☆ひょっこりひょうたん島をエロ小説に!☆

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800258 ◆dIB/bnkXys :03/09/02 19:28 ID:UlB/cMpZ
>「これ以上は言わないでください、サンデーさん。
>アンタに恥をかかせたりはしませんぜ。
>いいかい?これから俺は俺の意思でアンタを抱く。
>”こんなトキ”や”あんなトキ”なんて関係ない。
>俺は俺の感情で行動する。しかし、ソレに従うも抗うもはアンタの意思だ」


な・なんですかこの鬼かっこいいセリフは…
ダンデーさん(;´Д`)ハァハァ…
「石ころ」発言に怒り心頭しちゃったサンデーさん(;´Д`)ハァハァ・・・

続きキヴォンヌゥゥゥゥゥゥ
801名無しさん@ピンキー:03/09/02 21:10 ID:OOVk4PRJ
久しぶりに覗いたらあらたな書き手様が!!
ドラマティックなシチュエーション、ダンデーさんのさりげない優しさ
プリンのプレゼントを探そうとするサンデータンの一途さがたまらなく良いです
おいらも同じく口づけのシーンで早くもハァハァして参りますた!
続きを楽しみに待ってます!
802782:03/09/03 22:00 ID:V6xFeIXy
感想アリガトウございますー嬉しすぎですー・゚・(ノД`)・゚・

調子こんで続きうpします。
お詫び プリンタンの誕生日が秋って設定、勝手に決めてしまいますた。
782の妄想です、すみません。つか、色々勝手に設定しちまいました。
まじスマソです。激しく謝罪。
803782:03/09/03 22:01 ID:V6xFeIXy
続き。


「んっ…っ……」
口唇をダンディーの唇によって塞がれているため、くぐもった声でサンデーはその唇の持ち主に訴えた。
漏れた吐息で荒れたその呼吸を整えるため、胸いっぱい呼吸をしようという本能で、
サンデーは唇の離脱を試みたが、その行為はあっさりともかわされた。
唇を離し、酸素を求めている様を認めてはいたが、ダンディーは敢えてサンデーの後頭部を包み込むように彼女の頭を抱き寄せた。
「…んっ…、んんーっ」
ダンディーは、尚も呼吸を催促するサンデーの口内に自分の唾液を流し込んだ。

…こくっ

ダンディーは、自分の体液が送られた彼女の口唇から自分の唇をそっと離し、サンデーの肩を抱き寄せた。
「…っく、ぷはっ、はぁ…はぁ…。ダ…ンデ…さ」
開放された呼吸口から、サンデーは必死に呼吸を取り戻す。
激しく上下する肩から彼女の背中へと手を回し、ダンディーはサンデーの背中を優しくなでた。
「悪かったな…大丈夫かい?…その…、あまりにもアンタが魅力的なもんで…つい…」
少し照れ笑いを浮かべたダンディーに、サンデーは優しく微笑み返した。
「…ふふっ。そうね、苦しかったけど…本当はイヤではなかったかも知れませんわ」

呼吸を整えなおしたサンデーは、今度は自らダンディーの口内へと舌を滑り込ませた。
804782:03/09/03 22:02 ID:V6xFeIXy
自分のペースを乱され、少し戸惑ったダンディーはサンデーの顎を、まるで小さな仔猫を抱き上げるように包み込み、
彼女の桜色の口唇に再び距離をおいた。
「サンデーさん、アンタ、いい女だぜ。…最高だ」
そしてすくい寄せた口唇に軽く唇を触れ、ダンディーは細い肩から背中へと手を回すと、片手で器用にファスナーをおろした。
ダンディーは、その露わになった彼女の上半身に、丁寧に舌で道筋を描いた。
「んっ…く…はぁっ」
まるで水の中を泳ぐ魚のように、サンデーは緩やかに身体をしならせた。
ダンディーは尚も手を休めず、人差し指で背骨をなぞるように下着のホックをはずした。
彼女のふくよかな部分が開放され、軽く弾んだ。

「ダ…ンデさ…」
背中に回した手で、彼女のうなじを軽く捉えると、ダンディーは露わになったばかりのその先端を口に含んだ。
「んっ!はぁぁ…」
背筋を走る心地好い悪寒に、サンデーの肩が軽く跳ねた。

「ね、ねぇ…、ダンデーさんっ。その…そこを、噛んっ……噛んでくださいな…。
私の身体に痛みを…常に…、身体でも貴方を感じていられるように…私の身体に貴方の証拠が残るように…ね、
おね…がいしますっ……わ」
恥ずかしさから、耳まで真っ赤に染め上げながらも、サンデーは自分の胸部にある愛する人の頭部を抱き、その耳に柔らかな舌を滑り込ませた。
「うっ…サンデーさん…、い…いけねぇ…やめ…」
自分の神経が彼女の舌の位置に集中してしまってはいたが、ダンディーは彼女の懇願を受け入れ、軽く顎に力を込めた。
「んはぁっ!」
その部分に強い快感を憶えたサンデーは、いっそう激しい吐息を漏らす。
強い刺激で、強く突起したその部分を優しく舌で拭い、ダンディーは彼女の目を見つめ、言った。

「…サンデーさん、アンタの背中を汚したくはないんでね…その…、俺の上に来てくれるかい?」
805782:03/09/03 22:03 ID:V6xFeIXy
お互いがお互いを見つめる、向かい合った状態で腰掛けた、ダンディーのその上を跨ぐ形でサンデーはゆっくりと腰をおろした。
「うぁっ…きゃ…、はぁっ…あっ」
ダンディーの熱くなったその部分が、サンデーの熟れた内側の肉壁に包み込まれる。
あぐらを掻くような形で腰掛けたダンディーの上に重なって腰を下ろしたサンデーは、内側で感じる快感をそのままの形で身体で表現した。
「あ、あぁっ…。スゴ…です…っの…っ」
発せられる声とはうらはらに、サンデーはダンディーの背中に回した腕に、より力を込めた。
「…っ、締め…すぎですぜ、サンデーさん…」
サンデーははっとし、回した腕を解く。
「ごっ、ごめんなさい、ダンデー…さんっ!…く、苦しかった…ですかっ?!」
快楽のためか、困惑のためか、眉尻を下げたサンデーは、吐息混じりに相手を心配した。
「…クク、おもしろいな、アンタ。…いや、…その、ソッチじゃぁないんだがね…フフフ。
いや、…悪いが、笑っていられる余裕は…ないみたいでね…」
そう言うと、サンデーの腰に両手を回し、そのままサンデーの背中が自分の方に向くよう彼女の向きを変えさせた。
サンデーの両手が壁に掛かるのを認めると、ダンディーは彼女の深い部分へと重心をかけた。
「や、はぁぁぁっ…!」
サンデーは、更に自分の奥へと刺さる痛いような快感を受け止めた。
「はぁっ、いい…ですのぉっ!あ、あはぁっ」
更に激しく擦り合う、その内側とその外側の快感に、二人は快楽の頂点に達しそうになった。
「あ、あぁ、ダンデ…さぁんっ。…も、もう、…わ、…私…」
「…っく、俺も…っ、もぅ…持ちそうもないですぜ…」
「あぁんっ、…い、いですのぉっ、来て…お願い、このまま…んはぁっ…!」
「っ!…いいの…かい?いや、もう…」
「イっ…クぅぅっ!!!んはぁあぁっ!!ん、あはぁっ、はぁっ」
更に深くまで突き上げられたサンデーの内側に、ダンディーのその体液が注がれる。
「あぁ…熱いのぉっ!ダンデーさんのっ、あぁ…んっ。すごい…お腹、やけちゃいそぉ…」
受け止めた、その口からは交じり合った熱い液体が滴った。
806782:03/09/03 22:03 ID:V6xFeIXy


