KBがKBなので新しくスレたてたほうがよろしいのでは。
689 :
683:03/07/21 21:20 ID:iVGSDns/
今こそ 封 神 演 義 で ! 2
ここは週刊少年ジャンプに連載されていた講談社文庫・安能務氏原作を
藤崎竜氏がオリジナル色をふんだんに加えて漫画化した「封神演義」のエロパロスレです。
連載は3年近く前に終了しましたがまだ萌えている方々もいることでしょう。
紂王×妲己・武王×邑姜・黄飛虎×賈氏・蝉玉×土行孫などの原作カップルの他、
男キャラの女体化エロももちろんカモーンщ(゚Д゚щ) カモーン
※sage進行でおながいします。
※容量が450KBに近付いてきたら次スレの検討をおながいします。
※801はここでは禁止、801板の方でおながいします。
前スレ
今こそ 封 神 演 義 で !
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1053402676/ スレとしてのまとめページはまだありませんが、
職人さんの一人、KINO ◆Nq.KINOKeY の作品のまとめページはこちらです。
封神の他のジャンルもあります。
ttp://sendai.cool.ne.jp/kino2/ >>685、
>>688さんの意見を入れて改定してみますた。
他に入れることはありますかね?意見キボン
690 :
名無しさん@ピンキー:03/07/21 21:20 ID:ikg7iwvA
業者は後で打ちますw
テンプレokです。
サイトも自分は構いません。偏ってますがw
スレたておながいします。
弾かれそうなヨカーンなので…
>>689 スペース入れると検索で引っ掛からないような……。
>>692 確かに。
このスレにしても、最初「封神」で検索かけても見つからなくて、
無いのかー、とか思ってたら、ある時不意に発見したって感じだったからな……。
同じく偶然見つけて書き出したKINOです。
おかげさまで現在再燃してます。自家発電じゃなくて、漁りたいんだ〜。・゚・(ノД`)・゚・。
ヲクなんか見てますが……ホシイモノハナイノヨ……
500KBくらいまではOKなはずで現在485です。
ですが、自分入れて投下量が結構ある人がこのスレには多いと思うので、
450でお引越しは賛成。
次スレは検索のためにスペ無しでもいいかもしれませんね。
これについては他の方の意見きぼん。
KINOは現在阿保二人(仮タイトル)かいてます。
HP用に書いたのが二本あるんでお引越ししたら埋め立て用に投下しようかとも…
今こそ封神演義で! 2
ここは週刊少年ジャンプに連載されていた講談社文庫・安能務氏原作を
藤崎竜氏がオリジナル色をふんだんに加えて漫画化した「封神演義」のエロパロスレです。
連載は3年近く前に終了しましたがまだ萌えている方々もいることでしょう。
紂王×妲己・武王×邑姜・黄飛虎×賈氏・蝉玉×土行孫などの原作カップルの他、
男キャラの女体化エロももちろんカモーンщ(゚Д゚щ) カモーン
※sage進行でおながいします。
※容量が450KBに近付いてきたら次スレの検討をおながいします。
※801はここでは禁止、801板の方でおながいします。
前スレ
今こそ 封 神 演 義 で !
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1053402676/ スレとしてのまとめページはまだありませんが、
職人さんの一人、KINO ◆Nq.KINOKeY の作品のまとめページはこちらです。
封神の他のジャンルもあります。
ttp://sendai.cool.ne.jp/kino2/ 次スレはこれでOK?
自分はOKです。
スレたておながいします(゚∀゚)
んじゃ立てるか。
よろしこです。
>699さん、
乙です。
順次移動します〆(゚▽゚*)
DAT回避の保守〆(゚▽゚*)
あと10KB以上残ってるけど、何かに有効利用できない?
703 :
K:03/07/24 19:58 ID:LofgM25v
毎日の単調な修行に嫌気がさしてそっと抜け出した。
翼を持つ仲間は仙桃三個で誘いに乗ってくれた。
「師叔、もう帰りましょう。殷の国中を飛び回ってへとへとですよ」
「仙桃三個で付き合うといったのはおぬしだぞ、白鶴」
少女は黒髪を靡かせて、仲間の翼で空を飛ぶ。
(あれは……姜族?)
