ギルティギアのエロ小説 第3ラウンド RELOAD

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818名無しさん@ピンキー:04/02/17 00:30 ID:4xf7Q+RO
>>810
チップを襲うイノタソ(;´Д`)ハァハァ



「早えんだよ!」
「俺はそれが持ち味なんだよ!」
819名無しさん@ピンキー:04/02/21 10:29 ID:1CWo6I/L
書けた分だけコソーリ投下してみる。まだエチーにはいたらず。
(゚д゚)マズーと思ったらスルーしてくださいまし。
イノ(+エディ)×ミリアでちょい暗めかもかも。
820819:04/02/21 10:30 ID:1CWo6I/L
「受け取って♪」
「邪魔……」
霞に覆われた空間で二人の女が戦っている。
一人はギターを持った赤い服の女。名前をイノという。
一人は長い金髪をした白い服の女。名前をミリアという。
彼女らは長時間闘っていた。しかし、それにも終わりがきたようだ。
「我慢できないの♪」
「ここまでね………ザトー…」
イノが周囲にばらまいた音波を受け、ミリアは吹っ飛んだ。
仰向けになったまま起き上がってこない。気を失っているらしい。
「もっと攻めてよ。まだ燃えきらないの」
ミリアが気絶していることはわかっているのだろう。今まで激闘を繰り広げていたにもかかわらず、無防備に近寄った。
イノはすぐ傍まで近寄ると、
「もっと満足させてほしいの」
男が聞いたらそれだけで気が抜けてしまうような甘い口調で呟いた。
イノの「力」なのだろうか?ミリアが宙に浮いた。
「さてと……もう少し楽しませてもらわないとね」
二人の女の姿は霞の中に消えていった。
821819:04/02/21 10:32 ID:1CWo6I/L
「ここまでね。ザトー」
ミリアの前に漆黒という言葉のような男性が片膝をたてている。立ち上がるだけの体力はないみたいだ。
「ようやく決着をつけれそうね。私が自由になるためにあなたには死んでもらうわ」
淡々と言葉を重ねるミリア。
しかし、その言葉にはわずかながら揺らぎがみられる。
「あなたは今や組織の長。あなたが死ねば組織はなくなる。それでようやく私は自由になれるのよ、身も心もね」
言葉を重ねるごとにその揺らぎは大きくなっていく。
「覚悟はいい、ザトー?」
一歩ザトーに近寄った。
自分の生死に関わる台詞を投げつけられながらも、ザトーは微笑すら浮かべ、穏やかな目でミリアをじっと見つめていた。
沈黙が訪れる。
厳しい目でザトーをみつめるミリア。
優しい目でミリアをみつめるザトー。
「何故?」
その沈黙を破ったのはミリアだった。
「何故そんなに穏やかなの?何故笑みを浮かべているの?」
ザトーは黙ったままである。
「何故逃げようとしない?何故脅えない?何故命乞いをしない?」
段々語気が荒くなってゆく。
「脅えろっ!命乞いをしろっ!私の心を掻き乱すなっ!」
最後には絶叫になっている。
それでも、変わらない態度をとるザトー。
822819:04/02/21 10:33 ID:1CWo6I/L
また沈黙が訪れた。
彼らにとって、特にミリアにとって、永遠に近く感じられる時間が経った。
不意にザトーの顔色が変わった。驚愕と後悔の入り混じった表情の後、虚ろな表情になる。
「どうしたの、ザトー?」
緊張した声でミリアは問うが、ザトーは答えない。彼の目は中空を泳いでいる。
普段のミリアならすぐに気が付いた…いや、感じただろう。この異様なザトーの雰囲気の主に。
漆黒の男が更なる漆黒に覆われ、そして…地面に消えた。
「…エディ?…」
呆然としたまま呟くことが、ミリアにできる全てだった。

