『ロゼット無惨』
「姉さん……じゃない?」
幻の姉しか見えないヨシュアと、目醒めさせようとするロゼットの戦いは、ヨシュアの優勢で進んでいた
。
「もう、終わりかい?」
振り向いて発砲するロゼット、しかし直前で払いのけられたその先で、右腕が固まる。
「ハハッ! その腕はもう動かないよ!」
時間凍結……!! クロノのホーンがヨシュアに与えた、絶大な能力。
―――――しまった!!―――――
力任せに押そうとも、渾身の力で引こうとも、右腕はまるで空間の一転に結い止められたみたいに動きは
しない。
ドン! ドン! ドン!
止む無くその場から発砲するロゼット、しかし気づくと今度は左足が地面に縫い付けられていた。
ドン! ドン!
モーゼルの弾丸が切れた。
すかさず駆け寄ったヨシュアが銃を叩き落とすと、左腕までが大きく広げられたまま凍りつく。
「くっ!!」
残された右脚で蹴りを放つロゼット。
それは確実にヨシュアの頭を捕らえ、その身体ごと大きく弾き飛ばした。
―――――やった―――――!?
しかしその右脚もまた地面に落ちる事は無く、ロゼットの身体はあられもない姿で中空に吊るされた。
「やってくれるね…… 全身のバネで蹴られてたら、しばらく動けなかったかも知れないな」
両腕、片脚を固定された状態の蹴りでは、ヨシュアの自由を奪う事はできなかったのだ。
「さて、どうしてあげようか……?」
怒りに我を忘れたヨシュアが、乱暴にロゼットの襟首を掴んで、吊り上げると、
悪魔の力で増幅された腕は彼女の修道衣を容易く引き裂いていた。
破れたロゼットの修道衣から、真っ白な乳房が零れ落ちる。
その先端の紅い蕾が、ヨシュアの網膜に焼き付けられた。
「そう……か 簡単な事だったんだ。
姉さんが変わっちゃったのなら、もう一度姉さんを作ればいいんだ。」
「な……!?」
その意味を理解して、ロゼットが戦慄する。
四肢の時間を止められ、身動きの取れないロゼットにヨシュアが迫る。
「駄目よヨシュア、 目を覚まして!」
身をくねらせながら逃れようとするロゼット、その身体に容赦なくヨシュアの手が触れる。
「見た目だけは、姉さんのままなんだね。
でも中身は変わっちゃったんだ、もう優しい姉さんじゃ無いんだ。」
修道衣が引き裂かれ、次々とロゼットの白い肌が露になってゆく。
「一緒に、もう一度姉さんを作ろうよ、あの頃の優しい姉さんを」
「バカッ! アンタ何言ってるのよ、目を醒ましなさいっ!」
「五月蝿い!!」
ヨシュアの拳が無慈悲にロゼットの頬を打った。
「……アンタ、自分が何しようとしてるか、判って無いっ!」
涙するロゼットを無視して僅かに残った下着を剥いでゆくヨシュア。
清潔な白い肌着が乱暴に押し上げられ、たわわな二つの乳房を隠す物は無くなった。
「わあ……柔らかいんだ、僕が知らないうちに、こんなところも変わっちゃったね」
「けど、ここは前よりも好きかな?」
勝手な事を言いながら無遠慮に胸を揉みしだき、頂を吸い上げる。
「やめて ……やめなさいってばっ、ヨシュア!」
「おいしそうだな…… このまま食いちぎっちゃおうか?」
いきなり先端に歯を立てる。
「イッ……」
思わず出た悲鳴をかみ殺すロゼット。
「へえ……頑張るね、じゃあこっちはどうかな?」
下履きの腰紐に指を掛け、力任せに引き上げる。
ロゼットの股間に布が食い込んで、ギチギチ音を立てていたが、限界を超えた瞬間
ブツッと引き裂けてずれ落ち、金色の靄に包まれたロゼットの秘所が露になる。
普段の戦闘中は衣服が乱れても気にしない彼女だが、今回ばかりは羞恥に頬を染めた。
「やめて! 見ないでよ、駄目だって言ってるでしょ!」
「何故? まだこれからだよ…… そう、本番はこれからなんだから」