「…そろそろ、止みそうですぜ、サンデーさん」
自分のハンカチに腰掛けたサンデーへと、横穴から空を臨んでダンディーは言った。
「まぁ、じゃぁ、この落ち葉を燃やしてみなさんにお知らせしましょう」
横穴で乾かしていた、焚き火用の落ち葉を穴の中央に運ぶため立ち上がったサンデーは、ふと小さな光に目を奪われた。
「あら?…あっ!もしかして…!!」
横穴の奥へと歩み寄ったサンデーは、その奥に転がる綺麗な小さな石を発見した。
「ダンデーさんっ!ありましたわ!探していた小石ですのっ!雨のせいかしら?まさか、こんな所に…」
その小石を両手に受け止め、ダンディーに向かって差し出した。

「ねぇ、見てください。うふふ…キレイ…。」
小石を見つけ破願したサンデーに向かい、ダンディーは言った。
「よかったですね、サンデーさん。ご自分で見つけることができて」
「ち、違いますわ。ダンデーさんがこの穴に落ちたときに、葉っぱを乾かすために避けておいたお陰ですわ」
「いえいえ、アンタがここへ足を滑らせなければ…」
「いーえっ!ダンデーさんがこの穴のことを黙っていたから…」

………
「…ククク」
「…うふふふっ」
予想しえなかった結果に二人は笑いあった。

そして、落ち葉をを燃やした煙に気づいたハカセ達に、二人は無事、救出された。
翌日、プリンの首から小さな石のチョーカーが下げられていた。
その石は、彼女の髪色に適った琥珀色をしていた。

807782:03/09/03 22:09 ID:V6xFeIXy
終わりです。すみません、やりすぎますた(;´Д`)

258さん、作品の続き禿しくきぼんです。
早く萌えさせてくださいー(;´Д`)ハァハァ
808258 ◆dIB/bnkXys :03/09/03 22:15 ID:p5zTxHH1
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

782さんごちですた(;´Д`)ハァハァ…
なんかこう、あの その 表現が直接的でないのにいやらしくって最高に萌えますた…
文章お上手で砂 うらやますぃぃぃl;いぃぃ。
中の締め上げと腕の締め上げ間違えたサンデーさん(;´Д`)ハァハァ…

後最後のくだり、もう最高。
ありがとうごじゃいました これからも期待してますです うぁぁぁぁぁ 
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
809名無しさん@ピンキー:03/09/04 00:03 ID:GvvTXkqk
(;´Д`)ハァハァ まだ寝ないでよかったーーっ!!
二人の愛がまさしく込められた石がプリンタンの胸に光ってるわけですな・・・
あのチョーカーを見るたび二人はあのことを思い出すのかしら・・・ハァハァ

石ころなんていったらなるほどバチがあたりますね
810434:03/09/04 21:43 ID:F2VJOi+H
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
(;´Д`)ハァハァエロキタ…!!
>「ね、ねぇ…、ダンデーさんっ。その…そこを、噛んっ……噛んでくださいな…。
萌えました、激しく。
プリンタンの琥珀色のチョーカー…イイ!
811名無しさん@ピンキー:03/09/08 16:27 ID:y+3Xa/Kv
保守

ついでに258さんによるまとめサイト。
http://red.ribbon.to/~wday/

で…258さん続きまだー?(AA略)
812名無しさん@ピンキー:03/09/08 22:38 ID:twD/B4Kn
見れないよ
813名無しさん@ピンキー:03/09/08 22:43 ID:y+3Xa/Kv
おかしいな…漏れは見れるけど。
アドレスバーに直接コピペすればいいんでないの?

それにしても更新早いですね だから続(ry
814名無しさん@ピンキー:03/09/08 23:03 ID:twD/B4Kn
アドレスバーも何もそういう表示出てこないよ
815258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:19 ID:XCgolSXK
ども 大変お久し振りな気がします。
連続投稿規制がこわいので途中までうpさせていたらきます。

一応アラビアンの初期の頃(王様に毎晩演劇をやろよう命令されたあたり)を
想定してくれると嬉しいわん それでは
816258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:21 ID:XCgolSXK
 砂漠の夜は冷えるものだと思っていたが、さして大差もないらしい。
 寒暖の差が無い分、ただカラカラと乾いた暑さが夜になっても続いていた。

「―――…しかし妙な事になっちまったもんだぜ」
 今日もガバチョとトラヒゲの妙な芝居でアル・カジル王はやっとの事で眠りについた。
 しかし…この先どうなるのか全く見通しがつかない。
 流砂に流れてしまった島の所在さえ未だ分からないままなのだ。
 そんな事をぼんやりと考えながらバルコニーでダンディは一人、
 今の島民の様を表す様に、ゆらゆらと行く当ても無く彷徨う煙草の煙を見つめて、
 一緒に目に入るどこまでも続く砂漠と赤い月をぼんやりと眺めていた。
 バルコニーに面した廊下で子供達がどやどやと立ち話を始めたようだ。
 他に何も聞こえてこないこの場所ではその騒がしくも、
 どこか和やかな子供達の声がダンディにも良く聞こえてくる。
 突然騒がしくなった空気に、ほんの少し煙草の煙がピクリと揺れた風に見えた。
817258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:22 ID:XCgolSXK
「先生ったら流石よね こんな時でもしっかり宿題を出したわよ」
「ホントウよねぇ…私お話なんて作った事ないわ どうしようかしら…」
「う〜ん あの王様相当お話を知っているみたいだしね 
ちょっとした童話のパロディーなんかでは到底無理だよ でもガバチョさんの演劇
アレってさぁ…アメリカの大統領のお話が元なんじゃないかと思うんだ
だからさ一個の話をちょっといじるんじゃなくてもう 二個も三個もマゼコゼにしてみれば…
案外イケルんじゃないかと僕は思うんだ 結構楽しい宿題だとおもうよ うん」
「俺 よくわかんねぇや…そうだ今度はアクション活劇ってのはどうだ!?
リキドーザンとさルーテーズの伝説の試合をさ…どりゃー!!」
「俺腹減るからやだよそんなの…そんな事する位なら
俺が王様に美味しい物を沢山作って腹いっぱいにして眠ってもらう方がいいと思うな」
「ケッ!なんだいそのハクション活劇ってのはさ!」
「アクション活劇だよキッド でもダンプの提案だと王様が興奮しちゃって逆効果かも…
それにテケの提案は…寝る直前に食事をしたら王様…
ラクダにはならないかもしれないけど…牛になっちゃうよ?」
「牛ですかぁ…ラクダの股引をはいた牛ってなんだか想像がつきませんねぇ」
「ねぇ!ダンディさんなら案外色んなお話の題材になる事を知ってるかもしれないわよ!」
「…でも話してくれないわよ…そんなタイプの人じゃないもの」
「そうよねぇ…ガバチョさんとは全くの正反対!」
「う〜ん…」

――――…冗談じゃねぇぜ。 俺なんかのロクでもない人生をあてになんざするな。
しかしこんな状況だってのにガバチョやトラヒゲは勿論子供達も幾分か、
いや、かなり楽しそうにしている様に思える。ダンディにはそれがいささか不思議に思えた。

 子供達の声に合わさるように遠くからカツカツとせわしなく足を進める音がその広い廊下に響き渡った。
818258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:23 ID:XCgolSXK
「皆さん! さぁ今日は遅いですからもうお休みなさい
宿題は急ぐ事はありませんよ ええ今ガバチョさんから聞いた話ですと…
あの演劇もう既に10本以上の演目が出来ているとのお話でしたから…」
「ふぇ〜 すごいなぁガバチョさん…」
「先生アナタ達のお話とっても楽しみにしていますよ でもこれ以上の夜更かしは
そのお話を考える頭のためにもよくありません さぁ早くテントに戻りなさい」
「は〜い 先生おやすみなさい」
「あ ところで…アナタ達ダンデーさんを見ませんでした?」
 俺ならここにいるぜ そう答えようと思ったがサンデーがダンディを探す時と言うのは到底、
 大した用事でもないか逆にかなり面倒な事の時が殆どだ。 他の人間がそうするのより
 サンデーの場合はそれが極端なのをダンディは誰よりも知っていたので敢えて返事を遅らせた。
 何も無駄に三年近くの時を彼女と重ねてきた訳ではないのだ。
 しかも生憎彼等のいる廊下に出ないとダンディはどこに行く事も出来ないのであった…。
 こんな時には知らない振りをしておくべきだ、後は野となれなんとやらだぜ…。と、
 仕方なく、新しい煙草に火をつけるのと同時にバルコニーの扉がギィと開いた。