彼女らは気づいていただろうか?その一部始終を覗いていた存在に。
823819:04/02/21 10:37 ID:1CWo6I/L

ミリアとの戦闘の後、イノは自分の部屋にミリアを連れ込んでいた。
都会にある大きなマンションの一室である。部屋自体も大きく、一家族でも楽に住めそうである。
キングサイズの自分のベッドにミリアを寝かせる。
『禁獣』の存在自体を打ち砕いたせいか、ミリアにはさしたる外傷はないものの目を覚ます気配は一向に無い。
「…ザトー…」
夢でも見ているのだろう。軽く寝言を言う。見るからに夢見は余り良さそうではない。
とはいえ、ここ数ヶ月彼女が見る夢は同じなのだけれども。
その様子を笑みを浮かべて見ているイノ。まるで子悪魔のようである。
「彼女の寝顔を観てるのもいいけど、そろそろ行かないとね♪」
言いながら、より一層、笑みを深める。
顔をミリアに近づけると、いきなり唇にキスをする。
そして、次の瞬間、その姿が忽然と消えた。 
824819:04/02/21 10:48 ID:1CWo6I/L
改行下手で_| ̄|●すいません
エチーちゃんと書けるかどうか不安だ…がんがってみます(`・ω・´) シャキーン
825名無しさん@ピンキー:04/02/24 22:59 ID:IymwSno2
イノとミリアという究極の組み合わせで、しかも暗めの路線……

……やりすぎるほどやっちゃってください!!
826名無しさん@ピンキー:04/02/26 05:22 ID:vzDxjt5L
このスレのログ容量は471KBです。
500KBになると書き込みできなくなります。
827名無しさん@ピンキー:04/02/28 21:52 ID:cRG1Z3vm
そろそろ次スレでも出した方がいいんじゃないか?
828名無し@ピンキー:04/02/29 01:21 ID:fiq6SRwU
ちょっとした疑問……
ブリジットで書く場合、ショタなのかそれともヤオイなのか……
やはり読む人により違うのだろうか……
829名無しさん@ピンキー:04/02/29 01:44 ID:akn93pOQ
そりゃ書く人によって違うだろ
830名無しさん@ピンキー:04/03/09 19:41 ID:s1IiKkot
超長期筆置きモードな私が保守。
831名無しさん@ピンキー:04/03/12 04:18 ID:WGg848pC
ジョニ梅期待保守
832名無しさん@ピンキー:04/03/13 01:36 ID:yObtYYQv
テスタメントってトラップキャラだから何気に鬼畜責め男君にもって行きやすいきもするんだが・・・
どうしても女体化テスタンのイメージが私を蝕んでゆく・・・
このスレで私の中のテスタメント鬼畜説が一気に覆されてテスタン総受け状態に・・・・
833名無しさん@ピンキー:04/03/13 18:54 ID:ulkwQAjF
本来テスタは優しい性格だから、攻めって言うよりは受けっぽいな。
あっでも初代は鬼畜か…いやS(M?)嬢にするのもよさげ…(;´Д`)ハァハァ
淫乱女王様(;´Д`)ハァハァ
834名無しさん@ピンキー:04/03/13 22:22 ID:yObtYYQv
もしも書くとしたらいま需要があるのはどんなカップリングなのだろう。
あえてポテムキンを・・・!(ムリポ
それ以前にそろそろ次スレ・・・
835名無しさん@ピンキー:04/03/14 15:13 ID:qvf8F2p6
漏れはテスタ受けエロキボンヌ状態かな…
本当なら漏れが書きたいけど、小説かけるほどの文才ないしネタもないし…
とにかく神降臨きぼんぬ
836名無しさん@ピンキー:04/03/14 18:13 ID:q+7j9Ztg
需要を考えるよりも書き手さんが萌え滾ってるカプを書いて欲しい。
837名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:23 ID:NTzb+nTw
次スレ立てていいもんだろうか・・・
838名無しさん@ピンキー:04/03/20 20:47 ID:/njebP+k
保守あげ
839名無しさん@ピンキー:04/03/21 00:24 ID:+eyFbEFT
>836
同意。
需要云々よりも、職人さんの萌えを見せて欲しい。
そして俺を洗脳してくれ、みたいな。