下半身を剥き出しにするヨシュア、その男性器は普通の人間の物では無かった。
悪魔の性器、それは根元こそ人の物に酷似していたが、赤黒く大きく膨らんだ楔状の先端から、
更に先に細長く伸びた肉茎がずるりと飛び出しテラテラとぬめって光を反射した。
「何?、ヨシュア…… それ、そんなの……」
異様な物を目にして震えるロゼットの声。
「僕も最初は驚いたんだ、けど結構便利なんだって、聞いたよ」
見えない十字架に吊るされた、まだ準備も整っていないロゼットの秘裂に悪魔のペニスが添えられる。
怯えるロゼットの表情を楽しむ様に、ヨシュアはそれを見せつけながら突き立てた。
「ひぎぃいいい!!」
機械の様に無慈悲に、獣の様に激しく、ロゼットの初めてが引き裂かれていく。
「やめてぇ! イタッ イタイッ ヨシュアッ、ヨシュアァァァァ!!」
泣き叫ぶロゼットの声も、今のヨシュアの心には届きはしない。
今目の前に有るのはヨシュアにとって、姉の姿をした女の肉でしか無かった。
異様な逸物がギリギリと処女膜を切り開くと、滴り落ちる鮮血が白磁の内股を伝う。
程無くヨシュアの先端は、ズルリとロゼットの子宮口へと到達した。
「……ぁ、ぐうぅ……ぁ」
「まだだよ…… 僕のはね、普通の男にはできない事ができるんだ」
薄笑いを浮かべたままヨシュアは、腰を回転させながら更にねじ込んだ。
「うあ……? あがあぁぁ!?」
飛び出した細い先端が子宮口を抉じ開け、女の肉を貫いていく様は、まるで中世の串刺し刑の様だ。
ズブズブと進入した触手が、複雑に淫らにうごめいて子宮の内側をまさぐり始める。
「かはっ、があああぁぁ!!」
気を失いそうな痛みと快感の中で、ロゼットの秘所は血とは違う潤滑液を分泌している。
愛情など皆無でも女を狂わせる、それは悪魔の持つ力。
ヨシュアが狂ったように強引な挿入を繰り返すと、血と愛液が交じり合って泡立ち、ニチャニチャと嫌ら
しい音を立て始めた。
巨大なものが肉壷を引っ掻き回す刺激と、子宮の中を異物が這い回る感触。
成す術も無くロゼットは性感の高みへと追いやられ、ついにしなやかな身体を弓なりに反らせると
ガクガクと打ち震えて絶頂に到達した。
「はう、はうぅ………」
「あはは、可愛いよ姉さん。
僕がちょっと弄っただけで、すぐにこんなになっちゃうなんて、すごく淫乱なんだね」
「面白いからもう少し、可愛がってあげるよ」
荒い息に胸を上下させるロゼット。 その華奢な体に挿入したまま後ろに回ると、
たっぷり肉のついた大きくて白い尻に手を添えて、乱暴にパンパンと腰を打ち付け始める。
ロゼットの腹の奥深くで牡の剛直が縦横無尽に暴れまわると、酸素を求めるように開いた口から
あられもない、牝の喘ぎ声が溢れ出した。
「はあぁ! ああぁ!! あはぁ!!!」
本能が腹の奥から鳴き声をあげさせる、そのトーンがどんどん上がってゆく。
意思に反して秘所はトロトロと歓喜の涙を滴らせ、柔肉は咥えた剛直を貪るように絡みつく。
そして時々息を詰まらせたかと思うと、全身をぶるぶる震えさせて何度も達するのだった。
「うっ……くううぅぅ」
「ハハハ…… ずるいなあ、姉さんは ……一人で楽しんじゃって。
少し、虐めちゃっても構わないかな?」
姉の身体の正面に向き直ると、ヨシュアの右手がロゼットの広い腹の上を探るようになでる。
それはふいにある場所で止まると、凶悪な爪と化して純白の肌に突き入れられた。
「ぎあぁぁぁ!!」
血に濡れたヨシュアの指が腹をまさぐり、中から男根に陵辱される姉の子宮を探し当てると、
外からはあやす様にゾロリと妖しく愛撫する。
思わぬ挟撃にあった肉の器官は、まるで別の生き物の様に打ち震え、快楽にわなないた。
「がっ……かっはあぁっ!!」
