スレが無い作品のエロSSを書くスレ

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1名無しさん@ピンキー
スレタイの通り、この板に該当スレが無い作品のエロSSを書けやゴルァ!(゚Д゚)
単独でスレ立てても続かない作品、即死喰らうような作品
誰も知らないようなマイナーな作品、色々あんだろ。
書き手のおまいらだって、時には誰も知らんような作品のSS書きたくなることがあるだろう?
需要が無い、誰も知らない、上等!!
基本的に書き手のオナーニスレだぞ。

        〜漏れと喪前等のお約束〜

    1.自分の知らない作品だからという理由でSSに文句つけんな!
    2.いちいち「載せてもいいですか?」なんて聞くんじゃねぇぞ!
      オナーニするのに、他人の許可なんか求めんな!
      そんなに自信が無いなら、推敲し直してこいやゴルァ!(゚Д゚)
      もし需要があるかどうか気にしてんなら論外だ!
      ここは需要の無いもの上等だし
      それに需要なんてのは「そこにある」ものではなく「作り出す」ものなんだよ!
    3.書き手同士でマンセーしあうんじゃねぇぞ! ウザイからな。
      マンセーするなら名無しでしろ。
    4.この板に既にスレがある作品に関しては、スレ違いだから書くんじゃねーぞ!
    5.ここは基本的に「SSを書くスレ」だからな。
      個別作品に関する雑談等は程々にしろよ!
    6.もし、自分の知らない作品でこのスレ見て興味が出て、その作品を
      知りたくなったらテメーで検索して調べろや!http://www.google.co.jp/
    7.漏れが立て逃げしても文句言うんじゃねーぞ!
2:03/05/14 20:12 ID:VxqQ0ezD
「……起きていますか? サリシオン」
「カーラ……一体、何の用?」
サリシオンはベッドのうえで体を起こし、部屋に入ってきたカーラの方へ向き直る。
「疲れてる上に、更にこんな夜中に来てごめんなさい」
「…いいって。それより…」
「実はあなたと少しお話がしたいと思いまして…そこに座っても構いませんか?」
「あ、ああ…」
カーラはサリシオンから了承の言葉を貰うと、そのまま手近にある椅子へと腰掛ける。
そしてカーラは少し重たそうにして言葉を紡ぎだす。
「辛い…ですか?」
そのカーラの一言にサリシオンは熱くなって反応する。
「そんな事無い!」
「無理をしなくてもいいのですよ、サリ。あなたを見ていれば何となく分かります。
 …ごめんなさい。私がこのような所に連れてきたばかりに…」
「ここへ来たのは自分の意思だ! 竜の戦士としてザーザンドと戦うのも自分で決めた事だし
 カーラには関係ない!」
カーラのその優しげなサリシオンを心配そうに覗き込む瞳に、サリシオンは
ますます苛立ちを隠せない。
「それでも…私があなたに辛い役割を押し付けてしまう事は事実です。
 そしてそれが分かっていても私達…いえ、私はあなたに頼るしかないのです…
 私に力があれば…あなたにこんな思いをさせずに済むのに…」
そのままカーラは下に俯いて悲しげに顔を抑える。
「別にカーラが気にすることじゃないよ。俺、カーラに何度助けてもらったか分からないし
 それに、今の俺はエグヴェドラも満足に扱えない。
 期待されてるくせに役に立たないどうしようもない人間なんだ」
サリシオンは半ば自暴自棄気味に呟く。そんなサリシオンに対してカーラはそばによって
体を優しく抱きしめる。
3:03/05/14 20:13 ID:VxqQ0ezD
「カーラ…?」
突然のカーラの積極的な行動に、サリシオンは驚きを隠せない。そしてまた同時に
自分の顔が真っ赤になっていくのが手にとるように自覚できた。
「…お願いですから、自分の事を役立たずなどと蔑むのはやめてください…」
「ごめん…」
カーラのその悲しげな表情と声を前に、サリシオンはただ一言謝る事しか出来なかった。
「いえ…分かってくださればいいのです。それに元はといえば私が…」
「だからカーラが気にすることじゃない…… !!」
サリシオンが言いかけてる途中に、ふいにカーラの唇がサリシオンの口を塞ぐ。
突然の出来事に戸惑いつつサリシオンは、とっさにベッドの上で後ずさる。
「な、何するんだ!」
「…今の私があなたにしてあげられる事はこれぐらいしかないのです…」
「な、何でそんな体を売るような真似するんだ!」
「理由は先程述べたとおりです…せめてあなたの躰だけでも慰めてあげたい。
 それが私の気持ちです…」
カーラは腕を伸ばし、サリシオンの腕を掴み取るとそのまま押し倒す。
そしてサリシオンの上にカーラがかぶさってくる。
「や、やめろよカーラ!」
しかし、そんなサリシオンの制止の言葉も虚しく、カーラは行為を止めようとはしない。
一枚一枚丁寧にその細く綺麗な腕でサリシオンの服を脱がしていく。
「カ、カーラ…」
別に無理矢理押さえつけられている訳ではないので、振りほどく事は物理的には可能だった。
しかし、聖女のような微笑みを見せるカーラの淫らな仕草に
サリシオンは全く身動きが取れず、ただただされるがままに見ているしかなかった。
4:03/05/14 20:13 ID:VxqQ0ezD
「ん…あっ!」
剥き出しになったサリシオンの肌の上に、カーラの舌が触れ舐め上げられていく。
たったそれだけの行為にも関わらず、サリシオンの口から情けない声が漏れる。
「随分感じやすいのですね、サリ」
カーラは子供をあやすような微笑みを一度サリシオンに向けると、再びサリシオンの胸に
顔を埋め、指で乳首をつまみ上げ、舌で転がす。
「あっ…ああっ…」
カーラの舌が這い回るたびに、サリシオンの躰を言いようのない感覚が襲い
その身を快楽へと徐々に落としていく。
そしてカーラは更に、その手をサリシオンの下半身へと伸ばし始める。
「そっ、そこはっ!」
さすがに自分の最も大事な部分まで、弄り回されるのには抵抗を覚える
サリシオンは寝かされた状態で、手を伸ばしてカーラを何とかどけようとするが
そんなサリシオンのささやかな抵抗を嘲笑うかのように、カーラはいともアッサリと
サリシオンの手を跳ね除ける。
そしてカーラはサリシオンの足元へ移動すると
そのままズボンへとその手を伸ばす。
「…あまり抵抗しないでください、悪いようにはしませんから…」
「そ、そんな事言ったって!」
そしてそのままカーラはサリシオンの下着を脱がす。外気に晒された肌のせいで
サリシオンはやや寒さを感じる。
「随分と立派なのですね」
「!」
そしてその言葉と共にカーラは、サリシオンの晒された肉棒をその手で握り締める。
自分のモノがカーラの手の中で、血管を浮かび上がらせビクビクと動いているのが
ハッキリと分かる。
5:03/05/14 20:14 ID:VxqQ0ezD
「うあっ!」
カーラは更に、サリシオンの肉棒を握った手を上下にシゴきはじめる。
カーラの手が否応なしに、サリシオンの快楽を引き出していく。
「あっ…ああっ…」
「気持ちいいですか? サリ」
優しく言葉をかけながらカーラは、その手の動きをますます激しくしていく。
その指が裏スジを擦りあげ、袋をさすり、肉棒を強く握り締めるたびに
サリシオンはカーラの手から与えられる快楽に意識を堕としていく。
「んっ…ああっ…」
カーラの手から与えられる快楽は既にサリシオンを容赦なく限界へと近づけていた。
そんなサリシオンの様子を気にすることもなく、カーラは愛しげに
サリシオンの肉棒を巧みに刺激していく。
「んあっ…ああっ…」
次第にサリシオンは躰をくねらせて快感に必死に耐えようと悶え苦しむ。
「良いのですよ、無理はしないでください」
カーラのその言葉が引き金になったかのようにサリシオンの絶頂感が一気に高まる。
そして敢え無く、サリシオンは己の白濁液をカーラの体へと放出してしまう。
「あっ! ご、ごめんカーラ…」
カーラの躰にかかっている自分の精液を見て、バツが悪そうにサリシオンはカーラに謝る。
「いいのですよ…私があなたにして上げられる事はこれぐらいしかないのですし…
 あなたは優しい子ですから、言葉で何を言っても重荷にしかならないのでしょう。
 だからこそ、せめて躰の欲求だけは満たしてあげたいのです…」
「カーラ…」
「それにあなたのココもまだまだ元気そうですしね」
カーラの視線の先には、サリシオンの未だ萎えることを知らぬ肉棒があった。
それを見たサリシオンは、恥ずかしさから思わず顔を背けてしまう。
「少し待っててくださいね、サリ」
そう言って、カーラはベッドから立ち上がり少し離れた位置に移動する。
6:03/05/14 20:14 ID:VxqQ0ezD
「ど、どこに…えっ!?」
自分から離れていくカーラを目で追っていたサリシオンの視線の先で
立ち止まったカーラはその場でいきなり服を脱ぎだした。
「そんなにジロジロ見ないでください…」
サリシオンの突き刺すような視線に気がついたのか、カーラは少し照れくさげに
サリシオンに対して自戒を求める。
そんなカーラの声を聞いて、カーラに見とれていた自分に気付き
サリシオンはまたもカーラから目を背ける。
サリシオンは目を閉じ自分を落ち着かせようとするが、静まり返った部屋の中に
カーラが服を脱ぎ捨てる音がやけに大きく響き、落ち着くどころか
ますます心臓の音が高鳴っていく。
カーラの服の衣擦れの音の一つ一つがサリシオンの妄想を膨らませていく
格好のエサとなる。
「もう、目を開けて構いませんよ? サリ」
「うわああああっ!」
「きゃっ!」
ついつい妄想に耽っていたサリシオンの耳に
現実に引き戻すように囁くようなカーラの声が聞こえる。
その声に驚いたあまり、サリシオンはスグ後ろにいたカーラを吹き飛ばして
カーラから距離を取ってしまう。
「あ、ご…ごめん、カーラ」
サリシオンは向き直ってカーラに謝ると、そのままカーラの姿から目を離せなくなっていた。
そこにいたカーラの姿は今の自分と同じく全裸であった。
生まれて初めて見る美しい年上の女性の姿に
サリシオンはただただ吸い込まれるように、カーラの肌に見とれる事しか出来なかった。
7:03/05/14 20:15 ID:VxqQ0ezD
「いえ、別に大丈夫ですから…」
カーラはいつもの天使のような微笑みを携えながら
サリシオンに優しく語り掛ける。
「それより…こっちに来てください…」
「う…うん…」
サリシオンはカーラの言葉に誘われるがままにカーラの近くへと
ベッドの上を這いずりながら寄っていく。
理性では、カーラにこんな躰を売るような真似はして欲しくないと思いつつも
それを遥かに上回る、男としての本能には全く逆らえなかった。
まして、自分の好きな女性ならなおさらである。
「さあ、そこに仰向けに寝てください」
「う、うん…」
言われるまま、サリシオンが仰向けに寝転がると、その上にカーラが馬乗りになる。
サリシオンにとって最も大事な部分がカーラの秘所の部分に触れる。
「う…カ、カーラ」
「入れますよ、サリ…」
「え、い、いきなり…?」
カーラはそのままサリシオンの肉棒をその手で掴みとると、そのまま銀色の恥毛に隠れた
自らの秘所へとサリシオンを導きいれる。
「う…ああっ!」
「んっ…」
サリシオンは突き入れられた、カーラの中の媚肉の感触に思わず声をあげる。
今まで体感したことの無い、媚肉が肉棒を締め上げる感触
ヌルヌルとした触感に、気を抜くと
どこかに飛んでいってしまいそうな錯覚に襲われる。
8:03/05/14 20:15 ID:VxqQ0ezD
「気持ちいいですか? サリ…」
「あ…ああ、俺、こんなの初めて…」
「では…動きますよ?」
カーラは相変わらずの笑顔でサリシオンに語りかけると
そのまま腰を上下にグラインドさせる。
「うっ…うあっ!」
カーラの腰の動きが、そのまま自らの肉棒を擦り上げられる感触と重なり
サリシオンはたまらず躰を震わせる。
更に自分の上で、カーラが淫らに腰を振っている姿が一層サリシオンの
性欲を刺激していく。
「はあっ、はあっ…」
「もっと…気持ちよくなってくださいね…」
そしてカーラは更に体を少し前に倒し、指でサリシオンの乳首をつまみはじめる。
「うあっ!」
乳首を弄られる感触と、何より未体験の女体の神秘による責めは
幼さの残るサリシオンをあっという間に快楽の虜へ
そして絶頂へと導いていく。
「うう、カーラ…」
次第にサリシオンの意識がボーッとし始める。そしてまるで取り込まれていくかのように
カーラから与えられる快楽に、心を躰を預けていく。
「ああ、カーラ、俺もう、出る…」
「いいですよ、サリ…出してください…」
「ああっ!」
そしてサリシオンは欲望のままに、己の精液を全てカーラの中へと放出する。
「気持ちよかったですか? サリ…」
「う、うん…」
一度達した事により、少し冷静になったサリシオンは照れくさげに答える。
「私ではこれぐらいの事しか出来ませんから…
 せめて今だけは全て忘れて快楽に身を委ねてください…」
そしてカーラの手によって、サリシオンはこのまま夜明けまで男としての
極上の快楽を味わい続けた。
9:03/05/14 20:17 ID:VxqQ0ezD
(´ー`)y-~~
ちなみに>>2-8の元ネタは『サリシオン』な
10名無しさん@ピンキー:03/05/14 23:35 ID:869pRsvx
>>1
とりあえず、微妙なスレを立ててくれたな。
廃れっぷりが予想できるのだが。
11名無しさん@ピンキー:03/05/15 00:49 ID:wa/G8QQO
名スレの予感・・・。
12名無しさん@ピンキー:03/05/15 20:29 ID:0BK7LK5B
週間少年誌系はまず除外。
大きく売れている(売れた)少女漫画も除外。
ライトノベル系は既にある。
ゲーム系に関してはなにをかいわんや。
となると……月刊少年誌系辺りがメインとなるのだろうか。
確かに微妙だ……
13名無しさん@ピンキー:03/05/15 21:23 ID:Hwt1G8RW
>>14
削除依頼ヨロ
14名無しさん@ピンキー:03/05/15 21:57 ID:hWzX1Szl
懐アニとかは?過去にスレあったみたいだけど、今は該当するスレないし。
それとゲーム系は作品ごとにスレ立ってるみたいだけど、
格闘以外の総合スレは無いから、あまりにマイナーな元ネタは発表の場が無いし。

>>13
ごめん、もちっと様子見たい。
15:03/05/16 00:43 ID:nolveJ8T
どうも誤解があるようだな。
確かにマイナーな作品を推奨するような書き方はしたが(実際そのつもりだし)
メジャーな作品を禁止にしたつもりはないぞ。
あくまで対象は「この板にスレが無い作品」だからな。

ところで削除依頼ってのはネタか?
マジだとしたら、どういう理由で依頼するつもりだ?
サパーリ分からんのだが。
16名無しさん@ピンキー:03/05/16 17:30 ID:HVOFljCh
>>15
ハイハイーイ先生!特定キャラ以外NGというスレしかない作品は?
(例:奪還屋:スレは花月スレのみ、花月スレは他キャラNG)
17:03/05/17 02:55 ID:Pvkzt/Tz
>>16
花月タンに(;´Д`)ハァハァするスレしか無いのであれば
花月以外のキャラのSSはヘブンだろうが卑弥呼だろうが何だろうが構わん。
向こうのスレをパッと流し見た感じでも、花月限定みたいだしな。

しかし、奪還屋のスレはちょっと前に立ってたのを見た気がするんだが
いつの間にか即死してたのか?
18名無しさん@ピンキー:03/05/17 16:44 ID:XxuQ39R7
>>17
けっこう前に即死してたよ。
19名無しさん@ピンキー:03/05/18 07:34 ID:X0SkWPS9
保守。

いい加減メジャーなんでつが、ガガガでもいいんでしょうか?
一応、自分が探した限りでは、スレ無いんですが。
20あぼーん:あぼーん
あぼーん
21名無しさん@ピンキー:03/05/18 08:54 ID:6G+LjcUP
>17
2回たって2つともあっという間に即死。…花月以外需要無いのか?奪還屋は…
しかもパッと見てきたけど、質の高めな職人降臨率が高い良スレになってる。
ある意味、不思議なジャンルだな奪還屋(しかもあそこ、女体化スレだろ…不思議だのう)

要は「立てても職人が来るか?」にかかってるんだと思うけど。
職人が来ないとスレも盛りあがらないし…。


メジャー作品でも何故か需要が無いのかスレ立たない事はあるよな。
漏れが好きになる作品は多いかも…いっそここで書いて見ようかな。
22名無しさん@ピンキー:03/05/18 10:14 ID:uUUXHQAD
よーし俺、L季のエロSS書いちゃうぞー
しーちゃんか亜希子さんで。
23名無しさん@ピンキー:03/05/18 12:09 ID:2i3fageE
んじゃ俺はスレが即死して出す場所無くなったエルハザードのエロSSを
24名無しさん@ピンキー:03/05/18 12:18 ID:tiKTbkhb
よーし俺も何か書いちゃうぞー
25名無しさん@ピンキー:03/05/18 12:47 ID:ETe17ggy
age
26名無しさん@ピンキー:03/05/19 02:24 ID:m37JRk6M
保守sage
27ク○ノクルセイド:03/05/19 14:48 ID:zhrqElck
「まったく、貴方たちときたら…。」
「はぁ、すいませんでした…。」
いつもの様に事件を解決し、いつもの様に損害を出してしまったロゼット。
これまた、いつもの様にシスターケイトの雷が落ちていたわけだが…。
「そういえばシスターロゼット、クロノはどうしました?」
いつもならロゼットの横で一緒に怒られてくれるはずのクロノの姿はそこになかった。
「えぇと…、それが何か体調がすぐれないとかって…。」
そう言って、マグダラ教会に戻ってすぐにクロノは部屋に戻って行った。
「まぁ!それでクロノは大丈夫ですの?」
「多分大丈夫だと思います。ほら、クロノって案外丈夫だから。」
ロゼットからは、余り心配している素振りは見て取れない。
「そりゃぁね、普通の人間と比べれば別なのは分かっていますけど…。」
そう、クロノは悪魔だから…。
「でも、貴方のパートナーなんだから心配くらいしたらどうなのかしら?」
本来の形は、ロゼットは悪魔であるクロノの契約者。
だがマグダラ教会では、悪魔払いシスターロゼットの正式なパートナーとして扱われていた。
アストラル吸収器官である角を持たないクロノは、契約者の魂を消費する事で命を繋ぎ、魔力を行使する。
クロノの力に頼り切っていては、瞬く間にロゼットの魂は失われてしまう。
そこで、ロゼット自身が戦う力を身につけること、そして特殊な懐中時計の封印によって、
ロゼットの魂の消費は、極力抑える事ができるようになった。
それでもロゼットの寿命は30歳まで持たないのだが…。
「分かったらクロノを見てきてあげなさい。良いですね?」
「はーい…。」
今日は疲れているから早く休みたかったのに…。
ロゼットは心の中で不満を漏らしつつも、クロノのいるマグダラ教会の男性宿舎に向かった。
28ク○ノクルセイド:03/05/19 14:48 ID:zhrqElck
「お、ロゼットではないか。こんなところでどうしたのだ?」
「げっ、エルダー!?」
ロゼットたち悪魔払いの兵装開発責任者である、エロジジイことエルダーと
男子宿舎内のクロノの部屋の前で、ロゼットは運悪く鉢合わせになってしまった。
「えぇっと…。」
「ふむ。さてはワシのパンツを盗みに来たな?」
「はぁ!?そんな事するわけないでしょっ!!」
「ほっほ、そうか。こないだ、お前さんのパンツを盗んだ仕返しに来たのかと…。」
「あれって、やっぱりエルダーだったんじゃない。このエロジジイ!!」
と聖火弾入りの銃をエルダーに向けて構えるロゼット。
「ま、まて!!病人のそばで騒ぐもんではない!!」
「病人?」
「クロノじゃ…。何かいつもと様子がおかしかったぞ。お前もそれを見に来たんじゃろうて?」
「…分かってるんなら、からかわないでよね。」
クロノの様子がおかしい…?
それを聞かされて、パンツがエルダーに盗まれた事はロゼットの頭からはすっかり消えていた。
「とにかくクロノを見てくるわ。」
「う、うむ…。それじゃぁな…。」
ドアを開けクロノの部屋に入るロゼットを見送ると、余りの張り合いのなさに、
エルダーは少し寂しさをおぼえつつも、トボトボと自分の部屋に帰って行った。
29ク○ノクルセイド:03/05/19 14:49 ID:zhrqElck
「クロノ、いるの?」
すでに日が落ちて数刻。
ロゼットが踏み入れたクロノの部屋は、明かりもつけられておらず、完全な闇が広がっていた。
「うぅ…、くっ…。」
そんな中から、か細いうめき声がロゼットの耳に聞こえた。
「クロノッ!?」
確かに今の声はクロノだ。
ロゼットは部屋の明かりをつけた。
大きなベッドの上に一見、12歳くらいに見える少年が横たわっていた。
16歳のロゼットよりも小さな身体は、背中を丸めていたためか、さらに小さく見えた。
この姿もまた、ロゼットの魂を消費しないためのものであり、本来のクロノは長身の…悪魔だった…。
「どうしたのよ、大丈夫!?」
「ロ、ロゼット…?」
駆け寄って呼びかけるロゼットに対し、クロノは汗びっしょりの苦痛に満ちた表情を向けた。
「な、何なの!?何かの病気!?それとも…。」
さっき始末したはずの悪霊の仕業!?
「ア…、アストラル不足だ…。」
「えっ?」
角を持たないクロノは、自ら大気中のアストラルを吸収することができない。
唯一の対処法は契約者の魂を消費することである…。
30ク○ノクルセイド:03/05/19 14:50 ID:zhrqElck
「そうか、最近はクロノの力を借りてなかったから封印が…。」
ロゼットは胸の懐中時計を握り締めて見つめた。
この懐中時計はロゼットの魂が、クロノへ流れるのをせき止めるダムの役割をしている。
ここ最近はクロノのサポートがあったものの、ロゼット自身の力で事件を解決していた。
そのためクロノに力が流れ込む機会がなく、クロノ自身が魔力の消費を抑えていても、
小さい状態でも少しずつ魔力は消費されており、ついに限界が来てしまったのだった。
「じゃあ、封印を弱めるわよ。」
「駄目だ!!」
クロノは懐中時計の封印に手をかけたロゼットを制止した。
「こんな事で…君の魂を使う…必要なんて…。」
「で、でも、それじゃアンタはどうすんのよ!?」
「方法は…一つだけあるんだ…。ミストラルを…吸収する…方法が…。」
悪魔のミストラル吸収器官である頭の二本の角は、クロノにはない。
「一体どうやって…?」
「悪魔の男には…、もう一本…角があるんだ…。」
「そ、それって…。」
何となく分かってしまい、ロゼットは顔を赤らめた。
クロノはロゼットの表情を読み取って、コクリと頷いた。
31ク○ノクルセイド:03/05/19 14:50 ID:zhrqElck
「…男性器?」
「うん…。」
言ってみて、それが正解であることを聞くや、ロゼットはしばらく固まってしまった。
「そ、それならチャッチャとアストラルを吸収しちゃいなさいよ!!」
「それが…駄目なんだ…。」
「えっ?」
性交渉は人間も悪魔も、結構エネルギーを使うものらしく、
悪魔の男性は性交渉でエネルギーを消費すると、射精時にそこから、
僅かながらミストラルを吸収できる、ということらしい。
「つまり、出してる時でないと吸収できないってこと…?」
「そう…なんだ…。」
「だったら…、男の子は一人でだってできるんじゃ…。」
「自分でしたり…自分で動いたりすれば…力の差し引きは…変わらないよ…。」
そう言ったところで、クロノの顔がいっそう苦痛に歪んだ。
「じゃあ、どうするのよ!?封印を解く以外に、どうしようも…。」
「あるよ…。」
クロノはロゼットの目を見つめて言った。
「君にしか…頼めない…事なんだ…。」
32ク○ノクルセイド:03/05/19 14:51 ID:zhrqElck
「な、何よ…?」
自分では出来ない、君にしか頼めない…。
答えはわかりきっていたが、ロゼットは聞かずにはおられなかった。
「僕のを…抜いて欲しい…。」
「そ、そんなこと出来るわけないでしょ!?」
直接言われてみて、ロゼットは顔が真っ赤になってそう叫んだ。
マグロ状態で相手任せにすれば、エネルギーは消費せずにアストラルだけを吸収できる。
「大体そんな事、一度もしたないし…。そ、それに私はシスターなんだから!!」
「そうだね…。ごめん…。」
苦痛に耐えながらも、クロノはロゼットにほほ笑みかけた。
「クロノ…。」
私の命を守るために、クロノは別の方法を考えてくれた。
クロノは、それは私にしかできないことって言ってた…。
クロノが私にそれだけ心を開いているから…、クロノは私が好きだから…?
「…ロゼット?」
真剣な面持ちで考え込んでいるロゼットに、クロノは声をかけた。
「うん!!」
ロゼットは顔をあげ、クロノにウインクして一言…。
「私が、アンタを手伝ってあげるわ。」
「えっ…?でも…君は…。」
「人助けもシスターの仕事でしょ?まぁ、アンタは悪魔だけどね。」
33ク○ノクルセイド:03/05/19 14:52 ID:zhrqElck
「それで、どう言う風にすればいいの?」
「僕は動けないから…、君の手でしてもらえれば…。」
下半身だけ脱ぎ去り、ベッドに仰向けになったクロノの股の間にロゼットは座り、
クロノの男性自身を人差し指で、ちょんちょんとつついてみた。
「何か思ったよりも可愛いわね。」
「ロゼットー…。」
少年形態のクロノのそれは外見相応に小さくて毛も生えておらず、そして皮を被っていた。
「て、手でするって言われても、いまいち要領を得ないわね…。」
コホンと咳払いして、ロゼットは真面目っぽく呟いた。
クロノ自身は小さいままで、全く大きくなるといった兆候はない。
「どうやら…大きくなる力すら…ないみたいだ…。」
「それじゃ、どうすれば…。」
「ゴメン…。」
クロノの気分が滅入り、また少しクロノのが小さくなったようにロゼットには見えた。
このままじゃクロノは…。
「ちょっと、何諦めてんのよ。まだ方法はあるわ…。」
ロゼットは以前、若いシスター内で回し読みされていたエッチな本の内容を思い出していた。
「確か、これを口で…。」
「ロゼット!?」
ロゼットはクロノの萎縮した男性器をおもむろに口に含んだ。

小さいために、それは簡単にロゼットの口の中に収まった。
34ク○ノクルセイド:03/05/19 14:52 ID:zhrqElck
「んっ…。」
ロゼットはそれを舌の上でコロコロと転がして見た。
「ロゼット…。」
暖かく柔らかなロゼットの口内で、それは少しずつ体積を増していった。
「…んっ…んんっ、ふぅ…。」
ロゼットは口に収まりきらなくなったそれを、一度吐き出した。
「あっ…。」
それは自分の唾液でヌラヌラと光り、亀頭が剥き出しになり、そして目の前で大きく威きり立っていた。
子供でもこんなに大きくなるなんて…、こんなの…。
「ロゼット…その調子で…。」
「う、うん…。」
べ、別にクロノとエッチまでするわけじゃないんだから…。
ロゼットは集中するために、一旦目を閉じて心を落ち着けた。
イチモツを優しく手で包み、ロゼットは再びその先端を口に入れた。
始めはあんなに小さく柔らかだったのに、今は大きくて堅い…。
それはクロノが感じてくれているから…。
クロノが…。
「ロゼットーッ!!」
35ク○ノクルセイド:03/05/19 14:53 ID:zhrqElck
「ドビュグッ、ドビュルン、ドビュッ、ビュルッ、ドグン、ドクッ…」
「!?」
それは突然だった…。
ロゼットが愛しく感じて始めていたクロノのイチモツを愛撫していた時、
クロノの叫びと共に、ロゼットの喉に多量の何かが発射された。
「んっ!!」
ロゼットは反射的に、それが漏れ出さないように口を窄め、
クロノの第三の角から出るものを口内に押し留めた。
「ふぁー…。」
何だか気の抜けたような声を上げ、射精を終えたクロノの表情は穏やかさを取り戻していた。
どうやら射精と同時に、大気のミストラルを吸収するのに成功したらしい。
「ありがとう、ロゼ…ット!?」
「んー、んー!!」
仰向けだったクロノが起き上がって見ると、クロノの股の間で、
口一杯に何かを溜め込んだロゼットが、自分の口とクロノのイチモツとを交互に指さしていた。
「あ…、ごめん…。」
口の中の精液をどうすれば良いのかわからないロゼットは、涙目でクロノに何か訴えていたわけだが…。
「ゴクッ…。」
「ロ、ロゼット…。」
「…。」
ちょっとした拍子で、ロゼットはそれを全て喉の奥に流し込んでしまった。
「だ、大丈夫?」
36ク○ノクルセイド:03/05/19 14:53 ID:zhrqElck
「飲んじゃったじゃないのよ!!どうしてくれるのよ!?」
「その…ホントにごめん。こんなこと付き合わせて…。」
「あ…。」
完全に平謝り状態のクロノに、ロゼットは続きの言葉を押し殺した。
「ま、まぁ、パートナーなんだし、今回は大目に見て上げても良いわよ。」
「ロゼット…。」
「それはともかく、いつまでそんな格好で…。」
ロゼットの身体が突如固まった。
「ロゼット、どうかし…まさか!?」
な、何なのよ…身体が…身体が熱い…。
「しまった!!忘れてた!!」
「ク、クロノ…。何よこれ…身体が…。」
「悪魔の精液は…その、人間にとって媚薬の成分を持つんだ…。」
「えっ!?」
それを聞いて、ロゼットは身体が奥から発火せんとばかりに熱く感じられた。
「ど、どうすれば…。」
「どうするって…ロゼットがイクしか方法は…。」
言ってるそばからロゼットは手をスカートの中に忍ばせ、指で自身を慰め始めた。
「こんなの…駄目なのに、止まらない!!」
37ク○ノクルセイド:03/05/19 14:54 ID:zhrqElck
だが、この炎は到底、ロゼットの慣れない自慰などでは収まりそうもない。
「ク、クロノ…。」
高揚し助けを求めるロゼットの視界に、今もまだそそり立っているクロノのイチモツが入った。
「お願い…それで…、クロノ!!」
「ロ、ロゼット!?」
ロゼットは修道服と下着を脱ぎ去り、生まれたままの姿でクロノに迫る。
呆気に取られてクロノは何もできないでいた。
「もう、我慢できない!!」
ロゼットはクロノを仰向けに押し倒し、クロノの先端を自身の中心に宛てがうと、
一気に、何の躊躇もなくクロノの上に腰を落とした。
「くぅっ!!」
「な、何てことを…。」
ロゼットの神に仕える純潔の証しが、ロゼットのブロンドの淡い恥毛とクロノのベッドに赤い染みを作った。
「はぁ、はぁ…。うんっ、あぅ…。」
しばらくは満たされたという感じで落ち着きを見せたが、
すぐにロゼットはクロノの上で、淫らに腰を振るい始めた。
「気持ち良い…、クロノ、クロノ!!」
「ロゼット…。」
思わずクロノの中でも、性欲に火がついてしまう。
「うぁっ!!」
クロノは繋がったまま、ゴロンとロゼットと身体の位置を入れ替えた。
38ク○ノクルセイド:03/05/19 14:55 ID:zhrqElck
「今度は僕の番だ…。」
クロノはレギオンを活性化させ、身体を少年体から青年体に変化させた。
「クロノ!?」
ロゼットの中のイチモツが、少年のそれとは違う明らかに一回り大きいものに変化した。
「行くよ、ロゼット。」
「あぁっ!!」
クロノは器用に一定のリズムでロゼットの奥を攻めつつ、形の良い胸への愛撫も忘れなかった。
最早、ロゼットの中には初めての痛みはなく、快楽だけが彼女の全てを占めていた。
堅く反り返ったものが、ロゼットの子宮口を突き上げる。
ロゼットもまた、クロノに合わせて腰を動かし快楽を貪った。
クロノもまた数十年ぶりの、人間の若き少女の肉体に溺れて突き続けた。
これほどの快楽は…そう、かつての聖女マグダレーナ以来の…。
「ダッ…ダメッ、もう…っ!!」
ついにロゼットは、クロノの射精を促さんかと強烈にイチモツを締め付け絶頂を迎えた。
「ロゼットッ!!」
「ドビュグッ、ドビュルグンッ、ドビュルッ、ドビュッ、ドビュンッ、ドビュッ…。」
クロノはロゼットの一番深い所まで腰を突き入れると、先程以上の勢いで精を放った。
「クロノ…。」
ロゼットはクロノの腰に手を回して密着させると、より奥にまでクロノのが行き渡るのを感じていた…。
「クロノの奴、また同じ過ちを繰り返しおって…。」
二人の情事をドアの隙間から覗いていたエルダーは、
チッと舌打ちすると、ぼやきながら立ち去って行った。
39ク○ノクルセイド:03/05/19 14:56 ID:zhrqElck
アニメ化決定記念に書いてみた。
どうせ今は殆どの奴が知らねーだろうけどな。
40名無しさん@ピンキー:03/05/19 17:53 ID:b4yUggs0
>>27-39
Σd(゚∀゚)イイ!
41:03/05/19 22:55 ID:sThrE5Dh
「嫌ッ! やめてっ!」
「うるさいっ! たかが標体の分際で!」
バチイッ!
目の前にいる白衣を着た男の手がスセリの肌を捉える。
「痛っ…」
スセリの白い頬がやや赤く腫れる。
ここは理動研究所の一角にある研究室の一つ。今日スセリは
実験のために、まるで病院の手術室を思わせるような造りの部屋の中で
簡易な造りのベッドの上で、衣服を全て剥ぎ取られ、両手両足を拘束された状態で
はりつけにされていた。
そんなスセリの周りを白衣を着た数人の男達が囲んでいる。
「さて…ではそろそろ始めるか…」
男の一人が中に少量の液体の入った、注射器を持ち出すと
その注射器をスセリの腕へと射し込み、中の液体をスセリの血液の中に混入する。
「な、何なの、コレ…?」
「何、じきに分かるさ…」
男の一人がそれだけ呟くと、そのまま男達は何をするでもなく、ただただ
何かを待つように、じっと動かずにスセリの体を観察し続ける。
そんな異様な雰囲気に、スセリは呑み込まれるように、自分もただ
何も喋らずにジッとしていることしか出来なかった。
ただただそんな無意味とも思える時間が流れ続けていると、次第に
スセリの体の中にある変化が起こり始める。
「あ…はぁ…はぁ…」
スセリの躰の内から徐々に、今まで感じたことも無いような躰の疼きがスセリを襲う。
その見知らぬ感覚に戸惑いを感じながら、未知なる恐怖に耐えるかのように
スセリは必死でその疼きに耐えようと唇を噛み締める。
42:03/05/19 22:56 ID:sThrE5Dh
「大分効いてきたようだな」
今まで沈黙を保っていた男達の一人が口を開く。
「ああ、ではそろそろ再開しようか」
最初の一言をきっかけに男達が行動を開始する。
まず一人がスセリの乳首をつまみあげ、そして一人がスセリの幼くまだ開花していない
蕾に無理矢理指を挿入する。
そして一人は何やら計測器のような物の前で、じっと数字を測り始める。
「あっ!? ああっ! 嫌ぁっ!」
乳首に触れられ、膣に指が触れるだけで、スセリの躰にまるで電撃でも流れたかのような
強烈な刺激が発生する。
その刺激に耐え切れず、スセリは思わず、大きな声を出し啼き上げる。
「んっ…やあっ…」
自分の意志とは無関係に、スセリの乳首はビンビンに勃起し
その膣内からは早くも愛液が流れ出す。
「あっ! やあっ…もうやめて…私、おかしくなっちゃうよ…」
スセリは目に涙を浮かべながら、自分を襲う未知なる刺激に対して
拒絶の意志を表す。
「やはり大分薬が効いているようだな」
「そのようですね」
そんなスセリの言葉も全く相手にする事も無く、男達は会話をしながら
淡々とスセリの幼き肢体を責め続ける。
男達の手がスセリの小さな胸をもみ上げ、膣内を指で擦るたびに
スセリが与えられる快楽と刺激がうなぎのぼりに高まっていく。
それに伴い、次第にスセリの目から正気の光が失われ
躰が恐怖と快楽に呑み込まれるかのようにガクガクと震えだす。
「ああっ! ダメぇっ! 我慢できないよっ!」
スセリは知識としてさえも知らぬ、生まれて初めての絶頂を迎えようとしていた。
しかし、その瞬間男達の手が一斉に止まる。
43:03/05/19 22:56 ID:sThrE5Dh
「え…?」
完全に躰から与えられる、刺激と快楽に流されていたスセリは
突然刺激が無くなった事に、躰の疼きの拠り所を無くし、目をキョトンとさせる。
「数値はどうなっている?」
その時、ふいにスセリを囲んでいた男の一人が、計測器で
何やら数値らしき物を調べていた男に話しかける。
「はい、やはり普段の17号標体からは、考えられないほどの理動エネルギーです」
「そうか、やはり絶頂の寸前を迎えさせれば
 神経が過敏になり、その結果理動の力も強まるか…」
そして男達はまた、絶頂寸前を迎えたスセリの躰を放置する。
放置される事により、スセリの躰の疼きは行き場を無くし、スセリの精神を犯していく。
「やだ…あ、ふあっ…」
スセリの口から、切ない喘ぎ声が漏れる。スセリの肌はほのかに紅く染まり
その膣内からはだらしなく愛液を垂れ流し、乳首はこれ以上無いほどに
勃起してとがり、体全体をビクビクと震わせ
自らの躰の耐え切れぬ疼きを表現する。
「あっ…ダメ、こんなのぉ…お願い…私のおっぱいとか、オシッコの穴とか
 いじってよ…」
幼い頃から理動研究所で実験体とされて、一般常識に欠けているスセリは、普通の人ならとても
言えない様な淫らな言葉を平気で口にし、男達に行為をねだる。
しかし、そんなスセリの訴えも男達には全く届かない。
ただただ、欲求不満にあえぐスセリの肢体を淡々と眺めるだけである。
そしてスセリにとって、更に不幸なことに薬はまだまだその効力を失わない
…というよりもますますスセリの躰に耐え難い躰の疼きを押し付ける。
「ひいやっ! はぁっ! ああんっ!」
スセリは自分を抑えることも無く、躰の疼きに呼応するように
ただただ切ない声を上げ続け、躰をくねらせる。
そしてスセリの躰と心は、限界を迎えようとしていた…。
44:03/05/19 22:57 ID:sThrE5Dh
「主任」
「何だ?」
その時、突如計測器を見ていた、男の一人が呼びかける。
「このままの状態が続けば17号標体の精神に取り返しのつかないダメージが残る恐れが…」
「ふむ…分かった。今日はこれくらいでいいだろう。よしイカせてやれ」
「はい」
主任と呼ばれた男の指示により、男達がスセリの躰を再び蹂躙し始める。
一人がその小さい胸を揉みしだき、一人がその小さな膣内に指を挿入し前後に動かすだけで
散々焦らされていた、スセリの躰はあっけなく絶頂へと導かれる。
「あひゃあああっ!」
そしてスセリは生まれて初めて体験する、この世の物とも思えぬ快楽を経験し、
潮を吹き、小便を漏らしながら果てる。
「ああ…スゴイ…でも、まだ治まらないよ…もっと…」
薬によって、無理矢理目覚めさせられたスセリの女性としての快楽は、たった一度の
絶頂では治まる事も無く、未だスセリの躰を疼きが蝕んでいた。
「仕方ないな…とりあえず拘束具を外してそのまま放置しておけ。そうすれば自分で
 処理できるだろう」
「はい、わかりました」
そうして男達の一人がスセリの手足を固定していた拘束具を取り外すと
スセリは今までたまっていた欲求を晴らすかのごとく、ベッドの上で仰向けのまま
自分の秘所へと指を伸ばす。
そんなスセリを横目に見ながら男たちは部屋を出て行く。
「ああ、スゴイ…スゴク気持ちいいよ…」
解き放たれたスセリは己が欲望に忠実に、ただただ膣内を自らの指で
グチャグチャ音を鳴らしながら、激しく掻き回す。
「あん…ああ…アアッ! もっと奥に…」
喘ぎ声と独り言のような呟きを繰り返しながら、スセリは自らの膣内への責めを続ける。
まるで中が壊れてしまうのではないかというくらいの、激しい指の動きで
スセリはただただ快楽を貪り続ける。
45:03/05/19 22:57 ID:sThrE5Dh
更に、まだを物足りなさを感じたスセリは余った手で硬く尖った乳首を弄り始める。
完全に快楽に染まったスセリの躰が、自らの指によりもたらされる膣内と
乳首の刺激に、再び絶頂を迎えるのに時間はかからなかった。
「ダメぇっ! また出ちゃうっ!」
そして絶叫と共に、再びスセリの膣から潮が吹き出される。
スセリの愛液によって、既にベッドのシーツはグチョグチョに濡れていた。
「はぁ…はぁ…ああ…ダメだよ…」
大きく息を切らせ、疲れを見せながらもスセリは自慰をやめられない。
「あぁ…気持ちいい、幸せ…」
二度の絶頂で、完全に心まで快楽に染まったスセリは恍惚の表情で
指で快楽を貪る。
「もっと…もっとぉ…」
自分に言い聞かせるように呟き、ただただ指を動かす。
焦点の定まらぬ瞳で、無人の部屋の中で喘ぎ声を響き渡らせ
快楽を求めるためだけに腰を振り、躰を震わせ
ベッドの上で自らの肢体を嬲り自慰に耽る。
この行為はスセリがあまりの刺激の強さに気を失い、薬の効果が切れるまで延々続けられた…。
461@エクサフォーム:03/05/19 22:59 ID:sThrE5Dh
(´ー`)y-~~
ちと短めですな。

>>27-39
何で元ネタ伏字なの?
まぁ、別にいいけどさ。
47名無しさん@ピンキー:03/05/20 07:09 ID:SLYoQHJy
>>46
クロノクルセイドだろ?
やっぱ知ってる奴少ないみたいねw
48クロノクルセイド:03/05/21 00:35 ID:S4+JDWBm
「ハァ、ハァ、ハァ…。」
荒い息を整えつつ、クロノの両肩に置いた手の平に力を込めて、ロゼットはクロノの身体を押し上げた。
「ロゼット、気持ち良かった?」
いつの間にか元の少年状態に戻っていたクロノが優しくロゼットに微笑みかける。
「うっ…。そ、そんなのどうだって良いでしょ!!」
クロノの精液の媚薬成分で昂揚していたとは言え、意識はしっかりしていた。
自分からクロノを押し倒しての痴態を思い出すと、ロゼットは今にも顔から火が出そうになる。
「ク、クロノは…魔力の方はどうなの?」
何とか話を逸らそうとするロゼット。
「今のはイーブンだけど、さっきので補給できたから大丈夫さ。」
「そ、そう・・・。」
クロノの答えを聞いて少し残念そうに、ロゼットはそっぽを向いた。
その直後、まだロゼットの中にいたクロノが、キュッと軽く締め付けられた。
「ロゼット…まだしたいの?」
「なっ…!?」
どうもロゼットの身体は正直すぎて、顔は真っ赤になるわ、中はまたクロノを締めつけるわで…。
「私は別に…ンッ!?。」
クロノはロゼットの口を塞ぐべく、ロゼットとの初めてのキスをした。
「…クロノ…?」
「ロゼットは嘘を付く時、やたらと饒舌になるクセがあるからね。」
さっきと同じ顔でクロノはそう言うと、ペロッと舌を出して見せた。
49クロノクルセイド:03/05/21 00:36 ID:S4+JDWBm
「…順番、アベコベになっちゃったわね…。」
「えっ?」
「キス…。」
キスもした事のない同士が不可効力(?)とは言え・・・。
「今のがスタート。今からが本番なんだからね。」
あごを引き上目遣いで、ロゼットはクロノに促すように言った。
「わかったよ。」
そう答えると繋がったままで、先程よりも身体の小さくなったクロノは、
一旦身体を引いて、ロゼットの両足を両脇に抱え直した。
「行くよ、ロゼット。」
「あっ、待っ…んぅ!!」
クロノが一突きだけしたところで、ロゼットはクロノにストップをかけた。
「どうしたの?」
「私がしてあげるわ…。今度はちゃんとね。」
身体の位置を最初の状態に戻すロゼットとクロノ。
ロゼットは再び、寝そべったクロノの上となる。
「ん、何か冷たいな…?」
クロノは自身の背中の辺りに違和感を感じて手を伸ばした。
「うわっ!!」
手についたそれを見てクロノは思わず叫んでしまった。
50クロノクルセイド:03/05/21 00:36 ID:S4+JDWBm
「何よ、アンタが出したヤツでしょ?」
どうやら身体を入れ替えた時に、二人の結合部から漏れ出たものらしい。
「ロゼットのだって混ざってるじゃないか!!」
よく見れば、それは確かに白がほんのりとピンクがかっているようにも見える。
「うっ…。」
クロノの指についたそれを目の前で見せられたロゼットは、それから目を離せなくなった。
「…私、もう清い身体じゃなくなったんだ…。」
どこか感慨深いかのようにロゼットはポツリとそう洩らした。
「ロゼット…、後悔してるのかい?」
クロノの問いにすぐには答えられず、ロゼットはクロノの胸に両手をついたまま俯いた。
「…。」
(シスターのクセにエッチしちゃって…、やっぱいけない事だったのかな?)
「ロゼット…?」
クロノは心配そうにロゼットの顔を覗こうとした。
「な、何よぉ、後悔なんかするわけないでしょ?」
突然、顔を上げると、ロゼットはそう言ってクロノの腹をパーンと叩いた。
「ぐへっ!!」
「きっと神様だって、エッチの1回や2回くらい大目に見てくれるわよ!!…多分…。」
「ロゼットォ…。」
思いきり腹に一撃を食らい、クロノは恨めしそうにロゼットを見た。
「ゴ、ゴメン…。ちゃんと気持ち良くしてあげるから…。」
(そうよ、好きな人とエッチするのがダメなんて神様は言ってないじやない!!)
「それじゃ行くわよ!!」
(そうでなきゃエッチがこんなに気持ち良いわけないもの!!)
「うわっ、ロゼット!!いきなりそんなっ…!!」
その晩、ロゼットとクロノは更に三度もエッチしてしまっのでした。
51クロノクルセイド:03/05/21 00:37 ID:S4+JDWBm
『シャーーーーー…』
「ねぇ聞いた?またエルダーが女子宿舎に珍入したって話。」
「ち、珍入って…。でも今回はシスターヘレンに捕まっちゃったんでしょ?」
「ま、これで当分はエルダーも懲りたんじゃない?」
『シャーーーーー…』
「あれ?ここ、誰か入ってた?」
「誰かいるの?」
「おーい!」
『シャーーーーー…』
マグダラ教会の女性宿舎内にある女性専用のシャワールーム。
厳格な教えを受ける若いシスターたちの数少ない憩いの場であるここには、
それぞれ区切られたシャワーが十数台設置されている。
そんな中、シャワーの音はするものの、誰とも会話を交わす事のない個室が一つあった。
『シャーーーーー…』
「おかしいわね…。開けてみよっか?」
「う、うん…。」
「えいっ!!」
一人のシスターが思いっきりカーテンを開けた。
「んん…むにゃむにゃ…クロノ駄目よぉ…。」
「ロ、ロゼット…。」
そこにいたのは立ったまま寝るロゼットその人であった。
52クロノクルセイド:03/05/21 00:38 ID:S4+JDWBm
「ロゼット大丈夫?」
「何かまたアンタ、最近居眠りばかりしてない?」
「そうそう、シスターケイトの話の途中で寝ちゃったりして怒られてたし。」
「ゴメ〜ン、最近ちょっと寝不足でねぇ…。」
シャワールームから切り上げたロゼットたちは、
ロゼットの居眠りを話のネタにそれぞれの部屋への道を歩いていた。
「ロゼットった確か、夜の見回りの仕事、自分からかって出てるんでしょ?」
「それで寝不足って言っても、そんな様子じゃねぇ…。」
「シスターケイトに言って代えてもらったら?」
「う、ううん。へーきへーき。ほら、大丈夫だって。」
腕を上げて力こぶのポーズをして見せるロゼット。
「そう言えば顔色だけは良いわよね、ロゼットって。」
「ホント、前よりも…何だか肌もすべすべしてるっぽいし。」
三人のシスターは、ジーッとロゼットのツルツルな頬を覗きこむようにして見た。
「何か秘訣とかあるの?」
「な、何でもないわよ!!私、あんまり健康とか美容とか考えないタイプだし!!」
「…。」
「それもそうか…。」
「ロゼットは元気だけが取り柄って感じだしねぇ。」
(お、おい…。)
「それじやオヤスミ。ロゼットは見回り頑張ってね。」
「おやすみー。」
三人はそれぞれ各自の部屋に入って行った。
就寝の時間を過ぎてからが見回りの時間だ。
ロゼットも自室へ戻り、その時間になるまでの間、もう少し仮眠を取る事にした。
53クロノクルセイド:03/05/21 00:42 ID:S4+JDWBm
何だか激しく長編になる予感。
アズっち、サテラたん、フィーたんも書いてみたい・・・。
>>1さん、宜しいでしょうか?
それとも作品スレ立てるべきでしょうかね?
54名無しさん@ピンキー:03/05/21 02:09 ID:lMBxINWt
鰤は時代遅れ。
これからはロゼットたんでつね。
55:03/05/21 03:01 ID:Q6NF1Oyd
>>47
まぁ、知らなかったのは事実だが
ちょっとSS読めば、伏字の部分は容易に想像つくし。

単に何故わざわざ伏字にしているのか? と聞いてみたかっただけだよ。


>>53
『長編だから』というのは、このスレの趣旨からして拒否理由にはならない。
よって、『ご自由にどうぞ』というのが答え。
アンタがこのスレに書き続けるか、あるいは単独で作品スレを立てて
そっちでやるか、というのは俺が判断する事じゃあない。
ここに書いたのを、転載すればスレの即死は十分免れる事は出来るだろうしな。




ちなみに言っとくと、もし作品を追い出して、単独でスレを立てるように
仕向ける時があるとすれば、>>1に書いた「雑談は程々に」の裏返し。
つまり、このスレでその作品に対する雑談が蔓延し始めたら
と、個人的には考えてる。
このスレ的に、一つの作品に関する雑談があまりに多すぎるのは
好ましくないと思うし、それだけ雑談で盛り上がれるなら
単独で作品スレ立てても、何も問題無いだろうしな。
56名無しさん@ピンキー:03/05/21 12:06 ID:NQrY3yrb
実質、クロノスレと成ってますな
57山崎 渉:03/05/22 02:32 ID:kEHAV9zG
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
58名無しさん@ピンキー:03/05/22 20:55 ID:xE+h9eYF
エルハザードSSを心待ちにしているわけだが。
59名無しさん@ピンキー:03/05/23 09:03 ID:mJBRzxzC
>このスレ的に、一つの作品に関する雑談があまりに多すぎるのは
>好ましくないと思うし、それだけ雑談で盛り上がれるなら
>単独で作品スレ立てても、何も問題無いだろうしな。
全くその通りの状況で独立したスレあるね。
そういった事にまで気が回らず、雑談していた身としては申し訳なく・・・。
60名無しさん@ピンキー:03/05/25 00:53 ID:YOSvKqCX
age
61名無しさん@ピンキー:03/05/26 16:29 ID:JPLi/dIY
ダーティペア(TVアニメ版)ケイ×ユリのエロエロラブラブSSキボン

いやもうほんと、切実に…
62名無しさん@ピンキー:03/05/26 20:22 ID:SHYj/E5P
アンジェリークのゼフェル×ロザリア書いてもいいですか
63>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:49 ID:lhNmlz6Y
ああ次の学内新聞どうしようかしらオトシブミの卵の分布域でもいいわねそれともマイマイカブリの生態を詳細に書こうかしら
そういえばあの柔らかなマイマイがなす術もなく喰らわれてゆく様はとても素敵よねまるで上岡君みたい彼も私に気があるのな
らあるでもっとガッときたらい
「失礼します」
まったくもう一体どういう神経しているのかし
「あ………あの、天羽さん?………天羽さん!」
新聞部部室での、天羽碧のトリップ(及び原稿書き)は、クラスメイトの唐突な訪問によって断たれた。
これからまさに、脳内で上岡を思うさま苛めようとしていた天羽は、目の前に現れた現実に驚きながら、
「!?………あ………弓倉さん!?」
と言った。目の前には、普段他人の前で取り乱す事など少ない天羽の見せた、
珍しいリアクションに面食らった様子の、同級生が立っている。
訪問者は弓倉亜希子。
学祭用の「聖遼学園七不思議」の取材を上岡進と共にして以来、なにやら男女として上手いことやっている。
64>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:49 ID:lhNmlz6Y
「あ、天羽さん………ごめんなさい、集中してた所に水を差しちゃったみたいで」
「い、いえ、かまわないけど、なにか用かしら?」
と、流石に動揺を隠せないまま答える天羽。
「う………うん。でも………随分一生懸命だったし、仕事が忙しいのなら後でもいいんだけど」
「丁度一区切りついた所だから、構わないわよ?なあに?」
訪問者が現れてから数十秒で、天羽は普段の姿に戻っている。
その天羽の様子を見、弓倉の表情がほぐれた。
弓倉の性格上、例え自分にとって重要な事柄であっても、友人の仕事を妨げてまで伝えるわけにはいかなかったのであろう。
「あ………あのね、か、かみ、上岡君の事なんだけど」
ほぼ予想通りの発言を受けた天羽は軽く頷いて弓倉の言葉をうながす。
「う、うん………その、あのね」
「…………」
「…………」
先程の「あのね」以来、弓倉はモジモジとしたまま言葉を続けようとしない。
………………一分経過。
相変わらず弓倉はなにか言いたげに俯いている。
上岡がこんな態度を取ろうものなら10秒と経たずに鋭い突っ込み、もしくは眼光がとび、半強制的に本題に移される所なのだが………
一時より疎遠になったとはいえ、そこは友人である。
もしも弓倉にそんな手を使ったならば、オジギソウの様に萎縮させてしまい、用件など聞きだせなくなってしまう。そのことを天羽はよく心得ているのであった。
さらに辛抱強く待っていると、弓倉が意を決した面持ちで面をあげ、
「あ、天羽さん、上岡、くんって、どういう人なの?」
と言った。
「………は?」
65>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:50 ID:lhNmlz6Y
上岡と『一応』付き合い始めた弓倉。
普段から二人で行動することも多い。(新聞部の活動時間は別だが)
週末はデート。
弓倉の家で食事することもしばしば。
だがこれ以上に進展は無い。
一ヶ月近く経つのに、これはおかしいのではなかろうか。
弓倉の話を要約すると、こうなる。(途中で赤面しては話が止まり、天羽が促すことによって少しずつ話が前に進んでいった)

………これでは殆どノロケ話である。
長くなりそうだったので、途中で弓倉にもコーヒーを勧め、両者は対面して座っていた。
天羽は、
「私と上岡君はそれ以上の事をしていたのか、って事?」
と、苦笑しながら言った。
自分と上岡の関係が色々とまことしやかに噂されていた事くらいは知っている。
なにせ鵜之杜すらもそう思い込んでいた程であった。
恐縮した様子ですっかり冷めてしまったコーヒーを一口飲む弓倉。
「下らない噂よ。確かに上岡君とは友達かもしれないけど………手も繋いだ事無いわ」
嘘である。腕まで組んだ。校内で。
だが、ここで疑う、という事をしないのが弓倉である。
「そ、そう?………じゃ、じゃあ、ごめんなさい、急に変なこと聞いちゃって。
 その、やっぱり、失礼だったよね………本当にごめんなさい」
そう言って席を立とうとする弓倉を、
「待って、弓倉さん」
天羽が引き止めた。
「私も、弓倉さんが積極的に行かないと中々進展しないと思うわ。だって上岡君――だし」
『上岡君』という部分に妙な間を持たせ、正面から弓倉の目を見据える。
66>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:51 ID:lhNmlz6Y
「………天羽さん、私『も』って………」
「ええ。多分、東由利さんやさやかちゃんに背中を押されて私の所に来たんでしょう?」
さも当然の事の様に言う天羽につられ、弓倉は、
「う、うん」
と思わずうなずいてしまった。あれほど当人らからは黒幕は明かすなと言い含められていたのに。
こういったカマかけに長けているのも天羽の『お嬢』たる所以である。
天羽は弓倉のそういった様子を先程から続いている苦笑と共に眺め、
「私は、東由利さんたちと比べて自分はどうとか、そんな事は考えても意味が無いと思うんだけど………」
67>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:51 ID:lhNmlz6Y
ニ時間後。
新聞部室内にはキータッチの音が響いていた。
天羽のそれと比べると、若干テンポの悪いそれの発生源は、上岡進の手元である。
切りが良い所に達したのか、タン、と強めにリターンキーを叩いて伸びをする上岡。
窓の外に目を向けると、最早運動部の連中の影も無く、電灯が点いている教室もまばらとなっている。
僅かに残っているコーヒーを啜り、モニターに貼られていた付箋に目をやる。

――――――――――――――――――――――――
上岡君へ
戸締りお願い
今号の締め切りが近いから、頑張ってね
          天羽
――――――――――――――――――――――――

「はあ………」
初見の時のそれよりも、さらに深い深い溜め息をつく上岡。
大分慣れてきたとはいえ、相変わらず原稿を書くペースは遅く、いつも締め切り間際は独り残業となるのであった。
今日は取材を行うために校内のあちこちを周ってから部室に向かったので、原稿に取り掛かるのも遅くなってしまった。
その上、こんな書き置きまで残されて、適当な所で切り上げられる上岡ではない。
(天羽さんも僕が帰って来るまでくらいなら、待っていてくれてもいいのに)
などと思い、直後にあの天羽が理由も無く自分を待つ筈が無いという事に気付く。
また同時に、メモ書きと残業、という組み合わせに妙な既視感も感じた。
あれはいつの事だったろう………?
記憶の糸を手繰り寄せようとするも、全く手応えがない。
上岡自身不思議に思っているのだが、そう遠くない過去の、さらにその一部分の記憶が非常に曖昧である。まるでそこだけフィルターがかけられているかのように。
そう、己の記憶に対する第三者の関与を漠然とだが感じるのである。
さらに不思議なのは気味の悪さがあまり感じられない事であった。
独り部室内で考え込む上岡。
68>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:52 ID:lhNmlz6Y
彼を靄のかかった記憶の中から現実に引き戻したのは、ドアをノックする音だった。
ハッとして腕時計を見ると、いい加減校門が閉鎖される時間となっていた。
恐らく用務員か宿直だろうと当りをつける。
「すいません、もう帰りま――――?」
言いながらドアを開ける。
「上岡………君?」
「亜希子さん?待っていてくれたの?」
「う、うん。そろそろ帰りかな、と思って」
最近忙しかった所為で、一緒に下校する事が出来ていなかった。(井之上には随分とどやされた)
少し照れくさそうに言う弓倉の姿を見、ふとその肩を抱きしめたいという衝動に駆られる。だが上岡の右手は弓倉の頬に添えられるに止まった。
親指で頬の柔らかな膨らみを、薬指で顎のラインを軽くなぞる。
突然、黙ってこちらを見据え、頬に触れてきた上岡に面食らいつつ、数秒間身を任せていた弓倉だったが、
「上岡君………草壁先生が………」
と小声で言った。
我に返った上岡が廊下の奥に目をやると、仕事帰りなのか、バッグを片手にした草壁と目が合った。
戸を開いた時と同じ位置関係でこんなことをしているのだから、無理もない話である。
ある意味では抱きしめることよりも生々しい行為に及んでいるのだから尚更だった。
「ご、っご、ごめんっ、じゃあ、ちょっと待ってて」
言うや否や部室内に飛び退り、慌てて帰り仕度をする上岡。
慌てながらも几帳面に施錠後のチェックをしている辺りに、彼の成長の跡が窺える。
戸が開かない事を確認すると、弓倉の手を取って「じゃ、行こうか」とだけ短く言い、意味ありげに笑っている草壁から逃げるようにその場を後にした。
マグカップを洗えていないのはこの際、大目に見られて然るべきであろう。
69>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:53 ID:lhNmlz6Y
無言で正面玄関まで来る二人。弓倉は少し顔を赤くして、俯いている。
上岡にあの位触れられた事がない訳ではないのだが、状況が状況である。
先程の目撃者が、草壁であったことだけが救いだった。
とりあえずあの場の責は自分にある、と思った上岡は、
「亜希子さん、さっきは、その、ごめんね、急にあんな………」
と『現場』の時と重ねて謝った。先程の状況が脳内にフラッシュバックし、頬に熱を感じる。目の前の弓倉と自分がそう変わらない顔色をしていることは、容易に想像できた。
少し無理のある笑顔を作り「うん」とだけ答える弓倉。
一拍置いて、
「あの、上岡君」
「そうだ、亜希子さん」
声が重なった。
「じゃあ、亜希子さんからお願い」
言ってから珍妙な台詞であることに気付き苦笑する上岡。弓倉も同様だったらしく、クスッと笑い声をもらした。
お陰で、二人の間の空気が軽くなった様だった。
弓倉は軽く頷き、
「上岡君、晩御飯食べた?」
と言った。
「いや………まだだけど。そう言えばお腹空いたな………」
「じゃ、じゃあ、私の家で食べない?」
弓倉の申し出を断る筈も無く、また願っても無い申し出だったので、
にべも無く同意する上岡。
70>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:54 ID:lhNmlz6Y
「亜希子さん、じゃ、ちょっと家に連絡だけ入れてくるから待ってて」
言って、玄関脇の公衆電話で連絡を入れようとする。
携帯電話を持っておらず、特に不便さも感じることが無かった上岡だが、今日は特別、小銭を漁るのが煩わしく感じられた。
母には「友人と一緒に晩御飯を食べるから、今日は僕の分は要らない」と伝える。
母に妙な含み笑いをされ、さらに何事か言おうとしているようだったが、聞こえない事にして電話を一方的に切った。
この事がもし、井之上にばれようものなら、向こう数週間はそのネタでからかわれるに決まっている。
頭を軽く振り、まとわりついたその嫌な妄想と、電話口に聞こえた母の含み笑いをかき消す。
「お待たせ」
「うん。あ、あと上岡君が言いかけていた事って、なあに?」
「いや、僕も亜希子さんを食事に誘おうかと思って。喫茶店かファーストフードになっちゃうけどね」
71>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:54 ID:lhNmlz6Y
スーパーに寄って買い足しをし、弓倉宅に着く。
「お邪魔します」
どうぞ、と上岡からビニール袋を受け取り、台所へ向かう弓倉。
「何か手伝おうか?」
「ううん、下ごしらえはもう出来てるから。ゆっくりしていて」
そんなお約束をしていると、妙に静かな事に気付く。
いつもなら、こんな会話中には必ずからかって来る人間が一人いるはずなのだが………
「あれ………さやかちゃん、は?」
「え?う、うん、今日は友達の家に泊まるって」
ここで疑うという事をしないのが上岡の上岡たる所以である。
「へえ………まあ明日は休日だしね」
と、よくわからないコメントをする。
(弓倉さんの家で二人きりか………初めてだな………二人きりか………いや、別にやましい事がある訳じゃ、
いや、無い訳じゃないんだけど、その、まあ、彼女な訳だし)
制服の上にエプロン、とつくづく王道で攻めてくる弓倉の後ろ姿を見、先が思いやられる上岡であった。
72>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:55 ID:lhNmlz6Y
なにやらギクシャクとしたまま食事は続く。
((味が、解らない………))
同時に思う二人。
「お、美味しい?」
「うん、こ、この位あっさりしたほうが好みかな」
と、生クリームたっぷりの料理を口に入れる上岡。これを「あっさり」と評する事ができる筈が無いのだが。
73>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:56 ID:lhNmlz6Y
その妙な空気を引き摺ったまま、食事を終える。
ソファーに並んで座り、なんとなくつけたテレビの中の、軽薄な芸能人の笑い声も上岡の耳には全く入ってこない。
食事中からそうだったのだが、どうも弓倉がこちらの様子をチラリチラリと窺っては俯く、
というのを繰り返しているような気がする………
(これは………やっぱり『そういう』事なのかな………)
この空気に耐えるのももう限界となっていた上岡がまさに口を開こうとしたその時、
「上岡君」
弓倉に先手を取られた。
「う、うん?」
間の抜けた返事しか出来ない上岡。
弓倉はいつになく真剣な目で上岡を見、否、睨みつけると表現した方が正確か、
「上岡君」
「!?」
妙な迫力に、思わず息をのむ。
「あき―――」
最後まで言葉を発する前に、上岡の唇は塞がれた。
74>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:57 ID:lhNmlz6Y
そのまま押し倒される形になって10秒………20秒………
若干息苦しさを覚えた上岡が、顔を横に振って唇を離そうとする―――が、頬に添えられた弓倉の掌がそれを許さなかった。
(うわっ………)
おずおずと、といった表現が最もしっくり来る程ゆっくりと、弓倉の舌が上岡の口内に侵入してくる。
なし崩し的に覚悟を決める事となった上岡は己の舌をそれと絡み合わせようとするが、今一つ呼吸が合わない。
ぬるん、と口の中で何度もすれ違うように触れ合う舌の感触。
そのもどかしさが、上岡をより激しい行為へと駆り立てた。

