男が女に犯されるやつ 3

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322微熱 ◆DIO.JVXsqE
 放課後の体育館裏。じりじりとした暑さが、シンジの焦燥を駆り立てる。
 目の前には制服姿の三人の少女。彼女らに壁際に追いつめられるような形で、
シンジは立ちつくしていた。
「あ…あの……」
 思うように言葉が出ない。どう答えるべきなのか、生まれて初めてのことで
まるで分からない。嬉しい気持ちも確かにあった。けれど、やはり戸惑いの方
が大きく――
「ごめんなさい」
 シンジは目を閉じて言い、深く頭を下げた。
 緊張して数秒待ち、恐る恐る目を開ける。三人の中心に立つ長身の少女――
対馬ミユキというらしい――は、ややきつい切れ長の瞳を一度しばたかせ、
「そう」
 短くつぶやいた。反応らしい反応はそれだけで、シンジはほっと胸をなで下
ろす。つまりシンジは、上級生である彼女に呼び出され告白をされたのだった。
その言葉は「可愛い顔しているから、付き合ってあげてもいい」という高飛車
なものではあったが。
(なんで僕なんかを……けど、怒ってないみたいでよかった……)
 機嫌を損ねずにすんで、本当によかったと思う。というのも彼女達は、素行
が良くないことで有名で――
323微熱 ◆DIO.JVXsqE :03/06/20 16:32 ID:XjVkbOmC
 刹那、突然伸びてきた腕に胸元を掴まれ、シンジは息を絞り上げられた。
「てめぇ、ミユキに恥かかせる気かよっ!」
 腕は、ミユキの右脇にいた少女のもので、シンジの腕よりもずっと太い。背
丈もシンジより高いミユキよりもさらに高く、全体的にがっちりとしている――
よりはっきり言えば、かなり太めだった。
 シンジは辛うじてつま先が地面についているだけで、ほとんど身体を持ち上
げられてしまっている。苦しくて、まともに声を出すこともできない。
「やめな」
 静かな声で、ミユキが言う。
「けど――」
「ケイ、やめろって言ってるんだよ!」
 シンジの胸元を掴んだままの太めの少女――ケイを、ミユキが一喝する。そ
の声は、声量自体はそれほどでもなかったが、有無を言わせぬ強さがあって、
シンジの方がびくりとしてしまう。
「ちっ」
 ケイは舌打ちして、シンジを突き放した。シンジは地面に尻餅をついてしま
う。