激痛と、有り得ない快感に苛まれ、ロゼットもまた一気に絶頂まで追い詰められようとしていた。
数分前まで処女だったロゼットの膣が、びくびくと淫らに蠕動して悪魔のペニスを締め上げる。
ヨシュアも遂に、その快美な感覚に息を乱した。
「ああっ、いぃ……いくよ…… ん、姉さん、 いっぱい、受け止めて……」
「?!……あっ、だめ! だめぇ!!」
ロゼットの腹の奥深く、ヨシュアのモノが一層大きく膨張しビクビクと痙攣を始める。
「だめえぇ!!」
直後大きく跳ねたと思うとドクンッ! と熱い粘液が子宮の底に叩きつけられた。
ビクン、ビクンと跳ねる度、ロゼットの胎内に、煮えたぎる牡の欲望が撒き散らされる。
「ひあああぁぁぁ!!!」
「んっ……うぅっ!」
絶望と絶頂が交錯したロゼットの悲鳴が響き渡る。
ヨシュアもまた姉の肉体を汚し、支配する快感に、うめき声を漏らす。
粘ついた男の体液を受け止めながら、ロゼットの意思を裏切って、女の柔肉が犯される歓喜に震える。
そんな姉の股間にガクガクと腰を打ちつけながら、弟はおびただしい量の精液を、最後までドクドクと注
ぎ込んだ。
「ひっ、ひいっ……ひいぃ……」
凶悪な絶頂感で息も絶え絶えなロゼットの身体が仰け反り、断末魔のように痙攣を続ける。
その子宮を満たした白濁は、巨大な男根に塞がれて行き場を無くし卵管を遡ると、びゅるびゅると
腹腔にまで溢れ出して、ロゼットの女性は腹の中で、ドロドロの精液にまみれて犯しつくされた。
「あぁぁ……」
ヨシュアが姉の膣から男根をずるりと引き抜き抜くと、ようやく開放された精液と、愛液と、破瓜の血液が
交じり合い、ぽっかり無残に花開いた入り口からドロリと零れ落ちる。
「ハハ…… こんなに涎をたらしちゃって…… よっぽど気持ちよかったんだね、姉さん」
確かめる様に姉の瞳を覗き込むヨシュア。
そのとおりだった、初めて何度も絶頂に押し上げられて、体中の力が抜けて身動きもできない。
けれど、その瞳から涙が溢れたそのせいでは無い……
――――― もう…… 駄目かも知れない ―――――
何度もクロノに分け与え、磨り減らしてきた自分の命。
それがとうとう燃え尽きようとしている事を、ロゼットは感じていたのだ。
「ヨシュア ……目を醒ましてよ、ヨシュア……」
普通の少女ならばとっくに正気を失っていただろう。
そんなロゼットの心を繋ぎとめていたのは、現実と戦いつづけてきた彼女の強さと、ヨシュアへの想い。
震えながら彼女は最後の力を振り絞り、目の前に居る弟に、やさしく、そっと口づけた。
驚きに見開かれたヨシュアの瞳。
それを見てロゼットは微笑むと、そのまま力尽きて動かなくなった。
「姉、さん……? どうしたの…… なぜ動かないの?」
「うぐっ……あ頭が、痛いどうしてこんなっ……。 うあ、うおおぉぉ……」
床に膝をつき、頭を抱えて悶え苦しむ。
「姉さん、痛いよ…… 助けてよ、姉…さん…… ね…え……」
「うがあっ! がああぁぁっ!!」
ヨシュアは床に転がり、のたうち回る。
「はあっ、はあっ、はあっ、姉さんっ」
「まだ夢から醒めないのか?」
戦いでボロボロなりながら、やっとの思い出たどり着いたクロノが、そこに居た。
「だれ……?」
体中に刀傷を負い、片腕を失い、残った片腕で剣を杖にして辛うじて身体を支えるクロノ。
ヨロヨロと歩み寄りながらもその闘気は衰えず、無傷のヨシュアを圧倒する。
その双眸を支えるものは……怒り。
「ロゼットは、アンタを救う為、命を賭けてここまで来たんだ。
戦いに勝つため、自分の命を僕に分け与えてまで、アンタを探し、追いかけて来たんだっ!」
呆然と見つめるヨシュア、振り返るとそこには、血と白濁にまみれて横たわる、姉の姿。
「なのにっ! お前はまだ姉さんに助けを求めるのか!?