でもザトミリが読みたいよママン。
840玉砕チャレンジャー:04/03/23 00:10 ID:03Bo8tTW
要領間に合うだろうかとか思いながらザトミリ投下してみようと思います。
まだ途中なので、早いうちに続きが書ければいいかなぁと・・・
841玉砕チャレンジャー:04/03/23 00:11 ID:03Bo8tTW
 夢は犯す。
どこまでも深く、現実よりも残酷に。
 追い詰める指、揶揄するように歪む唇。どれもが冷たくて、爛れるように熱くて、無意識に伸ばした腕は影に飲まれて音も立てずにへし折れた。
 引きつった叫びは冷え切った唇に遮られ、どこまでも、どこまでも。
842玉砕チャレンジャー:04/03/23 00:11 ID:03Bo8tTW
「…どうしたミリア?」
 眠気を振り払おうとするような気だるげな声が、半ば飛び起きる形で目を覚ましたミリアの耳に飛び込んできた。
「怖い夢でも見たのか?」
 ベッドサイドに光が灯り、温かい手が頬を包んだ。覗き込む、光を失った瞳。
 汗で張り付いた長い前髪を、男にしてはしなやかな指がすくい上げて、ミリアはやっと夢から逃げ出せた事を理解した。
 夢の中で折られた腕が現実でまで鈍く痛む。
「…何でもないわ」
 視線を外して手を振り払うと、ザトーはだだっ子でも相手にするように軽く肩をすくめて見せた。
843玉砕チャレンジャー:04/03/23 00:12 ID:03Bo8tTW
こういう時は、嫌な奴だととことん思う。性格は最悪。慇懃無礼で、見栄っ張り。殺しても死なないようなこの男が、何故夢の中であんなにも冷たくなる? 
 額を抑えて半身を起こし、ミリアはふと、気になってザトーの手を再び自分の頬まで導いた。
「…温かいわね」
「寝起きだ。体温は低い」
 事務的に無表情。
 その仏頂面を思い切りつねり上げてやりたくなる衝動を抑えつつ、ミリアは軽く目を閉じて手に平に頬をすり寄せた。
「妙な夢を見たわ」
「というと…?」
「……妙な夢よ」
「……」
 釈然としない表情を閉じた瞳の奥で想像して、ミリアはクスクスと肩を震わせて笑い始めた。
「…貴方がヴェノムと結婚する夢」
「な…」
「幸せそうだったわよ……ヴェノム」
 目を開ければ、表情が引きつるのを必死で堪えるザトーの姿。薄暗がりでも蒼白な顔色は、思わず指を差して笑いたくなるほどこの男には滑稽だ。
844玉砕チャレンジャー:04/03/23 00:14 ID:03Bo8tTW
「ヴェノムの花嫁衣裳は悪夢だったけど…」
「もういい……下らん夢は忘れろ…」
 悪乗りしてさらに続けようとするミリアに向かってふて腐れたようにそう言うなり、ザトーはミリアの手を振り払って毛布を被って背を向けた。
「拗ねたの…? ガキね。たかが夢で」
 笑いながら、何も言わない背中に手を伸ばす。
 その手が触れる寸前に捕まれて、ミリアは抵抗する間もなく組みふされ、ザトーの腕のなかに閉じ込められた。
 不機嫌そうに、青い瞳が見下ろしてくる。
「やだ…怒らないでよ、ちょっとした冗談じゃない」
 悪びれもせずに意地悪く微笑むミリアに、ザトーはわざとらしくため息をついて見せると、一旦ミリアを解放して眼帯へと手を伸ばした。
「ちょっと…?」
「目がさえた。寝かしつけてくれ」
「なっ…!」
 憮然と言い放って、当然の事のように再びミリアに覆い被さると、ザトーは白い首筋に唇を落とすと噛み付くように吸い上げた。
845玉砕チャレンジャー:04/03/23 00:17 ID:03Bo8tTW
と、とりあえずココまでで・・・
暗いのよりも明るいのが好きなんだよゥワーン
846名無しさん@ピンキー:04/03/23 18:48 ID:rt6K8Gtz
(*´Д`)/lァ/lァ 甘々イイ!!
847名無しさん@ピンキー:04/03/23 22:21 ID:GaJOTVAf
ザトミリキタ━━(゚∀゚)━━━!!
続き楽しみに待ってます。
848玉砕チャレンジャー:04/03/26 20:06 ID:9oItNdXD
あまり遅筆で申し訳ありません_| ̄|●
まだ待っていて下さる方がいらっしゃったかどうか微妙な所ですが一応終わりましたザトミリです

