「キ サ マァァァァァァ!!」 瞬間。ジェネラルの身体が光り・・・・
「ガアアアアアアア!?」
その身体が錬金術の力によってバラバラに「分解」された。
「ギ・・・・ギ。ドウセ・・・ワタシニコロサレナクトモ、キサマラハオワリダ・・・ スベテキエテナクナル・・・・・ニンゲンモ・・・・・レンキンジュツシモ・・・」
「分解」が終わり、スカーが手を抜いた瞬間、ジェネラルであった物質は爆裂し、跡形もなく消滅した。
「・・・・哀れな魂よ・・・・地獄の裁きを受けろ・・・」
13人の怪物を全て倒し終わったスカーに、ロゼが急いで歩み寄って来た。
「あ、あの・・・・助けてくれて・・・・ありがとうございます」
「い、いや・・・貴女が無事なのならそれでいい・・・くっ!」
スカーは、また膝を付いてしまった。
「だ、大丈夫ですか・・・? せっかく完治しかかったところを・・・ひどい」
「い、いや・・・大丈夫だ・・・ぐ!」
「よ、よろしかったら・・・・・私の家に来ませんか? 応急手当てぐらいなら出来ますから・・」
ロゼは、スカーに向かってそっと手を差し伸べた。 スカーは少し黙った後。
「・・・・世話になる」その細い手を自身の大きな手であまり力を込めずに握り返した。

『もしも俺の身に何かがあったら・・・ ロゼの事を宜しく頼む・・  ケイン』
†前編 終わり†

500ORE爆:03/10/15 22:52 ID:LAksaKP2
前編終了です。
戦闘描写ばっかでごめんなさい。その上ヘタクソでさらにごめんなさい。
後編でやっとこさエロが入れます。

実は、このジェネラルに付いては当初はあんまりよく考えていませんでした。
でも13人怪人軍団のリーダーならちょいと設定あってもいいんじゃないかってんで
「人だった頃は才能の乏しかった錬金術師」という事に。

もう、殆どオリジナルですね。キャラ名パクっただけの・・・
繰り返しごめんなさい。
501463。エドウィン "break to myself":03/10/16 02:12 ID:AS0vt+rR
「おはよっ!」
居間でくつろいでいたアルに良く通る声が投げかけられる。
眩い金の髪を揺らした少女が、階段から降りてきた。ウィンリィだ。
作業着ではなく、白いシャツに黒のスカート。いつもの私服である。
今日は義肢装具のロックベル、休業日。急患には応じるが、仕事は取り合えず休憩だ。
その元気さゆえに、寝起きから2,30分はたっていると見られる。
その笑顔を見てアルは僅かに首をかしげる。
表情のない彼でも、雰囲気から微笑んだのが伝わるような議すが。
「おはよう、ウィンリィ。」
無骨な外見とは裏腹な少年の声が返ってくると、ウィンリィはその笑顔に更に輝きを加えた。
軽い足取りが気持ちよくトントンっと響く。
朝食を待っている見知った少年のために足早に厨房に向かおうとしたが、
ウィンリィはここに彼の姿が無いことに気づいた。
「エドは?」
くるっと方向転換してアルのほうを見る。ふわりと揺れる金糸は、何も知らない無垢な輝きを見せる。
「あ…兄さんなら、多分部屋にいるとおもうよ」
柔和な雰囲気は崩れないが、その語調のどこかに翳りがあることをウィンリィは悟る。
1年や2年の付き合いではないから、例え顔は見えなくても悟ってしまうのだ。
あの兄弟のことで、泣いてしまえる程深い絆を持つ彼女だから。
「おかしーわね…いつものようにウィンリィ、メシはー?!って声も無いし…」
エドの真似をしておどけるウィンリィに、アルがほほえましそうに、苦笑を零す。
彼は朝が良いほうでもないが、アルが「寝ている」と言わないのは恐らく降りてこないだけのこと。
「ちょっと見てくるね。あ、ばっちゃんに朝ご飯頼んどいてー」
「あっ、ちょ…ウィンリィッ!」
アルの制止の言葉は聞こえていたけれど。
何かつらいことがあっても虚勢をはるエドのことだ、彼女は不安を感じたのだろう。
特に、最近は。命がけの争いで、何度も自分の身体を傷つけている。
機械鎧のように代用の効くことのない―――いや、代用の効かない部分を創ろうとして、
いつ死ぬか、本当に不安定な死線の上を幼い身ふたつで走り抜ける二人の疲れを、
少しでもやわらげたい、という気持ちが、彼女の足を早めていた。
502463。エドウィン "break to myself":03/10/16 02:12 ID:AS0vt+rR
いつもの黒衣をまとって、その小さな身体をベッドに沈ませていた。
開け放ったカーテンからさしてくる陽光とそよ風は、揺れるカーテンの柔らかさと同じように、
疲れた体に癒しを与えてくれる…だけれど、今は。
ウィンリィに会いたくない、というのが正直な言葉になるかもしれない。
もしかしたら、自分は。
彼女の為に、二度と関係を断つという選択肢を心の中に置くかもしれないから。
だけれど、自分と関わった彼女は、ここに居て危険を回避できるわけでもない。
でもそれが都合のいい言い訳のような気がして、エドは歯を軋ませて自嘲気味に笑った。
「…情けねー…」
眼を閉じると、あの夢がフラッシュバックしてくる。
たいせつなものを目の前で失う瞬間。
足がすくんでいた自分が。
憎くて。
「エド?起きてる?」
ドクン。
風の音と鳥のさえずりだけだった空間に、突如ドアごしに響く、声。
…夢の中で閉ざされた――――。ぶんぶん、とエドは首を振った。
いつも、自分を助けてくれる透き通った声だと言うのに、いつのまにか最悪のケースに結び付けてしまう自分。
「…起きてる」
けだるげな返事。
元気のある声で返す気分ではない、彼女に負担をかけてしまうのを、言ってから気づいた。
だけれど、今は。顔を見たくなかった。
「どーしたの。いつもは真っ先に降りてくるじゃないっ!」
勢いよく開いたドアはまだ震えている。
腰に手をあてて、からからと笑っているであろう彼女を見ないように寝返りを打って。
503463。エドウィン "break to myself":03/10/16 02:13 ID:AS0vt+rR
「ちょっと、エド?」
何か反応があってもいい筈なのに。昨日までは彼はいつものように笑って、怒っていて。
今もいつものように威勢のいい返事が返ってくると思っていた。
ウィンリィは何か、もやもやとした感情を覚えて、静かにエドのほうへと足を進める。
木造の床がきしきしと小気味いい音を立てて。
それが変に際立つ静かな空間に、ひとつ息を吸う音も混じった。
いい、今は。
返事くらいしたらっ!?と、痺れを切らした彼女の声で、良い。
怒ったように、すぐに部屋を出て行ってくれれば。
「…どうしたの?」
びく。と、自分の背中が震えてしまった気がして、エドは歯を軋ませた。ギリ、という音が頭の中に届く。
その声は、とても優しくて、甘くて。今、自分が最も畏怖する結末に壊される、儚いものそのものだった。
「機械鎧の神経接合部分、痛むの?それとも…」
何で、こんな時に限って、自分が最も心の中で惹かれている場所を引き立たせるのか。
エドは、すぐにでも、逃げてしまいたかった。
壊れものを、片手だけで支えているような、不安定な感情。
それが、彼女の優しい声で、心が癒されると同時に…儚いものが手を滑り落ちそうになる気がして。
「嫌な夢でも、見た?」
…ドクン。
今彼女の顔を見たら、全てが崩れていくんだろう。そう思ってしまった。
心の中にあった強い支えを自分から崩してまで、彼女の軌道を、自分が歩いている獣道から逸らす。
それが――――たまらなく寂しくて怖い事を知っていて。
何よりも輝く宝石のような心を持ったウィンリィが。ずたずたにされ…鼓動が消え、輝きを失う。
もしこのままこの道を並んで歩いていたら―――――
「……ぇよ」
504463。エドウィン "break to myself":03/10/16 02:14 ID:AS0vt+rR
エドは、臆病になっている自分が許せなかった。
ウィンリィが自分にとって、アルにとっても、どれだけ大きい存在か知っていて。
だけれど彼女には戦う力が無いことも…そしてウロボロスの連中が彼女に眼をつける可能性があることも。
―――どんなことをしてでも元に戻ってやる、そう思ったのに。
「え…?今、なん…」
立ち尽くしていたウィンリィは、おず、と手を伸ばした。
感じた事のないような、冷たい声音。何を言われるとしても不安になってしまう。
普段は、この態度を見て、すぐに怒って降りていってしまうのだろう。
エドは、そのほうが良かった、と思う。このままでは、自分は。

だから。
いっそ、自分で…突き放して、置いていけばいいんだ。
そうすれば壊れる心配なんてなくなる。

「うるせぇって言ってんだよ!…出ていけ、気分が悪いっ!」
バン!という音。エドがベッドのサイドボードに生身の左手を叩きつけていた。
乗っていた花瓶が震動によりカタカタと音を立てている。その音だけで時が止まった気がした。
やっとのことで見れたエドの顔。涙は流れていないけれど、泣いて怒っている顔で。
見ないようにしていたウィンリィの顔は、驚いたようで…目尻に僅かな涙が浮かんでいた。
カタカタカタ。カタ。
………タン。タンタンタン。
言葉はなかった。
派手な言い争いもあってもいいいつもの光景と似ていたというのに。
エドの言葉が、いつもと似ているようで、違う。
ウィンリィの受け止め方は、だから違ったのだ。
扉が、緩く締められて、再び部屋に一人になったエドは、自分の顔を手で覆う。
熱いとは思わない、ただ、頬を伝う液体の感触がくすぐったくて、笑えた…泣けた。
505463:03/10/16 02:16 ID:AS0vt+rR
相変わらず読み難くて申し訳ございません…
次は、次こそは…エロへ。
506名無しさん@ピンキー:03/10/16 04:25 ID:V7cWJazS
泣けたぁぁあぁああぁっ!!

激しく続き期待 ガンガッテクダサイ
507ORE爆:03/10/16 13:13 ID:3UHuLjN1
ううっ! 私のお目汚しの後にこんな素晴らしいものを拝む事ができるとは!
私も激しく続き期待してます。

後編はちょっとギャグ風味でエロまっしぐらになれるかと。やっとスカー×ロゼになれます・・・
508ORE爆:03/10/16 21:23 ID:+tN5TdEx
「後編」投下。

「えっと・・・・・これで・・・・よし、と。」
ロゼは少しぎこちない手付きで、彼の褐色の筋肉質の肌に包帯を巻いていく。
浅黒い肌に、白い包帯が眩しいぐらい映える。
「・・・すまないな。」
「いえ・・・・御礼なんて・・・」
ロゼは彼の顔を見上げて、にこりと微笑んだ。
「・・・!」その微笑みに、少しだけ彼の反応が変わる。
胸が、ほんの少しズキンとする。
開いた古傷の痛みではない。いや、正確に言えばそこもまだまだ痛むのだが、先程塗ってくれた消毒液と傷薬で大分楽になってはいる。
長い間、何年もの間「復讐」という文字に塗りつぶされて忘れてしまっていた感情だった。
「(・・・ま、まさか己れは・・・・いけない。彼女はケインの恋人なのだぞ・・・)」
必死に、自分の中に芽生え始めた感情を否定する彼だった。
「あ、あの・・・・どうかしましたか?」
「・・・・・!! い、いや、なんでもないっ・・・」
妙に変な反応をしてしまう。
そんな彼に、ロゼはクスクスと笑う。
「けっこうカワイイ所あるんですねあなたって。私、もっと怖い系の人かと思ってましたよ」
「・・・・・・・・(か、カワイイ・・・?)」
「あっ、もうこんな時間。夕食作って来ますね」そう言って、立ち上がるロゼ。
「い、いや・・・そんなに構わないでもらえないか・・・」
「何言ってるんですか。そんな大ケガしてるのに・・・・待ってて下さいね。すぐに用意しますから」
そう言って、さっさと部屋から出てしまった。
「あ、あの・・・・・・・」何故か、そんなロゼに逆らえない彼だった。

『彷徨の咎人(さすらいのとがびと)』 後編
509ORE爆:03/10/16 21:45 ID:+tN5TdEx
一時間後、台所に置いてあるテーブルの前に、ちょこんと座っている彼の姿があった。
「・・・・・・・・・・・」
「はいどうぞ。あまり豪華じゃないですけど・・」
食事の内容は、細長い形のパンが5つ。野菜のサラダ。ビーフシチュー。それと、飲み物とコップ。
「・・・・・・・・・・・」
彼は、その中のひとつを、まじまじと凝視していた。
『牛印 3.5牛乳』
「(牛乳・・・・・)」
彼は、牛乳が嫌いだった。彼は知る由もないが数カ月前、彼と戦った「鋼の錬金術師」も牛乳が苦手だった。
が、彼の場合はそれを上回る。一度も口にした事がないのだ。所謂「喰わず(飲まず)嫌い」という人種である。
「どうしたんですか? 食欲がないんですか・・・?」
「い、いや・・・・・・その」
ロゼの不安げな顔に思わず冷や汗が出る。
ハッキリ言って。今腹の虫が大合唱している。放浪していた間、ロクなものを食べていないし、
今目の前にある食事は、牛乳を除けばどれも彼の眼には豪華過ぎるものである。
「・・いただこう・・・・」
「・・はいっ」
スプーンを手に取り、ビーフシチューの肉をすくい、口に運ぶ。
「どうですか・・?」
「・・・・・・美味い」
「そ、そうですか! 良かった」
彼の反応を見た後、笑みを浮かべて自分も食事をはじめた。
彼は真ん中から千切ったパンをかじりながら、その光景に妙な懐かしさを覚えた。
「(思えば・・・・・こんな風に食事をするのは・・・・子供の頃以来かもしれないな。
あの頃は・・・父も、母も・・・兄者もいたな・・そして、師父も・・・)」
チラリと、自分の右腕を見る。
「(いや・・・兄者は・・・・ここにいる。ここに・・・いるのだ・・・)」
510ORE爆:03/10/16 22:01 ID:+tN5TdEx
そんな彼に、生涯で初めての瞬間が訪れた。
「あ、飲み物注ぎますね・・・」
コポポポ・・・・
ロゼが牛乳のパックを手に取って、彼のコップの8分目まで注いだ。
「・・・・・・・・・!!(ぬっ・・)」
思わず、食事が止まる。ゴクリとつばを飲む。
「・・・・? どうしたんですか?」
同じように自分のコップに牛乳を注いだロゼが、キョトンとした目でこっちを見る。
「・・・・・・・・・・・・・・」
今まで彼が戦って来た敵の中で、恐らくある意味最強の敵。
あの「豪腕の錬金術師」も、「ウロボロスの連中」も、先程戦った「レギオン・トルーパー」や「ジェネラル」も強かったが、
これの衝撃はそれ以上だろう。
「あ、あの・・・・?」
「(いかん・・・・食事をごちそうになって不様な事はできん! よ、よし・・・)」
少し目をつぶり、スウウ・・と、深呼吸をした後・・・・・・
彼は一気に、コップに注がれた牛乳をグイッと一気飲みした。もちろん、手には腰。
ダン!!
・・と、勢い良く空のコップがテーブルに叩き付けられた。
「・・・・・!! ど、どうしました?」
そして、一言。
「も、もう一杯頂こう・・・」
「は、はい・・・・」
彼は、飲まず嫌いを何とか克服した。・・・だがその眼は、妙に血走っていた。
511ORE爆:03/10/16 22:05 ID:+tN5TdEx
今日はここまでです・・・

スカー、ギャグ路線になっちゃってますね・・・・・
彼ってけっこう、彼女とかには逆らえないタイプなんだと思います。
根がマジメで頑固なぶん。
512463:03/10/16 22:30 ID:eqLMLeD5
>>478
l・)ゴメン、マダマダデキソウモナイヨ…

>>479
l・)オマイサン、ジツハ>>463デナクテ>>473ジャナイノカナ?
513467:03/10/16 22:34 ID:g9WmlomI
むしろ467ですね…すいません。誤爆りましたー。
514467:03/10/16 22:38 ID:g9WmlomI
(エドウィンかいてたのは私ですた、と…恥ずかスィ。吊ってキマ
515ORE爆:03/10/16 22:43 ID:+tN5TdEx
>467様
つ、吊らないで下さい! あんなに素晴らしいハボ→リザ←ロイとエドウィンなのにっ!
516名無しさん@ピンキー:03/10/16 23:38 ID:oVSLIa95
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1065934652/568
こんなのが来ないように首に鎖でもつけておいてください。
板違いのことで愚痴りにくる>568が一番痛い。
言いたいことがあるならここで言え。
517名無しさん@ピンキー:03/10/16 23:47 ID:MCHQwGh+
>>516
ここで厨認定されたのでそっちに行ったんでしょう。
引き取る気は毛頭ありませんので、煮るナリ焼くナリご自由に。
518名無しさん@ピンキー:03/10/16 23:53 ID:oVSLIa95
煮ても焼いても食えそうに無いのでグラトニーの餌にでもしてください。
本スレでも煮て焼いて蒸されてタタキにされて(ry
519名無しさん@ピンキー:03/10/16 23:58 ID:thaOBGhm
ダメよグラトニー、お腹壊(ry

職人さんたち頑張ってください。どれも読みごたえがあって面白いです。
520463:03/10/17 00:04 ID:rtWH7ofh
>467氏
や、そんな恐縮しなくても

構成の段階でめげる自分はもう無理ぽ…
ネタはあれどもそれを書けるだけの力がない。
521名無しさん@ピンキー:03/10/17 00:08 ID:/lhZc+5Y
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1065934652/568
はとりあえずこっちで言うべきだったね。
板違いで愚痴はダメだよ。相容れないんだから。

まあ言いたい事はよくわかる。
でもスルーしような。お互いいい大人なんだからさ。
522名無しさん@ピンキー:03/10/17 00:18 ID:2Y5i8QtH
タマーに大人じゃない(大人気ない)奴もいるけドナー
523名無しさん@ピンキー:03/10/17 01:43 ID:k0meCNUD
まあ、そういうのが厨なのは確かだけど
OREBAKU氏がイタイのも確かなんだよなぁ…
好きな作品だからスレはずっと見てたけど
こう厨仕切りされちゃ入り込めないのも確か。

あ、いや、気にせず続けてくださいな。
今のまま続く限り、生暖かく見守らせていただきますので。
524名無しさん@ピンキー:03/10/17 01:58 ID:fWCqJXx7
>>523
気にするなと言うのなら蒸し返さないで!
525名無しさん@ピンキー:03/10/17 02:07 ID:vHT8rgIU
>>523
向こうスレの>568ハケーン
526名無しさん@ピンキー:03/10/17 02:18 ID:k0meCNUD
>>525
「煽り」は一人と思いたいのはわかるけど、
実際、生暖かく見守ってる人は多いと思うよ。
527名無しさん@ピンキー:03/10/17 02:24 ID:Tn4KbwmT
それを他スレで愚痴る人を白い目と冷たい目で見てる人のが多そうな予感
528名無しさん@ピンキー:03/10/17 02:32 ID:k0meCNUD
結局、>>1が自分の小説晒したくて立てたスレとも言えるしなぁ。
実際、2chの空気まったく知らずに、自サイトみたいに仕切っちゃってるし。
おかげで他の職人は、とまどって入って来れてないし。
>>527
漏れは他スレで愚痴ったことなんてないよ、あっちの>>568とは別人。
いままでずっと「スルー」してたんだから、そろそろ言わせてくれてもいいだろ。
やっと終わるそうだし。
529名無しさん@ピンキー:03/10/17 02:39 ID:Tn4KbwmT
自分の小説を晒したくてスレを立てるってのは
別に方法としては間違ってはいないさー
あと528を該当人物だと思って527を書いたわけじゃないんで
混乱させてすまそー
530名無しさん@ピンキー:03/10/17 03:02 ID:k0meCNUD
他の職人が入ってこない理由、ひとつ指摘しようか。
これじゃまるで「OREBAKU氏のサイトに小説投稿する」みたいだからだよ。
馴れ合いがイヤだから2chで書いてるのに、そんななら自サイトに晒す方がいい。
他は知らんが、少なくとも漏れはそう感じてた。

ま、いい具合に荒れたし、ハガレンスレもしばらくはダメかな。
我慢できずに言ってしまったのは漏れも悪いと思う。正直スマン。
でも、好きな作品だからこそ、スレ私物化にイラついてたんでな。

OREBAKU氏も、これに懲りずに、これからも職人として頑張って欲しい。
ただ、コテハンと名無しの使い分けを覚えたほうがいいよ。
もしくは、そのキャラなら、自サイト立ち上げる方がいいかもな。
531名無しさん@ピンキー:03/10/17 07:07 ID:ykXV0vQ4
>568は同意するところもあるが説得力に欠ける行動をしたのが痛かった。
アニメ化で職人さんが雪崩れ込んで来るのだからOREBAKU氏も少しROM
するくらいの気持ちになってみたら?
532名無しさん@ピンキー:03/10/17 19:29 ID:INbe44Mk
SS書きの控え室 9号室
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1065626030/l50

OREBAKU氏にはこのスレの過去ログ1からじっくりと読んで欲しい。
コテハンと名無しの使い分け、スレ住人の馴れ合い、
職人の自分語りについてなどの議論があった。
職人>>>>>>>住人だから、
”唯一の”職人であるOREBAKU氏に去って欲しくないからっていうのもあるんだ。
533名無しさん@ピンキー:03/10/17 21:27 ID:OqvWocN2
530からの流れも新しい職人が逃げる結果になるだけかと
534名無しさん@ピンキー:03/10/17 23:16 ID:ay4zyQtB
タイトル「猛禽類のような薔薇」

軍部に咲く一輪の薔薇
豊満なバスト
引き締まったウエスト
白く陶磁器のような素肌
流れるような美しい金髪
貴方に抱きしめられたら魂は体から離れ天に召しそうです
貴方は世界遺産に匹敵するくらい美しい薔薇だ
しかし綺麗な薔薇には刺がある
貴方は戦場に立てば猛禽類のような鋭い眼光でいかなる敵も撃ち滅ぼす
嗚呼、美しく気高い薔薇よ貴方の名は













アレックス・ルイ・アームストロング
筋肉美盛り盛り
535名無しさん@ピンキー:03/10/18 18:31 ID:MRoJaKXz
ロイの声に違和感を感じたのは俺だけだろうか?
俺の脳内じゃロイの声は上田祐司さんなんだが。
536名無しさん@ピンキー:03/10/18 20:46 ID:Dz8Qh9D/
奴が大佐止まりの男なら上田でも良いかもしれんが、総統になる男ならあのほうが威厳があっていい。
537名無しさん@ピンキー:03/10/18 21:03 ID:MRoJaKXz
どうしてもロイ=シュバルツになっちまう、ダミだなコリャ・・・
538名無しさん@ピンキー:03/10/18 22:15 ID:onRpQdF1
>>534
グッジョブ!
あの人の事かと思っちゃったyo!
539ORE爆:03/10/19 15:20 ID:HvBAKStl
『彷徨の咎人(さすらいのとがびと)』後編 続き


そして、食事の後。
「すまない。ご馳走になった・・・」
彼が椅子から立ち上がった瞬間。
「・・・・・・よろしかったら・・・・このまま泊まっていきませんか?」
「・・・い、いや。そこまで世話になる訳には・・・」
「遠慮しないで下さい。部屋も・・・・空いてますし。今からは宿はありませんよ」
「そ、そうか・・・」
「さ、案内しますよ・・」
彼はロゼにかつてケインが使っていたと言う部屋に案内された。
「・・ここ、ケインが使っていた部屋です。掃除はしておいたからそれほど汚くはないと思いますけど・・・」
一年以上使われていないであろうこの部屋には、塵一つない。
ベッドのシーツも、きちんと洗濯されている。
今までの安い宿や野宿に比べれば上等過ぎるものである。
「・・・すまない。何から何まで・・・・」
「それじゃあ私、隣の部屋で休みますね。 ・・・・襲っちゃ、ダメですよ?」
彼女はわざとらしく、小悪魔的な微笑みを浮かべる。
「そ、そんな訳・・・ないだろう」
彼はそんなロゼを見て、妙に焦りながら反論する。
「ふふっ・・・・お休みなさい・・」
部屋のドアが軽い音を立て、彼女が部屋から出ていった。
「・・・・・・・・・・・・・・」
取り敢えず彼は、真っ白いベッドに腰を降ろした。
右手のほうに見える洋服棚に、ケインとロゼの写真が、きちんと写真立てに飾られていた。
上にほんの少しかぶっているホコリが、彼はもうこの世にはいない事を証明しているようであった。
540ORE爆:03/10/19 15:34 ID:HvBAKStl
その真夜中・・。彼は夢を見た。 いや、夢にしてはあまりにも生々しいものだった。

(こ・・・ここは・・・・砂漠か・・・? リオールの・・・砂漠・・)
その砂漠を、一台のジープが駆け巡っている。
だが、明らかに様子が妙だ。 必死に、なにかを振り切ろうとしている。
運転手の顔が見えた。
(・・・・・・・・・ケイン!?)
確かにその顔は、ケインその人である。その表情は、必死だ。何かと必死に戦っているように見える。
(!! あ、あれはっ・・・・・!?)
見ると、ジープの運転席の反対側のドアに、何か黒いものがついている。
その形は、まるで人のようにも見える。しかも、女性。漆黒の長髪をなびかせた、女。
彼は、瞬時に理解した。 あの女は、刺客なのだと。「知り過ぎた」ケインに送り込んだ、刺客。
(ケイン!)
彼は友を助けにいこうとした。
だが、体が動かない。それもその筈。彼には実体がなかった。
これからどんな凄惨な光景がその真紅の瞳に映ろうとも、決して目をそらす事はできない。
次の瞬間。
運転席のドアから、なにか黒い針のようなものが、何本も飛び出した。
そしてそれは、一瞬で再び引っ込んだが、その穴から夥しい量の赤いものが代わりに飛び出す。
血である。
たちまち、ジープはバランスを崩した。砂にタイヤを取られ、横転した。
横転したと同時に、凄まじい閃光が一瞬、輝き・・・・
(ケイィィィィィーーーーーーーーーーーン!!)
541ORE爆:03/10/19 15:51 ID:HvBAKStl
「!!!!!」
彼は、飛び起きた。
窓から覗く月の光が、まだ深い夜の中である事を物語っている。
「夢・・・か。いや・・・・夢とは・・・・何かが違うような・・・」
彼は、今日戦った異形の者の言葉を思い出した。
『ヤハリソノ墓ノ下ノ者ハ・・・・・・・アノオ方ノ毒ニ侵サレテ・・・死ンダノダナ・・・』
「・・・・・・・もし・・・もしも本当なのだとしたら・・・・」
カチャ・・・・
その時、部屋のドアが軽く軋みながら開いた。
「・・・・・・・ロゼ・・・」
入ってきたのは、寝巻き姿の彼女であった。
「・・・・・・・・ごめんなさい。なんか眠れなくて・・・・・
ここにいても、いいですか・・・・?」
「い、いや・・・・・・別に構わないが」
「・・ありがとう」
ロゼは少しだけ笑みを浮かべて、部屋のドアを閉めた。

互いに、同じ向きで顔を合わせないまま、ベッドに腰を掛ける。
「・・・・・・それで・・・」
それから何分か過ぎた頃、ロゼが口を開いた。
「それで・・・・・何か?」
「これから、貴方はどうするんですか?」
「明日には・・・・・ここを去ろうと思う。貴女を、これ以上奴等との戦いに巻き込む事はできない」
「それから?」
「・・・・・・・それから・・・・・・か・・・」
彼は天井を仰いだ。
「・・・・・・・わからない」
「わからない・・?」
「己れは今まで・・・・・復讐の念を我等が神『イシュヴァラ』に押し付け・・・
多くの国家錬金術師を・・・・・・・人を・・・・・・・殺してしまった・・」
「・・・!」
ロゼの表情に、驚きの色が濃く現れる。
542ORE爆:03/10/19 16:06 ID:HvBAKStl
彼は自分の右腕を見つめる。異様な紋様の入れ墨が彫ってある、その逞しい腕を。
「今思えば・・・・・己れは愚かだった。こんな事をしても・・・・死んでいった者達は還って来れないと言うのに・・・」
「・・・・・・っ」
ロゼは、悟った。彼は、死場所を求めているのだと。
彼が一番許せないのは、国家錬金術師などではなく、故郷と家族を守れなかった、自分自身なのだと・・・
「殺した・・・・。幾ら元には戻れないとは言え、己れは小さな子供までをも殺めてしまった・・。この腕を・・・・・自ら汚してしまった。
償いようも・・・・ない・・・・・・!!」
「そんな事ありません」
ロゼが、言葉を返した。
彼女のほうを見ると、その表情は先程の驚きは消えていた。
「貴方の腕は・・・・・・・汚れてなんかいない・・・・・・。
だって、その腕で私を助けてくれたじゃないですか・・・・。」
「・・・・・・・!!」
ロゼが、身を乗り出して彼の身体を優しく抱き締めた。
髪から流れる、ふわりとした香りが彼の鼻をくすぐった。
「・・・・・・・・ロ・・・」
「生きて下さい・・・・・。償えないと言うのなら、一生その十字架を背負って生きて下さい・・
もう・・・・・・人が死ぬのは嫌・・・・。お願いです・・・ケインの分まで・・・生きて・・」
「・・・・・・・・・・・・・・ロゼ・・」
彼女の顔が、彼の目の前に来る。
その距離は少しずつ縮まり・・・・・

静かに、重なった。
543ORE爆:03/10/19 16:22 ID:HvBAKStl
それから何分過ぎたのだろうか。
二人の唇は、ようやく離れた。
「・・・・・・・・・・・・・・」
彼は、予測不可能だったこの事態に、完全に表情をボーッとさせて固まっている。
「ご、ごめんなさい・・・・」
ロゼが口を開いた事で、ようやく彼の意識が戻った。
「い、いや・・・・・・・こっちこそ・・・・す、すまない」
慌てる彼をよそに、ロゼは首を横に振る。
「いいんです。軽蔑・・・・・・しちゃいましたよね・・・・・
尻軽な女だって・・・・・・」
「・・いや。それはない・・・・・貴女の言葉で・・・・己れの心の中の何かが晴れた気がする。
本当に・・・・・・・・ありがとう・・・」
彼は、今度は自分のほうからその無骨な唇を彼女の可憐なそこと重ね合わせた。
「・・・! う、ん・・・・」
彼の口付けは、限り無く優しかった。まるで、割れやすい磁器を扱うように。
ケインとのキスと、微妙に違っていたものの、その感触は彼女を優しく溶かしていく。
その彼もまた、久しぶりの女を抱かんとする感覚に、ブルリとした感覚を再び思い出す。
「・・・これで、お互い様だな・・・」
唇を話すと、彼が優しい笑みを浮かべる。
その表情は初めて会ったときとは大違いの穏やかさだった。
「ふふっ・・・・そうですね・・・・・・」
その優しい赤の瞳に、ロゼの顔にも笑みが浮かんだ。
544ORE爆:03/10/19 16:23 ID:HvBAKStl
最後の続きは夜に投下します。
545ORE爆:03/10/19 22:53 ID:mF8+NK6E
『彷徨の咎人(さすらいのとがびと)』 後編 続き

彼の大きな手が、寝巻き越しにロゼの身体にやわやわと触っていく。
「・・・いいの・・か?」
彼の問いに、彼女は顔を赤くして言う。
「・・今さら・・ですね」
「そうだな」
彼女の寝巻きのボタンを、彼はひとつひとつ丁寧に取っていく。
たちまち、彼女の美しい肢体が露になる。
「・・・美しいな」
「あ、あんまり・・・見つめないで下さい・・・・恥ずかしい・・」
彼女の事は、ケインの話を聞いたときから、美しいだろうとは思っていた。
だが、今ここに実際の彼女を抱こうとしている自分がいる。
自分よりも薄い褐色の肌と、その澄んだ瞳がその美しさを引き立たせる。
彼も、何人も女は抱いた事はあるが、彼女のようなタイプは初めてであった。

彼は右腕全体を使ってロゼの背中を抱き、空いた左手てその形の良い胸を愛撫する。
「! ん・・・」
ロゼの身体がピクン、と反応をする。
全体を揉みしだきながら、指先で乳首を攻めた。
「っ! はっ・・・あっ」
彼女の声が、紛れもない喘ぎ声に変わった。その声に改めて興奮し直す。左手に少し力がこもる。
「!! 痛・・・・い」
「!! す、すまない・・・」
彼は慌てて左手を離した。
そんな彼に向かい、ロゼは目を潤ませながらも微笑みを浮かべてくれる。
「・・・優しいんですね」
「ばっ、バカ・・・」
初めて、赤くなった彼を真正面で見れた。
その事が妙に嬉しくなったロゼは、両腕で彼の広い背中を抱き締め返した。
546ORE爆:03/10/19 23:08 ID:mF8+NK6E
それに応じるように、彼も背中に回した右手を少しずつ背骨をつたうように撫でていく。
「ふ、う、あっ・・・」
左手も、彼女の肢体の前半分を少しずつ、だが確実に蹂躙していく。
細く儚い彼女のカラダを、自らのその力で折ってしまわないように優しい手付きで。
「! んんっ・・!」
やがて彼の左手が、お臍をつたいながら、彼女の茂みに到達する。
「う、あっ! そ、そんな・・・とこっ・・」
彼の逞しい指が、割れ物を扱うようにじわじわと、ロゼの秘唇を撫でる。
次第にその手に、彼女自身の液体が潤滑油となってまとわりつく。
同時に、彼女の声も甘さを増していく。
「うはぁ、ああ! だ、だ・めぇ・・・! あ、ああっ!」
そんなロゼの声に、彼は得体の知れない背徳感と欲望が鎌首をもたげる。

自分は今、親友の女をこの手に・・・・
いや、親友の女「だった」女とでも言い直すべきか。

そんな言葉が頭を駆け巡り、彼を再び興奮させ直した。
十分に濡れそばっているのを感触で確認すると、左手の動きを止めた。
「! ・・・・・?」
右腕も背中から引き抜いた。
そして、彼女に覆い被さるような体制になった。
547ORE爆:03/10/19 23:25 ID:mF8+NK6E
少しだけ腰を降ろすと、自らのそそり立った逸物が彼女の陰唇に当たる。
彼はロゼの頭を優しく撫で、額に口付けを交わす。
「・・・・・・いいか?」
その言葉に、ロゼの顔に一瞬だけ怯えが走ったものの、すぐに赤くして頷く。
「は、はい・・」
その言葉を聞いた後、彼も頷いた。と同時に、ゆっくりと、彼の逸物が彼女の秘所へと挿入されていく。
「! くっ、ああっ!」
「・・・・・・・・・っ!」
ロゼは、彼の逸物の大きさに、腹の中が抉られたような感覚に陥った。
彼もまた、初めてではないにしてもその狭さと、快楽に声を上げた。
「だ、大丈夫・・・か?」
そんな彼の問いに、ロゼは意気も絶え絶えのまま微笑む。
「はい・・・・あ、あなたのが・・・・おっきくて。でも・・・大丈夫・・ 大丈夫ですから・・・・・」
「ロゼ・・・・」
その言葉に、ほんの少しだけ後悔の念が頭をよぎる。
「う、動くぞ・・・・。苦しかったら・・・言ってくれ」
「は、はい・・・・・・くっ! ンン、は、アア!」
彼の腰が、少しずつだが、力強く動き始める。
そんな彼を、彼女のそこは締め付けながらも、健気に包み込むように迎え入れる。
「ふぅ、ああ! あ、あなたの・・・がっ・・・・・あなたのがっ・・・私の中で・・・」
最早、彼は何も考えられなくなった。夢中になって、彼女を蹂躙していく。
ロゼもまた、彼の腰の動きに次第に合わさっていく。
「あ、アア! フゥ、アウア! わ、わたしっ・・・・わたしっ・・もうっ!」
到達への前兆か、ロゼの背中が弓のように張る。
そして、彼にも限界が訪れる。
548ORE爆:03/10/19 23:32 ID:mF8+NK6E
「・・・・・・・っ!」
彼は、射精しようとする自らの逸物を、絶頂を迎えようとするロゼから引き抜こうとしたが。
ぎゅっ、と、彼女に抱き締められた。
「! お、おい・・・」
「こ、このまま・・・・・お願い、このままで・・・・!」
「・・解った・・・・・」
そして、彼はそのまま、最後の一突きとばかりに腰を打ち据えた。
「あ、ああ! わ、た、しっ・・・! ふ、あああああぁ!」
かん高い嬌声と同時に、ロゼの身体が大きく痙攣する。
彼もまた同時に、彼女の膣内に自らのものを全て解き放った。
「う、あ、あ、ああ・・・・」
ロゼは彼を潤んだ目で見つめた後、再び彼の唇にキスをした。

「・・・・・・ありがとう・・・・・・」

そして、二人はそのまま、深い眠りについた。
549ORE爆:03/10/19 23:46 ID:mF8+NK6E
『なぁ・・・・・ロゼ。』
『なに? ケイン・・・・』
『俺は・・・・真の平和な街を求めて・・・この国中を旅してみた。
でも・・・・・・そんな街はどこにもなかった・・・・・・
でも・・・もしも・・・世の中に争いがなくなったら・・・・・
二人で・・・・どこか遠い美しいところに行きたいな・・・・・・。』
『そうね。私も・・・・行ってみたいなぁ。ねぇ。約束してよ。
いつか・・・・・必ず、連れてってね』
『・・・・・・ああ。 約束だー・・・・・・      』

「・・・・・・・・」
朝の光が差し込む中、ロゼは目を覚ました。
彼が気を利かせてくれたのか、彼女にはしっかりと寝巻が着せられている。
「あの人は・・・・」
気が付くと、彼女はひとり。彼の姿はベッドから消えていた。
見ると、自分とケインが写っている写真の下に、手紙のようなものがあった。
「・・・! これって・・・」
宛先はイシュヴァール。消印は去年。ケインが死んだ二日前・・・
ロゼは、寝巻きのまま外に飛び出した。

「待って!!」
彼は、思った通りケインの墓の前にいた。
「・・・・・・起きてしまったか。なるべく貴女が起きないうちに去ろうと思っていたが・・」
「今更・・・・『行かないで』なんて言いません。せめて・・・・・
せめて、『行ってらっしゃい』ぐらいは・・・・・言わせて下さい」
彼女の目から、涙がこぼれていた。でもそんな事おかまいなしに、彼女は微笑みを浮かべる。
彼は唇のはしをそっと折り曲げる程度の笑みを浮かべた。
「・・・・・解った。
・・・・・・・・・『行って来る』」
「『行って・・・・・らっしゃい』・・・・!」
550ORE爆:03/10/19 23:58 ID:mF8+NK6E
「あっ! さ、最後・・・に・・・」
振り向いた彼を、ロゼは大声で静止させた。
「・・・・」
「最後に・・・・名前を・・・・・あなたの・・・・名前・・・」
振り向いた彼は、笑った。今まで見た中で、一番穏やかで、陰りのある笑み。
「・・・・・己れの・・・・・・名前は・・・・・
            ・・・・・・・・・・・」
それをしっかりと聞き取ったロゼは、コクリと頷く。
「その名は・・・・貴女に預けておこう。受け取ってくれ・・・ロゼ」
「・・はい・・・・」
彼は再び振り向いた。
銀縁のサングラスをかけ、砂漠の砂塵に消えていく。

ロゼは確信していた。
いつか・・・・・・・・きっとまた逢える。と。
彼の、そして自分の命が、ある限り・・・・・・生きている限り。

そして、帰り様にケインの墓を見ると・・・・
「・・・・・・・・・・!!」
ケインの墓の前に、小さなガーベラの花が、美しく、力強く咲いていた。
まるで、旅立つ彼の武運を祈るかのように・・
「あ、ああ・・・・・・・ケ、イン・・・!!」