こんなにロゼットを苦しめて、愛されて、それでもまだ足りないっていうのか!!」
ヨシュアは姉にとぼとぼと歩み寄ると、その傍らに膝をついて、絶望に泣き崩れた。
『禁断の姉弟愛』
「うっ……うん」
ふわ、なんだろう、見覚えのない景色…… 光に満ちた世界。
にゃあ…… もう少し、こうやってたいな……。
「ん? ……って私、ここって……?」
一糸も纏わない裸の姿、憶えが有る、これって他人の意識にダイブした時と同じ……。
そっか、きっとここは私の意識の世界なんだ。
寿命は使い果たしちゃったけど、本来私の身体そのものには死ぬ程の原因が無いから死にきれずに、中途
半端にこの世に残っちゃってるんだろう。
けど、魂が燃え尽きた肉体はすぐに弱って、あっけなく完全な死に至る。
そういうものなんだって、聞いたことが有る。
「ヨシュア…… 目覚めてくれたよね」
神様は意地悪だ。
折角、ヨシュアが目覚めてくれたかも知れないのに、少しの間も一緒に居られないなんて……。
「姉さん……」
ん? ……空耳?
きょろきょろ辺りを見回す。
ある訳無いか……
ここは私の意識の中、ダイブの機械でも有れば、もしかしたら来れるかも知れないけど。
「ごめんね、姉さん」
無茶苦茶驚いた、私の目の前にヨシュアが現われた。
「アンタ、一体どうして?」
「クロノのホーンと、姉さんの懐中時計の力だよ。
元々あれは、クロノと契約者を結ぶ物だし、このホーンはクロノの一部だから……」
「でも安心して。 終わったらこれは、必ず彼に返すから」
ヨシュア…… ヨシュアだ、ヨシュアが居る。
とっても優しい、一番大切な、私の弟……。
「ヨシュア、よかった…… 本当に。 ヨシュア」
じわっ、て…… 涙が滲んだ。
一度零れ始めたら、どんどん溢れて止まらなくなった。
ぐすっ……一緒に零れそうになった鼻水をすする。
やっぱり神様は意地悪だ、どうしてこんな所までリアルなの?
「姉さん、逢いたかったよほんとうに」
優しく抱きしめられると胸がぐっと熱くなって……。
え……? 嘘……私、じゅんってなっちゃう。
変だ、ヨシュアは弟の筈なのに、やっぱり無理矢理にでもされちゃったから?
「けれどもう……あんまり時間が……」
また涙が込み上げてきた。
そう、出会えたら出会えたで、また別れが辛くなる。
「もうこれが最後なら…… もう姉さんとは会えなくなっちゃうなら……」
「僕は姉さんを、思い切り愛したい」
心を見透かされたみたいで顔がかあっと熱くなる、きっと私ユデダコみたいに真っ赤になってる。
「なあっ、何言ってるのよこのエロガキわあ!? まだ夢見てんの? アンタと私は姉弟!」
ヨシュアを突き放して叫ぶ。
けどどこかで私、ヨシュアも同じ気持ちだったんだって、安心してる。
「でも、もう一回しちゃったし……」
「う…… それは、そうだけど……」
こっ……この子わぁ……。
でも確かにもう私、弟としちゃったんだ……。
「しかも生身でナマ中出し、そう言えばシスターの禁忌も破っちゃったんだよね」
「だぁれのせいだと思ってるのよ!!」
すかさず私の鉄拳がヨシュアの顔面にめり込んだ。
うーん、クリーンヒット。
でも…… これが最後なのかあ……う〜ん。
どうせ乙女じゃ無くなっちゃったし、今の私は幽霊みたいなもんだし、
やりたいことやって心残りが消えたら私、成仏できるかな?