849玉砕チャレンジャー:04/03/26 20:07 ID:9oItNdXD
 唇が離れると熱い吐息が首筋を這って、舌先がチロチロと耳の後ろを刺激する。
あっけなく離れていきそうな理性を追いかけてザトーの下から逃げ出そうとするミリアを許さずに、ザトーは細い手首を片手で纏め上げてベッドの骨組みに押し付け、手にした眼帯で縛り付けた。
軽い舌打ちが響いて、憎憎しげに睨み上げる。
「…使い方間違ってるわよ、それ…」
「ムードの無い事を言ってくれるな」
「放しなさいよ」
「謹んでお断りする」
「このっ……ん…ぅ…っ」 
きつく睨みつけてくる瞳に満面の笑みで言葉を返すなり、ザトーはミリアの唇に深く舌を滑り込ませた。
絡めとり、吸い上げ、甘く噛む。一瞬唇が離れたかと思うと角度をかえてまた重なる。
交じり合った唾液は溢れ、伝い、ミリアの白い肌を這ってシーツに落ちた。
 離れた唇から唾液が細く糸を引き、眠たいような間延びした感覚にくらくらする。
 軽く乱れた呼吸を整えながら青い瞳を見上げると、見えているわけも無いのに凝視されている気がしてミリアは慌てて視線を逸らした。
850玉砕チャレンジャー:04/03/26 20:10 ID:9oItNdXD
 鼻先で笑う声がして、首筋に唇が落ちる。たっぷりと唾液を含んだ舌先がゆっくりと下におりて行く感触に酔いながら、ミリアは焦らすように体をまさぐる指先に時々息を詰まらせた。
 奥から溢れてくる。不本意ながら、この男が欲しいという波が。
「…触れてもいないのにこのありさまか…」
「っ…!」
 ぬるりと、指先で陰唇を軽くなぞると、ミリアは面白いほど明らかに体を震わせて腰を引いた。
 押し殺した声が唇の端からこぼれてくるのが楽しくて、ザトーはわざとそれ以上は指を進めずに入り口の辺りを弄くった。
「相変わらず感度がいい」
「ち…がっ……ぁ……!」
 粘り気を帯びた水音が深夜の部屋には大きすぎて、ミリアの耳を犯していく。ずるずると引きずられそうになっては頭を振って快楽に耐え、声を上げてねだりそうになるのを必死になって耐えていた。
「いつ聞いてもいい声だ」
「…ぅるさ…ぃ」
「ひどくそそってくれる。そういう声を、どんな顔で出すのか見てみたい物だな」
「んん…! ぅ…! っは…ぁ」
「どんな目をして、こんなに私の指を締め付けるのか…」
「っ―…!」
851玉砕チャレンジャー:04/03/26 20:11 ID:9oItNdXD
 前触れも無く指を根元まで突き入れられて、ミリアは喉を逸らせて息を全身を強張らせた。突然力強く引っ張られ、鉄骨が耳障りな声で悲鳴を上げる。
「ザ…ト…」
「私が欲しいか? ミリア」
 二本の長い指をくわえ込んだミリアの中は、それでも足りないと言うようにザトーの指を締め付け、奥に引き込もうとするように蠢いていた。
 柔らかい肉壁を引っかくように擦りあげて、かと思えば緩慢な動きで緩やかに円を描く。
 奥歯をかみ締めて必死に声を出すまいとしているミリアを追い詰めるようにもどかしい刺激を与え、ザトーは耳元でもう一度低く囁いた。
「私が欲しいか? 答えろミリア」
「ひぁ…!」
 下肢を攻め立てる手にばかり意識を取られていたミリアは、突然乳首を摘み上げた指に思わず甘い悲鳴を上げた。
 指の腹で捏ねまわし、押し潰し、軽くつまんで痺れるように刺激を送る。
「…意地を張っていてはいつまでたっても寝かしつける事などできんぞ…?」
「…っ…ぁ…」