「…お話 聞いてらしたでしょ?」
「いや…俺は何も …聞いちゃいねぇぜ」
 後に腕組をして肩をすくめながらサンデーは片脚をツイとのばして、
 まるで忍び足でもする様にそろそろとバルコニーに一歩爪先を踏み込んでみせている。
 赤い月がぼんやりと開け放されたままでいる扉をから廊下にまでその影を伸ばしている。
「…なんだ? その歩き方はこれから泥棒でもするってのかい? 
なる程それで俺に何かご相談って訳か フフ…参ったねぇ」
「ンもう! 泥棒だなんて…今子供達と私がしていた話…聞こえてませんでしたの?」
 ダンディはバルコニーの手摺に体を預けて さぁねぇ と肩をすくめて首を振った。
 これは、別に嘘をついている訳ではない。 とぼけているだけさ。 
 ダンディは何故か自分自身に言い訳をした。
819258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:24 ID:XCgolSXK
 ふいにガバチョとトラヒゲの何やら言い争いに近い、
 しかし仲のいいもの同士特有の掛け合いが聞こえてくる。
 サンデーはその声に引き寄せられるようにスイスイと足を進めると、
 ダンディの隣に立って丁度テントから少し離れたところでやんややんやとしている二人を覗き込んだ。
 良く見ると、その手に原稿用紙のようなものが握られている。チラリとそれを確認しながら、
 そのままサンデーの動きにつられるようにダンディも一緒にその様子を覗き込んでみる。
「うふふ…ガバチョさん張り切ってますわねぇ トラヒゲさんもなんのかんのと楽しそうですし…」
「フフ…結構なこった 10本も演目が出来てるってんならそりゃぁ熱も入るだろうな」
 ダンディがそう言うと、サンデーはくるんとダンディの方を見て瞳をパチクリとさせた。
 その視線に気がついてダンディが顔を向けずに視線だけをサンデーに投げると、
 サンデーは肩をすくめて小さく笑った。
「おかしいですわねぇ…ガバチョさんが10本目の演目を完成させたのはつい数分前でしたのに…」
 そのまま顎に人差し指を当ててフーンと考えるそぶりを見せる。
 そして、ダンディの顔に真正面になるように手摺に寄りかかって身を乗り出すと、
 微妙に、本当に微妙な加減に表情を強張らせているダンディの、
 動揺を表す微かに持ち上がった眉の端をその指先でクイッと持ち上げさせた。
「あ いや…その それは…ホレ あのガバチョの大声で…いや…すまねぇ聞こえてた アンタの話」
「うふふ…本当に ねぇ嘘の付けない人ですわねぇアナタって」
「…まぁ お陰で結構生き辛い思いをする事もあるさ こんな時とか…な」
「ンま! そんな言い方をしては嫌ですわ それで…お願いがあるんですけど…」
「いやいや生憎アンタ等の話はそこまでしか聞こえてねぇ 
お願いねぇ…フム 聞ける範囲だったら…どうぞ?」
ダンディの促す仕草に、サンデーは一応の迷ったポーズを見せながらお願い事の内容を話した。
「ええ…あの…」
820258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:25 ID:XCgolSXK
 サンデーの話によると、どうやら子供達に出した『お話を作る』という宿題は自分自身にも
 出題をしていたらしい。 彼女曰『細やかな舞台演出の為にはまず一に取材だと思うんですのよ!』
 との事でお城を舞台にする話をつくるにあたって、この城の中を取材をしたい。
 しかも情景として夜の場面が必要なので、と思い立ったはいいが流石に勝手の利かない城の中を、
 一人で歩き回るのは不安なので付き添って欲しい。 との事だった…。
 この話を時折脱線して子供達の話やらを織り交ぜながら、ゆうに二十分以上かけて説明し、
 ダンディはそれをたいして咎める事もせず我慢強く聞き終えると、『ハイハイ』と軽く頷いた。

 はなから断るつもりなど毛頭なかった。 多分サンデーもそれを知っている。
 しかし、お互いに一度は迷惑そうな素振りをしたり、一々長い説明をつけて誘いをかけるのだった。
 それはもう既に、二人の間では当たり前の儀式めいたものになっていた。
 お互いのお互いを確かめるようなそれは、余程の事が無い限り覆される事など無かったが、
 それでも行わなくては、きっと不安を感じてしまうに決まっているのだった。

「まぁ丁度俺も退屈してた所でね お付き合いさせていただきますぜ」

 

 暫くの間そんな調子でサンデーの歩調に併せて城内の探索を続けた。
「アアン! この風景私の考えているお話にピッタリですわ!」
 嬉しそうに何やらまたメモをとり続けるサンデーを眺めながら、
 ダンディはふとふって沸いた興味をサンデーに向けた。
「しかし…アンタどんな その…あの王様に聞かせる話を作ってるんだい?」
「え? い・いやですわ…まだ途中ですから…秘密です」
 突然思い立ったようにダンディが言ったのに対してサンデーはそう返しながら、
 それとは裏腹に瞳だけは『読んでくださいます?』と言っていた。
 ダンディはその仕草に笑ってみせながら原稿用紙を受け取るとそれに目を通した。
821258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:26 ID:XCgolSXK
 ざっと掻い摘むと王族の娘と側近の兵士の身分違いの恋物語。
 その二人はその立場を嘆きながらも深く愛し合い、ひっそりと逢引を繰り返す日々。
 ついにそのお姫様は、金も名誉もいらないから手鍋をさげてもアナタと生きていくんだと
 兵士と城から逃げ出して慎ましくもシアワセに暮らした。
 …そんなどこかで聞いた風な話が書かれていた。
 違う所といったら、舞台がこの国のそれに酷似している事くらいだった。

「何々?………んん?……はぁ…フム…へぇ……………フ フフフ」
 サンデーの恥ずかしそうな、しかし何かしらの期待に満ちた視線を受けていながらも、
 途中まで文字列を追っているうちにダンディは堪えきれずにふき出してしまった。
「ン・ンまぁ! …どうなさったの?」
 サンデーは怪訝な顔でダンディのその様子を伺ってくる。
「ハハ…すまねぇ しかし…これは…イカンと思うぜ?俺は」
「そ・そうかしら…?」
「フフ…幾らなんでも…色恋話はどうかと…」
「そ・そうかしら…」
「しかし女ってのはこの手の話が好きだねぇ…フフ まったく俺には理解できねぇぜ」
「でも案外うけるかもしれませんでしょう?その為にも細密な描写を…」
 照れくさそうに顔を赤らめてダンディから原稿用紙を奪い取るようにすると、
 またアチコチをキョロキョロと見回してはブツブツと思索は始めた。
 ダンディはその様子を肩をすくめて眺めてから、一緒に辺りを見回してみる。
「さて…取り敢えずお姫様を連れ出す事には成功したが…どうやって逃げるか だな…」
 ダンディが『ここの中庭は見通しが良すぎるから危険だなぁ』だの、
 『隠れるのに丁度いい場所は…』等といささか真剣にキョロキョロとしているのを、
 サンデーはふと自分もそうしていたのを止めてその顔を嬉しそうに覗き込んだ。
「…あら?お話考えるの協力してくださるの? 嬉しいわん」
「い いや別に…若し何かあった時のためにだな…そうだホレ ホテルに泊まる時だって
『避難通路は必ずご確認ください』ってあるだろ? アレだ アレ」
「うふふ…そうなんですの? それじゃぁ逃げやすい通路と裏口を探さないといけませんわね」
822258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:28 ID:XCgolSXK
 そう言うとツツイッと軽やかな足取りでダンディの前に立って笑ってみせながら、
 大方裏口に続くであろう扉を開いて飛び出していった。
「おいおい…それじゃぁアンタの目的ってのとは違うじゃねぇか」
 呆れた様にぼやきつつも、ダンディはサンデーに促される様にのんびりとその後に続いた。