それに少しは……ううん、正直言ってすっごく気持ち良かった。
痛いのは嫌だったけど。
チラリと覗くとヨシュアは頬をさすりながら、やっぱり姉さんだ、とか嬉しそうにほざいてる。
アンタそんなに私にぶたれたかった訳? マゾっ気でも有るのかしら…… 先行きがちょっと心配。
ムムム…… でもこの世の最後の思い出に、我慢なんかしても意味無いわよね。
そもそも私には我慢なんて似合わないのよ!
「痛く、しない?」
「しないしない」
速攻で返事が返ってきた、大げさに首を横になんか振っちゃって、調子いいなあまったくもう。
わっ、ヨシュアが正面から迫ってきたっ…… うわっ、うわわっ。
二人とも全裸で、硬直したままヨシュアの腕に抱かれた。
「ちょ……ちょっと」
「じっとしてて……」
あったかい胸を全身で感じていると、ガチガチに凍りついた身体が解けるみたいで。
広い胸に頬を寄せると、なんだか安心して溜息が出た。
「こんなに逞しくなっちゃって、弟のクセに生意気だぞ」
「姉さんは、姉さんのくせに可愛いすぎるよ」
普段しらふじゃ絶対に言えないような、聞くほうが恥ずかしくなるセリフ……。
それが今だけは無性に嬉しく胸に響いた、きっとヨシュアだってそうなんだろう。
大きな手が添えるように私の顎をうながすと、穏やかな瞳がそこに有った。
「あ…………」
その瞳に吸い込まれそうになって、声を出そうとした唇が塞がれた。
「は、む……」
中に入ってきたヨシュアの舌が、私の舌と絡み合う。
柔らかな舌が口の中を舐めまわして、歯や唇の裏側まで優しく愛撫してくれる。
この感触だけで、私……とんでしまいそう。
抱きしめられたままヨシュアの唇が離れて、顎から首筋にキスされる。
後ろからそっと抱きとめられたまま、私の乳房を壊れ物を扱うみたいにそっと揉んでくれる。
「ヨシュア…… さっきと、全然違う……」
「さっきの事は……その」
そうだった、きっとさっきのあれはヨシュアじゃ無かったんだ。
私は今、初めてヨシュアと、愛し合おうとしてるんだって……。
「うん…… 忘れたわ」
ヨシュアのキスはもう、胸まで下りて来て、私の蕾を舌で転がして可愛がってくれる。
つんって立った先端からジンジンする感じが伝わってきて、私の胸の奥まで切なくさせる。
私はもう我慢できなくなってた。
ヨシュアの前でペタリと座り込んで、私は自分から両脚を開いて見せる。
これから起こる事への期待で、私の恥ずかしいところはもう、ぐっしょり溢れてる。
そんな自分をヨシュアに見せるのが、死ぬほど恥ずかしいのに、すごく気持ちいい。
「姉さん……これが、姉さんの」
初めて見る訳じゃ無い筈なのに…… そうだね、あれはやっぱりヨシュアじゃ無かったから。
私のあそこにゆっくり手が差し伸べられて、入り口を指が開くと、私の肉がゾロリと花開いて、奥から蜜が零れ落ちてしまう。
「姉さん……とっても綺麗だ」
少し鼻をひくつかせた後、ペロッて舐め上げられた。
口で息をしながらペロペロッて…… ヨシュア、なんだか子犬みたい。
ヨシュアの指が花弁をなで回して、そしてゆっくり私の中に入ってくる。
まだ少し怖いけど痛くは無い、私やっぱりもう処女じゃ無いから?