 軽く頷くだけの肯定など、この男は『見えなかった』といって無かった事にしてしまうのだろう。
 声で伝えなければ、どれほどたどたどしくても、言葉で欲しいとねだらなければ、この男は納得しない。
852玉砕チャレンジャー:04/03/26 20:13 ID:9oItNdXD
「…声を殺すな」
「んっ…!」
「いいのか…? 言わなければずっとこのままだぞ?」
「…最…低……」
「自覚している」
「………ぃ、う、から…指…抜いて…よ…」
 泣きそうになりながら吐いたせめてもの憎まれ口は嫌味な笑みで一蹴され、ミリアはこれ以上無いほど顔が火照るのを自覚しながら焦らすように出し入れされている指を抜いてくれと搾り出すように呟いた。
 驚くほどあっけなく要求通りに指は引き抜かれ、意外そうに見上げた先には無表情ではなく優しい笑み。
ミリアは自分に言える精一杯の言葉を何度も声に出しかけて、長い事戸惑った後にようやく決心したように小さく息を吸い込んだ。
「ぁ…なた…が…欲し…」
「……聞こえないな。もう一度」
「……っ」
853玉砕チャレンジャー:04/03/26 20:13 ID:9oItNdXD
「……っ」
 二度もいえるわけが無かった。いえない事を分かっていながら、あえて言葉を求めてくる。夢の心配なんてするんじゃなかったと後悔しながら唇をかみ締めると、ザトーが諦めたようにため息をついてミリアの前髪をかきあげた。
「…よくでしました」
「な…に…っあぁああぁ!」
 微笑んで、突き入れる。
 今まで疼いていた小さな波を引き裂くほどの大きな波が突然全身を突き抜けて、ミリアは手首を縛り上げている眼帯を引きちぎらんばかりに引っ張った。
 ザトーが中で動くたびに、鉄骨は耳障りな悲鳴をあげる。
「ふ…ぁあ! も…深く……あ…ぁ!」
 子宮の奥を貫くほどに深く何度も突き上げられて、堪える事も出来ずに嬌声があがる。
 男を煽るその声色に自身も限界を感じて、ザトーは一層激しくミリアの腰を突き上げた。
「――っ…ぁああぁ!」
 ドクドクと、火傷しそうなほどに高い熱を奥に感じて、ミリアは何度も荒い息を吐き出しながらぼんやりと夢の中の冷たさを思い出した。
 ゆっくりと、中から体温が去っていく。その感覚が、何故だか寂しいような、苦しいような…
854玉砕チャレンジャー:04/03/26 20:14 ID:9oItNdXD
「…ミリア?」
「……何よ…」
 訝るように覗き込んでくる青い瞳から眼を逸らして、ミリアはふと、縛られていた事を思い出した。
「早く解いて…痛いわ」
「お前と言う奴は…本当にムードという言葉をしらんのだな」
 苦笑いを浮かべて、やっとミリアを拘束していた眼帯に手を伸ばす。
「ほら…解いて…っ!」
 解いた瞬間、ベッドの上に押し倒されて、ザトーは見えない目を見開いて驚愕した。
「縛っておいて…ムードも何もないんじゃない? 一晩ちょっと反省なさい」
「ミリア…おい待て、ミリア! どこへいく!?」
 血流が鈍くなるほど力いっぱい骨組みに縛り付けられただけでも冗談じゃ無いというのに、ミリアがベッドから離れていく気配を感じてザトーはさらに震撼した。
「心配しないでも、朝にはちゃんと解きに来て上げるわよ。まぁ、その間に刺客に襲われでもしたら、その情けない格好のまま死ぬ事ね。じゃ、おやすみなさいザトー。良い夢を」
 さっさと服を着込むなろ何処かの誰かの口癖を真似してみせて、ミリアは恐ろしく静かに部屋の扉を外から閉じた。