弓倉の舌を甘噛みする。驚きで弓倉の舌の動きが止まったのが、好都合だった。
今度は先程の様に性急な動きではなく、ゆっくりとお互いの舌を絡める。
同時に、重力に任せて流れ込んでくる弓倉の唾液を溜下する。
「ふ………っう………」
弓倉の吐息を頬に感じる。
時々歯があたるが、それすらも湿った音と共に心地よい刺激となって上岡の脳を灼いた。
深い深い口付けをし、弓倉の唇を貪る事に没頭して数分、
「ぷあ………っ」
ようやくお互いの唇が離れた。
75>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:58 ID:lhNmlz6Y
のろのろと上体を起こした上岡と、弓倉は呆………と見詰め合う。
弓倉を見ると、顎はおろか喉の辺りまで唾液でてらてらと光っている。
(ブラウス、染みになる前に洗濯したほうがいいんじゃないかな………)
などとどうでもよい事を上岡が霞のかかった頭で思っていると、弓倉は突然ボロボロと涙をこぼし始めた。
それに対する驚きによって現実に引き戻された上岡は、
「あ、亜希子さん!?」
と言って、咄嗟に彼女の手を握った。………震えている。
先程まで見せていた、あの積極性は、どう考えても弓倉の自然な姿ではない。
自分以上に奥手な彼女がどれほどの決意で先程の行為に及んだのかと考えると、上岡の胸は激しく締め付けられた。
その痛みに耐えかね、上岡は彼女の細い肩を強く抱きしめた。
上岡の胸に顔を埋め、ふるふると首を横に振る弓倉。
「恥ずかしいとか、そ、そういうことだけじゃなくて、勝手に、涙が、ちょっと、私が、無理矢理、ビックリしちゃって」
支離滅裂な事を言っているが、大体言いたいことは上岡に伝わる。
「僕も驚いたよ」
顔を上げる弓倉。その視線の先には、照れ隠しもあるのか、弓倉の髪を指先で玩ぶ上岡の姿があった。あまりにいつも通りなその姿に、
先程までの気負いすぎていた自分自身に、思わず笑いをもらす。
泣いた鴉がなんとやらと思う上岡だが、どう対処してよいか解らず、とりあえずそのまま弓倉の髪を梳り続けた。
76>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 00:59 ID:lhNmlz6Y
ようやく笑いがおさまったのか、弓倉は、ふう、と軽く息を吐き、
「上岡君、喉とか、凄いよ?タオル持って来るね」
と言って立ち上が――――れない。上岡が腕による縛めを解こうとしないからだ。
その意外なほど強い力に上岡の男を強く意識する。
「か、上岡君、拭かないと」
少し怯えを見せる弓倉の耳に口を寄せ、
「構わないよ」
と囁く上岡。
「え?で、でもっ」
「ごめん亜希子さん………我慢できないかも」
言って、弓倉の内腿に腰を押し付ける。
「駄目?」
その硬さを感じ、目を丸くしたまま口をつぐむ弓倉。
ズボン越しに感じられる弓倉の柔らかな腿の感触と、髪から漂う甘い香りに、上岡の理性が蕩かされてゆく。
己の胸が再び早鐘を打ち始めるのを感じるも、辛抱強く弓倉からの答えを待った。
「ま、まだ、おっきくなるんだね」
上岡の劣情は、至ってシンプルな形で弓倉にも伝わる。
言ってから自分が何についてコメントしたのかに気付き、弓倉の頭の中をぐるぐると意味不明な思考が駆け巡る。
助けを求めるように上岡の顔を窺うも、
彼も返す言葉が見つからないようでただ困ったように苦笑を浮かべるだけだった。
「ずるいよぉ、上岡君………そんな顔されたら断れない………」
その笑みによって落ち着きを取り戻す自分を少しばかり恨みつつ、上岡の胸に体重をあずける。
77>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:00 ID:lhNmlz6Y
「ずるい?」
言いながら目の前に持ってきた、弓倉の髪の一房に口づける。いつか教室で嗅いだ、あの香りがこんなにも間近にあるという事実に、妙な達成感を感じる。
そのまま唇を下方へ滑らせ、喉の高さで脱線、汗ばんだうなじを舐め上げる。
「ひゃ!?」
急に神経の通った部分に舌を這わされ、弓倉が驚きの声をあげる。
その声に気をよくしたのか、そのまま弓倉の髪をかきあげ、上へと舌を這わせ続ける上岡。
「んくっ………く………う………」
背筋に怖気にも似た感覚が走り、シャツに覆われた弓倉の二の腕が粟立つ。上岡の舌はついに耳にまで達し、その裏を何度も舐め上げ始めた。
その度に低く声をもらし続ける弓倉は、今や全身の力が抜け、くたっ、と上岡に体をよりかけている。
「亜希子さん………」
目の前にある耳へと囁きつつ、今度は上岡が弓倉を押し倒す形になる。その余りの軽さと抵抗の無さから、弓倉がひどく儚い、脆いものの様に感じられた。
78>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:01 ID:lhNmlz6Y
いたわるように、シャツ越しの二つのふくらみに触れる。
「ん………ふぁ」
とくとくとく、とフル回転しているであろう心臓の鼓動が下着越しに感じられる。
その暖かさと柔らかさに直に触れたくなり、ブラウスのボタンを少しばかり震える手で外してゆく。
ようやく、と言っていいほど時間をかけて、白いシンプルな下着に包まれたそれが上岡の目の前にさらされた――――――が、
(外し方がわからない………)
途方にくれる上岡の目の前で、軽い音と共にフロントのホックが外された。
「「あ」」
目が合う。
コクン、と頷いた弓倉の視線から逃れるように、妙な気恥ずかしさをごまかすように、上岡は弓倉の胸に被さっているだけになった下着を取り除き、完全に胸を外気にさらす。
未成熟な感じが残ってはいるものの、否、残っているからこそ、桜色の小さな先端と共に上岡の眼を捕らえて放さない。気取られぬように生唾を飲む上岡。
79>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:01 ID:lhNmlz6Y
「上岡君………」
自分の胸を凝視したきり動きを止めてしまった上岡に、不安げな声がかけられる。
「あ、ご、ごめん、その、綺麗だったから、つい」
「綺麗………?そっか………良かった………あんまり大きくないから、気に入らなかったのかなって」
別に生唾の事で声をかけて来たのではないという事に今更気付く。
「綺麗、だよ」
言って、控えめな大きさのそれを、両手で包み込む。しっとりと掌に吸い付いてくるようなその肌を堪能する。円を描くようにふにふにと玩んだ後、片手を胸に残し、鎖骨に舌を這わせる。
「くっ?か、上岡君って………ふうっ、なんか、な、慣れてる、ね」
その問いには答えず、舌をつう、と胸まで滑らせる。先端を舌で一度舐め、直後に軽く前歯を引っ掛けて擦る。
「い゛っ………うあぁ………っ」
急に硬いものを当てられて驚いた弓倉だが、与えられる快感の波にその驚きも押し流されてしまう。舌先で胸全体をくすぐられ、歯を軽く立てられる度に抑えきれず声をもらした。
胸全体が唾液でてらてらになり、乳首がツンと天井を向いた頃には、弓倉は四肢をぐったりと脱力させ、その息も絶え絶えとなっていた。
80>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:02 ID:lhNmlz6Y
「慣れてなんかないよ………今だって、ほら」
そう言って、弓倉の手が握られ、上岡の胸に導かれる。弓倉と同じ位か、あるいはさらに早い、胸の鼓動が伝わってくる。

「………っ………なんか………大丈夫?」
焦点の合わない瞳を上岡に向ける。ぼんやりとぼやけた視界にも、上岡がいつもの少し困ったような表情を浮かべているのが判った。
そんな瞳で見つめられ、さらに微笑んですらいる弓倉のその表情の艶めかしさに、上岡の鼓動は更に早くなりそうだった。
「あ………早くなった」
バレていた。
なんとなく敗北感を味わいつつ、弓倉の唇を塞ぐ上岡。今度は何のためらいもなく、両者の舌が絡み合い、唾液を交換しあう。
流し込めば流し込んだだけコクコクと飲み下す弓倉。
(可愛い………)
口に出せる状況でないのが悔やまれた。
81>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:03 ID:lhNmlz6Y
スカートを(弓倉の手を借りて)脱がせる。キスをしながらであるため、上岡は、淡い茂みと、弓倉自身が薄く透けてしまっているショーツの有り様を見ることが出来ない。
左手で弓倉の髪を梳り、空いた手で弓倉の内腿を撫でまわす。付け根に近い部分は、最早愛液でベトついてしまっていた。
上岡が動きを止め、トロリとした体液にまみれた自分の右手に目をやると、弓倉は恥ずかしさの余り唇をはなしてしまった。
薄く涙すら浮かべ、上岡から目をそらす弓倉。
上岡は今にもこぼれそうなその涙を舐めとり、頬に軽くキスをした。
「脱がす、よ?」
82>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:04 ID:lhNmlz6Y
返事が無いのをいいことに、湿り気でピタリとくっついてしまっているショーツを脱がす、というよりは剥がす。
弓倉の最も大切な部分が、上岡の目の前にさらされた
「っ!」
―――――が、弓倉のあげた小さな悲鳴と共にすぐに腿が閉じられてしまう。
「亜希子さん………」
この期に及んで躊躇するその姿が可愛らしく感じられる反面、もどかしくもあった。
「怖い?」
上岡の言葉に対し、意を決したような表情を浮かべ、弓倉は腿をゆっくりと開いていった。
再び上岡の眼前にさらされる。戯れに息を吹きかけると、
「ぁ………っ」
弓倉の声と共に、ひくん、と敏感に反応した。その様に息をのみつつ、今度はその閉じられた肉に舌を這わせる。
「ん゛っ………う………あぁぁぁっ………」
弓倉の味が上岡の脳髄を痺れさせた。
83>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:05 ID:lhNmlz6Y
愛液を啜ってからスイッチが入ったように、上岡の愛撫は激しいものとなる。口全体で弓倉を含み、舌先で萌芽を探り出す。
「んぅっ!くぁ……っ、やぁあ………ぁぁ」
ビクビクと暴れる弓倉の腰を両手で固定し、ひたすら貪りつづける。
さんざ苛めた後、口を離し、痛い程に屹立した己自身をズボンから解放する上岡。
「あっ」
それを見て、放心状態だった弓倉が絶句する。
その表情のお陰でギリギリの所で踏みとどまる上岡。
ややあって、先に口を開いたのは、弓倉の方であった。
「なんか………凄い形してるね………」
言って、上岡の股間を凝視する。純粋に興味からくるもののようだった。
自分がしていた事をやり返される事になり、弓倉の羞恥心まで返されているような気分になる。
84>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:06 ID:lhNmlz6Y
突然、つう、と弓倉に撫で上げられる。
「「うゎ!?」」
二人の声が重なった。
「な、なんか、ビクン、って………」
目を丸くし、なおしげしげと見つめ続ける弓倉。
無邪気さすら感じさせるその様がなんとも愛おしく、上岡の我慢ももう限界に達した。
「その………亜希子さん、入れるよ?」
「うっ………うん………上岡君………」
訴えかけるような視線を受け、上岡は弓倉の頬に軽くキスをし、先端を弓倉の入り口にあてがう。
徐々に体重をかけてゆくと、軽い水音を立てて弓倉の体内に飲み込まれていった。
「う゛っ………いっ………うあぁ………あ………」
根元まで飲み込まれる。全体を熱い肉でさわさわと揉みしだかれ、危うく達してしまいそうになる。快楽に必死に耐える上岡。
「………私なら、意外と、大丈夫………くっ、みたい、だから………」
じっとしている上岡の意図を好意的に解釈した弓倉が声をかける。
深呼吸を数回行って、ようやく落ち着いたらしい上岡が、ゆっくりと腰を前後させ始めた。
85>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:07 ID:lhNmlz6Y
「はっ………はぁっ………」
弓倉の呼吸に合わせて蠢く内部、突かれる度に揺れる胸のふくらみ、眉を寄せてこらえる表情、それらの全てが上岡を責め苛む。
それまでじっと閉じられていた弓倉の瞳が開き、上岡に向けられる。
「上岡君………き、気持ちいい?」
あまり答える余裕など無いのだが、どうにか軽く頷くことによって答える上岡。

「そう………よかった」
その優しげな声と、安堵で微笑を浮かべる弓倉を見て、上岡はついに限界に達した。
「亜希子さん、ごめん、もう………」
すんでの所で内部から引き抜く。
弓倉の腹部に、迸った大量の精液が浴びせかけられる。
「すごい………熱い、ね」
最後の一滴まで吐き出し、息を荒げる上岡を見て、弓倉は更に満足げな笑みを浮かべた。
86>1の異様なテンションに萌え:03/05/27 01:08 ID:lhNmlz6Y
翌朝。
「ごめんね、亜希子さん、なんだか僕だけ気持ちよくなっちゃって………」
「う、ううん、私こそ、最初、強引に………それに、その、最後の方とかは、痛いだけじゃなかったし」
「亜希子さん………」
「あ………」
二人の身体が再び接近し――――――ドアが開いた。
「お姉ちゃん、上岡さん、ただい………ま………?」
「さ、さやか!?」
「さやかちゃん!?」



弓倉さやか、後述す――――
自分が荷担した事とはいえ、まさか一気に最後までいっちゃうとは思わなかったです。
あとソファー洗ってください。

おわり。
87:03/05/27 02:42 ID:YkaJv/o0
>>62
とりあえず>>1に書いてある文章を声に出して
100回くらい読む事をオススメする。

>>63-86
やらないか?
88名無しさん@ピンキー:03/05/27 02:45 ID:tS8J1adM
元ネタは何だろう。
89名無しさん@ピンキー:03/05/27 03:14 ID:lhNmlz6Y
>>87
よし いいこと思いついた
お前、PS「Lの季節」購入してプレイしろ
90名無しさん@ピンキー:03/05/27 07:40 ID:pEawtHSL
>>89
すごく…売ってないです
91名無しさん@ピンキー:03/05/27 10:07 ID:3nKBbSN8
>>61
うっ……。なんか、すっげー書きたい気が……。
でも、ケイの一人称だと小説版に近くなってしまうかな?
とりあえず、常駐スレのSS書く合間に挑戦してみます〜。
92名無しさん@ピンキー:03/05/27 10:26 ID:8ssa25w5
>>63-86
 よかったです(^_^)
 あの消極的な(笑)亜希子タンでどう話が進むんだろうと思っていましたが、
黒幕がいっぱいとは。
 なんというか、彼女らしい展開でよかったです。

 というか、冒頭の碧の妄想に爆笑(笑)

 L季……幻想界ネタで1つ書いてみようかなぁ……リリスとか(ぉ
93あぼーん:あぼーん
あぼーん
94名無しさん@ピンキー:03/05/30 08:54 ID:b0ec0Tv1
ho
9561:03/05/30 15:49 ID:vWaboHeG
>>91
本当ですか?!!感激です!!!よろしくお願いします!!!
ケイの一人称でもユリの一人称でもどちらでも!あ、でもケイのがいいのかなァ
出来たらその…ケイとユリをとにかくラブラブで…
96名無しさん@ピンキー:03/05/30 18:19 ID:ADirLEUg
(゚Д゚) < age
97あぼーん:あぼーん
あぼーん
98あぼーん:あぼーん
あぼーん
992行エロSS:03/05/31 09:01 ID:b0/PX+EZ
あみかー! ああっあみかぁぁぁー!
おっおばあちゃあんっ!!
100名無しさん@ピンキー:03/06/01 15:55 ID:eOGmxgN1
どういうシチュなんだよw
101静乃ED派生:03/06/01 22:40 ID:eOGmxgN1
抱き合うこと数分。
破れかぶれになっていた事によるテンションも下がり、
冷静に自分自身が置かれている状況を整理する。

静乃を攫う

おじさん激怒

許婚に助けられ離脱

自分の部屋へ

我ながらよくやったもんだ。
信じられない。おじさんの怒りももっともだ。
これから親戚付き合いとかどうすんだよ………それは親任せでいいか。
交通事故に遭った息子をほっぽって海外フラフラしてる罰だ。
………そうでも思わないとやっていられない。
まあ後で静乃の許婚の………名前何て言ったっけ、にはお礼言っとかないとな。
「………はは」
自嘲気味の笑いがこぼれる。一体どのツラ下げて会いにいったらいいことやら。
問題は山積みだ。でも、
「お兄様………?」
不思議そうに俺の顔を見上げる静乃。
………実入りは大きかったよな。
102静乃ED派生:03/06/01 22:41 ID:eOGmxgN1
何も言わず、抱きしめる腕に力を込める。
目を閉じ、再び俺に身体をあずけて来る。
長い髪から漂う香りが鼻腔をくすぐる。
柔らかな身体の感触………って、あ。いや、生理現象がっ。
「あっ」
気付かれた。
どこまでも決まらない自分に情けなさを覚える。
くそ、なんだってこんな状況で。
いや、こういった状況だからこそ、か………なんだっけ、釣り橋がどうとか。

静乃と目が合う。………そらす。………?
微かにではあるが、静乃が肩を震わせている事に気付く。
やば、怒らせちゃったか。
103静乃ED派生:03/06/01 22:42 ID:eOGmxgN1
「いや、その、これはな、えー、静乃?」
なんだか様子がおかしい。さらによく見ると、クスクスと笑っていた。
「そ、そうですよね、男の人ですもんね、お兄様」
………言い訳をしようとしていた俺が非常に格好悪いじゃないか。
まあ、静乃の言う通りではある訳で。
言葉に詰まる。
「でも、これって、お兄様が私に魅力感じてくれている、って事ですよね?」
照れもあるのか、顔を紅く染めながらいらずらっぽい笑みを浮かべる静乃。
肯定の意を伝える為に軽く頭を撫でてやる。
「嬉しいし………なんだか安心しちゃいました」
「何だよ、安心って」
「最後まで格好良く決められちゃうのも、なんだか、
お兄様らしくないなあー、と思って」
勝手なことを………
「悪かったな、格好悪くて」
怒ったような口調を装ってみる。
裏腹に、俺の心の中はそんな静乃に対する愛おしさで満たされている。
ツボに入ったのか、なおも笑う静乃。
104静乃ED派生:03/06/01 22:42 ID:eOGmxgN1
静乃には結構おちょくられっ放しだ………なんだかなあ。
黙らせよう。決定。
「私は気にしま――――」
最後まで言わせずに、唇を奪う。
突然のことに、目を白黒させる静乃。
そんな瞳を間近で見る事によって、反則気味の勝利感を味わう。
眼前のその眉が非難するかのように寄せられた。
………その割に逃げようとしないので、全然説得力が無い。
しばらくその唇の感触を堪能していると、観念(?)したのか、
ふっ、と表情を緩める静乃。
そんな姿を見ていると、ついついもっと困らせてやりたくなり、
ためらいがちに開かれている口内に、舌を滑り込ませる。
反射的に引く舌から、静乃の狼狽が伝わって来る。
もう少し深く舌を差し込み、舌先を触れ合わせた。
「〜〜〜!?」
息をのみ、声にならない悲鳴を上げるも、
狭い口内には逃げ場など無い事に気付いたのか、俺の舌にされるがままになる。
手を引くようにして絡ませてゆくと、徐々に要領を得、
躊躇いがちにではあるがこちらの舌の動きに合わせてくる。
調子に乗って強くしようとすると逃げられてしまうので注意が必要だった。
105静乃ED派生:03/06/01 22:44 ID:eOGmxgN1
少しずつ、少しずつ動きを早め、静乃を追い詰めてゆく。
徐々に蕩けてゆく瞳に、まるで小動物を弄んでいるかの様な陰鬱な歓びを感じた。
「ぅ………ふぅ………」
静乃の洩らす声に甘いものが交じり始める頃には、
こちらの動きに合わせるどころか積極的に求めて来る様になっていた。
106静乃ED派生:03/06/01 22:44 ID:eOGmxgN1
このまま際限なくこうして戯れ続けるのも悪くは無かったが、
とりあえず俺の方から唇を離す。
名残惜しげにお互いの舌が解け、唾液の橋ができ、すぐに切れた。
口に残っている静乃の感触をなんとなく反芻し、余韻に浸っていると、
静乃がまた口元を綻ばせていることに気付く。
「………ファーストキスだったんですよぉ」
家柄と年齢を考えると、そうだろうなとは思う。意外でもなんでもない。
「お兄様、わかってます?初めてだったんですよ?大切なものなんですよ?」
静乃、お兄様はそんな簡単な英語もわからないと思っているのか。
「あ〜あ、ちゃんとしたかったのに………」
むぅーっ、とわざとらしくむくれる静乃。
わかるからその目をやめてくれ。
「ごめん、調子に乗りすぎた」
楽しげな、時々こちらをからかう時の静乃の姿を前にして、
これ以上しらばっくれることなんか出来やしなかった。
素直に頭を下げる。
そのまま上目使いに静乃の顔を覗き見ると、満足げにニコニコとしていた。
こいつ………俺の情けない姿を結構好むよなあ。
わかっていてやる俺も俺なんだけど。
107静乃ED派生:03/06/01 22:45 ID:eOGmxgN1
「で、では、その、えーと」
なにやら言い淀む静乃。
俯くその視線の先で、両手の指をそわそわと絡めている。
「なんだよ、静乃」
「お、お兄様ばかり、ずるいので、えーと、今度は私の番だと、思います」
ヘンな言い回しだな。なんだよ番って。
訳がわからず、ボーっとしていると、
「め、目は閉じて下さいっ」
命令口調かよ………と思うものの、
その妙な迫力に、とりあえず従ってしまう。
いつかのお祓いの時みたいだ。
108静乃ED派生:03/06/01 22:47 ID:eOGmxgN1
しばらくそうしていると、ズボン越しにさわさわ蠢く指を感じた。
そのまま窮屈になっていたそこから解放され………え?
思わず目を見開いてしまう。
「し、静乃!?」
「お、お兄様………なんか、こ、これ」
跪いた静乃の目の前には、その、気取られた時よりも元気になったものがある。
正直なところ、軽口を叩き合っている最中には痛い程だった。
どうしたらいいかわからない、といったような目がこちらに向けられる。
何をしようとしているかは大体わかったけど………
「とりあえず、脱いだ方がいい」
「え」
飛ぶし。
「だから、脱いで」
「〜〜〜ッ………だから、って何ですか………」
背伸びをしたはいいものの、結局俺に従う形になり、少し拗ねたような表情を浮かべる。
109静乃ED派生:03/06/01 22:47 ID:eOGmxgN1
ばさり、とワンピースを脱ぎ捨て………スポーツタイプか………。
律儀に畳んでいる静乃と目が合う。
「お、お兄様っ、なんだか、め、目つきがイヤラシイですよ」
胸の前で両手を交差させる静乃。
そんな事言われても………
下着の選択が意外で、とか正直に言うと本当に怒り出しそうだし。
「そっ、それに、なんで私だけ裸にならないといけないんですかっ」
「………わかったよ」
静乃が激しく狼狽している様子がなんだか可笑しくて、つい口元が緩んでしまう。
それがバレない様、背中を向けて俺もシャツのボタンに手をかけた。
今更ながら静乃の服を俺自身の手で脱がせられなかったことが惜しくなる。
………気が利かない、か。
枚数的にこちらの方が時間を食う。じーっとこちらを(多分)見ている静乃。
随分と間抜けな絵だった。
110静乃ED派生:03/06/01 22:48 ID:eOGmxgN1
「脱いだよ、ほ―――」
振り向いて絶句する。
透き通るように白い肌。
女であることを主張してから間もない胸。
隠そうとしている指の隙間にのぞく桜色の蕾。
静乃はショーツ一枚になっていた。
いつかのプールでは水着に覆われていた部分の大半が目の前に晒されている。
しばらく何も考える事が出来ず、静乃の身体を見つめ続けた。
「お兄様………」
静乃の声で我に返る。
「あ、ああ」
言って、ベッドに腰をかける。
軽く手招きすると、素直に俺の脚の間に座る。
必然的に俺のモノが眼前に突き付けられる形になり、小さく息を飲む静乃。
少し、いや、かなり真剣な眼差しをそれに向ける。
向ける………が、一向にその先に進もうとしない。無理もないか………
111静乃ED派生:03/06/01 22:49 ID:eOGmxgN1
「静乃、無理しなくてもいいから」
「べ、別に無理なんかしていませんよ」
意固地になっている。
ごにょごにょと何事かつぶやいた後、静乃の唇が竿の部分に寄せられた。
軽く口を付ける。
「うっ………」
ただそれだけの刺激で、情けなく声をもらしてしまう。
「……?」
先を促そうと、こちらを見る静乃の頭に手を乗せる。
ちゅ、ちゅ、と軽い音を立てて、全体に口付けをしてゆく静乃。
「静乃………舌とか使って」
自分から始めた手前もあるのか、俺の指示に素直に従う。
まるで子犬の様にペロペロと一心不乱に舌を這わせ始める。
「そう………その裏の所とか………くっ」
静乃はのみこみが早い。
漠然とした指示を出しても、それを的確に実行してくる。
112静乃ED派生:03/06/01 22:50 ID:eOGmxgN1
………昔、一緒に遊んでた頃もこうだったよな。
素直で………賢くて、芯が強くて。
幼い頃の(今もそうなのだが)静乃の姿と、今懸命に奉仕している静乃の姿が重なる。
もしかしたら非常にヤバイ事を、まあ中等部の娘なんだから実際ヤバイんだけど………
そういった後ろめたさすら愉しみつつある事を自覚する。
「う………んぅ………ぷぁ………」
少し息苦しくなったのか、口内から俺のモノを吐き出す静乃。
「どう………でしょうか………」
不安げな声と共に、潤んだ瞳がこちらに向けられる。
先程幼い頃の姿を思い浮かべたせいか、今更ながら異常に照れを感じた。
どんな言葉をかけてやったらよいことやら、と思索しつつ、
とりあえず静乃の頭をくしゃくしゃと撫でてやった。
目を細め、安堵の表情を浮かべる静乃。
最早抵抗は無いのか、唾液と先走りでてかっているそれに頬を摺り寄せてくる。
113静乃ED派生:03/06/01 22:51 ID:eOGmxgN1
「くっ?」
熱を帯びた柔らかな頬の感触と、吐息を感じる。
突然のことに、堪える事も出来ず、俺は甘い痺れを解放した。
「きゃ!?」
白濁とした液体が静乃の顔に浴びせかけられる。
悪いとは思いつつ、汚されてゆくその姿に魅せられてしまう。
幾分かは口にも入ったのだろう、静乃の喉がこくん、と動く。
「う………っ、なんか、ヘンな味ですね………これ」
指に絡んだ粘液を弄びながら言う静乃。
相変わらず、俺をからかっているつもりなのかも知れないが、
うわ、指に絡んだものまで啜られると、こう、ガマンが………
「酷いですよぉ、お兄様」
所々汚れた顔もそのままに、クスクスと無邪気に笑いながら言う。
………止めを刺された。
「静乃………っ!」
「お、お兄様!?」
強引に静乃の腕を取り、ベッドに横たわらせる。
114静乃ED派生:03/06/01 22:52 ID:eOGmxgN1
目の前で軽く震える胸に舌を這わせる。
仰向けにさせると、ほとんどまっ平らだった。
「ぁ………ちょ、ちょっと待って、うぁっ!?」
音を立て、静乃の胸にマーキングを施してゆく。
自分自身をも焦らすかのように、乳首へは最後に向かう。
ようやくたどり着いたその部分を舌先で押しつぶし、
そのままくるくると円を描くようにする。
「んっ………んぅぅ………っ」
いやいやをするかのように頭を左右に振り、
俺の肩をつかんでいる静乃の腕に力が込められる。
当然、中等部の娘の力では俺を引き剥がす事など出来はしない。
その抵抗を楽しみつつ、両方の胸をしばらく弄び、開放する。
「………お兄様っ、あ、あのっ」
必死で何事か訴えかけようとする静乃。
無視して、今度は静乃の脚の付け根に唇を寄せる。
ショーツの端を口に咥え、爪先へ向かう。
分泌された体液が細い糸を引く。
「〜〜〜っ」
これを悟られたく無かったのか、静乃の表情が引きつる。
その様を見て、唇の端が歪むのを抑えられなかった。
静乃を覆っていた薄布を全て取り去る。
115静乃ED派生:03/06/01 22:53 ID:eOGmxgN1
はあ、と深く息を吐くも、一向に呼吸は穏やかにはならない。
今の俺は酷く浅ましい表情を浮かべているのだろうな、と思う。
その部分に目を向ける。
微かな茂りと、ぴったりと閉じられた構造にあてがわれた、対照的な構造の俺のモノ。
これから、という段階になって、俺はようやく幾分かの平静を取り戻す。
自分の獣性に愕然とし、動けなくなってしまった。
「お、おにい、様」
目に涙をいっぱいに溜めた静乃が、こちらに声をかける。
………なにも答えられない。
怖かったろうにも関わらず、気丈にも強張った笑顔を作る静乃。
ビンタの一発でも張られた方がよっぽど気が楽だった。
「ちょっと、怖かったですよ、えと、笑顔が邪悪で」
ぽろ、と涙が一滴こぼれる。
「で、でも、いいです、お兄様なら」
ぽろぽろと涙をこぼしつつ言う静乃を見ていると、
先程とは違った感情で胸がいっぱいになる。
いたたまれなくなり、静乃の肩に両手を回し、きつく抱きしめる。
………卑怯だな俺。
116静乃ED派生:03/06/01 22:54 ID:eOGmxgN1
「ごめん………」
囁くと、静乃は首を縦に振った。
「………もう止めようか?」
「え?あ、あの………?」
正直なところ、最後までしたいのだが………
「俺は十分気持ちよかったし」
静乃を壊してしまいそうで恐ろしかった。
「それに、静乃って巫女さんだから」
これは建前だ。
「時間、あるだろ?」
「はい、そ、そうですね、お兄様もこうして―――」
きゅ、と静乃の腕にも力が込められる。
「帰って来て下さった訳ですし」
「静乃のお陰だよ」
「そうですねー、そう思うんならもっと優しくして欲しかったですねー」
意地悪く微笑む。俺を気づかっているのだろうか。
わからないまま、手繰り寄せたタオルで静乃の顔を拭く。
目をつむってなすがままにされる静乃。
仕上げ、とばかりに静乃と軽く唇を重ねる。
117静乃ED派生:03/06/01 22:55 ID:eOGmxgN1
「お兄様」
離れた直後に静乃の唇が動いた。
「………なんだよ」
「あ、あの、お兄様を受け入れるとかは、もうしばらく、でも、私今成長期ですから、
 じゃなくて、その………」
それっきり、黙ってしまう。
「うん?」
促すと、
「お、お口でなら、いつでも、お相手できると、思いますから」
早口で言い、背中を向けてしまう。
せっかく落ち着きかけたのに………なんて事言ってくれるんだよ。
今夜は地獄になりそうだった。
118静乃ED派生:03/06/01 22:56 ID:eOGmxgN1
後日。
静乃との帰り道。
「静乃………おじさん相当参ってるらしいぞ………そろそろ帰ってやったらどうだ?」
「嫌です。私を閉じ込めようとする人の所へは帰りません」
表情一つ変えず、きっぱりと言い切る。怖っ。
「友達のところにだってずっと居る訳にもいかないだろ」
諭すように言うと、
「じゃあお兄様の家に行きます」
「そ、そりゃマズいだろ」
「どうしてですか?」
「どうしてって………」
ロクな噂が立ちそうに無い。
言葉に詰まっていると、静乃が「あっ」と声をあげた。
「あ、あの、お兄様」
「ん?」
「あの、スマタって何で――――むぐ」
慌てて口を塞ぐ。
「だっ、誰からそんな事聞いたんだよ………友達か?」
そのまま、静乃に問う。
こく、と頷く。こいつ………
どういう経緯でそういう話題になったのかが手に取るように解るのがイヤだった。


おわり。
119沙夜のハッピーエンドが無い鬱だ:03/06/01 22:59 ID:eOGmxgN1
元ネタはMissing Blue。PS2
120名無しさん@ピンキー:03/06/02 10:52 ID:AtyE5VyC
>>119
 静乃SS完結乙〜〜〜〜。
 よかったでつ。
 清楚なんだけど、少し小悪魔混じってる彼女っぽくてイイ!
 最後のスマタのおトボケぶりもらしくてヨイと思います。
 乙ですた。
121名無しさん@ピンキー:03/06/03 01:05 ID:dAvKwxke
>>119
お……お口ならいつでも……がうるるるっ!
あやうく獣化する処でした。グッジョブ!
12292:03/06/03 17:54 ID:7rGXGtDg
「Lの季節」のリリスで一つ


 あの事件が解決して、二ヶ月が経った。
 あれがきっかけで俺と契約をしたリリスは、俺のギターに住みついている。
 通学時にいつもギターケースを背負っていくわけだから、ほとんど四六時中リリスと一緒にいるようなものだ。
 まぁ……いろいろあってあいつと付き合うことになってしまったのだから問題はないのだが。
 鈴科あたりには『学生時代から同棲ですかお二人さん?』などとからかわれている。別にリリスは俺の家に住んでいるわけではないから同棲というのは違うんじゃないだろうか。
 ともあれ、あいつのおかげで俺の音楽の幅が広がったのは確かだ。
 どちらかと言えば苦手だったスローバラードもこなせるようになった。あいつへの想いを詩に込め、メロディに乗せる。音楽の妖精であるリリスには、百の言葉よりもその曲の方が甘美なのだそうだ。
「ふぅ……すこし休憩にするか」
 シャーペンを譜面の上に投げ出す。
 日が傾き、西日が差す部室。今日はあいつらはいない。なんでも楽器屋に買出しにいくんだそうだ。ふん、余計な気を回しやがって。
「桐生ーーーーっ」
「おう」
 相変わらず舌足らずな声で俺の名を呼びながら、リリスが飛び込んでくる。
「委員会、終わったのか?」
「うん。リリス、とっても疲れたの。だから、ね、桐生」
「……しょうがない奴だな」
12392:03/06/03 17:54 ID:7rGXGtDg
>>122 続き

 音楽に込められたエナジーを糧としているリリスが欲しがる『おやつ』ってことだ。
 俺はギターを構え、もう一度調律する。
「そう言えば、今日は何か買い物に行くとか言ってなかったか?」
「うん、リリス新しい水着が欲しいの!」
「……どっちのだ?」
「大っきい方!」
「はいはい」
 これまで充分な音楽のエナジーを得られなかったリリスは、年齢からいけば発育不良なのだ。高校生にもなって小妖精の姿でいることがその証だ。
 俺の奏でるメロディ、それを充分に浴びることで一時的に成長できる。あの時のように、魔水晶の力なんて必要とはしない。もっとも、せいぜい一晩どまりなのだが。
 それでも、大人でいられる時間が以前より長くなっているのは確かだ。いずれ……高校卒業までには、常時大人の姿でいられるようになるのだろう。
 メロディを奏でようとして、俺は以前から思っていた疑問をリリスに投げかけてみた。
「なぁ」
「何?」
「お前、大きくなるとき、何時の間に着替えてるんだ?」
 俺の言葉に、きょとんとした顔を見せるリリス。そりゃそうだろう。魔力を持たない人間でしかない俺にしてみれば不思議なことでも、妖精族である彼女には当たり前のことなのだ。
「えっとね、今着ている服があるよね、身体が大きくなるときに、リリスの持っているイメージに合わせて、服も変化するんだよ」
 そう言われてもピンとこないが、とりあえず、ポケットから取り出すようなものではないらしい。
12492:03/06/03 17:55 ID:7rGXGtDg
>>123 続き

「ふぅん……それじゃ、パンツとかもか?」
「やぁだ桐生、当たり前じゃない」
 頬を赤く染めてけらけら笑うリリス。
「本当かどうか試してみたいな」
「え?」
「というわけで、脱げよ。パンツ」
「え、えええっ!?」
 頬どころか顔全体を真っ赤にして、羽をピクピクと引きつらせて驚いているリリス。
「な、いいだろ? ……今夜サービスするから」
「……ばか」
 ぷぅと膨れたまま、それでもいそいそと立ち上がってスカートの下に手を伸ばすリリス。
 見ないで、と言っても無駄だと判っているのだろう、そのまま俺の目の前でパンツを引き下ろし、つま先から抜き取った。
「……ほら、脱いだよ」
「よしよし」
 頭を撫でてやる。本当はこのままスカートをめくって中をあらためようと思ったけど、あまり調子に乗るとヘソを曲げてしまうかもしれないのでやめておく。
「じゃ、いくぞ」
「うん」
 ちょこんと隣の椅子の隅に腰掛けるリリスをちらと見つめてから、目を閉じて弦を弾く。
 俺の想い。音楽への想いと、リリスへの想いを込めて曲を奏でる。
 曲を弾き終えて再び目を見開いた俺の隣には、成長した制服姿のリリスがいた。
12592:03/06/03 17:55 ID:7rGXGtDg
>>124 続き

 ギターを置いてリリスを抱き寄せる。長い髪から、ふわりと甘い香りが漂う。
 無言で唇を重ねる。このまま乱暴に貪ってしまいたくなる。
「駄目」
「そうだな、買い物に行くんだっけ」
「もう……あ……」
「さっきのこと、確かめないとな」
 白い太股を撫でていた手をスカートの奥に侵入させる。むっちりとした柔らかい内股を愛撫する。
「あン……だ、駄目……」
 リリスが脚を閉じようとするよりも早く、そこに触れる。俺の指先を阻むものは、そこには存在しなかった。
「……本当だ。穿いてないんだ」
「わ、わかってでしょ、あン!」
「もうこんなに濡らしてるじゃないか。このままじゃおさまらないだろ?」
「だ、だめよ、ドアの、鍵が」
「閉めればいいだろ?」
「……もう……」
 小さなぶつぶつと呪文を詠唱し、指先をぴんと弾くリリス。部室の扉の鍵がかちゃりとかかる。
「いい子だ」
 唇を奪い、指先で本格的にそこを犯す。さっき弦を弾いた時のように。いや、さっきよりも淫らな想いを込めてリリスを爪弾く。
12692:03/06/03 17:55 ID:7rGXGtDg
>>125 続き

「ん、んっ、んんっ!」
 勿体無いことだ。学校でなければ、リリスの美声を堪能できるのに。
 だが不純異性交遊で停学を喰らうのも面白くない。それに、ショッピングセンターの開いているうちに下校しないといけないから、とりあえずこのまま1回イかせてやるに止めることにする。なに、家に帰ってアンコールすればいいだけのことだ。
「ん、んん……!」
 たっぷりと淫蜜を滴らせる花園。
 発育の遅れ気味なリリスは、大きくなってもまだここはツルツルのままだ。胸のほうはたっぷりとボリュームがあるくせに、なんだかそのギャップが卑猥に感じられる。
「ふふ、ここがいいんだろう?」
「あ! だ、駄目っ!」
 薄皮を剥きあげるようにしてそこを摘み上げる。楽器をチューンするかのように、リリスの身体を淫らに淫らに調律する。
「あ、あ! ん、んっ」
 大きな声を漏らされそうになったので、もう一度唇を奪い、舌を絡める。
 リリスの方からも俺に抱きついてくる。左腕で抱き返しながら、右腕の演奏のボルテージを高めていく。
「ん! んっ! んんんっ!!」
 背中に回された手が、制服の上から爪を立てようとする。
 よしよし、いい子だ、このままイかせてやるっ!
 二本の指でそこを貫き、クリトリスを裏と表から嬲るかのように弄りまわす。ただでさえノッていたリリスは、あっけなくクライマックスを迎えてしまう。
「ンッ、ん、んんんンーーーーーーッ!」
 次の瞬間には、がっくりと俺の腕の中でくずおれる。俺は、もう一度リリスにキスしてやった。
12792:03/06/03 17:55 ID:7rGXGtDg
>>126 続き

 部室の鍵をかけて、傍らにいるリリスに呼びかける。
「それじゃ、いこうか。駅前のショッピングセンターでいいんだろ?」
「ね、ねぇ、真さん……そ、その……」
「いいじゃないか、このままいこうぜ?」
 机の上に乗っていたショーツは、俺のポケットの中につっこんである。
 つまり、このままショッピングセンターまでノーパンのままでデートってわけだ。
「どうせ水着の試着の時に脱ぐだろ?」
「で、でも……」
 小妖精の姿のときは、飛んでいるときに他人にスカートの中を覗かれても一向に気にしていないが、この姿だと羞恥心も増すらしい。
「何よ桐生、またリリスを虐めてるの?」
「ん? 鈴科……と舞波か。お前達も今帰りか?」
「はい」
 いつも通り能天気そうな鈴科と、相変わらず大鎌を抱えた舞波がそこにいた。
「駄ぁ目よリリス、桐生をあんまり甘やかしちゃ。でも何、大っきい姿ってことは、これからデート?」
「え、は、はい……買い物に」
「うんうん、青春だねぇ。でもって買い物の後はディナーしてホテルへゴー!」
「す、鈴科先輩っ、ふ、不潔ですっ!」
 おばさんモードまじりの鈴科にまくし立てたれ、舞波に睨まれて、嫌な汗が流れる。
「はは、は」
 引きつった笑いを浮かべながら汗を拭く。しかし俺の手に握られていたものは、ポケットから取り出したハンカチなんかじゃなくて……。
「き、桐生先輩っ! ふ、不潔ですううううう!!!」
 爆笑する鈴科と、錯乱して大鎌を振り回す舞波に追い立てられるようにして、俺達は部室の前から逃げ出した。

 終
12892:03/06/03 17:55 ID:7rGXGtDg
 以上でつ。
 ペッティングどまりで申し訳ない(^^;
 リリスの小妖精の姿の時ってパンツ履いているんでしょうかね。
 とりあえず履いているということにしておきました。
 まぁパンツだけでなく、素足の彼女が大人モードになったら靴下や靴は履いているのか? という疑問もわいてくるのですが(汗)

129名無しさん@ピンキー:03/06/04 01:14 ID:U+Z9A667
>>128
いやいや、とんでもない。ちょっと羞恥プレイなリリスに激萌え〜!
130名無しさん@ピンキー:03/06/05 14:41 ID:nd9ywp+N
保守
131名無しさん@ピンキー:03/06/06 02:56 ID:bdhtni2e
保守
132サザム:03/06/06 23:34 ID:tthlxk5i
こちらではお初に名乗らせて頂きます、流浪のエロSS書きサザムと申します。
>>91で予告しましたSSが出来ましたので、うpしちゃいます。
調子に乗って替え歌まで作ってしまいまった……。


♪コ・コ・コ コテハン・ルーレット

今夜ピンクの2ちゃんにおいでよ たまにゃ無謀なパロネタ酔いしれ

投下するよな気分は慣れたら怖いよ くせになりそなエクスタシー

コテハン コテハンルーレット 今すぐカキコに即レス付けて

頭捻ったSSうpして 少し怯える可愛い職人

エロパロ書いてあなたをトリコにするまで わたし危険なコテハンルーレット
133サザム:03/06/06 23:36 ID:tthlxk5i
〜本気じゃない? ドキドキいちゃいちゃ二人の夜〜

「だ〜っ、もう、腹立つわっ!」
苛立ち混じりにそう喚くと、あたしは勢い良くベッドに飛び込んだ。
久しぶりの休暇で、お酒も入って、シャワーを浴びて、本当なら極楽気分のはず。
だけど、あたしの今の機嫌は最悪だった。
「ケイ、あなた……。まあぁぁた、フラレたの?」
呆れた口調で、「また」の部分を嫌味ったらしく強調したのは、あたしの相棒、ユリ。
容姿も性格もまるで正反対な彼女も、あたしと同じくバスローブ一枚で、はしたなくあぐらをかいている。
まったく、男の前ではいつもカマトトぶってるくせに。ぱんつ見えてるぞ。
「うっさいわねぇ! あんただって、男捕まえらんなかったくせにっ!」
「ああら、一緒にしないで頂けます? わたくしの場合、声を掛けてきた殿方をお断りしただけですわ」
「うぐっ……」
そうなんだ。一見お淑やかに見えるもんで、あたしよりユリの方が、男が寄ってきやすいんだ。
手の甲で口元を抑えつつ、流し目なんぞ向けてくるユリの言葉に、あたしは息を詰まらせた。
「まぁ、これもやっぱり、女としての魅力の差、と言う訳ですかしら? ごめんあさぁせ、おほほほ……」
「むぐぎぎぎ……!」
お嬢口調が似合うだけに、ユリにこーゆー言い方をされると、すっごくムカつく。
いたいけなあたしは、理不尽な蔑みに対する怒りで、ぷるぷると身体を震わせながら立ち上がった。
「ユ〜リ〜ぃ……。そこまで言っといて、ただで済むと思ってないでしょうねぇ……」
134名無しさん@ピンキー:03/06/06 23:36 ID:K7GLSalB
はっ、ここでもサザム様ハッケソ
作品はわからないけど期待してまつ。

何かもうストーカーみたいだ……ごめんなさい……
135サザム:03/06/06 23:37 ID:tthlxk5i
「え、あ、ケイ? な、何よ、その手つきは……」
わきわきと両手を動かしながら近づくあたしに、ユリの顔がひきっと引きつる。
「……おしおきだぁっ!」
「きゃあぁぁん!?」
慌てて逃げ出そうとするユリの上に、あたしは牝豹のようにしなやかに飛び掛った。
              ◇  ◇  ◇
「にゃははははっ! ケイっ、何すんっ、うにゃははは!」
「ほ〜れ、そんな事言う奴は、こうじゃっ! うりゃ、こちょこちょこちょ……」
「だ、だめそこ、うひゃひゃひゃひゃっ!」
ユリの身体をマウントポジションで固めたあたしは、脇の下をくすぐるという、冷酷非情な報復手段を取った。
ユリは何とかあたしの責めから逃れようと、バスローブがはだけるのも気にせず、じたばたと暴れる。
だけど、こんだけきっちり決められたら、そう簡単に抜け出せない。
笑い過ぎて窒息する寸前まで責め立てて、あたしはようやくユリを解放してやった。
「はっ……はぁ、ケイぃ……。もう、許してぇ……」
ぐったりと脱力したユリは、潤んだ瞳で見上げながら、甘い声で懇願してきた。
白い肌に珠のような汗が浮かび、長い髪を一筋咥えたその表情は、同性のあたしが見ても色っぽい。
バスローブは殆ど解けて、露わになった形のいい胸がふるふると震えている。
……ユリのバカ。そんな姿で、そんな声出されちゃったら……。
も、だめ。スイッチ入っちゃった。
あたしはベッドの上に立ち上がると、自分のショーツをするりと脱ぎ捨てた。
136サザム:03/06/06 23:39 ID:tthlxk5i
「あっ……ケイ、何してるの……?」
「ユリぃ……しよっか?」
「えぇ、またぁ? この間したばっかじゃない」
あたしがローブを脱ぎながら言うと、ユリは僅かに呆れた声を上げた。
いつの頃からか、あたしとユリは時々、お互いを慰め合うようになっていた。
言っておくが、ウチらは二人ともレズじゃないし、ましてや愛し合っている訳でもない。断じてない。
ただ、どっちかが欲しくてたまんなくなった時は、こうするのが通例になっていたりするんだ。
「今日はユリがいけないんだかんね。あんなエッチな声で『許して』なんて言うから……」
「別にそんなつもりで言ったんじゃないわよ。大体、元はと言えば、ケイがくすぐるからいけないんじゃない」
んな事言っても、したくなっちゃったモンは仕方が無い。
「はいはい、ぐちゃぐちゃ言わない。ほら、腰上げて」
「ふみぃ……。ケイってば、いっつも強引なんだから……」
口では文句を言いつつも、ユリは素直に腰を浮かせ、あたしがショーツを脱がしていくのを手伝う。
よしよし、愛い奴じゃ。
二人とも生まれたままの姿になると、あたしはユリの身体に覆い被さった。
              ◇  ◇  ◇
「ふふっ……。ユリ、あんたもう、乳首が硬くなってんじゃない……。さては感じてたな?」
「んふっ、良く言うわね……。ケイの方こそ、こんなに尖がってるくせに……」
「ふあっ!? んっ、ちょっと、ユリっ……」
あたしがユリの胸を片手で弄り出すと、ユリは両手であたしの胸を下から掬い、手の平全体で揉み解した。
137サザム:03/06/06 23:40 ID:tthlxk5i
ユリの柔らかい手の平の上で、あたしの乳首がコロコロと転がされ、痺れるような快感が走る。
くっ……ずっこい! 体を支えてるから、あたしは片手しか使えない……のにっ……!
単純に計算しても、片手より両手の方が有利に決まってる。
不利を補う為、あたしは身体を下にずらすと、残ったユリの胸のてっぺんに、むちゅっと吸い付いた。
「あふっ! け、ケイ……っ、そんな、吸っちゃあ……あんっ!」
「んちゅっ……。ふふふ、かーいいわよ、ユリ……」
「ふみっ、こっ、このぉ……。んじゃ、ケイのもこうしてやるんだから……」
「やっ、ばっ! そこっ……、くりくりされたら……んんっ!」
主導権を奪い合うように、あたしとユリは相手の胸の弱点を攻撃し合った。
女同士だから、どこをどうすれば感じるかなんて、お互い良く分かってる。
しばらくじゃれ合っているうちに、頭がポーッとしてきて、あそこが刺激を欲しがって、ジンジンしてくる。
ユリの顔を覗き込み、こちらも足をもじもじと擦り合わせている彼女と、無言でアイコンタクトを取る。
あたしがユリの股間に手を伸ばすのと同時に、ユリもあたしの敏感な割れ目に触れてきた。
「んあっ……ケイ……っ!」
ユリのあそこは、すでにびしょびしょに濡れていて、あたしの指をつるりと滑らせた。
少し力を込めると、指はぬるっと中に滑り込み、熱い感触が伝わってくる。
そのまま指を左右にくねらせると、そこは獲物を捕らえるように、きゅっと締め付けてきた。
「くうっ! あ、あっ、ユリぃ……!」
一方、あたしの股間もご同様で、溢れた雫がアンダーヘアーから滴るぐらい、しっとりと湿っていた。
ユリは割れ目の周りを焦らすようになぞり、外側の襞を撫でつけるように優しく愛撫する。
138サザム:03/06/06 23:41 ID:tthlxk5i
たったそれだけの動きなのに、ユリの指先が動くたび、あそこがちゅく……っといやらしい水音を立てる。
自分の受けた快楽を相手に返すように、あたし達は指の動きを早めていった。
              ◇  ◇  ◇
二人きりの部屋に、あたし達の甘い吐息と湿った水音が響き渡った。
あたしが強めに指を出し入れするのと対照的に、ユリはあくまでソフトに責め立てる。
でも、不思議と濡れ具合はどっちも似たようなものだ。
だけど、指ばっかりじゃ、自分でしてるのとあんまり変わんないし、何より少し物足りない。
あたしはユリの手をそっと掴むと、鼻に掛かった声で囁いた。
「ねぇ……ユリぃ。指だけじゃなくて……」
「んふ、いいわよケイ……。お尻こっちに向けて……」
さすが相棒。あたしの言いたい事を察して、ユリは妖しく微笑む。
あたしはユリの言う通り、彼女の身体を跨いで、上下入れ違いの体勢になった。
「やぁね、ケイったら……。ケイのここ、もっとして欲しいって、ぱくぱくしてるわよ……んっ……」
「んくっ!?」
柔らかい唇があそこに触れて、あたしは息を詰まらせてしまった。
ユリは恋人の唇にするように、左右の襞をちゅっ、ちゅっと軽く何度も吸う。
それからディープキスのように唇を押し付け、舌を突き出して中をうねうねと探る。
外側を触られるだけで、さんざん焦らされていたあたしのそこは、一気に熱くなった。
「る、るっさいわね! ユリだって、ここをこんなにしちゃってるくせにっ……!」
「んっ、きゃんっ!?」
139サザム:03/06/06 23:43 ID:tthlxk5i
照れ隠しに少し声を荒げて、あたしはユリのエッチな場所を、音を立てて啜った。
自分のとかはさすがに舐める気がしないけど、不思議とユリのオツユは抵抗無く飲み込める。
と言うか、ユリのだけは、ちょっと美味しいなんて思っちゃったりもするんだ。……ユリには内緒だけど。
「んっ……くんくん。ケイ、おヌシだいぶ溜まってるな? すんごくエッチな匂いがするぞ……」
「や……ばか、ユリっ! んなトコ……嗅ぐなっ……あはぁっ!」
ユリの奴は、わざと鼻を鳴らしながら、舌先で敏感なお豆をいじくった。
あたしの羞恥心を煽ろうとしてるって分かってはいるんだけど、どうもあたしはこの手の責めに弱い。
自分の恥ずかしい匂いを嗅がれてるって思っただけで、たまんなく興奮する。
軽くイッちゃって、あたしはガクガクッと腰を震わせた。
「んっ……くふっ、やっ、いやっ、いっ……!」
「ふむっ……。あら、どしたのケイ? お口がお留守になってるわよ?」
「くうんっ、だ、だって、だって……」
「ケイがしてくんないんだったら、私も止めちゃおっかな〜」
そう言って舌を離すと、ユリは触って欲しい場所を避けるように、あそこの周りをつつっ……と指でなぞった。
う〜っ、ユリのイジメっ子! こんな処で止められちゃったら、あたし、どうにかなっちゃうじゃない!
「やだぁっ! するっ、するからっ、ユリも止めないでっ!」
あたしは必死になって、ユリのあそこを舐め回した。
              ◇  ◇  ◇
「うくぅっ……くっ、ユリ……っ! あたし、また、またきちゃう……っ!」
「ん……っぷ、もう? 私、まだ一回もイッてないのよ? 少しは我慢なさい……」
140サザム:03/06/06 23:45 ID:tthlxk5i
「むっ……無理、言わないで……よっ! そんなに……されて……我慢、なんかっ……!」
いつの間にか、あたしはすっかりユリに主導権を握られてしまっていた。
あたしの動きが止まりがちなのに対して、ユリの愛撫は段々と激しさを増してくる。
もう、身体に力も入らないし、何回イッちゃったかも分かんない。
いつも思うんだけど、何でコイツ、こんなに上手いのよっ!
一瞬そんな疑問が頭に浮かんだけど、それもあっと言う間に快楽の波に流されてしまった。
「しょうがないわね……。んじゃ、そろそろ仕上げといきますか……」
「んあっ……!? ユ、ユリ、なに……?」
あたしの身体をコロンと脇に転がすと、ユリは気だるげに髪を掻き上げつつ、起き上がった。
ユリの口元では、あたしのおツユがいやらしく濡れ光り、首筋まで垂れている。
片手でそれを拭い取ると、あたしに見せつけるように舌を伸ばし、指を一本ずつ美味しそうに舐める。
その淫靡な仕草に、あたしの肌がぞくっと粟立った。
「んふふっ……、ケイのって、おいし……。もっと良くしてあげるね……」
ユリはそう囁いてにじり寄り、あたしの片足を高々と持ち上げた。
「あっ、やだっ、こんな格好……!」
向こうから見れば、あそこだけじゃなく、お尻の穴まで丸見えになってるはずだ。
できれば隠したいんだけど、何度もイかされちゃったあたしの手足は、まるで言う事を聞かない。
持ち上げた足を胸に抱き寄せると、ユリは自分のあそこを、無抵抗のあたしの股間に擦りつけてきた。
「うっ……ふ、どう……? あたしとケイのあそこが……、んっ、じゅくじゅく言ってるわよ……?」
「ふみっ……だめっ……あ……あ、んぁ、ぃっ……!」
141サザム:03/06/06 23:46 ID:tthlxk5i
複雑なヒダ同志が絡み合う快感に、あたしはもう、まともな声が出せなかった。
ユリのあそこはむちゃくちゃ熱くて柔らかくて、下半身が蕩けちゃいそうな気分になる。
しかも、ユリは腰を動かしながら、太股に胸を押し付け、舌で膝裏からふくらはぎを上下に舐め出したのだ。
硬くしこった乳首が太股の半ばをくすぐり、這い回る舌があたしの官能を更に高めていく。
あたしの頭に極彩色の火花が乱れ飛び、息をつくヒマもないぐらいにイキまくった。
「ひんっ! かはっ、やめ、ユリっ……あたっ……し、しんじゃう……っ!」
「んっ……ふ、さっきの、くすぐりのっ、お返しよっ……。私が、イクまでっ、許さない、ん、だから……っ!」
ユリはライトブルーの長い髪を振り乱しながら、少しイジワルな顔をして更に動きを速めた。
恥骨の間で、敏感なトコロがクキュクキュと押し潰される度に、快楽が爆発する。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ていう湿った音だけが、訳分かんなくなったあたしの頭にこだまする。
あ……も、だめ……意識が……。
「ケイっ、もう、限界、みたいねっ……! んんっ、わ、私も、そろそろ……っ!」
「……ぁ、ぁぁ……、っぁ……」
──どっか遠い処から、誰かの声が聞こえる。
──誰? 分かんない。 全部まっしろ。
──まっしろが、どんどん、ひろがって……。
「イクっ、ケイっ、イクわよっ……、ん、んああぁっ!!」
「ぁ……ぁあ……あ、あ────!!」
どこかの誰かの声と同時に、あたしの中は真っ白で埋め尽くされた。
              ◇  ◇  ◇
142サザム:03/06/06 23:48 ID:tthlxk5i
「つんつん、つんつん。おーい、ケイー? 死んでたら返事してー?」
「ん……、あ、はぁ……」
あれからどれ位経ったのか、ユリの呼び掛けに、あたしは危うく天国まで逝きかけた意識を取り戻した。
ユリはあたしの横で頬杖をついて、人差し指でぷにぷにと頬を突っついている。
コイツも結構乱れてたクセに、今はもうケロッとした顔をしていた。
「あ、やっと起きた。……これでケイの26連敗ねー。あんまり弱すぎると、男を満足させらんないわよ?」
哀れむような声を掛けながら、ユリはあたしの顔を見下ろした。
……馬鹿ぬかせ。あんたが強すぎるんだ、このセックスマシーンめ。そんなだから、男が逃げるんだよ。
そう言ってやりたいけど、まださっきの余韻で動けないので、ぐっと我慢する。
キレたユリにもういっぺんやられたら、今度こそ本気で死んでしまう。
あたしが黙っていると、ユリは大きく伸びをして、ベッドの脇に立ち上がった。
「あーあ。せっかくシャワー浴びたのに、ケイのせいでベトベト。先にお風呂使うわよ?
 ……それと、いつまでもそんな格好してると、風邪引くぞ?」
るさいやい! 自分も最後はノッてたくせに! 大体、誰のせいでこんな状態になったと思ってるんだ!
て言うか、大事な相棒が起き上がるのに、手ぐらい貸してくれてもいいじゃない!
そう視線で訴えるけど、ユリの奴は後ろ手にひらひらと手を振りながら、一人でシャワー室に入っていく。
「ケイー。あんたも早く、イイ男めっけなさいよー」
ノンキな声と共に、シャワー室の扉がバタンと無常に閉められる。
うっうっ。大股開きで裸のまま、壊れた人形みたいに放って置かれるなんて、あまりにミジメすぎる。
あーん! ユッ……ユリの、はくじょーものぉー!!
あたしは心の中で、つれない相棒に怒りの叫びをぶつけた。

〜END〜
143名無しさん@ピンキー:03/06/06 23:49 ID:K7GLSalB
すいません、割り込んでしまって・・・
女同士もいけるなんて流石だ・・・
144サザム:03/06/06 23:51 ID:tthlxk5i
いやー、懐かしさのあまり、書いてる途中でボーナスはたいてDVDを買ってしまいました。
61さんにもお気に召してもらえれば幸いです。
145名無しさん@ピンキー:03/06/07 01:00 ID:ZPUXzgQg
きゃー、ダーティペア懐かしーっ
やっぱサザムさんうまいですねえ。はうはう萌え萌え。 
14661:03/06/09 15:46 ID:vN08Puxt
>>144
お気に召しましたとも!!!!
ほんっとーにありがとうございます!
リクエストした時点でもう20年近く前のアニメだから
絶対誰も書いてはくれないだろうなぁって諦めてたんですけど
まさか本当に神が居たとは…感激です!
ありがとうございました!
147あぼーん:あぼーん
あぼーん
148名無しさん@ピンキー:03/06/13 14:53 ID:fCmGCOji
>>144
なんとなく見てみれば思いがけず
良いものが読めました。
アリガト!(´▽`)
149名無しさん@ピンキー:03/06/14 01:58 ID:e00fRGNZ
なんかダーペのどっちかと少年との絡みというのも読んでみたい気がする・・・
150ドラよけお涼:03/06/14 14:54 ID:BabuRNkQ
警視庁正面玄関を見下ろすビルの屋上にその男、いや復讐者はいた。
そして、出入りする者達を陰惨な目つきで睨みつけながら、誰かを捜しているようだった。
「・・・あの女刑事め、絶対に許さねえぞ。あの女さえいなけりゃ、俺はずっとやりたい放題にできたはずなのに・・・」
彼の名は、川名英二。かつては湾岸開発事業団理事長の父を持ち、
将来は後を継いで順風満帆の人生が待っているはずであった。
しかし、その目論見は一人の人間によってもろくも崩れ去ってしまったのだった。
「絶対、あの女に後悔させてやるぞ。あの高慢ちきなすました顔を汚辱にまみれさせてやる。」
「もう失うものなんか無いが、金だけはあるんだからな。」
「その道のプロを何人も雇って、絶対的な弱みを握るんだ。そうしてから、ゆっくり・・・ククク。」
彼の脳裏に、完璧なプロポーションを持つ絶世の美女、薬師寺涼子を陵辱し尽す黒い未来予想図が次々と浮かんでいた。
151そのSS投下、ちょっと待った!:03/06/14 23:31 ID:XeYJpFy9
>150
ドラよけお涼シリーズは
銀河英雄伝説@エロパロ板
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1025910653/l50

に щ(゚д゚щ)カモーン
スレタイは銀英伝だけど、田中芳樹作品全般スレになってて
お涼シリーズや夏の魔術のSSも投下されてるんで待ってるよー!