中を探るみたいに、ヨシュアの指が内側を愛撫してくれると、私の腰がピクピクッて震えてしまう。
「上に来て」
ヨシュアが仰向けに寝て、私を誘う。
「……うん」
ヨシュアの頭に跨るみたいにすると、何度も何度も丁寧に舐め上げてくれる。
急に花弁をむしゃぶるみたいに激しく啜られると、切ない気持ちで一杯になって声が零れてしまう。
「あっ……ああっ、ヨシュア……」
目の前にそそり立つ、ヨシュアのもの。
さっきと違って普通の男の子の…… ううん、本当の、ヨシュアのだ。
これ…… これが欲しい……。
私はヨシュアの上に倒れこんで、おずおずとそれに触れる。
「ヨシュア、こんなにおっきいの……」
ああっ、ヨシュアが私に舌を差し込んで舐めまわしてる。
お腹の奥がきゅんと切なくなって、我慢できずに私もヨシュアのを口で頬張ってた。
「は、む……んっ、は、ん……」
愛しい人のをしゃぶるのが、こんなに気持ちいいなんて知らなかった。
夢中になってヨシュアの茎をしごき、先っぽを舐めまわし、吸い上げると男の子は
もっと大きくなって、ピクンピクンって動き始めた。
「ああっ…… 姉さん、駄目だ」
ヨシュアがうめいて私から逃げる。 そのままイッてくれても良かったのに……。
そんな私を押し倒して脚を広げると、裂け目にヨシュアのがゆっくり当てられる。
つい緊張して身体を固くする私、それを察したみたいにヨシュアは先で私の裂け目を擦りなで上げた。
「あ……」
だめ、裂け目の先にある、一番感じるとこを弄られると声がもれちゃう。
「ああっ、ああっ、ああっ!」
何回も擦られるうち、気が付くと入り口の所まで先が入り込んでピチャピチャ音を立ててた。
あれ? って思う暇も無かった、ヨシュアのが急に向きを変えてぬるんって私の中に入って来た。
「あっあぁぁっ!?」
痛かった訳じゃ無いけど、ゾクリと走った感触に驚いて声を上げてた。
ヨシュア、ずるい…… 何か騙されたみたい。
お腹の奥までいっぱいになる。
熱いのがゆっくり中で、ずるっ、ずるって擦れるのがとっても気持ちいい。
「あぁ……はぁ……」
ヨシュアの動きに合わせて私が声を上げる。
そう、私は楽器だ。
ヨシュアが上手に演奏すると、私の喉は信じられないくらい甘い声を奏ではじめた。
いつのまにか私は、物足りなくなって腰を揺っている。
クチュクチュ音を立てながら、私のあそこはヨシュアのものにしゃぶりついてた。
そんな私に気づいたヨシュアが、突き入れる動きを速くしてくれる。
私の脚を抱えるみたいにして、上から何度も強く突き入れられる。
力強く何度も何度もかき回してくれた後、ずんって一番奥まで突き上げられた。
「あぁはああぁぁぁ!!」
私の一番感じるトコに、そんなにグイッて押し付けられたら、私……イクッ!
「くうぅぅ……」
ひきつるみたいに身体がびくびくって震えて、背筋を駆け抜ける快感で息が止まる。
クリトリスからゾクゾクする感じが全身に広がって、空を飛んでるみたいな気分。
「はあっ、はあっ、はあっ」
大きく口を開けて、快楽の海で溺れた私は、やっと息継ぎができた。
キモチイィ――――― キモチイィ―――――
お腹の中が熱くて、トロトロに蕩けちゃいそう。
だって…… だってヨシュアが、こんなに私を愛してくれてるんだもの。
汝姦淫する事無かれだなんて言われても、こんなの知っちゃったらやめられない。
ヨシュアが身体を傾けて、私の上へ覆い被さってくる。
私に体重を掛けないように肘で身体を支えたまま、優しく背中に腕が回って、
そのままゆさゆさ揺られると、それに合わせて私の固くなった乳首が逞しい胸板で擦れてしまう。
わざとやってるのかな…… それとも偶然?