『・・・世の中に争いがなくなったら・・・・・』

†彷徨の咎人 おわり†            
551名無しさん@ピンキー:03/10/20 01:02 ID:lhVFuIBK
ん〜〜〜♪今回のはなかなか凝ってましたな〜〜〜〜〜
ご苦労様です〜〜〜〜〜〜
ところで誰かいる?
552名無しさん@ピンキー:03/10/20 07:51 ID:GWGMPYKu
こういうの相当好きですよ。スカーに好感が持ててしまったw
553名無しさん@ピンキー:03/10/20 07:58 ID:HcPU7VZ6
>>141
すげえ萌えた(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
554ORE爆:03/10/20 13:05 ID:fSy7bxEZ
467氏のエドウィン小説続き大期待。
まったりとお待ちしています
555悪夢の始まり ―T― :03/10/20 18:59 ID:8DvWLTdp
「教主様、およびでしょうか?」
「おお、よくきたなロゼ。まあそこに掛けたまえ」
「ケインが生き返るって本当ですか?」
ケイン、それはロゼにとって今は亡き大切な人であった。そのケインが
生き返れると噂を聞いたロゼはいてもたってもいられなかったのだ。
「ああ、本当だとも。だがそれにはそれなりの代償というものがある、わかるね?」
「はい、でも・・・・・・わたしそんなたくさんのお金が」
「そうか、君のおうちは裕福ではないのだね。残念だが・・・」
「あ、あの!本当にケインが生き返れるんですよね!?」
「君がコレを支払えるならばね。わたしは条件さえ達してくれるならどんな
難業でも成し遂げられる。それを民衆が神の使いと呼んでくれてることは
君の知っていよう、少しおおげさで困るがねハーハッハッハッハ」
高笑いするコーネルをロゼは何とも苦しそうな表情で見上げてた。
コーネルのことはよく耳して周りもすっかり彼を崇めている。わたしも
それに縋りたい・・・・・・・・でもお金が足りない。そんな事情からどうする
こともできずしまいには俯いて考え込んでしまった。
「さて、君が条件に達することができないなら仕方あるまい。あきらめたまえ
ハッハッハッハッハ」
そう言って落ち込んだロゼを尻目にコーネルはさっさと奥へ引き上げようと
する。(どうしよう・・・この機を逃せばケインは・・・・・・会いたい彼に!)
「待ってください!!」
「ん?金が揃わなければ私は・・」
「き、教主様のおっしゃることを何でもします!あ、あの、だから・・・」
頭を下げてそう叫んだロゼだが頭の中で(どうしよう・・・・・・・・・わたし何て
無茶苦茶なことを、こんなこと言っても教主様を困らすだけなのに)と
頭の中がこんがらがってしまった。だがコーネルはこちらを向き不気味に微笑む
「ハッハッハッハそうか〜何でもやってくれるのか。」
その時ロゼの必死な願いに背くかのようにコーネルの中には腹黒い考えが浮かんだのだった
556名無しさん@ピンキー:03/10/20 20:26 ID:UUQons18
×コーネル
○コーネロ
・・・・・・・・・・わざとか??
557名無しさん@ピンキー:03/10/20 23:10 ID:lhVFuIBK
>>554
漏れも。結構好き。次回作に期待。
558名無しさん@ピンキー:03/10/21 03:12 ID:atkfA6JZ
>553
漏れも。(;´Д`)ハァハァ…
遅くなったが>141さん、まだここ見ていたら再臨キボン。
559名無しさん@ピンキー :03/10/21 10:44 ID:hx0FlFhA
>>556
そうだったな、レスはこれ一つか。ハァ鬱だ・・・でもちゃんと読んでくれて
ミスを指摘してくれた藻前さんには感謝する!これをエールと思いエネルギー
に代えて、では続きを
560名無しさん@ピンキー:03/10/21 11:19 ID:4lsBT9zn
>559様
レスが遅れて申し訳ないです。

かなりドキドキものの展開ですね。
続きを大いに期待しております。
あと、467氏のエドウィンも。

職人さん方、頑張って下さい!
561悪夢の始まり ―U―:03/10/21 11:23 ID:hx0FlFhA
「あの・・・・・・・・・・教主様?」
「ん?ああ、先ほどの話だが・・・・・・・君の今の条件ならばやってあげてもいい」
「え、本当ですか!!」
「何でもやる、か・・・・・これはいろいろと楽しめそうだな、グフフフフッ・・・」
「?」
「おっと、すまんすまんつい考え事をしてな。ささっ、そんな地べたに屈んで
おらんと奥へきなさい。前祝いの御馳走を持て成してあげよう」
「はいっ、ありがとうございます」
「いいんだよハッハッハッハッハ」
今となればここが悪夢の始まりだったのかもしれない。その後コーネロ邸に
招かれてロゼは今まで見たこともないような食べ物の数々を見て驚いて自分
がこれから食べれるとは実感できなかった。だが食べだすとそんな悩みは
どこへやら。夢のような気分で食べるロゼ。そうして時間はその時を迎えた
「おしかったかね?」
「はい!本当に夢見たいな時間でした!」
「そうかそれは良かった(これから本当の夢のような時間が君には待ってる
んだよハッハッハッハ)最後にとっておきの飲み物を差し上げよう」
コーネロが合図すると1つのグラスがロゼの前に運ばれてきた。
「それは重大な儀式の前に飲む神聖な水だ。さあ飲みたまえ」
ロゼは目の前の怪しい色をした水を前に躊躇することもなく口に入れた
「さて、今日はもう夜も更けた。ここに泊まっていきなさい」
「え・・・それは教主様のご迷惑になるのでは」
「なに構わんよ。今部屋を手配してあるから、おい彼女を部屋に案内してやれ」
そうしてコーネロの付き人らしき人物の案内でロゼはこれまた見たことのない
ご立派な部屋に案内されたのだった。
「ではごゆっくりとお休みなさいませ」
562悪夢の始まり ―V―:03/10/21 11:45 ID:hx0FlFhA
案内人が去った後ロゼは考えた。(これで良かったのかしら・・・・良いのよね
教主様もああおっしゃってくださったことだし、今日はお言葉に甘えて休ま
せてもらおっと)不安ながらもどこかウキウキ気分でロゼはフワフワのベット
に寝付いた。外は月が光々と照り街はすっかち静かになっていた。
「なんだろ・・・・なんか緊張しちゃって眠れないな。何でだろう・・・それに何だか
体全体が・・・・熱い」
ロゼが自分の体に違和感を感じてるその部屋の外には一つの大きな影が移っていた
そして・・・・・・!ギィーっとドアが開いた。ぼんやりとしてたロゼがはっとする
「誰?誰なの!?」
「私だよロ〜ゼくん」
「・・・きょ教主様!・・・どうなされたのですか?」
そう言った半ばでロゼは顔を赤くしてしまってコーネロに背を向けてしまった
無理もない。陽気なコーネロだがその格好はいかにも「今風呂上がったばかり
なんだよ」と言わんばりの腰にバスタオルを巻いただけなのだ。それでも
多少警戒心が緩んだロゼだがいきなり訪れたコーネロに不安感を覚えずにいられ
なかった。コーネロは相変わらず不気味に微笑みながらロゼのベットに近づいた。
「いや〜私も近頃子供と寝ておらず一人では寂しいんでなハッハッハッハ」
「え・・・・・・・でも・・・・・・わ、わたし」
「ん?嫌なのかね?それでは条件と違うのじゃないのかな?」
「その・・・わたしなんかが教主様と・・・・一緒などは・・・」
反対側を向いてドキドキと自分でも心臓の音が聞こえそうなくらい緊張して
しまってるロゼをコーネロはあえてロゼの顔がある方に行き目の前で
「何でもするんじゃないかったのかね。んん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ロゼはますます緊張してしまいやり場のない顔を布団に埋めてしまたのだった


563悪夢の始まり ―W―:03/10/21 12:06 ID:hx0FlFhA
「ん?そんなに嫌なのかね。ならば仕方ないあの話は・・・・」
「!ま、待ってください。それだけはお許しください!!」
急にロゼは布団と毛布の間から顔を出し懇願した。でもコーネロの姿を恥ず
かしそうに毛布に隠れながら見上げるのだった。
「じゃあ私をベットに入れてもらおうか」
「・・・・・・・・・わたし体とかも洗ってないし服もそのままで・・・・」
「いいんだいんだ。わしが全てを許すハッハッハッハ!・・・・それで私を入れて
くれるなら少し端に寄ってくれぬかね?」
ケインのためよ・・・・・・・ロゼはそう自分に言い聞かすようにしてぎこちなく端
の方へと体を動かした。その後コーネロの巨体がベットに轟々と入り込む
「よいしょー!いやあ子供と寝るのはホントに久しぶりじゃ。うれしいかロゼ?」
「・・・え・・・あ・・は、はい」
「そうか!でもその割には顔が嬉しくなさそうだぞガッハッハッハ」
そう言うなりコーネロはいきなりロゼを自分の胸元へと抱きしめたのだ。ロゼ
は完全にパニック状態になってしまった。
「あ!ちょ・・・・・・・教主様!?こんなこと・・・やめてください・・・・」
「なんだね、まだそんなことを言ってるのか君は・・・・・・いい加減あきらめたまえ」
「!!・・・・・・・どういう・・・・・・・・・こと・・・・ですか?」

564名無しさん@ピンキー:03/10/21 13:36 ID:gRKu95YB
っていうか1巻を読んだとき、ロゼは絶対に教主にやられてしまうもんだと思ってたんだけどなあ。
期待はずれだったよ。

だからファイズ氏にはねちっこいのを期待してるわけだ。
565名無しさん@ピンキー :03/10/21 15:04 ID:hx0FlFhA
>>560
あ、ご丁寧のレスどうも。なるべく期待に添えられるようにしてみたいから
応援のほどヨロシク

>>564
完全レイープは少年誌では有り得んことでつ
ねちっこいものですか、もし期待を裏切ってもオルフェノクになって
漏れを攻め立てないでねヽ(´A`)ノ
566悪夢の始まり ―X―:03/10/21 15:43 ID:hx0FlFhA
「こういうことだよ!」
そう言ってコーネロはロゼの淡い紅色の唇に自分の唇を重ね合わせた
「んっ!!・・・や・・・・めてくだ・・んんんっ!!」
「・・・・・・・ぷぅ。ロゼの唇はやわらかいね」
「・・・・・・・・・やめて・・・・・・こんなの・・・・イヤ」
「それは恐怖か服従かコーネロにキスされたロゼは言葉では拒絶するものの
体は自分の意思とは逆に受け入れてしまってる。
「ううんいい髪の匂いだ。しかも一端に髪の手入れまでしてやがる・・・」
「いやぁ・・・・・やめて・・・・やめて・・・・」
「フフフこの耳や首筋もおいしそうだな」
「あっ!そんなとこ・・・・いやっ!・・・・あっ・・・・あっ」
ツーとコーネロの指が触れるたびにロゼの体がピクンと反応する。そして先ほど
いったんは静まった体に沸き起こる何かわからない熱いものが再びロゼの体を
支配し始めた。
「クフフフ、これくらいでもう感じてるのか・・・淫乱な小娘め。そんなにほしい
のならもっと気持ちいいことしてやる」
「ああん!耳なんか舐めないで!ひあああっ!あっ!」
「ふん、色気出しおって・・・・・おやおや服の上からもわかるぞロゼ。こんなに乳首
を立ってるぞ」
「お願いさわらないで!あっ!いやあ!・・・・あっん!・・・やっ!・・・・」
「どうだ、気持ちいいだろ」
「あっ・・・・・ふっ・・・・・・うっ・・・・・・・いやぁ・・・」
段々と薄れてく意識の中でロゼは不安感でいっぱいだった。(どうしてなの
教主様はこんなに怖い人なの?いつもこんなことしてるの?本当にこんな
ことしててケインは生き返るの?わたしは・・・どうなるのかな。もう何だか
わかんなくなってきたよ・・・・)
「だいぶ火照ってるきたようだな、え?ロゼくん」
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・・はぁ・・・・・・」
「じゃあそろそろ一番気持ちいいとこ攻めよっうかな〜ウフフグフフフ」
コーネロが尋常でなくなってきたのはもはや疑いようがない状態だった

567名無しさん@ピンキー:03/10/21 17:17 ID:taWtGrXY
コーネロ、エロオヤヂ全開ですね・・・
期待しています。
568名無しさん@ピンキー:03/10/21 18:26 ID:h2+wi9+u
ぶっちゃけファイズ氏のこの作品好きだw
ハガレンのファンサイトだとなかなか読めないタイプのカプだしね。頑張ってください。

…ファイズ氏でいいのか?名前の呼び方。
569名無しさん@ピンキー:03/10/21 18:31 ID:37Q2Rsox
オレここにはじめて来たけど、優秀な人材がいっぱいいますなぁ。
ここイイね。
570名無しさん@ピンキー:03/10/21 22:23 ID:Iin/1g0y
>ファイズ様
レスありがとうございます。
素晴らしくエロオヤジなコーネロに大期待しております。
頑張って下さいね。

>467氏
再臨切に望むっ・・・・・!!
アレで終わりにはしないで欲しい!!
待っていますから・・・・・
571560:03/10/21 22:26 ID:Iin/1g0y
・・・・レス名入れ忘れた・・・_| ̄|○
スマソ
572467:03/10/21 23:06 ID:Q0G6p0cU
現在執筆中、です。
前フリの長さの割にエロが短くなってしまいそうな。あぁ。
573560:03/10/21 23:13 ID:Iin/1g0y
>467氏
おおっ。そうですか!
まぁ焦らずゆっくりと執筆して下さい。
みんないつでも待っていますから・・・・!
574名無しさん@ピンキー:03/10/21 23:17 ID:ejE1Wx5F
>>572
エロより前フリが長い方がいいなあ、などとエロパロ板にあるまじき発言をしてみる
575560:03/10/21 23:19 ID:Iin/1g0y
>574氏
激しく同意。
ストーリーがしっかりしてると凄く楽しめますもんね・・
576名無しさん@ピンキー :03/10/22 09:25 ID:NvriDnyg
けっこう読んでくれてる人がいる・・・・・・・感激( ´Д`)
ここはいろんな人の意見が聞けてなるほどなと思うことがけっこうある
そして自分のストーリーにまだ改良の余地があることに気づかされる、ありがたいことだ
では前置きはこれくらいにして、続きを
577悪夢の始まり ―Y―:03/10/22 10:22 ID:NvriDnyg
「きゃあ!そんなとこさわらないで!!」
「グッフフフここはケインにもまださわってもらわなかったのか?」
「ケインはこんなことをする人じゃありません!あなたみたいな・・・・あなた
みたいな人なんかと一緒にしないで!!!」
「五月蝿い小娘め、こうしてやる!」
「あぎぃ!!!!痛いやめて!!そんなに押さないで!!あうっっ!!!」
「ふん、今にその悶えからまた快楽の喘ぎに変わるのだよ。そらっ!!」
「痛っ・・も・・う・・・・やめ・・・・て・・・・・」
「やめてと言ってる割には、何だねこの下着のシミは?」
「!・・・・・・・・・・知りません」
「知らないわけがなかろう。君はただ自分の体がすぐ濡れる淫乱な女ですと
言うことを」
「・・・・・・・・やめてください・・・・・・・・・」
「いつも誰かに襲われることを想像しながらここをイジって自慰してますと
言うことを」
「・・やめてください・・・」
「恋人が逝っちまったショックで誰かにマ〇コをさわてもらわないと生きて
いけないと言うことを!」
「やめてって言ってるでしょ!!何なのよ!さっきから意味の分からない
ことばかり言って!あなたはどうかしてるわ!もう何も頼まない!だからもう
私を家に帰して!!!」
そう言って今までの感情を爆発させたロゼだが目の前のあるものに怒りが
残ってるはずなのにビクッとしてしまった。そう感じるか感じないかの刹那、自
ら見て右側の方向から物凄い衝撃を喰らった。一瞬何が起こったかわからないが
が自分の意識が薄れていくのが感じられた。





578悪夢の始まり ―Z―:03/10/22 11:57 ID:NvriDnyg
そして狭まる視界にはあのにやけてた 姿からは想像もつかないほどの憤怒の
形相をしたコーネロがいた。そしてようやく 自分がコーネロに何かで叩き
倒されたことを理解した。それ以外に考える力がなく なったようだ。目の前
でコーネロが何か叫びながらわたしを蹴り続けてるようだが もはや痛みも
感じなくなってきた。そんな心境になりロゼは最後にこう思うのであった。
(私・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう・・・・・・・死んじゃうのかな)と
そうしてロゼの意識が途絶えたが自分がただの薄汚い小娘に馬鹿にされた
ことで完全に頭に血が昇っていた。
「こんのぉメス豚の分際で!!!!いい気になってニコニコしてりゃ調子に
乗りおって!!!もう許さん!!!ブッ殺してやる!!!!」
と言った後は自分がついさっきまで愛撫してた愛しいはずの胸を蹴ったり
髪を持って顔を殴ったりだのそれはもう惨い酷いのなんのなんの・・・・で、そ
うしてるうちに使用人がコーネロの怒声を聞きつけ他の使用人や付き人に連絡
してコーネロ様が何者かに襲われたのかと誰かが言ってみるとさあ大変、武装
した憲兵が結成されるまでの騒ぎが起きた。もっとも部屋のコーネロはそんな
騒ぎを知る由もなく怒りに身を任せロゼを甚振ってるだけであるが。その為鍵
のかかった中の様子を見ることができずコーネロが受け答えできる状態でもな
く逆にそこに踏み込むのが恐ろしくなるのが人間の心情。そこである者の言う
コーネロ襲撃と断定し憲兵を用いる安全策を取ったと言うわけだ。そして憲兵
らが部屋の前まで聞き中の様子を覗うがそこにはコーネロの怒声と激しい息遣
いが聞こえるのみ。メンバー数人が突撃すべきと答え同数くらいが待機して
様子を見るべきだと主張した。そこでまとめ役となったのはその中の隊長と
思われる人物エドワード・・・・なわけない、ただのそこいらにいる隊長さんだ。
その隊長が取った意見は突撃・待機を考えるよりまず中のコーネロ本人に連絡
を取る事が先決と話した。中々賢明な判断と言えよう、そして1人が中に声
をかける





579悪夢の始まり ―[―:03/10/22 12:02 ID:NvriDnyg
「コーネロさん!コーネロさん!」
そのコーネロはようやく落ち着きを取り戻してきたものの外の騒ぎ方をうっと
おしく思ってた(ちっ・・・わしのことに構う暇があれば掃除でもしてろ)と
見られてはマズイ現場で立ち往生してた。すると呼びかけてる者を静止今度
は隊長自らが話しかけた。
「コーネロさん」
「何だ、こんなとこに来る暇があったならもっとしっかり働きたまえ」
「?・・・我々は憲兵なんですけど。先ほどの騒ぎは何だったのでしょうか?」
(何!!憲兵だと!?)コーネロはようやく事態を飲み込めた。(マズイな
まさか憲兵が動いてくるとは、いったい誰だ呼んだ奴は後で・・いや、今はそ
んなことよりこの現場をよりによって憲兵になど見られたらマズイ。わしの
失態がバレるはおろか偽錬金まで政府に知れ渡る可能性がそしたらそしたら
今まで築き上げてきた地位や名誉が・・・それだけは何としても避けなければ!)
「憲兵の諸君、どういう経緯で来たか知らんがそんな大それたことなど起きて
ない。ただなんとなく腹が立っただけでな。君たちにもよくあることだろ?ん?」
「はあ・・・・腹が立った・・・ですか?では何者かに襲撃されたわけではないのですね?」
「誰だそんなことを言っ・・いや、そんなこと何も起きてないよただのストレス発散
だよハッハッハッハ」
「そうですか、あなたに万に一つの事があってはこの街は・・・どうか無法者の輩も
おります故用心ください」
「うむ、わしは今風呂上りなんだ。さっさと屋敷から出て行ってくれ」
「あ・・わかりました。ではこれにて失礼します」
(風呂上りに暴れるかフツー風呂でリラックスできなかったのかな)などと
どうでもいいことをそれぞれ考えながら憲兵たちはツカツカと足早にコーネロ邸
を去った
「ったくくだらんことえをしおって・・・・・・おいっ!!憲兵を呼んだ者を連れて
来い!!」
そう声を荒げるコーネロ。そして先ほどの使用人が呼ばれた。



580悪夢の始まり ―\―:03/10/22 12:30 ID:NvriDnyg
「貴様、何故憲兵などを呼んだ!?」
「いえ、わたくしはコーネロ様の身がただ心配で・・・」
「ええいありきたりのセリフなど言わんでよいわ!中の様子も見てないくせに」
「そんな・・・あの時部屋の鍵をかけてたのはコーネロ様で・・・」
「口答えするな、とにかく貴様には罰としてここの掃除を命じるいいな!?」
「はい」
「よし、ただし今すぐでなくてよいぞ。わしがここから出てった後でな、じゃあ
下がって良いぞ」
そう言われ使用人は慌てるようにして戻っていった。
「わしとしたことがあの程度のことで取り乱すとは・・・・・この娘に感情移入でも
してしまったかもハッハッハッハ」
チラッととロゼの方を見て
「わしの部屋でたっぷりとかわいがってあげるよ。子猫ちゃんグッフッフッフ
フッハッハッハッハッハッハッハッハ」
それからどれほどの時がたったであろう、ロゼ見知らぬベットで目覚めた。
誰もいないようだが、何とも高貴部屋のようでとてつもなく広い。ロゼは
とりあえず自分の思い出せるとこまで思い出そうとしてみた。今日はケインの
命日で彼の墓の前で生き返らすことを心に決めた。そして・・・そうだ奇跡を
起こせると言うコーネロのとこに出かけそして・・・・・・・・そこまで考えた途端
ロゼは頭を抱えガクガクと震えだした。わたしがコーネロに言ったある条件
そのせいでわたしは!ロゼはたまらず声を殺して泣いた。戻れたくてももう
戻れない時間・・・残ったのは全身に燻ぶるコーネロに嬲れた感触と暴行で受けた
数ヶ所のあざ。あの決意がまさかこんな結末になるなんて・・・・ロゼは愕然とし
しばらくその場に蹲るよりほかなかった。だがしかしここはおそらくコーネロ
本人の部屋、自分がいるのはバカでかいベッドの上、逃げなきゃ!!やっとの
ことでロゼはベットを降りドアに向かって覚束ない足取りで懸命に歩いた。
でもまさにロゼがドアの前にたった瞬間、ドアがキィー・・・・っと低い音をたて
開き目の前にはあのゴツイ体つきをしたコーネロがいつもどおり不気味ににやけて
現れたのだ
「やあ・・・・・・・何処へ行くんだい?ロゼくん」
581名無しさん@ピンキー :03/10/22 15:04 ID:NvriDnyg
あぁ少しハプニングを書こうとしたらとんでもないほどズレてしまった・・・・・
禿しく鬱だ     ∧∧
         (  ,,),,,ウツダ・・・シノウ
        /  | 、,
      〜(__),,,,,,,,,


まあこれから巻き返すようにガンガルゾ!
漏れのネームだけどここでは番号が主流らしいから555でいいんじゃない?

582560:03/10/22 17:27 ID:KGw3W6H6
>ファイズ氏
ガンガッテ下さい!
決してシナナイデ・・・・・!!
583名無しさん@ピンキー :03/10/22 17:51 ID:kqem+gMF
>>ファイズと言う名( つД`)
ネームをもらうほどの作品書いてないしやっぱ数字の方が気が楽だし・・・てか
漏れベルト持ってないもんwまあいいかそんなこと、細かいことに拘ってて
はいい作品でもできないし
みんなの好きにしていいよ
584悪夢の始まり ―]― :03/10/22 18:13 ID:kqem+gMF
それは恐怖か痛くて体が立ってられないのか、ロゼはその場にしりもちを
ついてしまった。そんなロゼにコーネロはいつもどおりの不気味ににやけ
ながらロゼに手を差し出し
「さっきは悪かったね。ほら、わたしの手につかまりたまえ」
「ぃゃぁ・・・・・・・・・・こないで・・・・・・・・」
ロゼはすっかり怯えてしまっていて痛みを堪えながら両手で体を引きずる
ように後ろに退いていく。コーネロはコーネロでそれを追うかのように
ゆっくりゆっくりと手を差し出しそして笑みを浮かている。ついに壁に
追い詰められえロゼはそこで身震いして怖がるよりほかに何もできなかった。
「ダメじゃないか。人の親切は素直に受け入れなくっちゃ。それが礼儀と
言うものだよ。さああっちで傷を見てあげよう」
「ひぃっ・・・・」
「君が変なことを言わない以上私は何もしないよ。私が君を取って食うとでも
思ってるのかね?」
それはいつもの穏健なコーネロだった。そして再びベットに逆戻りとなった
ロゼ。そしてコーネロに寝かされた。
「あぁこれはヒドイ。」
痛めつけた本人も認めるのだからそれは確かに痛々しかった。コーネロに
そう言われロゼも改めて自分の体を見つめる。顔には口や鼻から流血の後
手足にはあざが紫ばんで中には捻った箇所もありその部分を使ったり触れ
るものならとてつもなく耐えられそうにない激痛が体全体を走る。ロゼは
そんな事情もあってか今は体の何処をさわられても大した抵抗もしないし
する気力もない。もちろん体の一番大事なところに触れても何か不思議な
感覚を覚えて余韻に浸るのであった
585560:03/10/22 21:00 ID:iFnGpXPe
ううっ。
またもや素晴らしき展開になりそうなヨカーンですね。
是非ともこの調子でがんばっていただきたいっ
586名無しさん@ピンキー:03/10/22 21:55 ID:T7ze1wxy
誰か少尉×中尉をキボンヌ
大佐×中尉でも(´Д`;)ハァハァ
587560:03/10/23 00:59 ID:0nUCbicd
ttp://f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs/img/1066837962.jpg
とうとう自分で描いてしまった・・・。
エドウィンのらぶらぶものの為、苦手な方はご注意。
次はロイアイも描いてみたいデスね。
588名無しさん@ピンキー:03/10/23 01:28 ID:RzQ63zsA
見れないYO!
589名無しさん@ピンキー:03/10/23 01:34 ID:ppvDYkH5
俺もForbiddenになってて見れない。
590名無しさん@ピンキー:03/10/23 01:43 ID:5shK2aIe
上に登ってタイトルページ?から行けば見られるよ
591467/エドウィン:03/10/23 02:38 ID:RzQ63zsA
等価交換―――という馬鹿馬鹿しい洒落が浮かんだ。
あいつの安息と、別れ。

エドは今日で別れを告げるロックベル邸の屋根の上に寝転がり、大空を眺めている。
あの部屋に居たら、まだ未練が残ってしまいそうだった。
彼女の見せた顔がまだ頭から離れなくて。でも同時に、あの夢も。
葛藤は自分の中では終ったつもりでいると、先ほどまで流れた涙は止まっていた。
「…行くか、そろそろ」
あと2、3時間で、橙色の空が見えてくるだろう。
手紙という、本当に自分らしからぬ手段が、妙に情けなく感じて。
今すぐ破り捨てたい衝動にかられるのが、また。
「兄さん」
来た。もう一つのひっかかり。
弟は、黙って頷いてくれるだろうか。それとも、自分を叱咤するのだろうか。
どっちも、結末はいいものかもしれない、けど。だけど。
「アル…俺達」
「ウィンリィ、泣いてたよ」
後者か…とため息をついて、エドは自分の顔半分をぱん、と叩いた。
鎧の眼や口にあたる隙間から漏れる光は穏やかでも、きっと奥底では何かが煮立っている。
そんな口調だった。
「喧嘩じゃないよね。兄さんが女の子泣かすような甲斐性があるとは思えないし」
「…アル」
エドの口調も、底に何かを感じさせるトーンの落ちた声。
ため息をつくように鎧の肩を落としたアルは、がしゃんと音を立ててエドの隣に座った。
屋根の斜面は彼にとって少し厄介なようで、窓の出っ張りの上に。
592467/エドウィン:03/10/23 02:40 ID:RzQ63zsA
「だから…出て行く?」
「二度とここには来ない」
第二の家でもあるけれど…と、心の中で呟く。アルはため息をついた。
次の瞬間。
ゴツッ。
「痛ぇっ…!てめぇ、アルっ!何す…」
硬い感触が脳天に響き、ばっと身体を起こして弟を睨みつけた。
だけれど、その雰囲気に、声を止めた。
見えた。底に燃える、穏やかな炎が。
「兄さんが無理だろ?僕たちとここを断つなんて」
「…そんなこと無ぇよ」
荒れる息を整え、エドはアルから顔を逸らすと顔を手で覆った。
「兄さん、泣いてたじゃないか」
穏やかな声がとても鋭く感じて、それが本当だったこともあってか、エドは言葉を返さない。
「家を焼いた時も…母さんが死んだ時だって、兄さんは泣かなかったよね」
鳥の鳴き声が聞こえてから、自分の心臓の音が際立ったように思えた。
アルも視線をエドと同じ方向に向けると、どこか思い出すように緩く語り始めた。
「泣きたかったのかもしれないけど…それでも笑って僕の前を歩いてくれてた」
その言葉もとても重くて、エドは思わずうつむく。
アルも、この家が大好きで、大切なのは知っていて、罪悪感がエドの中で段々と膨張していく。
「…ウィンリィから聞いたんだ。僕が…この身体になった時。
 僕がうらんでないかって、毎日泣いてたって」

―――怖いんだ。
―――怖くて言えないんだ。
593467/エドウィン:03/10/23 02:40 ID:RzQ63zsA
自分が叫んでいた言葉が何故か鼓膜を打った。
「兄さんは自分の為に、泣いてなかったよ」
―――俺はそんなにいい人間じゃない。
―――臆病者だ。
ふと 自分の頭の中に何かがよぎった
『……人間なんだよ!ただひとりの女の子も助けてやれない…!』
大切―――とは程遠い、2,3日の間だった。
彼女の為に泣いた、とは違うかもしれない。
助けられなかった歯痒さに。たった、数時間前までは笑顔を見せていたであろうニーナを。
―――俺はまた、突きつけられるのが怖いだけなのか?
―――あいつを傷つけて、突き放して、楽になろうってハラか?
―――あいつの安息の為?
―――違う

「……アル」
「うん?」
「悪かった、それと、ありがとな」
するりと身体を滑らせて、エドは屋根から飛び降りる。
表情は見えなかったけど、声とその動きで、大体が把握できた。
結構な高さではあるが、体術を体得している彼にとっては朝飯前の事だった。
軽いすとん、という音の後に、足音と扉の閉開の音が聞こえた。
「全く…兄さんは優しすぎだよ。自分には厳しすぎなのにさ」
決定的に違う何かを持っている、兄。それと、兄とは決定的に違う弟。
その関係に今更ながら、暖かく、そして幸せなものを感じたアルは、少し笑って、どう降りるかを考えはじめた。
594467/エドウィン:03/10/23 02:41 ID:RzQ63zsA
――――俺は。
とん、とん、とん。
ゆっくりな足音が木造の床から響いた。
煙草の草の香りがテーブルのあるほうからして、吸い主を見ると、ニヤリとした笑みを返してくる。
クソばば。―――あぁ、ここは。そう。
――――ただ。
ぎしっ…。と、階段を一歩上がる。
走れないわけじゃないけれど。さっきまでは激しく打っていた心臓の音が、
あまりにも静かなものだから、つい乱したくないという意にかられる。
緊張することなど何もないというのに。―――そう、ここは。
――――自分の弱さを、否定していただけだ。
たん。再び、平らな床が見える。
視界はとてもはっきりしていて。だから、迷わず歩く事が出来る。
当たり前の筈だったのに、あいつに言われるまで忘れていた。
そう、ここは―――俺達の故郷。よりどころなのだから。
そうだ。
――――守ってみせるさ。

「ウィンリィ!」
ばたんっ、とドアが強く開かれる。奥にある真正面の窓の明かりが射してきた。
閉じられたカーテンからは光の筋が漏れて、机に突っ伏していた少女の金糸の髪を艶やかに照らしている。
「…エド?」
けだるげに身体を起こした彼女の目にわずかに出来た隈は、
睡眠だけでなく、頬に僅かに残った涙の跡が原因だということを深く告げる。
エドを見るなりその瞳はまた潤む。だが、すぐにきっと睨むようにその瞳を細めた。
595467/エドウィン:03/10/23 02:44 ID:RzQ63zsA
「何よ…あたしまだ設計が」
「悪かったっ!…すまんっ!」
ぱんっ、と目の前で。練成するように手を合わせてから、頭を下げるエド。
頭の後ろの三つ編みが僅かに浮いて、背中に落ちた。
邪険に扱おうとしたウィンリィは見事に空振り、不思議そうに目をぱちっと開く。
「どうかしてた…。本当に、あんな風に怒鳴って悪かった」
「ちょっ…と。話が読めないんだけどっ?」
頭を下げたままのエドに妙な気迫を感じて、押されていたウィンリィは慌て気味に制した。
無理もない。今まで喧嘩は多かれど、結局は二人同時に謝って終ったり、
夕食時にはいつのまにか自然消滅して、笑い合っていることが殆どだったからだ。
ウィンリィの手はエドの肩に置かれ、落ち着くように軽くゆすって諭した。
エドは顔を上げて、取り敢えずその姿勢を崩すと二人して深呼吸をした。
「嫌な夢見た」
僅かに目を伏せて言う。
ウィンリィは首をかしげた。エドが時々うなされているのは知っているが、
それでも部屋から出てくればいつものように笑っている。
だから、いつも見ているそれとは何かが違うのだろう、と頭の中で片付けた。
「…どんな、って聞いてもいい?」
いつもより多少は遠慮がちに問われ、エドは一瞬迷いを見せるが、伏せていた視線を上げた。
「…助けられなかった。お前を。」
切り出しにしては唐突過ぎる言葉でも、それ以外に発せる言葉が見つからなかった。
エドの瞳は真っ直ぐで、返すことなくウィンリィは次の言葉を待った。
596467:03/10/23 02:45 ID:RzQ63zsA
またもエロに届かず。
弱さを否定云々が今更に説明不足だということに気づいた。嗚呼…。

あれですね。消せない罪、良い曲ですねー。
597名無しさん@ピンキー:03/10/23 02:52 ID:5shK2aIe
いいですねえ。
なにげに屋根から降りられないアルに笑った。
598名無しさん@ピンキー:03/10/23 11:03 ID:UW9e4AiK
467さんは話の作り方を心得てますね、次に期待してますよ
それに比べ漏れの話は・・・・・
さてと、上手い人のと比べて落ち込んでも仕方ないので
下手なりにやってくしかない、じゃ続きへいってみよう
599悪夢の始まり ―XI―:03/10/23 11:26 ID:UW9e4AiK
「もう抵抗しないのかな?」
と言う問いかけにもロゼがただ息を激しくさせて目をつぶって耐えてるだけ
であった。これではつまらないとコーネロはロゼを抱っこして奥の部屋に
入った。そこは牢屋のように暗くほとんど物も置いてない場所であった。
「ムフフフ、予定より少し早くなったけど久々の調教できる素材だよ君は
たっぷりとかわいがってあげるからねブッシッシッシッシ・・・」
おいっとコーネロが呼びかけると何処からともなく2、3人の使用人らし
き連中が長い鎖のようなものを現れそれを部屋の真ん中あたりから上下左右
に取り付けロゼの手足を縛り付けたのだった。これには朦朧としていたロゼ
も身の危険を感じ外そうと試みたが時すでに遅し、完全に絡み付いていた。
「ごくろう、あとは使えそうな道具を置いておけ」
その言葉に1人が持ってきたバックからいろんなものを取り出して隅っこの
土台の上にどさっと置いて他の面々とともに帰っていった。
「さあ覚悟はいいかな〜ウッシッシッシッシ」
「・・・い・・・ゃ・・っ・・・・・・・・・や・・・・め・・・・・・て・・・・・・」
ロゼは半分ベソをかいてコーネロに請った
600悪夢の始まり ―XII―:03/10/23 12:34 ID:UW9e4AiK
「んん〜あらためて見ると君の肌はスベスベしてるな」
吊るされて身動きのできないロゼの足にしがみつきながらコーネロが嬉しそう
に言った。やがて足の裏に触れたとき
「やぁっくすぐったいよ」
とロゼの顔に変化が表れた。続けてさわるとわずかだがロゼの表情が笑った。
「そうか、ここがいいのかね」
コーネロもそうわかったようで足の裏を擽りだした。
「やんっ!やめてってたら!あははははは!きゃんっ!」
「やはり君は笑顔がいいよ。最高だガッハッハッハ」
コーネロにそう言われ怒りの念が浮かぶところだが表情は無理やりそうなった
とは言え笑みを浮かべた。でも体全体がまだ痛いためこれ以上笑う続けると
意識がまたなくなりそうな状態にあった。やっとのことでコーネロが足から
離れる。苦しそうに笑いつかれるロゼ。にたーっと笑いそれを見つめるコーネロ
「さっきもそうやって笑っていれば痛い思いをせずに済んだのに・・・君はもう
少し賢い子だと思っていたよ」
「はあ・・はあ・・なんで・・・・はあ・・・・はあ・・」
「ん?なんで?」
「はあ・・・・はあ・・・・はぁ・・・はぁ・・なんで・・こんなことを・・・されるのですか?」
「君は死んだ恋人を生き返らせたいのであろう?そのために何でもするのだろう?
ならば君は何も考えないでいいのだよ。それとも、やっぱりこんなこと嫌になって
もう恋人のことはあきらめるかね?わたしはどっちでもいいのだよ、さあどうなんだね?」
コーネロは自信たっぷりげにそう言い放った。彼にはロゼが恋人をどれだけ
大切にしてるかおおよそ見当が付いているのだ。だからこっちが焦らなくても
いいだろう、もし今ロゼが帰っても思いを拭えず、捨てきれずに必ずまた
ここにくる。コーネロの読みは正しかった。ロゼも必死で頭を使い考えて見る
もののケインが生き返れるなら惜しみたくないと考える。そのためなら苦汁を
舐めることだって耐えなきゃと。少しの沈黙の間のあとロゼが重い口を開いた
601悪夢の始まり ―XIII―:03/10/23 12:38 ID:UW9e4AiK
「いいえ、わたしは何でもします。ケインのために・・・わたしを好きにしてくだ
さい・・・教主様・・・・」
「そうかね。どうやら、覚悟が決まったようだね」
恋人のためにロゼはついに折れた。その苦悶の表情を欲望に満ちた笑いで見る
コーネロ。はたしてロゼはどうなってしまうのか?
                              (つづく)
602560:03/10/23 20:43 ID:rB97fQFi
>467氏
連載再開バンザイ!
とても楽しみな展開です。アルええ子やなぁ。
ガンガッテ!下さい。
>ファイズ氏
お疲れさまでした!
鬼作なコーネロがなんとも滑稽で憎みきれないキャラに仕上がってて良いです。
次回作も楽しみに待っております。
603名無しさん@ピンキー:03/10/23 23:02 ID:TdkrYkd3
>ファイズ氏

外道なコーネロがいいです。
宗教施設なだけに拷問の設備も整ってるんだろうなあとか期待してみたり。
でも痛いのはもう止めて欲しいな。

ただ、連投にも関わってくるのでしょうが、
もう少し改行を多くした方が見易いと思います。
604555:03/10/24 10:31 ID:M6We0R63
>>560さん
毎度ありがとうございます、励ましほど書く力に影響するものは他にありません
これからも頑張ります

>>603さん
謹んでお受けします、たしかに外から見てると己の文が素人当然に見えてしまいますね
改行して少しでも見栄えをよくして見せます


そう言えばここのスレたてたと思われるORE爆さんと言う人は最近来てないの
でしょうか?
自分と入れ替えでいなくなっったみたいな感じですが見てくれてるなら
感想がほしいものです。もちろん467さんやまだこれ読んでない人の
感想もお待ちしてる次第です、じゃあそろそろ続きにいきます
605悪夢の始まり ―XIV―:03/10/24 11:13 ID:IKyXNTHJ
「あっ」
ピクンと少女の体が揺れる。
「おや?湿ってるようだね。下着にシミがついてるよ」
「や、そんなこと」
コーネロの言うとおり少女のそこはたしかにわずかだが快楽の液でシミができていた。
「とってもいい顔だよロゼ」
「そんなこと、あっ!そんなことない、ううっ・・・・・もん」
「下着が透けてるぞ。かわいい女だ」
「えっ、今なんて?」
「聞こえないのか?おまえがかわいらしい女と言ったのだよ」
(ドキッ)
ロゼの反応が少し変わった。先ほどまで見ようともしなかった
コーネロの顔をじっと見ておそるおそる聞き返した
「本当に、そう思っていますか?」
疑り深いな君はと言いたげな表情でコーネロはを目つぶり
人差し指を2、3回左右に動かして
「わからないのかね?好きでもない女性にそんなことは言わんよ」
(ドキン)
「そんな、わたしみたいな小汚い子供に」
「いいか、汚くもないし子供でもない。君は立派な1人の、女だ」
「・・・・・・・・・・・・・」
(なんなんだろこの気持ちは。嬉しいのかな、恥ずかしいのかな
さっきまであんなことされてたのに、なんでこんな気持ちに。
なんで・・・・なんで?)
「君を愛してるよロゼ」
606悪夢の始まり ―XV―:03/10/24 11:50 ID:IKyXNTHJ
「あの、わたし」
「なんだね?私のことが気にいらんか?たしかにさっきはひどい
ことをしてしまった」
「いえそうじゃなくって、わたしうれしいんです。とっても、とっ・・・」
そう言いかけてロゼの目から大粒の涙がこぼれた。
「不憫な子だ。」
あとは何も言わずロゼをただただ宥めるだけだった。
ロゼはコーネロの胸の内で静かに泣いた。もっとも鎖があり
泣くに泣けない状態であったが。
コーネロが推測したようにロゼには親しいものも
おらずずっと1人ぼっちだった。
そうした時今のコーネロみたく声をかけてくれたのが
先の恋人ケインだったのだ。
ロゼが今まで言えなかったことを切り出す
「彼以外はみんなわたしをからかうだけか、表だけ
よくしてくれてあとは無視するだけ誰にもわたしのことを
相談できなかった。」
「さぞ苦しかったろうに」
「苦しかったよ!とっても、苦しかった」
「でも、もういいじゃないか。今は私がいる」
「教主様」
「わたしとついてくるか?」
「はい!」
607悪夢の始まり ―XVI―:03/10/24 13:06 ID:IKyXNTHJ
コーネロがロゼの唇を奪う。前と違い深く長いものだ
「んっ・・・ふっ、ふあっ・・・・・・・ふぅっ」
「ホントに気持ちよさそうな顔をしおって、初々しくてかわいいよ」
「もう、教主様が舌入れてくるからでしょ。でも気持ちいい・・」
「じゃあこの膨れてるこっちも」
「あんっ!おっぱいさわっちゃいやっ!」
「ふふこんなに乳首がたってるくせに」
「あっダメ、もう教主様の意地悪!」
「おおっ、透けてピンク色の豆がよく見えるよ」
「やんっ、恥ずかしぃ」
「今のロゼは凄くやらしいぞ」
少女は頬をかあーっと赤める。血の痕も見える赤い斑点のあるロゼの白い
服。その左右の胸に湿って透けた服からピンと張った
ピンク色のものが両方の胸に浮かび上がった。
「君はブラもしてないのかね?」
「そんなお金ないし、それにわたしの胸そんなに大きく
ないもん」
「そのうち大きくなるよ。もっと膨らませてやろう」
「ひゃっ!そんなに吸っちゃ・・・あんんっ」
コーネロの愛撫にロゼはたまらず声を出して気持ちよさに
浸っていた。
「ずいぶん体が汗ばんできたな、こことか特に」
「や!脇なんか舐めないで!!あはっ!そんなとこ汗臭いし汚いよ」
「よくわかってるじゃないか、鼻をあてると汗臭いのがよくわかるよ」
「そんなとこくすぐったいし、恥ずかしいよ・・・やめて」
「大丈夫だわたしはロゼの全てが知りたいし好きになりたのだよ」
とか何とかコーネロはロゼの脇を舐めたり匂いを嗅いだりまさに
端から見れば誰もが変質者と言ってしまう光景であった
ロゼくらいの年頃になるとこういうことにも敏感だが
ここのところケインのことで頭いっぱいで体を清めてない
ので少し心を許せたコーネロと言えどそれは限りなく恥辱
であった
608名無しさん@ピンキー:03/10/24 16:01 ID:9ZNqhXHd
OREBAKUの「ビョーキ注意報!?」は漫画「カメレオン」のまんまパクリじゃねえかよクズ。
609名無しさん@ピンキー:03/10/24 23:52 ID:ZXA0ROdi
エドウィンSSまだ〜?
610名無しさん@ピンキー:03/10/25 00:31 ID:bSuvtUbd
エド×ロゼなんて読んでみたいなあ。

ところで、1巻でコーネロはロゼを騙してどうしようとしてたんでしょう?
死者の蘇生なんて賢者の石(偽)の助けを借りても無理っぽいのに、
できると嘘をついてまでロゼを騙す価値があったのでしょうか?
611名無しさん@ピンキー:03/10/25 00:42 ID:XXE0yxkR
>608
折角人が集まってきたのにそんな事言うんじゃない自己廚。
私はそのSS読んだ事あるし、読んでるうちに気付いたけど、普通に面白かったですよ。
そう思っても心の中でつっこんでやるのがここでの礼儀ってものでしょう。
そのORE爆氏のように、これでまた職人さんが消えてしまったらどうするんだ?