 
 この国独特の特徴のある塔が連続するように続く外壁を歩きつづけると、
 丁度城からは見えないように奥まった石壁と石壁の隙間が見えた。
 サンデーはそこに何か探し物を見つけた様な顔で、急いでその中に入るとその隙間から
 チョコンと顔をだして外からの様子を伺ってみた。
「…うん ここなら…隠れて会うのにはもってこいですわね うふふ…」
「しかし月明かりが真っ直ぐ差し込んでくるぜ?」
 ダンディはその顔を少し笑って見つめ、サンデーの向いてる方向を一緒に眺めると
 丁度目に飛び込んできた赤い月をさして眩しくもないのに眩しそうに手を額にあてて眺めた。
「だからいいんですのよ 影が伸びて誰かに所在を知らせてしまう事もないですし…」
「へぇ アンタスパイか隠密みてぇな事を言うんだな…結構才能あるんじゃねぇか?」
「ンもう! 違いますわよ…そうですわねぇ強いて言えば…女の本能ですわ」
 そう言いながらダンディの腕を取ってその隙間に引き入れると、
 もうすっかりと女の色を湛えた顔を作ってその胸元に抱きついた。
「フフ…本能ねぇ」
「そうですわよ 好きな方にどうしても逢いたい その…本能ですわ」
「な・なる程ねぇ…」
 その言葉にダンディは深く深く納得をせざるを得なかった。
 二人が関係を持つようになってからたまに夜二人きりで逢うとなると、
 立場上殆どがサンデーがダンディの元を訪ねてきていた。
 しかも…一度として誰に怪しまれる事もなく、
 なんとも上手い具合に子供達を寝かしつけて抜け出してくるのであった。
 それをこの三年間実に巧妙に、この関係がさして怪しまれる事もなく続けていたのである。

 そんな風に思っているのは勿論この二人だけで、実のところ子供達も子供達なりに
 この二人の関係をなんとなく感づいていて、そしてそれに影ながら協力をしているのだが…
823258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:29 ID:XCgolSXK
「それに…うふふ ほら月明かりがないとせっかくこうして逢っているのに
お顔をちゃんと見ることが出来ないじゃありませんこと? ね?」
 そう言ってダンディのサングラスを外すと、なんとかグイと背伸びして唇を近づけ
 肩にするすると腕をまわすとチュッと音をたてて唇と唇を当てた。
 ダンディはその背伸びを無理矢理しているせいで、
 少し辛そうにしている体を抱き寄せると少し顔を離して見つめ合った。
「フフ…随分とロマンチストだねぇアンタ で何かい?これは予行演習か?」
「…ンまぁ! ワタクシそんな事一言も…言ってませんわよ? うふふ…そうですわねぇ
予行演習…確かに実際の経験があった方がお話はより細密に生きるものですものね」
 照れ笑いをしながら、それでも恥じらいを見せながらサンデーはそこまで言うと、
 自分自身で納得したのかダンディの腕の中でウンウンと頷いた。
「ねぇそれじゃぁ予行演習のつもりで この役の名前でワタクシを呼んでみてくださらない?」
 そう言うと原稿用紙をダンディの目の前に突きつけてみせる。
 …何やら発音のし辛そうなヤヤコシイ名前が書いてある。
「バ・バカ 冗談言うな…なんで俺がそんな事しなきゃならねぇんだ」
 ダンディがプイとそこから目を背けると、サンデーは少々残念そうに原稿用紙を横にして、
 体勢をたてなおしダンディに向き直し顔を斜めにさせてニッコリと微笑んだ。
「…そもそも…ねぇアナタ気がついてらした?」
「何を…だ?」
 サンデーの体を抱き締めながらゆるゆると撫で回していた手を止めてその質問を聞きなおす。
「…ダンデーさん」
「何だ?あらたまって…」
「ワタクシの名前 こうして二人きりでいる時言ってくださったのって最後はいつだったかしら?」
「…ム…い・いつだったかな?」
 そう言われてみると、お互い『アンタ』とか『アナタ』とかばかり言い合っていて、
 二人きりの時、まともにその名前を口にしたのは随分前の事の気がする。
「さぁ…なぁ いい加減お喋りは止めだ 夜は無限にあるわけじゃねぇんだぜ?
な?…サ…サンデーさん」
「ンまぁ…ダンデーさんも随分と改まって うふふ…」
「ハ・ハハ…本当 今更なこったぜ…」
824258 ◆dIB/bnkXys :03/09/12 22:31 ID:XCgolSXK
 ――――…こんな風に二人きりで過ごす時にお互いの名を改まって呼び合うのは、
 実に暫く振りの事で、それが逆に新鮮に感じ、
 お互いなんとも言えないくすぐったさと気恥ずかしさを感じていた…。

 何故かそんな調子で多少の恥ずかしさを含んだまま、
 お互いの体を抱き寄せるとゆっくりと深い深い口付けをした。 
 そろそろと押し割って入り込んでくる舌の感触が何故かまた、いつも以上にくすぐったい。
 それこそ、普段から毎夜毎夜共に過ごしている訳でもなく、
 ましてや行為自体もそんなに多いとはいえた訳でもない。
 しかしながら、場所が変わった所為もあるのか、
 なんとなくいつもと違った感触をその場所以上にお互いの体で感じあっていた。



つづく

では、続きはまた後で。
すみません別作品の続き放置しててあうあうあ〜
825名無しさん@ピンキー:03/09/12 23:59 ID:D+X7ecsd
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
いかがですか王様!
258殿の作品には王様も必ずやハァハァと・・・

あああぁぁっ!!!
も、もうすぐ12時だあああっ!!
王様が、王様が
826名無しさん@ピンキー:03/09/13 00:00 ID:5taejUqM
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
いかがですか王様!
258殿の作品には王様も必ずやハァハァと・・・

あああぁぁっ!!!

王様が、王様が
827名無し魚:03/09/13 00:04 ID:5taejUqM
↑すみません マジであせってボタンを押しそこねたと思って書き直したらこうなりました
828名無しさん@ピンキー:03/09/13 17:46 ID:ITSX5PPw
(七輪で焼かれて魚から元に戻り)
しかし次から次へとガバトラの劇中劇のように作品を量産し
しかも内容はそれとは大違いで眠りを奪う258氏の仕事には畏れ入ります。
責めがいのあるダンディに同性ながら萌えが高まっているのですが
今回もどうなることやら・・・
月は隠れてくれそうもないですが夜を待っております。

昨夜(825)からダラダラとすみません
829258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:28 ID:tQ3lG2d6
そんでは続きいきます。 レスdクスです ブフブハ


