スレイヤーズ<2>

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938名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:55 ID:wzvKUd2W
ふらりと立ち寄ったコンビニで、節分用に設けられたコーナーを見て、
今日が節分だったことを思い出す。
ただの迷信に近い年中行事だが、たまには悪くない。そう思ってリナは
並べられた袋の一つを手に取ってレジに向かった。

週末はガウリイの部屋に行くのが習慣になっている。約束をしたわけ
でもないのに付き合いだしてからは、特に用がなくても時間があれば
なんとなく来るようになっていた。今日も食事の後は何をするわけでも
なく、一緒にコタツに入ってテレビのバラエティ番組なんか眺めている。
たまにテレビの感想や相づちだけで、会話らしい会話もしないけれど、
気まずくならず自然なままで居られるので、ガウリイの部屋は居心地が
良かった。
若手の芸人が節分をネタにしたコントをはじめたのを見て、リナは鞄に
入れっぱなしだった袋の存在を思い出した。
「節分だから、豆買ってきてたんだった」
リナは来る前に買った節分豆の袋をコタツの上に置く。
「お、なんか懐かしいな」
さっそくガウリイは袋を開けて一掴みを口へ運んだ。
「年の数だけお豆を食べるといいんだってよ」
「へー、じゃあ、二十…なんだっけ」
「あんたねぇ、自分の年くらいちゃんと覚えときなさいよ」
いつもどおりのボケた台詞にあきれた溜め息をつくリナ。
「いいじゃないか。どうせ年の数だけじゃ足りないし」
ガウリイは気にした様子もなく節分豆をもぐもぐ食べている。
「まあね。撒くより食べた方がいいもんね」
リナもガウリイに負けじと袋から豆を掴み出してほおばった。
939ガウリナ:04/01/29 23:56 ID:wzvKUd2W
いつものように競って食べて、ものすごい勢いで豆の量は減っていっ
たが、ふと何か思いついたようにガウリイの手が止まった。
「この豆もいいけど、リナの豆のほうがおいしそうだよな」
「は?あたしの?」
意図が掴めず、リナの手もつい止まる。
「んーとな」
コタツの中でもぞもぞとガウリイの左手が動き、リナの脚の間に潜り込む。
「なっ、なにやって…」
リナはあわてて少し崩していた脚を閉じるが、ガウリイの手はすでにスカート
の下の脚の付け根に辿り着いており、二本の脚と下腹部との三角形の隙間
に閉じ込める形になってしまった。逆にそこに押し付けたようで恥ずかしくなり、
脚の力を抜くと、それを了承と取ったか、あからさまな意図を含んで手を動か
し始めた。
ガウリイの手は下着の上を撫で、器用に指先で敏感な豆を探り当てると、
微妙な力加減でそれをこね回す。
「ほら、これのこと。うまそうだぞ?リナのを食べさせてくれよ。」
言うが早いかガウリイはコタツの中に頭から潜り込んだ。
「ばっ、ばか、何言ってんよ…やっ」
手の動きはそのままに、ガウリイはリナの太ももに顔をうずめる。
リナは足をばたばたと動かして抵抗しようとするが、ガウリイの一人住まいの
部屋のコタツは大きいものではないので動きづらい。コタツから出ようとしても
脚にガウリイの腕が絡みついてそれを許さない。
見る角度から見ればガタガタとコタツが揺れるばかりだが、揺れるたびに
リナの表情には恍惚の色が見え隠れしていた。
940名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:59 ID:wzvKUd2W
カプ表記入れ忘れスマソ
本番までは書けなかったし、だめぽ
941名無しさん@ピンキー:04/01/30 00:18 ID:kZYm15So
しかも自家発電って、ここが自分のスレみたいだな。
居たたまれない。逝ってくる
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
942名無しさん@ピンキー:04/01/30 21:14 ID:dJSFuBdI
逝かなくていいから続きを投下しる(*゚∀゚)=3
943名無しさん@ピンキー:04/01/30 21:39 ID:jiAgnWJX
そろそろ新しいスレを・・・・
944名無しさん@ピンキー:04/01/30 22:40 ID:2e3xMrrJ
>>940
続きをきぼんしちゃいます
945名無しさん@ピンキー:04/02/01 15:18 ID:Ave//5D1
漏れも続きを激しくキボンする
946名無しさん@ピンキー:04/02/01 20:28 ID:V4Plu99j
   ⊂⊃
          ――――――――――――
   ( ゚д゚)  < >940は天に召されました
   ( つ つ  | 
   (   )    | 他の神様おながいします
    )ノ´    ――――――――――――