辺境に散った同じ血を持つ一族の姿。
父も母も、皆今は土の中。頼れるものは誰も居ない。
「師叔?」
「白鶴、あの男は?」
「ああ、あの方は西伯候姫昌ですよ」
「姜族にも偏見を持たぬのだな……」
遠目に見た男の姿は凛々しくて、少女は笑みを浮かべた。
虐げられた一族を受け入れる器。
ほんの少しだけ、胸が熱くなる。
「白鶴、帰るぞ。もう十分だ」
瞑想しながら思うのはあの男の姿。
「昌という名だったな……」
頬杖をついて、ぼんやりと沈み行く夕日を見ていた。
あれから彼女も男のことを調べてみた。
非の打ち所の無い人間性。あえて言うならばほんの少し優柔不断なところがあるくらい。
「………」
「師叔、どうしたんですか?夜風は身体に障りますよ?」
「もうそんな時間なのか?」
白鶴童子に声をかけられてはっとする。あれから延々と考え続けてどっぷりと日は暮れてしまったらしい。
来る日も来る日も、少女は男のことが頭から離れなかった。
704 :
K:03/07/24 19:59 ID:LofgM25v
もやもやとした気持ちを晴らすために同期に仙界入りした友に思い切って打ち明ける。
友は言った。「それは恋」と。
いわれてみればそんな気もする。
「白鶴、頼みごとがあるのだが……」
「師叔、またですか?」
「駄目か?おぬしにしか頼めぬ……」
俯き、頬を染める少女に白鶴童子はことを察する。
「ちょっとだけですよ」
西岐上空を飛びながら、彼女は男の姿を探した。
(居た……)
その姿を見るだけで心が満たされるのが分かる。
仙道に恋心という感情は不要だ。
全ての欲求を立つことが修行でもある。
仙界入りして日の浅い彼女は未だ教えを悟れないまま。
それから少女は毎日少しだけ仙人界を抜け出すこととなる。
男は忙しく動く。その手腕は鮮やかで殷王にも引けを取らないだろう。
東西南北の諸侯を纏め上げ、西岐に幸をもたらすために彼は自分を捨てて職務に励んでいた。
疲れた身体の息抜きに、回廊に出て空を見上げる。
(……仙道?珍しいこともあるものだ……)
優雅に髪を靡かせて、空を舞う少女。
(中々によいものを見た。もう少し頑張れそうだ)
時折見上げる空に彼女の姿。いつしか瞳は彼女を追い求めるようになっていた。
触れることは決して出来ない相手。
永遠に時を止めたその姿。
705 :
K:03/07/24 19:59 ID:LofgM25v
雨の日には彼女の姿は無い。そんなことを思うとこの長雨が恨めしくなる。
「姫昌様、この懸案ですが……」
「ああ、今行く」
(あの子は何をしているのだろう?どこに……)
仙界では同じように雨を苦々しく思う少女。
(昌……何をしてるのだろうか……)
思いは同じ。重なることは無くとも。
やがて運命は二人を飲み込んでいく。
封神計画。それが少女に課せられた運命の名前。
「釣れますか?」
「これは……大物がかかったようだのう」
何もかも、変わってしまった。
それでも、思いだけは変わらなかった。
変わるものも、変わらないものも。
(秋は嫌いだ……思い出す……)
舞い散る葉を見ながら少女はため息をついた。
近くまで冬の気配。
逝ってしまった人の事を思いながら。
もうすぐ、この地にも雪が降る。
全て隠すように。
706 :
名無しさん@ピンキー:03/07/25 09:18 ID:eFzfGeC2
新スレ告知age
707 :
名無しさん@ピンキー:03/07/25 09:33 ID:cJOCMTHI
708 :
名無しさん@ピンキー:03/07/25 09:34 ID:lsNxasaQ
709 :
_:03/07/25 09:36 ID:iu6nKpQg
710 :
K:03/07/25 12:41 ID:9fwl/FfY
埋め立て兼ねて投下してますんで、新スレはしってますよ〆(゚▽゚*)
Kさんぐっじょぶ!
次スレのほうでも
期待してまっております
m(_ _"m)ペコリリ
712 :
K:03/07/25 15:32 ID:9fwl/FfY
本スレ自分のせいで荒れ気味になっちゃってるんでこっちに
短編おとします。
快くDAT逝きできるように…
>>712 あんまり卑屈になることはないと思われ。
漏れも別スレだけどSS落としているが、
自分のは萌えにくいから人の意見を
どうしても聞いちゃうんだよね。それで
自分のSSをよく卑下してたんだけどね、
でもそれは他の読み手に失礼だって
読んでる人に言われてしまって・・・
落とすからには自信をもって!誰がなんと
言おうとも投下後だから気にするな!