 サンデーは湿り出した吐息を時折漏らしながら、ダンディが自分の背中のファスナーを
 途中まで下ろして下着を外していくのをされるままにしていた。
「ん…ンフウ…はぁ…この石畳ちょっと困ります…わねぇ」
 サンデーが唇を少し離してチラリと足元に目をやると、ダンディは わかってる と言う風に、
 下着だけを鎖骨のあたりにまで持ち上げさせた。
 サンデーの緑のワンピースに直に自分の胸が触る感触が伝わる。
「要は…フフ 脱がなきゃいいわけだぜ 簡単さそんなもん…」
 そう言って口の端を微かに持ち上げて笑うと、サンデーの胸の形を確かめる様に
 ワンピースの上からそれを押し潰す様に荒っぽく揉みしだきだす。
「アッ…はぁ…ちょっと…はぁ 痛いですわ…ダンデーさん」
 そう訴えながら、サンデーは壁に体を預けてその荒々しい快楽に全身をくねらせた。
 グイグイとダンディの大きな手が両の乳房を持ち上げ、
 その中央でワンピースの上からも確認できる程形を表した突起に人差し指を押し込んで
 持ち上げている事で一層大きく膨らんで見えるサンデーの乳房の中に埋めさせた。
「ハッ…いや…ン!…ウンン」
 サンデーがその刺激に一際大きな声を上げると、
 その口をダンディが蓋をするように口付けをして塞ぐ。
 暫くそのまま口付けを続け、お互いの体を擦り合わせるように掴み合い、
 その中を水気を含んだ湿っぽい吐息と、布擦れの音だけをひっそりとたてさせた。
「…流石に…こう遮るもののねぇ場所だと…
アンタのそのでけぇ声が響いてしかたねぇぜ…なんとかならねぇか?」
 唇を離してサンデーの耳元に舌を這わせながら少し困った顔をしてダンディが呟く。
 サンデーはそう言われて壁と壁の隙間から外にチラリと視線を向ける、
 その瞳に映るのは、ただただ広がる砂漠と地平線の傍まで降りかかっている赤い月だけ。
830258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:29 ID:tQ3lG2d6
 視線を戻して、ダンディの与えてくる耳元の刺激に声を上げるのを堪えながら、
 背中にまわしていた手に力を込めると途切れ途切れな声で訴えた。
「ハァ…だって…無理 無理ですもの…ウンン…」
「確かに我慢はよくねぇが…なぁ? ウム…」
 そう言うとダンディは少し考え込んで同時に愛撫の手が止まる。
 サンデーはそれに過敏に反応をしめしていやいやと首をふって小声で呟いた。
「嫌 止めては駄目…大丈夫ワタクシ…なんとか頑張りますわ」
「…別に頑張る事じゃねぇけど いや勝手を言ってすまねぇな」

 そう言って今の自分の発言に顔を赤らめているサンデーの額に軽く口付けをすると、
 全身を抱かかえるようにしてゆっくりとサンデーの体に新たな刺激を与えはじめた。
「ハフ…アッ…アク…ン…」
 肩口をずらしたワンピースから無理矢理に近い形でサンデーの乳房を露出させると、
 首筋を焦らすような速度で舌を這わせて移動させながら、
 同時に露になった色素の薄さを示す様な微かに色を違えている突起とその周りを
 ゆっくりと円を描くように指の腹で撫でまわす。
 その微妙なくすぐったさを伴った刺激にサンデーは歯をしっかりと噛んで、
 それでも漏れる吐息と快楽の声を押さえる様にくぐもった声を小さく上げた。
「アッ…アッン…ふう ふううん…ハッ…!!」
 もっと大きな刺激と快楽を欲して、ダンディの背中にまわした手が小さく爪をたてると、
 ダンディはゆっくりと顔を移動させてサンデーの乳房をもう一度グイと持ち上げる。
 より興奮をしめして尖るように勃起しているその突起の先端を一番高くさせ、
 フッと息を吹きかけ、それにサンデーの体がピクリと反応したのを確かめると、
 一度軽く唇をつけ舌を出しながらその部分に唇と舌全体を押し当てるようにした。
「ウウ…!! ウクッ…! フッ!ふあぁぁ!!」
「…アンタ…そんなに…堪えなくても…いい…んだぜ?」
 その部分に刺激を与えながら視線だけをサンデーに向けると、
 サンデーはそのかち合った視線に羞恥を感じたのか急いで目を反らして小さな声で答える。
831名無しさん@ピンキー:03/09/13 22:30 ID:tQ3lG2d6
「アン…だって…意識して我慢しないと…声 出てしまうんですもの…」
「ウム…そりゃぁよくねぇな フフ…しかしだしっかり集中してもらわねぇと」
「大丈夫…ですわ だってなんだか…何時もと違う感じがして…あの…それだけで」
「フフ…それはなんとなく…分かるねぇ」

 ダンディはスイッと顔をあげると横を向いているサンデーの顎をちょいと掴み、
 自分のほうに向き直させ改めて笑ってみせる。
 サンデーは真っ直ぐにその顔を見つめながら
 その顔を柔らかな笑顔に変え口付けをせがむように目を閉じた。
 お互いの体をきつく締め上げるように抱き締めながら貪るように口付けを続け、
 ダンディの手がゆっくりとサンデーのお尻を撫でまわし、時折力を込めて握り締めた。
 その刺激にサンデーは眉をしかめながら、自分の手もゆっくりとダンディの腰回りを撫で、
 そのまま内側にそれを移動させダンディの興奮を指し示している部分にたどり着かせた。
「ンン…ア…うふふ…アナタもうこんなになってますわよ?」
 唇を離して一瞬体を揺すらせたダンディの顔をサンデーが覗き込むと、
 ダンディはクッと口の端を持ち上げながらお尻を撫でまわしていた手をスルリと動かして、
 サンデーの秘所の部分を身に付けたままでいる下着の上からグイっと指を押し当てる。
 その動きでサンデーにも、自分のそこが既に充分な水気を湛えているのが伝わってきた。
「アッ…イヤ ンン!」 
「アンタも な」
 ダンディはククッと小さく笑うと、下着をするすると下ろし片脚を持ち上げさせると
 その脚の方だけ下着を外させてサンデーの秘所を露にさせた。
 そうしながら自分の指先を噛んで皮手袋を外していると、
 サンデーがダンディの腰のベルトに手をかけ片手で器用にそれを外し、これまた器用に
 ズボンを軽く開けさせて一度ダンディ自身の場所を確認してからそれを取り出した。
「うふふ…下着を汚したくはありませんでしょ?アナタもね…」
 肩をすくめて笑ってみせると、サンデーの手が捉えていた先端を指の腹でクルクルと撫でる。
832258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:31 ID:tQ3lG2d6
「アッ! …大層なお気遣いですな ハ・ハハ…このヤロウめ…」
 自身の先端にあった興奮を示す雫をサンデーの指が掬い上げ、
 更にその粘り気を充分に受けた指でくすぐる様に全体の形を辿っている。 その動きと、
 自分を見つめるサンデーの愛しげな瞳にダンディはなんとか虚勢を張ってみせた。

「ねぇ…気持ちいいんですの? うふふ…ン ウンン!」
 うっとりとした様子でダンディに問い掛けてくるサンデーの頭を抱え込んで口を塞ぐと、
 もう片方の手を秘所にのばし、そろそろと太腿の付け根に指を這わせた。
「ンッ! ンン…はぁ フッ! はふぅ ンン―――!!」
 多少のくすぐったさを感じているのか、
 サンデーは口付けをされたまま肩を勢い良く跳ね上げてそれを表現した。 
 口付けを続けながら軽く目を開けてサンデーの快楽に歪んだ表情を確認すると、
 ゆっくりとその指を湿り気を帯びている場所に近づけて、
 染み付くようにまとわりついた液体を指先に湛えさせ充分にそれをなじませてから
 その指先以上に濡れた入り口のひだをじわじわと撫でまわした。
 サンデーが焦れたように首を振ると、同様に快楽を求めて大きく腫れ上がった
 核に指の腹を当てて転がすように素早くそこを擦りだした。
「ふんん―――! んはぁっ! ウッウンン…プハッ ハァッ…はぁんん!」
 サンデーは全身でそのじんわりとした熱とともに快楽に酔いながら、
 口付けを続ける唇の間に先程までダンディ自身を愛撫していた手を潜り込ませると、
 薄っすらと瞳を開いて唇を離し舌を突き出しその手全体を音をたてて舌を這わせ、
 時折チュッと音をたててながら、指先についた液体をしっかりと舐め取った。
「ん…フウン…はぁ はむっ…んん…」
 ダンディはそれに習って舌を突き出しその指先に絡んでいるサンデーの舌を突付き、
 荒げた息をかけながら唇と唇の間でぴくぴくと蠢いているサンデーの指と掌を舐めあった。
833258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:32 ID:tQ3lG2d6
 全体が二人の混ざり合った唾液ですっかりと濡れたのを確認すると、
 サンデーは迷う様もなくそれをツイと離し、そのままもう一度ダンディ自身に持っていき、
 全体を撫で回すと唾液で濡れた手でそれを包み込んでゆっくりと上下運動を始めた。
「んん…うふ…はぁ…なんだか変な感じですわね…アッ…はぁ…」
「フフ…ふう…そうかい? フ…そうだな変 だな…」