正直、後期試験中だから今書けない
947名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:25 ID:5w+Nu1nz
試験終わるまで待ちます
948名無しさん@ピンキー:04/02/01 22:02 ID:Pgpm7Kqs
次スレは神坂一の名前入れない?
949名無しさん@ピンキー:04/02/01 22:33 ID:QrubrUdc
単純の方がいい。
スレイヤーズ<3>でいいんでないの?
950名無しさん@ピンキー:04/02/04 19:50 ID:/M7QmS+G
ほしゅ?
951どんぐり(ゼルリナ):04/02/05 00:06 ID:S54+p9z5
いいか?いいな?いくぞ。相変わらずの突発ゼルリナです。
苦手な方は埋め立てだと思ってスルーしてください。
***
1/4
 小屋の中は、酷く蒸し暑かった。
 リナとゼルが雨宿りするその小屋に、窓はない。否、窓そのものはあったが、破れた窓枠は外から木ぎれで固定

されていて、本来の役目を果たせないままになっていた。
 光明(ライティング)の明かりに照らされた山小屋は、ひとが二人居るには少し手狭だったが、それでも寝そべ

るくらいのスペースは確保できる。
 些かかび臭さのある床板の上にマントを敷いて、その上で、ふたつの体を重ね合わせていた。
「ン…………」
 きつく尖った胸の先端をゼルの胸板が掠めただけで、リナの口からは意図せずして、鼻にかかった甘い声が漏れ

る。
 自分の口からこんなにも甘い声が漏れるものかとリナは驚き、次いで聞かれただろうか、とゼルガディスを見遣

った。
「……やらしい声」
 すぐ間近にある藍色の瞳が、愉悦を湛えてリナを見据えている。
 視線に体の奥底まで、心の中まで犯し抜かれてしまいそうで。恥ずかしくて、顔を背けた。
「ん、やぁ!」
 ずぐんと腹の底を突き上げられる。体の位置が少しずれて、白いマントが更にしわくちゃになる。
「見てろよ」
 囁く声は熱い。
 耳朶に絡む舌先も、ささやか胸を弄ぶ硬質の指先も、お互いの何もかもが。
952どんぐり(ゼルリナ):04/02/05 00:07 ID:S54+p9z5
2/4
 おそるおそる、顔の位置を元に戻すと、ゼルの唇が落ちてくる。
 柔らかく唇を啄まれ、差し伸べられた舌に応えて自分のそれを差し出すと、濡れた音が遠く聞こえた。
 絡み合わせる舌の動きが激しくなる。やがてリナは自分から腕を伸ばしてゼルガディスの頭を絡めとり、繋がり