と、批判はこの辺にして、ファイズ氏、467氏。
これからも投下頑張って下さいね。
612名無しさん@ピンキー:03/10/25 00:46 ID:XXE0yxkR
>610氏
キメラかなにかの人体実験の材料にするとか・・・・?
613名無しさん@ピンキー:03/10/25 06:14 ID:XxRQy/cC
>>610
いやもともと生き返ると信じさせて死を畏れぬ無敵の軍隊をつくることが
目的なんでそこで生き返らせないなんて言えるわけないじゃん。
614名無しさん@ピンキー:03/10/25 08:36 ID:RxT9GccV
>611
それにしたって丸パク許容は(・A・)イクナイ!
「元ネタは○○」とか事前申告してたらまた違ったのかも知れないけど
ORE爆氏はその手の断り全く入れてなかったからこれはNGでそ。

つーか、叩かれても仕方ない事やったわけだし
消えるなら、それだけの職人だったって事だ。
615名無しさん@ピンキー:03/10/25 08:48 ID:9SqsZLFy
>614
でもこんな事で他の職人さんまで消えてほしくないですね・・
もうこの手の話題はスルーって事で。キリがないし。
616名無しさん@ピンキー:03/10/25 09:40 ID:mIMJPGct
パクリもなにも前々から他作品の要素を使ってる云々は言ってるんだが
617555:03/10/25 10:12 ID:RYGzhkWW
>>もうこの手の話題はスルーって事で。キリがないし。

それはいいんだけど漏れのことまで>611さん以外全員スルー?ORE爆さんも現れない
みたいだし・・・仕方ないなここは漏れも休載することにしよう
そうなると467さん頼みで申し訳ない気もするがここは人も多い事だし
書ける人数は揃ってるわけだし、と言う事で読んでみたいとか書いてくれ
とか言ってる人達はORE爆さん出現のため、なによりこのスレのためにその自分
の脳内に持ってるネタは自分で書き表してみましょう!漏れみたいな素人
でも書けるし漏れより下手な人はいないだろうから。
じゃあしばらく傍観してますので書ける人は書いてみたらいかが?
618名無しさん@ピンキー:03/10/25 10:16 ID:vakkmq1n
なんでこうイタい職人ばっか集まるのかな、ココは。
俺爆のジエンじゃねーかと疑っちまうぞ?>555
619603:03/10/25 13:56 ID:v+NaGNZt
>>617
そんなこと言われても、少しずつ少しずつの連載に、
毎回毎回感想なんて書けないし…

せっかく肝心のいたぶりシーンに突入したってのに休載はあんまりです。
620名無しさん@ピンキー:03/10/25 14:23 ID:A9WA2rk8
>>617
「毎回感想よこせ、くれなきゃ書くのやめるヽ(`Д´)ノウワァァァン」かyo!

…申し訳ないが、あなた21歳以上ですか?(;´_ゝ`)
621名無しさん@ピンキー:03/10/25 15:07 ID:4j1Ij4yy
まぁまぁ マターリ マターリ ヽ(´ー`)ノ

連載が終了したら、まとめて感想をするつもりですた。
最後まで 書ききって欲しいです。
あんまり外野は気にしないで下さいな。

他スレでも 中途半端にほっぽられたSSを、いくつ見てきた事か…。
漏れは 途中で放棄する事になるのが怖いので、
ラストまで書ききらないと、投下できないでつ。
622名無しさん@ピンキー:03/10/25 18:25 ID:L2pDhkDk
クローゼ萌え〜
623名無しさん@ピンキー:03/10/25 18:32 ID:S2zxn+5f
豆ラッパは次週か・・・
624名無しさん@ピンキー:03/10/25 18:34 ID:RrVrTN7K
クローゼタソ(*´Д`*)ハァハァ
625名無しさん@ピンキー:03/10/25 18:37 ID:L2pDhkDk
豆ラッパで爆笑できそうな予感・・・
626名無しさん@ピンキー:03/10/25 21:13 ID:Q3N7aF0m
>621氏
激しく同意!!
ファイズ氏止めないで・・・!!
私も含めてみんな楽しみに待ってるんですから。
627名無しさん@ピンキー:03/10/25 21:37 ID:3Zqr9aTn
来週は中尉がでてくるよ(;´Д`)ハァハァ

てことで、中尉キボンヌ。
628名無しさん@ピンキー:03/10/25 21:44 ID:mIMJPGct
なんか中尉の髪がショートカットだぞ、と
629名無しさん@ピンキー:03/10/25 22:25 ID:/eKwf6gw
このスレの人的にこれはどう?
ttp://tmp.2chan.net/img2/src/1067088243525.jpg
630467:03/10/25 22:40 ID:da757GOA
焔の錬金術師がついてなかったよウワァァァアン
本屋で買うんだった。6巻。

>>629
床子屋さんのですよね。持ってますよ、それ。
良かったです。えぇ。というか鬼頭えんさんのファンなので。
631名無しさん@ピンキー:03/10/25 22:50 ID:fGc8NVWt
はぁ・・・・・・・・もうこのごろウィンリィしか頭にねぇよ・・・・・・・・・・・・・・
エドウィン小説読んでさらに増した。職人ガンバ。
632名無しさん@ピンキー:03/10/25 23:07 ID:EgXXBbXC
>629
その本探してるけどない…
もう完売したのかな(´Д`;)
633名無しさん@ピンキー:03/10/25 23:26 ID:mIMJPGct
機械鎧とか細かいとこまで描かれててイイなぁ…
634名無しさん@ピンキー:03/10/26 00:08 ID:3JJCzsbr
>>631
禿げ胴! めっちゃ好きだぁー!!
本スレでは 影が薄いな… ヒロインなのに。
そういう訳で もっとエドウィンSSが増えますように…。
漏れも今頑張ってるよ。
他作品みたいに、途中でネタ切れしそうな気もするけどさ。
>>629
ウインリィはそれ程でもないけど、エドは結構 似てるな。
635560:03/10/26 00:34 ID:tTA4zZxN
>467氏
おおっ。あなたも持ってらっしゃるのですか。
私も持っています。冬コミでは是非ともメインにしてもらいたいものですね。
あと、632氏。
この同人誌はおまけみたいなものだから、よほど運が良くない限り、売ってないと思います・・
中古同人屋を狙ってみては?

やはりエドウィン最高。ロイアイ萌え。あと最近ハボック×キャスリンにも熱・・
ファイズ氏復活希望・・・・
636名無しさん@ピンキー:03/10/26 01:06 ID:WiKnE5cJ
正直、スルーされて当たり前のデキなんだが。
住人に文句言うのはスジ違いだろーよ。
637名無しさん@ピンキー:03/10/26 01:12 ID:kplD24rB
何のはなしですか?
638名無しさん@ピンキー:03/10/26 01:16 ID:0IBBKSPn
イズミ先生と旦那の獣のようなセクース…ちと読んでみたい
639名無しさん@ピンキー:03/10/26 12:09 ID:ayOiCCIt
やべえぇ・・・
なぜだ?何故こんなにもえる?
俺の専門分野はアスシンなのに。
ハガレンはアニメの方しか見て無いのに。
ウィンリィの出演回数少なくて人物概要全く掴めていないのに。
何故こんなにエドウィンにもえるんだ?。・゚・(ノД`)・゚・
640560:03/10/26 12:18 ID:vI6JtM+U
>639氏
それでいいんじやないですか。
これであなたも我々同様エドウィンジャンキーって事で。
641名無しさん@ピンキー:03/10/26 14:09 ID:4qB3vFsg
思ったのですがエドウィン好きな方って結構少ないんでしょうか?
なんだか腐女子的なカプが多いから・・・;

ノーマルいいのに・・・。
642名無しさん@ピンキー:03/10/26 14:11 ID:+8qM/PHh
エドウィン派です!

コミックもアニメも見たことがないのに、ORE爆氏のSSを読んではまり、
単行本と小説を揃えました!
643名無しさん@ピンキー:03/10/26 14:11 ID:IRZl8XkD
>>639
また仲間が増えたな…。(ニヤリ
つか アニメは アルウィン萌えしそうな予感。
まだ 分からんけど。

でも 金髪同士より、
片方が黒髪とか茶髪とかの方が、絵になりそうだな。
644名無しさん@ピンキー:03/10/26 14:17 ID:IRZl8XkD
あ、自分もエドウィン派。
ウインリィがたまにしおらしくなると、
あわてるエドっていう図が何かツボだった。
最近は恋愛フラグも立ってきた感があるし。
バトルと同じく、そっちのドラマも期待してるよ。 コソーリと。
645560:03/10/26 14:27 ID:1rhtINds
641氏。
少ないなんてとんでもない。
私を含めてエドウィンジャンキーはこんなにもいるのですよ。
467氏とかORE爆氏とかもそうでしょーし。
マジで冬コミにはハガレン男性向け同人が乱雑してもらい鯛。
そして、ここも。

今現在約束通りロイアイセクハラ絵修行中・・
646名無しさん@ピンキー:03/10/26 14:36 ID:ayOiCCIt
え?普通に漫画の方もエドウィン風味じゃないの?
アニメ見る限りどう見てもウィンリィってハガレンのヒロインだし、
やっぱ主人公のエドといい関係になってくんじゃないの。












つーか、何でエドは豆なんだ?
647名無しさん@ピンキー:03/10/26 16:20 ID:8AlLG6TZ
ロイアイジャンキーもおります。
645氏(というか560氏でしょうか・・・)、ロイアイセクハラ絵ですか・・・。良いですね。
頑張ってください。
冬にロイアイエロ物見つかると良いなあ。
648名無しさん@ピンキー:03/10/26 17:20 ID:MVnpHz9K
同じくロイアイジャンキーがここに。

某スレで「中尉は大佐の影がちらついて萌えない」
と言い切られてしまった・・・・・・。
ハガレンで中尉の男性向けを求めるのは無理なのか?
649名無しさん@ピンキー:03/10/26 17:46 ID:2DyzDl5a
良質であれば男性向けレベルだろうが、ぬるいエロだろうが、おけ。
結構中尉も男性向け出そうなのになあ。残念。

648は自給自足してるのか・・・。良いなあ。どんなのやってるか、見てみたい。
まあ、他力本願しててもしょうがねえ。
せめて648が自給自足から抜け出せるように漏れもがんがってみる。
それまで648、がんがってくれ。
650467:03/10/26 18:04 ID:Ob05HDzF
エドウィン今夜にはうpできそうでつ。遅くて申し訳ない。

エドウィン、ロイアイ。両方好きです。
ハボ×アイやエド×シェスとか、何かこうマイナーなものもネタが浮かべばかいてしまうというー。

大佐中尉は結構エロありますよー。
651名無しさん@ピンキー:03/10/26 18:48 ID:NZI+7j63
>>646
身長と頭頂部の髪が発芽した根みたいにみえるからか?
80%前者と思う
652560:03/10/26 19:52 ID:7mZGJPqK
>647氏、648氏
私もロイアイはエドウィンに次いで好きです。3位はドマイナーなハボキャス・・(爆)
ORE爆氏の書いたスカロゼもなかなか好き。ま、ノーマルカプ万歳という事ですね。

467氏、楽しみにお待ちしております〜・・・!
653名無しさん@ピンキー:03/10/26 20:28 ID:BmyCSm/Z
>>650
お。マジで?なるべく早めにおながいしまつ。
654名無しさん@ピンキー:03/10/26 21:16 ID:4EgnwJ3W
>>646
>やっぱ主人公のエドといい関係になってくんじゃないの。
そうなって欲しいね。ヽ(´ー`)ノ
整備士として決意を堅くしたのも、エドの為ってのも あるんだよね。
その辺 分かってんのだろーか?
さらっと流された感があるなー。
655名無しさん@ピンキー:03/10/26 22:10 ID:4qB3vFsg
もっと沢山増えて欲しいな〜。

エドウィン
ロイアイ
等々

そうえいば皆さん本誌ではこれから
この二方どうなると思いますか?
想像なんかしてみるのも楽しいですよね♪

って結構皆さんそんなこと書いて下さってるんですが一応;
656名無しさん@ピンキー:03/10/26 22:46 ID:USnD+Rj3
パニーニャが、

メンテナンスかなんかで、機械鎧の両脚を外していて無抵抗なところを襲うSSキボン。


なんて書くのは鬼畜だろうかw
657名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:00 ID:BmyCSm/Z
鬼畜っぽいな。
658名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:03 ID:JQbP0FsR
鬼畜じゃないパニーニャ考えてたのだがだめかのぅ






パニウィンで。
659名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:10 ID:USnD+Rj3
それじゃあ、

右腕左足を外してメンテナンス中のエドを襲っちゃうウインリィってのは、

純愛かなw
660名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:15 ID:8JsKqei4
>>655
増えて欲しいが、
ただキボンしてるだけじゃ増えないんだよな…。
君が神になってみるかい?
まぁ、全ては原作の流れ次第で、増減すると思うよ。
これからに期待しよう。
>>659
ウインリィがエドを喰うってのも面白そうだね。
機械ヲタなんで義手義足の方が、燃えそうだけど。w
いや それとこれとは話が別か。
661名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:24 ID:BmyCSm/Z
やっぱエドウィンは純愛だよな〜〜
662560:03/10/26 23:27 ID:7mZGJPqK
描いてしまいましたロイアイもの。
ttp://f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs/img/1067178182.jpg
あまりエロくなくなってしまいますた。
期待外れでゴメンナサイ。

もっとエロが書けるようになりたい・・
663560:03/10/26 23:28 ID:7mZGJPqK
見れない場合はimg/から先を抜いてコピぺして下さい・・
664名無しさん@ピンキー:03/10/26 23:36 ID:8JsKqei4
>>663
見たよ〜(・∀・)
程々のエロさでもいいさ!
個人的にロイアイは軍服姿でセクースってのが萌える。
生軍服(;´Д`)ハァハァ
665467:03/10/27 00:00 ID:j49YfKrg
ぐぅ…
日付変更まで間に合わんかった
666560:03/10/27 00:30 ID:TF6r5jQ+
悪魔の数字ゲト。
>467氏
大いに結構です。
読めるのならばっ・・・!ドキドキ。
>664氏
有り難うございます。また頑張って描いてみます。
>661氏
激しく同意! やはりエドウィンは砂吐きのラブラブがイイ!
667名無しさん@ピンキー:03/10/27 00:32 ID:ezV9Mpab

       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |SSだ!!SS!!誰かありったけの自作SS持って来い!!
       \_____  ________________
                ∨
                       / ̄ ̄ \ タマギレニナッチャウ
      /\     _. /  ̄ ̄\  |_____.|     / ̄\
     /| ̄ ̄|\/_ ヽ |____ |∩(・∀・;||┘  | ̄ ̄| ̄ ̄|
   / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|  (゜д゜# ||┘ _ユ_II___ | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
   / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|( ” つつ[三≡_[----─゚   ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
  / ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ⌒\⌒\  ||  / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
 / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄] \_)_)..||| | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄
              ̄ ̄        /|\
668467:03/10/27 00:43 ID:j49YfKrg
読みにくい上に内容むちゃくちゃ。そして長い。
まぁ、一応、投下します。一気に。
669467/エドウィン:03/10/27 00:44 ID:j49YfKrg
それは短く簡潔だったけれど、要点はありありと伝わってきた。
子供の頃から、人の何倍も勉強できて、だから、言語能力も高い。
時折皮肉な言い回しにムカつくのも、いつもの光景だったけれど、
改めてこいつの凄さを知った。

ウィンリィは黙ってエドの話を聞いていた。
ものの数分だけ。夢の事。どう思ったか。そして、結局アルに説得された、ということ。
エドは軽く眼を伏せていて、話が途切れると顔を上げた。
沈痛な面持ちから、アルの話になっていると苦笑を交えて、そして、今度は真剣に。
だけれど、その眼とウィンリィの眼はすぐには合わなかった。
彼女もまた俯いていて、左に向いている前髪が垂れて、表情は見えない。
泣いているようにも何かを耐えるようにも見えた。
「…ウィンリィ?」
馬鹿だ、と思ったのだろうか。
危険に晒している事を黙っていたことを、怒っているんだろうか。
だけれどここで黙ってしまうのも自分じゃない、と。確かな声でエドは呼ぶ。
次の瞬間、目の前に星が散らばった。
670467/エドウィン:03/10/27 00:45 ID:j49YfKrg
「…いっ…てぇーっ!」
今日はよく殴られる日だ、と思った。
ウィンリィの手から離れて頭にごつんと乗っかったままのスパナ。
じんじんという痛み。こぶで身長が伸びても少しも嬉しくなんかないのに。
俯いたまま(手はスパナを放して浮いている)のウィンリィをきっと睨みつけた。
見える小さな唇が、にっと笑う。
ふとそんな俯きを見て、どういう状況下か思い出しうっと口ごもるエドに、
ウィンリィははらりと金色の髪を揺らして顔を上げた。
やはりいつもの笑みを浮かべていて、エドは不思議に安堵を覚える。
「…ね、エド」
「何だよ」
もしかしたら血がついているであろうスパナを机に放る。
その声は笑顔の時の少し高めで跳ねている声だった為、エドはいつもの調子をいつのまにか取り戻した。
「あんた、自分しか見えてないでしょ」
身体を下げて覗き込むように見てきたウィンリィは、エドの鼻先に人差し指を向ける。
「…あ?」
「離れてて不安なのはあんただけじゃないわよ」
いつものように、機械鎧を壊したときのお咎めのように、きゅっと眉を顰めて言う。
「もしあたしの居ないところで機械鎧が壊れて―――修理できなくて。
 ……その時あんた…ちゃんと戦えるの?」
ふと、自分の手を見てみる。
確かにこれが動かなくなったら、練成することもまともに体術を行うこともできやしない。
「だからあんたについてって、いつもサポートできるようにしたい。
 でも足手まといになるのはわかってるし…でも、いつも心配なの。」
はは、と苦笑してみせる。その笑顔はどこか寂しいものだった。
言い返すことも何もしない、ただすべてが重い言葉で。
自分が思いあがっていることが、改めて露になっていく。
大切な、家族の一員に、こんな心配をしてくれる人を。一方的に断ち切ろうとしていた。
――――どこまで、愚かなんだと。
671467/エドウィン:03/10/27 00:47 ID:j49YfKrg
「ウィンリィ」
「ん?」
首を傾げると、その髪がまた揺れた。
「…ごめんな」
細められた目はまっすぐで、ウィンリィは少し気恥ずかしいのか眼を逸らした。
そのせいか、次の瞬間の足のぐらつきが何のせいだか理解出来なかった。
身長差はあったはず、少し自分のほうが高かったはずなのに、と。
今触れ合っているエドの肩は自分の肩より少しだけ高くて、追い抜かれていたことを思い知らされる。
慣れない感じで抱きしめる手も、小さいながらに、とても強かった。
無論、ウィンリィは抱きしめられた事等ほとんど無いに等しかったために、情報処理は遅れたものの、
自分の肩にうずまるエドの顔を見ないようにしながら、小声で制止を呼びかける。
「…エド、ちょっと…」
「悪ぃ…少しだけこのまま」
顔は笑ってる。
そんなエドを見て、ウィンリィにも照れ笑みがこぼれて、そのままエドの背中に手を回した。
「あんたの機械鎧、あたし達以外に誰が整備するの?」
「…そーだな」
「二度と、あたし達が作ったシチューも食べれなくなるところだったしね」
「それは困るよな」
「それ食べてないと、ただでさえ牛乳飲まないからきっと身長伸びなくなるわね」
「…うるせーよ、機械オタク」
こんないつもの会話が失われるのがとても考えきれない程、この地に足が馴染んでしまっている。
エドは薄く、自嘲の笑みを浮かべた。離れかけた足を強く踏みしめて、そしてもう少し強くウィンリィを抱きしめた。
ふと、何かを思いついたようにか、ウィンリィはエドの胸に手をあててぐいっと体を離した。
「ね…エド。もう二度と、離れたいなんて思わなくなるようにしてみない?」
「あ?」
笑みを浮かべながら、僅かにつっかかりぎみに言ってくるウィンリィに、エドは疑問符を浮かべる。
「あたしはずっとここに居るから…だから、あんたもずっとあんたで居るために」
「…悪ぃ、意味がわからな…」
言葉は続けなかった。いや、続けられなかったのだ。
発する為の唇は柔らかい何かでふさがれ、視界は蒼い輝きでいっぱいになった。
672467/エドウィン:03/10/27 00:48 ID:j49YfKrg
「…っおい、ウィンリィ…」
離れようとしたが、再び背中に回された手にそれが拒否される。
目つきの悪い眼はうろたえの色を見せ、その頬も赤い。だが、ウィンリィの顔はそれ以上に赤かった。
「あたしの前から消えよーとか、馬鹿な事…考えさせないわよ。絶対に」
僅かに震えた声。その顔は見えないけれど、それにエドは言葉を止めた。
ふぅ、とため息をつくと、そのまま天井を仰ぐ。
何だかんだ言って自分も随分変わったもんだ、と―――
この時はじめて焔の大佐に教えを請いたい、と一瞬思った自分を心の中で思い切り殴り飛ばした。

ふかふかのベッドは、小柄な二人分の体重では僅かな音しか立てない。
「…いきなりかよ」
自分が組敷いているというのに、再びのためいきをついて、エドは自分の髪をぐしぐしと掻いた。
「嫌…だった?」
「…全然」
正直に言ってしまう自分もむしょうに恥ずかしかったか、同時に漏れた笑みにそんな気持ちは薄れた。
「こんなんしか思いつかないのもなんだかな…」
「悪かったわね」
ぷー、と膨れてみせるウィンリィの頬に軽く左手で触れると、くすぐったそうにした。
そのまま顔を下げると、まじまじと互いの顔を見る事になって、礼儀か、それとも耐え切れない恥ずかしさか、
ぎゅっと眼を瞑るウィンリィの唇に、慣れない唇をひとつ落とした。
「………っ」
ぴくりと震える肩に右手で触れてやると、ふぅ、という息遣いが聞こえて、力が抜けた。
もう一度、もう一度と何度か口付けていく度に、エドは自分の頬が熱くなっていくのを感じた。
知識はあっても未知の感覚に酔いそうになる自分をつなぎとめて、
頬に触れていた手を緩く離と、ベッドのシーツに一度ついて、上着の裾に手をかけた。
生身の腕の感触が素肌に触れると、再びウィンリィの体がこわばり、シーツの上に投げ出していた手をエドの体に絡めてくる。
「…いい、んだよな」
怯えるような反応に、僅かな罪悪感。
可愛いと思えるしぐさなのだが、何も言わずに優しく抱いてやれるほど経験豊富ではない。
デリカシーに欠ける言い方でも、ぎゅう、と黒い服を掴むその手が、肯定の意を示している。
673467/エドウィン:03/10/27 00:49 ID:j49YfKrg
柔らかな素肌を這いながらゆっくりと上昇していく手は、くすぐったさと不安を与えてくれる。
上に行く度に露になっていくそれは、見ているとこめかみが緩く湿っていくのがわかる。
何もかもが慣れないけれども、怖さは無いが、幼さゆえの足踏みはいかんせん、ゆっくりだ。
服がとあるラインをこえてまくられると、ウィンリィは恐る恐る、潤む眼を開ける。
「…ぁ」
晒されている自分の僅かなふくらみ。羞恥がこみあげてきて、顔を横に逸らした。
エドは何も言えない。頭の中は興奮に段々と侵食されていっている。壊れ物を扱うかのように、それに軽く触れた。
指がマシュマロに沈むような感触に、エドの指も震える。
だが好奇心というものからか止まず、年齢にしては小さめの、だが様々な困難によりこわばった指で包むようにする。
大きくはないが、それは小さくもなく、エドの手になんとかおさまる、それほどだ。
「柔らかいな、すごく…」
「やだっ…」
新たな発見、とでも言いそうな口調で。茹で上がった顔を逸らすウィンリィを見るとまたエドも頬を染めた。
暫く触れていくうちに、未開発の体はゆっくりと快感を認識しはじめていく。
「…っ…ん…」
その反応も、掌の中心で硬さを持っていく何かも、"何"かは知っているのに、
自分は触れる事に夢中で、かかって鬱陶しい前髪をかきあげるにも手が取りつかれたように動かない。
「はぁ……っ」
ふくらみを押しつぶすように手を押し上げると、掌に胸の頂きが擦られ、びくっとウィンリィは身をちぢ込めた。
声をかけてやれば―――と思っていても、頭は既に痺れきっている。それもお互いに。
ありったけの知識を絞って、手を膨らみから離して、指先で硬度を持った部分を抵抗を覚えながら動かしてみる。
674467/エドウィン:03/10/27 00:49 ID:j49YfKrg
こわばった体は、何かを耐えるように震える。
恥ずかしくて顔は直視できず、時折についた膝でベッドが軋む音と、呼吸の音しか聞こえない。
「エドっ…」
鼓膜を打つ自分の名前が、エドの背筋を痺れになって走り抜ける。
露にされた肌にさらりとした髪の感触、その次に敏感な場所が柔らかい何かに包まれた。
「ちょっ…ぅ…」
次に、ぬるりと重いものがその上を這っていって、恐る恐る眼を開けた先に、
エドの頭が其処にあった事で、不意に耐え切れない恥ずかしさがこみ上げてきた。
「まっ…待って…」
「…こういうもんだろ…?」
エドはウィンリィのほうは見ない、が、不敵に笑ったのが見えた。
必死ではあるものの、僅かな嗜虐心が慈しみに混じっている。
「でもぉっ…」
先ほどまでかすかに余裕を孕んでいたウィンリィも、その言葉は微塵も残らなくなっている。
成すがまま、という言葉がぴったりな現状が、エドの興奮を強く高めて行く。
「…でもじゃねぇ」
「ぁ…っ!」
それにエドの歯が緩く優しく食い込み、びりっとしたものがウィンリィの思考を溶かしていく。
音は無いが、身体がびくりと震えたのがエドに伝わっただろう。
ぐっ、ぐっ、と、這いながら往復する舌に、唇、歯。
「ぃ…ぁ…はっ…」
肌をすべる液体をはらんだ音が耳に届く。
何をされているのかわかってしまうのが、余計に抵抗を難しくした。
「…触るぞ。」
再びの無愛想な言葉は、何を指しているのかがわからず、言葉を返そうとした。
「やぁ……!」
白い腿に当てられた掌が答えのようなもので、ウィンリィはしがみつく力を強めるとともに、
ぐっと足を閉じる。ふるふると震える肩に、染まった頬に伝う涙が見える。
675467/エドウィン:03/10/27 00:50 ID:j49YfKrg
「触らないと、できねーよ」
エドの呼吸もじれったく、返答を聞く前に掌を横に返した。
制止するウィンリィを歯を立てて騙されると、出来た隙間に手を通した。
「エド…だめ…っ」
「…駄目って言われてもな」
黄金の眼が見上げ、ウィンリィの顔を直視した。
切れた言葉の続きを求めたのか、うっすらと眼を開けたウィンリィの視線とかち合う。
「誘ってきたのはお前だし」
「そういうこと…言うッ…」
「言う」
一気に腕が上昇して、黒いスカートの中に吸い込まれる。
生身の指の温かい感触が腰を這い、手に当たった布の裾に指を引っ掛けた。
爪の感触が生々しい。止めたかったが頭の奥のどこかがそれを拒んだのか、反応が遅れる。
布がするりと膝あたりまで落ちると、最早何も言えなくなってきた。
「………駄目か?」
小さく問うエドの顔は薄く笑っていて、いじめっこ、と言うものがかっちりと当てはまる顔。
「………」
沈黙は肯定であると、そう今まで自分のペースで歩いてきたエドにとって。
しっかりそのままの意味で受け取ると、手を動かしてスカートに隠された其処に触れた。
胸とはまた違う柔らかさに、僅かな湿りを持った秘部は指に触れた事のない感触を齎す。
「…んっ…ぅ」
胸よりも遥かに敏感な反応が楽しい。
どこか悦いのかなんてわからないから、適当に指で擦り、埋まる場所を探り当て、指を沈めていく。
「ひぁ…はっ」
喉から掠れるように甲高い声が漏れる。それはどこか吐き出すような声でもあって。
「苦しいか?」
「……少、し」
袖を掴んでいた手が背中に回り、ぎゅう、と再び服を掴んできた。
顔を見せたくないのか、呼吸が直に感じ取れる程顔を押し付けてきて。
「…なら、大丈夫か」
676467/エドウィン:03/10/27 00:51 ID:j49YfKrg
指に絡み付いてくるぬるぬると湿った感触を感じながら、それをゆっくり、ゆっくりと奥へ。
第一間接…第二間接。
「ん…んん…っつ…」
未開の秘部は多少慣らされてはいようが、異物の進入には多少の苦痛がある。
肩口に顔を擦り付けて、めくるめく快感と、本当に多少の苦痛を少しでも紛らわせようとした。
「すげ…熱い…」
構造は何となしに頭に入っていても、何もかもが新鮮であった。
その温度も、その感触も、反応も。
第二間接…根元まで。
「…はっ…ぁぅ…」
内部が脈打つのが指に伝わってくる。
既に蕩けきった甘い声を上げる口を、顔を一度離してから唇を重ねて塞ぐ。
強く押し当てられた唇同士が軽く擦れ、こじ開けようとする舌を抵抗も無しに受け入れる。
「んっ…ふ…」
そんな間にもウィンリィの体内でエドの指は蠢き、音の無い快感で、甘い吐息が唇の間から漏れる。
舌を絡め取られ、言葉を消されてただその動きに任せるだけ。
経験した事がなくても、不安は僅かで、不思議とつらさもあまり無かった。
互いに求めているわけではなかったというのに。
「…ウィンリィ…」
切羽詰った、掠れ声なのはエドも同じだったようで。
離れた唇同士につながった糸はすぐ切れて、熱っぽい感触を残した。
「そろそろ…我慢できねー」
ぼやける、潤んだ視界でじっと見つめると、埋まっていた指がゆっくり、ゆっくりと抜かれていく。
「は…な、なん…の…?」
「…聞くなよ」
わかるだろ、と眼を閉じて、照れくさそうに軽く首を横に振るエド。
「……スケベー」
「…はじめて言われたぞ、それ」
ンな状況で今更、と胸中で呟き、エドはウィンリィの膝辺りにかかっていた布を抜き取った。
677467/エドウィン:03/10/27 00:52 ID:j49YfKrg
見たくない―――というか見れなかった。
今、自分のそこに、宛がわれている熱いなにか。
「…力抜いとけよ…どんくらい痛いかわからねーから」
「わかんない…って、ちょっと」
服を掴む手が強くなる、声も震えているが、眼は開けない。
「そういうのに関しては、お前のが詳しいだろ…」
早く、早く―――と、珍しく理性がぼろりと崩れ始めていた。
シーツを握る機械鎧の右手に力が篭る。
「…あんたね…ぇっ、それとこれとは…ぅぁ…!?」
突然、浅い部分にもぐりこんでくる、指の何倍かの圧迫感。
了解を得ずに侵入をはじめたそれが僅かな痛みを持っていて、ばっと眼を開けて咎めようとした。
目の前にあったのは、熱に浮かされた太陽色の瞳で。
「…ぁ」
「…我慢できねーって、言った」
その言葉が途切れるとその眼を閉じて、ぐんっと奥まで入り込もうとしてくる。
何倍もの苦痛で、明らかに窮屈で、呼吸が難しくなってきた。
「ぁ…ぅ、ま…だ、め…だめ…ッ」
行為、という意味ではないが、唐突過ぎるために、痛みも快感も精神がきちんと認識しない。
手加減、というものがあまり感じない、柔肉を掻き分けていく剛直は、ぎちぎちと入り口に締め付けられる。
どちらかなどわからないが、サイズ違いでもあるのか。痛みがじわじわと先行しはじめた。
「力…抜け…って!」
「ぃ…あ…無理…だって、ば…!」
やめる?そのまま?
どっち無理で、反発は痛みと、様々なものを生んでしまう。
きつい肉壁に割り込むそれがひとつ、強い抵抗を覚えたが、それは止まらなかった。
「…ぃっ…た…ぁ」
途端におとなしくなったかと思えば、ひとすじ、ひとすじとだけ伝っていた涙の量が増える。
痛い、という事はわかっているが、下手をすれば長引かせるだけかもしれない。
定石かもしれないがエドはその行為を悔いる。されど、止まることもないのだが。
「…悪い…ウィンリィ」
678467/エドウィン:03/10/27 00:53 ID:j49YfKrg
ああ、本当に、悪い。
守りたいものに、苦痛を与えてでも、止まらない自分が。
「…ッ…ばか…」
「…わかってる」
咎める言葉に、ぐっと抱きしめて返した。
交わった部分から、ウィンリィは苦痛と快感、エドは快感と、僅かな罪悪感で。
それでも、離したくない。
二度と揺るがぬようにと。
「馬鹿で、ごめんな」
「……もう」
引きつった声ではあったけれど、ともに、確かに、大切で。
失ってはならぬものだと頭が告げているから。
「痛い分……今度の整備代から差っ引いとくわ」
痛みに堪えた涙を目尻に浮かべながらも、その笑みは大切だった。
「…かわいく、ねぇ」
くくっと笑ってみせるそれもきっと。
679467/エドウィン:03/10/27 00:53 ID:j49YfKrg
「…んっ…ぅ…ぁ」
軋む音。
出来る限りの幼い互いの動きは、段々と快感を強めていく。
「…っは…」
ぞくっと背中に走るもの、押し付けていた躯が震える。
「…まだ…痛むか?」
「へ、ぃ…きっ…」
身体に捻じ込まれていくそれは、溺れるほどの快楽というものには程遠い。
慣れないそれに痛み、だけれど今までで一番大きい快楽の波も混ざっている。
確かにあることを確かめていく。互いに互いを貪りながら。
柔らかさも現実味も儚さも―――
「っはぁ…エド…んっ…ぅ…あっ」
動くたびに押し上げられていく。内壁が擦られるたびにびりびりと痺れていく。
口端からだらしなく流れる液体を舐め取って、その細い体躯を痛い程抱きしめた。
「んっ…ぁ…あっ、あ…!」
震える度に、埋まったそれが強く締め付けられて、また押し上げられる。
止まらないそのサイクルは当然のように果てまで登りつめて。
「…っ…エド…エド…ぉっ…!」
長い金糸の髪が、閉じたカーテンの隙間からさす光に反射して見えた。
一層、甲高い声が鼓膜を打つと、ぎゅっと体内も縮まる。
その締め付けに、押し上げられていたものが限界のラインまで達したのか、
エドの背中に強く爪が立てられ、痛みも省みずにまた、エドはウィンリィを抱きしめた。
びくり、と体内に脈動と流れ込むものが、鈍感になりゆく神経からも理解出来た。
「………ウィン、リィ」
がくり、と頭を垂れて、見たのは。
赤く染まった顔で遠慮がちに笑う、まもるべきもの。
「…帰ってきてね…絶対に」
「わかってる…」
言葉を交わせど、終始真顔では居られない。
まだ陽があるならば、顔を合わせて笑って、暫く息を整える。
680467/エドウィン:03/10/27 00:56 ID:j49YfKrg


結局はいつもの光景だった。
エドとウィンリィは夕食中にやっぱり機械やら錬金術やらで言い合いになったり、
やかましそうに見てるピナコ婆ちゃんや、アルもやはり、いつもの事だからこそ安息を覚えた。
何が変わったのか?
恐らくは何も変わっていないのだろう。ただ、確認しただけで。

遠くに登り行く陽が見える。
まだ朝は早い。だけれど、いそがなくちゃならないから。
「いつでも面倒見てやるからね。調子が悪くなったら帰ってくるんだよ」
「わかってるよ。ま、なるたけ世話にならんよーにしたいけどな」
キセルから昇る煙は風に消えてゆく。
皮肉めいた言葉を返すと、エドはいつものように怒りマークを浮かべて、アルがそれをなだめた。
デンが尻尾を振って再び旅路に立つ二人を見て、ウィンリィは。
「エド」
「あ?」
―――何も変わっちゃいない。ただ、確認しただけで。
「いってらっしゃい」
その笑顔を、居心地のいい家を守ろう。
「…あぁ。」
この宝石は絶対に傷つけちゃいけないものなんだ。
「アルもがんばってきなよ!」
「うん」
微笑む声で、アルは身を翻す。エドもまた。
「――――行って来る」
愛してる、とか、好きだ、とか。そういう言葉は今は必要ない。
また、ただいまが言えること。また、おかえりが言えること。
それが今守るべきもの――――――

681467:03/10/27 00:57 ID:j49YfKrg
結局何がやりたかったんだ、と言われたら、
どういう、というのよりもまずエドウィンが書きたかったなぁ、というだけであり。

今度からは、もっとコミカルに短くいこう…。
682560:03/10/27 01:01 ID:TF6r5jQ+
467氏! 感動させて頂きました。
言葉で発さなくとも、心でしっかり結ばれているふたり。
これからは、堂々と「好き」って言える間柄になれるといいですよね。
たとえ何年掛かろうとも。
次回作も楽しみにしております。
683名無しさん@ピンキー:03/10/27 01:03 ID:pC4Sw1Wc
萌えが止まりませんが、何か?

467氏、激しくGJ!連投規制に引っかからなくて良かったですねw
いや、まだまだ二人とも若いって感じがあらわれててとても良かったです。
エドウィンはやっぱりハッピーエンドが良いですね。次回作もとても楽しみにしてますよ。
自分も久しぶりに絵が描きたくなりました。元101です。ロイアイマンセーヽ(´ー`)ノ
684名無しさん@ピンキー:03/10/27 01:11 ID:heJcGniC
私もなんだか絵を描きたくなってきました〜♪
467氏ありがとうございました。
次回も楽しみにしてます。
685名無しさん@ピンキー:03/10/27 03:06 ID:PEkcT4XH
すいません、下らない画像投稿させてもらいます・・・。(ロイアイ)
鉛筆描きの物をただ単に取り込んで加工しただけの汚い画像です(´Д`;
私的に時々こうして大佐が中尉に甘える様があると良いなーとか
勝手に妄想して描いてしまいました。

ttp://f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs2/img/1067191266.jpg

686685:03/10/27 03:12 ID:PEkcT4XH
上のものよりさらに下らない画像・・・。(画像は684の画像と変わりません。)
二人だったらこんな会話があってもいいんじゃないかと・・・。
だって大佐って役割的にはボケるキャラですよね?