 先程から感じていたいつもと違った感覚は二人の中に奇妙な感覚をもたらした。
 この三年間の間もずっと続いていた二人の関係…、
 している事は同じなのに今はどこか違った風に感じた。
 
 まるで、初めてサンデーが夜を待ちこっそりとダンディの元へ訪れた時、
 まだ真剣に慎重に周囲に気を配り、それこそ月明かりにさえ過敏に身を隠し、
 それ以上に跳ね上がりそうになっている心の揺らめきのようなものを年甲斐もなく感じながら、
 同時に秘め事と言う行為の背徳的なスリルと楽しみをお互い味わっていた頃。
 夜、こうして二人きりだけになった時だけに許されるその行為に、
 心の繋がりやどんな囁きだけでも飽き足らず、その互いの存在を肌で確認しあい、
 唇が腫れる程口付けを交わし、時には互いの痕跡を互いの体に刻み込んで
 翌日その痕を眺めては昨晩の睦事を思い返し、小さく快楽に体を振るわせた。
 この三年間の間にそれは至極アタリマエの事になっていて、
 いつのまにか、サンデーがダンディの元へ訪れる時の心躍る気持ちも、
 迷惑そうにしながらもその来訪を心から嬉しく迎えるダンディの気持ちも、
 昼間にこっそり目と目を併せて感じた気恥ずかしさも、
 アタリマエを通り越してすっかり感じなくなっていた。
 それは決して悪い事ではない。それだけ、時には衝突しながらもそれなりに
 時を共に過ごしてきた結果ではあるのだから…。
 しかし、だからこそ今この逢引めいた状況がどこか懐かしいような、照れくさいように感じて、
 快楽を与える互いの手にも、口付けを続ける唇にも、吐息にも一層熱が篭った。
 
 それはまるで、サンデーがダンディに見せたお話の中のお姫様と兵士の、
 焦がれ焦がれてやっとの事で得た二人だけの切なくも熱い行為のようであった。
834258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:33 ID:tQ3lG2d6
 ぬるぬるとした感触がダンディの下腹部から這い上がって緩やかな快楽が広がる。
 その快楽に押し流されないように、サンデーの入り口を細かく刺激していた指の動きを変え、
 5本の指だけに神経を集中させ、サンデーの表情でより快楽を与える場所を確認しながら
 その部分を水音を立てさせながら責めたてた。
「はっ…! 駄目…そんなに…アッアアッ!!…んぐっ!んん―――!!」
 細かく唇をつけたり離したりしながら、熱い、篭った吐息を掛け合い
 それでもお互いのその部分を刺激しあう手は決して止める事はなく、
 次第にその速度を早めていった。
 ダンディの指先がサンデーの敏感な部分を捉え、それぞれに器用に蠢いている。
 腫れ上がった核に丁度親指の付け根の膨らんだ部分が押し当てられ、
 サンデーの内壁をかき回している指の動きにあわせてグネグネと動いて、
 サンデーは手の動きを止めることなく、その頭の先端が燃えるようなじりじりとした快楽に
 唇を少し離して、それでも互いの熱い吐息によって湿った空気を噛むように声を上げる。
 ダンディは自身に与えられる快楽に顔を歪めながらもなんとか笑ってみせて、
 小刻みな呼吸を上げ肩に爪を立ててくるサンデーを絶頂へと導く。
「フフ…駄目か? フッ…はぁ…いいぜアンタ思い切り…くっ イッちまいな」
「イ…イアッ…アッ アツイ…ダメ ダンデーさ…ワタッ…シィィイッ ク…! イッちゃう…
イッ…ングッンンッ ンッフンン―――――――――――――!!!」
 ダンディの指がサンデーの内壁でまるでその全身を引っ掛けて持ち上げるように
 グイッと掻き出すようにした瞬間、サンデーの体が大きく波打ち、
 最後にはダンディに唇を塞がれたまま絶頂を迎えた。
 唇と唇の間に道筋を作る様に糸を引いた唾液を伸ばしながら、
 やっとの事で唇が離れると、サンデーは酸素を求めるように大きく口を開き、
 肩を揺すらせてダンディの胸元に顔を埋めながらふぅふぅと息を継いだ。
835258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:34 ID:tQ3lG2d6
「はぁ…はぁ…んっ はぁ…フフ…ダンデー…さん」
 満足そうに呼吸を整えながらダンディの背中に回していた手がゆるゆると動き回る。
 ダンディは絶頂を迎えた事で狭まっていた秘所からゆっくりと指を引き抜くと、
 もう片方の手でサンデーの顎を掴んで持ち上げさせ小さく笑って見つめ合う。
「サンデーさん…」
 そう呟くと、サンデーは腰の辺りで力なくだらりと伸びていた手を上げ、
 ダンディの顔を、その振るえる濡れた手で触れた。
 ダンディもすっかりと濡れた手をサンデーの顔にあてると、それと逆の手で
 サンデーを強く抱き締め互いの体液をわざと擦り付けるようにしながらゆっくりと口付けをした。

「ダンデーさん…ね…きてぇ…」
「フフ…わかってる…しっかり つかまってな」
 口付けを続けながらサンデーの片脚を抱え込み、
 丁度自身が硬直したままで向いている方向と上を向いたサンデーの秘所を
 照準を併せるようにさせると、一度フウッと息をついて手をあてがう事もなく差し込んだ。
「アフッ! アッ!くっっくっ…くふぅぅぅ―――――!!」
 サンデーのピッタリとあわさっていた肉壁を押し割るようにダンディがゆっくりと入り込んで、
 一度その先端を一番深い所まで侵入させた。
 サンデーは持ち上げられた脚をダンディの腰に巻きつけもっと深くへ導くようにする。
 ぼんやりと、しかし急速に全身を支配する快楽に
 体を小刻みに震わせ硬く抱き合いながら互いにその感触をじんわりと味わった。
「…全く…はぁ…なんでこう…ふう…気持ちいいのかね…」
「はぁ…本当 どうして…かしら…うふ アッ…ねぇ?」
 互いの湿った吐息を感じながら全身を密着させて下半身の熱を分け合うように絡み合う。
 ダンディはサンデーが寄りかかっていた壁からそれを少し離れるように抱え込むと、
 片手で壁に手をついてゆっくりと腰を揺すり出す。
836258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:36 ID:tQ3lG2d6
「アッ…アッ アアン…はぁ はぁ…ダンデーさん…」
 耳元に届く微かな粘着質な水音に一層の興奮を感じて、
 サンデーはダンディの腕の中で可能な限り身を捩じらせ途切れ途切れに声を漏らした。
 しかし、体制的にもどうしても無理がある所為か、いつまでも続くそのゆっくりとした動きに
 次第に焦れたように腰を揺すらせもっと大きな刺激を欲しだし始める。 
「アッ ねぇ…あの…ううん…もっと もっとぉ! 強く…してぇダンデーさぁん」
「ハ・ハハ…クソッ そんな事言ってもだ なぁ…はぁ」
 サンデーのその要求に快楽に歪んだ顔をもう少し歪めサンデーの口元の傍で
 大きく溜息をつくとその唇を舌を突き出して突付くとギュッと目を閉じて答えた。
「その…アンタがさっきさんざん…いや その フフ…ようしわかった」
 