合った腰を揺らめかせて続きをせがんだ。無言のまま。
 鈍色の指先が、栗色の髪を掻き乱す。くしゃりと掻き混ぜられるのを合図に、また鈍い衝撃とそれに伴う快感が

、リナの背筋を貫いた。
「はぅんっ!」
 既にもう何度か達した後だというのに、二人の欲望には果てがない。
「あ、あぁ――――……!!」
 金属の髪がちりりと肌を刺すのも厭わずに、リナは彼の頭を抱きしめた。
 肌の触れたところが、擦れる場所の全てが熱く、痛みさえも心地よくて堪らない。傷が残るのも気にならない。
「あッ、あァッ、いいッ……!」
 呼吸が苦しくて息が荒くなる。ゼルの頭に回していた腕の片方を解き、無意識に自らの乳房を慰めた。
「ああ……悪い……あんまりお前さんの膣内がいいもんで……そっちを忘れてた」
 リナが愛撫するのとは別の乳首を、ゼルの舌がつつく。
「んあぁん!」
 ちりちりッ、と痺れるような快感が沸き上がり、リナは意識が灼けるような錯覚に陥った。
 ゼルの舌が乳首を押し上げるたび、そして絡み合う腰が揺れるたびに、形のよい乳房がリズミカルに揺れ動く。
953どんぐり(ゼルリナ):04/02/05 00:08 ID:S54+p9z5
3/4
「やぁ……っ、もう、い、イくぅッ!!」
 いつも以上に短いサイクルで訪れる絶頂を、リナもゼルも堪えようとしない。
 最初こそ調子を合わせていたが、次第にそれもままならなくなってきた所為だ。
 すればするほど、体の感度が上がっている気がする。
 絶頂の瞬間下腹が無意識に強張り、リナの胎内に治まったソレをきつく締め付けた。
「っあ……あ!」
 それが最期の一押しだったゼルも、低く喘いで欲熱をリナの胎内へと注ぎ込んだ。
 リナはびゅくびゅくと跳ねながら白濁を吐き出すソレの感覚を躰の深いところで味わいながら、事の元凶である

木箱を――どうしようもないとわかっていたが――涙で潤む眼で、睨み付ける。

 木箱に焼き付けられた文字は「香料」と読めた。
 確かに香料の類ではある。しかしその香料の中にも、人体に様々な効果をもたらすモノがある。
 そして、こうしてこんな人里離れた山奥にうち捨てられていると言うことは、おおっぴらに売りさばけないモノ

だということだ。
 つまり、違法である強力な媚薬の原材料が、その中にあったのである。
 おまけに香料を詰めた瓶は相当時間も経っているらしく、幾つかは割れて中身が零れだしていた。
 香料、と言うだけあって、零れだしたそれは小屋の中に充満し、知らずに雨宿りに来たゼルとリナは、思い切り

その被害を被った、と言うわけだ。
954どんぐり(ゼルリナ):04/02/05 00:09 ID:S54+p9z5
4/4
 効果は――――それはもう、サカリの付いた犬どころではない。
 気が付けばリナは土間に立ったまま、段差に手を突いて尻を突き出し、服を脱ぐのもそこそこに繋がり合ってい

た。
 小屋に入って僅か数分だというのに腿まで下ろされた下着はびしょびしょに濡れて、お終いにはゼルの白濁で汚

されてしまう始末。
 汚れたのはマントやズボンの裾程度だったはずが、すぐに着衣の全てを洗わなくてはいけなくなったほどだ。
 今も小屋の隅で、二人の服が水滴を滴らせている。火炎球(ファイアー・ボール)で乾かす程度の意志力も維持

できない。

 そして、如何に一般人より体力の自身のあるリナやゼルでも、いい加減力尽きて居るであろう回数をこなした今

でも尚、そのみだらな疼きは止みそうになかった。
 達してからほんの少し経っただけなのに、余韻を楽しもうと触れてきたゼルの指に、彼女の躰は反応を示し出す


 太腿に押し当てられた彼の欲棒もまた熱を取り戻しつつあり、リナはちいさく笑うと、そっとソレに手を伸べた



 あれからもう、どれだけ経っただろうか。
 窓は塞がれて、今が昼なのか夜なのかも分からない。
 魔法の明かりも今はついえた。
 ただ、屋根を打つ雨音が、今なお聞こえるだけ。
955どんぐり:04/02/05 00:11 ID:S54+p9z5
お約束のお薬ネタでした。
メモ帳のサイズ間違えて改行が大変なことになってしまいました。
以後気を付けます。



キチクなの書きたいよ…
956名無しさん@ピンキー:04/02/05 18:32 ID:RZ6MKMDY
キタ━━ヽ(・∀・)ノ━━(ヽ・∀)━━( ヽ・)━━ヽ(  )ノ━━(・ノ )━━(∀・ノ)━━ヽ(・∀・)ノ━━!!
相変わらずクオリティ高いでつね。毎日一回はここをチェックしないと気がすまないでつ。
これからもガソガソ萌えSS投下おながいしまつ。
マッテ(゚∀゚)マース
957名無しさん@ピンキー:04/02/05 18:33 ID:0lHSmYCm
どんぐりさんいつもJB!!
キチクいつでも待っています。