 言わなくていい。貴方が死ぬ夢を見たなんて。
 言わなくていい。影に食われた貴方の夢を見たなんて。

 あの男を殺すのは、影なんかじゃなくて絶対に自分であるはずだ。
 扉の向こうでザトーが名前を叫ぶのを聞きながら、ミリアは一人笑みを零した。
855玉砕チャレンジャー:04/03/26 20:18 ID:9oItNdXD
ぎゃあ!投稿した直後に誤字発見!
854の「着込むなり」が「着込むなろ」に・・・
一応微妙に甘々なザトミリ完了です。
今度は難易度高しと言われているザトーとその他女子を絡めて見ようかなとかシュチュを模索中。

他の職人さんの小説が読みたいよママン
856名無しさん@ピンキー:04/03/27 23:30 ID:8g3SWQdf
ログ容量が480KBを超えたので次スレを立ててください。
857名無しさん@ピンキー:04/03/29 23:55 ID:7/CZB1Yj
立てときました・・・
新スレはこちら↓
ギルティギアのエロ小説 第四ラウンド
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080571850/

あと、僭越ながら>>2氏の台詞を引用させていただきました。
858癒堕:04/04/01 14:56 ID:sFc1w0ut
「熱い…。」
これが俗に言う熱帯夜という奴だろうか。
今宵借りた宿は、この熱さを避けるには余りにもお粗末だった。
「宿を貸してくれた人には悪いけど…。もう少し涼しい部屋は無かったのかなぁ…?」
寝間着(といっても、私服と併用しているTシャツと短パンなのだが)には、土砂降りの雨と
同じくらいぐっしょりと汗が滲み、服の通気性と青年の眠りを妨げていた。
サウナの中に泊まっているような、幻覚を覚える。
「…でも、これから俺本当にどうすれば良いんだろう。」
青年は、先の不安に一人、呟いた。

彼は今まで、名医を捜して旅を続けてきた。
どんな病気も治せる名医だと聞いていた。
見つければ治ると、期待した。
探し出せば苦しみから解放されると、安堵した。
だが、唯一頼りだった医者は、道化のように戯けて、彼に告げた。
「貴方の病気は…現代医学では直せませ〜ん♪」

残されたのは、哀れ希望の道を閉ざされた青年と、原因不明の病のみ。
医者は、ひらがな『あ』行の四番目の文字を叫び続ける彼を尻目に、
黒く輝くこうもり傘で、いつの間にか空の彼方へと、消えてしまっていた。
旅の道しるべは、もう無い。
しかも、病は一向に治る気配を見せず、
青年――ザッパの不安と悩みは、膨らむばかりだった。
859名無しさん@ピンキー:04/04/02 09:46 ID:XzauxHyX
次スレ見れないけど、もしかして落ちた?
860名無しさん@ピンキー:04/04/02 14:47 ID:u1rnY+J7
落ちた…(´・ω・`)
861名無しさん@ピンキー:04/04/03 10:53 ID:6E+lo4me
ほぼ即死でした
862名無しさん@ピンキー:04/04/04 03:01 ID:XGOYquzF
明日まで動きがなければ、立て直していいですか?

チャレンジャーさんの姐たんSSが気になるのよぅ。 (´・ω・`)
863名無しさん@ピンキー:04/04/04 15:49 ID:KTxWPFH6
>>862
よろしこ。
864玉砕チャレンジャー:04/04/04 17:52 ID:KCxOJMUF
ぐぉおぉ! と、投下する前に落ちるとは…
この場合は最初から投下しなおしたほうが良いのでしょうか?
865名無しさん@ピンキー:04/04/04 20:40 ID:dlPji63R
容量確保の点でも最初からのほうがイイ!



なにより個人的に繋がった状態でみたい
866857:04/04/06 20:27 ID:sSKl+QSM
立てたんだけどヒト大杉でURLが出ない…。

しかも♯いれ忘れた…。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
867名無しさん@ピンキー