本当下らなくてごめんなさい(´Д`;)
デッサン狂ってるのもどうか、どうか、出来れば見逃してください(´Д`;)
目を瞑りきれなかったらデッサンおかしいって叩いちゃってください・・・。
小説書きが絵なんて描くんじゃなかった・・・。

ttp://f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs2/img/1067191330.jpg
687685:03/10/27 03:29 ID:PEkcT4XH
そして、467氏。
エドウィン素敵でした・・・。
二人の幼さの丁寧な描写がまた萌え。です。
次回も楽しみにしています。

連続投稿失礼致しました。
688名無しさん@ピンキー:03/10/27 11:12 ID:8dG3cNbR
>>685
みれないYO!
689名無しさん@ピンキー:03/10/27 14:52 ID:tYeIp8AF
そういや、「鋼の錬金術師スレ」なのに、だ〜れも錬金術を使ったSSを書かないなぁw
やっぱり原作に少しでもエロ要素がないと、0から生み出すのは難しいモンだね。

原作に、少し、ほんの少しでいいからサービスカットきぼん、って思いませんか?w
690名無しさん@ピンキー:03/10/27 15:54 ID:5tNGEkph
>>689
つまり、エドが右腕を触手ハンドに変形させてウインリィを責めるSSとか?
ホークアイの着ているものだけを焼いてしまうロイとか?
691名無しさん@ピンキー:03/10/27 19:25 ID:djO7XMFM
>>689
エロと錬金術が両立したSSですか。
難しい注文するね。
確かに 原作でも エロまで逝かなくてもいいから、
もーちょっと サービスして欲しい気もする。
でも 本当にやられたら、萎えそうな気もする。
わがままな俺。

>>690
>ホークアイの着ている物だけを焼いてしまうロイ
(・∀・)イイ!
触手はありがちっつーか お約束だけど、これは面白いかも。
692名無しさん@ピンキー:03/10/27 19:37 ID:WQ0IrAch
仕事場で、同僚が大勢いる前で、
ホークアイの肩をぽんと叩き、服の上から下着を荒縄に錬成するとか。

スカートじゃないから面白みも半減だし、錬成の光をどう誤魔化すかも問題だが。
693名無しさん@ピンキー:03/10/27 19:46 ID:Ris7bKV/
>ホークアイの着ている物だけを焼いてしまうロイ
そのあとしこたま怒られるんだろうなぁ。

鷹の目:「一体どうしてくれるのです (゚Д゚)ゴルァ!!
      これでは帰れないじゃないですか」
無 能:「泊まっていけばいいじゃないか」
     
(チャカッ ;y=)

無 能:「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
     あ、そうだ・・・・・・・これを着たまえ」

(ガサゴソ)

鷹の目:「・・・・・・男物はさすがに大きいですね・・・・・・大佐?」
無 能 :「(素肌に男物の白シャツ!!これぞ最強!!漢の浪漫!! (´д`*)b )」
鷹の目:「え、あ、大佐・・・・・・!?」
 

暗転



って誰かこういうのかいてくれ!!
694名無しさん@ピンキー:03/10/27 19:49 ID:tYeIp8AF
鷹の目にチャカ向けられたら、すかさずバイブに錬成してしまえ、無能よ。
695名無しさん@ピンキー:03/10/27 20:10 ID:bx3RD1IZ
>>685
(・∀・)イイ!! ですね〜
大佐可愛いです。

>>688
imgから先を抜いてコピぺすれば見れますよ。

ここって絵でもいいんですか?
私は小説書けないので、絵がOKならそのうち投稿したいのですが。
696560:03/10/27 20:35 ID:i+4cDCAP
>695氏
いいんじゃないですか?
私も下手ながらも描いてしまいましたし。
685氏、サイコーでした。

小説にも挑戦してみたいですね。
ORE爆氏同様バトルあり、エロありのやつを書いてみたい・・です。
697名無しさん@ピンキー:03/10/27 20:44 ID:czpYQ1a6
>>
絵でもOK・・・かな?
虹板にハガレンスレあったら教(ry
698名無しさん@ピンキー:03/10/27 20:44 ID:OMgqtaX4
>>695
どんどん投下して下さい。(;´Д`)ハァハァ
>>692
縄はいいよな。w
699467:03/10/27 23:18 ID:fs/Es1zg
ロイアイ執筆中にござる。
書き易い二人です。まったりと。
700560:03/10/27 23:36 ID:i+4cDCAP
>467氏
おおっ。今度はロイアイでございますか。
ドキドキしながらお待ちしておりますでござる。
701名無しさん@ピンキー:03/10/28 03:53 ID:oGOyiYpK
>467さん
おつかれまさでした。萌えさせていただきましたー!

今度自分も投下しようと思っています。
非常に至らないものですが。よかですか?
702560:03/10/28 08:47 ID:MeMymct7
>701氏
よかですよ〜。楽しみにしています。
ジャンルはなんですか?
703555:03/10/28 11:10 ID:jgshpScm
560さんも701さんも頑張って挑戦してください
期待してまってますので
704685:03/10/28 16:06 ID:8rHCcgXy
>>688
>>695氏のおっしゃる通りですよー。

私は絵でも良いと思いまよ。
なんてったって「鋼」スレですし。


>>696もとい560氏
ありがとうございます。エロも何も無いぬるぬるですが・・・。
小説執筆なさるなら、是非とも拝見させて頂きたい!
705560:03/10/28 22:25 ID:7rFuMo6Y
ファイズ氏、685氏、ありがとうございます。
ただ今エドウィンの前後編のシリアスもの(オリジナル要素たっぷり)と
珍しいハボック×キャスリンのものを考案+執筆中・・・

701氏、作品楽しみに待っております〜
706695:03/10/28 23:13 ID:t4XUzy1d
では、ロイアイもの投下してみます。
http://f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs/img/1067349854.jpg
多分見れないと思うので、imgから先を抜いてコピぺしてください。

小説書けないくせに大した絵も描けてないという…_| ̄|○
その上いろいろおかしいです。すみません。
707560(吾郎):03/10/28 23:22 ID:7rFuMo6Y
>695氏
中尉可愛い! グッドです!!
心なしか、私のダメ絵の続きのよーな。メチャ嬉しい限りです。

あと、これからはhttp://のhだけを抜いたほうがいいですよ
変なサイトに飛んでしまいますから・・

私も小説執筆中ですが、また書きたくなっちゃいました・・・
708560:03/10/28 23:33 ID:7rFuMo6Y
あ・・・興奮した勢いで描いてしまった・・・
あなたの素晴らしい絵と私のダメ絵なんか比較しちゃあいけないっ・・・

スマソ・・_| ̄|○
709685:03/10/28 23:35 ID:8JZPATIB
>>695
中尉の涙が・・・!萌え萌えです(*´Д`*)ハァハァ
涙良いですよね・・・。
hは直リンとなって相手側に負担がかかるのでやめた方がよいかと。

>>560
ハボックの話少ないのですごく楽しみです。
エドウィンは自分的に話はかけなくても萌えカプという
すごく微妙な位置にあるカプなので、
描いてもらえると本当嬉しいですよ(*´∀`)
710名無しさん@ピンキー:03/10/29 07:06 ID:bcM9vsLU
695氏、グッジョブ。
・・・中尉は軍服の下、ノーブラということ判明w
711名無しさん@ピンキー:03/10/29 21:28 ID:W7Uk7uSk
>710
ノーブラだと、あの巨乳を維持できません(w
712名無しさん@ピンキー:03/10/29 21:44 ID:224oXLfW
>>711
ヌーブラでは駄目だろうかw
713560:03/10/29 21:49 ID:m/8wFDOp
>712氏
ヌーブラ・・・なお萌えですな!
でもウィンリィも歳の割にはなかなか・・・11月号付録のカバーイラストでその巨乳っぷりが更に。
714名無しさん@ピンキー:03/10/29 21:56 ID:bcM9vsLU
>>711
695氏の絵には、軍服の下に下着を付けていないなぁ、と思っただけでつw
重箱スマソ。
715101=683:03/10/29 21:57 ID:5pxpqSEt
専用ブラウザならオンマウスで見れます…が。
ttp://f2.aaacafe.ne.jp/~gangan/gazoubbs/img/1067432178.jpg

ウィンリィです。ラブラブで無くて申し訳ない(;´Д`)
716名無しさん@ピンキー:03/10/29 22:02 ID:8eGoV97h
>>710-713
俺は手テブラがいい。両乳を恥ずかしげに手の平で隠す中尉タン
717560:03/10/29 22:11 ID:m/8wFDOp
>101=683氏
か、かわええです! エドに調教されてるっぽい・・
前回よりもさらにパワーアップしましたな。
718名無しさん@ピンキー:03/10/29 22:12 ID:KZtfc4tp
なぁ。絵って線画でもいいのか?色塗りは自信ないのだ。
小説かけない漏れとしてはそのぐらいしか出来ないのだが・・・・・・・・・・
719560:03/10/29 22:21 ID:m/8wFDOp
>718氏
いいんじやないですか?
既に685氏が線画描いてらっしゃいますし。
みんな期待して待っておりますよ。 
720560:03/10/29 22:23 ID:m/8wFDOp
と・・・・私のほうも小説書かなくては。
一応土、日ぐらいにはぁぷできるかと。エドウィンのほうはオリジナルのキャラ、
オリジナルの敵が登場しますがいいですか?
ハボキャスのほうは甘々です。
721名無しさん@ピンキー:03/10/29 22:54 ID:LBU6NB9g
職人さん方の投下はもうちょっと・・・のようなので、場つなぎ程度ですが、投下してみても良いでしょうか。
エロのない、ぬるい話ですが・・・。
722560:03/10/29 23:00 ID:m/8wFDOp
オッケーでつよ~。
723560:03/10/29 23:04 ID:m/8wFDOp
>721氏
オッケーでつよ〜。
724560:03/10/29 23:05 ID:m/8wFDOp
イッ? 
なぜに連続投下している?
ミステリーですな・・・・・・・
725721:03/10/29 23:22 ID:VVnGxThI
>560氏、
それではお言葉に甘えて・・・。
ぬるい東方司令部座談会とでも言いましょうか。
726名無しさん@ピンキー:03/10/29 23:24 ID:k4isVbv3
漏れも おけーでつ〜。
727721:03/10/29 23:31 ID:xd4gE/AR
心持ちロイアイで。
あるかもしれない東方司令部の 日常。


東方司令部では馴染みの、午後の休憩時間。
普段は書類に追われているマスタング大佐も、珍しく休憩の時間を取れたようだ。
 ここにいない人間といえば、ホークアイ中尉くらいなものだが、彼女は射撃の訓練に行ってるらしい。
 各々ソファに座りいつもながら不味いお茶に文句を言いつつ、それなりに和やかな時間をすごしていた。
 場に女性がいないという事もあってか、いつしか茶飲み話のテーマは女性内容に変わっていた。
とはいえ、主に話しているのはマスタング大佐にハボック少尉とブレダ少尉くらいで、ファルマン准尉は涼しい顔でお茶をすすり、
その隣のフュリー曹長は感心したり赤面したりと忙しい。
「そういえばよ・・・」
 と、ハボック少尉が声を潜める。今のテーマは東方司令部における巨乳は誰か、である。一通り有名どころの名前が挙がったと
ころで、とっておき・・・といわんばかりの態度で。
よっぽどの隠れ巨乳を知っているらしい。
少尉は全員の顔をぐるりと見回し、心持ち伸びた鼻の下に、にまりとしまりのない顔を組み合わせて口を開いた。
「ホークアイ中尉って結構巨乳じゃねえ?」
 少しの沈黙の後に、おお・・・と同意の声があがった。ファルマン准尉ですら、お茶をすすった後に、ほう・・・と、感心したような声を
あげた。身近なところにいる女性だけあって、盲点だったらしい。
「上着の上からでも結構バストラインはっきりしてるしなあ・・・」
「だろ、だろ?」
 ブレダ少尉の言葉にハボックはうれしそうにはしゃぐ。すぐ傍で不機嫌になってきた人間がいるのに気がつかず、自慢話を始めた。
「しかもさ、上着脱いだらまたすごいんだぜ。
 見たことあるか?ボン、キュッ、ボンって感じ」
「ほう・・・いつ見た」
調子にのったハボックは、質問を投げかけたのが誰かを確認することなく、ぺらぺらしゃべり続ける。質問者が誰であり、どんな表情
をしているのかを見たならば、不用意にそんなことをしゃべったりはしなかったのだろうが・・・。
「いやー、それがね。たまたま射撃訓練場に行ったときに中尉と一緒になって・・・。
そん時だな、見たのは。たまには自主訓練もしてみるもんだねー」
 はっはっは。
728721:03/10/29 23:33 ID:xd4gE/AR
 高々と伸びきったハボックの鼻を、今まさに打ち砕かんとロイは密かに発火布を右手にはめた。
「でもさ、女の胸って揉むとでかくなるって言うだろ。ってことはひょっとして中尉も誰かに・・・。
 くううっ、いいねえ。その男!あんな美人さん捕まえて、うらやましいね」
 ハボックのその言葉に、ロイはそれまでの不機嫌そうな表情をぱっと消して不敵な笑みを浮かべると、それこそ誇らしげに
「それは私が・・・」
 と言いかけた。おもむろに後頭部に冷たい金属が押し付けられた。恐らく拳銃だろう。
 かちりと安全装置を解除される音が頭蓋に響いて聞こえた。
 ふと周囲に目を向ければ、さっきまで調子に乗っていたハボックが青い顔になっている。皆一様に気まずそうな顔をして
こちらを凝視している。いや、正確にはこちらの背後を。
 涼やかな声が降ってきた。
「何か私の顔についていますか」
 いつの間に戻ってきたのだろう、今の今まで話題に上がっていたホークアイ中尉本人だ。単にこちらが気がつかなかった
だけなのか、それとも気配を消していたのか。
 彼女の問いに答える者はいなかった。ただ首を横に振って否定する事しか出来なかった。後頭部に拳銃を突きつけられて
いるロイに至っては、それすらできなかったのだけれど。
「そう、それならいいのだけれど・・・。どうぞ話を続けてください。
ああ、新しくお茶でも淹れましょうか」
ホークアイがにこりと笑みを向けると、ごそごそと居心地悪そうに体を動かす。
「いえ、そろそろ仕事に戻らないと・・・」
 ファルマンがまず立った。
「俺も仕事が・・・」
 次にハボックが。
「頼まれ事がありましたので・・・」
 さらにブレダも席を立つ。
「お気持ちはありがたいのですが・・・」
 最後にフュリーが申し訳なさそうに後に続いた。
『失礼致しましたっ!!』
 びしっと敬礼まですると、ばたばたと慌ただしく部屋から出て行った。
 後に残されたのは、ロイとホークアイのみ。
729721:03/10/29 23:34 ID:xd4gE/AR
中尉・・・そろそろ拳銃を下ろしてくれないか」
「そうですか?私はこのままでも構いませんが」
「私は構うんだが・・・」
 ロイの後頭部に構えられている拳銃は、上手い具合にさっきの面々からは見えない角度になっていた。という事はつまり、
彼女がどこから話を聞いていたのかはわからないが、少なくともその怒りの対象はロイ一人に注がれている、という事だ。
「日頃から申し上げているはずです。不穏当な発言は慎んだ方が良いと」
 いいじゃないか、あれくらい・・・。
 聞こえないようにこっそり呟いたはずだったが、聞こえていたらしい。ぐり、とさらに銃口が頭に食い込む。
「大佐、無能ではなく不能になりたいですか」
 男性ならば誰もが嫌がるだろうセリフに、力いっぱい首を振って否定する。彼女なら、やる。
「ではそろそろ仕事にお戻りください。書類がたまっていますので」
 今度は首を縦に振って、全力でロイは部屋から出て行った。仕事をしよう、これまでにないくらい強く決意した。
 そして一人きりになったホークアイは、ついさっきまでロイに突きつけていた銃を腰のホルスターに収め、ため息を一つ。
「男って・・・馬鹿ね」
730721:03/10/29 23:35 ID:xd4gE/AR
以上です。
エロパロ板なのにエロなし、短くてすいません。
要領悪くて見難いとか、アドバイス等ありましたらよろしくお願いします。
731名無しさん@ピンキー:03/10/29 23:44 ID:7wyO2v7h
>>730
エロじゃなくともあまり問題無しかな、読んでて面白かったし、
ハボックの青ざめた顔がイとも簡単に想像できてワロた
732名無しさん@ピンキー:03/10/29 23:45 ID:jAeZ5/pj
721氏、激しくグッジョブ!
こーゆーマターリしてる話好きですよ。
言いたいのに言えない無能が(・∀・)イイ!!
733560:03/10/30 00:03 ID:irO9GB5y
>721氏
良かったですよ。
ちゃんとロイアイしているじゃないですか。
日常的ですごく「ありそう」な感じがして面白かったです。

さて、私も頑張らなくっちゃ。
734名無しさん@ピンキー:03/10/30 00:15 ID:7Q+POCYx
>721
グッジョブ!!
萌えました。
東方司令部の面々は大好きなのでうれしい作品でした。
735560:03/10/31 21:35 ID:6xIFCHDp
遅くて申し訳ありません。

明日、まず手始めとしてエドウィンものを投下致します。
シリアスの前後編で前編はバトル、後編はエロ。
前編にオリジナルのキャラがひとり。
あと、ウィンリィの(実際の)師匠のガーフィールさんをオリジ設定で補完しております。
オリジナル設定満載ですが、パラレルとして楽しんで頂ければ・・

下手な上にムダに長いですが、一生懸命書きますので、どうか宜しくお願い致します。
736名無しさん@ピンキー:03/10/31 22:26 ID:NKwo3+8H
>560氏
おお、明日ですか。楽しみにしてます。
出ない所は自己補足が、二次創作のオキマリですから。

ところで明日といえば、遂に中尉登場。しかもショート。たまりません。ハアハアハア。


737エドロゼ:03/10/31 22:51 ID:Qe14MbTK

「あんたには立派な足が付いているじゃないか。自分の道は自分で切り開け。」
 ああ、この人だ。
 彼がくる前まではケビンを失ってしまった悲しさのあまり、私もケビンの後を追っていこうかと思っていた。
 しかしそんな時私を導いて下さったのはコーネロ様だ。
 コーネロ様はそんな私を見てどういうわけかいろいろと良くして下さり、しまいにはコーネロ様の神のお力によってケインを蘇らして下さるとおっしゃった。
 その言葉を聞いた瞬間、いくらコーネロ様でも死人を蘇らせる事など不可能なのではないか?当然その考えが頭をよぎった。しかし日頃お見せになるあの力。あれを神の力と言わずになんと言う。コーネロ様に不可能な事など無いのだ。そしてなによりケインが蘇る。
 その事実だけで私は十分だったのかもしれない。仮に、悪魔の化身が私の下に舞い降り、この街の住人全てと引き換えにケインを生き返らせてくれるというなら私は迷うことなくYES、というだろう。嬉しかった。本当に。私は・・・確かに嬉しかった。
 でも今思えば私は本当にどうかしていた。その事を彼に学んだ。人が生き返る。そんな事が起こる筈か無いのに。
 一身にコーネロ様を信用していたというのに、私は裏切られた。コーネロ様はただ私を利用しているだけだったのだ。
許せない。私の気持ちを踏みにじって・・・・。
 そんな負の感情がふつふつと煮えたぎっていく。嫌だ。自分が嫌だ。少し前までは、神のように称えていたというのに、今ではこの有様。でも、こんな事を思えるのも彼のおかげ。彼が私の事を助けてくれたから、私は自分を嫌う事ができるのだ。
 あんな事が起きたばかりでこんな事を思うのは不謹慎かもしれません。
 あれほどケビンの事を思っていたのに、いきなり心を変えてしまうなんて、尻軽とも思われるかもしれません。
 自分でも今までのケインに対する思いはなんだったのかと考えてしまう。なにより、ケインに申し訳ない。
 でもどうしようもないの。彼を思うと私は・・・。

 断言します。私、ロゼ・フランクはエドワード・エリックを愛しています。









 ここから始まる。ロゼとエドの物語が。
738エドロゼ:03/10/31 22:56 ID:Qe14MbTK
やっちゃったよ、俺・・・。エロのエどころもない。
つーか独白じゃん。
文中、ロゼのラストネームが分からなかったのでそこは自分で補完してしまいました。
悪しからず。

739560:03/10/31 23:00 ID:6xIFCHDp
>738氏
良かったですよ。そんなに悪く言わんでも・・・・・
サラリとした感じがグッドです。
740名無しさん@ピンキー:03/11/01 13:40 ID:6VJKCa++
アルウィン読みてー
741名無しさん@ピンキー:03/11/01 14:15 ID:c6uEmQ8n
>740
俺も…。まあウィンリィ関係なら何でもいいけど。
てかサイト検索してもウィンリィでエロやってる所一つも見つかんねえ…。
中尉はいくつかあるのに…。
742名無しさん@ピンキー:03/11/01 14:49 ID:6VJKCa++
>>741
何か世間とのズレの大きさを感じる。
ハボアイも読み(ry
743名無しさん@ピンキー:03/11/01 16:23 ID:ZYB5hNaG
>>741
中尉エロでやってるところあるのか。
検索しても見つからない・・・。探し方が悪いのかー。
なかなか自分が見たいと思うものってみつからないなあ。

ハボアイもいいですなあ・・・。エロなしなら割合見る。
744名無しさん@ピンキー:03/11/01 18:21 ID:AbzgSSsv
ヒューズの声アーバインだ、結構あってるな
ロイの声シュバルツだったら最高だったのに・・・
745名無しさん@ピンキー:03/11/01 18:48 ID:X5x0JZmr
中尉の胸が・・・・何かちいさい・・・。
746名無しさん@ピンキー:03/11/01 19:46 ID:aa8BclqX
デニ−×マリア裳江裳江ー
747741:03/11/01 19:54 ID:c6uEmQ8n
>743
いや、エロって言っても小説ね。画像は俺も見たことない。
でも中尉はこれからもどんどん増えそうだよな。サイトもエロも。

ウィンリィエロはここでハァハァさせてもらおう・・・。
というわけで560氏がんばれ〜。
748560:03/11/01 22:06 ID:gCQlxVMJ
・・それでは、ご約束通り投下致します。

断っておきますが、前編にはエロはありません。
ドシリアスで、バトルです。エドウィン要素はきちんと出しますが。
本編のパラレルとして見て下さい。
今のうちに謝っておきます。
736氏、741氏。期待を外すようでごめんなさい。
そして、今はいないORE爆氏。
あなたの文と多少被ってしまいます。見ていたらどうか叱って下さい。

では、開始致します。

>746氏
デニマリ、私も好きですよ。
降りしきる雨の音が、滝のように流れ落ちる。
季節は暑くなって来ていると言うのに、嫌に肌寒く感じる。
「・・・・・・・・ちっ」
中央(セントラル)の高級住宅街。
ロイ・マスタング大佐が、目の前に青いビニールで包まれた「もの」を見て、ひどく不快感を感じる。
彼がセントラルに赴任して、すぐに出くわした事件がこの連続殺人事件、そして、連続行方不明事件であった。
「また・・・か」
「・・・ええ。またです・・・」
傍にいた金髪の女性が、ロイのつぶやきに直ぐさま答える。
「そうだな。ホークアイ中尉・・・」
目の前にある「もの」は、数時間前までは「人間」だったもの。だが・・首から上がない。
残された首から下の肉体は、棄てられたマネキン人形のように動かなくなっている。
「・・大佐!」
ロイの前に、タバコを銜えた短い金髪の青年が、ファイルのようなものを手にしながら来た。
「ハボック少尉。どうだ・・・。」
「はい・・・・ガイシャはアーノルド・フィルス。生物工学博士。指紋が一致しました。間違いないっス」
「これで・・・・20人目ですね。しかも、また著名な方が狙われている」
「・・ああ。物理学者、遺伝子学者。生化学者。そして機械鎧(オートメイル)技術者。
・・・・ある者は痕跡すら残さずに連れ去り・・・・ある者は殺して、首から上を持ち去る・・・
我々が東部にいた頃の、事件とはレベルが違う・・・」
その事件とは、国家錬金術師ばかりを狙い、殺していった顔に大きな傷を持つ殺人者の事であった。
復讐に心を動かされた、哀しい殺人者。
750560・エドウィン:03/11/01 23:01 ID:gCQlxVMJ
そんな中、ハボックがポツリとつぶやく。
「わっかんねぇなぁ。なんでまた犯人は首から上を持ち出すんだよ」
その言葉に、ロイとホークアイがピクリと反応する。
「どういう意味かな・・・それは」
「いや、ただ殺すんなら、いちいちこんな面倒なマネしなくったっていいでしょ?
それなのにこいつは、殺す際は首から上をきれいに持ち出している。」
「・・確かにそうですね」
「もしかしたらこいつ、優秀な人たちの頭脳集めて、何かたくらんでるんじゃねぇかなって・・・」
「ふふっ・・・まさか。第一、どうやって頭脳を保管するんです?」
ホークアイが、あり得ないと言う感じで言う。
「そうっすよねぇ。オレってマンガ読み過ぎかなぁ・・・」
ハボックもまた、ポリポリと頭をかく。
だが、ロイだけはその考えに、ひとつの可能性を思い付いた。
「(学者・・・・腕のいい技師。生物学・・・・優秀な頭脳・・・・優秀な頭脳!) ハボック少尉!」
「はっ、はい! 何スカ大佐!!」
突然、ロイが何かをひらめいたかのようにハボックに訪ねる。ハボックも、慌てて敬礼をする。
「エルリック兄弟は、今どこにいる!?」
「・・・え? えーと、確かアームストロング少佐の話じゃあ・・・幼馴染みの女の子と、ダブリスの師匠のもとにいるって」
「・・・ちっ! すぐに南方司令部に知らせろ! 彼等が危険だ!」
「た、大佐・・・・いったいどうしたのですか?『スカー』のいない今、彼らが襲われる可能性は・・・」
「違う! 襲われるのは彼等ではない! 君も知っているだろう! あの少女を・・!」
「・・・・あっ!!」
ホークアイの脳裏に、すぐさま4年前のあの少女の顔が浮かんだ。
「思い出したろう。」
「そ、そんな・・・・・・まさか? あの子がっ・・!?」

『約束の虚空(そら)』 前編
751560・エドウィン:03/11/01 23:24 ID:gCQlxVMJ
所変わって、南部の機械鎧整備士の聖地(メッカ)、ラッシュバレー。
雨模様のセントラルとはうってかわって、眩しい日ざしが照りつけていた。
辺りの家と言う家から、鉄を溶接する音や、研摩する音が聞こえる。
そんななか、この鉄とオイルの臭いのする場所からは似つかない少女の姿があった。
金色の長い髪を後ろに縛り、頭はバンダナ。澄んだ碧の瞳には、今研摩している部品が鮮明に写る。
その細く長い腕からは、とてもこの少女が、機械鎧を造り出しているとは思えない。
「や、ウィンリィ! おっはよー!」
その少女に、褐色の肌をした同年代ぐらいの少女が気さくに話しかけた。
「あ、パニーニャ。お早う」
ウィンリィは作業を止め、彼女に向かってにっこりと微笑んだ。
「おーい! ウィンリィちゃん!! 朝御飯できたでー! はよ作業やめーや!」
後ろのドアから、やたらと背の高い、葉巻きを銜えた30代ぐらいの女性が大声を出しながら出て来た。
「あ、はい先生! もう止めてます!」
「あ・・・・お早うございますガーフィールさん。」
「おー、パニーニャちゃんやない? ちょうどええわ。あんたも食べていきーな」
このガーフィールという女性、ラッシュバレーでも5本の指に入る機械鎧整備士。
黙っていればなかなかの美人なのだが・・・この変な喋り方で、台無しになっている。
エルリック兄弟の師匠である、イズミ・カーティスとはさぞかし気が合いそうだが。
「あ、はい。それじゃー遠慮なく」
「そう! 遠慮したらあかん。他人からは貰っていいモノは病気と借金以外なら全部もらうんやで! あっははは!」
ウィンリィも、パニーニャも、この豪快な女性が好きだった。二人とも、幼い頃に母親を亡くしている。
彼女に、そんな懐かしい母親の匂いを感じ取っているのかもしれない。
752560・エドウィン:03/11/01 23:40 ID:gCQlxVMJ
「・・・はい! 二人とも手と手を合わせて!」
「「「いーただーきますっ!」」」
その号令の後、3人ともまず牛乳を飲む。
「はー! 朝はやっぱりこれやねん!!」
「先生、牛乳好きですね・・・・・・・」
「当然や! この暑い南部の所にまで、牛乳が届くのは奇跡や! 酪農家のおじちゃんおばちゃんらに感謝せなあかん!」
ガーフィールは、パンをかじりながら豪語する。
「(その話、エドに聞かせてやりたいなぁ・・・)」と、思いながらウィンリィはクスクスと笑う。
「あーところでウィンリィちゃん? もうアンタがここに来て3ヶ月近く経つなぁ?」
「え? あ、はい」
「そろそろ整備に来るんちゃうん?」
「・・・・・・ハァ? 誰がですか?」
ガーフィールは、ウィンリィの眼前に左手を差し出して拳を作ると、小指だけをピンと張る。
「アンタの、コ・レ!」
「・・・・・ぶっ!!」思わず、飲みかけの牛乳を吐き出す。
「うわきたな! なにやってんのよウィンリィ!!」
慌てて布巾で牛乳を拭きながら、赤くなって反論する。
「そ、そ、そんな・・あたしとエドは、只の幼馴染み・・」
反論するが・・・・・・
「あーらー? ウチエドちゃんって一言も言うとらへんけど? へーえ。アル坊かとも思ったけどやっぱり・・」
「へー、アタシも最初に会ったときから、もしかしたらって思ってたけど、やはりそーなんだー」
「・・・・・っっっっっ///////」
更に墓穴を掘ってしまったウィンリィであった。
753685:03/11/01 23:41 ID:iVeLUWEC
>>560
スレを見にきたら、楽しみにしていた、560氏の作品が!嬉(ノД`)
しかも、続きがすごく楽しみなのですが・・・。
期待してますよ!
754560・エドウィン:03/11/01 23:59 ID:gCQlxVMJ
「・・・でも、正直な話、いつでもあの子らの所に戻ってもええんやで?」
食事も終わると突然、ガーフィールの顔が真剣になる。
「そんな・・・あたし、まだまだ修行が足りません・・・」
「謙遜しなさんな。アンタの腕前はもうウチを超えてしもうてる。
今更教えなあかん事は・・・・・・なーんにもあらへんねん。
あのドミニクのおっさんでさえ、今のアンタと技術を争ったら間違いなくアンタの勝ちや。」
「・・・そんな事・・・」
「ハッキリ言っとくで。アンタは天才なんや。アンタはこんな南部の田舎でくすぶってはあかん。
あの子らと一緒に・・・・色々な国を回って、色々なものや人を見るべきやねん」
ガーフィールの言葉に、ウィンリィは後ろを振り向く。
「・・・・お言葉は有り難いですけど・・・・やっぱりあたし・・・エド達とは一緒にいられません」
見ると、身体が小さく震えている。
「ウィンリィ・・・・・あんた・・・」
「エド達は、必死に戦ってる。あたしもできれば、二人の傍にいてあげたい・・・
でも・・・・・・・でも・・・・・・・! あたしがいたら・・・役立たずなだけですから・・・」
「・・・・ウィンリィちゃん」
「・・・仕事場の掃除、してきます・・・・!」
ウィンリィはそのまま、振り向く事なく仕事場のほうに足を運んだ。
顔は見えないが、泣いているのだと、ガーフィールは確信していた。
「・・・ホンマ、優し過ぎる子やな・・・・。」
「・・・そうですね」
パニーニャも、静かに納得する。
そしてガーフィールは、心の中でこう呟いた。
「(エドちゃん、あんな健気な子を、アンタは泣かしとるんやで・・)」
755560:03/11/02 00:04 ID:W4Bl9v5Y
長すぎる故、今日はここまでです。
予告したとはいえ、エロなしでスマソ・・・・

ガーフィールさん、完全にオリキャラになってしまいましたがけっこうお気に入りです。
やっぱり師匠は女性のほうが、しっくり来ますよね。
キャラを立たせるため、関西弁にしましたが・・・・

このような調子で投下していきますが、どうか宜しくお願い致します。
(追伸、SS保管庫管理人の方、この話はちゃんと前後編分けて下さい。)
756名無しさん@ピンキー:03/11/02 14:09 ID:B3uiKZBr
続きが楽しみだな。
757名無しさん@ピンキー:03/11/02 20:36 ID:Pnp7NuHK
イイヨイイヨー(・∀・)続きを楽しみにしております。
758560・エドウィン:03/11/02 23:16 ID:c7YXt3Xr
ほうきで作業場の糸のような鉄屑を掃きながら、ウィンリィは瞳に涙を溜めていた。
(・・・・・あたしだって、エドの役に立ちたい。一緒に旅をしたい・・・)
じっとしていたら、声に出して泣いてしまいそうだから。
(でもダメ。あたしなんかがいたら、邪魔になる・・・・役に立てるのは、整備のときだけ・・・)
(あたしはあのとき誓った。絶対に足手まといにはならないって。全力でサポートするって。
エドの為に、いい機械鎧を作ってあげるって・・・・・)
床はもう、十分に綺麗になっているのに、ウィンリィは止めない。
そんな彼女の後ろに、二つの影があるのだが・・・彼女は気付かない。
(でもね、エド。「待っている」んだって・・・・辛いんだよ? たまに顔が見れたと思えば・・・機械鎧を壊したり、入院してたり・・)
「・・・・・・・ぃ」
(もしも・・・・もしも二度と会えなくなったらって・・・そうなったら・・あたし・・・あたし・・・)
「・・・・ぉぃ」
「もう! エドのバカーー!!」
「どぁぁぁぁぁぁ!! びっくりしたぁぁぁぁぁ!!」
ウィンリィの大声に、二つの影のうちのひとつが、過剰に反応する。
「へ?」
やっと気付き、後ろを振り返ると。
「ウィンリィ! おめー気付いてたのかよ? さっさと返事しろっつーの!」
「や、やあウィンリィ・・・・」
赤いロングコートを着た金髪の少年と、青銅色の大きな鎧が後ろにいた。エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックである。
「エド? アル? なんでいるのよ!?」
「な、なんでって・・・・ホレ」
エドワードが、右腕の袖をめくる。すると前腕部の装甲が爪のような傷でズタズタになっていた。
「あー!! またこんなに傷つけたわね!!」
「う、うるせー! 仕方なかったんだよ!!」
「仕方ないも瀬戸わんやさんもないわよ!! 大事に使おうってデリカシーはない訳? このマイクロン!!」
「マイクロン言うな! 第一瀬戸わんやさんて誰だよ?」
と、アルフォンスがおろおろしている中、いつもの会話が始まった。
759560・エドウィン:03/11/02 23:34 ID:c7YXt3Xr
そして、そんな様子をガーフィールとパニーニャがクスクス笑いながら眺めていた。
「やれやれ。さっきまでとは元気さがぜんぜん違いますね」
「そやな。やっぱり『喧嘩する程良き夫婦』ってやつかねんな?」
「・・・・ガーフィールさん。それってぜんぜん違うと思いますけど・・・」
ガーフィールの変なボケに、パニーニャは思わずため息をつく。
「そーかー? おーいエドちゃん、アル坊! 久しぶりやねんな!」
大声を出したガーフィールに、エドワードとウィンリィの漫才もやっと止まる。
「あ、先生・・・」
「あっと・・どーも。お久しぶりです。」
「どうも、ガーフィールさん。」
エドワードもアルフォンスも、きちんと頭を下げて挨拶する。
「おばさん、この機械オタクがお世話になっております」
「オタクは余計!・・・は!!」
エドワードがさり気なくはなった言葉の一つに、ガーフィールが異様に反応した。ウィンリィは瞬時に真っ青になる。
「だ、れ、が、おばはんやて?」
「・・・げっ!!」
エドワードはようやく気付き、口を塞ぐがもう既に時遅し・・・銜えていた葉巻きを食いちぎり、たちまち頭に血管が。
「ウチはまだ32のピチピチギャル(死語)やでこのガキャーーーーー!!」
「ギャーーーーーーー!!」
一瞬でエドワードの後ろに回り込み、チョークスリーパーをキメた・・
「ガ、ガーフィールさん! 兄さん死んじゃいます!!」
「あ・そやな」アルフォンスに言われると、あっさり手を離した。
「成敗!」
息をむせながら、エドワードは(自分の師匠(せんせい)そっくりだな)・・と思った。
「な、なんでこんなに強いんだよ・・・・(オレの知ってるおばはん等わっ・・!)」
760560・エドウィン:03/11/02 23:51 ID:c7YXt3Xr
「さーてと。アル坊!」
ガーフィールがさっきの事などケロリと忘れてアルを呼ぶ。
「あ、はい。なんですか?」
「折角来たんや。アンタも鎧の手入れしてあげるワ!」
「そんな・・・・ボクはいいですよ・・・・」
アルフォンスは遠慮するが、ガーフィールは強引にアルフォンスの背中を押して奥に運ぶ。
「パニーニャちゃん、手伝ってや」
「へ? アタシも??」
その言葉に、パニーニャはピーンと来た。
(ああ、なーるほど・・・・・)
パニーニャはウィンリィの元に近付き、そっと耳打ちした。
「(ウィンリィ! ウィンリィ!)」
「(何よパニーニャ!?)」
「(ガーフィールさんはアンタとエドを二人っきりにしてあげようってんのよ。シメたのもすぐにはその場から動かなくする為。)」
「(えっ、そ、そんな・・・・)」
たちまちウィンリィの顔が赤くなる。
「(チャンスだ、告れ!)」
「(〜〜〜〜〜〜!)」
そう言うと、パニーニャはガーフィールと共にアルフォンスを押して奥の部屋に行ってしまった。ドアを閉める直前、ガーフィールが二人に向かってパチリとウィンクした。
「う?」
「・・・・・!」
その意味は、ウィンリィだけが悟った。
・・・そして、作業場にはエドワードとウィンリィだけが残った・・・。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」何となく、気まずいような空気が流れる。
少しの沈黙の後、エドワードが右腕を差し出す。
「ま・・・取り敢えず、修理頼むわ・・・」
顔はそっぽを向いてるが、心なしか赤くなっているように思えた。
「あ、・・・・う、うん」
ウィンリィは、取り敢えず頷くしかなかった。
761名無しさん@ピンキー:03/11/02 23:53 ID:B3uiKZBr
おお・・・・・・リアルタイムか。早く続き読みてぇ・・・・・・・・・・・・・
762560:03/11/02 23:54 ID:c7YXt3Xr
今日はここまでです。
明日はバトルに突入します。
変なギャグが多いなぁ。解りづらくてすいません。
763名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:38 ID:WzB3m1vh
あのよ、前からうすうす思ってたんだが。
560の人とORE爆って人間。同一人物じゃないのか?
文章の特徴とか似てるし、何より!を半角で書く人ってあんまりいないと思うが。
764名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:40 ID:xL5hPK0l
>>763
だったら何?
正直な話、中の人が誰だろうとSSを書き手くれる人は神なんだが。
765名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:53 ID:UG2NxmCd
>>764
763です。
いや別に。ちょっと思ったから言ってみただけだけど?
つか反応早すぎ。本人?だったらごめんねー。
766名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:57 ID:xL5hPK0l
>>765
本人ではなくてただのROMだ。
自分では書くことができないから、貴重な書き手は逃したくないんだ。

っていうか、わざわざageてまで聞くことか?
ついこの間、荒れて寂れたのを知らない訳じゃないだろ?
767名無しさん@ピンキー:03/11/03 00:59 ID:MT0A9uSI
sage
768名無しさん@ピンキー:03/11/03 01:40 ID:Cv2Em02c
すぐに本人?とか聞いてくるお馬鹿さんはスルーしときなはれ
769名無しさん@ピンキー:03/11/03 06:02 ID:aLWK81zE
>763
これこれ、踊り子さんに手を出してはいかんよ
770名無しさん@ピンキー:03/11/03 09:35 ID:E/GFUtfD
まあ、コテで叩かれても名無しでしれっと復活できてジサクジエンも自己擁護も可能なのが
2chのいいところなんだからw
いやマジで。
某氏も、少しは水に慣れたって事なんでしょ。
771名無しさん@ピンキー:03/11/03 20:59 ID:bypRKqnB
コテ止めても こうやってくだらねぇ煽りが、延々と続くのかね。(;´Д`)
最近 不慣れそうながらも、
一生懸命な 神様達が増えてきたってのに…。