スレ立ては980くらいかな?
958名無しさん@ピンキー:04/02/05 22:02 ID:8ep5TK1m
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。..。.:*・゜゜・* イイ!
959名無しさん@ピンキー:04/02/06 21:37 ID:uN5FwKRc
俺も毎日チェックしてる・・・
ほとんど日課だね。
960名無しさん@ピンキー:04/02/07 22:46 ID:e7iR2lnu
どんぐりさんGJ!
961名無しさん@ピンキー:04/02/08 17:50 ID:akPdlYyG
ここを保存しているページってどこにありますか?
962名無しさん@ピンキー:04/02/09 00:03 ID:7adJiyMg
>>961

>>145のSS保管庫にまとめて置いてあるよ。
963名無しさん@ピンキー:04/02/09 00:27 ID:XMXew+sb
ないよ>145
964名無しさん@ピンキー:04/02/09 01:01 ID:7adJiyMg
え、無い?
>145のサイトのライトノベルの部屋にSSならあると思うが。
いちおうアド貼っとくよ。
ttp://adult.csx.jp/~database/ranobe.html
965名無しさん@ピンキー:04/02/09 10:32 ID:XOZZ2IIG
>964
ありがとう。
自分の書いた小説が保存されてるってのは、結構いいね。
まだ途中だったので近いうちに完成させるか。
966名無しさん@ピンキー:04/02/10 01:30 ID:nLCksNzj
>965
待ってまつ(・∀・)ノ
967どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 18:03 ID:Vx/cgy2/
965さんの小説が投下されるまでの穴埋めにでも。
ゼルリナで鬼畜(ヌルいかも)です。

1/9

 さびれた宿で食事を済ませ、じゃあまた明日、おやすみなさいと呟いたのは、いかほど前だったろうか。
 さほど時間は経っていないような気がしたけれど、窓の向こう側には既に月が皓々と輝いて。
 時間だ、と、リナは自尊心から来る震えに、白皙の指を強張らせる。
 意を決して手を持ち上げ、指を軽く曲げて杉板のドアをノックした。
 安宿らしい、くすんだ色合いの薄っぺらなドアの向こうから、鷹揚な返事が返ってくるのを確認し、その扉を開く。
 錆びた蝶番が軋み、部屋の中からさぁっと、一条の明かりが零れた。

「ほう。今日はまた、随分と扇情的な格好じゃないか」
 ナイトテーブルに腰掛けて魔道書を読みふけっていたゼルガディスは、顔だけをこちらに向けると、リナの姿を下から上へ舐め回す。
 茜色の上着を羽織り、胸元の隠しボタンひとつだけを留めた、なまめかしい姿態を。
 剥き出しの白い脚から繋がる秘苑は白い下着で覆い隠されていたが、薄い布地を透かして栗色の淡い茂みがうっすら見える。
 物理的な力など無いはずなのに、ゼルの視線による圧力を肌に感じ、寒くもないのに躰が震えた。

 それでも震えを隠し、リナは素足のままひたひたと、遅い歩みを進める。居丈高な男の前に。
 出来れば近付きたくなかった、しかし同時に、今すぐその胸に飛び込みたい、縋り付きたいという欲求もまた、彼女の中で鎌首をもたげる。
 みだらに疼く躰を鎮めてくれるのは、この小憎らしい男ただ一人なのだから。
968どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 18:04 ID:Vx/cgy2/
2/9

「勃ってるぜ、リナ」
 読みかけの魔道書を閉じたゼルガディスはそう言うと、茜色の布地の下、その形を露わにする小さな果実を捻り上げた。
「ひっ、ん!」
 鋭い痛み――次いで、甘い痺れ。まろやかな歓喜がリナの躰を満たし、しかしそれは飢えた喉が海水を舐めるが如く、更なる乾きをもたらした。
 捻られたのとは反対側の果実が、刺激を求めてじんじんと疼き出す。
「あ……あッ…………ゼル……」
 痛みと悦楽のない交ぜになった感覚にくらくらする。
 気付けば反射的に、乳首を摘むその硬い手の甲に自分の指を絡めていた。
 甘えるように。縋るように。強請るように。