152名無しさん@ピンキー:03/06/14 23:37 ID:6tJ0pImF
>>62
62さんまだいるか分からんけど読みたいです。
ロザリア好きなんで。
遅レスでスマソ
153名無しさん@ピンキー:03/06/18 22:15 ID:61sSwSpI
猫娘の話とか読みたいなぁ。
154名無しさん@ピンキー:03/06/18 22:16 ID:J2QKc6jd
>153
アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」猫娘萌え〜
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1029935643/l50

これじゃだめ? 違う猫娘?
155『大正もののけ帝都慕情録』:03/06/19 00:11 ID:sC5ooryo
 153の言ってるのは多分漏れのSSのことだな。
他スレで「スレ違いだゴルァ」「作品スレッドねぇんだよゴルァ」
「ならこのスレでどうだゴルァ」という流れでここへの誘導が出てたんで。
てな訳ででSS連貼り失礼。
 元ネタはガスト作ゲーム「大正もののけ異聞録」。
第一話〜第十三話まで一気に貼らせてもらいま。

 松本の古書店。
「はぁ……」
 聞こえた溜息に、本棚を物色していた橘八雲はそちらを向いた。
見ると、店主である鴨居俊祐が頬杖をついて虚空をボンヤリと眺めている。
 それは非常に珍しい事と言えた。この店主は読書好きの八雲に輪をかけた
読書家で、店番中はいつも本を片手に読んでいるのに、今はただ呆けている。
 また、その口から溜息が漏れた。
「ふぅ……」
「どうしたんです、鴨居さん? 元気がないみたいですけど」
 干渉を嫌う相手だとは分かっていたが、さすがに今の様子はおかしすぎた。
心配で声をかける。
 そこで初めて八雲の存在に気付いたように、鴨居はゆっくりと首を向けてきた。
「いや、猫がな……」
 それだけ言って、沈黙する。
「はぁ」
 何がなんだか分からない。鴨居が猫嫌いだという事は八雲も聞いていたが、
なにか猫関係で嫌なことでもあったのだろうか?
「良く分かりませんけど……。何か気分転換でもされた方がいいんじゃないですか?」
「気分転換、か……」
「鴨居さんはこの古書店にこもりがちみたいですから、たとえば旅行とか。
百鬼夜行があると言っても、今は汽車もありますし。結構遠くまで行けるでしょう」
「旅行か……いいかも知れないな」
 顎に手を当て頷く鴨居。少し安心した八雲は、別れの挨拶をして古書店を後にした。

「旅行か……。どこにするかな」
 一人古書店に残った鴨居は、八雲の提案を検討していた。
 自分の調子がおかしいことに自覚はあった。
 先日に北竜温泉で『猫にじゃれつかれて』以来、どうも変だ。気がつくとそのことを
思い出して溜息をついているし、趣味の活動写真鑑賞や読書をする気にもならない。
「どうせ行くならば……」
 いわゆる療養地に行く意味はあまりない。鴨居の住んでいる信濃自体、温泉もある療養地と言える。
 気分転換が目的なら都会がいいだろう。多分に漏れず近代化の波が押し寄せては来ているものの、
信濃はまだまだ田舎である。
「……帝都がいいか」
 帝都には仕入れの関係で行った事が何度かあるものの、観光として行ったことはない。
「まあなんにせよ、来週の話だが」
 今週はもう末。明日には彼の宿命、百鬼夜行の夜が待っている。

 そして百鬼夜行の夜、安積平原。
「今日の相手は鴨井さんですね。それじゃ、よろしくお願……?」
 真奈井四季は軽く会釈し、鴨居に向けて弓を構えようとし−−動きが止まる。
 鴨居は背負った愛刀細雪を抜くことさえせず、四季の方をジーッと見ていた。
 四季は困惑する。
 彼女の鴨居評は『優しい人ではあるが、百鬼夜行の試練に対する姿勢は厳しい』というものだ。
いまだ戦いへの苦手意識が抜けない四季はそういう所を尊敬していたのだが、今の彼からは
戦いを前にした気迫がほとんど感じられない。
 しかもその視線は、彼女と言うより、着けている巫女服に向けられているようだった。
「あ、あの……?」
「……あ、いや」
 ようやく四季の困惑に気付いたのらしく、鴨居が釈明するように言ってくる。
「ただ改めて見てみると、思っていたより大きな胸だな、と」
「…………! か、鴨居さん!?」
 四季は顔を真っ赤にし、慌てて両腕で胸を隠すように押さえる。そんな事を異性に言われたのは
初めてだった。−−同性も含めるなら二人目だが。
「あ、いや、そうじゃない!」
 失言に気付いたらしく、鴨居も大慌てで再度釈明してくる。
「そうじゃなくてな。やはりあいつは特別胸がないんだな、改めて納得していたんだ」
「……はぁ?」

 同時刻、二重奏。
「がるがんちゅあ、かもぉん!」
 ゴガン、ゴガン、ゴガン。チリン、チリン、チリン、ピョン、スチャ。
 ゴガン、ゴガン、ゴガン。
 キュイイーン!
 ドッゴーンッ!
「やられたぁ〜!」
 鈴音操る人造巨人ガルガンチュアの一撃に、篠森狗津葉は吹き飛ばされた。
 これで対鈴音の戦績は0勝12敗である。最近は悔しいので鬼迎行灯で鈴音ばかり選んで
戦っているが、おかげで天降勾玉がまったく集まらない。
「うぅ〜、どうして勝てないんだろ」
 そんな彼女に鈴音が小さく溜息をつき、哀れむように言ってくる。
「おぬし、相変わらず馬鹿じゃのう。少しは頭を使って戦わんか」
「ムカッ」
 鈴音の言い草はいつもの通りだったが、さすがに少し腹が立った。
 そもそも、狗津葉は狗津葉なりにちゃんと考えて戦っているのだ。
最近では『1.鈴音の土属性モノノケに対して有利な風属性モノノケを揃えたり』
『2.相手の陣形をグルグル回して混乱させ、戦いを有利にしたり』している。
(ちなみに『1.』で属性の有利不利の関係を実際と逆に覚えていること、
鈴音が『2.』に備えて前列後列どちらでも戦えるようにモノノケを配置している事に
狗津葉はまったく気付いていない)
 狗津葉は腹立ち紛れに怒鳴る。
「馬鹿って言うなぁ、このペッタンコ!」
「ペッタンコ言うな!」
 鈴音がシッポを逆立てて怒鳴り返してくるが−−すぐにスマした表情に戻る。
「ふん、まあ良いわ。お主に感謝することもあるしの」
 狗津葉はキョトンとして尋ねる。
「へ、なにそれ?」
「ん、聞きたいか?」
「う〜。そう言われるとなんか聞きたくないけど、気になるから聞きたい」
「そうか、では教えてやろう」
 鈴音がその猫耳を嬉しそうにピクピクさせながら説明してくる。
「おぬしのおかげで、ワシの天降の集まりが良いじゃろう?
それで思ったより余裕が出てきたので、今度帝都旅行に行くことにしたのじゃ」
「なにそれ! ムッカ〜!」
「ふふふ〜、念願のでぱーとめんとすとあじゃ〜。楽しみじゃ〜」
 狗津葉が非難の声を上げるが、すでに鈴音の頭は高貴な者達が連日連夜繰り広げる
祭りの舞台へ行っているようであった。

 翌日早朝。帝都行きの列車の座席にて。
 ポッポー。ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン。
「くふぁぁぁ〜」
 鈴音は汽車に揺すられながら目を閉じ口を開け、大きくあくびをした。
まなじりに浮かんだ涙を、招き猫のように手を丸めてこする。
 さすがに百鬼夜行の翌日早起きはきつい。電車の揺れもあいまって睡魔にさらされていた。
(帝都に着くまで一眠りしておくかのう?)
 そんな事を考えながら、なんとなく周囲に視線を巡らせると−−自分の真後ろの席に、
見覚えのある、火のような赤髪があった。
(まさか……賀茂?)
 立ち上がって回り込んでみると、そこには案の定、賀茂−−もとい、鴨居俊祐が座っていた。
腕組みしたまま眼を閉じ、汽車の揺れに合わせてコックリコックリと船を漕いでいる。
(なんじゃ、奇遇じゃな。こやつも帝都に行くのか)
 鈴音は口元に手をあて、鴨居の顔を覗き込むようかすかに首を傾げる。
と、その口が、何か悪戯を思いついたように「w」の形に変化した。

 鴨居は夢を見ていた。それは、数日前の記憶の再現だ。
『お、おい、こら、やめろ』
 鴨居は、天然の露天風呂、北竜温泉にて、タオルを身体にまいただけの鈴音に襲われていた。
『ほれほれ。ワシはただの猫なんじゃろう? 猫がじゃれついているだけで何をそんなに慌てる?』
 ただの猫呼ばわりが、鈴音の女としてのプライドを刺激してしまったのだろうか。
外見は十歳程度ながら鴨居の数倍長生きである彼女は完全に「初な男の子をからかう女性モード」に突入していた。
 しかし鈴音のそれは勘違いだ。鴨居は慌てているのは、猫が苦手だからだ。
間違っても見た目十歳、しかもモノノケに異性を感じるわけがない−−
『ほれほれほれ〜』
『ちょ、待て、胸を押しつけるな!』
 −−はずなのだが、頬が紅潮するのはどういうことなのか、鴨居には自分に説明がつかなかった。
『これでしまいじゃ〜!』
『どわぁっ!』
 馬乗りになられ、鴨居は温泉の底に押しつけられる。
『どうじゃ、猫呼ばわりを訂正するか?』
『…………(ブクブク)』
 鈴音は言ってくるが、鴨居としてはそれどころの話ではない。だんだん、息が苦しくなり……
「ぶはぁ!」
 そこで、目が覚めた。
 と同時に、自分の鼻をつまんでいる鈴音と目が合う。
「お、ようやく目が覚めたか」
 鼻から手を放しつつ言う鈴音に、鴨居は夢か現実かも把握できずに一瞬混乱する。
が、汽車の揺れでようやく現状を思い出した
「……な、鈴音! どうしてお前がここに!? あと、なんのつもりだ!」
「ん? 帝都観光に向かうつもりで乗った列車で、おぬしを見かけての。
鼻をつまんだのは、あまりに気持ちよさそうに眠っておったからじゃ」
 前半はともかく、後半は理由になっていない。しかし鴨居がそれを抗議する前に、
「それと、粗末なものをおっ立てるでない。見苦しい」
 チラリと、鴨居の股間に目をやり溜息をつく鈴音。
 鴨居は慌てて両手で押さえる。
「ば、馬鹿! これは純然たる男の生理現象で……」
「分かっておるわ、そんなもん」
 鈴音はアッサリ納得したようだったが、鴨居自身、自分の言葉が本当かどうか、
いまひとつ自信が持てなかった。

 そして、帝都の街中。
「もうすっかり夜だな」
 出発したのは早朝だったが、やはり帝都は遠い。列車の到着時、すでに日は沈んでいる。
しかしそれでも星が見えない明るさと辺りを行き交う人々が織りなす喧噪は、さすが帝都という所だった。
「それじゃ、ここで別れよう。お前はお前で適当に観光しておけ。俺は俺で……」
 手を振って離れようとする鴨居の服を鈴音がつかみ、引き留めた。
「なにを言うとる、旅は道連れ世は情け、と言うじゃろうが。
それにワシは帝都は初めてなんじゃぞ? 案内ぐらいせい」
 鴨居は頬を指先でこする。
(お前と一緒じゃ、気分転換に来た意味があまりないんだが……)
 とはいえ、そう言われると断れないのが鴨居の甘さ−−四季言う所の優しさでもある−−だ。
「分かった分かった。それで、どこに行く? やはりデパートメントストアがいいか?」
「いや、それは明日以降の楽しみにしよう。なにせ連日連夜繰り広げられる祭りに参加するのじゃ、
体力は蓄えてから行かんとな。クフフ」
 前から思っているのだが、この猫娘はなにかデパートメントストアというものを
根本的に勘違いしているのではないだろうか? あえて突っ込む気にもならないが。
「今日の所は宿を見つけて休むが良かろう」
「なら、俺がいつも使っている宿に案内しよう」
 が、行ってみると−−
「ニャンじゃ、この貧相な宿は! もっとモダンなホテルにせんか!」
 宿泊代が安いという事で鴨居の愛用していた宿は、アッサリ鈴音の駄目出しを喰らってしまう。
「そう言われてもな。俺も他の宿は知らないぞ」
「むぅ……。ん、あれなんかどうじゃ?」
 言いつつ鈴音が指さした方角を見やる。確かに、ホテルらしき建物があった。しかし−−。
「おい、あれはなにか……本当にただのホテルか?」
 ガス灯の数は信濃の比ではないとはいえ、夜が薄暗い事に変わりない。そのためハッキリとは
分からないが、妙に派手な建物構えのように見えた。
「うむ。看板に『HOTEL』と書いてある」
 鈴音がそう保証する。鴨居にはまったく見えないが、さすが猫といったところだろうか。
「じゃあそこにするか」
 鴨居は頷くが、隣の鈴音が
(『LOVE HOTEL』−−エングリッシュで『愛らしい宿』といったところかの。なかなか洒落た名じゃな)
 などと考えているとは気付けるはずがなかった。

「なあ……」
 案内された部屋に入った鴨居は、続けて入ってきた鈴音に振り返りもせず声をかけた。
「なんじゃ?」
「俺には、この部屋はラブホテルの一室のように見えるんだが……」
 なにしろ、十畳ほどの広さの部屋中央には、軽く二、三人は寝られそうなベッドが一つきり。
しかも色はピンクで形がハート型である。
「うむ、確かに看板には『LOVE HOTEL』とあったが。
……おお。名前に違わん可愛らしいベッドじゃの。しかし二人部屋なのに何故一つきりなのじゃ?」
「……ラブホテルがどういう意味か知ってるのか、お前?」
「ん? 『愛らしい宿』とか、そういう意味じゃろう?」
「…………」
 鴨居は顔を押さえてめまいに耐える。デパートメントストアの事といい、
どうしてこの西洋かぶれ猫娘は、妙な所で知識が欠如しているのか。
「あのな、ラブホテルというのはだ……」
 なんとなく泣きたい気分で説明する。
「−−ニャンと、そうであったのか」
 鈴音が目を丸くして顎に手を当てる。
「愛とまぐわいが同じ単語とは、西洋人はロウマンチックじゃな〜」
「いや、それも違うと思うが……というか、感想はそれだけか?」
「ん、別にただ泊まるだけでも構わんのじゃろう? ベッドは充分大きいし。
宿代は前金で払ったのじゃし、今さら別のホテルに移るなど嫌じゃぞ、ワシは」
 平然として言う鈴音。
 と、何か思いついたように手を打ち、まなじりを下げて鴨居の顔を覗き込んでくる。
「それともワシの魅惑的なぼでぃを前にしては、鴨居俊祐の理性は一晩保たんということかの?」
「……誰が猫に欲情するか」
「なら問題なしじゃな。それでは、ワシは先に風呂に入らせてもらうぞ」
 言うが早いか、鈴音はバスルームのドアをあけて姿を消した。

「まったく……。何やってるんだろうな、俺は……」
 仕方なしに一人ベッドで横になった鴨居は、なんとなく前髪の先をいじりながら嘆息する。
 と、
『ぬう? ニャンじゃ、この、先に頭のついた管は?』
 バスルームの方から鈴音の声が響いてきた。
「……ああ、それは多分シャワーだな。それ用の蛇口を回せば、頭についた細かい穴から
水が出てくるから、それを浴びるんだ」
『ん〜、これかの?』
 シャアアー。
『おお〜、面白い。凄い凄い、なかなか気持ちも良いぞ』
(ほんと知識が偏ってるな、あの猫娘は……)
 なんとなく、バスルーム内の光景を想像する。
 湯煙の中、初めて見たシャワーを興味深げにいじくっている鈴音の姿が目に浮かぶようだ。
 今は当然タオルも着けていないであろう鈴音の、抜けるように白い肌。
 肉体的には十歳程度の華奢な身体は、胸の膨らみもほとんどなく。
 しかしピンク色をした乳頭だけはわずかに突きで−−。
(−−て、なにを考えてるんだ、俺は!? ええい、もう寝るぞ!)
 危ない妄想を振り払うよう、鴨居は毛布を頭からかぶって目をつむる。
 とはいえ変に高揚しかけた精神は早々おさまらず、なかなか寝付けない。
 そうこうしている内に−−
 ガチャ。
「あ〜、いいお湯じゃった。鴨居俊祐、お主も入るか?」
 背中から鈴音の声がかかったが、鴨居は寝たふりを続けることにした。

「なんじゃ、もう寝ておるのか。つまらん男じゃのう」
 いつもの和洋混交の服装を浴衣に着替えた鈴音は、ぶつくさ呟きながら、
鴨居とは逆のベッド端にゴロリと横になった。
「れでぃより先に寝るとは、れでぃふぁーすとという言葉を知らんのか?
大体、いつも人の事を猫だ猫だと、無礼者めが……」
 なんとなく腹が立ってきた。
 また鼻でも摘んでやろうか思い、鴨居のかぶった毛布を掴み上げる。
当然、なんの抵抗もなく彼の寝顔が露わになり−−
「…………」
 鈴音は一瞬既視感を覚え、毛布を上げた体勢で動きが止まった。
「……ああ、そうじゃったのか」
 鈴音は、今まで鴨居俊祐が気にかかっていた理由が、分かったような気がした。
 もちろん、彼の出自の秘密もある。だがそれ以上に−−
(こ奴、鬼眼に似ておるんじゃな)
 本人に言えば猛然と否定するだろうが、考えてみればこれほど似ている二人もない。
 二人とも早くに母を亡くし、事情は違えど実の父を憎む同士。
 孤高を好み、しかし自分も気付かないような心の奥底で愛を求めている。
 意志の強さや一見の冷徹さ、そしてひそやかな優しさも、うり二つと言えよう。
 そして何より、
(この寝顔−−)
 鈴音は少し口に笑みを浮かべる。今の鴨居が見せている、眉間を寄せた寝顔は、
十五年前の夜に見た鬼眼の寝顔にそっくりだった。
 そして鈴音はほとんど無意識の内にに、その十五年前に取った行動を繰り返していた。
「ん……」
 唇の柔らかさと暖かさも、やはり二人のそれは同じだった。

(…………!? な、なんの真似だ)
 突然の鈴音の接吻に、鴨居は身を強張らせる。
 だが寝たふりをしていた手前、ここで抵抗もできなかった。
身体の力を抜き、そのまま寝たふりを続ける。
 だが、鈴音の行動は唇を合わせただけに止まらなかった。
 鴨居の唇の間に、鈴音の舌が突き出してくる。
力を抜いたのが裏目に、なす術もなくスルリと抜けて口内に侵入されてしまった。
「ん……、はぁ……」
 ピチャ……ピチャ……
 ザラザラとした舌が、鴨居の口腔を嬲る。あるいは上面を撫ぜ、あるいは舌同士を絡めてくる。
(く……、むぅ……!)
「んふぅ……」
 唇を重ねたまま鈴音は鴨居の胸をまたぐようにして乗る。
そしてその左手が彼のヘソに触れると、そこから撫でるようにツツゥと下がっていった。
(ちょ……、待っ……!)
 声にできない鴨居の叫びをよそに、鈴音の手は彼の袴に侵入し−−
いつの間にか怒張していた彼の男根を掴んだ。
 シュ……、シュ……!
 唇を重ねられたまま男根をこすられる鴨居。
(ぐ……! こいつ……!)
 ここまで来ると、半ば意地だった。
寝たふりを続けたまま、絶対に達してやるものかと心に決めるが−−
 鈴音が男根に爪を軽く突き立てた瞬間、アッサリと破られた。
「ぐ……ぅ……!」
 ドクンッ!
 脳内で何かが弾けると同時、股間でも精が放出される。
「……ふん」
 と、そこでようやく鈴音が唇を放した。
 ペチャ……ペチャ……。
「ふふ……。あんみつより濃厚な味じゃのう」
 その左手に絡んだ白濁を、淫靡な音を立てながらなめる。
(終わった、か……)
 鴨居が内心で軽く一息を付くと、鈴音が呟いた。
「……で、いつまで寝たふりを続ける気じゃ? 鴨居俊祐」

「……いつから、気付いてた?」
「最初からじゃ、そんなもん」
 バツが悪そうにゆっくり目を開く鴨居に平然と言ってのける鈴音。
鴨居は深々と嘆息し、
「ふう……。もういいから、とっとと俺の上からどけ」
 馬乗りになった鈴音に言う。
 が。
「何を言うておる。お楽しみはこれからじゃろう」
「なっ……!」
 予想外の台詞に鴨居は上体を起こしかけるが−−
その直前、鈴音が爪を立てた指をその目に突きつける。
「動くでないぞ……?」
 まなじりを下げながら言う鈴音の表情は、
肉体的には十歳の女性とは思えない妖艶なものだった。
鴨居は、彼女が自分とは起源からして異なる生物であることを改めて実感する。
よく間抜けな所を見せてくるからついつい忘れがちになるが、
この猫娘は、彼の数倍を生きたモノノケ、信濃における妖の長なのだ。
 鈴音は鴨居の眼球に爪先を突きつけたまま、逆の手で彼の袴をおろしていく。
さらされた男根は、欲望を放出直後だけにしぼんでいたが、
「ふん」
 鈴音が軽くいじるだけで、アッサリと元気を取り戻してしまう。
「さて……」
 鈴音が腰を上げると、身体にずらす。そして彼女の女陰と、鴨居の男根がピタリと重なった。
「ちょ……!」
 鴨居が制止をかける暇もあらばこそ、
「くっ……! ふぅぅぅぅぅぅっ!」
 ズブブゥッ!
 鈴音はそのまま一気に腰を落とし、二人の陰部は結合した。

「ふぅぁぁっ! 良い、良いぞ、鴨居俊祐ぇ!」
「ぐっ、くぅっ! くぅぅぅぅっ!」
 歯を食いしばりながら耐える鴨居。
実年齢がどうだろうと、肉体的には十歳の少女の身体なのだ。尋常な締め付けではなかった。
 ヌプッ、ヌプゥッ、ジュプルッ!
「はぁっ! はぁっ! はぁぁっ!」
 騎乗位の体勢で鈴音が腰を上下させるたび、淫猥な音色が響く。
その身に着けた浴衣は乱れきり、上半身はまるで隠れていない。
白く細い上体には汗が玉のように浮かび、身体を揺するたびに注に舞う。
平らな中にポツンと浮かんだ桃色の乳首は、目に見えて屹立していた。
「もっと、もっとじゃ! もっとぉぉっ!」
「く、うっ! 鈴音ぇっ……!」
 鈴音の腰の動きは段々と早まっていく。鴨居の腰も、いつのまにか合わせて動いていた。
 そして−−。
「ふにゃあぉぉぉぉぉぉぉーんっ……!」
 ビク、ビクン!
「ぐああああああああぁっ!」
 ドク、ドクンッ!
 鈴音の上体が大きく反り返るのと、鴨居が再び精を放出するのは、まったく同時だった。
173『大正もののけ帝都慕情録』:03/06/19 00:29 ID:sC5ooryo
 連貼り失礼しますた。
ちなみにエチシーンは終わってるようでいてまだ続く予定だったりw
 んではとりあえずシーユー
174名無しさん@ピンキー:03/06/19 09:19 ID:h4CC/rjC
わーい、まだ続くのかー。<もののけ艶話
オレ好みな展開でめっちゃ萌え。ガンガンイッちゃってくださいよ。
応援してます。
175名無しさん@ピンキー:03/06/19 20:01 ID:PmP5zUng
>155さん
元ネタ知らなくてすみませんなんですが、
絵が目に浮かぶようでした。
躍動的で、リズミカルな文章&
やらしいんだけど明るくて可愛いエッチが
すごくよかったです。
きっと達人ですね、155さんは。
>>174 >>175
 お褒め頂き恐悦至極、やる気出るっす。
てな訳で、以下↓に第十四話〜終幕まで一気に行きまする。


「んふぅ。なかなか良かったぞ、鴨居俊祐……」
 ヌルッ……。
 恍惚とした表情の鈴音はそう言うと腰を上げ、両者の結合が解かれる。
「最後に、綺麗にしてやろうかの」
 言うと鴨居の胸の上で身体を反転させかがみ、液にまみれた鴨居の男根を
ペロペロと舐め始める。
 体力を使い切った鴨居はグッタリとして成されるがままにしていたが−−
眼前に突き出された臀部から生えた二股のシッポがピコピコと動くのを見た瞳に、
かすかな光が宿る。
「…………」
 なかば本能的な動きで、シッポの一方を右手で掴んだ。と、
「ふひゃぁっ!?」
 それほど力を込めて握ったわけでもないのだが、鈴音が大げさに声を上げる。
痙攣したように身を固まらせ、鴨居の男根を舐めていたのも中断された。
(…………。こいつ、ひょっとしてシッポが弱いのか……?)
 鴨居はボンヤリ考えながらシッポの握りを強めてみる。
「ふあにゃ、にゃはぁ……!」
 鈴音は鴨居の上体でうずくまり、何かに耐えるように身体を震わせている。
鴨居は思いつくまま、今度は左手で逆のシッポを掴み、二ギニギと揉んでみた。
「ひゃは、ひゃにゃ……」
 鈴音の呻きが脱力していくのに合わせ、最初は固く強張っていたシッポも段々と柔らかくなっていく。
(ふむ……)
 鴨居は少し考えると、右手のシッポ先を鈴音の菊座に持っていき、擦ってみる。
「ひ……は……。や……やめ……」
 それに合わせて鈴音の丸い臀部がヒクヒク小刻みに震えるのを確認した後、
今度は左手のシッポ先を肉芽の方へ持っていき、擦り合わせる。
「にゃ……」
 ガクッ。
 消え入るような呻きを最後に、鈴音は臀部を上に突き出した体勢で鴨居の上に突っ伏し、
そのまま動かなくなった。

 鈴音とは逆に、鴨居の意識はハッキリとしてくる。
そうなると、このまま一方的に犯されただけで終わるのは、男としてシャクな気がしてきた。
そうでなくても、こんなことで、百鬼夜行のライバルである鈴音に精神的優位に立たれるわけにもいかない。
(よし……!)
 心に期したものを持ち、鴨居は身体を鈴音の下からスッと引き出した。
「にゃ……。か、かも……?」
 力なく顔だけ振り返る鈴音に言葉では答えず、丁度良い高さにある鈴音の腰に自らの腰を押し当て−−
一気にその秘唇を貫いた。
「ひゃっはあああああぁぁぁ!」
 悲鳴と同時、鈴音の上体が大きく反り上がる。しかし鴨居はその背後から覆い被さり、
彼女を再びベッドへと押し付ける。
 パン、パン、パン!
「あ、か、賀茂……! あ……! いぃひぃ……!」
 鈴音が呻くが、鴨居には答える余裕はおろか、聞いているだけの余裕もない。
先に鈴音を陥落させるのに残された体力の全てつぎ込む心づもりだった。
ひたすらに腰を前後させ鈴音の秘裂を犯し、手を前に回してその胸に触れると、
見た目の平らさからは考えられない柔らかさに驚きながら、寄せ上げるように揉みしだく。
「ふはぁ、ひぃ、あは、ひふぅ……!」
 しかし鈴音は、その艶声の淫らさを増していくものの、なかなか達する気配はない。
(駄目……か……!?)
 鈴音の突き出た乳首をつまみいじりながらも、逆に鴨居の方が限界に近い自分を感じ、諦めが脳裏に浮かびかける。
 と、その時、ピンと立った鈴音の耳が目に入った。
(…………! ままよ!)
 思いつくまま、そこに口を持っていき−−容赦なく噛み締めた。
「−−−−っ! しゅ、俊祐! 俊祐ぇぇぇぇぇぇぇぇっ! あぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 鈴音が絶叫を上げ、大きく身体を痙攣させる。
「ぐっ、はっ−−!」
 ドクン!
 それに一瞬遅れて精を吐き出した鴨居は、今度こそ体力を使い果たし、気を失った。
「いつまで寝ておる気じゃ! いい加減、起きんか!」
 鴨居の翌日は、鈴音の怒鳴り声で始まった。
 目を覚まして一瞬何事かと混乱するが−−段々と思いだし、少し青くなる。
「す、鈴音……。昨夜のことは……」
「忘れろ」
 言い淀む鴨居に、鈴音は腕組みして冷然と言い切った。
「…………!?」
「分かっておるじゃろう? ワシらは百鬼夜行で宿命づけられた敵同士。
不必要に憎み合うこともないが、過度の馴れ合いは禁物じゃ。−−少なくとも、百鬼夜行が終わるまでは、の」
「…………。そう、だな……」
 鴨居は厳粛な面持ちで頷く。と同時に、鈴音は真剣な面持ちを一瞬で崩した。
「それはさておき、さっさと支度をせい! でぱーとめんとすとあに案内するのじゃ〜!」
「お、おい! たった今……!」
「それとこれとは話が別じゃ」
「……いやしかし、俺は昨夜の疲れが」
「な〜にを情けない事を言うておるか。ワシなど温泉に入った直後のように体力全快じゃぞ」
 言葉の通り、鈴音は妙に溌剌としていた。それこそ、鴨居の失った体力を逆に吸収したのではないかと思えるほど。
(化け物か、この猫娘は……いや、モノノケには違いないが)
 結局、昨夜の『勝負』は鴨居の惨敗なのかもしれない。
「ほれほれ、そんな臭い身体で高貴な者の集う祭りには参加できんじゃろうが。風呂に入れい」
「分かった分かった、少し待て」

 バタン。
 鴨居がバスルームに入ったのを確認してから、鈴音は目線を床に落とした。
「百鬼夜行が終わるまでは、か……」
 小さく、息を吐く。
「卑怯者じゃな、ワシは……」
180『大正もののけ帝都慕情録』終幕:03/06/19 22:20 ID:yKiX/KFo
 なおその後、鈴音は自分の想像とは幾分違ったでぱーとめんとすとあに
少し不満の色を見せたが、それはそれなりに楽しんだようであった。


 そして六日後−−次の百鬼夜行の夜。

 姥捨にて、鴨居俊祐と鈴音が対峙していた。
(ちなみに、結果として一人あぶれた篠森狗津葉が
寂しく鬼火相手の百鬼夜行だったりするというのは、余談である)

 鴨居が、背から細雪を抜き放つ。
「……手加減はなしだぞ」
 鈴音が、右手の爪を立てて構える。
「当然じゃ」

「奥義! 非天の剣!」
「ディバインシールド!」

 百鬼夜行の戦いは、まだ、終わらない。
181名無しさん@ピンキー:03/06/19 23:34 ID:dj4k+w/Q
>>155
お疲れ様でした。
鴨が最後までやられっぱなしなのかなー?と思っていたので
おもしろい展開でした。
鈴音さまはやっぱりしっぽが逆転なのですね(笑)
もしよろしければまたなんか書いてくださいー!

早くもののけスレ作れるようになるといいんだけど・゚・(ノД')・゚・
182名無しさん@ピンキー:03/06/20 05:37 ID:lmcqHx+k
>>155さん
完成度、異常に高いですね。
鈴音タンが尻尾をにぎにぎされて脱力していくくだり、
エッチなんだけど、可笑しかったです。
キャラがものすごく生き生きとしているのは
きっと155さんが描いているからなんでしょうね。
183あぼーん:あぼーん
あぼーん
184あぼーん:あぼーん
あぼーん
185あぼーん:あぼーん
あぼーん
186あぼーん:あぼーん
あぼーん
187あぼーん:あぼーん
あぼーん
188あぼーん:あぼーん
あぼーん
189あぼーん:あぼーん
あぼーん
190名無しさん@ピンキー:03/06/28 09:12 ID:1jg/e8oJ
業者必死だな
191あぼーん:あぼーん
あぼーん
192名無しさん@ピンキー:03/06/28 19:10 ID:u4UhpY3n
華村コーチ・・・
193あぼーん:あぼーん
あぼーん
194名無しさん@ピンキー:03/06/30 23:00 ID:TVrHiAvI
エルハザード待ち……
195名無しさん@ピンキー:03/07/01 16:10 ID:n5yEN+0v
>>192
アニプリだろ?
確かに腐女子向けのスレしかないもんな(´・ω・`)ショボーン
なぜ誰もあの年上眼鏡系セクシーキャラに注目しない・・・
196名無しさん@ピンキー:03/07/03 00:55 ID:3llebOew
悪魔君щ(゚Д゚щ)カモォォォン
197名無しさん@ピンキー:03/07/04 01:20 ID:5gSPE86+
>99
ベイベーおばあちゃんかよ!
つ、続きは?
198あぼーん:あぼーん
あぼーん
199名無しさん@ピンキー:03/07/09 17:23 ID:bgZ7vIx5
バスタード町。
200あぼーん:あぼーん
あぼーん
201名無しさん@ピンキー:03/07/10 06:36 ID:NUxB/MRu
ホーリーブラウニーでヨロ!
202あぼーん:あぼーん
あぼーん
203名無しさん@ピンキー:03/07/10 12:17 ID:rqhgHGiU
「ゲノム」のハードエロなんかは
需要ないわな。
所長&ダクエル調教とか。
204名無しさん@ピンキー:03/07/11 09:35 ID:1mk7nN0p
むしろ所長調教を。あとエルエルの蝉スーツとナメクジスーツとプラナリアスーツと
蚊スーツの回をエロSS化してくれ。
緑色のハンサムはいらないから。
205名無しさん@ピンキー:03/07/11 18:18 ID:23o101gt
>>201
んなマニアックな
206あぼーん:あぼーん
あぼーん
207名無しさん@ピンキー:03/07/12 21:17 ID:TtMR+Nbf
>>203-204
あのノリを残したまま、ギャグタッチのエロコメなら読んでみたいなぁ。
無理か。
208あぼーん:あぼーん
あぼーん
209あぼーん:あぼーん
あぼーん
210あぼーん:あぼーん
あぼーん
211あぼーん:あぼーん
あぼーん
212あぼーん:あぼーん
あぼーん
213BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:19 ID:6sBeVH0O
 かりっ。
 「彼」の口が、骨をかじる音が薄暗い塔の中に響いた。「彼」の口の中に
骨独特の乾いた感触と、それに加えてこの骨特有の、吐き出したくなるような
不快で、それでいて今この世界に残っているどんな食べ物よりも甘い味が、
「彼」の口の中に広がった。
 どくん。
 次の瞬間、「彼」の心臓が激しく跳ね上がる。「彼」の瞳孔が開き、
口元はだらしなく開かれ、うっすらと額に汗が浮かぶ。そして……
「彼」の男性器が、その存在を力一杯主張した。
「…………」
 「彼」は言葉を口にすることが出来ない。そして、「彼」には記憶がない。
生きる希望も、夢もなく、ただ罪の意識にのみ突き動かされ塔に潜る日々。
だが、「彼」にも一つの動物としての本能は残っていた。
 人間の三大欲求のうち、睡眠欲は、「彼」に施された特殊な「処置」のため、
体力がある限り、「彼」はずっと起きていることができた。食欲は、塔内に転がる
肉や心臓を口にしたり、あるいは少々味気はないが、ある種の注入液を体内に
注入したり、最悪の場合骨をかじったりして満たすことができた。
214BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:20 ID:6sBeVH0O
 だが、性欲はそうはいかなかった。
 骨をかじった「彼」は、その熱におかされたような顔と、硬直した男性器を
ともなったまま、塔内のある部屋に入った。その部屋はただ殺風景な塔内の
他の部屋とは異なり、部屋の中央に石でできた池があり、その中には
澄んだ水がたまっていた。池の周囲には鉄の柱が天井に向けて突っ立っている。
そして、天井には緑色の得体の知れない巨大な球体がぶら下がっていた。
これには「感覚球」という呼び名がついていたが、「彼」にとっては
名前などどうでもよかった。
 「彼」は息を荒くしながら、すがるような目でその池の中を覗き込んだ。
それに答えるように、少女が突然池の中から音もなく浮かび上がってきた。
水中から現れたショートカットの少女は緑色のワンピースをまとっている。
そして、少女は、どんな力を持っているのか、池の水面の上に浮遊している。
それは「彼」にとってはもう既に見なれた光景になっていた。
「また来たんだね・・・そんないやらしい顔をして!」
 突然、少女が「彼」を罵倒した。だが、「彼」は怒りの表情を
浮かべるでもなく、悲しみの涙を見せるわけでもなく、ただただ彼女の体を
見つめるだけだった。
215BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:20 ID:6sBeVH0O
「きみの視線がぼくのどこに向いてるのかぼくにはわかってるんだよ。
なに? その顔? わかってないとでも思ってたの?」
 少女の言葉の通り、「彼」の視線は、少女のワンピースのスカートの
スリットに釘付けになっていた。だが、少女に指摘されても、「彼」は
そこから視線を離そうとはしない。
「どうせぼくが嫌だと言ってもするんでしょ! いいよ、しても。
きみがぼくをなぐったり殺したりするかわりにそれをしたいんなら
きみの好きにすればいいよ!」
 まともな感覚を持っているものがもしこの場にいたとすれば、少女の言葉は
少女が自棄をおこしたために発せられたものと感じ、戸惑うだろう。だが、
そんなことをいっこうに気にするふうもなく、欲望にだけ導かれて「彼」は
少女の太ももに触れた。
216BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:21 ID:6sBeVH0O
「・・・」
 無言のまま「彼」は太ももから、少女のスカートの中に左手を伸ばす。
尻の部分に手のひらを当て、そっとさすり始めた。少女の顔にあきらかに
嫌悪の情が浮かぶ。
「きみの目がふだんとは全然違うね。いやらしい! 気持ち悪い! 
みっともない! そういう目だよ! でも最近はぼくはきみのこの目しか
見ていないよ。そんなにこれがいいの? あんなに上級天使の言いなりに
なってたきみが最近はこんなことばっかりしている! いやらしいことが
こんなに好きなの?!」
 上級天使と聞いて、「彼」の背中がぴくっと震えた。だが、「彼」は
また骨を取り出してかじった。上級天使を忘れたいがために。
「彼」の顔が一段と朱に染まり、性器にはさらに力がみなぎった。
「彼」は右手で少女の背中を抱くと、少女を床に寝かせ自分は上から
おおいかぶさり、小さな胸に顔を埋めた。
左手をスカートの中から取り出し、彼女の胸をはだけた。そして、
自らの唇を少女の乳首に吸い付かせる。
217BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:21 ID:6sBeVH0O
「・・・っ」
 少女の口から小さく声があがり、少女の目が閉じられた。しかしそれは
一瞬のことで、再び少女は「彼」を見つめた。だがその瞳は先ほどまでのような
「彼」を詰る視線だけではなく、人間が雌として雄を見るような視線が
混ざっていた。それを見て取った「彼」はみだらな欲望に取り憑かれた表情を
より深めて、少女の胸を責める。乳房全体を手のひらでまさぐる。乳首を指でつつき、
舌でこね、歯でつまむ。
「・・・きみが・・・なぜ、んっ・・・こんなことがしたいのか・・・
はっ、ああっ・・・最近・・・ふうっ・・・やっとわかってきた気がする
・・・はぁ、はぁ・・・ひとつに・・・ひとつになったような気分になれるんだね」
 小さく喘ぎながら言葉を紡ぐ彼女の顔も、すでに色欲に冒されてしまっていた。
ほほは桃色に染まり、ため息のような吐息が上がっている。
「でも・・・気がするだけ。うっ、ん・・・本当はひとつになってなんか
いないんだよ・・・あっ、はあっ、いやぁっ!」
 「彼」に向かって話し続けていた少女の口から突然せっぱ詰まったような大声が
飛び出した。「彼」が自身のひざを少女の股間に押しあて、ぐりぐりと股間を
圧迫していた。
218BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:22 ID:6sBeVH0O
「こんどは、ひとつになれるのかな・・・たぶん、無理だけど・・・」
 そういいながら、背中を反らせて耐えていた少女が、「彼」の首に腕を絡ませ
「彼」を抱きしめる。
「ふぅっ、うん・・・」
「彼」が少女のスカートの中に再び手をつっこんで、今度は少女の性器に
手を触れた。もっとも、少女のその部分を本当に性器と呼んでいいかどうかは
誰にも分からない。ただ、「彼」にとっては自分の欲望を満たしてくれれば
なんでもかまわなかった。
「・・・また、これを入れるんだね?」
 少女が「彼」の股間に手を伸ばした。服の上からでも、「彼」の股間が
十分に準備ができていることはわかった。
「でも、これを入れたってひとつには・・・ああっ!」
219BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:23 ID:6sBeVH0O
 少女の股間には排泄のための器官はなかった。ただ、人間の性器を模したような
器官が存在するだけであった。その器官の、人間で言うクリトリスの部分を
「彼」は優しく指でさすった。そのさする指を、「彼」はどんどん速めていく。
「いやっ! いやぁっ! 狂ってる、狂ってるぼくが、んんっ、ぼくが、
別の、ちがぅんああっ! 違う狂い方をしそうだよっ! はぁ、あっ!」
 少女の背中がびくびくと震え、絶頂に達したように見えた。本当は人間でない
彼女の、絶頂と言う感覚が人間のものと同一である保証はないが。それでも、
少女はさっきまで詰っていた「彼」と同じような、いやそれよりも激しい、
劣情ととれる表情を顔いっぱいに浮かべていた。人間でない少女の表情は、
まさに人間の女が達した時の表情だった。
「はぁっ、はぁっ・・・ぼくはいろんな感情が欠落しているけど、はぁっ、はぁっ、
・・・こんな感情はあるんだね・・・きみからもらったのかな」
 少女の問いには答えず、いや、記憶と言葉を失った「彼」には答えることなど
できず、ただ性器を少女の股間にあてがった。
220BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:23 ID:6sBeVH0O
「イライザは、イライザはこんなことできないんだよ。イライザは、
もっと不完全な形だから・・・。ぼくだけなんでこんな形なんだろう。
狂ったぼくたちはぼくたちの形を、ふっ、んっ・・・はあ、ああっ、入った・・・」
 少女が下からわき上がる感覚にわなないているようなのを見て取ると、「彼」は
ゆっくりと腰を動かし始めた。少女とは違い、単純に本能を、欲望を満たすために。
「・・・」
 無言であったが、「彼」の表情には明らかに欲情に加えて歓喜の表情が
浮かび上がった。「彼」の性器を少女が暖かく包み、からみつき、
溶け合おうとする。
「ふ、んっ・・・あ、あっ、ふぁっ、ああっ、はんっ・・・」
 次第に激しくなる少女の声と、とろけていく少女の顔。それを感じた「彼」の
脳も、熱く溶かされていく。罪の意識も、使命も、死の恐怖も、全て
快楽の中に融けていく。
221BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:24 ID:6sBeVH0O
「・・・!」
 不意に、「彼」の頭の中に、「兄」の顔が現れた。
「どちらが死ぬ?」
幾度となく繰り返されたその問い。だが、「彼」は今はもうその問いを
考えることをしたくなかった。邪魔する「兄」に、殺意を覚えた。
意識の中で、「彼」は叫んだ。
「・・・死ぬのは、兄さんだ!」
 正気であれば、「彼」が決して考えないこと。だが、今の「彼」は情欲に
溺れている。目の前の少女で欲望を果たすことしか考えられないのだ。
それ以前に、この世界に、もはや正気などどこにも残っていないのだが。
222BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:24 ID:6sBeVH0O
「はぁっ、ああっ! なんで! まえよりも、つよ・・・だめ、耐えきれない!
く、狂う・・・いま、よりも・・・あぁぁっ! 狂う、狂っちゃうっ!」
 「兄」を振払うために、「彼」がやっきになりめちゃくちゃに腰を振りはじめた。
「彼」の性器が、少女の一番深いところを叩き、入り口の肉を削ぎ、
突起を押しつぶす。少女の圧力がぐっと高まり、「彼」の腰から頭までを
快感が刺し貫いた。「彼」の頭の中には快楽しか残っていない。
「ひぃっ、あぁぁぁっ! 狂いたくない! ひとつに、ひとつになりたいよ!
あっ、だめっ、もう狂う! あくっ、うあっ、あああああっ!」
 少女の全身が跳ね、断末魔のような金切り声が上がる。同時に、「彼」が
快楽に屈し、劣情を一気に吐き出した。
「あっ、ああっ、あつい・・・あつくて・・・融けあえばひとつに、
なれるのに・・・」
 「彼」と少女はそのまま動かなくなった。
223BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:25 ID:6sBeVH0O
 どれくらいの時がたったのだろうか。少女がすくっと立ち上がった。
床に倒れたままの「彼」を見下ろす。「彼」の命がつきていることは
少女には分かっていた。
「活力が尽きたんだね」
そう言うと、少女はふわっと飛び上がり、池の上に浮遊した。
「きみとは、ひとつになりたいのに、こんなことではひとつになれないんだ。
でもきみは自分の感情をみたしたいだけ。そのためだけにぼくに会うんだ。
違うんだよ、こんなことは。さいしょから食い違っているんだ。でも・・・」
少女は、池の中へとゆっくりと沈んでいく。
「きみとこんなことをしていると、なんだか苦しいような、切ないような
気がするんだ。そんなことを感じる感覚は失われたはずなのに・・・」
 そう言い残して、少女は池の中に消えた。

(終)
224BAROQUE〜歪んだ妄想〜:03/07/21 23:26 ID:6sBeVH0O
※会話文中、「……」ではなく「・・・」を使っているのは、
元ネタのゲームのテキストに合わせたためです。ご了承を。
225名無しさん@ピンキー:03/07/21 23:28 ID:hDCp/V4Z
乙です。初めてリアルタイムで読ませていただきました。
まさかバロックがくるとは…!
226名無しさん@ピンキー:03/07/23 19:58 ID:y+Eb6gYK
   
227名無しさん@ピンキー:03/07/24 00:08 ID:ZplFLw15
上田信州が漫画で描いてたやつか?<バロック
228SS保管庫の素人”管理”人:03/07/25 22:22 ID:Zr0GTkc6
http://www5f.biglobe.ne.jp/~database/library.html
当方の保管庫にこのスレのSSを収蔵しました。
自分の作品を転載して欲しくない方は仰って下さい。削除します。
正式に作品名、作者名を付けたいという場合も仰って下さい。

229あぼーん:あぼーん
あぼーん
230名無しさん@ピンキー:03/07/26 19:32 ID:YiJddOPy
ここでビューティフルジョーのエロパロ書いて
231名無しさん@ピンキー:03/07/30 12:56 ID:OKDd/CMe
はじめてこのスレ拝見しました

……うおおー漏れの求めていた亜希子さん(L季)のエロがー!
ばんざーい、ばんざーい!(リリスもこれはこれで)
バロックも原作の持ち味が出てよかったですたい
(他のネタは興味なかったですスマソ)

作者の皆様方今後ともエロく素晴らしくあってくだされ
232げのむ:03/08/01 15:16 ID:f0bltmaf
「パパパ〜ン、重大発表〜!」
夕食を終え、
片付けに入った食卓の場で
パクマンは叫んだ。
「お前のチンコが無くなったのか?
そら、大変だな〜」
家主である所長が
食後のお茶を飲みながら、淡々と相槌を打つ。
「そ、そりゃ、世界中の女の子にとって
大変重大な損失ですよ!?
な、エルエル?」
「何で、私に振るんですか…」
エルエルは
人数分のお茶を出しつつ返した。
「で、何だよ、重大発表って?」
褐色肌のエルフ ダクエルは
窓から外に
訳の分からない事を叫ぶ
パクマンに聞く。
233げのむ:03/08/01 15:30 ID:f0bltmaf
「果てはハーレムの王になって
女の子たちはボクを毎日取り合い……
…あ、重大発表な。
この漫画、まあ、これ小説だが
激エロ化するから」
「何〜〜〜〜〜!?」全員が叫ぶ。
「な、何でパクマンさんまで
一緒に叫んでるんですか!?
いや、それよりどういう事です!?」
「いやな、せっかく
エロ漫画雑誌に掲載されてるのに
エロが無いのはもったいないって
投書が来てな。
はい、これが
そのノーベル ハンサム 賞モノの葉書」
「…ん?
こら!差出人、お前じゃないか!」
234番号忘れた。:03/08/01 15:35 ID:f0bltmaf
下手乱文エロくなくて、スマン。
次回は地下闘技場編だ。
とりあえず、エルエルママ(勝利のキーワード)
235名無しさん@ピンキー:03/08/01 17:40 ID:f0bltmaf
アゲ
236名無しさん@ピンキー:03/08/01 17:44 ID:f0bltmaf
しまった!他板の他スレと間違えたw

すんまそん!
237SS保管庫の素人”管理”人:03/08/04 18:46 ID:lVL4jbjU
http://adult.csx.jp/~database/index.html
保管庫を引っ越ししました。
エロ禁止・容量制限有りのbiglobeから、容量無制限のアダルト専用のサイトへ移動です。
これで削除に怯えることもなくなりました。


かなりマイナーだけど「おとぎ奉り」のSSキボン
238名無しさん@ピンキー:03/08/05 02:10 ID:/DgpwRVM
保守
239あぼーん:あぼーん
あぼーん
240東方紅魔郷 1/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:18 ID:OE0uD6Xs
『魔女と魔法使いの夜』 (魔理沙×パチュリー ふたなり)

 その日、私は犯された。

         ★         ●         ★

「遊びに来てやったぜー」
「呼んでない、呼んでないー」
 暗く静かでいろいろ歪めて作られた私の書斎。そこに、白黒の魔法使いがまた訪れる。
 最近の元凶にして、あの真夏の一件以来ここに騒々しさを招くようになった人――と
いうか張本人。
「最初の挨拶がそれとは、ずいぶんつれないねえ」
「この前、人が挨拶を返してる間に、合計十一冊も無断借用してさっさと帰っちゃった
無礼な人は誰かしら?」
「あー……、ま、それはそれということで。あよっこらせっと」
 ここは館の外観よりも広いというのに、彼女はわざわざ私に密着して座ってきた。
 読書の邪魔になるのは確かだけど、もう何年もそこにいるかのような――実際には一ヶ月
も経ってはいないが――まるで家族か恋人かというような当たり前の振る舞いに、私は
ちょっと嫌な顔して主張するが、結局黙って受け入れる。

「ところで、今日は何の本を読んでるんだ?」
 彼女は私の肩に手を当てて、興味深げに後ろから覗き込む。
 もう少し遠慮というものを知ってほしいと思ったが、注意するだけ無駄だと諦める。
十中八九わかっててやってることだろう。
「魔法書。見てわからない?」
「おまえこそわかってて読んでるのか? それ」
「……実は、あんまり」
241東方紅魔郷 2/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:19 ID:OE0uD6Xs
 今日私が手に取っていたのは、いつからあるのかわからない――きっと館のできたとき
より後だろうがそれも怪しいと思えるのがここでの常――棚の隅っこで数百年のほこりを
被って待っていた、それだけなら珍しくも何ともない一冊。
 問題は、書いてある文字が私にもさっぱりわからないことだった。
 たぶん辞書もどこかにあると思うのだが、少なくともこの本の近くでは見つからなかった。
今日中に発掘できる確率はゼロに近い。
 だから、あらかじめ絵として覚えておき、あとで調べやすくしておこうと思っていた
ところだった。
「そうか、では先生が優しく手ほどきしてやろう」
「あら、あなたこそこの言語が読めるの?」
「いんや、さっぱり。ABCが読める程度だな」
「ふーん、結局たいしたことないのね」
 意外。
 本音を言うならちょっと悔しかった。齢十数年のただの魔法使いに本のことで負けた。
 いや、もしかしたらただのはったりかも。目の前の少女は食えない性格であることを
思い出し、考えを改める。

「なら、この文字はなんて読むの?」
「そいつはアだ」
「これは?」
「そいつはイ」
「なら次の三文字はウ、エ、オ?」
「そこまで単純だったら古文の先生は必要ないぜ、ワトソンくん。オはあってるけどな」
 私の皮肉もスルーして、彼女はすらすらと不可思議な文字を音の響きに変換してゆく。
 ちくり。
 胸が痛む。まんまと挑発されていると分かっているのに、ほんのわずかな悔しさが、
私の中で形を大きくしてゆく。
242東方紅魔郷 3/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:20 ID:OE0uD6Xs
 私の胸中を知ってか知らずか、彼女は家庭教師の先生面で講義を続けていく。
「ではパチュリーくん、ここまでの復習だ。この一節を声に出して読んでみたまえ」
 ふん、負けないんだから。知識と日陰の少女という肩書きは伊達じゃないのを見せて
あげる。
 読んで聞いた知識は絶対に忘れない。私は一字一句違えずにその一節を音に現した。

 最後の音を唱えた瞬間、私の身体がかっと熱くなる。大気が震え、あらざる物が出現
する気配。
 この感触は至極慣れ親しんでいるもの、魔力の発動。
 忘れていた、これは(あくまで雰囲気から推測しただけだが)魔法の書。となれば今の
節は一つのスペル――!
「あっ――」
 私は反射的にしゃがみ込んだ。
 周囲には何の変化も起きていなかった。発動したのは、私の内。

 それは……その、私の股間のあたりに、異常な感触があった。下着を突き破りそうな
勢いの大きなものが、女にあるはずのないものが。
「え、なに、うそ……!?」
 何が起きたのがわからなくて、いや本能ではそれが何か見当がついていた、でも理性が
それを認めなかった。

         ★         ●         ★

 私は隣にいる魔理沙のことを思い出す。
 だめ、隠さなくっちゃ!
 私は盛り上がりを何とかしようとして、しかし手で押さえてみれば、それはそこに起きた
異変を彼女にも、私にも強く印象づける格好になってしまった。
「パチュリー、おまえ……」
243東方紅魔郷 4/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:20 ID:OE0uD6Xs
「だめ、見ないでえっ!」
 風より早く走って逃げだしたかったが、今まで感じたことはおろか未来に経験するとも
予想していなかった感触に、足も体も何もいうことをきいてくれず、ただ両手で押さえ、
足を閉じて、必死に隠そうとしゃがみ込むことしかできなかった。
「よっと」
 なのにその魔法使いは、魔理沙は、すごく慣れた手つきで私の両手を軽くのけると、
あろうことか私のスカートをがばっとめくった。

 悲鳴をあげたかったのに、声が何も出なかった。

「おおー、なんかすごいことになってるな」
 彼女は興味津々な顔つきをして、帽子を外すと、なんと私のスカートの中に頭を埋めた。
 今一番隠したいところが、下着越しに、彼女に見られる。
 見られてる。
 そう意識してしまうと、途端に股間の異物に全身の血が流れ込んでいく気がした。
 本当にはち切れそうなくらい、私が私の下着を突き上げている。彼女の目と鼻の先で。
 
 むにゅ。
「!!?」
 な、な、な……何事が起きたのかといえば、いきなり布地越しに掴まれた。
 嬲られている。スカートの下で、すぐ目の前なのに見えないところで、ないはずの大事な
ところが、上に、下に、この感触は指、五本の指が、あるはずのない私をしっかりと握って、
摩擦を加えて、私を、私を――!
「いや、だめぇっ!!」
 今度こそ私は悲鳴をあげた。
「そうか? ここはこんなに喜んでるぜ」
 そういいながら、魔理沙はスカートの中で私のそれを弄ぶ。
「違う、こんなの違う! こんなの私じゃない! ……いや、やめて、いやあああっ!」
「へへへ、嫌よ嫌よも好きのうちってな」
244東方紅魔郷 5/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:20 ID:OE0uD6Xs
 それから魔理沙は私を丹念に何度も往復し、ようやくそれを解放する。刺激がまだ残って
いるようで、びくびくしてる。
 ……違う、今度は下着に手をかけられてる! あわてて止めようとしたけど驚くほどに
向こうの手が早く、するりと抵抗無しに膝まで降ろされてしまった。
 棒状のそれが外気に触れた。今まで拘束し、同時に守っていた質感がなくなり、彼女の
生暖かい息が鋭敏なそこにいやらしく吹きかけられる。
「やだあ……」
 私は泣きそうになり、たまらずに顔を手で押さえる。
 こんな恥ずかしい仕打ちを受けたのは生まれて初めてだ。それも本来なら決して経験する
はずのなかったことで。

 私は抗いようもなく、再び、今度は直に握られる。
 擦られる。守るものはもう何もない。
 根本をいくつもの指が丁寧に愛撫し、ゆったりとした快楽がじんわりと脳内を支配していく。
 かと思えば鋭敏な先端を乱暴にいじくられて、激しすぎる刺激が背筋を間断なしに走り抜ける。
 
 なされるがままに快楽を受け入れるしかなくなったとき、不意に波が途切れた。
 魔理沙は私をいじるのをやめ、スカートから顔を出すと、私に熱っぽい視線を送ってきた。
 赤より紅い頬の色。私の頬も彼女のような、いやそれ以上の色に染まっているのだろうか。
 
 あごを指ですくうと、ふっと、唇を重ねてくる。
 唇にそっと触れるだけの優しい感触。
 不意打ち。でも、悪い気はしなかった。
 
「へへ……実はよ、こっちもこんなになってるんだ」
 そういうと彼女は自分のスカートを私の目の前でまくり上げてみせる。
 意外と清純な白い下着が、これでもかというくらいにぐっしょりと濡れていた。失禁と
区別がつかないくらい。
 彼女はするするっと下着を降ろしていく。堤防が無くなり、透明な液体が彼女の腿を
伝って間断無しに垂れていく。
 そして今度は、私のスカートをばっとめくり上げてしまう。抗う気力は、もうなかった。
245東方紅魔郷 6/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:21 ID:OE0uD6Xs
 はじめて今の状態が、私のもとにさらされる。
 自分のものとは信じられない異形がぴんと張りつめていた。私の荒い息と同期するよう
にぴくぴくと、何かを求めるように動いていた。
 魔理沙は自分のものから湧き出る液をすくうと、それに塗り始める。優しく、丹念に、
私の表情をうかがいながら。
 応じて、それはますます怒張していく。私の意識とは関係無しに――いや、それは今の
私の写し、なのだろうか。
 もう何も考えられなかった。ただたまらずに服の裾を掴み、喘ぎ、いやらしい指の動き
に身を任せる。
 十分な滑らかさが確保されると、魔理沙はまた私のものをしごき始めた。
 緩急をつけ、優しく、愛しく、時に激しく。
 得も言われぬ衝動が子宮の奥底から走り抜ける。自分一人で慰めていたときには決して
得られなかった奔流。
 
 いく、いっちゃうっ……!
 
 私がすべてをさらけ出そうとしたまさにその寸前で、すべての快感の供給が突如遮断した。
 行き場をなくした快楽が、今度はどうしようもない苦しみとなって私を襲う。
 うそ、どうして……?
 顔を上げれば、魔理沙が私を含んだ笑みと共に見下ろしている。
「いや、やめないで……」
 心の奥底に消えたと思った理性が、今更になって自分自身の信じられない言葉に驚いていた。
 懇願してる。私は、女では決して得られぬ快楽を、あの快楽を請うていた。
 張りの根本、お腹の中でぶちまけられるのを今か今かと待ち受ける塊が、快感の継続を、
最後の解き放ちを欲してる。
「だーめ」
 だが、意地悪な笑みを浮かべて彼女は拒絶し、自分の指についた私と彼女のとが入り
交じった愛液を恍惚とした表情で舐め取ってみせる。
 艶めかしい舌と唇が、自身の人差し指を、中指を、じっくりと味わうようにしゃぶる。
 魔理沙の指が私の肉棒とだぶる。ううん、だぶらせるように見せつけている。
246東方紅魔郷 7/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:21 ID:OE0uD6Xs
 どうして、どうして私のじゃなくて自分の指にそんなことしてみせるの……?

「お願い、本当にお願いだからやめないで。気が、気がヘンになっちゃいそう」
 もうヘンになっているのはわかりきっている、だけどほんとにこれ以上に気が変になり
そうだった。
「うーん、どうしよっかなー」
「……お願い……」
 感情が高ぶりすぎて、意識せず涙声になってしまう。
 このままの状態が続いていたら、本当に泣き出していたかもしれない。
「――わかったよ。……でもなあ、せっかくだからもう一工夫付け加えさせてもらうぜ」
 そういうと、彼女は自分のはいていた黒靴下のうち片方を脱いで、おもむろに愛液と
唾液に濡れた右手にはめた。
 そして、靴下の、指とも下着とも異なる独特の質感が、私の熱い塊にある神経を一つ
残らず刺激し始める。
 彼女の臭いの染みついた布が、私の最も猥褻な部分に、まるで動物のように自分のもの
とする証を刻みつけてくる。

 もうたまらなかった。私は熱に浮かされるまま、魔理沙の動きに任せるだけでは飽き
たらず、自分で腰を浮かせて前後し始める。
 焦がれていた衝動が再び怒濤のごとく流れ込んできて、脳の奥に絶頂となって駆け上がる。
 背筋を悪寒のような快感が走り抜け、今の私のすべてとなる液が熱い怒張から吹き出した。
 魔理沙の手を、靴下を、図書館の床を、そして彼女の顔にまで飛んで、すべてを汚していく。
 熱を持った粘液が彼女の頬にこびりついて離れなかった。今までに見たことのない、
白の体液。それが私から出たという事実がより一層感慨深くさせる。
 
 けど――高みに達し、すべてをさらけ出しておきながら、私の心はひどく渇いていた。
 そして起立したそれは萎えることなく、むしろより猛々しくなったかと思えるくらいに
張りつめたままだった。
247東方紅魔郷 8/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:22 ID:OE0uD6Xs

         ★         ●         ★

「へへ……こりゃまたずいぶん派手にぶちまけてくれたな」
 頬についた液を左手ですくいながら、魔理沙はにやにやと笑みを浮かべる。
「あ……ご、ごめんなさい」
 責められているわけではなかったが、私はついつい謝ってしまう。
 だって……まさか、こんなに吹き出るとは思わなかったし。
「まあいいさ。でも、顔に飛ばすのはこういうときにするもんだぜ」
 出したばかりの余韻に浸っていたそのとき、魔理沙の行動は私の予想を遙かに上回っていた。
 屈んで私の秘部に顔を近づけると、ためらいもせずにそれをくわえ込んできたのだ!
「きゃっ!」
 驚く私の悲鳴などお構いなしに、彼女は新たな行為を開始する。
 喉の奥までしっかりくわえ込んで、舌と歯と唇と頬の裏の共同作業で私を犯してくる。
 手とも靴下ともまったく異なる感触。舌がまるで別の生き物のようにうごめき、出した
ばかりの白い液を一滴残らず舐め取りながら、一番敏感な私全体を犯してくる。
 やがて、一度口からそれを抜くと、今度はアイスバーを横からくわえるかのように、
しゃぶりついてくる。
 歯の硬い刺激が、柔らかい唇の感触が、舌の巧みな動きが、余すことなく私を食べ尽くす。
 我慢の限界。一度出してなお満たされていなかったそれを再び絶頂に導くには十分な愛し方。
「……だ、だめ、また、またいっちゃうっ!」
「おう、いいぜこのまま」
 そういうと、彼女は再び、今度は一気に喉の奥まで私をくわえると、ピッチを速めてくる。
 それに加えて、靴下をはめたままの右手が、張りの根本の、女性器に攻撃を仕掛けてくる。
 布地をまとった指が花弁を押し開き、内側の敏感な部分を探し当てるや否や、口と同時に
私を余すことなく責め立てた。
 未知の領域でしかなかった二つ同時の責めに耐えられるはずがなく、私自身も再び腰を
突き動かす。
 魔理沙の奥の奥まで、私を叩きつけるように。
 彼女が息苦しそうにしても、配慮する余裕はもう完全になくなっていた。
 あるのはただ、肉欲を満たしたいという獣の衝動。
248東方紅魔郷 9/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:23 ID:OE0uD6Xs
「あ、ああ、あっ……!!」
 自分でも信じられないことに、一度目よりも多くの快感が体の奥底からあふれ出してきた。
 何も判断できず、そのまま彼女の口の中に放つ。
 彼女のそれほど大きくない口の中にはとても収まらず、唇の端からこぼれて、エプロン
みたいな服に次々と染みを作っていく。
 それでもできるだけこぼさないようにと、彼女はいったん顔を上げると、喉を鳴らして
残りの熱い液をストレートで飲み干していく。
 そして私を再びくわえ、先端を舌で吸って、出し切れず途中に残った粘液すべてを絞り
出して、飲み尽くした。

 激しい体力の消耗に、ただでさえ呼吸器系に障害を持っている私は、何度も何度も荒い
息を繰り返して落ち着きを取り戻そうとする。
 日に二度もいったのはいつ以来のことだろう。お嬢様の戯れに付き合ったあの日以来か。
ただ、あのときはこんな激しさは欠片もなく、暇つぶしの遊戯で終わった。私とお嬢様の
関係は、ああいうのとは違ったのだと思う。
 あのとき以来、私が過ごしてきたのはたった一人きりの世界。
 一人きりのこの書斎で、なんとなく物足りなさが訪れたときに一人で慰めてはそれだけ
で事足りる。
 誰もいない私ひとりだけの世界で、私ひとりによる完結。
 ただそれだけの日々。
 
「……うーっぷ。わりい、ちと飲みきれんかった」
 こぼれた白液を手でぬぐいながら、彼女は私を見上げてくる。
 ――それが今は、ここにもう一人。少し上品さに欠けるけれど、なんだかもうずいぶん
昔からいるような、図々しくも退屈のしない魔法使い。
 霧雨魔理沙。その人の名。
「別に、いいけど。……自分で出しておいてなんだけど、飲めるものなの?」
 床にこぼれた愛液を自分の手ですくってみた。体温よりも熱く、絡みついて離れない
粘性を持っていて、これが喉を通るかと思うとそれだけで吐き気が来そうな感じ。
249東方紅魔郷 10/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:23 ID:OE0uD6Xs
「ん? 気に入った相手のならな」
「……ありがと」
 胸がかっと熱くなる。調子のいい相づちかそれとも世辞かもしれないけれど、魔理沙の
言葉を私は嬉しく思っていた。
「いやあ、礼を言われるほどじゃないぜ。ではそろそろ本番へと……ありゃ?」
 ふっと、力の、魔力の抜ける感触。
 私の、あるはずのなかった私のそれが、見る見るうちにしぼんでしまい、もとの女の子
に戻ってしまった。
「あー……そっか、効果切れちまったか。残念」
 本当に残念そうに、魔理沙はちっと舌を鳴らして私の秘部をじっと見つめていた。

         ★         ●         ★

 だが、それの消失とは裏腹に、私の心はむしろ高ぶりを覚えていた。
 心と体のうずきは消えることなく、彼女が私の大切な部分を見つめていると思うだけで
息苦しいほどの切なさを覚える。
 あれだけ彼女の感触を与えられたのに、あれだけ出して彼女を汚したのに、未だ満たされて
いないことに気づかされる。
 満たされぬ欠落。

 どん。
 気づけば私は彼女を押し倒していた。勢い余って本の山がばらばらと崩れ落ちる。
「お、おい、パチュリー――?」
 呆気にとられている魔理沙の唇を一気に塞ぐ。今度は私から彼女を犯す。
 やり方がよくわからず、ただひたすらに唇を押しつけ、やがて思いつき彼女の唾液を
吸い上げる。
 するとそれに応えるように、彼女の舌が唇を押しのけて、口内に入ってくる。
 初めての感触に私は驚くが、ああこうすればよかったのかと気づき、ありのままに彼女
を受け入れる。
250東方紅魔郷 11/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:24 ID:OE0uD6Xs
 舌と舌がまるで私たちとは別個のつがいであるかのように、互いを求め、絡み合い、
吸い尽くし、また絡み合う。
 口腔の至るところから唾液がまるで愛液のように湧き出て、互いの舌に塗りつける。
 唾液が湧くたびに喉が渇きを覚え、それを潤そうとより強く互いの舌を求め合い、そして
また同じ事を繰り返す。
 何もかも忘れて、ただそれだけの性行為に没頭する。
 
 いったいどれほどの時間が経ったろうか、どちらからともなく、二人の唇が離れた。
 酸素を補給しようとつい息が荒くなる。生きるのに必要な行為を忘れるくらい夢中に
なっていた。
 お互いに口元からだらしなく液が垂れている。それは二人がたくさん混じり合ったもの。
 私たちはそれをぬぐうことも忘れて、ただただ見つめ合った。
 
「……こんなこと、どこで覚えたの?」
 もう少し気の利いた言葉が出ればいいのにと思ったのに、でもふっとわいたのはそんな疑問。
 私は、ようやく今になってこれがディープキスというものであることに気づいていた。
 書物から先人たちの様々な知識を受け継いではいたが、でも今のはそれだけではとても想像
のしきれない行為。
「ま、退屈しない生活続けてるといろいろあってな」
 けれど彼女は適当にはぐらかす。
 いろいろあった、か……。私以外の誰かとも、こんなことをしていたのだろうか。
 いや、冷静に考えれば当然やっているのだろう。何の経験もなくてこんなことができる
はずない。
 私は、つい無言で魔理沙を問いつめてしまう。
「……なんだよ、そのツラ」
「別に」
 それはすぐに嫉妬というものだとわかった。
 今まで覚えたことのない感情。
 他人との能力や知識の差を妬むことはあっても、他者との絆に対して抱いたのは初めて
の経験。
251東方紅魔郷 12/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:24 ID:OE0uD6Xs
「かわいいやつ」
 満面に優しい笑みを浮かべて魔理沙がささやく。普段のとらえどころのない様子からは
想像がつかない暖かな笑み。
 あまりに意外な表情に、胸がどきんとしてしまう。
 硬直した私の身体を魔理沙はしっかりと抱き留め、そのまま体勢を変えて、今度は私が
押し倒される形になる。
 キス。
 そして間髪入れず、いつの間にか靴下を外した右手で、私の上着のボタンを一つ一つ
丁寧に外していく。
 服がはだけ、私の、あまり人前には見せたくない小振りな胸が露わになる。
「……」
 なんか嫌な沈黙。
「悪かったわね、小振りで」
「いや……なんつーか、おまえ思ったよりも扇情的な体してたんだなって……」
 その言だけなら褒め言葉なのか今一つ判断がつかなかったが、珍しくその魔法使いが
照れているように見えたので、そう受け取ることにした。
 彼女は自分の気持ちを隠すようにさっさとブラを上にどけると、ぴんと起った乳首を
くわえた。
 飴のように舌で転がす。そっと舐め、前歯と舌の間でころころと転がし、唇をすぼめて
吸い尽くす。
 もう片方は、指がもう一つの舌であるかのように、挟み、転がし、捻る。
 
 だけど、されるがままは、今の私には物足りなかった。欲に焦がれるあまり心がひどく
せっかちになっていた。
 私は、魔理沙の金色の髪を指でそっとすくい、額に口づける。
 そしてできた一瞬の隙を見計らって、再び彼女の上に覆い被さる。
 魔理沙の胸を、服を脱がす手間も惜しくて揉みしだく。
 鷲掴みにしてむちゃくちゃにこねくり回す。
 そのたびに、雌の匂いが彼女からしてくるように思えた。
252東方紅魔郷 13/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:25 ID:OE0uD6Xs
 求めたい。欲したい。
 服越しなんて耐えられない。もどかしい手つきで彼女の服を脱がそうとして、上着を
めくり、下着をはぎ取り、双胸に手でむしゃぶりつく。
 魔理沙の唇を、頬を、喉を、耳を、舌で丹念に舐め回す。
 足を太股に絡ませ、性器を相手のそれになすりつける。同性では決して合わさることの
ない部分を、それでも何とか満たしたくて。
 はじめこそ驚きからか完全にされるがままとなっていた魔理沙も、すぐに私に応える
ように、体のすべてで愛してきてくれる。
 臀部を撫で、腿の表面をなぞり、膝の裏を優しくさすってくる。
 指を私の手に絡ませ、乳房で乳房を潰し、舌を口に強引に割り込ませる。
 まるで全身を性器に変えたかのように、互いのすべてを激しく犯す。
 
「……おまえがこれほど積極的とは知らなかったぜ」
「あなたが、悪いのよ」
「私は悪女だからな」
「そうね。イヴに肉の甘美を教えた蛇ってとこかしら」
 そう、女同士の絡み合いはまるで蛇の様相を呈していた。

 でも、これだけでは。
「――でも、まだ足りないの」
 身体のすべてを使っても、私の胸の高鳴りは、脳髄を焼き尽くすような欲情は、とどまる
ところを知らなかった。

         ★         ●         ★

「奇遇だな、私もだぜ」
 つっと魔理沙が私から離れた。
 一冊の本に手を伸ばす。それは、今宵の始まりとなった古い古い魔法の書。
 彼女は慣れた手つきでページを開くと、すらすらとあの音韻を唱えた。
 魔力が変動し、あの異形が、今度は彼女のそれとなって私の目前に現れる。
253東方紅魔郷 14/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:25 ID:OE0uD6Xs
「あっ……」
 見ただけで頬が上気し、ありえざる物への期待に胸が早鐘を打つ。
「じゃ、後ろ向きになって、そこの本棚にでも手をついてくれるか」
 私は魔理沙に促されるまま、本棚に手をついた。
「後ろから、なの……?」
「顔が見えないのはお嫌いかえ?」
「だって……はじめてだし」
 でも期待もある。言われるままに後ろを向いたのがその証拠。
「はじめてで経験してみるのも乙なもんだぜ、ケダモノみたいな愛し方ってやつを」
 いきり立つ異形が私の秘部へとあてがわれる。そこは一連の行為により、とうの昔に
受け入れる準備ができていた。
 泉のように愛液が溢れかえるそこに、魔理沙のものがずぶずぶと沈み込んでいく。
「くっ……想像以上に、締めつけてくれるな」
「……はぁ……は、はじめてだもの……」
 それは、自慰で用いる指とは比べ物にならなかった。苦しみも、楽しみも。
 異物は遠慮無く身体に侵入してきて、膣壁が裂けそうな苦痛と、私の中に好きな人のもの
があるという充実感を同時に与える。
 あ、そっか――好きになっちゃったんだ、私。この魔法使いのこと。
「どうする? しばらくこのままでいるか、それとも」
「……思いっきり激しくしていいから、あなたの好きなようにして」
 自覚したとき、苦痛よりも充実感が上回った。そうするとさらに欲が出てくる。
 好きな人のをもっと感じたい、もっと滅茶苦茶にされればもっと満ち足りるかも――私は
わずかに残っていた不安を押しつぶした。
「いいのか?」
「……魔女に二言はないわよ」
 なおも彼女はためらっていたようだったが、二、三度ゆっくりと入り口のあたりを前後
すると、私を一気に突き上げてきた。
 奥を守っていた膜が力任せに破られる感触。
「あっ、あああああっ――!」
254東方紅魔郷 15/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:26 ID:OE0uD6Xs
 ――失敗したかもしれない。それはものすごく痛かった。中で血が出てくるのがはっきり
とわかるほど。
 が、決して不快ではなかった。痛いのに、一つの安心感が私の中にあった。
「わ、わりい! 大丈夫か!?」
 魔理沙は珍しく焦っていた。それを見ると、お腹の奥はまだじんじんと痛むのに、不思議
と笑いがこみ上げてくる。
「……何、してるのよ。私は……大丈夫だから……」
 私は強がってみせた。
 欠落が大きく埋められたのを実感していたから。
 彼女が私と共にあるという事実。
「……動いて。もっと……もっと、あなたを感じさせて……」
「……お、おう」
 今度はゆっくりと、私の中を前後し始める。
 愛液と赤い血が混ざり合い、肉と肉の狭間に行き渡っていく。
 私は、私の内壁すべてを使って彼女を包み込もうと努力する。今この体勢で魔理沙を
感じられるのは唯一そこだけだったから。
 もっとも大事な部分を一層鋭敏にして、今の彼女のすべてを受け止める。
 私のを慰めてくれた魔理沙の手や舌よりも、もっと大切に力を込めて、今は魔理沙にある
それを愛する。
 肉が擦れ合い、分け入れられて、きっとどんなに経験しても耐えようがないと思う快楽
がなだれ込み、あふれて、思考を麻痺させていく。
「いいぜ……いいぜ、パチュリー!」
「はあっ……魔理沙、魔理沙……!」
 互いにうわごとのように二つの名前を呼び合う。どちらも我を忘れかけていた。
 私の胸に魔理沙の両の手があてがわれ、興奮した手つきで力強く揉みしだかれる。
 彼女を感じることができる部分が増えて、私はさらに興奮する。
 
 猥褻な音が、書物だけの静寂の世界に響き渡る。
 本棚のそびえる谷間で、私は彼女に犯されている。
 本たち以外のものに私は今、愛を教えられている。
255東方紅魔郷 16/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:26 ID:OE0uD6Xs
 やがて訪れる、今日何度目となるかもうわからなくなってしまった絶頂。
 奥の奥まで叩きつけて、魔理沙が私の背中に覆い被さってくる。服越しに彼女の柔らかな
感触が背中に当たり、前でしっかと掴まれた私の胸の感触とに挟み込まれる。
 溢れるほどの熱い精を受けて、私は床に倒れ込む。さっきまであれほど強く結びついていた
性器の結合が外れ、二人の混じり合った紅白の液が腿の内を伝って零れ落ちていく。
 魔理沙も力尽きてか、あわや私を押しつぶしそうになり、寸前で本棚に手をかけ身体
を支えた。
 私は冷たい床にうつぶせになったまま、顔だけ後ろに向けて魔理沙と視線を合わせる。
「……ふふ、案外だらしないんじゃないの……?」
 彼女はこう見えて、割と体力がないのかもしれない。ふとそんな風に私には思えた。
「……へ、さっきからずーっと溜まりっぱなしだったからな……ちょっとパワーセーブを
忘れちまったぜ」
 そういえば私は何度もいかされたのに、魔理沙は私を責めるばかりでただの一度もいって
いなかった。
「ずるいんだから」
「何が?」
「……なんでもない」
 私はそう呟くと、目を閉じてキスを促す。
 唇を暖かい感触が癒してくれる。
「……痛むか?」
「言ったでしょ、大丈夫だって」
 痛いのは確か。でもそれ以上に私は満ち足りた思いで一杯だった。