>>560さんの健気なウインリィが良いです!
こういう歯がゆい気持ちは、
少なからず あるだろうと思っていたので…。

バトルヒロイン以外のヒロインを気に入ったのは、久し振りです(・∀・)
772名無しさん@ピンキー:03/11/03 22:45 ID:GnURtFlV
こうして書き手が消えていく・・・。
773560・エドウィン:03/11/03 22:49 ID:n3pxeL2n
「・・・・・・・・神経の調子とか、大丈夫?」
「ああ」
「他になにか、違和感は感じない?」
「別に」
作業をしている間は、ふたりは要点以外はほとんど会話をしようとしなかった。
そんな様子を、隣の部屋でガーフィール達はドア越しに歯痒そうに覗き見している。
「(・・・ああもう! なんで二人してだんまりかますねん!)」
「(仕方ないですよー、あのふたりにそーゆー事は期待できませんって。まぁアタシも見たいですよ。見たいけど・・・!)」
「(エドちゃんナニやっとんねん!! 男ならそこでガバッと抱き締めて! 好きや好きや大好っきゃー!って言わんかい!)」
「(兄さんはそんなに積極的になれませんよ。ああ、ガーフィールさぁん! ボクの頭を外さないで下さいよー)」
そんなやり取りが2時間程続いた後、作業は終了した。
「はい。どう?」
見る影もなかった前腕部の装甲が、きれいさっぱり直されている。
新しくしてもらったベアリングのおかげで、指や関節の滑りも良い。
「ああ。ありがとうな」
ウィンリィに向かい、笑顔を見せるエドワード。
「・・・・どう致しまして」
その顔が見れただけで、ウィンリィは幸せだった。
待っているときに蓄積していた負の感情を、きれいに消し去れる。
「ウィンリィ」
そんな余韻に浸っている中、エドワードが突然真剣な表情でウィンリィを呼んだ。
「・・? な、なにエド」
「・・・・・オレ、今日はお前に言いたい事があるんだ」
「えっ・・・・・」突然のエドワードの言葉に、驚きを隠せないウィンリィ。
ドア越しに覗いてる3人も、物凄い期待を感じた。
「(!! 来た来たキターーーーーー!!)」
「(兄さん! 遂に告白ですか!!? ボクは嬉しいです!!)」
「(うおー! それでこそ男の子や! きばってやエドちゃん!!)」
774560・エドウィン:03/11/03 23:07 ID:n3pxeL2n
だが、次の瞬間にエドワードの口から出た言葉は、ウィンリィを含め、全員が耳を疑うような言葉だった。
「今までありがとう。さよならだ」
「・・・・・・・え?」
「「「(えっ!?)」」」
誰もが、信じられなかった。
「い、今なんて・・・・?」
「最後に・・・・・・お前の顔が見たかった。会えて良かったよ。でもこれでもう、お前とは会えない。会っちゃいけない」
小刻みに震わせるウィンリィを見て、エドワードは少し俯きながら言う。
その瞳は、表情は、ひどく寂しい。
「(アル坊! どう言う事やこれは!!)」
「(ボ、ボクだって知りませんよ! 今初めてそんな事・・・・ああ! ネジ外さないで!!)」
「(エドのやつ、一体どうしちゃったのよ・・・!!)」
ウィンリィは大声を上げたい気持ちになったが、エドワードのその表情に気付き、止めた。
「どうして・・・・・どうしてよ?」
激情を押し留めながら、静かな口調で質問した。
「オレ、バケモノに殺されそうになった」
「・・・・・・・・!!」
「「「(!!)」」」
普段は何も語らないエドワードが、淡々と口にする。
その「バケモノ」とは・・・・あの、左手の甲にウロボロスの入れ墨をした男の事。
エドワードの脳裏には、その人間の形をした怪物と戦ったときの恐怖が色濃く残っていた。
775560・エドウィン:03/11/03 23:28 ID:n3pxeL2n
「駆け付けてくれた少佐達のおかげで、何とか助かった。助かったけど・・・・そいつが、オレに言い放ったんだよ」
『おまえあれだな。自分が傷だらけになるのは平気だが・・・・・・身内がちょっとでも傷付くのには耐えられなくて冷静さを失う!
愚かだな。そうやって激情にまかせて貴重な情報も弟も・・・・何もかも失うか?』
「それって、オレとアルにだけに放った言葉だと思ったんだ。そのときは。
でも・・・・今は。」
エドワードの両手が、ガタガタと震える。
「怖い。怖いんだ・・・・・・。
あいつらが怖いんじゃない。オレ達の勝手でやってきた事で、お前が巻き込まれたらって思うだけで。
怖いんだよ・・・・・・・・・・!」
その言葉の後、暫くの間沈黙が訪れる。
「勝手なヤツ」
ウィンリィが、その沈黙を破った。
ぱぁん、
と、大きな音とともに、ウィンリィの右の平手が大きく振り、エドワードの左頬に痛みが走った。
「・・・・・・!」
エドワードは一瞬だけ驚くが、すぐに「当然だ」と思いながら自分を張ったウィンリィを見る。
ウィンリィは、とうとう堪えきれずにぼろぼろと涙を流す。
「何よそれ! 勝手過ぎるわよ! いきなりハイサヨウナラって!! 何様のつもりなのよ!!」
「・・・・ごめん。でもオレ・・・お前だけはあいつらとの戦いに巻き込みたくないんだ」
「デモもへったくれもないわよ!! あたしが・・・あたしがどんな気持ちであんた達を待ち続けたと思っているの? 何の為にあたしは機械鎧の技術を一生懸命勉強してきたと思っているのよ!!
あたしは・・・・・・・一体なんなのよ・・・・・・!!」
瞳から流れる雨は、噴き出して止まらない。
「・・・ウィンリィ・・」
「もう知らない! 勝手にしなさいよ!! あんたなんか・・・・」
大っ嫌い、を途中で押し留め、泣きじゃくりながらウィンリィは走って出ていってしまった。
「あっ! ちょ、ちょっと待ってウィンリィ!!」
慌てたアルフォンスが、夢中でその後を追い掛けていった。
776560・エドウィン:03/11/03 23:59 ID:n3pxeL2n
作業部屋に、ひとり残されたエドワードは操り糸が切れた人形のように、力なく椅子に腰掛けていた。
「(これで・・・いいんだよな?)」
張られた筈の左の頬からは、なんの痛みも感じない。ただその心に、虚無感と寂しさだけが残った。
「エド・・・・だいじょうぶ?」
そんなエドワードに、パニーニャが心配そうに話し掛ける。
「ごめんね。話・・・・聞いちゃった」
「・・・ああ。おまえにまで迷惑掛けて、ごめんな」
いつもならば『人の話を勝手に聞きやがって!』と駄々っ子のように怒る彼が、今は別人のようだった。
「エドちゃん。」
ガーフィールが膝を降ろして腰掛けてるエドワードの肩をポンと叩く。そしてニコリと微笑んだ。
その次の瞬間・・・・・
「こーの・・・バカタレが!!」エドワードの右頬に、左手を降り上げた。しかも、グーで。
「・・・・・・・っ!!」
「このアホ! とんま! マイクロン!! ウィンリィちゃんがどんな気持ちでウチの元におったと思ってんねん!! 何日も何日も眠たい目こすってきたと思っとるんや!
ホンマなら今頃はセントラルのいい学校で授業受け取るはずの頭持ってながら、なんの為にこんな南部の田舎で汗だくの油まみれになってるんや!!」
「・・・なんで・・・・・なんですか・・・」
「鈍感なやっちゃなホンマ! アンタが好きやからに決まってるやろアホ!」
「・・・・・・!!」エドワードの瞳に、驚きの色が走る。
「あの子一途に・・・一途にアンタを想い続けてたのに! それなのに・・・・それなのにアンタって子は!!」
「だったら・・・・・だったらなおさら、もうアイツには会えません」
「な、なんで? アンタだって、ウィンリィの事好きなんでしょ? どうして・・・」
「だからだよ。好きだから・・・アイツには幸せになってほしいから! もう会えないんだ。
こんなバカな幼馴染みなんかより、もっとずっと相応しいヤツがいる。いるに決まってる!! ウィンリィには、そんなやつと一緒になって、幸せになってもらいたいんだ!
オレなんかじゃあ・・・・・アイツを不幸にするだけだ・・・・!!」
777560・エドウィン:03/11/04 00:11 ID:knkw1vCR
エドワードの言葉に、ガーフィールがため息をつきながら言う。
「・・・・・エドちゃん。アンタ本気でそんな事思っとるんか?」
「!!」
「アンタそれでもチンチンぶら下げとるんか!? 好きな女見ず知らずの他人に寝とられてもええっちゅーんか!?
ホンマに、それでええと思っとるんか! 答ええ!!」
ガーフィールの容赦ない言葉に、エドワードは両手で顔を覆う。
「・・・・・嫌だ。嫌だよ・・・・!! でも・・・・でもオレは・・・!!」
両手の手袋が、指の間から微かに濡れていく。
肩が、震えていく。小さな嗚咽がもれる。
「エド・・・・!!」
パニーニャは、そんな彼を見守る事しかできなかった・・。
初めて会ったときとは、完全に別人のようである。あの陽気さやちょっと短気な所も、弱く儚い心を押しとどめようとする少年の苦悩であったのだ。
それを今、彼女は痛いぐらい肌で感じとった。
敢えて厳しく言い放ったガーフィール自身も、寂しい表情を見せる。

「オレは・・・・・オレは一体、どうすればいいんだ・・・・・!!」
778560・エドウィン:03/11/04 00:26 ID:knkw1vCR
その同じ頃、ウィンリィも河辺の土手で、嗚咽を洩らしながら泣いていた。
このラッシュバレーでは数少ない、自然の流れ。そんな水の流れる音も、何故か空しく感じた。
「・・・・・・ウィンリィ」
アルフォンスが、やっと彼女に追い付いた。
「・・アル」
「隣、いいかな・・・・」
顔を覆いつつも、ウィンリィはコクリと頷いた。
がしゃりと音を立てて、アルフォンスもウィンリィの隣に腰掛けた。
少しの間、ふたりは黙ったままだった。
「・・・・・・兄さんの事、怒らないであげて」
「・・・・・・・・・・・」ウィンリィは、黙ったままだ。
「ボクも・・・・・・アイツの事知ってる。怖かった・・・・。兄さんがいなかったら、ボク、どうなっていたかもわからない・・・!!
兄さんはウィンリィをそんなめにあわせたくないんだ。」
「・・・・・・・どうして?」
枯れた声で、ウィンリィが訪ねる。
「・・・・・・・・ウィンリィの事、好きだから」
「・・・・・・・・・・!!」ウィンリィが驚いたような顔をして、アルフォンスを見る。
その顔は涙でぐしゅぐしゃになっている。そんな彼女の顔を見て、アルフォンスの心にほんのちょっぴりジェラシーが芽生える。
「本当に・・・?」
「うん。兄さん隠しているつもりだけど・・・・ボクからはバレっバレなのにね。
素直じゃないから・・・・・・あんな言い方しかできないけど、誰よりも、ボクよりもウィンリィを大事にしたいって思っているよ」
そう言ったアルフォンスは、微笑んでいるような気がした。
この鎧の顔に、表情などあるはずもないが、彼の瞳にだけは暖かい優しさを感じた。
「・・・・うん。ありがとう・・・・アル・・・・」
779560・エドウィン:03/11/04 00:45 ID:knkw1vCR
そのとき、聞き覚えのない声が二人の後ろから聞こえた。
「ウィンリィ・ロックベル様ですね」
「!?」「!!」
二人が振り返ると、そこにはひとりの「男」が立っていた。
スカした黒い高級ブランドのスーツに身を包んだ、いかにも紳士、といった男。
「お迎えに上がりました。ある方の命により、あなたに御協力を仰ぐようにといわれましたので・・」
「誰ですかあなた? なんであたしに・・・・」
ウィンリィの問いに、男は不気味な笑いを浮かべながら答えた。
「クッククククク・・・・・
あなたが・・・・・・・『ロックベル博士』の娘だからですよ。」
「え!?」
たちまちウィンリィの表情が一変する。
「ロックベル・・・・『博士』? 人違いじゃないですか? 父は・・・只の外科医です。それにもう、この世には・・・」
「ク・・・・ククククク・・・ククク! 何も知らないのですねアンタは! アンタの父親の『裏の顔』を。
まぁいいでしょう。どうしても協力できないと言うのなら・・・・その頭脳のみ回収するしかなさそうですね。」
「裏の・・・・顔!?」
「!! はっ!!」
ウィンリィが戸惑う中、アルフォンスは男の影が異様な形になっている事に気付いた。そして、この空気。少し前ダブリスで戦った「キメラ人間」とよく似ている事に気付いた。
「ウィンリィ!! 逃げて!!」
ギャリィィィィン!
アルフォンスの声と同時に、男の背中から昆虫の足のようなものが2本飛び出した。その先端は、鈎爪のようになっている。
その爪は正確にウィンリィを狙っていたが、辛うじてアルフォンスが間に合い、その鋼の両腕でそれを受け止めた。
「・・・・・ホウ。アルフォンス・エルリック・・・お兄さんは一緒じゃないのかな?」
「ウィンリィ・・・・・逃げて・・・!!
(なんなんだ、こいつは・・・ボクを知っている? 兄さんまで・・・それに何故、ウィンリィを・・?)」
780560:03/11/04 00:47 ID:knkw1vCR
規制が来なかったことに感謝しつつ今日はここまでです。
やはり小説って難しいですね。
短くまとめたいのにこんなに長くなってしまって・・・・

改めて、エロなしでごめんなさい。エドがヘタレで二度ごめんなさい・・
781名無しさん@ピンキー:03/11/04 00:58 ID:woHf/1Vv
二人の微妙な気持ちがあらわれてて凄く良かった。応援してます。
良い前フリがあるほどエロも盛り上がるって奴じゃないでしょうか。

連投が気になるならリアルタイムで見てる誰かが挟まればいいのか?
でも連投って言うほど短時間の投下じゃないし・・・
782555:03/11/04 10:27 ID:8AUJcFap
>>560
ごくろうさまです、俺も連載中はそんな気持ちでした。
内容はあなたのよりもヘボですが(w


頑張ってる人もいるみたいだから俺もそろそろ再開を準備をしようっと
783560・エドウィン:03/11/04 21:52 ID:4g/V0OAT
「クックック・・・・クハハハハハハ!! 知っているぞ。君の身体の秘密を。グリード様の報告通りだ。」
男のその言葉に、アルフォンスはようやくこの男の正体に気付いた。
「・・・!! やっぱりあなたも・・・・!!」
ジャカァァン!
瞬間、男の背中からもう2本、先の鋭い昆虫の脚が飛び出し、アルフォンスの胸部に突き刺さった。
「・・・!! グ、ああ・・・!?」
「あ・・・アル!!」
「ボクは大丈夫・・・・『印』までは届いていない。それよりも・・・早く逃げて・・」
「・・・いいや逃がさん。私の目的はウィンリィ・ロックベルの『回収』だ。」
上の昆虫の脚の力が、強くなった。少しでも気を抜くと、このままバラバラにされてしまいそうだ。
「そ・・・・・そんな・・・事は・・・」
アルフォンスは気付かれないように脚のつま先を前後左右に動かす。
「させる、ものか!」
両腕を振りほどき、胸に刺さった鈎爪を力任せに抜く。そして、地面に右手を付けた。
その右手の下の土には、丸を中心とした幾何学模様が描かれていた。
「・・!! つま先を使って地面に錬成陣をっ・・・」
ボンっ!! と大きな爆音が鳴り、錬成陣から大きな炎が上がる。かつて見た「焔の錬金術師」ロイ・マスタング大佐の焔には及ばないものの、忽ち男を炎が覆い尽くした。
アルフォンスはこのまま彼が倒れてくれる事を祈りながらウィンリィに近寄る。
「さ、今のうちだよウィンリィ! 早く兄さんの所に・・・・・・!!」
ウィンリィは、炎のほうを見ながらガタガタと震えていた。
「あ、アル・・・・・!! あれ・・・・・!!」
「・・・・・・・!!!!」
男は、立っていた。しかも、その顔が、服が、皮膚が土のようにボロボロと崩れ、中から昆虫の外骨格のような異様な肉体が現れる。
「・・・・・・ウィンリィ・ロックベル。貴様の叡智は我等が神の捧げし物だ。」
炎が、消えた後に立っていたのは、最早人間ではなかった。人間の形をしただけの、昆虫にも似た奇怪な怪物。
「神の懐に還る時が訪れたのだ。その礎であるお前を逃がす訳にはいかん。」
その姿に、ウィンリィもアルフォンスも恐怖した。
「バ、バケモノ・・・?」
「・・!!(エ・・・ド・・・!助・・・けて・・・!)」
784560・エドウィン:03/11/04 22:07 ID:4g/V0OAT
「・・・・・・・・!!」
顔を覆って俯いていたエドワードが、突然異様な悪寒を感じ、ガバリと立ち上がった。
「? どないしたんエドちゃん」
「・・・・・ウィンリィが・・・・・呼んでいる」
「「はぁ?」」
ガーフィールもパニーニャも、直ぐさまエドワードと自分の額を触った。
「熱はないって」
「じゃあ幻聴?」「おーこわ! ウチお化けだけはあかんねん」
「ちーがーう!!」
エドワードの顔に、ようやく数時間前の生気が戻った。
「ガーフィールさん、ウィンリィがこの町でよく行く場所ってあるか?」
エドワードの質問に、ガーフィールは腕を組んで少し考えると、ある場所を思い出した。
「ああ。多分西のほうにある河原や。あの子言うとったねん。ここがこの町で故郷に一番似ているって・・・」
「・・・サンキュ!」
そのまますぐに、エドワードは玄関に走った。
「ああチョイ待ち!」
「・・・・・なんすか?」
「・・・・パニーニャちゃん、一緒に行き」
ガーフィールはエドワードを呼び止めると、パニーニャをいきなり指名した。
「アタシも?」
「エドちゃんはこの町はまだ不馴れや。道案内してやりーな」
「・・・! はい!」
エドワードはガーフィールに一礼し、パニーニャとともにウィンリィの元に急いだ。
「エド。」
「なんだよ・・・」
「ウィンリィに、謝りなよ」
「・・・・わかってるさ。」
道中、こんな会話をしながら。そして、この悪い予感が外れている事を祈りながら・・
785560・エドウィン:03/11/04 22:32 ID:4g/V0OAT
「グ・・・ア・・・あああああ・・・・!!」
アルフォンスは、この怪物の4本の爪をいいように受けていた。
感覚そのものはないものの、両腕両足がだんだんズタズタになっていく事だけは理解できる。
だがそれでも、ウィンリィだけは守ろうと必死に身体を楯にしている。
「ククククククク・・・ハァーハハハハハハハハ!!」
この4本の凶器の動きは、どんどん俊敏になっていく。
「(間合いが・・・・・取れない!)」
アルフォンスの得意な体術が、完全に封じられてしまっている。
少し前にダブリスで戦った「グリード」と言う「ウロボロス」の部下のキメラ人間とは、比べ物にならない。
「グッ・・・・あなたは・・・キメラなのか? それともっ・・・!!」
「フフ・・・・・そうだ。私はキメラだよ。人間と鋏虫(ハサミムシ)のキメラだ。だが私にはタンパク質の塊(肉体)など殆ど残っちゃあいない。
かつてお前が戦ったグリード様の部下の出来損ない共と一緒にされては困る。」
確かに、グリードの部下の「ロア」や「ドルチェット」、「マーテル」などと言ったキメラは関節を自在に外せたり、イヌの感覚能力を得たりと、ほんのちょっぴり普通の人間より便利と言うぐらいだった。
だがこの鋏虫の怪人の場合、それを明らかに超越してしまっている。人間と言うよりはSF小説の怪物である。
鋏虫種怪人のその大きな複眼の顔が、ニタリと笑ったように見えた。
「さて、なかなか有意義な時間だったが、そろそろお開きだ。」
4本の脚の動きが止まった。今度はそれが上下の先端部で融合し、巨大な二つの鋏となった。
「暫く大人しくなってもらう」
その二つの悪魔の鋏が、アルフォンスの左腕と右脚のつけねを、ガッチリと掴んだ。
「!! (早過ぎる・・・!)」
「や・・・・止めてぇぇぇ!!」
アルフォンスが防御をする間もなく、ウィンリィが叫ぶ間もなく。
彼の青銅の左腕と右脚が、チーズでも切るかのようにバッサリと切断された。

786560・エドウィン:03/11/04 22:54 ID:4g/V0OAT
「う・・・あ・・・!」
腕と脚を切断されたアルフォンスは完全にバランスを失い、大きな音を立てて地面に崩れた。
「ぐ・・・・・ううっ・・・!!」
痛みはないが、脚を切断された事は彼にとっては致命的なダメージ。
彼は自分の脚を練成してくっつける事はできない。地面に磔にされたのも同然である。
「アル!!」
倒れたアルフォンスの元に駆け寄ろうとしたウィンリィの首と腰に、すかさず鋏虫種怪人の鋏が止まる。
「・・・・・・・・!!」
「動くな。できることならお前は生きたまま同行してもらいたい」
ウィンリィは肩を震わせながらも、キッとした眼差しを鋏虫種怪人に向けた。
「・・・・・目的は、あたしだけなんですね?」
「・・・・・・・・・・」
「ウィンリィ!?」アルフォンスは、ハッとする。
(この光景・・・・・・どこかで!)
「あなたも人の良心が残っているなら、約束して下さい。
あたしはどうなってもいい。だけど、エドとアルだけは・・・・・助けて」
「!!」アルフォンスはようやくこのデシャビュを思い出した。
それは数カ月前、東部で錬金術師ばかりを殺す殺人鬼と戦ったとき。アルフォンスは身体を砕かれ、兄は右腕を破壊された。だが、兄は自分が殺されそうになりながらも、弟である自分の安全を懇願したのだ。
「や・・・・めろ・・・・・!!」
「クックックックッ・・・・・クヒヒヒヒヒヒヒヒヒ! クハハハハハハハ!!」
鋏虫種怪人が、突然大声で笑った。
「クックッ・・・・見事だよ。今までアンタのような少女には出会った事がない。美しいな。
・・・だが。『人の良心』だと? 私にそんなものがあるとでも思ったか。
お前を回収した後、アルフォンスも殺す。エドワードも殺す。それだけの事だ」
「・・・・・・!!(こいつは、人間じゃない・・・!!)」
ウィンリィは、言葉での説得がムダだと悟った。下唇を噛み、目を強く閉じた。
「さあ。我等が神の元に・・!!」
鋏虫種怪人の二つの鋏が、ピクリと動いた。
「やめろぉぉぉぉーーーーーーーーーーーー!!」
再現された悪夢。アルフォンスはただ叫ぶ事しかできなかった。
787560・エドウィン:03/11/04 23:22 ID:4g/V0OAT
次の瞬間。
「(・・・・・・・!?)」
ウィンリィの耳に、金属と金属がぶつかったような、大きな音が聞こえた。
(あたしまだ、生きてる?)恐る恐る閉じていた瞳を開けると、その眼前には見なれた背中があった。黒い服に包まれた、小柄ながらも逞しくて広い背中。
「エ・・・・エド!?」
エドワードがその修理したばかりの右腕で鋏虫種怪人を殴り飛ばしたのだ。
「グ ギギ・・!」
鋏虫種怪人は倒れこそしなかったものの、大きく後ろへよろめいた。
「兄さん!!」
アルフォンスの心に、ようやく希望が芽生えた。
「大丈夫かアル? ヒーローは遅れてやって来るってな」
「遅すぎだよ・・・・・まったく!」
エドワードを見てやっと安心したのか、ウィンリィはへなへなとへたり込んでしまった。
「ウィンリィ! 大丈夫!?」すかさずパニーニャが寄り添う。
「う、うん・・・・・」
そのとき、エドワードはようやくウィンリィの顔を見ることができた。会わせる顔がないと思っていたからだ。
だが彼の瞳に写った彼女は、ガタガタと震え、瞳を恐怖で歪ませていた。
エドワードの心に、さっきまでの哀しみを吹き飛ばす程の怒りが芽生える。すかさず鋏虫種怪人のほうを、鬼のような形相で睨む。
「てめぇ・・・・・ウィンリィを巻き込みやがったな!!」
すかさず、両手を拍手をするようにパン、と叩く。錬成の光が機械鎧の右腕の甲を包み、たちまちそれは鋭く長い鋼の刃となった。
「な、なによあのバケモノ・・・・・ホンモノなの!?」
パニーニャは思わず自分の頬を抓る。痛みがするので夢ではない事には間違いない。
「キ、サ、マぁぁぁ・・・・・! ミナゴロシだっ・・・・!!」
鋏虫種怪人が、背中から生えた4本の脚を再び構える。
「きっ・・・気をつけて兄さん!!」
「怖っ・・・・ただで返しちゃくれなさそうね」
パニーニャもすかさず左脚の1.5インチ・カルバリン砲の安全装置を外す。
「しつこい男は嫌われるよ!(まさかこいつで、バケモノ退治する事になるとはね)」
「・・・テメェだけは許さねぇ!!」
788560:03/11/04 23:31 ID:4g/V0OAT
エドワード、ようやく主人公の面目躍如できたとこで今日はここまでです。

原作第7話をオマージュして、初期の仮面ライダーのような怪奇さを出したかったのですが・・
エロなし宣言しているとは言え、長過ぎますね・・・・。
昆虫キメラというのは、なかなかモチーフに迷いましたが、マイナーな虫のほうが怖いかなと思って鋏虫に。

明日ぐらいには終了して、エロに突入できると思います。
っていうか、したい・・・(だったらはよしろ・・・)
685氏、756氏、757氏、771氏、781氏、ファイズ氏・・・・
声援ありがとうございます。
789SS保管人:03/11/04 23:37 ID:Pp2DXgwU
>560さん

>>755の前後編分割の件は了解しましたが、どこまでが前編なのでしょう?
まだ後編突入したとの記述はないですよね。
それとも今はまだ前編ですか?
790560:03/11/04 23:41 ID:4g/V0OAT
>SS保管人様
ありがとうございます。まだ前編ですので。
後編はあとちょっと。溜めた分エロ全開にしたいと思ってますので。
791名無しさん@ピンキー:03/11/05 16:04 ID:KlctqG2R
SS保管人キタ━━━━ヽ|( ´Д` )|ノ━━━━!!!!
あなた最高です。
792名無しさん@ピンキー:03/11/05 21:05 ID:Nkdfr383
>>791
なぜにそこまで喜ぶんだ? w
793560・エドウィン:03/11/05 21:52 ID:6TSmSJZz
「ク、ク・・・ハハハハハハハ!」
鋭い眼差しを送るエドワードを、鋏虫種怪人は小馬鹿にするように笑う。
「ありゃ・・けっこうよく笑うわねこのバケモン。不気味・・・」
「クックック・・・・・許さないだと? 馬鹿めが。貴様のその一本しかない剣で、私のこの4本もある脚とどう戦うと言うのだ?
防御するのにも、右腕だけでは防ぎきれまい。それならば鎧の体躯のアルフォンスのほうがよっぽどマシと言うものだ。」
「・・・・・・・・・」
「まぁ、『No48』とか言う出来損ないと戦ったときに使った『あの技』を使えば、私の身体をも砕く事が出来るだろう。
だがお前は私の身体に指一本触れる事はできない。 ・・・・・・・そのまま死ぬからだ!!!」
ジャキャアアアン!
一瞬にして、4本ある巨大な脚が肉眼では見えなくなる。そしてそれは素早く、エドワードに襲い掛かっていた。
「危ない! 兄さ・・・」
「エドっ・・・・・」
キィン! ガキッ、キャリィィン、ギィン!!
その瞬間、エドワードの右腕がかき消えた。それと同時に、鋏虫種怪人の4本の凶器が、全て右腕の刃によって跳ね返された。
「なっ!?」「へ・・・・・」
アルフォンスも、パニーニャも。その尋常じゃない速さに目を疑う。
「ナ・・ニィ!? (速い・・・! 情報以上の速さだ!?)」
「生憎だったな虫野郎。オレの右腕は今さっき最高の整備士に調整してもらったばっかなんだよ」
「ぐ・・・・」
鋏虫種怪人は、この瞬間この「鋼の錬金術師」を見くびっていた事を悟った。ガキ風情が人間を捨てた自分に勝てる訳がないとタカを括っていたと気付いた。
「・・・・・・・!! エド・・」
ウィンリィがハッと気付き、エドワードのほうを見る。
エドワードも彼女の方に少し顔を向け、唇の端を曲げる程度の微笑みを返す。
それを見てコクリと頷くと、ウィンリィが叫んだ。
「エド! やっつけちゃえ!!」
ウィンリィの言葉に促され、エドワードは再び構える。
「だそうだぜ虫野郎! 本気で掛かってきな!」
794560・エドウィン:03/11/05 22:04 ID:6TSmSJZz
(オレは、バカだった)

目の前にいる虫の怪物と戦いながら、エドワードは思った。

(オレはずっと、この右腕で、戦い続けてきたんだ)
迫り来る4本の凶器を、エドワードは持ち前の俊敏さで躱す。

(なんで・・・・今まで枷のようにしか思っていなかったんだろうな?)
このとき程、ダブリスでのイズミ師匠の地獄のシゴキに、感謝した事はなかった。

(ごめんなウィンリィ。オレは・・・・どうしようもないよな。)
すかさず両手を合わせ、左手を勢い良く地面に添える。
たちまち土が噴水のように噴き出し、鋏虫種怪人を襲う。

(オレは今、やっと・・・・やっと気付いたよ。やっと気付く事ができた)
鋏虫種怪人が一瞬よろめいたそのとき、エドワードの右から、パニーニャの1.5インチ・カルバリン砲の砲弾が飛び出した。

(オレはずっと、ウィンリィ。お前と一緒に戦っていたんだ。)
795560・エドウィン:03/11/05 22:29 ID:6TSmSJZz
砲弾が脚の間をすり抜け、鋏虫種怪人の本体に命中し、小規模な爆発が起こった。
「ひゃっほー! 大当たり!」「やった・・のか?」
爆発の煙が晴れると、鋏虫種怪人は平然としながら立っていた。
「げ・・・・・すっごく固いのね・・・・アイツ」
「ククククク・・・・ムダだ。流石にグリード様の『楯』のようにはいかないが、
そんな銀玉鉄砲ではビクともせんよ。 それがお前の切り札だったのだろう? 鋼の錬金術師。」
「・・どうかな?」エドワードは笑みすら浮かべて挑発する。
「キ、サ、マ・・・・やはりお前は、この場で始末するべきなようだな!」
今まで余裕すら見せていた鋏虫種が、とうとう本気になる。4本の凶器を全て広げ、エドワードに向かって突進した。
「死ね!!」
広がっていた4本の脚が、狩りの罠のようにエドワードの眼前で一斉に閉じた。
「兄さん!?」「・・・・・エド!」
「ククククク・・・・バカめ・・・・・・・・なっ!?」
再び広げると、エドワードの姿がない。
「・・・・・はっ!!」
エドワードは、鋏虫種怪人の脚の一本を握りしめ、そのままぶら下がっていた。
「っだっ!!」そしてそのまま体重をかけ、テコの原理で脚の一本を節からへし折った。
「・・・・・!! キサマぁぁ・・・!!」
そして、その脚を槍のように構える。だが、長い脚を広げた後の為エドワードとヤツとの間隔が、少し遠い。
「・・・ハハ! アイディアはいいが場所が悪かったな! そこからでは腕一本分届くまい!」
「・・・・だぁっ!!」
エドワードが脚を持ちながら手を合わせた後、走る。直ぐさまそれを残り3本の脚が襲う。
「馬鹿ガキが! 玉砕するとは・・・・」
ガチン!
そのとき、エドワードは脚を握った自分の右腕を肩から外した。
「ナ ニ ィ・・・」
そして左腕でそれを持ち、鋏虫種怪人の胸部に突き立てた。
796560?E?G?h?E?B??:03/11/05 22:52 ID:6TSmSJZz
「グ オォ・・・・!?」
脚の先端の刃は、「錬成の力」を帯びていた為、鋏虫種怪人の胸の真ん中に深々と突き刺さった。
鋏虫種怪人は、力なくその場に仰向けに倒れた。同時に力がなくなり、機械鎧の右腕もガチャリと落ちる。
「・・・・・・・・勝っ・・・・たぁ」
右腕のなくなったエドワードも、その場にペタリと座り込む。
「・・エド!」
すぐに、ウィンリィがエドワードの元に来る。
「エド・・・・・・」
「ああ、ウィンリィ。ごめんな・・・・機械鎧、また傷つけちまった」
エドワードの言葉に、ウィンリィの大きな瞳から涙が落ちる。
「馬鹿! バカバカぁ!! なんでそんな事言うのよ! あたしはエドのほうが心配なのに!
もし殺されちゃったらって・・・!! エドのバカぁ!!」
ぼろぼろに泣きながら、エドワードの胸に顔を預けるウィンリィ。
「ほんとに・・・・怖かったんだからぁ・・・!!」
「ウィンリィ・・・・ごめんな・・・」
「ク、ク・・・ハハハハハハハ! なんとも泣かせるシーンだな!」
突然、鋏虫種怪人の笑い声が谺する。
「げっ・・・まだ生きてんの?」
「ああ。だが・・・・・もう動けやしないみたいだ」
「クク・・・・・・私の負けだ。まさか自分の右腕を外してリーチを補うとはな。
だが何故だ? 何故私の脚を使おうと考え付いた?」
「・・・賭けだったんだよ」
「賭け?」
「師匠が教えてくれた。ある東方の国の『サムライ』ってやつは、その道の一流は鉄の剣で、同じ鉄の鎧や兜をブッタ切っちまうって。
同じ材質の外骨格と武器の脚なら、錬成の力を加えれば貫けると思ったんだよ」
「賭けか・・・・ハハッ、見事だよ・・・・・鋼の錬金術師!」
そのとき、鋏虫種怪人の脚が一本だけ動き、天高く聳え立った。
そして、そのまま降り下ろし・・
「!!」
鋭い脚の先端は、鋏虫種怪人のこめかみを右から左へと突き抜けた。
797560・エドウィン:03/11/05 23:06 ID:6TSmSJZz
「!! どうして・・・・」
エドワード達は、戸惑う事しかできなかった。
「クク・・ハハハハ。わ、私は・・・ウィンリィ・ロックベルの回収に失敗した。失敗者の末路は・・・処分あるのみだ」
「「「「・・・・・・・!」」」」
「フフ・・・・ そんな哀れんだ眼をするな。私は・・・何も後悔しちゃあいない。この身体になっていなければ・・・とっくに始末されていたのだからな。」
鋏虫種怪人の身体の色が、どんどん石膏のような色に変わっていく。そして、ボロボロと崩れていく。
「アンタ・・・!」
「一つだけ・・・・教えておいてやろう。ウィンリィ・ロックベル。お前の両親は・・・我等『ウロボロス』の手によって殺されたのだ。
我等の強力を拒んだばかりに・・・・・な!」
「・・・・・・!!!」
「なんだって!!」
その告白に、ウィンリィの表情が一変する。エドワードも、アルフォンスも、驚きの色が隠せなくなる。
「なんだとコラ!! デタラメ言ってるんじゃねぇ!!」
「ハハハハハハハハ!! 信じる信じないは貴様等の勝手だ。だが・・・・私は敗れたが、お前達の元には次々と刺客が来るぞ。邪魔者と認識されたから・・・な・・・!
守り・・・・きれるかな!? ハハ・・・・・・ハ・・ハ・・・・・・ハ・・・・」
鋏虫の怪人は高笑いをしながら、崩れていった。
そして、あとは只の白い砂だけが残った。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・なんかこうなっちゃうと、哀れだね・・」
「・・うん。人間を捨てて・・・・あのひとは何をしたかったんだろう」
一陣の風が吹き、その白い砂が宙を舞う。
砂は風とともに白い帯となって舞い、消えていく。
その光景を見ながら、エドワードは思った。

(・・・・なぁ。アンタは一体誰だったんだ・・・・?)
798560・エドウィン・前編終了:03/11/05 23:21 ID:6TSmSJZz
「・・・・・なぁウィンリィ。」
「・・・ん。何? エド・・・・・・」
ウィンリィが抱き着いたままの体制で、エドワードが呼び掛ける。
「さっきの事。 本当に・・・・・・オレが悪かった」
「・・・なんだ。もう怒ってないよ。アルが教えてくれたから。
エドの思っている事・・・・」
その言葉に真っ赤になり、まだ倒れて顔だけ上げているアルフォンスを睨むエドワード。
「・・・・! アル! お前なに話したんだよ!!」
「さ、さーねー。兄さんの言葉を代弁しただけだよーん。それよか早く直して・・」
「アールー!!」
「と・・さて!」
ウィンリィがエドワードから手を離し、立ち上がる。
「本当に悪いと思っているのなら、もう一度痛い思いをしてもらわなくっちゃね!」
「・・・・へ?」
ウィンリィの妙な気合いにエドワードの顔が引きつる。
「パニーニャ! エドの身体押さえてて!」
「・・・・? あ、あいよ!」
パニーニャは一瞬キョトンとするが、ウィンリィの思惑に気付き、エドワードの身体をしっかり押さえ付けた。
「お、おい! なにやってんだよ!!」
「なにって・・・・エドの右腕またくっつけるんじゃない」
「は!」エドワードは忘れていた。機械鎧の再接合は、ものすごく痛い事を・・・
「さー、歯ぁー食いしばれーエドー!」
ウィンリィがエドワードの右腕を持ち、近付いて来る。
「ヒィィー・・優しくしてウィンリィちゃん・・・」
「「・・・・せー・・・・のっ!」」
ガッチョン!
「あいっだぁーーーーーーーーー!!」
機械鎧の合接音とともに、夕暮れの空にエドワードの絶叫がこだました。

『約束の虚空(そら)』前編 END
799560:03/11/05 23:26 ID:6TSmSJZz
長過ぎた前編、これでおしまいです。
こんなに長くなってしまうとは・・・・・すみませんでした。

次からは後編。
エロは初挑戦ですが頑張って書きます。
やはり王道の甘々な感じに仕上げ・・・・たいですね。やっぱり。
シリアス路線ではありますが。
期待に添えられるように一生懸命書きますので、どうか宜しくお願い致します~・・
800467 / ロイアイ:03/11/05 23:28 ID:xg/SVi76
「…大佐」
眼を強く閉じて、机に肘をついて項垂れている男に、
金色の髪を後ろに纏めた軍服の女性は、静かに声をかけた。
寝ているかもしれない。普段なら起こすけれど、
彼は最近サボりという言葉をつけるには不相応な働きぶりだ。
この数日だけ、そうなるのだろうが。無理もないと思った。
何かを振り切るように、どこか痛々しい。
「すまない、ホークアイ中尉。少し休んでいた」
薄く眼を開けて、優男風の顔に似合わない低い声でそう告げると、微笑みかける。
「…無理はなさらないでください」
いつもなら説教が飛ぶこの場面は、今日だけ回されるフィルムが違うのだろう。
「大丈夫だ。…珈琲を入れてくるよ」
席から立ち上がると、自分の横をすり抜けて行くロイを追い越さないように、
ホークアイも足音を立てずに続いた。

「―――君は、甘いほうがいいんだったか」
ふと思いついたようにか、スティックシュガーを一本抜き取る。
自分より幾つも階級が高い人間が自分に珈琲を入れている。ありえない光景だ。
だが、彼は誰かに「こういうこと」をさせるのを嫌う。
持ってきてくれるのはありがたいが、自分から「淹れてくれ」と言うことは一度もなかった。
「…すいません」
「私が飲みたいんだから、いいんだよ」
夜の食堂はとても静かだ。
カップがふたつ、ミルクと砂糖がひとつずつのったトレー。
手袋に包まれた手でそれをかちゃりと音を立てながら運ぶ。
801467 / ロイアイ:03/11/05 23:30 ID:xg/SVi76
「…今でも」
資料を机の端によせてから、ブラックの珈琲の揺れるカップに手をかけた男は言った。
「あの電話が鳴りそうな気がするんだ」
湯気を眺めて僅かに顔を上げる男を、心地良い甘さと暖かさに眼を細めた女性は見つめる。
深い声色は何かを思い出すようで、いつものように穏やかなまま紡がれていく。
「…"よぉロイ!今日はエリシアちゃんが寝言で「パパ大好き」言ったんだ。もう可愛くてよ!"
 と、職務中にも飽き足らず…大声で喋るどこかの誰かが」
前髪をかきあげてため息をつく男は、くっと苦笑をする。
口調がとても鮮明で、直ぐにも真似てしまえるのが、可笑しかったのだろう。