「こんなに硬くして……俺の処に来るのがそんなに楽しみだったのか?」
 きつく抓られた果実が、今度はうってかわって優しく撫でられる。
 先程とはまた違う快楽の細波が、胸から躰の隅々までを震わせた。
「ふ、ぁ……あぁ……っ」
 ぴんと伸ばされていた背筋から次第に力が抜けて、リナは両膝をもじもじと擦り合わせ、ゼルの膝の横に手を突いた。
「どうした? もう立っていられないのか?」
 ゼルの手が、脚の間に滑り込む。抵抗する間もなく、指先がクロッチ越しに亀裂の上をひと撫でした。
「あぁ、ッ」
 ぞくんと、背筋がしなやかに仰け反る。顔を上げればすぐそこに、にやついた合成獣(キメラ)の顔があった。
 瞳を囚われたまま布地越しに媚肉を捏ね回され、粘膜同士が粘ついた水音を奏で出す。
969どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 18:05 ID:Vx/cgy2/
3/9

(あたし、濡れてる――……)

 自分がとてもはしたなくそこを濡らしていることに厭でも気付かされて、羞恥の赤が頬に上ると同時にリナの子宮も切なく啼いた。
 それはゼルガディスにも分かっていたようで、彼は恥じらうリナを抱き寄せて、こう囁いたのだった。
「お前さんの我慢汁が下着に滲んでるぞ、リナ……」
「い、厭ッ……言わないで……」
 自分でも分かっていたこととは言え、それを他人に指摘されるのは恥ずかしい。
 それがおのれのみだらな、はしたない欲求に涎を垂らす浅ましさであるなら、なおさら。
 しかしその恥じらいが、ゼルに更なる責めの糸口を与えてしまう。

「これだけぐちゃぐちゃ言わせておいて、濡れてるのか分からないのか?
 だったら下着を横に引いて見せろ。俺がこの目で、ちゃあんと確認してやる」
 それまで乳首を捻り上げていた手が離れ、その手にぐいと腕を引かれると、じっとりと湿った熱を帯びる秘部へ、自らの指をあてがわされた。
「やだぁ……恥ずかしい……ッ」
「こんな『襲ってください』って主張してるような格好で男の部屋に忍んでおいて、恥ずかしいなんて言うのはどの口だ?」
 逆らうことを許さぬ力で顎が持ち上げられ、羞恥に荒らげた息を吐き出すその唇の隙間に、無骨な男の指がねじ込まれる。
 硬い岩石に覆われた指はざらざらしていて、人より長いその指は、逃げ惑うリナの舌を易々と捕らえ、摘んでしまった。
「んあ…………ッ!」
 親指と人差し指でもってぎりぎりと捕らえられた舌が、ひくひくと震える。
 紅い舌を伝って、リナの顎とゼルの指を、唾液が濡らした。
 口を閉じることも、舌を引っ込めることも叶わなくて、喉の筋肉がひくひく震える。
 リナは苦しげに、舌を挟むゼルガディスの手を、掴む。
970どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 18:06 ID:Vx/cgy2/
4/9

 口を封じられたリナの窮地は、更に続く。
「それとも何か、リナ? お前さん、もう前戯はいいから突っ込んでくれって言いたいのか?
 ここに来る前に旦那に出くわしても、廊下で見境無く股座開いて×××強請るのか? あぁ?」
 低い、恫喝じみた声。責められる、その事にリナの躰は震え、また濡れた。
 しかしひとつだけ、リナが否を唱える言葉があった。
『旦那(ガウリイ)に出くわしても』
 それだけはあり得なかった。まるで子供みたいな、天真爛漫とでも言えば聞こえはいいが、要はただの脳みそスライムに、こんな恥ずかしい、浅ましい姿など見せられるわけがない。
 誰彼構わず発情できるような、落ちた牝ではないのだから。

(ちがう、ちがう―――……!!)