         ★         ●         ★

「そっか。ならばこのまま連戦だな」
 ……え?
 言い返す間もなく、再び私は後ろから貫かれた。
256東方紅魔郷 17/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:26 ID:OE0uD6Xs
「あ、あぁっ……!」
 余韻さめやらぬ私の中に、出したばかりとは思えないほどの大きさの、魔理沙のものが
入ってくる。いや、出す前よりもさらに漲っているかもしれなかった。
 そして彼女は私の下に手を回すとひょいと抱き上げる。
 背格好は同じくらいなのに、私を余裕で抱き上げる。
 そして、重力に従って、私の秘部に魔理沙のそれが深々と突き刺さる。
 子宮の奥底が突き破られそうな衝撃に、私は唇を噛んで必死に耐えた。
 それでも激しい感覚に耐えきれず下を向くと、私と魔理沙の繋がっている様が視界に
飛び込んでくる。
「ちょっ……やめて、これ、恥ずかしい……!」
 大事なところを開けっぴろげにして、私はまるで小さな子供のように弄ばれている。
「いいや、ウソだな。パチュリーは恥ずかしいので感じるたちなんだろ?」
「うぅっん……! そんなこと……」
 ――否定できなかった。
 言葉で、視覚で、羞恥心を自覚するとき、私は本能的に彼女をきつく締め上げていた。
 それに応えるように、魔理沙は腰を回して私の中を限界までかき回す。
「はあ、あああああっ!」
「はははっ……いいんだろ、これがいいんだろパチュリー! なら一段と派手にいくぜっ!」
「派手ってどうす――きゃっ!」
 魔力の躍動を感じると、あろうことか、彼女は私と繋がったまま宙に浮かび上がった。
 眼下には見慣れた本棚の列――だがこんな状況ではそれすらも新鮮に映る、というか
じっくり見ている暇もない。
 上昇はなおも止まらず、この部屋に一つだけある天窓に向かうと、そのまま空に飛び出した!
 私は魔理沙に貫かれているという一番恥ずかしい姿のまま、星と月と有象無象が同居する
夜の世界に連れ出される。
「ちょっ、誰かに見られたら……!」
「大丈夫。レミリアは神社に泊まり、妹君は遊び疲れて爆睡中、メイド長も今の時間はもう
寝てる……あーでも騒いでたらさすがに気づかれるかもなあ」
「……!」
 冗談じゃない、咲夜でなくとも他の誰かに見られたら、明日の朝には私の痴態が事細かな
おまけ付きで館中に広まっている様が目に浮かぶ。
257東方紅魔郷 18/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:27 ID:OE0uD6Xs
 私は反射的に口を押さえ、そこに魔理沙の激しい突き上げが来る。
「ん……んん、んっ!」
 内蔵がよじれるような感覚に、私はそれでも声が出ないよう懸命にこらえる。
 そんな私を面白がるように、魔理沙は私の耳周りを責めてくる。裏筋を舐め、たぶをはみ、
音を立ててしゃぶる。
「ほら……見てみろよパチュリー。月があんなに綺麗だぜ」
 顔を上げれば、そこには夜の王たる紅い月。
 ふと気がつけば、紅い月光がまるでスポットライトのように私たちの繋がっている様を
さらけ出していた。
「やだ、完全に丸見えじゃない……!」
「ああ、パチュリーのエロい姿がお月様に丸見えだぜ。このいじりがいのある胸とか、
ぎゅうぎゅうに締めつけて愛液を振りまくあそことか、犯しがいのある唇とかな」
 そういいながら魔理沙は、私の胸を、繋がったままのあそこを、唇を、見せつけるよう
に手でいじくり回す。
「やだ……もう言わないでよ……」
「お断り。パチュリーがかわいすぎるのがいけないんだからな……本当に」
 魔理沙は私の顔だけ振り向かせると、もう何度目かのキスを、荒々しい接吻を口にくれる。
上下左右に揺さぶられながら、私は彼女の口を追い求める。
 なんだか調子のいい言葉。けれどそんな言葉に酔わされている私がいる。
 ――なら、このまま酔い潰されるのもいいかもしれない。

「……お願い、前からして」
「なんだ、後ろからはイヤになったか?」
「そうじゃないけど……もっとキスしていたいし、それにあなたを見ていたいから」
 お返しとばかりに、私も恥ずかしいセリフの一つも吐いてみる。
 普段ならとても言える言葉ではないけれど、自分が酔っているという自覚が、私を饒舌
にさせていた。
「これだけ私に恥ずかしい思いをさせているんだから、一つぐらいお願いごときいてよ……」
258東方紅魔郷 19/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:27 ID:OE0uD6Xs
「……わかったよ」
 ねだると、割とあっさり彼女は聞き入れた。
 私たちは体勢を入れ替え、再び行為に没頭する。
 私は彼女の首の後ろに手を回して、落ちそうになる体を支えながら、深く深く彼女を愛す。
 誰かに見られるかもという畏れはまだ心の片隅に残っていたけれど、それよりも魔理沙
と一緒にいきたいという気持ちが勝っていた。
 私は強く強く魔理沙を抱き締め、唇を重ね舌を触れ合う。快感のあまりに腕の力が抜けて
崩れ落ちそうになれば、今度は魔理沙が強く私を抱き締めて、強烈な口づけを交わしてくる。
 二人の興奮が高まるにつれて行為もさらに激しくなり、子宮を限界まで突き上げる滅茶苦茶な
衝撃が何度も何度も私を襲った。

「くっ……そろそろ、いくぜ!」
「うん……うんっ、きてぇっ!」
 最後に意識が飛び、熱い精が私のすべてを満たした瞬間――私たちを支えていた魔力の
感覚まで消失し、そのまま二人して屋根の上に落ちた。
「いったぁ〜い……」
「うおお……緊張が緩んで油断したぜ」
「……ちょっと、飛ぶなら飛ぶで最後まで飛んでおいてよ」
「いやいや、ちゃんと最後まで飛んだだろ。極楽浄土か桃源郷まで」
「……バカ」
 私は魔理沙の胸に顔を埋めた。
 落ちたときとっさに私をかばってくれていたことは、しっかりわかっていた。

         ★         ●         ★

 そのまま二人で抱き合ったまま、屋根の上に寝転がる。
 先ほどまでの苛烈さはどこへやら、今は静寂が二人だけの夜を支配していた。
 月は中天をとうに過ぎて、紅い夜は少しずつ終わりへと近づいていた。
259東方紅魔郷 20/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:28 ID:OE0uD6Xs
「ふ〜、それにしても今日は疲れたな」
「ほんとね……いつも通りの、二人で本を読んで、それだけの夜になると思ってたけど」
「そうか? 私はこんなことになるんじゃないかと思っていたぜ」
「でまかせばっかり」
「いやいや、私の勘はよく当たるんだ。月に三回くらい」
 事が済んだら、いや事が済んでも、いつもの魔法使いがそこにいた。体を交えた相手でも、
この少女は態度を改めることをしないらしい。
 私はふっとため息をつき、それから――ある一つの可能性に思い当たる。
「ねえ……もし自分の勘を当てようと思ったら、どうする?」
「もちろん、自作自演だぜ」
 私の嫌な予感を、彼女は面白そうに肯定する。
「……じゃあ、まさかあの魔法書……」
「いや、あれがここにもあるのを知ったのは、今日おまえが読んでいたからだぜ。……
だから天命だったんだと思う、これが」
 だからといって――。
 私は頭がくらくらしてきた。この魔法使いは、内容まできちんとわかっていて、私に
あのスペルを唱えさせていたのだ。
「はめられたー」
「よしなら今度はそっちがはめてくれな」
「そこ、親父ギャグ言わない」
 ふう。私はため息をつく。
 あんなに燃え上がっていたのはいったい何だったのだろうとふと冷静になる。彼女は、
私を――
「……」
 私を――?
 彼女は、私をどういうつもりで抱いたのだろうか。
 唐突に不安になる。
 数多の本とほんのわずかな館のことしか知らなかった私を本気にさせたこの人は。
260東方紅魔郷 21/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:28 ID:OE0uD6Xs
「ねえ、魔理沙――」
 私は隣にいる魔法使いに声をかけようとして。
 キスされた。
「……愛してるぜ、パチュリー」
「……!」
 ささやかれた直球の言葉に、私は今日の月より真紅に染まる。
 いや待てよ、もしかしたらからかっているということも――。
 
 彼女の目を見て、その考えを私は消した。
 シンプルに私を見つめるその瞳。
 この魔法使いはこれまでたくさんの嘘をついてきたかもしれないが、でも、大切なとき
に嘘をつくことは同じ魔術に携わる者としてないと思った。照れ隠しをすることはあるかも
しれないけれど。

「浮気しないでよ」
 私はついつい軽い憎まれ口を叩いて返してしまう。
「んー……私は恋多き乙女だからな、完全な保証はいたしかねるぜ」
 ……この雰囲気で、本当に『真面目』に答えるか、この魔法使いは。
 私はこれに頭突きで返した。不意の一撃は、まともに魔理沙の鼻っ柱を直撃する。
「いって〜! なんだ、愛の語らいに暴力で返すか、この魔女は」
「そんな愛の語らいがありますかっての!」
 本当は私の振った言葉がいけなかったのかもしれないが、それはとりあえず棚に上げて
怒っておく。
「……よし、わかった。言葉で解り合えないなら、肉体で語り合うしかないぜ」
 そういうと、魔理沙はあっという間にマウントポジションを取ってしまった。
 その股間には、未だ萎えずにぎんぎんとそびえ立つ肉棒の姿が。
「あなた、さっき疲れたって……!」
「惚れた相手を前にすれば、活力はいくらだってわいて出てくるもんだぜ。というわけで、
エキストラステージに突入〜!」
「また調子のいいこと言って……や……あ、ああああっ!」
261東方紅魔郷 22/22 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/06 22:29 ID:OE0uD6Xs
 普通に始まらなかったその夜は、結局普通には終わらずに。
 真夏の暑さが残る中、私と彼女二人だけの時間はいつ終わるともなしに続いていく。

(了)
262SS保管庫の素人”管理”人:03/08/06 23:09 ID:l2CHZRAu
大作有り難うございました。

ところでコテハン名は”◆GvQ1XHPRZE”で宜しいでしょうか?
メール欄の花火符213がコテハン名?
>213のバロックSSを書いた人と同一人物という意味でしょうか?
263名無しさん@ピンキー:03/08/06 23:33 ID:KLh8B+Fp
>>262
”◆GvQ1XHPRZE”はトリップだろうと思われます。

トリップの意味については Google とかで調べてみてくだされ。
264SS保管庫の素人”管理”人:03/08/06 23:41 ID:l2CHZRAu
>>263
いや、トリップの意味くらいはさすがに素人の私でも知ってますよw

ただ、これまでにSSを収蔵した作家さんの中にはトリップだけの名前の方も居られましたし、
このスレの場合、名前欄に元ネタの作品名を書く慣習になっていて、
調べてみたら東方紅魔郷というゲームがありましたから。
ついでに最初のメール欄には「花火符213」とも書かれてましたから余計に混乱したわけです。
265263:03/08/07 01:19 ID:EXLY5MKV
>>264
あぁそうでしたか、失礼(^_^;
266あぼーん:あぼーん
あぼーん
267あぼーん:あぼーん
あぼーん
268 ◆GvQ1XHPRZE :03/08/07 22:54 ID:K1XICBfz
>262

コテハンはトリップ「◆GvQ1XHPRZE」になります。
花火符213っていうのはゲサロの東方本スレでのレス番です。
同ネタでもう一人SS書いてる人がいるので、一応識別できるようメール欄にこっそり書いておいた次第です。

それから今更いうことでもないと思いますが、転載は未成年の目に触れる場所でなければオッケーですんで。
269SS保管庫の素人”管理”人:03/08/08 00:07 ID:QvDnlYTp
>>268
了解しました。
270名無しさん@ピンキー:03/08/09 22:44 ID:5UCxGIiu
葉鍵板の「葉鍵的SSコンペスレ」を見て思いついて、この板でも
「コンペ」を企画してます。
第1回目のお題は「初体験」。締め切りは8/20のAM8:00までです。
詳しいルールは、下記のスレにありますので、ご一読の上、
是非とも投稿してください。お願いします。
247でちょっと書かせていただきましたが、
葉鍵板の「葉鍵的SSコンペスレ」を見て思いついて、この板でも
「期間内に投稿された小説をみんなで選んで最優秀賞を決める」
コンペを企画しています。
第1回目のお題は「初体験」。といっても、何の初体験でもいいです。
締め切りは(時間的に短くてもうしわけありませんが8/20のAM8:00までです。
URLはこちら
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1060124470
271名無しさん@ピンキー:03/08/11 12:57 ID:K2qSnQIz
サーヴィランス 監視者のリノの一人遊びSSキボンヌ
272名無しさん@ピンキー:03/08/11 13:54 ID:28QpveEM
エイリアン9キボンヌ
273あぼーん:あぼーん
あぼーん
274L季ss:03/08/12 10:39 ID:0fef/6GH
「うわぁ………」
雨音、というよりはもはや単なる轟音として上岡の脳内で処理される。
既に日も沈んでいることと相まって、
窓越しに見える向かいの校舎の形もおぼろげになっている。
傘というささやかな抵抗手段も今回は持ち得ず、ただ嘆息するばかりであった。
ず、と淹れてもらったコーヒーを飲む上岡。
ビーカーで飲むのにももう慣れている。
「………止まないねえ」
そう言って煙草を燻らせているのはここ理科準備室の主、草壁湊である。
本日は日曜日。
新聞部に所属している上岡は、運動部員に対する取材と原稿を仕上げるために
休日出勤を余儀なくされていた。
今日はこの辺にして………と思っていた所にこの雨である。
呆然としていた所に草壁が声をかけて来てくれたのが
唯一の救い、というか僥倖だった。
275L季ss:03/08/12 10:39 ID:0fef/6GH
ある事件をきっかけに、草壁とは学園内でも特に親しくなった。
と上岡は思っている。その後、特に何があった、という訳でもないのだが………
「まあ、もうしばらく待ってみようか、上岡君」
どこか楽しげに見えるのは上岡の希望から来る思い込みだろうか?
「退屈かい?」
「いやあ」
「『いやあ、本当に』なのか『いやあ、そんなことないですよ』
 なのか曖昧な言い回しだね」
「後者ですよ」
等と軽口を叩き合っていたが、次第に話題も尽き、
両者ともに黙って雨の日特有の気だるい空気に身を任せていた。
276L季ss:03/08/12 10:41 ID:0fef/6GH
残りわずかとなったコーヒーを飲み干し、
この沈黙を上岡が破る。
「この間は、本当に有り難うございました、先生」
「なんだい突然」
「東由利さんの一件の事ですよ」
お互いにどうにも扱いかねて、触れないようにしていた話題だった。
気まずい、と言うよりは気恥ずかしいのだ。
「いやあれは、自分自身の為でもあった訳だしね………」
珍しく歯切れの悪さを見せる。
「曖昧ですね」
その少し照れた様子が新鮮で、ついからかってしまう。
バツが悪そうに後頭部に手をやる草壁。

「君、なんだか最近性格が悪くなったんじゃないか?」
「そんな事無いですよ」
「弓倉君も大変だろうなあ」
「んな、なんで亜希子さんが出てくるんですか」
反射的に友人の顔を思い浮かべる。
「ほう、『亜希子さん』ね」
ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる草壁。
己の不用意な一言に逃げ道を奪われる上岡の目の前には、
自ら掘った墓穴が口を開けている。
まるで講義中に指名され、答えに詰まった時の様な居心地の悪さを感じ、
こちらを見つめる教師の瞳から逃れるように身を引いてしまう。
277L季ss:03/08/12 10:41 ID:0fef/6GH
してやったり、と丸椅子のキャスターを軋ませて間合いを詰め、
草壁の顔が上岡の眼前に突きつけられる。
「い、いや、その、下の名前で呼んでいる事には深い意味は無い訳でして
 そんな別に、あの、確かに結果的には着替えを覗く形にはなってしまいましたが」
動揺の余り、どんどんドツボにはまってゆく。
あー、だのえー、だのとうなるばかりで、弁解すらままならなくなる上岡。
助けを求めるように目の前の教師の様子を覗き見る。
と、目の前が白一色に包まれた。
「!?」
草壁の胸に抱かれたと気付くのに若干の時間を要する。
「ごめん、ごめん」
「え?あ、あのっ、あ、なんで」
鼻先と頬に豊かな膨らみを感じる。
「可愛くてね。つい」
そればかりか、グリグリと頭まで撫でられてしまっている。
まるで犬でもあやすかのようだった。
278L季ss:03/08/12 10:42 ID:0fef/6GH
実際、頬に直に伝わる体温と鼓動、服に薄く染み付いた煙草の匂いによって、
パニック状態にあった精神が凪いでゆくのを感じる。
ぶつくさ言いながらもされるがままになる上岡。
「君の良い所だと思うよ?」
照れもあるのか、上岡は無言。
そのまましばらく、草壁に抱かれるままに時を過ごす。
草壁は、幼子にするように、上岡の後頭部を撫で続ける。
相変わらず激しく屋根を叩き続ける雨の音と、時計の秒針の音のみが、
上岡の聴覚を刺激する。
鍵は、やら閉門時間は、等といった雑多な思考が溶かされてゆき、
それに伴う欠伸をかみ殺す。
「ぷっ」
頭上からクスクスという笑い声が聞こえる。
「な、なんですか」
「つくづく、可愛いなと思ってね」
このやり取りでタガが外れたのか、破顔する草壁。
上岡の背中に回された彼女の腕に力が込められる。
279L季ss:03/08/12 10:43 ID:0fef/6GH
「言ってなかったかい?さっきみたいな場合は色っぽいきり返し方をするものだ、って」
軽く責めるような口調とは逆に、優しげな視線が向けられる。
どこか懐かしげなものも含まれるそれに、上岡の胸がチクリとする。
己に誰を重ねているのかはすぐに思い当たるものの、
今は、誰かの代わりでも構わない。
ひとときの無聊を慰めるための人間でもいい。そう思わせる程この場所は心地よかった。
我ながら卑怯だな、と思う。
「では、この可愛い上岡君にご褒美をあげようか」
沈黙、という精一杯の心配りをよそに、話を先に進める草壁。
気取られまいとしているのか、純粋に楽しんでいるのかは微妙だった。
「もう、もらってますよ、って先生!?」
ベルトの金具が草壁の手によって外された。
咄嗟に草壁の手に自分の手を添える。
添えたはいいものの、ロクに力も込められていない上岡の腕を易々と払う草壁。
280L季ss:03/08/12 10:44 ID:0fef/6GH
「最後に言った可愛い、っていうのはね」
ジッパーが下ろされる。
「君のその小生意気な気づかいがという事だよ」
だよ、の所に妙なアクセントを置くと同時に、パンツ越しに強めに握られる。
「っく………」
ただそれだけの刺激で、既に硬度を増しつつあった。
パンツから引きずり出され、掌全体で撫でまわされる。
「君は誰の代わりでもないし」
図星をつかれた上岡は言葉を失う。
冷や汗が浮いている額とは裏腹に、刺激されている部分の熱さは増す一方だった。
「ましてや私は君をペット扱いしようなんて思わない」
まるで一人でする時のように激しく上下にしごかれる。
「あっ、せ、先生っ、ちょ、激しすぎ、ぅあ」
草壁の白衣を握り締める上岡。その肩口の辺りに深い皺が生じる。
彼の懇願は当然のように無視される。
「あれ以来、久しぶりに本気で欲しくなったんだ………だから」
鈴口に親指が添えられ、円を描くように刺激される。
「え、うっ………うっ」
皺がより深くなる。
『だから』なんなのか気になるが、上岡は強すぎる刺激とそれに伴う快感、
苦痛に翻弄されて言葉らしい言葉を発する事が出来ないでいる。
「だから、君がそんなに卑屈になる事はないんだよ」
言うや否や、上岡の唇に軽く草壁の唇が重ねられる。
「な?」
281L季ss:03/08/12 10:45 ID:0fef/6GH
女性経験はおろか、キスすらした事が無い上岡である。
ロクに唇も離れていない状態で念を押されては、ただ頷くしかなかった。
そんな初な反応に満足したのか、草壁の指が動きを止める。
その指は、滲み出た先走りによってぬめっていた。
「少し乱暴にされた方が感じるのかい?」
言って、指に絡んだそれを舐め取る。
「か………勘弁してくださいよ、先生」
目を背ける上岡。
はは、と軽い笑い声が視界の外から聞こえる。
282L季ss:03/08/12 10:46 ID:0fef/6GH
上岡が非難を込めた視線を向けたその瞬間、根元までが生暖かい感触に包まれた。
「せんせ、いぃ………っ、ちょっ………」
上岡の訴えをよそに、草壁の唇は幾度も上岡のモノを上下する。
先端を包み込んだ状態で首の動きを止め、
再び溢れ出した先走りと唾液をまとめてジュルジュルと吸い上げる。
今や非難の声を上げる事も出来ず、上岡は息を荒げるばかりだった。
そのまま、先端の割れ目が舌で割り広げられる。
「っ………か、はぁ………っ」
上岡の腰がピクピクと痙攣する。
情けないほど大きな声を上げていることに今更気付く。
草壁は一旦上岡を解放し、彼の唇に自分の人差し指を押し当て、しぃ、とたしなめる。
「そんなこと言われても………」
一応小声になる。
再び先程の位置に顔を移動させる草壁。
頬を上気させ、口の周りをベトつかせたままの笑顔。
眼に焼き付いたそれは、上岡の鼓動を更に早くさせた。
最早雨音も上岡の耳には届かず、股間から聞こえる草壁の熱のこもった吐息と、
淫らな水音のみが彼の聴覚を支配している。
283L季ss:03/08/12 10:47 ID:0fef/6GH
「ぅ………ぅう………っ」
雁首を舌先で丁寧になぞられ、堪えきれず声を洩らしてしまう。
口をつむぐと同時に、限界に達しつつあることを自覚する。
「せ、先生っ」
上岡のうわずった声から察したのか、強く吸い上げる草壁。
間髪置かずにその口内に上岡の精液が放たれる。
「っく………っ………」
上岡自身経験に無いほどの量を放ち、それが草壁の口内を犯してゆく。
「ん………んぅ………」
やや苦しげに眉を寄せ、喉を上下させるているその様子を見ていると、
ぞくぞくとした感覚が背筋を駆け上がっていった。
284L季ss:03/08/12 10:48 ID:0fef/6GH
粘液の糸を引いて、草壁の唇が離れる。
口内に若干残っていたそれを飲み下し、ティッシュで口を拭った後、
「続きは、また今度にしようか」
一滴残らずという程吐き出した余韻に浸り、呆けている上岡に声がかけられる。
「はい………」
素直に従う上岡の様子に苦笑し、顎で窓の方を指す。
雨はいつの間にか上がっていた。
のろのろと着衣を正す上岡をよそに、口を濯ぎ終えた草壁は
早くも煙草を咥えている。
「もっとガツガツしている物じゃないのかい?高校生は」
煙を吐き出す。
正直、いっぱいいっぱいだった上岡は、この場でこれ以上の事をしようとは
あまり思えなかった。返答代わりの苦笑を浮かべる。
「雨が降ったら、またおいで」





月曜日も雨だった。

おわり。
285名無しさん@ピンキー:03/08/12 10:49 ID:0fef/6GH
上岡たんは受けのほうが動かしやすいとおもいますた
286名無しさん@ピンキー:03/08/12 10:57 ID:eMJfI3jn
>>295さん
 乙〜☆
 草壁センセにいただかれてしまう上岡(笑)
 なんか、サラリとした態度の草壁センセがよかったです。

 まぁこのカップリングなら上岡受けですわな……碧相手でも受けっぽいけど(^_^;
 そういう意味では亜希子さん相手ではむっちゃ進展遅そう……。

287名無しさん@ピンキー:03/08/12 11:36 ID:TNV5V767
最近このスレに来てまさかL季とMBのSS見れるなんざ
思ってもいなかった。職人さん乙ー。

上岡は天羽さん相手だと途中で受けから攻めに転じそう。初めは
天羽さんがリードしてても途中で気恥ずかしくなって
「つ、続きは上岡君から、して」みたいな。
288名無しさん@ピンキー:03/08/12 13:21 ID:eMJfI3jn
 星原さんの場合、キスした時にうっかり上岡の心を読んでしまって青少年にありがちな
エロエロ妄想に大赤面とかw
 でも、二人が一つになったときに彼女を真摯に求める彼の心が流れ込んできて満たさ
れるとか、そういうラヴラヴな方向にも持っていけるか。エロコメの方が書きやすそうだけ
ど(^_^;
289名無しさん@ピンキー:03/08/12 13:26 ID:Hd5TZrBx
ところで、Lの季節とやらは独立スレ立てないの?
割と人も来るような気がするんだけど。
290名無しさん@ピンキー:03/08/12 13:29 ID:eMJfI3jn
>>289
正直、そろそろ独立スレ立ててもいいかも、と思ってますた(^_^;
「Lの季節」「MissingBlue」「姫騎士物語」「D→A:BLACK」あたりを対象にした
トンキンハウス系作品のエロSSスレ、って感じで。
(「D→A:BLACK」は、本編がまだ出ていませんが(笑))
291名無しさん@ピンキー:03/08/12 19:23 ID:CMJ5GT0V
http://lolitas.real-top.com/cgi-bin/potop.cgi?action=in&ACC=3433
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292あぼーん:あぼーん
あぼーん
293名無しさん@ピンキー:03/08/13 02:14 ID:LsXiFd2R
>>290
書き手の人がいるなら立ててもOKでしょう。
294名無しさん@ピンキー:03/08/13 02:21 ID:BSQlMQ6/
>>293
これまで書かれた作家さんが全部同一人物だったらちょっとキツイんじゃない?
295名無しさん@ピンキー:03/08/14 12:33 ID:plFf/GGM
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296名無しさん@ピンキー:03/08/15 09:04 ID:+OSMOstk
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297名無しさん@ピンキー:03/08/15 10:28 ID:+OSMOstk
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298名無しさん@ピンキー:03/08/15 13:57 ID:+OSMOstk
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299山崎 渉:03/08/15 16:07 ID:7WSqfyM8
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
300名無しさん@ピンキー:03/08/15 18:59 ID:+OSMOstk
3013708:03/08/15 19:06 ID:+kjZRdeM



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302あぼーん:あぼーん
あぼーん
303284より:03/08/18 10:56 ID:rb/LFU0a
『雨が降ったら、またおいで』
昨日の記憶が蘇る。ぬめる舌の感触も蘇る。
あの時は、勢いで頷いてしまっていたが………
(おいで、って言われても)
そこでホイホイ動ける上岡ではない。電車の中で頭を抱える。
(あれ、絶対忘れてたよなあ)
―――――――――――本気で帰ろうかなと思う上岡であった。

時を放課後の理科準備室に遡る。
304284より:03/08/18 10:57 ID:rb/LFU0a
意を決して理科準備室を訪れた上岡に一瞬、怪訝な目が向けられる。
「………?ああ、そうか」
窓に叩きつけられる雨滴に目をやり、まるで今思い出したかの様に言って、
メモ用紙に何事か書き込む。そして手招き。
「はい?」
期待半分、不安半分で近づく上岡。
草壁がすっくと椅子から立ち上がり、上岡に耳打ちをする。
「ここじゃマズいから」
くしゃ、と制服の胸ポケットに先程の紙がねじ込まれる。
ついでに耳も甘く噛まれる。
「っ!?」
息をのむも、相手の意図が理解できずにその目を見返す。
草壁は、察しが悪いねえ、とばかりに苦笑し、
「私の住所。7時過ぎ」
まるで、軍隊の通信の様だと思う上岡。
「さすがに、一緒に行くわけにもいかないだろう」
とん、と胸を押される。退室してよし、だ。
一応、おざなりにだが礼をして理科準備室を出た。

* * *
305284より:03/08/18 10:57 ID:rb/LFU0a
ご丁寧に地図つきであった紙片のお陰で、二駅先の草壁宅にすんなりと辿り着く。
何の変哲もない、住宅街。
わざわざ探したのかどうかは知らないが、近所に酒、煙草共に扱っているコンビニがある。
(ここ、か)
アパートの名称を確認する。
表札は………102 草壁。間違いない。
すう、はあ、と深呼吸。ニ、三回の後、チャイムを押す。
ややあって、がちゃ、と鍵が開き、ドアまで開かれる。
無用心だなあ、と思う。誰か、位聞くべきではないだろうか。

「いらっしゃい」
いつも通りの気だるそうな表情。当然の様に咥え煙草だ。
ただ、その格好はよれたワイシャツと七分丈のパンツ。
―――――――――いつにも増して適当だった。

「お邪魔します………」
すたすたと奥に入って行く草壁の背中に向かって挨拶。
1K………まるで上京した大学生の様だ。らしいと言えばらしい。
雑誌、ビールの空き缶、それを利用した灰皿、そういった雑多な物が、
程よく散らかったり、片付いたりしている辺りがリアルだった。
「何か珍しいものでも?」
「ぁい?」
間抜けな返事。
「まあ一応女性の部屋だ、興味が湧くのも無理はないのかも知れないが………」
確かに興味深かった。都合の良い幻想など木っ端微塵の破壊力だ。
306284より:03/08/18 10:58 ID:rb/LFU0a
また少し大人になった上岡に、
「あ、そのソファーにでも座っといて」
声がかけられ、大きめのソファー………ソファーベッドに大人しく腰をかける。
いかにも眠りづらそうだ。手でその硬さを確かめる上岡をよそに、
冷蔵庫を物色している草壁。
(からかわれているのかなあ………)
本日の目的は、例の続きである。
緊張を押し殺していたものの、あまりにマイペースな草壁の様子に毒気を抜かれそうになる。
意を決して口を開く。
「あの、先生――――」
「喉は?」
「あ、少し」
挫折。飲み物どころではないのだったが。
缶が投げ渡される。危うく取り落としそうになる上岡の隣に、
プルタブを開けつつ腰を下ろす草壁。
「………ビールじゃないですか」
「嫌いかい?」
「いえ………」
嫌いとかそういう問題じゃない、と思いながらも、ぷし、とプルタブを開ける。
精神的なものもあるのだろうか、からからに乾いていた喉が心地よく潤されてゆく。
苦笑する草壁から二缶目が手渡される。
草壁はツマミの様に煙草を吸い、上岡が飲み干した缶に灰を落としている。
少量の酒ではあるが、若干気持ちが緩む。
307284より:03/08/18 10:58 ID:rb/LFU0a
「せんせ――」
「上岡君」
またしても遮られる。
「続き」
上岡が外堀を埋めてから聞こうとしていた事を易々と教えてくれる。
先程から咥えていた煙草を揉み消し、殆ど空になった缶をテーブルに置く草壁。
ソファーの背もたれの間接部分がバキキ、と音を立てて倒され、ベッドの形を成す。
上岡のブレザーに手がかけられる。
「は、はい」
そこまで来て初めて返事が出来、自分のネクタイに手をかける上岡。
「ああ、いいよじっとしてて」
「は?」
声が裏返る。
「ご褒美だって言っただろう?」
くすくすと楽しげな口調。頬が熱くなる。
「ま、色々な疑問を解消したいのかも知れないけどね」
両肩を押され、肘掛(枕?)に頭があたる。
308284より:03/08/18 11:00 ID:rb/LFU0a
ボタンは外さず、スウェットの様にワイシャツを乱雑に脱ぎ捨てる草壁。
下半身も同様に外気にさらす。
あまり陽にあたらない草壁らしく、生白い肌が露にされる。
これから何をするのか、と言うことが上岡の中で現実味を帯びた。
草壁はというと、上岡の心情はなんとなく理解できるものの、
目を思いっきり逸らされ、なんとも複雑な表情を浮かべている。
上岡に跨った草壁が、彼のネクタイ、シャツのボタンを外してゆく。
時折、指の甲が胸板をかする。その度にぴくりと上岡の眉が動く。
もぞり、とズボンの布を押し上げてきたもの。それによって軽く草壁の秘裂が刺激される。
「ん………」
低く声を洩らす草壁の手によって上岡のズボン、下着共にずり下ろされ、床に落ちる。
309284より:03/08/18 11:00 ID:rb/LFU0a
「ちょっと………待っててくれ」
既に準備が整ってしまっている上岡に声がかけられる。
わずかながら潤っている草壁の秘裂が、上岡のモノに押し付けられる。
「う………」
草壁の動きに伴い、しゅ、と茂みが陰茎をこする。
その音が湿り気を帯び始めるのに、大して時間はかからなかった。
「はぁ………っ」
胸から絞るように息を吐く草壁。
片手で自分の胸をこね回し、空いている方の手で
つう、と上岡の首から鎖骨までの間を指でなぞる。
身体の下で大袈裟に反応する上岡を見下ろし、満足げに微笑む。
310284より:03/08/18 11:01 ID:rb/LFU0a
「もう………いいかな」
草壁の腰が持ち上がり、入り口に先端が添えられる。
そのまま一気に腰を下ろす。
「ふぅ………っっ」
草壁が溜息にも似たそれを吐き、上岡の肩に突っ張った腕を硬直させる。
体内のものがびくりと動くたびに内壁のあちこちが擦られ、痺れるような感覚が這い上がる。
「あ、つっ………っ!っっ!」
必死、という形容がぴったりな上岡。
口の中とは明らかに異なる、高めの温度と全体が包み込まれる感覚。
ばり、と猫の様にソファーに爪が立てられる。
「気持ちいいかい?」
髪を撫でつけられ、問われる。こくこくと頷く。
「じゃあ、これは?」
きゅ、と突然締め付けられる。
「うぁ!?」
こんな不意打ちに耐えられる上岡ではない。
「ん………」
膣奥が叩かれる、と言っていい程勢い良く放たれた精液を受け、
ぶるりと背を震わせる草壁。
その身体が前に倒れ、上岡の胸に硬くなった乳首が押し付けられた。
311284より:03/08/18 11:02 ID:rb/LFU0a
若干の判断力を取り戻すと同時に、
自分が何をしたかを自覚した上岡の背に冷たいものが走る。
先刻から上がりっぱなしなその顎に舌に草壁の舌が這わされる。
そのまま、唇の脇からだらしなく零れている唾液を掬い取り、
「………大丈夫」
とだけ短く言った。さらに、
「あんまり無節操にイってるともたないよ?」
意地悪く言って、感触を確かめるようにゆっくりと腰を回し始める。
射精したばかりで中途半端な硬さになっているそれを責めたてられ、
「せ、んせ、ちょ、待って、」
草壁の二の腕に指が食い込む。
緊張によって呼吸が上手くコントロール出来ず、咳き込むような声しか発することが出来ない。
動く度に、両者の体液が交じり合ったものが結合部から溢れる。
「少し、良くなってきたかな………」
更に熱さを増す草壁の膣内。
「ぁぁっ………っ!」
ただただ刺激に反応する喉、ぼんやりと霞む上岡の視界。
312284より:03/08/18 11:02 ID:rb/LFU0a
数分後。
どうにか達するのをこらえている上岡と、貪欲に動きつづける草壁。
軋むソファーの音と、押し殺したような声のみが部屋に満ちている。
ピク、と時折身脈打つ草壁の下腹部。汗で密着した上岡の肌に直接それが伝わる。
彼女の長い髪の隙間から、時折蛍光灯の光が洩れる。
柔らかな乳房の曲線を辿って、こちらに零れ落ちる汗がそれを受けてきらめく。
「あ………なんか、きれい、ですね」
思ったままを口にし、手を伸ばす。
体内とは対照的な、低めの体温が掌に心地良い。
愛撫とは異なる、純粋に触れたいから触れている、といった幼児的な触り方をする。
「?………っそ、そう」
そっけなさを装う口調。裏腹に、
「先生………そんなに、されたら、っくっ………」
身体は勝手に、上岡を追い詰めてしまっていた。
直後、草壁の膣内にニ回目が放たれる。
上岡の指に力が込められ、草壁の胸が大きく形を変える。
それに伴う若干の苦痛は全く意に介さず、
「はあ…っ………もう一回、もう一回だけ、な?」
喘ぎながら上岡の髪を掻きあげ、露出した額に浮いている汗を舐め取る。
返答を待っているのか、その腰は上岡に押し付けられたまま動かない。
313284より:03/08/18 11:03 ID:rb/LFU0a
「先生………」
今度はゆっくりと上岡が動き始める。
徐々に硬さを取り戻し始める上岡のモノに軽く小突かれると、
草壁の中で浅い快楽の波が生じ、引いてゆく。
もどかしげに眉を寄せる草壁。

「上岡君………さっきみたいに」
「は、はい?」
「ほ、ほら、きれいとか………」
語尾の方はゴニョゴニョとはっきりしない。
が、彼女が何を求めているのかは、はっきりと察する事が出来た。
先程までとは明らかに違った情動が濁流のように押し寄せる。
内圧で心臓が押し潰されるような感覚。
たまらなくなり、勢いよく上体を起こし、彼女を正面から思い切り抱きかかえる。
「っ!」
今までとは違ったところを抉られ、息をのむ草壁。
震える彼女の耳に口を寄せ、
「草壁先生………可愛い………」
望み通り、素直な感想を囁く。ですます調は意図的に排した。
314284より:03/08/18 11:03 ID:rb/LFU0a
「!なっ………ぁ、あっ!」
顔を真っ赤にし、何事か言い返そうとした草壁だが、
上岡にすかさず突き上げられ、それを阻まれる。
「中、暖かいし」
背筋を指先で撫で上げる。
ぶるっ、と面白いように反応する。
「肌とか、少し冷たくて柔らかくて気持ちいい………」
それを確認するように胸元に頬を寄せる。
リズムに変化をつけて突き上げながら、ただただ思うままに言葉を発する。
草壁はその度に身を震わせ、愛液を溢れさせた。
「んっ………あっあっ………っ!」
上岡の肩に指が食い込んできた直後、ぎゅう、と膣内も収縮する。
草壁の呼吸に合わせて軽く痙攣を続ける体内。
その刺激では、二度も放っている上岡を絶頂に導くことは出来なかった。
315284より:03/08/18 11:03 ID:rb/LFU0a
上岡自身の快楽のみを求め、激しく草壁の体内が掻き回され始める。
それにより、がくがくと草壁の身体が揺さぶられる。
「っか、は………っ」
今度は草壁の余韻に浸る間が奪われる。
ただ己の内を満たしている何か、それにひたすら貪られている感覚のみがある。
苦痛に身を強張らせるも、それは上岡を悦ばせるものでしかなかった。
「か、上岡く、ん………あっ………うぁっ」
言葉を発することも許されず、嬌声を上げ続ける。
そんな草壁の様を見ていると、どこか後ろ暗い昂ぶりを感じる。
瞼、頬、鼻梁、唇、と所構わず舌を這わせ、至近距離で草壁の吐息の熱さを実感する。
半開きのその唇に舌を滑り込ませる上岡。
「ん、んぅぅ………っ」
ぐらり、と据わりを失っている草壁の頭部を右腕で固定し、深く深く舌を差し込む。
同時に、二度、三度、強く腰を打ち付け、ようやく来た三度目の欲望の塊を吐き出す。
「んっ………ぉ………ふ………」
上岡が達したのを感じ、草壁の表情が安堵に緩む。
仰向けに倒れようとするその身体に任せ、覆い被さる上岡。
互いに口を吸いあったまま、二人はしばらくつながったままでいた………
316284より:03/08/18 11:04 ID:rb/LFU0a
息も整い、上岡が草壁の身体から離れる。
ずるり、と硬さの失われたそれを引き抜くと、
「んっ」
低く声をもらす草壁。
上岡自身もぎょっとする程大量の白濁が溢れ出ている。
「………大丈夫だって言っただろう?」
いつもの調子で語りかけられる。自分よりはるかに立ち直りが早い。
なにせ既に煙草の箱を覗き込んでいる程だ。
まあ、薬なり日にちなり色々と対処していたのだろう、とは上岡の判断。
「はあ」
気のない返事。というか、なんと言ってよいやら。
「まあ次は避妊具くらい持ってきてくれると助かる………そんな事よりも」
上岡の頬がペチペチと軽く叩かれる。その頬に手を当てる上岡。
「ちょっと、キツかったよ」
囁かれた言葉の数々に対してか、やや強引な行為に対してか咎められる。
先程までの乱れぶりが脳裏によぎる。
「………すみません」
「君、本当に素直だねえ」
くっくっと笑い、上岡の頭が撫でられる。
上岡はからかわれている事を理解するが、その優しい手の感触に何も言い出せなくなる。
まあ次の機会には、次があるという事は………次は………
頬の筋肉が引き攣る。
草壁の笑顔に、薄ら寒いものを感じる上岡で合った。
317名無しさん@ピンキー:03/08/18 11:05 ID:rb/LFU0a
おわり
318名無しさん@ピンキー:03/08/18 12:26 ID:8j73B6IP
>>317
すばらしか、乙。
319あぼーん:あぼーん
あぼーん
320名無しさん@ピンキー:03/08/18 21:27 ID:J601Qc84
 新スレ立てました。

 トンキンハウス系ゲームのエロパロスレ
  http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061209550/l50

「Lの季節」「MissingBlue」「姫騎士物語」「A→D:BLACK」のエロパロは
以後こちらへ〜〜♪
321あぼーん:あぼーん
あぼーん
322あぼーん:あぼーん
あぼーん
32334912:03/08/19 11:44 ID:n5pE9SzZ



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324あぼーん:あぼーん
あぼーん
325ウルトラレッド:03/08/19 15:48 ID:09/vBiLS
見事にジャンプを突き抜けたウル赤のSS希望!!
やっぱり礼央(山田)ネタが好きだが。書いてくださる方求む。
326ウルトラレッド:03/08/21 15:38 ID:pcwag+iY
age.
327名無しさん@ピンキー:03/08/22 07:50 ID:xs2y5s9O
保守
328名無しさん@ピンキー:03/08/25 02:09 ID:HPoklKnv
「ん…ふぅっ…」 「ん…んん…」
広く静かな教室に二人の少女の囀り声が響く。
少女達は互いに抱き合い、互いの唇を合わせ、互いの舌を絡め合う。
そして金色の髪の少女は、赤い髪の少女のスカートの中に手を入れる。
その瞬間だった。
赤い髪の少女は金色の髪の少女を軽く突き飛ばすと、苛立つように叫ぶ。
「だからぁ、トーナメントに遅れるって言ってるじゃないのぉ!」
だが、突き飛ばされた金色の髪の少女は、臆することなく軽く言い返す。
「そんなもの、いつでも受けられるわけですから心配に値するわけではございませんこと?」
「でも…」
「それに…」
金色の髪の少女は赤い髪の少女に近づき、彼女の右ほほを軽く舐める。
そして、意地悪っぽく軽く笑みを浮かべてこう囁いた。
「私をこういう風にさせたのはあなたでしてよ、ルキアさん?」
「うう…」
赤い髪の少女―ルキアは顔に後悔の表情を浮かべた。

2ヶ月前―あの時は軽い遊びのつもりだった。
昼での女子生徒同士での雑談でのこと、いつの間にやらお互いの胸の大きさについてテーマが移ってしまった。
とりわけ、制服の上からでもハッキリと分かるような巨乳の持ち主であるルキアに話が集中した。
ルキアが話を逸らせようと、輪の中にいた金色の髪の少女―シャロンの背後に回り、
お世辞にも大きいとは言えない彼女の胸を軽く揉んだ。
「ほらほらー、シャロンの胸ってけっこう小さいよー」
「ちょ、ちょっと、何をなさるの、ルキアさん!?」
そのシャロンの狼狽ぶりに、悪戯心が芽生えたルキアはつい揉む力を強くしてしまった。
「ひゃん!?」
そのシャロンの甲高い声に驚いたルキアは彼女の胸から手を離した。
その場に居合わせた他の女子生徒もその光景に呆然としていた。

それがツケの付き始めだった。
329名無しさん@ピンキー:03/08/25 02:15 ID:HPoklKnv
その夜、ルキアはベッドに入ろうとしたとき、部屋のドアを叩く音を聞いた。
「誰かしら…」
ルキアがドアを開けると、そこには夜にも関わらず制服姿の少女が立っていた。
「シャ、シャロン!?」
級友の突然の来訪に驚くルキア。
それに対し、シャロンは落ち着き払った表情でこう言った。
「ルキアさん、ちょっと話がありますの。よろしいかしら?」
もしかしてあの昼のことについてではないのか。
それでもルキアは来客をそのまま立たせておくわけにはいかず、部屋に入れようとした。
「きゃっ!?」
シャロンはルキアの身体に抱きつき、そのまま押し倒していた。
そしてのしかかるような体勢になると、唇でルキアの唇を塞ぐ。
「んっ!?ん、ん、んぶぅ〜!」
シャロンの突然の行動にルキアは目を白黒させ、こもった叫びをあげた。
「はぁっ…」
シャロンは唇を離す。互い唇の間には唾液の橋が繋がっていた。
「どうして…さっきのこと怒ってるの?」 「それは違いますわ」
シャロンは立ちあがると、制服のスカートをたくし上げた。
「!」ルキアは彼女のスカートの中身に驚いた。
シャロンは下着を付けていなかった。しかも、わずかに毛の生えた股間から雫が流れており、
その雫は太股までつたっていた。それでも表情は落ち着いていた。
「わかります?」 「わかるわけないでしょ、そんなの!」
「あなたに胸を揉まれてから…ここが熱くなってしまいましたの」 「それで?」
「そのおかげでトーナメントも予習も散々でしたわ。ですから…」 「だから?」
「その責任を取って頂けないかしら?」 「ど、どうやってすればいいのよ…」
「簡単なことでしてよ」
と、シャロンはルキアの身体をまたぐように膝立ちになり、愛液で濡れた股間を彼女の顔に近づけた。
「私のここを…舐めてくださらないかしら?」 「!!?」
ルキアは混乱した。まさか「ここを舐めて」というのは、まさか…。だが、すぐに彼女を混乱の渦から引き戻すような声が部屋に響く。
「返事は!?」
それはわが子のいたずらを注意する母親を思わせるような口調だった。
「…はい。」
330名無しさん@ピンキー:03/08/25 02:17 ID:HPoklKnv
ルキアは跪いた体勢でシャロンのクリトリスに口付けをすると、花園に舌を這わせる。
「素敵…」
シャロンはその未知の感触に感動するかのように艶やかな声を漏らす。
「いいですわ…この感じ…ダメ…」
ルキアは愛撫を続けながら目線を上に向けると、そこには気品にあふれた少女の面影は
そこにはなく、悦楽の虜となった女の顔がそこにはあった。
「ああ…もう…耐えられませんわ…」
と、シャロンは両手でルキアの頭をつかむとそのまま下半身に押し付ける。
「もがっ!?」
さらに両の太股で暴れるルキアの頭を挟む。
「ん…はぁ…やはぁ…!!」
シャロンの中で「何か」が弾けた。その「何か」は彼女の息遣いを荒くし、そして全身を痙攣させた。
ルキアは抑えが弱まったのを確認するとシャロンから離れ、唾液と愛液、小便にまみれた口を寝間着の
裾で拭い、怒りと軽蔑のまなざしでシャロンをじっと見つめた。
「何すんのよぉ…」
しかし、シャロンは気に留めるまでもなくルキアに近寄ると、寝間着を脱がし始めた。
「次は、ルキアさんの番ですわ」
331名無しさん@ピンキー:03/08/25 02:17 ID:HPoklKnv
同性の前とはいえ、ルキアは他人に裸を晒すのはいい気分ではなった。
胸と下半身を両手で必死に隠すルキアに、シャロンは優しく耳元で囁く。
「もっと、私に見せて頂けないかしら?」
胸を隠している左手をずらした拍子にルキアの乳がぷるん、と揺れた。
その2つの乳の大きさ、形、色は男女関係なく誰もが吸い寄せられるような魅力を持っていた。
「素敵…」
シャロンは左の乳首にかぶりつくと同時に右手で右の乳の愛撫を始めた。
「ん…ふぅん…」
ルキアはその心地よい刺激につい声をあげる。
「もっと聞かせて…」
シャロンは愛撫を止めるどころか、徐々に力を強くする。
「やだぁ…もう…」
涙目になり、口元からだらしなく涎を垂らすルキア。
シャロンは乳首から鎖骨、首筋、口元に舌を這わせ、彼女の口から流れる涎を掬った。
その時、ルキアが内股の状態で両の太股を擦り合わせていることに気付いた。
「イキたいの?」
ルキアは驚いた。まさかお嬢様育ちの彼女の口からそんな言葉が出てくるとは思わなかった。
だが、身体の内側から起こる衝動を抑えきることができず、つい首を縦に振ってしまった。
シャロンはそのサインを受け取ると、右手の人差し指と中指をルキアの秘裂に潜りこませた。
「いやぁっ!!」
ルキアは全身を激しく震わせ、それが終わると身体をシャロンに預けた。
「はぁはぁ…はぁ…」
シャロンはぐったりとしたルキアに軽くおやすみのキスをし、毛布を掛けた。
332名無しさん@ピンキー:03/08/25 02:18 ID:HPoklKnv
それ以来、シャロンは毎日のようにルキアの身体を求めるようになった。
ある日は全身を舐めまわされ、またある日は互いの性器を擦り合わされ、
先月はとうとうお互いの処女を散らす羽目になった。
つい最近では、お尻の穴まで舐められてしまった。
そんなシャロンにルキアは最初は疎ましく感じていたが、最近はどうでも良くなっていた。

しかし、この日はルキアにとって重要な日であった。
中級魔術師への昇格をかけたトーナメントが行われるからだ。
「もう遅れるから、じゃあねっ!」
とルキアは駆け足で教室から出ていった。
「まったく…」
シャロンは不満を漏らしつつ制服の乱れを整える。
その時、自分しかいないはずの教室のどこかから、何かが床に落ちた音を聞いた。
「ん?」
周辺を見回したシャロンは教室から去っていく人影を見た。
「誰!?」
彼女が見たのは、慌てて走り去っていく女子生徒の後ろ姿であった。この距離では追いつけそうもない。
しかし、シャロンは笑みを浮かべこう呟いた。

「楽しくなりそうね…」
333328-332:03/08/25 02:19 ID:HPoklKnv
こんばんは。元ネタはちまたで人気(?)のクイズゲームです。 当方大魔導士10級。
設定があまり固まってないキャラを題材にするのは不安になります。冒険です。
エロ小説を書いたのはすごく久しぶりなものでつたない部分が見受けられますが、そこはご勘弁願います。
正直、こんなに長くなるとは思いませんでした。やれやれ。
愚痴っぽくなりましたが以上です。それでは、お休みなさい。
334名無しさん@ピンキー:03/08/25 04:38 ID:i6n2KtiE
>>333
クイズマジッ○アカデミーであってます?
335名無しさん@ピンキー:03/08/25 17:50 ID:1kxt/pbb
>>328
最後の行

>それがツケの付き始めだった。
ではなくて、ケチではないでしょうか?
336328-332:03/08/27 00:14 ID:wNT/oK4C
>>334さん
はい、そうです。クイズゲーとしてだけでなく、キャラゲーとしてもよくできてると個人的には思っております。

>>335さん
そうでしたね。「ケチ」が正解です。 勲章剥奪されに逝ってきます。

>>SS保管庫の素人”管理”人さん
私の作品を収録していただきまして、ありがとうございます。 これを励みに精進を重ねていきたいと思います。

このSSには続きがありますが、構想のほうはある程度固まっています。 9月中にはUPしたいですね。
今日はこの辺で。
337名無しさん@ピンキー:03/08/28 13:32 ID:4QC8LCZW
保守
338名無しさん@ピンキー:03/08/29 18:38 ID:ovsbLTF3
hosyu
339名無しさん@ピンキー:03/09/02 23:42 ID:ThgErj5z
ほっしゅ
340名無しさん@ピンキー:03/09/03 19:38 ID:0ey+sw0g
(^^)
341名無しさん@ピンキー:03/09/07 12:01 ID:+asR9KZT
保守
342名無しさん@ピンキー:03/09/10 00:13 ID:pZcCg51f
保守
343名無しさん@ピンキー:03/09/11 20:07 ID:FmmTnZ/f
ほっしゅ
344名無しさん@ピンキー:03/09/13 18:48 ID:+9nCAc9I
うにゃ
345名無しさん@ピンキー:03/09/14 16:47 ID:SPSOYzr2
sage
346名無しさん@ピンキー:03/09/16 20:31 ID:gUfadUA9
ほっしゅ
347名無しさん@ピンキー:03/09/16 20:34 ID:gUfadUA9
ほっしゅ
348名無しさん@ピンキー:03/09/17 09:16 ID:FErMyPyl
幽白期待、待ち
349名無しさん@ピンキー:03/09/19 01:02 ID:aEKevtg2
 深夜の整備室。キズナは、パートナーが昼の訓練で派手に壊した練習機の整備に追われ
ていた。
「なぁ、キズナ」
「あー、ゼロ、悪いけど後にしてくれる」
 後ろから聞こえるパートナーであるゼロの声に、キズナは整備の手を休めずに答える。
「あんたが無茶するから、こっちは大変なのよ。大体――」
 突然、カットジーンズから覗く太股の付け根をさわられたキズナは、息を止める。
「な、なにやってるのよ」
 キズナの抗議には耳を貸そうとはせず、ゼロはその手を徐々に上へと移動させていく。
「そっちが大変なのも分かるんだけど、オレももう我慢できそうにないんだ」
 ゼロはそう言いながら、キズナのカットジーンを力任せにずらして、その秘所を露出さ
れる。ピンク色の毛に覆われた恥丘に走る割れ目に、ゼロは指を無理矢理ねじ込む。
「ふぁっ」
 クチュ
 愛液に濡れた膣肉がゼロの指に絡みつく音に、キズナの獣耳がピクンっと反応する。
「なんだ、キズナも準備できてるんじゃないか」
 耳元でゼロに囁かれ、キズナは頬を紅く染める。
「そ、そりゃあ……んっ……あ、あたしも……ふぁ、ああ、ぁが……我慢してたんだから」
 ゼロの直接的な秘所への愛撫に、キズナの息が徐々に荒くなっていく。
「ぜ……ろぉ、何か……ひゃんッ、き……今日……はぁあああ、凄くいいぃ……」
 ゼロはズボンを手早くずらすと、勃起したペニスをキズナの割れ目に押し当てる。
350名無しさん@ピンキー:03/09/19 01:03 ID:aEKevtg2
「いくぞ」
 キズナの返事を待たずに、ゼロはそのまま一気に秘裂の奥まで挿入する。
「ふぁ――」
 大きく開き掛けたキズナの口を、ゼロの手が慌てて塞ぐ。
「おい、深夜だからって、こんなとこで大声を出すヤツがいるか」
「だ、だってぇ……ん……ゼロのが奥まで……あん……ひっ」
 ゼロはキズナの口から手を離すと、腰をキズナのお尻に密着させた状態でゆっくりと動
かす。
「く……あ……ゼロ……もっと深く……お、奥まで……」
 ゼロは辺りを見回す。
 深夜の整備室はしんと静まりかえり、聞こえるのは悩ましげなキズナの喘ぎ声と2人の
結合部から聞こえる淫水と柔肉の絡み合う音だけだった。
「キズナ、思いっきりいくぞ」
 ゼロはキズナの尻肉に指を立ててしっかりと固定すると、キズナの膣内からゆっくりと
肉棒を引き出す。亀頭が割れ目から顔を覗かせた瞬間、ゼロは思いっきり腰をキズナの尻
に叩きつける。
「あああっ」
 子宮口を突き上げんばかりの勢いに、キズナの口から嬌声が上がる。
「キズナ、お前のイヤらしいヒダヒダがオレのに絡みついてる」
「うん、あ、あらひの……んああああ……ひゃらしいのがかっ……らみついて……はぁ…
…はぁ……ゼロのが……お、奥まで……イイ、いいのぉッ」
「なに言ってんのか……くっ……わかんねーよ」
351349-350:03/09/19 01:04 ID:aEKevtg2
女神候補生のSSです。
ここまで書いてたんですが・・・スレが落ちてた・・・ショボン
352名無しさん@ピンキー:03/09/19 01:48 ID:HF7H36Wn
>>351
新天地でガンガレ!
353名無しさん@ピンキー:03/09/23 00:35 ID:mdKad9TU
保守
354名無しさん@ピンキー:03/09/23 00:55 ID:dCOv9mjX
保守
355名無しさん@ピンキー:03/09/23 11:07 ID:CB4LGjKe
女神候補生といえば、ティーラ萌えだった若かりし日々の記憶が……
なんとかして連載再開してくれないもんかね
356名無しさん@ピンキー:03/09/24 11:41 ID:+CoqP2m/
圧縮で落ちたスレに投下予定で
行き場の無くなったSSの避難所に良さそうでつね
357名無しさん@ピンキー:03/09/27 00:14 ID:d8WMO+Cu
hosyu
358名無しさん@ピンキー:03/09/27 19:48 ID:98Dn6YMg
ローザの服は、露出がデカい。おまけに、乳もデカい。
嫌でも気になる。目が行く。
まあ、オトコとしては、ある種当たり前のようなものなのだけど。
「スケベ!」
……なんて言われると、(例え事実でも)ムカついたりする。
今日の槍玉は、カルノだった。
「みっ、見てねェよっ!!つかオマエ、自意識過剰だろっ!?」
「何言ってんのよ!鼻の下伸ばしてたの、ちゃんと見たんだからっ!」
「な………だ、大体、そんな服着てるのが悪いんだろっ!?」
「あー!認めた!やっぱり!」
「ち、違うーーーーー!!」
口喧嘩では、カルノがローザに適うはずもない。
あっさり言い負かされ(また、墓穴を掘って)、がっくりとテーブルに突っ伏す。
コッペリアはそんなカルノの様子を見てくすくす笑い、興味深さげに顔を覗き込もうとまでする。
「ねぇねぇ、カルノ。お顔真っ赤だよぉ?ねぇねぇ、カルノってばー」
「コ、コッペリア……」
「ローザはおっぱい大きいもんねぇ。カルノ、大きいおっぱい好き?ねぇ、好き??」
イーノが止めに入るが、コッペリアは構わずにカルノを構う。
我関せず、と言わんばかりのポーズで紅茶を啜っていたアリューシャだったが、ちらりと薄目を開け、流石に気の毒そうな表情を浮かべた。
しかし、絶対に言葉は掛けない。掛けたが最後、コッペリアの無邪気で悪意のない質問が
自分に向ってくるであろう事が、簡単に予測出来るからだ。全く、いつの時代も子供は残酷だ。
359名無しさん@ピンキー:03/09/27 19:52 ID:98Dn6YMg
カルノを言い負かし満足したらしく、ローザは悠々とカップを傾ける。しかしそこでまたふと視線を感じ、カップはそのままにちらりと視線だけを上げた。
斜上から感じる視線の先を追う。想像していた通り、隣に座ったシズマが無遠慮にローザの胸を眺め降ろしていた。
「シズマ、あんたもなの?……スケベ。見ないでよ」
まじまじと見られた事に恥ずかしくなったのか、軽く腕で胸元を隠しながらローザはシズマを睨む。
声を掛けられ初めて気付いたように、シズマは小さくああ、とだけ言う。しかし、視点は依然ローザの胸の上だ。
「ちょ、ちょっ……」
カルノの物とは違う視線。魅了されたようにぼんやりしたものではなく、しっかりとしたそれ。
動揺しはじめたローザに構わず、シズマはつい、とローザの胸元に手を伸ばした。
飄々とした動きに何故か抵抗できず、胸元を覆っていた手はシズマの指先で除けられてしまう。
「15の乳じゃねぇよなあ、確かに」
触れるか触れないかの位置に、無骨な男の指先。その悪戯な指が。胸の谷間、張りつめた部分の布に。引っ掛けられて。
「きっつそー……」
呟かれた言葉に羞恥心が煽られて、ローザの頬が一気に紅潮する。
視線をさけるようにいやいやをして、顔を背けて。
「!!」
……ようやく、皆がいる事を思い出した。
(当たり前と言えば当たり前だが、)興味深そうにこちらを見つめる、四対の瞳。
「ちょ、見ないでよ!バカっ!!」
「あ」
一気に恥ずかしくなって、ローザは怒鳴った。………立ち上がって。
シズマの指に引っ掛かり、ズレる服。零れ落ちる、豊満な……。
「いっ、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ローザが叫ぶ。カルノが鼻を押さえる。イーノが目を丸くする。
コッペリアが笑う。アリューシャが盛大に茶を吹き出す。シズマが殴られる。

それから姑くの間修行場には、アーミーアントを大量増殖させた、鬼神のようなローザの姿があったと言う。
めでたくなし、めでたくなし。
360358-359:03/09/27 19:56 ID:98Dn6YMg
エロくなくてスマソ
自サイトは丸っきり健全だから、こんなの置いたら浮きまくっちまうんだよ……
吐き出して(・∀・)スキーリ!サンクスコ!!

ちなみにジャンルは「アヴァロンの鍵」ですた。
361名無しさん@ピンキー:03/09/27 20:07 ID:uxvH9ZM+
良かったッス!
362名無しさん@ピンキー:03/09/28 01:07 ID:domR6wja
中々良。面白く読ませてもらいました。
363358-359:03/09/28 20:39 ID:7+0MSXFR
ありがとう。
また近いうちお邪魔するんで、その時また是非読んで下さい。
364名無しさん@ピンキー:03/09/28 20:43 ID:XfBqTHM/
お名残惜しゅう御座いますが壮健なれ
365358-359:03/09/28 21:12 ID:7+0MSXFR
>364え、いや、ごめん。
名残惜しむ間もなくすぐ来る気でいるんだ。多分。いや絶対。
366名無しさん@ピンキー:03/09/29 03:15 ID:EEmtsGBY
そういや9月中にはUPすると言ってたクイズマジックアカデミーSSの人はどうしてるんだろう
367名無しさん@ピンキー:03/09/29 03:17 ID:EEmtsGBY
女神候補生の人も、ここで続きを書いて欲しい
368女神候補生の人:03/10/01 22:26 ID:kvOymgfE
ちょっと忙しいですが、時間とって頑張りますー
369490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/02 20:49 ID:jAuYOmWu
ちゅんちゅんちゅん・・・
窓の外では小鳥が鳴いている・・・
う〜ん、いい朝だわ!
私がこの飛空都市に来てから、もうけっこう経つ。
私が育成しているエリューシオンもだいぶ成長してきた。
この分だとロザリアよりも先に中央の島までたどり着けるかも♪
よし、今日もがんばるぞっ!

私が窓を開けると、途端に青い小鳥さんが入り込んできた。
「まあ、かわいい♪」
すると、窓の外で声がした。
「だめだよチュピ!アンジェリークのお休みの邪魔しちゃ!」
あら?この声は・・・マルセル様だわ!
私は窓の下を覗きこんだ。
「おはようございます、マルセル様!気持ちのいい朝ですね♪」
マルセル様は私の方を見つめている・・・
「おはよう、アンジェリーク。ごめんね、こんなに早く起こしちゃって。」
「いいえ、もう起きてましたから。それより、こんな所で話をするのもなんですから、
私の部屋に来ませんか?」
「うん!今から行くね!」
マルセル様って、かわいい・・・v

こんこん。
ドアを叩く音がしたので開けると、マルセル様がいた。
「マルセル様、さあ、おあがりになって♪」
「おじゃましま〜す!」
マルセル様は、いすにちょこんと腰かけている・・・。
「お、女の子のお部屋って、何だかドキドキするよ・・・v」
マルセル様ったら・・・v
370490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/02 21:02 ID:jAuYOmWu
「今、お茶をお持ちしますね・・・v」
私は、ティーカップに熱いお湯を注ぐと、ココアのビンを開けて、スプーンで3杯すくって
カップに入れてかき混ぜた。
「さあ、マルセル様、どうぞ♪」
「うわあ!ココアだ!いただきまーす!・・・あれ、アンジェリークは飲まないの?」
「あ、あはは・・・自分のを忘れてました・・・(w」
私は、自分のティーカップにココアを入れてお湯を注いだ。
「じゃあ、あらためて、いただきま〜す♪」
私はマルセル様をじっと見つめている・・・
「あれ?アンジェリーク、僕の顔に何かついてる?」
私は何もしゃべらずにずっと見つめている・・・
「えっ?どうしたの?」
マルセル様は不思議そうな顔をした。
そして、マルセル様も、私をじっと見つめている。
「・・・こうやって見つめあってると、何だか照れるね・・・」
マルセル様がほほを赤く染めると同時に、私もにっこり微笑んだ。

「は、はずかしいなあ・・・もう・・・」
マルセル様はもじもじしている・・・
かわいい・・・v
「ねえマルセル様、ちょっと目をつぶっててくれますか?」
「えっ?う、うん・・・こう?」
私はマルセル様の顔に自分の顔を近づけると、唇を重ねてみた・・・。
マルセル様は、ぱちくりと目を開いた。
「ア・・・、アンジェリーク・・・?」
マルセル様はびっくりしている・・・。
371490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/02 21:19 ID:jAuYOmWu
「マ・ル・セ・ル・さ・ま・♪」
私は顔を近づけたまま、少しずつ服の胸元を開いていく・・・。
「あ、アンジェリーク!ぼ、僕たちまだ・・・」
マルセル様は顔を真っ赤にして慌てている。
その様子も、とてもかわいいわ・・・v
「マルセル様、私のこと、嫌いですか?」
「そ、そんなことないよ!で、でも・・・はずかしいし・・・」
「ねえ、マルセル様、立って♪」
マルセル様が立つと、私は両手をマルセル様の首の後ろに回した。
「マルセル様・・・」
私は再び唇を重ねた・・・

マルセル様は、全身を硬直させて、動かない。
「やだもう、マルセル様ったらvそんなに緊張しなくても・・・うふふ・・・v」
私は、マルセル様の視線が私の胸元に注がれているのを感じている・・・
もう少し開けてみよう・・・v
ごくり。
マルセル様が息を呑む音が、私にも聞こえた。
私はマルセル様を再び座らせると、マルセル様の顔を自分の胸に近づける・・・
そして、私はそこで胸を露出させた。
「ア、アンジェリーク・・・!」
「うふふ、マルセル様ったら、何固まってるんですかあ?」
私の胸が、マルセル様の顔を挟みこんだ・・・。
「マルセル様、気持ちいいですか?」
「うん・・・v」
私はマルセル様の口元に乳首を持っていった・・・。
「はい、マルセル様、あ〜ん♪」
マルセル様の口が、私の乳首を吸いこんでいく・・・
「あ・・・」
ちゅぱちゅぱ・・・
マルセル様はまるで赤ん坊のように、私の乳首を吸いつづけた・・・
372490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/02 21:34 ID:jAuYOmWu
私の体が、次第に赤く染まっていく・・・
気持ちいい・・・
「マルセル様、私もあなたをもっと気持ちよくして差しあげますね♪」
私はマルセル様から胸を離すと、今度はマルセル様の股間に手を伸ばした・・・。
「あ・・・」
マルセル様のズボンからおちんちんを引っ張り出す・・・
そのおちんちんは、厚い皮に包まれていた・・・。
「マルセル様・・・剥いて差し上げます・・・」
私はマルセル様のおちんちんをつかむと、勢いよく根元の方に引っ張った。
「ぎゃっ!」
マルセル様の悲鳴と共に、厚い皮がめくれて、亀頭が剥き出しになった。
「う・・・くう・・・」
慣れていないせいか、マルセル様は痛がっている・・・
私はその亀頭を口の中に含んだ・・・
マルセル様のおちんちん、すごく固い・・・v
「ふう・・・ふぬう・・・」
マルセル様の口から喘ぎ声が漏れる・・・
突如、マルセル様のおちんちんが緊張した。そして、私の口の中に大量のスペルマを放出した。
「きゃっ!」
私の口の中が、熱くて苦いものに満たされていく・・・

私はそれを飲み込むと、再び亀頭を口に含んだ・・・
すると、マルセル様は再び元気になる・・・
若いわね・・・(w
373490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/02 21:50 ID:jAuYOmWu
マルセル様が元気になったのを確認すると、私はすべての衣服を脱いだ。
「マルセル様・・・v」
私はベッドに横になった・・・
そしてマルセル様に向かって股を広げる・・・
「マルセル様・・・、来て・・・v」
マルセル様は立ちあがると、ゆっくりと私の方に近づいてきた。
「アンジェリーク・・・、ぼ、僕、初めてだけど、いい・・・?」
私が返事を言う前に、マルセル様は♂を私の♀に当てる。そしてゆっくりと腰を沈めた・・・
「はあうっ!」
痛みと共に、私の体に電流が走る。
「マ、マルセル様、気持ちいいです・・・v」
「アンジェリークの中って、やわらかくて、暖かい・・・」
マルセル様は少しずつ腰を動かし始めた・・・
その一振り一振りに、私の体が反応する・・・
「あっ、あっ、あっ・・・」
マルセル様の腰の動きが、次第に速くなっていく・・・
「アンジェリーク!気持ちいいよ〜!」
「わ、私もです〜!あああ、あああ、あああんv」
ぐちゅ、くちゅ、にちゅ、すちゅ・・・
マルセル様の♂は、的確に私のスポットを突いてくる・・・
「んああっ!んあっ!あああっ!」
私の♀が愛液であふれ始めた・・・
「ア、アンジェリーク!僕もう・・・あああああああああああああああああっっっ!!!」
「私も・・・あああああああああああああああああああああああっっっ!!!」
私のお腹が熱いもので満たされた・・・

「ねえアンジェリーク、またこうして遊んでくれる?」
「はい、もちろんです、マルセル様v」

おしまい
374名無しさん@ピンキー:03/10/02 23:10 ID:V7ZSi5oc
アンジェリーク乙でした。

そうかスレは無かったんだ
375490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/03 11:42 ID:pHm2cbha
ウマゴヤシがおいしそうに茂っている北海道の初夏・・・

僕が現役を引退して初めてのシーズン・・・
「はあ〜、退屈なのね〜・・・」
僕は自分の部屋で寝転がっていた。
大観衆の前でライバル達としのぎを削っていたあのころは、よかったのね・・・
それにくらべると今は、ほんとに退屈だ・・・

「んあっ!」
車のエンジンの音で、僕は目が覚めた。
「さあ、着いたぞ。」
外で何人かがわいわい騒いでる・・・
一体なんだろう・・・?
僕は外に出て、様子を見ることにした。
外には、一台の馬運車が止まっている・・・。
そして、中から一頭の牝馬が出てきた。そして僕と目が合った。
「おお、たれ蔵くんも待ちきれなくて出てきたぞ。はははっ!」
横で若ぞうの兄ちゃんが言った。
「アンカルジア・・・」
「お久しぶりね、ミドリマキバオー。」
ミドリマキバオーとは、僕の競走名だ。そして、彼女はアンカルジア。
かつて僕たちとしのぎを削っていたライバルの一頭。
でも、その彼女が、うちに何の用だろう・・・?