"あの日"の前日。受話器を片手にすまなそうに"祝いに行けなくて悪いな"
と告げていたロイの姿が、ホークアイの脳裏によぎる。
いつも自慢話をうんざりとした面持ちで聞いているとはいえ、今までで幾度も苦楽をともにしてきた人間。
―――当然の、状況なのだ。
「電話を鳴らしてくるような、そんな気がしてね」
「大佐」
その声に気づいたか、視線を降ろしてじっと見つめてくる黒い瞳。
「お疲れなら…休まれたほうがよろしいかと」
淡々と述べるその言葉に裏の意味を含めている事を、ロイも悟った。
―――こういう時こそ休むべきです
強く真っ直ぐな目に、僅かに心配したような、おろおろとした色も混じっている。
それを見て、ロイは軽くため息をついた。
「すまない、私らしくないな」
目を閉じて笑って立ち上がるロイを見て、ホークアイは"ですが―――"と言葉を遮ろうとした。
「…何を必死になっているんだ?ホークアイ中尉」
珈琲カップを手に持ったまま、見下ろす笑顔はとても優しい。
この笑顔に何人の女性が心を奪われたのか。―――自分もまた例外ではないのかもしれない。
だが、違う。ホークアイはもっと別のものを持っている。
"守られたい"―――それは、女として。
"守るべき人"―――それは、私として。
だから。
802467 / ロイアイ:03/11/05 23:32 ID:xg/SVi76
「…私は…」
俯いて、すぐに顔をあげた。
「あなたが揺らがぬよう、支えていたいのです」
一瞬の沈黙と、次の瞬間に。ホークアイの身体ががくん、と傾く。
「きゃ…!」
目を開ければ青い服、肩のラインには星が三つ。
―――ロイ・マスタング"大佐"。
「た、大佐…」
「大丈夫だよ、中尉」
耳朶を打つ、落ち着いた声。
直ぐそばにある吐息が、とても深い。
「……私は大丈夫だ。ヒューズの仇は討つ。だが、私がそれで死んでは意味がないだろう」
自分に言い聞かせるように、また、ホークアイを諭すようにも聞こえるその優しい声に、
心地よさそうに目を細めた。
「それより私は、君がそんなに必死になるのを見ているのが辛いよ」
ぽむ、と背中を叩く、大きな手。
「…私が、ですか?」
ロイの肩にかかる言葉は、不思議そうに問うていた。
「私は死なない。」
答えにはならないけれど、強い言葉が落ちてくる。
「…だからたまには、無能でも君の騎士にならせてはくれないか」
顔を離して、じっと見つめて。その黒の瞳が語るは、切実な願い。
自分の台詞のチープさに自嘲する。
こんな状況で、この女性の前で、着飾るなど…無理だ。
そしてこんな状況で、目を逸らすことも。
だから、その顔も。呼吸も。はっきりと…
803467 / ロイアイ:03/11/05 23:34 ID:xg/SVi76
「…何を笑っているのだ、中尉」
「すみません」
くつくつと肩を震わせて、必死にこぼれる笑いを堪える。
もしかしたらはじめて見るかもしれないその表情に、がっくりと項垂れたロイは笑みを取り戻した。
「いつまで根に持っている気ですか…」
「君に言われた事だからな」
ふー、と呼吸を整えるロイと目が合うと、ホークアイに再び笑いがこみ上げてくる。
氷づけにされたものが、ゆっくりと溶けてゆくような暖かい"焔"。
「ご安心ください。」
頷くようなしぐさで、笑顔は強いものへと変わる。
「願わくば、生きましょう。ずっと共に。
 …私が居なければ、すぐサボりますし」
いつも。そういつもあるべき姿に。
心は段々ほどけてゆくのだ。
「私も…君が職場に居なければやる気が出ないというものだ」
「居ても普段からやる気がないじゃないですか」
普段どおりの、押し問答。目の前の―――"中尉"。
愛しい。
すっと。発火布に包まれていない生身の手を、ホークアイの頬に添える。
「たい…さ」
呼ぶ前に唇が重なる。
親指と人差し指で器用に顎を掬い、驚きの表情は見せるものの、すぐにホークアイも応じた。
押し付けるだけだが、甘く少しだけ長い口付けが終る。
やれやれ、といった感じに。次に口を開いたのはホークアイであった。
「ムードを重んじろ…と。いつもおっしゃってるのは大佐ではないですか?」
「それはすまない」
はは、という苦笑とともにもう一度の口付けが落ちる。
「…今回も、こういうところでですか」
804467 / ロイアイ:03/11/05 23:37 ID:xg/SVi76
電気が落ちたその一室。ひとつの椅子の上に二人の人間。
「んっ…」
深く重ねられた唇。舌と舌とが絡み合い、女性の口端から一筋、伝う。
ホークアイが足に乗っているため、僅かにホークアイのほうが位置が上になる。
のにもかかわらず、その唇は容赦なくに愛撫を繰り返してくる。
「ふ…ぅむ…」
慣れた行為のはずなのに。身体は慣れたはずなのに。いつまでも精神が焼けた鋼のようなまま。
頬を赤く染め、ぎゅっと目を閉じたまま唇を受け入れていると、
段々その鋼は形を失ってくる。邪魔な言葉も。理屈も。そんなものを消して、
ただ恥ずかしい。はしたない。嬉しい。心地よい。そういう感情を具体化した単純なものだけが残る。
「た、い…さ」
そうすがるように名前を呼ぶ自分は弱いと、ホークアイは改めて知る。
守ることは出来る力を持っているはずだけれど。人間的な器は自分を抱いているこの男のほうがはるかに上だ。
だけれど。
銃を撃つことしか脳がなかった自分を奮い立たせてくれたのは。
焔の中から現れた、その強く、だが優しい瞳。
ただの一般兵。落ちこぼれ、とも言われた自分を。必要されない存在だと思っていた自分を。
自分の怪我も省みずに運んでくれたひと…。
この人は死なせてはいけない。ちっぽけな自分の命を包んでくれた、焔。
ホークアイに、焔をつけた人物。
「大佐…ッ」
名前を呼べないだけでとてつもなく遠く感じるけれど。
唇を重ねて、互いにその愛を貪りあうことが出来る。
十分すぎた。
「…中尉」
リザ。と呼んで慈しむ事は出来ないけれど。
その生身の体躯で、唇で。貪ることは出来る。
唇を擦るように軽く重ねながら、なれた手つきで軍服のボタンを指で外していく。
制止するように手は重ねられるも、止めるというよりはロイの手をぎゅっと掴むだけだった。
805467 / ロイアイ:03/11/05 23:38 ID:xg/SVi76
制服をはだけ、黒いインナーの上からふくよかなふくらみを撫でる。
ホークアイはロイの背中に手を回し、段々と浮かんでくるくすぐったさに僅かに喉を鳴らした。
スウェットであるとは言え、間に下着もあるから、直接の柔らかさとは程遠い。
だが、その大きさを確かめるように、強弱をつけてふくらみを掴む。
「……ん」
少しの間それを続けていると、僅かな反応が生まれる。
それをすぐに感知したのか、その手を下降させ、ベルトの金具を緩めると
インナーの裾をズボンから引っ張りだした。掠れる音は少しだけ固い。
その白い肌に、少しだけ傷が感じられる肌にゆっくりと。柔らかい感触に手を這わせていく。
「ぁ…」
鍛えているといっても女性の身体は柔らかい。甘い感触だ。
大きく、筋肉質な手はそれと対極といっていい。が、その動きは蕩かすように艶かしい。
指先に布があたったのを感じると、それを擦りながら布と肌の間に指を滑り込ませ、上に押し上げる。
「…っ」
唐突にきゅっと捕まれたふくらみ。生の肌と肌同士。
びくんと身体が反応したのを見ると、手の力を緩め、力を込める。それを繰り返しはじめた。
「はぁ…ぁ」
邪魔にならないほど、だが、小さくはないその膨らみが解される度、ホークアイの呼吸は荒くなってくる。
目の前の男は、僅かに口端を吊り上げ、怖いくらいに冷静だ。
無論ロイも興奮はしているのだが、それは脳、そして下半身。
呼吸の乱れを感じさせない、その包むように甘い、だがどことなく魔性の魅力のある笑みが、ホークアイの興奮を更に煽る。
「んッ…!」
突然指先が胸の突起を捉えて、ホークアイの顔がロイの肩に埋まる。
「…ここが、良かったんだったか…?」
806467 / ロイアイ:03/11/05 23:39 ID:xg/SVi76
ククッ。
その笑みに、羞恥がこみ上げる。いつもいつも意地悪な行動。
「ぁ…ぁん…っ」
この人に、普段あるひとつの壁を取っ払った時は。自分は守られる側に回るから。
少し敏感な突起を責め立てられるだけでまともな言葉は発せなくなる。
「…中尉」
優しく穏やかな声とは裏腹に、その指は追い詰めることをやめない。
「ふ…ぅ、ぁっ…!」
はしたなく漏れてしまう声を、からめとるかのようにして、唇が再び重ねられる。
声よりも音がその部屋に響く。ぬるりとした舌、混ざり合うそれぞれの唾に、支配し合うような。
下卑た快楽が、確かなものに遮られる。
「んっ…ぅ…!」
緩まったズボンの裾から、背中を支えていた手が滑り込む。
最後の砦である薄布にまで侵入した指が、しとどに湿っているそこをぞろりと撫で上げた。
「ふぅぅ…」
甘く、鼻腔から漏れる息と、くぐもった声が重なった唇の辺りに響く。
的確な場所を暗闇の中でも確実にとらえてくる指。
容易く指が飲み込まれるのを確認すると、唇は糸を引いて離れた。
「…もう、良いかね?中尉」
その息はほんの少し乱れを見せたが、余裕の瞳は暗闇の中でも見て取れる。
「…珍しいですね、聞くなんて…」
そう皮肉めいた言葉に、ロイは笑みで返した。肯定の意味ととるのは間違いではない。
抱きしめる手に力が篭り、するりと足からズボンを抜くと、ホークアイは再びロイに抱きつく。
「いや、何か…初心に戻ったというやつかな」
「…似合いませんよ、大佐」
807467 / ロイアイ:03/11/05 23:40 ID:xg/SVi76
「…っはぁ」
腰を下ろすとずるりと滑り込んでくる熱を持った棒は、呼吸を難しくするかわりに途方もない快感を生み出す。
ぎちりときつい感触もあるが、内部はぬるつき柔らかく、侵入を拒む部位は殆ど無い。
「んっ…ふ…ん…」
重なった場所に擦り付けるように動いて、出来るだけ耐えられる動きを繰り返す。
「ぁは…ぁっ」
それを許すはずがなく、ぐんっと上につきあがった腰は快感を何倍にも増す。
声と椅子が軋む音以外、時々服がかさりと擦れるだけの空間。
絶え間なく愛していると囁くなんてことも今は必要がなく、当然の状況。
「ふぁっ…ぁぅ、く…ぅ」
不規則なペースで突かれ、息をつく暇が少なく、肩を掴んでいる手に力が篭った。

生身の躯が今ここにある。

体内からずりゅずりゅと音が聞こえそうなくらい、艶かしく蠢く内部を貫かれ、
ホークアイの体は幾度となく仰け反り、震える。
「……中尉…そろそろ」
「は…ぁうっ、ぅ、あっ!」
言葉が合図かひときわ強くなった動きに、がくんっとホークアイの体が傾く。
その身をロイの体に預け、小刻みに震わせている。恐らく達したのだろう。
少し鈍感になった体でも、流れ込んでくる液体の事は感知できたのか、
重く粘着質な脱力感を感じて、ホークアイは少しだけ目を閉じた。

ああ―――今ここに。
ふたつ。ちゃんと鼓動がある。
願わくばその事実だけは永劫に―――
808467 / ロイアイ:03/11/05 23:43 ID:xg/SVi76
「―――大佐。逃げないでください
 今日中に資料を片付けてもらわないと困るんです」
「嫌だ!何でそんな山積みなものを女性との約束をすっぽかしてまで片付けないとならないのだね!? 
「サボるから溜まるんでしょう。仕事してください」
「仕事したくない!」
ラジオから聞こえてくる音楽やニュースなんて聞こえやしない。
煙草の煙、そしていつもの喧騒が、東方支部のひとつの部署を包み込んでいた。
「懲りないねぇ、うちの大佐は」
「まともに仕事をしていたあの数日は何だったのでしょうか」
やれやれと肩を竦めるファルマンに、ハボックは煙草を少し噛みつつ苦笑する。
「ま、ちゃんと後になればすぐ片付けるもんだから、大したもんだよ」
ホークアイとロイの様子を横目で見ながら立ち上がると、ファルマンは不思議そうに見上げた。
「煙草を買いに行くのですか?」
「いや、避難」
あぁ、と何かを察知したファルマンも続いて立ち上がり、ともに部署を出る。
そして、その数秒後に威嚇射撃の音と悲鳴が聞こえた。

ああ、これが。
事実で。
鼓動が止まるならできるだけ同じ刻がいい。
だから互いに、護るんだと。

変わらずに。
809467:03/11/05 23:44 ID:xg/SVi76
遅くなりました。ロイアイ。
次は鬼畜でせめてみようかと。えぇ。ウィンリィで。
810467:03/11/05 23:46 ID:xg/SVi76
あァ、追記です。
560氏。かっこいい戦闘ロール、燃えさせていただきました。
ですが、個人的になのですが…メモ帳か何かにかきだめして
一気に投下、という形態が個人的に嬉しいかな、と…
出すぎた意見すみません。
811560:03/11/05 23:47 ID:6TSmSJZz
467氏降臨・・・! すごく良かったです!
ラストのオチがまた・・・・・思わず笑ってしまいました。

次回作も期待しています。残虐シーンさえなければ・・・・!(我が侭言うな)
812名無しさん@ピンキー:03/11/05 23:54 ID:XOSfVDnz
467さんお疲れ〜
なんや大人の恋愛っちゅう感じでええやねぇ。

ただし、”能”がない、や、
”脳”がなかったら大変やがなw
813名無しさん@ピンキー:03/11/05 23:54 ID:3vaf2CHp
>>467
ロイアイ…最高ですた
(*´Д`) ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
814467:03/11/05 23:55 ID:xg/SVi76
>>812
ぐふっ
ご指摘ありがとうございます…盲点だったァーッ
815名無しさん@ピンキー:03/11/06 00:03 ID:aNInezmG
>560氏
ついに後編突入ですか。そちらも楽しみです。
前編だけ読んだ感じですが、これだけでも十分独立して読めるのでは・・・。
ひとまずは前編終了乙です。

>467氏 乙です!
いいもの見せていただきました。
ロイアイスキーとしては今回もたまりませんでした。
次はウインリイですか・・・そちらも楽しみにしてますので、ぜひ。
816名無しさん@ピンキー:03/11/06 00:47 ID:gjYFvEdQ
>>467
乙〜!達者で読み応え有で良かったです。(・∀・)イイ!!

>>560
「・・・」ではなく「…」使ったほうがいいんじゃないかな。
いずれにしても「…」の多用はちょっと控えたほうが良いと思う。
817560:03/11/06 21:39 ID:omPW/nle
467氏、816氏。
ご指摘ありがとうございました。
なにぶん素人なもので……そういう意見を行って頂くととても幸せです。

816氏、早速実行してみます。

467氏、「メモ帳に書いて一気に投下…」ですが…、私のパソコンではできないみたいです。
その為また面倒な思いをさせてしまうでしょうが…すいません。

後編は土曜日にまた投下し始めますので。
気が付けばこのスレも800を超え、もう400KB…凄いですね。
818名無しさん@ピンキー:03/11/06 22:53 ID:XAvvc/cH
ええと・・・出来ないってのはどういうこと?
メモ帳に書いてそれを適当に区切ってコピペしていくだけなんだけど
819名無しさん@ピンキー:03/11/06 23:19 ID:iGOs1/QG
>818

リソース関係の問題かも・・・
ブラウザ(IE)開きつつコピー&貼り付けを連続すると一気にリソース不足に陥る場合あり。
以前WIN98SEとk6−2の500Mhz、メモリ64MBのマシンでそういう症状に陥りました。
フリーの超軽いメモ帳使えば大丈夫だったけど。・・と参考までに。
820名無しさん@ピンキー:03/11/06 23:59 ID:NsxTkqG/
>>818
ま、ORE爆の頃から「出来ない」って言ってるしナー(ワラ
821名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:06 ID:yhh0tfoa
、「メモ帳に書いて一気に投下…」
意志の齟齬があるような。

つまり、IEなり2chブラウザなりに、直接(考えながら)書き込むのではなく、
メモ帳・ワード・一太郎などで文章を最後まで仕上げ、
それからその文章を適当な長さにコピーして貼り付けたらどうかということ。

もしかしたら、家族と共有のパソからゲリラ的に書き込んでるからテキスト系のソフトが起動できないのかも知れないが。
822名無しさん@ピンキー:03/11/07 00:14 ID:RHOokm2T
>467
ロイアイ…たまらん(*´Д`)
ご馳走様でした☆次回作楽しみにしてます〜
823467 / ???×ウィンリィ:03/11/07 00:31 ID:3i8m5ZVQ
てなわけで今回は冒頭をば。
かなりキチーク…になります。一応普通に人間×人間なモードではありますが。
それが嫌な方はスルーをお願いします。では
824467 / ???×ウィンリィ:03/11/07 00:32 ID:3i8m5ZVQ
「暇だなぁ…」
自らの尾を噛まんとする、龍のため息。


夜のラッシュバレー。相変わらず喧騒が耐えない機械臭いこの街は、ウィンリィにとっては天国。聖地。
上機嫌でガーフィールに頼まれた部品のおつかいにでかけ、
少し重苦しいが心地よい持ち心地の買い物袋を手にさげて帰路につく。
そうここまでは、いつも通り。

「よぉウィンリィちゃん。修行、頑張ってくれよ」
そう声をかけてくるおじさんも馴染んだものだ。
この街は都会とも言えるほど、発展はしているけれど、暖かさがある。
次第にこの街が、ただ機械鎧の聖地だからという理由だけで好き、というわけではなくなってくる。
オイル臭くても清清しい。そんな不思議な街だった。
「ありがと、おじさんっ」
これもひとえに、自分とエド達のため。
いつでも最高の状態に、最高の整備技術で仕上げること。
故郷のピナコばっちゃんに立派になった自分の胸をはって帰ること。
必死だけれど楽しくて、ウィンリィは笑顔を絶やさなかった。
ふと。
その目の前に、あの少年の姿が映るまでは。
825467 / ???×ウィンリィ:03/11/07 00:33 ID:3i8m5ZVQ
「――――エド…!?」
人ごみにまぎれていった、見間違うはずのない背丈、髪の色、服。そして、右腕。
どうしてここに居るのかはわからないけれど、意味もなく戻ってくる彼でもない。
(きっと、調子が悪くなったんだ―――)
以前に、彼が破砕した腕を見せてきた時の記憶がよみがえる。
得体の知れない者たちに狙われているから、いくら頑丈でもまだまだ修行の足りない自分の機械鎧では、
酷使し続ければあの時のように壊れる可能性は十分にある。
そう思考を巡らせているうちに、"エド"の姿はどんどん遠ざかっていく。
「エド、まって!」
喧騒にかき消される声。
人ごみを懸命にかきわけながら、必死に赤いマントの後姿を追う。
距離は広がらずとも縮まない。あまり詳しくない地理だが、ここの区画を離れなければ大丈夫だ。
必死に走ると、"エド"は建物と建物の間に消えた。
慣れない激しい運動に息を切らせながら、ぐっと身体の方向を変えて"エド"の後を追う。
もう少し、もう少し―――。
そう頭の中で、倒れそうになる足を必死に動かす為に、呟き続けた。
裏路地に入ってから何度曲がったかわからないけれど不気味なほどの一方通行で、
その行き止まり、丁度U字型になっている場所で、"エド"は背を向けてたたずんでいる。
「エド………エド!」
最初の声は掠れていたけど、息を整えてきちんと名前を呼ぶ。
振り返ったのはいつもの、優しい笑みを向けてくれる"エド"。
「…ウィンリィ」
その口から漏れる言葉も、いつも通り。
理由を聞く前に足の力が抜けそうになるほど、嬉しかった。
「……って、いったっけ?」
その笑顔が、途端に鋭くなって。
ウィンリィの首筋にナイフをつきつけるかの如く、場の空気が一瞬にしてはりつめる。
すぐそばで。少し大きめのくもの巣にかかった蝶が、力なく羽ばたいていた。
826467:03/11/07 00:33 ID:3i8m5ZVQ
ていうわけでまぁ、はい。
なるべく早く完結させたいかと思います。
あー…誰だかまるわかりですな。伏せなくとも。
827名無しさん@ピンキー:03/11/07 04:48 ID:ZTan2zbj
???×ウィンリ (・∀・)イイ!! 
467さん、続き楽しみに待っとりますです。 
828名無しさん@ピンキー:03/11/08 05:20 ID:h73sZbfV
>>792
いちいちスレを巡回してカプを探しまわるのが面倒だからw
保管庫があると読みやすいw
829名無しさん@ピンキー:03/11/08 08:26 ID:iUQk1NBs
???×ウィンリィ・・・・・・まさか???はエン(ry
830560:03/11/08 22:59 ID:taTxsGe0
>467氏
遂に前々から言ってたエンウィンですな。
楽しみにしております。

後編投下、開始します…
831560・エドウィン:03/11/08 23:01 ID:taTxsGe0
そこは、深い闇だった。

「男」のいる場所は、真っ暗でほとんどなにも見えない。
ただ、大きく細長い窓のようなモノから少しだけ外の景色が伺い知れる。
そこには、図鑑でも見た事のない魚が蠢いていた。
いや、これが魚と言えるのだろうか? 中世の人々はこれを海の魔物と言っていたのだろうか。
「男」は、朝の食事を終えた直後に、二人のマスクを被った男に、あっという間に連れ去られてしまった。その二人の男は今も脇にいる。見ると、男達の顔はマスクなのではなく、元々こういう顔…化け物なのだと言う事を思い知らされた。
そして、「男」の目の前には人影が見える。しかも、7つ。
「………そうですか。ご協力に感謝致します。ドクター『フレスキナー』」
真ん中の影が、話し掛ける。
「フレスキナー」と呼ばれた男は、この「7人」の願いを聞いて愕然とした。まさしく、悪魔の行為だとも思った。だが、何も知らない家族や友人を巻き込まない為に、協力せざるを得なかった。
「……ドクター『ロックベル』も…貴方のようにご理解頂けたら幸いだったのですが………」
たちまち、彼の顔が青くなる。
「……!! そんな……まさか! ロックベル夫妻は……お前達が!!」
そのとき、真ん中の影の顔がニタリと笑ったように見えた。
「残念です」
「なんて……事を……!!」
「貴方にはやってもらいたい事が山積しています。また後ほど…。」

『約束の虚空(そら)』 後編
832名無しさん@ピンキー:03/11/08 23:01 ID:Bue7di1x
???×ウィンリィ(;´Д`)ハァハァ
キチーク好きなのでかなり期待。467氏がんがれ〜
833560・エドウィン:03/11/08 23:04 ID:taTxsGe0
「ただいまー…」
夕方になり、看板を下ろしたばかりのガーフィールの元に、アルフォンス、ウィンリィ、パニーニャの3人だけが帰ってきた。
「なんやねん3人とも! 泥だらけやん!」
「えへへ……まぁ」
「まーったく。ほら、二人ともおフロ入り。沸かしとったから」
「「はぁーい……」」
ガーフィールにどやられ、いそいそと風呂場に向かうウィンリィとパニーニャ。
「ったくしゃーないな」
そんな二人にため息をつきながら、テーブルの上の箱から新しい葉巻きを取り出し、先端を歯で千切る。
「あっ!」
そして、アルフォンスの鎧にマッチを擦り付けて火を灯した。
「もう、ガーフィールさん! ボクはマッチ箱じゃないですよー」
「ごめんなアル坊ー。あ、エドちゃんはどないしたん?」
ようやくここでガーフィールはエドワードがいない事に気付いた。
「あ、ああ……兄さんなら……」
「…うす」
アルフォンスが言いかけた直後、エドワードが帰ってきた。その手には、買い物袋をぶら下げて。
「あっ兄さん!」
「エドちゃんお帰りー。ちょーどアンタの話しとったんやで。これって牛の知らせってヤツやねんなー」
「「牛?」」
834560・エドウィン:03/11/08 23:06 ID:taTxsGe0
エドワードとアルフォンスの脳裏に、一瞬牛がンモーっと鳴く。直ぐさま二人とも、ブルブルと首を振る。
「ガーフィールさーん。それを言うなら『虫』の知らせって言うんじゃあ…」
「なーに考えてんすか…」
「あーっはは。ごめんなー」
しょうもないボケをかますガーフィールに対し、二人は大きくため息をする。
「さて…と。夕食の買い物してきましたから。整備のお礼っす。」
「あ、おおきになー。」
「ここに置いておきますね」
そう言ってエドワードはテーブルの上に重たそうな買い物袋をどさりと置く。
「アル! そろそろおいとましようか」
「あ、うん」
「ちょい待ちーな」
エドワード達が立ち去ろうとすると、ガーフィールが呼び止める。
「なんや二人とも。この時間じゃ宿泊所入れてくれへんよ。泊まっていき。ちょうど部屋も2、3空いておるし」
「えっ…いいですよー。夜露が凌げればそれでいいんだし…」
「遠慮しなさんな。それに…」
ガーフィールはカサカサとエドワードに近寄り、そっと耳打ちする。
「(夜ばいのチャンスやで?)」
忽ちエドワードの顔が真っ赤になる。
「……するか!!」
「兄さん、顔真っ赤ー」
「あっはは。顔は正直やでー」
「?????…」
結局、二人とも一泊決定する事になった。
「んじゃあ、風呂借りていいっすか?」
風呂場に行こうとするエドワードに、ガーフィールがニタリと笑いながら、一言。
「エドちゃーん。ちなみにおフロは今使用中やでー。覗いたらあかんよーv」
その言葉にアゼンとするエドワード。一瞬ウィンリィの入浴シーンを想像し…
「…………はっ!! の、覗くかぁ???っ////!!」
それを必死で否定しながら、さっきよりも赤くなるエドワードであった。
835560・エドウィン:03/11/08 23:10 ID:taTxsGe0
「ごちそーさまでしたー」
2時間後、テーブルの上には、少しだけ野菜のドレッシングやスープが数滴だけこびりついたお皿が残る。
「おいしかったー。アタシまでごちそうになっちゃって…」
パニーニャも結局、今日は家に帰らずに泊まる事になった。
「ええねん。いつもはウィンリィちゃんだけやし…
従業員に使うてるおっちゃんも定時には帰ってまうしな」
「…さて。あたし後片付けしますね」
ウィンリィがそう言って立ち上がる。
「あ、いつもありがとな」
「…じゃ、オレ部屋に戻らせて頂きます……」
「あ、ボクも…どうもごちそうさまでした」
エドワードが椅子から上がった後、アルフォンスも慌てて立ち上がり、ぺコリと頭を下げた後エドワードの後を追う。
エドワードは、帰ってきて以来、ウィンリィと顔を合わせようとしない。
そのウィンリィ自身も、気丈にふるまってはいるが、なにかに怯えている感じがした。
836560・エドウィン:03/11/08 23:14 ID:taTxsGe0
「(…ひょっとしたら……)」
ガーフィールには、一つだけ思い当たる節があった。
それは、約8年前。
東部である大きな戦争があったときの事。
自分の運命を大きく変えた「あの時」の事。
そして、「あの人」からの、預かりもの。
「(黙っててもラチがあかん…
エドちゃんにだけは話しておくべきかもしれへん…)」
そう思いながら、ガーフィールは椅子から立ち上がる。
「あっ…ガーフィールさん?」
パニーニャは、只戸惑うばかりであった。
自室に戻ると、机の引き出しからある一通の手紙を取り出した。
封筒の裏には、「Rockbell」の文字が書いてある。
「遂にこの時が、来てもうたのかもしれへんな…」
そして足早にエドワードがいるであろう部屋に向かった。
837560:03/11/08 23:20 ID:taTxsGe0
連続投下初挑戦ですが取り敢えず成功…
と同時に今日はここまでです。

最初sage忘れてしまっていました。スマソ。
更に、エドのセリフの「〜」が「?」に文字化けしてる……
二重にスマソ…!
838名無しさん@ピンキー:03/11/09 22:34 ID:8oIpMfxE
乙です。
今後の展開が楽しみだなあ。
どうでも良いけどこのスレ人少なくねえ?何でこんなにレスが無いんだ。
839名無しさん@ピンキー:03/11/09 22:38 ID:GVB2VnAm
>>838
ミンナ忙しいんでナイ?もしくは最後まで読んでからレスるとか、
ともかく560氏 乙ッス
840名無しさん@ピンキー:03/11/09 22:51 ID:EbzwFplU
あまりエロくないかもしれないけどエドウィンで投下します。
ちょっと無理矢理めなので、嫌いな方は避けた方が宜しいかと。
841840:03/11/09 22:52 ID:EbzwFplU
霧のように降り続いていた雨は、何時の間にか窓を激しく叩きつけていた。
微かに聞こえる遠雷の響きは勿論エドワードの耳にも届いていて、
こんな状況であるにも関わらず、エドは暗い部屋で一人きりで待っているだろう弟の事を思った。

いっそ魂の練成などといった馬鹿げた真似をしなければ、弟はあれ以上苦しむ事は無かった筈だ。
人としての喜びを奪われ、それでも生き続けていかなくてはならない苦痛。
生身の身体が残っている自分には想像もつかない。
自らの過ちを贖おうとして、そして自分はまた罪を重ねた。
少しでも罪の意識から逃れたくて、慌ててそれを覆い隠そうとした、言わば自己欺瞞に過ぎない。
それでもアルフォンスがエドワードを責める事はなかった。
いっそあの時に彼が偽善者だ卑怯者だと罵ってくれれば、少しは楽になれたのかもしれない。
自らを悪党と罵り、咎人としての生を受け入れる事が出来たかもしれなかった。
神様ってのは禁忌を犯した人間をとことん嫌うらしい、いつだったかそんな事をふと考えた。
どれほど綺麗事を並び立てたとして、結局、弟はその犠牲者であり、
決して贖う事の出来ない罪の象徴だ。兄を罰する事をしない弟は、
反ってエドワードに罪の意識を強く植え付けていた。
そして罪の意識は時としてエドワードを狂おしいほどの渇きと飢えをもたらす。
雨がそれらを少しでも癒してくれるのなら、このまま嵐にでもなれば良い。
842840:03/11/09 22:53 ID:EbzwFplU
床張りの板はベッドが揺れるたびに乾いた音を立てていた。
雨の音で掻き消され、階下で眠る老女には届いていないかもしれない。
ならば、とエドワードは大きく腰を揺らした。
それが少女に快感をもたらすものなのか、それとも苦痛を与えるだけなのか、エドは知らない。
そのどちらでも良かった。

「痛…ッ!」

組み伏した少女が眉根を大きく歪ませた。
硬く閉じられた瞼から零れた一筋の涙が、少女の頬のラインを伝い落ちる。
初めての行為に慣れぬ身体が激痛を訴え、少女は無意識に腰を引き、
その場から逃げ出そうとする。反射的にエドワードは機械鎧の右腕で、
少女の頭をグッと抑え込むように抱きしめた。
ウィン…とベアリングが唸る音が少女の耳にまで届いた。

「エドッ…!痛い!」

「うるせぇ」

言いながら再び腰を深く突く。少女がヒッと息を詰まらせるような小さな悲鳴を上げた。
そして二度、三度。誰に教わった訳では無いが、エドワードは腰を揺らし続けた。
身体の奥底から込み上げてくる熱は、いつしか全身に広がっていた。
それなのに頭だけはそれとは無関係に、行為に耽れば耽るほど、
どこか遠い所から見つめているような、そんな醒めた感情が支配していた。
身体がやがて達しようというその時になっても――――――

(最低だ…)
843840:03/11/09 22:54 ID:EbzwFplU
ぐったりと四肢を投げ出した少女は天井を見つめていた。
零れ落ちそうなほどの精気を湛え輝く瞳は、今は虚ろに暗い闇を映していた。
あれほど遠くに感じていた雷鳴が、今は大地を揺らすほどに響き、
稲妻が瞬くと、汗と体液と僅かな血液で汚れたシーツと
そこに横たわる少女の白い肢体が浮かび上がった。
自らが辱めたとは云え、流石にその様を見るに堪えかねて、
エドワードは立ち上がり、少女に背を向けた。

「言いたきゃ言えよ。ばっちゃんにでも…アルにでも」

それが本心だったのか、エドワード自身も判らない。

「ねェ」

意外にもはっきりとした声音がエドワードの背中に投げつけられ、
エドワードはドアノブにかけた手を止めた。が、彼は振り向く事が出来なかった。

「こんな事までして…どうして自分を傷つけるの?」

自分を傷つける?誰が?俺が?

つぅと背中に冷たい物が流れた。違う、すぐさまそう言い返したかったが、
舌が渇いて口蓋に張り付き声が出ない。少女を振り返る事も出来ない。
きっとそこには見たくない物がある。そんな物が欲しくて無理矢理奪った訳じゃない。

「可哀想な…エド」

エドワードはその言葉を最後まで聞く事無く、逃げるように少女の部屋のドアを閉めた。
844840:03/11/09 22:58 ID:EbzwFplU
短めにしようと思って書いたんですが、コンパクトすぎたかもしれません。
恥ずかしいので書き逃げ。職人の皆さんこれからも頑張ってください。
では名無しに戻りまつ。
845名無しさん@ピンキー:03/11/09 23:22 ID:GA78nWI+
おおー。自分は(・∀・)イイ!!と思いますた。シリアスエドウイン(・∀・)イイ!!
840さん、乙でした。
846名無しさん@ピンキー:03/11/09 23:41 ID:8oIpMfxE
俺のアンテナに電波が降り注いできた。新たな分野、エドアイ。
何故今までこのカプが無かったんだ!不思議でならん。
つーても、ただ単にエドと中尉の絡みがないからか。そーか、ソーダよな。
だが俺の妄想は尽きる事はなーい!こんな展開はどうだ?
「エドワード・エルリック。どうやらあなたは私の(母性の)トリガーを引いてしまったようですね。
この責任はとってもらいますよ?」
「は?中尉、何言ってんの?」
ショタ趣味中尉、いいねえ〜。
847名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:07 ID:mRNPf84H
あんど現場を目撃した無能が、ガビーン!とかなるとなおいっそう(ry
848名無しさん@ピンキー:03/11/10 00:08 ID:CwYE7c9y
そりゃアイエドだよ。
そんな自分にはエドイズの電波が降り注いでいる。
849560・エドウィン:03/11/10 00:14 ID:4ICQgV/3
「オレって… 今までなにやっていたんだ……」
エドワードは、ベッドにあぐらをして座りながら、脇の窓から夜空を眺めていた。
空には沢山の星と、真ん丸い月が瞬いている。機械鎧の聖地というからには、空気も多少リゼルブールよりも悪いのだろうが、窓から覗く光は、妙に眩しい。
満月は人を狂わせると言うが、今まさにその通りなのかもしれない。
「…くそっ」
エドワードは、ウィンリィに対する自責の念で溢れていた。
…とうとう、巻き込んではならない人を巻き込んでしまった。
しかも、今日戦った異形の怪物が最後に言い放った言葉。
『私は敗れたが、お前達の元には次々と刺客が来るぞ。
邪魔者と認識されたから・・・な・・・!
守り・・・・きれるかな!? 』
奴は、確かにお前「達」と言った。
つまり、自分とアルフォンスだけではなくウィンリィも、確実に狙われると言う事である。
ウィンリィをこのままガーフィールさんの元に預けておくべきか?
答えはNO。奴等はここの場所をもう知っている。
それでは、リゼルブールに帰すべきか?
これも答えはNO。それでは、ウィンリィだけでなくピナコのばっちゃんまでもが危険に晒されるし、万一の事があってもすぐには行ける距離じゃない。
「ちきしょう…! どうしたらいいんだよっ……!!」
850560・エドウィン:03/11/10 00:16 ID:4ICQgV/3
頭をバリバリと掻くエドワードの耳に、コンコンとドアを叩く音が聞こえた。
「…はい」
「ガーフィールや。休んでるとこ悪いけど、入ってもええか?」
「あ、はい。どうぞ…」
エドワードが返事をすると、ガーフィールは妙に神妙な顔をしながら入って来た。
「なんすか?」
「…エドちゃん。アンタに渡しておかなあかんものがあるねん」
そう言ってガーフィールは上着のポケットから、一枚の封筒を取り出すと、エドワードに差し出した。宛先は書いていない。
「何ですか…これ」
エドワードは不思議に思いながらも、封筒を裏返してみた。
「……!! ガーフィールさん、この名前っ…!!」
その裏には、万年筆でハッキリと「Rockbell」の文字が書かれている。
「なんでアンタがこんなものを…!?」
「…8年ぐらい前、ウチもおったんや。
イシュヴァールとかいうとこの戦争に…従軍看護婦としてな。
先生とその奥さんとは、そこで知り合ったんや」
ガーフィールは、切々と語りだした。
「ええ人たちやった。
右も左も解らんイモ娘やったウチを、凄く優しくしてもろうた…」
ガーフィールの瞳に、あの頃の思い出が少しだけ蘇る。
「でも…二人は死んでしもうた…。殺されたんや。
亡くなる前日に…先生がウチをこれに渡してくれた。
『私の娘は、いつか必ず君の元に来る事になるだろう。
その時が来たら、これを彼女か、エルリックと言う名字の兄弟のどちらかに渡してくれ』って…」
「………」エドワードは、何も質疑が言えなかった。
851560・エドウィン:03/11/10 00:18 ID:4ICQgV/3
「ウチはあの子がドミニクのおっさんの紹介でここに来た時程…運命を感じた事はなかった。その先生の名前は……
『エイジ・ロックベル』と『ユィリィ・ロックベル』…あの子のパパとママや」
「…拝見してもいいですか」
「……ええよ」
ガーフィールの許可を得た後、エドワードは封筒の封を破り、中の手紙を取り出した。
長い長い、何枚にも及ぶ直筆の文字の列。
それを目で読んでいるうちに、エドワードは自分の手がブルブルと震えるのを感じた。恐怖でも、怒りからでもない。言葉にはしがたい複雑な気持ちだった。

『…ウィンリィ。
お前がこれを読んでいると言う事は、私が死んだと言う事になる。
そして、お前が母さんと、私と同じ道を歩んだ事にもなる。
お前がこれを読んでいる頃…世界は、奴等の手によって死の荒野に変えられてしまったのであろうか? それとも…… ・・・』

「……おじさん」
内容を全て読み終えたエドワードの瞳から、一筋の涙が零れ落ちた。何故なのかは、エドワードにも解らない。ただ、自然と出ていた。
「これの事、ウィンリィは知ってるんですか…?」
ガーフィールは静かに首を横に振る。
「アンタが、自分の口で伝えてやって…
ウチの口からよりもその方がええ…」
エドワードも、無言でコクリと頷く。
それを確認した後、ガーフィールはそっとエドワードの部屋から出ていった。
852560・エドウィン:03/11/10 00:19 ID:4ICQgV/3
「…ウィンリィ」
正直、エドワードはどうすればいいのか解らなかった。第一、どんな顔をしてあいつに会えばいい。ここに書いてある恐るべき事を、本当に彼女に話すべきなのか。いっそこのまま、知らせない方がいいのではないか?
…だが、もう十分彼女を巻き込んでしまっている。ここに書いてある事だけは、知らせておくべきなのかもしれない。たとえそれがどんな結論に至るとしても。
エドワードはベッドから降りて、隣のウィンリィの部屋に向かった。
不安で胸を一杯にしながら。そして、小さく咳き込むと、目の前のドアを2度、軽く叩く。
『…だれ?』
すぐに声が帰って来た。その声は普段からは想像も付かないぐらい、か細い。
「…オレ。ちょっとだけ話があるんだ。……入ってもいいか?」
『え、あ、…うん。いいよ』
ウィンリィの肯定の返事の後、エドワードはゆっくりとドアを開けて入る。
「ごめんな。いきなり」
「別にいいよ。あたしもなんか、今日はいろんな事があったから…」
当のウィンリィは、既に寝巻き姿になっており、ベッドの脇にちょこんと座っている。寝巻きはピンク色で水玉模様の入った可愛らしいものだ。
エドワードは小さい頃以来初めて見る幼馴染みの寝巻き姿に、妙な気持ちを持ちながらも、その隣に座る。
「…それで? 話って……?」
「…あ、うん……これ。迷ったんだけど、お前にも見せた方がいいと思ってさ…」
そう言って、先程ガーフィールから渡された手紙をウィンリィに見せる。
「こ、これって…お父さんの筆跡!? エド…これ、どうして?」
「…ガーフィールさんがオレに渡してくれた。あの人、お前の親父さんと面識があったみたいでさ…」
「し、知らなかった……」
ウィンリィは愕然としながらも、封筒から中身を取り出して読む。
853560・エドウィン:03/11/10 00:21 ID:4ICQgV/3

『・・ 私達は、愚かだった。
当初我々は、沢山の人々を救いたいが為に、究極の万能薬「エリクシール」を作る為に、従軍医師として治療をする傍、「賢者の石」を研究し続けて来た。
…だが、全ては失敗だった。
沢山の人間が精製の過程で死亡し、完成したかと思えば得体の知れない化け物を生み出してしまった。そしてそれは全て、治療に使われる事なく戦争の道具となり、数々の人を殺してしまった…!
このイシュヴァールの戦線は、奴等の巨大な実験場だったのだ。
私は…人の命を救う医者でありながら…全く逆の事をしてしまった。
ウィンリィ。騙されていたとは言え、こんな馬鹿な事をしてしまった父親を、どうか許してほしい…!』

「お父…さん……!!」
ウィンリィがわなわなと震えながら、その手紙を胸元に抱き締める。
そして、その頬を涙がつたう。
「ウィンリィ…」
無言で涙を流す彼女の姿に、エドワードは胸を締め付けられた。
そして左手でウィンリィの肩を掴み、自分の胸にそっと抱き寄せた。
「え、エド…?」
「ごめん、ウィンリィ。他に方法が…思い浮かばなくってさ。」
ウィンリィは少し驚いたが、すぐにエドワードの胸の中でコクンと頷く。
彼女を抱き締めていたエドワードは、さっきまでの悩みの答えを、たった一つだけ思い浮かんだ。今考えられる、最善の方法が。
「ウィンリィ。…一緒に行かないか?」
「……え!?」
854560:03/11/10 00:27 ID:4ICQgV/3
ちょっと話が盛り上がりつつ今日はここまでです。
838氏、839氏。ありがとうございます。
ウィンリィの両親の名前、勝手に補完してしまいました。
もう完全に原作無視のパラレルですね・・・

>840氏
凄く良かったですよ。
切ない感じが・・・・また書いてほしいです。

>846氏
アイエド、私も結構好きですね・・・エドの運命や如何に?
855名無しさん@ピンキー:03/11/10 19:15 ID:7tHXO3+1
誰か ハボアイのエロキボンしてるヤシは居ねぇのかよ。
激萌えなんだが。
856名無しさん@ピンキー:03/11/10 23:44 ID:gTd27Ki5
(´∀`)ノ ハイ!
ハボアイ本当に好きだー
この2人はくっつくまでに色々あってホスィ
大佐とホークアイたんの仲を勘ぐってヤキモチな少尉とか(´Д`;)ハァハァ
857名無しさん@ピンキー:03/11/10 23:57 ID:y0Tx4UZf
亀ですが、840さんすごく萌えました。
(´Д`)ハァハァ …
コンパクトでなく長編も書いて欲しいです。
858名無しさん@ピンキー:03/11/11 13:59 ID:iQ7GEkeN
>>340
いまさらだが・・・某不良漫画のパクりじゃんコレ
859名無しさん@ピンキー:03/11/11 14:39 ID:GnrxE1/y
>>858
>>608-615で結論出てます
このスレはパクリ容認なんです
容認できない人は黙ってて欲しいそうです
860名無しさん@ピンキー:03/11/11 16:04 ID:aX24JHlm
>>859
560=ORE爆で、>>652 >>696 >>748みたいなジエンかますヤシだし、
それもどこまでジエンの自己擁護かわかったモンじゃないね。
861名無しさん@ピンキー:03/11/11 17:57 ID:SE4/7T1H
これは私の一個人の意見ですが、
私は完璧に自演出来ない人はスレから去って欲しいと思います。

560=ORE爆さんだという証拠はありませんが、、
ぱっと小説を流し見しただけのスレの流れを全部読んでない人から見れば
同じ人が書いた文だろうと、ほとんどの方がそう思われると思います。
(小説の描き方や、発言等で。少なくとも私は、そう思いました。)

私は、もし560=ORE爆さんならば、
他人に、同一人物?と感じさせた時点でスレを去るべきだったと思います。
自演バレはスレ汚しや荒らしを呼ぶ行為にしかならないと思いますし。

ここからは560=ORE爆さんと仮定させてお話させて頂きますが、
560=ORE爆さんというのは、ORE爆さんご本人にしかわからない事実ですよね?
もし、ご本人であれば、ご自分でおわかりだと思います。
ご自分が原作も作品を書くのも好きで、立てたスレは確かに愛着のあるものかもしれません。
が、私はこういう形を取るORE爆さんの姿勢は好ましいとは思えません。

私はパクりと言われている作品の原作(カメレオン)を
読んだことがないのでそのことについて具体的にどうとも言えませんが、
他人にあきらかに○○という作品の盗作だとあきらかに他人に悟らせるような作品を
発表する姿勢も好ましいとは思えません。
862名無しさん@ピンキー:03/11/11 18:14 ID:SE4/7T1H
私は別に盗作や自演が悪い、と言っているわけではありません。
盗作や自演を他人に悟らせるのは如何なものかと、そう問いたいのです。
現にこうやってちまちまと何度かスレが荒れてきた原因は何でしたか?