 ゼルにだけ、と言いたくても、その言葉を紡ぐ舌は彼の指によって絡め取られたままだ。
 咥内の乾燥を防ごうと溢れ出した唾液を飲み下せずに、唇の端からだらりと垂れた。
 恐らく、彼には何もかもお見通しなのだろう。
 リナがゼルガディス以外の男にこんな真似が出来ようはずもないこと、彼の前だからこそ秘所を濡らし、慈悲を求めて跪くのだ。
 この我が儘で尊大な、女魔道士が。
971どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 18:07 ID:Vx/cgy2/
5/9

「んぁっ……!」
 ずるんと指が滑り、リナの舌先が自由を取り戻す。
 見上げれば、彼は飽きたような眼差しでリナを見下ろしている。しかし、それはけして飽きたのではない。
 ゼルガディスは軽やかにナイトテーブルから降り立つと、乱暴に剣帯を外し、一気に上着を脱ぎ捨てた。
 鍛え抜かれた上半身が、岩に鎧われたその素肌が、露わになる。
 床にへたり込んだリナの腕を掴んで無理矢理立たせると、年季にくすんだベッドへ、彼女を放り投げた。
「きゃ……!」
 ばふ、と顔から布団に突っ込んで、それから背中に重みを感じる。
 あっと振り仰げば、リナの背中を押さえ込んだゼルガディスが、今まさにリナの下着へ指をかけるところだった。
「や、ゼル……!」
 制止の声――――しかしその声の何処か深いところで、リナは続きを期待している。
 無論ゼルガディスもリナの静止如きでその手を止めるはずもなく、尻肉を指で押し開き、下着を剥き出しにした。
 案の定、濡れた下着は女の匂いを沸き立たせ、布地はひらいた媚肉を透かして見せている。
「ゼ、ル……やめ……っ!」
 絞れそうに濡れた下着を、ゼルの指で脇へ退かされた。
 剥き出しにされ、視線に晒されたリナの秘部は美酒を湛えててらてらと艶めき、薄い恥毛の縁飾りをしたクレバスは、疾うにぱっくりと口を開けている。
 そそり立つ陰核も、淫蜜を溢れさせる秘孔も。そして陵辱紛いの行為におびえてふるえるその肢体全てが、男を誘い、待ちかねていた。
972どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 18:10 ID:Vx/cgy2/
なんかサーバの負荷が高いとか出たので、また改めて続き投下します。
いつも読んでレス付けてくださってる皆様、ほんとにありがとうございます。
973名無しさん@ピンキー:04/02/10 19:43 ID:n83XfbkF
SS保管庫小説サイトでは大御所様です>どんぐりさん
ゼルリナはいいですね。
974どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 22:55 ID:Vx/cgy2/
短いですが、残りいきます。

6/9

 邪魔な下着を、ゼルは思いきって引きちぎる。
 ぶちんとゴムが弾けて、下着はいとも容易く、リナの細い腰にまとわりつくだけになってしまった。
「ほら見ろ、やっぱりグチョグチョに濡らしてやがる。リナのスケベな匂いがここまでしてくるぜ?」
「やめてぇ……ッ!!」
 遠慮無く吐きかけられる淫語に加え、尻たぶを掴まれ、秘苑を更に広げられるのを感じて、リナは耳を塞いでかぶりを振る。
 恥ずかしい。
 自分からこんなはしたない格好で男に抱かれにきて、下着が透けるほどいけない蜜を垂らして。
 それをこんな風に広げられ、奥の方まで見られてしまうなんて。
 濡れた場所がどんな風に見えているのだろうと思うだけで、顔から火が噴き出しそうだ。

 頬を真っ赤に染めたリナの肩を、ゼルが引き寄せる。
 リナの視界が強い力に引かれて反転し、何処か薄ら寒い、残忍ささえ漂う笑みを浮かべたゼルガディスと視線がかち合った。
「恥ずかしいか、リナ? だが、お前さんが恥ずかしいなんて言うのは、ちゃんちゃらおかしいぜ。
 なにせ野宿だろうが宿だろうが、盗賊退治の後だろうが、夜な夜な俺の名前を呼びながら自分で自分を慰め――……」
「やめてよぉッ!!」

 そうだ。
 リナはいつも、ゼルに抱かれることを想像しながら自慰に耽っていた。
 最初は、宿の部屋の中で。
 アメリアと一緒の部屋であればシャワーを浴びながら、声を殺して。
 やがて野宿の時でも我慢できず、ひとり離れた場所でみだらな遊戯を繰り返した。
 それは遂にゼルの知るところとなったのだが、その場所が最悪だった。
 リナは盗賊を叩きつぶしたその拠点(アジト)で、していたのだから。

