「あーあーあー。只今マイクのテスト中〜」
放送室のコンソール前に陣取った朝倉和美は、自慢の美声で高らかに言い放つ。
「今からネギ先生のナマ搾り射精シーンを完全ナマ中継しちゃいます!
インタビュアーは不肖この朝倉和美っ!
若干10歳の美少年英語教師が密室で繰り広げる禁断の宴、お見逃しなきよう!!」
「あ、あの……全校放送しちゃうんですか、これ!?」
椅子にちょこんと座らされたネギは、グツグツ煮え立つ鍋へ生きながら放り込まれようとする兎のように、ガクガクブルブル震えていた。
「あはっ、冗談冗談。録画するだけだから安心してよ、先生」
和美は悪戯っぽく笑いながらインカムを頭にセットし、ハンディタイプのビデオカメラと小型マイクを手にしたままネギに近付いた。
「でも、なんだか緊張しちゃいますね……」
「そうなんですか? みんなが見てるわけじゃないのに、どうして?」
「うぅっ、それは……」
答えの分かりきっている意地悪な質問に、ネギは下唇を噛んで俯いてしまう。
「あたしと二人っきりだから? それとも……こうして撮られてるから?」
困惑しきって真っ赤なネギの顔を、ビデオカメラがアップで捉える。
その映像はケーブルを通じて放送室内の機材に送られ、和美の背後に並べられた幾つものモニターに映し出されている。
コンソールの上には別のビデオカメラも据えつけられており、二人の全身像を収めている。
デジカメから目を逸らした途端に無数の”自分”と対面してしまい、ネギは一層うろたえるのだった。
「それじゃ始めまーす。ネギ先生、ちょっとこれ咥えてて」
「もがっ!?」
言うやいなや、和美はリップクリーム大のマイクをネギの口に押し込んだ。落ちないよう、慌てながらも律儀に歯で押さえるネギ。
その隙に、和美の視線はビデオカメラごとネギの股間へ滑り落ちてていく。
スラックスのファスナーを下ろしてボタンを外した瞬間、ボコン!と前が膨れあがった。
「きゃっ! こ、これは一体どうしたことでしょうか!? 勃起しています、もうビンビンです!」
「……」
和美が恐る恐るパンツをずり下ろすと、充血して固くなったペニスが勢いよく飛び出した。
先走りで微かに濡れて、てらてらと亀頭が光っている。
「やっぱり撮られて感じちゃってるのかな。ネギ先生ってヘンタイなんですね」
「ひ、ひがう……」
律儀にマイクを咥えたまま、ネギは首を振って否定した。しかし喉の奥から溢れ出した熱い溜息のような呼吸音が、スピーカーから部屋中に鳴り響いて彼を辱める。
「10歳とは思えないほど、大きくて立派ですねー。赤黒くてヒクヒク言ってますねー」
「あうぅ……」
「それでは、触ってみます」
和美は緊張した面持ちで、そっとネギを握りしめる。途端、
「んふぅっ!」
ひんやりした指先の心地良さに、たまらずネギは悲鳴をあげる。
「あっ、熱い! まさに命の脈動、荒ぶるダイノガッツ! ネギ先生の男性自身が、歓喜に猛り狂っています!」
「ひゃあぁんっ!!」
我慢しきれずにネギが叫ぶと、唾液に濡れた小型マイクはコトンと床に落ちた。
「おぉっと、これはいけません! 言いつけを守らなかった悪いコには、お仕置きが必要です」
「や、やめ……許して……」
懇願するネギに、興奮に震えながら和美は肉薄する。そしてマイクを拾うと、
「えいっ」
ズブリと後ろの穴に差し込んだ。
「んんっ……くはぁっ!! く、苦しいです、お願い、抜いて……」
ネギの苦悶の声と一緒に、ぬちゃっ、ずにゅっ、という湿った音が室内に溢れかえる。
「んんんー、これは不思議。ネギ先生のオチンチンは、さっきよりも大きくそそり立っています! オシリで感じてるのでしょーか!?」
手の中でドクドク脈打つ肉棒を、和美は丹念にしごきはじめた。
「ネギ先生、今の心境は!?」
「ふぅあうぅ……き、気持ちいい、です……」
「ビュクビュクって射精したい?」
「……は、はい……出したいです」
「まだ10歳なのに、教え子に手コキされてイッちゃうなんて、どう思う?」
「そ、それはぁ……」
かぁっと真っ赤になって押し黙るネギに合わせたかのように、和美も手の動きを止める。
「あぁっ、そんなぁ……ひどい……」
「ひどいって何が? ちゃんと言わなきゃ分からないよ、先生?」
「うぅ……意地悪……」
放送室中のモニターには、涙目のネギが所狭しと並んでいた。
「……お願いです、朝倉さん……」
「はい、ネギ先生?」
「ボクは……まだ10歳なのに教え子に手コキされて感じちゃうような変態教師です。だから……」
「だから?」
「……和美さんの手で、イカせてください。……いっぱい……射精させてください……」
息もたえだえに搾り出した言葉に、和美は胸がキュンと締めつけられる思いだった。
「そ、それじゃ決定的瞬間を捉えちゃうよ。ホントにいいの、先生?」
こくんと頷いたネギのペニスに、彼女は再び力を篭めはじめた。
ぬちゃっ、にちゃっとカウパーで濡れた手がネギを愛撫し、快楽の頂点に導いていく。
「んはぁっ……ボク……もう出ます……っ!!」
飛び散る精液は、和美の顔面を、そして彼女の”目”であるビデオカメラを、白く染めあげた。
あちこちに付着したスペルマをいそいそと試験管に集めながら、和美はネギに微笑みかけた。
「ありがとう。イイ絵が撮れたよ、先生♥」
「あの……お願いですから、あのビデオは絶対内緒にしてくださいね」
我に返って不安げな顔で言うネギに、彼女はウィンクしながら。
「もちろん。プライベートな宝物にして、誰にも見せ…………あっ!!」
「ど、どうしたんですか!?」
「全校放送のスイッチ、入れっぱなしになってた……」