先っぽから刺激がゾクゾク伝わってきて、またひとつ私の気持ち良さを後押しした。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
自分以外の荒い息遣いに気づいてそっと薄目で覗くと、ヨシュアの真直ぐな眼差しにぶつかった。
ヨシュア、私の事を ……こんなに一生懸命に。
胸の奥から嬉しさがこみ上げてくる、きっとこれを幸せって言うんだ……。
私の体中が熱くて、熱くて、信じられない浮遊感が加速する。
「はぁ、はぁ、ヨシュアッ、ヨシュアあぁ……私、また……イッちゃう!」
「うあっ、あぁ、姉さん…… もっと、もっと一緒に…… 一緒に居たいのに……」
辛いの……? 苦しいの……? 大丈夫、私は今、ここに居るよ。
「姉さんっ!!」
痛いくらいに強く抱きしめられると、私もぎゅうっと抱きしめあって、ふたりはひとつになった。
「うあぁ!!!」
「はぁっ!!!」
ヨシュアが熱い命を迸しらせた瞬間、稲妻みたいな絶頂に撃たれて私の意識はトンだ。
薄っすらと目を開く…… あれ? ここって……。
「うっ……く……」
体中が軋むみたいに痛い、特に腰から下は感覚が無くて、なのにただ強く鈍い痛みだけを感じる。
「気が付いた ……かい?」
クロノ……?
いつのまにか横合いから覗き込んだクロノの、心配そうな瞳。
「私……ヨシュアは? あ……」
下に視線を向けると、そこにはヨシュアの顔が有った。
安らかに、眠るみたいな……。
何……? 何か、おかしい、なんか変だ……。
「どうして私、生きてるの? ヨシュアは」
クロノを問い詰めるみたいに身体を捩った瞬間、ヨシュアの頭からポトリとホーンが取れて
―――――落ちた―――――。
「ヨシュア……」
その顔に伸ばした掌の中で、ヨシュアが…… 砂みたいに……。
「人間の身体に、悪魔の力は強大すぎた…… 身体が……もたなかったんだ……」
どんどんヨシュアが崩れてく…… 何も出来ない私の上で、ヨシュアが……
「最後に気づいた彼は、ホーンと懐中時計の能力を反転させて、自分の命をキミに注ぎ込んだんだよ」
「どうして…… どうして止めてくれなかったのよ。 ヨシュア……ヨシュアがぁ!」
私は……こんな事がしたかったんじゃないっ! 私は、ヨシュアを!!
「彼も同じ気持ちだったんだ、止める事なんて、できやしないよ。
だって僕が彼の立場だったら…… きっと僕だって、そうするから……。」
その瞬間私はクロノの胸に飛び込むと、大きな声を上げてただ泣き叫んだ。
・
・
・
・
ふわり…… 肩から布に覆われた。
これ、ヨシュアの上着だ。
時間が止まってた手足以外は今まで私、裸同然の格好でクロノに抱きついてたんだ。
普段だったら恥ずかしくて死にそうなんだろうけど、今は感情を沈めてるせいか全然気にならない。
私の手の中に、二つのホーンが…… 有る。
ヨシュアを狂わせた、クロノのホーン。
「クロノ…… これ」
私は傷だらけのクロノに、ホーンを差し出す。
ヨシュアの姉として、弟の代わりに、私はクロノにホーンを手渡した。
「ありがとう…… これで僕は、これ以上キミを苦しめずに自由に動ける」
そう言いながらクロノはホーンを頭に戻す。
ピキピキ音を立てながら、ホーンの根がクロノに植わっていって、やがて自然に一つになると、
大気からアストラルを吸収して、見る見るクロノの傷が癒えていく。
しばらくすると傷は消えて、逞しい青年の姿に成長するクロノ、その頭には二つのホーン……。
くすっ……うん、カッコイイぞ、クロノ。
「そろそろ行こう、ここは人が長く居て良い場所じゃない」
「で……でも私、まだ立てな……」
言い終わるより速く、クロノは私を軽々と抱き上げて、疾風のように駆け出した。