私がそういう人はスレから去って欲しいと言ったからといって
「では去ろう」という姿勢ではなく、自分なりに色々考えて欲しいと思うのです。
自分なりに考え去るなら去る。書くなら書くと。
決して私はORE爆さんの作品を投下するという前向きな姿勢を批判した訳でなく、
そのやり方に疑問を感じただけなのですから。
そして、これは絶対意見ではなく、一意見、として捕らえてもらえれば、幸いです。

さて、文句があるなら見なければ良い、というにちゃんのやり方に従って
私はもうこのスレを覗かないでおきます。(これに対するレスぐらいはつけるかもしれませんが。)
戻ってきた時はきっと文句のなくなった時でしょう。
わざわざ不快に思うスレを見にこなくたっていいわけですから。
ただ、最後にこれだけは言っておきたかったので。

最後に、個人的主観で「560=ORE爆さん」や他人の書き込みで「盗作」と判断し勝手に決め付けたこと、
抽象的かつ稚拙な文章で荒らし的書き込みをしてしまったことを深くお詫び申し上げます。
では。
863861訂正:03/11/11 18:18 ID:SE4/7T1H
>他人にあきらかに○○という作品の盗作だとあきらかに他人に悟らせるような作品を


訂正
あきらかに○○という作品の盗作だと他人に悟らせるような作品を
864名無しさん@ピンキー:03/11/11 18:47 ID:NLjps60S
>>560=OREBAKUのイタさ
>>560
いきなりなぜこんな普通のレスから数字コテになる? 自意識過剰すぎ。
>>570-571
ごく普通の感想レスに「数字コテ入れ忘れ」って何? 自意識過剰すぎ。
>>587 >>662
何をいきなりヘタレ鉛筆描きイラスト晒してんだ? ここは半角二次元じゃないぞ?
>>696
だから勝手に仕切るなって。
しかも、「自分もやったからあなたもやっていい」ってどういう理屈よ?
>>720
自分語りばっか。自意識過剰すぎ。
コテで全レスしてんじゃねーよ。
>>722-723
だからコテで仕切るな。

結局、OREBAKUのイタさそのまんま。そりゃバレるわな。
で、560サンにひとつだけはっきり否定して欲しい事があるんだが。
天地神明ハガレン作者荒川神に誓って、はっきり否定して欲しい。

  「あんた、21才未満だろ?」
865855:03/11/11 18:53 ID:lhOhR+nu
>>856
ヤター
同士がイタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
>大佐とホークアイたんの仲を勘ぐってヤキモチな少尉とか(´Д`;)ハァハァ
剥げ胴。
決算+年末調整を乗り切れて生きてたら、マジで何か投下してぇ…。
大佐と中尉とは、また違った面白さがあるよな。
866名無しさん@ピンキー:03/11/11 19:25 ID:q/RB3sEw
21歳未満というか、一言。

あなたの書かれたあのSS好きですが、せめて裏・隠し・UNDERに置いて下さい。
あからさまにネラーだとわかる言動は、それ自体か非常にイタイのです。
867864:03/11/11 20:28 ID:NLjps60S
>>866
否定はしないのね。
で、俺を誰と勘違いしてるのか知らんが、そのサイトの中の人に失礼だぞ?
868名無しさん@ピンキー:03/11/11 21:02 ID:JbZeob14
あなたの言ってるサイト、もしやうちか・・・?
違うにしても思い当たる節はある。
が、それは私が判断する事であって、少なくとも作品の内容的にはそうやって隔離するレベルではない
と思う。だからあそこに置いてます。

ネラーとわかってもいいと思ったから、その覚悟であれを置いてますので。悪しからず。

869名無しさん@ピンキー:03/11/11 21:06 ID:9a7mj+4L
上のほう

中身のない長文カキコはやめれと何度言ったら(ry
870864:03/11/11 21:55 ID:NLjps60S
この板にハガレンスレはひとつだけ。ここしかない。重複は許されない。
匿名掲示板は公共の場所だ。スレ立てたのが1でも、スレは1のものじゃない。
それなのに、スレを私物化するような言動が目立つからウザがられるんだ。
どこぞで擁護派にまで言われてたよな、(本人ジエンかもしれんが)
「ちょっと仕切りたがりなだけ」と。奇しくも、それこそが問題なんだよ。
仕切りたいなら自サイト立てて、そこでやってくれ。
自サイトでも出来る事を、場違いな場所を占領してやるからウザがられるんだ。
871名無しさん@ピンキー:03/11/11 21:57 ID:ya84oUea
うるせーな。今の状態の何が不満なんだよ
粘着してる奴らの方がよっぽどウザイ
872864:03/11/11 22:08 ID:NLjps60S
>>871
房臭くて真のエロパロ神が寄り付けない今の雰囲気。
今まで、抜けるSSが一本でもあったか?
ライトなSSそのものは悪くないが、スレの雰囲気まで房臭くして
それだけで占領せんでくれ。
873名無しさん@ピンキー:03/11/11 22:13 ID:F/axpr2P
言っている事は概ね賛同なのだけど

>今まで、抜けるSSが一本でもあったか?

色んな職人さんの良いSSはあったぞー。厨臭いクソ長い奴はスルーしてるので読んでないけどw
874名無しさん@ピンキー:03/11/11 22:28 ID:anJi9kYp
まぁ 何だ。  嵐に真面目なレスをつけて、
スレを無駄に消費するのも勿体無いね。
この筋の方々は、職人さんが居なくなったら なったで、
また違う形で煽るだけだからさ…。

お気に入りのスレが、
SSクレ厨と荒氏のみになってしまって、
「とっとと埋めちまえ!」って事になってて非常にヘコんだよ。

ここが二番煎じになって欲しくないね。






 (   (. )
     . -‐ ) ‐- .
    .´,.::::;;:... . . _  `.
    i ヾ:;_   `_,.ン|
    l    ̄ ̄...:;:彡|
    }  . . ...::::;:;;;;;彡{ _∧
    i   . . ...:::;;;;;彡|・ω・`)みなさん、お茶が入りましたよ・・・・。
    }   . .....:::;::;:;;;;彡{  /U
    !,    . .:.::;:;;;彡j  |
     ト ,  . ..,:;:;:=:彳 ∪
     ヽ、.. ....::::;;;ジ


明日が 発売日だね。
マターリとお茶でも飲みながら、読みましょう。ヽ(´ー`)ノ
875名無しさん@ピンキー:03/11/11 22:31 ID:ya9JketZ
確かにあんまりエロパロスレっぽくないな。ライトなSSが多い気がする。
俺がよく行くスレだと555みたいな作風の職人が主流だから新鮮。
フェラ大好きなウィンリィとかパイズリしてくれる師匠とか放尿中尉とか、
Pinkにありがちなそっち方面のSSはないな。エロ職人はここまでライトだと書き難いのかもしれん。
でもライトだろうがコアだろうが作品を投下してくれる職人なら無問題。
ライトなら初心者にも書きやすいと思うし、たまにはエロ神にも降臨して欲しぃ
876864:03/11/11 22:38 ID:NLjps60S
>>873
多少言葉は過ぎたかもしれんが。
>色んな職人さんの良いSSはあったぞー。
それは否定してない。
「抜ける」かどうかは別問題。

俺の主張は、
ここは21禁のエロパロ板だって事。
子供がはしゃぐのは外にしろって事。
ここで話すなら、はしゃぎ過ぎに気を使えって事。

>>874
馴れ合いばかりで、ちょっとでも否定的な意見は全て荒らし扱いなのも
房臭いのに拍車をかけてる。
「パクリでも面白けりゃいい、文句言うヤツは荒らし」なんて意見は
普通の神経の人間が見りゃ「ハァ?」とあきれる。
877名無しさん@ピンキー:03/11/11 22:44 ID:BTQ6qVGK
>フェラ大好きなウィンリィとかパイズリしてくれる師匠とか放尿中尉とか
前者二つはいいが、後者は頂けない。
878名無しさん@ピンキー:03/11/11 22:48 ID:9vMFqcIE
今までどれだけ叩かれても平然と投下を続けてきたのが某氏。
煽り荒らしのスルー技術はそこらへんの自演とは一味違うぜ。
今後もその図々しさでドンドン投下を続けていただきたい。
879名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:12 ID:anJi9kYp
>一味違うぜ。
ワラタ。 そーいや そーだったね。
880名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:15 ID:/E13g8O1
投下はいいんだけどなぁ。
レスさえしなけりゃなぁ(ワラ
881名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:37 ID:9a7mj+4L
>ID:NLjps60S

まあ頭冷やして自分の書いたレス全部読みかえしてきんしゃい
882名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:42 ID:YNTYgGDc
ライトなSSが多いから抜けるSSを書く職人が来ない?

こんな煽りレス応酬のスレに来たがる職人はいないよなあ。
抜けるだけのSSが欲しいならポルノのキャラの名前を変換して読んでなよ。
883名無しさん@ピンキー:03/11/11 23:52 ID:3hLG0+fk
560まだー?
884名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:02 ID:AL8S89TX
>>882
ものすごい曲解だなぁw
885名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:08 ID:ljxB7/Vl
おればくまだー?(・∀・)ニヤニヤ
886名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:10 ID:VDmAAy0G
>>883
そろそろ 560さんの出番だな…って、

こ の 空 気 で 出 て 来 れ る か よ ! w
88756O:03/11/12 00:12 ID:7E3sOlRq
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん
888名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:12 ID:AL8S89TX
もう出てるんじゃないの、>>866に?
889名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:14 ID:XhbDJzIF
今更ながら、自分が21歳未満っていうのに気がついたとかw
8900RE爆:03/11/12 00:16 ID:7E3sOlRq
スルーすんじゃねえこんにゃろう!
891俺の身長は豆以下かも(爆):03/11/12 00:17 ID:AL8S89TX
>>887 >>890
ヲイヲイ、いいかげんにしとけよw
892名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:19 ID:7E3sOlRq
>>891
スマートじゃないな。
俺は0をO、Oを0にさり気なく変えてるんだぞw
893名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:22 ID:5Le4LWSr
良く見ないと気付かないよ(w
894俺@身長は豆以下かも(爆):03/11/12 00:24 ID:7E3sOlRq
これだとわかり過ぎか?
895名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:38 ID:2EX/aZ+P
なー、批判はいいんだがだんだんと厨臭くなってきたぞ。
煽りも低レベルじゃ救いようないな、ここ。
896名無しさん@ピンキー:03/11/12 00:41 ID:5Le4LWSr
もう終わった話だからそっとしておやり。
897名無しさん@ピンキー:03/11/12 01:31 ID:7E3sOlRq
>>874
ちなみに明日って何の発売日?
898名無しさん@ピンキー:03/11/12 01:49 ID:pPqSvxBL
ガンガンでしょ。
899名無しさん@ピンキー:03/11/12 01:59 ID:5Le4LWSr
残念、今日ですな
900名無しさん@ピンキー:03/11/12 02:02 ID:zzxf3BIk
ハボアイ両思い物キボンー!
純愛でも鬼畜でも。
901名無しさん@ピンキー:03/11/12 02:33 ID:AL8S89TX
自演を指摘されたとたん、いつもの厨臭い擁護派が出てこなくなったね(ワラ
902名無しさん@ピンキー:03/11/12 02:36 ID:5Le4LWSr
しつこいなぁ、みんなスルーしてんだから黙っとけって
903856:03/11/12 04:52 ID:J+76GAYT
>>865
キタ━( ´∀`)゜∀゜)*゜ー゜)・ω・) ゜Д゜)´ー`)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)´Д`)丶`∀´>━!!
ぜひ投下してくれ。この萌えをどうにか…
大佐の執務室で…ってのも萌える。大佐不在の時に隠れてハァハァ
ハボアイキボンヌ
904名無しさん@ピンキー:03/11/12 17:28 ID:aDzeN7VE
ガンガンを読んだわけだが、
総統ってそうとう強いね!
テロリストどもをバッタバッタと掃討していくところなんか凄いね!
あの双刀の腕前なんて、るろ剣の蒼紫に相当するよ!
905名無しさん@ピンキー:03/11/12 19:25 ID:iyK9XJAH
おーいおまいら、虹板にも立ったぞー
http://pink.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1068604518/l50
906名無しさん@ピンキー:03/11/12 20:40 ID:zpcOkkl8
>>905
わーい!
さっそく、ここの画像を貼って来ました!
あっちもこっちみたいに盛り上がるといいなっ!
907名無しさん@ピンキー:03/11/12 20:42 ID:NVrMyL15
>>903
お・・・おお・・・。それ萌えるよ。
ハボアイがキター━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
908名無しさん@ピンキー:03/11/13 01:42 ID:dnd1qLh6
もう900オーバーか…そろそろ次スレの事も考える頃かな。
909名無しさん@ピンキー:03/11/13 09:34 ID:7lLpOAfz
>>905
ショタフォモじゃねーかよ!
まともなハガレン絵スレは無いのか!?
910名無しさん@ピンキー:03/11/13 13:05 ID:OG0dsyQQ
ぶっちゃけたはなし、ショタホモの食指が動くほどの絵柄か?
911名無しさん@ピンキー:03/11/13 17:41 ID:ZfqkNwW2
ウィンエドSS、投下します。
初めてのエロSSなんで、拙いところには目をつぶってください(´・ω・`)
ではまいります。


初めての感覚だった。
熱い粘膜の感触にぶるりと身を震わす。
自らのものを口に含んだ少女が、自分の反応に笑ったのがわかった。
もっとも、顔が見えたわけではなく、少女の性格や一瞬の愛撫の中断から判断したにすぎない。
だがそれが間違いないことを少年は確信していた。
わずかに残った理性でこんなとりとめのないことを考えるのは、少年の精一杯の抵抗だった。
それ以外の感覚は、ほとんど下腹部にもっていかれている。
頼んだのは自分だったが、ここまで相手に圧倒されるのも男として納得いかないものがある。
ベッドに腰掛けいるエドワードの表情は、月明かりの逆光でウィンリィからは見えないはずだった。
それにもかかわらず相手がこちらの顔をわかっているような気がしてならない。
少女は、愛撫を始めてからまだ一度も顔を上げていないというのに。
「……っは」
思わず漏れた自らの声に、羞恥と苛立ちを感じる。
こんなはずではなかったのに。
足の間で、少女の頭がゆっくりと動く。
ざらついた舌が輪郭をなぞっていく感覚にエドワードは酔いしれた。
唾液の跡を残しながら先端まで移動していくと、少女はいったんなぞるのを止める。
少年がいぶかしむ間もなく、少女は先端に小さくキスをした。
たまらなくなり、少年は思わず声をあげる。
912911:03/11/13 17:42 ID:ZfqkNwW2
「おっまえ、なんか」
「え?」
「いや、なんつーか、さ」
おもわず言いよどむ。
仮にも処女を奪った相手に対して、なんか慣れてない?なとど言う精神を、少年は持ち合わせていなかった。
軽い気持ちで頼んだことだった。
してもらえなくても、困る少女が見られればそれで十分、という程度の話だったというのに。
決まり悪そうにあさっての方向を眺める少年を見て、少女は笑みをこぼした。
足の間から見上げ、ウィンリィが囁くように言う。
「エド、かわいい」
青の瞳がはしばみの瞳を捕らえる。
なに、と少年が言う前に、その口から声にならない声が漏れた。
再び少女が愛撫を始める。先ほどとは違い、口だけではなく指も加わる。
十本の細い指が、早いとも遅いとも言えない速度でしごいていく。
先端のふくらみが少女の口に含まれる。
唾液をたっぷりと含んだ口内で、少女の舌がちろちろと動く。
「んっ……っふ……むぅ……う?!」
「あ、ウィン……リィ」
先走り液に驚いたのか、少女の動きが止まる。
とうぜん、自らが出した体液は少女の口の中にこぼれたのだろう。
少女の唾液と混じる様を想像して、エドワードはどうしようもなく欲情した。
少年から気後れや遠慮が消え去った。気持ちがいい、今必要なのはこれだけではないか。
913911:03/11/13 17:43 ID:ZfqkNwW2
「ウィンリィ」
「う……む?!」
少年は、少女の後頭部に鋼の手のひらを当てると、強制的に動かし始めた。
左手は剥き出しになった少女の白い肩をなでる。
行き場のなくなった少女の両手は、目の前にある少年の服を握り締めた。
ぎゅうと引っ張り、必死でバランスをとっている。
「む、う、う、んん、んう」
少年の右手は押しつけるだけなので、引くのは少女がやらなければならない。
引いたとたんに押し戻されるので、少女の動く早さをあわせると、ひどくアンバランスなスピードだ。
喉の奥まで熱いものが押しつけられ、生理的吐き気に少女は涙を浮かべた。
噛んでは悪いと思い精一杯口をあけていたが、少女の顎にもそろそろ限界がきそうだった。
そんな少女を気遣う余裕もまた、少年にはなかった。
右腕だけを動かし、意識を飛ばす。
少女の歯が当たり始めたが、そんなことも気にならない。
少女の白いふとももに、自らを咥えた少女の口から、唾液がぽたりと垂れた。
限界だった。
少女の頭を思いきり押しつける。
「う?!」
「リィ」
戸惑う少女の口内に、白濁の体液を吐き出した。
「んう?!」
「くっ……あ……」
914911:03/11/13 17:43 ID:ZfqkNwW2



まさか、ここまで本格的にしてしまうとは、少年は思っていなかった。
達成感と虚無感、少しの罪悪感とともに、少年はため息をつく。
申し訳ない気持ちで少女を見やると、困り顔で少年を見つめている。
少女の意図に気づくと、慌てて言った。
「全部吐いていいからな。ほら、タオルとかに」
少女はこくん、とうなづくと、白いタオルの上でぱっと口を開く。
唾液も混じっていたせいか、量の多い白い体液がタオルの上にこぼれ落ちた。
つ、と液が伝う赤い唇。
「せっかく珍しくあたしからだったのに」
「……ああ、わりぃ」
「結局エドが動かしちゃってるし」
少女はどこか納得いかない様子でぶつぶつと不平を呟く。
少年は、その赤の動きを目で追いながら、どうやって少女をベッドの上に誘おうか、と考え始めた。


END
915名無しさん@ピンキー:03/11/13 18:54 ID:IZ2ovxDI
やっぱエドは(ウィンリィに対しては)ヘタレであるべきだなw

お疲れ様でした。
また期待しています。
916467 / エンヴィー×ウィンリィ:03/11/13 21:35 ID:m/T8CUB5
前回の続きでおま。
今回もまだ完全に鬼畜には届いてはいませんが、
苦手な方は読まれぬよう。
917467 / エンヴィー×ウィンリィ:03/11/13 21:36 ID:m/T8CUB5
不可解な言動で、一気に頭の中が冷えていく。
目の前に居るのは"エド"であるはずなのに、何故か、感じるのは。
得体の知れない恐怖。
「はじめまして」
有機質である、奇妙な冷たさを孕んだ笑みを"エド"は浮かべる。
見たことの無いその表情を浮かべたまま、ゆっくりと足を進めてきた。
石造りの地面が靴でじゃりじゃりと音を立ててくる。
「…エ、ド?」
目の前に居るはずなのに、その名前は空振りしたように虚空に消えた。
「あぁ」
その言葉を聞いて、不思議そうな顔をする"エド"。
自分の姿を、両手をすっとあげて見ると、その笑みが深くなる。
「ま、流石にわからないかな」
途端、"エド"の身体がパズルのピースを崩していくかのように波打ち、
身体のはじから別のモノへ姿を変えていく、そう。下に絵があったのか、もしくはパズルが完成したのか。
その細い体躯にぴたりとあった黒い上下に、逆さのデルタが刻まれたバンダナ。
少し不思議な髪型も、やはり黒。そしてその目は、笑っていても、底を見せない。
「あらためてはじめまして?」
くつくつと肩を震わせながら、その端正な顔立ちは笑う。
だけれど、今のは何か―――混乱しきったウィンリィは、震える体をなんとか反転させ、
来た道を戻ろうと走り出した。
「…あーぁ、友好的じゃないねー」
その様子を楽しそうに見たエンヴィーは、くっと笑うとその場から消える。
918467 / エンヴィー×ウィンリィ:03/11/13 21:36 ID:m/T8CUB5
「………ッ!」
エドじゃない。
自分を誘い出すために、エドの姿を借りていた何かから感じたのは、底知れぬ冷たい恐怖。
暖かさを、優しさを求めていたはずなのに。
逃げよう、逃げなきゃ。
ざくざくと音を立てて、走ったのは僅かに30秒ほど。
突然に、口を手でふさがれ、両腕ごと腰を抱かれ動きを封じられる。
「やぁ、さっきぶり」
耳元にかかる息に、ぶるりと身体が震える。さっき聞いた声が、鼓膜を打つ。
「いきなり逃げるなんてひどいなぁ。さっきの悪戯、そんなに気に障った?」
馴れ馴れしく、軽い語調。だが、怒りを通り越して、ウィンリィの心臓はばくばくと鳴る。
"これ"は―――なんなのか。
今まで、殆ど命の危機やそういうものに直面したことはない。
だけれど、そうまさしく、今はその首に大鎌をつきつけられているような、そんな感触だ。
「あぁ、言い忘れてた。俺はエンヴィー。よろしくー」
体温を感じさせない指が、やんわり柔らかい頬に沈む。
馴れ馴れしい男、なんて可愛いものじゃない。ただぴくりとも動けば、途方もない闇がある。
そんな深さを感じさせる、エンヴィーと名乗った男の空気に、ウィンリィはその身を凍らせた。
「君さ…鋼のおチビさんの恋人?」
何歳の言葉だ。と冷静に突っ込める状況ではない。
耳元に囁かれる言葉に、顔が紅潮していくのがわかる。こんな状況でも。
緩くなった指が、唇をなぞった。
それよりも。この男は、エドとは―――何なのか。
整備。破壊。敵―――恐怖―――恐怖?
「んーっ…!」
919467 / エンヴィー×ウィンリィ:03/11/13 21:38 ID:m/T8CUB5

身体の自由は奪われていても、身を捩ることは出来る。
その小さな身体を思い切りゆすると、拘束していた力はあっさりと解かれた。
「あっ…!」
力が行き場をなくしたせいで、がくんとその身体が傾く。
が、地面に激突することはなかった。別の痛みが身体に来たけれど。
「離してほしいなら離してって言えばよかったのにねぇ」
ポニーテールに纏めた金色の美しい髪が、エンヴィーの手に握られていた。
引っ張られる痛みに眉を顰め、次の瞬間は思い切り引き寄せられ、頭を揺さぶる感覚に眩暈を覚えた。
「あんまり乱暴は好きじゃないんだけどな」
くっくっ、と喉を鳴らすエンヴィーの言葉の意味がよくわからない。
何をされるのか、何が目的なのか。
口から漏れた"鋼のおチビさん"。エドの名前。
もし、エドの怪我が、この男に繋がるものだったら。それが敵というものだったら。
自分が狙われるのも―――道理だ。
「あれ、どうしたの?」
再び髪を上に引っ張られ、顔の高さを同じにされる。
薄く笑っていた顔が、一瞬ぴくりと凍りついた。
「………っく…ぅ」
震える肩、頬を伝いこぼれる涙は、暗い夜の裏路地でも視認できた。
絶対な恐怖。死など直面したことのない絶望が何だかもわからずに、ただ泣きじゃくる。
「あー、泣いちゃった?」
笑った調子で言うエンヴィーの声は、最後だけトーンが落ちる。
920467 / エンヴィー×ウィンリィ:03/11/13 21:38 ID:m/T8CUB5
ドン。
「かっ……!?」
腹部に重い圧迫感が走る。
くの字にそった体は、その衝撃でずるりと地面に崩れ落ちた。
「あんまり手間かけさせないでよ」
思い切りたたきつけた膝を直立の体勢に直しながら、冷酷な瞳で見下ろしてくる。
「泣かれてもねぇ。ムカつくだけなんだよ。
 それがどうした?ってね。弱者の象徴だよ、そんなもん」
うつぶせになったウィンリィはげほげほと咳き込み、灰色の地面にぽたりと落ちる唾。
その言葉が聞こえているのか居ないのか、空気を求めながら必死にもがこうと前に手を伸ばした。
「はい、無駄」
その手をつかまれるだけで、びくっとウィンリィの身体ははねた。
それがたまらなく面白いとでも言うように、ゆっくりとその背中に置く。
もう片手も同じように、エンヴィーは腰に巻いていた黒い布でその腕を拘束した。
「…ッイヤ…」
「大丈夫」
その言葉は冷たくとも優しく、片手が緩くウィンリィの背中に当てられる。
「別に鋼のおチビさんがどうしたっていう問題じゃないよ」
体重を感じさせない体勢でも、振り向けばすぐにエンヴィーの顔がある。そんな体勢だ。
上等ではないが手触りの良い服の生地を這う手は、ゆっくりと下降していく。
「ただ暇つぶしがしたいだけ」
冷たい感触が、服の隙間から入り込み、背中を撫で上げた。
怖い、だけれど、半ば錯乱気味の頭はウィンリィにひとつの声を投げかけた。
―――――逃げろ。
足の力を使ってぐるりと身体を回した。
体重の軽いエンヴィーは軽く驚いたような声をあげて、立ち上がった。
どうにでもなる、幸いそれほどきつくない拘束の布を引っ張って、隙間を作って立ち上がろうとした。
921467 / エンヴィー×ウィンリィ:03/11/13 21:39 ID:m/T8CUB5
だが、仰向けになったウィンリィの瞳にうつったのは、残酷な、優しい現実だった。
その根本こそは虚像だけれど。
見下ろし、笑んでいるのは―――エドワード・エルリック。
その右腕は鋼。体温のない義肢。何もかもが鮮明すぎて、動きが止まった。
「…だから、暇つぶしだって」
そう呟いた声はウィンリィに聞こえるかわからない大きさだったが、
鋭い冷たさを持ったそれは、今ウィンリィを組敷いた現実そのもの。
両腕が後ろ手の状態だとはいえ、鋼の義肢をプラスしたとしても、エドの重さは
思い切り動けば退かせぬものではない。だが問題は、"エド"の姿だということだ。
「ウィンリィ…」
ばくんっ、と大きく心臓が脈打つ。
エドの声が首筋にかかるほどの距離で響いて、自分の手ががくがくと震えているのがわかる。
鮮明すぎるほどの完成度が、全ての感覚を狂わせていく。
「………」
黙って見つめていた金色の瞳。エドの顔が僅かに笑ったかと思うと、ぐんっと顔が引き寄せられた
「む…ぅ…っ!」
無理に唇が重なっても、歯はあたらず、むしろ心地よい柔らかさがウィンリィの唇に伝わった。
驚きに瞑った瞳をうっすらと開いてゆけば、開いたままの金色の瞳とはちあわせになる。
「…ぅっ…ぅーっ…!」
頑なに、ウィンリィは自分の唇の上を這う生暖かく柔らかい舌の侵入を拒むが、
それだけで身体は抵抗出来ておらず、ただぐいぐいと"エド"の胸を押すだけだった。
(…ふーん…効果絶大ってやつかなー)
ウィンリィの中に確実に瓦解していくものを感じたのか、"エド"は心中で笑う。
ぷち、ぷち、と重めの水音で、湿りを残されていく唇は桃色に薄く光る。
多少じれったそうに目を細める"エド"は、その鋼の腕をゆっくりと持ち上げた。
つつ、と太腿を這う冷たい感触は、黒いスカートの中へ消える。
「っ…ぅっ!」
大きく青い瞳が驚きと、全身を駆け巡った痺れに開かれる。
薄布ごしに秘部を這うそれは、緩やかに、ただ体温を感じさせない硬さで往復をはじめた。
922467:03/11/13 21:40 ID:m/T8CUB5
ここまででつ。
アニメの出来の悪さに凹みー。
絵はよくとも脚本がねぇ。
923560:03/11/13 23:14 ID:EkijL+U8
>911氏、467氏
乙です。
二人とも甲乙付けがたいです。
エドはやっぱりウィンリィの前ではヘタレですよね。
エンウィンもエンヴィーの能力フルに使ってて、すごくイイです!

続き投下します。私も初めてのエロなんで、変な部分が多いと思いますが…
924560・エドウィン:03/11/13 23:16 ID:EkijL+U8
思わず顔を上げるウィンリィ。その顔には涙の跡が残り、目は少し充血している。
その顔に、エドワードの胸が痛む。
「オレ達と…、一緒にいないか? これから…一緒に旅しないか?
お前だけは、絶対守ってやるから。何があっても、お前だけは…」
確かに、彼女も標的に入っている以上下手な場所に預けるよりも自分達の目の届く場所に置く方が遥かに安全である。彼女がいれば常にメンテナンスがしてもらえるし、万が一戦うときでも、いつも最高の状態で戦える。お金は困らないし、デメリットは全くない。
「……エド? どうして……どうして急に…」
エドワードは、しどろもどろとしながらも、意を決して言い放った。
「守りたいんだ。
お、お前…が…、お前が好きだから……!」
「…………!!」
突然のエドワードの言葉に、声を失うウィンリィ。
「エド…、それって……」
「…あ…はは………、ごめんなウィンリィ。呆れちまっただろ?
少し前まで『二度と会わない』って言ってたヤツが今度は『一緒に行こう』なんて…。しかもこんなマヌケな告白するなんてさ……!
カッコ悪いよな。オレ…………」
エドワードは空笑いをしながら不安げにウィンリィの顔を見る。
ウィンリィは顔を横に振ると、身体を乗り上げてエドワードに抱き着いた。
体制が崩れ、そのままエドワードがウィンリィに押し倒される形になる。
925560・エドウィン:03/11/13 23:18 ID:EkijL+U8
「お、おいウィン…」
「……ホントに…ほんとに、付いて行っていいの?」
自分の顔の真横から声が聞こえる。か細い声。
「あたし、エド達の足引っ張っちゃうよ…?」
その言葉に、エドワードを抱き締める力が強くなる。服越しに、互いの肌と肌が密着しあっているのが理解できる。
エドワードは左手を背中から離し、彼女の頭を軽く撫でる。
羽毛のように、柔らかい感触がする。
「引っ張ってるものか……!
十分、役に立っているさ。オレは、ずっとお前と一緒に戦って来たんだ。
あのバケモン達と戦っていた時、やっと気付けた。
ごめん。気付くのが遅くて……」
ウィンリィが、コクリと頷く。
顔は見えないが彼女の流してる涙が、自分の頬にも伝わっている。
優しく、暖かい。
「…また、泣いてるのか?」
「……ううん。これ…嬉し涙だよ………」
エドワードの胸中に、今まで幾度となく込み上げてきた感情が蘇る。
この幼馴染みの少女にこの感情を持ち始めたのは、もう何時の事だったろうか。
両手でウィンリィの肩を掴み、横に倒す。
「きゃ…!?」
今度は逆に、エドワードが上になる。
ウィンリィの綺麗な髪が一瞬宙を舞い、はらりと落ちる。
926560・エドウィン:03/11/13 23:18 ID:EkijL+U8
「エ、エド…」
ウィンリィは目を見開いて彼を見る。
星と月の光りに照らされるエドワードの顔は、普段の彼とは似ても似つかない、とても大人びた表情に見えた。
二人の視線が、ピタリと重なる。
それを合図に、エドワードの顔がそっと近付いて来る。
ウィンリィも、目を閉じてそれを受け入れる。
そして、二人の唇が重なった。
「…ん……」
「………」
互いのファーストキス。時間にして数秒の、ほんの短いものだったが、二人にとってはどうしようもなく長く感じた。
唇を離すと、慌ててエドワードが弁解の言葉を言う。
「あ、ごめ、ウィンリィ…」
「…なんで謝るの?」
「いや、お前の返事も聞いてないのに、あんな事しちまって…」
「…返事、聞きたい?」
ウィンリィがわざとらしい口調で聞く。いつもならムキーっと大声出して怒る所だろうが、今はそんな気になれない。エドワードは一回だけ首を楯に振る。
そんな彼を可愛い、と思いながら、ウィンリィは自分の寝巻きのボタンを外していった。すぐに彼女の柔肌がエドワードの目に飛び込む。
白いうなじの色。隙間から覗く胸の谷間。
エドワードは自分の中の獣を刺激され、思わず生唾を飲む。
「ウィ、ウィンリィ!?」
エドワードは彼女の大胆な行動に、思わず夢を見ているかのような錯覚に陥ってしまう。ウィンリィは3つ程ボタンを外して、その手を止める。
927560・エドウィン:03/11/13 23:19 ID:EkijL+U8
「いきなり脱ぎますか?」
「…ん。この方がいいかなって……嫌…だった?」
「めっそうもない。…官能的な事で」
「………/// 余計なお世話です」
こんなやり取りで、やっといつもの自分達に戻れたような気がした。二人の顔にようやく、笑顔が戻る。
「ほんとに…オレでいいのか?」
「あ、あたしがエド以外にこんな事するとでも?」
「いや。…スパナ投げないよな?」
「うん」
「後で怒んないよな?」
「…うん」
「……そっか。ありがとうな。」
そう言った後、エドワードは再び彼女の可憐な唇に自分のそれを押し当てた。
「………んっ……ん」
何度も、何度も重ねるうちに、それは次第に濃厚なものに変わっていった。
今まで想い描いて来た気持ちを、感情を。欲望をぶつけ合うかのように。
互いの舌が、まるで別の生き物のように熱い。そこから流れゆく唾液が、例え様もなく甘く感じる。
お互いに相手の頭を腕で包み、深く、深く舌を差しいれる。
次第に、心臓と脳が熱くなっていくのを感じる。二人とも暫くの間、口付けだけに時間を費やした。
暫く後、息継ぎの為に二人の唇が離れると白くか細い糸ができる。
エドワードは沸き立つ欲望を必死に抑えながら、慣れない手付きでウィンリィの寝巻きの残りのボタンと、ズボンに手をかける。
928560・エドウィン:03/11/13 23:20 ID:EkijL+U8
「…ん」
機械鎧の右手の指がウィンリィの脚を微かに擦り、彼女の身体が一瞬反応する。
エドワードに寝巻きを取り払われたことをようやく実感したウィンリィの顔が、瞬時に桜色に染まる。
「……恥ずかしいよぅ」
(何を今さら。)エドワードはそう思いながらも、改めてこの少女を愛しく感じた。
その肢体はいつも思い描いていた通り。極め細かく綺麗な肌も、細く折れてしまいそうな腰も。スラリと伸びた脚も。白で統一されたブラジャーとショーツも、よく似合っていて愛らしい。
背中にゾクゾクとした感覚が通り、エドワードの獣の部分を刺激する。
エドワードは両手を伸ばして、下着の上からウィンリィの胸を拙い動きながらも優しく揉みしだく。
「んっ、ん…」
ウィンリィに、機械鎧の冷たい感触と生身の暖かい感触が襲う。
十分に男を満足させる大きさのそれは、エドワードの指の動きにピタリと合わさって、形を変える。同時にウィンリィの口から、喘ぎ声とも聞き取れるようなため息を漏らす。
エドワードは頬から首筋、胸元へと夢中でキスの雨を降らせる。
ブラジャーの下から手を入れ、それをまくし上げて胸を露にさせると、そのピンク色をした先端に軽くキスをすると、それを優しく口に含む。
「……んっ! あっ…あんっ」
ウィンリィは顔を左右に大きく振りながら、生まれて初めての快感とエドワードの愛撫に小刻みに反応する。
乳首を時に舌で転がし、時には軽く甘噛みしながら。顔を左右に移動させてウィンリィの反応を楽しんだ。
次第に、溜め息も確かな喘ぎに変わってゆく。
929560・エドウィン:03/11/13 23:21 ID:EkijL+U8
顔を上げて、ウィンリィの目を見る。その瞳は潤んでいて、ひどく色っぽく感じた。
「…気持ち、いいか?」
「……ん。わかん…ない」
意地悪、と思いながらもウィンリィは素直に答える。
そんな彼女を可愛いと思いながら、エドワードは左手を彼女の身体に滑らせる。胸からお臍を経由し、ショーツの上から禁断のスリットを撫でる。
そこは既に濡れそばり、エドワードの左手にニチャリとした感触が伝わって来る。
「!! やっ…あっ!! 擦っちゃ、ダメぇ…!」
ウィンリィの背中が仰け反り、身体を小刻みに震わせる。否定の言葉を口にするが、両腕はしっかりとエドワードの背中に巻き付いて来る。
「ん、エドっ…、やだっ……」
エドワードは背筋にむず痒さを感じながら、右手でショーツをずりおろし、ウィンリィを産まれたままの姿にする。
口では拒絶の言葉を出しながらも、ちゃんと脚を曲げてショーツを脱ぎ易くしてくれたウィンリィの従順さに、改めて愛らしく思う。
そして、露になった薄めの茂みに、改めて指をつたう。ヘアをかき分け、彼女の秘唇を人差し指と中指を使って拙い動きで弄る。
「ひっ! だ、だめぇ! エド、ふぁ、あん!」
エドワードは真っ赤に染まった彼女の耳を甘噛みしながら、そっと囁く。
「…どんな感じ? そんなに嫌か?」
「あ、っ頭の中が、痺れて…へ、変に、変になっちゃいそうなのぉ…
やっ、だめ、息吹き掛けないでぇ!」
息をとぎらせながら、彼女はエドワードの拙い愛撫に敏感に反応してくれる。
「へ…変だよあたしっ…何でこんな……ふあ!」
(変になってるのはオレの方だ)エドワードは心の中でそっと呟く。
入り口を擦るだけだった指を、そっと沈めてみる。その瞬間にウィンリィの背中が弓のように反り返り、エドワードの背中に服越しながらも複数の痛みが走る。
930560・エドウィン:03/11/13 23:22 ID:EkijL+U8
「いやっ! やだ! エド、こわいよぅ!」
今までとは、明らかに声の調子が違う。
慌てて動きを止め、彼女の顔を見ると、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
エドワードの胸に罪悪感がよぎる。
「エド……意地悪すぎるよぅ…」
「ご、御免な… でも…でもオレ……」
上体を起こし、上着とシャツを脱ぎ捨てるエドワード。年齢と背の割りに程よく絞まった筋肉と、痛々しい機械鎧の手術跡、生々しい傷跡がウィンリィの目の前に現れる。
「オレ…もう止まれないよ。」
そのままウィンリィの手を引っ張って、彼女の身体を起こす。
「エ、エド………」
「…ウィンリィ」
そして、彼女と目を合わせ、できる限り優しく名前を呼ぶ。
「愛してる。小さい頃からずっと…」
普段ならこんな言葉、死んでも言えないだろう。だが、今だけは素直になれる気がした。本当の自分を曝け出せる気がした。
そのまま、長いキスをする。舌は入れずに、互いの体温だけを感じ取る。
唇が離れると、二人の顔からどちらともなく笑みが溢れた。
ほんのりと、桜色に染まっているウィンリィの顔。多分自分もいま、彼女と同じ顔をしているのだろう。
エドワードは唇と舌で身体をなぞりながら、ウィンリィの腰の部分に移動する。
ゆっくりと脚を開かせ、やがて彼女の魅惑の花弁に辿り着く。
花弁は愛液でしっとりと濡れ、甘く濃密な匂いを放つ。
エドワードは自分が華に誘われる蝶や蜂のようになった気分がした。
彼はその魅惑の香りを胸一杯に味わう。
931560・エドウィン:03/11/13 23:24 ID:EkijL+U8
「やぁ…におい嗅がないで…… 恥ずかしいよぉ…」
「恥ずかしがる事ねぇよ…」
そう言いながら、エドワードはその愛液の源に舌を這わせる。
大陰唇を指で広げて、小さな突起物を中心に舐めとる。
「ひっ! な、舐めちゃ…だめぇ! 汚い…よぉ! はひ、あぁ、はぁぁっ!」
ウィンリィは初めての快感に、恐怖を覚えながらエドワードの頭を掴む。
綺麗な金色の髪を振り乱し、否定の言葉を口にするも、腰は勝手に動いてしまっていた。頭を掴まれているうちにエドワードの三つ編みがほどけ、彼の長髪がふわりと落ちる。
「汚くなんかねぇ。お前のここだもの」
エドワードは舌の動きを増す。丹念に、隅々まで舐め回す。
「ああ! ん! エド、あっ、だめぇ! ふぁぁん!」
彼女を攻めているうちに、自分自身にもそろそろ限界が訪れようとしていた。彼の逸物はズボンの中でもうはち切れそうになっている。
舌の動きを止め、ズボンのベルトを外し、下着ごと降ろしてベッドの下に落とす。
そして、息もままならないウィンリィの脚の間に身体を割って入らせる。
いきり立つエドワードの逸物が、彼女の陰唇に少し当たる。
「…!! え、エドっ…」
その感触に、ウィンリィの顔に微かに怯えが走る。恐る恐るエドワードの顔を見ると、髪がほどかれたせいかエドワードの顔がひどく色気のある顔に彼女には見えた。
「ごめんな、ウィンリィ。オレ、お前の中に…」
「……エド」
「挿れ、たい……!」
顔を真っ赤に染めながら、静かな口調で囁くエドワード。
ウィンリィは唇を震わせながらも、ゆっくりと頸を縦に振った。
932560・エドウィン:03/11/13 23:25 ID:EkijL+U8
「痛かったら……言えよ」
「……ん」
ウィンリィは静かに瞳を閉じて、エドワードの荒い息遣いと体重を感じながらも、身体を楽にする。
エドワードの腰が、ゆっくりと少しずつ彼女の中に沈んでいく。
「っくぅっ! あ」
ウィンリィの小さな悲鳴が聞こえる。顔を歪めながら右手でエドワードの肩を掴み、左手でシーツをギュッとつかむ。
その顔に、エドワードの中の獣の部分がゾクゾクと刺激された。
今、自分の中で不可分の喜びと独占欲が胸を支配していく。
ずっと想い続けていた幼馴染を、自分だけのモノにしようとしているのだ。
自分の中で鎖に繋がれた獣が、その鎖をどんどん引き千切っているような気がした。
「ウィン…リィ」
エドワードは自分の方を掴んでいるウィンリィの右手をそっと外させると、代わりに自分の左手を指を絡ませて握りしめる。
ウィンリィもそっと握り返し、彼の顔を見て瞳を潤ませながらも微笑んだ。
(大丈夫だよ)とでも言うかのように。
(ありがとう)エドワードは心の中でそう囁きながら、彼女の唇にキスをした。
そして、更に深く、一気に根元まで捻り込んだ。
「くぁっ!! あぁあ!」
なにかが、裂けるような音がしたように聞こえたが、ウィンリィの悲鳴と重なり、それはエドワードの耳には聞き取れなかった。
初めて男を受け入れたウィンリィのそこからは鮮血と愛液が流れ、シーツを紅く染めていく。
933560・エドウィン:03/11/13 23:26 ID:EkijL+U8
「はぁ……はぁ……エドとあたし…今、繋がっちゃってる……」
苦痛に必死に耐えながら笑みを浮かべようとするウィンリィの顔が、彼には只々愛しく見えた。流れ落ちた涙を舐めとると、右腕で彼女の身体を抱く。
「うん。繋がっちゃってる…」
そう言って、暫く彼女の鼓動が落ち着くのを待つ。
痛みが和らいだタイミングを見計らうと、少しずつではあるが腰を動かしはじめる。
「ぅん? あっ、はぁっ! あっ、あっ、あっ………」
痛みに耐える彼女の顔にカタマリを覚えつつも、腰の動きは自然と速くなっていく。
処女の膣は、ギチギチとエドワードの逸物を締め付けていくが、血と愛液が混じった分泌物が、挿入をスムーズにしている。腰の動きも、自然と速くなっていった。
「あ、は、はぁ! んあ、へ、変! あたし、変だよっ、
はっ、初めて…あたし、初めてっ、なのにぃっ! あぁっ!」
ウィンリィの口から漏れる声が、明らかに苦痛以外のものに変わっていく。
「い、痛いだけっ……だと、思ってたのにっ……! あ、はぁぁん!」
「変じゃねぇ…よ。っ!」
声色にハッキリと快感を覚えるウィンリィを、エドワードは激しく突き上げる。
エドワードの中で、鎖の千切れる音がした。内にいた獣が、解放される。
獣のように腰を突く度に、ベッドが軋み、エドワードの下で細い裸身があられもない嬌声を上げて悶える。
一突きする度に悶え方や感じ方を変えるウィンリィが、只々愛しい。
934560・エドウィン:03/11/13 23:27 ID:EkijL+U8