あなたのSSでハァハァするひとはたくさん
いるんだから!
では長文&マジレスのため孕んできます(ぇ
714 :
K:03/07/25 16:41 ID:KZmFMR/N
>732
多分そのレスのひとはKにも言ってるんだとは思います。
卑屈だしな、自分。
どうやっても人様の真似は出来ないや。
無理無理。よく分かった。
丁度昌と望は書きたい話だから、こっちに少し落とすことに。
もしも二人が出会ってたらってね。
座して静かに待ってます
∧_∧
( ・∀・)
( ∪ ∪
と__)__)
716 :
名無しさん@ピンキー:03/07/25 22:35 ID:4k0HkhEp
717 :
名無しさん@ピンキー:03/07/26 18:19 ID:ilHl1v7w
718 :
K:03/07/29 22:13 ID:FaXiKz1K
散り行く葉はまるでヒトの命のようで、儚く。
その手に触れて堕ちるまでの時間が愛しい。
「最近城内を何かがうろついております」
「そのままにしておけ。害は無いのだろう?」
その影は小さな道士。
時折見せる後姿が愛らしい。
揺れる黒髪はまだ幼く、かすかに覗く横顔は子供の様だ。
(顔くらい見せてくれてもいいような気もするが……)
姫昌は少女の気配を感じながら職務をこなしていた。
小さな影は決まった時間にだけ現れ、そしていつの間にか消えているのだ。
芽吹きの季節が穏やかに終わりを告げ、緑に彩られる世界。
同じように揺れる髪はほんの少しばかり、長くなった。
(さて、どうするか……)
物陰からいつもこちら見ているのに、見つめ返そうとすれば顔を背ける。
その横顔だけ、いつも。
道士見習いなのか、まだ完全に気配を消すことが出来ないその姿。
(よいか。悪いものでもない)
719 :
K:03/07/29 22:14 ID:FaXiKz1K
その日も同じように彼女はこの城にいた。
違ったのは帰る手段が無いのか何時までもその気配があるということ。
(喧嘩でもしたか?道士も大変だな)
うろうろとする影にそっと近づく。
「これはこれはお客人」
「!!」
後ろから抱きかかえられて彼女はばたばたと手を動かす。
「還る手段を無くしたか?」
「……そのとうりじゃ……」
業を煮やした白鶴童子は彼女を残して崑崙に還った。
残されて途方にくれながら沈む夕日を見つめていたのだ。
「名前は?」
「……呂望……」
「よい名前だな。俺は……」
「昌。知っておるよ」
笑う呂望の顔は予想していたよりもずっと幼く。
昌の心の奥に沈んでいった。
きらきらと輝くその欠片は、刺さって抜けない。
720 :
K:03/07/29 22:14 ID:FaXiKz1K
崑崙に還ることを拒否して、彼女はこの城の客として住まうことになる。
付かず離れず、昌の傍でその仕事を手伝う。
「呂望」
触れてくるその手。それだけで鼓動が早くなるのが分かる。
人間であることを捨てきれない彼女は、恋をした。
それは仙道にとっては最も不必要なもの。
「昌……」
風に揺れる想い。
ただ、傍に居たかった。
何度目かの夜を見送って、一緒に居ることが当たり前になりそうだった。
自分の名を呼ぶその声が耳に心地よい。
「呂望」
「月を見ておった。綺麗じゃのう……」
欄干に腰掛けて、彼女は天を仰いだ。
その顔を覗き込み、そっと唇を合わせる。
「お前も綺麗だぞ」
「……おぬしもな……」
ヒトは寂しさを嫌って嘘をつく。
「ますます還れなくなる……」
帰れない。帰れずに。
「帰すつもりも無い……」
静かに、静かに絡めあう。
ただ、知るのはこの月ばかりと。
721 :
K:03/07/29 22:16 ID:FaXiKz1K
ここまでです。
これをふくらませたやつはまた別なところでupします。
ただ、こんな感じのも書きたいのです。
512kbまであと少しですが使わせていただきます
722 :
王天君:03/07/30 23:55 ID:/NeLw9TW
と、悪乗りは置いておいて(w
Kさんの書く文章は登場人物を
イメージしやすくて実に読みやすいですね。
これからも待ってますよ。
ろりぽっぷな望ちゃんに萌
ラブレターウケトッタヨ! ̄ー ̄)ノ)))))))) ブンブン
724 :
名無しさん@ピンキー:03/08/01 18:58 ID:UwGQ4u5Z
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