 リナの悲鳴は、陥落の証。
 罵られ続ける女はせめてもの抵抗に、饒舌な男の口をおのが唇で塞いだ。
975どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 22:56 ID:Vx/cgy2/
7/9

「アッ! あ、あぁ、ん!」
「俺のことが好きで好きでしょうがないんだろう、ん?」
 言いながら、ゼルは膝に乗せたリナの腰を掴んで上下に激しく揺さぶりを掛ける。
 剥き出しになっていた肉槍が、引きちぎられた下着の残骸をすり抜けてリナの膣内へ呑み込まれ、引きずり出されては、淫蜜を絡めて卑猥な音を紡ぎ出す。
「す、き……好き……っ、あ、あぁッ……あぁ―――……!」
 肉槍が喉から突き出すのではないかと思うほど、下からの圧迫感がリナを仰け反らせる。
 背中を向けた側の壁が見えるほど反り返り、リナの長い髪がざらりとシーツに流れ落ちた。
「ふん……相変わらずキモチイイ躰しやがって……」
 ゼルガディスの肩に指で掴まり、どうにか倒れ込むのを堪える。
 挿入されただけなのに息苦しささえ覚えるほどの圧迫感とじわじわと沸き上がる快感に、淡い乳房とその胸の頂がふるふると慎ましく震えた。
「うン、あッ!」
 上下に跳ねる度ぷるぷると震える可愛らしい胸の頂を、ゼルが唇で咥え込んだのだ。
 じん、と痺れて、思考が官能の渦に流される。
 ゼルの腰に両脚を絡ませ、目の前にある男の首筋に舌を這わせ、空いた指先でその硬い胸板をまさぐった。
「気持ちいいか? いいよな、リナ? お前さんの垂らした汁が、俺の足まで垂れてきてる……××××もきゅうきゅうむしゃぶりついてきて、×××を離したくないとさ」
 舌で乳首を転がしながら、ゼルは彼女をそのまま、ゆっくり抱き上げる。
「んっ、あ……やぁん……!」
 繋がったまま立ち上がられて、リナの最奥が擦られ、押し上げられた。
 一歩踏み出すたびにずんと奥を突かれ、更に不自然な体勢への恐怖に、リナは男の肩へ必死になって縋り付く。
976どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 22:57 ID:Vx/cgy2/
8/9

 ひたり―――と、背中が厭に、冷たいものにぶつかる。
 背中へ直に伝わる温度と感触に、リナはそれが何であるか、即座に気付いた。
「や……だめだったら、ゼル……!!」
「誰も見ちゃいないさ……見られたところで、本当は嬉しい癖に」
 窓ガラスに剥き出しの尻を押し当てられたのに気付くと、今度は躰をぐるりと反転させられる。
 背中を押し当てていたその場所に、今度はリナの淡い胸がぴったり通し当てられ、たわんで歪んだ。
「……やだ、こんな……っ、く」
 なおも喚くリナの顎を、ゼルが背後から引き寄せる。
 のし掛かってきた体の温かさと、胸に押し当てられたガラス越しに伝わる外気の冷たさを同時に感じながら、ぬめる舌を絡み合わせた。
「んっ……………ふゥ……ん」

 窓枠に乳首が擦れる。
 ゼルの抽送と相まってそれから生じる快感は大波となり、リナの頬は外気に触れるガラスさえも温めてしまう。
 近付いてきた絶頂を感じ取り、リナの吐き出す吐息で、窓ガラスは白く曇った。
「あぁっ、イイ! イイよぉ、ゼルっ……気持ちいい、ゼル……!!」
 これ以上ないほどに凝り固まった乳首を自ら抓り、曇ったガラスを舐めて、リナは絶頂への階段を駆け上がる。

(見て、誰か。
 あたしがゼルに犯されてるの、見て。
 あたしはゼルのものだって、ゼルはあたしのものだって、知って……!)