 クッと口の端を持ち上げて笑うと、一度その動きを止め自身を引き抜き、
 サンデーに背中を向けるように促しながら自分の体も横に向けさせた。
 丁度壁と垂直になるよにしてから自分の片脚の踵をグイッと壁に押し当て
 そこを支点にしてサンデーの肩を後から掴むと上体を持ち上げさせ抱え込むようして、
 その動きに併せるように再び自身をサンデーの秘所に入り込ませた。
「アッ…!すごっ…!刺さる あっアア ダンデーさッ! はぁぁぁん!!」
 上体を持ち上げられた事によって一層深く突き刺さったダンディのそれに、
 サンデーは真後ろにあるダンディの頭に腕を回して掴みながら、
 もう片方の腕で自分の片脚を持ち上げてそれをさらに深く咥えこんだ。
「くっ…いいか?サンデーさん…」
「え・ええ! してぇ…ワタクシのここ…突き破ってぇダンデーさん…はぁん!」
 後から耳元で荒い息を混ぜながらダンディが呟くと、
 サンデーはコクコクと頷きながらその動きに併せてダンディをぐいぐいと締め上げ、
 これから迎える激しい突き上げを待ち侘びた。
 そんなサンデーの秘所から透明な体液が太腿を伝い、
 膝の辺りで筋道を作る事の叶わなかったそれがぽたぽたと石畳を濡らした。
「アッ! アッ! クッ…クハァー――――――!!!」
 ダンディがサンデーの顎を掴み、更に上体を持ち上げさせると、
 一気に速度をつけて抜き差しを始める。
837258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:37 ID:tQ3lG2d6
 丁度体の角度がそうさせるのか、サンデーの入り口にダンディの自身の
 僅かな凹凸の感触までしっかりと伝えてくる。
 その感触をサンデーは一つとして感じ落とす事のないようにしっかりと味わった。
 その時後から抱きすくめているダンディの腕がサンデーの胸にまわり、
 ダンディの動きに併せて揺れている乳房を掴みその先端の突起を指先で
 摘み上げ細かく刺激を与えてくる。
 その五臓をも突き出させるついに堪える事が出来なくなったのか、
 サンデーはついに顔を高く上げて嬌声を上げた。
「おっと…いけねぇ ぜ サンデー さん…はぁっ な?」
「アアン だってぇ…気持ち イイのぉ! はぁっ アアン! イインン!!」
 ダンディはその動きを止める事なくサンデーが声を上げるのを制止させるが、
 カクカクと頭を振りながらそれを止めない。
「フウッフッ! アアッ! ダンデーさぁん! 駄目なの!イクのぉ!イッ…はぐぅ」
「フッフフ…最高に可愛いぜ アンタ はぁっ しかし…な 我慢しな」
 サンデーがびくりと体を痙攣させて絶頂を迎え、
 更に大きな嬌声を上げようと大きく開いた口に
 ダンディは顎に当てていた手の指をぐいと伸ばしその中に押し込んだ。
「はふぅ――――!! ウッ うぐぐぅ…!」
 口内に押し込まれた指を一度思い切り噛んだ後、
 くぐもった声をあげながらサンデーはその指に行き場を求める様に舌を絡ませる。
 ダンディの指先にぬめぬめとした唾液が舌の感触と一緒にまとわりつき、
 サンデーの中を行き来している自身から伝わってくる快楽に一層の熱を与える。
「ハァッ…いいか? イク ぜ…? いいか?アンタも…クッ」
「ハグッ…うぐぅぅう! ぷはっ もう…わから っない! イクの アッアアッ!!!」
 ダンディはそうサンデーに告げると、自分の胸にサンデーの背中をしっかりと密着させて
 より一層激しく速度を上げてサンデーを突き上げた。
「ぐっ!ハッァァン! ダンデーさぁん! ハッアア――――!!」
 サンデーは自分の中の一番深い部分を突き上げられた事によって、
 微かな痛みと同時に更に大きな快楽と絶頂を迎え、
 ダンディの首に回していた腕をぐいと持ち上げ肩口を掴むとギリギリと爪を立てた。
838258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:38 ID:tQ3lG2d6
 ダンディはその刺激に多少顔を歪めながら
 次第に全身を強張らせて痙攣をし始めたサンデーの全身をしっかりと抱え、
 自身を最後に思い切り突き上げて反動をつけるとそれを引き抜いた。
「ハッ…ハッ…はぁ…ああ…ん」
 ピクピクと絶頂の余韻に浸っておぼつかないサンデーの足元に、
 ダンディの絶頂の証を示す白濁した体液がぱたぱたと落ちて
 石畳にサンデーの滴り落ちた体液と一緒に痕を作った。

 ダンディはまだ細かく震わせながら全身を脱力させていくサンデーの体を抱えながら、
 空いた腕でサンデーの顔をぐいと向けさせ、荒い息を吐き出しながら口付けをする。
 サンデーは多少それが無理な姿勢だからなのか苦しそうに唇の隙間から吐息を吐き出して
 それでも腕を高くあげダンディの頭をよりちかづけさせてその口付けを味わった。
「はぁ…ダンデーさん…愛して ますわ…」
 サンデーが多少焦点の合わない瞳をなんとかしっかりとダンディにむけて呟くと、
 ダンディは困った様な照れた様な微かな笑いを浮かべて少し黙った後小声で答えた。
「フ…フフ 俺もだ サンデーさん」
「いやですわ ちゃんと言ってくださいな」
「い・いやその…今更何も…」
 ダンディが返答に困っていると、サンデーはその腕の中でくるりと体勢を変えてダンディに向き直った。
 そしてニッコリと微笑むとダンディの腰に手を回してしなだれかかった。
「ンまぁ 今更だなんて…そうじゃないって ワタクシ分かったんですのよ」
「だって なぁもう三年目に近いわけだぜ?いや やっと三年目か?」
「…違いますわ」
 プイッと膨れた顔をしてサンデーはダンディの頬を軽く摘んだ。
「…イテ な・何が?」
「まだ 三年目…ですわ」
「なる…ほどね フフ…まだ か」
「そうですわよ なんだか…今日は色んな意味で暫く振りな気がしたんですのよ?」
「…そんな暫く振りだったかねぇ?」
839258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:38 ID:tQ3lG2d6
 ダンディはサンデーを抱えたままの腕を顔まで上げると自分の目の前で指折りして、
 最後に二人で過ごした夜から今日までの日数計算を始めた。
「ンもう! そうじゃなくって! …なんだかその…」
 サンデーがそう言いながらもじもじと言葉を遅らせていると、
 ダンディはその手をサンデーの頭に乗せポンポンと軽く叩くように撫でた。
「…別に言わなくても…分かってるだろ?」
「…ホントウカシラ?アナタケッコウニブイカラ…」
 サンデーはそうされながら小さく小言を言った。
「何だ?言いたい事があったらハッキリ…フフ まぁ いいさ なぁサンデーさん」
「…うふふ 何かしら ダンデーさん」
 サンデーをしっかりと抱き寄せその耳元に顔を当てると本当に小さな声で呟いた。
「………愛してる」
 サンデーの耳元にダンディの顔が赤くなった熱がほんの少し伝わった。
 月が沈んだのかすっかりと暗くなった所為でぼんやりとしかサンデーの瞳には映らなかったが
 顔を上げてしっかりとサンデーを見つめているダンディの顔は確実に赤くなっているのが分かった。
「これからもね 色々あるとは思いますわ だけどどうか…よろしくお願いしますわね?ダンデーさん」
「色々 ねぇ…そりゃいつもアンタが…いや何でもねぇよ フフ そうだな俺からも頼むぜサンデーさん」
 随分と改まった言葉を交わすと二人は抱き合ったままで小さく笑いあった。
「きっといいお話が作れますわ! ワタクシも子供達に負けないように頑張らなくちゃ!」
 サンデーがそう言いながら微笑むのをダンディは幾分か眩しそうに眺めた。
 ただただ自分が一方的に焦がれていると思っていた頃の
 サンデーの眩しく、憧れにも近い感覚で眺めていたこの笑顔に対して
 ダンディは暫く振りにその通りの感想を抱いた。
 そしてその思いをどこかでサンデーが同様に抱いていた事が多少なりとも嬉しくて、
 しかしそれを悟られないように煙草に火を付けると、
「これで見付かったらもともこもねぇよな」
 と言いながら石畳の上の二人の痕跡に足で砂をかけながらそこに向かってフウッと吹きかけた。
840258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:40 ID:tQ3lG2d6
………