726 :
名無しさん@ピンキー:03/08/02 06:29 ID:CX9cn9Xd
727 :
名無しさん@ピンキー:03/08/02 11:50 ID:5sFdl5G6
728 :
名無しさん@ピンキー:03/08/02 23:18 ID:9UG8UIym
729 :
名無しさん@ピンキー:03/08/03 07:54 ID:cYJ0okXW
730 :
名無しさん@ピンキー:03/08/03 12:52 ID:cny2lvEx
731 :
名無しさん@ピンキー:03/08/03 17:31 ID:q1kBSv9V
732 :
名無しさん@ピンキー:03/08/04 08:34 ID:4CxFzgEB
733 :
名無しさん@ピンキー:03/08/04 11:15 ID:4CxFzgEB
734 :
K:03/08/04 21:45 ID:VmbgSzG4
宵篝、笹の葉の揺れる音、夏の風。
爪先が触れる空気はどことなく生暖かい。
「昌、これはこのままでよいのか?」
姫昌の膝に乗りながら少女は治水工事の製図を広げた。
「呂望はどう思う?」
「わしは……ここを少し直したほうがいい気がする」
小さな指が指し示す部分を、彼は筆で改めていく。
外見に合わずに彼女は多角的な才能があった。
宰相たちも始めは眉を細めたもの、政治理念を見事に論破されてからはあれやこれやと彼女に構う。
西岐城で過ごすのが当たり前のようになりつつあった。
「疲れただろう?あとは俺がやっておく」
「昌がするならばわしもする。疲れているのは一緒だ」
片手で少女を抱きながら、西伯候は山積みされた書類を片付けていく。
「父上」
「伯邑考」
「僕も何か父上のお手伝いがしたいのです」
しかしながら子供の彼に出来ることは無い。
姫昌が頭を捻らせていると少女は子供の前に歩み寄った。
「伯邑考というのか?」
「はい。あなたは?」
「わしは呂望。父の手伝いがしたいのだろう?」
少女は書きかけの書を床に広げて子供の手に筆を握らせる。
「これと同じように印をつけてくれるか?」
735 :
K:03/08/04 21:45 ID:VmbgSzG4
「はい!」
嬉しそうに指示された印を書き込んでいく。
「呂望はずっとここに居るのですか?」
「ずっと……居られるとよいのだが……」
瞳が悲しそうに曇る。約束は出来ない。
「ここにずっと居てくれたら、僕の母上になってくれますか?」
「…………」
「あれの言うことは気にしないでくれ……早くに母を亡くしたものでな」
窓に腰掛け、夜風に髪を泳がせる少女。
さらさらと夏の風に流れていく。
「同じか……わしにももう身寄りは居ない……」
それでもこの身体には姜族の血が流れているから。
「昌、おぬしならこの世界を変えられるのではないか?」
男の唇が額に触れる。
「俺一人でどうとなることでもあるまい……やれることをやるまでだ……」
「その時はわしも昌の力になりたい」
「なら……ここに留まってくれるか?」
「……おぬしがそう……望むなら……」
触れ合う唇が、離れるのを拒む。
少し震える身体を抱きすくめられて目を閉じる。
「俺の妻になってはくれぬか……呂望……」
「そう……望むのなら……」
落とされた寝巻きは床に。細く幼い裸体が露になる。
「……恐いか……?」
「少し……でも……」
そっと男の背に手を回す。
「昌なら……構わない……」
736 :
K:
敷布の冷たさを感じながら、肌を滑る男の手の感触に酔わされる。
傷をつけないように、気遣いながら触れてくるその指が愛しい。
「綺麗な身体だ……」
「見たのは昌だけだよ……」
「呂望?」
「道士を辞めたら……ずっと一緒に居られる?」
おずおずと絡めてくる腕。
「……今だけでも、道士ではなくて、呂望でいたいの……」
それは一瞬の幸福でも構わないから。
あなたの腕の中に居るときは一人の女で居たいのです。
「……呂望……」
不完全で未熟な肉体。
押し割って身体を絡めた。
泣きながらしがみ付いてくるその腕と、声。
離したくないと思った。
手放さなければならないと知っていても、触れずにはいられなかった。
「…っ……あ!……」
「……痛むか……?」
目尻に口付けられて少女は首を振る。
「今……こうして居られるだけで……望は幸せです……」
例え離れ離れになることが分かっていても。
あなたを愛したことを忘れることは無いから。
あなただけ。
生涯一人だけと決めたから……。