「んあぁぁあぁあ――――………!!」
 膣がぎゅうと収縮して、内部に収められた肉槍を締め上げた。
「んっ、あ……!!」
 背後から筋張った男の腕が伸びてきて、リナの躰をしっかりと抱きしめる。
 リナは腹の奥で肉槍が膨れ上がるのを――白濁が注ぎ込まれるのを感じ取って、眼を閉じた。
977どんぐり(ゼルリナ):04/02/10 22:59 ID:Vx/cgy2/
9/9
「弁償してくれるんでしょうね?」
「……………は?」
 ベッドの上に戻り、余韻を味わいながら微睡んでいたゼルガディスに、リナは現実を突きつけた。
「は? じゃなくて。
 さっきあなたが破いたあたしの下着。弁償して頂戴ね」
「……替えくらい持ってるだろ?」
 先程までとはすっかり逆転した、いつもと同じような、軽いやり取り。
「それはそれ。下着だってタダじゃないのよ? ともかく、明日にでも買いに行くから、付き合いなさいね」
 それはもしかして、婦人用下着売り場にまで付き合わされると言うことかとゼルガディスは突っ込みたかったが、例え小一時間説得したところで、こうなった――情欲を昇華した、普段通りのリナに敵うわけがないのだ。
 些か硬すぎる腕枕をしてくれる男が、諦めたような表情で溜息をつくと、リナは柔らかに笑った。
「ああ、それと。これ、借りるわね。こんな格好じゃ、部屋に戻りづらいし」
 と、ゼルガディスご愛用のマントを、椅子の背もたれから持ち上げ、示してみせる。
「そんな格好で来たんじゃないか」
「穿いてるのと穿いてないのとじゃ、かなり違うの。あなたも一度試してみる?」
「……分かった分かった。俺が悪かった。だからその摘み上げたのを返してくれ」
 リナの手の中でひらひらと揺れる下着をひったくり、ゼルは油断も隙もありゃしない、と苦笑した。
「じゃあね。また明日。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ…………また明日」
 二度目の挨拶を交わしてゼルのマントを羽織り、リナは自分の部屋へ戻っていく。

 そうしてようやく、二人に安息の夜が訪れるのだった。


終わりです。神様カモォォォン
>>973
畏れ多いお言葉ありがとうございます〜〜。もったいのうございます。
誉められてそのまま木に登ってしまいそうです。
978名無しさん@ピンキー:04/02/11 05:00 ID:7u4+lBZB
どんぐりさん乙!!
いやー鬼畜もイイ!

関係ないけど、
<例え小一時間説得したところで
この一文にワロタ。
979名無しさん@ピンキー:04/02/11 17:21 ID:9Ot6RjvV
どんぐりさん
いつも楽しみにしています。
ありがとう。
980名無しさん@ピンキー:04/02/13 23:41 ID:W54i2D1e
>>977
毎度毎度乙です。

>誉められてそのまま木に登ってしまいそうです。
今の若者には通じないのかなあ、とか思ってしまった。
いや、逆に普通のことわざみたいに思ってるのかな?
981名無しさん@ピンキー:04/02/13 23:48 ID:sefnHsyd
↑新スレ立て頼む。
982名無しさん@ピンキー:04/02/14 01:23 ID:peijtcr7
スマン
規制で立てられない、代理頼む!
983名無しさん@ピンキー:04/02/14 02:55 ID:O9D18hZa
立てました

スレイヤーズ<3>
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076694890/
984名無しさん@ピンキー:04/02/14 08:22 ID:OI9TKtvF
>>983
985どんぐり:04/02/14 11:50 ID:zN9PtZG+
>>980
>>誉められてそのまま木に登ってしまいそうです。
>今の若者には通じないのかなあ、とか思ってしまった。
>いや、逆に普通のことわざみたいに思ってるのかな?

ごめんなさい、どういう事でしょう……?
「豚もおだてりゃ木に登る」にひっかけて
「そんなにおだて(誉め)られると、その勢いで木にも登っちゃうよー」
というような事を書きたかっただけなのですが……
何かお気に障るようなことがあったらすみません。
986名無しさん@ピンキー:04/02/14 12:34 ID:Xkeo7MPA
980が年のわりに頭が弱かっただけでしょ
987名無しさん@ピンキー
>>985
いや、そんなに深い意味じゃなくて、
もうタイムボカンなんて知らない世代も出てきてるんだろうなと思っただけで。