僕は彼女を伴って、うちの牧草地に入った。
「なかなかいいところね。」
彼女はにっこり微笑んだ。
そして、僕はこの牧場を説明した。
しかし、彼女の目はずっと僕を見つめている・・・
いったいどうしたんだろう・・・?
376490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/03 12:01 ID:pHm2cbha
「んあ?僕の顔に何か付いてるのね?」
「うん、目と口と大きな鼻の穴が。」
「そ、それは当たり前なのね〜」
「うふふ。」
しかし、彼女は僕から目を離そうとしない・・・
「そ、そんなに見つめられると、何だか恥ずかしいのね・・・」
彼女は立ちあがると、僕の横に体を並べて腰を下ろした。
現役時代にはなかった甘酸っぱい香りが、周囲に漂っている・・・。
その匂いを嗅ぐと、僕も何だか・・・ふらふらしてくる・・・
「懐かしいわね・・・こうやって体を並べて勝負を競っていたあのころ・・・。結局あなたには
一勝もできなかったけど・・・」
「でも、君はあのころとは随分変わったのね・・・。今は何か体中から、クラクラさせるような
香りがする・・・」
「そう?・・・うふふ、ありがと・・・v」
そして、彼女は僕に体をくっつけてきた・・・。

こうやって体を密着させていると、次第に僕の♂が痛くなってきた・・・。
わわっ!僕の♂が、ビンビンに固くなっている・・・
彼女はそれを見ると、かすかに微笑んだ。
「たれ蔵くんも、私を感じてくれてるの?・・・嬉しいな・・・」
そう言って彼女は立ちあがると、僕にお尻を向けた。
そして、尻尾を持ち上げると、彼女の♀が剥き出しになる・・・。
「は、初めて見たのね・・・」
♀からは、おびただしい量の汁が滴り落ちていた。
「私もこんなに興奮しているの・・・。」
そして、彼女はそのまま、再び腰を下ろした・・・。
「ねえ、たれ蔵くん、ちょうだい・・・v」
377490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/03 12:21 ID:pHm2cbha
僕はしばらく立ち止まっていた・・・
「どうしたの?早くいらっしゃいよ。」
「ど、どうすればいいのね・・・?」
「そのあなたの股に付いてる固いものを私のこの穴に入れればいいのよ♪」
彼女は尻尾を再び持ち上げた。また彼女の♀が剥き出しになった・・・。
あ、あの形を見ると、何だか興奮するのね・・・
「さあ、早くっ!」
僕は彼女のお尻にしがみつくと、おそるおそる彼女の♀に僕の♂を近づけていく。
「んんっ!」
僕の♂が、彼女の♀に入り込むと、彼女の喘ぎ声が漏れた。
「んあっ!・・・き・・・気持ちいいのね・・・」
「た、たれ蔵くん、もっと、もっと激しく突いて〜っ!」
僕は彼女に言われるまま、腰を振り始めた・・・
「んっ、んっ、んっ・・・!」
「んあっ!んあっ!んあっ!」
僕の♂と彼女の♀がこすれ合うたびに彼女の♀から潮吹きがほとばしる・・・
「ああっ!ああっ!ああ〜っ!」
彼女はおたけびをあげ続けている・・・
僕ももう・・・
「うっ!!!」
僕の♂が不思議な感触に包まれると、何かが僕の♂から出てきた。
そしてそれは、彼女の♀に大量に注ぎこまれた・・・。
378490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/03 12:22 ID:pHm2cbha
「それじゃあ、たれ蔵くん、またね・・・」
彼女は僕の顔にキスをすると、再び馬運車に乗っていった。
そして馬運車は走り去っていった・・・。

「んあっ!」
車のエンジンの音で、僕は再び目覚めた。
今度は何・・・?
僕が外に出ると、若ぞうの兄ちゃんが、僕を見て一言。
「さあ、たれ蔵くん、次の相手だよ!」

おしまい
379名無しさん@ピンキー:03/10/03 14:05 ID:NV8j2B0Q
すげえものを見た気がするw
380名無しさん@ピンキー:03/10/03 19:27 ID:bTb+8Aaj
獣姦・・・じゃねえよな・・・
何なんだ・・・ でもGJ
381名無しさん@ピンキー:03/10/03 23:35 ID:ku5GMQ3w
時刻は私たちで言う午前2:00ぐらい、場所は魔道アカデミーの学生寮・・・の一室。
「ああっ!ああっ!はぁ!はああぁ! カ・・・カルノ! もっと!もっとぉ!」
「ロ・・・ローザ!お・・・俺、も、もう」
「だ・・だめぇ!まだ・・・まだ出さないで!一緒に・・!一緒にぃ!」
「そ・・・そんなこと・・・言ったって・・・・・・・・うっ!」
どくっ!どくっ・・!どくっ・・・・・・・・

「アンタさぁ、これで何回目?」 ローザは明らかに不機嫌だ
「えっと・・・多分4回目」 申し訳ないとう表情でカルノは答える
「そういう問題じゃないでしょ!? あれほど先にイかないでって何回言ったら分かるの!?」
「い・・・いや、最初よりは随分マシだろ?それに俺だって何もしてないわけじゃ・・・」
「言い訳するな!」
「はい・・・・・・・。」
「今度うまくいかなかったら!別れることも覚悟しときなさいよ」
「マジかよ!」
この二人、順調というわけではないようだ

翌日
(どうすりゃいいんだか・・・)
彼に課せられた「ノルマ」はかなり厳しいものだった。打開策が見つからないまま自室でぼんやりとしていた
(にしてもアイツも無茶苦茶な事言うよなぁ・・・。かといって口喧嘩じゃどうあがいても勝てっこないし・・・)
あれこれと思い巡らすうち手持ちぶたさのせいか、彼はカードの山に手を伸ばし、一枚一枚をぼんやりと眺めていた
何気なくカードを見ているうちに、あるカードのところで手が止まった。
(もしかしたら・・・)
382名無しさん@ピンキー:03/10/03 23:39 ID:ku5GMQ3w
三日後
「・・・本当に大丈夫なの?」
「ああ もちろん!今日の俺には『切り札』がある!こいつだ」
「何これ? ・・・これ!『威圧のオーラ』じゃない!こんなのでどうしようっていうの!?」
「こうするんだよ! ハッ!」
そう言ってカルノは『威圧のオーラ』を「自分に対して」使用した その直後・・・
「ううっ!」
うずくまってしまった
「カ・・・カルノ!? 大丈夫!?」
「ううっ!ううううう・・・お・・・オオオオオ・・・」
(ど・・・どうしよう・・・)
「カルノ!今先生呼ん・・・」
今先生呼んでくるから待ってて! と言いたかったのだが・・・その声は

「オオオオオオオ!!!!力が湧いてくるゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

という絶叫にかき消された・・・
383名無しさん@ピンキー:03/10/03 23:41 ID:ku5GMQ3w
「カ・・・カルノ?」 呆然とするローザ
「ウ・・ウオオォォォォ!」 そんな彼女を絶叫しつつ力づくでベッドに押さえ込み、服を脱がすカルノ
「ちょ・・・ちょっと何するのよ!放しなさいよ!」ローザは必死にもがくが抵抗できない。すぐに胸と下半身があらわになった
「いい加減にしなさ・・・」
いい加減止めなさいよアンタ!! と言いたかったがある物を見てしまったために声が出なくなった・・・
いつもしている時よりも大きく、そして太くなったカルノの性器を・・・
「そ・・・そんなの・・・入らないよ・・・止めてよ・・・」
彼女の声はもうカルノには届いていなかった。彼はその巨大なものをローザの秘所に無理やりねじ込んだ
「ひぐっ!ああああああああ!」
ローザは悲鳴を上げた が、カルノはそれを無視してピストン運動を開始した
「やだ!止めて!裂けちゃうよぉ!」
彼女が叫べば叫ぶほど、ピストン運動は激しくなり、中に挿入されている物も大きくなっていく・・・
しばらくの間は悲鳴が聞こえていたが・・・
「ひあ・・・あ、あぁ?」(あれ・・・?何・・・? 気持ちいい・・・?)
ローザはその感情を頭では否定した・・が、
「はぁ・・・はぁん!あっ!あっ!・・・」
口から漏れる声は快感を感じているものであった 徐々に頭のほうも素直になっていく・・・
「カ・・・カルノ!もっと・・・もっと激しく突いてぇ!あっ!はああぁ!」
「ウウウ・・・ウウウウウウウウ・・・」
「駄目ぇ!まだイっちゃダメェ!イく時は、一緒にぃ!」
「ウウウ・・ウオオオオオオオオオオオ!」
「カ・・・カルノォォォォ!はぁ! ああああああああああああああああっっっっ!!!」
二人は初めて一緒に絶頂に達し、そのまま意識を失った・・・
384名無しさん@ピンキー:03/10/03 23:42 ID:ku5GMQ3w
翌朝
「朝・・・? 寝ちゃったんだ・・・」
「う〜〜〜ん・・・あ、ローザ おはよう」
寝ぼけたカルノが声をかける どうやら元の彼に戻ったようだ。
「カルノ!」
「うわ!何だよ!」
「アンタねぇ!昨日のはセックスじゃなかったわよ!あれは私をレイプしてるっていうのよ!」
「そんな事言ったって俺でもどうしようもなかったんだぜ!?」
「言い訳は止めなさい!」
「・・・・・・」
終わった・・・そう思ってがっくりと肩を落とすカルノ・・・お先真っ暗とはこのことだろう。
「でもさあ」
ローザは少し顔を赤くしつつ言う
「とっても・・・気持ち良かったよ それに、ワイルドなカルノも、悪くはないし・・・」
「え・・・?そ・・・それって?」
カルノの目に光が戻る
「これからもよろしくね、カルノ・・・・・・大好きだよ!」

終わり
385名無しさん@ピンキー:03/10/03 23:47 ID:ku5GMQ3w
後書き
俺の実力ではこれが限界でした  _| ̄|○
カルノがとことん情けないし、レイプ物(一応俺の中では)なのに最後はまるく収まってるし、
力が湧いて(ry)ってところはもう論外だし
すでにアヴァロンネタあるし 良い所ねえ・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あとタイトルも考えたのですが何かみんな(他の板見てた)タイトルつけてないみたいなので付けなかったんですが
タイトルの有無は作者の自由ですよね?(ヘタレ丸出し)

用語解説

「力が湧いてくるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
新三国無双3の序盤で出てくる敵武将、張宝(チョウホウ)の名台詞
俺のサークルで一時期この台詞が大流行いたしました。面白すぎ。
機会があればぜひ一度現物を見てください。爆笑できます。
386名無しさん@ピンキー:03/10/03 23:49 ID:ku5GMQ3w
UPしといてミス発見
最初の
×私たちでいう午前2:00くらい
○私たちの世界で言う午前2:00くらい

死んでくる
387名無しさん@ピンキー:03/10/03 23:58 ID:7ogr4c3e
アヴァキタ━━━━Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。) ━━━━ッ!!
萌えますた。ありがとうありがとうありがとう。
388328-332:03/10/04 00:45 ID:KO0bKcbf
すみません、仕事とかが忙しくてあまり進んでないのが現状です。
もっとも、元ネタにかまけてたというのも理由の一つにありますが。現在大賢者。

お詫びと言ってはなんですが、とあるスレにSSを投下します。 あまりエロくはないですが。
389490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/05 22:20 ID:z9WQEzYl
えつこは、一人自分の部屋の椅子に座っていた・・・
「まことくん・・・」
彼女が手に持っている写真には、学校のピクニックのときの様子が写っていた。
みんなで仲良くわいわい騒いでいる。今まではそんな関係だった。
一時期、みつぐくんと急接近したこともあった。でも彼女の本心は・・・
そして、思い切ってまことくんに昨日、告白した。
「まことくん、好きなの!」
だが、まことくんの答えは・・・
「ごめんなさい。」
そう、まことくんにはさなえちゃんがいたのだ。
そして、二人は両想いだったのだ・・・

えつこはふと、自分の胸をさわってみた。
私の胸は、さなえちゃんより大きいのに・・・
私のお腹は、こんなにくびれているのに・・・
そして、私のお♀んこは、こんなに濡れているのに・・・
いつのまにか、えつこは手のひらで体中を撫で回していた・・・。

えつこのシャツがめくれて、その豊満な胸が剥き出しになる・・・
えつこはそれを自分でつかむと、人差し指で乳首をなでる・・・
「はあ・・・はあ・・・」
次第にえつこの体が赤く火照り始めた・・・
そして、えつこの人差し指が、お♀んこをくすぐる・・・
「あん・・・あん・・・」
えつこの口から、喘ぎ声が漏れた・・・
お♀んこからは、甘酸っぱい液がにじんできていた・・・
ふと、えつこは、いじくっていた人差し指を口元に持ってきて、舌でなめてみた。
何だかとても恥ずかしい。
こんなところを誰かに見られたらどうしよう・・・。
390490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/05 22:37 ID:z9WQEzYl
そのころ・・・
「まあ、みつぐくん、わざわざ来てくれてありがとう。」
えつこの母さんが、玄関口でみつぐくんを出迎えていた。
「いえ、それよりも、昨日、えつこさんが何だか元気がなかったんで・・・。」
「そうなのよ。いったいどうしたのかしら?とにかく、さあ、お上がりくださいな。」
「おじゃまします。」
そして、みつぐとえつこの母さんはえつこの部屋に向かった。
しかし、えつこはオナニーに夢中でみつぐが来た事に気がついていない・・・

「えっちゃん、入るわよ。」
「ん・・・んん・・・」
「変ね、どうしたのかしら?返事がないなんて・・・」
母さんはドアを開けた。
ふと、えつことみつぐの目が合った。
「のわわわわわっっ!!!」
思わずみつぐはのけぞってひっくり返った。
「えっちゃん!何やってるのっ!」
「き・・・きゃああああああああああっっ!!!」
えつこはドアに向かって手当たり次第手の届く範囲にあるものを投げつけた。
「勝手にドアを開けないでよっ!この変態!」

みつぐはえつこの部屋の椅子に座った。
「で、何しに来たのよ?」
えつこはみつぐを睨んでいる。
「俺は、お前が元気なさそうだったから、様子を見に来ただけだ。」
みつぐがほほを赤く染めながら顔をそむけた。
先ほどのえつこの痴態が目に焼きついて離れない。
みつぐの♂はズボンの中で元気になっていた・・。
391490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/05 22:58 ID:z9WQEzYl
えつこはやがて、ポツリポツリと話しはじめた。
「あたし、ほんとは、まことくんが好きだったの。」
「!!!」
みつぐは驚いた。俺は、えつこが好きだ。そして、えつこも俺のことを好きだと思っていたのに、
えつこは・・・
「それで、昨日思いきって告白したんだ。・・・でも・・・やっぱり・・・」
えつこの目から、涙が流れ落ちた。
「・・・ふられちゃった・・・やっぱり、さなえちゃんがいたから・・・」
みつぐは泣きたくなった。自分の好きな女の子から、こんな話を聞かされるなんて・・・
そして、みつぐは声を荒げた。
「な、何で、俺じゃダメなんだよっ!そりゃ、まことのほうがカッコよくて、いい奴だけど、でも、
えつこを想う気持ちは、絶対に負けないのに!」
みつぐの真剣な眼差しが、えつこを捕らえた。
えつこはみつぐの両肩をつかむと、みつぐの胸に顔をうずめた・・・
「・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
えつこは声をあげて泣き始めた・・・
いつのまにか、みつぐの目からも涙があふれる・・・
「えつこ・・・えつこ・・・!」
「私、バカだった・・・すぐ近くに、こんなに想ってくれる人がいるのに・・・本当に・・・
ごめんなさい・・・」
ふと顔をあげたえつこを見て、みつぐは胸がドキリとした。
えつこ、こんなにキレイになったんだ・・・
気がつくと、みつぐのたらこ唇は、えつこの唇に重なっていた・・・
「んん・・・んんん・・・・・・」
えつこの口から、吐息が漏れる。
みつぐはその息さえも全部吸い取ってしまうかのように唇に吸いつく・・・
「えつこ、お前の気持ちがどうであっても、俺の気持ちは・・・お前を愛してる!」
392490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/05 23:27 ID:z9WQEzYl
えつこの豊満な体が、ベッドに転がる・・・
そして、その上から、みつぐが覆い被さった。
みつぐは何度も何度もえつこのみずみずしい唇に自分のたらこ唇を重ねた・・・
そして、みつぐはえつこのシャツに手をかけると、一気に上に引っ張りあげた。
えつこの胸があらわになると、みつぐは両手でえつこの胸を揉みしだく。
「ふう・・・ふああ・・・ん・・・」
えつこはみつぐの手のひらの動きに合わせて喘ぎ声をあげ続けた・・・
そして、えつこの胸の赤いポッチが、みつぐを誘う・・・
みつぐの口がえつこの胸の赤いポッチに吸いついた・・・
「はああん!ああん!」
そして、みつぐはえつこの腰に腕をまわし、そっと抱き寄せる・・・
胸からお腹へと、みつぐの舌が這いずりまわる・・・
やがて、みつぐの口に長い毛が入り込んできた・・・
これがえつこの陰毛か・・・
みつぐは入念に毛の生え際を舌でマッサージする。
やがて、みつぐの視界に見たこともないものが飛びこんできた。
ごくり。
みつぐは思わず息を飲んだ。
それは、えつこの割れ目の下から妖しく光っていた・・・。
これが、これが・・・えつこの・・・お♀んこ・・・
みつぐが舌で舐めると、甘酸っぱい香りが口の中いっぱいに広がる・・・
突然、えつこが体をひくひくさせた。
次の瞬間、えつこのお♀んこから、大量の液体があふれ出た。
「えつこ、俺を感じてくれているんだ・・・」
えつこは顔を真っ赤にした・・・
393490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/05 23:47 ID:z9WQEzYl
みつぐが、えつこの体に覆い被さった。
そして、次の瞬間、えつこの体に緊張が走る・・・
ずぶずぶずぶ・・・
何か大きくて固いものがえつこのお♀んこの中に入り込んできた・・・
「くっ!」
えつこは思わず歯をくいしばる。
それはえつこの膣の奥に届くと、そこで止まった。
えつこのお♀んこに、痛みが走る・・・
下を向くと、みつぐの♂がえつこのお♀んこに侵入しているのが見えた。
これが、これが・・・私の・・・初めての・・・セックスなんだ・・・そっか・・・
えつこは両足をあげると、みつぐの腰の後ろにまわす・・・
「みつぐくん、突いて・・・」
「わかった・・・」
みつぐの腰が、勢いよく動き出した。
くちゅ、くちゅ、くちゅ・・・
みつぐとえつこがこすれるたんびに、いやらしい音が聞こえてくる・・・
「えつこ、気持ちいいか?」
みつぐの問いかけに、えつこは答えない。いや、正確に言うと、答えられない。
みつぐの一突き一突きが、えつこのGスポットを刺激する・・・
それに合わせて、えつこのお♀んこから、愛液がとめどもなく溢れ出す・・・
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、すちゅ、すちゅ、すちゅ、すちゅ・・・
二人が奏でるハーモニーは、二人を快楽の絶頂へと導く・・・
「んあっ!んんあっ!んあああああああっっ!!!」
そして、とどめの一撃が振り下ろされた・・・
「ああああああああああああああああああああああっ!!!」
途端に、えつこの中に熱いものが満たされた・・・
394490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/05 23:55 ID:z9WQEzYl
二人は力尽きたように寝っ転がった。
えつこの瞳は、おだやかにみつぐの顔を見つめている・・・
「幸せって、こんなに近くにあったんだね・・・v」
「そうだぜ。」
みつぐは再びえつこに優しくキスをした。

おしまい

ふう・・・、クッキングパパのSS,いかがだったでしょうか?
次は何を題材にしようかなあ・・・?
395名無しさん@ピンキー:03/10/06 02:21 ID:Rm1xXH8Y
>>394
もしかして階下に母親がいるのにやっちゃってるんだろうか…
しかしすごいですね。まさかこの作品をって感じですが。

個人的に「死刑囚042」のゆめ×良平で書いて欲しいなあ。
396名無しさん@ピンキー:03/10/08 08:53 ID:BsecssVW
保守
397490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/08 20:11 ID:fu4uE5BZ
「せ、千兵衛博士、今日は、お願いがあって参りました!」
「どうしたんだ、そんな急に改まって?」
千兵衛はオボッチャマンを自分の研究室に招きいれると、椅子に落ち着かせた。
「で、今日はどうした?」
千兵衛がいつものくわえタバコでオボッチャマンに質問する。
オボッチャマンは顔を赤く染めてうつむいている・・・
「そ、その・・・実は・・・」
そのもじもじした様子に、千兵衛は考え込んだ。
(よほど話しにくいことなんだろうか?)
やがて、オボッチャマンは決心したように話し始めた。
「じ、実は、アラレさんの体に、おま○こを作っていただきたいのです!」
へっ?
「ど、どういうことかな、オボッチャマンくん?」
「あ、あの、僕、一度でいいから、セックスというのをやってみたくて・・・」
「それなら、何もアラレでなくても、人間の女の子で・・・」
千兵衛の言葉にオボッチャマンが反論する。
「ぼ、僕は、アラレさんじゃないと嫌なんです!アラレさんに、僕の童貞を捧げたいのですっ!」
「しかし、お前、勃起できるのか・・・?」
千兵衛の言葉に、オボッチャマンは言葉を詰まらせた。
「えっ・・・?それは、その・・・。」
「仕方ないな・・・。では、まずお前に勃起の機能を付けるか・・・。」
千兵衛はオボッチャマンを作業台に寝かせると、早速改造に取りかかる・・・。
ちゅい〜ん♪
「さあ、終わったぞ。お前には特別に、わしのチンポと同じサイズにしてやったからな。」
「あ、ありがとうございますっ!」
「では、アラレとお前が激しく絡みあってるとこを想像してみろ。」
「は、はい!う〜ん・・・」
オボッチャマンが想像を始めると、彼の物は勢いよくそそり立つ。
398490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/08 20:13 ID:fu4uE5BZ
「オボッチャマン、そのチンポを軽く握って、前後に揺すってみろ。」
「は、はい・・・あ・・・何だか・・・変な気持ちに・・・」
オボッチャマンの体が、次第に赤みを帯びてきた・・・
「ああっ!!!」
その先端から、がまん汁が出てきている。そして・・・
「ああっ!ああっ!」
どぴゅどぴゅ!
真っ白い液体が吹き出た。
「うむ、大成功のようだ。はっはっは!」
「千兵衛博士、き、気持ちよかったです・・・!」

オボッチャマンが帰ると、千兵衛は考え込んだ・・・
「オボッチャマンはこれでよし。あとは・・・アラレか・・・」
実は千兵衛博士は、女性のおま○こというものをじっくり見たことがないのだ。
千兵衛博士には、みどりさんという奥さんがいる。そして、ターボという息子までいるのだが・・・。
みどりさんとの夫婦生活はいつも電気を消して行われるからなあ・・・
よし、ではさっそく今夜・・・
千兵衛博士は、決意を固めた。
399490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/09 11:30 ID:2gQAvDxB
そして夜・・・

「千兵衛さん・・・v」
いつものように、みどりさんが抱きついてくる・・・
「んんん・・・」
千兵衛が右手でみどりさんの♀をさわると、みどりさんは思わず喘ぎ声をもらした。
すかさず千兵衛は明かりをつけた。
「!!!・・・千兵衛さん、何を!?」
「みどりさん、僕はあなたの・・・すべてが見たい!」
「いやっ!」
みどりは顔を真っ赤にして叫んだ。
みどりは体を見られるのが恥ずかしいのではなく、快楽によがり狂う自分を見られるのが恥ずかしいのだ・・・。
「おねがい、千兵衛さん。明かりを消して・・・。」
みどりが涙目で懇願した。実は千兵衛はこの涙に弱いのだ。
「みどりさん・・・僕は・・・」
では、明かりを消すまでの間、このみどりさんの♀をしっかりと目に焼き付けておこう・・・
そして千兵衛はスイッチの紐に手をかけた。
その間、みどりさんの♀をしっかりと目に焼き付けておこう・・・
明かりが消えた。
千兵衛の指が再びみどりの♀に入り込む・・・
「ああん・・・」
この感触もよく覚えておかないと・・・
千兵衛は念入りに指で形を確認した・・・
そのたびに、みどりさんがかわいい声でさえずる・・・
「あん・・・あん・・・」
やがて、千兵衛の♂が、みどりの♀に包まれる・・・
「あああああっ!ああああっ!」
みどりのさえずりが途端に激しくなる・・・
千兵衛の腰は容赦なくみどりを襲った・・・
400490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/09 14:05 ID:lTBiwDkL
「ああああああああああああああああああっっっ!!!」
みどりが絶頂に達した瞬間、千兵衛の♂から熱いものが流れ出た。

次の日・・・
みどりが出かけると、千兵衛はいつものように研究室に閉じこもる・・・
アラレの新しい体は、昨日のうちに作っておいた。
後はここに『おま♀こ』を作るだけ・・・
千兵衛は昨日見たみどりのおま♀こを思い浮かべた。
あれが、こうなって・・・この位置には・・・
よし、思い出せたぞ!
そして、アラレのおま♀こ製作が今、始まった・・・

「できたっ!」
時刻はもう夕方だ。
ごくり。
千兵衛は目の前にあるアラレのおま♀こを見て、思わず生唾を飲み込んだ。
みどりさんがモデルなのだが、正直言って、リアルに作りすぎたかも・・・
千兵衛の♂が、たちまち元気になった・・・
ぷっくりとふくらんだその恥丘に、うっそうと茂る陰毛・・・
その下から男を吸い寄せるかのようなワレメが覗いている・・・
千兵衛は自分で頭を殴った。
「い、いかん!アラレの初物は、オボッチャマンにやらないとかわいそうだろうがっ!」
そのとき、ちょうどアラレが帰ってきた。
「たっだいま〜♪あれ?博士、何やってんの?」
「おお、アラレ。今ちょうどお前の新しい体ができたところだ。こっちに来なさい。」
「ほ〜い♪」
401490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/09 14:17 ID:lTBiwDkL
かちゃり。
新しい体に、アラレの首を装着すると、アラレはじっと自分の股間を見つめている・・・
「かっくい〜!」
そう言ってアラレは指でつんつんした。
「あ・・・何か変・・・」
「アッ、アラレ!そういうことをするんじゃありません!」
「どして?」
「そういうことは、好きな男の子の前でするものなのっ!」
「ふ〜ん・・・」
アラレはしばらく考え込むと、千兵衛に言った。
「じゃあ、おぼっちまんくんの前でやればいいんだね?」
「そう!そういうことで〜す♪」
「じゃあ、行ってきま〜す!きーん!」
アラレが家を飛び出すと、千兵衛はふと、ため息を漏らした。
「何か、どっと疲れた・・・」
402490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/09 20:54 ID:QPPhRKIy
きーん・・・
アラレがいつものように猛スピードで走りぬける・・・
「ひっ!!」
ちょうどパトカーで走っていたガラとパゴスは、その姿を見つけると恐怖した。
だが・・・
今日のアラレはパトカーに見向きもしない。
「ほえ?いったいどうしたんだ?」

そして、アラレはオボッチャマンの家の前に来た。
「おぼっちまんく〜ん!」
その声にオボッチャマンが素早く反応した。
「アラレさんっ!来てくださったんですねっ!」
オボッチャマンはアラレを家の中に招きいれた・・・

つづく
403358-359:03/10/10 23:46 ID:dt+AXtFP
割り込んで申し訳ないけど、スレ借りまつ。
前回と同じく、ジャンルは「アヴァロンの鍵」。鬼畜注意。

-------------------------------------------------------
何故か、逆らえなかった。
きっとあの瞳のせいだ。ローザは思う。
あの冷たい目が、きっと魔法をかけたのだ。
二人の関係は、誰にも言えない。
 
「も……許して……」
聞き入れて貰えない事は判り切っていたが、ローザはそんな事を言った。
思った通り、アリューシャの返答は素っ気無い。と言うか、声すら出さない。ただ僅かに、首を横に振るだけだ。
足元に跪いたローザにちらりと視線を落し、その首に繋がれた鎖を乱暴に引き寄せる。
「まだ、口の聞き方がなっていないようだな」
「ご、ごめんなさいっ、ごめんなさい……っ!」
怯えた様子を見せるローザに、アリューシャはサディスティックな笑みを浮かべた。
じゃらり、彼の手に握られた鎖が音をたてる。
きつめの革製首輪に繋がれたそれに引き摺られるようにして、ローザはアリューシャの股間に顔を埋めた。
「許して欲しければどうすればいいのか……判っているな?」
「……は、い……」
じゃらり、手首にも巻き付けられた鎖が音をたてる。
不自由な手を必死に動かし、ローザはアリューシャの服を丁寧に緩めていった。
コートの前を完全にはだけさせてから、口を使ってズボンのジッパーを降ろす。
教え込まれた通りに喉の奥まで一気に飲み込むと、アリューシャは満足げに息を吐いた。
「こっちの覚えはいいんだな、淫乱な女だ」
アリューシャが、喉の奥で笑う。ローザはかぁっと頬を赤らめた。
それでも、奉仕を止める事はない。歯を立てないように注意を払いながら幹に舌を絡め、雁首や鈴口を刺激する。
「………」
404358-359:03/10/10 23:48 ID:dt+AXtFP
ちらり、とアリューシャを見上げる。彼はいつもの通り、どこかつまらなそうな表情のまま、遠くを見ている。
しかし、それが彼なりの肉欲の堪え方だと知っているローザは、特に気にもしなかった。
口の中で徐々に体積を増していく男根が、彼の表情よりも雄弁に、快楽を感じている事を物語っている。
いつものように奉仕を続けて、やがて排泄される彼の精液を飲み干して。
そしてそれから、たくさん苛めてもらうんだ。
「……………気に入らんな」
しかし、ふいに浴びせられたアリューシャの言葉に、ローザの思考は中断される。
慌てて上を見上げると、アリューシャが険しい顔でローザを見下ろしていた。
「何を考えている?」
乱暴にローザの頭を上に向かせると、アリューシャは言った。
無理矢理引き離されたローザの唇と肉棒の間に、つぅっと唾液が糸になって橋を作る。
「何、も……」
「嘘をつくな」
冷たく言い放ち、アリューシャはローザを突き飛ばした。
バランスを崩したローザを押し倒すと、アリューシャはローザの髪を掴み、頬を一度叩く。
痛みに目を閉じたローザの耳元に顔を寄せ、アリューシャは言う。
「まだ、奴隷の心がわかっていないようだな。調教の仕直しだ」
びくりと背を震わせたローザを見て、アリューシャの瞳が嬉しそうに歪む。
ローザの服を乱暴に剥ぎ取りながら、アリューシャは楽し気に続けた。
「縛るか?それとも、蝋を垂らしてやろうか。いや、甘いな……便器にでもなるか?」
言いながらローザを丸裸にしたアリューシャは、ちっと一度舌打ちをする。
どうやら、ローザの秘所が既に湿っていた事が気に食わないらしい。
前戯なしで突っ込んでやろうと思ったのに、とアリューシャは不機嫌そうにローザの身体をひっくり返す。
獣のように四つん這いにされ、足を大きく開かされて、ローザは羞恥心に唇を噛んだ。
「そうだな、尻穴でも犯してやるか」
405358-359:03/10/10 23:50 ID:dt+AXtFP
言い放ち、アリューシャはローザの尻にぐっと性器を押し当てた。
ローザの絡めた唾液に助けられ、強引なアリューシャがずぶずぶとローザの中に沈んでいく。
声にならない声で悲鳴を上げ、ローザは大きく背をしならせた。
無意識のうちに苦痛から逃げようとした身体は、アリューシャの意外な程強い腕に押さえ込まれてしまう。
「暴れるな!」
アリューシャの強い声が、ローザの抵抗を一瞬で封じる。
強い痛みと、ぬめる感触。血の匂い。
およそ甘いとは言えないそれらを五感で感じながら、ローザは激しい衝動を感じていた。
マイナスなそれらの感覚を上回る程の激情。いや寧ろ、マイナスの感覚すらもプラスに感じてしまうような。
「ああ……いいぞ、ローザ。御褒美に、中に出してやるからな」
満足したようなアリューシャの声を聞き、ローザもそれだけで軽い絶頂を迎えてしまう。
これは愛だ。そう確信しながら、ローザは身を震わせてアリューシャの熱を受け止める。
これは愛なのだ。誰に何と言われても、これは間違いなく、愛の形なのだ。
406358-359:03/10/10 23:51 ID:dt+AXtFP
「……あ……、時間……」
碌に余韻を味わう事も身を浄める余裕もなく、気怠い身体を起こすとローザはのろのろと服を身に着け始めた。
今日の修行の開始時間が間近に迫っている。遅れれば順番を抜かされるので、待ち時間が増えてしまう。
鎖の跡を隠すように服に袖を通すと、今まで黙ってローザを見ていたアリューシャの目が腹立たし気に歪む。
咎められるような視線に、ローザは思わず目を伏せた。
「何で、こんな服を着るんだ?」
「でもこれは……いつもの、服……」
「言い訳をしても無駄だ」
ローザの服の袖口を掴み、アリューシャが冷たく言う。
ローザは、ちらりとアリューシャの瞳を覗いた。
熱く感じてしまう程、冷たい瞳。
「鎖……の、跡が……見えちゃう、から……」
「ほぅ、私の付けた跡を隠すというのか?」
アリューシャの手に力が篭り、ローザの両袖が乱暴に引き千切られた。
首に付けていた装飾品も無理矢理外され、赤いラインがくっきりと晒されてしまう。
ローザの白い肌にはあまりに目立つ、いくつもの赤い跡。
アリューシャは小さく笑うと、千切った袖を無造作に床に放った。
「お仕置きだ。今日はその姿で修行を受けるんだな」
冷たく言い放つアリューシャの言葉に、ローザは頷く。
本当は跡など気にしていないのだが、ローザはわざとそんな事を言ったのだ。
そうすれば、もっとお仕置きしてもらえる。恥ずかしい目に合わせてもらえる。
自分がアリューシャのものだと、実感させてもらえる。
「おまえは、私の奴隷なのだからな」
アリューシャの言葉に笑顔を噛殺して、ローザはわざと怯えた表情で頷いてみせた。
冷たくされて、嬲られて。虐げられて、毒づかれて。身も心も、全て彼のものになって。
その奥にあるアリューシャの真意を感じ、ローザの身体は熱くなる。
自分は恋の奴隷だ。そんな事を考えて、ローザはほんの少しだけ笑った。
407358-359:03/10/10 23:53 ID:dt+AXtFP
おそまつさまですた。鍵はエロパロ板にスレがないので勘弁して下さい。
んで、またココ貸して下さい。最後に、鬼畜+暗い話コンボで正直スマンカッタ
408490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/11 07:15 ID:96arK5rL
完成まであと何日かかるかわからないのでどんどん割り込んじゃってください・・・(汗
409名無しさん@ピンキー:03/10/11 13:06 ID:TaOFOAaP
アラレちゃんのエロパロとはまた、すごいものを……。
しかし千兵衛博士、毛を生やしてはいかんだろう、毛は。
ここはやはり、つるつるにタテスジとするべきでは……いや、単なる炉利の戯言です。
410名無しB:03/10/11 17:22 ID:clIy17ww
初投稿です。
「ボボボーボ・ボーボボ」のビュティ×へっくんです。

-------------------------------------------
都会。
ホテル。
奇妙な七人組が店内に入っていく。

「寝るぜ!」
「ウォァィゥェィヤァッ!」
「こうも都合よく宿が見つかるとはな」
「ぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」
「で〜・ん〜・が〜・く〜ファイッ!」

アフロ。
トゲ玉。
ウン●。
ところてん。
田楽。

「あの・・・ボーボボさん部屋の割り当てを・・・」
「えーと・・・三人部屋一つと二人部屋二つだって」

ドクロ服。首輪。
桃髪。ヘソ出し。
日々一般市民を脅かしている「毛狩り隊」を日々倒しに旅をしている一行。
411名無しB:03/10/11 17:22 ID:clIy17ww
「ボーボボ、今後の戦いについて話があるのだが」
「そうか、じゃあ俺はソフトンと一緒の部屋に入る」
「ボーボボとソフトンさん・・・っと」

「スメラシカ!」
「ホメストーニ!」
「カルマンドーレ!」
「フォーメーションエルパスク!(理解不能)」
「首領パッチ君に天の助君に田楽君ね・・・」

となると。
自動的に、残りの一部屋はビュティとヘッポコ丸が入ることに決まった。

「じゃ、おまえら朝八時にチェックアウトだぞ。遅れたら殺す」
「わかった〜」
「奥さん良い化粧品入ってますよ」
「あらヤダそれじゃ見せていただこうかしら」
「バカx3はギロチンの刑」
「えええっ!」
412名無しB:03/10/11 17:27 ID:clIy17ww
「(・・・・・・・)」
「へっくんと一緒の部屋って始めてだね〜」
「ああ・・・・」

部屋は広くもなく。

「いっつもボーボボかソフトンさんと一緒だったから」

女の子と二人っきり。
少年・ヘッポコ丸が一番苦手としてる状況だった。
いくらあの3バカ+αにとんでもないことされたってここまで困らない。

「じゃ、先にお風呂入ってくるね」
「ああ」


「・・・・・どうしよう・・・・・」

一方。

「やっくん!?やっくんなのね!?」
「宇宙のオトモダチ〜」
「ケンカ一本5000円なのら」
「よし買った!」
「えー!?」
「いっちょやったりますか(ボキボキ)」
「ちょっとー!」
「やってやりますか(プルプル)」
「二人ともー!?」
「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ぎゃあああああああ!!!」
413名無しB:03/10/11 17:33 ID:clIy17ww
そして夜十二時。


「ふぁ〜・・・ そろそろ寝よっか、へっくん」
「ああ・・・・」

ヘッポコ丸は心に秘めてることがあった。
でも、本人の前となると、いくら回りに誰もいなくたって
あがってしまう性分だったから。
今まで言えなかった。


「どうしたの?へっくん、今日暗いね」
「えっ、あっ、いや・・・・」
「まぁいっか。じゃあ寝ようよ」

言ってしまえば。でも失敗したら。
失敗したら・・・?

そんなこと・・・・日常茶飯事なんだ・・・
迷っていても・・・何もおこらない・・・

次の瞬間。ヘッポコ丸の中で何かが変わった。

「・・・ビュティ!」
「え?何?へっく・・・」

ヘッポコ丸の唇が、ビュティの唇に重なる。
確実に、彼の中で何かが変わっていた。
414名無しB:03/10/11 17:34 ID:clIy17ww
レンゾクトウコウキセイウザイヨーヽ(`Д´)ノウワァァン!!

続きは後程・・・。
415490じゃないけど ◆.lt5gYzbQ. :03/10/13 18:43 ID:/dO+mTcm
む、むずい・・・。
アラレのHシーンがこんなに難しいとは・・・(汗
もうしばらくかかりそうでつ・・・
416名無しB:03/10/13 20:21 ID:15inTfiM
二日も置いてしまってスミマセンスミマセン
では続きでつ。進め方強引ですが・・・・
---------------------------------------------

「へっ・・・・・くん・・・?」
少し顔を赤くしてビュティが尋ねる
「・・・・いっ、いっしょに来て・・・くれ・・・」
少し脳内パニックしながらもビュティの手を引き、
フロントまでヘッポコ丸が進む。
このホテルには、"ああいう"ことをするための部屋が設けられており、別に年齢規制はなかった。
ホテルにやる気がないのか、はたまたそういう考慮をしているのかは不明だが。
「あの・・・・あの部屋に・・・ちょっと」
「はい、ではこの用紙に名前と性別をご記入下さい」
渡された紙には二人ずつのカップルの名前が記入されていた。
そこにヘッポコ丸が二人の名前を入れる。

この時点で、ホテルのことを下調べをしたビュティには何をするのかが分かっていた。
ヘッポコ丸が、何故あんな行動に出たのかも理解していた。
ビュティはただ顔を赤らめ、黙ってヘッポコ丸についていくだけだった。

従業員の案内で奥の「Sグループ専用エレベーター」と書かれたエレベーターを上がり、
近くの一室についた。
「どうぞ、ごゆっくり」
鍵を渡され、二人は室内に入る。

室内には少し広い部屋にタオルケットしかない二人用ベッドがあった。
その隣の棚には雑巾、消臭剤、部屋案内の冊子、そして
小さい器具が入っている箱。
ビュティは黙ってその箱から、薬を取り出す。

そう、避妊薬だった。
417名無しB:03/10/13 20:33 ID:15inTfiM
「もう・・・わかってるんだ」
「うん」
ビュティはそのまま薬を飲み、上着を脱いでベッドの上に座った。
「さあ、へっくん」
「ああ」
ヘッポコ丸も上着を脱ぐとビュティの隣に座った。
そして、もくもくとビュティの服を脱がし始めた。
(以外に大きいな・・・胸。)
ブラジャーのホックに少し悪戦苦闘しながらも、ビュティの上半身の下着は
全て脱がされた。
そして胸を軽く愛撫する。
「んっ・・・・ん・・・・」
ビュティの小さい喘ぎ声がヘッポコ丸の股間を刺激する。
そしてそのままビュティを押し倒し、唇を重ね舌を絡ませる。
既にビュティのショーツはびしょ濡れになっていた。
ディープキスを止め、愛撫していた手を一旦止めると
今度は乳首を右手の指でつまんでみた。
「んぁっ・・・や・・・へっくん・・・っ・・・」
そして左手はショーツを脱がし、そっちを見る。
「もう・・・濡れてる」
「やっ・・・・」
乳首から手を離すと今度はクリトリスを軽く手で摘んだ。
「あぅっ・・・!」
体に走る刺激にビュティが声をあげる。




「・・・もう・・・いいよな・・・?」
418名無しB:03/10/13 20:41 ID:15inTfiM
「ん・・・・うん・・」
ヘッポコ丸がズボンとパンツを脱ぎながらビュティに話しかける。
「ビュティ・・・」
「ん・・・なに・・?」

既にヘッポコ丸の男根は大きさと固さを増していた。
その男根を、ビュティのまだ誰も受け入れたことのない秘部へとあてがう。

「大好きだよ」

「・・・私も・・・」

「大好き・・・・へっくん」

ヘッポコ丸の男根がビュティの膣内に入る。

「んっ、あああっ!」
例えようのない激痛と快感が一気にビュティを襲う。
ヘッポコ丸はビュティを抱きしめ、腰を激しく動かす。
「あっ、んっ、ああっ・・・!」
「ビュティ・・・・!」
激しいピストン運動を繰り返す。
「ああっ、へっ、へっくんッ!」
「大好きだ、大好きだよ・・・!」
そしてビュティは早くも快感の絶頂に到達していた。

「あああああっ!・・イっ、イっ、ちゃうよぉ!」


どぴゅっ!   どくん、どくん・・・・

419名無しB:03/10/13 20:48 ID:15inTfiM
同じころ、天の助&首領パッチ&田楽マンはこっそり部屋を抜け出していた。
二人が部屋を抜けるのに気づいていたのだ。
「あのヤロウ・・・俺のところてんギフトセットを受け取らなかった恨みを(覗いて)返す!」
「キィィィ!ヒロインの座は私だけの物よ!」
「で〜ん〜が〜くぅ〜・・(想像はついているが少しパニックしている)」
さっきの二人の関係者と受付を(半強引に)納得させ
エレベーターを上がり、二人の入った部屋へと向かう。
鍵はあいていた。

「そ〜らご開帳〜(パニック)」
「キィムキィ〜!(パニ(ry」
「のらぁぁぁぁ・・・(パ(ry」


「あああっ、・・イっちゃう・・・・キて、キてぇっ・・へっくんっ!」
「うっ・・・ビュティ・・・ビュティ!」

「・・・・・・・・・アヒャヒャヒャヒャヒャアーヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
「・・・・・・・・・(死亡)」
「あッ!天の助!首領パッチがぁ〜!」

「マーヒャヒャヒャヒャヒャデビャビャビャビャビャ!!!」
てんのすけ は こんらんしている

「死ぬなどんぱっちぃぃぃ〜〜〜〜〜!!!!」
でんがくまん は こんらんしている

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
へんじがないただのしかばねのようだ

GAMEOVER。(終
420名無しB:03/10/13 20:50 ID:15inTfiM
微妙に変なとこがあってスイマセンスイマセン逝ってきマス

にしてもビュティ×ヘッポコのSS見つからないなァ、ホントに。
421358-359:03/10/21 23:26 ID:LtDSMTS6
また借りに来ました。今回も「アヴァロンの鍵」で。
-----------------------------------
「緊張して眠れなかったなぁ……ちゃんと戦えるかなあ……」
目を擦りながら、パンは小さく溜息を吐いた。
彼女は、今日初めて実戦に投入されることになったばかりの新米カードだ。
目覚めの座に急ぐ。デッキのモンスターは、もうとっくに集まっているはずだった。
「……お、遅れてごめんなさい」
見知った顔よりも見知らぬ顔の方が多い、初めての目覚めの座。
キラーレディーやバルキリーの間を縫うようにして、フロアの中寄りに進む。
女神とアマゾーネの向こうに 見知った顔を見つけ、パンは進む足を早めた。
「ピックル先生!」
「あら、パン。あなたも今日からなの?」
パンに声をかけられ、ピックルは少し驚きながらも優しく微笑んだ。
何となく安心して、パンの顔にも笑みが浮かぶ。
戦闘支援の精霊たちをちらちらと横目で見ながら、パンはピックルを見上げた。
「ねえ先生?デッキっていつもこんな感じなの?」
「どうしてかしら?」
「……私、デッキってもっと怖いと思ってたの。攻撃力とか、私達よりずっと高いモンスターばっかりがいると思ってた」
「あらあら……」
ピックルはくすくすと笑うと、パンの小さな手を取った。
「そうね、パンはまだウッデン様に面識がなかったのね」
「ウッデンさま?」
「ええ、私達に力を与えて下さる……素晴らしい方よ」
導かれるまま、パンはピックルに手を引かれて進む。
消滅の精霊の隣にいる、大樹のようなモンスター。彼がウッデンだった。
「……よ、よろしくお願いします……」
ぺこりと、パンが頭を下げる。ウッデンはそれを見て、僅かに笑ったようだった。
パンが何かを言おうと口を開いたが、それは戦闘開始の合図によって掻き消されてしまった。
422358-359:03/10/21 23:32 ID:LtDSMTS6
「これがフィールドかあ……」
初めて訪れたフィールドに、パンの頬が緩む。
配置された緑のマスは、なんだかふかふかした草原の匂いがした。
ちらりと見ただけだけど、いかにも熱そうなマスや、寒そうなマスもあったっけ。
そんな事を考えていると、ふいに妙な感触に襲われてパンは小さく悲鳴を上げた。
足元から妙な触手がうねうねと這い上がり、ズボンの裾から侵入してきている。
「やっ、やだ、何コレ!?」
泣き声を上げるパンの耳に、見知らぬ声が聞こえてきた。低い。低い声。
「恐れるな……儂は、力を与える者……」
「だ、誰!?」
「我が名はウッデン。さあ、怯えなくともよい、じきに済むからな」
「力……?済む……?」
問答を繰り返している間にも、触手はじわじわと伸び、パンの身体に何本も纏わりついた。
素肌を擦る感覚に、パンが悲鳴を上げる。ウッデンの笑い声が、どこからともなく聞こえた。
「っあ……ひぁぁっ!」
服の中、妙な動きをする触手。パンの幼い胸板に絡み、薄く色が付いた程度の乳首を刺激する。
勿論それだけではない。触手はパンの身体全体を覆うように伸び、下肢にも刺激を与えはじめていた。
強弱を付け割れ目を擦る触手の動きに、パンは感じた事のない感覚に幼い喘ぎ声を上げた。
「あ……あああ……や、やだ……怖い、よぉっ……」
ガクガクと身体を震わせ、パンは軽い絶頂に達した。
巧みな愛撫で染み出した蜜液が、じっとりとズボンを変色させている。
濡れた場所を突く感覚と共に、パンはウッデンの笑い声を聞いたような気がした。
「さあ、これが力だ……受け取れ……!」
言葉と共に、パンの秘所へ一本の触手が侵入して来る。痛みに身体を仰け反らせ、パンは大きく声を上げた。
「痛……痛い、よぅっ………!」
423358-359:03/10/21 23:37 ID:LtDSMTS6
いやいやと身体を捩る。すると、動きを止めていた他の触手達がまた活動を再開した。
乳首やクリトリスだけでなく、首筋や指先、口の中にまで伸びてパンを愛撫する。
痛みと快感がごっちゃになって、パンはもう喘ぐことしかできなくなった。
「っあああ、ヘン……だよ、気持ちイイ……よ、どうしよ、こんなっ………!」
刺激が与えられる度に身体を痙攣させるパン。
そのパンの最奥に、大量の熱液が流し込まれた。今までとは違った感覚に、パンの背がきれいに撓る。
「っ……お腹……何か、入って………?」
「……それが力だ」
はぁはぁと荒く息を吐きながら、パンはそっと自分の下腹部に触れる。……確かに、何だか身体が軽い気がする。今なら、自分よりも耐久値の高いモンスターだって倒せそうな気すらした。
「あ!」
ふいに、何かに気付いたようにパンがきょろきょろと辺りを見回す。ウッデンの触手は何時の間にかパンの身体から離れ、じわじわと後退を始めていた。
「ウッデンさま!」
地面の中に戻って行く触手に向い、パンは慌てて声をかけた。
「い、痛いとか怖いとか言ってごめんなさい!」
ぺこり、頭を下げる。後退して行く触手から、またウッデンの声が聞こえた。
「……頑張れ、期待しているからな」
「は、はい!」
もう一度頭を下げ、パンはぐっと気合いを入れる。
痛くて、それ以上に気持ちいいウッデンさまのお力。また頂くためには、頑張って成果を出さなくちゃ。
きっと前を見据え、対立相手がやってくるのを待つ。またどこからか、ウッデンの笑い声が聞こえたような気がした。
424358-359:03/10/21 23:44 ID:LtDSMTS6
以上でつ。お目汚し失礼しますた。
425名無しさん@ピンキー:03/10/21 23:53 ID:ejE1Wx5F
>>424
お疲れさん!

ひとつ注文を付けるなら、各作品にタイトルを付けて欲しいな。
同じ元ネタで何本も書かれると印象が薄れるから、タイトルで印象を深めた方がいいかと。
426名無しさん@ピンキー:03/10/24 16:36 ID:nf0RH1HD
息抜きに書いたメルティランサーもの置いて行きます。
息抜きなんで情景描写なしのセリフのみです。

-----------------------------------
メルビナ
「補佐官殿、今日も残業か?」
補佐官
「ええ、まあ」
メ「勤労なのはいいが根をつめるのは感心しないな。明日にしてはどうだ?」
補「いやあ、家に帰っても彼女がいるわけでもないから……」
メ「ん、そうか」
補「たまっちゃって大変なんですよね」
メ「え…!?」(頬を赤らめ
補「?」
メ「あ、その…そ、そうか」
補「ええ、でも自分で処理しないと…」
メ「な、なんなら…私でよければ手を貸そうか?」
補「え? 長官が手伝ってくれるんですか?」
メ「貴公には日頃世話になっている。これは、ほんの感謝の気持ちだ」
(補佐官に近付き足元に膝まづく)
補「え? あ、あの…」
メ「あまり上手ではないかも知れないが、我慢してくれ…」
(ズボンのファスナーをおろし、取り出して口に含む)
補「あっ! え!? あ、うわっ」(真っ赤な顔で慌てふためく
メ「ん…くぷっ」
補「あっ…う、ちょうか…くぅ…っ」
427426:03/10/24 16:37 ID:nf0RH1HD
メ「んぐ…、ちゅ、んっ、ど、どうだ?」(上目遣いで
補「あ、その、すごくいいです…う!」(けどなんで?
メ「んむっ、はむ、ぴちゃぴちゃ」
補「ちょ、ちょうかんっ、そんなにするとっ、あ、ちょっ」
(思わずメルビナの頭を押さえ付ける
メ「んぐっ!」
補「うあっ、っ、だ、ダメですっもう…で、でるっっ」
メ「んふっ、ふぅ…」(目をつぶったまま素直に奉仕
補「くっ、ちょうかんっ!」
メ「!!」
補「………っっ」
メ「…んっ」(こくこくと飲み干す」
補「はぁ、…あ、」(放心したように
メ「ん……ふぅ」
補「あ…その、し、失礼しました…」
メ「ふふ、詫びる必要はない。どうだ? これで帰れるか」
補「あ、はい。その…ありがとうございました…」
補『仕事の話だったんだけどなぁ。まあ、いいかv』

-----------------------------------
お粗末様でした。
428名無しさん@ピンキー:03/10/25 03:29 ID:gQLCWA4f
メルビナキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
429426:03/10/25 12:43 ID:iHI/ModO
まさか反応があるとは…
少なくともこのスレにメルビナ好きがお1人はいらっしゃるようなので
ちゃんとしたやつ書いたらまた投下に来ます。
430名無しさん@ピンキー:03/10/27 22:43 ID:WLA8oNvZ
保守
431戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:12 ID:7UvXbfpX
出典 戯言遣いシリーズ

「お前、あれだっけ?憎んでたんだっけ?…いや、憎んでなかったんだっけか?」
 久しぶりに会った哀川さんは、突然そんなことを言いだした。
「…は?何をですか?」
「ほら、葵井巫女子って名前のさ…」
「巫女子ちゃん…ですか?」
 葵井巫女子、それはぼくが今年の春の終わり頃に出会った女の子の名前だった。ぼくのために人を殺し、僕のせいで自分を殺した…。
「どちらでも大差ありませんよ。もう彼女は死んでるんですから。死んだ人間に愛情を抱くのはまだしも、憎しみを抱くなんて無駄でしかないでしょう」
432戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:14 ID:7UvXbfpX
「ああ、まあ、確かにその通りだ。死んだ人間を恨んでもしかたないよな?確かにそうだ。だが、問題が一つある」
 哀川さんは指を一本立て、まるで生徒に回答を促す教師の様に言った。
「何です?」
 ぼくの問いに、哀川潤は、ゆっくりと、答えた。

 葵井巫女子は生きている
            」

「いっくんお帰りーっ!」
「………………やあ」
「なんかねっ!今日道ばた歩いてたら、赤い女の人が来て『自宅には帰らない方がいい』って言われちゃったんだよっ!」
 …そりゃそうだ。巫女子ちゃんの家はもう無いんだし。
433戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:15 ID:7UvXbfpX
「うん、知ってる。て言うかその赤い女の人から聞いた」
 ぼくが告げると、巫女子ちゃんはおおげさに驚いてみせた。
「わわっ!?すごいねっ!まさかとか思ったけど、いっくん、あんなかっこいい女の人とも知り合いなんだ!
《スーパーカップアイスクリーム、ただし中身はハーゲンダッツ》みたいなっ!」
 嬉しそうに笑う巫女子ちゃん。
 何だろう?何なのだろう?ぼくは罰を受けているのだろうか?それにしたってこれはあまりにも理不尽だ。
どうやら巫女子ちゃんには殺人の記憶も、自殺の記憶も無いようだ。
434戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:17 ID:7UvXbfpX
「い、いっくん?」
 ぼくは葵井巫女子の右手の手首をつかみ、床に押し倒した。
「ど、どうしたのいっくん!?巫女子ちゃんが押し倒したいほど可愛いのは分かるけどっ!」
 葵井巫女子は困惑した恐怖の、それでいて少し嬉しそうな表情でぼくを見上げた。
「……黙れよ」
「い、いっ…くん?」
 葵井巫女子の顔から喜びの表情が消えていくのが分かる。
 誰だったかな?人にとって一番辛いのは好きな人が変わる事だって言ったのは。
 でもぼくに責任は無い。きみが勝手に勘違いしていただけの話だ。
 残念賞。
435戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:18 ID:7UvXbfpX
「や、やめてっ!」
 ぼくは葵井巫女子の言葉を無視して、その白い首筋に舌を這わせた。頸動脈の鼓動が分かる。そこに、そっと犬歯を触れさせる。
「や…こ、怖いよ…いっくん…」
 舌は首筋から鎖骨へ…手で服を破りながら進んでいく。
 きみの手を押さえていた手はもう放しているんだ。逃げればいいだろ?抵抗してみろよ。
「や…あ…」
 葵井巫女子は抵抗しない。
 ぼくはシンプルなデザインのブラジャーを押し上げた。
 小ぶりな胸が、不安気に上下に揺れている。
「は、恥ずかしい…よ…いっくん…」
436戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:20 ID:7UvXbfpX
 ぼくは胸にかぶせるように手を置き、ゆっくりと愛撫し始めた。
「ん…んぅ…」
 葵井巫女子の口から、切なげな吐息が漏れる。
「へえ…ずいぶんと敏感なんだね。普通はそんなに感じるものじゃないと思っていたけど」
「ち、違うよっ!」葵井巫女子は、慌てた様子で言った。「感じてる訳じゃ…ひゃっ!?」
 葵井巫女子の桜色の乳頭をつまみあげる。
 分かってないなあ…。ぼくは馴れ合うつもりは無いんだ。
「あっ!?…やっ…やあ!?そ、それっ…やめてっ!!」
 乳首を摘む度に、葵井巫女子の体が面白いほど跳ねる。
437戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:21 ID:7UvXbfpX
「こんなに反応するなんて…どうせ毎日オナニーでもしてるんだろ?
まったく…最低だよね」
「ひ、ひどいよっ!あたしそんなこと…っ…あっ…ぅ…」
 乳首をコリコリと摘んでやる。
「週何回してる?」
「んっ…な、何?」
「週に何回しているのか、と聞いてるんだよ。その最低な行為をさ」
「……しっ…して…ない…よ…っ!?ああああっ!?痛っ!?痛いっ!?」
 人間の体はよく伸びる。
「一日二回だよっ!朝と夜!」
「一日二回…やっぱり淫乱じゃないか」
「…ひっく…ひどい…ひどいよ…」
438戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:23 ID:7UvXbfpX
「ひどい?ひどいだって?…じゃあ確かめてみようじゃないか」
 ぼくはそう言って、葵井巫女子の下腹部に手を進めた。
「あ…」
 くちゅ…
 静かな部屋に粘液質の音が響く。
「ち、違うの!いっくん!」
「何が違うのさ」
 縦スジにそって、中指でなぞる。
「あっ…や…んっ…」
「くちゅくちゅ言ってるよ。これで証明されたじゃないか。巫女子ちゃんは最低な淫乱の変態だって」
「違うよっ!違う、違うっ!」
「違わない」
「違うよっ!いっくんのいじわる!」
439戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:25 ID:7UvXbfpX
「違わない」
「ちが…うっ…!?」
「どうしたの?反論しないの?」
「だ、だっ…て…いっくんの…指がっ…」
 ぼくの中指はほとんど根本まで、葵井巫女子に飲み込まれている。
「反論しないって事は認めるって事だよね?」
「み、みとめ…んぅっ!?ダメっ…動かさないで…やっ…ぁぁ…」
「ま、こんなにぐちょぐちょにしてたら認めたようなものだけどね」
「くぅ…んっ…や、いっくんの…指が…中でっ…動いてる…っ…あっ…」
 指をかぎ型に曲げて、ひっかくようにこする。
「あっ…あ…ダメっ!?もうダメだよっ!!」
440戯言遣いのおとぎ話:03/10/30 13:27 ID:7UvXbfpX
「うんっ…んっ…んぅ…い、いっくんの…いっくんの指が…っ!!」
 葵井巫女子の体が小さく跳ね続ける。
「あっ…いっくん…んんんっ!!」

 考えてみれば、このアパートは壁が薄い訳で。
 それなのに誰も止めに入らなかったという事は。みんなが公認していたという事。
 どうやら、ぼくの部屋は巫女子ちゃんを監禁する場所と位置づけされていたらしく、巫女子ちゃんはみんなにいじめられることになるのだけど。
 それはまた別の話。
 どこか軸がずれてしまった、歪んだ世界の物語。
441433と434の間(-_-;):03/10/30 13:33 ID:7UvXbfpX
 だとしたら、ぼくは全てを知っていて、その上で何も知らない巫女子ちゃんといなければならない訳だ。事態が解決するまでは…。
 解決なんてあるのかは分からないけれど…。
「どうしたの?いっくん?」
 葵井巫女子が、小首を傾げてぼくの顔をのぞき込む。
 ああ、きみはここにいるはずじゃないんだよ。きみがいるのはおかしいんだ。きみは殺人者なのに。なぜそんなに平静でいられるんだよ。おかしい。変だ。妙だ。異常だ。狂ってる。
だからぼくは──
「いっくん?」

──そんな『現実』壊してやる──
442名無しさん@ピンキー:03/10/30 22:58 ID:XcdI9xO5
戯言キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

いーくん独自の雰囲気が壊れていなくて(;´Д`)ハァハァ
最強の赤い人や死線の青もキボンヌ
443名無しさん@ピンキー:03/10/31 02:22 ID:8qbPPnv2
某所用に急造、ONIVより。
毒を受けて倒れた吉祥媛子へと、しばがきの右腕が伸びた。
矢をつがえた弓の弦のように細く、長く。
それを見た吉祥媛子のまだ幼い目が驚きと緊張に開く。そしてなんとか体勢を立て直そうとした。
だが間に合わない。
しばがきの細くなった腕が、細く、やや肉付き始めた足と並走し、
そして腰を覆う飾り布の中へと入った。
ONIといえど、その中の構造は人間と変わらない。そう、変わらない。
吉祥媛子の脳裏に、先ほどしばがきに陵辱された、頭の悪そうな少年と金の髪の天狗のコトがよぎる。
そして、しばがきの腕が動き始めた。そのうねうねとした動きに顔に血が伸びる。
布の上からでも十分感じられるほどにその動きは、力強い。
徐々に布が湿り始めた。その異変に、いやいやをするように首をふる吉祥媛子。
だが、しばがきは動きを休めない。左腕を、吉祥媛子の顔に伸ばしたが、
穴がない事に気づくと、腹立ちまぎれに胸へと手をいれた。こちらの手も柔らかい。
その柔らかい腕が、布の上からでも胸を這うのが目に入り、吉祥媛子の目は、
次に何が起こるか本能で察し、目が恐怖におののいた。そして。
まるでヘビのような形になった左腕が、飾り布を裂き、露になった
吉祥媛子のまだ淡く小さい右胸の頂を、ちゅうちゅうと吸い始めた。
その刺激に目を閉じて必死に首を横にふり、吉祥媛子は耐えた。
人間の状態なら、口で指を噛んでいただろう。だがそれは出来ない。
そしてまだ終わらない。しばがきの右腕が硬くなったと思った瞬間、
股間の布とともに、吉祥媛子の清らかな部分を一気に貫いた。
声が出せないまま、瞳孔が見開き、そこから涙があふれた。
それを無視して、しばがきの右腕が出し入れされる。
その度に、閉じた吉祥媛子の目がとろけて行く。真っ白な顔にも朱がさした。
そうしてそのまま、しばがきが一気に放出したものを受けると、
開いた吉祥媛子の目は、湯をあびたかのごとくぼぅっとしていた…
44430girl:03/11/03 19:27 ID:Z6OjzQg3
「『リリコ、そっちは元気でやってるか。俺は相変わらずだ。
 メールにナオが風邪引いたって書いてたけど、もう治ったかな。
 またメールくれ。浩樹』だってさリリコ」
「それだけ?」
「それだけ」
「むーっ! 他に何か書いてないのジョーズ?」
「そんなに言うなら、リリコが自分で使えるようになればいいじゃないか、メール」
「アタシはパソコン全然ダメなのー!」
 ベッドの上にへちょっと寝転がって、盛大にブーたれている彼女は僕の飼い主。湯上リリコ。
 元小学校教師で、今はわけ有って湯上家で専業主婦をやっている。
 もう三十路なのに、そうは思えないほど外見も性格も子供っぽい。
 その上短気でケンカっぱやくて乱暴で理不尽で……
「? あんた何一人でブツブツ言ってるの?」
「な、何でもない、何でもない!」
 えー、コホン。自己紹介が遅れたけど、僕はジョーズ。湯上家にご厄介になってる飼い猫だ。
 え、何で日本語喋ってるのかって? 気にしない気にしない。どうして喋れるのかなんて
 僕にもわかんないんだから。
 機械オンチなリリコの為に、今は北極海にいる彼女の旦那からのメールを取り持っているところ。
「それにしても相変わらず、淡白だねー旦那」
「うう……ヒロちゃんが、あーゆー性格なのは今に始まった事じゃないけどさ」
 呟いて、ぼふっと枕に顔をうずめる。そういう仕草は可愛いと言えなくもない。
 というか、黙って立ってりゃそこそこ見れるはずなのになー。人間の美的感覚はわかんないけど。
44530girl:03/11/03 19:47 ID:Z6OjzQg3
 大体人間のオスって、どうしてつがいを一人で放って置けるんだろう。
 こんなんじゃ、誰かに取られたって文句は言えないぞ。
 そんな事をぼんやり考えていた僕だったが、ふとメールの文章に続きがある事に気づいた。
「リリコ、追伸だって!」
「え! なになに?」
 現金だなー。ぱぁっと表情を輝かせて端末に飛び寄ったリリコの様子に、
 なんとなくカチンとくるものを感じながら、僕はメールの文面をスクロールさせた。
 続きは本文のかなり下の方にあった。っていうか、追伸の方が本文より長い。
「『追伸:リリコ、会いたい……』って、えーと」
 うわ、凄いコト書いてるよ。そこから続く文章に、僕は柄にもなく口篭もって言った。
「……続き、僕が読んじゃっていいの?」
 大きな目を輝かせて、真っ赤な頬でコクコク頷くリリコは、年甲斐も無くまるで少女みたいに見える。
 彼女をそうさせているのが、海の向こうに彼女を置き去りにしてる男だと思うと、
 ふっと、ちょっとした意地悪心が僕の中に芽生えた。
「オーケー。んじゃ、続き読むね。
 『リリコ、会いたい。会って抱きたい……』」
 効果覿面。ただでさえ赤いリリコの顔が、ボン!」とでも効果音のつきそうな勢いで、一瞬の内に真っ赤茹で上がった。
 僕はそ知らぬ振りで、その続きを読み始めた。
44630girl:03/11/03 20:26 ID:Z6OjzQg3
「『リリコ、おまえは覚えてるか? 俺が船に乗る前の晩のこと、』」
「うわー!? ちょ、ちょっと待った! タンマ!! 読むのやめてー!」
 予想通り慌てて止めに入ったリリコに、僕は言ってやった。
「そんなこと言っていいの? 大体リリコ自分でメーラー使えないじゃん。
 何慌ててるのか知らないけど、僕は猫なんだから人間のアレコレに興味なんてないし」
「うぅ……わかった」
 リリコはそう言って、ベッドの上に大人しくかしこまった。
 僕に読まれるのは恥ずかしいけど、愛しの亭主の言葉は聞きたいんだろう。
「『離れるのやだ、って泣きながら俺のことを求めてきた時のおまえって、今までで一番積極的だったな。
 それまでは結婚してもセックスのたびに恥ずかしがって、自分からは服も脱いでくれないおまえが、
 素っ裸になって俺に跨ってきた時には、本当に驚いたよ』だって。ふーん」
「う……るさい! 続きは!?」
 パジャマから覗く肌の全部を上気させて、リリコは羞恥に身を縮めてる。
 その表情を楽しみながら、僕は続けた。
「『俺のこと口でしてくれたのも、あの時が初めてだったよな。
 俺と付き合うまで男知らなかったんだから仕方ないけど、ヘタクソでさ。
 始めのうちは歯とか当たって痛かったけど一生懸命で、俺、嬉しかったんだぞ』」
 恥ずかしさだけじゃなく、薄っすらと汗ばんだリリコが、微かにもじもじと体をよじらせ始めるのに、
 僕は視界の隅で気付いていた。
 リリコ、発情してるんだ。
44730girl:03/11/03 20:49 ID:Z6OjzQg3
 そういう僕も、発情期でもないのにドキドキしてる。
「ジョーズ」
 リリコが脚をもぞもぞと摺り寄せる度に、汗の匂いが甘ったるく変化してくる。
「お願い……続き、読んで……」
 欲情に掠れたメスの声が、僕の背中を押した。
「ヒロちゃん……」
 リリコが小さく呟いた名前が、チクリと僕の胸を刺した。でも止まらない。
「『最後の方では、俺の方が歯止め利かなくなって、おまえのこと苛めまくちゃったな。
 何度イかされても、泣き出して気絶しても、
 必死で俺にしがみついてくるおまえがあんまり可愛くてさ』」
 ほとんど無意識なんだろう、リリコの手が両足の間に潜り込んでいた。
 パジャマ越しに、湿った布地を指がまさぐる音が、猫の発達した聴覚に響く。
 もう片方の手は、やっぱりパジャマの上から、柔らかそうな胸を押さえて微かにうごめいてた。
「『泣きながら、ヒロちゃん、ヒロちゃんって縋りついてくるから、
 俺も何度出しても止まんなかった。離したくなくって』」
 僕は冷静な声を出そうとしてえらい苦労してたけど、もしかしたら失敗していたかもしれない。
 尤もリリコはそんな事、気付いてなかっただろうけど。
44830girl:03/11/03 21:12 ID:Z6OjzQg3
 不規則に早まっていた呼吸音が、「くぅんッ!」と一瞬途切れた。
 息を殺して押さえた声も、僕の聴覚は聞き逃さない。
 部屋の空気が、甘ったるい匂いを一際強めて、ドサっとリリコの体がベッドに沈む音が聞こえた。




「『リリコ、待っていてくれ。いつになるか分からないけど、出来るだけ早く必ず帰る。
 戻ったら、すぐにでも抱きたい。滅茶苦茶にしたい。待っていてくれ。』以上! あれ、リリコ?」
「……ふにゃ?」
 ボーっと上気した顔でベッドに横たわっていたリリコだったけど、
 僕と目が合った瞬間、サーッと真っ青になって、次に真っ赤になった。
「うわああああああぁぁっ!!」
「ちょ、ちょっと!? リリコどうしたんだよ!?」
「出てけーっ! もう出てってええええッ!!」
 正気に返って暴れだしたリリコに、枕から縫いぐるみから片っ端に投げつけられて、
 僕はたまらず部屋から退散した。
 これは明日まで部屋には入れないかも。自業自得かも知れないけどと、肩を竦めて溜息をつく。
「リリ、どうしたの!? キャァッ!!」
 何事かと心配したのだろう、駆けつけたお姉さんが、飛んできた目覚まし時計の直撃を食らっていた。
 南無……。
449444-448:03/11/03 21:17 ID:Z6OjzQg3
割り込み失礼しました。
ちなみに元ネタは↓
http://www.30girl.com/
450444-448:03/11/03 21:18 ID:Z6OjzQg3
あう。直リンスマソ…
451名無しさん@ピンキー:03/11/03 23:20 ID:u0dT7q5p
>>444-448
ぐはあっ、まさかこのネタでくるとは(笑)
うむ、夫と離ればなれになって身体を持て余しているであろうリリコたんマンセーでつ。
452名無しさん@ピンキー:03/11/04 12:23 ID:G9a3VbYL
ほす
453名無しさん@ピンキー:03/11/05 16:42 ID:oXU+KruZ
「まほろまてぃっく」のスレが無いのは何で?
やはりえっちなのはいけないのか・・・_| ̄|○
454444:03/11/06 12:36 ID:JwrVlFsq
保管庫管理人様、拙作の収蔵ありがとうございますた。
&いつもお疲れ様です。

で、つかぬ事をお聞きしますが今回のSS、
手直しして自分のサイトにもうpしたいんですが、構わないでしょうか?