守りたい。
彼女と生きたい。
生きたい……

やがてウィンリィが手を握る力を強くし始めた。限界が近い証拠なのだろうか。
「くぅ、ああ! エド、エドぉ! くるっ! なにか、なにかきちゃうよぉ!!」
突き上げているエドワードも、やがて頭の中が真っ白になっていく。
「くぁっ!! オ、オレもっ…! いいか? このままっ……!!」
「ひぁ、ああ、あ、ふぅあ! い、いい、いいよ、エドの、ならっ!
このまま、あたしの膣でいいっ! あっ、く、くるぅ!!」
その瞬間、膣内がビクビクと痙攣し、最高の締め付けがエドワードの逸物を襲った。
「ウィンリィっ…! ウィンリィ! くぅっ………!!」
「ああっ、ああん、エド、エドぉ!! あぁあああぁぁぁぁぁぁ!!」
ウィンリィが初めての絶頂に達したと同時に、エドワードも彼女の膣内にありったけの精子を放った。

お互いに身体を荒い息づかいで上下させながら、強く抱き締めあって行為の余韻に浸った。
密着した肌は微かに蒸気を放ち、お互いの熱が感じ取れた。
二人は再び濃厚なキスをしあい、手を握って抱き締めあった。

935560・エドウィン:03/11/13 23:28 ID:EkijL+U8
そして、その行為を見ていた人物が二人いた……
「……す、凄かったね………」
「ぶったまげた…2時間ぐらいぶっ通しだもん。ホントに初めて同志だったのかなぁ…」
アルフォンスとパニーニャだった。
二人とも行為が半ば頃からずっと目が離せずしゃがんで見ていた。
パニーニャは、ただ呆然として一緒に自慰をする気にもなれなかった。
アルフォンスも、兄と幼馴染の信じられない光景に、?然とする。
「で、でもさぁ。アルが生身だったら…アタシアルに抱かれてたかもね。
あんなの見せつけられちゃったら…」
その言葉にドキリとしつつも、シュンとなる。
「…パニーニャ。
ごめん。ボクの身体がないばっかりに」
パニーニャも触れてはならない事に触れてしまったと気付き、後悔しながら謝る。
「あ……ごめん。そんなつもりじゃ…」
「…ん。いいんだ。ああして、兄さんとウィンリィが恋人になれたんだから」
「…………アル」
パニーニャは立ち上がると、しゃがんだままのアルフォンスの青銅でできた兜の頬当てに、そっとキスをした。
「パ、パニ…」
「ごめんねアル。今回はこれだけ。…おやすみ」
頬を紅く染めた後、パニーニャは足早に音を立てずに部屋の方に行ってしまった。
アルフォンスは何も感じられないはずの自分の鎧の身体が、何故か熱くなっていくのを感じた。
「…もしかして……」
ガシャリとその場にへたり込み、キスされた部分をそっと撫でる。
「十分…です」
そして、扉の奥の二人は何も知らず、そのまま裸にブランケットを掛けただけの状態で眠りに落ちていた。
936560:03/11/13 23:32 ID:EkijL+U8
ぶっつづけで連続投稿しましたが、今日はここまでです。
明日ぐらいにはエピローグを書いて終了です。

467氏、私も同意見です。
アニメではウィンリィたんの出番増やすって言ったのは嘘だったんかい!
作者自身が某アニメ雑誌で「ウィンリィの出番増やしてやって下さい」「出番少なくてごめんよ」って謝罪したのに…!!
937名無しさん@ピンキー:03/11/13 23:35 ID:q3K2/Aif
お疲れさんです。


そうなんですよね。当然アルにだって肉体のない悲しみ苦しみがあるはずで。
例え好きな人ができても抱き締めて温もりを感じることもできなくて。


誰か、そこら辺をフォローできるSSキボン!
938名無しさん@ピンキー:03/11/14 00:05 ID:1tXpSych
>937
実はSS書きかけて頓挫してるとこ…
939名無しさん@ピンキー:03/11/14 00:10 ID:PphNDKW2
>>938
気長に頑張れ!

例え一時の夢であっても生身(に近い)肉体を与えるとか、かなあ。
牛一頭、子豚3匹、雄鳥5羽から錬成した短期間限定のフレッシュゴーレムに魂を移植とか。

なんにせよ、最後は悲しい結末が待ってそうだが。
940名無しさん@ピンキー:03/11/14 13:42 ID:VDk/6kxH
2時間って…

激しすぎ!
941名無しさん@ピンキー:03/11/14 17:21 ID:uikwm+fq
あれ?ガーフィールさんは?
942名無しさん@ピンキー:03/11/14 20:05 ID:XwNT/u7i
ふと感じた疑問。

ロイは本当に国家錬金術師なのだろうか?
ぶっちゃけた話、ロイにできるのは酸素濃度の調節のみ(着火は発火布のおかげ)

国家錬金術師とは、国家にとって益となる技術・知識を持った者を、
種々の優遇と引き替えに囲い込む制度。
ロイの能力は、高額の研究費等に値するほどのものだろうか?

パニーニャの様な一般人ですら銃器を隠し持っている社会で、
炎を放てる程度の能力は高い評価を受けられるのか?
943名無しさん@ピンキー:03/11/14 20:20 ID:0G1cNrj6
>>942
ここで言うな

本スレ行ってやりな
944名無しさん@ピンキー:03/11/14 20:33 ID:tL7MiT9H
>>942
発火布に描いてある錬成陣自体に錬金術のノウハウがあるんじゃないの?
酸素濃度を調節出来る術なんて、下手すれば医療にも応用出来そうだし。
高山部への出征でも酸素不足で高山病にならない様に、予防する事も可能に思えるよ。
考え様によったらとてつもなく地味だけど、縁の下の力持ちな錬金術の様な気が。
これ、ロイアイでネタになんないかな?
945名無しさん@ピンキー:03/11/14 21:10 ID:UJYCj0Ce
気体を錬成する術を開発した功績とか
946名無しさん@ピンキー:03/11/14 22:13 ID:UJYCj0Ce
エドとウィンリィは背と年齢、どっちが上?
947名無しさん@ピンキー:03/11/14 22:15 ID:qsxMghi+
エドとウィンリィは同い年、背は若干ウィンリィのが高いらしい。
948名無しさん@ピンキー:03/11/14 22:21 ID:EPSYVVRQ
>>942
おい。考えても見ろ。あたりの酸素濃度をありったけ高くして発火布使ったら大爆発だぞ?
そんで石油なんかに引火したらすげぇことになるぞ。きっと戦略的にはなくてはならない存在なんだろ。
つーか人をカスに出来るくらいの炎放てるってだけで十分怖ええだろ普通。

949名無しさん@ピンキー:03/11/14 22:24 ID:UJYCj0Ce
>>948
ちょいと一点。

あの世界に石油はあるのかな(実用レベルで)?
950名無しさん@ピンキー:03/11/14 22:30 ID:Qju2v7PQ
ラジオや電話があるんだから電気は実用化されてるんだろうけど、
まだ地方まで送れるほどのインフラは整備されてないのかな。
951名無しさん@ピンキー:03/11/14 22:40 ID:EPSYVVRQ
>>949
車があったろ。ありえんじゃない?
952名無しさん@ピンキー:03/11/14 22:48 ID:Qju2v7PQ
オートメイルの動力源って電力?

しかしオートメイルだけやたらに技術力が高いんだよな。
あそこまで精巧な義手なんてどうやって作ってるんだろう?
953名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:08 ID:PYkHG6FV
や、普通の筋肉と同じだろ。
言うなれば筋力?
神経全部繋げてるっぽいし。
954名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:14 ID:Qju2v7PQ
>>935
>アルフォンスも、兄と幼馴染の信じられない光景に、?然とする。

この?の部分は何だったのかな?
唖あ? 呆ぼう?
955560:03/11/14 23:27 ID:Ml0ct9/z
>2時間ぶっつづけ
ただエドがねちっこいだけです。童貞ですから

>?部分
文字化けしてましたね。申し訳ない。
「唖然」です。
956名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:52 ID:Qju2v7PQ
さて、そろそろ次スレを立てた方が良いと思うんだが。
957名無しさん@ピンキー:03/11/14 23:56 ID:EPSYVVRQ
名前どうする?豆の錬金術師とか?
958560:03/11/14 23:59 ID:Ml0ct9/z
次スレに入る前に投稿しておきます。
エピローグ投下。
959560・エドウィン:03/11/15 00:02 ID:kbjMAv0q

『エドワード・エルリック君。アルフォンス・エルリック君。
君達は、無事に君達のお父さんのような錬金術師になれたのだろうか。
もしそうなのなら…
これをウィンリィ。
お前が読んでいるこの時に、あの計画が実行されていないのなら…
まだ…

人間にも… 未来にも… 

希望はある……』

次の日の朝。空は雲ひとつない突き抜けるような青空であった。
「……………」
「……………」
「……………」
「なんですかこれ」
朝食でテーブルに座った4人は、目を丸くして目の前にあるブツをジッと見ていた。
「なにやっとんねん。3人ともはよ食べなさい」
おかずは、サラダとコーンスープ、ベーコンの乗った目玉焼き。それと牛乳。
そこまでは普通なのだが…
珍しく、パンがない。その代わりにライスがある。そのライスが、また異様であった。赤いのだ。こんな米、見た事がない。それに加えて茶色と黒の中間のような豆が混じっている。
960560・エドウィン:03/11/15 00:04 ID:kbjMAv0q
「ガーフィールさん。なんなんすかこの赤いライスはっ…!?」
「た、食べれるんですか…?」
エドワードも、ウィンリィも。パニーニャでさえもこの見た事のない食べ物にビビっている。
朝食を作った当のガーフィールは目玉焼きを食べながら、キョトンとしていた。
「ん? お赤飯。」
「「「「なにそれ?」」」」
4人の声が見事にハモる。
「ウチのお母ちゃんの故郷の、東の方の国で作っとるおコメ。お祝いごとの時に食べるんやと。遠く離れたここじゃあ滅多に手に入らんのやで。ありがったーく食べなっさい!」
呆然とするエドワードとアルフォンスだけに対し、ウィンリィとパニーニャはちょっとだけ納得できた。
彼女のフルネームはセリカ・ガーフィール。話から推測すると母親が東国(日本)の出身だと言う事になる。ウィンリィの祖母のピナコも、似たような語呂の名前。聞いた事はないがもしかしたら祖母も東国の出身か、血を引いているのかもしれない。
「はぁ… 東国でねぇ」
「でもなんでまたいきなり?」
「今日って…平日だったよね兄さん?」
その言葉に、ガーフィールがニンマリと笑みを浮かべる。
「とぼけなさんな。昨日の夜は4人して特別な日やったろ!?」
「「「「ギクリ!!」」」」
4人とも、肩をビクリと震わせる。そして3人は即座に真っ赤になり、アルフォンスも肩を垂らしてうなだれる。
「な、ななななんでアンタがそれヲ!!」大声を上げて焦るエドワード。
「知ってたんですね…」兄を宥める役目を忘れ、顔を背けるアルフォンス。
「が、ガーフィールさぁん…」熱を帯びた顔を両手で包むウィンリィ。
「ううっ…(見、見られてた…?)」うつむいて、モジモジとするパニーニャ。
「…安心してや。ウチは覗きなんてシュミはあらへんから」

「「「「(このおばはんっ…全部聞いてたのだな!?)」」」」

エドワード達は心の中で叫びながらも、目の前の赤飯を口に入れた。
初めて食べる外国のお米はちょっぴり固かったが、味はなかなか美味しく思えた。
961560・エドウィン:03/11/15 00:05 ID:kbjMAv0q
『私は、「賢者の石」の…そして奴等の犠牲になった人々に、
償いをしなくてはならない。
エドワード君。アルフォンス君。もしも私の意志を継いでくれると言うのなら…
人の為に錬金術を使ってくれると言うのなら……
君達にウィンリィと共に、ある場所に行ってほしい。
地図は、3枚目の紙に書いておいた。
そこには、私が今まで研究してきた全てを記録してある「もの」を置いて来た。
奴等に見つかる前に、それを回収してほしい。
今度こそ…今度こそ、それを…人の為に使ってほしい。
未来は君達の為に、あるのだから……!!

最後に、我が娘のウィンリィよ。
幸せになってくれ。 それだけが、私の願いだ…

Eiji Rocebell』
962560・エドウィン:03/11/15 00:05 ID:kbjMAv0q
「…ああ、そうか。了解した。では、これで失礼する」
ガシャリと音を立てて、ロイが受話器を置く。
「大佐。ウィンリィ・ロックベルちゃんの保護の要請は済んだのですか?」
ホークアイが今朝の会議の書類を手にしながら、ロイに話しかける。
そんなホークアイを見て、ロイはクスリと苦笑いをした。
「…大佐?」
「いゃ、失敬。連絡した事はしたのだが……」
「?」
ホークアイは首をかしげる。
「どうやら、飛んだおせっかいだったようだよ。」
「は?」
「あの娘には、もう最高のボディガードが付いているようだよ」
ホークアイは少しの間ポカンと口を開けたが、すぐにあの生意気な少年の顔が浮かんだ。
「あ、なるほど…」
「…さて、中尉。今日は確か護衛の任務があったのではなかったかな?」
椅子に掛けておいた黒いコートを手に取り、袖を通すロイ。
「あ、はい。今日はここセントラルで国立医学会が開かれる予定です。
各国の著名な医者ばかりが集まって来ますから…」
「誰かが狙われる危険もあるという事だな。行くぞ、ホークアイ中尉。」
珍しく自分から率先して歩き出すロイ。
「…はい、マスタング大佐」
ホークアイの目には、その背中がなんとも頼もし気に見えた。
963560・エドウィン:03/11/15 00:06 ID:kbjMAv0q
汽笛の鳴る音。機関車の煙の匂いが少し匂う。
エドワード達は朝食の後、すぐにラッシュバレーを発った。
エドワードの隣には、ウィンリィが座っている。
真ん前には、アルフォンス。それと、もう一人…パニーニャまでいる。
「なんでお前までいるんだよ…」
「えへへ。ガーフィールさんから話は聞いたよ。
アタシがそんな『お宝』を逃すとでも?」
これは嘘。エドワードは直感した。朝食でガーフィールさんにからかわれた際、自分達はおろかアルと彼女の様子が変だったのを、エドワードは見逃さなかった。
「へっ、勝手にしな。その代わり旅費はお前で払えよ」
エドワードは苦笑いをしながら言う。
「えへへ。んじゃあ今後とも宜しく」

青空と草原が平行に走る中、汽車は行く。
目的地は、手紙に示してあった「場所」。そこに、自分達の求めていたものがあるのかもしれない。万が一人体錬成を行っていなかったとしても、自分とアルが名指しで指名されたのだ。行かない訳にはいかない。
「…ねぇエド」
「ん? 何だウィンリィ」
エドワードの隣に座る、愛しい彼女が囁く。
「…あのとき南方司令部の人から受けた電話。なんで断っちゃったの?」
「……ああ。あれな。お前を保護するって言っていたけど、あの人たちじゃあお前を守りきれないさ」
エドワードは、左手でウィンリィの肩を背中から掴み、自分の方へグイッと引き寄せる。
964560・エドウィン:03/11/15 00:07 ID:kbjMAv0q
「お前が世界で一番安全な場所は…
オレのそばだ」
「………!!」
即座に顔を真っ赤にするウィンリィ。対するエドワードも、彼女と負けないぐらいに顔を赤くしている。
「ばっ、バカ…! こんな所で、そんな事…」
「う、うるせー。オレだって恥ずかしいんだよっ」
前に座っていたアルフォンスとパニーニャが、即座にからかい始める。
「ひゅーひゅー。ヨッ、このバカップル!」
「兄さん、やっと素直になれたんだね。ボクは嬉しいよ!!」
「「ふーふ! ふーふ!!」」
次第に、周りの席からもクスクスとした笑い声や、「がんばれよ」と言うからかう声まで聞こえて来た。
「やだやだ! 二人ともっ…!」
「だぁっ!! そこで煽るなっ!! 余計恥ずかしいじゃねーか!!」

…そう。
例え、どうにもならなくなっても。
カミサマが何をしようとも。

自分達は、総てを取り戻す。
この手の中にいる、愛しい存在をこの手で守り続ける。

この虚空(そら)に誓って………!


END
965560:03/11/15 00:12 ID:kbjMAv0q
終了です。

最後の言葉はアニメED「消せない罪」を意識してみました。
パロ小説って、凄く難しかったです。
やはりこれをスラスラ書ける方って、神様ですね…

次スレ、気長にお待ちしています。
966名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:16 ID:29c6YO34
>>560
ぐはー こっぱずかしい。
でも エロ以外の部分が楽しかったです。
明るい雰囲気で読んでいて、楽しいかったですよ。

そりゃー 原作やキャラに思い入れがあればある程、
パロ小説ってのは、難しいものさ…。
このSSは、かなりグッジョブですたよ。 (´ー`)b-★
乙!
967966:03/11/15 00:17 ID:29c6YO34
チョト訂正。
でも エロ以外の部分が、
明るい雰囲気で読めて、楽しいかったですよ。
968SS保管人:03/11/15 00:22 ID:GFCtEkpa
560さん、長編お疲れさまでした。

さて、残り容量も20kbを切って心許ないことですし、次スレを立てましょう。
もう立てちゃって良いですかね?
誰か職人さんが投下の準備が整うまで待ちましょうか?
969560:03/11/15 00:27 ID:kbjMAv0q
>966様
ありがとうございます! 
次は前に予告した通り、ハボック×キャスリンに挑戦してみたいと思います。

>SS保管人様
ありがとうございます。
私は反対しませんよ。どういうタイトルにしましょうか・・・
【整備士】鋼の錬金術師・第2研究所【鷹の目】とか?
970SS保管人:03/11/15 00:37 ID:GFCtEkpa
【ウィンリィ・ロゼ】鋼の錬金術師 第2章【リザ・パニーニャ】
とか…

欲張り過ぎかw
971名無しさん@ピンキー:03/11/15 00:42 ID:29c6YO34
>【整備士】鋼の錬金術師・第2研究所【鷹の目】

いいね! これ。 これに一票。
972SS保管人:03/11/15 01:17 ID:GFCtEkpa
>>971
ではそのスレタイで立ててきます。
即死回避の支援を宜しくお願いします。
973SS保管人:03/11/15 01:26 ID:GFCtEkpa
【整備士】鋼の錬金術師・第2研究所【鷹の目】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1068827128/

立てました。
即死回避支援ヨロシク。
974560:03/11/15 01:26 ID:kbjMAv0q
>SS保管人氏
乙です!
975名無しさん@ピンキー:03/11/15 21:58 ID:swed+QZV
今日のハガレンはエドウィン推奨としては微笑ましかったっす。
976名無しさん@ピンキー:03/11/16 21:32 ID:pC7WIu5v
穴埋めSS。
保管庫には収録しないで下さい。お願いします。

マーゴット・オレンジ・ペコー女史(;´Д`)ハァハァ
977あなうめ:03/11/16 21:32 ID:pC7WIu5v
一体どうしてこんなことになったのだろうか。

内心ため息をつき、彼女は目の前の上官を見据えた。

「君はセントラルにある大学を卒業。専攻は商学。
教授の推薦を受け、そのまま貿易商を営むこの会社に重役秘書として就職。
が、唯一の肉親である母親が病に倒れ、退社し帰省。
母を看取った後、新たな仕事を探している時秘書募集の話を聞き、面接を希望した。
以上だが何か質問はあるかね、マーゴット・オレンジ・ペコー女史」

執務机の上には推薦状と思しき物をはじめ、様々な書類が並んでいた。
きっとこの男のことだ。既に口裏あわせも出来ているのだろう。
何気なく手にとって見た履歴書には、何時の間に撮られていたのか、
自分の写真が載っていた。しかも眼鏡をかけている姿で。

「合成だが、よく出来ているだろう?
―――まったく、これほど良く似合うとは我ながら驚いたさ」

男は舐めるような視線で目の前に立つ女性を見上げる。
ブロンドの髪をひっつめ、切れ長の目の端正な顔には、眼鏡が良く似合っていた。
それに。
味気ないただの灰色のスーツも、スタイルのいい女性が着るとまた話は別である。
ジャケットの上からもはっきりと主張している豊かな双丘。
細い腰つきに、タイトスカートから見えるすらりとした足。
男の視線に気付き、彼女は慣れない姿もあってか不愉快そうに両腕を交差させる。
すると、襟とブラウスのあきから深い谷間が姿を現した。
978名無しさん@ピンキー:03/11/16 21:33 ID:pC7WIu5v
「何を考えてらっしゃいますか」
「うん―――目立つなぁと思ってさ」
「何がですか」
「ああ、教えてあげるからこっちにおいで」

身分を偽って行う潜入調査だ。
目立つことはあってはならないと真面目な彼女は判断し、
机を回って上官の前に立った。

すると、男は立ち上がり彼女の後頭部に手を回した。
髪留めが外されて、結い上げられていた髪が肩口に落ちる。

「な、何を―――た・・・・・・!?」

声を上げる間もなく、二の腕を掴まれて抱き寄せられたかと思うと、
そのまま持ち上げられて机の上に組み伏せられた。

「何をなさるおつもりですか」
あっさりと男の片手に両腕を押さえつけられ、抵抗すら出来ない。
「教えてあげる、と言っただろう、マーゴット・オレンジ・ペコーちゃん」
「巫戯けるのも大概にして下さい。今は勤務中です」
ワザとらしく名を呼んでぐいっと顔を寄せてきたこの男を、
蹴り上げてやろうかと思ったがしっかりと膝の間を男は陣取っていた。
もがけば裾が乱れて、余計に足が露になる。だからスカートは嫌だったのに。
979あなうめ:03/11/16 21:34 ID:pC7WIu5v
「んっ・・・・・・」
そんなことを思っているうちに、唇を奪われた。
唇を割って口腔内に侵入した舌は、彼女の舌を絡めとり吸い上げる。
強引なキスについていけず、息が上がっていく。
顔を背けて何とか空気を求めるものの、それを抵抗と思ったのだろう。
男のキスは益々深いものになっていく。
くた、と身体の力が抜けていくのをいい事に、
男はジャケットの上から空いた片手で女の胸元を探り始める。
片手で少し余るほどの大きさながらも、横にしても形は崩れる事のない、
見事なお椀形の胸を寄せるように揉みあげる。
「や、めてください」
ようやく開放された唇から出た言葉は、舌っ足らずな響きを持っていた。
かちっとスーツを着こなした女性からのとは思えない甘い囁きに、
男は目を細める。
「オレンジ・ペコーちゃんは素直じゃないね。
まるで私の補佐官のようだ」
「なんてこ・・・・・・んっ」
抗議の声も男にうなじをねっとりと舐め上げられ、
逆にこみ上げる声を殺そうと唇をかみ締めることとなった。
980あなうめ:03/11/16 21:35 ID:pC7WIu5v
「彼女もね、ここがとても弱いんだよ」
布地越しとはいえ、胸への愛撫を止める事無く感じやすいうなじに唇を這わせる。
時折熱い吐息を漏らしながら、唇をかみ締める様がたまらない。
ジャケットの裾から手を差し入れ、直にその素肌へと触れる。
「やめてくださいっ」
「彼女もよくそういうんだよね」
乳房に直に触れる。彼女はひくりと身体を震わせる。
「身体はとっても素直なのに」
そのどこまでも柔らかく弾力のある感触を楽しみにながら、男は耳朶に囁く。
「結局最後は私の腕の中で、とても甘い声で啼くのだよ」
とっくに凝っていた先端を指先が捉えた。
「ふぁっ」
堪らず身体を反らせて甘い声を上げてしまい、顔を背けてしまった彼女を見て、
男は笑い声を上げた。
くすくす笑いながらも、手早くジャケットとブラウスのボタンを外すと、
両手で双丘をまさぐり始めた。
時折先端を掠めながら、掌からこぼれそうなそれを揉みしだいていると、
目を硬く閉じたままだが身を捩って素直に反応を返す。
981あなうめ:03/11/16 21:36 ID:pC7WIu5v
「んっ、あんっ・・・・・・」
紅いそれを吸い付いて軽く歯を立ててると、甘さを帯びた声を上げる。
「意外だな、オレンジ・ペコーちゃんはとても感じやすい子だ」
「そ、その名前で・・・・・・ひゃっ」
「何かな」
「っ・・・・・・ですから、その名前で、よ、よば・・・・・・はぁんっ」
のけぞる首筋をなめてやると、一際高い声で啼き声を上げた。
その隙に、ストッキングごと下着を一気に下ろし、片足を持ちあげる。
そこはもう、蜜を含みほころんでいた。
「ほら、やっぱり感じやすい身体をしているじゃないか」
花びらを分けるようになぞり、中心部に指を沈める。
水音を立てて、そこは容易に指を飲み込んだ。

浅く入り口を出入りさせていると、投げ出されたまま中を浮いている足が、
もどかしそうに揺らめく。
「・・・・・・足りない?」
必死に声を殺している女の耳朶を嘗め回しながらそう囁くと、
まるで子供のように首を左右に振った。
「そう、足りないか」
指を更に増やし、より奥へ内壁を擦るように指でかき混ぜ始めた。
982あなうめ:03/11/16 21:37 ID:pC7WIu5v
くぐもった嬌声を零しながら、彼女はかたかたと身体を震わせる。
水音はどんどん増し花弁からはとりとめもなく蜜があふれ出す。
男の指を伝って机の上に零れだした。
「行儀悪いな、君は。書類が台無しになるじゃないか」
「な、ならやめ・・・・・・あっあっあんっ!」
生暖かい感触に、彼女の身体が大きく戦慄いた。
男の舌が、一番敏感なところを捉えていた。
花芽に優しく舌を添わされ、熱い吐息が吹きかけられる。
音を立てて花弁の奥に差し入れられ、吸い上げられて、
ただただ女は快楽を受け止めるしかなかった。
いつの間にやらしがみ付いていた男の背に爪を立てて、必死に耐えるも、
奥を舌で嘗め回されたまま、胸に手が伸び鷲掴みされ、
もう一つの過敏な箇所を捉えられたら堪ったものではなかった。
「―――――っ!!!」
身体が一気に硬直する。男の背を掴んでいた手が白ばみ、蜜がどっとあふれ出した。
肩で大きく息をして、何とか呼吸を整えようとする彼女に、男は容赦なかった。
「一人で楽しむなんてひどいな、オレンジ・ペコーちゃんは」
担いだままの片足を掴み、より大きく広かせる。
「あ、あんまりで・・・・・・す・・・・・・やあぁ!!!」
「今度は私を楽しませておくれ、オレンジ・ペコーちゃん」
いかつい服を脱ぐ事無く、前だけくつろわせると、男は一気に押し入った。
983あなうめ:03/11/16 21:38 ID:pC7WIu5v
「きつっ―――ぬ、抜いてくださいっ」
片足を抱える体勢のため、最奥まで一度に攻め入られて苦しい。
だが男にとってはたっぷりと蜜を湛えた胎中はキツく引き入れたモノを締め上げるが、
優しく包み込みような感触に、とにかく動くしかない。
「ぁ、おね、がいだから・・・・・・抜いってっ!あはっ、はぁ、んんっ」
ゆらゆらと腰を自ら動かしながらも、いやいやとねだる様はまるで子供のようで。
そして何よりも、いつものきりりと澄ました顔が快楽に蕩け、
きつい眼差しの目がレンズ越しに潤み切っているのが堪らない。
「ほんと、煽るのが上手だね、オレンジ・ペコーちゃんは」」
殆ど何を言われているのかが分からないことなんて承知の上だ。
それでも涙目でレンズ越しに呆けた視線で応えられると、
完全に理性が吹き飛んでしまいそうになる。
「ちが、んふぅ、ちが・・・・・・あはっ」
過ぎた快楽に涙を零しながら、女は何かを必死で訴えようとする。
「や、ち、ちがいま・・・・・・ふぁあっ」
一段と強く奥を突かれ、女の背が軽く反る。
それでもまだ何かを訴えようとする女の、
激しい動きに誘うように揺らめく胸を捉えて豊かな双丘を貪るように口を寄せる。
どちらももう限界だった。
「一緒にイこうか、―――」
囁かれた名に、彼女は堪らず意識を手放した。
984名無しさん@ピンキー:03/11/16 21:39 ID:pC7WIu5v
「・・・・・・スーツ姿に欲情した、ということですか」
身支度を整えながら、彼女は冷ややかな眼差しで男を睨みつけた。
「そんな身も蓋もない言い方をしなくてもいいだろう」
「でも、事実でしょう」
ブラウスのボタンを上まできっちりと閉じたところで、ふと首筋に手を当てた。
鏡を見なくてもいい。―――間違いなく、痕が付いている。
内心盛大に舌打ちをしたい気分になった。
「髪を下ろしていれば、そうはバレはすまい」
いけしゃあしゃあと言ってのけると、男は椅子に座りなおし、
こちらをにやりと見て笑った。
「白もよくないな。透けて見える」
「―――ご自分で用意されたんじゃないですか」
呆れた口調になってしまったのも仕方がないというものだ。
なんせ、このスーツ一式は彼が「任務上必要だから」と訳のわからない理屈で、
彼女に突きつけたものだったからだ。
「ああ、白は似合うよ。だが」
そこから先は聞くまでもなかった。
彼女は素早く必要な書類をまとめると、踵を返して扉に向かう。
「これから当分留守にしますが、ハボック少尉に任せてあるので」
その台詞に慌てて男が立ち上がって彼女を止めようとしたのだが。
彼女はもう、出て行った後だった。
985あなうめ:03/11/16 21:47 ID:pC7WIu5v
補完その一

「ところで、どうしてわかったのですか」
「何がだい?」

着替えていたとき不思議に思ったのだ。
まるであつらえたかのように、自分の身体とサイズがぴったりなことに。

「このスーツとブラウス・・・・・・」
「ああ、中々の品だろう?イーストシティでも一の腕を持つ、
お針子嬢の物だ。
令嬢、奥様方の予約がたくさんある中、
わざわざ無理を言って仕立ててもらったものさ」
「ですから、それではなく」
「ん?どうしたのかね。色は黒の方がよかったのかい?
やっぱり黒のスーツが一番似合うとは私も思ったのだが」

洪水のように趣味語りを始めそうな男を何とかさえぎり、
彼女は単刀直入に尋ねた。
986あなうめ:03/11/16 21:54 ID:pC7WIu5v
補完その一 続き

「この服、サイズがぴったりなのは何故ですか?
教えた覚えはないのですが」

拍子抜けした顔で男は彼女の顔を見返したが、
やがてくすくすと笑い始めた。

「何がそんなにおかしいのですか」
「おかしいに決まっているじゃないか」
「何がです。
まさか、軍の個人資料にはそのようなことは書いてないと思うのですが」
「なんでそんなことをわざわざ。だって君はこうだろう」

両手でなにやらくねくねと描き始める。

「違わないかい?」


今すぐ銃で撃ち殺すべきなのか、異動届をさっさと出すべきなのか。
彼女は本気で自分の将来について悩みに悩んだのだった。
987あなうめ:03/11/16 21:57 ID:pC7WIu5v
むっ、全然足りなかったな。

重ねて申しますが、SS保管庫へは収録しないで下さい。
お願いします。
988560:03/11/16 22:07 ID:4LXe4yAj
>あなうめ様
萌えさせて頂きました!
こういうロイアイも可愛くていいですね。
収録しないでほしいなんて……もったいないですなぁ
989名無しさん@ピンキー:03/11/16 23:40 ID:1buexMxu
>>988
禿同。ロイアイ厨の自分としてはこの様な名作を
このままdat落ちさせるなど甚だ勿体無くて仕方がありません。
>あなうめ様、是非一度お考え直しくださいませ(*´д`*)ハァハァハァアハァ
990名無しさん@ピンキー:03/11/17 00:28 ID:blB9XCZr
誰だろうと思ったら、ゲームネタか!
ち(ryはゲームだとそんな名前なのか・・・相変わらずのネーミングセンスだ。

眼鏡ッ子(;´Д`)ハァハァ でした。乙。
991名無しさん@ピンキー:03/11/17 01:16 ID:V19PHDdd
滅茶苦茶萌えたんだけども
992名無しさん@ピンキー:03/11/17 01:53 ID:ZlUffMcV
>>988-989
そういうのが「厨臭い」って言われるんですよ。
もったいないなら、個人的に保存しとけばいいでしょ。
どうして「個人の意志」を尊重できないんですか?
993名無しさん@ピンキー:03/11/17 09:00 ID:SAqlcEb3
とりあえず1000まで埋めとかないか?
994名無しさん@ピンキー:03/11/17 10:21 ID:kqK81sUq
995名無しさん@ピンキー:03/11/17 16:42 ID:jkmF8phq
996穴埋めですし許して。:03/11/17 18:40 ID:60xjHnEb
ここはリザ・ホークアイ中尉の家の洗面所。

「大佐!すみません、ちょっとそこどいてください!」

鏡の前でもたもたと歯を磨いているロイをリザは
とても上官を扱っているとは思えない扱いで押しのけ、髪を梳く。
ロイはんーと唸りながらも押しやられるままにしている。まだ寝たり無いとでもいいたげだ。
リザは髪を結いながらそんなロイを横目で見る。その目には静かな怒りが伺える。

ただ今朝の七時三十分。出勤時間は八時ピッタリ。
ここから軍の司令部まで、急いでも二十分はかかるのに。

寝過ごしてしまった…。

「て言うか急いでください。このままでは遅刻ですよ!」

「んーまだ眠いのだよ中尉…私は三時間しか寝てないんだぞぉ・・・」

「それは私も同じです…ですから昨日嫌だと―――」

最後の方は殆ど聞こえないくらいの声だったが、ロイにはしっかり聞こえていた。

「そう言う割には、随分良さそうだったようだが?」

漱いだ口をタオルで吹き、彼はニッっと笑みを浮かべる。なんとも楽しそうだ。
その言葉にリザは顔を赤くし、黙って洗面所を出ていってしまった。



メモの延長程度ですが…今しかないと思うので投下しちゃいました。
しかし全くエロく無いし!中途半端!
続き書けたらいいな…でも自分書けないんだよな〜
997あなうめ:03/11/17 21:39 ID:kIXRFFRg
人がいるとは思わなかった。感想ありがとうございます。
残り4レス、今度こそうめてみますか。
大佐と中尉ですが、エロなし。色気なし。抜き所なし。
オパーイ(・∀・)マンセー!!
***************

『そりゃ、肩もこるでしょう。それだけあればね』

なんとなく、親友の言葉を思い出された。
あれは何時だったか、伏座での射撃訓練の後だったような気がする。
とにかく邪魔なのだ。走るときも銃を構えるときも。
腕が当たって仕方がない。動くときに痛みすら感じる時すらあるのに。

「・・・・・・ふっ」

口からついて出たのは、ため息ではなく熱い吐息だった。
ついでに頭がぼんやりとしてきたのは、上せてきたからに違いない。

「大佐」

呼びかけても、男は手を休めることはなかった。

「大佐・・・・・・」

いい加減うざったくなり、男の二の腕を掴む。
見上げると、不満も顕にしたお子様の顔があった。
998名無しさん@ピンキー:03/11/17 21:40 ID:kIXRFFRg
汗を流そうとお風呂に入っていたら、勝手に、
それこそこちらの許可もなくずかずかとこの男は入ってきたのだ。
慣れているのか、持ち前の強引さなのか、
気がつけば男に後ろ抱きされた格好で、湯船に漬かっていた。
そして、勝手に人の胸元を弄り始めた。
つい先程まで散々好き勝手させられたのだ。
明日も仕事がある。
肘鉄を食らわせてやろうかと思ったが、それ以上のことはしてこなかったから、
好きにさせていたのだ。

何がお気に召したのは知らないが、
手の平全体を使って緩慢な動きでこねくり触りまくるだけで、
特にこちらを煽るような事はしてこない。
諦めというよりなおざりな気分で、ぼんやりと天井を見上げていると、
士官学校からの親友の言葉が頭に浮かんできたのだった。

「なんだね、無粋な」
「何が無粋ですか」
「せっかくこうして賞味しているのに」
むず、と胸を後ろからまた鷲掴みされると、ゆっくりと円を描くように揉み上げられ始める。
「大きさも申し分ない、全く垂れてもない、形もいい、しかも弾力も張りもあるのに柔らかい!」
「で?」
「で、とは何かね。で、とは!
君は頭のいいし、性格は少々クール過ぎるが根は優しいし、何よりも美人でスタイルも抜群だ!
しかも巨乳で美乳―――ぐげっ!!!!」


ばしゃーんと水音を立てて、彼女は湯船から立ち上がった。
「そのままお湯の中で不能にでもなった方が宜しいようですね」
音を立てて戸が閉まったその奥では、ぷかぷかと浮かぶ男の後姿が一つあったのだった。

<終>
999あなうめ:03/11/17 21:43 ID:kIXRFFRg
描き下ろしカバーのリザタソを一目見て

 乳 デ カ っ ! ! ! 

とおもった香具氏の戯言でした。

1000ぼぬ ◆acp8myVpDQ :03/11/17 21:46 ID:9mLGs1yB
1000 (;´д`)
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。