「ねぇダンデーさん子供達の発想力って凄いですわねぇほら読んでみてくださいな!」
 特にする事もなく相変わらずバルコニーでぼうっと煙草を吹かしていたダンディの元に
 沢山の原稿用紙を抱えたサンデーがいそいそとやってきた。
「…いやぁ俺は文字を読むのはあんまり…」
 ダンディはそう言いながら一度断って見せると、
 サンデーは あらそうですの? と言いながら隣に立って原稿用紙に目を通し始めた。
 以外にもあまりしつこく勧めてこないのをダンディは多少いぶかしみながら、
 サンデーのその横顔を眺めチラチラと覗き込むように一緒に文字列を追ってみた。
「…おい ちょっと読むの速いな アンタ」
 突然原稿用紙をめくろうとしたサンデーをダンディが止めたので、
 サンデーは一度キョトンと大きな瞳でその顔を覗き込んでから小さく笑って原稿用紙の半分を差し出した。
「うふふ…じゃぁ半分どうぞ」
 差し出された原稿用紙を前にダンディはハッとして口を真一文字に結び黙って原稿用紙を受け取った。
 時折笑い声や唸り声をだしながら二人で文字列を追っていたが突然ダンディが素っ頓狂な声を上げた。
「……な・なんだこりゃぁ!?」
 そう言ってその原稿用紙をサンデーに突きつける。
 サンデーは何事かとその原稿用紙を眺めていたがその顔が突然火が付いた様に真っ赤になった。
「あ・あらん…これは その…あの…」
「フフ…この演目の主演は一体どなたですかな? まさか…ガバチョとトラヒゲって事は…ねぇよな?
王様が引きつけをこして永遠の眠りにつかせるのが目的か?もしかして…」
「ま・まさか! あの…これはその間違えて紛れ込ませてしまって ンもう!意地悪言っては嫌ですわ!」
 そう言ってダンディの胸元をぽかりと叩くと原稿用紙を奪い取り、恥ずかしそうにその原稿用紙を丸めた。
 ダンディはそんなサンデーを眺めながら小さく笑い丸まった原稿用紙を受け取るとそれに火をつけほおり投げた。
841258 ◆dIB/bnkXys :03/09/13 22:44 ID:tQ3lG2d6
 二人でそれが砂の上でしっかりと燃え尽きるのを確認すると砂漠の乾いた空気をかき混ぜるように笑い声を上げ、
 ふと昨日の睦事を思いだして小さな照れ笑いをしながら暫くの間そのまま見つめ合っていた。
 

 ―――――――…その内容は昨日まで書いてあったお話の中のお姫様と兵士の逢引のシーンが、
 大分克明に書かれたもので、それは昨日の二人の行為にどこか似通った内容だった。



おしまい
 

すんませんワタシも魚になってました。

アラビアンシリーズではダブルデーは安定期に入った説を支持。
やっぱ気分変えるのにこう、モーテル行くみたいな、ねぇ。
(概観も非常に丁度いいのではないかと)
でも結局はココロの問題なのれす
さて、しかし新スレの季節も近づいていますが、どうしましょうかねぇ
人も減ったみたいですしねぇ… 
842名無しさん@ピンキー:03/09/14 00:51 ID:n/TY4+oh
ちょっと大作キタ---------!! ごちそう様でしたー
テレビでダブルデーあんまりやってないのは放送できない内容だからだと納得しました
ちょっとしたことから恋をした頃、関係を持つようになった頃
抱いていた相手への憧憬を現在の思い、として確かめあっているのが
王様がひきつけを起こすような緻密な描写に負けないくらい色っぽくて私も魚
緑の瞳にお星サマキラキラで恋物語を綴るサンデーさん
教室に子供たちに原稿用紙に向かわせ、自らも教卓で微笑みながら
夕べの密会をスーラスラスラと原稿用紙に再現するサンデー先生
840でクルクル変わる表情がたまりませんですハァハァハァハァ
843名無しさん@ピンキー:03/09/14 13:48 ID:cl0fRLfG
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
毎回258さんの細密でねちっこいエロ描写にひきつけをおこしかけてます…
サンデータンの手を舐めあってるあたりで悶死しますた (;´Д`)ハァハァ…
安定期を上手に料理されてますね 成る程こうやって倦怠期をもクリアしていくわけだな。

エロ描写以外の二人の描写も大好きです、
なんだかんだでサンデータンに引っ張られてるダンデーさん(;´Д`)ハァハァ
こっそり原稿用紙を覗き見してるくだり…かわいい
そして官能小説書いちゃったサンデータン…(;´Д`)ハァハァ なんて人だ。
ども ごちになりますた!
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
844名無しさん@ピンキー:03/09/14 19:55 ID:0kAE1fxG
俺とサンデーさんとふたりで
俺とサンデーさんとふたりで
俺とサンデーさんとふたりで
…なんだ、説教か。いや、説教もいいな

放送見ながら、つい画面の隅々まで探してしまったでないの
秘密の行為にぴったりな場所はないかと
845782:03/09/15 16:44 ID:KUygCRGo
待ち望んだ続き、ありがとうございますー!
名前を呼んで欲しいサンデー先生、いじらしくてステキですーvvv

258さんの作品、読むたびに漏れのアタマの中で声として聞こえてます
もぅ、258さんのダブルデーさんには萌えすぎでつ(;´Д`)ハァハァ
258さんの作品を見習って、精進したいと思いまつ。。。
アンタサイコウダ・゚・(ノД`)・゚・
846名無しさん@ピンキー:03/09/16 23:03 ID:BPRxP2RS
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
今回も濃かった…(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ…
847434:03/09/17 18:26 ID:aOhgR3kE
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

遅レスでスマソです
相変わらずの濃い、濃すぎる描写に(;´Д`)ハァハァしました
オチがまた萌えです。
>「……な・なんだこりゃぁ!?」
ダンデーさんにワラタ
848名無しさん@ピンキー:03/09/18 22:34 ID:R8E9q1Dc
すみませn いきなり妄想が浮かんできたので書いちゃいました

プリン 「サンデー先生ってダンディーさんのおしっこの出るところ口にいれたりして
     病気にならないのかしら?」
博士  「いいや、もうすでに重い病気にかかっているよ。もしかすると治らないかも」
トラひげ「何っ!・・・おいっ!博士!今何の話してたんだ?
     サンデー先生は何かの病気なのか?!」
博士  「あ、聞いてたのトラさん・・・いや冗談だってば、その・・・」
トラひげ「うそつけ!何でプリンとコソコソ話したりするんだ?何の病気なんだ?」
博士  「怒らないで・・・サンデー先生は恋の病だって言おうとしたんだ」
トラひげ「そうかお前ら・・・オレにも、いやオレだから言えねえ程重い病気なのか?」
博士  「嘘じゃないよ、本当に冗談なんだってば!先生は最近元気がないからその、
     本当はトラさんの方が気になってるんじゃないか・・・って話してたんだ」
トラひげ「何!本当か!オレ鈍いからわかんなかったぜ♪」
博士  「トラさんもまだあきらめるのは早いよ」
トラひげ「そうか?・・・よ〜し、オレも男だ、砕けて当たれだ」
博士  「あ、あくまでぼくらの想像だけどね」
トラひげ「い〜や、おかげで勇気をとりもどしたぜ。ありがとよ!」
博士  「いや、どーも・・・」

プリン 「いいの博士?あんなことトラさんに言っちゃって」
博士  「だって先生たちがやってるところを見たなんて言えないじゃないか
     それにぼくはちゃんと冗談だって言ったよ。嘘はついてないもん」
プリン 「 ヤッ テル トコ・・・バカー!!」
博士  「ああプリーン!待ってくれよー!!」

ここまでです 放課後の教室で落書きした気分・・・
849名無しさん@ピンキー
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア /\ ア / \ ア
ショートショートみたいでテンポよくて大好きです!
おちまでばっちり決まってる。こんなに面白くて要点がまとまった文章が
かけるなんて羨ましいです よろしければ続きを・・