あと、よろしければ保管庫の方にも修正した版を送りたいんですが、
如何でしょうか。もしOKならあぷろだ探してきます。
455SS保管人:03/11/06 19:40 ID:WCqKLvqX
>>454
もちろんOKです。
こちらは、職人さんの作品を預からせて貰っている立場ですから。
UPローダーに上げてもらえれば保管庫側も修正させていただきます。
また、お望みならサイトへのリンクも貼らせて貰います。
456444:03/11/06 21:49 ID:JwrVlFsq
即レスありがとうございます。
修正版、下に貼っておきまつ。
ttp://thanx2.com/anime/pic/file_1068122643.txt

詳細もテキスト内に。ではお手数かけますが宜しく〜
457SS保管人:03/11/06 22:47 ID:iuWVlcpv
>>456
修正しました。
リンクもひっそりと貼っておきましたが、問題があるようなら消しますね。



そういやエルツもスレは無いよなあw
458625+1:03/11/08 22:32 ID:4Tk/LW2d
hosyu
459名無しさん@ピンキー:03/11/14 21:38 ID:sYd2ErIx
誰か「今日の5の2」で書いてくれ。
460名無しさん@ピンキー:03/11/15 11:47 ID:azFrruyT
『放浪息子』でだったら…
461358-359:03/11/16 18:45 ID:YEPLB1SQ
知らなかった。
あんな表情をするなんて。
あんな声を出すなんて。
あんなに一緒だったのに。

「……!」
カードの中、ワルキューレゼロは自分の肩を抱いて身を縮こめた。
それでも、消えない。消えてはくれない。
知らなかった、姫の表情と声が。
「……姫……」
ぽつり、呟く。思えば、そんな気はしていたのかも知れない。
魔導アカデミーに入学するため城を出たときの姫と、自分が魔導アカデミーに来たときに久し振りに会った姫。
華奢な身体も甘い髪の匂いもそのままだったけれど、格段に綺麗になっていた。
城を出た時にはまだなかった艶やかな「女」の匂いが、色香が。姫に、身に付いていた。
「………」
「……、………!」
カードに隠れても耳を塞いでも、声は容赦なくワルキューレの元に届く。
きつく閉じた自分の目から涙が零れている事に、ワルキューレはまだ気付かなかった。
呼ばないで。そんな悩まし気な声で、そんな男の名前を呼ばないで。
「私は………私、は………!」
462358-359:03/11/16 18:55 ID:YEPLB1SQ
最初は、曲者かと思った。くぐもったローザの声に、足音を忍ばせてカードから出た。
長刀を構えなおして目にしたのは、月光に輝く白い肢体。それを組み敷く、男の身体。
叩き斬ってくれようと踏み出しかけた足を止めたのは、ローザの声と表情だった。
「……好き。好きよ」
喘ぎの合間に、甘い声で男の名を呼ぶローザ。
あんな声は、聞いた事がなかった。
とろりと蕩けてしまいそうな視線は薄く開いた唇と相まって、より一層淫らに映って。
あんな表情は、見た事がなかった。
踵を返し、ワルキューレはカードに舞い戻った。
見てはいけないものを見てしまった。そんな気がした。
肩を抱いて、きつく目を閉じた。違う、あれは姫じゃない。姫じゃないんだ。
「姫………!」
薄く目を開くと、暗闇がぼんやり滲んで見えた。
目を閉じても開いても、抱かれて喘ぐローザの幻影は消えてくれない。
悔しくて、悲しくて。それ以上に、切なかった。
あの表情を見た瞬間、気付いてしまった。自分でも気付いていなかった想いに。
「………お慕い、しております………」
口に出さないと、心が潰れてしまいそうだった。
連れていかないで。置いていかないで。その娘は、私の大事なお姫様だったのに。
綺麗にならないで。私の知らない所で、そんな男の為に綺麗になんかならないで。
声が震えて、涙がまた一筋零れ落ちた。
463358-359:03/11/16 19:06 ID:YEPLB1SQ
スレお借りしました。毎度お目汚し失礼いたします。
ジャンルはまたしても「アヴァロンの鍵」。こればっかで申し訳ない。
なりきりスレのワルキューレたんが可愛すぎて、思わず書いてしまいますた。
相手の男は、各自お好みで御想像下さいw

>SS保管人さま
先日、初めて貴サイトの存在を知りました。保管ありがとうございます。
保管していただいて気付きましたが、タイトルが無いと本当に見難いですね、申し訳ない。
よろしければ、お暇な時にでも訂正していただけませんでしょうか?
訂正先:スレがない作品のエロSSを書くスレ 358
01 → 15の乳じゃねぇ。
02 → 奉仕の白薔薇
03 → 緑の守神
ついでに今回のタイトルは「あんなに一緒だったのに」。そのまんまです。
464名無しさん@ピンキー:03/11/17 15:21 ID:9wgw/UV4
>463
ごめんなりきり板から来たんだけど、そういうこと言うとなりきり職人さんが嫌がって逃げることがあるよ。
SSを書く分にはいいと思うけど、それがなりきりのせいとか書かないほうが良いと思う。
465名無しさん@ピンキー:03/11/17 21:53 ID:sJYuxK1g
>>459
俺もキボン!
466358-359:03/11/17 22:09 ID:wR0PvKO5
激しく自己嫌悪中。_| ̄|○
>464の言う通りになったらどうしよう(つД`)

……当分、2ちゃんから足を洗います。
なりきりスレから来て読んじゃった人、本当申し訳ない。本当ごめん。
467名無しさん@ピンキー:03/11/20 00:04 ID:5Dsb9+90
いろいろ触発されて、現在クロクルネタ執筆中。
でも折れ、ssって程のもの書いた事無いんだよね。
男が使えるくらいエロいのと、女性ファンにも納得できる結果を欲張ったせいで、
なんつーか、かなり長編になりそうな……。
そうすると自分の表現のバリエーションって奴が、こんなに少ない事に愕然とするのであった

まる
468名無しさん@ピンキー:03/11/22 20:55 ID:rn2Q66LF
>>459
欲しいッス!
469名無しさん@ピンキー:03/11/22 23:58 ID:6vTCfsTp
>>467
クロクル読みたい。
くじけずがんがってくらはい。
470名無しさん@ピンキー:03/11/24 11:43 ID:6P6CkEHw
>>469
まだ一文も投稿してないのに、励ましの言葉、ありがとうございます。
現在20kbってとこですが、書きたいとこから書きなぐってるせいで、繋がりが唐突すぎて……。

こんな愚痴はスレ違いですね。
次からはss書きの控え室に逝ってきます。
471名無しさん@ピンキー:03/11/25 14:30 ID:6DvWwHT4
472 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:05 ID:ibKgNnVl
 えっと、一応なんとか話が繋がりましたんで書き込みます。
 
最初は『ロゼット無惨』
 
題名の通り鬼畜+ややグロですので、ちょっと、いやかなり覚悟していてください。
一応今月号のシーンから分岐した感じで、ではいきます。

473 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:06 ID:ibKgNnVl
 
『ロゼット無惨』
 
「姉さん……じゃない?」
 幻の姉しか見えないヨシュアと、目醒めさせようとするロゼットの戦いは、ヨシュアの優勢で進んでいた


「もう、終わりかい?」
 振り向いて発砲するロゼット、しかし直前で払いのけられたその先で、右腕が固まる。
「ハハッ! その腕はもう動かないよ!」
 時間凍結……!! クロノのホーンがヨシュアに与えた、絶大な能力。
―――――しまった!!―――――
 力任せに押そうとも、渾身の力で引こうとも、右腕はまるで空間の一転に結い止められたみたいに動きは

しない。
 
 ドン! ドン! ドン!
 
 止む無くその場から発砲するロゼット、しかし気づくと今度は左足が地面に縫い付けられていた。
 
 ドン! ドン!
 
 モーゼルの弾丸が切れた。
 すかさず駆け寄ったヨシュアが銃を叩き落とすと、左腕までが大きく広げられたまま凍りつく。
「くっ!!」
 残された右脚で蹴りを放つロゼット。
 それは確実にヨシュアの頭を捕らえ、その身体ごと大きく弾き飛ばした。
 
―――――やった―――――!?
474 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:06 ID:ibKgNnVl
 
 しかしその右脚もまた地面に落ちる事は無く、ロゼットの身体はあられもない姿で中空に吊るされた。
「やってくれるね…… 全身のバネで蹴られてたら、しばらく動けなかったかも知れないな」
 両腕、片脚を固定された状態の蹴りでは、ヨシュアの自由を奪う事はできなかったのだ。
 
「さて、どうしてあげようか……?」
 怒りに我を忘れたヨシュアが、乱暴にロゼットの襟首を掴んで、吊り上げると、
 悪魔の力で増幅された腕は彼女の修道衣を容易く引き裂いていた。
 
 破れたロゼットの修道衣から、真っ白な乳房が零れ落ちる。
 その先端の紅い蕾が、ヨシュアの網膜に焼き付けられた。
 
「そう……か 簡単な事だったんだ。
姉さんが変わっちゃったのなら、もう一度姉さんを作ればいいんだ。」
「な……!?」
 
 その意味を理解して、ロゼットが戦慄する。
 四肢の時間を止められ、身動きの取れないロゼットにヨシュアが迫る。
「駄目よヨシュア、 目を覚まして!」
 
身をくねらせながら逃れようとするロゼット、その身体に容赦なくヨシュアの手が触れる。
「見た目だけは、姉さんのままなんだね。
でも中身は変わっちゃったんだ、もう優しい姉さんじゃ無いんだ。」
 
475 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:07 ID:ibKgNnVl
 
 修道衣が引き裂かれ、次々とロゼットの白い肌が露になってゆく。
「一緒に、もう一度姉さんを作ろうよ、あの頃の優しい姉さんを」
「バカッ! アンタ何言ってるのよ、目を醒ましなさいっ!」
 
「五月蝿い!!」
 ヨシュアの拳が無慈悲にロゼットの頬を打った。
「……アンタ、自分が何しようとしてるか、判って無いっ!」
 涙するロゼットを無視して僅かに残った下着を剥いでゆくヨシュア。
 清潔な白い肌着が乱暴に押し上げられ、たわわな二つの乳房を隠す物は無くなった。
 
「わあ……柔らかいんだ、僕が知らないうちに、こんなところも変わっちゃったね」
「けど、ここは前よりも好きかな?」
 勝手な事を言いながら無遠慮に胸を揉みしだき、頂を吸い上げる。
 
「やめて ……やめなさいってばっ、ヨシュア!」
「おいしそうだな…… このまま食いちぎっちゃおうか?」
 いきなり先端に歯を立てる。
「イッ……」
 思わず出た悲鳴をかみ殺すロゼット。
 
「へえ……頑張るね、じゃあこっちはどうかな?」
 下履きの腰紐に指を掛け、力任せに引き上げる。
 ロゼットの股間に布が食い込んで、ギチギチ音を立てていたが、限界を超えた瞬間
ブツッと引き裂けてずれ落ち、金色の靄に包まれたロゼットの秘所が露になる。
 普段の戦闘中は衣服が乱れても気にしない彼女だが、今回ばかりは羞恥に頬を染めた。
 
476 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:08 ID:ibKgNnVl
 
「やめて! 見ないでよ、駄目だって言ってるでしょ!」
「何故? まだこれからだよ…… そう、本番はこれからなんだから」
 下半身を剥き出しにするヨシュア、その男性器は普通の人間の物では無かった。
 悪魔の性器、それは根元こそ人の物に酷似していたが、赤黒く大きく膨らんだ楔状の先端から、
 更に先に細長く伸びた肉茎がずるりと飛び出しテラテラとぬめって光を反射した。
 
「何?、ヨシュア…… それ、そんなの……」
 異様な物を目にして震えるロゼットの声。
「僕も最初は驚いたんだ、けど結構便利なんだって、聞いたよ」
 
 見えない十字架に吊るされた、まだ準備も整っていないロゼットの秘裂に悪魔のペニスが添えられる。
 怯えるロゼットの表情を楽しむ様に、ヨシュアはそれを見せつけながら突き立てた。
 
「ひぎぃいいい!!」
 機械の様に無慈悲に、獣の様に激しく、ロゼットの初めてが引き裂かれていく。
 
「やめてぇ! イタッ イタイッ ヨシュアッ、ヨシュアァァァァ!!」
 
 泣き叫ぶロゼットの声も、今のヨシュアの心には届きはしない。
 今目の前に有るのはヨシュアにとって、姉の姿をした女の肉でしか無かった。
 異様な逸物がギリギリと処女膜を切り開くと、滴り落ちる鮮血が白磁の内股を伝う。
 程無くヨシュアの先端は、ズルリとロゼットの子宮口へと到達した。
 
「……ぁ、ぐうぅ……ぁ」
「まだだよ…… 僕のはね、普通の男にはできない事ができるんだ」
 薄笑いを浮かべたままヨシュアは、腰を回転させながら更にねじ込んだ。
 
477 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:08 ID:ibKgNnVl
 
「うあ……? あがあぁぁ!?」 
 飛び出した細い先端が子宮口を抉じ開け、女の肉を貫いていく様は、まるで中世の串刺し刑の様だ。
 ズブズブと進入した触手が、複雑に淫らにうごめいて子宮の内側をまさぐり始める。
 
「かはっ、があああぁぁ!!」
 気を失いそうな痛みと快感の中で、ロゼットの秘所は血とは違う潤滑液を分泌している。
 愛情など皆無でも女を狂わせる、それは悪魔の持つ力。
 
 ヨシュアが狂ったように強引な挿入を繰り返すと、血と愛液が交じり合って泡立ち、ニチャニチャと嫌ら

しい音を立て始めた。
 巨大なものが肉壷を引っ掻き回す刺激と、子宮の中を異物が這い回る感触。
 成す術も無くロゼットは性感の高みへと追いやられ、ついにしなやかな身体を弓なりに反らせると
ガクガクと打ち震えて絶頂に到達した。
 
「はう、はうぅ………」
「あはは、可愛いよ姉さん。
僕がちょっと弄っただけで、すぐにこんなになっちゃうなんて、すごく淫乱なんだね」
「面白いからもう少し、可愛がってあげるよ」
 
荒い息に胸を上下させるロゼット。 その華奢な体に挿入したまま後ろに回ると、
たっぷり肉のついた大きくて白い尻に手を添えて、乱暴にパンパンと腰を打ち付け始める。
 ロゼットの腹の奥深くで牡の剛直が縦横無尽に暴れまわると、酸素を求めるように開いた口から
あられもない、牝の喘ぎ声が溢れ出した。
478 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:13 ID:ibKgNnVl
 
「はあぁ! ああぁ!! あはぁ!!!」
 
 本能が腹の奥から鳴き声をあげさせる、そのトーンがどんどん上がってゆく。
 意思に反して秘所はトロトロと歓喜の涙を滴らせ、柔肉は咥えた剛直を貪るように絡みつく。
 そして時々息を詰まらせたかと思うと、全身をぶるぶる震えさせて何度も達するのだった。
 
「うっ……くううぅぅ」
「ハハハ…… ずるいなあ、姉さんは ……一人で楽しんじゃって。
少し、虐めちゃっても構わないかな?」
 
 姉の身体の正面に向き直ると、ヨシュアの右手がロゼットの広い腹の上を探るようになでる。
 それはふいにある場所で止まると、凶悪な爪と化して純白の肌に突き入れられた。
 
「ぎあぁぁぁ!!」
 
 血に濡れたヨシュアの指が腹をまさぐり、中から男根に陵辱される姉の子宮を探し当てると、
外からはあやす様にゾロリと妖しく愛撫する。
 思わぬ挟撃にあった肉の器官は、まるで別の生き物の様に打ち震え、快楽にわなないた。
 
「がっ……かっはあぁっ!!」
 
 激痛と、有り得ない快感に苛まれ、ロゼットもまた一気に絶頂まで追い詰められようとしていた。
 数分前まで処女だったロゼットの膣が、びくびくと淫らに蠕動して悪魔のペニスを締め上げる。
 ヨシュアも遂に、その快美な感覚に息を乱した。
 
479 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:14 ID:ibKgNnVl
 
「ああっ、いぃ……いくよ…… ん、姉さん、 いっぱい、受け止めて……」
「?!……あっ、だめ! だめぇ!!」
 
 ロゼットの腹の奥深く、ヨシュアのモノが一層大きく膨張しビクビクと痙攣を始める。
 
「だめえぇ!!」
 
 直後大きく跳ねたと思うとドクンッ! と熱い粘液が子宮の底に叩きつけられた。
 ビクン、ビクンと跳ねる度、ロゼットの胎内に、煮えたぎる牡の欲望が撒き散らされる。
 
「ひあああぁぁぁ!!!」
「んっ……うぅっ!」
 
 絶望と絶頂が交錯したロゼットの悲鳴が響き渡る。
 ヨシュアもまた姉の肉体を汚し、支配する快感に、うめき声を漏らす。
 
 粘ついた男の体液を受け止めながら、ロゼットの意思を裏切って、女の柔肉が犯される歓喜に震える。
 そんな姉の股間にガクガクと腰を打ちつけながら、弟はおびただしい量の精液を、最後までドクドクと注

ぎ込んだ。
 
「ひっ、ひいっ……ひいぃ……」
 
 凶悪な絶頂感で息も絶え絶えなロゼットの身体が仰け反り、断末魔のように痙攣を続ける。
 その子宮を満たした白濁は、巨大な男根に塞がれて行き場を無くし卵管を遡ると、びゅるびゅると
腹腔にまで溢れ出して、ロゼットの女性は腹の中で、ドロドロの精液にまみれて犯しつくされた。
 
480 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:15 ID:ibKgNnVl
 
「あぁぁ……」 
ヨシュアが姉の膣から男根をずるりと引き抜き抜くと、ようやく開放された精液と、愛液と、破瓜の血液が

交じり合い、ぽっかり無残に花開いた入り口からドロリと零れ落ちる。
 
「ハハ…… こんなに涎をたらしちゃって…… よっぽど気持ちよかったんだね、姉さん」
 確かめる様に姉の瞳を覗き込むヨシュア。
 そのとおりだった、初めて何度も絶頂に押し上げられて、体中の力が抜けて身動きもできない。
 けれど、その瞳から涙が溢れたそのせいでは無い……
 
――――― もう…… 駄目かも知れない ―――――
 
 何度もクロノに分け与え、磨り減らしてきた自分の命。
 それがとうとう燃え尽きようとしている事を、ロゼットは感じていたのだ。
 
「ヨシュア ……目を醒ましてよ、ヨシュア……」
 普通の少女ならばとっくに正気を失っていただろう。
 そんなロゼットの心を繋ぎとめていたのは、現実と戦いつづけてきた彼女の強さと、ヨシュアへの想い。
 震えながら彼女は最後の力を振り絞り、目の前に居る弟に、やさしく、そっと口づけた。
 驚きに見開かれたヨシュアの瞳。
 それを見てロゼットは微笑むと、そのまま力尽きて動かなくなった。
 
「姉、さん……? どうしたの…… なぜ動かないの?」
「うぐっ……あ頭が、痛いどうしてこんなっ……。 うあ、うおおぉぉ……」
 床に膝をつき、頭を抱えて悶え苦しむ。
「姉さん、痛いよ…… 助けてよ、姉…さん…… ね…え……」
 
481 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:16 ID:ibKgNnVl
 
「うがあっ! がああぁぁっ!!」
 ヨシュアは床に転がり、のたうち回る。
 
「はあっ、はあっ、はあっ、姉さんっ」
「まだ夢から醒めないのか?」
 
 戦いでボロボロなりながら、やっとの思い出たどり着いたクロノが、そこに居た。
 
「だれ……?」
 
 体中に刀傷を負い、片腕を失い、残った片腕で剣を杖にして辛うじて身体を支えるクロノ。
 ヨロヨロと歩み寄りながらもその闘気は衰えず、無傷のヨシュアを圧倒する。
 その双眸を支えるものは……怒り。
 
「ロゼットは、アンタを救う為、命を賭けてここまで来たんだ。
戦いに勝つため、自分の命を僕に分け与えてまで、アンタを探し、追いかけて来たんだっ!」
 
 呆然と見つめるヨシュア、振り返るとそこには、血と白濁にまみれて横たわる、姉の姿。
 
「なのにっ! お前はまだ姉さんに助けを求めるのか!?
こんなにロゼットを苦しめて、愛されて、それでもまだ足りないっていうのか!!」
 
 ヨシュアは姉にとぼとぼと歩み寄ると、その傍らに膝をついて、絶望に泣き崩れた。
482 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:17 ID:ibKgNnVl
 
『禁断の姉弟愛』
 
「うっ……うん」
 ふわ、なんだろう、見覚えのない景色…… 光に満ちた世界。
 にゃあ…… もう少し、こうやってたいな……。
 
「ん? ……って私、ここって……?」
 一糸も纏わない裸の姿、憶えが有る、これって他人の意識にダイブした時と同じ……。
 そっか、きっとここは私の意識の世界なんだ。
 寿命は使い果たしちゃったけど、本来私の身体そのものには死ぬ程の原因が無いから死にきれずに、中途

半端にこの世に残っちゃってるんだろう。
 
 けど、魂が燃え尽きた肉体はすぐに弱って、あっけなく完全な死に至る。
 そういうものなんだって、聞いたことが有る。
「ヨシュア…… 目覚めてくれたよね」
 神様は意地悪だ。
 折角、ヨシュアが目覚めてくれたかも知れないのに、少しの間も一緒に居られないなんて……。
 
「姉さん……」
 
 ん? ……空耳?
 きょろきょろ辺りを見回す。
 ある訳無いか……
 ここは私の意識の中、ダイブの機械でも有れば、もしかしたら来れるかも知れないけど。
 
483 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:17 ID:ibKgNnVl
 
「ごめんね、姉さん」
 無茶苦茶驚いた、私の目の前にヨシュアが現われた。
 
「アンタ、一体どうして?」
「クロノのホーンと、姉さんの懐中時計の力だよ。
元々あれは、クロノと契約者を結ぶ物だし、このホーンはクロノの一部だから……」
 
「でも安心して。 終わったらこれは、必ず彼に返すから」
 
 ヨシュア…… ヨシュアだ、ヨシュアが居る。
 とっても優しい、一番大切な、私の弟……。
 
「ヨシュア、よかった…… 本当に。 ヨシュア」
 じわっ、て…… 涙が滲んだ。
 一度零れ始めたら、どんどん溢れて止まらなくなった。
 ぐすっ……一緒に零れそうになった鼻水をすする。
 やっぱり神様は意地悪だ、どうしてこんな所までリアルなの?
 
「姉さん、逢いたかったよほんとうに」
 優しく抱きしめられると胸がぐっと熱くなって……。
 え……? 嘘……私、じゅんってなっちゃう。
 変だ、ヨシュアは弟の筈なのに、やっぱり無理矢理にでもされちゃったから?
 
「けれどもう……あんまり時間が……」
 また涙が込み上げてきた。

484 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:18 ID:ibKgNnVl
 
 そう、出会えたら出会えたで、また別れが辛くなる。
 
「もうこれが最後なら…… もう姉さんとは会えなくなっちゃうなら……」
「僕は姉さんを、思い切り愛したい」
 心を見透かされたみたいで顔がかあっと熱くなる、きっと私ユデダコみたいに真っ赤になってる。
 
「なあっ、何言ってるのよこのエロガキわあ!? まだ夢見てんの? アンタと私は姉弟!」
 ヨシュアを突き放して叫ぶ。
 けどどこかで私、ヨシュアも同じ気持ちだったんだって、安心してる。
 
「でも、もう一回しちゃったし……」
「う…… それは、そうだけど……」
 こっ……この子わぁ……。
 でも確かにもう私、弟としちゃったんだ……。
 
「しかも生身でナマ中出し、そう言えばシスターの禁忌も破っちゃったんだよね」
「だぁれのせいだと思ってるのよ!!」
 すかさず私の鉄拳がヨシュアの顔面にめり込んだ。
 うーん、クリーンヒット。
 
 でも…… これが最後なのかあ……う〜ん。
 どうせ乙女じゃ無くなっちゃったし、今の私は幽霊みたいなもんだし、
やりたいことやって心残りが消えたら私、成仏できるかな?
 それに少しは……ううん、正直言ってすっごく気持ち良かった。
 痛いのは嫌だったけど。
 
485 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:20 ID:ibKgNnVl
 
 チラリと覗くとヨシュアは頬をさすりながら、やっぱり姉さんだ、とか嬉しそうにほざいてる。
 アンタそんなに私にぶたれたかった訳? マゾっ気でも有るのかしら…… 先行きがちょっと心配。
 
 ムムム…… でもこの世の最後の思い出に、我慢なんかしても意味無いわよね。
 そもそも私には我慢なんて似合わないのよ!
 
「痛く、しない?」
「しないしない」
 速攻で返事が返ってきた、大げさに首を横になんか振っちゃって、調子いいなあまったくもう。
 わっ、ヨシュアが正面から迫ってきたっ…… うわっ、うわわっ。
 
 二人とも全裸で、硬直したままヨシュアの腕に抱かれた。
 
「ちょ……ちょっと」
「じっとしてて……」
 あったかい胸を全身で感じていると、ガチガチに凍りついた身体が解けるみたいで。
 広い胸に頬を寄せると、なんだか安心して溜息が出た。
 
「こんなに逞しくなっちゃって、弟のクセに生意気だぞ」
「姉さんは、姉さんのくせに可愛いすぎるよ」
 普段しらふじゃ絶対に言えないような、聞くほうが恥ずかしくなるセリフ……。
 それが今だけは無性に嬉しく胸に響いた、きっとヨシュアだってそうなんだろう。
 大きな手が添えるように私の顎をうながすと、穏やかな瞳がそこに有った。
 
「あ…………」
 その瞳に吸い込まれそうになって、声を出そうとした唇が塞がれた。
 
486 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:22 ID:ibKgNnVl
 
「は、む……」
 中に入ってきたヨシュアの舌が、私の舌と絡み合う。
 柔らかな舌が口の中を舐めまわして、歯や唇の裏側まで優しく愛撫してくれる。
 この感触だけで、私……とんでしまいそう。
 
 抱きしめられたままヨシュアの唇が離れて、顎から首筋にキスされる。
 後ろからそっと抱きとめられたまま、私の乳房を壊れ物を扱うみたいにそっと揉んでくれる。
 
「ヨシュア…… さっきと、全然違う……」
「さっきの事は……その」
 そうだった、きっとさっきのあれはヨシュアじゃ無かったんだ。
 私は今、初めてヨシュアと、愛し合おうとしてるんだって……。
 
「うん…… 忘れたわ」
 ヨシュアのキスはもう、胸まで下りて来て、私の蕾を舌で転がして可愛がってくれる。
 つんって立った先端からジンジンする感じが伝わってきて、私の胸の奥まで切なくさせる。
 私はもう我慢できなくなってた。
 
 ヨシュアの前でペタリと座り込んで、私は自分から両脚を開いて見せる。
 これから起こる事への期待で、私の恥ずかしいところはもう、ぐっしょり溢れてる。
 そんな自分をヨシュアに見せるのが、死ぬほど恥ずかしいのに、すごく気持ちいい。
 
「姉さん……これが、姉さんの」
 初めて見る訳じゃ無い筈なのに…… そうだね、あれはやっぱりヨシュアじゃ無かったから。
 私のあそこにゆっくり手が差し伸べられて、入り口を指が開くと、私の肉がゾロリと花開いて、奥から蜜が零れ落ちてしまう。
 
「姉さん……とっても綺麗だ」
487 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:23 ID:ibKgNnVl
 
 少し鼻をひくつかせた後、ペロッて舐め上げられた。
 口で息をしながらペロペロッて…… ヨシュア、なんだか子犬みたい。
 ヨシュアの指が花弁をなで回して、そしてゆっくり私の中に入ってくる。
 まだ少し怖いけど痛くは無い、私やっぱりもう処女じゃ無いから?
 中を探るみたいに、ヨシュアの指が内側を愛撫してくれると、私の腰がピクピクッて震えてしまう。
 
「上に来て」
 ヨシュアが仰向けに寝て、私を誘う。
 
「……うん」
 ヨシュアの頭に跨るみたいにすると、何度も何度も丁寧に舐め上げてくれる。
 急に花弁をむしゃぶるみたいに激しく啜られると、切ない気持ちで一杯になって声が零れてしまう。
 
「あっ……ああっ、ヨシュア……」
 目の前にそそり立つ、ヨシュアのもの。
 さっきと違って普通の男の子の…… ううん、本当の、ヨシュアのだ。
 
 これ…… これが欲しい……。
 私はヨシュアの上に倒れこんで、おずおずとそれに触れる。
 
「ヨシュア、こんなにおっきいの……」
 ああっ、ヨシュアが私に舌を差し込んで舐めまわしてる。
 お腹の奥がきゅんと切なくなって、我慢できずに私もヨシュアのを口で頬張ってた。
 
「は、む……んっ、は、ん……」
 愛しい人のをしゃぶるのが、こんなに気持ちいいなんて知らなかった。
 夢中になってヨシュアの茎をしごき、先っぽを舐めまわし、吸い上げると男の子は
もっと大きくなって、ピクンピクンって動き始めた。
 

488 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:26 ID:ibKgNnVl
 
「ああっ…… 姉さん、駄目だ」
 ヨシュアがうめいて私から逃げる。 そのままイッてくれても良かったのに……。
 そんな私を押し倒して脚を広げると、裂け目にヨシュアのがゆっくり当てられる。
 つい緊張して身体を固くする私、それを察したみたいにヨシュアは先で私の裂け目を擦りなで上げた。
 
「あ……」
 だめ、裂け目の先にある、一番感じるとこを弄られると声がもれちゃう。
「ああっ、ああっ、ああっ!」
 何回も擦られるうち、気が付くと入り口の所まで先が入り込んでピチャピチャ音を立ててた。
 あれ? って思う暇も無かった、ヨシュアのが急に向きを変えてぬるんって私の中に入って来た。
 
「あっあぁぁっ!?」
 痛かった訳じゃ無いけど、ゾクリと走った感触に驚いて声を上げてた。
 ヨシュア、ずるい…… 何か騙されたみたい。
 お腹の奥までいっぱいになる。
 熱いのがゆっくり中で、ずるっ、ずるって擦れるのがとっても気持ちいい。
 
「あぁ……はぁ……」
 ヨシュアの動きに合わせて私が声を上げる。
 そう、私は楽器だ。
 ヨシュアが上手に演奏すると、私の喉は信じられないくらい甘い声を奏ではじめた。
 
 いつのまにか私は、物足りなくなって腰を揺っている。
 クチュクチュ音を立てながら、私のあそこはヨシュアのものにしゃぶりついてた。
 そんな私に気づいたヨシュアが、突き入れる動きを速くしてくれる。
 私の脚を抱えるみたいにして、上から何度も強く突き入れられる。
 力強く何度も何度もかき回してくれた後、ずんって一番奥まで突き上げられた。
489 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:29 ID:ibKgNnVl
 
「あぁはああぁぁぁ!!」
 私の一番感じるトコに、そんなにグイッて押し付けられたら、私……イクッ!
 
「くうぅぅ……」
 ひきつるみたいに身体がびくびくって震えて、背筋を駆け抜ける快感で息が止まる。
 クリトリスからゾクゾクする感じが全身に広がって、空を飛んでるみたいな気分。

「はあっ、はあっ、はあっ」

 大きく口を開けて、快楽の海で溺れた私は、やっと息継ぎができた。
 
 キモチイィ――――― キモチイィ―――――
 お腹の中が熱くて、トロトロに蕩けちゃいそう。
 だって…… だってヨシュアが、こんなに私を愛してくれてるんだもの。

 汝姦淫する事無かれだなんて言われても、こんなの知っちゃったらやめられない。
490 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:30 ID:ibKgNnVl
 
 ヨシュアが身体を傾けて、私の上へ覆い被さってくる。
 私に体重を掛けないように肘で身体を支えたまま、優しく背中に腕が回って、
そのままゆさゆさ揺られると、それに合わせて私の固くなった乳首が逞しい胸板で擦れてしまう。
 
 わざとやってるのかな…… それとも偶然?
 先っぽから刺激がゾクゾク伝わってきて、またひとつ私の気持ち良さを後押しした。
 
「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
 自分以外の荒い息遣いに気づいてそっと薄目で覗くと、ヨシュアの真直ぐな眼差しにぶつかった。
 
 ヨシュア、私の事を ……こんなに一生懸命に。
 胸の奥から嬉しさがこみ上げてくる、きっとこれを幸せって言うんだ……。
 私の体中が熱くて、熱くて、信じられない浮遊感が加速する。
 
「はぁ、はぁ、ヨシュアッ、ヨシュアあぁ……私、また……イッちゃう!」
「うあっ、あぁ、姉さん…… もっと、もっと一緒に…… 一緒に居たいのに……」
 
 辛いの……? 苦しいの……? 大丈夫、私は今、ここに居るよ。
 
「姉さんっ!!」
 
 痛いくらいに強く抱きしめられると、私もぎゅうっと抱きしめあって、ふたりはひとつになった。
 
「うあぁ!!!」
「はぁっ!!!」
 
 ヨシュアが熱い命を迸しらせた瞬間、稲妻みたいな絶頂に撃たれて私の意識はトンだ。
491 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:35 ID:ibKgNnVl
 薄っすらと目を開く…… あれ? ここって……。
 
「うっ……く……」
 体中が軋むみたいに痛い、特に腰から下は感覚が無くて、なのにただ強く鈍い痛みだけを感じる。
「気が付いた ……かい?」
 クロノ……?
 いつのまにか横合いから覗き込んだクロノの、心配そうな瞳。
 
「私……ヨシュアは? あ……」
 下に視線を向けると、そこにはヨシュアの顔が有った。
 安らかに、眠るみたいな……。
 
 何……? 何か、おかしい、なんか変だ……。
「どうして私、生きてるの? ヨシュアは」
 クロノを問い詰めるみたいに身体を捩った瞬間、ヨシュアの頭からポトリとホーンが取れて
 
―――――落ちた―――――。
 
「ヨシュア……」
 その顔に伸ばした掌の中で、ヨシュアが…… 砂みたいに……。
 
「人間の身体に、悪魔の力は強大すぎた…… 身体が……もたなかったんだ……」
 どんどんヨシュアが崩れてく…… 何も出来ない私の上で、ヨシュアが……
 
「最後に気づいた彼は、ホーンと懐中時計の能力を反転させて、自分の命をキミに注ぎ込んだんだよ」
「どうして…… どうして止めてくれなかったのよ。 ヨシュア……ヨシュアがぁ!」
 私は……こんな事がしたかったんじゃないっ! 私は、ヨシュアを!!
 
「彼も同じ気持ちだったんだ、止める事なんて、できやしないよ。
だって僕が彼の立場だったら…… きっと僕だって、そうするから……。」
 
 その瞬間私はクロノの胸に飛び込むと、大きな声を上げてただ泣き叫んだ。
492 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:35 ID:ibKgNnVl
 ・
 ・
 ・
 ・
 
 ふわり…… 肩から布に覆われた。
 これ、ヨシュアの上着だ。
 時間が止まってた手足以外は今まで私、裸同然の格好でクロノに抱きついてたんだ。
 普段だったら恥ずかしくて死にそうなんだろうけど、今は感情を沈めてるせいか全然気にならない。
 
 私の手の中に、二つのホーンが…… 有る。
 ヨシュアを狂わせた、クロノのホーン。
 
「クロノ…… これ」
 
 私は傷だらけのクロノに、ホーンを差し出す。
 ヨシュアの姉として、弟の代わりに、私はクロノにホーンを手渡した。
 
「ありがとう…… これで僕は、これ以上キミを苦しめずに自由に動ける」
 
 そう言いながらクロノはホーンを頭に戻す。
 ピキピキ音を立てながら、ホーンの根がクロノに植わっていって、やがて自然に一つになると、
 大気からアストラルを吸収して、見る見るクロノの傷が癒えていく。
 しばらくすると傷は消えて、逞しい青年の姿に成長するクロノ、その頭には二つのホーン……。
 
 くすっ……うん、カッコイイぞ、クロノ。
 
「そろそろ行こう、ここは人が長く居て良い場所じゃない」
「で……でも私、まだ立てな……」
 
 言い終わるより速く、クロノは私を軽々と抱き上げて、疾風のように駆け出した。
493 ◆WgC/72qd8s :03/11/26 01:37 ID:ibKgNnVl
とりあえずここまで、
改行ミスで鬱。
494名無しさん@ピンキー:03/11/27 19:23 ID:iRGm4VeU
ロゼットキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
495名無しさん@ピンキー:03/11/27 22:54 ID:ZIqNH2fF
次はクロノとロゼットのラヴを!
496名無しさん@ピンキー:03/11/28 00:00 ID:wNjIS+u4
近親相姦(*´Д`)ハァハァ
497 ◆WgC/72qd8s :03/11/29 04:01 ID:AyTxHBh0
>>464>>465>>467
ありがとうございます。
内容が内容だったから引かれたかとおもた。

ちょっと詰まり気味ですが、まだ少しは続くと思います。
ただこの先エチが有るかは見えなかったり……。
498今日の5の2のHな一時間目:03/12/01 17:27 ID:36/fxHNq
 早まった。
 夕暮れの教室で一人机を持ち上げて運びながら、佐藤リョータは今更ながらに己の迂闊さを呪って
いた。
「じゃんけんで負けた奴が一人で教室掃除ってことにしないか?」
 言い出しっぺはリョータ。
 ついでに負けたのもリョータだった。
「まさか本当にみんな帰りやがるとは……」
 笑顔で去っていったコウジ達の顔を思い浮かべ、思わず毒づく。とはいえ完全な自業自得なので、
彼らを恨むのも筋違いというものだ。それはリョータ自身、よくわかっていた。
 別段掃除が嫌だったわけではない。いつもと同じような流れに、ちょっとしたアクセントをつけて
みようと思っただけなのだ。そんなほんの軽い気持ちで持ちかけた勝負だったが、いざ負けてみると
自分がいかにとんでもない提案をしたのかよくわかった。掃除当番全員でやれば15分くらいで終わ
る掃除が、それの倍の時間をかけてもまだ半分しか終わっていないのだ。恐らく帰ってしまったコウ
ジ達も、こんなに時間がかかるとは思っていなかったろう。
「仲間って偉大だな……」
 やや現実逃避気味に窓の外の夕暮れを眺めていると、突然教室のドアが開いた。
「いた」
 短い声に振り向くと、そこには無表情なクラスメートが立っていた。黒いタートルネックのセータ
ーに、ジーパン。背中には赤いランドセルを背負っている。
「相原……まだ帰ってなかったのか?」
 リョータは少し驚いた。まだ5の2の生徒が残っているとは思っていなかったのだ。相原カズミは
今週掃除当番ではないし、ランドセルを背負ってるということは一度教室を出たのだろう。
「図書室にいたの」
 いつもと同じような淡々とした口調でカズミが答える。
「へえ。でも、なんでわざわざ教室まで戻って……」
「佐藤君を待ってたの」
499今日の5の2のHな一時間目:03/12/01 17:28 ID:36/fxHNq
「は?」
 リョータが最後まで言い切る前に、カズミが言葉をかぶせた。その目は真っ直ぐにリョータを見つ
めている。リョータは思わずポカンとした表情を浮かべ、次の瞬間顔をボッと赤く染めた。
「な、なな何言ってんだ……!?」
 しかし慌てふためくリョータとは対照的に、カズミは無表情に自分の口を指差す。
「そう、歯」
「……へ?」
 その意味を掴みかねて、リョータの口から間抜けな言葉が漏れる。
「だから、歯」
「……は?」
「歯」
「……」
 リョータはしばらくの沈黙の後、ようやくカズミの言わんとしていることを理解した。
「……つまり、またおまえの歯が抜けそうなんだな」
 こくりとカズミは頷いた。
「……それで、またオレの指をかみたいと」
 こくり。
「……そのためにわざわざ図書室で時間を潰しながらオレを待っていたと」
 こくり。
「断る」
 男らしく有無を言わせぬ口調できっぱりと断言。
「なぜ?」
 ……したつもりだったが、カズミは小さく首を傾げて聞き返してきた。
「い、いや、なぜって言われても……」
 それはやっぱり恥ずかしいからなのだが、自分でもわからないうちになぜか語尾をにごらせてしま
う。
500今日の5の2のHな一時間目:03/12/01 17:30 ID:36/fxHNq
「佐藤君の指が一番落ち着くの。この前わかった」
「だ、だからって……」
 じっと自分を見つめてくるその視線にリョータが口篭もっていると、カズミは首だけ動かして教室
を見渡した。
「掃除、まだ終わってないんだね」
「ん? あ、ああ……」
「手伝ってあげようか」
「え……!」
 その言葉にリョータは一瞬喜びの表情を浮かべるが、しかしそれはすぐにしかめっ面へと変わった。
 そしてしばらくしてから、大きくため息をつく。
「……わかったよ。好きなだけかめ」


 単純計算で労働力が倍になった為か、掃除はあっという間に終わった。
 リョータとカズミは以前のように机に合い向かいになって座っている。
「……ほら」
 リョータは不機嫌そうな顔で、人差し指をカズミの前に差し出した。
 カズミは何も言わずに、それを口にくわえる。
「ん……」
 カズミの舌の温かさと微妙な圧迫感、それから堅い歯の感触。リョータはドクンと自分の心臓が大
きく脈打つのを感じた。
「ほこ」
 カズミがもごもごと口を動かす。
「……なに?」
「ははら、ほこ」
「わからないって」
501今日の5の2のHな一時間目:03/12/01 17:32 ID:36/fxHNq
 カズミが何かしゃべろうとする度に、指に違った感触が走る。それがまたリョータの中にある不可
解な感情を昂ぶらせた。
「そこ。さっき触ってたとこ」
 一度指を離して、カズミは取れそうだという歯の場所を教えた。
「これか」
「ひがう。もうひっほほはり」
「これ?」
「ほう」
 リョータはぐりぐりとその歯を弄ってみた。確かに少しグラついている。
「んっ……」
「あ、ご、ごめん。痛かったか?」
「んーん……らいひょうぶ。ふふへて」
 指をくわえたままでもなんとか意思の疎通ができるようになってきたらしい。リョータは言われる
ままに、グラついている歯を弄り始めた。しばらくすると、カズミの方も顎に少し力を入れて、指を
柔らかくかんでくる。
「あぅ……ふぅ……」
 鼻で息をするカズミの顔が思いのほか近くにあって、リョータは顔を赤らめた。夕日に照らされて
いるせいだろうか、よく見ればカズミの頬も少し赤くなっているように見える。
「ふぅ……ふぅ……ん……」
 二人以外誰もいない教室に、カズミの息遣いだけが響いている。リョータは自分の中で膨らんでく
る何ともいえないもやもやしたものを感じつつ、ゆっくりゆっくり指を動かす。いつのまにかカズミ
は目を閉じていた。
502今日の5の2のHな一時間目:03/12/01 17:33 ID:36/fxHNq
 指を動かす。
「ん……んんん……んん……」
 指を動かす。
「んふぅ……んんんんっ……んく……」
 指を動かす。
「ふぅ……ぁぁ……んんっ……んぁ……んんんっ……ん……」
 どれくらいの時間そうしていたのだろう。
 ふと、リョータは机の下でカズミの片手が小さく動いているのに気が付いた。
(何をしてるんだ……?)
 指はそのままで少し身を乗り出し、様子を伺う。
「なっ!?」
 思わず声を上げてしまった。カズミの手はジーパンの中に差し込まれていて、しかも股間のあたり
でもぞもぞと動いていたのた。
「な、なにやってんだよ、相原!」
「ん……ん……んんん……んあ……」
 驚いて指を引いたリョータに、カズミは目を開いて上気した顔を向けた。
「抜いたら……ダメ……」
 そして空いてる方の手でリョータの腕を取ると、再びその一指しを口にくわえる。その顔はいつも
の無表情さの名残を残してはいたが、浮かび上がる快楽の色は隠せなかった。
「や、やめ……」
「んっ、んんっ、ふぅん……っんん」
 カズミはその指を歯にあてるのではなく、ゆっくりと丁寧に舐め始めた。
「うあっ!」
 その未知の感覚にリョータの口から声が漏れる。
「んん……んんっ、んくっ、はぁ……ん、んんっ、んふぅ…………」
 いつの間にか、くちり、くちりといういやらしい水音がカズミの股間から響きはじめていた。
503今日の5の2のHな一時間目:03/12/01 17:34 ID:36/fxHNq
「うあ……あ、相原……」
 カズミは一心にリョータの指を舐め上げ、股間の指を動かしている。
 リョータはリョータで自分の股間がこれ以上ないくらいに熱く硬くなっているのを感じていた。た
だ、リョータはそれをどうすればいいのかまではわからない。
「はぁ……はぁはぁ……」
 それでも次第にリョータの息遣いも荒くなる。
「んっ、ふぁっ! んんっ、んっ、くぅん……っ!」
 時折耐えられないほどの快感の波に襲われるのか、カズミはふるふると顔をふりながら小さな喘ぎ
声を上げる。
 リョータはそんなカズミの顔を見ながら、いつしか自分から指を動かしていた。頬の内側をなぞり、
舌を押しのけ、口の中を優しく、それでいて強くかき回す。
「はぁはぁ……相原……相原……!」
「んっ! んぐぅっ、んんっ! んんんんっ……んくぅんっ!」
 カズミの腰が股間を弄り回す指の動きに合わせるように、より大きな快感を得ようと少しずつ、そ
れでいて淫らに動きはじめる。
「あああっ! くふぅんんんっ、んぐぅんんっ、んんんんんっ! あうぅん……!」
 リョータも人差し指の動きを早める。もう自分が今何をやっているのかもよくわからない。
 ただひたすらに指を動かしてカズミの口内を陵辱する。
「んっ! んんっ! ん、んん、ん、ふぅんんんっ! くぅんっ!」
 カズミの息遣いが、だんだん荒くなる。 
 腰の動きが大きくなる。
 指が動く。
 指がかき回す。
 そして。
「んあっ! ふああああっ! んああああああああああああああああああああああっ!」
 カズミはビクンビクンとニ、三度仰け反ると、力なく机の突っ伏した。
 てらてらと濡れたその唇から、リョータはゆっくりと指を引き抜く。唾液がいやらしく糸を引いて、
夕焼けを跳ねた。
504今日の5の2のHな一時間目:03/12/01 17:35 ID:36/fxHNq

 それから二人は無言で後始末をすると、教室を出た。外にはもう夕闇が下りてきている。
 カズミはもういつも通りの顔に戻り、リョータの前を歩いている。リョータは何度もそんなカズミの
後姿に声を掛けようとしては、言葉を紡げずにうつむくという動作を繰り返していた。
 すると、カズミが突然振り返る。
「歯、取れなかった」
「……え?」
「歯」
「あ、ああ……そうだな」
 困ったような怒ったような、なんとも微妙な表情でリョータが答える。
「また……お願いするから」
 カズミはいつもと同じ無表情な顔で、真っ直ぐにリョータの目を見ながらそう言った。
505498:03/12/01 17:40 ID:36/fxHNq
ども。つーわけで「今日の5の2」です。
昨日買ってきたらあまりにえっちぃ漫画だったので感動してしまい、ちょこっと書かせてもらいました。
459さん、素敵な漫画を教えてくれてありがとう。
506名無しさん@ピンキー:03/12/01 17:45 ID:yI7Fkebg
リアルタイムでキター(AA略

喋り方とか行動がカズミらしくて最高です。
掃除当番選抜大会なんて○学生らしい舞台設定もイイ。

また気が向いたらチカやユウキでも書いて下さい。
507名無しさん@ピンキー:03/12/01 23:17 ID:3srVIykA
>498
すげぇ! 5の2! (・∀・)イイヨイイヨ!!
原作の持つほんのりエロを生かしつつしっかりエロいという凄さ。
508459:03/12/02 00:17 ID:9GRzXaD0
まさか本気で書く人がいるとは…
アリガトー!
509名無しさん@ピンキー:03/12/02 00:39 ID:SbOOa34D
5−2の真髄はほんのりHにあると思う。
だから思い切りエロエロにしたら、らしさが失われるんじゃ無かろうか。

その点じゃこのSSは素晴らしい!
境界線をきっかり見極めている。
カズミの方が早熟でリョータが押されっぱなしってのもポイント高い。

また別のキャラでもお願いします。
510名無しさん@ピンキー:03/12/02 03:45 ID:sJSuF7IJ
原作の空気を失ってないのがすごいな。
気が向いたら別のキャラもよろしくお願いします。
511510:03/12/02 03:50 ID:sJSuF7IJ
すまん、ageてしまった・・・。_| ̄|○
512498:03/12/02 05:53 ID:eO7RR+Q5
うわー、思った以上に反響が。
皆さん、感想ありがとうございます。感激です。

他にも幾つかお話は浮かんでいるので(それだけ原作が素晴らしいってことですが)、また近々何か書かせてもらおうとは思ってます。
513名無しさん@ピンキー:03/12/06 23:27 ID:WwbLB0T/
クロノクルセルドのエロパロ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1070715018/

こんなスレが立ちました。
独立してやっていきたい人は支援を、
ここでこのままというならスルーでどうぞ。
とりあえず報告だけ。
514名無しさん@ピンキー:03/12/07 23:42 ID:ETv/JVDf
こんなスレが立ちました
クロノクルセルドのエロパロ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1070715018/l50
ちなみにまだ職人さんは来ていません
515名無しさん@ピンキー:03/12/08 18:19 ID:yflhXDtw
今日の5の2買ってきた。(・∀・)イイ!!
次回作も期待
516名無しさん@ピンキー:03/12/11 11:40 ID:mXzZ+yHi
498さんのSSに触発されて、私も5の2買ってしまった。

確かにこれは単純にエロい漫画より、妄想を刺激される。もえー。
次回をオーバーヘッド期待sage。
517今日の5の2のHな2時間目:03/12/11 17:19 ID:8SaSxAIP
 その夜、浅野ユウキはベッドに腰掛け、鏡を見つめながら首をひねっていた。
「う〜ん」
 ユウキの背丈程もある大きなその鏡の中には、頭からタオルを被ったパジャマ姿の可愛らしい女の
子がちょこんとベッドに腰掛けている。風呂上りのためタオルの下の髪はまだしとどに濡れていて、
パジャマから覗く肌はほんのりとした桜色に染まっていた。
「わかんないなあ……」
 ユウキはそうつぶやくと大きく腕を上げてベッドに倒れこみ、そのままの格好でワシャワシャと髪
を拭く。そしてしばらくの間じっと天上を見つめていたが、やがてキョロキョロとあたりを伺うよう
に視線を動かし始めた。ここはユウキの自室なので、今はユウキ以外は誰もいない。強いてあげるな
ら、昔誕生日に買ってもらった大きなクマのぬいぐるみが枕もとにおいてあるくらいだ。ユウキはゆ
っくりと身体を起こすと、カーテンがしっかり閉まっているのを確認し、少し考え込んでからつぶら
な瞳でじっとこちらを見ていたクマのぬいぐるみをうつ伏せに倒した。
「ん〜」
 ユウキはそれからも落ち着かない様子で回りを見渡していたが、意を決したようにパジャマのボタ
ンに手をかけると、おもむろに上着を脱ぎ始めた。わずかにふくらんだだけの小さな胸には、まだブ
ラジャーをつけていない。もっとも、これでも5の2女子の中では結構大きいほうである……と、ユ
ウキ自身は思っているのだが。
「……むう」
 そう。実際のところ、ユウキは自分の(そして級友の)バストサイズには以前から興味を持ってい
た。やはりないよりはあったほうがいいし、どうにもならないこととはいえ同年代に負けるのはそれ
なりに悔しいものだ。
 しかし、今日のユウキが見ているのは胸ではなかった。
「やっぱり……よくわかんないなあ」
 ユウキはまじまじと鏡に映ったその部分を見つめた後、小さく首を振りながらため息をついた。
「……鎖骨……ねえ」
518今日の5の2のHな2時間目:03/12/11 17:20 ID:8SaSxAIP
 
『女ってのはその……鎖骨……じゃないかな』
 発端は、級友佐藤リョータの一言だった。
 Hな本(とユウキは思っている)を見ていた男子をユウキが見つけ、ささいな口論となったのだが、
その際にあくまで「女性は胸」と主張する男子達に話を振られたリョータはそう答えたのだ。
 他の男子達が言っていたように胸を基準とするのは、認めるわけではないとはいえわからないでも
ない。それを女性の価値の中心に持ってくるような考え方は最低だとは思うが、ユウキだって同性の
胸の大きさは気になるものだ。
 しかし、鎖骨というのはわからない。大きさや形で判断できるようなものではないと思うし、第一
見てもどうこうというような感じはないだろう。
 ……ないだろう、と思うのだが。
「この窪みとかが……いいのかな?」
 鏡を見ながら自分でふにふにと触ってみる。が、やはりユウキにはよくわからない。
『なんにせよ……』
 ふと、公園での友人の言葉を思い出すした。 
『見えてるにこしたことはないんじゃない? ほら、今日のユウキちゃん……チラチラ見えてる。佐
藤君大興奮』
 確かに今日のユウキはキャミソールタイプの上に上着を羽織っただけの格好だったので、鎖骨は普
通に見えていただろう。ユウキの顔が少し赤くなる。今まで気にもしていなかったことが、意識した
途端急に恥ずかしいことに思えてきた。
 ひょっとして……本当に佐藤君は私の鎖骨を見て興奮していたのだろうか?
「そういえば佐藤君、水飲み場でも……」
 ユウキは公園の水飲み場でリョータがじっと自分を見ていたことを思い出して、さらに顔を赤く染
めた。
 あの時、彼は私をどんな目で見ていたのだろう?
「ん……」
 心なしか、身体の奥が熱くなってきたような気がする。
519今日の5の2のHな2時間目:03/12/11 17:20 ID:8SaSxAIP
(や、やだ……)
 なにかモヤモヤした変な気持ちが、お腹の下の方から湧き上がってくるのを感じる。それはユウキ
にとって未知の感覚だった。
「あ……!」
 自分でも気がつかないうちに、ユウキの指はゆっくりとパジャマの上から股間をなぞりはじめてい
た。
 ユウキも、それなりに性知識は持っている。とはいえ「女子だけの秘密の話」や雑誌などで見聞き
したそれは、あくまで他人の話であって、ユウキ自身にとってはまだまだ想像だけの世界だった。ひ
とりHをしたこともないわけではないが、あくまでそれは「試してみた」程度の経験でしかない。今
日のように、自分から「したく」なったことは今までになかった。
「や……な、なんか変……」
 ユウキは左手で口元を押さえ、声を押し殺した。
 一方の右手は、まるでそれだけが別の意思を持っているのかのようにユウキの股間を何度も何度も
こすり上げている。
「ん……ふぅ……んんっ……」
 ユウキは身体を震わせながら小さく首を何度も振り、倒れこむようにベッドに寝転んだ。
 そしてもどかしげにパジャマのズボンと下着を脱ぎ去り、ベッドの脇に放り投げる。
 瞳を閉じると、公園でのリョータの顔が浮かんできた。その目。その視線。
 身体の奥底で、熱く大きな何かがうねる。
 右手の指が、再びユウキの秘部をなぞりはじめた。わずかに湿っている、まだいたいけなそこを、
人差し指は執拗になぞりあげる。
「あっ、ん……んんっ……ふぅん……」
 口に当てていた左手は、いつの間にか小さな胸の突起を転がしていた。
 肌は先ほどよりも上気し、両手の指の動きに合わせるように時たま身体がビクンと震える。
 そのうちに、ほんの微かではあるが水っぽい音が部屋に響き始めた。
520今日の5の2のHな2時間目:03/12/11 17:22 ID:8SaSxAIP
「やだ……んふ……あ、ああ……き、気持ち……いいよぅ……」
 秘部をこすりあげる指に、ねっとりとしたものがからみついてくる。
 ユウキは恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかったが、その指は一層早さを増してユウキの秘部を
責め上げた。
「んっ、んんっ、んんっ、ふぁあっ」 
 そういえば放課後……あの公園で男子達が何やら集まっていたような……。
 ふいに、未知の感覚にぼんやりとしているユウキの頭にそんな光景が浮かんできた。
 そうだ。それで……佐藤君が、何かをしゃべっていて……。
「ああ……ん、くぅ……ふぁ、んんっ……あぁ、あああぁ……」
 ユウキの中で、妄想が膨らむ。最初のうちは右手を押さえるように硬く閉じていた足も、今は大き
く開いている。
 指が秘裂をなぞり上げ、そのを上にある小さな突起を引っ掛ける度に、ユウキの身体が跳ねる。
 もしかしたら、佐藤君は鎖骨について他の男子達に話していたのかもしれない。
 それで他の男子達も鎖骨をじろじろ見るようになって……ひょっとしたらあの公園でも私を見てい
たのかもしれない……私の鎖骨を……私を……みんなが……。
「あっ! あっ! んっ、んんん……んぁっ! だ、だめっ……!」
 妄想が、ユウキを押し上げていく。
 それまで秘裂をなぞっていた指が、それに応じるように小さな突起をひねり上げた。
「やっ、あぁっ! な、なんかっ! ん、ん、んんっ! あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 それと同時にユウキの背中が大きく仰け反り、何度か身体を震わせたかと思うとやがてクタクタと
崩れ落ちた。
 その瞳はどこか虚ろで、半分開いた口から一筋唾液が垂れる。
 ユウキはしばらくの間、そのまま初めての絶頂の余韻に浸っていた。
521今日の5の2のHな2時間目:03/12/11 17:23 ID:8SaSxAIP
 翌朝。
「おはよー」
「おっはよー」
 いつもと変わらない挨拶が交わされる通学路を、首回りのきっちり閉まったトレーナーとジーパン
といった格好のユウキが赤い目をして歩いていた。あの後、我に帰ったユウキは恥ずかしさにのたう
ちまわり、深夜まで寝付けなかったのだ。
「おう、ユウキ。おはよー」
 そんな足取りも重いユウキの肩を、突然誰かが叩いた。
 びくっと一瞬身体を硬直させた後、恐る恐る振り向くと、そこには屈託のない笑顔を浮かべたリョ
ータが立っている。
「いやー、今日の給食楽しみだよなー。フルーツポンチだぜ、フルーツポンチ」
 どうやら朝っぱらからリョータの思考はお昼の給食に飛んでいるようだ。その視線はユウキではな
く、数時間後のデザートを向けられていた。
 まったくいつも通りの様子のリョータにほっとした反面、だんだんと言いようもない怒りが湧き上
がってくる。
「佐藤君……」
「ん?」
 そう振り向いたリョータの顔面に。

 ゴッ。

「バカ」
 ユウキは鉄拳をくらって吹っ飛んだリョータに捨て台詞を残すと、振り向きもせずにスタスタと歩
いていった。 
 一方、リョータはなにがおこったのか今一理解できていないのか、しばらくの間キョトンとした顔
でその場に立ち尽くす。
「……オレが一体何をしたというのだ……」
522498:03/12/11 17:35 ID:8SaSxAIP
ども。そんなわけで「今日の5の2」の2時間目です。
ほとんどユウキ一人しか出てこないので、ちょっと短めになってしまいました。すみません。
ユウキは別段リョータが好きってわけじゃなくて、ただ意識してしまっただけって設定です。
コウジを出してもよかったのですが、2時間目の時点ではまだ出てきてなかったし、やっぱ
リョータの方が動かしやすいので(笑)

よかったらまた次の話を書かせてもらいたいと思います。
一応原作の話数に合わせているので、次はナツミの予定。
523名無しさん@ピンキー:03/12/11 19:34 ID:ECW8Hq4O
もう最高!
なにも気付いてないリョータがまたなんともw

3時間目も期待しています。
524498:03/12/11 22:28 ID:8SaSxAIP
あー、なんかメッチャ改行ミスってますね……。
読みづらくてすみません。気をつけます。

>523
早速、感想ありがとうございます。
525名無しさん@ピンキー:03/12/12 00:22 ID:9UFyegls
うわーい、買って来たその日に498さん降臨だー!
描写うまっ! フルーツポンチとか、通常会話もそれらしくてイイ!
同じく3時間目も期待ったら期待!
526風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/12 15:52 ID:r/cba5VU
半角板にカキコしていたのですがやはりスレ違いなのでこちらに書かせていただくことにしました。お目汚しすみません。元ネタは「天才料理人味の助」です。
(あちこち誤爆しまくって落ち込み気味)

527風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/12 15:53 ID:r/cba5VU
「さぁ、じゃあもう一本行きましょう。気分を楽にして。気持ちを
切り替えればきっといいタイムが出るわ。」
プールサイドで肩にタオルをかけて休んでいた少女に、肩幅
のあるしまった体つきの女性が声をかける。有名ブランドの競
泳水着に包んだ体には一片の無駄肉もない。オリンピック・メ
ダリスト。頂点に立ったものだけが持つことのできる余裕の笑み。
(私はあんな風には笑えない)
2ヶ月前に特別コーチとしてそのメダリストがやってきたとき、
少女は羨望のまなざしでその笑みを見ていた。今はその笑み
を見るたびに足元が崩れ去るような喪失感を感じる。
「かおりちゃんどうしたの?」
コーチが手をたたきながら微笑む。
「はいっ」
(がんばらなきゃ)
萎えそうになる足を懸命に動かして飛び込み台に上る。みんな
が自分に期待している。
「On your mark!」
オリンピックのため号令。
「Get set!」
オリンピックのための水着。
「Go!」
オリンピックのためのプール。まとわりつく水。まるで少女をお
ぼれさせようとするように。懸命に掻けど掻けど体は前に進ま
ない。ついこの間まであんなに泳ぐのが楽しかったのに。プール
に入ればいくらでも泳げると思っていた。練習が楽しくてしかた
なかった。なにが悪かったのだろう。手も、足も、思うように動い
てくれない。懸命に体を動かし、息継ぎを繰り返す。水中眼鏡の
中に涙がこぼれるのを止められない。
(私…もうだめだよ。助けてよ…味の助君…)
528風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/12 15:54 ID:r/cba5VU
「ねぇ、萌乃香。なにかあったの?変だよ。」
「え?何?ううん。なんでもないよ。」
声をかけられた少女は慌てて一緒に歩いている少年に首を
振った。中学生らしい、ほんの少し幼児体型を残したかわい
らしい少女である。今時の中学生にしては珍しく、ピンと背を
伸ばして歩く姿が清清しい。本人は気づいていないが、友達
と立ち止まって談笑しているときなど両手で体の前にかばん
をさげた姿が同級生の男の子の視線をぐいぐいひきつけて
いる。幼い顔立ちにくりくりとした眼の愛らしいその少女は、
ここ二日ほど胸をいためていた。
「ね、ひょっとして、あれ?」
「え?あれって??」
いきなり意味深な言葉で聞かれて萌乃香は声が裏返った。
顔が真っ赤になる。年頃の女の子にとって様子が変になるア
レとはひとつしかない。月のものだ。白昼堂々天下の往来で
この幼馴染の男の子はいったい何を言い出すのだ。
童顔の愛らしい少女がパニックに陥っているとも知らず、その
筋では天才少年で知られる男の子は声を潜めて少女に話し
掛けた。話しにくい内容を、彼なりに勇気を込めて。
「萌乃香。あのさ、恥ずかしがらなくていいから。お通じの良く
なる食べ物作ってあげるよ。」
529風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/12 15:57 ID:r/cba5VU
一瞬、二人の歩く通りが静寂に包まれた。萌乃香の耳の奥が
キーンと鳴り、顔面が炎に包まれたように熱くなる。
「なによ!あたし便秘なんかじゃないわよっ!」
顔を真っ赤にして町内に響き渡るほどの声を上げる少女。猛
烈な剣幕にぎょっとして思わずあとずさる少年。
「あ、え、萌乃香、そんな大声で…」
「あ……、もう、味の助君のバカァ!」
我に返った少女は赤い顔を一層赤くすると、幼馴染をその場に
残して半泣きで走り去った。
「…お通じじゃなかったのかな。」
いまいちピントの合わないままの天才料理人、徳川味の助は
一人残されてきょとんとしている。
530風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/12 15:58 ID:r/cba5VU
----------
その晩、味の助が幼馴染である萌乃香のことで悩んだか
と言うとそんなことは無かった。まだ中学生である彼は母
親の洋食屋の唯一の料理人である。味に関してはからっ
きし頼りにならない母親を助けて、中学生ながら彼はこの
店を支えている。では母親がてんでだめかというとそんな
ことはなく、ついこの間までは常連の半分は母親めあてだ
ったという立派な看板娘(?)ぶりである。親一人子一人、
つらい日もあったが最近では料理雑誌で紹介されるほど
の人気で、夕刻に調理場に立つとあとは閉店までそれこ
そ汗をぬぐう暇もないほど忙しいのが彼の日常だ。
そういうわけで、午後10時に電話が鳴るまで幼馴染のこと
などすっぱりとこの天才料理少年の頭から消え去っていた。
「味の助、萌乃香ちゃんよぉ」
階下で風呂の準備をしている母親が電話を取らずに呼ぶ。
「はーい」
母親が電話を取らずに萌乃香だと呼ぶことに微塵の疑問
ももたずに階段を降りてくる味の助。この二人にとって午後
10時の電話は「萌乃香に決まっている」話だ。幼馴染の萌
乃香は顔つきこそふっくらとしてまだ幼さが残るものの、き
ちんと躾られたいい子である。本来こんな時間に他人の家
に電話をしてはいけないことはわかっている。ところが味の
助の店は夜までやっているから早く電話をすると仕事の邪
魔なのだ。だから店の片付けと翌日の下ごしらえが終わっ
た頃の10時きっかりに電話をかけてきては手短に話をして
電話を切る、ということが週に1,2度ある。
「萌乃香ったら、大した用事でもないんだから学校で話せば
いいのに」
531風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/12 16:00 ID:r/cba5VU
と、この手の話に関しては女子より開花が遅い男子らしく、
味の助は電話の意味がよくわかっていない。それを横目で
見ながら味の助の母親はこぼれる微笑みを抑えきれない。
萌乃香が電話をかけるようになったのは中学生になってか
らだった。どこまで気持ちが進んでいるかはわからないが、
淡い気持ちが芽生えはじめているのだろう。(躾の厳しいお
宅なのに電話をかけて大丈夫かしら)と心配したこともあった
が、萌乃香が携帯電話を持っていると聞いて安心した。きっ
と自室で小さな声で話しているのだ。そう思うといっそう可笑し
い。二人ともやさしい子だ。きっと似合いのカップルになる。そ
う思って、味の助の母親は二人のことを温かい目で見守って
いる。
532風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/12 16:02 ID:r/cba5VU
-----
受話器を置いたあと、萌乃香は深いため息をついた。今
日は話そうと思ったのにそれもできなかった。
友達のかおりがスランプに陥ったのを聞いたのは2日前
のことだ。最近なんとなく声をかけずらかったのだが、知
らない間にそんなことになっていたとは。かおりは将来を
期待される水泳選手で、次期オリンピックに押す声もあ
る。萌乃香とかおりは仲良しだった。だが、それが最近
ギクシャクしている。原因は味の助だ。
味の助をかおりに紹介したのは萌乃香だった。食欲不振
のせいで記録が伸び悩んでいたかおりに何か食欲の出る
ものを作ってほしいと味の助に頼んだのだ。味の助は運動
も勉強もすがすがしいほどだめな少年だが、料理に関して
は突出した才能をもっている。その腕前は口うるさい料理
評論家をうならせるほどだ。かおりの食欲不振も紆余曲折
はあったものの、味の助の料理のおかげですっかり治すこ
とができた。そこまではよかった。問題はその後だ。
食欲不振が治ったかおりが無事記録を出したあとに味の
助にお礼のキスをしたのだ。キスといってもほっぺたに
ちゅっとやっただけなのだが、こともあろうに大勢が見てい
る前でやってしまった。
533風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/12 16:03 ID:r/cba5VU
中学にあがってちょっとだけ味の助を意識するようになって
いた萌乃香にとっては晴天の霹靂だった。味の助が水着の
美少女にでれでれしているのにも無性に腹が立ったが、キス
という既成事実を大勢の前で作られたのがなによりこたえた。
自分に隙があったといえばそれまでだ。まさかこの勉強も運
動もあわれなほど不自由な少年に心引かれる少女がほか
にいようとは思っていなかったのだ。いや、正確に言えば、自
分が味の助を好きかどうかもかおりのキスを目の当たりにす
るまでよくわかってなかった。今はわかる。
(私は味の助君が好き)
そうでなければこんなに胸が痛むわけがない。味の助をか
おりに取られたくない。自分がそう思っていることははっきり
とわかる。でもかおりに対する気持ちも今でも変わらない。
彼女は大事な友達だ。スランプに落ち込んでいるなら助けて
あげたい。では自分に何ができるのだろう。何もできない。自
分にできることと言えば、味の助にまたあのときのようにおい
しい料理をかおりのために作ってくれるよう頼むことだけだ。
(そうしたら、どうなるの?)
また二人は親密になるのだろうか。それは…思い浮かべるだ
けでとても胸の痛くなる事だった。
534名無しさん@ピンキー:03/12/12 22:26 ID:61olfuej
期待!
でも次回からはsageで書き込んだ方が余計なトラブルを招き入れなくて良いですよ。
535風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 01:26 ID:qMBK0LXm
あうう。すみません。sageますね。
536名無しさん@ピンキー:03/12/13 01:57 ID:COzZE1BN
>>535
このスレにはage/sageを煩く言うような住人はいないと思うけどね。
(常駐してる住人がいないとも言うがw)

続きを待っております。
幼馴染みと学校のアイドルの三角関係
ラブコメの王道ですね
537名無しさん@ピンキー:03/12/13 09:10 ID:XipxrAYR
アリスSOSきぼぬ
538風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 18:59 ID:qMBK0LXm
-----
(今日もダメだった)
とぼとぼと歩きながら今日の練習を思い出す。何一つ思
うようにいかなかった。飛び込みも、ターンも、ばた足も、
息継ぎも、水を手で掻くことすら思い描いたようにいかな
かった。
(私、どうしちゃったんだろう)
スランプが始まってもう二週間がたつ。コーチはよくある
ことだから、と気にしないよう助言してくれたが、まだ中学
生のかおりはこれを気にせずにいるにはあまりにも若す
ぎた。そもそもスランプの経験すらなかったのだ。本当
に出口があるのか、もしこのままだめになってしまったら
どうしよう。そう思うだけで胸が痛くなった。
気が付くと、いつのまにか雨が降っている。あわててか
ばんの中の折り畳み傘を取り出そうとして可笑しくなった。
(私馬鹿みたい。いつもプールでぬれっぱなしのくせに)
笑いながら、涙がまたあふれてきた。

539風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 19:01 ID:qMBK0LXm
(誰か助けて…)
誰か、と心の中でつぶやきながら、思い浮かべるのは一
人の少年。かつて、食事がのどをとおらなくなったときに
夢のようなスパゲッティを食べさせてくれた徳川味の助だ。
友達の萌乃香が紹介してくれたのだが、はじめは普通に
話せていたのにいつのまにか、少しずつ味の助のことを
考える時間が増えた。いまでは彼のことを考えると胸が
小さく痛むことすらある。
(味の助君…)
そうだ、と思いついた。味の助君の店にいってみよう。そし
て何か食べさせてもらうのだ。何でもいい。彼の作ったも
のなら。そうすればきっと元気がでる。スランプなんか吹
飛ばせる。そう考えると、急に気持ちが軽くなった。ぎりぎ
りと眠れないほどのしかかってくるスランプを、きっと彼の
作る料理が吹き飛ばしてくれる。それは嵐の中の灯台の
ように少女の心の中に灯ったあかりだった。びしょぬれで
店に入ってはまずいということに考えが及ばないほど、彼
女はその小さなアイデアに浮かれた。
540風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 19:02 ID:qMBK0LXm
-----
彼の店なら知っている。以前萌乃香に連れて行っても
らったことがある。最初のころは仲良く二人で行っていた
のに、最近は萌乃香にいっしょに行こうと誘ってもなかな
かうんといってくれなくなった。理由はわかっている。萌
乃香はきっと彼のことが好きなのだ。
(だから、私が彼の店にいくのがいやなんだ)
それも彼女の心を痛めた。萌乃香は大好きな友達だ。
その友達と男の子の奪い合いなんてしたくない。だから
自分の気持ちにうそをついても店に寄らないようにして
いた。でも、もう限界だ。もう何にすがったらいいかわか
らないのだ。きっと萌乃香だって許してくれる
541風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 19:03 ID:qMBK0LXm
(たしかこのあたり…あっ)
店の前で思わず小さな声をあげてしまった。シャッター
が下りている。シャッターの前には小さな札が。
店休日。
なんてついてないんだろう。いつもこうだ。きっともう何
もかもうまくいかないのだ。そう思うとまた涙があふれ
てきた。小さな店の前で雨に打たれながら一人で立ち
尽くした。声をださずに泣いた。
「あれ?かおりちゃんなの?わっ、どうしたのびしょぬ
れじゃない!」
はっと振り向く。そこにはたった今まで想い焦がれてい
た男の子がいた。
「味の助君…私、私…」
さっきからずっと泣いているのに、また涙があふれてき
た。抱きついて、泣いた。
542名無しさん@ピンキー:03/12/13 20:52 ID:fDkhnk/z
今なら言える

あばれはっちゃく、あまいぞ男吾で誰か書いて!
小○生のエッチがほすい
543風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 21:12 ID:qMBK0LXm
-----
その日、店休日にしたのは偶然だった。味の助の家は小
さな洋食屋だ。定休日を作ることができるほどの余裕はな
い。商店街のイベントのための話し合いとかで母親が引っ
張り出されて店を閉めざるを得なかったのだ。
(商店会の会長さんもひどいよ。話し合いなら午前中にやっ
ちゃえばいいのに。)
味の助は不満だったが、商店街には魚屋のように早朝か
ら忙しい店もある。定職屋は昼忙しいし、不況で夜遅くま
で開けている店もある。厨房と中学校しか知らない彼には
思いの及ばない事情だってあるのだ。
(それにしたって母さんも母さんだよ。今度は断ってもらわ
なきゃ。)
これは彼が正しい。いくら頼まれたら断れないといっても、
母一人子一人でやっている店だ。一人抜けたら開けられる
わけがないではないか。母親はそういって膨れる味の助に
「あのね、いつもお世話になっているんだから」
と笑いながら言って聞かせる。しかしこればっかりは何とか
しないとそのうち店がつぶれてしまいかねない。
中学生にしては夢のない問題にぶつぶつ言いながら歩いて
いた味の助は、すぐ近くにくるまで人が店の前に立っている
のに気づかなかった。
544風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 21:13 ID:qMBK0LXm
(あ、いけない。お客さん来てたんだ、謝らなきゃ。あれ?)
それは知っている人だった。平山かおり。萌乃香の友達。
日本水泳界のホープ。そのものすごい泳ぎっぷりは彼も見
たことがある。運動音痴の彼には人魚とかそういうのを通り
越して目の前で泳いでるかおりがイルカか何かじゃないかと
思えたくらいだ。ついでながら、間近で見た彼女の競泳水着
姿は年頃の男の子には刺激が強すぎた。思い出して悶々と
する夜も多い。萌乃香が知ったらぐーで殴るかもしれない。
「あれ?かおりちゃんじゃない?わっ、どうしたのびしょぬれ
じゃない!」
驚いたように振り向いた彼女は目を真っ赤に腫らしていた。
「味の助君…私、私…」
いきなり抱きつかれた。頭に血が上った。


545風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 21:14 ID:qMBK0LXm
-----
生まれて初めて女の子に抱きつかれておまけに泣かれた
味の助はパニックになったが、なんとか彼女をなだめて家
に入れた。抱きついてきた彼女はびっくりするほど冷たかった。
「とにかく、シャワー浴びて温まってよ!風邪引いちゃうよっ」
脱衣所でかおりを待たせて家中どたどたと走り回る。とにか
くバスタオルと着替えが必要だろう。
(下着がない)
さーっと頭の血が引いて、そのあともう一度血が上った。
母親の下着をもっていくわけにもいかない。いわんや自分の
ものなど。とにかくバスタオルに自分のTシャツと学校の
ジャージの上下を用意して脱衣所に駆け戻る。少女はうな
だれて立ちすくんだままだ。びしょびしょに濡れた夏服が
ぴったりと肌に張り付き、下着をあらわに見せている。どぎ
まぎしながら話し掛けた。
「あの、かおりちゃん。これ、着替えもってきたからさ。濡れ
た服は脱水機にかけて紐にかけときなよ。お湯は栓をひね
ればいいから、早く浴びてあったまってね」
早口で言ってその場を立ち去ろうとしたが、立ちすくむ少女
の姿に引き止められた。
546風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/13 21:15 ID:qMBK0LXm
「あの、かおりちゃん」
「うん。」
弱々しい泣きそうな声。
「えっと、何があったのか知らないけど。体冷やしちゃダメだよ。」
「うん。」
「僕、暖かいもの作るから、シャワー浴びてきてね。キッチンは
散らかってるから浴び終わったら二階の僕の部屋で待ってて。」
「うん。」
「…」
困ったな、とその場を立ち去るときにかおりが声をかけた。
「味の助君」
「何?」
「ありがとね」
弱々しかったが、その日かおりが見せた最初の笑顔だった。
547風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/14 22:05 ID:G1mu46Lf
-----
冷たく濡れた服と下着を脱ぐと、言われたとおり洗濯機に入
れて脱水ボタンを押す。風呂場に入ってシャワーの栓をひね
るとやがてお湯が出てきた。
(あたたかい)
何日かぶりに気持ちが楽になった。降り注ぐお湯が冷え切った
体を少しずつ暖めてくれる。頭からかぶると気持ちが良かった。
ようやく人心地も取り戻すことができた。お礼をいわなければ。
お湯を止め、脱衣所からバスタオルを取る。やわらかい清潔
なタオルだ。体を拭いてさっぱりするとようやく周りの様子を見
る余裕も出てきた。
きれいな風呂場だった。脱衣所もきちんとしている。母親がき
れい好きなんだろう。二人暮しだと聞いていたが幸せな家庭な
のだろうと感じた。
ちょっと躊躇して裸の上からTシャツを着、重ねて味の助の
ジャージの上下を着る。なんだかスースーして落ち着かないが、
自分の立場を考えれば文句などいえるはずが無い。。
548風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/14 22:06 ID:G1mu46Lf
彼はダイニングキッチンに居た。
「味の助君」
「あ、かおりちゃん。温まった?」
味の助が振り向く。
「うん、ありがとう」
「ごめんね、ちらかってて。部屋で待っててくれる?」
本当に申し訳なさそうに味の助が言う。ダイニングキッチンは
店の仕込みにもつかっているのか、所狭しと料理道具や調味
料が並んでいる。しかし汚いという風でもない。

549風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/14 22:07 ID:G1mu46Lf
-----
小さいがこの部屋もきちんと片付いていた。
「ごめんね、そんなものしかなくて」
すまなそうに言う彼をさえぎって、
「ううん、ありがとう」
と礼をいう。
「二階の僕の部屋で待っててよ。暖かいもの出すからさ」
「うん」
味の助に促されてキッチンを出る。先ほどからいい香りが漂っ
ている。
(ホワイトシチューね)
自然と笑みがもれた。味の助の料理と考えるだけで気持ちが
明るくなる。階段を上って二階に行くと、すぐ彼の部屋がわ
かった。そっとドアを開けて中を恐る恐る覗き込む。男の子の
部屋に入るなんて初めてだ。
中は案外きちんとしているのでほっとした。味の助というやさし
い男の子の考えれば部屋がきちんとしていてそうな気もする
が、さりとて男の子と言う生き物はどうもわからないものだ。料
理一徹部屋のことなどお構い無しかもしれないではないか。
(よかった)
意味もなく安心しながら中に入った。勉強机がひとつ。ベッドが
ひとつ。本棚がひとつ。それだけの部屋だ。安心すると今度は
急に居心地の悪さを感じる。主のいない部屋をじろじろと見る
のはばつが悪いし、勝手にいすに腰掛けるのもどうかとおもう。
所在なげにたっていると足音がして扉がノックされた。こういうと
き、なんと返事をすればいいのだろう。
「はい」
結局普通に返事をした。
550風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/14 22:08 ID:G1mu46Lf
「かおりちゃんおまたせ。あれ?座ってればいいのに。遠慮しな
いで座ってよ」
見慣れたやさしい笑顔でそういわれると思わず微笑みがこぼ
れた。彼のそばにいればいつだって笑っていられる気がする。
それはともかく椅子はひとつしかない。当然のようにそこに座
るのは気が引ける。だからといってベッドに腰掛けるのもどうか
と思う。迷っていると
「椅子はぎーぎーうるさいから、ベッドのほうがいいかな」
と、照れくさそうに言われた。自分で決めずに済んでほっとした。
ベッドカバーも清潔な手触りだ。
(素敵なお母さんなんだろうな)
「さ、あたたまるからさ」
シチュー皿を想像していたのだが、意外なことに彼が持ってき
たのはマグカップだった。
「うん、ありがとう」
スープ仕立てらしい。確かにこの方が飲みやすい。こまやかな
気遣いがしみる。味の助は机の椅子に座ってこちらを見ている。
「おいしい」
本当においしかった。熱すぎないスープを口に含むと舌を包み
込むようにおいしさがひろがる。一口のんだだけで喜びがあふ
れてきた。体が温まる。
胸がいっぱいになった。
551名無しさん@ピンキー:03/12/15 01:54 ID:6Be3KVxC
NOIRキボン
552名無しさん@ピンキー:03/12/16 23:22 ID:VHzahv2I
汁の助まだかなあ。
純愛っぽい雰囲気が大好き。


5の2の新作も楽しみ。
553名無しさん@ピンキー:03/12/17 00:25 ID:kRJbvlgd
>>213
BAROQUEキテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
反応遅すぎですねはい。上級と天導とかこないだろうか・・・・・・無理か。

>>217
それの原作。
米光一成監修のSS隠れた名作ダンジョンRPGッとか言っても知らない人は知らないのだろーなぁ。
554風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 02:21 ID:VbMdKhS/
-----
「…かおりちゃん?」
目の前でシチューを飲んだ少女の眼からぽろぽろ
と涙がこぼれたので味の助はあわてて歩み寄った。
快活なかおりがいまは見る影も無い。
「かおりちゃん、大丈夫?」
「うん、だいじょうぶ。これは悲しい涙じゃないから」
「?」
「おいしくて。なんだか幸せな気持ち。不思議だよね。
どうして幸せな気持ちで泣いちゃうんだろう」
涙で顔をくしゃくしゃにしながら少女が微笑む。味の
助は言葉が継げない。
「あのね。私スランプなんだ」
「スランプ?」
「うん。とてもつらいの。ねぇ味の助君、傍で聞いてく
れる?」
「う、うん」
横に並んでベッドに腰掛ける。ちょっとドキドキする。
かおりのほうは涙こそ流したが、落ち着いたのだろう、
とつとつとこの二週間におきたことを視線を落とした
まま話し始めた。
555風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 02:22 ID:VbMdKhS/
いつのまにかタイムが落ちたこと。思ったより長引い
ていること。どう泳げばいいのかわからなくなってき
たこと。先生に声をかけられるのもつらくなったこと。
「そうなんだ。僕は運動がぜんぜんだめだからわか
らないけど、かおりちゃんみたいに上手な子も大変
なんだね」
「しかたないよね。私のためにあんなにいいプールや
コーチまで用意してもらってるんだもの」
しかたがないといいつつ、少女の顔には悲しげな色が
浮かんだ。本当なら逃げ出したって仕方がない年な
のだ。
「よし、じゃぁ僕がなにか元気のでる食べ物を考えて
あげるよ!」
「本当?味の助君!」
ぱっと頭を上げてこちらを向くかおり。ようやくいつも
の健康的な笑顔をみせた。ひまわりのような笑顔が
余りに間近に迫ってきて味の助はたじろいだ。
「う、うん。放蕩さ!」
どぎまぎしてめちゃめちゃなことを口走る。だが、喜び
にあふれる少女は天才少年をさらなるパニックに突き
落とした。
556風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 02:22 ID:VbMdKhS/
「うれしい!」
そう声を上げると、首に手を回して横から抱きついてき
たのだ。
「か、かおりちゃん!」
味の助はぐいと引き寄せられて、体をかおりのほうに
ねじった姿勢になっている。横っ面にかおりの顔が押
し付けられ、腕にノーブラの胸が押し付けられた。それ
だけで意識が飛びそうになる味の助。
「…味の助君」
「え、うん」
今度は小さな声で話し掛けれられてわれに帰る。かお
りはだきついたままだ。
「好き」
「!」
少年が息をのむ。
557風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 02:24 ID:VbMdKhS/
「味の助君が、好きなの」
ちいさな声でささやく。すこし、しがみつく力が弱くなって
肩に顔を押し当てる少女。
「スランプになってね、何もすがるものがなくておちてい
くみたいな気持ちだったの。でもね、味の助君に食べ
させてもらったスパゲッティのことを思い出してがんばっ
たんだよ。」
「う、うん。あんなのお安い御用だよ。」
「でもね…」
「…うん」
「ほんとは、スパゲッティより味の助君のことを考えてた。」」
「どうして僕なんか…」
こういうことを聞くのは男女の間では最低ランクの野暮だ。
少女が少年に恋するのに理由もクソもない。だが料理以
外は勉強もスポーツもだめ、人生経験も女性経験もない
に等しい中坊に気の利いた言葉を求めるのも酷だろう。
とにかく、問いに対して答えは返ってきた。かおりはゆっく
りと顔をあげた。顔が真っ赤に上気している。少年が押さ
れているように見えるものの、少女にしても精一杯の告白
なのだ。味の助をみつめて恥ずかしげに微笑む。
「なぜって、味の助君は輝いてるもん。」
そう言って首に回していた手を解くと、こんどは味の助の
腕を掻き抱くようにして体を寄せてきた。もう一度肩に顔を
寄せる。味の助の心臓はさっきからエイトビートを刻んで
いる。
558風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 02:28 ID:VbMdKhS/
>>552

ありがとうございます。今日は書き込まないつもりでしたが、
うれしいのでサービスしました(w

本当は汁まみれドタバタコメディーになるはずだったのですが、
純愛路線を迷走中です。と、いうわけでそろそろ純愛からはず
れますが見捨てないで〜。
559名無しさん@ピンキー:03/12/17 14:08 ID:DrKMOBRA
>>558
ドタバタラブコメも大好きだ!
560風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 21:24 ID:VbMdKhS/
-----
(好きッていわれちゃった)
毎日毎日おいしいものを作っているくせに、これ
まで一度としておいしい目になどあったことのな
い少年は頭に血が上りっぱなしになっていた。覗
き込めば自分の肩のあたり、心臓が破裂する
ほどの至近距離でかおりが目を閉じたまま幸せ
そうな表情をしている。そうして絡め取られた腕
には彼女の胸の狂おしいやわらかさが感じられ
る。
(どうしよう)
と、困っているのはさっきから下半身がぎんぎん
に硬くなっているからだ。時々かおりの水着姿で
淫靡な妄想に浸っていたのが股間に荒れ狂う炎
の鎮火を一層難しくしている。
「ごめんね」
肩に顔を寄せたまま、かおりが目を開いてつぶや
く。味の助のほうではなく、どこか遠くを見ている
ような眼だ。
「わたし、悪い子だ」
小さな声。
「そんなことないよ、かおりちゃんはいい子だよ」
真顔できっぱりと否定する味の助。ムードもへった
くれもない。
「ありがとう」
561風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 21:25 ID:VbMdKhS/

味の助の顔を見上げてにこりと微笑んだ後、
かおりが礼を言う。
「でもね。いけない子の。だって、萌乃香の好き
な人に甘えてるんだもの」
「え?そうなの?」
(そうだったのか、仲良く見えていたけど女の
子ってわからないな。それに萌乃香に好きな
男の子がいたのか)
問題の核心からずれた所で軽く嫉妬する味の
助を今日何発かのハンマーが襲う。
「味の助君のことだよぉ」
じれったそうにかおりがぎゅっと腕を抱きしめる。
頭が白くなった。
「えええ?萌乃香とはそんなんじゃないよ」
「萌乃香は味の助君の事、好きなのよ」
頭がくらくらした。何がなんだかわからなく
なってきた。

562風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 21:26 ID:VbMdKhS/
-----
(ああ、私めちゃめちゃな事してる)
味の助の腕に強くしがみつきながら少女は呆
とした頭で思った。
(一度にいろんなことがおきすぎちゃった)
雨の中一人で立ち尽くして泣いた。思いを寄せ
ていた少年に声をかけられて抱きつき、また泣
いた。二人だけの家の中でシャワーを浴びて
少年の服を着せてもらった。暖かいシチューを
作ってもらい、スランプのことを話した。
(好きっていっちゃった)
信じられない。胸をいためていた昨日までは、
まさか味の助に告白する日が来るなど思いも
しなかった。
(好きっていっちゃった)
考えるだけで熱いため息が出てくる。
(ああ、好き)
今、両腕ですがっているのは紛れも無い彼の
腕なのだ。
(味の助君)
ベッドに二人っきりで腰掛けていた。心臓が早
鐘のようになって顔に血を送り込んでくる。くら
くらする。でも、そんな状態でも小さく胸が痛み
つづけている。
563風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 21:28 ID:VbMdKhS/
(萌乃香、ごめんね)
自分が大切な友人を裏切ろうとしていることが
とてもつらかった。少年はこんな自分をきっと
嫌うだろう。
(でも、いい)
今日、このときだけ、彼にすがっていたかった。
明日になって彼にあきれられて疎まれること
になっても、今、好きな人に想いを告げて寄り
添うという生まれて初めての甘美な時間を与え
られたを後悔したりしないだろう。
(恋って、夢みたいだ)
甘い気持ちにとろけてしまいそうだった。
「わたし、悪い子だ」
「そんなことないよ、かおりちゃんはいい子だよ」
ふともらしたつぶやきを、彼が即座に否定してく
れた。くらくらするような幸福感に包まれる。
「ありがとう」
彼の顔を見上げる。真顔でこちらを見つめている。
(うれしい)
その視線だけで十分だと思った。

564風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 21:28 ID:VbMdKhS/
「でもね。いけない子なの。だって、萌乃香の好き
な人に甘えてるんだもの」
「え?そうなの?」
彼の視線が混乱したようにふらつく。何だかわか
らないけど、きちんと伝わっていないようだ。
(こんなにしがみついているのに)
甘いじれったさが沸き起こる。
「味の助君のことだよぉ」
ぎゅっと腕にしがみつく。
(味の助君が好きなの)
「えええ?萌乃香とはそんなんじゃないよ」
(萌乃香、ごめんね。まだ告白していなかったのね)
「萌乃香は味の助君の事、好きなのよ」
565風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 22:05 ID:VbMdKhS/
-----
頭に血が上りっぱなしのせいか、少年の思考はほ
とんど停止してしまっている。
(かおりちゃんが僕のことを好き)
(萌乃香が僕のことを好き)
二つのことが頭の中をぐるぐる回るだけでそれを結
び付けるとか、どんな意味があるか考えるといった
ことがまったくできない。
(何の関係があるんだろう)
このウスラトンカチが。と突っ込みを入れたくなるほ
ど少年の思考は鈍っている。もっとも少女にしたと
ころで言わなくてもいい余計なことを言ったもので
ある。人生相談をしているわけでは無いのだ。ここ
まで来て友達に遠慮してどうする。惚れたんなら恋
敵を踏み倒してでも自分のものにせんかい。
が、少女はそれを言わずにいられないほど純真だった
し、少年は器用にこの場を乗り切ることができない
ほどうぶだった。

566風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/17 22:06 ID:VbMdKhS/

-----
「味の助君は、私のこと嫌いになっちゃうね」
「え…」
「だって、私…萌乃香を裏切ってる」
「…」
「私、萌乃香が知ったら泣くような事してる」
「…」
「味の助君に嫌われても仕方ないよね」
「それは違うよ」
「…」
「僕はかおりちゃんが一人で一生懸命がんばっているのを知ってるよ。」
「…」
「練習でつらいことがあっても一人でなんとかしないといけないのも知ってる」
「…」
「かおりちゃんはすごくがんばってるよ」
「…」
「だから、かおりちゃんを嫌いになったりしないよ。みんなが違っても僕だけはかおりちゃんの味方でいてあげるよ」
「ああ…」
「泣いちゃだめだよ」
「いいの?好きでいても…」
「いいんだよ。ひとりでつらいこと我慢することなんかないよ」
「うれしい…」
「泣いちゃダメだってば」
「うれしいの。味の助君が好きなの」
涙をとめられなかった。しがみついてわあわあ声を上げて泣いた。幸せだった。
567名無しさん@ピンキー:03/12/18 00:38 ID:zpn4SrVM
素晴らしすぎるわ!
心情描写がしっかりしてるから青臭い恋愛遊戯が読み応えのあるものに。

萌乃香の逆襲編も読みたいなあ。
568風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/19 01:33 ID:7+OZcmN9
ありがとうございます!

萌乃香編も考えてはいるのですが、時間的に厳しいです。とにかくがんばります。
569風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/19 01:41 ID:7+OZcmN9
-----
少女はたっぷり5分は泣いていた。心の中に一人で
溜め込んでいたつらさをすべて吐き出すように泣い
た。ようやく泣き止んだころには、胸のつかえがすっか
りとれていた。
「もう、大丈夫?」
泣き声がとまり、嗚咽がほとんど無くなったところで、
少年が少女の肩をやさしくつかんでささえてあげた。
「うん…ごめんなさい」
「謝らなくていいんだよ。つらかったんだね」
「うふふ…変だね。安心したら急に涙がとまらなく
なっちゃって」
笑いながらぽろぽろと涙をあふれさせる。
「一人で我慢しすぎたんだよ。もう、だいじょうぶだか
らね」
やさしく見つめられてまた少女の顔に紅がさす。
「ああ…夢だったらどうしよう。本当に…本当に好きに
なってもいいのね」
「うん、いいよ」
「うれしい」
ささやくような声でつぶやいた。
570風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/19 01:42 ID:7+OZcmN9
「味の助君、好き」
少年が微笑む。少女の顔に幸せな笑みがあふれる。
見つめあい、真顔になる二人。ゆっくりと少年が少女を
引き寄せる。見を硬くして、ぎごちなく体を預ける少女。
近づく顔と顔。少女がそっと目を閉じる。

唇が触れ合った。軽く、ほんの軽く触れ合うだけのキス。
それでも少女にとってはそこだけ時間が止まった
ように感じる。やがて少年が唇を離す。薄く眼を開け
て見詰め合う二人。もう一度唇を寄せ合う。触れるだ
けのキスを繰り返す。何度も何度も二人で唇をつい
ばみあううちに少しずつキスに熱がこもってくる。いつ
のまにか二人ともちゅっちゅっと音を立てて相手の
唇を吸っていた。

571風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/19 01:43 ID:7+OZcmN9
-----
(夢みたい…)
毎日練習に明け暮れる日々。同年代の少女たちが
恋の話をしているときにもかおりは黙々と練習を重
ね、タイムだけを見つめてきた。恋にあこれがれが
無かったといえば嘘になる。彼氏がほしいな、と思った
こともある。しかし、実際問題としてそれは無理だと
思っていた。そして、いざ本当に好きな男の子の腕
の中で唇を奪われてみると、それは思っても見な
かったほど甘美だった。
(キスって、ほんとに甘いんだ)
キスなら私だって知ってる。と、友達に威張って
言ったこともある。ドラマで見た。男と女が唇をぶ
ちゅっとやるあれだ。内心なんだか汚いな、とも思って
いた。それがいざ自分が交わしてみると、世の中に
これほど甘いものがあったかと気が遠くなっていく。

572風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/19 01:43 ID:7+OZcmN9
(味の助君…)
長いキスを何度も交わして再び二人は離れた。いと
おしい少年の顔が目の前にある。幸せでくらくらする。
(好きよ)
身を伸ばして少年の頬にキスをする。プールで一度
彼の頬にキスしたことがある。あの時はあとからず
いぶん冷やかされたが、彼女は単なるサービスの
つもりだった。今は違う。本当に好きだ。
頬にキスされた少年がちょっと呆然とした眼をしたが、
照れくさそうに笑うとかおりの頬にお返しのキスをして
くれた。甘い痺れが頬から広がり、力が抜ける。
(ああ、融けちゃいそう…)
ため息が漏れ、からだがぐにゃりとなる。
「あ、」
少年が小さな声をあげる。支えきれなくなって二人とも
ベッドの上に倒れこんだ。
573名無しさん@ピンキー:03/12/19 02:03 ID:fbYSSvY2
もういいかな?



激しく萌え!
萌乃香編もマターリと待ってます。幼馴染みが大好きです。
574風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/20 21:55 ID:zx4eg5+S
風の汁フィードです。

>>573 さんどうもありがとう。がんばって萌乃香にも挑戦します。ほんとはマターリやりたいところですが、原作が全速力で打ち切りに突っ走っているようで、あまりのんきにできません (w
575風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/20 21:56 ID:zx4eg5+S
-----
突然腕の中のかおりが重たくなって支えきれなくなった。
「あ、」
声をかける暇も無く二人してもつれるようにベッドの中に倒れこむ。あわてて上体を起こしたが、かおりのほうはすこしとろんとした目でこちらを見上げてにっこりと微笑んだだけだった。
(キスしちゃった)
少年にもおくてなりにその辺の知識はあるし当のかおりが登場する恥ずかしい妄想をしたこともあるのだが、その妄想の中でさえたった一日で全国区の美少女とキスまで進むなどというご都合主義はなかった。
どくどくと胸の中で鳴る心臓が頭の働きを鈍くし、そのかわりに唇にのこる夢のようなやわらかい感触がすっかり少年の心をつかみとっている。
「ご、ごめん」
「え?」
「あの、いや、変なことして」
少し間が開く。
「キスのこと?」
「うん。…ごめん」
「味の助君のバカ」
「え、」
576風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/20 21:59 ID:zx4eg5+S
謝っておきながら、間近でバカとよばれるとショックが大きかった。店に閑古鳥が鳴いたときとは違う喪失感が胸に広がる。
「ファーストキスなのにぃ。『変なこと』だなんて言っちゃ嫌だ」
そういいながら顔をそむけたかおりは、頬を赤らめて眼を閉じ、甘い笑みを浮かべている。事態についていけないながらも漸く嫌われているわけではないとだけ理解できた味の助に、ベッドに身を沈めて横を向いたままのかおりが話し掛ける。
「私のファーストキスだよ」
「う、うん」
「味の助君にあげられてうれしいの」
横顔が微笑んでいる。
「う、うん」
「変だった?」
「う?ううん」
慌てて顔をぶるんぶるんと振る天才少年。
「どうだった?」
眼を開き、横を向いたまま恥ずかしげに微笑んで問い掛ける少女。
「あ、えと、あの」
くすくすと笑うと少女が少年のほうを向く。
「私は、夢みたいな気持ちだったよ。ふわふわして、すごく素敵だった」
恥ずかしげに微笑む少女に思わず微笑み返して少年も答える。
「僕は、まだちょっと信じられないかな」
「ひどい」
泣きそうな声で横を向く少女。
「あ、かおりちゃん」
あわてて身を寄せて覗き込むと、さっと少女が振り向いた。笑顔が間近にある。
「うふふ。ごめんね。怒ってないよ」
「なんだ、びっくりしちゃった」
笑顔に戻る少年。
577風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/20 22:01 ID:zx4eg5+S
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寄り添って覗き込む少年を下から見上げながら恥ずかしげに少女が問う。
「味の助君、お願い聞いてくれる?」
「うん。何?さっきの料理の話?」
少女はぽかんとした表情になった後、くすくすと笑った。
「味の助君は料理のことで頭がいっぱいだね」
「ごめん」
テレ笑いする味の助。
「味の助君に聞いてほしいお願いがあります」
すこし、おすまし口調で頬を赤らめながら微笑む少女。
「何?」
ゆっくりと目を閉じる少女。
「もう一度、キスして」
少年は少しだけあっけに取られたようだったが、微笑んでゆっくりと覆い被さるともう一度唇をかさねた。ついばむようなキスを繰り返し、やがてお互いの唇を吸い合う。
抱き合ったまま何度もキスを繰り返し、味の助がおずおずと舌を差し延ばす。少女はその舌を拒まずに受け入れると、奥のほうでおずおずと舌を絡める。かおりが味の助の首に腕をまわす。
578風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/20 22:02 ID:zx4eg5+S
味の助が誘い出すように舌を動かすと、かおりの方もぎごちなく舌を伸ばす。やがて二人とも重ねた唇の中でお互いの舌を戯れさせる。これまでよりさらに何十倍も甘い陶酔感に二人ともとろけるように身をゆだねる。
キスしては舌を絡め、離れては見つめあい、微笑を交わす。たわいもない行為を何度も何度も繰り返した。
「味の助君」
「うん?」
キスの間に、小さな声で言葉を交わす。激しいキスが終わり、今は唇と舌を軽く触れ合わせる小鳥の戯れのようなキスが続く。
「私、夢みたいよ」
「うん」
「こんなに、キスが素敵だなんて知らなかった」
「僕もだよ」
また何度もキスを交わす。
「あのね。今まで片思いだったから…んん…私だけ夢心地だけど…」
「うん」
「もうちょっとしたら…ん…味の助君もこんな風になってほしいな…」
「僕も?」
「うん…だって、私ばっかりじゃずるい」
くすくすと二人で笑う。
579風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/20 22:04 ID:zx4eg5+S
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キスしては微笑みと短い言葉を交わす。そういう他愛も無いことを30分ほど繰り返した。そのうちに二人とも無口になり、交わす視線が熱くなってくる。
どちらかというと、味の助のほうが切実だった。ずっと股間のものが痛いほど硬くなっているのだ。ちょっとあこがれていた少女に告白されてキスまで交わした上、その子といまベッドに倒れこんで抱き合っているのだ。
健康な男子にはそれだけで十分なほど刺激的だった。その上、オリンピック日本代表に押すの声さえあがる水泳少女の体は、圧倒的な肉感で迫ってきていた。
少年は運動音痴とはいえ、毎日業務用のフライパンを振り回したり重い食材を運んだりしている。決してもやしなどではなく、むしろ同年代の平均よりすこし筋肉がついているほうかもしれない。
しかし、その彼でも抱きしめた少女の体には気圧されてしまう。肩幅が張っていかにも鍛えた体をしている。そのくせごつごつした感じがないのだから女の子は不思議だ。
とにかく、味の助は下半身から突き上げてくる衝動と戦っていた。いちおう良い子の彼としては、なんとはなしにこの先に進むことをためらわずにいられなかった。
そうして逡巡しているうちに、少女が口を開いた。
「味の助君」
「なに?」
「私、味の助君だったら、いいよ」
ちいさな声でそうつぶやいたあと、目をとじる。
「か、かおりちゃん」
強烈な喉の渇きを感じながらその後の言葉を飲み込む。どういう意味かははっきりしている。
意を決して、もう一度やさしく頬にキスをする。目を閉じたかおりが、あっ、と小さな声を漏らすのを聞きながらジャージのファスナーを指にした。
580名無しさん@ピンキー:03/12/21 01:36 ID:qev2wR12
あまあまで読んでて恥ずかしくなりますねえ。
個人的に、脱がて水着の跡があった方が萌えるんだけど、室内だったら白いままかな。
原作がどうであれ、このままマターリと続けてください。
581風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/22 19:00 ID:s0UNwXnT
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ファスナーをおろされながら少女は心臓が口から飛び出すほどドキドキしている。
(ああ、私)
味の助に抱かれるのだ、と思った。好きな少年に処女を捧げることに迷いはなかったが、これから踏み込んでいく世界に対する怯えも大きかった。息苦しいほど恐ろしい。
(味の助君)
少年がファスナーをおろし終わり、ジャージの前を開く。冷たい空気が入ってきて自分が脱がされているということを強烈に実感した。少年の動きが止まる。
目を瞑っていてもいまやTシャツ一枚に覆われているだけの体を熱く見つめられていることがわかる。片腕ずつ袖を抜かれて本当にTシャツだけになってしまった。
これを脱がされると、下着はない。
少し間を置いた後、少年がTシャツに手を書ける。少女が身を固くする。羞恥と、彼に身を任せるのだという決意の狭間で揺れるように、腕が胸を掻き抱いては解き、解いては掻き抱きを繰り返す。
ゆっくりとTシャツが捲くられる。
582風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/22 19:01 ID:s0UNwXnT
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Tシャツの下にはびっくりするほど白い肌が隠れていた。
正確に言えばそれほど白いわけではないのだろうが、普段見慣れている健康的に焼けた少女の肌と強烈なコントラストをなしていて、女性経験のない少年ですら息を飲む。
少女が戸惑うように腕で胸を隠そうとする。そのまままTシャツを捲り上げて頭を抜き、次に腕を抜いた。
「あ、」
声を上げて胸を隠す少女。少年も心臓が破裂するのではないかと思うほど激しい興奮に包まれていた。そのまま、ジャージのズボンに手をかける。
「ああ」
上ずった声があがった。下着ははいていないはずである。引きおろすと片手が降りてきて前を隠した。
583風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/22 19:01 ID:s0UNwXnT
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少女は燃えるような羞恥と苦しいほどの興奮に包まれていた。生まれてはじめて全裸で男の前に体を横たえているのだ。しかも夕刻とはいえ明るい時間だ。
カーテンを閉めた部屋の中も十分すぎるほど明るかった。このまま恥ずかしさで死んでしまうのではないかと思うほどだ。
「かおりちゃん、腕をどけてくれる?」
「あ、味の助君。私恥ずかしい…」
搾り出すように応える。この恥ずかしさを汲み取ってほしかった。
「かおりちゃんを、見たいんだ」
心の中で絶望の声をあげた。
(恋が魔法って本当だったんだ)
こんなに恥ずかしいのに、恋しい少年に一言かけられただけで、体を隠す手をどけなければという気持ちになった。懸命の努力で胸と前を隠していた手をずらした。少年がじっと待っている。
(ああ、気絶しそう)
彼女の年頃には残酷なほどの決意で両手を体の横に動かした。見られているという強い羞恥心と、彼にだけ初めて見せるという喜びが頭の中でない交ぜになってこころがばらばらに壊れてしまいそうだった。
その気が狂うほどの努力は少年のたった一言で報われた。
「きれいだよ」
584風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/22 19:03 ID:s0UNwXnT
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目の前で少女が震えながら腕をどけ、体を見せるのを見ているとこちらにまで彼女の恥ずかしさが伝わってくるようだった。今、彼の前には生まれてはじめて見る異性の全裸が横たわっている。
美しい体だった。
まだ幾分幼さを残すものの、水泳選手に特有の広い肩幅と引き締まった体ははじけるような命を感じさせる。そうしてまぶしいほど白い水着の跡がそれだけでいやがおうにも少年の興奮をかきたてる。
彼自身はまだフェチなどという言葉がわかるほどすれていなかったが、普段見える健康的なかおりの水着の下に隠されていた白い肌は、直接的に彼の脳髄に働きかけてきた。
そして白いふたつのふくらみ。まだ小ぶりで成長しきっていないものの、神秘的なふくらみだった。その上には桜色の小さな乳首が精一杯の自己主張をしている。
「きれいだよ」
自然に言葉が漏れた。美しいと思った。
「ああ」
少女が声を漏らす。目に見えて体の力が抜ける。よほど嬉しかったらしい。
「嘘じゃない?」
顔を赤らめて微笑みながら聞き返す少女。
「本当だよ。すごくきれいだ」
「ああ、私、変な体でしょ?」
水泳で鍛えたため肩幅が広いのを気にしているのだろう。
「どうしてそんなこと言うの?かっこいいのに」
「水着の跡が変だし」
少年がくすくすと笑う。
「何?」
不安そうに聞く少女。
「だって、おかしいよ。かおりちゃん、こんなにきれいなのに」
「もう」
恥ずかしげに笑って軽く体をゆする少女。まだ膨らみきってない乳房が心持揺れて少年をどきりとさせる。少女を安心させようとしていたのが、急に少年のほうが切羽詰った気持ちになる。覆い被さって、もう一度キスした。
585風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/25 00:31 ID:iJdwLPK9
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少年に唇を奪われながら、少女は体を強張らせた。胸に少年の手が伸びてきたからだ。覚悟していたとはいえ、大切に守ってきて物をとうとう捧げると言うことに怯えを感じる。
(味の助君だから、いいの)
そう言って逃げ腰になる自分自身に言い聞かせる。
少年は彼女の胸の手触りを確かめるように手を動かし、それが一層羞恥心を煽り立てる。
だが、それにもまして少年の手の動きから今まで知らなかった感覚が送り込まれてくることに戸惑いを隠せない。
(これが感じるってこと)
くすぐったいのとは違う、しびれるのとも違う、なんとも言いがたい感覚が胸から広がる。
そして彼が乳首に触れるたびに電気が走るように体がひくつくのをとめられない。
そして何より戸惑ったのは自分の一番大切なところが熱く火照って潤んできたことだ。こんな感覚は初めてだった。セックスのときに膣が濡れることは頭で知っていても、いま好きな少年の体の下で自分におきていることに戸惑ってしまう。
胸がドキドキして翻弄されるような眩暈感に覆われる。
少年が体をずらした。目をやると、乳首に唇を寄せるところだった。
「あっ」
流れ込んできた感覚に思わずのけぞった。
586風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/25 00:33 ID:iJdwLPK9
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キスしながら触れた胸は思っていたよりずっとやわらかかった。成長途中の胸は彼くらいの少年が思い描く「ボイン」とは程遠く、乳房というにはもう少し足りない。
だが、内側から肌を押し上げてくるような弾力に満ちていて、そのくせには夢のように柔らかい。なんど手のひらで感触を確かめても飽きなかった。
(かおりちゃん、感じてるんだ)
少年の手のひらが肌を走るたびに彼女は体を震わせ、唇を奪われたまま鼻で小さく声を上げる。その声は柔らかい乳首に指が触れる時に少しだけ大きくなる。
(もっと感じさせてあげたい)
少女の初々しい反応は少年を喜ばせ、次の行動に映らせた。体をずらして幼さの残る白い胸をみる。そして乳首に吸い付いた。
「あっ」
少女が体を跳ね上げるように小さくのけぞった。だが、上からかぶさっている少年はかまわず幼い乳首を愛撫する。やさしく吸っては舌でくすぐり、一方の胸を手のひらで揉みたてる。
技巧などなくともやさしい愛撫に少女は何度も体を震わせ、声をあげる。その声も少しずつ熱を帯びてきた。
(もう、いいかな)
そう考えると彼は次の行動に出た。すでに自分のものはずっと痛いほどの硬さになっている。体を起こして下半身に目をやる。
叢はようやく産毛を脱して伸び始めたばかりで生え揃っていない。その先に幼い割れ目が透けて見える。震える彼女の足元に陣取り、健康的に日焼けした脚に手をあててゆっくりと膝を割った。
(これが女の子の)
よく見ようと手を持ち替え、膝の裏に差し込む。赤ん坊のオシメ換えるような姿勢にした。
「ああ」
少女が悲鳴とも羞恥ともとれない声を小さくあげる。目の前にぱっくりと割れ目が現れた。
587風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/25 00:34 ID:iJdwLPK9
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好きな少年から与えられる胸への愛撫は少女の体を何度もはねさせた。舌が乳首の上を遊ぶたびに体が若鮎のようにはねるのを止められない。生まれて初めて与えられる感覚に何も考えられず、ただかすかに羞恥を覚えながら体を震えさせた。
やがて少年が身を起こすと脚に手をやって膝を割り始めた。それまで胸に与えられる性愛を受け止めるのに精一杯だった少女は、そうされる心の準備ができていなかった。
薄ぼんやりとした頭で何をされているのか気づいたのは、恥ずかしい部分に冷たい空気が触れるのを感じたときだった。
「ああ!」
思わず声を上げてその部分に目をやる。膝は大きく割り開かれ、生え揃っていない叢の向こうがまともに彼の視線にさらされている。
脚は高く上げられて赤ん坊のように恥ずかしい格好だった。そしてまさにその部分に迫ろうとする彼の男のものが直立していた。
「いやっ!」
恐怖に駆られて思わずそうさけんだ。
(あんなの無理)
恥ずかしい姿勢や初めて目にする男のものが少女を軽いショック状態にした。
「怖い!あたし駄目だよ」
怯えた彼女は少年から逃れようとずり上がって逃げた。
588風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/25 00:37 ID:iJdwLPK9

-----
「かおりちゃん」
驚いた少年が声をかける。
「怖いよ、あたしできないよぉ」
少女が同じ事を何度も繰り返す。目には怯えの光があった。
(あ、僕…)
突然、少年は自分が独り善がりだったと気づいた。彼女から告白されたことをいいことに、性急に事を急ぎすぎたのだ。
(かおりちゃんがはじめてだって事を考えないで、自分ばかり先走って)
激しい後悔が胸を締め上げる。頭が真っ白になる。
「う、うわあああああ!」
少年はいきなり声を上げて泣き出し、突っ伏すと、いきなりかおりの膝を割って少女の一番大事なところに顔を突っ込んだ。
「きゃぁ!味の助君やめてぇ!」
いきなり豹変して荒々しく迫ってきた少年に、彼女はなすすべも無く膝を割られ、一番恥ずかしいところを許してしまう。
声を上げて体をゆすり逃れようとするが、ががっしりと太ももを肩にかつがれてはどうしようもない。荒々しくその部分を蹂躙する舌に鳥肌が立つような悪寒を感じながら、一方で胸のときとは違う腰を揺さぶるような性感に流されそうになる。。
「おねがい!あ!あ!おねがい、味の助君止めて!許してぇ、あうっ」
嘆願の声は少年の舌が小さな肉の芽を捕らえたために中断した。これまでとはまったく違う鋭い感覚が体を突き抜けて少女の体をはねさせる。
少女の哀願もむなしく、頭が白くなったままの少年はその部分をむさぼった。あふれる愛液をしゃにむに舐めとり、肉の芽をくすぐり、肉の奥に舌を差し込んでまだ膣内にとどまっている愛液を掬い取る。だが、突然彼は凍りついたように動きを止めた。
(う、舌が痺れる。なんだろう、この感覚…、こ、これは…あのときと同じ…)
舌から広がる愛液のかすかな味が脳髄を直撃し、電気のように脊髄を走り抜ける。全身に鳥肌が立ち、味覚が刃物のように鋭くなった。愛液の舌ざわり、味わい、こく、まろやかさ、温度、手にとるようにわかる。天才が発動した瞬間だった。
(まんこの声が聞こえる)
589名無しさん@ピンキー:03/12/26 03:44 ID:XnV6sH8Y
水着の跡を恥じらう乙女いい!
590名無しさん@ピンキー:03/12/29 00:08 ID:wxMeQNAy
おとぎ奉りの妖介といろりでお願いします!
って知ってる人いるのかな?
591名無しさん@ピンキー:03/12/29 00:34 ID:uqhxLnsj
>>590
触手スレでリクした者ですが何か?


つうか今月号の妖介に涙
592名無しさん@ピンキー:03/12/29 00:59 ID:/4n6i+tO
いろりたんは小学生なのに、いいのか?
593名無しさん@ピンキー:03/12/29 01:23 ID:uqhxLnsj
>>592
そ・こ・がいいのだ
594名無しさん@ピンキー:03/12/29 13:20 ID:wxMeQNAy
今月があれだから、真相が明らかになる前に妖介といろりなのですよ。
595風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/30 22:50 ID:To9vgejg
-----
突然、あらあらしい少年の動きがとまった。ショックで
震え、声のでなくなった少女はやったのことで何が起
きたのかと覗き込む。恥ずかしく割られた太ももの間
で、思いを寄せる少年が大人のような顔をしている。
額に手をあて何かを考えるような表情。眼は少女のま
だ淡い叢を凝視している。
(いやぁ!)
練習漬けではかなうまいと思いつつも、大事に育てて
いたロマンチックな夢ががらがらと崩れ去る。もうわけ
がわからず考えることも言葉を出すこともできなくなっ
た少女の股間で少年がすっくと立ち上がった。
「わかったよ、かおりちゃん。わかったんだ。すぐ戻っ
てくるから、待っててね!」
そういうと、股間を腹につかんばかりに勃起させたま
ま全裸で部屋から飛び出していく。少年はどたどたと
いう足音を残して階下に消えた。

少女は一人残された。言葉も、涙も出なかった。何も
まとわない姿のまま少女はベッドの上に横たわったま
まだった。膝を抱え丸くなって眼を瞑った。外の世界を
拒絶するように。嗚咽だけがとまらなかった。やがて、
涙が流れてきた。


596風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/30 22:53 ID:To9vgejg
-----
どたどたと階段を駆け上がってくる音が遠くに感じられ
る。ドアが勢いよくあいて少年が入ってくる音が背中で
聞こえる。
「かおりちゃん、できたよ!」
丸まっていた体を伸ばし、振り返って後ろを見た。少年
が手に皿を持っている。
(また料理…)
悲しい笑いが頬に浮かんだ。どうして今、ここで料理な
んだろう。わけがわからない。体を起こして体育座りを
する。胸が気になって、腕で隠す。自分の足先を見つめ
た。少年はベッド横に立っている。
「かおりちゃん、ごめん。僕、舞い上がっちゃってかおり
ちゃんのこと見失ってた」
「…」
「もっと大事に扱わなきゃいけないのに、ひどいことし
ちゃった。ごめん」
「いいの。わがまま言ったの私だし。ごめんね。途中でこ
わくなっちゃって」
「ちがうよ。それは違うよ」
597風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/30 22:55 ID:To9vgejg
しばらく間があった。
「で、味の助君、その料理は?」
まだショックの後遺症か、少女は少年の詫びをそのまま受
け入れることができないでいる。足先を見つめながら問い
掛けた。
「考えたんだけど、僕、どうやって気持ちを表したらいいか
思いつかなかったんだよ。だから、自分ができることを考え
たんだ。そうしたら、料理しかないって思って」
再び間。
ぷっと、少女が噴き出した。顔が困ったように笑っている。よ
うやく少年のほうを向く。
「味の助君は、いつも料理のことばかり考えてるんだね」
「え、いや、そういうわけじゃないけど」
「まいったなぁ。もう」
「ごめん」
「そうじゃなくて」
顔を赤らめながら笑いをこらえている。
「前隠してくれなきゃやだ」
「あっ」
少年は全裸のままだった。さすがに股間のものは力を失っ
て萎えているが、およそまじめな顔で詫びを入れるにふさわ
しくない格好だ。あわてて右手で股間を抑える。
598風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/30 22:59 ID:To9vgejg
「ね、横に来て」
「う、うん」
右手で股間を隠し、左手で皿を持ちながらベッドに上がる少
年。二人で、裸のまま体育座りで並ぶ。
「これはトマト?」
「うん。すぐに作れる暖かいものがいいと思って。クラッカーの
上にトマトとチーズを載せてオーブンで焼いたんだ」
当然それだけではないが、全裸で細かい話をしても仕方ない。
「食べていい?」
「もちろんさ、かおりちゃんのために作ったんだ」
少女がちらりと少年を見て頬を赤らめる。一枚手にとってかじっ
てみた。噛み切られたトマトが口の中でぴゅっと汁を吹く。とろ
りとした暖かいチーズが口の中で広がった。
「おいしい」
目を瞑って微笑む。じっと横で見ている少年。
「味の助君はきっと、料理が一番すきなんだね」
「そ、そんなことないよ」
言外の意味を察して否定する少年。
「いいの。そうでなきゃ嫌。私は一所懸命料理を作っている味の
助君が好きだから」
「…」
「でもね、覚えていて。私が一番好きなのは、味の助君だよ」
「あ、だめだよ!」
急に大きな声を出す少年に少女が体を硬くした。
599風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/30 23:02 ID:To9vgejg
「僕だって、水泳を一所懸命しているかおりちゃんが好きだよ」
びっくりして大きく見開いた少女の目から、やがてじわりと涙が
あふれてきた。
「あ、かおりちゃん…」
心配そうに覗き込む少年。
「味の助君、初めて『好き』っていってくれた…」
「…」
「嬉しいよぉ、味の助君……ああ、私今日泣いてばっかり」
涙で頬をぬらしながら少女が少年の方を向く。恐ろしくて、これ
まで口にできなかった問いがある。今日、彼に想いを告白した。
くちづけを交わした。最後まで行ってはいないものの肌まで重ね
た。だが、ひとつだけ聞いてないことがあった。
それを聞けば何もかも壊れてしまうかもしれない。でも、今聞こ
うと思った。
「味の助君、私を彼女にしてくれる?」
「え? う、うん。ぼくなんかでよかったら」
少年は真顔で答えた。
「ああ、うれしい」
腕を少年の腕に絡めてよりそった。
「夢みたい」
「夢じゃないよ」
「夢じゃないのね」
「夢じゃない」
600風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :03/12/30 23:03 ID:To9vgejg
ああ、ともう一度ため息を漏らして少女が少年の肩に頭
をあずけた。ふと、少年の手にある皿にまだトマトチーズ
クラッカーが残っているのが眼に入る。左手を延ばして
つまむと少年のほうに微笑む。小さな声で言う。
「はい、あーん」
不意をつかれて驚いた少年の顔が見る見る赤くなる。小さ
な声で応える。
「あーん」
クラッカーをやさしく食べさせてやった。クラッカーを食べ
る少年の顔を見ながら微笑みあふれてくるのをとめられ
なかった。
(やっぱり恋って楽しい)
601風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :04/01/01 13:13 ID:O8CVTbSA
-----
クラッカーを食べ終わったあと、二人とも無口になった。自然と見つめ合い、キスをする。次第に情熱的なキスになり、やがてベッドに倒れこんだ。
「ん…味の助君」
「かおりちゃん、やさしくするからね」
「うん」
ささやかれて頬を赤める少女。言葉どおり、少年は彼女のほほにやさしくキスしたあと、うなじへと唇を這わす。
「ん」
くすぐったそうに少女が首をすくめるのを見て、うなじから首筋、鎖骨のあたりえとキスを移していく。
やがて再び柔らかい胸に到達すると、裾野からいただきに向けて軽いキスを何度も与える。右手は反対側の胸をやさしくもみしだく。
「あ、あん、ん」
少女はもれてくる声を抑えようとするが、どうにもならず少年の唇が肌に触れるたびに体を震わせ、声を漏らしてしまう。
じらすように頂のあたりを遊んでいた舌が、とうとう乳首をちろりとなめ上げた。
「あふっ」
体をのけぞらす少女。それまでシーツをつかんでいた手が少年の首に回される。
いつもは水着の下に隠されている真っ白なふくらみの上に、まだ色づきの薄い乳首がふたつかわいらしく乗っている。
その部分に少年はしゃぶりついては舌を絡め、吸っては唇でつつきを繰り返した。そのたびに少女が声を上げ、体を跳ねさせた。
602風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :04/01/01 13:16 ID:O8CVTbSA
-----
やがて胸を離れると、少しずつ少年が体をずらしてキスの雨を降らせていく。
へそからわき腹、脚の付け根へと唇をはわせて、とうとう恥ずかしい茂みを目の前にした。
「かおりちゃん、恥ずかしかったらいいんだよ」
「う、ううん。味の助君だったら、いいよ」
少女の言葉をうけて、ゆっくりと膝を割る。羞恥と緊張で横を向いた少女が体を震わせる。目の前に彼女の一番大事なところが開いた。
健康的に焼けた太ももは鍛えられて内側からはじけそうだ。その小麦色の肌は腰骨のあたりまで続いている。
水着のあとは腰骨のあたりから逆三角に狭まって、彼女のその部分まで導くようだった。茂みが薄いため割れ目の部分があらわになっている。
(こんな風なんだ)
さっきはパニック状態だったためあまり見ることができなかった。こうしてはじめてみてみると、淫靡というよりは不思議な形をしている。
見やすいように脚を広げさせ顔を近づける。見つめられているのがわかるのか、目を閉じて顔をそむけている彼女が声を漏らす。
(ぬれてる)
ちょうど女として花開き始めたその部分はつぼみがほころぶように割れ目からすこし中のひだが顔を覗かせている。
その部分がぬれていた。その部分に引き寄せられるように吸い付いた。
「ああ!」
少女が声を上げる。彼の頭に当てた手に力が入る。彼の動きは先ほどのような荒々しさは無い。その代わりにちろちろと繊細に動く舌があちこちを這い回る。
やがて肉の合わせ目の中に舌がもぐりこんできた。
彼の舌はほんの入り口を這いまわっているだけだが、少女はまるで体の奥まで舌で探られているような気持ちになる。
「あうん」
舌が動くたびにばねのように体を跳ね上げさせる。恥ずかしい部分から送り込まれる性感になんども何度も体をゆすられる。
やがて彼が肉の芽に舌を遣ると、いっそう鋭い性感が体を突き抜けた。
603風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :04/01/01 15:56 ID:O8CVTbSA
-----
一通り舌を這わせると、少年は今度こそ我慢できなくなってきた。ゆっくり体を起こし、彼女の体を開いたまま這い上がる。少女が手を離した。顔をそむけて眼を瞑り、性感に耐えて大きく息をする彼女にささやく。
「かおりちゃん、はじめるからね」
眼を瞑ったまま少女はうなずいた。
股間で起立するものをつかむと、少女の入り口あたりに当てる。その感触で彼女が体を固くする。一二度入り口がわからずにもたついたが、やがてここだと思われる柔らかい部分があった。
ゆっくりと押し込むと少年の肉棒が柔らかい肉に包まれた
「んん!」
少女が耐えるような声を漏らす。少年のほうもはじめて感じる肉の柔らかさにかっと熱くなった。まだ入っているのは頭の部分だけだ。ゆっくりと進めると、きつい抵抗があった。ここが処女膜なのだろう。
「かおりちゃん、痛かったら言ってね。止めるから」
「ううん、止めないで。我慢するから。最後までお願い」
やはり横を向いたまま少女が応える。
「わかった。じゃ、いくね」
そう言って息を吸い込むと少年はゆっくりと腰を推し進めた。少年のものが少女の体の奥に進む。抵抗が強くなる。
少女が身を硬くし、シーツを握り締める。そしてついに裂けるような感触があって急に肉棒が少女の体に入りきった。
「あ!!!」
少女が痛みに体を硬くし、横に向けていた顔をたまらず前に戻した。眼を大きく見開いて少年を見ている
「かおりちゃん、大丈夫?」
「あ、あ」
少年に貫かれた少女は少し声を失っていた。その部分が痛みでじんじんする。
「味の助君」
「痛くない?」
「痛いけど、大丈夫」
シーツを握り締めていた手を少年の首に回し、引き寄せる。おずおずと、日焼けした脚を彼の脚に絡めつける。
(味の助君と、ひとつになった)
そう思っただけでくらくらした。痛みもあるが、今、ひとつになっているということが信じられなくもある。しかし、間違いなく自分は彼の腕のなかで貫かれている。
「うれしい」
「?」
「私、味の助君に抱かれてる」
顔を赤らめてつぶやく少女。少年が唇を吸うと、舌をあそばせるように絡めてきた。

604風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :04/01/01 15:57 ID:O8CVTbSA
----
唇を吸いながら、少年は自分の下半身に与えられる初めての感覚に頭を焼かれそうだった。
(すごい)
彼の肉棒は彼女の膣肉に入り込んでいるが、その部分がぎゅっと締め上げられていた。
(これが女の子)
水着の跡もまぶしいかわいい女の子が自分に日に焼けた四肢を絡め、口付けを交わしながら男の部分を締め付けている。そう考えるだけでくらくらした。
腕の中の女の子はびっくりするくらい肩幅が広く、抱きしめた感触はこちらが萎縮するほどたくましい。それなのに、赤らめた顔はかわいくて食べてしまいたいほどだ。そのギャップも少年の胸をゆさぶる。
「かおりちゃん、動くよ」
上体を少し起こしてささやく。こくりとうなずく彼女。
なれない体勢で何とか腰を一振りした。
「つっ!」
思わず顔をしかめて声を漏らす彼女。
「痛い?」
「うん。でも、大丈夫。続けて」
目の端に涙をにじませてそう微笑む彼女。
605風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :04/01/01 15:58 ID:O8CVTbSA
-----
大丈夫、といわれてもう一度腰を動かす。自分のものが彼女の熱い肉の中を出入りする。息が詰まるほど生々しい感触だった。
彼女の肉は彼のものをしっかり咥えている。入るときには嫌がるように抵抗し、出て行くときには離すまいとするかのように強くつかむ。
初めて与えられる感触に少年は舞い上がった。自分の体の下では痛みに顔をしかめた少女が突き上げるたびに声を漏らしている。時折眼を見開くと、困ったように微笑み、唇を重ねる。
次第に肉棒から与えられる感覚が腰を包み始めた。彼女の小さく揺れる胸が一層興奮をかきたてた。
(外に出さなきゃ)
甘い痺れに支配される直前、彼は少女から自分のものを抜き去った。ほとんど同時に射精が始まる。
びゅるっぴゅっぴゅっと痙攣的に精液が飛び出した。
腹の上に出すつもりだったが、勢いあまった精液は、胸の白いふくらみや日焼けした愛らしい顔までとんだ。
「あふ、あっ」
いきなり抜き取られて声をあげた少女が、今度は生暖かい液体をかけられて戸惑った声を上げた。
606風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :04/01/01 16:00 ID:O8CVTbSA

-----
「ごめん、よごしちゃった」
慌てて体を伸ばしてベッドサイドのティッシュをとる少年に、上気した顔で少女が微笑む
「いいの、味の助君赤ちゃんの心配してくれたのね、ありがとう」
「う、うん」
いきなり赤ちゃんなどと言われて少年がどぎまぎする。
「男の子ってこんなのが出てくるんだ」
頬にかかった精液を人差し指で軽くぬぐって見つめる少女。ティッシュをつかんで戻ってきた少年が慌ててその指をぬぐう。
「汚いよ」
「そんなことないよ。それに…味の助君も口でしてくれたし」
言って真っ赤になる。
「う、うん」
決まり悪そうに返事をして、少年が顔にかかった精液をやさしくぬぐってやる。顔から首筋、胸へとぬぐう。ティッシュが乳首に触れて、彼女がピクリと動いた。
607名無しさん@ピンキー:04/01/01 22:16 ID:DN3Dgm++
元旦から乙です!
608名無しさん@ピンキー:04/01/02 01:03 ID:58M45nMT
風の汁フィードさんは他のスレでも書かれてるのですか?
あなたの文に惚れたので他の作品も読んでみたいのですが。
609風の汁フィード ◆QiAwkeP1ks :04/01/02 01:33 ID:bQSiHmAs
ありがとうございます。こんなつたない文でも応援してもらえると、嬉しくてやる気がでてきます。

今後すこしスローダウンしますがちょろちょろ続けますのでよろしく。さて、私のテキストですが、このコテハンで書いているのはこれだけです。

名無しで書いた奴を自分のだと言うともめそうですが、とりあえず紹介だけ。2chでは:
「藤田和日郎作品のSS」スレに書いた「雨上がり」(エロ無し)
どこかのアイドルエロ小説スレに書いた吹○一恵の裸エプロンもの
エロ漫画小説板の「小説書いてみたい奴と読みたい奴のスレ」に投稿した「糸」
です。

2ch以外での活動は…ないしょってことで。
610名無しさん@ピンキー:04/01/03 00:22 ID:aX4G8Jha
>>609
雨上がりは読ませて貰ってましたよ。
情景描写がしっかりしていて、その後の世界をしっかり書けていましたね。
うしとらがOKなら、潮×湧・小夜なんてのも書いて欲しかったり。
でも萌乃香はもっと読みたかったり。
611名無しさん@ピンキー:04/01/06 17:34 ID:vnUJGlTD
ハァハァ
612のーぶら:04/01/07 13:41 ID:PiyuGGV0
――心がざわめく、この気持ちなかなかにして言い表せない。男が男を好きになる?
いや・・・普通ならありえない。ちょっと違うのはその相手が女の子より女らしい男ということだけ。

「まーくん?どうしたの、ぼーっとしちゃって。勉強難しい?」
「い、いやなんでもないよ」

ゆうきの部屋でテスト勉強をしているが、集中できない。近頃、気がつくとゆうきの顔を見ている。
そして我に返った後、自問自答するのだ。俺は男が好きなのか、ゆうきが好きなのかと。

「ふふ、まーくん・・真剣だね?大空さんもこういうまーくん見たことあるのかなぁ?」
「まだ付き合って間もないからな。家に行ったのも一回だけだし」
「そ、そうなんだ・・大空さんのお家に行ったこと・・あるんだ?まーくん」

俺はハッとして口をつぐみ、みるみるうちに声が翳って俯くゆうきを見る。
まただ。いつも何気ない言葉で俺はゆうきを傷つける。この間、家にいる時だけは恋人になると言ったばかりなのに。

「い、いや。進級テストの時だよ?それにすぐ先生が来て何もしてないし、勉強だって出来なかったんだから」

俺はしどろもどろになりながらもゆうきに説明する。だが説明をしている自分もおかしいと思う。
俺は大空薫と付き合っている。もちろん女性だ。しかも普通ならば俺なんかが逆立ちしたって付き合えないような
才色兼備の全校生徒憧れの女の子だ。普通ならばそれで満足していればいいだけの話。
・・・だが、家には同居している幼なじみがいる。ゆうきだ。
ゆうきは俺と大空薫が付き合ってるにもかかわらず、それでもなお、俺を好きだと言う。
実際、ゆうきが男でなければ何の障害もなく付き合っていたはずだ・・俺とゆうきは。
613のーぶら:04/01/07 13:42 ID:PiyuGGV0
「まーくん・・ごめんね?私が家にいる時だけは恋人なんてまーくんにお願いしたから気を使わせちゃって・・」
「そ、そんなことないよ!俺こそ・・ごめん」
「・・でも私、薫さんに負けないくらいまーくんが好き!どうしようもないくらい!ごめんね・・」

ゆうきは伏していた顔を上げ、涙を目にためながら俺の方へ近寄ってくる。
俺は手がゆうきの顔に近づく距離になったあと、そっと指でゆうきの涙を拭う。ゆうきが泣き笑いのような顔をした後、
俺は珍しく自分から唇をゆうきの唇に重ね、舌をゆうきの口の中へと這わせる。

「・・ちゅ・・ちゅ・・ぷ」

ゆうきも俺の舌に動きを合わせるかのように舌を絡ませる。
気持ちがいい・・ゆうきとのキスはゆうきが男であることや、大空薫とも付き合ってるという現実をも忘れさせる。
俺はさらに舌を激しく、ゆうきの口の中すべてを感じようと動かす。

「んん・・ちゅ・・ちゅぷ・・ちゅ・・ハァハァ。まーくん、ちょっと激しいよ?・・んん」

俺は苦しいのか唇を少し離したゆうきの髪の毛の中に手を入れ、また俺のほうへと強く寄せる。
ゆうきも観念したのか、動きを俺の激しく動き回る舌に合わせようとする。
俺とゆうきの舌が動くたび唾液が俺達の口の中を行き来する。

「ぷはぁ・・ハァハァ・・」

さすがに苦しくなってきた俺は唇を離し、ゆうきの顔をまじまじと見る。
透き通った肌、大きく綺麗な澄んだ瞳、そしてキスをして少し淫靡な雰囲気をもったゆうき・・

614のーぶら:04/01/07 13:42 ID:PiyuGGV0
「・・まーくん。私この間のことね、覚えてるよ?」
「この間のことって?」
「まーくんが一人で勉強してた時のこと・・本当の恋人になっちゃおうかって私が言った時のこと・・」

俺はゆうきに言われてその時のことを思い出す。あの時は先生が入ってきて行く所まではいけなかった。
後日、やっぱりゆうきは男だから行く所までいかなくて良かった・・なんてことも考えた。
だが今も、ゆうきとキスをした後はもう何も考えられない。考えるのはゆうきのすべてが見たいということだけ。
それだけゆうきの魅力が大きく、俺を倒錯の世界にいやがおうにも引きずり込む。

「まーくん・・今日は先生・・いないけど・・」
「・・・・・」

俺は無言でゆうきを押し倒し、被さりながらゆうきの少しだけ瞼に残っていた涙を舌で拭う。手はゆうきの胸を弄りながら・・

「んん・・まーくん・・私は・・いいよ?まーくんがしたいなら・・」
「・・・・・」

ゆうきは潤んだ瞳で俺を見つめ返す。頬は高潮し、少し恥ずかしそうだ。
俺は手をゆうきのスカートの中に入れ、パンツの引っかかりを探して指を動かす。

「ま、まーくん・・私・・少し恥ずかしいよ・・電気消してベット行こ?・・ね?」

ゆうきは両手で顔を覆い、俺に懇願してくる。その仕草に興奮したが、ゆうきの提案に俺は無言で乗り
ゆうきの背に両手を入れ、体を持ち上げる。
615のーぶら:04/01/07 13:43 ID:PiyuGGV0
「きゃ!?・・まーくん、私重くない?」
「うん、大丈夫だよ?ゆうきは軽いし」
「ふふ・・まーくん、これってお姫様抱っこだよね?私、夢だったんだぁ・・まーくんにこうしてもらうの」

ゆうきは顔を俺の胸に押し付け、摺り寄せてくる。その仕草がいかにも女の子な反応で、俺の下半身は反応する。
俺はゆうきをベットまで運んで、ゆっくりと下ろす。

「ごめんね?まーくん。疲れたでしょ?・・でも、ありがとう。私すごく嬉しい」

俺は部屋の電気を消しにドアへ向かう。

――ガチャ!

いきよいよく電気が消えた直後ドアが開かれる。

「こらーーーーっ!!あ、あんたたち、なにやってんの?!」
「うわっ?!せ、先生?出かけたはずじゃあ??」
「今、帰ってきたのよ!そしたらあんた達の姿が見えないし、変な声が聞こえるから!」
「も、もしかして先生?ドアで聞く耳をたてていたんですか?」
「ぐっ・・そ、そんなことはどうでもいいのよ?こ、こんなことばれたらあんた達!退学よ?私は退職じゃない!!」
「そ、そんな〜じゃ、じゃあこうしましょうよ」

俺は先生がしゃべる前に口で先生の唇をふさぐ。先生は不意をつかれたのか目を見開いている。
さらに俺は手を先生の豊満な胸にあて、ゆっくりと下から上へと揉んでゆく。
616のーぶら:04/01/07 13:44 ID:PiyuGGV0
「んんん?!・・ぷはぁ・・あ、あんた?!」

俺は胸を揉んでいた手をすばやく先生の股間に滑り込ませ、指を動かす。

「ヒッ?!な、なにをするのよ?・・んんん」
「先生?俺達の会話聞いていたんでしょ?濡れていますよ・・先生のあそこ」
「バ、バカのこと言ってないで、や、やめなさいよ!」
「おい、ゆうき?先生も仲間になりたいんだって。ちょっと手伝ってくれ」
「え・・・?そ、そうなの?まーくんがそういうなら・・」
「の、野村さんまで?!・・い、いや!」

俺とゆうきが先生をゆっくりベットに連れて行く。言葉ではいやと言ってるが体はそうは言ってはいない。
偶然だが俺が男が好きなのか、ゆうきだから好きなのかがこれではっきりする。
先生と関係を持った後、俺はゆうきともするつもりだ。
それでもゆうきに特別な感情があったのなら俺は大空薫と別れるつもりだ。

男ではない野村ゆうきという個人を愛していこうと俺は思う。先生の胸を揉み、唇はゆうきに重ねながら・・・

―了―
617名無しさん@ピンキー:04/01/07 14:19 ID:Bl4Vq8B+
↑は何? オリジナル?
どっちにしろ801は板違いと思うが…
618名無しさん@ピンキー:04/01/07 14:55 ID:PiyuGGV0
>>617
月刊チャンピオン連載漫画
簡単言えば現代版ストップひばり君
性別は戸籍で男と判明しているが現在進行形でどうなるかは未定。
だからキス描写でやめている。もし男と判明したら

正直スマソかった。
619名無しさん@ピンキー:04/01/08 04:19 ID:CaavFpMa
>>618
マイナー作品が集まりがちなスレなんだから、
投下前に元ネタくらいは書いた方が良いと思う。

で、なんて作品なの?
キャラ名でググってみたけどわからなかった。
620名無しさん@ピンキー:04/01/08 04:27 ID:ufXAgKsV
>>619
名前欄の「のーぶら」が元ネタのタイトルだったりw
621名無しさん@ピンキー:04/01/08 05:32 ID:HgO16Ohq
>>620
ビンゴだな。久しぶりにググちゃったよ
スゲーマイナーな漫画だな。
622名無しさん@ピンキー:04/01/08 18:10 ID:Z29VRdrc

623のーぶら正人×薫:04/01/09 13:44 ID:kqn5SwR0
 日本は寒い。ハワイとの気温差にまだ慣れていなかったが今日は大空薫とのデート。
ハワイでのキスの後、電話でのやり取りもぎこちなさが取れ、普通にデートに誘える間柄になってきた。
ユウキには申し訳ない気持ちにはなったが、今だどちらを好きなのかわからないでいる俺。
 109の入り口でそんなことを考えてながら腕時計の表示に目をやる。10時ジャスト。
辺りを見回し、大空薫を探すが見当たらない。時間にはルーズな方じゃないと思っていたが、待ち合わせの場所が悪かったか?
辺りには同じくデートの待ち合わせであろうカップルの片割れ達が待ち人を待っている…
 一組、二組とカップルが成立し、この場所を離れていく。
この場所じゃなかったか?昨日の電話の会話を思い出し、合ってると思いつつも少し不安になる。
(……大空さん、なにかあったのかな?)
 俺はジャケットのポケットから携帯を出し自宅に連絡をしようか、少しここから離れて探しに行くかを辺りを見回しながら考えた。
 突然視界が暗闇になる。誰かが後ろから手をかざして視界を遮ったらしい。そして話し掛けてきた。
「だ〜れだ?」
 一瞬の出来事で驚いたがその声を聞いて安堵する。大空薫だ。
「お、大空さんでしょ?」
「うふふ…当たり〜♪ ごめんね、遅れちゃって」
 俺は視界を遮っていた手を外し、薫の方へ向く。
624のーぶら正人×薫:04/01/09 13:45 ID:kqn5SwR0
屈託のない笑顔と、小悪魔的に小さい舌を出している薫。そして均整の取れたプロポーションが垣間見えるミニスカにシャツ。
その魅力溢れる容姿を見るたびに、今だ俺は大空薫と付き合っているという現実を夢ではないか? とさえ疑ってしまう。
だが、唇に視線を合わせると薫の唇と重ねたときの感触が思い出され、夢ではないと言うことを教えてくれる。
「ど…どうしたの?片岡君。やっぱり怒ってる?」
「い、いや、怒ってなんていないさー。ちょっと心配してただけだから」
「ごめんね…心配かけて。あのね…今日もお弁当作ってきたんだ。それでちょっと遅れちゃったの」
 薫は肩にブランド物であろう少し大きめなバッグをかけていた。少し下の方が膨らんでいる。弁当が入っているのだろう。
料理は苦手だと言っていたのにまた俺のために作ってきてくれたかと思うと俺は嬉しくなった。
「じゃあ、今日は遅れたお詫びに私が映画代出すね?」
「え? い、いいよ、いいよ〜。だってお弁当作ってきてくれたんでしょ?」
「ん〜。だけど、いつも出してもらってるから今日は私に奢らせて? いいでしょ?」
 俺の返事を待たずして腕を絡ませ、映画館の方へ歩みを進める薫。
(あっ?…… む、胸があたって、気持ちいい…)
 結局、いつもの通り俺はイニシアチブを薫に取られ、映画代を奢ってもらう羽目になってしまった。
                  
                       ―― ―― ――
625のーぶら正人×薫:04/01/09 13:46 ID:kqn5SwR0
 映画を見終わった後、俺達は弁当をどこで食べようと話し合い、結局前に行った公園に移動することになった。
ベンチを見つけ大空薫の手料理を食べた後、映画の感想、他愛もない学校の話などをして俺達は時間を忘れるくらいに語らいあった。
「ふぅ…あれ? もうこんな時間。あっという間だね〜?片岡君といると」
「そ、そうだね? 僕も大空さんと話してると楽しくて時間がわからなくなっちゃうよ」
 俺は腕の時計を見る。時間は5時ちょっと過ぎ、あたりは夕暮れにさしかかり人気もなくなっていた。
ふいに薫は俺の腕時計を手で隠し、真直ぐに見つめてくる。
「…今日はもう少し一緒にいたいな…」
――ドクンッ
 心臓の鼓動が早くなる。薫の顔が近づいてくる…。唇がすぐ目の前まで来ていた。薫は唇と唇がつくかつかないぐらいで目を閉じた。
最後の距離は俺が埋め、ドキドキしながら薫の唇に顔を寄せる。
――ちゅ…
(キ、キスって本当に気持ちいい…な)
 俺は頭のてっぺんから足のつま先まで痺れる感覚に酔いしれた。唇の感触を味わっているうちに不意に舌を入れたら
どうなるだろうと思い、重ねている唇を少し開け、大胆にも舌で薫の唇をなぞってみる。
「ん…?!」
 薫は少し目を開き、驚いたようで唇が離れたが俺の顔を見ると顔を赤らめもう一度唇を重ねてくる。今度は少し開けながら…。
「んん…ちゅ…ちゅぷ」
 舌と舌が絡み合い、唇の隙間から唾液の音がする。俺はさらに頭が痺れ、思考が鈍くなる。
考えるのは舌を動かし薫の唇、薫の舌を貪りたいと言うことだけ。薫もぎこちなくも舌を動かし、時折唾液を飲んでいるようで喉が動く。
 お互いの唾液を味わうキス…このまま時間が止まってしまえばいいのに。そんなことを思いながらキスに没頭していった。

                       ―― ―― ――
626のーぶら正人×薫:04/01/09 13:49 ID:kqn5SwR0
 どのくらいたっただろうか。どちらともなく唇を離し俺達は見つめ合う。だが薫の顔は少し陰りがあるように見えた。
「…あのね片岡君? 一つだけ聞きたいことがあるの」
「ん? なに…大空さん」
「……先生ともこんなことしたことあるの?」
 薫は今だ同居していて俺のことを好きだと思い込んでいる水谷先生のことを聞いてくる。ユウキとの同居がばれないよう、
とっさについた嘘に尾ひれがつき、変な状況になっているが薫にだけはユウキも同居しているとは喋れない。
「そ、それはないって言ったでしょ?先生が僕のこと好きなわけはないし、僕も先生を好きなわけじゃないよ〜」
「……だけど、なんか今日のキスは慣れてた感じがした。…本当にしていないよね?先生とは」
――ドキッ?!
 俺は心臓が痛くなるのを感じた。そう、先生とはしていない。だけどユウキとは…。
「し、してないよ。するわけがないよ!さ、三回目だからじゃない?」
 強く否定するごとに罪悪感が芽生えてくる。
「…私ね、前にも言ったけど負けず嫌いなの……恋愛も。今日ね、家…誰もいないんだ…」
「そ、それって…」
 薫は無言で頷く。誰もいない薫の家…。そこに行くってことは誰だってどういうことかわかる。
「…来る?」
 俯きながら薫は尋ねてくる。俺の脳裏に一瞬ユウキの姿が映ったが、ここまで言われて行かないなんて言える訳はない。
俺は薫の手を強く握り、これが返事だと言わんばかりに抱擁した。
「…片岡君。私、本当に片岡君のことが好きなの」
627のーぶら正人×薫:04/01/09 13:51 ID:kqn5SwR0
 いつの間にか点いた街灯が薫を照らして頬が高潮している様子がわかる。瞳も少し潤んでいるようだ。
俺はもう一度、今度は軽いキスを薫にした。気がつくとすでにあたりは暗闇になっていた。光が当たっているのは街灯の周りだけ。
 公園から出て、昼間よりもさらに薫は強く腕を絡ませてくる。俺の肘が薫の胸に強く食い込む。
多分、今日は帰れない。家に電話を入れたほうがいいかな? と思ったが薫に先生に電話すると思われるのも具合が悪い。
それに薫は無言だがこの腕の強い絡ませ具合から見て、連絡はして欲しくないのだろう。
 結局連絡をしないで薫の家に行くことにした。時折ユウキの悲しそうな顔が頭に浮かんだがそれを振り払うかのごとく、
俺は薫の胸に神経を集中させ、これからすることに気持ちを高ぶらせた。

―つづく―

これなら板、スレ違いじゃないな。>1には感謝するよ。こんなオナニースレがあるなんてな いまさらながらGJ!
628名無しさん@ピンキー:04/01/10 02:01 ID:faMN382X
『不思議の国の千一夜』のオルティス×リゼラの需要…つーか知ってる奴、いる?
629名無しさん@ピンキー:04/01/10 08:12 ID:vOOiGs9N
630名無しさん@ピンキー:04/01/10 10:26 ID:JeO8ZQb9
電撃文庫の「ダディフェイス」の鷲士パパと美貴ママのエロSSキボンヌ。
成人後の今でも良いし、二人の子供を作った8歳と7歳の時でも良い。
631名無しさん@ピンキー:04/01/10 11:21 ID:og4YxL4h
>630
電撃文庫なら「ライトノベルキャラで抜こう!」スレでリクした方が良いのでは
632名無しさん@ピンキー:04/01/10 14:45 ID:rI3o7Yav
>631
サンクス、行ってみる。
633名無しさん@ピンキー:04/01/11 00:59 ID:ZQmAel/d
なんだよ、続きが投下されてるのかと思ったらだべりかよ?
>>1読んでない奴多いな。オレモナー(・∀・)

>>627
元ネタ知らないんで何とも微妙なSSだけど
今度漫画喫茶行ったら読んでみるよ。
>>628
それも知らないけど読んでみたいよ。
SS読んで誰かが興味持ってくれたらいいんじゃない?
ここは基本的に職人のオナニースレだから投下することに意義があると思う。
634名無しさん@ピンキー:04/01/13 16:12 ID:UGTNofAe
ROM限界。ツヅキマダー?チンチン
635名無しさん@ピンキー:04/01/13 16:36 ID:AvPDstXb
風の汁フィードさんの続きマダかな????

今日の5−2の新作も待ってるんだけどな
636名無しさん@ピンキー:04/01/13 16:46 ID:UGTNofAe
このレスでROMに戻る。消費してごめんねw
いくらオナニースレでも汁フィードタンもノーブラタンも続き投下しないってことはないよね?
ROM人だけど待ってますよー
637名無しさん@ピンキー:04/01/16 03:37 ID:gB5p/k/Y
メルティランサーのSSキボンヌ、と言ってみる。
638他スレ保管サイト担当 ◇G6orYY7knM:04/01/17 00:46 ID:UXyI6TsI
はじめまして。

現在、風の汁フィードさんは
このスレッドの書き込みができない状況にあります。
そこで、こちらへの投稿の代わりに私が管理していますサイトに
味の助の続編を掲載してもらえないかとの打診がありましたので承諾いたしました。

現在、味の助の続編が
http://novels2ch.s6.x-beat.com/
に掲載されております(関連スレ投稿状況の一番下)。

よろしければご一読下さい。
639SS保管人:04/01/17 01:30 ID:n+bAZNjW
>>638
はじめまして。
エロパロ板でSS保管庫を作っている者です。
このスレで風の汁フィードさんが投下された分は当方の保管庫に収蔵されています。
保管庫で読む人が続きを読めるように、そちらのサイトへのリンクを貼りたいのですが宜しいでしょうか?

2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html
640他スレ保管サイト担当 ◇G6orYY7knM:04/01/17 01:33 ID:UXyI6TsI
リンクの件了解しました。
wikiを使っている関係上urlが長くなりますが、
ページへ直接リンクして頂いてもかまいません。

こちらからは、スレ紹介ページとリンクページからリンクを貼らせて頂きます。
641SS保管人:04/01/17 01:55 ID:n+bAZNjW
>>640
それでは風の汁フィードさんの作品の置き場所から、そちらの作品ページにリンクを貼らせて貰います。
当方では、リンク集は相手方から勝手に貼って貰う形になってますので、保管サイト自体へのリンクはこちらに貼って貰えると有り難いです。

リンク専用掲示板(したらば使用)
http://jbbs.shitaraba.com/movie/bbs/read.cgi?BBS=3582&KEY=1069235928&LAST=100

2.3日して書き込みが無いようでしたら私の方で書いておきます。
642名無しさん@ピンキー:04/01/20 21:46 ID:VNpEoj7e
ほっしゅ
643名無しさん@ピンキー:04/01/20 23:49 ID:4yCTWuS3
トルコ(・∀・)


644名無しさん@ピンキー:04/01/22 18:38 ID:AeXNL7Yy
灰羽連盟きぼん
645名無しさん@ピンキー:04/01/27 00:35 ID:sjRXgdbS
今日の5−2はもう終わりなのかな?
新作を待ってるんだけどなあ
646名無しさん@ピンキー:04/01/27 08:19 ID:l0aFq3Bj
>>397-402を待ち侘びている俺はどうしたら?
アラレはやっぱり難しいのかなあ。。 >>415より

490じゃないけどさーん!次スレ逝っても待ってますよー
647名無しさん@ピンキー:04/01/27 10:12 ID:+u9pclKQ
このスレは何とも言えないな〜
職人書き欠けでも、やっぱオナニースレだろうし
続きキボンとはなかなか言えない
知らない作品の紹介SSぐらいと思って俺は見ている。

でも…やっぱり気持ち悪いから書きかけのSSは完結キボン!!!
と、心の叫びを発してみるテスト。
でも…やむにやまれぬ事情もあるかもしれないし書かなくても良し!
と、良心の叫びも発してみるテスト。

誰か職人さん新作キボン!出来ればマイナーな奴。
それらの作品の元を探すのが好きだったりする。俺はw
これぐらいは言わせてくれ。
648名無しさん@ピンキー:04/01/27 20:48 ID:4D6a87VP
遅レスだけど
のーぶらさん、GJ!!
元ネタ知りませんがすごく良かったです!
649名無しさん@ピンキー:04/01/27 21:12 ID:Db851ATN
>>647
別にいいんじゃねえの?
それぐらいは言っても。
だけど職人さんたちはのんびりやってくれてもいいから。
俺の「完結してから投下して!」もROM厨の戯言と思って下さいな。
650のーぶら正人×薫:04/01/28 11:33 ID:u7lCtSV6
>648まさか、ここにきての感想ですか。どうもです。
これで>633>636併せて3人このSSに触れてくれたのでオナーニの続きをします。

>627
                      ―― ―― ――    
――ガチャ
 無言で薫は家のドアを開け、おずおずと俺はその後をついていく。
薫が玄関の電気を付け、家の中が一気に明るくなる。
「か、片岡君? お茶用意するから先に私の部屋に行っててくれる? 場所はわかってるよね」
 薫はこの何とも言えない雰囲気に戸惑ったのか、取ってつけた様な声を出し、矢継ぎ早に話しかけてきた。
俺も薫の気持ちを察し頷くと、薫の部屋がある二階へと足を進め、薫はキッチンにパタパタと向かったようだった。
「ふう…」
 俺は薫の部屋へ着くとドア横の電気のスイッチを点け、座る所を見回し探した。
大きなセミダブルのベットが目に付いたが、さすがにここには腰を落とせない。
結局、当たり前だが部屋の真ん中、ガラステーブルがある横へと腰を落ち着かせて薫を待つことにした。
(ドキドキが…いつの間にか収まってるな。俺)
 座ったとたん不思議だが、公園を出たときのような気持ちの高ぶりは既になかった。

(まーくん…)

 不意にユウキの声が聞こえた。いや、聞こえたような気がした。部屋を見渡すが誰もいない、もちろん気のせいだろう。
だが…聞こえないはずの声が聞こえたことで俺の鼓動は早くなった。
(ユウキどうしてるかな?…やっぱり心配してるだろうな)
 いまさらながらユウキに連絡していないことを俺は悔いた。
――カチャ
「ごめんね、待った?」
 いきなりドアが開き、薫が手にカップを持ちながら俺のガラステーブル反対側へ腰を落とす。
「い、いや…全然! あ?コーヒー…あ、ありがと、貰うね」
 ユウキのことを考えていた自分を薫に悟られないよう、俺は動揺を落ち着かせるよう差し出されたコーヒーに口をつける。
651のーぶら正人×薫:04/01/28 11:34 ID:u7lCtSV6
「アチチッ!!」
――バチャ!
 コーヒーは思いのほか熱かった。口の中からコーヒーが漏れカップからもこぼれ、俺のジーンズに滴り落ちる。
「だ、大丈夫?! 片岡君! え〜と拭くもの拭くもの…」
 薫は急いで立ち上がり、タンスの上段を開けハンカチを手に持ち、俺に近づいてくる。
そして俺の体を心配して動揺したのか、その場所がどこか忘れたのであろう、
おかまいなしな強さでハンカチで叩き、ジーンズの汚れを拭き取り始める。
「ちょ、ちょっと!…大空さん。い、いいよ、自分でやるから」
「だけど、コーヒーはすぐ拭き取らないとシミが残るし、私そういうの得意だから」
「い、いやいや…そういうことじゃなくて…そ、そのポンポン叩かれると…痛いんですけど」
 俺が言うと、やっと薫は自分がどこを叩いているのかに気づき、顔を真っ赤にして硬直した。
「ご、ごめんなさい!!そ、その…早く拭かなくちゃって思って…大事な部分が…気がつかなくて…」
「い、いいよいいよ〜。あ、ありがとね、うん。ズボンも綺麗になったし、そんなに謝らないでよ」
 気まずい空気が部屋の中をコーヒーの匂いとともに漂い始める…。
エロ漫画やエロ小説ならこの後の展開は女が男の股間を心配してズボンを脱がし、痛かったでしょ?ごめんなさい
私がお口で癒してあげる、それからベットへ。な〜んてことになりそうだが、ここではただ気まずい時間が過ぎていくだけ…。
「あ、あの…ズボン、一応洗濯しようか?叩いたのと拭いただけじゃシミになっちゃうと思うし…」
 薫は気まずい雰囲気に耐えられなかったのだろう、俺に尋ねてくる。
「い、いや 大丈夫!で、でね? 大空さん…やっぱり今日は僕、帰ろうかな?なんて…ここまで来てなんだけど」
「えっ?」
 薫は伏目がちだった顔を上げ、俺の顔を見る。
「…も、もしかして、そ、その…私が…あの、叩いたから、怒った?」
「ち、ちがうよ〜! やっぱり…その…大空さんを大事にしたいんだよ、僕は!」
 自分でも何を言ってるのか…ただユウキの声が頭から離れないだけなのに、取ってつけた様な言い訳を俺は言う。
 薫は沈黙…。またしても重い空気が立ち込める。
652のーぶら正人×薫:04/01/28 11:35 ID:u7lCtSV6
「……やっぱり、先生のことが気になるの?」
 薫がか細い声で問い掛ける…。気がつけばうっすらと目に涙をためている。俺はしまった! とその姿を見て思った。
「ち、ちがうって!先生は関係ないって言った…ムグッ!?」
 俺が言い終わらないうちに薫は唇を重ねてきた。薫の頬から涙が流れて少し…しょっぱいキス。
薫の舌が入ってくる。一心不乱に貪るよう激しい。その舌の動きで判る、よほど俺を先生の待つ家に返したくないのだろう。
本当はユウキが待つ、先生はおまけの家なのだが…。
 薫の舌は依然激しい。いつしかキスの魔力でユウキのことも頭から飛んだ。
そして俺も負けないぐらい動かし、薫の舌、唾液、歯を味わう。
――ちゅ、ちゅ…クチュ…ジュプ…
何分?いや何十分、キスをしてたのだろう。どちらともなく唇を離し、見つめ合う。お互い呼吸は荒くなっている。
薫は無言で上着を脱ぎ、ブラジャー姿になる。俺もその姿を見て、あわてて上着を脱ぎ捨てる。
そして今度は俺の方からキスを求める。手はブラジャー上から胸を触りながら。
薫は胸を触られると、ビクンと体が震えたが拒む仕草は見せない。それどころかキスが一段と激しくなる。
「んはぁ…ちゅ、ちゅ…んんん」
それに答えるかのように俺は薫の大きな胸を強く弄る。大きな薫の胸…触っているだけで俺の下半身が熱くなるのがわかる…。
薫は拒まない。直に薫の胸を触りたい! そう思った瞬間。
――ピンポーン…
 この音はチャイム? 薫の動きと俺の動きが止まり、俺と視線が合う。
「…お、大空さん? もしかして、家の人が帰ってきた?」
「えっ? …今日は誰も帰ってこないはずだけど…誰だろ?」
 薫は帰ってくるはずのない家族が戻ってきたのかと不思議がっていたが、そそくさと脱いだシャツをまた着込んだ。
俺もそれを見て、脱ぎ捨てたシャツを大急ぎで着込んだ。
「片岡君は待ってて。それからちょっとだけ…申し訳ないけど静かにしててね?」
 涙は既に乾いていた薫は軽く俺にキスをした後、部屋から出て行った。
俺はというと薫のお父さんかそれともお母さんが帰ってきたのかと思い、一人部屋でまんじりともしない気分で
薫が帰ってくるのを待った。
                      ―― ―― ――
653のーぶら正人×薫:04/01/28 11:36 ID:u7lCtSV6
・・・・なにやら階下で言い争いのような声が聞こえる。
 俺は気分的に音を立てないよう立ち上がり、部屋のドアに聞き耳をそっと立てた。
「…だから!片岡君はいません!いいかげんに帰ってください、水谷先生!」
「…あ〜ら? だめよ〜大空さん。片岡君がここに来たのを見たって言う生徒がいたんだから」
「…いませんってば! それになんで野村さんもいるんですか?」
「………」
「…ま、まあ、いいじゃないの!幼なじみなんだし…。それより、お〜い!片岡君〜?いるのはわかってるんだ〜出てこ〜い!」
 俺は聞き耳を立てていたドアに思い切り頭を打ちつけた。
――ゴンッ!
(な、な、なんでユウキと先生がいるんだーーー!!!?お、思いっきり修羅場じゃないか? この状況!)
 俺はこれは夢だ!そもそも大空薫と付き合ってること自体夢だし、ユウキの存在も夢…あんな可愛い男が存在する方がおかしい!
と、軽い現実逃避を俺は試みたが、階下からの怒号と額の痛みが現実ということを教えてくれる。
(え〜い!ままよ!!)
 俺は覚悟を決め立ち上がり、ドアをいきよいよく開け、階下へ降りるため階段へ足を踏み入れた…はずが、目の前には天井が。
――ドガガガガッ!!!
 最後に聞こえたのはユウキと薫の空気を引き裂くかのような悲鳴、俺は意識をなくした……。

                      ―― ―― ――
654のーぶら正人×薫:04/01/28 11:37 ID:u7lCtSV6
 数ヵ月後――
 
「片岡君。はい、あ〜ん…」
「あ〜ん」
 ここは病院の個室部屋。あの夜のあと気がつくと俺はこのベットで寝ていた。傍らには薫とユウキがいた。
どうやらあの時俺は階段を踏み外し、宙返りをしながら落ちていったのだという。
あれが夢でないことはこの頭に巻かれているご大層な包帯が物語っている。入院当初は打った場所が悪かったのか
軽い記憶障害を俺は起こしていたらしい。そのせいで薫、ユウキ、そしておまけで水谷先生もかなり責任やら、
罪悪感やらが芽生えたらしい。ユウキも薫に俺が好きということを告白したらしいし、
薫は薫でそれを受け入れ、今は仲のいい友達兼ライバルなのだという。まったく寝てる間に驚天動地の展開だ。
そして今では日替わりで看病してくれる。今日は薫の日だ。
「明日…退院だね? 片岡君」
「そうだね〜これも大空さんが一生懸命看病してくれたおかげだよ」
「私と野村さんの お・か・げ…でしょ? でも私、片岡君のこと誰にも負けたくないからね」
「う、うん」
「あのね…片岡君。退院したら…あの夜の続きをね…して欲しいな?」
「え? えっと…うん、わかった」
「ふふ、ありがと」
――チュ…
 軽く薫の唇が頬に触れた。やさしいキス。こんなご都合主義が許されるのか? 目覚めてからよく思う。
ただ…デジャヴュというのか、この退院前日は何回も経験してるような気がする。
薫のやさしいキスの後、俺は眠りにつく。そして起きた後、薫の剥いてくれたリンゴをほうばる。
(あれ?確か日替わりだったよな…だったら次はユウキの番のはずだけど。ま、これが少し残った記憶障害なんだろうな)

 薫とユウキいつかはどちらかを選ばなくちゃいけないが今はただ眠い。
明日になれば退院だ。またそれから考えよう、と俺はそんなことを考えながら瞼を閉じ、深い眠りに落ちていった……。

― 一章終了 ―
655のーぶら正人×薫:04/01/28 11:38 ID:u7lCtSV6
次は次スレだな〜と。本当はエロ含めて書き終わってるけど長さ的に次スレと判断したよ。
他の止まってる書き手もいることだし。そこまで連投してオナニー○○にはなりたくないw
これで終わっても良いけどエロがないからちょっとまた最初のSSみたいに微妙にスレ違いっぽい。
オナニースレつってもそこは押さえないといけないのだろうし…保管されると思うと申し訳ないね。
自分判断とこの「のーぶら」の知名度UP書き込みが見れたらまた次スレでお会いしませう。

ググるのも('A`)マンドクセと言う人へ補足。

タイトル「のーぶら」
 月刊チャンピオン連載漫画。現在3巻まで発売中。
 作者は川津健二朗。もう一つのネームは成年コミックで「らーかいらむ」この名前の方が知ってる人多いかも。

登場人物
 ・野村ユウキ…本作のヒロイン?の一人。正人とは幼なじみ。同居することになり女の子として暮らしている。

 ・大空 薫 …もう一人のヒロイン。正人の同級生。才色兼備な美少女。正人が好きで現在付き合っている。

 ・片岡正人 …主人公。うだつの上がらないステレオタイプな主人公。薫、ユウキとの間をふらふらしている。

 ・水谷麻理子…ユウキや正人の担任教師。ユウキと正人が同居してることを知り、お目付け役として強引に居候。

 ・立花瑞希 …ユウキとはいとこ同士。SSには登場していないが小悪魔的な態度で正人を翻弄。

この漫画の売り
 ・一見どこにでもあるラブコメだがキモにして特徴的なのが異色のヒロイン「ユウキ」の存在。
  ちょっと間違えれば801、ホモ漫画だが、作中では一切その匂いがしない。正統派萌えのヒロインとして描かれている。
 ・元エロ漫画家と言うこともあり、描写がかなりエロい。
 ・これは独断ですが登場人物が少なく、SSにしやすい。そして「ユウキ」の存在がTS物などSS構想のネタに困らない。
  唯一の欠点は、登場人物が少ないのでカプが限定される。
656名無しさん@ピンキー:04/01/28 14:38 ID:hiG5AKI2
漫画喫茶から携帯書き込み。のーぶら見つけた!面白い。SSもGJ!!
657名無しさん@ピンキー:04/01/28 22:25 ID:IyeLIlCs
聞いた事ない
でもいっかw

ありがとうございます。面白かったッス。
また探して見ます
のーぶらですね。フムフム。
658名無しさん@ピンキー:04/01/28 22:28 ID:417GW8Rw
>>650-655さん
GJ!!
ハラハラ、ドキドキで面白かったし
その漫画が目に浮かびました。
原作も良さげですね。今度さがしてみまーす。
659名無しさん@ピンキー:04/01/29 00:21 ID:pbZW2rb3
>>650
某スレにて、あなたの書き込み拝見しました。
成る程、3人からレスが来たら続き投下と考えていたんですね。
約3週間ですか…恐ろしく忍耐強い職人さんですね。
ということは、
>>648
が、レスをしなかったら続きもなかったわけで…
ただ、完結したらレスを返す私のようなROMもいることを
わかってください。
今回は私含め4人からレスを返しているようなので
次スレで続きをお待ちしています。

あと、あなたのその忍耐強さに敬服して
私も元ネタを探してみます。
最後に…GJ!!面白かったです。

660名無しさん@ピンキー:04/01/29 02:25 ID:fbxBvbmk
>>655
止まってる書き手、とはいうものの、アラレちゃん以外に居ないと思われるのですが。
風の汁フィード氏は別の場所で続きを投下され、
今日の5の2の人は、一応完結してるので続編が来るかは不明、
クロノクルセルドの人は単独スレに移行。

実は継続中の書き手さんって居なかったり。
661名無しさん@ピンキー:04/01/29 10:26 ID:RB+TKz9c
えー、俺としてはこのスレの
>1に感謝の意味も込めて、次スレが即死しないよう
投下しようと思っていたのですが…。
(クロノはスレが立ったのですか…SS以外は飛ばし読みしてました。申し訳ない)
それに、今はほかのスレに投下するネタのほう優先に推敲しています。
「のーぶら」は二章、最終章と書き終えてますが、推敲にかなり時間がかかります。
やはり、次スレのタイミングぐらいで投下したいと思います。

レスを返してくれた方々
マイナーな漫画のSSに感想つけてくれてありがとう。
なんだか、別の書き込みを見た人もいて、催促したみたいになって申し訳ない。
ただ、SSの感想よりこの漫画を探してくれるという書き込みが嬉しかったり。
このスレは雑談不可なので、この辺で止めておきます。
662名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:43 ID:pbZW2rb3
先ほど、夜食を買いにいったわけですよ。
コンビニへ。
ふとSSのことを思い出して、チャンピオンを探しましたよ、
ええ。
で、チャンピオンを手に持って巻末の目次を…
ない!ないじゃないかー!のーぶら。
作者急病?作者取材?欄外見たけどコメントなし。
も、もしかして騙されたー?
ちょっとイライラしつつ帰宅してPC立ち上げる。

…よくみると月刊の文字が。
悔しいからもう一度コンビニへ、今度は週刊じゃなく月刊を探す…
なかった_| ̄|○

このアホのために、せめて第二章はこのスレに載せて下さい(ノД`)
663名無しさん@ピンキー:04/01/29 23:50 ID:zvLzkB0z
>>662
  ポンポン ○
       ノ|)
  _| ̄|○ <し

俺も興味持ったんで
今度の休みに単行本と、その作者のエロマンガを買おうと思っている。
664498:04/01/30 02:47 ID:JrgPZeA/
やっと規制解除ー。
どうも、今日の5の2を書かせてもらっている498です。
有難いことに何人か続きを気に掛けてくださる方がいるようなので、
本来このスレ的にはあまりこういったカキコは望ましくないのかも
しれませんが、一応続きは書いていることをご報告。
ちょっと私事が忙しく、続きが伸び伸びになっていますが、そのうち投下
させて頂きますのでもうしばらくお待ちくださいませ。
失礼しました。
665名無しさん@ピンキー:04/01/30 13:39 ID:XpTfUldW
>>664
やたーーーーーッ!
待ってました、そして待ってますんでよろしく。

しかし規制食らって投下できない職人さんてけっこう居るもんだなあ。
汁フィードさんもそうだし…
666名無しさん@ピンキー:04/01/30 15:51 ID:mWqBmBQU
>664さん。待ってましたー!
なるほど、規制でしたか。待っていますよ〜。

667のーぶら二章ユウキ×正人:04/01/30 16:25 ID:mWqBmBQU
>662-663ちょっと笑ってしまいました。笑ったお詫びにどうぞ。

>654
 机の中を探る。まだ私は、彼にも伝えていない秘密がある。
そして、机の中に隠していた写真に手をかけ、やさしく微笑んだ。
(…今日ね? 彼が退院してくるって。ちょっとだけ記憶障害が残ったみたいだけど…)
 私は、写真に写っている”彼女 ”に話しかけ、心配しなくていいよと伝えた。

                       ―― ―― ――
――ピンポーン…
 玄関のチャイムが鳴り響く。私と先生は顔を見合わせ、彼が帰ってきたと思い、玄関に向かった。
――ガチャ
 ドアを開けるとまーくんの顔…。私は少し涙ぐみ、誰の目も気にしないでまーくんの胸にそのまま飛び込んだ。
「まーくん!…まーくん!!……お帰りなさい…グスッ」
「た、ただいま。ユウキ。…あの〜、ちょっと視線が痛いんですけど…」
 私はまーくんの声で我に返り、そっと周りを見る。まーくんの横にはぎこちない笑顔をしている大空さん…。
私の後ろに視線を向けると、プルプル震えている水谷先生。
「こ、こら! 野村さん?!誰かに見られたらどうするのよ?生徒同士が同棲してるなんて…。ばれたら私はクビなのよ〜!」
「野村さん…。私がいることも忘れないでね?」
「ご、ごめんなさい!…私、つい嬉しくって…」
 私は急に恥ずかしくなり、まーくんから離れ、距離をとる。
「さ〜さ〜。こんな所で立ち話もなんだから、家の中に入りなさい? あんた達」
「あっ…先生。私はこれから部活がありますので、これで失礼します。…片岡君のこと”宜しく”お願いしますね?」
「大空さん…そのとげのある言い方、やめてくれない?私は片岡君のことなんて何とも思ってないんだから」
「…ま、いいです。じゃ、またね。片岡君。お大事に…」
668のーぶら二章ユウキ×正人:04/01/30 16:26 ID:mWqBmBQU
――チュ…薫は踵を返して去る前に、正人の頬にキスをする。
「こ、こら!教師の前で! そこ!片岡君も顔を赤らめてボーッとしない!」
「う、うん…今日は付き添いありがとう。大空さん、また学校で」
「ふふ、またね片岡君」
 こういう場面を見るとまーくんと大空さんは本当に付き合ってるだと思い、私は胸が痛くなる。
だけど…。私はすでに大空さんに宣戦布告している。
(まーくんにキスした…大空さん。わ、私も負けられない! けど…)
                       ―― ―― ――

 私たちはその夜、まーくんの快気祝いをして、そのあとリビングで談笑した。
「せ、先生! また飲みすぎなんじゃないですか?今日はまーくんの退院日なのに…」
 先生は気のせいかいつもより飲むピッチが早い。
(まーくん帰ってきて嬉しいのかな? 先生も…)
「だからよ! ま、片岡君が怪我をした原因は、コレくら〜〜〜い…だけど私にもあるしね…ヒックッ!」
 先生はまーくんの顔の前で、親指と人差し指が付くか付かないか程度の仕草を取る。
「なにいってるんですか!先生。そもそもいきなり大空さんの家に来た先生が悪いんじゃないですか」
「グフフッ…。あ・ん・た!あの時、私が行かなかったら大空さんの貞操を奪い、野村さんを捨てるつもりだったんでしょ?…ヒック」
――ピクッ?
 先生のその言葉で私は硬直する。そう…あの夜のことは未だに怖くて、まーくんに聞いていない…。
(まーくん…あの夜、いったい何があったの?)
669のーぶら二章ユウキ×正人:04/01/30 16:28 ID:mWqBmBQU
「な、何もありませんでしたよ! そ、それにユウキのこと捨てるってどういう意味ですか?」
「何もない〜? シャツを裏返しに着てて、しかも股間には怪しいシミ…。どう考えたってね〜?ケタケタ…ヒックッ!」
 まーくんは言葉が詰まり、私のほうを少し見る。
(まーくん…私をそんな目で見ないで…呼吸が苦しくなる…)
「と、とにかく! 何もありませんでした!それにユウキを捨てるもなにも…僕が付き合ってるのは大空さんなんですから!」
「またまた〜? あんたもわかってるんでしょ? 野村さんの き・も・ち♪」
「そ…それは…だけど、ユウキは…」
 まーくんはまた私の方を見る…。
(先生は知らない、本当は私が”男”だってこと…。それに家の中ではまーくんは私だけの…恋人ってことを)
 だけど、まーくんも知らない秘密が私にはある。それはまだ、まーくんにも言えないけど…。
 私はこの話題を続けられるのが苦しくなり、立ち上がる。
「そ、そろそろお片づけしましょうか? まーくんもまだ完全に元気じゃないし、そろそろ…まーくん寝たほうが…」
 まーくんもこの話題から離れたかったのか、すかさず立ち上がり、私に話し掛ける。
「そ、そうだな? じゃ、じゃあ…お先に寝かさしてもらうよ」
「こら〜!逃げるな、片岡! まだ話は済んでないぞ〜! …ヒックッ!」
 まーくんは先生の言葉を聞こえない振りをして、そそくさと自分の和室部屋へ行き、戸を閉める。
――ピシャ
(ふう…。まーくんが帰ってきて、いきなり騒がしくなったな…嬉しいけど)
 私がテーブルの空いたお皿を片付けようとすると、いきなり先生が背中から羽交い絞めしてきた。
「!??」
「…野村さん〜? 駄目よ〜もっと片岡君を押さなくちゃ! 本当に大空さんに取られちゃうわよ〜彼。ヒックッ!」
「だ、だけど…私は…」
「大丈夫よ〜? あなたはすごく可愛いし、大空さんにも負けてないわよ〜?ヒックッ!」
「で、でも…私じゃ…駄目なんです。私じゃ…」
670のーぶら二章ユウキ×正人:04/01/30 16:29 ID:mWqBmBQU
「ん〜もう! だったら大空さんより早く、既成事実を作っちゃいなさい!…あなただって本当は彼にこうして貰いたいんでしょ?」
 先生が後ろから私の胸を揉んでくる。
「…!? せ、先生?」
「ん〜?もしかして、胸の小さいのを気にしてるの〜?大空さん大きいもんね〜?」
「………」
「あ? ご、ごめんね〜。気にしないのよ〜そんな事は! 女はね、感度なのよ、感度!」
 そう言うと先生はやさしく私の胸を撫で回す。
(やっ…?! こ、声が出ちゃう。…んんんっ)
「どう? 野村さん…気持ちいいでしょう? だけどね〜好きな男にされると、もっと気持ちいいのよ〜?」
 先生は私の乳首の回りを撫で、時折乳首を軽くつまむ。
「せ、先生! や、やめて…。まーくんに…き、聞こえちゃう…んんっ?」
 先生は私の言葉を遮り、私の顎を手に持ち、私にキスをしてくる。
――チュ…チュ
(あっ…ああ。ま、まーくん、ごめんなさい…。まーくん以外の人と…しちゃった。)
(な、涙が…出ちゃう…ごめんなさい、ごめんなさい…まーくん)
 涙が頬を伝う…。だけど私の罪悪感までは流れない。
「ちょ、ちょっと野村さん? な、泣いてるの?わ、私、一応ノンケなんだけど、酔うとキスしちゃう癖があるのよ〜!」
 先生は私が涙を流した事に気がついたのか、慌てて言葉を取り繕う。
「……グスッ」
「ご、ごめんね!も、もしかして初めてだった?」
 私は首を左右に振り、先生に答える。
「そ、そう!よ、よかった〜!初めてが女だったらやっぱりショックよね? と、言うことは片岡君としたって事?」
 私は答えようか答えまいか少し考えたが、結局小さく首を縦に振った。
「や、やっぱり!…ってことはアイツ〜。野村さんとキスまでしておいて、大空さんと?ゆ、ゆるせん!」
 先生は酔った足取りで立ち上がり、まーくんの部屋へ向かうが、私はそれを必死に止める。
671のーぶら二章ユウキ×正人:04/01/30 16:33 ID:mWqBmBQU
「い、いいんです! 先生。まーくんは悪くないんです…。悪いのは私なんです!」
 私はこれ以上先生が進まないよう、先生にしがみつき懇願する。
「…野村さん。あなた、本当に片岡君のことが好きなのね?……わかったわ、もう片岡君には何も言わない」
「せ、先生…」
「だけど! 今日これから夜這いをかけなさい! じゃないと、さっきの続き…またするわよ?」
 先生の目が怪しく光る…。
(ほ、本気みたい…。だ、だけど夜這いなんて…)
「あなたはね〜。とてもいい子なんだけど、恋愛するのには内向的過ぎるのよ。だから命令。夜這いしなさい!」
(こ、怖い…先生。やっぱり本気なんだ)
「さ、シャワーを浴びてきなさい。もちろん聞き耳なんて立てやしないから安心して。私はもう寝るから」
 私の返事を待つまでもなく、先生は私をお風呂場へと追いやる。
「……先生」
「私はね? あなたの味方なの。その胸のペンダント、あなたの片岡君への10年間の思いが詰まってるんでしょ?」
「………」
「その思いを無駄にしないためにも、頑張りなさい!じゃね」
 そう言うと先生はお風呂場から出て行った。

 私は首にかけているペンダントを強く握る。
 ペンダントの思い…。そう、このペンダントには10年間の思いが詰まってる。
彼から預かったペンダントが何だか語りかけてくるような気がした。
(そうだね…頑張るわ!。”ユウキ”……私に勇気を頂戴!)

 私は決意をして服を脱ぎすて,お風呂場に入る。
そしていきよい良くシャワーの蛇口をひねった――

― 二章前半 了 ―
672名無しさん@ピンキー:04/01/30 19:37 ID:23g4TzlA
普通に読めるし、面白い。続きに期待。
673名無しさん@ピンキー:04/01/31 01:10 ID:9Q70vXPu
>>671
久しぶりに、SSを読んで漫画本を買いました。
「野村ユウキ」は今現在では女装少年(確定はしていないようですが)なのですね。
バックボーンも自分で確認出来て、やっとSSに批評が出来ます。

まず、最初の投稿「のーぶら」ですが特に語るべき所はありませんでした。
しいて言うなら、三点リーダーじゃなくて、見難かった事。
次の「のーぶら正人×薫」前半ですが、最初の投稿より格段に読めました。
先に言った三点リーダーに変更したのが良かったと思います。変な改行もなくなりましたし。
ストーリーに関して言えば、雑誌月チャン今月号の後の話で完全オリジナルですか。今日雑誌も立ち読みしました。
後は、読みやすく成れば成る程に粗が見えてくるのも必然で……特に地の文と会話の呼称がちぐはぐで、かなり気になりました。
そして「のーぶら正人×薫」後半ですが、だいぶ地の文もこなれてきた印象。
前半から間が空いた投稿ですが「もう一度、前半から読み直してみるか」と感じさせるSSでした。
(このSSがこの漫画を買うきっかけでもありました)
ただ、場面展開が速く「もう少し余韻を持たせてもいいのでは?」とも感じました。
最後に「のーぶらユウキ×正人」ですが、帰ってきて読んで正直ガッカリしました。
あなた自身が言っていた「推敲にかなり時間がかかります」明らかに推敲時間が足りなかったのでは?
それにユウキ視点になったとたん、前の正人視点より地の文が減り、テンポが変わって違和感を感じました。
ストーリーも既にわかる位、少し安直ですね。まだ予測でしかありませんが。これに関して言えば言い過ぎかもしれません。
期待を良い方に裏切る物を期待します。

「のーぶら」で検索するとマイナーな漫画にも関わらず、批評が載っていますね。
そして、ほとんどに共通しているのは「性同一性障害」と言うキーワード。
このネタにチャレンジしてみては?漫画では無理でしょうから。もちろん801ではなく、この板で。少しだけ考えといてください。
普段ならこんな批評しないんですよ。それだけあなたの、この短期間でのSS上達に目を見張っているのです。
久しぶりに追いかけてみたいと思える職人さんに出会えて嬉しいからこそ辛口批評しました。
私見としては原作よりあなたのSSの方が断然面白いとハッキリ断言できます。ガンガッテください!
674名無しさん@ピンキー:04/02/01 10:15 ID:vTUg3dAO
1・スレ空気読んでないマジレスに凹んで、断筆。
2・逆にやる気が出て、レス返さず激しく推敲している。
3・まだレスを見ていない。

2だと思いたいねぇ。

2ch川柳
「マジレスは 職人去るのと 紙一重」

675名無しさん@ピンキー:04/02/01 13:45 ID:rPsML9/L
>>674
まだ1日経ってないのに気に病むのが早過ぎw
676名無しさん@ピンキー:04/02/01 21:28 ID:S2QFAP5L
``
677名無しさん@ピンキー:04/02/02 10:36 ID:Ie6pLtA6
>672さん
ありがとうございます。
>673さん
鋭い指摘、ありがとうございます。
只今、大幅にストーリー、オチ、書式を変更中。
>674
4・逆にやる気が出て、レス返して激しく執筆している。(`・ω・´) シャキーン

 
678名無しさん@ピンキー:04/02/04 10:03 ID:NBtFjkyx
スレ容量460kb…今回のSS、18kb程度…投下します。

ちなみにシリアス路線に変更しました。前のSSとギャップが激しいですが破綻はしていない…と思います。
ちょっと暇が出来たら前編も書き直し、保管庫に修正を送りたいと思います。

シャワーから流れ落ちる熱い勢いを身体の隅々まで当てる。気持ちがいい。色んな雑念も私の頭の中から滴り落ちるよう……。
 私はこの場所が好き。誰も来ないし、本当の自分に戻れる唯一の場所だから。
 水谷先生に触られた胸のあたりを揉んでみる。自分でも判っている、自分は胸が小さいと。だけど、その代わり今まで彼にも学校の友達にも、そして大空さんにも私が”ユウキ”じゃないことを気付かれずにきた。
(乳首……勃っちゃったの気付かれたかしら)
 さっきの先生の愛撫の名残で、私の乳首はまだ少しツンと上を向いている。色は風呂場の蒸気にあてられ、すこし桜色。
「ふう、夜這いか……」
 頭から強く浴びても今日のシャワーは雑念を流し落としてはくれなかった。それどころか、さっきから一つの事だけを私は考えている。
 秘密――彼にも言えない秘密。それは私が”ユウキ”ではない事。だけどこれは”ユウキ”との約束。彼には絶対にばれてはいけない。
 ユウキと私が約束した時のことが脳裏にハッキリと浮かんだ……。

――ねえ……私の代わりにまーくんの傍にいてくれないかなあ?
――わかった。ユウキの代わりに私が彼を……。だから元気になってよ。ユウキ!

 最初はユウキを元気づけるためだった。見舞いに行くたびに弱気なるユウキをどうにかしたいと言う気持ちからついた嘘だった。
 元々、私はユウキが彼の所に行くと言い出した時には猛反対した。十年前の初恋とかそんな事、一時の気の迷いだとユウキに説明した。だけど、ユウキはガンとして聞き入れなかった。

――だけどね。彼の事、思い出しちゃったから……。彼ならありのままの私を受け入れてくれるかもしれないって。
ユウキは彼の父親に偶然出会い、彼の事を古い記憶から蘇らせてしまった。そして、彼が独りこの町に残ったことを聞いて彼を追いかけた。
 私は顔を上げ、ユウキと同じようにしたショートカットの髪型にシャワーの勢いすべてを当て、両手で髪を掻き分ける。
(私が嘘をついた時のユウキの顔、本当に嬉しそうだったな)
 病室にいるユウキの事を考えながらシャワーを止め、洗面台に取り付けてある鏡に目をやる。
「本当はユウキがしたかっただろうな」
 湯気でぼやけた鏡に映っているのはユウキと瓜二つな顔。無理をして微笑んでみる。
(ぎこちない……よく今までばれなかったものだわ)
外見は似てるけど中身は違う。外見もユウキが彼のことを話している時の笑顔だけはどうしても真似が出来なかった。
 髪から滴り落ちるお湯の名残りが心なしか少し辛い。気がつけば私は涙を流していた。
 この涙の意味……もう自分でもわからないわけじゃない。意識の底で止めていたけど、気がつけば私も彼を好きになっていた。
 ただの一時的な替え玉。ユウキが戻ってきたら交代するだけ。それだけの役割……。
「最初はそう思っていたけどね……ごめんねユウキ。だけど今は……」
 私は精一杯の笑顔を鏡の中の”ユウキ”に向ける。
「ユウキ……。大空さんもそうだけど、私はあなただけには負けたくないと今は思ってる。あなたのいない時にズルいとわかっているけど」
 涙を拭い、浴槽横に置いてあるボディーシャンプーをいきよい良く押して液体を手の平に出し、全身に万遍なく塗りこんでゆく。掛けてあるタオルを持ち、首、胸、そして下半身を軽くこすりながら、ゆっくりと身体を洗い流す。
(でも……ユウキ。あなたと私じゃ決定的な違いがあるの。男と女というね……)
 ユウキにはない下半身の繁みを見ながら、私は更に身体を強くこすっていった。
 カシュッ! 手に持ったビール缶のプルトップを上に跳ね上げ、軽く口をつける。眼鏡も外してやっと一息ついた。
(シャワーの音……やっとその気になったみたいね)
 風呂場のほうに視線を送り、一気に半分までビールを飲み干す。リビングは私以外誰もいない。まだ少しテーブルに残っているつまみを口の中に放り込みながら考える。
(野村さんと大空さん。何故、彼女達が片岡君を好きになったのかわからなかったけど、今ならわかるよ)
 きっかけは彼の入院。それまではごく普通なエッチな男子生徒の一人、只の家主、それだけ。だけど、いなくなって始めて気付いてしまった。彼の存在がいつの間にか私の心に場所を作っていたことを。
「わたしがねぇ〜? いくら男日照りが続いているからって……好きになるなんて、ね」
 そっと口から溜め息とともに言葉が漏れる。気がつけば手に持っていたビールが空になっている。
(ふふっ。意識しないでも同じ屋根の下で暮らしてたら、こうなっちゃうのか……)
 軽く頭を振り、次のビールを持ってこようと少し椅子から立ち上がるが、視界に和室部屋のふすまが目に入る。
(彼が……ふすま一枚隔てたあの先で寝ている)
 私は立ち上がるのを止め、もう一度座りなおす。自然と目の前にあるビールの空き缶を振っては残りがあるかと確認する。5,6本振った所で既に入っていないことがわかった。
 ふと空き缶の一つに手を伸ばし、彼女を愛撫した手で握る。強く、強く、潰れる位まで。
(痛い……だけどしょうがないわよね。ペンダントの話を聞いちゃったらねぇ)
 潰れた空き缶から指を離し、そっと指を舐めて、さっきの愛撫を思い出してみる。
(乳首が立っていたわね……彼女)
 両の手が自然と胸を弄っていた。彼女の胸とは違い大きめな胸。さすがに少し張りがなくなってきたけど、まだそこら辺の女子生徒には負けない自信はある。
 彼女にしたように動かし触ってみる。横から中心へ、ゆっくりじらすように。一番敏感な所はガラス細工を触るように優しく。
――好きな男にされるともっと気持ちいい……
 自分が彼女に言った言葉を思い出す。触りながらふすまの向こうで寝ている彼のことを思い浮かべ、そして想った。
(本当は私が触って欲しい! いじって欲しい! 強く打ちつけるかのように……挿れて欲しい……)

 いつの間にか私は荒々しく胸を揉んでいた。しかも片手はパンストを潜り抜け、もっとも身体の中で敏感な場所を弄り始めている。大きい尻もその動きを歓迎するかのように上下していた。
(濡れている……いっぱい濡れている。私……)
 これから彼女が彼の所に行き、するであろう行為のことを考えると更に指が動き、奥からは快感が止め処なく溢れてきた。
 好きになった男が他の女に取られる。酔いもいつしか醒めて嫉妬心が湧き上がるが、それを指の動きで忘れるかのように強く弄る。
(んんんっ……はぅ)
 この部屋に誰かがいればすぐわかるような匂いが漂いはじめた。
 クチュ……グチュ……
 椅子も軋み始め音が聞こえ始めるが、私はお構い無しに自慰行為に没頭する。快感が頭の中を突き抜ける。久しぶりの自慰行為だからか、すぐに真っ白になるその瞬間がやってきた。
(も、もう少し……すこし……んはぁ……い、いきそう……あああぁ――!!!)
 体全体が軽い痙攣を起こす。特に下半身辺りはまるでバイブレーターが壊れた携帯電話のように大きく震えた。
(はぁはぁ……いっちゃった……)

 しばらくすると引き潮のように快感が去り、その代わりゆっくりと自我が戻ってくる。私は連続で”いく”タイプではないので急激に身体も醒め始める。
(後に残るは罪悪感とむなしさだけ……か)
 彼がいる和室部屋を見ながら少しだけ涙ぐんだ。
 

 



 風呂場の方から微かに音が聞こえた。
(まずっ! 出てきちゃったかな? 寝たふりをしないと……)
 咄嗟に椅子からソファーに移動して落ちているタオルケットを頭からかぶり、狸寝入りをする。
 しばらくするとリビングに人の気配がした。彼女だろうか。少し動いているようだったがリビングの電気が消えると同時に隣の和室部屋へと気配も消えたようだった。
(いっちゃったか……頑張んなよ? とりあえずは応援する)
 タオルケットから顔を出し、暗闇の先、和室部屋の方へと視線を向ける。下半身に少しだけ残った疼きが、別の感情を湧き出たさせると同時に口からも言葉が発せられた。
「一回は応援するわ……だけど二回はないかもよ? 野村さん」
(???)
 口から出た無意識の言葉に一瞬戸惑ったが、これが私の本音とわかって軽く笑みを浮かべた。
(あ〜あ……この年になって若い教え子二人と張り合わなけりゃならないのか……茨の道を行くねぇ私は)
 私は彼女との約束通り瞼を閉じて眠りにつこうとタオルケットをまた頭までかぶった。彼女達の声が聞こえないようにと思いながら。

中編 了 
684名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:38 ID:6nk/QYcC
元ネタ知らないけど、乙です
685名無しさん@ピンキー:04/02/05 14:41 ID:8Nm/8XIq
久しぶりに来たら…ふいんき違うな。
>>673
長文乙&(・∀・)カエレ!!…と言いたいが
その後のSS見るとかなり読みやすくなってる!だが批評は控えめに。

>>のーぶら氏 GJ!イイヨイイヨー
二章頼んだ者なんですが未だのーぶら見つかりません_| ̄|○
本当に存在するでしょうか?w
いや、ググればあることは解っているんですけど周りにはまったくない(ノД`)

>>ALL
そろそろ次スレ移行だと思うが?
今日の5の2氏も創作中らしいし。
テンプレは>>1のままでいい?
個人的には
5はキボンヌレスはOKと追加
6と7は削って職人さんがうpする時に
その漫画の補足情報を入れて欲しい。
ググるのマンドクサイので。

・ネタ元(雑誌名とかアニメならOVAかキーチャンネルなど)
・SSに登場する人物の解説
 (面倒ならその元ネタの情報が載っているHP貼り付けでもいい)
・ちょっと引く設定の物なら一言(いくらオナーニとは言え、読む方は辛い)
こんな感じで。
686名無しさん@ピンキー:04/02/05 14:47 ID:8Nm/8XIq
ちなみに私はほとんど
自宅からではなくネットカフェからなので
スレ立て出来ないかも…スイマセン
687名無しさん@ピンキー:04/02/06 00:17 ID:L1nrSLeu
キボンヌは自粛して欲しいな
他の職人さんが書き辛いかも知れないし
688名無しさん@ピンキー:04/02/06 00:31 ID:utQJyma1
>>687
タイミングを読まないキボンヌはいかんと思うが(作品の投下直後とか)、
投下の端境期なら良いかと思うんだけど。

こんなのキボンとか、こんなの読みたいとかのレスがなかったらスレが廃墟状態になりそう。
誰も居なさそうなスレだと職人さんも書こうと思わないんじゃないかな。
689名無しさん@ピンキー:04/02/06 01:22 ID:T4h/C4c+
キボンレスはOKにして欲しいなあ
それ見て職人さんが書いてくれるかもしれないし
690名無しさん@ピンキー:04/02/07 01:43 ID:ZjQH8K8S
スレ立てても即死する悪寒。
ここはスレ住民っていないんじゃない?
漏れはたまに来る巡回厨だけど。
>>688
同意
691SS保管人:04/02/08 02:04 ID:C/2GhovB
>>678
作者様、
まだ修正版は送られてないですよね?
数日前に一件、本文も件名も無し、正体不明の実行ファイル添付のメールが来てましたが、
怪しさ爆発なので即削除しましたが、これは違いますよね?
692名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:07 ID:mLk8SO6H
>691
いつもご苦労様です。
まだ書いてもいないし送ってもいませんよ?
693名無しさん@ピンキー:04/02/08 14:20 ID:mLk8SO6H
スレが無い作品のエロSSを書くスレ 2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1076217352/

取り敢えず立てました
694名無しさん@ピンキー:04/02/12 11:44 ID:msMAxYDu
次スレは即死を回避しています。
倉庫格納依頼済みです。
圧縮が近いのでこのスレは放置して下さい。
695名無しさん@ピンキー:04/02/23 00:32 ID:rZ5v7e3R
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696名無しさん@ピンキー:04/02/23 00:50 ID:l4KeciUd

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鱧蠶觸靂觸靂轆醴奥代Вざ市啾箍崕頼醋藺鹽鞴蠶轆靂轆靂觸靂
躑躪輾蠅蠶觸轆轆羈島矢注瘁髪蜿麗驢鱧鹽鱧輾觸轆觸轆轆

697名無しさん@ピンキー:04/02/27 02:21 ID:D/cUIDUg
test
698名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:44 ID:r1BwwEjY
   | \
   |Д`) ダレモイナイ・・オドリオドルナラ イマノウチ
   |⊂
699名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:44 ID:r1BwwEjY
     ♪  Å
   ♪   / \   ランタ タン
      ヽ(´Д`;)ノ   ランタ タン
         (  へ)    ランタ ランタ
          く       タン
700名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:44 ID:r1BwwEjY
   ♪    Å
     ♪ / \   ランタ ランタ
      ヽ(;´Д`)ノ  ランタ タン
         (へ  )    ランタ タンタ
             >    タン
701名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:45 ID:r1BwwEjY
   | \
   |Д`) ソレデハ サヨウナラ…
   |⊂
702名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:45 ID:r1BwwEjY
   |
   |)彡 サッ
   |
703名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:45 ID:r1BwwEjY
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ  ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ `  ``
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ    `
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾゞ;    `
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ___// ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ;ゞゞ;ゞ    `
ゞヾ   ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/      ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
  ゞヾゞ;ゞ   iiiiii;;;;::::: :|;:/    ヾ;ゞゞ;ゞ   ヾゞ  ,            `
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ        `      `    ` ,
  ヾ    |iiiii;;;;;::::: ::|       `   `        `      ` `   `
  `    |iiiiiiii;;;;;;::: :| `      `            このスレは無事終了しました。
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     `  |ii,iiiiiii;;;;;;::: ::| `    ,
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 `    |iiiiiii;;;;;;((,,,)::.::|  `     フゥ    ` ,
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704名無しさん@ピンキー:04/02/27 07:51 ID:FIhSNInY
               ,  -─  ‐-
            /´          `ヽ、
           /        /    \\
          ./        /     i、 丶\
         /     /   /       ヽ ヽ ヽ
         /     //  〃 / / / j l   l  ',、ヽ
         l      l_l」Ll」|_ ! | イ /| !|  |   l ! |
         | !    ! ,ぇ=┬、ソl`レ' レ',_l_l_!  l|   ! l|
         l |  ,__l |´i‐:::::イ     r::┬ミ /  |||
         | l  ! l | ヾ:::と-    7::::ノ //l|  l ! !
         l ヽ ヽ| | |  ̄´    、`⊂ /イ|! / j/
         ヽ\ ヽ八〉   ー_-    ノ`!/レ'/
           \   ノ` .      < 川l l/
            `トイ    ` i´   ぐY)
             」Y゙)__   lt---┴<二77
            /(人)  `ー-、  ̄ヽ    //
           /___(人)___  \  \  //\
          /二二!マ゙二二`ニニ \  } //____ヽ
         〃    ゞ入     `ヽK⌒ヽ    `ヽ、
       //       ゝ)、      `7ー个─一---、>
     ∠. /        j ゝソ、    /  |   l   \
       /          ハ  ゝン、  /   〉   l     \
      /        / ヽ  `く_)、 !   /    V´     \
     ./        /    ヽ  ゝ_)y!  /      ヽ        }
    /      _ /     |  `Y゙ レ'       ヽ     /
   |     ´  ``ー-、__/   l`ヽ           ヽ   /
    ゝ             `ヽ、 ヾ )         l  /
705名無しさん@ピンキー
      、.,           /`、
       ヽ`丶、  ,. -== =/∧ヽ.,
      ヽ l>r''´-キ、─--` 、-ヽ`ヽ、
       ,ィ::'´:::::::/! \:::::::::::::::``ヽ、:ヽ
     /:::::::::::::,' l   ヽ;::::::、:::::i::::::ヽ::゙;    _
      /::;::::::::l!:::l   l     >:;;;」;:-'─‐`:::! /   `ヽ
    .,'::::l!:::::::l!;:」゙r 、!  ,ィ! _ノ:, ',::::::::::::::::j,イ _,.. -   ヽ
    l:::::l!ィ:「 {! l ノ゙i   ゙、::;;:::l !:::::::::::::/ {´__,.     }
    l/ !::l '、ヾ;:::リ    `'''′l:::::::::::::l ',´.,_,.    ,'
        l::::|  ゙   ´  _,.. - '´l l::::::l::::l!:ヽ_ヽ、.,__,.ノ
       .l:::::'、   ー'7´    .,' l:::::/::/´!:.:.:.:.:.:.:.:::::::/
        !:::::::`:::-...,_ ヽ    /イ::::/'´l  !:.:.:.:.:.:.:.:.:./
       l::::::i::::::/ ``7‐r‐7´//  l ├─r一 '′
      ',:::::l/   / {‐''7/     !  !  l、    ノl
        ヾ´   /  ! /´     、._」_',_ノ:::`ー:::'´:::/
              l`` ‐'-、       ',:::::::::::,. -- 、::::::/
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          ,'   (__) |       /- 、 `、 ヽ`ヽヽ∠-‐r─ァ
    ,. -=-<`Y.      |   <!   l ,' -‐`、 } ', l | く
    f  '´ / 〉,!   (__) |    _」 、.,__,'ノ-- 、  '  l l l `ーr‐ 、
     ',  ' / !    _,.. -r‐ ''´ l /__ /``ヽ, ヽ  (⌒l  ! ├‐- 、/ 7‐ 、
     丶、   」r‐ 7''´   l     ヾ、 l   l !  /) !   ト、   `ヽ、 、<
        ゙̄/   !      l     ∠ 、ヽ、_!_l_,ィニ∠- ──`      `
        /   l     l       ` ,. へ
         /   l      l    ,. - '´    \